夜の公園
誰もいない闇
人の命は湖面に吸い込まれていくみたい
あたしも、ゆっくりと、足の先を、水面につけてみる
冷たい
ああ
あたしの心とおんなじ!
あたしも、湖の底のように冷たい女
もうどうしようもない
何も見えない
誰も愛せない
風邪ひくよ
あたしも昔は温かかったわ
心ももっと濡れていたの
しっとりと
露を含んで
人を愛したと思ったこともあった
愛しくていっぱい濡れたわ
でも、今はすっかり枯れて
どろどろと
湖の水はあたしの膝の上まで来ているけれど
心は少しも濡れていない
もっと濡れたかった
あたしの心
もっともっと
あいつのことを感じたかった
今はもう
何も感じない
感じられない
人がいたのね?
>>799 あなたも来ない?
一緒に行かない?
あなたの知っていること
あたしの知らないこと
一緒に胸にしまって
遠い安らかな世界へ
あなたも来ない?
あたしと行かない?
遠い安らかな世界は二度と帰れないところにあるんだよ。
諦めたつもりの後悔を塗り潰したくなったとき、その世界の空は後悔のみで染まるんだ。
よければ遠慮したいな。
最後の人
>>802にも拒絶され
何も見えないはずのあたし
なのに
今、見えないものが見える
忘れていたものが見える
あのバカの笑顔
憎たらしい笑顔
悔しい
あたしはもう泣けない
心が枯れて
あたしはもう愛せない
心は枯れて