◆◆◆ DARK SIDE OF NEON GENESIS ◆◆◆
*魂、コア、アトランティス/Soul, Core and Atlantis.
零号機のコアには赤木ナオコの魂がある。初号機のコアには碇ユイの魂が入っている。
弐号機にはキョウコの魂がある。零号機のコアには魂が無い。参号機にはトウジの妹の
魂がある。零号機には碇ユイの魂が半分入っている。初号機のコアにはリリスの魂がある。
参号機にはトウジの母親の魂が移植されている。初号機には碇ユイの魂が半分入っている、
等々。
最初に結論の一部を述べておこう。製作側から明確なコメントがない限り上記のような、
どんな解釈も受け手側の自由である。まして、エヴァでは意識的にこうした矛盾を散りばめて
視聴者を混乱に陥らせている節が多々ある。しかし、実際にはこうした議論自体には、ほとんど
なんの意味もない。なぜなら肝心の魂の定義を棚上げしたままでは、なんら本質的議論に
踏み込めるはずがないからである。こうした誤解は魂の定義の無視、誤解にあり、断定すれば
「魂」「エーテル体」「アストラル体」「肉体」「自我」のオカルト的ヒエラルキーを完全に
理解しないまま、自明だと思いつつ表面上の概念に寄りかかっているためである。そのため
独自解釈が横行し、それらが意見を異にする解釈を互いに非難するような結果で終わることが
多いのは極めて残念なことだ。
中途半端な宗教的知識、似非神学的解釈は別にして今日に至るまで、あくまでも
エヴァ世界に立脚した魂の定義とその応用面について詳細な検討を加えた議論は
寡聞にして知らない。こうした基本的な概念をあいまいにしたままでは結局、
その場限りの解釈しか得られず、議論が循環するだけで結論に至らないのは当然だ。
従って、新世紀の暗黒面に隠された真理を求めるわれわれは、まず魂を含む
オカルト的ヒエラルキーの完全な定義と理解から始めなければならない。
この視点からすればかつてのエヴァ本、謎本や未だにウェブ上に横行する
安易なポップ・オカルト、商業的神秘主義に影響された聖書やカバラの
自己流解釈とは一線を画す真のオカルト的知識と概念を充分理解した上で
議論を尽くさなければならないだろう。だとすれば、われわれが参考に
すべきは現代オカルトの基本にして最高峰、H.P.ブラヴァツキーの
<神智学 theosophy >とR.シュタイナーの<人智学antorosophie >
以外にあるまい。