158 :
お風呂場:
気がつくと僕はお風呂に浸かっていた。
「はぁぁ、寝てたのか。疲れているんだろうな、僕は....」
風呂から出て、服を来、リビングへゆくとシンジは冷蔵庫を開けて牛乳を取り出した。
「アスカ〜、上がったよ。ミサトさん、ビールこんなに買ってきちゃ駄目ですよ」
「アスカちゃんが来ているの?それにそのビールはお父さんのよ」
「!!うわぁぁぁぁ、あや、綾波?とも違うし、あの〜 えっとどちら様ですか?」
ゴツッ 「い、痛い」
「実の母親に向かってどちら様はないでしょ。それにアスカちゃんなんか来ていないじゃ
ない。おかしな子ね」
「どうした」
「ゲンドウさん、もうあなたからも少し叱ってやってくださいな」
「!!と、とうさん!なんで、僕の家に」
「いては不味いのか?あまり母さんを困らせるな、このバカ息子が。では風呂に入ってくる」
「もう、すぐ逃げるんですから。シンジも寝間着に着替えなさい」
「あ、あ はい。(一体どうなってるんだ?母さんがいる?父さんまで...)」
シンジは自分の部屋に向かいふすまを開けようとしたが....
「シンジ!押し入れなんか開けて何を探すの?」
「え、あのここが僕の部屋で、、、ってあれ?」
「あなたの部屋が押し入れなわけないでしょうが。親をからかうのもいい加減にしなさい」
「い、いや、そのごめんなさい(なんか、おかしいぞ。ただの押し入れだ....)」
シンジは自分の部屋!?に入ると、確かに見慣れた学生服がつり下がっていて、アスカ
が来る以前の自分の部屋と同じような風景の前に唖然としていた。
「これは、一体。と、とにかく寝間着を」
しばらくして......
「日付も間違いない。間違いなく僕のものだし、僕の家だ。それに父さん、なんだか随分
と印象が違うような.... そうだ!ネルフに電話を掛けてみよう」
探し当てた携帯電話でネルフに電話を掛けるシンジ。だが、すぐにその表情は青くなる。
「つながんない.... ネルフのカードもない.... 何がなんだかさっぱりわからないよ」