155 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの [sage] 投稿日:03/07/02 19:34 ID:???
自宅に帰ったシンジは、玄関に脱ぎ捨てられている加持の靴に気が付いた。
「あれ、加持さん来てるんだ。ミサトさんに話でもあるのかな」
廊下を進み、自分の部屋に入ろうとしたシンジの耳にどこからかくぐもった声が聞こえてくる。
『…んぅ……くぅぅ…』
「?」
鞄を部屋に放り込み、耳をすませる。その小さなうめき声は向かいのアスカの部屋が発生源のようだ。
「どうかしたのかな……」
具合でも悪いのかと、アスカの部屋をノックしようとしたその時、中からハッキリとしたアスカの声が聞こえた。
『あぁっ……加持さんっ、気持ち良い……』
普段の騒がしいアスカからは想像も出来ない艶めいた声。シンジはある想像に行き当たり全身が硬直する。
『もうダメ……お、お願い……来てっ、加持さん……』
『…ここまでしといて何だが、本当に良いのか?後で後悔するかも知れないぞ』
『良いの…アタシには加持さんしか居ないもの…』
『……わかった』
なんだ?この扉の向こうから聞こえてくる会話はなんなんだ?アスカと加持さんが?なぜ?どうして?
テレビの音声?僕を驚かせるイタズラ?これはホントにアスカの声?僕の好きな女の子?え?まさか?
千々に乱れる心を押さえつけ、この悪夢のような想像が何かの間違いであることを確認しようと、
シンジは部屋の扉に手を掛け、静かに中を覗きこんだ。
そこには、全裸でベッドの上に仰臥し、少し立てた両膝を軽く開いたアスカが居た。そして、その肢体の上に
加持の逞しく引き締まった身体がかぶさっていた。
「…………え?」
「い、痛っ……あああぁっ」
呆然としたシンジの視線の先で、まるでスローモーションのようにオトコの腰がオンナの腰にぶつかり、密着した。