LRSって少数派? 四人目

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 レイは、ミサトに尻を蹴られながら四つん這いで部屋に入ってきた。
「遅いじゃない。今日は、焼き肉パーティーよ」とアスカ。
「さ、こちらへ座りなよ」
 シンジが手招きする。テーブルにはホットプレートが置いてあり、野菜が盛られた籠があった。
 そして、見たことがない機械がある。
「この機械はね、この焼き肉パーティー用の特注品なの。…美味しそうな腕ね」
 ミサトはレイの腕をなでながら舌なめずりをする。
 レイの腕の先端を機械に架けた。
 機械は小型のギロチンのような形をしておりハンドルを回すと鋭い刃がゆっくりと動き、
レイの腕の先端をそぎ落とす。
 血が噴き出したが、痛みは小さい。すぐに傷口がホットプレートに押しつけられる。
「ぎゃああああああっ」
 傷口が焼かれる痛みにレイは悲鳴を上げた。ジュージュー音を立て肉が泡だった。
「…そろそろいいかしらね」
 ミサトは焼けただれたレイの腕の先端を厚さ1mm程度そぎ落とした。
「焼き肉1枚出来上がり!アスカ、食べてみて」
 アスカはたれをつけ口に運んだ。すぐに新しい傷口がホットプレートで焼かれる。
「ひぃぃぃぃぃっ」
 頃合いを見計らって、先端を削ぐ。
「美味しいわー。新鮮な肉から血が滴ってね♪」
 アスカはほっぺたを押さえている。
「この機械、信じられないほどよく切れますね。骨も肉も平らですよ」とシンジ。
「これはね、ミクロトームといって、生物の顕微鏡標本を作るときにミクロン単位の厚さで
 輪切りにする機械を改造したモノなの。ま、これに比べたらカミソリの刃なんてナタね」
 ミサトは、レイの肉を頬ばりながら説明した。
「これくらい薄くそげると骨まで食べられるのねー」とアスカが言った。
569名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/01/18 17:59 ID:RE7B8nGI
 レイは傷口を焼かれ、薄く削がれ、また、焼かれた。
中世の刑罰に寸斬りという処刑があるが、これはミリ斬りである。
 拷問者たちは、泣き叫ぶレイを眺めながら焼き肉に舌鼓をうっている。
この方法でいくと肘に達するまで片腕から200枚以上の焼き肉が出来る計算になる。
休みなく焼いても何時間もかかるだろう。
 胸を大きく上下させながら喘ぐレイにアスカが言った。
「どお、レイ。自分の肉を食べてみる?とても美味しいよー」
 レイは、胃から嘔吐感がこみ上げてきた。
「い、いやっ!」
 激しく首を横に振ると、脂汗の流れる顔をシンジにむけた。
「あ、あなたたちは…く、狂ってる…。」
「バカなのは、あんたの方よ。せっかく使徒の肉の味が楽しめるチャンスなのに・・・。」とミサト。
「自分の肉なんて、めったに食べられませんよねー」とシンジ。
 腕の先端は、ほとんど骨だけだが、肘に近づくにつれ肉が増え、パーティーは盛り上がっていった。