1 :
1:
勘違いしていた用語を、自ら失敗を認め語り合うスレ。
晒しage大歓迎
とりあえず2
3 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/03/24(木) 16:35:10 ID:VWHwKCwX
逝ってよし
やっぱ糞スレ
>>1 本当にスレを立ててまで語り合う価値があったのかどうか、
もう一度自分のレスを見直してよく考えるんだ
6 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/03/24(木) 16:47:52 ID:x1YqC93k
こ
の
ス
レ
の価値は
ないな
さて、ここはどう再利用するかね
左様、最早このスレは関連用語を間違えまくった最低FF投下スレとして生きるしか道はない。
ウニがひとつ傾くよ
スレタイの解釈が狭いので
削除か、チラシの裏にするしかないだほ?
何らかの投下スレにして職人さんが来てくれれば無問題だほ。
↓ネタ頼んだ
ミ ,,、,、,、,、,、,、,、、 彡 ヘイおまち!新ネタ入ったよ!
l i''" i彡
.| 」 /' '\ |
,r-/ -・=-, 、-・=- |
l ノ( 、_, )ヽ | 「・・・・・・」
ー' ノ、__!!_,.、 |
∧ ヽニニソ l
.' ´ ." ` ^ '´ '~ "´ ~'~ "´'~ "´ ~ `丶
; . ' . ; ; ; !
! . ' . , ' ' ;
; . ' . , ' !
ヽ、 . ..,. .,,_ ,. _., , ,._ . , .,.. ,._., ,_,._ . ,_ .ノ
「LCL」
Love Connected Liquidの略。
エヴァンゲリオンのコクピットであるエントリープラグ内部に注入される液体。
リリスの体液(噂によれば淫水とも言われている)から生成される。
体液から作られただけあって人体との愛称は良く、液体中での呼吸や栄養摂取が可能。
またその性質上もこの液体に浸っていると微妙な所が微妙に反応して大変エチーになる。
つまり一度エントリープラグに入れば「サル状態」に陥ってしまう。
感触は、ぬるぬるべっちょりぐちょぐちょぬぽぬぽ。
倦怠期にあったリョウジ&ミサトに新たな刺激を与えて復縁させた実績を持つ。
耐衝撃緩和効果もある。
みたいな設定のLCLをFFで使ったことがある。
鋼鉄のガールフレンドを綾波レイのことだとずっと思ってた。
綾波ってのは機械人間なのか…と。
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
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| | i il/○ ヽノ ○ヽ リ彡|
,. -{-、 トN , ─‐ 、 レ ) !
{ Yト、 |'、 ! i レ |
`t-ィ、 `---/ ` `--- ' <,.__ |
| | `ー-/_ |:::|夂|:::::lヽ 7ヽ|
| | | ̄ヽ:| |::::/ノ y'- }
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このスレ、俺のss練習スレにしていいかな?
見てる人も居ないと思うけど、一応、念のため。
こんなss読みたいとかあったら教えて。
ちなみにエロは無理だす。ごめんね。
L・R・S!L・R・S!
LRSか…具体的な希望とかないかな?
基本的にはLAS人なものでw
LAS人の書くLRSが、どんなものかみたい。
うし、がんばってみる。
キタイしないで待っててくだちい。
さっきまで降り続いていた雨はあがり
雲間からは月が顔を出す
ささやかで静かな月光は
かすかに開いたカーテンの隙間から
肌に纏わりつく空気を冷やすように
そして、慈しむように
彼女の頬を照らしている
彼女はこの世のモノとは思えないほど
美しかった
蒼銀の髪は神秘的に煌めき
透き通る白い肌はその透明度を増し
かすかに赤みがかったその唇は
彼の心をひどくざわつかせた
そっと彼女の髪に手を伸ばす
すっと指に通るその冷ややかな蒼銀の髪は
彼に清流のせせらぎを思わせた
そのせせらぎに任せるように
彼は彼女の薄い輪郭を指でなぞる
しかし、白く透き通る肌は月光と混じり
そのソンザイを希釈させ
彼に月のヒカリを撫でているような
錯覚をおこさせる
ツキノヒカリハヒトノココロヲクルワセル
その通りかもしれないな、
彼は小さな声で呟くと
彼女の薄く赤みがかった唇に
そっと自分の唇を重ねた
とりあえず終了
時間かかったのに、中途半端でごめん
って、見る人いるのか?
>>21~23
GJ!
投票もしてるし燃料(?)AGE!
LAS人な俺が来ましたよ。
でもGJ!
読んでいただいた皆さん、ありがとうございます
よかったら、感想と意見、次回のネタなんかも
書き込んでいただけたら光栄です
あと、恥ずかしいんでsage進行お願いしますペコリ
そろそろ誰も見たことのない斬新なカップリングで行こうぜ
コダマおねいさんがシンジ君を誘惑したりしてハァハァな展開とか
作者サン!ボク、日常的アマアマLASが読みたいヨウ!
>>28 えーい黙れ!LASなんかそこらじゅうにいっぱいあるだろーが!
どうせならもっと貴重なやつにしろ!加持・ミサト出会い編とかな。
練習スレにそれは過酷では?
>>29 ならそのネタは私が貰った。
ただし私は遅漏いや遅筆だw
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
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と、いうことでAAずれてるし、自らageてまったけど
謹んで再開させていただきますよw
で、とりあえず初心者なのでまずは28氏の案で書きます。
筆力があがったらミサト絡みもかいてみたいなぁ
うpは明日までにしますんで
作者サン!ガンガッテネ!
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LASがLRSよ。2回もAA貼らなくても、いいよ。
まぁあれだ。sageよう
sage進行ってなんか寂しいよね。
40 :
1:2005/03/30(水) 17:16:01 ID:???
1です。こんな糞スレがここまで期待されるとはオモテナカタ。
ありがとう「LASがLRS」様。
長寿スレにしていきたいなー。
ガンガッテ。
それでは。ちゃんと見てます。
>>39 でもsage進行がLASのLRSの希望だからな
>>37 あれ?二回目のAAは僕でないすよw
て、わけで投稿です。
人ごみでごった返す休日の駅前で
若草色のワンピースに身を包んだ少女は時計を気にしていた。
「あのバカ、こんな美しいレディを待たせるなんていい度胸してるじゃない」
わざわざ口に出してぼやく
彼女が駅前に着いてから三十分
暑さもさることながら、先ほどから五月蝿く言い寄ってくる男性達に辟易していた。
いや、それだけではない
想い人を待つ人間特有の永い永い時間間隔がより彼女をより苛立たせた。
「このストレス、十倍にして返してやるんだから」
またも、わざわざ口に出してぼやく。
もしかしたら、それは赤の他人に自分の心が見透かされないようにする為の
彼女なりの照れ隠しなのかもしれない。
「ご、ごめん!」
彼女の背後から不意に声がする。
日本に来て最もたくさん聞いた声、そしてセリフ。
「あんたバカ!?どんだけ待ったと思って…」
振向き様叩きつけてやろうと思っていた言葉が少年を見た驚きでにごる。
「アンタなんで制服着てんのよ!!」
少年はいつものシャツにズボン、制服姿で現れたのだ。
「え?」
「だから、なんで制服着てノコノコ来たか聞いてるの!」
「だ、だって、僕、フォーマルな服持ってなくて、その、リツコさんに聞いたら
中高生は制服がその代わりになるって…その…駄目だったの?」
あまりに純朴な、それでいて鈍感な少年のセリフを聞き
彼女は軽い眩暈を覚えつつ、そういえばこいつはこんな奴だったと
深いため息をもらす。
「…ごめん…」
ため息をつく少女にとりあえず謝る少年だったが、
案の定、自分がなぜ少女に怒られているのか全くわかっていなかった。
「…もういいわ、行きましょ。あんたが遅れたせいであんまり時間ないし」
もう一度軽くため息をついた後、少女は歩き出した。
少年が待ち合わせに遅れたことにはもう怒ってないようだった。
「…ごめん」
少年はもう一度謝ると少女の後ろについて歩いていった。
…非常に恐縮ですが続きます、ごめんなさい。
なるべくこまめにうpするんでご容赦ください。
しかも甘々LASになるかどうかも…
皆さんが「甘くな〜れ、甘くな〜れ」と祈ってくれたら
甘くなるかもしれませんw
つづいてご意見、ご感想お待ちしてます。
きっつい事も覚悟してるんで、ぜひ。
では。
痛くな〜るな
痛くな〜るな
甘くな〜れ
甘くな〜れ
甘ずっぱくな〜れ
>>46 痛くはしませんが
>>47 甘くなるかなぁ…いや、できるだけ甘くなるよう
僕も祈って書きます。
うい、うpです。今度は少し長めです。
まだ続きますし…
よく晴れた休日の都会の喧騒を少女と少年が歩いている。
二人の間に会話はない。
…アスカ、なんで怒ったんだろう…
内省的、こと人間関係においては内罰的ともいえる少年は
駅を出てからとずっと、未だに少女の怒りの原因を考えていた。
…僕が制服で来たことに怒っていたみたいだけど…
…僕が制服だとアスカに迷惑をかける事あるのかな…
…でも、フォーマルな服装で来いって言ったのはアスカだし…
…制服…制服…中学生の証拠…未成年…お酒は駄目…
…ん〜、またいつもの癇癪なのかな?…
思春期を迎えて間もない少年に
思春期真っ只中の少女の気持ちなどわかるはずもなかったし、
事実、
「もっと背筋伸ばしなさいよ、低い背がもっと低く見えるじゃない!」とか、
「歩く時に靴摺るのやめてくれる、みっともない!」とか、
「あんた男なんだから、道路側歩きなさいよ!」等々、
鈍感の権化の様なこの少年には癇癪ともいえる、ひどく理不尽に聞こえる理由で
少女が少年を怒鳴り散らすことは日常茶飯事であり、
ひどい時には手、さらには足さえ出ることも多々あった。
少年がその結論に行き着くのも仕様がないかもしれない。
…さすがに肘はやめてほしいなぁ…
いつしか少年の思考は少女の怒りの原因から
過去の少女から受けた虐待(?)の回想へと掏り替わっていた様だった。
一方、少女は少女で
黙々と少年とは全く違った方向性の、考え事をしていた。
「シンジ!」
突然、前を歩く少女がその栗色の髪をなびかせ振向く。
その白い頬はこの炎天下の下をしばらく歩いていたせいだけか
少しだけ赤くなっている。声もわずかだが上ずっていたかもしれない。
「ご、ごめん!」
しかし、そんな少女の細かな変化など気付くわけもなく
ちょうど少女からの右ストレートを思い出していた少年は
身を縮め、反射的に謝っていた。
「はぁ?なに謝ってんのよ?」
いつもに増して情けない様子の少年に苛立ちを覚え
ささやかな緊張も忘れ
少女はいつものように怒鳴り散らしたい衝動に駆られたが
軽く息を吸い、その衝動をぐっと我慢して続ける。
「まぁ、いいわ。まだ時間までだいぶあるからここで時間潰しましょ」
そこには中学生が入るには少し洒落すぎたカフェがあった。
「…ねぇ、やっぱり場違いだよ」
店内に入ってからずっと洒落た店内をキョロキョロと見まわしたり
定員と目でも合ったのかサッとその身を縮こませたり、と
少年は完全に店の雰囲気に萎縮していた。
逆に少女はそんなものどこ吹く風、
椅子にもたれ、堂々とした態度で渇いたのどをアイスティーで潤している。
その様子は店内の洒落た雰囲気と完全に溶け込んでいた。
それが余計に少年を萎縮させるのだった。
「制服で来るあんたが悪いのよ」
…ま、制服じゃなくてもこいつはこんなんだろうけど…
「そんなぁ…」
少年は完全に下を向いてしまう。
その様子はまるで叱られた子犬のようだ。本当にこの状況にまいっているらしい
…なんで日本人はこうも劣等感が強いのかしら…ほんと先が思いやられるわ…
またもため息を一つ漏らし続ける。
「…いい、シンジ、そういう態度がだめなのよ。
やれ、中学生だ、服装だ、そんなことはぜんぜん関係ない。
中学生や制服が駄目なら店の前に『中学生、制服お断り』って書いときゃいいのよ。
要は、ただあんたがここに相応しくないって決め付けてるだけ。
ためしに顔上げてみなさいよ。ほら。」
少年が顔をあげる。
「…よろしい。
そしたら、肩の力抜いて。
はい、リラックス、リラックス」
「…こう?」
「そう。
…はい、これでもうあんたは不釣合いなんかじゃない」
「え?」
「簡単なもんでしょ」
「…ほんとに?」
少女の言葉が信用できないのか、未だオドオドして少年は聞く。
「この本場生まれのアスカ様が言うんだから間違いないわ。
自信持ちなさいよ。」
「うん…」
ようやく落ち着いたのか、少年はアイスコーヒーを一口飲み続ける。
「…なんだか、今日のアスカ、優しいね」
「い、いきなり、なに言うのよ!?
私はただあんたの挙動不審に耐えられなかっただけよ!」
少女はバンと机を叩き、立ち上がり、
少年の発言を大声で口早に否定する。
が、言い切った後、店内の人間が自分に注目しているのに気付き
今度は少女が今の少年の言葉と自分の大声の恥ずかしさに下を向いてしまった。
しばらくしてぽつりと少年が言った。
「さっきまで僕、そんな風だったんだ。」
少女を気遣う少年の優しさからか、本当にそう思っただけなのか
少年はそういうと、少年はクスクスと笑い出し
恥ずかしさに下を向いた少女もクスクスと笑いあった。
…非常に恐縮ですがまだ続きます、本当にごめんなさい。
なるべくこまめにうpするんでご容赦ください。
続きは今日の夜、うp予定です。
HNからして、LARSかと思って小躍りしちゃったじゃないかw
上のほうのレス読んでなかったからね
>>55 紛らわしくてゴメス。
もっと腕が上がったらLARSも挑戦したいですな。
イイヨイイヨー末永くガンガッテ!
58 :
LASがLRS:時に、西暦2015-10/04/01(金) 13:48:05 ID:???
遅れて申し訳ない。続きうpです。
なんだか短編でなくなってしまった…
59 :
LASがLRS:時に、西暦2015-10/04/01(金) 13:49:03 ID:???
日も傾きカフェにも西日が差し始める。
二人でひとしきり笑った後
どちらから話し始めたんだったか、もう二人とも覚えてはいなかったが
少年と少女はそれから何時間もずっと他愛なく、とりとめのない会話を
可笑しそうに、そして時に神妙に、
怒声と嬌声、少年と少女の決まり文句を交えつつ話していた。
話題は腐るほどあるのだ。
「あぁ〜!!」
しかし、無限にも思われたその会話を少女が唐突に打ち切る。
「どうしたの?」
不意に会話を打ち切られた少年は不思議そうな顔をして聞く。
しかし、少女はその問いに答えず、時計を睨み
慌てた様に立ち上がって伝票と少年の手を取って続ける。
「時間がないのよ!急いで!」
「え?え?」
戸惑う少年をひきずりながら、少女は手早く会計を済ませる。
「ほら!走るわよ!」
少年はワケもわからず先に走り出した少女の後を追って行った。
60 :
LASがLRS:時に、西暦2015-10/04/01(金) 13:49:58 ID:???
ようやく少年が少女に追いついたのは街外れの大きな旧い建物の前だった。
『第二新東京市芸術文化ホール』
そしてその入り口には
『弦楽四重奏 旧き良き日々』
と、書いた看板がかかっている。
しかし、入り口にはすでに開演中入場禁止の立て看板とロープが無粋に並べられていた。
その前で少女が立ち尽くしていたのだ。
時計を見るとすでに開演時間から十五分ほど過ぎていた。
「…そんなぁ…」
少女が文字通りガックリと肩を落とす。
ここまで全速力で走ってきた疲れもどっと押し寄せ
少女は今にも入り口の前で座り込んでしまいそうだった。
そんな少女の様子を少年は方で息をしつつ見ていた。
ここまで来て、さすがに状況がわかったのか
申し訳なさそうに俯いた少女に声をかける。
「…その…ごめん」
「…謝らないでよ。悪いのは全部私なんだから」
少女は俯いたまま、顔も上げずに応える。
「でも、僕が待ち合わせに遅れたから…ごめん…」
「…あんた、いつの話してんのよ…
もういいわ、帰りましょ…」
そう言うと少女はトボトボと駅の方角に歩き出す。
61 :
LASがLRS:時に、西暦2015-10/04/01(金) 13:50:32 ID:???
その項垂れて肩の落ちた背中からは
いつもの彼女の雰囲気は微塵も感じられなかった。
…アスカ、よっぽど聞きたかったんだろうな…
「アスカ、ちょっと待って!」
「…なによ?」
「僕、頼んでくる。」
「はぁ?」
「だから、待ってて!」
そういうと少年は入り口のロープをかいくぐって中に入っていった。
62 :
LASがLRS:時に、西暦2015-10/04/01(金) 13:51:05 ID:???
「お願いします!」
「でも、規則だから…チケットにも書いてあっただろう?」
「友達が楽しみにしていた大事なコンサートなんです!
でも、僕が調子悪くて遅れてしまって…
僕はいいんです!せめて、友達だけでも入れてあげてください!」
「ん〜そういわれてもなぁ…」
初老の警備員は困り果てていた。
まだ若い、というより、幼い少年に泣き付かれて
中に入れてあげたいのは山々だったのだが、
警備員の自分はこういった人物を中に入れさせない為の存在である。
「お願いします!」
少年は更に深く頭をさげた。
「…もういいわよ、シンジ…」
頭を下げる少年の後ろで少女の申し訳なさそうな声がする。
いつのまにか少女も入ってきていたようだ。
「…よくないよ、楽しみにしてたんでしょ?」
少年は下げた頭を上げずに言う。
それを聞いて少女もうつむいてしまう。
もとはといえば、自分が悪いのだ。
それなのに少年が一生懸命頼みこんでいるのが心苦しかった。
「…わかった、特別に入れてあげよう」
しばらくの沈黙の後で初老の警備員は意を決したように言った。
63 :
LASがLRS:時に、西暦2015-10/04/01(金) 13:52:03 ID:???
「さすがに客席には入れてやれんが、
こういう古い多目的ホールにはな、
どんな目的で使うかわからんような場所がたくさんあるんだよ。
この部屋もその一つだ。
ちょっとしたバルコニーのようになっててな、
たぶん大昔、人力のピンスポットでも設置してあったんだろうね。
ま、二人座るにはちょっと狭いが、音響はワシが保証するよ。」
そういって笑うと、初老の警備員は裏方しか入れないような二階の部屋に案内してくれた。
「終わる頃にまた迎えにくるから、それまでは静かにしてるんだぞ」
「本当にありがとうございました」
「ありがとうございました」
少年だけではなく、勝気な少女も警備員に丁寧にお礼を言う。
「ちょい、お嬢ちゃん。」
中に入ろうとする少女を警備員が呼び止めて、小さな声で耳打ちする。
「なかなかイイ男じゃないか、手放さんようにな」
そう言うと、警備員は笑いながら顔を真っ赤にする少女をおいて戻っていった。
64 :
LASがLRS:時に、西暦2015-10/04/01(金) 13:59:37 ID:???
今回も中途半端なところでごめんなさい。
次はようやくラストですんで、キタイせず待っててください。
つづいてご意見、ご感想お待ちしてます。
きっつい事も覚悟してるんで、ぜひ。
では。
65 :
LASがLRS:時に、西暦2015-10/04/01(金) 19:27:55 ID:???
業務連絡(笑)
本当は今日の夜うp予定だったんですが
飲み会が入ってしまったんでうpは明日の夜になります。
すみませんす。
引き続き批評お待ちしてますペコリ
66 :
LASがLRS:時に、西暦2015-10/04/01(金) 19:31:49 ID:???
自らageてまいました…
欝だ…
もろageって入れてるジャン!ワロタ
次で終わりかぁ〜ともあれGJ
キタイサゲ
ビーダマン型防壁
読んでくださっている皆さん、申し訳ありません。
ラストに手こずり公言していた時にうpができませんでした。
今も一生懸命考え込んでいるんですが…
書きあがり次第うpするんでお許しくだせいドゲザ
あ、ちなみに上は僕でし。
応援sage
LASがLRSには申し訳ないが、この際age祭りってどう?
いい作品なんだから、たくさんの人に見てもらった方が良いよ。
それか作品をカキコしたときぐらいageるとか・・・。
意見希望なのでageます。
スマソ。
74 :
1:2005/04/04(月) 19:47:33 ID:???
どーだろ?
重たい・あるいは重たくなる予定のスレはsageが基本では?
それともageて荒らしを誘導したいの?
ageても話の内容は変わらんよ?
マンセーレスが欲しい?目立ちたい?
未だにラストが書けてないLASがLRSです。
ほんと申し訳ない。
さて、自らの不甲斐無さを謝ったところで…
やはり自分はまだage進行には相応しくないと思いますですよ。
と、弱気を吐いてみるテスト
って、自らageてるし…
リアル欝だ、クビククッテキマツ…
良い作品…ねぇw
話が一段落したら採点します。
sage推奨
,.∞,,,,
,,:;" * """`''';;;〜 sage!
●从 从 ';;
⊂ゝ´∀`ν (,,,ノ.,;;ミつ
>>75 重たくなることはないですが
いかんせんまだ見苦しいもので…
>>78 う…
厳しい採点覚悟してまする…
81 :
1:2005/04/05(火) 13:13:16 ID:???
ここは「LASがLRS」様が希望する、sage進行でいったほうが
無難とオモワレ。
確かに
>>73の言うとおり、とても良い作品なんだからむしろageるべき、
と言うのも分かりますが、このスレはLASがLRS様で成り立っているのだから
作業しやすいようにsage進行でいいと思います。
ご協力おねがいします。
みなさんsage進行で人目に付かなくなってもちゃんと見守るand書き込む
してくれますよね?
82 :
1:2005/04/05(火) 13:14:12 ID:???
すまんageてた
じゃあさっさとツレ
つーか…
ヌ
ル
ポ
ガッ
Love Rituko Sinjiなんてどうよ?
ここの住人はagesageのコントロールも出きませんか?
…できていないのは一人だけみたいだが。
わざと?
わざとヌルポして三十秒ガッされなかったらネ申
>>86 あはは、すいません…ポリポリ
age進行のスレに書き込んだ後だと、ついw
とりあえず何はともあれsageでおねがいします。
まだまだ人の目に曝すレベルに達していないことは
本人が一番承知してますしねw
あ、ついでに小ネタうpして逝きますね。
「ねぇ、シンジ〜、ポチポチとって〜」
「え〜、アスカの方が近いじゃないか」
「ん?口答えする気?」
「…わかったよ」
「あ、ついでにパッチンもね〜」
「はいはい」
「ハイは一度でよろしい」
「…はい」
「ん、持って来たよ。」
「ふふ〜ん、あんがと〜」
日常LAS(ただのASか?Lは各自脳内補完)会話ということで。
ちなみに
ポチポチ=リモコン
パッチン=爪きり です。
同棲が長いと変な略語できちゃいますよねw
がらっ
テクテク
「な、なんだよ、いきなり?」
「…(キョロキョロ)」
「…ねぇ、なんか用なの?」
「…(ガサガサ)」
「…探し物?」
「…(ゴソゴソ)…ゲホゲホ」
「…あの〜聞いてる?」
テクテク
がらっ、ばたん
「…一体なんだったんだろう?」
「…ヒカリ、やっぱりベットの下にもなかったわ」
「ん〜」
「…どうしたんだよ、アスカ?」
「ん〜!」
「…髪?濡れたままだと風引くよ?」
「んん〜!!」
「(あ、拭けってことね…)はいはい、わかったよ」
「ハイは一回」
「はい」
コシコシ
「(なんだかなぁ…)」
濡れ髪のかわいいアスカさんでした。
これからはアスカの髪を拭くのはシンジの仕事になりそうです。
「んっ」
ぽすぽす
「まだ片付け終わってないから待っててよ〜」
「んっ!」
ばすばす!
「…はいはい」
「ハイは一回」
「…はい…」
(フライパンだけは先に洗いたかったんだけどなぁ…)
会話だけではわからないと思うので補足。
料理の後片付けをしている忙しいシンジを自分の隣に呼ぶアスカさんでした
うぃ〜小ネタです。
ラスト書く前にこんなもの書いてて申し訳ない。
ん〜でも、もしラスト待ってる人が一人も居なかったら
コッチに路線換えするのもありかなぁw
祗園が大杉 ウザ
好みは色々だねー。
俺は面白かったよ。
これからも投下よろしゅうにw
出た出たw
どうでもいいや
出たは一回
いいけどもう少し分かりやすいといいかな
出た
ラスト待ってるとです…。
そんなに無理しちゃって…
つか書くなら書けよ
他人の意見は関係ないだろが?
中途半端が一番ダメ
だからガンバ!
いや、がんばらなくていいから
がんばらなくていいよ。
つーか、とりあえず会話文の中に祗園入れる消防みたいな
癖を直してから出直してくれ。鬱陶しい
音のないドラマCDみたいでいいんでない?
乱れた文体が気になって鬱陶しいくらいの頭のいい人なら
書いた人もそれ意識してるのくらいわかるでしょ。
ってか、新人さんがひっそりと練習したいって言ってんだから
あったかく見守れる椰子以外は来なきゃいいじゃん。
>新人さんがひっそりと練習したいって
ここはおまえの練習場じゃねーんだ。
去年の手帳の余白にでも書いてろ な!
>>109 このスレの住人がいいならいいのでは?
過疎版では枯れ木も山の賑わいだしさ。
それに読みたくないなら来なければいい話。
経過を見るなり、SSは拙いけど
オマイラが来るまでまったりマトモなスレだったじゃん。
PS
なんだかんだ言ってageてないオマエを愛してるよw
>読みたくないなら来なければいい話
これには同意だね。
どっかで貼られてたから見にきたけど、はっきり言って未熟。
最初の方で何でGJが出てるのかも不思議。
なので途中から読んでない。
ただ、糞だの下手だのと叩く事しかしないのは意味が無いというか、
「読む時間が無駄じゃないの」って感じ。
あと、投下スレじゃない場所で「練習だから良いじゃん」とか思ってる人達は
叩かれる事ぐらい覚悟しろ、と。
いちいち叩きに構うから荒れるんでしょが。
>枯れ木も山の賑わいだしさ。
枯れ木って火を付けるとよく燃えるよな
>それに読みたくないなら来なければいい話。
叩かれる底辺物書きがよく言う台詞だなw
いちいち難癖つけるしか能のない奴がいちばん鬱陶しいんだがな
荒らしてる奴らは練習専用スレッドを建てられたいのか?
そろそろ終了。
何事もなかったかのような投下↓
最初のGJは自演だろうと邪推w
…練習するならするで話をまとめて書き上げる練習をするべき。
なんで投下中に関係ない話、つかネタを投下するかな?
別のスレならいざ知らず…。
別にそこまでムキになる必要ないよ。(ここはおまえの練習場じゃねーんだ。
去年の手帳の余白にでも書いてろ な!〜 構ってるお前らが荒らし まで)
とりあえず最初の方からスレタイと違うレスつけてばかりなんだから。
練習って告げるだけまだまし、別スレには自分のスレ気取りでどんどん投下しているヴァカ
だっているんだからもうすこし時間をあげたら?
本人だってsage進行キボンだし。
>>120 荒らしたいのか?
変な話まで持ち込むなよ
122 :
120:2005/04/08(金) 19:09:09 ID:???
スマソ・・・。
まああれだ、オナニースレにはしてくれるなよってこった
もうちょい下がったら投下しますね。
消防レベルの物なんか投下したらボコだかんな。
晒しageにしてくれる!
擬音の乱発・台詞の前の名前・推敲不足の文章等 etc
じゃあ、やめておく。
ソォォンナァノォハァ イィィヤァァダァァ
たぶん晒しage。
酷い・・・。気にするな。
投下しないのならageちゃうぞ?
おまいらいい加減に汁
調子こいた
スマソ
ちゃんと応援シルよ
[第二新東京市内]
蝉と喧騒の声に包まれた下町が真夏の日差しに照らされている。
近くで工事でもしているのか、ドドドとアスファルトを打つ音が響く。
多くは木造でスクーターの上に猫、朝顔の鉢など長閑な空気が漂っている。
だが、あまり人気はない。
時間帯は真昼。遠くには陽炎でゆがんだ高層ビルが見える。
不意に下町の小道を楽しそうな声を上げ子供たちが走り抜ける。
その脇に旧い木造の安アパート。
二階の開け放たれた窓には風鈴が釣り下がっている。
が、その役目を忘れてしまったのか、一向に鳴る気配はない。
子供の声が遠ざかると、また蝉と喧騒が下町を支配する。
まるで時が止まったかのようだ。
風鈴のかかった部屋。
室内は空のビール缶とタバコの吸殻とその煙とで充満している。
真昼だが真夏の日は高く、室内には直接日が射してはいない。
まるで怠惰と退廃を形にしたようだ。かなり汚い。
その散乱した室内にヨレヨレになった万年煎餅布団。
そしてその周りに脱ぎ散らかしてある服と下着。
よく見ると男性モノと女性モノがある。
女性「(無感情に、独り言のように)ねぇ…加持君…」
布団にはうつぶせに寝転んだ裸の女性と
仰向けの同じく裸の男性がタバコをふかしている。
男性は遠い目つき。もしかしたら何も見ていないかもしれない眼差し。
うつぶせの女性の顔は見えない。首からは十字架のトップのネックレスが見える。
女性の方が吸いかけのタバコを手にしている。その口から紫煙が吐き出される。
女性「…私、この部屋出て行く事にしたわ。」
部屋を漂う煙。しばらく間をおいて
加持「(女性と同じような口調で)…そうか」
そう言うと、加持も手にしたタバコを一吸いして紫煙を吐き出す。
その眼差しは先ほどと変わらず何も見てはいない。
蝉と喧騒の中、室内ではタバコの煙だけが立ち昇る。
その煙の中、思い出したかのように風鈴が揺れる。
ちりん
その風鈴の音にあわせて
サブタイトル『傷跡の追憶』(黒バックに白字)
[某所]
夜の体育館のような暗く広い空間の中、
大きな音と共にスポットライトが付く。
そこに向かい合わせに置いてある二つの椅子。間隔は近くも遠くもない
その一つの脇に先ほどの女性が立っている。が、雰囲気は落ち着いている。
顔は光が当たらず見えない。
暗闇から靴音をあげて現れる男性。もう片方の椅子の脇に立つ。
同じく顔は見えない。
加持「(神妙に)久しぶりだな、葛城」
ミサト「…そうね…」
二人とも立ち尽くしたまま話し続ける。
加持「(少しふざけて)元気してたか?」
ミサト「あんたに心配されちゃ、ザマないわよ」
加持「(苦笑)確かに、そうだな。」
ミサトの胸でスポットを浴び鈍く光るトップのアップ。
[海岸線・車内]
カットは同じだが、今度は真夏の陽の下、健全に光るミサトのトップ。
エンジン音と風を切る音が流れる。
[海岸線]
海岸と山に挟まれた人気のない海岸線。
波音と蝉の声、時折海鳥の声も聞こえる。
その中を爆音が近づいてくる。
疾走するオープンタイプの赤いスポーツカー。法定速度なんぞどこ吹く風。
助手席には少々若い葛城、夏らしくTシャツに短パン。
頭にはサングラスがかかっている。
運転席にはおなじく軽装でサングラスをかけた加持。
ダッシュボードでBOAビールの空き缶がカタカタ揺れている。
海鳥と波の声もそのエンジン音にかき消されていく。
加持「(大きめの声で)葛城、ちょっと休憩しないか?」
その声はエンジン音と風を切る音で女性には届かない。
ミサト「(声を張り上げて)聞こえない!なんだって!?」
大げさに聞き返すミサト。少し近づいてわざわざ耳に手までやる。
加持「(声を張り上げて、少しコミカルに)休〜憩〜しないか〜!!」
ミサトに少し顔を寄せ言う。顔は前を向いたまま。
ミサト「(またまた声を張り上げて、さらにコミカルに)い〜わよ〜!!」
ニンマリと笑って、手はOKサイン。もう片方の手にはビール。
加持「(同様に)了〜解!」
言い終わると同時に加持がハンドルを切る。
ミサト「おわっ!!」
助手席ではミサトがGに負けてひしゃげてしまう。ビールは死守。
赤いスポーツカーを大げさにスピンターンさせて堤防脇に駐車。
先に降りる加持、ミサト、プリプリ怒った顔で車から出てくる。
伸びをする加持にわざとらしい怒りを顔に浮かべてミサトがノシノシと詰め寄る。
ミサト「あんた、なんて運転してんのよ!」
加持「(飄々と)怪我はないだろ?」
伸びをしたまま答える加持
その加持にずい〜っと膨れっ面を近づけた後、(加持伸びをしたままムムっと身を引く)
離し、今度は大真面目な顔でビールを指差して言う。
ミサト「(大真面目に)最後の一本なのよ!!」
加持「(苦笑)」
ミサトの大真面目な顔のUP
[某大教室]
同じくミサトのまじめ顔UP 服装は先ほどよりおとなしい。
その顔に怒りが浮かび始める。
[某所]
ミサト「(淡々と)第一印象は最悪だったわ。」
加持「(苦笑)そうだったな。」
パン
テロップ『2005年 第二新東京市』
パン
テロップ『第二東京大学 構内』
破裂音と共に出るテロップ
[第二東京大学構内・大講堂]
講義後の騒がしかった室内が急に静かになる。
怒りの眼差しを加持に向けるミサト。
加持はその両頬を軽く赤く腫らしている。苦笑しつつ、その頬をさすりながら
加持「(飄々と)お〜、痛、葛城、意外と力あるんだな。」
ミサト「馴れ馴れしく名前呼ばないで!」
パン
もう一度叩く。ミサトは肩を怒らせ、振向き、教室を後にする。
教室に残される加治。
加治「お、おい、待ってくれよ」
ミサトを追いかけ、加治も講堂を後にする。
[食堂・自販機前]
自販機でジュースを買うミサト。
背後には頬を赤く腫らした加治。
加治「自己紹介の途中にいきなり叩くなんてひどいじゃないか。」
ミサト「(無言)」
加治が隣の自販機で缶コーヒーを買う。それで頬を冷やしながら
加治「人を意味なく叩いてはいけないと、ご両親から教わらなかったのかい?」
ミサトの顔に再度怒りの色が浮かぶ。
しかし、先ほどとは違いその瞳には悲しみが映っている。
うっすらと涙さえ浮かんでいる。
パン
再三、いや再四はたかれる加治。破裂音は今までの中で一番盛大だ。
ミサト「…」
目に涙を浮かべたまま、加治を睨みつけるミサト。
ミサト@某所OFF「でもね…最初にあなたを見かけた時からずっと
あなたのことが好きだったのよ」
加治「(所在無さげに)…すまない」
アイキャッチ
タイトル『Father is the first other』
ト書き風に書いてみた。とりあえず前半部。
反応見て続き投下するよ。
って、まだ途中なんだけど。
>Father is the first other
母親が最初だから父親は二番目じゃないのか?
俺解釈だから。
口唇期までは母親を他者と認識しないなら最初の他人は父親だろうと。
まぁ、演出上もじってるだけと思って、気にしないで。
ビクッ. ∧ ∧ ∧ ∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
Σ(゚Д゚;≡;゚д゚) < うおっ、なんかすげえ所に迷い込んじまったぞ、ゴルァ!
./ つ つ \______________________
〜(_⌒ヽ ドキドキ
)ノ `Jззз 」
よくわかんねーや
|つ□
赤くなった顔を何とか冷まし少女がドアを開けると
舞台ではちょうどMCが話し始めたところだった。
「アスカ、これ座れるよ。
客席よりは座り心地わるいけど」
少しの冗談を交え、少年の座っている木製の箱の隣を指差す。
そこにはハンカチが敷いてあった。
もちろん最初から敷いてあったわけなど無く
少年が少女の服が埃で汚れないように敷いておいたのだ。
それを見て少女は先ほどの警備員の言葉を思い出し
せっかく冷ました顔をまた赤くさせる。
「アスカ、早く座らないと、ばれちゃうよ。
僕らが見つかったらあの親切な警備員さんに迷惑かけちゃう」
「あ、そうね…」
少女がハンカチの敷かれた木箱に腰を下ろすと同時に
劇場は次の演奏のためにその明かりを落としていった。
流れ始めたのは太くも繊細なチェロの音色。
…あ、この曲…
バッハ 無伴奏チェロ組曲 第一番 ト長調
それはチェロを弾くこの少年がもっとも得意とする曲だった。
そして、
…初めて人に、アスカに誉められた曲だ…
…そういえば…
少年は横目でじっと聞き入っている少女を見る。
…アスカ、あの日もこの服を着てたんだっけ…それで…
少女の唇が目に入ったとたん、少女から目をそらし真っ赤になる少年。
…そうだ、ちょうど一年前の、あの日、僕はアスカとキ、キスしたんだ…
少年も忘れていたわけではなかったが、
ただ、キスをした少女の態度がそれからも全く変わらず、あまりにも普段通りで
少年もあれは夢だったかもしれない、と思うことにしていたのだった。
少年にとってその夜のそれは甘美な行為ではなかった事もあったのだが…
しかし、今流れるクラシックの調べの前にあの日の夜の出来事を
鮮明に思い出してしまっていた。
「ねぇ…シンジ…」
不意に、隣で熱心に聞き入っていたはずの少女が少年を呼ぶ。
「な、なに?」
驚きのあまり大声を上げそうになるのをぐっと我慢して、少年は応える。
その声は小声ながらもその声は上ずっていた。
「…キスしよっか…」
「え?」
少年は少女が自分の心を見透かしているような錯覚を覚える。
「…キスよ、キス」
「ど、どうして?」
言った後で少年は自分があの夜と同じ応答をしてしまっていたことに気付いた。
「退屈だからよ」
「退屈だからって…そんな」
「お母さんの命日に女の子とキスするの嫌?
天国から見てるかも知れないからって。
…それとも恐い?」
…そうか…
「…もう、アスカ、冗談はやめてよ」
「あら、ばれちゃった。なんだ、面白くなぁいの。
どうせシンジも同じ事考えてたんでしょ?」
「…わかったの?」
「でなきゃ、鈍くさいシンジが気付くわけないもんね。
…でも、あんたもちゃんと覚えてたんだ。」
「…うん…アスカも覚えてたんだね…」
「…まぁね」
パチパチパチ………会場を拍手が包む。
いつのまにかチェロの演奏は終わっていたらしい。
それからは二人は無言で演奏に聴き入った。
コンサートは無伴奏チェロ組曲の後、
同じくバッハのヴァイオリンパルティータ、カノンの四重奏と続き、幕。
その後、二人は迎えに来た警備員に裏口から出してもらい
無事コンサートは終了した。
|サッ
|彡
|
150 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/04/23(土) 19:36:11 ID:DzckielN
>>149 すっかり控めになっちゃって…終わりかい?
|
|…モウスコシダケツヅキマス ガンガリマス
|
おう。ガンガレ!
それにそう卑屈になる事ないよ。自信を持って投下しろ!
乙!待ってたよ。
がんばれー!
応援してるぞ。