シンジと同時に4ndチルドレンの正体に気づいた

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141愛氏美絵無 ◆k6Suiki6RY
´Д`)<ロメオ「いまだかつてないバカシンジ」へのコメント@

以下、箇条書きにします。

1 作品を完成させることはとてもだいじである。テクニックがいくら
  すぐれていても、未完成の作品は評価できない。その点で、作品を
  仕上げたロメオはりっぱである。

2 ロメオの作品のおもろいところ─その@ 饒舌文体
  饒舌文体とは、些末なことをクドクド語り倒す文体である。笑いを誘う
  テクニックとして、それを得意とする作家は多い。最近の日本人作家では
  舞城王太郎がその代表。
  ロメオの文章は情景描写がそれほどなくてセリフ中心だ。
  「シナリオじゃないんだから、もっと情景描写を入れろよ」と、スレの
  アオラーがシツコく言ってたけど、セリフ中心のスタイルを貫いたことが良い
  効果を生んでいたところがあった。
  セリフに情景描写の機能も持たせたことで、結果的に饒舌文体になった点である。
  たとえばアスカとシンジの作文のところである。
142愛氏美絵無 ◆k6Suiki6RY :2006/05/28(日) 11:03:25 ID:???
3 ロメオの作品のおもろいところ─そのA  横道(サイドストーリー)がいっぱい
  あったこと

  本筋とは少しはなれて、サイドストーリーを書くのはエヴァのFFにもよく見られる。
  ロメオも本作でサイドストーリーをいくつか書いた。ただ、添え物としての単なる
  サイドストーリーと異なるのは、@サイドストーリーのわりに、文章がかなり長い
  A文体がさまざま(セリフ中心の文章だったり、情景描写が多めの文章だったり)
  点である。こうなってくると、サイドストーリー自体が添え物ではなくて、一個の
  独立した作品に近くなってくる。「いまだかつてないバカシンジ」という大きなテーマ
  に、小さなストーリーがいくつもつつまれているような。
   筆者が例にあげた『ドン・キホーテ』はそういった構造の物語なのである。
  一見独立しているように見えるストーリーたちをうまくつなぎ、読者が読み
  終わった後に、「ああ、この話とこの話はこういう関係でつながりを持っていた
  のか!」と思わせるような構成が作れれば面白いと思った。
143愛氏美絵無 ◆k6Suiki6RY :2006/05/28(日) 11:04:47 ID:???
´Д`)<ロメオ「いまだかつてないバカシンジ」へのコメントB

4 課題
  上記に関連していくつかの技術的な課題もある。
  @饒舌文体がこなれておらず、表現が陳腐で、読者が醒めてしまう箇所がある。
  その意味がどういうことか知りたければ、思想的にはまったく納得できない
  ものの、すぐれた日本語屋である本多勝一の『日本語の作文技術』(朝日文庫)
  211頁以下(「自分が笑ってはいけない」)を読んでみてください。
  A情景描写が貧弱なこと。この点は繰り返し指摘されてきたことだから、
   ロメオ自身も自覚していると思う。饒舌文体でカバーしきれない分については
   もう少し情景描写を分厚くしてカバーする必要があると思う。
  Bサイドストーリーと本編との関連をもっと明確にした方がよい。結構緻密な
   作業になるが、「この話とあの話はこうつながるのか。ああ、なるほど!」と
   思わせる、いわゆる「読む快楽」を読者に味わわせて欲しい。

5 期待
  以上、注文も含めていろいろ書いた。だがロメオの作品にはおもしろい
  ところがいっぱいある。これからも継続して書くことを続けて欲しいと思う。