アスカがVS三号機あたりで覚醒していたら、

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1名無しが氏んでも代わりはいるもの
を予想するスレ。
ゼルエルがジオフロントに入った直後殲滅
2名無しんじ:04/08/07 13:32 ID:???
覚醒してもどうせいったん止まるしなぁ
31:04/08/07 13:47 ID:???
そもそも補完の必要がなくなるぽい。
このスレが2ゲットで1000まで行くスレに生まれ変わりました
20秒ほどで考えてみた

3号機を瞬間的に中身ごと殲滅
訳の判らないことを叫びながら向かってきた初号機を強制停止、シンジ軽傷&謹慎(又は監禁)

第14使徒ゼルエル来襲
零号機とのコンビネーションの悪さで苦戦の為、シンジ&初号機を出撃させるもシンクロ率0で回収
ゼルエルは何とか殲滅するもけっこう重傷で1月ほど入院、零号機、弐号機共に大破
「ほら言ったじゃない、アタシ一人で大丈夫だって……」byアスカ
シンジ、唯一の稼働機のためパイロットは辞められず

第15使徒アラエル来襲
負傷が完治していない+零号機ぶっ壊れ中(弐号機の修復を優先)ってことでシンジ&初号機が先発出撃
あっさりと精神汚染
「僕はトウジを殺してなんていない……やめろ、やめてくれー!!」byシンジ
結局強行出撃した零号機が槍投げで殲滅

16以降は思いつかん
↓頼む
第16使徒アルミサエル来襲(だっけ?
シンジは鬱なのでケンスケの家で永遠サターン。
最終的には土手でSDATつけて呆けてるところを諜報部に見つかる。
アスカは微妙に罪悪感などで心配しなくもない。
アルミサエルとの戦闘では原作どおりにレイが捕まる。
アスカが助けに出るがどの攻撃方法も通じない。アスカもピンチに。
アスカがなんだかんだ言って自分を助けるためにピンチになったことでレイは自爆を決意。
レイ自爆アボン。
アスカは己の無力さに嘆く。
レイver.3復帰。
悪態をつきながらも内心ホッっとするアスカ。
リツコにダミープラグを見せられ驚嘆するアスカ&ボロシンジ

とかって妄想--------終了-------
7名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/08/07 16:29 ID:DSXJhBF4
つづけてみる。

第17使徒タブリス
シンジ、ボロクソのまま湖(?)へ、
原作通りカヲル登場。
ボロクソなのでめっちゃカヲルに惚れるシンジ。
アスカは複雑な嫉妬心で「ホモ男!」などと悪態をつく
タブリスとして初号機をつれドグマへ、(初号機じゃダメなのか?まぁいいか、
アスカは弐号機で向かう
シンジ、モニタを見てショック。
弐号機がカヲルを掴むところまで原作通り(?)に進む。
「殺さないで」とアスカに懇願するシンジ
司令は全く逆のことを命令する。
迷うアスカ。
1分いっぱい迷い決心の末、アボン。
シンジ切れる。そしてヒキコモル。
アスカ、帰りづらい。ミサトに慰められる。

と再び妄想。でも少し楽しいwダレか物好きなのいたら続きどうぞ↓やっぱサードインパクト?
不思議なことに結果的にほぼ原作どおりになったな
病院で鍵を閉めて事に及ぶ

「最低だ…私って…」

お前か世!
>>9
そのシーンを克明に描写してあれば、あとはどうでもいい。
20分近くのそのシーンの後、
図々しい性格なので勝手に立ち直り、
「バカシンジを守ってあげられるのは私だけなんだ」と決意。
シンジの引きこもりの原因は初号機にあるのではないかと勝手に推測。
初号機に乗って戦おうとする。
最初初号機に拒絶されもがき苦しむものの逆に初号機をどやしつけて命令。
困惑する量産機。
そっちに行っちゃうんですか
量産機を完全撃破し悦に浸るアスカ。
しかしゼーレはその非常事態を予測しており、
量産期に暴走機能をつけていた。
暴走して異常進化する量産機に結局輪姦されて
手足引きちぎられ連合される初号機。

結局同じなんで飽きた
14名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/08/07 17:00 ID:hrz9eWp0
その後シンジが弐号機で出て悲鳴を上げるのか?
>>14
だよなあ・・・
シンジがゼーレに勝ち初号機を助け出して
「泣き崩れるアスカを男らしく受け止めるシーン」
ってのは想像しにくい・・・
アスカがミサトと変わらん状態になると思われ。

敗北したシンジを慰めた挙句、
30分の行為が恥じまり、
散々やりまくった後で、
「まだ保管に巻き込まれず、生きている人がいるはずよ、逝きましょう」

とかなんとか。。。シンジ悲惨すぎ
>30分の行為が恥じまり、

やりまくった事にならないので、
そのシーンはもっとずーっとずーっと長いほうがいい
でも続きだとするとカヲル君はアスカに握られてるんだぞ
どう頑張ってもシンジはアスカを許せんだろ
>>17
2、3年やりまくり



つーかレイ!
あんた影薄いよ!何やってんの!
むしろ泣き崩れるシンジを男らしく受け止めるアスカたん
>>18
巨大リリスの中でどっちかがカヲルと会話ってのはどう?
「カヲルは実はアスカのシンジに対する歪んだ愛と、
コンプレックスが生み出したアスカの分身だった」
それで強引に解決に持っていく
>>19
レイはゲンドウとゼーレを2重に裏切り、保管計画は挫折。
血の海に浮かんでいるのは崩壊した巨大カヲルの顔
231ちなみに6・7も漏れ:04/08/07 17:47 ID:DSXJhBF4
むしろタブリス戦でカヲルを殺さずに話を進めるヵ。また振り出しに戻ってみる?
アスカはどう転んでもへっぽこになると言ってみる。
参号に乗るのがヒカリ…

だとアスカに逃げ場なし
周囲を傷つけ、
だれも助けられないことに苛立ちを感じていたアスカ。
カヲルが誰一人傷つけておらず殺してもいないことを口実に、
ゲンドウの命令を拒否し、手を離す。

ゲンドウは激怒しダミープラグを起動させるが、
アスカはこれをとっさに破壊。
カヲルは助かるものの
エヴァの神経系統を破壊したため
精神汚染状態になりのたうち回るアスカと弐号機。
カヲルはアスカと2号機をを助けだすと、
自らもシナリオを逸脱することを決意し、姿を消した。
ゼーレにイレギュラーな存在として認識され、
強制連行されるアスカ。

以降は思いつかん
271:04/08/07 23:48 ID:zNmtQoDm
掘り出し。&続行。
あとアスカをもってくる案が浮かばないのでギリで加持あたりに助けられたってことでw

ゲンドウに続きカヲルにまで裏切られたことでネルフの破棄を決定するゼーレ。
補完計画に必要なリリス・レイの回収。及び他職員への殺戮を戦自により行おうとする。(原作通りポ、
戦自を撤退させるためアスカが弐号機で出る。(シンジはシンクロ0%、もういいよ。避難中
ドグマではレイがゲンドウもリリスも拒み闇へ、
そしてアスカが危ない所でレイの初号機が参戦。(コレがやりたかったw
んで原作通りエヴァシリーズが、(ん?理由が無い?まぁいっか。
ヤバイかな?ってとこでカヲルの召還した4号機が、(またピンチヒッターかよ
とりあえづ1度目は倒す。すると復活。苦戦。
初号機の胸にロンギヌスが直撃。初号機回収。レイ死亡。
レイが死んだことによりカヲルのATフィールドが消えていく。(これもやりたかった。だからレイあぼんしたw
カヲル、最期に量産機を巻き込み自爆。

と、ここまで電車の中でズーット妄想してた訳だ。やっぱ流れ的には量産機はこれでも生きてたほうが?
それとも真打シンジ君を出すヵ?そもそもダレもノってこないかなw
アスカ補完計画で似たようなことできるな
シンジの扱いが悲惨すぎw
アスカ補完計画も面白そうだがいっそのこと、
「ダミープラグアスカ」が量産機を動かしたほうが面白そう
当然アスカも量産機の中でダミープラグに成り果てていて、半ヘルレイザー状態。
レイの初号機はこれを攻撃できず撃破され連行される。

そして何もできず絶望に打ちひしがれるシンジの前に
死にかけ消えかけのカヲルが現れ・・・


ホラー映画だな。。。
もうアスカかレイの夢落ちでいいじゃん
めっちゃ一般人で
実はもろゆきの見た夢だった


             終劇
33名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/08/08 13:59 ID:1qd2ljoF
安芸
34名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/08/08 15:07 ID:1qd2ljoF
量産機の偽槍が顔に入ったところでアスカ飛び起きる。
「良かったぁ、夢かぁ。」
そのままフロで目をさましてから宿題して夏祭り行って、
ってカンジの一般が゚+.(・∀・)イイ.+゚
>>34
下手に弄り過ぎると湿っぽくなりすぎるからな。
映画ファンの中には「それがいいんだ」って言う人もかなりいるらしいが
量産機の偽槍が顔に入ったところでアスカ飛び起きる。
「良かったぁ、夢かぁ。」
そのまま出撃して戦時説得して量産機ブッ倒してゼーレ壊滅させて
37名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/08/08 15:27 ID:8UYPAa1r
ガッ
キューティーハニーの映画にデートのつもりでシンジを引きずっていく。
露骨に嫌がるシンジだがそんなことおかまいなし。
シンジ「僕は『地獄の黙示録』が好きなんだけどな・・・」
アスカ「バカァ?」
そして、一行小説リレーが始まるのだった…
見に行った映画のスクリーンから飛び出した偽槍が顔に入ったところでアスカ飛び起きる。
「良かったぁ、夢かぁ。」
顔を洗って身支度を整えて朝ごはんを食べてシンジを起こしにいって
綾波をネタに自慰にふけって眠たがるシンジをぶっ飛ばすのであった。
シンジの家のドアを開けると偽槍が飛んできた
しかし、刺さる瞬間にアスカは飛び起きる
「良かったぁ、夢かぁ。」
顔を洗って身支度を整えて朝ごはんを食べてシンジを起こしにいって
ミサトをネタにエロ写真のコラージュをしていたシンジをぶっ飛ばすのであった。
シンジをぶっ飛ばしたあと、
シンジの部屋の窓の外から偽槍が飛んできた
しかし、刺さる瞬間にアスカは飛び起きる
「良かったぁ、夢かぁ。」
顔を洗って身支度を整えて朝ごはんを食べてシンジを起こしにいって
東京某を相手に2ちゃんにはまって眠たがるシンジをぶっ飛ば(r





ってやめようW
「うずくまってお姉ちゃん、お腹痛いの?」
(ビクゥーー!)
「クゥ、ハァー、ハァー
あたしは何回、偽槍に刺されそうになるの?
次はど・・・
どこから・・・
い・・・いつ『飛んで』くるの?
あたしは!
あたしはッ!
あたしのそばに近寄らないでぇぇーーーーーー!!」



「終わりのないのが『終わり』・・・
それが『ロンギヌスコピー』」
>>47
何気に怖いんですけど…
やっぱJOJOってホラー漫画なんだな。。
50名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/08/09 14:24 ID:wtR/TTzy
飛んできた偽槍が刺さる直前に目を覚ますアスカ。
「ヘンな夢・・・。」
その上半身はイヤらしく露になっている。
そして隣にはまだ眠っているシンジ、彼もまた裸である。
服を着ながら昨夜の情事を思い起こすアスカ。
しかしアスカにとって初めての そ れ は快感など微塵も無く痛みだけを与えたのだった。
「ミサトとかは あ ん な こ と 好きでするのかなぁ・・・。」
少しその場で立ち尽くし突然自分の頬を叩くアスカ。目がキッっとし息をおもいっきり吸い込む。
「こぉ〜らぁ!バカシンジ!いつまで寝てんのよ!」ポカッ
「いたっ、朝から殴るなんてヒドイよぉ、」
「あんたがいつまでたっても1人で起きれないからでしょうがぁ!このバカシンジ!」
「(ボソ)・・・、なんだよ自分だって寝つきはあんなに早いクセに、」
「ぬゎぁ〜んですぅってェ〜!」

今日も変わらない1日が始まる。でもミンナ、少しずつ変わっていってるんだ。アタシも、変われるかな。


>>50
キモイ&乙
>>50

自 分 で 自 分 に 感 想 を 言 う な w

キモイ&乙
シンジ君、ちゃんと濡らさないと駄目じゃ(ry
濡れてても最初は普通いたいんじゃね?
いや女じゃ無いからわかんないけど
めちゃめちゃ濡れてるよりも、いまいちくらいのほうが挿入感があっていいぞ。
そのうち濡れてきて普通になるし、ゴム付けてると分かりにくいけど。
スレタイが悲しそうです
話を戻そう
57から・・・
シンジの部屋から出て行こうとドアを開けると偽槍が飛んできた
しかし、刺さる瞬間にアスカは飛び起きる
「良かったぁ、夢かぁ。」
顔を洗って身支度を整えて朝ごはんを食べてシンジを起こしにいって
参号機戦で、自らの意思でトウジを殺害するアスカ

だがバルディエルは、パイロットごとエントリープラグを抉り取られても
意に介すことなく戦闘を続行
反撃を受け弐号機は活動停止する

動けずにいるシンジ初号機は、ダミープラグへの切り替えを行う間もなく瞬殺される。
次回からチルドレン一新。
戦略自衛隊と零号機により参号機は活動停止。
シンジに重症を負わせトウジを死なせたため周囲の反応は冷たかった。
ヒカリに事実上の絶交を言い渡され愕然とするアスカ。

苦悩するアスカを支えたのは壊れいくアスカを案じたシンジだけであった。
第14使徒ゼルエルとの戦闘では完璧ともいえるチームワークで勝利し、
これによりアスカはスランプより立ち直る。

しかし度重なる使徒との戦闘でシンジのストレスは限界に来ていた。
第15使徒アラエルの精神汚染によりシンジは初号機を暴走させ、
第16使徒アルミサエルとの戦闘でも初号機が捕まり完全に植物状態。
これを境にレイとゲンドウの間に亀裂が入る。

自己嫌悪に陥るアスカとレイの前にカヲルが現れ
加持と接触していたこととゼーレの真相について語り始めた…



…これだとなんかハッピーエンドになりそうなので誰か修正案頼む
って言うかなんか重いな
グレートエヴァンゲリオンが助けに来る。
グレートエヴァンゲリオンのおかげでゼーレは壊滅し、
チルドレンには平凡な日常が戻った。
顔を洗って身支度を整えて朝ごはんを食べてシンジを起こしにいって
ドアを開けると偽槍がぐわなにをするやm(r
「アスカ来日」の時点でベッドに寝たきりの状態だったら、
アニメ史上に残るインパクトだったかもしれんな。
アルミサエル戦直前、アスカとレイはエレベーターで無言の時間を過ごす。
シンクロ率絶好調のアスカは、急激にシンクロ率が低下していっているレイに
ドス黒い優越感を覚え、レイを人形呼ばわりしてなじるが、綾波は静かに応える
「わたしは 人形じゃない」
「人形だと思うのは あなた自身が人形だからよ」

アラエル戦のダメージでシンジは廃人となっており、初号機は起動せず。
気負ったアスカは自分だけで勝負をつけようと焦り、アルミサエルの侵食を受ける。
綾波はアルミサエルをあえて掴み、自分にも侵食させるとATフィールドを反転させ、
弐号機から使徒本体を引き剥がす。
直後の爆発で、零号機は使徒もろとも爆砕した。

綾波に向けて吐いた惨い言葉を思い起こし、アスカは薄汚い自分に愕然とし
激しい自己嫌悪に陥る。
そしてアスカは、そんな自分をなぜ綾波が身を呈してまで救ったのか理解できず
茫然自失の日々を送る。
薄汚い自分を見つめるうちシンクロ率が低下し自らも廃人の道を歩むアスカ。
一緒にいるレイも自分を救って死んだ綾波レイと別人と知る。
シンジの代わりにやってきたカヲルにあっさりとシンクロ率を抜かれ、
自殺を図るが、アスカを説得し自殺を思いとどまらせたのはカヲルだった。

三人一緒にシンジのリハビリに協力し、癒された時間をすごすものの
弐号機を奪われリリスとの接触を許してしまう。
初号機で追撃しカヲルを捕らえるものの殺すことが出来ないアスカ。
ゲンドウはダミープラグを起動し・・・
アルミサエル戦の三日後
ミサトの元にレイ生存の報が届く。
それを傍で聞いていたアスカは、矢も盾もたまらず病院へ駆け付ける。

全身の負傷を覆う包帯は痛々しいが、もう普通に立って歩けるほどに
回復したらしい綾波の姿にほっとするアスカ。
だが、かける言葉がない。

アスカは意を決し、『なぜ自分を助けたのか』だけをかろうじて訊ねるが、
綾波の答はなかった。医師によれば、この数日〜数ヶ月の記憶が
欠落しているという。

アスカは、お見舞いに来ていた三尉と共に綾波を連れ出し、思い出の
場所を巡る。
学校の中庭。ネルフ本部のプール。戦自病院。いい思い出がない。
全ては徒労に終わった。

その晩アスカと三尉はリツコからの突然の呼び出しを受ける。
リツコは病室に居るはずのシンジを車椅子に乗せて連れ出しており、
4人はドグマを降りていく。
>>67
三尉ってなんだよ、育成計画かよw
おそらく作者
>>68「葛城ミサト三佐」だよなあ、まあいいや、誤字だと思おう
この話の綾波は三尉との出会いで人間らしくなった綾波と思いねー

そしてアスカは三尉どころか加持すらも存在せずミサトとも同居してない
誰も頼らない誰にも頼れない人間的に最低の歪んだアスカと思いねー
よろしく
そうだとしても、ミサトだけ名前じゃない視点というのがよくわからん。
7366:04/08/09 22:16 ID:???
俺は>>67に続けてもらいたい。。
熱いスレだな
「あ、あれは......」
「あれは、極秘裏に開発されていたエヴァンゲリオン零式、、、、
本来は、プロト - テスト - プロダクションと開発は進められるの
のは、ミサトも知っているわよね。

これは、そのルートとは逸した、零号機よりプロダクションモデル
を目指したもの。現在の弐号機は初号期を経てつくられた最初
のマスプロダクトのテストタイプともいえるものだけれども、これ
は、零号機をプロダクションモデルに進化させた形なの」

「じゃぁ、ベースは」
「そう、零号機。エヴァではあるけれども限りなくマシンに近いと
いうべきものね。大人でも乗れるのよ。なぜなら、シンクロが必要
ないから。その代わり、自身がエヴァと一体になるので、常に、
100%シンクロの状態で動いているから半端じゃないわ」

「で、パイロットは誰を乗せるのよ」
「こんな機械に乗せられるのは、人間じゃだめだわ。ダミーシステム
よ。ダミーは苦痛も精神汚染もない。あなたは、腕がちぎれ飛んでも
正常でいられるかしら?」
「なによそれ...」
「つねにシンクロ100%で動いているとはいえ、自身が一体となっている
点が大きく通常のエヴァとは違うわ。何もかもが100%跳ね返ってくる。
そんなマシンには人間は乗せられないわ。だから、使うの。ダミーシス
テムを」
761:04/08/10 01:50 ID:ZZqs7dpk
しっかりした人が来てくれてウレシイヨ。
漏れは50でもあるがエロネタに力尽きた。とか言いつつアゲ
劇場版→精神崩壊したシンジとアスカが病室で並んでる→鍵閉める
→ハァハァ→これは…?最低なのは、私?→補完計画発動→三人で赤い海
(ヘブンズドアの前。拳銃を構えたミサト、合流)
LCLの中をたゆたう無数のレイ。レイの姿をした白い肉塊。
それが崩れていく。微笑みながら。嬉しそうに嬌声をあげながら。

アスカは目の前でゆっくりとほどけ、沈殿していく少女たちの肢体に
呆然とするばかりだった。
見たくない。見たくないのに目を離せない。
目に映る光景を理解できなかった。
いや違う…理解したくない、と冷静に考えている自分がいるのが判った。

うずくまり、嗚咽するばかりのリツコ。
その耳障りな声を消したかったのだろうか。ミサトは拳銃を向けたが、
ついに引き金を引くことはなかった。
アスカ。ミサト。三尉。
みな、無言だった。この光景を前に、言葉などあろうはずもない。
シンジはうつろな目でその光景を見ていた。
「うふふ」
場違いな笑い。
「あははははははは」
いつのまにかシンジは車椅子から立ち上がり、よろよろと歩み始める。
笑い続けながら。ゆっくりと。
水槽に顔をつけて覗き込む。
楽しそうに。子供のように無邪気に。

アスカはそっとシンジのからだを抱きとめ、水槽から離そうとする。
シンジは抵抗せず、力なくその場にへたり込む。
天井を見上げながら笑い続ける。

もうシンジは、…治らない。
『かもしてない』なんて逃げ場すらなく。
もう二度と元のシンジに会うことはできないだろう。
確信に似た直感に、アスカは身をふるわせる。
シンジのからだをぎゅっと抱きしめる。そうしなければ自分自身が
くずおれてしまいそうだったから。
リツコ…鬼ですな。
エヴァ以上にエヴァらしいダークさがいい…
>>75の良心的なリツコ、
>>79-80の悲惨なリツコ、
展開を少しいじるだけで
全く違ったストーリーになるのが(・∀・)イイ!
>>75
強化外骨格か…
アスカが覚醒してる意味がなくなってきたとここで一言、
アスカは覚醒しないよ派
86 ◆hp7i276q1A :04/08/11 02:34 ID:L2sVRLmc
ハッハッハッ!この星は我らサイヤ人が占領した!ん?質問だと?フッ、聞いてやろう。
さあ、質問してみるんだ。
アスカが覚醒したら戦闘中はずっと劇場版の顔だよ
シンジもイチコロだね
      ,.r''"          ヽ,.     ヽ  ,/: : : : : : : : : : : : :
   ,.r'.___   __,,... --──一’゙、  _,......-`r': : : : : : : : : : : : : : : :
  ,.r'_,.-''" `フ´: : : : : :_;:.:..:..:..:..:..:._''": : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /
r''-'"   /: : : : ,.r '',"r‐'''''¬=;ー-ヽ、: : : : : : : : : : : : : : : : : :/
`ー‐-、._ `ヽ、 /,/''`゙ ': :,r 一-、゙ヽ,  ゙ヾヾ: : : : : : : : : : : : /
: : : : : : :`ヽ、_<ヽ/{:::  、::ヽ. @ ゙、. !、   ゙:, `ヽ、: : : : : : : : :|
: : : : : : : : : : :゙ヽ'、::     ミ=、;;;;jェ,::`-, ,ノ_,ィ,ノ゙ヾ、 : : : : : |
|: : : : : : : : : : : : `:、       ̄""´ ニ、r、,ノ,.._゙、 ゙、 : : : : |
`7¬ヽ、: : : : :|\: :\           ゙、:f"eヽ`゙; }| : : : /
/    ,>、: :.|  ヽ、゙、     ,. _    ,/::ヽ_,..!リ'ノリ: : : :/  
__/,..,-ヽ:|    ゙、゙、 ,.:,.r-'"-`ヽ、      /'"/: : : :/
,イ  Y゙、゙、  ゙!     ゙; /  `ヽ、. `ヽヽ   ,/ /: : : :/
. !   ゙、`、ヽ.|!     ゙ヽ.    }  7'  ./ ,ノ`ヾ、/
 ゙、   ゙、`、 |       `ヽ、  /), '  ,.-',.-''´  _,/
  :゙、  ゙、ヽヽ、        /ヾヾ'、_/,/  ,..ィ''/
、   `、  ゙、\\      /  ``ーYf-,..-''",.イ\
.`、  ヽ.  `、 ``ヽ    /     //´  ,;イ: : ゙、 ゙ヽ、
>>88
まだまだだな
ちんこ
シンジのからだは糸の切れた操り人形のようで、信じられないくらい
重く感じられた。アスカは三尉の手を借りて、シンジを車椅子に座らせた。
節目がちにうつむいて、ぶつぶつと小さな声で何かを呟くシンジ。
聞き取れないほど小さな声で。

もう、ここには一秒だって居られない。
こんなところからシンジを早く連れ出さなくては。
アスカは踵を返し、シンジの車椅子を押して部屋を後にした。
床で肩を震わせている赤木博士。その背を睨み付ける葛城三佐。
二人をその場に残すことに三尉は一瞬ためらったが、アスカに続いた。
このドグマの果てしない闇の中を、子供たちだけでゆかせることなど
出来なかった。
エレベーターが緩慢に揺れ、上階への到着を知らせるジングルが鳴る。
ドアが左右に開き、アスカはハッと息をのんだ。
碇指令だった。
背後には保安諜報部員たちが待ち構えるように居並ぶ。
『何をしている』
当然あるべき言葉を予期して、アスカと三尉は身をこわばらせる。
だが、ゲンドウはアスカにもシンジにさえも一瞥をも加えず、
無言でエレベーターに乗りこんだ。ただ一人で。
まるでそこに先客など誰も存在しないかのように。
三人がエレベーターを降りると同時にドアは閉まり、エレベーターは
下降していった。
エレベーターが緩慢に揺れ、上階への到着を知らせるジングルが鳴る。
ドアが左右に開き、アスカはハッと息をのんだ。
碇指令だった。
背後には保安諜報部員たちが待ち構えるように居並ぶ。
『何をしている』
当然あるべき言葉を予期して、アスカと三尉は身をこわばらせる。
だが、ゲンドウはアスカにもシンジにさえも一瞥をも加えず、
無言でエレベーターに乗りこんだ。ただ一人で。
まるでそこに先客など誰も存在しないかのように。
三人がエレベーターを降りると同時にドアは閉まり、エレベーターは
下降していった。
アスカは自室のベッドで、枕に顔を埋めた。
諜報部員たちはアスカたちに一片の関心も寄せなかった。
奇妙だった。
赤木博士に同行したとはいえ、一介のチルドレンが立ち入っては
ならない領域に踏み込んだのは明らかだった。
あれほどの重要機密に触れたにもかかわらず。拘束されもせず
尋問も事情聴取さえもなかった。
破壊工作に加担したと思われて然るべき状況だったというのに。

アスカと三尉は誰に呼び止められることも見咎められることもなく、
シンジを元の病室に送り届けた。
待機していたらしい医師と看護士は、二人に仔細を訊ねることなく
手際よくシンジをベッドに寝かせ、診察を開始した。
見ている以外にないアスカは、いたたまれずに自室に帰ってきた。
三尉とは一言も話さなかった。
元々面識はあっても、会話を交わしたこともない。すれ違っても挨拶すら
しない間柄だ。もっとも、アスカが自分から挨拶をする相手などいない。
ただ、彼がファーストの世話係をしていたのは知っていた。
ファーストが唯一まともに話をする相手だったことも。
アルミサエル戦の直前の、ファーストとの会話。
それを思い出すと、彼と顔をあわせることが辛い。

ファーストに、シンクロ率低下は三尉にかまけているからだと言った。

『人形が恋愛?』
『笑わせてくれるじゃない。
 アンタは命令がないとエヴァをまともに動かせない人形のくせに、
 それがエヴァとシンクロできなくなったら本当に何の価値もないわ』
『別に、アンタ個人が好きなわけじゃないのよ。チルドレンとしての
 アンタを大切に思ってるだけだわ。
 エヴァの部品として気にかけているだけなのに、それを愛情と勘違い
 して浮かれちゃってさ。みっともない』
『色気づいたあげくにエヴァとのシンクロに支障をきたすなんて、滑稽
 というよりアワレだわ』
『あのセンスのない私服!あんなの着せられて嬉しいの?
 いまのアンタは、 人形は人形でも着せ替え人形ね』
                       etc…
自分の口から出た言葉。傷つけるためだけの言葉。
ファーストは、ほんとうに『エヴァの部品』だった。
人間から生まれた者ではない人間。
あの水槽で育てられた人間。
そのファーストが、ようやく得た人間らしい安らぎだったのだろう。
他の人間にはついぞ見せたことのない微笑を、三尉にだけは向けていた。
それを私は、土足で踏みにじった。
自分の優越感を満足させるために。
なんて、汚い。醜い。

眠れない。明かりをつけず寝ようとしているのに、目がさえている。
とりとめなくさまざまな事柄が頭をよぎる。
誰とも深く接しようとしなかったファーストが、彼にだけは心を開いていた。
そんな相手は自分にはいない。
エヴァに乗っている間はママと一緒に居られる…
何物にも替え難い昂揚感。充実感が全身の隅々まで行き渡る。
でもエヴァを降りれば私は一人になってしまう。
誰にも心を開けない。
シンジ…シンジは私を恐れていた。スズハラを殺した私を。
華奢なシンジのからだを抱きしめた感触が、腕に残っている。
もし元のシンジだったなら。私が触れるのを拒絶しただろう。

だから?私はファーストに嫉妬した?
私の持っていないものがファーストにあるのが許せなかった?
アスカはベッドの上で寝返りをうち、暗い天井を見上げた。
「きたない、みにくいのは…わたし」
いつのまにか眠ってしまったらしい。
明るい日差しに起こされたアスカは汗ばんだ体を
さっぱりさせようとシャワーを浴びる。
濡れた肌をタオルでふきながら、ミネラルウォーターを
飲もうと冷蔵庫を開けると中から偽槍が飛んできた
しかし、刺さる瞬間にアスカは飛び起きる
「良かったぁ、夢かぁ。」
顔を洗って身支度を整えて朝ごはんを食べてシンジを起こしにいって
↑真剣に読んでたから少し面白かった。
100ゲトー。
>あのセンスのない私服!あんなの着せられて嬉しいの?
> いまのアンタは、 人形は人形でも着せ替え人形ね

・・・・・・。
育成計画とかは全く知らなかったのだが、正直心底ぞっとした。
まぁでじこの服なんて着てたら誰でもそう思うよ。
>>101
育成計画の服
ピンク地に花柄のキャミソール+普通の長ズボン+ピンクのバンダナ(頭巾にしか見えない)
薄緑のワンピース(アスカの色違い)
白と赤のTシャツ+スパッツ+赤の帽子逆さ被り
黄色のサマーセーター+茶色のスカート+茶色の帽子
胸元に大きなリボンのあるどっかの学校の制服っぽい服
ピンクのフリフリなドレス
口では説明できない黒のビスチェ









その他
猫耳
チャイナドレス
バニースーツ

追加パッチ
天使のチュチュとスケート靴
聖コンプティーク女子学院制服
流行に疎い独身の男が、14歳の女の子に似合うよう
一生懸命選んだ服なんだよ
乏しい知識で精一杯頑張った結果なんだよ

センスないけど許してやってくれ…

>>102健全に育った綾波はそんなの着ません。
なるほど・・・愛をもって接していたら、いつの間にか自分の愛情表現が
ゲンドウの如くになるかも知れないというのは逆説的で面白い・・・

江戸時代、自分の愛人が病死しても忘れられずミイラにして可愛がり、
最後にそのミイラの肉を食べて自らも病死したという僧の話を思い出した・・・グロテスクだったらスンマソ
『綾波育成』は百歩譲って良しとするが『アスカ補完』ってのはどうなんだ一体?
女心など全く解らないブヲタ共がどうやってアスカを満たすというのだ・・・。
あ、でも『綾波育成』も無理あるわな(藁
趣味がマンガやアニメのアスカなんて見たくない

つかこのスレ話題がまとまらなさ杉
俺、アスカの場合はLASエンドしかやってない
今後の展開予想
シンジ廃人→カヲル登場せず→綾波使徒化→綾波殺害→アスカがシンジに最低行為
→A801→シンジ死亡→アスカ絶叫→パシャーン→ザザーン→誰もいない浜辺で壊れアスカ
SS面白いな
適当なオチじゃなくて続けてほしいよ
>>111
同意
いつのまにか眠ってしまったらしい。
明るい日差しに起こされたアスカは汗ばんだ体をさっぱりさせようと
シャワーを浴びる。
今日の予定は何もない。戦闘の事後処理は既に終了している。
弐号機が修復作業に入った現在、パイロットとしての任務はなかった。
表層都市が壊滅した今となっては学校に行くこともない。
もっとも第十三使徒戦以降は周囲への配慮もあり、ミサトの指示で
学校には一度も登校してはいなかったが。
濡れた肌をタオルでふきながら、ミネラルウォーターを飲もうと冷蔵庫を
開けるが、昨日使った分でおしまいだったのを思い出す。
一人暮らしの冷蔵庫には、食料はほとんどなかった。

NERV食堂で遅めの朝食を摂っていると、隣の席にミサトが無言で座った。
気まずい沈黙。
あれから、あの部屋で赤木博士とミサトに何があったのか気になったが、
訊いてはならないことのように思えてアスカは何も言えなかった。

赤木博士は拘束されたようだった。というのも公式には何の発表もなく、
どうなったのか本当のところを知るすべはアスカにはなかった。
自販機前の休憩コーナーで、発令所勤務のオペレーターたち(アスカは
彼らの名前を知らなかったし、憶えるつもりもなかった)が話しているのを
通りがかりに聞いたが、彼らにも何も知らされていないようだった。
赤木博士は単に行方不明…ということになっている。
赤木博士がいなくとも、NERVの活動にはいささかの影響もないようだった。
エントリープラグの中で、アスカはそう感じた。
あれから数日が瞬く間に過ぎていき、弐号機の修復は完了していた。
今日は機体状態の確認と最終調整。テストはいつも通り滞りなく進行したし、
機体の整備は行き届いている。
全開のATフィールドでも防ぎきれない強烈な熱輻射は、弐号機の全身の
装甲を融解したが、それらはすべて交換されて弐号機は就役当初のように
磨き上げられている。
申し分の無い整備状態だ。ただ一箇所を除いては。

使徒の侵蝕を受けた弐号機右腕。
あのとき無数の触手のような光条に貫かれた腕は、穴だらけのチーズのように
なった。
パターンは検出されなくなったが、コアが破壊されたかはわからない。
侵蝕部分に使徒の一部が残存している可能性もある。
それを本部に持ち込まないよう、ケージに戻る前に腕を破棄した。発令所から
炸裂ボルトの作動信号が送られ、肩から先がパージされた。脱落した腕は、
地響きを起こして地面にめり込む。
腕の神経接続は無論カットして行ったが、そのときの腕の感覚だけが全く消える
不思議な喪失感を思い起こすと、今もアスカは眉をしかめずにはいられない。
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
その腕は、今はある。
本部に保管されていた予備の腕が、今は取り付けてある。
新しい手。傷一つない、汚れていない手。
前の腕と何も変わらない。完全に同じ設計図から建造された制式モデルの腕。
なのに、あの腕の喪失感が消えていない。
シンクロ率は順調。ピーク時に近い値を保持できている…のに、左腕の反応だけが鈍い。
こんなにもはっきりとした違和感があるのに、周囲からの指摘がないのはなぜ?
「左腕の反応が遅いわ。…これ、不良品じゃないの?」
変ね、モニターしているデータからは検出できません。問題なくシンクロできています。
オペレーターの若い女は、いぶかしがるように答えた。
ではなぜなの…

「アスカ、弐号機の復旧確認は完了よ。もう上がっていらっしゃい」
ミサトの声は優しかった。

髪に肌にLCLがまとわりつくのが不快。乾いてしまう前に、シャワーで洗い流す。
熱めのシャワーを頭から浴びながら、アスカは右腕をぎゅっと握り締めた。
ちゃんとある。私の、いつもの腕。指。目を瞑っていてもそこにあるのがわかる。
侵蝕の際の疼痛は鮮明に覚えている。でもそれは感覚だけのもので、生身の腕には
何の影響も残さなかった。以前と同じ無傷の手。痺れも痛みも無い。
ふとアスカは、切り離されて転がった弐号機の右腕をまのあたりにしたときの
気持ちを思い出した。
『死んだ腕』
激戦のただなかにありながらも、ほぼ無傷の戦いを続けてきたアスカにとって
エヴァの四肢が欠損するのは初めてだった。
傷つきボロ屑のように打ち捨てられた腕。もう二度と動くことはない。
私はこの自分の手で全てを守るつもりだったのに。守られたのは、私のほう。

アスカは新しい手への違和感が何なのか、ようやくわかった様な気がした。
失われたあの腕が、ファーストを死なせた手。あれだけが本当の腕だったのだ。
傲慢の罪を犯した手。
その罰?でもあの腕では、あの子への償いには足りない。
私の身代りになって消えたあの子には。わたしの全身を捧げても足りない…
シンジの病室を訪れてみたものの、なにも出来ない。
今、シンジは目に包帯を巻かれている。
意識がないのにずっと目を見開いたままでいるので、眼球の損傷を恐れた医師が
瞼をテープで閉じさせ包帯を巻いたという。
シンジの場合は使徒の攻撃の結果だったが、エヴァの精神汚染を受けた患者には
よくあることだという。

初耳だった。
というより、精神汚染の患者が「よくあること」というほどたくさんいる、という言外の
意味がショックだった。
そのことを問いただしてみると、医師は自分の不用意な発言に気づいたのだろう、
言葉をはぐらかしてそそくさと立ち去ってしまった。
ママ以外の患者は知らない。でも、私の前にはたくさんの犠牲者がいたのだろう。
私と同じ14歳の子供もいたかもしれない。

考えたことも無かったその事実に気づかされて、アスカは心臓がぎゅっと掴まれる
ような胸の苦しさを感じた。
「シンジ…」
かすかな寝息をたてて横たわるシンジ。
ベッドのかたわらにアスカは腰かけ、寝顔を眺めていた。
そっとその頬に触れる。やさしく頬をなでる。シンジは動かない。
「起きて、シンジ」
一人で戦えると思っていた。自分だけで何でも出来ると。その自惚れが犯した罪。
自分の罪深さに押し潰されそうになる。
「そばにいて」
そばにいて欲しい。わたしのそばに。
アスカは、シンジの血の気の引いた唇にそっと自分の唇を重ねた。
王子のキスで姫が目覚める童話。姫のキスで眠れる王子は目覚めるだろうか?
シンジの安らかな寝息は変わらない。

「なにをしているのかしら…わたし」
わたしは姫君なんかじゃない。あたりまえなのに。
たくさんの人々の血にまみれた、薄汚い罪人だ。

考えないようにしていたけれど、わたしは。
ファーストだけじゃない。
わたしが殺したフォースチルドレン。
わたしが見殺しにした街の人々。
エヴァの生贄になった患者たち。
たくさんの血で染まっている。
その罪に堪えられなくて、その重さを誰かと分かち合いたくて、シンジにすがっただけだ。

そんな穢れたキスで、奇跡なんておきるはずがない。
わかっていたのに。
ネルフ本部内の廊下。
涙でぐしゅぐしゅになった顔を誰にも見せたくなくて、足早に自室に向かう。
角を曲がった先に人の気配を感じて、アスカは立ち止まった。
綾波レイだった。ネルフ職員の個室が並ぶ区画。アスカの部屋に程近い。
彼女はその一室に入っていった。アスカに気付いた様子はない。
真新しい表札には、『綾波レイ』と書かれていた。
表層都市が壊滅した今、住居が破壊されたために本部内の個室が与えられたのだろう。

アスカは、今の自分の姿を彼女に見られなかったことにほっとした。
ファーストと同じ姿をしたあの子に。
そして安堵している自分に気付き、自分を軽蔑せずにはいられなかった。
>>116誤植発見

左腕の反応だけが鈍い。
 →右腕の反応だけが鈍い。

「左腕の反応が
 →「右腕の反応が
覚醒アスカ…シンジより感受性高いな…(・∀・)イイ!
自分が通勤時に妄想したシナリオ通りにここまでやってくれてるというのは非常に感動です。あり。
やっぱ面白いわ
(・∀・)イイ!!
覚醒アスカの描写が凄いな。
壊れてしまったシンジの精神世界がどうなっているかも気になる。
シンジはやはり3人目のレイのような状態の化け物になって、
ゲンドウの手のアダムを埋め込まれたり巨大化したりするのだろうか?
>>126
シンジはレイと違って普通の人間だから、無理でしょ。
綾波レイと会うことはなくなっていた。

はっきりと言われることはなかったが、二人の訓練の時間がそれとなく
ずらして設定されているらしく、顔をあわせる機会はなかった。
ミサトの指示だろうか。それとも、自分があの子を避けていることが、周囲にも
はっきり伝わってしまっているのだろうか。
どちらであったとしても、その配慮はアスカにとってありがたかった。
今のアスカは心の平静を保つだけで精一杯で、会えば張り詰めた心の糸が
切れてしまう予感がした。

一方で、会って話をしたい、という思いは消えない。
その思いはアスカの心に刺さったままだ。冷たく鋭い氷の杭のように。
おそらくあの子は、わたしの罪を裁いてくれる。
その権利は、あの子にある。

わたしは卑怯だ。しなくてはならないことがあるのに、それが判っているのに、
背を向けている。でも、あのきれいな瞳で見据えられることを思うと、どうしても
決心がつかなかった。
あなたの前にいたあなた。あの最後の日のこと。
話したいこと、話さなければならないことはたくさんあるのに。
ジオフロントを離れ、地上まで出てみることが多くなった。
訓練の時間を守ってさえいれば、特に問題にはならなかった。

最初は破壊された街を散策していた。
見慣れた街並みは既にない。
全面疎開が実施され、第三新東京市は無人となっていた。

今日はクレーターに水が流れ込んでできた円形湖のほとりまで来た。
これは墓標なのかな、とふと思う。
あの子が死んだこと。永遠に消えてしまったこと。本部のほとんどの人間は、
そのことを知らずにいる。
あの子が身を犠牲にして救った人々が、そのことに思いをはせることはない。
気付くことさえない。

でも、わたしは知っている。これが、あの子の残した痕跡。
アスカは湖の水に手を触れる。まだ生き物があまり住んでいない新しい水は、
きれいに澄んでいる。

浅瀬に入る。服が濡れるのもかまわずに。
少し深くなったところで、水に浸かってみた。あおむけになって水の中を漂う。
あの子のお墓を建てることは許されないだろう。だから、ここでわたしは祈ろう。
償いには程遠いけれど。赦される日など永遠に来ないけれど。

ざわざわとした人の声。ガードの人間だろう、数人の男たちが血相を変えて
水辺に近づいてきた。
いつもなら決して姿を見せることはないが、アスカの奇行にはさすがに驚いたのだろう。
アスカは立ち上がり、彼らのほうを向いて微笑んだ。
「心配ないわ。暑かっただけ。すぐ上がるわ」
そして青いスカートのすそを絞ってみせた。
蝉の声。
第三新東京市に人間は住めなくなったけれど、蝉にとっては気にならないようだ。
日本に来て、蝉しぐれという言葉を知った。
しぐれは降ったりやんだりする雨。蝉しぐれは、そういう感じのする蝉の声。

アスカは学校に来ていた。2−Aの教室。
校舎は爆心地から離れていたためか、ほぼそのままの形で残っていた。
立ち入り禁止の措置などは何ひとつ施されていなかった。
持ち物を取りに戻るような暇もなくあわただしく疎開が行われたのだろう。
生徒たちの上履きが残っていた。
アスカの上履きもあった。シンジのも、…あの子のも。
誰が見ているわけでもなかったが、アスカは上履きに履き替えてから校舎に入った。

なにもかも、あの日の破壊そのままになっている。
教室の中は爆風でめちゃめちゃになっていて、そこら中に机と椅子が乱雑に
転がっていた。
床には粉々になった窓ガラスがあたり一面に散乱していた。
チルドレン保護の観点からいって防弾ガラスだったはずだが、爆発が想定以上の
威力だったのだろう。

アスカはあまり傷んでいない机と椅子を選び、記憶の糸をたどって自分の席だった
あたりに並べた。それ以上は教室に手を加えることはしなかった。
日々の訓練の合間、夜眠る以外の時間には折を見てこの2−Aの教室で時を過ごした。
どこでも良いのだ。ただぼうっとしていられる、一人でいられる場所であれば。
ここからは湖も見える。夕日が湖に映り、赤く染め上げていくのが見える。
あの子の瞳の色に。
>>53
遅レスだが、実は処女膜にはあまり神経が通っていないので破れてもそれほど大きな痛みはないのである。
処女が痛がるのは濡れてないまま挿入されて膣を傷付けられるからである。
その日、アスカが学校に着いたのは夕暮れ時だった。
シンクロテストが昼下がりまで続いたので、いつもより外出が遅くなった。
今からだと、夜は近い。あまりゆっくり出来そうもない。でも、夕日を見るのは
アスカにとって日課のようになっていた。

あれ?階段を上りきったところでアスカは歩みを止めた。
かすかな音が聞こえた気がしたのだ。蝉の声とは違う。
2−Aの教室に近付くにつれてそれははっきりしていき、人の歌声だと判った。
  ―She can get all
    She can love all ―

『シンジ?』
ああ、そんなはずない。すぐに思い返す。少し似ている…でも別人だ。
窓際で夕焼けを浴びて歌を口ずさむ少年。その後ろ姿を見つめながら、アスカは
歌に耳を傾けていた。

「きれいな夕日だね」
アスカは声を聞いてはいたが、応えなかった。。
「キミに言ったんだよ」少年は振り向きながら言った。
「惣流・アスカ・ラングレー。この歌は」
少年はすっとアスカのそばに歩み寄った。耳元でささやく。

「あの子よりキミにふさわしい」
少年の右手には偽槍。
天使のような微笑みを浮かべて少年は偽槍を振りかざした。
しかし、刺さる瞬間にアスカは飛び起きる
「良かったぁ、夢かぁ。」
顔を洗って身支度を整えて朝ごはんを食べてシンジを起こしにいって
何度でもヒッカカリますた。
>65
何気なく非道いことを言う綾波…
こんな感じか?
カヲル登場→急接近LAK展開→レイ、シンジへの罪悪感→それでも抑えられない恋心
 →カヲル初号機乗っ取り→弐号機にS2機関を残してカヲル死亡→A801
 →S2搭載弐号機の死闘→磔刑にかけられるアスカ
136名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/08/19 12:48 ID:2fhICwi3
これのアスカって頭おかしくね?変に悩みすぎ。

水に漬かったりとか、綾波ごっこでもしたかったのかね?
元々躁鬱症気味の子だから。
現在鬱状態まっしぐらなのでしょう。
138名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/08/19 18:05 ID:x3FWEPHE
You are an idiot!
皆それよりも、シンジが眼鏡をかけていたらのことを考えようぜ!
綾波押し倒し事件の時にゲソゲソの壊れた眼鏡を掛けてみようとはしなかったんじゃないかと。
シンジが女の子なら、綾波押し倒し事件はただのお笑い?
それとも百合な世界への落とし穴?
142141:04/08/19 20:57 ID:???
誤爆した…ごめんなさいOTZ
いや、それでいいんだ。
idiot=白痴
アタマがおかしくなったアスカが湖に浸かってみる描写は
TV24話で壊れアスカがバスタブの汚水に浸かっていた描写の変形

と言ってみる
146名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/08/21 00:44 ID:1WaJugOP
覚醒してるからか色々と考えすぎてるな。単純に強くなってくれればいいだけなのに、
>>136 >>146
ほぼ同意。
アスカは勝つか負けるかを最優先して物事を考えるタイプだし
自分ばかり責めてウジウジ悩むことだけは極端に嫌うから、
使徒を倒して世界が平和になることがシンジやレイのためになると単純に考え直すはず。
これから来るカヲルや加持との接触はシンジの時とは違ったものになるかも知れないが、、

仮に複雑に悩みぬいたとすればゲンドウやリツコの様な
異常で陰湿な悪に触れているのだから怒りがそっちに向かうことになる…
ゼーレやネルフのシナリオを破壊することや
ゲンドウを制裁することに思考回路が切り替わるから、
バイオハザードのようなとんでもストーリーが出来上がるように思うのだが。
小説書いている人は長編にするつもりなので
そうしたバトルシーンにつながるまでの葛藤を克明に書いているのだ…

と言ってみる
加持がこの小説にどういう形で登場するかは確かに凄まじく気にはなるが
そういう割り切った思考でトウジを殺したりした結果、理屈では
納得できない部分が出てきたとか…。
理屈だけで言ったら、侵蝕されたトウジ一人を見殺しにするのも
貴重なパイロットの代替としてダミーを造るのも正しい選択で、
ダミーを破壊する行為は対使徒戦の選択肢を減らすという意味で
悪だけど、生理的嫌悪感はあるでしょ。

あとバルディエル戦かゼルエル戦あたりで死にかけてママと再会・覚醒したと
解釈すると、もう既にわだかまりやトラウマがなくなってて、「自分が正しい」と
思う根拠がなくなって精神的に弱ってるとか…。

まあぶっちゃけこの話のアスカはこう、ってことで納得するしかないかも。
>あの子のお墓を建てることは許されないだろう。だから、ここでわたしは祈ろう。
>償いには程遠いけれど。赦される日など永遠に来ないけれど。

この状態のアスカはメチャかっこいいと思うがなあ・・・
加持はアスカの内面に存在すらしてないみたいだし、知り合う前に暗殺されてたりしてなー(不吉)
セカンドインパクトの動乱で、仲間の居場所を言わずに撃ち殺されてみたりとか(縁起でもない)

ミサトとも同居してないみたいだし、お手軽に依存できる対象や気にかけてくれる
相手がいないからアスカはここまで頭がおかしくなったのかも
>>149
成る程。アスカが主人公なった状態で、完全に自分しか頼れないとなれば、
そうした苦悩があって当然だな。そこから一人で立ち直るのは確かに大変そうだ…
加持が突然カヲルのような形で都合よく現れて
壊れだしたアスカの葛藤を補完するのを実は期待していた俺。

だがそんな都合のいい存在が現れるわけもないような気がしてきた。
意外に三尉とかいう奴との接触が、小説では解決の鍵になりそう
三尉は実は青葉のアニキ、
>>154
そうなんだ?
それならかなりストーリーの自由度は高くなりそうだね。
とりあえず小説をマターリ待つ。
>>154 青葉シゲル自身なのか
シゲルの兄(オリキャラ)なのかで大きな影響が…ないな。
レイとくっつく時点で既にオリキャラだし
自販機コーナーに向かおうとして、アスカは人影に気付いた。
綾波レイと…三尉だった。
親しげに話をしているようで、アスカは意外に思うと同時に少し安心もした。
話の内容は判らないが、三尉の表情は温和で自分のように張り詰めているようでは
なかったからだ。
用件が済んだのか綾波レイが立ち去ると、三尉は彼女の後ろ姿をしばらく見届けていた。

アスカが近付いていくと、気配に振り向いた三尉はアスカの顔を見て少なからず
驚いたようだった。
目が合ってしまいアスカは居心地の悪さを感じたが、三尉に軽く会釈をして通り過ぎた。
自販機でスポーツドリンクを買う。
取り出し口に身を屈めた時、三尉が独り言のように呟いた。

「アスカくん。…君は、ぼくを薄情な人間だと思うだろうね」

何を言っているの?アスカは動揺を隠せない。
何と応えてよいか判らず、無視することも出来ず、アスカは三尉の座っているベンチと
背中あわせの席に座った。

「レイが消えてしまったのに。たった一人で遠くへ行ってしまったのに。そのことを忘れて、
 あの子と親しくなっている。…非道い裏切りだと思うよ。自分でも」
自嘲する冷めた声音。
ああ、そうだ。この人は、わたしよりもずっとあの子のことを想っていたのだ。
それが、日常に容易く戻れるはずがない。
そんな簡単なことに、どうして思い至らなかったのだろう。アスカは背筋が凍る。

「あの子は、レイに似ている。――頑張り屋で、いつも一生懸命で、すこし目を離すと
 無理をしすぎて…自分からはあまり言わないから、こちらが気をつけてあげなくては」
「そして、同じ声でぼくに話し掛ける。同じ表情で微笑む。その様子を見ていると、レイが
 帰ってきてくれたように思えてくる…」
「だけど、それは幻影だ。あの子は、他の誰でもない。あの子自身だ。…レイの面影を
あの子に重ねるのは、間違っている」

三尉の言葉を、アスカは静かに聞いていた。
「アスカくん。ぼくは、君に感謝している。その気持ちをこれまで言う機会が無かったけれど
 今言うよ…ありがとう」
「…えっ?」
なにを。なにを言うのよ。
三尉が言っているのか判らない。ファーストを死なせたのはわたしなのに。
三尉は、アスカの動揺に気付いたふうはない。淡々と言葉は続く。
「レイは。チルドレンとして、けっして優れた才能のある子ではなかったからね。
 エヴァンゲリオンにシンクロできると言っても、理想には遠いものだ…。あれは、
 どんなに努力しても得られない類いの資質だ。使徒との戦いでは苦戦続きだった。
 何度となく危機に陥って…傷ついて。それを間近で見ていながら、ただ見守ることしか
 出来ない自分の身を呪ったよ」
「アスカくん。君が来てくれて、本当に良かった。君が居てくれなかったなら、レイはあの日まで持ち堪えることはとても不可能だった筈だ。ずっと早くに、破滅の時が訪れただろう。
君と、君の弐号機は人類の未来を守っただけではないんだ。ぼくとレイにとって、掛け替えのない物を…ぼくたちに時間を与えてくれた。何物にも替え難い時間を」

ああ、そうだ。この人は、わたしよりもずっとあの子のことを想っていたのだ。
それが、日常に容易く戻れるはずがない。
そんな簡単なことに、どうして思い至らなかったのだろう。アスカは背筋が凍る。

「あの子は、レイに似ている。――頑張り屋で、いつも一生懸命で、すこし目を離すと
 無理をしすぎて…自分からはあまり言わないから、こちらが気をつけてあげなくては」
「そして、同じ声でぼくに話し掛ける。同じ表情で微笑む。その様子を見ていると、レイが
 帰ってきてくれたように思えてくる…」
「だけど、それは幻影だ。あの子は、他の誰でもない。あの子自身だ。…レイの面影を
あの子に重ねるのは、間違っている」

三尉の言葉を、アスカは静かに聞いていた。
「アスカくん。ぼくは、君に感謝している。その気持ちをこれまで言う機会が無かったけれど
 今言うよ…ありがとう」
「…えっ?」
なにを。なにを言うのよ。
三尉が言っているのか判らない。ファーストを死なせたのはわたしなのに。
三尉は、アスカの動揺に気付いたふうはない。淡々と言葉は続く。
「レイは。チルドレンとして、けっして優れた才能のある子ではなかったからね。
 エヴァンゲリオンにシンクロできると言っても、理想には遠いものだ…。あれは、 どんなに
 努力しても得られない類いの資質だ。使徒との戦いでは苦戦続きだった。
 何度となく危機に陥って…傷ついて。それを間近で見ていながら、ただ見守ることしか
 出来ない自分の身を呪ったよ」
「アスカくん。君が来てくれて、本当に良かった。君が居てくれなかったなら、レイはあの日まで
 持ち堪えることはとても不可能だった筈だ。ずっと早くに、破滅の時が訪れただろう。
 君と、君の弐号機は人類の未来を守っただけではないんだ。ぼくとレイにとって、掛け替えの
 ない物を…ぼくたちに時間を与えてくれた。何物にも替え難い時間を」
「レイと出会ったばかりの頃。将来なりたいものを訊ねたことがあった。
 レイは、しばらく黙って考えてから…『人形になりたい』、そう言った」

「!」
アスカは、両手で耳を覆いたかった。聞きたくない。そんな嫌な言葉、聞かせないで!
わたしの言葉を、わたしの吐いた憎悪の言葉を聞かせないで!
そう泣き叫んで、この場から逃げ出したかった。
だが、そうはしなかった。
聞かなくては。この先を。ぎゅっと手の中の缶に力をこめる。冷たい缶が徐々にぬるくなって
いくのと反対に、どんどん心が冷えていくように感じられた。

「人形は何も感じない。何も考えないでいられる。だから、人形になりたい。そう言ったんだ」
三尉は目を閉じている。
「14歳は…まだ子供だ。ぼくは、レイがどれほど深い闇の中にいるのか、その片鱗に触れた
 気がしたよ。この凍てついた心を、解かしてあげたい。そう心から思った」
アスカは身じろぎひとつ出来ずにいる。
「レイ。あの子は、閉ざされた心を少しずつ開いてくれた。最初は氷の彫像のように、表情を
 見せようとしない子だったけれど。いつしかぼくに微笑んでくれるようになった。あの子に
 とって、ささやかであっても幸福な時間だったのだと思う」

「でも、その幸福を壊したのは、ぼく自身だ」
「あの日。出撃の前に。ぼくはレイに、初めて嘘をついた。自分の気持ちを偽ったんだ」
「レイはぼくのところに来て、『なりたいものができた』と言った。…『恋人になりたい』と。
 …ぼくに恋人になって欲しいと言った。ぼくは、レイの気持ちを受け止められなかった」

「…どうして、ですか」 そう問うのがやっとだった。

「レイを、愛している。でもそれは、親が娘に、兄が妹に向ける親愛でなくてはならない。
 恋愛感情であってはならない。なのに、ぼくは。心のどこかでレイに欲情していた。
 レイを、…抱きたいと。その薄汚い欲望を思い知らされて、自分を恥じたのだと思う。
 レイは、恋に恋しているだけだと。初めて親しくなった者への親愛を、恋だと勘違いした
 だけだと。そう自分に言い聞かせて、ぼくはレイを拒絶した。…本当は、汚い、醜い
 自分を知られたくなかっただけだ」

「自分がどれほど残酷なことをしたのか…恐ろしくなる。レイがどれほどの決意で、
 あの言葉をぼくに言ったのか。どれほどの勇気が必要だったのだろうか。ぼくは
 レイのことを判っているつもりで、何も判っていなかった…」
「温もりを与えておいて、それを奪い去って。暗く冷たい闇の中にレイを突き放した。
 あの子を傷つけて、たった一人で行かせてしまった」

三尉の頬を、涙が伝い落ちる。アスカは大人の男性が泣くのを、初めて見た。
「レイはたった一人で行ってしまった。…もう手の届かない遠くへ。」

「結局、ぼくがしたことは、まだ幼いレイの心に付け入って、心を弄んだだけだった。
 あの子を救ってあげられると思って…非道い思い上がりだ」
この人も。断罪を求めている。わたしと同じに、裁きを待っている。

「…もし。もう一度あの日に戻れるなら。もう一度、やり直すことが出来るとしたら。
どうしますか」
「ずいぶん酷なことを訊くのだね」
涙を拭いもせず、じっと目を伏せていた三尉は、ややあって顔を上げ、正面を見据える
ようにして言った。

「…ぼくは、同じ言葉を言うよ。何度でも。何度でもだ」
それは、力強い決意に満ちた言葉だった。
アスカは戸惑い、問い掛けた。
「どうして、ですか?」

「あの時、レイの想いを受け止めてあげることが出来ていたなら。孤独のままレイを
 行かせずに済んだかもしれない。そう思うこともある」

「でもね。もしやり直せたなら、ぼくはこの罪悪感を忘れることができるだろう。でも
 それでは、レイを…たった一人で、凍りついた心を抱えて遠くに行ってしまった、
 ぼくが傷つけたレイを忘れることになる。寒いところに行ってしまったレイが、本当に
 孤独になってしまう。それでは…あまりにも惨い」
アスカは休憩コーナーのベンチに座っていた。まるで石の彫刻にでもなったみたいに。
三尉はもうとっくに席を立っていた。別にアスカがここに座っている理由はもう何もない筈だ。
ただ頭の中でぐるぐるとさまざまなことが巡って、自分がどうしたいのかよく判らなくなっている。

「おや? どうしたんだい?こんな時間に」
ふいに頭の上から声がした。アスカが見上げると、覗き込むようにこちらを見ている若者と目が合った。
確か、発令所のオペレーターの一人だ。少々前時代的な雰囲気の長髪が特徴だった。
「もう夜中の2時だぜ?部屋に戻って休んだほうがいいんじゃないかい?」
くだけた口調で、なんだかなれなれしい感じだ。でも、不思議と嫌な感じはしなかった。
「明日はいつも通り訓練の予定があるだろ?夜更かしはよくないぜ。・・・オレ?ああ、さっきシフトが
 終わったところさ。これから部屋に帰るよ」
じゃ。若者が立ち去ろうとした時、アスカはとっさに彼の服のすそを掴んだ。
「まって」若者は少し困惑した様子だったが、アスカを気遣って顔を覗き込む。
「なんだい?」

アスカは、若者の部屋についてきていた。『青葉シゲル』。表札を見て、初めて彼の名前を知った。
「別に、何も面白いものなんてないよ」
振舞われたインスタントコーヒーを口に含む。少し苦い。
部屋の扉は開け放たれていた。まだ子供とはいえ、女の子を独身男の部屋に上げるのには抵抗が
あったのだろう。アスカは、彼のその気遣いを好ましく思えた。
がらんとした部屋には、ソファもない。シングルベッドをソファ代わりにして、青葉とアスカは並んで
座っていた。アスカの手と、青葉の指が偶然触れた。
「あっ…」
アスカは頬が紅潮していくのを感じた。青葉の手が、アスカの手を優しく握ったからだ。絡み合う指先。
アスカも手を握り返す。
「…オレは、何があったかは聞かないよ。いつか、気分が落ち着いた時に話してくれればいい。」

アスカはコーヒーカップの中に目を落とした。すると中から偽槍が飛んできた
しかし、刺さる瞬間にアスカは飛び起きる
「良かったぁ、夢かぁ。」
顔を洗って身支度を整えて朝ごはんを食べてシンジを起こしにいって
シンジは起こされたい放題ですね
起こされパートはネタ?
本編に絡んでくる?
いや、ネタだよ
魂が同一のもの(「何故私は「また」生きてるの?」というセリフから)だから
2人目でも3人目でも体の違う(見た目はそっくりだが)同じ人物と考えてる俺は少数派だったのか
orz
>>163
また引っかかった
>>167
記憶取り戻しイベント失敗しているから…
「フィフスチルドレン?」
聞き返すアスカに、ミサトは鷹揚に頷く。
「そうよ。今日内示があったわ。正式な通達は着任と同時になるから、今のうちに伝えておくわ」
「ふうん。で?いつなの?どんな子?」
「予定通りなら明日到着するわ。まだ詳しい資料は来てないけど、男の子だそうよ」
シンジの替わりってこと?アスカは何だか嫌な気分になった。シンジが『いらない』もののように
扱われたような気がしたのだ。
今は初号機パイロットとして綾波レイが登録されているけれど、これは零号機の代替機が完成
するまでの暫定措置のはずだ。これとは話が全然違う。

「エヴァは二機しかないのに、パイロットだけ増えてもしょーがないじゃない」
「そのことだけど」
ミサトは腕組みをして渋い顔をしている。
「隠していたけど、もう知らせておくわ。初号機は、レイとでは起動できなくなっているのよ」
ミサトの目が泳いだ。理由は…判るわね。そう言っているように思われた。

アスカは驚いたものの、ため息をつくに留めた。隠し事をいまさら怒ってもどうにもならない。
「今、稼動可能なエヴァはわたしの弐号機だけってこと?」
「そうよ。シンジ君の復帰に目処が立たない今、ルーキーでも何でもいいから初号機パイロットが
 欲しい。…冷たいでしょ?」
その日、アスカが学校に着いたのは夕暮れ時だった。
シンクロテストが昼下がりまで続いたので、いつもより外出が遅くなった。
今からだと、夜は近い。あまりゆっくり出来そうもない。でも、夕日を見るのは
アスカにとって日課のようになっていた。

あれ?階段を上りきったところでアスカは歩みを止めた。
かすかな音が聞こえた気がしたのだ。蝉の声とは違う。
2−Aの教室に近付くにつれてそれははっきりしていき、人の歌声だと判った。
  ―She can get all
    She can love all ―

『シンジ?』
ああ、そんなはずない。すぐに思い返す。少し似ている…でも別人だ。
窓際で夕焼けを浴びて歌を口ずさむ少年。その後ろ姿を見つめながら、アスカは
歌に耳を傾けていた。

「きれいな夕日だね」
アスカは声を聞いてはいたが、応えなかった。。
「キミに言ったんだよ」少年は振り向きながら言った。
「惣流・アスカ・ラングレー。この歌は」
少年はすっとアスカのそばに歩み寄った。耳元でささやく。

「あの子よりキミにふさわしい」
きれいな顔立ちの少年だ。背はシンジより高いけれど、華奢な感じが似ている。
アスカは少年としばらく見つめ合っていたが、我に返って両手で彼を押しのける。
「ちょっと。離れなさいよ」

「フィフスチルドレンなの?」
少年がにっこりと笑った。天使のような微笑み。
「そうさ。察しがいいね、セカンドチルドレン=惣流・アスカ・ラングレー」

「アスカよ。いちいちフルネームで呼ぶ必要ないわ」
乱暴に椅子に座り、アスカはフィフスの方を見もせずに言った。
心臓が、まだドキドキしている。見つめ合ったときの距離。息がかかるほど近くて、
そのままキスでもされるかと思った。
「なんでここにいるのよ」

「キミに会うためさ。いけないかい?」
アスカは、そんなことのためにこの場所に勝手に踏み入った少年に憤りを覚えた。
大切な秘密を、無思慮に暴かれた。そう感じた。
何も知らないくせに。
悔しい。
知らず知らずのうちに語気が荒くなる。
「それで待ち伏せしてたってわけ?気持ち悪い…」
少年は窓辺に腰掛けて、外の風景を眺める。
「手厳しいね。もっとも、ぼくの通うはずだった学校を、見ておきたかったというのも
 ある。ぼくの守るはずだった街にも興味があった」

フィフスは夕日を見ている。彼の目には、アスカと同じ光景が見えている筈だ。
それを彼はきれいだと言った。…悪い人間ではないかもしれない。
「フィフス、あなたの名前は?」
「カヲル。…渚、カヲル」
遂に来たかカヲル…カッコイイよぉ。(;Д ;)
まさか本気でLAK展開とは、
実はシンジが変装してる・・
ああおれはLASからぬけられないのか
いや、それよりアルエに突っ込もうぜ
LAAって胸きゅん?
>>175
俺はカヲルが加持に育成されたのかと思った
加持ってこんなんだったっけ?
時々カッコイイことは言うけど、キザなことはあんま言わない気がしたが。
>キザなことはあんま言わない気がしたが
そ、そうなのか?(汗
格好いいとキザの境は、赤い海での自我境界線より曖昧なものですからなぁ…
とゆーか賞味の話、加持の台詞で
「いけないかい?」
ってのがあったと…
それ言ったら「自分の立場をモチットわきまえろ」的な台詞もカブってるよな、とかドッカのレスの受け売り。
貞本エヴァだとたまに片目しか描かれてなかったりするトコとか前髪がかぶってるトコとか、
「改めて調査した結果、『いっしょに行っていいかい?』『怖いのかい?』
 『もう、終わりなのかい?』『人間がきらいなのかい?』とは言ってても
 『いけないかい?』とはカヲルは言っていないんだ。つまり…」
「カヲル=サルベージ加(中略)だったんだよ!」

「な、なんだって〜!?」
自己「なんだって」乙
俺関西だから分からんのだけど
〜かい?って言う奴リアルでいるの?
>>187
そこで北の国からの五郎さんですよ
改めて読みかえすとロリコンに加えて、
「14歳の女の子に欲情してセックルしたいと思った」
と本音を言う三尉…(しかも同じく14歳のアスカに)

最低だ…
LAKスレでやれよ。
LAKにはならずにLKSに…
アスカメインだからLKSは無理かと。
恋愛ものじゃないほういい。
ここ人少ないけど俺はこのFFを結構気に入ってるぞ。

だからアゲ。
そういう場合無理にageずに
マターリ続きを待つべきと思うが…
同意
御意
198名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/08/27 02:47 ID:GB5bMBiO
それでも降臨まちアゲ。
アルエ歌詞の
>「アタシハヒトリデヘイキナノ」
は元々アスカっぽいイメージがあるね。

>一人で見ていた夕焼け
>僕もいっしょに見ていいかい? 僕もいっしょに居ていいかい?
このあたり、FFの内容に掛けてあるのでしょうね。
何となく気恥ずかしくなり、距離をおこうと思って教室を出たのに。
フィフスも後を追ってきた。これじゃ意味ないじゃない。
廊下をやや早足でアスカは歩いているつもりなのに、ポケットに手を入れて悠然と
歩くフィフスとの距離が全然開かない。
歩幅が違うのかな…。いっそ駆け出そうかとも思ったものの、そこまで避けるのも
変だなと思い直す。一応、これからは仲間なのだし。

結局、昇降口で靴を履き替えている間に追いつかれてしまった。
ちらりと横目で様子をうかがうと、フィフスは来客用のスリッパを脱いで元の場所に
きちんと並べている。
変な子…廃墟なんだから外履きのままでもいいじゃない。
アスカは自分のことを棚上げしてそう思った。
「ちょっと、ついてこないでよ!」
いらついてきたアスカは校門の前で立ち止まり、不機嫌な調子でフィフスに言った。
少年は特に気にする風でもない。
「本部に戻るんだろう?なら、行き先は同じさ。違うのかい?」
それは、そうだけど…
フィフスは辺りを見遣る。日もほとんど暮れて、薄暗さが増している。
普通なら街灯が燈りだす頃合いだが、送電が止まっているから消えたままだ。
「もうすぐ夜になる。子供の一人歩きはあぶない」
アスカはムッとした。
大人ぶった物言いが気に入らない。
それにあんただって、わたしと大して変わらないじゃないの。

「別に一人じゃないわよ、ちゃんとガードはついてるし。たとえば、もしあんたがネルフの
 関係者じゃなくて、わたしを狙う不審者ならここまで近づけるはずないわ」
「そうかな?」
そうよ。ぷいとアスカは顔を背けた。
「試してみようか」
耳元で囁く声。いつのまにか、すぐ背後にフィフスが立っていた。
とっさに払いのけようとした手を、フィフスの細い手が掴む。振り払おうとしたけれど、
見た目は華奢でも男の子の腕力だ。
振り払えない。
少年の目が、じっとアスカの目を見据える。
教室では夕日の赤に紛れて気付かなかったけれど。フィフスの瞳は赤い光を湛えていた。
深い赤。あの子と同じ…

アスカは身がすくんでしまって、動けずにいる。とん、と押されて塀に押し付けられた。
もう後ずさりもできない。
ぎゅっと掴まれた右手。
「…離して」
少年は黙って手を離したが、替わりにアスカの右頬にそっと手を添えた。
頬に指先が触れた瞬間、アスカは身構える。指先が、優しい手つきで頬をなでる。
「あ…」
全身がぞくぞくとした。けれど、不思議と不愉快な感じはしない。
少年の唇が、ゆっくりと近付いてくる。もう少しで、触れる。

「…や」
アスカは声を振り絞った。
「やめ、て」
やめて。わたしに触らないで。わたしに触れないで。
わたしは、きたない、みにくい。わたしに触れた手が、唇が。穢れてしまう。
だから。
アスカの目から、一筋の涙がこぼれた。
>>187
言うよ
ネタでなら
LAKスレ逝け
このアスカ、なにが覚醒したんだ?
>>187
>〜かい?

え!!もういっかい?
>>205
魅惑フェロモンじゃない?
で、そのうち性感帯も覚醒
偽槍マダ〜?
「良かったぁ、夢かぁ。」
しかし、アスカが飛び起きる瞬間、偽槍が顔に飛んできた
偽槍を洗って朝ごはんを整えてシンジを食べて身支度を起こしにいって
「しかたないだろッ朝なんだからァッ」
「もー。溜めちゃってるからこうなるのよ。こんなにしちゃって・・・
 いいわ、わたしが鎮めてあげる」
ぱく
「あ・・・アスカ・・・くッ」
アスカが偽槍ループを破壊してエロモードになっちまいました
今TVでDEATH(TRUE)2やってるyo
213名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/08/29 03:36 ID:hu9Q54Bg
結構真剣に好きだったのにエロくなった。゚(゚つД・゚)゚。
>>213
夏だからね。
ええっと、三尉ですがメインでどーのこーのといった
キャラでは無いです。

例えるのなら、アギトでいう所のG3&G3X位の扱いです。
>>213
本編の部分はそんなエロくなってないじゃん
キスも未遂だしさ
内容がないよう
今日、まごころを君にだっけ?
「おいおい、悪ふざけはそのくらいにな」
突然の呼びかけに、アスカは呪縛を解かれたように声の方を振り向く。
少し離れたところに停まっている車の窓から、人が軽く身を乗り出していた。
登校する時にも通った場所のはずだったけれど、そこに停車していたかどうかが
思い出せない。
「嫌がる女の子に、無理強いは駄目だぞ?カヲル君」
ええ、そうですね。
フィフスは素直に応えて、すっとアスカから離れた。

アスカは手の甲で涙を拭う。鼓動が落ち着いてくる。
男の様子を観察する余裕が出てきた。
二十台後半くらいだろうか、大人の男だ。

アスカと男の目が合う。ヨウ、と軽く会釈をして男は微笑んだ。
誰だろう。フィフスの知り合い?
精悍な顔つきだが、シャツのボタンを上から二つ外していてネクタイも締めるというより
首にかけているだけといった雰囲気。ちょっとだらしないな、という感じをアスカは受けた。
きちんと締めないくらいなら外せばいいのに。

男は腕時計に視線を落とした。
「暗くなってきた。早いところ本部に向かわないとな…アスカ、キミも乗っていくかい?」
親しげに呼びかけられて、アスカは途惑った。男のほうも、怪訝そうなアスカの表情を見て
取ったようだ。
「アスカ、俺を忘れちゃったのか?あんまりじゃないか。…ま、結構昔のことだからな。
 加持だ、加持リョウジ。何年ぶりだったかな?」
3年ぶりの再会だな
>>218
今日は
Airとまごころだね
デスリバのアスカが「完成していたの?」でルフラン流れるのが好きなのに。
Airは25話って考え方だからそれがないんだよな。
実に惜しい。
DVDBOX買ったのに、それにもなかったし
懸命に記憶を探る。男の名前に、かすかに引っかかるものがあった
まだほんのちっちゃい頃。
ママの仕事場に一緒に連れて行かれて、ママの仕事が終わるまで待っていることが
よくあった。
研究所には、子供にとって面白いものなんてなんにもなくて、そのくせ歩きまわったり
すると周りの大人が険しい顔をするので、毎日ひまを持て余していた。

そんな様子を見かねてか、時々若い職員が子守りをしてくれたのだった。
それが、カジという名前の男の人だったような気がする。
レポート用紙の切れ端を使ったオリガミだとか、お絵かきだとか。
ありあわせのものだったけれど、楽しかったような気がする。
ママが入院してからはそういうこともなくなって思い起こすことも全然なかったけれど、
よく考えてみるとまだドイツにいた頃の話なのにお互い日本語で喋っていたような気が
するし、こんな感じの男の人だったような気もする。
ただ、目の前の男が当人なのかは全然自信がなかった。

見せられた二人のIDカードは本物のネルフ職員のもののようだったし、ガードの人間が
飛んでくる気配も依然ない。
たぶん大丈夫とは思ったが、簡単に信用して車に乗ってしまうのはまずい。
そうアスカは判断して、一応最寄りのカートレイン乗り場までは歩いていくと申し出た。
加持が気を悪くするかと思ったが、違った。
「そうだな、俺が誘拐犯だったら逃げ場がないよな」
にっこりと微笑んで、アスカの頭をなでて『偉いな』と褒めた。
なんだかものすごい勢いで子供扱いされた気分。でも、なぜか腹は立たなかった。
なぜだろう。判らない。なんとなく懐かしい感じがしたからだろうか?
ただ、他の誰かにされたら多分ものすごく腹が立っただろうな。
そう思いながら、アスカはてくてくと夜道を歩いた。
フィフスも『付き合うよ』と言って一緒にてくてく歩く。
少し遅れて加持の車がのんびり付いてくる。
なんだかその様子が可笑しくて、アスカはひさしぶりにくすくす笑った。
小出しなのには意味があるんだろうか?
>>222
デスリバっつーかREBIRTHな。
確かに漏れも無印みたいな
貼ってる最中に雑談始まったから待ってただけじゃね?
続きキボン。
貼ってる最中って言っても間に13分もあるぞ
ま さ か 今 書 い て い る の か
14だった
>>228
細かいことを言うなぁw
>>229
いや、訂正しとかないと煽られるかな〜と思って
231名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/08/29 20:21 ID:ADi1mUrN
キョウコが入院した時ってアスカ何歳だっけ?
死んだ時でもいいけど
気分的に3才
ものすごい勢いで・・・
83歳
>>231
ユイの事故とキョウコの事故が相前後してのものなら4歳?
5歳
ヒトである前に、私も一人の女ですわwwwwwwwwwww
なんか、このスレの住人仲いいな
嫌味とかじゃなくてなんか微笑ましい。
『キミたちの知らないエヴァンゲリオン』を読んだところ

>母親の惣流・キョウコ・ツェンペリは科学者だったが、
>自ら接触実験の被験者となって精神崩壊陥り、自殺。
>当時5歳のアスカがセカンドチルドレンに選抜された直後の事件であった。

と書かれているよ
Air初めて見たけどグロい…


てかキッズのCMで「エアー」って言ってるけど、「アリア」って読ませたいんじゃないの?
>>240
いいんじゃない?
エアーで。
あれでアリアって言っても誰も理解できんだろうし。
理解できなきゃCMとして成り立たんからな
このスレでもミンチ展開ザザーンエンドなのかな・・・?
ゴールド・E・レクイエムENDはもっと酷いよ。
何度も死を体験しなきゃらない。
このスレ的には偽槍エンド最強
うぇぇ(´д`)



疲れた…
なんだこれ?庵野達はいつもこんな事考えてるんだろうか?


って、スレ違いですね
赤い海こそ人類の至高
アスカが暴走する展開だったら最高だったのに・・・
ここ最近のレスが「エヴァ初見スレ」みたいになってるのは何なのか。
映画版でアスカが覚醒するとこ観ているのがデフォルトのスレだと思っていたが
ちがうのか〜?
スレ違いというか何か変な感じだ。
ここ最近って言うか
>>240>>242>>245くらいじゃないか
見てるやつの方が普通に多いだろ
ミスッた
>>240>>245くらい
に訂正
スマソ

ROMります
LAK(カヲル)とLAK(加持)どっちの芽も出て来た・・・のか?
カジはLAkjで…




おっとカキコしてしまった
むしろLKKでお願いいたします。
理想はLAKK
(ラブラブなカヲルと加持の行為をアスカが観察)
256名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/08/30 08:18 ID:QES/wm20
LRAO
ラブラブなレイとアスカと俺
LRAなら・・・
FFのアスカはレイのことばっかり考えてるし。
でも考えてるのは2人目のことだという罠。
>>247
ラストで何かやるかも知れんぞ。俺的には加持とカヲルに影響され
アスカやレイが(ついでにシンジも)破壊神に変わった挙句、
やがてシナリオが壊れて、ゼーレ側が怯えだすようなストーリーがいいなあ・・・ベタかな?
アスカが生きてりゃ何でもいいよ
アスカが生きてて
周りの男共を魅了しまくって
ラブラブハーレム状態になって
戦自とゼーレ倒してEOEエンド回避してくれりゃ何でもいいよ
もういいよ
いや、よくない
263名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/08/31 04:38 ID:hZpiUArH
カヲル君つぶしたトコから原作通りでいいよ。
弐号機が量産機に勝つシナリオで
アスカがカヲルを「フィフス」と呼ぶのは妥当だろうか?
その点についてTV本編を調査してみたんだが…
シンジ⇒呼び捨て
ミサト⇒呼び捨て
綾波⇒ファースト
親しみを覚えない相手は番号扱い、つまり
LAKのセンは無いってことなんだよ!
      _人人人人人人人人人人人人人人_
        >      あたりまえだ!!    <
        ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
        _,,.-‐-..,,_       _,,..--v--..,_
    /     `''.v'ν Σ´        `、_,.-'""`´""ヽ
    i'   / ̄""''--i 7   | ,.イi,i,i,、 、,、 Σ          ヽ
.     !ヘ /‐- 、u.   |'     |ノ-、 ' ` `,_` | /i'i^iヘ、 ,、、   |
    |'' !゙ i.oニ'ー'〈ュニ!     iiヽ~oj.`'<_o.7 !'.__ ' ' ``_,,....、 .|
.   ,`| u       ..ゝ!     ‖  .j     (} 'o〉 `''o'ヽ |',`i
_,,..-<:::::\   (二> /      !  _`-っ  / |  7   ̄ u |i'/
. |、 \:::::\ '' /        \ '' /〃.ヽ `''⊃  , 'v>、
 !、\  \. , ̄        γ/| ̄ 〃   \二-‐' //`
267名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/08/31 16:08 ID:cA23iS5E
>>265シンジだって最初はサードチルドレンだった訳だから発展も十分にありうるぞ。
>>119>>9→自己嫌悪に陥る→加持に慰められて初体験
→量産機と戦闘→量産機がエロいモンスターに合体して押し倒される
→補完の中自己嫌悪→レイに慰められてレズる→カヲルが加わる
>>16>>17→偽槍→>>210→偽槍→ループ



………いや、なんでもねえっす。
キモせつないね…
ヤるのはナシだ。
話が持たん、すぐに偽槍飛ばさなかんくなる。
全くだな
俺の槍を突き刺してやる〜
いやー、アンッ、アンッ

・・・・・・・(´・ω・`)コンナ ジブンガ イヤニナル
さすがにそれは・・・・・・。
もっと落ち込んでいいと思うぞ。
>>272
あら凄い針ねぇ…えっ?槍?

……もしもし、公共広告機構ですか? ええ、凄い誇大広告が……
エヴァ2が全ての可能性なら、短小なものを槍と表現しても全く問題ないと思う(w
槍の大小は関係ない、大切なのはハートだ!


とか言ってみる。
ハートも槍も関係ない、大切なのは三高と容姿だ!


















といってみる。
>>277
真理
カートレインがジオフロントに降りていく。
トンネル内の照明が交互に車内を照らす。
ハンドルから開放された加持はくつろいでいる。
フィフスは助手席に収まったので、アスカの席は後部シートになった。

二人は第二東京から来たという。
第二東京にもチルドレン候補を集めた学校があるのは知っていたが、エヴァに
搭乗可能なレベルのチルドレンがいるという話は噂話でもついぞ聞いたことが
なかった。
率直に訊ねると、加持が事情を教えてくれた。
「元々、彼は委員会が独自に見つけた適格者でね。ネルフ本部には知らされて
 いなかったんだ。…ネルフ本部の独走を抑えるための切り札として、委員会は
 秘匿しておきたかったんだろうな」
「もっとも、第二東京で過ごしたのはそう長い間ではなかったよ。その前は、
 何年間かアメリカにいた」そう加持は話を続けた。
「アスカは知っているかい?アメリカ第2支部の話」

「エヴァ四号機のこと?」
大まかな話は聞いている。
エヴァンゲリオン四号機はアメリカ第2支部の広大な敷地ごと地上から
消滅した。
まるで、最初からそこには何もなかったかのように削り取られて。
使徒の残骸から採取したS2機関を、四号機に移植する実験中の出来事
だったらしい。
その話を初めて聞いたとき、アスカは言いようもなく不安になったものだ。
無我夢中で戦ってきたけれど、使徒がそこまで得体の知れない代物だ
とは思っていなかったからだ。

「四号機は、カヲル君が乗るはずの機体だった」
事故の時、フィフスは入院していて難を逃れたという。
「退院しても乗る機体はない。アメリカ支部にいる理由がなくなったから、
委員会の目の届きやすい第二東京に移ったんだ」

加持はアメリカでフィフスの保護監督主任に任命され、以来ずっと一緒に
居るとのことだった。
二人の打ち解けた様子を何となく不思議に思っていたアスカは、ようやく
納得がいった。

『綾波レイ』と三尉の関係と同じね。わたしにもシンジにもそういう立場の人は
配置されていない。
何故かなと疑問を口に出すと、フィフスが替わりに答えた。

「アスカには、離れて暮らす家族がいるそうだね?僕にはいないんだ。そういうの」
トンネルが途切れ、開けた風景の中に出る。
地表が夜になったのでジオフロント内も夜だ。
眼下では本部の建物が煌々とした灯りに照らされ、闇の中に浮かびあがる。
なかなか壮観な光景だ。だが、本部の建物の半分は大きくえぐられたように
なっており、そこだけがぽっかりと暗い。

第十四番目の使徒に破壊されたものだ。

本部の機能としては問題ないレベルまで復旧しているが、あまりに被害が
大きかったため完全に元の外観を取り戻すまでには到っていない。
アスカの脳裏に、あの時の戦いが鮮明に蘇ってきた。

あれはまさに死闘、と呼ぶにふさわしいものだった。
使徒の展開するATフィールドはかつてなく強力なもので、出撃した零号機と
初号機がATフィールド中和を試みたが満足な中和ができなかった。
残存したATフィールドだけで射撃兵器は完全に防がれた。

手詰まりとなった二機は、攻撃を受けるのを承知のうえで接近戦を挑んだが、
反攻に転じた使徒はそれまでの攻撃手段だった光線に加えて薄いブレード状の
触手を伸ばした。

不意を衝かれた初号機は一瞬のうちに両腕を切り払われ、両足を膝から
切断された。
「うわあああああああ!!」
大地に倒れた初号機は断末魔のように痙攣する。
シンジはフィードバックの苦痛に絶叫した。
だが、使徒の放った光線が初号機の頭部を直撃して粉々に吹き飛ばすと、
その声も聞こえなくなった。

零号機はN2爆雷を抱えて使徒のコアへのゼロ距離攻撃を仕掛けようとした。
『死ぬ気なの!?』
だが、ファーストの覚悟は無意味に終わった。
使徒は相手の意図に気付いたのか偶然なのか、N2爆雷ごと零号機を
真っ二つに切断した。信管が破壊され、爆発は起こらない。
立ったままの下半身を残して、零号機の上半身はゆっくりと滑り落ちていく。

その光景をアスカは発令所で見ていた。
プラグスーツではない。青い制服姿だ。
待機命令さえアスカには出されていなかった。命令のないままに発令所に
いること自体が、規律無視にあたる。

ぎゅっと唇を噛む。
碇指令は、スクリーンに映し出される惨状を静かに見ている。
発令所に次々と状況報告が届く。
いずれも絶望的な内容ばかりだ。それでもなお、碇指令は動こうとはしない。
弐号機は碇指令より永久凍結を宣告されていた。

第十三使徒。使徒に侵蝕された参号機に、弐号機は一度倒された。
あの時も、零号機と初号機は瞬殺されてしまっていた。
誰も、援けてくれる人はいない。守ってくれる人はいない。

アスカは停止した弐号機の中で、なすすべの無い自分に絶望していた。
ママ…たすけて…ママ!
亡き母への、祈りにも似た叫び。
あの時、自分の心は崩壊し始めていたのだと思う。
でも、確かに感じたのだ。弐号機にママの温もりを。あれは幻影なんかじゃない。

ママが一緒に居てくれる!

アスカが母を感じたその時、弐号機は再起動したのだった。
暴走状態となった弐号機は、使徒化した参号機を完膚なきまでに破壊し、
その屍骸を喰らい尽くした。

パイロットの制御を離れて暴走したエヴァ。
参号機を捕食したことで、生成し始めていたS2機関をも取り込んだ弐号機。
それがどれほど危険な存在であるか、アスカにも判っている。
だが今は、使徒に人類が滅ぼされるかどうかの瀬戸際なのだ。
本部地下に安置されている何か――名前まではアスカは知らない
――と使徒が接触すれば、セカンドインパクトと同じ現象が発生してしまう。

少なくとも、無為のままに死ぬよりは可能性がある限り戦ったほうがいい。
そうアスカは思う。

もちろん、弐号機を暴走させたりはしないわ』
アスカにはその自信があった。だって、ママが一緒に居てくれるんだもの。
一緒に戦ってくれるんだもの。きっとうまくいくわ。

根拠といえるものは何もないけれど、確信がある。
書き込む前にチェックしろよと。
槍か、槍かと思いながら今回も読ませてもらいました。
槍って同じ人が書いてるのかね?
誰かが勝手に繋いで書いてるような感じがする。
それをさらに勝手に本筋に導入
もしそうだったら
そいつは、ことごとくこのスレの流れを断ち切るクズ野郎だな
>プラグスーツではない。青い制服姿だ。
>待機命令さえアスカには出されていなかった。命令のないままに発令所に
>いること自体が、規律無視にあたる。

超かっこいい…これでこそアスカ
そのくらいなら珍しく無いじゃん?
コミック9巻のカヲルとシンちゃんとか
そだね。
「…アスカ。出撃だ。すぐに準備にかかれ」
碇司令が、アスカの方を向きもせずに言い放った。
アスカは答えない。
「どうした…早く行け」
アスカは碇司令に満面の笑みを浮かべた。
「嫌。」
発令所の空気が凍りついた。
ミサトの顔色が蒼白になる。「アスカ!何言ってんのよ!」

「別にふざけてるわけじゃないのよ?そうねえ…」
アスカは考え事をしているそぶり。
「いちおくえん」

「一回乗るごとに一億円払ってもらうわ。
 じんるいのそんぼうをかけた戦いなんだから、安いもんでしょ?」
碇指令は黙っている。かたわらの冬月副指令は、苦虫をチューインガムのように
噛み潰している最中といった面持ちで呟く。
「足元を見おって…」

「いいだろう。前金で5千万、成功報酬5千万だ…敗北は許さん」
碇司令は鋭い眼光でギロリとアスカを睨み付けた。
アスカは『しまった』と思った。
こんなにあっさり引き下がるなんて。
じゅうおくえんくらい吹っ掛けておけば良かった…
そんな事してると洗脳されて好き放題されますよ
いちおくえん・・・orz
>>292
お前いつも槍書いてる厨だろ
消えろ
俺は好きだな、槍。
司令が「アスカ」って呼ぶの変な気がしたが
「惣流」とか「ラングレー」とか「弐号機パイロット」「セカンドチルドレン」
というのも変だ…
「レイ」「シンジ」と呼び捨てなんだからアスカも「アスカ」でいい…のか?
二次だとセカンドとかシンジの嫁になったらアスカ君とかだけど
本編じゃ本人に向かっては別に呼ばなくていいようになってるって感じだな
ネルフで使う場合はセカンドチルドレンでいいけど
ゲンドウにとってアスカなんて。そんなに大した存在じゃないからな。
LAGですよ!!!
301名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/09/05 08:54 ID:4Id1ncWE
>>297俺もソレ昔考えたんだけど
コミックのどっかでリシコとの会話の中に「アスカの〜〜〜〜〜〜」とか言ってたよ。
リツコに裏切られたゲンドウは、次の獲物としてアスカを選ぶ
司令室に呼び出されるアスカ
大人の腕力にはかなわない
悲鳴は誰にも届かない
諦めと絶望。アスカの頬を涙が伝わる

「たすけて・・・シンジ」
「汚されちゃった・・・どうしよう・・・汚されちゃったよう・・・」
と言うシンジの黒い妄想をよそに扉が開いた瞬間飛びかかるアスカ
ゲンドウが警備を呼ぶ前にグラサンを奪い地底湖に投げ捨ててしまう
地底湖で泳いでいるうちグラサンを湖底で拾い上げ水中なのに
「泣いているの、わたし」とポタポタ涙の雫を落とす器用な綾波さん
シンジを助かりそうも無い事に苛立ち槍厨消えろとののしったアスカ
しかしハッピーエンドにする方法が思い浮かばず憂さ晴らしに綾波さんとレズり出す
∧,,∧  ぎゃあこのスレは不思議な荒らしが常駐しており
ミ,,・∀・ミ
ミuu_@
やわらかおぱーいの感触に懐かしいママを思い出して泣きじゃくるアスカ
おぱーいに顔をうずめているアスカの頭を「よしよし」と撫でる綾波さん
白い水着の綾波さんとブラウス破かれて肌があらわなアスカが
水辺で戯れているところに出くわしてものすごく気まずい三尉
その光景を見て「百合はいいねえリリンの(以下略)」と呟くカヲルと
非番なので湖畔でギターをかき鳴らすなぜかベルボトムジーンズの青葉
Hの絶頂で「アスカ溶けちゃうー」同時にLCLになって本当に溶けてしまい
慌てて綾波さんが元の姿に戻すとお約束通り丸裸だったりして
なぜかにっこり笑ってアスカにベルボトムジーンズを差し出すカヲル
それに気づかず発情して湖畔でホモっている三尉と青葉
シンジは咆えた「お前等!スレタイ見てこい!!!」
冬月「どうやら、シナリオとは異なるものに目覚めた湯だな…」
綾波たんはアスカたんの家で一泊して補完計画について断片的に話し出す
「みんなが補完されて分かり合えばシンジキュンも助かり救われる」
アスカたんはそれを聞いて喜ぶが今一賛同しきれない「なにやら話がウマ過ぎる」
アスカたんの家の外では冷ややかな目で湖畔を見つめる加持の姿
おまえらつまらん
そうでもナイ
318名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/09/10 02:16 ID:7JJ2X5Ud
しょーせつまだー?
「弐号機パイロット、出撃」
「碇司令! しかし、弐号機は凍結では…!?」
ミサトが眉間に皺を寄せ、司令座へと振り直る。
そんな光景を私は期待していたのかもしれない。
ママが見ていてくれる、守ってくれている。
だから…今度は、私がみんなを守る番。
ミサトと碇司令は、まだ言い交わしていた。
私は、司令座の真下に立ち、言う。
「分りました。弐号機、出撃します」
「…弐号機の凍結を現時刻をもって解除。使徒を撃滅せよ」
司令の目を静かに見据えながら、私は頷いた。
ゆっくりと目を閉じ、数える。
アインス…ツバァイ……ドライ。
ぱぁっと視界が広がり、ATフィールドがエヴァの周りを、私の周りと現実
を隔てる感覚を強く受ける。
それはATフィールドの形を借りた、母の歪んだ愛情だった。
初号機や零号機の無残な姿が、アスカを不安の渦に叩き落す。
モニタで見たのとは、全然違う。
シンジやレイの生存は確認されているが、プラグの回収もままならない以上、
危険にさらされている事に、変わりは無かった。
ゼルエルは、本部施設への攻撃を開始した。
「アスカ…! これ以上は、本部が持たないわ!」
「分かっているわ。ミサト」
そう呟きながら、アスカは心の奥で彼女にとって、変わりはいない人間達を
守ろうと、そう決意する。
「さぁ、行くわよ」
自分に気合を入れ、ゼルエルに風のように駆け寄る。
ゼルエルのATフィールドを紙のように切り裂き、ゼルエルの巨大な体躯を抱え
込んだ。
と、視界が何かを捉えた。
「っ…!」
ATフィールドを発生させ、それを防ぐ。
しかし、それはATフィールドを侵食するかのように、壊して行く。
「……!」
痛いを覚悟した瞬間。
しかし、刺さる瞬間にアスカは飛び起きる
「良かったぁ、夢かぁ。」
顔を洗って身支度を整えて朝ごはんを食べてシンジを起こしに行った。

FIN
まだおわらんよ
槍はナシだ
323名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/09/10 17:33:36 ID:Lb/vFdYw
場面をカヲルタンに戻してくれ。
>>323に同意。
というか小説書く人、話を引き伸ばして横道にそれすぎてる気がします。
まるで>>1000直前に暗かった小説とスレがハッピーエンドになって終わり、
周囲全員が賛美するシナリオが出来てるみたい。

釣り師が槍でおちょくるのはふざけすぎかとは思うんですが、
個人スレではないんだからいろんな可能性があった方がいいと思います。
どうでもいいが(よくないけど)槍飛ばすのはもうカンベンだ
どれが本筋かわからん
まとめて
今後の展開の選択肢
@TV版エンド
AEoEエンド『キモチワルイ・・・』
Bネルフ共和国
CGERエンド『終わりがないのが終わり・・・』
D10週打ち切り。『ゼーレとの決戦が今始まる・・・!』
綾波サバイブとアスカサバイブが
空を埋めつくす、数万体の量産機に
突っ込んでってEND
>>328
それいいな
どうせならシンジも出しとこうぜ
実はリリスの魂を宿していたのはアスカだった。
弐号機と融合して深紅に輝く美しい巨神となったアスカは
ただ一人シンジを除いて全てを無に帰す。
たたずむアスカの手の中に包まれて、シンジは永遠に眠り続ける。
それはちょっと・・・
>>331伝説巨神アスカ・皆殺しエンド
伝説巨神アスカ発動編
おなかにゲンドウの子を宿したリツコはむごたらしく殺害される
(加持の子を宿したミサトのほうがいいか)
最後のセリフすらなく顔面を打ち抜かれて死亡するマヤ
2−Aの生徒たちも次々と死亡
>>328
龍騎かよ!!!
シンジ=タイガで
むしろスパシン的に王蛇
>>336
劇場版だと黒アスカに蹴られるんですね
>>336色も
王蛇=紫=初号機
ナイト=青=零号機改
龍騎=赤=弐号機
でぴったりだな
「ついたよ、アスカ」
加持の呼びかけにアスカは我に返る。車は既にカートレインを降り、本部の駐車場に
停まっていた。加持は座ったまま大きく伸びをしてから、車を降りた。フィフスはもう
外に立っている。加持が後部ドアを開けてアスカに一礼した。
「どうぞ、お嬢さん」その仰々しい仕草にアスカは吹き出す。

車を降り、アスカも伸びをする。ふと、あたりを見回し、アスカは伸びをしたポーズの
まま一瞬凍りついた。駐車場の出入り口付近に居る人影に気付いたからだ。
碇司令だった。
アスカはさっとすました顔を取り繕ったが、碇司令がコツコツと靴音を立てて近付いて
きたため思わず身をすくめた。

司令のことが、少し苦手だ。あまり物怖じしないたちのアスカにとっても、寡黙でどこと
なく得体の知れないところがある碇司令は、不安にさせられる相手だった。
司令はアスカの横を通りすぎる。

「お久しぶりです、碇司令」
にこやかな加持に碇司令は感情の起伏のない声で応える。
「挨拶はいい。…例の物は」
加持は後部座席からアタッシュケースを取り出した。アスカも気になっていたものだ。
さきほど加持に中身を訊いてみたが、『大事なものだよ』とだけ言ってはぐらかされた。
無造作に置かれていたのでそれほど大事なものとは思わなかったけれど、司令が
自ら出向いてくるということは相当な物なのだろう。
司令はケースを見て満足そうに頷き、ついでフィフスにちらりと視線を向けた。
「フィフスチルドレン、渚君です。彼については?」
「すぐに葛城三佐を出迎えに遣す。…処遇に関しては彼女に一任している。その指示に従え」
碇司令はそれだけいうと、背を向けて行ってしまった。
「じゃあ、ここでいったん別行動だな。アスカ、葛城に会ったらオレが『よろしく』と言ってたと
伝えてくれ」加持はアタッシュケースを持って司令を追っていった。

5分ほど駐車場で待っていてもミサトが来ない。備え付けの電話でミサトに掛ける。
『今、どこ?アスカ』
「本部の駐車場よ。フィフスと一緒」
『え?どーいうこと?』
いぶかしがるミサトに、アスカはかいつまんで経緯を説明した。
「あとね、迎えに来た碇司令と一緒に行っちゃったけど、加持って人がミサトに
 よろしくって言ってたわ。知り合い?」
『え?ああ、…まあ、ね。旦那よ、私の』
「ダンナ?」訊き返す。知らない単語だった。

『ハズバンド、つまり私とは夫婦なの』
ミサトの声は、何だか恥ずかしがっているようだった。
「ええ〜!?ミサト、結婚してたの!?」
アスカはびっくりした。別に他人の私生活に興味を持つ方でもなかったので、そういうことを訊ねた
ことはないけれど、ミサトにはそんなイメージが全然なかったから。
『籍は入れてないけどね。…それより、渚カヲルくんと一緒なのね?予定より到着が早かったから、
今手続きをしてるところなの。彼の部屋の手配だとかもあるし、すぐに迎えに行けそうもないのよ…
アスカ、彼に本部内を紹介してあげて』
「ここが第一発令所。作戦時は、私たちパイロットはここからの指示で動くことになるわ」
平時の発令所は待機人員だけで、人影はまばらだ。
フィフスは物珍しそうに見回している。
ここに来ると、第十四使徒との戦いのことを思い出す。第一発令所は手ひどく破壊されたが、
もう完全に復旧されて爪あとは残っていない。

再び、あの時の記憶がフラッシュバックした。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
スクリーンの中で、使徒の眼窩が輝くのが見えた。
一瞬の後に、ひときわ大きな衝撃と轟音が響き、発令所が揺れる。
使徒の攻撃が本部を直撃したのだ。
本部上空からの視点がスクリーンに追加される。本部の四角錐型の建物が半ばえぐられる
ように破壊され、大地に巨大なクレーターが穿たれていた。

再び大きな揺れ。
「第3基部に第二波被弾、直撃です。最終装甲板融解…メインシャフト、ジオフロント地表に
 露出しました」
地下に向かって暗く深く続いている巨大な竪孔。その外縁には高熱で溶かされた構造物の
残滓が熱を帯びて赤黒くこびりつき、破壊の威力を物語る。この発令所は、竪穴の途中に
設けられている。

「まずいな…」
碇司令のかたわらで、冬月副指令が独り言のように呟く。
もとより答えを期待しての言葉ではないようだった。
「目標はメインシャフトに進入、降下開始しました」
長髪のオペレーターが報告する。
スクリーンには、孔の中を浮遊する使徒が映し出されている。
防御隔壁が全く機能していない。隔壁は使徒の巨体が触れたとたんその重みで押しのけ
られるようにして簡単に破壊されていき、移動速度を衰えさせることもできない。
司令席の碇司令を見上げたまま、ミサトは視線を外さず聞き返す。
「予想進路は?」
「セントラルドグマへ直降しています。本階層への到達は降下速度から推定して約240秒後」
ミサトは意を決した。
「碇司令。作戦部長として、エヴァ弐号機の凍結解除ならびに弐号機の使徒迎撃への投入を
 進言します」
だが、事ここに到ってもなお司令は動かなかった。

まさか、使徒もろとも本部を自爆させるつもりなのだろうか。
本部地下には、表層都市とジオフロントをまとめて蒸発させるだけの水爆が配備されている、
というウワサをアスカは思い出した。N2兵器ではなく水爆、というところに信憑性が感じられた。
汚染について全く考慮しないとしたなら、今もってその威力に並ぶものはない。
しかし、あの際立って強力なATフィールドを突破できる保障は何もない。失敗すれば、単なる
自殺行為にしかならない。

「依然、目標はメインシャフトを降下中!」
「本発令所は現時点をもって破棄します。総員、直ちに第二発令所へ退避!」
ミサトは独断で命じた。冷静を装っているが、顔色は蒼白だった。
「いたしかたあるまい。…碇、」
副指令の言葉はオペレーターの絶叫にかき消された。
「使徒の現在位置…発令所直上!来ます!」

一瞬の静寂。
しんと静まり返った発令所に、ミシリという嫌な音が響いた。
次の瞬間、発令所の天蓋が崩壊し、正面の巨大なメインスクリーンが弾けるように砕けた。
続いて、使徒の巨躯が瓦礫を押しのけながら下降してくる。
アスカは立ち込める粉塵の向こうを悠々と進む使徒を睨み付けた。
使徒は、アスカに気付きもしない。発令所の存在など気にも留めていないのだろう。
単に目的地の途中の障害物を壊しながら降下しているだけなのだ。

発令所のフロアは天蓋と同様に容易く突き崩された。使徒は後に巨大な孔を残してゆっくりと
沈み込んでいく。
使徒の傍若無人なふるまい。アスカは怒りに身が打ち震えた。
一段高いフロアにいたアスカは無事だったが、発令所の被害は甚大だ。ミサトは無傷の者に
生存者の搬出を命じる。アスカも瓦礫に挟まった者の救助を手伝う。

破片の中から突き出した腕を引っ張る。
ずるり。
思いのほか軽い。…その先には、何もなかった。ただ押し潰されてちぎれた断面があるだけだった。
それは死体というより、マネキンの手みたいに思えた。
アスカはこんなふうに人がたくさん死ぬところをまのあたりにしたのは初めてだったけれど、不思議と
落ち着いていた。あっけない、あまりにも簡単な死。唐突過ぎて、全然怖くない。現実感が、ない。

「冬月。ここは頼む」
碇司令はすっと席を立った。
アスカはその姿を目で追う。司令は足早に発令所を出て行く。
『どこへ?』
ケージだ。アスカは思い当たった。

「アスカ!待ちなさい!」
ミサトの制止を振り払い、アスカは司令を追って駆け出した。
司令がエレベーターに乗り込むのが見えた。ドアが閉まる。
駆け寄ったアスカは三角形のボタンを何回か押したが、エレベーターはすでに低い音を立てて動き
出してしまっていた。

「えーい、もうっ」
隣のエレベーターのボタンを押す。エレベーターはすぐには来ない。待っている間の十数秒間が
もどかしく、永遠のように感じられた。
ケージ到着を知らせるジングルが鳴る。エレベーターから降りたアスカはあたりの様子をうかがう。
弐号機ケージの中。弐号機の正面、アンビリカルブリッジの上に設置されたキャットウォークの
中央に立ち、司令は弐号機を見上げていた。

「ツェッペリン。なぜだ」
低い、力強い声。
司令の背後に歩み寄っていたアスカは、突然の声にビクッとした。自分が呼ばれたのではないと
すぐ判った。今のわたしはもうツェッペリンじゃない。ラングレーだもの。
司令は弐号機に…ママに話し掛けている。

「なぜキミが選ばれた。ユイではなく。なぜだ」
『ユイ?誰のこと?』 アスカにはわからない。
弐号機は答えはしない。深紅の巨神は、静かに佇んでいるだけだ。

「…アスカ。出撃だ」
背後のアスカに気付いていたらしい。碇司令が、アスカの方を向きもせずに言い放った。
そのまなざしは弐号機を見据えたままだ。 アスカは答えない。答えられない。
弐号機での出撃許可を求めて直談判に来たのだから、願ってもないことだ。でも司令の態度は
あまりに唐突で、どう反応していいものかわからない。

「弐号機の凍結は現時刻をもって解除する。使徒を撃滅せよ」
司令は振り向き、鋭い眼光でギロリとアスカを睨み付けた。
「どうした。準備にかかれ」
「はい」
アスカは震える手にぎゅっと力を込める。武者震いだ。
「分りました。弐号機、出撃します」

弐号機の停止信号プラグが引き抜かれていくかたわらで、アスカは制服のままエントリープラグに
乗り込んだ。スーツに着替えに戻る時間が惜しい。
『大丈夫、やれるわ。スーツなしでのシンクロは訓練したもの』
ヘッドセットだけは、いつも付けている。問題ないはずだ。ハッチを閉じ、シートに身体を預けた。
「これが、エヴァンゲリオン。思っていたより大きいな」
フィフスは弐号機を見上げて感慨深げだ。
アスカはフィフスを連れて弐号機のケージへ来ていた。
弐号機はあの時と同じように佇んでいる。

「え?向こうでは四号機のパイロットだったんでしょ?あまり違うとは思えないけど」
弐号機は制式タイプだから、以降のエヴァは全体としては大差ないはずだ。
塗装の色や顔付きは違うかもしれないけど。
「エヴァンゲリオンの実機を見るのは初めてだよ。今までは資料だけだった。実物とは
印象が違うものだね」
ふーん。そういうものなのかな。

「戦績から言って、エヴァンゲリオンの中で最も優秀な機体だそうだね」
「そうよ。とーぜんじゃない。わたしがパイロットなんだから」
アスカは胸を張る。
「だろうね。アスカのシンクロ率は聞いたよ。ぼくの限界値よりかなり高いね」
褒められたのが純粋に嬉しい。最近は、高いシンクロ率が当たり前になっていて
誰も気にしなくなっていたのだ。
弐号機を賞賛されたこともあって、アスカは誇らしい気分になった。
ようやくミサトが現れた。
「遅ーい!」
アスカは頬をぷうと膨らませる。
「拗ねないでよ、アスカ。夕飯おごるから機嫌直して、ね?」
ミサトはフィフスと握手して挨拶した。
「ようこそ、ネルフへ。作戦部長の葛城ミサトよ、ヨロシク」
フィフスも名乗る。
ミサトは腕組みをしてうんうん悩みだした。
「なぎさかおるくん、だものねぇ。ん〜。カッちゃんとナッちゃん、どっちで呼ばれたい?」

フィフスはくすっと微笑んだ。
「どちらかというとナッちゃん、のほうですね」
「じゃあナッちゃん、ごはんまだでしょ?一緒に食べに行きましょ」
はいともいいえとも言わないうちに、ミサトは半ば強引にアスカとフィフスを引っ張って行った。

連れて行かれたのはいつものNERV食堂ではなくて、ラウンジ形式の軽食スペースのほうだった。
ちょっと小洒落た内装で、窓からジオフロントの夜景が見える。
夕食にはちょっと遅い時刻。あんまり食べると太りそうだったので、アスカはサンドイッチのセットと
野菜サラダをトレーに取った。
「それとコーヒーかな」
ふと見ると、フィフスも同じメニューをトレーに取っていた。
「ぼくも同じものにするよ」
「あらあら、ふたりとも小食ねぇ。育ち盛りなんだから、もっと食べたほうがいいわよー。
 あ、もしかして遠慮しちゃってる?」
そういうミサトの方は大盛りの牛丼と缶ビール三本だった。

夕食はなごやかに進んだ。お酒が入ったこともあってかミサトはずいぶんと陽気だった。
いつもは毅然としている作戦部長に、こんな一面があるというのは意外な発見だった。
『早くフィフスと打ち解けたいのかな?』
シンジが倒れて、…あの子が、あんなことになって。赤木博士は今も行方不明のまま。
口には出さないけれど、ミサトは不安なのかもしれない。
フィフスの参入で、事態が好転するといいのだけど。
アスカはコーヒーを飲みながら、他愛無い世間話をしている二人を見つめていた。

「ミサト、ただいま」
ハンバーグランチを手にした加持が、そういうなりミサトの隣の席に座った。
「あっ」
ミサトが何か言う間もあたえず、加持は唇を重ねた。濃厚なキス。
「むー、むー!」
ミサトは唸って抗議したが、加持は離さない。十秒くらいしてミサトが加持の肩のあたりを
タップするとようやく離れた。

「ちょっと飲みすぎじゃないか?」
「んもぅ。子供たちが見てるじゃない。ちょっとは遠慮しなさいよ、バカァ」
ミサトは顔を真っ赤にしている。酔いのせいばかりではないようだ。
アスカは目のやり場に困っていたが、フィフスはというと平然とサンドイッチを食べている。
動じないというか何というか。こういうのになれているのかな。
学校での強引なアプローチを思い出してしまい、アスカも顔を赤らめる。
まだミドルネームが何なのかわからない奴が居たのかw
アスカは二人のいちゃいちゃぶりにあてられて、照れ隠しにコーヒーのおかわりを
注ぎに席を立った。

コーヒーサーバーの前に、綾波レイがいた。
振り向いた彼女と、目が合う。
「あ、ああああの。…こ、こんばんは」
アスカはぎこちなく挨拶した。本当に久しぶりだった。
「…コーヒー」
綾波レイはアスカをじっと見つめた。
「コーヒー、飲むの?」
「え?あ…うん。おかわりを、ね」
綾波レイは片手に持ったガラス製の大きなポットと、アスカの手のカップを交互に見た。
「…」
無言のまま、すっと手を差しだす。アスカはされるがままにカップを渡した。
コポコポとカップにコーヒーを注ぎ、綾波レイは再びカップをアスカに差し出した。
「熱い、わ。」
アスカは、カップを受け取る。
「あ、あありがとう」
綾波レイは無言で再び背を向け、保温器にガラスポットを戻した。
何か。何か話し掛けなきゃ。何でもいい。アスカは想いを巡らせる。
「あの、いま、ね。あたらしく本部に来たフィフスも、そこにいるの。紹介するわ」
綾波レイは自分のトレーを持って、アスカに付いてきた。
いい感じだからコテハンにしたらどうだ?
席に戻ったが、フィフスとミサトは居なかった。
加持だけが残ってハンバーグを食べていた。
「やあ。君が綾波君だね?」
「あなた、フィフスチルドレン?」
「え?はは、違うよ。俺はチルドレンの付き添いさ。加持リョウジ。よろしく」
加持によると、ミサトがフィフスを個室に案内して行ったという。
「そう」
綾波レイはそれだけ言うと、近くの席に座って食事を始めた。
たまごとトマトのサンドイッチ。マッシュポテトのサラダ。ミルクの入っていないコーヒー。

アスカもさきほどまでの自分の席に座り、注いでもらったコーヒーに口をつけた。
全然味がわからない。加持が話し掛けてきたけれど、ほとんど耳に入らない。

綾波レイが、いつのまにか自分のほうを見ている。
「おいしい?」
アスカは、こくんと頷いた。
「そう」

その夜、アスカはなかなか寝付けなかった。コーヒーの飲みすぎは、多分原因ではなかった。
意表を衝いてLMK展開だった
自室に戻ったアスカはパジャマに着替え、ベッドの上に寝そべった。
寝付けないので、TVをつける。
特に見たい番組があるわけではない。天気図だとか、風景だとかの画像と音楽がとりとめ
なく流れるチャンネルに合わせた。

  ―She can get all
    She can love all ―
うとうとし始めた頃、聞き覚えのある旋律が聞こえてきた。この曲。
フィフスが歌ってた。アスカはのろのろと起き上がり、TVのテロップに目を走らせる。
昔の曲だ。20世紀末、アスカが生まれるより前の曲だった。
この曲が、わたしにふさわしい…どういう意味だったのだろう。

呼び鈴が鳴った。回らない頭で、アスカは自分がパジャマ姿なのにも気が付かずにドアを
開けた。
真夜中の訪問者は、綾波レイだった。
病院で支給される簡素なパジャマ姿。
目を合わせ辛くて視線を逸らしたアスカは、ドキリとした。
少女は素足だった。
「…どうしたの?わたしに、用がある、の?」
アスカが訊ねると、少女は頷いた。
部屋に招き入れる。先ほどの曲がまだ流れている。
何か飲む?とアスカは言ってみる。
「いらない」

どうして、わたしの部屋に来たの?
「眠れないから」

答えになってない。…嫌な夢でも見たの?
「夢はみない。みたこと、ないもの」

そう。アスカは、ベッドに座った少女の横に、ぽすっと座った。

「え?」
突然だった。アスカは、少女に押されてベッドの上に仰向けになった。
少女はアスカにのしかかるように覆い被さる。起きあがれない。

「わたしのこと、きらい?」
少女の手には偽槍。
赤い瞳の少女は、くすくす笑いながら偽槍を振りかざした。
しかし、刺さる瞬間にアスカは飛び起きる
「良かったぁ、夢かぁ。」
顔を洗って身支度を整えて朝ごはんを食べてシンジを起こしにいって
>>353-354

∧,,∧ ・・・・・・・・・・・・・・・。
ミ,,・∀・ミ
ミuu_@

こ こ ま で き て 偽 槍 か 、 失 望 し た よ 。
>>353の続きマダー?(AA略
ナッちゃん…
359名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/09/13 22:05:42 ID:9mYditPi
>353は偽槍の前振りでしょ。
アスカがパジャマ着てるシーンって入院してるところばかりだから
ものすごく不健康なイメージがある
                        マチクタビレタ〜
       ☆ チン  〃  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        ヽ ___\(\・∀・) < ゼルエル戦まだ〜?
            \_/⊂ ⊂_ )   \_____________
          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
       | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
   
アスカは答えない。
「わたしのこと。きらい?」
二度目の問い。

アスカは、覆い被さってきたレイの細い身体をそっと抱き寄せた。
レイの耳元で、アスカは囁く。
「きらいじゃ、ないわ」
「そう」
レイのほっそりとした両手が、そっとアスカの両頬に添えられる。
「目。閉じて」
言われるままにアスカは従う。唇に、柔らかい何かが触れた。
レイの体温を唇に感じ、アスカはぎゅっとレイのからだを抱きしめる。

嫌悪感はなかった。どうしてだろう。女の子同士なのに。

レイはすっと身を起こした。
離したくない。アスカはそんな自分の気持ちを不思議に思う。
「…おやすみのキス」
すきなひととするの。
レイはそう言い残して部屋を後にした。
363名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/09/16 19:57:59 ID:RXrKo/u9
ありゃりゃ。
なんだかなー。確かにそんなに嫌悪感はないが。
レイを握りつぶさ無ければならなかったりするのか?
なんでいきなり綾波に惚れられちゃったの?唐突・・・
記憶回復イベントで一生懸命なアスカに惚れた?

あるいは偽槍に続いて>>362もネタなのか
それにしては手が込んでいるから本編なのか
   オラ オラ オラ!!
    ∂⌒⌒ヘ    斬ッ
    / ノノハヽ  Λ ‥⊂∵  Λ_Λ
   /  ィゝ゚ ー゚ノ ノ ヽヽ 斬ッ∵‥( ´д`)
  ノ ⊂| |∀| |つ----¬ (    )‥
  ~~~ /___ゝ <_/斬ッ |∵‥  ‥つ
     (/ (/        (__) (_)
>>365
RAを聴きに来ただけ。

「…どうしたの?わたしに、用がある、の?」
アスカが訊ねると、少女は頷いた。

内心は(藤原クン・・・ポッ)
ソレダ!
綾波の部屋ってTVとかオーディオ機器全然ないし。
そんで綾波が寝ぼけて廊下歩いてたら個室の壁が薄くてRAが聞こえてきた、と。

…百合はちょっと… orz ガクーリ
369名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/09/17 20:06:24 ID:sUCLViHq
ツェペリン…京子。
LCLが肺腑に満ちて行くのを感じながら、アスカは不思議に思う。
どうして、碇司令はママの名を口にしたのだろう。
選ばれた…分からない。
でも、今は。
そう、今は意識をセントラルドグマへと侵攻中の使徒へと集中しなければならない。

「弐号機、LCL充填率99.98%。起動に問題ありません!」
先ほど破棄された第一発令所の生きている回線を使って、マヤが叫ぶように言った。
側面モニターにミサトの顔が浮かび上がる。
「…降下中の使徒を追って、弐号機をメインシャフトへと自由落下。後、使徒に
遭遇次第、これを撃滅…良い、アスカ?」
胃の辺りがちくちくとする。
こんな時、シンジやファーストが居たら…。
と、フィフスの顔が浮かんで、消えた。
私、何を考えてるの。
確かに、彼は不思議な雰囲気を持ち、アスカは不思議なものを感じていた。
エヴァにママが居ると分かったとき以来感じているような、安らぎのようなもの。
それをフィフスから感じたから。
馬鹿な事を。
アスカは、唇を引き結び、ミサトの画像に向き直る。
「その為にここにいるから。大丈夫、安心してミサト」
ミサトは眉根を顰める。
「すまないわね、アスカ。もし弐号機の反応がロストし、90秒を得た場合…アスカ
一人じゃ、逝かせないから。だから…」
「あんなの、お茶の子さいさい! …こっちの準備は良いわよ」
ミサトに対しおどけてみせながらも、アスカの内心はしんと静まり返っていた。
…大丈夫。何があっても…ママが居てくれるから。
370名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/09/17 20:07:31 ID:sUCLViHq
自由落下に伴う衝撃をATフィールドの展開により和らげながら、メインシャフトを
ドグマへと向かって降下して行く。
100…200…300。
そして。
居た!
むしろ悠然と、使徒はATフィールドによるショックアブソーバを展開しながら、降下
している。
「使徒を確認。これより攻撃に移ります」
機械的に第二発令所にそう告げ、アスカはソニックグレイブを握り締めた。
距離を縮める前に、それを投擲する。
零号機ではびくりともしなかった、そのATフィールドを貫通し、使徒の右肩辺りに、
深々とそれが突き刺さった。
時をおかず、プログレッシブナイフを引き抜き、使徒に迫った。
「…っぅ!」
閃光が煌いたとたん、アスカの腹部に殴られたような鈍痛が走った。
発令所で見ていたとおりの、使徒による閃光。
一発、二発とそれを受けながらも、使徒ににじり寄る。
落下しながら、使徒と弐号機は向き直った。

使徒の平たい触手が弛緩し、突然アスカの弐号機を襲った。
しかし、発令所でシンジやレイと使徒との闘いを見ていたアスカはその攻撃を余裕
を持ってかわし、空を切った触手に対し、プログレッシブナイフでそれを焼き切る。
火花が散り、紙切れのようにそれは宙を舞い、落下した。
時をおかず、もう片方の触手が弐号機の左肩を狙う。
「ミサト! 左腕の神経接続をカットしてっ!」
そう叫ぶのと、弐号機の左腕が根元から切断されたのは、ほとんど差が無かった。
右腕に握るナイフで、左腕を切断し、自らのうちに畳み込まれる瞬間の触手を切り
裂いた。
371名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/09/17 20:08:31 ID:sUCLViHq
がん。
衝撃とともに、紅い大地へと弐号機と使徒はもつれながら落ち込む。
「これで…ラスト!」
そう叫ぶのと、弐号機が使徒のコアを破壊したのはほぼ同時だった。

勝った。
ハァハァと肩で息をつきながら、アスカは体の力を緩める。
不思議と発令所からの指令は来ず、その間アスカはふわりと、LCLに漂い、目を閉じ
その心地よさに浸っていた。
ねぇ、ママ…使徒ってなんだろうね。
使徒を全て滅ぼしたら、私たち、平和になれるのかな。
>>369-371
面白い!
って言うかなんか燃えるぞコレ
い…いったい!?どういう事!?な…なにかがおかしいッ!つじつまが合わない!!
アスカのセリフも…左腕を切断されるダメージも!



なぜアスカ…おまえが知っている?
第三新東京市に渚カヲルが来て…「加持」と再会して…
しかしゼルエル戦当時は まだ フィフスを見ていないはずだ…
回想シーンだからその時点のアスカは「フィフスチルドレン」の存在はしらないはず

つじつまが合わないッこれは現実ではないッ!オレの心が見ている「幻覚」だッ!

 

 いや、ちょっと突っ込んだだけ。>369-371のアスカ、カコイイ。
374名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/09/17 23:11:17 ID:+FQ6Fa/0
           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧η∧   <   ダマレコゾウ!
  (,,・Д・)     \__________
 ミ__ノ
>>369-371でアスカが倒したのは二人目のゼルエルなのだよ。
イスラフェルみたいに分体して時間差攻撃を仕掛けて来たのだよ。
(時系列順としては綾波の「オヤスミノキス」の後。)
だからフィフスのこともしっているのだ。

…ちと強引じゃったか
「!パターン、青!使徒の反応、依然健在です!」
黒縁眼鏡のオペレーターが絶叫した。
「なんですって!?アスカッ!油断しないで!そいつはまだ生きてるわ!」
ミサトの叫びに、まどろみかけたアスカは瞬時に緊張を取り戻す。

コアが…たった今砕いたはずのコアがぐるん、と回転した。
中から、もう一つの無傷の紅球が現れる。

「きゃああああ!」
アスカが身構えるよりも早く、使徒の触手が包帯のように弐号機の頭部に巻きついた。
触手はいくらでも再生するらしい。
使徒の薄い触手は、外観からは思いもよらないほどの強烈な力で弐号機を締め付ける。
視界を奪われたアスカは、巻きついてくる触手を必死に引き剥がそうとした。
ナイフは先ほどの攻防で取り落としてしまっている。

使徒はもがく弐号機を軽々と吊り上げると、次の瞬間すさまじいスピードで弐号機を
壁に投げつけた。
触手から開放されたアスカは受身をとっさに取ろうとする。
辛うじて脚から壁に着地する態勢になったのは、アスカの優れた反射神経の賜物だろう。
アスカは脚を思いっきり踏ん張って、衝撃を緩和しようとする。
常人ではまずありえないほどの華麗な身のこなしだった。
だがエヴァの巨大な質量と、そこに加えられた砲弾にも似たスピードは
壁の強度を越えていた。
壁を踏み砕き、弐号機はその向こう側へ突き抜ける。

そこは赤い湖だった。
弐号機の巨体は、湖水を激しく巻き上げながら湖に倒れ臥す。
「くッ」
アスカは歯を食いしばり、よろめきながらも弐号機は立ち上がる。
壁を突き抜けて追って来た使徒が、弐号機にその巨体を叩きつけてきた。
アスカは両腕を交差させて体当たりをガードする…つもりだった。
だが動いたのは右腕だけだ。左腕は肩口で半ば以上まで斬られ、
わずかな組織で辛うじて繋がっているだけ。
ガードした右腕は使徒の体当たりで弾かれ、弐号機は跳ね飛ばされる。
ATフィールドは全開にしている。だが、使徒のフィールドを中和するだけで
精一杯で、防御効果が著しく下がっているのだ。
単純な物理攻撃でダメージを受けるのはそのためだ。

『勝てない!?』
不安がよぎる。だがアスカはそんな弱気にとらわれはしなかった。
復活した使徒は光弾を使って来ていない。こちらの攻撃は、確実に効いている。
「!」
赤い湖水の中に建てられた巨大な十字架。
そこには、白く奇妙に膨らんだ何かが…下半身のない異形の巨人が、
磔刑に掛けられていた。
その胸には、ねじれた鉄杭のようなものが突き立てられている。
巨人の存在に気付いた時、アスカは絶句した。そして同時に直感した。
これだ。この白い巨人と使徒との接触が、サードインパクトの引き金になる。
…絶対にそんなことはさせない。

使徒がゆっくりと磔刑の巨人に向き直る。
ヒュッ。
使徒の触手が伸びる。だが、その先端は磔刑の巨人には触れることはなく、
空を切る。
アスカの渾身の力を込めたショルダータックルで、使徒の体勢が崩れたのだ。
弐号機はそのまま使徒に馬乗りになり、その骸骨じみた仮面のような顔に
パンチを叩き込む。
一撃。二撃。三撃。だが使徒はさして焦るふうもなくゆっくりと起き上がる。
突然、アスカの目の前が真っ赤な光で包まれ、弐号機は飛び退る。
使徒のATフィールドだ。これほどの余力をいまだに隠していたとは。

「こんちくしょぉぉぉぉ!!」
アスカはATフィールドに右腕を突き立てる。
アスカは持てる全ての力を右腕に込めるが、ATフィールドを貫通するには至らない。
「わたしは…負けるわけにはいかないのよぉぉ!」

『そうね。アスカ』
ドクン。
アスカは、心臓が強く脈打つのを感じた。
違う。これは…弐号機の。ママの心臓だわ。
力強く純粋な何かが、熱い血液のように全身を巡りはじめた。S2機関がもたらす力だ。
それに呼応するかのように、それまでだらりと力なく動かなかった左腕が息を吹き返す。
傷口が、急速に再生していく。
「うおぉぉぉぉ!」

「弐号機のシンクロ率、急激に上昇しています!84、92、98…100突破!」
「カットした神経接続が…再接続されていきます!こちらの制御を完全に離れています!」
オペレーターたちの声は、もはや報告というより単なる叫びに近い。

弐号機は両腕で使徒のATフィールドを引き裂きにかかる。空間にわずかなほころびが生じたのを
アスカは見逃さなかった。
弐号機の右腕が使徒のATフィールドを貫通し、五指がコアにめり込む。
苦し紛れに使徒は触手を磔刑の巨人に伸ばしたが、アスカはそれを許さない。左腕で触手を手繰り寄せる。

『グシャ』
コアの粉砕とともに、使徒は再び活動を停止した。
「!パターン、青!使徒の反応、依然健在です!」
黒縁眼鏡のオペレーターが絶叫した。
「なんですって(以下略)

(戦闘描写省略)

『グシャ』
コアの粉砕とともに、使徒は三度活動を停止した。
>>374
アニメで最初のちびレイがナオコに首絞められて殺されたとき
氏にかけたレイの目にカヲルの面影が浮かぶんだけど俺はそれかと思ってた。
カヲルはアダムの魂の部分らしいけど
奴は時おりチルドレンたちの精神の中に入り込んで覗き込んでるのかなあと。
つーか暴走せずに勝利ってのが凄まじくカッコいい…
>>380
アスカがカヲルの幻に会った事があっても幻の少年=フィフスとは判らないんじゃないかな
一連のゼルエル戦描写は実際にカヲルと会ったあとの回想からスタートしたから
ゼルエル戦当時にカヲルのことを知っていた、というよりキスの後で寝付いた
アスカが見た夢、という解釈ではどうだろ。

夢だから実際の時間の流れに関係なく、ゼルエル戦の記憶とカヲルと会った記憶が
ごっちゃになったとか

朝から長文スマソ
LAK LMK LR3でカプール成立と思っていたらLAR…
あぶれたカヲルにはLKSの道しか…しか!
当然病院で鍵を閉めて事に及ぶ

「最低だ…僕って…」
実は期待していたシーン
○トウジやヒカリの補完されてるバカップルや
  サザエさんみたいなほのぼの家庭は補完を拒絶して溶けず、
  脳みそや骨が半分残ったゾンビ状態でもがき苦しみながら蠢いてる

○飛行機や原発の操作に関わっていた連中がLCLになってしまい、
  補完どころか大惨事発生。ゾンビが大量にいる市街地では
  車や電車があちこちで激突して阿鼻叫喚の地獄絵図
○チルドレン全員が反逆の末悪あがき。結果リリスはAKIRAの鉄雄状態。
  アスカ辺りは挽肉弐号機を再起動させ、
  自爆させて量産機をプラグごと消滅させてみたり。

>>331のような伝説巨神皆殺しエンドは基本。
  もしくは北斗の拳状態の地球となり、生き残った人間がドグマを調査すると
  ゼーレとの戦いの末、騎乗位で絡み合って逝ったアスカとシンジの白骨死体が発見される

 俺って変態だろうか…?
なんでこのスレにいんの?
     ガクブル
  || ̄ Λ_Λ
  ||_(Д`; ) 「うわ・・・」
  \⊂´   )
    (  ┳'

何事もなかったかのように本編再開キボンヌ
>>386
まごう事なき変態ですな
>>387-389
自分というものを、正しく把握出来ました……逝ってきます……
391:04/09/22 23:50:46 ID:X+ZnwDJD
たびたび待ちアゲしてる俺は実は1だったのです!
392葛城ミサト ◆n8NP3JvnJg :04/09/23 00:09:22 ID:XV+fvkio
なんで劇エヴァであんな強くなっちゃうのかね
393大佐は疲労困憊 ◆K76a0xu20c :04/09/23 00:22:00 ID:lqOVUdoN
>>386
シンジ「綾波・・・レイ!!!」

レイ「”さん”を付けろこのデコスケ野郎!」
>>393
そんな綾波は嫌だなあ

と思いつつハイリン先を読んだけど、話が繋がってないように思う…
もしかしてイデオンネタ?
>>394
北斗の拳だと思う
AKIRAだよ……
>>393
どっちかっつーと金田ってアスカの子供みたいなイメージあるけど
AKIRAのDVD見たけど鉄雄ってぐれたシンジって感じだね、思いっきり。
エヴァの暴走やシンジのベースって「鉄雄」だったのか…?なんだかなあ。
流石にカヲルの元ネタがカオリってことはないだろうが。
金田・アスカ・ラングレー…
41thチルドレン、碇鉄雄…
41stだよ、
>>400
あれ?そうだったんだ。41stと41th、
両方許されるのかと思ってた。。恥ずかしい
41thをどう読むつもりだったんだ
フォーティファース、だな
カヲルの振り撒く美少年フェロモンに女性職員たちが次々と魅了されて
一躍NERVのアイドルに(カヲル本人に自覚なし)

『オペレーターの若い女』(アスカ談)ことマヤも例外ではなく、赤木博士を
失った寂しさもあって惹かれていき、カヲルも年齢の近いマヤに行為を抱いて
互いにラヴラヴに
中学生相手の淫行条例ぶっちぎりの恋は妨害が多いほど燃え上がる。

人目をはばからずいちゃつくカプールたちに影響されてアスカが綾波と××
しようとしたら偽槍が飛んできた
しかし、刺さる瞬間にアスカは飛び起きる
「良かったぁ、夢かぁ。」
顔を洗って身支度を整えて朝ごはんを食べてシンジを起こしにいって

ってカンジの展開が(・∀・)イイ
404ゲットおめ
流石に偽槍が突き刺さったまま××はせんのか
「産まれてしまったけれど 私は…三尉に辿り着けた
その先は いらない 私の"愛"は 私は… 今から
"三尉"を殺すのだと思う
たった今出た答だけれど…
これ以上の答が私には出せないし 間違っていないと思う
   "愛の答え"よ」

「哀れな哀れな暗い井戸の底のお姫様ね ファースト」
「行くな、レイ…行っちゃだめだ…」
「だめ…2ndが…アスカが呼んでる」

「行くわ」
「あなたのために。みんなのために。わたしはそのために居たの。だから」
>>406
あーあれだよな・・・えーと・・・
坂本?
人気のない初号機ケイジで対峙する碇司令とカヲル。
偶然居合わせたアスカは思わず物陰に隠れ、出るに出られなくなって
二人の会話を聞いてしまう。
カヲルを「渚」と呼ぶゲンドウ
司令を「ゲンドウ君」と呼ぶカヲル
「済まなかったな、渚」「気にしないさ」
「約束を守ってくれたんだね、ゲンドウ君」「ああ」
>>406
ジュリエッタ!!!
これってシンジとアスカの活躍を入れ替えただけ…?
カヲルと対決したらアスカはためらわずに潰しそう
キン○マを?
マタンキは関係ない
少しはマトモな話考えようぜ
ここまでの414レスが全面否定ですか。
あげない
「起動限界を越えたな」
モニターを凝視していた冬月副指令が呟いた。
「期待通りだ」
強化ガラスごしに見える2本のテストプラグは、水面に半ばまで沈められている。
02と表示されているプラグにアスカ、05には渚カヲルが搭乗している。
初号機とカヲルくんのシンクロテストは今日が初めてだ。
アスカにはとりたててテストを行う必要はなかったのだが、最初のテストを一人きりで
受けさせるよりはベテランのアスカが隣に居たほうが緊張を和らげられるとミサトは
判断した。

「副指令。コアの件ですが、再考頂けないでしょうか」
初号機のコア書き換えは行わない。その決定が、ミサトには疑問だった。
そもそもエヴァはシステム上、複数のパイロットで共有することが難しい。
彼のパターンはレイやシンジ君にやや似てはいたが、全体としてはかなり違っている。
今後訓練を重ねても、シンクロ率が向上する余地はないようにミサトには思えた。
新しいパイロットとは別に、シンジ君とのシンクロも維持しておこうということなのだろうか…

「これでは起動限界ギリギリでしかありません。コアのパーソナルパターンを調整すれば、
 シンクロ率は向上可能です。エヴァンゲリオンの性能をより引き出すことで、対使徒戦に
 おける損耗も…」
副指令はミサトの言葉を遮った。
「いや、このままでいい。初号機のコアには替えがないからな。うかつに手は加えられんよ」
了解しましたとミサトは応え、これ以上の議論はひとまず棚上げすることとした。
仕方がない。これまでだって、与えられた条件の中で何とかやりくりしてきたのだ。
ともかくまずは初号機の戦線復帰が可能か否か。その判断が目下の最重要課題だ。
アスカはフィフスの様子を観察していた。
モニター越しに見えるフィフスは目を閉じて眠っているようにも見える。
LCLを使ったテストは初めてだと言っていたけれど、フィフスは終始落ち着いている様子だ。
初めてシンクロテストを受けた時の自分と比べると雲泥の差だ。

あの時は耳抜きができなくて、LCLに半分浸かったまま泣きべそをかいたっけ…
もっともあの時は五歳かそこらの子供で、よく事態を理解できてなかったもの。
今のわたしだったら、初めてでも上手くやれるわ。…多分。

『アスカのほうは順調ね。ここ数回、かなり高水準をキープしているわ』
モニター画面のミサトに向かってアスカは微笑んだ。「とーぜんよ!」

「渚くん。気分はどう?不快感や違和感はない?」
モニターの中で少年は薄目を開けた。
『特にありません。強いていえば』
『この水が。不味いですね』
口の中に残っていた気泡が、こぽんと浮き上がった。

シャワーでLCLを洗い落とす。濡れた髪をタオルで拭う。
その間、アスカはずっと考え事をしていた。
フィフスの初号機とのシンクロテストは、それなりに上手くいったという。
今回はテストプラグだったが、実際に搭乗しての再起動試験もそう遠くなく行うという。
本来なら歓迎すべきことで、明るいニュースなのだろう。
でも、アスカは喜ばしい気分には全然なれなかった。

シンジの居場所が、本当になくなってしまう。
>『特にありません。強いていえば』
>『この水が。不味いですね』

乙。切なくて理由も無く涙出てきた
421猪狩シンジ:04/10/21 00:26:07 ID:???
age
やっぱアスカとシンジの活躍が入れ替わっただけじゃ・・・
そうミもフタもない事を言ってやるな、真剣に考えてるじゃないか。。
KAWORUが虐殺されます。
A-801は起こります。
SHINJIは急に再生されます。
彼はUNAGERIONによって刻まれた肉にされます。
Askaは赤いスープで地球を満たします。
>「シンジの居場所が、本当になくなってしまう。」

ここがいいと思ったね
そうだね
ってか作者さんはコテかトリつけてほしい。
どれがどれたらわからん
ageましょ。
アスカ復活、偽槍奪って奮戦

偽槍飛んでくる

打ち返す

        rー、
    」´ ̄`lー) \
    T¨L |_/⌒/ >>アスカ
     `レ ̄`ヽ〈
       |  i__1
     _ゝ_/ ノ
      L__jイ´_ )
        |  イ
         |  ノ--、           r'⌒ヽ_
        ゝ、___ノ二7  /´ ̄l、_,/}:\
         |ーi |   l_/ /__ィ::.  ゝ~_ィ´:; ,ゝ  >>量産機
        __〉 {      (T´ |1:::.  \_>、};;_」
       'ー‐┘       ! ` ̄''ァ一 、\ ヽ}
               〈` ̄ ̄^`¬ノ .::〔 ̄´
                   1  ヽ   .:::レ  ヽ、
                |_イー-、_;;j|_:.   ゝ、
                __,,,... -- |. {―――‐フゝ、   〉 -- ...,,,__
        _,, -‐ ´       ,r|__ト,    1ニア ー'´       ` ‐- ,,_
    , ‐ ´         └―'´                     ` ‐ 、
>>429で戦闘自体には勝てそうだが

シンジをどうやったら助けてあげられるかな?
そこで問題だ!
この絶望的な状況でどうやってシンジを救うのか?
3択ーひとつだけ選びなさい
答え@美少女のアスカは突如シンジの精神汚染を癒すアイデアがひらめく
答えA顔にキズのある名医が現れて助けてくれる
答えB救えない。 現実は非情である。
>>431
ハゲワラ
>>430-431
シンジの精神汚染はシンジ本人よりも初号機のユイの方に問題ありそうなので、
チルドレン4匹全員初号機の中にに放り込んで、わざとシンジやユイの心の迷宮に入らせる。
精神汚染治療の糸口位は見つかるかもしれない。

後チルドレンの保護者3人でミーティング重ねれば多少状況は違ってくるかも。
ゲンドウはもう完全に頼りにならないので彼の指示はアテにしない。
>>431
@以外の選択肢があるのか・・・
>>434
全くだ。ここのアスカは純粋に「正義の味方」だな・・・
『@の展開がいい』と思ってるわけじゃなくて
『どーせ@なんだろ?( ´_ゝ`)ミエミエナンダヨ』
なのか…
っていうか小説書いてる人は
『@の展開はやりたくないのに煮詰めると@になりそう…どうしよう?』
っていう状態だと思った。
小説家さんはあんまし深く悩む事は無いと思うんですけど・・・
そこでスーパードクターK(イブニングで好評連載中)が!
本来なら歓迎すべきことで、明るいニュースなのだろう。
でも、キール=ローレンツは喜ばしい気分には全然なれなかった。

人類保管計画の成功する余地が、本当になくなってしまう。
答え@精神崩壊中の天才美少女のアスカは突如人類を補完するアイデアをひらめく
答えA額にバイザーを着けた老人が助けてくれる
答えB補完計画発動。 現実は夢の終わりである。
ワロタけどそろそろこの辺で止めようマジで。
小説書いとる人の立場が、本当になくなってしまう。
このスレの展開がAOAみたいって意見どこかで見たけど
確かにそうかも
さしずめAGE OF ASUKA
Xメンか…そういえばマグニートが改心した状態で
息絶えるシーンにはボロボロ泣いてしまったな
まさか
マグニートー=ゲンドウ
ローグ=アスカ
か?

だとすると
((((((;゚Д゚))))))ガクガクブルブル
続きは書いてくれないのかニャ?
俺の中では
アスカ=マグニートー
シンジ=パイロ
だが

正直Xメンは悪役のほうが主人公
>>444
その線でいくとキールは実はエグゼビアのような存在で
地球の歴史を更生させようと考えていた人格者でした…って落ち?

そういう設定でゲンドウがアスカ犯したり
キールを出し抜いて潰したりすれば確かに怖えな
シンジはいつも何かに怯えて、自分に自信をもてずにいた。
そのシンジを、わたしが守ると決めたのに。結局、自分には何も出来ずに居る。アスカは
無力感に打ちひしがれる思いだった。

アスカは、シンジを守ろうと心に誓った、あの暑い日のことを思い起こした。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

その日、シンジは学校に登校してこなかった。
訓練の予定があるとは聞いていなかったし、パイロットになって日が浅いシンジの訓練は
いつも自分かファーストが一緒だった。そのファーストも今日は久しぶりに登校してきている。
アスカはやや不審に思いはしたが、自分の経験に照らし合わせてみると機体調整のために
急に呼ばれるようなこともこれまでなくは無い。気に留めないことにした。

下校時刻。帰り仕度をしていたアスカのそばに担任教師がやってきてシンジのことを尋ねた。
何も連絡が無いという。
アスカは老教師に、知らないと答えるしかなかった。
アスカがファーストにシンジのことを聞いてみようと見回した時には、教室に彼女の姿はなかった。
てくてくと家路を歩く。
シンジの自宅の場所は知っていた。
郊外にあるマンションだ。アスカが通学の際に使うジオフロントへのゲートから、そう遠くない。
いつもなら角を曲がる交差点で立ち止まった。
『先輩として、後輩の動向は把握しておくべきね』
アスカは道をまっすぐ進む。

シンジのマンションに足を踏み入れる。
遠目からはわからなかったが、普通ではありえないくらい荒れ果てていた。
階段下に並んだ郵便受けには、チラシや新聞が無造作に放り込まれたまま野晒しになっていて、
誰かがここに住んでいる様子は感じられない。
エレベーターは赤いペンキでバツ印が大きく書かれ、操作盤を覆うように紙がテープで貼られていた。
紙は茶色く変色していて、かすれた文字からは故障中の旨が読み取れた。
アスカは4階まで階段を行くしかなかった。

『4の9…ここ、ね?』
アスカは表札に目を遣る。…何もない。
プレートを入れるホルダーは空だ。
アスカは、ここでいいのか一抹の不安を感じはしたものの構わずインターホンを押した。
手ごたえが無い。数回繰り返し押してから気付いた。
インターホンから出て壁の穴に入る細い線が切断されていた。これでは鳴る筈が無い。
アスカは気付かなかった自分に赤面して、照れ隠しに乱暴にドアを叩く。
「シンジ!居るんでしょ!」
返事を待ちもせずにドアノブに手をかけると、ドアは簡単に開いた。チェーンもかかっていない。
「まったく、セキュリティがなってないわね」
自分が不法侵入者という意識はまるでなく、遠慮なしにアスカは部屋に入り込んだ。
部屋の中は冷房が効いておらず、やや蒸し暑い。
窓は開け放たれていたが、風がなく澱んでいる。
ダイニングキッチンの椅子のところに通学鞄が無造作に置いてあった。
シンジのだ。鞄のネーム欄に碇と書いてある。少なくともここに住んではいるのだろう。
近くには制服のシャツが脱ぎ捨ててあった。

シンジは?

かすかな物音。奥の部屋の隅、暗がりに置かれたベッドの上で何かが動く気配がした。
「シンジ?」
歩み寄ったアスカは、ギョッとして立ち止まった。

ベッドの上で、シンジはうつぶせに寝ていた。上半身は素肌だった。
14歳にはとても思えない、痩せ細った身体。
触れれば折れそうなほどで、その肌は病的に白い。
だがアスカを驚かせたのはそんなことではない。
その体の、いたるところに酷い傷跡があった。

焼きゴテをあてたような爛れた火傷の跡。

カギ裂きのような深い傷。

煙草の火を押し当てられたらしい丸い火傷や、小さな切り傷は数え切れない。

背中一面がケロイド状に引き攣れて、色白できれいな本来の肌を探すほうが難しいほど。

とりわけ大きな裂傷が、右肩から背中に向かって走っていた。
既に癒えた傷だったが、跡は赤味を帯びていて、切られたばかりのようにも見えた。
どれほどの深さの傷なのか見当も付かないけれど、そのまま死んでしまってもおかしくない
ほどの重傷だったことだけは容易に理解できた。

大きな傷のいくつかには縫った形跡があったが、それは応急処置ともいえないような手荒な
もので、まともな治療を受けたようにはとても見えなかった。
ただの事故で負うはずの無い、明確な悪意が刻んだ傷。
執拗に、繰り返し繰り返し付けられた傷。
どれも言葉に出すことさえはばかられるほどに凄惨な虐待の跡だった。

いつも目にしていたシンジの姿。そこからは想像することすら出来ない。
…服で隠れて見えない部分を選んだのだ。加害者の卑劣さに、アスカは胸が悪くなる。
同時に少年が隠していた底知れない闇に、アスカは戦慄した。
自分が窺い知ることの出来ない影の部分が、少年にはあるのだと思い知らされた。

いったい、どこでこんな…
思い当たることがあった。以前、シンジがやってくる直前に少しだけ耳に挟んだ彼の略歴。
シンジは幼いころ行方不明になり、所在がつかめたのは最近だった。
セカンドインパクト後も長く続いた混乱の中ではぐれたものなのか、それとも誘拐されたのかは
判然としない。
わかっているのは、シンジが見つかったのは家族が死んだり見捨てられたりした、身寄りのない
子供を収容する施設だったということだけ。

そこでシンジがどんな扱いを受けたのか。
傷跡は端的に、そしてどんな言葉よりもはっきりと示していた。
なぜシンジが休んだのか。アスカは今になってようやく理解することができた。
今日は水泳の授業があった。
この傷を衆目に晒すことに、シンジは堪えられなかったのだ。

物音に気付いたのか、シンジがのろのろと起き上がる。
アスカは身じろぎもできず、目をそらすことも言葉をかけることも出来ずにいた。
シンジと目が合う。
『たぶん、わたし…ひどい顔をしてる…』
アスカはそう判っていながら、表情を繕うことが出来ずに居た。

シンジは一瞬驚いたような表情をしたが、すぐに目をそらした。
横顔に、憂いと諦めの表情が浮かぶ。それを押し隠すように、シンジは微笑した。
「ごめん。居ると思わなかったから…」
見られていることに気付いたシンジは視線から傷跡を隠すように、そそくさとシャツに袖を通した。
「…気持ち悪いよね、こんなの。見せるつもりなかったんだ…ごめん」

何で謝るの?
シンジが見せたくない部分を、勝手に覗き見たわたしが悪いのだ。
シンジは怒らなくてはいけない。わたしをののしって、出て行けと言うべきだ。
…でも、それができないほどシンジは怯えている。
アスカはシンジに謝りたかったが、言葉を飲み込んだ。
それは、シンジの言葉を肯定することに他ならないから。謝罪は鋭い刃となって
心の傷をえぐるだろう。

でも否定することも出来ない。
生々しい傷の持つ生理的な嫌悪感に、ひるんでしまったのは事実だったからだ。
言葉でどう言い繕っても、それは嘘にしかならない。

言葉では、届かないだろう。行動で示さなくては。
決意したアスカは、背を向けているシンジに歩み寄った。
肩に手を置く。びくっと身震いして、シンジがおそるおそる振り向く。
アスカはシンジの頬を両手で抑え、唇を近づける。
シンジは抵抗しなかった。ただ途惑っている。
強引なキス。
触れていたのは時間にして数秒だろう。でも、アスカには随分長い時間に思えた。

アスカはシンジを優しく、強く抱きしめた。お母さんが、小さな子供をあやすみたいに。
耳元で囁く。「すこし、おどろいただけ」
ほんとうに気持ち悪いなら、キスなんてしない。そうでしょう?
「…な、なんで…惣流さん」
アスカはシンジの背中を軽くさすってからすっと身を離し、くるりと背を向けた。
「今日、先生がね。無断欠席で心配してたの」
ちらと振り向いてシンジを見る。
「でも、特に変わったところないみたいね」
「…うん」
「…正直言って学校なんてつまんない。わたしたちチルドレンが行く必要なんて、ないと思うわ。
行きたい時に行けばいいし、気が向かなければサボればいいのよ」
「そう…?」
「でも、連絡はしなさいよ?心配だから」
アスカはなるべく明るい声に聞こえるように、涙声にならないように努めた。
今、自分に言えることはこれで精一杯。上手なセリフなんて出てこない。
玄関のところでアスカはもう一度振り向いた。
「じゃあ、ね。また来るわ」
パタン、とドアが閉じる直前にシンジの呟きが聞こえた。
「…ありがとう」

アスカはドアにもたれかかり、軽くため息を付いた。
気が緩んだのだろうか。ぽろぽろと涙がこぼれた。アスカは手の甲で目じりをぬぐい、駆け出した。
わたしにできること。
アスカは長く続く地下へのエスカレーターの上で考える。
エヴァに乗ること。エヴァに乗って、世界を守ることだ。
今まで、ママのために戦ってきた。
ママの遺志を継いで、世界を…顔の見えない、名も知らない多くの人々を守るために。
でも今は、シンジを守りたい。拒絶されることを怖れて、怯えている子を守る。
それはたぶん、わたしにしかできないことだ。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

『あの時。わたしはなんておこがましい考えをしていたのだろう』
シンジの病室へ向かいながら、アスカは思い返す。
わたしは結局、シンジを守りきることができなかった。

第十三番目の使徒との戦いで、シンジが攻撃を受けて倒れた時。逆上したわたしは、
使徒に寄生されていたエヴァのコクピットを破壊した。
まだ、フォースチルドレンは生きていたかもしれないのに。
顔は知らない。名前も知らない。でも確かにそこに居たのに。
『ぼくが死ねばよかったのに』
後にフォースチルドレンは同じ学校に通う「スズハラトウジ」という少年だったと聞かされたとき、
シンジがわたしに言った。

それまで少しだけ心を開いてくれていたシンジは、事件の後どんどん塞ぎこんでいった。
わたしにはどうすることも出来なかった。シンジは、わたしの姿を見るだけで怯えるように
なっていたから。
たぶん、この頃からシンジは限界に来ていたのだと思う。
第十五番目の使徒が放った精神攻撃は、最後のきっかけになっただけなのだろう。

わたしはといえば。
シンジを守りきれなかったばかりか新東京市を破壊され、綾波レイを死なせて。
それでいて、自分はのうのうと生きている。

こんなわたしに、なにが出来るというのだろう。

何も。何もない。
面会受付で許可を取り、廊下を進む。
作りは本部の他の区画とあまり変わらないのに、病院区画には独特の雰囲気がある
ようにアスカはいつも思う。
病室前の壁に備え付けられたスロットに、受付で渡されたカードを通す。
ピ、とロックが解除されて自動ドアが開いた。

一歩病室に踏み込み、アスカは立ち止まった。
違和感があった。いつもと何か違う。
窓が開いている。間仕切りのカーテンが、わずかに揺れている。
おかしい。今まで窓が開いていたことはない。
アスカは妙に落ち着かない気持ちで、ベッドの周りを囲う淡い水色のカーテンを開けた。

「…え」
ベッドに横たわるシンジ。そのかたわらに、人影があった。身をかがめて、シンジに…
「…なにを、しているの…?」
アスカは声を絞り出す。喉が渇ききって、かすれた声にしかならない。

人影は、眠っているシンジにキスをしているのだった。

見咎められた人影は、ゆっくりと身を起こしてアスカのほうを振り向いた。
赤い、血のように赤い瞳。
お疲れ様。仮に富野が庵野の代わりにエヴァを作っていたら
エヴァのストーリーは間違いなくこういう流れになるだろうな。

「お前は何のためにエヴァに乗るのだ」と誰かに聞かれれば
「使徒の攻撃から一般市民を守るため」とここのアスカは即答できる訳だ、、
で、いくら懸命に努力してもその期待と理想は裏切られ続ける…
カヲルとも激しく敵対することになるんだろうか…

怖すぎて包丁を首筋に突きつけられた気分になった
考察してみる

>今まで、ママのために戦ってきた。
>ママの遺志を継いで
 ⇒自分の意思ではなく言われたままに戦ってきた

>世界を…顔の見えない、名も知らない多くの人々を守るために。
 ⇒守るべき相手の実感がない
  漠然とした概念としての『世界』を守っている

>でも今は、シンジを守りたい。
 ⇒シンジ=能動的に庇護したいと思う存在>漠然とした概念としての『世界』

  シンジ>顔を知らないフォースチルドレン=漠然とした概念としての『世界』

アスカにとって「一般市民を守る」は実感の伴わない建前でしかないと思われ
あとトミーノなら主人公の心理は
「自分と仲間を守るだけでイパーイイパーイ、一般市民なんて責任もてないyo!」
では?
>>461
成る程。今の状態ではまだ人として成熟してないってことか。
乙。正直トラウマになりそうなシーンの連続ですが
続きを楽しみにしてます。
         .┌┐
        / /
      ./ / i
      | ( ゚Д゚) <バナナ揚げ!
      |(ノi  |)
      |  i  i
      \_ヽ_,ゝ
        U" U
>>465
13番より前の使徒はどうやって倒したのか?
第三使徒 サキエル
第四使徒 シャムシエル
第五使徒 ラミエル
第六使徒 ガギエル
 出撃可能なチルドレンは綾波だけ。
 基本的にATフィールド中和→N2爆雷ゼロ距離攻撃を駆使して倒す。
 エヴァの損傷が激しい戦法のため零号機・初号機をローテーションする。
 ラミエルは
 @シールド貫通の瞬間、超遠距離からの狙撃(囮)を行い加粒子砲を撃たせる
 Aチャージのためシールド出力が低下した瞬間、使途直下ジオフロント内から
  シールド軸を大電力反陽子砲で貫通、コア破壊
第七使徒 イスラフェル
 アスカ参戦。綾波とシンクロナイズドスイミングの特訓をして駿河湾沖で倒す。
468諜報部 ◆NERV8BbDLY :04/11/24 04:15:13 ID:???
てかあれは対人だったからA.T.フィールドが有効だったわけで
対使徒だったら中和されて劇場版みたいなことにはならないんじゃない?
469名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/11/28 17:26:42 ID:Oros3LAb
↑これ、この数日意味を考えてみたんです。誤爆ですよね?
>>469
だと思うが、ところで誤爆って何をどうしたらやってしまうんだろう?
俺はしたことないからわからない
今みみずんで貼り主の名前で検索してみたけど、
それっぽい文脈のレスなかった…謎は深まった
その人物が誰なのか、わからなかった。
頭が回らない。
考えがまとまらない。

女の人だ。長い髪はほつれていて、濡れているようにも見えた。
頭には包帯を巻いている。右腕はギプスのようなもので覆われていた。
赤い右目がじっとこちらを見つめている。
感情の感じられない冷ややかな視線にアスカはたじろいだ。

前髪がゆれて隙間から赤いものが覗いた。隠れていた左目だと思った。でも違う…
それが左目を覆うガーゼで、染み出した血で染まっているのだと気付くのに数秒かかった。

服装に目が行く。
赤い…プラグスーツ。胸元に『02』のナンバー。
見慣れたもののはずなのに、それは得体の知れないものに思えた。
だって、わたしはここにいるのに。
なんで、わたしのプラグスーツがここにあるの?
「あなたはだれ」
アスカの声は消え入りそうだった。

赤い瞳の女性の口元が、ゆっくり動いた。
笑みだ。優しさなどとは無縁の笑み。…嘲笑だった。
わからないの?
歪み、吊りあがった口の端。無言でそう言っていた。

女の顔は、アスカが誰よりも良く知っているはずの人物のそれだった。
やや痩せて、こけた頬。やつれて衰えた肌。それでもなお、見間違えようがなかった。
鏡を覗き込めばいつもそこにいる。アスカが対峙しているのは、自分自身とそっくりの顔の女だった。
そのことに気付くまで、なぜか時間がかかった。

わたしに姉妹はいない。いないはずだ。少なくともママは何も言わなかった。
もしかしたら…。ふと考えがよぎる。
アヤナミレイ。
あのたくさんの白い綾波レイとおなじように、わたしがしらないだけでたくさんのわたしが今もガラス瓶の
なかに閉じ込められているのかもしれない。
溶液の中で漂うたくさんのわたし…
その恐ろしい考えをアスカは必死に振り払い、別の可能性を考える。
使徒だろうか。
これは使徒の精神攻撃なのかもしれない。シンジを壊したみたいに、こんどはわたしを狙っているのだろうか。
使徒の攻撃は徐々に巧妙になっていた。

目の前にいるのは使徒かもしれない。その不気味さに、恐ろしさにアスカは知らず知らずのうちに後ずさっていた。
わたし、怖れている?怯えているの?
そう気付いた瞬間、アスカは自分自身に対して腹立たしくなった。
こんな…偽者なんかに怖気づくなんて。
自分自身が許せなくなった。全てを守ると決意しておきながら、守りきれなかったわたし。
それが今また、敵を前にしてひるんでいる。そんなことが許せるはずがない。
「どうしてわたしの真似をするのよ!」
アスカは虚勢を張り、語気を荒げた。

目の前の女は驚いたそぶりすらしない。ただ口元を歪めてニヤリと笑った。肉の薄い、それでいて赤い唇。
それはなにか淫らなもののように思えてアスカは寒気がした。

「どうして私が偽者だと思うの?偽者はあなたのほうじゃない」

くすくすと笑う女。
「私が本物のアスカ。惣流=アスカ=ラングレーよ。あなたは薄汚い紛い物。泥人形だわ」

彼女の左手には、いつのまにか長く尖った何か…ねじれた槍のようなものが握られていた。
頭上にそれを高々と振りかざし、女はアスカに向かって振り下ろした。
左目に、迫ってくる槍が写った。刺さる瞬間にアスカの意識は途切れた。
>>472-474
悪魔だな。乙。
ダミーアスカは期待していたが、そこまでやるか…
って言うかアスカは脳みそいじられ他挙句
ダミープラグにされちゃうんじゃねーの?
見てるだけなのに辛いよ…
つД`)
つーか偽槍じゃん…

>彼女の左手には、いつのまにか長く尖った何か…ねじれた槍のようなものが握られていた。
>頭上にそれを高々と振りかざし、女はアスカに向かって振り下ろした。
>左目に、迫ってくる槍が写った。刺さる瞬間にアスカの意識は途切れた。

つーか槍アスカは逆行してきたのか?

なんか展開がRE-TAKEみたいで萎え
479名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/11/30 00:07:20 ID:nAi5Xi/N
あんまぐろいのは引くなあ…

もとからエヴァはショッキングなシーン多い作品だけど、
最近そっち系描写多杉。シンジの虐待とか・・・

ほんのりLASっぽいのかと思ったら、なんだかシンジヘイトっぽい・・・
むしろシンジネグレイトというか。
>>479
ちと同意。
ここのアスカ見てると銃夢のガリィとか思い出した。
虐待されるシンジはザレムに登ろうとして落ちて死んじゃう子供って感じ。
シンジはどこかで踏ん張ってくれないとアスカが可哀想。。
やっと俺好みのストーリーになったw

・・・と思ったら不平や抗議が並んでるな、やはりみんな希望が欲しいんか・・・
やはりアスカやシンジはそういう「絶望」には全力で
立ち向かっていかなければいけないってことかな。
とりあえず>>474お疲れ。
             (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒
          O  ( 偽槍だなんて
        ο     ( いまさら言えないよなあ・・・
        。      〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
___∧_∧__  
   (; ・∀・)   |
――(    ) ―┘        LKS展開阻止デチ!!  ボーイズラブイクナイ!!
‐――┐ ) )――┐         ≡≡∧,,∧   ≡≡∧ ∧
.    (__ノ__ノ    |         ≡≡ミ,,>∀<ミ ≡≡(,,・∀・)
                     ≡≡ミ_u,,uノ  ≡≡ミ_u,,uノ
                   "~"    """  :::     "~""~"
                """    :::          """    :
             (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒
          O  ( 赤目=綾波は本編でも可能性あるから
        ο     ( 逆行アスカにしたなんて言えやしない・・・
        。      〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
___∧_∧__  
   (; ・∀・)   |
――(    ) ―┘         \ ジッサイRE-TAKEパクッタデチ!! /
‐――┐ ) )――┐         ≡≡∧,,∧   ≡≡∧ ∧
.    (__ノ__ノ    |         ≡≡ミ,,>∀<ミ ≡≡(,,・∀・)
                     ≡≡ミ_u,,uノ  ≡≡ミ_u,,uノ
                   "~"    """  :::     "~""~"
                """    :::          """    :
>>482
成る程…偽槍って荒らしとも微妙に違うんだな。悪魔みたいなどろどろした発想が常に内側にあって
他人の作品(本編)に釣りレスや茶々を入れたくなるが、スレを荒廃させたい訳ではなくて、
ネタや発言にしょっちゅう良心のブレーキがかかる訳か…

もう一つの入れ替わってたスレの神とは対極かも知れん。。
>>472〜474です。
漏れ自身は前からROMってまして。漏れも偽槍書きたいな〜と思ってて
前のUPから間隔がわりと開いてたんで偽槍やるならイマノウチ!と思ったというか
あんま深いこと考えずにやっちゃったというか…

もし本編の中の人が気に入ってくれたら巧く繋いでくれるといいなーと

  ∧∧ スミマセンスミマセン
  (;゚ -゚)
  (ヽノ)
   ))


  、___∧∧ コノトオリデス
  (  (;T-゚)
   >>((


  ∧∧   アヤマッテルダロ!
  (*゚ -゚)ノ
  ルリルリ
>485
そうだったんですか…流れからすると
本編の人が傷ついてるような気がするので
極力やらんようにね。。。
逆行してきたアスカは赤目…

つーことは生命の実を取り込んで使途化してて
カヲルの替わりに第十七使途になる。とか
ぽろりもあるよ
つーかモロじゃん。
エヴァって。

アスカもレイもパイパンなの見られてんじゃん。
アスカ自爆⇒死亡確認
シンジ廃人
綾波の前にカヲルが…

って展開なら(・3・) アルェー 
もありかと思うのだが
アスカつおすぎ
『新零号機』
第壱拾六使徒戦にて爆砕し失われたエヴァ零号機の代替機。
この機体は極秘裏に建造が進められてきた零式のパーツを転用したものであった。
零式は主設計を担った赤木博士以外にその全容を理解する者はなく、彼女の突然の
失踪に伴い新機軸として盛り込まれたシステムの全てがブラックボックスと化した。
儀装を残すのみの零式はロールアウトを目前としながら開発中止となり、操縦系
などを旧来の技術の範疇に戻した仕様での代替機建造へと切り替えられることと
なったのである。

完成した新零号機は旧零号機の単眼仕様の頭部を踏襲しているものの、量産計画に
おける伍号機以降の機体との互換性を高めた結果、肩部のウェポンラックが廃止
されるなど若干の外観上の差異が見られる。
外装パーツは量産機仕様に準じたものを採用しており、外観は純白となっている。
『桜島零号機』
綾波レイが回復後、40話で再登場した零号機は、ヘルメットの地の色が黒に近い青、
マスクが濃いグレー、目が濃い赤に変わった。このタイプの零号機はロケ地にちなみ
「桜島零号機」と呼ばれている。
アスカの弐号機が南米に発った後、54話から再び主役に座った零号機は2本ラインが
入り完全にモデルチェンジして「新零号機」となった。
アスカもっと壊れれ
それ以前に
>492-493
どういう意図で書いたのかどういう設定なのかまるで訳分からん…
>わけわからん…
新零号機の語呂が仮面ライダー新1号と似ていたのでかっとなってやった
ネタとしてイマイチだった
今は反省している
マジメな反省が一番おもろい
>495以前全否定キター
この世界は、逆行したシンジがゲンドウを殺害しようとして過ってユイ
を殺してしまったために生まれた世界。
ユイの死によって初号機にユイが取り込まれることも初号機が暴走して
シンジを守ることもなくなり、その結果逆行シンジは消滅する。
ユイによるイレギュラーがないためにゼーレの補完計画は滞りなく進み
世界は滅びつつある。

歴史を遡ってきたもう一人の逆行者アスカは改変された歴史を修正しようとする。
逆行アスカは最後の手段として逆行シンジがユイを殺す寸前に再逆行し、逆行
シンジと相打ちとなる。二人は消滅し、歴史は本来の流れを取り戻す。
パラレルワールドで誕生したXthチルドレンは消滅を免れ、本来の歴史の中に出現…

…だったらいいなあ
>>499
悪の天才リツコが補完計画阻止のために作り出した
最高のシンクロ率を持つチルドレン二人の遺伝子を掛け合わせ(略)・・・



別に男女ペアでなくてもいいな。
レイ×アスカ⇒Xthチルドレン レイカとか。
>499-500
x麺キター
>>499>>461のレス見てちとずれたマジレス。
仮にキールローレンツの性格がアポカリプスと同じで
老人たちの人類補完計画の目的が『弱肉強食・適者生存』だったりしたら
アスカの弐号機はキールの差し向けた量産機とかに全然勝てなくなる気がする。

アスカの強さは婦人警官のような脆さがどこと無く感じられるんだけど、
積極的にシナリオを逸脱していくようなハングリーさや老獪な狡猾さ、
バイタリティが実はあまり無いんじゃないか?シンジよりはましと言うだけで。
>502
?
婦警アスカは萌えだな(違)
まぶしい。
アスカは一度目を薄く開け、まぶしさに数度まばたきした。それから手を目の前にかざし、
光を遮る。
ここはどこだろう。アスカは置かれている状況を把握しようと逡巡した。ベッドに横たえられて
いるようだ。アスカは身を起こし、ベッドの上に座り込んだ状態でしばし周囲をうかがった。
自室ではなかった。病室のようだが、シンジの部屋ではない。
薄手の毛布をはいで自分のからだに視線を落とすと、服装は支給品のパジャマになっていた。
胸元やおなかのあたりとこめかみに違和感がある。もぞもぞと触ると円形の粘着テープで
電極が貼られていたのがいくつか取れてしまった。
貼りなおそうかと少し思ったが、粘着力が落ちてくっつかなくなっていた。
半端に電極を付けていてもまともなデータは取れないだろう。そもそも不調の自覚症状がない
のにこういうものをつけられるのは愉快な気分ではない。
それでアスカは電極を全部取ってしまった。
心電図のモニターは光が横一線に連なり、小さなエラー音を立てている。
「怒られるかなあ」
なぜここにいるのか、どのくらい時間が経過しているのかわからない。どうも記憶がはっきり
しないけれど、あらためて全身を確認してみてもどこにも異状はない。
見回すと、枕もとのテーブルにクリーニング済みのタグの付いた服が置かれていた。
普段着ている中学校の制服だ。別に着る必要はないが、日課になった廃墟への登校は
なんとなく制服を着て行く習慣になっていて、今は私服に袖を通すことのほうがずっと少ない。
…綾波レイが、いつもそうしているからというのもある。
新しいレイは私服を着ない。行ってしまったあの子が三尉と育んだ時間は失われてしまった
からだ。そうさせたという罪の意識から、着飾ることに抵抗があった。

パジャマに着替えた記憶はないから、眠っている間に着替えさせられたのだろう。
はっとして下着を確認する。
「よかった」
替えられたのは服だけで、下着には手を付けられていない。
ベッドから降りようとして、アスカは素足であることに気付いた。ソックスはテーブルにある。
足元を見回すと茶色のローファーがきちんと揃えられて床に置かれていた。
ソックスと靴を履き、つま先を床にコンコンと当てて足に馴染ませる。

自動ドアが開く音を聞いて振り向くと、ミサトと白衣の医師が入ってきた。
「ミサト…」
アスカに何も言う暇を与えず、ミサトは足早に歩み寄ってきてアスカを抱擁した。
「大丈夫!?アスカ」
ミサトは涙ぐんでいて、その震えた声にアスカはズキンと心が痛んだ。
が、それはほんの一瞬のことで、身構える間がなくて顔をミサトの胸にうずめる体勢になり、
アスカは気恥ずかしさと息苦しさで赤面した。
「ちょっ…くるし…ミサトやめ」

隣で医師がくすっと笑っているのが聞こえて、もみくちゃになりつつアスカはやっとの思いで
そちらに目を向けた。
ミサトも気付いたようで、キッと医師を睨み付ける。
「ちょっと!不謹慎でしょ!」
ミサトの剣幕にも医師は動じず、両手で"まあまあ、落ち着いて"というようなジェスチャーをした。
「加持さん?」
その医師の顔を見てアスカはちょっと驚いた。白衣をまとっていたので特に気に留めなかった
けれど、確かに加持だ。アスカは加持の顔と服装に交互に視線を走らせる。
やあ、と挨拶されて、アスカは反射的に会釈した。じろじろ見すぎたらしい。何かおかしなこと
でもあるのかと加持は自分の白衣を見遣る。
ミサトはぷっと吹き出した。ミサトは落ち着いたようで、腕の締め付けが緩んできた。
「加持くんの白衣姿が珍しいのよねー?アスカ。普段とイメージ違うものね」
アスカはなされるままに脈・瞳孔・喉の検診と採血を受けた。
加持の手際の良さは本当の医師のそれで、初対面の時に受けただらしない印象は消えて
しまった。
聴診器で心音を取る際にパジャマをはだけるように言われた時だけはさすがに恥ずかし
かったけれど、不安げにミサトに助けを求める視線を送ると、ミサトは大丈夫よというように
微笑んでぽんとアスカの両肩に手を置いたので、アスカは安心できた。

「体温も平熱の範囲だな」
体温計の表示を見ながら、加持は手元の入力端末に所見を書き込む。
アスカはブラウスのボタンを留めながら聞いてみた。
「ねえ、わたしどうなったの?」
加持は、原因はまだわからないと前置きしてアスカがシンジの病室で倒れたことを知らせた。

「え?」
なにかゾクリとする感覚をアスカは覚えた。そこで、何かを見た。そのはずだ。記憶に薄霧が
かかったかのようだが、なにか恐ろしいものを見た。それだけは覚えている。
いったい何を?
漠然とした記憶だったけれど、アスカは包み隠さず加持とミサトに話した。
モニターには、病室の天井から見下ろす視点の映像が映っていた。
シンジはベッドに仰向けに横たえられ、微動だにしない。まるで、一瞬を切り取った静止画の
ように動きのない無音の光景。
病室のドアが開く。
アスカが入ってきた。表情はわからない。
少女は数秒間立ち止まって、窓の方を向いていた。
それからベッドの周囲を取り巻くカーテンに歩みより、両手でカーテンを押しのける。

その動きが止まった。
再び時間が凍りついたかのように。
『…』
しばしあって、少女は言葉とも叫びともつかない擦れた声をあげた。何もない空間に手を伸ばし、
そのままシンジのベッドにすがりつくようにして倒れ込んだ。

薄暗い会議室に集ったネルフスタッフたちはモニターを静かに見つめている。
「16:40、セカンドチルドレンに異状発生。
 同:45、医務局・管理センターのモニターにて発見。
 同:48、急行した当直医師および看護士2名にて初期対応。
 この時点で応答がなく意識混濁あるいは昏睡に近い状態にあり、軽度ながら全身の震え
 を確認。ただし脈拍および自律呼吸の不整、瞳孔反射の異状は見られず」
加持が事態の経過を時系列順に説明する。

「同:55、集中治療室へ搬送。対応を検討するも、採血・CT撮影を含む各種検査結果に
 よれば病変あるいは物理的損傷は、兆候を含め発見されず。
 脳波および心理グラフの数値は安定しており、緊急の措置を要する症状がないことから
 投薬等は行わず、容態を静観するに留める。
 以降12時間にわたり特記すべき異状は発生せず。
 通常の睡眠状態へ移行したものと判定し、以って通常病棟へ転室」

手元のプリントアウトから目を離し、加持は一同を見回した。
「さらに約2時間後の翌2日07:02、意識回復。予後の経過は良好であり、再検査の結果は
 いずれも異状なし。
 問診によれば、昏倒する直前からの記憶が欠落しているとのことですが、それ以前の記憶に
 関して混乱は見られません。また覚醒した時刻は、彼女の平均的な起床時刻と一致します。
 現在は訓練を含め従来同様のスケジュールに添った生活に戻しています」
重苦しい沈黙。それを破ったのは冬月副司令だった。
「物理的なダメージが原因ではないのだな」
「断定は出来ません。検出可能なレベルでは異状がないというだけであって、可能性は
 常にゼロではありませんから」
加持の言葉は歯切れが悪い。
「ただ、可能性は低いといえます」

「まさか…使徒」
ミサトの呟きは、全員の不安を代弁したものだった。
「…その可能性は低いと考えられます」
長髪のオペレーターがモニターを切り替え、グラフで解説を始めた。
「異状発生から前後48時間における観測データ全てについて、警戒レベルを最高とした
 状態でマギによる再精査を実施しました。使徒の存在・あるいはその活動の痕跡を示す
 パターンは一切検出されておりません」
オペレーターの若い女が補足した。
「本件においては、マギ自身の判定ミスの可能性は10×12乗分の1以下です」

「では、精神汚染か…」
そう言ったきり副司令は黙り込んだ。
綿密なストーリーマジで乙
続き楽しみ
今まで精神汚染にならなかった事の方がおかしいよな…
ブ○ック○ャック加持に萌え。
「即断は尚早と考えます」

ミサトは思わぬ発言者に驚き、声の方を振り向いた。
「本来の監察担当はファーストチルドレンではありますが、職務上セカンドについて
 知るところがあります。発言の許可を頂きたい」

「あなたの見解を聞かせてもらえる?三尉」
あの事件の真相を知るもう一人の人物。彼は今のアスカをどう見るのだろうか。
彼の意見を聞きたい。

「彼女の置かれている状況は、極めて過大な緊張状態を強いるものです。
 また15歳という年齢を考慮すれば精神と身体の成長にアンバランスを生じやすい
 時期であり、恒常的なストレスの蓄積が今回のような身体的変調として発露した
 可能性はあります」
三尉とミサトの目が合った。三尉はミサトにだけ判る程度に頷き、言葉を続けた。
「セカンドについて、常軌を逸していると言わざるを得ない行動が確認されています。
 直接の自傷行為ではありませんが、廃墟を訪れる行為はもてあました破滅願望を
 緩慢に代償するものです。突発的に入水に及ぶことも数回確認されており、症状と
 しては軽〜中度の鬱に相当します」
「こういった奇行を容認し、深刻な心理状態に彼女が陥るのを看過してきたのは、
 彼女の示すシンクロ率が極めて高い水準にあるためです。
 …人為的な操作を加えることで、精神バランスが崩れシンクロ率の低下を招く
 ことを怖れての措置です」
そうなのだ。ミサトとて、壊れていくアスカに気付かなかったわけではない。

いまだ昏睡状態の続くシンちゃんにすがりついてキスし、泣きじゃくるアスカ。
爆心地に生まれた湖に自ら浸かり、目を閉じて漂うアスカ。
人恋しいのか、さして親しいわけではないはずの青葉くんの部屋を訪れて一夜を
過ごすこともあった。
報告で上がってくるアスカの痛々しい姿にミサトはうろたえた。

だが、ミサトに出来ることはといえば緘口令を敷いてアスカを好奇の目から守り、
平静を装って接することだけだった。
それももはや限界に来ており、あの事件の経緯を知らずにいる者たちの間でも、
今やアスカの異変は周知のものとなってしまっていたが…。

なっちゃんの参入が好影響を及ぼすことを密かに期待していたけれど、事態は
最悪の方向をまっすぐ目指しているかのようだ。
ブラックジャッ加持
傷はないが髷はある
加持 「モグリなんだよ。」

ミサト「ふざけないでよ!それにモグリって何よ。だいたい・・・」

加持 「医師免許を持っていない医師さ。闇医者とも書く。バレないコツは・・・」

ミサト「聞いてないわ。帰って。」

加持 「あれあれ?怒らせていいのか?ふんだくるぞ。いちおくえん。」

ミサト「いいわよ?ふんだくってみなさいよ。アスカの命が助かるならいちおくえんくらい一生かかっても払うわ。」

加持 「その言葉が聞きたかった。」

ミサト「先生・・・」
>>514-515
面白い・・・!
ホントに手塚治虫の漫画みたいになってきたが、良くも悪くもネルフは官僚組織なんだな。
予測の範囲内でシナリオ通りに起きる災害や、使徒の襲来には効率的に対応できるが、
シナリオから逸脱してしまうと、無理やしわ寄せがどこかに来てそれが全体の足枷になってしまう。

ブラックジャッ加持の手で助かるかどうか予測がつかんが、
キリコ=ローレンツの世話にならないことを祈る
519名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/01/05 17:53:11 ID:Ax2LDs56
加持がずいぶん優遇されてますなー
登場した時はアレな人かと思いましたが(失礼)

死なないし。ミサトとラブラブだし。ついには解説キャラの役割までゲット。
再起不能(リタイア)したリツコの替わり?
アスカとくっつく様子がないのも○。LAS好きなので。

原作でも加持は早い時期に補完計画の全貌を掴んでたから、その辺で
今後活躍するんでしょうか。
520名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/01/05 18:03:46 ID:m1YOOrm8
加持VSキール。
アウトサイダー同士の思想対決。実現したら超燃えるな。
カヲルはどちらを選ぶのか。支援age
BJというより
BJによろしくじゃ…
それもそーね。
>一夜を過ごすこともあった。

紳士的な態度で安心させておいて、いきなり襲い掛かる青葉
恐怖で身をすくませるアスカ
自分を大切に思えないアスカは抵抗しない
なすがままに服を脱がされ、柔肌にキスマークを刻み込まれ
524きーるろーれんつ:05/01/07 10:29:40 ID:???
>自分を大切に思えないアスカは抵抗しない
>なすがままに服を脱がされ、柔肌にキスマークを刻み込まれ
(ええい、んな美味しい事ぁ青葉なんぞに犯らせたりはせん、ワシ自らがやっとるワイ!!)





加持君に青葉君。後は委員会の仕事だ、我々に任せたまえ
どんなキャラだよ
加持が>>339で持ってきたアタッシュケースは普通の流れだったら
小さいアダムなんだろうけど

カヲルはそれを使ってサードインパクト起こせたのでは?
S2機関も自分の物があるわけだし
@アダムに気付いていなかった
Aアダムに気付いていたが、手を出さなかったor手を出せなかった
Bアダムに気付き、すでに接触したがインパクトは起きなかった
C実はアタッシュケースの中身はゲンドウに頼まれた洋物○○
D実はカヲルは使徒じゃない
Dが一番ありえそうだが。

A´ゼーレ側に教えられていたシナリオと異なるので報告に止めあえてスルーした
F 加持に洗脳されていてインパクトを起こす気が無い

ってのもあるかと思う
G実はバイオレンスジャック落ち

インパクトは既に発生して世界は再構成されていて
シンジが虐待されたりしているのはシンジが自分自身に罰を与えているから
アスカの性格が優しいのはシンジの理想の「優しくしてくれる」アスカだから

とか。
シンジは『人犬のサタン』ですかw
むしろシンジが身堂でアスカが門土
そうきたか
J○J○第五部・第三部
覚○のス○メ
初代仮○ラ○ダー・○面○イダー○騎
○説○人イ○オン
A○I○A
X○ン
ブ○ック○ャック
○ラッ○ジャッ○によ○しく
デ○ル○ン・バイ○レン○ジャッ○他

今更だがいろんな漫画読んでるんだな、ココの住人
『新しい手』のくだりはデビルチルドレンっぽい気がした
まあマイナー漫画なんで関係ないと思うけど
火の鳥→デビルマン→イデオン→真女神転生→エヴァ

多少こじつけて考えれば
デビルチルドレンはエヴァの後継アニメといえるかも知れん
人がいないのは下がってるからじゃーありませんから!
エヴァ板住人がこのスレを見放しただけですから!

残念!

悲惨な定期上げ放置斬りっ!
>>536
波田陽区ネタで物事を風刺すればウケる…
そう思っていた時期が俺にもありました
>536
入れ替わってたスレと比べてヒデー扱い…
って言うか他に面白いスレもあんまし無いんですが
入れ替わったスレって?どこでしか?
540名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/01/15 01:43:24 ID:2JNvxTGW
>541
毛穴シートをわけてもらう
保守する
抱きしめる
546本スレ元祖ネタ提供者:05/03/06 04:14:46 ID:???
まだこのスレ残ってて泣きたいぐらい感動なんだけど。
>>546
俺もだ。
ただFF書いてる奴が袋叩きにされたのは正直可哀相だったな…

補完計画を成功させる流れにするために
三尉とか言うキャラ出したり二人が狂いだしたり
シンジのケロイドとか言う欝な設定たくさん後づけしたら
話が進まなくなった。
強いて言うなら、それが不味かったのか…

>小説書いてた人
機にすんな、挫けんな。お疲れ。
あげ。
アスカすき
>548
メル欄に気がつかんかった スンマソ
552名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/03/22(火) 00:37:02 ID:gIwsajb+
age
553名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/03/22(火) 12:48:44 ID:???
このスレ、今日初めて知ったけど(・∀・)イイ!
でも完結はしてなかったんだね。続きが読みたい・・・。
554名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/03/22(火) 16:49:53 ID:???
休ませてやろうぜ
555牛刀男:2005/03/22(火) 16:50:40 ID:???
ついでに555ゲット
556名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/03/23(水) 00:23:27 ID:???
この隙をみて、スレタイに突っ込み。
アスカがVS三号機あたりで覚醒していたら、っていう覚醒とは
種割れピキーンのことですか、と言ってみるテスト。
557名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/03/25(金) 23:30:10 ID:ylDQVc3h
>>556
あんな劣化スーパーサイヤ人と一緒にするな
ベジータにあやまれ
558名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/03/26(土) 07:31:00 ID:???
かといってアギトに覚醒とかされても…
559名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/03/29(火) 00:12:57 ID:???
なんかアスカが宮村というより神田朱未っぽい
シンジをほっとけないとことか
560名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/03/29(火) 08:12:24 ID:???
言うなれば神楽坂アスカ?って感じ。
561名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/04/14(木) 03:40:04 ID:SNKvvm7q
age
562名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/04/26(火) 08:35:56 ID:???
「ねむ…」
シフト明けは大概眠い。あくびは噛み殺したが、無意識に伸びをしていた。
もう夜中だ。
明日(いや、もう今日か?)は非番だが、予定はない。
以前なら休みはコインランドリー通いで半日は潰れていたものだが、穴グラ
暮らしではクリーニングに出す以外の選択肢がない。
まあ、楽といえば楽だ。金はかかるが…
もっとも、金があってもジオフロントでは使い道が大してない。
購買にはコンビニにあるようなものは大概あるが、逆にそこになければ
ちょっとしたものでも通販になる。いちいち煩わしい手続きが必要だし、
検査やら何やらで手元に来るまで相当かかる。

先日の会戦で家財道具がアパートごと吹っ飛んだから、部屋には元々備え付け
のベッドの他には大した物はない。
そんなわけで、このところ休みは寝て過ごすのが常だ。
『テレビでも買うかな…』
563名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/04/30(土) 10:36:25 ID:???
あすか
564名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/08(日) 10:25:11 ID:???
きちんとした食事が必要なほどには空腹感はない。
自販機で何か買おう。自然と足が休憩コーナーに向かう。

休憩コーナーの照明は暗く落とされて、オレンジ色の非常灯が燈っていた。
夜間の節電時間帯だからだ。
節電といっても別に電力供給が滞っているわけじゃない。
ジオフロントは地上の陽光を取り入れる構造だが、一部の居住区画や病室を除けば
本部施設内は外部から隔絶しているから、照明を加減して時間経過変化をつけている。

もともと人通りが多い場所ではないが、休憩コーナーに人の気配は無かった。
俺は自販機に歩み寄ろうとして、視界の隅に違和感を覚えて立ち止まった。
なんだ?
周囲が薄暗いのもあり、なんとも表現しにくい不安にかられオレは周囲を見回した。
観葉植物の陰の暗がりに人が居た。
正直な話、オレはドキッとした。
『ひゃっ』という情けない声が出そうになったのを寸前で噛殺したくらいだ。
それは女の子で、静かにベンチに座っている。
セカンドチルドレンだ、もちろん。
ブロンドとブルネットの中間くらいの髪色は照明のせいで全然違った様子に見えたが、
おさげ二個の子供っぽい印象の髪型は特徴的だったし、中学校の制服は暗がりでも
見間違えようがない。
565名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/08(日) 10:43:40 ID:???
ないのだが、俺はただならないその様子に目を奪われた。

少女は虚ろな眼で、何も無いところを見ていた。
俺にはまったく気付いていない風だ。
こんなところで、こんな時間に?いったいどうしたのだろう。
まるで想像がつかなかったが、オレはとりあえずこちらに気がついていないようなので
そのまま通り過ぎることにした。

チルドレンの扱いについてはオレのような一介のオペレーターが関わる問題じゃない。
チルドレンの動向は常に監視されている。この休憩コーナーの一角にだってちゃんと
監視カメラは設置されているんだ。何か問題があるなら、心理学だとかの専門家が
すぐに呼ばれて、きちんと対処してくれるさ。
少女がここに居るのなら、それは放って置いていいという判断がなされたということだ。
オレが気にかけたところでどうにもならないことだし、越権行為だ。
このまま通り過ぎるのが正解だ。オレにとっても。彼女にとっても。

「おや? どうしたんだい?こんな時間に」

オレは自分自身の発した言葉に驚きつつ、一方で仕方が無いじゃないかとも思った。
いつも快活で明るい子が、こんな物憂い表情で独りで居る。
それを今、このまま放っておいていいわけがないじゃないか。
566名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/12(木) 22:02:41 ID:???
なんだ?なんだ?
567名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/16(月) 16:22:51 ID:???
それよかシンジを助けるべきだろ
シンジのケロイドってやっぱ初号機の中の狂ったユイがつけたのか?

>オレが気にかけたところでどうにもならないことだし、越権行為だ。
中の人の本音?悲しい事言うなよ
568名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/16(月) 16:29:20 ID:???
それより話が前向きに進んでいかないのが悲しい
569名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/17(火) 17:47:25 ID:???
FF書いてる人、文章力はあるのにな…
ここのアスカは余計なことでくよくよしすぎてアスカらしさが感じられない。
570名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/17(火) 17:55:03 ID:???
イメージの押し付けをするようで悪いんだけどさ。

やはりふてぶてしく戦闘的で父権に反抗的なのがアスカで、
彼女はシンジのようなアダルトチルドレンとは性質が違うと思うんだ。
もしVS三号機あたりで覚醒していたら強引なリーダーシップを発揮して
「力は貸すけど口も出す」状態になってると思う。

正直三尉とか言う訳分からないゲームのキャラに助けられるなんざ想像もつかない。

ましてやゲンドウはシナリオをぶち壊されコレだけ無能をさらしてるんだから
老人たちは勿論、冬月やマヤ辺りすら完全にゲンドウの権威を見限るはずだ。
そこにアスカのアスカらしさを発揮する場面が出て来る訳で、
もっと陰謀渦巻く目まぐるしい暴力的な話になると思うんだが。どうよ?
571名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/20(金) 13:22:23 ID:???
>どうよ?

FFだしー
572名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/21(土) 18:45:34 ID:???
そっか…悪かった。
俺のほうが偽槍より遥かに有害な荒らしだったかも
573名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/06/02(木) 23:37:50 ID:???
さーて、次回の「アスカがVS三号機あたりで覚醒していたら、」は?
・アスカ入院するのまき
・なっちゃんエヴァに乗るのまき
・ゲンちゃん更迭されるのまき
の三本です。
574名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/06/11(土) 23:08:35 ID:???
ほー
575名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/06/19(日) 10:41:06 ID:???
彼女は緩慢に顔を上げて、オレのほうを見た。
目が合った。だがそれはほんの一瞬のことで、すぐにまた緩慢に目を逸らしてしまった。
それが無関心によるものなのか、構わないでほしいという意思表示なのか、オレは迷った。

「もう夜中の2時だぜ?部屋に戻って休んだほうがいいんじゃないかい?」
オレは努めて明るく話し掛けた。
彼女の方にしてみれば軽薄な感じに聞こえるだろう。
判っていたが、変に深刻な雰囲気になるよりいい。

ひとしきり、世間話のようなことを話した。
聞いているのかどうか判らない。
ぼうっとした表情で静かにしている。
『だから言っただろう。お前ではどうにもならないんだよ』
自分の中の冷静な部分が囁く。
これまで話をしたことは、ほとんどない。作戦行動中モニター越しの連絡くらいで、だいたい
二言か三言で済むものだ。個人的な接点は何もないのだ。
多分俺の名前までは知らないだろうし、顔に見覚えがあるかどうかも怪しいところ。

『そんな男が話し掛けてきたら、不自然だろう? 』
まったくだ。オレは身の程知らずだったよ。

『みじめだな』
ああ、その通りだ。励ますだとか、悩みを聞くだとか。そんなことが出来ると、ほんの少しでも
思ってしまっていたんだから。
576名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/06/21(火) 17:00:11 ID:???
『マジで自虐的だな。シンジは廃人、ゲンドウは更迭だろ?
 三尉がシンジを演じて話し掛けてみるってのはどうよ?』
577名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/06/21(火) 17:08:47 ID:???
>『だから言っただろう。お前ではどうにもならないんだよ』
>『そんな男が話し掛けてきたら、不自然だろう? 』
>『みじめだな』

って言うかこっちの真意を見透かされている気がしてぎくっとした。

三尉というキャラが大嫌いで、支援するようで見下していて、
『この野郎ストーリーを仕切った挙句結末がコレかよ』
とむかついて叩いていた。マジですまんかった。元気出せ
578名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/06/22(水) 00:43:06 ID:8n17pFLo
ちょwおまw
>>562 >>564 >>565 >>575

>>163で青葉が話し掛けるのと同じ場面で三尉とか関係ナサスw

次あたりコーヒーカップから槍飛び出して刺さるw
579名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/06/22(水) 01:20:04 ID:???
>>578
ねーよw
580名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/06/22(水) 07:43:36 ID:???
そういや最近偽槍こねーなー
こねーかなー

と思っている俺ガイル
581名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/06/22(水) 08:08:51 ID:Z4dtVfuJ
>>580
あるあ…ねーよw
582名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/06/23(木) 05:26:30 ID:???
次あたり三尉の偽槍がアスカの清純な肉体を(r
583名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/06/24(金) 01:01:49 ID:jDueKz/i
ねーよw
584名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/06/24(金) 08:42:30 ID:???
ないない
585名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/06/24(金) 16:40:57 ID:???
FF書いてる人は実はまともに終わらせる気も(r
586名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/06/25(土) 17:33:10 ID:???
エヴァ画像板に貼ってあった包帯まいたアスカが窓枠の向こうにいる絵
(窓枠が十字架に見える貞本の綾波絵を、同じ構図でアスカに置き換えたやつ)
見てこのスレ思い出した。なんとなく。
587名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/07/18(月) 10:03:02 ID:???
不意にジャケットの裾を引っ張られた。

「まって」
呟くような、囁くような小さな声。

俺は立ち止まり、ふりむくべきかどうか逡巡した。答えが出るまで一秒もかからない。
けれど、実際に振り向くまでにはさらに数秒かかった。
その声が、今にも泣き出しそうだったから。オレは少なからず動揺していた。
小さな細い手だった。その手を咄嗟にとろうとしたけれど、オレの動く気配に気付いて
さっと彼女は手を引いてしまった。彼女はうつむいて、表情を窺い知れない。
けれどその肩は、わずかに震えていた

オレは片膝をついて目線を下げ、見上げるように覗き込んだ。
「なんだい?」
588名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/07/18(月) 10:07:26 ID:???
変なことを言ったものだと思う。
自販機の前で、『コーヒーでもどう?オレの部屋、すぐそこなんだ』
だなんて。
何を言っていいか判らなくなったからって、もっとマシな物言いがあるだろう。
追い詰められた人間のすることは理解できない。いや、自分のことだが…。

彼女は無言でこくんと頷き、すっと立ち上がった。
泣いてはいないけれど、瞳が涙に潤んでいた。
今、彼女はオレの部屋に居る。

電熱調理器にポットをかけ、お湯が沸くまでの十分ほどのあいだ、彼女は
大人しくしていた。
何もすることがない、というほうが正しいかもしれない。
ベッドの他には冷蔵庫とプラスチック製の衣装ケースくらいしかない。
ベッドに越し掛け、所在無く足をぷらぷらさせている。
少し落ち着いた様子だが、どこかまだ不安げだった。
そんな殺風景な部屋に奇跡的に二個あったコーヒーカップ(単に食器を揃える時に
気に入ったデザインのものが二客セットだっただけだが)に、インスタントの紙製の
フィルターを置く。
インスタントコーヒーとはいえ一応ドリップ式で、割と高級な銘柄のやつだ。
前の部屋ではアルコールランプで加熱するサイフォン式のコーヒーメーカーを
使っていたが、同じようなデザインのものを探したものの今時そんな酔狂な代物は
なかなかない。
そもそも火気厳禁のジオフロントでは使えないことに思い当たって諦めてしまった。
電気式のものなら結構あるのだが。
589名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/07/18(月) 23:11:35 ID:???
「いくつ?」
砂糖とミルクの量を聞いたところ、いらないと首を振る。
キッチン備え付けのスパイス棚から取り出しかけていた
スティックシュガーとパックのミルクをオレはそっとしまった。
『コーヒーはブラックで香りを楽しむ』みたいなこだわりは
別になく、普通に砂糖とミルクを入れるのが習慣なのだが、
今日くらいは変えても良いかなと思ったのだ。

いや、ちょっと違うかな。

彼女と同じにしてみようと思った、というのが本当のところ。
何かを共有することで、相手の気持ちになれるような気がしたのだろう。
590名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/07/18(月) 23:16:31 ID:???
「まだ熱いから、気をつけて」
注意を促しながらコーヒーカップを手渡す。

彼女は小声でなにか呟いた。
オレがドイツ語だと気付くのと同時くらいに、彼女はハッとしたような表情をした。
それから気恥ずかしそうにこちらを見上げて言い直した。
「ありがとう」

オレはその時初めて、彼女のことを『可愛いな』と思った。

きれいな子だな、と感じたことはあった。
ただそれは、碧眼や色白の肌や、ほっそりした肢体といった目に付きやすい
特徴からの、短絡的な感想だった。

今は、彼女の何気ない仕草が可愛いと思う。
591名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/07/19(火) 08:42:12 ID:???
この子に、なにがあったのだろう。
ただならない事態だというのは明らかだ。どうしていいのか迷い、
もてあましてしまっているのも見て取れる。だが判るのはそこまでだ。

訊ねれば、話してくれるかも知れない。けれどそのせいで心の傷を
拡げてしまうことを恐れて、オレは本質的なところを訊けずにいた。

意図した動きではなかった。ふとベッドに置いた手が、少女の手に触れた。

小さな手だ。
この手で。この幼い手で。この子は闘っているのか。
オレはそっと少女の手を握った。
「あっ…」
少女は、はにかんで頬を桜色に染めた。

この手が、世界を守るというなら。
この子の手を、オレは守ろう。一介のオペレーターに過ぎないオレ。
オレに出来ることなんてわずかだ。いや、何も出来はしないかもしれない。
だけど、全力でキミを守ろう。
592名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/07/23(土) 15:27:51 ID:???
・・・・。
593名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/07/23(土) 22:19:33 ID:???
それもひとつの可能性。がんがれ
594名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/07/31(日) 20:00:47 ID:???
青葉とアスカが親密になる

なんか事件起きる(使徒とか。戦自とか。)

青葉がアスカをかばう

「不可能を可能に…」あぼーん
595名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/07/31(日) 20:53:56 ID:???
青葉ってーとパシャーンの時はレイが来たし
ゲームでもレイの部屋に出現したし
アスカとくっつくイメージないな
596名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/01(月) 23:45:40 ID:u7/lLbnD
いまざっと読んだけど、なんでVSゼルエルあたりで覚醒なの?
597名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/02(火) 07:29:25 ID:???
ヘタレ化・噛ませ犬確定したのがその辺だから...
598名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/06(土) 11:39:55 ID:???
ぎりぎりのどんずまりで覚醒というのがいいんだけど、このスレだといきなり覚醒だから、
その前段階の話が欲しいところ。我侭でスマン
599名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/06(土) 23:36:44 ID:???
「これが スーパーアスカ」(⇒いつものアスカ)

「そして これが使徒戦でみせたスーパーアスカを超えたスーパーアスカ・・・
 スーパーアスカ2ってとこかな」

「そして・・・」

「これが・・・・・・・・・」

「さ・・・・・・ さらにそれを超えた・・・・・・・・・・・・」

「ぐ・・・・・・ぐ・・・・・・ ぐががが・・・・・・・・・・・・ がああああ・・・・・・・・・」

「ああああ・・・・・・・・・・・・」






「・・・これがスーパーアスカ3だ 時間が かかってすまなかったな 
 まだこの変身に 慣れてないんだ・・・」
600名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/11(木) 06:34:25 ID:???
アスカ600
601名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/13(土) 09:04:53 ID:???
「何があったかは聞かないよ。いつか、気分が落ち着いた時に話してくれればいい」
気持ちをふと言葉にした後で、オレは焦る。「これじゃ口説き文句だよな」
少女はくす、と微笑んだ。

彼女が一言、二言と思いを吐露する。悩み事の核心については何も言わないし、オレも
触れるべきではないと感じた。
言葉に出さずとも、先の会戦で甚大な被害を出したことと、サードチルドレンに続いて
ファーストチルドレンまでもが戦線離脱したことにショックを受けているのは明らかだった。

サードチルドレン。碇シンジ。
傍から見ていて二人は姉弟のようでもあったし、拙いながらも恋人同士のような振る舞いを
見せることもあって、微笑ましく思っていた。
容態は重いという。
回復の見込みはほとんどないと聞いていた。既に作戦面で彼と初号機の存在が考慮され
なくなって久しい。

ファーストチルドレン。綾波レイ。
あまり親しい間柄ではなかったはずだ。ただ、強い敵愾心を抱いていたのは確かだろう。
作戦中に感情的な言葉を投げかけることが何度かあった。
その相手が自爆し、しかも使徒の侵食から自分を守るためだったとあっては衝撃を受けない
はずも無い。奇跡的に生還したとはいえ負傷の程度も決して軽くは無かった。
自分が傷つけたという思いがわだかまりになっているのか。

ただ、おそらくはこれら表面的な事柄以外に、彼女の心を圧迫する何かがあるのだろうと
オレは漠然と感じた。
602名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/13(土) 09:14:20 ID:???
その夜、オレはオペレーターの仮眠室で夜明けまで過ごした。

飲み終えたコーヒーカップ二つを片付けて振り向いた時、少女はベッドに身を横たえ
すやすやと寝息を立てていたのだった。
揺さぶって起こそうと肩に触れようとしたとき、少女の無防備な姿に不穏当な感情が
よぎった。

オレは動揺した。10も歳の離れた子供に何を…
『でも、もう身体は大人だ』

最低だ。
オレは逃げるように部屋を出た。震える手でカギをかける。
それは他の誰でもない、オレ自身から彼女を守るためだった。

学校のこと。
湖のこと。
夕日のこと。
蝉の声。
それらについて、彼女はオレを信頼して話してくれたというのに。

あまりにもひどい。
603名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/13(土) 15:32:43 ID:tpi2Qi6w
青葉ヒドスwwww
604名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/13(土) 18:26:13 ID:???
アシュカー逃げるんだー(棒読み)








性描写は書かなくていいぞwwww
605名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/13(土) 18:31:41 ID:tpi2Qi6w
翌日、やや日が高くなった頃になって青葉は部屋に戻った。
カギはかかっておらず、アスカはすでに部屋をでたものと思われた。
部屋は、がらんとしていた。
いつものとおり。何もかもいつもと同じ。

一つだけ違うことがあった。枕元に、見慣れない薄レモン色の便箋が四つ折で置かれていた。
青葉が便箋を開くと、巧いとはいいがたい文字で言葉が書かれていた。

  はなレ を きいてく れてあリがとぅ
  こ―ひ一 おいレか つたで す

青葉は声を上げることなく泣いた。
606名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/13(土) 18:57:35 ID:???
02   「アレから1年か。随分と年月を永く感じるものだな。」
05   「今日に至るまで62体の使徒が来襲。彼らの存在は死海文書の予言には無い。
     何れもフィフス操る弐号機の指揮の元、エヴァシリーズが偽槍の集団投擲で撃破。」

08   「フィフスよ、辛くならないか?地球の歴史が君一人に支えられていることに重圧を感じないか?」
カヲル 「いいえ。リリンに出来ず、僕に出来る仕事をしているだけの話。
     消防士と同じですよ。むしろ名誉な事です。弟たちも満足でしょう。」

議長 「追加予算の申請が30回。シナリオの延長につぐ延長。碇の解任には十分すぎる理由だ」
02  「左様。だが彼は今や廃人同然。ネルフの運営はもはや冬月に握られている」

04  「弐号機では補完のよりしろには使えぬぞ。あの古狸に一杯食わされたと言うことか」
06  「ところで三尉とセカンドチルドレンの精神汚染状態についてだが」


全員 「セカンド?三尉?誰それ?」
607名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/13(土) 18:59:52 ID:XH7IvSFp
あげ
608名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/13(土) 19:00:40 ID:???
「あまりあの子に入れ込まないほうがいいわね」
ラウンジで食事をしているとき、向かいの席からの不意打ちに、青葉は食事の手を止める。

「え?」
口に運ぼうとしていた付け併せのフライドポテトをフォークに刺したまま応えた。
相手は青葉と同年代くらいの女性で、二人は以前からかなり親しい間柄だ。
少なくとも普通の友人ではない程度にという意味で「かなり」親しい。
恋人…と普通は呼ぶのかも知れない。
ここ最近は彼女の勤める医務局が忙しく、青葉自身も職場と自室を往復するだけの生活で
疎遠になっていた。
今日は久しぶりに休暇が重なったということで、昼食に誘われたのだった。
609名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/13(土) 19:01:58 ID:???
>あまりにもひどい。
同意
610名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/13(土) 19:02:36 ID:???
「なんのことだい?」
平静を装おうととしたが、彼女にはお見通しのようだ。

「嘘はダメよ? 昔から気持ちを隠すのが下手なんだから。青葉くんは」
女性は寂しげに微笑んだ。

「…アスカの行動監視は、少し前から強化されているの。ネルフ施設内では、
24時間どこにいても常に撮影されるようになったわ」

「たとえあなたの部屋にいてもね」
青葉はフライドポテトを一口に齧り、フォークを静かに置いた。
「ははあ、もしかして妬けた?」
女性はふう、とため息をついた。

「独り身の男が部屋に女子中学生を連れ込むだなんて、いかがわしい、とか不潔、とか
このロリコン!とか言いたいわけじゃないのよ?わたしは」
冗談めかした口調だったが、シルバーフレームの眼鏡越しに見える目は笑っていない。
611名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/13(土) 19:11:58 ID:???
「そしてね、泣き出しそうな女の子が真っ暗なところに独りぼっちでいるのに
無視して通り過ぎるような人だったなら、たぶん青葉くんを好きになったり
しなかったわ」

青葉は冷静であろうと勤めたが、テーブルの上に置いた手が無意識に拳を握っていた。
「見ていたというなら、どうしてあの子を放っていたんだ」
あの時抱いた強い憤りが、再び蘇る。

女性は目を逸らさず、真摯なまなざしで応えた。
「最善とは言わないわ。でも、それ以外に取り得る方法が無かったの」
握り締めて関節から血の気が引いて白んだ青葉の拳を、ほっそりした手で包む。
切りそろえられ、保護のためのトップコートだけを引いた爪。薬剤を扱うために荒れた肌。
その指は、以前肌を合わせた時よりもずっと痩せてしまっていた。
612名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/13(土) 19:15:19 ID:???
アスカが入水自殺を図っていたと知らされ、青葉は殴られたような衝撃を受けた。
「医務局でも、ごく限られたものにしか知らされていないの。わたしを含めてアスカ担当の
数人にだけ。緘口令が敷かれて、ネルフ全体でもほとんど知るものはないわ」
「それを、どうしてオレに言うんだ」
言葉通りの意味と、機密を漏らしていいのかという2重の意味が込められていた。
「わたしの指示よ」
唐突に背後から声をかけられ、青葉は振り向く。葛城三佐だった。
「ただ関わるなとだけ言っても、納得できないでしょ?これ以上不測の事態が起きるのを防ぎたいの。
…彼女は事情に詳しいし、貴方とも親しいそうね。よって適任と判断しました。常葉三尉には、本件に
ついて知る限り全ての情報を青葉二尉に伝える許可を与えます」
それだけ言うと、言葉を失った二人を残して葛城三佐は足早に立ち去った。
613名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/13(土) 19:18:56 ID:???
食事を終え、二人は本部施設に程近い庭園を散策していた。
「最初、葛城三佐が直接言うって、ずいぶん粘ったのよ。責任感の強い方だから。
それを、わたしの口から言うのが一番いいだろうって説得してから来たわけ。
…結局、さっきみたいなことになったけどね」
噴水のほとりの一段高くなったところを、彼女は歩く。白い靴はヒールが高くて、
不安定だ。よろけそうになるのを青葉は咄嗟に支える。
「…腕を組んでも、いい?」
ためらいを含んだ声。
青葉は無言で、彼女の左腕を自分の腕に絡ませる。
614名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/13(土) 19:22:21 ID:???
パシャ、パシャと不規則な水音がした。噴水の音とは違う。
その正体に青葉が思い至る前に、正体の方から声をかけてきた。
「サオリー!」
噴水のほとりで、アスカが水遊びをしていた。
縁石に座り、スカートをまくって素足を水に浸し、ぱたぱたと水をかき回して波紋を作っている。
傍らの青葉の姿に気付いたアスカは、立ち上がってスカートを下ろす。
「こんにちは、アスカ」
にこやかに微笑んで手を振りながら、肘で青葉にも挨拶するよう促す。
青葉はぎこちない笑顔で会釈した。
615名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/13(土) 19:26:10 ID:???
青葉はぎこちない笑顔で会釈した。
アスカは縁石の上に水の足跡をぺたぺたとつけながら歩み寄る。
「サオリ、今日デートだって言ったけど、青葉さんが相手なの?」
「そうよ、青葉くんのこと、知ってるの?」
「この前、部屋に泊めてもらったの」
「えっ?」
青葉にとってサオリのセリフは白々しい内容だったが、怪訝そうな口調も含めて
ごく自然な口ぶりだ。青葉は彼女の巧みな演技に驚く。
腕を組ませたのはこのためか。
アスカの意識はもう青葉のほうに移っていた。
「この前はありがとう」
「あ、ああ」
またも肘でサオリが小突く。
「元気、出たみたいだな。良かった」
616名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/13(土) 20:28:08 ID:???
「噴水は地底湖の水を濾過しただけだから、衛生面で不安だわ。後でちゃんとシャワーを
 浴びなさいね。その後は、身体が冷えないようによく水気をふき取ること」
細々とした注意を並べられ、アスカはちょっと不服そうに頬を膨らませ、はーいと返事をした。
「体調管理はパイロットのお仕事とこころえまーす。セカンドチルドレン 惣流あすからんぐれー、
つつしんではいめいいたしまーす」
敬礼の真似事をしてから、再び水遊びを始めた。

「どういうつもりだ」
アスカの姿が見えなくなるところまで離れてから、青葉はサオリの両肩を掴んで問い詰めた。

彼女は、痛いわ、とは言ったが、離せとは言わなかった。振り払おうともしない。
ノースリーブのワンピースからのぞく腕に、自分の手形がつくほどに強く握ってしまっていた
ことに気付き、青葉ははっとして手を離した。
617名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/13(土) 20:51:14 ID:ZzoBmubd
しゃおりぃいいいいいいいいー!
618名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/13(土) 21:08:55 ID:???
「青葉くんは、アスカが元気になった、って言ったわね」
サオリは、さきほどまでの「口やかましい医務官」の仮面を外していた。
「違うの。違うのよ」
うつむいた彼女の足元に、なにか水滴の染みが広がる。
青葉がぐいと彼女の上向かせると、ぼろぼろと涙が一気にこぼれた。
「演技なのよ。なにもかも。誰かが傍にいるとき、ああいうふうに元気に振舞って見せるの」
嗚咽しながら、サオリは謝る。何度も。
「ごめん。泣くつもりなかった。こんなの、泣き落としみたい」
「あ、ああ、…だから、どういう」

「青葉くんのせいよ」
え?青葉は困惑した。「オレの…?」
619名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/13(土) 21:15:09 ID:???
そこに偽槍が飛んできて


















何もせず、ただ通り過ぎていった。
620名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/13(土) 21:16:33 ID:???
∈(´__________`)∋
621名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/13(土) 21:43:57 ID:???
「あの夜からよ?アスカが変わったのは」

「わたし、あなたがアスカに声をかけてくれたとき、ほっとしたの。
 わたしたちはモニターから見守るばかりで誰も手を出せずにいて、
 でもあなたにアスカが心を開いてくれたようで。」

「これできっとなにもかも良くなると思ったの。でもそうじゃなかった」
青葉は困惑しながらもグスグスと泣くサオリをなだめて落ち着かせようとする。
けれどサオリは泣きじゃくりながら青葉の耳元で話し続けた。

「私にも、他の誰にも本心を悟られないように、ずっと演じているの…
 いつもの、明るいアスカを。そうして、誰もいないところでああして
 一日中独り遊びをしているの」

「どうして、そんな…」
青葉は絶句した。
あの夜のように、あの虚ろな眼で、何も無いところを見つめているというのか。今も?

「心配をかけないためだと思う。寂しいそぶりは、もう誰にも見せようとしないわ。
 もう、誰にも本当の意味では心を許していないの。
 あの子が作り物でない表情を見せるのは、もうモニターの中だけなの。
 …あの子は、私たちがずっと見ているのを知らないから」
622名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/13(土) 22:23:09 ID:???
途中で無意味な書き込みしている>607、>617、>620あたりや
文章が支離滅裂なうえに自己中な>606を見ると腹立たしい。
おまえら何がしたいんだと。
特に>606は以前もあった頭のおかしいレスと同一犯か?

基本ROMなのだが我慢できずレスしてしまった。スマン。
何事もなかったかのように再開キボンヌ

623名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/14(日) 07:58:31 ID:???
悲惨な架空のアスカを哀れんでるだけで
話に何の進展もないから荒らしにナメられてるんだと
思うんですけど…

それにしてもこの荒らしも酷いな
624名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/14(日) 19:52:23 ID:???
( ´,_ゝ`)プッ
625名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/15(月) 13:09:47 ID:UeNexMyT
サオリ×シゲル萌えあげ
626名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/15(月) 14:28:44 ID:???
加持の事務室は、赤木リツコの使っていた部屋をそのまま引き継いでいた。
彼女の私物は片付けられたか処分されたようだったが、資料の束などは
そのままになっていた。
資料の山に囲まれた事務机につき、モニターを凝視していた加持は椅子に
深く背をもたれ掛け、ため息を付く。

「まったく。脆いったらないわね。あんなふうに簡単に気絶するなんて。
 軟弱な子だわ」
アスカだった。どこに隠れていたのだろう。アスカは加持の背後から近付き、
その肩に手を置きながら呟いた。

右手に巻かれた包帯と左目を塞ぐガーゼは、滲んだ血で黒ずんでいる。
レモン色のワンピースが、ところどころ染み出した血で汚れていた。
全身がじっとりと濡れているようで、裾からポタポタと落ちる雫が彼女の足元に
液溜まりを作る。
「…それとも哀れがましく倒れて見せて、同情でも引きたかったのかしら?
 あれがわたしと同じ顔をしていると思うだけでムシズが走るわ」

アスカは、いやアスカと同じ顔をした女は、吐き捨てるように言葉を続けた。
「わたしの苦しみをほんの少しだけ分けてあげただけなのに」
627名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/15(月) 14:31:00 ID:???
加持に驚くそぶりはない。
振り向かず、モニターから目を離すこともなく、静かに答えた。
「槍で全身をメッタ突きにするのがキミの言う『少し』なのか? 怖いな」
傍から見れば、独り言のようだ。
「神経モニターは測定域を振り切っていた。普通ならショックで即死か、
 良くて廃人だな」

ふん。アスカはいたずらっぽく笑った。
「分けてあげたのは、槍一本分だけよ。わたしがこれまで味わった苦痛に
 比べたら、 何千分の1にもならないわ」

加持は微笑んだ。まったくそんな場面ではないというのに。
表面上は優しげな表情でも、この場では酷薄な印象でしかない。
「普通の人間は、頭を串刺しにされたら死ぬんだよ」
628名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/15(月) 14:54:42 ID:???
「その力、あまり使うなよ」
加持はたしなめるように言った。

「どうして?マギに指示して警報カットしてるんでしょ。バレやしないわ」
そう。既にマギは、加持の手でプログラムを改変されている。
そのシステムの根幹から入れ替えられていた。
マギの性能を低下させず、システムに変調を来すこともなく、赤木ナオコの
構築した人格プログラムが徹底的に消去されていた。
元々の人格プログラムを巧妙に模した偽装プログラムが、表面上は
何ら変わらない反応を示す。

マギをシステムとして完成させた赤木リツコにも、マギの生みの親である
赤木ナオコ自身にさえも到底不可能な改変。それを加持は行っていた。
マギに携わる他の者たちが気付かぬままに、「異常」は進行していた。

「確かにキミのパターンを検出しても無視するよう指示してはいるが、
 残念ながら生データ自体は改竄できないシステムでね。
 マギとリンクしていないところで再解析されたら一発でバレる」

アスカは呆れたように肩をすくめて見せる。
「わざわざそんなことをする可能性なんて、それこそないじゃない」

「まあな。だがネルフ以外にパターン解析技術を持つ者がいたら、いくら
 マギを乗っ取っていても無意味だからな」
629名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/15(月) 15:00:11 ID:???
「何を見てるの?」
アスカは加持の肩越しにモニターを覗き込む。

「セカンドチルドレン監察記録…? ああ、この男の部屋に泊まった時のことね」
アスカはモニター上の顔写真に指を触れる。
指は画面上で止まらず、透過してモニターにすっと入り込んだ。
その指には実体がなかった。

「あの子に気があるみたいだったから、わたしがお膳立てしてあげたのに。
 手を出しやすいように上手くベッドで眠り込ませて。それなのに何もせず
 逃げるなんて、よっぽどの意気地なしか性的不能ね。
 …ふーん、これがあの男の恋人?ぱっとしない女ねぇ。あの子のほうが
 ずっと可愛いじゃないの」

「アスカのこと、嫌いだったんじゃないのか?」

「わたしと同じ顔のくせにもてないんじゃ、わたしのプライドが許さないわ」
630名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/15(月) 15:07:24 ID:???
「まあいい。この時や、悪夢を見せるくらいの悪戯は構わない。大勢に影響しないからな。
 だが今回のはやりすぎだ」

加持は席を立ち、コーヒーサーバーに手を伸ばす。
元は高級豆だったのが信じ難いほどに煮詰まって、泥水のようになった液体をカップに注ぐ。
「あまり大きなイレギュラーを起こされると、計画が狂う。会議を取りまとめるのに苦労したぞ」

「会議? なにも知らない連中が、判ったつもりになって的外れなことをああでもない、こうでも
 ないって繰り返してただけじゃない。時間の無駄だわ」

「特にあの男。何を必死になっているのかしら」
アスカの声音には強い侮蔑が込められていた。

「稲葉三尉のことか?あれはあれで、優秀な人材だよ。想像力に欠けるきらいはあるがね。
 目に見える範囲でしか物事を考えられないタイプだな。…もっとも、欠点というよりは正常で
 あることの証拠というべきだろう。オレたちと同じ視点で見ろというのは酷な要求だからな」

コーヒーを一啜りした後で付け加える。
「ただの人間には」
631名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/15(月) 15:43:28 ID:???
パシャ、パシャ。
噴水の縁で、水音がしていた。

「楽しいかい?」
少年が声をかけると、それまで黙々と水面に波紋を作っていた少女は動きをとめて振り向いた。

「わからない。『たのしい』―わからない」
綾波レイは、そう答えた。

『たのしくない』というわけではない。本当にわからないのだ。
『たのしい』ということが。
ただ、これと同じことを弐号機パイロットがしているのを見て、真似してみただけだ。
『たのしそう』と思ったのではなく、彼女と同じことをしたいと思ったのだ。

「そう」
少年は、レイの隣に座った。
レイは噴水側に。少年は反対側に向いて。
「続けないの?」
レイは再びパシャパシャと水音を立て始める。
足先に広がる波紋を見つめながら、レイは聞いた。
「あなた、誰」
632名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/15(月) 16:39:31 ID:???
「カヲル。渚カヲル。エヴァンゲリオン初号機の新しいパイロットさ」

「…碇くんは、どうなるの」
「今まで通り、回復を待つことになる。僕は、それまでの繋ぎ」
「そう」

少年はレイの横顔をしばらく見つめていた。
「ほっとした?」
少年の言葉に、レイは逡巡する。
碇くん。会ったことない。ないけれど、知ってる。記憶がある。
碇くんは、優しい。優しくしてくれた。今は眠っている。
碇くんに会いたい。いなくなったら、会えなくなる。
「ほっとした」
そう答えるのが、一番合っている。たぶん。
633名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/15(月) 16:42:13 ID:???
「アスカのことを、キミは嫌い?」
またしてもレイは答えに窮した。
アスカ。弐号機パイロットの名前。
アスカ は、人形 がきらい。 綾波レイ は、人形。
アスカ は、綾波レイ がきらい。
綾波 レイは、人形 がきらい。
アスカ は、人形 じゃない。
綾波レイ は、アスカ がきらいじゃない。
「きらいじゃない」

「キスは好き?」
これは、すぐに答えられる。
「わからない。したこと、ないもの」
634名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/15(月) 17:14:25 ID:???
細いけれど力強い腕で、引き寄せられた。
「あっ…」
かすかに声を上げようとした唇を、少年の唇が塞ぐ。
レイが抵抗しようと思い至るより前に、少年は唇を離した。

「どうして、こういうこと、するの」
レイは少年に半ば重心を預けたまま、少年の顔を見上げた。
日に陰って、表情が見えない。

「キスは嫌い?」
少年がもう一度訊いた。
「…きらいじゃ、ない」
たぶん。

「それが、好きってことさ」
635名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/15(月) 18:39:39 ID:???
足先を水面からあげて乾くのを待っている間に、少年は立ち去ってしまった。
「きらいじゃない、は、好き」
体育すわりの姿勢でひざを抱えながら、レイは呟いてみた。
そうなのだろうか。

自室に戻る途中、葛城三佐に会った。
訊いてみた。「葛城三佐は、キスは好き?」
「え?」
うろたえていた。
「キス?キスはねー、そんなに好きってほどでもなくてね、その先のほうが
 好きっていうか…嫌いじゃないけどねー」
葛城三佐は、キスが好き。
「好きな人としかしないけどねー」
キスは、好きな人とする。

他にも誰かに聞きたいけれど、誰にも会わなかった。
636名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/15(月) 18:46:49 ID:???
自室でシャワーを浴びる。よく拭く。パジャマを着る。言われたとおりにする。
誰に言われたか思い出せない。でも、言われたとおりにする。
そうすると良く眠れる。言われたとおり。

呼び鈴が鳴る。レイはベッドから降り、ドアを開けた。
稲葉三尉だった。
すまない。急に出張することになった。今後しばらくの間、スケジュール管理は
代理の者が担当することになる。
三尉は部屋に入らず、ドアの前で用件だけを言った。
レイは、はい。と応えた。
三尉は、まだなにか言いたそうだ。

「稲葉三尉は、キスは好き?」
稲葉三尉は黙っている。
質問を変えてみる。
「稲葉三尉は、わたしのこと、きらい?」
なぜ、そう思うんだい?
稲葉三尉の声は、震えている。
「キスは、好きな人とするから」
稲葉三尉は、レイの頬に両手を当てて上向かせ、唇に口付けをした。
これは、おやすみのキスだよ。
そう言い残して、ドアを閉じた。
637名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/15(月) 19:18:53 ID:???
補足@
>163 休憩スペース⇒青葉の部屋(アスカ視点)
↑同じ事件↓
>562,564,565,575,587,588,589,590,591,601,602,605(青葉視点)

時間の経過(別の日)

>608,610,611,612,613,614,615,616,618,621(周囲から見たアスカの異常行動)
638名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/15(月) 19:20:47 ID:???
補足A
>351 フィフス到着
↓時間の経過(別の日)
>631,632,633,634,635,636,353,362(レイのキス事件)
639名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/15(月) 19:24:21 ID:???
補足B
>515 対策会議
↓直後
>626,627,628,629,630
640名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/17(水) 21:19:37 ID:???
GJ。
641名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/21(日) 23:37:34 ID:???
おつ
642名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/24(水) 07:37:08 ID:???
おーつー
643名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/27(土) 13:48:07 ID:???
燈火町
644名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/27(土) 15:18:50 ID:???
>640>641>642>643
頻繁に保守しすぎ。エヴァ板では1ヶ月くらいでは落ちたりしない。
内容もないし。
なんだ『燈火町』て。あなた、頭が不自由なのですか?人間の言葉わかりますか?

わけのわからない一言レスでスレ埋めたてるくらいだったら、ネタふるか
永久にROMるかどっちかにするがいい。

ああ…そういう漏れもスレ汚しに加担してしまってる…
続きが読みたいだけなのに…orz

645名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/27(土) 16:01:09 ID:???
落ちますが何か
646名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/27(土) 19:00:00 ID:???
スレ立て直後の即死判定期・レス900越え以外の時期は3日で落ちたりしません。
エヴァ板は非常に規制の緩い板ですから、単なる保守であれば最低でも1週間。
目安としては3〜4週は置いてしかるべきでしょう。

ああまたマジレス…orz

全然関係ない話。
レイがアスカにキスしにくる展開が変だと思っていましたが
カヲルのせいでキスに興味を持ったというのに納得しました。
今後キス魔になってアスカともカヲルともバンバンキスしてもらいたいです。
647名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/29(月) 01:23:53 ID:???
ではこのスレの保守はおまいにまかした。あとよろ。
648名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/29(月) 08:38:26 ID:???
シンジの病室で失神してしまって以降、アスカの生活は少し変わった。
地上への散歩が禁止されてしまったのだ。
「今回は大事に至らなかったからいいが、次もそうとはかぎらないから」
というのは加持さんの弁。
失神の原因はわからないけれど、心筋梗塞とか脳溢血とか重大な病気の予兆かもしれない。
たとえば医師が散歩に付き添っていても、そんな重い発作が起きたら応急措置では済まない。
ジオフロントに降りて本部の医療設備に運ぶ間に、手遅れになることだってありうる。

そういうふうに言われてしまうと、アスカとて納得するしかない。
これまでも周囲に心配をかけていたことには自覚があったし、自分の負っている責任というものを
考えると、これ以上わがままは言えなかった。

訓練のほうはいつも通りのスケジュールで再開したが、だいたい半日ほどで終わってしまう。
長くやればよいというものではないからだ。
あとの半日を過ごす場所がなくなってしまい、アスカは時間をもてあましてしまっていた。

本部施設内とその近辺なら構わないということだが、アスカのIDでは行けない区画のほうが多い。
シンジのお見舞いに行きたいけれど、受付でやんわりと断られてしまった。
理由は教えてくれないが、アスカが想像するに発作がまた起きたら困る、というところだろうか。
それともシンジにキスするのが問題になったのだろうか。
今回の件で病室はモニターで撮影されていると知って、アスカは恥ずかしくて耳まで真っ赤になった。
649名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/09/06(火) 06:46:15 ID:???
>>646
4週間も放置したら駄スレ乱立の昨今、間違いなく落ちるよ。
8月中に二週間で落ちたスレいくつかある。
650名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/09/13(火) 17:07:41 ID:???
>>647
俺は>>640なんだけど…
>>646はどう見ても小説書いてる本人が怒ってるんだと思うけど、
そんなに冷たく突き放さず支援してやろうぜ?
元来まじめで努力家だし、これから面白くなるかもしれないんだから。
651名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/09/13(火) 17:11:22 ID:???
ただ今のままではサオリや青葉に感情移入は出来ないかな…
枝葉の脇役が俗人の知らない育成計画の設定を通じてしゃしゃり出て来て
騒がしくなってるというか、話のテンポが極度に悪くなっている。

またチルドレン達が自分の力で逆境から這い上がれない設定を次々に書き込んで
「人類はもう駄目だ、補完計画で救うしかないんだ」
と考えてる節があるのは共感を呼ばないかもしれない

設定よりも前に話の骨格を決めないと、書いている人のストレスがたまる一方だろう、、
偉そうな意見で気に障ったならスルーしてくれ
652名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/09/14(水) 00:09:52 ID:mogJDZb2
おいおい、そこまで言うか?いたわるふりしてFF全否定じゃんww

個人的にはゼルエル戦の描写がよかったな
萌えのシーンはよく分かんねーつーかあんまし感想は無い
653名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/09/25(日) 18:22:51 ID:???
何このスレ、おもすれー!
一年以上書いてるってのがまたすげえ。この続きも期待してます
654名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/10/05(水) 19:06:44 ID:???
>>652
ゼルエル戦は前半分と後半分で中の人が違っているのです。

ゼルエル戦書いてたら先にupされたもののほうが描写巧くてカッコいい。
けれども、自分の書いたほうにも愛着があって、お蔵入りはしたくない。
それで、展開が被っていた部分を全部削って後半部分としてupしたのです。

前半分の中の人、もうスレを見ていないかもしれませんが、宜しければまた
書き込みをお願いいたします。
655名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/10/20(木) 00:59:50 ID:???
痛々しいスレだ
656名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/02(水) 23:50:01 ID:???
どう見ても自演です。
ありがとうございました。
657名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/05(土) 11:16:25 ID:???
中のいい友人まで読んだ。

妄想小説はチラシの裏へ書け
658名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/05(土) 12:31:08 ID:???
かわいそうだから生殺し保守やめれ
鬼かお前は
659名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/05(土) 12:45:24 ID:???
生殺しも何もスレが落ないと思っている人だから関係ないんじゃネーノ?

何事もなかったかのように再開
660名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/05(土) 12:52:29 ID:???
なるほどー。
661名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/05(土) 14:23:04 ID:???
   λ_λ     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ( `ー´) < スレ落ちても、ま、いいんじゃネーノ?
   /   ノつ  \__________________
  (人_つ_つ

662名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/06(日) 01:03:10 ID:???
続きマダー?
663名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/06(日) 18:37:41 ID:???
シンクロ400パーになったアスカ・・・
一ヶ月後裸で戻ってくる・・・


萌え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
664名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/15(火) 03:32:45 ID:4lG4SdP8
皆が>>648の続きを待ち望んでいるこの状況下でコレまでの職人とは別人の俺が、別な小説を投下しても良いものであろうか?
665名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/15(火) 03:36:46 ID:ZKEJP+um
いんじゃね?
666名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/15(火) 03:44:31 ID:???
>>665
ありがとう、おかげで投下する決心が出来たよ。
今仕事中だから、朝帰ってから投下させてもらいます。
667名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/15(火) 10:59:14 ID:???
初めての小説投下&携帯からの投下ゆえに読み苦しい所が多数あるとは思いますが、読んで頂ければ幸いです。

   時に2015年
   エヴァンゲリオン3号機起動試験中、事故発生
   3号機は使徒に寄生され制御不能に陥る
ネルフ本部は3号機の破棄、及び目標を第13使徒と識別する事を決定する
   が、
「キャアアアアアッ!!」
   弐号機パイロット
「アスカ!?」
   惣流・アスカ・ラングレー
「エヴァ弐号機、完全に沈黙」
   不意をつかれ敗戦   その後、零号機もあえなく敗戦
   目標は攻撃の矛先を初号機へと向ける



第拾八話/命の選択を



「・・・ッ!!」
身体中に痛みが走り少女は目を覚ます。
モニター画像はとっくに消え、見渡す限り無機質な鉄に覆われたコックピットにその少女、惣流・アスカ・ラングレーは座っていた。
「また勝てなかったんだ、私・・・。」
アスカはため息をつくと急に不安に襲われた。今までに無い大きな大きな不安に。
668名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/15(火) 11:33:00 ID:???
「シンクロ率はとっくにシンジに抜かれた。
 嫌
 ファーストに抜かれるのも時間の問題だわ。
 嫌
 この前の使徒が来た時も私は何も出来なかった。そして今回も。
 嫌!
 こんなんじゃあ役立たずと思われるかもね。
 嫌!!
 ううん、もう皆そう思ってるに決まってるわ。
 嫌!!!
 そのうちみんな私なんか見てくれなくなるんだわ。
 嫌!!!
 誰も私を見てくれない。
 嫌!!!!」
アスカの中で、何かが崩れた。
「嫌!いや!!イヤ!!!iya!!!!嫌アアアアアァァァァァッ!!!!!」
狂ったのか様に叫ぶアスカ。

「みんな私を見て!お願いだから私を見て!!加持さん!ミサト!!シンジ!!!ママ!!!!私を見て!!!誰か見て!!!ママァァァァァ!!!!」
その時周りは光に包まれた。
泣き叫ぶアスカの目の前にはアスカの母キョウコが微笑んでいる。
「ママ・・・?ここにいたの?」
アスカが手を伸ばすと、キョウコはその手を優しくつつみこむ。
「ママ!!」
669名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/15(火) 12:21:28 ID:???
「管制システム、切り替え終了」
「全神経、ダミーシステムへ直結完了」
初号機は窮地に立たされていた。
シンジは3号機に自分と同い年の子供が乗ってると知り、一切攻撃出来ないでいた。
3号機は初号機の首を締めその力はますます強くなる。
見かねたゲンドウは、ダミーシステムの使用を決断したのだった。
「感情素子の32・8%が不鮮明。モニター出来ません。」
「かまわん。システム解放。攻撃開「待ってください!!」
ゲンドウが攻撃命令を出すまさにその時、マヤの声が発令所に響き渡った。
「どうした。」
「エヴァ弐号機、再起動!!」
その言葉にオペレーター達がざわつく。
メインモニターに夕日をバックにそびえたつ弐号機の姿が写し出されるとざわめきは、より大きなものになった。
「暴走か!?」
冬月が問う。
「いえ、数値は全て正常値です。完全にパイロットの制御下にあります!」
次の瞬間、弐号機は3号機に向かって目にも止まらぬ速さで飛びかかった。
670名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/15(火) 13:22:27 ID:???
「ゥオオォォリャアアァァァッ!!!」
アスカの叫び声と共に弐号機の膝が3号機の頭部に激しくヒットした。
大きく倒れこむ3号機。首締めから解放され、その場に膝から崩れ落ちる初号機。
その後弐号機は3号機に近寄ると、背後に周りんだ。
「鈴原!ちょっとだけ我慢しなさいよ!!」
アスカはそう言うと、3号機の首筋の装甲板を無理矢理ひっぺ返して、エントリープラグをこれまた無理矢理引き抜いた。
「エントリープラグ排出コード確認出来ました。」
「回収班向かいます。」しかし、使徒に乗っとられた3号機は、プラグを抜いたぐらいでは止まらない。
再び弐号機に殴りかかる。が、もはや覚醒したアスカの敵では無い。
「負けてらんないのよーーっ!」
スッと弐号機は3号機の懐に潜り混む。
「アンタなんかにーーっ!!」
弐号機は右手一本で3号機の首を掴み、高らかに持ち上げた。そして、
「ママが見てるんだからーーーっ!!!」
地面に叩き付ける!!
「凄い・・・。アスカのシンクロ率、これまでの数値を遥かに越えています!!」
「・・・。」
ゲンドウと冬月は黙って事の成り行きを見つめている。
671名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/15(火) 13:50:45 ID:???
それからどれ程時間が経過しただろうか?
弐号機の攻撃はまだ続いていた。
もはや3号機の原型は何処にも無い。頭部は跡形も無く破壊され、腕は引き千切られ、3号機はただの肉の塊と化していた。
しかし、それでも弐号機は攻撃を止めない。
発令所には肉塊を殴る鈍い音と、アスカの叫び声が響き渡る。
「これでー!ラストーー!!」
最後にアスカはプログナイフを肉塊の真ん中ある、かつて3号機のコアだった物に突き刺して攻撃の手を止めた。



「ハァ、ハァ・・・。」
アスカの息切れの呼吸だけが聞こえてくる。


「エ、エヴァ3号機、あ、いえ、目標は完全に沈黙しました。」
オペレーター達が静まりかえる中、アスカだけは、実に晴々とした顔で夕日を眺めていた。



   つづく
672名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/15(火) 13:53:22 ID:???
いかがでしたでしょうか?需要が有るようであれば続きを書いて行きたいです。
673名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/15(火) 15:09:22 ID:???
怖っ







でも面白い、GJ
674名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/15(火) 15:29:56 ID:???
>>667-671
面白い。けど無理はすんなよ
675名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/16(水) 03:32:52 ID:???
>>673
原作の、ダミープラグが3号機を攻撃するシーンをイメージしたもんでして・・・
>>674
はい、のんびり書いて行こと思っちょります
676名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/16(水) 12:24:24 ID:???
先日の惨劇の舞台では撤収作業が進められている。
スタッフが処理作業を進める様子をミサトとリツコが見つめている。
二人とも体の所々に巻かれた包帯が痛々しい。
「もういいの?」
「仕事が出来れば問題無いわ。やすんでられないわよ、この非常時に。・・・子供達は?」
「問題無いわ、3人とももう退院しているわ。鈴原君も命に別状は無いそうよ。」
「そう。」
ミサトは少し安心した様だ。
「ただ、」
リツコの表情が些かこわばる。
「アナタ、シンジ君になにも話して無かったでしょう?!」
「・・・。」
ミサトは何も答えない。「彼、相当ショックだった見たいよ。あの様子じゃあシンクロ率にも影響出てくるかもしれないわ。」
「そう・・・。あやまらなきゃね・・・。」
ミサトはうつ向いた。
しばし二人の間に沈黙が流れる。
「それにしても、」
リツコが沈黙に終止符を打つように喋り始めた。
「4号機に続き3号機まで失うとはね・・・。痛すぎるわ。」
「そうね、でも得るものもあったわ。」
「アスカの事?」
「凄かったらしいじゃない。」
「確かに。シンクロ率は過去最高値の79・2%を記録したし、動きも格段に良くなっていたらしいわ。おそらくアスカの中で何か意識改革が有ったのね。ただ・・・、」
「ただ?」
「マヤや、発令所のオペレーター達全員が少なからず弐号機に対して・・・恐怖を感じたそうよ。」
「・・・恐怖・・・。」


第拾九話/覚醒と言う名の凶器
677名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/17(木) 22:41:15 ID:???
「・・・助かったんか・・・?」
太陽の光が刺しこむ病室でトウジは目をさました。
横を見るとヒカリが座っていた。
「なんや、イインチョやんか」
「鈴原!・・・大丈夫?」
「ああ、生きとるみたいやな」
「よかった。3日も寝てたんだから、鈴原は」
「そうか、3日もか。イインチョは?」
「こ、ここに来たのは委員長として、公務できたのよ。それ以外何もないのよ」
ヒカリは慌てたようすで言った。
「ああ、わかっとるわ」トウジがそう言うと、ヒカリはトウジに聞こえないくらいの声でつぶやいた。
「・・・わかってないわよ」
   プシュー
ドアが開く音が室内に響く。
「ヒカリー!鈴原起きたってー?」
「アスカ!」
「お、惣流か」
「よーやく起きたわね。アンタヒカリに礼言いなさいよ!」
「?」
「ちょっ・・!アスカ!」
「ヒカリったら無理して3日間付きっきりでアンタの事見てたんだから。」
アスカはニヤニヤしながら横目でヒカリを見ている。
「ぎゃ〜〜〜っ!!!うそ!うそ!!うそ!!!冗談よ!冗談だからねっ、鈴原!!」
「な〜に言ってんのよ!手術中なんて『鈴原〜!』って泣きまくってたくせに〜(笑)」
「わーーーっ!わーーーっ!!」
ヒカリは耳たぶまで真っ赤にしながらギャーギャー騒いでいる。
678名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/19(土) 13:00:30 ID:???
「イインチョ」
「ハ、ハイ!なんですか!?」
ヒカリはパニック状態なのか、何故か敬語だ。
「ありがとな」
そう言うとトウジは小さく微笑んだ。
「・・・うん」
ヒカリはますます赤くなりながら嬉しそうにうなずいた。
二人の邪魔をしたら悪いと思ったのか、アスカはその場を立ち去ろうとした。
「あ、惣流!」
トウジに呼び止められ振り向くアスカ。
「ありがとな。お前なんやろ?助けてくれたん。よう覚えとらんけど解るわ。」
「まぁね、このエリートパイロットにかかればお茶の子さいさいよ♪感謝しなさいよ!」
「ホンマやで。あのままやったら死んでた所や。どんなに感謝してもしきれへん!・・・機体は無くなってしもうたけどわしの体は無事や、手も足もある!今はまだ動けへんけど絶対治す!したら、今度こそ力になるさかい、もう少し待っとってくれ!!」
トウジはそう言うとアスカを見つめた。
アスカは軽く微笑みながらその熱意に答える。
「いいけど足引っ張んないでよ。今度ヒカリ泣かせたら殴り殺してやるんだから。」
「ああ、もちろんや」
アスカは軽く頷くと病室から出ていった。
「・・・あいつ、」
「ん?アスカが何かした?」
「変わったな」
「そう?」
「ああ、変わりよったで」
679名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/20(日) 00:55:11 ID:???
面白いです。
できれば対量産機ぐらいまで頑張ってください。
680名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/21(月) 18:48:06 ID:???
久々に見たけど面白い…!!続き何気に期待
681678改めHID:2005/11/22(火) 03:02:45 ID:Br63TazU
「シンジ君」
シンジがネルフ内の休憩所で休んでいると、背後から声をかけられた。
「ミサトさん・・・。もういいんですか?」
ミサトの腕に巻かれたギブスを見てシンジは心配する。
「うん、平気平気♪これくらいなら直ぐにでも治るわよ♪」
ミサトは強がるものの、やはり腕の痛々しさは隠しきれない。
「・・・シンジ君」
「はい?」
「・・・ごめんなさい」
「えっ」
さっきまでと違い、急に真面目な顔付きになった途端に謝りだしたミサトにシンジは少し驚く。
「鈴原君の事、本来なら実験前には伝えてなくてはならない事だったの。けれど私はそれをしなかった」
「・・・」
「実験結果も含めて、いくら言葉であやまっても『ごめん』で取り消せるミスでは――」
「やめてください!」
シンジはミサトの話を止めた。
「・・・シンジ君?」
「そんな・・・、謝らないで下さい!」
「けど・・・」
「別にミサトさんやリツコさんのせいで起こった事故じゃないですし、トウジの事だってミサトさんが考えて判断した事なんでしょう?だから!だから、謝らないで下さい」
「・・・シンジ君」
「むしろ謝るのは僕の方です。僕は!僕は――」
ビーーッ!!
ビーーッ!!

シンジが何かを言いかけた時、今度は警報音が話を止めた。

「総員第1種戦闘配置、総員第1種戦闘配置。対地迎撃戦用意!!」
本部中の警告灯が点滅し、職員達が各配置場所へと急いでいる。
「まさか・・・、使徒!?」
682HID:2005/11/22(火) 03:04:31 ID:???
スマンageちまっただす。
683名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/22(火) 11:53:27 ID:???
続きが楽しみだ!!
684名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/22(火) 16:58:18 ID:???
健全なロボットアニメになりつつあるな
支援sage
685HID:2005/11/22(火) 19:40:58 ID:???
>>673>>674>>679>>680>>683>>684
ありがとう、みんなの優しさでオラ涙が出てきたダヨw
今日の深夜辺り時間有れば、ゼルエル戦突入させるよ

>>684
安心してくれ、健全なロボットアニメ作る気なんかねぇぜ!(*´д`)b
それとも健全にした方がエエかい?
686HID:2005/11/23(水) 03:23:36 ID:???
使徒の襲来により本部第1発令所慌ただしさを増していた。
「目標は!?」
「現在進行中です。駒ヶ岳防衛線突破されました」
第3新東京市に使徒が到着した。
一閃。
その瞬間、地面に大穴が開く!
「第1から18番装甲まで損壊!」
「・・・18もある特殊装甲を一瞬に」
「地上迎撃は間に合わないわ。初号機と弐号機をジオフロント内に配置!本部施設の直援にまわして」
ミサトの指示で初、弐号機が射出されていく。
「二人には目標がジオフロント内に侵入した瞬間を狙い撃ちさせて。零号機は!?」
「左腕の再生がまだなのよ」
「戦闘は無理か」
「レイと零号機はケージで待機。状況を見て、バックアップとして出撃させろ」
ミサト達よりも1段上の席からゲンドウは指示をだす。
「了解、零号機発進準備!」


ジオフロント内に配置された弐号機の中でアスカは待機している。
「見ていてね、ママ」
アスカはコックピット内のレバーをそっと撫でた。


「だめです!あと一撃で全てのシステムは突破されます」

ダーーーン!!!
激しい爆発音と共に天井が崩れ落ちる。
黒い煙の中から目標、つまり使徒出てきた。
687名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/23(水) 20:26:57 ID:???
>>685
出来れば健全の方が・・・
688名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/23(水) 20:45:54 ID:???
>>687に同じく。
いったん暗くすると際限が無いからな
でもこの流れなら好きなようにやっていいと思うよ
689HID:2005/11/23(水) 23:33:57 ID:???
>>687 >>688
了解したよ。
一度、脳内に描いてたシナリオ(原作より少し軽い位の鬱加減)を消去して、月曜夜7時半位にオンエア出来るくらいの健全ロボットアニメ版エヴァを考えてみるよ。
一晩二晩待ってくれ。
690名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/24(木) 00:56:04 ID:???
思わぬ所で再度良スレハケーン!!(・∀・)
古参の方も新人さんも期待してますお!!
691HID:2005/11/27(日) 23:36:44 ID:???
お久しぶりです。
一晩二晩と言っておきながら随分間が空いてしまいました。


すみません。
やっぱり健全エヴァは思いつきませんでしたorz
待ってくれてた方々本当にすみません。
最初から考えていた、「原作よりも、ちょっと軽い位の鬱」でよければ続きを書かせて欲しいです。
良いですかね?
692名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/28(月) 07:15:26 ID:???
おk
無理なさらんで下さいな〜
693名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/28(月) 15:53:08 ID:GQJ2U0zX
待ってます
694名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/28(月) 15:57:47 ID:???
ageちゃった……。
すいません、逝ってきます。
695HID:2005/11/29(火) 00:12:11 ID:???
>>686続き
使徒が侵入して来たのはジオフロントのちょうど中心、エヴァ2機の中間点である。
「来たわね。シンジ君!アスカ!頼んだわよ」
二人は落下してくる使徒に向かって、既に照準を合わせていたパレットライフルのトリガーを引いた。
ライフルから飛び出した銃弾の雨が目標に向けて一斉に襲いかかる。
が、しかし、あまり効果は無いようだ。
「ちょっとシンジ!アンタちゃんと撃ちなさいよ!」
「やってるよ!!」
パイロット達の顔から焦りが伺える。
それを知ってか知らぬか、使徒は優々とジオフロントに降り立った。
「どうなってるんだろう、ATフィールドは中和してるはずなのに・・・」
「遠距離からの射撃が効かないなら、近距離格闘に出るしかないわ。シンジ!アタシが行くからバックアップお願い!!」
アスカがそう言うと、弐号機は肩からプログナイフを取りだし、目標をにらみつける。
696名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/29(火) 17:46:23 ID:???
精力的だな。がんがれ!!
697HID:2005/11/30(水) 00:07:38 ID:???
弐号機が走り出そうとしたまさにその時
(!)
アスカは何かを感じた。
何かとは何か?と聞かれもアスカにも解らない。
理屈では無い、直感で何か感じたのである。
属に言う所の「嫌な予感」と言う奴だ。
が、コンマ数秒後には予感は現実の物となった。
「シンジ!避けて!!」
使徒は攻撃を仕掛けてきた。
さっきまで収納されていた、腕の様な物が初号機に襲いかかる。
「え!?」
   ザシュッ!!
シンジがアスカの声に反応した時にはすでに、目標の紙の様にヒラヒラと舞い、剃刀よりも鋭いであろう腕が、初号機の左足と右腕を断ち切る音がジオフロント内に響きわたった。
698名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/12/01(木) 16:15:33 ID:???
ありゃ、やっぱり初号機がやられちゃうのかw
699名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/12/02(金) 18:23:02 ID:???
保守
700HID:2005/12/03(土) 00:03:30 ID:???
つい数秒前まで当たり前の様に初号機についてあった左足と右腕は無造作に地面に転がり、それらが本来在るべき場所からは真紅の血が吹き出している。
片足を失った初号機はバランスを崩し、倒れこむ。
「・・・うっ・・・くっ・あっ・・・」
シンジが言葉にならない苦痛に襲われていると使徒は初号機に近付いて來た。
とどめを刺すつもりだ。
シンジは目の前にそびえ立つ目標がコレから何をしようとしているのか、一発で理解した。
どうにか逃れようとするが片手片足のエヴァではどうにも動けない。
パニック状態のシンジなど、おかまいなしといった感じで使徒はとどめを刺すべく、ペラペラの腕を振り上げる。
その瞬間、シンジの頭の中に、どす黒く冷たい単語が浮かび上がった。

   死

「うわぁぁぁぁぁっ!!!」
発令所のミサトは叫ぶ!
「初号機の全神経接続をカット!早く!!」

   ザシュッ!!

次の瞬間発令所のメインモニターに写し出されたのは、天高く飛ぶ初号機の頭部だった。
「初号機大破!戦闘不能!!」
「パイロットの生存を確認、回収班向かいます!」
701HID:2005/12/03(土) 00:05:37 ID:???
さりげなく700ゲトしてたw
702名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/12/03(土) 09:29:15 ID:???
wktk
703名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/12/03(土) 16:34:31 ID:???
乙。
やっべ、初号機がクビちょんぱされて死ぬだけでなんか笑える
704HID:2005/12/06(火) 12:00:45 ID:???
みんな、すまない。
もうちょっとだけ待ってくれ。
絶対に未完なんかで終わらせないから、あとちょっとだけ待ってくれ。
(´・ω・`)  待たせてばかりでゴメンネ・・・
705名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/12/06(火) 17:48:23 ID:???
このスレは落ちないわ、私が保守るもの

ガンガレ!!待ってるお
706名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/12/07(水) 15:43:04 ID:???
GJ!頑張って!
707名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/12/11(日) 18:43:00 ID:???
保守
最近糞スレ立ち杉だもの…
708名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/12/20(火) 21:37:41 ID:???
ほしゅ
709名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/12/21(水) 07:12:48 ID:???
保守
710名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/12/26(月) 16:11:25 ID:4jMtkCSf
ほしゅほしゅ
711名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/12/26(月) 16:19:23 ID:???
良スレ☆ゅ
712名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/12/30(金) 05:40:08 ID:???
713名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/03(火) 22:53:32 ID:???
保守です
714名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/05(木) 09:12:38 ID:???
がんがれ!
715名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/05(木) 18:17:08 ID:???
このスレ良すぎwwww
がんがれ!!がんがれ〜!!!!!
716名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/12(木) 21:53:40 ID:???
定期保守にきますた。
717名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/12(木) 23:34:46 ID:???
   λ_λ     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ( `ー´) < なんかネタとかネーノ?
   /   ノつ  \_____________
  (人_つ_つ

718名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/25(水) 17:43:34 ID:???
ほす
719名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/06(月) 00:20:08 ID:???
シンジ好きなので卒倒しそうになったが続き期待保守
720名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/12(日) 20:03:48 ID:TEslrI/4
このスレ明らかに終わったな…
721名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/12(日) 20:08:21 ID:???
育成計画のシナリオをフィーリングでなぞってるから…
世界を救うなら話の骨組みをしっかり作っておき
そこにエピソードを付けないと上手くいかない…
家の建築と同じだよ…残念
722名無しが氏んでも代わりはいるもの
サイトを作っているのだから、個々のイベントを真剣に作っているのは分かる
壮大な作品を認めて欲しいのは分かる。でもそれはファイナルファンタジーと同じで
痛いんだ、拒絶してしまうようだが