黄昏乙女アムネジアでエロパロ2

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112いつもの人 ◆2XMU15nbVw :2014/06/23(月) 03:19:52.24 ID:R4jSxpnS
「・・・。
 ・・・そう・・・だよね」
「・・・でも、祝福してもらえないからと言って・・・
 その人のことを好きだと思う気持ちが変わるわけじゃないと思います」
「・・・貞一くん・・・」

「「・・・んっ・・・」」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「・・・お腹の方は、もう大丈夫ですか?」
「あっ、こーいう時にそーいうこと聞いちゃうんだ?」
「い、いや、大事なことですよ?なにより、僕が無理強いしちゃったせいですし・・・」
「ふふっ。大丈夫だよ。昨日はああ言ったけど、わたしは貞一くんのそういうとこも楽しんでエッチしてるから。
 ・・・何よりわたし幽霊だしね。ちょっとくらいムチャしても、多分へーき」
「・・・・・・・・・」
「・・・うん?貞一くん?」
「・・・実はあの後、霧江さんにめちゃくちゃ怒られちゃいまして・・・」
「え、まさかほんとに殴られたの?」
「い、いえ、殴られたわけじゃないんですけど。
 ・・・夕子さんが幽霊だからって、あまりオモチャにするなって」
「・・・」
「その・・・、幽霊って言うか、夕子さんが僕を発奮させるために色々してくれるから、
 僕もつい興奮して調子に乗っちゃうって言うか、その」
「・・・。
 ・・・あのコもよけーなこと言わなくていいのに・・・」
「へっ?」
「何度も言ってるでしょ?そもそもわたしは、貞一くんを野獣にさせるためにそういうことやってるんだもの。
 ・・・いいじゃない。ちょっとくらい壊しちゃったって」
「ゆ、夕子さん!?」
「まあ、あのコがそんな風に言ってくれたってのは意外だから、ちょっと嬉しいけど。
 ・・・どっちにしろ、お腹壊しちゃったら色々と都合が悪いしね」
「そう・・・ですね。なんにせよ、しばらくお尻でのエッチは控えましょう。
 ・・・色んな意味で危険ですから」
「う・・・。そ、そだね・・・」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「じゃあ、今日はどんな風に・・・」
「ん―・・・。
 ・・・・・・・・・。
 貞一くんのことレイプしたい」
「・・・。
 はい?」
「レイプしたい」
「・・・・・・・・・」
「レ―イ―プ―し―た―い―」
「・・・まあ、しょうがないか・・・」
「え゛っ、ホントにいいの?・・・って言うか、しょうがないとかあるの?」
「うん・・・。その・・・。まあ・・・。お腹壊しちゃったこととか盾に取られるとどうしようもないですし」
「別に盾に取ったつもりはないんだけど・・・。
 まあ、せっかくだからお言葉に甘えてレイプさせてもらっちゃおっかなー」
「もうなんか、言ってることおかしいんですけど」
「まーまー。
 ・・・それじゃ、被害者さんは服を脱いでベッドに横になってね♪」
「・・・なんか病院の診察みたいですね」

ばふっ・・・。

「こ、これでいいですか?」
113いつもの人 ◆2XMU15nbVw :2014/06/24(火) 04:50:17.15 ID:BzT2iy9l
のしっ・・・!

ぎしぃっ!

「うっぐぅっ!?」
「うへへへへっ、おとなしくしろーいっ♪」
「ちょ、夕子さんいきなり馬乗りは・・・むぐっ!」
「んっ・・・んんっ」

むちゅっ・・・。

「んむっ・・・ぷぁっ!」
「ぷふぅっ。
 ・・・ぐへへへへ、なかなかやわらかいクチビルしてるじゃねーかっ」
「今まで何度もキスしてるじゃないですか・・・。
 って言うかさっきもしたし」
「えーと・・・泣き叫んでも・・・・・・
 ・・・・・・・・・」
「・・・『誰も助けにきちゃくれないぜ』?」
「そうそう!それそれ・・・じゃなくて!わたしより先に言っちゃダメじゃない!」
「・・・て言うか・・・。泣き叫んだらさすがに母さんが来ると思うんですけど」
「もーっ、そういう茶々もなし!いいの雰囲気作りなんだから!」
「・・・ごめんなさい・・・」
「ん、もうっ。
 ・・・うへへへへ、すべすべのキレーな肌しやがって。こいつはたっぷり楽しめそうだぜぇ」
「・・・夕子さんの方がずっとすべすべで綺麗な肌してますけど・・・」
「えっ?そ、そう?あ、ありがと」
「・・・」
「だ―か―ら―っ!茶々いれちゃダメ―っ!」
「すみません、つい・・・」
「もういいよっ!こっちが・・・えっと、下手に出てればいい気になりやがって―」

ぐりりっ!

「あうっ!」
「んふふふふっ、こないだの『砲撃キャンセル』忘れてないよねっ?」
「ほ、砲撃キャンセル!?」
「公園でエッチした時、わたしが照準合わせまでしたのに、直前になって急遽目標変更してくれちゃったじゃない?」
「・・・あ―・・・」
「『あ―』じゃないよ『あ―』じゃ。
 わたし、アワビの濃厚ミルクあえをご馳走してほしかったんだけどな―?」

ぐちっ・・・。

「んっ!」
「ぐっ・・・ちゃぐちゃに、叩いて、ほぐして、ほじくり回して、突き崩して、ごりっごりこね回して、
 すっかりやわっこくなったアワビのタタキを、
 イカくっさいミルクでドロッドロにコーティングして欲しかったのに」

ぐりっ。ぐちちっ。

「あ、うぅっ」
「んふふっ、おっ勃ってるおっ勃ってる。わたしの肉アワビのすぐ下で、貞一くんのチンポが発芽してるぅ」

すりっ。すりっ。

ぐちゅっ。ぐちゅちゅっ。
114いつもの人 ◆2XMU15nbVw :2014/06/24(火) 04:51:29.54 ID:BzT2iy9l
「んんっ・・・!」
「あぁんっ、そうそう、その顔っ!貞一くんのそういう顔が見たかったんだよぉっ」
「〜〜〜っ!」

ぐちっ・・・。

「んふっ、ふうぅ・・・。
 じゃ、じゃあ、あらためてえぇっ、
 『砲頭』の角度よしっ、『砲身』の反り返りっぷりよぉしっ、標的『ドスケベアワビ』への照準よぉぉしっ♪
 撃ち方っ、はじ―」

どっぢゅんっ!!

みちみちみちぃっ!!

「め゛え゛ぇえ゛え゛ぇっ!?」

みちっ・・・。

ぬぢっ、ぬぢゅぢゅっ・・・。

「え゛っ・・・えっ、えぇえ゛え゛っ・・・」
「おぉぅっ・・・。
 ・・・お、おのぞみどおり、撃ち込んであげましたよっ・・・」

ぬぬぬぬぬっ・・・。

「んぉぉぉぉっ・・・。
 ちょっ、だめ、だめっ、きょうはわたしがあっあっあっ」

ぬっ。ぬっ。ぬっ。

「んぁっ、らめっ、らめっ、きょうはわたひがっ、わたひがレイプするんっおっおっ」

ぬぢゅっ。ぬぢゅっ。ぬぢゅっ。

「おっおっおっ、わたひがレイプするがわなんらからぁっ、
 わたひがおまんこでてーいちくんのチンポズポズポフェラするひなんらからあぁ、
 てーいちくんはつきあげちゃらあひ、ひ、ひっ!」
「抵抗しなかったら、それはそれでレイプっぽくないでしょっ!」

ずぢゅっ、ずぢゅっ、ずぢゅっ。

「おふッ、おふッ、おふぅッ」
「女の人が男を強姦するのは、それだけ難しいんですよっ・・・。
 抱きついてからかうのとはわけが違うんですっ!」

どちゅっ。どちゅっ。どちゅっ。

「んおぉっ、らめっ、らめらめっ、
 きょうはっ、わたひがレイプするひなのにっ、こんなステキなカウンターパンチらめぇぇえ」

どぢゅっ!どぢゅっ!どぢゅっ!

「あ゛―――――――っ、ぶ、ブッぱなされるうぅっ、わらひィっ、レイプ魔なのに便器にされるうぅっ!!」
「ぉおぉっ!おっおっ!」

ぶびゅ―――――――――――――・・・っ!!
115いつもの人 ◆2XMU15nbVw :2014/06/24(火) 04:52:29.82 ID:BzT2iy9l
「んォ―――――――――――――・・・っ!!」
「ぅおおっ!おっ・・・おぅぅうっ!!」

びゅ―――っ。びゅ―――っ。びゅ―――――・・・っ。

「あっ・・・、あっ、あっ・・・。かっ、カウンター・・・。カウンターで、ザーメンが噴火して・・・
 ・・・あっ、あっ、あっ・・・」
「あぅうぅっ・・・!
 ・・・うぅう〜〜〜っ!」

ぶびゅるる―――っ。ぶびゅるるる―――――っ。

「ひっ・・・。ひっ、ひぃィっ!
 わっ、わらひぃっ、や、やっぱりぃっ、
 レイプまよりザーメンべんじょのほーがしょーにあってるぅぅ―――・・・っ」
「ふぅうう・・・。
 じゃ、じゃあ・・・。これからも僕だけのエッチなおトイレでいてくださいねっ・・・」
「っ!!
 ・・・う、うんっ、うんうんっ、
 わらひっ、じょーぶつするまでっ、てーいちくんせんよーのエロトイレだよぉ―――っ・・・」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ばふっ。

「・・・はふぅぅぅ・・・。みちたりたぁぁぁ・・・」
「・・・はぁ。つかれた〜・・・」
「んふふふ。ありがと貞一くん。ステキな捧げ物だったよ」

ちゅっ。

「んっ。
 ・・・捧げ物・・・ですか」
「そ。ねっとりとした、ステキな捧げ物」
「・・・。
 夕子さん・・・。ひょっとして、ほんとは少しくらいは供物みたいなものが欲しいとか思ってたりします?」
「んん?
 ・・・ん〜〜〜・・・。
 要らないっていうのも、欲しいっていうのもちょっと違うかな」
「えっ?」
「だって、わたしへの生け贄ならここにいるじゃない」

ぎゅ。

「うぐっ・・・」
「だから、これ以上の生け贄はお断り。でもこの生け贄だけは絶対手離さないよ?」

ぎゅうぅっ・・・。

「・・・。
 全身全霊をもってお鎮めしマス・・・」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ガララっ。

「・・・あ、早いですね霧江さん」
「うーす」
「おっはよ―――!」
「お、おお?」
116いつもの人 ◆2XMU15nbVw :2014/06/24(火) 04:53:43.92 ID:BzT2iy9l
「さー今日も火消しがんばろうっ!」
「な、なんだ夕子?なんかテンション高くてキモいぞ・・・。
 て言うか、今夕方だぞ・・・」
「んふふふっ、まーねー。わたしは今、女として充実しまくって・・・
 ・・・ん?おおっ!?」
「え?どうしたんですか夕子さ・・・うわ、なんですかこれ!?」
「ああ、それな。例の四人がお詫びというかお礼というかで夕子の神棚にお供えしていったんだよ。
 あいつらの中じゃあかマント・・・怪異は実在してるわけだから、
 夕子にも謝らなきゃいけないと考えるのは道理だな」
「すごい量のお菓子ですね・・・」
「うわっ!ばかうまFINAL2まである!とっくに購買部から消えてたのに!」
「・・・でも、あの子たちが本物の夕子さんに捧げ物をしに来たっていうのは、ちょっと皮肉な気もしますね・・・」
「まあ、ありがたく貰うさ。小此木が新聞部の作業を終えたらお茶にしよう」
「・・・そう言えば、今日は桐島さんはまだ来てないんですね」
「正直このまま来てくれないでいてくれると助かるんだが・・・。
 わたし、あいつ苦手なんだよな・・・ん?」

ボリボリ・・・。

「おまっ!夕子!もう食ってるのかよ!」
「ふん?らってわらひへのお供えものなんれひょ?・・・んぐっ。
 ・・・あー、こんなにおいしい思いができるなら、大々的にお供え物募集とかしちゃおっかなー」
「・・・。
 やっぱり欲しいんじゃないですか、捧げ物・・・。
 って言うか、絶対にヘンなもの供えに来る人が出てくるからやめて下さい」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「・・・あの〜・・・。桐島さん?」
「・・・うん?」
「えっと・・・このコがさ、その・・・。
 ・・・『夕子さん』のことで困ってる・・・らしい・・・んだけど」
「・・・・・・・・・」
「でね、相談・・・ってほどじゃないんだけどさ・・・。
 桐島さんなら何か知ってるかな〜・・・なんて・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「い、いや、わたしもね、他を当たれって言ったんだよ?でもね、このコがどうしてもって」
「いいわ」
「そ、そうだよね!やっぱイヤだよね!ほ、ほら見なさ
 ・・・・・・・・・え?」
「いいわよ別に。ヒマだし」
「ほ、ほんと?」
「あ、え・・・?あ、ああ、そう・・・」
「・・・あなた、一年のコ?」
「えっ?あ、はい・・・」
「・・・幽霊なんて本気で信じてるの?」
「・・・。
 そりゃ、お化けなんてホントにいるわけじゃないかも知れないけど・・・。
 でも、怖いものは怖いもん・・・。みんなだってそう思ってるよ・・・」
「・・・。
 ふふ・・・そうだね。
 でも話を聞く前に、まず自己紹介くらいはしようか」
「あ・・・は、はい・・・」
「じゃあ、わたしからね。
 
            ―――わたしの名前は―――」
117いつもの人 ◆2XMU15nbVw :2014/06/24(火) 04:58:42.80 ID:BzT2iy9l
おしまいです。
普段からただでさえ長いのにことさら長編になってしまいましたが(某所で確認したら約7万字・・・)
もし最後までお付き合いしていただけた方がいたなら、ほんとうにありがとうございます。
118名無しさん@ピンキー:2014/06/24(火) 14:35:13.73 ID:eWkhRfvy
乙。
また気が向いた時に投下してくれれば嬉しいです
気が早いようですが次回作期待シテマス
119いつもの人 ◆2XMU15nbVw :2014/06/25(水) 01:51:26.77 ID:1FBm7aW3
>>118
ありがとうございます。
次のお話ももう考えてるので、また近い内に投稿させてもらいますね。
120名無しさん@ピンキー:2014/06/26(木) 18:22:02.54 ID:yv+REdPd
乙であった
121いつもの人 ◆2XMU15nbVw :2014/06/28(土) 06:58:46.27 ID:oQhWAty3
>>120
ありがとです。
では予告通りまた投下させて頂きます。

そろそろセリフのみでの構成が限界なのでw久々に地の文復活。
122いつもの人 ◆2XMU15nbVw :2014/06/28(土) 06:59:22.85 ID:oQhWAty3
「・・・夕子さん。ほんとにやるんですか?」

少年は不安げな眼差しで、すぐ右隣の『何もないはずの空間』に声を掛ける。

「もっちろん!って言うか、いつかやるの夢だったんだもん!」

問い掛けられた『何もないはずの空間』―すなわち少女の幽霊は、涼やかな釣り目を目いっぱいほころばせながら、
浮かれきった声で少年に言葉を返した。

―庚 夕子。
誠教学園七不思議の主演にして、この学園の歴史と共にあった女学生の幽霊。
彼女は今、孤独な時の漂流を経てようやく巡り逢った運命の人―新谷貞一と共に、
学園内にそびえる第二体育館へと足を運んでいた。

「う〜ん・・・」
「なによ、そんなにイヤなの貞一くん」
「いや、その・・・。
 さすがに室内プールで警備員さんに気づかれたら、逃げ場がないですからね、僕・・・」
「うーん、万が一見つかっちゃったら、わたしがそこら辺の物を倒して警備員さんの気を引くから。
 それでもダメ?」

時刻は既に深夜の10時を回っており、天蓋を覆って久しい夜の帳が、お互いの顔をも暗く包み込む。
既に夏休みも3日目。ただでさえ人の少なくなるこの時期、この時刻である。
珍妙なカップル―そもそも片方は姿すら見えないのだが―の無断侵入を咎める人間など、いようはずもなかった。

「・・・。
 それはそれでポルターガイスト騒ぎが再発しそうで恐いんですけれど・・・。
 でも、そこまでして深夜の室内プールなんかで泳ぎたいんですか?」
「ただ泳ぎたいわけじゃないよ。貞一くんと二人きりで泳ぎたいの」

夕子の眼差しは真剣そのものだ。彼女にとって愛する貞一との過ごし方は、
誇張でもなんでもなく、己の存在意義をかけて取り組む命題なのである。

―なにしろ、今の彼女は貞一への未練と執着のみで現世に留まっているのだから。

「・・・」
「二人だけで・・・って言うか、実質貞一くん一人でプールを貸し切るのなんて、正攻法じゃまずムリでしょ?」
「それは・・・。
 ・・・まあ、僕は夕子さんの望みを叶えるって誓った身ですから、
 夕子さんがどうしてもって言うならやぶさかじゃないですけど」
「うふふっ、ありがと。てーいちくん愛してるぅっ♪」

夕子はニカっと笑うと、懐からあらかじめ拝借してした鍵の束を取り出した。

「じゃ、早速はいろっか。
 ・・・えーと、裏口の鍵は〜・・・と」
「・・・すっかり鍵の無断借用に慣れちゃいましたね・・・」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
123いつもの人 ◆2XMU15nbVw :2014/06/28(土) 07:00:13.79 ID:oQhWAty3
裏口から第二体育館に侵入した二人は、そのまま体育ホールを抜けて室内プールの更衣室へと移動していた。

「・・・にしても、そんなに二人きりで泳ぎたかったんですか?」

貞一がズボンから足を抜きながら、背後の夕子に話しかける。

「そりゃもう!夏休みと言えばプール!夏休みと言えば恋人との甘く熱いひと時!
 ・・・っていうのに憧れてまして・・・」

それに返答する夕子の声色は、やはり浮かれきっていた。
これから訪れる楽しいひと時が待ちきれないのか、制服から頭を抜く動きに若干の焦りが見て取れる。

もともといたずらや無邪気な企てが好きな彼女のこと、
それらの欲求と貞一との甘いひと時を同時に満たせる今回の計画は、夕子にとって夏休みの目玉の一つであった。

「さすがに熱いひと時はムリだと思いますけどね・・・。今、夜の10時ですし」
「まー、そこは気の持ちよう。
 去年みたいにあの子が紫子の強権発動して、プールを貸し切りにしてくれれば昼でもいけたんだけどねー」

去年の夏休みは怪異調査部の強化合宿という名目で、屋外のプールを部員貸し切りで先行利用している。
霧江が理事長―夕子の妹である紫子と血縁であるが故の特権だった。

「強権て・・・。
 まあでも、それは無理ですね。霧江さんに頼むのに霧江さんを仲間外れにするわけにはいかないですし、
 そもそも僕たち二人きりで使いたいなんて言ったら、霧江さんは絶対怒るでしょうし・・・」
「だよねー」

霧江には二人の仲の深さはある程度知られており、
それがゆえにしばしば彼女から冷ややかな視線を投げかけられることもあった。
そんな霧江に今回の計画への協力を仰げば、助力どころかヘソを曲げられてしまうのは明白である。

シュルっ・・・。

「・・・あ、夕子さん、僕の水着取ってもらえますか?」

トランクス一丁になった貞一が、一糸纏わぬ姿になった夕子に声をかける。

三ヶ月前―すなわち、二人が深い仲になる前ならおよそ平静ではいられなかったシチュエーションであるが、
お互いの身体の隅々まで知り尽くした今となっては、純朴な貞一もさすがに夕子の全裸程度では狼狽えなくなっていた。

・・・むしろ彼の狼狽すべきはここからであった。

「え?ないよ?」

夕子があっけらかんと答える。

「・・・。
 はい?」

あまりに自然体な夕子の返答を受け、貞一は思わず聞き返した。

「だからないってば。わたし、そんなもの持ってきてないし」
「・・・・・・・・・。
 え〜と・・・。一つ確認したいんですけど」
「うん?」
「家を出る前、『必要なものは全部わたしが準備して持っていくから、貞一くんは手ぶらでいいよ』
 ・・・って夕子さんは言いましたよね?」
「うん。言ったよ?」
124いつもの人 ◆2XMU15nbVw :2014/06/28(土) 07:03:00.23 ID:oQhWAty3
裏口から第二体育館に侵入した二人は、そのまま体育ホールを抜けて室内プールの更衣室へと移動していた。

「・・・にしても、そんなに二人きりで泳ぎたかったんですか?」

貞一がズボンから足を抜きながら、背後の夕子に話しかける。

「そりゃもう!夏休みと言えばプール!夏休みと言えば恋人との甘く熱いひと時!
 ・・・っていうのに憧れてまして・・・」

それに返答する夕子の声色は、やはり浮かれきっていた。
これから訪れる楽しいひと時が待ちきれないのか、制服から頭を抜く動きに若干の焦りが見て取れる。

もともといたずらや無邪気な企てが好きな彼女のこと、
それらの欲求と貞一との甘いひと時を同時に満たせる今回の計画は、夕子にとって夏休みの目玉の一つであった。

「さすがに熱いひと時はムリだと思いますけどね・・・。今、夜の10時ですし」
「まー、そこは気の持ちよう。
 去年みたいにあの子が紫子の強権発動して、プールを貸し切りにしてくれれば昼でもいけたんだけどねー」

去年の夏休みは怪異調査部の強化合宿という名目で、屋外のプールを部員貸し切りで先行利用している。
霧江が理事長―夕子の妹である紫子と血縁であるが故の特権だった。

「強権て・・・。
 まあでも、それは無理ですね。霧江さんに頼むのに霧江さんを仲間外れにするわけにはいかないですし、
 そもそも僕たち二人きりで使いたいなんて言ったら、霧江さんは絶対怒るでしょうし・・・」
「だよねー」

霧江には二人の仲の深さはある程度知られており、
それがゆえにしばしば彼女から冷ややかな視線を投げかけられることもあった。
そんな霧江に今回の計画への協力を仰げば、助力どころかヘソを曲げられてしまうのは明白である。

シュルっ・・・。

「・・・あ、夕子さん、僕の水着取ってもらえますか?」

トランクス一丁になった貞一が、一糸纏わぬ姿になった夕子に声をかける。

三ヶ月前―すなわち、二人が深い仲になる前ならおよそ平静ではいられなかったシチュエーションであるが、
お互いの身体の隅々まで知り尽くした今となっては、純朴な貞一もさすがに夕子の全裸程度では狼狽えなくなっていた。

・・・むしろ彼の狼狽すべきはここからであった。

「え?ないよ?」

夕子があっけらかんと答える。

「・・・。
 はい?」

あまりに自然体な夕子の返答を受け、貞一は思わず聞き返した。

「だからないってば。わたし、そんなもの持ってきてないし」
「・・・・・・・・・。
 え〜と・・・。一つ確認したいんですけど」
「うん?」
「家を出る前、『必要なものは全部わたしが準備して持っていくから、貞一くんは手ぶらでいいよ』
 ・・・って夕子さんは言いましたよね?」
「うん。言ったよ?」
125いつもの人 ◆2XMU15nbVw :2014/06/28(土) 07:04:40.02 ID:oQhWAty3
計画の発案者だからというわけでもなかったろうが、
夕子は今回、やたらと積極的に準備と荷物運びを買って出たのだ。

・・・そして今にして思えば、貞一はそこで違和感を覚えるべきであった。

「その必要なものって言うのは、この室内プールで泳ぐために必要なもののことですよね?」
「うん。そうだよ?」
「じゃあ、その袋の中には何が入ってるんですか?」
「うん?愛妻弁当と麦茶が入ったポッドだけど?」

夕子はナップサックの中身を開いて貞一に見せた。
中には確かにピンク色の包み布に覆われた四角い箱と、遠足用の大きな水筒、
そしてバスタオルとゴーグルが入ってるのが見て取れる。

・・・と言うより、それしか見て取れなかった。

「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・僕、水着がしまってある場所、ちゃんと教えましたよね?」
「押し入れ下段右端の白い衣類ケースの上から二番目の引き出しでしょ?」
「バッチリ覚えてるじゃないですか―――――――――っ!」

予測外の事態に深夜であることを一瞬忘れかけた貞一が、思わず大声を上げた。

「そりゃもう!貞一くんのことなら全部覚えてるものわたし!・・・キャ♪」

その哀れな突っ込みを受け、夕子は己の頬を両手で覆う。
喜ぶような恥じらうようなその表情は、しかしてなぜか若干得意げであった。

「なんで全部覚えてるのに水着を持ってくるのは忘れちゃったんですかっ!?」
「だって必要なものじゃないじゃない」
「はぁっ!?」

当然でしょ?とばかりの返答を返す夕子に、貞一は思わず素っ頓狂な声を上げた。

「も〜・・・。やだなあ貞一くん、いい加減に察してよ。わたしと貞一くんはなに?どういう仲?」

夕子は貞一に近付き、その胸元を人差し指でつつく。
たわわに実った白く柔らかな乳房が、貞一の眼前でぶるんっと跳ねた。

「ど、どうって」
「深く愛し合う男女。恋人でしょ。
 ・・・まあ、ほんとは・・・夫婦・・・って言いたいとこなんだけれどね・・・。ほんとはね・・・」
「・・・」

夕子は少しうつむきがちになって、急にブツブツと独り言のように喋りだした。

「いや、ホラ、そうやってどさくさまぎれで夫婦アピールしようとかじゃないんだよ?ないんだけれどね?
 でも、式は一応挙げたし、誓いの口づけもしたし、何よりお互い身体の隅々まで知り尽くしてるんだから
 別に夫婦って名乗ったってそんな図々しいわけじゃないと思うし・・・」
「あの〜・・・。夕子さん、話を元に戻してもらってもいいですか?」

脱線しはじめた夕子がそのまま妄想の世界へと舵を切りかけてたのを見て取って、
貞一は若干冷ややかに軌道修正を要請した。

「えっ?・・・あ!
 ・・・え、え〜と・・・。
 だからね、ここは今だけわたしたち二人の世界で、人目を気にする必要なんてないじゃない?
 だから、身体を覆うものなんて無粋だと思うの」
126いつもの人 ◆2XMU15nbVw :2014/06/28(土) 08:01:43.10 ID:oQhWAty3
「つまり、素っ裸で泳ぎたい・・・って言うか、泳がせたいと・・・」

貞一はここにきてようやく、企画の段階ですでに夕子の陰謀が始まっていたことに気付いた。

「ピンポーン♪水着は忘れたんじゃなくて、不要だから持ってこなかっただけっ♪」
「・・・。
 なんか、ハメられた気分なんですけど・・・」
「んん〜?・・・んふふふっ。だったら仕返しに、遊泳中にハメちゃってもいーよっ?」
「・・・・・・・・・」

無邪気とも妖艶とも取れる笑みを浮かべながら、夕子がそっと己の尻に指を這わせる。
―催したなら、好きなだけここに吐き出せばいい。と挑発するかのように。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ぐぐぐっ・・・。

プールサイドに出た夕子が、生まれたままの姿で大きく伸びを打つ。

「んん〜っ、開放的〜っ♪ほらぁ、貞一くんも早くきてってば!」

無断使用ゆえ、さすがに照明を点けるわけにはいかなかったが
かえってそれが室内を幻想的な空間へと演出するのに一役買っていた。
宵闇のビロードの中、月明かりが夕子の白い肉体を美しく照らし出す。
その豊満な肉体を遮るものはなく、伸びの反動で豊かな乳房と尻たぶが揺れる。
股間からかすかに覗く陰毛の茂みは、15という年齢の割に意外と深い。

それが生来のものか、新谷貞一という雄からの刺激による影響なのかは、二人しか与り知らぬことであったが。

「〜〜〜・・・っ」

夕子に催促されて、貞一がようやくプールサイドに姿を現す。

「んん?
 ・・・あっ!ちょっと、何タオルなんか巻いてるの!」

・・・ただし、その姿は夕子とは異なり、腰周りは無粋なバスタオルで覆われていた。

「だって、やっぱりなんか恥ずかしいですよ〜・・・」
「今さら何言ってるの!お互い身体の隅々までさんざん見尽くしてるでしょっ!?」
「エッチする時とじゃ気構えが違うんですってば・・・。
 そりゃ、夕子さんはハダカになるの慣れっこかも知れませんけど」

それが愛する人とでさえあれば、一切の奔放は正当化されると信じる夕子と
生来生真面目で時と場所をわきまえるべきと考える貞一では、しばしばこうした時に意見の相違が見られた。

・・・しかして、こうした時の勝者もまた常に定まっているのである。

「・・・ムっ!」

がしっ。

ぐいぃっ!

夕子はおもむろに貞一の腰を覆うバスタオルに手を掛けると、問答無用で引っ張り始めた。

「あっ!?やっ、やめっ!引っ張らな」

ばさあぁっ!
127いつもの人 ◆2XMU15nbVw :2014/06/28(土) 08:03:23.78 ID:oQhWAty3
今日はここまでで。
あと>>124はうっかり重複して投稿しちゃったもんで無視して下さい。
ただでさえ容量足りないのに申し訳ない。
128いつもの人 ◆2XMU15nbVw :2014/06/29(日) 22:41:19.96 ID:+AGLx5IJ
咄嗟のことでバスタオルを抑える猶予もなく、貞一の股間が露わになる。

「うひゃああぁ!」
「何が『うひゃああぁ』よ。人を露出狂みたいに言った罰ですー」

貞一の素っ頓狂な悲鳴に、夕子は半ば呆れたような、半ばふてくされたような言葉を浴びせる。

「ううっ・・・。夕子さん、ひどいっ・・・」
「もーっ、男の子でしょ?いい加減覚悟を決めなさい!
 ・・・。
 ・・・男の子・・・
 ・・・・・・男・・・・・・」
「股間に話しかけないで下さいっ!!」

『男』というキーワードを妙に強調しながら夕子の視線がだんだん下へと下がっていくのに身の危険を感じ、
貞一は思わず股間を両手で覆い隠した。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ザバアァっ・・・。

「ぷはあぁっ・・・。
 気持ちいいねっ、貞一くんっ♪」

水面から海坊主のように頭を出した夕子が、乱れ髪の貼り付いた笑顔を貞一に向ける。

ぱしゃ。ぱしゃ・・・。

「そ、そうですね・・・」

プールサイドに腰掛けた貞一が、戯れに足をばたつかせながら夕子に答えた。

「ほらぁ、やっぱり言った通りでしょっ?生まれたままの姿で泳いだ方が絶対気持ちいいんだってば!」
「・・・そ、そーですね・・・。確かに開放的で気持ちいい・・・かも・・・」

確かに夕子の言うとおり。天然の照明の元、身を縛るものの一切を脱ぎ捨て、黒紺の海で恋人と戯れるのは
まるで異世界に身一つで解き放たれたような、不思議な開放感を得られるのであった。

「うふふふっ。でしょでしょっ?しかもこの空間は今、わたしたち二人っきり!
 ・・・ねっ、なんだか神秘的だと思わない?」
「神秘的・・・ですか?」

貞一にとって神秘的と言えば、まさしく目の前の発言者こそが神秘そのものである。
・・・幽霊だから、というだけではない。

読書を趣味とする貞一は、しばしば諸外国の幻想文学をかじることもあった。
ルサールカ、セイレーン、ウンディーネ・・・。
水難の脅威が美しい精霊の姿を取り、
その蟲惑的な魅力でもって哀れな犠牲者を水底へと引きずり込むという伝承は、世界各地に存在する。

・・・夕子と出逢ったばかりの頃、貞一は彼女に対して、今よりもずっと得体の知れない印象を抱いていた。
もし、彼女の本質に触れるのがもっと遅かったなら・・・。
眼前で白く艶めかしい肢体を惜しげもなく晒し、奔放に水と戯れる彼女が、
そうした類の魔性と本質的に異なると断言できただろうか。

ぱしゃんっ・・・。

「そ。
 ・・・だって、男になった貞一くんと、女になったわたしが、
 けものと同じ姿でたった二人、命の源と同じ、水の器の中にいる」
129いつもの人 ◆2XMU15nbVw :2014/06/29(日) 22:42:28.84 ID:+AGLx5IJ
夕子は芝居がかった仕草で貞一に手を差し伸べる。

「今のわたしたちって、まるでアダムとイブみたいじゃない?
 このプールは地球。この空間は宇宙。
 ・・・そこにたった二人だけの、けもののような、雄と雌」

貞一は心の中で苦笑した。夕子の喩えが滑稽だったからではない。
同じものを見ても、自分は彼女のことを恐ろしく魅惑的な魔物のように感じてしまうのに、
当のその魔物は自分たちをのことを、世界でたった二人の男女のようだと感じている。
その妙な温度差がおかしくて、貞一は夕子に対して少し申し訳ない気持ちになってしまった。

「・・・。
 ・・・夕子さん・・・。今日はなんだか、いつもと少し違いますね」
「ふふふっ、ごめんね?
 嬉しくてちょっとヘンなテンションになっちゃってるみたい」
「・・・」

血迷っているのはむしろ自分の方なのではないかと感じながら、貞一は夕子が乱れ髪を正すさまをぼんやりと見つめる。

「・・・ね、貞一くん。ちょっとこっち来て?」
「え?」

ざぷんっ・・・。

ザバッ・・・ザバッ・・・。

夕子が手招きするのに応じて、貞一はプールサイドから降りて彼女のそばに近寄った。

「ゴーグルかけて」
「・・・?
 ゴーグルですか?」
「うん。貞一くんにわたしの泳ぎっぷりを見ていて欲しいの」
「夕子さんの泳ぎなら、さっきから見せてもらってますけど・・・」
「違う違う。水中から見て欲しいの。そのためのゴーグルだよ」
「・・・」

貞一はまたしても夕子のよからぬ企みを予感した。問答の間、彼女の顔がニヤけっぱなしだったからだ。

「じゃ、いくよ?ちゃんとついてきてね?」
「はあ・・・」
「・・・はっ!」

ザブンッ!

《・・・・・・・・・。
 ・・・むぐっ!?》

貞一は水中で夕子の方に向き直って、吸い込んだ息を思わず漏らしそうになった。

そう、夕子の泳法は平泳ぎだったのだ。

いくら部屋が暗いとは言え、この至近距離でこちらに背を向けて平泳ぎすれば、
夕子の肉の花びらもアヌスも貞一の方からは丸見えなのである。
白く、肉厚なふとももの奥にちらつく二つの肉穴を見せ付けられながら、
それでも貞一は必死に水中をもがいて夕子に付いて行く。

―夕子が顔を上げた時に、お互いの距離が離れていたら確実にヘソを曲げるから。
少なくとも貞一自身は自分自身にそう言い聞かせながら、夕子の後を付いて行った。
130いつもの人 ◆2XMU15nbVw :2014/06/29(日) 22:43:10.79 ID:+AGLx5IJ
ざぷんっ!

「・・・ぷはぁっ!」

ざばんっ!

「・・・ぶはっ!はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・。」
「・・・んふふふふっ、どうだったかな貞一くん、わたしの泳ぎっぷりは?」
「・・・ど、どうって・・・」
「んん〜〜〜っ?」

夕子が顔をニヤつかせながら、貞一にずいいっと歩み寄る。

「そ、その・・・。上手・・・でした・・・」
「・・・。
 ふ〜ん・・・」

失言だった、と口にしてから貞一は直感した。
こういう時にそんな退屈な返答をすれば、夕子はヘソを曲げるか、悪乗りするかしかないのだ。

「・・・貞一くん。プールから上がって」
「へっ!?」

・・・夕子の突然の要求は、貞一にとってちょっとした絶望をもたらすものだった。

「な、なんで」
「上がって」
「いやあの」
「上がって」
「・・・・・・・・・」
「んんん〜〜〜?な〜〜〜に〜〜〜?なにか上がれない理由でもあるのかな〜〜〜?」

ニヤニヤと意地悪い笑みを浮かべながら、夕子が貞一の顔を覗き込む。

「なになに?ね?ね?なんか都合悪いことでもあるの?なにか見られたらマズいモノでもあるのかなぁ〜?」
「〜〜〜・・・っ」

都合が悪いどころではない。今プールから上がって下半身を晒せば、雄としての辱めである。

「ね?上がって?やましいことが何もないなら上がれるよね?それとも貞一くんは、今の流れで
 何かわたしにやらしー欲望でも抱いちゃったのかなぁ〜?」
「あーもうっ!!分かりましたよっ!!」

ざばあぁっ!!

「おぉおっ!?」

貞一が突如プールから上がったかと思うと、今までの萎縮した姿勢から一転、
開き直ったかのように堂々と大股を開いてプールサイドに腰掛けた。

ぶるるんっ!!

「うひゃあぁっ!?」

ゆさっ・・・。ゆさっ・・・。

その股間からは、猛牛の角のごとくたくましく太い肉の砲塔が、雄々しく反り返って自己主張していた。
血管が浮き出てごつごつとした肉の岩肌は、しかし不思議と弾力があり
思い切りよくプールから上がった反動から、貞一の股間でゆさゆさと揺れている。
131いつもの人 ◆2XMU15nbVw :2014/06/30(月) 00:39:24.05 ID:uCyv5h+2
「うっ・・・うわっ・・・うわ〜〜〜っ・・・」

貞一の予想外の行動に虚を突かれた夕子が、悲鳴とも感嘆とも付かぬ声を上げながらその雄姿を見上げる。
その視線は瞬く間に股間の肉塔に釘付けになってしまった。

「ほ、ほらっ、これで文句ないでしょっ!?」
「・・・・・・・・・」
「だ、だいたい!夕子さんはその・・・局部を堂々と僕に見せ付けてくるのに、
 僕だけが恥ずかしがる必要なんかないですし!」
「・・・・・・・・・」

貞一はまるで自分に言い聞かせるようにまくし立てる。
しかし気恥ずかしさは抜けないようで、顔を赤らめバツが悪そうに視線を横に逸らしていた。

「・・・・・・・・・」
「・・・夕子さん?聞いてます?夕子さん?」
「・・・え?あ!う、うん!そーだねっ!?」

・・・その間、夕子はひたすら貞一の肉砲を凝視していた。

「夕子さん、見すぎ・・・」
「ご、ごめんごめん!ま、まさかこんなに堂々と見せ付けられるとは思わなかったから、つい・・・」
「先に見せ付けてきたのは夕子さんの方でしょっ。・・・もう降りますよ!」

ざぷんっ・・・。

「・・・貞一くんのおちんちん、なんか前よりえげつなくなってない?」
「はっ!?何言ってるんですか!」
「いや〜・・・初めてエッチした時はもっと可愛らしかったと思うんだけどな〜・・・」
「そんなことないですってば。だいたい三ヶ月でそんなに変わるわけないでしょ」
「そう?わたしの方は貞一くんとエッチするようになってから大分変わっちゃったよ」
「なっ・・・」

確かに、初めて夕子を抱いた時に貞一が見た彼女の肉唇は
上品な薄桜色のルージュとつぼみのように慎ましやかなラヴィアに彩られた、
未だ男の愛を知らぬ乙女の『おちょぼ口』であった。

「黒ずんで、ビラビラも大きくなっちゃったし。お尻の穴だってゴムみたいに柔らかくなっちゃったし」
「・・・」

それが今や、熟れきった果実のように爛れた肉の花びらが幾重にも乱れ咲く、下品な大唇である。
鬱蒼と生い茂る縮れた無精髭に覆われ、色濃い赤紫色に染まりきった猥雑な大口は、
まるで酩酊した大酒飲みのようですらあった。

「あっ、なにその呆れ顔。わたしがこんな下品なカラダになっちゃったのは誰のせいだと思ってるの」
「そ・・・そうですけど・・・」

しかしそれに関して、夕子は一切気に病むことはなかった。
自分はただ、貞一に悦んでもらうために尽くしているだけ。何一つとしてやましいことはしていないのだ。
それどころか、愛する人によって自分の身体が淫猥に、下品に作り変えられていくのは
たまらない喜びであり、また誇りだった。ある種の勲章だとすら感じていた。

「ふふふ。いいじゃない別に。わたしたち、立派な男と女になったってことだよ。
 ・・・アダムとイブだけじゃないわ。みんなそうやって愛を育んで、ずーっと子供に伝えてきたんだよ」
132いつもの人 ◆2XMU15nbVw :2014/06/30(月) 00:42:19.70 ID:uCyv5h+2
今日はここまでです。
133名無しさん@ピンキー:2014/06/30(月) 03:51:20.33 ID:04rgP17h
134名無しさん@ピンキー:2014/07/01(火) 23:44:54.21 ID:u4uKOynY
おっつん
135いつもの人 ◆2XMU15nbVw :2014/07/04(金) 02:22:55.57 ID:OM9DXUxA
>>133>>134
ありがとです。
今はエロ絵w描いてるんで投下はもうちょっと待ってくらさい。
136いつもの人 ◆2XMU15nbVw :2014/07/09(水) 06:00:04.23 ID:IgGz3jLq
「そう・・・ですね。
 ・・・そうですよね・・・」

何より、夕子の肉体を下品に作り変えた張本人である貞一自身が、
その熟れ爛れた肉にたまらなく劣情を掻き立てられてしまっているのだ。
そんな彼が、夕子の信念に口出しする術など持ち合わせていようはずもなかった。

「わたしね、幽霊でも身体はちゃんと開発されていくんだって分かって、すごく嬉しい。
 わたしの身体、時を刻んでいくことはできないけど・・・。
 ・・・でも、貞一くんに愛された『あかし』は、こうやってしっかりと刻み込まれていってる」
「夕子さん・・・」

不思議なもので、切った毛髪や刺し傷は瞬く間に再生するのに、
貞一によって刻み込まれた『肉のあかし』だけは、しっかりと肉体がその記憶を留めているのである。
夕子自身は、それが己の、ひいては貞一の願望の成せる業だと理解していた。

―もし、貞一に乳房を重点的に嬲り倒され続けたら、
赤黒い乳首と大きな乳輪を持った、下品に型崩れした乳房になってしまうのだろうか?
楽しみだ。愛する貞一に身も心も『崩され』ていくのは。
60年もの間、誰の世界にも存在しえなかった自分が、
まるで捕食され消化されるかのように、一人の少年の世界にどろどろと溶け崩れていく。

―愛し合うという行為は、なんて楽しいんだろう。

ぎゅうぅっ・・・。

「んっ・・・」

愛おしさに衝き動かされて、夕子は力強く貞一を抱き締めた。
豊かな乳房が貞一の胸元でひしゃげ、彼のペニスにそのふとももが優しく押し付けられる。

「・・・ね、貞一くん。ほんとになっちゃおっか?」
「え?」
「アダムと、イブに」
「・・・え、それって・・・」
「うふふ。貞一くんも予想はしてたでしょ?裸で泳ぐって聞いた時点で。
 ・・・ただじゃ済まないって」
「・・・・・・・・・それは・・・まあ・・・」

どちらにしろ、そそり立った雄の処理をせずに帰るわけにはいかない。
貞一も、股間の疼きが水流に弄ばれる刺激に、限界を感じ始めていた。

「ステキだと思わない?
 ・・・月明かりの下、二人だけの世界。
 生まれたままの姿で、本能の赴くまま・・・アダムとイブになるの」

湿った吐息と共に、夕子の濡れた唇が近付く。

抗う理由はなかった。

「んっ・・・」
「むっ・・・?」

むちゅっ・・・。

唇を伝い、貞一の口内にほのかに塩素の風味が広がる。
自分より長身の夕子からの口付けは、まるで自分の方が少女になってしまったかのようで、
未だに気恥ずかしいものがあった。
137いつもの人 ◆2XMU15nbVw :2014/07/09(水) 06:00:52.44 ID:IgGz3jLq
「んんっ・・・ぷぁっ」
「ぷはっ!・・・ふふっ。
 ・・・ね、地球上に愛する人とたった二人っきりって、どんな気分なんだろうね・・・」

二人の唇の間にか細く架かった糸の橋を舌で舐め取りながら、夕子が問いかける。

「ケンカしたら、きっとすごく怖いよね・・・」
「・・・・・・」
「自分を見てくれるのも、触れてくれるのもその人だけ。
 たった一人の愛する人だけが、この世で掴める全てなのに・・・」

幽霊と人間である。二人が結ばれるまでにも、様々な障害があった。ケンカしたのも一度や二度ではない。
別れを決意したり、ひたすら貞一から逃げ惑った時もあった。

「その人を・・・失ったり・・・嫌われたりしたら・・・わたしは」
「夕子さん・・・」

もしその時、貞一が引き止めてくれていなかったら・・・。
そう考えただけで、夕子は未だに身も凍り付くような恐怖に襲われるのだ。

全ては、貞一の行動が勝ち得たこと。
だから夕子は、貞一に尽くさずにはいられないのだった。

「そう・・・ですね。
 ・・・でも」
「・・・うん?」
「たった二人だけでも、他の人間がいっぱいいたとしても・・・。
 好きな人を失ってしまう怖さは、みんな一緒だと思います。
 ・・・少なくとも、僕はそうです」
「貞一くん・・・」

そしてその不安と恐怖は、貞一もまた痛感してきたことであった。
誰に見られようが見られまいが、夕子の代わりなど他には存在しないのだ。

「夕子さんだって知ってるはずじゃないですか。僕がどれだけ女々しい人間か。
 ・・・なのに、自分だけが相手を失うことを怖がっているかのように言うのはズルいです」
「・・・そうだね。ごめんね・・・」

もしあのまま夕子を現世に引き戻さなかったら、自分は一生、彼女の幻影を追い続けて生きていたかも知れない。

そんな後生を想像して、ぞっとしない人間がいるだろうか。

ぎゅうぅっ・・・。

「・・・」
「・・・」
「・・・夕子さん」
「・・・うん?」
「今のはあくまで、アダムとイブの話だったんじゃないんですか?」

顔を上げた貞一が、夕子に微笑みかける。彼にしては珍しい、少し意地悪そうな笑みだった。

「・・・。
 あ〜・・・。そーいうイジワルを言っちゃうわけね、貞一くんは・・・」

ぐにっ。

「あふっ!?」
「もーいーよ。そういうイジワル言うアダムには、足腰立たなくなるまで夜のオツトメしてもらうんだから」
138いつもの人 ◆2XMU15nbVw :2014/07/09(水) 06:01:37.20 ID:IgGz3jLq
意地悪げに微笑んでいた貞一の表情が、突然驚愕と羞恥の色に染まる。
まるでバツの悪さを誤魔化すかのように、夕子がいきなり彼のペニスを握り始めたのだ。

「ちょっ、あっ、あっ、そ、そんなとこ握ってひっぱらないでぇっ!」

・・・無理な相談であった。
60年もの間他者との触れ合いがなかった夕子にとって、
初めてできた恋人のペニスの触り心地は全く新鮮であり、魅惑的だった。
ごつごつとして、それでいて弾力がある、奇妙な質感。
雄の猛々しさと、肉欲の危うさを体現したかのような触感。
渇いた雌が急激に濃厚な雄の味を知って、病み付きになるなという方が酷である。

「ふふふ。・・・ね、貞一くん?
 たま〜に、プールの中でおしっこしちゃう小さい子とかいるじゃない?」
「・・・。
 な、なんでいきなりそんな話を・・・」

嫌な予感。いや、期待通りというべきだろうか。
この期に及んでは、さすがの貞一も良識人ぶる必要などないのだ。

「プールの中でおしっこしちゃうのって、エチケット違反だよね?」
「そりゃ、まあ・・・」

この頃になると、二人の間では特に示し合わせるでもなく、自然といくつかの合図が成立していた。
貞一が起き抜けに手を握ってきたら、嫌な夢を見た合図だから、何も言わずに抱き締めるのがお決まりだったし、
夕子が背を向けて身体をすり付けてきたら、貞一の方から触ってほしいというサインを意味していた。

「じゃあ、プールでおしっこしたくなっちゃったら、普通はどうするのかな?」
「・・・。
 そりゃ、プールから上がってトイレに行くんじゃないですか?」
「そうだね。でもめんどくさいよね?いちいちプールから上がるの」
「・・・はあ・・・」

・・・そして、唐突にトイレの話を振るのは
二人――もっぱら切り出すのは夕子からだったが――の『求愛行動』の合図でもあった。

「・・・プールの中に備え付けのおトイレがあったら、便利だと思わない?」
「はあ。
 ・・・はあっ!?」

ざぷんっ・・・。

夕子は貞一に背を向けると、プールサイドに手を着いて尻を突き出す。
たわわに実った豊かな白桃が、ほの暗い水面越しにたゆたうのが見て取れた。

「ゆ、夕子さん・・・」

「ふふふ。貞一くん贅沢者よ?どんなお金持ちだって、プールに入りながら用を足せる『専用便所』なんて
 きっと持ってないわ」

―もう、二人が幾度となく交わしてきた合図。
この豊満な双丘こそは、貞一専用の『性の小便器』であった。

どんな白磁器よりも白く美しい夕子の臀部を小便器に見立て、
その奥に覗く二つの『穴便器』に、劣情の赴くまま熱く濁った白便を撒き散らす。
贅沢と言えば、まさしく夕子の言う通り。美しい恋人が、嬉々として自分の性処理便所を買って出ているのだから。
139いつもの人 ◆2XMU15nbVw :2014/07/09(水) 06:02:36.59 ID:IgGz3jLq
「〜〜〜っ・・・。
 そ、そりゃ、まあ・・・。普通は水中にトイレを設置するなんて、物理的に不可能ですからね・・・」

もっと他に突っ込むべきところがあるような気もしたが、
眼前に待ち構える美しき白磁の精液便所を目の当たりにすると、さしもの貞一も突っ込みの歯切れが悪い。

「んふふふふっ。そうだね。だから、貞一くんは慎重に扱ってね?・・・このお・ト・イ・レ」

夕子が肩越しに、意地悪い笑みを貞一に向ける。

「え?」
「だ・か・らぁっ、ハンパなとこでひっかけちゃうとぉ、外に漏れちゃうでしょ?
 そうならないように、奥の奥でよ〜ぉく狙いを定めてからブッ放してねって言ってるのぉ」

夕子の瞳は、既に淫蕩の炎が妖しくくすぶっていた。
いやらしくニヤついた目元には、しかして羞恥の色も幾分か見て取れる。

「も〜〜〜・・・。
 これじゃイブって言うより、蛇に誘惑されてる気分ですよぉ・・・」

貞一は眼前で期待と羞恥にうち震える夕子の尻たぶに手を伸ばす。

「んんっ・・・」

尻たぶはたっぷりと脂が乗って手触りが良く、水中でも貞一の掌にしっとりと吸い付いてきた。

「もう、ひどいなぁ。それじゃまるでわたしが貞一くんを騙してるみた・・・あぁあんっ」

貞一はやや乱暴に、夕子の両の尻たぶを鷲掴みにした。
脂が乗りきった尻たぶは素晴らしい掴み心地で、このまま無心に掌で弄んでいたい衝動にすら駆られる。

「少なくとも、惑わされてるのは確かですっ・・・。
 ・・・出逢った時からっ!」

ずぬぬぬぬっ!

「あふうぅっ!」
「んっほぉっ!」

貞一は蠱惑の穴便器に肉頭を押し付けると、そのまま一気に貫いた。

「んぉおぉぉおおぉおぉっ・・・。
 ・・・めっ、メインオナホにきたぁあっ・・・」

音叉のように揺らいだ嬌声が、室内に響き渡る。
夕子自身が『メインオナホ』と表した肉穴、すなわち陰唇は、
煮えたぎる泥沼のごとき熱狂で貞一の肉の砲撃を歓待した。

「あぅぅっ・・・。こ、声、上ずってますよっ・・・。そんなに嬉しいんですかっ?」
「あんんんんっ、すきっすきぃぃっ、
 じっ・・・くりぶち抜かれるのも大好きだけどぉおっ、一気にぶち抜かれるのもだいすきいぃいっ」

ぬぶぶんっ。

「おほぉっ!?」

よく言えたご褒美とばかりに、貞一が夕子の肉道を無造作に小突く。

「お・・・ぉ・・・おぉお・・・っ」
140いつもの人 ◆2XMU15nbVw :2014/07/09(水) 06:03:35.39 ID:IgGz3jLq
夕子の全身が愛の殴打にうち震え、周囲の水面が小さく波打つ。
貞一にとっては軽い所作だったが、夕子にとっては脳が焼け付くほどの衝撃だった。

「・・・ぁへっ、はへぇ・・・。ち、チンポ突き、ありがとうございますうぅ・・・」
「まだまだこれからですよ、夕子さん。
 ・・・ふんっ!」

ぬぶ、ぬぶ、ぬぶっ、ぬぶっ、ぬぶっ!ぬぶっ!ぬぶぶぶっ!

「おぅっ!?ほぉっ!あっ!ひっ!あひっ!あへっ!あへぇえぇっ」

夕子にとって、待ちに待った『地獄のような天国』が始まった。

「ふんっ!ふんんっ!・・・お、おぉっ、うおぉっ!」

波の流れに身体を取られないよう、貞一は夕子の尻たぶを荒々しく鷲掴み
水の浮力に負けまいとプールの底に足を踏み締める。

「ふんっ!ふんんっ!ちっ、チンポぉっ、チンポおっおっおっ!」

貞一は雄々しく反り返った己の肉角を削岩機のようにえぐり込み、
夕子の肉道をごりごりと無慈悲に削り上げていく。

まさに肉便器であった。
掴み心地抜群の尻たぶは、二人にとって初の試みである水中での『排泄作業』を恐ろしく安定させてくれた。

「あっあっあぅぅっ、ゆっ、夕子さんすごぃいっ・・・!
 なっ、なんかっあぁっ、ホントにこういうおトイレみたいですっ・・・!」

バシャッ、バシャッ、バシャッ。

ぬっぼっ。ぬっぼっ。ぬぼぼっ。

ごりっ。ごりりっ。ごりっごりっ!

水の流れに足を取られまいとする微妙な重心移動が、貞一の突き上げを自然と無駄なく力強いものへと変えていく。
まるで浸透打のように、小さな動きで鈍重な衝撃を叩き込んでくる彼の腰使いに
夕子は早くも魂の服従を許してしまった。

「んオォオっ、てっ、てっ、てぇえいちくぅぅんっ、ほっ、ほォっ!
 ・・・ほ、ほんじつはぁっ、てーいちくん専用のドスケベ便所『庚夕子』をおぉっ、
 ご利用いただきましてぇ、まことにありがとーござんォオオ〜〜〜〜〜・・・っ」

もともと、愛らしい貞一が時折見せる強引なリードに、被虐的な悦びを覚えていた夕子である。
貞一に背後を取られ、なす術なく雄を叩き込まれ続けながら、
彼女の雌は至高の敗北感に酔いしれていた。

「どっどっ、どぉでしょぉかぁぁっ、わたしのアワビ型ヌきトイレはぁぁっ」
「ああぅうっ・・・!こっ、このままじゃすぐっ・・・おうっ!」
「あぁんんんんっ、コイてっ!コイてっ!便器にザーメンぶっこいてえぇっ!」

艶やかさの中にも品性を湛える普段の夕子からは想像も付かないような下品な言葉が
次々と彼女の口を突いて出る。

掴み心地のいい尻たぶ。
貞一の雄の牙に無心でむしゃぶりつく肉唇。
下卑下劣な猥語を紡ぎ出す口。
141いつもの人 ◆2XMU15nbVw :2014/07/09(水) 06:04:09.74 ID:IgGz3jLq
夕子の全ては今、ただ貞一の排泄欲を高めるためだけに存在する、まさしく肉欲の便器であった。

「夕子さんっ!夕子さんっ!夕子さんっ!夕子さんっ!夕子さんんっ!!」

ばちゅっ。ばちゅっ。ばちゅっ。ばちゅっ。ばちゅっ。

ごりっ。ごりっ。ごりっ。ごりっ。ごりりっ。

「ほ!ほ!ほ!ほっ!ほォっ!!」

夕子にできることは、ただ脚を開いて腰の高さを維持し、
貞一がスムーズに排泄作業を行えるよう尻を突き出すことだけだった。

「あォオッ、あオォッ、べっ、便所掃除されてるっ、便器使われながらっ、便器をゴシゴシ磨かれてるうぅっ」

夕子は雌として、貞一の雄に敗北していた。
いや、そんなことはとっくに分かりきっていたことだったのだが、この愛しくも憎たらしい少年は
ただでさえ常日頃から『わたしは貞一くんには絶対に勝てない』という呪縛に酔いしれている夕子に、
行為のたびに更なる敗北を強要してくるのだ。

「そ、そんなに・・・おっぅ!・・・ご、ゴシゴシされるの好きですかっ?」
「んオォっ、おっおっ、すきっすきっ、チンポで便器磨かれるのすきっ、便器でチンポ磨くのだいすきぃっ」

始末に負えないのは、少年自身にはその自覚がないということ。
そして夕子自身が一種の敗北中毒のようになってしまっいること。
142名無しさん@ピンキー:2014/07/16(水) 01:28:48.11 ID:FfxC8yVb
まだかなまだかな((o(^∇^)o))
143いつもの人 ◆2XMU15nbVw :2014/07/16(水) 04:15:48.94 ID:P5QN9CLx
>>142
ごめんなさい、絵描き終わったんでぼちぼち再開してますw
いつも読んで頂いてありがとうございます。
144いつもの人 ◆2XMU15nbVw :2014/07/16(水) 07:17:27.46 ID:P5QN9CLx
年上ぶって貞一をからかうのが好きな夕子だが、いやだからこそと言うべきか、
貞一をもてあそぶ悦び以上に、貞一に力ずくで屈服させられたいという強烈な願望があった。

襲われたい。組み敷かれたい。嬲り倒されたい。このあどけない少年に。
全力で抵抗しても敵わず、さんざんに打ちのめされて、狂ったように汚されたい。
夕子にとって、今までの境遇を考えれば途方もない贅沢であった。

ぐぽっ。ぐぽっ。ぐぽっ。ぐぽっ。ぐぽっ。

ぱしゃっ。ぱしゃんっ。ぱしゃっぱしゃっ。ぱしゃんっ。

「んォっ!んオオっ!おっおっ!んおぉおおっ!」

夕子の膣壁がまるで吸盤のように吸い付き、貞一が腰を引くたびその肉棒に名残惜しそうにむしゃぶりつく。
吐き出すまでは、排泄するまでは決して逃さない、とばかりに。
竿。亀頭。鈴口。カリ高。裏筋。
夕子の肉泥は、貞一のペニスの岩肌に余すとこなく狂乱のキスを降らせ、今や遅しと下劣な砲火を促す。

「あぁぁあっ・・・。ゆうこさぁんっ・・・ぼくっ・・・もうっ・・・もうっ!」

そして今、夕子にとって待ちに待った至福の時が目前まで迫っていた。

「あ゛―――っ、コイてぇっ、そのまま便器にどびゅぅうぅっってぶっコイてぇえっ」

―早く、早く汚して。この洞穴にいる何万何億という『夕子』が、あなたからの汚らしい陵辱を待ち焦がれている。
尿のようにひり出された何億という『貞一』に、無残に輪姦されるのを心待ちにしている。

「いきますっ・・・!夕子さんの中・・・おぅぅうっ!・・・べっ、便所にしますっ!」
「あっあっあっ、べ、便所にされちゃうっ、わたしの中、貞一くんに便所にされちゃ・・・」
「・・・・・・あぅぅうっ!!」

・・・ぶびびびっ!!

「んほッ!?」
「あっ・・・・・・
 ・・・うぅう゛〜〜〜〜〜〜・・・!」

びゅぶぶぶっ!ぶっ!ぶびっ!ぶびゅびゅびゅっ!

・・・夕子の中で、愛の陵辱が始まった。
猛々しい砲身から勢いよく撃ち出された白便が、汚らしい音を立てながら肉道内に飛び散っていく。

ぶびゅるるるるる〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・!

「んオ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・っ!」
「ごっ、ごめっ・・・あおぉっ!・・・きょっ、きょうはっあっ、は、『激しい日』みたいで・・・ううっ!!」

ぶびびびっ。

貞一の白い汚濁が粘っこい飛沫となって、夕子の神聖な胎を無慈悲に汚していく。
夕子と身体を重ねる内に気づいたことだが、貞一の射精には極端に勢いが激しい時があり、
極度に興奮している時ほどその傾向が強かった。
そして、そうした時の射精は非常に下品な噴出音を伴うため、
本当に汚物を排泄しているかのような、奇妙な背徳感を覚えてしまうのである。

ぶっ!ぶびゅっ!ぶびびっ!ぶびっ!ぶびゅぶぶっ!
145いつもの人 ◆2XMU15nbVw :2014/07/16(水) 07:18:17.95 ID:P5QN9CLx
「あんんんっ、ぶ、ぶびびって噴き出してるっ、ぶびびって・・・・・・ほ!」

無論、夕子がその下卑た奔流を感謝にも似た歓待でもって受け止めていたのは言うまでもない。

「ふっんっ!」

ぶびぃっ!

「ふんん゛ん゛っ!!」
「あっふ・・・う゛ぅう゛〜〜〜・・・っ」

ぐりっ。ぐりりっ。ぐりぐりっ。

「んオっ、オっオっ、んォォオ〜〜〜・・・っ」

びゅ。びゅ。ぶ。ぶび。ぶびび。

貞一は、とどめとばかりに肉棒をぐりぐりと膣奥に押し付けると、
尿道内に残っていた残滓まで、容赦なく最愛の『便所』に吐き捨てた。

「んぉおっ。・・・へ、へへへぇえ・・・。
 きょ、今日はすっ、すっごくゲヒンにおトイレされちゃったぁぁ・・・。
 ・・・はふぅぅ・・・」

夕子は尻たぶをぷるぷると痙攣させながら、満足げに溜め息をつく。
己の肉泥に貞一の白泥をねちっこく塗り込まれて、彼女は今、至高の被征服感に酔い痴れていた。

「ふぅぅうっ・・・。
 ・・・ご、ごめんなさい夕子さん。何度も便所呼ばわりしちゃって・・・」

ふと我に返った貞一が、バツが悪そうに詫びを入れる。
しかし、愛する人を卑猥な便所に見立て、欲望の捌け口にしたことによる屈折した充実感は、
その緩みきった表情からはとても隠しおおせるものではなかった。
それを証明するかのように、彼の口端からはわずかによだれが漏れている。

「んんっ?・・・んへへぇぇ・・・。
 便所を便所って呼んで何が悪いのぉ・・・?」

貞一以上に惚けきった間抜け面を晒しながら、夕子が嬉しそうに答えた。
こちらはまるで隠す気がない。愛する人の精液便所にされたことによる、屈折した幸福感を。

もし、この悦びに巡り逢うために孤独な60年を強要されたのなら、全くもって安いものだったと、夕子はしみじみ思う。
みながみな、人生の内で必ずしも大いなる愛の悦びに巡り会えるわけではないだろう。
むしろ、貞一という無二の人に出逢うための僥倖だとしたなら、その孤独な60年すらも愛おしく思えた。

「これからも、わたしのことずっと、ずーっと・・・いっぱい『使って』・・・ね」

それはつまり、ずっと添い遂げたいという夕子なりの愛の言葉だった。

「・・・はい・・・」

ぬっ・・・。

「ふっん゛ん゛っ!?」

だが、口先だけでも性欲処理の道具扱いしたことによる後ろめたさに
何となく間が持たなくなった貞一は、思わずペニスを引き抜き始める。
146いつもの人 ◆2XMU15nbVw :2014/07/16(水) 07:21:46.72 ID:P5QN9CLx
「ふんんっ!・・・あっ、ちょっとぉぉっ、だめっ、ぬいちゃだめんんっ!
 ・・・ぜっ、ぜーったいぬいちゃだめぇっ!」

しかし、腑抜けきった表情で弛緩していた夕子が一転、急に焦り始めた。

「えっ、な、なんですか?」
「なんでって!貞一くん分かってるの?今おちんちん抜いたら・・・んっ、プールに漏れちゃうでしょっ?」
「え?・・・あ!そ、そっか。そうでしたね・・・」

既に様々な体液が漏れ出していたとは言え、あれだけ大量に撃ち出した精液がプールに流出してしまうのは
貞一もさすがに抵抗があった。

「ん、もうっ・・・。ダメじゃない貞一くん。
 人がせっかく水中用のザーメン処理場になってあげたのにぃ。
 漏らしちゃったら意味ないでしょっ?」

少し切なげな表情で振り返った夕子が、貞一の唇を悪戯っぽく指でなぞる。

「ご、ごめんなさ」
「そうだよぉ。貞一くんの精液は全部わたしのものなんだからぁ。
 明日部活に来た女子が、貞一くんの精液が溢れ出たこのプールで泳ぐかも知れないって思ったら・・・。
 わたし、嫉妬のあまり貞一くんをラチカンキンしてレイプしまくっちゃうよ?」
「・・・・・・・・・。
 そっちですか・・・」
147いつもの人 ◆2XMU15nbVw :2014/07/16(水) 07:22:33.53 ID:P5QN9CLx
今日はここまでです。
148いつもの人 ◆2XMU15nbVw :2014/07/18(金) 05:06:45.93 ID:PHRKGS1I
続きでーす。
149いつもの人 ◆2XMU15nbVw :2014/07/18(金) 05:07:51.43 ID:PHRKGS1I
続きでーす。・・・二人とも精液の漏出という共通の事態を危惧してはいたが、その危惧の理由には大きな乖離があった。
つまりは、、貞一は自身の精液によるプールの汚染を、
夕子は愛する人の情精を例え間接的にでも他の女性に接触させたくないという、独占欲からくるものである。

「・・・じゃあ、どうします?このままじゃ動けないですよ?」
「ふふっ。・・・んんっ!貞一くんがわたしをあそこまで運んでくれれば・・・んっ、いいんじゃない?」

夕子がふいっと目を向けた先には、プール昇降用のステンレス製タラップがあった。

「あ、あそこまでこの姿勢でですか・・・?」
「他に手がないでしょう?・・・ふふっ♪」

夕子が悪戯っぽく微笑んだ。
二人が今いる場所―つまり情事に耽っていた場所は、全10コース中、第5コースの飛び込み台の真下。
つまり、タラップから最も遠いコースである。
同じプールサイドでもコース脇とは違い、ここでは強引に上へ押し上げるわけにはいかない。

「・・・」
「んん〜?どうしたの貞一くん?そんな狐につままれたような顔して」

―エッチを始める直前、僕は夕子さんに促されてプールから上がり、コース脇に腰掛けたはず。
つまりついさっきまではコース脇にいたはずなのに、
いつの間にコースの中央にまで移動してしまったんだろう・・・。

「・・・なんでもないです・・・」

さまざまな疑念が貞一の脳内に浮かんだが、とにかく今は早めに移動しなくては。
二人の結合部は体液と夕子の膣圧によって、お互いの肉肌が吸盤のようにぴったりと吸い付き合い
僅かな隙間もなく密閉されていたが、何にせよこうしてる間にも体液がプールに染み出ていることには変わりない。

くいっ。

「ほんッ!?」
「じゃ、じゃあ、いきますよ。あんまり早く進むと抜けちゃいますから、こっちに合わせてくださいねっ・・・!」

貞一は、未だプールサイドに手を着いたままの姿勢で惚けている夕子の膣壁左側を萎れかけのペニスで小突き、
タラップ側に向き直るよう無言のノックで促した。

くんっ。くんっ。

「おっ!?おンッ!
 ・・・わ、わかったからぁっ、くいっくいってついちゃらめぇっ!」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ちゃぷ・・・。ちゃぷ・・・。

ぬぢっ・・・。ぬぢっ・・・。

「んんっ・・・。んんんんっ・・・」
「あ、あの、夕子さん?・・・んっ!」

ぬちっ!

「んあっ!?そっ、そこっそこそこぉっ!こんこんってついちゃいやあぁっ!」

肉道に催促の『棒突き』を受けて、夕子が歓喜の悲鳴を上げる。
貞一のペニスからは既に硬さが失われていたが、
それでも散々に蹂躙しつくされて白便の海と化した彼女の胎内に追い討ちをかけるには、充分すぎる暴力だった。
150いつもの人 ◆2XMU15nbVw :2014/07/18(金) 05:09:24.10 ID:PHRKGS1I
「ちょっと進むの速くないですか?このままじゃ・・・その・・・」

腰の動きを極力水平に保ちながら、貞一が少し言いづらそうに続ける

ちゃぷ・・・。ちゃぷ・・・。

ぬちっ。ぬちっぬちっ。

「・・・ぬ、抜けちゃいそう・・・なんですけど・・・」
「あ゛〜〜〜〜〜っ、ふにゃってるおちんちんにこんこんされるのもすてきぃ゛〜〜〜〜〜っ」

萎れた肉棒に追い立てられ、尻をへこへこと振り立てながら、夕子が下品な嬌声を上げ続ける。

「夕子さん・・・。お願いだから話を聞いて下さ・・・うぅっ」

二人は全く噛み合わない。無理もなかった。
暴虐を振るっている自覚が全くない暴君と、
その虐待を至福としか感じることのできない奴隷とでは、噛み合うわけもなかった。

ぬぢっ。ぬぢぢっ。

「あォんっ、ぉんォおんっ、ぬっ、ぬけっひょーならぁっ、わらひっにぃいっ、い、いい考えがあるよぉっ」

腑抜けた状態のペニスに虐め倒されるという、屈折した悦びに目覚めかけている夕子が、
呂律の回らない口調で貞一に答える。

「いい考えって・・・」

夕子が閃く『いい考え』とか『いいこと』は、たいていロクなことにならない。
学習してはいるつもりだったが、なんだかんだで毎回夕子のペースに流されてしまうのも事実だった。

「ん、ふふ・・・。要するにぃ、またカタくさせれば抜けづらくなるんでしょぉっ?」
「えっ・・・?」

夕子が肩越しにニヤリと笑う。待ってましたとばかりに舌を舐めずりながら。

「な、なにを」
「・・・本日はぁ、うふふふ・・・。
 貞一くん専用のコキ穴でザーメンたんっまりコイて頂きましてぇ、誠にありがとうございますっ♪」
「ッ!?」
「わたしのおまんこ便器はぁ、んんっ・・・。
 貞一くんのションベン溜めくらいにしか使い道のないほじくり穴ですけどぉ、
 それでも良ければ、どうかこれからもチンポ磨き穴としてご利用くださいませ♪」
「ゆ、ゆうこさんっ・・・。ちょ、ちょっ・・・」
「ただいまこちらのオナニー用ティッシュ『庚夕子』は、貞一くん限定で大安売りとなっております。
 もよおした時や、オナニーしたいのにザーメンを吐き捨てる場所がない時などはぁ、
 どうかこちらのティッシュに、どびゅ―――って、どびゅびゅ――――――って、
 お気軽にコイちゃってくださいませぇっ♪」

夕子の口から、思わず耳を疑いたくなるほど下品な猥語が次々と溢れ出てくる。
猥語責めは貞一を発奮させる際の夕子の切り札であったが、今日はいつにも増して語彙のチョイスが粘着質であった。

「〜〜〜っ。ゆ、ゆうこさんっ、待って、ちょっと待って!」
「新七不思議『トイレの夕子さん』は、いつでもどこでも使える便利な携帯型精液便所ですが、
 一日一回はザーメンをひっかけていただかないとぉ、
 ご主人様をレイプしてでも便器としての役目を果たそうとする欠陥品ですのでぇ、
 使用上の用法をよく守ってザーメンブッ放してくださんおぉっ!?」
151いつもの人 ◆2XMU15nbVw :2014/07/18(金) 07:31:41.22 ID:PHRKGS1I
ぐぐんっ!

すっかり猥語責めに没頭してた夕子の股間で、突如異変が起きた。
先ほどまで柔らかかった異物が急に硬度を増したのだ。

ぐぐっ。ぐいっ。ぐいぐいっ。

「んぁああぁあぁっ、きたきたきたきたぁぁっ」
「〜〜〜・・・っ。・・・も〜〜〜っ!」
「あっ、あっあっ、た、タってるっ、わたしの中で勃ってるっ。
 わたしのおまんこ押し上げながらぐいっぐいボッキしてるぅうっ」

異物―すなわち貞一のペニスは、夕子の中でムクムクと首をもたげたかと思うと
彼女の肉壁をぐりぐりとえぐり上げながら、雄々しく反り返っていく。

「立て続けにあんなやらしい事言われたら当然でしょっ!
 って言うかもう、手摺梯子まで着いちゃったし!本末転倒じゃないですかっ!」

いつの間にやら二人はコース脇まで着いてしまっており、もう目の前にはタラップがあった。
ここに着くまでにペニスが抜けないようにするための措置だったのに、貞一の言うとおりこれでは本末転倒である。

「いいじゃない・・・ふんんっ!こ、コーフンしたでしょっ?
 ・・・あっ、つっ、釣り上げられるっ、おちんちんで釣り上げられるぅっ!」
「そ、そりゃ、ゆ、夕子さんの上品な口であんな下品なこと言われたらっ・・・」

世にも嬉しそうな声色で男性器がエレクトしていくさまを実況中継する夕子を尻目に、
貞一は困惑の声を上げる。

「んっ!んっんっ!・・・んふふふっ、わざわざコース中央まで誘導した甲斐があっ・・・あんんんっ」
「っ!やっぱりわざと誘導したんですかっ!?」

・・・薄々感付いてはいたものの、やはりあの不自然な位置移動は夕子の仕業であった。

「らってぇ・・・ふんんんっ!そのまま上がったんじゃつまんないんだも・・・んんんっ!」
「・・・も〜〜〜・・・っ。なんでそんなにいちいちやらしいんですかぁ〜・・・っ」
「あっ、えっ、えぐってるぅうっ、おちんちんのあたまがえぐりこんでくる゛う゛ぅ〜〜〜っ」
152いつもの人 ◆2XMU15nbVw :2014/07/18(金) 07:33:37.89 ID:PHRKGS1I
今日はここまでです。
あと>>149の頭はミスなんで気にしないでください。
153いつもの人 ◆2XMU15nbVw :2014/07/21(月) 06:00:20.19 ID:q7pamx2H
夕子は中腰の姿勢で股間の肉唇に貞一の肉棒をくわえ込んだまま、早速へこへこと尻を振り立て始める。

「おぉっ!?・・・ゆ、夕子さんっ・・・上がるんじゃなかったんですかっ?・・・んんっ!」
「らってぇ、こっ、こしっおっおっおっ!
 ・・・こひぃっ、かってにへこへこしちゃうんらもんんんっ」

夕子はタラップの手摺に両手をかけたまま大きく脚を開いてその前に陣取り、
結局プールの中で第二ラウンドを開始してしまった。

ぐぽっ。ぐぼっ。ぐぽぽっ。

「おぉうっ!うっうぉっ!?」

貞一の眼前で、肉の白桃が浅ましく揺すり立てられているのが水面越しに見えた。

「あっあッオっ、すごいすごいすごいィっ、チンポでぐりんぐりんこねっくりまわされてるぅぅっ!」
「こっ、こね回されてるのは僕の方じゃ・・・おぅぅうっ!」

手摺に掴まっているため先ほどよりも重心が安定し、より強く踏ん張ることができるせいか
夕子の腰使いは第一ラウンドとは比べ物にならないほど激しく、卑しく、下品だった。

「んぁあっ!しあわせっ、しあわせぇえっ!
 かっ、かみさまぁぁあっ!てーいちくんとであわせてくれてありあとぉございますぅぅっ!」
「もっ・・・こ、こんな時だけそんなぁっ・・・うくぅっ!」

普段は―幽霊なのに全く奇妙な話だが―オカルトの類に否定的なリアリストを気取っているくせに、
よりによってこんな時に神仏への感謝の言葉を口にする夕子に、貞一は呆れると同時に妙な愛らしさを感じてしまった。

「・・・も〜〜〜・・・っ!」

―ずんっ!!

「んォオッ!?」

と、我を忘れて尻を振り立てていた夕子の身体の芯に、突然甘い衝撃が走る。
貞一が深く腰を落としたかと思うと、おもむろに彼女の尻を下から思い切り突き上げたのだ。

「おっ・・・ぉっ・・・んォおっ・・・」
「・・・ゆ〜う〜こ〜さ〜ん〜・・・」

重く、鈍い肉の砲撃による不意打ちに、全身をビクビクと悦びにうち震わせる夕子を尻目に、
貞一はそのまま夕子の身体を前に押し出し、自身もタラップの手摺に手をかける。

「夕子さんはやっぱり蛇ですっ!!そうやって僕をもてあそんでっ!」
「ちょ・・・ぉ・・・おっ、べ、別にわたし、もてあそんでなんか・・・おッ!?」
「・・・うぅう〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・っ!!」

ぐいぃっ!

・・・ざばぁぁっ!

「んオ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!?」

夕子は突如、間延びした奇妙な嬌声を上げた。無理もない。
まるで人間椅子のように彼女の背後下に身体にもぐり込ませた貞一が、タラップに足のつま先をかけると
ふとももで夕子の尻をかつぎ上げ、そのまま一気に彼女の身体を真上に押し上げたのだ。

むろん、肉棒で夕子の肉唇をえぐり上げながら。
154いつもの人 ◆2XMU15nbVw :2014/07/21(月) 06:02:26.52 ID:q7pamx2H
「お゛っ・・・お゛っ・・・。
 ・・・お゛〜〜〜〜〜・・・ッ」
「夕子さんはっ・・・うぅっ!イヴじゃないですっ!」
「へぇぇっ!?
 ・・・んおぉっおっ!おっ!」
「イヴがっ・・・イヴがっ・・・」

貞一はタラップにかけた足に力を入れ、なおも夕子の身体を強引に押し上げる。
絡み合う二人の全身が水中から完全に姿を現し、淫猥な肉塊が水辺より打ち上がった。

「イヴがもし、こんなに魅力的だったらっ・・・くっぅ!アダムはイヴに溺れて、堕落しちゃってましたよっ!」
「てっ、ていいちっくっおっおっおっ!」

貞一はそのままプールサイドのヘリに上がって膝を着き、びくびくと痙攣している夕子の身体を抱き支える。
長時間水中にいたため、地上の重力とのギャップに軽いめまいを覚えたが
肉欲に痺れて前後不覚に陥ってる夕子を、プールサイドの硬い床にそのまま倒れこませるわけにはいかなかった。

ずぱんっ!ずぱんっずぱんっ!!

ぶぢゅっ!ぢゅっ!ぶぢゅぢゅっ!

「そりゃ、子孫は栄えるかも知れないけど!
 イヤでしょ!?奥さんに溺れてエッチのことしか考えてない最初の人類とか!」
「あォっ!おっォッ!わ、わたひはうれひ・・・ひッ!
 ・・・あぁぁああっ、ぶ、ぶちゅぶちゅいってる!さっき出されたザーメンがっぁあ、
 チンポでこねまわされてっぇえ、ぶっちゅんぶっちゅんいってるっぅおっおッ!」

貞一は夕子の両腕を掴んで矢のように引き絞ると、そのまま後背位の体勢に移り
未だ蹂躙の歓喜に震える彼女の尻たぶを、乱暴な腰使いでひっぱたき始める。
ブチュブチュと下卑た音をかすかに漏らしながら、夕子の中で肉と便と泥の攪拌が始まった。

「あ゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ、どっ、どうかんん゛っがえても゛っぉおっ、
 もてあそばれてるのはわたしっぃいっのほう・・・
 あっ、あっあっ、あっあっあっ、い、いくっ、またっいくっ・・・
 ・・・・・・・・・・・・んォオ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・っ!」

―その後。
貞一はひたすら夕子を犯し続けた。しゃくり上げては吐精し、吐精してはまたしゃくり上げ続けた。
まるで何かに取り憑かれたように。

・・・そう、取り憑かれているのだ。この少年はまさしく蟲惑の悪霊に魅入られてしまっていた。
しかし真に悲劇で喜劇だったのは、その悪霊にしてみれば、この少年の方こそがよっぽど魔性であるという点であった。

だから―この悪霊は、少年が自分の中を『便所』にし続けている間、何度も何度も、
何度も何度も何度も無理矢理絶頂に押し上げられ、最後には溺れて意識を失ってしまった。

そして、悪霊が再び目を覚ました時、空は既に夜の帳を脱ぎ捨て始めていた。
155いつもの人 ◆2XMU15nbVw :2014/07/21(月) 06:03:04.73 ID:q7pamx2H
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「イヴじゃないって言われた・・・。てーいちくんに、イヴじゃないって言われた・・・」

おぼつかない足取りでよたよたとホール出口に向かいながら、
夕子はむすっとした面持ちでしきりに同じフレーズを繰り返していた。

「だからごめんなさいってば。・・・でも、そういう意味じゃないってさっきから言ってるじゃないですか」

夕子ほどではないが、同じく足をふらつかせながら歩く貞一が困惑した様子で後に続く。

「イヴじゃなくて、蛇だって言われた・・・」
「・・・も〜、そんなにいじけないで下さいよ・・・。それだけ僕にとって夕子さんは、その・・・
 なんて言うか・・・み、魅惑的・・・な人って意味で言ったんですから・・・。他意はないんですってば」

『夕子はイヴではない』という表現は、貞一なりの彼女に対する賛辞であった。
貞一にとって夕子は、イヴと見なすには魅惑的すぎるのだ。

「イヴだって、すごく魅力的な女性だったかも知れないじゃない。てーいちくんにイヴの何が分かるのよ」
「いや、そうですけど・・・。
 ただですね、僕が神様だったら、イヴを夕子さんみたいには創りませんよ」
「えっ?な、なんで」
「・・・絶対アダムが腑抜けになっちゃいますから」
「・・・」

だから、例え夕子本人に悪意がなくとも、気を抜けば溺れそうになる。
少なくともアダムは、イヴにそういった危うい魔性は感じていなかったはず・・・と貞一は考えていた。

もし、夕子が額面通りの悪霊で、貞一に対して少しでも悪意があったなら、
貞一はたやすく心を食い散らかされて破滅していただろう。実際、そういう誤解から危うい状態に陥ったこともある。

「・・・貞一くんねえ、さっきから一方的にわたしのことを誘惑的みたいに言ってるけど、
 わたしに言わせると、貞一くんの方こそよっぽど蛇だよ?」
「はあっ!?な、なんでですか!」
「なんでって・・・。毎度わたしを『蛇』で誘惑してくるじゃない」

もちろん、それは夕子にとっても同じことが言えた。
孤独だった頃は人の営みや月日の流れなど、どこか遠い世界の出来事のように傍観していたのに。
それが貞一と出遭ってからというもの、一日千秋の思いで彼の来訪を待つようになってしまった。

自分の在り方を、根底から作り変えられてしまったと言っても過言ではない。
そんな少年の存在を危うく感じないわけがなかった。

「・・・。
 じゃあ、僕も言わせてもらいますけど。
 夕子さんこそ、カラダそのものが禁断の果実じゃないですか」
「え゛」

シャワー室のドアノブに手を伸ばしたところで、夕子が思わず振り向く。

「・・・リンゴじゃなくて、桃ですけど・・・」

「・・・・・・」
「・・・・・・」

・・・二人の間に一瞬、沈黙が流れた。

夕子はぽかんと大口を開け、目を丸くして貞一を見つめる。
156いつもの人 ◆2XMU15nbVw :2014/07/21(月) 06:35:07.07 ID:q7pamx2H
ドアノブに手をかけたままの状態で、完全に硬直していた。
一方貞一は顔を少し伏せったかと思うと、その頬を見る見る間に紅く染めていく。
流れた沈黙は一瞬だった。・・・が、その一瞬すら耐えられないとばかりに、彼は肩をぷるぷると震わせ始めた。

「・・・・・・ぷっ」
「・・・・・・いや、ごめんなさい、やっぱり今のは聞かなかったことに・・・」
「・・・くくっ、くくくっ・・・
 ・・・あはははははははっ!」
「ちょっ・・・ナシ!やっぱり今のナシですってば!」

羞恥の赤に染め上がった表情で激しく狼狽しながら、貞一があわてて取り繕う。
しかし決壊した堤防のようにケタケタ笑いだした夕子の前では、全てが手遅れであった。

「あははははは!だぁーめっ!ぜぇーったい忘れてあげないっ!」
「ゆ・・・夕子さん〜・・・」
「ぷぷっ、くくくっ・・・。
 貞一くんもそんなこと言うんだね。ちょっと・・・くくっ、意外だわ」
「〜〜〜・・・っ」

爆笑のあまり滲み出た涙を人差し指で拭いながら、夕子は必死に笑いをこらえる。
貞一は、つい勢いで間抜けな比喩を口に出してしまったことを、心底後悔した。

「桃、桃かぁ。・・・ふふっ。
 まあ、蛇って言われるのは不本意だけど、貞一くんに誘惑の実扱いされるのは悪い気分じゃないかな」
「扱いどころか、そのものですよ。何度心をかき乱されたか・・・」

入った個室の棚にゴーグルとバスタオルを置きながら、貞一は思わずため息をつく。
彼なりにしみじみと実感がこめられた一言だった。

「うふふっ。
 ・・・ねえ、貞一くん。アダムとイヴのお話には、ちょっとした異説があるの知ってる?」

当然のように同室に入ってきた夕子が、先ほどまでよりは真面目な面持ちで貞一に話を振る。

「異説・・・?」
「うん。アダムにはね、先妻がいたって説があるの」
「え?そうなんですか?」

当然のことながら、貞一にとってアダムとイヴと言えば聖書の登場人物である。
そうした書物の登場人物に異説があるというのは、読書好きの彼にとっては少なからず興味を引かれるものであった。

「後付けらしいんだけどね。
 ・・・リリスって名前でね、でもアダムに愛想を尽かしちゃって」
「・・・何で愛想を尽かしちゃったんですか?」
「それがねえ・・・。エッチする時、正常位か騎乗位かで大ゲンカになっちゃったんだって」
「・・・え、ええ〜〜〜?」

意外だった。聖書を教典とする宗教において偉大な始祖とされる人間に
異説とは言え、そんなスキャンダラスなエピソードがあるとは。

・・・一体誰が考えたんだろう。後付け、風説の類だったとしても、
有名になった以上はそれなりに影響力があったわけで。怒られなかったんだろうか・・・。

「だから、イヴを騙して知恵の実も食べさせた蛇も、仕返しにこのリリスが化けたものって話があるの」
「・・・もしかして、蛇って言われてイヤだったのはそのせいですか?」
「・・・。
 蛇呼ばわりされて嫌がらない女の子はあんまりいないんじゃないかな?」
「え?・・・あ、そ、そうですよね・・・。ごめんなさい」
157いつもの人 ◆2XMU15nbVw :2014/07/21(月) 06:40:11.09 ID:q7pamx2H
今日はここまでです。
158いつもの人 ◆2XMU15nbVw :2014/07/21(月) 14:56:30.94 ID:q7pamx2H
・・・と、思ったんですが、すみません、書き上げちゃったんで最後まで投下します。
159いつもの人 ◆2XMU15nbVw :2014/07/21(月) 14:57:06.47 ID:q7pamx2H
当然と言えば当然すぎる夕子の突っ込みに、貞一はふと我に返る。
まったくもって、彼女の言う通りだった。口にしてから、我ながらバカな質問をしたと、貞一は心底後悔した。

「・・・でも、まあ、わたしは貞一くんとエッチできればそれだけで幸せだから、
 まったく全然当てはまらないんだけど。
 ・・・でも、悲しいじゃない。どんな理由であれ、ケンカ別れなんて」
「・・・」

夕子の表情に一瞬差した翳りを、貞一は見逃さなかった。
夫婦や恋人だけではない。親友。親子。兄弟。・・・そして、姉妹。
どんな間柄でも、仲が良かった者同士が分かり合えないまま別離してしまうのは、とても悲しいことだ。

当たり前のことではあったが、夕子が口にすると重みが違った。

「そう・・・ですね。
 すみませんでした・・・」
「え?ああ、ごめんごめん。そんな深刻そうに謝らないで?わたしもそんなに深く考えて言ったわけじゃないから」
「・・・はい・・・」

そして、そんな彼女の重み痛みを計れる人間もまた、この世でただ一人、この少年だけなのである。

「・・・ま、まあ、とりあえず、シャワーを浴びて早く体育館から・・・って言うか、学園から出ましょう。
 もう四時を回ってますから、あまりゆっくりもしていられませんし」
「ん〜・・・。やっぱり浴びなきゃダメ?」
「・・・は?」

シャワーのひねりに手をかけながら、貞一は思わず夕子の方を振り返った。
言うまでもなく、プールから上がる際にシャワーを浴びるのは当然である。
なのに、まさかそんなことで渋られるとは思っていなかったからだ。

「何言ってるんですか。シャワー浴びておかないと塩素でベタベタしますし、夏とは言え身体の芯が冷えちゃいますよ」
「うん、まあ・・・。そりゃ、塩素の臭いやベタベタは洗い流したいんだけどね・・・。
 でも、貞一くんが付けてくれた匂いやベタベタは洗い流したくないかな〜・・・なんて・・・」
「え゛っ」
「せっかく、こんなにいっぱいマーキングしてくれたのに・・・」

夕子は恍惚とした面持ちで股間に指を這わせる。よく見ると、縮れた茂みの奥からねっとりとした白泥が漏れており、
彼女の肉厚の太腿に幾筋もの白線を描いていた。

「・・・」
「全部、持ち帰りたいんだけど・・・。ダメ?」
「・・・・・・」
「ほら、わたしは他の人には見えないから、匂ってもそんなに気にしないし・・・
 ・・・って言うか、貞一くんにマーキングされた匂いで気づかれたら、むしろ嬉しいって言うか・・・
 ・・・興奮するって言うか・・・」
「・・・・・・・・・」

・・・そう言えば、夕子はこのシャワールームに来るまでの間、しきりに股間をバスタオルで覆っていた。
最初に同じことをしていた自分から無理矢理バスタオルを引き剥がしたくせに、
今さらなぜ隠したがるんだろうかと、貞一は訝しがっていたのだが。

考えてみれば、当然である。と言うか、夕子がそうせざるを得なくなった元凶は、他ならぬ貞一であった。

「ここまでなるべく漏らさないように、頑張ってたんだけど・・・。
 でも、どうしても洗い流さなきゃダメだって言うなら・・・お願いがあるの」
「は、はい?はい?」

あれだけ夕子の胎内を蹂躙したにも関わらず、またしても貞一の股間にかすかな疼きが走る。
夕子が今から切り出そうとしている『お願い』とやらが、何となく予測できてしまったからだった。
160いつもの人 ◆2XMU15nbVw :2014/07/21(月) 14:58:17.32 ID:q7pamx2H
「・・・貞一くんに、掻き出してもらいたいな」

「・・・は・・・」

貞一の身体が、びくりと硬直する。股間の疼きが、一気に大きくなった。

「ダメなら、せめてわたしが自分で掻き出すとこ、貞一くんに見ててほしい」

夕子は頬を染め、恥ずかしそうに身をよじらせた。

「・・・・・・・・・・・・」

・・・夕子が今、羞恥に身を焦がしているのは、紛れもなく事実である。
例えそれが、夕子自身の突拍子もない提案から来るものだったとしても。

彼女の想像が及ぶ範囲で、貞一に対して最も過激な行為を要求するのは、彼女にとっては至極当然の求愛であった。
例え口に出してから、自分で恥じらいに身悶えするような内容であっても。
その羞恥すら、夕子にとっては貞一との尊い交歓なのだ。

呆然と硬直する貞一の目の前で、夕子がおもむろに屈み込む。
爪先立ちで脚を大きく開き、蹲踞の姿勢を取った。

「・・・ね。乱暴にしていいから。好きなだけ掻き回して?」

両端に開かれた脚の付け根、縮れ草が鬱蒼と萌える茂みから、ごぽりと白泥が吐き出される。
幾重にも狂い咲く爛れた肉の花びらの中央、赤紫色の肉唇の奥から
まるで堰を切ったかのように、後から後から汚らしい白濁の樹液が垂れ流され始めた。

「ゆ・・・う、こ・・・さんんっ・・・」

冗談ではなかった。時は既に明け方の4時半近く。のんびりと不法滞在を継続していていい時間帯ではない。

・・・なのに、今、この肉花を弄り回し始めたりなんかしたら
とてもではないが、掻き出す『だけ』で済ませられる自信は貞一にはなかった。
いや、ヘタをすれば、掻き出すどころか逆に増量してしまうかも知れない。

「ね、てーいちくぅん、はやくきめてよぉっ」
「・・・う・・・うぅ〜・・・」

―やはり、夕子は蛇だ。少年は痛感した。
・・・いや、本当は禁断の果実の樹がただあるだけで、蛇なんて最初からいなかったのかも知れない。

なぜなら、誘惑する者などいなくとも、この果実はただあるだけでむしゃぶりつかずにはいられないのだから。
その果実を見て、触れて、そして口にできるのが自分のみだという事実がいかに贅沢なことであるかは理解しつつも、
果実の誘惑に屈して人類のオスに原罪の因子を遺したアダムを、少年はただ呪わずにはいられないのであった。
161いつもの人 ◆2XMU15nbVw
おしまいです。