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石松伝説:
彼に始めて出合ったのはスティッカム史上、稀に見る祭りとなった、いわゆるオフ会詐欺事件が起こる少し前
のちに同詐欺容疑で一躍時の人となる、うさ氏が実家に帰省していた2009年正月のことだった。
当時、彼は「元昭島人」という緑虫で、通称、昭島と呼ばれていた。
立川でのオフ会に先立ち、ちびまる子ちゃんに登場する矢沢君と極似のメタボ中年「ヘントナ氏」と共に
自身が一番気に入っているダブルのスーツに身を包んだ彼は、うさ氏の実家を訪れた。
しかし当時の彼は仕事の関係から顔を晒せないと、しばらくカメラの前には立たなかった。
そんな折、うさ氏の計らいにより彼の顔より二回り以上大きなサングラスが提供される。
後に彼の配信ツールの一つとなる、俗に言うデカサングラスだ。
軽やかに体を上下に揺らしながらモニター上に現れた彼。記念すべき第一声は「どうも、柴田恭平です」
その、ふてぶてしいまでの彼の姿に衝撃を覚えたのは私だけだはあるまい。
どこからともなく声が聞こえる。「タ・タ・タモリさん・・・・・」
衝撃的なデビューを果たした彼は、間もなく「恭平チャンw」という赤ネームでメジャーデビューを図るが
烈火の如くリスナーからの不評を受け、間もなく彼自身が崇拝する「森の石松」へと改名をする。
しかし数日後、アカウントを乗っ取られたとの、まことしやかには信じがたい理由から再度改名するが
それが幸いし、後に伝説となる名前を残す事となる。
そう、彼の名は「石松」
愛くるしいまでの高音ボイスと、初老とは思えない純粋無垢な発言の数々で一躍スターダムにのし上がる。
その後の彼の活躍はこの場で語るまでもあるまい。
しかし、その彼はもう居ない・・・・
彼と最後に会話したサマー氏によると彼が姿を消した理由の一つとして、一時は共に杯を交わしたウナ氏からの
執拗な嫌がらせによるものだという。
そして奇しくも同日、そのウナ氏も姿を消す事となった。
つづく・・・・・