何をもって超えたというか、それを決めるにはエヴァとは何かという事を
先に言わなきゃいかんのだな
演出、戦闘描写、スケール、エンタ、勢い、萌え、メッセージ性、とか
このスレでも色々言われてるが、一つづつ見ればそれぞれの領分で
エヴァを超えてるものならオレもあると思う
ただエヴァは、演出と戦闘描写で盛り上げ、それをスケールで囲い込みつつ、
エンターテイメントと、勢いと、萌えで観客を引き込みながら、
メッセージ性を提示していた、しかもそれらの要素がバラバラに
並置されているんじゃなく、全てが渾然一体となって一つ点に収斂していく
だからあの凄みが生まれたんじゃないか?
その凄味の正体は、言ってみればただの切実さだったように思う
ドラマでも描写でも伏線でもギャグでもなによりキャラでもなく、ただひたむきな
切実さが物語を推進させる力だった
混沌の中にありながら、糞真面目で誠実で聞き分けのない切実さこそエヴァだったんじゃなかろうか
そして切実さの点でエヴァを超えたアニメはいまだない
あの切実さはドストの罪と罰や大江の万延元年のフットボールに見られるものと似てると思う