ミサトが「数日間、本部に泊り込みで仕事をする」といって出かけていったある日、それは起こった。
シンジとアスカはユニゾンで朝寝坊、
アスカ「ウソ〜!もうこんな時間!?」
シンジ「まずい遅刻だ〜!」
慌てながら向かい同士の部屋を飛び出す二人、
シンジ「うあっ」
アスカ「きゃっ」
ゴツンと鈍い音がした。二人は互いの頭をぶつけて意識を失ってしまった。
気付けば時刻は午後5時半頃、日は傾きかけている。
先に目を覚ましたのは少年の方だった。
「・・・う・・、ん・・夕方? え!?何であたしがそこに居るの!?」
驚いた様子の少年、しかし少年は己の声にも違和感を覚えていた。
(い、今の声はシンジの・・・?)
「う・・・、あれ?何で僕が・・・え、えぇ〜!?」
少女も気付いたらしい。
「「まさか」」
洗面所へ向かう二人、そして同時にあがる二人の声
「ウソ〜!?」「入れ替わってる!?」
驚愕する二人、
ミサトは今週中には帰って来る筈だが、まだ数日は帰ってこない。
さあ、どうする?
2ゲット
2?
またLAS厨ですか。
相変わらず元気に妄想やってますね。
とりあえずsage進行で。
最近は基地外アヤナミストっていないの?
↑そのスレ糞しょーもない。読むだけ無駄
取り敢えず歯磨きをすることに。
何せ朝から気絶したままだったので口内は気持ち悪い。
お互い考えていた事は同じらしく、
二人は同時に洗面所へ向かった。
「ねぇシンジ、」
「何だよ。」
「アンタ、自分の歯ブラシ使おうとしてるでしょ?」
「ん?」
しかしその言葉は間に合わなかった。
アスカは自分の意に反して間接キスを強いられたのだ。
「「ああ〜!!」」
「ごご、ごめん!」
「何やってんのよエッチ、スケベ、変体!」
掌を振り上げたがそこで踏み止まった。
本来ならここで平手打ちでも喰らわしてやりたいところだが、相手は自分の身体。
その上、今はシンジの身体なので力が強くなっている。
「元に戻ったら覚悟しておきなさいよ!」
「はい・・・」
怒るアスカさんとこの先に怯えるシンジ君。
時刻は晩御飯の時間、この日はシンジの当番だった。
「さて、今日は何にしようかな」
エプロンを着用し作業にかかろうとするシンジ。しかし、いつもとは違う感触に違和感を覚えた・・。
「あ、・・・・・」
間の抜けた声が漏れた。シンジは視線を俯けたまま固まっていると
「シンジ?何ぼおっとしてんのよ、さっさと晩御飯作りなさいよ。」
「ぁあっ、うん、ゴメン。」
ハッと我に返り思わず赤面してしまうシンジ君。
彼は今の自分を誤魔化す様に作業をはじめていった。
>>10 正解は、
>>4も重度のLAS中毒患者で、「アスカ」「シンジ」という二つの単語が並んでいるのを目にすると、即座にLASを思い浮かべてしまうから。
むしろここからLRSやLAKに発展してくれたら神認定。
シンジだけ又はアスカだけのネタも歓迎します。
16 :
4:04/05/05 01:34 ID:???
>>12 勝手なこと言うな。
エヴァでカプネタ=あり得ない妄想ですよ。
現実逃避キモイですよ。皆さん。ことにシンジがらみのカプネタは本当に重症だ。
ってことで認識を願う。
>>16 まあまあ、そんなに頑張らないでマターリいけよ。
店の食い物が不味いと思うのなら、こなけりゃいいだけ。
「不味い、不味い」
と店の中で騒ぎ立てるのは、DQN。
腐女子がこのスレハケーンしたらどんな反応示すことやら
20 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/08 15:14 ID:9haHUw7D
age
>>19 ツーか、ここ立てたのが腐女子なんじゃねーのかよ?w
22 :
1:04/05/08 16:49 ID:???
1だけど、 あいあむぼおい。
>>16 シンジ絡みだと特別重症だとか決めてるトコもいとおかしだが、そこまで拒否反応示すのも十分どーかしてますよと。
君自身、色々と妄想と偏見に捉われてるクチでしょ。
俺ら極悪(ry
ここで、カヲル君が登場。
カヲル×シンジ(中の人アスカ)で耽美な世界に突入。
801スレかLAKスレにカエレ
シンジの体になったアスカは君たちにあげるからアスカの体になったシンジは俺がもらう
>27
願ってもない。俺はむしろシンジになったアスカにこそ欲情する。
「男の子なんてバカでエッチ」などと言っていたアスカがシンジの身体で射精を知り、
少女としての精神的な不快感と少年としての肉体的な快楽の狭間で悶えつつ、
次第にそれにのめり込んでいく有様を妄想すると、実に興奮できる。
30 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/07/26 07:45 ID:cDJgR/Ys
いつかは良スレ期待あげ
カツラ&カラコンで無問題
>11続き
適当に食材を見繕うシンジ
「そうだ、牛肉の賞味期限が近かったな。あとは・・・ブロッコリーとえ〜と、」
今晩は牛肉とブロッコリーの炒め物とれんこんサラダに決定された。
慣れた手つきで手際よく切られていく食材。トントン、と聞き慣れた音がキッチンに響ていった。
熱いたフライパンにブロッコリーを、続いて牛肉を投入していく。
炒め料理特有の音を鳴らしてさらに調味料を入れていく、がここで異変は起こった。
「あれ、おかしいな。いつもこれ位のはずなのになあ」
味が薄く感じられた
シンジはいつもより醤油を多めに加えていく
「出来たよアスカ、こっちに来なよ」
「はいは〜い。」
遠くからアスカは返事をしキッチンへ向かった。
歯ブラシの件があったので一応箸の確認をしたアスカだが今度はOKだった。
「「いただきまーす」」
アスカは牛肉とブロッコリーの炒め物に箸を伸ばし口に運んだ
「・・ん〜?アンタこれ醤油入れすぎじゃない?」
「え、そう?」
・・・ダメだ、うまい事いかんわ。
まだ残ってる・・・
いい加減どうにかしたら?すぐ消すか、続きをたったと書くか。
某スレから覗きにきたわけだが、なるほど閑散としてるなあ。
で、ここの
>>1さんは何をどうしたいわけ?
このシチュエーションでLASを誰かに書いて欲しいの?
過疎が嫌ならとりあえず自分で書いてageみたら どうかな
それでひとこなけりゃそれはそれでしょうがないんだしさ
シンジも自分が作った料理を食べてみるが、適度な味付けに感じられた。小首を傾げてアスカに問う。
「ちょうどいいとおもうよ?」
「そんなこといったって、しょっぱいものはしょっぱいもん!」
頬を膨らませるアスカ。見た目には『シンジ』が拗ねているようで、シンジは居心地が悪い。
「今日に限ってどうしちゃったのよ? いつもは物足りないくらい薄い味なのに」
「そうだよね、いつもはアスカの方が塩味が足りないって醤油を多めにかけるのに・・・」
そう呟くと、不審げにシンジを見ていたアスカが、納得した顔になっていった。
「それよ! あんたは今『アスカ』だから、濃い味付けが好きな『アスカ』の舌に合わせて
料理をしちゃったのよ」
「え・・あ、そうか・・・」
「それに加えて今のあたしは『シンジ』。薄い味付けが好みの『シンジ』の舌だから、
『アスカ』にちょうどいい味だと少し合わないってことよ」
「・・・・・・・」
アスカは疑問が解決したことですっきりした顔になるが、シンジは黙りこくる。
「・・・どうしたの? シンジ」
「・・身体が入れ替わるって、こういうことも意味するんだね。・・・味覚なんて簡単に
変わるものじゃないって何となくおもってたから・・・ちょっと、ショックで」
「・・・・・何あたしの顔で辛気臭い表情してんのよ、バカシンジ!!」
アスカはシンジの背中をバシンと叩いた。いつもの叩き方より少し強く感じて、シンジは咳き込む。
「さっさと元に戻れば、それで済む話じゃないの! 落ち込んでたって始まらないわよ!」
「・・・そうだね、ごめん」
「・・まあ、元に戻れるまでは、あたしも料理に付き合うわよ。『シンジ』の舌を基準にして、
あんたは自分の食べる分に『アスカ』用の味付けを加えるの。いいわね?」
「え、いいけど・・・アスカ、料理とか面倒だから嫌だったんじゃないの?」
「こんな時だもの、仕方ないでしょ。それに『シンジ』が台所に立ってた方が、ミサトたちに
疑われずに済むことになるし・・・ついでに、あんたに料理も教えてもらうわ。いいでしょ?」
「う、うん!」
お、イイ!
あ・・・、今トテーモウレスィワ。
「あ・・・・・」
御飯を食べ終えてのんびりしていたら、不意にアスカが声を発した。
「どうしたの? アスカ」
シンジが尋ねても、俯いて顔を赤らめるばかりで返答しようとしない。
もちろんそれで放っておけるわけもなく、問い続けると、ようやくアスカは顔を上げ、
今度は一転、開き直ったようにいった。
「おしっこ、したくなっちゃったのよ」
「あ・・・」
身体が入れ替わったのだから当然直面する問題なのに、シンジはいわれるまで
その件に関して想像もしていなかった。無意識のうちに考えないようにしていたらしい。
「えっと、その、どうしようか? 僕が後ろから手伝う?」
その光景を思い描くとなかなか凄い図になりそうなシンジの提案を、しかしアスカは断った。
「必要ないわ。やり方さえ教えてくれればいいから」
恥じらいゆえか我慢しているせいか顔をさらに赤らめながらも、語調はきっぱりしている。
「でも・・・・・一人で大丈夫?」
シンジの問いかけに、アスカは自分の・・・『シンジ』の身体を見下ろしながら、宣言する。
「・・今は、これがあたしの身体なんだもの。自分の身体くらい自分で面倒見られなくちゃ、
おかしいでしょ?」
その強気で凛とした言葉は、まさしくいつもどおりのアスカ、だが。
「それはそうだけど・・・」
どうしてもシンジはアスカを気にかけてしまう。
43 :
2/3:04/08/20 01:41 ID:???
普段のアスカは(中でも加持と接する時やシンジをからかう時は)世慣れてさばけた女の子として
振る舞っていたが、それが一種の仮面であることをシンジは同居生活を通じて知っていた。
ユニゾン特訓の最後の夜。「ママ・・・」という寝言とともに流した一滴の涙。
起きている間は必死に隠しているその無垢な幼さもまた、アスカの本質なのだとおもっている。
特に性に関しては、意外なまでに潔癖なところがあった。
そんな彼女にとって、男の子の身体で用を足すなど耐えられないことではないだろうか。
パニックになったりしないだろうか。
そう考えるシンジはついつい渋ってしまったのだが、アスカには勘違いされたようだ。
「なるべく見ないようにするから。あんたには申し訳ないとおもうけど、今は我慢して」
そういってトイレに向かうアスカの言葉と表情は、むしろシンジを気遣うような落ち着きを
示していて、シンジよりも現状を冷静に受けとめているようにさえおもわれた。
ドア越しにいくつか質問を受け、シンジが答える。そしてあっさりアスカの初の経験は終わった。
戻ってきたアスカの顔はまだ赤いけれど、不快感を転化してシンジに当たることも、羞恥心を
裏返してあけすけな発言をすることもない。
この入れ替わりをきっかけに、アスカはまるで大人になったみたい。
次第に普通の顔色に戻っていくアスカを見ながらぼんやりそんなことを考えていたシンジは、
自分の身体も尿意を感じ出していることに気づく。
「あの・・・アスカ・・・僕も、トイレ・・」
シンジが伺いを立てると、『シンジ』の顔をしたアスカは再び頬を染めながらも、
どこか吹っ切れたような口調でいった。
「・・・あたしに一々いわなくていいわ。さっさと済ませてきなさいよ」
44 :
3/3:04/08/20 01:43 ID:???
「・・・あたしがしっかりしなくっちゃ」
トイレに消えたシンジの後ろ姿を見ながら、アスカは呟いた。
入れ替わるまで。いや、ついさっきまで。アスカは口では何だかんだいいながらも
シンジに甘えているところがあった。そのことを自覚すらしていなかった。
しかし、さっき御飯を食べ始めた時。自分たちの味覚の変化をアスカに教えられて、
入れ替わりという現象に改めてショックを受けていたシンジを見た時。
不安に沈み込む表情に、アスカは別の意味でショックを受けていた。
『自分』の、『アスカ』の顔でありながら、その作り出す表情の何と自分と違うことか。
同じ顔をした二人の表情の違いは、すなわち二人の内面の違い。そして両者を比べてみれば、
シンジの心はアスカなどよりよっぽどナイーブでデリケートなものにおもわれる。
その頼りなげな風情は、アスカの抱いていた「鈍感でバカ」というシンジのイメージに変更を迫る
ものだった。と同時に、過去に自分がシンジにしていた仕打ちにも罪悪感を覚えてしまう。
それら、心の中をいきなり吹き抜けた突風のような思考の末に、アスカの気持ちは定まっていった。
あたしがシンジを支えてあげよう。
そこでアスカはそのように行動した。沈んでいるシンジに色色なことをいって励ました。
尿意を覚えた時は本当に恥ずかしくてたまらなかったけど、シンジに余計な心配をさせそうだったから
最後には平気な顔をしてみせた。何気ない顔を装ってトイレに入り、男の子の身体で用も足した。
でもトイレに関してはマイナスにならなかっただけ。今、シンジのプラスになれることは何だろう?
「・・・そうだ」
アスカは思い立って、食卓に並ぶ食器を流しに運ぶ。シンジの手は意外に大きく、力もある。
トイレから出たシンジの驚く顔を期待しながら、アスカは食器をせっせと洗い始めた。
キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!
イイヨイイヨイイヨ。俺の中では既に神です
立ったときから定期的に見てて良かったよ。・゚・(ノ∀`)・゚・。
ちょっと間があるけどリアルタイムでどきどきしながら見てました。
age
用を足す際できるだけ目はつぶったけれど、それ以外の五感がまざまざと身体の変化を脳に伝える。
しかもその脳さえも『アスカ』のものであり、現在シンジをシンジと自覚させてくれるのは
定義もあやふやな『心』だけ。自分の存在がひどく不安定になったようで、深く考えるのが怖い。
『シンジ』が『アスカ』に飲み込まれていくみたいだ。
気持ちを切り替えようと大きく首を振れば、『アスカ』の長過ぎるくらい長い髪がたなびいて、
『アスカ』の匂いが香り立つ。洗面所の鏡を見れば、そこにいるのも顔をほてらせた『アスカ』。
シンジは冷たい水で何度も顔を洗い、アスカに誤解されないことを願いながらトイレを出た。
すると台所から水音がする。そちらへ向かえば、いつもは御飯を食べ終えると居間に
寝っ転がってしまうアスカが、せっせと食器を洗っている。
トイレで頭を過ぎった考えが蘇る。自分は今、『アスカ』が『シンジ』に飲み込まれていく現場に
立ち会っているのではないだろうか?
そんなわけない、アスカが気まぐれを起こしただけ。妙な考えを打ち消し、シンジは流しに。
「あの・・・ありがとね。手伝ってくれて」
「別に、大したことじゃないわよ」
そっぽを向くアスカは照れている。その横顔は、不器用だけどかっこいい男の子、という感じ。
僕なのに僕じゃないみたい。同じ『シンジ』でも心が違うと全然違うということなのかな。
そう考えればそう考えたで、自分はアスカより男の子に相応しくないのかも、などと悩んでしまう。
家事に専念することで、つまらない考えを振り払おうとおもった。流しの横に置いてある
大きな皿を、いつものように片手で取ろうとした。
皿はいつもより手に重く、シンジの手から滑り落ち、危うくアスカに拾い上げられる。
「『アスカ』は『シンジ』ほど力があるわけじゃないから、気を付けなさいね」
アスカにそういわれて、シンジは皿を取り落とした自分の手を、『アスカ』の手を、見つめた。
身長は、『アスカ』が『シンジ』よりほんの少しだが高い。しかし手や足の大きさはその反対。
肉体的な男女の力関係はすでに逆転が始まっていて、しかもその差はこれから広がっていくのだろう。
「もしずっとこのままだったら、僕、どうなっちゃうのかな・・・」
呟きは、自分でも予想しなかったほど重いものを含んでいた。
48 :
2/2:04/08/22 01:10 ID:???
アスカは洗い物をする手を止めた。ここまであえて考えないようにしてきた話題だが、
あっさり片付けるには、シンジの声は深刻過ぎた。
「このまま元に戻れなくって、『アスカ』のまま暮らしていくことになったら・・・
僕はそのうち『アスカ』になりきっちゃう気がする。『アスカ』って呼ばれることに慣れて、
女の子の身体にも馴染んで、自分が自分でなくなって、『碇シンジ』だったことも忘れて・・・」
身体の入れ替わりという異常事態の発生から数時間。さっきの味覚の交換の件など、細かい出来事の
積み重ねは、次第にシンジを思い詰めさせていったのかもしれない。
ほっとくなんてできないけれど・・・どうすればいいのかしら?
アスカは少しためらったが、心に浮かんだことを実行してみた。項垂れていたシンジを抱き締めたのだ。
「・・・アスカ?」
シンジは驚きの声を上げるが、やがて全身の緊張を解くと、アスカに体重を預けてくれた。
今の自分の力強い少年の身体と、元の自分の柔らかい少女の身体。抱き締めたことで両者の違いを
明確に肌で感じ取り、心地好さや喪失感などが入り混じって混乱しそうになるアスカだが、
今はそれに溺れている場合でもない。『アスカ』の艶やかな髪を撫でながら、シンジにいった。
「いつだって、あたしにとってあんたはシンジよ。だから、安心して」
「アスカ・・・」
「だいたいあんたが元に戻れないってことは、あたしも元に戻れないってことでしょ? なら
つまらない心配も無用よ。あたしはずっとあんたの側にいて、あんたのことを毎日こっそり
『シンジ』って呼んでやるんだから。そんな簡単に、あたしに成り代わったりはさせないわよ?」
最後の台詞には笑いを含ませる。それでもシンジは身を離すと、済まなそうに謝った。
「あの・・・ごめんなさい。そんな、アスカに成り代わるとか、そんなつもりはなくて、その、
えっと・・・・・・アスカの気持ち考えないで、勝手に変な話をして、ごめんなさいっ!」
一所懸命謝る『アスカ』の姿というのは、アスカも初めて見聞する。意外と悪くない。
「まあいいわ。あんたも色色あって疲れてるんでしょ。甘い物でも食べたら?」
冷蔵庫を開けて、『アスカ』お気に入りのチーズケーキを勧めたりしながら、アスカはおもった。
シンジってば、可愛い。
またキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
も う 最 高 !
でも実質2人しか居ない予感・・・
誰か他に居るのか?
ノシ
3人目もいますよ。
続きだ楽しみ。
多分、私は5人目だと思うから。
続き、期待してる。
またエヴァ板のお気に入りスレが一つ増えちまったぜ
ノシ
『シンジ』はチーズケーキがとりわけ好きでも嫌いでもなかった。しかし今、『アスカ』の舌で
味わうそれはとても美味しくて、一口ごとにシンジを魅了する。甘い物の話題に夢中になる
クラスの女の子達の気持ちが、今なら理解できる気がした。
それでも半分ほどを一気に食べたところで辛うじて自制心を働かせ、テーブルの向こうで
頬杖をつきながらシンジを眺めて微笑んでいるアスカに、皿を差し出した。
「どうしたの? シンジ」
「アスカも、このケーキ大好きでしょ。一度に全部食べちゃったらもったいないって、
わざわざ一個冷蔵庫に取っておいたくらいなんだし」
シンジがいうと、アスカは少し寂しそうに笑いながら答える。
「今は身体が入れ替わってるし・・」
「でも、『シンジ』だってチーズケーキが嫌いなわけじゃないよ。アスカの心が覚えている
美味しさを打ち消すようなことにはならないとおもう」
すでに『身体』の変化に振り回され、『心』だってこの先変化しないとは限らない。それでも
変わらない部分もあるはずだと、シンジはおもいたかった。
「・・・・・」
それにシンジとしては、入れ替わってからほとんどずっとアスカに助けられてばかりな気分である。
ささやかではあるが今できるお返しの一つだとおもい、アスカになおもケーキを勧める。
するとアスカは立ち上がり、シンジの隣にやって来た。
「じゃあ、いただくわ」
明るく笑いながらいうと同時に皿を受け取り、チーズケーキを切り取って、口に運んだ。
シンジがさっきまで使っていたフォークで。
57 :
2/2:04/08/22 23:18 ID:???
「あ・・・」
間接キスをシンジが指摘する間も与えず、アスカは一口目を食べ終えた。
一度口から出したフォークを眺め回し、残っていたクリームを舐め取るためだろう、くわえ直して
ゆっくりと口の中で転がす。
シンジの唾液をアスカが口にしている。
アスカは自分の行為に無意識らしく、表情におかしなところは窺えない。しかし意識してしまった
シンジにとって、その光景はひどくエッチなものに感じられる。入れ替わった直後、シンジが
『シンジ』の歯ブラシを使ってしまった時にアスカが恥ずかしがって怒った理由もよくわかる。
「シンジのいうとおりね。美味しいわ、ありがとう」
アスカはシンジに笑いかけた。顔そのものは『シンジ』なのに中身がアスカと知っているためなのか、
その笑顔は上品な女の子のようで、シンジは本来の自分の顔にドギマギしてしまう。
アスカは再びフォークでケーキをすくう。しかし今度は、それをシンジに差し出した。
「はい、シンジ。あーん」
「な、何するの、アスカ?!」
シンジがおもわず大声を出すと、アスカはキョトンとした顔になる。
「シンジだってまだ食べ足りないでしょ? だから二人で一緒に食べようかなって思って・・・」
一見無邪気そうなアスカの提案。だがその時、アスカの目がわずかに悪戯っぽくきらめいた気もする。
・・・冷静になれば、やはりアスカがここまで無頓着なわけがない。狙いがあるに決まってる。
だがそれが何かわからない以上拒絶できる局面ではないし、少しばかりいじめられたり驚かされたり
するくらいなら構いやしない。そこでシンジは誘いに乗った。
「あ、あーん・・・」
しかしシンジの緊張を余所に、アスカは言葉どおりシンジの口にチーズケーキを運んでくれた。
「ほら、ただ開けたまんまじゃ駄目じゃない。ちゃんとくわえて」
アスカに催促され、アスカがさっきまで舐めていたフォークをくわえる。微かに濡れている。
客観的に考えれば『シンジ』の唾液。自分の唾液なんて、何でもないはず。
しかしシンジには、それはもうアスカのものとしか感じられなかった。
乙!
良いもの読めて感激です。
作者様アリガトウ。・゚・(ノД`)・゚・。
もえ
続きが早く読みたいです!
まあ待ちましょう
もしかしたら他に作品があるかもしれないし、それにせかすのはイクナイし
63 :
61:04/08/26 13:16 ID:???
そうですね?すみませんでした。のんびり待ちます!
さすがにからかい過ぎたかしら?
チーズケーキを一つのフォークで交互に食べあった結果、シンジはすっかり顔を茹で上がらせて
のぼせてしまった。最後の方はケーキをずいぶん細かく取り分けたせいで、まるでフォークを
舐めあうだけのような状態になってしまったのだから、無理もない。
もちろんアスカ自身も恥ずかしくなかったわけではない。しかしそれ以上に、シンジの隣に座って
シンジとじゃれあうこの行為が楽しくてたまらなかった。
フォークを舐めるごとに、少しだけ『アスカ』の身体に戻れるような、少しだけシンジの心に
近付けるような、そんな気持ちにもなれた。
入れ替わりが起きる前だったら、こんなことするくらいなら舌を噛み切った方がましだくらいに
考えたはずなのに、人間の心とは不可解なものである。
「ごちそーさまでした」
「は、はい・・・」
テーブルに突っ伏してグロッキー寸前なのに、律儀にアスカに応じるシンジ。その『アスカ』の顔は
真っ赤に上気していて、いかにも純真な女の子。
本来の身体の持ち主であるアスカが妬けるくらい、可愛らしい。
「それじゃ・・・あたし、お風呂入ってくるわね」
「あー・・・行ってらっしゃい」
疲れ果てたのか、これまでのアスカの態度から問題ないと考えたのか、トイレの時とは違って、
シンジも心配そうな様子は見せない。
衣類の収納スペースの前に立ち、『シンジ』の引き出しを開け、替えの下着や上着を取り出す。
バスタオルも取って脱衣所に入り、廊下に繋がるドアの鍵をかけた。
65 :
2/2:04/08/27 05:29 ID:???
裸になった『シンジ』の上半身は当然ながら平坦この上ない。発育途上だったとはいえ
すでにBカップにまで成長していた『アスカ』の胸との落差には、衝撃さえ受ける。
アスカは今朝までの『自分』を懐かしみつつ、学校で男子達が体育を終えた直後の光景を思い出す。
汗をかいた体操着を脱ぎ捨てて上半身をさらけ出していたその中に、シンジもいた気がする。
このまま『シンジ』として暮らさざるを得なくなったら、それもまた避けられないことなのだろう。
アスカは、周囲に人目がある状況で裸の胸を隠さない、そんな自分の姿を想像しようとしてみた。
今はまだ、耐えられなかった。
下半身を包んでいたズボンとパンツを脱ぎ捨てれば、さっきのトイレ以来二度目の御対面。
相変わらずグロテスクで、そのくせ存在感だけは抜群だ。アスカは直視する勇気を持てずに
目を背けているが、衣類の戒めから解放されたソレが重力に従って揺れている感覚は
はっきりと伝わってきて、ソレがアスカの身体の一部であることを露骨に示している。
「・・・やだな・・・」
そう呟くと、アスカは大きく溜息をついた。
シンジを意識している間は張り詰めていた気持ちも、一人きりの空間にある今は緩んでくる。
風呂場に歩き出しながらも、愚痴や不満が唇から漏れる。
「どうして男の子って、こんな気持ち悪い身体なのかしら」
断っておけば、アスカは男性の身体だけが嫌いなわけではない。生理に苦しめられる
女性の身体だって憎んでいる。さらにいえば、性や生殖に関する全般を厭う子であった。
それは結局のところ、幼児期に狂った母親に捨てられた経験が尾を引き、自分には人に愛されたり
人を愛したりする資格がないと心の底で信じ込んでいるためだが、本人はそこまで自覚はしていない。
もちろん、その意識が一人の少年と出会ったことで少しずつ変わり始めていることも、まだ。
>64-65
朝っぱらからキテタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
(・∀・)イイ!!
もえもえ
すごい良い!
よろしければ苦にならない程度にがんがってください。
素晴らしいです!!
71 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/09/05 18:35 ID:CjRwOeVW
続きキボンage
『シンジ』の頭はわずかな量のシャンプーでも充分以上に泡立った。洗い流すのも簡単に終わる。
手の平をふと見れば、短く硬く黒い髪の毛。『アスカ』の長く柔らかい金髪とは大きく異なる。
自分が現在他人の身体になっていることを痛感する。
食事の時はシンジが先に落ち込んでしまったからアスカは冷静に励ます立場に回ったわけだが、
十四歳の自意識過剰気味な少女に、完全に冷静でいることなどできるものではなかった。
眼の色も違う。肌の色も違う。血液型も違えば誕生日も違う。『惣流・アスカ・ラングレー』とは
まったく別人の『碇シンジ』。
「そういえば今のあたし、ママと血が繋がってないんだ・・・」
これまでの十四年弱の人生から、自分が切り離されたような居心地の悪さを覚える。
植え替えられたばかりの植物もこんな気持ちになるのかもしれない。
おまけに新たな環境は、馴染むのに手間がかかりそうだ。あの髭眼鏡司令の息子だなんて、
当のシンジ本人ですら適応できずにいた立場なのに。
「・・・・・・まあ、ぐじぐじ悩んでいても始まんないわよね」
無理矢理気持ちを切り替えると、アスカは立ち上がって大きく伸びをした。
全身の末端にまで力が漲っていく感じ。『シンジ』の身体でもやはりこうすれば爽快だということを
確認し、アスカは気分が良くなる。
が、股間の物体の変容によって、その気分も一転した。
アスカはもちろん、ソレの二つ目の用途を知ってはいた。しかし通常の形態ではその用に適さない
ことにまでは思考が及ばなかった。
・・・要するに、アスカはソレが形状やサイズや硬度を変形させることまでは知らなかったのだ。
「い、いやぁぁぁっっっ!!」
絶叫にも似た悲鳴が喉からほとばしった。
73 :
2/3:04/09/06 11:30 ID:???
「な・・・何かの病気?」
盛大な悲鳴をあげたアスカだが、叫んでいれば済む問題でもないとどうにか立ち直った。
不快だの何だのいってる場合ではない。アスカは大きく膨れ上がったソレを見下ろす。
さっきまで短く小さく柔らかいものとして垂れ下がっていたソレは、今や長く太く硬く伸び、
湯に濡れたその身を持ち上げている。
アスカがその威容を成す術なく眺めていると、脱衣所のすぐ外から声がした。
「アスカ! どうしたの?」
アスカのあげた悲鳴を聞きつけて、シンジが駆けて来たらしい。とても緊迫した声。
シンジはこの身体の本来の所有者である。このことについて何か知っているかもしれないし、
知らないにしても彼には事態を把握する必要がある。
「あの、何か、その、あの・・・」
しかしアスカは、状況を適切に伝える言葉を持たず、いつになくしどろもどろになった。
そのか細い声はシンジにまったく届いていない様子。シンジはドアノブをがちゃがちゃとさせている。
アスカは自分がドアに鍵をかけていたことをおもい出し、脱衣所に引き返した。
取り乱したまま、深く考えずに鍵を外す。
「わっ!?」「えっ?!」
ドアは廊下へ向かって開く形式。しかもシンジはずっとドアを引っ張っていた。
結果的に、ドアは勢い良く開かれ、ドアノブに手をかけていたアスカは外へ引きずり出され、
ドアを引きながら中の様子も窺おうとしていたシンジの真正面に倒れ込むことになった。
シンジも不意をつかれた格好で、アスカに巻き込まれて床に尻餅をつく。
そしてバランスを崩したアスカは咄嗟に両手を前について身を支えようとした。
「きゃっ!?」
その声はどちらが上げたものだったか。
形としては、アスカはシンジを床に押し倒してしまっていた。
股間のモノは、相変わらず硬くそそり立ち、先端が『アスカ』のスカートに触れようとしている。
74 :
3/3:04/09/06 11:31 ID:???
「あ・・・ごめんね・・・」
転倒のショックから回復し自分の体勢に気づいたアスカは、悪態をつく余裕もなくシンジに謝った。
すぐに起き上がろうとして、不思議な感触が手から伝わってくるのを感じ取る。
片手は床の硬い質感を捉えている。だがもう片手は、ひどく柔らかい手触りを味わっていた。
その手が伸びていたのはシンジの・・・『アスカ』の・・・胸。
「アスカぁ・・・早く、手、離してぇ・・・・・」
驚いているためか、それとも胸を揉まれているためか、シンジの声は妙に上ずっている。
「ご、ごめんなさいっ!!」
大慌てでシンジから身を離して立ち上がりかけ、股間の状態をおもい出す。
ソレを堂々と突き出す度胸などあるはずもなく中途半端な姿勢で固まってしまったアスカ。
同時に自分が全裸であることを意識して慌てて手で股間と胸を隠そうとしたが、遅かった。
「でもアスカ、いきなり悲鳴上げてどうし・・・・・」
身を起こしてアスカに問いかけようとしたシンジの言葉が途中で止まる。その視線はもちろん
アスカの股間に一直線だ。アスカは羞恥で顔を真っ赤にしながら、尋ねた。
「いきなりこんな風になっちゃったのよ・・・病気か何かなの?」
「う、ううん、そんなのじゃないよ。あの、男の子なら、誰でもそうなるから・・・心配しないで」
頬を染めた『女の子』が『男の子』に保証する。同じく頬を染めた新米の『男の子』はさらに尋ねる。
「でも・・・どうしたら元に戻るの? これじゃ普通に生活できないわよ・・・」
「それは・・・あの・・・・・・・しばらくじっとしていたら収まるから・・・・・」
シンジの返答は妙な間を伴っていた。もしかしたら何かを隠しているのかもしれない。
でもそれは、いいたくないことなのだろうと考えて、アスカは追及しないことにした。
「・・・わかったわ。騒がせて、ごめんなさい。他に何か、コレで気をつけることってある?」
「・・・・・朝目が覚めた時は大抵、昼間普通にしてる時も時々はそうなるから・・・驚かないで」
「・・・男の子って、大変なのね」
ようやく萎み始めたソレを見下ろしながら、アスカは心の底からシンジに同情した。
GJ!
続きが気になるね
(・∀・)イイ!!
けど漏れがアホなせいか、読んでるときに
シンジがアスカでアスカがシンジで・・・ってこんがらがるorz
やっぱりいい〜♪いつもドキドキしながら読んでます。
78 :
1:04/09/07 16:02 ID:???
名無しの職人さんGJ!
あなたがこのスレに来てくれなかったらこのスレは今頃・・・
そして無力な自分に嫌悪。
「・・・きちんといっておいた方がよかったのかな・・・・・」
アスカがお風呂へ戻った後、居間に戻ってソファにそっと腰掛けたシンジは深い溜息をついた。
しかしアスカのあの取り乱しようでは、『処理』の仕方など教えられそうになかったともおもう。
だいたい、すぐに元の身体に戻れるなら、わざわざアスカが経験しなくても済むことだ。
そんな風に自分を納得させようとして、しかしすぐに不安に襲われる。
「元に戻れる、よね・・・・・」
わざわざ見下ろすまでもなく感じ取れる、胸の柔らかな双丘と、突起物の存在しない股間。
長く美しい金の髪。大きな青い瞳。滑らかな白い肌。ほっそりした四肢。小さく整った手足。
今のシンジの身体。
しかしそれは『アスカ』の身体なのである。
味覚など感覚的なものも違えば、筋力など運動面でも意のままにならない、他人の身体。
シンジとてほんの半日前までは紛れもない男の子だった身である。可愛い女の子の身体に
興味がないわけもないが、それよりはアスカから預かり物をしているという気持ちが先に立ち、
変なことをする気にはなれない。
ずっとこんな気持ちを抱えるくらいならさっさと自分本来の身体に戻りたい。それが今のシンジの
偽りない本音だった。
「アスカだって、僕の身体なんか嫌だろうし・・・」
呟いて、さっきの出来事を振り返る。
シンジよりも落ち着いて事態に対処していたように見えるアスカだが、さっきは目に見えて狼狽して
いた。いつものようにシンジを叱ったりからかったり、あるいはいつになく真面目にシンジを
励ましてくれたり、ここまでずいぶん気丈に頑張ってきた彼女も、さすがに男子の性というものを
露骨に突きつけられては耐え切れなかったのだろう。
「・・・・・僕も、しっかりしなくっちゃ」
入れ替わってからアスカに甘えていたことを反省し、シンジは小さい拳をぎゅっと握りしめた。
元に戻れるまで、アスカと一緒に頑張ることを決意しながら。
モエモエ〜♪応援してます!頑張って下さい!
毎日、このスレを何回リロードしてるのか自分でもわからないくらいです。
応援してます
がんがってくださいね
専用ブラウザ使え
かちゅ使ってますが。
hosyu
萌え〜!!
僕も今日から常連させてもらいます
アスカは風呂から上がって身体を拭くと、『シンジ』の着替えを身に着けていく。
当たり前のことだが、それは下着から何からすべて今のアスカにぴったりだった。
「・・・あたし、『シンジ』なんだな・・・・・」
それなりに気に入っていた第壱中学校の制服だが、今のアスカが無理に着てもそれは
『女装したシンジ』にしかならない。男子の制服を着て、『碇シンジ』として登校する他ない。
ならばヒカリとも今までのように仲良くおしゃべりするというわけにはいかない。それどころか
鈴原や相田と友達付き合いをすることになるわけだ。
今日が金曜日だから、明日と明後日は学校に行かずに済む。しかし月曜日にはもはや避けられない。
このままだったらやがて訪れる『シンジ』としての学校生活を思い浮かべてアスカは溜息をつき、
すぐにネルフというもう一つの問題を思い出した。
こちらも幸い明日と明後日は訓練のスケジュールなどが入っていない。使徒がやって来たら
すべてはぶち壊しだが、そればかりは気にしても始まらない。
ミサトの本部での泊り込み作業は「今週いっぱい」という話。昨夜電話で話した分には
あまり捗っていないようだが、それでも日曜日の晩までには帰って来ることだろう。
遅くとも、これからおよそ二日間弱の間に元に戻れなければ、アスカは本格的に『シンジ』として
暮らし始めなければならないのだ。
二日という時間は、長くも短くも感じられる。もう一度入れ替わるのは一瞬で済むはずだけど、
再現のためその仕組みを解明するなんて二日じゃ無理だともおもう。アスカが『シンジ』の、
シンジが『アスカ』のふりをできるよう練習をするには充分な気もするが、お互いの十数年の
記憶や思考を把握するには足りなさ過ぎる。
結局は、入れ替わりの方法を探りながら当面は相手のふりをする、という折衷案になるのだろうけど。
「このまま何も起こらなかったら、このままあたしは『シンジ』になっちゃうのかな・・・」
他人の身体で他人の人生を生きる。それがどんなことなのか、想像しようにもうまく行かない。
しかしそれはすでに始まっているのだ。そして二日後以降はより本格的になっていくことだろう。
アスカは暗い気持ちで再び溜息をつきながら、脱衣所を出た。
87 :
2/2:04/09/17 00:00:11 ID:???
リビングに戻ると、テーブルが部屋の隅に寄せられて、二組の布団が敷かれていた。
少し前、第七使徒迎撃の特訓をした時のように。いや、あの時はミサトもいたから、三組だったけど。
「どうしたの、これ?」
アスカが尋ねると、シンジはもじもじしながら答えた。
「あの、ちょっと考えたんだけど・・・元に戻るにはなるべく一緒にいる方がいいんじゃないかな
っておもって・・・だから寝る時も、別の部屋で寝るよりはここで一緒に寝た方が、また何かの
きっかけで元に戻れるようになるかもしれないかなって・・・あ! でも、あの、アスカが僕と
二人っきりで一緒に寝るなんて嫌だったら、すぐに片付けるから・・・」
話しているうちに特訓最終日の晩のことをおもい出したのか、シンジはあたふたとし始める。
はにかんだり口ごもったり慌てたり。『アスカ』の顔なのに、アスカとはずいぶん違う表情。
・・・シンジって、あたしより可愛い『女の子』かも。
シンジを男の子として見ていた時は、なさけなさや鈍くささとしか映らなかった性格も、
同性として眺めてみると内気で素朴な人柄におもえてくる。どうにも、女の子の方が似合っている。
もっともそれはアスカが、古い男性観や女性観に囚われた目でシンジを見ているからかもしれないし、
本来の『自分』の顔でしゃべるシンジに新鮮味を感じているからかもしれないが。
「別に、今の状態だったら嫌じゃないけど?」
内心でそんな色色な思考をしつつも、アスカはシンジにいった。
「シンジこそ、いいの? 今はあたしが男であんたが女なのよ?」
問い返されたシンジは、しばらく言葉の意味がわからないかのようにぼんやりしていたが、
突如顔を真っ赤にして、それでも首を大きく横に振った。
「だ、大丈夫だよ! あの、アスカがいきなりそんな気持ちになるなんておもわないし、それに、
その・・・アスカだったら、女の子が嫌がることなんかしないって、信じてるから」
「ま、その通りだけどね。それよりシンジ、あんたもお風呂入ってきなさいよ」
シンジの殊勝な言葉にアスカは微笑む。風呂場で一人悩んでいた時の暗い気持ちが薄れていく。
「あたしが風呂場のすぐ外にいるから。わかんないことがあったら教えてあげるわ」
萌え〜!!
いいね
悩殺される・・・萌えすぎ
そのうち2ch外にちゃんとまとめて残る形にして欲しいものです。
大手LASサイトに投稿掲載って形ででもどうでしょう。
ここだからいいんだよ
GJ!
>>37の発言を受けた時は本気で削除も考えてたけど、職人さんのお陰で・・・、
その他の方の投稿もお待ちしてます。
その時は区別のためにコテハンは必須かも
数分後。アスカは再び脱衣所に足を踏み入れ、浴室との境の扉にもたれかかっていた。
そして浴室内では、脱衣時からずっと顔を赤くしたままのシンジが、『アスカ』の髪を洗っている。
シャンプーが済めばリンス。それが終われば長い髪をタオルを使ってまとめ上げる。
シンジは髪を伸ばしたことなどない上に本来は男の子である。いずれも慣れない行為だろうに
扉越しのアスカの指示に一所懸命従ってくれるその様子は、とても健気に感じられた。
「髪の毛が長いと、けっこう大変なんだね」
身体も洗って湯船に入ると一段落ついて疲れが出たのか、水音に混じって軽いぼやきが入る。
「あたしは小さいころから伸ばしてたから何とも感じたことなかったんだけど・・・シンジの場合、
そうかもね」
『シンジ』の短い髪を指先で摘みながら、アスカは背中をつけた扉の向こうに答える。
「でも慣れちゃえば、別に気にもならないわよ。・・・あ、慣れちゃまずいか」
自分で自分の言葉を否定しながらも、アスカは少しだけ想像する。
長い髪の毛に親しんだシンジと、髪形についておしゃべりできたら楽しいかもしれない、と。
もっともそのころには、男子の生活に慣れた自分の方が髪形に興味を失っている恐れもあるけれど。
「アスカは髪を短くしようとかおもったことはないの?」
「そういえば、ないわね。・・・あ」
「え?」
「・・・小さいころ、ママに髪を褒められたからかも。『アスカはきれいな髪の毛をしているから、
長く伸ばした方がいいわね』って」
「・・・ああ・・・」
なぜかアスカの答えに対し、シンジは中途半端な相槌を打つと、黙ってしまった。
ミサト辺りから何か聞いたのだろうか? しかし自分だってシンジについて何も詳しく知らされては
いないし、シンジにだけ親切、またはアスカの取り扱いだけ特別、ということもなかろう。
手持ちの情報では推測が不可能と考えたアスカは、ひとまず気まずい現状を打開するため口を開いた。
「そうだ、今のあんたにはいっとかなくちゃいけないわよね。・・・あたしのママのこと」
94 :
2/2:04/09/18 09:30:03 ID:???
加持やミサトたちネルフの大人は、こちらが何もいわなくてもすでにすべてを知っていた。
飛び級に飛び級を重ねていたから同年代の友達なんて作る暇もなかった。大学の同級生は
アスカを特別視するか敵視するかばかりだった。
だからアスカが他人にプライベートの話をするのはほとんど初めてのことで、こなれた語り口からは
程遠い。しかもこの場合、話す相手のシンジの立場が問題だった。できるなら必要最小限のことしか
いいたくなかったが、『アスカ』として暮らす際にシンジが知っていなければおかしいことは
すべて教えておかなければならない。
そんなことまで考え出すと口は止まらなくなり、時系列を乱したり時には同じ内容を繰り返したり
しながら、気がつけばアスカは母親やエヴァにまつわる自分の過去をあらかたシンジに語っていた。
「・・・・・シンジ?」
いつの間にか扉の向こうはしんと静まり返っていて、湯をもてあそぶ水音一つしない。
アスカは思わず振り返る。そして扉に嵌まった曇りガラス越しに、少女が目の辺りを指で拭っている
らしい姿を見、押し殺したかすかな泣き声を聞き取った。
「・・・ごめんねシンジ、変な話聞かせちゃって」
アスカが元の姿勢に戻ってそういうと、風呂場からは慌てたようにすすり上げる音。
「べ、別にアスカが謝るようなことじゃないでしょ・・・僕こそ、ごめん」
「あんたが謝る理由こそないわよ。あたしは怒ってないし、それどころか、お礼いいたい気分だわ」
「・・・・・どうして?」
「シンジに色色と話したら、気持ちが少しすっきりしたの。自分の中に長い間一人で抱え込んでいた
感情を、言葉にすることである程度きちんと整理できたみたいな、そんな感じ」
ちょっとだけためらった後、天井を見上げ、アスカは背後のシンジへ向けてさらに続けた。
「誰かに自分をさらけ出すなんて、ずっと嫌で嫌でたまらなかった。他人に弱みを握られるようで、
想像するだけでぞっとした。・・・けど、実際にやってみたら、そんなに不快でもなかったわ」
これは入れ替わりがもたらした一種の副産物といえようか。物事、悪いことばかりではないらしい。
「だから・・・・・あたしの話、聞いてくれてありがと、シンジ」
なんか…(・∀・)イイ!
良いねぇ GJ
ノリノリだねぇ
おお!!素晴らしい!!
そこでシンジ→アスカの全てを包み込むような優しい抱きしめですよ。
風呂で伸びするだけで勃つかなあ?
14のころってそういう意味のない勃ち方したかもしれないけど。
100
あ〜ヤバイ…
頭ン中アスカでいっぱい。
102 :
エヴァン下痢怨:04/09/19 10:55:09 ID:Z81eA7w3
綾波以上にアスカは
ピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピー
ピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピー
ピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピー
ピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピー
ピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピー
ピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピー
ピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピー
ピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピー
ピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピー
ピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピー
ピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピー
ピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピー
ピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピー
ピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピー
ピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピー
ピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピー
ピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピー
ピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピー
ピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピー
ピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピー
103 :
エヴァン下痢怨:04/09/19 10:55:39 ID:Z81eA7w3
鹿野糞明
104 :
エヴァン下痢怨:04/09/19 10:56:26 ID:Z81eA7w3
くっさいなんてモンじゃないよ、まったく
「え、あの・・・別に、そんな・・・・・僕はただ、アスカの話を聞いていただけで、
ありがとうっていわれるほどのことは何も・・・」
感謝の言葉をかけられた喜びや嬉しさ以上に、今のシンジには戸惑いが強かった。
まず、聞かされたばかりのアスカの過去がすでに驚きだしショックだった。やたら気が強く攻撃的で、
それでも太陽のように明るいアスカ。その奥に辛い経験も秘めているだろうとは推測していたが、
まさか狂った母親に殺されかけたり、目の前で自殺されたりなんて目に遭っているとは夢にも
思っていなかった。
そして、その過去とアスカの現在を繋ぎ合わせる間も与えられずに飛び出した「ありがとう」の言葉。
だからつい、アスカの言葉を素直に受け取るより先に、いい返すようなことをしてしまったが、
すぐに後悔した。
アスカを怒らせていつものように叱られるのが嫌だったし、そんなことになったらせっかくこちらに
心を向けてくれたアスカとの距離が却ってこれまで以上に遠くなってしまうと、怖くなったから。
だがアスカは今度も、そんなシンジの心配をいい意味で裏切ってくれた。
「何もしてないなんてことないじゃない。シンジは、そこにいてくれてるんだから」
「・・・・・・」
「・・・シンジ?」
茫然としてしまったシンジの沈黙に、アスカが尋ねてくる。
「な、何でもないよ・・」
アスカの言葉には、さほど深い意味はなかったのだろうが、それでもシンジの心を強く捉えた。
自分の存在を無条件に肯定してくれるようなその言葉。母がいなくなってから、シンジが内心
ずっと求めていた安らぎ。求めても得られないことに疲れて、いつか心の奥に封じていた気持ち。
「僕は、ここにいてもいいの?」
「・・・当ったり前じゃない。まさかお湯に浸かりすぎてのぼせちゃったの、シンジ?」
「あ・・・うん、そうかもね」
いきなり核心部分だけいってもアスカに伝わるわけはない。シンジはひとまずごまかした。
107 :
2/2:04/09/21 02:40:56 ID:???
実際、のぼせるとまでは行かなかったが、確かに長時間湯船に入ってアスカの話を聞いていたから
顔がすっかりほてっている。お風呂を上がり、脱衣所で身体を拭く。
身体を拭き終え、ショーツを穿くと、弛みのない布地が心地好いほどぴったりと股間にフィットした。
今度はアスカに廊下から、ブラジャーの着け方をレクチャーされた。自然、胸を見下ろすことになる。
張りのある乳房が、身体の動きにつれて軽く揺れている。また、いつの間にか乳首が尖っていた。
ふと好奇心に駆られて、シンジはその先端を触ってみた。
「!」
男女の感度の違いによるのか、扉の外にアスカがいることが興奮を誘ったのか。『シンジ』の乳首とは
比べ物にならない電流のような刺激が駆け巡る。声を上げそうになったが、辛うじてそれは抑える。
女の子って・・・『アスカ』って・・・こんな風に感じるんだ・・・。
また新しい形で男女の違いを知る。自分とアスカが入れ替わったことを実感するのは何度目だろうか。
ただ、夕食時に『シンジ』と『アスカ』の味覚の違いを感じさせられた時・・・『シンジ』の身体を
失って『シンジ』の存在が危うくなっていくような、そんな不安と恐怖にただ囚われそうになった
あの時とは、幾分か気持ちが変わっていた。
「僕・・・アスカと同じ感覚を感じてる・・・・・」
今朝までこの身体を所有していた少女。さっきシンジに温かい言葉をかけてくれたアスカ。
シンジは今、そのアスカの五官で感じ、アスカの肉体で動いている。現状をそう考えてみると、
アスカと身体を共有しているような、あるいはアスカと一つになったような、そんな心の昂ぶりが
不安や恐怖を押し退けてシンジの中から湧き上がる。
もちろんアスカの心だけはこの身体から離れているわけだが、その滞在先は『シンジ』の身体。
シンジが『アスカ』の身体を感じているように、アスカも『シンジ』の身体を感じている。
シンジしか感じられないはずの感覚を、アスカがまったく同じように感じている。
その想像は、シンジの鼓動をひどく速くした。
「・・・・・シンジ? ずいぶん時間かかってるけど・・・具合悪くなっちゃった?」
「う、ううん、だいじょぶ!」
上ずった声でシンジはアスカの気遣わしげな声に答え、どこか淫靡な空想を急いで振り払った。
ぐっぢょぶ!
お疲れさまです!シンジとアスカの雰囲気がサイコーですね?
たまりません。
毎日このスレを読むのが楽しみです。
二人が居間に戻って来た時、家に備え付けられた電話が鳴り出した。
反射的に動こうとしたシンジを強く制し、アスカが受話器を取る。
「もしもし・・・あ、ミサトさん」
アスカが『シンジ』の声で『シンジ』らしく答える姿に、シンジはわれに返って冷汗をかいた。
自分が出ていたら『アスカ』らしく応対しなければならないことをすっかり失念していたのだ。
ミサトに対しては呼び捨てにして、しかもタメ口。ミサトが帰宅するまでに元に戻れなかったら
そんな口のきき方をしなければならないわけだが・・・自分に出来るだろうか?
『アスカ』として生きるということは、『アスカ』の立場で生きるということである。
入れ替わりとは、肉体的な存在のみならず、社会的な存在も入れ替わることなのだ。
これまで考えずにいたその難題を初めて強く意識して、シンジはさらなる不安に見舞われた。
「ええ、ちょっとアスカが具合悪くって・・・・・連絡忘れちゃったことはごめんなさい。
・・・はい・・・はい、これからは気をつけます。・・・・・・はい、わかりました。それじゃ
明後日なんですね? ・・・はい、・・・はい、おやすみなさい」
そんな自分に引き換え、アスカはとても上手に『シンジ』を演じている。
「学校無断欠席したこと叱られちゃったわ。ま、それだけで済んだのがむしろ儲けものよね」
電話を切ったアスカは、本来の女の子らしい口調でシンジにしゃべる。男の子にはそぐわないと
今さらながら気づくが、いまだ中性的な雰囲気を残す『シンジ』の身体には似合わなくもない。
「で、ミサトがこの家に帰って来れるのは予想通り日曜日の夜・・・なんだけど。『下手したら
ゴゼンサマ』っていってたけど、これはどういう意味?」
「あ、それは・・・」
シンジが説明すると、アスカは頷きながらも表情を険しくする。
「この状態が長期化すると言葉の問題が厄介よね・・・。まあ、元に戻るまでは、とにかく
勉強するくらいしかないわけだけど」
「あの・・・僕もドイツ語や英語しゃべれるようにならなきゃ駄目、なんだよね・・・」
「『ばーむくーへん』のあんたに高望みはしないわよ。そこら辺はあたしが隣でフォローするから。
それよりシンジの場合は、あたしの口調をマスターしないとね」
112 :
2/2:04/09/22 06:25:06 ID:???
「ア、ア、アンタバカァァッ?!」
口調を練習するためと、『アスカらしいと思う台詞を真似してみろ』という指示を出してみた。
しかし忠実に従ったシンジの叫び声は裏返り、アスカはつい露骨に嫌な顔をしてしまう。
「・・・ふうん。あんたにとって一番あたしらしい台詞って、それなんだ・・・しかも似てないし」
長年鏡で見慣れた『自分』の顔が、なぜだかアスカに対してひどく怯えている。
「ご、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいっ!!!」
「だから! 『惣流・アスカ・ラングレー』はそんなペコペコ頭を下げたりしないってのよ!!」
シンジを激しく怒鳴りながらも、アスカは少しばかり心地好かった。
昨日までの、入れ替わり以前の毎日。シンジが間の抜けたことをいったり、アスカがドジをして
シンジのツッコミを受けたり。すぐに喧嘩して、すぐに仲直りして。
入れ替わり以来、性別の変化にパニックを起こし、落ち込んだシンジを励まし、過去を告白し。
やたら乱高下していたアスカの精神状態だが、今いつものポジションに戻ったことで一息つけた
ような気がする。
もっともそれも、目の前にいるのが『アスカ』であることや、元に戻るまでは決して人前で
できなくなってしまった喧嘩であることを考え出すと、気分は次第に沈んでいくのだが。
「ほんとにわかってないんだから! あんたのそのしゃべり方じゃ、ただの『自信と過信の区別が
ついてないバカ娘』じゃないの! どうもあんたの観察眼は歪んでるわね」
「違う! ヒカリに対して『委員長』なんてよそよそしい言葉、『アスカ』がいうわけないでしょ!」
「何度いったらわかるのよ! 『あんたバカァ?』ってフレーズは、無意味な憎まれ口じゃなくて
どうしようもない正真正銘のバカを心の底から嘲るために使うのよ! ・・・あんたに多用する
理由? 何わかりきったこと確認しようとしてるわけ?」
「そうそう、あたしと鈴原と相田のことは『三バカトリオ』・・・いわれるとすごいムカツク
呼び名ね。いつか近いうちに返上してやるわ」
あまりシンジの演技力は上達しなかったが、すでに夜も更けたので今日はもう寝ることにした。
乙っす
GJっす
なんかすごく優しい関係でいいですね
>どうしようもない正真正銘のバカを心の底から嘲るために使うのよ!
この一文に何故か激しくワロタ。
GJ!!ガンガレ
「でも、アスカは僕の真似がすごく上手だね」
すでにシンジが並べていた布団にそれぞれ横たわると、シンジは感心したようにアスカを見ていった。
「別にあれっくらい、一緒に暮らしてれば自然に見て覚えるでしょ」
「そう・・・かなあ・・・」
「何よ、その疑り深そうな声。まるであたしが・・」
・・前からシンジを意識して見つめていたみたい、な・・・・・。
先回りした自分の思考がアスカの顔を染め上げる。そんなわけないときっぱりはっきり否定したい
のに、なぜか赤くなったこの顔では説得力が得られないから、やむをえず寝返りを打って顔を背け、
話題を転じることにした。
「明日は、入れ替わりについて調べてみるわよ。・・・こんなフィクションみたいなこと、
これまでに起こったことがあるともその記録が残ってるともおもえないけど、ね」
今後への不安は心の中に根を張っている。振り払っても振り払ってもこうして突発的に噴き上がる。
「でも僕らは実際に入れ替わっちゃったわけだし・・・きっと、何か手がかりは見つかるよ」
「・・・ま、やる前から諦めるのは早いわよね。・・・だけどそれと平行して、あたしは
家事の勉強が必要だし、あんたは演技の練習・・・ほんと、時間が足りないったら・・・・・・・・」
シンジに愚痴りながら、枕に埋もれたアスカの意識はすぐに眠りの坂を転がり落ちていった。
身体が変わった今日は嫌な夢を見ずに済むのだろうか、とぼんやり考えながら。
「眠れない・・・」
灯りを消して十数分後。隣でアスカはとっくに寝入っていたが、シンジはなかなか寝付けなかった。
身体は疲れているのに頭が妙に冴えてしまっている。神経が張り詰めているような感じだ。
身体が入れ替わるなんて異常事態に見舞われたのだからこうなってもおかしくない気はするが、
隣では同じ目に遭ったアスカがよく眠っている。『アスカ』の身体は『シンジ』の身体に比べて
デリケートなのかもしれない。・・・もう一つの可能性は、アスカが怖いから考えないことにする。
そんな時、隣の布団からかすかな声がして、シンジはそちらへ振り向いた。
あの夜と同じように、アスカが夢の中で亡き母を求めていた。
117 :
2/3:04/09/23 01:48:21 ID:???
「ママ・・・」
弱弱しく囁く言葉が夜の空気に溶けきったころ、その目尻からはひとしずくの涙が零れ落ちる。
身体が変わっても心に記憶が残っているのだから、見る夢も変わりはしないということか。
目の前にいる『シンジ』は、かつての夜の『アスカ』と同じせつなげな表情をシンジに見せていた。
外見がどう変わっても、そこにいるのは紛れもなくアスカなのだ。
母親を一途に愛し、拒絶され、傷付けられ、それでもなお求めている、淋しがり屋の少女なのだ。
その姿を見ているうちに、シンジの心に名状しがたい感情が沸き起こった。
横になったまま自分の布団を乗り越えて、アスカのすぐ側に身を寄せる。
そして両腕を伸ばすと、眠っているアスカをその胸にかき抱いた。
「・・・ママ?」
目は覚めていないのか、たどたどしい声でアスカがいう。シンジはアスカの髪を優しく撫でた。
「アスカ・・・大丈夫よ。ママはここにいるから」
この身体ならアスカの母親役を演じることに何の問題もない。今だけは、自分の身体が『アスカ』に
なっていることを感謝しながら、シンジはアスカに声をかけた。
「ママ・・・」
先程とは違う、安心しきった声。アスカは全身を赤子のように丸めながら、庇護を求めるように
シンジに強く身をすり寄せる。軽くシンジを見上げた格好の寝顔は安らかな微笑みを浮かべていた。
幼子にも似たその様子に、シンジは顔を綻ばせる。
寝ている時のアスカって、ちっちゃい子供みたいに可愛いな。起きてる時の強気で一所懸命な
アスカも可愛くて素敵だけれど。
愛おしさが募り、シンジはそっとアスカの頭の下に腕を差し入れる。細い腕にかかる重みが、
今はとても心地好い。
「あ・・・・・!」
しかし、腕枕をしてあげたシンジの喉から、おもわず声が漏れた。
アスカが、シンジの胸の谷間に顔を埋めてきたのだ。
118 :
3/3:04/09/23 01:49:27 ID:???
客観的に見れば『シンジ』が『アスカ』の胸にむしゃぶりついている図である。シンジ自身さえ
その後に待ち受ける残酷ショーが恐ろしくて妄想したことすらない光景だ。
さらにアスカはそのまま無邪気に頬ずりまでしてきた。シンジが今夜の寝間着に選んだのは
Tシャツだからまだよかったが、もしこれがアスカお薦めのネグリジェやパジャマだったら
何かの拍子に前がはだけかねないところだった。
「あん・・・」
服越しとはいえ乳房を襲う感触に、女性の身体に慣れないシンジは嬌声を上げてしまいそうになる。
しかしここでアスカを起こしてしまうと、間違いなく気まずいことになるだろう。それに何より、
幸せそうなアスカの表情を見てしまっては、その夢見を中断するわけに行かない。
アスカの動きが止まったらそっと戻ろうと考えながら、シンジは愛撫にも似た刺激にどうにか耐えた。
甘美な拷問はすぐに終わったが、深い眠りに落ちたアスカは相変わらず顔をシンジの胸に
埋めたままだった。
二人の身体は密着状態に近く、シンジがどう動いてもアスカの眠りを乱してしまいそうである。
このまま朝になったらどうなるのかな? そんな心配がシンジの脳裏を過ぎる。
アスカにエッチって叱られたり殴られたりするのかな。でもでも、今はエッチなことしてるのは
逆にアスカなわけだし・・・けど、もし寝てる間に元に戻ってたらやっぱり僕が加害者で・・・
そりゃ元には戻りたいけど、いきなり殴られるのは嫌だな・・・・・・・・
そのうち緊張し続けていた神経がとうとう緩み出し、入れ替わって以降の色色な疲れも
襲い掛かってきて、シンジはアスカを胸に抱いたまま眠りの闇に飲み込まれて行った。
イイイ(゚∀゚)イイ!
120 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/09/23 03:17:37 ID:phPtvCZU
すごくイイです!!続きがすごく楽しみ♪
GJ!GJ!
(゚∀゚)神のヨカーン
GJ!しかし思った事が1つ。アスカの寝顔が可愛いって入れ替わってるからシンジの顔じゃあないのか?
しかしアスカの寝顔は最強!ユニゾンの時の寝顔と胸で何回ヌいたか・・・。
良スレ!
萌え!
125 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/09/23 19:04:50 ID:Fqgt7hew
中身シンジの外見アスカにスゲー萌えさして頂きました。
やっぱりコイツら性格逆の方がイイよなぁ…
入れ替わりもの読んでるとき、声上手く変換できてる?
宮村声のシンジ、緒方声のアスカがどうも上手に想像できない。
(・∀・)イイ!!
もう全部読んじゃったよ
>>123 貴様、シンジの寝顔が可愛くないとでも?
アスカもシンジきゅんもいいねえ。
きゅんってなんだよw
シンジきゅんを愛でる人による、シンジきゅんの呼称
あーそうなんだ。
女性読者もいるのかな?
最初の頃がなつかしい…
作者さん、力のつづくかぎり続けてください
1レスでも多くこのスレに書けるように以降はROMに徹し影ながら応援しています
いやー俺は男にかわいいっていうのはないな。
>>135もちょっと見てきたけどはホモ趣味は無いしw
ホモ趣味がなくても大丈夫w
>135は女性化したシンジを愛でるスレだから。
ホモ趣味はなくてもショタ趣味はあるんだ!あっていんだよ!
シンジとアスカは自分達の顔が似てるって意識は有るのかな?
>>126 中身が入れ替わったら声帯まで入れ替わるのか?
あと、
>>1の文をもう一度嫁。
GJ!このスレが100レス超えるなんて・・・、職人さんに感謝。
削除しなくて本当によかった・・・。
>>140 126じゃないけど126は宮村声の精神シンジ、緒方声の精神アスカ
ってことで喋り方が上手く変換できてる?ってことだと思う
そーいえば、駅を歩いてたらアスカ個展 シンジ愛という不思議なポスターがはってあったな。
一瞬噴出しかけたけど、ありゃ本当に猿のアスカのだったわけか。
スレ違いすぎ
黙れ。でなければ来るな
↑
オマエ馬鹿みてえ
支援&age
枕とは違う柔らかい感触とそこから漂う甘い匂いに包まれながら、アスカは目を覚ました。
まだ瞼は閉じたままだが、すでに明るい朝の光が部屋の中に差し込んでいるのは感じ取れる。
ほんの一瞬、遅刻するかもと焦ったが、今日は確か土曜日。だから学校は休み。
起き上がろうという気持ちはとたんに薄れ、アスカは睡眠と覚醒の間のまどろみを心地好く味わった。
ネルフに行く必要もないから、今日はいっそこのままずっと寝ていたい。それでもシンジが
いつものように昼前には起こしに来るんだろうな。
まあ、洋服を買いに行きたいとおもっていたから起こしてくれないと困るんだけど。この前見かけた
スカートとブラウス、まだお店に置いてあるかな?
寝起きが悪い自分なのにいつになく朝が快適なのは、久しぶりにいい夢を見たからだろうか。最初は
よく見る嫌な夢だったのが、途中から変わっていったような、そんな記憶がおぼろげにある。
とりとめもないことを色色と考えながら、アスカは少し姿勢を変えて、柔らかくていい匂いのする
物体によりいっそう顔を沈めた。
弾力が強く、中央部が窪んだ特殊なつくりだが、それがアスカの顔にはジャストフィットする。
癖になりそうな気持ちよさで、いつもの枕に替えて今夜から毎晩これで眠りたいくらい。
それにしても、『これ』は何だろう?
「あ・・・やん・・・」
半分眠ったままで頬ずりしていると、頭の上から女の子の悶えるような声がした。
・・・・・・女の子?
不意に、昨日の夕方に目覚めてからの記憶が一気に脳裏によみがえる。
あたしが『シンジ』になっちゃって、シンジが『アスカ』になっちゃって・・・そのままリビングに
布団を敷いて二人一緒に寝ることにして・・・だから、つまり、今、あたしは・・・・・・。
おもわず動きを止める。じっとすれば、昨日の出来事も今現在の状況も悪い夢で終わる気がした。
悪い夢で終わって欲しかった。
しかしそっと目を開けて確認すると、目の前には着慣れた『アスカ』のTシャツ。それを中から
盛り上げているのはもちろん、大きくなりつつある『アスカ』の胸。
『シンジ』になったアスカは、『アスカ』になったシンジの胸の谷間に顔を埋めていた。
150 :
2/2:04/09/25 03:41:15 ID:???
「あぁん・・・」
慌てて動こうとしたアスカだが、身体に力を入れた途端にシンジが吐息を漏らす。
はっきり目覚めた今になって気づいたが、今の二人は、仰向けになったシンジの胸にうつ伏せになった
アスカの上半身が覆いかぶさっている格好で、下手に動くとシンジを起こしてしまいそうだった。
こんな破廉恥な姿勢でシンジに起きられたくない。中途半端に身を離したところでシンジが
目を覚まし、自分がシンジを襲おうとしたとでも勘違いされたらもっとひどい。
アスカは迂闊に動くこともできず、かといって今さら寝直すわけにもいかず、手詰まり状態に陥った。
ついさっきまで極上の枕だったシンジの胸も、今のアスカにとってはもはや苦痛の種。本来の
『自分』の胸の感触や匂いを満喫していたなんて、自分がひどい変態になったような気がする。
その時、それまで意識の外に遠ざけていた感覚がアスカを新たに刺激し始めていた。
パンツの中、『シンジ』の身体の一部が、昨夜と同じように硬く大きくなりつつあったのだ。
一度経験済みだし、シンジに教わっていたから、そのこと自体にショックは受けなかった。しかし
うつ伏せの体勢で大きくなり始めたソレは、布団と身体に圧迫されたままどんどん膨らんでいく。
不安に駆られて腰を動かすと、その先端部がパンツの布地に擦れた。
「! やん!」
とっさに声を押し殺すが、心の準備をしてないところへ飛び込んできた感覚は充分に刺激的だった。
これって・・・男の子の感覚?
・・・『シンジ』の身体って、こんな風に感じちゃうの?
少女の感覚とは趣の違うソレに怯え、アスカは下半身を動かすこともままならなくなった。
目を開ければ『アスカ』の胸。耳から届く『アスカ』の寝息。鼻からは『アスカ』の匂い。頬に
感じるのは『アスカ』の乳房の柔らかさ。
それらを狂おしいほど明瞭に感じる一方で、股間では『シンジ』のモノがすべてを押しのける勢いで
巨大化していくのを自分の確かな一部として実感させられる。
おまけにそれは妙な快感を伴っており、性に潔癖なアスカにとっては一種の苦行となった。
数分後、そうした状況に耐えかねたアスカは、ついに飛びのくようにしてシンジから身を離す。
それでも起きなかったシンジを見て、アスカは『アスカ』の寝起きが悪いことをやっとおもい出した。
ワーイ!
サイコウですたい。
萌えますなあ
俺認定 LAS系スレNo1。
(´∀`)ワーイ
俺も認定
文句なしで俺も認定。
便乗して認定
なんか昔のドラマを思い出すなあ
エロ過ぎない青春風なSSは激しくイイ
本当の良スレだね
ついでに漏れも認定
認定&支援&sage
∧_∧
( ;´∀`) 激しく認定
人 Y /
( ヽ し
(_)_)
このスレのおかげで早起きするようになったよ
今日は久々の休日なのでギコナビで常駐スレでまったりします
良スレ認定者がこんなに現れるなんて作者さんのお陰です、いつもありがとうございます。
自分も精進します。
支援支援支援!!!!
力の続く限り、続きキボンヌ
シンジから距離を置いたアスカは大きく深呼吸を繰り返し、心と股間が静まるのを待とうとした。
冷静さを取り戻してよくよく見れば、シンジがアスカの寝ていた布団に移動している。まずは
自分が寝ぼけてシンジに近づいていったわけではないことに安堵する。何せユニゾン特訓時に
前科があるのは自分なのだから。
だが、たとえ寝ぼけてこちらへ転がってきたのがシンジでも、その胸に上からしがみついたのは
アスカである。しかもアスカの場合、目が覚めてからもしばらくの間はその体勢をとり続け、
あまつさえそうすることを気持ちいいとすら感じてしまったのだから、ある意味シンジより
始末に負えないともいえそうだ。
ついさっきまで味わっていたその柔らかい感触が頬に蘇る。ついでに、あちらは純然たる事故だった
けど、昨夜シンジを押し倒してしまった時に手の平が受け止めた弾力まで呼び起こされる。
『あたし』の身体ってあんなに柔らかいんだ・・・・・。
アスカが『アスカ』であった時にはさほど意識していなかったことなのに、『アスカ』の身体が
他人のものになったせいなのか、アスカの身体が『シンジ』になってしまったせいなのか、
すぐ近くで無防備に眠る『少女』の肉体はアスカをひどく困惑させた。
しかし、アスカの精神は今も少女である。強い羞恥心がすぐに全身を支配して、困惑の正体について
本格的に考えることをやめさせる。
だから、軽蔑していた男どもと同様に、どころかもしかしたらそれ以上に、いやらしいことを
してしまっていた自分の醜態を、アスカは忘れようとした。
『アスカ』の身体が発散していた魅力や、『シンジ』の股間がもたらした不思議な快さを、
かぶりを振って必死に追い払った。
それでも股間が収まるまでには、昨夜より長い時間を要した。
名のある方とお見受けします。
コテハンとトリップ希望
てか今回はこれだけ長時間放置されてたのが不思議。
いいですよ、アスカの奇妙な心理。
sexしろ。
>>169 ageんなよ、空気夜目、中田氏しろ、ばーか!
そこでsexだ!
( ゚д゚)ポカーン
なんかへんなのがいるな
ノ旦~ まあマターリと続き待ちましょう
175 :
呂布:04/09/28 19:47:21 ID:lscXOH+v
邪魔だ!雑魚どもが!
>>175 それが誤爆ではなくネタだとしたら、あなたは十分面白い。
もっとその面白さを発揮できる場所があるはずです。
そこに逝って下さい。
178 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/09/28 20:08:38 ID:kvVy03nw
うるせーこの自演厨
超GJLAS投下してる人、気を悪くしないで投下してください。
>>178はしっかり退治しときますんで。。。
180 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの :04/09/28 21:19:35 ID:lG7XbBgK
d´∀`d
181 :
董卓:04/09/28 21:35:47 ID:lscXOH+v
呂付よ
奴らを一掃しろ!
182 :
董卓:04/09/28 21:36:43 ID:lscXOH+v
字を間違えた不覚
183 :
呂布:04/09/28 21:39:59 ID:lscXOH+v
アスカには萌えたぞ!
雑魚どもが!
ホントこのスレ楽しみにしてるんで、荒らすのやめて下さい。マジで。
シンジには?
186 :
呂布:04/09/28 21:48:10 ID:lscXOH+v
>>185 俺は男なので萌えはしませんね
とりあえず荒らしてすみません
別に悪い奴じゃなさそうだが。
って言うかsageて欲しい。。
シンジに萌えない理由を「男だから」で済ませてるあたり、エヴァ板初心者なのかもと思ったw
189 :
呂布:04/09/28 22:04:40 ID:???
>>188 まだまだ未熟者です
エヴァ板って奥が深そうですね
190 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/09/28 22:15:32 ID:1UkhPii/
sageなければならない理由を
100〜300字以内で述べよ。
sexよろしく!
今度こそsageます
>>189 シンジきゅんは野郎、腐女子に絶大な人気を誇ってます。
そのせいかLAS内でも結構分裂があったりしておじさん困ってます。
時計を見ると、まだ八時を過ぎたばかり。いつもならまだまだ眠いところなのだが、やはり
『シンジ』の身体は『アスカ』とは違うということか。
そう考えると『アスカ』なシンジはもうしばらく起こさない方がいいのかもしれない。そうでなくとも
シンジは昨日の一件で疲れているだろうし。
一人でもできることを先にしておくべきと判断し、まずアスカは自分の部屋へ向かった。
「シンジ、そろそろ起きて」
その少年の声とともに、シンジは熱せられた肉の香ばしい匂いを鼻腔に意識する。
自分を起こしてくれる誰か。誰かが作ってくれる料理。どちらもここ数年の自分には無縁だった
事柄で、シンジは驚きとともに目を覚ました。
しかし目を開けた途端に感じるのは、こちらも長年感じたことがない程のひどい眠気。驚きも、
朝なのだから起きなければという義務感も、すべて押し流しそうな強い睡魔への誘惑。
今朝のシンジはあっさりそれに負けて、もたげかけた頭を再び布団に落としてしまった。
「ああもう! 寝ぼけてないでちゃんと起きなさいってば!!」
どこか聞き覚えがある声の少年は、シンジが最近毎朝いっているようなことをいってくる。
女の子のような言葉遣いに違和感があるが、そのしゃべり方自体にはなじみがある。
この口調はまるで・・・・・。
「いつもあたしを偉そうに叱ってたくせに、みっともないわね!」
「アスカ?!」
ようやくシンジの頭はしっかりと回り出し、今の状況を把握した。上半身を起こせばシャツを
『アスカ』の胸が盛り上げ、『アスカ』の長い髪が頬にかかる。
一晩経ってもシンジは『アスカ』のままだった。
隣でシンジを起こしていた『シンジ』なアスカに挨拶しようとして、盛大な欠伸をしそうになる。
「・・・『アスカ』の身体って、本当に朝に弱いんだね。『シンジ』と全然違う・・・」
「ようやくわかったの? バカシンジ」
経験者が初心者を諭すように、『アスカ』なシンジにアスカは微笑んでみせた。
「これ・・・アスカが作ったの?」
食堂のテーブルの上では、出来立てのベーコンエッグとトーストが食欲をそそる湯気を立てている。
眠い目をこすりながらアスカに導かれてやって来たシンジは、今度こそ本当に目が覚めた。
「まあね。誰かさんがいつまで経ってもすやすや眠ってたから、あんまり家事を溜め込むわけにも
いかないとおもって」
笑いながらからかうアスカに身を竦めつつ、シンジは席についてアスカお手製の朝食をいただく。
「・・・おいしい!!」
よく焼けてカリッとしたベーコンと、ふわり柔らかい半熟の卵とが、絶妙のバランスを見せている。
付け合わせのサラダも、トーストも、元より簡単な料理ではあるが、ミスがない。
「どうしてアスカ、料理当番手伝ってくれなかったの? こんなに上手なのに」
つい恨みがましい視線を向けたシンジに、アスカは恥ずかしそうに答えた。
「だってあたし、レパートリーが少ないから。こんな感じの無難なメニューを朝食用にいくつか
覚えただけで、昼と夜は外で済ませてたし」
「え? あ・・・・・」
シンジは昨夜アスカが教えてくれた彼女の過去をおもい出す。アスカは父親や義母と不仲で、
早くに家を出てネルフの用意したマンションで一人暮らしをしながら大学に通っていたのだ。
「初めてここに来た日の晩、シンジが作ってくれた晩ご飯見てびっくりしちゃったわよ。和風で、
凝ってて、おいしくて。あたしの作る料理なんか、みっともなくて見せられないっておもっちゃった」
「そんなこと・・・」
「気にする方がおかしいことくらい、わかってたわ。でもあの時は、誰にも弱みを見せるわけには
いかないって、そればかり気にしてて・・・シンジのことも、ライバルどころか敵だって考えてたし」
少し前の自分を恥じるように、『シンジ』の顔をしたアスカは自嘲気味の笑みを浮かべる。
「・・・・・今は?」
「今は・・・・・運命共同体、かしら? 恥ずかしいこともみっともないことも、何でもあんたと
分かち合わないことには始まらないものね」
少し悩んで答えたアスカが再び浮かべた笑顔は、さっきよりどこかすっきりしているように見えた。
「それより、ちょっと英語とドイツ語のサイトを調べてみたんだけど・・・」
自分の言葉に後から恥ずかしくなってきたアスカは話題を変え、自室のパソコンで調べたことを
シンジに教えた。
入れ替わりや精神交換を、現実の出来事として科学的に扱っているようなものは見つけられなかった。
事実と書かれた記事もいくつかあるにはあったが、肝心の元に戻るための手段については触れて
いない。それどころか、元に戻れたかどうかや、戻れなかったとしてどのように暮らしたかなどに
ついても無視している。結局のところこれは、実話仕立ての怪奇読み物という位置付けなのだろう。
その代わりに圧倒的な量を占めているのは、やはり創作物だった。
「それでもないよりはマシかとおもって、目に付いたものを片っ端から保存してみたの」
アスカたちのように頭をぶつけた場合の他にも、魔法の呪文、呪いのメダル、実験最中の事故、
全世界的な災厄・・・ネットの中では色色な方法で男女の心が入れ替わっていた。
「・・・でも、まだきちんと読んではいないけど・・・どうも、見通しは明るくなさそうだわ」
斜め読みしたいくつかの話は、二人が元に戻ろうとして戻れない顛末を描いていた。あるいは
その先の、いかに入れ替わった身体や生活や・・・・・・性に順応していくか。
「諦めるには早過ぎるけど、ね。シンジには日本語のサイトをお願いするわ」
「いいけど・・・まずは、買い物行きたいんだ。昨日行ってないから冷蔵庫も空に近いし」
時計を見ながらシンジがいった。時刻は十時少し前。
「構わないけど、なんで? シンジいつも閉店間際だと値引きされるから得だとかいってなかった?」
「だって・・・夜に行ったら、誰かに遭っちゃうかもしれないよ?」
「・・・そりゃそうかもしれないけど、買い物途中の挨拶くらい、あんたでも演技は・・・」
いまいち話が見えず、アスカは苛立ち気味にいいかけた。
「『シンジ』と『アスカ』が二人で買い物なんて、噂になっちゃったらアスカも嫌でしょ?」
「・・・・・・そうか、あたしも行かなくちゃいけないんだ」
「う、うん。『アスカ』の力じゃたぶん持ちきれないくらい買うから、『シンジ』がいないと・・・」
「・・・あたしがシンジの荷物持ちってことね」
アスカは新たな自分の役割に溜息をついた。
おぉ!GJ!シンジなアスカGJ!
オッテュです
キテル━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
200ゲトー
イイヨー(゚∀゚)イイヨー
「何だこれは!!」
なんとシンジは豚と入れ替わった
202 :
ネタ:04/09/29 02:06:37 ID:???
玄「フッフッフッ、全てはシナリオ通りだ」
冬「ゼーレではなくお前自信のシナリオだろ」
玄「パイロットの精神状態の悪化で施設が破壊されるよりましだ」
冬「互いのユニゾンにより他者と自己の存在意識の認識させる必要があるかね」
玄「意思の洗脳はナチス以前から行われていた有効な手段だよ」
冬「どうせフォースとフィフスチルドレンでも行うつもりなんだろ」
玄「ニヤリ」
ボコボコボコボコ
二つのコアを持つEVAのエントリープラグに繋がれているシンジとアスカ
ボコボコボコボコ
203 :
呂布:04/09/29 20:08:50 ID:???
なかなかいいストーリーだな
もしかして書いてる奴はプロか?
プロじゃないんだったらプロになれ!
>203
聞く耳持ってるかもと思って書くが、コテハンってのは、周囲から望まれてもないのに名乗るもんじゃない。
止めた方がいいよ。
sageてるだけまだマシだけどな
206 :
呂布:04/09/29 21:51:30 ID:???
>>204 もしかしてあなたはストーリーを考えてる方ですか?
207 :
呂布:04/09/29 21:52:17 ID:???
sage忘れました
すみません
スルーでいいと思われ
無双に精神汚染された方が侵入中ですか?
211 :
曹操:04/09/30 00:00:50 ID:???
ホントに荒らさないでくんない?俺はこの後のストーリーを楽しみにしてるんだ。機嫌悪くして書いてくれなくなったらどーすんだ、ブォケ!
「あの・・・どんな服を着ていったらいいかな?」
出かけることが決まって雰囲気は慌しくなる。そんな中、トイレを済ませたシンジはアスカを
捕まえて質問した。
「どんな服って・・・適当に選べばいいわよ。今はあんたが『アスカ』なんだから」
「で、でも・・・変な服装しちゃったら、外で笑われちゃうでしょ。あの、僕一人のことだったら
適当でいいんだけれど、それって結局『アスカ』が笑われちゃうってことだし・・・」
シンジがいうと、アスカはくすぐったそうな顔をして優しく反論した。
「そんなこと気にする必要ないわよ。だいたい、『アスカ』だったらどんな変な服を着たって
少し奇抜なファッションってことになるんだから。もっと自分の美しさに自信を持ちなさい」
そんなことをいわれても、つい昨日まで冴えない男の子だったシンジには無理な注文だ。
もじもじしたままのシンジを見兼ねたか、アスカは救いの手を差し伸べてくれた。
「じゃあ・・・これと、これと、これ。この三つの中から好きなの選んで着ておいて。あたし、
トイレに行ってくるからね」
黄色いワンピース。タンクトップにホットパンツ。ブラウスとサマーカーディガンに膝丈のスカート。
以上三つの組み合わせを箪笥から引っ張り出してベッドの上に並べると、アスカは去っていく。
しばし頭を悩ませたシンジが、それでもどうにか着替えを終えたところにアスカが戻って来た。
「ああ、やっぱりそれにしたんだ」
サマーカーディガンと長めのスカートで身を包んだシンジを見て、予想していたかのようにいう。
「だって・・・他は、ちょっと恥ずかしかったから・・・」
黄色いワンピースはむしろ、最初にアスカに会った時の美しく凛々しい印象が強くて、それを自分で
壊すような真似をしたくなかったからなのだが、そこまで説明するのも別の意味で恥ずかしい。
「それで、どうかな? ・・・おかしくない?」
「全然。それどころかよく似合ってるわ。買ったはいいけどあたしにはあんまり合わない気がして
放っておいたんだけど・・・今の『アスカ』にはぴったりね。お淑やかなお嬢さんって感じがする」
とても褒められてるわけだが、さすがにシンジとしては素直に喜ぶ気分にはなれなかった。
キテターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
いやっほうっ
オッテュです
GJ!!!
この板はsageないと怒られます
age禁止
GJ!(゚∀゚)イイヨイイヨー
218 :
呂布:04/09/30 21:11:23 ID:???
先生は最高だな〜
「さ、行くわよ!」
まず二人が向かったのは、近所のスーパー。
どうやら、最初に昼食と夕飯の買出しをするらしい。
家の冷蔵庫は空っぽ。今日はたくさん買い物しなくてはならない。
「私が持つわ。私は今男の子だからね。」自らカゴを持つアスカ。
「お米がそろそろ無くなるはずよ。買っておきましょう。」
そういって、アスカは自分の持っているカゴの中に米を入れようとした。
間髪入れず、シンジがアスカの行動を止めようとした。
「アスカ、お米は最後でいいよ。お米・・重い・・・でしょ?」
それもそうね、といった表情で、アスカは無言で米を
元の場所に戻した。
「アスカ、今日のお昼・・・何が食べたい?」
「う〜ん、分からないわ。シンジは何が食べたいのよ?」
質問を返されて、戸惑うシンジ。
シンジは自分が今、何を食べたいか分からないでいた。
アスカの舌がどのような味を好むのか把握していない今、
何を作っていいのか分からないのだ。
食品売り場をぐるぐる回る二人。一向に献立が決まらない。
「早くしなさいよバカシンジ!ずっと立ちっぱなしでくたびれたわ!」
「じゃあ、アスカはお昼と夜、何が食べたいんだよ?
それが決まらないと帰れないでしょ?アスカも一緒に考えてよ!」
「何言ってるのよ!私だって考えてるわよ!!」
周囲の視線を感じた二人。こんな所でケンカしている場合ではないと気づく。
時計を見たらもう12時を過ぎている。
道理でくたびれるわけだ。だんだんとおなかも空いてきた。
「じゃぁねぇ、お昼はコロッケにしましょ。さっきお惣菜コーナーで
揚げたてが売ってたわ。それでいいでしょ?」
「うん。じゃあそうしよう。」
「もうおなかがすいたわ。このカラダはすぐにおなかが空いて不便だわ!
夕飯は、また後で考えましょ。たりあrず、何か食べたいわ!」
そう言って、お惣菜売り場のコロッケをパックに入れて
レジへ向かう二人。大量に買い物する予定だった二人は
揚げたてのコロッケだけを買い、家へ戻った。
「さ、早く家に戻って食べましょ!」
ごめんなさい、sage忘れた・・・。
回線切って逝ってきます。
お気になさらず。何もせずただageてる奴も居ますし。
ほんわか…(゚∀゚)イイ!!
中身を読まずに質問
本人ですか?
まだ名前欄しかみてないけど、今までと書き方が違ったので
本人でしたらすみません
「さ、後は髪の手入れね。女の子は服着れば準備完了ってわけじゃないのよ」
アスカは愛用のブラシを手に、シンジを鏡台の前に座らせた。
「へえ・・・『あたし』って後ろから見るとこんな感じなんだ。何か、変な気分」
自分で抱いていたイメージ以上に、その背中は細く肩は小さい。少年である今の自分の身体と
比べてしまうから少女の身体がか細く見えるのか、あるいは中に宿っているシンジの心が
影響を及ぼしているから華奢な印象を受けてしまうのかはわからないが。
最初はブラシに抵抗した髪だったが、一回くしけずるごとに滑らかな感触を取り戻していく。
光の加減によって金髪にも赤毛にも見える、『アスカ』の艶やかな長い髪。いつも自分のものとして
感じていたそれを、今では他人のものとして扱っている。そのことに軽い戸惑いを覚えながらも、
アスカは丁寧に美しい髪を梳かしていった。
最初は居心地悪そうにしていたシンジだが、次第に慣れてきたのかアスカのブラシに身を委ねる
ようになり、やがてハアと吐息をついた。
「どうしたの? シンジ」
「どうもしないけど・・・人に髪の毛を梳かしてもらうのって気持ちいいんだね。何だか、すごく
アスカに大切にされてもらってるみたいで・・・嬉しい」
「何よその言い草。まるで普段はあたしがあんたを大切にしてないみたいじゃない」
「ご、ごめんなさい」
「終わったわよ」
仕上げたアスカが宣言しても、シンジはしばらく鏡を見つめたままだった。
「何ボケッとしてんのよ、バカシンジ」
アスカが叱っても堪えた様子もなく、シンジは鏡の中の『自分』を仰ぎながら夢見るように呟く。
「『アスカ』って本当に可愛いなあっておもって・・・お姫様みたい」
シンジの感想は大袈裟にせよ、確かに今の『アスカ』は上品な装いで可愛らしい。ただあまりに直裁な
褒め言葉に、アスカは嬉しさと恥ずかしさに顔を染め、鏡越しに『アスカ』に突っ込んでしまった。
「今はそれがあんたの身体なのよ、お姫様」
やっぱ本物はエエなァ
アスカに見惚れてるシンジきゅん(今は自分だけど)
サイコーです!!何気にラブラブ♪な所がGood!!
いつも読んでます!無理しないで頑張って下さい!
>>225 GJ
そうでしたか。本人ならどうしようかと・・・
>>219-220 騙りイクナイ!
でもssを投下してくれるの嬉しいです。GJ
激しく良い
頑張ってください
GJ!
何かその後学校にそのまま行くことになったらトウジ、ケンスケは気づかなそうだけどレイあたりは気づいたりして・・・ソレで複雑になって・・・なんて想像してます。w
これからも頑張ってください。
おいおい
違う人が書いてもいいから、一応断ってから
書けよ
219の人 混乱するだろ
あれ?
下がらんかった
ここまで技術が高いとむしろコテハン入れてくれないと今みたいに混乱しますね・・・
コテ希望!
もしくは、正体を明かすとかなw
わざと全角でsageってやってんだろ
正体は明かさないほうがいいと思う…
コテハンは好みにもよるけど
2ちゃんねるは煽りや叩きや騙りや荒らしがおおいからね
宇宙とsex
さっきから大文字sageの人、うざいよ
>>239 わかっててやってる椰子に言っても無駄。
のんびりつづきを待とうよ。
初めて履いてみた『シンジ』のスニーカーはずいぶん大きなサイズに見えたが、下着や洋服同様に
今のアスカにはぴったりだった。男女の違いはこんなところにも顕れるらしい。
「『アスカ』の足ってちっちゃいんだね・・・」
隣のシンジはシンジで、小さな『アスカ』の靴が足にフィットすることに驚きを隠せない模様。
「『シンジ』の足が大き過ぎるだけでしょ。バカの大足とはよくいったもんだわ」
アスカとしてはとりあえず叩いてみただけの憎まれ口だが、シンジは目に見えてしょんぼりして
黙りこくってしまった。
「・・・調子狂うわね。いつもみたいに何か反論するとか見当違いの話題振るとかしなさいよ」
「あの・・・ごめんね。僕なんかと入れ替わらなければ、こんなことにならなかったのに・・・」
今のシンジは、さっき鏡台で「お姫様」と呼んでやった時とよく似た、沈んだ表情になっている。
そこでアスカは、さっきいいそびれた分も込めていってやった。
「あんたバカァ? 別にこの入れ替わりはあんたが仕出かしたことじゃないんでしょ? だったら
あたしに妙な罪悪感なんか抱くんじゃないわよ!」
「でも・・・」
「そりゃ、本当の自分でいられないのは嫌だけど・・・なっちゃったものは仕方ないでしょ。それに、
あたしだってあんたの身体使っちゃってるんだから、あおいこじゃない」
「・・・・・・」
「それとも、お互い様って考えられないってことは・・・もしかしてシンジ、あんた自分が可愛い
『アスカ』になれたのが嬉しいとか?」
「そっ、そんなわけないだろ!!」
顔を真っ赤にしてアスカの勘繰りを否定するシンジ。もっとからかうのも面白そうな気はしたが、
自分が女の子をいじめて喜ぶバカな男子になったようでもあり、アスカはそこでやめておいた。
「とにかく。あたしたちはすぐ元に戻るんだから、変なことを気に病む必要はないのよ。わかった?」
「う、うん・・・そうだよね・・・」
どうにか元気付けたシンジとともに、アスカは玄関のドアを開けて部屋から外に出た。
キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!
>>242 乙です。シンちゃん女の子してますなー。
飽きた。筆者は、みんなに褒められることによって
自己陶酔に浸っているようだ。
はっきり言ってあんまり面白くないな。
|
|
∩___∩ | ぷらぷら
| ノ _, ,_ ヽ (( |
/ ● ● | (=)
| ( _●_) ミ _ (⌒)
>>245 ))
彡、 |∪| ノ
⊂⌒ヽ / ヽノ ヽ /⌒つ
\ ヽ / ヽ /
\_,,ノ |、_ノ
>>245 俺は面白いと思ったが?漫画のような急展開を期待しすぎるから、つまらなくなる。
なら、感情移入し過ぎなければいい。行き過ぎた感情移入は反発につながる。
>>245 うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!
ちくしょおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!
ちくしょおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!
てぇめええええええええええええええ!!!!!!!!!!!
釣られたあああああああああああああ!!!!!!!!!!!
クゥやシィいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!
ageてるの相手に何いってるんだ
わざわざレス付けるな放置しろ
はい。。。
_
.'´ヘ ヘ
! ノリノ)))》
i从! ´‐`ノリ ちくしょう・・・
.__,冖__ ,、 __冖__ / //
`,-. -、'ヽ' └ァ --'、 〔/ / ,. ‐ ''  ̄ ̄" ‐
ヽ_'_ノ)_ノ `r=_ノ / ゙ ヽ
.__,冖__ ,、 ,へ / ,ィ ,-―'`ヽ
`,-. -、'ヽ' く <´ 7_// ,ヘ--‐ヽ‐゙へ ヽ、
ヽ_'_ノ)_ノ \> / ,\__,,. ―i ̄ ', '., \ .\ ヾ,
n 「 | / i7´ l´ i i i ヽ ヽ .',゙.,
ll || .,ヘ / i/ .i i i i i ヽ , ,
ll ヽ二ノ__ { i .l l | l l l l l l ヽ ', i .i
l| _| ゙っ  ̄フ .i i i i i .l l .l .l i i l i i
|l (,・_,゙> / .i i i i i i i l_ 、l| i | i i | | .l l
ll __,冖__ ,、 > | i_,,,.L.|+‐||ii.l''「,l., ./iト-| ,,|,」|_l .i .| | l .l l
l| `,-. -、'ヽ' \ .| | | i,| i,.|.ii ', ゙,ヽ /ii.| / | /レii.l .i l .l .| .| |
|l ヽ_'_ノ)_ノ トー .l |ヽl il__ii_i_ i ヾ,/ ノ レ__|/ ii l l /レ | | |
ll __,冖__ ,、 | | | .l Or" ̄~~` '" ̄`Ol /l/ .| | l
ll `,-. -、'ヽ' i l ト ゙ , 、 .lノ /| |, |, ',
|l ヽ_'_ノ)_ノ {l l .lヾ、 ,―-┐ l |/ | | ', l ヾ、
.n. n. n l l l lヽヽ. l l イ /| | l、l
..|! |! |! l i i .l. `' , ヽ___ノ ,. ‐ " / | / | lli .| ヾ
..o o o ,へ l .|、 lヽ .l, ` ‐ ._ ' ヽ|/ | /-| /_ .| / ii
/ ヽヽl ヽ ヽ l ` ‐ ,_|_,./ |.レ レ ゙| /
>>250 お前おもろい。
・・・って、ひょっとしてオレも釣られたのか?
頼むからつまらん奴を煽って雑談させるのは止めてくれ
って言うかこのまま学校生活送ったら
アスカが厨化して健全な方向に暴走していきそう
元に戻らなくていい
実にくだらん。
所詮、一般ぴーぷるの書いたもの。
おまけに内容が・・・。フゥ・・・orz
前の人、sageてない時点で荒しにしか見えませんよ。
最初はいいですが、今度からお気を付け下さい。初心者さん。
'⌒⌒ヽ
′w从w)
ヽdl ゚ ヮ゚ノ アスカの裸でも見て落ち着きたまえ
⊂|、, つ
((, |
| | ノ
(.(_)
マンションから一歩踏み出した途端、冷房の及ばない大気の熱とともに、道行く人の視線を感じ取る。
アタシは『アスカ』、アタシは『アスカ』、アタシは『惣流・アスカ・ラングレー』。
自分に言い聞かせながら、『アスカ』の身体のシンジは『シンジ』の身体のアスカと並んで歩く。
身体の入れ替わり自体は完璧なのだから、他人が二人に疑念を覚えるわけはないのだが、すでに
何もかもばれているような、あるいはちょっとしたヘマですぐにばれてしまうような、そんな不安が
シンジの心には巣食ってしまっていた。
隣を進むアスカは、実に平然とした様子。生まれついての男の子みたいに、自然で落ち着いた態度。
うろたえまくっている自分がとても情けない。
そんな時、ふと顔を上げたシンジは、すれ違おうとする男性と目が合った。
そのサラリーマンらしい男性は、視線を逸らすでもなくシンジの方をまじまじと見つめている。
後ろに何かあるのかとおもいたくて振り返ったシンジだが、平凡な第三新東京市の街並みばかり。
顔を戻し、サラリーマンと行き違ったシンジだが、今度は前から来る大学生風の男に凝視された。
突き刺さるような視線が怖くて、シンジはおもわずアスカの腕にしがみついてしまった。
「どうしたの? シンジ」
小声で尋ねるアスカに早口で事情を説明したが、アスカは驚きもしなかった。
「『アスカ』にとってはいつものことよ。あんたが美人だから男連中が見とれてるだけ」
「え・・・?」
冷静に見てみて、と囁かれる。その言葉に従うと、なるほど、女性はたいていが一瞥するだけなのに
対し、シンジに注意を払うのは軒並み男性である。
しかしそうとわかっても、シンジはアスカにしがみつくのをやめられなかった。
「シンジ?」
「・・・ごめんね、アスカ。もうちょっと・・・このままでいさせて」
『男性』の視線が、そこに込められた欲望が、今のシンジにはひどく恐ろしかった。あれを簡単に
受け流せるようになるまでアスカはどれほどの時間を要したのだろうと想像したが、わからなかった。
「そうやってると、ますますか弱いお姫様みたいよ。却って注目されちゃうんじゃない?」
シンジの怯えを酌んでくれたのか、アスカはからかいながらも、ぎゅっとシンジの手を握ってくれた。
キトゥァーーーーーー!!!!!!
錬ゲンの加地氏がこのネタで書いてますな。
www11.plala.or.jp/House_Stories/evaff/asuka.htm
>>262 Y4xz/t8XUU様、上手すぎです。
見事。
家からスーパーに行くってわずかな間に、これだけ魅せてくれるとは・・・。
あ〜ヤバイ…
頭ン中アスカでいっぱい。
sex好き
ネ申
来たれり。
単行本にして発売してください。
お前らキモイよ
キモイよ君たち
知らぬ間に200突破、そしてそろそろ300だ・・・。
Y4xz/t8XUUさんこの調子でがんがってください。
[キモい]と思うのなら帰ってください。
ageんなよバカ…orz
275 :
274:04/10/03 22:37:24 ID:???
ageてすみません
スーパーに入ると、アスカは慣れない従者気分を味わった。
自分のテリトリーに入って元気を回復したシンジが先行し、品物の値段などを比較すると、最適と
おもわれる商品をアスカが持つ買い物かごに入れていく。『シンジ』の腕力は『アスカ』よりある
はずなのに、アスカの腕にかかる負荷はたちまち洒落にならないレベルに達した。
もっとも、アスカは単なる荷物持ちでは終わらない。シンジに一つ一つの買い物の意図を質問し、
それらに納得してからかごに入れることを許可していく。
「アスカ、何だか今日は真剣だね・・・」
「何いってんのよバカシンジ」
本来の言葉遣いをする時は他の客に決して聞かれないよう、アスカはシンジに耳打ちして叱った。
「元に戻れなかったら、明後日以降はあたしが一人で買い物しなきゃならないことだってあるでしょ。
何を、どんな基準で、どれほどの量、いくらくらい出費して買うのか、学んでおくのは当然じゃない」
「前からそうして欲しかったけど・・・」
「何ですって」
「ご、ごめんなさい・・・」
以前と変わらない言い合いだけど、人目を気にして小声でせざるを得ない点に強い違和感がある。
周囲の買い物客には自分たちはどう見られているのだろう。こんな場所で顔寄せ合って二人だけの
世界に入っているバカップルなどとおもわれているのではなかろうか。
それはさておき。シンジのぼやきにも一理はあった。
買い物なんて面倒な労働はしたくない。こちらが動こうとしなければ結局人のいいシンジがやって
くれる。そこまで明確に意識したわけではないが、結果的にアスカがしていたのはそういうことだ。
会計をして荷物を袋に詰める。大きなサイズの袋三つと小さなサイズの袋一つが膨れ上がった。
「あの・・・これ、持つね」
大きな袋の一つを持とうとしたシンジに、アスカは小さな袋を手渡した。
「力がある人間が重いもの持つのが当然でしょ。今の自分の身体考えなさいよ」
シンジはいつも、この重たい荷物を持っていたんだから。
ワーイ♪
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
イイ!!(≧∀≦)ノ最高!!
なんかカッコいいぞアスカ!
この本の発売はいつですか?
>>281 来年発売!
が、イイなぁ・・・。んまぁ、俺は全部保存してるが。
スーパーを出る。シンジとしてはやはり『アスカ』に向けられる男性の視線が気になったが、
重い荷物を両手にさげたアスカに頼るような真似はできず、代わりにそそくさと帰路を急いだ。
家に帰り着いてシンジがドアを開ける。台所の床に荷物を置いたアスカは大きく息を吐いたが、
愚痴をこぼしたりはしなかった。
二人で冷蔵庫に荷物を詰める。アスカが冷蔵庫の中身について尋ね、シンジがそれに答えていく。
「アスカ、お疲れ様。はい」
作業が済んだところで、シンジはアスカにジュースを渡した。お揃いの缶を自分も手にする。
「サンキュ」
アスカはプルタブを開けるとあっという間に飲み干した。シンジはまだ半分も飲んでいない。
「次は・・・お昼ご飯かしら?」
「あ、その前に洗濯しちゃおうよ。っていってもスイッチ入れるだけだけど。ご飯を作って
食べた頃には脱水終わってるから、ベランダに干せるようになるとおもうよ」
「OK。じゃ、正確なやり方教えて。あたし漢字が苦手だから」
きびきびとした足取りで洗濯機のもとへ向かうアスカを、シンジは不思議な気分で見ていた。
『シンジ』の身体のアスカ。身体は男の子だけど、心は女の子。それはもちろん承知している。
昨夜シンジにしがみついた、あの弱弱しく無防備な顔も、強く心に焼き付いている。
だけど今、『シンジ』として文句一ついわず家事をこなしていく姿は、シンジの目にはずいぶん
男の子らしく映った。
別にアスカが、女の子でなくなって男の子になりきった、などとはおもわない。さっきシンジの手を
しっかり握ってくれたのは、アスカが女の子の気持ちをきちんとわかってくれているからだし。
内面は女の子なのに、それでも男の子らしく振る舞おうと、アスカは頑張っているのだろうか。
『シンジ』の役割を演じようと努力しているアスカ。『アスカ』になったシンジの気持ちを理解し、
ぶっきらぼうながら優しくしてくれるアスカ。辛い自分の過去をシンジに告白してくれたアスカ。
元少女な少年のことをあれこれ考え出すと、元少年な少女の胸はおかしなぐらい高鳴り始めた。
「アスカ・・・」
色色な気持ちが胸に迫り、アスカの背中を追いながら、シンジはそっと呟いていた。
萌え!
真夜中にキテターーーーーーー!!!!!!
>元少女な少年のことをあれこれ考え出すと、元少年な少女の胸はおかしなぐらい高鳴り始めた。
萌え!
もう少しでエロ方面に行きそうだ!
エロはあってもなくてもいいなあ。
アスカなシンジが、周りからの視線に恐怖を覚えたり、
シンジなアスカが、体の事であまり騒がなかったりと、
他のある入れ替え物と視点がちょっと違って面白い。
最近流行の、よわよわシンちゃんなのかな?アスカも凛々しくて良いです。
「お昼はチャーハンにしない? シンジが先生役で、実際に作るのはあたし」
洗濯機をセットし終えたアスカが提案すると、シンジは驚いたような顔をした。
「さっき冷蔵庫見たら、冷凍してるご飯がけっこう多いし、具に使えそうな半端な量の食材も色色
あるでしょ。炒め物だから手早く終わるってのも悪くないわ・・・まあ、それはあたしが失敗
しなければの話だけど」
説明してから、付け加える。
「あ、不安ならあんたが自分で作ってね。あたしとしてはレパートリーを増やしておきたいところ
だけど・・・将来的には『アスカ』が『シンジ』を手伝うふりをして、実質あんたに難しい料理を
作ってもらうなんて局面も考えられるから、その演技の練習になるかもしれないし・・・」
「あの、不安とかそういうことはないよ」
アスカを遮り、シンジはいう。
「僕も、同じようなこといおうとしてたところだったから、びっくりしただけ」
はにかむようにいい足すと、頬を軽く染めて俯いた。
見ているアスカまでやたらに恥ずかしくなってきて、おもわず憎まれ口を叩いてしまう。
「行動パターンはともかく思考パターンまであんたと似るなんて、あたしも焼きが回ったわね。
『シンジ』の頭でものを考えてるせいかしら?」
いい過ぎたかと少し焦ったが、シンジは微笑みながら即座にいい返してきた。
「僕が、『アスカ』の頭でものを考えてるからかもしれないよ?」
「・・・・・・」
とっさに再反論できなかったアスカの手を、シンジが取る。
「じゃ、始めよう。アスカは筋がいいからきっと簡単に覚えるよ」
・・・何かいつものペースにならないわね・・・シンジが妙に可愛いっていうか、余裕があるって
いうか、積極的っていうか・・・・・とにかく、今までとずいぶん違ってて。
シンジにキッチンへ導かれながら、繋いだ手の感触をアスカは強く意識してしまう。
今はシンジのものである『アスカ』の手は、暖かく、柔らかく、とても気持ちよかった。
久しぶりに来たけど相変わらず情景とか人物の細かい描写がキチンとしてるから読みやすいし感情移入しやすくてイイ!変にエロくしない書き方もサイコーです☆(^∀^)
続きがめちゃくちゃ楽しみ。
毎晩何度もチェックしてます。
オチるかどうかが個人的に心配。
だんだん、◆Y4xz/t8XUU が
ただのオタクだということに気がついた
>>293 お前には失望した。
もう二度と会うまい
コノ板にいる時点で同じ穴の狢
293は発見し次第射殺 無条件発砲でアボーンせよ
陳腐といっていいテーマをこれだけ丁寧に掘り下げて読ませるのは大したものですねぇ。
ただ皆さん、否定的意見への過剰反応はよしましょう。荒れるもとです。
>陳腐といっていいテーマをこれだけ丁寧に掘り下げて読ませるのは大したものですねぇ。
これもまた>>1への煽りでないかと思ったし、
陳腐というよりネタにしやすく考えられた題だと思ったが
>否定的意見への過剰反応はよしましょう。荒れるもとです。
これには激しく同意ですな
299 :
297:04/10/07 22:56:09 ID:???
いえ、別に皮肉とかじゃなく。純粋に感心したんですよ。
誤解されたなら謝ります。
最近、他スレが荒れ気味だからって過剰反応しすぎだよ。
マターリといきましょう。
てか、もうすでに荒れてるじゃん。
自分もこの話を単なるくだらん妄想だと
思ってるし。所詮LAS厨じゃん。
Y4xz/t8XUU氏マダー
ほっちゃーん! ほ、ほーっ、ホアアーッ!! ホアーッ!!
すまん・・・誤爆だ
>>304 それよく見かけるんだけど(とくにエロゲ関係の板、スレ等で)、何?
>>301 確かに荒れてるよ。でもここまで人が来てるのはやっぱり読みたいからだろ。
おれもLAS厨で、しかもこんなマイナーなネタに初期から食い付いてる変人だが、正直これならオリジナル小説でも俺は読むよ。
と、まあいってみたが俺に他人を評価できる資格はない。
俺に出来るのは待つだけよ。
つーか301も荒らしでしょ。明らかいに悪意で書いてるレス。
わざわざ諭そうとしたところで話を聞く相手じゃないよ。
荒らしは完全スルーするのみだと覚えてくれ。
シャラポアより
アスカのほうがカワイイと思う人!
ノシ
シンジが先生で、アスカが生徒。シンジがアスカに勉強を教わることが多いいつもとは勝手が違う
変則的な教室が開かれたわけだが、それはずいぶん心地好いものだった。
その理由としては、アスカが優秀な生徒であることが大きかった。
今さらだが、アスカは実に賢い。シンジが説明することのポイントを正確に把握して、すぐに理解し
自分のものにする。「つまりこういうこと?」と確認するための要約など、当のシンジ以上に的確だ。
彼女がすでに大学を卒業しているという事実を、シンジは初めて実感として納得した。
そして、自分の知識不足についてはひどく率直であり、そうした事柄に出会うと謙虚に学ぼうとする。
これは普段シンジたちに接していた時の傲慢ともいえそうな態度とはほとんど正反対であり、特に
シンジを驚かせたが、もちろん悪いことではない。
教わろうという意識が強ければ、教える側にも熱が入る。好循環がたちまち成立し、その成果は
二人分のチャーハンとして実を結んだ。
「おいしい!」
朝食と同じ芸のないコメントだが、それが一口目を食べたシンジの偽りない感想だった。
『アスカ』の舌にはやはりいささか薄味。しかし具材への火の通り加減や、上手に炒められた
ご飯粒の食感などを味わうには問題ないことである。
「アスカは凄いね。チャーハンは初めてだっていってたのに、こんなに上手に作れるんだもの」
「べ、別にこれくらい、教われば誰でも出来るでしょ。たとえ教師があんたみたいなバカでもね」
そっぽを向いてつまらなそうにいうが、それが照れ隠しであることが、シンジには何となくわかった。
意外にアスカは、ストレートに褒められると恥ずかしがってしまい、却ってそれを否定するような
ことをいいがちなのである。
そんなアスカが可愛くおもえて微笑んでいると、こちらを窺ったアスカに目敏く発見される。
「何ニヤニヤしてるのよ!」
「別に」
応じながら、ふと考えてしまった。
入れ替わる前だったら、今のアスカの言葉が照れ隠しだと気づいただろうか、と。
はい、待ってましたー!
>>311 ∬
コーヒーあげる つ>口
おつかれー 今回も美味しくいただきましたー
>>307 なんか下には下がいるんだな・・・とシミジミ思った
オッテュ
おつかれ〜
いつもお疲れさまです!
319 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/10/10 17:50:03 ID:gJVPEvuw
fff
こないな
買い物をして、洗濯を始めて、料理をして食べて、食器の後片付けをして、洗濯物を干す。
そこまで済ませたところで、アスカは疲れを感じ始めていた。
休日のシンジがいつも当たり前のようにこなしていた作業である。同じ『シンジ』の身体である
自分が疲れるのは理屈に合わない気がするが、肉体が休憩を要求し出していることは疑いない。
解釈としては、入れ替わりによって脳に刻み込まれていた作業の効率的な手順が失われてしまい、
身体に余計な負担がかかってしまった、というところだろうか。
自分がシンジより身体の使い方が下手だと認めるようで腹立たしいし、『シンジ』の身体を無駄に
疲れさせてしまったことは申し訳ない気もする。それにも増して、洗濯を終えたら再開するつもり
だった入れ替わりに関する情報収集が、できるかどうか怪しくなってきたことに焦る。
洗濯物の翻るベランダからリビングに戻りながら、そんなことを色色考えていたアスカの目の前で、
『アスカ』の顔のシンジが欠伸をした。
「ちょっと疲れちゃった。アスカはどう?」
『アスカ』の身体でシンジの家事に付き合っていれば無理もないかと考えそうになったアスカに、
シンジは続ける。
「たぶんアスカも疲れてるんじゃない? ・・・僕も今頃いつも一休みしたくなるから」
「え・・・あんたもそうなの?」
問い返すことでシンジの質問を肯定したアスカに、シンジは笑いかけた。
「ちょっとお昼寝しない?」
そんな提案をしてアスカを導いたのはリビングの片隅。日が直接射し込まず、開いた窓からは
風が適度に吹き込んで、かなり快適。
「アスカもミサトさんも出かけてる日なんかは、仕事に区切りがついたらここで少しの間横に
なるんだ。短い時間でも寝ると、けっこう疲れが取れるしね」
説明しながら二つに畳んだ座布団を枕にして早速横になると、アスカを見上げて誘う。
釣られてアスカもシンジのすぐ隣に横たわった。重力に逆らわない姿勢が、何ともいえず気持ちよい。
「・・・悪くないわね」
「でしょ?」
シンジの表情は、とっておきのお菓子を分け与える時の子供みたい。それもアスカには心地好かった。
アスカとしては少しだけ横になる程度のつもりだったのだが、気がつくと寝入っていた。もう夕方だ。
目の前に、『アスカ』なシンジの顔。こちらは未だにすやすやと眠っている。
今朝と似たシチュエーションをなぞるように、股間では『シンジ』のモノがまたも膨れ上がっている。
「シンジのいった通りね・・・。それにしても、こんな頻繁だなんて・・・」
この感触はこれで今日何度目になるだろう。法則性があるわけでもなく、買い物の帰り道だの
昼食を食べている最中だの、まったく意味もないのに大きくなるから始末に負えない。
もっとも、同時にそれだけアスカも股間の状態に慣れてきたともいえる。昨夜のように未知の現象に
直面してパニックになることも、今朝のように抜き差しならない状況下で取り乱すこともない。
それはそれと割り切って、目の前で眠るシンジを観察するゆとりさえある。
無邪気なシンジの寝顔は、とても愛くるしかった。本来の『自分』の顔だという贔屓目を抜きに
しても、たぶんこの感想を否定できる人はどこにもいないだろうとおもう。
身体に馴染んだ部屋着のTシャツが、肩や腰のなだらかな曲線をくっきりと浮き上がらせている。
今のアスカとは明らかに別の存在である、女の子。
『自分』の寝姿を外から見る機会など普通はない。アスカは好奇心から『アスカ』を眺め始めた。
しかしそのうちに、妙な気分になってきた。
瞑った目を縁取る長い睫毛。滑らかな頬。軽く開いた桜色の唇。
昨日の朝までアスカのものだったその唇。昨夜だって間接キスという形で何度も触れ合ったその唇。
なのにその唇が気にかかる。その柔らかさや艶やかさに、惹きつけられる。
まるで灯りに誘われる蛾みたいだと自覚しつつも、少しずつアスカはシンジに顔を近づけて行った。
昨夜シンジの上に倒れた時や、今朝シンジの胸に顔を埋めた時の、乳房が伝えた快い弾力。買い物に
行った時などの、握った手の暖かさ。梳かした髪のさらりとした手触り。色色な記憶が蘇る。
『シンジ』の鼓動がひどく速くなる。アスカは乾いた唇を舐めた。硬い股間をまた意識してしまう。
そして『アスカ』の穏やかな寝息を顔にはっきり感じるほどになった時、シンジの唇が動いた。
「アスカ・・・」
目を覚ましたわけではない。眠ったままシンジは静かに呟くと、幸せそうに微笑んだ。
その呟きにアスカは吾に返ると、静かにではあるが大急ぎでシンジから離れた。
自分が仕出かしかけていたことに動揺する。まるでスケベな男子みたいなことをしそうになっていた。
しかしそのことについて冷静に考えることはできないし、不快な仮説しか浮かびそうにないのが
怖いから考えたくもない。代わりにアスカはシンジの寝言について考えることにした。
眠りながら、幸福そうな笑顔で「アスカ」と呼んだシンジ。一昨日までのシンジがそういっていた
のならシンジの気持ちは明白で話は簡単だが、今の状況下ではアスカは悩んでしまう。
夢の中でシンジが呼びかけたのは、アスカの心なのだろうか。それともアスカの身体なのだろうか。
どうも後者におもわれる。夢の中ではまだ少年のシンジが少女な『アスカ』に投げかけた、そんな
言葉ではないかと考えてしまう。
本来の自分の身体には自信もあるが、自分の心それ自身が他人に愛されているとはおもえない。
シンジだって、きっとアスカの心を求めはしない。今はやむなく一緒にいるだけで。
昔から、周囲を攻撃して自分の優位を確立してきた。他人に心を晒さず、目に見える能力や容姿だけを
頼りに周囲と関わってきた。それがどんな結果を招くかも覚悟していたつもりだった。
なのに今、そんな生き方をしてきたことが悔やまれて、アスカは胸を痛くした。
数分後、シンジも目を覚ました。眠い目をこする様が幼さを感じさせて可愛らしい。
「ねえ、シンジ」
声をかけるアスカにシンジが首を軽く傾ける。
「ん?」
どんな夢を見ていたの? あんたは『誰』に微笑んでいたの? あんたはあたしに微笑んでくれたの?
その質問がどんな意味を含んでいるかは承知の上で、アスカはシンジに尋ねたくて尋ねたくて
たまらなかった。
「洗濯物取り込んだら、晩ご飯作るの手伝って」
「うん。今日は何にしようか?」
元に戻ったら、あるいは戻らないまでも落ち着いて暮らせるようになったら・・・シンジに尋ねよう。
今は駄目だ。
こんな、身体も生活も相手に依存する他ないような状態で問い掛けるのは、フェアじゃないから。
夜中にキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
起きてて良かった
杞憂だとは思うけど、なんかノリが最終回っぽいような・・・
まあ、なにはともあれ今回もおつかれさま 堪能しました
>>325が最終回を恐れるのは◆Y4xz/t8XUU 氏以外に期待していない証拠
キテタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
いいねいいね乙
これはもう、別のサイトを作ってそこに永久保存してくれ
この作品に限らずエヴァ板SS保管所みたいなのはほしいな
熱血シンジスレとか俺をシンジと呼ぶなスレのSSの続き読みたかったなぁ
もう落ちたけど
もうそろそろネタ切れかな?
ゆっくりやってくれ、待ってるからな(゚Д゚)y─┛~~
tomoタンは俺シンジスレ放置する気なのかなぁ・・・
夢オチでも何でもいいから、オチをつけてほしい
「なるべくポピュラーなものがいいわね。しょっちゅう作るものなら、何かの事情で連日あんたに
手伝ってもらえないなんて時に連発しても、不審におもわれないでしょ?」
アスカの主張はもっともで、シンジとしても異論はない。そこで晩ご飯はカレーにした。
「カレールーを入れないで別の味付けをすれば、シチューや肉じゃがにもなるよ」
「煮物の基本ってことね」
野菜や肉の切り方や、鍋への投入順番などについてアスカにシンジが教えつつ料理は進み、
ただ煮えるのを待つばかりの時間が訪れた。
まだカレーは入れていないため、台所に充満するのは野菜と肉そのものの煮える匂い。料理の途中で
しか嗅げないその素朴な匂いを、シンジは気に入っていた。
隣で、自分が作った料理をどこか不安げに見ていたアスカが、ようやく安心したような声でいう。
「・・・カレーの匂いも食欲をそそるけど、この匂いもいいわね。素朴って感じで」
「アスカも? 僕も、今同じこと考えてたんだ」
なぜだかやけに嬉しくなって、シンジはアスカにいった。一方のアスカは顔を背けると静かにいった。
「あたしも入れ替わる前からきちんと家事やっとくんだったわ・・・『シンジ』の振りをするのに
不便だし・・・」
いつもの照れ隠しかとおもったが、続く言葉はもう少し意外だった。
「意外な発見があったりするし・・・・・それに、おもってたより面白いし、ね」
やや長めの間を置いて発せられた言葉に、シンジは強く同感し、おもいきって自分もいってみた。
「あの・・・アスカ・・・僕も、だよ。今日はいつもよりすごく楽しかった」
今日、シンジは何一つ特別なことをしていない。家事をしてばかりのいつもの休日。
「あたしが重労働肩代わりしてくれたから?」
「それはそうかも・・・って、あの、でも、それだけじゃなくて!!」
アスカのからかうような言葉にもめげず、今日の出来事を思い返しながら続けた。
「アスカと一緒に色んなことをしたから、楽しかったんだと、おもう、の・・・・・」
だが話しているうちに、自分のいってる内容の恥ずかしさに中てられる。どんどん声量が落ちていく。
「だから、その・・・元に戻ってもアスカが手伝ってくれたら・・・嬉しいな・・・・・・」
最後は蚊の鳴くような声になった。
シンジ(*゚∀゚)キュンキュン!
アスカの身体で中身シンジってのはカワイイだろうなぁ・・・
つーか最高だよ
340 :
339:04/10/14 07:18:09 ID:???
ごめん、やっぱ最高だ。
341 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/10/14 12:50:41 ID:t2ZzIWUX
一人称が「僕」のアスカは最高でつね
ごめんなさいあげてしまいましたわざとじゃないよさげ
>>334 同意。てか、正直、だんだんY4xz/t8XUU の自己満にしか見えなくなってきた。
FFが全て作者の自己満足であることを理解していないどアホがいます。
俺の好みではないとだけ言っておこう。
手前の好き嫌いをいちいちここに書き込むな
・自分の感情だけ書く人
「〜〜がムカツク」とか自分の感情を掲示板に書くことに意味があると思っている人です。
何がどのようにムカツクのか論理的に書いてあれば、他人が読んでも意味のある文章になりますが、
そういった論理的思考の出来ない人です。もうちょっと賢くなるまでは放置してあげてください。
by 2chおやくそく
>>346 ほっといてやれ。
2chって、自分の好き嫌いを本能の赴くままに書く場所じゃないの
('A`) ))
( ―( ̄`ヽ_ノ⌒ヽ
ノ ) ) \ ))
)ヽ : ノ:::: )
丿 ,:' ))
(( (___,,.;:-−''"´``'‐'
('A`)ノ /⌒⌒`〜、
εo ノ( ヘ//⌒' ノ )
⊂ニニニニニニニニニニニニ⊃
面白い!
でもアスカいい子すぎだな。
>>350 おそらく普通のLASならそれが気になるだろうけど、俺は今回が特殊な状況のためか気にならない
とにかく漏れに出来るの保守だけだべ
後で('A`)になっても構わんから続けて
弐号機の超合金魂持ってる人いる?
買おうか迷ってるんだけど
>>348 ちがう、みんなで使う掲示板だ。
てかルール嫁
って言うか◆Y4xz/t8XUU 氏、凄い気合の入りようで驚いた。
仮にこのまま元に戻らず最終話まで突っ走ったらどうなるんだろう…
それ読んでみたい。
そこまで徹底した入れ替わり物は記憶に無い。
書き手にはすげぇ負担になりそうだな。
仮に最終回が出来れば神だが。
俺はむしろ適当なところで戻って欲しいけど。
つーか、未完で放置だけは勘弁なので、あまり長くなるのも・・・
せっかく面白いので、仕上げて欲しいっス。
シンジとアスカの仲が良すぎて違和感アリアリ。
…ってLASスレで何言ってだ俺。
わかりました悪ぅございました。
本当に悪いと思ってるならわざわざ書くなと
良スレハケーン(・∀・)イイネ!!
いや〜今さっきこのスレ見つけて一気に読んでしまいしたよ。
なんかグチグチいってる奴がいるけどゆっくりがんばってください。
マターリ期待してますよ(・∀・)
ところで漏れは倒錯スレから漂着した身なのだが、他にはおらんか?
ぬるいな。
漏れは男が女にスレからだよ。
エロいスレの連中が集まってきたぞw
消え入りそうな声で話しながらも、口に出すことでシンジの中の感情が高まっていく。
熱心なアスカと一緒に家事をするのはとても楽しい。
賢いアスカとおしゃべりするのはすごく面白い。
優しいアスカが側にいると心の底から嬉しい。
そんな一つ一つの要素を抜きにしたって、アスカが隣にいてくれれば、それだけで・・・。
元に戻ってアスカと二人で過ごす毎日を、シンジは夢想した。
アスカ・・・。
攻撃的だし、口が悪いし、ひねくれてるし、プライドがやたら高いし、正直、最初は苦手だった。
でも同時に、明るくて、元気で、前向きで、素直じゃないけど優しくて、シンジを引っ張ってくれる。
そして・・・誰にも見せない心の奥の、淋しがり屋でいたいけな少女。
もっとアスカを知りたい。
ずっとアスカの側にいたい。
もっともっとアスカと仲良くしたい。
いつしか心の中で蓄積されていたそんな願いが溢れんばかりに突き上げて、シンジの胸を満たす。
初めて覚え始めた感情に、シンジは翻弄されそうになった。
「・・・まあ、手伝うのに異論はないけど、元に戻ったらの話よね」
しかし、頬を染めながらも軽い調子で返したアスカの言葉に、シンジは吾に返った。
入れ替わったことで、アスカをよく見るようになった。アスカのことをよく考えるようになった。
知らなかったアスカの一面を知り、気づかなかったアスカの一面に気づくようになった。
そしてアスカと、以前よりも気持ちが通い合うようになった気がする。
『アスカ』の身体はきれい。長い髪は少しわずらわしいけど、アスカに梳かしてもらうのが心地好い。
男の人にいやらしい目で見られるのはすごく嫌だけど、アスカが隣にいてくれれば大丈夫。
アスカと入れ替わったことはシンジにとってはマイナスではなく、むしろプラスばかり。
でも・・・アスカは?
『シンジ』の身体になってしまってお風呂で困っていたアスカ。『アスカ』になったシンジの面倒を
見る羽目になったアスカ。本来『シンジ』の仕事である家事をしなければならなくなったアスカ。
シンジは『アスカ』の身体と立場を奪い取り、アスカに『シンジ』のそれを押し付けている。
今の二人の関係は、そんな不平等な状態を基礎に成り立っている。
そのことが心苦しい。
それにまた、こんなことにならなければアスカの心に近づけなかった自分が情けない。
だいたい今、シンジは浮かれていて肝心なことをまったく考えていなかった。
アスカが、僕のことなんか好きになってくれるわけないのに。
「あんたこそ『シンジ』が家事を失敗して恥をかくのが嫌なら、元に戻るまでは『アスカ』として
手伝うのよ。・・・って何ぼんやりしてんのよ!」
舞い上がった心が地面に叩きつけられたようで、シンジの気持ちは劇的に沈みこんでしまった。
「どうしたの? 昼間からずいぶんはしゃいでるとおもったら、今度は沈んだ顔になって」
不思議そうな顔をしたアスカは、一瞬黙った後、シンジに尋ねてきた。
「身体の具合、大丈夫?」
「うん、大丈夫。・・・早く、元に戻りたいね」
元に戻らなければ、空想を夢見ることもできないから。
ついさっき昼寝から覚めた時にあれほど待ち望んでいたシンジの言葉を、アスカはそのまま
素直に考えなかった。
シンジの言葉が意味するものは明白と称してもいいくらいだった。自分が当事者でなかったら、
アスカだってその意図を読み違えることなど、まさかなかっただろう。
しかし狂える母親に何度となく期待を裏切られてきたアスカは、人に虐げられ続けた野良の獣にも
似て、人に示された愛情を疑いもせず率直に受け取ることなど難しくなっていたのである。
今まで一人で家事を強いられてきたシンジにとっては、それを手伝ってくれる他人の存在が誰であれ
とても嬉しかったということだろう。「アスカと一緒に」という言葉は、きっと、彼なりの優しさに
過ぎない。
入れ替わる前ならともかく、今のアスカは『シンジ』。シンジが男の身体を好きだとは考えられない
し・・・それ以上に、アスカの心を好きになってくれるともおもえなかった。
「・・・まあ、手伝うのに異論はないけど、元に戻ったらの話よね」
そこでアスカは言葉尻を捉えるようにして、軽口にして片付けた。
「あんたこそ『シンジ』が家事を失敗して恥をかくのが嫌なら、元に戻るまでは『アスカ』として
手伝うのよ。・・・って何ぼんやりしてんのよ!」
さっきまで嬉しそうにはにかんでいたシンジは目に見えて元気を失っている。今のアスカの台詞が
何かまずかったようだが、あいにくアスカにシンジの心の細かい動きまでは読み取れない。
「どうしたの? 昼間からずいぶんはしゃいでるとおもったら、今度は沈んだ顔になって」
さすがに不審におもったアスカは、ある可能性を考えて一瞬黙った後、シンジに尋ねた。
「身体の具合、大丈夫?」
「うん、大丈夫。・・・早く、元に戻りたいね」
力なく答えるシンジの表情はひどく沈んでいる。さっきのアスカの言葉と、今のシンジの言葉。
共通するキーワードを見出して、アスカはとにかく動いてみようと心に決めた。
「そうよね、早く元に戻りたい。・・・見込みは薄くても、やれるだけのことは色色やってみるわよ」
いって、まずはシンジの頭に頭突きをくらわせてみた。
残念ながらその試みは無駄に終わった。
何度もぶつけて痛む頭を押さえながら、シンジはノートパソコンの画面をスクロールする。
隣では同じようにノートパソコンを台所まで持ってきて、ネットで検索しているアスカ。
頭を打って脳がくらくらしているせいか、入れ替わりを戻す方法を探すという目の前の目標に
専念しているためか、さっきまでのような怖いくらいの高揚や沈降には陥らず、今のシンジは比較的
穏やかにアスカと接することが出来ていた。もっとも、ふとした拍子にアスカの視線を受けて胸を
ときめかせたりもしてしまうのだが。
「・・・えーと、神社の長い石段を一緒に転げ落ちる」
「そんな場所この辺にあったかしら? ・・・手術で脳移植」
「そんなのアスカだって嫌でしょ。・・・マンションの七階から二人で飛び降りる」
「できるわけないじゃない。・・・同時に雷に打たれる」
「・・・・・・魔法の呪文」
「・・・・・・物質電送装置に二人で入る」
「・・・」
「・・・あ、お鍋、そろそろ」
シンジの言葉にアスカが立ち上がって、カレーが焦げ付かないようコンロの火を止める。
「・・・」
「・・・」
「虚しいわね・・・」
「そうだね・・・」
実りに乏しいと覚悟はしていたが、創作された物語を漁ってもやはり有効な手段は見つからない。
それにしても、実行不可能な行為ばかりがよくも並んでいるものである。
そんなことを考えながら次の物語の結末を読んでいたシンジの目に留まった、実行可能な行為。
「あ、キスしたら・・・元に・・・戻ったって・・・・・・・・・・・・」
自分の口にした言葉の意味を認識すると同時に、頭に血が上り心臓が激しく鼓動を打つ。
その時、隣のアスカも口を開いた。
「こっちにもあったわ。・・・・・・やってみる価値はあるんじゃない?」
ききいたたたあぁぁぁぁぁあぁ!!!!
もう、待ち遠しくてたまらない
お互いの自虐ップリのすれ違い、たまりませんね。
そして、、キス!!
どうなることやら
何度もぶつけて痛む頭を押さえながら、シンジはノートパソコンの画面をスクロールする。
隣では同じようにノートパソコンを台所まで持ってきて、ネットで検索しているアスカ。
頭を打って脳がくらくらしているせいか、入れ替わりを戻す方法を探すという目の前の目標に
専念しているためか、さっきまでのような怖いくらいの高揚や沈降には陥らず、今のシンジは比較的
穏やかにアスカと接することが出来ていた。もっとも、ふとした拍子にアスカの視線を受けて胸を
ときめかせたりもしてしまうのだが。
「・・・えーと、神社の長い石段を一緒に転げ落ちる」
「そんな場所この辺にあったかしら? ・・・手術で脳移植」
「そんなのアスカだって嫌でしょ。・・・マンションの七階から二人で飛び降りる」
「できるわけないじゃない。・・・同時に雷に打たれる」
「・・・・・・魔法の呪文」
「・・・・・・物質電送装置に二人で入る」
「・・・・・・幽体離脱してお互いの身体に入る」
「・・・」
「・・・あ、お鍋、そろそろ」
シンジの言葉にアスカが立ち上がって、カレーが焦げ付かないようコンロの火を止める。
「・・・」
「・・・」
「虚しいわね・・・」
「そうだね・・・」
実りに乏しいと覚悟はしていたが、創作された物語を漁ってもやはり有効な手段は見つからない。
それにしても、実行不可能な行為ばかりがよくも並んでいるものである。
そんなことを考えながら次の物語の結末を読んでいたシンジの目に留まった、実行可能な行為。
「あ、キスしたら・・・元に・・・戻ったって・・・・・・・・・・・・」
自分の口にした言葉の意味を認識すると同時に、頭に血が上り心臓が激しく鼓動を打つ。
その時、隣のアスカも口を開いた。
「こっちにもあったわ。・・・・・・やってみる価値はあるんじゃない?」
373 :
名無し:04/10/17 10:00:14 ID:rjTdsNA9
キタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━ ( ゚)━( )━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!
元に戻っちゃうのか…
ほほえましい展開ではあるが、
残念。
キスぐらいで戻ってもらっては困る
>>375 なんとなくわろった。
にしてもいい展開ですね。続きが楽しみ
しまったここは糞スレだ
m n _∩ ∩_ n m
⊂二⌒ __) /\___/ヽ ( _⌒二⊃
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\ \ |(●), 、(●)、.:| / /
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\`ー`ニニ´‐―´/
/ ・ ・ /
キスできないとか
キスは大丈夫。
じゃあ、sexは? ということで、それも試したけどOK。
で、調子に乗ってアナルをしてみたら、元に戻りました〜ってか。
アスカとシンジが入れ替わったら?
モテモテだろうなぁ。
控えめで優しくて料理上手のアスカ
プライドが高くて負けず嫌いで、強くて賢いシンジ
何これ?70年代のロボットものヒーローとヒロインじゃねえか!
庵野め、パクって入れ替えただけだな?
シンジのヒーローぶりがベタベタだな。
男アスカと男レイが女シンちゃんを取り合うSSがあったな。
カヲルが女なら、聖さまみたいなガチレズなんだろうな。
>>381 まて、70年代ロボット物のヒロインと言えば、アスカ顔負けのおてんばが主流じゃ?
シンジを女にしたようなヒロインってどんなのがいる?
ギャルゲーとかにいた。
シンジは生まれる際に性別を間違えたんだよ。
シンジが女だったら、レイって名前になった訳で、
ユイが消えた後も、ユイの面影を残した娘のレイがいれば
ゲンドウも無茶しなかった可能性もあるということで、
へっぽこいけいけのアスカと、どじっこふにゃふにゃのレイが二人で
世界を救うためにピチピチのプラグスーツを着て戦う、萌えロボットアニメになったと
言いたいのだな?
>>386 ちなみに追加召集はヒカリで、メガネっ子分が足りなくて・・・以下略。
>387
ケンスケを忘れてもらっちゃあ困る。
萌え死にそうだな
良スレハケーン!!.(゚∀゚)
「でも・・・僕・・・キスなんてしたことなくて・・・」
「あたしもしたことなんかないわよ」
今、シンジはアスカと向かい合って、居間のソファに腰を下ろしていた。
これから二人はキスをしようとしているのだ。
当然アスカの顔は『シンジ』のもの。それでも心がアスカのためか、自分でおもっていたよりも
『シンジ』は繊細な顔立ちをしていて、これから唇を合わせることに耐え難い嫌悪感をもたらす
ほどではない。
しかし嫌悪感はなくとも、シンジをためらわせるものは他にもあった。
「・・・・・アスカは、いいの? 初めてのキス、こんな形でしちゃって」
シンジだって、いつかアスカとキスはしたいとおもっていた。たとえ入れ替わった状態のままでも、
アスカがシンジを好きになってくれたのであれば、シンジは唇を委ねてしまえたろう。
でも、こんな、作業の一環としてするようなキスは嫌だ。
「・・・」
アスカは珍しくシンジの言葉に声を詰まらせたが、すぐにシンジに問い掛けてくる。
「だって・・・元に戻りたいもの。シンジだって、そうでしょ?」
そういわれてしまえばシンジに抗弁の余地はない。
「あたしはアスカだもの。早く『アスカ』に戻りたい」
「・・・わかった」
シンジは身体の力を抜くと、アスカにより近く座り直した。
アスカはシンジの肩を優しく抱いて引き寄せる。シンジはアスカの胸にしがみつくような形になった。
「じゃ、いくわよ」
アスカが宣言し、顔を近づける。シンジが見上げる『シンジ』の顔。その顔も緊張している。
・・・アスカはどんな気持ちなんだろう。やっぱり嫌なのかな。それとも元に戻りたいから、今は
そんなことはどうでもいいと考えてるのかな。
僕は・・・こんなファーストキスはしたくなかったけど・・・。
シンジは目を瞑り、アスカの唇を受け入れた。
キスする瞬間、アスカも目を瞑った。
『アスカ』の唇の柔らかな感触を、アスカは『シンジ』の唇で感じ取る。
かすかに震え、すぐに離れてしまいそうになるその唇がシンジの気持ちを表しているようだ。
アスカだって、好んでこんなキスをしたいわけではない。元に戻るためと自分にいい聞かせはしたが、
ためらうシンジの反論はアスカも等しく共有するものだった。特にシンジの場合は『シンジ』と
キスするわけで、口には出さなかったもののその不快感は『アスカ』にキスするアスカの比では
ないだろうと想像できた。
しかし、それでも、キスを嫌がられることは自分自身をシンジに嫌がられているようで、アスカは
淋しかった。
しかもそんな無理強いをしたのに、二人が元に戻る気配はない。
焦ったアスカがシンジの背中に回していた手を頭に滑らせて強く引き寄せようとした時。
シンジが、やけを起こしたように唇を強く押し付けてきた。
だが状況は変わらない。アスカはまだ目を瞑っているが、自分がシンジを抱きかかえる格好のままで
あることはわかる。元に戻っていれば自分がシンジに抱きかかえられているはずなのに。
アスカはシンジをそっと引き離すと目を開けた。そこには相変わらず『アスカ』の顔をしたシンジが
いて、アスカより遅れて目を開く。
徒労感や虚しさや恥じらいが入り混じる青い瞳の中で一際強くアスカに感じ取れたのは、悲しみ。
何に由来するものかはわからないがその感情は明白で、アスカの心に強く響いた。
「あの・・・シンジ・・・ごめんなさい」
「ううん・・・アスカが謝ることなんかないでしょ? 元に戻れるかもしれないとおもってやった
だけなんだから」
笑みを浮かべてかぶりを振るシンジだが、それが無理したものであることもまた明白である。
こんなことしなければよかったのかな、とアスカは後悔する。
「でも・・・本当にどうしようか? やっぱりネルフに行って、リツコさんたちに相談する?」
問われたアスカは、自分でも不思議なほど迷ってから、シンジに問い返した。
「・・・・・・シンジは、どうしたい?」
ムヒョー!!乙
キテタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
乙彼様
>「・・・・・・シンジは、どうしたい?」
答える寸前 使徒襲来。
◆Y4xz/t8XUU様凄すぎ。
投下スレのパラレルみたいになら無いことを希望。
まだまだ続きが楽しみで仕方ありません。
ウヒョー!(゚∀゚) 終わると思ってたらまだ続くのか!
GJ! GJ! GJ! GJ! GJ!!!!!
重要なことを決める時にアスカが他人に意見を求めるなんて珍しいと、シンジは少し驚いた。
「ネルフに報告しても入れ替わりなんて信じてもらえるとはおもえない。信じてもらえても
元に戻してもらえるかどうかはわからない。そもそも、基本的にネルフは信用できない」
昨日の夕方、入れ替わりが起こった直後に二人で話し合った内容を、再確認するようにアスカは
要約していく。
「・・・でも、どうにもならなくなった時は、力を貸してもらうよう相談するしかない」
結論部分をシンジが引き継ぎ、アスカは無言で頷いた。
「アスカは、今がその、どうにもならなくなった時だって考えてるんじゃないの? だって、
頭ぶつけたり、キス、したりしたんだし・・・」
ついさっきのファーストキスをおもい出してシンジは顔を曇らせてしまう。それを見たアスカは、
やや苛立ち気味の様子で改めて尋ねてきた。
「だからあたしより、シンジはどうおもってるの? あたしはそれを聞きたいの」
「僕は・・・元に戻りたいけど・・・ネルフに話を持っていくのは・・・嫌」
言葉にすると、漠然としていた気持ちは次第にはっきり固まっていった。
「ネルフに相談するとしたら、高い確率で元に戻れる時か、入れ替わりのせいで今の生活が不可能な
くらい混乱しちゃった時しかないとおもう。それで、元に戻る確率だけど・・・アスカが今いった
ように、入れ替わりが起きたことを信じてもらって、その上で元に戻してもらえなくっちゃならない
よね? でもそんな可能性はずいぶん低い気がするんだ。しかもその一連の流れのどこかで躓いたら、
僕ら二人ともどんな目に遭わされるかわからない。危険が大き過ぎるとおもう」
一旦息をつく。アスカに促され、シンジは続ける。
「もう一つ、今の暮らしが続けられないほどの変な出来事も・・・別に起きていないでしょ?」
「・・・まあ、ね」
アスカは何か少し言葉を濁しているような気もするが、反論まではしてこなかった。
「もしかしたら訓練の時に二人ともエヴァを動かせなくなって、みんなに問い詰められて、その場で
全部明らかにするしかないような、そんなことになるかもしれないけど・・・」
「その時はただ、エヴァに乗れなくなっちゃいました、で誤魔化すわよ」
アスカの言葉に、シンジは今度こそ本当に驚いた。
目を大きく見開いたシンジの反応はある意味予想通り。でも、そんな驚きをもたらしてしまうくらい
自分のエヴァに対する執着が度を越していたことを指摘されたようでもあって、アスカは面白がると
同時に気恥ずかしさも覚えた。
「シンジ、エヴァに乗るの別に好きじゃなかったわよね? 動かせなくなったらなったで、パイロット
辞めさせられる程度のことだから・・・まあ、いいんじゃない?」
シンジは呆気に取られたようにアスカを見詰めている。
「だって・・・僕は今、『アスカ』だもの。アスカはパイロット続けたいんじゃないの?」
「それが、今はそんなでもないの」
シンジを制し、アスカは入れ替わり直後から何度となく考えていたことを話してみる。
「あたしは・・・ママに見てもらえなかった反動なんだとおもうけど・・・みんなに評価されたいって
ずっと願ってた。エヴァのパイロットって身分は、世界に二人・・・あんたが出てきてからも三人しか
いないエリートだし、自己愛だか自己顕示欲だか、そういう類のものを満たしてくれるにはなかなか
うってつけだったのよね」
でも、そんな立場がそもそもおかしいとおもわない? とアスカはシンジに尋ねる。
「特にポッと出の、操縦訓練も何も受けていないあんたが現れてからよく考えるようになったんだ
けど・・・結局のところあたしがエヴァのパイロットやっていられるのって、何か特殊な事情が
あるからっていう、ただそれだけの理由なんじゃないのかなって気がするのよ。弐号機との相性が
特別にいい脳味噌の作りになっているとか」
「・・・」
「ということなら、エヴァに必要なのは『あたし』じゃなくて、『惣流・アスカ・ラングレー』の
身体よね。身体の入れ替わりなんてことが起きちゃった今は、なおさらそんな気がするわ」
「・・・・・・」
「そんな風に自分が部品だって考えたら今までやってきたことがひどくバカらしくなってきて・・・
エヴァへの熱も冷めちゃったわけ。まあ、自分からパイロット辞めようとまではおもわないけど」
ソファに背中を預け、天井を見上げながらアスカはいった。
エヴァの部品というアスカの表現は、シンジを鋭く刺激した。
「で、でも・・・それは、今のままでアスカが初号機を、僕が弐号機を動かせた場合の話だよね。
反対に、こうして入れ替わっててもアスカじゃなきゃ弐号機が動かせないってわかったら? きっと
エヴァを動かすのに必要なのはアスカや僕の心で、僕らは部品なんかじゃなくて・・・」
アスカを励ますためか、あるいは自分を励ますためか、シンジは言葉を募らせる。
「その場合も変わらないわよ。必要な部品はあたしたちの『身体』じゃなくて『心』だってだけで」
しかしアスカに一刀両断されると、シンジは黙るしかなかった。
「だいたい、どっちの場合でも、エヴァさえ動けばあたしたちを元に戻す必要なんてネルフには
ないのよね」
「え・・・?」
「あたしたちの心なんて元に戻らなくてもネルフにとっては何も問題はないでしょ。逆に元に戻そうと
変にいじって二人とも使い物にならなくなったら、そっちの方が大変じゃない」
「え? え?」
「あたしは性別男のアスカとして、あんたは性別女のシンジとして、ネルフの人間に改めて扱われる
ようになる。それはそれで、けっこう『自分』の存在価値が揺らぐ展開だとあたしはおもうけど?」
「・・・・・・」
そこまで想像が働かなかったシンジは茫然としてしまう。絵空事のようなその光景は、ゲンドウが
支配するあの組織では決して有り得ないものでないことは、認めざるを得なかった。
「まあ、この身体で初号機を動かせなかったら、あたしはそれでパイロットを辞めるつもりだけど。
入れ替わりだなんて、わざわざ精神状態を疑われるような主張して、性別変更手続きか何かもして、
ミサトたちにからかわれてまで、弐号機に乗り直したいってわけじゃないし」
その言葉を頭の中で反芻し、しばらくしてからシンジは改めて口を開いた。
「ええと、結局・・・アスカはネルフの力を借りるつもりは全然ないってこと?」
「そうよ。もともとネルフの話題を振ったのはシンジじゃない」
アスカは即答した。
「ネルフに話を持ちかけるのはさっきシンジもいったようにリスクが大き過ぎるもの。頭ぶつける
とか、キスをするとか、失敗しても大したことにならない行為と違って」
「・・・じゃあ、どうしてさっき僕の意見を聞きたい、っていったのさ」
キスの件を軽く扱われたような気がして不愉快になったシンジは、おもわず唇を尖らせてアスカを
見詰めた。冷静な『シンジ』の顔がやけにむかつく。
「そんなリスクを覚悟の上で、それでもシンジが『早く元に戻りたい』って主張し続けたら、
どうにか手伝ってみるつもりだったのよ。うまくやればミサトやリツコ辺りは何とか説得できるかも
しれないし」
アスカに説明されて、シンジはあの時のアスカの長い沈黙の意味をやっと正しく理解した。
さらに振り返れば、アスカの頭突きに始まるこの夕方の取り組みは、シンジの発言が引き金に
なっていることにも気付く。
「ひょっとしてアスカ、あの時僕が『早く元に戻りたい』っていったから・・・」
「う、うん」
アスカが、もちろん自分の都合もあるだろうけど、シンジの言葉に一所懸命になってくれた。
そのことはシンジを素直に喜ばせた。
だが、今一つ腑に落ちない点も残っている。
「でも、昨日から『元に戻りたい』って合言葉みたいに繰り返してるんだし、あの時もここまで色色
すぐに手を打ちたいわけじゃなかったんだけど・・・」
ある意味、余計なお世話といったに等しいシンジの言葉に、アスカは心外といわんばかりの顔になる。
「そりゃ・・・あたしはテレパシー使えるわけじゃないから、あんたがどんなつもりでいったかまで
はわからないけど、あたしだって早く自分が元に戻りたかったし、シンジも急いだ方がいいんじゃ
ないかって考えたくなる事情をおもい出したから・・・」
「その事情って?」
問いを重ねると、アスカは昨日初めて男の子としてトイレに行った時のように、顔を真っ赤にした。
「『アスカ』の身体、もうそろそろ生理が来るのよ」
乙です。まだまだ面白くなりそうな話なので期待しています。
そうよねえ、やっぱその苦しみは味わっておかないとw
ウヒョヒョ──(゚∀゚)──!!乙!!
くー。凄い萌える。
いいよいいよーーいいですよー。
シンジくんにとっては衝撃展開ですな。
408 :
アイ:04/10/21 11:11:37 ID:SBittNKb
シリアスな展開になってきましたネエ(*´д`*)
長文でもスラスラ読ませる文章を書く作者さんは素直にスゴイと思いますです。
続き待ってます。
これが本物の神ですね。
エヴァ板にも神が残っていたのか
いつもお疲れさまです☆時間の流れがゆっくりながらも確実に進んでますね。そろそろミサトが帰ってきたりする頃かな…さきの展開が気になります!!
素直に神。
神様お疲れ。超久々に見て亀レスですが
>「・・・・・・物質電送装置に二人で入る」
にワロタ
よりによってザ・フライかよ!
糞スレageるな。
こんなスレがあったとは…過去に見たことが無いほどの神だ。
頑張ってください。
「ふ・・・ふうん」
アスカの言葉は、あいにくシンジにはピンと来なかった。
女の子は月に一度、生理というものになる。それくらいは知っている。それがどうやら痛かったり
苦しかったり面倒だったりするらしいことも。
でもそれは、女の子なら誰でも経験していることのはず。
なのにアスカの今の話では、シンジが生理になったら大変だから、早く元に戻りたいと焦ったらしい。
そんなに心配するなんて、いくら何でも大袈裟じゃないかな、とシンジはおもう。自分がその程度の
ことにも耐えられない頼りない人間だと考えられたようで、悔しかったりもする。
そんなシンジの思考の経過を読み取ったのか、アスカはそれ以上踏み込んだことはいおうと
しなかった。
「まあ、その前に元に戻れれば済むことだけど・・・とりあえず、心の準備だけはしておいてね」
「・・・うん」
お腹が空いて来たのを機に、あれこれやって後回しになっていたカレーを食べることにした。
「どう? シンジ」
シンジが一口目を食べるとアスカがコメントを求めてくる。
「おいしいよ。カレーもよく煮えてるし、ご飯も上手に炊けてるし」
「そ、そう?」
とても嬉しそうな顔になって自分の一口目に取り掛かるアスカが、シンジには無性に愛しかった。
いつもの調子で口に運んでいたシンジだが、次第に水を飲む回数が増え、汗が吹き出てくる。
ルーはいつもの銘柄のいつもの辛さにしたはずなのに、と考えてから気がつく。
「中辛って、『アスカ』にはこんな味だったんだね」
「辛過ぎる?」
ちょっと心配そうに見詰めてくるアスカに、シンジは首を振った。
「別に、そこまではいわないけど・・・『シンジ』のペースで食べちゃってたから」
「それだときついかもね。あたしは逆。もう少し辛くてもいいのになんて感じたの、初めてだわ」
『シンジ』の身体で早くも一皿目を空にしようとしているアスカは、シンジに笑いかけた。
三皿目のカレーを半ば自然に食べ出したことに、アスカは自分で自分の身体が不思議になった。
まあ、自分というより『シンジ』の身体だが。
二皿食べたのに、明らかに物足りない。食べる端から胃袋がせっせと消化吸収していくような、
そんな気分。
以前鈴原が休み時間にも昼休みにも放課後にも物を食べているのを見て、満腹中枢が破壊されている
のではと疑ったこともあったが、少年の食欲というものを身をもって実感させられた今のアスカは、
彼の行動にも納得する他なくなった。
シンジを見れば、やっと二皿目。辛いものが得意でない『アスカ』の舌に合わせて、ゆっくりと
スプーンを運んでいる。
そんなシンジがこちらに目を向け、安心したように微笑んだ。
「アスカのそれ、二度目のおかわりだよね。昨夜も、今朝や昼間も、いつもの『僕』より食べる量が
少ないからちょっとだけ心配だったんだけど・・・よかった」
「・・・まあ、緊張が解けて、いつもの感覚をこの身体が取り戻したってところなのかしらね。
あんたは、それでおしまい?」
「うん、もうお腹いっぱいになっちゃうとおもう。・・・女の子の身体って、やっぱり少食なんだね」
「少食ってことはないでしょ。男の身体が大食いなだけじゃない」
今は自分のものである『シンジ』の身体を眺めながらアスカは答えた。
「こんな調子で食べてれば、そりゃ男の方が女より身体が大きくなるに決まってるわよ」
「そうだね・・・今は『アスカ』が『シンジ』より少し高いけど・・・来年ぐらいには、僕はまた
アスカより背が低くなっちゃうのかな」
「それまでには元に戻るに決まってるでしょ」
シンジを叱りつつも、アスカは想像してしまう。数年後、『アスカ』の身体のシンジより十センチか
十五センチ長身になっている『シンジ』の身体の自分というものを。
見下ろす自分。見上げるシンジ。そんな視線の変容と差異は、二人の関係を今とは別のものに
作り変えてしまったりするのだろうかなどと考えながら。
乙。
これまでに出てきたあらゆるLAS萌え要素が濃縮されている感じだなあ。
おかげで萌え萌えですよ。
乙!
確かに濃縮された愛だな…
がんがれ神。
しょーもな。
最近はここと日記スレと大好きスレとエロスレだけしかいってないのは俺だけではあるまい
高CQ一度逝ってみなよ
夕食を終え、二人で食器を洗っている時に、アスカが提案した。
「お互いの部屋、きちんとチェックしましょ。明日ミサトが戻ってきたら出来なくなることだし」
「あ・・・そうだね」
元に戻れなかったら、明日の晩からシンジは『アスカ』の部屋で寝起きすることになる。そして
『アスカ』の持ち物を『自分』の物として使うことにもなる。最低でも、どこに何があるかぐらいは
覚えておく必要があった。それはアスカも同様だ。
まずは『アスカ』の部屋へ。アスカが来る前はシンジの部屋だったが、今ではすっかりアスカの
ものという雰囲気が漂っている。
「クローゼットの使い方だけど、まず普段着は・・・」
アスカの言葉を聞きながら、シンジは奇妙な気分になっていく。
『アスカ』の身体で、『アスカ』の服を着て、『アスカ』の部屋で寝起きし、『アスカ』の持ち物を
使い、『アスカ』として暮らしていく自分。
『シンジ』としての自分を構成する要素が『アスカ』のそれにどんどん置き換わっていくような・・・
自分が自分でなくなっていくような、どこか恐怖にも似た感覚が、改めて心を包もうとした。
しかし、それを救ってくれたのもやはりアスカの言葉であった。
「教科書はこの棚、辞書はこっちの棚にまとめてあるわ。ネルフ絡みの書類は全部この引き出しね」
流れるように部屋の使い方を説明していたアスカだが、ある引き出しで勢いが止まった。
「・・・あと、特に私的な物はここに鍵をかけてしまってるんだけど・・・できれば、ここには
触って欲しくないの。それを見なくても、『アスカ』のふりをする上で問題はないし・・・」
ためらいがちにいったアスカに、シンジは即答した。
「うん、絶対いじらないよ」
それは、アスカだけに取り扱う資格がある、『アスカ』の持ち物なのだから。
そしてそんな持ち物が存在することが、二人の入れ替わりが決して完全なものにはならないという
証明のようで、とても嬉しかった。
アスカが明日から使う『シンジ』の部屋は、ずいぶんと狭い。シンジが恐縮して謝ってきた。
「あの・・・ごめんね・・・」
「何であんたが申し訳なさそうにするのよ。ある意味、あたしがあんたから部屋を奪い取ったから
こうなったわけで、こういうの・・・ジゴ・・・事後承諾とかいうんでしょ?」
「・・・・・・たぶん自業自得のことだとおもうよ」
やはり日本語は不得意だ。難しい言葉は、人前ではしばらく使わない方がいいのかもしれない。
さっきとは逆に、シンジがアスカに『シンジ』の部屋について教授する。といっても、アスカより
少し長く住んでいるとはいえ、シンジもここに引っ越してきたばかり。彼の場合、持ち物の量も
大したことはなく、アスカはすぐに何がどこに置いてあるかを把握した。
一通り話を聞き終えると、アスカは『シンジ』の鞄から『シンジ』の教科書を抜き取ってみる。
「アスカ、何してるの?」
「深い意味はないけど・・・この中身は木曜日帰って来た時のままか金曜日の支度でしょ。まずは
自分の手で片付けてみようかなとおもって」
『アスカ』の教科書とは違う汚れ方をした『シンジ』の教科書。まったく使い方の違う『シンジ』の
ノート。それをこれからは『自分』の物として使うというのは、変な気持ちだ。
しかし、元に戻るまではそうするしかない。
「音楽の教科書ってことは、木曜日? 朝までほったらかしだなんて、シンジったら意外とずぼらね」
「別にいいでしょ、アスカやミサトさんが困るわけでもないし。・・・・・・・!」
アスカの様子を眺めていたシンジが、突然顔を赤くしたり青くしたりした。
「な、何? どうしたのよ、シンジ!」
「な、何でもないよ、何でもない。あの・・・アスカ、えっと・・・トイレ行ってきたら?」
「はあ? いきなりわけわかんないこといわないでよ! あたしさっき行ったばかりじゃない!」
「そ、そうだ、お風呂! アスカも汗かいてるでしょ?」
「まだお湯も入れてないでしょ!」
シンジの妄言に反論していると、鞄の中から幾重にも袋で包んだ大判の本のようなものが出て来た。
「あの、あの、僕は嫌だっていったのに・・・貸してやるってトウジが無理矢理・・・・・」
泣いて弁明するシンジを制して袋を開けると、扇情的なポーズを取った裸の女性の表紙が現れた。
アスカとしては少しからかうつもりだったのが、予想外の展開になった。
「ごめんなさい・・・ごめん、なさい・・・・・・」
恥ずかしさゆえか、罪悪感によるものか、あるいは混乱してパニックを起こしてしまったのか。
リビングに戻った後、鞄から出て来たヌード写真集のことでちょっといじめてみたら本格的に
泣き出してしまったシンジを、アスカは必死にあやす羽目になった。
「ああ、もう・・・そんなに泣かないでよ。押し付けられたっての本当なんでしょ。信じるわよ」
「だって・・・さっき、アスカ、あんなの、持ってるだけで、変態だって・・・」
ソファに沈み込んでうつむいてしまい、涙と鼻水だらけの『アスカ』の顔をごしごしこするシンジ。
その隣に腰を下ろすと、アスカは今までにないほど強くシンジを抱きしめ、頭を何度も何度も撫でて
あげた。
「冗談のつもりだったんだけど・・・きつ過ぎることいっちゃって、ごめんなさい」
アスカにはもちろん嫌らしい本への嫌悪感がある。しかしシンジにだって友達付き合いがあることは
わかっている。だから、本気でシンジを責めたわけではない。
ただ、意図していた以上にアスカの言葉に鋭さが生じ、受け止めるシンジの予想以上に敏感な部分に
ぐさりと刺さってしまったらしい。
今度は泣かせたアスカが罪悪感を覚える番になった。
「シンジ、泣かないで」
静かにいい聞かせながら、シンジの気持ちを静めようと頭や背中を撫でさする。
アスカの胸の中ですすり泣く『アスカ』なシンジはあまりに可憐。おとぎ話の中の姫君のよう。
・・・なら、この子をいたわる『シンジ』なあたしは王子様役なのかしら?
二人の正体やこの愁嘆場の原因にはそぐわないが、なぜかアスカはそんな連想を抱いてしまう。
盛大に泣いて疲れてきたのか、シンジの様子が次第に落ち着いてきた。泣き声も治まる。
「・・・じゃ、あたし、お風呂入れてくるわね」
そっと立ち上がろうとしたアスカのシャツに、シンジはぎゅっとしがみついてきた。
「・・・もうちょっとだけ、このままでいさせて・・・」
「はいはい。仰せのままに、お姫様」
座り直したアスカに包まれながら、シンジはひどく幸福な気持ちを味わっていた。
最初にアスカにからかわれた時は、当然ながらただただ悲しかった。アスカが本気でいっている
わけでないことはわかっているのに、昂ぶった感情がコントロールできず泣き出してしまい、やがて
それに釣られるように、本当に悲しくなってしまった。
トウジのお節介を断りきれなかった背景には、自分自身でも近頃持て余し気味になっていた性欲が
ある。その存在をアスカにダイレクトに覗かれたようであり、しかもそれを「変態」などと称されて、
シンジは羞恥心で消え入りたいような気分にさせられた。
またその一方に存在する、女の人の裸を見ることへの罪悪感。これは入れ替わりによって自分自身が
女性になり、男性の嫌らしい視線に晒されたことでますます強まったことでもある。そんな感覚が、
アスカに責められたことでなおさら高まってしまった。
僕は男なのに・・・男はこんな簡単に泣いちゃいけないのに・・・。
理性は懸命に訴えかけるが、やけに不安定な感情は一向にいうことを聞かなかった。そのことが
情けなくて、なおさら泣けてきた。
しかしそうして泣き喚いているうちに、アスカがとても優しく自分を扱ってくれていることに
気がついた。
姿勢としては夕食前のキスの時と似ているけど・・・身体を元に戻すことがすべてだったあの時と
違い、今、アスカはシンジの心を慰めようとしてくれている。
ユイが生きていた頃を覚えていないシンジにとって、甘やかさんばかりに自分を大切にしてもらう
ような体験など、大袈裟かもしれないが物心ついてから初めてのことだった。
それも・・・アスカに。
嬉しくて、幸せで、だからおもわずシンジはわがままをいって余計に甘えてしまった。
その体勢のまま、どれくらいの時間が過ぎただろう。
「あの・・・本当に、お風呂遅くなり過ぎちゃうから、行かせて?」
珍しくもアスカから懇願され、シンジはしぶしぶ身体を離した。
モツカレ神よ
シンジきゅん月経前症候群?
Y4xz/t8XUU乙!!
毎回ながらイイ(゚∀゚)b
どっちがどっちだかわかんねくなってきた
良い!!!!
久々に上のほう見てたんだけど、Y4xz/t8XUU氏が書いてるのってどこからなんだろ?
>>39かな?
かーみーさーまー
スゲ杉…
無理をしない範囲内で頑張って欲しい
おもんない。
>439
お前の意見はわかったがageるのは大人気ないと思うぞ
乙神様
>>442 しー!見ちゃ駄目です!
みんなの努力(相手しない)を無駄にしないの
このスレ、今日発見して一から読んでみたが……凄くイイ(・∀・)!!
GJです。
↑厨房うざい
>>445 まぁまぁ、マダ慣れないんだから多めにみてやれってw
きちんとsageてるから許してやる
うほっ、オトナ
…げないなぁもう
実はnervが仕組んだことだった!てゆうのはどう?
風呂に湯を張り、『アスカ』の着替えをシンジと一緒に選び、シンジを風呂に入れる。
「アスカ・・・さっきはごめんね。みっともないことしちゃって」
浴室に入る間際、アスカに振り向いていったシンジの顔は、恥ずかしさのせいか赤く染まっている。
「今さら何気にしてんのよ、バカシンジ」
軽くあしらって風呂の中にシンジを追い立てると、アスカは少し暇になった。
正確には、暇なわけはないのだがやれることが見当たらない。『シンジ』らしく演技する練習にせよ、
家事の段取りを学ぶにせよ、シンジがいないとできないことばかりである。
「なら調べ物、かしらね。あんまり期待できないけど」
部屋へ行ってノートパソコンを持って来ようとして、気付く。これが『アスカ』のものであることに。
今後のことを考えれば、アスカは日本語だらけの『シンジ』のパソコンを使いこなせるように
ならなければならないのだ。
入れ替わって何度目になるかわからない溜息をついてしまうが、仕方がない。アスカは新しい自分の
部屋へ足を踏み入れた。
机の上のノートパソコンを取ろうとして、その横の存在に目が留まる。
さっき放り出した、シンジの借り物。
嫌らしい写真集。
「これ、あたしが鈴原に返さなくちゃいけないのよね・・・って、返す前にヒカリに見つかったり
したら、あたしが怒られるのか・・・やだなあ」
再度表紙を見るが、第一印象と変わらない。被写体が若手の売れてる女優であることくらいは
アスカも知っているが、ポーズも表情も裸であることもただただ扇情的な、それだけの写真。
こんなものをどうして男子は熱心に見るのかしら?
ふと覚えた好奇心が、嫌悪感をわずかながら上回った。鈴原に感想を聞かれた時に怪しまれないため
には、とりあえず見ておいた方がいいだろうという理屈も考えついた。
アスカは汚いものに触るようにページの端をつまみながらも、写真集をめくり始めた。
写真を見るだけでは、疑問の答えは出なかった。
全ページ、よくぞここまでと見ているアスカの方が恥ずかしくなる狂態が写し出されていたが、
写真それ自体には何かを喚起するほどの力は存在しなかった。
しかしページをめくっていくうちに、アスカは色色なことを考えてしまっていた。
・・・あたしが元に戻ってからこんなポーズをしたら、シンジはやっぱり興奮するのかしら?
アスカを抱き寄せ、キスや、その先のもっと嫌らしいことをしようとしたりするのだろうか。
・・・もし、このままあたしたちが元に戻らなかったら?
シンジが『アスカ』の身体でこんなポーズをしたりしたら、自分はどう感じるのだろう。
あるいは、シンジにこんな姿勢を取らせたら、シンジはどう感じるのだろう。泣いてしまうだろうか。
・・・あたし、何しているんだろう。
こんなエッチな写真集を、シンジに内緒でこっそり観賞している自分の姿。二人の事情を知らない
第三者から見れば、今のアスカは単なるスケベな男の子でしかないだろう。
・・・シンジ、まだお風呂から出て来ないよね。
昨夜しっかり教えたから、シンジはきちんと長い髪や身体を丁寧に洗っているはず。入ってから
まだ十分か、せいぜい二十分。今はきっと、『アスカ』のきれいな裸身を湯船に沈め・・・。
自分自身を写真の女性に重ね合わせ、想像の中で痴態を晒す淫靡な感覚。
『アスカ』なシンジを想像の中で弄ぶ、罪悪感と裏腹な嗜虐の快感。
人目を盗んでこっそり嫌らしいものを覗いているという背徳感。
美しい『アスカ』の肢体をイメージして、感じたもの。
それらすべてがアスカの心の中で渦巻いた。そして心は肉体と結び付いている。
脳内で発生した信号は神経を通じて肉体各所に伝えられ、信号に応じた反射的な運動が起きる。
「あ・・・・・・」
アスカの股間にぶら下がっていた器官はいつしか大きく硬く持ち上がり、さながらテントのように
パンツとズボンの布地を内側から強く激しく突き上げていた。
『アスカ』の滑らかな肌、その下の柔らかく弾力に富んだ肉体。それらをいつくしむように、
お風呂から上がったシンジは『シンジ』だった時とは比較にならないほど丁寧に自分の身体を
拭いていく。
そして下着を着け始めるが、その途中、シンジはさっきアスカにたっぷりと抱きしめてもらった時の
ことをおもい返して、しばし手が止まった。
「だっこしてもらうのって、あんなに気持ちいいんだ・・・」
弱くて情けなくて頼りない自分。「いらない人間」と先に自分を蔑み、殻に閉じ篭もっておくことで、
他人に傷つけられるのを防ごうとしていた自我。
なのにアスカに抱いてもらうと、そんな自分が丸ごと包み込まれたような、すべてを肯定して
もらえたような、そんな気持ちになれた。
昨夜、布団の中で悪い夢を見ていたアスカを抱きしめた時。あの時といくらか似ているが、やはり
抱いてあげるのと抱いてもらうのは違う。
これからもあんな風にずっとアスカに抱きしめてもらえたら・・・。
そんな未来を想像して陶然としそうになったシンジだが、この状況が異常であることをおもい出し、
暗い気分が引き返して来る。
早く元に戻らなければアスカに申し訳ない。僕はともかく、アスカは入れ替わったままなんて
絶対嫌に決まってるんだから。男の子の身体なんて嫌いなんだから。
シンジは首を振って今しがた脳裏に浮かんだアスカに対して不謹慎な未来図を打ち消すと、胸を
包む作業に取り掛かる。しかし集中力を欠いてしまったのか、失敗した。
せっかく苦労して留めたのに、背中に当たるブラジャーの紐が妙な具合にねじれている。
「あの、アスカ、ちょっと来て」
シンジは少し声を張り上げてアスカを呼んだ。
「ブラジャーが背中で変な風になっちゃったの。自分じゃよくわかんないから・・・手伝って」
シンジから呼ばれた時、『シンジ』の部屋から逃げるようにリビングに戻っていたアスカは
いきり立つ股間の存在に悶えそうになっていた。
今朝起きた時や昼寝から覚めた時の状態にも似て、なかなか元に戻らない。しかも今回は、
寝起きの自然な肉体の反応でもなければ、隣にシンジが寝ているという不可抗力によるものでもない。
自分の行動がもたらしたものであることが、なおさらアスカを焦らせる。そこへシンジの声。
「ちょ、ちょっと待ってて」
と答えても、随意にできるものではない。諦めて、アスカはそのまま脱衣所へ行く。
シンジに指摘されたら開き直るしかないとおもっていたが、シンジは背中を向けて首だけ振り向いた。
「こんなことでお願いして、ごめんね」
「別にいいわよ。あんたはブラジャー初心者なんだから」
無邪気な口調のシンジに応じ、アスカはシンジの不手際を簡単に直してあげると、その背中を眺めた。
・・・さっき長い間抱きしめたシンジの身体。『アスカ』の身体。その柔らかさ、その愛しさ。
『シンジ』の部屋でさんざん繰り広げた妄想が、再び脳内に蘇ってくる。心が波打つ。
一旦考えてしまうと、胸の鼓動が激しくなって呼吸が荒くなりそうになる。無論股間も相変わらず。
無防備なシンジを、背後からきついぐらいに強く激しく抱きしめたくなる。押し倒してみたくなる。
しかしアスカは踏み止まった。
アスカの精神は少女である。ゆえに少女の肉体に心乱れるのはノーマルなことではない。
目の前にいるのは『アスカ』である。自分の身体に興奮するのは明らかに異常である。
シンジの精神は少年である。だから少年に、ましてや『シンジ』の身体に押し倒されるなんて、
耐え難いことだろう。
何より、シンジはアスカを信頼して背中を預けているのだ。それを裏切ることは絶対に出来ない。
アスカは理性を動員して感情や肉体の動揺を押さえ込んだ。昂ぶった波は次第に引いていった。
普通の思春期の少年なら数年をかけてゆっくり受け入れていく肉体の変化と性への目覚め。しかし
同居中の少女と少年が入れ替わってしまったという特殊すぎる状況下、尋常でない肉体の変容に
見舞われたアスカは、激し過ぎる刺激にわずか二日で幾度も晒されているのだった。
グッジョ!
なかなか行き先を読ませてくれませんね。
ええ、凄く続くが楽しみです。
『アスカ』なシンジがだんだん女言葉に…
入れ替わったこと無視して画だけ想像したら凄いな!
エロ本隠してたことをネタに言葉責め、
モノをいきり立たせて背後からブラ直すなんて
(*゚∀゚)=3
エロ本見つかって「変態」って呼ばれるシーン、あったっけ。
>>428で唐突に出てきたんだけど、そこと関連するそれ以前のシーンが
見つけられなくて。
直接書いてはないですが、427と428の間の出来事では?
わずかな題材ででコレだけのエピソードを盛り込めるってのは凄い。
想像力豊かなんだな・・・
いやいや想像力を刺激される題材じゃないか。
想像をちゃんとした文にできるのはすごいが
だんだんエロくなってきた。
えろい方向に行って欲しくなってきた・・。
シンジを無理やり押し倒してほすぃ
女の性感は男の20倍っていわれてるから、
漏れはシンジの戸惑いがみてみたい
でも女の性欲って人それぞれだと思うぜ。
毎日オナッて発散させてる人もいれば、
怖くて自分の性器は洗うときしか触らない、性的な目的では彼氏しか触らないって人もいる。
要するに開発しろと。
開発か・・
プラトニックラブという方向性もあると思ったが
1じゃないって
そういえば、神◆Y4xz/t8XUU は
>>1じゃ無いんだよね。。
>>472 お前は何ヶ月前の発言にレスつけてんだ?
新手の荒らしか?
半年も亀レスかよw
何回も言われている言葉だが…
あえて言おう…◆Y4xz/t8XUUはネ申であると!
このスレは、神に選ばれし優良種たる◆Y4xz/t8XUUに管理運営され、初めて永久に生き延びることができる!
他スレの無能なる者どもに思い知らせ!明日の未来のために、我らLASファンは立たねばならんのである!
な、なんか過激派が… (´Д`;)
>476
香田さんを拉致ったのはあなたがたですか?
信仰心が厚いのはいいですがあんまり言いすぎると重荷になりますよ。
まったりと雑談し、投下があれば萌えあがる。
エヴァ厨いい加減うぜーな…
たまに覗いて続きがあったらラッキーだと思ってマターリ読んでる
>>485 頭の不自由なヤシは可哀相だから無視汁!
ま、気軽にやってくれ。
続きがくるまでヒマだ・・・
今日来て全部読んだ。
すごい。
マジ◆Y4xz/t8XUU様ってば神。
言葉遣いとかも、自然に入ってくる。
漏れ二千円出せるわ
◆Y4xz/t8XUUは4日ぐらいに一度ぐらいのペースかな?
『アスカ』のパジャマに身を包んだシンジは、居間のテーブルやソファを脇へ寄せると押入れを
開けた。アスカが入れ違いにお風呂に入っている今、昨夜のように寝床の支度を済ませておこうと
おもったのだ。
「うんしょ、うんしょ・・・あ、駄目・・・あんっ!」
今夜は二人分の敷布団やシーツや毛布を一度に下ろそうとしたが、『アスカ』の腕では少し力が
足りないことを忘れていた。崩れ落ちた布団に巻き込まれて尻餅をついてしまう。
「うー・・・」
本来出来るはずのことが出来ない悔しさ。自分のみっともない姿への苛立ち。考えが浅い愚か者だと
布団の重たさに指摘されたような悲しさ。普段なら押さえ込めるはずのそれらの感情がなぜか強く
立ち昇ってしまい、瞳が潤みそうになる。
もちろんこんなことで簡単に泣いたりしたらそれが一番みっともない。シンジは気を取り直して
立ち上がると布団を敷いていく。
「・・・これで、おしまいっと」
最後に枕を置くとシンジは自分の布団に寝そべって、存分に身体を伸ばしたり寝返りを打ったりした。
長い髪が頬を撫で、うつ伏せになる度に胸の下で柔らかな双丘が少し潰れる。そんな感覚にも
二度目の夜となるとずいぶん慣れる。
顔を埋めた枕は『アスカ』のもの。だがそこから漂うシャンプーなどの『アスカ』の匂いは、
今の『自分』の匂い。昨夜ほどドキドキすることはない。
自分が次第に『アスカ』の身体に馴染みつつあることを自覚させられる。
「でも・・・しょうがないよね。元に戻るまでは」
この身体で何かするごとにいちいち新鮮な感覚を覚えていたらきりがない。そう自分にいい聞かせ、
不要なまでの罪悪感や焦燥感は抱かないように努めた。
「あ、明日はお掃除しないといけないかな・・・」
家事のスケジュールを立てながら、シンジはアスカがお風呂から上がるのを待つ。
アスカのすぐ側で一緒に寝る。その些細な行為に、不釣合いなほどの幸福感を抱きつつ。
昨夜風呂に入った時は軽く湯を浴びせた程度だったけど、考えてみれば排泄を受け持つ器官である
以上、特に清潔にしなければならない。しかし長時間触りたくはない。
妥協点として、アスカはボディーソープをたっぷり泡立てた手で、一気に揉み洗おうとしたのだが。
「・・・・・・もうやだぁ・・・」
おとなしくしていたソレは、泡まみれの手が触れると劇的に反応してまたも巨大化した。
丁寧にこすり洗うことなど耐えられなくて、全域を泡でそっと包むだけにしてシャワーで洗い流す。
その細かな水流さえも妙に刺激的で、慌てて道具を湯桶に切り換える。
「こんなの、シンジはどうしてたんだろう・・・・・」
アスカはすっかりその突起物を持て余していた。
『アスカ』の身体から『シンジ』の身体になって、生理の辛さから当面逃れられると気付いた時、
シンジには申し訳ないがアスカは密かに喜びもしてしまった。身勝手なことをいわせてもらえば
今度の生理が終わったちょうどその頃に元に戻れればいいなという考えも、ちらりと頭を過ぎった。
しかし代わって得た男の子の身体のこの生理現象は、どう取り扱えばいいのだろう。
性的な想念に感応して膨らむことは、さっきの写真集の一件でよくわかった。コレ本来の用途から
いっても、両者に関連があるのはまあ当然であろう。
しかしそれ以外のわずかな刺激にも、あまりに何度も敏感に反応し過ぎだ。
今も股間からこうして伝わってくる、はちきれる寸前の熟れた果実にも似た膨張の感覚。拘束する
もののない今はまだしも、服を着ている時はパンツとズボンに阻まれて時に痛くなってしまう。
この状態になったらただ自然に収まるのを待つしかないというのももどかしい。
そしてこうなってしまえば、注意の大半はコレに割かれてしまう。昨日の夕方『シンジ』になって
しまって以来、シンジのことか、自分の今後のことか、コレのことしか考えていないような、
そんな錯覚さえ覚えてしまいそうだった。
「・・・あたし、本当はどうしようもない変態なのかな・・・だからシンジなら何も感じないような
ことにも全部反応して、こんなにすぐに硬くしちゃうのかな・・・」
基本的な情報を持たぬまま、袋小路に迷い込みそうな思考の中、アスカはシンジのことをおもった。
「こんな変なあたし、シンジに見せたくないよ・・・」
お風呂から出て来たアスカは、なぜか居間に並べた二組の布団を見ると顔を強張らせた。
シンジは不思議におもったが、とにかく声をかける。
「今夜はもう遅いから寝ようね。明日は、この部屋のお掃除とかしておこうとおもうんだけど・・・」
「あの・・・シンジ、今夜は違う部屋で寝ない?」
自分が正しいとおもえば強引にでも考えを押し通すアスカにしては珍しい、弱気な口調の提案。
しかしそれに思考を巡らせることもなく、シンジは提案の内容に驚き、反論する。
「どうして? 今夜はまだミサトさん帰って来ないし、なるべく一緒にいた方が・・・」
「昨夜もやったけど、効果はなかったじゃない。今夜だって無駄になる可能性は高そうだし、それより
明日の晩以降に備えて、お互い新しい『自分』の部屋で寝ることに慣れた方がいいとおもうの」
「で、でも・・・」
「あたしか、『アスカ』の身体のあんたか、どっちかがまた寝ぼけて夜中に元の『自分』のベッドに
潜り込んじゃったりしたら、大変でしょ? 自分の寝場所を早めにきちんと覚えておかなくちゃ」
「・・・・・・」
シンジとしてはアスカがまた悪い夢を見たらと心配ではあるが、あれが毎晩のことかどうかは
わからないし、あの晩や昨夜のことをアスカに説明するのもためらわれた。
そしてそれを考慮に入れなければアスカの主張はもっともで、つまりシンジには反論のしようもない。
けど・・・。
「だから・・・おやすみ、シンジ。また明日の朝ね」
そう笑いかけて、アスカはシンジに背を向けた。
その『シンジ』の背中を見た瞬間、シンジのかつての記憶がフラッシュバックする。
駅のホームにシンジを置き去りにして遠ざかって行った、ゲンドウの背中。
シンジを捨てた背中。
「やだっ!!」
シンジは叫ぶと、アスカの背中にむしゃぶりついた。
「シンジ?」
「行っちゃやだ! 行っちゃやだよぉ、アスカ・・・・・」
気持ちをすぐには言葉に表せず、シンジには聞き分けのない子供のように泣くことしかできなかった。
隣で寝たりしたら、何かの拍子にシンジに股間の盛り上がりを見られてしまう恐れがある。
アスカはそんな恥ずかしい事態を避けたい余り、理屈をつけて別の部屋で寝ようとしたわけだが、
シンジが突然背中にしがみついて泣き出したのには驚かされた。
「あの、シンジ、落ち着いて。大丈夫よ。あたしはどこへも行かないから。だから、安心して」
振り向いて、シンジを抱くと懸命になだめる。
「だって・・・あの時、父さんは・・・」
「父さん?」
泣きじゃくっているシンジから、どうにかこうにかアスカは彼の幼い時の体験を聞き出した。
「そっか・・・。シンジは、そんな目に遭わされてたんだ・・・」
「うん・・・さっき・・・アスカの背中、見たら・・・おもい出して・・・」
かつて父親に捨てられた少年は、少女の身体ですすり泣きながら話す。
その『アスカ』の姿は、アスカにも自身の幼年時代をおもい起こさせるものであった。
「変、だよね・・・昨日までは、こんな気持ちにならなかったのに・・・でも、今、一人で寝るって
考えたら、すごく嫌だって・・・淋しいって・・・そんな風に・・・」
アスカは昔から心のどこかで、自分ほど悲惨な境遇はないだろうと考えていた。不遇な守られるべき
存在なのに、誰にも守られないことに苛立って、だから一人で生きられるよう強くなることを志した。
しかし今、目の前にいるシンジは、自分よりもさらに哀れでか弱い、守られるべき存在だった。
この子を守りたい。
その気持ちがアスカを衝き動かした。さっきまで拘泥していた恥じらいが、つまらぬことにおもえた。
アスカはシンジの頭を撫でながら、その顔を真っ直ぐ見詰めて告げた。
「だったら、これからはずっと隣で一緒に寝てあげるわよ。明日以降も」
「・・・・・え? だって、そんなことしたらミサトさんに・・・」
「からかわれるくらい、別にいいわよ。変なことにさえならなければ止められたりもしないだろうし」
不安げにアスカを窺っていたシンジの顔が、喜びと安堵に輝いていく。アスカの顔もおもわず綻ぶ。
「これで満足かしら? 甘えん坊のお姫様」
「う、うん・・・ありがと、ほんとにありがと、アスカ」
自分が醜態を晒す羽目になっても、シンジのこの笑顔を壊すよりはマシだと、アスカはおもった。
キテターーーーーーーーーー。
更新乙です。少しずつシンジが心も女性化してますなw
少しづつどころかヒロインだな。
倒○スレのみなさんがみたら小躍りするぞ。
LASというか、シンジキュン萌えになってしまいそうだ
くはー、イイ!
アスカタン!このままシンジきゅんを押し倒してください!!!
そりゃ、男と女の狭間での心の揺らぎや戸惑い、自己の存在の喪失、別の存在への生まれ変わりとか
テーマ的に重なるところは多いですからな。興味深くROMらせてもらってますよ。
でも、碇シンジには女装させても違和感が無いだろう。むしろ似合うだろうとか、実は女の子になっちゃったほうが
似合うに違いないとかのこっちのスレの大前提としてのシンジの外見上の萌えどころが否定されてしまうので
その辺が辛いですな。小躍りというよりなんでこっちのスレでやってくれないかと歯軋りといったとこですw
後は入れ替え物だと性転換物よりも、L○S物として見た時に、お互いが自分の姿をした相手に恋しなくちゃいけないと言う点で、
ナルシズムの印象がちょっと強くなるんで、その辺をどうクリアするのかも注目してます。
では再びROMに戻ります。
やっぱこの先、『シンジ』の体のアスカの下の処理、、ってのが待ち構えてるんですよね・・・
禁欲レポートとかみるとかなりしんどいらしいからな。
でもこれが実は普通なんだよな〜
熱血溢れて頭がきれるヒーローとちょっとひかえめな優しいヒロイン
なんか昔のアニメみたいだけど
お姫様シンちゃん可愛い!(・∀・)イイ!
男らしい(?)アスカも(・∀・)イイ!
男前なアスカにもへ
性格丸くなってるような
アスカがシンジを守るナイトになるのか?
というより、もう完全にナイトだなアスカは。
シンジにフェミニズム発揮してるし
>>501 古典的ヒーロー・ヒロイン像をエヴァでやると18禁になるとはこれいかに?
これを中学生の保健の教科書に、そっと載せたいなあ。
>◆Y4xz/t8XUUさん
いつも楽しみにしてます。頑張って下さいね。
シンジきゅんに萌えちゃった・・・鬱
>>508 大丈夫、君はいたってノーマルだ。
…この板ではね。
今日辺り来るオカーン
十一時ぐらいかな
期待しながら保守
おまえら急かしすぎ
電灯を消し、アスカとシンジは並べた布団に一緒に横になった。
間に多少隙間を置いていた昨夜とは違い、今夜は布団の縁をぴたりとくっつけている。何となく
それが自分とシンジの心の近づきを表しているようで、アスカは嬉しくなる。
アスカは身体を横向きにして、シンジの方へ向いていた。
うつ伏せだと身体と布団の間で圧迫されたら嫌だし、仰向けだと下手をすれば毛布ごとテントを
張ってしまうかもしれない。股間に関するそんな意識も働きはしたが、シンジと向かい合うことに
心地好さを感じたのもまた事実だった。
軽く昼寝をしたためか、昨夜ほどすぐに眠くはならない。
窓から街の明かりが差し込み、目が慣れてくると部屋の中もそれなりに見えてくる。
シンジも起きていて、アスカに向き直っている。『アスカ』の安らいだ表情が、アスカには
ひどく新鮮だった。
「心が違うと、顔が同じでも表情は全然別なのね」
「・・・そう?」
「そうよ。入れ替わって最初のうちは『自分』を見てるって感じが強かったけど・・・今は、双子の妹
見てるみたい」
アスカがそんなことをいうと、シンジは唇を尖らせる。本気で怒ってるわけではないだろうけど。
「・・・僕の方が半年お兄さんなのに」
「それをいうなら、今は『お姉ちゃん』でしょ?」
「アスカの意地悪・・・だいたいそれなら、・・・・・・」
何かをいいかけたシンジが、慌てたように口を閉じる。アスカにはその言葉の見当がついた。
女の子になったシンジをアスカがからかうことは出来ても、男の子になったアスカをシンジが
からかうことは出来ない。今、シンジはそう考えているのだろう。
確かにアスカ自身、入れ替わった直後だったらずいぶん傷ついていたかもしれないが。
「ま、同士討ちはよくないか。それならあたしは『弟』ってことになるもんね」
こちらから軽く片付けると、少し硬くなっていたシンジの表情もほぐれてきた。
薄闇の中、シンジは『シンジ』の顔を眺める。本来の自分の顔のはずなのに、今はとても頼れる
別の男の子のよう。さっきのアスカの言葉ではないが、双子の兄弟を見るような感じ。
・・・でも、アスカと兄弟じゃやだな。
間近に向かい合い、次第に高鳴る鼓動の中、シンジはそんなことをちらりと考えながら、アスカに
おずおずと切り出した。
「アスカ・・・手を握っても、いい?」
率直な本音としては一つの布団の中、アスカに抱きしめられるようにして眠りたいところだったが、
いくら何でもそれははしたないという意識が働いた。
「はいはい」
アスカは苦笑しながらも手を伸ばしてくれる。
その右手をシンジは左手で受け止め、指を一本一本組み合わせてしっかりと握りしめる。少し遅れて
アスカも握り返す。横になりながら、二人はカップルのように手を繋いだ。
『シンジ』だった時はひ弱な気がしたその手は、『アスカ』の手より大きくて力強い、男の子の手。
昨夜から何度となくシンジを優しく包み込んでくれた、アスカの手。
アスカがいとおしい。もっとアスカに甘えたい。そんな気持ちが高まっていく。
だがその一方で、アスカを男の子にしてしまっている現状への、もどかしさとも責任感とも罪悪感とも
いうべき感情も湧いて来る。どんどん自分が女の子になっていくことへの不安感もやはりある。
「・・・男の子の身体って、そんなに悪くないわね」
シンジの内心の声に応じるように、アスカがいった。
「力があるし、出かける準備に時間がかからないし、お風呂も簡単だし」
シンジがアスカに抱いてしまう申し訳なさを打ち消そうとするかのように、アスカは男の子の生活の
メリットを挙げていく。
「もともとあたしは怒りっぽくて乱暴で・・・男の方がお似合いだなんて昔いわれたこともあったし
・・・ひょっとしたらあたしたち、今の状態の方がいいのかもね」
アスカのその問いに全面的に同意できたら、シンジもずいぶん気楽になれるはずだった。
しかし、シンジはかぶりを振った。
「そんなこと、ないよ」
「身体が変わったって、アスカは女の子だよ。男っぽいわけじゃないよ」
シンジは眠りに就いた後のアスカの涙をおもい浮かべる。特に昨夜、母を求めていたあの姿は、
身体が『シンジ』であったにも関わらず、アスカの内面が紛れもない少女であることを示していた。
「・・・・・・シンジは、そうおもうの?」
握り合ったアスカの手に、軽く力が入る。問い掛ける声も緊張が強い。
「うん」
具体的に説明出来ない代わりに、シンジはきっぱりと頷き、付け加えた。
「早く元に戻れるように、頑張ろうね。変なこと考えないで済むように」
「・・・それはいいけど、自分の責任でもないことをいちいち気に病むのは止めてよね」
アスカは打って変わって普段の砕けた口調になった。
「何のこと?」
「入れ替わりとか元に戻るとかの話になると、あんたたまに辛そうな顔になっちゃうでしょ。今
話しててやっと見当がついたわ。あんた、あたしが男になっちゃったことをまるで自分のせい
みたいに考えてうじうじ悩んでいたんじゃない?」
ぴたりと的を射た推察にシンジは驚きうろたえる。
「だ、だって・・・僕と入れ替わったりしなかったらこんなことに・・・」
「それをいったらあんただってあたしと入れ替わったせいで女になっちゃったのよ? 今は不都合
感じてないようだけど、きっと生理が始まったら後悔しちゃうからね」
「そ、それくらいへっちゃらだもん!!」
はいはい、といなすように相槌を打ち、アスカはいった。
「とにかく、入れ替わりはあたしのせいでもあんたのせいでもないでしょ? だからあんたが
うだうだ悩むのは禁止。わかったわね?」
悩むなといわれて止められるわけもないけれど、アスカの不器用な気遣いが嬉しかった。
「うん。・・・ありがと」
いいながらシンジが繋いだ手をぎゅっと握ると、力強くも優しくアスカが握り返してきた。
二人はやがて眠りに就き、入れ替わり二日目の夜はそれ以上は何事もなく更けていった。
◆Y4xz/t8XUUにGJ!!
518 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/11/07 12:13:37 ID:1oHuZS9a
Y4xz/t8XUU
アイタタタ・・・。
いい小説だな…兄弟というより夫婦の会話だけど
サイコー!!
オッテュ
まだ二日か・・・
一週間くらい経つと身も心入れ替わりそう。
学校で人気沸騰のアスカ@シンジが見たい。
アスカかっこいいな
EVAのFFをこんなに楽しく読んでいるのはいつ以来だ…
ガンガッテクダサイ
シンジも女子にモテソウダw
だもんって言うシンちゃん萌え
オレはそこはいただけない
オレもアスカはいいがシンジは作者のオリキャラに見える。
まぁFFなんてそんなもんだが。
SEXしない文章だけどオナニーでけたのは初めてだ
だんだん女性化していってる感じで激しく萌える>だもん
つか、きゃわゆいわ二人とも
まだ、エヴァのスレッドがあるんだ〜、みたいな感じで覗いてみれば
いいスレッドがあったね。まだまだエヴァ捨てがたし!。
昨日の夜に全部読ませてもらったけど、Y4xz/t8XUUのファンになってしまったよ。
がんばってください。
>まだ、エヴァのスレッドがあるんだ〜
ここはエヴァのスレだらけですが?
太陽系規模の勘違い
まぁまぁマターリいこうや。良スレなんだからさ。
いや、いい人ぽいし、むしろ微笑ましいなと。
ところで続きまだかなぁ。ワクワク
あ、でも焦らずにどうぞ。
先に目が覚めたのは、やはり『シンジ』の身体のアスカだった。
覚醒と同時に右手から伝わる感触。寝る前にシンジと繋いだ手は、いまだしっかりと握られていた。
そのすべすべした肌、ほっそりした指、柔らかな手の平などの感触はやけに気持ちよくて、アスカは
布団から起き上がる前にしばしその手触りを楽しんでしまう。
それに応じるように、すでに大きく膨張していた股間は、その状態を維持し続ける。
アスカが『アスカ』だった時は、当然自分の手なんかに何も感じたりはしなかった。しかし今、
他人の手となった『アスカ』の手は、精巧な細工物のようにアスカを魅了する。
またそれは、『アスカ』の顔やスタイルにもいえることだった。
静かに眠る『アスカ』の愛らしい寝顔は、いとおしさとともに別の感情ももたらしてしまう。
そして美しい少女の無防備な肢体も、アスカの股間をますます刺激した。
シンジがなかなか目を覚まさないことを知るアスカは上半身を静かに起こし、本来の自分の身体を
ゆっくりと眺めていく。
入れ替わる前ならアスカには決して見られなかった『アスカ』の寝姿。
自分は『アスカ』でなくなったことで、外側から『アスカ』の魅力を満喫することができるように
なったのかもしれない・・・そんな奇妙な発想さえ浮かんでしまった。
『・・・ひょっとしたらあたしたち、今の状態の方がいいのかもね』
昨夜のアスカの質問は、半分くらいは本音だった。
シンジがもしあっさり肯定していたら、何か一線を越えるような出来事さえ起きていたかもしれない。
『身体が変わったって、アスカは女の子だよ』
そんなシンジの答えに慰められはしたけれど、いつまでその言葉を裏切らずにいられるだろうか?
自分は今、『アスカ』の身体に欲情しそうになっている。少なくとも、興奮している。
『シンジの身体』が『アスカの身体』に興奮する。そのこと自体は、仕方ないかもしれない。
しかしそれに簡単に引きずられそうになっている自分のこの精神は、どうなっているのだろう?
いつの間にか自分の意識が少女の側から少年の側に寄りつつあることを、アスカは感じていた。
少女の側に踏みとどまるのか。少年の側へ踏み込んで戻れなくなってしまうのか。
恐怖と興味の混在した不安に心を揺さぶられ、布団を抜け出すまでには時間がかかった。
「シンジ、そろそろ起きて。朝ご飯できたわよ」
アスカに優しく声をかけられたのに、なぜか目覚めたシンジの気分は重い。
めそめそ泣いたり、はしゃいで甘えたり、やたら心が浮き沈みした昨夜とは違い、今朝はひたすら
どんよりと沈んだ気持ち。
夢見が悪かったためなどではなく、身体が痛いせいであるようだ。変な姿勢で寝てしまっていたのか、
腰やお腹の辺りがやけに痛む。自然と機嫌が悪くなる。
「ほら、寝起きが悪いのはわかるけど、あんまり顔をしかめないで。可愛い顔が台無しよ」
「・・・可愛くなくてもいいよ。僕は男なんだから」
アスカの言葉がちょっとした軽口なのはわかっているのに、シンジの声は無駄なまでに尖ってしまう。
すると、腹を立ててしまうかとおもっていたのに、アスカは軽く眉をひそめてシンジに尋ねてきた。
「シンジ。お腹とか、腰とか、痛くない?」
「・・・何でわかったの?」
尋ね返すと、アスカは無言で『アスカ』の部屋に行き、とある品物を持って戻って来た。
スーパーやコンビニでよく見かける品物。小さい頃は正体不明で、大きくなってきてからは、
視界に入る度に慌てて目を背けていた品物。男の自分には一生無縁だったはずの品物。
生理用のナプキン。
「もうすぐ始まるとおもうから・・・今のうちに着けておいて。使い方は、袋に書いてあるわよね」
「こんな場所で、おまけにアスカの目の前で?」
居間をわざとらしく見回してから視線を戻すと、アスカは顔をやたら赤くしてそっぽを向いた。
「そりゃ、トイレとか自分の部屋の方がいいだろうけど・・・歩くのも嫌なら、あたしが移動するわ」
妙にこちらをいたわるようなアスカの態度が気に入らない。その身体が『シンジ』であることも、
まるで本来の自分より優れた『シンジ』を見せられているようでむしゃくしゃする。
「だいたいどうしてアスカにわかるのさ。今のアスカは『アスカ』じゃないのに」
「シンジ、そんなこといってる場合じゃ・・・」
理不尽だと自覚しながらも、アスカに突っかかっていたその最中。
「あ・・・」
自分の中から何かが流れ出すのを、シンジははっきりと股間に感じ取った。
きたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁハァハァ
課題作成中に何気なく覗いたらキテター!!
ただただひたすらにGJ!
ナルシストっぽいな>アスカ
そりゃある意味元からだ
うわぁ…グロきた
グロきた…リアルだな…マジ見習いたい気分
でも萌える
朝起きて股から血が出てきてたら、絶叫するな。俺は
どんな風に出るんだろ?噴出す感じ?じわっって感じ?
出てくる感じは2種類ある。
初潮が過ぎたばかりのころは、パンツになんかついてるなと思ってからパットをあててた。
今ではいきなりじわっと流出して、やべっ、と思ってトイレに走ったりすることが多い。
まあ、自分の生理の周期が不定期だから前もって準備できずそういうことになるんだが。
股布が血まみれになっているが、パンツの替えをもってないからトイレットペーパーで
がっちりはさんで拭く。血が染み出ない程度に乾いたらその上にパットをあてておく。
寝てるときに生理になったら悲惨だ。気持ち悪さで目がさめるから、シーツにまで被害が
及ぶことはほとんどない。おきてからトイレに行くまでに膣から流れ出して大慌てって
ことはある。
…なんで真面目に力説してるんだろ。
>・・・なんで真面目に力説してるんだろ。
まったくだ
生理中のセックルだけはまじやめたほうがいいよ
血だらけになるわめちゃ臭いわで絶対萎えるから
クンニさせらると確実に死ぬなあれ
わざわざ言われんでもやらんて
>>549 同じ女として言わせてもらうが、
話の中に生理描写があるのはいいんだが
女が自分から講座とか普通にキモイんでやめてください・・・
◆Y4xz/t8XUU
GJ!!!
いや、でも男の俺らには想像もつかない事柄なので為にはなった
うむ、全くだ
◆Y4xz/t8XUU様は男女の性の知識が豊富だが、リアルどっちだろ?
男として25年生きてきたけど生理に関する知識は中学生で止まっとる。
まぁどっちでもいいさ。
詮索は止そうぜ。
はげどう
このスレの住人ていろんな人がいるんですね。
失礼ながら最初は性欲の虜となった男ばかりかと思ってました。
ネカマだよ、と言ってみる
まあ俺は両方いけるけどな
>>549 乙。童貞ヒッキーで女経験は手を握ったことすら無しの自分や
>>556には非常にためになった。
ありがとう。
言っちゃ悪いがためにはならんと思う…
トリビアだな。
>>549 それはアンタだけだよ。
私は女だけど、そこに書かれてあるようなことはないから。
こんなことで長々と雑談してどうする?黙って投下を待ちましょう。
めちゃイケかなんかで松本が「金玉は右か左に必ずずれる。
人間は左右対称だから金玉も真ん中においときたいんだけど
どうしてもどっちかにずれる。この気持ち悪さは女性には
わからない」って言って、同感だっていうガクトとスゲー
盛り上がってたのを思い出した
漏れは右にずれるなぁ・・・・・・
ageちゃいました。すいません
そもそも左右の玉のでかさが微妙に違うわけだし。
俺の金玉は昔、喧嘩のときに蹴られて、片方潰れてる
あの痛さは女にはわからんだろう
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ミ
/ ,――――-ミ
/ / / \ |
| / ,(・) (・) |
(6 つ |
| ___ | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| /__/ / < 生活板にそんなスレがあったな
/| /\ \__________
左右でπの大きさが違うのもアレだがな。
私は右のが小さい。。。
左のπは心臓の拍動で大胸筋(?)とかが刺激されてるから右より少し大きいんじゃないかと勝手に思ってた。
心臓って真ん中だし。
言われてみれば入れ替わり物は結構見かけるけど、
男になった女が股間を蹴られる話は見た事が無い気がする。
書くほうが恐ろしくて書けないんじゃ
聖域ってやつだな
アスカにそっと手を取られ、ナプキンと着替えを抱えたシンジは、ふらふらと風呂場に向かった。
一人で脱衣所に入り、始末を済ませたところで、ドア越しに声がかかる。
「大丈夫? ちゃんとできた?」
「あの・・・・・アスカ・・・・・ごめんなさい。下着、汚しちゃった・・・」
「気にしないで。よくあることだから」
慰めてくれるアスカの声は、同情に満ちた優しいもので、シンジを少しも責めはしない。
「着替えまで終わってるなら、お布団に戻ってゆっくり休みましょ。慣れないうちは辛いものね」
「ちょっと待ってて・・・下着、洗っちゃうから・・・・・」
シンジは、自分が赤く染めた存在を目の当たりにしてひどくショックを受けていた。それをきれいに
洗ってしまえば、今の出来事はなかったことになるのではないかと、ぼんやりした頭で考えていた。
アスカはものもいわずに脱衣所に踏み込んで来ると、壊れ物を扱うようにシンジの肩を抱いて、
布団へと導いて行く。
そこにシンジを座らせると、『アスカ』の部屋から台所へと回り、錠剤とコップに汲んだ水を
持って来てシンジに飲ませた。シンジは促されるままそれを飲んだ。
「少しは楽になるとおもうわ。本当は食後に飲むものなんだけど・・・食欲、ないでしょ?」
アスカの問いに素直に頷く。アスカはシンジのことなら何でもわかっているみたいだ。
「・・・そうだよね。僕は『アスカ』なんだもの・・・」
内心の自問への回答が、口から漏れる。アスカはいきなりの断片的な言葉にも動揺せず、シンジを
静かに布団へ寝かせた。
「余計なことは何も考えないで、まずはじっとしてて」
いいながら、うつ伏せになったシンジの腰の辺りをマッサージする。『アスカ』なシンジの痛みを
シンジ以上に理解しているアスカの揉み方は的確で、多少ながら痛みは和らいで来た。
「アスカ・・・」
「何?」
「さっきは、ひどいこといって、ごめんなさい」
「気にしないで。気持ちが不安定になるのも、よくあることだから」
すべて承知で受け止めてくれるアスカに、シンジは甘えることしか出来ず、それがなお辛かった。
アスカは『自分』のそれが、普通の子よりも重いらしいことを知っていた。もちろん、シンジが
今どんなに痛く感じているかも、どんなに不安定な気持ちになっているかも。
だから朝食は後で温め直すことにして、ひとまずはシンジの面倒を見ることに専念した。
薬が効いてきたのか、アスカのマッサージにも多少は意味があるのか、シンジの気持ちもずいぶん
安定してきたようである。起き抜けの時のようなとげとげしい会話にはならない。
そんな風にいくらか言葉を交わした後に、シンジはアスカにいってきた。
「あの・・・アスカ、今度はお腹さすって」
「お腹?」
シンジのリクエストに、アスカはおもわず問い返してしまった。『アスカ』が生理の時の痛みは、
主に背中側の腰が中心になっていたからだ。
しかし、問い返すこと自体が異常な対応であるとアスカはすぐに気がついた。
確かにアスカは一昨日の朝まで『アスカ』だったけれど、今『アスカ』なのはシンジである。
その当人が望む場所を世話しないでどうするというのか。
「・・・駄目?」
「そんなことないわよ」
不安そうにアスカを窺うシンジに即答し、今度は仰向けになった『アスカ』のへその周辺を、
アスカは『シンジ』の手で撫でさする。お腹で痛みを強く感じるのはその辺になることが多い。
「この辺?」
「うん」
シンジはアスカを見上げ、軽い安堵の笑みを浮かべた。
その表情を引き出せたことを喜ぶ反面、『アスカ』の痛みを把握しきれなかったことに動揺もする。
・・・今、あたしは『アスカ』じゃないんだな・・・。
『アスカ』も『シンジ』も成長期。この先も身体は刻一刻と作り変えられ、過去の記憶はどんどん
あてにならなくなっていくのかもしれない。
自分と『アスカ』の感覚は今後さらにずれていくのだろうかと、アスカは不安に感じた。
単純に強いのは背中側の痛みだが、シンジが気にしてしまうのはむしろお腹の痛みだった。
筋肉痛とは違う、恐らくは内臓の痛み。体内の、女性にしか存在しない器官から、何かが流れ落ちて
行く。それが股間に到達し、さっきあてがったナプキンに染み通る。ただの錯覚かもしれないが、
シンジはそんな感覚をはっきり覚えた。その不安をアスカにやわらげて欲しかった。
仰向けの姿勢になったシンジは視線をさまよわせ、アスカをちらりと眺める。
一心に、しかし当然柔らかく、アスカはシンジのお腹を撫でてくれる。何よりもその一途な姿が
嬉しくて、シンジは初めて襲われた苦痛に乱されていた心が落ち着いていくのを感じていた。
「アスカ、ありがと」
かなり痛みが楽になったところで起き上がろうとして、しかしシンジは全身を覆うだるさに
へたり込んだ。アスカが再び寝かせようとする。
「もう少しおとなしくしてなさいよ」
「で、でも・・・アスカは、生理だからって寝込んだりしなかったよね。だから、僕だって・・・」
ここで動けないのは、自分の精神がアスカより遥かに劣っていると認めるようで嫌だった。
勝ちたいとまではいわないが、せめてアスカとは対等に近い関係でいたかった。
「初めてだもの、しょうがないわよ。シンジは女の子になって三日目でこんなことになっちゃって、
心の準備もろくに出来てなかったでしょ?」
『女の子』の先輩であるアスカに諭され、シンジは布団にまた横たわる。
「まずは、痛みとの付き合い方を覚えることね。これから数日は続くし、もしもこのままだったら
来月以降も起きることだし」
アスカのその言葉に、シンジは忘れていた知識を呼び覚まされた。
元に戻れなかったら、今後は月に一度、この苦痛がやって来るのだ。
シンジは入れ替わってから初めて、『アスカ』の身体の強烈なマイナス面を突きつけられた気がした。
三日目で…ある意味セックスより遥かにエロチックな展開。
神乙。
すごい克明さだ。
オッテュ
良スレ発見〜 神が居ますねハイ。これからも楽しみにしてます。
乙です神様
お赤飯ですな
漏れにここを教えてくれた香具師。
マジありがとうございました。
589 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/11/15 15:31:32 ID:R1dLGSDP
素敵だ(*´∀`)
同意だ(*´∀`)
ごめん、sage間違えた orz
>591
(・∀・)ニヤニヤ
今日、初めてエヴァ板を見た。
そして最初にこのスレを見た。
なぜ今までこの板に来なかったんだ。ここは楽園じゃないか。
楽園とは違うな。今のままじゃいけないと
全員が色々考えているだけだと思う
今日初めてここに来て一気に読みました。日頃、どれだけ他人を思いやることができてないか、自分が情けなくなりましたし、同時に、自分の性というものも、もっと大切にしていかなきゃな、と深く感じ入りました。まじレスすいません。
作者さん本当に乙様です。執筆活動頑張ってくらさい。ホント応援してまつm(_ _)m
このスレのおかげで持病だった腰痛がだんだん治まってきました。
作者様、住民の皆さん、ありがとうございます。
25歳
去年まで金無し君だったけど、このスレのおかげで(ry
さすがにここまで崇拝レスみたいのあるとキモいな
ネタをネタと(ry
まあマターリと待とうや
こういったタイプのスレは崇拝が過ぎる傾向があるからな。
まぁ、お茶でも飲んでマターリ待機汁
女として生きて21年。
生理のときの情緒不安定後ろ向きの考えはホント無理('A`)
おまいら生理のときには彼女に優しくしてやれよ。
かなり惚れるから。
605 :
年寄り:04/11/16 09:13:32 ID:???
>>604 今時の若いヤロー共は女に優しいとか言われて喜んでるのか?
俺が昔言われた時には、こいつ泣かしてやろうか?とかなり葛藤したもんだが・・・
>>605 微妙だけど、ヨーロッパの価値基準では、優先順位は
ガキ>女>>>>>男
が基本だそうな…連中は建前じゃなく本気で言ってるらしい…
ドイツ系のアメリカ人曰く。
男は敵地でいつかのたれ死ぬ、もしくは過労死で先に逝く。
女は家を絶やさないようにいっぱしの人間に
ガキを教育しなければいけない、故に女は尊敬されなければいけない。
勿論そこに甘えがあってはいけないので、
その手の葛藤はある程度なきゃいけないが、
基本的にたまったストレスは敵にぶつけてりゃいい。。
608 :
604:04/11/16 13:50:22 ID:???
>>605 優しいと喜んでいるというか、
俺は女性を尊敬してるから、ぞんざいに接するなんてとてもできんわ
ただ女性だからって理由で蔑むのも尊敬するのも、根は同じだと言ってみる。
スレに関係ないがな。
610 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/11/16 14:45:17 ID:XA9jqTop
女性蔑視者とフェミニストが集うスレはここですか?
611 :
◆jI.1AdsuJs :04/11/16 15:20:19 ID:DO9AfZ/2
>>◆Y4xz/t8XUU
・・・GJ!・・・
人間以外の生物では、雄は捨て駒で有ることが多い。
人間だけが違わねばならない理由はどこにもない…残念ながら。
すごい理屈w
614 :
年寄り:04/11/16 19:19:18 ID:???
スレ違いスマン。(無視してくれて構いません)
老人や婦女子をいたわるのには異論はないが、俺の疑問は”何故優しくする”ではなく”言われて(思われて)喜んでるのか”だったのだが・・・
取って付けたようで申し訳ないが◆Y4xz/t8XUUさんGJ
いやもうどうでもいいから(;´Д`)
スレ違いはおろか板違い
そろそろ皆さん
話題をストーリー関連に限定してもらえます?
スレにも限りがあることですしm(_ _)m
ヨロシク
スレが終わりそうになったら
次スレを立てればいいじゃない
無駄に話が長すぎ、ウザイ。
そろそろミサトが帰ってきていいはずだぞ。
ネルフの訓練はどうした?それに、たった数日の間に
なぜそんなにいろんなことがおきるのか疑問。
>◆Y4xz/t8XUU
スレに話をのせるのは勝手だが、もう少し考えろ。
つまんない釣りするなよ。頼むから
>>619 色々なことって、なんか特別なこと起こったっけ?
日常をクローズアップして描いてるだけで不自然ではない気が。
このスレは一人の神が支えているのです。
何をしようが神の自由です。
大体コレより面白い話を貴方は書けるのですか?…無理でしょう?
それでは、続きを早くいただけますように。アーメン。
ageんなよ
・・・ということだ、みんなそろそろ引き揚げようや。
他にもスレはたくさんあるさ。
また一つ、スレが腐海に呑まれたか・・・
釣りは気にせず、入れ替わってしまったアスカタンとシンジキュンに(*´Д`)ハァハァしませう
生理の痛みは激痛ではなく鈍痛である。シンジも時間が経つにつれて、不快感こそ消えないものの、
痛みそれ自体には少しずつ馴染んできた。
その助けとなったのは、アスカの愛撫によるところが大きいだろう。シンジの注文を言葉以上に
正確に読み取って、手当てをしてくれる。いや、ただアスカが側にいてくれることが、何よりも
シンジに安らぎをもたらしてくれた。
「あ・・・シンジ、起きられる? そろそろナプキン交換した方がいいんだけど」
時計を見れば、お昼が近い。
「三時間ぐらいで取り替えなくちゃいけないんだ・・・って、もうこんな時間?」
シンジは横になったままだし、アスカはシンジの世話をしただけ。家事は何一つ進んでいなかった。
「時間は目安の一つよ。気持ち悪くなったらどんどん取り替えちゃって」
着替える必要がないので、今度はトイレでナプキンを取り替えた。今まで何に使うのかよくわかって
いなかった小さいゴミ箱に使用済みのものを捨てる。明日は学校の女子トイレでもこんな風にする
ことになるのだと考え、シンジは憂鬱になる。
トイレから出たシンジは、外で待っていたアスカにいった。
「アスカ、僕は大丈夫だから。・・・一人でさせちゃって悪いけど、洗濯とか掃除とか、お願い」
アスカにしてみれば、シンジの苦しさを誰よりもよく知っているからこそ、放っておくことなど
できなかったのだろう。それを責めるなんて出来るわけがない。
でもこのまま一日を潰すわけにもいかなかった。
「・・・うん。シンジがいいなら、そうするわね」
動き回るアスカの邪魔になってもいけないので、シンジは『シンジ』の部屋で寝ようとしたが、
アスカが提案した。
「『アスカ』のベッドを使った方が、身体に合うんじゃない? 『シンジ』の部屋の方が気持ちが
落ち着くかもしれないけれど・・・」
少し考え、シンジはアスカの意見に従った。
身体が『アスカ』である以上、『シンジ』の部屋にいても自分の変化は意識してしまうだろう。
また、『シンジ』の部屋の匂いや雰囲気をもし『他人』のものと感じてしまった場合、
そのショックは『アスカ』の部屋の匂いを『自分』のものと感じた場合よりも大きい気がしたのだ。
『アスカ』の部屋の『アスカ』のベッドでシンジは横になった。しかし病気になったわけでも
疲労しているわけでもないから、睡眠を取れば回復するようなことはなく、そもそも眠くもならない。
ふすまの向こうでは、脱衣所の方に向かうアスカの足音。まずは洗濯機を回すつもりらしい。
天井を見上げながら、ぼんやり考える。
アスカはアスカで、この身体で嫌な目に遭ってきたんだ・・・。
今朝まで自分は何もわかっていなかった。『アスカ』の身体はきれいで素晴らしいとしか考えず、
だから『シンジ』の身体になってしまったアスカに妙な罪悪感を抱いてしまったりもしていた。
しかしこの苦しさは半端じゃない。おまけに毎月一回到来の保証付き。
にも関わらず泣き言を全然いわなかったアスカを、シンジは尊敬すらしたくなる気分だった。
まあ、毎月今頃になるといつも以上に機嫌は悪くなったし、愚痴やぼやきも増えた気がするけど、
でも、やっぱり凄い。
小さい頃から一人で努力してきたから、人に甘えたりしないのかな・・・だとしても、元に戻ったら、
今度からは僕にも少しは頼って欲しいな・・・僕もこの痛みがわかるようになったんだし・・・。
とりとめもない思考をしていると、ふすまを開けてアスカがいった。
「今から掃除して、洗濯物干したら買い物に行こうとおもうんだけど・・・掃除の注意点とか、
今日買っておいた方がいい物とか、あったら教えて欲しいの」
「あ、えっとね・・・」
シンジなりのアドバイスを終えると、アスカは確認するように要点を繰り返す。完璧にポイントを
押さえていて付け加えることもない。そして、腰掛けていたベッドの端からアスカは立ち上がった。
「じゃ、さっさと片付けて来るわね。あんたは無理しちゃ駄目よ」
「・・・アスカこそ、無理しないでね。アスカは、一人で頑張り過ぎちゃうところあるから」
「何よ。シンジのくせにずいぶんわかったような口をきくじゃない」
「だって、入れ替わってからほとんどずっとアスカと一緒にいるし・・・アスカの昔の話も聞いた
から・・・前よりは、アスカのことわかるようになったとおもうよ」
「・・・はいはい、気をつけるわよ」
部屋を出るためシンジに背を向ける寸前、アスカの顔は照れ笑いを浮かべているように見えた。
痛みとともに横になっている他にすることもなく、シンジは部屋の外の物音に耳を澄ます。
ふすま越しに聞こえる掃除機の音。普段のシンジの掃除よりも、念入りで丁寧な感じ。
それが止むと、ダイニングの方で食器が鳴る。二人分準備した朝食を、朝昼兼用のご飯にしている
のだろうか。
次に脱衣所を経由してベランダへ向かう足音。ベランダで洗濯物を干す音までは届かず、
しばらくは何も聞こえて来ない。
居間を横切る。風呂場から水音。風呂掃除までやっているらしい。確かにそろそろ掃除する時期
だったけど、シンジが手伝えるようになってからにしてもいいのに。
やっぱりアスカ、頑張っちゃってる・・・。手の抜き方も教えた方がいいのかな・・・。
布団の中で身を丸めながら、シンジは次第にうつらうつらとし始めた。
「・・・寝ちゃった?」
半ば眠りに落ちかけた時、囁くようなアスカの声が耳に届いた。買い物に行く前に、シンジの様子を
見に来たようだ。
少し意識は引き戻されたが、ここで目を開けたらまたアスカを長時間付き添わせてしまいかねない。
シンジは目を瞑ったままでいることにした。
規則正しい呼吸を心がけるシンジに、頭上からアスカの声が降る。
「・・・ごめんね、シンジ。痛くて辛い目に遭わせて」
シンジに対する深い優しさと、何かに対する強い憤り。シンジはアスカの声に、その二つの感情を
聞き取った。
やや乱れていたシンジの髪の毛をそっと直しながら、アスカは吐き捨てるようにいう。アスカが
何に憤っているかが、その言葉で何となくわかった。
「どうして女の・・・『アスカ』の身体に、子宮なんかあるんだろう・・・」
しばらくシンジの枕元に立ち尽くしていたアスカは、最後にもう一言呟くと部屋を出て行った。
「子供なんか、欲しくないのに」
あまりに痛痛しいその響きに、ふすまが閉まると同時にシンジは目を見開いて身を起こした。
自分がアスカの心をまだわかっていないと気付き、しばらくそのまま茫然としていた。
(・∀・)イイヨイイヨー
630 :
まんぽ:04/11/18 00:15:57 ID:oHtnADa8
チンポ上げてくれてマリガトー
オッテュ
相変わらず上手です!引き込まれますなぁ
GJ!
あぼーん
634 :
なきゅら:04/11/18 00:59:54 ID:oHtnADa8
もらでっちゅ
635 :
暇だから、俺が続きを開店やろう:04/11/18 01:10:05 ID:oHtnADa8
アスカが買い物に行くと、三百の子豚がアナールSexをしてました。
シンジの血を見て興奮していたアスカは
『今夜はバーミヤンねぇー!えぇへへへーー!』
と叫んで、突進しました。
もろちん、マツモトキヨシです。
636 :
駄文でこのスレを埋めてやる。荒らしはスルーするがよい。:04/11/18 01:18:22 ID:oHtnADa8
そこへ通りかかったケンスケ。
『今夜はバーミヤンよー』と叫ぶシンジを見て思った。
(碇がついに女言葉に・・・?)
呆然とするケンスケの目の前を三百の子豚が通り過ぎます。
もろちん、アナールSexをしながら。
ケンスケ
『うひょひょー!
ついに碇がホモに走ったぜーい!』
そう叫ぶと、
あぼーん
638 :
アナルは好き?:04/11/18 01:25:25 ID:oHtnADa8
げらゃぶとゃひー!
639 :
つつぎ:04/11/18 01:27:50 ID:oHtnADa8
ズボンをズボン!と、下ろしたケンスケは、シンジ(アスカ)の背後からこっそりと近づきます。
アスカはバーミヤンに夢中で気付きません。
640 :
スカトロ嫌い:04/11/18 01:28:59 ID:oHtnADa8
ウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコ
641 :
暇だから俺が続きを書いてやる・2:04/11/18 01:32:00 ID:oHtnADa8
ケンスケは、そのいきり立ったイチモツをシンジ(中身アスカ)に向かって、突き出しました。
『碇ー!俺の愛を受け止めてくれぇー!!』
つづく。
642 :
ここで三分間クッキング♪:04/11/18 01:36:09 ID:oHtnADa8
しかしてシンジの貞操は?
645 :
残念だ・・・:04/11/18 01:49:41 ID:oHtnADa8
おとなしく立ち去るとしよう。
LRS派の俺をここまでひきつけるとは・・・。
レイとシンジを入れ替えれば・・・・・なんか
二人とも落ち着いてそうで駄目だな。
>>646 じゃあ三人とっかえっこで
LARSになってしまうが・・・
>>647 この際、4人にすれば?
『目が覚めたらシンジとアスカとレイとカヲルが入れ替わってたスレ』
シンジ→レイ
↑ ↓
カヲル←アスカ
>>648 レイのシンジにシンジのカヲルが襲い掛かるのを
カヲルのアスカが必死で止めて、
アスカなレイがレイのシンジと友情を育む学園ラブこめですか?
おもしろそう
もし立てたらここにそっと教えに来てください。
>>648、649
ややこしいw
でも面白そうだ! かなりの文才が必要か?
読んでみたいが、混乱しそうだな。アスカとレイの入れ替わりなんも面白そう。
その場合リナレイか本編レイかでまた違うな
>>652 自分の体が心配でレイinアスカに着いて回る、アスカinレイ。
最近あの二人仲が良いわねとヒカリに問われて、苦笑する事情通のシンジ。
大人しくなって、人気爆発のレイinアスカを見て複雑なアスカinレイ。
>>654 面白そう!
スレ違いかもしれんので、以降はもしもレイとアスカの性格が〜スレでしませう。
◆Y4xz/t8XUU氏
乙!
何かこのスレ色んなものとか知識が展開されてて面白いな。
657 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/11/19 04:19:24 ID:cq7UBk5u
◆Y4xz/+8XUU様 キテターーー!!(=^▽^=) アスカスキスキ
・・・◆Y4xz/t8XUU・・がんばって・・・
きたいあげ
玄関のドアが閉まる音を聞きながら、シンジはベッドの上でさっきのアスカの言葉を反芻する。
『どうして子宮なんかあるんだろう』『子供なんか、欲しくないのに』
その声は、単に生理の痛苦を嫌がっているというよりは、女性の生殖機能それ自体を疎んじている
ようにしか聞こえなかった。どこか、子供を持つことを怖れているようにすら聞こえた。
シンジはその意味を懸命に考えた。身体の痛みがいつしか脇へ追いやられるほど、アスカの気持ちを
理解することに集中した。
もし入れ替わりなど起こらないうちにアスカのあんな呟きを耳に挟んだとしても、シンジは何もせず
何も考えなかった可能性が高い。誰とも距離を置き、自分の心を見せず、他人には深く関わらない。
父に捨てられて以来、それがシンジの生き方の基本だったのだから。
しかし今、シンジは『アスカ』である。『アスカ』として振る舞うためにはアスカの考え方を把握
しておかねばならない。
それとは別の義務感もあるだろう。現在のアスカをアスカと認識できるのはシンジだけである。常に
『シンジ』として振る舞わなければならないアスカの、その本当の心に唯一触れられる自分は、
彼女を支えてあげるべきだとおもう。それはまた、『アスカ』になってしまった自分がシンジとして
アスカに支えてもらうことにも繋がるわけだし。
だが、それらの理屈以上に、今のシンジはアスカのことが気になって仕方なかった。
アスカが何を考えているのか、どんな気持ちを抱いているのか、それらをもっともっと知りたいと
願うようになっていた。
一昨日の晩に聞いたアスカの過去。昨日聞いたエヴァに対する感情。さらには入れ替わり以前の
アスカの言動。それらの記憶を掘り返しても、さっきのアスカの台詞には今一つきれいに接続しない。
アスカって意外と子供好きな気がするんだけど・・・。
悩んでも適切な解は得られないままだが、ベッドに寝るのには身体がうんざりしている。といっても、
動き回るにもまだ辛い。
とりあえずシンジは『シンジ』のパソコンを持って来て、ネットでも覗いてみることにした。
開発前なのか、使徒との戦闘でビルが破壊されて一旦更地にしたのか、第三新東京市にはあちこちに
空き地が点在している。アスカはそんな一角を、スーパーに向けて歩いていた。
すると目の前にサッカーボールが転がって来る。空き地の遠くから後を追って走って来る幼い女の子。
アスカが足を軽く振り抜くと、ボールは見事にその子の足元に飛んで行った。
「ありがとー、おにーちゃん!」
無邪気な一言が、予想以上に心に刺さる。それでも軽く手を振って、アスカはその場を離れた。
・・・『シンジ』って、本当に目立たないのね。
道を歩いていてもスーパーに入っても、『アスカ』と一緒だった昨日や自分自身が『アスカ』だった
以前とは違い、誰もアスカに注目しない。
物心ついた頃から人目を惹くのが当たり前だったアスカにとって、それは軽い驚きを伴う経験だった。
・・・けど、こういうのも悪くないわよね。透明人間になったみたい。
一挙一動が周囲の視線を集め、些細な言葉が無駄に他人を傷付ける、そんな『アスカ』として暮らす
上では避けられない不快感から、今の自分は解放されているのだ。
そして生理と無縁なこの男の子の身体。股間の突起物が時におかしくなる以外は申し分ない快適さ。
・・・あたし、やっぱり『シンジ』になって良かったんじゃないかしら?
しかしそんな思考が、心理学でいうところの合理化を含んでいることも、アスカは自覚している。
自分が『シンジ』である現状を受け入れようと、そのメリットを無意識のうちに探しているのだ。
そうでなければ、さっきの女の子の言葉があれほど引っかかるわけもない。
だいたい、このままだったらシンジに『アスカ』の面倒な生活を押し付けることになってしまう。
そんなのは嫌だ。
スーパーの片隅で買った物を袋に詰めながら出した脳内会議の結論は、現状維持に甘んじないという
当初からの方針の再確認。
・・・それに、『シンジ』の暮らしだって楽じゃないものね。
両手に持った荷物の重さに少し顔をしかめながら、アスカは内心で付け加えた。
帰ってまずシンジの様子を窺うと、身を起こしてサイドテーブルに置いたパソコンを操作していた。
「寝てなくて大丈夫なの?」
「うん。まだあれこれ出来るほどじゃないけど・・・でも、少しずつ慣れてきてるから」
微笑んだ顔は、依然本調子ではなさそうだが、確かに無理をしている様子でもない。
「ご飯は食べた? 一応こんなもの買っておいたけど」
「うわ・・・ありがと! ちょうどお腹空いてきてたんだ」
アスカがシュークリームを差し出すと、シンジはとろけそうな顔になった。一昨日のチーズケーキの
一件で、シンジも「甘い物=『自分』の好物」とすっかり刷り込まれたのかもしれない。
「おいしい! ほんとにありがとね、アスカ」
幸せそうにシュークリームを頬張るシンジは、とても可愛らしかった。
アスカ以上に似合っている『アスカ』の素敵な笑顔。大切に守ってあげたくなる女の子。
「どういたしまして」
内心の入り組んだ動揺を押し隠して、アスカは笑いかけた。紳士的な男の子らしさを少し心がけた。
するとシンジは頬をさっと染め、同時に多少淋しげな笑顔を作る。
「・・・今、アスカのこと、ちょっとかっこいいって感じちゃった。・・・僕より『シンジ』が
似合ってるみたい・・・あ、ごめんなさい!」
「別にいいわよ。あたしもシンジの『アスカ』は似合ってるっておもっていたところだし」
少しやり返すと、アスカはフォローする。それは自分自身にも言い聞かせる言葉だった。
「ものは考えようでしょ。今の身体が肌に合うって、元に戻るまではむしろ好都合なことじゃない」
『アスカ』の部屋を出ると、急いでやるべきことが見つからなくなった。風呂掃除と買い物を間に
挟んだとはいえ、干した洗濯物を取り込むには少し早い。
アスカの口からは欠伸がこぼれた。昨日よりもさらに疲れている気がする。
・・・ちょっと張り切り過ぎたかしら。
シンジの指摘の正しさに苦笑しながら、アスカはちょっと休憩することにした。昨日シンジに教わった
部屋の片隅へ行き、座布団を枕にすると、畳の上に寝そべる。股間が気になるので姿勢は仰向け。
心地好く柔らかい風に包まれながら、アスカはたちまち眠りに落ちた。
オッテュ
キテター!
乙です。
この生活になってから初めて完全な別行動がありますたね。
作者さん乙です
スレ一気に読ませてもらいましたが、
そこらへんの似非作家の書いた小説よりも、
文章にまとまりがあるし、全体的に感情移入しやすい
凄く読み疲れしずらいいいssですね。
666 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/11/21 11:54:32 ID:BfJ52k7A
乙です。
667 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/11/21 12:58:38 ID:KB24CLx/
Z会です。
668 :
暇だから、俺が結末を開店やる:04/11/21 13:55:22 ID:KB24CLx/
実は、ぶつかった拍子に入れ代わったと思い込んでいただけで、元々アスカは『シンジ』でシンジは『アスカ』だった。
帰って来たミサトを切り刻んだ二人は謝肉祭を始めましたとさ。
めでたす、めでたす。
ヒンジ
>>660-662 このFFを書くまでにどれだけの考察と下済みをしてきたのだろう…
アスカの立場をいたわるシンジ、シンジの立場をいたわるアスカ、
ある意味究極の保管計画かも知れん
お疲れ様。
>668 氏に晒せ
こんなもんに下済みはいらんと思うが…。
675 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/11/21 19:39:03 ID:4UHeg71W
>673 釣れませぬ
ミサトやトウジ達との絡みも見てみたいが・・
Y4xz/t8XUUさんは、シンジxアスカのみしか書かないんでしょうか?
漏れ漏れも
催促してるわけじゃないから作者の勝手だけどね
678 :
なら俺がミサト×トウジを開店やろう。:04/11/21 20:58:41 ID:KB24CLx/
昼休み、トウジがいつものように屋上でノグソをしていると、違和感を感じた。
なんと!トウジのケツの下にミサトの顔があったのだ。
『アカン!止まらん!!』
ぶりぶりぶり・・・
『あぁ〜んもっとー!』
おしまい。
679 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/11/21 22:07:48 ID:QjI+cQE8
おっもろかった
saga
結局元に戻らないまま、6年が過ぎていた
シンジ「アスカ結局肉体が元に戻らないね」
アスカ「私のナイスボディがって何言ってもしかたがないわね」
シンジ「今更、元に戻ってもちゃんと男の子らしく出来るかどうかわからないし」
シンジ「この肉体、胸が大きくなちゃって凄い肩が疲れるんだけど」
アスカ「我慢しなさいよね。私のナイスボディなんだから」
アスカ「この貧相な肉体を鍛え上げるのには苦労したわね」
元に戻らないってのもいいな。
秘密を抱えたまま結婚→妊娠→出産てのはどーよ。
683 :
その話の続きは俺が開店やろう:04/11/22 16:11:16 ID:eKKAW85d
生まれた子供はアスカの母乳(『シンジ』のモノから出てくる)
を飲みながらスクスクと成長していきました。
アスカ『まぁ、コノ子は本当におしゃぶりが好きね』
そう、実は生まれた子供はゲンドウと入れ代わっていたのだ。
なかなか興味深いな
685 :
俺はギャグ主体だから変な話しか書けないんだが・・・:04/11/22 16:29:50 ID:eKKAW85d
シンジ『ハァ・・・どうしてこんな体に・・・』
体は女でも魂が男だったためか、アスカと入れ代わって一年ほど経ったある日、『シンジ』のムネからは精子が出るようになっていたのだ。
では、どうやって妊娠したかというと、
アスカがシンジのオッパイを吸う→精子を飲み込む→キンタマの中で受精→シンジのマンコに発射→着床
なんか別の生き物と化しとるのう。
687 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/11/22 16:32:13 ID:eKKAW85d
毎日LCLに浸かってた影響です。
688 :
俺流、事の真相:04/11/22 16:45:20 ID:eKKAW85d
話しは最初に戻る
・・・実は、シンジもアスカも使徒との戦闘で既に死んでしまっていた。
しかし、大事なエヴァのパイロットである。
当然の様にレイと同じく二人目は用意されていた。
あとは、空の肉体にサルベージした二人の魂を容れるだけで良かったのだが、何しろ二人一緒である。
『アスカ』も『シンジ』も同じカタカナ三文字だったため、MAGIが間違えてタマシイを入れてしまったのだ!
しかし、誰もその事には気付かなかった。
そして、ネルフは二人が自分が死んだという事実を知ってショックを受けないよう、記憶に少し細工
689 :
さらに:04/11/22 16:50:26 ID:eKKAW85d
記憶に少し細工をして、部屋に寝かして置いたのである。
その後観測された二人のいささか不可解な行動も、タマシイがまだ新しい体に慣れて居ないのだろうということで片付けられた。
そんな訳で、二人は現在に至る。
事の真相、その2
何故、生まれた子供はゲンドウだったか・・・。
知ってのとおり、ゲンドウは
多分、正解なんだろうけど、ネタバレはいかんな。
691 :
あくまでも俺の話というわけで。:04/11/22 17:09:14 ID:eKKAW85d
ゲンドウの魂は
アダムとの融合時に体からはみ出した部分がさ迷っており、なんか人間的に魂の足りてなさそうなシンジの魂をサルベージするときにMAGIがサービスで付け足して置いたのだ。
女としてのMAGIがそうさせたのかもしれない・・・
ともかく、男らしさを出すためには何処に魂を容れるべきか迷ったマギは
シンジのキンタマにゲンドウの魂をサルベージしたのだった。
しかし、シンジの体に入ったのはアスカの魂だった・・・
キンタマにサルベージされたゲンドウは異質ゆえにその本領を発揮できず、
ええい!大人しく職人のうぷを待ちやがれ!
早漏は嫌いです
うざいからNGワードで消した
2度とくるな
夢オチでいいや…
>ID:eKKAW85d
てか、こいつ自分のこと面白いと思って書いてんならマジで頭悪いよな
誰かこのスレを浄化し(ry
/:::::::::::::::::::::::::::,ィイ/〃:.i:.,:.:.l.:..i:..:.ヽ=弌iiヽ
!::::::::::::;r_、:r'"'´_^'>{:{/_!:|.:.:|:..|:.:、.ヾ、彡li/=-.、
';:::::::::::ゝヘ'l `_!ツ!L_ヾ、|i:ト;.:.}、リヽ:.彳ヽ:.ヾ丶
ヽ、:::::::/^、 ゝ リ,rN_Vz/|:!.l.:.i.トヽ
イi/! : 、 ハ '、='イ://::.:.|:..|:..l:.| ';!
_,/_ /  ̄ ´ 'ー-、' レ//|::.:..|:..|:.:|i:|
ゞ.:.:.:.:.:ヽ、〈 ,ヽ /〃!:l::.:..|:i.|.:.| l
/:.:.:.:.:.:.:.:.;、_;ヽ /:イ//⌒ー'フ:|:l.|.:.| !
:.:.:.:.:.:.:,:ノィー‐ヽ、 /〃/ノ 、>:!.l.:.|
.:.:.:.:.:.'ーニ´-‐ッ ヽ /;:'::/ ,、 _ イi|:l.:l.:.|
まぁぶっちゃけどれかが当たっていたとしても、
◆Y4xz/t8XUU氏程神なら差し支えないだろ。
702 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/11/22 21:13:07 ID:eKKAW85d
再汚染
サゲ
よーしパパ嵐対策に全ログ保存しちゃったぞー
706 :
ここ壊れてますlo;:04/11/23 11:08:57 ID:iR3f0tx8
707 :
ここ壊れてます&lro;:04/11/23 11:09:21 ID:iR3f0tx8
>>470 建て逃げとは違いますよ、◆Y4xz/t8XUU氏が来るまでは一応は書いてました。
どちらにせよ、自分はもうROMに徹したほうがいいですね。
orz
↑言いたいことは色々有るけど、
取りあえず自分で降臨とか言うな
error!
Can't be reading air
>>708
712 :
ooo:04/11/23 15:06:55 ID:???
ふと気付くと、アスカはシンジに抱きしめられていた。
二人とも元に戻っている。『シンジ』なシンジが『アスカ』なアスカを包み込むようにして、
アスカの髪を優しく撫でてくれる。
それは、ついこの前ママに会えない嫌な夢を見ていた時にアスカを助けてくれた人の抱き方と
よく似ていて、あの優しい人はシンジだったのかとアスカは納得した。
けれどあの時二人は身体が入れ替わっていたのに、と考え出すと、その思考に合わせたように
二人の身体は入れ替わり、『アスカ』なシンジが『シンジ』なアスカをその胸に抱いていた。
『アスカ』の乳房の豊かで柔らかな感触に、アスカは気持ちよくなる。
でもこれじゃ逆よね、やっぱり『男の子』が『女の子』を抱く方が様になる、とおもった瞬間、
今度は『シンジ』なアスカが『アスカ』なシンジを抱いていた。
アスカの胸にしがみつくシンジはとても華奢で可愛らしくて、アスカの心をシンジへの愛おしさで
埋め尽くしてしまう。
もっとシンジを強く抱きたい。もっとシンジに近付きたい。もっとシンジと触れ合いたい。
そんな衝動に駆られて、アスカはシンジを抱き寄せると、腰を密着させてこすりつけた。
股間で、何かが噴き出した。
アスカは、不思議なくらいの快感とともに目を覚ました。いつの間にかうつ伏せになっていた。
けっこうな時間眠っていたようで、外はいつしか夕日が傾き始めていた。
何か、夢を見ていたような気がする。記憶はすぐに薄れてしまって具体的にはもう覚えていないが、
自分とシンジが登場したような、そんな気持ちのいい夢。
だがその残滓を味わおうとしたアスカは、股間の不快感に気付かされた。パンツの中が濡れている。
・・・まさか、あたし、この年でおねしょ?
焦って立ち上がるが、どうもおかしい。漏れた液体は粘度が高く、ズボンや床にまでは滲みていない。
自分の身に何が起こったのか不安になって、おっかなびっくりアスカは手を突っ込んだ。
指先に掬い取ったのは、白いゲル状の存在。ひどく生臭い。
「・・・・・・・・・や、やだぁっ!!!」
その物質の正体をついに悟って、アスカは悲鳴を上げた。
今日の午後はずっと、シンジはネットで男女が入れ替わった物語を探し出しては読み耽っていた。
もちろん最初は元に戻る参考にならないかと考えていたわけだが、今日も結局調べは行き詰まり、
途中からは単純にストーリーを楽しむようになっていった。
ある日突然身体や生活を少女と交換することになった少年たち。そんな彼らの戸惑いや苦悩、
そしていくらかの喜びは、シンジ自身の感覚と重なるものだった。シンジは彼らに感情移入して、
ハッピーエンドに微笑んだりせつなさに涙したりしながら数多くの話を読み進めていった。
元に戻れなくても幸せに暮らしていくカップルの物語もずいぶん多くて、そんな結末に行き着く度に、
シンジは物語内の二人の幸福に安堵しつつも、自分たち二人の将来を想像して不安になった。
「・・・あ」
そのうちにシンジは、二人が元に戻ったいくつかの作品に少しばかりの共通要素を見出した。手段
だけに注目していた昨日の探し方では見つけられない要因だった。
ただそれを自分たち二人に即座に適用できるかと考えれば、首を横に振るしかなさそうだ。
「・・・そんな都合のいいこと、あるわけないものね」
夕方になった頃、シンジはトイレに行きたくなった。ナプキンを交換しないわけにもいかないから、
替えを持って部屋を出た。
居間を横切ると、アスカがシンジの指定席で昼寝している。一所懸命働いたアスカが微笑ましくも
あり、自分たちがますます『今の自分』に近付いているようで複雑な気分。
用を足し、交換し、服装を整えて手を洗い終わったところで、居間からアスカの悲鳴が届いた。
「や、やだぁっ!!!」
一昨日の晩、お風呂で勃起を初めて経験した時のものよりも、さらに大きな叫び。
シンジは急いでトイレから飛び出してアスカを見た。アスカは、固まったように立ち竦んでいた。
右手の指先に絡みついている白いもの。『シンジ』の身体からかすかに漂い鼻をつく臭い。
そしてショックに打ちのめされたアスカの表情。シンジと目が合うと、後ずさろうとする。
シンジは何が起きたかを悟ると、いつにない素早い動きでアスカに近寄り、その腕を掴んだ。
・・・今、絶対にアスカを放置したらいけない。見捨てるようなことをしちゃいけない。
頭で考えるより先に、身体が動き、心が感じていた。
乙です。とうとう『シンジ』に来るべきものが来ちゃいましたな。
最初の二行を読んだ瞬間「いきなり終了か」と思ってしまったのは内緒です。
乙でございまつ。本日は最初の部分から頭がくらくらでございまつ。
早起きは特ダネ。
乙彼です! 良かった。
>>715 (・∀・)人(・∀・)
乙です!
さぁ今日の分も保存保存・・・
俺も最初の方読んだときは
終わっちまうのか!?とハラハラしてしまった・・・
兎に角、乙彼です!
来てたーーーーーーー
ありがとうございます
シンジはどうするのだろうか、乙。。
神乙彼
オッテュ
アスカが振りほどこうとしても、シンジはしっかり掴んだ手をどうしても放そうとしなかった。
シンジが必死なせいもあるし、アスカも自分のしてしまったことに衝撃を受けて、全力を出すような
気力は湧かなかった。
アスカは膝から力が抜け、そのまま床にへたり込む。
「シンジ・・・放して・・・あたしみたいな変態、ほっといて・・・・・・」
自分で口にしながら、アスカは改めて実感する。あたしはどうしようもない変態だと。
右手の指先とパンツの中の、ねっとりとした感触が、その否定したい事実を突きつけ続ける。
「・・・あたし、たった三日で本当に男の子になっちゃった・・・・・男子のことエッチとかスケベ
とかいってバカにしてたけど、これじゃあたしが一番のバカじゃない・・・」
恥ずかしくて情けなくて、アスカはシンジの前から消え去りたい気持ちだった。シンジを見られず
うつむいた目に、涙が滲み始めた。
「アスカはバカでも変態でもないよ。アスカは今『シンジ』なんだもの。男の子の身体なんだから、
それは仕方のないことなの」
シンジが心の底からアスカを気遣ってくれているのが、その声から伝わってくる。その優しさに
値しない自分の行為が許せなくて、顔を背けたままアスカは声を荒げる。
「だって!! これって、い、嫌らしいことする時に、出るものでしょ!」
「それはそうだけど、『アスカ』の身体の生理とおんなじようなものでもあるよ。出したくなくても、
溜め過ぎると、眠っている時なんかに自然に出ちゃうの。お昼寝の最中に出てもおかしくないよ」
「嘘・・・」
「嘘じゃないよ。夢精って言葉もあるくらいなんだから」
「・・・でも、たった三日で溜まり過ぎるなんてこと、ないでしょ? あたし、一昨日の晩から
何遍も硬くしちゃってたし、きっと、あたしが特別スケベだから・・・」
「三日も我慢してたら、なっちゃうこともあるよ。それに入れ替わる前、僕も二日ほど溜めてたし」
アスカの言葉を残らず否定して首を振ると、シンジは唇を噛んだ。
「一昨日の晩、僕がちゃんと処理の仕方を教えていれば、アスカが昨日や今日苦労することも
なかったのに。・・・ごめんね、本当にごめんね、アスカ」
自分を責めるように、シンジはごめんねと何度も繰り返した。
自分だって生理になった。身体は今でも痛いし苦しい。でも、アスカは昨夜の段階でシンジに警告
してくれた。今日も優しく介抱してくれた。
それに引き換え、自分は何もしなかった。すぐに元に戻れる可能性や、『シンジ』の身体が暴発しない
可能性にすがって、アスカに適切な対処法を教えなかった。
もし誰かに責任があるとすれば、それは決してアスカではなくシンジにある。アスカが自分を変態だ
なんて責める必要はまったくない。
要領は悪く、しかし懸命に、シンジはそれらのことをアスカに訴えた。
「でも・・・シンジはあたしの身体でこんなエッチなこと・・・してないでしょ?」
相変わらずシンジと目を合わさないまま、アスカはぼそぼそと反論する。
「・・・さっき、すごく気持ちよかったし・・・・・やっぱりあれ、あたしがスケベなこと考えて
そんな夢見たからああなったんじゃ・・・」
「ああ、もう! 女の子の生理は痛いけど、男の子の生理は痛くないものなの! 起きてる時の
射精も寝てる時の夢精も、癖になるぐらい気持ちいいんだから!!」
何を力説してるのかと自問自答しながらも、シンジはアスカにまくし立てた。
それにしても、アスカのこのとことん自虐的な発想は何なんだろう? 入れ替わって『シンジ』の
身体になったことが影響しているんだろうか。
それとも、ひょっとして、出かける前のあの発言のように・・・これもアスカがシンジに見せて
こなかった、アスカの心なのだろうか。いつも強気で、話す相手の目を真っ向から見据えながら
自己主張を続けてきたアスカの、他人に見せないもう一つの顔なのだろうか。
そんな初めて見るアスカの姿に戸惑い、シンジは落ち着かない気持ちにさせられた。
どうすればいいのかもよくわからなくて、とりあえず考え付いたことを口にした。
「とにかく! そのままじゃ気持ち悪いでしょ? 汗もかいてるだろうし、シャワーで身体を洗おう、
ね?」
有無をいわさずシンジはアスカを脱衣所に連れ込んだ。
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
うおおおおおおおおおおおおお
おぁおぉあおぁおぉあああきたたぁあっぁぁぁ!!!
いっしょにお風呂ですね!
処理の仕方、男の性ってのを教えるときが来たんですね・・・?!
しかし当人達、特にアスカにとっては切実だろうな。
どうなっていくのか非常に楽しみ
読んでる方まで翌朝夢精しそうだ
ネ申 降臨 !! 乙彼です。
キテタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
男ってある意味大変なんでつね
ちょっと理解
もしかして、ゼットンvsエウァンゲリオンスレの599氏では?>神様
ヤター!
超GJ。続き待ってます。
性欲を持て余す
神って本当にいるんだ・・・。
GJ!!!
夢精したこと無い俺・・・・・・
お猿さんハケーソ
オッテュ
お疲れのカキコミでどんどんレスが埋まってく・・・
\ 乙 / \ カレー /
____
/ / |
./ / . |
/__//| |___
|__|/ .| |_| | ____
(゚Д゚,,) | | .// | ボンカレー|:|
(/ ヽ) .|// .| (゚д゚,,) |:|
| ∞ | ./ .(/ 辛 ヽ)|:|
\__\/ | |:|
U"U  ̄U"U
俺って夢精体質なんだよな…二回も抜いたのに、その夜夢精したこととか一度や二度じゃねーし…( ´Д`)ハァ
|゚)ジィー
|∀゚)<GJ!
|∀゚)<お茶置いてきます。
|∀゚)/≡旦
|≡スッ
お茶持って帰ってるじゃねーか
|\____/|
| ヽ_,(・),_ / ./
\o( ´∀`)つ日 ドバー
|||
i|i
なんだ…このスレはめっちゃ良スレじゃないか!
0時くらいから、夢中になって読んだよ
とりあえず作者さんお疲れ様
>>735 俺もそう思ったが、細部描写のリアリテイや
完成度の高さはもはやあのスレすら超えたと思う…
シンジもアスカも人として確実に成長してるところが好きだ。
凄い、ちゃんとログ記録してるのかw
そこも良質のFFに助けられたスレだったな、そういえば。
夢精経験3回しかないな、俺。神GJ
シンジの口調がどんどん女の子に…
何かPDX.氏を思い出した。
ともあれ神GJ
「シンジ」なアスカの下半身に「アスカ」なシンジが・・・(*´д`*)ハァハァ
シンジの対アスカ時の口調を思い出すために第九話を見ましたが何か?
だいたい、射精するのってどれくらい気持ちいいんだろう?
私は女だからよくわからないな。
男の人が初めて射精したときって、
どんな気持ちだったんだろ?
てか、射精したらそんなに気持ちイイんですか?
うわぁ、すいません、sage忘れました・・・orz
回線切って逝ってきます。。。
>>759 誰もそうすることは望んでない。よってそんなこと書き込んでレスを消費するなと
そればっかりはな〜言葉じゃ表現は無理だ罠
でも夢精はオナニーの数倍気持ち良いって言うよな
俺はしたことないからわかんないけど…
ちなみにセックルとオナニーの気持ち良さは別物だな。まあ気持ちの入り方が違うのもあるが
あと個人的には挿入よりフェラのほうが数倍気持ち良いと思う
そーいえば女がイク快感を男が感じるとその快感で死ぬともいうよな
どんなもんなんだろ、まじで
>>758 そのメル欄は頂けない。
しかし本当に「彼岸の彼方の存在」だねえ。
>>758 うんこが出た時の気持ちと思って間違いない
女性は男性の11倍気持いいって聞いたことがありますが…
>761
つーか、女は痛みに強いとか、快感が男より大きいとか言うけど、
ナニを尺度にそんなこと言うんだ。
女と男を両方体験した奴なんか世界に何人もいないと思うけど(フタナリは現存する)。
両性具有だからって女と男両方体験したって言えるのかね?
767 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/11/27 23:14:40 ID:pkNjMUBC
>766
いえない?
このスレに、神を見た。
769 :
エヴァ:04/11/27 23:29:17 ID:CHZWnBBH
おもろい上げ。
痛みやら快感やらを計測できる機械はまだ発明されないのか?
772 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/11/27 23:58:33 ID:5FnQrVr6
女の方が男よりキモチイイのは間違いない。
神光臨オツ ガンガレ
無声は気持ち悪いだけ
来てたーーーーーーー
ありがとうございます
GJ!!!
イマダ777ゲトー
(´´
∧∧ ) (´⌒(´
⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
 ̄ ̄ (´⌒(´⌒;;
ズザーーーーーッ
なんかでSEXの際に快感としては
綿棒でほじくる耳と棒の関係と聞いた事がある。
そうだとしたら女はそうとう良いんだろうなぁ
>>778 それは俺も聞いたことある…それだけに犯されて物扱いさせられたり
裏切られたり捨てられた時の苦痛と絶望感も相当大きいだろうな…
女性に恥じらいの気持ちが強いのは、そういう所から来てるんじゃないだろうか
>>778=779
そんなのきいたことないよwww
自演乙
人間っておもしろいな
個人差があると思うが女は触らなくても局部に力入れるだけでイけるぞ
いつの間にかワイ談するスレになって来てる……面白いがw
男だって想像だけでいけるぞ
嘘じゃねえよ
オナニーが日課の猿じゃ無理だけどな
俺なんか
いこうと思うだけでいけるぞ
アスカもアナ−ルオナを憶えれば違和感が少なくて良いと思うぞ。
待ちきれない。はちきれそう。
↑夢精寸前の香具師キター
791 :
745:04/11/29 20:32:29 ID:???
昼寝したら夢精したよ…('A`)
寝る前に一回抜いたのに…
気持ちよかった?
793 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/11/29 22:44:11 ID:LQh20tPN
男と違って、女はどこでもオナれるよね。
授業中とか自転車のサドルとか、
男だって勇気さえあればどこでも可能
コンビニでやってる奴もいることだし
男でもどこでも出来ますよ
796 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/11/30 00:38:28 ID:u8kk7FUJ
>>794 コンビニで!?あっぱれ…(´д`;)やっぱりそぅゆぅとこのが燃えるんですか?
>>796 言っとくが、いたってアブノーマルだからな
人に見られそう、ていうのかなり興奮するけど、実際に見られると途端に萎えるよ。
男の勃起はなかなか繊細なもんです。
むしろ見られてさらにヒートアップする例外も極稀に
さぁて何のスレかわからなくなって参りました。
静かにして姿勢を正して神を待とうや
802 :
ooo:04/11/30 11:31:31 ID:???
アヒャヒャヒャヒャヒャ
(´・ω・`)ショボーン
実は最近の話題に神も参加してたら
神の中の神です
そういえば、アスカの誕生日近いね。
806 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/11/30 19:11:32 ID:K/TRjf1a
いつだっけ?
あすかな?
あひゃひゃひゃひゃ(笑)
(^∀^)ゲラゲラ
そこ!私語は慎むように!
>>808 なんだとテメー?
とっちめてくるくる回すぞコラ!
>>809 怒っちゃ駄目よぉ。血圧上がるから。乳酸菌とってるぅ?
おまいらモチツケ
813 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/11/30 21:27:35 ID:K/TRjf1a
なるほど!
この後の展開は
『アスカ!おちつくんだ!それは牛乳なんだ!嫌らしいモノじゃないんだよ!男は胸からじゃなく、チンポからミルクが出るんだ!哺乳ビンみたいで飲みやすそうだろ?』
『まぁ、そうだったの!』
一見落着。
あの……落としものですよ?
.∧__,,∧
(´・ω・`)
(つ脳と)
`u―u´
815 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/11/30 22:09:13 ID:K/TRjf1a
(/ ̄▽ ̄)/〜фマテー、
俺の脳〜
\(ε ̄\)〜〜
☆〜(= ̄▽ ̄;)
あの・・・・・・もう一個落ちてますよ。
.∧__,,∧
(´・ω・`)
(つ脳と)
`u―u´
817 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/11/30 22:21:01 ID:K/TRjf1a
サンキューだっちゃ
☆⌒(*^▽゜)
ブレインショックΩ
「無様ね・・・」
何事も無かったかのように神を待つとしようか
ちょっと見ない間に
クソレス多すぎ!
まともな神経の持ち主ならここにはもう
投稿しないぞ
このペースだと次スレのことを話し合っておいた方がよさそうだな。
824 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/11/30 23:38:09 ID:K/TRjf1a
この板でまともな神経の持ち主を探すほうが大変。
っていうか
あ・げ・る・な・よ!
クソレスじゃないよ
楽しく投下を待ってるんだよ
涎垂らしながら一生まってろ外基が!
こうしてまたムダにレスが埋まって逝く・・・・
オイラも待ってます。ま、その内来るでせう。マターリ待ちましょうや。
まずは上着から脱がせようとしたが、アスカは右手を握り込んでいて、うまくいかなかった。
「アスカ、手を開いて」
「触っちゃ駄目・・・汚いもん・・・」
「きれいにすれば、大丈夫だよ」
シンジはアスカの手を取った。粘つく感触はこちらの手にも伝わってもちろん不快だが、気にしても
いられない。シンジはアスカの手にこびりついていた物体をタオルで優しく拭き取った。
それが終わると、アスカ自身の手も借りてどんどん服を脱がせていく。
「シンジ、ごめんね。・・・パンツ、汚しちゃった」
「洗えばいいの。気にしないで」
すべてを脱ぎ終えたアスカはやはりどこかぼんやりしているが、シンジに背を向けて、股間ばかりか
平らな胸もしっかり隠そうとしている。それは、この『シンジ』の肉体の中に少女の精神が宿っている
ことを如実に示していた。
パジャマの袖と裾を大きく捲り上げたシンジが背を押すと、アスカはふらふらと浴室に歩み入った。
最初にシャワーで全身を軽く流した後、椅子に腰掛けさせたアスカの身体を本格的に洗い出した。
上半身を終え、いよいよ下半身に取り掛かる。
「ごめんね、アスカ。ちょっと触るよ」
シンジは背後からアスカの股間に手を伸ばす。片手に持ったシャワーを浴びせながら、もう片手で
先端などに残っていた白い粘液を手早く拭い去ろうとした。
「やだぁ・・・触らないで・・・やめて・・・・・・」
それまでは黙り込んでなすがままにされていたアスカだが、股間にシンジの手が触れればさすがに
反応し、嫌がって身をくねらせた。しかし依然として力ない動き。
一方のシンジは、股間からの触られる感触が伝わらないため、いつもと勝手が違い手間取ってしまう。
「ごめん! すぐ終わるからじっとして・・・・・あ」
『アスカ』の手の中で、『シンジ』が膨らみ出した。
放出したばかりであって大きさはさほどでもないが、その膨張はシンジの指先に明白に感じられた。
「・・・・・・・・もうやだよぉ・・・・」
もちろん、当のアスカにも。
ひどく重たい空気が浴室を満たしていた。
少女の精神と少年の肉体のアンバランス。シンジに自分の醜態を晒してしまったことへの羞恥心。
『アスカ』の身体で生理に悩んでいた時と同じ、自分の身体が自分の意のままにならない悔しさ。
本来の『自分』の身体に今の自分の恥部を触らせてしまったという不思議な屈辱感。
それらがアスカの心の中で渦を巻いているのだが、弱い自分を隠したいという子供の時からの習性は
やはり強く、アスカは堰を切りそうになっているそれらの感情を強引に押さえ込んでいた。
いっそ泣き喚いて楽になりたいという気持ちもかつてなかったほど高まってはいるのだが、これ以上
シンジにみじめな自分を見せたくないという気持ちと拮抗し、結果的にアスカは押し黙っていた。
「あの・・・アスカ・・・」
シンジは、自分の行為がアスカを傷付けたと考えているのだろう、背後でおろおろしている。
シンジに悪気がなかったのは明らかで責めるつもりもないが、とりあえず身近にいるのはシンジだけ。
言語化すれば少しはこの不安定な精神状態を解消できるかと思案して、アスカは言葉を投げかけた。
「どうして、卵子とか精子とか、身体の中から出て来ちゃうんだろ・・・」
「・・・えっと・・・」
「『アスカ』の生理は苦しいし、『シンジ』の生理は苦しくないけど五日も我慢できないみたいだし
・・・あたしはこんなもの、どっちも身体から出したいわけじゃないのに・・・」
「・・・・・」
「あたし、『アスカ』だった時は毎月生理になると、ずっと生理のこととか女の性のこととかばっかり
気になってたの。シンジも今、そうでしょ?」
「う、うん・・・」
「けど『シンジ』になっても大差ないのね。硬くなる度に、男の性のことばっかり考えさせられてる」
股間が視界に入るのが嫌でうつむくこともできず、アスカは前を向いて深い深い溜息をついた。
「でも、あの、そういうものなんだし、仕方ないんじゃ・・・ないかな。精子も卵子も、僕たちが
子供を作るために必要なものなんだから・・・」
シンジの意見は穏当だったが、ピンポイントでアスカの逆鱗に触れた。
「あたし、子供なんか欲しくないもの!!」
振り向いてシンジに叫ぶと同時に心の中で何かが決壊し、アスカの目から涙が溢れ出した。
とうとうアスカは本格的に泣き出してしまった。喚くでも暴れるでもなく、ただただ泣きじゃくり、
後から後から溢れているのだろう涙をごしごしと拭い続けている。
シンジは失言を悔やんだものの、時間を巻き戻せるわけもない。
だが、最初はアスカを前に茫然とするばかりだったシンジの脳裏に、自分の昨夜の振る舞いが蘇った。
アスカにしがみついて泣きまくって、幼い時の辛い経験を吐き出して。
今にして考えれば顔から火の出るくらい恥ずかしい行為だったけど。アスカに全部聞いてもらって、
自分の弱さも脆さもすべて受け止めてもらえた、あの瞬間の嬉しさはきっと一生忘れない。
・・・今度は、僕の番なんだ。
意を決したシンジは、泣いているアスカを包み込むように優しく抱きしめた。うつむいたアスカの頭を
胸に抱え、静かに撫でながら尋ねた。
「アスカは、どうして子供が嫌いなの?」
いつもだったらまず素直に答えてもらえそうにないストレートな問い掛けだが、水を向けられた
アスカは意外なほどあっさり答えた。
「・・・嫌いじゃないの。・・・怖いから、欲しくないの」
「・・・どうして子供が怖いの?」
「あたしのことを愛してくれないから」
「・・・そんなこと、わからないでしょ」
「わかるもん」
シンジの胸の中、聞き分けのない子供のようにアスカはいう。
「ママに愛してもらえなかったあたしが、子供にだって愛してもらえるわけないじゃない」
「・・・!」
もうシンジが促す必要はなかった。アスカはぽつりぽつりと、しかし途切れず話していく。
「・・・けど、子供の心配なんてしなくてもいいのかな・・・どうせみんな、あたしのことなんか
嫌ってるもの・・・あたしのこと、愛してないもん・・・」
アスカは、すがるようにシンジに身を寄せた。再び声が強く曇り始めていた。
「シンジ、ごめんなさい・・・『アスカ』を押し付けちゃって・・・見た目ぐらいしか取り得のない、
嫌な女の振りさせちゃう・・・でも、あたしも、今さらどうしたらいいかわからなくって・・・」
断片的で飛躍も多いが、それでもシンジはアスカの言葉から、アスカの気持ちの核心を掴んだ。それは
あるいは、シンジだから理解できたことなのかもしれない。
アスカもシンジと同じなのだ。
小さい時に酷い体験をした。だから愛されないこと、嫌われることが何より怖かった。怖いから、
最初から他人と触れ合おうとしなかった。
二人が違うのは、他人との距離の置き方。シンジが、さながらアルマジロのごとく丸まって外界からの
刺激を遮断していたのに対し、アスカはヤマアラシのように周囲を威嚇して遠ざけることで、他者が
自分の領域に踏み込むのを防いでいたのだ。
それらはとても淋しい生き方。なのにシンジもアスカも臆病だから、大きくなった今となっては
自分から何かを変えることができなくなってしまった。
「アスカ・・・」
可愛くて、頭が良くて、運動神経も抜群で、まさに完璧な美少女の『惣流・アスカ・ラングレー』。
シンジの目にはそう見えていたアスカは、けれど心にこんな強い不安を抱えていたのだ。
人に愛されたくて、でも拒絶されるのが心底怖くて、だから先回りして自分から他人を遠ざけて
しまおうと、強がって、人に嫌われそうなことさえたくさんして。
だけどシンジは知っている。眠りの床で母を求めて流された、アスカの涙を。シンジの盾になって
使徒の攻撃を受けるといった時の、アスカの毅然とした表情を。男性の視線に怯えてしまっていた
シンジの手を握ってくれた、アスカの手の温もりを。昔の記憶に襲われて泣くばかりだったシンジを
大切なもののように扱ってくれた、アスカの抱擁を。
・・・アスカは、淋しがり屋で真面目で優しい、普通の素敵な子なのに。
そんな子が、自分は人に愛されないと怯え、その怯えのせいで周囲を攻撃し、それによって当人も
ますます傷付いていく。
こんなの、あっていいことじゃない。
それに何より、前提から間違っている。
怒りにも似た強い感情が、瞬間、シンジの心を占めた。それが、かつてないほどの勇気を与えた。
シンジはアスカを立たせると、アスカと正面から向き合って、告白した。
「好きだよ、アスカ」
アスカはシンジの言葉を理解できなかったのか、きょとんとした表情で、涙に濡れた顔を向けた。
「みんながアスカを嫌ってるなんてことないよ。もし他の誰がアスカを嫌いでも、僕はアスカのことが
大好きだよ」
言葉が心に浸透したらしいアスカだが、却って警戒したような顔をする。
「・・・気休めならよして」
ある意味、予想通りの反応。いきなりいわれて素直に信じられるくらい無邪気なら、そもそもあんな
ねじれた悩みは抱かない。
「そんなのじゃないよ。本当にアスカのことが好きなんだ」
「心配しなくても大丈夫よ。自暴自棄になって『シンジ』の身体粗末にするようなことはしないから」
・・・とにかく、語りかけるしかなさそうだ。
「たぶん、入れ替わる前から好きだったんだとおもう。アスカとは初めて会った時から気兼ねなく
喧嘩もできたし、いつでも強気で元気なアスカが側にいると、とても楽しかったし」
アスカは視線を逸らすと呟いた。
「・・・強がってただけなのに」
・・・・・・少なくとも、いつもの調子に近付いてきた。しょんぼりしているよりはいい。
「でも、この気持ちをはっきり意識したのは入れ替わってから。アスカが、素直じゃないけど本当は
優しい子なんだってことに、やっと気付いてから」
「・・・あたし、優しくなんかないもん」
「僕が生理で痛がっている時、辛抱強く世話してくれたよね。僕が泣き出した時、優しく抱きしめて
慰めてくれたよね」
「・・・そ、そんなの、あんたに隣でめそめそされると鬱陶しかったから・・・」
・・・・・・・・・本当に、本当に、素直じゃない。
シンジはアスカの肩を鷲掴みにすると、がくがくと揺すぶった。アスカは『シンジ』の顔によく似合う
怯えの表情を浮かべた。
「シ、シンジ、怖いよ・・・・・」
「僕は本気で本当にアスカのことが好きなの! 愛してるの! このまま大きくなっちゃったら、
アスカのお嫁さんになりたいくらい大好きなの!!」
目の据わった『アスカ』の顔は意外なまでに怖くて、アスカはシンジが普段浮かべていた恐怖の表情の
意味を少し理解した。
それはともかく、ここまで真剣に迫られれば、さすがにアスカも単なる慰めでもつまらない冗談でも
ないことを確信できる。
目の前の、少女の姿をした少年は、本気でアスカのことを好きでいてくれているらしい。
「・・・本当に?」
この期に及んでこんな確認をしてしまう自分がみっともない。
「本当に!」
しかしシンジは、アスカに残っていた最後の疑念をきっぱり打ち消してくれた。
アスカは、シンジの肩におずおずと手を伸ばした。唐突に与えられた存在は唐突に消え失せてしまう
のではないかと、そんな不安だけはまだ残っている。
でも、夢や幻じゃなかった。アスカが手を触れても、シンジは消えずにそこにいてくれた。
「一昨日の晩、お風呂に入ってた時、『ここにいてもいいの?』って僕が尋ねたら・・・アスカは
『当たり前じゃない』って、いってくれたよね」
アスカが首を傾げると、シンジは微笑んで続ける。
「ちょっとしたやり取りだったけど・・・嬉しかったんだ。父さんに置き去りにされてからこれまで
ずっと見つけられなかった僕の居場所が、見つかったようで」
居場所、という言葉はアスカの胸にも響いた。アスカも母親がおかしくなってからずっと、居場所を
探してもがいていたようなものだから。
「アスカ、ここにいて。僕の側にずっといて」
何重にも張り巡らせた心の壁を取り除いた今、シンジの言葉はアスカの心にごく自然に染み入った。
「僕はアスカのことが好きだから・・・アスカも、自分のこと嫌いにならないで。・・・もう、
泣かないで」
最後の言葉だけは逆効果だった。
アスカはシンジを抱き寄せると、嬉しさゆえの涙を流し始めた。
泣き疲れた頃、アスカは自分や周囲を客観的に眺める余裕をやっと取り戻した。
風呂場で抱き合う、泣きじゃくっている全裸の男の子と、パジャマを捲り上げた女の子。
成り行きを後悔しているわけではないが、やっぱりみっともない気がして、少し身を離す。
するとシンジは熱病にかかったみたいに顔を真っ赤にしていた。
「どうしたの? シンジ」
「・・・僕、アスカに告白しちゃったんだよね。・・・今になって、恥ずかしくなってきちゃった」
両手をほっぺたに当てていたシンジは、いきなり不安げな表情に変わった。
「あ、あの・・・僕、自分のことばっかり考えてたけど・・・アスカは、どうなの?」
うろたえる様子があまりに普段のシンジそのままで、さっきまでとのギャップが激しい。面白くて
アスカはついついからかってしまう。
「どうって?」
「だから・・・僕のこと・・・」
軽く握った手を胸の前で合わせ、潤んだ上目遣いにアスカを見詰める。
「シンジがあたしのお嫁さん、ねえ・・・」
「ふさわしくない?」
わざとらしく眺め回すと、シンジは取り乱しているのか、気持ち悪いくらい殊勝なことをいい出した。
「なら・・・これから、頑張るから。いつかアスカに振り向いてもらえるように、努力するから」
早くもかわいそうになって、冗談はやめにした。シンジを再び抱き寄せるとその耳に囁く。
「どこから突っ込んでいいかわからないリアクションしないでよ。だいたいあたしが、『好きだ』って
いわれたくらいで、自分が好きでもない相手と抱き合おうなんて考えるわけないでしょ?」
優しくて、控え目で、健気で。守ってあげたくなるくらい、いたいけで。
「あんたに先越されるなんて、一生の不覚だわ」
そのくせ、いざという時はアスカ以上の行動力を発揮して。
「じゃあ・・・」
「大好きよ、シンジ」
「・・・嬉しい」
今度はシンジが泣き出して、アスカがなだめることになった。
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
_,. -'' " ̄~゙三=-_、_ ,.-'"
,,.-''" r _、 三三ヽ."
/ i {ぃ}} _ニニ三゙、
/,.、 `--" 二三三; _,,. -'''"
l {ゞ} i _ニ三三| _,..-'''"
.l `" i_,,...-''| ニ三三!''"
_,.-! ! i -ニ三三/
l´,.- l \/ -ニ三三/
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j'‘´j `´ | ! ` ミ三三三三三=''"
i',.. '´} | |
l,.. r´ '´
待ってました!待ってました待ってました!
オッテュ
クライマックスに期待
まだまだ続くよ。
おおおおお!
キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!
単純に読めて嬉しい!!応援してます。
ぐっじょぶ
キタ━━━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)゚∀゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)−_)゚∋゚)´Д`)゚ー゚)━━━!!!
ムハー!!たまらん!!
GGJ!!
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
キタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━ !!!!!!
ネ申降臨キタ-!!!!!!
( `・ω・´)bグッジョブ!!!
キテタ━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!オーエンしてます
作者さんGJ
あとなんだかんだいってレスを割り込ませないお前らGJ
ねあああああああああああ
あぁ、イイッ!! ネ申様イム様乙彼様っ!! 幸せな気分だなぁ
キータタタタタタタタタタ!
乙です!
一応ログは保管してるのでスレ消費のことは気にせずにマターリ続けてください。
これ完結したあとどこかのサイトに投稿する予定あるんだろうか。この作品はもっと多くの人に
読んでもらうべきだろう・・・
マジこのスレの住人で良かったと思えた
神GJ(`・ω・´)
ここが出来た時からROMらせていただいてます。
しかしこのスレ23人以上見てるんだ・・。すごいな
俺も見てるよ。ついさっき読み終わった。
最高だ。完結したら必ずご自分のサイトにでも載せてください。
自分のサイトが無いのなら人気の(過疎・更新無し状態→消滅、の危険の無い)投稿サイトとかにでも。
俺も見てるぞ!
だから25人か?
と言ってもこのスレに気付いたのは今日の4時くらいだが。
無神論者だったが実際に神を見ちまった以上信じるしかないようだな。
神GJ!
凄まじい文章力!
ミサトの日記スレの神もすごかったが、力量はこちらが上か。
アダム後輪!
しまった出遅れた。
漏れ漏れも。
神乙。
・・・◆Y4xz/t8XUU・・GJ!・・・
うひょー!
ヨダレが止まらん・・・・
!
授業が始まっとる!!
神乙
信者は増える〜よ、ど〜こまでも〜♪ GJ!!!
くそぉぉぉ!ゼットンVSエヴァも読みたくなってきたぞっ!
北―――(゚∀゚)―――!!
マジ毎度カンドゥーしてます!
キタ━(゚∀゚)━(∀゚ )━(゚ )━( )━( )━( ゚)━( ゚∀)━(゚∀゚)━ !!
キャ━━━━(〃▽〃)━━━━♪♪
続きはまだかなぁ〜
>>872 これこれ、漏れたちは大人しくマターリ待つのだよ( ´ー`)y-~~
倒錯スレ住人だがこれはイイ。
キキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキタアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
仲間がこんなにいるとは思わなんだw
残念、俺の多重レス
実は俺も四回ほど・・・・
ごめん、二桁いってるかも……
ギャラリーのカキコは完結までなるべく自粛しないか?
このままでは区切りがついて振り返ろうとしたらもう
>>1000なんてことになりかねん。
880 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/12/01 22:45:20 ID:j6XFYiRV
あと一回投下されたらこのスレも限界かな・・・・。
注意してみておかないと、投下されてスグにスレが落ちそうだな・・・・。
目が話せない。
そりゃ目は話せないだろW
そうでもない
883 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/12/01 22:54:49 ID:j6XFYiRV
どうやんのさ?
目は口ほどにモノを言うともいうしね。
職人さんガンガレ!ペース落ちてると思ったら溜め込んでただけでしたか
神様乙!! マジ最高です!
プロの物書きさんが戯れに書いてるんだ。そうに違いない!・・・と思い始めてる。
今神は一人しかいらっしゃらないけど、次スレって要る?
要るような気がしないでもない。
要る
みんな保存してる?
投下ネタは一期一会。
たとえ、それが神連載であってもな。
こういうとき専ブラはいいね
もう残りレス数少ないんだから余計な書き込みはよそうよ。
>>880=885なんてレス浪費の極みだ!
12月4日はアスカの誕生日。おまいら、盛り上がれ。作者乙。
∧_∧
(*´Д`)ハァハァ
oノ つ ⊂)
( ( ・∀・)ワクワク
oノ つ ⊂)
( ( ・∀・)ドキドキ
∪( ∪ ∪
と__)__)
≫970の人は次レスを立てて
てゆうか語尾が「なの」・・・・・・逝きそう
嵐の前の静けさ…
アスカおめ
心と心が触れ合い、慈しみ合うがごとき抱擁は、二人の身体の間に挟まれた『シンジ』なアスカの
股間の膨張で中断された。
「あの・・・ごめんね、アスカ、ソレって本人の気持ちとあんまり関係なく変化するから・・・」
恐縮するシンジだが、告白を経た今のアスカは性の問題も前より冷静に受け止めることが出来た。
むしろ、自分がシンジと同じ感覚を味わっていることに、不思議な喜びと好奇心が湧いて来る。
「シンジ・・・・・・さっき話してた、その・・・やり方、教えて」
「えっ?! で、でも・・・」
「元に戻るまでは、あたしがコレと付き合っていかなくちゃいけないんだもの。パンツを汚して
目が覚めるよりは、自分でコントロールした方がまだマシよ」
「それはそうだろうけど・・・」
「あたしが何も知らなかったら、新婚初夜のベッドで苦労するのはお嫁さんのシンジじゃないの?」
「あれは勢いでいっちゃっただけなんだから、からかわないで!」
顔を真っ赤にしながらも、シンジはアスカを椅子に座らせて自分は背後に膝をついた。
「じゃあ・・・右手、貸して」
「いいわよ」
『アスカ』の右手が『シンジ』の右手を取ると、大きく膨張した『シンジ』に導いた。
入れ替わってから何度も変化は感じていたが、こんなにまじまじと観察するのは初めてだ。縮んでいる
時より数倍大きくなるサイズといい、グロテスクなフォルムといい、少女の肉体とはやはり全く違う。
指先が触れる、と同時に、触られた股間から予想以上の刺激がアスカの脳に達した。
「あっ?!」
アスカはつい手を離してしまう。
「アスカ、こうなった時に触るのは初めて?」
「う、うん・・・」
「意外と敏感なんだよね。触っていくうちに馴染むとおもうけど」
いいながらシンジの手はアスカの手を包み込んで動かし、その中に『シンジ』を握らせた。
手の平の中で『シンジ』はビクビクと小刻みに動く。血管が脈打つのもはっきりと感じ取れる。
『アスカ』の手より大きな『シンジ』の手にも余り、握っても先端が長く突き出ている。カチカチに
硬くなっている。地面と平行どころか、斜めに天へ向かうほどの角度に持ち上がっている。
そんな存在が自分の身体の一部になっていることが、今でもアスカには信じられない。しかし
股間から伝わる「触られる」感覚はあまりに明瞭だった。
あたし、男の子になっちゃってるんだな・・・一昨日の朝までは女の子だったのに・・・。
妙な感慨に耽りそうになったアスカだが、シンジのレクチャーがそれを中断する。
「それで、こうして・・・」
シンジが、『シンジ』を握りしめたアスカの手を、前後に何回か動かした。
「きゃっ!!」
動作によってアスカの手の中で『シンジ』がこすれる。その度に股間から、アスカに強い快感が
もたらされた。
「これを繰り返すと、そのうちにどんどん気持ちよくなってきて・・・出るの」
恥じらうような『アスカ』の声が後ろから聞こえる。アスカの背中には、パジャマ越しにもしかと
感じ取れる『アスカ』の胸が押し付けられている。アスカの手を支えているのも『アスカ』の白く
ほっそりした手。
・・・『あたし』があたしにコレの使い方を教えてる。
教わったばかりの肉体的な快感と、異常なシチュエーションがもたらす精神的な興奮が、アスカを
翻弄する。
シンジに促されるまま、アスカは教わった動作を繰り返す。
そのうちにシンジのいった通り、快感がさらに高まっていった。積極的に手を動かすようになった。
同時に、尿意とは違うが何かを排泄したいという欲求も、突起物の奥で増大していった。
「シ、シンジ・・・何か、出ちゃう・・・!」
「それでいいの、手を止めなくていいから、そのまま出しちゃって!」
「で、でも・・・あ、ああ、ああんっ!!!」
駆け上がり続けた快感は、アスカの中でついに一線を越える。
その瞬間、『シンジ』の先端から白い粘液が勢い良く噴出して壁にかかった。
放出の瞬間に絶頂に達した快感は潮のように引いていき、後には、辛抱していたトイレを済ませた
直後のような心地好さと、短距離をダッシュした直後のような疲労感が残った。
「アスカ、大丈夫?」
荒い息をつくアスカに、シンジが声をかけてくる。
「ありがと・・・でも、大丈夫よ」
アスカは初めての経験に一種のショックを受けはした。しかしこの行為が自分とシンジとの、あるいは
自分と『シンジ』との、一体感をもたらしたことも理解していたから、動揺はしなかった。
「これが『シンジ』なのね・・・シンジはいつもこんな風に感じていたのね・・・」
「う、うん・・・」
「本当に癖になりそう・・・教えてくれてありがとう、シンジ」
振り向いて笑いかけると、シンジは複雑そうな表情になる。
「で、でも、あんまり夢中にならないでね。アスカが心まで男の子になっちゃったら、僕、嫌だから」
あんたこそ女の子になりきらないでよ、とやり返してからアスカは尋ねた。
「これって、一日に二回することなの? さっき寝ながらしたばっかりの割には今も簡単に出たけど」
「ええと・・・普通は一日一回で治まるとおもうよ。たぶん今日は、五日分も溜めてたからじゃない
かな。当分は、大きくなりそうな感じしないでしょ?」
いわれてみれば、昨日今日と事あるごとに膨張していたのに、今は可愛らしく縮こまっている。
「そうね。・・・それにしても、出すもの出しちゃうと萎むなんてわかりやす・・・あんっ?!」
何となく先端に指を伸ばしてみたアスカは、膨張していた時以上の刺激に驚く。
「あっ、出したすぐ後は敏感になってるから」
「そ、そうなんだ・・・」
ソレから手を離したアスカは、代わりに手の中で糸を引く白い粘液を眺めた。
「不思議ね・・・これが女の子の身体の中に入ると赤ん坊になるなんて・・・」
アスカとしては深い意図もなく口にしたのだが、シンジが黙りこくってしまい、気まずくて叱った。
「な、何変な想像してるのよ! そんな話はもっとずっと先でしょ!」
「う、うん。でも・・・僕とアスカの赤ちゃんってどんな子なのかな?」
シンジに真顔で問われると、嬉しさと恥じらいと未来への希望が渾然となり、アスカも無言になった。
風呂から上がればもう夜で、二人は慌てて洗濯物を取り込んだり、夕食の支度に取り掛かったりした。
炊飯器をセットし、肉じゃがを弱火でコトコト煮ると、ひとまず急ぎの仕事はなくなる。
「シンジ、身体は大丈夫?」
未熟なアスカにてきぱきと指示を出し、自分で動いてフォローもしてくれたシンジを気遣って、
アスカが声をかけた。
「うん。けっこう慣れてきたし・・・アスカが優しくしてくれるから、大丈夫」
いいながら、シンジはアスカの胸に寄りかかる。アスカはもちろんシンジをしっかりと受け止めた。
「もう・・・シンジってば甘えん坊なんだから」
文句をいいつつも、アスカはシンジを抱きしめて、一昨日まで自分のものだった長い柔らかい髪越しに
シンジの頭を撫でてあげる。シンジも一層身体をすり寄せて、幸せそうな吐息を漏らす。
アスカもとてつもなく幸せだった。
シンジを少し離すと、真っ直ぐ向き合ってアスカは提案した。
「シンジ、キスしようか」
アスカがいうと、シンジはとても複雑な表情を見せた。
「・・・元に戻れるかどうか、また試してみるの?」
その表情から、アスカは昨日のシンジの心理をようやく読み取れた気がした。
「・・・・・昨日はごめんね。シンジは嫌がってたのに、無理にしちゃって」
「う、ううん、アスカとキスするのは嫌じゃなかったんだけど・・・あの時のキスはただの元に戻る
手段って感じだったから、愛情とか無関係なのかなって考えちゃって・・・」
「あ・・・そっか・・・ごめんなさい」
もう一度謝ってから、アスカはきっぱりといった。
「でも・・・今はそんなつもりじゃないの。シンジのことが好きだから、したいだけ」
その言葉を聞くとシンジは安堵したような表情になり、怪訝な顔をしたアスカに説明した。
「あの・・・ね。昼間、ネットで入れ替わりの小説、いくつも読んでみたんだ。そしたら、その
・・・キスで元に戻ったカップルって、ね」
シンジは『アスカ』の白磁のような頬を赤く染めながら、続けた。
「ただキスをしたからじゃなくて、愛し合ってキスをしたから、元に戻れたって書いてあったの」
「・・・まあ、物語なんだし、無闇な期待はしない方がいいわよね。だいたい、愛し合ってキスしても
元に戻れない、なんて話もずいぶん多いんでしょ?」
大喜びするかとおもったら、アスカはずいぶん冷静で、シンジはちょっと拍子抜けした。
そんなことをシンジがいうと、アスカは優しくシンジを見詰めた。
「あたしだって元に戻れれば嬉しいけれど・・・でも、それに囚われ過ぎて、元に戻れない状態を
不幸だなんて考えちゃうのが嫌なの。今のあたし、『アスカ』だった時よりよっぽど幸せなんだもの」
はっきりという『シンジ』の身体のアスカ。その表情は確信に満ちている。
「・・・そうだね。僕も、元に戻れれば一番だけど、戻れなくても、残念だなんておもいたくない」
シンジもじっと考えて、そう結論付けた。
入れ替わったから、アスカと前よりわかり合えるようになった。
入れ替わったから、アスカと恋人同士になれた。
今の自分は、『シンジ』だった以前よりも、間違いなく幸せだといいきれる。
もしいつまでも戻れなかったら『アスカ』として生きることになる。他人の人生を歩むことになる。
異性の身体で暮らすことになる。
でも、隣にはいつもアスカがいてくれる。
怖くない。
「じゃ、余計なことは何も考えないで、キスしましょ」
アスカがシンジを優しく抱き寄せた。シンジはアスカに身を預けた。
「セカンドキスだね」
アスカとのちょっとした符号に気付いてシンジが口にすると、アスカも軽く笑って応じた。
「そうね。そしてこれが、あたしたちの最初の本当のキス」
間近で見る『シンジ』なアスカは、今のシンジの目には王子様のようにかっこよく映った。
「愛してるよ、アスカ」
元に戻れても戻れなくても自分がそんなアスカにふさわしくなれるようにと願いつつ、シンジはいう。
「愛してるわ、シンジ」
目を瞑ったシンジに、アスカの満ち足りた穏やかな声がかけられた。
そしてシンジとアスカは、唇を重ね合わせた。
日曜日の夜。葛城ミサトはマンションに戻り、自宅のドアの前にたどり着いた。
使徒が実際に現れてから、仕事の量はうなぎのぼりだ。ネルフ本部へ数日間に渡って泊り込んでの
今回の強行軍も、前回の使徒襲来で余分に積み上がった書類の山を消し去っただけ。本来ならば
もう数日・・・いや、いっそ本部内の宿直室にでも生活拠点を移したいところ。
しかし同居中の、それも半ば無理矢理引き取った、子供二人のことを考えれば、そんな真似ができる
わけもない。どうにかスケジュールを都合して、今夜の帰還となったのだ。
「シンちゃんとアスカ、何日も二人っきりで大丈夫だったかしらね・・・喧嘩になってなけりゃ
いいんだけど」
殻に閉じ篭もりがちな『少年』と、周囲にやたら攻撃的な『少女』。本質的には近しい存在であり、
歯車が噛み合えば最高のカップルになるのではないかとミサトは期待しているのだが、一歩間違えれば
近親憎悪でとんでもないことにもなりかねない。普段頻繁に喧嘩しているのも、「喧嘩するほど」
なのか、本気の憎み合いへのカウントダウンなのか、どちらへ転がるかはいまだ予断を許さない。
そして二人の関係が悪化した場合、時間的にも精神的にもミサトには手を打つ余裕がなかった。
三人の家族ごっこは、運任せのひどく不安定なバランスの上に成り立っているのだ。
「・・・やっぱ見通しが甘かったのかしら」
ミサトは今さらながら溜息をつき、それでも気を取り直すとドアを開けた。
「シンちゃん、アスカ、たっだいまー」
ミサトは家の中に入って、すぐに強烈な違和感に襲われた。
「おかえりなさい、ミサトさん。意外に早かったですね。肉じゃが残ってますけど、食べます?」
『少年』の温厚な態度はいつも通り。
「午前様とかいってた割にはずいぶん早いじゃない? ビールが飲みたくてさぼったんじゃないの?」
『少女』の毒舌も、普段より低調だが、まあいつも通り。
しかし、なぜ、二人のお手手はしっかり繋がれているのか。
かとおもえば腕を組んだり、肩を抱いたり、髪の毛を手櫛で整え合ったり、見詰め合って微笑んだり、
ほっぺたに接吻したり、そんな行為をなぜ二十秒に一回の割合で繰り返すのか。
なぜ、こいつらはこんなにいちゃいちゃしているのか。
「まあ、色色あったんです」
ミサトが鋭く問い質しても、『少年』は普段以上に知恵を働かせてのらりくらりとかわす。
「年増のヒステリーってみっともないわよ」
『少女』の舌鋒が鈍っているのは幸せ一杯で心が優しくなっているからか? そりゃよござんしたね。
「まあ・・・まあ、ね。別に、あんたたちが仲良くなる分には構いやしないわよ。いくらでもやって
ちょうだい。でも、関係ない私に見せ付けるのは、お願いだからやめて」
「別に見せ付けてるわけじゃないのにね、シンジ。あたしたち、自然に振る舞ってるだけなのに」
「そうだよね、アスカ。ミサトさん、見せ付けるっていうのは・・・」
合図したわけでもないのにぴったりの呼吸で顔を向け合い、キス。しかも三十秒は続く濃厚な代物。
「・・・こういうのをいうんじゃない?」
『少年』の言葉を引き継いで、『少女』が艶麗な笑みを浮かべた。
「このマセガキどもが!! さっさと寝ちまいなさい!」
「ならミサトさん、早くお風呂に入っちゃってくださいよ。バタバタしてると眠れないから」
「ど、どうしてよ?」
「だってあたしたち、ここにお布団並べて寝るんだもん」
ねー、ときれいなユニゾンが居間に響き、ミサトは何をいう気力も失ってビールを呷った。
しかしそんなドタバタを繰り広げながらも、ミサトは内心で二人の変化を大いに喜んでいた。
不遇な環境で育った二人がお似合いのパートナーを見つけたことが、素直に嬉しかった。
またそこには保護者としての無邪気な喜びだけではなく、指揮官としての冷静な喜びもある。
義務感はあれど、エヴァに乗る積極的な意義をいまだ見出していないように見えた『少年』。
逆にエヴァに乗ることに固執するあまり、些細なきっかけでバランスを崩しそうだった『少女』。
そんな二人が大切な人を、守るべき人を見つけ出した。
そのことは二人がパイロットとして戦う上できっと役立つだろう。そうした読みも働いたのだ。
結果的にミサトのその読みは見事に的中し、数か月後、紫の巨人を駆る『少年』と紅の巨人を操る
『少女』は歪んだ野望を未然に防いで人類を救い、幸せな人生を二人で歩むようになったのだが
・・・それはまた、別の話。
>907にて、私が書いてきた話は一段落ということにしたいとおもいます。
ここまでお付き合いくださった皆様、本当にありがとうございます。2chで長い話を書いたのは
初めてで、毎回投下する度に不安で不安でたまりませんでしたが、数多くの温かな励ましのお言葉に
大変助けられました。
また、入れ替わりTSが好きでLASも好きな、そんな私の特殊なツボにぴったりなスレをお立てに
なった1さんに、深く感謝いたします。土台となった>35までの展開があればこそ、「味覚の交換」
などを軸に序盤の妄想が膨らみ、ミサトの帰宅で締め括るという発想も浮かびました。
二人が元に戻ったかどうかについては、書いてる私自身一つの結末に決めかねてぼかしてしまいました
が、考えていた案は三つほどあります。
・とりあえずそのまま(第一案)
・元に戻った(第二案)
・いつでも入れ替われるようになる(第三案)
蛇足かもしれませんが、>905と>906の間に存在したこれら三通りの経過を以下に記しておこうと
おもいます。
唇を離しても、アスカは『シンジ』でシンジは『アスカ』のままだった。
「・・・ほんとはちょっと期待しちゃってた」
「あ、シンジも?」
もっとも、そんな話をしながらも、二人には悲壮感はない。
「ま、気長に行きましょ。あたしたちはこの先ずっと一緒なんだから、急いで戻ろうなんて焦る
必要もないんだし」
「・・・でも、戻れるなら早い方がいいよね。結婚して、妊娠までした後なんかに元に戻っても、
却って困っちゃいそう・・・」
シンジの言葉に「シンジを妊娠させる自分」の図を想像して、アスカは顔が赤くなる。
「シンジのエッチ」
「だって・・・自然に考えちゃうんだもん」
下腹をさすりながらシンジがいい返した。一見何でもないように振る舞ってはいるが、やはり痛みに
簡単に慣れるというわけにもいくまい。
そんな様子を見てしまうと、アスカの中でまた罪悪感や不安がぶり返してしまった。
「・・・シンジはいいの? 本当は男の子なのに、男に抱かれることになって。それも、元の自分の
身体に抱かれることになって」
しかしシンジはアスカの暗い気持ちを打ち消すように、明るく微笑むといった。
「今はいいの。今の僕は、女の子の『アスカ』なんだから。・・・今の僕が一番好きなのは、
『シンジ』の身体のアスカだよ」
たった三日目でそこまで割り切れるわけもないだろう。しかしシンジの優しい心遣いを感じ取って、
アスカも宣言するようにいった。
「・・・・・あたしも。今のあたしが一番好きなのは、『アスカ』の身体のシンジよ」
「なら問題ないじゃない」
シンジがくすりと笑い、アスカに寄り添う。
「シンジ、頑張ろうね。元に戻るのもこのまま暮らすのも大変だろうけど・・・二人で一緒に」
「うん。支え合っていければ、きっと大丈夫だよ」
誕生したばかりのカップルは、誓い合うように言葉を連ね、三度目となるキスをした。
キスしたその瞬間、目を瞑っていた二人は立ちくらみのようなものに襲われた。
目を開いた少年は少女に「アスカ?」と尋ね、目を開いた少女は少年に「シンジ?」と尋ねた。
一呼吸、二人は黙って見詰め合い、それから事態を認識した。
「「元に戻った!!」」
二人は喜びの声を上げると、強く強く抱きしめ合った。さっきまで自分のものだった、相手の身体を
確かめるように。さっきまで相手のものだった、自分本来の身体を味わうように。
「良かった・・・良かった・・・・・」
深い安堵によって膝から力が抜ける。二人は床にへたり込んで抱き合ったまま同じ台詞を繰り返した。
「・・・この痛みを嬉しく感じるなんて、初めてだわ」
しばらくしてからアスカが微笑むと、シンジはアスカの長い髪を優しく撫でながら尋ねた。
「大丈夫? ベッドに戻る?」
「あんたが平気だったのに、なんであたしが横になるのよ。・・・それにしても、男と女って
やっぱりずいぶん造りが違うのね。『アスカ』なんて胸は大きいし、下には何にもないし」
「そ、そうだね・・・あの、アスカ、ごめんね。『シンジ』の身体のせいで迷惑かけちゃって」
「え? ああ、別に今さらいいわよ。あたしこそ、辛い目に遭わせて悪かったわね。『シンジ』の
射精は気持ちよかったけど、『アスカ』の生理は痛いだけだもんね」
「ア、アスカ・・・そういうしゃべり方って、はしたないよ。がさつな男の子みたい・・・」
「シンジこそ、深窓の令嬢みたいなお上品なこといってんじゃないわよ」
「シンジ、キスしよう。今度はサードキスね」
さらにしばらくして夕食を食べ終えた後、シンジとじゃれ合っていたアスカが陽気に笑いかけた。
アスカが『アスカ』として、シンジが『シンジ』としての、初めてのキス。シンジにも異存はない。
向かい合う『アスカ』なアスカはやっぱり特別可愛い女の子で、シンジは男の子としてドキドキする。
「・・・このキスでまた身体が入れ替わっちゃったりして」
「縁起でもないこといわないでよ、バカシンジ」
照れて変なことをいうシンジと優しく憎まれ口を叩くアスカは、本来の自分として恋人と唇を重ねた。
「・・・・・・おかしなことになっちゃったわね」
「・・・・・・うん」
困惑した表情で『シンジ』が口を開くと、途方に暮れた表情の『アスカ』が同意した。
二度目のキスで入れ替わりが元に戻った二人だが、三度目のキスでまた入れ替わってしまったのだ。
そしてすぐにやってみた四度目のキスでまた元に戻り、五度目のキスでまた入れ替わり・・・
今終えたばかりのキスが何度目かはもう覚えていないが、アスカが『シンジ』でシンジが『アスカ』
なので、奇数回目のキスだということだけはわかる。
「ま、キスさえすればすぐ元に戻れるんだし、実害はないわよね」
変な体質になってしまったわけだが、シンジとの特別な絆が得られたようでもあり、アスカとしては
悪い気分はしない。
「とにかく元に戻り・・・どうして逃げるのよ?!」
アスカが抱き寄せようとするとシンジはするりと身をかわし、離れるとアスカにいった。
「えっと・・・あの・・・せっかくだから、もうしばらく『アスカ』のままでいようかなって・・・」
「変態みたいなこといわないでよ! だいたいあんた、朝から痛がって・・・」
いいかけて、アスカはシンジの考えがわかったような気がした。
「・・・あたしに気を遣う必要なんかないのよ? 月に一回、女なら誰でも耐えることなんだから。
あんたに肩代わりしてもらわなくても、大丈夫よ」
「でも・・・辛いでしょ?」
シンジは『アスカ』の顔で、柔らかく笑った。
「この先ずっとは、無理だし、僕だって嫌だけど・・・たとえば今から明日の朝までとか、そんな
程度の時間なら我慢できるよ。苦しいことや嫌なことも、僕はアスカと分かち合いたいんだ」
シンジの真心溢れる言葉に説得されそうになったアスカだが、肝心なことをおもい出す。
「あの、その気持ちは嬉しいけど、それなら寝る間際にして。だってもうすぐ・・・」
「シンちゃん、アスカ、たっだいまー」
「そっか、ミサトさん! って、あの、ど、どうしよう。今キスしてたら変だよね?」
「と、とりあえず出迎えましょ! そのうち機会を見つけて元に戻るってことで!」
『シンジ』なアスカと『アスカ』なシンジは、手を取り合ってばたばたと玄関に向かった。
うごー
かっ完結してる
取り急ぎ乙〜
深夜に乙 これからじっくり読みます
モニターの前でニヤニヤしながら読んでました
作者さんお疲れです
お疲れ様でした
お疲れ様でした。最高
作者様ホントお疲れ様!!今までで最高の作品でした。何だか寂しくなるな〜、グスン。また作品書いてって下さいね。応援してまつ。
お疲れ様でした。
作者様お疲れ様でした。素敵な作品に出会えて嬉しいです。
お疲れさまでした!
すっごく楽しく読ませていただきました。
ありがとうございます!
作者様乙!プレゼント有難う。
アスカおめ!
最高によかったです!
希望…それがシンジとアスカの子供。
わざわざアスカの誕生日に完結させる辺り
計算してるというか、憎い演出。神スレ最高。
完結おめでとうございます。
本当に楽しませていただきました。
文章力もさることながらそのストーリーもまた素晴らしいものでした。
アスカ様には最高のプレゼントになった事でしょう。
父に乙
母に乙
そして・・・・
粋な作者さんに、乙!
924 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/12/04 02:51:00 ID:7WBRi6Iq
ありがとうございます・・・今後これ以上の神作品に出会えるのか・・・
( ´∀`)えがった…この場に立ち会えて良かったよ。作者乙
うえああああああああああああ
完結しちゃってるぅ〜〜・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ これから何を支えに生きていけばいいんだ・・・。
ともあれ作者さん乙。作者さんありがとう。そしてシンジ君とアスカに幸あれ。
928 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/12/04 06:51:18 ID:XJYtmDEn
お疲れ様です
神のご加護がありますように
作者さんお疲れ様です。
乙一
大変お疲れ様でした。
次会えることを楽しみにしてます。
乙でした。
ネット小説らしく、これはマルチエンディングでいいんじゃないかと思います。
どこか有名なLASサイトにでも投稿されてみてください。
どこに持ち込んでも恥ずかしくないですよ。
このままスレ終了と共に流れるのも勿体ないですし。
>>932 同意。
>>924も言ってるけどエヴァ板の中では最強。
この小説って普段は軽くストーリーを書いている人が
ここぞと言うところで全力を出し切っていると言う感じ
この作品が忘れ去られるのは本当に勿体無い…
>◆Y4xz/t8XUU
お疲れ様でした。
最高のプレゼントをありがとう
第四案として入れ替わったままEOEまで突っ走るという・・・
ともかく作者殿乙!
やったら確実にゼーレ崩壊になるな。夏の1行小説のように
碇キール誕生とかめちゃくちゃやるのも一興かもしれんが。
何はともあれ乙〜
本当に本当に、作者様乙でした!
そして有難う御座います。実は綾波スキーな私ですが、ずっと心から楽しませていただきました。
アスカもシンジもやっぱり(・∀・)イイ!
今までにも『プロだろう』等の意見はありましたが、作者様の著作やサイト等ありましたら是非拝見したい勢いです!
駄目もとで、捨てアド落としたりしても良いものでしょうか…
神の存在なんて信じてなかったのに!
本当にいるなんて!
ありがとうございました!
作者様おつかれさまです
本当に素晴らしい物語でした。゚(゚つД⊂゚)゚。
〆は2案がいい感じだけど3案も面白い! 神GJ!
>909-911ってそのまま続けて読んでも話繋がってるな。
これでもいいんじゃない?w
942 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/12/04 12:12:17 ID:3ZQL4ODS
さて、じゃあレスしまくって落とすかな。
943 :
宝町:04/12/04 12:54:07 ID:???
乙カレー。
落ちる前に来て良かった
お疲れ様でした
作者様乙彼!
久しぶりにええもん見たw
ログ保存して貰っときまっせ!