古畑任三郎と戦わせたいエヴァキャラ

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1名無しが氏んでも代わりはいるもの
古畑「あなた最初から怪しいと思ってたんです」
2名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/04(水) 20:47:21 ID:???
2ゲット?
3名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/04(水) 20:50:02 ID:???
カヲル「今泉はいいね、官僚が生み出した窓際の極みだよ」
4名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/04(水) 21:06:38 ID:???
マジレスするとリツコさん
5名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/04(水) 21:08:14 ID:o0SOqTfK
青葉「遊ぶ金がほしかった」
6名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/04(水) 21:09:02 ID:158YLc6V
夜神月
7名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/04(水) 21:12:01 ID:???
ゲンドウ「シンジが怖かった」
8名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/04(水) 21:15:08 ID:???
アスカ「あんたバカァ?私があのバカシンジを殺す理由がどこにあんのよ!」
9名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/04(水) 21:17:22 ID:???
シンジ「だからみんな死んじゃえ。これを実行するための第一歩を行動に移しただけですよ」
10名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/04(水) 21:22:51 ID:???
あぁ…練り上げたネタが二番煎じになる予感…。
シンジが古畑になるFFネタを拾って早二年。
遅筆な自分が憎い!
11名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/04(水) 21:30:01 ID:???
>シンジが古畑になるFFネタ
ちょwwwそれイイw
12名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/04(水) 22:12:43 ID:AV0AE9Z0
マジレスするとイチロー
13名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/04(水) 22:21:29 ID:???
むしろサブロー
14名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/04(水) 22:24:05 ID:ngjO8Txz
手乗りかリツコ。それしかない!
と思ったけど。ゲンドウガ無難なのでは?
隠された妻の死、不可解な養子(レイ)見たいな感じで。
15名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/04(水) 22:27:24 ID:oRxRXnxy
スケキヨ
16名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/04(水) 22:32:13 ID:???
古畑「フフフ…」
加持「フフフ…」
古畑「フフフ…」
加持「フフフ…」
古畑「フフフ…」
加持「フフフ…」
古畑「フフフ…」
加持「フフフ…」


17名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/04(水) 22:42:25 ID:???
古畑「え〜二号機が勝手に動いた理由が分かりました」
18名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/04(水) 22:45:33 ID:???
おまいらわかって無いな。ゲンドウ以外誰がいる。
19名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/04(水) 22:51:23 ID:???
古畑「あなたが惣流さんでぇ…フフぅ……ナニをしてましたねぇ?」
20名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/04(水) 22:51:59 ID:lddPDzle
時田シロウ
21名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/04(水) 23:01:41 ID:???
加持を殺した犯人
22名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/04(水) 23:10:58 ID:???
冬月先生(1)
23名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/04(水) 23:14:45 ID:???
古畑  「あなた最初から怪しいと思ってたんです」
ゲンドウ 「シナリオ通りだ」
古畑   「では、貴方が犯人と言うことでよろしいですね」
ゲンドウ 「あぁ、問題ない」
24名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/04(水) 23:17:14 ID:???
「んふふ〜、LCLを水にすり替えられるのは〜、赤城せんせぃ〜、あ〜な〜ただけなんです」
「動機は復讐ですか〜?ゲンドウさんを殺すことの出来なかったあなたは、その矛先をシンジさんに向けたんですね〜」
ラストは目を盗んで、母親と同じくピストル自殺。
古畑大ショック。
25名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/04(水) 23:20:29 ID:???
古畑「えー、悲しい事件ですぅ」
26名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/04(水) 23:20:48 ID:???
>>24 ピストルで自殺ww 閣下ですか^^
27名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/04(水) 23:32:50 ID:???
>>24
いや、古畑がリツコの手を取って、
美しいあなたがそんな事をしてはいけませぇん〜
とか言うのがいいな。

で、泣き崩れるのを古畑に抱きとめられて、エンドロール。
で、ありきりの小さいほうにしょっ引かれると。
28名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/04(水) 23:45:08 ID:???
古畑「ん〜あなたー……アダムじゃなくてリリスですよね?」
リリス「参りましたよ古畑さん」
29名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/05(木) 00:49:53 ID:???
古畑に、さようなら
三谷に、ありがとう

そして全ての犯人に、

おめでとう
30名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/05(木) 00:50:55 ID:OQPlJhQG
古畑「え〜碇シンジさん…あなたが惣流さんの病室でオナニーしたんですね?」
シンジ「参りましたよ古畑さん」
31名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/05(木) 01:03:46 ID:fSmfxpEe
古畑「えぇー…どうでした?京都」
加持「あれ?松代だよ。その土産」
古畑「んーっふっふっふっふ、あまり深追いしない方がいいですよ」
32名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/05(木) 01:15:02 ID:???
古畑「(中略)…なぁぜ、貞エヴァでぇトウジ君は死んだのかぁ……。
…そこがこの事件のォ…鍵なんですぅ



ンフゥ…古畑任三郎でしたぁ」
33名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/05(木) 01:45:00 ID:???
レイに絡んで、無表情でガン見される今泉。
シンジに兄貴面して、「疲れないですか?」と軽蔑される今泉。
アスカに事情聴取しようとして、「あんたバカァ?」&デコを叩かれる今泉。

「古畑さーん、ここの子供変なのばっかなんですよー!」
34名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/05(木) 01:47:23 ID:???
>>23
ゲンドウ素直杉www
35名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/05(木) 01:50:14 ID:???
>>33
ワロフフぅw
36名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/05(木) 02:04:15 ID:???
>>33
>>3

デコっぱちはイジりがいがあるですぅ><
37名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/05(木) 04:00:17 ID:???
犯人役はリツコが結構似合うと思う、被害者はレイとかで

古畑「え〜、ちょっとお話よろしいでしょうか」
リツコ「見ての通り、今忙しいんです。後にしてもらえませんか」
みたいに突っぱねたり

リツコ「見事な推理ですね。でも私がその時殺害現場にいられるはずがありません」
古畑「え〜、それができるんです、んっふっふっふ……」
リツコ「何を馬鹿な事を、これ以上あなたに構っている時間は――」
古畑「綾波さんは一人ではなかった」
リツコ「……!」
古畑「そう考えれば……実に簡単です」
とか追い詰めたり、全てを自供した後、最後に古畑とコーヒー飲んだり。
38名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/05(木) 09:31:00 ID:uQaRJad0
古畑「アハァ〜ちょっと今泉くんこれ見てみなよ…これ…ちょっと…w」
今泉「ふ、古畑さん…まずいですよ…でも…これ…凄い!」
古畑「これ…どういう仕掛けなんでしょうか?ンフ」
001(っつうかキール)「……見ての通りだが…」
今泉「うわっ…!このベニヤ触っちゃった(はーと)」
古畑「(今泉のデコッパチを叩く)君はどうしてそう遠慮が無いのかい?いやぁ…ンフフすいません」
002「部外者は立ち入り禁止ですが…」
39名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/05(木) 12:51:50 ID:a1ZF+ldF
加持「いつから、怪しいと思っていた?」
古畑「最初にお会いしたときです。ああ、この人はスパイなんだと私最初から気づいてました」
加持「それは嘘だ」
西園寺「警視庁は甘くないわ」
40名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/05(木) 15:29:48 ID:g8QXVrzH
このスレの古畑テラスゴスww
41名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/05(木) 15:32:45 ID:tG94E456
古畑なら・・・!古畑なら何とかしてくれる・・・・!!
42名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/05(木) 15:34:31 ID:TXiFCeMM
古畑スレではどこも神扱いだからなw
43名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/05(木) 17:25:12 ID:???
次回
「ラスト、ダンス」

今夜もサービス、サービスVv
44名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/05(木) 23:05:11 ID:???
「全ての鍵は月金島にある…んふぅ」
「月月火水木金金、軍艦島かぁ」
「違いますよ今泉さん」
45名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/06(金) 00:38:31 ID:???
委員長退廷後
古畑 「花瓶花瓶花瓶花瓶・・・、まだ続けますか〜?」
トウジ「・・・もうええ」
古畑 「え〜、何ですって?」
トウジ「もうええ」
古畑 「すません、聞こえませんでした。もう一度法廷中に響き渡るように大きな声でお願いします!」
トウジ「もうええゆうとるやろ!!」
古畑 「それは自白と考えてよろしいんですか!?」
トウジ「・・・ええ」
46名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/06(金) 01:14:40 ID:0+bqrZ97
チビレイ「所長が言ってたのよ。婆さんは用済みって…」
ナオコ「あんたが死んでも代わりはいるのよ…ハッ!」
思わずレイを絞殺してしまうが、すぐに正気に戻るナオコ。
あせるナオコ。そのとき、完成したばかりのMAGIを見て何かを思いつく。

↓続きよろ>三谷
47名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/06(金) 13:00:26 ID:???
ネルフを訪れる古畑か・・リツコと対決させるのはたしかにあうけど、
やはりチルドレンと対決してほしいな。
EVAパイロットしかできないトリックとか使って。

「僕たちが犯人なんて・・そんな。冗談は止めて下さい。そんなことできるはずないよ!」
「あなたは初号機が暴走するのを知っていた違いますか?」
「あんた馬鹿〜?暴走をコントロールできるわけないじゃない!?」
「ええそれができるんです、ある方法を使ってね。いや〜気づくのに苦労しました〜」
「その方法を聞かせて頂戴・・」
48名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/06(金) 19:06:16 ID:orEgFz6i
「いや〜驚きました〜、まさかカレーを使って殺すなんて前代未聞ですぅフフフフ」
「ちょ、冗談止めてよ。毒物は検出されなかったはずよ」
「ええ毒物ではありません〜、ですから私も最初は気づきませんでした〜。」
「じゃあどうやって殺したっていうのよ!?」
「毒は入れていません〜しかし料理したのは・・あなたですよね葛城ミサトさん?」
「・・・参りましたよ古畑さん。」
49名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/06(金) 19:37:08 ID:???
古畑「あ、それと君ー、名前なんて…?」

山岸「山岸マy…」

古畑「山岸マユミさん。…覚えた。(ニヤリ」

山岸「ありがとうございます!」
50名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/06(金) 20:50:24 ID:1EdmrnSV
>>48
今泉が体を張ってミサトカレーを検証
51名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/06(金) 23:59:04 ID:l+CALiIL
>>51
それでますますハゲるわけだな
52名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/07(土) 00:12:16 ID:t+FYyXx1
「おい、なにやってるんだ今泉君。今はそれどころじゃないだろ・・君髪薄くなってない?」
「え・・なんで・・」
「また変なものでも食べんたんじゃないの〜?」
「朝から何も食べてませんよ!」
「ちょっと君カレー臭いんだけど。」
「ああ、さっき葛城さんにあったんですけど、あの人カップ麺にカレー入れてましたよ。上手いんですかね、アレ?」

「ええ〜EVAオタの皆さんはもう犯人はおわかりでしょうぅ〜、犯人はあの人です〜フフフ、古畑任三郎でした〜」
53名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/07(土) 08:09:39 ID:Oijhpvxy
レイ「いつから怪しいと思っていたの・・」
古畑「最初にお会いしたときです〜。ああ、この人は二人目なんだと私最初から気づいてました」
54名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/07(土) 10:25:57 ID:MNv9OlTd
>>53
リリス「いつからアダムでないと気づいたの・・」
古畑「最初にお会いしたときです〜。ああ、この人はリリスなんだと私最初から気づいてました」
55名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/07(土) 10:54:20 ID:???
古畑「私は今まで、こんな巧妙な犯罪を知りません。
   自分が一切、手を下すことなく多くの人々を・・・。
   貴方はシンジ君の性格を知り尽くしていた。
   父親が呼べば必ず会いに来るという、父の愛に渇望をしていたこと。
   重病人の少女をダシに使えば、エヴァに乗るだろうということ。
   一度、父から逃げても戻ってくるということ。
   そぉしてぇ、ヒーローの素質を十二分に兼ね備えるという複線をかなぐり捨てさせて
   弱くなったシンジ君が最後に同居人のアスカさんにあんなことを
   してしまえば、嫌でも考察する人間が出てくる。
   そうすれば未来永劫エヴァは語り告がれる。
   全て貴方の計算だったんですねぇ? 庵野さん」
庵野「素晴らしい、素晴らしい妄想だよ、古畑さん」
古畑「妄想なんかじゃありません。劇場版で出てきた『庵野死ね』という映像。
   あれは近いうちにネットが大々的に普及するという貴方の予想だったんです。
   ネットさえ普及すれば、後は考察好きの人々がどうにかしてくれる。
   でも、あの映像はいただけません。つい、出してしまったんですねぇ?
   あれさえなければ私も貴方の計算とは流石の私も、気・付・き・ま・せ・ん・で・し・た」
庵野「百歩譲ってだねぇ、仮にそうだとしよう。でも私はどんな罪に問われるんだね?
   映画を創っただけで、僕は捕まるのかね?」
古畑「そう、だから私はお手上げなんです。残念ながらこの件で貴方を捕まえることは出来ません」
庵野「はは、とんだ迷刑事だ。じゃあ、僕はもう行くよ。妻と買い物の約束をしてるんだ」
古畑「たぁだぁ、キューティーハニーはどうでしょう?」
庵野「!!」
56名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/07(土) 11:08:50 ID:???
古畑「この猫に見覚えはありませんかぁ?」
カヲル 「ええ、知ってますよ。この前、見かけたなぁ」
古畑「!?」
カヲル 「どうしたんですか?」
古畑「いえ、あっさりお認めになったと…」
カヲル 「古畑さん、僕は嘘は嫌いだ。見かけたから見かけたと言ったんです。
   それで、その猫がどうしたんですか?」
古畑「実はお亡くなりになったんです」
カヲル 「へえ、なんで僕の所に?」
古畑「実は、猫の死亡直前に第九を聴いている人がいるんです。
   因みに、カヲル君は第九を弾けますか?」
カヲル 「弾けます」


古畑「え〜、今回の犯人は実に素直です」
57名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/07(土) 13:33:56 ID:???
それは素直じゃない


それはバカだ バカなんですよ
58名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/07(土) 14:38:45 ID:???
いいなぁ、このスレ
59名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/07(土) 14:57:24 ID:???
シンジ「古畑さんだって他人のくせに!」

古畑「ええ、他人です。他人だから何だって言うんですかぁ?
    今ここでやめたらぁ、私はー、許しません。」












古畑「大人のキスですぅ、帰ったら続きをしましょう。」
60名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/07(土) 15:25:00 ID:???
>>59
いやぁ!!
私の中に入ってこないでぇ!!!!!
61名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/07(土) 19:04:58 ID:???
古畑「碇ゲンドウさん……あなたはあの時、セカンドインパクトが起きるのを知っていた…。そうですね?」
ゲンドウ「何を言っているんですか、古畑さん」
古畑「えぇ〜〜、あなたは事件の前日、偶然日本に帰ったといいました」
ゲンドウ「えぇ、それが何か?」
古畑「ん〜ふっふっふ…ではすべての資料を持ち帰ったことも偶然ですか?」
ゲンドウ「!!!!!!」
古畑「ん〜ふっふっふ…どういう事なのか説明していただけますか?」
ゲンドウ「こんなものがまだ残っていたとは…意外でしたよ。」
古畑「…えぇ〜〜、失礼ながら、あなたの資産を調べさせてもらいました。個人で持つには、いささか額が多過ぎるようですねぇ〜…」
ゲンドウ「…さすが古畑さん。経済学部にでも転向なさったらいかがですか?」
古畑「ん〜ふっふっふ…それはどうも。」
ゲンドウ「……何が望みですか?」
古畑「ん〜ふっふっふ…セカンドインパクトの裏にある光の巨人と死海文書…その存在を公開させていただきます。」
ゲンドウ「…お好きなように。その前に、見せたいものがあるんですが、ついてきてもらえますか?」



古畑「………これは!!」
ゲンドウ「アダムより造りし、エヴァンゲリオンだよ。
古畑、俺と人類の新たな歴史を造らないか?」
62名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/07(土) 19:34:26 ID:???
>>61
ワロタw
63名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/07(土) 19:51:13 ID:???
>>55
キューティーはニーも駄作だったのかw
64名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/07(土) 20:12:38 ID:???
今泉「古畑さん!古畑さん!古畑s…」




パシャ
65名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/07(土) 22:05:30 ID:???
古畑 「ゲンドウさん、そろそろサードインパクトを起こした本当の訳を聞かせて貰いませんか?」
ゲンドウ「息子が3歳の時、妻が死んだ。それで会いたくなっちゃったw」
古畑 「ん〜ふ〜ふ〜ふ〜ふ」
ゲンドウ「ははははは」
(パンッ!)古畑、ゲンドウに平手打ち
66名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/08(日) 00:26:25 ID:???
加持「だけど勝負はドローだ。俺は最初から貴方が俺を疑っていたことに気付いていた。
   そのジュラルミンケースに入ったいた物は、もうある人物の手に渡っているはずだ。
   残念だったね、古畑さん」
古畑「入っていた物? どんな物ですか?」
加持「どんなって・・・」
古畑「ポケットサイズのぉ? 特殊ベークライトで固められたぁ?
   最初の人類アダムぅ?」
(じゃん!!)アダムを取り出す古畑
古畑「私も最初から貴方が私を疑っていることに気付いていたことに気付いてました」
67名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/08(日) 01:25:46 ID:cGXtLMUA
>>59
古畑「ん〜ふっふっふ…
  こんなことになるなら、私はアスカさんの云うとおりカーペット替えとくべきだったなのにしなかった!
  では何故、私はカーペットを替えなかったのでしょう
  古畑任三郎でした」
68名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/08(日) 02:33:58 ID:2NsKyHm/
古畑終わってつまらん
69名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/08(日) 02:54:11 ID:???
>>67

ちゅどーん
70名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/08(日) 03:30:34 ID:???
カヲル:遅いな 古畑さん
古畑:ンッフフ お話を聞かせてくださーい
カヲル:…僕は黙秘する事もできる 黙秘としゃべることは等価値なんだ 結果連行されてもね
古畑:フフ おねがいしますよ パターン青だってことはわかってるんですよー?
カヲル:! 僕…シトでした
71名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/08(日) 09:10:06 ID:???
>>47
古畑「ヴァルディエルは強い使徒でした〜。事実あなた方は敗北寸前まで追い詰められている・・」
シンジ「・・そうですよ。結果、友達を犠牲にしてしまいましたが。でも暴走はしょうがなかったんだよ!」
古畑「はい〜、EVAは不安定なものですからね〜・・でもあなた・・・ダミープラグ使いましたよね?」
シンジ「!?・・・・ええ、途中からはダミーが初号機をコントロールしてます」
レイ「・・・」
アスカ「ちょ、ちょっとまってよ!シンジはトウジを傷つけたくないから、この馬鹿がやさしすぎるから
    仕方なくダミーを使ったのよ!ダミーがやったこともパイロットの責任〜!?」
古畑「いえいえ〜、ダミーでも暴走でもコントロール不能ならばパイロットの責任にはなりません〜」
    せいぜい過失どまりですぅ〜。しぃ・かぁ・しぃ〜、なんでダミーを使う羽目になったんでしょう〜?」
シンジ・アスカ「!?」
レイ「・・・」
古畑「おかしいじゃありませんか!EVA3機があっけなく敗戦ダミー使用で奇跡の逆転!!
    ・・・あ・まぁ・りぃ・に不自然すぎますぅ〜フフフぅ〜特に惣流さん、あなた見せ場も無く負けていますね?」
アスカ「あんた!?このアスカ様を侮辱する気!?」
古畑「まぁさか!ただ・・優秀なセカンドチルドレンがあっけなく負けたことが不可解です・・?」
アスカ「そ、それは、シンジとの通信に気を取られて・・」
シンジ「碇さんも反撃せずダミー発動まであわやというとこまで追い詰められてる。なぁぜですかね〜」
シンジだから僕はトウジを傷つけたくなかったといってるでしょう!」
古畑「ご立派な友情ですぅ〜フフフ。でもNERVは追い詰められても直ぐダミーを使用しなかった・・」
レイ「・・・ダミーの使用には色々制約が多いわ・・」
古畑「綾並さん〜、ダミープラグの不安定性ぃ〜・・・知っていたんですね?」
一同「・・・ッ!」
古畑「あなた達はワザと敗北しダミー発動の理由を作った!ダミーが搭載されてることは知っていたし発動の結果どうなるかも!!
    普通ならきずきませんよね敗北の言い訳もちゃんと用意してあったんですからしかしこれは立派な殺人です!!
・・・・違いますか、皆さん?
シンジ「・・・・参りましたよ古畑さん」
72名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/08(日) 18:21:16 ID:ELHa3IvK
三谷にありがとう
古畑に参りました

そして全ての視聴者に、おめでとう
73名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/08(日) 19:26:42 ID:???
>>71
嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!
シンジ君が殺人犯なんて嘘だ!
と、カヲル君がおっしゃってます。
74名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/08(日) 19:55:28 ID:???
>>73
そりゃまた早口な使徒なこって

何か焦る事でも?
75名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/08(日) 21:00:44 ID:u3aUbwtA
「参りましたよ、古畑さん」が笑えるw
絵面が想像できんw
7646の続きを妄想する人:2006/01/08(日) 22:21:01 ID:???
古畑任三郎    赤い瞳殺人事件

え〜、やはり頭のいい人間というのは私の経験から言って殺人にはむいていないようです。
完全犯罪なんてそうそう出来るものじゃありません。完全犯罪といえば・・・


2010年某月某日
チビレイ「所長が言ってたのよ。婆さんは用済みって…」
ナオコ「あんたが死んでも代わりはいるのよ…ハッ!」
思わずレイを絞殺してしまうが、すぐに正気に戻るナオコ。
あせるナオコ。そのとき、完成したばかりのMAGIを見て何かを思いつく。

77名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/08(日) 22:25:10 ID:i43d+O8i
なんだこのスレ
クソおもしれぇ
78どう見ても精子:2006/01/08(日) 22:37:56 ID:???
          / ヽ r  ,,,....,,,         ヾllllllllllllllllllllllllllllll
           彡ヘ i i ,.-''";;;;;;;;;`ヽ、        ヾllllllllllllllllllllllll
          lヽゞノ ', ''i"~`゙`‐-、,;;;゙、         ヾllllllllllllllllll
          _____,  ,...,,,,__        `ヽ  _,,,..、-‐'ヾlllllllll
         l  `ヽ l   ヽ      ,.r‐'''"゙     WV
         'i   「ヽ,    ヽ7''~ ̄  `ヽ し     ::::::
          ゙、  l,'゙ヽ    ゙、'"´          ::::::::::
           ゙、 {   \   .)     し      :::::::::::    
ングングングング   `゙'ト、.,_,,...,_ゝ='ヽ
イツデモダシテ       ヽlllulllll`~´::::::::::ヽ    ・
イイカラナ          ゙、-,,,,,,,,,..,_..,_、 ヽ ::::::::::::    し   :::::::
            ,,-'"゙`;;;;;;;;;::::.  υ 、 :\  ):::::::::::::::: ::::::::::::
            .(ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;, 'u ::::::::::::::::::::::::::::::
           ../""ヽ;;;;;;;;;; .υ::::. '" ν:::::::::::::::::::::::::    /
         ../  ´ ^ ゞ.ノυ:::::::,,,,,,:::::::::::::::::::::::  , . - '"
        /        / ヾ゙i;;;;;;;;;;::::::::::::::::::,.、,.、-' "
        ´,     .,/    ヽ、;;;;;;;;;;;;,.、-‐''"  \
        ノ(    /        `'''''''''´      \  

79名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/08(日) 22:59:00 ID:???
シンジ「・・いつからきづいてたんです?」
古畑「最初にお会いした時です〜ああ、この人達はわざと負けたんだと私最初から気づいてました〜」
シンジ「それはうそだ」
古畑「嘘じゃありません〜、あまりにも負け方が不自然すぎましたぁ〜んっふっふっふ……
    碇さんの演技までは見抜けませんでしたがね?]
シンジ「・・・」(目をそらす)

アスカ「私達はね、誇りあるEVAのパイロットなのよ.それなのに昨日まで平和に生きてた人間と同じ!?」
シンジ「親友でも、親友だからこそ・・許せなかったんです」
レイ「・・私には・・私達にはそれ以外なにもないから・・」

場所は格納庫、観念してすっきりした表情のチルドレン達。
古畑がうやうやしく一例する脇を通り過ぎていく。
そして古畑も立ち去り、無人となった格納庫に三体のEVAが佇む。
例のテーマが流れる中、EVAのUPで締め。

脚本:三谷幸喜
監督:庵野秀明
80名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/08(日) 23:16:52 ID:???
>>79
え〜、なお本件により四人のチルドレンは使用不能となったため、
警視庁から今泉慎太郎巡査がアダルトチルドレンとして出向となりました。
81名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/09(月) 00:24:12 ID:7iCbfviP
今までの犯人像に近いのはリツコと時田だと思う。
カオルでやれば面白そうだけど、あまりにかみ合わない気が。
82名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/09(月) 00:31:17 ID:SsHectU/
>>81
おまwwwVIPかよwwwワロチwwwwwwwwwwwww
83名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/09(月) 01:07:01 ID:???
>>24 >>27
「これまで、何人の殺人犯を逮捕したことでしょうか・・・
 中には女性の犯人もいました
 その誰もが美しく、そして誰もが哀しみを秘めていました・・・
 今回の犯人は、その中でも特に美しく、そして、特に、哀しい、女性」

被害者がゲンドウなら、マジ切ない話が作れそう。
84名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/09(月) 03:53:40 ID:???
古畑「ぅん〜ふっふっふ〜…赤木リツコさん…なぜダミーを殺したのですか?」
リツコ「ダミーではありませんわ。あれはレイよ。それに、殺したという言い方は適切ではなくてよ。あれは殺人ではなく破壊よ。
だって、人じゃないもの。人の形をした物だもの。」
古畑「はぁ〜っはっは…そうですねぇ…たしかにあのダミーには意思も人格も無かったようです。
しか〜し!!……あなたは殺人を犯しました…」
リツコ「誤解ですわ、古畑さん。第一、ダミーは私が造り出した物よ。自分が造ったものを壊しただけで、一体なんの罪に問われるのですか?」
古畑「…えぇ、確かに今回の件を殺人として立件するのは難しいでしょう…」
85名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/09(月) 04:00:47 ID:???
リツコ「ほらごらんなさい。すいませんが私、まだ仕事が残っていますので。失礼しますわ。
貴方の戯言はまた機会に…」
去って行くリツコ。

(あのBGM、部屋暗く)

古畑「………愛人への憎しみから、ダミーをすべて破壊してしまった博士…。今回の犯人は、美しく…誇り高く…そして非常に頭のいい女性です…。
確かに、これでは殺人とは呼べません。
しか〜し……彼女は今の私とのやり取りの中で、一つだけ…重大なミスを犯しました……。そう、殺人は行われていたんです。
このスレの住人なら、もうお気付きですね…?…そう…ヒントは……このスレに書いてあります……
古畑任三郎でした…。」


解決編に続く
86名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/09(月) 09:25:35 ID:JZRhyd6E
花の慶二VSネルフもそうだったが
絶対ありえない組み合わせでも結構話をつくれるもんだな(w
8746の続きを妄想する人:2006/01/09(月) 11:09:47 ID:???
時同じくしてゲヒルンを訪ねる古畑一行
古畑「え〜、これが人工進化研究所?。しかし、何で向島君がここにいるの?」
向島「ああ、ここにガードマンとして雇ってもらったんです。それにしても古畑さん、どうしてここにいるんですか?」
今泉「なにって見学に決まってるじゃないか!?」
すかさず嘘をつく今泉
今泉を無視しておしゃべりを続ける二人
今泉「なんだよなんだよ〜。無視するなよ〜。」
8846の続きを妄想する人:2006/01/09(月) 11:11:50 ID:???
車の音が響く。やがてその車は急停車した。
運転手「何やってんだ!!道の真ん中で!それにここは国連施設だ、用の無いものは帰れ!!」
今泉、年月を経てだんだん後退してきてもう殆どない髪の毛をいじりながら
今泉「すいません。すいません〜。」
と、古畑横から
「どうもすみませ〜ん。うちの今泉がどうかなさいましたか?」
運転手「どうしたもこうしたも・・・」
割り込むようにして冬月が口を挟む
「おや?古畑さんではないですか?」
古畑「あれ、あなた確か身元引受人の・・・」
冬月「冬月コウゾウです。お久しぶりです。あの件ではお世話になりました」
古畑「いやいやぁ。おひさしぶりです・・・」
今泉「お知り合い・・・ですかぁ?」
冬月「ええ、以前古畑さんにある男のことで世話になりまして・・・。それ以来の付き合いです。」
古畑「酔って傷害事件起こした方でしたね。名前は確か・・・」
冬月「碇です。碇ゲンドウですよ。今は私より出世しましたがね。HAHAHA」
古畑「そうですか〜。ところで・・・、この施設どう入るか分からないのですが?」
頭を掻く今泉。冬月不審そうな目を今泉に向けるが
古畑おかしそうに
「いやこの禿がここに転職したいと言うものですからねぇ。」
苦笑を浮かべる冬月。一方の”禿“能天気な声で
「求人広告を見てきました!。よろしくお願いします!!。」
禿頭を熱心に下げる今泉に冬月も根負けして
「うむ・・・。では地下で面接を行うので、詳しい話はそこで。」
古畑「あの私は?」
冬月「あなたもケーブルカーでどうぞ。一度あなたを紹介したいと思っていた。碇君は嬉しくないでしょうがね。」
古畑「あぁ〜。そうでしょうね(笑) じゃ向島君、仕事、頑張ってね〜。」
向島「はい。古畑さん」
8946の続きを妄想する人:2006/01/09(月) 12:38:02 ID:???
車はいつの間にか姿を消し、やがて3人は歩き始めた。 
地下水の滴る音がするケーブルカーの駅に向かう道中で今泉は冬月に好印象を与えているようだった。
やがてケールブルカーに乗った古畑一行だが・・・

古畑「それにしても長いですね。いつまで続くんですか?」
冬月「なあにすぐですよ・・・。」

一方その頃赤木ナオコは・・・

ズズズ・・・ という音と共に赤木ナオコはまずMAGI、スーパーコンピュータを起動した。今、たった今完成したばかりの自分の努力の結晶を眺めていると、先ほどのことを失念しそうになる自分に彼女は自分に嫌悪感を覚えたが、今は自分の身の保全を考えなければならない。
彼女はまず、レイの遺体をターミナルドグマの“水槽”の中に隠した。
これで誰にも見られず完全犯罪が成立する・・・はずだった。
しかしこれではいつか誰かに見つかってしまうことは明白だった。なぜなら普通“水槽”の中に納まっているレイの顔は何故か笑っているからだ。
しかしこのレイの遺体は笑っていない。むしろ酷く苦しそうな目をこちらに向けるばかりだった。
彼女は遺体を”水槽“から出し、その場でその体を拭いた。
そして遺体を殺害現場となった1番ケージに戻し、遺体の頭を所員が常時携帯している拳銃で思い切り叩いた・・・。
90名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/09(月) 16:42:04 ID:EbgkhaPC
加持を殺した犯人とか推理してほしい
91名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/09(月) 17:37:41 ID:???
古畑「え〜、とても悲しい事件ですぅ〜。
   今回の事件のポイントは拘束されてた葛城ミサトさんがいかにして
   遠く離れていた加持さんを殺害したのか? です。
   このトリックを理解するには骨が折れましたぁ。
   ヒントは〜、んふふふふ。これ! 加持さんが吸っていた煙草です。
   みなさん、もうおわかりですねぇ、古畑任三郎でした」
92名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/09(月) 17:59:43 ID:???
>>91
それが本当にヒントなら漏れは本気で考えるが
本当だよな?
93名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/09(月) 18:28:15 ID:???
古畑「葛城さん、こんにちは。んふふふふ」
ミサト「ああ、古畑さん、こんにちは」
古畑「お邪魔じゃなかったですかぁ?」
ミサト「いいえ、別に。実は私、古畑さんと話すのが段々、楽しみになってきてたんです」
古畑「ええ!? そうですか、そう言ってくれると嬉しい限りですぅ。
   でも、それでしたら、大変申し上げにくいですねぇ」
ミサト「何々? どうしたの?」
古畑「加持さんを殺したのは、葛城さん、貴女ですねぇ」
ミサト「・・・残念ね、せっかく友達になれると思ったのに」
古畑「はい、実に残念です」
94名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/09(月) 22:28:22 ID:aqis8e+z
古畑「フンフンフンフン、フッフッフッフーフフ・・・んっふっふっふ……歌はいいですね〜」
シンジ「え?」
古畑「歌は人の心をなごませてくれます〜んふっふっふっ・・そうおもいませんか?碇シンジさん〜」
シンジ「僕の名を?」
古畑「知らない者はいません〜、失礼ですが、あなた・・ご・自・分の立場を自覚された方が・・よろしいのでは、んっふっふっふ」
シンジ「君は?」
古畑「んっふっふっふ〜私は古畑、古畑任三郎、あなたと同じ仕組まれた子供フィフスチルドレンですぅ〜はい〜」
95名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/09(月) 22:31:18 ID:???
シンジ「嘘だ嘘だ!古畑さんが刑事だなんて、そんなの嘘だ!」
96名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/09(月) 22:40:39 ID:???
>>94ワロスw
97名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/09(月) 22:45:53 ID:???
>>94
>古畑は子供の心を忘れない最高の刑事ですぅ〜はい〜
まで読んだ
98名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/09(月) 23:33:23 ID:oMMSBydX
神スレアゲ
99名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/10(火) 00:00:25 ID:???
私はぁ〜あなたを逮捕するために生まれてきたのかもしれませんねぇ〜
ンッフッフッフ・・・・
100名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/10(火) 00:01:32 ID:???
何この良スレw
101名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/10(火) 00:14:35 ID:Q0x3FN6R
>>94
吹いたwwwwwwww
102名無しはもう氏んでいる:2006/01/10(火) 00:53:35 ID:JZlKPFUR
変態は変態をしるということか?意外と古畑=カオルの相性が良いみたいだな(w

古畑「え〜、綾波・・・レイさん?あ・な・た・・私と同じですねぇ〜んっふっふっふ」
レイ「・・あなた・・誰?」

古畑「え〜、生と死は私に取って等価値なんですぅ〜はい〜
   ありがとうございますぅ〜、あなたに会えて嬉しかったですぅ〜んっふっふっふ」
103名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/10(火) 01:09:55 ID:???
便乗

「ありがとうございましたシンジさん〜。弐号機はあなたに
止めておいてもらいたかったんですぅ〜。
そうしなければ彼女と生き続けたかもしれないですからねぇ、はい〜。」
104名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/10(火) 01:34:53 ID:Q0x3FN6R
>>102
そうじゃなくて鼻歌と笑い方がマッチしてたから
105名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/10(火) 01:35:40 ID:???
西園寺「花田さん?」
花田 「よっ、久し振り!」
西園寺「Nervで働いてらしたんですか」
花田 「何、まだ犯人捕まってないんだ、何やってんだよ、警察は。
    犯人はセカンドチルドレンだよ、間違いない!
    動機は嫉妬だろうね、彼女プライド高そうだろ?
    多分、自分をオカズに使っている碇君が許せなかったんだろうな」
西園寺「・・・」
106名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/10(火) 01:47:14 ID:???
古畑鼻歌ハゲワロッシュw
107名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/10(火) 02:48:25 ID:???
>>105
花田がネルフの制服着てても、なんの違和感も無いのがすごいな
青葉とか仕切ってそうw
108名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/10(火) 18:34:52 ID:???
古畑「しかし、ここで出身を偽っている人間がいます。
   すいません、そこの君。何、緊張しないで下さい。
  『殴る』という言葉を関西人は何て言うと思います?」
ケンスケ「どつく、かな?」
古畑「では、貴女。そう金髪の貴女。『殴る』を関西弁で?」
リツコ「どつく?」
古畑「じゃあ、貴方。冬月副司令」
冬月「どつくだろう?」
古畑「そう。関西弁では『殴る』は『どつく』。
   しかし、この中で一人だけ、どつくと言わず殴ると言った人物がいます。
   喧嘩で咄嗟の一言でも関わらず。
  『殴る殴る殴る殴る殴る。お前を殴らなくては気が済まんのや』
   まだ続けますかぁ?」
トウジ「…もうええ」
古畑 「え〜、何ですって?」
トウジ「もうええ」
古畑 「すません、聞こえませんでした。もう一度部屋中に響き渡るように大きな声でお願いします!」
トウジ「もういいって言ってるだろ!!」
古畑 「それは自白と考えてよろしいんですね!?」
トウジ「・・・はい」
109名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/10(火) 18:42:51 ID:???
中の人まで出てきたw
110名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/10(火) 18:43:22 ID:???
エセ関西人ワロスw
111名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/10(火) 19:16:51 ID:???
そこでなぜ宮村をスルーするのかw
112名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/10(火) 19:28:09 ID:???
古畑「しかし、ここで出身を偽っている人間がいます。
   すいません、そこの君。何、緊張しないで下さい。
  『写真』という言葉をドイツ語で何て言うと思います?」
ケンスケ「Fotografie、かな?」
古畑「では、貴女。そう金髪の貴女。『少年』をドイツ語で?」
リツコ「Junge?」
古畑「じゃあ、貴方。冬月副司令。『噴水』は?」
冬月「Brunnenだろう?」
古畑「そう。全て正解です。皆さん、素晴らしい発音だぁ
   しかし、この中で一人だけ、奇妙キテレツな発音をする人物がいます。
   ドイツから来たのにも、かかわらず。
  『今の男の子はルームメイトよ』?
   ドイツ語に訳せますかぁ? 惣流さん」
アスカ「・・・・・・」
古畑「『いいえ、元気よ』、分かりますか?」
アスカ「・・・・・・」
古畑「まだ続けますかぁ?」
アスカ「…もういい」
古畑 「え〜、何ですって?」
アスカ「もういい」
古畑 「すみません、聞こえませんでした。もう一度部屋中に響き渡るように大きな声でお願いします!」
アスカ「もういいって言ってるでしょ!!」
古畑 「それは自白と考えてよろしいんですね!?」
アスカ「・・・ヤー」
113名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/10(火) 20:26:48 ID:???
なんのこっちゃw
114名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/10(火) 21:19:45 ID:???
>>108
古畑ヤな奴モード全開www
最後に地を出させられるトウジが哀れだw
115名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/10(火) 23:42:42 ID:???
古畑「しかし、ここで好きな食べ物を偽っている人間がいます。
   すいません、そこの君。何、緊張しないで下さい。
   肉は好きですか?」
ケンスケ「好き、かな?」
古畑「では、貴女。そう金髪の貴女。肉の方は?」
リツコ 「嫌いじゃないけど?」
古畑「じゃあ、貴方。冬月副司令」
冬月「まあ、普通だが」
古畑「そうですか、正直に答えてくださってありがとうございました。
   しかし、この中で一人だけ、嘘をついて「嫌い」と言った人物がいます。
   庵野さんのせいで、本当は大好きにも関わらず。
   『肉、嫌いだから』
   まだ続けますかぁ?」
レイ 「・・・」
古畑 「え〜、何ですって?」
レイ 「もういいわ」
古畑 「すいません、聞こえませんでした。もう一度部屋中に響き渡るように大きな声でお願いします!」
レイ 「もういいって言ってるでしょ」
古畑 「それは自白と考えてよろしいんですね!?」
林原 「・・・ごめ〜ん、本当はお肉大好きなの〜」
116名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/11(水) 00:30:57 ID:???
古畑「しかし、ここで一人だけ趣味を偽ってる人がいます…
すいません、そこの君、何…緊張しないで下さい
このギターで、Amを弾いていただけますか?」
ケンスケ「いいですよ。」
(ジャーン)

古畑「では貴方。そう、そこの金髪の貴方です。Gを弾いていただけます?」
リツコ「こうかしら」
(ジャーン)

古畑「では惣流さん、Cmをお願いします。」
アスカ「こんなの楽勝じゃん」
(ジャーン)

古畑「ん〜ふっふっふ〜…結構です…。みなさんすばらしい音色を奏でてくれました。
では、青葉さん…コードのFを弾いていただけますか?」
青葉「………」
古畑「……どうしました?た・し・か・に・Fは通称バレーコードと言いまして、初心者には弾くのは困難なコードです。しか〜し!!趣味がギターという青葉さんにとっては、まさに『こんなの楽勝じゃん』とでも言わんばかりでしょう?」
青葉「………」
古畑「ん〜ふっふっふ…Fは苦手ですか?ではEmはどうですか?
Bなら弾けますか?
Aはどうですか!?
Bは!?
…まだ続けますか?」
青葉「……もういい」
古畑「なんですか?」
青葉「もういい」
古畑「すいません聞こえませんでした…もう一度、ネルフ中に響き渡るくらい大きな声でお願いします。」
青葉「もういいって言ってるだろ!!」
古畑「…それは自白と解釈してよろしいですね?」
青葉「…はい」
117名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/11(水) 00:35:04 ID:???
wwwwwwwwwwwwww「マヤ」バージョンも頼みます
118名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/11(水) 01:28:46 ID:???
古畑「確信したのは卵です〜
   一ヶ月前の卵を使うのは結構勇気のいります」
シンジ「ミサトさんならやっちゃうと思いますけど」
119名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/11(水) 01:44:18 ID:???
>>116
古畑ヒドスwww
120名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/11(水) 01:50:59 ID:xV22R84d
古畑 「しかし、ここで性癖を偽っている人間がいます。
    すいません、そこの君。何、緊張しないで下さい。
    オナニーしてますか?」
ケンスケ「週4、かな?」
古畑 「やりたい盛りですからね〜。
     では、貴女。そう金髪の貴女。ゲンドウさんとやりまくってますね〜?」
リツコ  「な、何でそれを!?」
古畑 「私、初めから気付いてました〜。
じゃあ、貴方。冬月副司令」
冬月 「数年前から勃たないんだよ」
古畑 「そうですか、正直に答えてくださってありがとうございました。
     そう、誰だってそれなりに性行為は行うものです。
     しかし、この中で一人だけ、嘘をついて純潔ぶっている人物がいます〜。
     その昔〜、鈴原さんとお付き合いしていたにもか〜か〜わ〜ら〜ず。
     『不潔不潔不潔不潔・・・』
     まだ続けますかぁ?」
マヤ  「・・・もういいです」
古畑 「え〜、何ですって?」
マヤ 「もういいわ」
古畑 「すいません、聞こえませんでした。もう一度部屋中に響き渡るように大きな声でお願いします!」
マヤ 「もういいって言ってるでしょ!!」
古畑 「それは自白と考えてよろしいんですね!?」
マヤ  「・・・だってあの人、浮気ばかりするんですもの・・・」
121名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/11(水) 02:02:52 ID:???
>冬月 「数年前から勃たないんだよ」
>古畑 「そうですか、正直に答えてくださってありがとうございました

ちょWWWWWWWWWWWW
122名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/11(水) 02:55:30 ID:???
「もういい」シリーズ、ガイドラインスレ立ちそうな勢いだなw
123名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/11(水) 03:07:46 ID:???
>>122
立てれんかった・・・
124名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/11(水) 03:47:47 ID:???
>>115 >>120
声優事情に詳しい古畑テラスゴスwww
間違いなくアニラジ聞いてるなwwwww
125ロメオ ◆rHza36ec2U :2006/01/11(水) 04:18:10 ID:???
確かさんまの時だったよねそれ
俺バカだから全部花瓶って言ってたw
水差しって言葉知らなかった・・・・・
126名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/11(水) 13:03:20 ID:???
古畑「しかし、ここで一人だけ死んでも代わりが居る人がいます…
すいません、そこの君、何…緊張しないで下さい
この拳銃で自分の頭を撃ってくれませんか?」
ケンスケ「いやですよ。」

古畑「では貴方。そう、そこの金髪の貴方です。このナイフで首を・・・」
リツコ「イヤよ。」

古畑「では惣流さん、この薬物を・・・」
アスカ「そんなのできるわけないじゃない!」

古畑「ん〜ふっふっふ〜・・・結構です。みなさんすばらしい生への執着心です。
では、綾波さん、このハンマーでご自分の頭、かち割ってください。」
綾波「ええ、いいわ。」  

 (ドンッ!! パカッ)


ゲンドウ「レイ!?」



古畑「ん〜ふっふっふ〜・・・、古畑任三郎でした・・・。」
127名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/11(水) 13:29:06 ID:Jb/0xDmX
>>126
死んじゃったじゃないかwwww
128名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/11(水) 13:46:54 ID:???
>>111
神戸と大阪はちゃうわ。一緒にせんといて!
129名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/11(水) 13:56:33 ID:???
古畑「この中に一人、使徒がおる!お前やろ?」

カヲル「いや、拙者は違うでシト。」

古畑「お前やーーーーーー!!!!」
130名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/11(水) 14:24:56 ID:???
125
こんなところにロメオ氏が…?
まさか…古畑VSいまだかつてないバカシンジ?
131名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/11(水) 17:25:49 ID:???
>>129
それ違う。w
132名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/11(水) 17:34:10 ID:???
>>45の元ネタってどんなやつなんだ?
133名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/11(水) 19:02:23 ID:???
134名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/11(水) 20:35:00 ID:???
つまり、さんまだけが花瓶を水差しと言ってしまってそれで自供させられたのか。
135名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/11(水) 20:53:48 ID:???
さんまは検事だか弁護士だかの役だったかね?
「もうええ…」のシーンは覚えてるんだけど、その他のことが思い出せない。
他の偽装につけいる隙がないので、犯人しか知りえない情報を言わせて
御用系の話っぽいが。
136名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/11(水) 23:22:19 ID:???
水差しに花がさしてあったのを見て花瓶だと思い込んでたって話だよね?
137名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/12(木) 00:50:32 ID:???
さんまによって
今泉が被告人に仕立て上げられ、
それを古畑が救い出し、デコはたきで締める・・・
いい話でした
138名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/12(木) 08:30:15 ID:???
>>137
でもその後の今泉の劣化が激しくなっていった
今泉がバカになりすぎて、西園寺が登場したのだ
139名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/12(木) 11:06:08 ID:8g+FKpPF
>>138
確かに最初はもっと普通の刑事ぽかった・・気がする・・
140名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/12(木) 11:09:01 ID:g1T0GQ+p
http://c-au.2ch.net/test/-/news4vip/1137029484/57-

貼ってみた
おもしろいおwww
141名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/13(金) 02:06:42 ID:???
>112
ヤーwwwwwwwwwww
142名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/13(金) 03:12:31 ID:???
>     では、貴女。そう金髪の貴女。ゲンドウさんとやりまくってますね〜?」
>リツコ  「な、何でそれを!?」
>古畑 「私、初めから気付いてました〜。

テラスゴスwwwwwwwwww

>>124
>>115は分かるけど、>>120ってどういう意味なの?
143名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/13(金) 09:42:10 ID:???
>>142
中の人が付き合っていた。EVAの時かどうかは判らないけど。
144名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/13(金) 22:00:36 ID:mlpkpTao
145名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/14(土) 01:11:11 ID:???
>>129
嘉門達夫ワロスw
146名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/14(土) 01:40:19 ID:s6tKhSaD
>>142
10年以上前、長沢と関は付き合っていた。
今ではお互いそれをネタにしている。
147名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/14(土) 01:54:24 ID:3TH1M6Hd
昔、古畑って怒って
ビンタしたよね?
ビンタされたの誰だった?
148名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/14(土) 01:55:39 ID:???
きむた
149ロメオ ◆rHza36ec2U :2006/01/14(土) 05:05:12 ID:???
>>130
出てくるよ。ちょっとだけね

>>147
確か動機だけがわかんなくて聞いたら「退屈だったから」
とかそんな理由を研究生のキムタクが言ったから
古畑少し頭を抑えて・・・・ビンタ

ちなみに当時キムタクはカオリという素人女と付き合ってて
その女がまたえらいツンデレで実生活でもしょっちゅうビンタされてたって話
多分アスカは好きじゃないんだろうな・・・
150名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/15(日) 00:41:42 ID:???
ロメオよ…
いまだかつてないバカ古畑を投下キボン
151ロメオ ◆rHza36ec2U :2006/01/15(日) 01:59:09 ID:???
俺って有名人?人気者?
それとも板が狭いだけ?
152名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/15(日) 03:17:03 ID:???
俺の他にも知ってる人はいるみたいだね。
ちなみに俺はロメオファン。
153名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/15(日) 14:14:44 ID:???
>>149
一応つっこんでおくと動機は観覧車のせいでキムタの好きな時計台が見えなくなったからだと思われ
154名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/15(日) 14:31:12 ID:???
>>153
一応つっこんでおくと好きな時計台じゃなくて
観覧車のせいで時間が確認できなかったからだと思われ
155名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/15(日) 16:32:05 ID:???
邪魔なんだよ、あの観覧車
156名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/17(火) 21:26:52 ID:???
古畑「今まで色々な犯人を捕まえました。
皆さん大仰際がよかったです。
しかし今回の犯人は最後まで認めず証拠を突き出されながらも私に食いついてきました
私は今までこのような犯人と対決した事がありません。
結末は悲しく辛いものでした」
157名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/17(火) 21:30:35 ID:???
古畑「私気付いてました〜、貴方がアスカさんの病室に忍び込んでるの」
シンジ「なっ!」
古畑「ンフフッ、そこでオナニーしていましたね?」
シンジ「しょっ!証拠はあるんですか!」
古畑「そういうと思っていましたよ。これです」
シンジ「!!」
古畑「ここの施設監視カメラが設置されてるんです」
シンジ「頼むからモザイクを!」
リツコ「ブザマね」
アスカ「あっ!イクみたい」
シンジ「古畑さん!」
古畑「抵抗しても無駄です」
シンジ「リモコンを貸してください!」
アスカ「あっ白いのでた」
シンジ「…見られたくなかった」
158名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/18(水) 18:23:16 ID:???
>>157
単なるイジメだwwwwww
159名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/20(金) 20:15:39 ID:???
つーか、オナヌーが何の犯行に関係あるんだwww
160名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/25(水) 01:07:57 ID:fElOgwZ5
あげ
161名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/25(水) 10:25:05 ID:???
age
162名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/25(水) 11:20:49 ID:Ig04B1K9
ロメオ投下キボンヌ
163名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/26(木) 19:23:08 ID:238DFq9f
これ入札しようと思ってんですが
如何でしょうか
http://page13.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/r23497080
164名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/26(木) 20:47:35 ID:???
>>162
>>87が投下?してるよ
165名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/31(火) 08:26:00 ID:???
保守
166名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/31(火) 22:21:04 ID:???
古畑「青葉さんを殺したのは葛城三佐、あなたですぅ」
ミサト「ふ、何か証拠があるの?」
古畑「はいぃ、今回の事件には全くと言って良いほど証拠がありませんでした」
ミサト「ほらね」
古畑「し・か・し、今泉君の古臭いウォークマンに入っていたこれ、これが全てを私に教えてくれました」
ミサト「カセット?」
古畑「お聞きください」
『ああ、…ぅん、ぁあん!』
リツコ「なによこれ」
マヤ「・・・、不潔」
ミサト「人の情事を盗聴するなんて!そうか、この前マンションに来た時ね、訴えるわよ!」
古畑「んーふっふっふっ、続けて聞いてください」
『私はモビルアーマー乗りは嫌いです』
『あ、俺、今モビルスーツ乗り』
ミサト「!!!!」
(続く)
167名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/31(火) 22:22:08 ID:???
リツコ「今のミサトじゃなかったの?」
古畑「葛城三佐、今の声はあなたですね?」
ミサト「・・・」
マヤ「ちょっとどういうことなんですか?」
古畑「葛城三佐のもう一つの名前マリュー・ラミアス、彼女のときの録音なんですぅ、これ」
西園寺「古畑さん、丁度さっき科技研から報告が、声紋鑑定、同一人物です」
ミサト「・・・」
古畑「そして青葉さんのもう一つの名前はムウ・ラ・フラガ、そうですね葛城三佐」
ミサト「そうよ」
古畑「ありがとうございます。では続けましょうか」
マヤ「待ってください、ムウさんは敵艦の砲撃で戦死したと・・・、それに私青葉=ムウなんて・・・」
古畑「真実とは悲しいものです。二人は確かに愛し合っていました、だからこそ葛城三佐は分かっていた、
自分が危機に陥れば命を投げ出しても助けに来てくれる彼を!違いますか?葛城三佐?」
リツコ「じゃあマリューはあの時わざとドミニオンの正面に回頭したというの?」
ミサト「そうよ」
マヤ「?!」
ミサト「だって加持君が戻ってきたってのに彼が居たんじゃ私、私・・・」
古畑「(手を差しのべる)」
ミサト「お優しいのね」
古畑「んふふぅ」
ミサト「そうだリッちゃん、帰ったらシンちゃんに教えてあげて、トウジ君もカヲル君も姿形を変えて出演してるって」
リツコ「約束は守るわ・・・」
〜エンデイングテロップ〜
168名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/31(火) 23:29:59 ID:???
>>166-167
テラワロスwwww
そういえば日向も姿形変えて出てたような…
169名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/01(水) 07:58:08 ID:???
ちょwwなんでそんなにエヴァ陣営が絡んでるんだwwww
170名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/01(水) 20:10:29 ID:???
ワラタ、GJです
171名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/09(木) 02:41:30 ID:???
あげ
172名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/09(木) 04:06:57 ID:???
>>168
日向は生存するが、クロトという別名は死亡するから出さなかったんだとオモ。
173名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/09(木) 09:31:32 ID:???
古畑「シンジさん、あなたはアスカさんの首を絞めて殺しましたねー」
シンジ「だって、アスカは僕を助けてくれないんだ、僕を見捨てたんだ、僕を殺したんだーーーーーっ!!!」

古畑「気持ち悪い…」

ここで古畑のテーマの代わりにkomm,susser todがかかり、シンジがお縄をちょうだいする。
174名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/14(火) 08:43:43 ID:???
神降臨まで保守
17546の続きを妄想する人:2006/02/17(金) 00:06:07 ID:6Zf5kahY
古畑「すると、あの三角の建物が本当の研究所ということですか〜、う〜ん実に興味深いですねぇ。」
古畑、半信半疑の目をこちらに向けてきたが、最初は自分もそうだったなとも思い返して冬月は視線を古畑から外した。
ゲヒルン・・・。表向きは人工進化研究所などという一風変わった名前を冠されているが、内部の人間は皆
この施設をゲヒルンと呼ぶ。当然この不可解な名称区分は外部への表面的な隠れ蓑と実質的な研究機関と
を分けるためのモノなのだろうが、このような秘密主義的なやり方がどうも好きになれないというのは、冬月自身の割り切れない複雑な思いが拒否反応として浮き出ている証左のなのだろう。
「着きましたよ?冬月さん?」
やはり古畑の声で冬月は、ハッと我に返った。
冬月「では、こちらの第一ケージへご案内します。」
ワクワクしながらついてくる今泉、古畑は辺りを注意深く見回している。
誰かの足音が聞こえる。ナオコは一瞬背筋が凍りついたが大丈夫と自分に暗示をかけて、足音が遠ざかるのを待った。しかし1分もしないで、その足音の主は彼女の居る第一ケージへとやってきた。
ナオコ「あら・・・冬月先生。こちらは?」
かすかに声が震えるのを古畑は見逃さない。
冬月「ああ、私の古い友人の古畑さんと、その部下の今泉君だ。古畑さん、赤木ナオコくんだ、優秀な科学者だよ。」
古畑「ぇどうも、はじめましてーわたくしふ・る・は・たと言う者です。以後お見知り置きを」
今泉「今泉慎太郎です〜!。どうも・・・」
ナオコ「はじめまして古畑さん、今泉さん。」
ナオコ、冬月に近づき例の件を報告した。
冬月「なんだって!?すぐに案内してくれ。」
ナオコ「ここですわ・・・。」
一同絶句。そこには変わり果てた姿のレイが横たわっていたからだ・・・。

17646の続きを妄想する人:2006/02/17(金) 00:09:30 ID:6Zf5kahY
警察の人間が慌ただしく廊下を行き来する。
西園寺「古畑さん。これは間違いなく自殺と考えられます。発見時の血の固まり具合から推測するに、死亡推定時刻は恐らく10時ごろになると思われます。」
古畑「だろうねぇ。しっかしさあなんか気にならない?」
西園寺「なんか、というと?」
古畑「だってさぁぁ西園寺君、自分で首を絞めたあと、スピーカーの角が頭にぶつかったんでしょ? だとしたらあんなに綺麗に頭に穴があくわけ無いんだよ。」
西園寺「確かに言われてみれば不自然ですね。それにたまたまあの場所に居たなんて偶然にしては出来すぎてますからね。」
古畑「そうなんだよ。それになんで、頭が濡れてたのか・・・どうも引っかかるなあ?」
今泉「誰かが水をかけたとか?」
古畑「それはありえません。もし水をかけたんなら辺り一面水浸しでしょう?しかしそうなると誰かが・・・」
今泉「誰かが頭でも洗ったんじゃないですか?」
古畑「そこなんだよぉ今泉君。もし誰かが頭を洗ったんなら必然的にあの少女を裸にするか、あるいは足を持って頭だけ水に浸すとかなにかしら水が必要になるんだよ。ところが、この一番ケージの中には水道はない。
したがってこの事件が自殺であるならば、水道のあるどこかの部屋で彼女自身が頭を洗ったと考えなければならない。そして一番近い水道は・・・どこでしたっけ?赤城さん?」
ナオコ「医務室です。」
古畑「ちなみに医務室の鍵は?」
ナオコ「私が持っていますわ。で、でもこんなことになるなんて・・・。わたしの監督不行き届きだわ・・・。」
古畑「お気持ちお察しします。でもご自分を責めてはいけません。」
古畑、目線を下へさげるとナオコのほうをじっと見つめる
ナオコ「うっ・・・っうう・・・。」
古畑「大変申し上げにくいのですが、彼女、最近何かおかしなことを言ってませんでしたでしょうか?」
ナオコ「いっ・・・いえ、何もそんなことは・・・。」
古畑「そうですか。ありがとうございます」
ナオコ「一刻も犯人が早く捕まることを祈っていますわ。」
古畑「おっしゃる通りです・・・」
17746の続きを妄想する人:2006/02/17(金) 00:11:32 ID:6Zf5kahY
古畑「彼女おかしいねえ。」
古畑2人の部下に語る。
そして、今泉すこし興奮気味に
今泉「何がおかしいんですか!!?」
古畑「だってさ、まだ“殺人”って明白に断言してもいないのに、『犯人が早くつかまることを祈っています』なんて言うんだよぉ?彼女知ってたんだよ〜。この事件が自殺じゃないってこと」
西園寺&今泉「なるほど・・・。ということはこの事件は殺人事件ということですね?」
古畑「そういうことですぅ。」

17846の続きを妄想する人:2006/02/17(金) 00:13:24 ID:6Zf5kahY
リツコ「母さん!!いったいこれはどういうこと?」
ナオコ「見てのとおりよリツコ、レイが・・・自殺したわ・・・。」
リツコ「そんな・・・。」
古畑「あのぉ〜、二、三窺ってもよろしいでしょうか?あれ、こちらは?」
ナオコ「紹介します。赤木リツコ、私の実の娘です。リツコ、こちらは古畑さん。刑事さんよ」
リツコ「はじめまして・・・」
古畑「はじめまして〜、リツコさん。」
ナオコ「それで、古畑さん何か?」
古畑「はい、え〜あれから考えてみたんですが、どうも引っかかる点がありまして・・・。
これなんです・・・。」
そう言って古畑はおもむろに遺体の首を彼女らの方に向けた。
リツコ「これは?どういうことでしょう?」
古畑「見ての通りです。そしてぇぇ、ここで重要なのは彼女の首です。ご覧ください。
ここに首を絞めた跡があります。そういえばあなた、さっき亡くなったレイさんが自分で自分の首を絞めた
とおっしゃいましたね?ところがぁ、もし、自分で首を絞めてお亡くなりになったんだとしたら
絶対にあってはならないものがここにあるんです。」
ナオコ「そ、それはどういうことですか?」
古畑「ここです。ここに小さな引っかき傷があるんです。」
ナオコ「その引っかき傷がどうかされましたか?」
古畑「あれ・・・?お分かりにならない?いいですか?遺体の手を見てください。もし、自分で首を絞めたなら傷が出来るはずないんです。」
リツコ「爪がない・・・。」
古畑、にやりと笑い・・・
「その通りです。爪がなければ、こんな風に傷がつくことはまずありません。となると・・・、彼女は殺された可能性も十分に有りますぅ・・・。そして、内部の者の犯行である可能性が非常に高いということも言い添えておきます。」
古畑はそれっきりパイプ椅子に腰掛けて、てのひらをおでこにやり、何か考え事をしている。
17946の続きを妄想する人:2006/02/17(金) 00:14:20 ID:6Zf5kahY
程なくして碇ゲンドウ・・・この施設の所長があらわれた。彼は“あの件”の時とはまるで違う雰囲気を醸し出していたが、仮面の下には何か動揺の色が垣間見えて以前と変わらないなという印象を古畑に与えた。
何時の間にか時計は12時を回り、捜査員が帰り始めたのを見届けて古畑は所長・・・碇ゲンドウに近づいた。
古畑「おひさしぶりです。ゲンドウ所長」
ゲンドウ「おひさしぶりです。古畑さん・・・。」
そう言うとゲンドウはナオコの方へゆっくりと近づいていった
そして何事か囁きあった後、ゲンドウは所長室へ戻って行った・・・
18046の続きを妄想する人:2006/02/17(金) 00:15:37 ID:6Zf5kahY
程なくして碇ゲンドウ・・・この施設の所長があらわれた。彼は“あの件”の時とはまるで違う雰囲気を醸し出していたが、仮面の下には何か動揺の色が垣間見えて以前と変わらないなという印象を古畑に与えた。
何時の間にか時計は12時を回り、捜査員が帰り始めたのを見届けて古畑は所長・・・碇ゲンドウに近づいた。
古畑「おひさしぶりです。ゲンドウ所長」
ゲンドウ「おひさしぶりです。古畑さん・・・。」
そう言うとゲンドウはナオコの方へゆっくりと近づいていった
そして何事か囁きあった後、ゲンドウは所長室へ戻って行った・・・
18146の続きを妄想する人:2006/02/17(金) 00:16:23 ID:6Zf5kahY
↑まちがった。スマソ
18246の続きを妄想する人:2006/02/17(金) 00:17:46 ID:6Zf5kahY
最初に口を開いたのは今泉であった。夜も12時を過ぎて、さすがに家へ帰ることは諦めたらしい。
「古畑さ〜ん。ちょっとこっち来てくださいよ!」
古畑「なんだよ〜?急に?なんなの?」
今泉「聞いちゃったんですよ。ナオコさんと所長、付き合ってるんだってさあ。ああ、羨ましいなあホントにもう!!。」
古畑「それ本当?」
今泉「本当ですよ。さっき花田君に聞いてきたばっかりなんだから。」
花田「よっ、久しぶりっ!」
西園寺「Nervで働いてたんだ、大使館はどうしたの?」
花田「ああ、辞めたよ。閣下が死んですぐ。しっかし何、まだ警察は犯人捕まえられないの。何やってんだよ警察は。犯人は赤木博士だよ。間違いない!動機は嫉妬だろうね。彼女かなりプライド高そうだろ?多分、所長のことで何かあったんだな、間違いない!」
西園寺「とすると、ナオコさんと所長が付き合っているというのは本当なんだね?」
花田「もちろん!部内ではもっぱらの噂だよ」
西園寺「しかしそうなると、碇所長は不倫していたことになります。所長は既婚者で妻の名はユイ、子供もいて
現在は知人に預けているそうです。」
古畑「なんで子供、預けてるの?」
西園寺「はい、実はユイ夫人は2004年のエヴァ初号機の起動実験での事故で既に亡くなられています。そしてその時から子供を預けているそうです。」
古畑「なるほどぉ、ありがとう。西園寺君、それに花田君もね」
花田「では、私は仕事に戻るんで、これで。古畑さん!!Auf wiedersehen!!」
古畑「西園寺君、ナオコさんと所長の関係を洗っといてくれる?」
西園寺「分かりました古畑さん」
花田の後を追うようにして今泉と西園寺はそれぞれ別の方向へ散っていった。
18346の続きを妄想する人:2006/02/17(金) 00:19:07 ID:6Zf5kahY
(周囲の照明が消える)
古畑「え〜、今回の事件はどうやら非力な人間の起こした事件のようです。そして恐らく犯人は女性です。しかし彼女は、大事なことを忘れていました。それは・・・古畑任三郎でした。」

ターミナルドグマはひんやりとした空気でとても快適だったが、おおよそベストとは言いがたい場所だった。
なぜなら、周りはレイの予備体がひとつ残らず同じ顔をして笑っているからだ。かといって外には出られないし、外に出る必要もないので、少しくらい気分が悪くてもここにもう少しとどまる決心をした。今夜は夜が長く感じる。
ナオコはふと、あの古畑とか言う刑事のことを思い出したが“かなり年上だな”という印象しかそこにはなく、むしろ
彼よりは頭の禿げた間の抜けた刑事・・・そう、名前は・・・忘れた。のほうに思考は向いていた。
手を見ると、肌はカサカサで、マニキュアが剥がれていた。
所長・・・碇ゲンドウに断ってここにきてから既に1時間が経過し、ナオコはふと事件を回想した。レイの色白な顔
 零号機のオレンジがかった黄色、そして碇ユイ・・・。今は手遅れ、なにもかも・・・。
18446の続きを妄想する人:2006/02/17(金) 00:20:41 ID:6Zf5kahY
彼女はターミナルドグマを出るとまっすぐ第一発令所に向かった。そこにはMAGI BALTHASAR・2(マギ・バルタザール)があった。そして待ちかねていたように古畑はそこにいた・・・。
古畑「2,3よろしいですか?」
ナオコ「どうぞ・・・。」
古畑「はいぃ。しかしこちらでは説明しにくいので、第一ケージまで御足労願えませんかぁ?」
ナオコ「・・・いいですわ」
古畑、歩きながら
「え〜失礼を承知でお聞きしますが、あなた所長と不倫してましたね?」
ナオコ、一瞬顔をこわばらせると
「実を言うと、まったくそのとうりですわ。でも所長は未亡人ですし・・・。」
古畑「ええ・・・。そしてもうひとつはこれなんです。MAGIの起動パスワード、あなたぁ〜、知っていますよね?」
ナオコ」「はい。知っていますわ、それが何か?」
古畑「はい〜、ええー他に知っている人は?」
ナオコ「あとは・・・。娘のリツコだけですわ。それにしても何故、パスワードのことを?」
古畑、口元が緩み
「ははははは・・・。え〜実はですね、昨日うちの今泉が悪戯して、待機状態のMAGIのスイッチを押してしまいましてね、その時に“パスワード”の入力画面が出てきたんです。」
ナオコ「でも、どうしてパスワードなんか調べるんですの?」
古畑「はいー、そこなんです。犯行当時、電力会社に残っていたデータから推測するにMAGIは起動状態だったんです。そこで、パスワードを知っている人間が何か手がかりを持っているのではないか?・・・そう推測したんです。」
ナオコ「なるほど・・・。全て見事な推理ですわ、古畑さん。」
古畑「ははははは・・・。ありがとうございますぅ〜。」
そういう古畑の目は淋しげな視線を床に落としていた。
ナオコはそんな古畑を見てもうダメかもしれないという感覚に襲われた。
そして古畑の携帯が鳴った・・・。
18546の続きを妄想する人:2006/02/17(金) 00:22:44 ID:6Zf5kahY
西園寺は慌てて古畑に携帯をかけた。彼はエヴァを見てしまったのだ。そして古畑にそれを報告した。

二人は殺害現場となった第一ケージへ到着した。
古畑「はい〜。ようやく分かりました。」
ナオコ「なにが、ですか?」
古畑「犯人です〜。やっぱり、この事件は他殺でした。そして、内部の者の犯行のようです・・・。」
18646の続きを妄想する人:2006/02/17(金) 00:24:08 ID:6Zf5kahY
ナオコ「ど、どうしてそんなこと言い切れるんですの?」
リツコ「そうですよ。古畑さん」
古畑「それは、アナタ方のほうが良く分かっているはずです。この施設は、表向きには人工進化研究所なんて呼ばれていますが、内部ではゲヒルンと呼ばれている、しかも人工進化の研究なんてしてない。実際はこれの研究開発を行っていたんです。」
古畑はそう言ってボタンを押した。刹那、扉が開きエヴァ零号機が姿を現した。
古畑「え〜このロボットの研究開発をしていた・・・。違いますか?」
リツコ「・・・ええそうよ。でもそれはロボットではないわ。汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオン、その実験機に当たります。」
リツコはわざと零号機という言葉を使わなかった。彼に今どれくらいの知識があるのか測りたかったのだ。
古畑「はい。エヴァンゲリオン、略してエヴァ。これはその零号機に当たるそうですね?そしてパイロットは・・・」
ナオコ「綾波レイですわ。」
古畑「はい、そして彼女は内部の人間によって殺された・・・。」
ナオコ「ですから、なぜ内部の人間の犯行といえるんですか?証拠はあるんですの?」
今度はやや強い口調でナオコは言った。
古畑「簡単なことです。何故なら彼女はこの日本のどの小学校にも所属していないんです。」
ナオコ「それは彼女の過去は全て抹消済みだからですわ。彼女はエヴァのパイロットとして最適な訓練を受けるため・・・」
古畑「では外出をしていないと?」
リツコ「まったくではないけどあまり外には出ないわ」
古畑「はい、ありがとうございます。これではっきりしました。外部の人間の犯行ではありません。
何故なら普段あまり外に出ない彼女が犯罪者のターゲットになることはまずありえないということ、
そしてゲヒルンの警備は研究所にしてはあまりにも物騒な警備体制が敷かれているということ・・・。
以上のことから考えてこの事件は内部の者の犯行であると断言できます。」
ナオコ「では、犯人は誰なんですか?」
18746の続きを妄想する人:2006/02/17(金) 00:28:02 ID:6Zf5kahY
>>174 駄作を投下したがどうだ
>>46  ネタサンクス。

みなさま駄作でスイマセンでした。では
188名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/17(金) 01:19:18 ID:ZeLV1Eld
。゚+.(・∀・)゚+.゚イイ!!
18946の続きを妄想する人:2006/02/18(土) 00:00:41 ID:z6uR2rS5
古畑「それは貴女です。ナオコさん。なぜなら貴女は知っていたじゃありませんか?この事件が自殺ではないということ・・・。」
ナオコ「何故そう言い切れるんですか?」
古畑「ええぇ〜、貴女さっき言ってたじゃありませんか?『一刻も犯人が早く捕まることを祈っていますわ。』と。私あの時殺人だなんて一言も言ってません。」
ナオコ「知らないわ。」
ナオコは嘘をついた。しかし古畑はそれを無視して話を続ける
古畑「はい、そして彼女・・・被害者の頭には殴られた後がありました。
さきほど貴女は、『スピーカーが落ちてたまたま頭に当たったんじゃないか』と・・・。
しかしこの傷のできかたは尋常じゃありません。スピーカーの角が当たったくらいではこんな傷はできません。
これはなにか鈍器のようなもので殴ったものだと推測されます。」
ナオコ「そう・・・。それで?
19046の続きを妄想する人:2006/02/18(土) 00:19:48 ID:z6uR2rS5
古畑「そして、これです。見てください。ちょうど10時ごろにグラフが跳ね上がってますね?これは先ほど電力会社か
ら送られてきたこの施設の消費電気量を表したグラフです。わかりますか?ちょうど犯行が行われた時刻です。
つまり、犯行時間にはまだこの施設にナオコさんかリツコさんが残っていたことになります。」
ナオコ「リツコは9時半ごろに帰ったわよ。私は居たけど・・・」
古畑「はい、では貴女がMAGIを付けたんですね?」
ナオコ「そうです。でも私はやってませんわ。」


遅筆なので今日はこれまでにします。皆さんおやすみなさい

19146の続きを妄想する人:2006/02/19(日) 00:42:14 ID:ygt6ZIk5
古畑「え〜、私用心深い性格なので一応本当にそうか確かめましょう。お〜い、今泉君!!」

今泉は大事そうに何かを抱えて走ってきた。
古畑「ええ、お恥ずかしいことに最近手相占いにはまってましてね。見せてくださいませんか?」
ナオコは無言で手を差し出した。
古畑「・・・おや、爪のマニキュアがはがれてますね?ん〜どういうことでしょう?」
ナオコ「さあ・・・なんででしょうね?」
古畑「かわいらしいピンク色のマニキュアですねぇ。今泉君、例のものを。」
ナオコ「?」
古畑はピンセットでおもむろにそれを取り出し、ナオコの爪のうえに重ねた。
古畑「え〜、色がぴったり合いましたね。実はこれ、先ほど貴女にも説明した首の引っかき傷のあるあたりに大量に付着していたものです。もうお分かりになりましたね?」
ナオコ「マニキュア・・・。もう3日も爪のお手入れしてなかったから。私って馬鹿な女ね。」
その瞬間ナオコの目にはうっすらと涙が浮かんでいた。そしてリツコは呆然と立ち尽くすのみだった。
ナオコ「あんな人形にも勝てなかった・・・。確かにもう婆さんは用済みなのかもしれませんわ。」
古畑「そんなことはありません。貴女はまだ用済みなんかじゃありません。
GOD'S IN HIS HEAVEN. ALL'S RIGHT WITH THE WORLD. 『主は天上にありて、全て世はこともなし』 Robert Browning の "Pipa's Song "の一節です。
わかりますか?あなたの人生はまだ終わってないんです。」
ナオコ「はい・・・。だからしばらく一人にしてくれませんか?」
古畑は無言で手をかざし、彼女にむけて笑ってみせた。

そして、あのテーマ音楽が流れる。
テロップが流れる。

19246の続きを妄想する人:2006/02/19(日) 00:43:27 ID:ygt6ZIk5
第三新東京日日新聞の朝刊より抜粋
赤木ナオコ博士が人工進化研究所(以下、人進研)で遺体となって発見された。死因は転落による頭部の強打だった。
遺書はなく、その他、手がかりがまったく無いことから博士が自殺した可能性は低いと見られる。
人進研の公式発表では赤木ナオコ博士は事故により死亡となっており・・・。

「この事件は闇に葬られた。もはや新生NERFには婆さんは必要ないだろう・・・。」

終劇 (音楽此処まで)
19346の続きを妄想する人:2006/02/19(日) 00:45:02 ID:ygt6ZIk5
以上で終劇となります。皆さんどうもありがとうございました。
194名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/19(日) 01:28:12 ID:???
なんでわざわざMAGI起動させるの?
あと、レイの頭が濡れてたってのはどーなったの?
195名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/19(日) 02:54:56 ID:???
ちゃんと読んでる人もいたんだな。
19646の続きを妄想する人:2006/02/19(日) 21:31:10 ID:???
>>194
レイの頭が濡れてたのは古畑も分からなかったからです。
本当は入れるはずのエピソードが有ったのですが、歯切れが悪くなるので省略しましたスイマセン。
後で入れておきます。
MAGIはナオコの証言に矛盾が生じないよう、あえて起動させました。(スピーカーうんぬんのところ)
読んでいただき有り難うございました。そしてご指摘どうもでした。
19746の続きを妄想する人:2006/02/20(月) 21:37:12 ID:dKquBIyL
古畑「そんなことはありません。貴女はまだ用済みなんかじゃありません。
GOD'S IN HIS HEAVEN. ALL'S RIGHT WITH THE WORLD. 『主は天上にありて、全て世はこともなし』
Robert Browning の "Pipa's Song "の一節です。わかりますか?あなたの人生はまだ終わってないんです。」
ナオコ「はい・・・。だからしばらく一人にしてくれませんか?」
古畑「わかりましたぁ。実は最後に1つだけ質問が有るんですが?」
ナオコ「なにか?」
古畑「ええ、レイさんの髪の毛が濡れていたことなんですが?」
ナオコ「ふふふ・・・。それは秘密ですわ。古畑さん・・・。」
古畑「んふふ・・・。」
そういうと古畑はどうぞと無言で手をかざし、彼女にむけて笑ってみせた。


こちらに訂正します。みなさんどうも有り難うございました。
198名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/24(金) 20:57:07 ID:???
前略(カヲルが誰かを殺してごまかしたらしい)

中略(古畑に追い詰められたようだ)

カヲル「・・・そのようですね、ボクにとって生と死は等価ですから・・・
    ところでこんなジョークをご存じですか・・・」
古畑「そ、それはまさか・・・」
カヲル「ボクが道を歩いていると、赤い洗面器を頭に乗せた人が・・・」
古畑「どうしたんです、続けて下さい」
カヲル「・・・時が来たようです。途中ですが失礼します」

   起動した弐号機と共にセントラルドグマを目指すカヲル

古畑「ま、待って下さいぃぃぃぃぃぃぃ・・・」


通りすがりです、失礼しました。
199名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/26(日) 01:26:25 ID:ndRdapc6
>>198まってくださいぃぃぃにワラタ
200EVA×IDEON  A CONTACT:2006/02/26(日) 01:35:58 ID:dPFdSSPX
エヴァヲタならイデオンを潔く語ってくれ
201DECOっていいね。:2006/03/03(金) 16:19:38 ID:yebmVs4J
145 :ノーネームパラダイス万 :2006/03/03(金) 16:17:08 ID:9ONUDPVj0
古畑さん〜〜〜。。
難題??
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分かった。後で見とく。
202名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/11(土) 18:27:46 ID:???
保守
203名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/13(月) 15:14:48 ID:???
age
204名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/13(月) 15:52:12 ID:9sbmu0A1
スレの成長度   ■□□□□□□□□□ 【12.05ドキュソ】
ネタスレの可能性 ■□□□□□□□□□ 【10.3ドキュソ】
クソスレ度    ■■■■■■■■■■ 【100ドキュソ】
1の厨房度    ■■■■■■□□□□ 【68.25ドキュソ】
名スレ度     □□□□□□□□□□ 【0ドキュソ】
悲惨な1度    ■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【臨界点突破】

☆総合判定結果 D-

         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧_∧   .| スレがかなりダメダメ化しています。
 ( ;・∀・) < 1は自作自演、または新たな”ネタ”を提供し、
 (    )  | スレを盛り上げることに全身全霊を注いでください。
 | | |  . | オナーニしてる場合じゃないですよ(藁
 (__)_)  \____________________



205名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/21(火) 19:29:36 ID:???
でも保全さげ
206名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/23(木) 07:37:56 ID:???
中盤までは良スレだったぞ
207名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/29(水) 03:11:15 ID:???
hoshu
208名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/03(月) 22:34:38 ID:???
保全さげ
209名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/05(水) 21:36:08 ID:???
あげるよ・・
210名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/10(月) 21:57:18 ID:???
うんうんsageだね
211名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/11(火) 00:51:54 ID:YHdMb6Zq
51 :名無しが氏んでも代わりはいるもの :2006/01/06(金) 23:59:04 ID:l+CALiIL
>>51
それでますますハゲるわけだな

>>51さんの髪の毛が実はヅラであることを古畑に検証して欲しい
212名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/15(土) 23:45:22 ID:???
保守
213名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/19(水) 19:59:52 ID:Cte6ppxq
もういっそのこと
「古畑VSネルフ」で

リツコもミサトもシンジもレイもアスカもゲンドウも冬月もMAGIもとにかくネルフ関係施設職員みーんなグル。
最強
214名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/20(木) 02:05:03 ID:U6HLhRSI
古畑「えぇ〜、あなたのこと最初から怪しいと思っていましたぁ。」
リツコ「いきなり何を…」
古畑「動機は何ですかぁ?おそらく愛情関係でしょう。あなたは司令を愛していた」
リツコ「…古畑さん、私忙しいんですけど。」
古畑「現場近くにぃ、ごく小さな陶器の破片が落ちてましたぁ。これですぅ、見覚えありますかぁ?」
リツコ「……!」
古畑「え〜今さっき鑑識から連絡がありました。実に興味深い報告でしたぁ、ほんの少量のコーヒーが付着していたそうですぅ、赤城博士、ん〜ふっふっふ、あなたのマグカップいかがしましたぁ?」
リツコ「…割れたから捨てたわよ。悪いですか?」
古畑「とぉんでもない!しかぁし…それだけじゃないんです…コレ!」

続かない
215名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/23(日) 18:40:39 ID:???
リツコ「…私の下着?!」
古畑「その通りですぅ…被害者は下着フェチでした、それも犯罪的な」
リツコ「ネルフの人間なら皆知ってることだけど…それと今回の事件に、何の関係が?」
古畑「これは亡くなったとき被害者がポケットの中で握っていたものだと言ったらー…あなたどうしますか?」
リツコ「なっ!!そんな…有り得ないわ!意識を奪われた状態でそんなこと…ハッ!?」
   「やられたわね…機械ばかり相手にしてるから、こんなブラフに引っ掛かるのかしら?」
古畑「んふふ、ご理解が早くて助かりますぅ…」
  「確かに被害者は意識を奪われた状態で致命傷を負いましたがぁ…
  私まだそんなこと一言も言ってませぇん」


正直、スマンかったw
216名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/27(木) 21:01:34 ID:7YhMrsr1
古畑「えぇ〜、先程動機は愛情関係と私申し上げましたが…、ひとつ疑問があるんです。」
リツコ「…なにかしら?」
古畑「彼…碇司令、あなたのことを本気で愛してらしたと思います。きっと。」
リツコ「なんでそう思うのかしら?興味深いわ。」
古畑「ん〜ふっふっふ…、なぜそう思うかと言うと…司令室、実に大量の下着がみつかりましたが、どれもこれも赤城博士、あなたのものです…。全ての下着にネコの印がついていました。」
リツコ「そうよ…だけど、あの人は私の誕生日にウサギマークの下着をプレゼントするんだもの…、私はネコを愛しているのに!」
古畑「…えぇ〜、博識な女性の趣味はいくら私でも推理できませんでした。」
正直すまんかった 今は反省している
217名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/28(金) 16:06:31 ID:pSTMRXv8
>>216
あ、謝るくらいなら最初から書かないでよね!

す、少しは楽しかったから今日のところは許してあげるわよ…
218名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/28(金) 20:53:33 ID:???
>>216
おおー、GJ。そしてありがとう。
正直、勝手に続けといてオチが思い付かないからどうしようかと思ってた
219マヤの場合:2006/05/02(火) 19:49:27 ID:???
古畑「ん〜フフフ…最初からあなた怪しいと思ってたんですぅ〜、言い逃れるには余りにも不自然な点が多いんです…ンフフ」
マヤ「…何が言いたいんですか?はっきり言ってください!古畑さん、私、もうあなたの顔見たくないんです!」
古畑「えぇ〜それは非常に喜ばしいことですぅ、何故なら私はもうあなたに会うのはこれきりでしょう。」
マヤ「だから何でよ?!」
古畑「言っていいんですかぁ?えぇ〜ヘッヘッへ…貴方を逮捕できるからですぅ…フフフ。」
220名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/02(火) 21:06:58 ID:mTV4TyZo
マヤ「なんで私が逮捕されなきゃならないのよ!」
古畑「えぇ〜あなた、赤城博士が殺害された晩何をしてるとおっしゃいましたぁ?」
マヤ「だからその日は、大学時代のみんなと飲んで普通に家に帰ったって言ったじゃない!」
古畑「え〜、失礼ですが、家に帰ったの何時くらいですかぁ?」
マヤ「10時に飲み会終わって11時には家に帰ったわよ!」
古畑「ン〜フフ…あなた、嘘つきましたね…?」
伊吹「……嘘なんかついてないわよ。」
古畑「えぇ〜たぁしかに、あなたは大学時代の友人と飲み会に行ってらした、10時にもお開きになった。しかぁし…11時には帰宅していません…。ンッフッフ…お〜い、今泉く〜ん。」

ジャン!

今泉「あ、アハハ…マヤちゃん(笑)」
マヤ「?!」
古畑「今泉のヤツですねぇ〜、伊吹さんのこと大学時代から好きだったらしいんですよ、こんな顔してねぇ〜エッヘヘへ。それで無謀にも飲み会終わってからあなたに告白しようとしたらしいんです。」
今泉「ちょっ!古畑さん、やめてくださいよ!」
古畑「えぇ〜重要なのはここから。よろしいですか?このバカ、告白するタイミングわかんなくてアナタの後ついていったそうです。まるでストーカーですよねぇ〜(笑)それで、今泉、どこまでつけて行ったの?」
今泉「…第3新東京市の、ターミナルドグマ前までです…。」
古畑「それ何時くらい?」
今泉「二時間くらいおっかけてましたから…深夜丁度までですかね…?」
古畑「君刑事だろ?ストーカーは犯罪だよ?ほら、もう向こう行って!邪魔!」今泉「ちょっ、酷い!マヤちゃ〜ん、また遊ぼうね〜。」
221名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/02(火) 21:22:54 ID:mTV4TyZo
古畑「エヘヘ…あなたターミナルドグマまで行って何してらしたんですかぁ?」
マヤ「…仕事が残ってたから戻ってたのよ…。」
古畑「おやぁ、嘘までついてですかぁ?」
マヤ「………ほしかったのよ…。」
古畑「え〜なんですって?」
マヤ「…先輩にいじめて欲しかったのよ!」
古畑「え〜なんです……………………て?」
マヤ「そうよ!だって先輩に縛られたかったんだもの!先輩の鞭が欲しかったんだもの!だから先輩の部屋まで行ったのよ!」
古畑「……………………………………」
マヤ「でも、いじめられてる時先輩が『マヤ、私、もうあなたを縛るのはこれが最後よ。私好きな人がいるの』なんて言うからカッとしちゃったのよ!」


古畑「えぇ〜、人の趣味は人の数だけありますが、さすがの私も予想外でした」
222名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/02(火) 21:25:34 ID:mTV4TyZo
正直すまんかった。今は反省している
223名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/02(火) 21:32:22 ID:???
古畑「いえいえいえ〜、いいんですよ〜、いい仕事してますよ〜、GJですよ〜、はい〜」
224ミサトの場合:2006/05/02(火) 22:02:14 ID:mTV4TyZo
古畑「えぇ〜、仕事明けのビールは実に最高ですぅ」
ミサト「話せるじゃない古畑さん、ほら、どんどんやって!」
古畑「こぉんな美人についでもらえるなんて最高ですぅ」
ミサト「やぁだぁ〜口がうまいんだからぁ古畑さんてばぁ〜」
古畑「とても29には見えませぇん、実に若いですねぇ〜」
ミサト「そぉ〜?まだまだ私もいけるわね(笑)」
古畑「しかしこんな美人が殺人を犯すなんて実に残念ですぅ…。」


ミサト「……………」


古畑「ンフフ…あなた、日向さんを殺しましたね…?」

続くかも
225名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/03(水) 10:42:08 ID:???
古畑「あなただったんですね?」
男「・・・・」
古畑「あなたしかありえないんですよ」
男「・・・・」
古畑「え〜今回は未遂で済みましたが、もし彼女が
   チャーシューを食べていたら、、、、
   若い命が1つ失われていました」
ラーメン屋のおやぢ「チャーシュー抜きと言われ、焦りました」
226名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/06(土) 19:46:19 ID:???
227名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/10(水) 14:32:11 ID:KQj4wCLe
228名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/10(水) 15:49:33 ID:???
229名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/10(水) 19:55:38 ID:sAiiQXgg
230名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/10(水) 20:16:09 ID:???
231名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/10(水) 20:16:39 ID:???
ウウリイィィィィィィィィィィィィ!!
232名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/10(水) 20:16:43 ID:???
233名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/13(土) 17:52:47 ID:???
234名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/17(水) 02:32:54 ID:da0+1cfW
235名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/24(水) 18:54:59 ID:???
今、レイが犯人のSSを妄想中なんだが…なんかトリックの案ない?トリック思いついてくれればかくお。
236名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/24(水) 20:38:50 ID:???
それまでの事件で「1人目のレイは目の前で飛び降りor焼身自殺」と「2人目は首無しの身元不明遺体」とかで犯人は3人目のレイとか(抽象的ですまんが
237名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/25(木) 00:35:06 ID:???
レイがレイを殺せるシチュエーションってことか?心霊現象以外無理じゃね?
そもそも、心持たぬ三人目が彼女らを殺そうと思う事の出来る背景も分からないんだが…
238名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/25(木) 17:33:09 ID:???
>>235
誰が犯人なのかが重要だな。
>>236のように1or2人目のレイなのか、あるいはナオコなのか、ゲンドウなのか。
それともチルドレンなのか。
239名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/25(木) 21:04:49 ID:???
ども!235です。今現在の妄想の進み具合は…   ・犯人はシンジorレイ(それぞれ話のおおまかな展開と結末は考えてある)  ・被害者はゲンドウ、冬月、赤城(連続殺人。最初の一人が殺害されたあと、古畑登場。三人目殺害後解決編。)
240名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/25(木) 21:06:13 ID:???
235の妄想の続き…   ・時間軸はシトとの戦い中orEOE後。      ・舞台はジオフロント  てなわけなんですが…  こんな条件でどんなトリックを使えばいいか知恵をください〜。m(__)m
後、犯人と時間軸はどちらがいいかもきかせてください〜
241名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/26(金) 18:06:08 ID:???
>>240
人間の力では絶対に不可能な状態の遺体
エヴァの使用が疑われるが・・・起動の記録は無い・・・

レイには完璧なアリバイがあって×××を使った・・・とか
一時的に○○○に△△して・・・とか

ここでトリックを書いちまったら、本編はどこに書くのよ?
242235:2006/05/27(土) 20:53:54 ID:cXgcP75O
まあ、そういうわけで現在古畑についての情報を集めて考え中です。ちなみに、犯人はレイ、時間軸はバルディエル戦〜渚カヲル襲来前の間で、やろうとおもっとります。引き続きそんな条件のなかで、なにかアイディアがあればお願いします。
243235:2006/05/27(土) 21:00:55 ID:???
sage忘れました。スマソorz…で、追加で要請ですが、誰かよい古畑SSを見つけたら(エヴァ以外もこの際おK)参考にしたいので教えてくれませんか?現在古畑の小説版を読むなどしてイメージを膨らませてますが古畑の独特の口調がつかめなくて…おねげ〜します。
244名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/29(月) 21:24:09 ID:???
シンジを犯人にして、「だからみんな氏んじゃえ!」を実行するSSが読みたい。いや、マジで。
245名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/29(月) 22:14:01 ID:???
>>244
名前は明かせないがそのネタで日本用意しています。
二年ほどお待ちください。



そッか…ありふれたネタだったか…orz


246名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/30(火) 19:14:37 ID:???
おぉ、245乙!しかし…二年か…貞本じゃないんだから…。いや、わかってる。わかってるよ。だからおとなしく“ろくろっ首”になって待つよ…
247名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/01(木) 02:16:51 ID:???
>>240
古畑はトリックよりも、そのトリックをどう暴くのかを楽しむ物だから。

犯人がレイなら、年齢操作も自由自在にできる。
バルディエル戦〜渚カヲル襲来前と思わせておいて、
実は何十年も後の話。

レイ以外は全員、2015年じゃないと理解している。
古畑さえも。
最後の最後で
「綾波さ〜ん。実は貴女は最大のミスを犯しています。
 今年は2015年じゃないんですよ。
 2035年なんです。碇シンジ君はとうの昔に亡くなられています。
 惣流アスカラングレーさんも。貴女がさっきまで接していたのは
 彼らの名前を騙った赤の他人なんです〜。
 ネルフは何故、貴女にそんな嘘を吐いているのかは私には分かりません〜」

とか、サプライズがあったら面白い。
248名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/07(水) 21:04:40 ID:???
JAのうらみから時田がリツコとミサトを殺害するってのはどう?やっぱジオフロント内部じゃ古畑登場させにくいし…
249名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/07(水) 21:27:20 ID:???
動機としては弱いんじゃないかな?ミサトはJA止めただけだし、時田はNERVの細工知らないし。
ゲンドウが知り合いとして呼ぶのは?警察の世話になってるしw

つーか、みんなトリックとか心理戦で挫折してるよな…俺もだけど。
250名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/07(水) 21:28:33 ID:???
任せろ!
251名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/07(水) 22:28:31 ID:???
まかせた!!
252名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/07(水) 23:38:29 ID:???
何をだw
253名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/10(土) 21:11:23 ID:???
本格ギミック小説
254名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/17(土) 00:38:51 ID:???
古畑「あなたが犯人ですね?赤城さ〜ん。自首していただけますかぁ〜?」    リツコ「ふっ…ブザマね…私…。」
255名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/17(土) 03:48:48 ID:???
実は真犯人 冬月
256名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/20(火) 23:56:33 ID:???
今小説書いてるんですが…書きあがったやつから順次うPしていくのと全文できあがってからまとめてうPするのはどちらが好まれますか?
257名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/21(水) 00:01:55 ID:???
>>256
2chだったら、後者じゃないかな?
感想もらえば励みになったりするし、修正もできるし。
258名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/21(水) 00:07:59 ID:???
前者じゃない?
259名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/21(水) 17:01:02 ID:???
長編なら前者、短編なら後者かな。
260名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/24(土) 22:17:00 ID:???
おk。把握した。で、そろそろ素人の駄文を投下しようと思うわけだが…何分初心者なためトリップの付け方がわかりませんorz…どなたかこの私めにご教授賜ってくださらないでしょうか?
261付けた事ないけどこうだっけ ◆3HioLDbjnQ :2006/06/24(土) 23:18:19 ID:???
半角か全角のシャープの後に名前で今やってみた(####)↑
262名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/25(日) 00:00:38 ID:???
後に名前、じゃなくて名前の後に、だorz
263 ◆eoulu.Huto :2006/06/25(日) 13:57:02 ID:???
>>260
名前欄に半角の#+好きな文字列。
このレスの名前欄は#古畑
264名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/28(水) 21:22:55 ID:???
保守
265名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/02(日) 20:31:25 ID:???
保守、この絶望的状況化におけるこれだけが希望なのだ。
266名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/03(月) 20:48:27 ID:???
ぬるぽ
267名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/03(月) 21:13:04 ID:???
>>266
ガッ
268名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/07(金) 10:47:32 ID:???
シンジ「ゴメン。勝手に片付けたよ。ゴミ以外は触ってない」
古畑 「ン〜フフゥ(笑)。…何故〜アナタには〜(笑)、
    ゴミとゴミでない物の区別が判るんですかァ〜(笑)」
269:2006/07/07(金) 10:58:47 ID:???
古畑 「ン〜フフゥ(笑)。…例えば、このボロボロの包帯〜
    チョッとヤフオクで調べてみましょ〜。今泉君!」
今泉 「と言うより私が即金5万で買い取らせて頂きます!」

レイ 「あ、アリガト。(///)…」
270名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/07(金) 12:41:56 ID:???
古畑「ン〜フフゥ(笑)。首を絞められている被害者が、
   最後の言葉を発している最中に幕が閉まりました〜(笑)。
   東映パラスさ〜ん(笑)。アナタ、チョッと怪しいで〜す。」
    
271名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/10(月) 11:42:56 ID:???
保守
272名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/10(月) 22:56:49 ID:???
古畑のSSを書くのなら、古畑の口調は変に強調しないほうがいいのだろうか?(小説版警部補古畑任三郎みたいな)        けっこうシリアスな内容だから古畑の独特な口調にこだわりすぎると自爆する恐れが…
273名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/11(火) 11:39:08 ID:???
そこまで気にしなくても、書き手の好きな方でいいんじゃないかな?
あるいは、説明台詞は普通で、短文のみ古畑口調にするとか
274名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/16(日) 16:00:10 ID:bdBL3G5W
にゃるへそ。把握した。
275名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/24(月) 21:00:01 ID:zxVPz7z4
ぬるぽ!ぬるぽ!ぬるぽ!あー誰でもいいから古畑風エヴァSSかいてくり〜
276名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/25(火) 14:10:49 ID:???
ゲンドウ
277名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/25(火) 14:20:54 ID:???
古畑「らめぇええええええええ そこはぁああああああああ らめぇえええええええええ」
278sage:2006/07/25(火) 14:32:37 ID:???
古畑「んふふ〜、あなた、鈴原さんと渚さんを殺しましたねぇ〜?」

シンジ「しょ、証拠がないじゃないですか…」

古畑「ん〜…あるんですよ〜ハイ。実は私見てたんですよ〜あなたがヘンテコなロボットに乗って二人を潰す瞬間を」

シンジ「…しかたなかったんだ…そうしなきゃ僕が殺されてたんだ!」
279名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/25(火) 15:59:46 ID:LgxkY6pX
ゲンドウ「はい、私はやめてって言ったのに…彼が無理矢理、鈴原君を殺したんです」
280名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/25(火) 17:25:23 ID:???
>>277
アイス落としそうになったwwww
281名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/25(火) 18:45:08 ID:???
それは嬉しいですw
282名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/07/28(金) 17:04:58 ID:???
CM

古畑「え〜、キール議長どの。あなたがやろうとしている
人類補完計画を阻止しに来ました。」
キール「だ、誰だ?!」
古畑「んふぅ〜(笑)あなたは碇ゲンドウに今までの任務遂行を
任せていた。しかし〜碇はあなた達の考える計画とは
少し違う形で遂行しようとしていました〜。それを見かねたあなたは
あの白いロボットで攻撃と計画の遂行を実行しようとしました〜」
キール「な、何故それを?」
古畑「え〜、ロボットはコアを外して壊しておきました。
あなたの負けです。」
キール「誰だかしらんが最後に教えてくれ。どうしてここに入れたのだ?」
古畑「え〜、このクレジットカード。」

それは最高品質と信頼の マスターズカード。 
283名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/01(火) 17:01:27 ID:lZhW1dFF
人類の危機に立ち向かう勇気:price less
284名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/07(月) 12:09:56 ID:???
田村正和も若いときはよかった
285名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/13(日) 00:58:49 ID:???
乾いて候
286名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/15(火) 21:56:49 ID:???
このスレには夏厨がわいてないな…喜ぶべきなのか、スレの過疎を嘆くべきなのか…どう思います古畑さん?
287名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/21(月) 07:22:26 ID:???
いやぁ実はコロンボです
288名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/08/28(月) 01:19:26 ID:???
成り上がりのベルギー人ですぞ!
289名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/07(木) 00:11:18 ID:???
オリエント急行殺人事件か
290名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/09(土) 20:57:22 ID:???
欧米か!!!!!!!11
291名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/15(金) 19:32:31 ID:/nxGEj15
続編期待保守
292名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/15(金) 20:15:40 ID:???
293名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/16(土) 01:06:51 ID:???
というか、むしろ、夜神月と戦わせてみたい。
294名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/16(土) 11:07:10 ID:???
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1133006444/l50
それならここがある

スレ違いだけど
295名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/26(火) 23:10:09 ID:???
保全さげ
296名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/05(木) 15:58:19 ID:???
あげ
297名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/09(月) 17:16:19 ID:???
古畑vsSMAP放送日age
298名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/09(月) 21:20:20 ID:???
年明けのが最後じゃなかったのかw
299名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/10(火) 00:06:37 ID:???
つ【再放送】
300名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/10(火) 16:40:40 ID:yPRcrC9z
V.S.SMAP再放送だけどおもすれ〜
なんか、戸田恵子がリツコさんとなんとなくかぶった…なんで?
301名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/10(火) 16:47:27 ID:???
さすがの古畑もシンジと同じ運命なら鬱にもなるよ
302名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/10(火) 16:56:02 ID:???
古畑vsゲンドウ
古畑vsリツコ

なんか見応えありそう
303名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/10(火) 17:55:58 ID:???
>>300
SMAPに入れ込んでて、結局貧乏くじを引かされるとことかが、ゲンドウとリツコの関係に似てるような気もする。
304名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/10(火) 19:08:25 ID:???
古畑「逃げちゃ駄目だぁ〜逃げちゃ駄目だぁ〜逃げちゃ駄目だぁ〜逃げちゃ駄目だぁ〜逃げちゃ駄目だぁ〜…いて!舌噛んじゃった」
古畑「ごめんくださ〜い綾波さん入りますよぉ〜?あっ!入浴中でしたか〜
ちょ〜っとちょ〜っと!いけませんいけませんよ
ちゃんと服きてくださ〜い……あっ…んふふっ(横目でちらっと見て変顔)」
305名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/10(火) 19:32:00 ID:???
古畑「あの〜ちょっとよろしいですかぁ?」
ゲンドウ「…何者だ貴様」
古畑「ご紹介遅れました私警視庁の古畑という者ですが」
ゲンドウ「帰ってくれ部外者に教えることもない、立入禁止だ」
古畑「いやぁ〜おっどっろっきましたねぇ〜こぉーんなでっかいロボットがナーブにあるなんて!」
ゲンドウ「…ロボットではないそれにネルフだ(怒」
古畑「いやロボットじゃなきゃ何なんです〜おかしなことを言う方だ〜んふ」
ゲンドウ「人造人間だこれは!」
古畑「へぇ〜人造人間!すごいな〜信じられない」
ゲンドウ「…(こいつ私を煽って探る気か!)」
306名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/10(火) 19:44:39 ID:???
古畑「それにしても人造人間ふ〜ん、今泉君きみ知ってたか?」
今泉「そりゃ今やエヴァは地球を救うヒーローみたいなもんですから常識ですよ〜」
古畑「ん?何だって?エッ…何だって?」
今泉「エヴァですよエ・ヴァ」
古畑「へば?ん?あ〜エバ聞いたことないや」
今泉「やだなぁ古畑さんなんにも知らないんだなぁ。人造人間エヴァンゲリオンって言うんです。何でも子供が乗ってるそうですよ?」
古畑「何だ〜やっぱりロボットじゃないかぁ…え?子供!?」
今泉「なんでも番号順に〜チャイルドレンって名乗るって話です」
307名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/10(火) 19:52:28 ID:???
古畑「じゃあワンチャイルドレン、ツーチャイルドレンって出席でも取るのかい?
学校じゃあるまいし!君私をからかってないか?」
今泉「ほっ本当ですって古畑さんニヤニヤ、信じてくださいよぉ」
西園寺「性格にはファーストにセカンドチルドレンです」
今泉「うるさいなぁ!君は黙っててよっ」
ゲンドウ「……(時間の無駄だ付き合いきれん)こほん!私はこれで帰りますよ!」
古畑「ちょ〜っとちょ〜っと!あ〜っ行っちゃった…君のせいだよ今泉くん…ペチッ」
今泉「アイテッ!」
308名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/11(水) 02:42:36 ID:DhAnD8mf
今泉「あっ!ファーストチルドレンのレイちゃん!
   僕ね、テレビで見てるよ、君のこと。」
綾波「・・・・・・・・」去ろうとする綾波。
今泉「あっちょっちょっ君、君!・・あいた!」引きとめようとして柱にぶつかる
  「ぼぼぼ僕君のファンなんだ・・・・・良かったらサインください!」
綾波「・・・・・・・・・・」
今泉「・・・・・・・・あ、レイちゃん?あの・・・・サインを・・」あせる今泉
綾波「・・・・命令があればそうします・・・・」
今泉「あ・・・そう?・・・・あ、そうだ今回の事件で2,3聞きたいことがあるん・・・
   あ、あれ?レイちゃん?」
綾波退場

309名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/11(水) 10:57:43 ID:???
このスレバロスwwwwwwwwwwww
310:2006/10/11(水) 15:12:01 ID:aGM+z9RL
ゲンドウ「起動開始」
リツコ「主電源全回路接続!」
古畑「いやぁぁエバの起動実験まで見せていただけるなんて光栄ですぅ〜んふふっ」
ゲンドウ「・・・・貴様が無理やり押しかけてきたんだろうが・・・・」
古畑「え?ゲンドウさん何か言いませんでした?」
ゲンドウ「・・・・・」
古畑「ゲンドウさん?」
ゲンドウ「・・・・知らん」
今泉「古畑さん!ぼぼぼぼっ僕緊張してきました!」周囲のものにやたらと触る
リツコ「触らないで!!」
今泉「はっはっはっはっはい!!」慌てて転びそうになりボタンを押してしまう
古畑「馬鹿!」今泉のおでこをたたく
  「・・・君の押したボタンで何もおきなくてよかったね」周囲をうかがう
マヤ「可動電圧 臨界点まで0.3 0.2 突破!!!!」
起動システム「第2段階へ移行!!」
シゲル「パイロット接合に入ります、接合開始」
311:2006/10/11(水) 15:14:33 ID:aGM+z9RL
マヤ「絶対境界線まで後・・0.9・・・・・0.5・・・・パルス逆流!!!!」
零号機「ぬゴアああああああああああああああああああ」
古畑「なななっ何ですか!?誰の声ですか〜!?」
今泉「あわわわわっ」転ぶ今泉
シゲル「第三ステージで異常発生!拒絶が始まってます」
マヤ「零号機制御不能!」古畑たちは完全に蚊帳の外
ゲ「実験中止、電源を落とす」
古畑「実験中止ですか〜!?あのロボットどうなったんですかしゃべってますよ〜!?」
ゲンドウ「少し黙っていろ!」
今泉「あわわわわわっ」声にビックリして壁にぶつかりながら避難する今泉
リツコ「予備電源に切り替わります!・・・危険です下がってください!!!」
古畑「リツコさんの言うとおりですぅ〜!!!!ゲンドウさ〜ん!
   ゲンドウさん危ないですよ〜!!」後ろに下がりながら、逃げ腰で話す古畑
ゲンドウ「レェェェェェェイ!!!」声をかけようと近づいた古畑驚く
マヤ「オートエジェクション作動します!」レイのプラグ射出する
ゲンドウ「いかぁぁぁぁぁん!!!!」声をかけようと近づいた古畑驚く
リツコ「特殊ベイクライト急いで!!」
ゲンドウ「レェェッェェイ!!!」声をかけようと近づいた古畑驚く
まや「5  4   3  2  1」
古畑「どこ行くんですか危ないですってゲンドウさ〜ん!」ゲンドウを追いかける
ゲンドウ「ぬわぁぁぁう!!」加熱したハッチをひらこうとしてやけどする
古畑「あ〜あ〜あ〜・・・またあなたは無茶を・・・誰か〜誰か軍手〜」手をふる古畑
ゲンドウ「がぁ!ぬおおお!大丈夫か!レイ!レイ!・・・そうか・・・」
古畑「・・おい君のせいじゃないのか?変なボタンを押すから・・」
今泉「ぼっ僕ですか!?そんな〜ひどいや古畑さん」小声で話す2人
312名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/11(水) 20:38:26 ID:???
↑すんげ〜うけるっ
313名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/13(金) 15:28:46 ID:nMUEPk2G
314名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/13(金) 23:06:57 ID:???
>>313
保存したw
315名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/14(土) 21:17:48 ID:OUoEVXeS
ミサト「レイ!!」
リツコ「自爆する気!?」
レイ「私が死んでも代わりはいるもの」

古畑「な〜んかひっかかるな〜自殺とは思えない、今泉君やってみて」
今泉「ちょっ僕にはできませんよ〜w」
316名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/15(日) 22:30:13 ID:???
>>315
でもけっきょくやらされる今泉君
317名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/17(火) 20:50:15 ID:gCmEgQMJ
播種
318名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/18(水) 19:33:44 ID:???
今泉「古畑さんは言ってたよ、チビはうるさいって、チビは用無しだって」
ギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリクタッ
西園寺
「あんたみたいな窓際族の代わりはいくらでもいるんだよ、今泉」
319名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/19(木) 00:39:30 ID:???
今泉カワイソス
320名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/30(月) 00:47:26 ID:Dgn0W1TJ
age
321名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/05(日) 16:42:09 ID:???
今泉のことかー!!!
322名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/14(火) 23:51:10 ID:???
ほす
323マイク男:2006/11/15(水) 17:00:55 ID:???
赤木リツコ
324名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/18(土) 14:25:37 ID:???
325名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/11/25(土) 21:15:42 ID:???
保全さげ
326名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/07(木) 23:12:24 ID:???
保全さげ
327名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/12(火) 01:10:04 ID:???
ほす
328名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/31(日) 19:18:35 ID:???
ほす
329名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/16(火) 10:07:02 ID:???
綾波 レイ
330名無しが氏んでも代わりはいるもの :2007/01/16(火) 11:31:07 ID:Jp7QaU6g
hosu
331名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/19(金) 16:47:44 ID:???
保守
332名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/02(金) 23:02:59 ID:???
ほす
333名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/13(火) 15:08:05 ID:???
話がかみ合いそうも無い根府川と
334名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/18(日) 17:11:58 ID:???
hosyu
335名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/26(月) 23:12:08 ID:???
保守
336名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/18(日) 14:02:35 ID:???
どくだみ、ハブ茶プーアールー、
337名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/23(金) 19:33:14 ID:???
のがれものおりん
338名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/03/23(金) 20:09:18 ID:???
冬月
339名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/04/08(日) 01:01:06 ID:???
保守
340名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/04/22(日) 01:29:02 ID:7fvaY6Sz
古畑「スマップの事件、解決したの私なんですよ〜」
ミサト「スマップなつかし〜」
341名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/04/22(日) 06:43:01 ID:9g/OcnuW
あえての委員長
342名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/04/22(日) 10:10:35 ID:???
PS2の名探偵エヴァンゲリオンって微妙に『逆転裁判』チックだったけど、シンジが古畑っぽかったらそれはそれで面白かったかも。
343名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/04/22(日) 11:47:28 ID:???
juk
344名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/04/27(金) 15:20:44 ID:???
     }           {                 i.  /^′
     ,}         ,:彡              | /
     {       ,.イ´         j: i_,,. -ーt′
     } /~"ニフ {.   /二ニニィ  {フ=ニ、ト、
     j | {// ,i'     ,ヘツ_>'/  : ド=’イ | ヽ
     '; |`<''/  {    丶 ̄ ./    |、   ルリ
      〉 \イ,.,.、冫              l.、 |    4号機はァ…、なぜ廃盤になったのか…。
      l、  \,,ハ.          /` 丶  :},)|     古畑任三郎ですた。
        ヽ、 ,ハ ヽ      / ` ‐⌒ー ' , |‐- .._
        >'i \ ヽ.    , ‐--ー一 ''゙!丿    \
       ,/l   ヽ \ 丶、    `"二´ ,' |       ト、
       ノ |    ヽ.  丶、 `ヽ、    ___ノ  |.      | |
345名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/05/04(金) 13:43:23 ID:h0hGNzeh
古畑 「ん〜っふふふ、あなたのようなタイプが最もボロを出すということを私は経験で知ってます〜。」

アスカ 「…………。」
346名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/05/21(月) 01:42:18 ID:???
保守
347名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/06/08(金) 16:42:19 ID:???

ゲンドウ「いつから解った……。」

古畑「最初からです〜。んふふ。」
348名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/06/27(水) 08:41:54 ID:???
ホシュ
349名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/06/28(木) 23:44:25 ID:ku4iTDa+
んっふふふふ
350名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/06/30(土) 18:54:53 ID:???
巨大化した古畑が使徒と戦うスレかと思った。
351名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/20(金) 01:12:38 ID:???
アヴァンタイトル

 え〜、推理小説に出てくる犯人。
 彼らはたびたび、ウソのアリバイをでっちあげ、刑事の追及を逃れようとします。
 刑事たちは巧妙に仕組まれたウソのアリバイを暴くために四苦八苦するわけですが、
 これは、非常に、非効率なやり方なんです。
 手っ取り早いのは、犯人が犯行現場にいた証拠を見つけること。
 ……アリバイの真相?
 ん〜ふっふ、それは犯人に聞いてください。


古畑任三郎 VS 惣流・アスカ・ラングレー(被害者:碇シンジ)


投下しておk?
352名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/20(金) 02:21:35 ID:???
許可などいらん
353犯行編:2007/07/20(金) 19:19:34 ID:???
>>351の続き

――2015/09/18(金) 12:20 佐世保市街−ラーメン屋

 アスカと加持がラーメン屋でとんこつラーメンを啜っている。
「……そうさ、サードチルドレンの緒戦でのシンクロ率は40%を軽く越えている」
「うそ!?」
「嘘じゃないさ。アスカもドイツ支部で、初号機の戦いぶりよく見ていただろう?」
「で、でも、あんなの、たまたま初号機が暴走しただけじゃないですか」
「持って生まれた才能、ってヤツかもな」
 箸をテーブルに叩きつけて席を立つアスカ。
「……アタシ、もうホテルに戻ります!」

――2015/09/18(金) 12:40 佐世保市街−シティホテルの303号室

 アスカ、自分の旅行バックの中を探る。
 ヘアカラースプレー、カラーコンタクト、黒ぶち眼鏡、ハードスプレー、黒いつば広帽子、
 黒い革ジャケット、ジーンズ、腕時計、革靴、手袋、現金、人形……ジャックナイフ。
 テレビをつけ、チャンネルをNHKにあわせ、少しうるさいくらいまでボリュームアップ。
 靴を脱ぐアスカ。かかとの僅かな切れ目から、慎重に小さな機械を外し、人形の髪に飾る。
 アスカを監視するために密かに取り付けられていた盗聴機、兼、発信機である。
「アンタは『人形』なんだから、いい子にしてるのよ『アスカ』」

――2015/09/18(金) 13:50 佐世保市街−シティホテルの廊下

 303号室から、黒ずくめの『少年』が出てくる。
 男装したアスカだ。
 目深に帽子を被り、ジャケットのポケットに手を突っ込んで、廊下を歩く。
 黒く染めた髪はジャケットの中に隠れており、本来の長さが分からない。
 アスカが自分に言い聞かせるように小さく呟く。
「行くわよ……アスカ」
354犯行編:2007/07/20(金) 19:21:16 ID:???
――2015/09/18(金) 14:10 佐世保駅
――2015/09/18(金) 15:30 長崎空港
――2015/09/18(金) 17:00 第三新東京空港
――2015/09/18(金) 17:20 第三新東京市−千石原駅

 アスカ、第三新東京市、葛城ミサト宅へ向けて移動

――2015/09/18(金) 17:35 マンション「コンフォート17」−11階の廊下

 アスカ、目の前のドアに書かれている部屋番号、「11-A-2」を確認。
 続いて表札も確認。ネルフドイツ支部で頭に叩き込んできた情報と素早く照合する。
(ミサトの名前と、サードチルドレンの……間違いない、ここだわ)
 ふぅ、と一つ息を吐き、インターホンを押す。……応答なし。
 もう一度、押す。
 しばらくして応答あり。 
「はーい、どちらさまですか?」
 まだ声変わりしていない少年の声。アスカ、インターホンに向かって笑顔。
「どうも、こんばんわ。葛城ミサトさんのお宅はこちらでよろしいかしら?」
「ミサトさんのお知り合いですか……少し待っていてください」
 5秒待たずにドアが開く。
 中から顔を出した少年は、間違いない、サードチルドレン『碇シンジ』である。
 料理でもしていたのか、黄緑色のエプロンを着たままの姿だ。
「はじめまして、アタシ、『園部』という者です。あなたは? ミサトのボーイフレンドかしら?」
「い、いや、ボーイフレンドとか、そういうのじゃないです!
 僕、碇シンジです。仕事の都合でミサトさんと同居してるんです」
「ええっ!? あなたが碇シンジ君?」
 アスカ、シンジに顔を寄せ、トーンを落とす。
「サードチルドレン、でしょ? 初号機専属パイロットの」
355犯行編:2007/07/20(金) 19:23:09 ID:???
「!? えっ、なんでそのことを……」
 シンジ動揺。アスカ、すかさずネルフドイツ支部のIDカードを見せる。
 シンジ、カードに書かれているドイツ語の中から「NERV」という文字を見出す。
 アスカがカードを裏返す。
 名前や生年月日がやはりドイツ語で記載されているが、シンジの目は写真に向く。
 そこには赤茶けた髪で、青い瞳の少女が写っているが、目の前の黒ずくめとは同じ人間とは思えない。
 アスカはシンジの目が動揺するのを見て取ると、カードをポケットに仕舞った。
「驚きましたか? これは……」
 アスカ、眼鏡を外し、両目の黒いカラーコンタクトを外す。
「……ああ、変装してるんだね。驚いた」
「ちょっとワケありでね。髪とかも染めてるんですよ」
 コンタクトを戻し、眼鏡をかけなおす。
 シンジが何か気付いた表情。アスカに耳打ちする。
「ここ、盗聴されてませんから……」
 アスカ、それを聞いてウインクを返す。
「ミサトに会いに来たんですが、まだお仕事みたいですね。少し時間を潰してからまた来ます」
「あ、あの、良ければ上がっていってください。ミサトさん、今日は9時過ぎるって言ってましたから」
「それじゃあ……お邪魔させてもらおうかしら」
(この男、チョロい……こんなのがエヴァのパイロットだなんて許せない。アタシが許さない!)
 アスカ、玄関に入り、シンジの後ろについてキッチンへ。
356犯行編:2007/07/20(金) 19:24:26 ID:???
「こちらにどうぞ。いま、お茶、淹れますね」
「すいません、アタシ、床に座るのってまだ苦手なんですよ。こちらでよろしいかしら?」
「あっ、ご、ごめんなさい。……どうぞ」
 シンジ、食卓の椅子を引く。アスカ、そこに座る。
 湯気の立つ湯呑みが出される。が、手に持ったまま、口をつけないアスカ。その視線は台所へ向いている。
 台所にはまな板が出ており、千切りにされたキャベツと包丁が乗っている。
「今ちょうど晩ご飯の支度していたんですよ。あの、園部さんも一緒いかがですか?」
「あら、変な時間にお邪魔してしまったわね。そんなつもりはなかったんですが」
「実はさっき『夕飯は外で済ますから』ってミサトさんから電話があって、
 ちょっと余っちゃうんですよ。これ」
 シンジはそう言って、台所の上の食材――キャベツの他、挽肉やジャガイモ――を見る。
「そういうことでしたら、頂いてもよろしいかしら?」
「ええ、是非」
「アタシは気になさらずに、どうぞ、お料理続けてください」
 シンジ、手袋を脱ごうとしないのを不審に感じながらも、アスカに背を向けて料理を続ける。
 包丁がまな板を叩く軽快なリズムがキッチンに響く。
(チャ〜ンス! ……いや、ダメ。あの包丁で反撃されたら厄介ね)
357犯行編:2007/07/20(金) 19:26:02 ID:???
 少し考えた後、アスカ、湯呑みを倒す。食卓や床にお茶がこぼれる。
「キャッ!」
 シンジ、振り返る。
「ごめんなさい。思ったより熱かったら、びっくりして……」
「あ、大丈夫ですか? 足とかにかかりませんでした?」
「ええ、それは大丈夫ですけど、床が……」
「別に、気にしないで下さい。今、拭きますから」
 シンジ、台所の布巾で食卓の上を拭く。
 その後、雑巾を持ってきて、四つん這いになって床を拭く。
 アスカ、席を立ち、ポケットのジャックナイフを取り出す。その刃の冷たい輝きにシンジは気付いていない。
「アタシが……ずっとアタシが一番なのよ!」
 アスカの全体重を乗せた刃がシンジの背中に突き刺さる。
「うぐっ!!」
 ナイフを一度引き抜き、第ニ撃、第三撃と突き立てる……第四撃でシンジの反応が無くなった。
 血溜まりに伏せるシンジ。10秒程度、息荒く呆然とするアスカ。
 我に返ったアスカは、返り血をキッチンペーパーで大雑把に拭き取る。
 使ったペーパーはトイレに流す。さらにトイレットペーパーを脱衣場に持ち込み、
 鏡でチェックしつつ細かい返り血を拭き取ってゆく。
(この服は明後日、太平洋に捨ててしまうから、見た目だけ血がついていなければ……)
 納得がいくまでチェックすると、血がついたトイレットペーパーもやはりトイレに流し、リビングに戻る。
(!? エプロンが……)
 シンジは先ほどと変わらず血溜まりに伏せていたが、エプロンが外れ、テーブルの下に丸められている。
 アスカが襲撃したときにはエプロンを着たままだったはずだ。
 アスカ、シンジの脈を取る……彼は確かに死んでいる。
(そっか、あのときはまだ生きていたんだわ。でも、もう死んだみたい……大丈夫ね)
 アスカ、キッチン備え付けの電話から、タクシー会社に電話をかけ、
 あらかじめ携帯電話に録音しておいた合成音声を再生する。
358犯行編:2007/07/20(金) 19:27:18 ID:???
――2015/09/18(金) 18:10 マンション「コンフォート17」−集合玄関前

 タクシーに乗るアスカ。運転手、バックミラーから年若い客をじろじろ伺う。
「……千石原駅までお願いします」

――2015/09/18(金) 18:25 第三新東京市−千石原駅−女子トイレの個室

 アスカ、ジャケットを裏返して着なおす。色はお気に入りの赤。
 さらにコンタクトを外す。青い瞳で黒い髪の『少年』になる。

――2015/09/18(金) 18:45 第三新東京空港
――2015/09/18(金) 20:35 長崎空港
――2015/09/18(金) 21:55 佐世保駅

 アスカ、佐世保の宿泊先へ向けて移動。

――2015/09/18(金) 23:05 佐世保市街−シティホテルの303号室

 青い目、赤い髪の少女がバスルームから姿を現す。バスローブ姿だ。
 人形の髪から盗聴機を外し、靴底に戻す。
 そしてベットの上に転がると、人形を抱きしめたまま、含み笑いを漏らした。
(うふふふ……『アスカ』? ちゃんとお利巧にしてた?)
(これで、もう、文句なしにアタシが一番……みんなが見てくれる! 認めてくれる!)
 点けっぱなしだったテレビには、氷原を群れで歩くペンギンの姿が写っていた。


犯行編ここまで
359名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/20(金) 19:39:21 ID:???
エプロン
女子トイレ
つけっぱなしのテレビ

・・・が、気になるな
360名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/20(金) 19:53:40 ID:???
>>359
即レスd
続き(事件編)は書き上がり次第投下しますので
361名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/20(金) 21:16:36 ID:???
長らく保守った甲斐があった。
ものすごく期待しているw
362名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/20(金) 23:00:12 ID:???
この「犯行編」だけで証拠というか解決まで導けるんでしょうかね
363351です:2007/07/20(金) 23:33:46 ID:???
>>362
まだ無理かな?と思います。
明示していない手がかりがあります。
遅筆スマソですが、事件編を待ってください。

ただ、勘の良い人なら、オチまで読める人がいるかもしれません。

・・・というので回答になってますかね?
364名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/21(土) 00:12:33 ID:???
ネタバレポロリになるから、作者は返答スルーしといてくれw
365351です:2007/07/21(土) 00:23:01 ID:???
>>364
おk
以後、沈黙します。
366事件編その1−古畑、到着:2007/07/21(土) 17:39:27 ID:???
――2015/09/18(金) 22:30 マンション「コンフォート17」−集合玄関前

 古畑、自転車を漕いでマンション前に到着。待っていた今泉が駆け寄る。
「古畑さ〜ん! こっち、こっち」
「わかってるよ。うるさいな〜。自転車置き場どこ?」
「あ、ここの裏です」
「今泉君、これ停めて来なさい。現場、何階?」
「あ、あっと11階」
「部屋番号」
「11のAの2」
「あっそ。じゃ、これカギ。前輪、後輪、両方ね。後で上に持ってきて」
 今泉、古畑の愛車セリーヌを押して自転車置き場に。
 古畑、マンションの中へ。
367事件編その1−現場検証:2007/07/21(土) 17:41:03 ID:???
――2015/09/18(金) 22:30 マンション「コンフォート17」−葛城ミサト宅

 古畑が玄関に入ってくる。中には数名の制服警官がいて、各々作業をしており、
 時折、カメラのフラッシュが焚かれる。
 古畑、警官の一人に所属を伝え、白い手袋をつけてキッチンに入る。
 キッチンには被害者がうつ伏せに倒れていた。
「どう? 状況は」
 古畑に気付いた警官が「ごくろうさまです」と返答する。
「ガイシャは碇シンジ。この部屋に住む中学2年です」
「まだ若いじゃない」
「ええ。……殺害方法は刺殺ですね。目に見える外傷が背中に4箇所」
「即死?」
「いえ、詳しくは解剖待ちになりますが、4箇所とも致命傷ではなさそうです。失血死じゃないかと」
 古畑、無言で合掌。
「犯行時刻は?」
「これも解剖の結果次第ですが、血痕の乾き具合から4時間以上は経過しているものと」
 古畑、テーブルの下にエプロンと雑巾を発見。これらにも血痕が付着している。
 台所の上には挽肉のパック、ジャガイモ、それにまな板の上には刻みかけのキャベツ。それと空の湯呑み。
「彼、料理してる最中だったんだ。時間的に夕飯だね。母親は?」
「ガイシャの母親はすでに他界しているようです。父親とも別居中です」
「じゃ、一人暮らし?」
「同居人がいます。名前は葛城ミサト。彼女が保護者を」
「今はどこに?」
「奥の部屋に控えてもらっています。……相当こたえた様でしたよ」
368事件編その1−ミサト1:2007/07/21(土) 17:42:37 ID:???
 古畑、奥の部屋の襖の前に移動。
「あの〜、失礼してよろしいですか?」
 一拍置いて「どうぞ」と返事がある。古畑、襖を開ける。
 目を真っ赤にしたミサトがベットに腰掛けている。
 右手にハンカチを持って、時々、目頭を抑える仕草をしている。
「ええ〜、私、警視庁の古畑と申します。このたびはご愁傷さまでした」
 ミサト、無言で会釈。
「少しお話を」
「はい。そこにお掛けになって下さい」
 ミサト、学習机の椅子を古畑に勧める。
「この部屋もしかして、彼の?」
「そうです。シンちゃんの……」
「え〜、お察しします。失礼ですが、シンジ君とはどのような?」
「シンちゃんは私の部下なんです。父親とはうまく行ってなかったみたいだから、私と」
「えぇ、シンジ君はあの若さで働いてらっしゃる? 偉いですねぇ」
「そう……シンちゃんエヴァンゲリオンのパイロットなんです。エヴァ、ご存知で?」
「ええ、ええ、それはもう。この前、部下の…今泉っていうバカなんですけど、
 こいつのせいでパトカーがガス欠しちゃいましてね。シェルターに入るの間に合わなかったんです。
 そしたらイカみたいなでっかいのが飛んできて……」
「使徒ね。第四使徒」
「その使徒に危うく踏まれそうでしたよ。でも、そのとき紫色のでっかいのが出てきて、
 イカをやっつけちゃったんです」
「それがエヴァ。初号機ね。あのときシンちゃんも乗っていて…」
 ミサト、目頭を押さえる。
「ええっ! あのでっかいのを操縦していたんですか? 彼が?」
 ミサト頷く。
369事件編その1−ミサト2:2007/07/21(土) 17:44:25 ID:???
「ええ〜、彼がパイロットということは、あなたは?」
「ネルフの作戦課長です。あの作戦を指揮していたのも私です」
「ん〜ネルフの作戦課長というのは、私どもにはなじみの薄い職業でして……どのようなお仕事でしょうか」
「大まかに言って軍隊の一部隊長と同じようなものだと思って頂ければ」
「なるほど、でも課長ともなれば、管理業務とかも?」
「そうです。それで、今日も遅くなって、9時過ぎちゃって、帰ってきたらシンちゃんが……」
 ミサト、また泣き出す。その時、襖の向こうから今泉の声。
「古畑さん、古畑さん、ちょっと、ちょっと」
 襖を少し開けて手招きする今泉。睨み付ける古畑。
「……ん〜、では今夜はこれくらいで。よくお休みになって下さい」
370事件編その1−二つの目撃談:2007/07/21(土) 17:45:47 ID:???
 部屋を出る古畑。襖を閉めると今泉のオデコをピシリ。
「何?」
「あの、カギ」
「……まったく、そんなことで事情聴取を妨げるんじゃない」
「いえ、も、目撃者が見つかったんです」
「それを早くいいなさい」
「玄関に待たせています。あ、カギ」
 古畑、自転車のカギをポケットに仕舞い、玄関へ。
 スーツ上下にネクタイの男が二人いる。一人は角刈り頭の男で、もう一人はバーコードだ。
 制服警官がメモを取りながら、話を聞いている。
 別の警官が古畑に気付き、内容を説明する
「角刈りの方は、ガイシャや葛城ミサトが勤務している『ネルフ』という組織の一員だそうです。
 もう一人はタクシーの運転手」
「なんて?」
「角刈りはネルフの保安部の人間で、この部屋の監視をしていたそうです。それで不審な人物を見かけた、と」
「それで?」
「今日の17時30分頃この部屋を訪ねた人物がいるそうです」
「死亡推定時刻と重なるね。特徴は?」
「上から下まで真っ黒だ、と。帽子、眼鏡、革ジャケット、ジーンズ、靴、すべて。
 中学生くらいの男だったそうです。その人物は17時30分頃、玄関でガイシャと言葉を交わした後
 この部屋に入り、18時少し過ぎた頃に出てきたと」
「ふーん。で、もう一人のあのバーコードは」
「……18時頃にこのマンションの前で、やはり黒ずくめの人物を乗せたと。
 歳はやはり中学生くらいに見えたと言っています」
「拾ったの?」
「いえ、タクシー会社の無線で」
「どこからの電話で?」
「いま、問い合わせいます。で、結局その人物はここの最寄の千石原駅で降りたようです」
371事件編その1−裏返しのTシャツ:2007/07/21(土) 17:47:43 ID:???
 そのとき、鑑識の一人が古畑の肩を叩いた。
「あのぅ、もうこっちの作業は終わったんで、仏さん運び出したいんですけど」
「ああ、ごくろうさん。もういいよ」
 担架に乗せられるシンジ。遺体が仰向けになる。
 シンジは白いTシャツを着ている。シャツには乾いた赤黒い血痕が付着している。
 胸に大きな日の丸が描かれ、何か漢字らしきものが書いてあるという奇抜なデザインだ。
 ただ、輪郭がぼやけており、漢字が読み取れない。
「待って! ……これ、シャツ、裏返しに着てるね」
 古畑、逡巡の後、もう一度シンジをうつ伏せにする。
 そしてシャツをめくって、背中の刺し傷と、シャツが破れている箇所を見比べる。
「シャツが破けているところと、刺し傷の場所が合ってない……君、このシャツをちゃんと着せてみて」
 鑑識の一人が、シンジの裏返っているシャツを脱がし、表に返して着せなおす。
 古畑はまたシャツをめくる。シャツの破れ目と、背中の刺し傷の位置がぴったりと一致。
「やっぱりだ。彼、刺された後に、シャツを脱いで、裏返しに着たんだよ。
 あるいは犯人の仕業か……君、この写真一枚撮っておいて」
 指名された鑑識の一人が、シンジに向けてシャッターを切る。
 古畑、玄関に移動し、バーコード頭に話しかける。
「すいませ〜ん、もう少しお話を」
「ん? 何ですか?」 
「え〜、あなたが乗せた、黒ずくめの人物なんですけど、髪とか目とか肌の色なんかに特徴は無かったでしょうか?」
「う〜ん、色白だったってことは覚えてるんですけど。それ以外は何も。髪は染めてなかったし、目も普通だったよ」
「ううん、質問を変えます。日本人に見えましたか」
「ああ、外人には見えなかったな」
「なぜ?」
「そりゃ、黒い目に黒い髪して日本語喋るんだから、日本人だろ」
「訛りとかは?」
「無かったよ。きれいな標準語だったな」
「んっふっふ、ご協力ありがとうございました」
372事件編その1−犯人は外国人?:2007/07/21(土) 17:49:11 ID:???
 古畑もう一度キッチンへ。警官の一人が古畑に報告。
「電話の件、回答来ました。18時ちょうどくらいにこの部屋の電話からタクシー会社に電話した者がいるそうです。
 しかし、残念ながら、音声は残っていないとのことです」
「そう、ごくろうさん……今泉君! 君、何やってんの?」
 今泉が振り返る。
「こ、これ。かわいいですよ」
 今泉、ペンギンに目線を合わせて、指でくちばしをつついている。
「おやぁ、ペンギン!? この家のペット?」
「そうです。葛城さんに聞いたら名前、ペンペンっていうそうです。あ痛っ!」
 ペンペン、今泉の指に噛み付く。怒ったのか、そっぽを向いて寝床がある冷蔵庫に。
 ボタンで開閉するドアを開けて、さっさと中に入ってしまう。
「う〜ん、賢い鳥だねぇ。……それより、今泉君。君、これから被害者の交友関係を洗いなさい」
「は、はい。って、やっぱ盗みじゃなくて、怨恨ってことですか」
「物は盗られてないからね。特に、彼に一番近い外国人を探しなさい」
「ううぅ、彼にそういう友達がいるなんて思えないなぁ」
「友達なんて言ってないよ。……彼、死ぬ間際にTシャツを裏返しに着たんだ。
 電話で助けを呼びたいけど、もう立てない。運悪く携帯電話も手元に無い。そんな状況で」
「犯人がやったんじゃないですか?」
「仮に、の話だよ。裏返しのTシャツ……彼のダイイングメッセージだったとしたら」
「あの日の丸に、なんか変な字をプリントしたTシャツが、ですか?」
「日の丸を裏返す……ノットイコール日本……彼、犯人が外国人だって言いたかったんじゃない?」
「で、でも、黒目黒髪で日本語ペラペラだったって証言があるのに」
「可能性の話だよ」

――2015/09/20(日) 13:30 太平洋上−空母オーバー・ザ・レインボー

 アスカ、弐号機で第六使徒ガギエルを殲滅。
(やっりぃ! ファーストチルドレンはまだ単独で使徒を倒したこと無いはず。
 だから、実質アタシがNO1、エヴァのエースパイロット……ふふふ……ママ、アタシを見て!)

事件編その1ここまで
373名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/21(土) 23:35:43 ID:???
シンジ君、死に際に粋なことをするなあww
374名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/22(日) 04:54:43 ID:???
すげぇw
351氏と保守してた住人GJw
375名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/23(月) 20:25:14 ID:???
期待保守
このスレ初期からROMってます。
良作ですね、楽しみです。
376名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/24(火) 12:27:15 ID:???
また無駄に長いオナニー投稿がこのスレにも出てきたな
お気に入りから外そう
377名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/24(火) 19:09:46 ID:???
えー、彼はなぜ、わざわざ「お気に入りから外す」ことを宣言したのか?
キーワードは「夏」。えー、みなさんも推理してみて下さい
古畑任三郎でした
378事件編その2−古畑、アスカと会う:2007/07/25(水) 00:18:05 ID:???
――2015/09/20(日) 20:30 第三新東京市−シティホテルのレストラン

 アスカのコメカミに青筋が立つ。
 昼間、太平洋上で使徒を屠ったアスカは、その日のうちに第三新東京市に到着した。
 ここはアスカの当面の宿泊先となるホテルの地下にあるバイキング方式のレストランである。
 晩餐に加持を伴ってレストランに入ったアスカは、
 トレイを抱えたまま先ほどから目の前を行きつ戻りつする長髪の男に、いらいらしていた。
 長髪の男はこの暑い盛りに黒いロングコートを着て、
 アスカの目的である惣菜−ハンバーグの目の前に陣取っている。
「……あの〜、それ取らないなら、どいてくれません?」
 アスカが我慢ならず、棘のある言い方。男が振り返る。古畑である。
「ああ〜、すいませんでした〜、あなたもサバの塩焼きを?」
「アタシはハンバーグ! ……じゃなくて、迷ってるんだったら、どいてって言ってるのよ」
 アスカの声を聞きつけて加持が現れる。
「どうしたんだ? アスカ。……やあ、古畑さんじゃないですか」
「ああ、加持さんですね。その節はどうも」
 アスカ、加持と古畑を見比べる。
「あなた、加持さんのお知り合いなんですか?」
「ん〜、昨日お会いしたばかりですけどね」
「まさか、古畑さんとこんなところでばったりだなんて、奇遇だな。よければ一緒にどうですか?」
「はい。そうさせて頂きます。ところで……」
 古畑、声を潜める。
「このお嬢さんが、昨日おっしゃっていた? 船の上で大活躍だったっていう?」
 大活躍という言葉が聞こえたアスカは、機嫌を直す。
「そうよ、アタシは惣流・アスカ・ラングレー。船の上での事件はアタシが解決したのよ。たった一人でね!」
379事件編その2−協力の約束:2007/07/25(水) 00:20:02 ID:???
 アスカ、加持、古畑の三人が4人用テーブルに座って各々の晩餐に舌鼓を打っている。
 加持の紹介で古畑が刑事だということを知り、アスカは静かに緊張した。
「ところで、昨日おっしゃっていた、例の事件。犯人は見つかったんですか」
 例の事件。加持の周りを憚った遠まわしな言い方。アスカは緊張を悟られないよう、食事を続ける。
「ええ〜、残念ながら、まだ何も。でも……」
 古畑がテーブルに身を乗り出す。アスカ、思わず引く。
「ここだけの話ですけど、犯人は外国人じゃないかって思ってます」
 喉を詰まらせるアスカ。
「ん〜ふっふ、大丈夫ですか? 惣流さん。あなたも彼のことご存知で?」
「え、ええ、もちろんよ。折角、同じパイロットとして良いチームになれるかなって思ってたのに
 その矢先に殺されるなんてね」
「殺され……私は青葉さんのギターが盗難された事件のことを言っているのですが。『殺される』とは?」
 アスカはあくまで平静を装う。
「え? 碇シンジ君が死んだこととは関係ないんですか?
 ……ごめんなさい、アタシ、彼が死んだって聞いて、結構ショックだったのよ。
 思わせぶりな言い方をされると、なんでも彼の話に聞こえてしまうの」
「ん〜ふっふ、私の言い方がまずかったです。あ、もちろん、碇君の事件についても調査を進めています。
 ところで、惣流さんは彼のことご存知で?」
「彼って? 碇くん? それとも青葉さん?」
「えー、碇くんの方です」
「彼とは面識ありませんよ」
「見ず知らずの人のこと、そんなに気になりますか?」
「彼の活躍、ドイツでも噂でしたから。アタシ、もう彼のこと戦友だと思ってたの。
 まだ会った事無いのに変ですよね」
「いえいえ、そんなことありません。お察しします」
「でも、アタシ、こういう性格だから気にしないフリしてたんですよ」
 古畑、一拍、間を置く。
「亡くなった彼のためにも、惣流さんも是非捜査にご協力を。我々も全力で犯人を見つけます」
「え、ええ、アタシに出来ることなら、なんでも」
380事件編その2−鳥の足跡:2007/07/25(水) 00:22:14 ID:???
――2015/09/21(月) 8:00 第三新東京市−シティホテル向かいのファミレス

 古畑と今泉が窓際の席でコーヒーを啜っている。
 古畑は事件の証拠写真の束に目を落とし、今泉はシティホテルの正面玄関を見張っている。
「古畑さ〜ん。あ、あの子が犯人っていうのは、おかしいんじゃないかなぁ」
「なんで、そう思うの?」
「だって、昨日来たばかりですよ。日本に」
「違うよ。加持さんの話だと先週の金曜日には日本にいたよ。佐世保にね」
「でも、会ったこと無い人を殺しに来るかな。第三新東京市まで」
 古畑、今泉の疑問には答えず、写真をめくっていく。
 その中の一つを見た時、古畑の手が止まった。そして、声を殺して笑い出す。今泉がその様子を気にかける。
「いや、仏さんの前では言わなかったけど、自分の名前をプリントしたTシャツって、彼、なかなかのセンスだよ」
 古畑、写真の一枚を今泉に見せる。シンジが裏返しに着たあの日の丸Tシャツである。
 今泉も思わず吹き出す。
「このTシャツ、彼自分で注文したらしいです。シャツに好きな文字をプリントしてくれる店で」
「ええっ、それホント? だとしたら……ん?」
 古畑の目が写真のある部分に釘付けになる。
「これ、鳥の足跡じゃない?」
 古畑が指差した先は血溜まり。今泉が目を細める。
 そこには、小さな鳥の足跡が血溜まりから食卓の影に向かって続いている。
「あっ、これペンペンですよ。きっと」
「う〜ん、あのペンギン? 犯行時に食卓の下に隠れたってこと?」
「だ、だとしたら、ペンペンは犯人を知ってますよ。きっと」
「……じゃあさ、今泉君、ペンペン連れてきてよ。今から」
381事件編その2−しつこい男:2007/07/25(水) 00:23:49 ID:???
――2015/09/21(月) 8:30 第三新東京市−シティホテルのレストラン

 アスカのコメカミにまた青筋が立つ。
 アスカが欲しいサンドイッチの前でうろつくロングコート。古畑だ。
「あら、古畑さん、お早いことですこと」
 振り返る古畑。
「おはようございます。惣流さん」
「公務員の古畑さんは、祝日もお仕事ですか?」
「いえ〜、今はプライベートです。ここのレストランは良く使うんですよ〜。ご一緒にいかがですか?」
 頷くアスカ。二人は思い思いの料理を取って、2人用のテーブルへ。
「え〜、昨日の続きなんですが、どうも碇シンジ君の事件も外国人が犯人だという可能性が」
「待って。そもそも、アタシは彼が殺された、としか聞いてないの。一体、どういう状況だったんですか」
 古畑、わざとらしく周りを見渡し、真剣な顔を作る。
「刃物で、4回も刺されています」
「……なんでまた……」
「金目の物は盗られていないと、同居人がはっきり証言しています。怨恨の線が強いです」
「怨恨? もしかして、彼、あまり普段の行いが良くなかったとか?」
「調べた限りでは『普通の良い子』ですね、彼は」
「じゃあ、なんで?」
「彼は良くも悪くも普通の中学生です。ある一点を除いては」
「それは?」
「エヴァンゲリオンのパイロット。他の中学生と違う特徴といえばこれくらいしかない」
「……戦いに巻き込まれた人の逆恨み、とか?」
「はい、十分ありえることです」
「でも、彼の住所を知っている人なんてたかが知れているんじゃない? 学校の友人とか」
「おや? 私、彼の自宅が現場なんていいましたか?」
382事件編その2−疑惑の表明:2007/07/25(水) 00:26:17 ID:???
「物盗りじゃないって言ったわよね? 誰でも自宅で殺されたっだって思うわ。違うの?」
「んふふ、そうでした。事実、現場は彼の自宅です。でも、彼の住所を調べるのは簡単ですよ。
 彼の職場――ネルフのデータベースを閲覧できる方なら、誰でも調べられます」
 古畑、懐から一枚の紙を取り出す。『従業員データ 氏名:碇シンジ 住所:第三新東京市――』
「ええと、あのぉ、なんて名前でしたっけ、金髪の素敵な女性に調べて貰いました。
 調べてみた限りでは、あなたも碇シンジ君の住所、ご存知ですね?
 ええ、ある日を境に、彼のパーソナルデータや戦歴を参照なさってますね、何回も」
 オムレツを口に運ぼうとしていたアスカの手が止まる。
「え〜、あの日どちらにいらっしゃいましたか?」
「……あの日って?」
「ああ、失礼しました。先週の金曜日です」
「その日は、佐世保にいたわ」
「ええ〜、一日中ですか」
「そ、一日中。午前中は観光、お昼にラーメンを食べて、そのあとはずっと宿泊先のホテルよ」
「んっふっふ、ご協力ありがとうございます」
「プライベートなんて言った割りには、しっかりお仕事なさってますね」
「すいません、仕事柄と申しましょうか……ええ、気分直しに面白いものを」
 古畑、一枚の写真をアスカに見せる。
 アスカ、目に飛び込んできた赤黒い血痕に眉をしかめるが、日の丸Tシャツとその文字を見て、吹き出す。
「やだ、自分の名前をプリントするのが日本の流行なの? それに不謹慎よ。クックック」
「ふっふっふ、もちろん被害者と面識がある方の前では、こんなことしません」
383事件編その2−ペンペンの証言?:2007/07/25(水) 00:27:42 ID:???
 そのとき。
「痛っ!」
 アスカ、足に痛みを覚え、思わず声を上げる。
 足元を見るとペンギンが、しつこくアスカの足をくちばしで突いている。
「なによ! コイツ! 失礼なペンギンね!」
 アスカ、ペンギンを足蹴にする。
 古畑、アスカと背中合わせに座っている薄い頭の男を発見する。
「では、惣流さん、わたしはこれで……」
 古畑、ペンギンを抱えると、今泉の腕を掴み、レストランの外に引きずり出した。

――2015/09/21(月) 8:50 第三新東京市−シティホテルの駐車場

「まったく君は、なにやってるんだ!」
 ペンペンを抱える今泉に古畑が一喝。
「あ、あの子が犯人ですよ。な、ペンペン」
 クエッっとペンペン、一鳴きする。
「そのペンペンがどんなに賢くても、動物の証言で犯人捕まえられるわけないだろ!」
 古畑、今泉のオデコをピシリ。
384事件編その2−リツコの親切:2007/07/25(水) 00:29:39 ID:???
――2015/09/21(月) 10:00 ネルフ本部−自動販売機コーナー

 古畑と今泉が缶コーヒー片手にぶつぶつと談義する。
 そこに通りかかるリツコ。
「あら、古畑さん。それと、ええと……」
「今泉です」
「今泉さん。青葉君のギターは見つかったかしら?」
「はい。やはり、外国人窃盗グループの犯行でした」
「ギターは?」
「残念ながら、換金されてしまって行方を追っているところです」
「あら、青葉君も難儀なものね。あ、そうだ、あなたなちのIDカード、出来上がったわ」
 リツコ、白衣のポケットからネルフのIDカードを出す。
「これであなたたちは『特別客員技術者』としてネルフに出入りできるようになったわ」
「失礼ですが、その『特別客員技術者』というのは?」
「ネルフの従業員ではないけど、ネルフには出入りできる人たち。私の部下として、ね」
「んっふっふ、でも私、警察官なんで、副業は規則上……」
「ま、ネルフからお給料が出るわけじゃないから。副業には当たらないんじゃない?
 それにね、青葉君の件もそうだけど、シンジ君の件も早く解決してもらいたいの。私としては」
 古畑と今泉、リツコからカードを受け取る。
 写真入のそのカードにはこう書いてあった。
『ID:150765X NAME:古畑ニンザブロウ』
『ID:150766X NAME:今泉シンタロウ』
 古畑、口の端を吊り上げ――暗転。
385事件編その2−幕間:2007/07/25(水) 00:31:05 ID:???
幕間

 え〜、碇シンジ君を殺した犯人は惣流アスカさんと見て間違いないでしょう。
 やはり彼女は葛城宅を訪れたことがあります。
 多少のハッタリを交えて、彼女の自白を引き出そうと思います。
 ヒントは『ネルフの風変わりな習慣』。
 解答編は7/28の23:00からトリップ「◆c9OwFy0cL. 」で落とします。
 以上、古畑任三郎でした。


事件編その2ここまで
386名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/25(水) 00:32:38 ID:???
乙!ワクワクテカテカ
楽しみに待ってます
387名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/25(水) 03:47:56 ID:???
解決編だけ鳥つけるのか
なかなか演出巧者な作者さんだな
解決編wktk
388351:2007/07/25(水) 22:40:57 ID:???
え〜、>>385の訂正です〜

×解答編 → ○解決編
389解決編 ◆c9OwFy0cL. :2007/07/28(土) 23:00:18 ID:???
>>385

――2015/09/21(月) 11:30 第三新東京市街−喫茶店

 アイスミルクティーで喉を潤す、黄色いワンピース姿のアスカ。
 アスカの隣の席には大きな買い物袋が置いてある。
 中身は第壱中学校の制服である。日本に来る前に注文しておいたものだ。
(学校は休み明けの24日からね。これからアタシの新しい生活が始まる……ふふふ)
 ついこぼれてしまう笑み。
 それを凍りつかせたのは、視界を遮った黒いロングコートだった。
(また、あの男……)
 路上から窓際の席のアスカに向かって手を振る古畑に、アスカは行儀のよい笑顔を返す。
 そして、やはり古畑は店内に入ってきた。
「あのぉ、ここ、よろしいですか? あっ……抹茶ラテを一つ!」
390解決編 ◆c9OwFy0cL. :2007/07/28(土) 23:03:25 ID:???
 ウエイトレスが抹茶ラテを運んでくると、古畑はさっそくストローを咥える。
「今日は何の用ですか?」
 古畑、手帳とペンを取り出し、「宍」「道」という文字を書き、アスカに見せる。
「ええ〜、これ何て読むのか分かります?」
「『シンジ』でしょ。日の丸Tシャツに書いてあった字」
「え〜、彼の名前は非常に特殊で、日本人でもこれを『シンジ』とは読めません。
 私も最初、『シシドウ』と読んで、なんの事なのか分かりませんでした。あなた、よく読めましたね」
「前にも言ったわよね。ネルフのデータベースで見たのよ」
「記録されてないんですよ。ネルフのデータベースには。下の名前の漢字は登録されていないんです。
 赤木博士に確認しました。ネルフでは下の名前はすべてカタカナで扱う習慣なんだそうです。たとえば……」
 古畑、内ポケットからネルフのIDカードを取り出し、アスカに示す。
 そこには『NAME:古畑ニンザブロウ』と表記されている。
「くっ……」
「え〜、日本では、赤ちゃんに名前をつけるときに、漢字とその読み仮名を自由に組み合わせて良いんです。
 例えば、『白』という漢字をつけて、『クロ』と読ませるのもアリです。
 もちろん、『白』という字を見て『クロ』と読めるのは、それと知っている人だけです。
 『白』さんは一生、初対面の人から『下のお名前何とお呼びすればよろしいですか』と聞かれ続ける運命なんです。
 シンジ君の場合も同じで、ネルフのデータベース以外、彼の情報を得ることが出来ないはずのあなたが、
 『宍』と『道』という漢字を見て『シンジ』と読めるのはおかしいんです。
 しかし、あなたは彼の日の丸Tシャツを見て、名前が書いているとおっしゃいました。
 え〜、どこでこの字の読み方をご存知になったのか……教えていただけますか?」
 アスカが沈黙する。じっと青い瞳を見つめる古畑。
 そうして数秒の後、その凝視に耐え切れず、アスカ、顔を背ける。
「……大体、見当ついてんでしょ? アタシがそれをどこで知ったのか」
「え〜、彼の部屋の、表札。漢字は読めないけど、表札に書いてあるんだから、きっと名前なんだろう、と」
「ふふ、なんでもお見通しね。正解よ……あ〜、もう、ちっくしょう!」
 赤い髪をかきむしるアスカ。店内の視線が集まる。
391解決編 ◆c9OwFy0cL. :2007/07/28(土) 23:05:02 ID:???
「え〜、詳しい話、お聞かせ願いますか」
「……悔しかったのよ。あの男が何の訓練もなしにいきなり実戦で戦果をあげたことが」
「……」
「アタシがパイロットになるためにどれだけ訓練を積んだと思っているのよ!
 同い年の子供が遊んでいるのを横目に見ながら、休む間もなく、訓練、訓練!」
「……」
「アタシが血と汗と涙を重ねて、やっと上り詰めた先に、あの男は平然と立っていた。何の努力もなしに」
「……それで、彼を?」
「ええ。でも、もう終りね。せいせいするわ。エヴァの悪夢から一足先に開放されるんだもの」
 アスカは赤い髪留め――インターフェースヘッドセットを外し、テーブルの上に置く。
「え〜、仲間を殺してまでやらなくちゃいけない仕事なんてありません……大変、残念です」
 アスカの肩が力なくうなだれる。
「ひとつ聞いていい? あんた、犯人は外国人って言ってたわよね。あれ、なんで?」
「え〜、シンジ君が着ていたTシャツです。彼、あのTシャツを裏返しに着ていました」
 アスカはエプロン姿のシンジを思い出す。
 あのときはTシャツの柄がエプロンに隠れて見えなかった。
「日の丸を裏返す……日本ではない……つまり日本人以外の犯行じゃないかと」
 そうだ。アスカはドイツで使っていたIDカードをシンジに見せている。
 外国人だということはシンジも知っていたはずだ。帰り道にあえてタクシーを使い、
 運転手に黒い服装を印象付けたつもりだったが、まさか、シンジ本人がそんなメッセージを残していたとは。
「死に際にやってくれるわねぇ、サードチルドレンも」
 アスカ、ミルクティーを一口。
392解決編 ◆c9OwFy0cL. :2007/07/28(土) 23:06:41 ID:???
 そのとき、アスカの携帯電話が緊急事態を告げた。ネルフ本部からの着信。
 2コールを待たずに電話に出るアスカ。青い瞳に緊張が蘇る。
「え!? 使徒が!」
 アスカ、古畑を振り返る。
 古畑は笑っている。
「え〜、お話の続きはお仕事の後で」
 古畑、アスカの手にヘッドセットを返す。
 掌の中に戻ったプライドの象徴を見つめるアスカ。
「ふ〜ん、アタシ、随分信用されてるのね」
「はい」
 古畑、頷く。
「なにしろ、あなたは人類を守るエリートパイロットですから」
 ヘッドセットを握り締めるアスカ。
「……仕方ないわねぇ。最後にもうひと仕事がんばりますか」
 アスカはおもむろに席を立ち、出口に走り寄る。
 そして、外に出る直前、一回振り返って古畑を指差した。
「荷物とお会計、お願いね。後で払うから取りに来るのよ。いいわね!」
 そう言い残し、アスカは喫茶店の外に駆け出す。
 残された古畑は、太陽に靡いた赤い髪の眩しさに、思わず目を細めた。


解決編ここまで

古畑任三郎 VS 惣流・アスカ・ラングレー fin
393名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 19:47:15 ID:???
面白いぐらいに反応が無い
394名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/30(月) 23:28:11 ID:???
うp主は、みんなに推理して欲しいとか無かったの?
ただうpすればそれで満足?
395名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/31(火) 03:54:36 ID:???
>>394
ものすごくして欲しかったです>推理
でも、どうやら失敗だったようだと悟り、幕引きにしました。
396名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/01(水) 01:08:53 ID:???
んー、あなた肝心なこと忘れてますぅ。
ここはエヴァ板ですよ。過疎で有名の。
おまけにこのスレ、今までどれだけ寂れてました?
多分リアルタイムで見てた読者なんてほとんどいなかったことでしょう。
そうだよね、西園寺くん?

えー、それとですねぇ、ここだけの話。
実は私、推理なんてからきしダメなんですよ。したこともない。
スレにはずっと生息してるんですけどねぇ。んっふっふっふ。

でもこれだけは言えますぅ。
アナタ、面白かった。
ぜひまた書いてもらいたいものです。
いちファンでした。
397名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/02(木) 01:43:16 ID:???
>>396
dクス
今度はもうちょいマターリやってみます
ネタできたらまた来ます
398名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/02(木) 19:56:21 ID:???
結局ハッタリって何だったの???
399名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/04(土) 06:08:29 ID:???
>>398
シンジの下の名前の漢字表記をググれ
アスカが騙されているのがわかる
400名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/06(月) 21:20:18 ID:???
400get
401名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/11(土) 20:05:58 ID:???
よくできてるとは思います

ただ、後から「じつはこんなことになってました」
ってのはちょっと白ける
402351っす:2007/08/11(土) 21:52:43 ID:???
>>398
「宍道」は地名です。アスカが言い逃れできないように、
古畑は特殊な名前だと嘘を吐きました。

>>401
貴重なご意見d
シンジの名前を解決編前に提示するか、しないかは散々悩んだところです。
ヘタレな俺は結局提示せず・・・今度はもうちょっと大胆にやってみます。
403名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/18(土) 00:08:41 ID:???
http://www.nya-taloda.jpn.org/2MB/src/mamitasu12397.jpg
http://www.nya-taloda.jpn.org/2MB/src/mamitasu12398.jpg
http://www.nya-taloda.jpn.org/2MB/src/mamitasu12397.jpg
http://www.nya-taloda.jpn.org/2MB/src/mamitasu12398.jpg
 )

 )・∴  ∞
 (∵ (・∀・ ))) ドンドン ガンガル
  )←━cc )))
 (    し-Jll   ホホジボジセッセセ ホジセッセ
 )  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 (
  ).            _..,∞,,,
 (.           ●'''" * ""'';;,         大きなスコップに パワーアップ!
  )  / ̄ ̄|    \.从 从 ;;;ミ
 ( /     |     ゝ゚ー ゚ν ;;;ミ.  /|   壱ちゃんに負けずに ほじせっせ
  <       <|===(,,,ノ(,,,ノ===<  |
 ( \     |      ヽ    ;;ミ.  \|     (´´ほじほじせっせ ほじせっせ
  \ \__|        > >  ,/〜  (´⌒(´
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
http://www.nya-taloda.jpn.org/2MB/src/mamitasu12397.jpg
http://www.nya-taloda.jpn.org/2MB/src/mamitasu12398.jpg
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http://www.nya-taloda.jpn.org/2MB/src/mamitasu12398.jpg
404351:2007/08/18(土) 02:00:10 ID:???
犯行編10レス投下します。
(犯行編、事件編、解決編で一作です)

>>403
グロ(エロ?)注意
405名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/18(土) 02:23:27 ID:???
早いな。前回から
406VSレイ:2007/08/18(土) 02:41:51 ID:???
※ 前回とは連作ではありません。シンジやアスカは何事も無かったかのように生活して
います。しかしながら、『特別客員技術者』という設定だけは本作でも使います。古畑や
今泉はエヴァについてある程度知識を持ち、ネルフの面々とは顔見知りで、一般職員が出
入り可能な施設に、古畑たちも出入り可能という設定です。


アヴァンタイトル

 アニメーションはドラマよりもリアルだ。
 ……ん〜ふっふ、これは嘘っぱちです。
 「絵」であるアニメが、「実写」であるドラマよりもリアルなんてことはありえません。
 んー、でもみなさん、本当にそう言い切れますか?

 たとえば、家族。

 実際に親戚が一同に会した集合写真を思い出して下さい。
 顔立ち、身長……なんとなく血の繋がりがあるのが想像できたりします。

 しかし、ドラマに出てくる家族は全然似ていません。
 アニメの方は……


古畑任三郎 VS 綾波レイ(被害者:碇ゲンドウ)
407犯行編−少女は瞳を閉じたまま:2007/08/18(土) 02:43:10 ID:???
 少女は裸のままベットの上に横たえられていた。
 一糸纏わぬ少女の肢体、その肌を蒼白く見せている月の明かり。レースカーテンの影が
まだら模様となって、ベットと少女に張り付いている。
 少女は両手を鳩尾の上で組んだまま瞼を閉じていた。その組んだ両手の下には一冊の大
学ノートがある。背表紙や角が丸まっていて、少なくとも新品ではないだろう。

 室内の照明はただ月明かりのみ。
 少女の四方を囲むコンクリートの壁には、ポスターやコルクボードの類は一切存在しな
い。目立った家具も無く、その灰色の空間からは、住んでいる者の生活の匂いがまったく
感じられなかった。もしも、窓に鉄格子でも嵌っていれば、ここが刑務所の独房だと言っ
ても通用しそうな雰囲気だ。

 唯一、ベットの脇に5段のひきだしが置いてある。高さ1メートル程度でプラスチック
製のものだ。
 ひきだしの上には飲みかけの錠剤の包装や、水が入ったビーカーなどが散乱している。
そこに埋もれている小さな置時計は、「PM 08:04」を表示していた。

 少女の瞼は閉ざされたまま、開く気配は無い。
408犯行編−ゲンドウの住まいへ:2007/08/18(土) 02:44:21 ID:???
 見上げた頭上にそびえ立つ、25階建てのマンション。その巨大なコンクリートの箱が
綾波レイを見下ろしている。レイの目的地はこのマンションに居を構えるゲンドウの部屋
だ。

 レイがそのマンションの正面玄関に到着した頃、すでに時計は午後9時を回っていた。
縦横に整列する窓の多くは明かりが灯っており、8割以上の住人が帰宅していることが窺
える。

 レイは中学校の制服を着ていた。
 今日、学校の授業が終わると、レイはそのまま帰宅した。自宅にカバンを置き、代わり
に黒いトランクを持ってきた。トランクは今日のためにあらかじめ用意していたものだ。
 トランクはレイの胸の高さほどある、かなり大きめの物だ。底面にはキャスターがつい
ており、アスファルトの路面を転がってゴロゴロという音が立つ。レイはその音と共に、
このマンションまでトランクを押してきた。

 マンションの正面玄関は自動扉である。その脇には、電卓のキーようなものが取り付け
られている。ここで暗証番号を入力するか、訪問先の住人に開けてもらわないとマンショ
ンの中には入れない仕組みだ。

 レイの細い指がキーを打つこと4回。自動扉が左右に開く。

 レイがゲンドウ宅を訪れるのは初めてではない。正面玄関の暗証番号は、ゲンドウ本人
からずっと昔に教えられていた。レイは無意識のうちに正確な番号を叩く。指先が番号を
覚えていた。もう過去に何回も入力した番号だったから。
409犯行編−立入禁止:2007/08/18(土) 02:45:51 ID:???
 集合玄関に入って、レイが向かった先はゲンドウの部屋ではなかった。22階のゲンド
ウの部屋に行くためには、高層用エレベーターに乗る必要があるが、レイはエレベーター
乗り場には向かわず、そのまま1階の廊下を奥へと進んだ。向かう場所はゴミの焼却施設
である。

 このマンションは各部屋にダストシューターが備え付けられている。ダストシューター
に捨てられたゴミは、全て1階の焼却施設に集まるよう配管されていた。ダストシュータ
ーを落ちてきたゴミは焼却炉の中に貯まり、毎週、管理者によって焼却処分される。

 レイが焼却施設のドアを押し開ける。中は真っ暗だ。手探りで照明のスイッチを探り、
明かりを点ける。

 まず目に入ったのは、本棚、使い古したロッキングチェア、布団。これらが部屋の一角
を陣取っている。ダストシューターに入らない大型のゴミである。
 奥の壁の中央には、灰色の長方形が見える。焼却炉の蓋である。蓋には小窓がついてい
る。たぶん耐熱ガラスだ。蓋のすぐ脇の壁には、いくつかのスイッチが配置されている操
作盤があり、今は緑色のランプが点灯している。

 レイはトランクを大型ゴミの一角に置くと、足早に退室する。そしてポケットから一枚
のプレートを取り出す。プレートはプラスチック製で、今日のために三日前、東急ハンズ
で購入したものだ。レイはそのプレートを焼却施設のドアノブに吊るす。そして白地に赤
い文字で「使用禁止」と書いている面が表になっていることを確かめると、来た道を戻り、
エレベーター乗り場に歩を進めた。
410犯行編−夜景の見える部屋1:2007/08/18(土) 02:47:18 ID:???
 レイがふと顔を上げると、制服姿のレイと、ゲンドウの姿が半透明になって窓に映って
いた。窓の外、ベランダを越えた眼下には、煌びやかな都会の夜景が広がっている。

 ここはゲンドウの部屋。レイとゲンドウの二人きりのディナー。

 二人を隔てる透明なガラスのテーブルの上には、色とりどりの料理が並んでいる。すべ
てゲンドウの手料理だ。二人のフォークとナイフが、10枚の皿の上を行き交う。食器と
皿が触れるたびに乾いた音が響く。

「どうだ、レイ」
 ゲンドウは沈黙を破ると、不器用に微笑み、その手を止める。
 彼はネルフ司令の制服のまま着替えておらず、白い手袋も嵌めたままだ。度が入ってい
るメガネを掛けており、その黄色いフィルターの奥、闇が張り付いているかのような暗い
瞳に、蒼い髪の少女が閉じ込められている。

「……美味しい」
 答えるレイの声は弱々しい。瑞々しいレタスにフォークが刺さる、ザクッという音。

「そうか」
 双眸の檻に14歳の少女を囲ったまま、ゲンドウのナイフが牛肉の焼けた表面に切り込
んだ。赤みのある断面から肉汁が滴り、真っ白な皿を汚してゆく。フォークが切り離され
た肉片をゲンドウの口の中まで運ぶ。肉片は咀嚼され、ゲンドウに快楽を供して飲み込ま
れていった。
411犯行編−夜景の見える部屋2:2007/08/18(土) 02:48:27 ID:???
 レイは食事の手を止めた。食べかけのシチューの皿、その上で交差するフォークとナイ
フ。ゲンドウが眉をひそめる。
「どうした。もう、いいのか」
「ええ」
 レイは言わなかった。彼女から食欲を奪っているのは、彼女の一挙手一投足を監視する
目の前の男だということを。

「デザートも用意しているが……」
「いらない。……おなか、一杯だから」
 レイの言葉に混ざる否定的な感情。その不快な響きがゲンドウの耳の奥に引っかかる。
「そうか。それでは食事はこれまでにしよう」ゲンドウが手を差し出す「さあ、こっちに
来なさい」
 その白い手袋。
 レイは知っている。その中身が、どれだけ穢れているかを。
412犯行編−夜景の見える部屋3:2007/08/18(土) 02:49:52 ID:???
 真っ赤な血が、ガラスの灰皿から滴っている。
 直径20センチくらいで厚みのある灰皿だ。その灰皿を握っているのはレイの両手だっ
た。短く息を吐くレイ。彼女はソファに座っており、ゲンドウがその膝を抱きかかえたま
ま後頭部から血を流している。

 ゲンドウはもう息をしていない。

 ディナーの後の事だった。レイがソファに腰を下ろすと、ゲンドウは無言で抱きついて
きた。ゲンドウはレイの下腹部に頭を埋め、その両手で彼女の制服を乱した。

 その行為に呼び起こされる嫌悪。そして、決心。

 幸いソファの近くに小さなテーブルがあり、灰皿があった。重量感があるそれは、レイ
の目には最適な凶器として映った。
 心を決めるとすぐに行動に移す。エヴァに乗って戦っているときのような気分だった。

「私は……あなたの人形じゃない!」

――ガラスの凶器は2回、ゲンドウの頭蓋骨に振り下ろされた。

 それきりゲンドウは動かなくなった。
 レイは死体を膝の上から乱暴に跳ね除けた。タバコの吸殻と灰が散乱した床に落ちるゲ
ンドウ。ドスッという音。その衝撃で、だらしなく開いたゲンドウの唇から、涎が一筋垂
れた。
413犯行編−ディナーの後始末1:2007/08/18(土) 02:50:59 ID:???
 レイはソファから立ち上がった。灰皿を片手に持ったまま、制服についたタバコの灰を
払い落とし、乱れを正す。壁に掛けられている時計を見ると、午後10時20分ちょうど。

 レイはまず、凶器から指紋を消す作業に取り掛かった。灰皿をキッチンに持って行き、
水道水で洗い流す。うっかり凶器に触らないよう、鍋つかみを手に嵌めての作業。最後に
キッチンタオルで満遍なく灰皿を拭く。灰皿は元のテーブルの上に戻しておく。

 次は、今夜レイがここに居たという物的証拠を消す作業だ。流し台にはディナーのとき
に使った食器や、調理器具が積み重なっている。まだ、洗っていない、汚れたままだ。皿
も、フォークも、ナイフも、2人分ある。

 レイは2人分の汚れ物を、1人分だけ洗った。洗った食器は、キッチンタオルで念入り
に水分を拭き取り、食器棚に戻す。もちろん指紋は残さないよう鍋つかみを嵌めたままだ。
これで「今夜ゲンドウは自分で1人分の料理をつくり1人で食事をした」という状況に見
えるはずだ。

 食器を洗い終わると、鍋つかみを元の場所に戻し、これで終わりと言わんばかりに、ギ
ュッと蛇口を締め上げた。
414犯行編−ディナーの後始末2:2007/08/18(土) 02:52:20 ID:???
 リビングに戻ったレイは、ゲンドウのハンドバックと財布を探し出した。そこから一つ
ずつカギを取り出す。この部屋のカギと、そのスペアだ。カギはこの二つしか持っていな
いはず。死体が着ている制服の内ポケットに2つのカギを忍ばせる。

 次は施錠。玄関、南側の大きな窓、西側の小さな窓、寝室の窓。この部屋の出入り口全
てに施錠する。

 レイは玄関から自分の靴を持って来て、キッチンの奥に備え付けられているダストシュ
ーターに向かった。ダストシューターの蓋は、目測で縦30センチ、横50センチといっ
たところか。蓋の上部の壁にスイッチがついている。スイッチはレイの目と同じくらいの
高さだ。このスイッチを押さない限り、蓋は開かない。小さな子供がダストシューターの
中を探検しないようにするための配慮だろうか。

 レイはスイッチを押し、蓋を押し開いて靴を捨てた。そして、ふうっと息を吐き出すと、
一番困難な「仕上げ」に取り掛かった。これが最後の作業だ。
415犯行編−少女の帰宅:2007/08/18(土) 02:58:20 ID:xw0TomJC
 アルバムを開くと、レイと一人の少年と目が会う。写真の中の少年は、照れたような控
えめな笑顔をカメラに向けている。

 時計の表示は「PM 11:37」。レイはすでに自室に帰っていた。

 帰り道は、黒いトランクと一緒だった。ゴロゴロというトランクの足音と共に、一人で
夜道を戻って来たのだ。

 帰宅した後、レイはずっとノートとアルバムを読み耽っていた。びっしりと文字で埋め
尽くされた大学ノートと、たくさんの人が写っているアルバムを交互に見比べていた。

 レイの視線は時折アルバムから離れ、黒いトランクに泳いだ。トランクは部屋の片隅に
無造作に置いてある。その大きさと色、殺風景なこの部屋にあってその存在感は大きい。
そして、密閉された空間で、目覚めることの無い眠りについているであろう碇ゲンドウを
想像した。

 レイは再びアルバムに目を戻す。 指が、写真の少年の輪郭をなぞる。
(碇シンジ……碇くん……)
 赤い瞳から、一粒の涙が零れた。


犯行編ここまで
416名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/18(土) 03:03:11 ID:???
上げちまった。スマン・・・orz

>>405
事件編からはマターリいきませうヽ(´ー`)ノ
417名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/18(土) 11:24:09 ID:???
キッチンの蛇口の指紋
ハンドバッグと財布と鍵の指紋
エレベーター(上がる時に使用)の指紋
オートロックの使用記録
(言動の部屋の)ダストシューターのスイッチの指紋
418名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/18(土) 11:26:32 ID:???
アスカ編は丸めたエプロンの中に何か包まれてると思った。
419名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/18(土) 19:00:02 ID:???
証拠が無いのは身内の犯罪である証拠、と言われてるかどうかは知らない
420名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/19(日) 00:32:15 ID:???
>>412
>タバコの吸殻と灰が散乱した床に落ちるゲンドウ。
これだと凶器を簡単に見破れるんじゃないかな? かな?

>>418
おれはペンペンが全て解決してくれると睨んでました
421名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/19(日) 02:03:55 ID:???
レイが裸エプロン姿で台所に立ち食器を洗う まで読んだ
422名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/19(日) 02:23:42 ID:???
オレは犯人だ!
レイたんじゃない!
423名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/19(日) 19:32:41 ID:???
>>420
凶器はすぐに特定されるだろうが、イコール犯人の特定ではない。
424420:2007/08/21(火) 02:54:37 ID:???
なるほどね
425名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/22(水) 18:51:37 ID:???
そろそろ事件編みたいな〜
426351:2007/08/22(水) 20:59:33 ID:???
ちょうどできました。
事件編その1(5レス)落とします。

ちなみに事件編はその4(5?)までの予定です。
427事件編その1−古畑の疑問:2007/08/22(水) 21:01:26 ID:???
>>415

「えー、もう一度訊きます――」
 古畑が振り返る。
「本当に警察が到着するまでの間、この部屋から出たり、逆に入ったりした人はいないの
ですね?」
 その質問は2人の人物に向けられていた。
 ゲンドウが住むマンションの管理人である市村と、ネルフ保安部職員の室伏である。
 二人は事件の第一発見者だ。

 今日、ゲンドウは朝から第2新東京市まで出張する予定であり、ゲンドウ付きの秘書の
一人が第3新東京空港でゲンドウと待ち合わせをしていた。しかし、待ち合わせの時間に
なっても空港にゲンドウが現れない。携帯電話や、自宅の電話に連絡してみるが、無駄足
に終わる。異状を察したその秘書はネルフ保安部に「司令がまだ来ない。連絡がつかない」
という旨の連絡を入れた。

 連絡を受けたネルフ保安部は当直だった室伏をゲンドウ宅に急行させた。マンションに
到着した室伏は、管理人の市村に事情を説明して、共にゲンドウの部屋に向かう。
 室伏が押したチャイムも、ノックにも返事は無かった。ドアノブを捻ってみるが、回ら
ない。ドアにはカギが掛かっていた。
 市村が持ってきたマスターキーを使って鍵を開ける。「司令! 司令!」と叫びながら
リビングに飛び込む室伏。彼はすぐに変わり果てたゲンドウの姿を発見する。そのとき、
市村はそのまま玄関に立っていた。

「申し上げた通りですよ、刑事さん。そのあとこの方が連絡して警察の方が見えるまで、
私はずっと玄関に立っていました。その間、この部屋に出入りした人はいません」
 市村が答える。隣に立っている室伏も相槌を打つ。
「んん……わかりました。ありがとう」
 古畑の表情は釈然としない。現場の状況と合致しない疑問が一つ残っているのだ。
428事件編その1−密室殺人:2007/08/22(水) 21:03:33 ID:???
 古畑が現場に到着したとき、すでにゲンドウの遺体は検死に回されて部屋には無く、代
わりに死体があったリビングの床には、白いテープが張り巡らされていた。

 凶器は古畑が到着する前に特定されていた。リビングのテーブルの上に置いてあったガ
ラスの灰皿である。ゲンドウが倒れていた付近の床にタバコの吸殻と灰が散らばっていた
ことと、致命傷となった後頭部の傷と灰皿の形状がぴったりと一致したことがそれを裏付
けている。さらに、灰皿はきれいに洗ってあった。しかし、水で洗ったくらいでは、指紋
は消すことが出来ても、血痕が付着していたことを隠蔽することは出来ない。灰皿からは
ゲンドウの血がべっとりと付着していたという痕跡が検出されていた。

 古畑が到着した後も次々と犯人を示す手がかりが発見され、犯人の特定も時間の問題か
と思われた。ところが、一つだけ不明な点が出てきた。
 逃走経路である。
 現場はいわゆる「密室」であった。玄関や窓、部屋の出入り口はすべて内側から施錠さ
れていた。ゲンドウを殺害した犯人はどこから逃走したのか?

 玄関のカギは、遺体の上着のポケットに入っていた。しかも2つ。古畑はこれに疑問を
抱く。スペアのカギとメインのカギを同じポケットに入れるとはどういう事か。普段はメ
インを使い、スペアは財布の中にでも忍ばせておき、メインの紛失に備えるのが普通では
ないか?
429事件編その1−逃走経路:2007/08/22(水) 21:04:44 ID:???
 古畑は2つのカギに何か作為的な匂いを嗅ぎ取る。そして、見つかった2つ以外にゲン
ドウが合いカギを作らせていないかを調べるよう、古畑は他の警官に指示した。
 また、その一方で古畑自身は別の可能性も探る。

 まず、犯人がまだ室内に潜んでいる可能性。
 リビング、キッチン、寝室。古畑は人が隠れられそうな場所は全て調べて見たが、猫一
匹見つからない。この可能性はなさそうだ。

 次に、なんらかの機械を用いて自動的に施錠した可能性。
 部屋中を調べても、そのような機械も痕跡も見つからない。この可能性もなさそうだ。
糸とか針を使って何とかゲンドウのポケットにカギを入れるような細工も考えられるが、
この部屋の造りは気密性が高く、外からカギを滑り込ませられるような隙間はどこにも無
い。

 第一発見者が犯人である可能性はどうか。
 これは死亡推定時刻が合わなかった。遺体の状態から、死亡推定時刻は昨夜で間違いな
いだろう。検死の結果次第でもっと狭い範囲に絞られるだろうが、少なくとも、今朝発見
した人間が犯人とは考えにくい。

 第一発見者と入れ違いで室外に脱出した可能性は、どうか。
 この可能性も薄い。1人ならともかく、第一発見者は2人いた。しかもその中の一人は
警察が来るまでずっと玄関に立っていたという。犯人が脱出できる隙は無さそうだ。

 考えられる可能性がもう一つある。犯人は通常の出入り口から脱出したのではないとい
うものだ。つまり、普通人間が出入りしないような場所から脱出したという可能性だ。
 この部屋にはその候補が一つだけあった。ダストシューターである。
430事件編その1−焼却施設:2007/08/22(水) 21:05:48 ID:???
「うわあ、すごく深いね〜」
 ダストシューターに顔を突っ込んで、懐中電灯を暗い穴の底に向ける古畑。懐中電灯の
光は、深い縦穴の闇に飲み込まれ、底の様子は杳として知れない。
「今泉君も見てみなさい。まったく底が見えないよ」
 古畑の後ろに控えていた今泉が、古畑と交代してダストシューターに頭を突っ込む。
「――この穴、1階まで続いてるんですかね?」

 古畑と今泉は、管理人の市村を連れて1階の焼却施設まで降りてきた。
「えー、これが焼却炉ですね。そして、これがその蓋」
 古畑が焼却炉の蓋を指して、市村を振り返る。
「はい。そこの操作盤のスイッチで開け閉めできるようになっています」
 古畑の指が反射的にスイッチを押そうとして、直前で止まる。
「……これを押したら、いきなり火が付いたりするんですか?」
「いえいえ、そのスイッチは蓋の開閉だけです。燃焼させるスイッチは管理人室にありま
す。住人の方が誤って押したら大事故になりかねない」
「ごもっともです――えい!」
 古畑がスイッチを押す。ウィーンという音と共に、焼却炉の蓋が右にスライドし、炉の
奥に続く四角い穴が開いた。
「ははあ、なるほど――えい!」
 もう一回押すと、左から蓋がスライドしてきて、穴を塞ぐ。
「これ、たとえば焼却炉の内側からこの蓋を開く方法はないんですか?」
 市村はその質問の意図がわからず、苦笑する。
「ないですなぁ」
「えー、万が一、誰かがこの中に迷い込んだとしたら、どうなるのでしょう?」
「炉の中にはセンサーがあります。センサーが動いているものを感知している間は、燃焼
スイッチを押しても火が付かないようになっているんですよ」
「では、もし、燃焼中に上の部屋からゴミを落としたらどうなります?」
「燃焼中はダストシューターと焼却炉が隔絶されます。炉の奥に隔壁がついているんです
よ。燃焼スイッチを入れると隔壁が閉じ、新しいゴミは入ってきません」
「んー、なるほど……参考になりました」
 古畑は口を尖らせてその蓋を睨んだ。
431事件編その1−蛇口の指紋:2007/08/22(水) 21:06:57 ID:???
 現場――ゲンドウの部屋に戻った古畑を、一人の警官が待ち構えていた。合いカギの件
だ。この部屋のカギは特殊なタイプで、複製できる業者は指で数えるほどしか無く、問い
合わせたところ、複製した事実は確認できなかった。カギはゲンドウの上着の中にあった
2つのみ。他の合いカギを使った可能性はほぼ消えた。

 報告はもう一つあった。同じ警官が古畑に告げる。
「水道の蛇口の指紋ですが、古畑さんがおっしゃっていた通り、綾波レイのものと特定で
きました」
「――そう、ごくろうさん」
 古畑の隣で聞き耳を立てていた今泉が口を挟む
「綾波レイって、ネルフで会ったあの子ですか? でも、碇司令とは親しいみたいですし、
指紋くらい残っていても、おかしくないと思うんだけどなぁ」
 その言葉に古畑は呆れ顔で答える。
「私はこれから綾波さんのところに行くから、君は実験していなさい」
「実験? 実験って、何をですか?」
 無理難題の予感を察し、今泉に緊張が走る。
「この部屋のダストシューターから、外に脱出してみて。ロープでもトランポリンでも、
どんな道具を使っても構わないから」
「む、無茶ですよ! 22階ですよ、ここ! 不可能です。いやだ!」
 古畑、パチンと今泉のオデコを鳴らす。
「可能な方法を探しなさい。頭を捻って。綾波さんは昨夜ここいて、恐らく事件に深く関
わっているはずだよ。私は本人から探ってみるから、君はこの密室を何とかしなさい。い
いね!」
 泣き出しそうな今泉をよそに、古畑は踵を返してエレベーターに向かった。

 古畑は考える。なぜ、犯人は部屋を密室に仕立てたのだろう。どうやって作ったかとい
う問題はとりあえず脇に置いておくとして、密室を作る必然性が古畑には分からなかった。
 同時に、心に決める。犯人に会ったら忘れずに訊かなくてはならない、と。

事件編その1ここまで
432名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/23(木) 01:08:18 ID:???
433名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/23(木) 19:49:50 ID:lxX5GAFi
俺はこういうの好きだ
434名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/23(木) 22:03:33 ID:???
おやぁ?スイカですか?えぇ〜私スイカ大好きなんですよ〜んっふふふふ…あのですね〜やっぱり赤城先生はあの日誰かと会っていたみたいんですよぉ〜
あれぇ〜?どうしました?ずいぶんと不思議そうな顔をなさいますねぇ〜
赤城先生ですね〜、誰かにホクロのこと言われていたみたいなんですぅ〜何を言われたのかは知りませんけど、えぇ〜おそらく、泣きボクロのことを言ったのでしょう。レーザー除去しようとしてたみたいなんですよぉ〜んっふふふふ、えぇ〜…
435名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/23(木) 22:59:16 ID:???
>>434
加持さんロックオン?
436名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/24(金) 17:46:40 ID:???
つっづっき♪つっづっき♪さっさとつっづっき♪しばくぞ♪
…いやすんません、ちょっと調子のりすぎました。でもそろそろ続きが読みたいです。
437351:2007/08/25(土) 10:33:46 ID:???
事件編その2落とします。6レスです。

>>436
お待たせしました。そして懐かしいフレーズ・・・
438事件編その2−レイの部屋へ:2007/08/25(土) 10:35:38 ID:???
>>431

 チェーンを外して、ドアを開けると、古畑が立っていた。
 それはレイが制服のままベットに腰掛け、アルバムに目を落としていたときのことだっ
た。時刻は「AM 11:14」。レースカーテンから漏れる明かりが、ゲンドウの死か
ら一日経過したことを物語っている。

 ミサトから自宅待機命令が伝えられたのは3時間前、レイが通学路を歩いていたときの
ことだった。学校はもちろん、一切の外出を禁止するという命令だった。ミサトはその理
由を「本部でごたごたがあった」と濁していたが、レイにはもちろん分かっている。ゲン
ドウの死が発覚し、ネルフ本部はその対応に追われているに違いない。命令に従い、レイ
は素直に帰宅した。それからずっと、アルバムを捲っていたのだ。

「ごぶさたしてますぅ、綾波さん。警視庁の古畑です」
 レイは無言で古畑を招き入れた。小さな折りたたみテーブルを出して、そこに座らせ、
自身もその向かいに座る。古畑は2、3ヶ月くらい前からネルフに出入りするようになっ
た人物で、綾波レイとも顔見知りだった。
「えー、少しお話を伺いたいのですが」
 そう言いながら、古畑がぐるりと部屋の中を見渡す。五段のひきだし、黒いトランク、
ベット、そしてベッドの上のアルバム。
「何の話?」
「あー、まだ聞いていないのですね。実は……碇司令がお亡くなりになりました」
「どうして?」
「それがですねぇ、なんとも言い難いのですが……殺されたのです」
「そう」
「そう? えー、初めて聞いた割りにはずいぶんとあっさりしたお答えですねぇ。碇司令
と綾波さん、親子のような間柄だと聞いています。もっと驚かれると思っていましたぁ」
「そう」
 答えるレイの表情は、切り抜いた写真を貼り付けたように動かない。声にも抑揚が無い。
感情の波を示さないレイの応答に、古畑の眉間の皺が深くなっていった。
439事件編その2−アリバイなし:2007/08/25(土) 10:37:11 ID:???
 突然、古畑の指がベッドの上を指し、その顔が綻ぶ。
「そこのアルバムは、もしかしてこの前、撮影していたやつですか?」
「……そう」
「見せて頂いても?」
 レイはベットの上のアルバムを古畑に渡す。古畑はテーブルの上にアルバムを置くと、
先頭のページから順に捲り始める。
「ネルフの皆さん、大変、驚いていましたよ。なにしろあなた、カメラを持ち歩いて、会
う人会う人、片っ端から撮り続けたらしいじゃないですか。あんまり急にのめり込み始め
たから、周りの方たちが戸惑ってしまったようです」
「…………」
「あっ! すいません、話が逸れてしまいましたぁ。私がお聞きしたいのはですね」
 アルバムの写真たちを眺めながら、古畑が続ける。
「綾波さんが昨夜どこにいらっしゃったか、ということなんです」
「ずっと、ここにいたわ」レイは間髪入れずに答える「学校から帰ってきてからはずっと
この部屋に」
「うーん、質問を変えます。昨夜、碇司令の部屋に行きましたか?」
「ここにいたわ」
「もう一度質問を変えます。昨夜、碇司令の部屋の水道を使いましたか?」
「……ここにいた」
「最後です。昨夜、碇司令の部屋にある流し台の蛇口に触れましたか?」
 徐々に古畑の声が大きくなる。それでも、レイの表情は変わらない。
「ここに」
「えー、流し台には洗っていない調理器具や食器が積み重ねられていました。皿の枚数か
ら、おそらく司令は一人で調理し、それを一人で食べたものと思われます。調理する時に
は、和洋中を問わず、必ず水を使います。司令も手袋を外し、蛇口を捻ったはずなんです。
でも、蛇口にはあなたの指紋が残っていました。これは、司令が食事を終えた後、あなた
が蛇口を捻ったと考えるのが普通じゃないでしょうか」
 古畑が畳み掛ける。しかし、レイの静かな物言いは変わらない。
「……私はここにいた。それは事実。証明するもの、何も無いけど」
440事件編その2−ハッピーバースデー:2007/08/25(土) 10:38:37 ID:???
 古畑が初めてレイの動揺を見たのは、その次の会話だった。
「あっ、忘れるところでした。その前に、あなたに言おうと思っていたことが」
 それは、古畑のもう一つの切り札だった。
「お誕生日おめでとうございます」
 満面の笑みをつくる古畑。
 効果はあった。赤い瞳が一杯に見開かれる。
「ど、どうして? なぜあなたが知っているの?」
 レイはテーブル叩いて立ち上がり、その声色にも震えが混ざっていた。
「えー、ケーキです。バースデーケーキ。上にチョコレートの板が載っているやつです。
現場の冷蔵庫に手付かずのまま置いてありました。プレートには、昨日の日付と『ハッピ
ーバースデー レイ』というメッセージが書いてあったので、私、昨日があなたの誕生日
だと」
 手ごたえを確信していた古畑。
 しかし、古畑の言葉を聞いたレイの顔からは、古畑の期待とは裏腹に、急速に動揺が消
えてゆく。そしてほんの数秒後には、何の感情も読み取れない元の顔に戻っていた。
「そう。私、15歳になったの」
「昨日、司令に呼ばれました?」
 レイは頷いた。頷くまでの間は、殆ど無かった。
「……呼ばれたわ。でも、行かなかった」
「えー、そうですか」
 古畑は口をへの字に結ぶと、またアルバムを捲り始めた。
441事件編その2−図鑑?:2007/08/25(土) 10:40:26 ID:???
 ふと、アルバムを捲っていた古畑の手が止まる。
「あっ、ありました」
 古畑が写真の一枚を指して喜ぶ。
 それは、古畑と今泉のツーショット写真だった。1ヶ月ほど前に、ネルフ施設内で撮影
したものだ。シャッターを切ったのはレイである。施設内を迷っていた二人をレイが撮っ
たものだった。
「んっふっふ、私、これが見たかったわけで……ところで、一つ教えてください」
 古畑には疑問が一つあった。それはアルバムを見始めたときから思っていた。
「何?」
「このアルバム、1ページ目と2ページ目は碇司令、3ページ目は赤木博士、4ページ目
と5ページ目はシンジ君というふうに並んでいます」
「それが?」
「普通はこういう並べ方はしません。普通は昔のものから順番に並べます。最初のページ
は一番古いもので、ページを捲るたびに新しくなり、最新の写真の後はずっと空白になり
ます」
「そうなの?」
「この写真の並べ方だと、なにか、こう、綾波さんのお知り合いを集めた図鑑みたいです、
はい」
「そう……知らなかったわ」
「まぁ、好き好きですがね」
 古畑は悟る。何気ない世間話でも、レイの表情は変わらなかった。レイは元々感情の起
伏が少なく、表情の変化に乏しいのだ。加えて口数も極端に少ない。このような相手に対
し動揺を誘う作戦をとっても、難航は必至だ。アルバムを捲る古畑は決して笑顔を絶やさ
なかったが、内心、苦戦を予感していた。
442事件編その2−シンジからの電話:2007/08/25(土) 10:42:30 ID:???
 電話のベルが二人の会話を中断した。鳴ったのは備え付けの電話だ。レイが電話に出る
と、若い男の声が聞こえてきた。
『あ、綾波? 僕だけど』
「えっ……誰?」
 古畑がアルバムから顔を上げ、受話器を耳に当てるレイの横顔を見る。
『あっ、ごめん。碇シンジです』
「碇くん? どしたの?」
『綾波もやっぱり家にいるんだね。僕も今、家に居るんだ。学校に行く途中で突然ミサト
さんから電話掛かって来て、自宅待機だって』
「そう。碇くんもなのね」
『でも、ミサトさん、理由を教えてくれないんだ。それで、綾波なら何か知っているかな、
って思って電話したんだけど』
「知ってる……今、ちょうど刑事さんが来て教えてくれたの」
 古畑が焦った。レイの声は古畑の耳に届いていた。レイの肩を引っ張って振り向かせる
と、自分の口に人差し指を立て、何も言わぬよう、ジェスチャーで催促する。
「司令が殺されたの」
『えっ……嘘……』
「本当よ。刑事さんがそう言っていたもの」
『…………』ガチャ。
 しばしの沈黙の後、唐突に電話が切られる。レイは受話器を本体に戻した。
 振り返ると、古畑がコメカミを抑えていた。
「えー、先にお話しておくべきでした。実は葛城さんから、碇シンジ君には、事件のこと
伏せておいて欲しいと頼まれておりまして。うーん、弱りましたぁ」
「そう。どうして碇くんに教えないの?」
「シンジ君はなんと言いますか、とてもナイーブな少年だと。父親の死、それも他殺とい
う事実に耐えられるか、と、葛城さんは気にされていました、はい」
「もう知っていると思ったわ」
 レイは淡々と言ってのけた。あくまで、淡々と。
443事件編その2−ミネラルウォーター:2007/08/25(土) 10:44:32 ID:???
 古畑がアルバムをレイに返す。
「えー、お時間取らせましたぁ。そろそろお暇します」
 古畑が立ち上がる。テーブルを片付けようとするレイを制して、自分でテーブルを裏返
し、脚を折りたたみ、元の場所に戻した。
「今日はずっとこちらにいらっしゃるんですか?」
「命令次第ね」
「そうですか。では」
 革靴を履き、ドアノブに手を掛けて外に出ようとする古畑。それを呼び止めたのはレイ
の声だった。
「古畑さん」
 部屋の中を振り返る古畑。レイは光溢れる窓を背負って、古畑と向き合っていた。影と
なったその顔面の、2つの赤い瞳が古畑を見つめていた。
「ミネラルウォーター」
「ミネラルウォーター?」
「そう。司令は料理するとき、水道水を使わないの」
 微かに笑っている赤い瞳。
「えー、しかし、料理の前には手を洗います。その時はさすがに……」
「その時もミネラルウォーターよ」
 レイの小さな唇が言っているのは、蛇口の指紋のことだった。
「私が司令と一緒に食事をするときは、全部、私が食器を洗うの」
「つまり、蛇口に指紋がついたのは、昨夜ではなく、それ以前だと。そして、それ以降、
司令は蛇口をたまたま捻らなかった。だから、いま蛇口にあなたの指紋が残っている、と
おっしゃりたいのですね?」
 コクリ、と頷くレイ。
「ありがとうございました、参考になりました」
 古畑は会釈をして、外に出る。
 厳しい顔つきのまま、憎々しげに夏の日差しを見上げ、舌打ちを一つ鳴らした。

事件編その2ここまで
444トリック判明した!:2007/08/25(土) 16:37:26 ID:???
乙!
445444:2007/08/25(土) 16:39:35 ID:???
名前とメル欄逆・・・orz
446ついかっとなって長文を(ry:2007/08/25(土) 17:24:08 ID:???
乙。つか、レイの描写とそれに苦戦する古畑がいいな。これから、どうやって古畑がレイの冷静さを崩していくか、というとこか。
アルバムも気になるー!なんか事件に関係あるのか?…まとめると、あんたは少なくともおれの中ではネ申だということだ。
447名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/26(日) 13:30:30 ID:???
448名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/26(日) 19:59:19 ID:???
449名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/26(日) 20:45:08 ID:???
450名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/26(日) 22:26:58 ID:???
451名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/27(月) 07:07:33 ID:???
452名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/27(月) 10:27:51 ID:???
453名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/27(月) 11:59:31 ID:???
454名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/27(月) 12:20:12 ID:???
455名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/29(水) 20:11:38 ID:???
事件編その3
5レス投下します
456事件編その3−今泉の挑戦:2007/08/29(水) 20:13:11 ID:???
>>443

 古畑がレイの部屋を訪ねていたその頃、現場では今泉が密室を解明すべく捜査を続けて
いた。実は古畑や今泉よりも前から現場にいた向島がそれを手伝っている。後から応援に
駆けつけた西園寺は、すでに聞き込み捜査に出掛けており、ここにはいない。

「今泉さん、本気でやるんですか?」
 向島が今泉にそう問いかけた。向島は警官の制服姿で、その手にはロープを握っている。
ロープを辿っていくと、ダストシューターの前で背広を脱いだ今泉の胴体に行き着く。今
泉はロープを腹に巻きつけ、腕まくりし、靴下を脱いで裸足になっている。

「向島君、信じてるよ」
 今泉は古畑がいなくなった後も現場で「密室」と格闘し、やはりダストシューターから
脱出したとしか思えない、と結論していた。そして実際に脱出できるかどうかを今、実験
しようとしていたところである。

 実験にあたり、21階の住人の協力を得た。22階の犯行現場の真下に当たる部屋に住
んでいる人である。実験は、犯行現場のダストシューターから内部に入り、1階下の部屋
のダストシューターから脱出するというものである。そのため、出口となるダストシュー
ターはあらかじめ蓋を開けておかなければならず、そのための協力である。

 当初、向島はその実験に反対した。今泉が何の道具も使わずにダストシューターの中に
入ろうとしたからである。足場になったり、掴めるような凸凹が無いダストシューター内
部に、徒手空拳で入るのは無謀だと主張したのだ。そこで、ロープが登場した。今泉の胴
体にロープを巻き、向島がその一端を掴んで、今泉滑落に備えるのである。

「じゃ、行ってくるよ」
 今泉は躊躇いを振り切るのに十分な時間を使った。何度もダストシューターの蓋を開け
閉めし、向島と役回りの交替を申し出たりしたのだ。ようやく迷いが無くなると、足から
蓋の中に入れていき、垂直に切り立つ穴の中に身を投じた。
457事件編その3−ダストシューター内部:2007/08/29(水) 20:14:33 ID:???
 ダストシューターの内部は真っ暗だが、真っ暗な中にも光点は2つあった。1つは入っ
ていた蓋、すなわちゲンドウの部屋の蓋から漏れてくる明かりであり、それは今泉の眼前
にある。もう一つは、5メートルほど下に見える、1階下の蓋だ。

「向島君、降ろして。ゆっくり、そーっとね」
 ロープを掴む手が、力みすぎて震える。壁に足を突っ張っているが、膝がガクガクと笑
っている。
 そのとき、急激な浮遊感。
 頭が穴の底に落ちていく感覚。
 しかし、それはすぐに止まる。向島がロープを降ろしたのだ。
「あ、あぶないじゃないか! もっと、もっとゆっくり降ろせよ!」
「……今、降ろしたのは、たぶん5センチくらいですよ」
 今泉の抗議に対し、向島は部屋の中から冷やかな反応を返す。
「やめましょうよ、今泉さん。上がってきて下さい。作戦を練り直しましょう」
「もうだめ。戻るだけの余裕無いんだよ……引き上げてよ」
「実は、僕も支えるだけで限界なんですが」
 今泉の顔が、闇の中で引き攣った。

 ダストシューターの中で進退窮まった今泉を救出したのは、聞き込みから戻ってきた西
園寺だった。西園寺は22階の現場から今泉を引き上げたのだ。引き上げられ、床にへた
り込んだ今泉は涙目である。
「今泉さん、実験なんかしなくても、犯人がダストシューターを通ったかどうか分かりそ
うですよ」
 西園寺の視線は、今泉の足の裏に向いている。
「どういうことですか?」
 そう疑問を投げる向島に対し、西園寺が答える。
「見てください。今泉さんの足の裏、真っ黒ですよ。ダストシューターの内壁はかなり汚
れているんじゃないでしょうか。もし、犯人がロープやそれに準じた物を使って穴を降り
たとしたら、足跡なり、ロープの跡なりが残っているはずです」
 今泉は実験が無駄にならなかった事に、とりあえず胸をなでおろした。
458事件編その3−黒いトランク:2007/08/29(水) 20:16:33 ID:???
 西園寺の推理を受けて、向島がダストシューター内部の捜査に乗り出した。自分の頭と
右手を突っ込み、懐中電灯の明かりで内部の壁を調べている。

「ところで、聞き込みはどうだったの?」
 今泉は雑巾で足の裏を拭きながら西園寺に尋ねた。
「それなんですが、出ましたよ。関係ありそうな証言が」
 西園寺が内ポケットから手帳を取り出し、素早く数ページ捲る。
「青髪の少女が、昨夜9時くらいに、この先のコンビニエンスストアの店員に目撃されて
います。第壱中学校の制服を着ていて、黒くて、大きなトランクを押して歩いていたらし
いです」
「青い髪……綾波レイだ。ネルフであった、エヴァのパイロットやってるあの子!」
「その店員がちょうど、窓拭きをしているときに店の前を通りかかったそうです。しかも、
このマンションがある方向に向かっていたと」
「よく覚えていたね。その店員」
「少女が押していたトランクはかなり大きいもので、とても目立っていたので覚えていた
らしいです」
「黒いトランクかぁ。他には?」
「同じ店員の証言ですが、少女を目撃した2時間後、つまり、昨夜11時頃、もう一回同
じ少女を目撃したと言っています。しかも、やはり黒いトランクを押していたと」
「え? どういうこと?」
「一つだけ違うのは、少女が向かっていた方向です。9時に目撃した時とは逆に向かって
歩いていたと」
「じゃあ、9時にトランクと一緒にこのマンションに向かってきて、11時にはトランク
と一緒にこのマンションから遠ざかったということ?」
「そうです」
「でも、トランクなんて何に使うの?」
「トランクは荷物を運ぶための道具です。僕の考えでは、犯人が密室を作るためになんら
かの道具が必要で、それをトランクに入れて運んだのではないかと睨んでいます」
 その時、ダストシューターの内部を調べていた向島が顔を上げる。
「駄目です。今泉さんの足跡以外、何にもありませんね」
 顔をあわせて、考え込んでしまう3人。
459事件編その3−リツコとの面会:2007/08/29(水) 20:21:14 ID:???
「赤木博士、これは一体どういうことでしょうか?」
 古畑が見知らぬネルフ職員に案内された部屋は、異様に薄暗く、中に人がいることが信
じられないほどだった。しかし、薄暗い闇の中からは確かに赤木リツコの声が返って来た
のである。
「古畑さん? お久しぶりね」

 古畑はリツコに会うためにネルフに来ていた。心当たりがある場所を訪ね歩くも、リツ
コはどこにもおらず、呼び出してもらおうと冬月に頼んだところ、見知らぬ職員にこの部
屋に案内されたのだ。

 古畑にはリツコの姿がはっきりとは見えなかった。ただ、背を向けて座る姿がぼんやり
と浮かんで見えるような気がするだけだった。
「ここは、独房なの。私は今、閉じ込められているのよ」
「え〜、また、どうして?」
「軍規違反をしてね。それも、過失じゃなくて、故意に」
「ああ、だからですか。早めに済ませろと副指令に釘を刺されまして」
「碇司令の事ね?」
 話の核心を察した問い掛けに、古畑はリツコの親切を感じ、頬が緩んだ。
「碇司令の事はご存知でしたか?」
「亡くなった、とだけ聞いたわ。でも、あなたが動くなら殺人ね」
「現場は碇司令の部屋です。えー、そして、寝室のベットからはあなたの髪の毛が」
「碇司令とは、そういうお付き合いですよ。男女の関係。そして私は1週間前からこの独
房で暮らしています。証人はここの監視係り、証拠は監視カメラの記録でいいかしら?」
「結構です。大変話が早くて助かります。はい」
 手帳のメモが追いつくのを待って、古畑が最後の質問をする。
「碇司令の部屋の合いカギをお持ちでしょうか?」
「持っていません。過去に作ってもらったこともありません」
「えー、ありがとうございました。お訊きしたいのは以上です」
「……待って。一つだけ分からなかったわ。合いカギの質問の意図は、何?」
460事件編その3−助言:2007/08/29(水) 20:22:47 ID:???
「古畑さん、私はあなたの質問から、あなたはもう犯人の目星はついている、と感じてい
ます。これは合っているかしら」
「ええ〜、合っています。はい」
「では、なぜ合いカギの有無が問題になるのかしら? とても興味があるわ」
「うーん。形式的な捜査の一環、という事で許していただけませんか」
「独房の中って、ヒマなのよ」
「んっふっふ、分かりました。実はですね……」
 古畑は現場の状況を説明した。現場が密室であったため、合いカギの有無を確認する必
要があったとこも含め、包み隠さずに。
「なるほど……」
 リツコはそう言って、黙り込む。
 沈黙が続くこと3秒ほど。
「『ターミナルドグマの枕泥棒』」
 リツコがぼそりと呟く。
 その言葉の意味が分からない古畑に、リツコが後を続ける。
「副司令に尋ねてみて下さい。『ターミナルドグマの枕泥棒』を」
「『ターミナルドグマの枕泥棒』? それは何でしょうか?」
「秘密の軍事施設で起きた盗難事件よ。被害はどこにでもあるような枕を一つだけ。盗難
届けは未提出。きっと、殺人事件を解決する手がかりになるはずよ」
「うーん、それは助言と受け取ってよろしいのですか」
「ふふふ、どうかしら?」
「つまり、あなたは事件の真相を知っていると……」
 その質問を言い終える前に、古畑を肩を叩かれた。古畑をこの部屋に連れてきた職員だ
った。彼は腕時計を指して「時間だ」と古畑に告げた。
「無事、事件を解決なさることをお祈りしていますわ、古畑さん」
 リツコの得意げな声。
 闇の中で手を振るリツコに、古畑は軽く会釈し、部屋を辞した。

事件編その3ここまで
461351:2007/08/29(水) 20:48:37 ID:???
>>446
ありがと! 励みになります
462名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/29(水) 21:52:21 ID:???
(・∀・)イイ!!
463名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/29(水) 23:12:57 ID:???
今回もクオリティ高いですね…さすがにリツコさん登場、しかも独房verはよめなかった。wktkがとまりません!
あぁ、枕の意味が気になる〜!!
464名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/31(金) 22:31:49 ID:???
やっべ、すげー続きが気になる
期待下げ
465351:2007/09/01(土) 18:33:40 ID:???
事件編その4+幕間、6レス投下します。
466事件編その4−ドグマの枕泥棒1:2007/09/01(土) 18:35:02 ID:???
>>460

 古畑は早速、リツコから受けた助言に従い、『ターミナルドグマの枕泥棒』というキー
ワードを冬月に伝えた。冬月は僅かに戸惑う様子を見せたものの、協力をする事を古畑に
約束する。そして、冬月は青葉を伴って、古畑を本部内の一室に案内した。

 その部屋は奥の壁一面が巨大なモニタになっていた。横幅は4、5メートルもあるだろ
うか。高さは床から天井ぎりぎりまである。その様子はさしずめミニシアターといったと
ころだ。
 冬月の指示を受けた青葉が、端末で何かを操作する。数秒後、真っ暗だったモニタに映
し出されたのは、一本の通路と、通路の行く手を阻むドアだった。薄暗い通路に、白い扉
が浮かび上がっている。その扉は本部内のいたるところで散見できる両開きのもので、脇
に磁気カードを通すスリットが見える。

「これはターミナルドグマと呼ばれる軍事施設の唯一の入り口だよ」
 長椅子に腰を下ろして足組みする古畑に冬月が説明する。
「軍事施設というのは、具体的にはどのような?」
「詳しいことは答えられない。この施設内でもトップクラスの機密事項なのだ」
「その施設に入った勇気ある泥棒がいるのですね。でも、盗んだのは枕一つ」
「そうだ……青葉、事件当日の映像を」
 冬月の号令を受けて、青葉の指がキーボードの上を軽やかに踊る。
467事件編その4−ドグマの枕泥棒2:2007/09/01(土) 18:36:35 ID:???
 冬月が言うには、その映像はターミナルドグマ入り口のドア付近に設置されている監視
カメラが写したものらしい。画面の右下に表示されている数字は、日付と時刻を表してい
るのだろう。その数字を見る限り映像は2週間前のものだ。
「事件当日、最初にターミナルドグマに入ったのは、赤木君とレイだ」
 映像は早送りされる。青葉の操作だろう。そして最初0時0分だった時刻が15時43
分に達すると、白衣のリツコが現れた。その後ろに制服姿の綾波レイが続く。リツコがス
リットにカードを通すと、扉が左右に開く。レイも同じようにスリットにカードを通し、
二人で扉の中に入っていく。扉は二人を飲み込むと、自動的に閉まる。

「次に30分後、赤木君だけが出てきた」
 16時09分、扉が開く。その向こうからリツコが姿を現す。小走りで、何か急いでい
る風に見える。そのままリツコは監視カメラの視界の外に消えていった。リツコを送り出
した扉は間もなく自動的に閉じる。
「さて、問題は、この次だ」
 注意を促すような冬月の言いように、古畑は足を組み替えて、モニタに身を乗り出した。

「さらに30分後……」
 16時41分、また扉が開く。
 まず、ベットが現れた。ベットの上には綾波レイが横たわっていた。制服のままだ。レ
イは目を閉じて眠っているように見える。ベットは、病院で使われるような、足にキャス
ターがついているタイプの物だ。
 ベットを押してきた人物が現れる。赤いレインコートを着ている。フードを目深に被り、
顔は見えない。古畑から見れば小柄だ。レインコートから突き出た革手袋が、ベットのパ
イプを掴んで、押している。
「こいつが枕泥棒だ。こいつは、レイが寝ているベットごとドグマの外に運び出し、枕だ
けを奪って姿をくらましたのだ」
 冬月は映像の一部を指差す。人差し指の先にはレイの頭がある。そして、頭の下には確
かに枕があった。
468事件編その4−ドグマの枕泥棒3:2007/09/01(土) 18:38:16 ID:???
「えー、いくつか質問させてください」
 足組みを解いて冬月に向き直る古畑。
「このとき綾波さんは気付いていなかったのですか?」
 映像が切られ、モニタが暗転する。
「そうだ。気付いていなかった。後でレイに聞いたところ、ずっと寝ていたそうだ。起き
たときにはベットはドグマの外、本部施設内に放置されており、その上で目が覚めたと言
っておる」
「盗まれたのは枕一つをおっしゃいましたが、それは確かなとこですか?」
「これも後になって調べたことだが、あの枕以外に無くなっている備品は無かった」
「ターミナルドグマに入る道は今の扉だけ?」
「そう。他に出入り口は無い」
「換気口の類は?」
「人間が出入り出来るようなものは無い」
「赤木博士が綾波さんよりも先にドグマから出ました。あれはなぜ?」
「本部からの呼び出しだよ。確かエヴァの実験に関することだったはずだ」
「赤いレインコートの人物は、見つかりましたか?」
「見つかっていない。今日に至るまでな」
「ターミナルドグマには何があるんでしょうか?」
「教えられん」
「赤木博士と綾波さんは中で何をしていたのでしょう?」
「それも秘密だ。ただし、赤木君とレイは頻繁にドグマに出入りしていた、ということだ
けは教えておこう」
「最後に一つ」
 古畑が眉間に人差し指を立てて言う
「副司令、あなたは枕泥棒の正体、ご存知ですか?」
 古畑と冬月の会話を聞いていた青葉は、僅かな驚きの表情で冬月の顔を伺う。
「……さあな。知らない、ということにしておいてくれ」
 冬月はそう答えると、暗くなったモニタに向かったまま、口元に皺を作った。
469事件編その4−自販機コーナーにて1:2007/09/01(土) 18:39:50 ID:???
 古畑の携帯電話に西園寺から連絡が入った。
 連絡の内容はコンビニ店員の目撃証言に関する報告である。
 綾波レイと思しき人物が黒いトランクを押して歩いている姿が目撃された。目撃された
時刻は事件当日の午後9時と午後11時の2回。おそらく、犯行のために事件現場に赴く
ときと、その帰り道だろう。西園寺はレイが押していた黒いトランクに関して、密室を作
るために必要な道具を運んだと考えているようだ。

 自販機コーナーの長椅子で缶コーヒーを啜りながら、古畑は推理する。
 西園寺の報告に出てきた「黒いトランク」。かなり大きめのものだという。西園寺は何
かを現場に運び入れるために使ったと考えているようだが、そう結論するのはどうか。ま
ったく逆の可能性、つまり、現場から何かを運び去るのに使った可能性は無いだろうか。

 今泉はまだ密室を解明してはいない。西園寺や向島も協力して、様々な方法を試してい
るが、これといった決め手は見つかっていない。
 古畑はある仮説を立てていた。その仮説が事実ならば、密室を解明できる。それどころ
か、レイの不思議なアルバムも、枕泥棒も、黒いトランクの中身も、すべて説明がつくの
だ。
 ただ、その仮説には裏づけが無い。何でもいい。その仮説を確信できるような証拠、ま
たは証言は無いだろうか。

 古畑は考え込む。そのまま、1秒、1分、刻一刻と過ぎていく時間。見知らぬネルフの
職員が自動販売機でジュースを買って、立ち去る。

 不意に、ドサッという音。
 古畑が座っている長椅子に、誰かが勢いよく腰を下ろしたのだ。
 思考を中断して顔を上げる古畑。
 そこには、碇シンジがいた。顔色は青白い。古畑は直感する。彼はレイから父ゲンドウ
の死を聞いた。そして、事実を確認するためにネルフ本部に押しかけて、望みどおり事実
を知ったのだ。
470事件編その4−自販機コーナーにて2:2007/09/01(土) 18:42:12 ID:???
「シンジ君」と、壊れ物に触れるように古畑が声を掛ける。
「あっ……古畑さん」驚いて顔を上げるシンジ。
「大変なことになったね。でも、あまり思いつめない方がいい。まだ無理だろうけど」
「ハハ……僕、どうすればいいのか……」
 シンジが上げた顔を伏せ、床と向き合う。
「犯人は必ず見つけるよ。あまり気を落とさないで」
 そう言って古畑が俯いたシンジを覗き込む。
「ひとつだけ訊きたいことがあるんだよ」

「君、今日、綾波さんの部屋に電話を掛けたね」
「は、はい。掛けましたけど」
「何の用だったの?」
「えーっと、急に自宅待機なんて珍しい事だから、綾波なら何か知ってるかなって思って、
聞いてみたんです。そして、その時初めて知りました。父さんが死んだ、って」
「君、電話を掛けて、綾波さんが出たとき、一番初めに何て言ったか覚えてる?」
「あ、ええっと……『綾波? 僕だけど』だったかな?」
「よく覚えているね」
「綾波に電話するときは殆どそう言ってますから」
「名乗らなかったの? 普通、電話を掛けたらまず自分から名乗るものじゃない?」
「ええ、他の相手ならそうします。でも、いつも名乗ってないんです。綾波に電話すると
きは。だから、今日も名乗りませんでした。というより、そこまで考えませんでした」
「今日はどうだったの?」
「今日は……そうだ、そういえば、今日は名前を聞き返されました。なんでだろう? い
つも声だけで通じていたのに」
「……ありがとう。十分参考になったよシンジ君」
 小銭を自販機に投入し、缶コーヒーを買う古畑。取り出し口から出てきたそれを、シン
ジに渡す「とにかく、今は気を落とさないで。葛城さんや、周りの大人の人ととよく相談
して、余り深く悩まないように」。
 古畑は笑顔でシンジの肩を叩く。シンジが受け取った缶に2、3粒、水滴が垂れた。
471幕間:2007/09/01(土) 18:43:53 ID:???

 え〜、今回の犯人は強敵でした。
 どうやら私はずっと間違った推理をしていたようです。
 しかし、シンジ君のおかげで、なんとかこの事件を解決できそうです。

 問題は4つです。
 1つ、密室はどのように作られたか?
 2つ、黒いトランクの中には何が入っていたのか?
 3つ、ターミナルドグマの枕泥棒の正体は誰か?
 4つ、レイのアルバムの写真は何故、図鑑のように並べられているのか?

 この事件の最大の謎はやはり『密室』です。
 あの晩、碇司令の部屋に綾波レイが居たことは確かなようです。
 そして、碇司令を殺したのもおそらく彼女でしょう。
 では、どうやって彼女はあの密室を作ったのか?
 この謎を解けば事件の全貌が見えるはずです。

 え〜、ヒントです。
 忘れている方は、テレビ本編、特に終盤あたりをよく思い出して下さい。
 んっふっふ、以上、古畑任三郎でした。

事件編その4および幕間ここまで
472351:2007/09/01(土) 18:53:25 ID:???
>>462->>464

ども。合いの手があると、とてもやりやすいです。感謝。

解決編は1週間くらいで書きあがる予定ですが、
いつごろ投下しましょうかね?
私としては9月末頃に落とそうかと考えていますが、
ご希望があればなるべく沿うようにします。ご意見くださいませ。
473名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/01(土) 19:54:58 ID:???
乙。やっぱりシンジが重要な役割を果たすんですね…うわぁ解決編が楽しみやわぁ。
で、投下時期ですけど、個人的には出来次第読みたいです。結末が気になって夜も寝られそうにありませんので。(もちろん、書くスピードは作者様がやりやすいように、ですけど。)
皆さんはどうお考えですか?
474名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/01(土) 22:33:53 ID:???
解決編+(0゚・∀・) + ワクワクテカテカ +
475名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/02(日) 13:56:37 ID:???
1ヶ月もじらされるのは勘弁してくださいですぅ><
早めに投下してくれるとうれしいな
476名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/02(日) 16:16:26 ID:???
中には早くしてくれとの声もありますが
執筆を早くして作品の質を落とすより
作者さんのペースでじっくり書いていただけた方がうれしいです
477351 ◆c9OwFy0cL. :2007/09/02(日) 18:16:44 ID:???
みなさん、ご意見ありがとうございます。

解決編投下は9/8の23:00からにします。
このレスと同じトリップをつけるので、
まだ見たくない方はあぼーんして下さいね。
478名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/02(日) 23:41:12 ID:???
油断してると落ちそうだな
479名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/03(月) 20:34:57 ID:???
今泉君、ちゃんと保守しなさいよ↓
480名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/04(火) 17:38:59 ID:???
映画関連スレが次々出来てるけど
1000いくのも早い分・・・どうなんだろね
481名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/04(火) 20:36:29 ID:???
良スレあげ
482名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/04(火) 21:09:08 ID:???
>>481お前にサドの名は不要だ
Sはいただくっ
483名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/05(水) 01:41:49 ID:???
うーむ、「問題」の答えはなんとなくわかったような気がするが、
それをどう利用したのか全く予想できないw
職人さん尊敬します。
484名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/05(水) 19:17:39 ID:???
ホッシュ
485名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/07(金) 12:48:33 ID:???
いよいよ明日♪
486名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/07(金) 21:00:17 ID:???
明日か〜

出張で見れないよorz
487名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/08(土) 07:00:06 ID:???
+(0゚・∀・) + ワクワクテカテカ +
488名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/08(土) 10:24:45 ID:???
ふー、一気に読んだ。職人さん、お疲れさまです。

ターミナルドグマのくだりは、なんか世界観に違和感あるの俺だけ?なんかそこだけ引っかかった。
リツコの描写はうまいなぁ。映像まで浮かんでくるし、情景描写もイイ。

でもやっぱり、俺の考えてる推理は間違ってるのかも。
わかったと思ったけど、俺の中の答えがエヴァの世界と相容れない気がする。
489351:2007/09/08(土) 22:56:30 ID:???
おまたせしました。
解決編、10レス投下します
490解決編−再びレイの部屋 ◆c9OwFy0cL. :2007/09/08(土) 22:58:34 ID:???
>>471

「――もう一つだけ確認したいことがあります」
 レイが玄関のドアを開けると、そこに古畑がいた。
 レイの部屋でのことである。待機命令がいまだ解除されないレイがアルバムとノートに
目を通していると、ドアを控えめにノックする音が聞こえてきたのだ。その聞き覚えがあ
るノックに、レイは古畑が訪ねてきたことを悟った。

「どうぞ」
「失礼します」
 レイは古畑を迎え入れる。古畑の目的は明瞭だ。新たな証拠を手に入れ、それを突きつ
けてくるだろう。そして、古畑はきっと多くの疑問をぶつけてくるのだ。気を引き締めて
対応しなければならない。レイは古畑に背を向けたとき、ふぅっと息を吐く。

 レイが折りたたみテーブルを出すと、古畑が床に腰を下ろす。座るや否や、古畑は懐か
ら携帯電話を取り出し、レイの目の前に突き出し、にんまりを笑った。
「確認したいものはこれです」
「携帯電話?」
「いえ、これは私のものです。問題はこの中に録音してきたものなんです」
 古畑が携帯電話を操作する。
「よーっく、聞いていてください」

『――レイ、私だ。もうすぐ君の誕生日だな。ささやかなものだが、プレゼントと料理を
用意する。当日は私の部屋に来なさい。誕生日とは祝うものなのだ』

 ふたたび古畑が携帯電話を操作して、再生を止める。
 再生されたのは、男の声。野太い、大人の声だった。
491解決編−お祝い ◆c9OwFy0cL. :2007/09/08(土) 22:59:59 ID:???
 レイは再生された声が述べた一言一句を頭の中でリピートする。
(――声の主は綾波レイを『君』と呼ぶ)
(綾波レイの誕生日を知っている)
(そして『来い』としか言わなくても、綾波レイは「彼」の部屋に行ける。つまり、彼の
部屋を訪ねたことがある)

「これが何?」
「実はこれ、事件の2日前に碇司令の部屋から、この部屋に掛けられた電話の録音なんで
す。諜報部の方に提供して頂きました。単刀直入に言えば『盗聴』ですね」
「それで?」
「あなた、本当にこの電話を受けましたか?」
 レイは古畑の意図を理解した。古畑はレイの動揺を誘っているのだ。前に失敗した方法
と同じである。もし、この電話に対する綾波レイの応答が残っていたとしても、「行く」
という約束をしただけであって、「行った」証拠にはならない。
「ええ、司令から掛かってきた電話よ」
「それは確かな事ですか? はっきりと言い切れますか?」
 古畑が念を押してくる。しつこい。レイはそう思った。
「ええ」
「では、これはいかがですか――」
 古畑がまた携帯電話を操作する

『――レイ、私だ。もうすぐ君の誕生日だな。ささやかなものだが、プレゼントと料理を
用意する。当日は私の部屋に来なさい。誕生日とは祝うものなのだ』

 その再生音を聞いたとき、レイは縮み上がった。
 急に寒気が襲ってきて、不覚にも反射的に俯いてしまう。気を張って顔を起こし、再び
古畑と向き合うも、膝が震えて止まらない。
 今、再生された音は中年の男性の声で、1回目の再生と全く同じ言葉を綴った。だが、
違う点がひとつあった。……声の主は明らかに別人だったのだ。
492解決編−たくさんのお祝い ◆c9OwFy0cL. :2007/09/08(土) 23:01:12 ID:???
「えー、実はまだ続きがあります」
 再び録音を再生する古畑。10秒ほど無音が続いた後、また別の声が聞こえてきた。

『――レイ、私だ。もうすぐ君の誕生日だな。ささやかなものだが、プレゼントと料理を
用意する。当日は私の部屋に来なさい。誕生日とは祝うものなのだ』

 レイの動揺は明らかだ。古畑はそれを見て得意げに続ける。
「もう一つあります。これが最後です」

『――レイ、私だ。もうすぐ君の誕生日だな……』

 古畑が携帯電話を懐に収める。無論、最後も別人の声である。
「えー、私がお訊きしたかったのはこれなんです。碇司令の声はどれでしょうか?」
 レイにはその答えが分からなかった。どの声も中年男性の声であることに間違いない。
しかし、レイはそのどれが碇ゲンドウの声がまったく判別つかなかった。なぜなら――

「ちなみに、最初の声、あなたが碇司令との通話だと言ったあの声は、冬月副司令の声で
す。私がついさっき副司令にお頼みして録音しました」
 レイに反論は、無い。
「あなた、知らないんです。碇司令の声を。それどころか、あなたは司令とは面識があり
ません。つまり、あなたは……」

 古畑の人差し指が、レイに向けられる。

「『綾波レイ』さんではありませんね」
493解決編−密室の真相 ◆c9OwFy0cL. :2007/09/08(土) 23:02:19 ID:???
 古畑の指摘は正鵠を射ていた。全部見抜かれた、レイはそう思った。一番隠したかった
ことだった。いつのまにかレイの額には汗が浮かんでいた。そのうちの一つが額から落ち
てレイの眉間を伝う。
「だ、だとしたら、何?」
 レイは自分が発した声に驚いた。その声はもはや無感情なものでは無かったのだ。意図
しただけの音量は無く、語尾は震えていた。

「私は碇司令を殺したのは綾波レイだと考えていました。これは間違いないでしょう。間
違いだったのは、あなたを綾波レイだと思っていたということです。この間違いに気付い
たとき、同時に、密室の謎も解けました」
 レイの動揺が顔に出たのか、古畑が饒舌になる。
「私は、こう考えていました。つまり、碇司令を殺した綾波レイさんは、部屋の出入り口
に全て施錠した上で、なんらかの方法を使ってその部屋から脱出した、と」
 古畑の声が、コンクリートに囲まれた狭い部屋の中を支配する。
「でも、事実はまったく違うものでした。綾波レイさんは、脱出したのではなく、あの部
屋の中に隠れていたんです。我々も部屋の中を探しましたが、その時は見つかりませんで
した。見つからないはずです。彼女は意外な場所に隠れていたんです」
 レイは膝の上に置いた拳を、さらに握り締める。

「彼女は、ダストシューターの中に、『隠れた』のです」

 レイに言葉を紡ぐ時間を与えず、古畑が続ける。
「言い方を変えれば、『落ちた』のです。ダストシューターの中に。22階の高さから落
ちたので、え〜、間違いなく命は助からなかったでしょう。そして、綾波レイさんは最初
から助かるつもりは無かった。それが彼女が立てた計画なのですから」
494解決編−トランクの中に1 ◆c9OwFy0cL. :2007/09/08(土) 23:03:43 ID:???
 蝉が鳴いている。時計は「PM 01:12」を示している。天空から降り注ぐ日差し
は、今日も相変わらず強い。
「しかし、事件はここでは終わりませんでした。ダストシューターから落ちて亡くなった
彼女を迎えに来た人物がいます。その人物は焼却施設から焼却炉の蓋を開け、死体となっ
た綾波レイさんを回収しました。そして、持って来た大きな黒いトランクに死体を詰めて、
運び去ってしまったのです」

 古畑が間を置く。
 彼は少し大きく息を吸い込む。吸い込んだところで、また間を取る。2秒程度。そして、
吸い込んだそれを一気に吐き出す。
「綾波レイさんの死体。これを運び去った人物……それが、あなたです」

 古畑の指摘は紛れも無い事実であった。
 レイはそれでもその言葉を言わざるを得なかった。もう、言い逃れできるとは思えない。
しかし、レイの乾いた唇は、なかば無意識のうちにその言葉を吐き出していた。
「……その証拠は?」

 古畑がレイを指差す。右手の人差し指だ。
 レイは自分の鼻先を差すその指先を思わず見つめてしまう。
 指がゆっくりとレイの右に移動する。レイの視線もその動きに釣られて、古畑が指し示
す先にあるものに移動する。
 ベットの上に投げ出されたアルバム。ひきだしの上の薬剤、コンクリートの壁。
 古畑は部屋の中のあらゆる物を指し示す。やがて、身を捩って、部屋の隅を指すと、そ
こで動きが止まる。古畑が指した先、そこには、どっしりと腰を据える黒いトランクがあ
る。
「開けてもよろしいですね?」
495解決編−トランクの中に2 ◆c9OwFy0cL. :2007/09/08(土) 23:05:07 ID:???
 古畑は返事を待たなかった。トランクを引き寄せ、横倒しにすると、トランクの蓋を起
こした。

 そこには『ミイラ』が眠っていた。ピラミッドで発掘されるようなミイラが、トランク
の中で膝を抱えて蹲っているのだ。ただし、そのミイラは包帯ではなく、食品用のラップ
に身を包んでいた。

 古畑は顔の部分のラップを剥がしていく。レイはただその作業を見守る。

 ラップの下から現れたのは、『綾波レイ』の顔だった。
 真っ白であっただろう肌は土気色で、乾いた傷跡と、そこから流れたであろう赤黒い血
の跡が、彼女の顔の半分を隠している。瞳は閉じられていた。だが、眠り姫というには少
々、生臭さすぎる光景だった。
「これが、証拠です」

「もう、おしまいね」
 レイは瞳を閉じて呟いた。そのまま二人は沈黙する。コンクリートの部屋の中で、重苦
しい時間が過ぎていった。それは、ほんの1分に満たない時間だったかもしれない。しか
し、沈黙を共有していた二人にとってその時間経過はもっと長く、重いものだった。
 長い沈黙を破ったのは古畑だった。
「一つ教えてください。あなたが綾波レイさんでないのなら、あなたは誰でしょうか?」
496解決編−あなたは誰 ◆c9OwFy0cL. :2007/09/08(土) 23:06:28 ID:???
 レイが瞼を開ける。
「あなたは、私を誰だと思うの? あなたの意見、聞きたいわ」
 問い返すレイに古畑が苦笑する。
「えー、実は、そこのところはまだよく分かっていないのです」
「いいから、言ってみて。あなたの推理が合ってるかどうか、楽しみだから」

「んっふっふ、なんとも、突飛な説なので、笑わないで下さいね――」
 逡巡したものの、古畑は楽しそうに自分の考えを述べ始める。
「実は、あなたは綾波レイさんの双子の姉妹なんです」
「あなたは何らかの事情で、ターミナルドグマに閉じ込められて育った。一方、綾波レイ
さんはここでエヴァのパイロットとして育っていた。しかし、綾波レイさんは碇司令に憎
悪を抱くようになる。やがて、自分の命を投げ打ってでも殺したいとまで考えるようにな
り、司令を殺害する計画を立てます」
「それと同時に、双子の姉妹であるあなたを助け出すこと計画に盛り込む。つまり、それ
が、今回の事件です。碇司令を殺害し、その犯人である綾波レイさんが自殺し、あなたが
綾波レイになりすます、という」
「ドグマの枕泥棒、赤いレインコートを着ていたのは、他でもない、綾波レイさんです。
そして、あのときベットに寝ていたのが、あなたです。綾波レイさんはこのようにあなた
を助け出しました」
「綾波レイさんが、あなたのために用意していたのが、あのアルバムです。他にも何か用
意していた可能性はあります。綾波レイさんはあなたが覚え易いように、写真を図鑑のよ
うに並べて、アルバムにしまっておいたのですね。しかし、アルバムで顔は分かっても、
声は分からなかった。あなた、碇司令だけではなく、綾波レイさんのお知り合い全員の声、
知らないのでしょう。だから、シンジ君からの電話を受けたとき、声が分からず、名前を
聞き返した。いかかでしょうか?」
 古畑がまくし立てた推理を、レイはゆっくりと噛みほぐす。
 小さな雲が一瞬太陽を遮り、部屋の中に影が差した。
497解決編−減点理由 ◆c9OwFy0cL. :2007/09/08(土) 23:08:11 ID:???
「……すごいのね。合格」
「ありがとうございます」
「でも、80点ね」
「うーん、よろしければ減点の訳を」
「『双子の姉妹』というのは間違い」
 古畑が考え込む。推測ではあったが、他に辻褄が合う仮説が思いつかなかったのだ。双
子の姉妹説を否定されると、辛いところだ。
「考えても、きっとわからないわ」
 レイはそう言いながら、『ノート』に書いてあった真相を頭の中で反芻した。

 『2人目のレイ』が、彼女のクローンの中の1体である自分を助け出したのは、2週間
前のことらしい。赤木リツコがその他のクローンを破壊して独房に入ったのが1週間前で
ある。この時点でクローンは『2人目のレイ』が助け出した1体だけである。

 この状態で『2人目のレイ』が死んだら、魂はクローンに宿り、クローンは『3人目の
レイ』となる。クローンが複数いれば、どのクローンに魂が宿るのかは予測できないが、
他のクローンは赤木リツコに破壊された。魂が宿るのは、助け出されたクローンである。

 魂が移動する際、記憶の欠損が起こるらしい。『2人目のレイ』はそれに備えて、ノー
トやアルバムで記憶の継承を試みた。ただ、古畑の指摘どおり、声の記憶を継承できるよ
うなものは何一つ残さなかったのは、失敗だった。

「あなたとはじめて会ったとき、あなた、私に言ったわ。お誕生日おめでとう、って。あ
のときは本当に驚いた。だって、私は昨日生まれたばかりだもの。なんでこの人がその事
を知ってるのかな、ってね」
 緊張から解放されたレイの顔から笑みがこぼれる。真紅の瞳は、涙で潤んでいた。
498解決編−刑罰 ◆c9OwFy0cL. :2007/09/08(土) 23:09:46 ID:???
 古畑が携帯電話を切る。
 漏れて聞こえてくる会話を聞く限り、部下に2人目のレイの死体を運び出すための指示
をしていたようだった。

「えー、署の方で詳しいお話を伺いたいのですが」
「どうなるの、私。逮捕、されるの?」
「碇司令を殺した犯人、綾波レイさんは、既に死亡しています。殺人事件は被疑者死亡の
まま書類送検ということになるでしょう。あなたに伺うお話は、死体遺棄の件について、
ということになります」
「……そう」
 レイは立ち上がり、古畑に促されるまま、玄関を出た。

 レイは前のレイ、つまり2人目のレイが立てた殺人計画を振り返える。計画の目標はお
おむね達成されたと言っていい。

 最大の目標は、警察が密室を解けずに、ゲンドウの部屋のマスターキーを持っている管
理人を誤認逮捕することだった。しかし、その目標は達成できなかった。疑惑が管理人に
向くことすら無かった。

 だが、もう一つの目標は達成できた。殺人罪を被らないことだ。おそらく警察は『魂の
移動』など信じないだろう。2人目のレイと3人目のレイは別人格として扱われるはずだ。
2人目のレイは殺人罪を背負ったまま、消えた。3人目のレイは死体遺棄罪に問われるだ
ろうが、殺人罪に比べれば微罪であり、刑も軽い。完全犯罪とも言えるだろう。

 3人目のレイは考える。前のレイの思いは遂げられたのだ。ただ、今となっては、前の
レイがなぜ碇ゲンドウを殺害したかったのか、動機が不明であった。でも、それはどうで
もいいことで、蛇足なのだ。今のレイは、2人目の想いなど、もう覚ええていなかったか
ら。
499解決編−昨日のこと ◆c9OwFy0cL. :2007/09/08(土) 23:13:30 ID:???
 時は事件当日の夜に遡る――

 少女は裸のままベットの上に横たえられていた。
 一糸纏わぬ少女の肢体、その肌を蒼白く見せている月の明かり。レースカーテンの影が
まだら模様となって、ベットと少女に張り付いている。

 レイは少女の胸の上に一冊の大学ノートを置いた。そして、少女の両手をノートの上で
組ませる。
 ノートには色々なことを書いた。今まで起こった事、出合った人、その人の名前、呼び
方。もちろん一冊では収まらない。続きのノートが10冊以上ひきだしの中に眠っている。
顔は、やはりひきだしの中にあるアルバムの写真を見ればわかるだろう。
 しかしノートを開いた少女が一番初めに目にするのは、これから自分がやろうとしてい
る殺人計画のことだ。その計画の全てと、目覚めた彼女がどう行動すれば良いのかも書い
てある。

 室内の照明はただ月明かりのみ。
 レイと少女の四方を囲むコンクリートの壁には、ポスターやコルクボードの類は一切存
在しない。目立った家具も無く、その灰色の空間からは、住んでいる者の生活の匂いがま
ったく感じられなかった。でも、事実、レイはこの部屋で何年もの歳月を重ねてきたのだ。
 唯一、ベットの脇に5段のひきだしが置いてある。高さ1メートル程度でプラスチック
製のものだ。ひきだしの上には飲みかけの錠剤の包装や、水が入ったビーカーなどが散乱
している。レイは包装を破り、錠剤を3錠、口に含んだ。そしてビーカーの水でそれを流
し込む。

 レイはベットを一瞥する。少女の瞼は閉ざされたまま、開く気配は無い。
(さようなら。そして、また会いましょう。3人目の私――)
 レイは玄関のドアを押し開け、自身の棺となる黒いトランクを押して、外へ踏み出す。
頬を撫でる生温い夜風。夜道を行くレイの背中に、星の無い都会の夜空が覆いかぶさる。
夜空に漂う妖艶な蒼い月が、彼女の儚い存在を、いつまでも見守っていた。

解決編ここまで  古畑任三郎 VS 綾波レイ fin
500名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/08(土) 23:19:14 ID:???
やっぱりほぼ予想通りのトリックだったか。
ただ自分は二人目レイがミイラなんかじゃなく完全に焼けてて
三人目レイに食べさせたという展開を期待していたのでチト残念。
501名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/08(土) 23:21:17 ID:???
(・∀・)イイ!!

kdちょっと悲しいエンディング・゚・(ノД`)・゚・
502351:2007/09/08(土) 23:34:09 ID:???
>>500
うわぁ〜 えぐい〜 。・゚・(ノД`)・゚・。

>>501
きっと、さんまが無罪にしてくれます

レイ編これにて終了です。
読んで頂いたみなさん、本当にありがとうございました。
503名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/09(日) 00:02:05 ID:???
そのころ現場で...

今泉:ちくしょう、わからないなぁ。
   どうやって抜け出したんだよ、綾波レイは。
向島:今泉さん、もうあきらめましょうよ。ここまでやったら古畑さんもわかってくれますよ。
今泉:いや、君はまだあいつのことをわかってないよ、向島君。
   ぜったい僕のことバカにするんだ。そうに決まってる。
   あ〜もう、どうしよう。何かいい方法はないあかなぁ、向島君。
向島:それは、怒られずに済む方法ってことですか。
今泉:あたりまえだろ。
向島:それより、あいつだなんていったら、それこそ怒られますよ。
今泉:君が言わなきゃいいだろ。
西園寺:いま連絡が入って、古畑さんが解決したそうですよ。重要参考人も署に同行だそうです。
今泉:面倒なことは僕に押し付けて、また自分ばっかりおいしいとこもっていきやがって。
西園寺:今泉さんが解決したわけじゃないんだから、持っていかれたことにならないのでは?
今泉:(うるさいな!チビは黙ってろよぉ)
504名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/09(日) 08:18:42 ID:???
作者乙。本筋のトリックは予想がついたけど、それを古畑が「声」で追い詰めるのは、古畑らしくてうまいと思った。綾波レイもいい感じに古畑任三郎にでてくる犯人って感じではまってた。最高にGJな作品をありがとう!次回作も期待してるぜ!
505名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/09(日) 17:19:10 ID:???
うおおおお1日遅れたが読みふけってしまった
GJ!
だが結局動機はなんだったんだろう(・・?)
506351:2007/09/09(日) 19:58:36 ID:???
>>503
 後味スッキリなエンディング(・∀・)イイ!

>>504
 ありがとう。
 計画殺人が続いたので、次は衝動殺人をやってみたいです。
 いつになるかわからないけど。

>>505
 どもです。
 犯人ああなってしまった以上、動機は闇の中・・・
507名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/09(日) 20:57:06 ID:???
otukare
次はシンジ編かな
508名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/11(火) 21:57:25 ID:???
シンジが犯人だとすぐに捕まりそうな罠
509名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/11(火) 23:46:48 ID:???
次の犯人は庵野。
現実の復讐をアニメの中で果たす。
古畑はアバンタイトルとか真相究明前の暗点で視聴者に語りかけてくるタイプだから
こういうメタフィクション的展開もうまくいきそう。
510名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/17(月) 13:52:28 ID:???
西園寺くんが華麗に保守
511名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/20(木) 21:40:19 ID:???
ほしゅ
512名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/22(土) 19:02:12 ID:5oIfMM8v
同じくシンジ希望。ラスト直前の壊れ気味のシンジが、「みんな死んじゃえ!」を実行にうつすようなやつキボンヌ。
513キングなり:2007/09/22(土) 19:50:55 ID:???
山井ちゃ〜ん、CHU…パン買ってきて…
514名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/22(土) 21:45:51 ID:???
いや、シンジは衝動的に殺ったあとに淡々と証拠いん滅しそうな。
515名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/23(日) 17:23:56 ID:???
ネルフ全滅→シンジだけ生き残る→犯人は?→やっぱりシンジ
516名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/24(月) 23:49:15 ID:7blSOC0h
冷静に証拠隠滅していくシンジ、か…ありだな。
静かな狂気って感じで。はじめは衝動的に相手を殺してしまったけど、その過程で狂気に目覚めるみたいな感じか?
517名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/25(火) 00:01:31 ID:???
シンちゃんは普通に頭良さそうだし。今泉さんに「あんな気の弱い子に殺しができますかね〜」とか言われるのも良い。
トリックを古畑に暴かれ「仕方ないじゃないですか。こうするしかなかったんですよ」と淡々と言い放つも、「でも、本当は殺したくなかったんですよ、」と一筋の涙を流すシンちゃん。
518名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/25(火) 03:25:27 ID:???
古畑「ンフゥ〜あなたハァ…殺しファ〜のハァ…犯人…フォ〜♪」

全員「『早く喋ろよ!!!』」
519名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/25(火) 12:39:51 ID:???
喋ろって
520名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/09/29(土) 20:27:52 ID:???
保守すれば良いと思うよ?
521名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/10/08(月) 12:36:52 ID:???
普通におもしろい
一気に読んでしまいました。作者様GJ
でも黒トランクは必要なかったんじゃないかな。二人目はダストに落ちて焼却炉で焼かれちゃえばゴミと一緒に炭化しちゃうので二人目の遺体は見つからない上、見つかっても犯人は自殺したことになり完全犯罪になりそう。
もしかしたら、二人目もさすがにゴミと一緒に処分される死後は嫌だったのかも?
522名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/10/08(月) 12:39:40 ID:???
なんか難癖つけてるようでしたらすみません
殺害のためにかなり準備周到な二人目だったので気になってしまい
523名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/10/08(月) 14:35:37 ID:???
焼却炉程度の炎で遺体が炭化して原型が分からなくなるとは考えにくい。
せいぜい表面が焼け焦げて身元不明になるくらいだ。それもDNA鑑定ですぐにばれる。

それに、焼却炉に勝手に火を付ける訳にはいかない。どう考えてもそっちの方が怪しまれる。
加えてゴミの焼却時は、点火から終了まで係の人が見ている可能性が高い。

以上から、その場で燃やすという選択肢は考えられない。
遺体を持ち帰るしかあり得ないのだ。
524351っす:2007/10/14(日) 19:31:29 ID:???
>>521
読んでくれてありがとう。そして亀レスごめんなさい。

>>523が書いてくれたことが物理的な理由の全てです。
(たとえ火葬場くらいの火力と時間で焼却しても、
少なくとも骨と、身に着けていた金属は残りますよね?)

ひとつ付け加えるなら、二人目の死体は三人目にとって
殺人罪から逃れるための保険という意味もある、ということです。

殺人を犯したのはあくまで二人目なので、
その死体が出てきたら、警察は三人目への容疑を取り下げざるを得ないでしょう。
だから三人目は二人目の死体を手元に残していた、というのが作意です。

という回答でいかかでしょう?
525名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/10/18(木) 14:29:20 ID:???
はじめてきた。351さんすばらしいです
古畑の魅力はトリックより丁々発止の対決するとこだと再認識
2人目のレイの動機は想像通りだとすると哀しいな〜
526名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/10/18(木) 14:31:54 ID:???
527名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/02(金) 05:32:57 ID:???
エヴァ板良スレ保守党
528名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/15(木) 04:59:34 ID:???
age
529名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/15(木) 07:41:44 ID:???
青葉
古畑のSP、古畑vsスマップのキムタク=青葉
刑事に歯向かうイヤンな男。それが青葉シリカゲル
530名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/15(木) 21:03:15 ID:???
なかなか名前を覚えてもらえない巡査っていたよね
青葉はそれの役で
531名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/11/15(木) 22:46:04 ID:???
えぇ〜と、

向島です!

あ、そうそう、向島君。
532名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/02(日) 22:36:31 ID:???
ほす
533名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/23(日) 11:16:43 ID:???
干す
534名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/25(火) 11:32:07 ID:???
t
535名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/29(土) 00:54:11 ID:???
シ者からの伝言
動く使徒
アラエル死体
536名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/12/31(月) 13:10:53 ID:???
んふふ〜。我々にとって女性は向こう岸の存在ですぅ〜はい。
537名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/01/14(月) 09:44:39 ID:???
538名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/02/04(月) 17:20:27 ID:???
なんか面白そうなスレなので保守しておきますよ
539名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/03/02(日) 09:41:18 ID:???
エヴァ板良スレ保守党
540名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/03/18(火) 15:03:53 ID:???
エヴァ板良スレ保守党
541名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/03/20(木) 15:50:33 ID:???
このスれまだあったのか
542名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/03/27(木) 19:52:19 ID:IW5PVdW8
改めてROMったがかなりの良スレ。
職人さんかむばっく
543聖女にして天才少女、綾波レイ    :2008/04/01(火) 00:53:30 ID:???
凄いオモシロイ!@351さん!
特に綾波編は傑作だよ。
綾波独自の出自を使ったトリックは出色の出来だ!

会話の部分から雰囲気があり、もう最高。
これ保存するわ。

それからシンジ君は犯行をした後、古畑の顔見ただけでパニック!
自白→狂気の世界に逃げ込みのヨカーーン(笑

ああ、読みふけって遅くなってしまった・・・
544お久しぶりです。351っす:2008/04/09(水) 21:14:13 ID:???
読んでくれた人ありがとう
今、シンジ編を作成中ですが、もう少し練る時間が欲しいです。

ですが、
あまりズルズルと時間を空けてしまうのも申し訳ないので、
アヴァンタイトルだけ公開します。
545VSシンジ:2008/04/09(水) 21:16:30 ID:???
アヴァンタイトル

 ある日突然私の目の前に、
 何十年も前に死んでしまったはずのおばあちゃんが現れました。
 えー、大好きだったおばあちゃんは、驚く私にこう言います。

『任三郎、おばあちゃんと一緒に天国に行こう。
 そこは自分と他人の境目が無い世界。誰も嘘が吐かない極楽浄土だよ』

 でも、私はおばあちゃんの手を振り払ってこう言いました。

『おばあちゃん、悪いけど遠慮しておくよ。
 嘘が無い世界なんて僕には退屈すぎるから』

 あれは夢だったのか、現実だったのか。私にはわかりません。
 ただ、一つ確実なのは、あの日以降、今泉が失踪してしまったという事だけです。

 ……さて、今回はサードインパクト直後、赤い海のほとりから始まるお話です。


古畑任三郎 VS 碇シンジ(被害者:惣流・アスカ・ラングレー)
546名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/04/09(水) 23:46:23 ID:???
351さんおかえりなさい
懲りずに保守した甲斐があったゆですね^^
547名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/04/10(木) 11:11:48 ID:???
wktk捕手
548名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/04/10(木) 16:02:41 ID:???
期待大
549聖女にして天才少女、綾波レイ!:2008/04/10(木) 20:22:18 ID:???
>今、シンジ編を作成中ですが、もう少し練る時間が欲しいです。
うっひょー!
楽しみです。

ともかく綾波編は、W.アイリッシュを思わせる夜の抒情。
E・クィーンも顔色なしの完璧な論理。
J・ディーヴァーを思わせるサプライズ・エンディングでした!

ミステリは欧米の古典から現代までずいぶん読みますが、相当の出来ですよ。

550名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/04/10(木) 23:30:06 ID:???
やっべ、久しぶりに覗いたら予告あるじゃねーか
期待wktk
551名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/04/11(金) 03:06:05 ID:???
この手の話は錬るのに時間かかるからな。
ほしゅしといてよかった。
351氏、時間は気にせず書いてください。
552名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/04/13(日) 11:42:12 ID:???
このときを待ってたぜ!!やべぇwktk!!
553聖女にして天才少女、綾波レイ!:2008/04/20(日) 20:25:23 ID:???
保守っとく
554351:2008/04/27(日) 16:53:25 ID:???
お待たせです。犯行編8レス落とします。
ちなみにGWは辺境に引き篭もる予定ですので、
事件編以降はGW明けになります。ご容赦下さいませ。

>>549
ハードル上げすぎですw
555犯行編−掌の中の命:2008/04/27(日) 16:54:45 ID:???
>>545

 エヴァのパイロットになって第3新東京市で暮らし始める数年前、まだ僕が小学生の頃、
飼っていたカナリアを握り殺したことがある。

 その愛らしい小鳥は、養母が鳥篭と共に買い与えてくれたものだった。そのときの例え
ようの無い感激は今でも忘れてはいない。幼い僕は小鳥に『カナ』という、今にして思え
ば少々安直な名前をつけ、可愛がった。

 餌を食べ、飼い主である僕の隙を突いては脱走し、排泄もする。『カナ』はペットを飼
った経験が無い僕に、ブラウン管の中の極楽鳥よりも遥かに鮮やかな刺激を与えてくれた。

 今振り返ってみると、そのときの僕にとって『カナ』は新しいオモチャの一つに過ぎな
かったのかも知れない。その愛くるしい一つ一つの行動ですら高機能なオモチャのそれで
あり、僕を喜ばせ、驚かせるためだけに存在するものだった。そう、何しろ命の尊さなど
考えたことも無い時期のことだ。

 指に乗せるだけでもおっかなびっくりだった僕は、飼い始めて3日目には、積極的に
『カナ』に触れるようになっていた。羽の手触り。胸毛の感触。僕はこのオモチャに夢中
になり、日に日に接触の度合いを高めていった。

 ある日の夜、僕はカナ子を羽ごと握り締めていた。
 今も右手の掌に残っている、柔らかく薄い羽毛の下で小さな筋肉がピクピク動く感覚。
幼少の僕がそこにどんな快楽を感じていたのか。それは、覚えていない。数分間の恍惚か
ら僕が現実に立ち返ったとき、『カナ』はすでに動かなくなっていた。

 このとき、生まれて初めて『罪悪感』を覚えた。
556犯行編−赤い海のほとり:2008/04/27(日) 16:55:53 ID:???
「アスカ、アスカ? 起きてよ……」
 いくら問いかけても、相手が決して応えないことを僕は知っていた。
 血のように赤い海のほとりでの出来事だ。
 砂浜に仰向けになっている赤いプラグスーツ姿のアスカ。呼吸は止まっている。彼女の
肩を揺さぶりながら、必死に呼びかけるカッターシャツ姿の僕。打ち寄せる波が、僕たち
二人の足元でまた引き返してゆく。

「なんでだよ。どうして返事しないんだよ」
 アスカはひどい怪我をしたらしく、左目と右腕に包帯が巻かれている。怪我をしている
右腕を避けて、僕は彼女の左腕を掴んで揺さぶり、疑問への回答を求めた。しかし、彼女
の青い瞳は空を仰いだまま、ピクリとも動かない。

 呼びかけながら同時に、僕はアスカが既にこの世の人ではないということを確信してい
た。
 彼女の顎の下、真っ白な首筋に残る赤黒い斑模様。ちょうど普段着の彼女がチョーカー
をつけている場所だ。その模様を刻み込んだのは、僕の両手。僕は彼女の腹の上に馬乗り
になり、首を両手で握り締めて、あらん限りの体重を乗せたのだ。時間にして数分程度だ
ったろうか。気がついたときアスカはすでに事切れていた。

 その行為が世間一般で言うところの「殺人」に該当するものだと気付いたのは、僕が大
分冷静さを取り戻していた頃だ。冷静になった僕は、あたりを見渡し、人影が無いことが
分かると、ほっと肩をなでおろした。

 アスカが死んだこと、自分が殺したこと、でも、誰にも見られていなかったこと。
 当面の安全を確認できたときやっと、僕の中に罪悪感が芽生えた。
557犯行編−砂浜のガラクタ:2008/04/27(日) 16:56:51 ID:???
 オンボロのリアカー。
 所々ほつれているけど丈夫で長いロープ。
 底に穴が空いている錆び付いた一斗缶。
 ……僕が当てもなく砂浜を歩き回って、拾い集めたものだ。

 なぜ、こんなガラクタを拾い集めたか。
 思いついてしまったからだ。都合の悪い事実を永遠に闇に葬り去る方法を。
(アスカは、『自殺』したんだ……)
 目の前に広がる、赤い色の海。
 東西に伸びる、果ての見えない砂浜。
 背中を振り返ると、そこには広大な雑木林が広がっている。
(そう。あの雑木林の中で、首を吊って!)

 人間を絞め殺す、という行為は思った以上に腕力を費やす作業だった。
 リアカーに動かぬアスカを乗せようと、上体を起こした彼女の両脇に手を入れて持ち上
げようとしたが、重い。いや、アスカ程度の体重の人間を持ち上げられないのだから、僕
に力が無いだけなんだろう。首を絞めるという行為に、ほとんどの力を使い果たした僕の
腕は、ひどくだるく、思うように力が入らない。

 とにかく、その作業には四苦八苦した。最後は、彼女をリアカーに乗せるというより、
放り込むような形になり、僕の腕は痺れ、息が切れていた。
(あんまり乱暴に扱うとアスカに怒られそうだな)
 不意にそんなことを思いつく。
 眉を吊り上げて僕を罵る彼女の姿を想像すると、思わず笑いがこみ上げてくる。しかし、
それも一瞬のことで、きまぐれに一陣の風が吹くと、そんな彼女の残像も風と共に虚空に
舞い、跡形も無く溶けて散った。
558犯行編−雑木林:2008/04/27(日) 16:57:43 ID:???
 長い間放置されていたのであろうリアカーは、当然、車輪に油を差している訳も無く、
足がとられる砂浜を移動するのは大変な労力だった。
 今、僕の目の前には、薄暗い雑木林が広がっている。立ち並ぶ木々の間隔は広く、密度
は低い。この様子だとリアカーを引いたままでも、林の中に踏み込めるだろう。

 問題は人間一人をぶら下げるのに耐えられる枝があるか、ということだ。
 パッと見た感じではそれほど太くて頑丈そうな木は無い。枯葉と湿った土を踏みしめ、
さらに林の奥に踏み込んでも、あるのは痩せた幹から伸びる頼りない枝ばかりだ。

 ときどき振り返って海の方向を確認しつつ、さらに奥へと分け入る。

 次第に波音は遠ざかり、野鳥の鳴き声にかき消されるようになった頃、一本の木が僕の
目に留まった。立派な老木だ。欅だろうか。幹は太く、僕が両手で抱え込んでもまだ余る
だろうし、幹からは僕の足よりも太い枝が伸びている。

(あの枝なら大丈夫そうだ……)

 僕は頭の中で『首吊り自殺したアスカ』をイメージする。
 老木の側には別の木がある。その木の根元にロープの一端が巻きついている。ロープは
老木の太い枝に引っ掛けられ、地面に向かって垂れ下がる。枝から地面に伸びるロープの
先はアスカの首に繋がっている。アスカは目を閉じて、そのロープ一本に支えられており、
彼女の足は宙に浮いている。足元の地面には、横倒しになった一斗缶が転がっており、穴
の空いた底面をさらけ出している。

(ロープの長さも充分だ。いける……はず)
 僕は心を決めると偽装工作を開始した。
559犯行編−偽装:2008/04/27(日) 16:58:37 ID:???
 まず、アスカの体をあの枝に吊るす。
 アスカを載せたままのリアカーを目を付けた太い枝の真下まで移動し、彼女の首にロー
プの一端を巻く。ロープの輪は、彼女の頭が通るくらいの大きさに調節する。
 そして残りのロープを太い枝に向けて放り投げる。3度の失敗の後、ロープは目標の枝
にしっかり引っ掛かった。

 ここからロープのもう一つの端を引っ張ってアスカの体を吊り上げるのだが、これが大
変な作業だった。なにしろ彼女の体をリアカーに載せるだけでも相当苦戦したのだ。それ
が今度は吊り上げた上に、他の木にロープを縛り付けて固定しなければならない。

 それらの作業が一通り終わったとき、僕は疲労困憊していた。乱れた呼吸は収まる気配
を見せず、吹き出る汗が止まらない。ロープを握っていた掌は、皮が剥けてボロボロだ。
 それでも僕は最後の仕上げに取り掛かる。吊るされたアスカの足元にあるリアカーを少
し脇によけて、一斗缶を彼女の足元の地面に転がす。横倒しになった一斗缶。大きな穴が
空いた底面を見せている。

(アスカはこの一斗缶を踏み台にして、あのロープで首を括った……)

 これで全ての作業が終わった。そう思って、枝に吊るされたアスカの顔を見上げたとき、
違和感を感じた。
 違和感の正体はすぐに判明した。髪だ。彼女の右側の髪留めが解けているのだ。

(髪留め……インターフェースヘッドセットが片方、無くなってる)
 僕は慌てて辺りの地面を捜索した。黒い土の上に雑草と枯葉があるばかりの地面、アス
カの髪留めは赤い。落ちていれば目立ちそうだが、見つからない。
(リアカーの中にも落ちて無い。あるとすれば、後は……砂浜か!)
560犯行編−赤い髪留め:2008/04/27(日) 16:59:28 ID:???
 僕は空になって大分軽くなったリアカーを引いて砂浜に戻った。
 戻る途中でまた「まずいこと」に気付いた。足跡である。砂浜には僕の足跡と、リアカ
ーの車輪の跡がくっきりと残っていたのだ。これは消さなければならない。犯行現場が砂
浜であると疑う根拠になってしまう。

 しかし、今は髪留めを探すほうが先決だ。
 僕はリアカーの車輪の跡を辿りながら、注意深く髪留めを探した。そして、かなりの時
間を費やして、髪留めは見つかった。見つかったのは、アスカをリアカーに積み込む作業
をした付近だった。あのときはアスカの体を大分乱暴に扱った。そのときに髪留めが外れ
たのだろう。僕はズボンのポケットの中に髪留めを押し込んだ。

 ほっと一息ついたのも束の間、僕はリアカーを捨て、足跡と車輪の跡を消す作業に取り
掛かった。それは、後ろ向きに後ずさりながら、足裏を黒板消しのように使って消してい
くという地味な作業だった。
 だけど、苦労したのは砂浜の上だけで、砂浜が土に変わっていくにつれてだんだん足跡
は目立たなくなり、雑木林に入る頃には、もう足跡を識別するのは困難になっていた。ぼ
くは途中から足跡を消す作業を止めた。

 僕はアスカの下に戻ると、髪留めを彼女の髪に戻すべく手を伸ばした。しかし、届かな
い。ふと足元を見ると、地面に立っている例の一斗缶が目に留まった。僕はためらい無く
一斗缶の上に乗り、アスカの髪に髪留めを装着する作業に取り掛かる。

(でも、髪留めなんてどうやってつけるんだろう?)

 僕はアスカの髪を弄くりながら、どうにかそれらしくなるよう試行錯誤した。そのうち、
手元の暗さに気付く。日が傾いてきているのだ。
561犯行編−珍しい缶ジュース:2008/04/27(日) 17:00:18 ID:???
 暗くなりつつある雑木林の中、アスカの髪に赤い2つのインターフェースヘッドが戻る。
一斗缶から降りて少し離れてアスカを見上げる。やっぱり右側の髪留めは不自然だった。

(長い髪の留め方なんて知らないし……仕方ないか)

 これでようやく全ての偽装工作が終わった。もう、この場にいる理由は無い。一刻も早
くこの場を離れたい。もし、この場を誰かに見られたら終わりだ。
 実は先ほど遠くに自動販売機を発見した。一斗缶の上に上がったときに視界に入ったの
だ。自動販売機の明かりが、かなり暗くなってきた雑木林の中で目立っていたのだ。

 草木を掻き分けて自動販売機の元に辿りつく。缶ジュースの自動販売機だ。細い砂利道
沿いに設置されている。砂利道は一方は雑木林の奥へと伸びており、もう一方は、舗装道
路に続いていた。
 僕は、今、ここがどこなのかサッパリ分からない。しかし、車道に出れば看板があるし、
もしかしたら近くの町まで乗せてくれる車も期待できそうだ。僕はとりあえず車道に出る
ことにした。

 しかし、その前に喉の渇きを癒したい。疲れているので、冷たくて、思いっきり甘いの
が良い。ズボンのポケットを探ると、幸運にもクシャクシャになった千円札が見つかった。
その千円札を自動販売機に入れる。

 ある缶ジュースが目に留まった。黄色地にオレンジ色の線で牧場の絵がデザインされて
いる。都会ではあまり見ない種類のものだ。確かとても甘い飲み物のはず。僕は引き寄せ
られるようにそのジュースのボタンを押す。
 出てきた缶を空け、口をつける。冷たくて甘ったるい液体が体中に染み込んでいく。僕
は喉を鳴らしながら一気に缶を空にした。
562犯行編−ヒッチハイク:2008/04/27(日) 17:01:10 ID:???
 雑木林の中に横たわる車道を、一人とぼとぼと歩く。前を向いても、後ろを振り返って
も、両脇に雑木林を従える車道が伸びるばかりだ。すれ違う車も無い。

 僕はとりあえず今日寝る場所を探さなければならない状況だが、アスカがあの雑木林の
中で朽ち果てて行く様子が頭を離れない。もし、あのまま何年も遺体が発見されなければ、
彼女の肉体は腐乱し、二目と見れない状態になるだろう。酷い話だ。

(僕はなんでアスカを手に掛けたんだろう……?)

 掌に残る彼女の首の感触。その感触を思い出すように、僕の掌は何度も空を握る。

 そのとき、僅かなエンジン音が聞こえた。
 顔を上げると、はるか前方に2つの光点を発見する。僕は車道の中央に出て両手を振る。

「おぉーい! 止まって下さーい!」

 車はどんどん近づいてくる。
 手を振る僕に気付いたのか、スピードを徐々に落としている。
 そして、僕の10メートルくらい手前で車は停まる。ゆっくりと助手席の窓が開き、髪
の長い男が顔を出す。

「あれぇ、君、シンジ君じゃないの!」

 僕はその男を知っていた。
 名前は古畑任三郎。
 どういう訳かネルフに出入りするようになった、警視庁は殺人課の刑事だ。


犯行編ここまで
563聖女にして天才少女、綾波レイ    :2008/04/27(日) 18:25:03 ID:???
キターーーーー!
今、保守ろうと思っていたんだよん。

564聖女にして天才少女、綾波レイ    :2008/04/27(日) 18:39:51 ID:???
今、読了!
期待通りに、オモシロイわ。

大人しいシンジには、シリアルキラーの側面があった。
ナイスな発想だと思いますよ。
565名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/04/27(日) 20:21:19 ID:???
ktkr!
ここらでageておこうか
566名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/04/27(日) 21:04:43 ID:???
なんかはじめて来たけど面白いな
シンジ好きなんで今後の展開に期待してます
567名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/04/28(月) 09:20:58 ID:???
おぉw新作ktkr!
568名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/04/28(月) 11:48:53 ID:???
>>566
ぜひぜひぜひ前作をROMってくれ
569名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/04/28(月) 18:08:12 ID:???
566だがさっき読んだよ
アスカのは微妙かなと思ったがレイのは素晴らしかった
で、シンジ編ではさらに文章力上がってるんだな
成長力がすごい
570名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/04/29(火) 00:57:44 ID:???
しかし赤くなってしまった世界に古畑がいるのは笑えるな
彼は人との融合なんて断固拒否しそうだ
571名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/04/29(火) 22:29:08 ID:2+ojKCfI
古畑vs新キャラ、マリ
572名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/05/04(日) 13:29:32 ID:???
ほす
573聖女にして天才少女、綾波レイ!:2008/05/08(木) 20:17:39 ID:???
投下待ち
574351:2008/05/11(日) 15:38:41 ID:???
事件編その1落とします。6レスです
575事件編その1−選択肢:2008/05/11(日) 15:40:32 ID:???
>>562

「シンジ君、本当なんだね? その……惣流さんが亡くなっている、というのは」

 バックミラー越しに助手席の古畑さんが問い掛けてくる。運転席からも古畑さんの部下、
西園寺さんの視線。車内灯の白い明かりの中、バックシートの真ん中に座る僕は二人の注
目の的となっていた。

「本当なんです。この先の雑木林の中で、首を吊って。信じたくないですけど、確かにア
スカは死んでいました」

 僕は古畑さんにアスカの死を伝えた。もちろん、偶然発見したことにしたし、殺人犯の
名は明かしていない。

 刑事である古畑さんにわざわざアスカの事を教える必要は無い。暗い車道でこの車に拾
われた僕は、最初そう思っていた。だけど、よく考えてみるとそれは間違っていることに
気がついた。
 たとえば1ヶ月くらい経ってからアスカの死体が発見されたとする。そうした場合「事
件現場付近をうろついていた」人間を、警察はどう見るだろうか? 少なくとも無関係と
は思わないだろう。まして僕は故人の知り合いであり、同僚であり、同居人なのだ。いき
なり容疑を掛けられることは無いだろうが、「疑わしい人物」なのは間違いない。そうな
ると面倒である。
 今日、ここで刑事に出会ってしまったというのは事実はもうキャンセルすることはでき
ないし、アスカの死体はきっとすぐに発見される。疑われたくないのなら、黙秘するのは
得策ではないのだ。自殺に見えるよう偽装を施してあるのだから、隠すよりも、第一発見
者に成りきる事のほうが、よっぽど容疑から遠ざかる近道ではないか。

 そう結論した僕は、心を決めて古畑さんたちに告げたのだ。
「アスカが殺されている」と。
576事件編その1−迷子の三人1:2008/05/11(日) 15:41:47 ID:???
「しかしまいったなぁ。こんなときに」
 黒シャツに黒いコート、上から下まで「黒」ずくめの古畑さんが困り顔で呟く。
「そうですね。しかし、こんな状況でも、放っておく訳には……」
 半袖のポロシャツ姿で、ハンドルに片手を置きながら西園寺さんも同調する。
「なにか?」
 僕は当然聞き返す。
「いや実は、僕たち迷子なんだよ。今この場所がどこかもわからない。シンジ君、ここど
こなのか分かる?」
 古畑さんは苦笑いしながらそう答える。
「道路標識とかは日本の物なので、日本国内であることは間違いなさそうですが」
 古畑さんと西園寺さんは期待のまなざしをバックミラーの中の僕に向けた。しかし、僕
が彼らの期待に応える手段は、当然、ない。
「ごめんなさい、僕も同じです」
 僕の言葉に西園寺さんは一瞬目を伏せ、古畑さんは眉間に皺を寄せて露骨に嫌な顔をし
た。

 古畑さんの今までの状況はこうだ。
 数日前、第3新東京市の住民全員に退去命令が発令された。あわせて第3新東京市の警
察組織は解散し、警官は他の都市に再配属される事が決定される。散り散りになる古畑さ
んたちは職場仲間の数名と、郊外でバーベキュー大会を開き、解散式を行う予定であった
らしい。ネルフが戦自と戦っていた頃に、呑気な話だ。
 古畑さん、西園寺さん、今泉さんの3人がバーベキュー大会の会場である郊外のキャン
プ場に向かう途中、異変が起こる。突然、あたり一帯が闇に包まれて光の巨人が現れ、そ
のあと長い間気を失っていたらしい。きっと古畑さんが見た光の巨人って、僕が見たあの
綾波の顔を持つ巨人と同じものなのだろう。
577事件編その1−迷子の三人2:2008/05/11(日) 15:43:16 ID:???
 古畑さんが目覚めたのは僕とは違い、見覚えのない海岸の岩場だったらしい。古畑さん
は途方に暮れて岩場を歩き回り、程なく倒れていた西園寺さんを発見する。今泉さんも探
したけど、ついに見つからなかった。二人は何か大きな災害に巻き込まれたものと考え、
携帯電話で救助を要請しようとするが、どこにも電話が通じない。

「携帯電話はどこに掛けても『電源が入っておりません』。屋内電話に至っては『ツー』
とも鳴らない。でも、路上に放置されていたこの車を拾えたのは幸いでした」
 今の話を聞いたからか、そう言う西園寺さんの顔には疲労が滲み出ているように思える。
「何が幸いなんだ。100キロ近く走ってきたのにコンビニも無ければ、公衆電話も見つ
からない。おかげで今日どこで寝るかも分からない。一体、何がどうなっているんだ!」
 誰に言うでもなく、古畑さんが愚痴る。
「と、まあ、こんな状態なんだよ、シンジ君。でも、死体を放っておくわけにも行かない。
まずは現場を見てみよう。案内してくれるかい?」
 ようやく話が戻り、僕はほっとした。
「あ、はい。この先に脇道があります。砂利道で、入ってすぐの所に自販機があります。
とりあえず、そこまで行って下さい」
 アスカの死体のことを刑事に話す、と決めた以上、死体発見は早い方が良い。林の中の
動物に現場を荒らされたら偽装工作が台無しだ。僕はこんな状況になっても古畑さんたち
がまだ職務を遂行する意思があることに、胸をなでおろした。
578事件編その1−ふたたび老木の下へ:2008/05/11(日) 15:44:39 ID:???
「なるほどねぇ〜」
 古畑さんが懐中電灯の明かりでアスカの顔を照らしながら呟く。その隣で、時折、西園
寺さんがデジタルカメラのフラッシュを焚くと、一瞬だけ宙吊りになったアスカの全身が
見える。一歩引いたところに立つ僕は、暗闇に浮かび上がる彼女を直視できなかった。

 僕たちは例の自販機の近くに車を停め、ふたたび雑木林に分け入り、アスカの下まで戻
ってきた。ダッシュボードの中に転がっていたたった一本の懐中電灯を片手に、僕が先導
したのだ。

「シンジ君、君はどういう状況でこの死体を?」
 懐中電灯の明かりで現場の様子を観察しながら、古畑さんが尋ねてくる。
 これは予想していた質問だ。僕は慌てずに用意していた回答を提示する。
「僕も古畑さんたちと同じく、この先の砂浜で目を覚ましたんです。そのときは僕一人で
した。何かアテがあったわけじゃないんですけど、雑木林に入り、さっきの道路を見つけ
たんです。誰かが通りかかるんじゃないかって思って。そのうちさっきの自販機を発見し
て、そこからこの……アスカのプラグスーツが見えたんです」
 真実は逆だ。この老木からあの自販機が見えたのだ。
「あの自販機から、ここが?」
 古畑さんがアスカの首筋に明かりを当てながら疑問を投げかけてくる。
「はい。あのときはまだ明るかったから、はっきりと見えました。でも今はどうだろう。
懐中電灯の明かりでは見えないかも知れません」
 これは嘘だ。しかし、淀みなく答えた。悟られないはず。
「君、彼女の遺体や現場の物、何か触ったり、動かしたりした?」
「特に何も。……あっ、いや、触りました。彼女の手首で脈を診ましたから、その時に」
 アスカのプラグスーツには僕の指紋が残っている可能性がある。指紋が発見されたとき
の逃げ道は用意しておくべきだ。
579事件編その1−現場検証:2008/05/11(日) 15:45:58 ID:???
「ありがとうシンジ君。詳しい話はまた後で。現場検証はもうしばらくかかりそうだから、
君は車の中に戻って待っていて。懐中電灯なしでも、自販機まで戻れるね?」
 古畑さんがそんなことを言う。
 現場検証を一部始終見ていたいというのが、僕の本音だ。彼らがどんな証拠品を見つけ
るのかを知っておきたかったし、「自殺」と結論する姿を一刻も早くこの目で確認したい。
だが、今の古畑さんの申し出を断るのは不自然だし、ここに留まるだけの理由も考えつか
なかった。
「では、自販機のところで待っています」
 そう言い残して、僕は古畑さんたちと、アスカがぶら下がった老木に背を向けた。

 現場を離れるとき、断片的に古畑さんと西園寺さんの会話が聞こえた。
「……の下……ヤッコンが……」
「髪に……土……砂……現場は……」
「長い髪……ロープの下になるはず……おかしい……」
 自販機の側まで戻ってから少し考えてみたが、どういう意味の会話なのかは分からなか
った。

 僕はクーラーの冷気がまだ残っている車内に入り、自販機で購入したウーロン茶で乾い
ていた喉を潤す。
 今の状況で「待つ」というのは拷問だった。まるで、教師にカバンを取り上げられて、
持ち物検査をされているときのような気分だ。校則で禁止されているようなものを入れて
いなくても、他人に見られて恥ずかしいものなんていくらでもある。たまたま、そんな物
がカバンに紛れ込んでいて、教師に見つけられたとしたら。まして、僕は殺人者であり、
検査されているのは殺した相手の死体なのだ。落ち着いていられるはずが無い。
 偽装は完璧だ。そう何度も自分に言い聞かせて、ウーロン茶を喉に流し込む。ようやく
西園寺さんが戻ってきたときには、たっぷり30分は経過していただろう。長い待機だっ
た。
580事件編その1−宵の口:2008/05/11(日) 15:47:04 ID:???
 西園寺さんは戻ってくるなり僕に「もう少し待っていて」と告げると、車のトランクを
開けていくつかの荷物を取り出し、また雑木林に入っていった。荷物というのは、毛布と
何枚かのジッパー付きポリ袋、そして大きめの紙袋に軍手だ。最初は何を始めるか疑問だ
ったけど、すぐに疑問は氷解した。証拠品を確保するのだろう。
 西園寺さんは何度か車まで戻って来ては、何かが入ったポリ袋をトランクに格納してい
った。ポリ袋が無くなると、その次は紙袋だ。
(きっと小さい証拠品はポリ袋で、ロープとか一斗缶とか、大きいものは紙袋なんだ)
 最後に、古畑さんと西園寺さんは二人がかりで毛布に包まれた「何か」をトランクの中
に運び入れた。確かめるまでも無い。アスカの死体だろう。

「何か分かりました?」
 助手席でペットボトルの紅茶を啜る古畑さんに、僕はさりげなく尋ねた。西園寺さんは
自販機の前で何を買うか迷っているようだ。
「まだなぁんにも」
 古畑さんはそう言って力無く笑って見せる。
 僕はとりあえず肩の力を抜いた。どうやら自殺の偽装は成功したようだ。
 気を抜いた僕がバックシートにもたれ掛かると、古畑さんはゆっくりと切り出してきた。
「今の段階で分かったことといえば……」
 バックミラー越しに僕を見つめる古畑さんの視線が、急に鋭くなる。
「『他殺』である、ということぐらいだね」
 他殺という言葉に僕の心臓が、どくん、と跳ねる。
「犯行現場は砂浜のどこかで、犯人は台車のようなもので死体をあの老木の下まで運び、
死体の首にロープを巻いてから吊るし上げた、っていうことぐらいしかまだ分からないん
だ」
 古畑さんは鋭い視線のまま、口元だけで笑顔を作った。


事件編その1ここまで
581聖女にして天才少女、綾波レイ!:2008/05/11(日) 16:31:36 ID:???
おお、オモシロいよ。

ホントにあの世界で事件が起こったんですね。

続きも期待しています。
582名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/05/12(月) 07:35:18 ID:???
おお!やっぱり面白いよ!!
シンジがんばれ!そして職人さん超がんばれ!!
583名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/05/12(月) 09:31:47 ID:???
GJ!
職人さんガンガって下さい!
584名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/05/14(水) 23:56:22 ID:???
キテター!
今から読むわ
585351:2008/05/18(日) 21:01:35 ID:???
事件編その2、6レス落とします。

ところで、今回の作品は下調べのために、
法医学関係のサイトを参考にしました。
思った以上に心臓に悪い画像(部分的とはいえモノホン)を見るはめに…orz

みなさん、ご自分で調べるときは十分ご注意を
586事件編その2−口実:2008/05/18(日) 21:02:52 ID:???
>>580

 同僚であり、同居していた女性が誰かに殺された。
 何の前ぶれも無くそんなことを聞かされたとしたら、一体、どういう反応をするのが自
然なのだろうか?

 右側の後部座席に座る僕が何となく窓の外の風景に視線を投げると、雑木林の痩せた木
々が残像を引いて流れてゆく光景があった。その殺風景さを噛み締めながら僕はそんなこ
とを考えている。

 古畑さんは偽装を見破った。あっと言う間だった。さらに、まるで後ろに立って眺めて
いたかのように、犯行の様子を言い当てた。偽装は完璧だと思い込んでいた自分が腹立た
しく、同時に助手席で欠伸を掻くこの刑事が空恐ろしくなってきた。この男は確実に『真
犯人』に歩み寄って来ている。

(僕が犯人だと気付いているのか? いや、まさか。まだそこまでは……)
 僕が今一番知りたいことはその点だ。何でもいい。それを探り出すためのきっかけが欲
しい。どんな風に切り出せば一番自然なのだろうか?

 僕らが乗っている車は、走り始めてからすでに数分が経っている。車中はだんだんクー
ラーが効いてきて、汗が引いてきた。今は逆に少々肌寒いくらいだ。

「……古畑さん、聞いてもいいですか?」
「なんだい? もしかして、惣流さんのことかな」
 思い切って切り出してみると、意外にも古畑さんは嬉しい反応を返してくれた。今だと
ばかりに僕は質問を開始する。
「そうです。さっき他殺だって聞いたんで、気になってしまって。なぜ他殺なんですか?
 首吊りでしょう? 自殺じゃないんですか?」
 僕はバックミラーに向かって身を乗り出した。
587事件編その2−扼痕:2008/05/18(日) 21:03:49 ID:???

「自殺のセンはないよ」
 答えはすぐに返ってきた。
「……彼女の首にはヤッコンがあったんだ」
「ヤッコン?」
 耳慣れない言葉に、僕は思わず聞き返す。
「正確には扼痕(ヤクコン)って言うんだ」
 運転席の西園寺さんが補足する。
「首に残っていた皮下出血の痕のことで、犯人が手で直接首を締めた証拠だよ。特徴的な
アザだから、刑事が見ればすぐ分かるんだ」
「そう、西園寺君の言う通り。だから、惣流さんは首吊り自殺ではありえない。犯人は素
手で惣流さんの首を締めて殺した。つまり他殺ってことだよ」

 なんてことだ! 僕の偽装は全て無駄だった。あれだけの労力を費やしたのに、そんな
簡単なことで見破られるなんて。
 ここに至って目論見の甘さを痛感する。
 結局、僕はこういうことに関してはずぶの素人で、相手はプロなんだ。

「……すごいですね。素手、なんてことまで分かるんですか?」
「ええーと、西園寺君」
 古畑さんは、面倒くさそうに一言呟く。
「はい。扼痕と同じ場所に白い三日月型の傷があったんだよ、シンジ君」
 西園寺さんが説明を引き継いだ。白い三日月型の傷とはなんだ?
「犯人の爪痕さ。爪痕が残るのだから、犯人は素手だった、ということ」
「あ〜あ」
 助手席から、気だるい溜息。
「鑑識と連絡さえ取れれば一発で事件解決なのに。まったくツイてない。我々だけでは指
紋を調べることすらできやしないじゃないか」
588事件編その2−殺害現場:2008/05/18(日) 21:04:46 ID:???
 古畑さんのぼやきには、余裕すら感じられる。
 一方で、僕は安心できる材料をひとつ発見した。古畑さんたちは、鑑識に連絡が取れな
いのだ。そういえば、西園寺さんが『電話が通じない』というようなことを言っていたの
を思い出す。
 古畑さんたちがどれくらい優秀な刑事なのか僕は知らない。しかし、今、その捜査能力
には制限がついていると見て間違いなさそうだ。

「あと、犯行現場が砂浜だとか、台車で死体を運んだとか、死体にロープを巻いてから吊
るし上げたとか言ってましたよね? ひょっとして、全部、ちゃんとした理由があるんで
すか?」
 ほんの少し気が楽になった僕は、気がつくとそんな質問をしていた。

「手で首を締めて殺す、というはかなりの腕力が必要なんだよ。今回のような紐状の道具
を使わない場合、ほとんどの犯人は床とか壁に押しつけるようにして被害者を殺害してい
るんだ。その中でもやはり床に押しつけて殺す場合が多い。自分の体重を乗せられるから
ね。惣流さんも同じように殺された可能性が高い。そして……」
 古畑さんが人差し指を立てる。学校の教師の中にたまに同じ仕草をする人がいる。『こ
こがポイント』とでも言いたいのだろうか。
「惣流さんが雑木林の中で殺されたとしたら、土とか、落ち葉とか、そういうものが髪の
毛に付着するはずだろう? しかし、彼女の髪に付いていたのは砂だった。その量から考
えて、一度は、砂浜に横たわったのは間違いない」
 その通りです。
 僕は心の中で相槌を打った。
 だがバックミラーの中の碇シンジはあくまで感心しているような表情を崩していない。
「でも、砂浜と言っても広いからね。足跡とかも波に浚われてしまったら、もう判別つか
ないし。遺留品でも残っていれば話は別だけどね」
589事件編その2−長い髪:2008/05/18(日) 21:05:40 ID:???
 遺留品。
 心当たりは、ある。リアカーだ。あのオンボロリアカーを、僕は犯行現場の近くに捨て
てきたはずだ。
「ええと、あと、台車で運んだっていうのも、根拠は同じだよ。髪についていたのが砂だ
けだったということは、犯人は死体を背負うか、台車のようなもので雑木林の中に運んだ
ってことになる。死体を背負ったまま、あの偽装を施すのは無理だ。だから、台車のよう
なものを使った、って結論になる」
 髪に砂が付着していた、ということだけでそこまで分かるものなんだ。
 僕は自殺に偽装したことを今更後悔していた。こんなことなら、あの赤い海に沈めてし
まったほうが、よほど逃げおおせる可能性が高かっただろうことはもう疑う余地すらない。

「もう一つ。首にロープを巻いてから吊り上げた、というのも髪に関係しているんだよ」
 心なしか古畑さんは嬉しそうに見える。
「彼女の髪の毛って長いよね。髪留めをつけてもなお、背中の肩甲骨を覆うくらいの長さ
がある。想像してみてよ、シンジ君。そのくらい髪の長い女性が、ロープの輪に首をかけ
たらどうなるか。ロープの輪は、ぎりぎり届くくらいの高さだ。彼女の髪はどうなってい
る?」
 言われるがままに、僕は想像を巡らせる。
 ――アスカが一斗缶の上に立つ。アスカはロープ輪を両手で掴み、背伸びしてその中に
首を突っ込む。そして意を決して、一斗缶を蹴り倒す。
 髪はどうなっているか。
 そうだ。アスカの髪は、彼女の首と共にロープに締め上げられることになる。
「気付いたかい? 彼女の長い髪は輪をくぐらないはずなんだ。でも、実際はロープは首
だけにかかり、髪はロープを覆っていた。これは、犯人が首にロープを巻いてから吊り上
げたからなんだ。犯人がもう少し賢かったら、髪も首と一緒にロープで括ってから吊り上
げただろうね」
 マヌケな犯人だ。古畑さんはその言葉を省略したが、僕の耳にはそう聞こえていた。
590事件編その2−他殺:2008/05/18(日) 21:07:02 ID:???
 古畑さんが言っていることは推測だ。しかし、その推測は当たっている。
 その事実が僕の心に重く圧し掛かってくる。刑事の追及に抵抗しようと心に決めたはず
が、この体たらく。砂上の楼閣を支える柱は早くも軋み声をあげ、倒壊する寸前だ。
 突然、視界が歪む。
 僕は両目から溢れそうになる涙を隠すため、バックミラーから目を背け、再び窓の外に
視線を移した。

「んふふ、安心したよ」
 古畑さんは不適に微笑む。
「こんなとき、家族とか友人とか、被害者と親しい人からは必ず訊かれるんだ。『殺した
のは誰か、なぜ殺したのか』ってね。今回、実はそこがまだよく分かっていなくて、訊か
れたらどうしようかと思っていたところなんだ。どうやら君はそういうことは気にならな
いようで、安心したよ」
 そう言って笑って見せる古畑さんの顔を見て、このとき初めて疑った。
 この刑事は僕が犯人だと疑っているのではないか、と。一気に緊張が高まる。
「いえ、実は気になっていました。でも、犯人が分かっていれば、真っ先にそう教えてく
れますよね? だから、たぶんまだ分かっていないのかなって思っただけです」
 自分自身の心臓の鼓動が聞こえる。一人になって落ち着く時間が欲しい。
「えー、ごめんなさい。まだ、分かってないんだよ」
 古畑さんは必要以上に申し訳なさそうだ。これは演技だろう。
「……それにしても、君も中学生にしてはなかなかの推理力だ」
 推理力? なんのことだ? 僕は沈黙を返さざるを得ない。
「君、最初に『アスカが殺されている』と言ったよね? 首吊り死体を見て『殺されてい
る』なんて言うから、おかしなことを言うなぁと思ったんだ。でも、確かに他殺だった。
まったく、すばらしい推理だ」
 古畑さんが僕の失言を突いてくる。もう、だめなのか?
591事件編その2−今晩の宿:2008/05/18(日) 21:08:01 ID:???
 そのとき、僕たちが乗っている車は急にスピードを緩め、左折して脇道に入った。
「到着しました」
 運転席でずっと沈黙を守っていた西園寺さんがひさしぶりに声を出す。
 前方には、民家らしき建物が見える。平屋で、外観から見るとそれほど大きくは無い。
「どこですか、ここ?」
 僕は率直な疑問をぶつける。
「我々の今日の寝床だよ」
 古畑さんはそう答えると、背伸びをする。
「あーあ、今日は疲れたねぇ。お腹も空いたし、何か食べて、お風呂でサッパリして、今
日はもう寝ようよ」
「そうですね。何か食べるものがあれば良いんですが」

「ええと、そうじゃなくて、ここ誰の家なんですか」
 まったく話についていけない。
「丹羽さんの家らしいよ」
「丹羽? お知り合いですか?」
「いや、僕は知らない。西園寺君は?」
「知人に丹羽ってのはいますが、この家はまったく別人のものですね」
 きょとんとする僕に古畑さんが説明する。
「シンジ君、ここは知らない誰かの家だよ。我々は迷子で、どこにも連絡が取れない。だ
からと言って、このまま死体を抱えて右往左往するわけにはいかないじゃないか。緊急時
には、多少、法律を破っても許されるものさ」
 いたずらっぽく笑う古畑さんに、僕は唖然とする。いくら緊急時とはいえ、刑事自ら泥
棒まがいのことをしようとしているのに罪悪感のかけらも感じさせないのは、一体どうい
うことなのだろう。
 玄関が見える。そこには確かに『丹羽』という表札が掛かっていた。


事件編その2ここまで
592名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/05/19(月) 04:36:46 ID:???
GJ!
画像は忘れろwww
593名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/05/19(月) 23:31:37 ID:???
グジョーブb

ロンゲだけど、もし首を吊るとしても髪の上からロープはつけないなと思ってしまった。
でも続き楽しみです。
594名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/05/20(火) 01:42:51 ID:???
自分も最初そう思ったけど、髪を中に入れないようにするには
前に全部垂らしてしまうくらいしないとダメだと気付いた。
ロープが水平なら絶対中に入らないようにするけど、結構ギリギリの位置に上から垂れ下がってると
考えると…。だから、これでいいんじゃないかな。
595351:2008/05/25(日) 15:33:15 ID:???
今週末は投下できなさそうです
待ってくれている方、ごめんなさい
596名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/05/26(月) 01:11:01 ID:???
作者さん乙です
謝ることないですよ^^

気長に待ちまする
597351:2008/06/01(日) 00:18:32 ID:???
ようやくできた!

事件編その3+幕間、7レス投下します。
598事件編その3−現場の絵1:2008/06/01(日) 00:19:45 ID:???

 僕たち3人は、車を空いていた車庫に停め、顔も知らない丹羽さん宅の玄関前に立って
いた。辺りを見渡す限り街路灯の類は存在せず、今は西園寺さんが持っている懐中電灯の
明かりだけが頼りだ。
 西園寺さんは玄関の前に立つと懐中電灯を消し、ドアのノブに手を掛けた。ドアは抵抗
無く開き、西園寺さんは真っ暗な玄関の中に進んでいく。無言のまま他人の家に入る警官
を見るのは、恐らくこれが最初で最後だろう。
 すぐに玄関の明かりが点いた。
 西園寺さんが点けたのだ。すぐに古畑さんが玄関に入ったので、続いて僕も丹羽さん宅
に「お邪魔」する。
 そして靴を脱ぐときあることに気付いた。玄関にあった靴は、僕たち3人のものだけだ
ったのだ。車庫に車が無かったことも考えれば、「丹羽さん」は車で外出中なのだろう。

 他人の家に無断で宿を取ることに、後ろめたさもある。
 しかし、野宿せずに済みそうなことに加え、警察の公認つきだ。
 僕が抗議することなんて、なにも無い。

「シンジ君には頼みたいことがあるんだ」
 ねずみ色の絨毯が敷いてある居間に僕たちが腰を落ち着けると、古畑さんは自分が料理
当番だと宣言し、西園寺さんには風呂の準備を命じた。僕は自分も何か分担を命じられる
ものと思って構えていたら、案の定、何か仕事があるらしい。
「絵を描いて欲しいんだよ」
「絵……ですか?」
「事件現場の様子を描いてもらいたいんだ。君がはじめて現場を発見したときの様子だよ。
できるだけ詳しく、ね」
「なぜそんな事を?」
「君は一度現場を離れただろう? その間に誰かに現場をいじられてないか、確認したい
んだよ」
599事件編その3−現場の絵2:2008/06/01(日) 00:20:35 ID:???

 古畑さんは断ろうとする僕の機先を制してこう付け加えた。
「多少下手でも構わないよ。分からないところはあとでいくつか質問するから」
 僕は応じざるを得なかった。

 居間の中央に配置された大きな木目調のテーブルの上で、僕は手帳の切れ端にボールペ
ンを走らせる。現場の様子を描けと言われてまず最初に思いついたのは、あの巨大な老木
だった。現場の光景を思い出しつつ、まずは老木の根元から描いていく。
 僕の美術の成績は至って平均的だ。上手な絵を期待されても困けど、古畑さんの様子で
はそんな期待はしていないようだ。

 絵を描きつつも、僕は時折顔を上げて古畑さんたちの行動にも気を払う。居間の角に居
座る古い大型テレビは、そんな僕の様子を暗いブラウン管に映し出していた。
 古畑さんはしばらくボールペンの筆先を凝視していたけど、そのうち飽きたのか、奥の
台所に消えていってしまった。西園寺さんもまた、僕の仕事が遅々として進まないのを見
極めると廊下の奥に姿を消し、僕は居間に一人きりになった。

(それにしても)
 と、アスカの首に食い込むロープを描きながら僕は考えた。
(古畑さんは僕が犯人だと疑っている。これは間違いなさそうだ。でも、それをどこまで
確信しているんだろう?)
 時を刻む鳩時計。
 その単調なリズムを聞き流しながら、僕はアスカの足元に直方体を描き入れる。これは、
横倒しになった一斗缶を表現したつもりだ。
(もう決定的な証拠まで突き止めているかもしれない。今、この部屋の窓から逃げ出して
しまおうか?)
 居間の窓は、枯葉色のカーテンに遮られて今は見えない。僕は「一斗缶」の底に丸を描
き、黒く塗りつぶした。
600事件編その3−髪留めの指紋:2008/06/01(日) 00:21:19 ID:???

 台所から料理当番の古畑さんが戻ってくる。
 焼き色を付けたソーセージと、具の無い茶碗蒸し、炊きたてのご飯が、僕たち3人の夕
食だ。豪華な内容ではない。でも、湯気を上げる米や、ソーセージが焼けた匂いをかいだ
途端、空腹の僕の口の中は唾で満たされた。
 古畑さんも同じだったらしく、西園寺さんの戻りを待てずに、まだ熱いご飯を掻き込ん
では「美味い、美味い」と自画自賛していた。

 西園寺さんが戻ってきて夕食にありついたのは20分後の事だった。そのころには僕と
古畑さんは夕食を終え、西園寺さんが食事を摂る横で、僕が描いた絵に視線を落としてい
た。
「この惣流さんの頭についているのは何?」
「インターフェースヘッドセットです。本当はエヴァを操縦するための装備なんですが、
アスカは普段から髪留めとして使っていました」
「彼女は毎日、髪留めを?」
「はい、毎日。でも、風呂上りとかは外してましたよ」
 そう答えながら僕は、不安に思った。
 遺体の髪留め、特に右の髪留めは、僕自信の手で一度付け直している。
「そうか……」
 古畑さんは自分の額を指差しながら、顔をしかめる。何か気がついたのか? 僕は背筋
を正して古畑さんの次の言葉を待つ。
「西園寺くん。確か彼女の髪留めさ、留め方が片方不自然だったよね? あれ、犯人が付
け直したんじゃないかな?」
「ん、んぐ……そ、そうかもしれませんね」
 むせ返りながらも、西園寺さんはそう答える。
「扼痕の状態からみて犯人は素手だったんだ。あの髪留めには犯人の指紋が残っているか
も知れない。これは期待できるよ、西園寺君。あの髪留めはしっかり保管しておきなさい。
いいね?」
601事件編その3−証拠隠滅:2008/06/01(日) 00:22:06 ID:???

 まずいことになった。
 古畑さんの推理は正解だ。あの髪留めには僕の指紋がべったり残っている。嫌な汗が噴
出してきた。
 西園寺さんが箸を置く。
「あの髪留めは確か遺体の髪につけたままですね。すぐに確保します」
 そう言って立ち上がろうとする西園寺さんを、古畑さんが制する。
「明日でいいよ。車のトランクの中だろう? 別に誰も盗みはしないさ。それより、今日
はもう風呂に入って寝ようよ」
 古畑さんが欠伸をひとつ掻くと、西園寺さんも釣られたかのように口に手を当てて伸び
をした。
「そうですね、明日にします」
 居間の中に緩んだ空気が流れた。

 僕は食事の後片付けを買って出て、台所で一人考え込んでいた。
 髪留めを盗る。僕は既に腹を決めていた。あの二人は相当疲労している。布団に入れば
すぐに寝息を立てるだろう。
 そのときがチャンスだ。車のキーは居間のテーブルの上に置いてある。外に出て、車庫
の中に入り、車のトランクを開け、アスカの死体から髪留めを盗り、雑木林の中に埋める。
 これで証拠を一つ隠滅できる。

 食器を全て洗い終えたあとも、僕は洗剤の泡にまみれた両手を見つめて、しばらく追想
の中にいた。アスカの病室で似たものを見た覚えがある。あのときの退廃的な行為は、い
つものそれと比べて犯罪的なまでに気持ち良く、また、虚しかった。

 追想から戻った僕は、手の泡を洗い流すと、空になってしまった洗剤の容器をゴミ箱に
捨てた。ゴミ箱の中には、ジュースの空き缶が二つ捨てられていた。あの牧場の絵がデザ
インされた珍しい缶ジュースだった。僕は特に気にも留めず、台所を後にした。
602事件編その3−夜の車庫1:2008/06/01(日) 00:23:00 ID:???

 僕たち3人は風呂に入った後、丹羽さん(あるいはその家族)の浴衣を3着借用し、就
寝の準備に入った。
 はじめは寝室に布団を三つ敷いて寝ようとしたが、布団に入るや否や、古畑さんが「枕
の高さが違う」と駄々をこねて、寝室から出て行ってしまった。

 僕が行動を起こしたのは、電気を消して、おそらく30分くらい経った後のことだ。僕
自身も疲れていたのか、布団に入った途端、容赦なく眠気が襲ってきて、危うく寝てしま
うところだった。

 西園寺さんに気付かれずに寝室を脱した僕は、足音を忍ばせて廊下を歩き、居間に辿り
着いた。鳩時計の秒針が時を刻んでいるその音を聞きながら、テーブルの上にあるはずの
キーを探る。キーはすぐに見つかった。就寝前に位置を確認しておいたのが功を奏した。

 車のキー以外の鍵も、そのホルダーに纏められていた。全部で4つ。僕はうっかり音を
立てぬよう、鍵の束をしっかりと握り締めて玄関に向かう。このころには闇に目が鳴れた
事もあり、いくぶん緊張が和らいでいた。

 音を立てないように細心の注意を払って玄関のドアを開け、そっと外に出る。

 すぐにくすぐるようなそよ風が浴衣の中に滑り込んでくる。
 思わず見上げた星空には大きな満月が鎮座し、その満月を切り裂くかのように赤い天の
河が流れていた。
603事件編その3−夜の車庫2:2008/06/01(日) 00:23:52 ID:???

 車庫のシャッターは開けっ放しになっている。
 車は、当然だけど、後方から車庫に入っていた。僕は車と車庫の間の狭い空間を進んで
行く。浴衣が車に擦れてきっと汚れているに違いない。
 ここに来て僕は一つミスをしていることに気付いた。車庫の中は真っ暗だ。懐中電灯が
欲しい。車庫の一番奥、トランクの前まで辿り着くと、月明かりだけではトランクの鍵穴
を探し出すだけでも一苦労だ。

 鍵を開けてトランクを開ける。スペースが狭いので、自分自身も身を捩りながら、だ。
 トランクの中にはいくつかの紙袋やポリ袋に埋もれて、大きな毛布があった。アスカだ。
僕はゆっくり毛布をめくった。

 アスカの顔は、暗いせいでよく見えない。
 ……もしかしたら、僕を睨みつけているかもしれない。

 彼女の頭のあたりに手を当てて、手探りで髪留めを探した。髪留めが無い。彼女の髪に
は何も付いていなかった。
 (なんだこれ。どうしてだ!)
 叫びたくなる。もちろん、そんなことはできないのは分かっている。

 トランクの中に落ちたのかもしれない。そう考えた、その時。
 開けたトランクの蓋と車体の隙間から、後部座席に何かあるのが見えた。何だろう? 
目を凝らして見ても、トランクの蓋が邪魔でよく分からない。
 僕は移動して後部座席を直接見て、冷や汗を流した。
 古畑さんがいた。
 古畑さんが後部座席に寝ていたのだ。狭い空間で足を組んで。隙間から見えたのはその
足だったのだ。
 僕はそっとトランクを閉じ、追い立てられたカラスのごとく車庫から逃げ出した。
604幕間:2008/06/01(日) 00:24:43 ID:???

――後部座席の古畑の目が開き、ゆっくりと起き上がる。
  手にはポリ袋を握っており、中には赤い髪留めが1組。


 え〜、みなさんお久しぶりです。古畑です。

 さて、どうやら今回の事件もそろそろ幕引きの頃合です。
 ご覧のとおり犯人は碇シンジ君で間違いないでしょう。

 えー、いつもなら、犯人が吐いた嘘を私がいかに見破るかというのを
 お楽しみ頂くことが多いのですが、今回の問題は、逆。
 私が吐いた嘘をみなさんが見破ってください。

 実は私は重大な嘘を吐いています。
 もちろん、シンジ君には話していませんし、全く気付いていない様子です。
 私や西園寺君の言動をよくご覧になっている方や、
 「あれ、おかしいな?」と思った方はもう気付いていますね?

 その『嘘』とは何か?

 それさえ分かれば、シンジ君が真犯人しか知り得ない事実を
 暴露してしまっていることに気付くことができるはずですが……

 では、解決編でまたお会いしましょう。


事件編その3および幕間ここまで
605351 ◆c9OwFy0cL. :2008/06/01(日) 00:29:18 ID:???
>>598>>591の続きです。
入れ忘れました。

応援してくださる方、毎度、感謝感謝です。
解決編は6月14日の23:00から投下します。

解決編トリップはこのレスと同じです。
606名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/01(日) 12:46:11 ID:???
乙!
嘘わからんかった
もう一回読み直してくる
607名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/01(日) 21:06:20 ID:???
毎回面白いな
もっと評価されるべきだろ常考…
608名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/05(木) 00:34:31 ID:us7v8lko
age
609聖女にして天才少女、綾波レイ    :2008/06/05(木) 23:26:21 ID:???
うーーーん、スゴイ。
610名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/06(金) 18:58:24 ID:wO+OXU//
age
611名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/14(土) 22:16:06 ID:???
wktk保守
612351:2008/06/14(土) 22:54:16 ID:???
ちょっと早いですが、
解決編10レス投下します。
613解決編−置手紙1 ◆c9OwFy0cL. :2008/06/14(土) 22:55:32 ID:???
>>604

 寝苦しい夜が明け、僕は寝室の窓から差し込んでくる明かりの眩しさで目を覚ました。
隣に寝ているはずの西園寺さんの姿はもう無く、部屋の隅に布団一式がきちんと畳まれて
あった。

 僕は洗面所で簡単に顔を洗ったあと、居間に向かった。居間には西園寺さんがいて、眠
い目を擦りながらコーヒーを啜っている。
「おはようございます。早いんですね。朝」
「おはよう。最近の子にしては君もね。君も飲む?」
 西園寺さんの無精ヒゲの笑顔が帰って来る。
「どうも。自分で淹れます」
 僕も笑い返して台所に向かう。
 台所のキッチンの上にはインスタントコーヒーのビンと、シュガーポットが置かれてい
た。きっと西園寺さんが見つけ出したものだろう。コンロにはヤカンがかけられており、
まだ口から湯気が立っている。僕はコンロを着火すると、戸棚からカップとスプーンを一
組取り出し、カップにスプーン2杯の砂糖と、スプーン1杯のインスタントコーヒーを投
入した。
 ヤカンの中のぬるま湯が沸騰するまでの間、手持ち無沙汰になった僕は、クリーミング
パウダーを求めて台所を見渡した。あれが無いと、この銘柄のインスタントは僕の舌には
苦すぎるからだ。
 だけど、見つからなかった。3箇所ある大小の戸棚を全部開けて見たけど、すべて空振
りだった。元々『丹羽さん』はクリーミングパウダーを使わないのかもしれない。美味し
いのに。

 僕がその貼り紙に気付いたのは、一縷の望みを託して冷蔵庫の蓋を開けようとした時の
ことだった。蓋の目立つ場所にマグネットで貼り付けられていたその紙切れに、僕は見覚
えがあった。それは昨日僕が現場の絵を描いた紙と同種、つまり、古畑さんの手帳の1ペ
ージを破り取ったものに間違いなく、小さな文字でびっしりと文章が書いてあった。
614解決編−置手紙2 ◆c9OwFy0cL. :2008/06/14(土) 22:56:40 ID:???

 その文章を読んでみると、どうやら『丹羽さん』に宛てた置手紙のようだった。
 置手紙は大体こんな内容だった。
 まず、やむにやまれぬ事情があって無断で宿を取った事や、冷蔵庫を勝手に漁った事、
それに対する謝罪の言葉があり、最後に謝礼したい旨を述べ、連絡先の電話番号と署名で
置手紙は締め括られている。

 一つ、引っかかる。

『寝室にあった毛布を一枚と、物置にあった軍手を2双、お借りしています』
 という手紙の中の一文だ。

 「毛布」と「軍手」を借りた?
 いつそんな物借りたのだろう?

 心当たりはある。
 アスカの遺体を包んでいる毛布と、現場検証のとき古畑さんと西園寺さんが嵌めていた
軍手だ。だけど、あれはたまたま車の中にあったものを使っただけだと思っていた。
 あの毛布と軍手は、実は『丹羽さん』宅から持ち出した物だということなのか?
 それとも、今これから、持ち出すつもりなのだろうか? でもそれは何故だろう?

 そのとき、火にかけていたヤカンが笛を吹く。
 僕は火を消し、熱湯をカップに注ぐ。

 嫌な予感がする。僕はもしかしたら裸の王様なのかもしれない。
 僕だけが知らない「周知の事実」が存在し、無知な僕だけが滑稽な芝居を演じ続けてい
るのではないだろうか。
 僕は熱いコーヒーに口をつけ、それが考えすぎであることを願った。
615解決編−山越え ◆c9OwFy0cL. :2008/06/14(土) 22:57:31 ID:???

 古畑さんが居間に姿を見せたのは昼近くになった頃だった。
 朝は弱いらしく、居間に腰を落ち着けると、何回も大きな欠伸をかきながら西園寺さん
が差し出したコーヒーをちびちびと飲んでいた。

 僕たちが丹羽さん宅を出発したのは、結局午後になってからだ。
 行く当てがあるのかと尋ねる僕に、古畑さんは「今日はあっちに見える山を越えてみよ
う」と答えた。僕らが来た方向、つまり海の方向とは逆の方角には山が見える。それほど
高い山には見えない。ただ、まだまだ遠そうだ。

 車内の座席は、誰が決めたわけでもなく、自然と昨日と同じ配置になった。
 運転席が西園寺さん。
 助手席に古畑さん。
 運転席後ろの後部座席には僕だ。

 相変わらず、人の姿も、民家も一切見当たらなかった。あるのはおよそ文明の匂いを感
じさせない雑木林ばかり。そんな光景ばかりを見せられ、車内の会話も弾むはずが無い。
古畑さんに至っては愚痴をこぼすのも面倒だといった感じだ。
 車が山道に差し掛かった頃には、既に夕日が出る時間帯だった。真っ赤な夕焼けを浴び
ながら、右に左に大きくカーブする道を僕らはひたすら登り続けた。

 あたりに夜の帳が降りてきた頃、古畑さんが何の前フリもなしに切り出してきた。

「そろそろ本当の話を聞かせてくれないか」
「何のことです?」
 人殺しのことを忘れかけていた僕は、半ば本気でそう答えていた。

「君だね。惣流さんを殺したのは」 
616名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/14(土) 22:57:32 ID:???
支援
617解決編−証拠は絵 ◆c9OwFy0cL. :2008/06/14(土) 22:58:27 ID:???

「何言ってるんですか。いきなり」
「どうして僕が?」
「わかりません。説明してください」
 臨戦態勢になっていなかった僕は、時間稼ぎのために、思いつく言葉を片っ端から口に
出していた。きっと、驚いた表情は隠しきれていなかっただろう。

「君は犯人しか知らないことを知ってるんだ」
 バックミラー越しに古畑さんがそう言って来る。西園寺さんは仏頂面でハンドルを捌い
ているが、聞き耳は立てているのだろう。
「何…?」
「これだよ」
 古畑さんがバックミラーに紙切れを差し出す。
 紙切れには昨晩、僕が描いた現場の絵が描かれていた。
「それが、どうして?」
「ここには、一斗缶が描いてある。被害者が踏み台に使ったと思われるものだね」
「そうですね。僕、現場で見ました」
 僕は古畑さんが何を言いたいのか分からなかった。
 踏み台に一斗缶を使った。
 それが、僕が犯人だという証拠になると言っているのか?
「これが、証拠です」
 意味不明だ。しかし、それが逆に不気味でもある
「……さっぱり分からないですよ、古畑さん。一斗缶の事なんて、現場を見た人間なら誰
でもわかることじゃないですか」
「んーっふっふ」
 古畑さんは可笑しくてたまらないと言った含み笑いをもらす。
 一体、何だ?
618解決編−第一発見者1 ◆c9OwFy0cL. :2008/06/14(土) 22:59:24 ID:???

「ここで、問題」
 古畑さんが人差し指を天井に向ける。昨日も同じような仕草をしていた。この人の癖な
のだろう。
「この事件の第一発見者は誰でしょう?」

「僕……です」
 そうとしか答えようがない。
「第一発見者って死体を最初に発見した人間ってことでしょう? そりゃあ、僕の知らな
い誰かが既に発見していた可能性はありますけど、今のところ、僕が第一発見者じゃない
です。違いますか?」
「えー……」
 古畑さんはニヤニヤしながら、首をかしげる。
「ハズレ、ですか?」
 黙って頷く古畑さん。
 僕は片手でシャツの第二ボタンを外す。

 第一発見者が僕じゃない? だとしたら誰だ?
 全く知らない第三者があの現場を見ているというのか?

「はい、時間切れ。残念」
 古畑さんは腕時計をチラつかせながらそう宣告してくる。計ってもいないくせに。
「教えてくださいよ、答え」
 督促する僕に、古畑さんは意外な回答を提示してきた。

「第一発見者は僕たちなんだよ。シンジ君、君じゃないんだ。君が見つける前に僕らが惣
流さんの遺体を発見したんだよ」
 古畑さんの目が冷たく笑っていた。
619解決編−第一発見者2 ◆c9OwFy0cL. :2008/06/14(土) 23:00:11 ID:???

 僕は返事ができなかった。
 今、僕の思考能力は、事実を整理することで手が一杯だ。応答にまわす余力は無かった。

「昨日、私と西園寺君は運良く車を拾ったものの迷子状態で、とにかく現在地を知りたか
った。ところがあるのは雑木林ばかりで、道路を行けば看板にぶつかるだろうと期待して
いたけど、それも雲行きが怪しい。そんな折に見つけたのが現場の近くにあったあの自販
機だったんです」
 言葉に詰まった僕に対し、古畑さんは饒舌に言葉を紡いでゆく。
「自販機には、設置責任者や苦情時の連絡先なんかのステッカーが貼ってあるものがあり
ます。中にはちゃんと住所まで書いてあるものもある。結果的に、あの自販機にはその類
のものは無かった。でも、ステッカーを探して自販機を調べているとき、西園寺君が見つ
けたんだよ。赤い服を着た首吊り死体を、ね」

 そうだ。僕はアスカの髪に髪留めを戻そうとしたときに、あの自販機を発見した。とい
うことは、逆に自販機からもアスカの死体が見えても何の不思議でもない。

「我々は首吊り死体の下まで行ったんだ。でも、その時持ち合わせていた物で役に立ちそ
うなのは西園寺君のデジタルカメラくらいしか無かったから、とりあえずその場の様子を
写して一旦現場を離れることにしたんだよ。幸い、自販機が目印になるから、後からでも
現場検証は可能だ。あまり時間を空けるのは良くないけどね」
「一旦現場を離れて、道を先に進むと、例の丹羽さん宅が見つかった。無用心にもポスト
の中に玄関のカギが入っていたから、我々は現場検証に必要な毛布や軍手、袋類なんかを
拝借して、現場に戻ろうと道を引き返した。そこで見つけたのが、シンジ君、道路の真ん
中で手を振っている君の姿だったんだよ」
 そこまで聞いて、たった一つ納得したことがある。
 台所のゴミ箱に珍しい缶ジュースの空き缶が2つ捨ててあった。そうか、あれは、古畑
さんと西園寺さんが飲んだものだったんだ。
620解決編−西園寺の失敗 ◆c9OwFy0cL. :2008/06/14(土) 23:01:04 ID:???

「現場の近辺をうろついてる被害者の知人。もし君が我々の車を止めようとしなかったら、
僕から職務質問しただろうね」
 さらに古畑さんは続ける。
「とっさに僕は現場のことは隠すように西園寺君に言ったんだけど……」
 古畑さんの視線が運転席の西園寺さんに向く。
「君は正直というか、なんというか。何度もヒヤヒヤしたよ」
「すいません。咄嗟のことで」
 申し訳なさそうに謝る西園寺さんだけど、その視線はずっと前を見ている。

「はじめは……そうそう、『屋内電話も通じない』だっけ? あれは丹羽さん宅で電話を
掛けてみようとした時のことを言ったんだろう。余計なことは言わなくて良いんだよ。そ
れに、2回目に丹羽さん宅に行ったとき。アレが一番ドキッとさせられたよ。玄関のドア
を開けるときはチャイムもノックも無しだし、暗い玄関の中に入る前に懐中電灯を切るし、
あれじゃあ、中に誰もいないことや、玄関灯のスイッチがどこにあるか知っています、っ
て言っているようなものだよ」
「……修行します」
「そうしなさい」

「古畑さんたちが第一発見者なのは、理解できました」
 僕は二人のやり取りが一段落ついたタイミングを見計らってその疑問を口に出した。
「でも、それでどうして僕が犯人になるんですか? 結局、僕はただの第「二」発見者だ
った。ただそれだけの事じゃないんですか?」
 古畑さんがこちらに向き直る。
「待っていたよ。その質問。実は現場の様子をカメラに収めた後、西園寺君が遺体を下ろ
そうとしてロープの結び目を解こうとした。しかし、背が足りない。そこで横倒しになっ
ていった一斗缶を立て直して、その上に乗ったんだ」
621解決編−証明 ◆c9OwFy0cL. :2008/06/14(土) 23:01:55 ID:???

 まただ。
 また、古畑さんが何を言いたいのか分からない。しばらく聞く側になるしかない。
「でも、なかなか結び目が解けなくてね、結局私が止めたんだ。後で道具を持って来よう
ってね。そうして、我々は現場を離れ、しばらく後、君が遺体を発見する。そのときの現
場の様子がこれなんだね?」
 古畑さんが、手に持った現場の絵をヒラヒラさせた。
 その時やっと気付いた。
 僕が描いた絵の中で、一斗缶は『横倒し』になっている。
 第一発見者が一斗缶を立て直しているのだから、第二発見者が見た一斗缶も立てられて
いるべきだ。そうでなければ辻褄が合わない。
「この絵の中の一斗缶は、横倒しになっているのように見えるよ、シンジ君」
 僕は咄嗟に思いついた言い訳をそのまま吐き出す。
「それ、横倒しになっているように見えますけど、実は立ててある一斗缶を描いたつもり
なんです」
 さらに僕は付け加える。
「だ、だから、描く前に言ったじゃないですか! 僕の絵に期待しないで下さい、あんま
り絵とか上手じゃないんです、って」
 しかし、古畑さんは眉をしかめて首を横に振る。

「君のこの絵には、確かに描いてあるじゃないか。一斗缶の底に空いた大きな穴が。確か
にあの一斗缶の底面には穴が空いていたよ。でもね、底面に空いた穴だから、立てている
状態では穴は見えない。横倒しの状態じゃなければね。なぜ君が穴が空いている事を知っ
ているんだ? 穴が空いていることを知っているのは、第一発見者である我々以外には…
…」
 突然、古畑さんが振り返り、直接、僕を指差す。
「犯人しかいないんだよ」
622解決編−40歳の僕 ◆c9OwFy0cL. :2008/06/14(土) 23:02:49 ID:???

 決定的な証拠ではない。そのことはすぐに理解できた。
 言い訳もたくさん考え付いた。
「動物が一斗缶を倒した」
「黒いマルは一斗缶の錆びを表現したものだ」
「実は現場で一斗缶を持ち上げて底を見たことを今思い出した」

 しかし、僕はどの言い訳も口に出さなかった。出せなかったのだ。
 僕は刑事の追及の厳しさ、その細かさに抵抗する意思を失っていた。
 鑑識がいない状態でこれだけ追い詰められるのだ。

 殺人の時効は25年だ。
 僕は、40歳近くなるまでこの追求を交わし続けなければならない。
 40歳になった僕。想像もつかない。なにしろまだ僕は14年程度しか生きた経験がな
いのだから。

 もし、古畑さんたちが鑑識の協力を得れば、あの髪留めからの追求も始まるのか?

「僕が殺しました」

 その一言は、ごく自然に口を突いて外に溢れた。
 古畑さんは、僕の告白を聞くと、一つ大きく頷き、あとは腕を組んで黙り込んだ。

 西園寺さんが大きくハンドルを切ると、車はどこかの駐車場に入った。外を見ると、ど
うやら山の頂上のドライブインに到着したようだ。
 その時初めてウィンドウに映りこんだ僕が涙を流していることに気がついた。
623解決編−山頂から ◆c9OwFy0cL. :2008/06/14(土) 23:03:38 ID:???

 山頂の手狭な駐車場で、僕たちは一旦車を降りる。そして、駐車場を取り囲む鉄の柵ま
で歩くと、眼下に山の向こうの展望が開けた。

 夜にしては明るい光景だった。
 山の向こうには大きな街があった。生活の明かりが集まり、無数のビーズを撒き散らし
たかのようだ。その光景を見て確信する。都市は生きている。電気もあれば、水道もある。
電話網もわずかな期間で回復する。そして、もちろん警察もしっかりと機能しているのだ
ろう。

「君が惣流さんを殺したとき、彼女は意識があったのかい?」
 少し強い夜風に髪型を乱されながら古畑さんが尋ねてくる。
「はい。目は開いてましたから」
 僕は包み隠さずそう答える。
「これで一つ謎が残ったよ」
「どういうことですか?」
 僕は鉄柵に腰を下ろして聞き返した。
 古畑さんが言う「謎」とはなんだろう?

「君、なぜ、無傷なんだ?」
「えっ……」
「いや普通、真正面から直接首を絞めたら、相当抵抗されるはずだろう? 腕や顔に引っ
掻き傷や、青アザが残るはずなんだよ。それが君には無い。私はその一点だけがどうにも
引っかかっていて、君が犯人なのかどうか危ぶんでいたんだよ。昨日の夜、君が髪留めを
盗みに来てからだよ、君が犯人だと確信したのは」
 思わず自分自身の両腕をチェックする。確かに傷らしいものは無い。
「……少し、考えさせてください」
 僕は力なくそう述べると、二人を残して車に引き返した。
624解決編−動機 ◆c9OwFy0cL. :2008/06/14(土) 23:04:25 ID:???

 一人車の中で、アスカの首を絞めたときの事を反芻する。

 砂浜で仰向けになっているアスカを見つける。
 彼女の上に跨り、首に手を掛ける。
 僕は指先を彼女の柔らかい首に深く食い込ませてゆく。
 喉、とか食道とかがあるのか、コリコリとした感触。
 彼女は? 彼女は抵抗しない。ただ、青い瞳で馬乗りになる僕の顔を見つめるだけだ。

 やがて。やがて僕の指先から鼓動を拾い始める。アスカの鼓動だ。鼓動はやがて僕の腕
を遡り、体内から僕の鼓膜に響き始める。
 キモチイイ。
 とても心地良い音だ。
 最近、僕の身の回りでは嫌なことが続いた。僕自身、他人に嫌がられるようなことをし
た。でも、この音、このリズムを聴いていると、そういった嫌な出来事をすべて忘れさせ
てくれる。そんな気がしてくる。

 思い出した。
 『カナ』の鼓動もとても気持ちよかった。アスカのよりリズムは大分早かったけど、掌
から伝わる感触は、僕の全身を暖かく包み込んでくれた。
 でも、あの時は、結果的に……
 ハッ、としてアスカの首から手を離す。
 でも、もう遅かったんだ。もうアスカは死んでいた。

 そこまで考えて、はっきりと答えが出た。
 僕が、アスカを殺したその動機。それは

 『アスカの鼓動をずっと聴いていたかったから』だ。
625解決編−落とし所 ◆c9OwFy0cL. :2008/06/14(土) 23:05:24 ID:???

「古畑さん、考えてみたんですけど」
 鉄柵の上に座った西園寺が、街を見下ろしたまま考え込んでしまった古畑に切り出した。
 古畑は何も言わずに、先を促した。

「この事件はやっぱり自殺なんです」
「……」
「惣流さんは首を絞められても抵抗しなかった。気を失っていたわけでもないし、怪我も
たいしたことは無かった。抵抗しようと思えばできたはずです。これは、何らかの方法で
シンジ君をけしかけて、自分を殺させようとしたと考えれば辻褄があいます」
「んー……」
「でも、自分を殺すよう仕向ける、なんてよほど相手の性格や本性を深く知っていなけれ
ばできる芸当ではありません」
「止めよう、西園寺君」
「でも、でもですよ? あの二人は同居している間柄です。年数はそれほどでも無いです
が、親兄弟のように相手の性格を熟知していたのであれば……」
「そこまでだ」
「たとえば、シンジ君に本人も気付いていない快楽殺人者的な性癖があることを惣流さん
が見抜いていて……」
「やめなさい!」
 古畑の怒鳴り声が、西園寺の口から熱に浮かされたように吐き出されていく言葉を断ち
切った。
「そこから先は警察が立ち入る領域じゃないんだ。扼殺イコール他殺。首に手を掛けた人
間が犯人で、法により然るべき罰を受ける。それでじゃないか」
 最後に古畑は西園寺に寂しげに微笑んで見せると、眼下の光景に別れを告げ、西園寺は
古畑の後に続いた。
 二人が立ち去った後、一枚の紙切れが吹き降ろす風に舞い、鉄柵を越えて谷に消えてい
った。それは、シンジが絵を描いたあの紙だった。

解決編ここまで 古畑任三郎 VS 碇シンジ fin
626名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/14(土) 23:10:00 ID:???
627351:2008/06/14(土) 23:15:09 ID:???
これでシンジ編おしまいです。
今回は犯人の一人称に挑戦してみたんですが、いかがだったでしょうか。

>>626
即レスありがたい
628名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/14(土) 23:56:12 ID:???
>>351
お疲れ様でした。すごいの一言です。
最初はシンジ大したことないな、自分で殺されたとかいうなよと思いましたけど。
低レベルな犯人と最後の意外なオチといった流れは本家の田中美佐子が犯人の回を思い出させます。
毎回毎回色合いの異なるストーリーを用意されるあたり脱帽です。
期待以上の出来でした。これからも応援させていただきます。
629名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/15(日) 00:01:11 ID:???
おつ
630名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/15(日) 00:40:54 ID:???
ん?シンジが本当に第一発見者だったら絵は犯人を示す証拠にはならないんじゃないか?

シンジが第一発見者として死体を見た時は一斗缶は横倒しになっていた

シンジは一旦その場を離れる

古畑と西園寺が第二発見者として現れて一斗缶を立てる

その後、古畑と西園寺が丹羽邸から毛布を拝借

シンジが道路に出てくる

丹羽邸から戻って来た古畑と西園寺がシンジを発見し声をかける

中略

発見時の状況としてシンジが横倒しになった一斗缶の絵を描く

古畑の推理を元にシンジ逮捕

中略

証拠不十分でシンジ釈放
631351:2008/06/15(日) 01:10:50 ID:???
>>628
「殺された」っていうセリフは少しやり過ぎかと悩みましたが、
結果的には良かったのかな?
次回の希望とかあれば、是非。

>>629
ありがとさん!

>>630
これは、おっしゃるとおりです。
どのみちあの絵だけでは証拠として弱いので、後々、裏付け捜査が必要です。
本作で古畑が最後に絵を捨ててしまうのは、犯人が抵抗せずにありのままを自供すれば、
もっと確かな証拠が得られると確信したからです。


ところで、みなさん中学生古畑もう見ましたか?
私は録画ミスってまだ見てないんですがw
おもろかった?
632名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/15(日) 01:23:08 ID:???
古畑中学生見まんた
古畑っぽくないほろ苦さイパーイですた
633名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/15(日) 01:25:46 ID:???
>>630
古畑が仕込んだこの罠にシンジが気付けば自供は出てこないかも分からんね
634名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/15(日) 01:32:04 ID:???
>>631
上の方で言ってたシンジ好きの者です!
面白かった!!
少なくとも昨日の古畑中学生よりずっと面白かったww

古畑中学生だったら年齢的にチルドレンだからFFのネタは広がるんだけど…とは思った
635351:2008/06/15(日) 15:17:36 ID:???
>>632
うはwやっぱりw
大人しく再放送待ちします。

>>633
そうですね。もし、シンジがもっとしぶとく抵抗するなら、
ロープに残った掌の皮や、扼痕のサイズとかが決定打かな、って思います。

>>634
ありがとうございます、楽しんでいただけて幸いです。

> 古畑中学生だったら年齢的にチルドレンだからFFのネタは広がるんだけど…とは思った
そのアイディア頂きます。
636名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/15(日) 19:28:20 ID:???
シンジ編乙

中学生古畑VSエヴァキャラ wktk
頑張ってくれ!
637名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/15(日) 20:30:53 ID:???
でもあのジャニなかなか古畑っぽい演技は出来てたと思う
638名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/15(日) 23:46:57 ID:???
乙です。
しかし今泉が補完されたときは誰が現われたんでしょうね?
小石川ちなみが現れたら古畑補完されちゃったりしてw
639名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/16(月) 19:09:40 ID:???
>>625
でも実際サードインパクト級の災害の直後なら
そもそも緊急避難か心神喪失が適応されそうな予感。
640351:2008/06/17(火) 00:42:13 ID:???
>>636
いつに出来るかはわからないけど、
期待しないで待っていてください。

>>637
期待wktk

>>638
そういえば、小石川ちなみの回で
今泉にも彼女がいるようなことを言っていたような。
それっきり話題に上らないけどw

>>639
裁判所とかの判断次第ではそうなるかもしれないですね。
この時点では、古畑としては捕まえておくしか無いでしょう。


次回作未定につき、またしばらく潜伏します。
それではみなさんお元気で。
641名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/17(火) 03:10:00 ID:???
チルドレン編の次はミサト・加持・リツコのアダルト編がいいね

その次はゲンドウ・ユイ・ナオコ・冬月あたりを
642名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/17(火) 19:46:40 ID:???
古畑「ですからえー、加持さんを殺せたのは庵野監督、あなたしかいないんです。」
643名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/18(水) 08:12:00 ID:???
古畑「すいません、そこの君。何、緊張しないで下さい。
  この写真に写っているものは何だとと思います?」
ケンスケ「生き物の血、かな?」
古畑「では、貴女。そうお下げの貴女。この写真に写っているものは?」
ヒカリ「生き物の内蔵?」
古畑「じゃあ、貴方。根府川先生」
根府川「人の死体だろう?」
古畑「そう。この写真の凶器は実際に調書でも人造人間となっています。
   この凶器は大破した状態ではまるでロボットには見えません。
   しかし、この中で一人だけ、この凶器をロボットと言った人物がいます。
   この人造人間がロボットに見える全身が装甲で覆われた状態は未公開であるにも関わらず。
  『ロボット内部の操縦席、まるでガンダムのようなロボット、ロボットロボットロボット。』
   まだ続けますかぁ?」
トウジ「…もうええ」
古畑 「え〜、何ですって?」
トウジ「もうええ」
古畑 「すません、聞こえませんでした。もう一度部屋中に響き渡るように大きな声でお願いします!」
トウジ「もうええって言うてるやろ!!」
古畑 「それは自白と考えてよろしいんですね!?」
トウジ「・・・避難せずに違法にエヴァの発進を見物に行きました」
644名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/18(水) 17:15:46 ID:???
ケンスケもだろ
645名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/18(水) 17:51:33 ID:???
ケンスケ以外もだろ
646名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/18(水) 18:09:11 ID:???
>>644
>>645
古畑「おやぁ?どうされましたかぁ?・・・んふw
   なぁ〜ぜ、あ・な・た・方はトウジさん以外にも犯人がいると知っているんですかぁ?」
644&645「!!?」
古畑「んふぅ、つーまーりぃ、あなた方も見ていたんですねぇでなければそんな事知ってるわけがなぁい」
644&645「・・・参りましたよ、古畑さん」
古畑「んふwわざわざご丁寧に有難うございますぅ・・・w」
647名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/18(水) 20:48:27 ID:???
エヴァファンの被害者になりすます加害者。
だが犯人はアニメとコミックしかチェックしていなかったため、
年季の入ったエヴァファンなら容貌を知っているはずの
霧島マナと山岸マユミを知らず、偽物とバレる。
648名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/18(水) 21:00:07 ID:???
やだなぁ、同人レベルのものはスルーしてるエヴァファンは多いんですよ
649名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/19(木) 08:17:55 ID:???
え〜スルーしたのなら
なぜ同人レベルだと言えるのでしょうか
650名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/19(木) 12:59:24 ID:???
簡単ですよ、今は匿名掲示板で色々な情報が飛び交っている
同人レベル、といのは私がそこで得たただの言葉です。
それにですねぇ古畑さん
スルーと同人に噛み付いても、事件の解決にはなりませんよw
651名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/19(木) 23:51:34 ID:???
>>649
公式同人厨乙
652名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/21(土) 09:06:32 ID:???
>>648
「なるほど、スルーされていたんですか。
え〜では、あなたの部屋に山岸マユミのフィギュアがあるのですか?
アスカやレイやミサトのフィギュアが家にあるのとは全然意味が違うんですよ。
山岸マユミのフィギュアというものは、それほど珍しいものなのです。
納得のいく説明を説明をお願いします。」
「これは、たまたま友人にもらったものだ。」
「あなたがいま手にしているものは、霧島マナです。
林原めぐみの大ファンだった本人の宝物です。
だからそれは暴走初号機とペンペン、碇ユイと一緒に
レイのフィギュアたちと同じ棚に陳列されていたのです。」
「謀ったのか。」
「……え〜まだ、続けますか?」
653名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/21(土) 18:27:46 ID:???
>>652
「ふ、古畑さん、これは山岸マユミのフィギュアで合ってますよぅ!
僕は公式同人大好きなんで間違いないですよ〜!」
「えっなに今泉君ちょっと!そーいう大事な事はもっと早くいいなさいっ!」
ペチッ
「じゃ、もうお引き取り願えますか?」
「うふ〜、どうもすいませんでしたぁ。気を悪くなさらないで下さいねぇ」
「いいんですよ、お互い公式同人なんかに興味が無かったから故の食い違いですからw」
「こっ、こら君!公式同人をバカにしないでもらえるかな!」
ペチッ
「こ〜式同人公式同人うるさいよ君はっ!
では私達はこれで失礼しますぅw」
「はい、犯人捜し頑張って下さいね」
654名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/22(日) 09:05:50 ID:???
古畑の相手がリツコやナオコだったらMAGIも相手にしなくてはならないのか
勝てそうにないな
655名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/22(日) 16:41:32 ID:???
>>654
むしろカスパーの裏切りがボロを出す原因になりそうで
古畑的には相性が物凄くよさそう。
656名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/22(日) 19:02:58 ID:???
カスパーが裏切るにはナオコが古畑を愛してないと駄目なんだがw
657名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/22(日) 23:07:02 ID:???
>>656
別にゲンドウに濡れ衣を着せるorゲンドウが被害者なら
古畑関係なく裏切るんじゃね? あのオバサン。
658名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/22(日) 23:38:11 ID:???
古畑VSマギとかテラシュール
古畑の質問に多数決で答えるとこ想像してワロタ
>>657
裏切ったからって・・・。って話じゃね?
裏切るにはMAGIのデータをいじるのが前提だから、犯人はリツコ
ナオコ(MAGI)とゲンドウの関係を知ってるのもリツコ
コンピューターが「裏切った」ことをどう証明して、証拠とするかだと思う
エヴァの世界では政治もMAGIが行うくらいだから難しいな
古畑がMAGIに頼る展開も想像つかん
まあ、期待してるから頑張って!
659名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/25(水) 20:32:36 ID:???
理知的で社会的地位が高い人物ほど犯人役に適している。

犯人役として一番不適格なのはカヲル君。
超然としていて、社会的地位というか、そもそも人間ですらない。
660名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/26(木) 17:25:56 ID:???
個人的には加害者がチルドレン3人被害者カヲルの複数犯ものが読みたい
3人が協力する犯行&隠蔽
大人シリーズが終わったら書いてくれないかな(他力本願)
しかし殺人になるのかどうか疑問
661名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/06/26(木) 22:48:56 ID:???
ん〜ふっふ、渚カヲル君、あなたは人間ではありませんね?
662名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/07/01(火) 02:19:21 ID:???
>>660
殺人にはならないからこそいけるんじゃないだろうか
663名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/07/19(土) 17:53:21 ID:???
保守^^
664名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/07/28(月) 23:50:31 ID:???
hoshu
665名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/13(水) 01:43:38 ID:6oB2gyYu
666名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/31(日) 01:39:32 ID:???
667名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/20(土) 04:01:10 ID:???
保守派
668名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/10/03(金) 19:37:10 ID:0QHoV87p
ほっしゅ
669名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/10/10(金) 17:14:51 ID:kg/pqsi5
保守
670名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/10/10(金) 17:18:09 ID:???
綾波を殺しても殺人にはなりません
671名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/10/10(金) 17:18:56 ID:???
ん〜ふっふ、綾波レイさん、あなたは人間ではありませんね?
672名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/10/23(木) 01:26:13 ID:???
今泉「くっくく、暗いですけど、どっ、ど、どー見ても人間じゃないですか、古畑さん!」
673名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/10/28(火) 18:02:47 ID:6KSSFYIY
面白いwwww
674名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/10/30(木) 15:59:21 ID:4FdbYjkw
ん〜ふっふ、初号機さ〜ん。
本当の黒幕はあなたですね〜。
自らが宇宙を渡り、半永久的な生命を得る。
その我が儘のためにぃ、息子さんを苦しめぇ、全ての命をぉ、スープにした。
非常に許されざる犯行です〜
675名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/10/30(木) 16:55:40 ID:???
>>674をガブッ
676名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/11/09(日) 23:53:54 ID:???
え〜私のダミーの今泉くんがかまれましたね〜
677名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/11/22(土) 13:57:15 ID:IL1/rD9Y
age
678名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/12/26(金) 18:07:25 ID:???
エヴァ板良スレ保守党
679名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/01/10(土) 01:25:50 ID:???
ほしゅ〜
680名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/01/15(木) 21:25:23 ID:Cgj0Kxij
あげ
681名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/01/15(木) 23:13:16 ID:???
フッフー渚カヲル君、貴方もしかして碇シンジ君に殺されるつもりですね?
682名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/01/21(水) 04:43:36 ID:IjiCJg07
683名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/01/24(土) 15:03:48 ID:???
684名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/01/25(日) 08:58:09 ID:???

685名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/01/27(火) 15:51:49 ID:???
炙る
686名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/01/27(火) 16:00:57 ID:uvbTws/m
ちっちく乙
687名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/02/05(木) 17:35:33 ID:???
688名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/03/07(土) 02:04:58 ID:???
689名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/04/01(水) 19:31:46 ID:???
エヴァ板良スレ保守党
690名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/04/12(日) 16:20:26 ID:???
エヴァ板良スレ保守党
691名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/05/14(木) 01:21:24 ID:???
エヴァ板良スレ保守党
692名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/05/22(金) 13:06:45 ID:Z2Qsor/H
今泉君は補完されたら帰って来ないよ
693名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/06/02(火) 02:03:38 ID:???
今泉の補完には、古畑が現れるんだよ。
「エーー、やっぱり、君が一番の部下だ」
「古畑さぁぁぁん」パシャ
694名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/06/10(水) 00:10:33 ID:???
うほっいいおでこ
695名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/06/10(水) 00:48:44 ID:???

山手線でやったら大騒ぎだと思う

40 名前:愛と死の名無しさん[] 投稿日:2009/05/25(月) 11:57:02
こないだ某電車であったなぁ

車内放送
車掌「おい、今日○○(たぶん飲み屋の名前?)行こうぜ?」
運転手「いいね」

車内の乗客ポカーン

車掌「おい、マリちゃんも呼ぼうぜエヘヘヘ」
運転手「おっいいねエヘヘヘ…あっ!!」
ブツッって切れた

乗客みな耳を疑う

30秒後
車掌「大変失礼致しました
わたくし春の陽気で浮かれてしまい、大っ変申し訳ございませんでした」
「今後このような事が無いよう職務に励み、プライベートは仕事に持ち込みません」
って。

あまりに正直過ぎて車内みんなで笑ったw
したらおっさんが車掌室の方向に向かって
「頑張ってマリちゃん落とせやー!」
ってデカい声で言ったから車内大爆笑www
幸せ電車だったよw
696名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/06/15(月) 23:44:09 ID:???
青葉「この事件の謎はすでに我が輩の腹の中だ」
697名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/06/24(水) 15:59:11 ID:???
ヱヴァ保守党
698名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/06/29(月) 13:33:28 ID:???
エ ヴァ板良 スレ保守党
699名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/02(木) 19:21:47 ID:???
エヴァ板良スレ保守党
700名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/02(木) 19:27:23 ID:???
古畑「えー、フフフゥ…。犯人は〜貴方ですー、ゼルエルさん〜。あなたが包帯で今泉を、殺しましたね〜?!」
ゼルエル「…」
ザン!その瞬間ゼルエルが古畑を攻撃した。
古畑「あ」
古畑は死んだ。
701名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/02(木) 20:16:50 ID:???
スイーツ(笑)
702名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/02(木) 21:51:15 ID:qTgGEZD/
>>1 ワロタ まさかこう来るとは思わなかったw
703名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/05(日) 14:58:27 ID:???
保守
704名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/09(木) 02:06:23 ID:???
保守


705名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/09(木) 02:12:03 ID:udL0sMx/
伊吹マヤ「私が犯人だなんて理論的にありえません」
706名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/09(木) 05:55:38 ID:???
古畑「ん〜フフフ…伊吹さん、あなた自分で犯行を認めてるんです…伊吹さん………残念です」

707名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/09(木) 20:35:48 ID:???
古畑「え〜〜伊吹さん!あなた吉野家には行った事がない!ありません!そうおっしゃいましたね?そんなあなたがなぜ?生卵が今の時期、テイクで、お持ち帰りができないから、どうしても食べたいなら半熟を注文しなさい!言い切れるんですか?」
708名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/09(木) 20:56:44 ID:???
リツコ「マヤが犯人だなんて!! ありえないわ!!!犯行時刻に私とマヤは新宿の映画館でレイトショーの青春の握り拳を観てたもの!!!」
709名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/11(土) 00:44:19 ID:KDBhGUcN
素敵なスレを見つけた

ageとく
710名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/11(土) 11:27:01 ID:LJ/uiy3O
古「んふふ〜碇さん…あなたぁ…初号機がエネルギー切れが起きても動く事を知ってましたねぇ〜」

もう出てそうだな!
てか良スレだなw
711名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/11(土) 14:42:09 ID:???
長寿スレだなぁ
712名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/11(土) 16:06:17 ID:???
>>1
古畑ファンとしてマジレスすると、
・ゲンドウ
・冬月
・ミサト
・リツ子
かな?社会的に地位のある犯人が多いからね。
713名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/11(土) 19:30:48 ID:???
綾波「わたしが死んでも代りがいるもの」

古畑「あなたの代りはいませ〜ん」
「綾波さ〜ん」
手を差しのべて
「来て下さ〜い!!!」

♪翼を下さい

で、パンフの表紙みたいになる。
714名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/12(日) 16:57:10 ID:vT8bIUjb
715名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/12(日) 17:55:55 ID:???
古畑「キール議長、あなた死海文書に何が書いてあるか知ってましたね?」
716名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/15(水) 17:40:41 ID:???
長寿スレ保守
717名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/17(金) 00:53:02 ID:un1h3SbB
長寿すぎワロタwwww
718名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/17(金) 21:17:23 ID:???
ここ以上に長寿なスレもある
719名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/25(土) 00:09:27 ID:???
エヴァ板良スレ保守党
720名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/07/30(木) 16:34:15 ID:???
エヴァ板良スレ保守党
721名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/01(土) 21:00:24 ID:???
age
722名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/05(水) 23:18:42 ID:???
エヴァ板良スレ保守党
723名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/12(水) 23:11:00 ID:???
ヱヴァ板良スレ保守党
724名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/19(水) 12:25:34 ID:???
ヱヴァ板良スレ保守党
725名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/23(日) 22:28:16 ID:???
エヴァ板良スレ保守党
726今全部読み終わった:2009/08/24(月) 00:12:59 ID:???
>>627

数々の名作をありがとう

ところで西園寺は補完されなかったんだなww


古畑「んふぅ〜あなたはもうその理由をご存知のはずです〜。違いますか?」

俺「!!」
727名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/08/28(金) 21:34:38 ID:???
エヴァ板良スレ保守党
728名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/06(日) 08:41:10 ID:???
エヴァ板良スレ保守党
729名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/06(日) 14:54:54 ID:HpNHxxMu
アスカ「加持さんを殺した犯人を捕まえてください」
730名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/09(水) 22:04:02 ID:???
ミサト「加持くんをスイカに取られるくらいならって…」
731名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/19(土) 05:21:01 ID:???
ゲンドウ「人を刺したときのあの感覚がたまんねぇんだよヒャッハーッ」
732名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/09/23(水) 08:17:13 ID:???
あげます
733名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/06(火) 08:20:24 ID:???
エヴァ板良スレ保守党
734名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/12(月) 04:49:44 ID:???
「えー、それでですね。あ、何とおっしゃいましたっけあの兵器。ああ、『エヴァー』、でしたね」
「いえ『エヴァ』です。『エヴァンゲリオン』の略。伸ばす所は無いです」
「?あれ。ワタシさっき確かに『エヴァー』、とお聞きしたんですが。
えー、確か葛城作戦部長さん・・・から。」
735名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/12(月) 04:52:56 ID:???
「ヒントは、何故彼女は『エヴァー』と伸ばして呼んでいたか。
もうお解かりですね。
古畑、任三郎でした」
736名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/14(水) 19:04:18 ID:???
エー・・・・・・保守です
737名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/14(水) 19:22:22 ID:???
冬月先生
738名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/14(水) 20:24:40 ID:LMjS/xBG
ゲンドウがあわあわするとこみたい
739名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/14(水) 21:52:27 ID:GKtrmhDB
んっふっふ、このメガネ、真希波さん、あぁなたのメガネですね?
740名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/15(木) 04:16:07 ID:???
来年まで持つといいな
741名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/15(木) 08:23:00 ID:???
古畑:えー…

ゼル:ピカッ

ちゅどーーーーーん。
742名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/15(木) 10:51:10 ID:PHyMu0Gu
古畑は?!
健在です。
18枚の装甲板よりも固いATフィールドで守られています。
743名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/16(金) 04:27:44 ID:???
なんだこの良スレは…
>>1から全部読んじまったよ…
>>351さんはもういないのかな〜
744名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/28(水) 02:46:35 ID:???
んー、再放送中だというのに過疎っています
これは由々しき事態というべきでしょうか・・・
745名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/28(水) 04:30:04 ID:Jg1PItDI
古畑「ヒントは 『遅かったじゃないか』
もうおわかりですね
古畑任三朗でした
746名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/28(水) 11:02:06 ID:???
古畑「え〜古畑と申します。実はですね、セカンドインパクトでうちの今泉が死んでるんですよ。
   あなたはその後の正式調査に参加したと聞いてます?何か知りませんか?」
冬月「国連の公式発表、あれが全てだ」
古畑「つまり、隕石が光速の数十%で南極に衝突したのが原因だと?」
冬月「そうだ」
古畑「あっれぇ〜?おかしいなぁ〜」
冬月「何がかね?」
古畑「実はですね、うちの今泉が私に電話をかけて来てたんですよ、あの日、あの場所から」
冬月「………」
古畑「その内容、私の携帯に今も残ってるんです?ちょっと聞いてみてください?」
冬月「……今は忙しい」
古畑「そんな事言わずに、すぐ済みますから、はいこれです、ポチっと」

747名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/28(水) 11:04:17 ID:m2/gBdJt
今泉「あ、古畑さん!!助けてくださぁい!!古畑さぁぁ〜ん」
古畑「何?今泉君? 今何時だと思ってるのぉ?朝の6時だよ、6時。またかけなおして、じゃ」
今泉「ちょっと切らないで!切らないでぇ! 大変なんです、今南極にいるんでけど目の前に巨人がっ!ふぁっ!僕死んじゃう!」
古畑「南極ぅ?巨人? 今泉君あのね、私眠いの。寝言は夢の中だけにしてくれる?」
今泉「本当なんです!古畑さん!彼女のまりんちゃんがペンギン見たいって言うから、
   南極へバカンスへ来たんですけど、あっ!うわああああ」
古畑「ん?どうしたの?今泉君?ちょっと?」
今泉「あ……羽が!……巨人が光って……あああああああ!!…うあああ!!」
古畑「今泉君っ!?ちょっとどうしたの!?今泉君!?」
……プーップー、プーップー

古畑「ほら、ねぇ?おかしいと思いません?」
冬月「………」
古畑「あの日、うちの今泉が巨人を見てるんですよ」
冬月「その彼の言うことが正しいという保証はどこにもなかろう」
古畑「はい、確かにその通りです。うちの今泉はバカで間抜けでしょっちゅうしょうもない嘘を言います。
   ただ、ただですよ、今泉は決して死ぬ間際まで嘘を言うような、言えるような、そんなスマートな奴じゃありません。
   それだけは神に誓って私が保証します」
冬月「………」
古畑「何も、あなたを殺人の刑で追及する気はないんです、ただ真実を知りたい。それが彼への私からのせめてもの手向けなんです」
冬月「……よかろう」
古畑「助かります、それではこちらへ」

タッタ、タタタタッタ、ター、タッタ、タタタタッタ、ター、
チャーチャーチャーチャーチャーチャ、チャーチャーチャチャー
748名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/28(水) 11:54:43 ID:???
すばらしい!だけど…
このままだと古畑が口封じに地下で埋められてしまう
749名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/28(水) 17:18:20 ID:???
今泉涙目w
750名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/28(水) 17:38:09 ID:???
面白いなこのスレ

ミサトと古畑会話させたら楽しそう
751名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/28(水) 20:33:09 ID:???
ミサト「あなたね、ネルフで色々嗅ぎ回ってるっていう刑事さんは」
古畑 「え〜ご迷惑おかけしてます、どうも古畑です」
ミサト「悪いことは言わないわ、死にたくなかったら色々詮索しないことね」
古畑 「はぃ、どうもその方がいいみたいですね。先ほどから黒い人がもう、っふっふ」
ミサト「なら、さっさとここから出て行きなさい」
古畑 「でも、それはできませ〜ん。このままでは今泉が救われませんから」
ミサト「……セカンドインパクト」
古畑 「はぃ〜、先ほど冬月さんに話を聞けると思ったんですけど、えぇ〜、黒服の人に連行されて逃げられちゃいました」
ミサト「やはりね、ネルフはそんな甘くないわ」
古畑 「でも実は冬月さん、密かに残ってる資料の保管場所は教えてくれました」
ミサト「なんですって?」
古畑 「聞いた所によると、あなたもお父さんをセカンドインパクトでなくしている…」
ミサト「………」
古畑 「あなたも真実を知りたいと思ってるんじゃないですか?」
ミサト「………」
古畑 「協力してくれませんか?その保管場所、どうやら私一人では入ることはできないようです」
ミサト「……私に、ネルフを裏切れと言うの?」
古畑 「とんでもない。これは職務ではなく私的なことです。真実を知っても外に漏らすつもりはありません」
ミサト「……」
古畑 「お願いします。それにきっと、あなたが本当に憎むべき相手もわかるはずです」
ミサト「それは…どういうこと?」
古畑 「っふっふ」
ミサト「……わかったわ、ついて来なさい」
752名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/28(水) 20:53:31 ID:???
ミサト「これが……セカンドインパクトの真実だというの……?」
古 畑「えぇ〜、どうやらそのようですね」
ミサト「……他の使徒が覚醒する前に、アダムを卵にまで還元しようとした…」
古 畑「始祖であるアダムが一番危険ですからね、人の見知らぬ間に目覚めて、リセットをかけられたら人類は終わりです」
ミサト「…それならばこちらで人為的にインパクトを起こし、アダムを還元させる」
古 畑「規模を縮小させる為に、S2機関に起爆装置をしかけた上で…」
ミサト「……そして」
古 畑「はぃ、あなたのお父さんはその為に利用されたんです。碇司令とゼーレの人たちに」
ミサト「………」

(警報音)ブーッブー、ブーッブー

ミサト「まずいっ!見つかったわ!」
古 畑「どうやらそのようですね、さてどうしますか?」
ミサト「どうするって……」
加 持「葛城、こっちだ」
ミサト「加持!あなた、どうして!?」
加 持「今話してる暇はない、いいからこっちだ」
ミサト「わかったわ」
古 畑「えぇ〜、そちらの方は?」
ミサト「え?こいつは…」
加 持「恋人さ」
ミサト「ちょ///」
古 畑「わかりましたぁ」
加 持「さぁ、こっちだ」
753名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/29(木) 03:24:06 ID:???
悪いがつまらん
754名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/10/31(土) 07:21:06 ID:???
ゲンドウ「古畑君、我々には時間が無い。レイ、行くぞ。」

古畑   「あ、最後に一つだけお聞かせ願えませんか?」

レイ   「駄目、さよなら」

ウイィィーーン ガチャン
755名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/10(火) 19:41:08 ID:wJFLUIqR
756名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/11/10(火) 20:52:48 ID:hDCfa+s8
>>755
古畑対夜神
最高でした。
この著者に古畑対ネルフを書いて頂きたいです。
757名無しが氏んでも代わりはいるもの:2009/12/07(月) 02:29:55 ID:???
エヴァ板良スレ保守党

758名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/01/16(土) 19:44:12 ID:???
 
759名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/02/13(土) 15:54:19 ID:???
エヴァ板良スレ保守党


760名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/02/26(金) 19:35:43 ID:???
エヴァ板良スレ保守党
761名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/04/06(火) 16:27:22 ID:???
誰が犯人役でも面白そうだな
762名無しが氏んでも代わりはいるもの:2010/04/07(水) 06:19:46 ID:V5FjsaAW
古畑「あ〜、あなた何者なんです?特殊メイクですかそれ?」

サンダルフォンの咆哮

グシャッ!!!
763名無しが氏んでも代わりはいるもの
何があった!?