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人々が不可解この上ない何かの体験をしていることは、紛れも無い事実である。 第一次世界大戦の直前
に、イギリス諸島の上空に奇怪な飛行船が現れた‘幽霊飛行船の侵略‘が、そのいい例だろう。この事件の関
心をいっそう高めてくれるのが、アメリカでも同様の目撃事件が集中発生したという事実である。1896年から
1897年にかけて、アメリカでは、特に、ネプラスやアイオワなど、大草原の広がる中西部の州で、なぞの飛行船
が度々目撃されているのである。このアマリカ目撃事件は、当時の地球の技術よりほんの一歩だけリードして
いる‘宇宙人‘の技術を見事に例示してくれており、まことに持って、興味深い。当時、飛行船は、非常に新し
い、まだ開発途上の乗り物だったのである。これとは対照的に、イギリスでは、1913年までにドイツで開発さ
れた飛行船のデザインが良く知られていたし、そのうえ、大陸の列強との大規模な兵器開発競争に明け暮れ
ていた時代だった。当時のアメリカとイギリスの両方で、何らかの集団ヒステリーや集団幻覚が生じたのだろう
か?もし、そうだとしたら、アメリカでこうした心理現象が起きたのは、何が原因だったのだろうか。それとも、も
っと何か奇妙な超常現象(集団によるある種の超感覚的知覚の体験)が連続発生していたのだろうか。