エヴァでゼットンはたおせるのか? ROUND3

このエントリーをはてなブックマークに追加
540名無しが氏んでも代わりはいるもの
こんなのはどうか?

部屋の荷物を整理するシンジ。
押入れ?の置くから古いダンボール箱が…。
中は、オモチャの光線銃やミニカー……つまり子供のころの宝もの。
思い出を辿るようにひとつひとつ手にとるシンジ。
ふと手にとる一冊の本は幼き日々の愛読書「怪獣図鑑(ゼットンも掲載)」。
(アスカから「なにいい年してそんなもん呼んでるのよ」などの突っ込みあり。)
一方工事現場から巨大円盤が掘り出され、作業員たちの目の前で爆発とともにゼットン登場。
防衛軍を蹴散らしながら前進を始める。
指揮所は直ちに情報解析し、問題の怪獣は197×年に地球を襲い友好的な宇宙人を倒した宇宙怪獣(つまりゼットンは2体いた)と判明。
怪獣を倒した兵器のデータは既無く、現存の兵器でも倒すのは困難が予想された。
さらに怪獣の移動目標は過去に科特隊基地が存在した場所(現在はただの荒野)と推測された。
「かわいそうだな…。」
「かわいそうって?なにが?」
「ゼットンがさ。倒す相手なんかもうとっくにいないのに…。」
「…あんたバッカじゃないの?敵がかわいそうなんてさ!」
男の子の心は女にはわからない…。
決戦はシンジのみ何故か出撃が遅れ、レイとアスカが先行するが大苦戦。
ゼットンは止められないのか?
そのときシンジがやっと決戦場に到着する。
なんと…EVAの体が銀と赤の2色に塗り分けられているではないか!
あきれるアスカ…。

シンジが叫ぶ。
「さあこいゼットン!今度は負けないぞ!」


>>540
エヴァ初号機「シュワ!!ダェァァァ!!」
>>540
カッコええ…やっぱこういうネタはポジティブでないと。
>>543
優しい上に男の子男の子してるシンジきゅんに超萌え
544543:04/08/10 13:25 ID:???
>>540だろ……orz
545599:04/08/10 15:06 ID:???
>>540
こ、これは燃える…!
初号機は少しでもウルトラマンに似せるために肩部パーツを取り外してるのですよ。
そしてシンジは武器を使わず徒手空拳で戦うのですよ! 3分ルールを自らに課して!(*゚∀゚)=3

…勝てる気はしないけど。
546名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/08/10 15:14 ID:bwJ8bgMB
ワルノリして続けます…。

「さあこいゼットン!こんどは負けないぞ!」

銀と赤に塗り分けられたEVAを前にして、宇宙怪獣は微かに身震いしたように見えた。
同時に初号機は宇宙恐竜にむかって猛然とダッシュした!
「ばか!だめよ!体重が違いすぎる!!もみ潰されるわ!!」
しかしシンジは躊躇わなかった。
(コイツはあの宇宙人の光線だって吸収したんだ。それにあの火球もある。勝つなら……!。)
初号機の右腕が背後に大きく引き絞られ、次の瞬間怪獣の顔面に落雷の如く叩き込まれた!
「肉弾戦しかないんだあっ!」
レイとアスカはナイフやポジトロンライフルといった「相手に効かない攻撃」に戦闘初期の貴重な数手を費やし、結果ゼットンに押し込まれ大敗を喫してしまった。
耐久力とパワー、それに体重に勝るゼットン。
肉弾戦をいどむのは自殺行為のはずだった。
だが、しかし!?
初号機の動きはどんどんキレを増し、ついには暴走状態すら遥かに超越する驚異の機動力を見せ始める!

「暴走状態すら超えてるなんて…、これってなに?!なにが起こってるの!?」

それは三つのもの、「肉弾戦の、戦いの喜びに酔いしれる初号機」と「少年シンジ」とそして「ウルトラマン」の力が完全に一体となった奇跡の動きだった。
パワーVSスピード、攻撃力VSリーチ、戦いは完全に互角となる。
(火球だ!火球を食ったらお終い!)
飛び掛ってきたゼットンを体を沈めてかわし、体勢を立て直す相手にフルスイングのフックを放った!

その瞬間、ゼットンが視界から消えた!

547名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/08/10 17:02 ID:bwJ8bgMB
中途半端なままお盆休みに入ると顰蹙を買いそうなので…。

飛び掛ってきたゼットンを体を沈めてかわし、体勢を立て直す相手にフルスイングのフックを放った!
その瞬間、ゼットンが視界から消えた!

(瞬間移動!)

次の瞬間、初号機の視界のスミに黒い巨体が現れた。
(火球が来るっ!)
しかし、次のゼットンのアクションは全くの予想外のものだった。
ゼットンは初号機に飛びかかると上から組み敷いたのだ。
シンジの脳裏に子供のころ見た「友好的な宇宙人とゼットン(初号)との戦いのシーン」がよぎり、今の体勢とダブって見える。
「まだだっ!」
パンチを振り下ろそうとゼットンが上体を反らしたその一瞬のスキを見逃さず、初号機は巧みに足を割り込ませると巴投げの要領で黒い巨体を投げ飛ばした。
すぐさま体勢を立て直し、睨みあう初号機とゼットン。
(なぜ火球を撃たなかったんだ?もしかして…)
飛び掛ってくるように片足を大きく踏み出した直後、ゼットンの姿が再び消えた。
(また瞬間移動!どこに出てくる!?どこに…!)
時間が止まったような一瞬…。
シンジの心に声が届いた。

(後ろだ!)






548名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/08/10 17:11 ID:bwJ8bgMB
スレ汚しごめん。止まらなくなった…。


シンジの心に何者かの声が届いた。

(後ろだ!)

「だ、だれ!?」
しかし、口が疑問の言葉を発するより早く、シンジのそして初号機の体は反応していた!
死角から強襲してきたゼットンの頭部に、振り向きざまのハイキック、フォームもくそもない力任せのケリがまともに炸裂したのだ。
大きくよろめくゼットン。
しかし、よろめきながらも両腕を上げ戦闘態勢を崩そうとしない。
「逃がすか!畳み込んでやるっ!」
体勢を崩しながらも踏み止まったゼットンに初号機はストレートを放った。
それはデータ上のフルパワーをも凌駕するリミッターの外れた一撃、放った初号機の腕そのものを破壊しかねないの必殺の一撃を!
「うわあああああっ!」
初号機の拳がゼットンの顔面にうなりを上げる!
そのとき、少年は不思議な光景を見る…。
(ガードを下げた!?)
がら空きになったゼットンの頭部に、初号機の究極の一撃が炸裂した!
大きく仰け反るゼットン。
しかし、それでも怪物は倒れない!

「だめなの!?アイツは不死身なの!?」

「ううん、もう終わったよ。」

やがてグラリと大きく揺れると怪物は初号機の足元に朽木倒しに崩れ落ちた。
549名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/08/10 17:14 ID:bwJ8bgMB
長文規制にひっかかったが、これでおしまい。駄文もうしわけなし。

スレ汚しごめん。止まらなくなったが今回でお終いなので勘弁してくれ。


グラリと大きく揺れると怪物は初号機の足元に朽木倒しに崩れ落ちた。
(*このシーン、「倒れたウルトラマンと見下ろすゼットン」と同アングルで)

「…そうか、もうエネルギーが残ってなかったのね。だから瞬間移動の後に火球を撃てなかった。」
「…わかってないね…。」
「え?なんか言った?」
「ううん、なんにも…。」

(女の子にはわかんないんだな)とシンジは思った。
足元に倒れ、もう動かない怪物。宇宙恐竜ゼットン。
シンジは心の中で怪物に語りかけていた。
(…気がついてたんだろ?自分を送り込んだ宇宙人も、倒さなきゃならない相手も、もうどこにもいないってことを。それで、あの宇宙人に似せた初号機との戦いで、終わらせようと思った…。そうなんじゃないのかい?)

子供のころの宝物。
夢の詰まった「怪獣図鑑」。
シンジにとってゼットンとの戦い そして勝利は、自分の幼かった日々との決別に他ならなかった。

そのことをシンジ自身が気づくのは、まだしばらく先のことであったのだけれども。


おしまい。