(・∀|
ぼわーーん
落書きでもイイ! →Yes No
キャラが立ってなくてもイイ! →Yes No
してるだけでもイイ! →Yes No
正しい入力でロック解除します……
ブォン… ブォン… ブォン…
また活気づいてきてる……嬉しい……
>>128 この組み合わせはイイ!GJです!
これからどんな風に篭絡されるのか楽しみ
続きは!?続きはどうしたんですか!?
>>126 YES
YES
YES
と言いたいけど
YES←とにかく書いて欲しい
NO←今まで通りでやれば十分立ってる
NO←紳士的に考えて風情とかが無い
真面目に考えた
花子とアンって百合にならないか
花と蓮様で
>>130 (・∀|
アウチッ!
それではおまけの続きはまた今度〜〜
シュボシュボシュボ
開いた・・・のか?
同人板で聞いたら「エロパロへ行け」と誘導されました・・・
言葉でなやんでるので誰か助けて。
エロ小説や、801などで、チンコのことをよく「男性自身」とか「○○(持ち主名)自身」とか表現するけど、
クリトリスのことは「女性自身」とはいいませんよね。週刊誌みたいだし。
クリトリスをもちょっとオブラートに包んで奥ゆかしく、
チンコを男性自身、と呼ぶのと同程度に熱っぽさが伝わる呼び方ってないですか?
なぜ過疎スレで聞く
クリで盛況してるスレがあるぞい
もーっもーっ
「そろそろ裸になろっか。あなたのからだ、この子に見せてあげようよ」
耳元でくすくすと笑い声を立てながら長女の衣服を絡み取っていく。
そこから現れたのは、成熟した女性のおうとつを見せながらも引き締まった見事な肉体だった。
それは彫刻のように均整がとれていたが、石の冷たさはなく指が沈み込む魅惑の柔肌。
依然として指がお腹の中を行き来し、うねる肉。
煮えたぎる熱気が汗を落とし、胸から腹の窪み、ヘソを伝っていった水玉は少女の瞼を濡らす。
ぼんやりと瞳が開いた。焦点の定まらない夢うつつの揺らめき。
その視界に仰ぎ見たのは立ったまま肉体を蛇のように絡めとられている長女のそそり勃った乳首。
声が魔法のように少女を誘導する。
「さわっていいわよ。見えるでしょ?
あなたがして欲しかったことを存分にしてあげなさい」
少女のぼんやりとした反応は正気かどうかは分からない。
可憐な手が、唇が、瑞々しく張った乳房へと伸びていく。
探るように、やさしくそっと膨らんだ果実にからみつき、甘えるようにいたわるように、ピンク色のぬめりを幼い粘膜が包み込んでいく。
やめ……て……… あッ!!!
そのたどたどしい愛撫は長女を予想外に反応させた。
かわいらしい花のような少女がさんざん愛欲にまみれてきた長女の肉体を新鮮な手つきで弄ぶ。
後ろからの手は愉快そうに指を増やして肉の壁をきつく押し広げる。
熱い。熱い。燃え上がる。
色っぽいスレンダーな女性がふたり分の指とぬめる舌によって、どこもかしこも狂わされていく。
少女は背伸びして長女の唇を奪った。苦しそうな長女のかぐわしい女性の息。
やわらかな少女の胸がくっついて、勃起した乳首同士が刺激を与えあう。
ほんのりと上気した少女のまあるい頬は快感を絞りあげる興奮に染まりながら恐ろしいほどにかわいらしくいやらしい。
慣れない行為で、強引にもしないお嬢さんのくちづけは長女には物足りなく、甘い唾液の味を求めてもっともっとと舌を伸ばしてしまう。
(・∀|
めざせソドムー またらいしゅー
華奢な少女と成熟した大人の肉体がからみ合って、その後ろでは零れ落ちるような豊満な胸が背中を擦り上げる倒錯した絵画のようだった。
長女の粘膜を貪る生き物のような指は激しく自在にうねりながら、時には焦らすようにじっくりと内壁のひだに留まり味わい尽くす。
そのうちに、麗しい吐息を漏らしながら耐える口元が決壊しようとする寸でのところで指が引き抜かれると、絶妙な間合いでおあずけされてしまう長女。
「うふふ。イカせるのはわたしじゃないの。この子。あとはお願いね」
声がほくそ笑むと、少女は言うとおりにおヘソを伝い薄い毛の先のとがった肉に下りていく。
今度は明らかに意思のある唇をそっと押しあてる。
背後の手は長女の口へと乱暴に押し込み、男性器の代わりにめちゃくちゃに深くまで挿しこんで舌を弄んだ。
だらしなくこぼれていく涎に濡れた胸の先では、もう片方の手が身悶えする乳首をきつく引っ張りあげる。
一方の下腹部では傷めつけるような上半身とのめまいがするほどの落差で、やさしくて情熱的な少女の唇がまとわりついている。
ふたりの間逆な行為に頭をおかしくされ、お腹を引きつらせながら高く丸みのある鼻筋がきれいに仰け反り続ける長女の官能的な肢体。
全身の性感帯が壊されてしまうように痺れ続ける長女はいつまでもいつまでもクリトリスにそっとキスされるだけで、イクことができない。
ちゅ ちゅ ちゅ ちゅ
ちゅう ちゅう ちゅう
やわらかな綿毛のような唇で、ただ一点が甘く大切に吸い尽くされる。
これほど執拗に無垢な唇を当てられたことはない。
あ! あ! あ! あああッ!
背後の手がそろそろ頃合いとばかりに、でろりと陰部を広げると煮えたぎった粘膜の奥の奥までが少女の幼い唇に吸い尽くされて強烈な満足感が長女の脳髄に染み渡る。
少女のまあるい顔立ちのやわらかさを知り尽くしている長女は愛撫以上にその様子を頭に描いて異常に興奮した。
甘いクリームを少しずつ舐めとって汚れていくような少女の鼻筋が陰部のひだに触れてこすれる。
知ってか知らずか余った手がお尻の隙間にそっと置かれてそれぞれの穴に入りかける指が絶妙な焦らしを与える。
挿れて……… 挿れて……… かわいい指を……………
まんまるく縮こまった少女の指は決して淫らに入り込むことなく、その唇はどこまでも一心不乱に長女の一番弱い部分を吸い続ける。
腰を揺らして、クリトリスを勃起させるたびに果てしなく先っぽを吸い上げられていく魅惑のくちづけ。
「いれなさい」
とうとう背後の命令通りにあどけない指先が肉の中へと埋められていくと、まるで粘膜そのものに意思があるかのようにずぶずぶと運び込んでいく。
あまりの満足感にお腹が理性を失い、おしっこのような液が漏れ出ると、長女はさらなる快感を求めて自分からお腹を捻じり始める。
背後の手はその渇望をほくそ笑むかのように、少女の指の上から自分のものを強引に荒々しくねじ込んだ。
その口は汗に濡れて艶やかな長女の肌を噛む。噛む。噛む。
全身がひりつくような猛烈な熱に襲われながら、また長女はちょろちょろと垂れ流した。
もうすでに、美しいその肉体はぐちゃぐちゃになって、ただの肉の塊。
背後の手はさらに指を増やして、きつく締まらせる。
足元の水たまりは強烈な性の匂いを発しながら、まだまだ体液が滴り落ちて大きくなっていく。
きれいで少女の憧れだった長女は汗と唾液と愛液にまみれて肉欲の奴隷となった。
その足元に跪く裸の少女はおしっこで口元を汚しながら、小ぶりな胸の先を興奮でとがらせて。
容赦なくかき混ぜる指とあどけなくくすぐるような指のふたつを貪り尽くすような収縮を繰り返した肉のひだは、とうとう長女に破裂するような絶叫を呼び覚まし、その瞬間、獣の咆哮が空気をつんざいたかと思うと三人の目の前に禍々しい肉の卵が姿を表した。
ぐるんっと目が開いてそれが割れたかと思うと、巨大な炸裂とともにミミズのような管が数えきれないほどに飛び出して、形容しがたい悪魔の姿が三人の影を覆い尽くした。
たくさんのイボのような膨らみから、涎のような液体がだらしなく溢れている。
それは全身のすべてが生殖器のようなぬめりとやわらかさ。
「とうとう呼び出しちゃった。じゃ、宴の始まりだね。わたしもいっぱい愉しめるといいな」
以下、触手プレイでうふんあはん。
うぎぎぎぎっ。
(・∀|
ノーアイデアでアイムソリソリ
おそまつさまでしたー
いいね!いいね!立場逆転大好物
すごくいいよ。
そして予想外のヒキ
いったいどうなるんだ
自作を投下します。
改行とか文字数とかの勝手が分からないため、スレ汚しになったらご勘弁を。
お漏らしシチュ(ほんのちょっと)注意で。
『撫子寮にて。〜私の、可愛い巫女さん〜』
香具山梢(かぐやま・こずえ)先輩と私のことを語る前に、まず我が母校である撫子女学園について説明しておきたい。その方が手短だし、私と彼女の関係の特異性についてよく分かってもらえると思うからだ。
撫子女学園――近隣の人々には、よく『撫女』なんて呼ばれていたりする――は、その名の通りの『大和撫子』を無菌培養するために作られた学校だと思ってもらって間違いない。
時は1883年、ちょうど鹿鳴館が落成されたのと同じ年、世界に羽ばたくレディの育成のために作られたというんだから相当歴史が古い。
で、その由緒正しきお嬢様校であるところの撫女の生徒は、大きく二種類に分けられる。
ひとつ――幼稚園からエスカレーター式に高等部まで上ってきた、正真正銘、名門名家のお嬢様。
ふたつ――何の間違いか、分不相応にも撫女に入ってきて『しまった』、庶民の女子。
私こと小町静流(こまち・しずる)は圧倒的後者の人間だ。名家どころか家が貧乏で貧乏でどうしようもなくて、独自の奨学生制度を持つ撫子女学園に辿り着いた。
こんな人間は、撫女の中では少数派ながらも確かに存在する。同じクラスの櫻井さんや東屋さんは、私と同じ外部組だ。
そして件の梢先輩になると、こっちは圧倒的前者という立場になる。
揺り籠から墓場まで、おはようからおやすみまで隈なく見守る香具山グループ――日本人なら誰でも知っている財団の一人娘だというのだから、私なんかとはもう住む世界が違う。
だから同じ寮に住んでいる時点で何かの間違いだと思うし。
同じ部屋に割り当たったことはそれこそ奇跡だし。
あまつさえ恋人同士になってしまった事に関してはもう、神様の悪戯としか言いようがない。
けれど、それでも私たちはうまくやっていると思う。出自の差なんて平成の世の中には似つかわしくないものに何度か振り回されたりしつつも、私と先輩は、この撫子女学園での青春を謳歌している。
生きている。
/1.
「デートいたしましょう」
ベッドの脇に立った先輩は、そう言ってにこやかに微笑んだ。
――『微笑んだ』と。そう言っただけでは状況は伝わらないと思うので捕捉させてほしい。
場所。私と先輩の部屋。撫子寮304号室。
時間。午前6時きっかり。
私。まだベッドの中。
「……ふぁい?」
そんな気の抜けた返事になったとしても勘弁してほしい。何せこちらは起き抜けなのだ。
しかし先輩は違ったようで、とっくに着替えを済ませている。長い黒髪は空色のシュシュでポニーテールに束ね、セーラー服には皺一つなく、そしてスカートは今日もしっかり膝下キープ。
……うーん。冬休み中だっていうのに、いつも通りの完璧なレディであることだなぁ。
そんな先輩は目をキラキラさせながら、つまりは夢見る少女の瞳で私に言った。
「デートをいたしましょう、静流さん」
「いや、それは聞きましたけど」
目覚めの頭では上手く頭が働かない。うーとかあーとか言葉にならない声を出して、ようやく私はその言葉に至った。
「……なんで?」
我ながら、色々な意味を包括した素晴らしい質問だったと思う。
その問いに対し、先輩は小首を傾げる。分からないというのが分からない、というような。
「何故、と言われましても約束していたじゃありませんか。初詣は、ぜひ御一緒しましょうねと」
あー。
三日ほど前、先輩が実家と大喧嘩して年末年始を撫子寮で迎えることになった日。
ベッドに倒れ込む前にそんなことを言われたような気もする。つまりあれが、先輩にとっての『デート』の約束だったという訳か。
私と先輩は恋人同士だし、初詣に繰り出すのもやぶさかではないのだけど、しかしそれにしても早すぎる。何と言ったってまだ午前6時……今ようやく3分を回った所だ。
先輩は夏休みとかに、親御さんに「まだ時間が早いから遊びに行っちゃいけません」とか言われなかったんだろうか。言われなかったんだろうな、お嬢様だし。
「……約束、したじゃありませんかっ!」
ずい、と詰め寄る先輩もそれはそれで可愛いのだけど、そんな状況ではない事は分かり切っていた。
初詣。……初詣、か。
毛布を手繰り寄せ、しっかりとくるまる。1月の空気は部屋の中だというのにやけに冷えていた。
……つまり私達は、この寒い中寒い所に出かける訳だ。初詣といったってやることは御賽銭を入れて、くじを引くだけ。先輩と二人で外出ということを考えても、なかなか気が進むイベントでは無かった。
というか、かったるい。
煩わしい。
面倒これに極まりない。
「さぁ、参りましょう静流さん!」
「イヤです」
「楽しみですね、デート!」
「無理です」
「も、勿論全部私の奢りです!」
「無駄です」
「なぁんでですかぁっ!」
先輩が涙目になりながら腕をぶんぶんと振る。
その梢シェイク(命名・私)に合わせて揺れる大きな胸を横目で見ながら、私は一つ大あくびをした。……眼福ではあるけれど、まだ私を起きあがらせるまでには至らない。
なんたって私は。
「生憎ですが私は毎年、三が日は寝正月と決めているんです。……あとですね、小町家は先祖代々の浄土真宗なので。神社にお参りには行きません。サンタさんも来ません」
「きょ、今日くらい私に合わせて下さってもいいじゃないですか! 正月らしくですね、もっとこぅ……」
「なら先輩は着物を着てくるべきだと思います。何ですか制服って。物珍しくも無い」
「だって校則には、敷地の外に出る時も制服を着用のことって……」
先輩は何か言っているが、既に私の『初詣』の価値はストップ安を記録している。先輩の着物姿が見れないのなら、そんな初詣に何の意味があるというのだろう?
……あぁ、巫女さん目当てで行くというのもアリか。けど、どうせ急場で雇ったバイトの子たちなんだろうし。清純で清廉な大和撫子なら、この部屋にも居る訳だし……
「……あ」
そこまで考えて、私は思わず声をあげてしまった。
ちょっと良い事を考えてしまったのだ。私は部屋から出なくてもいい、しかし先輩の要望通り『正月らしさ』を味わう事が出来る。俺に良しお前に良し、そんなWin-Winな方法を。
「先輩」
「はい?」
きょとんと頭上に大きなはてなマークを浮かべる先輩に対して、私はその思いつきを実行するべく、真顔で口を開いた。
「ちょっくら脱いでもらっても良いですか?」
……その後。
照れ屋な先輩は驚いたようでちょっぴり声を上げたり涙目になったり抵抗したりしたものの、懇切丁寧なお願い(宥めすかしとちょっぴり脅迫も行使)と極めて紳士的な態度(悪代官リスペクトの実力行使)によりその制服を脱いで頂く事に成功した。
だが、それで終わりではない。誰かがこんなことを言った。男が服をプレゼントするのは服を脱がせたいからだ、と。
ならば女が服を脱がすのは代わりの服を着せたいからである。そういう訳で私は先輩の服が脱げるのとほぼ同時に、その体に新しい服を着せる作業に入った。
なお。
これはあくまで『ジョブ』として組み立てられた行為であり、その過程で不可抗力的に先輩の体をまさぐってしまった事実も、そのたゆんでぽよんな感触に思わず鼻息が荒くなってしまったという事実も断じてなかったと、ここに申し添えておく。
そして。
そして、だ。
「……うぅぅ……」
10分後。そこには床にペタンと座り、よよと袖を濡らす先輩の姿があった。
いや、この表現は正しくない。正確には緋袴を履いた足を崩し、白衣の袖を濡らす先輩の姿である。シュシュの代わりに細くて赤い結い紐でポニーテールにし、勿論下には下着など付けさせない。
完璧だ。
我ながらその仕事のクォリティに興奮を禁じ得ない。そう、これこそが我が国が誇る最終兵器『巫女さん』だ。
正確にはさらしやら何やらでこの豊満な胸は平らにしなければならないのだけど、そこはそれ脱がしやすさや素材の持ち味を重視してあえてのアレンジに踏み切っている。
本流から外れたアンバランスさにこそ価値が宿ることもある、と私は断言する。
だから私が火照った頬を押さえながらもう片手で携帯のカメラ機能を連射しまくっているのも、ごくごく自然な流れなのだ。……あぁ、今の先輩はもうどうしようもなく可愛らしい。
「私、穢されてしまいました……もうお嫁に行けません」
「何を大げさな。まだまだこれからですよ」
ひ、と怯える先輩の顔もまたをかしというものだ。正月早々、なんとも雅なものを体験させていただいて、先輩にはもうご馳走様ですとしか言いようがない。
じりじりとにじり寄っていくと、行き場を無くした先輩がベッドの上ににじり寄る。いや、そうなるように私が誘導したのだ。背の高さの割りに小動物っぽい先輩の動きをよむことなど、造作もない。
うっかりフレンドリーな笑みが漏れてしまう私の顔を恐る恐る見上げ、先輩は引きつった笑みで言った。
「あの、静流さん。冗談です……よね?」
「残念ながら大マジです。先輩が巫女服を着てくれるとかもう、やることは一つしかないですよね?」
「えっと、お……お祓いとか?」
「そうですね。邪念を祓ってもらいましょうか……その体で」
「なんでそんなに下種っぽい台詞なんですかぁっ!」
先輩が叫ぶが言ってみたかったものは仕方ない。戦巫女とか姫巫女とか、そういうサブカル的な方面も私は結構いける口だったりするのだ。
そしてその末路というのは、私が知る限り一つしかない。という訳でまな板の上の鯉、いやさベッドの上の巫女コス先輩に私は悪人よろしくガバっと覆いかぶさる。
「やっ、んぅっ! ちょっと静流さん、どこに触ってるんですかっ!」
「え? 先輩の大きな胸とか強調されたお尻とか、太ももとかうなじとか触ってますよ?」
「言わなくていいですっ!」
照れる先輩も可愛い。可愛いなぁ。どうしたってこの人は可愛いのだけど、巫女コスというレア衣装ということもあって可愛さは当社比5割増しで。
「先輩……しましょ?」
あまりに可愛いものだから、つい、そんなことを言ってしまうのだった。
「するって……え? えぇ!?」
先輩は目を白黒させる。きっと『正月早々破廉恥なことは』とか『色欲に流されては』とか『強引な静流さんに今日こそは抵抗しなくては』とか、そんな思考が頭の中をグルグル回っているに違いない。
だからその思考たちが口をついて出る前に、私は先輩の手を手繰り寄せ、耳元に口を寄せ、甘やかに囁くのだ。
「可愛いです」
「静流さん、そんなこと……っ」
「可愛いですよ。今の先輩。すごく可愛い」
「い、いわないで……!」
「食べちゃいたいなぁ。ねぇ、ダメですか?」
「〜〜〜〜〜!」
耳元で囁くと、徐々に先輩の体から力が抜けていくのが分かる。生真面目な先輩は、反面、こういった褒め殺しにすごく弱い。
というか、ちょろい。ちょろすぎて心配になる。こんな可愛い先輩が、こんなに流されやすくって大丈夫だろうか。やっぱり先輩は私が守ってあげる必要が――。
「静流さん、だけですから……」
「え?」
そんな思考を読んだように、先輩は言う。釘を刺すように、拗ねたように。
「こんな強引にされて許すのは、静流さんだけですから……はしたない女だと、思わないでくださいね?」
そう言って、恥らうように目を伏せる。
……何というか。
お互い様、なのかもしれない。私だけじゃなく、先輩もきっと私のスイッチを知っている。多分自覚してないんだろうけど、私としてはそのスイッチを見事に押されてしまった気分で。
こんなにどきどきして、じくじくして、切ない。
「……いいですね?」
何を、とは言わなかった。先輩も問わず、こくりと小さく頷いた。
.
/2.
「静流さん……」
熱っぽく漏らす先輩に口づけをする。一度目は啄ばむように浅く、二回目は舌を伸ばして絡めるように。
先輩がぎこちなく応えると、じわじわと頭の奥が熱くなっていくような感じがした。
はだけるように白衣の前を空けると、先輩の大きな胸がまろび出る。
……『まろび出る』なんて言葉を、まさか日常で使うことになるとは思わなかった。けれど確かに、先輩の胸はそう形容するに相応しい大きさを持っている。
それでいて手を添えれば張りもよく、揉むのにもちょうどいい大きさ。
「……先輩って、かなり胸大きいですよね?」
中の下といったところの私としてみればうらやましい限りだ。けれど大和撫子たる先輩にとってはコンプレックスでしかないようで。
「好きで大きくなったわけじゃありません……こんな、はしたない……」
「そうですか?私は好きですけど……んっ」
そんな他愛のないことを言いながら、先輩の胸に口付けを落とす。唇にしたように、浅く、深く。胸に吸い付き、すすり上げる。
「や、やだっ……静流さん、赤ちゃんみたい……っ!」
「あら。じゃぁ、先輩はお母さんですね……」
でも、きっと赤ん坊はこんなにいやらしい舐め方はしないだろう。乳首の輪郭を確かめるように舌を這わせ、時折弾いてみたり。その度に甘い声を上げる先輩のソプラノがたまらない。
「マーマ……ふふっ」
「んぁぅっ!」
先輩の反応を確かめながら、右手を滑らせていく。胸を撫で、臍を通って緋袴の中へ。
くち、と湿った音がした。もう濡れてる。それだけで私の心臓は早鐘のように鳴り響いていく。
「静流さん、そんな所……!」
「『そんな所』って……どこですか? 先輩」
背を背けて逃げようとする先輩を、私は勿論逃がさない。背中にぴとりと寄り添う形で、形のいい耳に唇を寄せる。
「教えてくださいよ……ほら、例えば、今触ってる……こことか」
「あ……はぅ……っ」
そう言って触れるのは、先輩の中心。
秘裂はしっとりと濡れそぼり、触れられるのを待っているようだ。だから私は丹念に愛撫する。柔らかな秘裂から小さな突起――蕾まで。
「だめ、弄らな……ひぅっ!」
声を上げないように手の甲を噛む姿がいじらしい。でも私、もっと乱れている先輩が見たいのだ。
「ほら……ここですよ。先輩が感じてくれているここ。とっても熱くて、とろとろ蜜を出しているここ。ほら、何て言うんでしたっけ?」
「い、陰唇……んひゃぁんっ!?」
残念。難しいことを言ってごまかそうとする人にはおしおきです。
私は蕾をぴんと弾く。弱い力だったけど、敏感な部分だから衝撃は大きかったはずだ。ひょっとしたら甘くイッたかもしれない。
「せ・ん・ぱ・い? 答えてくれるまでやめませんよ? 私はそれでも全然構いませんけど」
「う〜〜〜……」
先輩は拗ねたように唸ると、ぼそぼそと口の中で言った。
「お、おまん……」
「はい?」
わざとらしく聞き返したのが、引き金になったのか。
先輩は観念したように目をつぶり、叫んだ。
「おまんこ! おまんこですっ! だから私のおまんこ、いじめないでぇ……っ!」
いつもなら隣室に声が聞こえていないか心配になるところだけど、今日は正月の三が日。皆帰省してしまっていることは調査済みだ。
だから、先輩の恥ずかしい叫びを聞いているのも私だけ。私だけのもの。私だけの……先輩。
「はい、よくできました」
むずがるようにいやいやをする先輩を向き直らせて、強引にキスをする。目を開けると若干涙目で、恨めしそうに私を見た。
「静流さんは、いつもこんなはしたないことを……そんなに私を辱めたいんですか?」
「半分正解ですが。……私、先輩と一緒に恥ずかしくなりたいんです」
既に左手は自分のショーツの中に滑り込まれている。先輩の痴態を間近で鑑賞できたおかげで、やっぱり十分すぎるくらいに濡れていた。
「私だって……興奮してるんです。んっ……先輩と同じくらい……おかしくなってるんですよ……?」
「静流さん……あぁっ!」
蜜に濡れた花弁を押し広げ、奥まで指を入れる。熱く絡みつくその柔肉をかき回し、蹂躙する。
まるですがるものを求めるように、先輩が私の体にしがみついた。先輩の柔らかさが、熱が、私をいっそう加速させる。
「静流さん、しずるさぁんっ! そんな、かきまわしちゃ……あぁぁっ、ダメですぅっ!」
「気持ちいい? 気持ちいいですか、先輩? 私ももう……ん……っ!」
右手に先輩の、左手に私の感覚。その昂ぶりが、限界が近いことを告げる。先輩が体をくねらせ、切なげな声を上げた。
「ダメですっ、これっ、これ以上はダメっ! キちゃいます、何かきちゃう……あっ、やっ、んぅっ!」
「良いですよ……ほら、ダメになっちゃってください……ふふっ、私も、一緒に……!」
同時に、先輩の体がびくんと震え、私も体の奥底から何かこみ上げてくる感覚。
「ダメっ、ダメダメダメぇっ! しずるさっ……ひぁ、あ、あぁぁぁぁっ!」
「先輩っ……先輩……んんんんっ!」
あたたかくて、ふわふわして、ちかちかして。
そんな絶頂の感覚が、私と先輩を包み込む。頭が真っ白になって、全身から力が抜けていく――
――とたん。
ちょろちょろちょろ、ちょろ
「え」
先輩の秘部に添えたままの右手がじんわり暖かくなる。塗れた感触。というか現在進行形で濡れていっている感触。
これは、あれだ。潮ほど激しくもなく、愛液ほど慎ましやかでもないそれは、多分――
「……だから」
『やっちゃった』感に背筋が冷える思いの私に、見つめあう先輩は羞恥に目を潤ませながら、恨めしげに言った。
「だから……あれほどダメだって、言ったじゃないですかぁっ……!」
「……はい」
……そういう意味だったんですね、それ。
そうしてこの日、一人っ子の私は。
生まれて初めて、一時間かけて『おもらし』の処理をするという貴重な体験をすることとなった。
.
/3.
「正座なさいませ」
――結局、件の巫女服はクリーニング屋に持ち込むこととなり。
着替えと清掃を黙々と終えた後、開口一番、先輩はそう言った。腰に手を当てた、漫画などで言う所の『ぷんぷん』というポーズが、ここまで似合う人間も珍しい。
「……あの、もうしてるんですが」
正座し始めてそろそろ十分経つんですが。足の痺れも限界なんですが。
しかし先輩はぷるぷる震える私の前に座り、『さぁ、お説教を始めますよ』と言わんばかりに咳ばらいをした。
「静流さん。私は確かに止めてと言いましたね? ダメになっちゃう、とも」
「……はい」
「それでも行為を止めなかったことに対し、何か申し開きは?」
「ダメになった先輩ってとても可愛いなぁと思いました……う、嘘ですちょっと魔が差してっ」
先輩、こう、『つねる』というのは和風美人らしい批判の仕方としてとても可愛らしいと思うのだけど、痺れてる箇所を狙うのはホントにやめてほしい。
……さて。
どうしようかなぁ、と考える。明らかに今回はやりすぎてしまった。いや、個人的にはそれに見合う収穫はあったのだけど、ここはとにかく平謝りの一手だ。
「ごめんなさい、反省してます……なのでそろそろ、こう、許して頂く訳には」
「イヤです」
「その、そろそろ限界なので、私に出来る事なら何でもしますから……キス100回で手を打ちませんか」
「無理です」
「ミニマム30秒で」
「無駄です――って静流さんと100掛けることの0.5分で50分もキスをしたら流石に死んでしまいますでしょう!?」
先輩は赤くなりながら叫ぶ。死ぬって窒息とか呼吸困難とかそういう事だけじゃないんでしょう先輩、といつもならからかう所だけど今はちょっと自重せざるを得ない。
うー、と唸っていた先輩が、ややあって顔を上げた。
「……分割で」
「はい?」
「分割で手を打ちましょう、と言ったんです。1日で50分もキスをするわけには参りませんから……い、1ヶ月で使い切ることを目標に、1日2分のキスを要求します」
……なんだろう、それもちょっと違うと思うのだけれども。
それでもそっぽを向いて髪をくるくる弄りながら、やっとこさ搾り出しましたといった様子の先輩を見てしまうと、こくこくと頷かざるを得ない。
まぁ、何だ。
建前というのは、いつだって必要なものなのだろう。多分。
「……それであの静流さん、なぜ唇を突き出すのですか?」
「いえ、今日の分を忘れないうちに済ませておこうと思いまして」
「わ、私からするのですか!?」
「キスをするのは私じゃなくて先輩の権利ですから」
ちょっと意地悪かなぁ、なんて思いながらも。
瞑った目を片方だけ開けて、ダメ押しの一言。
「……しないんですか?」
「〜〜〜〜っ」
先輩は煩悶すると、やがて観念したかのように息をつき、赤い顔のまま私の前に身を乗り出して一言、とても恥ずかしそうに言った。
「――いただきます」
「はい、召し上がれ」
――なお。
初日からノルマの倍近くをクリアした私たちのキス契約は半月足らずで終了し、めでたく再契約の形とあいなった事を、ここに付け加えておく。
<了>
投稿完了です。エロって難しいなー。
それでは、お粗末さまでした。
おお…おおGJ…
何から何まで好みで悶えた、訴訟は取り下げる
押しに弱い年上、いいねえ
それにきっちりえろいじゃない
素敵
いいねぇいいねぇ
自作を投下です。
舞台は一緒だけどキャラは一新。
何かオムニバスっぽいことやりたいなぁなんて思いつつ。
『撫子寮にて。〜ふたりの温度〜』
――ごめんなさい、お姉さま。志乃は、悪い子です。
零れる吐息が、次第に乱れていく。
胸がどきどきして、苦しくて、切ない。
それでも――止まらない。止められない。
咎める心とは裏腹に狂おしい衝動に突き動かされて、私の肉体はどんどん加速している。
あぁ、どうしてなんだろう。
こんなにも熱くて、汗だくなのに。目の前がちかちかして、意識などすぐに飛んでしまいそうなのに――
――私はまた、罪を重ねようとしている。
忌むべき行為と引き換えにして、刹那の悦びを得ることにだけ夢中になっていく。
……時々こんな瞬間が、ある。
突然体が熱くなって、疼いてしまって。泣き出してしまいそうな、叫びたくなるような激情に駆られて……そして結局、私はまた自分を慰めてしまう。
――でも。鎮める方法なんて、一つしかないことは分かっていて。
「んっ……んぅ……んん……っ」
自らの手の甲を軽く噛んで、甘い喘ぎを、その衝動を必死に噛み殺そうとする。けれどもまるで体がその努力を嘲笑っているかのように、吐息は熱を帯びてゆくばかりだ。
あぁ、もしも――
ぬるついた糸を手繰り寄せながら、ぼんやりと考える。
これが私じゃなくて……『お姉さま』の指だったら……
「……ひぁっ!?」
突然、弾けた。
頭が真っ白になるほどに巨大な快楽。
背徳的な想像が引き金となって、さらに私の指先は加速していく。こうなってしまえばもう止まらない。黒々とした炎が残っていた理性をあぶり溶かしていく。
「あ……やんっ……や、あ、あぁ……っ!」
たまらなく――気持ちいい。
もう、何も考えられない。
だけどコールタールのように黒々とした炎は私の心にへばりついて、もっと、もっととせがむ。私一人じゃ止められない。だから……
胡乱な思考の中で、私は思う。ごめんなさい。ごめんなさい。志乃は悪い子です。
でもきっと、そんな私でもお姉さまは受け入れてくれるだろう。仕方ない子ねと笑って、私の汚れた体も抱きしめてくれるだろう。
けれどその優しさが、私には、泣きたくなるくらい切なかった――
.
/1.
「もしもし――志乃ちゃん?
……そう。もう、我慢できなくなっちゃったのね?
いいのよ、謝らなくて。……そうね、ここまで来れる? 私が迎えに行った方が良い?
あぁ、そうね。そうだったわね……ごめんなさい。じゃぁ、私の部屋……撫子寮の302号室で、待ってるわ」
そう言って、私――香坂雪深は携帯の通話を切った。
窓から外を見れば、ちょうどチラチラと雪が降り始めていた所だった。予報ではこれから降り始め、明日の朝まで積もるらしい。きっと今日一日冷え込むだろう。
あの子が道中、震えていなければ良いのだけど。そんな事を思いながら、暖房の温度を少し上げることにする。この部屋はもう十分暖かいのだけど、服を脱いでしまえばそうも言ってられなくなるだろうから。
私は既に撫子女学園の制服から、厚手のセーターとフレアスカートといった出で立ちに着替えていた。
あの子が来るまで、あと10分足らずといったところだろう。読みかけの小説を読みたかった所だけど、もうそんな時間はない。紅茶を淹れて、時間を潰すことにする。
あの子を待つのは嫌いではなかった。
学園ではなかなか会う事が出来なかった彼女に会えるのはここくらいのものだったし、それを嬉しく思わないと言ったら嘘になる。それが彼女のために必要な行為を行うためであったとしても。
期待。そう、私は多分、期待してしまっている。あの子が来る事、あの子とする事に。
そんなどこか暗い期待を、アールグレイの香りで落ち着けた。……私は彼女にとって頼れる先輩で、何より『お姉さま』なのだから、と。
……ややあって。
こんこんこん、と控えめなノックの音。どなた、と問うまでもなく、私にはそのノックの主が分かる。
……とっくにそれ所ではないんだろうに、それでも謙虚さを忘れない彼女の所作が私は好きだ。はい、と返事をして、扉を開ける。
その瞬間。
「お姉さまっ!」
叫んだ少女が、私の胸に飛び込んだ。
黒髪をボブカットに揃えた、撫子女学園の制服を着た彼女。着替えていないということはやはり、学校が終わってからそのまま来たのだろう。
『彼女』の身長は私よりも幾分低く、抱きつかれると私の胸に顔を埋めることとなる。セーター越しに彼女の荒い吐息を感じ、今日のそれはいつもより重症であることを悟った。
「お姉さま、お姉さま、お姉さまぁ……っ!」
見上げる瞳は熱く潤み、火照った頬を紅に染めている。わずかに爪先をあげるその仕草は、まるで飼い主にじゃれつく犬のようでいて、実際はもっと深刻だ。
きっとこの子は、ここに来るまでずっとこの状態だったのだろう。私は彼女を抱き寄せ、その労を労う。
「よくがんばったわね、志乃ちゃん。……偉いわ」
微笑みとともに、少し屈んで、彼女の唇にキスを落とす。
その可愛い唇を舌先で割って奥に侵入させると、彼女の舌が熱く迎え入れた。
「んっ……ちゅるっ、あむっ……」
「はぅっ……んぅっ、んっ、んんんーっ!」
ぬるついた部分を味わい、唾液を流し込み、掻き回す。
それだけで彼女の小さな体はぴくん、ぴくんと震える。今のこの子はすさまじく感じやすい状態で、恐らくは何回か軽くイッているのだろう。
けれど、それではダメだ。全然足りない。
いつもより少し長いキスの後、私はゆっくりと顔を離した。まるで泣きそうな、切なそうな顔。罪悪感と自己嫌悪と、それよりももっと大きな情欲の入り混じった顔だ。
「大丈夫よ」
私はそれを安心させてあげたくて、もう一度顔を近づけて、優しく囁いた。
「今日も壊れちゃうくらい、イかせてあげるから」
私の可愛い恋人、秋月志乃は――月に一度、こうやって発情する。
.
/2.
志乃ちゃんが私にその体質を打ち明けたのは、付き合い始めて二ヶ月ほど経った頃だった。
おかしいと思い始めたのは、その更に一ヶ月前だ。
一年後輩の彼女に告白された形で付き合い始めた私たちだったが、その頃は日に日に会える時間が少なくなっていって。遂には、一緒に並んで歩くことすら拒否され始めた。
その時の私の狼狽といったらなかった。だって志乃ちゃんはどんどん私と一緒の時間を切り捨てていって、私にはその理由が分からなくて。
――どうして私を避けるの。私のことが、嫌いになったの?
とうとう我慢できなくなって問い詰めた私に、志乃ちゃんは涙を流しながら言った。
――違うんです。お姉さまは全然、悪くなんかないんです……
その理由が、志乃ちゃんの体質。
彼女は月に一度のペースで、強烈な性衝動に襲われる。
今までは自慰で抑えていた。体を壊しかねない激しい自慰で。それでも恋愛と肉欲は別だと彼女は信じていたし、私とはプラトニックな関係でいようと努力もしていた。
――抑えられると思っていたんです。お姉さまのこと本当に好きだから、想っているだけでいいって。でも……
それでも、何とかできなかった。日に日に私を想って自慰をするようになり、やがて実際に一緒にいるときですらも、私を汚している妄想が頭を離れなくなったという。
だから。
別れて下さい、と言った。私のことを下卑た欲望で汚してしまう前に。
この一ヶ月間は本当に幸せだったから――それだけで十分すぎるほどに幸せだと、彼女は泣き笑いの表情で言った。
そして、私は――
「やぁっ、ぁっ、んあぁぁっ!」
――私は今、志乃ちゃんを抱いている。
ベッドに場所を移し、セミロングの黒髪の間から、彼女のうなじに口付けて。ちゅう、ちゅうと激しく吸い立てながら、制服の隙間から膨らみかけの乳房を摘んだり、弄ったりしている。
うなじは志乃ちゃんの弱点の一つであり、髪で隠れるために大っぴらにキスマークをつけてもいい数少ない場所でもある。厳格な家族の待つ家に帰る彼女のために、逢瀬ではよくこの場所を選んで証を付けていた。
「相変わらず、感じやすいのね……」
「んぅ、は、はい。そこは……ひぃんっ!」
「そこは、じゃなくてそこも、でしょう?」
そう言って、ぴんと自己主張している乳首を軽くつねる。小さな体がびくんと震え、彼女の眉根が切なげに寄せられた。
「悪い子ね。ここに来るまでに、もうこんなにしちゃったの?」
からかうような、咎めるような声音。
Mというより被罰願望があることは、これまでの逢瀬で分かっていた。そうやって耳元で囁くと、ぶるりと身を震わせて涙目になる。
「やぁ……っ、ごめんなさい……お姉さま、ごめんなさい……」
けれど、決して虐めたいわけじゃない。私は綺麗な黒髪を梳いて、頭を撫でてやる。なるべく優しく、心が落ち着くように。
「大丈夫よ、悪い子でも。もっと感じてもいいの……私になら、見せてもいいのよ」
言いながら、制服のブラウスのボタンを外していった。桜色のブラのフロントホックを開けば、発達途中といった小ぶりな胸が顔を出す。
「可愛い……」
控えめな胸に口付けをすると、あ、と志乃ちゃんは頤を逸らした。
腰まで髪を伸ばしていると、こういう時に邪魔だ。私は栗色の髪をかき上げると、ちゅ、ちゅ、ちゅぅと吸い付き、キスの雨を降らせていく。
乳房から臍へ。そして……
「あっ、ひゃぁんっ!」
唇より先に、指先をショーツに潜り込ませた。そこは既に滲み出した愛液を吸って、ぐっしょりと濡れている。
「……我慢、できなかったのね?」
私の問いに、志乃ちゃんはなるべく声を上げないように口を抑えながら、こくこくと頷いた。それは私の愛撫の事じゃなくて、もっと以前のことを聞いているのだと二人とも分かっている。
――我慢できなくて、学園でも一人でしちゃったのね?
そういう肯定を、この子はしたのだ。
「二回……それとも三回かしら。北棟奥のトイレで?」
「はいっ……あそこ、ぁん、人っ、来ないから……っ」
「そう。……今日は誰を想ってしたの?」
彼女の幼い秘裂に指を差し入れる。二本、いや、三本。すでに濡れそぼっていたそこはすんなりと私を迎え入れ、温かく締め付けた。
「あんっ! お姉さまっ! お姉さまですっ! お姉さま以外でこんなこと、しない……!」
「私を想って、しちゃったのね?」
「はい……あ、あぁっ! くぅんっ!」
いい子、と耳元で囁いた。
子犬のような鳴き声をあげる志乃ちゃんをもっと鳴かせてあげたくて、昂ぶっていく自分に気づく。これは嫉妬かしら。想像の中で志乃ちゃんを玩んだ私への。
「じゃぁ、想像よりももっと凄いこと、してあげないとね……?」
片足を上げさせて用を成さなくなったショーツを抜き取り、志乃ちゃんの秘部を露にした。発達途中な彼女らしく茂みはまだ生え揃わず、その先にはピンク色の花びら。
甘い香りに誘われるミツバチのように、私はその花弁の中心に舌を伸ばした。
「あんっ……! お姉さまっ、そこ、汚い……ぃんっ!」
「大丈夫よ。志乃ちゃん、とっても綺麗……ちゅっ」
膣内に分け入った舌が、熱くて柔らかい感触を私に伝える。奥からは泉のようにとろとろと液体が流れ出てきて、ふやけてしまいそう。
「ちゅるっ、じゅずっ、んちゅぅっ」
その少ししょっぱくて甘い液体を、なるべくいやらしい音を立ててすする。志乃ちゃんが頬を押さえ、むずがるように身をよじる、その可愛らしい姿を見たくて。
「お姉さま、やだっ、吸っちゃダメです……んっ、恥ずかしいぃ……っ!」
「どうして? あなたのジュース、とっても熱くて美味しいわ。ずっと飲んでいたいくらい……ちゅっ」
その言葉に嘘はない。けれど志乃ちゃんの愛液は魔性の媚薬のようで、飲んでいるうちに私の方がたまらなくなってしまった。
だから、と私は彼女に呼びかける。
「ごめんなさい。一度、イかせるわね」
「ぇ……あぁぁぁっ!?」
その言葉を、彼女は理解する間があったかどうか。
秘裂の少し上に濡れ光るピンク色の蕾。その花弁を唇で剥くと、思い切り吸い上げた。
「ひにゅぅぅっ!? んぃぃっ、おね、さまぁぁっ! そこはダメ、ダメ、ダメぇぇっ!」
懇願を無視して、私はその蕾を舌先で転がし、唇で挟み、甘噛みする。志乃ちゃんが確実に絶頂へと上り詰められるように。
志乃ちゃんはいつの間にかシーツをぎゅぅっと握り締めると、ぴんと背筋を伸ばしブリッジのような体勢になっていた。
無意識のうちに口元に押し付けられる腰元を羽交い絞めにしながら、私は一層愛撫を強くする。
「あぁぁぁっ! イくぅっ! わたっ、私っ、イっちゃいますぅっ!」
「いい子ね。志乃ちゃんがはしたなくイくところ、私に見せて……っ」
「やぁっ、あはぁぁっ、ダメ、もう………ん、んんんんんーーーっ!!」
達した。
びくん、びくんと痙攣すると同時、透明な飛沫が秘部から飛び散る。顔で受け止めたそれはとても熱くて、興奮してしまう。
「あ、あぁ……ぅ」
力が抜けたように落ちる彼女の腰を、ベッドが柔らかく受け止めた。紅く染まった肌が上下し、口から熱く湿った吐息がもれ出ている。
その様子を見下ろしながら、私は顔中に飛び散った潮を手で拭い、ぺろりと舐めた。
――あぁ、ダメ、ね。
どうにも熱気に当てられてしまった。志乃ちゃんの性衝動が治まればいい、なんてやっぱり甘い考えだった。
私も、気持ちよくなりたい。
この衝動を、この子と分かち合いたい……。
「志乃ちゃん」
呼びかけに、彼女は胡乱な表情で私を見上げる。
その視線を感じながら私は――ゆっくりと、見せつけるようにセーターの裾をたくし上げた。
「お願い。私のことも……気持ちよくして?」
それから――どのくらい時間が経っただろう。
「お姉さまっ、お姉さまっ、お姉さまぁ……っ!」
「志乃ちゃん……んっ、あぁっ!」
舌を絡ませ、吸い付いて、嘗め回して。
撫でて、挿れて、擦り合わせて。
汗で、涎で、愛液で私たちは体中じっとりと濡れ、シーツはその水分でぐっしょりと重くなっていた。暖房の温度を間違えたのか、熱気と疲労で頭は痺れたようぼやけていく。
それでも止まらない。止まれない。
私たちは足を絡めあって互いの秘部をこすり合わせては、ただただ貪欲に快感をむさぼり続けていた。
「気持ちっ、いいっ! お姉さまぁ、気持ちいい! 気持ちいのぉ!」
「私もよっ……志乃ちゃん、おかしくなりそう……!」
互いを求め合う指先が絡まり、舌先が絡まって、ぐちゅぐちゅという粘液の擦れあう音を聞く。世界が遠くなり、ただ目の前の少女の事だけを強く感じる。
でも、もっと感じたい。もっと、もっと。
「んちゅっ、ちゅっ、ちゅぱっ、お姉さま、お姉さま……っ」
「ちゅるっ、志乃ちゃん、志乃ちゃ……っ!」
やがて、それは訪れる。頭の中が真っ白になっていく感覚。全身が溶けて志乃ちゃんと一つになっていくような、それは多分今までで一番大きな絶頂の予感。
それさえあれば、もう何もいらないような、強烈な多幸間の中で――
「お姉、さま……ぁっ!」
志乃ちゃんは顔をくしゃくしゃにして、泣きそうな顔で、でも私を正面から見つめて、叫んだ。
「私……っ、お姉さまのこと好きですよねっ? ちゃんと、ちゃんとっ、好きですよねぇ……っ!?」
――どうして、そんなこと。
問おうとする声も、意志さえも、強烈な光に吹き飛ばされて――
「ひんっ!? あっ、あぁ、イくっ! 私、イっちゃ……うぅぅぅっ!!」
「私もっ……志乃ちゃ、ひぐっ、あ、あぁぁぁっ!」
互いの体をきつくきつく抱きしめあいながら、私たちは長くて深い絶頂の海に沈んでいった。
.
/3.
どんなにぐちょぐちょに溶け合っても一つになれないことを私たちが知ったのは、それから随分と時が経って、長い長い絶頂の余韻から目覚めてからだった。
身支度を整えて外へ出ると、既に雪は積もり始めていた。
志乃ちゃんは傘を持っておらず、帰りは学園まで家のものを寄越してもらう、という彼女に、それなら正門まで送ろうと私は傘を広げる。
「寒くない?」
「いいえ、私は……」
否定しようとする志乃ちゃんの手を、ぎゅっと握る。やはりというか、手袋をしていない手は早くも外気に晒され、冷たくなっていた。
「嘘ばっかり。……手を繋いでいきましょうか。その方が温かいわ」
「はい。……ありがとうございます」
はにかんだように彼女は微笑む。私は改めて手をしっかりと握りなおすと、正門に向かって歩き始めた。
一つの傘に、並ぶ二人の肩。相合傘なんて恋人らしいことは、初めての経験。
そういえば、外で手を握ったこともあまり無かったかもしれない、と思う。世間体が気になったのもそうだし、性衝動のことを気にして出来るだけ外では肉体的な接触をとらなかったのもそうだ。
思えば撫子寮での逢瀬ばかりで、恋人らしいことはあまりしてこなかった。その事は私も、素直に反省すべきだろう。
そうじゃなければ、だって……
――私、お姉さまのこと――
「お姉さまは、お優しいですよね」
不意にかけられた志乃ちゃんの言葉で、思考は途切れてしまう。集中してなかったせいで前後の文脈が分からず、返した言葉は当たり障りのないものになった。
「えぇと、そんなつもりはないのだけど……」
「いいえ、そんなことないです」
くすり、と彼女は笑う。けれどそれは、どこか陰のある笑みで。
「お姉さまは、お優しいから……」
言いかけて、志乃ちゃんはしかし、言いよどんだ。
「……志乃ちゃん?」
その様子に私は思わず立ち止まる。
けれど志乃ちゃんは少し考え、それさえもなかったことにして。
「やっぱり、何でもないですっ」
そう言って笑い、傘の外へと一歩踏み出した。
「あ……」
繋いでいた手が外れる。追わなければならないはずなのに、足が動かなかった。
――お姉さまは、お優しいから……
分かった。
分かってしまった。その先に続く言葉と、情事の最後に感じた違和感。
――お姉さまは、お優しいから。
私のことを放っておけなくて、だから今も一緒にいてくださるんじゃないんですか?
人目を憚った逢瀬。強く結びつけるのは、撫子寮で行われる情事だけ。けれどそれすらも欺瞞だったとしたら。
そんな、疑問。だけど問えるはずもない。肯定でも否定でも、疑った瞬間に私との関係は崩れてしまう。
きっと、そう思ってる。だから無かったことにした。疑うのは悪いことだ。悪いことは、してはいけない。
でも――
――私、お姉さまのこと好きですよねっ?
ちゃんと、ちゃんとっ、好きですよねぇ……っ!?
彼女の鳴き声交じりの声が、リフレインする。
肉欲と純愛がどろどろに溶け合って、彼女にはもう訳が分からなくなってしまったのだろう。自分が何のために香坂雪深という人間を求めているのか。何が愛で愛じゃないのか。それはただの性衝動じゃないのか。
そして香坂雪深という人間は、優しさゆえに、それに応えているだけじゃないのか――
「……志乃、ちゃん」
違う、のに。
そんなことないのに。
けれど何も気の利いたことを言うことが出来ない間に、彼女との距離は少しずつ遠ざかっていく。志乃ちゃんの髪にはうっすらと雪が積もり始めていて、温かいからと握ったはずの手さえ今は離れたままで……
「………ぁ」
瞬間。
志乃ちゃんがちらりと、私の方を振り向いた。
いや、私じゃなくて、ただ単に後ろを振り返っただけかもしれない。
一人の夜道につい、そうしてしまうような、不安で心細くて泣き出してしまいそうな表情――
「志乃ちゃんっ!!」
いつの間にか、傘は投げ捨てていた。
その表情が、私に志乃ちゃんまでの距離を飛び越えさせた。
私の声に今度こそ後ろを向き直った志乃ちゃんを、私は彼女がやって来た時と同じように、力いっぱいに抱きしめた。
「……っ、お姉、さ」
目をまん丸に開く志乃ちゃん。彼女に何を言うべきなのか、何を言ったら伝わるのか、正直な所私には見当もつかない。
「私は」
だから私は、私の言いたい事を言う。きっとそれで伝わるはずだと信じて。
「あなたのことが、好き」
――あぁ、そうだった。
「あなたの柔らかい黒髪が好き。あなたの感じやすいうなじが好き。慎ましい胸が、可愛らしい声が好き」
別れを切り出されたとき、今までの一ヶ月だけで十分すぎるくらい幸せだったと言われたとき。無性に悔しくて、私はこの子に一生付きまとうことに決めた。
『だった』だなんて言ってほしくなくて。この子にとっての私を、勝手に過去のものにされたくなくて。
「はにかむように笑うあなたが好き。決して驕らないあなたが好き。いつも誰かの代わりに傷つく繊細なあなたが好き」
だから、そうだ。
決して『してあげている』なんてご立派な慈善の心じゃない。そんなものじゃ断じてない。私は、香坂雪深は、あなたと一緒にいるときが一番幸せなんだと。
そう、伝えよう。
「あなたが好きよ。ベッドの上のあなたも、それ以外のあなたも、全部まとめてあなたが好き」
迷って不安でたまらないことなら、私がその不安を分かち合おう。
何かが私たちを引き剥がそうとするなら、その何かに最後まで全力で抗おう。
何があろうと無力な私の全力でもって、この子の手を掴まえて離さない。
そう、今決めた。
だから私は、多分言っていい。
そんなどうしようもない意地と誇りと所有欲と、ありったけの愛しさを込めて。
「あなたを、愛してる」
唇を寄せて、そう、呟いた。
志乃ちゃんの瞳が揺れて――そして彼女は、私の胸に顔を押し付ける。その感触は、いつだって私に彼女のありのままの気持ちを教えてくれるはずだ。
「……お姉さま」
「うん」
「お姉さま……」
「うん」
「おねえ、さ……っ!」
「……うん」
私の胸の中で、志乃ちゃんは微かに震えていた。
押しつけられる額が少しだけ苦しくて――構うもんか。
頭に積もっていく雪が冷たくて――構うもんか。
このまま抱き合っていたら誰かに見られてしまう――構うもんか。
どんなに溶け合っても一つになれない私たちは、だからこそお互いの体を抱きしめ合う。感覚を刻み付けるように。逢瀬の記憶を惜しむように。
一人きりの夜、凍えるこの子の胸に、少しでも私の温かさが残っているように。
<了>
投稿完了です。
今回はエロ多め。だけどキャラが立ってるかちょっと心配だったり。
それでは、お粗末さまでした。