昨日、日本VS朝鮮のサッカーの試合をテレビで観ようとしたんだけど、
アスカが風邪で寝込んでいたので、寝室に近い居間で大騒ぎして観戦するのはよくないと思って
自室のテレビでなるべく静かに観よう、と僕とミサトさんは揃ってミサトさんの部屋に居た。
試合を見た人なら解ると思うけど、スポーツ観戦を静かにおとなしく見守るというのは
スポーツ好きな人にはなかなか難しいことで、気を緩めるとすぐに歓声をあげてしまいそうになる。
「あ゛あ゛っ!……っと……………い…ぃょっ……そこ!そこっ!………ぁ…ぁぁ…バカ……」
「ダメっ…ん!んん!?んんんんんんーーーー!!!バタバタ(←かろうじて口は閉じてる程度)」
そんなわけで、僕もミサトさんも突発的に口から出そうになる叫び声をかみ殺しながら試合を観ていた。
そのうち日本と朝鮮が1:1になり、なかなかもう一点を取れない状態になったとき、
僕とミサトさんは小声で「…いけそうかな」「……いや、どうだろ…体力のほうがもう……」
「えーっ……困るよこのままじゃぁ…」「でもさ……この態勢のままどうもっていけばいいのか…」
という話をしていたとき、ふと、部屋のドアがゆっくりゆっくり開き始めたのが目に留まった。
なにかな?と思ってドアをそっと開けてみると、引け腰になったアスカが泣きそうな顔で立っていた。
「……シンジ、ミサト、なにしてんの…」と言うので「サッカー観てるんだけど…あ、うるさかった?」と答えたら
顔を真っ赤にしつつ涙をにじませながら部屋へ帰っていった。
アスカが何をどう勘違いしたのか思いあたったのは今朝になってからだけど、
あんなやりとりでそこまでアスカは想像できるんだ、とちょっと思った。
なんか少しショックだ…