とある公園の噴水前に二人の男女が向かい合って立っていた。
緊張した面持ちで、男の方が口を開く。
「毎日僕のために味噌汁を作ってくださいっ」
「……ええ」
半年後。
食卓に配置される茶色の液体。
ついにシンジの限界が訪れた。
「ごめん、レイ。やっぱり毎日は作らなくていいや。
ラーメンでもパンでも味噌汁っていうのはちょっと……」
「……シンジのうそつき」
2 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/07/02(土) 15:15:29 ID:RFBQYcVt
2点
3 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/07/02(土) 15:19:01 ID:9RDRH9cl
シンジはプロポーズできるキャラじゃないよ。
恋愛や相互理解の不可能性こそエヴァ世界の本質だよ。
(*´Д`)ふぐふぐ
ここは(*´Д`)ふぐふぐ をいい続けるスレになりました
(*´Д`)ふぐふぐ
7 :
1:2005/07/02(土) 15:40:00 ID:???
このスレは本編ではありそうにない二人の結婚生活を妄想するスレです。
ぐふぐふ
9 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/07/02(土) 15:56:44 ID:9RDRH9cl
俺とレイなら想像して楽しめるが・・・
【うわききんし】
いや、結婚できないだろ。綾波は戸籍ないし
籍は入れなくても一緒に住むことは自由だから
子供がつくれないのは辛いな。まぁ愛でカバーか…
愛は障害が大きいほど萌える、いや燃えるんだ!
実際子どもの作れない夫婦なんて珍しいものではない
レイ=アスカママ
なんで子供作れないの?
同人読者の脳内設定
子作りがんがれ
20 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/07/03(日) 19:02:13 ID:ND4LZtXL
ガンガレ超ガンガレ
半使徒だから中出し連発大爆発
「あなた、あかちゃんできたわ」
僕は妻の一言で凍りついた。いや、とっても嬉しかったのだが……
やはり男にとっては嬉しい妊娠でもショックなんだなぁと何処か遠くから考えてしまう。
「……喜んでくれないの?」
いつもは凛々しい妻が悲しみに満ちた顔で僕に尋ねた。
「いや、勿論とっても嬉しいよ?でも、レイって子供が出来ない体質だって聞いてたから。
ちょっと驚いたんだよ」
「そう、よかった。でも、私そんなこと言った覚えないわ」
ちょっと嬉しそうな顔になり、レイが言う。
「え、でも、『私は血を流さない女』とか言ってなかった?」
「それはいつの話?サードインパクトの後すぐ私は体を作り変えたって前に話したと思うけど」
「で、でも避妊もせずにもう6年は経ってるよ?」
僕は不思議だった。だって僕はコンドームの使い方を今でも知らないくらいだ。
暫らく僕達は無言だったが、レイがちょっと目をそらしながらぽつりと言った。
「……たぶん、あなたのかなり薄い方だから……」
ちょっと泣いた。
そうかつまりシンジの方に問題があったから他から(ry
ワラタ
NERVの研究所に行って、あかちゃんを作ってもらったのかと思ったよ。
>>23 行間読みな。そんなはずないってのはすぐわかる。
ネタをネタ(ry
薄いと何度やろうが妊娠させることはできない
と、ネタにマジレス
29 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/07/05(火) 18:42:28 ID:ONbUu9al
やっぱりこういうすれではぁゃゃとか想像してるわけ?
31 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/07/13(水) 17:24:42 ID:XKj+ql4Q
age
32 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/07/18(月) 17:28:37 ID:ZnCgU5wg
>30
松浦
?
35 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/08(月) 23:12:42 ID:xxJ0vfPC
age
36 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/20(土) 13:25:44 ID:jFLXFCoU
うにゃ〜
碇 レイ
私を表す言葉がこうなったのは半年ほど前…碇君、そう。シンジさんがプロポーズしてくれてから。
公園にある池のほとりの木陰…きっといつまでも覚えているわ。
あなたが優しく握ってくれた手の中の違和感…それは、指輪だった。
第三東京には、そんな小洒落たお店は無かった筈だけど…
私の掌で淡く優しい輝きを放つピンクサファイアをあしらったリング、まるでこれからあなたと得るであろう穏やかな日常を映し出す魔法の水晶に思えた…
嬉しかった。
私は多分、生涯で初めての、涙を流した。
…続き思い付いたら読んでくれまつか?
能書きはイイ!(・∀・)
書くならカゲ!!
それは「私」の…大切な思い出の、一つ。
使徒は、全て葬られた。
世界は終わり、また始まる…筈だった。
碇司令は一糸纏わぬ私を抱き締める。私の肩に何かが当たり、弾ける。
「司令。なぜ、泣いているの?」
「…」
返答は無かった。
かつてロンギヌスの槍があった場所、十字架に張り付けられた白い巨人…リリスの居る場所。セントラルドグマ。
地上ではセカンドがエヴァシリーズを相手にしていた…が、じきに果ててしまうと思った。
私を包む司令の腕がほどける。ふと思った…碇君は、無事だろうかと。
「…レイ」
「…」
司令の手が、私の腹部に触れる。
…しばらくすると司令は眉をひそめ、手を下げた。
「…もはや、お前はユイの器では無い。このまま儀式を進めても、誰も幸せにはなれんだろう。」
「…」
「…私は忘れてしまったんだろうな。ユイに似せて創られたお前は、決してユイにはならない…」
司令は、リリスを見上げ呟く。
「不思議だ…今の今まで、何故忘れていたんだ。」
「彼女が、笑っていたのを…なぜ…忘れていた…」
司令の頬を、一筋光が走る。
すんません、ちょっち寝ます…起きたら速攻投下出来る様ガムバリマス。
(…お目汚し、失礼しております。)
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
負担にならない程度でいいので頑張って下さい
(*´д`*)ハァハァハァハァハァハァゲホっハァーーハァハァハァハァハァハァGJ
38殿、41殿、
ありがと様です。
新人でいたらぬとこは、皆様どぞご指摘下さいませ。
私は今仮眠から起きた。期待しているから頑張ってくださいな。
司令は私を真っ直ぐに見据えた。
その瞳には、先程まであった陰りは無い。
「…零号機のプロトタイプが、かろうじて動く筈だ。ケージの場所は、この通路の先にある。」
そう言って司令が指す方向は、リリス。
どうやら裏に道が在るらしい。
「…セカンドと、サードを…よろしく頼む。」
「…了解。」
私はすぐさまケージへと向う…そこには赤木博士がいた。
「レイ、手短に説明するわ。プラグに入って。」
私はプラグスーツも着ず、シートへ体を預ける。LCLが満たされ零号機に格納される。
「弐号機は地上にて交戦中…思わしくないわ。初号機はケージにて待機中、あなたは弐号機のバックアップに専念して。」
「…はい。」
リフトオン。
上昇する零号機の中で、私は司令の言葉を思い浮かべた。
「セカンドと…サードを…よろしく頼む。」
碇司令が、初めてパイロットを守れと言った。
私は、負けられない。
エヴァが少しだけ、私の事を抱き締めた様に思えた。
46 :
書き漏らし…:2005/08/23(火) 04:07:08 ID:???
42殿、
もっとハァハァしてもらえるようガムバルでつ。
44殿、
その言葉がありがたいでつ。
ヽ(゚∀゚)ノ ヤルゾゴルァ!!
ヘ )
>
おお、打てば響くかのような投下。お疲れ様です。体壊さない程度に頑張ってね。
私も今書いてるLRMS早く形にしないとなー。私も頑張るよ。
弐号機は、劣勢だった。
「多勢に無勢」という言葉、まさにそれだった。辛くも既に3、4体は撃破したが…
アンビリカルケーブルはとうに焼き切れ、手持ちの武器はもうない。量産型のあの武器は使い勝手が悪かったし、ナイフはもう刃こぼれしていた。
「…ジリ貧、ね。」
せめて武器があれば。
援護があればもう少しはマシに戦えたろうに…
アスカは唇を噛む。残り2分半。
やって出来ない訳でもない、でも、完璧ではないから。
アスカは心の何処かで待っていた。彼が、来る事を。
そのせいか6体目を撃破した時開いた射出口に、瞬時気付く。
「遅いわよ!バカシン…」
現れた機影は、彼女の思い浮かべた色では無かった。黄色。
零号機はマステマを弐号機へ投げ、その片手でグレネードランチャー。段幕を張る。
弐号機はマステマを受け取りそのまま体をねじる、2体をこれで撃破する。
零号機は低姿勢で弐号機の足下へ滑り込み、電源パージ。弐号機へ接続する。
血飛沫があがる。
倒したはずの量産機の何体かが、ゆっくりと体を起こして来た…
その様は、まるでB級ホラーを昼間から見せられた様だった。
47殿、
お疲れ様でつ。
頑張るあなたにラブいっこあげます。
そして僕、フルスクラッチ。
最っ高に、ハイってヤシだっ!!(汗)
も少しご辛抱くだされば、スレタイ路線に戻りますから…ごめんなたい…
(…なんで、アンタが来るのよ。)
正直、助かったのだが府に落ちなかった。
(アイツはどうしたってのよ!?あのバカ…)
距離を詰める赤と白のまだらになった量産機達が、より一層癪に触った。
「こぉんのぉーっ!!」
マステマが内1体を3枚におろす。
「ダメ、コアになる部分を完全に破壊しなければ…」「わぁかってるわぁよぉーーっ!!」
ファーストのもっともな判断すらも、癪に触った。
声を荒げながらも確実に弐号機はコアを潰していく。
残り5体…
アンビリカルケーブルを零号機へ渡す、刹那飛び掛かる量産機を叩き落とす。
コアにトドメを入れ後は4体。イケる。
だがそこへ、一閃。何かが飛んで来る。マステマで幸い急所こそ外せたが、それは弐号機の右胸へと突き刺さる。
「っっっ!!?ぐぅぅっっぁっ…」
呼吸が苦しくなる…
よく見れば遠目に、倒し損ねた奴が起き上がる。5体…
今の状況では、勝率は足りなかった。
「フゥッ、はぁっはぁっ…ファーストッ、グレイヴはあるッ!?」
「ダメ。今近接戦闘に入るのは、危険よ。」
くやしい。
悔しい悔しい悔しいっ!!
自分でも頭に血が昇ってるのが分かってる、だけど…引き下がりたくなかった。ボロボロになったマステマを腰溜めに構えて、アタシは突撃した。
この時を狙ったかの様に、4本の槍が飛んで来る…ダメだ、避けられない。
ならせめて、あいつらを片っ端から切り刻んで死んでやろうと考えた。
あんな、捌きかけの白ウナギに気持ちまで負けたくなかった。
セカンド…弐号機は私の言葉も聞かず突撃してしまった。
ポジトロンライフルを構え、打つ。1、2本なら反らせられるかもしれなかった。
でも、このままでは…
司令の言葉を、守れない。
碇君…何をしてるの?
このままじゃセカンドは…
弐号機の目の前の地面が、突然割れる。
…いや、これは射出口!
(碇君、少し遅いわ。)
防御隔壁がそびえ立ち、幾許か槍の勢いは弱まる。弐号機は、マステマで何とかこれを払い隔壁の影に滑り込んだ。
「アスカっ!?大丈」
「大丈夫に見えんのッ!?この状況でッ…!!」
「ごっ、ごめん…」
「ハァッハッ…シンジ、あと5体よッ、何とか…してみなさいッ!!」
「…うん!」
「碇君…良かった…」
「あ、綾波?」
「もう、来てくれないかと、思ってたわ…」
「ぁ…ごめん、遅くなって…」
「…いいわ。今は、量産機を破壊しなくては。」
初号機の手には、マゴロクEソードが握られていた。
壁の端から、覗き込む体勢。距離が詰まった所で初号機が走り様2体を切り捨てる、零号機はそれに追い討ちをかけてコアを微塵に砕く。
そこからの形勢は圧倒的で、2分かからず全ての量産機を撃破した。
ネルフは、ゼーレの呪縛から解かれる事となった。
「良かったね、皆生きてて。」
「えぇ…」
「何言ってんのよ!?アタシの目が青い内は、目の前でむざむざ死なせたりしないわよ!!」
使徒の脅威も去り、私達の本来の姿…学生としての毎日が始まる。
「おぅセンセ、生きとったか〜!」
「トウジ!ケンスケも!」
「アスカ、おかえり!」
「ヒカリ!?引っ越してなかったんだぁーッ…っつ、イタタタタ…」
私も、あの一件以来皆と打ち解け始めている…
司令とは、最近会っていない気がする。
ネルフの、人達とも。
「碇君。」
「…え?」
チュッ
「えぇぇぇ〜ッ!!」
「な、何やってんのよアンタ!?」
「うっわ〜、あっついな〜!」
「おいおい、見せつけんなよー。」
私は、綾波レイ。
私は、ヒトとして、生きて行くわ。
とりあえず、エヴァ絡みのお話終了ちゃんです。
ヌルコメオチですね。('A')マンドクセ
勢いで書いてしまいました。orz←酸欠
下書きもありません。(汗)
でも、楽しかったー!
ので良しと。(笑)
一応学校編か、そのまま結婚生活本題に入れる終わりっスね。
ご意見お待ちし手間っ!
下書きなしでよくここまで書けたなと感心しました。
この勢いで新婚学校生活希望。
おつです皆様。
54殿、レスサンクス。
え〜と、新婚学生…っスか?もう、トットトクッツケモマエラって感じなのでつかね。
むぅ、果たして僕に書けるだろうか…中学時代の恋愛観…か。(汗)
〈余分なお話。〉
トゥルーラブストーリーの携帯版を前にやったとでつが、アレは良かた。絵が、ツボった。
勢いでPS2のトゥルラブの3を買うも…よく見ると幼い。
彼ら、中学生。
…まだロクに進めてないし、ちょっち勉強してこよかな…な、僕でした。 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧∧ )ゴロゴロ
((⊂(゚w゚⊂⌒`つ))
あーっ、良スレハケーン!!
職人の皆さん乙!!
56殿、
サンクスです。
きっと、も少ししたらこっちも書き始めると思いますので…
マターリしてお待ち下さいませ。
∧∧ 。
(-入-)"
かつて、約束された未来があった。
でも、それは私の居なかった未来。
今私は、ここに居る。
望む未来を叶える為に。
あなたと、居る為に。
「おはよう、綾波。」
「おっはよー、ファースト!」
使徒の脅威も去り、ゼーレも沈黙した。
私は皆と、学校生活を満喫している。
「おはよう、碇君。セカンド。」
「あの、さぁ…二人とも、いい加減名前で呼び合えばいいんじゃ…ないかなぁ?」
碇君が、困った様に頭をかく。
「ん〜、そうねぇ…ま、アタシは馴染んでるから今のままでも悪くないけど?」
セカンドが、私へ振り向く。
「…じゃあ、次からは惣流と呼ぶわ。」
惣流が変な顔をした。
「アンタねぇ…ただ呼ぶだけなら今のままで変わらないわよ!!」
「そうなの?」
惣流が頭を押さえ、溜め息をつく。
「シンジは要するに、もう少し仲良さそうにしろって言ってんの!」
「そう…」
「アタシはあんたをレイって呼ぶわ、アンタはあたしをアスカって呼びなさいよ。」
「分かったわ、アスカ。」
アスカが満足気に腕を組む、碇君が声をかける。
「あの…取りあえず学校、早く行こうよ…」
アスカが鞄で碇君を叩く。
「あんたが言い出したんじゃない!アタシとファーストん仲良くさせたいって!!」
「…私、レイじゃないの?」
四季は無くなってしまったが、太陽も、風もある。
私はここに居る。
「…夏祭り?」
「そ、皆で行くのよ!」
アスカが私の席の前で、息巻いている。
「…ネルフの人が、屋台出したりするんだってさ。」
…そう碇君が続く。
「ま、ネルフ絡みの事だし?アンタにも声かけるべきじゃない?」
アスカは得意げな表情。
「…分かったわ。」
碇君の表情が、少し明るくなる。
「そ、そう…良かった。」
「…それはそうとアンタ、浴衣は持ってるでしょうねぇ?」
ゆかた?
聞いた事はあるわ。でも、
「ないわ。」
アスカが軽く溜め息を漏らす。
「アンタも年頃の女だったら、少しはシャレっ気持ちなさいよ…」
「シャレっ気…?」
「ま、そういうかと思ってね…ヒカリと途中まで作ってあげたわよ、感謝しなさい!」
洞木さんが、持っていた包みを開けて青い布を取りだし…微笑む。
「あとは、身体に合わせて微調整するだけだから…」
「そういう事!帰りにヒカリん家に集合よ!」
61 :
ゲソドウ:2005/08/24(水) 23:17:57 ID:???
ああ、全く問題ない…
続けてくれたまへ、職人たちよ。
>>57 イイ!SSをアリガとでつ。
57氏はまるで私の好きなSS作家の方の再来を感じさせます。
古風なお名前の…
乙です。いいペースで頑張ってますね。
仕事の休憩にこれ見ると和んでくる
ちなみに生地の代金は、
シンジ君のお財布から(無理やりに)出されたそうです。
彼の(おこづかいの)犠牲無しには、このパートは語れません…(笑)
放課後…
洞木さんの家で、浴衣の寸法を合わせた。
「…レイ、ちょっと脱いでもらって良いかな?」洞木さんに言われるままに、制服を脱いでゆく。
「…ちょっ!?アンタ、下着は着けたまんまでいいのよ!!」
「…そう。」
外しかけたブラジャーを戻す。
洞木さんが私に浴衣を着せて、いくつかの待ち針を差し込む。
「…うん、大体はアスカのくれた寸法で良かったわね。」
「…これで、良いの?」
洞木さんが顔を上げた。
「うーん、そうね…もう少し裾を短くしたら見栄え良いよね?アスカ。」
「ヒカリが見立てるんなら、間違いないでしょ?」
洞木さんが微笑む。
「うん、じゃあ後は私に任せて頂戴ね!」
「ほらレイ、もういいのよ。」
「…そうなの?」
「…って、アンタ何処行くのよ!?」
洞木さんが慌てて追いかけて来た。
「あ、あのね?まだ手直しする所が有るから、脱いで良いよって事なのよ…」
「あら、そうなの?」
碇君や司令に、見せに行こうと思ったのに。
洞木さんの家を後にして、私はアスカと途中まで帰った。
アスカからお祭りについて、幾つか話を聞いた。
屋台…食べ物と娯楽の簡易店舗。
盆踊り…和風のダンス。
花火…特殊な火薬を空に打ち上げる、綺麗なもの。
…まだ、よく分からないわ。
改行し損じた…orz
アスカとレイの結婚生活のスレはこちらでつか。
LRSイイ!!
「あ、綾波…」
「…碇君、何?」
コンビニにで碇君に偶然会った。
「あ…め、珍しいね?」「何が?」
「その、コンビニで会う…なんてさ。」
「そうなの?」
「い、いや!違うんだ!そういう意味じゃ…」
「何と違うの?」
碇君は、しきりに慌てている…何を言いたいかも、はっきりしない。
「…その、偶然の…出会いって…うん、良い事だよね。」
「…そうなの。」
よく分からないけど、自分で答えが出せたらしい。
「良かったわね。」
何故か、私の口元は上がった気がした。
「!!」
碇君の顔が真っ赤になった。
熱でも、有るのかしら。
「…ひゃっ!?」
顔に手を近付けると、碇君は普段見せない早さで店を出て行った…
「?」
「…シンジ〜?」
アスカが向こうの棚から顔を出して見回し、
「あらレイ!なんであんたここに居んのよ?」
私に気付く。
「…生理用品、切れたから。」
「へぇ、今そうなの?」
「…何が?」
アスカは私を睨み付ける。
「…んも〜、アンタは一々名前を出さなきゃ分かんないの!?」
アスカが声を落として言った。
「…生理、来てんの?って聞いてんの!」
「いいえ、多分まだよ。終わったばかりだもの。」
「はぁ…いいわねぇ。」
アスカが溜め息を漏らす。
「あ!シンジの奴飲み物持つって言ったのに!!後でシメてやる…」
息巻いてアスカはレジに向かう…
何?この感じ…少し、苦しい。
…これも、生理痛?
皆様、台風やらにめげずに頑張っていらっしゃいますか…?
これらのお話は、37レス目何か…書こ(ryの「碇レイ」になるまでのいきさつでつが…
サブタイは「女らしさ色々」…といったとこかと。
母親(話早い。)として、妻として…女の子から女性へのランクアップ。(う、綾波はまず人への…うわっゴスッ)ギャアァッ
を、じわじわです。
一つ、一つの影響は小さいですが、
読み終えてくれた頃…皆さんにそれがなんだったか伝われば、嬉しく思います。
>>71さんいいよいいよー
これって続きもんなんすか?1話単発だと思ってたんだけど。
ってか作者のキャラがオモシロスw
72殿、
良い問いサンクス!!
一応、レイの成長過程を…単発、いわば切り取って皆様にお裾分け…です。
ピースが抜け落ちても完成する、パズル。
でも、ピースは多い方がより良い完成となる…です。
LASに抵抗無ければ、きゃぁスレとLAS総合…統合?にも、今書いてますよ。
シンジ主観でス。
…そっちはバッシングの嵐ですが。orz
正直LASの人の方がタチ悪いのが多いのは事実。でも、荒らすのは少数だし、それもスレによるからね
スレの雰囲気読んでから投下した方が良いね。
LRSのスレはあんまり荒らしはいないね。でも、住人の数が少ないのがな。
まあ、少数精鋭って考えてちょうだいな。がんばってね。
「…そう、終わったばかりなのにまた痛みが…」「はい。」
あれから、あの苦しさ…痛みは時折蘇る。
「変ね。」
「…変?」
赤木博士は軽く咳き込む。
「…あら、ヤダ。間違えたわ…恋、よ。」
「コイ?」
「そう、恋。」
眼鏡をかけて、今された質問の内容等を書いたボードを手に取る赤木博士。
「あなたのその痛みとするもの…苦しさは、特定の条件の下で再発するでしょうね。」
「…取り除けないの?」
「…いいえ。でもね、これには手術や薬ではダメなの。」
「方法は無いの?」
そこで、赤木博士は椅子を回して横を向く。
「…あら、シンジ君?」
「!!」
驚いてドアを見た…でも、ドアは開いてもいない。
「重傷ね。」
「私は、重傷なのね…」
「…フフ…アッハッハッ…」
突然赤木博士が笑い出す。
「何か、可笑しいの?」
うっすらと涙を浮かべて、顔を赤くする赤木博士。
少し、不快だわ…
「いえ、ね…あなたが露骨に…フフッ」
赤木博士が、椅子に座り直す。
「…あなたはね、シンジ君に好意を抱いてるわ。」
「好…意。」
「それが、原因。」
「…そう。どうすれば良いの?」
赤木博士が、今度は柔らかく笑う。
「それは、あなたにしか…あなたとシンジ君にしか、癒せない。」
「…分からないわ。」
「…大丈夫、きっと分かるわ。」
赤木博士はデスクの引き出しに手をかけて、中から取り出した何かを…小さな袋に入れる。
「今度の花火大会、行くんでしょう?」
「はい。」
「…シンジ君も一緒?」
「…はい、多分。」
赤木博士は、今の包みを私に差し出す。
「この包みの中身を、片方シンジ君にあげなさい。」
「…どうなるの?」
「良くなると、思うわ。」
「そう…」
「そうね、花火が上がる時…が良いかしらね?」
「分かったわ。」
赤木博士に、一応礼を言って外に出た。
でも…結局、この時大した解決にはならなかった。
「恋って…何?」
74殿。
貴方の真っ当な意見と気遣いに、思わずよだれを垂らしました…
ごちそうさまです。
後、長々レスを忘れましたが仕事の合間読んでるの方、想い人に重ねてくれたの方、LRSイイ!!の方…他多数。
ありがとう。
どうぞ、ゆっくりしていって下さい。
茶と菓子をドゾ。
ζ
つ旦 ◎
銘菓バムクッヘンとLCLでス。
浴衣が出来上がったそうなので、洞木さんの家に取りに行った。
浴衣の着方を教わる為に、一度着てみる…
「わぁ…すごい、レイ…まるでお人形さんみたい…」
「…そう。」
余り嬉しく無い言葉。
私、元々は人形だったから…
「…碇君に、見せに行こうかしら?」
「え?ダメよレイ!」
「どうして?」
洞木さんは少し顔を赤らめて、こう教えてくれた。
「あのね、人が想いを込めて創った物には…魔法が宿るのよ。」
洞木さんは手を組んで目を閉じる。
「魔法はね、使いどころを間違っちゃいけないの…特に、恋の魔法はね!」
洞木さんが、うっとりしながら目を開ける。
「そう、シチュエーションとタイミングが大事なの…だから碇君には、浴衣は花火大会の時まで見せちゃダメよ?」
そう言って、洞木さんが片目を閉じる。
「…分かったわ。」
洞木さんが満足げに頷く…
「うん!恋の秘密を共有する私達は、もう親友よ!!」
「…そう、ありがとう洞木さん。」
洞木さんは困った顔をした。
「…レイ、私の事もヒカリで良いわよ?」
「分かったわ、ヒカリ。」
ヒカリの家を後にした。
浴衣を着たままなので、ネルフに少し寄ろうと思う。
「…ヒカリの言う、魔法って何かしら…」
「あらぁ、レイ。どしたのそのカッコ?」
葛城ニ尉に呼び止められた。
「浴衣を…作って貰いました。」
「へー、そんでお披露目ってワケね…あらー、よく出来てるじゃない。」
葛城ニ尉は、しげしげと浴衣に見入っている…
「…司令は、いらっしゃるでしょうか?」
葛城ニ尉が、ハッとして顔をあげた。
「えっ?えぇ…いらっしゃる筈よ。」
「では、失礼します…」
「あ、レイ。シンジ君なら今、身体検査で下に来てるわよ〜♪」
「…そうですか。」
そう…タイミングが悪いのね。
今会うとヒカリの言う魔法は、効果が無いらしい。
私は、気持ち早足になった気がした。
司令室。
「司令、失礼します。」
「レイ…どうした?」
「浴衣を作って貰いました…何故か、碇司令にも見て頂きたかったのです。」
「そうか…レイ、隣りに来い。」
…私が司令の隣りに立つと、司令は立ち上がった。
「ユイは、桜色の浴衣を着てたな…」
司令は私を暫く眺めた後、頭を撫でた。
「いや、すまん…昔の話だ。」
司令が、少し表情を変える。
「…後で、誰かに下駄を持って行かせよう。レイ、浴衣を着る時は下駄を履くものだ。」
「…了解しました。」
司令室を後にする…
そう…浴衣には下駄なのね。
確かにすれ違う人の視線に、違和感があったわ。
レイが司令室を出るのと入れ替わりに、冬月が姿を現す。
「冬月…将棋の相手なら他に頼め、俺とお前では勝負にならん。」
冬月は苦笑する。
「碇…私を老人ホームの老いぼれと、一緒にせんでくれ。」
「…今のは一体何だ?レイが浴衣の下に、革靴という奇妙な物を見たが…」
ゲンドウは手を前で組む、自分の表情を隠す為なのだろうか?
「レイは、まだ知らぬ事が多いだけだ…いずれ、人として歩く日も来る。」
「…その為の、下駄か?」
「聞いていたな…」
冬月が、久しく隙を見せなかったこの男の隙を突いた。
つまり、それだけ平和になったと言う事…だろうか。
「レイは、ユイの言っていた可能性かもしれん。私もお前にならって、盆栽でも育てようかとも思う。」
「…私は、そんなもの育てた覚えはないが…?」
二人の男がその場所で、久しく忘れた時間を思い出し声も少なだが、笑った事を…誰も知らないだろう。
多分、知られる事も無い。
冬月の去った後…ゲンドウはユイと過ごした日を、淡いまどろみの中で思い出した…
ゲンドウの乾ききった心に、小さいが…とても小さいが…
泉の湧く音が、聞こえて来た…
(・∀・)良スレハケーン!!
揚げますよ
良スレハケーン!!!
職人さん、蝶ガンガレ!応援してまつ
カヲシン行った帰りに寄ったら、いつの間に上がって驚き…(汗)
81殿、82殿、
サンクスです!
酉がいつの間に付いて、パワーアップ気分。
より気合入れて臨みま!
GJ!
(´・ω・`)オモシロス
ネルフ主催、ジオフロント夏祭り会場。
今日は一部に一般の立ち入りを許可している為、ジオフロントはかつて無い賑わいを見せている…
私とアスカとヒカリは今、屋台の立ち並ぶ公園の正面にある噴水の前で…
碇君達を待っている。
「…ったーくも〜!アイツらこーんな美人を待たせて、何様のつもりよぉ!!」
「でもアスカ、まだ10分も経ってないんだから…」
「…そうよ、私達が単に待ち合わせを早くしただけだし。碇君達との約束は、丁度今になるわ。」
アスカが腕を組み、そっぽを向いた。
「それでもアイツら、来ないじゃないの!!」
「あれ?もう来てたんだね…」
碇君達が到着した。
「おっそぉ〜い!!」
「…大丈夫、大して待ってないわ。」
「なんや、ジオフロントにこないなぎょーさん人おると思っとらんかったんや。ラムネ奢ったるさかい、怒らんといて〜なぁ…」
「物で買収する訳じゃないけどね。ほら!」
相田くんが私達にビンを配る。
「へー、これがラムネ?…キャップ外しても飲めないじゃない。」
アスカが不思議そうに飲み口を覗き込む。
「あれ?そういえば瓶のラムネは飲んだ事無かったんだね、アスカ。」
「…私も、どうやって飲むか知らないわ。」
碇君が優しく微笑む…
「…そっか。えっとね…蓋をこうして…」
ポン、と軽やかな音を立ててビー玉が沈む…
続き待ってますよー。
「ひゃあ!?」
「…あら。」
押し込んだ隙間から泡を立てて液体が流れ出る…
特にアスカは、周りに被害が及んだ。
「つわぁッ!?コラ惣流!!足にかかったわい!!」
「…あ〜びっくりした。だってあたしは知らなかったのよ?事故よ、事・故。」
「ほら鈴原、これで拭いて…」
「…はぁ。」
碇君も被害を受けていた…私は持っていた巾着からハンカチを取り出し、液体のかかった碇君の胸元と顔を拭こうと近付く…
「…あっ、綾波!?だ、大丈夫だよ僕はっ!」
不意に碇君が私の手を握り、止めた。
「あっ…」
「あっ…」
その時、確かに感じた。
私のあの苦しさが消えるのを。
「…さ、そんじゃ屋台で何か食べ…ッ!!」
アスカが私達の手をはたいた。
「ほら、何してんのよ!さっさと付いてらっしゃいシンジ!!」
碇君は、アスカに腕を掴まれて人込みへ…
「…そ、そやな!ワイらも行こか!!」
私達も鈴原君に続き、慌てて二人を追って人込みへ。
屋台と人のひしめく空間、お祭り。
ネルフ本部はブルーでライトアップされて、今日は…今夜だけは、ここが違う世界であると思わせる様だった。
ゴメンナサイね皆様…
うまくうp出来てなくて(間が)開いちゃった…
∩
γ⌒ヽ∧ ∧ スマソ…
しゝっ(;゚Д゚)っ
行き交う人々、屋台から上がる威勢の良い声。
未知との戦いに従事していた面々は今…
ジオフロントへ初めて降り立つ人々に、希望を植え付ける戦いに挑む。
地上の市街は、今でこそ荒れ果ててしまった…
避難先から戻った中には、この街を捨て疎開先へ移り住む人もいたそうだ。
だが住人の多くは、再び生活を始めているのだ。
土方の知り合いを呼ぶ者、炊き出しの手伝いを申し出る者、青空学級を開始した学校等…
…余談だが、倒壊寸前の住宅施設等の除去作業をエヴァで手伝う話も進んでいる。
これは、ネルフ側からの提案だった…
第三新東京市は、前よりもっと良くなるだろう。
これだけの、良い想いに包まれた街なのだから…
某月…ネルフ・第三新東京市復興プロジェクト草案発表・開始式典会場にて。
>>91 マジ泣けてきた 人間て未来永劫何度も何度も壊しては造り直すんでしょうね
少年少女に幸あれ
人込みを分けて進むと…屋台では見覚えのある顔が、汗水を垂らし接客をしている。
「やぁ君達!よけりゃ食ってくかい?」
声の主は青葉さんだった、頭にタオルを巻いて長髪をまとめている。
「焼きソバでっか…はー、えらい繁盛してまんな!ごちになりまーす!!」
「おいおーい、お金はちゃんと払って貰うぞ?こっちも商売だ。」
「ケチ臭い事言わんとー…そや、6つ買うから値段は…」
鈴原君が青葉さんに交渉を始めた近くの屋台で、アスカは碇君に何かをねだっている…
私はそちらへ向かった。
屋台には〈リンゴ飴〉と書かれている。
「はい、どうぞ。…あらレイも?どうぞ、好きなの選んでね♪」
息吹さんが浴衣姿で売り子をしていた。
「あ、綾波…僕が払うよ。」
そう言って碇君が代金を差し出す…
「あ、いいわよシンジ君?赤木先輩が居たらダメって言うけど…まだ来てないし、内緒よ♪」
唇に人差し指を当てて片目を閉じた。
…片目を閉じるのは、きっと秘密にする合図なのね。
使ってみようかしら…
「おうセンセ!焼きソバ買うたで〜!」
鈴原君が軽やかに人を避けてこちらに来た。
アスカが今、舌打ちをした様な気がする。
屋台から少し外れた所で、私達は焼きソバを食べた。
私は口の中がパサつくので、先程の飴を食べてみる…
杏子と水飴が絡み合うそれは、冷たくて微かな酸味と甘みが混じる…始めての味だった。
「さ、それじゃ自由行動と行きましょ!!花火は…21:00からだったわね。スイカ畑に集合よ!!」
そう言って、アスカは屋台へ走り出して行く…
途中で振り向き、片目を閉じてまた走り出す。
…私は何故か碇君をふと見た…が、きょとんとしてるだけ。
「…約束は、無いのね。」
「えっ?」
「何でもないわ…」
丁度その時、ヒカリが碇君と私の肩を叩いた。
「碇君…レイはこういうお祭りの事よく知らないらしいの、だから一緒に付いてってあげてよ?」
「ケンスケ!わいらはミサトさんをお誘いに…ケンスケ?どこやー?」
ヒカリが肩を少し落とす。
「…私は鈴原を見張ってるから。よろしくね?碇君!」
そう言うとヒカリは私の耳元で囁く…
「…頑張ってね♪」
「…じゃ、適当に回って見ようか?」
「…えぇ、行きましょう。」
そうして私達は、また人込みへと入って行った…
「…さっきよりも、人が多くなってるみたいだね。」
「えぇ…」
碇君の言う様に人を避けて進む事は出来ず、左右にある人の流れに沿って歩いていた…
屋台の一つに、水槽に泳ぐ魚を置いている所がある。
興味があったので、少し立ち止ま…「っ!?」
…後ろから来る流れに押されて、よろめいた。
…気付いた時私の手は、碇君が握っていた…
胸の痛みはもう、無かった。
くはwww
大丈夫だ!かなりいいぞ!
96 :
レイ猫。:2005/08/31(水) 02:23:02 ID:???
90殿、95殿。
お付き合いありがとうございます。
92殿、
明朝4時5時位、ぼんやり明るくなる時間…いつも行く駅前や良く知ってる風景を、見てみたことってあるでしょうか?
自分の町の知らない時間をアングルを、今度過ごしてみて欲しいです…
雨の後は泥や草木の匂いが、風が強いと爽やかな気がする。
心の荒む時は、その隙間に何か埋められるかもしれません。
…長くて失礼。
唐突ながら作者は今年、夏祭りに行ってません(泣)
某キャラショー某コミケには働きに行きましたが…orz
はい、
その鬱憤がここで出る訳でつね(笑)
話変わります。
そういやまだ「彼」って出てませんよね…?
ここでの彼は多分、他では余り無いパターンだと思います。
それは…
「…私、頑張ってみるわ。」
碇といい、トウジといい…既に組になってんじゃんよ。
「…はぁ。」
俺には、焼きソバが少ししょっぱい気がした…
そう、きっとこれは心のなみ…ん?
あの子、何やってんだろ?
足下をもぞもぞやってる女の子…下駄の鼻緒が切れたのかな?
…うわぁ〜、良く見りゃすげー可愛い!
…相手、居るのかな。やっぱ…
「!!」
そんな事考えてたら目が合った!
うわ〜、困ったなった顔がまた可愛い…
…ダメだ。
ここで見放しゃ男がすたるって感じだよな!!
俺は気合いを入れてその娘の元に!
「あの〜、大丈夫ですか?」
「…あ、僕…鼻緒って付け方分からなくって…」
うっひゃ〜!!
近くで見るとますます可愛い…声がハスキーなのも、こう、くすぐる感じで…
何か、綾波が白くなったみたいな顔立ち…でも綾波よりも鋭い感じが…くぅ〜っ!!
「…良かったら、付けて貰えないかな?」
「は、はい!喜んでッ!!」
わー!!また脚がスッゲー綺麗!!!
神様…どうかこのチャンスをモノにさせて下さいッ!!
「…はい、もう大丈夫ですよ。」
「どうもありがとう…お礼がしたいな、良かったら一緒に回らない?」
「え、えっ!!はい!」
彼女がニコッと微笑む…
「ありがとう、一人でちょっと心細かったんだ…」
うわぁーーーーーーーーーッ!!
ゆ、夢か!?違うよな?!
神様っ!!ありがとぉーーございまぁーーっス!!
「ほら、早く行こうよ!」
そう言って彼女が俺の手を握って…
はぁぁぁっ…これが手の温もり!!
俺今日の事忘れねーっ!!
その後、俺はこの「渚カヲル」ちゃんと屋台を回った!!
綾波より少し長い位の髪は、銀色でキラキラしててさ!目なんてその髪の隙間からこう
…きゅるって感じなんだけど、切れ長でクールビューティって表現が合いそう!
時間も忘れて過ごしたら、もう9時だ…
ええぃ、許せ友情!!
俺はこの奇跡をのがせんのだ!!
花火が見える高台に、二人で腰掛けた…
「ケンスケ…君。」
「な、何?」
「…君に会えた事は、運命だったのかもしれない。」
うーわぁ〜〜〜〜ッ!!
…女の子からそんなの聞くなんて…俺、幸せ過ぎて死んじゃうよ〜ッ♪
「…この祭りが終わっても、君の側に居れるといいな…」
かっ彼女が目を閉じたっ!?
…これは、キスか!?
キスなのかーーーっ!!
ええぃ、行くぜ俺ッッッ…
…次に大きな花火が上がった時、その光は地上の幾つかの場所で…男女が繋がったシルエットを形造った…
後に、一部例外が発覚するが…(汗)
「あっ、綾波…コレ見たいの?」
碇君の体温と、私の体温が…掌で混ざり合う。
私の胸に苦しみはもう無い、あるのは…優しい気持ち。
うまく説明出来ない…優しい、温かい気持ち…
「…波?…や波、あ…み?」
心が溶かされて…
「綾波?」
「えっ?」
気が付くと屋台の前、〈金魚すくい〉と書かれた看板…水槽。
「綾波、やってみようか?」
「…どうするの?」
碇君が、代金の替わりに白いルーペと小ボールを受け取る…
水槽の前にしゃがみ、何かに狙いを付ける。
「よっ」
赤い小魚が一匹、ルーペを介して小ボールに入った。
狙い新たにもう一度…
先程より、少し小振りの魚が器に。
…そこで、ルーペの白い部分が裂けた。
「はぁ、2匹か。ほら、綾波も…」
ルーペに触れてみる…白い所は紙性、素早い動きには対応出来ないのね…
私は、構えて…すくい上げる。
手首に捻りを加え、わずかな流れに沿って差し込むと耐久度も余り消費しない事が分かる。
続けて2匹、3匹とすくい上げる。
「す、すごい…」
碇君の声が聞こえた所で5匹目。
視界の縁に黒い魚が居た…迷う時間は無い。
「今よ…」
胴体の重心をフレームにかけて、余分な水は引き上げる時に落とす…それでも白い部分がたわむ…
「あ。」
今度は屋台の人が、声を漏らす。
黒い魚は暴れた拍子に、私の器へ…
「綾波があんなに上手いなんて…」
碇君と、金魚(…と言うらしい)をぶら下げて歩く…
6匹は多かったので、赤と黒を1匹ずつ貰った。
「…碇君を見てて、やり方考えてみたの。」
「すごいな、僕なんて全然ダメだった…」
「…そんな事無い。碇君のおかげ、だもの。」
碇君が頬を掻く…
その後ろに、銃…にしては簡易的な物を置く、「射的」と書かれた看板…
「あれは…?」
「…あぁ、射的だね。…アレって、日向さん?」
頭にはバンダナ、ランニングにベージュのハーフパンツ…
誰が見ても、普段の姿とはかけ離れてるわ。
「あ、シンジ君!レイ!」
日向さんもこちらに気付いたので、私達は屋台に近付く…
…不思議ね。
次から次に、目移りしてしまうわ…
荒らしもいなくなったし
ガンガレ!
101
ここは元より隠れた名店さ…
作者GJ!!
GJ!!
これからも超ガンガレ
ここはかなりの良スレですな。
作者GJ!!
根府川先生も出して欲しいな
こっ、ここイイヨォ〜!!
まさにGJ!!
今日もまたやってきました…
良スレですなぁ
づぉッ!?
いきなりレスが増えて、嬉しいやら焦ったやら…
その、荒らしの恐怖が…私の脳裏に過ぎりました(汗)
ともあれ101殿、102殿、103殿、104殿、106どの…107、どの…
orz ワタシ ウツノオソイヨ ツカレルアル
ご丁寧にGJ(&ガンガレ)なんてサンクス!!
105殿、
根府川先生でつか…
うー、何とかします。
チョイでも怒んないでね♪(汗)
…では皆様、後ほど。
「…私、頑張ってみるわ。」
コルク栓を銃口にセット…激鉄を引き、狙い…打つ!
パコン
「おぉっ…!!すごい、2発打って今のとこ取りこぼしなしかぁ!!」
日向さんは商売というよりは、一緒にやっている子供達にも丁寧に教えたり…内緒だと言ってハンデや景品をあげたりしている。
「シンジ君、これはもう少し上…この辺りじゃないかな?頑張って狙ってね!!」
パコッ
「やったぁ!」
碇君は5発で、最終的に2つの景品を手にした…イルカの置物に、ステレオイヤホン。
「綾波、頑張ってね!」碇君が応援してくれる…私の握る手に、さっきまでと違う力が加わる。
今私は、5/2回…景品は二つ、キャラメルに天使のマスコット。
ふと、後ろに張られた札が目に入る…
〈中央のダルマを倒された方には、正面右のジャンボぬいぐるみを贈呈!!〉
私が右を見ると…
「………っ!!」
人一人、そのお腹の辺りに寄り掛かれるほど大きな…兎のぬいぐるみが。
「…碇君、私…アレを貰うわ。」
私が指を差しそう言った途端、辺りが騒然となる…
「レイちゃん…本気だね?」
日向さんは、先程と別人の様な顔を見せる…
「…悪いけど、アレは素人にはお薦め出来ないよ…それでも、」
「やるわ。」
私は、あの兎の目を見た瞬間に通ずる物があった…あの子、欲しい!
「…分かった。だけど、先に言っておこう。あのダルマに関しては、倒しても起き上がる…つまり台から落ちた場合のみ、有効だ。」
「…やります。」
私は、コルクを詰めて構える…
「…そうか。存分に、戦ってくれ…」
パコッ
…初球はダルマを揺らすが、倒れずに元に戻る。
…倒しても起き上がる…そう、つまりは。
パカッ
…次弾はダルマの胴体の重心軸左端に命中、その体を時計回りに回しつつ後退させる…まだ振り幅は足りない!
私は既に次弾の装填を終え、銃底を腿に当て激鉄を引く…完全な球体であればできない隙は、回り始めたダルマの頭。
「…いただきよ。」
パカーンッ…
乾いた音が、静まったこの世界で唯一響く…ダルマは、その体を縦回転させて後ろへにじり寄る…
周りで見ていた人々が、息を飲んで見守るのを感じた…日向さんは腕を組み、目を閉じている…
…歓声が、上がる。
ダルマは姿を消して、その空間はぽっかりと空いていた…
「…見事だ、おめでとう!」
日向さんが目を開けて、笑った。
「わぁ…すごいよ綾波!本当に取っちゃったんだ!!」
碇君も喜んでくれた…
「このぬいぐるみは、私が望んで勝ち取ったものなのね…」
奥に入り抱き付いてみた所を、誰かが写真におさめた。
私は自分の意思で、何か手に入れる事が出来るのだと…改めて認識し、噛み締めた。
あのぬいぐるみは、結局部屋に送ってもらう事になった。
…この人込みじゃ身動き、取れなくなるもの。
「綾波って、本当は色んな才能あるんだろうね…エヴァで戦ってた時は…覚えてる?」
碇君と飲み物を買って、屋台通りの最後まで来ていた…
「…私には何もないって、思ってたわ。」
碇君は頷く。
「…でも、他に試してなかっただけだった…のね?」
「…うん。きっとそうだよ…その、エヴァに乗って戦ってた時にはそんなヒマなかったって言うのもあるんだけどね。」
スイカ畑…
「碇君、私…信じても、良いのよね?」
「…それは、僕が決める事じゃないんだよ…綾波が、自分で決める事なんだ。」
碇君が、そこで顔を赤らめる…
「…いや、でも…信じてもらえると…嬉しいな、うん…嬉しいんだ。」
そんな碇君は、とても可愛いかった…そしてそんな彼と一緒に居れて、満たされる私…
「…恋?」
「碇君、私…少し違う所から、花火を観たい…」「…うん、分かった。ちょうどこの先に高台があるから…行こうか?」
そう言って、碇君は手を出した…私はその手を、放さない様に握る。
愛しさを込めて…
しっかりと、優しく。
碇君と手を繋ぎ、スイカ畑から少し離れた高台…私達は、花火を見上げる…
花火…火薬ではあるけど、兵器とは違う。
その光と色は、幻想的な気持ちにさせる…
その音に、始めは驚いたけど…恐怖心を煽る銃声とは、違う。
身体に響くその音は、鼓動の高鳴りを強くする…
「…碇君。」
「えっ、何かあったの?」
碇君の驚いた顔が、妙に可笑しかった…
「ひどいなぁ…笑わなくても良いじゃないか…」
そう言った碇君も、顔は笑っていた…
「…あのね、碇君」
私は赤木博士から貰った袋を、取り出す。
「これを、貰ってほしいの…」
袋から取り出すと、それは所々光を放つ…二匹の白い猫が、尻尾でハートマークを描いている。
二匹を外し、青い蝶ネクタイを着けた片方を碇君に差し出す…
「…ありがとう、大切にする…」
碇君が私を見つめる…私も、碇君から目が離せない…
彼の顔を、花火が色とりどりに染める…でも、何色に変わっても優しい顔は変わらない。
私は何故か、目を閉じた。
しばらくすると、唇に感じる柔らかい温もり…
一際大きな花火が上がったのか、まぶたの裏が明るくなる…
涙が、流れた。
そして、私の中で何かが変わると…
それはとてもよいことと…予感がした。
声がする…
「…幸せに、なりなさい…」
…ようやくくっつきましたよ♪
恋人として…ですが。
浮かぶ疑問の答えを挙げてみましょうか…
何故か、お祭りのパートでミスが多い>気持ちが先行して、見直しが甘かったから…orz マジスマソ
最後の声は誰のもの?>…各々の胸に聞いて下さいね♪モレ キモズルイW
先生の出番>…もうちょい? ガンガルユルセ
…少しは疑問が解けました?
ではでは、続いて結婚へ…乞う、ご期待。
作者乙
良い物見せてもらいました、GJ!!
いやまじGJ!!
続き早く書いてくれぇ!
こんな良スレあったとは!!
作者乙!!最高です、続きに期待sageで
_ ∩
( ゚∀゚)彡 LRS!LRS!
⊂彡
誰も知らないけど、あの日を境に少し変わった事がある…
私は碇君と恋人同士となった。
アスカが昨日、皆スイカ畑に来なかった事をとても怒っていた…碇君と居た事は、さすがに言い出せない。
碇君は、いつもの様にアスカに文句をぶつけられていたけど…私と目が合うと、アスカに見えない所で片目を閉じる。
秘密、約束の合図…
私はそれを見る度に、彼に微笑んだ…
「…はい、それでですね。今日は転校生が、遠く外国からいらっしゃいましたよ。」
根府川先生がそう言って手招く、ドアから現われたその人物は…
「やぁ、どうも。渚カヲルです。」
相田君が急に立ち上がった…何か、あったのかしら?
「しっ、使徒!?」
アスカも立ち上がった…タブリス…に似てはいるけど別人、ATフィールドは感じないもの。
「渚君は…相田君の隣でお願いします。」
相田君は、知り合いなのか渚君と何か話している…あ、転んだ。
そういえば、赤木博士にお礼言わなくちゃ。
あと、ヒカリにも…
碇君と恋人になれたのは、きっと…皆のおかげだもの。
私達の関係は、穏やかだけど…確実に深くなっていく。
月日は経ち、私達は高校生になる…
そう、この時アスカが急にドイツに帰る事になったわ。
何でも、母親の古い友人が大学院に呼んでくれたと言っていた。
後で知った事だけど、傷心旅行と新しい恋を探す為でもあったらしい…
お別れ会も、見送りも…盛大にやったわ…
お別れ会の時に王様ゲームをやって、アスカが私の碇君にキスした時は…久々に心が軋んだ気がした。
碇君も、微妙な表情を浮かべて…あぅ、思い出すじゃない。
…碇君の、バカ。
空港に見送りに行った時は…私は、何か安心してる様な…悲しんでいる様な…複雑に混ざった気分だったわ。
アスカは笑って出発した…皆気付かなかったけど、彼女は泣いていた。
分からなかったのはきっと、笑顔がとても晴れやかだったからだと思う…
碇君は心配ばかりするから…きっと、気を遣ってくれたのね。
…ありがとう、アスカ。手紙…書くわ。
弐号機は後からドイツに行くと、アスカも言っていたけど…結局今もここのケイジに居る。
この間マンション取り壊しに出た時に、代わりのパイロットが乗ったけど…動くわけ無かった。
弐号機は、アスカだもの。誰かに代わりは勤まらない…
…可笑しな話ね。
昔の私なら、こんな事思わなかったわ…
…変な時間に目が覚めた。
114殿、115殿、116殿、
激励と期待をありがたう。
117殿は…
うぅん、受け取り方が難しいですナ…激励と受け取ります。
さ、HS編ですが…
結婚に扱ぎ付けられるのでせうか?
はたまた無茶やって破綻するのか私!orzニゲチャダミダ…
…HSって何の略なのか。
いや、わかりますよね?
…多分。
微妙にカヲルとケンスケが気になるよ。LRS部分もGJです。
ずっとこのスレにいるけど
もう、なんだ
神になってもいいんじゃないか?w
>>122 極度のLRS人の漏れにとって、作者はネ申
更に作者、GJ
(・∀・)続きマダー?
「もう、2年になるのね…」
私達がエヴァで戦っていたのは…人類の心の収束、そしての補完。
その為と言われていた…
そして、この世界は終わるはずだった。
…でも、それを望まない人は居たの。
碇君、アスカ、司令…私。
もしかしたらもっと沢山の想いのおかげかもしれないわ。
私は校舎の窓から外を見渡す…
背の高い建物こそ無いけど、真新しい家に、お店…建設途中のビルにデパート…
私達が学校に居る今も、頑張ってる人々がいるのね。
「…どうしたの、綾波?」
隣に座る碇君が、心配そうに私の顔を覗き込む…
「あ…何でもないわ。授業、集中しましょ…?」
「…だと。つまり、この作者は主人公に<人が持つ可能性>と言うものを重ねている訳ですね。」
根府川先生は、教科書を閉じて更に話し始める…
「…私も一人の教師…いや、大人として貴方達に伝えなければならない。
将来の夢を持ちましょう。それは今…この何もない世界に立つ上で、非常に重要となります…
そう、何も無いからこそ作り出す…貴方達がこの町を世界を良くする事も出来るのだと…」
先生の長い話は、生徒の大半の眠気を誘う様だった…中には、その目を輝かせる生徒も居たみたいね。
私の…将来…
何をすれば、良いのかしら…
HS・・・ ・・・ ・・ ハッピーシンジ?
まあいいやw
_ ∩
( ゚∀゚)彡 レイぬこ!!レイぬこ!!
( ⊂彡
| |
し ⌒J
キテタ!!!
121殿、
思惑どおりですよW
122殿、123殿、
神様に失礼でなければ、そう言って貰い嬉しい限りでス(笑)
124殿、
「お待たせ、124君…」
(・∀・)マッター?
根府川先生が居らっしゃるのは、校舎が足りないので高等もまとめて面倒見てるから…です。
今日のうちに続き落としますね。
とりあえずこのマターリした雰囲気がイイのだwww
激しく続きの気になる話の展開
ちゃんとレスに答える所
まとめてGJ!^^
「…将来?」
碇君との帰り道、将来…という言葉を私は考えていなかった。
あの時からすれば、これが贅沢な悩みだと思う…
特に、私からすれば…
「あーやーなーみ?」
碇君が困った様な…笑っている様な変な顔をする。
「…ごめんなさい、考え事してたの…」
「そんな、謝んなくていいよ?多分僕が…考えてなさすぎなんだ。」
「…」
私達に、会話が無くなってしまった…
原因はきっと、私。
でも…これをあなたに聞いて良いのかは…疑問なの。
違う…これは、私が出さなきゃいけない答えだわ。
「碇君。」
「ん、何?綾波。」
「…私には、自分で答えを出さなきゃいけない問題があるの。だから…」
何て言えば良いか分からなかった、思わず言葉に詰まる…
「…さっきの先生の話?」
「えっ…!?」
「そうなんだね…ハァ。」
何故かため息をつく碇君。「僕も、さ。考えてはみたけど…分かんなくって。」
そう言って頭を掻いた…
「…いいと思うんだ、こうやって前見れるってさ…僕らには考える時間が出来たんだし、色んな事が出来るようになった。だから…」
「…だから?」 「…分かんないから、悩んでて良いと思うよ…困った顔の綾波も、僕は好きだし。」
そう言って碇君は、少し顔を赤らめた。
「…フフ、碇君…顔、赤いわ。」
私がそう言って笑うと、碇君の顔はいよいよ耳まで紅く染まる…
「…ずるいなぁ、綾波は。」
悔しそうにしょげた碇君もまた、可愛いと思う。
…そんな事を考えてたら、私まで顔が熱くなってきた…
「…少し、寄り道しましょ?」
私達は、電車の駅前辺りにある商店街に入って行った…
看板には、<第三新東京銀座>とある。
…もっとも、その看板は私達が学校で作ったものなのだから…よく知ってるわ。
商店街…と呼ばれるそこには、2年前から空き地の所もあった…新しくお店を建てる資金が不足してるとか聞いた気がする。
並ぶお店の中には、八百屋と花屋が一緒になってる所や…本屋と薬局が半分半分の店など、少し変わった部分もある…
店主同士が仲が良いそうで、店を失った所と上手い事くっついているらしかった。
…ペットショップの前を通った時に、私は急に足が止まる…
「…っと、どしたの綾波?」
私はそこへ駆け寄った。
…キャラメル色で、ふわふわしてて…円らな瞳…まだ、小さいから動きももちもちしてて…かわいい!
「…わぁ、可愛いね…柴犬だね…」
しばいぬ…
中に入り、お店の人に許可を貰い…さわる。
この子、すごく可愛いわ…教えてもらった様に撫でると…あぁ…本当にかわいい!
…似てる、この感じ。
…碇君?
126殿、
育むシンジ、伴侶シンジ、ハードシェイク(何を?)、ハード…まぁ、好きに読んで下さひ。
127殿、
ニヤニヤ(・∀・)ミタヨー
みたいな。隙を突くのは楽しいですね…ニヤリ
129殿、
あいにく茶葉を切らしてるので、お菓子しか出せませんが…
つ◎ バムクッヘンドゾー?
和む!実によく和むぞ!
_ ∩
( ゚∀゚)彡 しばいぬ!しばいぬ!
( ⊂彡
| |
し ⌒J
私と鈴原トウジ…君は、
まだ付き合って間もない新婚…
ひゃ、あたしったら何言ってるの!
あ、その…出来たてのカップルなの…今日は彼と、一緒に帰ろうと思うんだけど…
と、昇降口で彼を待ってたら…相田君が声を掛けてきた。
「あの、洞木さん…ちょっと相談があるんだ…」
「え、鈴原にじゃないの?」
相田君は気まずそうに俯く…深刻そうね…
「トウジじゃ、ダメ…なんだ。あいつにはデリカシーとか無いし…洞木さんの方が理解ありそうだし…」
…と、言うワケで。
相田君の恋愛相談に乗る事になりました。
…しかし、只の恋愛じゃありませんでした!だって…私が失神しそうになったぐらいなんですから!!
「美少年と眼鏡の少年…」
その時私、本当に目眩がしました…
私も相田君も、共に頭に手を当ててましたが…相田君は特に重傷みたいで…
「…そうなんだ、あの時男だって気付いてりゃ…でも、あんな綺麗なの反則だよ…」
相田君は頭を抱え直して、苦しそうに呟く…
「…でも、好きになっちまった…キスも。キスも、しちまったんだ…ッ!!」
私も苦しくなってきた…
「…あ、相田君…二人の間に理解があるなら…良いんじゃないかな…?」
とりあえずは、肯定して信頼を得てから説得を…
「…そうか…そうだよな。」
えっ…
「ありがとう、決心付いたよ…」
えっ…何が?
「世界中敵に回したって、好きな気持ちは変えられないんだッ!!」
何でそうなるの〜ッ!?
「カヲルぅぅぅぅぅぅッ!!」相田君、全力疾走…
お母さん私、これで良いの…?orz
やっぱいいね!
話はまだまだ続きそうだし!
まだまだ楽しめそうで良かったス
133殿、
…かわいい!
136殿、
もし見捨てられたら、私ハンカチ噛んで泣きますから…シドイシトネ…って。
ここ何回かの投下はかぎ括弧が半角になってましたが…大丈夫でした?
他スレで不評だったので次から直しますね。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧∧ )
⊂(゚皿゚⊂⌒`つ
ココ(゚∀゚)イイ!!!!
作者、アンタホントにGJだ!!
投下もレスもまめな作者にGJ!!
あんたイケてるYO!
神だよあんた
LRS系ならではのほのぼの感がいい!
あの子に会ってから6日…帰りには必ず寄っている私。
「あ、綾波!一緒に…」
「ごめんね、また明日…」
本当にごめんなさい、碇君…私は、あの子が気になって仕方ないの…
カランカラン…
「あ、やっぱり今日も来たんだね。ほら…今じゃこいつ君の事待ってるみたいでさ。…っとわ!?」
店長さんの腕から飛び下りて、私の周りをくるくると回る…
はぁ、かわいい…
床に背中を付けてふにゃふにゃ動く…
あぁっ…私の手が伸びて、いぬのお腹をゆっくり捉える…
むにむにむにむにむにむにむに…
…はっ。
もう20分は過ぎていた…「いや〜、そいつも君がよっぽど好きなんだろうね。」
「…そうなのかしら。あなたは私のこと、スキ?」
屈んでいる私の膝に手を乗せて、尻尾フリフリ…
あっ…余りの可愛さに思わず、よろめく。
碇君とも似てるけど、でも…違う愛しさを感じるわ。
「…しばらくここでアルバイトしてみるかい?」
「…ここで?良いの?」
店長さんは優しい笑顔で頷いている…
バイト…一定の労働で各店舗決められた賃金を貰う事…
下を見ると、円らな瞳が私をジッと見てる…
この子といられるなら…
「…喜んで、やります。」
こうして私とこの子の小さな日々が、始まった。
138殿、139殿、
ありがトーン!!
ささ、ゆっくり休んでって下さいな。
ζ
つ□ ◎
今日はあんこ玉もサービスサービス♪
つ●
140殿、
恐縮っスよ…
141殿、
LRSは以降ラブレイシバと呼称します。
しばもえ♪
という名の新天地…
(*゚∀゚)ウソダヨ
【突然募集!!】
いや、返事無くても進みますが。
店長さんのお名前(・∀・)ノボシュ!
〆切は私が次にトーカするまでっス…それまで私はサクサク書いときまつね。
>>143 ここで自分の名前を投稿するネ申は居らんのか!!
そんな俺は『柴田』を強く推す
なら、俺は田中雄太で。
ペットショップで働くというのは、良い経験になった。
園児の登園や帰りの問題で見合わせていた幼稚園、保育園の運営も再開したということで…
私と店長…柴田さんは、車で鶏と兎達を届けに回った。
私も学校が2、3日休みになると聞いたので、その手伝いに回った…
…いけない、最近碇君とちゃんと会えてないわ。
…これが終わったら会いに行くから、待っててね…
隣の街にも行く手筈だったので、一度店に戻る。
…柴田さんは奥さんからお弁当を受け取っていた。
「あ、レイちゃん。少し待ってて貰えるかな?鶏達連れてく前に、車にガソリン入れて来るから…」
そう言って柴田さんが出ていった。
奥さんと二人、柴田さんを待つ…
「…そういえば綾波さんは、どうしてここで働きたいって思ったの?」
「それは…」
奥さんと話をした。
あの豆柴に魅かれてここに通った事、そして柴田さんに誘われた事…何故か私は、最近碇君と会えない…という事も話してしまった。
奥さんは言っていた、
「あなたが来てからね、あの人ったら楽しそうにしてたわ…私の小さい時みたいだ…って」
微笑みながら少し、遠い目線になる…
「ユウイチさんと私って、幼馴染みだったの。あの人、最初は動物を毛嫌いしてたわ…
でもね、ちょっとすごい事があったの。前に震災に遭った時に、私の飼ってた子がね…
埋まってたユウイチさんを見付けたの!それからは今みたいな感じ、片っ端から可愛がってるわね…」
奥さんが、私に向き直る。
「…きっと嬉しいのね、あなたみたいに本当に好きそうな人に会えたのが。」
「それにしても遅いわね、あの人…そうだ、レイちゃん?その碇君、あんまりほっといちゃダメよ?」
…いきなりそんな話を出されたので、私は持ってたコップを取り落としかけた…
「フフフ…男の人ってね、一度好きになった子から相手にされなくなると拗ねちゃうのよ?
…明日は私が手伝うから、その彼の所に行ってあげなさい?」
「…は、はい…。」
「何話てるんだい?」
いつの間に帰って来てたのか、柴田さんが居た…
とりあえず、鶏達を荷台に乗せて出発。
こちらに戻って来たのは夕方だった…
…碇君、今何してるのかしら?
〈…ほっとかれると、拗ねちゃうのよ…〉
…気になるわ、今から行ってみよう。
144殿、146殿、
ご協力ありがとうございましたー♪
145殿、
う…クオリティが落ちたでつか?(落ちる程も無(ry)
それとも、脱線した件でつか…?orz ゴメナサイ
次からきっちり軌道修正しますので、どうぞご勘弁…
皆様、あの人は好きですか?
「…碇君、あんまりだわ…」
インターホンを押そうと扉の前に立つ…と、なぜか開いた。
そのまま靴を脱いで上がろうとすると…奥からは笑い声が聞こえた、碇君と…女の子?
…嫌な感じ。とても心がざわつく…ゆっくりとリビングに行くと…
「…はは、はわぁっ!?綾波!?」
「えっ、あっ!?…誰?」
ショートカットの女の子と碇君
碇君の家
恋人としての私は…一度も来た事、無いのに。
急に胸が苦しくなる…気持ち悪い。
私はここに居られない…そう思った時には、もう走り出していた。
きっと、私が会わなくなったから…
だから、淋しかったのよ…碇君は、淋しかったの…
でも、
でも…
…ダメ、何も思い浮かばない。
直前まで楽しそうに笑う二人の声が、頭に響く…やめて…どうして思い出すの…碇君は悪くない、淋しかったの…しょうがないのよ…
私は家に着いた、そういえば靴は履いて無い。
大きな兎のぬいぐるみ…
碇…君…
私は、泣いていた。呼吸が荒く…苦しい。
ベッドに座り、そのまま横になる…何も考えたくない。
私はそのまま、目を閉じた…
作者乙GJ!!
続き期待+良スレホシュage
激しくG乙
ガンガり
イイ!!
続き期待sageで。作者GJ過ぎ!!
>>149神へ
遠回りしたけどやっぱGJ!
やっぱいいよあなたの作品
「碇君」
なんで彼女は僕のことを未だに名字で呼ぶんだろう。
「何?綾波」
…彼女を旧姓で呼ぶ僕も僕なんだけど。
気恥ずかしいってわけじゃないけど…随分長いことこれでやってきちゃったし、
今更直す方こそ気恥ずかしくって、そっちの方が不自然になっちゃってる僕ら。
そんなことはさておき。
「浮気、してるわね」
「…してません」
「嘘」
「ついてません」
僕、思わずため息。
彼女の行動が突飛なのは今にはじまったことじゃなくて、この「浮気してるでしょ」
発言なんかは、月に一度はくりだされるから…流石にもう慣れちゃった。
浅葱色のフレアスカートに、薄紫のカーディガンを合わせた綾波は、
ひいき目抜きで、貞淑な若奥さん、という感じ。
でも、その彼女が、居間でぴしりと正座して、
「そこ、座って」
と、気持ち釣り上がった眉毛で告げる姿は、どちらかというと
悪戯をした子供に説教をくれようとする母親みたい。
…僕は悪戯なんかしてないし、綾波に怒られる様なことをした覚えはない。
無論、今回の綾波の「浮気してるでしょ」疑惑だって、思いっきり濡れ衣だ。
なのに、僕はなんだって、綾波の前で居心地悪そうに正座してるんだろう?
「……」
「……」
「…………」
「…………」
「………………」
「………………」
しかも何だかすっごい気まずい。
僕、何にも悪いことしてないはずなのに、半眼気味の彼女にじっと見つめられてると、
何故だか罪の意識にかられて、目を逸らしたくなってくる。
けど、だけど、ここで負ける訳にはいかない。
だって、僕は何もしていない。
感情少なげに見える僕の奥さんが、その実すごく嫉妬深くて傷つきやすいの、
僕はよく知ってるもの。
なんだか間抜けで、そのくせ妙にピリピリとした静寂が長いこと続いて…
「どうしてそういうこと言うの?」
綾波が、不意に視線を落とした。
微かに目元に光るものが見える。
僕の罪悪感、なんでかいきなりリミットブレイク状態。
OK、落ち着いて僕。僕は何にも悪いことしてない!
「どうしてもこうしても、僕は浮気なんかしてないもの!」
あ、少し大きな声が出ちゃった…肩をビクッと震わせる綾波の姿に、
僕の罪悪感はレベル3ゲージマックス状態。
…気まずい。気まずすぎる。
何が気まずいって、うつむいちゃった綾波、今度は僕のことを全然見てくれない。
じっと黙ったまま、正座で膝をぎゅうっと握りしめて、小さく震えてるばかり。
声、かけたいんだけど。
肩を抱いてあげたいんだけど。
なんというか、いまはまだ、何もできない。
だってまだ、誤解を解いていないもの。
僕主観で永劫にも近い時間が…具体的には足の感覚が無くなるくらいの時間が…
流れて、綾波は突然、ぽつりと呟いた。
「碇君の服。セカンドの毛がついてた」
「へ?」
アスカの毛?
アスカの毛って、髪の毛かな?
うーん?
「気のせいでなくって?」
思わず言っちゃう僕。だって、心当たりは全然なかったから。
アスカとは、まあ…昔は色々あったけど、今も頭の上がらない存在だけど、
僕の奥さんは綾波で、綾波は、アスカが僕に近づくことを凄く嫌がるから、
アスカにもその事は話して、なんというか、あまり夫婦間に波風立てる様な
イタズラはしてくれるなと、お願いしてある。
この種のイタズラは彼女の最も好みそうな所なので、お願いを通すのには
非常に苦労した…苦労はしたけど、綾波の言う「浮気」に相当する様なことは
何一つしてない。これだけは誓って言える。
言えるんだけど…さっきの「気のせいじゃなくって?」は、綾波的に
僕の苦し紛れの言い逃れ、ないしは開き直りに聞こえたらしい。
ばっと膝を立てて僕との距離を詰めるや、平手一閃。
僕の頬がバチーン!といい音を立てた…痛い。痛いよ綾波。
「どうしてそういうことを言うの?」
いまや綾波の表情は、真っ赤な怒りと嫉妬に彩られていて…
それでもどこか、おっかなさよりも可愛らしさの方が先に来ちゃうのが、
綾波の表情筋の限界だとは思うんだけど。
そんなことはさておき、
「だって本当に心当たりないんだもの!綾波は僕のこと信じてくれないの!?」
「赤木博士は言ったわ…こんな時の男の言葉なんて何一つ信じちゃ駄目…
信じるに足るのは確固とした状況証拠のみよ…と…」
「僕の言う事は信じてくれなくても、リツコさんの言う事は聞くんだね…」
「だって、証拠があるもの」
そう言って綾波が取り出してみせたのは…細くて、長くて、少し癖のある、
艶つやとした、長い一本の蜂蜜色の髪の毛。
「…アスカの髪の毛だ」
思わず呟いてしまった僕の頬にもう一発、綾波のビンタが振り下ろされた。
「なんで見ただけでわかるの!」
「そりゃわかるさ!そんな立派な長い髪してるの、僕の知り合いじゃアスカだけだもの!」
「…理由になってないわ」
「アスカとは付き合いだけは長いから…綾波だって知ってるじゃないか」
14の頃からずっと同居して、最終的には彼女は、僕に下着の洗濯までさせていた。
この頃の話をすると、綾波はやたら寂しそうな顔をした後で、「後悔先に立たず」
という名の彫像と化して果てしなく落ち込むので、僕らの間ではタブーになってる
わけなんだけど。
事実は事実として言っておかなければならない。
事実は事実として…ん?んん?
「…綾波」
「何?」
「ごめん。それ、やっぱりアスカの髪の毛だ。心当たり、あった」
綾波のウルフヘアが、ぶあっと猫の尻尾の様に膨らむのを、僕は見た。
このままでは、いままでで最大級のビンタを食らって…僕は無実の釈明をする前に
ノされてしまうことだろう。
そうなるわけにはいかないから。
僕は彼女よりも一瞬だけ早く動いて、彼女の細い手首をそっと捕まえた。
「聞いて、綾波」
互いの吐息のかかりそうな距離で、僕は言う。
綾波の目からは、怒りの色は一切消えてなかったが…理性の色も、そこにはあった。
少なくとも僕を処断するのは、話を聞いてからでも遅くないと思ってくれたらしい。
はあっと息をついて彼女の手を離すと、僕は座り直し…流石に正座は疲れたので
あぐらで…事の顛末を語ることにした。
「昨日、アスカと本部で一緒になったんだ。あの長ーい本部直通エスカレーターで」
「………」
「アスカ、おろしたてのヒール履いてて、浮かれててね。昇りのエスカレーター
なのに、僕の顔見ながらてってってーと後ろ向きに駆け上っていって…コケちゃったんだ」
さっきまでの気勢はどこへやら、綾波の目がまんまるになる。
彼女がこんなに表情豊かだなんて、どれだけの人間が知ってるんだろう?
僕はちょっぴりだけ吹き出しそうになりながら、それをぐっとこらえて、話を続けた。
「あそこのエレベーター、絶対おかしいよね。あんなに長いのに、事故防止の
ための用意、なんにもされてないんだもん。アスカが凄い顔して、僕の方に
振ってきた時には、死んだかと思ったよ」
うーん、思い出しただけで、あのときの恐怖が蘇ってきた。
「落ちてきたアスカは受け止められたんだけどさ。結局、そのまま二人とも
コケ落ちちゃって…半分くらい滑り落ちたところで、やっと止まって。
あ、アスカには怪我なかったんだけど」
アスカを抱きとめて、僕は下敷きになっちゃったから…
髪の毛はきっとそのときついたんだ、きっと。うん。
と、そこまで言ったところで、先の転倒アスカよろしくな勢いで、綾波が振ってきた。
いや、目の前にいたんだから、振ってきたって表現はよろしくないんだろうけど…。
とにかく、凄い勢いでぶつかってきて、気がついたら僕は綾波に馬乗りで押し倒されていた。
「…あの、綾波、サン?」
「碇君!!」
「はいっ?」
「怪我は!?」
「えっ?」
「怪我は!?無いの!?大丈夫なの!?」
「あ、うん。アスカは全然ピンピンしてたよ。人の事クッションにして、
相変わらずちゃっかりしてるよね」
「碇君の方!!」
…あまりに必死な綾波の気勢に押されて、一瞬思考が飛んでしまった。
「…僕?」
「あなた!」
「うん、うまく受け身が取れたみたいで、大した事ないよ。少し背中が痛いくらいで」
「少し?」
「うん、少しだけ」
流石の僕も、綾波が僕の身を按じてくれてるのくらいはわかった。
だから、心配かけない様に「少しだけ」を強調したつもりだったんだけど…。
僕は何もわかってなかった。
綾波にとっては、「少しだけ」は問題じゃない。「少しでも」が問題だったのだ。
「見せて!」
言うなり、綾波は僕のシャツのカラーに両手をかけて、一気に左右に引き裂いた!
何故俺はパソコンの前で鼻血を垂れ流しながらニタニタしているんだ?
「な、何するんだよっ!」
シャツを台無しにされたことより、綾波の突飛すぎる行動と、彼女の前に
心構えも無しに上半身裸を晒してしまった羞恥心とで、僕の方が一瞬パニックに
なってしまう。
「いいから!」
そんな僕の気持ちなんて知るかとばかりに、もはやズタズタの布切れになった
僕の上着を手早く排除していくと(彼女のどこにそんな力があったというのだろう?)
綾波は真剣極まりない顔で、僕の胸、肩、首、背中に、その白くて細い指を
ペタペタと這わせて、僕の身体の異状を調べた。
「やめてよ綾波…恥ずかしいよ…」
「私は恥ずかしくないわ…少し黙ってて…」
「そんなこと言っても…汗もかいてるままだし、臭うでしょ?」
「碇君の匂いしかしないわ…いいから黙って…」
もうこうなったら気の済むまで好きにしてもらおう。
僕が諦観の境地に達した時、胸の中にポスンと軽い感触が落ちてきた。
綾波の頭だった。
上半身裸の僕の胸にすがりつく様な綾波の姿が、そこにあった。
「触診による異常は認められず…筋肉の断裂無し。骨への異常なし。
擦過傷が少しあるけど…」
その擦り傷に、綾波のひやりとした指先が触れる。
それだけで消毒が済んだ様な気になって、僕は少しばかり倒錯的な快感に震えた。
「傷ももう乾いてる…良かった…碇君、なんともなかった…」
本当に安心しきった声で、胸の中の綾波が言う。
「…ごめんね」
思わず、謝ってしまっていた。
「…どうして謝るの?」
僕の胸に顔を埋めた綾波の顔は見えない。
というか…「どうして?」と聞きながら、僕の弁明が済むまで見せる気はないのだろう。
「綾波に、黙ってたから。家に帰ってきた時に、真っ先に言えば良かったのに」
そんな間もなく浮気者呼ばわりされてた気もするけど、それ以前にアスカ絡みの
トラブルに慣れきってしまって、この程度の怪我なんでもないと、すっかり忘れてた
僕が悪い事には違いない。
「だから、ごめんね」
「…怒ってないわ…」
顔を埋めたままの綾波が言った。
坊やだからさ…
ついで新しい作者に乙。
「うん、だけど、ごめん。それと、ありがとう」
彼女の、少しごわついた髪の毛に指を通しながら頭を撫でてやると
「…碇君は卑怯だわ」
そんな声が聞こえた。
卑怯って綾波さん、あなたそんな。
「…僕ってそんなに信用ないの?」
思わずまろびてた嘆きの声は、我ながらすっごく情けなかった。
「…ええ…」
僕、呆然。
自分では、奥さんに負けない立派な旦那になろうと、結構頑張ってた
つもりなんだけど、駄目?駄目なの?全然足りてないの?
「足りてないわ…だってあなたは、いつも私を、こんなにも不安にさせるもの…」
ぎゅう、と僕を抱きしめる綾波。
上半身裸で少しだけ寒かったけど。
ついでに言えば、打ち付けた背中はやっぱり少しは痛くて、締め付けるように
抱きついてくる綾波の腕の感触も、やっぱり少しは痛かったんだけど。
こういう時は、彼女の気が済むまで好きな様にさせてあげるのがいい。
気が利かないと定評のある僕でも、流石にそのくらいはわかってた。
169 :
で、オチ:2005/09/06(火) 02:06:10 ID:???
随分と長い事、抱き合ったままでいた僕ら。
でも、そんな僕らの甘い時間は、
「…碇君」
「…何、綾波?」
「…なんで碇君は上半身裸なの?」
「…零号機が暴走したからだよ」
…能天気な彼女の頭に振り下ろされた、ちょっぴり強めの僕のチョップで終わりを告げた。
170 :
正誤表:2005/09/06(火) 02:53:40 ID:???
×セカンドの髪の毛
○女の人の髪の毛
×振ってきて
○降ってきて
×昨日
○きょう
×エレベーター
○エスカレーター
...orz
レイ猫氏&
>>155氏GJ!
これからも期待してます。ガンガレ!
レイ猫氏or新作者乙&GJ!
2人で新境地を開いておくれ
皆さ…ウホッ!?
一晩経って新しい人が
イター!Σ(((;゚д゚)))ドキーン
あ…どうも、猫です。
よろしくッスよ(*´д`)ゞ
151殿、152殿、153殿、
毎度トンクス!頑張っていきますよ〜!!
154殿、
すんませんでしたね…
既婚者からのアドバイス、という所が欲しくて…
どうぞ、これからもよろしくでス。
171殿、172殿、
サンクス!!
新しい人(名が有る人ならドシヨ…)共々御愛顧願いまつ♪
さて。
分かる人は即答かとは思いますが、あの人…
ホラ、シンジ君の(浮気?)相手ですよ。
「…レイさん?初めまして、だよね?私…」
…空腹で目が覚めた、時間は朝の5時を回っている。
冷蔵庫に手頃な物は無かった…仕方無い、まずシャワーを浴びてコンビニへ行こう…
空が少し明るい…まだ夜の余韻が残り、西には濃いブルーが見える。
こんな空は久し振り…この時間、滅多に外に出ないもの…
おにぎりと飲み物を幾つか購入して、帰路につく…
空はもう太陽が昇り、濃いブルーは爽やかなスカイブルーに…でも、心の奥が晴れる事は無い。
いつの間にか学校まで来ていた…そう、体が覚えているってだけで。
教室に行くまでに、何人かと挨拶したけど…進むごとに足が重くなるわ…
教室、
いつもの席…
碇君。
彼は机に突っ伏して、私に気付かない…後ろから近付き、驚かしてやるわ…
よし、今だわ。
「っきゃあぁッ!?とっ、トウジ!!な…綾、波?」
「おはよう、碇君。」
「あ、綾波…昨日の女の子はと…」
「気にして無い、大丈夫。」
「…そ、そう?あ、じゃあ今度の休みさ!どっか遊びに」「行かない。」
…自分で驚く程に、今の回答は早いと思う。
碇君とどこか行きたい、でも…今はイヤ、何故かイヤなの。
「…やっぱり怒って」
「怒る?分からないわ。理由、無いもの。」
「…怒ってるじゃないか…」
そこに、見覚えのある人影…嫌な感じ。
「…おはよー、シンジ君。あなたが綾波さん、ね?」
「…何か、用なの?」
「あっはー!やっぱりそうだー!!私ですねぇ、霧島マナって言います!!」
…いきなり感じが変わって、少し驚いたわ…
「私ですね、碇君と同じく音楽部やってて…こないだたまたまお家に上げてもらったんですよ、
それであなたの自慢話とか聞いちゃって大変だったんですからぁ!!そうそう、クラスは隣りのDです!
私あなたのファンでもあるんですよ!?この前の体育での走り高跳びなんて…もう池から錦鯉が飛んでるみたいな!綺麗でしたっ!!」
…そこまで言い終わると、霧島さんはハッと気付いた様子でメモを取り出す…
「これ私の番号に住所です、その…レイさんには特別ですっ!それでわっ!!」
走り去る霧島さん…すごい勢いで話してたけど、どうやら碇君よりも私に会いに来た感じだった…
「…違うって、わかった?」
碇君は、にやにやしながら私の顔を覗き込む…
「…何が?あの後追いかけても来ないし、電話も無かったわ…私の好きな碇君が、そんな冷たい訳無いでしょう。」
そう言って席を立つ…
「まっ、待って綾な」
「トイレ、付いて来るの?」
碇君は真っ赤になり、椅子で縮こまる…
「…雑誌に書いてある通り、焦らすのもなかなか楽しいわ…」
私は朝にコンビニでたまたま買った雑誌を、帰ってからまた読み直してみた…
つーことでこのスレはss専用スレになりましたとさ。
え、元々そういうスレだっただろ。
178 :
176:2005/09/06(火) 15:36:13 ID:???
荒れるからほっとけ。
ただの変なヤツか・・・
ageられたせいで作者以外に変なのまで湧いたな…
レイ猫氏に新作者氏の邪魔するなよ?
二人の作者にGJ乙。
↑こういうこと書くから・・・
あなたと居る未来まで ◆/75iL116.. の執筆風景w
彡川三三三ミ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
川川 ) .< アスカハァハァ…うっ、俺ってスレの救世主…はぁはぁ
川川;――◎--◎_ \_____________
川;(6 3 | ___
_川川| ( ∴) д(∴) . | | |\_
/ ⌒ \____/ | | | | |\
/ / | | | | | | |::::|
( ( ・ / \_ | | | | |::::|
\ \ /\  ̄ ̄\ | | | | |::::|
/:\ \ シコシコ ̄\っ))))〜〜| | | | |::::|
/::: \ つ___ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
|::: \ (__)  ̄ ̄. | _________ . |
|:::: \__/ .| | .. |.|
\::: (;;; );; ) | | .|.|
\ \\ .| | .. |.|
きゃあスレ荒しのコピペじゃねーかwww
せめてアスカ→レイぐらい直しとけ!wwww
作者達に期待sage
俺もsageる。
さげるよ
もっとさげるよ
sageてるあたり結構イイ奴なのかもw
ガンガンさげるよ
期待などせずサクサクsageるよ
荒らしに善し悪しないのでsage
ガンガンsageるよ
投下されてると思って期待してたのに・・・・・
俺もsageるアルヨ
ま… まぁ…
とりあえず猫さんGJ!
なんか新参者がおりますね
ガンガレ
でもあいさつくらい返そうよ
Σ(;゚д゚)オギャー!?
つ、ついに来ちゃったんですね…
きっと、残暑と台風の影響なのでしょね(;゚д゚)ポカーン
180殿、
ベリサンクス。
193殿、
_∧∧__
|( ゚д゚)|カホーウハネテマテ!!
|\⌒~\
\ |⌒⌒|
~ ̄ ̄
…えぇと、もうそろそろトーカさして貰いまつね。
sageで、sageで、
良スレバンザイ!! レイ猫氏GJだ!
「それは碇君が悪いわよね〜!」
今日は屋上で、ヒカリとマナを連れてお昼。
ヒカリも今では鈴原君と付き合っている…そう、あの夏祭りの日から。
「トウジもね、結構そういうの鈍いから分かるわ…どーして分からないのかしらね?男の子って…」
「…淋しいのだったら、言ってくれれば良いのに…」
「ん〜、あたしにも分かんないですけど…男のプライドとかそんなんじゃないですかねぇ?」
…マナがお弁当を口に入れたまま喋る…行儀、悪いわ。
「…そうだ。霧島さんは今好きな人、居ないの?」
ヒカリが興味有り気にマナを覗き込む…
「えっ、やっ…そんなぁ〜!言わせるんですかぁ?あたしはぁ〜…」
…ヒカリが息を飲み、その雰囲気に私も手を止めてマナを見てしまう…
ふと、マナは私を向いた。
「…綾波さんですぅ…キャー言っちゃったぁ♪」
そう言って私の手を握るマナ。
…固まる私とヒカリ。
この衝撃を言い表すのは、容易では無いわ…
「あ、もちろん2番はヒカリさんで3番目はシンジ君ですかねー?シンジ君となると恋愛対象から外れちゃいますね、うん。」
…かける言葉が無い。
他の話題を探そうと目を泳がせて、気付く…
二人とも、お弁当だわ…私は、購買のパン。
「…二人とも、いつもお弁当…作ってるの?」
ようやく動き出す時間。
「え…えっ、えぇそうよ!私はトウジの分も、弟達のとまとめて作ってるの。」
「あたしもですよ〜♪あ、綾波さんの作って来ましょうか?」
「…いや、それは遠慮するけど…良ければ、教えて欲しいわ。」
「あ、それじゃ今日家においでよ?お料理の本、たまってきたから別けてあげるわ。」
「ヒカリさん!お菓子の本も有ります?見るだけで良いんですけど…」
「あ〜、そうね…多分、有るかな。」
そこでマナが、勢い良く立ち上がる…
「それじゃ放課後教室行きますから、置いてかないで下さいね!」
走り去るマナの後ろ姿を見送り、私とヒカリは少し溜め息をつく…
同性を好きになるって、どんな気分なのかしら…(汗)
そう考えた時、ヒカリが少しビクッと動いた…気がした。
199 :
155:2005/09/07(水) 00:30:00 ID:???
>>194 ひょ、ひょっとして漏れのことですか!?
だとしたらすめんなさい。
仕事してて、今帰ったところでした。
GJ言ってくださった方々に感謝しつつ、レイ猫氏にGJと言いつつ、
次のネタができるまで引っ込みます。
200!?200なのかっ!!
194殿、196殿、
台風…もとい嵐にもマケズにレスサンクス!!
199殿、
お疲れ様です。
どうぞバシバシ落として下せぇ!
皆待ってますから!!
つ旦 ◎ マァドゾー?
今度は本当にキタ―――(゚∀゚)――――!!
作者さんGJアルヨ
レイ猫さんGJ。
毎回楽しませてもらってます。
これからもガンガレ!
>>199 焦らずにガンガルェ!!
あと、出来れば名乗って下さい。テキトーな名前でよいので。
レイ猫神様。
veryGJ!!でもバミュクヘーンはもう飽きましたよ…
放課後、ヒカリの家に私とマナがお邪魔していた。
「男の子に受けの良いお弁当は、ご飯が良く進む物だったり、定番の物だったりするわ。」
…私はノートの端にその言葉を書き写す…
「それじゃ、卵焼きの作り方を実際に見せるわね?」
言うが早いか卵を6つボウルに開けると白い紐の様な物を取り出し、掻き回す…
造作もなくやってしまうので、暫く見惚れてしまう…
「コレって、人によって甘いかしょっぱいかの好みがあるから、前もって調べておく必要が有るわね…トウジはしょっぱいのが好きだけど、これは家の夕飯だから…今回は砂糖を入れて甘くするわ。」
シンクの上にある棚から容器を取り出し、砂糖を入れる…甘みがひき立つと言って、塩も少し入れていた。
「…あ、もちろん入れれば入れる程良い訳じゃないから気をつけてね?」
そう…メモしよう。
「後はこういう四角いフライパンを用意して、少しずつ流し込む…固まってきたらこうして…」
卵が棒状にまとまる。
「で、これを手前にやって…丁度良い大きさまで繰り返し!」
…マナが拍手するので、私も拍手してみる。
少し照れながら、ヒカリは卵焼きを大きくしていった…
「…それじゃ、また明日。」
「またねヒカリさん!レイさん!」
「えぇ、また明日。頑張ってね!」
料理の本を読みながら、私はスーパーに寄った…
まずは簡単そうな物から作ってみよう。
…待ってて碇君。
必ず美味しいの、渡すから。
「…盲点、だわ。」
私はあの後スーパーで、四角いフライパンと小さいフライパン、まな板に包丁等必要そうな物幾つかと、肉と魚に野菜、卵小麦粉…材料と調味料各種を買い揃え、家に帰る。
…すごく、重たかったわ…
とにかく私は台所に立つ…
私はさっき目をつけたメニューを探し、料理の本をめくる…これだわ。
〈鳥肉のハーブソテー〉
ヒカリが言っていた、
「台所は、女の戦場…」
まな板も包丁も洗った、エプロンは無いからジャージを羽織る…準備は万端よ。
「…碇君、頑張るわ。」
まずは鳥肉を一口大に切る。次に塩、ハーブ各種(パセリ、タイム、セロリ、バジル、マジョラム等など…)を擦り込む。
…無いので、市販のハーブソルトを代用。
フライパンは既に暖めてある、オリーブオイルもひいてあるわ…
鳥肉を、フライパンへ落とす…ジュー、と良い音を上げるフライパン…そこへ白ワインを加えフタをする。
次第に良い匂いが部屋に立ちこめる、良い具合に焦げ目が付いたので火から下ろし…完成。
一口食べてみる…うん、上手く出来た。
後はこれを盛り付けて次の…
「…盲点、だったわ。」
肝心のお弁当箱を用意し忘れた私は、苛立ちと残念さを覚える…
「…うかつだったわ。これが、悔しいという気持ち…なのね。」
…翌日、私はスーパーでお弁当箱を買った。
…え?
レイは肉食べない?
…た、体質改善ですよきっと…2年は経ってるんですし、ね!!
(;´∀`)
>>201殿、
>>202殿、
トンクスでつ!
>>203殿、
う…何故か沢山あるんですよ、しかも毎日見ると増えてて…
仕方無い、そんな貴方にはピザとコーラをお届け。
/
■
エビマヨ3マイドゾ。
∧∧ 目
(・w・)ノ
( O┬
≡ ◎-ヽJ┴◎
コーラのストローずれたので、
お代は要りません…orz
気がついたらかなり投下されてて( ゚Д゚)ヒョエー
猫氏GJ!、これからもガンガッテ
新参者の方もガンガレー
レイ猫さん。あなた本当に上手ですよ。
今日始めて見させてもらいましたけど、ぐぅの音も出ません。
これからも期待してます。頑張ってください。
210 :
203:2005/09/07(水) 23:04:26 ID:???
GJ!!&ご馳走様。
あと三ヶ月はこれでイケます。
白魚の様な指、なんて表現がある。
綾波の指のことを名指しで呼ぶかの様な表現だと思う。
実のところ、少し前までの綾波の指は、女の子らしく華奢な作りではあったけど、
同時に、言うほど綺麗な指でもなかった。
理由は至極簡単で…当時の彼女は、あきれるほど自分のことに無頓着な人間だったから。
健康のことなんてまるで考えてない、ぞんざいで大雑把な食事のスタイル。
ビタミン、ミネラル類は錠剤で賄い、カロリーは軍用の簡素なビスケットで補充。
学校の無い日などは「お腹、空かないから」などと言っては、水だけで過ごしたりもしてた。
加えて極度の偏食に、(これは綾波のせいばかりではないのだけれど)不規則な就寝サイクル。
別段指に限った話ではなく、彼女はいっそ病的と言っていい線の細さをしていて…
ネルフから開放された後も自分を蔑ろにし続ける彼女のことが、僕はすごく嫌いだった。
一度そのことで、彼女を本気で怒鳴りつけた。
「あなたには関係のないことだわ」
「関係なくなんかないよっ!」
「チルドレンの登録は既に抹消された。私たちが揃って戦列に並ぶことも、もう無い。
あなたが私の健康を気にする積極的な理由は、何処にもないはず」
とりつくしまも無かったけど、僕は諦めなかった。
多分、その時の僕は意固地になってたんだと思う。
自分でもよくわからない理由で。
ある日、彼女に自分の弁当を押し付けた。
彼女は最初断った。それでも押し通した。
最初はほとんど手をつけないまま、返された。それでも押し付けた。
彼女は迷惑そうな顔を隠そうともしなかった。僕は気にしなかった。
自分勝手、身勝手極まりない僕の行動だったし、当時の彼女が迷惑に思ってたのも間違いないと思う。
それが何時の頃から変わっていったのか、正直なところ、僕もほとんど覚えてない。
でも。
まったく手のつけられないままの日が続いていた弁当箱だったのに。
ある日、返されたお弁当の中身は、いつもより少しだけ減っていた。
ゆっくりとしたスパンでそれが繰り返され、ついにはカラの弁当箱が洗って返されるようになった。
風邪をひいて学校を休んだある日のお昼、彼女が家へとたずねてきた。
「お弁当、貰ってないもの」
僕は少しだけ呆れたけど、その日の彼女は僕と一緒におかゆを食べた後も、中々帰ろうとはしなかった。
やがて僕らは学校の屋上で並んで昼食を摂るようになり、そう間を置かないうち、彼女は夕食も
僕の家で食べるようになった。
学校の帰り道、ネルフの帰り道、僕らは一緒に商店街に寄る様になり、ああでもない、こうでもないと
食材を吟味しては、肩を並べて部屋へと戻った。
213 :
155:2005/09/08(木) 03:47:40 ID:???
ある日の午後、僕は彼女に校舎裏へと呼び出された。
俯きながら、カラになったお弁当を僕に渡した彼女は、しばらくもじもじと居心地悪そうにしてたんだけど、
突然意を決した様に顔を振り上げるや、
「これからもずっと…碇君のご飯を、食べさせてください…!」
使徒に相対したかの様な、凛々しい顔で言った。
自分でも脳の回転が回らなくって、
「…それってぷろぽーず?」
言ってしまった僕の頬には、真っ赤な顔の綾波の平手が打ち下ろされたのだけど。
しばらくあって。
ミサトさん、アスカとの同居は、ここに至って綾波を加えることになった。
転居の理由は、情操面での発達著しい彼女を、ひとり幽霊団地にかくまう理由など何処にもないからという、
人道的には酷く正しく、ネルフ的には何の意味も持たないもの。
それでも結局申請は通り、綾波はコンフォートマンションのミサトさんの家へ。
そして、ついでと言ってはなんだけど、流石に女三人男一人での同居というのは流石に問題なので、
僕はひとり、マンションの隣の部屋に引っ越すことになった。
最初は奇妙な寂しさと開放感とに戸惑ったものの、やがて夕食時には全員が僕の部屋に集まる様になってしまったし、
綾波に至っては、夕飯をつくる作業から、寝るまでの間をずっと僕の部屋で過ごすなんてことも珍しくなくなった。
朝は流石に一緒じゃなかったけど、相変わらず僕は綾波の弁当を作り続けていた。
214 :
155:2005/09/08(木) 03:50:03 ID:???
以前はもっとこう、「とりつくしまもない」子だった彼女は、このくらいの頃から
随分と「はっきりした」女の子になった。
主張が無い訳ではけっしてなく、嫌な事は嫌だと言う。
ついでに、嫌味のひとつもこなせる様になっていた。
たとえば、アスカあたりに言わせると、当時の僕は「野良猫に餌を押しつける猫男みたいでキモかった」らしい。
「挙句、本当に餌で釣るなんてサイテー。女の事なんだと思ってんの?
生活感のないところにつけこんで、自分の自由になるなら誰でもよかったんじゃん!」
これを綾波に言わせると
「自分が享受して当然のはずだった権利を、取り上げられたと思って八つ当たりしているだけ…
トンビが油揚げをさらわれたということ…逃した魚は大きかった…自業自得だわ」
となって、その場に二人が居合わせた日には、使徒直上会戦もかくやってほどの大騒動が巻き起こる。
そんなことも辞さないのが、当時の綾波だった。
好きな事も好きだと言う様になった。
彼女は僕に、僕以外の人にも、ほころんだ様な笑顔を見せる様になった。
ミサトさんの洗車を手伝おうとして、頭から水を被って、しょぼくれた顔を見せたりもした。
それを見て彼女のことを指差して笑った僕、アスカ、ミサトさんを、水圧全開のホースで
追い掛け回したりする茶目っ気を見せる様にもなった。
タンスの端に小指をぶつけて半泣きでしゃがみこんだり、寝ぼけてベッドからコケ落ちて
頭を打ってウンウン唸ったり、普通の人なら誰でも一度くらいはやってそうな(けど、それまでの
彼女にはおよそ似合わない)お約束的なボケの姿まで見せてくれるようになった。
215 :
155:2005/09/08(木) 03:51:34 ID:???
今の彼女を見たら、当時の彼女を知っている人は驚くだろう。
今の彼女しか知らない人は、当時の彼女の姿を想像できないだろう。
僕は自分のエゴにまかせて、彼女のことを変えてしまったのではないか?
僕がそう聞いた時の彼女の顔は、昔の彼女を彷彿とさせるほどに冷たいものだった。
いわく「見くびらないで。わたしはわたし。あなたが望んだばかりではないわたし。
あなたのずるくて臆病なところ、全部見透かしている。それがわたし。いままでも
あなたのことを散々に傷つけてきた。これからも間違いなくあなたを傷つける。
身勝手で、自分のことしか考えてない。それがわたし。あなたの見てきたわたし」
正直、彼女の口からその言葉を聞いたときには、膝が笑ってしまうほどの
ショックだったのだけれど。
でも。
「だけど。あなたの優しさ。あなたの心遣い。あなたの暖かさ。わたしは、その何割も知らない。
それがわたし。あなたのことを何も知らない、そのことに気付かされては愕然としてしまう、
それもわたし。だから」
これからも、わたしの事を、あなたが変えていってくれるなら、わたしは嬉しい…。
彼女は、僕にすがりつくようにして、そう言った。
僕が彼女と籍を入れたのは、それからしばらく経ってからのことだと思う。
216 :
155:2005/09/08(木) 03:52:27 ID:???
さて。
前置きが長くなってしまったけど、彼女の指が健康的な「白魚」になったのは、比較的最近の話だ。
何故なら、今の彼女の栄養管理は、僕と彼女自身の手によって、きっちりかっちり行われているから。
色の白いのには変わらないけど、儚げな雰囲気も変わりはしないけど、彼女を覆っていた不健康な気配は、
今はもうすっかり霧散して、影も形も残ってない。
肌も綺麗で、艶々としている。
髪の毛の手入れが下手くそなのだけは、いつまで経っても直らないのだけれど、それ以外は
何処に出しても恥ずかしくない、自慢の奥さんだ。
で、その自慢の奥さんが
「…ただいま、綾波」
「…おかえりなさい、碇君」
家の前でしゃがみこんで、野良猫に「指」を与えているという、この光景は何だ?
「猫に…指を食べさせているの…」
「普通、猫は指を食べないんじゃないかな…」
「そう?」
「そうだよ…」
なんというか、どっと疲れ。
綾波の足元の野良猫…子猫というには少し大きく、成猫にはまだ少し遠い、言うなれば少年?少女?猫。
これが、一心不乱に、なまり節をカジるかの様に、綾波の指にしゃぶりついている。
これをどう表現したものやら…。
217 :
155:2005/09/08(木) 03:53:49 ID:???
「指って美味しいのね…」
「そういうわけでもないと思うんだけど」
だって、おかしいよね?
別段味がするわけでもないものを、そんな食べ物みたいに夢中になって頬張る猫なんて。
いくら綾波の指が白魚の様だと言ったって、現実問題、魚の味がするというわけじゃないんだし。
「本来の親放れの時期より前に、親から引き離された猫」
綾波が、朴訥に語りだす。
「このくらいの猫には、まだ甘えたい衝動が残ってる場合あるそうだわ…」
話が見えない。
見えないけど、なんとなくわかった。
「それって」
「わたしの指…母親の胸と思っている…そうなのかもしれない…」
指にむしゃぶりつくばかりでもなく、彼女の指の付け根に必死に自分の小さな手のひらを押し付ける猫。
あるいはそれは、小動物特有の、搾乳の行為なのかもしれない。
「じゃあ、綾波は、この子の臨時のお母さんというわけだ」
「代替品…いまだけの代わり。わたし、この子のお母さんにはなれないもの」
218 :
155:2005/09/08(木) 03:54:34 ID:???
彼女の視線が妙に冷めてる。
やれやれ、変なところで頑固なんだから。
「夕飯の材料、買ってきたんだ」
僕は手の中のスーパーの袋をがさごそと漁って
「猫にもご相伴」
メザシを一匹、ひょいと猫の子の目の前に出した。
最初は目を閉じて綾波の指に夢中になるばかりで、気にもとめなかった猫だが…やがて匂いにつられたか、
はっとメザシを視界に入れるや、僕の手からひったくる様な勢いで噛み付き、取り上げ、そこではじめて
僕という存在に気付いたらしく、ぎょっとした目を見せると、驚くべき身の軽さで逃げ去ってしまった。
目を見張るような、本当に一瞬の動作。
「あ…」
綾波が所在無さげに手を伸ばした頃には、彼はもう茂みの中に姿を消した後だった。
「現金な奴だね。あれならきっと長生きするよ」
「……」
綾波が小さく頬を膨らませて、いかにも不満げに僕の顔を睨みつける。
「そんな顔しないで。まずは、ほら」
彼女の手をとって
「戻って、消毒して…それからご飯にしよう?」
彼女の指に、表立った怪我のようなものは見当たらなかったけど、それでも野良猫に
(多分随分と長いこと)指を齧られていたことには違いない。
「ここまでは必要ないと思うわ…」
「野生の生き物をなめないの。化膿とかしたら大変だよ」
なんでかしらないけど、相変わらずこの種の消毒薬や怪我の治療薬は充実してるこの家。
(いつも包帯が冷蔵庫で冷えてる理由は、いまだにまったくわからない)
猫の子には悪いけど、ここはしっかり洗浄、そして消毒が必要と思った僕の手で、
彼女の指は包帯でぐるぐる巻きにされていた。
それはもう、水仕事は無理ですってくらい、厳重に。
「夕飯の準備は僕がやるから。綾波は、お皿とかお願い」
「……」
彼女が黙って僕の言うことに従うのは、本当に言うべきことがない時以外は、大なり小なり拗ねてる時だ。
サラダにするパプリカを流水に晒しながら、僕はつぶやく様に言った。
「綾波は、お母さんを求められると、不思議とそれに応えちゃうよね」
かちゃん、と背中で皿が鳴った。
「でもさ。求められるまま、母親が与えられてしまうっていうのも、善し悪しだと思うんだ。
あの猫も、自分で餌とって、生きてかなきゃならないんだから」
「わたし、悪かったの?」
「そんなことないよ。でも、そうだね。僕は猫に嫉妬してたのかもしれない」
また背中で皿が鳴った。
220 :
155:2005/09/08(木) 03:57:03 ID:???
「…母親を取られると思ったの?」
「綾波は僕のお母さんじゃないから。むしろ、僕は綾波を取られるのが嫌だったのかも」
「…子供なのね」
「うん、そうだね。甘えさせてくれる?」
鍋つかみで鍋を持って、温まったシチューをもって振り向く。
「…この指じゃ無理だわ」
憮然とした綾波の顔。
そりゃそうだよね。だって、スプーンも持てないほどに指を包帯でぐるぐる巻きにしたのは、僕本人だもの。
「それじゃあ代わりに、綾波が僕に甘えてくれるってのはどうかな」
彼女のお皿にシチューをよそいながら、言ってみた。
「ひとりじゃ食べられないでしょ?あーん、ってやってみるのは、どうかと思ったんだけど」
数瞬の後、ぼっと赤くなる綾波の顔。
「わ…わたし…わたし…わたしわ…」
こういうところ正直で、綾波は本当にかわいらしいと思う。
テンパってる綾波を前に、僕はくすくすとこぼれてしまう笑いを押さえつけるのに苦労していた。
221 :
155:2005/09/08(木) 03:58:13 ID:???
彼女はいつも、頼まれてもいないのに母親役を求められる。
僕の父の母親、僕自身の母親、アスカの母親であったこともあれば、人類の母親を求められたことすらあった。
もしかしたら、彼女が少女だったあの頃の、ぼろぼろだった指。
あれは彼女なりの抵抗の表れだったのかもしれない。
自分は自分のものだと。誰とも知らない貴方達の母親役を押し付けられるのなんて、まっぴらごめんだと。
僕の勝手な想像だとは思うけど。
でも、いまの彼女の指は、優しくて、きれいで、不思議と包容力があって…
例えるなら「お母さんの指」そのものだ。
彼女がそれを望んだか否かはわからないけど、彼女の指は今の指。
なら、彼女の指をそうしてしまった僕のすべきことは、この生活を守って、彼女の指がいつまでも
今の指でいられるように努力することなんじゃないかな?
そんな埒もあかないことを、未だに固まってる綾波の口元に、シチューのスプーンを「はい、あーん」と
運びながら考えた。
食事が終わったら、彼女と二人で、さっきの猫を探しに散歩にでも出ようか。
なんだかあの猫、他人のような気がしなかったから。
白魚の様な指、というわけにはいかないけど、指のようなメザシなら、まだ少し在庫がある。
きっと彼(彼女かもしれないけど)も気に入ってくれると思うんだけど、どうだろう?
ちょっぴり暴走気味の零号機が再起動したら、そう声をかけてみようと思った。
222 :
155:2005/09/08(木) 03:59:58 ID:???
>>211-221 なんか無闇に長くなっちゃったけど。
おまけに萌えも全然ないけど。
ご照覧いただければ幸いです。
「結婚生活」に嘘が出ないよう気を使ったつもりだけれど、
お気づきの点ありましたら、ご指摘くださいまし。
…疲れたので寝ます…orz
223 :
155:2005/09/08(木) 05:20:57 ID:???
×ご照覧
○ご笑覧
もうぬるぽ
もう
>>155氏の小説がゴルァっていうぐらいツボなんだよ・・・
俺、オカシイのか?!オカシイのか?!
とりあえず作者乙&GJ
いいじゃないですか。レイの母性とか、かわいらしさが良い感じに出てると思います。
それだけじゃなく、あの容赦のなさもちゃんとあって、かなりの良作だと感じました。
ほんと、このスレ良作家さん増えましたね。
「…いただきます。」
私は、あれから毎日お弁当を持参している…残念ながら、碇君の分は無い。
…そう、良く見てると碇君はちょくちょくお弁当を持って来ていた。
彼のお料理は、なかなか美味しいとアスカも言っていたし…前に食べたけど、確かに美味しかった…
碇君を喜ばせる事なんて、私の腕では…無理だわ。
「綾波、お弁当?」
「いっ!?…かり君、どうしたの…?」
…思う側から来るのは、ちょっと反則よ…碇君。(汗)
「僕もこれからなんだ、一緒に食べようよ?」
「えぇ…」
…そう言って開けたお弁当は、私のと大違い…彩り良く、思わず手が出そうな…
「相変わらずごっつうまそやな、もらいっ!」
鈴原君が一つまみ、
「俺ももーらいっ!!」
「あ、コレいただきー。」
他の生徒も続いてついばみ、瞬く間に碇君のお弁当は穴だらけになった。
「…はぁ、持って来る度コレだ…たまにはちゃんと食べたいよ…」
…碇君がうなだれる…私がもっと上手く作れれば…
「あ、その卵焼き…もらっていい?」
「えっ!?え、えぇ…」
…碇君が、私のお弁当を?
「…ん、甘いやつだ…美味しい♪綾波って料理のセンスも有るんだね!」
私が望んでいた光景…
言葉…
そして笑顔。
…全ていっぺんに揃ってしまった、あっけなく。
「…えっ!?あぁ、綾波…変な事言ったの!?僕…?」
私は、少し涙が出てしまう…なぜ、泣いてるの?私…?
「…違うわ、私…碇君より全然下手だし、難しいのだって…作れないの…」
「僕だって始めから出来た訳じゃないし…綾波のだって十分美味しいじゃないか!
…ほら、泣かないでよ…本当に美味しいんだから。」
「…ごめんなさい…でも、嬉しいの…碇君がそう言ってくれたのが…」
…人前だけど、関係なかった。
だって、本当に嬉しい事だったから。
私と碇君の間に、一つ決まりごとが出来た…
週に一度は、必ず二人でお弁当を食べようと。
今回もGJ!ほのぼのしててナイス!
今更ながらに気がついた
>>155のSSがスレタイと完全一致している事に・・・
俺って奴は・・・゚・(ノД`)・゚・
もうLRSなら何でもおkアルヨ
155氏もレイ猫氏もグッジョブアルヨ
155氏、レイ猫氏G〜〜〜〜〜J〜〜〜〜〜!!!!
そしてエビマヨサンクー
194ですが
ごめん 気にすんな
俺も悪かった
んで作者GJ!!
>>230殿、
その困惑の原因て多分私…
本題の結婚生活までを延ばしまくるから…orz
いつの間にか連ドラ風な自分に
オルァ(#゚д゚≡⊃)д゚).:゚
でも変わらないと思う自分。皆様に orzスマネェ
>>231殿、
>>232殿、
産休。
でも、何でも良いと言われぬ様…いつかスレを立てられる程のヤシに成りたいなと思うのが本心…
傲慢と言う名の密かな野望♪
とか、可愛く言ってみると≡⊃)д゚).:゚2ハツメキター
∧ ∧ ウフフフ…
(*゚w゚)マァ、モスコシ
〜(___丿 ケコーンマッテテヨ…
チャントスルカラネ?
良スレだねぃ。お二人の作者に
エビチュドゾ− つ日日
お二人とも書くの速いですね。しかも、うまい。本当にGJです。
「ただいまー」
いつもの様にチャイムを鳴らし、いつもの様に妻の出迎えを待つ。
やがて控えめな足音がドア越しに聞こえて、
「…おかえりなさい」
柔らかい笑顔の妻が、僕の事を出迎えてくれる。
そう、それがいつもの僕の帰宅風景。
いつまでもなくしたくない、大事な僕の宝物だったのだけれど。
「うむ!出迎えご苦労!」
「……」
僕におんぶされたアスカが、僕の首越しに満面の笑顔で
しゅたっと手を挙げたのを認めるや、綾波は笑顔のままくるりと背を向け
「……」
ぷしゅーっ。かちょん。
ドアを閉じ、鍵までかけてしまった。
僕の宝物、3秒でロスト。
「こらあー!バカファースト!せっかくアタシがアンタの辛気くさい
バカ旦那をエスコートしてきてやったってのに、その態度は一体なによう〜!」
僕が抱えたままの足で、ガンガンと家の扉にケリを入れるアスカ。
際限なくヒートアップする彼女のテンションに反比例して、肺の中の空気が
ごっそり抜けるかの様な溜め息を吐き出す僕。
こうなる事は予測できてただけに、回避しきれなかった自分の不甲斐なさが情けない。
きょうはネルフ本部で、ちょっとした祝宴があった。
僕とアスカは、元チルドレンとしてそれにお呼ばれして…結果はまあ、この有様なわけで。
最近とみに元保護者の作戦部長に似てきたと言われる彼女。
はじめっからターボ全開で、浴びる様に呑むこと呑むこと。
自分の限界も考えないで際限なく呑み続けたあげく、へべれけに酔っぱらって、
気がついたら何処に出しても恥ずかしい大虎の出来上がり。
元エヴァンゲリオンエースパイロットにして、現在はネルフ本部付けの幹部候補生として
日々の業務に才覚を迸らせているアスカ。
そんなネルフきっての有名人と、これを機会にお近づきになりたいなんて考える人は、
普段だったら、それこそ履いて捨てるほど居たんだろうけど。
誰が呼んだか汎用人型決戦乙女、酒が入った彼女ってば、誰彼見境無く殴るわ蹴るわ噛み付くわと
きたもので、作戦局でも技術局でも持て余された結果、(何故か「責任取りなさいよ!」
という言葉と共に)僕に管理のおはちが回ってきて…
これ以上被害が広がる前にタクシー捕まえて放り込もうとしたら
「落とし物は最後まで責任もっと届けろー!」
と頸動脈を締め上げられ、ならせめて彼女のアパートメントまで送ろうとしたら
「女酔わせた挙げ句に家に上がり込もうだなんて、この馬鹿変態送りオオカミ!信じらんな〜い!」
と大騒ぎされ。
結局なだめすかして、自分の家に持ち帰ってきたわけなんだけど…。
見事閉め出しを食らってしまったと。
酷いよ、綾波。
結構真剣に落ち込んだ所で、
「甲斐性なしのシンジ様は、奥様に見捨てられちゃったんですってねえ。
日頃の躾けがちゃんとしてないから、こういう時にこういう目に遭うのよ。
だっらしないのぉ」
人の頭の上に顎を乗っけて、好き勝手言うアスカ。
…もう言葉も無い。
しかし、綾波も綾波だ。
あの細い足の何処から、あんな建設重機のハンマーみたいな破壊力を発揮できるのだろう?てほどの
アスカの猛攻は、冗談抜きでドアが変形せんばかりの勢いで。
過去何度となく、そのケリの餌食になっていた僕としては、間断なく続く人外の猛威に晒されている
自分の家のドアに、憐憫の情すらわいてしまうくらいのものなのに。
それを堂々、スルーする綾波。
今回のお怒りの程を想像するだに、怖気立つものがある。
フォローは、相当に覚悟を決めなきゃなあ。
それには何より、まず家の中に入れてもらわなくては話にならない。
「ねえ綾波」
聞いてよ、と僕が続ける前に、アスカの言葉が遮った。
「しっかたないわねぇ、ほれバカシンジ、回れ右。
今晩くらいならアタシんちに泊めてやるから」
そう言って僕の顔に手を回し、ぐきっと右回転させるアスカ。
さっきと言ってる事が違うじゃないか!と文句をつけようとした途端、かちょん、ぷしゅーと
音をあげてドアが開いた。
「…おあがりなさい」
おっじゃまっしまーす!と声を上げて、僕の背中から飛び降りるや、
さっさと部屋の中に入ってしまうアスカと、僕の顔を見ようともせず引っ込む綾波。
…こんな時どんな顔したらいいのか、僕にはわからないよ。
>>155氏、いい具合にGJ!
貴方にハマってキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
猫氏にもちゃんとハマっておりんす
今日も期待してえびちゅ飲んで待ってます
>>155氏
良い感じですね!若奥さんのレイさんがかわいいです。
高校卒業にあたり、私達は同棲をする事にした。
…とは言っても碇君の家からミサトさんが出ると言う事なので、そこへ私が入る…という形のもの。
家賃、光熱費はネルフの負担だけど、それも20才まで…
できれば今年の内に、今度は本当に自立して私達だけの愛(ry…いや、住居の見当をつけたいねと話していた。
「…アスカもミサトさんも居なくなると…随分広いし、静かになっちゃってたよ。」
…確かに。あの時は煩いと思っていた二人の明るさは、もうこの家の何処に居ても感じる事は無い…
「…碇君、私達は変われるかしら?」
「ん、どうしたの急に?…綾波なら、この何年間ですごく変わったじゃない!」
「…ううん、私は知識や常識…物事の仕組みをよく知っただけ。私自身、変わったとは思えないの…」
「そんな事言ったら僕はどうなのさ?1年に6回は帰って来るアスカに未だに怒られっ放しだし、君にも相変わらずドキドキさせられっ放しだ…」
「…私、そんなに怒りっぽい?」
…碇君は苦笑する。最近、その顔が妙に似合う。
「…未だに好きでしょうがないって事だよ。」
私は席を立ち、冷蔵庫に手を伸ばす…
「…知ってるわ。さっきアイス買ったの、食べる?」
「ははは…何か段々、意地悪になったかな?」
そう言ってやっぱり苦笑してしまう碇君に、私はアイスをくっつけて遊ぶのだった。
そういえば、卒業式には指令も来ていた。
私達の親として、ネルフの代表として。
…葛城さんも来ていたけれど、急に電話が鳴って慌ただしく出て行った。
…せめて、マナーモード…常識だわ。
式が終わると、卒業祝いと称して打ち上げが開かれた。
あの時エヴァでの戦いの、中心となっていた面々を集めて開かれた…のだが、葛城さんは最後まで現れなかった。
赤木博士と、少し話をした。
「…どう?碇君との調子は。」
「毎日楽しく過ごしてます…碇君、優しいですし。」
「…プッ…アハハハ…あなたから惚気を聞かされるなんて、想像もしなかったわ!」
「…それにしても、あなた達進路はどうするの?」
「…碇君は大学へ、私も…同じ所に行こうかと。」
「そうなの…あら電話、ちょっと待ってて。」
そこで一度話を中断し、応答する博士。
「…おまたせ。それで、実はあなた達に来て貰おうと思ってたの…ここに。あぁ、使徒と戦う訳じゃないわよ?今度は…」
そう言って渡された企画書の表には、こんな文字が…
〈汎用人型災害・人災救援兵器エヴァンゲリオン〉
「要は、またエヴァに乗って欲しいって話だけれど
…やっぱりいいわ。」
「はぁ…」
「…代わりに、幸せになりなさい。とでも言おうかしら?」
…結局、何の為に呼ばれたか分からないまま私は帰った。
「…全く、誰よこんな企画書刷ったの?エヴァは凍結を決めたのに…」
…そう言って、リツコは丸めた企画書をゴミ箱に突っ込むのだった。
「…ハァ!?あんた達まだ結婚してないのぉ!?」
大学二年目、相変わらず二月に一回は私達にちょっかいを出すあの人…に連れられて居酒屋に居る私。
碇君は、今日は風邪で寝込んでいる…
「アンタねぇ、同棲してりゃ良いなんて考えは捨てなさい!!」
言葉の合間にチューハイを減らす…すごいペースだわ。
「あーゆー大人しそうなのはねぇ、わかんないとこで色々やるのよ!…トウジ〜、コレおかわり〜♪」
「…他の客の迷惑にもなるさかい!も、ちーっと静かに飲んだってや?」
鈴原君はそう言いつつもおかわりを用意していた…そう。彼がここでアルバイトしてるから、アスカはわざわざここを選んだの…安く、済むだろうからって。
「あなた、言ってた彼はどうなったの?」
「…ハッ、別れたわよ!あんな奴!!やっぱ、からかい甲斐あるのってシンジぐらいよね…
もぅ、あんたが夏祭りの時抜け駆けしなきゃ…今頃あたしがアイツの奥さんやってたかもね!!」
…アスカのジョッキには、もう半分も残ってない…
…虎ね、虎になるのね。
「多分、あの日が無くても碇君とこうなってたわ…私達には、絆があるもの。」
私の手の中で、梅酒のグラスが音を立てる…
「はいはいはい…あんたにはかなわないわよ!」
私達は、グラスを空けて店を出た。
「…それじゃ、あたし今日はホテルに行くから。」
…後ろ手に手を振り、街の中心に向かうアスカ…
「ありがとう、気を使ってくれて!」
…そこでアスカが、振り向かずに盛大に叫んだ。
「あんたじゃなくて私の為よ!!アイツの萎びた顔見てたら、襲っちゃってあんたとの友情にヒビ入るじゃない!!」
…一瞬振り向いたアスカは、涙を浮かべていた…気がする。
そして彼女もまた、この数年後に結婚するのだった。
幾分うなだれながら部屋に帰った僕を出迎えたのは、
「おっかえんなさーい!」
水の入ったコップ片手に、へらへらしまりない顔であぐらかきかき、
リビングを我が物としているアスカと、
「………」
その対面に、完ッ璧に消えた表情で座る綾波。
白状すれば、これが初めての事っていう訳じゃないんだけれど。
だからって、何度経験しても慣れる事の無い、この修羅場。
逃げ出したいのをぐっと堪えて、深呼吸ひとつ、前に一歩。
歩いた!と、頭の中でリツコさんが褒めてくれた気すらする…無様だ、僕って。
そんな調子で、我ながらどんよりとぼとぼと歩を進めると、
「いつまでぼさっとしてんのよう!ほらさっさとこっち来て、座る座る!」
嬌声をあげながら、アスカが自分の隣をバシバシ叩いて指し示めす。
無論、そんなのに従ってしまったら、今晩の寝床はベランダの外に確定だ。
僕は黙って綾波の横に腰を降ろそうとして
「……お茶、持ってくるから」
逃げられた。
ほとんど燃え尽きて真っ白になってる僕に、さっきまでの狂態が嘘の様に
落ち着き払ったアスカが、こっそり耳打ちする。
「ボケボケ同士似た者同士で、仲良くおしどり夫婦やってんのかと
思ったんだけど、実はアンタのとこってカカア天下?」
…彼女に頭が上がらないのは確かだけど、アスカが余計なちょっかい
かけてこない限りは、大抵仲良くやってると思うよ。
ていうか、
「アスカ、本当は大して酔ってなんかいないだろ?」
あ、バレバレ?
ちろりと舌出してイタズラっぽく微笑まれたところで、いまさら嬉しくも何ともない。
「流石に飽きてきたからねー。脱出すんのの、ダシにさせて貰っちゃった。気づいてた?」
「なんとなくはね」
アスカのコップを分けてもらい、嘗める様に水を飲んだ。
「結局さあ。ネルフって何にも変わってないのよ。あんた達、早いとこ抜けて正解だったわ」
水が甘い。酒気にあてられてるのは、むしろ僕の方かもしれない。
彼女の懊悩は、僕らとは全く別の次元の所にある。
第拾六使徒戦で自爆して果てた、綾波の零号機。
汚染され、一度も起動しないまま使徒として殲滅されたトウジの参号機。
S2機関の暴走の果て、米第二支部もろとも消滅した四号機。
そして、第「拾八」使徒戦で、引力圏を脱出して消えてしまった僕の初号機と、
「その巻き添えを食らう形で」完全に破壊された、第伍から第拾参号機までの
マス・プロダクト・ナンバーズ。
この第拾八使徒戦をもって、エヴァンゲリオンシリーズ全拾四機は、
そのほとんどが地球上から姿を消した。
現在、唯一復元の見込みを持つとされるのが、大破しながらも、
コアだけは何とか無事だったアスカの弐号機。
少なくともチルドレンとしてはお役御免となった僕ら二人に対して、彼女はひとり、
いまでもひとりチルドレンなのだ。
「で、よ。乗る機体も無いチルドレンってのも、間抜けな話でねえ。
仕事が幾ら先進的って言った所で、ネルフの檻の外から出られる訳でもなし」
自ら幹部となることで、その檻を食い破ろうとしているのが、いまのアスカだ。
だがそれが、代償の割には報われない、孤独な戦いであろうことくらい、
鈍感の誉れ高い僕にだって察しはつく。
「何時までこんな不毛な道化芝居続けなけりゃならないのかって、たまにはげんなり来る事もあるわけよ」
僕から奪い返したコップをグビッと呷って、カラにするアスカ。
「ママー!お冷やおかわりー!!」
台所から聞こえてくる、がちゃがちゃがっちゃんという派手な破砕音。
僕はもう半べそだ。
「ま、そんなこんなでね。鬱憤の一つも溜まろうってもんなわけ」
と、いつのまにやら僕の横にすり寄ってきて、膝の上にのの字を書くアスカ。
「唯一の共犯者は、さっさとトンズラこかれやがりましたしねぇ?」
肩にしなだれかかって耳に吐息。
「アタシ、ずっと待ってたんだけどなあ…この責任ってば、どう取ってくれるのかしら、
無敵のシンジ様ぁ?」
これが結婚前の僕だったら、理性の一つ二つ飛ばしたところなんだろうけど。
「…なにをしてるの」
臨界寸前の零号機を前にして、そーいう気持ちになれるほど、僕の神経は頑丈にできてない。
「…ファースト」
「何」
「…あんたの旦那って、からかうと面白い♪」
「…よく知ってるわ…」
僕はもう全べそだ。
またしても中途半端で申し訳ない。
勢いに任せて書いてたら無駄に長くなってきちゃったので、
着陸地点を修正中デス。
もうしばらくおつきあいください。
>レイ猫の人
オカマ掘っちゃってごめんなさい。
漏れの尻ならいつでも差し上げますので、ご勘弁ください。
ウホッ!!
ウホッ(*゚д゚)イイシリ!
ニヤニヤ(*゚∀゚)ノ ω
…抑止。(汗)
155氏お疲れサマンサ。
こちらこそ、酒呑みシーン被った…いや、カマーホッター事をお詫び。
∧∧
(;´x`)ヤサシクネ…
(_*__U
あなたと(ryが終わったら、どうしようかな…の猫でした。
…
>>254!!
尻を横取りする気か!?
≡(;゚皿゚)ノ( * )
>>155氏乙カレー
このままガンガン突き進んじゃってくだせぇ
いやはや、名スレってのはこういうもんですよ。
才能と継続力その両方を持った作者達の降臨、こりゃ
レイシン者たちが黙っちゃいませんな。
>>257禿同。
猫氏に155氏、乙GJ!!
荒らしも跳ね返す良スレに万歳!!
勢いで猫氏のアレを落したけど…無添加ってナヌ?
おせーて猫様。
>>155氏よ。
もう最高。
「読み終わったらエロサーフィンしようかな。」
とか思ってた俺はもう虜。
ゆっくり推敲しつつ頑張ってください。
レイ猫氏も焦らずにガンガルェ!!
「ハァ!!?ふっ…ふざけんじゃあ無いわよぉッ!!」
「…だから、今こうして話してるじゃないか。どうする?お前は…」
シンジ君とレイの卒業式の最中、私は不謹慎ながらウトウトしていた…
そんな折だ、アイツから…電話が来た。
「…行くわよ!アンタには色々、言いたい事も聞きたい事も腐る程あるわよ!!」
「…そう言ってくれると思った…じゃ、待ってるぞ?」
「…もし居なかったら、地の果てだろうが探して殺してやるから…覚悟しなさい!」
もう5年以上は前になる…アイツは死んだと、やっと…薄れてたのに。
車をすっ飛ばして指定の場所の近くに来た…
アイツの名を借りた罠ってのも有り得る…久々にダッシュボードから拳銃を出した。
遠目からは、人影は無い…隠れる場所も、皆無だわ。
…狙撃、されたらアウトね。
まぁ、今更生きてた所で良くなるとも限らない…よし、い…
「何怒ってんだ?葛城。」
…車からわずか2、3歩大股で進んだ瞬間…気の抜けたようなアイツの声に打ち抜かれた。
「だっ、アッ…あんた何で後ろから出てくんのよ!?」
「いや、こんな早いとはな…タバコ無いから買いに、な。」
…思い描く再会シーン何て夢の夢…加持は、大抵予想外だ。
「葛城、車ん中禁煙だったか?」
「…あんた、本当に最っ低な男だわ。」
「おいおい、せっかくの感動の再会はキスも抱擁も無いのか?…あ痛ッ」
加治を乗せて、私の愛車は発進する。
…リツコ達には悪いけど、休暇願いは後から送る事になった。
番外編もウマー。
こんな良スレは朝起きたら入れ替わってた以来だ
降臨した二人の職人が伝説を作り出そうとしている。
風の様に現れたスレタイガチンコ勝負の155氏、長く書いてるけどダレない猫神、
いやもう
>>155氏も神か?
もうとにかく最高!
GJだ!
このスレ「神々の巣窟」と呼ばれています。
('A`)
「ま、そんなこんなでね。鬱憤の一つも溜まろうってもんなわけ」
と、いつのまにやら僕の横にすり寄ってきて、膝の上にのの字を書いてよこすアスカ。
「唯一の共犯者は、さっさとトンズラこかれやがりましたしねぇ?
アタシ、ずっと待ってたんだけどなあ…囚われのかあいそうなお姫様を
助け出してくれる、紫色のナイトのことを」
さらには、肩にしなだれかかって、蠱惑的な目つき。
「そのナイトと来た日には、万年貧血の偏食姫と、とっととくっついちゃってさあ。
待ちぼうけのアタシってば、気がつきゃとうとう嫁き遅れってわけよ。
この責任、どう取ってくれるのかしらぁ、無敵のシンジ様ぁ?」
耳元に唇まで寄せて、結婚前の僕だったら理性の一つ二つ飛ばしただろう、挑発行為の数々…
だが、唇に乗せてるのは、ただの恨み節というか、それ以前の言いがかりだ。
もちろんそんなことが
「…なにをしてるの」
臨界寸前の零号機に聞こえてるはずもない。
「ファースト」
「何」
「あんたの旦那って、からかうと面白い♪」
「…よく知ってるわ…」
僕はもう全べそだ。
そんな僕の情けない様をひとしきり堪能すると、満足至極な顔でにたあっと笑い、
投げキッスひとつ残して離れるアスカ。
綾波の顔は…もはや怖くて見えない。
かくして愛しき我が家のリビングに舞い降りた死に至る沈黙。
死ぬのは僕一人だけっぽいけど。
「…粗茶ですが」
合成音声だってこんなに無機質じゃないってくらい感情の欠けた声で、
アスカにズイっと湯のみを差し出す綾波。
「ありがとぉ♪」
いつもどおりの尻上がりへっへーん!なアスカ節で、それを受けるアスカ。
「…僕の分は?」
無駄なのはわかりながらも聞いてみる。
「アスカはあなたのお客。わたしのお客ではないわ」
涼しい顔で湯のみをすすりながら
「あなたとわたし。この家には二人分の蓄えしかないもの。
あなたのお客にあなたの分のお茶を充当するのは当然の事」
切って捨てる綾波。
覚悟はしてても、痛いモノは痛い。
おまけに
「…アスカ?」
「もう全部飲んじゃったわよ?」
桜色の唇でぺろりと口の端を嘗めながら、湯のみを逆さにしてほれほれと振ってみせるアスカ。
挙げ句、しずく一つのこってない逆さの湯のみを、かぽんと頭に被せられた。
僕はこの家の主のはずなのに。
一家の大黒柱様のはずなのに。
どうしてこんなに立場が弱いんだろう?
流石にハラハラと泣けてきたところに、すっと差し出されるものがあった。
細かく砕かれたロックアイスに、きつく冷やされたグラスが3つ。
それと…ミサトさんから結婚祝いに貰ったアップルブランデーのボトルだ。
さっきの破砕音の原因に気がついて、思わず目をしばたかせる僕の前で、綾波が、
ほんのわずかの間だけれど、小さく、奇麗に笑った。
「アスカはわたしのお客じゃないけれど、セカンドチルドレンの惣流アスカ・ラングレーは別。
チルドレン同士の久しぶりの再会、祝うには十分…そうでしょう?」
特にあなたは呑みが足りないの、丸見えだもの。
そう言って彼女が微笑みかける先には、
「アンタに気ぃ使われる様になっちゃあ、アタシもお終いよねえ!」
口は汚いが、どこか照れくさそうな笑顔で頭を掻くアスカ。
ああ、綾波は全部見通していた。
最初から全部わかっていたんだ。多分、僕がおぶっているアスカを見た、その瞬間から。
わかっていた上で、不機嫌に振る舞って。彼女の居場所を作ってやって。
…不機嫌の何割かは演技ではなかったかもしれないけど、そんな無粋な事はさておき。
彼女は僕以上に、アスカの気持ちを察してあげられていたんだ。
決定的に立場の分かれてしまった僕らが彼女にしてあげられることなんて、実のところ何も無い。
僕らの間に共通するのは、自分が何処にいるかもわからないままに戦い抜けた、あの暑い夏の記憶だけ。
辛い思い出、苦しい思い出、思い出したくない思い出、僕らの思い出は
ほじくりかえせば、いつだって凄惨な生の傷口を見せるけど、それだってアルコールで洗って
かさぶたにできるくらいには、僕らも大人になった。
だからこそ。
彼女にしてあげられることなんて何も無いから、ただせめてこうして集まれた時くらいには、
共通の思い出を肴に、美味しいお酒のひとつも振る舞おうと考えたんだ、
綾波は…僕の奥さんは!
そんなよく出来た奥さんに対して、駄目夫の僕はと言えば…
突然胸の奥から突き上げてくる様なおかしさと嬉しさに、ぶっと音を立てて吹き出していた。
「なによ突然、さっきまで不幸の標本みたいにしみったれた顔してた癖に、気っ色悪いわねぇ」
ワリと本気で引いてるアスカと、そんな僕を多分暖かく(生暖かく、では無い事を祈りたい)見守ってくれる、
僕の愛妻。
「いやさ」
息も絶え絶えになりながら、僕。
「こんな風に三人でお酒が呑める日がくるなんて思わなくって。勿体なくってさ」
いまからミサトさん呼んじゃおうか?3分で来るよ、クルマで。
やめなさいよ、本気で収集つかなくなるでしょ!明日の休み一日潰すつもり!?
盛り上がる僕とアスカのグラスにブランデーをたらす綾波。
彼女からマドラーを奪い取ってご返杯。
三人に等しくグラスが行き渡った所で、アスカがすっくと凛々しく立ち上がった。
僕らも続いて立ち上がる。
背は本来僕が一人大分高いはずなんだけど、目線の高さは三人、皆同じ高さに並んでる気がした。
「何に乾杯する?」
僕がおどけてリーダー、アスカに問うと、彼女は胸を張って
「あたしたち永遠のチルドレンの、永遠に続く友情と、美貌と、健康を祈って!」
祈り過ぎだよ。僕らは互いに苦笑しながら
「「「プロージット!」」」
ちん、とグラスを鳴らした。
もうちっとだけ続きます。
つき合ってくださる皆様に感謝。
>>155氏に拍手喝采を
終わりまで超ガンガレ!
猫氏もガンガレ!
・・・デモココハミステナイデオクレヨ
グッジョブすぎるよ。
俺にもこんな友達がいたらなぁ......
恩スレを見捨てる訳ないですにょ。
でじこ?
277 :
155:2005/09/12(月) 01:20:03 ID:???
>>273 邪魔してもうたみたいで本当申し訳ない。
漏れの方こそ投下が遅れそうなので、気にせずバカスカ爆撃してください。
きっと皆それを待ってるし。
278 :
155:2005/09/12(月) 01:47:27 ID:???
久々です、こんな気持ちの良いスレは。
作者の皆さん激GJ!!
レイシン者へのオススメ度 ☆☆☆☆☆
プシュ〜
「ただいま〜」
カードキーを挿し、玄関に入りながらそう言うといつものように声が返ってくる。
「おかえりなさい」
それは会ったときから変わらない落ち着いた声音だったけど、やっぱり少し違う…どこだろう?
考えながら家に上がり、一旦着替えるためにそのまま寝室に入ろうする。
…と、廊下の奥の扉から僕の奥さんの顔が覗く。僕の奥さん―レイがこちらに微笑みかけた。
―あぁそうだった、変わらないようでレイは変わっていたんだ―
笑い掛ける…こんな何でもないことだけど、前は限られた人にしか見せなかった表情…
…僕と父さんしか見なかった表情
僕は見ていたけど、それゆえに気づかなかった変化。
『いつから誰にも見せられる&\情になったんだろう』
そう思いつつ寝室に入る。
上着をハンガーに掛け、ネクタイを解く…と飾られた写真が目に入る。
純白のドレス姿のレイとタキシードを着て緊張気味の僕。
奥さんは笑顔だった。
僕とレイが結婚して一年と少し経つ。
それでもまだ鮮明に思い出す結婚式、これはその時に撮られた写真だ。
『そういえば僕と会ってからだよな、レイが変わり始めたのは…』
そして結婚する頃には劇的と言っていいほどに変わっていた彼女。
けれど、僕も変わった…まぁ色々と…
例えば呼び方なんてそうだ。
綾波と呼ぶのに慣れてしまって、なかなか下の名前で呼ばなかったのを強引に呼ぶように言いつけた≠フはレイ自身だった。
それも…そうだ、この写真を取った日…結婚式の時のことだった…
――先ほどから椅子の背にもたれることなく背筋を伸ばしっぱなしで体が痛い。
椅子の背があるならもたれればいいのだが緊張がそうはさせてくれない。
僕は今、結婚式に出ているのだ、他ならぬ当事者、新郎・碇シンジとして。
「大丈夫?碇君」
突然話しかけられ、ビックリして声のする方―僕の左を見た。
そこには当然ながら新婦―綾波レイがいて、心配そうにこちらを見ていた。
「え?…ああ大丈夫だよ」ぎこちなく笑い掛ける僕
その笑顔に不安を隠せない綾波だったけど、結局は「そう?」と言ってまた前を向く。
『リラックス…しなくちゃ』
綾波が少し心配そうなのを見てそう思った。
だって、僕は夫になるんだ。奥さんを不安がらせちゃいけない…そういうものだと思う…
よし、っと気持ちを切り替えてミサトさんの挨拶を聞くことにする。
見るとミサトさんもガチガチだ。
僕と同じか、それ以上に。
けれどもドモリながらでも確実に言葉を紡いでいる。
曰く、碇君はこんな子で、綾波さんはこんな子だったみたいな結婚式ではありがちな挨拶だった(二人称も変わってるし)けど、頑張って紡いでいる。
しかし、
段々とちゃんと喋るようになってきた。
段々といつものミサトさんに戻っていく。
そして最後に、もう完全にいつもの調子でこう言った。
「シンジ君!レイ!いいっ!幸せになるのよ!…それから、時々でいいから、ご飯作りにきてね?私とアスカじゃ、シンジ君みたいに家事をこなせないんだから…あ、モチ忙しいからよ?」とおどけて言った。
式場は沸いたがやっぱり僕にはいつもと違ってミサトさんの目尻が光ってるように見えた。
ぬぉっ!!
新たな職人登場でつか!?
ホント名スレになってきましたなぁ、ガンガレネ申職人の方々!!
284 :
280:2005/09/12(月) 18:49:49 ID:???
どうも、新参者の280です。
もう神と言っていいようなレイ猫氏や155氏がいるなかで恐縮ながら書かせていただきました。
時間の都合上ここまでしか書けませんでしたが許してっ!=(´д`)//ニゲロニゲロ
新職人激烈乙!
時間できたら続きの方もヨロシク頼みます
>>280さんグジョ〜ブ(´∀`)b
and皆様お久し振りっスー、忘却の彼方から猫が来ましたよ。
さて、余力も溜まった所…後でコソリと落とさせて頂きまつね。
新人さん、いい感じだったと思いますよ。ちょっとしっかりした感じのする
シンジ君。奥さんと一緒に成長してきたんでしょうね。
レイ猫さん、期待してます。今日は帰るの多分3時くらいだから、それまでに投下してくれると
うれしいな。
288 :
280:2005/09/12(月) 22:18:38 ID:???
プギャア!直しながら書いてたら直し忘れ発見!orz
…そうだ、吊りに行こう(´д`)
「…綾波は、大学出たらどうする?」
卒業論文の提出も終えて、私達は一緒に家に帰る…相変わらずな日差しの下、相変わらずに穏やかな時間を重ねる。
…そして新しい年を向かえるより先に、私達の幸せは新たな段階へ進む…
「…え、確かに話は僕も聞いた気がするけどさ…本当、だったの!?」
「えぇ、夢じゃないわ…満を持して人類は、宇宙への進出を再開するのよ。」
この時は夢の様な話。
…私は、ネルフや多くの支援の基で…宇宙に上がる。
「…と言っても、まだしばらく先の話なのよ?
それまでは訓練の繰り返し…昔を思い出しちゃう。」
…それを聞き、少し笑ってしまう碇君…つられて私も苦笑い。
「そっか…じゃあ、早いとこ色々考えないと…」
「…例えば、結婚?」
そこで碇君がむせ返る。
お互いまんざらでも無いハズだし、私としては…彼からの言葉を期待していたのだけど…
「う〜ん…そうだ、ね…いずれは…ってゆうのはある…かな?」
「…何で、はぐらかすの。」
「いや、そりゃあ…準備も時期も合わないとアレだし…い、いや、浮気とかそんなんじゃないって!!」
…碇君は、この話になると途端に歯切れが悪くなる。
浮気云々でないのは間違い無いけれど、こう何度もはぐらかされてしまうと…嫌でも不安は影を落とす。
…早く私をしっかり掴まえてくれなきゃ…愛想、尽かしちゃうから。
レイ猫様。相変わらずのGJぶり素敵でつ!!
155氏や新型280氏も登場し、ますます充実してきましたね。
ガンガレ皆さん!!
送ったミサトさんも、大してアルコールに強くない僕と綾波に合わせてくれたんだろう。
このカルバドスは、どちらかと言えば強い林檎の香りを楽しむお酒で。
僕らは普段このお酒を、良い事のあった日に少しだけ紅茶へ垂らしたりする程度で、
ほんの少しずつしか消費していなかったのだけれど、きょうだけは特別。
遠慮なしにグラスを空けた。
時々アスカが洒落にならないちょっかいをかけては、綾波が半分本気で怒ったりすねたり。
なだめる僕に、アスカの突っ込み。つーんとそっぽを向く綾波に、フォローを入れる僕。
やってらんなーいとお手上げ!のポーズを取るアスカ。笑い合う僕ら。
ゆっくりと氷を溶かしながら、たわいもない話から突っ込んだ話、男としての僕を交えるには
少々際どい話まで。
僕らの酒宴は飽きる事の無く、結構な時間まで続いたのだけれど。
「あはは、アタシもう駄目だわ。眠い!」
ついにアスカが限界宣言。
普段から疲れてる所で、ちょっとはしゃぎ気味だったし、仕方ないよね。
「水、飲む?」
腰を浮かしかける僕を制する様に、アスカは
「ん〜、それよかシンジぃ、肩貸し…」
そこまで言って意識を手放し、僕の方に倒れ込んで…
きたところを、それを見越してた様な動きの綾波にキャッチされ、リビングのソファーに横たえられた。
厚手のタオルケットで梱包されて、これでアスカは朝までぐっすりだろう。
クスクス笑う僕に、綾波はちょっとだけ眉をひそめて
「何?」
と言う。
「別に。綾波は優しいなって思って」
ぷいっと顔を背ける綾波。
「…彼女には、山ほど借りがあるから」
顔を背けたままでそんなことを言う。
「一度に全部返そうと思ったら、借金のカタにあなたをもって行かれるから。
だから、返すの。少しずつ」
利息が凄そうだね。
正直、あまり悪い気はしないでいた僕のほっぺたを、綾波が無表情につねりあげた。
酔って痛覚が麻痺してる上、彼女の指はこんなにも華奢なのに、ひねり上げられた頬は
涙がにじむほどの痛みを僕に訴えてくる。
「色男を気取るつもりなら、わたしにも考えがあるわ」
……。
「ごめんなさいは?」
ごめんなさい。
そっと指が離される。
離された頬を彼女の指が撫でると、膝の間に、彼女の頭が落ちてきた。
「溜まったツケは…あなたに肩代わりしてもらうことにするわ…」
「いま、どのくらい溜まってるのかな?」
「彼女があなたの事を『バカシンジ』って呼んだ分だけ…」
「それじゃ、気をつけないとこれからも溜まってく一方になっちゃうね」
「そう…だからあなたはわたしに返し続けて。全力で…」
呟く様に言うと、綾波もまた、小さく寝息を立てはじめてしまった。
僕はその後も随分と長い事、彼女の指通りの悪い髪の毛を撫で続けて夜を過ごした。
155氏GJ!!
イイですね!!チルドレン達の幸せはここにあるって感じで。
不器用だけどやさしいレイさん、ツボです!
明くる朝。
頭痛いのソファーが固かったのなんのとギャースカ騒ぎながら起きだしたアスカは、
しっかり朝食をたかってから、上機嫌で帰って行った。
「さて、僕らはどうしようか?」
アルコールの残り香を、少し濃いめのブラックコーヒー(綾波の趣味=リツコさんの趣味のマンデリン)で
追い出しながら、綾波に聞く僕。
「碇君には…きょう一日使って、昨夜の借りを返してもらう事にするわ…」
覚悟はしていたから、お手柔らかにね?と僕は返す。
それは難しいかもしれない。わたし、手加減知らないもの。
「…そうなの?」
そう、綾波は有言実行の人。
ちょっぴり怯えが入る僕に、
「セカンドが昨日あなたのことを『バカシンジ』って呼んだのは47回。
そうセカンドに呼ばせたのは、そのまま全部あなたの負債。
だから払ってもらうわ。今日中に全部。じゃないと負債、溜まる一方だもの。
…異議の申し立ては受け付けないから」
バカ碇君。
そう告げる綾波の笑顔は、見惚れるほどに奇麗で透き通っていた。
最初は
・酔いどれセカンド襲来、初手から暴走状態
・耐える零号機、針のむしろで正座する初号機
・調子に乗り過ぎた弐号機を前に零号機ついに覚醒、弐号機アルコールで殲滅される
・ついでに八つ当たりで初号機も殲滅される
っていう馬鹿話のつもりだったのに、どこでボタン掛け違えたのだろ?
考え無しで書いちゃ駄目ですね。
ともあれ、このお話はひとまずこれで終わりです。
おつき合いいただいて、ありがとうございました。
297 :
280:2005/09/13(火) 01:50:59 ID:???
155様、乙でしたぁぁぁm(_ _)mそしてGJ!
レイ猫様もGJ!
あぁ宇宙編か〜楽しみだ〜(´∀`)
エッ、チガウノ?
155さん、お疲れ様でした。ああ、こんな結婚生活をおくりたい。
レイ猫さんもグッジョブでっす。早くシンジが覚悟を見目る日がみたい。
予定通り今日は3時帰りですよ。でも、御二方に癒されたんで明日も寝起きが良さそうです
…碇君の様子に、滅法変な所が目立ってきた。
いや、正確に言えば生活周期が少し変わっている感じ…いつも朝方5時には台所に歩く音がするし、私が夕飯を作る間は部屋に籠って何かしているし。
…さすがに一週間も続けば、怪しむのは当然…よね?
碇君が用事と言って何処か出掛けた隙に、私は彼の端末をいじってみる…
「…これはあくまで調査、隠すあなたの相手が悪いの…」
…履歴にはデートスポット百選、景観の素敵な場所…アクセサリーのデザインカタログ等…
そこまで見て、胸の奥で猛烈に渦巻く感情…今なら判るわ。
私、まだ見ぬ誰かに嫉妬してる…碇君のくれたものは今まで色々あるけど、こんなデザインの物は初めて見たもの…
端末を戻し、静まり返る部屋…碇君のベッドに横たわり、しきりに流れそうな涙をこらえた…
(碇君に限って、浮気なんて…)
…絶対無いって、どうして続かないの?彼を信頼して無いの?私…
…ダメ、急に悲しくなってきた。
…まだ朝方、こんな時間から出掛けた碇君…
胸の苦しさはピークに達する…これ以上碇君のニオイがある所に居たら、私は何を考えるか怖くなった…
…もっと、落ち着く必要がある。
携帯と財布を持って、私もひとまず外の空気を吸いに出よう…
相変わらず外の日差しは強い…その分黒い影は、色濃く私の後を付け回す…
碇君は…私とでは幸せになれないの?
…そんな言葉ばかり頭を過ぎる先から、何とか消そうとはしてみる。
普通の人なら、この時間は大抵仕事や学校…私達は論文も出したし、後は悠々なのだけど…
何となく買った紙パックの苺牛乳が、私の溜め息を重くする…
碇君の好きな飲み物…
碇君…
…嫌でもまた、あの感情が渦巻く。
このままじゃ私が、関係を破綻させてしまいそうだわ…
ピリリリリッ、ピリリ…
不意に鳴る携帯…碇君だった。
〈あ、綾波…これから外に出られる?〉
「…どうしたの?こんな早くに…今、外に居るわ。」
〈その…大切な話。とにかく、今何処に居るの?〉
「…」
〈綾波…?ねぇ、何処に居るの?…聞こえてる?〉
「…公園。」
〈わ、分かった…何かあったの?声が少し暗い感じだよ…?〉
「…別に。私は、帰って良いのかしら?」
〈ま、待ってよ!?今近くに居るんだ…そのまま待ってて!!〉
…切れてしまった。
電話の声を聞いて私の溜め息も影も、より重さと濃さを増した気分…
いっそ、碇君を待たずに帰ってしまおうかとも考えた…でも、ここで信じなきゃ…きっとこの先も信じられないままにしそう。
…ふと見上げた公園の時計には、秒針がなかった。
細かい事を気にしない、子供であれたらどんなに楽かしら…
「…良かった、ハァ…やっぱり…待っててくれたんだね!」
息を切らして駆け寄ってきた碇君…胸の痛みはより一層強くなる。
「…ご、ごめん…ちょっと…疲れた…ハァ…」
「…大丈夫?」
立上がり、前屈みな碇君を覗き込もうとすると…目の前に、手を差し出された。
「…持ってて、はぁ…」そう言って渡されたけど、碇君は手を放してはいなかった…
「…ふぅ、お待たせ。それじゃ、手を開いて見てよ…」
息を整えた所で、碇君は握る手を解いた…私も、ゆっくりと掌を開いて見た…
「これ、は…」
「婚約指輪だけど…あれ…デザイン、気に入らなかった…?」
シルバーに、程よい大きさであしらわれた優しいピンク色の宝石…それが今、私に渡された碇君の想い。
「あ…」
…上手く言葉も紡げずに、私はそれを握り締めて泣き崩れてしまった。
「…えっ?あれっ!?ど、どうしたの綾波!?何か気に入らなかったの!?僕じゃ、ダメ…だったの!?」
「違う…わ…嬉しいわ…すごく…でも、今まで…悲しくて…いきなり、だった…から…」
「そ、そう…なの…?良かった…あはは、良かったぁ!あはははは…!!」
笑って私を抱き締める碇君に、ボロボロ泣いている私…私が密かに描いていたプロポーズの瞬間は、まるで見当違いの出来事となってしまった…
…涙が止まったら、改めて笑顔でプロポーズを受け直したいわ…
155氏完走オメ!!
ヽ(゚∀゚*)ノウホホーイ!!
ヘ )
>
そしてこっちのレイシンも遂にプロポーズでオメ!!
ヽ(*゚∀゚)ノヤホホーイ!!
ヘ )
>
オメデタづくしですナ。
まぁ、比較して下せえ…
>>37の語りと。
…思い出とは美化さるるるモノだと、良く分かるでしょ?
…でもま、当人達幸せなら…惚気たってイイジャナーイ!!
…な猫でした。
遅ればせながら、GJ&ガンガレをくれた人達にお礼を。
(*´∀`) サーンクス!!
ちょwwww気がついたらすごいペースでwww
>>155氏、華麗にGJ!
いつも神には感服させられます
猫氏のも今から読破しまッス
で、連レススマソ
猫氏も激GJ!!
良いわぁ・・・ふふ・・・こんなプロポーズしてOKされて貰いたいよ・・・
両神これからもガンガレ!
>>280氏もガンガレー!
305 :
280:2005/09/13(火) 15:31:48 ID:???
155様お疲れ様でした〜GJです!
レイ猫様もプロポーズばんざ〜い!
これからも楽しみです(・ω・)ワクワク
304様もありがとでつた!
さって、こちらも気張りませんと。
ま、テスト中の学生(※中学生ではない)だったりするんで遅くなったらごめんなさい
280さん(゚w゚)gシケーンガバテネー?
そして他にも頑張る読者、作家の方々にもエールをば。
後ほど、トーカしま。
〈…じゃ、遂にあんたに勝利宣言されたワケだ。
…はいはい、おめでとーございますことね!ほほほほほ。〉
プロポーズを受け直して、早速だけど皆に報告…碇君も、少し離れた所で皆に電話をかけている。
〈…で、式はいつなのよ…まさか、今からじゃないでしょ?〉
「決めてないけど…これから婚姻届、出しに行くわ。」
〈…ったくもぅ、帰りのタクシーで聞くニュースじゃないわよ!おかげで目が覚めちゃったんだから…あ、シンジ居たら代わってもらえる?〉
「…分かったわ。他の人と電話してるけど、あなたなら最優先…なんでしょ?」
〈やだ、あんたそんな嫌味どっから覚えたの?ほら、分かってんなら早く!!〉
…代わりに渡された電話口には、相田君が…え?
モロッコ…?
…はぁ、そうなの…おめでとう…
…なんでも、渚君…いや、渚さんの性転換手術の付き添いでモロッコに行った帰りの飛行機らしい…
こっちに来たら戸籍を出し直してすぐ結婚する…らしい。
マキ・カルーセルには感謝してるとか何とか…
ともかく、他の皆へも電話をしていたら…昼過ぎになってしまった。
私達は急いで役所へと向かう…が。まだ2時だし、とりあえず役所の食堂で食事する事にした…
「若い男女二人で来るなんて珍しいね〜…あ!もしかして、これから婚姻届出すの!?」
…食堂のおばさんが言うには、カップルが来るのはそういう時ぐらいだからって…何と、お代はサービス!
…代わりに食事が終わってもしばらくは、おばさん達に囲まれて馴初め云々の質問責めにあった…
レイ猫様!
泣きました。ヤバ過ぎるッス!
二人に幸多からんことを…
レイ猫たん御疲れ〜。
最後のギャグにワロスw
…とにかく、食堂を出たのは4時前!
私達は急ぎ足で階段を駈け登った…
手続きはことのほか順調だったけど、住民票あれこれを引き出すのには時間をとられて…ギリギリの提出となる。
私達の…特に私のは、検索に何度かエラーが出たとか。
…まぁ、良いわ。
今、入籍した事実があるから…
家に帰ると、いつも大人しい碇君が妙にベタベタしてきた…分かった、アスカね。
きっと、昼間の電話の時にでもアレコレ吹き込まれたんだわ…やらしい人達。
あいにく、私は初夜まで体は許せないの…今までも処理はしてあげても、その線は保って来た。
碇君の股ぐらを掴んで耳元に一言…
「…将来子供欲しいなら、節操だけは持ってね♪」
…顔を青くして飛び退く。
…碇君には、ちょっと刺激あり過ぎたかも?と思ったけど、その後私の事をウットリと眺めていたから…逆効果だったみたい。
…男の人は、すべからくスケベな生き物ね…
…そう、寝る前に一つ…大事な事を思い出した。
もう、私は〈碇レイ〉になったから…明日からは彼をシンジ君と呼ばなきゃ…
今夜のおやすみは、間違えて碇君って呼んでしまったけど…
大丈夫よ、明日の「おはよう」は…きっとあなたをシンジ君って…呼んで見せるから。
ニャーどうも、
>>308 あらあら…泣いちゃダメですよ、ほら…ハーブティーでも。
∬
つ□ ドーゾ?
>>309 あの人はこっちの世界でも、裁判で勝ったらしい…
(;゚x゚)スゲェ
…そういや、レイはまだ「君」付けて呼ぶらしい。
この先もしばらく。
…自分で書いてながら、「シンジさん」とか「シンジ」って呼ばないのかよ!
とか突っ込む、手と脳の伝達が鈍い猫でした…。
あぁ…もう、死んでもいいや…
これこそ【萌】の境地なり。GJ!!GJ!!GJ!!GJ!!GJ!!GJ!!GJ!!
夫婦別姓にすればいいと思うよ
遂に、やられたわ…
いや、分かってたのよ?
付き合って10年近く、同棲して4年…隙の出来ない無欠のカップルだもの、あいつら。
ま、しょげたシンジにゃ無愛想ちゃんがお似合いなのよ!
タクシーを降りてアパートの前…
日本の街ほどネオンは無いけど、代わりにムードある街灯の灯が広がる国…ドイツ、か。
あたしには、もう慣れちゃったからムードは無いな。
あーもぅ、鍵が無い…
中に誰か居れば開けてもらうが、あいにく先週別れたし。
最近恋愛にジャンキーかもね…あ、鍵あった。
あっちは、今から一日の始まり…アタシは一日終わり。
何だっけ〜?ひーいづるところからナントカって奴…中学生の時、思い…出しちゃうわ…
…くそ、ちょっと泣けて来る…久し振りに、ヒカリに電話かけよっかなぁ?
トウジの浮気も、ただの疑惑だったらしいし…
あーあぁ、皆様幸せだこと!!アタシは未だに思い出に恋する少女よ〜!
…シェリー酒でも飲んで、とっとと寝よ。
きーっと、今月中には日本で赤絨毯の脇に居るんだろーから!!
…いくらアレコレ目を反らしても、反らす分だけ目が行ってしまう…恋愛のトラップってのは、余りにも無慈悲。
アタシの王子様はいずこ、か…シェリー酒の瓶、空いちゃった…
…いいかげん、大人になるべき…なのね、私も。
…今電話して、すぐ出たら…あと一回だけ、チャンスあげよっかな?
アイツにも…
あたしにも…
God job
イイヨイイヨ!!
レイ猫たんGJ!!
318 :
280:2005/09/14(水) 13:27:55 ID:???
あぁ…なんかもう幸せな二人で目が潤んでくる…('A`)
尊敬に値するべき方、レイ猫氏に一同敬礼!
(/`Д´)
レイ猫氏GJ!
番外編も合わせて乙カレー
甘き死を聴いた時以来の感動だ
レイ猫様、155様、280様、お三方に心から感謝!
自分も敬礼!
(/`Д´)
「…シンジ君、シンジ君、シンジ君、シンジ君、シンジ君…」
目が覚めて、部屋を出る前にまず10回…洗面所で顔を洗いながら30回…鼻歌混じりにクロワッサンとコーヒーを用意しながら、50回程度…
…よし、これだけ何度も言えば大丈夫。
籍を入れて初めての朝を、第一種戦闘態勢にて臨む…
…襖の奥、気配!
「…ふぁ…ぉはぁよ、あゃ「おはようシンジ君。」
…口を開いたまましばし固まる碇…違う、シンジ君。
「…あ、の…」「どうしたのシンジ君。」
…問題無いわ。上手く言えてる、私…
「な、何か変じゃない?綾波…」「何も変じゃないわシンジ君。」
…シンジ君が手をポンと叩く…何、ソレ?
「あ、あぁ…そうかぁ!昨日籍入れて綾な…あぁ、名前で呼ぼうってやつだね!?そうか…おはよう、レイ!」「朝食用意したからどうぞシンジ君。」
「あの…何で、そんな早口なの?レイ…」
「…え。」
…こういう事は気を張り過ぎてもダメになると、痛感させられた…
今日は午後から式場等の打ち合わせに、少し離れた新しい式場へ出掛ける。
赤木さんに、鈴原夫妻が相談役として来てくれる…
…下見したけれど、静かな中に漂う柔らかさ…何とも言えない、甘い気持ちの溢れる場所だった…
…ここに決めたわ。
早速予約して、ヒカリと赤木さんの三人でセッティング云々を…
って、シンジ君…何処に行ったの?
あなたも参加しなきゃ駄目じゃない…私達の結婚式、挙げるのだから…
「…全く、エラい急にやな〜?センセらずーっと一緒に居るんに、ちーとも結婚やー!て言い出さんかったから…正味、アカンのか思てたで!!」
女性陣がワイワイやる場所から離れた僕は、喫煙コーナーでトウジから
『これから結婚するホヤホヤ新郎への注意点』
なるものを教わっていた…いや、正直参考になるかは…(汗)
「…でー、やなぁ…一、番!気を付けねばならん事が…女性関係な。
センセも未だモテモテのタイフーンやろ?知っとるでぇ!?大学に何人かおるやろー、このこの…」
「…で、要点は何なの?」
「あぁ、せやな…要はな、幸せな家庭…夫婦生活に浮気は厳・禁!!っちゅーコト!!…なんやあったら、今の内に解消しとき?…手伝ーたるさかい!」
…こないだ浮気バレた人間のセリフかなぁ…トウジはごまかし通してたけど、ね。
「あー…トウジ、そりゃ君じゃないか…僕にそんな相手は、一人だって居ないんだから。」
「ホンマか〜?オンナの嫉妬は鬼よりコワ〜イ!もんやで…?ま、いざとなったら相談しいや…ワシのとっとき教えたる!!」
「あはは…心強いや…」
…果たしてそんな日来るかな?
僕は、他の人程表に出ないと思うけど…これでも舞い上がっちゃう気分なんだ…
多分、綾…レイもそうなんだ…彼女の場合は、顔より言葉…言葉より行動な感じだから、判りやすいかな?とは思う。
…ちょっとずつアスカとかに感化されてる節も、有りそうだけど…(汗)
ま、とにかく今幸せなんだ…僕らは。
…きっと、父さんも…母さんも…喜んで、くれるよね?
>>316-
>>321&皆様、
熱い想いはしかとウケトタ!!
どうか、この世界の二人の物語…最後まで見守って下さい!!
∧∧
Σ<(・w・)ビシーン!!
( U∫
UU
…生涯一度で良い、
本当の、全身全霊の愛を、得たいですナ…
('A')…サクシャクセ
乙&GJ!
神の物語は言われずとも最後まで見届けます
(/`Д´) ケイレー
ホントの愛を追求する、レイ猫様のキャラ達への想いの深さに…感動でありまつ!!
自分も僭越ながら最後まで拝見するでありまつ!!
(/`Д´)
碇に落ち着きが無い…まぁ、かく言う私もだが。
一昨日シンジ君からの報告を受け、更に昨日にはもうプリントを刷った者が居たらしく…今や、ネルフ全体がソワソワしている有様だ。
「…碇、お前はどっちの席に座る?」
「…無論レイだ、シンジには葛城が居るだろう。」
「…一人息子の一大行事、せめて付いてやったらどうなんだ?」
「…ふん。なら冬月、お前がレイの介添えでもやる…と?」
「まぁ、お前がシンジ君に付くなら…代理でな。」
「…正直に言え、お前は最初からそれが望みだろう。」
「老い先短い私が頼み、お前が快い返事をくれるなら…こんな言い方せんよ。」
「俺はシンジとの時間より、レイと居た時間の方が長い。」
「レイは元々ネルフで生まれたな…つまりはネルフの者全員が親代わりではないか?」
「…好きにしろ。」
碇はそう残して、足早に去ってしまった…
「…悪いな碇、私もユイ君の面影だけでなく…娘としての入れ込みがある様でな…」
…不思議な気分だ。
生まれてこの方、妻も持たずただ…父親面をしたいとは…
…私はその日、久しく仕舞い込んでいた本を取り出し…一人、詰め将棋を始めたのだが…
しかし全く…何とも、可笑しな話だよ!
戦いの場で息巻いた時は、数年かかる筈が…こんなにも早く全てを解き終える等とは…な。
ようやくシンジ君も交え、式のセッティングについてプランナーの人との打ち合わせを進める…
ネルフの人達の大半の意見で、費用に関してはネルフ持ちとなっている…ありがたい反面、少し気が引ける所がある私とシンジ君。
赤木さんが言うには、
「あなた達のおかげでこの街はおろか、世界中が助かったんですもの…その位は見返りとしてあっても、誰も文句なんて言うはず無いじゃない?」
…と。
そんな訳で、私達の結婚式には多くの招待客、多くの電報、花束…多くの予算が注ぎ込まれる手筈になった…
「…こじんまりってのは、僕らには無理みたい…だね。」
幸せは、より多くの人々で分け合うべきとはよく言う話…
私の辞書には下りに、『それらは加減されるべき』と記されてるのに…
日を改めて、ウエディングドレスの下見に来た。
…今日はシンジ君の影を伴わないのが、少し淋しい…
日差しが強ければ、スカートの短いタイプ…(そう、前にどこかの芸能人が着ていた様な物…)貴方様なら似合いますよ!と強く押されたけど…それはだいぶ露出が多過ぎると、却下した。
【…その辺りの話は、当日まで伏せさせていただきます…】
…シンジ君に、早く見せてあげたい…それがその日の帰り、思った感想。
私はまた、白いドレスを見に纏う…久し振りに身に着けるドレスは、戦いの場へのモノじゃないの。
今度のは、特別なもの…女性なら誰にでも有り得る『可能性のドレス』
そして、『幸せを選ぶドレス』なの…
>>328酉忘れ!?('A')ウツ…
敬礼ブーム?Σ(/゚д゚)ヴィシッ
∧∧ ニヤニヤ∧∧ニヤニヤ
(・w・)人(・w・)キマイラミナ、ネコフレンズ!!
番外多くてゴメンネorz
ゲンドウが、ちょっと待ったコール(しかもレイの娘のケコーン式で…)する夢を見る猫でした…(汗)
「…誓います、将来をかけて…!!」
番外編?(゚ε゚)キニシナイ!!
どんどん気にせずщ(゚Д゚щ)カモォォォン
で、猫氏乙&GJ!
331 :
280:2005/09/16(金) 20:24:01 ID:???
私事ですが試験終了\(´∀`)/
執筆作業に入ります。
今夜中に書けるか俺?
どうなる俺!?
ミサトさんが席に戻って行くその時には僕の緊張も少しは解けていた。
ありがとう、ミサトさん
挨拶するの「そんなの私にあわない」とかってイヤがってたのをやらせた上にここまで背中押してもらうなんてほんとにお世話になりっぱなしだな。
重ね重ねしっかりしなきゃ…と、思う。
そんなことを考えてたらまた緊張してきてしまった…大丈夫なんだろうか、僕。
そうやって不安になりかけた僕に綾波が話しかけてきた。
「碇君、本当に大丈夫なの?」
心配そうにこちらをのぞき込む綾波に僕はさっきと同じ、引きつった笑みで返してしまう。
しまったと気づくのは綾波にこう言われてからだった。
「表情が硬いわ。何か心配ごとがあるの?」
初めて自分の表情が綾波を不安にさせていたと気づく。
「話して」
でも今、結婚式…
でも、綾波は客席を向き、澄ました顔で言い放つ。
「話して」
はい、観念します…
こうなったらもう絶対に言わないと気が済まないんだろうな。そう思って全部言った。
「緊張してるんだ」
「緊張?」
僕は今の気持ちをストレートに言った。
「うん、この式でやっと夫婦になるのに(といっても、もう籍は入れてるんだけど)僕はダメだなって思うんだ」
「……」
綾波は客席を見て顔色も変えずに静かに聞いている。そんな顔を見ていると、やはりまだまだだなと思う。
「こんな、それこそ今って時に僕は不安なんだ。まったくエヴァに乗ってた時と変わってないや…何かに縋っていたくて、怖いのにエヴァに乗ってた…」
「何が怖いの?」
「だって夫婦になるんだよ?僕もしっかりしなきゃとか思うよ」
そんなどこか弱気な僕に、事も無げに綾波は言った。
「何が変わるって言うの?…碇君、私たちが夫婦という関係になろうと私たちは変わらないわ」
「え?」
僕は本当にびっくりした。そんな考え、僕には無かったから。
そして、冷静にただ前を向いて綾波は続ける。
「私も碇君も変わっていくわ…けどそれは突然変わるものじゃない、ゆっくりと変わっていくものよ。私はそうだった=v
「……」
今度は僕が黙る番だったそして少し微笑んで言う。
「とりあえず今日変わるのは一つ…」
少し軽い響きで言う綾波に僕は『?』という顔になり、そんな僕に綾波はやっとこちらを向く。そして…
「改めて、これからも宜しく頼むわ。シンジ君=v
目を細め、綾波はすっごく嬉しそうに笑いながら言った。
もう僕はその笑顔≠ニ、その呼び方≠ナ解ったんだ。だからもちろん笑顔でこう言った。
「こちらこそ、レイ=I」
あの日に君は―No.1終
334 :
280:2005/09/16(金) 22:03:09 ID:???
投下成功!/(`д´)ビシィッ
>>321様ありがとう。
俺はがんばります!この命(ネタ)尽きるまでっ!
>>レイ猫様
番外編もいいなぁ(*´д`*)
俺は純白のドレスとしか書かなかったからドレスも楽しみです。GJ!w
グッジョブでっす。お疲れさんした。次回作の投下がありましたらコテハンつけても
いいかと。レイ猫さんも乙です。
以外に子供かわいがりそうな冬月。孫が出来たら狂気乱舞しそうだな
レノンとヨーコの
レイ「シンジ君!!」
シンジ「レーイ!!」
書いてる途中でスレ汚しと気づいた
280氏完走オメ〜!
∧⌒⌒∧
t(从 从)) ダンゴデオイワイ
Yゝ゚w゚νつ-∞∞
ヾ(nU n
さ、私も土日と二連休…多めに投下出来る様に頑張るっスよ!!
日程はなんと1週間後に決まり、私達も周りの人も上へ下への大騒ぎ。
アスカ緊急来日、ネルフ内部のお祭り騒ぎ、果ては市長のご挨拶に地方テレビの取材と式当日の撮影アポイントメント…
今や毎年恒例のジオフロント夏祭りより、すごい騒がれ様だったかも。
…当日、私達が家を出た途端にネルフ諜報部のお出迎え。
…車の発車直後に報道関係の人や野次馬らしい知らない人が、何やら家の方に駆けて行くのとすれ違った時は…少しばかり申し訳無い気分に。
会場に着くなりアスカを筆頭によく知った面々が、私達をそれぞれの控え室にと連れて行った…
「さ、それじゃヒカリは係と一緒にドレスとか担当…リツコさんはメイクですかね?んで、アタシは…」
久し振りに会った余韻だとか感想もなく、アスカは早々に陣頭を取る…その姿がとても様になっている。
「…ほら、あんたの顔は元々辛気臭いんだからも〜っとニコニコしなさいよ!そんなんじゃ、シンジも幸せも逃げるわよ!?」
「ありがとう。あなたは、激励担当なのね…」
「ま、どーでもいいわねんな事。
…言っとくけどね、今日はあんたらの幸せの下敷きになりに来たんじゃないのよ。アンタの投げるブーケ、それを取りに来たのよ!!」
「フフ…じゃあ、ちゃんと取れる様に上手く投げるわね?」
…実は、本当にアスカが来てくれるのか心配だったの…でも、彼女は今まで通りそこに居た。
無愛想と気の弱い友達の為に、国もためらいも越えて来てくれた…
「ん…レイ、少し良いか?」
いつの間にか冬月さんと碇司令が…
「司令、親族と言えど一応は遠慮して頂きたいのですが…」
…赤木さんが、ちょっと意地悪く言い放つ。
「うっ…」
「ま、まぁ赤木君…すぐ済むから、多めに見てくれないかね?」
「あら、どうぞごゆっくり?ほんの冗談ですから。」
…私が聞いてても、トゲのある冗談だったけど…ともかく、二人が私の前に立つ。
「…レイ。今まで…済まなかった、な。」
気持ちうわずった様な声が、耳に新しかった。
「そして、なによりおめでとうだ…シンジと伴に、幸せに…な…」
「…やれやれ…碇が大半言ってしまったが、私からもおめでとうだ…それと」
…そのまま耳元に寄る冬月さん。
「子供が出来たら、一番に呼んでくれないか…?」
…思わず固まった。
まさか冬月さんからそんな…そんな言われ方をするなんて…
「はいはい、新婦が着替えますから出て下さ〜い。」
そこに上手く滑り込む赤木さんが、二人を手早く追い出した。
「レイ、このドレス…本っ当に素敵よね…あれ?少し…いや、結構…デザイン変わってない?」
…ヒカリの言う様に、実は皆で決めた後ネルフの一部の人と街のデザイナー達によって初期の段階より綺羅びやかかつ豪華な物に生まれ変わっていた…
「ま、良いんじゃない?中継とかも来るらしいし、そんぐらいで丁度でしょ。」
…アスカ、あなた随分と人事な言い方するのね…
「お湯加減はどう?」
「うん、ばっちり。ありがとう綾波ー」
湯船の中で足を伸ばして、だらりと弛緩しきった声を、曇りガラスの向こうに返す僕。
普段なら、ネルフに拘束されている時間は、健康上の理由なんかもあって、綾波の方が長いのが普通なんだけど。
きょうに限っては実験の都合って奴で、僕の方の帰宅が滅法遅くなってしまった。
本部を出る前に「今から帰る」のメールを入れると、間を置かずに返事。
それはそれは短い一言
「待ってるから」
彼女が待ってると言ったら、それはもう何時までも、全力で待ってることを意味しているのだ。
僕はある意味、アスカあたりに脅かされる以上の猛スピードで帰り道を急いだ。
いつもよりも大分遅くなった時間。
ひとつ息を整えて、「ただいま」を告げた僕を迎えたのは、穏やかな笑みの綾波と、
労りに満ちた「お風呂、沸いてるわ。食事の用意するから、先に入っていて」という言葉。
かくして僕は「ありがとう」の一言しか言えずに、でも少しぬるめの温度に設定されたお湯に
体をほぐされながらも、その日の疲れをお湯に溶かしだしていたわけなのだけれど…。
「…綾波?」
野郎のやることだし、普段はシャワー浴びるだけのカラスの行水で入浴を済ませてしまう僕だけど、
せっかく綾波が用意してくれたお風呂を無駄にするほど無粋じゃない。
なので、僕は結構長いこと湯船にたゆたってたはずなんだけど、ガラス戸の向こうの綾波のシルエットは
正座でもしてるのか、ぴくりとも動かない。
…えーと?
アスカの「動」に対して、「静」に例えられる彼女。
でも、僕はよく知っている。
彼女の突発的な「静」は、大抵嵐の前の静けさなのだ。
そこまで感じとった瞬間、僕一人の手には到底負え切れない様な、強烈な個性の持ち主である
三人の女性との数年間にも及ぶ同居生活の果てに培われた危機感知センサーに、
突如ビビビと電撃が走るものがあった。
このままでは…まずい!何かが!
僕、もう出るから!
そう叫ぶほんのコンマ5秒前、綾波の声が、ガラス扉越しに、嫌にくっきり聞こえた。
「背中…流すわ…だからもう少し温まっていて…」
思考停止する僕の耳に、微かに届く衣擦れの音。
ガラス扉の向こうに、段々と面積を増していく白めいた肌色。
体はホカホカ温まってるはずなのに、なんでか僕は冷や汗ダレダレになってる自分を自覚した。
343 :
155:2005/09/17(土) 04:07:43 ID:???
>>340-342 Aboneの操作をしくじって名前をふっとばしてしまいました。
ついでにまたしても中途半端で申し訳ない。
この後何が起きるかは何にも考えてないんですが、きっとろくでもない
間抜けな事態に陥って、シンジ君が鼻血ブー助になるのが王道だと
思ってます。
そんなこんなで、少し猶予をくださいませ。
フッ・・・土日出勤て・・・・・・_| ̄|○
とりあえず、155氏乙&GJ!
280氏結婚GJ!
猫氏もファイトー
ここは何時来ても素敵なスレですね
346 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/09/17(土) 10:36:06 ID:NhAyIcGu
155氏、そしてレイ猫氏、乙&GJ!
毎日チェックしてます。
続き頑張ってください!
蠕?縺。縺ォ蠕?縺」縺溽椪髢凪ヲ邨仙ゥ壼シ上′驕ゅ↓蟋九∪繧九?
襍、縺?邨ィ豈ッ縺ョ荳翫r繧?縺」縺上j縺ィ窶ヲ謨吝」?縺ァ蠕?縺、繧キ繝ウ繧ク蜷帙?ョ謇縺ク縲?
繝吶?シ繝ォ繧剃ク翫£繧九す繝ウ繧ク蜷帙?ョ謇九′縲∝ー代@髴?縺医※縺?繧銀ヲ遘√b縲∽サ翫☆縺舌∈縺溘j霎シ縺ソ縺昴≧縺ェ遞九↓邱雁シオ縺励※縺?繧銀ヲ
隱薙>縺ョ險闡峨b縺昴%縺昴%縺ォ縲∵欠霈ェ莠、謠帚ヲ繧ュ繧ケ縲?
髟キ縺上※遏ュ縺九▲縺滓凾髢薙?ョ邨ゅo繧岩ヲ莉悶↓蟷セ縺、縺矩阪ュ縺溷這縺ィ縺ッ縺セ縺滄&縺?縲∝ー代@閭ク繧堤キ�繧∽サ倥¢繧区─隗ヲ縺�縺」縺溪ヲ
逶帛、ァ縺ェ諡肴焔縺ョ荳ュ縺ァ繧キ繝ウ繧ク蜷帙?ョ逶ョ縺ッ縲∬シ昴>縺ヲ隕九∴縺溘?
窶ヲ縺昴≧縺?縺医?ー繧「繧ケ繧ォ縺後♀蠕?縺。蜈シ縺ュ縺ョ繝悶?シ繧ア繝医せ縲∝叙繧後◆縺ョ莨雁聖縺輔s縺�縺」縺溘o縺ュ窶ヲ蠕後〒闕偵l縺昴≧縲?
縲娯ヲ縺ッ縺√ゅ☆縺斐¥邱雁シオ縺励◆繧遺ヲ縺薙s縺ェ縺ォ繧ャ繝√ぎ繝√↓縺ェ縺」縺溘?ョ縲∝?昴a縺ヲ繝阪Ν繝輔↓陦後▲縺滓凾莉・譚・縺九↑?シ溘?
謚ォ髴イ螳エ莨壼�エ縺ョ謇峨?ョ蜑阪〒蠕?縺、髢薙√す繝ウ繧ク蜷帙→譛晄擂縺滓凾謖ッ繧翫↓隧ア繧偵@縺ヲ縺?縺溘?
縲檎ァ√?ッ縲∝?昴a縺ヲ縺ョ螟冗・ュ繧翫?ョ譎ゅ→窶ヲ縺薙↑縺?縺�縺ョ繝励Ο繝昴?シ繧コ莉・譚・縺ュ窶ヲ縲?
窶ヲ縺ゅ?ョ譎ゅ?ッ譛ャ蠖薙↓鬩壹>縺溘b縺ョ縲∵ご縺励s縺�繧雁万繧薙□繧翫@縺ヲ縲?
縲娯ヲ縺輔=縲∝ヵ繧峨b縺ゅ→荳雕上s蠑オ繧翫〒繧、繝√Ε繧、繝√Ε蜃コ譚・窶ヲ縺?繧?縲√ざ繝。繝ウ窶ヲ縲?
縲娯ヲ繧キ繝ウ繧ク蜷帙?ョ繧ィ繝?繝√ゅ?
謚ォ髴イ螳エ繧ゅ√◎繧後↑繧翫↓繧ケ繝�繝シ繧コ縺ォ騾イ繧窶ヲ
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繧「繧ケ繧ォ縺ョ謖ィ諡カ繧堤坩蛻?繧翫↓縲∫嚀讒倥?縺ォ逾昴▲縺ヲ縺上l縺溘?
???
日本語がデフォじゃないPCを使っていて、文字化けしたんじゃないの
レイ猫様!日本語版で投下を!
既に鼻血ヴハァァ!!な俺は完結まで耐えられるかな??
>>348Σ(;゚д゚)オギャー!?
なんじゃこりゃあっ!!
…ちなみにこの部分、式が始まったとこのやつだったりする…
テキスト保存して無い…orz
('A')カキナオシ、テラマンドクセ…
ええい、猫はこの程度で終わらんよ!!
…待ってて、必ず書くから。
テラガンガッペェ!!
がんばって!おれ達はいつまでも待ってるよ。
>>352 ネ申、ガンガレ!!
ハァハァしながら待ってまつ(´д`;)
光が差し込み、パイプオルガンの響く聖堂…ヴァージンロードを進む。
私の向かう先に、彼が居る。
…誓いの言葉。
ベーゼを上げるシンジ君の手は、少し震えている…私も、今すぐ座り込みそうな程に胸が高鳴る。
婚姻届は二人だけの約束…そして、指輪の交換は二人と皆への誓い。
手袋の左手の薬指を開けて、あのリングをはめ直す…
「…シンジ君、感想は?」
キスの前に、目を見つめて聞いてみた。
「ん?もちろん、幸せだよ…女神が迎えに来てくれた気分かな。」
「お上手ね。でも、私は女神になんてなれないわ…」
何度かした時よりも、今度は優しく…心の深くへ届くキスをした。
「君は皆にとって、誰より僕にとっての女神だよ…」
鳴り止まない拍手の中で、私達は笑顔に包まれる…そしてまた始まる新しい日々を想う。
「…幸せに、なりましょう。」
━━━━━━━披露宴会場、扉の前。
「僕達、すっかり有名人みたいだよね。」
「…そうね。エヴァに乗っていた事意外は、普通の人と何等変わりないのに。」
司会の呼び出しを待つ束の間、二人きりになった私達…
「ブーケ、結局伊吹さんが受け取ってたけど…アスカ怒るかなぁ?」
「彼女なら大丈夫…ジンクスに捕らわれない強さが、あの人にはあるから。」
「…僕の知らない所で、君達は勝手に仲良くなってるね…妬けちゃうよ。」
「アスカに?それとも私?…男の嫉妬、見苦しいのよ。」
「はは…違いないや。」
扉が開き、再度拍手の中へ…私達は足取りも軽やかに、奥へと進んだ。
『…と、これが二人の馴れ初めです。全く、さっさと結婚すりゃ良かったのに何時までも引き延ばすのでマンネリなのかと思ったら…会う度にラブラブで目も当てられません。』
会場の一部では笑い声が上がる、葛城さんの声が特に大きいわ…あれは、出来上がってるわね…(汗)
『ま、それは見てればわかりますね…それでは、乾杯の挨拶を。』
…と、ワインレッドのスーツに身を包むアスカはマイク無しに私達へ叫ぶ…
「幸せになんなさいよ、バカ夫婦!!」
『では、乾杯!』
「「「乾杯!!」」」
アスカの挨拶で、披露宴の各演目がスタートした。
披露宴の間、各演目の合間をぬってそれぞれに挨拶しに来てくれた。
「おめでとさん!これでセンセらもワシらのよーになるかと思うと…か〜、少しもったいないのぉ?結婚今から止めてカップルのままに戻らんの?」ガッ
「…あんたは黙ってなさい。レイ、シンジ君、本当におめでとう!
シンジ君?レイを泣かしたら許さないからね?」「はは…泣かされるのは僕になるかもよ?」ギュッ
「うぎぃッ!?」
「…ありがとうヒカリ、あなた達を見習って良い家庭を築ける様…頑張るわ。」
「あたた…と、とにかくめでたいわな!ワシらも景気よー楽しませて貰うで!!」
「やー、先越されちゃったな…おめでとう、二人とも!」
「そっか…カヲルさんと入籍したんだよね、おめでとうケンスケ!」
「フフ…あまり君達との面識は無かったけど、君達もやっぱり結婚したね…良かったら、その内に何処かへ旅行に行きたいね。なかなか気が合いそうだし…」
「そう…ですね。ま、まぁ、機会あったら…」
シンジ君、少し怯えてるわ…でも大丈夫。
貞操なら心配無いわ、私が守るもの…
他にも葛城さんに赤木さん、冬月さんを始めネルフの人達に柴田夫妻(過去レス参照)も挨拶しに来てくれた。
…司令だけは、席でいつものポーズ。
冬月さん曰く涙が止まらないから来れないらしい。
披露宴の済んだ後、しばらく地方誌の紙面を飾る事になった私達…話題独占なのね。
ハネムーンの旅行には、もうしばらくは行けなくなってしまった。
「レイ、今日は早いかな?」
「ん…あなたよりは少し早いとは思う、ご飯は作れないかも。」
「じゃ、今日はラーメンでも食べに行こうか?」
「フフ…じゃあ楽しみにしてるわ、行って来ます。」
「あっ、待ってよ!?今日は月曜じゃないか!」
「…もう。明日じゃダメなの?」
「うん。一週間頑張るには、絶対に欠かせる訳にいかないね!」
玄関に出ようとする私を引き止めて、週始めの儀式と化した(シンジ君の勝手に決めた)行ってきますのキスをした…
「ん…んっ!?し、シンジ君ッ!!」
「ん…あれ、やっぱり…ダメ?」
…この前ようやく体を許したら、事あるごとに獣と化すシンジ君。
野性味が加わるのも素敵であるけど、程々にしなきゃ…
「ダメに決まってるでしょ?今から仕事…常識だわ。」
「でも…その…こないだのすごく、良かったから…」
う…シンジ君、上目遣いなんていつの間に覚えたの!?
…コラ、隙あらば腰に手を回したり…誰が吹き込んだか、突き止める必要アリだわ。
「…約束、破るの?」
必殺の『股ぐらギュッ』でシンジ君を上手くあしらい、私はさっさと仕事に向かう。
…週末の夜だと効かないのよね、コレ。
とりあえずはこんなとこでしょか?
>>353-356 励ましサンクス。
文字化けした時のを破棄して新たに練り出しました…おかげで宣言から時間かかりまして総理ー。
一応、〈あなたと居る未来まで〉としての話は後??話かで終わりそう…なの、かな…?
(見当付かないのが猫クオリティ。)
いや、その後に書くのとタイトル変わるだけですが。
長い長い前フリの成長&馴れ初めを読んで頂き、誠に感謝しております。
どぞ、まだまだレイ猫印をご愛顧いただけるようにお願い致します♪
∧⌒⌒∧
t(从 从))
Yゝ゚w゚νヨロシコタノンマ!!
ヾ(nUUn
待ってましたよ。お疲れさんっす。一度消えたのをもう一度書きなおしてくれてありがとうです。
>>361 ありがとう。感謝の気持ちです。
つフリスキー一年分&鶏肉1Kg
ありがとう、心の底からとってもありがとう
猫氏、貴方は神だ
という事で、これからもor次回作も楽しみにして待つ
365 :
280:2005/09/18(日) 20:38:14 ID:???
私からも本当にありがとう。
良いものを見られました。
二人の幸せな未来とそれを描く猫氏に更なる幸あれ!ヽ(´∀`)ノ
さぁ私も次作のネタ詰めに精進します。
では皆様また…
ああ…イイワァ、、、、、、
GJ過ぎるところに突っ込むけど、
>>360になってやっとスレタイと内容が合ってきたw
週末の夜を読みたいってのはスレ違いかな??
>>362殿に
>>364殿、280氏アンガトン。
>>363殿
∧⌒⌒∧
γ⌒ t(从 从))マンプクジャ
しゝっYゝ*゚∀゚νー3ゲフー
>>366殿のエチー!
エッセンス程度さり気なく挟むつもりですよ、はい。
エチーばかりだと脳下垂体肥大して、脳からエロ汁垂れ流しになるから気をつけないと…あと、
Σ(;゚д゚)<ソ、ソリハイワネェヤクソクダニョ!?
昔の私達に、今の私達を想像出来たかしら?
…きっと、無理でしょうね。
シンジ君は幼稚園や保育園で音楽の先生をして回る傍ら、作曲をする音楽家の駆出し。
私はネルフ通いでトレーニングと事務の毎日…ちょっと優雅なOLの気分。
シンジ君と仕事絡みのすれ違いもほとんどないから、夕飯は大体一緒…私達、とても恵まれているわ。
私の職場はネルフなので慣れ親しんだ顔も多い…と、息抜きに自販機コーナーへ行く途中、あの人と出くわす。
「あぁ、丁ー度探していたよレイ君!」
「…冬月さん、どうかなさいました?」
「コレを君に、こっちの袋はシンジ君にだよ。
あぁ!!か、帰ってから開けてくれたまえ…それでは、仕事の方も頑張ってな!」
…何故か勢いのあった冬月さんが見えなくなったのを確認し、包みを開ける。
私にとくれた物はお守り(安産子宝の)とクラシックのCD、シンジ君への物は…高そうな栄養ドリンクと錠剤(水色)、謎のDVD。
…最近何も言わないと思ってたら、少し具体的になって来たわ…(汗)
少し嫌悪感が沸いてしまったので、その日のトレーニングは気持ちハードメニューをこなした。
帰りにロッカーから荷物を出した時、ふと目に入ったあの栄養ドリンク…試しに一本飲んでみた。
…な、何?
あ…コレ、すごいわ…身体が、火照り出してきた…
ふ、二人で飲んだら…どうなるのかしら?(///)
だ、ダメ…はしたないわ、落ち着くのよ、私…(滝汗)
乙。冬月暴走してるよ
ドリンクあと5本追加だなw
錠剤呑んでドリンク5本でDVDを見ながら週末の夜(ry
これはエローシーンの伏線っぽいけど、多分ならないな
俺は騙されない
で、猫氏とっても乙
水色の錠剤ってハ○シオンかw
寝てどうする、倍胡坐だろ
ドリエルじゃねぇ?
ドリンクと一緒に服用したらどうなるんだろ
問題ない・・・
376 :
280:2005/09/19(月) 21:29:56 ID:???
なんか凄いことになってますね…
何はともあれレイ猫様乙です〜ヽ(´∀`)ノ
あのドリンクってやっぱりエヴァ2で出るアレ?(違ってたらスマソ)
結婚して一月経つ間に、毎週2、3人は来客のある我が家…本日のお客様は指令と赤木さん。
「ごめんなさいね?晩ご飯時にお邪魔して。近くを通るからって指令がわがまま言って…」
「あぁ、気にしないで下さい…こうやって父さん来るなんて初めてですし。」
…シンジ君、甘い顔したら付け上がるわよ。
「そう?でも、出来るだけすぐ帰る様にするから…あら、ありがとう。」「…いえ。ブラックでした?お砂糖とミルクはそこにあります。」
ジャー…
トイレから出て来た指令が席に着き、しばしの沈黙…
「あの、そういえば初めてだよね?こんな風に会いに来てくれたの。」
「…あぁ、そうだな。シンジ、レイ、仲良くやっているか?」
「そ、そりゃもちろん…レイって料理上手いし、器用だし…何より、お母さんみたいな優しい所あるし…」
「フフ…シンジ君だってお料理上手いじゃない、それに私の為に…何かと一生懸命になってくれるし…」
新婚特有の惚気オーラを出し、指令達を牽制する…さすがの指令でも、耐えがたい筈よ。
現に、隣りの赤木さんも苦笑いしているし。
「…余計な心配が無さそうで何よりだ…が、実は今日来たのはレイに言わねばならん事が有ったからだ…なに、それさえ済めば早々に立ち去る。」
意外に呆気なく付きそうな決着に、少しほっとした…
「至極簡単な事だ、レイ…」
「俺を<指令>ではなく、<お義父さん>と呼んでくれ。」
「…碇指令、用件とは…その事だったのですか?」
「そうだ、赤木…ついでに、お前も外では私を指令と呼ばず<碇さん>ないし<ゲンドウさん>と呼んでもらおう…公の場所では、余りに違和感のあるモノだからな。」
「あ…指令、おとうさんとお呼びすれば良いのですね?」
「そうだ、お義父様なら尚良いぞ。」
…シンジ君、口開いてる。
「わかりました…それでは以後、お義父様とお呼びします。」
「あぁ…いいぞ、その調子で頼む。職場でも必要に応じ使い分けてくれ。」
呆然とカップを持ったまま固まる赤木さんを置いて、指令が玄関へ向かう…
「何を呆けている、行くぞ赤木。」
「…は、はいっ。」
二人の帰った後のテーブルには、ほとんど口も付けずのコーヒーと…見事に空のカップが残された。
「…レイ、父さんってこんな人…だったっけ?」
「…知らないわ、私。」
それからというもの、
毎月末には大抵指令からの呼び出しで私達、指令、冬月さん、赤木さんの5名でどこかしらに出掛けるパターンが出来上がってしまった…
…夫婦になってから、どんどん二人の時間が減ってきてる気がするわ…orz
280氏、私2やって久しいので忘れてしもたでスよ…今手元に無いしorz
後、なんだかエチー人達がいますね。
|∧⌒⌒∧ ドキドキ
|t(从 从))
|ゝ*゚A゚νフケチュガイパーイ
|⊂
…とは言いつつ、自分もその中の一人に過ぎない気がする猫なのでつた。
ラブラブエチィーも最高で〜つ!!
でもここのレイたんはなかなか大人ですね。シンジ君我慢が大変そう…
とにかくレイ猫様GJ&乙!! 次の投下もまってまつ!!
レイはアニメ中での考えが読めないから、書くのが難しそう。
シンジ君、今日は自分からキスをねだらなかった…思わず私が催促しちゃったじゃない、バカ。
…そう、ここ数日ぐらい妙に上機嫌+大人しいシンジ君。
そういえば最近話によく出る幼稚園…確か、南光だったわね。
翌日、ネルフには午後から出社する事にしてシンジ君を追跡。
…ふぅん、私とキスするのを忘れる割には随分と足取軽やかだこと。
…幼稚園前、入口に迎えに来た女の人。
アレね…まだそんな親密そうじゃないけど、そこそこ可愛いじゃない…
特殊な環境で育ったから目が肥えてるわね、シンジく…ん?
て、手紙!?何貰ってるのよ!その上嬉しそうに!!
ばっちりカメラに収めたわ…帰ったら態度によってはお仕置タイムね、シンジ君?
「ただいまぁ〜♪…あれ?どしたの、ご飯無いなら食べに…「座って。」
キョトンとしながらも、私達の隣りに座ろうとするシンジ君。
「…違うわ、反対側。向かいに座って。」
…そんな不思議そうな顔、後何行かで出来なくしてあげる。
「シンジ君、今時手紙何て随分とお洒落な事ね?」
帰宅後、早速の問い詰めに当然戸惑うシンジ君…あなたがいけないのよ、こうなったのは。
「な、何いきなり?僕お腹減ってレイのご飯楽しみに…「シラを切り通すのはそこまで。」
デジカメに収めた映像に、予想通り驚くシンジ君。
「正直に謝れば、許してあげなくもないわよ…?」
…?シンジ君の表情が何かに気付いた様な顔になり、そこから不敵な笑みに変わる…なによ、開き直る気?
「…随分と酷い言い方するけど、誤解だよ…ホラ。」
朝方受け取っていた封筒を、私はゆっくりと開いてみる…
クレヨンで書かれたヘタな字、それは園児からの手紙だった。
「浮気の相手が子供ってのは…酷い言われ方だよねぇ?それに尾行なんて。」
「う…」
何も言えない私に、シンジ君がジリジリと迫る…現にテーブルを伝い、私の前まで来てしまった。
「し、シンジ君がいけないのよ…朝の、キス…忘れかけたり…」
「ふぅん…じゃあとりあえず、態度で示して貰おっかな?言葉は後でいいや…」
そう言って更に距離を詰めて、私の手を封じて首筋に唇を…
「だ、ダメっ!?まだ火曜日じゃない、あと4日は…」
「…僕は旦那様だよ?主導権が僕に有るって事、ちゃんと覚えてくれなきゃ…」
…このまま流されちゃいけない、格なる上は!
シンジ君の両脚の間に脚をねじ込み強引に開き、シンジ君をキッチンのカーペットに押し倒して私も倒れ掛かる。
「…主導権は私のモノ。アナタの心も身体も、忘れない様刻んであげるわ…」
調子に乗らせてはいけないの、良い様にされたらマンネリするから。
カリッ…
耳元に当てた言葉と共に、彼の耳へ歯を立てた…
明日の疲れは、あのドリンクで乗り切ってもらおう。
「うぅ…腰、痛い。」
走り寄る園児達をぐるぐる回して遊んであげる僕は、どこ行ったんだろ…?
いつもなら休みの時間もモテモテなのにな…今日は腰、いや全身痛いから職員室に避難。
それというのも昨日のレイなんだ…
耳噛まれた時、迂闊にもゾクゾクしちゃって…レイが蛍光灯をバックに嬉しそうに笑った顔が、これまたすごい来るんだ。
あぁ、僕って情けないや…
料理こそ僕はギリギリなトコだけど、収入も世間体も…夜も。
レイはこれでバランス取れてるって言うけど、僕だって出来ればトウジみたく奥さんをメロメロにさせたいよ…
空は灰色、溜め息はなお重い。
レイが出掛けにくれた栄養ドリンクを煽り、一層落ちる肩…僕は、レイを満足させているんだろうか?
…いや、何考えてるの僕は。
何だか身体が熱い…扇風機を固定してドリンクの残りを煽る。
そう、ええと、昨日の事だ。
レイが激しかったから僕が疲れて、何か薬飲んでそれで…身体が痛い。
…そうだ、少し鍛えてみよっかな?
見た目がひょろひょろだから頼り無いんだ!きっとそうだ!!
レイの魅力的な身体だってトレーニングのおかげも有るだろうし、僕だってやれば出来るかも!
「碇さん、一緒にシュークリームどうですかぁ?」
「あ、いただきます!」
「…良い事でもあったんですか?嬉しそうですね。」
「えへへ…ちょっと、目標立てたんで頑張ろうって…」
で、この日から僕はこの幼稚園の経営するプールにも通っている…
385 :
280:2005/09/20(火) 07:06:23 ID:???
レイ猫さま。
投下、お疲れ様です。
GJで〜すね〜(´∀`)
…頑張れ、シンジ(涙)
響子さんみたいなレイさんと裕作君みたいなシンジ君、
はまってますねぇ。イイ!
きっと番外編でエロシーヌの詳しい描写がある
俺は流れ星に願った
猫氏超絶きりもみ乙
388 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/09/20(火) 21:22:36 ID:z1sU96FE
うはーーーー
エチーのがきましたね
大人の時間の糧でエヴァのスレがあったら
ぜひ教えてくれないでしょうか?
シンジ主導のもテラキボス。
>>386 めぞんイコーク?(;゚д゚)
レイさんも昔はワルだったのか…なるほど。
>>387-389 えーと、全体化かけて…
天罰降臨、レイヌコーンハマー!!
∧⌒⌒∧ / \
t(从、从)) \//\
Yゝ#゚д゚νo/\/\エチーノイクナイノ!!
ヾ/ つ/ \/
しーJ
エロシーヌとグリシーヌは似てるなぁと、うつつをぬかす猫なのでつた…
∧⌒⌒∧ シュンノカツヲ
t(从 从)) ウマー♪
Yゝ*゚∀゚νつ‖
ヾ(nU n 皿皿
391 :
280:2005/09/21(水) 00:03:16 ID:???
え〜と、今回は報告です。
多分次回はレイ視点の結婚式になるかと…ああ!粘着って言わないでっ!納豆投げないでっ!
P.Sカツオいいなぁ…(゜w,゜)ジュルリ
長文失礼しました
392 :
280:2005/09/21(水) 00:04:49 ID:???
あ、前半消したから長文でもないや…orz
さんまもそろそろ旬だお。
レイ猫たん乙乙!!
コレからも続けてください!!
つエビチュ日&サンマ
あちこちにイパーイ書けるレイ猫様の才能にカンパーイ
楽しみにしてますよー
「ふふふ、今日は何の日だ〜?」
「…さぁ?知らないわ。」
もう、項例のパターンとなったこのやり取り。
シンジ君がコレを言う時は大抵金曜日、そう…
「今日は解禁日だよー♪」
「今ご飯作ってるでしょ?危ないから下がってて。」
「なんだよぅ、ツレないなぁ…まぁ、そんな態度も今の内だけどね♪」
私が餃子のタネを練る後ろから、シンジ君は私の胸をこねて首筋にかぶりつく…
「ん…大事な、話もっ…あるから…後にして…っ!…」
「ぷぁ、このままじゃダメなの?今はご飯よりもレイの方が美味しそうなんだもん…」
手が、エプロンの下から今度は服の下…ブラの中まで。
「んっ…ダメだって…言ってるっ、でしょ…っ?」
「な〜に?今日はやけに焦らすね…それじゃ、このままレイに悪戯しちゃおっ…ぐっ!?」
…下にまで手を回すから、イライラして思わず肘を入れてしまった。
「あ…ごめんねシンジ君。でも、忠告したわよ?」
「んぅぅっ…何もそんなに怒んなくて良いじゃない!?僕だって今週はちゃんと我慢してきたじゃないか!!」
「ごめんなさい。後でちゃんとしてあげるから…大切な話があるの、だから聞いて。」
渋々テーブルに座るシンジ君、私達は練り上げたタネを真ん中に置いて一緒に餃子を包みだす…
「…大事な話って?」
気持ち声が落ちてる…無理も無いわね。
「私が…宇宙に出る日、決まったわ。」
シンジ君の手が止まる。
…喜んでくれると思ったのに、呆然としてるだけで何も言ってくれないの?
「…は、ははは…ウソ、いや違う本当なんだね!?や、やったじゃないか!?
見通し無いとか色々言ってたけど、なんだ…良かったじゃないか!!それ早く言ってよ!!あー、びっくりした!」
関を切って喋りだした事に少し驚いたけど、やっぱり喜んでくれた。
良かったわ…
「えぇ。それで、日程なんだけど…」
「うん、来年とか?一年か半年は居るよね?」
「…2ヶ月後、正確には2ヶ月と1週間…2ヶ月はネルフでみっちりトレーニング、1週間は基地で打ち合わせだとか色々よ。」
「…そ、そっか。急な話なんだ、ね。」
「ネルフに泊まり込むから、帰って来るまで3ヶ月はあるけど…」
「わ、わかってるよ…僕には君しか居ないし、よそ見なんてするもんか!」
「…ありがとう。あなたに出会えて、本当に良かったわ…」
「…それじゃ別れの挨拶みたいじゃないか…さよならなんて、二度と言わないでくれよ…」
…私はシンジ君を後ろから抱き締めた。
もし事故が起これば無抵抗に死ななければならない、今こうして平和な毎日を送っていた私達にとって…それは恐怖。
二度と会えないかもしれないと、どうしても頭の隅に在ったから…
その晩と土曜は、ずっとお互いを貪りあった。
それは後悔しない為…だったのかしら?
それとも…
皆ー、オチュカンパーイ。
∧⌒⌒∧
t(从 从)) カンパーイ
Yゝ゚w゚νつ日
ヾ(nU n
ついにやっちゃいました、2025年宇宙の旅(笑)
二人、いやむしろコレはレイのストーリーになってますな…Σ(;゚д゚)ダッセン!?
いやいや、レイにとってのシンジの存在を再認識する…いわばスピリチュアルな愛のカタチ…なのか?ゲフゥ
>>394殿、(;゚д゚)ナ、ナヌヲイウカ!!
浮気だなんて、んな事は…!!
〆
〃(ノノ、 )) キサマ、
yd; ゚ -゚) イッタイナンニント
くo ∞)> コンイニシトルカ
しーJ
あっ...ちょ、鼻血が...キーボード!
399 :
155:2005/09/22(木) 03:21:36 ID:???
プロパもろともアク禁くらってました…
推敲してたら無駄に長くなってしまった上、またしても書きかけだけれども、
投下してもいいもんですか?
どうぞどうぞ
ついにこのスレも400に到達したか・・・。
レイ猫氏、乙。
402 :
155:2005/09/22(木) 09:26:18 ID:???
「お湯加減はどう?」
「うん、ばっちり。ありがとう綾波ー」
湯船の中で足を伸ばして、だらりと弛緩しきった声を、曇りガラスの向こうに返す僕。
普段なら、ネルフに拘束されている時間は、特別な検査なんかの都合もあって、彼女の方が長いんだけど。
きょうに限っては実験の折り合いが悪くって、僕の方の帰宅が滅法遅くなってしまった。
不夜城ネルフには、文字通り昼も夜も無い。
そのネルフに、結婚後は昼勤シフトが主になったとはいえ、未だ籍を置いている僕ら。
だから、いつも定時上がり、というわけにはいかないのだけれど、それでもこのところは二人肩を並べて
一緒に帰れる日が続いてただけあって、隣に彼女がいない帰宅に、ちょっとした寂しさを感じてしまう。
実験の延長が決まった時、既にシフトから解放されていた綾波は「待ってる」と言ったけど。
「もしかしたら遅くなるかもしれないし、お風呂の用意を頼めないかな?」
と、冗談めかして頼んで先に帰ってもらったのは、どうやら正解だったみたい。
結局の所、もしかしたら遅くなるが、多分遅くなるに変わり、確実に遅くなるを経て、
すっごく遅くなってしまいましたとなり、ようやく実験は終了。
待っていると言ったら、本当にいつまでも待ってしまう綾波のことだから、早く戻ってもらってよかったな。
あまり当たって欲しくなかった読みだけど、外れなかった事には、ちょっぴりだけ自己満足を覚えながら、
本部を出る前に、綾波のケータイへ「今から帰ります」のメールを入れる僕。
403 :
155:2005/09/22(木) 09:28:45 ID:???
女性の心の機微という奴には、ことの他疎いことで定評のあったこの僕へ、帰宅前に奥さん宛てのメールを
送るなんていう高等技術を仕込んだのは、他でもない、あのアスカだ。
払わされた授業料は法外に(彼女こそ、超法規的機関ネルフの次世代を背負って立つ人材だと、
僕は誰にでも胸を張って言える)高くついたけど、僕の予想に反して、その効果たるや覿面にして絶大だったので、
一応…対価が対価だったから、本当に一応でしかないのだけど!…感謝はしてる。
と、間を置かずに返事。
送信し終わって、ポケットに仕舞おうとした矢先に鳴りだした「FLY ME TO THE MOON」に驚いて、
取り落としそうになりながらも、なんとか持ち直し、慌てて覗き込んだ自分のケータイに表示されたのは、
それはそれは短い一言。
「待ってるから」
待ってるから…
思わず文面を口に出して読み上げてしまった僕。
遅くなっちゃったのは僕のせいじゃない(はずだ)けど、遅くなった事実自体は変わらない。
今更慌てても時間を取り戻せる訳でも無し、それをよく理解していて、無駄なことに意味を見いださない綾波が
(だからと言って、僕の方からメールの一つも入れないのは、アスカ的には論外らしい…この辺の感覚は、
実のところいまだにピンときていない僕だ)こういう時に返してよこすのは、大抵「わかった」の一言だ。
に、なるところが、「待ってるから」。
僕はまじまじとケータイの画面を見つめてしまった。
404 :
155:2005/09/22(木) 09:30:26 ID:???
綾波レイという女性は、滅多な事では自身のルーチンを崩さない。
マイペースというのとは少々違うし、頑なだというのとも違う気はするんだけど、綾波がペースを乱さない人だ、
という点において、彼女を知る人が異を唱える事はないと思う。
逆に言うなら、それが崩れた時というのは。
普段通りではない、何か特別な…綾波が(というかネルフが)昔好んで使ってた言い回しを流用させてもらうなら、
「非常事態」という奴が彼女を見舞った、ということになる。
「待ってるから」
文字の羅列にすると、本当に短い。
でも、これを彼女の言葉に置き換えれば、短いだなんてとんでもないことだとわかる。
彼女はいま、僕無しでは成り立たない、なにか火急の用事、ないしは欲求を抱えていて、
帰りが遅くなったのが僕のせいじゃないことは重々承知しているけど、それでも早く、僕に戻ってきて欲しい。
それがこの「待ってるから」。
ノロケでもなんでもなく、彼女の言葉はそういう意味。
怪我をしたとか病気で倒れたとか、その種の逼迫した状況では無いだろうとは思う。
けど、彼女が待ってると言ったら、それはもう何時までも、全力で待ってることを意味してる。
気がつくと、僕は走りだしていた。
恥も外聞もなく、だばだばと足音高く駆けだしていた。
それを見た警備の人たちに、「レイちゃんによろしくなー!」なんて生暖かい声援を送られてしまったあたり、
僕の行動原理も大概見透かされてる…顔から火が出るかと思うほど恥ずかしかったけど、足は止めなかった。
405 :
155:2005/09/22(木) 09:32:18 ID:???
で。
出るのが遅くなった分を取り返すことはできないけれど、本部を出てから到着までの時間は、
多分コースレコードに迫る勢いで帰ってこられたと思う。
膝に手をつき、上がり気味の息を玄関の前で少しだけ整えてから「ただいま!」を告げた僕を迎えたのは、
穏やかな笑みを浮かべる綾波と、労りに満ちた「お風呂、沸いてるわ。先に入っていて」という言葉。
僕、少しだけ呆然。
「…えーと?」
「早くあがったら。…お風呂、沸いてるから」
かくして僕は「ありがとう」の一言しか言えずに、でも少しぬるめの温度に設定されたお湯に
体をほぐされながらも、その日の疲れをお湯に溶かしだしていたわけなのだけれど…。
釈然としない。
自慢じゃないが、僕は綾波語検定一級(アスカとリツコさんが二級、ミサトさんが三級)保持者。
あの時の「待ってるから」は、明らかに急ぎの用事があることを告げるものだった。
だからこそ飛んで帰って来た僕に、のんびりお風呂を振る舞う綾波。
いや、別にそれ自体はいいんだけど。
僕のためにお風呂を用意してくれていて、冷めないうちに帰って来て欲しかったなんてことなら、
それはそれで嬉しい事なんだし…しかしながら、検定一級保持者的には、少々引っかかるものもある。
…試験、受けなおした方がいいかな?
406 :
155:2005/09/22(木) 09:33:30 ID:???
そこまで考えたところで、はっと感じた気配と、
「…綾波?」
ガラス戸の向こうに映る人影に、反応する僕。
「…タオル」
返ってきた声に、その時は納得した。
事実綾波は、何か白くて大きな布…まあ、そのままタオルとかなんだろうけど…を
立ったりしゃがんだりしながら、用意してくれている様子だった。
普段はシャワー浴びるだけ、カラスの行水の様に入浴を済ませてしまう僕だけど、
せっかく綾波が用意してくれたお風呂を無駄にするほど無粋じゃない。
だから、変な話だけど、僕は湯船に浸かる事に専念していて…
ガラス戸の向こうの綾波のシルエットが、正座でもしてるのか、いつの間にやら低い姿勢で
ぴくりとも動かなくなっていることに気づくのが、えらく遅れてしまった。
「…綾波?」
ガラス戸の向こうに映る人影に声をかけるが、今度は反応が無い。
反応は無いけど…なんだか奇妙な迫力を伴った視線めいたプレッシャーが、曇りガラス越しに伝わってくる。
それも、段々圧力を増して。
「…綾波?」
不安になって、僕はもう一度声をかけた。
何に対して不安なのか、自分でもよくわからない。
407 :
155:2005/09/22(木) 09:35:23 ID:???
いや、嘘。欺瞞だ。本当は自分でもよくわかってる。
アスカの「動」に対して、「静」に例えられる彼女。
でも、付き合いの長い僕はよく知っている。
彼女の突発的な「静」は、大抵嵐の前の静けさなのだ。
僕一人の手には到底負え切れない様な(事実一人が限度だった)強烈な個性の持ち主である、三人の女性との
数年間に及ぶ同居生活の果てに培われた危機感知センサーに走った反応は、今にも青葉さんの絶叫が聞こえて
きそうな程に逼迫した事態を告げる。
このままじゃ…まずいよ!何かが!
「僕、もう出るから!」
そう叫ぶほんのコンマ5秒前、綾波の声が、ガラス扉越しに、嫌にくっきり聞こえた。
「背中…流すわ…だからもう少し温まっていて…」
思考停止する僕の耳に、微かに届く衣擦れの音。
ガラス扉の向こうに、段々と面積を増していく白めいた肌色。
体はホカホカ温まってるはずなのに、なんでか僕は冷や汗ダレダレになってる自分を自覚した。
408 :
155:2005/09/22(木) 09:37:07 ID:???
さて、話は少しさかのぼって。
最近ネルフの統合司令本部は、施設内で一匹の子犬を飼う事を決定した。
ボーダーコリー…黒地に白い靴下を履いた様な、ちょっと癖っ毛気味の牧羊犬だ…が親と見られる、雑種。
元を正せば、倒壊した旧本部施設の側の人工林の中で、マヤさんが偶然見つけた、この子犬。
ほんの数年前まで、21世紀における世界最大の戦闘区域となってしまっていた第三新東京市には、
疎開する飼い主とはぐれたり、捨てられたりで、野良化してしまっている犬や猫が数多くいるわけで。
それは血統書付きの犬ですら例外ではなく…そして、マヤさんが子犬を見つけた時には、
まだほんの離乳直後にも関わらず、母犬の姿は見えなかったらしい。
話し辛そうにマヤさんが言うには、多分母犬は、他の犬に襲われて、この子犬を守るのが限界だったのだろうと。
言動やビジュアルが、初めて会ったときからまるで変わってないマヤさんも、いまや技術本部の中核メンバーだ。
で、情が移ってしまったマヤさんは、個室を与えられる身分をいいことに、こっそりとこの犬を回収、
室内で育てようとして…
リツコさんに速攻でバレて怒られた。
409 :
155:2005/09/22(木) 09:38:39 ID:???
別段リツコさんが猫派だからということが問題だったわけではないだろうけど、流石に幹部職にある人間が
それでは下の者に示しがつかないだろうという事で、あえなく犬は没収され、かわりに始末書を書かされるハメに。
品行方正、勤務態度良好、業務成績優秀、ついでにネルフお嫁さんにしたい人物コンテストNo2に数えられたこともある
(No1が誰かは…僕の名誉のためにも言いたくない)マヤさんの初の始末書が、「子犬の無断での施設内持ち込み」。
マヤさんはそれなりに落ち込んだらしい。
で、そのマヤさんの上司のリツコさん。
いくら猫派だとはいえ、別段犬が嫌いなわけじゃないし、まだ座り方もわからないで、床にぺたんとお尻をついて
首を傾げる子犬を前に、情のひとつもわかない様な人非人でもない。
取り上げたものの、流石に処分のなんのとは言いだすわけにもいかず、誰か飼える人間を探そうと
溜め息まじりにネルフの広報に飼い主探しの依頼を出そうとしたところで、はたと気がついたらしい。
この子犬はサードチルドレン、碇シンジに似ていないかと。
410 :
155:2005/09/22(木) 09:40:13 ID:???
思い立ったリツコさん、とりあえず周囲で昼間っからビール片手に猥談ぶっこいてた、夜勤明けの同僚二人
(特に名を秘す)と、その肴にされてた僕(こっちは普通に昼休み)を取っ捕まえて聞いてみたところ…
「こいつ、なんかシンジに似てない?」
「なによ、なんかシンちゃんに似た子犬だわねー」
「ぼ、僕!?全然似てないでしょ!?」
僕としては甚だ心外なのだが、子犬と戯れてみた二人の感想を総ずるに、
妙に人見知りする小心者なあたりがそっくりだだの、
そのくせ一度顔を覚えて安心した相手には遠慮がないあたりがそっくりだだの、
おとなしそうな顔して結構やんちゃモノなあたりがそっくりだだの、
怒られるとすぐしょげかえるくせして、ちょっと褒められただけで元気になるお調子者なあたりがそっくりだだの、
これがまた言いたい放題。
その反応に気を良くしたリツコさんと、面白がって&子犬のことがすっかり気に入った酔っぱらい二名(特に名を秘す)が
女性男性問わず他の職員連中相手に僕と子犬、二人を並べて印象を聞きまくったところ、概ね似た様な反応が返ってきた。
とどめは、お弁当片手に僕を迎えにきた綾波の一言。
「ファースト的にはどーよ、この犬」
「碇君にとてもよく似てるわ…目元なんかそっくりだもの」
妻にまでそっくりさん認定されてしまっては、僕としてはもう黙るしかない。
411 :
155:2005/09/22(木) 09:42:28 ID:???
「決定!こいつの名前はシンジ!」
かくしてこのボーダーコリーの子犬は、復活したマヤさんを中心としたオペレーター陣の嘆願の末、
あろうことか「シンジ」と名付けられ、正式に本部付けの「資産」となり、綾波にかまけて足りなくなった
本部におけるシンジ分(なんだよそれ)の補給に役立っている…らしい。
らしいというのは、このシンジ犬が、僕には妙に懐かなくって、ほとんど伝聞でしか情報が伝わってこないから。
綾波やミサトさんにはとてもよく懐いていて、アスカやリツコさんの言う事もよく聞くそうだ。
「まったくもってシンジそのものじゃなーい」
「そのそっくりな僕に懐かない理由は?」
「近親憎悪でしょ。アンタが一番よくわかってそうじゃん」
落ち込んだ僕が、帰宅してから綾波の膝枕の上で延々三十分ほどスネかえっていたのは、
ここだけの秘密にしておいて欲しい。
綾波は少し迷惑そうだったが、大体にしてこの一件、トドメを刺してくれたのは綾波当人なのだから、
このくらいのフォローは入れてくれてもバチはあたらないよねってことで我慢してもらった。
412 :
155:2005/09/22(木) 09:57:55 ID:???
閑話休題、話は戻って…。
お湯の中の氷像と化していた僕の前で、ガラス戸は無慈悲にも音を立てて引き明けられた。
目の前にいたのは、おなじみネルフロゴ入りの洗面器に、ボディーソープ、シャンプー、リンスを
セット一式で詰め込んだ、バスタオル姿の綾波。
それだけだったら、扇情的以前に健康的というか…若奥さんのお風呂シーンってことで済ましてしまっても
いいのだけれど。
目がヤバい。綾波の。
致命的なまでにボタンを掛け違えて、これ以上ないってくらいときめいている。
「…背中、流してくれるんだよ、ね?」
格好から見れば疑いはないんだけど。とにかく綾波の目が怪しすぎる。
「背中に限らず、全身至る所くまなく流すわ…髪の毛も…お腹も、脇の下も、全部…全身余す所なく…」
宣言して、後ろ手に戸を閉めて、退路を絶つ綾波。
「さあ、上がって…シャンプーの時間よ、シンジ君」
シンジ君?
事ここに至って、綾波に何が起こったのか、僕は何となく悟った。
互いを姓で呼び合う僕らの間で、下の名前というのは、浮気を疑って尋問モードに入った綾波が
僕を問いつめる時か、駄々っ子モードに入った綾波を僕がなだめる時にしか使われないのだけれど。
その綾波が、僕の事をシンジ君と呼ぶ。
何故?
その答えは、綾波が自分から明かしてくれた。
413 :
155:2005/09/22(木) 10:22:03 ID:???
「シンジ君は、とても可愛いわ…碇君にそっくり…わたしが退屈にしていると、フリスビーを銜えて寄ってくるの…
わたしが寂しくしているときは、何も言わずに側に居て座っていてくれるわ…人の気持ちがわかるのね…」
でも、と、綾波は続ける。
「シンジ君は、わたし一人のことを見てくれない…わたし一人のものでもない…きょうもシンジ君、休憩組に
つかまって、女子総出でシャンプーされていた…目を細めて、とても気持ち良さそう…そう、それはわたしにも
見せた事の無い表情」
愛憎相半ばといった綾波の声が、次第に熱を帯びて行く。
「オペレーターの子たち…わたしを混ぜてくれなかった…普段碇君を独り占めにしているのだから、
そっちをお風呂に入れてあげればいいだろうと言うの…だから洗うの。言われた通り」
「僕は犬のシンジの代わりなの…?」
流石にちょっと泣けてきた。
結局は、アレだ。
子犬のシャンプー大会に参加できなかった綾波が、拗ねて僕を洗う事で憂さを晴らそうと。
事の次第は、そーいうことなわけだ。
さっきまでのドキドキは一転、しょぼぼんと落ち込む僕。
…を、置いてけぼりにして、ますますヒートアップする綾波は
「代替行為じゃないわ…だって」
似合わない事おびただしい、会心の笑み。
「もっと凄い事、するもの」
もうどうとでもしてください。
脇の下に手を差し込まれ、湯船から持ち上げられる僕の姿は、痩せ犬のソレそっくりだったに違いなかった。
414 :
155:2005/09/22(木) 10:24:52 ID:???
とりあえずこれで2/3ちょいって感じです。
前半大分変えてしまったので、ダブりになってしまいますが、再投下しました。
勝手で申し訳ない。
残りは鼻血の海にシンジを沈めてシメです。
もう少々お待ちください。
155氏、乙&GJ。
続きが楽しみです。
鼻血の海に沈みそうだ・・・。
すでに沈んでいる漏れはおいてけぼり!?
猫氏&155氏乙カレー
で、ちょっとシンジ(人)がカワイソス
でも最後でヤッターな俺は破廉恥な(ry
>>409 > ネルフお嫁さんにしたい人物コンテストNo2に数えられたこともある
>(No1が誰かは…僕の名誉のためにも言いたくない)
ワラタ。
155氏乙!!
こっ、これは…(;´д`)
続きはマダでつか?
神クラスの職人軍による絨毯爆撃テラキボス
相変わらずの良スレぶりに
敬礼!!∠(`д´)
ネ申の皆様に
つ旦 100c20000円のお茶ドゾー
ここは素晴らしいインタラネッツですね
たまにはリナレイを基本としたのも見てみたい気が…
我儘ですかね
スレを立てなさい。神が降臨するかはわからんがなw
最近リナレイは人気が下火だからなぁ
リナレイスレといえば「本編のレイより学園エヴァのレイのほうが好き」という名スレがあったが
「シンちゃんさあ」
何?
「あたしと結婚して、幸せ?」
突然どうしたのさ。
「だってほら。あたし低血圧で、朝弱いから、朝食ひとつ満足に作れないし。
食っちゃ寝で、騒々しいのだけが取り柄の、おバカさんだし」
…そうだね。
「否定はしないんだぁ…ヒドいよシンちゃん」
綾波が馬鹿な事言うからだろ。
「あー!いま綾波って言った!無理にでも下の名前で呼ばせるために同姓にしたのに、信じらんない!」
はいはい、わかったから、とっとと起きて。
ついでにシャワーでも浴びてきたら。
朝遅刻して、冬月先生に怒られるのは僕なんだからね。
「シンちゃんモテるからねぇ。主に男に」
怖い事言ってないで、早く起きてよ。
ご飯食べる時間無くなっちゃうよ?
「それは困る…うん、起きる、起きました!」
はいはい。
「あ、それとシンちゃん」
何?
「おはよう!いい朝だね!」
おはよう。僕もそう思うよ。
意外といいな
GJ!!
をを―っ
新型職人氏登場でつね!!
ここはヤパーリ良スレです。
あげてもいいじゃん
馬鹿みたい
>>425 そんな感じの大好きだ
新作者乙&GJ!
>>430 釣られてやる
あげたらお前のようなヴォケが増えるからだ
ガンガンさげるよー
やっぱりアスカとブリグリの川瀬智子がどうしてもかぶるんだよなあ。
気まぐれなとことかワガママなとことか家事できなさそうなとことか。
髪型や気の強い雰囲気も似てる。
とても結婚してるとは思えない。
Tommy february6のオフィシャルサイトで日記を公開してるんだけど、まさに奔放思いつきの日々。
こないだ結婚した相手のリーダー奥田っちがシンジのように思えてしまう。
あのトミーの日記を元ネタにして、パロディFFが書けそうだよ。
誤爆スマソ…
シンジ君と、もう一月以上は会っていない…
電話ぐらいはしているけど、元作戦指令室とかとはブロックが違うから…軟禁されている気分だわ。
シンジ君は今頃どうしているのかしら、電話だけじゃ足りないわ…
会いたい。
会いたい…会いたい…会いたい…
ようやく訓練も終わって休憩、電話の時間。
携帯が使えないから、一々外部と繋ぐ段取りを踏まなきゃいけないのがまどろっこしい。
「…シンジ君!」
〈レイ!良かった…今日も無事に終わったんだね?〉
「うん…あなたとまた会えるまで、後もう少し。絶対無事に帰るから!!」〈大丈夫さ、レイなら!あ、そうそう、街じゃクリスマスに向けてもう飾り付けしてるんだよ…気が早いよね、まだ11月なのにさ。〉
「フフ、あなた今年は幼稚園と保育園を回るんでしょ?頑張ってね、サンタさん♪」
〈あはは…そう言われたら頑張らなくちゃね!〉
「…あ、時間だわ…戻って休まなきゃ…」
〈あ、そっか…全く!僕ら世界を救ったっていうのに、相変わらず皆と同じ扱いなんて。僕らが会うぐらいバチは当たんないじゃないか…〉
「…確かにそうだけど、私以外にも家族と離れてここ居る人も居るわ…我慢しなきゃ。」
〈うん…わかってるさ。それじゃ、また明日…愛してる、レイ〉
「私も、愛してるわ…シンジ君…」
電話を切った後で何時も思う、彼の…シンジ君の声がそこに残っている気がして、受話器をなかなか戻せない。
「…私は、随分と弱くなってしまったのね。」
誰も返事はしない…受話器すら、ただ切れた合図に音を漏らす事しか出来ない。
割り振られた部屋に戻り、私はベッドで身を縮めた…
もう、一月以上だ…レイの声だけと対面するのは。
今日もいつも通りの時間に電話が来た、そしていつもの様にその時間は終る。
不思議と僕らには話題が尽きる事は無かった、それはラッキーだった…
何とか会える様にと、この間もネルフの人に掛け合ったけど…機密上、規則上の理由とあしらわれてしまった。
…僕らは、一体何時まで誰かの為に我慢しなきゃいけないんだろう?
確かにこれは彼女…レイの望みでもある。でも、僕らが会えなくなる事は分からなかった…
レイに、会いたい。
レイの部屋にはまだ微かに彼女の香りが残る…掃除する度に、埃と一緒にその微かな物も消えて行く様で悲しい。
カレンダーは、もうすぐ12月になる。
レイが帰るのは丁度年末、年内にはギリギリで間に合うスケジュールだ。
…新しい年を迎える瞬間、僕の隣りには彼女は居るんだろうか?
…何を考えてる僕は!?
クソッ、嫌な事ばっかり頭を掠めてく…ごめん、レイ。
きっと君もこの気持ちと戦ってるんだ、声を聞けば電話でだって分かるよ…僕は強くならなきゃ。
彼女の帰って来た時に、笑顔で出迎えてあげたいんだ…
スマソ、新しい流れの中久々にお邪魔しマンモス。
ストーリー忘れてる方も居るやもですが、時間が経った表現と繋がるからいいのかな?
…イクナイね、はぁorz
多分もうちょいでラスト、お暇なら付き合ってプリ。
会いたいのに会えない。そんなもどかしさにリアルタイムGJ!!!
お邪魔しマンモスにテラワロスwwwwwwwwwwwwwww
私達そんな事を繰り返して、ついに2ヶ月が経った。
今日は打ち上げ基地へと移動する…実は移動は午後から!
シンジ君に会う為、驚く顔を見る為、家へとこっそり侵入した…
電気も点いていない朝方、シンジ君の部屋、シンジ君の匂い…はしたないわ私、興奮してきた…
居た、まだ寝てる。
ゆっくり近付いて、顔を覗き込む…可愛い寝顔、今すぐにキスしたい。
でも、まずは驚かせるの…
それが楽しみだったのだし。
…フフ、昨日はよっぽど疲れて寝たのかしら?私がベッドに潜り込んでもまだ起きない。
「…シンジ君。」
…体をくねらすけど、まだ起きない。
「シーンージー君?」
…鼻がピーピー鳴ってる、間が抜けてるけど可愛いわ。
「…もぅ。起きて、シンジ君。」
…しょうがないわね、特別にキスで起こしてあげよう。
首に手を回し、舌で唇を濡らしてキスしてみた…
ど、どういう事!?全く反応しない!むぅ、それなら舌入れちゃうから…
シンジ君の唇の奥に私の舌が吸い込まれてく。
「ん…んん?…ん゙ッ!?」
案の定驚いたシンジ君を、そのまま抱き締めて喋らせなかった…
言葉や声より、あなたを感じたい…会えなかった分を取り戻すわ。
シンジ君も、分かってくれた…いや。
やっぱり私達は同じなのね、だからきっとこうして…ここに居るのね。
で、それからの一週間は瞬く間だったわ。
会えない時間も問題じゃない、二度と会えない訳じゃ無いのだから…
記者会見や取材が来て、色々と話して…少し疲れながらもシートに体を固定する。
一緒に乗った飛行士の威勢の良い声、英語で「神様に祈っておけ、臆するのは宇宙に出てからで遅くない」と激を飛ばす。
恐れなんて無いわ、私は帰るもの…シンジ君の居るこの地球に。
打ち上げの負荷はエヴァの発進よりは重かったけど、問題無い。
じきに通信が入り、無事に宇宙へ出れたのだと分かった…家からネルフに行くまでの電車より、よっぽど早いのね。
…地球は、すごく綺麗だった。
深い青の宝石を、緑と土の装飾が縁取っているみたいで…所々かかる白い雲は、地球の放つ光の残像…といった所ね。
写真、シンジ君に持って帰れないかしら?
…無重力に身を任せて、私は不思議な感覚に陥る。
乗組員の一人は、宇宙酔いと呼ばれるものにかかって横になってしまったけど…私のは不快感じゃない、昔何処かで出会った感触。
…セントラルドグマ?
思えば、私も随分と不思議な毎日の中に居たのよね…
心の壁、使徒、エヴァ…そして私自身。
もう二度と戻らないあの日々は、私達に何を残したのかしら?
特別取り戻す気も無いけど、懐かしむ私は何故かまだ息づいている。
宇宙服を着て、単身外の世界へ。
…水よりも抵抗の無い感触、澄んだ場所よりも見通しが良くて…それでいて濃霧の中に居る様に何も分からない、不思議な空間…
自分の心臓の音と、微かに聞こえる服の中を循環する液体の音以外は何もない。
乗組員の何人かは、恐怖と好奇心が交差するとか言ってたけど…私は、特にそういった気はなかった。
ただありのまま掴める様でまるで掴めない場所、不思議な場所だとしか感じなかった。
地上では一ヶ月経つ頃になって、私達は地球へと帰る…そこで、狙った様な事が。
中規模のスペースデブリが、進路上に出てきたらしい…当たるとまずい、避けれるかは運次第らしい。
…私を脅かすもの、私達の幸せを脅かすもの…嫌よ、邪魔はさせないわ。
乗組員が固唾を飲む中、私は静かに壁をイメージした。
…ATフィールド、まだ使えるのかしら?
…無事に帰って来た。
スペースデブリは当たらず、ランディングも成功。
シャトルを降りると人だかりとフラッシュに見舞われる…シンジ君、シンジ君は何処?
…居た!!
私はようやく彼を見つけた、彼も私を見つけた…
もう離れて居たくない、望む事はあなたと居る事。
今、走り出す
あなたと居る未来まで
おしまい。
完結シターーーーー(゜∀゜)ーーーーーー!!!
テラオッテュ&メガトンGJ!!!!!!
そして…もうあなた天帝(全知全能の神)に認定。
まだ気力があったら番外編もキボン。
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
帰って来て新年を迎えて、私達がゆったりと寝正月も過ごせず皆が押し寄せる…
「…あなた達に、こんな権限があるのかしら?」
「何言ってんのよレイ?幸せもコイツもあんたの独り占めなんて許すもんですか!!ほ〜らシンジちゃんあ〜ん♪」
「あ、アスカ…まだ僕の事を…」
「ぶわぁ〜か!あんた究極のスットコドッコイね、アタシはレイを悔しがらせたいだけよ!恋人も居るしね〜♪」
「あら、そうなの?」
「ホントぉ!?ちょっち写真見せなさいよぉ!!」
「ミサトは加持さんとイチャイチャしてりゃいいでしょ!?ダーメ、トップシークレットよ。」
「…あら、また随分と可愛い子じゃない。シンジ君より全然格好良いじゃない?」
「リツコさんだめぇ〜ッ!!」
「おぉ、ワイにも見してなぁ!」
「騒々しいな…」
「あぁ、だが問題無い。」
軽く10人以上の来客に、この騒ぎ…近所に怒られる前に止めようと立ち上がったその時、目眩がした。
「あれ…レイ!?だ、大丈夫!?」
「…大丈夫よ、ちょっと気持ち悪いけど。」
…その後数日気持ち悪さが残ってたので、シンジ君の付き添いで病院に行ったら
「おめでとうございます、妊娠してますよ。」
「えっ?」
…妊娠?
「えぇっ!?」
「えぇ、妊娠。一ヶ月ちょっとですが、もうバッチリ反応でてますよ。」
い、一ヶ月…ハッ。
シンジ君に久し振りに会った、あの日かしら…
外で待つシンジ君は、どんな顔するのかしらね…
あなたと居る未来まで―ほんとの終劇。
オワタよ。
読んだ人乙、私乙、もう皆乙。
はい!!と言う訳でッ、
次は子供が。(笑)
お椀ねーじゃんか!!orz
エヘー、どでした?
無理ありました?そりゃそうだろうな、ははは。
生まれんのはどっち似でしょか?
男の子ならレイ似、女の子ならシン似で…(*´д`)ハァハァ
将来と周りの反応が楽しみな魔獣レイ猫でした、
コンゴトモヨロシク…
∧⌒⌒∧
t(从 从))
Yゝ゚w゚ν
ヾ(nUUn
歴史の目撃者になれました
>>447 同意。
俺的にはゲンドウ似の女の子がいいな〜。
レイ猫氏
>コンゴトモヨロシク…
今後を期待しても??まだ半分残ってるしwとにかく乙です
「うーっ、流石に食べ過ぎたぁ」
焼き肉屋の食べ放題って、どんなに頑張っても元なんか取れないのに。
こんな時ばっかりムキになるんだからなあ。それと、食べてすぐ横になると太るよ。
「だってさあ。出されたものは全部食べなきゃ、お肉さんに失礼じゃん」
はいはい。これ胃薬だから、飲んで。
「んっ…ありがと」
どういたしまして。
「…やっぱシンちゃん優しぃー」
綾波の手がかかり過ぎなの。
「また綾波って言う〜…シンちゃん、ひょっとして怒ってる?」
ちょっぴり呆れてるだけ。でも、いつもの事だし。
「わかってないなあ。あたしがここまではっちゃけられるのは、シンちゃんのバックアップあってこそのことなんだよ?」
…後方支援、打ち切ってもいい?
「あ、それ困る。マジで困る。ごめんなさい」
そう思うなら、次からちょっとは自重しなさい。
背負って帰るのはいいけど、背負う度に重くなってくのはご免だからね?
「うぐ…了解…了解ついでにシンちゃんに提案」
何?
「過剰摂取したカロリーは、やっぱ早々に燃焼させた方がいいわけで…えい」
うわっ!何するんだよ!
「…ナニしようかな…て…」
…レイ、ムードとかその辺、考えた事ってある?
「…あんまし…ほら、あたしケダモノだもの。がうがう、みたいな」
そんなニンニク臭いケダモノ、いないと思うよ…。
「いっ、いいじゃんそんなの!シンちゃんの方がよっぽどムードない!」
はじめから何も無いところから、どうやってひりだせって言うんだよ!
「一緒にこうしてれば、きっと勝手に出てくるわよ…。だからほら、シンちゃん、一緒にニンニク臭くなろ?」
わかったよ。まったく泣く子とレイには
「勝てた事ないでしょ?さ、ほらシンちゃん、早くってば。はっきり言って、お腹いっぱいの今のあたしは…凄いよ?だから、覚悟きめてよね」
はいはい…。
猫氏、遅ればせながら完結乙
最後までやってくれた貴方に感謝感激雨あられ
続編も期待しまする
で、425氏乙&GJ!
出来れば続けて( ゚д゚)ホスィ…
猫様完走オメGJ!!
つ、次は子供出るの!?
そして確かに、リナレイは書きやすい希ガス乙!
マナタソ書いたらビタハマリなのかなリナレイて?
453 :
280:2005/09/24(土) 18:17:53 ID:???
レイ猫様、完走おめでとうございます!
ハッピーエンド、いいですねぇ(´∀`)マターリ
次作も期待しまくりな俺ですが、とりあえず今はマターリしてくださいませ(´ω`)つ且+休息
いやぁ〜素晴らしい職人さんたちGJ!!!11
デレのレイとツンのシンジというのもかなりいいですね〜
>>449dx
猫氏、完結GJ!
子供が楽しみだ...
これからもこのスレでよろしく頼む。
猫氏、大乙!
途中で放棄する書き手さんが大多数な中、クオリティタカスクリニック!
最後は密かに期待してた妊娠でニヘラ〜(*´д`*)
でも2人にはもちっと2人だけの夫婦期間を持たせてあげたかった気もw
続編に期待っす
>>456殿。
あなたと(ryの直後から始めれば、お腹も膨れてなくしばらく二人きり…
 ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|∧⌒⌒∧
|t(从 从))
|Yゝ゚w゚ν
|⊂
|彡サッ
キノセイダヨ。
投下、というかお恵みの度に鼻血が出るのは俺だけ!?
459 :
280:2005/09/25(日) 20:29:46 ID:???
構想を練るとか言いながらかなり間が空いてしまった280です。
この前のではタイトルが最後まで決まらず、あの日に〜No.1とか書いてましたが、今回やっと決まりました。
前回のは「あの日に君は」
今回のは「あの日にあなたは」です。
今からリアルタイムで寝るまで投下します。
ここで気張らないと…(;´д`)アワアワ
ではよろしく…
プシュ〜
「ただいま〜」
キッチンで晩ご飯の準備をしている手を止め、いつものように声を返す。
「おかえりなさい」
私はただいまと言う声を聞いたときから少し心が弾んでいたけれど、それを隠してあくまでも&£ハに言った。
だってもう結婚して一年になるのにそんな…いつまでも新婚気分でいるみたいで少し恥ずかしい…ばれなかったかしら?
…と、少し廊下の方を覗きに行った拍子に私の旦那さんと目が合う。
私の旦那さん―シンジ君に照れ隠しに(そうと見せずに)微笑みかけた。
目が合ったときは思案気な顔をしていたのに、こちらが微笑みかけた途端に謎が解けたような顔になった。
「何を考えていたのかしら…」
首をひねりながら独り言を呟いてみる。
…なんかネルフに行かなくなって(IDはまだあるけど)家にいるようになってから独り言が増えた気がするわ。…いけないわね。
猫でも飼ってみようかしら?…確かこのマンションは犬と猫は大丈夫だったはず。
…あら?何か忘れてる?
「…あ!」
料理中だったことを思いだし、少し慌ててキッチンに戻る。
お味噌汁、煮えてないかしら?
幸い、お味噌汁は煮えてなかった。
ただ、焼き魚が少し、焦げてしまっていたけれど…
けど、着替え終えてリビングに来たシンジ君は妙に機嫌が良くて…
「あの、シンジ君?今日はお魚がちょっと焦げちゃって…」
「ん?そんなの全然平気だよ!いいから気にしないで早く一緒にご飯食べよう?今日はなんだかお腹空いちゃったよ!」
と、矢継ぎ早に言われて拍子抜けしてしまった。
これくらいで怒るシンジ君ではないけれど、今日は妙にテンションが高い。
何か良いことでもあったのかしら?と、私は更に首をひねった。
答えは出なかったけど…
そして今、二人で食卓を囲んでいるこの時もニコニコと嬉しそうに晩ご飯を食べている。
今の内に言えばなんでも了承しそうね…ちょっと試してみましょう。
「ねえシンジ君」
「ん?なはひ?…んぐんぐ…なあに?レイ」
慌てて口に入っている料理を飲み込み、それでもニコニコと聞き直してくるシンジ君にちょっと笑ってから私は続けた。
「家にね、独りでずっといるって結構寂しいものなの、…別にシンジ君にもっと休みを取れって言ってるわけじゃないの」
不意にシンジ君の表情がすまなそうになったので一言入れてから続ける。「ただ、なんというか…話し相手というか、世話する対象が欲しいの」
ペットを飼うといっても気軽なものじゃないし、結構高い買い物だ。
そこの所、しっかりしているシンジ君だから即却下…なんて事もある。
だから遠回しに聞いてみたのだけど…
「ええっ!そ、それって…」
突然赤くなって俯くシンジ君を不思議に思いながらもまだ私はまだ続ける。
「それで、私としては猫がいいんだけど…ダメかしら?」
「へ?猫?…あっ!そういうことか!僕はてっきり…」
「てっきり?」
なにか思い違いをしていたらしいシンジ君に聞き返す私。
「あ、何でもないよ、それより猫だよね?うん、いいんじゃないかな?僕も猫が良いな」
なにかごまかすように言ったシンジ君だけどやっぱり笑顔で返してくる。
そこでやっと私は
「なにか良いことでもあったの?」
と、聞いてみた。
462 :
280:2005/09/25(日) 22:31:20 ID:???
…ぶっ続けはキツいw
っと自業自得ですね…
(´・ω・`;)
あと、見にくいところが多いと思います。
そこは諸事情が絡むので本当にもうすまない気持ちで一杯です。
本当にごめんなさい!
/(´△`)/ゴヨウシャ
レイ猫様、乙乙乙ですた!!!
ここを神スレにしたのはひとえにあなたのおかげです。
今はただ感謝…
>>280氏乙カレー
続きガンガレ、超ガンガレ
280氏、無理セズでガンガレ。
はぁどうも、少し憂鬱です…
喫茶スレに行って来て、それ以外にも色々と考えてしまった。(エヴァックスのレス903参照)
荒む世の中で、何とか良い想いで在りたいと願うのは傲慢だろうか…偽善なのか?
想いも願いも、此所(世の中)で果たされる事は無いのかな…とか、そんな考えが頭を錯綜します…
う〜さて、題名決まり次第続編をトーカさして頂きたいと思います。
皆さんも身体にお気をつけて、一日頑張って下さいましね?
467 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/09/26(月) 08:14:39 ID:MDnQ+ZMI
内容がチラシの裏です。(笑)
いいんじゃないですか?それが偽善でもやっていることは善いこと、なんですから。
それに良い想いでいたいっていうのは、きっと理想なんだと思います。
ただみんながその理想までなくしたら本当に嫌な世の中になるでしょうね。
まぁ最終的にはガンガレしか言えないんですが
下げ忘れた!
ごめんなさい…吊ってきますorz
キー悔しい!!だがその通り。orz
それは私の探していたもの…そして、今それは私の中にある。
やっと、気付いたわ。
━━━━━━━━━━第三新東京市、総合病院。
今、その体に新たな命を宿している事を知った碇レイと…それをまだ知らず心配な面持ちで待つ碇シンジ。
レイが診察所から出た所から、再び時は動き出す━━━━━━━━━━
「…レイ!何ともなかった?どこか悪かったの?」
「…いいえ、何処も悪くないわ。」
「う…う〜ん。病は気から、だとすると原因はア…」
「あの、どっちかと言えば良い事よ?」
「何言ってんだい、目眩やら吐き気何て何処か具合悪いに決まって」
「お腹に、赤ちゃんが居るの。」
…固まってしまうシンジ君。唐突過ぎたかしら?
「一ヵ月、多分宇宙に上がる前のあの時…かな。」
「えっ?あぁ〜、そっか…確かに、うん…ご、ごめんあの時は…」
「あの時は私も、そういう気分だったから別にいいのよ。でも、何故謝るの?」
「いや、その…もう少し二人でゆっくりしてたかったからさ、ハネムーンだってまだじゃないか。」
「そういう事ね…フフ、それなら今からすぐ行きましょ?
着床(卵子が子宮に落ち着く、安定する事)するまではダメだけど、着床したらすぐにでも…ね?」
「…うん、分かった。じゃあ、まずは家に帰ろう…今後の事、色々考えなきゃ。」
帰りはタクシーで、道々シンジ君が私のお腹を撫でてくれた。
その度に二人で顔を見合わせては顔が綻んでしまい、タクシーの運転手に「ごちそうさま。」なんて言われてしまった…
子供が出来たと言う事を他の人達にも知らせるべきなのか、二人でよく話し合った。
…結果、もう少しは二人でゆっくりしたいので先送りする事になった。
「父さんや冬月さんは、早く出来ないか楽しみにしてたから悪いけどね…下手したら毎日ここに来たり、ネルフに部屋作ったりとかしそうだよね。」
…シンジ君、その言葉に結構現実味があるのは私の気のせい…よね?
事実、私の心配はそれ以上のものとなり現れた。
「おめでとう、シンジ君!」
「よくやったな…本当によくやったぞシンジ、レイ。」
次の日には二人して大量の手土産と共に押し掛けて来た…(軽く目眩が)
「とっ、父さんッ!?冬月さんも…なんで知ってるのさ!?」
「簡単な事だ、お前達には24時間体制で監…オホン警護が付いているからな。」
「まぁ、そういう事だ。」
ポカーン(;゚д゚)(;゚д゚)
「…出てって、二人共。」
「レイ、せっかく来たんだ…お腹を見せてくれ。」
「おぉ、そうだ…胎教に良い音楽MDやDVDも持って来たんだよ!」
「…家にはMDもDVDもありませんよ。」
「ぬかりは無いぞ、ほら…デッキもあるからな。」
その他にも各種胎教、育児グッズ(早すぎるわ…)等がテーブルの上にみるみるわき出てくる…次第にイライラしてきたわ。
「と、父さんも冬月さんも…確かにありがたいけど、やり過ぎだ…」
「命名は私がやろう、男の子なら…」
「冬月、それは俺の役割だ。女の子ならユイと付けろ、シンジ。」
「何を言うか碇!?女の子ならマイが良いだろう?それに二人で決めようと…」
「フン、お前のセンスはなっちゃいない…老いた者の考える名だ、それは。」
「お前こそ何時までその名前を引きずる気だ!?」
「いい加減にして二人とも!!早く帰らないと流産するわ!!」
思わず叫んでしまった…が、すごく効果があって二人とも顔を見合わせ頷き、家から駆け出して行った…
「レイ、その、びっくりした…安静にしなきゃね…」
「ごめんなさい、少しオーバーに言っただけだから…あなたは別にいいのよ、シンジ君?」
緊張した顔も少しずつ笑顔が戻り、私達は改めて今後を話し合った。
…果たして、しばらく二人きりで過ごせるかしら?
(*´д`*)ハァハァ 頑張れーぬこ!
ファイトーイッパーツ
つ目 俺の愛飲、リポビタンDでもドゾ
猫氏、素敵です
ガンガレ!
>>280 応援&期待してます。焦らずガンガルェ!!
神・猫様
乙です。もう流石、としか言いようが…
ハッピーエンドでもバッド(流産)エンドでもかまいません。
悩みなら遠慮なくこのスレに。ガンガッテ
お疲れさんどす、お客人。
ヘタれた事を書いてすまんこってス…大丈夫、私の心はウン十数枚の特殊装甲で出来てますから。コメツブデナオシタ
…
>>475殿、
私はッ!!
バッドエンドをッ!!
望まないッ!!
ハッピーエンドをッ!!
取り戻しに来たッ!!
(2種混合のパクリオイル)
…ですから、そんな悲観しねいで下さいな?
るー産とか重い言葉連発すると、気持ちも荒むし気分も重ーなりますし。
( 'A')マァ、ツカッタワタシガワルインダガナ…クフゥ
あと、逐一にレスしてない名無し方々にアリガスマソ。
あなたと(ry終了時の感想がイパーイあって涙腺チョチアブナカタ…カンシャ。
翌日、早速だけどお休みを貰ってシンジ君と二人でお出かけした…
そういえば、実は私も冷静になっていなかったらしくてお医者様の話を聞き漏らしてたわ。
着床というのは受精後にすぐ始まるもので、一ヵ月近く経った私に関してはとうに済んだ事らしかった…
保健体育なんて、高校生の時以来の響きね。
…あ、良く考えると凄い事よね?
打ち上げの時は負荷があったと思うけど、今こうして無事にお腹に居るんだから…産まれる前に宇宙を体感した宇宙ベイビーな訳なんだから。
ちょっと、誇らしい気分…
ともかく私達は、様子を見ながら近場の水族館やデパートを回った。
徐々に移動距離を伸ばして山の向こうの隣町、温泉、博物館にも行った…
思い出すわ、高校生の時に行った就学旅行の班の事とか…大学に行ってる時に初めて遠出して外泊した事とか。
「…ん、どうしたのレイ?」
「…えっ?あぁ、少し前にこの辺りに来た事を思い出してたの。」
「あー、大学の時来たよね…僕もこっち来る時に電車の窓から見ただけだったから、色んな所行けて楽しかったなぁ…」
「シンジ君、まるで今じゃ楽しみも何もない様な言い方ね?」
「え!?そりゃないよ…今僕は楽しいってよりも幸せなんだ。君と夫婦になって子供まで出来たし、なにより使徒も来ない平和な毎日を二人で過ごせるんだから…ね?」
「私達に関して言うと、二人きりで幸せを噛み締める平和はまだ来ないけど。ね?」
そこで、私達は顔を見合わせ苦笑した…
この時でこそ邪魔されるだとか感じてしまうけど、後々気付くの。
それらは本当の意味だと恵まれてる事なのよね…
何時も見ている人達が居る、それは守られている証しだから。
また...鼻血がぁ...
2、3ヵ月すると、お腹には少し膨らみが出てきた…
仕事には普段通り出ているけど、身重になってから事務の時間が多くなったから気力面での疲れが多くなった。
…段々と隠せなくなってきたお腹が、次第に職場やネルフ中への噂を広めてしまう。
結婚騒動の次は、オメデタ騒動なのね…
使徒戦に従事して磨かれた精神は、平穏な事務仕事に屈しもせずお祭り騒ぎを継続出来るある種の楽観と屈強さを…ハァ。
私ったら最近赤木さんの所に通う様になって、しゃべり方とか移されたのかしら…?
一応宇宙に上がった事で何らかの影響が無いか調べてもらっているけれど、今の所は杞憂だと思われるそうで…むしろ順調に発育してると、赤木さんも言っていた。
何が切っ掛けになったか分からないけれど…私は今生活している事と別に、色々と思いを巡らせている。
宇宙に上がったせいなのか、子供を宿したせいなのか、運命だとか自分の心の事を寝る前にいつも考えてしまう…
元をたどれば私達は…シンジ君と私は補完計画の鍵となる部分に居た。
世界が生まれ変わった後でも、私達は一緒になれたのかしら?
私には、生れた時に決められた未来があった。
…いいえ、それは未来じゃなくて行程の一部としてだったわ。
私は元は造られた存在だった…でも、今こうして他の人達と普通に暮らしているのは何故?
これは誰かのシナリオの上に居るだけなのかしら?
私は、私達は…
ダメになってしまったのかしら、私。
シンジ君の誘いも受けたくないし…壊れるの?私?
「怖い…」
身体を抱き締めて、私はなかなか眠れない夜を過ごす…気が付くともう、カーテンが光に透かされていた。
「…大丈夫よ、身体には異常は認められないから。」
翌日真っ先に赤木さんの所に来て、検査を受けた私。
「不安要素やストレス等が重なって、そういった症例…いや、考えを引き起こすのだと推測出来るわね。」
「…そうですか、心が壊れるのかと…思いました。」
「今になって色々と思い悩む…それなら、実はよく似た例はあるのよ?」
「えっ!?重い病気の前触れ、とか…ですか?」
息がとても苦しい気がする…いっその事、倒れらる方が楽かもしれない。
「マリッジブルー、ね。」
「…どんな、病気なんですか?」
赤木さんの顔が不意に綻ぶ…何故、そんな顔するの?
「フフ…症状は『決めた事、決められた事に関して色々悩む』ってだけよ…普通は婚前の夫婦に、たまに出るケースなんだけど。」
「…あの、他にどんな症状が?」
「え、ただそれだけよ?思い悩むだけ。時期が来れば治ってしまうわよ…安心した?」
…いまいち釈然としないわ、そんな風に言われても。
「まぁ…悩める内に悩みなさいって事を、深層意識が自発的に働きかけてるだけでしょうから…それより。」
「はい?」
赤木さんが私に向き直り、真剣な面持ちに…似たパターンが、頭を過ぎる。
「お腹の子…スケジュール上では7ヵ月だけど、もしかしたら半年になるかもしれないわね。」
「えっ?総合病院の先生は、少し大きい子になるかも…とは言ってましたけど、後7ヵ月ちょっとだって…」
私にカルテを渡すと、二つのグラフや数値には確かに違う所が…何の事かさっぱりだけど。
「成長が少し早いのよ、あなたの子供は。
…使徒に近いものになるかもしれない、最悪の場合は…ね。MAGIも回答が出せずにいるわ。」
…次から次に、問題は上がるのね。
赤木さんは、「それはあくまで低い可能性、この事は絶対口外しないし漏らさない」と約束してくれた。
「ただいま、シンジ君。」
「あ…おかえり、レイ。」
…今日のお出迎えには元気が無い、昨日の事が原因なのかしら?
「…昨日の事、まだすねてるの?」
「ち、違うよ!最近、レイが元気無いみたいだから…心配なんだよ。」
「ごめんね、心配させて…大丈夫よ、赤木さんに話を聞いてもらって楽になったから。ご飯、どうする?」
「あ、僕が作るよ。昨日材料買っといたし、まかせてよ!レイは先にお風呂に入って来たら?」
「フフ…それならお言葉に甘えるわ、ご飯が楽しみね。」
湯船に浸かり、お腹を撫でつける…できればシンジ君に話したくない、でもこれは夫婦の問題でもある。
後から受け入れたくないなんて事になれば、私もシンジ君も…
私が、原因なのかな。
私自身が使徒に限り無く近い存在だし、子孫に関しての事は一切考えて無かったし…
言い出すタイミングは、とても難しい。
それがこの生活を、終わらせる事だってあるんだから…
「レイー、ご飯出来たからいつでも出といでよ〜?」
「あ、分かったわ!今出るからー!」
「さ、食べよう!ナス味噌炒め、シソ入れてみたんだ。ご飯に合うし美味しいよー?いただきまーす!」
「…いただきます。」
私に迫られた決断の時は、近い。
先の見えない場所へ踏み込むのは、とても怖い…心の中で私は、暗闇の一歩手前で膝を震わせていた。
ドキドキドキドキ・・・
おこんち。
何時になくシリアスな気分で疲れてる人達に、番外「女豹、レイ」をやろうかと噂話。
普段甘LRSを書く猫が、エチーの書くとどう上がるかの挑戦編です。お目汚し必死orz
でもここにエロ風吹かせたくないから、スパッと切れるよに2、3レスで済ませたいな…
やるだけやてみるから、期待しないでね。
漏れは猫様についてきいますよ!地の果てだろうと、エロだろうと!
フッ・・・ここの住民が期待するなといわれて期待しないのは無理な相談だ
つーことで、猫氏乙&ガンガレー
数日前にこのスレを見付け、一気読み。
レイ猫氏の物語を読んである曲の一節を思い出す。
〜前略
同じ季節重ねて 出会いから全て
ここまで来たよと 改めて思う
〜後略
続きキターイ。エロ方面もワクテカしてますー!
僕はエロとシリアスが5:5ぐらいのが好きでしゅ。ガンガレ
レイ猫たんはこの板の良心って感じですね。
感謝感謝。
「…私に、勇気を下さい。」
誰に向けたか分からないその言葉を…雨上がり透き通る空へ、月へ。
戦う事を忘れると、心は恐怖に対して免疫がなくなるらしい。
見えないモノから己を守る見えない壁は、必要がないから消えてしまったのね。
「ただいま。」
「レイ、濡れなかった?さっきの雨すごかったけど…」
「平気よ。ご飯作るからお風呂どうぞ?」
「それじゃ、そうさせてもらお。」
…目を見たら顔が強張りそうで、シンジ君の顔すら見れない。
だからと言って戻る事も留まる事もできない、私は…
食事を終えてリビングでくつろぐシンジ君を、私は後ろから抱き締めた。
「シンジ君、大事な話が」
「…うん、様子おかしかったから分かったよ。」
もう、逃げる事は出来ない…そのままで、私はゆっくりと言葉を絞り出す。
「この先…どんな事があっても、あなたは側に居てくれるかしら?」
「…僕は、逃げない。逃げるのはだいぶ昔に止めたよ。」
私は狡い…質問の前に答えを聞くのは、対等な事じゃないと分かってる。
…でも、それ以上にシンジ君は優しかった。
事の次第を話しても、部屋の時間が動く事は無い。
「…レイ、泣いてるの?」
頬から零れた滴は、そのままシンジ君の髪を伝い首筋に流れている…
「…私は幸せとは、遠い生き物なの?あなたを…不幸に巻き込んでしまうの?」
「泣かないでレイ。今度は僕が守る…それに、まだそうと決まってないんでしょ?」
…シンジ君の声も、わずかに震えている。
私達は、過酷な道を行く羽目になるのかもしれない。
…でも。
あなたが居てくれるなら、私は頑張れるから…
「そうさせてもらお」が「そうさせてもらうお」に見えた・・・
だめだ完全に2chに精神汚染されてるorz
2人の絆の強さに(;´Д`)モヘー
ぬこタソがんがれー
ごめんなたい、思う様に手が滑りませんで…
俗に言う倦怠か、マンネリか、スランプゥか。
私もまた、暗闇の一歩手前ナノネー。
言い訳はしない、故に実行して打破…ガンガル。
━━━━━━━━━━狩人、覚醒。
事の始まりは、冬月の渡したドリンクと薬を併用した副作用。
見た目は変わらないが、内面的な変化は嘘みたいだが淫乱そのもの…一口に言えば、性欲を持て余す状態なワケです。
シンジ帰宅。
電気も点けず椅子にもたれるレイを見つけ、違和感を抱いて駆け寄る…
「レイ!?どうしたの一体…」
レイは口を半開きにしたまま、シンジの呼び掛けにも答えない。
時折瞬きするので、特に別状は無さそうではあるが…
「ねぇ、レイ?返事してよ?具合悪いなら、ベットまで運んであげ」
その時不意にレイが向けた視線に、シンジは寒気…いや、妖しさを感じる。
半開きの口から、薄明かりに照かる舌が覗く…
レイの今まで見た事の無い表情は、立ち上がる彼女を照らす月明り…その濃い陰影の中で一層に目を引く美しさだった。
「れ、レイ…明かりも点けないで、どうしたの?」
レイに、言葉は届かない…伸びた白い腕が、シンジの腰と首を捉えた。
「れっ…ん゙ぅ!?」
喉元にかぶりつき、口内に湛える唾液を塗り付けながらシンジの唇を塞ぐ。
(尋常じゃない。)
頭の中ではそう思う…が、身体は反応してしまう。
恐怖より深く甘美な味わいと香りに、シンジはなすがままに壁に押さえ付けられてへたりこむ。
レイの舌と唇が、執拗にシンジの口内を犯す…いつの間にかその手がレイの乳房を掴んでいるが、もはやどうでもよくなってしまった。
今やその状況に押し流されるシンジも、情欲と狂喜に溺れようとしていた。
漏らす吐息は次第に熱を帯びて、互いの性感帯を探す手を休ませない…
シンジの手はレイのわずかな衣服をはぎ取り、腰から下へ…尻の肉を両の手に揉みしだく。
一方でレイは腰をシンジに擦り付け、そこから溢れ出る愛液で残る隔たり…シンジのパンツ一枚をベッタリと濡らす。
「あふっ…はぁ…ぅ、あっ…」
…レイが徐々に声を上げ、そのついで唇が開放されたシンジは目の前で揺れる果実へとむしゃぶりつく…
レイの放つ甘い香り、少しだけ冷たい肌の表面、何よりキメの細かい表皮は、ウットリとさせるもいくら弄べど足りないと思わせた。
「欲しい、頂戴。早くちょうだい…!?」
前フリ何て何も無い、ただ求めるだけの本能…
見開かれた紅い瞳は、シンジの背中にかつてない予感を走らせた。
「んふぅ…っく…はぁァッ…!!」
レイがシンジに跨がり、その腰がゆっくりと深みへはまると共に…長い夜の、本当の幕開けとなる行為が始まった。
動く度分泌される粘液は潤滑といやらしい音色を助長し、激しく打ち付ける快楽と身体に飛び散り…染み込む。
…彼女は笑っていた、そしてシンジもまた笑っていた。
狂乱と肉欲。
二人だけの宴は、まだ続く…
とりあえずの、お試し版。
チンチンマンマンいってりゃ良いだけとは思えなかったので、挿入とか陰部陰茎等の直接表現が少ないのが特徴。
…ありゃ、コレも続きモノ?(汗)
ちょっと、うなされて来る…
おう猫さん、とうとうやっちまいましたか
OKOK、貴方に何処までも着いて行くぜ!
乙カレー&燃え上がりつつGJ!
いくつもの官能小説を読んできたが...キングGJ!!またしても鼻血がぁ
上手いなあ、ぬこタソ とってもGJ!
シンジが責めるレイも見てみたいー
神猫たん。
くれぐれも焦らないようマターリ×2続けてください。
愚痴や悩み、脳内葛藤はこのスレに流して。
「少しぐらい力になりたい」がこのスレの人たち(読み手側)の気持ちです。
何も気にせず創作ゴッドガンガレ
私を奮い立たせてくれた言葉を、あなたのかき抱く想いを、生涯忘れる事は無いわ…
月日は巡り、やがて暦と共に暑さはピークに達する。
去年の今頃は海に山にと出かけていたけど、今年はそうもいかないみたい…お腹は膨れ上がり、もう立ったり座ったりだけでも大変。
初めてのエコーはネルフでとって、特に異常も無いので後は第三総合病院で見てもらっている…どうやら、女の子らしい。
シンジ君が、車で私を避暑地に連れて行ってくれた…免許はあったけど、車は最近ようやく買った。
bbがどうこうって言ってたけど、車には詳しくないから…
「レイ、さっそくだけどランチタイムにする?」
「…うん、ちょっとお腹すいちゃった。」
恥ずかしい話、お腹の大きさに比例して食べる量まで増えてしまった…
シンジ君がいぢわるして私の顎の肉をプニプニするから、週2でプールのマタニティクラスを受けて頑張っている。
車のバックドアを開けて取り出す材料を、シンジ君は手際良く踊らせてサンドイッチを作り出す。
「はいどうぞ、チーズも切っとこうか?」
クーラーボックスから冷えたシャンパンとグラスを片手に微笑むシンジ君…
近頃じゃ、加持さん二世とも噂されている。(もちろん、ネルフ内部での話。)
男の人は歳をとるごとに磨かれるなんて、誰が言い始めたのかしら…
確かに格好よくはなってるんだけど。
「…吹っ切れた、とか言うのかな?今、すごく良い顔してるよ…レイ。」
「ありがとう、あなたのおかげね…あなたこそ、随分と頼り甲斐のある感じになったわよね?」
「あはは…僕もまた、君のおかげでね。」
開け放たれたバックドアの縁に、二人寄り添い肩を抱かれる…
数日前までの不安は、もうすっかり無かった事にされた。
こんなにも強くなれるなら、もっと早くに出会っていても良かったのにね?
シンジ君…♪
神猫様、相変わらず最強っす。
自分どこまでもついていきますYO!
鼻血を止めるためにこのスレを抜けるか、読み続けるか...
猫様、ファイトーー!( ゚ロ゚)乂(゚ロ゚ )イッパーーツ!!
相談役なら我々に任せてくだせぇ!
ご支援トンクス…にしても、
155氏達はドコヘイタダカ?
カエットイデ〜…
↓これより下部、暇人のみ進入可能。
━━━━━━//チラ裏防衛ライン//━━━━━━
独り占め皆のお言葉が、無くなる供給への予防線…私を此処へ繋ぎ止める為の首輪でしかないのではと思えてもしまう。
でもきっと、呼ぶ声が絶えれば悲しさに塞ぎ込むのだろうと。
…人間とは恵まれると高慢に、かつ懐疑的になる面倒な生き物ですよね。ってそれは私事、ワガママな私自身の人格か?
…実力が欲しい。
諦めかけてる過去の夢を、取り戻したい。
私も「逃げちゃダメだ」の一人だと思える今日この頃、前を見て生きたいな。
要は、応援有難うこれからもよろしくの意だと受けてください。
主の覚悟は受け取った
マジでガンガレ
辛くなったら俺たちがいる
逃げたっていいんだ。
でも、逃げたところにも良いことはなかった
予定日が近付く…
大事を取り、ネルフ施設内の病室でその時を待っていた。
もう慣れっこだけど、司令、冬月さんを始め毎日病室に来ては色々と置いてゆく。
備え付けの冷蔵庫や棚はお菓子諸々で溢れ返り、花に四方を囲まれるこの様は…葬式でもされている気分だわ。
まぁ、退屈しないのは素敵な事なんだけど…
「レイ、具合どう?」
「…あなたが来たから言う事無いわ♪」
他の人達が何でも持ってきてしまうから、シンジ君にはいつも手ぶらで来て貰っている…むしろ、多過ぎる荷物を毎日持ち帰ってもらっている。
「…また海苔だ。家のと併せたら何年かは海苔を切らさないかもね。」
「あ、それは一缶だけ置いていって。後そこの本は私の側に置いて…えーと、こっちが読み終わった方ね。」
「ふぅ、さてと…もう近いんだよね?予定日って。」
荷物の仕分けを終えて、うっすらと汗をかくシンジ君…この頃少し筋肉も付いてきて、ますます格好いい。
「えぇ…それで名前、今のうちに決めとかないとあの二人に先越されそうよ?」
「あー、やっぱり…?困ったね…僕は顔見てから決めたいんだけどなぁ。」
「私もできればそうしたいけど、あの二人の様子だと考えものよね…」
…そう、先に出生登録を出されたら変更は効かないから面倒なのよね。
「レイカ…何か違う。」
「アイ…これも違うわね。」
二人で頭を捻るけど、なかなかしっくりくる名前って出て来ないわ…
「やっぱり、顔を見て決めてあげたいわね。」
「そうだね。その為にも二人には…」
━━━━━━━━━出産予定日1週間前…司令部の頭二人が急遽、出張となった。
ドイツ支部から緊急の要請だったらしいが、2、3日現地で足止めを食った末に既成事実と判明。
慌ただしくも緊急ルートで帰国するのであった…
レイ猫氏、いつも乙です!
アスカの粋なGJ!って事でしょうか?
やっぱりLRSはつまらないねえ
なにが面白くて書いてるのやら
猫氏乙カレー
しかし、行きと帰りの日数合わせても5日ぐらい、頑張れば6日ぐらいだろう
ギリギリか?
LRSの何が面白いかだと…
ゲンドウの親馬鹿ぶりに決まっちょろうが。
神、乙彼の時はご無理なさらぬよう。
我々はいつもそばにおりますぞ。
ってことで つ日日 エビチュドゾ
チョベリグ!!
神の傑作につられて荒らしが紛れたがガンガレ
513 :
155:2005/10/02(日) 04:44:12 ID:???
仕事が忙しくて激しく間が開いてしまいました。
今更ながら、投下行きます。
514 :
155:2005/10/02(日) 04:45:55 ID:???
かくして。
雨の日に拾われてきた野良犬よろしく、浴室で泡まみれにされている僕こと、碇シンジ。
「…痒い所、無い?」
「大丈夫…」
「そ」
僕の頭を楽しげにわしゃわしゃとかき混ぜる妻の弾んだ声に対して、どんどこテンションを落とす僕。
シャンプーは容赦なく垂らされ、もたらされた泡は視界を奪わんばかり。
「何故、泣いてるの?」
「…目が、少ししみただけ…大丈夫だから…」
「そ」
なんなのさ、この構図。
「シンジ君の髪…猫っ毛ね」
「うん…」
「碇君は子犬みたいなのに、髪の毛は猫っ毛。不思議な取り合わせ…。
細くて指通りが気もちいい…可愛らしいわ、シンジ君」
綾波はさっきから、「碇君」と「シンジ君」をごっちゃにして僕の事を呼んでいる。
これは即ち、綾波がアッチの世界に行ったっきり、まだ還ってきていないことを意味する。
背中を流すと言っておきながら、僕の事を髪の毛を中心に全身泡まみれのモコモコにして喜んでいるのが、その証左だ。
515 :
155:2005/10/02(日) 04:47:30 ID:???
「綾波さ」
気力をすっかり失ってしまい、なんだか空ろな気持ちで聞いてみる。
「楽しい?」
「楽しいわ、とても」
綾波らしく、答えは明瞭。
「こうして思う存分碇君に触れていられるもの」
「…遠慮なんかしたこと、ないじゃないか」
ぱっと見の彼女は、何事にも無関心で超然とした様子をたたえ、ものに執着するという心の薄い人に映るかもしれない。
が、それは物事に対する自身の中の価値付けが少々極端だというだけのことで、実のところはその正反対。
彼女は常に自分のルールで動く。
そしていざ何か目的、目標ができたなら、そこに至るまでの手段を選ぶということを知らない。それが彼女、綾波レイだ。
516 :
155:2005/10/02(日) 04:48:27 ID:???
不器用ながらも心根の優しい彼女は、かつてアスカが言った様な独善者などでは決して無いが、
なまじ心がまっすぐで悪意が無い分、その性質の悪さたるや、いっそ彼女が悪人だったらと思う様なこともしばしば。
おまけに彼女はどうにも羞恥心というかなんというかが薄い…というより自身の中の物事に対する価値付けが少々極端な上、
自分が周りにどう見られ様がおかまいなく、自分のやりたいことをやりたい様にやる…ので、愛情表現も極めてストレート。
結婚前、僕らの盟友であり、綾波の情操教育担当を自らに任じたアスカが、その鉄拳による「教育的指導」も辞さなくなるまでは、
僕は衆人環視の元、綾波がぶっ放す無意識の羞恥プレイの数々に幾度となくつき合わされていたものだ。
そんな綾波のはた迷惑?な行動の数々の原因は、傍若無人でマイペースな性格が原因というより、単にネルフ旧首脳陣が
彼女の情操教育を怠ったツケであるところの、いわゆる「天然」にこそ、その因があったわけで、女性としては良くも悪くも
甚だしい先輩格にあたるアスカの指導の元、彼女が一般常識と良識を兼ね備えた(少なくとも表面上はそう見える)
貞淑なお嫁さん候補になるまで、それほどの時間はかからなかった。
僕はそんな綾波の変遷と成長の時期を一緒に過ごす事をできたことを感謝しながら、彼女と入籍したはずなのに。
このしばらくは、夫婦仲睦まじく過ごせていたと思っていただけに、またしてもこんな風に暴走する綾波を見る事になるとは、
正直予想外。
だから、僕は聞かずにはいられなかった。
517 :
155:2005/10/02(日) 04:49:17 ID:???
「綾波さ」
「何?」
「気を悪くしたら悪いんだけど。ひょっとして、僕の居ない間、寂しかったりする?」
綾波は少しだけ手を止めて(そしてきっと目をぱちくりさせて)、それから再び洗髪を再開すると
「そうね。もしかしたら少しだけ、そうなのかもしれない」
でもそれは、と彼女は続ける。
「文字通り、碇君が傍にいない。その時間が少し寂しいだけのこと。こうして一緒にいて穴埋めをしてくれるなら…寂しくはないわ」
「犬のシンジのことは?」
「それはそれ。これはこれ」
綾波、どきっぱりと断言。
アスカの指導で純真無垢だった綾波が真っ先に覚えたのは、心に棚を作る事だったということに涙した記憶が蘇ってきて、
また少しだけ泣けてきた。
「シンジ君は可愛いから…我慢できないの。でも、家でこうして碇君を可愛がれるなら…我慢できるわ」
そこまで聞いて、唐突に僕は理解した。
今度は僕が目をしばたかせる番だった。
518 :
155:2005/10/02(日) 04:51:01 ID:???
つまり、話は逆だったということ。
綾波は、犬のシンジの相手ができない憂さを僕で晴らそうとしていたわけではなく、僕と同じ時間が過ごせない彼女の寂しさを
埋めてくれる犬のシンジを愛していて、その犬のシンジを取り上げられてしまったので、ここぞとばかりに僕にフィードバックがきたわけで…
つまり、ちょっと遠回りだけど、綾波は僕の事を好きでいてくれて、このシャンプー攻めだって、少しばかり行き過ぎだけど、彼女なりの
僕への直接的な愛情表現。
そういうことだったのだ。
なんというか…愛されてるって嬉しい事だなあと、本気で感動を覚える。
それで、調子にのってしまったんだと思う…僕の口を突いて転がり出たのは、自分でも本当に意外な一言だった。
「これが終わったら、綾波の頭、洗わせてくれない?」
519 :
155:2005/10/02(日) 04:53:46 ID:???
今回も半端で申し訳ない。
もう少し…だいぶ…結構…続きそうです。
今しばらくお付き合いいただければ、望外の喜びにございます。
レイ猫の人に禿げで乙と言いつつ、再投下の準備が整うまで引っ込みます。
>>155氏激きりもみ大回転乙
神に着いていかない愚か者など、このスレにはおりますまい
神作者全員ガンガレー
155氏のシンジは淡々としててあまりレイへの想いを感じられないがGJ
522 :
155:2005/10/02(日) 15:05:24 ID:???
>155氏のシンジは淡々としててあまりレイへの想いを感じられないが
マ、マジスカ
なんか努力してみます。
ん?今の作風で十二分にGJ!!だよ?
気にせず創作しる!!!
155氏久しGJ〜!!
…なにやら不穏な影がうごめいてます、が。
ガンバテコーネ?
∧⌒⌒∧
t(从、从)) うぉーぃ!!
Yゝ゚д゚νつ
ヾ(nU n
(・∀・)ニヤニヤ
「おぉぉぉッ…!!」
━━━━━━━━━━第三新東京市・ネルフ日本支部内、医療施設。
柄の悪い中年が、上着片手に疾走している…
小粋なサスペンダー姿の筈が、そこを中心に汗ばんでいるのでサマになってない。
…随分と後方では、初老の男性が息を切らし突っ伏している。
中年が看護士に呼び止められた。
「ゼハァッ…そこをっ、退け…ッ!!」
「…はい?どうしたんです、落ち着い」
「碇だッ!!ハァッ、碇レイのッ…その親族だッ…」
「え、はぁ…で、何かごよ」ガシッ
滝の様な汗を流す柄の悪い男に肩を掴まれ、瞬間恐怖を感じる看護士…
〜 一方遥か後方 〜
廊下に突っ伏している冬月を、通り掛かった看護婦が発見。
人間ドッグ等で、よくこの区画にも顔を出していた冬月。
手厚く運ばれ点滴を受ける…
「…何かうわ言いってますよ、相当キツい仕事なんですかね?」
「副司令ってきっと激務なのね…今はゆっくり休ませてあげましょ。」
(レイ…子供は…生まれたのか…?)
〜 再びゲンドウと看護士 〜
「生まれたのかッ!?どうなんだッ!!」
「いぅっ!?…あのっ、機密区画ですので身分証の提示をッ…」
「貴様、私はネルフの司令だ!!碇ゲンドウだッ!!」
「…い、いや!ですから身分証の提示を…」
「ええぃまどろっこしい!冬月、お前から説め…」
中年は振り返るが、誰も居ない。
(この時冬月は急患扱いとして運ばれ、処置を受けていた。)
ついで説明するが、この末端の看護士は司令様との面識おろか顔すら知らないのでした。
「退かないならクビだ、そこを退け…」
「身分証の携帯は義務です、司令クラスなら随伴者が持ってる筈ですし…」
「だからそいつが居ないんだ、もう一度だけ言う…どけ。」
「…警備員、呼びますよ。」
「くっ…ぬぉぉぉッ!!」
強引にすり抜けた中年を、すぐさま警備員が押し潰した。
「あ、冬月さん…ですか!?」
「…あ、ああぁシンジ君!レイは…子供は生まれたかね!?」
冬月が病室へ運ばれる途中、たまたまシンジがレイの居る病室から出て来た。
「あ、はい。予定より早めに…女の子です、可愛いですよ!」
「そ、そう…か…」
脱力感諸々で、冬月は再び気を失う。
丁度その時、向こうから警備員を従えやって来るボロボロの父親…
何だかよく分からないこの状況に、シンジは何故か急に謝りたくなった。
司令と冬月先生ワロスw
>>155氏の穏やかな作風も好きですよー。
二人の神に感謝。
ゲンドウは分かるが、冬月は肉親でもないのにえらく張り切ってるなw
登場人物テラキュートス。GJ!!
女の子の名前が気になるゥ!!1
ということで勝手に名前を募集。すでに猫氏が決めてるかも知れんが。
>>155氏
GJ!!エロ方向に進んでくれるのか?
155氏もエチー族の仲間入りでつか?(笑)
>>529殿、師曰く
「詰め将棋も飽きて、対局の相手も居ない老人のせめての楽しみだよ…」
だそです。
そういや、この中だとミサト姉様ってもうよグシャァッ
「あら、こんなとこに生ゴミ?ちょっち棄てて来るわね〜ん♪」
|д゚νつ))ズルズル…
オヤスミナサイ。
レイって子供が産めないって設定じゃなかったっけ。
俺の記憶違いかな。
「愛」の力さ...
>>532 うん、全然まったくさっぱり記憶違いだと思うよ
自身を「血を流さない女」と言っていたので、それがそういう風に
解釈されたっていうのはあったはず。
でも実は単に初潮が来るのが遅い娘だったってオチなのかもしれない。
>>535 ここを何のスレと心得る・・・無粋はだめよ、ぼうや
もうさ、良いじゃん
>>533が真理を言ったんだから
愛でどうとでもなるんだよ、うん
>>155氏激乙&GJ!
じゃあ何でレイが生きてるの? って聞くのも無粋なんだろうな・・・・
そういった議論はおいといて・・・
カヲルは出てこないかなぁ 話からして死んでんだろうけど
別人のそっくりさんでもいいから出てこないかなぁ
カヲル萌えのスレに行けばどうだ?
ケンスケ夫婦かぁ、気になるな
542 :
539:2005/10/03(月) 19:17:57 ID:???
ケンスケ夫婦? 何言ってん・・・
ソウカ ソウイウコトカ リリン・・・OTL
ゴメンネ、奇跡起こしまくりで。
いいんじゃないの。
奇跡は待つもんじゃなく、起こすもんだからな。
起こらないから奇跡なんだけどね
ケンスケ「正直すまんかった」
マダカニャ?マダカニャ?
本編の設定でリナレイ(でれ)の妄想で補完中
レイ猫。さん
どうか作ってくれませんかm(_ _)m
レイぬこ氏の新作キボン
完結してからな
私の腕の中に、しっかりと息づく命。
産む瞬間こそ辛いものだったし、そこに至るまでの苦悩もあった…でも。
今ここにいるこの子。
ヒトの姿を持って生まれた、シンジ君との想いのカタチ…私には、もう不安も迷いも無い。
「…レイ、父さん達来ちゃってるけど…入らせても平気?」
さっき「飲み物を買いに」と出たばかりのシンジ君が、ドアの隙間から小さく顔を出す。
「いま起きた所だから大丈夫よ、入ってもらって?」
「レイ!!ユイは!?」
…開口一番、勝手な名前を呼んで飛び込んで来た司令。
「碇、騒いではマズいだろう…とはいえレイ、先ずはおめでとう。」
後から車椅子の冬月さんも入って来た…一体何があったかはともかく。
「今起きたばかりだから、泣かせないで下さいね…この子が、私とシンジ君の赤ちゃんです。」
「「ぉ、おぉ…」」
二人が、私の腕の中を覗き込む…
私に似て白くてプクッとした顔、髪はまだほとんど無いけど黒…くりっとした赤い瞳。
おおよそ健康とは無縁そうにも見える外見だけど、医療班の見解ではすこぶる健康体であると診断された…それがこの子。
「名前は…」
「ユイだな。」
「碇、なかなかだがそれでは芸が無い…そう、私が思うにこの子は」
…私の言葉を遮る二人。
「…あの、少し静かにしていただけますか?」
赤ちゃんを保育器に移す為に来た看護婦が、今度は二人の言葉を遮る。
「ぬ…しかし俺はまだ抱っこもして無いぞ。」
「私もだ…」
「父さんも冬月さんも、とりあえず今日は出直してよ…レイも赤ちゃんも疲れてるんだから。それに…」
シンジ君が、何とか唸る二人に言い訳して帰してくれた…ヨシッ
「言われたからじゃないけど、疲れたからそろそろ寝るわ…」
「うん、わかった。それじゃあまた明日来るよ…おやすみ。」
…そして静かになった部屋で、私は目を閉じた。
私を脅かす事は、何も無くなった…しばらくは、ゆっくり眠れるかしら?
お疲れ様デチ。
新作デスカ…
期待させないように「何とも言えない」とか言っときます。
>>530殿。
自分の中のヲタ補正が、なかなかイヤンな名前を挙げて困ってまつ…
流石に「娘成長編!!」とかやるともう(今もかなり)ヤバいですし…ライトに考えてしまって良いのかなぁ。
…以上、PSPプリクラ厨の猫の近況を現場からお送りしました。
「しぃ」で。シンジとレイから
お疲れデシ。
お疲れデツ
グッジョブです。娘の名前が気になる今日この頃。
赤目ということは、やっぱりフィールドが使えるんでしょうかねえ?
そこのところはどの様にする予定なのですか、レイ猫様?
「シンちゃん」
なに?
「太った」
?
「太っちゃったようー!どうしよう!」
どうもこうもない!あんな生活してたら当たり前だよ!
「そんな事言ったってさあ…具体的にどの辺が悪いと思う?」
間食しない!寝る前に食べない!どんぶりでご飯おかわりしない!
「シンちゃんひどいよ!あたしに死ねっていうのね!?」
人間そのくらいで死なないよ!っていうより、それだけ食っちゃ寝してて
今まで太らなかったってのが、むしろ信じられない!
「今更ながら、あたしの取り柄ってそれだけだなあ…」
そんな事は無いとは思うけど、必要以上に食べ過ぎてるのは確かかなあ。
さて、じゃあどうしようね。これからダイエットメニューにでも切り替える?
「う…明日からじゃ、駄目?」
……………。
「わかりました!ごめんなさい!よろしくお願いします!…しょぼん」
買い食いとか間食も厳禁だよ。
僕も同じメニューでつき合うから。
「シンちゃん…やっぱり優しい…」
同じメニューにしないと、僕のお皿から献立強奪しかねないからね、レイは。
「シンちゃん優しくなーい!」
優しくなくて結構です!
…これから夕飯の材料買い出しに行くけど、一緒に来る?
毎日続ければ、結構いい運動になると思うけど。
神乙かれー!!
つ□ カステラドゾ
「うー、行く。行かせていただきます。こうなったら荷物だってバンバン持っちゃう!」
いまのうちに言っておくけど、お菓子とかは買わないからね?
「…ひょっとしてあたし、信用されてない?」
今までが今までだからねえ。
「とほほ…いいもん。魅惑のナイスバディを取り戻したら、
年頃の可愛い子に粉かけてナンパとかしちゃうんだもんねー!
その時になって泣いてもしらないんだから」
……。
「う…嘘だよ、ただの冗談。黙りこくっちゃってやだなあ、もう…どうしたの?」
あ、ごめん。メニューの事考えてた。
「へ?」
レイは今までが痩せ過ぎだったんだから、少し丸くなったくらいで丁度いいとは思うんだけどね。
無理にダイエットとかしても身体壊すだけだから、ちゃんと栄養管理しないと。
レイはすぐ極端から極端に走るんだもん。心配だよ。
「…シンちゃん」
なに?
「ひょっとしてあたし、愛されてる?」
…恥ずかしいから言わない。
「やだなあもうシンちゃんってば、照れ隠しヘタクソ過ぎ!えへへへへ」
バカな事言ってないで、さっさと準備する!
「はーい!えっへへっへへー、デートだデート!」
そんないいもんじゃないでしょ、まったくレイはいっつもあの調子なんだから。
でもまあ、こんな賑やかな毎日も、
「これはこれでいいでしょ?」
自分で言ってれば世話無いよ、まったくもう!
やっぱり俺は綾波wp愛し続けるよ…
5日後、ようやく病院…もといネルフを後にした私達。
…の家に、帰って早々の来客。
私がドアを開けると、小脇に何か抱えたアスカが上機嫌で入って来た。
「はろー、はろー!早速だけど赤ちゃん見に来たわよ〜…ゲッ、何これ!?廊下がミサト居た時みたいじゃない…」
「…全部見舞いと出産祝いよ、帰りに少し持って帰らない?」
「あんたねぇ、アタシに帰りも荷物持たせる気?それより早く見せてよ、その為に来たんだから。」
ベビーベッドを覗き込む私とアスカ…
「…アンタと似てるわね。白いし、目赤いし。」
「でも、口元と鼻はシンジ君似でしょ?」
「ま、どっちに似ても美人でしょうね…にしても人形みたい、この色づかいだと。」
…その久々の言葉に反応して睨むと、アスカは動じずに続ける。
「やーねぇ、エキゾチックって事よ!将来は男引っ掛け倒す罪な女になるわねー。アハハ♪」
…素直に喜ぶべき、なのかしら?この場合。
「ん、そういやこの子名前は?」
「アスカはまだ知らなかったわね、この子は」
「ただいま〜!あ、アスカ。」
「おかえりシンジ君、それじゃ私ご飯の用意するわ。」
「…あんた絶妙なとこで帰って来たわね。で、この子名前は?」
改めて聞き直すアスカに、今度はシンジ君が答え…トゥルルルル
「あ、電話。ちょっと待ってて。」
ご飯の用意も出来たのでアスカも一緒にお昼を…え、まだ名前聞けてないの?
「呪われてんのかしら、アタシ…ねぇ名前って」
ピンポーンピポンピポンピポンピポンピンポーン
…けたたましく鳴るチャイムがアスカの言葉を遮る。
うなだれて俯せるアスカ…大部ヘコんでる様子。
「司令かしら…ちなみに名前は「マイ」よ。」
レイが玄関に行った時に、アスカがようやく顔を上げた。
「マイちゃんかぁ…アンタ自分の名前から一字入れたりとかしそうなタイプだのにね?」
「そんな事無いさ。女の子の名前だしユイ、レイ、マイって響きも良いでしょ?」
レイも気に入ってくれたし。
「ま、アンタにしちゃ上出来よね…あの子も名前も。」
そこにレイが戻って来た…
「荷物だったわ、また司令からの。」
ここんとこ毎日何個か届くからリビングの一角や居間はおろか、ついには廊下にまで並べなきゃならない…こんだけあると災害あっても平気かな?なんて。
「アンタ達いい加減引っ越したら?子供できたしこれから物も絶対増えるわよ。」
「うん、考えてはいるんだよ…ただ、も少しだけここが良いかなって。」「病院もネルフもさほど遠くないし、何より住み慣れてるから…」
食事もそこそこ、レイが席を立つ。
「ふーん。ま、あのデレデレ司令様がなんとかやっちゃうんでしょうけどね…レイ、何してんの?」
「赤ちゃんのミルクよ、私何故だかおっぱい出ないの…張ってはいるんだけど。」
ん?アスカがゆっくり席を立って…!?
「ぁっ…!?な、何するのアスカっ…んっ…」
「何って、おっぱい出る様に協力してんのよ?友達も揉んだら出るって言ってたし。」
って急におっぱい…
違う!おっ始めなくても…
「だ、だからって今やるなよ!?」
「あー、アンタやるの?そうね…旦那様のお手並み拝見しましょっか♪」
と、レイの手を止めさせて僕の前に座らせる…
確かに少し大きくなったみたい、こう、エプロンの影の付き方が…
「あんまりまじまじと見ないで…恥ずかしいじゃない。」
「あっ!うー、ごめん。えーと、どうすりゃ良いの?」
「たしか補助器具みたいのあったハズだけど…いや、アンタら今やんの?」
「う…そっ、そうか。」
「えっ!?やだ…」
…さすがにアスカの目の前でそうするのは、お互い気マズいよね。
リナレイ話よいですなぁ…
560氏、
カワ(*゚д゚)イイゾゴルァッ
オタク補正に勝てませんでした、名前…気にしないよにお願う。
>>555殿。
∧ ∧
(* ゚ー゚)_コレデガマンシテチョ
|∪∪ ̄| |
|___|/
∧⌒⌒∧
γ⌒ t(从 从))zZ
しゝつYゝ ーwーν
マイかー。イイ!
リナレイ作者、激オッチュ
主の書き方がすっげー好きだ
さらに、猫氏激オッチュ
このまま色々とガンガッテくだせぇ
な
す
エ
久しぶりに来ましたが良スレぶりが続いていて一安心。
猫様&職人の皆様乙です。
リナレイたんもイイ!!
ハァハァでつ
正直リナレイはどうかなと思ってましたが、認識を改めました。
リナレイもイイ!!
俺は「いつもの綾波が心を開いて明るくなった」ぐらいが好き(猫様の作品みたいな)
でもやっぱりリナレイも萌える
リナレイは、綾波ビジュアル外しちゃったら只のおちゃっぴぃ女子になってまうので
なんつーかこう、加減が難しいです。
むしろシンジにキャラを支えてもらってる感じ?
努力します、色々と。
応援します、色々と。
例の一件(前レス参照)から何日と経たずに母乳が出る様になった。
…その、シンジ君の協力もあって。
いちいち煮沸させたりするのは面倒だったし、以後は授乳で間に合うかな…と思ってたんだけど。
「あらなぁに?…そう、お腹空いたのね?ちょっと待ってね〜♪」
ブラをしてると面倒だけど、胸の形が崩れるのが嫌なので毎回手間取る…
「はい、たくさん飲みなさい…」
赤ちゃんって、おっぱい飲む時もジッと私の目を見てるのね…
口を忙しなく動かしながらも、上目遣いにこちらをクリっとした両の目に捉えて離さない。
「私はいつもあなたを見てるわ…だから、安心して飲みなさい?」
…習性としてそうする事を知っていても、どうしても呼び掛けてしまう。
と、私は目の端にシンジ君を捉える。
「…何してるの?シンジ君。」
「んー、ん?あぁ、一生懸命飲んでるな…って。」
「そうね…そういえばこの子、左ばっかり吸うの。好き嫌いあるのかしら?」
「いやぁ…僕は赤ちゃんじゃないから分かんないよ。」
「フフ…それもそうね。」
会話が止まってからも、シンジ君はそこで立ち尽くして居た。
「…側に来たら?ずっと立ってても疲れるわ。」
「えっ!?あぁ、いや…好きで立ってるから、平気…それに、ここでこうして見てたいなって。」
「どうして?」
…シンジ君は、少し黙ってしまう。
「…その、僕も母さんにこうして抱かれてたのかな?って。」
「…」
母親の影を、見ていたのね。
「やっぱり、こっちに来て?これはお願いよ。」
「う、うん…」
私と、シンジ君と、マイと…居間でひとかたまり。
いつの間に寝てしまったマイ、そしてシンジ君。
私も、シンジ君に寄り掛かって少し眠る事にした。
>僕も母さんにこうして抱かれてたのかな?
シンちゃん・・・つД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚
俺がシンジだったらマイの代わりに吸う
猫様はこのスレのお母さんみたいだ…
GJ!!であります!!(*/´д`)
投下!等価!!カモーン
猫たんまだいるの?
「シンジ君、その包み…何?」
ご飯の支度をしようとリビングに来た時、居間から出てきたシンジ君と鉢合わせる。
「え、あぁ…クレヨンとかだよ。そう、マイが使うかなって…貰った。」
「そうなの…でも、まだ生まれてちょっとなんだから早過ぎない?」
「あ、そうか〜。そうだよね…明日幼稚園に返してこよう!」
と、シンジ君はそそくさと包みを振りながら自分の部屋に戻ってしまった。
…何か、不自然よね?
その日の夜、ようやく寝付いたマイの側をそっと離れて水を飲みにリビングに…あら?
居間から微かに光が漏れている。
「…シンジ君?」
呼んでも返事は無い…
興味が湧いたので、リビングをゆっくり覗き見ると…
や、やだ!ビデオ見ながら…そんな、何してるのよシンジ君!?
画面いっぱいの肌色と、傍らにはティッシュケース…私に最近くっついてこないのは、このせいなの!?
戸を全開にしても一向に気付かないシンジ君…そのまま私は後ろに仁王立ち。
(へぇ…髪長い娘が好きなのかしら?それに、コスプレ?)
思わずまじまじ見てしまうけど、他人の行為なんて興味無いから!!
…姿勢を低くして手を回し、その両手を一気に持ち上げる!
「ふっ…あふぁっ!?れぇっ、レイッ!!!」
「あなたにこんな趣味があったの、初めて知ったわ…」
「うぅっ…いやっ、ちがっ…浮気じゃないだろ!?」
「…何を焦ってるのよ。」
みるみる萎れるシンジ君…あらあら、さっきまでの元気は?
「どうしようかしら…許して欲しいの?」
手を上に掴まれたまま頷くシンジ君。
「こういう事して反省してるの?それともするのを許して欲しいの?」
…だんだん耳が赤くなって来た、ついでに興奮もしてるらしい。
「…ダメよ、許さないわ。私はマイの事一生懸命見てるのに、あなただけこうしてるなんて。」
手を開放して、私はシンジ君の後ろから手を回す…
「ウフフ…叱られてるのに興奮してるなんて、反省して無いのかしら?」
「そっ、そうじゃないよ…レイが、レイのがっ…」
脇腹の辺りから胸に、お腹にとじっくり撫で回す…
「反省してるの?」
「してますっ!!…してるから、焦らさないでよ…っ!!」
2週間そこら一緒に寝てないだけで、こんなに敏感になっちゃうものなの?
まぁ…私もマイばっかりかまってたから、いけないのよね。
「…どこからが良いの、シンジ君?」
耳元に柔らかく囁くと、シンジ君の身体が小さく跳ねた。
(クスクス…可愛い所は、ずっと変わらないわね)
「あの…僕の、触って…」
「…こんな風に?」
「ちっ、違うよぉ…ぅっ…もっと、もっと上の」
ア゙ァーッ…
「…マイ、泣いているわ。」
「ぅ…え、ホントだ…」
「シンジ君ごめんね、すぐ戻るから。」
「ぁうっ…えっ!?レイ!?」
台所で手を洗って、すぐさまマイの所へ…
「ほら、泣かないでー?お母さんはここに居るわよ〜?」
泣きじゃくるマイを抱っこして、上下に揺らしながら頑張ってあやした。
「ごめんねシンジ君、お…」
しばらくして戻ったけど、シンジ君はもう居間には居なかった…部屋を見ると、頭まで布団を被ってる。
本当にごめんなさい、今度はちゃんとしてあげるから…ね?
>>582殿
>>583殿、
心配さしてゴメンメポ…
>>584殿も、かばってもらてソーリー…
バイトの面接とかで頭イパーイダタノデ…と言い訳。
そして、おあずけシンちゃんにもゴメポ…そんな猫でス。orz
絶妙なタイミングでGJ!!
バイトの面接でしゅか。そっちも焦らずにガンガレ!
鼻血...止まんねぇ。
プライベートも乙&ガンガレ!応援してます。
2週間も我慢した、シンジは偉いと思う漏れは(ry
こんなときは逃げても(ry
こっちもプライベートも乙カレー&ガンガレガンガレ!
しかし焦らず、ご自分のペースで執筆しる!ガンガレ!
猫様乙です!
俺らみんなあなたについていきますYO!!
594 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/10/11(火) 03:32:28 ID:J10JSdlQ
ただ一言こう言おう乙と
595 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/10/11(火) 03:34:17 ID:KsS8ll1d
流石はレイ猫様。これからもがんばってください
なにこの神スレ
なんてすばらしいスレなんだ・・・。
猫たん、乙!
『ヒゲでジョリジョリ』
それは相手に男臭さ(臭気ジャナイヨ)、親父臭さ(臭(ry)を印象づける行為。
一般女性、女子らにはあまり好まれたモノではない━━━━━━━━
「お父様、マイにヒゲを当てないで下さい。」
「何故だ、マイは嫌がった事は無い。」
「…汚いですし、遠慮して下さい。」
司令が固まる。
「…お父様?」
と、声を掛けた瞬間から司令は何処かへ消えてしまった…
「父さん、まだネルフにも戻って来ないそうだよ。」
「…相当に効いた様ね、3日間は顔見てないから。」
「レイ、少しは心配してあげなよ…父さんちょっと可哀相だよ?」
「でも、考えてみて?髭には皮脂やその他雑菌が付着している事がありうるし、マイのデリケートな肌がヒゲでキズ付けられたりしたら…」
シンジ君は反論する言葉を失ったみたい、今でこそあなただって父親ですものね。
「僕もやってみたかったんだけどなぁ、そうかぁ。」
親子そろって考えは似るのね、全く…
ネルフ司令、謎の失踪から4日目…本部内で冬月により発見される。
「…碇?碇なのか!?ぉ、おい!何処へ行くんだ!!」
「問題ない、すぐに戻る。」
ピンポーン
「はーい、どちら様ですか?」
シンジ君が玄関に向かってくれた…と、何やらすぐさま私の所にやって来た。
「と、父さんだった…」「っ!?もう戻って来てしまったのね…」
「違うよ、ただ戻って来たワケじゃないんだ!父さんは…」
「邪魔するぞ。」
ど、どうして開けてもないのに入って来てるの?
「…まさか合鍵、完成していたの!?」
時すでに遅しと気配は近付く、私はマイを包む様抱き抱え守りの体制に…襖が開き、司令が現われた。
「あっ!?」
「久し振りだな、レイ。」
…不敵に笑う司令の顔にはヒゲのひの字もなかった、つるつるになってる。
「脱毛では無いが、集中エステにより私は変わったのだ…マイを抱かせてくれ。」
私もシンジ君も呆気にとられ、私の腕からマイが壊れ物のごとく抱き上げられた。
「ほーら、つるつるだぞ〜。じいちゃんのお顔はつるつるだぞ〜…」
後ろを向いて私達に顔は見せない様にしつつも、きっと満面の笑みなのでしょうね…
私達は目頭を押さえる…司令の孫バカっぷりに、感服するわ。
みなたまのおかげでつ、ガンガッテマスヨ〜。
ゲンドウさんはヒゲありきなのになぁ、なんでこんな事に…原因は、かつて見たCMのせい?
オヤジ喋りな赤ちゃんがでてるやつで、
「痛いのよヒゲが〜」
のセリフが印象的でしたニャ。
なんと・・・(T_T)
ゲンドウの健気な努力に感動しますた。
猫様、あなたはネ申だ・・・。
髭なしゲンドウ…赤木博士以外はみんな引きそう…
ゲンドウの努力に感服いたしました
乙!
マイを抱く為だけにポリシーを捨てたゲンちゃん、イィ!
ゲンじいちゃんカワユス
☆帰って来た司令?
司令が姿を消して5日目…センパイ、日に日に語気が荒くなってます。
私達にとばっちりが来るんだから、碇司令もさっさと帰って来るべきと思う。
…って、廊下で今すれ違ったの司令!?
ひ、ヒゲが無かった!?
あわわ…せ、センパイ!!大変です司令がっ!!
☆センパイ、暴走。
ヒゲの無い司令を見て、センパイがしばらく壊れてた…計算は間違えるし、コーヒーミルクだけ飲んでたり。orz センパイ…
みんなの提案で私が家まで送ったのはラッキーだった♪
で、センパイの家に着いた時晩酌に誘われちゃった!
センパイってお酒に弱いらしい、少し呑むだけで私に寄り掛かって来たりして…ついさっき、唇を奪われてしまった。
センパイに汚され…染められるなら、本望かなぁ…?エヘヘ
☆本当に帰って来た司令
そんなこんなでヒゲ無し司令を見てから1週間経ち「センパイがこのまま壊れっ放しだったら良いのに…」
と、ちょっとだけ不謹慎な考えが過ぎった日の朝。
…元通りの司令。
えっ?
え゙えぇっ!?
こんな事って…いや、1週間でどうやってあんなにキッチリ生えるの!?
ふ、不潔よぉ〜ッ!!(←自分でも意味不明)
☆夢に出た…
私が倒れている司令に声をかけると、こちらを向いた顔からニョキニョキ生えるヒゲ…キャーッ!?
恐くてその場から逃げたら、青葉さんと日向さんの後ろ姿が見えたから「助けて!!」って走り寄ったの…
そしたら二人まで振り返った瞬間もしゃもしゃ〜って!!
センパイの部屋に逃げ込んで事情を話したら、
「怖い思いをしたわね、マヤ…ほら、こっちに来なさい?私の膝に…」
その言葉が嬉しくて、お言葉に甘えてちょこっと座ったの。
チクッ
痛っ!?…ひっ、ひぃぃっ!!
センパイの脚にもっ!?…かっ、顔にもヒゲェッ!!
いつの間に居たレイちゃんもシンジ君も毛の塊を抱いてもじゃもじゃ顔で笑ってるし、葛城さんもアスカもペンペンも皆…みんな…
で、目が覚めたの。
このせいで寝起きに顔洗う時に、たまーに鏡を見るのが恐い…
イカリシレイノ、バーカッ!!
━━━━━━━━━━このブログがうpされてしばらく、マヤさんに気付かれない様近付いて「もじゃっ!!」と叫ぶのがネルフで流行る。
ヒゲばっか。(by某宇宙戦艦オペレタ)
2030年代ぐらいの育毛技術って、素晴らしいですね。
リツコさんと司令↓
「司令、またマイちゃんに嫌われてヒゲ無くなるのですか?」
「始めから嫌われてなどない、今迄以上に手入れを怠らんだけだ。」
と、あのポーズでニヤリ
「…私には関係ない話だな。」
Σ(*゚д゚)アッ、フユツキタンダ!!
↑タイトル変え忘れ、痛恨ナリ…orz
俺も「もじゃっ!!」って言いてぇよぉ!
いつからネルフに電子の妖精が!?いや、どちらも好きだからGJなんすけどね
とりあえず、もじゃっ!!
猫様、もじゃっ!!
合言葉は「もじゃっ!! 」
流行語大賞w
子どもが出来てからシンジ君とご無沙汰だったので久々にエチーする綾波さん。
しかしその日から毎晩絶倫シンジ君にメロメロにされ、
次の日立てなくなるまでイカされてしまうため、体力が持たない。
「碇君、お願いだからせめて三日に一度にして…このままじゃ私死んじゃうわ…」
「エェェェ(´д`)…わかったよ…」
しかし三日に一度になったはいいが内容がさらに濃くなったため、
以前にもまして体力の消耗が激しくなってしまった綾波さん。
「どうしよう…」
そこでニンニクですよ。
冬月にドリンク要求しないとな
>>617 このペースだと3人目はおろか5人目や6人目が…
冬月ドリンク、ニンニク増量もじゃ。
∧⌒⌒∧ ジャジャーン
t(从 从)) □
Yゝ゚w゚νつ ̄ ̄
ヾ/ つ
しーJ
ていうか、ネルフ全体にマヤさんのレズっ気がバレたなw
623 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/10/15(土) 01:29:53 ID:Phx+9gwF
問題ない
もじゃもじゃ!!
猫たん、相変わらずGJでつ!!
「レイー、着いたよ〜?」
車のドアを開けて空を仰ぎ伸びをする…ふぁ。
シンジ君の提案でマイを含めた私達3人は「はじめての家族旅行」に来た…場所は箱根湯本、言わずとしれた温泉街。
山道の頂上付近にある高台を、風が軽やかに吹き抜ける…
「マイ、ここが湯本よー…あらもう、どうしたの泣いたりして?」
いつもは高い高いしてあげると喜ぶのに、空気の違いに敏感なのかしら?
「ねぇレイこっち来て!レイも見てみなよ、下の方がパンフ通り湯煙で白くなってる!!」
「…シンジ君、前に私を連れて来た時の事を覚えてる?」
「えー?あっ、あーハイ…今回は、気を付けマス。」
大学時代にも他の所に旅行へ行ったけど、その時のシンジ君は私を放ったらかして一人温泉街に消えて行った…しかもようやく見つけたら「はぐれた私が悪いよ」なんて言い出したから、怒った私の平手とローキックが炸裂。
…そういえばあれが始めての喧嘩(一方的なのは普通そう呼ばない)になるのかしら、そう考えたら良い思い出かしらね?
「レイ、あの時は本当にごめん…だ、だからもう怒んないでね?」
「…気分悪いの?顔が白いじゃない、大丈夫?」
「レイの水着姿って、久し振りに見れた気がする…相変わらず綺麗だよ。」
「…恥ずかしいから、お湯の中で手を握らないで。」
私達は水着で入れるスパリゾート…こと「ゆー◯ぴあ」で各種の温泉を巡っている。
マイのお気に入りはジャグジーとお酒の湯らしい…ジャグジーに入ると目を見開きびっくりした表情で固まるし、お酒の湯に入ると目をトロンとさせて笑うし。
「マイも温泉大好きよね〜、ざぶー。」
「…あのさ。もしかしてマイはただジャグジーがはじめてで、びっくりしてるだけじゃない?それにお酒の湯だって…」
「そんな事無いわよ?私達は楽しんでるのよ、ねぇマイ〜♪」
「…レイ?なんで後ろに缶チューハイがあるのか気になるんだけど。」
「私、飲んでるって言うの?顔が赤いのは血行が良いだけよ、温泉効果〜。」
「…僕が今トイレ行った隙に買って来たね。」
「何を言うのよ…さてはあなたも飲みたいの?良いわよ〜買ってらっしゃい?私の分もね。」
「やっぱり飲んでる!ダメじゃないかマイが居るのにこんな所で飲んだら…」
「シンジ君急に口うるさくなってどうしたの…あ、もしかして溜まっちゃってるのね〜?」
「なっ!?こ、こんな所で…違っ!!何言って」
「あらあらマイ、ぐで〜ってして…それじゃ私達先にあがるわね。」
「…なんだか、少しミサトさんを思い出したよ。」
あいもかわらずGJ!!&ハァハァ
猫さんGJ
毎回楽しみに見てますw
いいねぇ、ここ
そういえば、猫様のあとがきが今回はないようですね。
多忙なのでしょうか?
作品の中から読み取るんだ!w
GJ!
猫様、無理せずにガンガッテ
僕と奥さんの馴れ初めを他人に話すのが僕は一番苦手だ。
第三新東京市以外の人に説明するのが特に。まず、僕らの中学生のころに話はさかのぼる。
僕が物心がついたころ父と母はそばにはいなかった。先生呼んでいた初老の男性が僕のすぐそばにいた。
14歳になったら僕は父に呼ばれて第三新東京市にやってきた。なぜ今頃になって父が僕を呼ぶのか、わからないまま僕は目的地に着いた。
そこでの目の前に女の子がいた・・・・ような気がした。
多分錯覚だったのだろう。
結局父が僕を呼んだのは、僕に会いたいからという父親なら誰もがもつであろう当たり前の感情ではないという事に会ってすぐ気づかされた。
わけのわからないロボットのようなものに乗り同じくわけのわからないロボットのような敵をやっつけろと父は言った。
僕のわずかな期待は打ち砕かれた。少しだけ親子の感動の再会を思い描いていた。
しかし、父は乗らないなら帰れという。約10年ぶりにあった息子に向かって・・・
僕はもちろん拒否した。乗りたくないというよりも父への失望が反抗につながった部分が大きかったと思う。
すると、父が命令したとおり別のパイロットがやってきた。白いノースリーブのパイロットスーツらしきものを着た重傷の女の子だった。
その女の子を見て僕ははっとした。今朝電話ボックスの近くで見た女の子だったからだ。
その女の子はまだ、点滴もはずされていなく、あちこち骨折していそうなのが嫌でもわかった。
父がその女の子に「乗れ」というと女の子は苦痛に顔を歪めながら起き上がろうとしていた。
すると、大きく揺れた。僕はたまらず女の子の元へ駆けつけた。倒れそうな女の子を支えるために僕の腕で抱えた。
すると、苦しそうな息づかい、体のふるえ・・・決して気持ちよくない感覚が僕の中に流れ込んできた。
この子がかわいそうというよりも父への反抗心の方が強かったのかもしれない。僕はわけのわからないロボットに乗って
わけのわからない敵ロボットと戦う事に決めた。
これが僕と奥さんとの始めての出会い。馴れ初めというよりも父への反抗が強く思い出に残っているから、
どうしても奥さんがメインの話が出来ない。色気もへったくれも無い話になってしまう。
だから僕は奥さんとの馴れ初めを人に話すのが苦手だ。
━引き続き、温泉旅行編━
「お女将さんが子供好きで良かったね、ほんとここは良い所だなぁ♪」
お女将さんにマイを預かってもらって、マイが産まれてからは初めての二人きり…心なしかシンジ君の語尾が軽い。
「ん、レイは嬉しくないの?こんな機会滅多に無いよ?」
「…複雑な心境だわ。マイが大切なんだけど、シンジ君の言う様に少し嬉しいと思う私も居るから…」
「…うん、実際僕もそうだよ。」
苦笑いするシンジ君の顔に、光の加減で薄く影がつく…
「でもさ、僕らの時間だって欲しくはあるんだ。今まで頑張って来た、そのおかげで在る訳でしょ?この生活も。
今僕らにはちょっとぐらいの好意に甘えたり、わがままになる権利はあると思うからさ…」
私の頭を後ろへ撫で付け、シンジ君がすっと立ち上がる。
「どっちがより大事かよりも、今は欲張って全ての幸せが欲しい…かな?」
「じゃあ、あなたは昔に戻ったのね?」
「え、そりゃ僕がわがままだったって事…そうなのね。」
「そうは言ってないでしょ?」
「…僕にはカッコで閉じられた言葉が見えるよ。」
またそうやっていじける…でもそんなあなたも好きなのよ?
新しいシンジ君も、変わらないあなたも。
私が好き…好意を寄せたのは、何か理由があった訳じゃない。
…心を、感じたから。
おつかれちゃんでス、挨拶替わりに短く…ふぉっ!?
>>633キター!?
どうもおこんばんはです、この度はま(ry
いつの間に600突破という快挙(ナノカ?)を挙げて更に加速するケコンスレ。
私も、ヘタレずに1000を臨みたいものでつね…
∧⌒⌒∧
t(从 从))
Yゝーwーν
ヾ(nUUn
おおう、続きがあったのですね猫様。相変わらず良い仕事です。
このままがんばってください。
PS後書きがないなどと無礼千万な発言、申し訳ありませんでした。
猫さんGJ!
最高です!
ガンガレ!
猫氏、いつも通りに乙&GJ!
変わらない貴方が最高ッス
>>633 新職人・・・?とにかく乙でつ
641 :
633:2005/10/18(火) 22:03:22 ID:???
猫様などここのスレの職人さんに触発されて書いてしまいました。稚拙な文章でごめんなさい。
とりあえずイントロダクションとして書いてみました。
このスレは天国なのか・・・?
これは1000がくるのが寂しくなりそうだな・・・。
猫様、そして、新職人の633氏、乙!
643 :
633:2005/10/19(水) 21:24:54 ID:???
第一章「別れの後の再会」
僕は運命の人と二回、いや、正確には三回始めて会っている。一回目が前述の通り、
そして二回目が彼女が零号機を自爆させ僕と初号機を守ってくれた後。そして今から語る三回目・・・
全ての敵を倒した。使徒と呼ばれる人類の敵。僕は全てのモノを呪った。
自分の存在、父親の存在、そしてエヴァンゲリオン初号機も。
この三年ほどの出来事を僕ははっきりと覚えていない。もはや第三新東京市は僕にとって苦痛でしかなかった。
誰に別れを告げたのかわからないまま、気がついたらまた「先生」のお世話になっていた。
先生のところでの話は面白いものではない。友達もいないまま高校を卒業し
僕は大学進学の為に再び先生の下を離れ、一人京都に向かった
高校時代は趣味のチェロと勉強ぐらいしかすることは無かった。
元来人付き合いが苦手な僕。そして第三新東京市での出来事 。
友人をつくろうなんて気はさらさらなかった。
西の横綱と呼ばれる京都大学。学校でもトップクラスの成績だった僕は難なく合格した。
学校で研究していれば人とも関わらなくてすむ。そう思った結果僕は京都大学に進路を決めた。
松代の第二新東京市から第三新東京市に移転された東京大学にはとても行く気になれなかった。
しかし、その京都で僕は三回目の始めての出会いに遭遇した。
よっしゃー!新手キタァ。
次スレは俺に任せろ!!
第二新東京市は松代じゃなくて現松本市です
ぬこたんの書く綾波さんはしっかりした人だから読んでてとても安心します(´∀`)
647 :
633:2005/10/19(水) 23:08:50 ID:???
>>645 ご指摘ありがとうございます。すみません。
続き書いているのですが結婚生活というよりもどうして結婚したかっていう方向で書いてしまっています・・・
なんかスレの趣旨と違ってきているので、発表するかどうか迷ってます。
ゲンドウ「問題ない。」
冬の教室みたいだな
「ふぅっ…へぁ…ふはっ…」
「あら、もうバテちゃったの…ダメねシンジ君、男の子でしょ?」
大阿久谷の上の方にあるロープウェイの駅から、少し歩き回ってみた私達。
たちこめる硫黄の匂いが何とも…
「はぁっ…レイ、少し…戻って休もっ…」
「ん〜、それじゃ駅の辺りまで引き返しましょ。」
「へぅ…ちょっと、待ってぇ…休もう、ここで…」
「えぇ、それじゃちょっとだけ休みましょ…さ、おいでマイ。」
…実を言うと、シンジ君は荷物もマイも抱えていたからバテるのが早かった訳なの。
そうしたいってシンジ君が進んでしてくれたんだけど…そんな手前、思いの他早めにバテてバツが悪そう。
「はぁ、悔しいなぁ…鍛えてはいるんだけどなぁ。」
「でも、その割には体力無いわね。」
「うー、そんな言い方ないでしょ…まぁ、本当では…あるんだけどさぁ。」
「持久力も付けなきゃダメよ、筋肉が増えたらその分の重みでスタミナの消費が多く…」
「レイに指導してもらえば良かったかな、今更だけど。」
…色々と良い事もありそうだし、私も久々にちゃんとメニュー組んでみようかな。
「いいわよ、鍛えてあげる…ただ、最初は少しだけ大変かも。」
「頑張りますので、よろしくお願いします。」
「フフ、良い返事ね…じゃあまずは、荷物を持って来た道を戻りましょ。」
「…も少し休まない?」
立上がり歩き出そうとする私を、苦笑いで引き止めるシンジ君。
「だめよ、こんな所で休んでたら身体が冷えるもの。それに…」
シンジ君の顔にぐっと寄り、上目遣いに軽く睨む。
「…旅館に帰ったら特別授業が待ってるわよ?」
「…荷物持ちは、男の仕事ぉッ!!」
そう残してシンジ君は、軽やかに駆けていった。
…冬月さんのドリンク、車から出して来なきゃダメそうかしら?
「レイ〜、お土産買って早く戻ろうよ〜♪」
息巻いて先に駅で待っていたシンジ君…あ、あのドリンクは!?
なんで車に隠しといたのがここにあるのよ…
「ほら、僕がマイ抱いてるから見てきなよ?僕はもう買ったからさ、父さんが言って湯の花にお酒とか。」
「わ、わかったわ。それじゃ待っててね?すぐ戻るから…」
「いいよ〜、ゆっくりでも!」
…目が爛々として、『今二人きりになったら確実に』って勢い。
ひとまず手早くお土産を買い、ロープウェイで下山…
「シンジ君も食べる?クロちゃん。」
「あ、それ買うの忘れてたなぁ…まいっか、貰うよ。」
名物の黒ちゃん玉子こと大阿久谷の温泉玉子。
前に来た時は二人してバクバク食べていたっけ…
「んー、おいひ…シンジ君、何してるの?」
唇で白身を挟んでは放し、挟んでは放し…一向に食べる感じがしない。
「プリプリして、スベスベで、白くて…まるでローションかけたレイのお」ムグッ
「…他のお客さんも居るんだから変な事言わないで、静かに食べててね?」
口に玉子を突っ込まれて頷くシンジ君。
今のあなたと居ると、私は顔で何か焼けそうな程に赤面してるんじゃないかと思えてくるわ…
「あの、レイ…さん?怒ってるの?」「何が?」
「だ、だって特別授業って…」
シンジ君はもう少し節操を持つべきなのよ…なので予定を変更して簡単な筋トレをさせている。
「…いけず。」
「これが終わったらマイを抱いてウォーキングといきましょう、文句言うごとに2km追加よ。」
ガバッ
「返事は…きゃっ!?」
「捕まえたっ♪今度は僕が教えてあげる番だよ…」
…え、選んだ場所が悪かったわ。人気の無い旅館の裏手を…や、やだっ!?シンジ君たらもうこんなに…そんな、ダメっ…でも…あ(ry
━━━━━━━━━レイさん、シンジ君にTKOの巻。
シンちゃんをついに攻めさせてしまった…い、いや〜んな感じ。
そして、633氏ガンガーレ〜 ノシ
私も強引に走り切った口だから、こう…
「元気があるから、私は何でも出来るもの。」
って感じで。
一節バシッとキメちゃって下せえ!!
∧⌒⌒∧ タ、タテーイ!!ジョーッ!!
t(从、从))
Yゝ●w゚ν
((ヾ/ oo ))
しーJ
>>633氏
あえて言おう「問題ない」
猫氏
超GJ!このまままた、エロシーヌが後々出てくるんですよねそうですよね
ここは本当に和やかで良いところです。読んでてほっとする文章をいつもコンスタントに
投下してくださる猫レイさんに感謝。
新人さんのもちょっとシリアスっぽくてワクワクしてます。
御二方頑張ってくださいね。私も暇ができたら投下してみます。
投下宣言キター!猫様GJ!!
イイスレだ!!
猫様もニュータイプもガンガレ!!
657 :
633:2005/10/21(金) 00:02:33 ID:???
猫様、そして
>>648、
>>653ありがとうございます。一区切りついたので投下いたします。
大分長くなってしまいました。そして、相変わらず稚拙な文ですがよろしくお願いします。
658 :
633:2005/10/21(金) 00:04:52 ID:???
第二章「運命の場所」
運命の出会いの前に僕はもう一つ驚いた再会があった。
着慣れないスーツを着て入学式の会場で受付の順番待ちをしていると前のほうでなにやら騒がしい声が聞こえてきた。
「ちょっと、入場できないってどういうわけ?ちゃんと入試にパスしてここに居るんだから何の問題もないでしょ?」
「でも・・・こちらのはがきは式の案内のはがきではなく、受験票ですので・・・」
「だったら照会しなさいよ!名前ちゃんとあるはずだから!」
僕はこの声の主を知っていた。
「お名前は何とよむのでしょうか?」
「ソ・ウ・リュ・ウ・ア・ス・カ・ラ・ン・グ・レ・ーよ!さっさとしてよね、だから日本は・・・」
周りの人がざわついている中僕はアスカのところに近寄っていた。
「アスカじゃないか!!」
「あーっ、バカシンジ!!ちょっとあんたなんでこんな所にいるの?あんたまさか京大なの???
こんな人間でも入れるなんて京大もレベルが落ちたものね。」
「ちょっと、4年ぶりにあった人間に開口一番バカはないだろ!」
とまあ、アスカに再会するなり中学2年生のときに「夫婦喧嘩」と呼ばれた掛け合いを始めてしまった。
こんなにしゃべったのは本当にあの時以来だった。忘れたい過去であったはずの4年前もアスカと再会できたことで、
ちょっとは抑えられていた。
「なかなか似合ってるじゃない。そのスーツ。しばらく見ないうちに男らしくなったんじゃない。」
「そういうアスカは変わってないね・・・」
「そういう時は嘘でも変わったって言うもんなのよ!やっぱり馬鹿シンジね」
照会がすんだアスカにつれられ僕は割り込みをして(正確には僕は並び直そうとしたがアスカが無理矢理・・・)
後ろに並んでいた人に会釈をして会場に入った。
659 :
633:2005/10/21(金) 00:06:31 ID:???
第二章続き
式が始まるまでアスカは一方的に話していた。つまり自慢話だ。
アスカはドイツに戻った後に院に進み若くしてドイツを代表する研究者となったが、母親の故郷の文化に興味を持ち、
研究を一切後任の人に任せ、かつて日本の文化の中心であった京都にやってきたとのことだ。
その行動力が何ともアスカらしかった。
「シンジはなにやってたの?」
「よく覚えてないんだ。ネルフが解体されてからの事。気がついたら先生の所にいたんだ。
もう僕には何も残っていなかったからチェロと勉強ぐらいしかしていなかったんだ。」
「変わってないわね、あんた・・・」
「でも、今アスカと会えて嬉しいんだ。さよならも言わず別れたし、アスカもつらい体験ばっかりだっただろうけど、
こうして別の土地でエヴァと関係ない人生をあゆんでる。それが、なんだかとても嬉しいんだ。」
「おあいにく様、私はいつまでも過去をくよくよ引きずる女じゃあないの。あんたと一緒にしないで頂戴!」
「やっぱりアスカは強いんだね・・・」
その当時はアスカの言う事を鵜呑みにしていたけれど、実はアスカも吹っ切れてはいなかったんだ。
母親の故郷である日本にわざわざ来たのが何よりの理由だからだ。加持さんの死、使徒の精神汚染攻撃、
14歳の少女が受け止めるにはあまりにも重すぎた出来事だった。それは僕と同じだった。
すると式が始まった。アスカと僕は違う学部なので、いったん別れてそれぞれの席に座った。
学長代理の挨拶があった後、新入生代表の挨拶があった。その壇上に向かう人物を見て僕は戦慄が走った。
「それでは新入生代表・・・」
「綾波レイ」
660 :
633:2005/10/21(金) 00:08:11 ID:???
第三章「新生活」
入学式は滞りなく進んだ。
入学式のあとすぐに学科ごとに集まった。すると、綾波も僕と同じ理学部生物学科である事が判明した。
何度か綾波と目が合ったが、綾波は僕に何もリアクションを返してこない。
綾波は一番最初に自己紹介をした。
「綾波レイです。」
そういうと彼女はすぐに席に戻ろうとした。担当教官があわてて
「綾波さん・・・もう少し何か話してくださいよ、趣味とか、好きなものとか、出身地とか・・・」
すると綾波は
「趣味は・・・ないわ。好きなものは・・・ないわ。出身地は・・・わからない・・・」
そういうと綾波はすぐに席に戻った。
「じゃあ、次の人」
教官はレイの異様な雰囲気に負け次の人へ紹介を促した。
次の人もレイの雰囲気にやられたどたどしく紹介を終えた。
三人目として、僕の番だった。
「碇シンジです。趣味はチェロ、好きなこともチェロです。出身地は・・・」
と僕も異様な雰囲気に負け(とはいっても人前で挨拶するのが苦手なため、僕にとって重大な問題ではなかったが)
すぐに紹介を終えた。しかし綾波は僕のことを見ているが相変わらずの無表情だった。
661 :
633:2005/10/21(金) 00:10:13 ID:???
学科の集まりも終わり、そそくさと教室を出ようとするレイに僕は近寄った。
「綾波・・・偶然だね、こんなところで会うなんて。アスカもここに居るんだよ」
「碇くん?だったかしら?あなた、私を知ってるの?」
「な、何言ってるの?第三新東京市で一緒だったじゃないか?」
「そう・・・私第三新東京市にいたの・・・」
「いたの・・・って、自分の事じゃないか?覚えてないの?」
「思い出せないの、16歳より前のこと」
すでに彼女は僕の知ってる彼女ではなかった。彼女が自分の母親のクローンで、魂の入れ物というべきほかの彼女の
身体がリツコさんによって壊されたのを僕はこの目で見た。あの時から綾波が怖かった。そしてさらに父を憎んだ。
彼女は4人目ではない、しかし、僕にとっては目の前にいる綾波レイは4人目の綾波レイと同然だった。
すぐにアスカに報告した、綾波が記憶をなくしている事を。するとアスカは次の日すぐに綾波のそばに行き、
3人分のこれからの授業の計画を立ててしまった。14歳のころはレイとアスカは水と油みたいな存在で相性も悪かったが、
4年という歳月がアスカを変えたのだろう、少なくとも僕にはアスカが頼もしく見えた。
それから一年僕ら3人はいつも一緒にいた。
二年になりそれぞれの専門科目の授業に入るためにアスカとは別々になった。
相変わらず綾波は記憶を戻していないが、もう、僕たちはそんなことはどうでも良かった。
この一年で綾波とアスカと三人で色々な思い出を作っていった。
綾波と僕は形而上生物学を専攻する事となった。
662 :
633:2005/10/21(金) 00:12:19 ID:???
第4章「変化」
僕が大学三年の冬に書いたレポートが担当教授の目に留まり、教授が学長に報告したところ、ぜひ学長が会ってみたいと
打診してきた。何でも学長はもともとはここの研究室にいた人で、僕に興味を持ったとのことだ。
僕は学長の名前なんか興味が無かったので知らなかった。しかし、僕も良く知っている人だった。
学長室に入ると当時よりやや老けた冬月副指令が立っていた。
「久しぶりだな、シンジ君。」
「副指令!どうしてここに?」
「どうしてってここの学長だからだよ。副指令とは・・懐かしい響きだ。ネルフに入る前はここで教授もやっていた、
むしろこっちが本来の自分なのだよ。」
「そうですか・・・」
「君のレポート拝見させてもらったよ。君のお母さんにも言ったが2、3疑問は残るが面白いレポートだったよ。」
「母さんもここに居たんですか?」
「君は何も知らないでここに来たのか?」
「はい。」
「それは驚いた。これも不思議な運命のめぐり合わせか・・・レイも君と一緒にいるのだろう?そしてアスカも」
「はい。綾波もアスカも一緒です。」
「不思議だな・・・」
663 :
633:2005/10/21(金) 00:13:39 ID:???
「それはそうとシンジ君、実は碇と共に行方を晦ませていたしていた初号機が見つかったんだ。」
「なくなっていたんですか?」
「聞かされていなかったか。4年前のゼーレ壊滅のドサクサに碇と初号機とレイが行方不明になっていたんだよ。」
「しかし、すぐにレイは記憶を失ったまま保護され、鹿児島のとある家族にやっかいになっていた。」
「それで、父さんは?」
「初号機はコアが無い状態で見つかった。今は元のネルフ本部にある。エヴァを置いておくにはあそこは最適だからな。
おそらく碇は私たちの違う概念の世界で生きているのだろう・・・君が碇に会いたくないのはわかる。
しかし初号機を見ておかないか?もちろんこれは国家の最高機密ではあるが、君にはその資格も、権利も、義務もある。
そして、一研究者として遺伝子工学のトップに立っていた君のお母さんの研究結果をもう一度研究者の目としてみておきたくはないか?」
「あそこでの事は全て思い出したくないと思ってました。しかし、ここで再びアスカと、そして綾波と再会したことにより、
もう一度向き合う事も必要なのかなとも思ってもいます。でも、トウジのことやカヲル君のこと、それに父の事、綾波の正体。
全てを受け入れられるほど僕は大きな人間ではありません。」
「全てを受け入れる必要など無いさ。私だって良心に何度も押しつぶされそうになった。無理強いはしない。
君が望まないならそれもまたよし。誰も責めはせんよ。」
「綾波も・・・綾波も一緒じゃダメですか?権利や資格なら僕よりも彼女にあると思います。」
「かまわんよ。来週の金曜に出発しよう。いいかい?」
「はい、わかりました。ありがとうございます。」
僕は綾波と冬月元副指令と一緒にエヴァ初号機が保管されているあの思い出の地へ向かった。
664 :
633:2005/10/21(金) 00:14:45 ID:???
第5章「記憶」
僕は再び第三新東京市に降り立った。街は大きく変わっていた。
ビルが地中に潜ることは無くなり、疎開も無くなったため、首都と呼ぶにふさわしい大規模な都市になっていた。
ケーブルカーを使って僕と綾波と冬月元副指令でネルフの本部があったジオフロントへ向かった。
無人かと思っていたが、内部には国連の職員が大勢いた。なにやら、今ではセカンドインパクト復興対策特殊支部となっているらしい。
そこの職員に案内され、三人は初号機が格納されているケージに向かった。
綾波は初めて来る場所の様なそぶりで、僕の服のすそをぎゅっと握っていた。
きっと無意識でやっているのだろう。普段は見せない姿に少し僕も戸惑った。
初号機の前に来ると職員の人は冬月元副指令に敬礼し去って行った。
目の前にあるのはコアがぽっかりと抜けたただの人形だった。
「シンジ君、レイ、私は挨拶してくるから好きなだけここに居るといい、帰りは別々でいいかな?」
冬月元副指令は僕たちに気を使ったのかその場から離れていった。
後から小耳にはさんだ話だと、冬月元副指令は母さんに好意を持っていたらしい。
そのときの母さんと同い年になった綾波。冬月元副指令は複雑な心境だっただろう。
「これが母さんの研究結果。そして母さんの生きた証・・・」
当時は意識もしていなかったが、生物工学を少しばかりかじった僕は当初の不安も消え、初号機を食い入るように眺めていた。
ひとしきり眺めた後綾波に目をやった。
「綾波。君は昔これに乗っていたんだよ。そして・・・」
僕は今まで語らなかった昔の話を、順を追いながら、たどたどしく語った。
初めてだった。誰かに自分の過去を話すのは。自分の言葉にするたびに痛みが襲ってきたが、
そんなことより綾波の記憶の方が大事だった。だから僕は綾波と一緒に過ごしていたあの思い出を全て話した
665 :
633:2005/10/21(金) 00:15:59 ID:???
しかし、綾波からは思い出したというような表情は見られなかった。
「ごめんなさい。せっかくここまで連れてきてもらって碇君の話したくない事まで話してもらったのに何も思い出せないの・・・」
「謝る事なんてないよ。よし。もう、いいや。諦めた。」
「諦めたって、何を?」
「綾波の記憶を取り戻す事さ。もう、記憶とか昔とかどうでもいい、大切なのは今こうして僕も綾波もここでこうして生きているってことだから。」
「ここで6年前は一緒にエヴァに乗っていた。その絆があったから綾波と僕は再会できたんだ。もちろんアスカとも。副指令だってそうさ。
でもそれは過去の事なんだ。今じゃないんだ。思い出は消えてしまう、そして人間は思い出を忘れる事で生きていける。忘れちゃいけない大切な思い出もある。
僕にとってはトウジのことだったり、カヲル君のことだったり。でも綾波はこれからそういう大切な思い出を作っていけばいいんだと思う。そして、僕も。」
綾波に僕はそう伝えた。すると綾波は顔をうつむけたまま、何も話さなかった。
しばらく沈黙が続いた後、
「碇君・・・ごめんなさい、私こういうときどんな顔をすればいいかわからない。」
と綾波はヤシマ作戦の時と同じことを言った。
「笑えばいいと思うよ」
ヤシマ作戦の最後に見せたあの不器用な綾波の作り笑い。そのときの表情と殆ど変わらない笑顔がそこにあった。
666 :
633:2005/10/21(金) 00:16:53 ID:???
「綾波の思い出は何も無いわけじゃない。アスカ、そして僕、これからも色々な思い出を作ればいいじゃないか。だから、もう過去をあれこれ言わないでおこう。」
「ありがとう、碇君」
「ぼ・・・僕が・・・傍に・・・いるからさ・・・」
僕がそういうとレイはそっと顔を近づけてきた。僕はそれに応えた。
お互い顔を離すとレイは相変わらず不器用だが、今までに無いくらいのまぶしい笑顔を僕に見せた。
その日から僕と綾波は変わった。お互いを縛っていた過去の呪縛から解き放たれた。
そして、最大の変化は綾波が僕の家に住むようになった。
綾波の正体がどうであろうと関係ない。僕にとってレイは必要な人間だ。
そしてレイにとってもそうなんだと思う。そうして大学三年生が終了した。
667 :
633:2005/10/21(金) 00:18:26 ID:???
第六章「それぞれの転機」
レイと付き合いだした事をまずはアスカに報告した。すると、アスカはおめでとうと言ってくれはしたが次にこう言い出した。
「それにしても、アンタとファーストとはねぇ、予感はあったけどまさか本当にくっつくとは・・・
でも心配だわ。人付き合いの知らないアンタとその100万倍も人付き合いの知らないファースト。
やっていけるのかしら。まあ、そんなことよりどこかにいい男いないかしらねぇ〜」
「アスカならすぐにいい人見つかるよ。」
「なぁに〜その余裕〜むかつくわねニヤニヤしちゃって。彼氏できないのはあんたのせいでもあるんだからね。」
「どうしてだよ!」
「あんたみたいな男と、そして辛気臭いファーストといっつも一緒にいたから男なんて寄ってこなかったのよ!
あたしのキャンパスライフ返しなさいよ!!」
「そんなことぼくのせいじゃないよ!」
レイを見るとレイが笑っていた。
余談だが、アスカはミス京都大学で、綾波は準グランプリだった。だからほっといても男は寄ってくるわけで、
僕のせいなんかではなかった。アスカの中でまだ加持さんのことが頭にあったんだと思う。
四年生に進学した僕はすんなりと進路も決まった。国連のセカンドインパクト復興対策本部に配属が決まった。
初号機と再会したことにより、自分の生物工学者としての底の低さがはっきりとわかったからだ。
人生で二度も初号機によって人生が変わってしまった。でも、一回目と二回目では大きく意味が違う。
母さんにはどんなにあがいても勝てない。だから僕は学校に残る事をすっぱりと諦め、学長推薦で国連に入る事となった。
668 :
633:2005/10/21(金) 00:19:12 ID:???
アスカは日本全国の史跡や遺跡などを見物しては論文を書き、斬新な考えをするということで学会から注目されているという。
ある人はドナルド・キーンの再来だとか、ある人はルーズベネディクトの再来だとそういう形容で彼女を表した。
しかし、当のアスカはその形容がいたくお気に召さなかったらしい。
「ドナルドだかなんだか知らないけどあたしの方が100万倍もすごい」
とのことだ。
そして、レイだが、教授にどうするのか?と聞かれると
「家庭に入ろうと思っています」
と答え、教官の度肝を抜いた。新入生代表の挨拶をするぐらいだから入試の成績はトップ、
しかも、その後の大学の成績も優しか取っていなかったために、院に進学する事をまわりは当然だと思っていたらしい。
おかげで、僕は教授からねちねちと
「お前は日本一の遺伝子工学者を家庭に入れるケツの穴の小さい人間なのか?」
とか、
「おかげで日本の遺伝子工学は30年遅れることになった」
などと卒業するまでの間ずっと言われ続ける事となった。
669 :
633:2005/10/21(金) 00:20:39 ID:???
そして、後期の試験も終わり、僕らは卒業する事になった。
卒業式の後、引越しの準備が終わっていなかったために、飲み会もそこそこにレイと二人で帰宅した。
部屋につくなりレイはすぐに僕に抱きついてきた
「シンちゃん、卒業おめでとう。」
「綾波も、おめでとう。」
「あっ、また綾波って言った、来週から碇になるんだからね。」
「ごめん、くせなんだよ。」
「あっ、また謝った。」
「あっ」
レイは僕と付き合いだしてからだいぶ変わった。よく笑い、よくしゃべる、とても表情豊かな魅力的な女性になっていた。
辛気くさい女とアスカに言われた女性と同じ女性だとはとても思えないほどに。
きっと、生まれてからレイは人の温かさを知らなかったからだと思う。試験管の中で生まれ、無機質な部屋で育った彼女には
人の温もりというものに触れることなく育ってきた。14歳のとき触れかけたのだろうが、再び記憶を失い、振り出しに戻ってしまったのだろう。
その点では僕も同じだ。母はすぐそばにいたとはいえ、人間の形をしていなかった。父は憎むべき対象でしかなかった。
友達も失ってしまった。一人は僕の手によって。
でも、レイと僕お互いに足りないところを補って不器用ながらも二人で暮らしてきた。その不器用さがお互いにいい温もりだったのかもしれない・・
お互いにブランクを埋めるためにいろんなところへ行き、いろんな話をした。
砂漠のようにレイは温もりを吸収し続け、いろんな表情を見せるようになった。
670 :
633:2005/10/21(金) 00:22:44 ID:???
「もしさ、今ミスコンやったらきっとレイがグランプリだよ。」
「どうして?」
「だって、あの時はレイのことを皆は近寄りがたいと思っていたからアスカファンの組織票に負けたんだよ。だからきっと今やれば変わると思うんだけどな」
「ミスコンの順位なんてどうでもいいの、シンちゃんさえそばにいてくれたら。そうしないと私生きていられないもの・・・」
「レイ・・・」
「それはそうと、アスカに報告しなきゃね。ミスコンの順位にけちつけてたって。」
「ちょっと、レイそれは卑怯だよ〜」
「アスカきっと怒るわよ〜プライドの塊みたいな女性だもの。」
「レイも何気にひどいこと言ってるよ・・・」
「そうね」
二人で顔を見合わせ大笑いした。
そして、僕と、レイは夫婦となって京都を後にした。
671 :
633:2005/10/21(金) 00:23:37 ID:???
長くなりました。お付き合いくださった方どうもありがとうございました。感謝です。
633氏、乙であります!
まだ未読ですが
一晩で全て投下したあなたの頑張りに
彡ミミミミ))彡彡)))彡)
彡彡゙゙゙゙゙"゙゙""""""ヾ彡彡)
ミ彡゙ .._ _ ミミミ彡
((ミ彡 '´ ̄ヽ '´/ ̄ ` ,|ミミ))
ミ彡 ' ̄ ̄' 〈 ̄ ̄ .|ミミ彡
ミ彡| ) ) | | `( ( |ミ彡
((ミ彡| ( ( -し`) ) )|ミミミ
ゞ| ) ) 、,! 」( ( |ソ
ヽ( ( ̄ ̄ ̄' ) )/ 感動した
,.|\、) ' ( /|、
633たん、イイヨイイヨー(・∀・)
最初はアスカばっかり出てきてどうなるのかと思ったけど読みごたえ有り!でした〜
新婚生活の章も待ってるぞぃw
>>633氏
ミミ彡  ゚̄ ̄' 〈 ゚̄ ̄ .|ミミ彡 正直、感動した
纏めて投下した、貴方の心意気に乾杯
どうでもいいけど、このレイはどんなレイなんだ
リナレイ?
675 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/10/21(金) 17:45:53 ID:TlFs7xwL
GJ!
>>633氏乙!
一気に連続でくるとは・・・最高!
そしてリナレイもGJ!
ただ、読点の打ち方が読み辛い気もした。
自分は読点を打ちすぎる人間と言われているので
別に気にしなくていいが・・・・・・
イイ!初期の猫様を読んだ時の感動。今じゃ猫様がいて当たり前だから。改めて感謝。
>後から小耳にはさんだ話だと、冬月元副指令は母さんに好意を持っていたらしい。
そのときの母さんと同い年になった綾波。冬月元副指令は複雑な心境だっただろう。
わろた
>お互い顔を離すとレイは相変わらず不器用だが、今までに無いくらいのまぶしい笑顔を僕に見せた。
萌えた
何はともあれGJです。
679 :
633:2005/10/21(金) 21:49:11 ID:???
>>672 首相、お褒めいただき光栄です。
>>673 自分でも思ったのですが、あまりレイの出番とセリフがない・・・
新婚生活編も構想練っております。
>>674 こちらも首相!お褒め(ry
このレイについてはレイがこういう風に変わっていったらいいなぁという僕の願望のレイです。
リナほど活発ではありません、ただ、シンジの前ではこんな感じです。
>>675 サンクスです。
>>676 ご指摘ありがとうございます。気をつけます。
>>677 猫様と比べられるほどのもんではございませんよ。ありがとうございます。
>>678 大人レイと冬月先生が再会したらきっとこう思うだろうなと思いました。
>>ALL
読んでくださりありがとうございます。また形になったら続きを投下したいと思います。
そのときもどうかよろしくお願いします。
自分のペースで執筆汁!!
猫様、感想を言ってあげて
「18レス振りだナ…」
「あぁ。」
633氏の反響の波に飲まれた猫が来ました〜。
か、感想?
学が無いから大した言葉を持ち合わせてナイヨ〜…
∧⌒⌒∧ グッ
t(从、从))b ))
Yゝ゚w゚ν イェイ、
ヾ/ o コーンナカンジ!!
しーJ
猫は大学行かず専門行ったりなんだりなので、キャンパスライフは憧れの一つデシ。
…今からでもどっか受けてみれば、何か得られるのかな?
てな事を考えまちた。
何故此処を知ったかはわからないが
今は只、運命と作者様に感謝
b))
グッ
「レイって、冷静に見てるとよく食べてるよね。」
旅行から帰って一息つく私が、コイケヤのガーリック・ポテトチップスを食べていた所へシンジ君の一言。
「面白いわね。」
「ありが、いや。ダジャレじゃなくて…気付くと何かしら食べてない?マイが生まれる前ぐらいから、ずっと。」
「…食の喜びに目覚めたのよ、私は。」
「まぁ、口いっぱいに物を頬張る顔は僕も好きなんだけどさ。」ゲシッ
「痛っ!?何するんだよいきなりっ!」
「そんな顔見せた事無いわ、気をつけ…」
「こないだの玉子食べてるレイは、ハムスターみたいだっ」ベシッ
「言わないでよ、いちいち。」
…言われてみればおかしな話ね。
確か、私ってお肉とか色々ダメだった筈なんだけど…(今でもレアは食べれないけど)
あぁ、付き合ってすぐシンジ君に初めてお弁当持って行こうとした時にはもう食べてたわ。
大学時代にはアルコールも摂っていたし、その時にはシンジ君と食べ歩きもしたのよね…
で、マイがお腹に居る頃から無性にお腹空いて…
プニ
おもむろにお腹をつまむ…軽くヤバい?
「何してんのレイ?」「何も。」
「へぇ…今、お腹つまんでたでしょ〜。」
そういってシンジ君が私の後ろにまわっ…プニ
「うひゃー、お餅みたい♪」「放して。」
「え?そんな…もうちょっとだけ、こうしてて良い?」ゲシッ
「買い物行って来るから、マイの事おねがいね。」
「はい…い、痛〜。」
何て言うか、気にしてなんて無かった事に気付かされた…少し嫌な気分。
絶対太った筈ないのに、私のお腹にはつまめる部分が…こんな時、どこかの用語ではこう言うのよね。
鬱だわ…('A')
「珍しいわね、最近検診以外であなたから来る事は無かったのに?」
翌日、赤木さんのオフィスへ顔を出した私。
「はい…実は、折り入ってのご相談が」プシュウ
「レイ、来ているなら私の所に寄ってくれて構わんのに。」
「…指令、お仕事を放り出してまでの用件ですか?」
赤木さんがすぐさま碇指令を睨み付ける…
「孫に会う事は親達に課せられた急務だ…マイ、元気だったか〜?」
「…赤木さん、それで相談なのですが。」
「え、あぁ…そうだったわね?それじゃ聞かせて頂戴。」
「…で、その……だから」
「ハァ、あなた気にしすぎよ?それを言ったらミサトのビールっ腹なんて見れたものじゃ…いや、元々見たくはなかったけど。」
「おぉ、マイに歯が生えてきてるじゃないか!!今度祝うとしよう、いやすぐにでも構わんが…」
「…レイ?とにかく気にする事無いわ、人として母親としてはよくある事なんだから。」
「…はい。でも出来るだけの事は、したいです。」
「じゃあやってみる事ね、そうして自分で気付いて受け入れて行くのが一番かもしれないわ。」
「ありがとうございました、赤木博士…お父様、マイもそろそろおいとまします。」
「バァ〜…ん、あぁ。また来てくれ、マイを連れて。」
「ただいま…レイ?」
「おかえりなさい、シンジ君…ご飯とお風呂、どっちにする?」
「うーん、それじゃ僕は…第三の選択!!」ガバッ
「んっ、や…ダメ、まだマイにごは…だめったら…」
「昨日叩かれた分はきっちり返させてもらうよ…」
プニ「…シンジ君?」
プニプニプニ「シンジ君、どこ触ってるのよ…」
「ん…え?何でそんな顔するの、エッチの時は身体中触っちゃうじゃないか。」
「…さっきから右手がお腹に張り付いてる。」
「え〜?だって柔らかくて気持ちいいじゃないか、レイのお腹のたる」ゲシィッ
「…シンジ君は完全に沈黙、私は先にご飯を食べます。」
サブタイは
「孫バカ、襲来」
「レイ、母親の悩み」
の同時上映って感じデシネ。
アリーマイラブという某ドラマの劇中には、フイッシュというたるみフェチがいますが…このシンちゃんも同列に並ぶのでせうか?
猫は、仲が良い人のお腹なら誰のでもつまみますケド。
∧⌒⌒∧ サァ、アナタタチモ
t(从、从)) オナカヲツママセナタイ!!
Yゝ゚w゚ν
((ヾ/ o o ))
しーJ ワキワキ
プニプニプニプニ…
デブ専?
何て事を!?そ、そんな事は…
失敬だなw「デブ」ではなくふくよかな人って感じ?
デブは汗で湿ってるから、触ってて「気持ち悪い」
ふくよかな人はふわふわしててキモティー!
猫様のレイは後者
リナレイ作者も言ってるじゃないか
「レイは少し太った方が良い」って
という事でふくよかなレイに敬礼!猫氏に最敬礼!
再敬礼?
綾波さんのお腹をつまみたいと思うのは男性として当然の欲求ですよ
ハゲドウ
同意
レイの総てが欲しいと思うのは当然のこと
「レイってツンデレ部類に入るのかな。」
突拍子も無い話題に、私はミルクティーをこぼしかけた…
「何それ、第一どういう部類なの?」
「何か今日、幼稚園の休憩ん時に話題に出たの。あの子はツンデレですよね〜?って聞かれて…」
「何で私が話題に…」
「違うって。園児同士の痴話喧嘩があって、止めに入った人が言ってたんだ…『私達や他の子にはキーキー言うのに、和也くん(園児らしい)にはベタベタなんですよ』ってさ。」
「で?私との共通点は無いじゃない。」
「いや…レイもまた父さんや冬月さんには冷たくて、僕にはデレデレかな〜と。」
「ふぅん…でもそれじゃ、60点の回答よ。」
「え、なんで?」
「自分で考えなさい、明日までの宿題。」
「そんなぁ、今更何か焦らす様な関係じゃないでしょうが…」
「ダメよ、夫婦だからこその甘えばかりでは破綻するのよ…だから時に突き放し、時に甘やかし、そのバランスで成り立ってるのよ。」
「いけず。」
「言ってなさい、私はマイとお風呂に入るから。」
マイを抱いて湯船に浸かり、溜め息が湯気に混じる。
…私は誰かに特別冷たくも優しくもしようとかは考えて無い、多分これからも。
だけど、シンジ君に至ってその考えを越えてしまっている…私に与えてくれたモノは計り知れない。
それは彼でなければいけなかった事実、それが私を想定外に動かした要因。
ここにはいつかの様な私の代わりは居ないし、シナリオ云々だって無い。
「…そう。
お父さんは気付いていないかもしれないけど、それは世界を救うよりとてもすごい事をしたのよ?マイ。」
「レイ、答え分かったよ!!」
「…分かったのは良いけど、お風呂の最中に来ないでちょうだい。」
「いいじゃない別に…正解したら一緒に入って良い?」
「ダメ、もし今入ったら将来マイに嫌われる様に色々と吹き込んじゃうわよ?」
「僕はレイさえ居れば…う。」
コラ、なんでそこで詰まるのよ。
「ロリコン。」
「な、何て事言うのさ!?僕は真剣に父親としての…違う、いや、レイが一番だからっ」
「まぁ、それはそれは…で、答えは?」
「…今さっきようやく分かった、レイは僕に『ツン』としてマイに『デレ』なんだよ。」
「…ハズレ。」
「なっ、なんで!?」
「ハズレはハズレよ、部屋に戻りなさい。」ピンポーン
「誰か来たから出て。」
「僕はここを離れないよ。」
…始まったわね、駄々っ子シンちゃん。
「シンジ、マイはどこだ?」
「父さんーッ!?」
指令ッ!?
「何で居るのさ!?」
「呼び鈴を鳴らしたが出なかった、それだけだ。シンジ、マイはどこだ?」
「今お風呂に…わあぁっ!!レイも入ってるんだよ!?」
「娘の裸を見た所で、何か起きる訳ではない…ましてやレイだ、私は以前に」ガラガラバシーンッ
「二人共、居間に行きなさいッ!!」
「は、はい。」
「あ、あぁ。」
…あんまり頭にきたので、ついに叫んでしまった。
私がこんな大きな声出せるなんて、知らなかった…もしかして、怒鳴ったのは初めてかしら?
ツンデレ話…(;´∀`)
ちなみに正解は、良く分からないです。
この…というか私の中のレイさんは「気に入った人物のみ愛でる」ワケでなく、
「何かしらの条件付けによって接し方が違う」だけで…
まぁ、合理的でせうか?簡単に言えば。
ただ、それだけって訳でないのも確かでつ。
以上、新宿ウェンディーズより猫がお送りしました。
∧⌒⌒∧ オソマツ
γ⌒ t(从 从))o ))
しゝっYゝ;゚w゚ν
指令、不法侵入で訴えられますぞ
だんだん猫氏のレイがユイに見えてきた・・・なんでだろう_| ̄|○
とりあえず、猫氏乙カレーでつ
ナルホドン!猫様のレイは<ユイレイ>というジャンルに入るんだな
GJ!!そして乙。
シンジもレイもかわええ(*´д`*)
猫マダー?
猫様っ!乙でありまつ!!
(・∀・)猫タソマダー?
左様
>>700-703殿、707殿、
未だ読む方が居て光栄デシ。
>>704-710の方々、
お待たしスマソ。
あと、「事情を(ry」と言って頂けて嬉しくもあるですが同時に微妙な気分です…猫はそんな大層な輩ではありませんし、ね?
と、久しく忘れていたアンカ付きレスをしてみるテス。
もちょいしたらイケそうです、ゴメンナタイ。
ヤパーリ猫たんが大好き!!
>>711 >…猫はそんな大層な輩ではありませんし
大層かどうかは関係ないと思うよ。
>>709は当然のことを言ってるだけだし
1週間も2週間も空いたわけじゃないのに「まだ?」とか言うのは早すぎるよ
あんまり色々気にせずにかけるときに書けばよいと思う
名無しの変な粘着はLASスレにも沸いてるから徹底スルーが良いかと思われます。
ここ2週間珍しくあの二人との接触がない。
1週間くらいは「ラッキー」であると思ってたけど、今じゃ何か別の理由があるのではと疑い始めている…
「フツーにしてりゃいいじゃないよ?どうせまたのこのこ顔出して来るんでしょ。」
…ついこないだ相手を掴まえて新婚となったアスカが、旦那さんを置いて遊びに来ていた。
『シンジの事や何やらまだ話してない所が幾つかあるから、アンタ達の所に連れて来るのはまだ先になりそう』とか。
いや、それよりあなた達今度は夫婦で押し掛けて来るの?
なかなか迷惑な話よ、ソレ…
「あたしもさぁ、子作り頑張っちゃうからあのドリンク分けてよ。」
「…なんで知ってるのよ。」
「前にシンジがポロッと言ってたわ、『これを飲んだレイはそりゃもう獣の様に…』ってな感じに。アンタに効くなら相当凄そうだし。」
シンジ君、おしおき決定よ…まぁさておき。
「試しに飲んでみる?」
小瓶を棚から取り出してアスカへ手渡す、しげしげ眺めて早速飲み干して一息…
「あ、すごい。もう身体が火照り始めた…や、ヤバくないのコレ?」
「今更だけど別段中毒性も無いのよ、妊娠時でも一応大丈夫らしいわ。」
でも、それが逆にまた使う機会を作ってる気が…
「う…っ…ヤバい、なんかすっごいムラムラしてきたんだけど…」
みるみる額に汗がうっすら滲み出て、珍しく困った表情のアスカ…客観的に見ると、私達もこんな風になってるのかしら?
「いや、ホントヤバいわ…ちょっと横にならせて。」
「1、2時間そこらで効果は切れるからそれまで寝てなさい、シンジ君も起きた頃帰ると思うわ。」
「う〜ん、あんたらとんでもないモノ使ってたのね…」
ヨロヨロ居間に向かうアスカ…って、危ない!!
不意によろめくアスカを支え、顔が近付く。
「…あー、ありがと。」
すでにトロンとした顔は、まるで酔っ払いみた…いつまで見てるのよ?
「何よ、そんな怪訝そうな顔しなくたって…アタシはただ、あんたって以外といい身体つきしてるなって」
「…このまま運んであげるから、ゆっくり休みなさい。」
ズルズルと足を引きずりながらもやっとこさアスカをベッドに横たえて、掛け布団をかける。
「じゃあ、私はご飯作らなきゃ…」グッ
アスカが私の腕を掴み、赤ら顔こちらをジッと見ている…
「もう少し、寝るまで側に居なさいよ…あんたアタシの友達でしょぉ?」
「…分かったから腕を放して、ここに居るから。」
「このまま。すぐに寝るから…」
観念して側に居るよりなかった、襲われる訳では無さそうだし。
「あたし、今更不安になったのよ。」
しばらくして突然破られた沈黙。
「…でも、上手くいってるから結婚もしたんでしょう?その人と。」
「だからよ、悪くなる事が怖いの…もっともアンタ達には関係無さそうだけど。」
「不安ならいつもあったわ、普段は気付きにくいだけで…」
「どーすりゃ良いかしらね、結婚生活の先輩?」
「どうって…私に出せる答えじゃないわよ。」
…返事はなく、いつの間にかアスカは寝息をたてていた。
「…おはよ〜、最近眠れなかった分きっちり寝れたわ。」
「アレは導眠薬じゃないんだけど?」
「あ〜、効き目はバッチリね…アンタが素敵に見えるぐらいだから。」
「それは良かったわね。」ガチャ
「ただいまぁ。あ、アスカ来てたんだ?」
「おかえり、シンジ君」
「あっら〜ん、お帰りなさいませシンジくぅ〜ん♪」
「え、どうしたのアスカ?」
「あのドリンク飲んでぇ、ちょっと…積極的にぃ…シンジぃ〜」バフ
「嘘ッ!?レイ、なんで飲ましたのさ!!今日は」ベシッ
「あんた驚く所が違うでしょうが、アタシが抱き付いてんだからもう少しは反応するべきでしょ!?」
「そういわれてもなぁ…僕だっていつまでも振り回されっ放しとはいかないだろ?」
「あ〜つまんない、アタシが結婚する時になっても賛成しかしないアンタらしいわ。」
「僕が止めてどうするんだよ、僕にはその後の面倒までみれないって。」
「へー気取っちゃって、じゃあ今レイが居なかったらどうだったかしら?」
「…想像できないなぁ。」
「バカ、もしもの話よ!」
「やっぱわかんないなぁ、アスカにはいじめられた記憶ばっかりだから…」
「はい残念でした、二人共ご飯にするわよ?」
アスカはシンジ君が来てからはあの話題は出さなかった、シンジ君がすぐ心配する事をよく知っているから。
…私達が結婚した今でもこうして遊びにこれるのは、アスカが少し気を使ってくれているおかげなんだろうと思う。
>>713殿、
Yゝ*ーwーν テレマスヨ。
>>714殿。
気をつけてはいまつが、至らないトコばかりデス…
>>715殿、
了解しますた。
今回コメディ色が足りないので、おなかイパーイになれる方は少ないと思うです。スマソナ。
いつでも私はおなかイパーイでつ
猫氏のアンカーミスにも萌えました
これで空腹を訴えたらバチがあたりますよ
むしろ偶のシリアスが有ってこそのギャグだし。ちゃんとこういうの書いてくれて嬉しいです。
いや、謝る必要なんて無いから。
猫たん!!
ただ、消化が速いからすぐにお腹がスッカスカ
エヴァ板でこういう良スレは少ない・・・
猫様、神職人の方々、マジガンガレ!!
最近猫さんは忙しいのかな?
まぁ無理はしないでもらいたい。
ましてやクオリティを下げる様な事は。
ガンガレ!
そろそろ次スレについて考えるか
シンジ君とデパートへ買い出しに出たら、偶然にも赤木さんと会う。
「あら、こんな所で…相変わらず仲睦まじいのには関心するわ。」
「おかげさまで…赤木さんこそデパートに来られるなんて珍しいですね。」
「えぇ、たまには広く取り揃えてる場所にも来るかしらね…」
なんでも猫用トイレ砂や新しい電気スタンド等を見に来たらしい、
「無料で即日に配達してくれる所が便利なのよ。」
「先輩あっちの…あらレイにシンジ君、こんにちは。マイちゃんもこんにちは〜♪」
そしてマヤさんもついて来たらしい。
「で、先輩。今あそこのレストランって話題になってるせいか40分待ちなんですって…あ、それで向こうのレストランならすぐ座れるみたいなんです。」
「そう…それじゃ空いてる方に行きましょう、レイ達も一緒にどう?」
「…ちょうどマイもお腹空かす頃だろうし、お言葉に甘えます。」
木目のテーブル、煉瓦調の壁に伝うフェイクのツタ、オレンジ気味の店内照明。
今でこそ当たり障りない内装のせいか、向かいの話題と雰囲気の前にお昼時にも関わらず少しばかり静かな店内、
「少し照明を落とせば、落ち着いた雰囲気が出るのに…」
とは赤木博士の見解。
「あ、でもこのマカロニ美味しいかも。」
「ん…あらホント、」
皆でシンジ君の頼んだアラビアータをつつきながらあれこれ批評家ぶって意見を出し合ってみたりもして…
「そういえば先輩って、マイちゃんにあんまり話しかけないですよね…」
「そうかしら?別に嫌ったりしてはいないけど。」
「マヤさん、父さん達が異常なだけですよ…リツコさんって話すよりもいつも見てるって感じですもんね。」
「言われて見ればそう、時々目元が緩むのはそれだったのね…」
私に続き、伊吹さんも口を開く。
「先輩の聖母の様なまなざし向けられてるワケですね、マイちゃんが羨ましいかも。」
…私とシンジ君は手元を狂わす、赤木さんは口元をわずかに引きつらせてコーヒーをすする。
「あっ、リツコさん猫の写真って沢山あります?」
シンジ君がテーブルに落ちたペンネマカロニを拾いながら苦笑い。
「あるわよ…ほら。家になら確かに沢山あるけど、何かしら?」
「幼稚園の人から引き受けてたんです、お絵描きに動物の写真が欲しいっていうのを…ちょうど近い内に写真撮らせて欲しいって、お願いしに行こうと思ってたんですよ。」
「そう、じゃあ写真屋に焼き増し頼んでおく?プリンターがあればデータを送るだけだから楽できる筈よ。」
なんだかんだに話を流された感じの伊吹さんのあの目が、私は運悪く見えてしまった…
前ほどセンパイセンパイと言わなくなって落ち着いていたと思ってたので、久々垣間見せたシンジ君とマイへの嫉妬の視線。
…それは深刻さを帯びているものだった。
忙しさよりも、どのネタでやれば良いか…で悩むという比率が大きい猫が来ましたー。
>>719殿、
それも猫クオリティです。
…ウワァァンッ、キライダァ!!(ガノタ?)
>>720殿、
>>721殿。
∧⌒⌒∧
t(从 从))o))
Yゝ*゚w^ν エヘヘ、
ヾ(nU n ウレチイヨー
…とかはにかんでみせる。
>>722殿、
薬に頼るなんてマダマダヨー…猫のテンション全快時は変態扱(何
>>723殿、
ソウナノカ…(*´∀`)
>>724殿
|∧⌒⌒∧
|t(从 从)) ヨンダー?
|Yゝ゚w゚ν
|⊂
>>725殿、
猫はお腹に優しいメニューデシ。
>>726殿、
>>727殿、
ガンガルので、どうか新しい作者を連れて来て下さいまし。猫一匹ではこのスレを…orz
>>728殿、
もうそんなレス数来たんだ…
思い起こせば長くも短いものなのでつね、うん。
レス溜めると長くてイカンね。
猫さんお疲れ様です!
相変わらずのハイクォリティに萌え萌えですお(>ω<)
>スレの今後
自分も書きたいけれど(もちLRSで)新婚ものは思いつかないしなぁ・・・。
このスレの雰囲気が ネ申 だからここに投下したいけど粗悪なラブコメしか書けない悪寒orzしかも携帯しか使えない状況orzorzorz
733 :
(*_*)しろ:2005/11/01(火) 10:56:02 ID:b65T1ERK
(V)o\o(V)
734 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/01(火) 11:06:53 ID:b65T1ERK
↑死ね
「ただいまレイ〜。」
「おかえりシンジ君。」
「…はいお弁当箱、アスパラの美味しかったよ。」
とまぁ、お弁当は今では作るのが当たり前で食べるのも当たり前な感じ。
美味しかった物や好きな物の入ってた時は大体何かしら感想をつけてくれるのも忘れないので、私としても嬉しく思う。
「そう、じゃあまた今度入れといてあげるわ。おかず、鯛の頭安かったからお豆腐入れて潮汁(うしおじる)に豆もやしとお肉の炒め物ね。」
「あ、潮汁?やったぁ。」
次第に増えたおかずレパートリーは、今やノートに本棚一列分はある…マイもお料理が好きになると良いな。
いつも色々と試して出していたけど、よくよく考えればシンジ君に好き嫌いみたいなものは無いらしい。
野菜も出せばちゃんと食べるし。
「んー、んまい…もう僕より上手くなっちゃったよね、最近じゃアレンジまでするしさ。」
「フフ、ありがと♪でもシンジ君の作るバジルベースのパスタソースとかは、頑張ってみても全然真似出来ないわ…ねぇ、もう教えてくれてもいいじゃない?」
「う〜、あれは僕のとっておきだからなぁ…やっぱダメ、教えられないかな。」
「いぢわる。」
「レイだってノートに書いてないレシピあるでしょうが。」
「あら、やっぱりノート見てたの?目敏いわね。」
「料理に関しては、僕らライバルになるからね。」
前は頻繁に作ってもらった時期もあったけど、今では私の作る日がほとんど。
そのせいかたまに「今日は僕が作るから!」なんて言い出す事もある。
「ごちそうさま。」
「はい、片付け手伝って。」
「めんどいなぁ…いや、やるってば。睨まないでよ?」
「よろしい。私はマイにもご飯をあげなきゃ…」
マイも寝付いて、さてテレビでも見ようかなと居間へ移動したら
「僕のデザート♪」
…とか言われながら待ち構えていたシンジ君に胸を鷲掴みにされる。
「コラ。」ギュ
「あててて、つねらないでよ…」
ソファに座りシンジ君に軽く寄り掛かりながらテレビをつける。
「ねぇシンジ君?」
「ん?」
「私の作るもので何が好き?」
「…う〜ん、全部美味しいしなかなか難しい質問だね。」
「じゃあ、いつも入れて欲しいのは?」
「あ。ウインナー入ってるといいな…あとハーブチキン、あれはレイのなら冷めても美味しい。」
「…それだけ?」
「そんなとこかな。」
「そう。」
埋めてもらいたい部分は空いたまま、私はただテレビを眺める…
「…私はそろそろ寝ようかな。」
体を起こそうとした所でシンジ君に腰から抱き寄せられ、膝に座る形になった。
「そう、言い忘れてるものがあったよね…いつも入れといて欲しいのは卵焼きね。」
「あ…なんで?」
実は私が一番聞きたかった答えを聞けてうれしい反面、話題にも出さなかったのにと不思議に思う。
「いつも味が違ってて楽しいんだ。
怒らせた次の日は少し味が薄めで、ケンカした次の日は少ししょっぱい、嬉しい事あったりよく笑った次の日は甘いんだ…いや、実際味変えてなくてもさ?そんな気がするんだよね。」
そこまで言って、私の背中にくっつくシンジ君…
「君が約束については人一倍にうるさいのは良く知ってるからね…ずっと卵焼き入れてくれてるんだ、忘れる訳ないさ。」
卵焼きはシンジ君に初めて食べさせて、初めて褒めてくれたおかず。
いつの間にか当たり前に入れていて、私自身ふと忘れそうになっていたけど…ちゃんと覚えていてくれたのね。
「…ありがとう、シンジ君。」
久し振りに速攻でトーカさせていただきますた。
|∧⌒⌒∧
|t(从 从)) ヨロコンデクレルシトイルカシラ?
|ゝ*゚w゚ν
|⊂ ソワソワ
>>732殿、
猫もケータイ厨でつから、お気になさらないで落として下さいナ。
給料日過ぎても実入りの少ないキューキュー猫デシタ。
∧⌒⌒∧ プルプル
((γ⌒ t(从 从))つ ))
しゝっYゝ;ーдーν ハ、ハラヘタ…
レイ猫さん乙でした。
GJ!
猫たんGJ乙!!
レイの卵焼き入り弁当をいつも食べてるシンジ君うらやましい・・・
喜んでますよ。いつもながらありがたいことです。まだ忙しいので書けないんですが
暇できたら私も猫さんのためにも投下しますんで、頑張ってください。
といっても空気の私のクオリティーでは猫さんの助けにはならないかもしれませんが
むぅ、いつも猫氏のクォリティには頭が下がりまする
自分も投下できるとイイナー、なんて思いつつもまだまだですので
神作者様、ガンガッテくだせぇ!
GJ!!
俺も授業中に書いてみたりするんだけどなぁ...
いつであろうと広がるのは無機質な線と影、少なに打たれた記号だけ。
結婚して1年目近く、私は初めて家族としてそこにやって来た…手には花束、黒衣をまとう。
「20年も経っちゃうと、さすがに何処だか判らなくなってるね…」
司令とシンジ君、そして私は殺風景な中をひたすら進む。
「…これだ、間違いない。」
司令が片膝をついて風化した記号を指でなぞる…所々欠けた文字は「!KFRI YJl」となっている。
シンジ君がそこへ花を手向け、二人は目を閉じた。
「…帰るか、シンジ。」
司令が立上がりシンジ君に声をかけ、シンジ君も目を開ける。
「うん、駅の近くで休める所あったっけ…」
花を手向けた柱はどんどんと遠ざかる…マイが何故か、敷地を出るまでしきりに手をそちらに伸ばしていた。
「母さんの顔、レイに似てるんだよね?」
「あぁ、今でこそ初めて会った時と瓜二つにな…」
駅前の喫茶店で休憩、二人して私の顔ばかりジーッと見ていて少し気味が悪い。
まぁ、元は似せられて生まれた筈だしどうこう言うつもりもない。
今こうして一人の人間として私は居るのだし…
「そうだシンジ、実は写真があったぞ。」
「えっ!?何も残って無いって言ってたじゃないのさ!!」
「私は持っていなかったが、冬月がネガを持っていた。」
そう言いつつ差し出す写真の中に、髪と目の色が違う私が居た。
「…本当にそっくりだ、こんなにまで似てるなんて。」
シンジ君は遠くしたり近くしたり、色々角度を変えながら写真を見ている…
「こうして写真で見てしまうと、やはり捨てたのは間違いだったのかもしれないと思える。現に捨てた直後には深く後悔したものだ…」
司令もまた写真を見つめ、その顔に影を入れていた。
「レイ、悪いけど協力してもらっていい?」
司令がトイレに立った時に、シンジ君からちょっとした提案があった。
「父さんには沢山の思い出が必要だと思うんだ…昔『心の中にあれば良い』って言ってたのは、多分サードインパクトの時に母さんに会おうとしてたからだと思うんだ。実際は起きなかったけど。」
視線を落とし、悲しそうに笑うシンジ君…
「でも考えたんだ、僕だって今レイと居るこの毎日を引き裂かれたら?君を二度と抱き締められなくなったら…方法があるならやっぱり何としても会いたいと思うから、きっと。」
今度はしっかりとした目で私を見つめる。
「君には少し迷惑かもしれないけど手伝って欲しい、まぁ僕らに出来るのはせいぜい簡単な事だけなんだけどね。」
「なんだ、二人してニヤけて。」
「あのさ、皆で写真撮ろうよ?」
「…」
「お父様、どうかしました?」
「いや、問題ない…そうか、しかしカメラが無いな。」
「今日来る時に買って来たよ、使い捨てだけど…外行こうよ?」
そして、シンジ君は外に待機していた黒服の一人を呼んでカメラを構えさせる。
「良く考えたら、僕らこうして家族だけの写真って無かったよね?」
司令を挟み私はマイを抱き、カメラへと顔を向ける…
「私は父親としては相応しくない男だからな…お前の為を思って」
「相応しくなくても僕にとって父さんは一人だけだよ、それに僕も今じゃ『父さん』なんだ。」
パシャ
一枚の写真…私と、シンジ君、マイ、それにお父様。
そこには笑顔しか並んでいない、だってそれ以外の顔は似合わないもの。
━━━━━━━━━第三新東京市郊外、列車内。
同乗するレイは寝息をたてている…
「シンジ、実は今見晴らしの良い場所に碇家の墓を建てようかと考えている。」
「…父さんって信心深いイメージ無いけどなぁ?」
「まぁ、確かにあまり信じてはいない…だがいずれ俺もこの世を去る、他の生き物もお前達も例外無くそうなる。」
「…やめてよそんな話、分かってるよ。」
「話は最後まで聞け、それはお前の悪い癖だ…あの時こそ初号機に宿っていたのがユイだと信じていた、だがそれは妄想に過ぎなかった。
俺が見ていたのは亡くなった妻の棺桶だ、そして漂う微かな香りだ。」
ゲンドウは眼鏡を直しつつ横目にシンジを捉える。
「自分で言った言葉の意味を、俺は理解していなかった。
『心の中にあれば良い』と、前にお前に話したが…今思うにあれは『そう願っていた』と付け加えるべきだった、それがあの時の俺だった。」
そこまで言うと、ゲンドウは視線を外に流れる風景へと戻した。
「ユイは俺やお前の心にある、忘れない限りいつも俺達を見ている…いつか先に俺が去ろうと、お前の覚える限り俺はそこに居るだろう。」
列車がトンネルに入り、車内に電気が点く。
「そしてお前達もまた去った後、マイやその子供の覚える限りお前達もその中で生きていく…墓は、俺達を知らない子供達へ残す形だ。興味があれば調べて、またその心の中で生き続ける。」
「年を取ると妙な事を考えるものだが、とにかく墓を建てようと思う…ユイの名を刻んでな。」
列車がトンネルを抜けて終点が近付く…シンジはレイの肩を抱いて、優しく起こした。
>>739殿、
>>740殿、
サンクスベリマチ。
>>741-743の方々
むぅ、これだけでも3人も候補がいらっしゃるでないでつか。
∧⌒⌒∧
t(从 从)) ヒトリハサミシイデスガナ
Yゝ・ω・`ν
ヾ(nUUn
〜求人広告〜
ケコーンスレ、新星求ム!!
次スレ(建つの?)に向けてバリバリな若人、ニート、オサーンオバーン来たれ!!
みたいな。
「…本当にそっくりだ、こんなにまで似てるなんて。」
シンジ君は遠くしたり近くしたり、色々角度を変えながら写真を見ている…
「こうして写真で見てしまうと、やはり捨てたのは間違いだったのかもしれないと思える。現に捨てた直後には深く後悔したものだ…」
司令もまた写真を見つめ、その顔に影を入れていた。
「レイ、悪いけど協力してもらっていい?」
司令がトイレに立った時に、シンジ君からちょっとした提案があった。
「父さんには沢山の思い出が必要だと思うんだ。
昔、『心の中にあれば良い』って言ってたんだけど…冬月さんとかに聞いた話、どうやら母さんにあえるかもしれない手段があったらしい。嘘みたいだよね?」
視線を落とし、悲しそうに笑うシンジ君…
「でも考えたんだ、もし僕が今レイと居るこの毎日を引き裂かれたら?君を二度と抱き締められなくなったら…方法があるならやっぱり何としても会いたいと思うから、きっと。」
今度はしっかりとした目で私を見つめる。
「君には少し迷惑かもしれないけど手伝って欲しい、まぁ僕らに出来るのはせいぜい簡単な事だけなんだけどね。」
「なんだ、二人してニヤけて。」
「あのさ、皆で写真撮ろうよ?」
「…」
「お父様、どうかしました?」
「いや、問題ない…そうか、しかしカメラが無いな。」
「今日来る時に買って来たよ、使い捨てだけど…外行こうよ?」
そして、シンジ君は外に待機していた黒服の一人を呼んでカメラを構えさせる。
「良く考えたら、僕らこうして家族だけの写真って無かったよね?」
司令を挟み私はマイを抱き、カメラへと顔を向ける…
「私は父親としては相応しくない男だからな…お前の為を思って」
「相応しくなくても僕にとって父さんは一人だけだよ、それに僕も今じゃ『父さん』なんだ。」
パシャ
一枚の写真…私と、シンジ君、マイ、それにお父様。
そこには笑顔しか並んでいない、だってそれ以外の顔は似合わないもの。
ホントスマソ…
>>745→何で起っても無い事シンちゃんが知っとるねん orz
ゴメン、泣きそう
あぁ、もぉ・・・・
レイ猫さん、結婚してください
ゴメン、ゲンドウ翁のギャップが凄すぎて渋すぎるゲンドウに涙してしまった
謀ったな、猫氏!
神が宿るスレだ・・・。・゚・(ノД`)・゚・。
これはもう・・・
GJだ!としか言いようがない。
猫さんサイコー!
目から鼻水が...
猫たん、アンタに惚れたよ
正直、知らない野郎共に惚れられても困る猫タン
GJ!!
そういえば「綾波とあの部屋で共に暮らすなら」ってスレがあったような
>>750殿、
>>753殿、
遅ればせながらハンカチをあなたに。
つ◇
>>751殿、
>>756殿、
☆「足洗邸の住人たち。」「マルドゥック・スクランブル」が好き
☆カラオケでオール歌いまくれるレパを持つ
☆よくおやつをくれる
3つに該当する方なら喜んでお受けしまつ…ポッ
>>752殿、
シブイオヤジが好きなもので…
>>754殿、
サンクツ、
>>755殿にはテイッシュを。
>>757殿、
気分はホストクラブでつね。
>>758殿、
datなのでみれませんですた orz
ネタがでるまで瞑(妄)想してきまつ…
気が早いな
猫氏に次スレまでのエネルギーがあるかどうか
猫氏は死なないわ。私が守るもの。
764 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/06(日) 01:26:21 ID:4NVDI84a
カモンベイベエ!!
猫氏活動限界です!
こ、これは...まさか...暴走!?
これ良スレじゃないな・・・
もはや、神をも超えてしまってる天スレ
最近冷め過ぎている漏れがこのスレ最初から読んで、目頭が熱くなった。
ありがとう。
電車男の終盤みたいなレスが...
いやまあ気長に待てばいいと思うよ
良スレさげ
猫氏、どうしましたか!神は我らを見捨てたか!
みんな!両手を天に向けて伸ばすんだ!
猫さんに、みんなの元気を分けるんだ!
). _..,,,,
(. ●'''" * ""'';;, また新スレ立てたよ〜他スレageて
) \.从 从 ;;;ミ
(∴ ゝ゚ー ゚ν ;;;ミ. 目指すはスレ一覧の最下層!!!
=====⇒∞∞━(,,,ノ(,,,ノ━━━
( ヽ ;;ミ (´´ほじほじせっせ。ほじせっせ♪
\. > > ,/〜 (´⌒(´
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
猫氏には猫氏のペースがある。それを忘れるな
部屋を暗くすると、明かりとなるものはテーブルに置かれたロウソク一本だけになった。
…今日はマイが生まれてから1年目の日。
「「「「ハッピーバースディトゥユー♪」」」」
今日も家には沢山のお客様…お父様に冬月さん
「「「「Happy Birth dey to you♪」」」」
アスカに赤木さん、相田君夫妻
「「「「「「「はっぴばーすでぃでぃーあマイちゃ〜ん!!」」」」」」」
鈴原夫妻に葛城夫妻、マヤさんに日向さん青葉さんも。
こんなに居るといつもは広めな部屋もぎゅうぎゅう詰めで、何人か立ってもらうハメに…
「「ハッピーバースディトゥユー♪」」
「…さぁ、マイはちゃんと吹き消せるかな?」
「シンジ君、言葉も喋れないのにそれは無理よ…私達で消してあげましょ?」
薄明かりの中頷くシンジ君とタイミングを計り、せーので火を吹き消した。
…沢山の拍手と共に電気が点いて、マイのお誕生会が始まった。
マイは色んな人に抱き上げられてはビックリしたり泣きそうになったりでとても忙しそう。
この分だと今日は早めに寝付いてくれるかもしれない…
「マイ〜♪ほらほら、ぶぁ〜っ」
アスカは特にマイを随分と可愛がってくれていた、まるで自分の子供みたく。
…お父様はそのせいか少し寂しげ。
「青葉シゲル、遂に結婚が決まりましたーっ!!」
とかなんとか騒いだ拍子にマイが泣き出してしまった…
ご近所には前もって一言「ご迷惑おかけします」と言ってはいたけど、皆のテンションは高過ぎるわ。
…夜が更けるにつれ「もっと騒ごう!!」と言ってカラオケに行く人達、「そろそろおいとまするね…」と静かに帰る人達。
流れ解散となって、今家に残ってる来客はアスカだけになった…
「アスカ、旦那さんをほっといても良いの?」
「…いいのよー、心配する様な事はなんも無いんだから〜。」
ベランダで涼むアスカは、さっきまでの笑顔をどこかに置き忘れた感じがした。
「そんな薄着じゃ風邪ひくわ、中でテレビでも見る?」
「アンタねぇ、こういう時ゃ普通『大丈夫ぅ?』とか『何か悩み事でもあるのぉ?』とか気ー利かせるモノでしょが。」
「私はそんな嫌ったらしい喋り方じゃないわよ?」
「あ〜もーいいわよ、んな事。」
ぶっきらぼうに話した後、アスカはベランダの縁に寄り掛かる…
「マイ可愛いよね、ホント。」
「ありがと。あなたもいずれ子供欲しくなった?」
「んー、まぁね…でもダメかも。」
風が、アスカの髪を散らす。
「あたしのママはさ、赤ちゃん出来にくいんだか生めないんだかであたしは試験管ベイビーなのよ。」
「…初めて聞いたわ。」
「へぇ…シンジ、話してないんだ?まぁとにかく、もしあたしもそんな体だったらそんなの想うだけ無駄になるじゃない。彼にも彼の親にもガッカリさせるだろうし。」
「それで、検査したの?」
「まだ。いざそうだって判ったら…彼の顔見れないから」
「そんなの間違ってる!!」
いきなりシンジ君が現われ、私もアスカも目が点になる。
「シンジ君?」
「その、夫としちゃ子供云々よりも君の事が心配だろうし、そういう問題を抱えてる時は支えてくれる人が必要だと…思う。」
シンジ君が一息ついた所で、アスカが体を起こして怪訝な顔をする…
「アンタ、今の聞いてたんだ?」
「えっ、あっ!!…うん。」
「いい根性してるわよ全く、立ち聞きして説教かますなんてさ。」
「でもシンジ君の言う通り、それは旦那さんと一緒に乗り越えるべき問題だわ…あなた一人で抱え込んでたら、彼だって悲しむ筈よ?」
「…そう言ったってね、怖いのよ!しょうがないでしょ!?あたしはママみたくおかしくなりたくないの!!二度と見放されたりしたくないのよ!!誰からも!!」
「…じゃあ私が一緒に付き添うわ。
何か行動を起こさなきゃ何も良くならないし、変われないもの。」
「それなら僕も付き添うよ。大丈夫さ、アスカって昔から体丈夫だし。
あ、コーンポタージュ飲む?もうぬるいけど…」
アスカがシンジ君に抱き付いて、鼻をすする…
「…体が丈夫なのは関係ないでしょ、バカ。」
アスカに抱き付かれ苦笑するシンジ君からマグカップを一つうばって、私はさっさと部屋に戻りシンジ君のポタージュをすすった…
翌朝見るとソファでくっついて寝ている二人。
「…シンジ君?」
シンジ君の腕には幸せそうな寝顔のアスカがしっかりとしがみついている。
「…昨日は仕方ないにせよ、翌朝もこういう状況を見たら私も怒って良い筈よね?」
早速二人を叩き起こし、シンジ君をど突きまわした。
>>762-764殿、
>>769-772殿、774殿、
イキテルヨ〜 ノシ
>>765殿、
暴走しっぱでここまで来たとデス。
>>772殿、
ウヒョッ(*゚∀゚)元気注入!!
>>767殿、
最初から読んでくれてサンキュー千万でつ、155氏や他の方にも代わり感謝を。
このスレ埋まったら、一回リセットして新しいの書こうかな…書けたらだけど。
さすがにこのまま延々引っ張るとマイの話になって、LRSおろか結婚話でなくなるデスヨ。
ちなみに
>>759は酉忘れたとです、ギャー。
残酷な青葉のテーゼ
うぉ〜!猫氏、乙でつ。
そういえば、155氏はどこへ行ったのだろうか・・・。
レイ猫。さん乙でした。相変わらずGJ流石。
猫氏乙カレー
猫氏はつまりこう言いたいんだ
”結婚話ではなく、もっと自由な(ry
カツラギ夫妻ってことはリョウジさんが籍を入れたのか?
>>783殿、このスレの番外を読めば謎は解けます。
タブンネ(´・ω・`)
「私も何か、これって言う趣味を持つべきかしら?」
チェロをケースから取り出すシンジ君を眺め、漏らした言葉に自分で驚く。
「チェロやってみる?レイなら何やっても上手く出来そうだけど。」
「ん〜、できれば手軽に練習出来る方が良いかしら…せっかくの申し出だけど。」
「むぅ、軽くヘコまされたよ。」
そう言ってシンジ君はチェロを拭いたり、何か塗ったり、磨いたりしている。
今から出来る事…できればこれから先もずっと、何処に居ても出来る事をしたい。
…色々と考えてみたけど、なかなか良い考えって出てこないものね。
絵画とか色々と揃える物が多いとマイを見ながらじゃ出来ないし、どこかで習い事というのも家の事やる時間が削れてしまいそうだし…
考えても答えは出ずに結局今日も終わる、お風呂に身を沈めて目を閉じる。
(私には残せる物も出来る事も、何も無いのかしら…)
天井から滴る水滴が冷たい。
「…マイ、眠れないの?目はおねむなのに。」
マイの寝付きが悪い夜は、ゆっくり揺らしながらテレビで聞いた歌を歌う。
「♪魂が揺れる時 それが合図 私が私で居られる様に 在るがままを受け止めて 心の翼で…」
「…マイ、寝たみたいだね。」
「えぇ、ようやくね。」
「レイ、歌うのはどうかな?」
「え。でも、私上手くないし…」
「そう?今のもなかなか上手だと思ったけどなぁ…先に部屋行ってるよ。」
歌、かぁ…
私は特に声が大きい訳じゃないし、今までも喋る方じゃなかったんだけどな…
まぁ、歌ならお風呂とか料理しながらでも練習出来るし、道具とか要らないし…ちょっと練習だけしてみようかな。
歌詞は(エヴァ繋がりに)高橋洋子さんのアルバム『Lange de metamorphse』の「心の翼」より抜粋、久々ランジェドゥ〜やジュクロワを聞いてウハーとか思ったので勢いで書いてしまいまつた。
レイさんが歌うなら「地球は歌ってる」とか聞きたいなぁ…とか妄想。
短くてスマソ。
猫氏、乙&GJ!
短いからといってバカにできませんぞ。
幸せな結婚生活に萌え。
猫氏のレイがユイになっていく・・・
お父様の新婚生活もこんなんだったのか
子守歌に甘き死とかいいなぁ
790 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/10(木) 23:35:07 ID:Gwn4/4nQ
あげーーーー
シンジはアスカと結婚するよ。
やれやれ、どこにでも現実が見えてないヤツはいるもんだ。
これだから嫌がられるんだろーになあ
マターリ,マターリ
マターリ行くよ
ショートショート 碇くん家族とカヲルくん
僕とレイが23歳の時に結ばれて早一年。イタリアへ音楽留学していて、結婚の連絡だけに留まっていたカヲルくんが遂に日本に帰国し、我が家へ来てくれると言う。
久しぶりの旧友との再会とあって、僕は落ち着いてはいられなかった。
「私、なぜかあの人の事受け入れられないの」
「そんなこと言わないでよ・・・折角カヲルくんに会えるんだからさ」
なんだかレイは乗り気じゃない様だ。
「シンジくん?だいたい24にもなって<カヲルくん>って言うのはどうかと思うけど?」
「別にいいじゃないか・・・ねぇユウちゃん」僕はユウに話かける。
ユウは、3ヶ月前に生まれた僕とレイの娘である。最近、自分でもマズいと思い始めるほど親バカに拍車がかかって来た。
「もう三時だね。カヲルくんは六時に来るらしいからそろそろ始めようか」
僕とレイは歓迎するための準備を始めた。
+ +
∧_∧ +
(0゜・∀・) ワクワクテカテカ
(0゜∪ ∪ +
と__)__) +
>>796 うぉぉぉぉ!ここにきて、
新職人の参上か!?
続きに期待(*´д`*)
802 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/11(金) 22:06:43 ID:ftjKzwPP
>>801 それはNewTypeのサイトのパーティって画像だろ
700後半入ってから何故だか上がりっ放しデシネ。
|∧⌒⌒∧
|t(从、从)) ナズェニ…
|ゝ;゚w゚ν
|⊂
807 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/12(土) 14:43:02 ID:s/5qoLeA
期待!!
801
その下敷き持ってる
ガンガンsageるよー
ピンポーン
「やぁ、元気だったかい?シンジ君と綾波さん。久しぶりだねぇ。少し遅れてしまったかな?」
カヲル君がいつもと変わらぬ様子で我が家へ到着した。
「久しぶりだね!カヲル君は元気だった?」「・・・久しぶり・・・」
レイは明らかに機嫌が悪い。ミサトさんにお世話になってる頃に一晩共にした事を知っているのかな?
「僕は平気だったよ。シンジ君の応援のメールもあったからね。」
レイの目が怪しく光ってる。マズい。
「それはそうと・・・綾波さんが抱いている赤ちゃんは君達の愛の結晶かい?」
「えっ・・・えぇ、そうよ。」
相変わらず恥ずかしい言い方するわね。この人。
「ユウって言うんだ。名前。女の子で、目鼻立ちはレイに似てるかな?でも口元と頬は僕似って良く言われるんだ。可愛いでしょ?」
「ユウか・・・素敵な名前だねぇ。可愛い。でも嬉しそうに焦って紹介してるシンジ君もなかなか可愛かったかな?」
「やめてよっ・・・カヲル君。恥ずかしいじゃないか。」そう言いながら満更でもないシンジ君は一体・・・
「カヲル君抱っこしてみる?」
「シンジ君、良いのかい?」僕がユウをカヲル君に受け渡す。
811 :
訂正:2005/11/12(土) 23:31:07 ID:???
ピンポーン
「やぁ、元気だったかい?シンジ君と綾波さん。久しぶりだねぇ。少し遅れてしまったかな?」
カヲル君がいつもと変わらぬ様子で我が家へ到着した。
「久しぶりだね!カヲル君は元気だった?」「・・・久しぶり・・・」
レイは明らかに機嫌が悪い。ミサトさんにお世話になってる頃に一晩共にした事を知っているのかな?
「僕は平気だったよ。シンジ君の応援のメールもあったからね。」
レイの目が怪しく光ってる。マズい。
「それはそうと・・・綾波さんが抱いている赤ちゃんは君達の愛の結晶かい?」
「えっ・・・えぇ、そうよ。」
相変わらず恥ずかしい言い方するわね。この人。
「ユウって言うんだ。名前。女の子で、目鼻立ちはレイに似てるかな?でも口元と頬は僕似って良く言われるんだ。可愛いでしょ?」
「ユウか・・・素敵な名前だねぇ。可愛い。でも嬉しそうに焦って紹介してるシンジ君の方が可愛かったかな?」
「やめてよっ・・・カヲル君。恥ずかしいじゃないか。」そう言いながら満更でもないシンジ君は一体・・・
「カヲル君抱っこしてみる?」
「シンジ君、良いのかい?」僕がユウをカヲル君に受け渡す。
|∀゚)ワクワクドキドキ
シンジのカヲルに対する感情はどういうものなんだろう
トモダチ以上ホモダチ以下
815 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/13(日) 10:31:54 ID:lGFjH0iT
くそ、こんな人生羨ましすぎるぜ…
816 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/13(日) 11:24:51 ID:CZQ002UH
いdがQOOなのはすごいがsageようよ
期待!期待!(・∀・)
新職人の名前が知りたい
猫氏も遠慮する必要はありませぬぞ!
>>719 名前・・・決めてないですねぇ。どうしましょ?
今回SS書くのも初ですし小説自体も初なんでおかしな所とか指摘してくださると幸いです。
後、何かと忙しい身分(学生なもので・・・)なんで長い目で見て頂けるとありがたいです。
>>821 >長い目で見て
OK、それはスレ住人の特技だ
我々は幾らでも待とう
猫タソ、マダ―(・Д・)
>>823 楽しみにしてる気持ちは痛い程わかるけど
猫氏にも色々と事情もあるでしょうから焦らせるような発言は控えましょうよ。
マターリ待つのも良いものですよ。
先の展開を妄想するのも楽しいょ
今月に出産予定の子供の名前、女の子ならマイにしようかなと思った。 猫氏感動をありがとう
そろそろ次スレを考えないとな・・・。
821氏、そして猫氏、我らは待つ。いくらでも。
猫様。貴方の功績はあまりにも大きい…
その功績が重圧となる。。
「暖かい・・・それでいて全てを受け止めようとする優しさ、いや儚さ・・・」
「リアクションがカヲル君らしいね(笑)」
ユウはカヲル君に抱かれても落ち着いているね・・・むしろ喜んでいるかな?
「そうかい・・・なんだかこの子は僕に近い様な気がするよ。」
僕はレイを振り返って話す。
「良かったね、ユウがカヲル君を気に入って。」
「そうね・・・私はまだダメだけれど。」キツいなぁ。
「そうだ!今日カヲル君の為にとっておきンチュワインをチュ買っ・・・ぅわぁぁあぁ!」
ふと目を離した瞬間、カヲル君とユウがキキキキスしてるじゃないか!
「渚君、止めて。」
物凄い怒気を含んでいる声でレイが止めた。
「どうしてだい?僕が近しい・・・それ以上の存在のシンジ君、僕と同じ君。その愛の結晶、ユウに僕が好意を抱いてはいけないのかい?」僕にはよく分からないよカヲル君。
レイはもう顔を真っ赤にしている。
なんとかなだめて、カヲル君と歓迎したが、ほぼ放心状態である。しかしなんとか持ちこたえてカヲル君が帰宅する時間となった。
俺でもユウやマイに思わずキスすると思うな
イイスレだねー
ずっと待ってるからな
こらこら、プレッシャーかけないの。
産後から冷え性になったらしく、家では秋口には居間の電気カーペットがオンになっている。
…しかし、ついこないだお湯がこぼれてカーペットは機能しなくなっていた。
「レイ、見せたいものがあるんだ…」
「なぁに、また何か壊したの?」
昼間に比べ冷え込みの厳しくなってきた中、買い物から帰ったばかりの私は少し不機嫌。
…だって他でもないシンジ君なんだもの、カーペット壊したのは。
「き、今日はいい知らせなんだから!ほらほら居間に来てよ?」
買い物袋を下ろしてすぐさま襖の前に立たされる…冷えるんだからリビングに立たせ
「ジャジャーン!」
と、シンジ君の声と共に開かれた居間の中には…盛上がった布団とそれに乗る板。
「…で、何これ?」
「え?やだなぁ『コタツ』だよ、暖めといたから入って入って!」
暖めといたから〜って、それより早くお風呂…
「あっ、あぁ〜んっ♪」
布団の端をめくり足を突っ込んだ瞬間から広がるこの暖かさ、何これ!?
布団1枚隔ててここだけ別世界じゃない!!
「今までレイも特別寒がらなかったし電気カーペットもあったからできるだけ使わない様にって思ってたんだよね。」
「…布団の中は凄く暖かい、素敵だわ。」
「…ねぇ、『コタツ』ってもしかして初めて聞いた感じ?」
「うん、こんな不思議な物聞いた事も無いわ。」
「やっぱりそうだよね、実は僕もこないだ初めて見つけたんだよ…」
急いでマイ連れて来たシンジ君も、ようやく笑顔でコタツに足を入れた。
セカンドインパクト以来四季の隔たりも無く暑いかせいぜい涼しいかぐらいしかなかった世界は、ほんの少しづつではあるけど昔へ戻りつつもあるらしい。
何処かの研究者の発表によると『このまま状態が良くなればあと100年で北極にまた氷ができ2、300年あれば四季折々の姿が甦るだろう』とかなんとか。
あ、ネルフもなんだかそれに協力してるらしい。
資料だけじゃなく目で四季を見られるなら、それはとても羨ましい事だわ…でも今現にこうして復興した街があるんだから、それはきっと絵空事では無いのよね。
「…まぁとにかく、機嫌を治していただけましたか姫君?」
「うむ、よきにはからえ…結構な働きぶりを褒めて遣わす♪」
コタツの中で、シンジ君の脚を私の足で撫で付ける。
「うひゃ、ちめたい。反撃開始!」
「やっ、シンジ君だって爪先冷たいじゃない!よくも…」
脛や腿をぺたぺたやりあうのはなかなか楽しかったし…久々ちょっぴりエッチな気分にもなってきた。
と、その前に。
「マイは小さすぎるからもう少し大きくなってからね、代わりに牛さんパジャマとタオルをたくさんかけてあげるから…」
マイも暖かくさせて、さぁ戦闘再開よ。
今度はもう少し上を狙って動けなくしちゃうんだから♪
…しかし、私は思い知らされた。
足だけとなると、シンジ君って…
すごいテクニックの持ち主だったわ。(///)
お待たせしますた、待って無くてもお久し振りの猫が来ましたよん。
うわ〜ん!
レス大杉で一人一人に出来ないスよぅ…
それもこれも猫のネタが遅漏なせいデシネ、
(( ∧⌒⌒∧
t(从 从)) スマソミナタマ。
Yゝ;ーwーν ペコリー
ヾ(nUUn
猫ん家はおこた無いから、おこたある場所に行くと今でもちょっと感動的になるのです。
おこたテラウラヤマシス…
お帰りなさい!相変わらず面白いですねぇ。
夫婦生活も板についてきたようで、ちょいエロな感じがドキドキです。
ゆっくりで良いですよ〜。義務感にとらわれず、のんびり書いてくださいまし。
皆の者!猫サマのご帰還じゃ!
宴の準備をせい!
猫タソキタ━━━━━━ヽ(゚∀゚)ノヽ(゚∀゚)ノヽ(゚∀゚)ノ━━━━━━ !!
>>835-837 猫たん、乙&GJ!
待ちに待った続編ですな。エッチな要素が増えて、萌えですな。
841 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/17(木) 10:48:29 ID:BR0l9gZV
猫さまGJ!
レイタソ(;゚∀゚)ムッハー!!
ちょいエロ萌えー
猫氏の再来・・・GJ!!
>>838 OK、俺も宴に参加しよう
こうして展開していって、最後にどうなるのだろう?
いけね、それは不粋ナ考えだ…
使徒再来、夫婦そろってエヴァ搭乗。と言う展開は無し?
神スレの作家さん&読み手のみなさん、お邪魔致します。
投票所板において漫画トナメを開催中で投票のお願いに参りました。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
本日綾波さんの試合日!投票宜しくお願いします!!
3回戦第1試合 11/18(金)01:00:00〜23:00:59
<<綾波レイ@新世紀エヴァンゲリオン>>
vs
國生陽菜@こわしや我聞
まとめサイト
ttp://mangasaimoe.hp.infoseek.co.jp/ コード発行所(必須)※コード発行までに1H掛かります
ttp://code.2-d.jp/mst/m/ 投票は、投票所板内の漫画最萌スレへお願いします。
http://etc4.2ch.net/vote/ ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
自作絵やSS支援も大歓迎!綾波さんへの萌えの1票宜しくお願い致しますm(__)m
スレ汚し、大変失礼しました。
>>837 こたつ攻撃萌え〜シンジの凄腕ならぬ凄足テクニック(*´д`*)ハァハァ
ゼーレが地下で活動していた。夫婦でエヴァに搭乗し、量産機の対
やっぱり猫たんが好き!!
たまらんとです!!
いいなあ・・・炬燵・・・
エロいんじゃなくて「えっち」なあたりがまたツボw
エッチのほうがしっくりくるな
俺も含め、エロガキがいぱ〜い
エロガキ達をも感動させる。
それが猫クオリティ。
左様、次の投下が待ち遠しいことだ。
だいぶ前にバイトの面接を受けたって言ってたけど結果はどうだったんだろ?
>>855 ______
|∧⌒⌒∧ |
|t(从 从))o ))
|Yゝ゚w゚ν ウカリマスタ、
 ̄∪ ̄ ̄ ̄ ̄ ガンバッテナス
おお、猫様よ、おめでとう!
忙しくても投下これからもよろしく頼む。
皆の者!猫様のバイト決定祝賀会じゃ!準備せい!
遅いってばw
何の仕事?
都内某所の 屋さんでつ。
エチーお店ではございません。
酉は無いが猫様だよな?
今、このスレ始めから読み返してみたんだけど、また泣いた
―――あれ?
いつものように家へと帰る途中で足を止めた彼の目線の先にあったのは、
小さな花屋。けして派手ではないが、色とりどりの花をこぼれさせていた。
興味を引かれ、足を進ませる。
「いらっしゃいませ」
奥のカウンターから声がかかるが、別段こちらへ来る様子もない。
それならそれでよしと、彼はゆっくりと花を見てまわった。が、しかし。
―――どんなのがいいんだろう?
どの花もきれいだったので、優柔不断、もとい博愛主義の彼には決めがたかった。
無意識のうちにイメージしていたものがなかったのも、その一因だったのだが。
考え込んでしまった彼がふと傍らに目をやると、そこには小さな白い花。
「あの・・・」
知らず知らずの内に、声が出ていた。
その花を買い、帰路に着く。
「ただいまー」
ドアを空けて家の中に向かい声をかけると、パタパタと音のしそうな雰囲気で
妻がかけよってきた。
「おかえりなさい、シンジさん」
「ただいま」
もう一度彼女に言葉をかけ、口付けを交わす。
片手に持った小さなブーケに、妻の視線がいった。
「今日、何かあった?」
「いや。でも・・・・・・レイに、あげたくて」
少しはにかみながら答えると、彼女は頬を赤く染めたあと
うれしそうに微笑んだ。
「ありがとう」
彼の手から受け取り、もう一度顔をほころばせる。
買ってよかったと、彼は思った。
彼が風呂から上がったあとも、小さな花瓶に入れた小さな花を
彼女はやはりうれしそうに見ていた。
「そんなに気に入ってくれた?その花」
彼女はコクリとうなずいて、ソファの隣に腰掛けた彼に問いかける。
「この花の花言葉、知ってる?」
「いや・・・なんて花かも、知らなかったから」
彼女は落胆とも安堵とも取れないため息をつき、話し始める。
「この花は・・・」
花の名は、スノーフレーク―雪のかけら―
花言葉は―――「純粋な愛」
865 :
863:2005/11/22(火) 23:00:09 ID:???
>>863-864 やば、タイトル書けばよかった・・・OTL
11月22日(いい夫婦の日)記念投下です。
即興で書いたので粗が目立つかも知れません・・・
ですが、お納めください。
いやいや、俺の鼻血を誘うには十分すぎるほどでつよ。
ぐぅうううううううううううじょぶ
すばらしい、大変な功績だ
猫様をはじめ、職人達に勤労感謝です。
すばらしい。
休日1日使ってスレ全部読んでしまった。
863氏、乙デシ。
近々にAurora Tourの最終回チックなモノを書かせて頂きたいと思いまつ。
あ、いや。
一応話全体のラストとしてのケジメをつけようかと…小ネタがあればスレ終わりまでは落させてもらいまつ、ヤメルワケデナイノナ。
新スレ建ったら、またココみたいに結婚までのいきさつ云々書けたら良いなぁ…
あ。でも結婚オンリースレでしたっけ、一応。ゝ;゚w゚
【浮気禁止】LRS総合【幸せな日々】みたいなスレタイで。
877 :
872:2005/11/24(木) 23:07:41 ID:???
御誉めに預かり光栄でち。
猫様はどんなスレタイがイイですか?
878 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/24(木) 23:17:03 ID:AyYsqZY0
ゲンドウ
【あなたとの】浮気禁止・LRS総合【絆だから】
【浮気は】レイさんのエプロン【許さないわ】
【浮気禁止】シンジとレイの結婚生活・(二夜目、二日目、第二部…等)
…みたいな感じでつか
>>877殿?
建ててくれる方の好みで良いかとは思いマスでつ、はい。
>【浮気は】レイさんのエプロン【許さないわ】
エプロン萌え〜(*´д`)
碇夫婦の恋愛白書
ここは本当に素晴らしいスレです。感動です。
次スレも激しく楽しみにしております。
みんなに読んで欲しいけど荒らされるかも、というヤマアラシのジレンマ
なんでもええから、 書きこまんか〜い
「マイ寝ちゃった?」
私がマイを寝かしつけた所で、シンジ君が顔を覗かせる。
「えぇ、ちょうど今。」
「なんだぁ、マイが寝る所見たかったんだけどな。うとうとしてる時ってすごい可愛いじゃない?」
「そうね…でも寝顔だってとっても可愛いからいいじゃない。」
シンジ君も私の隣に立って、二人でマイの寝顔をじっと眺めている…
「ねぇシンジ君?」
「ん、何?」
「マイが私達の初めて会った時ぐらい、14才になる頃には…私達おじさんおばさんになっちゃうわね。」
「どうしたのいきなり?」
「ううん、ちょっとそう思っただけ…今はシンジ君、私の事だけ見ててくれるじゃない?
でも将来的にはきっと若い娘に目が行くのよ、どうしたって。」
「随分と先の事で悩んでるんだね…」
「遠い未来の話じゃないわ、だって初めて会った日から10年以上はとっくに過ごしたのよ?」
「確かにあっという間だよね、君は無愛想だったなー。」
シンジ君は私を抱き寄せて頭をくっつける…
「その無愛想さんも今じゃこんなによく笑う、僕が夢中にもなる訳だよね。」
伊達男が板に付いてきたシンジ君は、前よりも素敵になった。
アスカも何だかんだで今じゃ新婚さん、きっと素敵なお母さんになれるはず。
「おだてたって、私の悩みは消えないのよ?」
困った顔をして物思いにふけるシンジ君がようやく口を開く…
「約束するって言葉だけじゃ安心出来ないよね?」
「できないわね。」
「…それじゃちょっと寒いけど、ベランダ出ない?」
…今日の午後は風が強かったから、空は雲一つ無い星空。
地に潜る事を忘れたビルにへばり付くネオンも、深夜ともなるとさすがに明かりを落していて邪魔な光はほとんど無い。
「何度見上げても綺麗だよね、星空って。」
少し震えつつ、白い息を空へ放つ私達…
「私は寒いから早くコタツに入りたいな。」
「君ときたらたま〜にすごくツレない事言うよね…」
苦笑いしつつも、シンジ君が私の後ろからおぶさる様に抱き締めてくれた。
「今ここで、もう一回結婚式しようよ。」
「…ふぅん、そう。じゃあやりましょ。」
「随分とノリ悪いね…
汝碇レイは碇シンジを生涯の伴侶とし、愛し続ける事を誓いますか?」
「…誓います。
汝碇シンジは、碇レイを生涯…いや、いつまでも愛し続けると誓えますか?」
「誓います。生まれ変わっても、違う世界に生まれても、きっと君と一緒に居る事を…愛し続ける事を。」チュッ
「こら、誓いのキスはつむじじゃなくて唇にでしょ。」
「あー、待ちきれなかったから…」
窓の縁に座り直し向き合う私達…寒いからかこんな事をしてるからか、肩が揺れている。
…本当は今にも声を出して笑いそうになっていた。
こうして不思議な結婚式をしている事も、こんな風にしていられる平穏な日常も…そして何よりシンジ君とこうして一緒に居られる事が、幸せでしょうがなかったから。
「あ、ちょっと待って。」
「…雰囲気台無し。」
「ご、ごめんって!いや、アレを忘れてたんだよ。」
「では、二人の誓いに異議が無ければ沈黙をもって祝福を…」
…今夜は素敵な夜、そして不思議な夜。
車の音も人の声も、吹き抜けていた風の音まで止んでしまった様に感じた。
その静けさが笑いそうだった私を拭い去り、まるで夢の中だと錯覚してしまう位に淡く、でもはっきりとシンジ君の眼を見つめていた…
アアア゙ァーン、ア゙ァーンッ…
「ありゃ。」
「…マイは、自分も一緒じゃなきゃ嫌らしいわね。」
「じゃあ今度、三人で結婚式挙げようか?」
「フフ、そうね…アハハハハ♪」
心配や悩みなら、きっとあなたと乗り越えて行ける。
あなたとなら、この先もきっと素敵な毎日を過ごせる。
シンジ君との幸せな日々が、いつまでも続きます様に…
━━━━━━━━━━━━願いは遥か彼方、それはこの世界まできっと届くくらい…
空に、星が流れた。
おしまい☆彡
おーろらつあー編、これにて(一応の)完結にござりまつ。
スレ始めよりお付き合い頂いた名無しの方がいらっしゃれば、まこと嬉しきかな何たらと。
…ハイ、というわけで。
∧⌒⌒∧ アーナガカッタ!!
t(从、从))o))
Yゝ*゚w゚ν
ヾ/o
しーJ
このスレをもう一回読み倒したいと思いまつ。
どなたかテキストとっといてくれませにか?
いつか修正版とか書けたら良いなぁと…皆様乙デチタ。
我々は歴史の目撃者になれた
さいごのオチ イイ!
神の宿りしスレに出会えたことに感謝
猫様乙です〜!
あまりに素晴らしいので、
新潟は佐渡島名物「金粉入り緑茶」を献上いたします。
つ~旦 粗茶デスガ・・・
猫様、本当に素晴らしいお話をありがとうです
このスレは永久保存で。
とりあえずお口に合うかわかりませんがお約束のエビチュドゾ つ日日日日日日
猫さんサイコー!
このスレにいてよかったと心から思った・・・
さて、保存保存。
なんか...心があったかいよぉ
895 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/26(土) 11:26:12 ID:6CNjeJAk
>>893>>894激しく同意しつつ
あぁ終わっちゃった〜。・゚・(ノД`)・゚・。
猫さま次回作も期待しております。
良かった、本当に良かった
猫氏についてきてよかった
GJ!
,、‐ ''"  ̄ ``'' ‐- 、
/イハ/レ:::/V\∧ド\
/::^'´::::::::::::i、::::::::::::::::::::::::::::\
‐'7::::::::::::::::::::::::ハ:ハ::|ヽ:::;、::::::::::::丶
/::::::::::::::/!i::/|/ ! ヾ リハ:|;!、:::::::l
/´7::::::::::〃|!/_,,、 ''"゛_^`''`‐ly:::ト
/|;ィ:::::N,、‐'゛_,,.\ ´''""'ヽ !;K
! |ハト〈 ,r''"゛ , リイ)|
`y't ヽ' //
! ぃ、 、;:==ヲ 〃
`'' へ、 ` ‐ '゜ .イ
`i;、 / l
〉 ` ‐ ´ l`ヽ
シンジ シンジ シン シン シ〜ンジ (ホッ!ハッ!)
使徒が踊るよ シ〜ンジ アスカでヌく〜よ シ〜ンジ
シンジ、シンジ、シンジと仲間達! (ホッ!)
チムポを立てろ〜〜〜 ホッホッホ〜! ホッホッホ〜〜〜!
阿呆たちがついて来る〜 〜〜 ♪
反則OK シ〜ンジ タイガージェットだ シ〜ンジ
シンジ、シンジ、シンジと仲間達 ♪
番外に期待
つД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚スゴイヨカタ…でも終わるのもサミシイ。ヌコタンGJ!!
900
↑次スレよろ
902 :
900:2005/11/26(土) 15:49:53 ID:???
スレの名前は結局どれ?
自己判断w
建造主の良識に任せる。
猫様、ありがTO
その他の職人さんはどうしたのかしら。
僕らも職人に成ろうよ!
僕らも職人に成ろうよ!
良スレに今頃気づいた。
誰かまとめサイト作られ
「そろそろお別れだね・・・とても寂しいよ」
「そんなこと言わないでよ。またいつでも会えるんだからさ。来たくなったらまた来てよ、カヲル君」
(ボソッ)「こんなヒヤヒヤするのはもう嫌。」
なんか聞こえたけど気にしない気にしない。
「そう言って貰えて嬉しいよ。・・・おや、もう一時か・・・終電を逃したか。。。」
「嘘っ!・・・ごめんね、ずっと話し込んじゃって。そうだ!良かったら今日泊まって行ってよ!うちは大丈夫だよ。」
「図ったな渚・・・」
一瞬信長が見えた・・・?
「そうかい?じゃあお言葉に甘えようかな?」
「ユウの夜泣きがあるかも知れないけど・・・じゃあお風呂沸いてるから先に浸からない?」
「わざわざ悪いね・・・やはり君は僕の中で最も好意に値する人だよ。どうだい?パイロット時代の様に一緒に入らないかい?」
「そうしよ」「生憎うちのお風呂はそんなに広くないわ」
しまった。レイが本気で怒ってる。
GJ!!「逃したな...」の方がイイカモ
「~~か」が二回続くとなぁ。
寝る前にフラリと寄った板でこんな神スレに出会えるとは・・・
一気に読んで寝不足になっちまったぞコノヤロー
1000前にこのスレに出会えて自分も足跡残せて良かった
最後に・・・神達よ!感動をありがとう!
次スレは最初から見続けてやる!
次スレどうするよ?
あと100KBあるし950くらいで立てればいいんじゃないか?
スレタイは 【浮気禁止】シンジとレイの結婚生活2 でいいだろ。
そのスレタイに落ち着くか
結婚生活に限定しなくてもいいかもな。
ラブラブ生活とか。
【永遠の愛】碇シンジと綾波レイ【不滅の絆】
今立てたら「やってくれたな」等を書き込まれる恐れが
猫様。ありがとうございました。本当にお疲れ様です。
━━━━━━━━━━━━第三新東京市、とある幼稚園。
「おとーさ〜ん!」
黒髪に赤目という、それこそ人目を引く園児が園内から駆け出してゆく…
バフッ
「おー、マイは今日も元気にしてた?」
「うん♪きょうはちゃんとおひるねもした!」
「えらいねマイ、よいしょっ」
男性が園児を抱き上げて笑う。
「今日はお母さんがご飯作る日だから、帰りにお買い物だよ〜」
「マイおてつだいしまーす!!」
「そっかぁ、じゃあ頑張ってくれたらお菓子買ってあげようかな?」
「おとーさんだいすき〜っ♪」
男性はしがみつく園児を降ろし、園児がその手をしっかりと握る。
夕陽に並ぶ長い影が家に付く頃には、他の家々からも夕食の薫りが立ち上ぼっていた…
「…あ、今日はロールキャベツがあるね。」
「すごい、おとーさんどうしてしってるのー!?」
「それはね、お母さんの作るご飯のにおいは『とくべつ』なんだよ。」
「とくべつ?とくべつってな〜に?」
「とくべつっていうのは素敵な事なんだよ…あ、でもそうじゃないのもあるか。」
「とくべつってすごいこと?」
「う〜、すごいけど、いや、すごいから…うーん…お母さんに聞いてみようか。」
二人が帰宅し、これまた人目を引く水色の髪に赤目という女性が夕飯の仕度を進める…
「ねーおかーさん、とくべつってなに?」
「あらシンジ君、今度は何教えたの?」
「おかーさんのごはんはとくべつなんだって!だからにおいでわかるの!」
「フフ…そうなの?」
「あー…うん、まぁ。」
「ねーとくべつってな〜に?なーに?」
「特別っていうのは、大切と言う事…特別ってつくのは、素敵な事よ。」
「じゃあマイのかばんもとくべつってつけるとすてき?」
「あら、マイの鞄は特別ってつけなくても素敵よ?とっても似合ってるわ。」
「えー?へんなのー!」
「地球には特別ってつけなくても素敵なモノがたくさんあるのよ、中には特別なモノもあるってだけ。」
「…わかんないー。あ、おかあさんのとくべつはなに?」
「んー、お父さんもマイも、アスカもおじいちゃんもみんな特別かもしれないわね。」
「とくべつっていっぱいあるの?」
「マイが頑張ったら、特別はいっぱいあるわ。」
「へぇー…じゃあマイがんばる!」
「うん、それじゃご飯にしましょ♪」
終始笑顔のこの家庭も、それは見た目の問題ではなく心の持ち方。
それこそ本当は特別ではない。
ヒトはその術を知っているから、希望やら夢やらの薄れそうな甘い想いも掻き抱く。
生きていく上で、本来は誰しもそれを捨てる必要なんて無いんだろう。
>>920殿、
まだだ、まだ終わらんよ!!
あと50程度はあるのデシ!!
…とは言うものの、解りにくいモノやもしれなくて スマソorz
猫氏、貴殿の心意気に惚れますた
どう発展するか楽しみだ
猫氏、18歳男の俺でよければ結婚して下さい
927 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/28(月) 21:11:51 ID:2xPZ66Rt
↑エヴァ放送当日、八歳かよ。。。ワカ――イ
僕は今14歳なんでしゅが...
929 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/29(火) 09:44:22 ID:j3WZX3BG
いやぁ〜参った!最高に面白いスレだな。各作者殿、次回作も期待して待っております。特に猫氏ありがとう。心癒されましたよ
10年後まで書き続けなきゃなw
猫は♂たぜよ
なんなんだこのスレは…受験生の荒んだ心が…
934 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/30(水) 00:50:33 ID:/H5nqGAu
猫たんは♀だい!
猫は両刀使い、つまり♂♀どっちも行けるのよ
こらこら、勝手に妄想をひろげないの。
マイとゲンドウおじいちゃんの絡みとか面白そう
まとめサイトキボンヌ
最近かなり寒くなってきたね、職人方も住人達も体に気を付けて下さいね(^-^)
12月に入ったことだし、新年に次スレ誕生といったら結構よさげかも。
あと一ヶ月で60か。
国が一つ傾くよ。
誰か1月1日の0時ちょうどに新スレ立ててくれ。
漏れは出かけるから無理。
でも当日は重くね?