123 :
,:
>>73 続き、、、、。
事件の波紋
最も可能性の低い仮説は、事件そのものがすべて博士の空想だったとするものである。婦
人と子供たちが帰宅したとき、彼は激しく震えていたそうだ。家中の電気はこうこうとと
もり、彼の傍らのテーブルには拳銃が置かれていた。彼はドライブウェーの痕跡を確認している
し、この訪問の直後からいたずら電話が続いたらしい。したがって、現実に何か事件があ
ったことは間違いないようだ。
こうした事件が現実に発生しているという事実は、アメリカ空軍が認知している。空軍は、
合衆国空軍の職員と偽る人物がUFOの目撃者のところへ訪れることに、重大な関心を持
っている。1967年2月、国防省のジョージ・P・フリーマン大差は空軍のプロジェクト・ブルーブック
のスポークスマンとして、
ここで疑問が一つのこる。フリーマン大佐の言う謎の男たちと、ホプキンズ博士の家に現れた奇妙
なほうもん者は、同類の人間なのだろうか。UFO目撃事件と同じように、精神的な不安
定な人々の興味を引き、彼等がUFOの目撃者に近づくために政府の役人のふりをしてい
るとも十分考えられる。MIBとされている人物の中には、この種のえせ研究家も含まれ
ているようだ。
MIB報告の中でよく見られる興味深い特徴の1つは、この訪問者たちの愚鈍さである。
彼等が人間に化けているのだとしたら、あまりうまくはないようだ。彼らは、その風変わ
りな態度や、目つきや話し方、および情報の豊富さと無知振りによって、相手の不審を招
いてしまっている。もちろん、こうして身分詐称がばれたのは、仕事の出際のまずいもの
だけなのかもしれない。
124 :
,:2008/07/12(土) 21:15:51 ID:xKX1P1qz
数あるMIB訪問事件の1つの特徴は、彼等が目撃者に対して、自分が来たことを一切口
外せず、事件から完全に手を引くように命令することである。我々がこうした事件を知る
ことができたのは、明らかに目撃者がこの命令を守らなかったからだ。しかし、そのあと
恐ろしい報復が行われたことはない。しばしば彼らは、命令に従わないと危害を加えると
目撃者を脅迫しているのだから、この点は妙な話である。1976年、カナダ人のUFO目撃者
カーマン・クーネイオは、謎の訪問者にこういわれた。目撃談を二度と喋るな、そしてこれ以上事件
に首を突っ込むな、さもないと3人の黒服の男がやってくるぞ、と。「で、私は聞いたんだ。
『それはどういう意味だ』って。すると彼はこう答えた。『ただじゃすまないってことさ、、、、
痛い目にあうかも知れないぜ』」その一年前、メキシコ人の目撃者カーロス・デ・ロス・サントスは、
テレビのインタヴューに出かける途中、1台どころか2台でやってきた黒いリムジンに阻まれた。
車に乗っていた男たちの1人が彼にこういった。「いいか、よく聞くんだ。自分と家族の命
が大事だったら、これ以上目撃事件のことをしゃべるんじゃねぇ」
しかし、多くの目撃者が彼らの警告を無視しているにもかかわらず、こうした脅迫が実
行に移されたという確かな例は、これまで一つもない。なるほど、MIBは不気味な存在
かもしれないが、彼等に関する暴力事件が起きていない事もまた、特徴的な事実である。
彼等の及ぼす最大の害悪は、時間をわきまえずに訪問したり電話をかけて目撃者を悩ます
こと、そして彼らの存在自体の不快さである。
125 :
,:2008/07/12(土) 21:18:00 ID:xKX1P1qz
脅迫の実行
脅迫が実行に移されていないことは、当事者にとってはまことに結構だが、研究者にとっ
ては、事件の解明を困難にする1つの問題でもある。依然として、証拠の大部分は当事者
あの証言だけで、しかも必ずしも明快なものばかりではない。リチャードソン氏やホプキンズ博士の
事件のように十分な裏づけのあるケースは、残念ながら少数である。あまりにも多くの報
告が、漠然とした内容なのだ。アメリカの人気作家ブラッド・スタイガーはこう断定している。「何百
人というUFO研究家やコンタクティー(被接触者)や偶然の目的が、奇怪な人物の訪問を受けた
と話している。通例3人組で、黒服を着ているようだ」しかし彼が例として取り上げてい
るのは、2,3の逸話に過ぎない。同様に、未解明の現象の専門家であるジョン・キールはこう
語っている。「私は、何度も、うわさに上がっている例の幽霊キャデラックをこの目で見た。中
には、黒いスーツを着た不気味な東洋人風の男たちが乗っていた」しかし奇妙なことだが、
彼をこうした目撃事件を深く追求したり、重要な問題に関する確かな根拠を公表する労を
惜しんでいるかのようだこうしたあいまいな主張は証拠としての価値もない。
さてそこで、もう一度MIB神話を振り返ってみよう。つまりこうした事件は、まさに
神話そのもの、絵空言とは考えられないか。何もかも幻として片付けることはできないだ
ろうか。つまり、想像力豊かな人々の盲信がこの特異な形態をとって転化した幻想ではな
いか。現代に蔓延している文化的偏見を反映しているのが、その証拠ではないのか。その極端な例が、コンタクティーとして知られるウッドロー・デレンバーガーの証言だ。「私の口を封じようと
した黒ずくめの二人の男はマフィアの手先だった」これとは正反対に、UFO理論研究家のデビ
ット・タンズレーはこう語っている。彼らは闇の力を代表する霊的存在であり、真実が広まるの
を妨害しようとしているのだ、と。これと比べると、アルバート・ベンダーの友人ドミニク・ルーケイシ
の見解はごくありふれている。彼によると、MIBは、地球上のどこかの秘境(アマゾンやゴ
ビ砂漠やヒマラヤなど)の、恐らくは地下に存在する、道の文明からやってきた人間なのだそ
うだ。
126 :
,:2008/07/12(土) 21:20:59 ID:xKX1P1qz
しかし、MIBの報告に共通する1つの特徴がある。いかなる仮説もこの点を避けては
通れないし、恐らくこの問題を解く鍵も隠されているはずだ。それは、MIBが彼等の手に
入るはずのない情報を持っているということだ。マスコミには発表されず秘密にされ、ごく一
部の研究家と公的機関の役人を除いて誰も知らないはずの情報を、彼らはつかんでいるの
だ。ときには、唯一目撃者本人だけが持っている情報さえつかんでいるのである。言い換
えれば、他には誰も知らないはずの情報を、MIBと目撃者本人だけが共有しているのだ。
さらにもう一つ。MIBは、必ずといっていいほど目撃者が一人でいるときにやってくる。
たとえば、ホプキンズ博士のケースでは、訪問者は、婦人と子供たちが家にいないときを見計ら
って電話をかけ、博士が1人だということをあらかじめ電話で確かめている。こうなると
どうやら、MIBと彼等の訪問を受けた人たちの間には、両者を結びつけるなんらかの超
常的な接点があると考えるほかはない。
真実か、それとも妄想か
さらにこの問題は、日常の現実性と相いれない特徴ともあわせて考えなければならない。
たとえば、すっかり有名になったあの黒塗りの車だ。彼等が目撃者のところへ出向かない
とき、この車はいったいどこに置いてあるのだろうか。ガレージはどこにあるのか。何処へ
整備に出すのか。故障したり事故にあったりすることは絶対無いのだろうか。それとも必
要なときだけ、どこか別の空間から現れるのだろうか。
127 :
,:2008/07/12(土) 21:24:03 ID:xKX1P1qz
これらは、MIB事件が提起する疑問の本の一部に過ぎない。問題を複雑にしているの
は、MIB事件が、容易に信じられる話からおよそ信じがたい話まで、実に様々な内容に
わたっていることだ。一方では、彼等の訪問中、奇妙な出来事など一切起きなかったとい
うケースもある。唯一奇妙な点は、訪問者が身分を偽っていたことと、どういうわけか秘密の
情報を知っていたことぐらいだ。ところがそれとは正反対に、目撃者が妄想症にでもかか
っているとしか考えようのないケースもある。UFO研究家ラモナ・クラークは、その著書『黒服の
男の真相』の中で、1969年7月3日にある無名の研究家が3人のMIBと対面した事件を
語っている。「彼等が乗っていたクルマノウィンドーには、彼らと彼等の訪問にかかわるシンボルがつ
いていた。そのシンボルはこの男に深く心理的衝撃を与えた。私は、人があれほどまでに激し
くおびえる姿を、あの時はじめて見た」
彼等の訪問のあとは、嫌がらせが続いた。不気味な電話が何度もあった。彼の家が何者
かに監視されていたのである。彼は、声が聞こえたり、奇妙な幻を見るようになった。「黒
塗りのキャデラックが彼の家の前の通りをうろつき、彼の行く先先をつけまわした。1度は、彼
と家族がちちかづいてくるキャデラックにもう少しでひかれそうになったこともあった。夢にま
でMIBが現れ、うなされるようになった。安眠できなくなり、仕事にも支障をきたし始
めた。かれはくびになるのではないかと不安にかられていた。」
これがすべて彼の心の中の出来事なのだろうか。できればそう思いたいところだ。しか
し、彼の友人の証言もある。その友人が彼と話しているとき、奇妙ななりの男が1人、い
えのまえをいったりきたりしていたというのである。その男は背が高く、年代は50代半
ばに見えた。そして全身黒ずくめだったそうだ。
128 :
,:2008/07/12(土) 21:32:58 ID:xKX1P1qz
、、、、、、、、、。
129 :
、:2008/07/15(火) 20:33:19 ID:hZ8hkara
黒服の男の訪問を受けた人は、決してUFO目撃者や研究家ばかりではない。1905年
のイギリス北ウェールズ地方の信仰復興運動を研究しているケビン・マクルアとその妻スーは、現代のMI
B事件と類似する記録を発見した。近くに住む聡明な農民階級のある若い婦人の寝室に、
3日連続して深夜に黒服の男が訪れた。しかし、この男は、それを口外しないように彼女
に言い残して去った。
この若い婦人とは、一介の農夫の妻から伝道師に身を転じた、復興運動の指導的人物で
あるメアリー・ジョーンズ女子だった。女子の名は、彼女の伝道活動に伴って現れる不思議な光に
よってよく知られていた。彼女が深夜この不気味な訪問者と直面した3夜のうち、1度は
彼女自身の光に救われたのである。その光は白い光線を放ってその幽姿を射抜いた。する
と、そのとたんにMIBは消えた。
本来なら、途方もない夢物語としか思えないような話である。ところが、報告されてい
る事件の中には確たる証拠のあるものもある。その多くは何の係わり合いもない人たちが
目撃しており、しかも相した目撃者には懐疑論者を自認する人も含まれている。これは、
MIBが現実に存在し、実際に聡明な農民階級のある若い婦人の寝室に現れたことを意味
するのだろうか。現代に頻発しているMIB事件から得たデータが、昔あったとされている
同様の事件を理解する手助けになっているかもしれない。
黒服の男は、次々と姿を変えてあらゆる国の民間伝承に登場し、ときおり伝説の世界か
ら日常の現実世界へと姿を現す。1603年6月2日、フランス南西部の法廷で、田舎のある
若者が自分の罪を告白した。彼は幾度となく狼男となって悪事を働き、とうとう子供をさ
らってその子供を食べたと証言した。彼の供述によると、彼は森の神の下僕で、その命令
に従ってやったのだそうだ。彼の言う森の神とは、黒馬にまたがった色の浅黒い背の高い
男で、全身黒ずくめの服を着ていたそうだ。
モンタギュー・サマーズは、その著書『狼男』(1993年)の中でこの事件を取り上げ、このケース
やその他のMIBを、すべてキリスト教の教えで言う悪魔だと断定している。これは、おまも
なお一般に広く信じられているかいしゃくである。現代でさえ、UFOはそもそも磨製の
ものであり、したがって、MIBはサタンの手先に違いないと主張するUFOの理論研究家も
いるくらいだ。善と悪という対立する2つの勢力を前提とした宗教教義が、世界各地に存
在する。そこでは、光は善であり、闇は悪である。善の使いはおおむね金髪で白衣をまと
い、一方悪の使いは黒髪で黒衣をまとっている。この暗示的イメージは他のものに及んでいる。
すべての陰謀は夜陰に乗じて行われる。犯罪もまた然りだ。また、闇は冬を連想させ、そ
れゆえ死の連想と繋がる。世界のほとんどの地域で、死に関連する儀式や習俗は、黒とい
う色と結びついている。だから、MIBの特定の役割が何であれ、彼らは忌まわしい存在に
違いない。彼らは砂防を駆使し、ひそやかに行動する。彼らは真実ではなく偽りを生では
なく死を愛するのだ。
こうした明らかに象徴的な属性ゆえに、多くのUFO理論研究家は、MIBは肉体を持
つこの世の生き物ではなく、目撃者の想像の世界が映じた虚構であって、古くからの伝承
と現代的イメージが融合して形をとったものだと推論している。しかし、問題はそれほど簡単
なものではない。あまりにも多くの報告が、肉体を持つ何者かがこの現実の物質世界で活
動しているという証拠を示しているのだ。MIBとの遭遇事件を報告している人は、彼等
の素性についていくつかの仮説を立てている。中でも最も現実的な説は、MIBが政府機関の
人間だというものだ。時には空軍のような公然とした機関であり、また時にはCIAやFBI
のような密かに活動する組織である。特に一般のアメリカ人は、CIAのような諜報機関
が必ずしも公共の利益のために働いているとは信じていないようだ。そこから、UFOの
情報についての政府が大掛かりな隠ぺい工作を行っているという陰謀説が生まれ、さらに
そういう見方がMIBはこうした政府の策略の一環であり、彼等の唯一の目的は目撃者の口
を封じ、写真などの証拠を盗み取って、真実を押し隠すことらしい、という疑念をもたら
しているのである。
132 :
、:2008/07/15(火) 20:48:17 ID:hZ8hkara
MIBの訪問を受けた人々が彼等の身元を問い合わせてみると、必ずといっていいほど彼
等が自ら名乗ったような人物でないことがわかる。こうしたことが、疑惑をますます強
めている。1970年にアメリカのUFO理論研究家トミー・キメリーは大真面目で、次のような論表
を書いている。
謎のMIBと、彼等が名乗る論客やならず者や高度な訓練をつんだ諜報部員の一味は、複
雑なUFO現象の重大な一面であり、それゆえ、また別の大きく複雑な問題の一面となっ
ている。ご存知のとおり、現在、彼らによって完全なる支配のための政治、金融、宗教、
科学などのあらゆる団体に対する計画が進行中である。彼ら、MIBには、何世紀にもさか
のぼる長い歴史と背景があり、今日その活動は極めて活発化してきている。
MIBについては、肌が浅黒いとか、英語が下手だということがよく言われている。その
反対に、あまりに正確すぎる英語で、まるで慣れない言語を話しているように以上に気を
配っている、なども言われる。また、ウェストバージニアのジャーナリスト、メアリー・イーアの報告には、その
奇妙なほうもん者は、彼女の手からボールペンを取り上げると、生まれてはじめてみるもの
のように、しげしげと見つめていた、という証言がある。また、UFO目撃者のラルフ・バトラー夫人は、
空軍少佐と名乗る男の訪問を受けた。この時夫人は、男がアメリカの食べ物にあまり
にも無知なことに驚いた。食べ方を教えてやらなければならなかったほどだ。どうやら彼
らは外国人のようだが、おもしろいことに、MIBをソ連人だと思った目撃者は一人もいな
いようだ。彼等の容姿の細かい特徴をとり上げてみると、いずれの場合も、漠然と東洋人
らしいという印象を受ける。釣りあがった目という特徴が多くの報告に見られる。無表情
な顔というのも、なぞめいたアジア人を連想させる。ときには、頭が完全に禿げ上がっていることもあるそうだ
133 :
、:2008/07/15(火) 20:50:33 ID:hZ8hkara
このほうもん者が地球外のものらしいと公然と言い切る目撃者はあまりないが、そうほ
のめかしている場合が多い。ベンダーのところにやってきた3人のMIBは、明らかに異星人
である。その他のMIBが示す行動の特徴も、彼等が限られた時間内でしか機能できないと
いうことを暗示しているようだ。彼らは、少し時間がたつと、かえると言い出したり、薬
を飲んだり、水をくれといったりする。ときには急に体の力が抜けたような兆候を示すこ
ともある。
可能性としてはもう一つ考えられる。MIBは肉体を持つ存在ではなく、かといって妄想
や幻覚でもなく、同時に中間にある何かなのだ。最近フランスで起きた事件を見ると、このケース
のMIBはどこか別の空間に存在していると考えられる。
134 :
、誘拐と脅迫:2008/07/15(火) 20:52:45 ID:hZ8hkara
1979年12月、フランク・フォンティーヌという人物が誘拐されて7日間UFOに乗せられたと言う事
件があった。フランスの事件としては世界中の注目を集めた珍しいケースである。誘拐そのも
のがこのケースの中心事件だが、しかしこれはその後続く一連の事件の発端に過ぎなかった。
この事件のもう一人の関係者ジャン=ピエール・プレボは、MIBと対面したときの様子を、次のよ
うに語っている。「1979年12月の、7日金曜日から八日土曜日にかけて、おれとフランクとサロ
モンは、夜遅くまでずっと話をしていた。俺たちが寝たのは、朝5時から朝5時半くらいだ
ったな。7時ごろドアで呼び鈴が鳴ったんだ。サロモンとフランクには聞こえなかったらしい。それ
で、俺が応対に出ることにした。すると、いつのまにか目の前に3人の男が立っていたん
だ。その1人は普通の身長で、ほとんど黒に近い深緑色のスーツにあったベストを、スマートに着
こなしていた。顔には、紙の色と同じ黒い顎鬚と鼻髭をのばしていた。ざっと見た目には、
ぱりっとした感じだった。後の二人は、彼よりも大柄で、背も高くがっしりとした体つき
をしていたよ。
このことは、警官にも話していないんだが、彼等がやってきたこと自体は知らせてある
けど、これ以上キチガイ扱いされるのは真っ平だからさ!顎鬚の男と一緒に北アの2人は、
現実にはいなかったんだ。きっと間違えない!やつらはぜんぜん見えなかったはずだ。う
まくいえないんだけど。やつらはじっと俺のほうに目をすえていた。だけど、その目はた
だの白いかたまりだったんだ。瞳がなかったんだよ。薄気味悪いやつらさ。
顎鬚の男がおれにこう聞いた。君は例の3人の一人か、って。奴の言いたい事はすぐわ
かった。このおれがセルジー・ボントワーズ事件にかかわった3人のうちの一人かと聞いているわ
けだ。おれが、そうだ、と答えると、奴はこう続けた。『結構、では君の仲間にも伝えたま
え。君たちはもう喋りすぎた。災難というものはいつ起こるかわからないものだ。君たち
がこれ以上何か喋ったら、もっと重大な事態になるかもしれないよ、、、、』
135 :
、:2008/07/15(火) 20:54:10 ID:hZ8hkara
それだけ言うと奴らはいなくなった。でも、連中はエレベーターには乗らなかった。乗ったのな
らエレベーターの音が聞こえたはずだ。階段を下りていったのなら、なおさらだよ。あのドアは、
そりゃぁものすごい音を立てるんだから。おれは窓のほうへ行って、駐車場を見下ろした。
こいつは絶対保障するよ、一晩中、少なくとも午前5時過ぎまでは、俺たちの部屋の真下
にメタリック・グリーンのフォード・カプリが止めてあった。これは俺たち全員が知っている。見かけた
ことのない車だったよ。それで、とにかく下を見ると、さっきのフォードがあった。ちょうど
エンジンをかけてスタートするところだった。奴らは階段もエレベーターも使わずに一体どうや
って車のところに言ったんだろう。
おれはフランクとサロモンを起こして、3人で警察へ行った。彼らには、例の薄気味悪い2人のお
おとこのことは詳しく話さなかった。警官はこういったよ。彼等が実際君たちに暴行や危
害を加えない限り、警官としては打つ手はない、そういうわけだからお引取り願おう、っ
てね。それでおしまいさ」
136 :
、邪悪な勢力:2008/07/15(火) 20:55:38 ID:hZ8hkara
ジャンピ=エールが研究形に語った話によると、彼は例の3人をその後も何度か目撃したそうだ。
だいたいは、通りの反対側にいたとか、スーパーで見かけたという程度の話だった。しかし、
タバコを買おうとタバコ屋に入ったとき、彼はまたしても、彼から警告をぷけた。彼らは、
自分たちなったことは誰にも言うな、といって彼を脅迫した。さらに、これはジャン=ピエール
が催眠下で語った話だが、あの3人は地球外からやってきたのではなく地球内から来たも
ので、地球上に存在する何か邪悪な勢力の使いなのだそうだ。また、彼は、意味ありげに
こう付け加えた。顎鬚の男は実在したが、ならず者風の二人の大男は実在しなかった、と。
こうしたケースは、その不合理であるゆえに厄介な問題である。しかし、これだけははっき
りしているようだ。MIBがやって来るのは、彼らと目撃者の間に何らかの霊的、あるいは
精神的接点があるようだ。これと同様に、彼等の訪問がどういう結果をもたらすかは、MIB
の側ではなく、目撃者の受け止め方のほうにかかっている。MIBの存在を額面どおりに受
け止めるなら、目撃者は神経が参ってしまうだろう。妄想症が悪化して、何処に言っても
誰かにつけられていると思い込み、奇妙な電話やポルターガイスト現象のような超常現象に悩ま
されることになるかもしれない。この現象は彼が生み出した幻影なのだ。彼が自分の体験
談を人に話すのをやめない限り、この現象もやむことはない。もし彼がUFO研究家なら、
研究を断念するしか、この現象から逃れるすべはないのだ。
もしこれと反対に、彼等が敢然とこの問題に立ち向かうと、つまり研究の中止を拒否し
たり、あくまで自分の体験を話し続けたら、どうなるだろう。MIBは彼らをさいなむ力を
失うようだ。カーロス・デ・ロス・サントスは、テレビのインタヴーに行く途中、ならず者の一段に阻まれ
脅迫を受けた。この時彼は怖気づき、車をUターンさせて家に戻るとインタヴーを断った。しかし
友人に勇気付けられ、びくびくしてはだめだと説得された。2週間後、彼はインタヴーに応じた。
ところが、MIBからはその後何も言って来なかった!
MIB事件は、確かに慎重に研究してみるだけの価値がある。MIBの正体がまったくの
幻想にせよ、何がしかの現実性があるにせよ、彼らは、その哀れな被害者たちの心を左右
する大きな影響力を持っている。MIB事件について理解を深めれば、彼等の影響力がど
のような広がりを持っているかを知ることができるだろう。