珍雑記エヴァンゲリオン

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1斑豹 ◆E4Pu.nfV0Q :04/07/07 22:44 ID:R2YgRr4y
ここは第3新東京市。『市』というよりは見た感じ『要塞』である。
まあ、端的に言えば実際要塞な訳だが、んなことはどうでもいい。
この都市のある一軒家に、3人の家族が住んでいた・・・

 第壱話

  使
  徒
   、また来週
2斑豹 ◆E4Pu.nfV0Q :04/07/07 22:45 ID:???
まず我々の目に飛び込んできたのは、一人の男だ。
半透明の眼鏡をかけ、もさもさした髭を蓄えた(奥さんが気に入っているかは定かでない)
見た目暗そうな男である。彼は妻が脇で朝食を作っている間、食卓で新聞を読んでいた。

「あなたぁ、シンジを起こしてきてくださる?」味噌汁を食卓へ差し出しながら、
男、碇ゲンドウの妻、ユイが問いかけた。ゲンドウは新聞を構えたまま答えた。
「ああ。わかってるよ、ユイ。」
「そう?じゃあ早くお願いしますわ。」
「ああ、わかってるよユイ。」
「わーかーっーてーなーいーでーしょーーー?」
新聞の上部をめくり下げてユイはゲンドウの眼前にせまりよった。
ゲンドウの答えは一言。
「ああ。」

彼が強烈などつきを入れられたことは云うまでもない。
3斑豹 ◆E4Pu.nfV0Q :04/07/07 22:46 ID:???
「さあ貴方、シンジを起こしてきてくださいます?」ユイは(形こそ)上品に言った。
「わかった。」後頭部の傷跡をさすりながらゲンドウは息子の自室へと向かった。

部屋の中で彼、碇シンジは誰にも干渉されない夢の世界で(笑)一人穏やかに寝息をたてていた。
しかし、それが長く続かないであろうことは、誰にも予想のつくことである。
「はああぁぁあ!!!!!!?」
突如、ネルフ本部官給品のスタンガンが彼の身体に接触した。シンジは文字通り、飛び起きた。

ベッドに仰向けに着地した彼の目前にあったのは、凶器を片手に微笑む父親の顔であった。
なんとこんなことが起きた後なのにシンジにはさして驚いている様子もない。
「おはよう、我が息子よ。」爽やかに父が言った。スタンガンを懐にしまいながら。
「早くしろ、朝飯が冷める。」そして部屋を出て行った。

溜息をつきながらベッドから這い出た後、シンジは着替えをすませ、台所に入って
自分の椅子に座った。ちょうど母がTVを付けたときだった。
4名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/07/09 23:32 ID:17ymIHa1
ハテ?
5名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/07/09 23:37 ID:NrbWGFRo
ん5
6名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/07/10 02:54 ID:k4nZo1yX
続きは?
7名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/07/10 12:37 ID:PZY9VxLZ
続きお願いぃ♪
8名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/07/10 13:59 ID:DCQx/Qkr
僕の金玉が潰れて臨界点突破しそうなのですがどうすればよいでしょうか?
9斑豹 ◆E4Pu.nfV0Q :04/07/10 18:02 ID:S6AwQrsf
「アミーゴさんありがとうございましたー♪続いてですが只今緊急に情報が入ってきました。
第3新東京市に巨大な怪物が現れたそうです。報告によりますと、
その怪物を見て逃げ惑う人々の中には『怪獣だー!逃げろー!』
と騒いでいるタイプと『なんだよ。あのルックスのどこが怪獣なんだよ』
と冷静に供述しているタイプがいるそうです」アナウンサーが言った。

一家に沈黙が訪れた。碇夫妻は茫然自失してTV画面を眺めている。しかしシンジは
調味料『ごはんですぞ』の瓶のフタと格闘している最中で全く気づいていなかった。
10斑豹 ◆E4Pu.nfV0Q :04/07/10 18:03 ID:???
ユイが言った。「…変ね。こんな緊急事態なら本部から連絡が来るはずなのに」

「またこれに伴い、全ての電話回線は不通となっております。」アナウンサーが言った。

「へえ……でもケータイがあるじゃない」

「加えて、周辺全ての携帯電話通信センターが破壊されました。」

「いやそれはありえないでしょ」不愉快そうにユイがつぶやいた。

「実際そうなってんだから仕方ねーじゃん」という声がTVからした気がしたが、ユイはなかったことにした。
11斑豹 ◆E4Pu.nfV0Q :04/07/10 18:04 ID:???
「やだよ、こんなの・・・なんで・・・こんなのないよッ!!!」シンジが突然叫んだ。
両親はいかめしい面持ちで彼を見つめている。ゲンドウが口を開いた。

「そうだ、この日がくることはわかっていた・・・使徒の再来・・・だが案ずることはない、私と母さんはすでに
ネルフで解決策を練っている。なにひとつ問題はない。万事オッケーだ」

シンジは戸惑った様子で二人を見た。

「なに言ってるんだよ?それよりさっきからこの『ごはんですぞ』のフタが開かないんだけど・・・
あーもうイライラするなぁッ!!」シンジのリアクションにがっくりする両親だった。
12斑豹 ◆E4Pu.nfV0Q :04/07/10 18:26 ID:???
「ん…シンちゃん、実はね、私達、あなたに言わなきゃならないことがあるの」
ユイが出せうる限りの『ママボイス最上級』で息子に言った。

「え、何?お湯につけるといいとか?」フシギそうにシンジが聞いた。
いつのまにやら両親の顔がまに迫ってきている。

ためらいなくゲンドウは切り出した。
「実を言うとだ、お前は、この地球を、世界を、全人類を救う男なのだ」

さて、世界の命運は己にかかっている、ようなことを他人に言われた場合、
人によって取る行動はまちまちだ。大抵のものは笑って冗談としか取らないが、
中には素直に運命として受け入れる者もいたりする。
さて、シンジの場合は・・・・・・
13斑豹 ◆E4Pu.nfV0Q :04/07/10 18:26 ID:???




「うわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!」
少年は腹の底から絶叫したかと思うと、椅子から転げ落ち、脳天を床に
直撃させて失神した。ゲンドウは愛妻の方を向いてこう言った。

「問題ない。これもシナリオ通りだ。」
14斑豹 ◆E4Pu.nfV0Q :04/07/10 18:47 ID:???
***

目が覚めると、シンジは一家のワゴンの後部座席にいた。なぜに
特務機関ネルフの総司令がワゴン車なんかを?とあなたは思うかもしれない。
あの日、購入時に販売店で似たような質問をされた際、
司令はこう答えたという。
「何のことだ。キュートでスタイリッシュ、
 コンパクトでハイトだからに決まっているだろう」

閑話休題。
荒れ果てた第3新東京市の道路を走る1台のワゴン車、その後部座席に
シンジは 後 ろ 手 に 縄 で 縛 ら れ て 座っていた。
15斑豹 ◆E4Pu.nfV0Q :04/07/10 18:59 ID:???
窓の外を見ると、巨大生命体が国連軍の戦闘機と戦っている。
シンジは尋ねた。「か、母さん?」

「なに?シンちゃん」シンジが起きたのに気づいたユイは嬉しそうに答えた。

「あのさ、外のアレ、何?」シンジが問うた時、怪物がまた一つ、
戦闘機を打ち落とした。

「ああアレ?あれはね、『使徒』よ。あなたが倒す相手」
にっこり微笑みながらユイは答えた。
16斑豹 ◆E4Pu.nfV0Q :04/07/10 19:20 ID:???
「 ぼ 、僕 が 倒 す !?」当然ながら納得いかないといった様子だ。

「そう。シンジ、実はね、お父さんがふりかけを造る多国籍企業に勤めてたっていうのは
嘘だったのよ」シンジの顔に衝撃の色が浮かんだ。

「父さん!!嘘だったの!?父さんが勤めてるネルフは
鮭茶漬けの味を世界に広めようとしてたんじゃなかったの!!?」
動揺を隠せないままシンジが言った。あの味、大好きだったのに。

「ああ、残念だが嘘だ・・・ネルフはお茶漬けを造る組織ではない」
少々決まり悪そうにゲンドウが言った。
17斑豹 ◆E4Pu.nfV0Q :04/07/10 19:22 ID:???
「で‐でも!毎晩あんなにたくさん持って帰ってきたふりかけの山は――」

「全ては狂言だ!そのへんのものにネルフのステッカーを貼っただけだ・・・」

「父さん…」

「すまなかったな、シンジ」ゲンドウは息子の目を直視することができなかった。
って…

「あなた、前、前!」ユイが彼を現実に呼び戻した。

「そうか、そうだったな」ゲンドウは落ち着いた趣で視線を前に戻した。
もう少しで壁寄せするところだった。
18名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 11:51 ID:rhFvav3M
ふーん
19ミナツキ ルナ@(σ・∀・)σゲッツ♪ ◆SAYAC2HJWE :04/07/11 12:21 ID:j0jJ0n6I
19
20名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/07/12 17:48 ID:UP19qc49
age
「ごはんですぞ」に不覚ながら吹いた
22斑豹 ◆E4Pu.nfV0Q :04/07/16 22:14 ID:KguLApfk
「それで、なんで僕が『人類を救う男』なの?」
「それはね、説明すると、ネルフはふりかけを作る代わりに――」
半泣き状態のシンジ。
「あの使徒から地球を救う強力な汎用人型決戦兵器を保持してるの」
とユイは説明した。
「でもそれが僕と何の関係があるの?」
「それは〜、その決戦兵器に乗せて操縦する人が必要だから」
「で、でも何故僕なの?」
「先日学校であった『試験』を覚えているか」
ゲンドウが聞いた。
「ああ、あの『マルなんとか』っていう…確か変わった雰囲気の金髪の
お姉さんが来てたなぁ」
「赤木博士のことね」
「ウン、なんか変な電極っぽいものをみんなに付けてたみたいなんだけどね、保健室で」
「シンクロ関係の適正審査ね。14歳の少年少女は受けることになってるわ」
「ウン、その『試験』で頭がくらくらして…で、気づいたらそのお姉さんに全身をペタペタ
触られてたんだ。後でわかったんだけど他の男子もみんなそうだったみたい」
ユイはこれを聞いた瞬間いやな予感がしたが、そのまま話を続けた。
23斑豹 ◆E4Pu.nfV0Q :04/07/16 22:15 ID:???
「えーと、その試験でシンちゃんはみんなを大幅に上回ったのね、ダントツで。
だからネルフのエヴァンゲリオンを貴方に操縦してもらうの」
「エ、エヴァンゲリオン?」
シンジが聞くと、母はうなずいた。
「そう!そしてあなたが世界を救うのよ!」
いつのまにかユイはハンカチ片手に涙を拭いていた。
「私の息子が…世界を…人類を救うなんて…シンジ、母さんは貴方を誇りに思う…」

「ぶおあァァ!!!」

突如、脇から青い車が飛び出してきた。ゲンドウは自慢のドライビング・テクでそれを
ギリギリで避けた。
「畜生どこ見てやがんだこのキ●●イ野郎!!あァ確かに巨大怪物が街を暴れ
回っちゃあいるが、だからってお前なぁ…
おお、葛城一尉ではないか」
シンジには荒れる父親を呆然と見つめることしかできなかった。
そうこうしているうちに車はカートレインへの搭乗口にたどり着いた。
第壱話    ゴキ、襲来
第弐話    見切れぬ、行動
第参話    中味ない、スプレー
第四話    撤退、逃げ出した後
第伍話    影、流しのむこうに
第六話    決戦、第3新台所
第七話    金鳥の造りしもの
第八話    母ちゃん、来室
第九話    瞬間、退治、託して
第拾話    チャバネゴキブリ
第拾壱話   静止した闇の中に
第拾弐話   スリッパの価値は
第拾参話   ゴキブリホイホイ、購入
第拾四話   新聞紙、魂の一撃
第拾伍話   ミスと焦燥
第拾六話   壁に至る飛行、そして
第拾七話   四匹目の侵略者
第拾八話   兵器の選択を
第拾九話   嗚呼この戦い
第弐拾話   ゴキブリのかたち 人のかたち
第弐拾壱話 ホウ酸団子、誕生
第弐拾弐話 せめて、文明人らしく
第弐拾参話 涙
第弐拾四話 最後の手段
第弐拾伍話 終わる死闘
最終話    手の平の真下で断末魔を叫んだ昆虫
ほう…
>>24
コピペ?結局素手かw
25話 GOKI
26話 くろびかりを君に
気持ち悪い・・・
うげ
気持ち悪い・・・

                /`ヽ/\⌒ヽ  __
           ,.-―_/   ´   `\l|/´
          / _/           ヾ二`ヽ
        /´//       ,イi    ,.  `、
       / /´/     /////イ    /    ゝ
       /  /,./ /'´_77/ー/  ,! ,イ'、   ヾ、
     /,イ /'´/,イ/ー匕心ヾノ  /,イー‐ヽ.  l !ドi
     /' /   /´ヾ|'/      //'´化ヽ/,! /リイ |
       / /. 〈 ''ヘ l′      '´   `7 |リ |/ノ i|
     l /i l リハヽ      ー −--   !  |     次はションベンだよ
     |' ヽ| / `"ハ           /
       _ノイ,イ  、、`丶、      /
       |'!|l、  l\   `丶、_   ,イ |
        ! `Y´l        ; !`´、iゞ
           |  ',.    / |´`ヾ
            !  ::',      l
         _,. -/   ::'、    |
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      リ、 |〈''´,イ卞ヽ    /rヾ、` |/゙ヾメ、
      ヾl,ハヾ弋リ `    ヽゞ戈  リヘ |
       ヽ | 〃〃 /   〃〃〃 _,/
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36名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/11/21 19:44:07 ID:KB24CLx/
何日もつんだ?

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タイトル見た時
珍遊記エヴァンゲリオンに見えて画太郎ネタかと思ってしまった
>>38
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          ,.-`ヽ、  _, ‐'´  l
        /    iヽ '´      !
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       / ,  、  !          ヽ
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う、うんしかいわんのか?
う、うん。
42名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/03/31(木) 08:40:37 ID:???
う、うんこ
43シャア:2005/04/12(火) 21:04:04 ID:F47VAEgx
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          ,. ‐'"´      ̄ `丶!、,,
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   '´/, /  | /| ,イ/ l | \ヾlヽ | ヽ,   |
   i/l | l' /|/__|/、|'  ヾ -廾―ヾト、 !ヽ l
      リ、 |〈''´,イ卞ヽ    /rヾ、` |/゙ヾメ、
      ヾl,ハヾ弋リ `    ヽゞ戈  リヘ |
       ヽ | 〃〃 /   〃〃〃 _,/
        ゞ、   丶       ,.イ/
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44名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/04/26(火) 10:45:38 ID:???
45名無しが氏んでも代わりはいるもの
ウンコー