ミサト×シンジの可能性を静かに語るスレ

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冬。
すっかり冷え込み、朝起きるのがおっくうになる季節。
寒くて寂しくて、人肌が恋しくなる季節。
そんなある晩、私の足はシンジ君の部屋へ向かった。

引き戸の前で立ち止まり、大きく息を吸った。
とても緊張している。ただ部屋に入るだけなのに・・・
「何よミサト。らしくないじゃない。いつもみたいに軽くおちゃらけるだけよ」
自分にそう言い聞かせて、そっと戸を開ける。

そこにはベッドの上に寝転び、本を読んでいる青年の姿があった。
彼は起き上がり、「どうしたんですか?」と優しい笑顔を向けてくれた。
「ん、ちょっちね。隣、座ってもいい?」
彼の了承を得て、私は彼のベッドに腰を下ろした。

自分の目線より少し上にある彼の顔を見て、立派に成長したことを改めて感じた。
子どもの成長を見守る親と言うのは、こんな感じなのだろうか?
出会った頃は私よりも小さかったのに、今では見上げるほどである。
隣にいる彼の成長を感じながら、ふと寂しさが体をよぎった。