1 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:
5 :
299:2006/09/14(木) 00:15:42 ID:???
>>1 乙です。
ついでに絵板に変なコラうpしました。
シンジとアスカってほぼ同じ顔なんだな…と実感
うん…そして悲しいことに
ミサトさんも彼らとほぼ同じ顔をしているんだ…
そしてコラ吹いた
そんなこと言ってたら、貞本からして描き分けが殆どry
アスカとトウジだと本当にただの痴話喧嘩に見えるww
何げに二人とも裸だったのが想像力を掻き立てる。
こんばんは。
現在投下された分までと、294氏の壱話改訂版を補完しました。
何か抜けているものがありましたらお知らせ下さい。
>>1 乙です!
じゃあ、シンジみたいなトウジってのはアリか?
コラ職人、まとめ氏
毎度乙です
2トウジと3アスカならEOE取っ組み合いの修羅場と化すような気がする
15 :
初スレ753:2006/09/15(金) 19:34:51 ID:???
新スレおめ!
今更ですが絵板に使徒波戦追加しました。
16 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/15(金) 19:43:41 ID:6FJwFjs3
>>15 SUGEEEEEEEEE!!!!GJ!!
正直、貞版の続きよりもwktkしてきたw
>>15 なんですかあのクオリティはw
GJ!!!
>>15貴方はどこぞの漫画家ディスカ!?
クオリティタカス。
凄いとしか言いようの無いスレだね
どう見ても良スレです
_,-ー'´ `'´<._
> \ l \
_∠´ >Nレ' ヽ_
/ 1‐-
/.::: ..: ',
/::::.: .:/ ...:: ..:/ l: l:. ヘ、
/イ:::: .::/ ..::::/ /l / ノ \ヽ::..:. :. :. l:. l`ヽ
l.::イ .:::::::/:/ レi /:: /_.. -ー\‐、l:: l:. ∧!
j:::::l .:: .::://ナこニ;ミl:: /:/l::/7Z=サナ‐ャ.〉l:: |:リ '
ノ:::::|.::リ l.::/<'ヘ::リ..`,l:/l´ l/ " ヾ-' " /f`|! |'
/-イl::i:l´リl/X  ̄ / /)ソ:l::リ
l:/::|::::|、Kヘ 〈L /-'/|/
/´l/ヽ:l::::::::::\ ー- - -一' , '::/ ぬるぽ
ノノl/V|::::`-、,. /l |/′
l´ |:::`' -、_,/ .|
|:: |
_-ー」:::.. ト、__
/i7:::ノ:::::.. ',l l、
../::: `ー、_::::::.. ..::r'´ ト、
_/´レ:::: /`ー`):::-、:. -‐十⌒〉 \ `ー、
/∠´-ー┘::::「{...____.. -‐|! く.___\ `ヽ、
_,.-''´ .了 / |::三=ー ̄:|:\ ` ̄、 `ヽ、
_,.-'´ _,-'´ `ヽ、l、::::::::::::::::::::/:/ ``-、 `ヽ
職人来るまでの一発ネタの雑談が好きだったんだけど。
何か話しない?
職人待ちぬるぽ
j氏のカヲルは貞?庵?いまいちはっきりしないような・・・。
ホシュぬるぽ
妙に静かだなぁ・・
一発ネタとか話したいけど人いるのかな?
最近本当に静かだ…
チルドレン入れ替えで何が気になるってEOEが一番気になるんだけど
欝神の作品でEOEってどうなったのかな?
いろんな意味で神のみぞ知る、だな。
2と3が生き残るってオチとは限らないよな
欝神のもトウジとシンジだし、同性同士が生き残ってもなぁ…
>>28 いるけど、自身でネタ考えられなかったし、無駄に伸ばさなくてもいいかと思ったんだごめんw
鬱神のあのシンジなら、サードインパクト阻止できたかもと思う。
なんか量産機をトウジと一緒にやっつけそうだし。
あ、でも「もういいの?」の綾波は見たいな・・・サードインパクト阻止じゃ見られないが。
しかし鬱神の三人目のカヲルは「えー、めんどくさ…僕は人形じゃないんだからさー」
・・・とか言いながら飛んでいきそうだw
赤海にて
ググッ……
「…って何しとんじゃあボケェ!!」
「トットウジ?!いや、これはその…」
「じゃかましぃ!」ドカッ…
人類滅亡
男二人じゃどっちみち人類滅びるしwwww
>>31 無駄に伸ばしたいわけじゃないんだ
職人待ってるだけじゃなく、せっかくスレあるんだから話したいじゃないか
一発ネタだってありだってテンプレにもあるしさ…
俺だけ?
トウジとシンジで量産機倒しても、ゲンドウとカヲルの融合はどうなるんだろう?
本編はシンジの悲鳴聞いて造反したけど
しかし、量産機倒すのも見たいが、食われてグチョグチョになるトウジと弐号機も見たいな。
そして、「もういいの?」綾波すっげえ見たいな。
欝神でサードインパクトねぇ…
シンジとトウジで量産機倒すも、復活した量産機が
二、三匹でとりあえず初号機を押さえ込む。
その間に残った奴が弐号機食い散らかす。
トウジ「殺したる…殺したる…」
シンジ「内部電源は終了したのに動いてる!?トウジ、もうやめてくれ!」
ロンギヌスの槍が弐号機にグサグサ
シンジ「うわぁあぁあぁあぁあぁー!!」
想像するのは自由だよね?
本編とシンクロして、量産機に握り潰されるのもいいな。
4アスカは握り潰されなかったから、描写も被らないしね
でもマジでトウジ死なない?
まあ、今の職人さん方が書き終わる頃には欝神劇場版が投下されてるかもな。
二次創作でも楽しめそうだし
欝神劇場版でこれが見たいって一致してるのは
・トウジ復活→あぼーん
・巨大綾波が「もういいの?」
あと個人的にリビングシーン。
膝枕はカヲルだと絶対嫌なので、綾波が代わりにやってくださいwww
イメージ崩れそうで作品として作るスキルはないけれど
脳内で妄想するくらいは許されるよね?
一人一行で創ってみてはwww
「死ぬのは嫌や。死ぬのは嫌や。死ぬのは嫌や。死ぬのは嫌や。
死ぬのは嫌や。死ぬのは嫌や。死ぬのは嫌や。死ぬのは嫌や。
死ぬのは嫌や。死ぬのは嫌や。死ぬのは嫌や。死ぬのは嫌や。
死ぬのは嫌や。死ぬのは嫌や。死ぬのは嫌や。死ぬのは嫌や。
死ぬのは嫌や。死ぬのは嫌や。死ぬのは嫌や。死ぬのは嫌や。
死ぬのは嫌や。死ぬのは嫌や。死ぬのは嫌や。死ぬのは嫌や。」
あ、一行じゃないwwwww
死ぬんは、嫌やぁぁぁ!! ピカーン
あーあーあー(BGM)
うおーん!(戦艦上げ
分かったで!ATフィールドの意味!
トウジ!元に戻ったんだね!!
ミ「弐号機復活。トウジ君は無事よ。生きてるわ!」
シ「本当ですか!?ミサトさん!」
ケーブルだ。奴の電源ケーブル。そこに集中すればいい!
……電源のうてもなぁ、こちとら12000枚の特殊装甲と……
ATフィールド持っとんじゃぁぁーー!!!
負っけてられへんのやぁあ!!お前らなんぞにぃいいぃ!!
エヴァシリーズ?完成していたんか!?
ミサト「いい?トウジ君。エヴァシリーズは、必ず殲滅するのよ。すぐにシンジ君もそこに向かうわ」
トウジ「必ず殲滅…かい。ミサトさんも病み上がりに軽く言うてくれるなぁ…」
シンジ「トウジ!」
トウジ「おりゃあぁぁああぁあ!!」
ぶしゅー
シンジ「凄い。いつものトウジだ!」
トウジ「まずは一匹!お前は違うかもしれへんけどな、ワシには時間あらへんねん」
シンジ「わかってる。弐号機の内部電源終了までの、残り三分半でケリをつける」
これでラストじゃああぁぁ!!!
うぉおおおぉおぉぉー!…ッ!ロンギヌスの槍!?
あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛〜〜〜!!!
シンジ「トウジッ!」
「弐号機…活動限界です…。何コレ…?倒したはずの、エヴァシリーズが…!」
「グェ(にやり)」
内蔵ドバーー、初号機はオリジナルロンギヌスで牽制
「う…が…ぁぁ…あ…ああ…ッ………ぶち殺したる…っ」
暴走か!?トウジ君、もうやめてぇ!
量産機がエントリープラグを肉片から引っこぬく「グエ(ニヤ」
「殺したる!殺したる!殺したる!殺したる!殺したる!殺したる!
殺したる!殺したる!殺したる!殺したる!殺したる!殺したる!」
そして。金属が砕ける耳障りな音とともに……
シンジ「うわぁあぁあぁああぁああぁああああぁ!!!」
続劇
エンドロールくるくる
魂のルフラ〜ン♪
間違えた…THANATOSだ…
冒頭:シンジ「うわぁあぁあぁああぁああぁああああぁ!!!」
テロップ「あとは御想像にお任せします 庵野秀明」
じゃあとりあえず美味しいトコ取りで
カヲル「ふふふふふふふ」
シンジ「もうやだ。もうやだ。もうやだ。もうやだ…」
レイ「もういいの?」
シンジ「綾波…そこにいたの…?」
カヲルで鼻水噴いた
誰か欝神EOEコラ作ってくれないかな?
ごめん。何か定期的に呟いてる
299氏はトウジスキーっぽいので、また何か作ってほすぃ
「殺してやる」とか
まああんまクレクレするのは良くないよな
うん、ちょっとウザい
マターリいこう
マターリしてる間にまとめサイトで作品読み直してみた。
やっぱ良スレだな…次の投下が楽しみだ。
欝神の読み返すと、今だにトウジの過去と綾波首チョンパのところで鳥肌立つ。
ヒマス……
いままでの作品・ネタで、好きなシーンでも語らないか?
やっぱ欝神の作品が一番好きかな。
さらりと流された、ユニゾンやサンダルフォン捕獲あたりを読みたかったな
あの膨らむプラグスーツ、トウジちょっと面白がりそうwwww
まぁそりゃそうだろうな。欝神作品だけはもう群を抜いてると思う。
とりあえず綾波潰す前のシンジの妄想、「君を自転車の後ろに乗せて〜」ってとこで綾波を後ろに乗せチャリこぐシンジを想像し、なんかいいなぁと。
思ったら直後にその妄想ごと綾波を潰され号泣したな
妄想てwwwwせめて夢って言ってやれよwww
でもあれ上手いよな。夢の中の自分の指先と現実でのリンクが。
優しく、優しく――――――強く。
で涙腺大爆発でやばいことになった。
あの間がたまらん。
「ちょっと鈴原ー!!逃げないの!!」
帰りのチャイムに賑わう中、駆け出す体制のまま固まったトウジがいた。
「今週の掃除、もう二回もサボってるんだから今日ぐらいはやりなさいよ!!」
「別にええやんか。十分綺麗やし。」
確かに、黒板はツヤツヤで床もピカピカと光沢を含んでいた。
だが、形式的にでもやらねばならぬのが学校の掃除というもの。
委員長の一喝と共にトウジが回れ右をする。
しかし突如、トウジの頭上に豆電球が点った。
「先生ー!!綾波のプリントとか溜まっとるんとちゃいますかー?」
トウジの声の先に、教室から出て行く体制のまま固まった利根川先生がいた。
眼鏡がキラリと光る。
「…うまく考えたな。今日の掃除はよろしい。」
「ちょっ、先生!鈴原君は二回も…」
その言葉が利根川先生の耳に伝わることは無かった。
ひび割れたコンクリートが一層寂しさを惹きたてる。
まだ、インターフォンは壊れていた。
「おーい、綾波ー!!」
乱暴にドアを叩いてみる。相変わらず応答は無い。
全力で叩こうと拳を振り上げたとたん、重々しいドアが静かに開いた。
天文学的な確立の結果、綾波に殴りかかろうとしている格好が見事に完成してしまった。
気まずく、滑稽な沈黙が流れる。
「…何?」
紅眼が困惑を訴える。
「…溜まっとったプリント。寝とったんか?」
コクリと綾波がうなずく。
「昨夜、再起動実験徹夜だったから…。」
零号機、直ったんか――ええ――よかったな――ええ――…。
適当な雑談が一通り終わり(雑談と呼べるレベルなのだろうか)
帰ろうと振り返ったトウジの肩に、綾波の声が伝わった。
――少し、上がっていけば?
相変わらず部屋は薄暗い。
部屋の中央に座らされ、ウズウズと落ち着かないトウジがいた。
ホンマ何にも無い部屋や…。花でも買うてくればよかったかも知れんな。
ふと綾波に視線をやる。
綾波と台所という組み合わせがどうしてもユーモラスに見えてしまった。
「紅茶ってどれぐらい葉っぱ入れればいいのかしら…。」
綾波は紅茶の缶とにらめっこを興じていた。
居ても立っても居られないトウジは、台所へと足を運んだ。
「これぐらいかしら…。」
大さじ一杯の茶葉に対し、ポット一杯。
明らかに多すぎだ。
しかし、
「ちぃと足りんとちゃうか?」
ということで、大さじ二杯に対して、ポット一杯となった。
不安たっぷりのポットの中に熱湯を注ごうとしたとき
「あっ…。」
と綾波の声が漏れた。
「ちょっ、大丈夫かいな?!」
手が少し白くなっている。火傷だ。
「少し…やけどしただけ…。」
「少しなんてことあらへんて!早う水!!」
何も、考えては無かった。
ただ、綾波を気遣う心が、トウジの手を動かした。
また、ヒトに触れた…。
自然と頬が赤く染まる。
綾波の白と赤が溶け合い、淡いピンクが映えた。
水道の水がやかましい。
「なぁ、普段親父とどんな話しとんの?」
カップが二個並ぶ。
「…どうして?」
「いや、別に理由はあらへんけど…。」
水道の雑音が消え、綾波の声が鮮明に伝わるようになる。
「…お父さんと、話したいの?」
「…あぁ。」
何故、綾波は一歩先を歩いているのだろう。
何もかもを見透かしているようだ。
「…親父がむっちゃムカつくねん。」
紅茶を注ぐ。少しこぼしてしまった。
紙のカップの淵にシミができる。
「このまま、エヴァに乗っとっても何にも面白くあらへん。」
綾波にカップを手渡す。湯気で綾波の顔が曇って見える。
「…そう言えばいいのに。」
小さな、小さな声だ。
でも、響く。
「…?」
「思ってる本当のことを言えばいいのよ。そうしないと何も始まらないわ。」
綾波の口がカップに近づく。
「………。」
「………めっさ苦かったな…。」
誰のせいだ。
所用により拾一話は二段に分けて投下させてください。
もし、二段目よりまとめのが早いようでしたら
直したいとことかも出てくるかもしれないのでスルーしてください。
乙
文章も凄く上手くなってきて、面白くなってきてるんだけどさ
順番入れ替えて他のキャラが本編通りにやると、やっぱり違和感が否めないな。
こう…何かこそばゆい。
それともトウジだからだろうか?
すごく思うのだが、まとめ時に直すってのが前提なのは如何なものか?
普通なら投下したものが全てなんだから、そこで勝負しなきゃ。
まぁ、すばらしいまとめサイト&管理人がいるから甘えてしまうのかもな。
投下する前に何回も推敲すればいいと思われ。
無粋なつっこみだけど利根川じゃなくて根府川先生じゃね?
レスありがとうございます。
>>93……本当に申し訳ありませんorz修正時に根府川にしときます。
>>90指摘ありがとうございます。
まとめを読んでみたところ、本編をなぞってばっかりと気づきましたo....rz
次々回の投下らへんからオリジナル展開にしていきたいと思います。
それと同時に投下が遅くなるのは必至です…。
他の職人さんにwktkしながら暫しの間名無しに戻りますノシ
>>91 まとめサイトで直しとくっていうのはここのスレだけじゃなくて
普通のことだと思うがなぁ。
J氏巧くなったな。読みやすくなったし。
今の職人さんの作品はどれも序盤だから、今から5の登場が待ち遠しくて仕方ない
爆笑必至の294氏の5トウジ
謎に包まれたj氏の5シンジ
効果は未知数な295氏の5トウジ
最高のラインナップじゃねぇかオイ。
つか、トウジ大人気
>>98そりゃあ、このスレの半分はトウジスキーでできてますから。
あと1stやったら初コンプw
j氏の5シンジは本当に謎だなぁ…。
やっぱり殺すのか?使徒だと思って殺したけど、実はカヲルが使徒でした
とかなったら物凄い欝になりそう。トウジ立ち直れない…。
どうなるか楽しみだ。本編通りじゃないオリジナルな展開が読みたかったので。
個人的には一番気になるのは
294氏の綾波
295氏の貞本カヲル
j氏のシンジ
>>99 1トウジの一番の難関。
裸率が多いところ……。
OPとED。
カード届けに来る風呂上り。
LCLに浸かる。
水槽に大量のダミー。
EOEで水槽の中でゲンドウを待つ。
ゲンドウに胸から腹まで手を突っ込まれる。
真っ白に巨大化。
LCLの海の中で融合。
LCLの海の中で膝枕。
その他もろもろ。
全部トウジ。全裸で。
むしろ絵としてみたいwwww
103 :
91:2006/09/25(月) 02:07:29 ID:???
>>95 もちろん、後々どうしても直したい箇所が出てくることもあるだろうし、
良いものになるなら訂正したっていいんだけどさ。(まとめ氏の負担にならなければ)
投下直後に
>直したいとことかも出てくるかもしれない
ってのはさすがにどうかなーと思ったのよ
俺が今読んでるものはβ版か?と
普通、作品のまとめなんて作ってもらえないじゃん
だからみんな投下したものだけで判断されるし、極論それが未完成だったことによって
つまらなくてもそれで終わり。訂正などできないわけだ。2ちゃんねるで投下するってそういうものでしょ
そういうの忘れて、少し甘えた意見なんじゃないかと、おせっかいな俺は思ったわけよ
長文、そして空気を悪くしたらごめん
j氏の作品には期待してるんだ
書き込みはするけど謝っとく。スレ汚しごめん
>>99 本当かよww
とアヤナミストの俺が言ってみるw
いるよ!自分はトウジスキーですよ
だってトウジって割りと万能キャラだし
欝神のアラエル戦みたいに明るい顔の下には実は真っ暗な闇がある…
みたいな設定でもいけるし
あえてここでアスカ人と宣言してみる
そんな俺はLOK工作員
トウジも綾波もアスカもその他のキャラも
好きすぎてもうどうしよう!フヒヒ
フヒヒスレでやってください><
>>100 うぎゃそりゃ鬱だ。シンジ好きじゃないのにその一文だけですごい移入した。そしてその展開読みたくなった。
100さん書いてくれよ!
>>111 100じゃないんだが、本編が完成してて二次創作するのはいいと思うが(欝神のトウジとかね)
予想を文章にするのは不謹慎だと思う。
セルフライタスな意見でごめん。
欝神のEOEは見てみたいが、あの素敵作品のイメージが崩れたら困るので
やっぱりこのままでいいや…。
ここのスレの住人できっとこんな風になったんだよ!って語ってるのが一番いいかもしれない。
個人的な意見ですが。
FF職人ていいよなぁ、みんながうずうずと待っている続編が頭で完成してるって羨ましい。
書きたくなってきたが文才が……
ぜひ頑張ってくれ。書きたいものを書くのが大事だよ
どういう組み合わせか知らないが、トウジが1だったらチルドレン初のフルコンプだなwww
書けなかったので
妄想を、君に。
1トウジが散々になるシーン。
サードチルドレン、石定シンジの場合
「だから壊すの…憎いから…」
「う゛わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁ!!!」
サードチルドレン、アスカ・ラングレーの場合
「だから壊すの…憎いから…」
「ぎゃあああ!!キモイー!!こんなもの見せないで!!!」
サードチルドレン、渚カヲルの場合
「だから壊すの…憎いから…」
「生と死は等価値…違うっ!これは………キモス……。」
サードチルドレン、綾波レイの場合
「だから壊すの…憎いから…」
「…………………キモイ。」
つまり、気持ち悪いとw
自爆シーンもかなり…。(○○○には好きな3の名を入れよう)
「何や、ワシ泣いとるのか?」
「あれはワシの心。○○○といっしょになりたいワシの心?……あかん!」
23話はアルミの一部がトウジになって初号機襲うのかwww
それは迷わずナイフを突き立てるな…。
茶化すとどうしてもギャグになっちゃうけど
真面目な話トウジはいい奴だから1になったら結構泣けると思うんだよな。
いつも笑っていて泣いたことがない1トウジが自分の心に触れて初めて泣くとか。
シンジと一緒になりたい心……
ウホッ
アッー!
「いっしょになりたい」っていうのはそういう意味じゃなかろうwww
そうだ、籍を入れることだ
今日から僕は鈴原シンジ…
アッーー!
TDNスレに誤爆したかと思った
後半のバル戦、アラエル戦、アルミ戦、タブリス戦等の欝展開の行方が楽しみだ
128 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/29(金) 22:18:02 ID:gCzJuSLr
東京ディズニー…ディズニー…
ぬるぽ
豚デブニート
>>122 馬鹿!あれはそういうアレでつまりはEOEで実写…ウホッ…は……マズ…いかな…?
夫婦スレでやりたまえよwww
なにしてるんですか冬月先生wwww
夫婦スレは幸せ過ぎてムカつくwwww
まったりと職人待ち。誰かいたら今後の伏線についてでも考察しようぜ。
なんか最近の流れとか夫婦スレとかよくわからんのだが
スレチだしとりあえず忘れろ
今後に読みたい組み合わせとか語って、レスの方向性を戻そう
俺が今現在楽しみなのは
j氏のセカンドダブリス展開と
以前ちらっと垣間見えた294氏の綾波かな。
職人方早くこないかなー…………。
「…ヒカリー、何落ち込んでんのよー。」
遠くの山に日が沈みかけている。
とっくに下校時間は過ぎているというのに、屋上に二人分の影が伸びていた。
「ダーイ丈夫よ!あの人形のことなんか気にしないの。馬鹿トウジがそんな感情持ち合わせてるわけ無いでしょ。」
「…そのことじゃないの……。」
髪を二つに結んだ少女が風景から目を離し、赤髪の少女を見つめる。
目のふちが赤くなっていて、寂しい。
「お弁当…失敗しちゃって…。」
「あっ…。」
そういえば今朝から元気が無かったな、気づいてあげればよかった…。
自責の念にとらわれる。
精一杯の慰めの言葉を考えた。でも、陳腐で薄情な言葉ばかりが浮かぶ。
そして「それも大丈夫よ!忘れてたみたいだし。」と、ポジティブな対応をとることにした。
ヒカリの泣く姿なんて、もうゴメンだ。
でも
「ぅ……。」
ヒカリの目から水が溢れてきた。
――やっぱり、忘れちゃったんだ…。
しばらく何も考えられず、屋上のコンクリートにシミをつけることしかできなかった。
思っとる本当のことか…。
想ってることなんて何一つ無い。
浮かぶのは、苛立ち、憤り、そして憎悪。
ゲンドウの冷酷な声が頭に響く。
もう二度と、会うことは無いだろう。
しかし、会った。
トウジ、お前が乗らなければ人類すべてが死滅することになる。それでもいいのか。
エヴァに乗っている理由はそれではない。
どうした?さっさと行け。
言わなくても、行く気満々だ。
おもむろに、カレンダーに目を向ける。
毎日が目まぐるし過ぎて、今日が何日かも忘れていた。
曜日は、テレビのおかげでバッチシだったが。
カレンダーに印刷された数字。
それを目にしたとたん。トウジは運命を信じた。
あまりに、衝撃が大きすぎて。
そうや、明日は…。
鞄に財布とケータイを投げ込む。
明日に備えて。
東からの日差しが眩しすぎる。
薄汚れたガードレールも、白い反射光を放っていた。
そのガードレールに腰掛ける少年。
いつもの光景、このところ毎日目にしている。
どれほど、カヲルは暇なのだろうか。
精一杯の早起きをしたトウジに向かって、ニコニコと笑みを投げかけてくる。
「おはよ。今日はずいぶん早起きなんだね。」
ガードレールから腰を下ろし、ズボンについた砂埃を払い落とす。
色素欠乏症特有の紅眼から(早く学校に行こうよ。)という気持ちが読み取れた。
なんとなく、申し訳ない気持ちになる。
「スマン。今日はちぃと学校休むんや。センセには風邪ひいた言うといて。」
「そう…。じゃ、また明日。」
カヲルはいつも深い詮索をしない。
それもあって、二人は仲良くやってこれた。
ミサトの憂いもスッキリ取れたようだ。
いまだに、カヲルの正体が不明ということを除いては。
モノレールで一時間。
硬い椅子に多少不愉快になりながらも、懐かしい風景に心が自然と躍った。
母の故郷。静岡。
無機質な都会の空気と違って、ほのかな匂いとぬくもりを感じる。
まるで、母そのものだ。
でも、もうトウジの母親は冷たくたっている。
御影石の墓石に刻まれた母の名前。
とっくに枯れた花。
そっと眠る六分儀ヒジリ。
ただいま、オカン。
六分儀として生き、六分儀として死んでいった母親。
なぜ、そこまでゲンドウに寄り添えたのだろうか。
それが、トウジにとっての最大の謎だった。
古くなった花を捨て、水気を含んだ花を添える。
途中のコンビニで買った線香に火をつけようとする。
火が無い。
コンビニでライターを買うのを忘れたらしい。
もちろん、普通の中学二年生なら常にライターを持ち歩くなんてことはない。
仕方がなく、無着火のまま置いとくことにした。
立ち上がって、ミサトへの言い訳を思念しようとしたそのとき。
トウジの予想だにしない人物が立っていた。
気温30度を越えているというのに、かなりの厚着だ。
その男はトウジにライターを突きつけると、何事も無かったように立ち去った。
来てたんか、オヤジ…。
線香に火をつける。
ありがとな、オトン…。
心の中に泉が湧いたかの如く、ことこと温かいモノが広がっていった。
帰っていきなり呼び出されるとはな…。
いつもの暗い会議室に向かう。
「碇。我々が独自に調査した結果によると、このシナリオの歪みはどうやら君に原因があるようだ。」
暗い部屋に押し込められるのはもう慣れっこのことだ。
老人たちの戯言を聞き流していればよいのだから。
「左様、君の私的な欲望が原因なのだ。」
「シナリオどおりならタブリスを送り込む必要も無かった。」
「責任は君にある。君が今後、我々の思惑通りに行動することを拒むようなら、ネルフは灰燼と化すだろう。」
最終通告一歩手前というとこか…。
まだ、いけるな。
最後に、キールだけが残った。
「碇、あの世では何人の女性を養うことができるのだろうな…。」
陰湿な嫌味だな。ゼーレ特有の。
もうすぐだよ、ユイ。
手のひらの歪な物体を見つめながら、静かにほくそ笑んだ。
修正の必要がなくなりました。
まとめ氏にはまことに申し訳ないのですが、利根川→根府川の修正をしていただけたら幸いです。
では、失礼します。
ゲンドウSUGEEEEE!!!
乙。
しかし、ゲンドウにそんなに凄いと思われる描写あったか…?w
偶然会っても何も会話しないところが(・∀・)カコイィ!!
最近人少ないなぁ
いるけど書き込んでないだけだ
稀に見る過疎化だなぁ…。
話題を提供して下さいな
こんなの過疎のうちに入らんてw
母親関連のトラウマから人形を演じる(この辺は妄想だが)セカンド綾波を楽しみにしています
t
153 :
753:2006/10/04(水) 03:22:55 ID:???
見れないので、まとめ氏の補完を待つ
見れない…。何だったの?
>>153 最後はあえて何も言わないが、綾波ハァハァハァハァ!!!!!!!!
見れないぃいぃいいい!!
まとめ氏カマーン!
161 :
160:2006/10/04(水) 20:18:11 ID:???
もしかして、フラッシュ再生できるプレーヤー入れてないんじゃないかな?
連投スマソ
DL数を見る限り、このスレかなり住人多いな
僕だけでも十分戦えるのに。
シナリオにだってちゃんと描かれているんだ。僕が敵を全て滅ぼすって。
トウジ君や綾波レイには悪いけど、あの二人は今のネルフには必要ない。
ただ、僕の歯車になってくれればいいんだ。僕のシナリオのね。
そんなことを葛城さんに言ったら、私情を織り交ぜた罵声が飛んできた。
何故リリンはそこまで感情的になれるのかな。所詮人事なのに。
それに、いちいち打ち合わせなんかしなくてもいい。
どうせ、僕が戦って、僕が勝つんだ。
今回も簡単に。赤子の手をひねるように。
「今回の作戦成功率は0.00001%ね…。」
――0.00001%?そんなことはシナリオには描かれていないはずだ。
それに、僕が…僕だけが戦うはずだったんだ。
なのに…なんで…。
やっぱり、おかしい。
何かが。
キール議長、あなたは……
ヒトの価値は。
不気味なほどの清閑が漂っている。
鉄と硝子で構成された都市に人影はない。
ただ、巨大な影が三つうずくまっているだけだ。
ヒトのようで、ヒトでない影が。
影の中の三人の子供達。
戦闘前の感情とは人それぞれのようだ。
嫌悪、闘争心、そして無情。
それぞれが渦巻き、不思議なバランスを保っていた。
『MAGIによる落下予測地点を確認次第全力でダッシュ。その後は各々の判断に任せるわ。』
――ずいぶんいい加減やな…。切羽詰まっとんとちゃうか?
恐れか武者震いか、トウジの肩が強張る。
『ずいぶんいい加減ですね。0.000001%でしたっけ?』
カヲルの微笑まじりの嫌味がスピーカーを震わせる。
『ゼロが一個多いわよ。0.00001%。』
どっちにしたって変わらないじゃないか…。
カヲルの人差し指が規則的なリズムを刻む。いまにも苛立ちが最高潮に達しようとしていた。
何故すべてがシナリオ通りに動かないんだ…。
ホントだったら今頃…。
『さぁ、来たわよ!!B-17に急いで!!』
よーい、ドン!
トウジはそんな懐かしいフレーズを思い出してしまった。
――ナツミの運動会、もうそろそろやな…。
爆音とも砕音とも言えぬ足音が轟いた。
溶け切ることを許されなかった氷山が、天を仰ぐ槍のように聳え立っている。
全ての始まり、全ての終わり。南極大陸。
傲慢な人間が生み出した惨劇の舞台。
この世で最も地獄に近い地とも言われている。
その地獄に足を踏み入れながら、損害無しで帰還する最中の一行がいた。
それどころか、偉大な収穫と共に。
どの軍艦にも、イチジクの葉が塗られているのは言うまでも無い。
『……かし、同日15時、エヴァ3機によりこれを殲滅したとのことです。』
この果て地でも、衛星電波へのノイズの混入は無いようだ。
人間の科学の力がうかがえる。
「……。」
よい知らせのはずなのに、歓声も拍手も響かない。
ましてや、笑みさえも。
「これで7つか。」
「あぁ、残るはあと5つ。」
冬月副司令の顔が歪む。
「だがこの"槍"を手に入れたことにより、我々人類は
"約束のとき"まで少しばかりの時間の猶予を手に入れたことになる。」
あと5つか…。
湯飲みを手に取り、まだぬくもりの残った日本茶を喉に通す。
そうであることを祈るよ、碇……。
巨大なビニールが、ハタハタと風になびいた。
ネルフ男子シャワー室。
ほのかな石鹸の香りと、視覚を奪う湯気で溢れている。
水の音が五月蝿い。
咳とも唸りとも言えない音と共に、壁を這う清水が赤い筋を含んだ。
乙
カヲルはあれだ。実はゼーレに自分を使徒だと信じ込まされている
ただの普通の人間とかかな?5シンジ登場が楽しみだ
それなら精神崩壊もわかる気がする
それと、j氏色んなやつから言われてるけど本当に文章うまくなったなぁ
情景がわかりやすい
まぁ予想にしか過ぎないけど、そりゃぶっ壊れるわな…。
色々あったけどJ氏は本当に上手くなった。面白いし。
何か成長が垣間見れて微笑ましいww
何か色々とwktkする伏線が張ってあるな、前回から。
キールの嫌味、カヲルの不調、使徒の数とか。
早く続きが読みたい。
>>171キールの伏線にまったく気付かなかったオレガイル。
それよりも、以前議論を巻き起こしたトウジの妹が元気そうな台詞があって安心した。
主人公であるトウジの伏線より、ゼーレサイドの伏線の方に興味があるw
1がシンジとかトウジとかカヲルとか男で、3がアスカだったら
カード届けに来た時点で、1が3人目がなるような気がする…。
と、昨日布団の中で妄想してみた
今の投下ペースでいったらあと1ヵ月ぐらいでカヲル崩壊、貞設定のようだから5シンジも登場か…?
早く続きがみたい。
>>174 碇シンジの場合
アスカ「キャー!エッチ、バカ、ヘンタイ、信じらんない!!」
シンジ「ご、ごめん!!」
鈴原トウジの場合
アスカ「キャー!エッチ、バカ、ヘンタイ、信じらんない!!」
トウジ「お前が勝手に入ってきたんやないか!!」
渚カヲルの場合
アスカ「キャー!エッチ、バカ、ヘンタイ、信じらんない!!」
カヲル「根拠の足りない言いがかりは辞めて貰えるかな…」
おまけ
アスカ「キャー!エッチ、バカ、ヘンタイ、信じらんない!!」
貞カヲ「ヘンタイって何?」
貞カヲは堂々と股間を曝け出している様な気がするwww
その流れだとやっぱりアレか
アスカの手が3の股間に(r
がらがらがっしゃーん!
(なにこの感触…)むにゅむにゅ…
「あっアスカ…そこは………」
「最低だ、俺って。」
あの勢いで股間鷲掴まれたら相当痛いんじゃなかろうか
しかもその後たぶんアスカにタコ殴り
そして三人目ができました
「アスカ、三人目だね…」
「あーもー、しっかり避妊しなさいよ!まったく……。」
「男の子だったらツンヅ、女の子だったらマスカにしよう。」
すべてはここから始まった…
ますか…マスカット?
ここもLAS厨に乗っ取られる運命なのか…
またすぐそういう話題に持っていこうとするんだから…
スルーだ、スルー
1ヒカリ 2レイ 3トウジ 4シンジ 5ケンスケ を読んでみたい。
188 :
753:2006/10/06(金) 20:48:47 ID:???
使徒波戦続きうpしました
乙!凄いよ!あんた凄いよ!!
どーでもいいかもしれんが提案。
まとめサイトの絵とかフラッシュの作品に関することなんだけど、
特にコテを付けず、単発で投下してる人は「その他匿名の方々」でまとめちゃっていいんじゃないか?
それがまとめ氏に負担になるならやらなくてもいいだろうけどさ、煩雑になりそうだったもんで。
とりあえず、まとめ氏の降臨を待とう
作品まとめてくれるのはまとめ氏だから、やりやすい方向で
別にあのままでもいいけどなぁ
>>188 753氏いつも乙!!本当に上手いなあ
同人等描いてる方ですか?
現時点で投下されている分まで更新しました。
職人方いつもGJです。
それと、今回j氏の作品をどうまとめていいのかよくわからなかったのですが
ああいう形で良かったでしょうか?
思っていた補完の仕方と違いましたら遠慮なく言って下さい。
>>91-103 修正が自分の負担になるということは特にないので大丈夫です。
どちらかと言うと、修正大歓迎な奴だったりしますのでwww
完璧にまとめサイトを作りたいという思いも少なからずありますが、
まとめサイト管理人としての意見というよりも、これは読み手としての意見に近いのかもしれません。
また、自分でも何か投下する場合がありますので、職人の気持ちもわかると言いますか…
もちろん
>>92氏や
>>103氏の言う通り、投下する際に何回も推敲するのは重要だと思います。
まあ、商業漫画でも雑誌とコミックスで修正による差がある場合が多いですしね。
投下前の推敲が大事とは言え、一行目で述べた通り修正が負担ということはありませんので
職人方は遠慮せずに仰って結構です。メルフォでも構いませんので。
>>190-191 こちらも自分の負担になるということは特にないので、
その方が見やすいという意見があればそうしてもいいかと思います。
ただ、単発で投下した方々が
その後でいくつか投下しようとコテを付け出す可能性もない訳ではないので…
今のところは現状維持でいこうかと思っています。
どうやったら効率よく、観やすくまとめられるかが今後の課題ですね。
まとめ神乙です。
えぇ 完 璧 です。読心術でも持ってるんですか貴方はwww
あと、後々メルフォでお伝えしたいことがありますので、また後日。
次回予告
ミ:100%の完成度を誇る使徒に全く対抗出来ないエヴァ…そんな時突如現れた新たなパイロット達…一体彼等は何者なのか、そして彼等の真の目的とは?次回「何人目のパイロット?」さぁて次回もサービス、サービスぅ
http://g.pic.to/27ltq
このスレ凄いなぁ…
コラとかフラッシュとかどうやって作るの?
その質問はちょっと…スレ違いじゃないか
ごめん
作品見て自分も作ってみたくなったんだ…
とりあえずぐぐってみる
>>201 パソコン許可出来てないですよ。
ピクトは時間規制あるから出来ればピタとかの方が良いと思う。
ピクトならパソコン許可してくれー
この時間まで粘ったのに結局見れんorz
色々とな
こんなに粘ってもらえて職人も本望だろう
仕方なく携帯から見たんだが、あのただ文字が書いてある画像って事でおk?
>>207 おKです!ってか画像一つで試行錯誤してる俺って…なんか恥ずかしいから暫く書込み控えよ
( ゚д゚) ( ゚д゚ )
光、ヒカリ
「真っ暗やないか…。みんな、どこにおんねん…。」
完全な静寂と暗黒。
突如、何の前触れもなくネルフ本部全体が暗闇に包まれた。
ブレーカーでも落ちたのだろうか。
もう5分も経っているのに、一向に修復されない。
だんだんと、不安の闇も濃くなっていく。
とにかく、発令所行かんと…エライコッチャ…。
大特技の"勘"で発令所を目指す。
コツコツと響く足音が、トウジの肝を少しずつ冷やしていた。
「それにしてもあっついわねー…。」
電気によって稼動しているものは照明だけではない。
エレベーターはもちろん、空調設備も停電によって停止していた。
汗が喉を伝わり、胸に伝わる。
「じゃあ、その上着脱いだらどうだ?」
「…こういう状況下だからってェ、変な気ィ起こさないでよ…。」
暗い密室にいるのだから無理も無い。
ましてや、相手は元恋人だ。
「もう大丈夫だよ、八年前とは違うしな。」
八年前。
私たちは大学生だった。
毎日が楽しくて楽しくて、
私の人生で一番輝いている。
大学にも行かないで、ベッドでゴロゴロしてすごしたり。
くだらないことでケンカしたり。
もう一度、戻れたら…。
「でも、付き合ったことは後悔してないよ。フラれたのはショックだったけどな。」
加持の声で、ハッと現実へと連れ戻される。
蒸し暑い空気が再びのしかかり始めた。
「大学にも行かないで、ベッドでゴロゴロしたり、くだらないことでケンカしたり。」
背筋がピンと跳ね上がる感触を覚える。
――同じだ。
「おまえと出会って、付き合って、一緒に暮らして二年間。
その二年間だけが俺の人生の中で別の世界の出来事みたいに輝いてるよ。」
「…そんなクサイセリフ、よく平気で言えるわね。」
ほとんど、さっき考えてたことと一緒だったけど。
「いいよ別に、信じなくても。ただ俺は、お前と付き合った二年間を胸に抱いているからこそ――」
声のトーンの微妙な変化が、ミサトに嫌な予感をもたらす。
「この先この身に何が起こったとしても、悔いなく死ねると思ってるだけさ。」
暫しの沈黙。暑い空気の中に冷気が入り込んだ。
「なにそれ…どういう意味?」
「別に、こういうご時世だからね。深い意味は無いよ。」
確かに、明日にはみんな死んでるかもしれないご時世だ。
もし、サードインパクトが起きたら…。
「ところで、シリアスな話してる途中で悪いんだけどさ…。」
冷気が入り込んだような感触の理由が判明したのだ。
「私さっきから、オシッコ漏れそうなのよね・・・。」
叫び声が密室に木霊した。
不安に駆られて、自然と足が速まる。
歩み足が早足になり、早足が走り足となる。
早く、早く、早く。
カンカンカンと金属音が壁に反響する。
気がつくと、長い廊下をかなりのスピードで走っていた。
向こうから歩いてくる人影にも気づかずに。
「痛っっってえぇぇぇぇぇぇぇ!!!」「痛っ…。」
木魚を金槌で叩いたような鈍い音が鳴り響く。
暗い廊下の辻でヒヨコがクルクルと踊っていた。
「ィッッ…おい、大丈夫か?」「あぁ…なんとかね。」
人影の声は聞き慣れたものだった。
しかし、なんとない違和感がトウジの喉に引っかかる。
どこか、無理をして話しているように思えた。
「カヲル、なんかあったんか?」
暗闇でよく見えなかったが、いつもよりも顔が青ざめているような気がした。
思わず、手を差し伸べる。
「いや、別に…。」
細い声の返事と共に、差し伸べられた手に従って立ち上がる。
空気を掴んだような、軽い感触が伝わってきた。
「さぁ、発令所に行こうよ。みんな待ってると思うし。」
「ワイもさっきから探しとんけどな…。」
もう、ここかどこなのかも把握できていない。
ただ洞窟のように広がる廊下があるだけだ。
「そう…。とにかく歩くしかないね。」
「せやな…。」
さっきの交通事故の教訓からか、少し速度は減少していたが、独りきりと二人組とでは心強さがまったく違う。
「ところで…さっきから言おうと思てたんやけど…。」
金属音が一つしか聞こえない。
「なんで服着てないねん。」
シャワーの残り湯気と石鹸の香りが、カヲルを取り巻いていた。
「もうそろそろ着いてもええんとちゃうか…?」
「…さっきここ通ったような気がするんだけど…。」
歩き始めてもう30分は経ったのではなかろうか。
壁伝いに進めば必ずゴールにたどり着くのが迷路の法則。
しかし、複雑に入り組んだネルフ本部はその定義を打ち砕いていた。
「しゃあない。動かんでじっとしといたほうがええで。」
トウジもさすがに根枯れしたのだろうか。壁を背にドッとあぐらを掻き始めた。
カヲルは皮膚が直接地面にふれるのを避けているのか、壁に寄りかかって立ったままだった。
心なしか、息が荒い。
その荒い息に言葉が織り込まれてきた。
「…ところでさ、君はもう委員長とはキスしたのかい?」
あぐらが崩壊し、木魚を金槌で叩いたような音が再び響いた。
豪快なズッコケのせいで、頭にコブができる。
「なっなに言うとんねんアホ!したことあるわけないやろ!!」
何で、ここで委員長が出てくんねん!?
突然の質問に、トウジの思考回路がショートする。
頭のズキズキも二倍になった。
「彼女は君にコウイを抱いていると思うよ。」
「コウイ…?」
トウジのCPUがコウイを変換する。
行為高位皇位更衣後遺……
見るに見かなたか、あきれたようにカヲルは呟いた。
「好きってことさ。」
一つの文字がトウジの脳裏に打ち込まれた。
――好意。
停電が起きてから2日。
ほとんどの電力ラインが修復され、ネルフ本部内も光に満ち溢れていた。
一つの場所を除いては。
「これ以上アルバイトを続けると死ぬわよ…。」
――信じていたのに。
アリバイ工作に使われた屈辱で、肩が震える。
それでも、銃口は加持の後頭部を捕らえて離さなかった。
「…君に隠し事をしてたのは謝るよ。」
「謝られても嬉しくなんか無い!!」
コイツを巻き込んでもいいだろうか…。
あの人は、望まなかっただろうな…。
――親父さん、ごめん。
「でも、司令やリッちゃん君に隠し事をしてる。それがこれさ。」
カードが細い溝ををなぞる。
電子音と共に『OPEN』が浮かび、重量感のあるゲートから振動音が響き始めた。
ミサトはこのときまで、父親を殺したモノの姿形を知らなかった。
偶然見かけたミサトさんの後姿。
緊迫した様子に胸騒ぎがして、ゆっくり後を追いかけた。
追いかけなかったなら、今とは違う現実があったのかな。
なぁ親父、何しとんねん。
こんなケッタイなもん、なんに使うねん。
親父。
もう、追いつけないんか…?
ミサトに肩を揺さぶられながら、そんなことを考えていた。
乙
前はトウアスだったけど、今回はトウヒカなんだな
今度は結ばれるかな…
218 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/11(水) 18:08:39 ID:X2gKJAiw
見慣れない構成だがそこがいい
コテで失礼します。
週一ペースを目標に進めてきたのですが、次回はかなり長くなりそうですので、暫らく書き込みを控えさせていただきます。
名無しとして294氏、295氏にwktkしながら、完成に向けて頑張ります。
では、おそらく1ヵ月後にノシ
>なんで服着てないねん
盛大に吹いた
(*´д`)カヲルきゅんハァハァ
(*´д`)タオルは巻いてるの…?
(*´д`)それとも…ハァハァ
ツッコミがないところを見ると流石に巻いているだろう
巻かないで好意が云々言ってたらそれこそギャグだしな
すみません、
>>196がどうしても見られなくて困っています。
補完するにもこれではどうしようもないwww
どなたか絵板かどこかにあげて貰えると助かります。
コイズミ・チルドレン
って書いてある画像だけだから別に補完せんでも…
何かこのスレと関係なさそうだし
それとも他人が開いたら他の画像が見れるの?
>>225 そうなんですかw
教えて下さってありがとう御座います。
どうもスレタイと関係なさそうなので、それだけでしたら補完はしないでおきます。
たまにあげてみる
職人方マダー?チンチンマンマン(AAry
最近j氏以外居ないな…。
294氏や295氏はいずこへ…。
そ・・そういえば最近来ない・・イヤ・・キノセイ・・
初代の時だって一ヶ月くらい間が空いてたじゃないか
マターリ待てばいい
うむ。
最近の流れが速かったのもある品
雑談しまくってたから語り尽くした?
個人的に語りたいけど人少ないしなぁ
住人は多いが(DL数参照)ROMの割合がかなり多いイメージ
待つぜ
実を言うと待ちてがら書いてみてるんだけど難しいな…w
>>235j氏もあと一ヶ月来ないっぽいし、投下してみては?
>>236 いや、変なところから書き始めてて最初の部分は書いてないしなw
自己満足で終わる予感だ。
つまり
>>235はSS職人すげーなって意味のレスね。
一発ネタもOKだし。ぜひ。
マータリ逝こうぜ
ヒカリ!ヒカリ!私、選ばれたの!
人類を守るエリートパイロットなのよ!世界一なの!!
誰にも秘密なの!でも、ヒカリにだけは教えるわね!!
いろんな人が親切にしてくれるの、だから、怖くなんか無いわ!!
しばらく学校に来れなくなるかもしれないけど、大丈夫よ!!
怪我なんてしないんだから!絶対!!
『pi...There is a thundercloud on a route.』
『pi...No problem.Give priority to arrival time.』
悲鳴――The scream that was dyed Red
第二支部の消滅はネルフにとってかなりの痛手となった。
否、支部の消滅は、と言うのは語弊があるかもしれない。
むしろ、それと共に消えた希望が痛手だった。
人間の希望、無限。
古代から、人間は無限へ想いを馳せていたという。
その希望は人間の掌をすり抜けて、無へと還っていった。
対消滅という残酷すぎる力とともに。
「アメリカのエヴァ3号機が?あっちが無理矢理に製造権を主張したんじゃないの?」
「あんなことがあったから、無理も無いわ。」
さすがに、第一支部までは失いたくないだろうし、人命の被害もかなりあったのだ。
アメリカ国内は、蜂の巣を叩いたような騒ぎを見せている。
そんな中でエヴァ3号機の開発、活動を進めたなら、デモ活動で済まなくなるのは自明だ。
ただ、日本ではその様な騒ぎが無いのが幸いだった。
「で、3号機のパイロットは見つかったの?それともレイのダミーとやらを使うのかしら?」
「生理的に持ち上げれば可能な子が一人いるわ。」
――出来すぎてるわね、何もかもが…。
横から見たリツコの瞳は、昔の爛々さを失っていた。
どこか、見えない場所で何かがめまぐるしく動いている。
そのことに気付きつつも、目の前の任務にしか努められない現実があった。
昼休みに屋上でくつろぐのは、もう日課となりつつあった。
この一時の安らぎだけが、気持ちを明るくしてくれる。
この、使徒もエヴァも忘れられる一時が。
でも、今日は二つだけ普段と違うことがあった。
一つ目は、昼食が温かかった事。
熱自体はなくなりつつあったが、それでも感じることができた。
科学などでは証明できない、温かさが。
二つ目は、独りではなかったこと。
ヒトと一緒に安らぎを感じたこと。
「おいしい…?」
「ん、めっさうまいで。」
嬉しさと恥じらいが溶け合って、甘酸っぱさを感じた。
カヲルの言葉もまた、トウジの恥じらいを膨らませていた。
食事の終わりよりも先に、ヒカリは立ち去っていった。
そのとき流れたアナウンスが不安を掻き立てたから。
『あー、惣流・アスカ・ラングレー。校長室まで来なさい。』
「…なーんだ、優等生か。何の用?」
もうすっかり日も西に傾いている。
赤い夕日に赤い髪が溶け込んで、よく見えない。
ただ、ワクワクしたような瞳の輝きは目立って見えた。
「どうせ、もうあんたは知ってんでしょ。私のこと。」
「…うん。」
やっぱり優等生ね、何でもお見通しか…。
でも、あいつらは知らないんだろうな。馬鹿だし。
「私のが後輩になるけど、そんなの関係ないんだから!あーっと言う間に追い越してやる!」
その自信はどこから湧いてくるのだろうか。
おそらく、彼女の生き生きとしたプライドが作用しているのだろう。
「あの馬鹿もナルシも、もちろんあんたもよ!!」
そう一喝して振り向いた先には、バタンと音を立てた扉しかなかった。
ヒュウッと風が肌をなでる。
誇らしげな人差し指が、置き場所を決めかねて惑っていた。
…がんばるね、ママ。
幻想的な映像がエントリープラグ内を彩る。
目がチカチカしてきたが、そんなことを気にしている余裕はない。
ファーストコンタクトの結果は今後の地位に影響する。
時間は、無い。
一秒でも早く、1%でも高く。
誇りのために。
こんな重要なときに、何故か体がムズムズする。
緊張のせいで血の巡りが悪いのだろうか。
それにしては違和感がありすぎて、不安がよぎる。
とっさに、瞑っていた目を開く。
次の瞬間には、電流を感じていた。
体を駆け巡る電流を。
痺れの感覚と、血管の異常な膨張がシンクロしている。
その両者が指先に達したとき、ある感情が頭を占領した。
ハ…カ…イ…。
爆音の鎮魂歌が流れ、爆煙が作業中の研究者たちを手荒く葬った。
「あれが、使徒なんか…?」
赤いシルエットの中を、悪魔さながらに行進する闇。
その闇は初めて目にしたものだったが、どこか見慣れたもののような気がした。
エヴァ、3号機。
赤く燃え盛る陽炎に囲まれて、神々しくも思える。
長時間沈黙を守っていたゲンドウから、残酷な言葉が届いた。
あくまで賢明で、公明な。
『現時刻をもってエヴァ3号機を破棄、目標を第9使徒とする』
「オイ、親父!!あれはエヴァやんか!!中には人が…。」
『トウジ、あれは既にエヴァではない。使徒だ。』
そう、使徒。わが兄弟。
トウジ君には悪いけど、負けるわけにはいかないんだ。
シナリオのために。
『僕が、やる。』
「カヲルっ!!中には人がおんねんで!!」
『そんなの関係ないよ。』
淡々とした殺意が流れた。
舌なめずりをしているカヲルの映像も。
その表情は飢えた獣を連想させた。
――今だ。
カヲルのビジョンでは、ひとつの命が殉職する予定だった。
しかし、命はまだ灯っていて、闇も動きを止める気配は無い。
動きを止めたのは、赤だった。
『弐号機、活動停止!!エントリープラグが強制排除されました!!』
『何故?!信号は送ってないわよ!!』
アト…ニ…タイ……。
「カヲルっ!やられたんか?!カヲル!!!」
そんな叫びも、ゲンドウの感情を揺さぶることは無かった。
再び、冷酷な命令が下される。
『トウジ、お前がやれ。』
「なっ…無理や!!中の奴を助けるのが先やろ!!」
戦況は、議論の終結を待ってくれない。
歩き続ける闇は、一直線にこちらを目指している。
闇は静止した。
だが次の瞬間、物理法則が無視されたような光景が繰り広げられていた。
身長40mのエヴァが飛翔するなど、誰が予想しただろうか。
『っ…。』『零号機、活動停止!!パイロットは生存しています!!』
「綾波!!」
零号機の損害レベルは中破だった。
パイロットの苦痛は並大抵のものではないだろう。
アト…イッ…タイ………。
トウジは天秤にかけられた。
一方は、我が命と全人類の命。
もう一方は、目の前の一人の命。
どっちが重いかは歴然なのに、揺れがおさまることは無かった。
エヴァにも関節がある。
ただ、今トウジの首を絞めている腕は関節を無視していた。
歪な方向に曲がり、異常な伸長さだ。
脳に血液が廻らない。意識が遠のいていく。
『トウジ、どうした?さっさと殲滅しろ。』
「嫌や!!人殺しだけは絶対に嫌や!!!」
遠い日の悲しい記憶が呼び戻される。
『お前が死ぬぞ。』
「そのほうがよっぽどマシや!!」
トウジは命を投げた。
自分自身の命も、人類の命も。
それほど、トウジの記憶は残酷なものなのだ。
「ゴホッ……。」
とうとう視力が0になった。
深い海に、堕ちる。
――仕舞いや…。
一瞬、遠い昔の母を見た。
『…。』
ゲンドウはしばらく考え込んでいたが、ある命令を下した。
『初号機パイロットのシンクロを全カット。ダミーシステムを起動させろ…。』
それは、最後の手段だった。
誰もがこの命令の残酷さを目の当たりにして、エヴァを"兵器"と認識しなくなった。
トウジの喉は、絞められていた苦痛と、渾身の叫びで壊れんばかりだった。
散り散りになった四肢。
赤い夕日に赤く染まった地が混じった。
視界すべてが、赤い。
その赤も、日が沈むと闇に変わった。
『弐号機パイロットは生存しています!!』
うつむいていたトウジは、わずかな希望と安心を感じた。
送信されてきた映像に目を凝らす。
――惣流…。
心の真ん中で、何かか音を立てて崩れ落ちていった。
血の匂いが、司令塔を漂う。
茶髪からLCLが零れ落ちていて、規則的なリズムを生み出していた。
ゆっくりとした旋律。
「トウジ君…。」
日向の呼びかけも、脳には届いていない。
こみ上げる憤りは一線を越えてしまった。
その目は、どこまでも深く沈んでいる。
「スマンのう親父、ワシはお前を殴らなあかん。」
静かな、声だ。
爪が掌に食い込んで、小刻みに震えている。
「殴っとかな、気がすまへんのや。」
そう言って静かに歩き出すと、リフトが音を立てて作動し始めた。
それでも、ゲンドウは無表情を保ったままだ。
「トウジ君!!やめるんだ!!」「ああしなきゃ君がやられていたんだぞ!!」
周りの呼びかけが、かなた遠くから聞こえている。
すべての音が洞窟に反響しているような響きを奏でていた。
やがて、リフトは第二層に到着した。
ゲンドウが、目の前にいる。
眼鏡の奥の瞳を見たとき、怒りでめまいを覚えた。
ゲンドウの顔に浮かんでいたのは、微笑だった。
拳が飛ぶ。
金属の床の優しさは、後頭部をバットで殴られる衝撃に匹敵する。
世界が一回転した幻覚を見た後、記憶が飛んだ。
ただ、最後に思ったことは覚えていた。
――畜生…。
朝目覚めたときは、すべてが白に包まれていた。
白いシーツ、白い壁、白い日の光。
白い、天井。
朦朧とした意識の中、後頭部に巻かれた包帯と残痛に気づいた。
堕ちる前の記憶は、深い霧に覆われていて思い出せない。
ふと周りを見渡すと、白い風景の中に見慣れた人影があった。
「加持さん…。」
意識が戻ったことに安心したのか、その顔は微笑していた。
その微笑が、記憶の中のゲンドウの顔と重なる。
下腹部から喉に、熱いものがこみ上げてきた。
「ワイ、何でここにおるんや…?」
殴りかかったはずだ。
なのに、拳にはアザひとつ無い。
「君のお父さんは合気道の類を習得していたようだね。」
世界が一回転した幻覚を目撃したのは、トウジだけだった。
トウジ自身が、宙を舞っていたのだから。
「かわいい面会人が来てたよ。トウジ君もスミに置けないね。」
微笑がますます楽しげになったことに、トウジは根拠の無い恥ずかしさを感じた。
「怪我はもう大丈夫なの?」
「あぁ、ちょいズキズキしよるけどな。」
朝日が差し込む中、長い廊下を二人で歩いていた。
ある部屋を目指して。
「…アスカね、校長室に呼ばれた後、私のとこに来たの。」
アスカ
その名前を聞いただけで、胸に槍を刺されている気分になった。
彼女はもう、元気に駆け回ったり、しなやかに泳ぐことはできない。
「『私、選ばれたの』とか…『人類を守るパイロットなの』とか……。」
何故、今そんな話をするのだろう。
誰も幸せになんかならないのに。
そんな理不尽な苛立ちがこみ上げ、自己嫌悪を覚えた。
「『怪我は絶対しない』って……。」
ヒカリの瞳は潤んでいた。
これほど時間が早く過ぎてほしいと願ったことは無いだろう。
それと同時に、いつまでも目的地に着かないことも願った。
その矛盾した願いの中、時間はどの願いにも影響されずに経ていった。
病室は、さっきまでトウジが横になっていた部屋と同じ構造だった。
呼吸器がベッドの横にすえつけてあったが。
「アスカ、大丈夫…?」
閉じていた瞼がゆっくりと開く。
アスカが生きていた喜びで、ヒカリの目には涙が光っていた。
「ヒカリ…。」
ぱぁっと明るい表情。瞳の輝きも眩しい。
なにもかもが、以前のものと一緒だ。
右足を除いては。
そんなアスカを見て、胸の槍が引き抜かれたような感覚を覚えた。
とてつもない、安堵だ。
「惣流…。」
ヒカリの後ろから声をかける。
アスカの顔は、一瞬不思議そうな顔をした。
次の言葉を聞いた瞬間、背中に氷を入れられたような感覚を覚えた。
「誰…?」
そう言って小首をかしげたアスカに、ヒカリは困惑を隠し切れなかった。
「ぇ……誰って、鈴原よ。」
「鈴原…?」
頭の片隅から光が差し込んだ。
痛み、恥辱、苦痛、恐怖、破壊、憎悪、エヴァ、馬鹿トウジ、ママ…。
「いやぁ゛ああぁあぁあ゛ああぁああぁあ゛あぁああ゛ぁああぁ゛あ!!!」
ナースコールが悲鳴を上げた。
「……。」
看護士たちに追い出された後、長い沈黙が二人の間を支配した。
もう、すべてが終わってしまったのだ。
楽しかった学校での生活は、思い出になってしまう。
その思い出の中だけに、元気なアスカがいた。
「こっから上に行けるさかい…。」
「うん、ありがと…。」
早く、独りになりたい。家に帰って、ベッドに潜り込みたい。
それでも、伝えなければならないことがあった。
それが辛くて、たまらない。
「あのね、鈴原…。」
呼び声がして振り向いた先には、うつむいたヒカリがいた。
「何や?エレベーターの使い方わからんのか?」
「違うの…。」
――伝えなきゃ。
「私…ドイツに疎開することになったの……。」
え…?
「お父さんがね、ドイツに転勤になったから…。」
「…そか……。」
嫌や。
扉が閉まり始める。
伝えてないことが…。
扉が閉まるか閉まらないかのところで、トウジは叫んだ。
――好きや!!!
その声は、扉の音と融合した。
ヒカリが涙を流して、崩れ落ちたのは言うまでも無い。
「とうとう、白き月を彷徨いし魂が着床したようだ。」
キールの誇らしげな声が響く。
思惑のすべてが、軌道に乗って走り始めたのだ。
あとは、タブリスの始末のみ。
「左様、歪んだ"選ばれし子供たち"の序列に再び秩序が黄泉がえることじゃろう。」
「しかし、これはシナリオとは大きく違った出来事になりますぞ。」
穏健な意見も疎らだ。
キールの計画のすべてを知ったのなら、当然のことだろう。
「天界への道、バベルの塔を築くのは人間自身。決して神に従うものではない。」
「だが、またもや神は我々の塔を打ち砕く意向をお持ちのようだ。」
深夜のような闇の中に、ボウッと白い影が浮かび上がる。
どこかに悲しさを隠しているような、少年の映像だ。
「心配は無用。そうであろう、碇?」
「はい…。」
キールのゴーグルの奥にある感情に、ゲンドウは気づかないふりをした。
拳から滲んだ血が壁を滴り、赤く染める。
それでも、厚い壁は何度も鈍い音を響かせていた。
――ユイ、すまない…。
床には眼鏡が落ちていた。
悲しみの水が付着した眼鏡が。
厚い湯気が狭い空間を漂う。
見ているだけで、息苦しくなるほど。
シャワーの雨は、タイルの床を殴打している。
霞の中から、少年のうめき声がこぼれていた。
手首から、血の涙を流して。
赤い、血。
――ATフィールドが…。
血のついた剃刀がタイルを甲高く叩く。
こぼれた雫は、シャワーの水と血だけではなかった。
「一ヵ月後」と言いつつ、何故か筆(タイプですが)がスイスイと進み、12日で完成してしまいました。
一人の人間がこんなにレスを占領していいのかと不安ですが…。
では、失礼します。
エヴァの身長とか色々突っ込みところはあるが、J氏乙!
カヲル死にそうでヒカリ疎開でゼルエル戦?
5シンジが楽しみだ
J氏乙!バル戦待ってました…!
J氏乙!だが、
>>249の
>『弐号機パイロットは生存しています!!』
3号機の間違い?
>>261 致命的なミスすいません…orz
>>259 身長は悩んだのです、はい。
wikiを見て40m〜200mとありましたので
今回は一応40mにしておきました。
まとめ氏には申し訳ないのですが弐号機→3号機
の修正よろしくお願いしますorzホントスイマセン
乙です。
ところで
>>256って誰だかいまいちわかりにくいんだけどカヲル?
200mのエヴァが飛んだらさぞかし爽快だろうな
吹いたwww
じゃあ5シンジと予想
リスカっぽい描写があるんならカヲルじゃないか?
いや、何かゼーレの会話に5シンジ描写あったし
>>268の意味がよくわからなかったからウィキ行ってみたけど
カヲルって準備稿ではそんな設定あったのか…なくなってよかったな。
あれ以上本編で鬱展開やられたら困るww
今回の貞エヴァの展開、5th変えてもいい感じかもしれない
やめてーエースみてないから言っちゃダメー
コミックス派のこと考えてなかった、すまん
ついでに言うと、5thだけじゃなく3rd変えてもいいな
こういうスレだし
最近人いないので、いや、いるかもしれないけど
とりあえずあげてみる
いるけどマターリ待ち中
今
1シンジ2カヲル3アスカ4レイ5トウジ
で書いてます。
一応三話まではできたんですが、明日くらいに投下してもいいですかね・・?
大 歓 迎
ど ん と こ い
5トウジは吹く覚悟ができてるからいいが新鮮な1シンジや4レイが気になるw
サードアスカktkr
そういえば文章で3アスカって初めてか
禿げしくwktk
+ +
∧_∧ +
(0゚・∀・) 3rdアスカワクワクテカテカ
(0゚∪ ∪ +
と__)__) +
10年振りに見た父親はあたしを見て何の反応も見せなかった。
"おかえり"も"元気だったか"も。
たった一人の娘に愛情の一つも注がないで置いていった情けない男よ。
そんな父親の姿をあたしは遠くから見つめていた。
「エヴァに乗って使徒と戦え」
―あの気持ち悪い、機械みたいなヤツに乗れって言うの?
投げかけられた言葉の軽さにイライラしてきた。
本当は呼び出された時からだったけど。
エヴァ、エヴァンゲリオン。
「バッカみたい。あたしは乗らないわ、あんなのに」
「…」
「ママが死んだのもあんたのせいよ。あたしは絶対に許さない」
アスカはくるっと方向転換して出口に向かって歩き出す。
―わかってたのよ。ママが狂ってから。
あんたが原因だったってこと。
「あーもう!それにしてもいっぱい分かれ道があってわかんないわ!」
アスカが思いついた前の廊下を見ると、担架に横たわる黒髪の少年と男が立っていた。
気になって足を止める。
「シンジ、予備がなくなった。いけるか」
男が少年に声をかけていた。サングラス越しでだが優しい目で。
「大丈夫だよ。僕はまだ…」
「…あいつも馬鹿じゃないの?」
あのサングラスかけてる男が言ってる予備ってあたしのことね。
それであの女みたいなヤツが代わりに、って。
無理よ。やれるわけない。目も、頭も肩も体中怪我してるもの。
これで東京は終わったわね。
指令に怒られて困る父親の姿を想像すると心の底から「ざまぁみろ」と言いたくなる。
アスカはそう思った。
その瞬間、立ち上がった少年の上から廃材が落ちて来そうになる。
「あ…ッあああああ、あんた危ないわよ!!!!」
「え?」
アスカは何故だかわからないがとっさに少年を庇った。
そのアスカにも、頭を砕くには十分な程のコンクリートが目の前に落ちてくる。
「…ママ!!!」
『―――――』
「……あれ…落ちて、来ない…?」
「エヴァが動いた」
少年がアスカの胸の中で呟く。
「なに?」
「君の壱号機が…」
アスカは上を向くと、さっきまでゲージに囲まれていたものが
手を突き出してアスカ達を守っているのがわかる。
「あたしの壱号機ってどういう意味?」
周りの人間も驚きの色を隠せない様子で口々に言う。
「パイロットも乗っていないエヴァが」
「まさか惣流・アスカ・ラングレーに反応したのか?」
遠くで仲間と話しているアスカの父親もびっくりした表情だった。
「…ふーん…」
それを見たアスカは満足した顔で立ち上がる。
「あたし、これに乗るわ!」
そう高々に宣言すると、少年の方を向いて余裕の笑みを見せてみせた。
>>276です。
とりあえず第一話を。
誤字とかあったらお願いします…
不粋で申し訳ないが、壱号機ってのはワザとですか?
>>288 自分でもおかしいと思ってた部分がやっとわかってry
ごめんなさい、壱号機=初号機です・・・
まとめる時修正お願いします。
>>287 落ち着いてくださいw
ああ俺もサードチルドレンアスカ書こうかなと思ってったんだけど
また今度にしよう。昔エヴァ板に小説書いてた時しんどかったから
体がもたん
FF書くならちょっとはアニメ見直した方が良いと思うな。でもGJ
>>288 楽しみにしてる。
>>288 すいません・・・w
>>288氏のも楽しみにしてます!
>>289 一応アニメは見直して違う感じのにみたんですが、
アニメ通りの方がよかったですかね・・
とりあえずコメントはもう避けます。
乙〜!
>>290 そ、そうじゃないんで!ストーリーは職人さんの自由だから・・・
壱号機ってのが長い間アニメ観てなくて度忘れした様な感じだったんで、つい
なんか叩きみたいだな、スマソ
1氏乙〜コテもアスカっぽいなw
期待してる
マダーチンチン(AA略)
>>283 ぐっじょぶ!!
「…ママ!!!」 にちょっと泣きそうになった
なんか壱号機っていう言い方が
新しくて妙に気に入ったなぁ。
できればずっと壱号機で行って欲しい。
ここじゃゲンちゃんがアスカのパパじゃないのね
カヲルが貞カヲだったらミサト家に家事やる人がいない予感wwwww
24話がドタバタ必死だな。吹くかもしれない。
そんなドタバタのあとトウジ首ポチャだったら泣くかもしれない。
葛城家の台所が臭そうだな
301 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/04(土) 15:56:21 ID:yqap894Z
トウジ「もう…ええんか?」
アスカ「トウジ…、そこにいたのね!」
おっとageてもうた
すまない
初号機と使徒がぶつかり合って崩れた。
「くそ!!なによあいつ!」
崩れたコンクリートの瓦礫に足をとられて、初号機は勢いよく倒れる。
そしてアスカの意識も途絶えた。
―パイロットになったアスカは葛城ミサトのマンションに住むことになった。
使徒が第3新東京市に出現してから、もう二日経っている。
>>301 いや、それこそ
「なんでアンタがそこにいるのよ!?」
になると思うww
「ペンギンが家にいるってどういうこと?」
「ペンペンっていうの。知能はすごくいいのよ〜」
「…へぇー」
ペンペン、とアスカが呼ぶとペンギンが「キューイ」と鳴いた。
「アスカ、あなたの学校は第一中学の2年A組だからね」
「あんなヤツがいるのに悠長に学校なんて行ってていいわけ?」
二日前のあの日、アスカはエヴァに乗ったものの途中で意識を失ってしまった。
そのことをずっと根に持っているのだ。
「…大丈夫よ。怪我が治ったらシンジ君も出るんだし」
あえてあの後を言わないミサトに、アスカの苛立ちは高まっている。
「あのひょろひょろの奴がちゃんとやれるの」
「それでも、一応碇指令の息子さんよ」
「…じゃあ親子なんだ」
だからなんなに優しい目で?あたしと同い年の14歳の男に。
息子だからっておかしいわ。
「もう寝なさい。早いけど、明日から学校なんだから」
「はーい」
ビールを飲んでいるミサトを余所に、アスカは自室へと入っていった。
まだ整理されていない部屋はダンボールで敷き詰められている。
なんとか場所を開けて入れたベットは新品のシーツだ。
アスカはそこに勢いよくそこに飛び込む。
「…むかつく」
そう呟くと一瞬で眠りに入った。
転校初日。
「惣流・アスカ・ラングレーよ!よろしくね」
初夏の妙な時期に入ってきたアスカにクラスメイトは見入っている。
代赭色の髪、縹色の瞳。クォーターというだけではなく、
ハキハキとした性格も周りに好印象を与えていた。
アスカ自身も見られていることについてまんざらではない様子で、
今まで味わうことのなかった優越感に浸っていた。
放課後一人になったアスカの元に、一人の少女が話しかけてきた。
「惣流さん」
真っ白な少女。水色の髪色。真紅の瞳。
そしてまた口を開く。
「あなたが、エヴァのパイロットなの?」
「…」
あまりに率直な質問にアスカは驚く。
―この時期に転校してくるなんて、あたしぐらいなのよね。
「…そうだけ…」
ど、と言おうとした瞬間、
アスカの左頬に平手打ちが食らう。
「な、なにすんのよぉ!!!」
すかさずアスカも少女の頬にお返しをする。
少女は泣いていて、ぼろぼろと涙がこぼれている。
アスカは訳が分からない。反射的にすかさず身を乗り出した。
「なんなのよ。あたしが何したって…!」
文句を言おうとして胸倉を掴もうとすると、少女は後退して走った。
「あ、あんた!!」
ドアをするっと抜けて少女は出て行く。
「…?」
少女の居た場所。ふっと下を見るとパスケースが落ちている。
さっきの少女の物だとは思った。
少し気になってアスカは中を見てみると定期券と写真が入っていた。
―定期?近くには住んでないのね…
「写真…」
それを見た途端、背筋が凍る思いを、アスカはした。
とりあえず投下は終わりです。
おっつ!
途中割り込んですんませんでした…
310 :
283:2006/11/04(土) 20:06:13 ID:???
GJ!
GJ!
でも指令じゃなくて司令なんだぜw
wktk
よーし、パパ保守しちゃうぞー
『アスカ、まだ慣れないようだけど頑張って』
「わかってるわ」
頑張って、か。結構きついのよ。これ。
第3新東京市にまた使徒が現れた。第二次直上会戦である。
初戦のような失敗をしないためにも、アスカの落ち着いた操縦が必要だった。
「ファーストはまぁだ出て来ないし…」
なんとかあたし一人でやるっきゃないか。
「行くわ!」
それに、あの女にもミサトにも今度こそあたしの勇姿を見せてやらなきゃ。
あいつに泣かれるほどあたしも落ちぶれちゃいない。
初号機が地上に昇り立った。
アスカの目の前にイカのような形の使徒が暴れている。
「…やってやるわよおおおおおおおおおお!!!」
ライフルの銃弾が使徒の体にのめり込んだ。
しかし、使徒は物ともせずに初号機に近づいてきた。
「ウソ!効いてないっていうの?!練習したのにっ」
予想外の出来事に驚く。
耳に入ってくるミサトの声に従いながら動いた。
「あーもー!!…?、…あれ…なにあれ?」
残骸の上に青い髪の少女が立っている。
何処かで見たことがある。いや、間違いない。昨日アスカを叩いた少女だ。
「ミサト、人がいるわ」
『え…?!一般市民はシェルターに避難しているはずよ』
「でもいるのよ。ちょっとあんた…危ないわよ!」
「…」
唇一つ動かさずに少女は初号機を見つめる。
そこに、使徒の鞭が攻撃をしてきた。
「!」
初号機は鞭を掴んで少女を庇うように四つんばいになった。
「乗りなさい!!!」
そう叫んでエントリープラグを出す。
無表情ながら"わかった"と言うように少女はプラグの中に入っていく。
「よし、これで何も遠慮要らないわね…」
「…」
プラグ内に入った少女の前には使徒の大きい体と目がリアルに映し出されている。
そして使徒と必死に戦うアスカの姿があった。
激しい音と振動に少女は耳を塞いだ。
「うあああああ!!!!」
掴んだ二本の鞭を回して使徒はぐるぐると回る。
遠くの山にぶつけるとプログレッシブ・ナイフを取り出して使徒の体を刺した。
だが、使徒は逃げ回る。
鞭がアンビリカルケーブルを引き裂いて、プラグの中でエラー音が鳴り響く。
「ッチ、ケービルが…内臓電源、残りあと1分か…」
「…」
「あいつどっから来るかわかんないわ!」
「…今、右に来るわ」
「!」
言った通り右手を思いっきり振りかざす。
ナイフが使徒の頭に直撃して使徒の叫び声が大きく響いた。
『アスカ心臓のあたりを潰しなさい!』
「オッケー!あんた見ない方がいいわよ!」
横にいる少女にそう忠告すると、アスカは使徒の中心目掛けて左手をめり込ませる。
液体が飛び散る鈍い音と内臓電源が切れる音と一緒に、使徒の声は止んだ。
わっふるわっふる
つーか書くのはえーな
最初に三話までできてるって言ってたよな確か。
ともあれNo001i7ArIさん乙!
なんか凄い新鮮だ
乙です!
j氏294氏295氏マダーチンチン
アスカとレイの友情にwktk.
アスカが見た写真は一体何だったんだろうか
保守
別に3を主人公にしなくても1とかミサトを主人公にしてもいいよね?
有りか?
有り
楽しみにしてるよ
チルドレン自体が変わっちゃうってのはアリですか?
やっぱレイ、アスカ、シンジ、トウジ、カヲルがチルドレンってのは崩しちゃいかんかな
あんまり崩すとスレチにならないか?あくまでチルドレンの順番が違ったらスレだし
それにオリジナルキャラやケンスケとかをチルドレンにすると、よくあるエヴァFFみたいでなぁ…
オリキャラやケンスケ、ヒカリではないんだが・・・
まあどのみちスレ違いだろうな
どっかよその場所探します
スレ汚し失礼しました
もしかして性格自体が変わったらって事?
まあ、それもスレ違いだと思うけど
欝神の順番でEOEそのままやるとかな
まぁそこまでやったら逆に見てみたいがwwww
シンクロ率に負けてシンジに敵意を燃やすトウジとか。
アラエル戦で「なんでお前がそこにおるんや!!」と愛憎でぶっ壊れたりとか
夕日を背に鼻歌歌う綾波とか。
一緒に風呂に入ってあまつさえ手を握り「好きってことよ…」とか。
うむ。スレチではないが、何か違うww
1カヲルと4アスカはそのままでもあまり変わらんかも
問題は2だw
そろそろネタ切れなのかな…
作ろうと思ったんだけど、どの程度まで変えてもいい?
例えば苗字とか。
そもそも何処をどれくらい変える気なのか
まずシンジをサードから外そうかと。
ゲンドウとの親子関係も変わっちゃうからちょっと変だなと思って。
んー やっぱあまり変えないでもっと練ってみる。
出来上がったら晒すよ。いつになるかわからんけどね
>>335 現在進行の職人さん達はいろいろ練ってるようだね。
ゲンドウを主人公の元・父にしたり、5thのシンジだと多分親子ではないんだろうし。
そこをうまくまとめるのが職人の力量なわけだが、
個人的にセカンドが「惣流シンジ」だとして、
綾波に「惣流くん…ポッ」って言われるのは何か違う………
男装したアスカに頬染める綾波を想像して何ともいえない気持ちになりました…
アスカが男装したらシンジじゃねえか
同じ顔だし
髪型も髪と瞳と肌の色も違う
っていうかアニメなのに同じ顔とかいってもしょうがない
>>331 いや4アスカは相当変わるだろ。
トラウマがまるまるなくなるのだから性格もまるまる変わるんではないかと
1シンジ 2カオル 3レイ 4トウジ 5アスカ
ちょっと無理矢理?
途中まで書いて、綾波の心情表現の難しさを知る。
綾波はかなり難しいだろう。
下手な心理描写したらオリジナルキャラになるし…。
しかしそこは職人の腕の見せ所だ。ガンガレ!
Laceration
いくつもの光の十字架が聳え立ち、本来の役目を果たしていた。
ヒトへの裁き、使徒の名の下の処刑。
各々が輝き、残光を醸し出して消えていった。
幾多もの亡骸を残して。
本当なら、ケージに駆け出して出撃するべきだ。
しかし、ちょっとだけ動いたその体は徐々に速度を落としていった。
ゆっくりとした足音のリズム、やがて止まる。
爆音も叫び声も、すべてがシャットアウトされた世界。
その暗闇の中でトウジはただうつむいていた。
またヒトが死んだ。
さっきの攻撃で、また。
今度は、ワシ…。
「よっ、こんなとこで何やってんだい?」
背後から陽気な声が届く。
振り向こうとしたときには、既に腕を引かれて全力疾走していた。
「加持さんっ!?どこ行くんすか!?」
絶対聞こえているはずなのに反応が無い。
殺気のこもった表情。いつもの加持とは別人のようだ。
トウジも薄々は気づいている。エヴァの下へ向かっているのだろう。
おそらく、ゲンドウの命令で…。
しかしある程度走ったところで、行き先が予想とは違うことに気づいた。
「シェルターだ!君に話さなきゃいけないことが山ほどあるんでね。」
――最後に、君に伝えなければならない真実が。
たどり着いた先には、山ほどの生活物資と救急用具が詰め込まれていた。
息を切らせた加持が、そのうちのひとつに腰を下ろす。
煙草の先に、蛍がとまった。
「話さなアカン事って何ですか…?」
先ほどの殺気からすると、ただ事ではない。
少ない頭であれこれと考えてみたが、一つも思い当たることは無かった。
深い息に煙が混じる。
「君の…お母さんのことだ。」
それを聞いたとたん、心に茨が巻きついた。
祖父に贈る為の花を買いに出かけた、肌寒い雨の日。
交通量は少なかったのに。
ゲンドウの肩越しに見えた母の右腕…。
「…ワシのオカンが、どないしたんですか?」
もう、何年経っただろうか。
今更になっていったい何がある?
そんな感情が右往左往する中、何かを決意したかのような溜息をついて、加持は話した。
「君のお母さんはネルフの前身、ゲルヒンに勤めていた。有能な遺伝子工学の博士としてね。」
トウジの記憶の母は、偽りだった。
しばらく世界が静止したかと思うほどだった。
暗黒と沈黙の中で、煙草の香りだけが自己主張を続けている。
それもやがて、炎の燻りとともに黙った。
「博士?んなワケないですって――ワシのオカンは…。」
「ただの主婦だった、だろ?」
先手を取られて、おもわず口をつぐむ。
加持の表情が少しだけ柔らかくなり、説明は続いた。
「君の母親、ヒジリ博士はとても温厚な人柄の持ち主だったようだ。副司令が言うにはね。
――だから、家ではただの「お母さん」でいようとしてたんじゃないかな。」
ポケットに手を入れて、煙草の箱を取り出す。
「時間が無いから、簡潔に話すか…。」
中身が無いことに気づくと、握りつぶしてどっかに投げてしまった。
『だめです!エヴァ弐号機起動しません!!』
『初号機も同じく、ダミープラグを拒絶しています!』
額に走る冷たい汗を感じた。
今にも、すべてが壊れようとしている。
初号機はともかく、弐号機までもが…。
「…碇。」
この呼びかけの意味はわかっている。
決断の時、か。
「冬月、少し頼む。」
独り言のようにつぶやくと、いつもより早足で司令塔を去っていった。
――あいつは、どちらを選ぶのだろうな。
ため息をつくと、ただ黙って立っていたことを後悔した。
――司令役がこんなに難しいとは…。
――そして、そのアダムと使徒が接触するとサードインパクトが起こるといわれている。
今度は人類の命のすべてが奪われるだろう。それを止められるのは、エヴァンゲリオンだけだ。
もう、何も迷うことは無い。
アスカへの償い、亡くなった命らへの鎮魂としてできることは、ひとつだ。
足首の鎖は解かれ、羽のように軽く感じる。
――戦って、守らなアカン。全部を。
「痛っっってえぇぇぇぇぇぇぇ!!!」「痛っ…。」
一度あることは二度ある。二度あることは何とやら。
これで、何匹のヒヨコが踊っただろうか。
「……カヲル!?何でここにおんねん!?」
そこには、濡れたプラグスーツをまとったカヲルが倒れていた。
その瞳が深く沈んでいる。
「動か…ないんだ。」
たどたどしく、重苦しい旋律。
言葉を発するのも、鬱々しいようだ。
「何でや?つい最近までは…。」
台詞の途中で、青ざめた顔がトウジを睨みつけた。
赤い瞳が怒りの炎に包まれている。
「行きなよ…!僕に関わらないでくれないかい?」
いつものカヲルとは似つかない語勢だ。
少し苛立ちを感じたが、今はそれどころではない。
「そか、気ぃつけや!!」
足に痛みを感じていたが、それを感じさせないほどのスピードで走り去った。
僕の役目は、終わったのだろうか…。
いや、まだやれる。
そうであってほしいと、僕自身も願っている。
不成功を知らせる耳障りなブザーが鳴り響く。
もう、これを聞くのは何回目だろうか。
エヴァ弐号機の瞳は、灯らない。
「何故だ!!何故タブリスを、レイを、ダミープラグを、私を拒絶するのだ!!」
何を考えている!?
――ユイ!!
すべての画面に、ノイズが混じった。
数字の羅列に代わって現れた映像には見覚えがある。
委員会会議で見た、悲しい少年。
あまりの衝撃に均衡が崩れ、デスクに寄りかかざるをえなかった。
「ユイ…。そういうことか…。」
すべてを理解した。
ユイの意思も、異常の原因も。
自らが犯した過ちを、すべてのズレを、運命を、怨んだ。
「親父ぃ!!ワシをエヴァに乗せろや!!」
時間という概念を忘れかけていたそのとき、荒々しい叫びが現実へと連れ戻した。
視線をそちらへ向けると、先ほどの衝撃よりもはるかに大きい波が襲ってきた。
トウジを背後から見守る、エヴァ初号機。
その瞳が、光を放っている。
トウジ自身は気づいていないようだったが。
ゲンドウは超能力、エスパーの類を信じる人間ではない。
しかし今、テレパシーの存在だけは信じてもよい気分になった。
初めて感じたテレパシーは、前妻からのものだった。
GJ だけどゲヒルンでなかったかい?
久しぶりのj氏キタ━(゚∀゚)━!!
乙
GJ!急展開!
GJ
そうか、ユイさんは弐号機なのか。これも新鮮だ。
─特務機関Nerv本部、第七ケージ
赤木リツコ博士は、新しく来たサードチルドレンにエヴァの説明をしていた。
「これが究極の人型汎用決戦兵器。人造人間エヴァンゲリオンよ。」
彼女はそれを黙って聞いていた。
その横で、案内役の葛城ミサトは彼女を見つめていた。
綾波レイ。14歳。
その表情からは、いかなる思考も感情も、全く読み取れない。
不思議な雰囲気を漂わせる少女だった。
「よく来たな、レイ」
強化ガラス越しから、眼鏡をかけた男が見下ろしている。
碇ゲンドウ。ネルフの総司令である
レイを呼び寄せたのは彼だった。
「レイ。これに乗って使途を倒すんだ。」
それまで表情を変えなかったレイが、一瞬だけ苦い表情になった。
ゲンドウはレイの実の父だ。
しかし、幼かったレイを捨て、勝手に養子に出した張本人でもある。
戸籍上では、もう既に他人だ。
いや、たとえ戸籍上で親子であっても、
幼少時から十年も離れていれば、ほぼ他人となってしまうだろう。
「乗るなら早くしろ。でなければ帰れ!」
捨てた子供を、都合の良いときだけ呼び寄せる。
ゲンドウにとって、自分はただの道具に過ぎない。
レイはそう確信した。
長い沈黙。
その沈黙を破ったのはゲンドウだった。
「冬月。シンジを起こしてくれ。
・・・シンジ。予備が使えなくなった。もう一度だ」
「はい・・・」
程なくして担架に乗せられた男の子、碇シンジがやって来た。
包帯に巻かれ、無言のまま通り過ぎていく。
「つぅ・・・ぐ・・・」
担架から立とうとして、苦痛であえぐシンジ。
レイはそれを黙って見つめていた。
その時だった。
不意に頭上から大きな轟音が響き、衝撃が走る。
その衝撃で鉄骨が崩れ、レイに降ってくる。
ガン!
レイの頭上で大きな右手が鉄骨を防いだ。
エヴァが動き、鉄骨を防いだのだ。
レイはシンジの元に駆け寄った。
彼を抱き起こすと、レイの手にべたりとしたものが触れた。
それは血だった。いまの衝撃で傷が開いたのだろう。
シンジは低いうめき声と、荒い呼吸を続けている。
レイは決心した。恐怖や迷いはない。
「・・・私が乗ります。」
それは彼女自身の意思が選択した答えだった。
「エヴァンゲリオン初号機、発進!」
そして彼女は戦場へと赴いた・・・
あ、二個目間違えて鳥外しちゃったw
>>342です。
半端で未熟者ですが、また続き書きます。
とりあえず今日はここまで。
おお、また新しい作家が!
無理しないで頑張ってください、って矛盾してるorz
鬼火ってカコイイな
ガンガレ
(めんどうだとは思いますが、前回投下4の後にこれも入れておいてください…)
「ごめんなさい」
言われたの。
"あのお姉ちゃんが戦ってくれたから、私達生きているのよ"
どうして、とは思わなかった。
大切なものを傷つけられた。だから彼女にそれをぶつけた。
間違っていることは最初からわかっていたのに、
私はそれが正しいと思っていた。
彼女が傷つけた。だから、私も彼女を傷つける。
でもそれは違う。気づいてしまったから。
それはただの自己弁護なんだっていうことに。
「…私はあなたの気持ちを考えていなかった」
「……」
彼女はずっと黙っているまま、私をずっと見ていた。少しだけ驚いた顔で。
「べ…別に謝ったならいいわよ」
そう言って拍子抜けしたような表情で苦笑いをする。
「私、人と関わることがなかったから、よくわからなかったの」
「…じゃあこれからあたし達友達ね」
「…?……え?」
「な、なによ!このアスカ様と友達っていうのがイヤだっていうのぉ?」
「で、でも私はあなたを傷つけてしまったわ」
「いーのっ だから、あたしのことはアスカって呼んで」
「…アスカ?」
「そう!」
名前を呼ぶと彼女は喜んだ。
―私のことも、名前で呼んでくれるの?
「レイ。私の名前…綾波レイっていうの」
「じゃああたしもレイって呼ぶから、ちゃーんと呼ぶなさいよ」
「…わかったわ、アスカ」
嬉しさと一緒に何かがこみ上げてきて、
私は、彼女と一緒に笑った。
とりあえず投下終了です。
明日あたりにまた投下しに来ますーノシ
アスカとレイの絡みってなかなか想像できなかったからこういう暖かいやりとりはいいなぁ。
その代わり最後には大どんでん返しが待っているわけだけれど…。
とにかくGJ!です。
363 :
283:2006/11/13(月) 18:48:48 ID:???
>ちゃーんと呼ぶなさいよ
>ちゃーんと呼びなさいよ
でしたorz
こう見るとアスカとレイのからみってなんか新鮮だな〜
乙
目が覚めると、レイは知らない場所に居た。
どうやら病室のようだ。
「生きてる・・・」
レイはミサトの家に住む事になった。
「一緒に暮らした方が何かと便利だし、きっと楽しくなるわよ」
レイは一人で住む事に、全くの抵抗はなかったが、
ミサトが半ば強制的に自分の家に引き入れたのである。
その晩ミサトは、ささやかながらレイの歓迎会を開いた。
ミサトはビールを何本も空けた。
騒がしいのには慣れていないレイだったが、
ミサトは自分を気遣って明るく振舞ってくれたのだろうと思った。
葛城ミサト、綾波レイ。
そしてもう一人の同居人、ペンギンのペンペン。
今までにない生活が始まった。
疲れたレイはベットに横たわり、天井を仰いだ。
-知らない街に住み、
-知らないベッドで寝て、
-知らない人たちと話し、
-知らない生活をする。
レイは「ふう・・・」と息を吐き、目を瞑った。
あの初陣から数週間が経過した。
その間、レイは幾度となく訓練や説明を受け、レイはそれに素直に従った。
エヴァの操縦も、少しずつ慣れてきた。
「・・・行ってきます。」
学校。
毎日さほど変わったことはない。
同じことの繰り返し。
何の意味もない。
全てが無意味だと感じていた。
数学の授業中、授業用の個人端末からCALL音が鳴る。
『:綾波さんが あのロボットのパイロットというのはホント? Y/N』
クラスの誰かが送ってきたメッセージだ。
YESと入力し、エンターキーを押す。
するとクラス中がざわめいた。
その中で一人、彼女を睨む者が居た。
「転校生・・・ちょっと話があるんや」
休み時間に校舎裏に来いとのことだった。
クラスの男子、鈴原トウジだ。
「何?」
「転校生・・・ホンマならワシはお前を殴りたいとこやが、
ワシに女を殴る趣味はない。せやから話だけでも聞いてもらおか。
・・・お前の乗ったロボットがメチャメチャに暴れた所為でな、
ワシの妹は大怪我して入院しとるんやぞ!!」
トウジは一気にまくし立てた。
「・・・それで?」
「・・・!」
感情のこもってないレイの声が、静かに響いた。
「・・・おい。なめとんのか?」
トウジはレイの胸倉を掴んだ。
「ワビの言葉も知らんのか?あぁ!?」
「私が泣いて謝ればよかった?
殴りたければ、気が済むまで殴ればいいわ。」
そのやり取りを後ろから見ていた相田ケンスケは、トウジに向かって言った。
「トウジ、もう行こう。」
「・・・チッ!お前みたいな人形みたいな奴殴っても、腹立つだけや!!」
舌打ちをし、トウジは背を向けて歩いていった。
新たな使途が襲来した。
「確認するわよ?敵のA.T.フィールドを中和しつつ、パレットの一斉射。練習どおりに。」
「・・・はい。」
誰かに憎まれようとも、これに乗らなければならない。
─もし自分が人形なら、こんなに苦しむ事もなかっただろう。
物陰から飛び出し、即座にパレットガンを構え、スイッチを入れる。
相手に攻撃する隙を与えないつもりだった。
しかし弾を撃ちつくしたところで、敵が不意をついてカウンターを仕掛けてきた。
伸びた触手に足を取られ転倒してしまう。
アンビリカルケーブルが断線し、内蔵電源に切り替わった。
その時、倒れこんだ左手の付近に何か動くものがいるのに気づいた。
トウジとケンスケだ。
「なぜこんなところに!?避難命令がでてるはずよ?!」
発令所はイレギュラーな事態にあわてていた。
その時、使途が追い討ちをかけに来る。
倒れた状態でなんとか使途を抑えた。
だが、それ以上動けば、二人を潰してしまう。
『・・・二人を操縦室に回収した後、撤収するわよ!』
ミサトの指示の後、エントリープラグが排出された。
「乗って!」
レイが叫ぶ。
なんとか二人を操縦席の中に無事回収した。
使途を突き離し、後は指示通りに撤退するだけだ。
『回収ルートは34番!山の東側よ、急いで!・・・レイ?聞いてる?!』
「(この使途がいれば・・・また誰かが傷つくのね・・)」
『レイ?!』
「私は・・・私は人形じゃない・・・私は人形じゃない!」
初号機はプログレッシブナイフを装備し、使途に向かって走った。
作戦終了後、ミサトに呼び出された。
「どうして命令を無視したの?」
「・・・」
「作戦を決めるのは私の仕事。あなたはそれにちゃんと従って。いいわね?」
「・・・・」
「聞いてるの?」
「はい」
「勝手な行動ばかり取っていたら、いずれ死ぬわよ!?」
「そうですね」
「・・・そんな気持ちで乗るんだったら、ここから出て行きなさい!!」
数日後。レイはこの街を離れる事にした。
エヴァを降りたら即刻用済み。だが、特に悲しくもなかった。
「綾波!」
駅のホームに着くと、トウジとケンスケが待っていた。
「少し・・・良いですか?」
レイが黒服の男に尋ねると、男はコクリとうなずいた。
「この前の事、謝っときたいんや。ワシはお前に酷いことばかり言うてもうたもんな・・・
俺が悪かった。この通りや、許してくれ。」
トウジは深々と頭を下げた。
「いいの・・・気にしてない」
「そうか。すまんな。」
「こいつ、妹に説教されたんだぜ。『私たちを救ってくれたのはあのロボットなのよ?』ってね」
ケンスケは笑いながら言った。
「よ、余計な事は言わんでええわい!!」
「妹さん・・・大丈夫?」
「ん?ああ。退院にはまだ時間がかかるそうやけど、きっとすぐ元気になるわ。
あいつ怪我人のクセに、見舞いに果物買ってこいだの、
雑誌持ってこいだの、ホンマは元気ちゃうんかと思うぐらいやわ。」
妹の話をしている時のトウジは嬉しそうだった。
「時間だ。」
黒服の男がそう告げた。
数分の間だけだったが、二人と話す事が出来た。
レイにはそれが嬉しかった。
「それじゃ・・・」
「元気でな。」
「がんばれや」
別れの挨拶を済ませ、振り返り歩き出した。
数歩ほど歩いたところで、背後からトウジが大声で叫んだ。
「綾波!お前は人形なんかやあらへん!
ワシらよりずっと立派な人間や!!」
レイは振り返らなかった。
いや、振り返る事ができなかった。
駅の階段を登ろうとしたとき、
見覚えのある青いスポーツカーが滑り込んできた。
「レイ!」
「葛城一尉!?」
「・・・ミサトさ・・・ん」
黒服の手を振り解き、レイはミサトに駆け寄った。
「ただいま・・・・」
「おかえりなさい」
ミサトの胸の中は暖かく迎えてくれた。
レイは肩を震わせ、泣いた。
また鳥ミスしたorz スミマセン
溜まってた分を全部書いてしまいました。当分書き溜めしときます。
それでは今日はこのへんで。
GJ!
鬼火氏乙!
でも「使徒」ねw
職人さん方、これは一読者の拙い希望だが、
良ければ前の話に安価つけてくんないかな?
何人もいると前回分を読み返したくてもすぐに見つけられないんだよね…。
専ブラじゃないのか?
>>374 専ブラならトリとかでレス抽出できる。職人に頼む前に専ブラ入れとけ
ちょっち整理してみる
294氏
投下:最近は無し
295氏
投下:最近は無し
◆jH3Q3bIrRM(通称J氏)
投下:定期的
◆No001i7Arl(通称1氏)
投下:新規職人
◆ONIBI/m5FI(通称鬼火氏)
投下:新規職人
>>374 うおホントだorz 指摘ありがとうございます。
安価については次回から付けます。
「ファースト!」
まだ暑さが完全に出ていない、静かな朝。
「あいつったらなんで忘れていくのよ…」
アスカはIDカードを忘れたシンジのために団地まで来たのだった。
「…ったくこれがないとネルフに入れないっていうのに」
ガチャッとドアノブを回すとカギは開いている。
アスカは一瞬考えた。
「まぁ…お邪魔するわ」
遠慮なしに入っていくと、殺風景が広がっていた。
年頃の男子が飾るようなポスターも何もない、ただ白い部屋。
「つまんない…面白いもんでもあると思ったのに」
IDカードを机において辺りを見渡してみる。
これといってアスカが言っているような面白いものはなく、
無地のコップや歯ブラシ、包帯といった無機質なものしか見当たらなかった。
「ん?」
少しひび割れたメガネが、タンスの上に置いてある。
アスカはそれを手にとって眺めた。
「なに、あいつがかけてんの?」
渋すぎるわね。
フレームの太いメガネ。…なんだか見覚えがある。
「…碇司令の?」
「そうだよ」
「!」
アスカの後ろに全裸のシンジが立っている。
「きみ何しに来たの」
「…うっ…」
「それ」
シンジの顔がメガネを向いた。
アスカは止まっていた思考を取り戻す。
「ヘンターーーーイ!!!!」
アスカが大声で叫んでも、シンジは無表情のまま立っている。
大声よりも、メガネに力が入ったのを見るとシンジは反応した。
「…」
無言で近づいてくるシンジにアスカは全力で抗議した。
「ヘンタイ!パンツくらい履きなさいよ!!」
アスカが一歩引いた時、転がっているビンに足をとられてひっくり返る。
「あっ」
とっさにシンジの手を掴んだ。
「…」
シンジが無表情でアスカを見る。
アスカが下に倒れていて、シンジがその上に乗っている。
少女のやわらかい太ももには、それよりももっと生暖かいやわらかい何かが触れていた。
「ひいいっ」
悲鳴が上がる。
「?」
「あんたにはもう金輪際話しかけないわ!!!」
同じ歳の男子のものを触ってしまったことの方がアスカにとっては大問題で、
君が悪いんだろ、という視線を受けながらもアスカは文句を言い続ける。
「どうしてあんなとこ触らせんのよ!最悪よ!」
バチン!とシンジの頬に音がした。
シンジはそれでも無表情に冷淡に反論する。
「触ったのはそっちじゃないか」
「〜〜さようならっ!!!」
全裸のままのシンジを放って、アスカは団地を出たのだった。
あいつ、何考えてんの?
なんで女のあたしの目の前で全裸…
「思い出したくない!」
絶対に、あいつだけは許さないわ。
「…」
シンジは静かに立ち上がって、
アスカが投げ出したメガネを拾い上げた。
「…これ」
テーブルを見ると、IDカードが置いてある。
―届けに来たのか。
拾い上げたメガネを握り締めて、何も無い部屋の中でシンジは笑った。
投下終了です。
>>374 気づかずに投下してしまいすみません。
今度からは気をつけます。
乙
/(^o^)\なんてこったい
シンジwwwただのバカだw
いや〜んな感じw
283氏の
>>359なんだが、前回投下の「4」がない件について
その前に投下されたやつは3で終わってるんだが…
390 :
283:2006/11/17(金) 12:16:39 ID:???
>>389 あああああ・・・
すいません、4後だといって投下したものが3後で、
5だといって投下したものが4になります・・ごめんなさい・・
ドジッ子283氏萌え
392 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/19(日) 18:28:44 ID:GVYLiHvm
ここで、空気を読まず書き込む。
1、トウジ、2、カヲル、3、シンジ、4、レイ、5、アスカ
ってのはどうだ。
反対する理由はない。存分にやりたまえ
1トウジキタコレwwww
1トウジはギャグか
いや、わからんぞ。やりようによっては物凄く泣ける。
さぞかし男気のある頼れる1となるであろうwww
397 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/21(火) 20:39:27 ID:w8paproq
おまえは死なへん。ワシが守ったるわ!!
あ、いいかも。
シンジ「こんな子が、こんな子がエヴァに乗っ…いや、怪我してても僕よりは役に立ちそうだ…」
一人目、二人目、三人目と性格違うから楽しみだ
「疲れるわねぇ」
零号機の再起動実験。
関係のないアスカにとっては退屈でしょうがなかった。
他に見るものもなく、目をちらちらさせている。
遠くにファーストチルドレンのシンジの姿が見えた。
「うげ!ヘンタイファーストだわ」
さっきのことをまだ気にしている。
「…でも」
あいつっていつも1人よね。
「!…碇司令」
男がシンジの目の前に現れる。
声はアスカの位置からは聴こえないが、
シンジと一緒に司令が笑いながら話している。
「嬉しそうな顔しちゃってぇ」
あたしにはあーんな表情しないくせに。
「仲睦まじい」
ハッと吐き捨ててアスカは眉を歪ませる。
不快さよりも違う感情がアスカの中に渦巻いていた。
碇ゲンドウ。
特務機関ネルフの総司令。
そして僕の父さん。僕を誰よりも信頼してくれている。
エヴァに乗ってくれないかと言われた時はすごく嬉しかった。
でも代わりは何処にでも居る。
僕はたくさんいるから。
第2実験場。22日前。
「―絶対境界線まで、あと、0,9、0,7、0,5…0,4、0,3…、パレス逆流!」
「第三ステージに、異常発生!」
「中枢神経阻止にも拒絶が始まっています」
「コンタクト停止!六番までの、回路を開いて」
「ダメです。信号が止まりません!零号機、制御不能!」
爆音がネルフに響き渡る。
零号機が暴れだして、ゲンドウがいる部屋のガラスを割った。
「危険です!下がってください」
悲鳴のような呻き声が何度もこだまする。
「オートエジャクション…作動します」
「いかん!」
エントリープラグが射出された。
プラグが何度も壁に叩きつけられて床に勢いよく落ちる。
『完全停止まであと10秒...8,7,6,5,4,3,2,1...0』
「シンジ!!」
ゲンドウが思わず叫んだ。
ハッチを掴んだ瞬間、熱さに身を引く。
それでもシンジを救い出そうとハッチを叩いた。その衝撃でメガネが落ちる。
「…!…」
リツコがその姿を複雑な表情で見つめている。
「シンジ!大丈夫か!」
「…う…っ…」
うん。と言うように、弱くシンジが頷いた。
―22日後。
『零号機、再起動実験成功』
「碇、未確認飛行物体が接近中だ。恐らく第五の使徒だろうな」
「…テスト中断。総員第一種警戒態勢」
「零号機はこのまま使わないのか」
「今はまだ早すぎる。初号機に行かせろ」
『エヴァ初号機、発進準備よし』
「よし…発進!」
初号機が発進する。
アスカは緊張した面持ちで控える。
「目標内部に、高エネルギー反応!!」
「なんですって!?」
「まさか!」
上がってきた初号機を向いて使徒が光線を発射した。
「だめッ…避けて!!!」
「え?!」
光線が初号機の中心を一気に突き抜ける。
アスカは一瞬来た光で何かを悟った。
「いやあああああぁあああああああああああ!!!!!」
「…アスカ!!!」
>パレス逆流!
志村、GJだがパルスパルス!!
405 :
283:2006/11/21(火) 22:57:45 ID:???
>>404 ( ゚д゚)
( ゚д゚ )…ごめんなさい…
こっちみんなw
うおお!激しくGJ!
こういう碇親子も良いなぁ
>>405 >>406 久しぶりに見かけたw
ゲンドウ…(ノД`)
本編でもこの位の優しさがあっても良かったなあ
前回
>>365 今日の夕食はリツコも一緒だった。
ミサトはいつもにも増して料理の腕を振るった、らしい。
「レイは肉が嫌いって言ってたから、野菜をうーんと入れたわよ〜」
キュウリ、白菜、大根、レタス、とうがん・・・
おおよそカレーの具とは思えないような食材が、仲良く浮かんでいる。
「ちょっち味が足りなかったから、スパイスもいろいろ混ぜてみたんだけど、どう?」
二人はひとさじ食べてみる。
「何よこれ?!」
リツコは絶句した。
「・・・・」
レイは悶絶した。
「全く、とんだご馳走だったわ。」
リツコは靴を履きながらそう言った。
「そうそう、忘れてた。レイ、これシンジ君の更新カードなんだけど、渡しそびれちゃって。
悪いんだけど、本部に行く前に彼に届けておいてくれる?」
「はい。」
「それじゃ」
リツコはカードをレイに渡し、帰っていった。
レイは渡されたカードの写真を見つめていた。
「気になる?彼のこと」
「いえ・・・私は碇君のことをよく知らないから・・・」
碇シンジ。
同じエヴァのパイロットでありながら、彼のことは何も知らない。
「そっか。・・・じゃ、話してあげる。彼のこと。」
「碇シンジ。年齢14歳。マルドゥック機関の報告書によって選ばれた、
最初の被験者、ファーストチルドレン。過去の経歴は白紙。全て抹消済み。
噂では碇司令の養子とか、遠い親戚筋っていう話もあるけど、詳しい事は全くわからないわ」
「・・・」
「でも良い子よ?ちょっと人付き合いが苦手みたいだけど。」
次の日、レイはシンジの住んでいるアパートに居た。
ここの402号室。表札には『碇』とある。
ここがシンジの部屋だ。
カチ。
チャイムを押してみる。どうやら鳴っていないようだ。
ノブをひねる。鍵は開いているので留守ではないようだ。
「ごめんください」
やはり返事はない。
レイは中に入ってみることにした。
殺風景な部屋だった。
必要最低限な家具だけで、他には何もない。
初めてミサトの家の中を見た時と対照的だ。
ふと棚の上に変わったものを発見する。
眼鏡だ。しかもレンズにヒビが入っている。
だが、シンジが眼鏡をかけているところを見たことはない。
殺風景な部屋の中で、一つだけ何かを感じる物だった。
「・・・綾波?」
気がつくと、後ろにシンジが立っていた。どうやら風呂に入っていたようだ。
「これ新しくなったカード。リツコさんから頼まれたの。」
「あ・・・ありがとう」
「服、着たら?」
そこでシンジは、自分がほとんど生まれたままの姿だったことに気がついた。
「う、うわああ!」
余程あわてていたのだろう。
シンジはレイを巻き込んで倒れた。
数秒、数十秒のことだっただろうか。
時間の感覚が途切れ、二人の間に沈黙が流れた。
もし、ここに他人が来たら、全裸のシンジがレイを押し倒しているようにしか見えないだろう。
「どいてくれる?」
「ご、ごめん・・・」
シンジは慌ててレイの上から離れた。
「じゃ、先行くから。」
レイはそう言うと、シンジの家を後にした。
GJ!!
原作通りのシンジでワラタwww
「…」
ここは病室ね。
あたし、どうなったんだろう。負けちゃったのかな。
―ファースト。
「ご飯持ってきたんだ」
「…あんた…」
何か文句の言葉でも言っておきたいところだけど、
胸が痛くて、それどころじゃないみたい。
「明日、午前0時にするヤシマ作戦のスケジュースを知らせに来た」
「なによそれ。どういうこと?」
「…これ、新しいのだよ」
プラグスーツ。
「君、寝ぼけてそのままで来ないでね」
「え?」
「裸」
「…?…、!…ああああもおサイアク!!!」
アスカは勢いよくシーツで体を隠した。
「昨日からあんたこういうのばっかね!」
「ごめん」
「謝れば済むって問題じゃないのよ!それにご飯も要らないっ」
「1時間後に出発なんだけど」
栄養つけなくてもいいの。
シンジは怒り気味のアスカにそう言った。
「またあれに乗るなんてイヤよ。どうせ乗れって言うんでしょ…」
「うん。そうだよ」
「あんたはあれに乗って怖い思いしたことないからそんなこと言えるのよ」
アスカは俯く。
「じゃあ寝てたら。初号機には僕が乗る」
「は?」
「赤木博士が初号機のパーソナルデータの書き換えをやってるんだ」
「…!」
赤木博士が…
「じゃあ、赤木博士と葛城一尉がケージで待ってるから」
「…」
午後8時10分。
「こんな野戦向きじゃないやつで大丈夫なの?」
「間に合わせだからね」
「
撃ってみなくちゃわからないってわけか…面白いじゃない!」
「良かったわ、乗ってくれる気になって」
「ふん!逃げちゃいけないんでしょ!」
アスカが余裕の笑みを見せた。
―一撃でも外したらだめ。
ファーストの持つ盾の限界は17秒。…大ピンチってわけか…
「僕は…僕は初号機を守ればいいんだね」
「ええ。時間よ、二人とも着替えて」
「はい」
「これで死ぬかもしれないのね」
布一枚の向こうで着替えているシンジに向かって言った。
淡々とした声でシンジが答える。
「…どうしてそういうこと言うの?」
「…さあ」
なんとなく怖いのよ。またあんな目に遭ったらって。
「あんたも男だったら、一言くらい…」
元気付けてくれたっていいじゃない…
「君は死なないよ」
「!」
「僕が守るから」
日本中の電気が消えていく。
「あんたはどうしてこれに乗るの?」
エヴァ。
あたしにも乗る理由はわからない。
でも、褒めてもらえるから。自分が認めてもらえるから。
それが嬉しい。
―だから、あんたはどうなの?
「絆だから」
「絆?あんたのお父さんとの?」
「ううん、みんなとの」
「ふーん。強いのねあんたは」
「僕には他に何もないから」
「…他に何もないってどういうこと」
「―時間だ。じゃあ、さよなら」
シンジがアスカの前から姿を消す。
はぐらかされた…
あいつって本当によくわかんない。
でも守ってくれるのよね。あたしを。
「アスカ!日本のエネルギー、あなたに預けるわ!」
「ええ!」
「頑張ってね…!」
『全エネルギーポジトルンライフルへ!』
『5、4、…』
『目標に高エネルギー反応!』
「なんですって?!まさかまた…!」
『3、2、1』
「発射!」
使徒の光線とアスカが撃ったものが重なり合う。
両方に光がまとった。
「ううううう!!」
ミサトが画面を見る。使徒にダメージがない。
「まさか…ミスった!?」
『敵がジオフロントに侵入!』
「第2射急いで!」
『ヒューズ交換。最充電開始!」
「くそ…また来る…!!」
光線が来た瞬間にシンジがアスカの前に盾になる。
「まだなの…まだ!?はやくはやくはやく!」
零号機が持つ盾が溶けてしまっていた。
その時やっと充電が完了する。
「よし…いっけぇ!」
放ったものが使徒のコアを直撃した。
ジオフロントに進入していた使徒の体も止まる。
「ファースト!!!!」
アスカが溶けた零号機からエントリープラグを無理矢理出す。
アスカもプラグから出てシンジに駆け寄った。
「うううっ…硬過ぎるでしょこれぇ!!ぐ…ううう…」
ガン!と蹴って扉をこじ開ける。
「ちょっと!しっかりしなさいよ!!」
「…」
「ファーストっ」
「…あ…」
シンジが目を開くと、涙をためたアスカの姿があった。
意外だったのかシンジは目を丸くする。
「じっ自分には他に何もないなんて言うんじゃないわよ!」
「え…?」
「別れ際にさよならなんて…悲しいこと言わないでよ…」
「あの」
「うっうううっ…う…っひく…」
「どうして泣いてるの?」
「な、泣いてないわよぉ…汗よ…!」
アスカは肩を震わせて涙をこらえようとしているが、
泣いているのにはシンジもわかっていた。
どうすればいいのかわからずにシンジはおろおろとする。
「ごめん…こういう時…どういう顔すればいいのかわからないんだ…」
「あのねえ!あんたそんなこともわかんないの!?」
「わからない」
「せっかく助かったんだから。…笑えばいいと思うわよ」
―父さんと、彼女の姿が重なる。
「…!!」
どうして。そんなはずがない。
でも。
「うん…!」
でも、僕はこの日生まれて初めて心から笑えたんだ。
420 :
283:2006/11/22(水) 18:08:29 ID:???
>>415の3行目ミスで改行してしまいました・・・
脳内補完してください。
>>420 >「明日、午前0時にするヤシマ作戦のスケジュースを知らせに来た」
どじっこモエスww(*´Д`)ハァハァ
どじっこと言うか推敲不足と言うか・・・
ともあれ乙。
そりゃプロの作家じゃないんだから当然じゃないか
今度から投下する前に誤字脱字が無いか確認した方がいいと思うよ
投下してくれるだけありがたい
294氏も295氏もまだだし
とりあえず鬼火氏も1氏もwktkチンチン
シンジの「絆だから」もアスカの「悲しいこと言わないでよ」も違和感なく読めた。
それでいて原作とちょっとニュアンスが違っていいね。GJ!
最初は登場人物それぞれがそれらしくてよかったんだけど、
最近のは元のをなぞってるだけ?
せっかく順番が違うんだから特徴を生かしつつ書いて欲しいな〜とか言ってみる。
j氏のように急成長して化けてくれることを期待している
そろそろまとめが欲しいところ。
まとめ氏最近来ないね…
いやいやちゃんといますw
先週から更新作業をしているので近いうちに投下された分まとめますよ。
用もないのにコテで書き込むのはどうかと思ってただけなんですが
長いこと沈黙しててすみません。
まとめ氏、大いに乙です。
生存報告(物騒ですが)をしていただけるといくらでも待ち続ける気力がでますし…
特に最近はスレの流れがスロー傾向にありますので、職人の方々の生存報告を見ると心底安堵します。
セルフライタスな意見なのですが、コテでレスすることをあまり躊躇されないほうがよろしいかと思います。
>>433 書き込み時間スゲ━━(゚∀゚)━━!!!!狙ったのか?w
まとめ氏いつも乙です
コテで書き込むのは全く構わないと思いますよ。
たまに嫌がったりする人もいますけど、このスレにそんな人は居ないでしょうからw
435 :
433:2006/11/24(金) 19:31:27 ID:???
携帯からは秒は見えなかったんで流したんですが…
( ゚д゚)
( ゚д゚ )イッツァ ミラコゥル……
ほ・・ほんとだ!!
今気づいた!すげええ!!
294氏と295氏はまだいるのかな‥?最終投下からかなり経ったと思うんだが。
前回
>>409-411 「さっきはごめん。わざわざ来てくれたのに・・・」
「別に」
二人は本部へのエスカレーターに乗っていた。
「ねぇ。綾波は碇司令の子供だよね・・・・
どうして、あまり仲がよくないの?」
レイはこういう質問が好きではなかった。
「もう親子じゃないもの。私は"綾波"レイなの。」
「でも、実のお父さんなんでしょ?」
「・・・あんな父親なんかいらないわ」
「そんな言い方ないだろ?」
レイはシンジの方を振り返った。
パシッ
乾いた音が鳴り響く。
シンジはレイに謝ろうとしたが、既にレイは先に行ってしまっていた。
『何も知らないくせに・・・』
レイは心の中でつぶやいた
シンジは、打たれた頬をさすりながら後悔した。
「分析の結果、エヴァでの近接戦闘は不可能です。
そのため、敵の強力なA.T.フィールドを突破する、
大出力の陽電子砲を使った狙撃を行います。」
「砲手はレイ。防御はシンジ君が担当よ。」
「一撃で確実に仕留めるのよ。」
リツコとミサトから作戦の説明を受ける二人。
ミサトの立てたヤシマ作戦。
こんな事、一度も練習していない。
だが一発必中で撃破しなければならない。
不安と緊張が高まった。
作戦開始時刻まであとわずかに迫る。
二人は夜の闇を見つめながら、その時を待っていた。
微妙な沈黙。先程のことが頭にあるせいだろう。
その間を嫌ってか、シンジが尋ねた。
「綾波は・・・どうしてこれに乗るの?」
「・・・碇君は?」
レイは質問には答えず、逆に尋ねた。
「僕はこれに乗っていると、 みんなと繋がっていられるんだ。
僕にはこれに乗ることぐらいしかないから・・・」
「そう・・・」
その時、レイにはシンジがとても儚く、脆い存在に見えた。
「時間よ。行きましょう」
「うん。・・・さようなら。」
シンジの最後の言葉が、レイの耳の奥に響いた。
衝撃と轟音。そして白い視界。
相手がほぼ同時に攻撃を仕掛けてきたため、第一射は大きく外れてしまった。
「第二射!急いで!!」
ミサトの声が響く。
恐れていた事が現実となる。
その間に相手がもう一度攻撃してくる。
「碇君!?」
目の前に零号機に乗ったシンジが、盾を構えて立っていた。
しかし盾がもたず、少しずつ零号機の装甲も溶けていく。
『ハヤク、ハヤク・・・』
レイは心の中で繰り返す。
表示されたマークが揃う。
その瞬間、防御から攻撃に転ずる。
ポジトロンライフルから放たれた一撃が、ラミエルを貫いた。
レイはエントリープラグから飛び出し、零号機に駆け寄り、
零号機のハッチを空けた。
「碇君!」
「ん・・・・あや・・なみ?」
「よかった・・・・」
レイの目から自然と涙がこぼれた。
「・・・・どうして泣いてるの?」
「わからない・・・わからないの。」
「僕は大丈夫だから、泣かないで。」
シンジは笑顔で言った。
「・・・うん。」
レイも笑った。
ここまで。
間違えて鳥を丸ごとコピペしても気にしちゃいけません。
>>428 うーむ・・・辛いところです。
セカンド登場辺りから、なるべく原作の雰囲気を壊さない程度に
オリジナル要素増やしてみようと思います。
445 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/27(月) 19:31:25 ID:xsE+QKMB
支援アゲ
Cain
「大分、思惑が崩れたようですね、碇司令。」
暗闇に浮かぶ三つの影。
散らばる肉片の青が風景を飾る。
「問題は無い。バルベーローの意思だ。全てうまくいく。」
「…では、初号機の覚醒、暴走も――」
使徒捕食によるS2機関の入手。
計画通りなのだが、思惑通りではないな…。
「あぁ、計画通りだ。」
半分の偽り。半分の真実。
「では、ご子息は…。」
加持の溜息交じりのつぶやきが、苛立ちを増幅させる。
アイツのことなどどうでもいい…。
今考えるべきは今後の処置。
それと――
「――とにかく、初号機は我々の制御下ではなかった。よって暫くはケージにて凍結とする。」
ずっと以前に決めていた処置を淡々と口にする。
これで委員会も黙る。
「…正しい判断だと思います。」
しかしそれは、バルベーローの意思に沿っているのでしょうか?
そんな疑問を投げかけるほど、加持は愚かではない。
ここ…どこや?
ワシ…死んだんか?
せや、ワシ、やられてもうたん。
ここ、天国か、暖かいわぁ…。
オカン…。
『ダミーシステム、起動!』
夕日の赤がエントリープラグ内に注がれたのだろうか。
今、目に映るのは、錆のような紅だけ。
脳に伝達されていた情報達は消え失せている。
そして、体の均衡が崩れた。
さっきまで苦痛の極みを受けていた喉は、別の苦痛に耐えていた。
腹底から搾り出される叫び、悲鳴。
目の前に映る世界は『残酷』という言葉では言い足りないほどの酷さであった。
我が手で、同級生がバラバラになっていく――
そして、巨大な我が手が見慣れた白い物体を拾い上げ、
耳障りな金属音が響いた。
「うああぁあああああぁぁぁぁぁあああああああぁぁあぁ!!!」
――温かい。
懐かしいぬくもりが直に口を隔てて伝わってくる。
あの頃の、ぬくもりが…。
「っ…。やめてっ!!」
本能的か理性的かはわからないが、突発とした感情に両腕が応じた。
幅の広い胸板を全力で突き飛ばす。
「ゲホッ…!!相変わらずの馬鹿力だな、ちょっとリラックスさせようとしただけなのに…。」
「こんなことでリラックスできるわけ無いでしょ!!」
リラックスどころではない。胸の鼓動が最高潮のテンポを刻んでいる。
体全体が熱く火照って、ウォッカでも一気飲みさせられた気分だ。
「出てけ!!馬鹿っ!!」
「わかったわかった、退散するよ。」
せっかくの差し入れも今はただの飛び道具と化している。
コーヒーを投げつけてやろうか…と危険極まりない思索が実行されようとしたそのとき、
加持の口調が急にもとの冷静さを取り戻した。
「葛城。」
その顔は見えない。
「俺の気持ちは8年前からちっとも変わってないよ。」
俺は、君を…。
最後――最期に見た加持の顔には、愛しみが溢れていた。
恐怖と好奇心が入り混じった感情を、感じたことがあるだろうか。
それは特に幼年期、少年期の男の子が感じやすい。
その対象となるのは、幽霊、怪物、怪音など。
トウジは今、怪音にその感情を引き起こされていた。
『稲葉さん、何やってるんですか…?』
好奇心によって開かれた襖。
その襖の奥に、何かに怯えるような表情が見えた。
何かを覆い隠すように、体を屈めている。
『ちっ違うんだ…、これは…。』
純粋な好奇心、それはときに悲しい。
その幼気な瞳に映った光景は、少年に闇を与えた。
――ナツミ!!
『うああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
温かい鮮血が、頬を濡らす。
嫌や…
もう嫌や……
何で、ワシだけ…
こんなんもう嫌や……。
思い出しとうない…。
思い出さなくていいのよ。
……っ!!!
嫌なことは、無理に思い出さなくていいのよ。
誰やっ?!
…大きくなったのね。
オカン…!?
あなたは十分頑張ったわ。
でも、戻らな…。
もう、辛いおもいなんてしなくていいのよ。
せやなぁ…。
今まで、どこにいても息苦しかった。
ミサトの家に帰っても、『お帰り』を告げるのはペンペンのみ。
しかし、ここなら…
何百年でも、何千年でも生きていける。
心の底から、そう思えた。
どれほど時が経っただろうか。
どこか遠くからの呼び声が、耳に注がれてきた。
それは懐かしくもあり、不愉快でもあった。
…サルベージスタート。
還りたかったのかどうかは、今でも分からない。
しかし、何かに引きずられるかのような感覚の後に、母を見た。
それはとても輝いて見え、温かさが滲み出ていて。
なにより、嬉しさがこみ上げてきた。
その頃、ある少年は朝刊を取りに玄関に出ていた。
郵便受けの中に手を弄り入れたとき、手に伝わる感触が日頃慣れたものとは違うことに気づいた。
チラシのような物の裏に書かれた二文字。
――来い。
「父さん…。」
その頃、ある男性は煙草を吸っていた。
「…最後の仕事か。」
おもむろにポケットからIDカードを取り出す。
真っ赤な、イチジクの葉。
――まるで、血の赤だな。
兄弟殺しの俺も、天国に行けるのかな…。
英語で、兄弟殺しのことを"Cain"という。
コテで失礼しますが、ちょっとしたお知らせがあります。
私、Jは皆さんご存知のとおり初期スレの363です。
今回、前作の363FFと今作のFFが重複する点も多々あり、
また、一個人があれほどのまとめスペースを占領するのは気が引けましたので、
前作363FFはまとめ氏に削除依頼いたしました。
前作の落ち度を今作で埋め尽くすべく、これからもできるだけ投下努力します。
>>454 イイヨーイイヨー
GJ
すごい上手くなってる
投下乙
以前よりも面白いから問題ない
ぶっちゃけどうやったらこんな急成長できるんだ?
もともと才能があったんじゃね?
後はこういうのは書けば書くほど上手くなるって言うし
そうか
じゃあまだ俺にも可能性は残ってるな
あれ?才能あったっけ?
283氏、アスカは結構サードでもアスカしているだけに、シンジが死んでるように見える
なんか綾波のセリフそのまま言わせただけって感じに見えて冷たく感じるのでその辺考慮してみて下さい
文句みたいになってしまってごめん
期待してる
遅くなりましたが、現時点で投下されている作品をまとめました。
一応出来るだけチェックし、誤字や改行のミスは直しましたが、
何しろ量が多いので思いもよらぬミスをしている可能性があるかもしれません。
職人・住人の方々、気軽にミスの指摘や要望お願いします。
それから、
>>454でj氏本人が書き込んでいますが363名義での作品はサイトから外しておきました。
j氏、対応が遅くなってしまい申し訳ないです。
>>462 お疲れ様です〜。これで読みやすくなった。
まとめ氏乙です
>>459 名無しさんでも歓迎しますよ
投下wktk
EOEを見てふと思ったが、やっぱり弐号機は赤の方が映えるな
何って食い散らかされて目ん玉と内蔵丸出しのグロシーンが
欝神の2トウジの弐号機は黒だったよな?
量産機戦のアスカの顔はそのままコラでトウジにしてもいけるが
量産機戦の怖い顔のアスカで2トウジのコラを作ろうかと思ったけど
資料となる画像を持ってないため断念した数ヵ月前
鬱神作品EOEコラをつくろうと思ったけど
カヲルの全裸多くて断念した数ヶ月前
量産機戦アスカは髪と肌の色直せばマジでトウジでイケると思う。
欝神EOEは作りたいけど画像がないなぁ…。少しずつ集めてるけど。
誰か持ってたらオラにちょっとだけ分けてくれ
1トウジのコラを作ってみようと思い立った数ヵ月前
トウジのコラは前に誰かが作ってなかったっけ?
あれは2と5。1はまだ。期待してる。
最近流れゆるいな。初代スレの流れを思い出す。
1トウジコラ作るならぜひ水槽シーン作ってくれ
頼むからやめてくれwww
トラウマになるわ
月をシルエットの奴なら作ってるけど…
それならおkだろうw
絵板にコラうpって見た
即興で作ったので微妙な出来栄え…
それなりに儚くはなったかなと思ったけど、プラグスーツを全身白にする勇気がなかった
何故だろう。
コラ見て泣きそうになった。
トウジ。・゚(ノд`)゚・。
アスカ怖いよアスカ
肩からトゲトゲ発射で覗き込むように見上げるアスカの顔が一番好きなんだけど
絵板の1トウジコラ見て結構泣けるんじゃないかと思った
儚げな表情できるんじゃねえかトウジ
鬱神設定で量産機戦とリビングシーンのコラみたい
リビングシーンは殺し合いのような雰囲気になるかもしれないがwwww
シンジすぐ負けるじゃないかとか言われてるけど、
絶望してキレたシンジ>>不意をつかれたトウジな気がする
「本当に人を好きになったことないんやろ!」
ドン!(突き飛ばし)
ここでシンジ吹っ飛ぶと思うwwww
「トウジ・・・またいつものように・・・・僕を馬鹿にしてよ!・・・・ねぇ!!」
ビリビリ!
「ハァハァ・・・アッー」
ごめん、最低だ。俺って
腐女子は氏ね
即興で考えてみた
母親の魂がエヴァに取り込まれて体は無事だが心は廃人に。
生まれたばかりの赤ん坊の妹しか愛さずトウジには見向きもしない。
母親に愛されるためにエヴァのパイロットになるも母親が目の前で自殺。
妹は可愛がっていたが、アラエルの精神汚染により
実は殺したいくらい憎んでいたことを気付かされる。
同時に自分を慕うシンジと、自分に付いて回る幼い妹の姿が重なってぶっ壊れ。
いまいち…
もう皆いろいろ考えてるんだったら形にしてくれよ
294氏とか295氏はどこに行ってしまわれたのか
漫画描きの神達も帰ってこないかな…
まったり松さ
初心に帰って鬱神の作品でも読み返そう
よし泣いて来い
Love
1999年、京都。
「あら、冬月先生。おはようございます。」
「やぁ、もう来てたのか。」
カーテンがほのかに白く、柔らかい光だけをもたらしてくれた。
その光に薬品棚が包まれて、ガラス瓶の冷たさを増している。
「えぇ、お見せしたいものがありまして。」
「見せたいもの…?」
髪を後ろで結んだ女性は静かに微笑むと、机に用意していた木箱を手渡した。
冬月を見つめる目が、とても誇らしげだ。
「これは何だね?」
「中身を見てください。きっと驚きますよ。」
その箱は重く、少しだけぬくもりを感じた。
それは後にゲンドウの手に渡り、やがてひとつとなった。
今考えると、あれが全ての元凶――いや、福音だったのかもしれんな…。
「冬月先生、眠ってもらっては困るよ。」
傷が残らない痛み。
化学反応によって流れ出した電子達は、冷静かつ残酷に冬月の手首を貫いていた。
「老骨にはきついであろう。もうそろそろ限界ではないのかね?」
「…お気遣いは結構。これでも年の割には頑丈なのでね。」
この手錠が外れて、相手がモノリス越しでなかったなら、とっくに半殺しにしとるわ…。
そんな黙怒の感情だけがアドレナリンとなって、生命を保っていた。
監禁から、50時間。
2002年、南極。
「これが、かつて氷の大陸とはな…。君はよく生きていたな。」
「運良く事件の前日に日本に戻っていましてね、悲劇を免れました。」
事件の『前日』…か。運というのはそこまで慈悲深いものだろうか…。
何かが喉の奥に引っかかる感情を覚えたが、飲み込むことにした。
「ところで、君の組織――ゼーレといったかな。嫌な噂が――」
「六分儀博士、海水の2年前との比較データです。」
女性の細い声に、冬月の低い声が塗りつぶされた。
質問が中途半端に終わり、冬月の顔が渋くなる。
女性はゲンドウに資料を手渡すと、軽い笑顔とともにドアの方に戻っていった。
その時ふと、子供の姿がドアの向こうに見えた気がした。
冬月が今まで見たゲンドウの表情は、不愉快な微笑のみである。
しかし、その時の表情はいつもと同じようで違っていた。
恩愛が滲み出そうな、微笑。
「六分儀君、さっきの女性は…。」
「私の助手の碇ユイです。」
渡された資料に目線を下ろしたまま、ぶっきらぼうな返答が返ってきた。
「ではドアにいた子供は…。」
「…彼女の子供です。」
2015年、日本。
その子供はモノレールに乗って、窓に額を押し付けていた。
手に持つ黒いプレイヤーと共に。
神への道、人類補完計画。
それは私が望むものなのだろうか。
それは、幾人もの人間が望んでいることだ。
ゼーレの都合など知ったことじゃないが、私は碇の思惑を止めるつもりなど無い。
もちろん、私自身は補完を望んでいるわけではない。
今更、再びガフの部屋に戻ろうなんぞ、狂気の沙汰だ。
私はただ、研究を無駄にしたくないだけだ。
そう思っているのは私だけではないはずだから。
ユイ君もその一人。
それに、ヒジリ君…。
あの二人のためにも――
「ご無沙汰です、お元気そうで何より。」
何時間ぶりかの光が冬月の背中を照らす。
「外の見張りにはしばらく眠っていてもらいました。」
「…私をさらっておいてまた助けるとは、理解に苦しむな。」
「真実に近づきたいだけです、僕なりのね。」
手首に少し違和感が走った後、固い床を重い手錠が叩いた。
「この行動は君の命取りになるぞ。」
――もとより、覚悟の上です。
どうか、ご無事で…。
『…真実は君と共にある、迷わず進んでくれ。』
いつかはこうなる。彼もそれを覚悟していたはず。
私も、わかっていた。
なのに
何故こんなに悲しいの…?
泣いてしまおう。
全てを洗い流してしまおう。
明日から、「貴方」は「私」になる…。
「はい、鈴原です。」
固い床を、久しぶりになった携帯が叩く。
爺ちゃんが、死んだ…?
j氏乙!
シンジ動き出したな
乙 超乙
おもスレ
乙
初代スレと比べるとちょっと飽きてきたかな…
職人に指摘や注文すること多くなったね
それって悪いことだろうか?
指摘はともかく、注文とはちょっと違う気がするんだが
というかお前の一行目と二行目が全く脈絡ない
話繋がってないじゃないか
まぁ以前程の勢いはないわな
新鮮さがなくなるのは当たり前だけどね。粗方語ったし。
ところで、まとめサイトがいくらググっても出てこないんだが、
文字コードが指定されてないことが問題かね。
(まとめ→2ちゃん→まとめに戻るとタイトルが文字化けする。)
ほっしゅ
未だに294氏の綾波wktk待ち
鬱神のトウジが好きだ
久々に見たらお絵かき掲示板噴いたwwww
今携帯なんだけど絵板何か投下されたの?
トウジの綾波バージョン
「ワシには何もないんや」
お前には関西弁があるさ
「ワシにはなーんもあらへんからなぁ」
とかの方がらしい
ああ、そっちの方がしっくりくるし、逆に切ないかもな
底抜けに明るく軽く言うとなおさら
ファーストだからって暗くなる必要はないんだよな
やっぱそのキャラの個性を生かしたほうがグッとくる
「ほな さいなら」
ダメだ ギャグにしかならない
1トウジ、5アスカ
それをドシリアスに書けるやつは問答無用に神だな
「また君に借りができたな」
「で、どうです?例の計画の方も、こっちで手を打ちましょうか」
暗い部屋の中で不穏な会話が続いていた。
受話器を耳に当てて無表情のまま碇ゲンドウは答える。
「いや、君の資料を見る限り問題はなかろう」
「…ではシナリオ通りに」
若い男の声が響いた後、電話が切られた。
2人の男が話していた、"人類補完計画"と書かれた紙が
机の上にばさっと無造作に置かれる。
「…シンジ…」
ゲンドウはそう呟いて、部屋を後にした。
朝。ミサトとアスカがだるっとした顔で起きてきた。
「おはよぉぺんぺん…」
「キュー」
二人の普段の様子と朝を比べて、
ペンペンはため息をついて冷蔵庫の中を開けて魚を食べ始めた。
机の上には焼きあがったパンがある。
二人で当番を決めたものの、アスカは何もしないしミサトも何もやらないしで
ペンペンは2人のパンを用意せざるをえなかったのである。
そのパンをむしゃむしゃとアスカが食べ始める。
ミサトはビールを片手に叫んだ。
「ぷっはぁーーーー!!!やっぱ朝はこれよねー!」
「あーあ。ミサトがその歳になっても結婚できないの、わかった気がする」
「うっさいわね!」
どっちもできそうにないよ、とペンペンは心の中で思う。
「ね。本当に今日学校に来るの?」
「あったり前でしょー進路相談なんだから」
「進路なんて自分で決めるわよ」
「いーのいーの。これも仕事だから」
「…ふーん、これも、ね」
「…!…」
一瞬ぴりっとした空気流れる。
その時、ピンポーンと都合よくベルが鳴った。
ミサトが受話器を取る。
「あらーレイちゃん!わざわざありがと。今行かせるわね」
「じゃ、くれぐれもあたしに恥かかせるようなことしないでよねっ」
「わかってるわよ」
「行ってきまーす!」
不機嫌ながらも挨拶は交わして、アスカが元気に駆けて行った。
『初号機冷却値をクリア。作業は...』
「…地球の平和ねぇ…」
その為のエヴァ。エヴァってなんなの?
血の匂いがするエントリープラグ。
気持ち悪いはずなのに、どうしてこんなに落ち着くんだろう…
―結局、あたしって何にもわかってないのね。
「追加予算の枠、ギリギリでしたね」
隣でマヤ、ミサト、リツコ、日向達が話し合っている。
「これでドイツから弐号機が届けば少しは楽になるのかしら」
「ほんとお金に関してはセコいところね。人類の命運をかけてるんでしょココ」
「仕方ないわよ、人はエヴァのみで生きるにあらず」
生き残った人たちが生きていくには、お金がかかるのよ。
リツコはそう続けた。
「予算…ね。じゃあ司令はまた会議なのね」
「司令が留守だと、ここも静かでいいですねっ」
マヤが笑ってそう言うと皆も苦笑した。
その後マヤと日向は別れて、3人だけになる。
アスカはリツコに質問をしてみた。
「あの。赤木博士、エヴァってなんなんですか?」
「…世間では大質量隕石による落下による大惨事となっているけれど」
「?」
「15年前人類は最初の使徒と呼称する人型の物体を南極で発見したの」
「!最初の使徒…」
「でもその調査中に原因不明の大爆発をしてしまった」
それがセカンドインパクトの正体。
そしてあなた達は予想されうるサードインパクトを未然に防ぐためのパイロット。
「そのための、ネルフと、エヴァンゲリオンなのよ」
「へえ…」
ちらっと後ろを向いて、リツコはミサトの顔を見る。
ミサトの表情が曇っていたのを彼女は見逃さなかった。
「ミサト。ところであれ、予定通りやるそうよ」
リツコの目を見て、ミサトは答える。
「…わかったわ」
「おはよう」
バタン、と扉が閉まる。
ミサトの声が聞こえなかったせいか、レイがアスカの顔を一瞥した。
「葛城さんは…」
「ああ、なんか仕事で旧東京まで行くんだって」
「そう」
「おかしいのよ。ちゃぁーんとした服装で出ていって」
アスカは足取りを少し速めて歩く。
その後ろにレイがついていく。
「いつもズボラなくせに他人の前ではキレイよね」
「でも…」
「あー!!!もうこんな時間じゃない!遅刻するわ!急ぐわよっ」
「うん…」
何か言いたげな顔をして、レイはアスカの背中を見つめていた。
「ッケ!クソ!ック!ああの俗どものがあああ!!」
"ネルフご一行様"と書かれた扉の向こうで
ミサトが、ロッカーを叩きながら文句を垂れている。
「どうせうちの利権にあぶれた連中の、腹いせでしょ!腹立つわねー!」
ミサトがロッカーを延々と叩き続ける。
「およしなさいよ。大人げない」
後ろでリツコが言葉で静止した。
「うう…」
「何事も冷静に考えるものよ…」
そう言いつつも、リツコは企画書を笑いながらライターで火をつける。
「…自分を自慢し褒めて貰いたがっている…大した男じゃないわ…」
リツコは普段とは想像もできない顔で笑っていた。
「でもなんであいつらがATフィールドなんか知ってるのよ!」
「極秘情報がだだ漏れね」
「諜報部は何やってるのかしら!」
「…、そろそろJAの起動実験の時間よ。行きましょ」
『これより、JAの起動実験を開始します』
「そちらの窓から、安心してご覧ください」
「へえー…ちゃんと歩いてる。自慢することだけはあるわね」
「…」
―そろそろ、ね。
『JA、止まりません!』
『いかん!動力閉鎖。緊急停止』
『停止信号、発信を確認!受信されず!』
「…そんなバカな…」
「え、あ、あいつこっち来るじゃない!」
「ミサト、避けるわよ!」
鈍い大きい音が響く。
コンクリートの床に足跡がくっきりと映ってしまっている。
「げほっ…作った人に似て…礼儀知らずのロボット…」
起き上がったミサトの髪は爆風ですっかり潤いをなくしてしまっていた。
『このままでは、炉心融解の危険があります』
「し…信じられん…」
「だけど今、炉心融解の危機が迫っているのよ」
「じ…自動停止の確立は、0,0002%…まさに奇跡です…」
「奇跡を待つより、捨て身の努力よ!」
「…希望」
時田は、唇を噛んだ。
「え?」
「プログラム消去の、パスワードだ」
「…ありがとう」
シャー
5アスカは未だに日本にサムライがいると思っていそうだw
536 :
535:2006/12/22(金) 13:24:47 ID:???
スマンなんか誤解される書き方した
気にすんなw
何はともあれ283氏おつ!
みんな、これ感じてる?
つ既視感
ん?誤爆か?
どこに?
このスレも変わったなぁ
>>541 それは発展という意味かい?それとも衰退かい?
それとも多だ単に変化という意味かい?
1スレからいるが特に何も感じなかったぞ
勢いはないかな
「変わったなぁ厨」はどこにでもいるさ
結構スレ住民は多いい罠
ROM民が多いだけだろ
あるある
今日はトウジの誕生日か…。
。゚(ノд`)゚。トウジ…。
エヴァキャラ(の中の人)って12月生まれ多いんだな
君は誰?
――キミはダレ?
君は僕。
使徒として生けるもの。
キミはボク。
ヒトとしてイケルモノ。
違う、君は人じゃない。使徒だ。
ボクはヒトだよ。渚カヲルだ。
ボクも渚カヲルだ。
君は
ボクじゃない。
粉々に砕かれた鏡の上にも、新しい景色が映される。
映ったのは、赤い血。
鏡
「渚君、最近調子悪いみたいですね。このシンクロ率だと歩くのがやっとです。」
「困ったわね、無傷なのは弐号機だけなのに…。」
溜息の深さが状況の深刻さを物語っている。
零号機は大破、初号機は凍結。
使徒に対する防波堤は、弐号機のみ。
その絶対なる強さを謳歌していた弐号機が、今は巨大な二足歩行ロボットと化している。
今、襲撃されたら…。
「何かあったんでしょうか、こんな急激にシンクロ率が下がるなんて。」
「日常生活で受けるストレスならここまで影響しないわ。原因はもっと深いところにあるわね。」
…あの人なら知っているのかしら、全てを。
変わりゆく目の前の状況に、何か大きな力が関わっている。
その力の背景に、ゲンドウが見えた。
――わざわざ、こんなときに…。
幾人もの人がその言葉をつぶやいた。
壁に何度もぶつかりながら届いてきたモノは、これまで以上に耳障りだった。
『総員第一種戦闘配置、対空迎撃戦用意!』
「どうしますか?戦闘に耐えるのは弐号機だけですが…。」
戦闘に耐える。そう言うと立派に聞こえるが、ただ起動できるという意味でしかない。
敵の目の前においては、ただの障害物にしかならないだろう。
「…弐号機まで大破させるワケにはいかないわね。零号機のコアを移植し――
『大丈夫です。いけます。』
リツコの提案を真っ向から否定するように、カヲルの声が響いた。
か細く、白い声。
しかしその奥に、得体の知れないフォースが溶け込んでいる。
「しかし、シンクロ率が…。」
『シンクロ率の問題はありません。早く射出してください。』
今まで聞いたことが無いほど、滑らかな早口。
「私一人では判断できな…」
『じゃあ、もういいです。』
ダダを聞いてもらえなかった子供のように、言葉を投げ捨てた。
エヴァ起動に関する『異例』は多々ある。
暴走もその一つだろう。
今、それが起きた。
エヴァ弐号機、暴走。
そのシンクロ率は、ゆうに200パーセントを超えている。
「来たのね。」
標準機の向こうに見えた世界。真っ白な世界。
自分の体の線が光で塗りつぶされて、見えない。
溶けるってこんな気分なのだろうか。
正面に立つ裸体の少女に目をやりながら想う。
「勝手だけど、一時的に私のチカラを付与させてもらったわ。」
「ここはどこだい?」
エントリープラグの中ではない。
それ以外の情報は皆無に等しい。
「貴方と私の世界、私と貴方の世界。ほかの生命体からは決して覗くことのできない絶対世界。」
「…そんな不明瞭な言葉でしか表せない世界の中で、いったい何をしようというんだい?」
嫌な予感が背筋を走るのを感じる。
まさか…。
少女は少しだけ笑いながら、子供をあやすように言った。
「大丈夫よ、殺したりなんかしないわ。」
その言葉は弾丸のように心臓を貫いたが、状況を把握する鍵ともなった。
この少女は侵食型の使徒だ。
そして、この世界は…
「貴方に伝えたいことがあるの。」
光の世界が、黒一色に一転した。
「ちょっと心を覗かせてね。」
「へーぇ、貴方は使徒として生きて、自身の存在価値を見出しているのね。
頭の片隅に残る疑問を、記憶の奥へと追いやってまで。」
――なんのことだかさっぱりわからないね。
「うーん、貴方の血は赤いのね。何故かしら?
私の、私たちの血は青いモノなのにね。」
――それはリリン達が使徒とそれ以外を区別する要因の暗喩に過ぎない。
実際に、今まで目にした使徒の血の色はさまざまだった。
「そう、それが貴方が自分の血の色に疑問を感じたときの切り札、言い訳。」
――何とでも言えばいい。もうすぐ終わる。
この戦いに勝つのは僕だ。文書にもそう――
「文書にもそう描かれている、でしょ?
でも、貴方が今ここにいることは文書には描かれていない。
聖書は神が天国から郵便で送ってきたもの?そんなのは戯言ね。
実際には、多くの人間の意志、欲望、希望、妥協によって成り立っているモノだわ。
そのうち一つだけでも狂ってしまえば、全てに歪みが生じる。
――ここまで言えばわかるかしら?」
文書が…完璧じゃない…?
「大正解。ある一人の男性の欲望によって全ては狂い、修正された。
貴方は修正時に除去された不要因子。
確かに貴方は使徒である時期があったわ。
本来の魂とアダムの魂が共生していた時期が。
でも修正後、貴方の体には貴方の魂しか憑いていなかった。
アダムの魂は本来の体を見つけて、還っていったらしいわね。
その魂の床は碇シンジ。あなたではない。」
じゃあ、今度は貴方自身に『鏡』を覗いてみてもらおうかしら。
あれは誰だ?
リリスの目の前で、巨大な掌に抱擁されている少年は…。
「彼は貴方。使徒として生きた貴方。タブリスとしての貴方。」
あれが僕…。
まるで、昆虫のようだね。
『自らの死、それが絶対的自由を手に入れる唯一の手段なんだ。』
「あら、自分の言葉なのよ。何故違和感を抱くの?
もう答えは出ているんでしょう?代弁してあげようかしら?
それは彼は貴方と違うから、別人だから、でしょう?
姿形、口調、性格。全ては貴方と一緒。
でも、魂だけが貴方とは異なる。簡単なことね。
…あら?どうして?
驚きならまだしも、何故憤怒が貴方を取り巻いているの?」
やめろ…。
「え?」
やめてくれ…。
「どうして?」
やめろったら…。
「何故、泣いているの…?」
やめてくれ…。
「何故、自分の心を覗くことを拒むの?貴方自身のものなのよ。」
当然じゃないか、不快だ。
「朝起きて、鏡を見ることとなんら変わりないのに。」
同じじゃない。心は、絶対犯してはいけない領域なんだ。
そのために、心の壁はあるんだ。
「何故ヒトは、自分を拒むの?」
僕はヒトじゃない!!使徒だ!!
「強がりね。ホントは気づいてるくせに。」
僕は知らない!!何も知らない!!
「貴方はただのヒト。ただの有機生命体。」
違う!!僕は使徒だ!!
「かつてはね。」
今もだ!!そうでないと、僕は『渚カヲル』として存在できない!!
「じゃあ、これを見せましょうか…。」
『とうとう、白き月を彷徨いし魂が着床したようだ。』
キール議長?
――後は、タブリスの始末のみ。
――いや、最早ただの『渚カヲル』にすぎんな…。
「今のは致命傷になったみたいね。ぐっすり眠りなさい。」
J氏超GJ!
キテターーー!!!今から読むぞ!
乙です
どう見ても精神崩壊です本当にGJございました
カヲルの精神崩壊なんて想像もつかなかったが…すごいなぁ
綾波とカヲルが一番想像しにくかったから余計に感心
J氏乙!
かなりwktkな展開になって来た。ほんと面白いわ
第7話
「きっと父さんは僕の事なんて要らないんだと思う」
「僕も父さんの事なんて好きじゃないけど」
だって僕の事なんてちっとも見てくれないんだもの。
――どうして私を見てくれないの?
だって僕の事なんてちっとも気にかけてくれないんだもの。
――どうしたら私を愛してくれるの?
だから、僕は要らない子なんだ。
――ああ、私は愛されていないのね!愛してくれないのね!貴方なんて大嫌い!
…それなら僕を必要としてくれない人なんて、要らない!
彼の恋焦がれる少女の心にも似た焦燥が、
聞こえるはずも無い音となって耳に届いたような気が、した。
何故か。
それは僕の心にもかつて同じ様な焦慮の念を抱いた事があったからだ。
僕の場合それは諦念と化し全てをあきらめてしまったけれど、
彼の場合はそれが憎しみと姿を変えて対象へと向けられているようだった。
愛憎半ばするとはこういう事を言うんだろう。
愛しさゆえに憎悪するならば、それすらも放棄してしまった僕は
もう父親を恋しがり愛する気持ちすらも無くなってしまったのだろうか。
ヒトを愛しいと思う気持ちも忘れてしまったのだろうか。
否定しきれない自分を苦々しく思いながら笑った。
「父さんにはもう一人子供が居るんだって母さんに聞いた事があるんだ」
シンジの小さな声でも遮るものの無い室内にはよく響いた。
相変わらず窓の向こうでは蝉が、蜩が、自らを主張する様に啼き喚いていたけれど
二人が座る小さな世界の中ではその生命を伝える声すらも薄っぺらなガラスに阻まれて
ほんの僅かな雑音にしかならなかった。
日はまだ高く射すような日照が部屋を包み、その眩しさとは対に二人の頬へと
暗い影をほんのりと落とす。
「きっと父さんはまだその子の事が好きなんじゃないかと思うんだ」
間を取り持たせようとする様に両手で揺らしていたグラスの氷が立てていた
カラカラという涼を誘う小気味良い音はいつの間にか消えて、
その代わりそこへと注がれていた視線が今はカヲルの顔を静かに見据えていた。
それに気づいた瞬間、鋼鉄で頭をガツンと思い切り叩かれた後のような
くらりとした感覚に見舞われたかと思うと同時、鉛を飲み込んだかのような、
何か重い塊が肺を犯す錯覚に強すぎる違和感を覚える。
一言で言えば気持ちが悪い。居心地が悪い。
それに尽きる。
何事も一定以上の侵入は許さずに詭弁とも言える話術を駆使し面倒ごとを
悉く回避して生きてきたカヲルと言えども本能的に避けれない話題だという事を察し、
身体は正直にも敏感に反応してしまったようである。
「それは違うよ、あの人は誰の事も愛していないんだ」
ただ一人、碇ユイを除いて。
「君の母親、碇ユイだけが彼の心を動かせる」
「えっ」
「僕の記憶にある母親はいつも病院のベッドに横たわっていた。
後から知った事だけれど彼女はもともと身体が弱かったそうだ」
その身で出産に至った母親は生死の境を彷徨いながら幾年かの月日を過ごし
物心がついた頃にこの世を去ることになった。
幼いながらに周囲の物が囁く言葉の意味は全てを理解出来ないまでも
大人よりも敏感に悪意在る言葉を肌で感じ、おぼろげながらに真実を悟る。
自分の命と引き換えに母親の生命が永遠に失われてしまったのだと。
I was born――私は生まれさせられる。
自分の意思とは無関係にこの世へ生まれ出ずる身なれども、
蜉蝣の卵の様に彼女の白くほっそりとした胸の方までを圧迫していた自身の肉体。
出自の際に何故彼女は自分自身のいのちを優先し選択しなかったのだろうかと今でも疑問でならない。
生命の輝きも数日間という大きな時の流れの前では一瞬で尽きてしまう蜉蝣の命のように
一体何の為に、誰の為に生まれてきたのかさえ解らないような自分の生命は
母の存在と引き換えにしてまで得るべきものだったのかと今でも疑問でならない。
けれど今こうして生きている、それ自体が両親に『望まれた生』である証拠だと信じていたのに、
父親は決して僕の存在を肯定してはくれなかった。
物言わぬ母親も、否定もしない代わりに、また肯定してもくれなかった。
最初は六分儀ゲンドウが愛した女性、母のの命を奪ってしまったが為に
自らへの愛情は得られないものとばかり思っていた。
それならば致し方ない事であると頭で納得することも出来る。
けれどどうだろう。
彼は母が意識を深い闇の底へと落とし戻らなくなると同時、違う女性の許へと行ってしまった。
ああ、彼の愛情とはその程度のものなのか?
母との絆はその程度のものなのか?
それともこの生が原因となって二人の絆は断たれたのだろうか?
それなら自分の事は愛してくれなくてもいい、その代わり母だけはと願ったのに。
…願ったのに。
「彼は、碇ユイ以外の人間に対しては何の情も持っていないんだと思う。」
そうでなければどう納得したらいい?
カヲルは眠りから覚める事無くそのままひっそりと静かに息を引き取って逝った母の
霞んだ面影を瞼の裏に思い起こしながら呟く。
「僕の母親は死ぬ間際に誰を思って逝ったんだろうね、それが…、」
碇ゲンドウであったならば報われなさ過ぎる。
「誰であろうと今となってはどうしようもないことではあるけれど」
「………」
シンジはカヲルの独白に近い淡々と紡がれてゆく言葉を相槌も打たずに聞いていた。
もしかして、という疑惑と、その考えを打ち消す『まさかそんな筈はない』という
気持ちが綯い交ぜになって下手に口を挟めないというのが事実であったが。
「…だから、君も彼への過大評価はやめて…無駄な期待はしない方がいい」
「……父さんは、前の子の事が好きだから僕を気にかけてくれないんじゃなくて、」
「君の義理の兄にあたる子供の事も愛してなんかいない。その母親すらもね」
シンジ君は気まずそうに僕へと向けていた視線を床へと落とすと、
言葉を探して絨毯の毛並みを何度も追っていた。
ここまで話せば彼も理解したのだろう。僕と彼とが異腹の兄弟である事を。
もう少し彼の心の準備が出来るまで待つべきかとも思ったけれど、
この機を逃せば真実を告げる機会はもう得られなかっただろうと思っての結果だ。
時期は尚早だったという自覚は僕にもある。
僕にとって彼は父親の後妻(にあたるのであろう女性)の子供という認識があって
意識的に気にしていた部分が無いとも言えない…程度の、認知はあった。
けれど彼にとっての僕は、時期外れの転校生であり、訳の解らないものの操縦者であり、
怒鳴ってごめんね、と非を詫びたばかりの気まずい相手でしかないはずだ。
そんな得体の知れない相手から『実は君の兄弟なんだよろしくね』なんて言われても
そう簡単に受け入れられる訳が無い。むしろ軽く受け入れられた方が怖いものだ。
「…シンジくん、君は何も知らされていなかったんだね」
彼の両親は…碇司令は勿論のこと研究員であった彼の母も、僕がネルフに配属され、
彼と同じ第一中学校に通っている事くらい把握している筈なのに。
僕の口から話すという選択肢を考えなかったのだろうか?
それとも、これすらも碇司令にとっては予想範疇内なのか…。
(僕の口から知らされるよりも、両親から聞いたほうが彼のショックも少ないだろうに)
「…言うか言うまいか悩まなかった訳ではないんだけどね、…でも、
君が僕の…碇ゲンドウのもうひとりの子供のことで気に病んでいたようだったから」
「…でもそれじゃあ父さんは本当に…僕の事は、…母さんの事しか…」
「多分。残念ながら。少なくとも僕はそう思って生きてる」
―――…。
嫌な沈黙。
その空気をつんざくように電話のコール音が部屋の中に響き渡った。
「…あ、今日はごめん、もう帰るね」
思考に意識を囚われていたシンジくんがはっとしたように顔をあげて自分の荷物を掴み取ると
何とも言えぬ、喩えるなら困ったような表情を浮かべて見せながら
今まさに受話器をとろうとしていた僕の横を通り過ぎて玄関へと向かっていくのを横目で見る。
「…はい、渚です」
彼には目配せをして返事の代わりとさせてもらいながら、ああやっぱり言うやめとけばよかったな、
なんて思いがふっと頭の片隅を過ぎった。
折角和解出来たかと思ったところだったのに、また関係を拗らせる様な真似をしてしまうなんて
僕もたいがい馬鹿なんだなあと両肩を小さくすくめた。
「――カヲルくん?私…葛城よ。」
「……はい、仕事ですか?」
「…少し違うけれど、来てもらえるかしら?」
やっと分かり合えるかもしれない人に出会えたのに。
またゼロに逆戻りだ。
「渚、…カヲルくん。…また学校で」
諦めの気持ちで半ば投げやりになっていた心境の所に伝えられた言葉が
僕にとっては思いがけないものでしかなく驚いて彼のほうを振り向くと、
閉まりかけた扉の隙間でこちらに気づいた彼が笑みを見せてくれていた。
「はい、わかりました。いつそちらへ伺えば?」
思いの外、語調の上がった僕の声に葛城さんが電話口の向こうで
怪訝そうにしていたのは言うまでも無い。
567 :
294:2006/12/27(水) 21:05:09 ID:???
随分久し振りで前回の内容も忘れ去られていそうなのですが、…どうもご無沙汰してました。
ええと、正直な話、本来書こうと練っていた話が全部すっぽーんと頭から抜け落ちてしまっていたので
新たにがっつり(本来の予定とは違ったものを)書き直す結果になったのですが、
つじつまの合わない箇所が出てきそうな予感しかしなくて恐怖です…。
ああ、本当に待ってくれていた方にも、このスレを覗いている方にも申し訳ない限りです。
中途半端なものを投下するくらいならと話を打ち切らせていただこうかとも思ったのですが、
再度執筆に挑戦させていただきたい気持ちも強くこうして復帰しました次第です。
もう一度話を練り直しつつゆっくり書いていきたいなと思うのでよければもう少しお付き合い下さい。
長々とコメント失礼しました。
294
おかえり!GGGGGJ!
I was born懐かしいな
やっぱり294氏の話イイわ
ぐああああ!!!
何で俺はこの後すぐ仕事なんだwwww
帰ったらすぐ読むよ、294氏おかえりなさい超乙!
文章表現が並みじゃない。やっぱ貴方凄いわ…
294氏…恐ろしい子…
今の若いもんはガラスの仮面も知らんのか
ともあれ、294氏お帰り!待ってた!超待ってたよ!
ところで294氏の作品がまとめサイトに1話しかないのは何でなんだぜ?
加筆修正するとかなんとか……
まぁ、俺は待つぜ
前回
>>439-441 <前回までのあらすじ>
綾波レイは父・碇ゲンドウに呼ばれ、
ネルフと呼ばれる特務機関に3rdチルドレンとして所属する事になった。
そこでの任務は、人造人間エヴァンゲリオンと呼ばれる兵器を操縦し、
使徒と呼ばれる、天使の名を持つ敵を倒す事だった。
同じエヴァのパイロットである、1stチルドレン・碇シンジ。
レイは彼との協力で、強敵ラミエルを撃破した。
─太平洋
月明かりに照らされ、漆黒の海面を進む船。
その船の甲板に、二人の男が立っていた。
「いい夜だね。加持さん。」
一人は月を見上げながら、嬉しそうに目を細めた。
「そうだな。月も綺麗だし、波も静かだ。」
加持と呼ばれた男は、手すりにもたれながら
海風を感じていた。
「明日には着くんだよね?」
どこまでも続くように感じられるような海。
その見えない世界に、少年は思いを馳せていた。
「そうだ。長い船旅もようやく終わりだ。」
「楽しみだな・・・二人のエヴァの操縦者。」
「気持ちはわかるが、今日はゆっくり休め。明日は忙しくなるぞ。」
加持は遊ぶのが待ちきれない子供を諭すように言う。
「はい。おやすみなさい」
少年は加持に挨拶をし、自室へと戻っていった。
───
「なぁ。今日から新しい転校生が来るっちゅう話はホンマなんか?」
「ああ。本当らしいぜ。」
クラス中、転校生が来るという話題で持ちきりだ。
トウジ、ケンスケ、シンジも同じだった。
「ああ〜。カワエエ女の子やったらええのになぁ〜」
「でも、確か男って話だよ」
「なんや〜。つまらん」
浮かれていたトウジは、シンジの一言でがっくりとうなだれた。
「でも、どんな子なんだろうね」
「ま、男ならどーでもえーけどな」
ヤシマ作戦から、少しずつだがシンジは変わった。
前までは、誰とも話すことなく過ごしていた学校生活も、
今ではトウジやケンスケ、他のクラスメイトとも話すようになった。
「ところで綾波ィ。お前はなんか知らへんか?」
「何が?」
「転校生や。今日来るっちゅう話やけど」
「別に。興味ない」
「なんやそうか。ま、例外もおるっちゅーことやな。
それに、浮かれとる女子よりええか。」
周りを見渡せば、期待で満ち溢れた女子ばかりだ。
「すーずーはーらー!」
そんな中から、怒りの形相をした女子が現われる。
洞木ヒカリ。このクラスの委員長だ。
「なんや委員長か。」
「週番でしょ?!花瓶の水換え、サボらないでさっさとやりなさいよ!!」
「はいはい。ここにも例外はおるか・・・」
「何が!?」
「なんでもないわ ほな、行ってくるか」
──
朝のホームルーム。
噂の転校生が教室に入ってくる。
黒板に自分の名前を書き、くるりとこちらを向いた。
「渚カヲルです。よろしく」
クラス中の女子からどよめきが走る。
「静かに!まだ話が終わってないでしょ!」
ヒカリが声を荒らげた。
色は白く、スラリとした体型。
そして優しい笑顔。
転校生、渚カヲルは一躍女子の人気者になった。
休み時間。
カヲルの周りには、女子達の人だかりが出来ていた。
「ねぇねぇ。渚クンってどんな所から来たの?」
「好きなタイプってどんな人?」
そんな質問攻めにも嫌な顔一つせず答えていた。
「はぁ〜すごい人気やのぉ」
トウジはその様子を見ながら、疲れた顔をした。
「ま、あれだけの美形だからね。」
ケンスケはパソコンに目を向けたまま言った。
「でも、仲良くなりたいよね。」
シンジがポツリと言うと、二人は目を丸くした。
「はぁ?!男同士で仲良うなって、なにが楽しいっちゅうのや!!」
「いつものことだけど、シンジってどこか抜けてんだよな〜」
「ち、違うよ!そういう意味じゃなくて‥‥‥」
シンジは顔を赤らめて否定した。
レイはそのどちらにも入らず、ただ一人読書をしていた。
「ただいま」
「おかえり」
レイが学校から帰ると、なぜかカヲルが居た。
「うーん。広くはないけど、いい部屋だね」
カヲルは家の中を見回して、にこりと笑った。
「どうしてあなたがここにいるの?」
「今日から彼もここに住むことになったからよ」
いつの間にか来ていたミサトが言った。
「なぜ?」
「今日、学校に行ったから、名前は知ってるはずよね。
彼はエヴァンゲリオン弐号機専属パイロット。2ndチルドレンよ」
「よろしく。綾波レイ」
「お邪魔します」
「邪魔するでぇ」
「お邪魔しまーす」
ミサトの後ろから、なぜかシンジ達3人が姿を現す。
「帰ってくる途中で偶然出会ってね。
カヲル君の歓迎会やるから、一緒に来てもらうことにしたのよ」
レイは小さくため息をついた。
「じゃあ人も揃ったし、パァーっと楽しみましょう!よーし、まず自己紹介から!」
ミサトがビールを開けながら言った。
レイはその様子を見て、ミサトは歓迎会を口実にして、
ただビールが飲みたいだけではないかと思えた。
「君がファーストチルドレンの碇シンジ君だね?」
「うん・・・」
「僕は渚カヲル。よろしく」
「うん‥‥よろしく渚君。」
「カヲル、でいいよ」
「うん。僕もシンジでいいよ」
「何、顔赤らめとんのや」
トウジが横から小突く。
「い、いや別にそういう訳じゃ・・・」
「君達も同じクラスだったね。まだ名前は聞いてなかったけど。」
「ワシは鈴原トウジや。」
「俺は相田ケンスケ。よろしくな」
「トウジ君とケンスケ君だね。よろしく」
─何故だろう。
騒がしい部屋の中で、レイはみんなとの距離を感じていた。
賑やかだった歓迎会も終わり、解散となった。
ミサトは酔って寝てしまい、居間にはカヲルと二人きりになった。
レイには、カヲルと話す話題もない。
必然的に沈黙が続いた。
その長い沈黙を破ったのは、カヲルだった。
「少しいいかい?」
カヲルはベランダを指差した。
二人はベランダに立って、夜の街を眺めた。
「今日は楽しくなかった?」
「騒がしいのは嫌いなの」
「友達といてもダメなのかい?」
「友達‥‥」
シンジは同じエヴァの操縦者。
トウジとケンスケはクラスメートだ。
あまり親友という仲でもない。
「‥‥一人でいることに慣れてしまうと、
他人が近づいてきても、拒んでしまうようになってしまう。
‥‥僕は君と仲良くなりたいんだ。」
「‥‥私はあなたのように、器用に生きられない」
「恐いのかい?人と触れ合う事が」
「‥‥わからない」
「ガラスのように繊細だね、君は。でも、それでもいいんだよ。」
カヲルはやさしく微笑んだ。
「痛みを知らないで生きていくよりも、
痛みを知り、それを乗り越えて強く生きていくことができれば、
人は変わっていくことが出来るんだよ」
「‥‥そう?」
「そうさ。人にやさしく出来る人は、傷つける痛みを知っている人だからね」
─彼は人の痛みを知っているのだろうか?
彼の微笑みの向こうには、悲しみがあるのだろうか?
「‥‥そろそろ中に入ろうか。」
「‥‥そうね。」
まだレイには彼の事がよくわからなかった。
だが彼のやさしい雰囲気に、少しだけ安らぎに似た感覚を得た。
294氏GJ!
他の職人の話も面白いし楽しみな事に違いはないけど、なんていうか格が違うなあ。内容が密っていうか。
カヲルとシンジの関係も判明した事だし今後の展開にwktk
>>588 うーん、何ていうかなぁ……
1氏が投下した直後に「乙」も言わないでそんなレスをする神経が分からない。
1氏投下乙!毎回楽しみにしてます。
590 :
589:2006/12/29(金) 07:40:55 ID:???
すまん、鬼火氏だったorz
吊ってくる
別に作品を読む読まないはそいつの自由だろう
リロードしてないということもあるぞ
>>588 他の職人が投下している進行形の時に
「格が違う」発言はあまりにもデリカシーに欠けると思うがな…
もうそろそろいいんじゃない?
これ以上は板の空気が悪くなりそうな気がする。
感想なんて強要するもんじゃないよ
気に食わないならスルースルー
職人達は何も悪くないので気にせずにな
1トウジ、2綾波、3シンジ、4カヲル、5アスカ
で話を考えてみた
難しい…。
どっちかというと漫画でやったほうがいいかもしれないが、そんな力ない…
ところで、ここ最近カヲル大活躍だな。
カヲルスキーになってしまいそうだ
なってしまえばいいじゃない
こっち来いよ
>>597 シリアスじゃなくて、一発ギャグな4コマとかでもいいよ
>>598 セカンドの作品が多いから一気に出番被ったしな
欝展開まっしぐらだな
鬱展開は辛いなぁ
でもいっそ、なるたるみたいな胸糞悪い鬱展開も見てみたい
まず『なるたる』わかる奴が俺とお前さんくらいしかいないだろう
ミミズジュース?
なるたる……?
君達が何について意思を共有しているのか、僕は理解に苦しむよ。
よかったら僕にも御教授をお願いできるかな。
のり夫解体
俺のトラウマを呼び起こさないで下さい
のりりん切ないよ、のりりん。
ググってみた、『のり夫解体』っと…。
( ゚д゚) 【パソ】
( ゚д゚ ) 【パソ】
おめでとう。こうしてトラウマは増殖していくのさ
あとこっち見んな
何か伸びてると思ったら…。ちょwwww
のりりんはカヲルかな?
掘られつつ体をバラバラにされていく美少年?
サイコーの萌じゃねぇか(*´∀`)
あれはあんな目に合いながらも、鶴丸のために必死で理性を保とうとするところに萌えるんだよ
なるたるの最後はエヴァっぽい
あとのりりんは貞シンジでもいい
スレチになってきたから話題を変えようか
たまには雑談もいいじゃないか
まだ設定されてない配役ってどれだけある?
1トウジ
2シンジ
5アスカ
以外と少なかったりする
明けましておめでとうございます
各職人方、今年もwktkしつつ待ってますので投下頑張ってくださいです。。。
職人方GJ!
多分セカンドが一番鬱になるポジション
職人様方、今年も楽しみにしてます!
セカンドシンジって激しく読みたいな…
624 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/05(金) 01:40:25 ID:X8gy3dJb
職人へ
待ってるので、ゆっくり気軽にどうぞ
>>619 1トウジは職人にも読者にも覚悟が必要そうだw
書き忘れ
職人さん達いつも乙です。
今年もこのスレから多くの感動が生まれますように(-人-)
>>625 うまく調理してくれるのを期待しているw
流石にそのまんま流用は無理だからなぁ…
「ワシにゃあ何にもあらへんからなぁ。」とか「お前は死なへん、ワシが守ったるわ。」とか
「ワシが死んでも、代わりはおるねん。」とか……。
wktkが止まらねぇ!!
書いてもいい?
まだ構想段階だけど
キモくなければよしwww
「心を開かなければエヴァは動かへんで?」
「ぼ、僕が心を閉ざしてるっていうの?…あんなの、ただの人形じゃないか…」
やべマジ読みてえw
すっごい初期に欝神の作品を声スレでやって貰おう!って企画は流れたの?
個人的に聞いてみたい
確か流れた
ドラマ風にシナリオリライトするだけで凄い大変だからな・・・
使徒波とシンジのあのシーンを……
あれっ?妄想しただけで涙が…泣いてるのは俺?
いや、このスレの住人が力を合わせれば実現できるんじゃないか?
つーか声スレ過疎化してるし、漫画で充分泣けると思うがな
でも漫画描きもご無沙汰だなぁ…
誰か全編漫画描いてくれないかな
声スレはやるだけやってみれば?
声スレに関してはシナリオが出来れば「声職人は」やってくれるかもしれない
ただ、シナリオにするのが恐ろしく大変な上、ドラマ仕立てにするには効果音、BGM、面倒な編集がいるということを忘れるな
だから流れたんだけどなw
向こうのスレで沸き上がってる企画がないなら、この企画の一切を委託するってのは……
わがまますぎだよな、やっぱり。
今はシナリオ職人が居なくてgdgdな状態だから
本当に頼む気があるなら、このスレでシナリオなりなんなり
すべてまとめてから頼まないと実現は無理
とりあえず、シナリオ直す職人の方々を募集!
やるやらないはともかく、
本気で頼みたいのならこちらで出来ること全て(シナリオとか)を用意して頼むべき
ただ、鬱神もいないのに勝手に住人で盛り上がってていいのか?
どうせ実現は難しいんだから夢見るくらいいいじゃない
まあそうかw
久しぶりに声スレ行ってみた
みんな、机に顔を伏せろ…
この中に一人、声スレに誤爆したものがいる……
誰にも言わないからノシしてくれ……
自演だと思われそうだが一応あげとくぞノシ
まあ過疎ってるしいいか…
>>597 投下できるかわからないけど今書いてみている
声スレのためのシナリオ直し
全編は無理でも一部ならいけるんじゃないか?
使徒波戦とか使徒波戦とか使徒波戦とか
しつこいぞ
何が?
647に対して、声スレ関連のことだろ
別にそんなに目くじら立てなくても
職人待つほかに話題もないスレなんだから
最近思うんだがこのスレなにげにROM住民多いよな。
フラッシュのダウン数からすると軽く30人はいそうだ。
話題が無いなら職人への期待と応援を兼ねて好きな作品とかシーンの話でもするか?今後に期待のキャラとか。
そんなに無理にレス伸ばさなくてもいいんじゃね?
マターリ逝こうぜ
>>646 ついにキタ━━━━━(゚ ∀゚ )━━━━━!!!!!
期待してる
使徒波の降下直前の会話をシナリオ化しようとしたが…
改めて欝神の文章力を見せ付けられて撃沈しますた
2ch閉鎖だって…
でもこのスレと別れたくないよつД`)・゚・。・゚゚・*:.。
早めに避難しといたほうがいいかもな
えーと、報告だけしておきます。
さっきネットに繋いだばかりで閉鎖のことも今知り、困惑している訳だがww
たとえ閉鎖したとしても、したらば借りて「順番が違ったら板」を作りますので。
借りたらまとめサイトにリンク貼っておきます。
そういう訳で今から借りてくる。
しかし最近こまめに更新出来なくて大変申し訳ない…
一月〜二月上旬はちょっと忙しいのです。
それ以降一気に十二月からの投下分をまとめますので、もう少々お待ち下さい。
まとめ氏神!何ヶ月でも待ちますとも
2chが閉鎖しないのが一番ですが…
2ch閉鎖か…
俺からもまとめ神よろしく頼みます。
2ch閉鎖はひろゆきの釣り
下はまだいいとして、上は厨房溢れそうで怖い
閉鎖なのか嘘なのか情報錯綜していて良くワカンネ(´・ω・`)
仮に閉鎖するなら俺は第弐が良いな。
携帯からは見れないだろうが…
結局閉鎖してからのことは閉鎖してからしか分からない
しかも今は閉鎖するのかしないのか曖昧な状態・・・
閉鎖はしないみたいだね(ニワンゴ)ヨカタ
とりあえずvipのカウントが終わるまで投下は控えるかな
23日くらいじゃなかった?
>>663 そうですね、じゃあ第弐あたりで…
とりあえず今は様子見という形になりますが、もし閉鎖する場合は
混乱を避ける為に自分が建てようかと思っております。
どのみちまとめサイトにリンクは貼っておきますので、探すの面倒な人は
まとめサイトでもブクマしておけば迷子にならないかと。
VIPのカウントが止まらない・・・
結果的には、全てが上手くいった。
葛城ミサトの懸命な作業のおかげでJAも爆発せず停止。
"奇跡は起きたのだ"
とネルフ内ではそんな話題がちらほらと出ていた。
唯一つミサトの心に疑問を残しながら。
―いいえ。奇跡は用意されたものだったのよ。
誰かの手によってね。
「何を隠しているの……」
――――司令。リツコ。
「やあ、なんだか機嫌が悪そうじゃないか」
「え…」
聞き覚えのある声。
「…あんた」
「久しぶりだな。葛城」
アスカは曲がり角を何の障害もなしに曲がった。
機嫌のよさそうで良くない、そんな足取り。
表情は自己嫌悪で溢れている。
「あんなガラクタロボットなんて壊せばよかったのに」
「結果的には上手くいったけどミサトもやりすぎよ」
ちょっとは私に何か譲ればよかったのに。
そう思って、眉間にしわが寄る。
でももしミサトが死んだらどうなったんだろう。
"アスカ。どうせなら私と一緒に暮らしましょ"
って言ったのはミサトだったけど。
別によかったの。一人で。
生きていける力をもっているもの。
ママもいない。パパもいない。アイツもいない。
エヴァに乗って世間にあたしの存在を知らしめる為には
ここは都合のいい場所だもの。
「…あれ」
前を見ると、シンジがエスカレーターに乗り込もうとしていた。
「シンジ!」
声を出してシンジを呼ぶ。
「あ…」
心なしかシンジの表情が一瞬ほころびる。
前のヤシマ作戦から、
シンジの表情が柔らかくなった気をアスカはしていた。
「え…えっと…」
「どうしてここに居るの?」
「父さんに呼ばれて来たんだ」
「ふーん。ねぇ、あんた今からヒマ?」
「予定はないけど」
なに?と言おうとしたシンジに、
アスカは何かを企んでいそうなにんまりとした笑顔で答えた。
「ふふ…セカンドチルドレン見に行くの。興味あるでしょ」
「僕は別に興味ない」
単調な口調で答える。
「あんたバカ?そいつ、こっち来る途中使徒を倒してきたの。
立派なライバルよ!」
「興味ない」
「……はーん。わかったわ、怖いのね」
「…怖い?」
シンジが興味深そうに耳を向く。
「知ってるのよ。あんたがいつも鈴原とか相田とか、男子見てるの」
「…」
図星だったらしく、シンジは反論が出来ずに無言で下を向いた。
「だったら仲良くすればいいじゃない」
「別に…」
「欲しいんでしょ?友達」
「……」
「じゃあセカンドのところに行くことね。
そうすれば鈴原達と仲良くなるの私が協力してあげる」
「ねえ」
「ぐだぐだうるさーい!」
「…一人でセカンドのとこ行きたくないだけなんだろ、ほんとは…」
「…………ほ、ほら。行くわよ…」
「―シンクロ率が一番高いのって誰なの?」
赤い瞳が、男に視線を向ける。
色素の薄い白っぽい髪の色。
生意気そうな口調の声色は少年のものだ。
「そうだな。ファーストチルドレンの碇シンジ君ってとこか」
「ああ、碇シンジか」
少年は鼻で笑った。
「サードって大した子じゃないんだ」
そう言って持っていた雑誌を置いて、ジュースを取る。
「バカにしちゃいけないさ」
無精髭の青年はニヤリと笑って続けた。
「サードチルドレンは、初めてでシンクロしている」
「…え」
「お前は確か1年だったな。…まぁ上出来さ」
「加持さん、冗談じゃない?」
怪訝とした表情でも少年からは敵意が滲み出る。
"サードチルドレン"への敵意。
「どうだい。興味が湧いたんじゃないか」
加持、と呼ばれた男は少年のその表情に満足げに笑みを浮かべた。
「俺は今から仕事だ」
「…うん、わかった」
「じゃあな。渚カヲル君」
これからも頑張れよ。
男はそう言い残して部屋から出た。
――渚カヲル。
マルドゥック機関から選ばれた2番目の適格者。
セカンドチルドレン。
10年前より適格者に選ばれる。
実父、健在。実母、10年前に死去。
家族構成。実父、義母、義兄。
家庭の事情によりアメリカにて一人で暮らす。
「酷い話ですね。家族がいるのに一緒に暮らしてないなんて」
マヤはリツコの隣で"渚カヲル"の資料を読み上げていた。
「そうね。大人の勝手な"事情"だわ」
リツコが言葉を漏らす。
「でも彼の操縦はすごいものです」
「ええ。使徒を初めてで倒すなんてね」
「アスカがまた機嫌損ねないといいですけど」
「どうかしら…」
二人が揃って薄い微笑みを浮かべる。
「赤木博士っ!」
その二人の前に、シンジを引っ張って引き連れたアスカがやってきた。
「あら。どうしたの?」
「セカンドチルドレンのことなんですけど…」
「会いに行くの?」
「はい」
「丁度よかったわね。今私達も彼に会いに行こうと…」
「僕?」
「!…渚くん。もう疲れは取れた?」
何の気配もなく背後に居たカヲルに驚いて、
リツコとマヤは妙な感じを受けた。
「別に疲れてはなかったよ。それより、サードってどれ?」
さらっと言い放ってカヲルがシンジとアスカを見た。
「私のこと?なに、セカンドってアンタ?」
「君がサード?冗談はやめてよ」
笑ってシンジの方をカヲルが向く。
アスカは頭に血が上って全力で叫んだ。
「?!失礼ね!私がサードチルドレンよ!」
「で、サードってもしかしてこの子?女の子だよね」
アスカの言葉を無視して、
そしてシンジに向かって嘲笑するように言った。
「僕、男だけど」
シンジは無表情で答える。
「ハハ、わかってるよ。碇シンジ君」
「渚カヲル君だっけ。…よろしく」
「?、覚えてない?僕たち結構前に会ってるんだけど」
「え?…知らないけど…」
「ちょ、ちょっと!私抜きにして話を進めないでよ!」
アスカがシンジとカヲルの間に割り込んで、
必死に話に入ろうとする。
カヲルが気付いて改めて挨拶をした。
「ま、今日からよろしくね」
さっきまで無視していたアスカに向かって
手を差し出して握手を求めた。
「私あんたとはよろしくしないわ」
カヲルの手をペシっと叩いてアスカがカヲルを一瞥する。
気に入らないという態度を全力で示して。
「アスカ、シンジくん。渚くんも、仲が良いのは結構だけど
そろそろ遅くなるし、帰った方がいいわ」
リツコが見かねて会話を静止する。
「じゃ、僕も帰るよ」
「駅まで一緒だったわよね。シンジ」
「うん」
「3人ともまた明日ね。さようなら」
「またね」
リツコとマヤに見送られて、
3人はネルフから出て行った。
電車が、揺れる。
カヲルとアスカの間に無言のシンジが挟まって、
とても仲が良いとは言えない雰囲気の中、
何故だか、シンジが先に口を開いた。
「…さっきの約束」
―鈴原、相田との仲を取り持つ約束のことであると、
アスカは一瞬で察知した。
「……覚えてるけど」
相変わらず、機嫌の悪そうな態度である。
カヲルは平然として本を読んだりしている。
「ていうかなんであんたついてきてるのよ!」
今更ながら、アスカが気付いて指を指した。
「仕方ないだろ。まだ家決まってないんだから」
つまり、ミサトの家に泊まりこむということだった。
「あんたバカ?大体昔から男女同衾せずってね、」
「うるさいよ。僕、当然のことなんだけど2-Aになるから」
「へえーふーん。それでぇ?」
「仲良くしておいた方が良いんじゃない?」
「はあ?なんであんたなんかと。絶対に御免よ」
「その方が都合がいいかもしれないのに。色々と」
「都合がいい?わかんないわよ。シンジ、あんたわかる?」
皮肉さを交えてアスカがシンジに話題を振る。
「…命令ならそうするよ」
「キミ、変わったね」
カヲルの声が薄暗い電車の中で響く。
「…そう?」
「変わったって、どういうこと?」
「…」
無言のまま、3人は家路についた。
トリがコピですが気にしないでください。
遅くなりましたがまとめ氏乙!です。
GJ!それぞれがそのキャラらしくていいね。
おお、なんか複線も貼ってあるな
GJ
何か騒いでたけど閉鎖しなかったな
ところで、また誰か漫画描いてくれないかな
小説もいいが、漫画はやっぱり視覚に一番来るから
おまいらまとめサイトのどの漫画が好き?
3⇒アスカ、4⇒レイ
この設定ならば、最後にヒカリを加えて『2-A三人娘』なんてこともできそうだなぁ。
逆行物とかアリだろうか
逆行したらチルドレンの順番が入れ替わってました…みたいな
逆行するのはシンジじゃなくても誰でもいいけど
順番が入れ替わってさえいればスレ違いじゃないのでおkじゃないか?
うむ。逆行物もいいかもしれない
俺があまり逆行読まないので新鮮なだけ?
逆行は溢れかえってるネタみたいだけど、実は俺も読んだことないので楽しみw
>>679 GJです!続きが気になってwktkです。
立場が変わってもキャラの個性がばっちり生きてていいなあ。
逆行物はいいけどTS物はスレ違い?
もうこの際何でもありだ
いや、TSはスレ違いだろ、常識的に考えて…
正直俺は嫌だ
シリアス、ネタ、ラブコメ、エr、なんでもあり。
だが、アッーー!!はスレチ
いや、俺はアッー!だろうがノーマルだろうがカプ物は遠慮したいな
カプ物べつにいいじゃん
エロOKなのかよ
見てえじゃねえか…
俺は話を盛り上げる為のカプ話は良いんじゃないかと思う。
ただあくまでも順番違いがメインな訳だし
カプ中心で世界が回る様な作品は該当スレでやった方が吉
やめろよ、カプとかエロとか
荒れるし
「順番が違ってれば基本的にはおkだが、誰もが読めるような作品を投下しよう」
これでおk
逆行はギリギリひっかからないだろう
次スレのテンプレにでも付け足しとけば
オケイ
書き込みが止まってるところを見ると、まだ皆さんが続きを書いている途中かもしれませんね?
いつまでも続きを楽しみに待ってますので、気長に頑張ってくださいね。o(^ヮ^)o
その顔文字が何か嫌だw
そのとき、僕の頭の中を占領していた感情は、これ以上簡単には表せない。
…ただ、怖かった。
僕が今まさに乗ろうとしていたロボットが、同い年ぐらいの少年を死の淵まで追いやったんだ。
逃げ出したくって、今すぐここから駆け出したくって仕方が無い。
叫び声、ブザー音、喚き声。
その子の顔の白が、とても生きている人間のものとは思えなかった。
怖いよ…母さん。
天使の掌
使徒は消えた。
決して『殲滅』ではない。『消えた』という表記が正しい。
突如、天から伸びていた光が吸い込まれ、パターン青が拭い去られた。
弐号機の暴走、使徒の消滅。
論理を超えた現実にリツコの脳は追いつけなかった。
それともう一つ、頭痛の種が植えつけられている。
いまだ原因不明の、カヲルの植物状態。
ネルフ専属医師の誰もが、彼は健康だと断言した。
――眠りから覚めないこと以外は、という言葉を添えて。
「カヲルは…ホントになんともないんですか?」
トウジもまた半分の真実を告げられていた。
カヲルは健康。今は休養中…。
「えぇ、だから彼のことは気にしないで仕事しなさい…。」
「ミサトさん…疲れてんとちゃいますか?」
ミサトの目線が下を向く。明るい空元気を半ば予想していたトウジにとって、これは意外なことだった。
「…今はみんな疲れてんのよ。こんなご時世で落ち着いて身をおけるところはゼロだもの。」
――それでも、いつかは安堵の時が来るはず。
その願いは虚ろなモノではなく、心からのモノだ。
月曜、午前。
『…君はどういうつもりなのかね?君が此処に平然と赴く事自体が疑問じゃよ。』
以前まで威圧的だった語勢が、今では既に吐息交じりとなっている。
静かな叱咤ほど恐ろしいものは無い。
『今更、渚カヲルの事など君には関係あるまい。何故身柄をこちらに渡さないのだ?再三通告したはずだが…。』
『君は我々に従うのか、古い過去に囚われるのか、ハッキリしたまえ。』
古い過去にしては随分記憶に新しいな…。
鳴らしかけた舌打ちを飲み込む。
「以前からお伝えしてあるように、私はバルベーローの意志に従うべく行動しています。
身柄のほうにつきましては、まだ本人が植物状態から回復してませんので、其方に送還することは致しかねます。」
『ふん!!君はいつもそうだな。我々が何も知らないと思っとるのかね?!』
『落ち着け。』
キールの声に静寂が応じる。
『碇。息子が心配か…?』
組み合わせた指に血管が浮き出る。
相手がモノリスでなかったら殴りかかっていたかもしれない。
委員会はそれを考慮してこの会議形式を執っているのだろうか。
「では、次の会議は金曜でしたね。失礼します。」
『待て碇。質問がまだ…。』
「その質問に対する答えは、行動で示しましょう。」
静かな罵倒と見えぬ視線がゲンドウを見送った。
数分後、暗い会議室にモノクロが再び浮かび上がったことをゲンドウは知らない。
火曜 正午
「なんというか、案外普通の子ね。」
「安心したというか、期待ハズレというか…。」
シンクロ率30パーセント、極めて普通。
「碇司令の息子だっていうからザラに60は超えるかと思ってたんだけど…。」
「素性も明らかだし、素行も問題なし。どこに不満があるのかしら?」
クラスに一人や二人いそうな普通の男の子。
ゲンドウの一人息子という点以外には何も変わった特徴が無い。
ただ履歴書の片隅の走り書きが、ミサトを捕らえて放さなかった。
――注・セカンドチルドレンとの接触は厳禁。
「君は、何でエヴァに乗るの?」
厚い湯気が声にエコーをかける。
「ん?なんやいきなり…。」
「だって、あんなロボットに乗るなんて…すごいなぁって…。」
「別に理由なんてあらへんけど…。」
以前に綾波にも同じ質問したことがあった。
そのときは確か『絆』という抽象的な答えが返ってきた記憶が残っている。
しかし自身はどうかと問われると、今まであまり考えたことは無かった。
「転校生、お前は?」
「え?」
「お前は何でエヴァに乗るんや?」
「僕は…父さんが乗れって言うから、かな。」
「…随分あっさりした理由やな。オヤジはどんな奴何?」
「ちょっと怖くて…自分勝手な人かな。」
「あ、ワシの親父もそんな感じや。」
笑い声がシャワールームに響いた。
水曜
西からの夕日が左頬を焼く。
少し目がショボショボしつつも、廊下の向こう側の人影を確認することができた。
「あっ…あの!」
「……何?」
青が赤と交わり、わずかな動きに揺れる髪が煌々と映える。
少年は何かを思い出すような素振りを見せた後、たどたどしく言った。
「えっと、君がファーストチルドレン?」
「そう、何か用?」
何か用があったっけ?そう思案する前に、何故か口が動いていた。
「いや…なんだか…初めて会った気がしないんだ。」
「…。」
冷たい空気が廊下を走り去っていく。
「ごっごめん。変な事言って…。」
「貴方は私と同じ。」
「えっ?」
少女は瞳を逸らして言った。
「…気をつけて。」
木曜
暗室の中にベッドが一つだけ置いてある。
その中で、永遠に続くかとも思われる夢を見ている人間がいた。
しかしその影はふいに跳ね起きると、自分の掌を見つめた。
そして親指に噛傷をつけ、シーツに付着した血を凝視する。
口許が緩み、異常な高笑いが響き渡った。
僕はまだ生きている。それには意味があるはずだ。
そして彼女が言っていた『チカラ』…。
これは予定通りではないでしょう、キール議長。
僕は人間ではない、またタブリスでもない。
僕は『渚カヲル』として、貴方達に報復する。
青白い光の十字架が黎明の空に咲いた。
J氏キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
シンジらしさが出ていてイイ!!
J氏さん、乙です。
今テスト期間だからじっくり読めないけど乙!
終わったら読むわ
最近投下があって嬉しい
職人さんがんばです
欝神様ん時以来、久々に来たわけだが現状を教えてください。
カヲルオタ多い?
多いのなら大体を悟ってもうここへは来ません
少ないのなら今から全レス読んできます
まとめサイトに行け
話はそれからだ。
カヲルオタってなんだ
カヲルオタ=カオルスキー
ではないでしょうか?
別にカヲルスキーだろうが腐女子だろうが別にいいよ
作品や感想に偏りがあるわけでもないし
釣られるな、みんな
スルーでおk
マターリ待つぜ
現時点で投下された分までをサイトに載せておきました。
毎度のことですが、ミスがあったら指摘お願いします。
職人の方々、今後も力作投下を住人として楽しみにしておりますね。
そうだ、テンプレもこの際まとめサイトにコピペ用のを置こうかと考えてるのですが
あのままでいいですかね?
もし改善点などありましたらどなたか追加して頂けると助かります。
過疎防止も兼ねてw
>>721 まとめ氏乙!スレへのリンク変更も乙!(←よく使っている)
>>698って意見もあるけど、基本的に常識人で成り立ってるから別に追加しなくても平気かなw
まとめ氏乙
どのキャラもまんべん無く愛するからこそ、このスレにいるんだと思う。
あるあるww
どの作品読むときも、メインになってるキャラそれぞれに
「うおおぉぉぉ!!」と思いながら読んでいる
チルドレンに限らずエヴァのキャラはみんな好きだしな…
まとめ氏乙〜
エヴァキャラって憎めないんだよな。どのキャラも
726 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/15(木) 23:48:04 ID:wOAMO4FQ
たまにはあげ
職人を気長に待ちながらホシュ
ほす
過去スレ見てたら、ちょうど去年の今頃に欝神の投下が開始されてた。
あれから俺も色んな組み合わせを考えてみたけど、最初の方はサクサク進むのに、
最後まで展開を持ってくのが難しいんだよね…。
ほかのスレでFF書いてるんだが、俺はEOEから思い付いた。
まぁ、そこまで繋げる技量が無かったんだが……
元になるストーリーがあるから楽に書けるかなと思ったけど難しかった。
貞本の気持ちがわかった。
>>731 そうだよねw素人は上手く行かなかったら書くのやめればいいだけだけど
貞本はそうはいかないもんねw
他のスレでSS書いてるけど、途中で「あ、あれ?この先どうしよう??」
ってことになりやすい。おかげで貞本が尊敬できるようになった。
前は連載が止まったら「えー、またぁ?」って思っていたけど
今は「あぁ、大変なんだな・・・」って思えるようになった。
島谷ひとみのDestinyのエヴァMAD見てたら、鬱神のEOE見たくなってきた
っていうか、量産機戦
MAD作ってみたいけど、これはさすがに無理だよなぁ…
トウジやカヲルなんてまともにエヴァ乗ってるシーンないし
何故鬱神設定のEOEが見たい人が多いかというと
量産機戦のあの凶悪顔がはまるのは、チルドレンの中じゃトウジくらいしかいないからだと思う
一連を想像したら普通に熱血ロボットアニメだった
黒い弐号機が動いてるのが見たいんだよ!!
無理だってのはわかってるんだよ!!
わかった!!無理にクオリティ高くしようとしないでいいんじゃね?
EOEの戦闘シーンを白黒にしちゃえば黒弐号機完成じゃね?
顔は止め絵にフキダシでいいんじゃね?それくらいならこのスレの絵師様が…(人任せ)
弐号機を黒くすることだけなら自分の持ってる技術で簡単に出来る
が、フラッシュをいじれないので動かせないwww
頑張れ!お前ならできる!
しかしこのMAD凄い格好いいな…
元の弄っただけなのに
量産機戦は文より絵で見たいな
そして絵より動画
誰か名乗り出る職人はいないものか
>>742 要求レベルがたけぇww
まずは段階を踏もうぜ。
大まかなシナリオ→静止画→静止画でフラッシュ→そして動画へ…
何か前に量産機戦じゃないけどセカンド復活シーン漫画描いた職人いたよな
本当に弐号機の色だけじゃなく、アスカ→トウジに描き替えて動画作る職人がいたら
欝神に並ぶネ申になると思う
でももし本当に作るとしても、どれだけ時間がかかるかわかったものじゃない
1年でも足りないかも
じゃあバル戦の参号機赤くして
過疎ってんだか盛り上がってんだかよくわからんスレだな
だがそこがいい
750 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/26(月) 18:42:59 ID:3azWnIqu
マターリと気長に待ちましょう。
芯性器絵板下痢音
>>251 すみません、
>>250ですが、レスの内容がどんなであれ、わざわざsageてくださってありがとうございます。
・・・では、今から初号機(昔の字がでないし・・・)に食われて参ります。
あぁっ、すみません! ↑のは
>>750から
>>751宛ての間違いでした。
初号機と弐号機にユニゾン攻撃で殲滅されに逝ってきます・・・。
?
まあいい、待つか
ほしゅ
ところでop完全版はまだかね、碇。
OPなら全部改変し終わったと思うんだが
あれも素晴らしいけどさ、欲を言えば最初から最後まで通した完全版がみたいなーっと。
ハルヒ版残テみたいな感じで。
>>758 それについては絵板の方にコメントがあるよ
みんな欲出し杉だおw
誰かMAD作るツワモノはおらんのか
今のままでも十分ツワモノ揃いじゃないかこのスレ
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!
GGGGGGGGGGGGGGGJ!!
ツワモノどころじゃねぇな…
神だ。
なんて恐ろしいスレなんだ
最近人いねぇなぁと思っててごめんなさい
相変わらず神スレだった
欝神OPMAD記念あげ
これのパスって何?
この板の住人ならわかるでしょ
dクス!
こうして見ると、OPにおけるセカンドの出番って割と少ないということがわかるな
それにしてもファーストの違和感のなさと黒弐号機がやばいくらい格好いい
普通のロボットアニメならこっちが正解なんだよな。
普通、熱血、ナル
熱血、熱血、熱血もあるがなw
み、見れなかった‥orz
>>774 すみません、私も見れませんでした。
携帯からでは
>>762のような画像は見れないのでしょうか・・・。
>>775 ヒント:拡張子
意味がわからないんだったら相応の場所に行って調べてくれ。
女々しい男の子、ツンデレ、綾波、年上の女性、委員長
これなんてエロゲ?
綾波だけ綾波で吹いた
綾波w
ちょいと質問。
↓の組み合わせの作品、今までに投下されてますか?
1st アスカ
2nd シンジ
3rd カヲル
4th トウジ
5th レイ
>>782 私は実際読んだことがありません。それに、こちらへ来てまだ間もないので(しかも携帯からでしかネットにつなげられない)、誰がどの順番で設定しているのかもあまりよく知りません。
もし詳しく知りたいのでしたら、
>>1から『まとめサイト』へのリンクがはってありますので、そちらをご覧になってはいかがでしょうか?
・・・長文失礼いたしました。
改行してくれ
785 :
782:2007/03/07(水) 19:46:59 ID:???
>>783 サンクス
まとめサイトと初代〜2スレ目までは目を通したんですが
一応確認を、と思って。
このスレやまとめサイトを読んでいて、ふと
1st トウジ
2nd カヲル
3rd レイ
4th アスカ
5th シンジ
という組み合わせが思い浮かんだことがある。
トウジ巨大化…か…
でも真面目に考えたらけっこう良いかもしれない
3rdレイは書くのは難しそうだけど好きだ
巨大化したら、いい体してるから格好良いんじゃね?
1トウジ、2綾波、3シンジ、4カヲル、5アスカでネタ考えた
ラミエル戦とか、アルミサエル戦とか、妹を設定に絡めたりとか
水槽にいっぱいシーンがキモくないように考えたりとか、タブリスアスカとの絡みとか。
設定とワンシーンだけはモリモリ浮かぶんだが纏められねぇ…
まあ纏められなくて結局妄想で終わるのが多いんだよなw
わかるわかるwww
790 :
786:2007/03/08(木) 23:23:12 ID:???
>>787 トウジだけでなくシンジも(笑)
ラミエル戦とか、燃え所は意外とある組み合わせかと。
でも美白コンビ&ジャージと、4thアスカあたりから間違いなく
「EVAに乗るのは変人ばかり」
という評価を貰いそうな組み合わせでもあるという。
シーンごとの細かい小ネタはおぼろげに浮かぶんだけど、通して1つの話となると、なかなか考えられない……
美白コンビってお前wwww
間違ってはいないがw
なぁ……最終投下から何ヵ月過ぎた?長い……。
まあまとめサイトでも見てゆっくり待ちたまえ
全盛期は過ぎたからね
今はマターリと
荒れるよりずっといいさ
職人の皆さん、
いつまでも応援していますので、
頑張ってください!
良い作品をお待ちしています。
そんな住人が好きとこのスレが好きだ
もう一回欝神設定の順番のが読んでみたい
セカンドとサードが男だと、復活シーンや「殺してやる」はできるが
「あんた見てるとイライラする!」とかリビングでの修羅場とかができないな
二人っきりで生き残るとかもないだろうし
でも、これらのシーンがないとEOEって感じしない
でも男女の差でおかしいシーンはキャラを変更するとか、
元々の順番ネタを入れるとか、
SS投下してる人たちはうまく改変しているから感心するよ
何もかも怖いから同性の友人に逃げるってのはアリだと思うんだけどな
本編が修羅場すぎるのがいかん
age
wktk待ちでホシュ
804 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/04/01(日) 01:13:20 ID:vNYDVd6l
ほしゅ
まとめスレのフラッシュが見られない件
>>805 普通に見れたよ?他のサイトのフラッシュはちゃんと見れる?
>>806 それが見られるんだよ
きっと自分のパソコンになんか問題があるんだと思うが…
おもいだけとかじゃ?
807ですが、パソコンの設定変えたら観られました
お騒がせしてすみませんw
1シンジ2レイ3カヲル4トウジ5アスカ
で書いてみたい
…そういえば、ここのSSでリナレイが一度も出てきてないのですが、
アレを出すのはさすがに反則でしょうか?
ポジションによってはリナレイの方が描きやすい場合も
あるのかなと思ったのですが…。
いいと思う
うん
保守
なぁ、寂しいけどそろそろ言うけどさ
このスレもう終わりなんじゃね?
職人はいないし、この過疎っぷり
ロムしている住人は俺以外にもたくさんいると予想
それに今の時期忙しいからな
俺はまだ待ってるよ
ブクマの片隅に残ってて、ふと開いてみたら更新してる。ぐらいのマターリさがベスト。
ネタを考えてる奴もいるんだよ
そして先週スレを初めて見た奴だっているんだよ
みんな優しいね
優しくはない
このスレが好きなだけさ
点呼ー。
ノシ
ノシ
只今ネタ構想中…
ノシ
824 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/04/17(火) 22:03:10 ID:6oHHkin8
ノシ
なかなかまとまった時間がとれなくて
全然書けてないけど(申し訳ないです)
打ち切る気はまだ無いSS書き
アゲすみませんorz
前スレ
>>611氏ではありませんが
1トウジ、2レイ、3アスカ、4カヲル、5シンジで。
面白そうだと思い書こうとしたのですが、アンバランスさに今から
ビビってます…特にトウジw
拙いながらも長くなりそうですが、宜しくおねがいします
小さな駅のホームが、目の前に在る。
灰色の景色の中で小さい少女が一人、大声で誰かを呼んでいた。
少女はただ思うまま泣き叫ぶ。そしてその少女の前に伸びている影は、
その持ち主が少年から遠ざかっているため段々薄くなり、
そして消えていく。
泣いてもどうにもならないのに、と冷静に思う。 ――どうして?
あなたは捨てられたんだから、とも思う。 ――どうしてそんなことまでしっているの?
小さい少女の方へ目線をやる。亜麻色の柔らかそうな髪。
そして大粒の涙を零しているその瞳は蒼。
ああそうだ、と思う。
ないている少女は。
わ た し だ
小さな絶叫を飲み込む。目を覚ますと、そこには暗闇が広がっていた。しばらく
し、暗順応した目をこらしてみると古ぼけた天井がある。そうだ、と思った。
ここは、先程まで見ていた駅のホームなどではなく、『先生』から与えられた彼女
のたったひとつの世界――自室だった。
「夢かあ…」
自然荒くなっていた息を整えるために、はあ、と肺の中に溜まっていた空気を吐き
出すと、天井から横に目線をずらした。小さな机の上に、A4サイズの封筒がぽつん
と置かれている。
その封筒が視界に入った途端、少女の潤んだ瞳が細められた。
今更、だと苦々しく思う。
今まで放っておいたくせに、都合よすぎるのよ。
絶対言うことなんてきくもんか、と少女は舌打ちして目線を封筒からそらした。
その封筒の表書きには、今のご時勢では珍しく手書きで、宛名が記されている。無骨さ
を感じさせるそれは、男性の筆跡だった。
――表には、「惣流・アスカ・ラングレー様」と記されていた。
「…なに、これ…」
アスカが呟いた言葉に、赤木リツコだと名乗った女性は抑揚を感じさせない声で説明する。
汎用人型決戦兵器。人造人間。その名はエヴァンゲリオンである、と。
突如SFじみた光景に、アスカは動揺していた。救いを求めるように、そのエヴァン
ゲリオンの上に位置している室内に立っている、ガラス越しの男を見つめた。
男は黙ってアスカを見下ろしている。遠すぎて、男がどんな目線で自分を見つめている
か分らない。
けれども、アスカはどこかで信じていたのだった。第3新東京市に来てからずっと手に
あった、自分に此処に来るよう記入された文書が入っていた封筒をもう一度握り締める。
何度も破り捨てようとした。絶対行くもんかとも思った。
しかし、表書きの自分の名前を見るたびその意思が霧のように消え去ってしまうのだ。
その宛書は男――父、ゲンドウの筆だった。
幸福だった。本当は、自分の元に来るよういってくれたのが泣くほど嬉しかったのだ。
一人で生きていくと強がっていたけれど、いつもどこかで父を信じていたから。
「アスカ…」
ゲンドウは呟く。小さな声だったが、アスカには自分を包み込むような大きなものに
聞こえた。
アスカは必死で父をみつめる。
(パパ…おねがい、言って…)
動揺するな。心配ない。お前は俺が守って――
「お前がこれに乗れ」
アスカの表情が強張った。
「え…?」
アスカの声音の変化に、横に佇んでいた葛城ミサトとリツコが思わず視線を向けるが、
ゲンドウは淡々と言葉を続ける。
「使途を見ただろう。これに乗り、あれを殲滅するんだ」
アスカの蒼い瞳が見開かれ、きょろきょろとエヴァンゲリオンとゲンドウ、そして
ミサト達に視線がさ迷う。
ミサトは少女の痛ましさに顔を歪めた。写真では勝気そうな感を受けたが、それは
あくまで参考資料でのこと。この子はまだ子供だ。それも、何もしらない。
それを父親のゲンドウがあんな態度をとっていいはずはない。唇を噛み締め、ミサトは
アスカに足をむけようとする。
「やめなさい、葛城一尉」
ほっそりした腕をミサトの身体の前に出し、リツコは制止の言葉を口にする。
「分っているはずよ。…今の私たちには、彼女しかいないんだから」
冷たい声音に、ミサトは反論しようと口を開くが、そこから音が発せられることはなかった。
リツコの言うことは正論で、自分のしようとしているのはただの偽善である。無力な自分
に舌打ちし、ミサトはアスカを見た。
少女の握り締めた拳が小さく震えている。強張った顔を俯けたまま、アスカは言う。
「……あれに、乗せるために、あたしを呼んだの?」
娘の問いに間をおかず、ゲンドウは言葉を返す。
「そうだ」
「…無理よ…できっこないもん…!」
弱弱しい声が、沈黙に支配されたゲージに嫌に響いた。作業をしていた整備員達が哀惜の
目で少女を見つめている。
小さく、アスカは幾度となく父を呼び、見上げる。それは、数日前アスカの見た夢――
昔起こった光景と同じ図だった。
ゲンドウは目を細める。
しかし彼は昔と同じように娘から遠ざかりはしなかった。背を向けたりせず、依然ガラス
越しの室内に佇んでいる。アスカは昔と違う父親の姿に、希望と哀願の目をむけた。
「乗るなら早くしろ。…出なければ帰れ!!」
鳴り響いた怒声に、アスカはその場にふらふらと腰をおろした。こめかみのあたりが
酷く痛かった。
頬のあたりがあつい。泣いているのだ、とアスカは他人事の様に思った。
彼女にとって、全てが遠い世界の出来事のようだった。
やっぱりくるんじゃなかった。
昔と同じことの繰り返し、だった。
アスカは空ろな笑みを浮かべ、立ち上がろうとする。冷静さが戻り始めた頭で思う。
外にいる使徒という怪物をこのエヴァンゲリオンで私が倒す、だって?
倒さなければ大変な事になるのだろう。
周りの大人が、無謀なゲンドウの言葉に異を唱えないのだから、間違いない。
――もうどうでも良い。
手にしていた封筒をその場に投げ捨て、アスカは父を見る。内線機を手にし、
何かを連絡しているようだった。どうせ自分が使えないからそのことを伝えている
のだろう、とアスカは思った。その対処を連絡しているのだとも。
しかし、それすら今のアスカにはどうでも良い事だった。ここから出て行こうと、
ゲージの出口に足を向ける。
何かを運ぶ、からからとした乾いた音が出口から聞こえた。近づいてくるその音に、
アスカは目をやった。医務員らしき白衣を着た数人が運ぶストレッチャーが、こち
らに近づいてくる。
浅黒い肌の少年が、ストレッチャーの上に居た。白い、見たこともないデザインの
服に身を包まれている。
黒と白。
正反対の色を持つ少年に、アスカは目を凝らした。
「…血?」
良く見ると、少年は包帯で前額部と右眼球部、そして服の下の胸部から下にかけ
てまかれており、右前腕部はギプス固定されている。その至るとこから鮮血がにじみ
出ていた。
「…トウジ」
「はい」
ゲンドウが少年の名を呼ぶ。イントネーションの違う、それに応える声は、アスカが
驚くほど力強いものだった。
「トウジ。…予備が使えなくなった。もう一度だ」
「はい」
トウジ、と呼ばれた少年はストレッチャーから起き上がろうとする。右前腕部がギプス
固定されている為、その反対の左腕を支点にしようとする。しかし左腕を置いた途端、
その精悍な顔が歪んだ。右に比べると軽傷の様だが、左が無傷という訳ではない。
アスカは出て行こうとした足を思わず少年の方へ向けていた。
ゲンドウの言っていた予備とは自分のことだろう。そう考えるとおのずと分ってくる。
(こいつが乗るっていうの?あのロボットに?)
必死で床に立ち上がろうとするトウジに、アスカは胸中で無理だと叫ぶ。
爆音とともに、地面が揺れた。バランスを崩したトウジは床に叩きつけられる。
「ぐあっ…!」
全身に走る衝撃に、トウジは低くうめいた。アスカは慌てて少年のもとへ駆けつける。
荒い息を吐く少年をそっと抱えると、支えている手にべっとりとした感触を感じた。
トウジを揺らさないようその手を翳すと、そこには紅いものがついている。
「……っ」
それは血だった。衝撃で体幹部の傷が開いたのだろう。白い服がじわじわと紅く染まっ
ていく。
それでもトウジは、身体を動かそうとする。
「あんた、バカ!?怪我…!」
「…命令、や」
アスカが思わず叱責すると、トウジは言葉を発した。そうして、震える身体で、立ち
上がろうとしている。
(…どうでも、良いの)
ゲンドウの言うことなんか聞くものか。
(…でも、あたしがしないと)
トウジが出撃することになる。爆音を思い出した。使徒と呼ばれたものが近づいている
のだろう。此処はもうすぐ崩れる。もうすぐ、此処に居る人たちが死ぬ――
「…やってやろうじゃないの」
アスカはトウジを抱えたまま、父を見上げた。
その蒼い瞳には、先程までとは違う強い意志が宿っていた。ゲンドウの口が弧を描く。
「あたしが乗るわ、エヴァンゲリオンに!!」
続く
otutu!!!
いいよいいよーサードアスカにファーストウジいいよー
GJJJJJJJJJJJ
GJ!!!!続きが楽しみです
>>828続き
目を開けると、そこには真白い天井が広がっている。いつもの見慣れた自室の木目の
それではない。
「…どこ、ここ…」
人の気配はない。アスカの小さな声は、どこか消毒液の香りが漂う白い部屋の中に取
り込まれて消えていく。横に顔を向けると、大きい窓枠が見える。そこには夏特有の
高い青空が広がっていた。耳を澄ませると、蝉の啼く声と無機質な女のアナウンスの
声が交じり合い、不完全なアンサンブルを奏でている。
「…だい、いちのう…なんていったんだろ…?」
女のアナウンスの言葉を続けて模倣しようとするが、耳慣れぬ言葉のため、上手く聞
き取れない。アスカは自分が横になっているベッドの枕元に目をやる。
『第一脳神経外科病棟 惣流・アスカ・ラングレー殿』と殴り書きしてあるネーム
プレートがかけられていた。
今あたしは入院しているのか、とぼんやりした頭で思う。しかし何故病院にいるのだろう。
自分は、確か。そう。
「…エヴァンゲリオンに…乗っていたのに」
経過観察だけであり、退院して可であると診断されたアスカの元に来たのは、第三
新東京市に来て一番初めにあった人物――葛城ミサトだった。
アスカが入院中思っていた疑問――自分は何故此処にいたのか――を訊くと、かえっ
てきたのはミサトの笑顔だった。
――だから問いにこたえて欲しいんだけど。
アスカが困ったようにミサトを見つめると、深い色の瞳でじっと見つめ返してくる。
居心地悪さを感じ、アスカは後ろに身をよじった。眉をひそめるアスカに、ミサトは
一瞬きょとんとなるが、次の瞬間笑みを深める。
「あ〜めんご、めんご!さっきギョーザ2皿も食べちゃってさあ〜ニンニク臭かったぁ?」
がはは、と大口をあけて笑う姿に、アスカは思わずがっくりと肩を落とした。
(な、な、なんなのよ、この人は!!)
確か父の文書には、信頼のおける部下を迎えにやると記述されており、このミサトが
アスカの迎えにきた。ということはミサトは特務機関NERVでも優秀な人材だと
いうことだが…。
相も変わらず笑い続けているミサト――おそらく先程の言葉に自分でウケているの
だろう――を見て、NERVって人材不足なのでは、と父の居る機関をちょっぴりと
心配したのだった。
「多分エヴァに乗った負荷のせいだとおもうけどねえ」
何せはじめてだったし、とミサトはアスカに微笑む。
「一過性健忘、意識消失、…あなたの入院した病状はそんなものだけど、うちが誇る
付属病院で検査して何も見つからなかったんだし、外傷も無いし!そして何より使徒
には勝った!!何も気に病むことはないわ」
そんなものだろうか、とアスカはミサトからエスカレーターの手摺りに視線をうつした。
手摺りは長く続いており終わりが見えない。アスカが入院していた病院は、ミサトも言った
とおりNERVに付属するものである。このエスカレーターの先にはNERV――アスカを
エヴァンゲリオンに乗せた組織に、続いている。
(使徒っていうのに勝ったんだ、あたし…)
何も覚えていないけど、とアスカは目を細めた。左腕がわずかに痛んだ。
NERVに着くなりゲンドウの代理だと名乗った黒服の男に渡された封筒の中身を覗く。
その中にはアスカの新しい住居先が記入された紙と、『第壱中学校 編入届』と書かれた
紙が入っている。
アスカの横からミサトが紙を覗き込んだ。
「…司令と同居じゃないのね…ってかこの子しか住人がいないじゃない!この住居!」
住居名とアスカの名前以外には空白しかないその紙に、ミサトは思わず叫ぶ。
年頃の娘にこんな措置はない、と憤りの目を男に向けるが、男は命令だとミサトの視線
を受け流した。アスカは宥めるようにミサトに言った。
「…別にいいんです」
「でも…!」
「どこでもいっしょだし」
ふう、と息を吐いてアスカはまた手元の紙に視線を落とす。無感動に文字を読んでいく
その顔に、ミサトは胸がしめつけられる思いがした。
(この子はいつもこうされて来たんだわ…)
いつも、一人。
その言葉を思い浮かべたミサトの頭中に、黒い髪の一人の少女があらわれた。
おとうさん、と泣く少女。それは――
「一緒に住みましょう!アスカ!!」
思わず叫んだミサトを、アスカはぽかんと見つめる。
(何いってんのよ、って顔してるわね)
自分だってそうだ。言いながら、ミサトは自分で自分の言動に驚いていた。
けれど、今日出会ってから能面のように表情を崩さなかったアスカの、間の抜けた顔を
みると、まあ何とかなるでしょうと笑みがこみ上げてくる。ミサトはまず手始めに、まだ
自失状態であるアスカの手元から住居先が書いてある紙を奪い、同じくぽかんとしている
男の目の前で紙を破り捨ててやったのだった。
アスカに一緒に住もう、と言った後のミサトの行動は早かった。
アスカの荷物を自宅に送るよう引越会社に手配し、上層部に許可を取り、エヴァの技術面
での責任者である赤木リツコに許可を取り――最も、大層絞られたようだが――アスカとの
同居を一日で実行してしまった。
「…葛城さんって、無鉄砲とか言われたりしません?」
アスカはじと目でマンションの回廊をずんずん歩いているミサトを見やる。自分より一回り
も違う少女に結構な暴言を吐かれているのだが、ミサトはどこ吹く風だ。
「言われるけどねえ、ホメ言葉だと思うようにしてるのよん」
あはは、と笑うミサトに、アスカは同居が決まってから何度したかわからないため息を
また吐いた。
心底疲れたように眉根をひそめるアスカに、ミサトは視線をむけた。その顔には先程の
陽気な笑みは浮かべられていない。ただ、真顔でアスカを見ている。一瞬にして変わって
しまった場の雰囲気に、アスカは表情を引き締めた。
「…アスカ」
「は、はい!」
低いミサトの声に、びくりと身体を揺らす。
(…怒られる…!!)
いつも『先生』から言われたことだったのに。
いつも、笑顔でいるように。
余計な事をいわないように。
――父に迷惑はかけないように。
「もおう!葛城さん、なんて辛気臭い呼び方しないでよ!あたしにはねえ、ミ・サ・ト
っていう可愛らしい名前があんだから!!」
ミサトは相好を崩して、アスカの頭をぐしゃぐしゃとかき混ぜた。髪が引っ張られる
違和感よりも、目の前のミサトの言動に、アスカは目をはためかせる。
「怒らないんですか?」
「…どうして?」
「…だって、あたし、可愛くない事言ってるもん…」
「そうかなあ?あたしにとっちゃ突然出来た妹に言われたみたいで嬉しいけど」
柔らかい声でそう言われ、アスカは俯いた。ミサトはかき混ぜていた手を止め、亜麻色
のやわらかな髪を優しく撫ぜる。アスカの足元のコンクリートに、雨も無いのに水滴の
花が幾粒も咲いた。
「あたしの家にようこそ、アスカ。…そして、お帰りなさい」
「……ただいま、ミサト」
「ねえ!この制服似合う?」
アスカは笑いながら食卓の椅子に乗り、腰をふってポーズをとる。年頃の少女としてあまり
褒められたものではないのだが…。
「グウ、よ!いけてるわ、アスカ!中々可愛いじゃない〜」
もっとポーズとってみせてよ、とその少女を教育する立場に居る者が煽っている為なおる
事はないだろう。かしましい話は続き、床に寝そべっていたもう一人――いや、一匹か――
の同居人である温泉ペンギンのペンペンが五月蝿いとでもいうように、くうと一鳴きした。
上手くいっているとミサト思う。
急遽勢いで提案してしまった同居生活だったが、アスカはミサトの前で良く笑った。
NERVの大人には、まだ警戒心があるのか硬い表情を見せているけれど、それも
時が解決してくれると、ミサトは思っていた。そう考えると手に持っているビールも
いつもより美味しく感じる。
「…はあ、明日からアスカも第壱中学校生かあ…しっかしかわいそうっちゃあかわい
そうだわね」
笑いつかれたようにミサトがアルコールの匂いのする吐息をはくと、アスカはどうしてと
首を傾げた。それに苦い笑みを浮かべてミサトは続ける。
「だってそうでしょう。住居は変えさせた、転校もさせた…まああたしが所属している組織
の所為だから、あたしが言うのも何なのだけど、アスカの生活を一変させてしまったんだしね。
…向こうの学校の友達には、連絡してるの?」
「連絡する相手なんか、いないもの」
きっぱりと言い切る硬い声音に、ミサトはしばらく絶句してしまった。
「ニコニコしてると何も言わなくていいの。向こうが喋っていることに頷いてれば良いの。
友達、なんて括られてる人たちはくだらないだけだった。連絡してまで繋いでおきたい
人なんていないわ」
先程まで笑みで緩んでいたその瞳は、今は全く感情は伺えないでいる。そんなアスカの
表情を見るのは初めてだった。さあ、と足に鳥肌が立つのが分る。聡い少女にさとられて
はいけないと、大きく組んでいた足をさりげなく机の下に投げ出した。
手元にあるビールをあおってみるが、ミサトの喉元に過ぎるのは程よい酩酊感ではなく、
炭酸の伝える不快感だけだった。
「…それは、結構すごい発言ね」
報告書を読みながら、リツコは紫煙をくゆらせる。リツコの細い指先から室内へ消えて
いくその煙を見ながらミサトは真面目にきいてよ、と唇をとがらせた。
「真面目に聞いてるわよ、ミサト。エヴァ搭乗者のメンタル面なんだから、非常に興味
深いわ」
「…そういうんじゃなくってねえ…もう、あんたに相談したあたしがバカだったわ」
ふん、と顔を背けるミサトに、リツコは苦笑する。ブラッドレッドに塗られた唇に煙草
を挟み、もう一度煙を吸い込んで、煙草を灰皿に押し付けた。報告書を机に置き、ミサト
を見据える。
「でも真面目な話、ね。あの子は現状だけ良ければそれで良いという思いがあるように
見受けられるわ。
先日から開始したエヴァの模擬戦闘でもそう。目の前にいる敵は極めて正確に攻撃・殲滅
を遂行するのに、逃走した敵は深追いしない。」
そういえば、とミサトは記憶を探ってみる。アスカは未だにはじめてエヴァに乗った時の
記憶が戻っていない。不安に思わないのかと尋ねてみたけれどアスカの返事は「前の
ことだし」とミサトの予想と違えたそっけないものだった。
「何というのかしら…そうね、執着心が非常に薄いんだわ。
まるで執着するなと言い聞かせてるみたいに」
執着、というリツコの言葉を思う。人はその厄介な感情に、幾度も悩み、そして苦しん
できた。しかし人間という生きものには、一番必要な感情ではないだろうか。
生きていくこと、愛すること、笑うこと。
何かに執着しなければ、生まれいずるものではない。それを無くそうとするアスカは
――今までどれだけの悲しみにあってきたのだろう。
くしゃくしゃと黒髪をかき混ぜて、ミサトは愁眉を寄せた。ミサトのそんな様子に、
リツコはくすりを微笑む。
「まあ頑張りなさい、”お母さん”」
「まあだそんな年齢じゃないわよ」
リツコの軽口に救われて、ミサトは何とか微笑んでみせた。自分の意志でアスカを引き
取ると決めたのだ。保護者として、上司として、こんなところで愚図っていられない。
「あ、そういえばもう学校がはじまる時間ね」
リツコが机上にあるデジタル時計を指差した。もうすぐ8時を指すそれを見て、ミサトは
眦を下げた。
「大丈夫かしら…学校デビューの日だもんね」
「大丈夫よ。ナイトをつけたからね」
楽しそうに呟くリツコに、ミサトは訝しげに尋ねる。
「…ナイト?誰よ、それ?」
「トウジよ。今日付けで学校に復帰するの」
一瞬その場を沈黙が支配する。
一変して全くの無表情になってしまった友人に、リツコは柄にもなく不安になったりする。
「な、何よ……」
「…あんたって頭良いけど、時々バカよね…」
ミサトのぽつりと呟いた言葉に、その実自尊心がとても高いリツコが大きく吼えた。
プライドを傷つけられわめく友人は無視することに決めて、ミサトは第壱中学校に思い
を馳せる。
――アスカ、耐えなさいよ。
しかしその姉代わりの声は、絶対に届くはずが、なかったのだった。
続く
相変わらず長文で申し訳ないです。このスレの数々の神に感動を
頂きましたので、自分も妄想を書いてみたいと意気込んだのですが
難解さに力不足を感じます。
今回は話の都合上チルドレンが殆ど登場しなくて…次回登場予定の
2人に今回分も含め精魂こめたいと思ってます。
暖かい感想を糧にして、また近い内に投下したいと思っております。
GJ
アスカが少しおとなしい気もするがイイ!!
期待してます
wktk
環境が変わればキャラの性格のあらわれ方も変わるだろうから
自分は違和感なく読んでるよ。
次回はカヲル&トウジ登場wktkで待ってます!
854 :
sage:2007/04/20(金) 15:27:47 ID:we87SQhB
アスカとミサトが仲良くやってる日常ってのが何だかぐっときた。
文章も読みやすくって個人的には好きだな。
これでまだこのスレにもZOE氏と
>>822氏、
>>824氏、
三人の職人がいるってわかってちょっと安心。
更新を急かすわけじゃないけど、やっぱり職人の近況が気になるのも事実だからさ。
822、824 両氏が誰なのかも気になるw
ノシ
ニコ動に浮気してたss書きです。更新は未定……
>>856 未定=打ち切りではないんだから大丈夫
好きなときに投下して下さい
>>840続き
登校して呼び出された職員室で、担任と名乗る壮年の教師に聞かされたのは
大して身の無い話だった。差しさわりの無い様微笑みを浮かべながら、黙って相槌
をうっていたが、その話が父親のゲンドウに向かいそうになったところで
アスカは小さく口を開く。
「…先生、もうそろそろ始業の時間だと思うんですけど」
アスカの言葉に、教師はそうだな、と腕時計に目をやった。時計の針は午前8時を
指そうかというところで位置を落ち着かせている。
「俺はこの後少し用事があるから惣流と一緒に教室まで行ってやれないんだが…」
大丈夫か、と教師が口にしようとした途端、いやに明るい声が背後から響く。
「センセ、クラスメイトのワシがこいつを案内するから大丈夫ですわ」
はっとしてアスカが振り向くと、そこにはアスカと同年代の少年が立っている。
声音と同じく人好きのしそうな明るい顔立ちで、服装は規定の制服ではなく何故か
真っ黒いジャージだった。しかしアスカが少年の姿を目に留めた途端、その瞳を大きく
見開いたのはその理由からではない。
「あんたは…」
「鈴原や、よろしく」
アスカは宜しくと挨拶をする少年に、同じように返すことが出来なかった。だって自分は
彼を知っている――エヴァンゲリオンに乗ろうと思った理由だったのだから。
にかっと笑いかけるその顔の半分は、包帯で覆われていた。彼は、自分と同じエヴァンゲリオン
のパイロットである、鈴原トウジだった。
「でも…大丈夫なの?怪我は」アスカは眉間をひそめるが、トウジはその心配そうな視線を
ながしてぺらぺらと喋る。
「あ〜全然大したことあらへん!み・た・め・だ・け、や。NERVの医療班は大げさ
でな。元気やのに今日まで入院しとったし。包帯もまだとってくれへんし、動きにくくて
かなわんわ!」
包帯を指しながらげらげら笑うトウジに、大げさなんてそんな訳なかろうとアスカは思うのだが
「あっそう」と疲れたように返すことしか出来なかった。
ゲンドウに無理にエヴァンゲリオンに搭乗させられようとして苦痛に顔を歪めていたあの姿
は幻覚だったのか、などと思う。そう考えると自分がエヴァンゲリオンに代わりに乗ったのが
何だか阿呆らしく思えて、益々疲れたようにため息が出てくる。
俯くアスカに、トウジは言葉をとめて突然顔を覗き込んできた。咄嗟のことに、ぎょっと
したようにアスカは身を硬くする。
「な、何よ!」
「……あのセンセの話…お前、無理やり遮ったな」
いきなりの話題の転換に、アスカは目をしばたかせるしかない。混乱したアスカに、トウジ
は笑みを浮かべた。
「司令の話になったら、始業の時間やって言うて遮ったやろ?」
「……っ!!」
アスカは息を呑んでトウジを見る。相変わらずトウジの顔には笑みが浮かべられている――
それを見ながら、アスカは顔色をかえた。こいつは、と思う。教師にもバレないように
上手くやったと思ったのに――いつも通りに。
「…一人で教室まで行く。あんたはついて来ないで」
ぽつりとアスカに言われ、トウジは目を丸くする。
「ついて来ないで、ってお前……」
「だからあんたと一緒に行きたくないつってんのよ、バカ!!!」
叫んで、アスカはずんずん前に歩いていってしまう。ぽつんとその場に残されてしまったトウジ
は「ワシも一緒の教室やからついて来るも来んもないと思うけど…」とぼりぼり頭を掻いていた。
惣流・アスカ・ラングレーという少女の転校は、第壱中学校2年A組の生徒にとって非常に
センセーショナルな出来事だった。
アングロサクソンの血が混じっている故のその華やかな容姿は人目をひいたし、何より先の戦闘
によって第二次遷都計画によって遷都予定である未来溢れる都市から危険極まりない迎撃要塞都市
に変わってしまった都市に転校してくるところが奇異であった。
その為、アスカが先の戦闘で使徒と戦っていたエヴァンゲリオンのパイロットであると突き止められ
たのは、無理もないことだった。
関数から何故かセカンドインパクトに話題転換してしまった老齢の教師の話よりも、話題
の転校生の方が生徒たちには大事らしい。授業中だというのに、席を立ち、周りに群れて
くるクラスメイト達に、アスカは笑みを浮かべて、内心では早く終わってくれるよう思いながら適当
に相槌をうつ。行儀良く机に座っているのは二人の少年以外居なかった。
一人は鈴原トウジである。左手で顎を支えつつ、窓の外に「天気ええなあ」といいつつ目を
むけている。
もう一人の少年は、教師にも、ましてやトウジのように窓の外にも目線をむけてはいなかった。
瞳を細め、ある方向を見ていた。しばらくして思い立ったように立ち上がり、その視線の方向
に歩いていく。
「…ごめん、ちょっと良いかな?」
耳障りの良いテノールが、騒がしい場に嫌に響いた。矢継ぎ早にアスカに質問していた生徒達が
しんと静まる。
「渚、くん?」
傍にいた女生徒が首を傾げる。渚と呼ばれた少年は、小さく微笑みかけて、生徒達の輪の中に
いるアスカに目をむけた。
「惣流さん、だね」
アスカはいきなり静かになった場から、自分に話しかけてきた少年に視線を移した。
銀色、というのが正しいのだろうか。日の光にあたって光るその色彩を感じさせない髪は、目の
あたりにかかるくらいまで無造作に伸びている。髪の下にある瞳は、色素が薄すぎて紅く
見える。何処か異質さを感じるその少年――渚カヲルに見つめられ、アスカは戸惑ったよう
に彼を見上げた。
「…少し、つきあってくれないかい」
先程のカヲルの言葉。つれてこられたのは校舎の裏側。
これら条件から思い浮かべるのは、ただ一つ――告白というやつだ。現に先程のカヲルの
言葉に、ある女生徒は不潔だと何を想像したのか分らないが、真っ赤になって騒いで
いた。だけど、とアスカは冷静に思う。
(そうじゃないわね)
目の前にいるカヲルの後ろには、眼鏡をかけた少年が所在無さ気にたっていたし、何より
カヲルの表情だ。カヲルはアスカをみつめたままだった――その瞳を怒りの色で染めて。
「……あたしに、何の用でしょうか?」
アスカはいつも他人に接しているように、にこりと微笑みながら言う。カヲルは「何の用、ね」
と口元を歪めた。
「君は、あのロボットのパイロットなんだってね」
「ええ、そうですけど」
「どうやって戦っていたか、覚えている?」
カヲルのその問いに少し黙ってから、アスカは口を開いた。
「…どうして、そんな事を聞くんですか?守秘義務もあるし、あなたに答える義務は…」
淡々と言うアスカの言葉を遮ったのは、自分の身体が校舎の壁際に押し付けられた衝撃と、耳横
の壁に拳を叩きつけられた鈍い音だった。
アスカは眉をひそめ、自分を押し付け、壁に拳をたたき付けた人間――カヲルを見上げる。
「そんな君の戦いの所為で怪我した人がいるんだよ…!」
悲痛な叫びに、目を見開くしかなかった。
黙ってカヲルを見つめているアスカに、眼鏡の少年――相田ケンスケは困ったように笑いかけた。
「…ゴメンね。前の戦闘でさ、渚のお祖母さんが崩れてきた瓦礫の下敷きになっちゃってね。
こうでも言わないと気持ちが治まらないらしくてさ…君は女の子だから殴らないように言ってある
し、いざというときは俺も渚を止める為にここにきてるし…」
とにかく言うだけ言わせてやってよ、と苦笑い混じりに言うケンスケの言葉がアスカの耳に届く。
目の前にいる怒りで顔を歪めている少年の家族が怪我をしたという――自分の所為で。
素直に謝罪すれば良いのか。怪我をさせて申し訳なかったと。
――何も、覚えていないのに?
そうだ、とアスカは思った。自分は何も覚えていないのだ。
思い出さないことに何も疑問が湧かなかった。記憶を戻すことに執着するのが煩わしくて、
そのままにしておいた。市街で戦闘したのだ。自分の戦いの所為で怪我人が出るくらい、予想
がついたはずなのに。あたしは、何も。
様子がおかしいアスカに、視線を厳しくしていたカヲルが、怪訝そうに顔を覗き込む。
次の瞬間、アスカは依然耳横に置かれたカヲルの拳を払いのけ、無言でその場を走り去った。
あまりの突然のことに、カヲルの背後で傍観していたケンスケが、おいおい、とぼやいている。
カヲルが立ち竦んでいるのを見て、ケンスケは声をかけた。
「渚…?」
「……泣いてたよ、彼女」
走り去った方向を見つめながら、カヲルは呟いた。ケンスケはカヲルの方を見るが、丁度自分を
背後にするようにして立っているので表情は伺えない。けれどどんな顔を浮かべているのか
何となく想像出来て、そうか、と小さく返すことしかできなかった。
続く
いいねいいね
GJ
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
超GJ!!!!
おもすれ
今後どうなるのかすげえ気になるwktk
wktk
絵板にカフェラテ吹いた
GGGGGJ!! 毎回気になるところで終わる><
何か投下してくれるだけで神なスレになったな
絵版いつの間にかトウジ祭りになってたwww
>>873 まさかこのスレがここまで続くとは思わなかった品
俺はネタ投下してくれる職人が生き残ってくれている事に感謝
久々にこの板の1から順番に読み返した。何か懐かしかった。
ところで294氏の作品を通しで読みたいんだけど補完されてる?
されていない
報告のみですが生きてますw
ちょっと今年の春からいつもより忙しくなったので顔が出せなかったのですが、
やっと落ち着いてきましたので何とかなりそうです。
来週辺りには投下された分まで更新したいと思ってます。
各作品の続きもwktkしながら待ってますね。
どれだけ時間がかかると思っているのか
みんなでやれば恐くない
ほしュ
ほしゅ
>>858続き
褐色の液体がエントリープラグ内に注入されていく。鼻梁の位置まで来たところでアスカが大きく
息をすると、液体は鼻腔内を通り、肺を満たした。その所為で肺の中にある空気が押し出され、口から
ごぽり、と音を立てて気泡となって出て行く。液体が肺の中を満たしたからといって呼吸が出来ない
訳ではなかった。この褐色の液体――LCLは自身をエヴァとリンクさせるために必要な触媒であり、
酸素を自然に肺に取り込んでくれるらしい。
だからといって、この工程になれるわけではない。いくら呼吸に不自由がないといっても、本来
入らないものを器官に入れていくという感触は気持ちのいいものではなかった。それに、とアスカ
は思う。
匂い、だ。
(―――血だ)
自身を取り囲んでいるこの液体は、血の匂いがするのだった。
「…アスカ、ハーモニクス値が乱れてるわ」
右横から声がし、アスカは慌てて目線をそちらに向けた。エントリープラグ内に発生したウィンドウ
からリツコが冷たい視線を送っている。
まだエヴァの搭乗者となって数日のアスカには、エヴァに関する専門用語は基本的なものしか教え
られていない。ハーモニクス、と一間置いて考える。
確か、エヴァとどれだけ同調性があるかを示した数値だった、と思う。ということはその数値が乱れる
ということは良くないということだ。特に、今みたいにこれから実戦に赴くという時には。
「…すみません」アスカは小さな声で謝った。それにリツコは眉根をひそめただけで、大した反応は
しなかった。返す必要ないと考えたのだろう。
悪い人ではない、とアスカはリツコをそう見ている。けれども、決して私をエヴァの搭乗者という
枠から外してみているわけではない。そう考えるとどうしても接する事に退けてしまう。
(ミサト、とは違う…)
胸中で小さく吐息をつく。ミサトは今この場にはいない。何でもエヴァ機動前には必ずすませなければ
ならない面倒臭い事務仕事も担っているのだそうだ。
甘えたい訳ではないけれど、今ミサトの顔を見たかった。いつものようなあの気楽な笑顔を
見れば、気負い無く使徒殲滅に赴けるような気がした。
小さく吐息をつくと、まだ肺の中に残っていた空気が口から吐き出されていく。その小さな気泡が
ゆらゆらと上っていくのを何気なく見ながら、アスカは学校での出来事を思い返していた。
君の戦いの所為で怪我をしたひとがいる。
穏やかな顔立ちを歪ませて、彼――渚カヲルはそう激昂した。
彼の件はしょうがなかった、と言われるかもしれない。不幸だった、という言葉で片付けられるかも
しれない。
けれどもアスカは、嫌悪した。無意識とはいえ、惨状を作り出してしまった自分が許せなかった。
あたしは、完璧に乗らなくちゃいけないのに、と思う。昔から、そうあるように言われたのだ。
誰の、ために?
――パパ、の。
後悔の渦が別の感情に飲み込まれそうになるのを唇を噛み締めることでどうにか堪え、気を取り直し
アスカは先程リツコに説明された現在の状況と作戦概要を思い返した。
第三新東京市に進行中の使徒の位置をエヴァで捕捉した後、その場で待機。パレットライフルの
射程位置に使徒が来た時に即座にA.T.フィールドを中和しつつ、ライフルの一斉射。
難しい作戦ではないはずだ。エヴァに搭乗して記憶が無かったのは、あの初戦だけだ。あれ以降、
模擬ではあったが自分がどうエヴァを操作したか、どういう状況下で戦闘したかを全て覚えている。
何度も繰り返したシミュレーションでも、一番成功率の高かったパターンの作戦概要だった。
模擬戦闘の感覚を思い出しながら、アスカは前を見据えた。
「…負けるはずがない」
小さく呟いて、インダクションレバーを握り締める。エントリープラグ内に発生しているモニタに
ある作戦開始までのカウントが、アスカの耳に丁度10分をきった事を知らせるアラーム音を響か
せた。
窓も何も外界の見えるものがなく、一面セラミックにかこまれている立方体の無機質な部屋。
自分たちが今居るのは、第壱中学校近郊区民用の第334地下避難所である。避難命令が出たのは学校の
授業の最中だった為、第壱中学生達もこのシェルターに避難することとなった。
地下に位置しており、緊急非難用のシェルターなのだからこういう形態をとらざるをえないのは
仕方の無い事だと思う。しかし、とカヲルは眉をひそめた。
「…息苦しいものだね」
周囲を見渡すと、クラスメイトがはしゃいでいるのが見える。教室にいるのと変わらない、何時もと
同じ光景が目の前に広がっていた。一定の間隔で行われていた避難訓練と然程変わらないとでも
思っているのだろうか、とカヲルは一層眉の皺を深める。
「んな不機嫌そうな顔すんなよ」
らしくない、とカヲルの横に腰掛けていたケンスケが呟いた。
「らしくない、かな?」
呟くと、間を置かずケンスケに切り返される。
「らしくないねえ。…ま、原因はあの子なんだろうけどさ」
苦笑交じりの最後の言葉に、思わず反論しようとケンスケの方を見る。途端、ケンスケの手元にある、
とあるものが目に入り、カヲルはその瞳を大きく見開いた。
「…一体それをどこで手にいれたんだい」
呆れたようなカヲルのその声に、ケンスケはカヲルの方を見てにい、と笑った。
「頭を使えば手に入らないものなどないのだよ、渚くん」
芝居がかったケンスケの言葉に、カヲルはため息をつくしかなかった。ケンスケが今、手元に
おいて見ているものは紙――そう、一般に地図といわれるものだった。けれどもただの地図ではなく、
今自分たちがいる第334地下避難所から地上へ続く緊急脱出口が記されているものだった。
よく見ると、その地図の上には赤い文字で『教職員用 持ち出しを禁ず』と印刷されている。
ケンスケがどうこの地図を入手したか、そしてどういう目的でこの地図を手に入れたのかが何となく
分ってしまい、カヲルはいよいよ頭が痛くなってきた。
「危険だよ、外は」
頭が良いくせに欲望にはいやに忠実な友人に一応ではあるが、苦言を呈してみたりする。カヲルの
その言葉に、ケンスケは目を細める。
「お前も行くべきじゃないのか?…あのロボットを、彼女を見に」
その言葉を持ち出すのか、とカヲルは顔を歪めた。断るべきだ、と思う――思うの、だが。
下に降ろしていた視線をケンスケの方に戻し、彼を見据える。
「そうだね…行くよ、僕は」
しかし口をついて出てきた言葉は思っていたこととは反対のものだった。馬鹿な事を言っている、
と冷静な自分がそれを非難した。
けれど何故か彼女が頭から離れないのだ。ケンスケの言う通り、自分をらしくなくさせている少女。
転校生で、いまここには居ない――あの使徒を倒すために、今はエヴァンゲリオンに乗っているはず
の――彼女、アスカが。
自分が一方的に感情をぶつけてしまっているだけで、あの時、彼女の言葉は何も聞かないままだった。
弁明もなにもなかった。ただ涙を流して、そのまま走り去ってしまった。
あの時は怒りしか感じなかったが、今、アスカの涙に対しての動揺と悔恨が絶えず胸のうちにある。
それに、カヲルは知りたかった。
彼女は、戦うという事をどう思っているのだろう。怖くないのだろうか。嫌だと思わない
のだろうか。14歳という年齢で――自分と、変わらない子供なのに。
ケンスケについていって地上での戦闘を見ることでそれが出来るとは限らないが、何がしか分かる
ことがあるかもしれない。
立ち上がろうとふと前を見やると、常ならぬ自分たちに何かを気取ったのだろう、学級委員
長の洞木ヒカリが顔をしかめてこちらに近づいてくるのが目に入った。
自分をしてやったケンスケを半眼で睨みつつ、とりあえず、と息をつく。
「……とりあえず外に出るには、だ。まず、第一の難関の彼女をどうやってまくかだね」
「…やっぱりついてくるんじゃなかったな」カヲルは額に滲む汗を拭いながらぼやいた。
カヲルとケンスケはひたすら歩き続けていた。
地上で行われている戦闘による轟音が、薄暗い辺りに絶え間なく響いている。最初は生生しい
その音に驚いたものだったが、今となっては慣れてしまった。慣れるはずだった。30分も脱出ルートを
歩いているのだから。
緊急と銘うっているの脱出口までたどり着くまで30分も歩いてたどり着かないはずがない――正規の
道筋を通っていればの話だが。
先程の言葉に、ケンスケは無言のままだった。それもしかたないだろう、とカヲルは目の前を歩く
背中に冷たい視線を向けた。弁解の言葉など吐けないはずだった――外に出ようと言い出した当人が
迷うなどとは。
「何でこんな時に迷うんだい、君って人は」
はあ、と大きくため息をつくカヲルにケンスケは何も言い返せず引き攣った表情を浮かべる事しか
できなかった。けれど次の瞬間、でも、と気を取り直してある方向を指差す。
「でも!今度こそ脱出口を見つけたぞ」
あれだ、と指差した方向にあるものに目を向けると、そこには扉があった。「今度こそ、ね」と
眉をひそめながら、カヲルは扉からケンスケに視線をうつす。
「…そんな事を言って、3回も間違った所に出たんだけれどね」
疑いしかないカヲルの眼差しを受け、ケンスケはたはは、と笑うしかない。情け無いそのケンスケ
の様子に、もう一度ため息をつき、カヲルは扉に足をかけ、開けようと足に力を込めた。
鉄の摩擦する鈍い音がした後、扉が開かれ薄闇に光が満ちる。次の瞬間、凄まじい爆音が響き、
2人は思わず手で耳を塞いだ。
「…何だ?」
爆音に耳を慣らせながら、頭上を仰ぐと見知った街並みが見える。
「やった!やっぱあれが脱出口だったんだ…って」
はしゃぐケンスケの語尾が消えていく。爆音にかき消されたのではなく、言葉を失っているのだ。
何事かとケンスケが凝視している方向を辿ると、およそ常識的には考えられない光景が広がっていた。
「…あれが、怪物と彼女が乗っているロボットか」
呆然と、カヲルは呟く。
彼らが日常としていた街並みに、使徒とアスカの搭乗するエヴァンゲリオンが存在していた。非日常
的な光景は、しかし確かに現実として圧倒的な存在感でそこに在った。
数分ばかり眺めていると、流石に実感が湧いてくる。2人は脱出口からその直ぐ傍にある木陰に場所
を移し、状況を見守っていた。
携帯していたハンディカム越しに映っている使徒と戦闘しているエヴァに、冷静な思考を取り戻した
ケンスケは違和感を覚える。
「…押されてるのかな?」
「あのロボットがかい?」
自分の独り言に問うてきたカヲルに、小さく頷く。
「ああ。何か様子がおかしいっていうか、有効的な攻撃をしてるようには見えない」
言われて、カヲルはエヴァの方に目線を向けた。エヴァの攻撃に、使徒はびくりともしなかった。
いまだ悠然とその場に立っている。
「大丈夫なんだろうか…」
心配そうにカヲルが呟くと、ケンスケはその表情を引き攣らせた。その表情にそんなに驚くことか
、と気がぬけてしまう。
「別に、そんなに…」
「ち、違うって…あれ…!」
ケンスケは引き攣った表情のままカヲルの背後を指差す。己を指していないその指先に、その表情
をさせているのは自分ではないのか、と些か拍子抜けるが、その指を辿って自分の背後に振り向いた。
カヲルは大きく目を見開く。
その紅い瞳にうつっていたのは、使徒が持つ触手で、自分たちがいる方向に投げ飛ばされ、宙を
まっているエヴァンゲリオンの姿だった。
地面に打ち付けられた事で身に走った激しい衝撃に、アスカは一瞬呼吸が止まった。エヴァは自身
とリンクして動かしている。ということは、シンクロすればする程エヴァの機体に受けたダメージ
は搭乗者の身体にもそのまま影響するのだった。
「…っ…!厄介な、乗り物よね…っ」
荒く息をつき、アスカは状況を確認した。アンビリカルケーブルが断線された事でライトダウン
したエントリープラグに映し出されている周囲の光景に目をやると、自分を放り投げた使徒は
ゆっくりとこちらに前進してきている。ケーブルが断線されている為内蔵電源で動かすしかな
いエヴァはあと5分弱しか起動できない。どうする、とアスカはプラグ内に発生しているマップを
確認する。
現在居る所を指し示すエリアからライフルが装填されている偽装ビルまで然程遠くない。その
すぐ隣には再びエヴァにアンビリカルケーブルを繋ぐポイントもある。使徒の進行の速度と距離
を考えるなら、使徒がここに到着するまでにどちらも装備できるはずだ。
「まだいける…!」
アスカは唇を弧の形に歪めた。A.T.フィールドを中和しつつ、ライフルの一斉射。先程はライフル
の爆煙の所為で上手く出来なかったが、デメリットを身をもって理解したいまならいける。
ビルの所まで赴く為まず機体を起き上がらせようと、地面に手をつくイメージを頭に思い浮かべる。
そのイメージがエヴァに伝わり、機体がそう動くはずだった。しかし、エヴァはアスカの思う
通りに動かなかった。それどころか障害物が近くにある事を知らせるエラー音がプラグ内に
鳴り響く。
「…もう!なんなのよ、一体!」
集中を途切れさせるその音に舌打ちし、アスカはエラー音が指すその原因を見ようとプラグ内に
視線を彷徨わす。それが映し出されたウィンドウを目にとめ、アスカは言葉をなくした。
そこに居てこちらを呆然と見上げるのは、2人の少年――アスカのクラスメイトであるカヲルと
ケンスケだった。
エヴァの直ぐ近くに避難シェルターにいるはずの2人の民間人が居たことは、NERV第一発令所
にも衝撃を与えた。
「なんなの、あの子達は!」
想定外の出来事にリツコは声を荒げた。隣にたって苦い表情で状況を見ていたミサトは、この
現場を打破する案を頭の中で取捨選択する。
(どうする?彼らを見捨てアスカに攻撃させる?…出来るはずがない、そうとなると)
ミサトは唇を歪めた。この方法を取るしかないのだ、どうしても。
「アスカ。2人をエントリープラグに回収したあと、立て直す為に撤収よ」
ミサトのその命令に周りはざわめくが、かといって他の案を提言できるはずがなかった。無茶だが
理に適っているそれに、周りは沈静していく。しかし、未だ異論を唱えるものがいる。技術責任者
であるリツコだった。
「エヴァに異物を入れて負荷をかけるっていうの?こんな緊迫した時に?……葛城一尉の言う
命令には承認できかねます」
「作戦部長である私の命令です、異議は聞けないわ」
あくまでも意志をかえないというミサトに、親愛の情も忘れてリツコは憎悪のこもった眼差しで
睨みつける。ミサトもその視線をまっすぐに受け止めていた。
無言で向き合う上司に、オペレーターの伊吹マヤが震えた声で問題となっている少年達のデータ
が届いたと報告し、ウィンドウに表示した。
マヤに聞えないように小さく舌打ちをし、リツコはそれに目線を向ける。ケンスケの情報から
カヲルのそれに目がいった途端、リツコは目を見張った。
「…この子…!」
思わず洩れてしまった言葉に、リツコは咄嗟にミサトを見やる。ミサトも同じように彼女の間近
に出ている少年達のデータに目を通している。こちらに気付いたそぶりを見せない彼女を見て
リツコは安堵した。
彼女には気取られるわけにはいかない。そして、と思う。この少年を死なせる訳にはいかない――
「…しかたないわね」
ぽつりと呟かれた言葉に、ミサトはリツコの方へ振り向いた。
「あなたの案に賛同するわ」
先程無事プラグ内に回収し、LCLに違和感を唱えているケンスケと、そして警戒した風に周囲を
見渡しているカヲルに目をやる。
搭乗者以外の人間をいれた為、プラグ内には小さなエラー音がなり続けている。ノイズのような
ものだ、とリツコは言っていた。色んなリスクを考え、撤収せざるをえないとミサトは考えているの
だろう。妥当な判断である、と思う。しかし、とアスカは唇をかんだ。
「…あなた達、何で地上に出てきたんですか」
目元を怒りで染め、アスカは原因となった2人を睨みつけた。ケンスケは申し訳なさそうに眦を下げ、
口をもごもごと動かす。
「…ごめん、完全に俺達が悪い。興味、本位で…」
すまない、と頭をたれたその姿は、本当に反省しているのだとアスカには思えた。その言葉を素直
に受け、アスカはそこで退くべきだった。――だった、のに。
「じゃあ見せてあげるわよ」
いきなり変化したアスカの口調に、カヲルとケンスケは驚いたように顔をあげる。2人の目に映った
アスカは笑んでいる――顔を歪めながら、それでも笑みをうかべようとしていた。
「戦闘を見たかったんでしょ?」
アスカは視線をこちらに進行してくる使徒の方に向けた。インダクションレバーに手をかけ、見せて
あげる、と呟く。
「……今度こそ、完璧な操縦をね…!」
使徒の姿が目一杯にプラグ内に映し出された途端、アスカは唸り声をあげて目の前に向かっていく。
「…ちょ、ちょっと、アスカ!!あんた何やってんの!?」
撤退するという命令を無視し、使徒に向かっていくアスカにミサトは叫んだ。アスカを呼ぶ少年達
の声は届いたが、アスカの答える言葉はなかった。
「アスカ!!」
プラグ内に響くミサトの声に、カヲルは眉を顰める。ノイズ交じりではあるが、その声音は尋常で
はない雰囲気を伝える響きだった。
「惣流さん…!君を呼んでるよ!」
カヲルは必死に何度も呼びかけるが、アスカにはやはり届かない。アスカは誰も見てはいなかった。
目の前の、使徒以外には誰も。
使徒のすぐ傍まで到着する。ここまでくれば攻撃出来る、とアスカは肩に装備しているプログレッシブ
ナイフを取り出した。
「…絶対に、倒す…!」
ナイフを使徒の胸部――コアの方に向ける。ここを貫けば、さして周囲に損害も出さずに使徒を殲滅できる。
アスカは目の前に光り輝く球体に殺意を向けた。しかし次の瞬間、微動だにしなかった使徒が突然動き出す。
「え!!」
先程も自分を攻撃した触手が激しく波打っているのを見て取り、エヴァの身を捩じらせようとした。
しかしその動きは一歩遅く、伸ばされた使徒の触手はエヴァの腹部を貫く。
「あああああああああああああ!!!」
貫いたと同時に、エヴァが受けたその衝撃はアスカにも伝わってきた。腹部を走る激しい痛みに
アスカは絶叫する。
「そ、惣流さん!!」
「おい、惣流!!」
腹部を押さえ痛みに声もなく蹲っているアスカに、カヲルとケンスケは思わず駆け寄る。無意識
に涙が流れるが、大丈夫、とアスカは微笑んだ。
「大丈夫、どうってことないわ。こんなことくらいで…」
痛みの為、脂汗が流れる。それを目の中に入らないように震えた手で拭いながら、前を見据えた。
「…こんなことくらいで、負けてらんないのよおおおお!!」
叫び、コアにナイフを突き立てるイメージを思い浮かべた。エヴァはその通りにナイフで使徒を
突いたが、モニタ越しにみえるその動きはどこか緩慢で、コアに刺さりきっていない。
荒く息を吐きながら、アスカは内蔵電源の残りが一分だと指し示している表示を睨みつけた。
一分で蹴りをつけるには、もっとダメージをあたえなければならないのに。
「もっと…もっと差し込まなくちゃ…!」
インダクションレバーを押し出すと、ナイフがじわじわとコアにめり込んでいく。自ら受ける
ダメージが深くなるにつれ、使徒はその身体を震わせた。抵抗しようと、エヴァを貫いたまま
である触手を大きく動かす。その瞬間貫いた穴が、大きく広がった。
「…っっ!!!」
腹部に走る痛みが増大する。あまりの衝撃に声も出せなかった。思わず腹部を押さえようとインダク
ションレバーを握る手が緩まったが、アスカはなんとか自制する。
「あああああ!!うああああああああ!!!!」
何かを言いたいが上手く言葉に出来ず、アスカの口からはただの絶叫しか出ない。焦点の合わない
目線をどうにかしてコアとナイフに向け、インダクションレバーを押し続ける。じりじりと押し
出されるレバーと、それに比例して刀身をコアに埋めていくナイフだけがアスカに正気を
留めさせていた。
ふ、と使徒のコアの光が消えた。その直ぐ後にプラグ内の電源が落ちる。
「…し、使徒、完全に沈黙しました」
電源が落ちても、連絡だけがとれるようにプラグ内には通信機器がとりつけられている。そこから
オペレーターの小さな声が聞えてきた。
その声が耳に届いた瞬間、アスカの身体が崩れ落ちる。
少しの沈黙の後、固唾を呑んで状況を見守っていたカヲルが、かすれた声でたずねた。
「…だ、大丈夫?」
荒い息を続けているアスカを見て、カヲルは次の瞬間、自分は何とおろかな質問をしたのだろう
と思った。大丈夫? ――そんなはず、あるわけがない。
しかし、アスカは頭を縦に動かした。
「だい、じょうぶ………それと」
アスカはゆっくりカヲルの方を見た。笑みを浮かべようと、口元を緩めている。
「あたし、こんどこそ、うまく、できた?」
嗚咽の所為でたどたどしく発音されるその言葉に、カヲルは顔を強張らせる。
彼女はどうしてこんなに必死に戦っていたのか、と思った。
「なにも、こわさずに……できた?」
市街をこれ以上破壊されないよう、戦っていたのだ。――自分が彼女にああ言ってしまった所為で。
続く
私事で忙しく、間があいてしまってすみません。次はそんなに間を置かず投下できると思います。
しかし難しいですね…はやく明るいチルドレンを書きたいものです。我ながら暗い…
>>まとめ ◆iMaTOMew1.氏
お忙しいとは思いますが、更新楽しみにしています!
GJ
キテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
ぐぐGJ
ギャアー!!
待ってました! GJです!!
ロム住人の多さに笑いながら俺もGJ
大量投下乙です
面白い! 臨場感のある文章が上手い
ただ単に甜菜?
>>905 一番最初のまとめサイトだな。ナツカシス
でも消せって言われてたのにな
改めて読むと欝神の素晴らしさが身に染みた
弐号機の血が青いのは、演出上機体の色と被るからだったけど
欝神設定の弐号機は黒いから、血の色はそのまま赤よな
捕食シーンはさぞかしグロいだろう
>>908 今のまとめ神とは違う人が作ったやつだから
多分それ作った奴はもういない気がする
911 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/06/12(火) 20:38:21 ID://lmCIgB
ほしゅあげ
1シンジ2トウジ3カヲル4レイ5アスカ
を密かに考案中
2トウジが妹絡み意外で、ぶっ壊れるトラウマがいまいち思いつかない
ヒント:運動オンチ
おかんもナツミもいらん。一人で生きていけるの。
伸びないな
別に精神攻撃とトラウマでぶっ壊れるんじゃなくて、EOEアスカ並にギッタギタにやられて
神経に負担がかかって頭も逝ってしまう、とかでもいいんじゃないか。
普段明るくて人気もあって悩みなんて一つもなさそうな奴が実は…というのがいいのだろう
トウジやカヲルは特に本編に描かれてないからトラウマは幾らでも作れるだろ
結局誰もEOE書いたことないんだよな
シンジ=居場所
レイ=絆
アスカ=己の全て
トウジ=妹
カヲル=知らん
一人異常なリリンがいますね
誰か11巻を変換してみろ
「僕が守りたいのは、こんな脱け殻みたいなトウジじゃないんだ!」
「……あ…あぁああああああぁああぁあ」
「うっ!トウ…やめろ!苦し…苦し…くる…………」
ガクリ
セカンドが女で良かった…
ちょwwww
衝撃のラストだな
「トウジ…。ウチの可愛い息子。あんたは特別や。特別に作られた特別な子なんや。
せやから母さんの期待を裏切らんといて…。あの子には負けへんで。
あの女の子供にだけには…負けへんでね…」
「あの女…?あの女って誰や?母ちゃん…」
貞アスカのトラウマってトウジにも使えるような気がする
精子バンクで生まれて、母親の元旦那の浮気相手の子供が年下で、血の繋がらない妹とするとか
トウジは妹の使い方がネック
ファーストにいたってはどうすりゃいい
ダミーをまだ完全体ではなくまだ性未分化な胎児にして
自分が異質な存在なのを薄々感じていたトウジは
自分がたくさんいることを心のどこかで認められず、
ダミーの胎児を自分に妹がいるいうことにして心の均衡を保っていた
ダミーの水槽に浮かぶ無数の虫のような胎児
という設定を考えたこともありました…
いい感じにグロいな
それだと切なさ倍増だし、何より水槽に大量の全裸トウジとかがなくていいな
まったくだ。いいなそれ。
「ワシが死んでも代わりはぎょうさんおるんや」と言いながら
「妹はまだ本当に小さいさかい、ワシが守ったらな」とか言うわけか
いい感じに狂ってるな
934 :
928:2007/06/25(月) 00:04:14 ID:???
1トウジ2レイ3シンジ4カヲル5アスカで考えてたんだけどね。
1トウジと3トウジの設定とか、4カヲルの絡みとか
5アスカの邂逅とか考えるのは楽しかったんだけど
2レイのトラウマが思いつかなくてな…。話にならなかったんだ。
美味しいトコだけ投下ってあり?
>>934 >2レイのトラウマ
ばーさんに首絞められてるじゃないか!
実はばーさんを母親のように慕ってたレイとか
そしてリツコとは2重3重の愛憎が、みたいな
本当エヴァって首絞め多い作品だよな
>>934 母親が自分と人形を混同し出したせいで、自分も人形のように振舞うレイ
設定考えるのは楽しいけど、それを話として纏めるのは難しいよね
設定だけでも面白いので、俺、こんなん考えたぜ!!っていうのがあったら聞きたい
>>934 >美味しいトコだけ投下ってあり?
全然OKじゃん?リレーみたいにしてもいいしね。
この未完状況をみると、やっぱり全編を作りあげるのは難しいんだなと思う。
ヤシマ作戦だけとかアルミサエル戦だけとかありか
鬱神の素晴らしさを改めて知った
神を超える作品は残念ながらまだないね
纏めることすらできないし。でも文章でEOEは無理だよな…
スレ違いですまないが
随分前になるけれど、本編のレイがリナレイだったら…っていうスレがあって
そこの神はEOEもきちんとやり遂げて、しかもハッピーエンドだった。
順番は変わらずだけど、感動したよ。
もう投下ないしなぁ…
みんなでMADでも作らないかい?
>>944 あの作品は途中の「鋼鉄のガールフレンド編」で止まってからは
別の人が執筆してたんじゃなかったかな?
何か次スレいらなくね?
>>947 悲しいがそうなりそうな希ガス・・・。
もし再投下したい職人がいたらまとめサイトのほうに投下すればいい品。
以前投下してた職人も音沙汰ないしな。
立ててもいいけどすぐ落ちると思う
最後の希望を捨てるなとかいってみるテスト
次スレはあった方がいいな
まだ新劇場版だって公開されてないじゃないか
落ちたら落ちたでそこで終了、落ちるまではやりたい
そうか、新作があったな
一応ネタはあります。
ある程度イメージもまとまりつつあります。
ハイライト的に見せ場になりそうなシーンを抜き出して書く形式でもOKなら、
ぜひ書きたいと思うのですが……
ただ、原作最後に見たのが何年も前なのでうろ覚え部分が多いのと、
オリジナル要素がてんこ盛りになる恐れがあるので、どうしたものかと。
一応自分もネタはある。
けど今は別スレで書いてるからそこまで回らんってのが本音orz
最終投下から一年後に再投下されて完結した例もある
投下してくれていた神の再降臨も待ってるよ
>>953 >ただ、原作最後に見たのが何年も前なのでうろ覚え部分が多いのと、
DVD見て下さいね
ニコニコもようつべもあるんだから頼むよ
ようつべ厨は呼ばんといて
ちまちまコラ作ってるんだけど、出来はアレだが楽しくなってきた
結構コラ作ってた経験があるからわかるw
楽しいよ
>>960 出来たら良し悪しにかかわらず晒すんだぞw
誰かEOEの画像持ってない?
DVDを借りるんだ!
欝神のEOEが見たくてコラ作ってたら、最近気が付いた
アスカ→トウジ変換よりアスカ→シンジ変換の方が簡単なことに
でも見たいのは欝神EOE…。つか、セカンドシンジってどうよ?
コラやったことあるけど、シンジとアスカ、レイとカヲルは置換しやすい
顔的な問題だけどなw
なぁ、本当に次スレは必要かな?
順番入れ替えるスレは乱立されてるし、何より人いないんだが
新作に期待できるかな
スレの進行具合からして立ててもすぐ落ちると思う…
大丈夫、過疎板だから
保守
保守
だめなのね…もう…
ぶっちゃけこういうスレは職人がいないと何も出来ないからなぁ
雑談も語り尽くしたか
976 :
一発ネタ:2007/07/28(土) 15:41:06 ID:???
レイ「三号機のパイロットは碇君よ・・・」
カヲル「シンジ君とは戦えないな・・・」
ゲンドウ「初号機と零号機のダミープラグを起動しろ」
アスカ「あんた見てるといらいらして来んのよ!!」
シンジ&バルディエル「うわあああああああああああああああ!!!!」
せめて次スレ誰か立ててくれ
自分は立てれなかった
テスト終わったら立てるから月曜まで待ってくれ
立ててもまだ暫く余裕あるだろうし
待ってるノシ
人来るかなぁ…
978だけど約束どおり建ててくるわ
落ちそうなのであげときますね
埋め埋め
埋め埋め
生め
梅