∵  わたしは見た  ∵

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1447(仮名)
「普通なら幽霊の出る辺りには近付かない。近付く奴は幽霊の出た場所に行く。どちらに
せよ、他の場所はあまり興味を示されない」
レイとケンスケがゆっくりと廊下を進む。
「今の学校にはお金だってあまり無いし、備品が盗られた形跡も無い。とすると幽霊はこ
こに用事があったと思うんだ」
調理実習室の前に立つ二人。
「どうせ夜中に腹をすかせた合宿中の生徒だろうけど、ここで待ってりゃいいと思うよ」
ゆっくりとドアを開けて中に入るレイとケンスケ。
「そいつが入って来たら明かりを点けるよ。綾波が捕まえてくれないか?」
「解ったわ」
テーブルの下にしゃがみ込むレイ。
待つ事5分、ゆっくりとドアが開き、小さく身をかがめた人影が入ってくる。
「今だ綾波!」
パパッ、と蛍光灯が瞬く。
すばやくレイが人影に接近する。
突然の光に顔を覆っていた人影の腕がレイに伸びる。
その腕をかいくぐり、人影の横に回り込むと手の中のナイフを頚筋に押し当てるレイ。
「…参った。抵抗しないから話を聞いてほしい。腹が減っているんだ」

得意そうなケンスケの顔を見ながら、トウジが文句を言う。
「ワシ等をオトリに使うたぁちと友達甲斐が無いんと違うかぁ?」
「敵を欺くにはまず味方から、さ。兵法だよ兵法」
「へー、ほうか」
「そのダジャレでは笑えないなぁ」
「そんな事どうでもいいわよ!…誰なのよコイツ」
「腹をすかせた脱走兵さ」
「ボクの名前はムサシ・リー・ストラスバーグ。この街に友達を探しに来たんだ…」
やや長めの前髪を掻き上げながら、少年は話し始めた。
1457(仮名):03/11/24 04:09 ID:qOVkV+ex
8月5日 土曜日。
紀伊半島沖に使徒が現れた。



次回、第参話「戦い」に続く。


作中に登場する温泉にはモデルがあります。
現在も三代目の方が経営されていて、無論四代目もおられるし、五代目候補も誕生して
いますので、安泰かと思われます。
またシンジに絡む酔っ払いミサトのイメージは「アスカ、ラブコメする」(ISUTOSHI氏)
のイメージが私の脳みそに染み付いております。

レイと三尉の露天風呂遊びの描写はカットさせていただきます。
エロ方面では無くて、単にここで書く内容でもないし、何より長過ぎですから。

皆さんの予想を超える結末が書けるか否か?
もう一踏ん張り致します。