◆◆◆ DARK SIDE OF NEON GENESIS ◆◆◆

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271二重の親、碇シンジ
【レセプターと脳内麻薬】モルヒネなどの麻薬が、その作用を及ぼす標的細胞の
レセプター(受容体)に結合することにより作用するのは、かなり以前から知られていた。
脳内にモルヒネと結合するレセプターが存在することは、モルヒネと同じ作用を持つ物質が
脳内に存在することを意味する。1975年、英国のジョン・ヒューズがブタの脳から抽出した
物質がこの作用を持つことが判明し、<体内麻薬>(脳内麻薬)という意味から
『エンドルフィン』と命名された。これには分子サイズによりアルファ、ベータ、ガンマの
三種類があり、最大の分子を持つベータ・エンドルフィンが最も鎮痛作用が高く、モルヒネの
6.5倍あった。現在、脳内麻薬は20種類ほど確認されているが、そのいずれもチロシンという
アミノ酸を含み、そのアミノ酸によって作用を及ぼしている点が重要だ。このチロシンは
アミノ酸の中でも、特に活動性が高く、脳内麻薬を合成したり、自らチロシン分解を行って
脳内アミンという覚醒剤そっくりの分子構造を持つ物質になる。LCLがこのチロシンを含んだ
物質であればエヴァの多くの場面、特にパイロットの精神状態に科学的説明がつく。