将来発生する地震の危険度を評価している政府の地震調査委員会は28日、神奈川県の三浦半島を平行して横切る「武山断層帯」と
「衣笠・北武断層帯」で地震が起きた場合、横須賀市などで最大震度6強以上の強い揺れが予想されるとの評価結果をまとめた。
調査委は、断層の長さを海底の部分を含め、武山断層帯は20キロ、北ほぼ3キロの所にある衣笠・北武断層帯が約28キロと推定して
評価した。
その結果、武山断層帯が動いた場合の地震の規模はマグニチュード(M)6・5程度。地下の断層面は傾いており、北東側が深くなって
いる。断層面の中央部が大きく動いた場合は、三浦半島全域や横浜市沿岸部などで震度6弱以上、断層の真上の横須賀市などで6強
以上と予測した。地表に近い南西側が動いた場合、6強以上の範囲は三浦半島南部まで広がるとしている。
衣笠・北武断層帯の場合はM6・7程度。三浦半島での揺れの範囲や大きさは武山断層帯の地震と同じだが、断層が長いため、神奈川
県藤沢市や千葉県富津市まで震度6強以上になる範囲が広がるとした。
調査委は昨年10月、30年以内のこの規模の地震発生確率を武山断層帯は最大で約11%、衣笠・北武断層帯は同約3%とする予測を
公表している。
http://www.sankei.co.jp/news/031029/1029sha007.htm