1:書名 「新世紀エヴァンゲリオン 完全解体全書」
2:発行所 青春出版社
3:1997年7月10日初版発行
4:定価 \1200ー(税別)
5:現在の実勢価格 \100〜600-
6:寸評、感想
EOE直前という、微妙な時期に出版された本。
それだけに前半の謎解明仮説部分は完全に外れていて涙を誘う。
使用された音楽の意味、キャラの解説等があるが、類書と比較して、
これと言った新味に欠ける。
「うる星やつら/ビューティフル・ドリーマー」との比較や「分子
遺伝学からの解明」という多少興味をそそる部分もあるが、全体と
して極めて低調。
むしろ有用なのは巻末の「完全データファイル」。実際は、とても
完全とは言えないまでもスタッフ、キャストを各話毎にリストアップ
している。意外に、こうした単純データファイルがエヴァ本の中では
少ないので、結構役立つ。
執筆者リストに、このスレではお馴染み(?)阿世賀浩一郎の名が
あるが、この部分も疑問が多い。
また、素人ライターが聞きかじりのユング心理学に言及している部分は
噴飯物だ。