【賃貸保証】(株)VESTA(旧MAGねっと)part4【SFCG】

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39山羊
商工ローン大手「SFCG」(旧商工ファンド、破産手続き中)による
資産隠し事件で、SFCG元社長の大島健伸容疑者=民事再生法違反
(詐欺再生)容疑などで逮捕=が隠ぺい工作を主導し、長男ら親族会社幹部を
「実動部隊」にSFCGの資産を流出させていたことが警視庁捜査2課の調べ
で分かった。大島容疑者は長男ら3人を社長室に呼び、具体的な指示をして
いた。捜査2課はSFCGからの資産流出の全容解明を進める。

 捜査関係者などによると、「実動部隊」は▽ジャスダック上場の投資会社
「MAGねっとホールディングス」元社長、大島嘉仁(33)=16日付で
辞任▽同社元業務部長、吉田智大(30)=同▽同社業務部課長、
守川一孝(35)−−の3容疑者。

 4人はSFCGが民事再生法適用を申請する約2カ月前の08年12月、
約418億円の不動産担保ローン債権を、大島容疑者が実質支配する「白虎」
(大阪府箕面市)に無償譲渡し資産を隠したとして逮捕された。

 SFCGの内部資料によると、隠ぺい工作が行われた08年12月当時、
大島容疑者の社長室は東京都中央区日本橋室町のオフィスビル8階にあり、
MAG社も同じフロアに入居していた。嘉仁容疑者ら3人は社長室から最も
近い机を割り当てられていた。SFCG元社員は「3人は社長室に頻繁に
出入りしていた側近中の側近で、大島社長の『天の声』を社員に伝える伝令役
だった」と証言する。

 捜査関係者によると、大島容疑者は嘉仁容疑者ら3人を社長室に呼び出し、
資産隠しを指示。吉田容疑者が具体的なスキームを練り、嘉仁容疑者と守川
容疑者が実行したという。また、大島容疑者は電子メールなどでも頻繁に
3人に指示していたとみられる。

 SFCGの資産を巡っては、破産管財人の調査で債権や株券など簿価で
約2670億円の資産が親族企業7社に流出していたことが判明している。
このうちMAG社には、時価約44億円の株式などが譲渡された。