【ラジヲネルフ・Bay wEva no15】

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もしもまだ願いが一つ叶うとしたら…
そんな空想を広げ
一日中ぼんやり過せば
月も濁る東京の夜だ
そしてひねり出した答えは

志摩子が好き
僕が生きるうえでこれ以上の意味はなくたっていい
夜の淵 イチョウ並木の下
くたびれた夜道で二つ 銀杏を拾って・・・

僕の手が志摩子の涙拭えるとしたら
それは素敵だけど
志摩子もまた僕と似たような
誰にも踏み込まれたくない
領域を隠し持っているんだろう?

志摩子が好き
この響きに 潜んでいる温い惰性の匂いがしても
繰り返し 繰り返し
煮え切らない銀杏に添って 思いを焦がして・・・