霧島マナの日記

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283名無しが氏んでも代わりはいるもの
○月某日

あれから一ヶ月。
私はすっかり回復した。これが若さというものかしら♪
ひとまずミサトさんのマンションに戻ってきたんだけど、迷ってるのがこれからの身の処し方。
いつまでもミサトさんの厄介になるのも気が引けるし、かといって
親無しの身で戦自の職も失った今、一人で生きていくことができるかどうか。
そうやって考えを巡らしていたところ、
「ね、マナちゃん」
ミサトさんが声をかけてくれた。
「これからのことなんだけど……。ずっとウチに居てもらってもいいのよ」
「そう言っていただけると、すごくうれしいんですけど、これ以上ご迷惑おかけするわけには……」
「やぁーねー、迷惑なわけないじゃない」
「でも、金銭的なこととか……」
「だいじょーぶ。ネルフから退職金たっぷりもらったから」

私も、本音はこれからもここでシンジやアスカたちと暮らしていきたい。
でも、ミサトさんもいずれお嫁に行かなくちゃいけないだろうし、
私たちみたいなコブ付きで本当に大丈夫なんだろうか。ちょっと心配。
同時に、彼女もやはり孤独を恐れているのではないか、とも感じた。
「もう少し考えてみます……」
とりあえず、そう答えておいた。