もし 女に生まれ変わったら何をしたい?

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159名無しさん@ピンキー
>>153

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「ばーか」
「ばかってなによう!」
「変な研究ばっかしてるから彼氏のひとりもできねーんだよ」
「な、な、な、なん・・・ですってぇ!」
「女なんだから少しは可愛くしてろよ、ったく」

 そんなやり取りがあったのが昨日のことだ。

 あれ・・・俺はいまどこにいるんだっけ・・・?
 なんか真っ暗で何も見えないぞ。
 どこだ、ここは!? 何があったんだっけか・・・
 学校が終わったとこまでは覚えてるぞ。
 それから帰り道、駄菓子屋に寄って本屋でジャンプ立ち読みして、
 自分ちの前で千歳にあって・・・
 そうそう千歳と会ったんだよな。あいつ、まだ昨日のこと根に持ってたんだった。
 それで千歳の奴、光線銃みたいなものを俺に向けて。
「謝るならいまのうちよ」
 なんてこと言ってきたんだ。
 てっきり玩具の銃だと思って手を伸ばしたら、突然ピカッて光って全身が痺れて・・・
 そうだよ! そこから記憶が途切れてるんじゃんっ!
 ってことは俺は・・・・・・千歳に殺されてしまったのか?!
 なんてこったぁっ!
『んなわけないでしょ』
 なんだ、このどこからともなく響いてくる声は?
『あんた殺して殺人犯になるなんてごめんよ』
 この声・・・千歳じゃないか!
『ようやく分かったの? あんたも鈍いわね』
 なんで俺の考えてることがわかるんだ? そもそもどこに隠れてるんだ、千歳は??
『ああもう。わめくな!』
 千歳の声が響くと同時に周囲がパッと明るくなった。
 あたりを見回そうとするがなぜか体が動かない。
 どうやらここは千歳の使ってる地下実験室らしい。見覚えのある実験器具やなんかが並んでいる。
160名無しさん@ピンキー:2001/07/12(木) 17:15 ID:???
 そして俺の目の前には手術用の台が二つ並べられてて、男と女が裸で横になってる。
 ん? 裸の女?? マジかよっ!
 見たところ俺と同じ中学生くらいの女だ。
 ちょっと赤茶けた髪がほつれて色白の肌にまとわりついてる。
 顔はよく見えないが、はっきり言ってイケてる可能性大だっ。
 間近で女の裸を観察しようとしたのに、相変わらず体が動かない。じたばたもがいても、手足の感覚そのものがないようだ。
 そんな俺の反応に千歳がクスクスと忍び笑いをもらす。
 くそぉ・・・。俺は千歳に見下されるのが嫌いなんだ!
「俺に何したんだっ!」
 そう叫んだつもりだったけど、声が出た様子はない。それでも千歳には分かるようだった。
『そっちの男の子のほうもよく見てみなさいよ』
「なにー。男の裸見る趣味なんてないぞっ」
『そういわないで、ね』
 と、千歳は男のほうにかかっていたシーツをはぎとった。
 そこに寝ているのは・・・・
 寝ているのは・・・・・・・
 お、俺!?
『正解♪』
 なんだ、どういうことだ? 俺のそっくりさんが千歳の実験室で寝てる??
 そのとき俺は、そっくりさんの頭部に剥き出しの金属で作られたヘッドバンド(?)が嵌められているのに気付いた。
『あんたも鈍いわね。いまのあんたは、体から吸い出された意識体なのよ』
「はぁ?」
『私の開発した超素粒子演算器で生体の意識活動のみをマトリックス化して取り出したわけ』
161名無しさん@ピンキー:2001/07/12(木) 17:15 ID:???
「すまん分かるように説明してくれ」
 千歳の奴、はぁ、とバカにしたようにため息を一つつきやがった。
『要は、幽体離脱よ。私が強制的に幽体離脱させてやったの、あんたを。いまのあんたは、コンピュータに宿ってる幽霊みたいなもんなのよ』
 んな、バカな。俺は鼻で笑った。体の感覚がないが、とりあえず気持ち的にはフフンと笑ってやった。
 千歳がそんな大層なことできるわけが――
『ふふん、私の科学力を甘くみないほうがいいわよ? いまのあんたなんて、私の胸先三寸で生かすも殺すも自由なんだからね♪』
 くぬぅぅぅぅ! 泣き虫千歳のくせに生意気なぁぁぁぁ!
 うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!
 しかし・・・・・・
 悲しいことに俺がどんなに足掻いても、指先ひとつ動きはしなかった。いや、千歳の言うことが本当なら、いまの俺には体そのものがないということになるのか・・・。
 ぷつりっ
 唐突に目の前が真っ暗になった。
 何も見えない。自分の吐息すら聞こえない。
 その状態のまま俺は奈落へとまっさかさまに落ちていった。
 何も見えないのに、物凄い速度で落ちていく感覚だけがあった。その恐怖たるや、絶叫マシーンどころの騒ぎじゃない。
 絶叫しているのに、その叫び声すら無に吸い込まれてあたりはひたすらひっそりしてる。まさに無限地獄だ。
 そんな状態がどれだけ続いたか。
 もう神経が限界、というところで不意に実験室の光景が戻ってきた。
 あの猛烈な落下感覚はふつりと消えている。
『少しは自分の立場が理解できたカシラ?』
 と、千歳の勝ち誇った声が俺の頭の中に響く。
 どうやら今さっきのは、千歳がコンピュータを何やら操作した結果らしい。
 正直、あれを何度もやられてはたまらないと俺は冷や汗をかいた。くどいようだが、冷や汗は気分的なものだ。
162名無しさん@ピンキー:2001/07/12(木) 17:16 ID:???
『でね、きのうの暴言のことなんだけど』
「お、おう」
『いまこの場で訂正して、すみませんでしたって謝るんなら許してあげなくもないわ。ちゃ〜んと誠意をみせて謝ってくれたらだけどね』
「うむむむむむ・・・・・・・」
 俺の中ですさまじい葛藤がコンマ一秒の間に繰り広げられ、その結果。
「断ーーーーるっ!!」
 思わず男のプライドを優先してしまう俺だった。
『へーえ、なるほどー』
「い、いや、その・・・・・・」
『シンジならそうくると思って、用意してたのよね!』
 なぜだか嬉々として千歳は裸の女の子に向かっている。
 千歳は、俺の体の隣で寝ている女の子の頭に、あのヘッドバンドを取り付けていた。
『この女の子なんだと思う? これね、クローン体だよ。シンジの。ちょうどES細胞からのクローン培養の実験したいと思ってたとこだったのよ。気絶したあんたから採取した細胞で、性別だけ反転させて培養してみたの』
 千歳は女の子の顔を俺に向ける。
 それを見て。ひとことでいって、可愛いと思った。
 しかしどこか鏡で見慣れた俺の顔の面影もある。だけど、完璧に女の子の顔の作りだ。 長い睫もほっそりとした顎のラインも、とれたてのサクランボみたいに瑞々しい唇も。全部、とびっきりの美少女のものだ。
『ね、可愛いでしょ。意外なもんだよね、あんたが女の子に生まれてたらこんな美少女になってたなんて』
「う、うれしくねーっ!」
 といいつつ俺の目は被さったシーツの隙間からのぞくなめらかな胸の谷間に釘付けになっていた。
『どすけべ。・・・ま、そんなに女の子の裸が好きならいくらでも見れるようにしてあげるわよ』
「それって・・・・・・」
 俺の本能が敏感に危険を察知した。
163名無しさん@ピンキー:2001/07/12(木) 17:16 ID:???
 千歳の浮かべたどこか危険な微笑みが、それを裏付けている!
 逃げろぉぉぉぉぉ・・・・・・って、体がないんだった。
『女なんだから少しは可愛らしくしろ、とか言ってたわよねぇ? さ、自分の言葉には責任をとってもらいましょうか。せーの、ダウンロード開始!』
 その瞬間、千歳が装置のスイッチを入れたことが分かった。
 グン、とどこかに吸い込まれていく感覚。
 俺の意識そのものが掃除機に吸われるように流出をはじめていた。
『次に目覚めるときは女の子だね、シンジ♪』
 千歳がバイバイと手を振ってる。
「や、やめろォォォ、ジョッカーーーー!!!!」
『古っっ』
 俺は全力で抵抗したが、そもそもコンピュータ上のデータ(?)としてダウンロードされていくのに抵抗もへったくれもなかった。
 徐々に俺の意識が薄くなっていく。
 代わりにオーバーラップするようにして、体の感覚が戻ってきた。
 これは・・・生身の体の感覚なのか・・・
 背中にひんやりとした手術台を感じる・・・
 いつのまにか俺の意識の主体は、コンピュータから生身の体のほうに移っていた。ひどく眠い・・・そうか、ダウンロードされてる身体が寝てる状態だから・・・・・・
 それ以上何も考えられなくなって、俺は思考を停止した。
164名無しさん@ピンキー:2001/07/12(木) 17:17 ID:???
 頭にかかっていたミルク色の靄が次第に晴れていく。
 そして――
 ぱっちり。
 目が開いた途端、俺は跳ね起きた。
「冗談じゃねぇ! 女に意識移されるくらいなら一生幽霊のがマシだ!」
 体の感覚があるのを幸いにダッシュで逃げようとした俺だった。
 だが、そうは問屋がおろしてくれなかった。
 ぺたんっ。
 足腰に力が入らなくて、そのまま尻餅をついてしまった。
 しかもだ・・・
 いまさっきの俺の声、なんだか妙にキンキンと高く響いていたような。
 こわい考えに俺は尻餅をついた姿勢のまま固まってしまった。
 そんな俺にとどめをさしてくれたのはもちろん千歳だ。
 むにぃっ。
 左右の胸に時間差で、とんでもなく奇妙な感覚が走った。
 張りのあるマシュマロがこねられ変形していく感触なのだが、そのマシュマロ自体に神経があってそれが俺の胸に一してると考えない限り説明のつかない奇妙すぎる感触だ。
『お・め・ざ・め? お嬢さん☆』
 千歳が耳元で囁く。
 すると、背後から手を差し入れて胸のあたりでもみもみしてるのは千歳か。
 おずおずと自分の身体を見下ろしてみる俺。
 胸の左右に、ふっくらと白い半球が突き出していて、その先端に桜色の可憐な突起が載っている。
 こ、これは!
 お、お、おっぱ・・・・・・
「み、認めないぞぉーっ」
 なめらかなソプラノボイスが喉から出て、びっくりして口を閉じてしまった。
「なにを、認めないって?」
 意地悪い口調で言うと、千歳は両手にそれぞれ捕らえた柔らかいふくらみをこね回した。
165名無しさん@ピンキー:2001/07/12(木) 17:17 ID:???
 あってはならないことなのに、その感触はまぎれもなく自分自身の胸に感じることができた。
 しつこく胸をもてあそばれるうちに、体の奥のほうから言いようのないこそばゆさが沸きあがってくる。そして千歳が戯れに胸の先端に指を滑らせると、とんでもなく鋭い感覚が体を走り抜けた。
「ん、んあっ・・・」
 その吐息とも喘ぎともつかない女の子の声が自分のものだったと認識するのにずいぶんと時間がかかった。
「は、放せよ、千歳・・・」
「ふふふ、可愛い声しちゃってまあ。わたしに可愛くしろなんて説教するだけあるじゃない?」
「くそ・・・こんなことして、タダで済むと、あくっ!」
 言葉の途中で絞るように胸をこねあげられ、俺はたまらず悲鳴をあげてしまった。
 こそばゆい、と思っていた感覚がいつのまにか甘ったるい快感に変わりつつあった。
 千歳の指がそっと滑るように乳房の下の縁をなぞる。
 たったそれだけの愛撫で体に震えがきた。
 って、乳房?
 俺は、俺は男なんだぞ・・・・・・
 千歳の愛撫が俺の自意識をグラグラに揺らがせていく。
 胸から手が離れたかと思うと、わき腹からあばらにかけて触れるか触れないかの微妙さで撫で上げられる。
「あっ、あっ、あんんっ」
「そんな声出して、みっともないわねー。オトコノコだったら、堪えてみなさい?」
 千歳は完全に俺を弄んでいた。
 声を殺そうとしても、俺の意志とは関係なく甘ったるい喘ぎ声が出てしまう。この体が、どうしようもないくらい敏感すぎるのだ。
 初めて体験する快感の奔流に俺はおぼれかけていた。
 両腿の付け根の部分でじゅくりと水が沁みだしたときも、俺はそれが何を意味するのか考える余裕を持ってなかった。
「あー楽しい。女だからって私のことバカにしてたシンジが、女の子になって私の思うままなんてね」
166名無しさん@ピンキー:2001/07/12(木) 17:19 ID:???
「あ・・・あ・・・千歳、もう・・・・・・」
 もうやめてくれ。
 そんな簡単なセリフさえ満足に口にできないほどに、俺は翻弄されきってた。
 千歳の指が内腿に割り入ってきた。
 思わずぎゅっと両腿を閉じようとしたが、その前に千歳の手がすべすべと腿を撫で上げた。それだけで俺は痙攣しそうになってしまう。
 やがて刺激される場所がだんだんと付け根の部分へと移動していった。
 さわっ、さわさわっ
「あっっっ」
 このとき俺のあげた声ばかりは、快感によるものじゃなかった。
 千歳の指が触れた場所。
 本来その場所に堂々と待機してなきゃいけない俺のナニ。それが千歳の指にかすりもしない!
 そこにはスカスカとした空間があるばかりだ。
 じらすように行ったりきたりを繰り返す指がそこに辿り着いたときの衝撃は筆舌に尽くしがたいものがあった。
 頼りなくつるつるとした股間に、その指はクレヴァスを探り当てたのだった。
 クレヴァスの縁をなぞって指が滑る。
 ヌルヌルとしているのは、知らない間に分泌されていた愛液だ。
 「そこ」をまさぐられる圧倒的に異質な感触が、理屈でなくこの体の性別を思い知らせてくれる。
 撫でさする指の動きが割れ目の先端――これがクリってやつなのか――及んだとき、たまらず仰け反ってしまった。
「よーし、チェック終了〜」
「はぁ、はぁ、はぁ・・・・・・」
 ほっとしたのも束の間、最後の仕上げと言わんばかりに、ほぐれかけの花芯に千歳が指を突っ込んだのだ。
 世界が、真っ白になった。
 あとで思い返せば、指は一本だったし、それもほんの先っちょの部分だけだった。
 それでも、俺にとっては天地のひっくり返る衝撃だった。
 両手で力の限りシーツを握り締めた俺は、絶叫していた。

「いってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」

 薄れゆく意識の中、千歳の言葉が聞こえていた。
「これから当分、私の助手として働いてもらうからね。よろしく、シンジちゃん♪」

〜オワーリ〜