■■海外でのエヴァの評価■■

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先進国では、どの国でもポップカルチャーの細分化というのが始まっている。
その最先鋭が日本なわけだけど。
CDが何百万枚売れていても、ちょっと世代や興味が違えば、
誰もそいつのことをよく知らないというような現象ね。
ヨーロッパはまだ日本に比べれば保守的だし、実はアメリカという国が
世界でもっとも保守的(「自国中心主義」とも言うが)だから、
そりゃ当然社会全体のレベルで見れば、日本のポップカルチャーが
メジャーとはいえないかもしれない。
しかし、ポップカルチャーにもっとも敏感に反応する10代20代の
先鋭的な若者たちの間では、確実に日本のカルチャーは
身近なものになってきている。
tahiti80のヴィデオ・クリップの新しいやつを監督したのは北山大だけど、
彼らはパリでコーネリアスのライブを見て北山にオファーをしたらしい。
こんな話はいくらでもあるが、ネットのおかげで世界は狭くなったし、
趣味の合う人間たちがいろんな国に点在することを教えてくれた。
だから、「日本文化海外進出!」と大上段に構えるのは時代錯誤に思うけど、
現在の日本のポップカルチャーにおけるクリエイションに、
多くの国の人たちが魅かれだしているのは事実。
勿論その理由は、「日本だから」じゃない。
「あ、この感覚は好きだ」というだけのこと。
エヴァンゲリオンも「あ、これ好きだ」という理由で、世界中で受け入れられているんだと思う。
大仰な理由を付けたがるのは大人の悪い癖だけどねw