村上春樹 in エヴァンゲリオン板

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255名無しが氏んでも代わりはいるもの
ゆで卵をむきながら男は話を続けた。
「俺も二十一年間いろんな家をまわったけどね、こんなの初めてだな」
「何が」と僕は訊ねた。
「つまり、ね、ん…、こんな綺麗な女の子二人と寝てる人なんてのはさ。
 ねえ、お兄さんも大変でしょ?」
「そうでもないよ」と僕は二杯目のコーヒーをすすりながら言った。
「本当に?」
「本当さ」
「シンジってすごいんだから」と紅い方が言った。
「碇君は、獣よ」と蒼い方が言った。
「参ったね」と男が言った。