22ちゃんが落ちたので23ちゃんを立たせた
乙乙
そういや容量いっぱい近くになったら落ちるんだっけ
スレ立て乙乙
22ちゃんは悪堕ちしてしまったか
新スレでもよろしく頼むよ、君たち
売られたケンカは勝つまで止めないからねぇ
prpr
>>1 乙
22歳で魔法少女とかやらされたらグレるわなw
23歳までは魔法少女だったけど25歳で魔法戦記になった方がいたような気が
>>9 ま、魔法で肉体年齢は若くできるし…(震え声)
>>11 身体は子供で心は大人……
そりゃ悪堕ちするわ
即死回避に必死だなw
孤独な戦いが可哀相だから、俺も1レス協力してあげるよ
即死回避は問題無いよprpr
>>8、
>>14 みたいなクズって、自分がスレに貢献してると思い込んでいるんだろうな
単に荒らし行為の片棒担がされてるだけの、スレにとって迷惑なだけの存在なのに
多分病気だから、この先もどうしてもやめられないんだろうけど
>>14 そもそも即死ってどれだけレスなかったら落ちるんだっけ
こんだけレスあれば大丈夫?
>>16 10レスもあれば回避できる、と昔スレで話題にあがった記憶があるよ
ほら、4レスも稼げた
これならID変えて連投しても、恥ずかしさというか罪悪感も薄れるだろ?
>>17 thx んじゃもう23ちゃんが即死する心配はなしか
>ID:v6IOrru6
さすがに無駄レスしすぎだろ・・・。チャットじゃないんだから、もうちょい弁えてくれ
荒らしの同類呼ばわりされたID:4xxo/eVoをかばうためってのはわかるんだけどね
prpr
投下があるまでまったり行こう
「流れ」者が暴れているけど放置で!!
ドキプリ終わったか
マナジコチューで一話くらい割いてほしかった…
そんな喧嘩腰にならなくてもいいじゃん
でもスレ違いなのは事実だから23はよく考えてから書き込もう
魔法少女を卒業する娘もいれば魔法少女を始める娘もいるさ
27 :
名無しさん@ピンキー:2014/02/06(木) 12:11:19.45 ID:9Whmu/l6
敗北した敵にチンポで犯されてなびいちゃうのが読みたい
そんな妄想してるから小学生女児をアパートに誘拐するような不届き者が出てくるんだろ
ロリコンは社会の害悪なんだから、お前らはしばらく謹慎してろや
>>27 魔法少女「快感がなかったと言えば、ウソになります」
電撃文庫で出てた非公認魔法少女なんちゃらはお話としてはともかく魔法の国の女王が敵に洗脳されたせいで現役の魔法少女も根こそぎ洗脳されて悪堕ちはいいな
>>28 そういう不届き者もいるし、今こそ正義の魔法少女の出番だ
そしてミイラ取りがミイラになるまでがお約束
何年か前にオリ魔法少女を書いてたんだが、久々に書こうとしたらキャラが脳内で成長してた。
このスレ的に魔法娘は許されるのかな?
33 :
名無しさん@ピンキー:2014/02/07(金) 07:59:30.35 ID:sINklPU4
幼女なんかマジ興味ない
汚ならしいし理性もないし脳みそも発達しきってなくて頭悪い、しかも男と区別つかん体型
あんなん好きなのは現実の女に近づけないゴミだけ
35 :
名無しさん@ピンキー:2014/02/07(金) 12:36:49.81 ID:sINklPU4
キモロリコンのお前だろ病院行くのは
幼女を天使とか偶像化してるアホ
二次元幼女にしか興味ありません(キリッ
なお、三次元に幼女は存在していないもよう
>>32 魔法“少女”だし10代ならギリギリ行けるんじゃないか
20超えたらさすがに少女ってのはきつい
書いて
>>32 商業作品でも27歳人妻の魔法少女とか23歳で子育て中魔砲少女とかいるから大丈夫だ、問題ない。
マミさんなんてもう30歳超えてるし
このスレの住民ども、罪を犯す前に死ねばいいと思うよ
本当にやってしまいそうなアホばっかりだし
>>42 このような書き込みする奴は決まって他スレで叩かれた作家もどき
>>39 >23歳で子育て中魔砲少女
それはそれで逆にエロいな…
18超えて魔法少女とか言ってる男も相当にイタいわw
中身が悪女とかの残念なら、それはそれで
お仕置き型凌辱シナリオとかが燃えるのではなかろうか
48 :
罵蔑痴坊(偽):2014/02/11(火) 21:24:48.53 ID:C+aF3A2c
たとえばエルフの魔法少女なら!
……あんぜろっとさまはいつまでもわかわかしくておうつくしくてすばらしいおかたです。
周囲からエースとか魔王少女とか持て囃されてる魔法少女が、本当は虚勢張ってるだけなのがバレて、悪魔を自称する敵の魔法少女に敗北しかつての部下や民衆の前で身も心もボロボロにされる。
他意はありません。
よく意味が・・・
それ以前に改行しよう
51 :
名無しさん@ピンキー:2014/02/23(日) 23:59:17.87 ID:3X1TBbxl
浮上
急速潜航〜
潜ったまま浮かんでこねえw
完全に沈んじまったか?w
幾ら浮かび上がろうとしても、何度でも足を引っ張ってあげるよ
それがさんざん人をコケにした報いだ
いつまでも許されることのない永久戦犯なんだよ、お前らは
足引っ張るも何も完全に溺れ死んでるスレで何をほざいてるんだよ
池沼か?
スレ衰退を企む負け犬が活性化させている事実www
保守にはなっても、投下がなけりゃ、さすがに活性化とは言わん
スレ違いの雑談でスレが埋まってもしょうがない
>>57 延々と水責めさせられる魔法少女か…
拷問されるにしても傷がつかない水責めは視覚的にはいいかもしれんな
魔法少女をスライムプールにドボンさせたい
スライムなんて焔呪文で…
やだ
口の中まで…
むぐぅ
魔法少女物のスライムと触手の出演率は異常
守っていたキモデブに襲われる魔法少女
攻撃を受けると震動するスライムに取り込まれた魔法少女をキモヲタ達が奮起してスライム撲殺
救出された魔法少女は発情しきっていて……
妊娠させられた魔法少女が堕胎魔法の副作用で子作りしたくなっちゃうループ展開
くっさ
魔法少女を悪臭で責めちゃって涙目にしたい
鼻の穴をくわえられて唾液を流し込まれる魔法少女
むしろせっかく魔法少女になれたのに魔法の効果が
「悪臭を放つ」という能力で涙目になる魔法少女
弱った所をキモデブ軍にリンカーンされそうになり悪臭魔法で難を逃れた
と思ったら悪臭が魔物を呼び寄せてしまいやっぱジョンソン
途中からつまんなくなった・・・
てか、形になったのを読みたいもんだ
スレ自体がリハビリ中みたいなもんだからな
読み手も書き手もヘタり過ぎてるよ
賑やかし担当の荒らしもバカ過ぎて失笑するしかないw
「勝つまで止めない」とか言ってるけど
それってこれまで負け続けたのを認めてるってことだからwww
>>72 まあSS書こうにもこの時期は進学就職で忙しいからねえ
自分も4月終わりまでは公私ともに忙しくて吐血しそうだ
時間を操る魔法少女にでも時間の流れを遅くして欲しいなあ
人事異動で触手だらけの地域に回された入社2年目の魔法少女
社会人なのに魔法“少女”なのか…(困惑)
あれだ、変身したらロリになるんだろ
てか、ここでの投下作品にも、そして世間の有名作品にも普通にあったろ
異世界の魔法・魔物系トラブル管理組織とかに所属してる魔法少女(自称19歳とかでなく)モノは
なぜ困惑するのかが逆に不思議だ
魔法少女で戦隊組ませる時に3人高校生で1人ロリってバランス悪いかな
アリだと思うよ
明日にでもちょいと投稿してみます。
その時間で明日ってかよ…
くそ〜謀ったな
そのセンスに期待
投下期待してますよー
「明日にでも投稿する」と言ったな。アレは嘘だ。
・序章は見た目ロリ注意です一応
・エロいのは最初だけですごめんなさい。
光の差ささない地下の奥深く。
赤黒く、青みがかかった…ともかく言葉では説明するのも憚られるグロテスクな色をした触手に、少女は今にも折れてしまいそうな細い四肢
を拘束されていた。
その見た目は年齢にして10を越えるか越えまいかという小さな体であり、うら若いと言うよりも、幼いと形容するのがふさわしいであろう。
そして彼女は何も身につけてはいない。
つまりその白くきめの細かい肌も、まだほんのりと膨らみ始めたばかり胸も、
未成熟で綺麗な縦のラインを見せる恥部も、隠すこともできず晒されてしまっている。
四肢を拘束しているものとは別の触手が二本、彼女に迫ってくる。
触手はゆっくりと、先端を彼女のごく小さな二つの赤い突起に近付け、
なぜるように刺激を与える。
「んっ…あっ…」
彼女は身じろぎしながら、息のまじった声を小さく漏らす。その声に生気は感じられない。今にも消えそうな、か細い喘ぎ声…
触手はそれに構うことなく、彼女への責めを続ける。やがて足首を拘束していた触手が、除々にその足を外側へと開き始める。
同時にまた別の触手が二本、彼女の最も大事な部分を押し広げ、ピンク色の膣内を外気に晒してしまった。
「うあっ…や…」
やがて一本の触手が、膣口のやや上の部分に覆いかぶさる。
それはそのまま彼女の最も敏感な部分…陰核を執拗に責めていく。
「やめ…ん…あ…」
目にはうっすらと涙が浮かぶ。
しかし、「体は正直」とはよく言ったもので、彼女の開かれた恥裂からは愛液の滴がじんわり滲み出、太股を伝って垂れ始めた。
好ましくないことをされているのに、体が自らの意に反した反応を示しているという事実が、彼女をより深い絶望へと導いていくのであった。
遂に、他のものよりも一回り大きい触手が、彼女の目の前にその不気味な姿を現す。
「ひっ…」
これから何が行われるか、彼女にはとうにわかりきっていたことであった。
その恐怖は何度繰り返されようが、拭い去ることはできない。
「や、やめ…」
消え入りそうな声でこれを拒否しようとはするが、身体の自由をほぼ完全に奪われた現状、最早その異物が自分の中に入ってくるのを怯えながら待つしかできない。
小さな入口には不釣り合い過ぎる大きなモノが、彼女の膣をこじ開けていく。
「あっ、あああ…」
抵抗することもできないまま、彼女は触手を体内に受け入れてしまう。
触手は強引に上下運動を始め、膣内を蹂躙し始める。
「あっ…あっ…あっ…」
一突きごとに漏れる小さな声。
その声に快楽は微塵も感じられない。気が遠くなっていってしまうような心地の声。
幾度となく犯されてしまった彼女には、既に声を上げる気力も残っていなかった。
触手は狭い膣内を責め続け、膣壁を擦り続け、子宮口を叩き続ける。
そして…
「っ!?……ぁ……」
焼けるような熱さをお腹の奥に感じた瞬間、彼女は大きく目を見開き、体全体をビクンと反応させた。
直後、全身の力が抜け、がっくりとだらしなく項垂れてしまう。
触手から夥しい量の精液が子宮に流し込まれる。
精液が子宮を満たしていくと同時に、彼女の下腹部はその精液により膨らまされていく。
「くっ…あ…」
やがて、触手は精の放出を終わらせ、膣内から抜け出ていく。
秘所からは勢いよく精液が流れ出、足元を白く染め上げていった。
彼女は虚ろな目のまま、その光景を眺めているほかはなかった…
「早く…ここから…出ないと…」
消えていきそうな意識の中、ポツリと呟くのが聞こえた。
「おいおい、コイツでもだめかよ。」
「触手とは相性わりーんじゃねーか?」
行為の後、牢獄に現れた二人の兵士らしき男達。
軽い話しぶりとは裏腹に、その会話の内容は身の毛もよだつ恐ろしいものである。
「後は蟲の卵でも産み付けてやるしかないかねぇ。」
「いんや、獣はまだ試してないはずだ。魔犬でも連れてくるか…」
「でもこんだけちっこいと、間違えて食われっちまいかねんぞ。そしたら大目玉だ。」
「なぁに、仕事は増えるが見張ってればいいだけの話だ…連れてこい。」
「へいへい。」
一人の兵士が奥から、真っ黒な犬のような生物を連れてくる。
その姿はいわゆる大型犬よりも一回り大きく、牙が生え、到底「犬」と呼ぶには不釣り合いな…
化け物とでも形容すべき生物である。
もう一人の男が、少女に近付く。
「さぁてローズちゃん。触手は飽きただろうから今度はこの子と遊びましょうか。」
男は触手の拘束を解く。
……ローズと呼ばれた少女は、その一瞬の隙を逃さなかった。
「…あなた達の好きには…させない…」
「なっ!?」
すっかり気力を失ってしまったかに見えたローズであったが、それでも彼女は諦めず、反撃の機会を待っていたのであった。
残されたわずかな魔力を振り絞り、ローズは一瞬の内に魔法陣を展開させると、その場で爆発が起こる。
その爆発は威力十分であり、牢獄の鉄格子を兵士、触手、魔犬もろとも吹っ飛ばした。
ローズは一目散に牢獄から駆け出して行った。
「はぁ…はぁ…」
威力の強い魔法を使ってしまい、息も絶え絶えになっているローズ。
兵士の目を掻い潜りながら、何かを探している様子であった。
無論何も身に付けていないままであるが、最早そこまで頭が回らない。
ただひたすら、探し求めていた…
「異世界への扉…」
と、ある石壁の前でローズは突如立ち止まる。
「…ここから…感じる…」
ローズが壁に手を伸ばすと、石でできた壁に、片手がすっと吸い込まれる。
「早く…行かないと…この世界は…」
ローズの姿はそのまま石壁の中に消えていった…
山下辰哉(やましたたつや)は市立星が浜高校に通う、どこにでもいそうなごく普通の男子高校生である。
身長・体重は全国の高校1年生の平均レベル。学力もクラスの真ん中。運動神経も並。
趣味も読書に映画鑑賞と当たり障りのないもの。
顔立ちもイケメンには遠い普通の顔である。
現代日本で言う政令指定都市レベルで多くの人口と様々な顔を持つここ、星が浜市内の住宅地に
サラリーマンの父、パートもこなす母、やや年の離れた小学生の妹とともに住んでいる。
特にお金があるわけでも、貧しいわけでもない、平々凡々な家庭で暮らしているのだが、
ある意味それが一番幸せなのかもしれない。
そんなフツーな彼であるが…
「辰哉くん、お待たせ。」
校門で待つ辰哉の元に駆け寄る一人の少女。
彼女は辰哉の幼馴染で同級生の進藤結(しんどうゆい)、早い話、辰哉のカノジョである。
結はクラスの中でも可愛い部類に入っており、童顔で小柄ではあるが、いつもクラスの中で
愛嬌を振りまく、男女どちらにも一目置かれている存在である。
フツーの男子高校生が幼馴染とは言え何故彼女をGETできたかは、追々話すこととする。
「じゃあ帰るか。」
「うん。」
この日、結は辰哉の家に寄ることになっていた。
ちょうど結の読みたがっていた本を辰哉が読み終えたということで、借りに行くということらしい。
しかしながら、あくまでそれは建前。
フツーの健全たる男子高校生の辰哉が彼女を家にまで上げて本を貸す、だけで終わるとは思えない。
奇しくもこの日は月末の金曜日で父は忙しく帰りが遅いとの連絡があり、母は同窓会で夜遅くまで不在。
そして妹も友達の家でお泊まり会と、家に高校生の男女が二人きりとなる。
となると、考えることが自ずと見えてくる…
(断られたらその時は、俺はそれまでの男だったということだ…)
緊張した足取りで、かつ急ぎ気味に家を目指す辰哉。実にわかりやすい。
結はなんだか辰哉の様子がいつもと違うのを何となく感じてはいたが、
違和感程度に思ったのか、特に声には出さなかった。
どこにでもいそうな高校生カップルの光景。
しかし、駅から家を目指す道中で、彼等は「フツー」とは程遠い世界に巻き込まれることになることになった…
「っ!?」
「やだ…」
家の近くの十字路を曲がった途端、その光景に二人は言葉を失ってしまった。
そこには金髪の女の子が、何も身に付けていないまま倒れていたからだ。
二人は慌てて倒れた女の子の元に駆け寄る。
「…お、おい、死んじゃってるのか?」
「いいえ、まだ生きているみたい。」
結は女の子の胸に直に手を押しあて、心臓の鼓動を確認する。
消えそうなほどに小さいが、まだ息遣いも感じることはできる。
「でもこのまま置いていたら、危ないのは確かよ…」
「病院か警察にでも…」
「ただ、連れて行ったら私達怪しまれちゃうかも。」
「ううむ…」
結の言うとおり、このご時世こんな状態の女の子を連れて公共の場に駆けこんだら。真っ先にしょっ引かれるのは確実だ。
「高校生が全裸の女児を連れ回す事案が発生」なんてことになったら、それこそ今までフツーだった人生が一転してしまう。
「近いし、家で回復を待つか…妹の服ならちょうどこの子に合いそうだし。」
「そうね、そうしましょ…」
辰哉はブレザーを脱いで、女の子に被せる。
そしてそのままお姫様だっこの形にして、女の子を持ち上げた。
その衝撃に感付いたのか…
「…け…て…」
「ん?何か喋ったぞ。」
女の子は微かにではあるが、声を発した。細々とした声ではあるが、「たすけて」と聞こえる。
金髪に白い肌と、外国人を思わせる風貌の女の子の口から出てきたのは、意外にも日本語であった。
しかし二人はこの子を助けようと無我夢中で、そこまで思考は回っていない様子である。
「大丈夫だよ、私達が助けてあげるからね。」
結は顔を近付け、微笑みかける。と…
「ん…」
女の子は、ゆっくりと目を開ける。
「あ、気が付いたみたいだよ。」
「本当か?」
その女の子は、結と視線をあわせる。何かを語りかけるように…
「お話は後でしてあげるから、早く辰哉くんの家に…」
「見つけた…」
「へ?」
突然、「見つけた」と言われて素っ頓狂な反応を見せる結。
女の子はそのまま結に手を伸ばそうとする。と…
「いたぞ!」
背後から突如として男の声がした。
二人が振り向くと、そこにはフルフェイスのヘルメットにライダースーツの男が二人…
銀行強盗のようなその出で立ちは、あからさまに怪しい。
「な、何なんだあんた達は。」
辰哉と結は身構える。
「お前達、さっさとその娘をこっちに渡すんだ。」
「まさか…誘拐犯?」
「どう見たってそうだろ…」
辰哉、結と誘拐犯に見える男二人が対峙する。
この子をこいつらに渡してもロクなことにはならない。辰哉と結の考えは全く一緒であった。
「誰があなたたちなんかに渡すもんですか!」
「そうだそうだ!」
「チッ、うっせーな。」
と、男の一人は突然銃を構えた。
「な…」
思わず後ずさりする辰哉と結。
「どうだ。渡さないと撃つぞ!」
「おいおい、あんまり派手にはやり過ぎるなって上から言われてるだろ。」
もう一人の男が銃を構えた男をなだめる。
「大丈夫だ、防音壁を張ってあるからちょっと銃が鳴ったくらいじゃ気付きはしまい。」
「でもよぉ、今一般人巻き込んだら絶対怪しまれるからやめとけよ。ちょっとKOさせる位に留めないと。」
「お前この前こっちのトンネルで派手にやらかしたばかりだろうが!」
その言葉に、結の表情が一瞬こわばる。
「あ、あなたち…トンネルって…まさか…」
「あれは事故だ。こっちの自動車ってのがあんなに派手に燃えるとは思ってなかったし…」
結は何かを確信し、キッと歯を食いしばると、突如として二人に走って向かっていった。
「おい!結!よせ!」
辰哉の制止も聞かず、キッっと歯を食いしばって結は銃を持つ男の胸倉に掴み掛かった。
「ぬおっ。」
「あなた達が…あなた達が…」
「ぐ…鬱陶しい!」
しかし、女子高校生と大の成人男性(と思われる)では力の差は歴然としている。
男は結の手を振りほどき、そのまま結をコンクリート塀に叩きつける。
「きゃあっ!」
「結!!」
辰哉は女の子を置き、一目散に結にむかってダッシュする。
「いっ…」
「煩いガキだ、黙っておけ!」
男は銃口を結に向け、引き金に手をかける。そして…
一発の銃声が、白昼の閑静な住宅街にこだました…
「…がはっ」
「う、嘘…」
結をかばった辰哉は、そのまま銃撃に屈し、バタリと倒れる。
「辰哉くん…辰哉くん…」
結は辰哉を揺するが、何も返事がない…
「い、嫌あああああああああああ!!!」
…
…
…
「…やくん…」
(ああ…俺…死んじまった…のか…だけど…声が…聞こえる…)
「辰哉…くん…」
(あの世ってやつ…なのか…この声は…結…あれ…体が…動く…)
辰哉はベッドの上でがたっと起き上った。
「辰哉くん!!」
「のわっ!結!」
結が涙を浮かべながら、辰哉に抱きつく。
自分は夢を見ていたのだろうか。だとしたら、酷い夢だったなぁ、と思ったのも束の間…
「目が覚めましたか…まずは一安心です。」
先程の出来事が夢ではないと思わせる存在…
結の隣には、先程道で倒れていた女の子が立っていた。
「あれ、君は…確か道に裸で倒れてて…」
「はい、貴方が撃たれてしまった後、色々ありまして…」
どうやら、拳銃で撃たれてしまったのは事実らしい。
しかし、辰哉は腹の辺りをしきりに擦るが、外傷らしきものはまったく無い。
困惑する辰哉と、ばつの悪そうな顔をする女の子。
辰哉は頭を整理しようにも、本当に何が起こったのかわからず、混乱は深まるばかり。
「あ、あのね辰哉くん…」
と、その沈黙を破ったのは結。
「どうしたんだ突然。」
「落ち着いて聞いてね。」
こほん、と咳払いをし、姿勢を正した結。
何か重大な発表をするのかとも思える格好である。
その結から出てきたのは、確かにとんでもない発表だった。
「わ、私ね…」
「魔法少女になっちゃった…」
序章 おわり
お目汚しすみません
色々と開示されてない情報が多そうで、ひとまず2話以降で舞台設定が整うのを期待して待ってます。
ただ、女性も一緒にいるのに「自分が怪しまれるから」という理由で、見ず知らずの気絶した全裸幼女を
病院ではなく自宅で看病しようって思考はちょっと理解できなかったw
やっぱり全裸幼女をいきなり家に引き上げるのはちょっと強引でしたかね
一応服だけ着せてすぐ通報して引き取ってもらおうという算段だったと補足しておきます。
本文中でやれって話ですが…
次の話で設定等を整えていってるところですが、長くなり過ぎて肝心の結ちゃんを犯すとこまで行け無さそう
でも結局、運ぼうとしたら即座に敵が現れたわけだから、通報なり(110でなく119でも)
病院に連れて行くなりしようと思ったところで敵が現れたことにしても、話の展開は同じだった気もするw
目覚めた後に、主人公の家に本人が行きたがったのだとしたら、それは別におかしくないし
>>91 おつ
>92が指摘してるように主人公の言動には少し首を傾げたくなる点もあるが、
続きが楽しみです
しかし雑談はしまくるくせに、いざ投下があると感想少ないね、このスレ
俺入れて3〜4人しかいないのか?
今頃気付いたようなことを言うなよ
最初から分かってることだろ
お待たせしました、第1話です。
・本番なしです、ごめんなさい。
・タイトルは「魔法少女 マジカルスターズ」にします(シスターズに非ず)。
「パパ…ママ…どうして…」
目を開けることのない最愛の両親…
一人悲しみにくれる少女…
もうこれ以上の悲しみにひたりたくなんてない。
彼女はそう思いながら生きていた…
だが…
「…がはっ」
「う、嘘…」
自らのために体を張り、凶弾に倒れたのは想いを寄せ合っていた者…
「い、嫌あああああああああああ!!!」
押し寄せる悲劇の連鎖…
悲しみを知った末に、彼女は…
お待たせしました、第1話です。
・本番なしです、ごめんなさい。
・タイトルは「魔法少女 マジカルスターズ」にします(シスターズに非ず)。
「パパ…ママ…どうして…」
目を開けることのない最愛の両親…
一人悲しみにくれる少女…
もうこれ以上の悲しみにひたりたくなんてない。
彼女はそう思いながら生きていた…
だが…
「…がはっ」
「う、嘘…」
自らのために体を張り、凶弾に倒れたのは想いを寄せ合っていた者…
「何か悪いものでも食べたのか。」または「おい貴様、結をどこにやった。」
辰哉はそう言いたいのをぐっと堪えていた。
確かに結はまだ子どもっぽいところがあり…まあそれが可愛くもあるのだが…よりによって「魔法少女」である。
妹ですらこのテのアニメを見なくなって久しいのに、ましてや高校生にもなった結がそんなことを口にするとは到底思えなかった。
最近は女性でもアニメオタクはいるにはいるようなのだが、差し当たって結にはその気配はない。
「ああ、まだ夢から醒めてなかったのかな…」
無理矢理自分を納得させるべく、敢えて辰哉は口に出して言う。
この星が浜市大洋区出名町3丁目3番地4号にある山下家の2階の自室に似た空間も
目の前の魔法少女を名乗る結らしき女子もその隣に立っている突然現れた金髪で全裸だったのでとりあえず
妹の服を着せている幼女もさっき撃たれたのも結を待ってる間にコンビニでゴムを仕込んでいたのも今日の
弁当のおかずがシュウマイだったのも何もかもが夢。これは悪い夢です!これは悪い夢以外の何物でもない!
そうに決まっている。
とりあえず、辰哉は頬をつねるという古典的な方法でそれを確かめる。
「あ、痛い…」
ところがどっこい夢じゃありません。現実ですこれが現実。
「は、はは…」
思わず苦笑いする辰哉。
「えーと、どこから説明すればいいのかな…」
「では、私が説明します。」
と、こちらも一呼吸置いたとは言え未だ困惑気味であった結を横目に、その隣の女の子が語り始める。
「私は、この世界とは別の世界から来ました…」
「はぁ…」
結も結なら、この女の子もこの女の子である。
しかし夢ではない以上、辰哉はとりあえず話を聞くことにする。
ごめんなさい、
>>99は消し忘れた個所がありますので無視してくださいorz
「何か悪いものでも食べたのか。」または「おい貴様、結をどこにやった。」
辰哉はそう言いたいのをぐっと堪えていた。
確かに結はまだ子どもっぽいところがあり…まあそれが可愛くもあるのだが…よりによって「魔法少女」である。
妹ですらこのテのアニメを見なくなって久しいのに、ましてや高校生にもなった結がそんなことを口にするとは到底思えなかった。
最近は女性でもアニメオタクはいるにはいるようなのだが、差し当たって結にはその気配はない。
「ああ、まだ夢から醒めてなかったのかな…」
無理矢理自分を納得させるべく、敢えて辰哉は口に出して言う。
この星が浜市大洋区出名町3丁目3番地4号にある山下家の2階の自室に似た空間も
目の前の魔法少女を名乗る結らしき女子もその隣に立っている突然現れた金髪で全裸だったのでとりあえず
妹の服を着せている幼女もさっき撃たれたのも結を待ってる間にコンビニでゴムを仕込んでいたのも今日の
弁当のおかずがシュウマイだったのも何もかもが夢。これは悪い夢です!これは悪い夢以外の何物でもない!
そうに決まっている。
とりあえず、辰哉は頬をつねるという古典的な方法でそれを確かめる。
「あ、痛い…」
ところがどっこい夢じゃありません。現実ですこれが現実。
「は、はは…」
思わず苦笑いする辰哉。
「えーと、どこから説明すればいいのかな…」
「では、私が説明します。」
と、こちらも一呼吸置いたとは言え未だ困惑気味であった結を横目に、その隣の女の子が語り始める。
「私は、この世界とは別の世界から来ました…」
「はぁ…」
結も結なら、この女の子もこの女の子である。
しかし夢ではない以上、辰哉はとりあえず話を聞くことにする。
「ローズ」と名乗る金髪の女の子は、異世界にある王国の王の娘を自称した。
異世界では自分の生まれた国を含む同盟軍と、闇の魔法に手を染めてしまった軍との間で戦争が勃発しているという。
闇の魔法軍はその強大な魔力と人工的に生み出される「魔物」の力を利用し、同盟軍を破っていき。遂にはローズのいた国を滅ぼすまでに軍を進めてしまっていた。
最初は半信半疑だった辰哉も、話を聞くうちにのめり込み、息を飲んだ。
「私達の国は負けてしまいました…ですが、他の同盟国がまだ持ち堪えていますので、戦局がどうなるかは見通しがつきません。ただ…」
「…ただ?」
ローズが、より一層の真剣な表情になる。
「事態を打開すべく、闇の軍は切り札となる作戦に踏み切ったのです。それは、この世界に進出すること…」
「…まさか、さっきローズを連れて行こうとした二人は…」
「はい、闇の軍の手先です…」
闇の軍は、異世界にあるここに目を付けたのだった。
ローズの口からは恐ろしい言葉が次々と飛び出てくる。
扉を開いて魔物や軍隊をこちらに派遣し、何も知らないこの世界を蹂躙しようとしていること。
この世界に魔物を生み出す拠点を作り、大量に魔物を「生産」することにより、一気に戦局を優位に進めんとしていること…
唖然とする辰哉と結。
確かに、科学や自然現象では説明もできないことが次々と起こればたちまちこの世界の人間は大混乱に陥る。
そこを大軍でもって攻めれば、こちらの世界を落とすのは容易いだろう。
「そうならないためにも、私は闇の軍から抜け出し。この世界に来たのです。」
「それで、ローズちゃんは私に魔法の力をくれたの…」
結がそれに続ける。
「えっと、辰哉君が撃たれた後ね…」
目の前で辰哉が撃たれ、愕然とする結。
数ヶ月前、この町の高速道路にあるトンネルで、突如タンクローリーが炎上。
トンネル中を炎が包み込むという近年の自動車事故で最悪の規模の事故が起こった。
その犠牲者の中に、結の両親が含まれていた。
失意と悲しみに暮れる結を支えたのは、他でもない、辰哉だった。
元来正義感が強く困った人を見ると放っておけない性格の辰哉は、幼馴染の結が悲しむ姿を見ていてもたってもいられなくなり、その悲しみを分かち合い、結のことを励まし続けた。
そんな辰哉に触れながら、結は笑顔を取り戻していくと同時に、二人の中には恋愛感情が芽生えたのである。
その辰哉までも、まさかこんな形で失うことになるとは…
「い、嫌あああああああああああ!!!」
結は慟哭する。
そんな結を尻目に…
「くぅっ、女の子を庇って倒れるなんて男だねぇ!だが、俺らのことを知られると相当マズいんでな…」
「…致し方ない。」
辰哉を撃った男はもう一人の男にヘルメット越しに目配せした後、改めて銃口を結に向ける。
その時だった。
「結さん。」
結を呼ぶ声。その声の主は、先程目を覚ましたばかりのローズ。
ローズは結に向かって掌を向けると、何かを呟き始める。刹那。
「きゃっ!」
「ぐおっ!コイツやりやがったな!」
結は眩いばかりの光に包まれる。
(何?…この感覚…)
光の中で結は生まれたままの姿になったかと思うと、体の奥底から何か力が湧きあがるのを感じた。
と同時に、赤い光の帯が体を包み、「服」を形作っていく。
赤を基調としたジャケットに、白いミニスカート…やがて目にも鮮やかな紅白の色遣いが特徴的な衣装が結の身を包みこむ。
その手にはどこから現れたのか、自身の身長より少し短いくらいの、装飾が施された長杖が握られる…
その瞬間、結の髪の色は燃えるような赤に染まった…
ふっと光が消えると、そこには「変身」を終えた結がたたずんでいた。
「え?えええ!?」
結はこれまでの高校の制服から全く違う服になっているの気付き、素っ頓狂な声をあげる。
「説明は後でします。まずは目の前の敵を倒してください。周りへの被害は私が抑えますから…」
いつの間にか立ち上がり、辰哉のブレザーだけを着たローズが言う。
「敵?」
「ちいっ、しょうがないな。」
と、辰哉を撃った男はヘルメットを脱ぎ捨てる。
結は驚愕した。ヘルメットの下のその顔は、真っ黒の肌に、口が裂けて牙を生やし、ギラリとした目・・・
「ヒト」とはかけ離れた、悪魔とも呼ぶべき風貌をしていた。
「あ、あなたは一体…」
「喰らいやがれ!」
その魔物は再び銃を構えて、結に向けて発射する。
「きゃあっ!」
結は咄嗟に杖を構える。すると、放たれた弾は結の目の前で弾かれるようにして消えてしまった。
結は驚く間もなく杖の先端を魔物に向けると、そこから炎の弾が発射される。
「ぐおっ!」
炎は魔物に直撃し、ダメージを与える。
「何だろう…自然と魔法が使えるような気がする…って、魔法?」
「そう、あなたは魔法少女になったのです。…危ない!」
結に向かって飛んでくる黒い弾丸。
ローズの声に呼応した結はそれをひらりとかわす。
弾は近隣の家の壁に当たる前に消滅する。恐らく、ローズが障壁を作っているのだろう。
色々と思うところはあったのが、結は頭の中に自然と浮かび上がる「魔法」で敵を倒さんと魔物に対峙する。
「やるな…おい、お前も協力…って、あれ?」
いつの間にかもう一人のヘルメット男、恐らく同じような魔物であろう男の姿は消えていた。
「あ、アイツ逃げやがったな!」
「とどめー!」
結は魔法陣を目の前に展開すると、そこから槍の形をした炎を発射する。
炎の槍は一直線に魔物に向かい、それを貫いた。
「ぐああああああ!!」
断末魔の叫びとともに魔物は炎に包まれ、灰燼に帰した。
「ふぅ…」
溜息を一つつくと、結の変身は解け、元の学生服姿に戻った。
と、倒れたままの辰哉が目に入る。
「そうだ、辰哉君!?」
魔法少女に変身して無我夢中に戦っていたいたことで、辰哉のことを気にかける余裕がなかった結。
それを悔いるような気持ちで、辰哉のもとへと向かう。
その傍には、既にローズの姿があった。
「…危険な状態です。回復魔法でも間に合うかどうか…」
「生きて…いるの?」
結は恐る恐る尋ねる。
「魔弾を撃たれています。急所は外れましたが…このままだと…」
「そんな…」
と、ローズはその傷跡に手を当てる。
「奴は私を追ってきました…関係の無い人を巻き込んでしまったのは、私の責任でもあります。」
その手は眩い光を放ち始める。
「私の魔力を…彼に転移させます……」
・・・
「つまり、ローズちゃんが俺に魔力をくれたから俺は生き返ったと…」
なんだか光の国から我らのために来た某超有名特撮ヒーローの設定みたいだ。
となると、自分も巨大化して3分間だけナントカ星人と戦うのだろうか。そんなことをぼんやり考える辰哉であったが。
「魔力はあくまでも生命維持用のものなので、辰哉さんが魔法を使えるようになっているわけではありません。」
「あ、そうなんだ…じゃあローズちゃんは?」
「魔力をほぼ使い果たしたので、今は簡単な魔法しか…」
「実はね、私もさっきは魔法が使えたんだけど…」
と、結が割って入る。
「元に戻ったら、どう変身したらいいかがわからなくて…」
「それでしたら、先程は私が直接あなたに魔力を流しこんだだけなので、今は魔法が使えないはずです。」
「でも、ローズちゃんに魔力が残っていないなら…」
「大丈夫です。あなたの体内に魔力を生み出す「核」を植え付ければ。」
「う、植え付けって…」
結の表情が一瞬こわばる。
体のどこかに穴でも開けて埋め込むようなことをしなければならないのだろうか、と、結は不安だった。
それを察したローズは付け加える。
「痛くはないのでご安心ください。」
「ちょっと待った、結ばかりに危険な目に遭わせるわけにはいかない。」
辰哉が話を遮る。
「さっきから何だ、魔物の侵略だか何だかわからないけど…ともかくそんな物騒な事態に結一人だけ巻き込むことはしたくない。」
「辰哉君…」
「お気持ちはわかりますが…身体構造の特徴上、魔力を自然に生み出して使えるのは、人間は女性だけなんです。」
「え?そうなの?」
ローズが言うには、女性しか体内での魔力の生成を行うことが出来ず、男である辰哉に魔力生成の核を与えることはできないらしい。
魔力の込められた器具や武器を用いれば魔法の使用は可能だが、使えるにはある程度の鍛錬が必要とのことらしい。
「でも結も考えた方がいいぞ。そういう奴らと戦うってことは…命の危険が及ぶかもしれない。」
辰哉はあくまでも結を心配している。しかし…
「……私、これからも魔法少女になる。」
深呼吸した結から発せられたのは、決意の言葉だった。
「…本気か?」
「だって、私が何もしなかったら、この町は魔物に攻められちゃうんだよ。そしたら、皆が危険な目に遭っちゃうし。もちろん、私達も…」
「・・・」
「それに…パパとママを奪ったのも…あの魔物だった…そんなことする人達…許せない…」
結は、グッと拳を握りしめた。
辰哉はおぼろげながら、撃たれる前に魔物が「トンネルの件は俺達がやった」という旨のことを話していたのを思い出した。
闇の軍は結にとって文字通り、「親の敵」であるのだ。
結の決意を聞くと、今度は辰哉がベッドから起き上り、結を抱いた。
「あ…///」
「辛くなったら、いつでも言うんだぞ…」
「うん…」
辰哉は今再び、結を支えようと決意した。
しかし、前線で戦うであろう彼女に対し、何もできないことにもどかしさを感じていたのも事実だった。
「ごめんな、何もできなくて…」
「いいえ、辰哉さんには大事なお仕事があります。」
と、ローズが口をはさむ。
「あなたに分け与えた生命維持の魔力は、傷付いた魔法少女を癒す力があります。もしもそうなった時は、あなたが癒してください。」
「それって…回復魔法みたいなものか?」
「……詳しいことは、時が来たらお話します。」
辰哉にも、大切な使命が課されたのであった。
辰哉と結は、同時に顔を見合わせる。
「じゃあ、何かあったら…辰哉君にお願いしまーす。」
ぺこりと一礼する結。
辰哉は内心、「この力を使うことがないように」と祈るのであった。
「それでは、これから結さんに「核」を植え付けるのですが…」
と、ローズがコホンと咳をする。
「辰哉さんは見てはいけません。男子禁制です。」
「な、何い!?」
予想だにもしない言葉だった。
「さっきこの服を借りた、妹さんのお部屋を使わせていただきますね。さあ結さん、行きましょう。」
「え、ちょ…」
ローズは結を連れて、部屋を出ていってしまう。
隣の部屋に入り、結はローズに疑問だった点を問い始めた。
「でも、何で私が魔法少女なのかな?」
「素質…ですね。こればっかりは私のの世界の住人でないとわかりませんが…」
どうやら結には、異世界の住人でなくとも魔法を使えるという素質があったようだ。
さらにローズは、魔法少女として覚醒するには、何かの感情がある程度まで大きくなり、覚醒の引き金にならなけばならない。
結は両親・辰哉を奪われた悲しみを引き金としたと言ったことを付け加えた。
さらに、一度覚醒すれば元々魔力を持っていなくとも、「核」さえ備わっていればいつでも自由に変身できることなどを説明した。
ローズの見立てどおり、結は変身後すぐに魔法を使いこなしたのである。
ちなみに、どの属性の力が眠っているのか、あるいはどのような魔法を得意とするのかは、覚醒しないとわからないらしい。
「「核」とは、魔力を最大限の濃度に高めて抽出したものです。私の世界でも魔力を生まれつき持つ者とそうでない者がいますが、
そうでない者もいて、その人達のために「核」は作られました。」
と、ローズは何もない空間から、赤いビー玉のようなものを取り出して見せた。
異世界からではあるが、物を取り寄せるくらいの魔法はまだ使えるようだ。
「これが…「核」?」
「はい、ではこれから「核」を植え付けます。」
「私はどうすればいいのかな?」
「……魔力を生むということは、言わばもう一つの生命を生み出すのに似ています。」
突如質問の答えとは見当違いなことを言われてしまい、きょとんとする結。
「とても強いエネルギーに満ち溢れたものを育み、生み出すこと…これは女性だからできること…」
「ええと、どういうことなのかな?」
「…「核」を植え付けるのはこの中です。」
ローズは結のおへそのすぐ下あたりを指す。
結はそれを聞き、「核」を植え付けるべき場所を理解した瞬間、顔が真っ赤になってしまった。
「ええっと、それって、も、もしかして、入れる場所って…」
「おわかりになりましたか?」
恥ずかしさのあまり、口をぱくぱくさせてしまう結。
今一度、ローズに尋ねる。
「わ、私、ど、どうすればいいの…?」
「とりあえず、下着を脱いでください…」
「は、はわわわ///」
「核」を植え付ける場所、それは子宮であった。
当然、そこに繋がる個所から「核」を入れこまないといけないわけで…これが、「男子禁制」の理由であった。
しかし、このプロセスを踏まないと、魔法少女として闇の軍と戦うことはできない。
「…誰にも言わないでね。」
「もちろんです。このことは秘密です。」
結は意を決して、スカートを外し始める。
続いて、純白なショーツに手をかけ…
「っ!!」
目を瞑り、それを一気に床へと押し下げた。
ぷるん、と小さめながらも丸く柔らかそうな尻肉が揺れる。
同時に、結は自身の一番大切な場所を惜しげもなく晒し出してしまう。
「では、楽な姿勢に…」
「はい…」
「ベッドの上に寝てください。終わった後の処理は、私が行います。」
結はベッドの上で仰向けになり、ローズが陰部へと顔を近付ける。
同性とは言え、その場所をまじまじと見られてしまうのはなんとも恥ずかしかった。
未だにあどけなさを全身に残している結であったが、それは秘所も同じことだった。
陰毛は生えかけ、と言うよりも注意して見ないと気付かぬほどうっすらと生えており、
柔らかな肉感と、綺麗な縦1本のラインが健在であった。
ローズはその幼さの残る割れ目をそっと横に拡げる。
「ひっ!」
思わず声をあげてしまったのは結。
未だ男性経験の無い陰唇の中は奇麗なピンク色で、最奥までの道を固く閉ざしているように見える。
「やめて…見ないで…」
「ごめんなさい、でももうすぐですから。」
ローズは「核」を持つと、結の秘部にそれを近付ける。
そして、「くちゅ」という水音とともに、「核」を膣の入口に押しこんだ。
「ひゃあっ!」
「っ!ごめんなさい。」
最も敏感な場所をいきなり触られてしまい、声をあげてしまう結。
体が一瞬、ピクンと跳ねる。
それは結にとって、体験したこともない感覚であった。
ローズはなんとか早く終わらせようと、かつ処女膜を傷つけないように慎重に、小さな赤い玉を膣内に押し込んでいく。
その優しい指遣いが、かえって結の快感を高めていく。
「あ…ふぁあ…」
ローズの指、「核」が奥に入っていくごとに、結の口からは猥声があがってしまう。
と、人差し指の第2関節くらいまで指を入れたあたりで、ローズは指を抜いた。
「ひゃうん!」
するするっと指を抜いた瞬間、またしても結は喘いでしまう。
その指から、「核」は離れていた。
「ここまですれば、後は自然に入っていくのを待つだけです。」
「ふぅ…もう穿いても…!?」
やっとこの恥ずかしい儀式が終わる…そう思ったのも束の間であった。
ドクン、と結の心臓が高鳴る。それに呼応して、下半身が疼き始める。
「や…やだ…何これ…ああう…」
身をくゆらせながら、下腹部全体に広がる感覚に広がる疼きを感じるままの結。
「核」から発せられているであろう刺激は、徐々に強いものになっていく。
息遣いは次第に荒くなっていく。
「ん…あ…だめ…あんっ…」
性器内を支配していく未知の感覚にただただ喘ぐことしかできなくなっていく結。
隣でその光景を見ていたローズも、思わず口元を手で押さえる。
「最深部に到達するまでに魔力が中を刺激するとは聞きましたが…ここまでだなんて…」
やや興奮気味に、その光景をまじまじと眺めてしまっているローズ。
先天的に魔力を体内で生み出すことのできるローズにとって、こうした行為に立ち会うのは初めてだった。
「ああっ!!」
「核」が子宮口に触れた瞬間、ひときわ大きな声で喘いでしまう結。
「核」はその魔力でもって狭い子宮口をこじ開け、そのまま奥に入っていく。と…
「あ、だ、だめ…」
結の下半身は、またしても強烈な感覚が走った。
それは、尿意に似た、しかし別の感覚。
「やだ…ここ…伊織ちゃんのベッドなのにぃ…」
結は、他人のベッドの上で失禁してしまうのではないかと、大きな不安と恐怖にも駆られる。
しかし、その刺激から来る感覚に抗うすべもなく、ベッドのシーツをグッと掴み、ただ感じるしかできなかった。
最早、立ち上がることもままならない。
「あん…ああっ!…ふあああああ…」
子宮内に入っても魔力を発し続ける「核」。
「だめぇ…なにか…きちゃうよぉおぉ…」
そして、結は感じた。自分のお腹の一番奥に、ぴたりと魔力の塊が張り付いたのを…
「きゃあああああああああんっ!!」
その瞬間、淫らな叫び声と共に、秘部からは愛液が勢いよく噴出された。
こうして、「核」が結の中に入り、完全に結の体の一部となったのだ。
「はぁ…はぁ…」
初めて絶頂を味わい、脱力する結。
「…大丈夫ですか?」
ローズは申し訳なさそうな顔で結に尋ねるが、結はゆっくり頷くのみである。
しばしの後、結は体力が戻ったのか、ゆっくり立ち上がる。
「…なんか、お腹の中が熱くなって、凄かった…よくわからないけど…」
ポツリと感想を漏らす結。
「でも…さっきの時みたいに、お腹の奥から力を感じる…」
「では、念じてみてください。」
結はゆっくりと目を閉じ、気を集中させる。
すると、眩い光が結を包み込み…
「お待たせ―。」
「ああ、お疲れさ…」
辰哉は結の声に振りかえり、ドキリとする。
赤い髪、鮮やかな紅白の衣装、手には長い杖…そこには変身した結の姿があった。
「どう?似合ってるかな?」
結はくるりとその場で一回転。
「…なんか、結構可愛いじゃん。」
「ほんと?良かったー。」
屈託のない笑顔。それはまさしく結のものであった。
後ろからは、ローズもやってくる。
「これで結さんは、いつでも魔法少女になることができます。ただ、これからは魔物がこの町への侵攻を開始するかもしれません…」
「大丈夫、私がやっつけてあげるからね!」
グッと小さくガッツポーズをとる結。
「…俺も、できることは少ないかもしれないけど、全力で協力するからな!」
それに辰哉も呼応する。
「じゃあ、今日は私は帰るね。魔物が出たら、ローズちゃんが教えてくれることになってるから。」
「あれ?ローズちゃんはここに残るのか?」
「辰哉さんの生命を維持するために、しばらくはこの家にお邪魔いたします。ご家族の皆様には暗示をかけておきますので…」
「何勝手なことを…まあ、そうしないと俺が死んじゃうから仕方ないか。」
玄関先まで結を見送った辰哉。
結について一つ気になっていたことはあったのだが、本人の気持ちを察したのか、口には出さなかった。
(あんな声出して…一体何やってたんだ…?)
星が浜に生まれた一人目の魔法少女。
その誕生と同時に、戦いの火蓋も切って落とされたのだった…
以上です。
110 :
名無しさん@ピンキー:2014/03/30(日) 20:14:38.57 ID:ZAduF6Md
ローズが意外と淡々と事を運んでいるのは、自己体験も含めて、もうこの手のエロシチュに慣れてしまったからなのか
主人公(?)の反応の一つ一つがなんかウザいw点が気になるけど、本格始動と今後のハード路線を期待してます
>>109 乙
小学生なのに性的に手慣れた(すれた)小学生魔法少女とか最高やな!
まあこの出来じゃ、こんなもんか
自演でしつこくGJしなかっただけよしとするしかないわ
スルーすべき相手にはレスを付けまくって喜ばせる癖に、投下作品にはコメント一つつけようとしない(おそらく読んでもいない)
今のこのスレの住人を心底軽蔑する
変態が集うスレで何をほざいてるんだ?
泣き言言ってる暇あったら、もうちょっと面白い作品を書く努力をしろよ
うけないのは自業自得だろ
お前こそ軽蔑するよ
116 :
名無しさん@ピンキー:2014/04/04(金) 01:44:54.74 ID:qOQRA0mr
コメントつけてる人間は俺入れて二人だけ……か
荒れるからスルースキルは大切
コメントのあるなしで文句言うなよ
と、このようにどうしてもスルー出来ず、荒らしにレスしなくては気が済まないのでした
>>109 GJ
町を守るためという建前上の魔法少女同士の百合はいいものだな…
次回はエロ描写を濃いめに頼む
こういう間を外したタイミングで付く具体的な感想は
どうしても自演臭さを纏ってしまうなあ
遅くなりましたが、3話です。
・触手凌辱描写あり。
「そうか…報告ご苦労。」
ローズが囚われていた城。漆黒のマントに身を包んだ大柄な男が、部下からの報告に耳を
傾けていた。
「異世界に魔法少女が現れた。」彼の計画に綻びが生じたように見えた。
しかし、彼はあくまでも冷静である。
「ホシガハマに定期的に戦闘要因を派遣しろ。が…まだ派手には暴れるな。」
「ハッ!」
部下は一礼し、部屋から駆け出ていった。
「さて…お手並み拝見と行きますか。いずれ貴重なプラントとなってくれるやもしれん
。」
男の姿は、「研究室」と書かれた扉の奥に消えていった。
その日以来、辰哉、結のフツーではない日々が始まった。
辰哉の家に世話になることになったローズだが、ホームステイで海外から来たという設定
らしい暗示を辰哉以外の家族にかけている。
家事の手伝いなども積極的に行ったり、辰哉の妹と一緒に暗くなるまで外に遊びに行った
りと、割と山下家には溶け込んでいる様子である。
魔弾を撃たれたせいでローズが魔力を提供しないと死んでしまうという状態の辰哉であっ
たが、逆に言えばローズのおかげで、特に不自由もなく生活はできているようである。
あの日以来、定期的に異形の魔物が現れるようになっていた。
時間としては夜、街の灯りが消えていくような時間帯が中心であり、ローズ曰く、「派
手に暴れるような時期ではないだろう」ということであった。
家に迷惑はかけまいと、いつもその場には毎回辰哉とローズも居合わせる。
「とどめー!」
「あべし!」
紅蓮の炎が夜の闇に光り、一体の魔物とともに燃え上がる。
この日も結は3体の魔物を相手に立ち回っていた。
「辰哉君、そっち行ったよ!」
と、一体の魔物が辰哉とローズを見つけ、襲いかかる。
魔法の使えない一般人の辰哉、満足に魔法が使えないローズが魔物に襲われてしまえばひ
とたまりもない。しかし…
「来やがれ!」
辰哉の手には、両手持ちの大剣が握られていた。
ローズが護身用にと辰哉に手渡した「破魔の大魔剣」。
「魔」を断つ力があり、ある程度の攻撃なら盾のように防げるらしい。
辰哉が向かってくる魔物に対して剣を一突きすると、剣は深々と魔物に突き刺さる。
魔物はその場に倒れ臥し、絶命した。
「やったね、辰哉君。」
「お疲れ様。」
いつの間にか最後の魔物を討伐し終え、結は辰哉とハイタッチをかわす。
「ほぼ無傷で魔物を倒してますね…正直、ここまで強いとは思いませんでした…」
ローズの言葉通り、結は炎の魔法を使いこなし、星が浜に現れる魔物を次々と狩っていた
。
しかし、これほどまでに手ごたえがないと逆に不安にもなるローズであった。
いつかより強大な敵が現れるはずである、と…
今宵もローズが魔法で結に呼び掛ける。
結は途中でローズ、辰哉と合流すると、魔物が現れたという公園に向かった。
「!?これは…」
「やだ…何…?」
「うっわ気色わりー…」
その魔物はこれまで結が相対してきた、人型を保ってはいた魔物とはうってかわって別物
であった。
どこに顔があるのか…ともすればそのようなものなどない、単に紫色の、無数の触手しか
ないように見えるその魔物は、ただその幾重もの腕を動かし、禍々しい気を放つのみであ
った。
その姿を見て、ローズはあの忌々しい記憶を思い出してしまう。
地下牢でひたすら自分を凌辱し、小さな腹に子種を注ぎ込み続けたあの「触手」…色こそ
違えど、今対峙している触手の魔物はそれに瓜二つであった。
思わず顔をしかめるローズ。
「気を付けて、コイツは…」
言い終わる前に、魔物は数本の腕を3人に向かって叩きつけんとする。
「危ない!」
寸前で回避。
触手が叩きつけた固い土の地面は大きくえぐれてしまった。
恐らく、くらってしまえばひとたまりもない。
「一気に行くよー!」
結は炎の槍を生み出し、魔物に向けて放った。
一直線に向かった炎は魔物に直撃し、たちどころにその場に火柱を作り上げる。
触手の魔物は炎に包まれ、そのまま焼け落ちる…というのがこれまでの戦いだった。
「あ、あれ?」
「効いていない…!?」
しかし、その触手は炎に包まれていてもなお、蠢き続けていた。
それどころか魔物は自身の腕をブンブン振り回すようにして、その炎を掻き消してしまっ
た。
「そんな…このタイプの魔物は植物を元にしているから炎は効かないなんてことはないの
に…」
ローズの不安が現実のものとなってしまった。
今まで炎の魔法しか使っていない結に対し、炎に耐性のある魔物がいつか来るであろうと
いうことは予想ができ、それまでには対策はしておこうというのがローズの考えであった
。
しかし、炎に弱いはずの触手系の魔物に炎の耐性がついていた…このことは計算外であっ
た。
「ど、どうしよう…」
急に不安が増大し、後ずさりする結。
魔物の触手は、じりじりと結に近付いていく。
「ちっ、炎がダメなら、斬ってやるまでだ!」
見かねた辰哉が大剣を持って魔物に斬りかかる。
それを察知したのか、魔物は辰哉に向かって、先端から液体のようなものを発射する。
「ぐっ…」
剣を盾にして攻撃から身を守る辰哉、しかし…
「しまっ!ぐあっ!」
「辰哉君!」
背後に気配を感じ、振り返った時にはもう遅かった。
魔物の触手は無数にあり、かつ伸縮も自在。正面と背後から同時に攻撃をすることもたや
すい。
触手は辰哉の持つ破魔の大魔剣を弾き飛ばす。そしてそのままその手をきつく縛り上げて
しまった。
触手はそのまま辰哉の体に巻き付き、その身を拘束する。
「何やってるんですか!」
「結…ローズちゃん…すまん…ぐっ…」
触手は拘束を除々に強めていく。このままだと、辰哉は絞め殺されてしまうだろう。
「辰哉君を離せー!」
「…!?結さん!!待ってください!」
目の前で再び惨劇を起こしてはならない…その想いで頭がいっぱいになってしまった結は
ローズの制止も聞かず、魔物に突進する。
目指すは触手の根元。魔法でバリアを張りながら、杖で接近戦を挑もうとする結。しかし
…
「!?」
魔物は強い魔力を衝撃波のように発し、結をそのバリアごと弾き飛ばしてしまった。
「きゃあっ!」
「結さん…あっ!!」
触手とは距離を置いていたはずのローズであったが、何時の間にか距離が詰まってしまっ
たのだろうか、その手足を絡めとられてしまった。
「ううっ…」
衝撃波によりダメージを受け、起き上ろうとする結。
無論、魔物はその状態の結を逃すはずはなかった。
「やっ!やめて!」
触手は遂に結の両手、両足に巻き付き、身動きを封じてしまった。
結の体はそのまま宙へと吊りあげられた。
その状態で、結は触手の根元にある魔物の本体の近くへ…より触手が密集している所へと
引っ張り込まれる。
何をされてしまうのだろうか…不安に頭を支配される結。
―――「魔法少女を捕まえても、まずは殺すな……」―――
―――「どうすればいいかは…本能が教えてくれよう…」―――
数本の触手が伸びていく先は、結の胸のあたり。
と、触手は服のわずかな隙間から中に入り込むと、胸の部分を引きちぎった。
「きゃあっ!!!」
突然の行動に驚き、悲鳴をあげる結。
小ぶりだが、形も綺麗にまるい、可愛らしい乳房が露わとなる。
服をちぎった触手はその胸に絡み付き、器用に揉みしだく。
柔らかく波打つ結の胸。
「やだっ、えっちぃ…」
顔を顰めながら、しかしそれに抗う術もなく、胸への責めを受け入れるしかない結。
別の触手の先端が、結の両胸の先の、赤く小さな突起に触れる。
「ひゃっ!」
触手はその先端を開くと、乳首にかぶり付いた。
「あああんっ!」
突然の刺激に、結は思わず声をあげてしまう。
触手はさらに執拗に、結の胸を責めていく。
「あっ…だめ…ん…」
同時に、結は下半身のあたりに妙な感覚を覚えていた。
それは魔法少女として覚醒したあの日、「核」を埋められた時の感覚に似ている。
結はそのむず痒いような感覚に、体をくゆらせてしまう。
「結さ…んっ…」
触手に縛りつけながら、この光景を見るしかないローズ。
と、ローズはどこからともなく声が聞こえてくるのを感じた。
(お久しうございます、ローズ姫様。ご機嫌いかがかな?)
(この声は…)
ローズの脳内に直接語りかけてくる声。
それは闇の軍に属し、ローズを捕えた者の声…
(君の見立て通り、彼女は素晴らしい魔法少女だ。このまま使わせてもらうよ。)
(やめなさい!結さんは…)
(さて、君にもじっくり見てもらうとするか…安心したまえ、第2ラウンドは君にも付き
合ってもらうからね。)
「…っ!」
声が消えると同時に、ローズは結から目を背けた。
またしても伸びてきた別の触手が近付いていくのは、結の下半身。
それと同時に、結の足を拘束していた触手が、その足を開き始める。
「や、やだぁ…」
そのまま膝をも曲げられて、まるでしゃがんで用を足すような格好にさせられてしまう結
。
当然ながら、短いスカートの中の純白のショーツを隠すことなどできなくなってしまう。
触手はその大事な所を守る最後の砦にスルスルと巻き付く。
「ま、まさか…やめて…それは…」
触手がこれから行わんとすることを予期し、怯える結。
しかし、そんな結にはお構いなしとばかりに、触手はショーツを思い切り引っ張り、破い
てしまった。
「きゃああああああっ!!」
魔物に強制的に秘所を晒されてしまった結。
恐怖と羞恥で、ただただ叫ぶしかなかった。
触手は結の柔らかな太股に巻き付きながら、その先の秘所を目指していく。
「な、何するの…?…ああっ!」
触手の先端が、割れ目をなぞる。
その瞬間に、結の体は大きくビクンと反応してしまう。
「だ、だめ、そこ、そうしちゃあ…」
刺激を受けた結の頬に赤みがかかる。
下半身に感じていた疼きがより強くなる。
しかし、触手の責めはそれに留まらなかった。
「あうっ!」
先程乳首にしたのと同じように、触手の先端がクリトリスに吸いつく。
まるで魔力の「核」のように真赤に充血した小さな突起に刺激を与えられるたび、結の体
は大きく波打つ。
まるで全身の感覚がそこに集中しているかのように、陰核は敏感になっていった。
「や、やめえっ!やめてぇええっ!!」
必死の叫びも空しく、ただただ体の中で最も恥ずかしい…最も敏感な場所を責められるし
かない結。
その割れ目からはじんわりと透明な液体が溢れ出、太股を伝って流れていった。
ひとしきりの責めが終わると、触手は結の秘所から離れていった。
「はぁ…はぁ…」
息も絶え絶えになる結。
「やだぁ…やだよぉ…」
その目にはうっすらと涙が浮かんでいた。
このまま責め続けられて壊されてしまうのか…そう思いながらふと結は下の方に目をやっ
た。
「な、何…あれ…」
結が見たもの、それはこれまで見た中で最も太い触手であった。
巨大でグロテスクなそれは、ゆっくりと結に向かって近付いていく。
近付いていく先は、先程まで散々責められてしまっていた箇所。
「ま、まさか…だめ!そんなのだめ!」
首を振りながら狼狽する結。
結は悟ってしまった。この魔物は、自分を犯すつもりだ…
「だ…だめ!入れちゃだめ!」
じたばたと抵抗をしようとする結。
それに感付いたのか、魔物は拘束する触手から、結に魔力を直接流し込むように攻撃する。
それは、電撃のように結の体にダメージを与える。
「あああああああっ!!!」
突然の魔物の攻撃を直に食らってしまい、ぐったりと項垂れる結。
遂に、その触手が入口に当てがわれる。
結は、割れ目の周囲の肉を圧迫される異物感を感じた。
「い、嫌…」
涙が、大粒となっていく。
「嫌ああああああああああ!!」
刹那、一人の魔法少女の純潔が、おぞましい魔物によって、散らされた…
柔らかな肉をスルリと抜け、あまりにも呆気なく、触手は結の中に入ってしまった。
「!!!!!!」
体の一部を強制的に引き裂かれた痛みで、声にならない声をあげる結。
しかし、触手は一切の躊躇をせず、勢いそのままに膣内を進んでいく。
男性経験のない処女の膣が、裂けるように開かれていく。
「あがあっ!ああああっ!」
処女を奪われた悲しみに浸る間もなく、痛みが下腹部を支配していく。
陰唇と触手の隙間から溢れ出す鮮血が、その痛々しさに拍車をかける。
「かはっ…」
やがて触手は最奥にぶち当たる。
「あ…あ…」
恐怖からか、それとも痛みからか…結の体は小刻みに震えていた。
「あぐっ!」
すぐさま次の刺激が結を襲った。
触手によるピストン運動…触手は出入りを繰り返し、結の膣内を蹂躙していった。
子宮口の壁を触手が打ち付けるたび、結のお腹はぽこんと膨れる。
「あっ!ああっ!ああああっ!」
結の漏らす声は喘ぎ声とも違う、苦痛に満ち溢れた叫びであった。
触手は寸分の狂いもないタイミングで、機械的に反復運動を繰り返す。
「ひうっ!?」
突如として、結はまた違う異物感を感じた。
それは、お尻の方から来るものであった。
新たなる触手は結の、これまた無防備となっていたお尻の間の窄みに先端を捻じ込むと、
一気に中に侵入してしまった。
「だめぇっ!…おしりぃ…」
直腸の中に入ってしまった触手もまた、その中を蹂躙し始めた。
当然、前の穴から入ってきた触手の動きが止まることはない。
同時に二つの箇所を犯されてしまった結。
「だめ…そんなの…だめなのにぃ…」
次第に頭の中が真っ白になっていく。
痛みの感覚がなくなっていくと同時に、愛液の分泌の量が多くなっていく。
そして結の体を支配する感覚は、いつの間にかむず痒さ、疼きに変わっていった。
「あついよぉ…ふあぁ…」
その声も、次第に甘ったるいものへと変わっていく。
これ程までに乱暴にされているのに、体は感じてしまっている…
結はその事実を全く理解できなかったし、理解したくもなかった。
しかし、体全体を覆う切なさは、隠すことができない。
「来ちゃう…らめ…」
次の瞬間、触手は熱く、どろりとした液体をお腹の中に放った。
「!?ああああっ!!熱い!熱いいいいいい!!!」
結の全身に、雷で撃たれたような感触が襲いかかった。
同時に、子宮の中が夥しい量の白濁液によって満たされていく。
「やああっ!!あああああ…」
お尻に挿されていたいた触手もまた同時に、熱い精を放った。
熱いものに内臓を支配され、体の中から焼かれていってしまうかのような感覚に陥る結。
「あ……あ………」
目は生気を失い、何を見ているかもわからない虚ろなものになってしまった。
お腹は臨月を迎えた妊婦のように、大きく膨らんでいた…
射精が終わり、触手が結の穴から引き抜かれる。
血の混じった生臭い液体が、結の性器から、そしてアナルから、とめどなく滝のように流
れ出ていく。
辰哉は、この一部始終を…想い人が化け物によって弄ばれ、一番大切なものを奪われ、凌
辱される様を、目の前で見せつけられてしまった。
「……うわああああああああああああ!!!」
慟哭する辰哉。
「許さない…絶対に許さない!!」
と、辰哉の手元に黒い電流のようなものが光った。
魔物はそれに怯んだのか、辰哉の拘束を緩めてしまう。
その隙を逃さなかった辰哉は、すかさず剣を拾い直す。
「うわああああああああああああ!!!!」
そのまま触手の根元…魔物の本体に、剣を突き刺した。
緑色の血が勢いよく噴出し、触手は力なく地面にバタバタと倒れた。
「がああああああ!!!」
返り血などお構いなしに、魔物を滅多刺しにする辰哉。
とうに触手の魔物は死に絶えていた。
「はぁ…はぁ…はぁ………結!!」
それを確認した辰哉は、一目散に結の元に向かう。
地面に倒れていた結は気絶しており、未だにニ穴から精液が漏れ出て、下半身は白く汚れ
てしまっている。
「おいローズ!どうすればいいんだ!!」
こちらも触手から解放されたローズを見つけると、辰哉はその肩を大きく揺さぶった。
ローズが口を開く。
「…魔物は魔法少女に種付けすることにより、その「核」から魔力を奪いながら、子を成
すことができます。」
「おい、それって…」
辰哉は愕然とした。ローズの話が本当ならば…と思ったところで、ローズは今の状況を告
げた。
「このままでは結さんは魔物の子を孕んでしまいます。」
「…ウソだろ……」
魔法少女の胎内に植え付けられた「核」。魔物の狙いはそれであった。
魔法少女を母体とすることで、その「核」から力を受け、より強力な子孫を残すことがで
きるという。
「…ですが辰哉さん、あなたの力で癒すことができます。」
「それだよ、どうすればいいんだ?」
「……「核」に生命維持の魔力を直接流し込む…これが最良の方法です。」
「で、「核」はどこにあるんだ?」
いてもたってもいられない辰哉。
ローズは一瞬沈黙した後、問いかけた。
「…何故魔物は魔法少女の「核」から力を受けられると思いますか?」
「何故って…………ちょっと生々しいこと考えちゃったんだが…」
「恐らく、それで合っています。」
辰哉の考え通り、「核」は魔法少女の子宮内に存在している。
何故植えこむ時に締め出されたのかも、なんとなく理解できた辰哉であった。
「それで、魔力の入れ方なんですが…」
「…まさか、俺のコレとか言わないよな。」
辰哉はおもむろに自分の股間を指さす。
すると…
「…そのまさかです。」
「マジか…」
体内に入った魔力は強い生命を感じる部分に溶け込んでいくという。
そう、魔法少女と交わり、生命維持用の魔力を含むもの…即ち、自分の精液を「核」に注
ぎ込めば、魔法少女は癒されるという。
「良かったらお手伝いします。」
「おい、馬鹿やめ…」
ローズは戸惑いもなく、辰哉のズボンに手を書けた。
そしてチャックを下ろすと…
「きゃっ。」
思わず赤面するローズ。
辰哉のモノは既に大きくそそり立っていた。
「辰哉さん…あなた…」
「おい、少しは躊躇とかしないのかよ…」
やや呆れ顔の辰哉。しかし、悠長なことをしている暇はない。
辰哉は倒れた結の元に向かう。
そこにあったのは、無残にも魔物に処女を奪われ、精液にまみれてしまった魔法少女の姿。
それを見て、辰哉の脳内にはあの陰惨な光景がフラッシュバックする…
「何で…何であんなので…」
辰哉は自身の肉棒の先端に再び血が巡っていくのを感じた。
目の前で結が犯されているのを見て、不覚にも股間を膨らませてしまったのだ。
自己嫌悪に陥る辰哉…
「くっ……結!!」
それを振りはらうかのごとく、叫びながら結を抱きしめる辰哉。
そして、辰哉は先端を結の、壊されてしまった秘部に近付け、一気に貫く。
「うっ…」
未だに残存する魔物の精液が潤滑液となり、辰哉は意外とスムーズに、結の中へ入ってい
く。と…
「いやああああああああ!!!!」
「!?」
再び膣内に異物感を感じたのか、結が目を覚まし、叫ぶ。
「嫌!だめ!お腹来ないで!出して!!!赤ちゃんできちゃう!!!」
「落ち着け!結!俺だ!」
再び凌辱されていると勘違いした結は、それを拒否するようにひたすら悲鳴を上げた。
辰哉は結の顔をまっすぐこちらに向けると、そのまま結の唇を奪う。
「っ……」
しばしの沈黙。夜の闇が、その静寂を取り戻す。
「辰哉…くん…?」
「気が付いたのか…」
結は辰哉の存在に、そして膣内に入っているのが辰哉のものであると気付き、ようやく安
堵の表情を浮かべた。
が、それも束の間、目には涙が溢れていた。
「ごめんね…初めて…辰哉君にあげたかったのに…」
「結…っ!!」
その一言で、胸に一挙として熱いものがこみあげてきた辰哉。
一生残ってしまう、深過ぎる傷を残してしまった結…もう悲しませまい、早く癒さないと
いけないと、辰哉は一心不乱に腰を振った。
「あっ!あああっ!」
それに呼応し、今まで上げたことのないような甘美な声をあげる結。
「結!結!」
「辰哉くん…!」
互いの存在を確認しあうかのように名前を呼び合う。
その光景は先の愛無き凌辱とは魔逆の、恋人同士の営みであった。
結は辰哉を感じて愛液で秘所を濡らし、また辰哉もその温かさを感じて、のぼりつめていく。
「くっ…そろそろ…」
「辰哉くん…来てぇ…」
辰哉の魔力…精が勢いよく結の最奥に放たれる。
「あああああああんっ!!!」
脳を直撃するような熱い刺激とともに、結は喘ぐ。
その顔は苦悶の表情とはほど遠い、ともすれば喜びにも似た表情だった…
「はぁ…はぁ…」
行為の余韻に浸る二人。辰哉はゆっくりと膣内から肉棒を抜き出す。
と、先程まで破かれていた胸の部分と、下着の部分が光とともに修復されていく。
「これは…」
「無事成功です。これで魔物の精液もすべて分解されたはずです。」
行為の最中に気を遣ったのか、姿を消していたローズが戻ってくる。
結はゆっくりと立ち上がると、辰哉に抱きついた。
「辰哉くん!」
「結…」
結を抱きしめ返した辰哉は、そのまま頭を撫でる。
「負けちゃった…でも、次はもっと強くなって、頑張るからね。」
あくまでも気丈な言葉の結に、辰哉の眼がしらが熱くなる。
同時に、これからも結を守っていかなければならない…そう心に強く決めた辰哉であった
。
「あとね…今度は…ベッドの上でしたいな…魔力の補給…」
「お、おう…」
懸念していたことが遂に起こってしまい、ローズの心は焦りを隠せなかった。
「このまま炎に耐性のある魔物が出続けたら、いづれやられてしまう。早く次の魔法少女
を覚醒させないと…」
と、同時に、また新たな疑念も浮かび上がる。
「辰哉さんの手から放たれた魔力。あれは一体…?」
以上です。
あと、話数変更です序章→1話 1話→2話
女装子の魔法少女はアリだろうか?
ありなんじゃね?
スレがこんな状態なんだし
面白ければ何でもいいや
女装とかフタとかは荒れる元だから止めとけ
これ以上スレが滅茶苦茶になるのはたまらん
女装は俺も反対だが、ふたなりくらいは許容範囲じゃないのか?
これまででも荒れた覚えはないが。
あえてふたなりを売りにする必要はないのかもしれないが。
フタがやりたかったらフタナリスレ逝ってやれって話だ
他人のチンコ弄って何が面白いんだか
140 :
名無しさん@ピンキー:2014/04/06(日) 13:32:55.98 ID:5205VEkq
感想コメントを付けずに自演で話題を流そうってのが見え見えだな
>>122 魔力が残ってないローズは放置とか、なまっちょろい触手だw
ところでローズも結も外見年齢や大体の体格程度は伝わるわかるけど、今一つ容姿が想像できないままだったな
細部の描写あったっけ?
長らくこのスレに浸っているせいで男イラネとか思ってしまうが、和派の人には重要なのかな
誤字とか、いつの間にか場面転換していて戸惑う所とか結構あったので、投下前に一呼吸して読み直されると良いかも
ほら来たよ、自演で流れを自作に戻そうってアホがw
>>134 GJ
幼馴染が触手に犯されてフル勃起とか辰哉が紳士すぎるw
言っててはずかしくならないのかねぇ、この糞書き手様は
>>140 体格があまり伝わらずに申し訳ございません。
一応設定としてはこんな感じです。
結(15)身長150 B75・W55・H78
ローズ(年齢不詳)身長138 胸がほんのり膨らんできた程度
文中でやれって話ですけどね
投下とアリバイ作りはパソで、自演擁護はスマホでなw
>>140 >和派の人には重要なのかな
化け物にレイプされた傷を埋めるような和姦とか大好物です(暗黒微笑)
男キャラには作者本人の姿がちらついて見えるからイライラさせられる
そうまでして物語に参加したいのかと
重症というか、手遅れだな
スリーサイズって、何を参考に決めてるんだろう。
下手するとバランス崩壊しかねないから、怖い。
>>144 >文中でやれって話ですけどね
まあ文中でやると話のテンポ悪くなることもあるし、
エロ優先で設定の説明は後回しでもいいと思うよ
>>144 ども。どちらかというと体型は(十歳過ぎ程度に見えるとか、同世代より小柄とかの表現で)明記されてたんで
気になったのは顔立ちとかの方なんですけどねw 読み落としてなければロングかショートかも分からなかった気が
>>150のような意見もあるけど、俺はそういうシーンではやっぱりビジュアルを思い浮かべながら読むんで
容姿の表記はある方がありがたいかな
とは言え、前に似たような話が出た時(このスレだった気がする)、読む人それぞれの好きな容姿でイメージして欲しいから
あえて書かないようにしているという人もいたので、そこに書き手の意図があるなら、もちろん尊重されるべきだと思います
>134
乙です
もう指摘されてるけど、個人的に展開は王道でいいと思うけど改行ミスが
流石に多すぎるので次回はもうちょっと冷静に投稿お願いしますw
47人の魔法少女が出てくるコンテンツも出てきたし
魔法少女業界もまだまだ賑やかだな
外見で判別のつくアニメやゲームならともかく
文字だけのノベルでそんなに魔法少女出したら誰が誰かわかりにくくなるだろうけど…
前にPixivで魔法少女のイラストや小説を検索しまくった時に、あの企画、見かけたな
アニメ化前提の企画だったんだな
2人程度の書き分けが出来ていないのに、ここの作者じゃ複数ヒロインは無理だろ
ライフが0になると魔法少女がバイオベースになり次のキャラからステージ難易度が上がる
自機となる魔法少女は最大7人のロックマン風のアクションゲームを作る夢を見た。
>>156みたいな人は、ちゃんと投下ある時に感想コメ付けりゃ良いのに
>>156 ミスればミスるほど難易度増加とかミスった時の絶望感半端ないな…
>>157 感想を書かないのが感想(その人にとって感想を書くほどでない)なんだよ
>>157 感想と言っても戦火とか全滅とか投げ捨てるタイプが好きだからネガティブな評価にならないからなー
感想と呼べるほど大した物は書けないが、ぶっちゃけ俺も「(俺の好みからすると)甘っちょろいな、男要らねえなw」
と常々思いながらも(むしろ明言してるが)、一応コメントは付けてるな
ま、レスは強要されるようなもんでもないが、読みさえすれば、嗜好に合う合わないは別として、ネガティブ以外の
コメントを付けられないってことはないと思う。参考までに
感想もらえない理由を外的要因に求めるとは
どんだけ偉い大文豪先生様なの、お前?
もっと言ったらシリーズより短編を月何本投下して貰う方がいい
こいつは正真正銘、粘着とは別人なんだろうけど天然だなw
今時いるんだな、こんな奴
>>156 バイオベース化した魔法少女をなんとか救出すると、
魔法と触手が使えるハイブリッドキャラになるんですね分かります
>>163 第一偉ぶってる奴の好みなんてたかが知れる
作者にしてみれば迷惑だろそれ
俺が天然だと思ったのは
>>162 ね。かなりツボだった。
保管庫含めて存在意義が失われて久しいスレでやるより米や感想が欲しいなら他の所でやった方がいいよ
小説投稿サイトだとめんどくさいからなあ
システム周りだけじゃなく人間関係とかまで考えなあかんし
完全匿名でまったく後腐れなく性癖さらせるのは2chのいい所
遠慮しないで支部でもなろうでも逝けや
あっちには粘着荒らしは来ないからな
こんな無条件でチヤホヤしてくれるところにいても成長しないぞ
>>粘着荒らし
むしろ投稿サイトは作者が特定されるから他の作品も荒らされるんだよなあ…
>>162 短編ものの方が完結まで早いから短時間で読めるって点なら同意
投稿サイトだと長いのばっかりだからこれもエロパロスレの利点だな
申し訳ございません。またしても本番描写出来ずじまいでした…
「本当にいいのですか?」
「ええ、大事な友人の危機を見過ごす訳には…それに、この町を守っていくのは、我々の使命…あんな豚野郎共に町を壊されるなんて、見たくもありませんわ!」
初めて自身に声をかけてくれた大切な友人を…一族が礎を築き上げ、これからも発展していくであろうこの町を守るため…
固い決意と共に、彼女は…
星が浜市近くの山間部にある、割と規模の大きな養豚場。
草木も眠る丑三つ時に現れたのは、立派なスーツを着こなした男。
あからさまに怪しげであるが、夜の闇に紛れた彼の姿を認知できるものはいない。
警報装置があるはずであるが、それが怪しい人物を知らせる仕事はしていない。
「…家畜は所詮食われる運命。ですが、あなたたちにはもう一度チャンスを与えましょう。」
男は何かを柵の中に投げ込んだかと思うと、闇の中に、文字通りすっかり姿を消してしまった。
翌朝、山下家はいつも通りの1日が始まらんとしていた。
辰哉の他に父母妹、さらにすっかり山下家の一員と化したアメリカからのホームステイ…という設定の
ローズを入れた5人がテーブルを囲みながら朝食タイムである。
「今日はご飯なんだね。」
「たまには朝に和食もいいかなって思って。ローズちゃんのお口に合うかしら?」
「はい。このスープ、とても美味しいです。」
「ははは、母さんの作るMiso soupは絶品だろ?」
「父さん、何か発音が変だぞ。」
幸せそのものの家族+1の会話。
その会話に割り入ったのは、近所で起こった事件のニュースであった。
「速報です。本日未明、星が浜市にある株式会社ホーライフーズの食肉加工工場で大規模な火災が発生。
火は明け方に消し止められましたが、工場はほぼ全焼した模様です。」
「あらやだ、ここ去年までパートで働いてた工場じゃない。」
と、驚きの表情を隠せない辰哉の母、清美。
ニュースはより具体的な内容に言及し始める。
どうやら自然発生したものとは思えなさそうである。
画面は包帯を巻いた警備員らしき男性に切り替わる。
『入り口を警備していたら怪しい物音がしたんで、そっちの方に行ったら突然背後から殴られたんです。
それで、気が付いた時には火が…』
「警察では何者かが侵入して放火をした疑いが強いと見て捜査を進めています。
また、この直前には提携する養豚場から豚がすべていなくなったという事件も発生しており、
火災との関連性を調査しています。」
相変わらず釈然としない表情の清美。
「不思議ねぇ。こういうのって、大抵職場に恨みとかそういうのがある人が犯人よね。
でもここの工場は皆仲良しでワイワイやってたし、社員の皆さんも優しい人ばかりで…」
「会社内の人間とは限らないぞ。」
と、新聞を広げながら話すのは父の琢郎。
「蓬莱グループはとんでもなくデカい企業集合体だ。大成功してる分、敵やらやっかんでる奴も多いんじゃないのか?
勿論、こんなことは許されるはずはないがな。」
「ねぇ、豚が逃げちゃったんだよね。」
と、妹の伊織が口を挟む。
「もしかしたら食べられたくないから豚が火をつけちゃったんじゃ…」
「ばーか、んなわけあるか。」
「もー、そんな風に言わなくてもいいじゃん!」
妹の発言を一蹴してしまう辰哉。
と、ローズは誰も気付かない中、箸の動きを止めていた。
「…迂闊だったわ。でもまさか…そんな…」
その呟きからは焦りの色が見えていた。
「もうそんなところまで来たって言うの…?」
「辰哉君、ニュース見た?」
「ああ、火事のだろ?」
高校へ向かう通学路で出会う辰哉と結。
話題は今朝起こった火事について…
何やら結は落ち着きのない様子である。
「あのね、ニュースの解説のおじさんが、『犯人は蓬莱グループに恨みのある人物かも』だって…」
「ああ、父さんもそんなこと言ってたな。」
「みさちゃんが心配だよ…大丈夫かな…」
とあるクラスメイトの心配をしつつ、二人は学校に向かっていく。
彼女はいつもどおり、しかしやや疲れた面持ちで、席に座っていた。
ウェーブのかかったロングヘアー、キリッとした顔立ちが特徴的な彼女の名前は「蓬莱美佐緒(ほうらいみさお)」。
なんと蓬莱グループの中核をなす総合商社、蓬莱商事の社長の娘である。
その事業はコンビニチェーンの経営から海外の大規模プロジェクトまで多岐にわたっており、
今朝のニュースにあった「ホーライフーズ」も、そのグループ企業の一つである。
何故社長令嬢ともあろう彼女が普通の市立高校に通っているのか…と言うのも、「刺激を求めて」ということらしい。
「型にはまったお嬢様暮らしはつまらない」と考えた彼女は、親兄弟をなんとか説得し、ここ星が浜高校へとやってきたのであった。
最初はクラスの中でも若干浮き気味な存在であったが、結が声をかけてきたのをきっかけに打ち解けるようになり、
今ではそのお嬢様キャラで一目置かれる存在となっている。
スラッとした体つきでスタイルも良く、そちらの意味でも皆の注目を集めている。
「みさちゃ〜ん!!」
「あら結おは…きゃっ!」
結はクラスに入るなり美佐緒に顔を近付ける。
「みさちゃん大丈夫だった?変な人とかいなかった?」
「私は大丈夫…とも、言ってられませんわ。」
はぁ、と一つため息をつく美佐緒。
「朝からずっとマスコミが家を囲んでたせいで外に出るのが一苦労…この騒ぎは当分収まりそうもありませんわね。」
美佐緒はやれやれといった感じで首をふる。
「という訳で結。ちょっとの間アナタの家に泊めてもらいますわ。ご祖父母様にはお父様から連絡していただきましたわ。」
「うん、いいよ♪」
突然友人の訪問が決まり、結の不安だった表情が晴れていく。
実は結が両親を失ってからもこうして経済的には不自由なく暮らしていけているのは、美佐緒の存在が大きい。
友人の家族の訃報に接して心を痛めた美佐緒は、父の会社に頼み込み、年老いた祖父母と結の暮らす進藤家を支援するようにしたのだ。
「大丈夫、変な人が来たらやっつけちゃうから。」
「おい、普通の人には…って言うか、堂々と現れちゃダメだろ。」
「……何の話ですの?」
辰哉と結の間で自分では意味のわからない会話が始まり、キョトンとする美佐緒。
二人は何とか誤魔化しはしたが、美佐緒がこのことを理解するのにそう長い時間はかからなかった。
「遅くなってしまいましたわ…」
美佐緒はこの日は結の家へと向かう。
どうやら部活動が思ったより長引いてしまったらしく、日がすっかり沈んでしまった。
街灯の灯りの中、住宅街を進んでいく…
そこに近付くもう一つの影…
「きゃっ!」
「おっと!」
交差点で、美佐緒は突然死角から現れた人とぶつかってしまった。
その拍子に飛ばされ尻餅をついてしまう。
「いたた…どこ見て歩いて……!?」
その姿を見て、美佐緒は言葉を失った。
美佐緒がぶつかった相手は、相撲取りを思わせるような巨漢。
それだけで驚くには十分値するのだが、さらに驚くべき姿をしていたのであった。
その顔はいわゆつる「ヒト」ではない、紛れもなく「豚」であった。
ファンタジーの世界などでは敵役としてよく出てくる「オーク」のような風貌が、美佐緒の目にはっきりと映っていた。
「それはこっちのセリフだぁ…んん?」
「あ…あ…」
思わず腰を抜かして立てなくなってしまった美佐緒を、豚の顔が見下ろす。
「なかなか可愛いオナゴでねぇか…親分に内緒で、一発くらいいいよなぁ。」
オーク強引に美佐緒の両手を掴み、軽々と宙に持ち上げてしまった。
「きゃぁっ!!」
「うひひひひ…」
嫌らしい笑い声をあげる豚の姿の男。と…
「みさちゃんどうしたんだろ。もう駅には着いたみたいなのに…!?」
そこに現れたのは、美佐緒を心配して駅まで迎えに行こうとした結であった。
結は目の前で豚男に連れ去られそうになっている美佐緒を見て愕然する。
同時に、目の前のソイツは魔物であると、すぐに理解した。
「あぁん?もう一人オナゴが来たぞぉ。」
豚の魔物が結の姿を確認する。
美佐緒も結の存在に気付いた。
「結!?逃げなさい!」
結の身を案じ、逃げるよう美佐緒は促す。
しかし、一歩も動くことのない結。
(今変身したら美佐緒ちゃんに見られちゃう…でも…)
結は意を決して目を瞑り、お腹に手を当てる。
まばゆい光が結を包み込んだ。
光が解けると、そこには変身した結の姿があった。
またもや唖然としてしまうのは、美佐緒の方である。
「お前が魔法少女だったのかぁ〜」
「魔法…少女?」
「馬鹿めぇ〜。」
豚の魔物は腰に装備していた短剣を美佐緒の首元に突き付けた。
「こっちには人質がいるんだぞぉ!変な真似をしてみろぉ…刺すぞぉ。」
「それっ!」
結が魔物の足元に小さな炎を放つと、周囲に突然煙が発生した。
「な、何だぁ?ゴホゴホ…」
何とか煙をすべて払う魔物。
その手に掴んでいたはずの美佐緒は既におらず、結に横抱きで抱えられていた。
「結…ですの…?」
突如現れた魔法少女の腕の中で顔を見上げる美佐緒。
髪の色こそ違えど、その肩までセミロングのストレートヘアに幼げな顔立ちは、明らかに結のものだった。
結は無言のまま美佐緒に微笑むと、その場に立たせ、魔物へと向かっていく。
「行くよ!」
杖の先から炎を発射していく結。
魔物も何とか回避を試みるが、立ち周りは明らかに結が有利である。
「ぎゃっ!」
炎が魔物を直撃。すかさず結は渾身の魔法を放つ。
「いっけー!」
「ぐぉぁー!!!」
魔物は炎の中に消えていった。
その光景を、美佐緒は口に手を当てて目を見開きながらながら、ただただ見ているしかなかった。
「おい!魔物はどこだ!」
「もー、辰哉君、遅いよ。」
「ごめんさい、私の感知が遅れたばかりに…」
そこに現れたのは辰哉とローズ。
しかし、既に後の祭り状態である。
「俺はまたお前がやられちゃうんじゃないかと心配で…」
「私もあれからいっぱい練習して強くなったんだからね。」
「え、ええと…」
その声で、辰哉は美佐緒の存在に気付く。
「あれ?蓬莱…って、まさか!」
辰哉の顔が引き攣る。
ここまでなるべく一般人を巻き込みたくないが故に魔物だの魔法少女だのの存在を知られたく
はなかった辰哉だが、
それがクラスメイトに知られてしまったのだ。
いまだにいまいち状況の掴めない美佐緒を横目に、辰哉は結に問いかける。
「もしかして…蓬莱の前で変身しちゃったとか…」
「みさちゃんが魔物に連れてかれそうになっちゃって、それで…」
「やはり…」
ローズの表情が曇る。
これまで星が浜に現れた魔物の狙いは、単にローズと結の二人だけに絞られていた。
それが、遂に一般人まで狙われることになろうとは…
「結さん、魔物はどんな姿でした?」
「えーっと…怪人、豚男って感じかな。」
「豚男……二人とも、今朝のニュース覚えていますか?」
「………あー!!」
辰哉と結は感付いた。
今朝の火災、そして豚が逃げ出したという事件…
「まさか伊織の言ったことが本当になっちまうなんて…」
「さっきの魔物って、逃げた豚が魔物になっちゃったってこと!?」
「もしくは、魔物になって出て行った…こちらの可能性の方が濃厚ですね。」
「何てこった…」
思わず頭を抱え込んだ辰哉。
闇の軍が既に星が浜に侵入し、こちらの世界に対して干渉、攻撃を行い始めているのだ。
「………どういうことか、詳しく説明していただけないかしら!」
痺れを切らしたように、3人の輪の中に入ってくる美佐緒。
「何ですのさっきから?魔物がなんだとか変身がなんだとか…それに結、先程のは…」
美佐緒は詰め寄るようにして結に近付く。
「みさちゃん…」
結は美佐緒の目の前で、自身の変身を解く。
光が消えた後、そこには私服姿の、元の若干茶色ががった髪の結の姿があった。
もはや、隠すことは何もしないという意思表示のつもりであった。
「お家に戻ったら、全部お話するから…辰哉君もローズちゃんも、それでいいよね。」
「ああ、結に任せるよ。」
「結…アナタのことでしたら、どんな話も信じますわ。現にこう…色々と、起こっていますし。」
落ち着きを取り戻した美佐緒と共に、結は家路についた。
帰っていく二人を見届けながら、口を開いたのはローズ。
「辰哉さん、あの方は…」
「ああ、クラスメイトだよ。実は大企業の社長の娘さんなんだ。結もよく友達になれたよなぁ。」
「そうですか…」
ローズの視線は、その姿が完全に消えるまで、美佐緒に注がれていた。
(間違いない…彼女は…)
『間違いない!あれは豚だ!二足歩行する豚だ!』
「…と、店長は意味不明の供述をしており、錯乱状態にあった店長の落ち着きを待って再度事情を聴くことに…」
この店長は何を言っているんだ…世間一般の人なら、誰しもがそう思うだろう。
しかし、そのニュースを見る辰哉とローズの表情は真剣そのものだった。
翌日のニュースで伝えられたのは、市内のコンビニに強盗が押し入ったという事件。
強盗は複数人で刃物を持って、レジの資金と酒類を巻き上げていったという。
犯人の特徴を聞かれた店長が言葉にしたのが「二足歩行の豚」…間違いなく、件の魔物の仕業である。
「ここに来てこんなに活動が活発になるとはな…」
「奴らは反応を見ているんです。未知の存在が町を襲ったら、どうなるのか…」
「くそっ!好きにさせてたまるか!」
…
「今はローズが根城を探してくれているから、連絡があり次第…ってとこだな。」
「わかったよ、辰哉君!」
時は流れ、高校の屋上で話をする辰哉と結。その中に今日は、もう一人の人物が加わっていた。美佐緒である。
結は昨日の夜、美佐緒にすべてを打ち明けた。
星が浜と異世界が繋がり、魔物が襲来していること。
結は人知れず魔法少女となり、魔物と戦っていたこと。
そして…触手に犯され、奪われてしまったこと…
「御安心なさい、御二人のことは我が蓬莱家が完璧に情報をシャットダウンして差し上げますわ。
必要とあらば、こっそり資本を持ち出しても…」
「いや、そこまではちょっと…」
「私にもプライドってものがありますのよ。蓬莱家に生まれた人間である以上、ですわ。
『蓬莱家家訓其の三 星が浜の町を愛し、守り行くべし』このまま黙って見過ごせませんの。」
美佐緒の中にも、ある強い想いがあった。
実はこの星が浜という町、蓬莱財閥の長であった美佐緒の曽祖父が開発した町なのだ。
当時何の変哲もない漁村だったこの町に目を付けた蓬莱家は巨額の資産を投じ、市街地としての開発の指揮をとった。
ただインフラ整備を行うのみならず、元々住んでいた住民への折衝、環境への対策、こうした不断の努力により造られたこの星が浜は、今では海あり山ありの全国有数の都市へと進化を遂げた。
美佐緒自身、生まれてこの方16年ではあるが、蓬莱家の一員としての自覚は持つようになっており、
敷かれたレールから外れてはいてもなお、この町に対する思いは変わらなかった。
「何かお役に立てることがありましたら、言ってくださいませ。」
「みさちゃん……ありがとう。」
美佐緒は両手で結の手を握り締める。
こうして、美佐緒も知ることとなった戦いに、結達は進んでいく。
ローズからの呼びかけがあったのは、丁度授業が終わった時だった。
火災のあった工場の程近く。
不自然に開いていた洞穴が、魔物の棲み処の一つだという。
入口に佇むのはいつもの3人。
「あくまでもここは生息している場所の一つにしか過ぎません。
ですが叩けば、残りも自ずと出てくるはずです。」
結、辰哉は頷くと、意を決して洞穴の中に突入した。
それをこっそりと見つめる人影が一つ、洞穴の入口から少し離れた木の陰にあった。
「……ここまで来てしまいましたわ……あら?」
と、美佐緒の背後から何か物音がするのが聞こえた。
美佐緒は草の陰に身を隠し、耳をそばだてる。
「けっけっけ、引っ掛かりやがった。」
「おーい、お前らこっちに来ーい。」
「……不味いですわね。」
「かんぱーい!!」
「酒ってうめーんだなぁ…」
「これから毎日、盗んでやろうぜ。」
突貫で掘ったと思われる洞穴の奥では、豚の魔物が酒盛りの真っ最中であった。
先程の強盗の際にせしめたであろうアルコール類が、無造作に置かれている。
「そこまでよ!」
「あぁん…げげっ!魔法少女!」
「それーっ!」
結は魔物に向けて炎を放つと、立ちどころにそれは燃え広がり、洞窟内を包んでしまった。
「ギャース!!」
酒の席を狙われどうしようも出来なくなった豚の魔物はそのまま炎に焼かれ、呆気なく倒れてしまった。
「なんだ、こんだけしかいないのかよ。」
「…私が感知したのはもっと多くの魔物のはずだったのに…」
疑問を浮かべる辰哉とローズ…
突如として、辰哉の携帯電話が鳴る。
「何だこんな時に…蓬莱?もしもーし。」
『やっと繋がりましたわ…山下さん?早くここから出なさい!貴方達は袋の鼠にされてしまいますわよ!』
「何!?どういうことだ?」
『中にいるのはおそらく、囮ですわ…』
美佐緒の言葉通り、洞穴の入口は魔物によって囲われていた。
数にしておよそ十数体だろうか。何も知らずに出てくれば、たちまち捕まってしまうだろう。
美佐緒は息を殺し、固唾を飲んで見守るしかなかった。
「よーし、そろそろ来るぞ…」
魔物は武器を持ち、3人が出てくるのを待ち構える。
しかし、その入口から、突如として炎が噴き出してきた。
「何!?」
「あぢ、あぢぢぢぢ!!」
炎は入口付近に張っていた魔物をことごとく焼き、或いは吹き飛ばす。
炎の消えた後、結が勢いよく飛び出てきた。
「ちぃっ、バレてたか…かかれかかれー!」
残っていた魔物は自棄気味に結に襲いかかる。
結は冷静にこれに応戦。魔法を展開させながら一体一体を仕留めていく。
隣では辰哉が剣をぶんぶん振り回し、雄叫びを上げながら魔物を薙ぎ払っていた。
見事に裏をかくことに成功した結と辰哉であったが、しばらくするとその勢いに陰りが見え始める。
「まだ出てくるの…?」
「ちょっとしんどくなってきたな…」
これまで組みしてきた魔物は1回の戦いにつき精々片手で数えられるほど。
しかし、今回はいかんせん数が多い。倒しても倒しても次々と現れる豚の魔物に、
次第に疲労が蓄積していってしまう。
「フフフ、所詮人間はこの程度か…体制を立て直すには十分だったな。」
魔物側のリーダーが右手を上げる。
すると、周囲の山肌に潜伏していた魔物が一斉に姿を現す。
その手には、弓が構えられていた。
狙いはが向けられていたのは勿論、戦闘の渦中にいる二人…
「放てー!」
合図と共に、一斉に矢が降りかかってくる。
「きゃあっ!」
「結!!」
一本の矢が、結の右肩に突き刺さってしまった。
杖を落とした結に、魔物のリーダーが迫り来る。
「けけけ…ひっ捕らえたぞ…」
リーダーは結の両手を掴みとり、持ち上げる。
「貴様!離しやがれ!」
「ははは、自分の心配でもしたらどうだ。」
辰哉も剣を持った魔物に360度取り囲まれてしまい、身動きができなくなってしまう。
複数の魔物に襲われ、辰哉は結に近付くことができなくなってしまった。
「さてと…」
「あぐっ!!」
リーダーは強引に肩から矢を抜き取る。肌が痛々しく抉れた箇所から、血が滲み出てくる。
その後、山の方にいた結お射抜いた魔物に声をかける。
「良くやったな。褒美にお前にヤらせてやる。」
そう言うと、魔物は結の服の胸の部分を強引に破き、続けてスカート、下着に至るまで躊躇なく破り捨ててしまう。
またしても、女性にとって最も恥辱的な箇所を晒されてしまう結。
「ううっ…あっ!やめっ!」
「へっへっへ…」
残った方の手で、結の秘部に触れる魔物。
魔物の野太い指が、結の膣内を刺激していく。
「ああ…んっ…」
「安心しな、殺しはしないぜ…たーっぷり、可愛がってやるからな…早く下りてこいよー。」
「そんな…結が…」
先程から物陰に隠れ、戦闘の一部始終を見つめていた美佐緒。
今は、友人が魔物に弄ばれる様をまざまざと見せつけられていた。
「ほれほれ、ここがいいんだろう…」
「あっ…やぁ……あああああっ!!」
結の秘裂に指を捻じ込んだ魔物は、そのまま膣壁を擦り、時折指を曲げるようにして、結の弱い部分を責める。
耐えきれなくなってしまった結はそのまま達してしまう。
「結…助けませんと…このままでは…」
しかし、今自分が止めに入ったところで何かをできる訳でもなく、他の魔物に捕まって結と同じことを
されてしまうのは明らかである。
何も出来ない歯がゆさから、握られた拳が震える。
「結を…助けないと…いけませんのにッ!もし私が…」
「魔法を使えたら…」
「えっ?」
自分の言いたかったことをそのまま別の人物に言われ、驚きの表情を浮かべる美佐緒。
その声の主は、いつの間に美佐緒の隣に現れたローズであった。
「貴女、確か異世界からの…」
「美佐緒さん…単刀直入に言います。あなたから、魔法少女になる素質を感じました。」
突然の激白だった。美佐緒もまた結と同じ、魔法少女の素質を持つ一人…
それを聞いた美佐緒は、ローズの両肩を持ち、顔を近付ける。
「でしたら…私を、魔法少女にしなさい!」
「本当にいいのですか?」
「ええ、大事な友人の危機を見過ごす訳には…それに、この町を守っていくのは、我々の使命…
あんな豚野郎共に町を…結を壊されるなんて、見たくもありませんわ!」
その目は真剣そのものである。
ローズは美佐緒の顔を見て、無言で大きく頷いた。
「では、こちらへ…」
雑木林の中、二人は立っていた。
周囲に結界を張ったとは言え、野外で突然「服を脱げ」などと言われては、拒否するのが普通だ。
しかし、親友を魔の手から救うため…美佐緒は意を決して制服を1枚1枚、取り外していく。
より自然体に近い方が「核」を受け入れやすいらしく、美佐緒はすべて脱ぎ捨て、全裸となっていた。
「こ、これで、よろしくって?」
顔を真っ赤にして、腕でとりあえず胸と股の間を隠す美佐緒。
「は、はい…」
同じように頬を染めていたのはローズ。
その体は豊満かつ正面に向けてピンと張られた乳房、緩やかなカーブを描きながら引き締まっていくくびれと、まさに美しいものであった。
(綺麗…)
思わず見とれてしまうローズ。
このまま抱き締めてその温もりに触れてみたい、とさえ考えていた。
「はっ、早くなさい!」
「あっ…ごめんなさい。では、今から入れますので…下の手を…」
「っ…!」
ゆっくりと秘部を露にする美佐緒。
体の発育の良さに比例しているであろうその箇所は、綺麗に整えられ、女性の淫靡な匂いがほんのりと漂っているようであった。
ローズは結にした時と同様、人差し指に「核」を載せ、秘裂に宛がう。
「ああっ…」
細っこい指先が膣の入口を優しく刺激し、美佐緒は思わず声をあげてしまう。
ローズはお構いなしに指を中に進め、時折膣壁に触れながら、「核」を奥へと進めていく。
「な、何ですのぉ…これ…」
美佐緒の膣がローズの指をすべて包み込むと同時に、「核」が指から離れ、自然と奥へ進んでいく。
結の時と同様、「核」から発せられる魔力が美佐緒を刺激していく。
初めての感覚に、身をよじらせる美佐緒。
「あぁうぅ…」
普段の話しぶりからは想像もできない、か弱く悩ましげな声が漏れる。
既に秘所からは愛液が流れ、その肉付きの良い太股を濡らし、光っていた。
「あっ、あああああっ!!ふああああああああっ!!」
「核」が子宮の最奥に到達し、美佐緒と一つになる。
同時に絶頂を迎えた美佐緒は、立ったまま体を震わせ、その証を撒き散らしてしまう。
そして股を開いたまま、力なくぺたりと座りこんでしまった。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
「これで、貴女も魔法少女に…」
ふと、美佐緒は体の中から熱い何かが込み上げてくるのを感じた。
再び立ち上がる美佐緒。
「何かしら…これは……」
お腹の中から感じるそれは、自らにとても大きな力を与えてくれている気がした。
美佐緒はおへその辺りに手を当て、ゆっくり目を閉じる。
刹那、眩い光が美佐緒を包んだ…
「はぁ…はぁ…はぁ…」
「何だぁ、感じやがって…本当はしてもらいたいんじゃないのか?ああん?」
魔物に秘所を責められ、強制的に絶頂を迎えさせられること数回。
肩の負傷を癒す術もなく、結の体力は限界に近付きつつあった。
足元は、愛液によりすっかり湿ってしまっている。
「もう…やめ…」
「何言ってやがるんだ、本番はここからだぞ。」
結の目の前に現れたのは、山から下りてきた、先程結を撃ち抜いた魔物。
既に下半身のモノを露出させ、息遣いを荒くしている。
それはまさに、螺旋状になっているブタの生殖器そのものであった。
充血して太さを増したそれが、結に見せ付けられる。
「コレ…入れる…孕ませる…」
結は思わず顔を反らし、固く目を瞑る。
「うへへへ…」
まさに絶体絶命…と、その時であった。
魔物の上空遥か高く、黒い影が現れた。
影は次第にその姿が大きくなり、猛スピードで結と魔物のいる場所に降下してくる。
その影の正体は…人であった。
「へへh…がああっ!!!」
「な、何だ!!」
その脚が、結を襲わんとした魔物の後頭部をものの見事に捉え、地面に叩きつける。
魔物はそのまま、ピクリとも動かなくなってしまった。
「…あら?もうKOですの?もっと骨があると思ってましたのに…」
魔物を倒したのは、金のロングヘアーが鮮やかな女性であった。
すらっと伸びた脚はタイツに覆われ、胴体にはその豊かなボディラインをくっきり映し出すような、
黒の衣装を身に着けていた。
その衣装に、白いミニスカートが栄える。
彼女は、魔物のリーダーの元に歩み寄り、結を掴んでいる指に手をかける。
「その汚い手を離しなさい!」
「ぎゃっ!痛てぇ!」
彼女が力を篭めると、魔物の指がグイっと上に持ち上げられ、結が解放される。
強制的に指を変な方向に曲げられ、悶絶する魔物。
それを尻目に、彼女は結を抱き止める。
「まったく…魔法少女としては貴女が先輩なんだから、もっとしゃんとなさい。」
「……この声…」
結は腕の中、もう一人の魔法少女の顔をしっかりと見つめ、確信した。
「みさちゃん…みさちゃんだよね!」
結に笑顔が戻ってくる。そう、結を助け出したのは、魔法少女として覚醒した美佐緒であった。
結の肩に向けて魔力を宛がう美佐緒。その傷は除々に小さくなっていく。
「ありがとう!大丈夫だよ!」
傷は塞がり、肩をぐるぐる回して治ったのを確認する結。
「全く、まだ大丈夫ではありませんわ。そんなはしたない格好で戦うつもりですの?」
美佐緒は魔物に服を破られ、露わになってしまった胸とお尻に手を直に当てる。
「やんっ。」
「ちょっとくすぐったいかもしれないけど、我慢なさって。」
美佐緒が魔力を篭めると、破られてしまった箇所が修復されていく。
すっかり元の姿に戻った結は落とした杖を持ち直し、身構える。
「さあ、これから頑張るよー!」
「行きますわよー!」
美佐緒も結の隣で、ファイティングポーズで構える。
その両腕には、ナックルがはめられており、そこから魔力が溢れ出ていた。
「ええい!仕切り直しだー!かかれかかれー!!」
リーダーが再び合図すると、残った魔物が一斉に二人に向かっていった。
同時に、山にいた魔物も弓を構えようとする。
「さっきはよくも…これでどうだ!」
結は大きな火の塊を宙に作ったかと思うと、それが分裂し、それぞれ山に潜む魔物へと向かっていった。
「ぎゃ!」
「ぐえっ!」
魔物は炎に倒れ、遠距離からの攻撃を封じることに成功した。
地上では美佐緒が魔物の群れの中に突入し、格闘戦に入る。
「はっ!それっ!」
美佐緒は強烈かつ的確なパンチ、キックを魔物一体一体にぶつけて立ちまわる。
攻撃をさらりと交わし相手を拳や脚で吹っ飛ばしいくその様は、さながらアクションスターのようである。
その大立ち周りに見惚れてしまう結。
「みさちゃん…凄い…」
「美佐緒さんは自らの体力を強化する魔法を得意にしています。接近戦は、彼女のお手の物ですね。」
隣に現れたローズが解説する。
「私も、負けていられないよ!」
結も魔法で炎を作り出し、美佐緒との戦闘の輪に入ろうとする魔物を一体ずつ撃破していく。
二人の活躍により、ほぼ全ての魔物が姿を消した。
「これで、トドメですわ!!」
最後の一体、魔物のリーダーに向けて渾身のパンチを放つ美佐緒。
拳が魔物を打ち付けた瞬間、ナックルから電流が走り、魔物に放たれる。
「ぐあああああああああああ!!!」
断末魔の叫びとともに、リーダーが消滅。魔物は全滅した。
「みさちゃん…やったよ!」
「ふぅ…きゃっ。」
結は美佐緒に抱きつき、その胸に顔を埋めるようにして喜びを表す。
難敵に打ち勝ったと同時に、新たな仲間ができたことに対する喜びであった。
「あーしんどかったー…」
「あ、辰哉君。終わったよー。」
と、辰哉がその場に帰ってきた。
どうやら、こちらもこちらで大剣を振い、何とか魔物を撃破したようである。
辰哉ももう一人の魔法少女の存在に気付く。
「あれ?もしかして…蓬莱!?」
「山下さん、貴方が不甲斐ないせいで結はピンチでしたわ。男なのに、みっともないですわよ。」
「何でいきなりそんなことを言われなきゃいけないんだ…」
「ま、まあまあ…」
美佐緒をなだめる結。
「何はともあれ、豚の魔物は結構退治できたんじゃないのか?」
「はい、やはり各地から増援が来ていたようで…大半が今日、倒れました。ですが…」
ローズの顔が、また一段と引き締まる。
「こことは別の場所に。未だに強い魔力を感じます。恐らく、最も強い敵が潜んでいるはずです。」
「大丈夫、みさちゃんがいれば百人力だよ!ね?」
結は美佐緒にウインクを飛ばす。
「私はまだまだ戦えますわよ。それに…何だかスカっとしますわね。こういうのは…」
「まあ、何はともあれ宜しく頼むよ。」
「ええ、こちらこそ。」
「あ、そうだ、コレやろーよ!」
結は手の平を下に向け、まっすぐ突き出す。
その上に辰哉、そして美佐緒も手を重ね合わせる。
「ほら、ローズちゃんも。」
「わ、私もですか!?」
やや気恥ずかしそうに、ローズもその一回り小さな手を重ねる。
「行くぞー!」
「「「オー!」」」
意気揚々と気合を入れる魔法少女とその仲間たち。
しかし、この後に訪れることになる恐怖を、彼女たちは…美佐緒は、知る由もなかった。
やっぱり間をカットして、凌辱するシーンみたいなのは1回は入れないと不味いですかね…
とりあえず、今日はここまで。
おつ
>>189 核を仕込むシーンがあったから良いんじゃないでしょうか。
しかし相変わらず淡々と仕事をこなすな、ローズw 第一話のプロローグがなければ、実は黒幕だったという展開でも驚かないレベル。
当初の予定でロリ一人って言ってたけど、ローズが該当するのか、それとも妹がなるのか。
前戯やレズシーンが有るなら充分
まあ本番や凌辱があればなお良しだが
話しは変わりますが
リョナが強い陵辱がある作品で手軽な蘇生手段があるのはどう思いますか?
魔法少女一人をじっくり苛めたいんなら蘇生するのもよいと思う
ただ悲壮感とかきついストーリーだと合わないかもしれない
逆に蘇生回復無しで激しいリョナが主体になる場合、必然魔法少女を複数用意する必要があるので
イラストならともかく、SSだと想像力が必要になりすぎるかも
だから蘇生手段というよりはヒロインとストーリー構成次第かなと思う
杏の人みたくBADENDと通常ENDを分けるならどっちでもいいけれど
>>194 ちょっと寝起きに契約した女の子から転生する魔法少女と言うネタが降って来たので
魔法少女は女の子が遠隔操作する型か女の子がリソースとして搾取される型かもちょっと構成考えて書いて見ます
正直、何を言っているのか分かりづらいけど、スレ違いということはなさそうなので
とりあえず形にして見てはいかがだろう
>>188 乙
>「これから毎日、盗んでやろうぜ。」
闇の軍はデュラル星人である可能性が微レ存?
なんか最近品がなくなってきたような気がする
最初の頃よりゲスくなって来たわ
3010に阻まれて読むのが辛い
第5話 なんか長くなってしまいました…
・獣姦描写ありです
「大変です親分!例の洞穴作戦に向かった連中が全滅しちまいました!」
「何ぃ?」
親分、と呼ばれた豚の魔物は、眉間に皺を寄せて報告に来た部下を睨み付ける。
その肌の色はどす黒く、体格も他の魔物より一回り大きかった。
「それが、魔法少女の二人目が現れてしまい…」
「口答えするな!テメェはさっさと戻れ!」
「ひぃ、申し訳ございませんー。」
部下は逃げるようにしてその場を去っていった。
「二人目か…」
魔物の口元が、にやりと笑う。
「こいつは…ヤり甲斐があるってものよ…」
二人の魔法少女の活躍により、豚の魔物は次々と駆逐されていった。
「二足歩行の豚」はあの事件以降現れず、燃えてしまった工場も再建に向けて工場が始まるなど、
世間の騒動も「消えた豚」を除けば収束していくように見えている。
しかし魔法少女達の戦いは、魔物をすべて狩るまでは終わりを迎えることはない。
結、美佐緒、辰哉、ローズの4人がたどり着いたのは、海辺の倉庫街。
刑事ドラマなどでは怪しい取引が行われる定番のシチュエーションである。
4人は張り込みの刑事さながらに、放置されていたコンテナの陰に隠れてある倉庫を注視していた。
その倉庫は既に壁の大部分が錆びており、取り壊しを待つばかりにも見える。
「こっちは盲点だったなぁ…本当にこんなところにいるのか?」
「しっ、強い魔力の気配を感じます。」
ローズが目を瞑り、意識を集中させる。
廃倉庫の中から魔力を感知し、内部の様子を探っているようだ。
「…この中にいます。しかも、今まで戦ってきたのよりも、一段と強力な魔力を感じます…」
「ん?おい、あれって…」
辰哉が2階の窓を指差す。
一瞬ではあるが、大きな黒い陰が映った。
「間違いありませんね。」
「でも、こんな所で戦ったら騒ぎになっちゃうんじゃ…」
不安気な結に、美佐緒が返す。
「この一帯はほとんど取り壊しの対象ですの。叔父様がやっている子会社がこの土地を買い取って
何かするって聞いたことがありますわ。」
「そうなんだ…流石は社長さんのお家だね。」
「むしろこのまま居座られたら工事もできませんわ。立ち退いてもらいましょう。」
スニーキングミッションよろしく周囲に誰もいないのを確認し、倉庫の正面へと向かう4人。
勿論、通用口の玄関は固く閉ざされている。
「ふぅ…せいやっ!」
美佐緒は一呼吸置いたかと思うと、勢いよく扉を蹴り飛ばした。
扉は呆気なく倒れてしまう。
同時に、倉庫内からは火災報知器のベルのような音が鳴り響いた。
「何だ何だ!?」
「敵襲だ!」
倉庫に突入した途端に聞こえるのは慌てた魔物の声。
急いで装備を整えた豚の魔物が、4人の前に現れた。
「最早残るは我々のみ…親分の所には絶対通すな!」
「あら、これはいいことを聞きましたわ。」
目の前にいる魔物は5体。いつの間にか、残存する敵の数は少なくなっていた。
「結、援護は任せましたわ!」
「わかったよ、みさちゃん。」
魔物に向かって突っ込んでいく辰哉と美佐緒。遂に豚の魔物との最後の戦いの火蓋が切って落とされた。
これまで同様、近接で格闘戦を繰り広げる美佐緒と、剣の攻撃を仕掛ける辰哉。
結は遠距離から炎を放ち、援護射撃を行う。
これまでの戦いですっかりコンビネーション抜群となった3人であったが、敵もさるもの、
これまでの魔物とは違い、殴られても、斬られても、燃やされても、ただでは倒れてくれない。
「流石はラストダンジョンってとこか。しぶといなぁ。」
「ですが、優勢なのはこちらです。頑張りましょう。」
ローズは離れた場所から分析し、3人の脳内に呼び掛ける。
「しかし、敵のボスがまだ残っています。恐らく…」
「ここにいるぞ。」
「!?」
ローズは突然、両手を背後から掴まれる。
ローズを掴んだ手はグイっとその小さな体を宙に持ち上げた。
「魔法で気配を消したつもりだったかもしれんが、いかんせん俺はちょいとばかり鼻がきくもんでな。」
「しまった…」
ローズを連れ去らんとするこの魔物こそが、豚の魔物の「親分」であった。
「離しなさい!」
「今の声は!?」
美佐緒がローズの声に気付く。
その方に目をやると、黒い巨大な影が、2階への階段に向かうのが見えた。
そして、その手にローズを掴んでいるのも…
「おっと、余所見は禁物だぜ。」
「くっ。」
美佐緒は目の前の魔物の攻撃を高くジャンプしてかわすと、そのまま空中で1回転。
先程ローズを連れた魔物が昇っていった階段の下に着地した。
「ここは任せましたわ!私は上に行きます!」
「わかった、気を付けてね!」
結の呼び掛けに応じてゆっくり頷くと、美佐緒は階段を駆け上がる。
「流石は親分。他の連中とは違いますねぇ。」
「後で将軍様には報告しておけ。」
「へへっ。」
廃倉庫の2階。かつて事務所として使われていただろう部屋に親分、
そしてその腰巾着のような魔物がいた。
ローズは両手をロープで縛られ、宙吊りにされてしまっている。
「あなた達なんて、後で結さんと美佐緒さんと辰哉さんに…」
「ふん、返り討ちにしてくれよう。」
両腕を組み、ふんぞり返る親分。
と…
「ローズさん!無事ですの!?」
部屋の入口の扉が蹴り飛ばされる。
美佐緒が後をつけ、部屋に入ったのだ。
「美佐緒さん!」
「おおっと、お仲間を差し置いて単身か。勇ましいなぁ。」
美佐緒と、黒い巨体の魔物の親玉が対峙する。
一定距離を置いて身構える美佐緒。対する魔物はほぼ丸腰で、どっしりと構えている。
「強いオーラを感じますわ…今までの敵とは違いますわね。」
「お褒めに預り光栄だな。」
圧倒的な力を感じ顔をしかめる美佐緒と、ニヤリとした笑顔を見せる魔物。
対照的な表情から、お互いの精神の具合が伺える。
しかし、いつまでも立ち竦むわけにはいかない。
美佐緒は地面を蹴り、勢いよく魔物に向かう。
そのままパンチを繰り出し、魔物がヒラリとそれをかわす。
続けざまに魔物のいる方にキック。しかしそれも魔物を捉えることは出来ない。
「巨体に似合わず、ずいぶん身軽ですのね。」
「さっき自分で言っただろう。今までの魔物とは違うと。」
負けじと魔物が殴りかかり、今度は美佐緒が華麗にこれを避ける。
お互い決定打が出ないまま、一進一退の攻防が続く。
縛られていたローズ、そして監視していた腰巾着も、固唾を飲んでこれを見守る。
「こうなったら、全力で行きますわよ!」
美佐緒の腕のナックルが青白く光輝き、電気を帯び始める。
自身を強化する魔法の出力が最大限に近付いた証拠だ。
「行きますわよ!」
これまでよりも俊敏な動きで攻撃を繰り出す美佐緒。
魔物の回避には余裕が無くなってくる、そして…
「せいっ!」
「くっ…」
渾身の右ストレートが魔物の鳩尾を直撃した。
両者の動きが止まる。
しかし、ダメージを受けたはずの魔物の様子が何やらおかしい。
「…くっくっくっ…」
「!?」
魔物は突然笑い始めると、自身の腹に直撃していた美佐緒の右手を掴み取ってしまった。
「効いて…いない!?」
「それで…攻撃のつもりかぁッ!!」
魔物はその手を左手に持ち直すと、無防備になった美佐緒のお腹に強烈なアッパーを叩き込んだ。
ズドン、と鈍重な音が響く。
「あぐうっ!」
「美佐緒さん!」
お腹を抑え、踞ってしまう美佐緒。
「何だ、失望したぞ。ふんっ!」
「うっ!!」
追い打ちをかけるように美佐緒を蹴り飛ばす魔物。
美佐緒は壁に打ち付けられ、力なく倒れてしまう。
「つ、強い…」
痛みをこらえてガクガクと震えながらも、立ち上がろうとする美佐緒。
「威勢と度胸だけは買ってやろう。単なる見栄っ張りに見えなくもないがな。」
魔物はゆっくりと美佐緒に近付くと、顎を指で挟み、グイと近付ける。
歯を食いしばって今にも泣きだしてしまいそうな、しかし決して涙は落とすまいとする美佐緒。
「ほお、いい顔してるじゃねーか…」
「あなたから近付いて来るとは、舐められたものですわね!」
美佐緒は隙ありとばかりに、電気を纏った拳を魔物の体に打ち当て、魔物に電撃の魔法を見舞う。
これまで多くの魔物を葬り去ってきた、必殺の魔法の一つだ。
「ぐおっ…ぐぐぐ…」
魔法を食らったのか、表情が厳しくなってくる魔物。しかし…
「…俺が何の対策もなしに近付いたとでも思ったのか。」
魔物は美佐緒の、電流を帯びたはずの拳をがっちり掴むと、魔力を集中させる。
「俺が肉弾戦しかできないと思ったら…大間違いだ。」
「!?あああああああああっ!!」
魔物に注ぎ込まれていた筈の電流が、反射魔法により美佐緒に流れ込む。
青白いスパークが、美佐緒の体を駆け巡っていく…
全身に電撃を浴びる形になってしまった美佐緒は、力なく、その場に倒れてしまった。
「やりましたね親分!」
「…おい、こいつを拘束できるようにしろ。」
「へいへいただいまー。」
「あ…あ…」
意気揚々と、親分に言われて何かを準備し始める腰巾着の魔物。
ローズは美佐緒が敗北する姿を見て、顔を引き攣らせる。
親分は美佐緒の両手を掴むと、ぐいっと上に持ち上げる。
「貴様は多くの同胞を殺してきた。それ相応の報いを受けてもらうからな…」
美佐緒は両手を机の上に縛られ、前のめりの体制にされていた。
体は腰のところでほぼ直角に折れ、タイツ越しに、下半身の綺麗なラインが浮かび上がっていた。
「な、何をする気ですの?」
「フン、決まっている。」
魔物の親分は美佐緒の服に手をかけると、それを一気に破り捨てた。
「きゃああっ!」
美佐緒の上半身が露わとなる。
白く瑞々しい、端正な裸の姿が曝け出される。
その大きく、形の整った胸までも隠すことなく…
「…いいオッパイしてるじゃねーか。」
魔物はその乳房を見るや否や、背後からそれを鷲掴みにする。
そのまま乱暴に、胸を揉みしだき始めた。
美佐緒の豊満な胸が、形を変え、波を打つ。
「ああっ…やめ…」
「へっへっへ…」
「ぐうっ…」
魔物は厭らしい声を出しながら、その大きな手からも零れんばかりの、
ハリがありながらも柔らかい胸を堪能する。
美佐緒に抵抗する術などまるでなく、ただただ一方的に責められる他なかった。
その姿を食い入るように見つめる腰巾着と、目を反らし、見ないようにしているローズ。
「親分…俺我慢できないっす…」
「いいだろう、お前も相伴に預かれ。」
「流石は親分!」
「ただしコッチだけだ、足りなかったら後でそっちのガキでもヤってろ。」
「へっへっへ…」
腰巾着の魔物は、自身の性器を露出させる。
それは人間のものとは全く違う、グルグルと巻かれ、先端が尖った…言わばドリル状の性器。
充血し肥大化したソレを、美佐緒の顔に近付ける。思わず顔をしかめる美佐緒。
「初めて見ただろう?これをお前の口に入れてやる。」
それを聞いた美佐緒は口を固く閉ざす。
お構いなしに口に性器を押しあてる魔物。すると…
「きゃっ!んぐっ!!」
親分は美佐緒の乳首をギュッと摘まんだのだ。
突然の責めに堪えることのできなった美佐緒は思わず声を出してしまい、その口が開いた瞬間、
腰巾着は強引に美佐緒の口内に性器を捻じ込んだ。
「んんんんっ!!」
「はぁ…気持ちいいぜ…」
獣臭さと性器の生臭さの混じった醜悪な臭いに負け、そして何よりも豚に口内を犯されるという
屈辱に屈し、遂に目に涙を浮かべてしまう美佐緒。
口内を、豚の生殖器が蹂躙する。
ピストン運動を繰り返すごとに、巻かれたペニスが舌に触れる。
同時に敏感な胸にも刺激が与えられ、歯を立てて抵抗することもままならない。
「んー!んー!」
「あー…もう出ちまいそうだ…」
「!?」
魔物は呆気なく、美佐緒の口内に射精してしまった。
白く、ドロリとした熱く、苦味の強い液体が、ドリルの先端から美佐緒の喉の奥に注がれる。
その量は人間の射精量より遥かに多い。
美佐緒は目を白黒させ、身を震わせる。
「へへっ、こんなもんでどうだ。」
「うがっ…ああああああ…」
ペニスが引き抜かれると、美佐緒は注ぎ込まれた精液を吐き出す。
「かはっ…おほっ…」
喉の奥には粘度の高い精液がいまだにこびり付く。
耐え難い苦痛と屈辱を味わう美佐緒。
「さぁて、そろそろ本番と参りますか。」
親分は残ったままのスカート、そしてタイツを持つと、力任せに引き破いた。
スラッと伸びた長い脚と肉感の良い太股、そして純白のショーツが晒される。
そして、その最後の砦までも、続けざまに引き千切られてしまった。
「ううっ…こんなこと…」
胸に負けず劣らず発育し、かつ程よく引き締まったお尻を突き出す格好になり、
それを見た魔物は鼻息を荒くする。
と、おもむろに指をその窄みに突き刺した。
「あうっ!」
「こっちも後で堪能させてもらう。待っていろよ。」
魔物はぐりぐりと肛門の付近を抉ると、指を抜く。
そして、腰巻を外し、血が通ってそそり立つ、自身のドリル状の生殖器を露出させた。
臀部を鷲掴みにし、先端を美佐緒の入口に触れさせる。
その箇所は、先程の胸への責めの影響だろうか。ほんのりと愛液がにじんでいる。
「な、何を…」
「決まってるだろ。個体数が回復するまで…お前には産んでもらうぞ。」
「そ、そんな、嫌…」
目から涙の滴がポトリと垂れる。
最早何もできぬまま、魔物に強姦されんとする美佐緒。
その顔には、絶望の色が強く出ていた。
「おやめ…なさい…お願い…」
「…フン!」
「嫌あああああああああああっ!!!」
高貴な志を胸に戦いに挑んだ魔法少女…
しかし、豚の魔物によって、その志も、処女も、ズタズタに引き裂かれてしまった…
「いやああああっ!あああああっ!」
処女膜を強制的に引き剥がされた痛み、膣内を容赦なく支配していく異物感、そして大きな恥辱感。
これらを一遍に味わってしまった美佐緒は、ただ悲痛な叫びをあげるしかなかった。
だが、魔物はその叫びに耳を貸すようなことは一切なく、自分のモノをただ最奥目がけて突き進める。
初めて物を受け入れてしまった膣をドリルの先端が貫き、押し広げていく。
「あぐっ!ああああああっ!!」
「なかなか気持ちいいじゃねぇか…っと…」
「ひあぐっ!!」
魔物の先端が、最奥への入口に触れた。
「さて、お前には貴重な体験をプレゼントさせてやろう。」
「な、何を…」
魔物は細くなっている生殖器の先端で子宮口のか細い穴を探し当てる。
そして、その僅かな隙間に、先端を触れ、子宮への入口にあてがう…
「!!!!!!」
魔物が腰に力を入れ、一気に押し込んだ。
ペニスが子宮口を強引に抉じ開け、遂に美佐緒の一番奥にまで入り込んでしまった。
済し崩しに、ネジ穴を開けるようにして螺旋状の生殖器が子宮に侵入していく。
「痛い!痛いいいいいっ!!」
固く閉ざされた入口を力任せに開け広げられ、想像を絶する痛みが下腹部を支配する。
「抜いて!!抜いて!!」
だが、いくら嘆願しようとも、その声に魔物が頷くことはない…
魔物は子宮内に自身を入れたまま、腰を振り始めた。
「あがっ!ひぎっ!」
「豚のチンポってのはな、こういうことが出来るように作られてるんだよ。」
薄ら笑いを浮かべながら、本能、欲望のおもむくままに魔物はピストン運動を繰り返す。
その度に子宮口を異物が通過し、お腹の中がすべて引き摺り出されてしまうような感覚に陥る美佐緒。
常人なら既に息絶えてしまっててもおかしくはない程の苦しみで、美佐緒は悶えることしかできない。
「あぐあっ!んぐっ!!」
「…はぁ…はぁ…いいぞぉ…」
魔物の息遣いが次第に荒くなっていく。それは、精の放出のサインでもあった。
押し潰されんばかりの締め付けを受け、我慢の限界に達した魔物…
「さあ…孕めっ!」
「あああああああああああああっ!!!!」
魔物の生殖器の先端から、美佐緒の子宮内に、直接精液が流し込まれた。
熱い液体が遮るものもなく、直接子宮の壁にぶち当たる。
「熱い!!熱いいいいいいっ!!やああああああ!!」
体中に電撃のような衝撃が走る。
魔物は止め処なく、美佐緒に自身の精液を注ぎ込み続ける。
濃厚な精液が子宮を埋め尽くしていく…しかし、子宮が一杯になろうとしても、射精は終わる気配を見せない。
「だめえっ…もう…入ら…」
出口を固く塞がれてしまい、逃げ場を無くした精液はお腹の中に留まるしかなかった。
精液は容量の限界を超えた子宮を圧迫し、膨らませていく。
「あ…うぁ…」
消え入るような声を発し、遂に美佐緒は気を失ってしまう。
それとほぼ同時にして、魔物の射精は終わった。
魔物がペニスを引き抜くと、美佐緒は机に手を縛られたまま、床に膝を付ける。
「嫌ああああああああっ!!」
腰巾着に取り押さえられ、一部始終をまざまざと見せ付けられたローズの叫びがこだました。
「今の声は…!?」
「ローズちゃん!みさちゃん!だいじょ…」
1階の魔物を片付け終えた辰哉と結は、親分のいる部屋に入るや否や絶句した。
二人が目にしたものは、変わり果ててしまった仲間の姿だった。
全裸にされて仰向けで倒れていた美佐緒のお腹は臨月を迎えた妊婦の様に、
それも、双子でも産まんとばかりに膨れ上がっていた。
その秘所は血と、どろりとした精液がこびり付いていた。
しかし、その精液は外に向けて流れ出てくる様子はなく、子宮の中に留まり続けてしまっている。
目から光は消え失せ、ただ呆然を天井を見つめているかのようであった。
「嘘…そんな…」
顔を覆い、涙を流し始める結に、魔物の親分がゆっくり近付く。
「遅かったなぁ。先に一人でおっ始めちまったよ…」
「……貴様ぁ!」
激昂して剣を構える辰哉。
「フン、チンポ野郎なんざ要らねぇ。おい、ガキを犯すのは後にしろ。殺れ。」
「へいへい…」
ローズの服に手をかけていた腰巾着は、親分に命令されて剣を持ち、辰哉に襲いかかる。
「さっさと死ね。こちとら溜まって仕方ないんだ。」
「ぐっ…」
交戦する辰哉と腰巾着を横目に、親分は結へと歩み寄る。
「さて、アンタも子を成してもらおうか…」
重い拳が、結に向かって放たれる。
「よくも…よくも…」
結は、片手一本で自らに迫ってきた魔物の拳を掴み取った。
直後、結を中心として火柱があがり、魔物の親分を直撃する。
「ぐあっ!」
突然の攻撃に、親分は壁に吹き飛ばされる。
その足元には、魔法陣が光り始めた。
目の前には、下を向いたまま、杖の先端を向ける結の姿があった。
「みさちゃんに酷いことを!!許さない!!」
涙でぐしゃぐしゃになった顔を親分に向けると、魔法陣が大爆発を起こす。
廃倉庫の事務所の壁が一瞬にして、その場にいたはずの親分もろとも、爆音と共に木端微塵に吹き飛んでしまった。
「はぁ…はぁ…」
「親分!!」
と、辰哉と交戦していた腰巾着の魔物の体が突然光り始める。
そして、かけられていた魔法が解け、もとの豚の姿に戻ってしまった。
腰巾着の魔物だった豚は一目散に、倒れたドアから外に出て行った。
部屋に残されたのは結、辰哉、ローズ、そして…
「みさちゃん…ううっ…」
結は、美佐緒の姿を確認すると、再び顔に手を当て、泣きじゃくる。
共に戦ってくれた大切な仲間が…親友が、魔物によって無残にも「壊されて」しまった…
その目の前の事実に、結はただただ悲しみにくれるしかなかった…
「…美佐緒さんは、まだ助かります。」
「…ぇ?」
その声に顔を上げる結。
その目には、美佐緒の胸に耳を当て、その心臓の鼓動を聞くローズの姿があった。
「……辰哉さん。」
「あ、ああ、わかってる。だけど…」
以前結が触手に犯された時もそうだったように、子宮内の「核」に辰哉の体を流れる魔力を注げば、美佐緒は助かる。
しかしそれは、美佐緒と体を合わせなければならないということを意味していた。
いくら生命の危機に瀕しているとは言え、また戦友とは言え、恋人以外の者と行為を行うのに、躊躇する辰哉。
しかし…
「辰哉君……みさちゃんを…助けて…」
「結…どういうことかわかって…」
「みさちゃんと…その……えっち……すれば助けられるんだよね…」
涙を浮かべながら嘆願する結。
それに応じ、辰哉はゆっくりと頷いた。
「……手伝ってあげるね。」
結は膝立ちにんると、おもむろに辰哉のズボンのチャックを引き下ろし、肉棒を露出させた。
そのままそれを口に銜え、先端を舌で舐め始める。
「結…うっ…」
上目遣いで辰哉を見つめながも、一心不乱に肉棒を扱き続ける結。
辰哉はその姿に思わず、結の頭を撫で始める。
その隣では、ローズが一生懸命、美佐緒のお腹に溜まった精液を外に出そうとしていた。
ローズが膨らんだお腹を押していく度に、粘度の高い精液が音を立て、秘部から流れ出ていく。
その度に生臭さと血の混じった嫌な臭いが立ち込めるが、それに負けている暇はない。
「うぁ…あっ…」
異物が押し出されていく感覚とともに、意識を取り戻した美佐緒。
「待っていてください、すぐに助けますから…」
「私…汚され…」
うわ言のように何かを呟く美佐緒。
意識を取り戻したとは言え、自身に起こったことを再確認し、呆然としたままであった。
ぼんやりと、股の間から白いものが止め処なく流れ出るのを見ているほかはできなかった。
「これで、大丈夫かな。」
結が口を離すと、辰哉のモノは大きくそそり立っていた。
許されるならばこのまま結の口の中に精液を流し込まんとするばかりに、爆発寸前となった
肉棒が美佐緒に向けられる。
「え…山下さん…え…?」
状況が全く飲みこめない美佐緒。
ローズが美佐緒の耳元で囁く。
「ごめんなさい…あなたを助ける方法は…これしか無いんです…」
「蓬莱…結…すまない…」
辰哉は美佐緒に覆いかぶさると、その肉棒を秘裂にあてがい、そのまま中へと侵入させる。
「あっ、ぁぁぁぁぁ…」
何が何だかわからずに、モノを受け入れるしかない美佐緒。
辰哉は腰を動かし始め、未だに魔物の精液が付着した膣内に刺激を与える。
(結の体と、全然違うんだな…)
無意識の内に胸に手が伸びる辰哉。
「あっ…あっ…あっ…」
小さく、消え入りそうな声ながら、喘ぎ始める美佐緒。
先程魔物に犯された時には上がることのなかった、息を含んだ声である。
「…あれ?結さんは…」
ふと、ローズは結の姿が消えているのに気付いた。
結は部屋を抜け出し、廊下の奥に一人佇んでいた。
「みさちゃんを助けるには…こうするしか…ないんだよね…辰哉君がみさちゃんとえっちしないと…
みさちゃん…死んじゃうかもしれないんだよね…」
大切な友人を救うためには、恋人の精を友人に送らなければならない。
このことをしきりに確認するように、独り言を呟く結。
「そうだよね。みさちゃんは絶対に助けないとね。うん…」
しかし、その事実は…恋人と友人が体を重ね合わさなければ、友人が助からないということは、理解はできても、納得はできなかった。
自分の恋人と、その友人が、本来恋人同士が行うべき男女の交わりを、包み隠しもせず、今まさに行っているという事実を…
結は心の中に、これまでに感じたことのない胸騒ぎを覚えた。
「辰哉君…んっ…」
その胸騒ぎはいつしか疼きへと変わり、無意識のまま結は自らの秘所に、指を這わせた。
水音と共に、自慰行為が始まった。
「辰哉君…辰哉君…ふあぁ…」
恋人の名前を呟きながら、ショーツを濡らしてしまう結。
「魔法少女って、こんなに苦しいんだ…」
一度は引いた筈の涙が、もう一度頬を伝っていた…
「あんっ…あんっ…あんっ…」
「蓬莱…うっ…」
辰哉と美佐緒の交わりは続いていた。
美佐緒の膣が収縮し、辰哉を締めあげていく。そして…
「出るぞ!」
「くっ、ああああああああんっ!!」
辰哉はその精を、傷付いた美佐緒のお腹の中へと注ぎ込んだ。
それと同時に美佐緒も絶頂を迎え、果てた。
辰哉が射精の末縮んだ肉棒を引き抜くと、美佐緒の傷が癒え、先程破り捨てられた服も、元通りに美佐緒の体を覆った。
無事、辰哉の精液が美佐緒の「核」と結び付き、力を取り戻したのである。
「蓬莱…大丈夫か…」
「……暫く立てそうには…ありませんわね…」
そのお嬢様らしい口ぶりも、元に戻っていた。
「体力が完全に戻るまでは、休んでいたほうがいいと思います。…あ、結さんを呼んで来ますね。」
ローズは廊下に結を探しに出て行った。
部屋に残された辰哉と美佐緒。
「ちょっと休んでおけ。俺達が運んでやるからさ。」
「ええ…そうさせていただきますわ…」
美佐緒はゆっくり目を閉じた。
「殿方に抱かれるとは…こういうこと…なのですわね…」
翌日、朝の教室に美佐緒の姿はなかった。
「みさちゃん…やっぱり…ショックだったんだよね…」
「ああ…無理もないよ…」
「先生にはなんて言ったらいいかなぁ…」
授業が始まっても現れない美佐緒の机を見て、沈み込んでしまう結と辰哉。
と、廊下を走ってくる一つの影。
その影は教室の後ろのドアを思いっきり横に開けた。
「私としたことが…寝過してしまいましたわ…」
「蓬莱!!」
「みさちゃん…」
クラス中の視線が、一斉に美佐緒に注がれた。
「皆様、ごきげんよう。」
そこには普段通りのお嬢様言葉で登校する、美佐緒の姿があった…
昼休み、屋上には結、辰哉、そして美佐緒の3人の姿があった。
「おい、大丈夫なのか?」
「……実は、まだちょっと痛みますの。でも、いつでも変身して戦うことはできますわ。」
「みさちゃん…魔法少女、続けても大丈夫なの?」
心配そうに声をかける結。
「結だって続けてるじゃありませんか。他にも魔物は出てくるでしょうしそれに…」
美佐緒は拳をグっと握り締める。
「あんなことをした連中には容赦はいたしませんわ!この借りは必ずや返して差し上げます!
『蓬莱家家訓其の二十一、やられたらやり返す、倍返し』ですわ!!」
「なんか取ってつけたような家訓だな…」
「というわけで。」
美佐緒は、結に向けて手を差し出す。
「これからも、宜しくお願いいたしますわ。」
「……うん!!」
結と美佐緒はがっちりと握手を交わした。
魔物の脅威がなくなるその日まで…二人が戦い続けることを確かめ合った。
「……あと、山下さんも宜しくお願いいたしますわね。」
「な、なんだその取ってつけたような感じは…」
ぶっきらぼうに答える辰哉。
しかし、辰哉には美佐緒が密かに自分に向けてウインクを飛ばしていたのが、はっきりと見えていた…
了
GJ
獣(人)姦とNTRっぽい和姦となかなか濃いお話で楽しく堪能できました
友人と恋人のSEXに揺れる結の微妙な感情描写もよいと思います
果たして結は闇落ちするのか吹っ切れて3Pでもいいやとなるのか
というか書くの速いなw
投下乙。勝ち気なお嬢様は屈服させるに限る。
しかしお前ベイスターズファンだろw
登場人物の苗字全員関係者じゃねーか
しかも魔界のロリの名前までローズとはw
どんどん反応が薄くなってくるなw
もっとID変えて何度も煽てていかないと、そのうち拗ねて書いてくれなくなるぞ
乙
プライド高い娘にオークをあてがうとは中々分かってるな……!
そうそう、その調子で持ち上げるんだ
いい気分にさせてあげないと書く気が失せるだろうからね
自販機と言えども感情くらいは持ってるし
>>218 スレが臭くなるから消えてくれよ”流れSS書き”
そんな性格だからリアルで怒られてばかりなんだよwww
今、すごい自演を見た
触手、オークときたら次は魔法少女レイパー三巨頭のスライムさんかな?
蟲かも。
正直オークは魔法少女ものではあまり見かけないんだよなあ
(なので上のSSはある意味新鮮だったが)
獣系なら獣人より大型犬(ケルベロス、オルトロスみたいな多頭犬含む)
の方がよく見る気がする
虫鎧で和姦とかどんどん魔法少女業界のハードルが上がってるな
奇抜で面白いネタなんてもう無いような気がする
>>224 >虫鎧で和姦
セリカってPCゲー(5年ぐらい前に発売)だと触手鎧との和姦(ルートによるが)
とかあったから、そんな設定ですら奇抜とは思えなくなってしまっているw
倒した魔法少女を長手袋とニーソだけ残して晒すマニアックな教団とか
スレの狂気性が明らかになるにつれて常識的な住民が離れ、どんどん過疎って行ってるのにな
過疎るにつれてキチガイの狂気性が先鋭化されていく、負のスパイラルに陥っているわ
>>226 それは魔法少女への精神的拷問なのか
それとも「ニーソは大事にすべし」という教団の教義なのかw
狂気の魔法少女っていいな
???「もう皆死ぬしかないじゃない!」
まあ普通の女の子がいきなり凶悪な化け物と戦えとか言われたうえに
魔物化しますとか知らされたら、狂ったり闇堕ちする子が出てくるのもしょうがない
ここは雑談すらつまんねぇ糞スレだな
最底辺の板の、更に最底辺のスレだよ
人間のクズの集まりだわ
早く女児物コンテンツから卒業して、リアルの彼女でも作れよ
>>228 後者かもしれないし
魔法少女の胴・腰装備を収集する事で世界を支配しようとする頭の悪い教団かも知れない
魔法少女のニーソなら高く売れそうですね…(ゴクリ
ソックスハンター死すべし慈悲は無い
>>233 魔法少女の衣装って変身とともに現れて変身が終わるとともに消えるから、
客が買ったとたんに手元で消えたりしそうだな
変身が解けた途端、学校指定の白ソックスに戻る
劣化する装備の修繕にも新規装備や魔法や消耗品の購入にも魔力が必要で第三者が儲かる仕様とか
「維持費を払えないのなら魔物に狩られるか、動画にして一般人から魔力を集めてもらいましょうか?」
ナツメは・・・来てないようだな
GW中出かけていて投稿できませんでした。ごめんなさい。
・蟲責め描写ありです。
変わらねばならない…
変わらないと、皆を助けられない…
いや、変わりたい。
今の自分から…
「私、魔法少女になります!」
その瞬間、彼女は「変わった」
…
「昨日はお疲れ様でしたわ、結。」
「みさちゃんも、ナイスファイトだったよ。」
朝の教室で、昨日行われた魔物との戦いを振り返る結と美佐緒。
あの豚の魔物が全滅してしばらくの間、またしても異世界から魔物がこちらに襲来し始めた。
戦闘時間自体は美佐緒の加入、ならびに日々の戦いで魔法のレベルが上がってきたため以前よりも少なくなってはいるのだが、これまで夜に限定して現れていた魔物が、白昼堂々現れるようになってきた。
そのせいか…
「俺は見たぞ、昨日小池公園で戦ってるのをな。」
「まじかよー、写メっとかなかったのか?」
「動きが早すぎて全然…」
「証拠なしかよー。やっぱり嘘なんじゃねー?」
隣の男子がワイワイと話している。
週刊誌が戦闘中の魔法少女二人と、異形の魔物の姿をすっぱ抜いて以降、魔法少女の存在が都市伝説的にささやかれ始めたのだ。
「山下はどう思う?」
「阿呆くさ。そんなのどうせコスプレの撮影か何かだろ。」
「だよなー。」
話を振られて真っ向から否定する辰哉。
「…いつかバレちゃうんじゃないかな。」
「お父様に頼めば隠匿できなくもない…けれど、正体を明かすことになってしまいますし…」
このまま魔物が現れ続ければ、いつか正体がバレてしまうかもしれない…不安気な結と美佐緒。
「…こちらの世界への進攻が本格的になるかもしれません。そしたら、これまでのようにコソコソとするわけにはいかなくなります。」
と、ローズが会話の中に割って入る。
「そっか…そうなる前に…って、ローズちゃん!?」
結は目を円くする。
机の隣に、堂々と金髪の女の子が立っていた。
ローズが高校の3人の教室までやって来たのである。
「私も魔力が大分回復してきましたので、日中一杯くらいなら気配を消すことができるようになりました。」
「そうなんだ。でも授業中はお話しできないよ?」
「休み時間外でしたら、適当にうろついていますので大丈夫です。」
「結ちゃん…誰と話してるの?」
クラスの別の女子に、その会話を見られてしまう。
当然、その女子生徒にはローズの姿を感知できないため、結が誰もいない壁に向かって話しているように見えてしまう。
サーッと、血の気が引く結。
「あ、あれ?妖精さん私にしか見えないのかな?あはは…」
「……その言い訳はどうかと思いますわ。」
結は称号、「不思議ちゃん」を手に入れた。
時を同じくして、不気味な黒い影が、気配なくこちらに向かっていた…
時は流れ放課後、4人は図書室の方へと向かっていた。
辰哉が言うには、「作戦会議にはぴったり」という場所があるらしい。
「もぉ、突然出てくるからビックリしちゃったよ。」
「ごめんなさい。でもこれで、いつでも直接会えるようにはなりますよ。」
「おい、妹の学校に行ってるってはずの設定はどうするんだ?」
「それは小学校の皆さんの脳内暗示をちょいちょい改変していけばいいので。」
「…然り気無く恐ろしいことおっしゃいますわね。」
普段は辰哉の妹と共に小学校に行っているというローズである。
「あちらはあちらで、気が向いたら行っています。伊織ちゃんも私と遊びたがってますから。」
「悪いな、いつも相手してもらっちゃって。」
「いえいえ、私も童心に帰ることが出来て…」
(ローズちゃん…いくつなんだろう…)
ローズはローズで、異世界の暮らしを満喫している様子である。
3人は、図書室の司書室のさらに奥にある部屋へとやって来た。
「ここは?」
「…俺の作った部活…今は同好会の部室だ。」
「へぇ、辰哉君って、部活の新規設立者なんだ!すごい!」
「文芸映画研究同好会…聞いたことありませんわね。」
「……まあ部員は俺を入れて二人だけだがな。この前やっと入ったんだ。」
辰哉の趣味を凝縮したような名前の部活だが、辰哉が作ったのはまさにその通りの部活であった。
最初は運動部でも入ってみようと考えていた辰哉であったが、流石は町の名を冠にする市立高校、
通称「イチホシ」というだけあって、ご多分に漏れずどの部活動も全国レベルであり、
練習についていけない辰哉はあっさりドロップアウト。
しかし帰宅部も味気がないためなんとなく同じ映画が好きだという教師を見つけ相談したところ、
意外と彼は乗り気であり、同好会が新しくできてしまったのであった。
今日は特に活動日として設定はされていないため、中には誰もいないはずである。
「これから人数増やして映画くらい撮って発表したいが…まだまだだな。」
苦笑しながら扉を開け、3人に部屋へと入るよう辰哉は促した。
「……あ、山下君も来たんですね。」
「へ?」
「誰かいるの?」
誰もいないと思われていた部屋の中から聞こえてくる女子生徒の声。
その声の主は大きめの会議机に本を用意して座っていた。
ショートカットの髪型に眼鏡をかけた垂れ目が特徴的な女子生徒。
彼女こそが、辰哉以外のもう一人の文芸映画研究同好会員であった。
「あれ?あなたたちは…」
彼女は廊下に立つ結と美佐緒に気が付く。
「あなたは…薫ちゃん?」
「わぁ、名前覚えてたんですね!嬉しいです!」
薫は、結に名前を呼んでもらっただけで嬉しそうに結に近付く。
「おいおい、大袈裟だろ。何ヵ月一緒のクラスでやってると思ってるんだよ。」
「でも、私地味で、名前とか全然覚えられてなくて、でも進藤さんはちゃんと覚えててくれて…」
眼鏡の奥の瞳をキラキラと輝かせる薫。
「当たり前だよ。ね、みさちゃん。」
「と、当然ですわ!!確か、この前のテストで学年1位でしたわよね!!」
実は美佐緒は名前を覚えていなかったのは内緒である。
ちなみにテストが学年1位は事実であるが、顔と名前が一致してないようである。
「で、あそこの女の子はお知り合いですか?」
「あ…」
薫の指差した先にはローズがいた。
日中気配を消し続けていたローズであるが、流石にずっと魔力を消費していると疲れてしまうため、
今は魔法を解いていた。
誰もいないと油断してしまっていたローズは、警戒など全くしていなかったのだ。
「あ、えーと、私は…」
「あ、あ、あれは、えっと、ウチにホームステイしてる、えっと、イギリスの子。放課後に遊びに来たいって
言うからこっち来ました。日本語でお話してあげてください。」
明らかにたどたどしく誤魔化す辰哉。
ちなみに正しくはイギリスではなくアメリカである。
薫は、ローズに歩み寄る。
「そうなんですね…こんにちは。私は山下君…辰哉お兄さんたちのクラスメイトで、木塚薫(きづか かおる)って言います。」
「ローズです。よろしくお願いします。」
(か、かわいいです…)
ペコリとお辞儀をするローズ。
それを見た可愛いもの好きの薫は、思わずときめいてしまう。
「立ち話も難なんで、皆さん入ってください。」
4人は、部室へと入っていった。
図書館の司書室とも直結しているその部屋は、地下の書庫にもアクセスがしやすく、さらに奥まって
静かなところにあるため、読書にはうってつけであった。
棚には今後の活動を見越してか、ビデオカメラやプロジェクターなども置いてある。
「ところで皆様はどうしてここに?」
「えーと…」
「ちょっと本をゆっくり読みたいって辰哉君に言ったら、ここに連れてきてくれたんだ。」
咄嗟に理由を取り繕う結。
「地下にも本があるので、好きな本を読んでいってくださいね。ローズちゃんは…そうだ、
今日本では絵本がちょっとしたブームで、高校の図書室にもあるんですよ。一緒に見に行きましょう。」
薫はローズを連れて図書室に向かう。
「あー、とんだ無駄足になっちまったなぁ。」
薫がいなくなってからボヤく辰哉。
「まあ、作戦会議はまた別の機会にってことで。私も何か読もうかな。」
「そうですわね。最近ゆっくり読書する時間もございませんでしたし…」
午後のまったりとした時間が流れていた。
静寂の中、思い思いの本を読み耽る4人。
傍らにはお茶なんかも用意され、すっかり優雅な読書タイムであった。
その静寂を、夕方のチャイムがかき消す。
「あれ?もうこんな時間だ。」
時計の針は5時を差していた。辺りはすっかり夕焼けに包まれている。
「久々ですわ、こんなに落ち着いて本が読めたのは。」
4人は本を閉じる。
「今日は来てくれて本当にありがとうございます。」
「俺達は帰るけど、木塚はどうするんだ?」
「私は地下の書庫から本を取ってきたいので…皆さん、ローズちゃんも、また来てくださいね。」
薫に別れを告げ、辰哉達は部室を後にした。
部室の前では薫が笑顔で手を振り続けていた。
「さて、本の虫になってたらもうこんな時間だ。これからどうするんだ?」
「作戦会議は、仕切り直しになさらない?」
4人は教室へと戻る渡り廊下を歩いていた。
今日のところはこのまま解散という流れであった。
しかし、その流れを止めたのはローズであった。
「…皆さん、実は私がここに来たのは皆さんに会うためだけではないんです。」
「へ?」
その声に立ち止まった3人。と、その時だった…
「ん?何だこれは。」
突如、辺り一帯にピンク色のガス状の煙が立ち込めた。
煙は校内を、グラウンドを含めてたちどころに覆いつくしてしまった。
「皆、大変だよ!!」
結が窓の外を指差した。
その先には、グラウンドにバタバタと倒れる部活の練習中の生徒の姿…
それだけではない、他の教室では残っている生徒、そして職員室では仕事中の教職員と、煙を浴びた学校内の
人物は次々と倒れていってしまったのだ。
「まさか魔物の仕業!?」
「皆さん、手を繋いでください!」
「何だ?」
ローズに言われるがまま、4人は輪になって手を繋ぐ。
ローズが魔力を籠めると、4人の気配はその場からなくなった。
「これは催眠性の魔法です。魔力を持つ人なら何てことはありませんが、普通の人が浴びたらしばらく眠って
しまいます。…狙いはそこです。」
「と、おっしゃいますと?」
「魔物の中には動体反応を察知できる魔物もいます。この煙を使えば、魔力のある人だけを動かすことができ
る…念のため隠れてください!」
4人は階段の陰に隠れた。廊下に現れたのは…
「…既に帰ってしまいましたか。敷地がやけに広くて時間がかかり過ぎてしまいました…」
廊下に現れたのは、人の体ほどはありそうな巨大なサソリであった。
毒針が仕込まれているという巨大な尻尾を構え、サソリの魔物が校内を徘徊する。
4人は思わず息を潜め、魔物を注視していた。
「…奴等はどうしてこうも趣味の悪い魔物ばかり作ってくるのかしら。」
「ローズちゃんがいなかったら私達襲われてたかもしれない…ありがとう。」
魔物は先程来た方向とは逆に、図書室の方に向かって去っていった。
それを見届け、手は繋いだまま廊下に出ていく4人。
「あの口振りですと、今度は授業中にでも来そうな感じですわね。」
「今度この煙が出たら、すぐ変身しないとだね…って言うか、今なら皆見てないからチョイチョイっと…」
「気を付けてください。あのサソリの魔物からは、強力な魔力を感じます。」
ふと、辰哉が気付く。
「なあローズ。こういう魔法って、学校全体に広げられるモンなのか?」
「はい。時間はかかりますが、仕込んでおけばこの校舎の1階から4階まで全部…」
「…ってことはだ。地上階は全部眠らすことができても、地下なんかは扉さえ閉まってれば…」
「…ああっ!」
先程別れた薫は、地下の書庫に行くと言っていた。
そこまでこの煙が届かなければ、ここにいる4人意外で現在校内で動くことができるのは、薫ただ一人である
。
もし魔物が動体反応のみで、動いている存在イコール魔法少女と判断しているのならば…
「薫ちゃんが危ない。」
「急ぎましょう!」
結と美佐緒は、その場でお腹に手を当てる。
二人は光に包まれると、身に付けていた制服も下着も消え、生まれたままの姿になる。
髪の色が変色し、それぞれの装備を身に纏っていき、最後に結の手元に杖が、美佐緒の腕にはナックルが現れ
る。
二人は魔法少女に変身した。その時…
「きゃああっ!!」
先程までいた辺りから聞こえてくる悲鳴。
声の主ははっきりとわかった。
「薫ちゃん!」
「急ぎますわよ!」
4人は一目散に図書室へと向かった。
「きゃああっ!!」
「おやおや、あなたがそうでしたか…今日はお一人のようですね…」
薫が地下から上がって見たもの、それは図書室内で倒れ伏す生徒たちと…恐ろしい虫の化け物の姿だった。
図書室にはサソリの魔物が呼び出したであろう、他の虫の形をした魔物達が蠢いている。
薫は魔物の目に止まるや否や、蜘蛛の糸のようなものでがんじがらめにされ、壁に磔にされてしまったのだ。
その化け物は人間でもわかる声を発し、ゆっくりと薫に近付く。
「な、何ですか…」
得体の知れない巨大なサソリに詰め寄られ、ただ恐怖しか感じることのできない薫。
サソリの巨大で、鋭利な尻尾の先が薫に向けられた。
「助けて…」
「安心なさい、命は取りませんよ…我々を散々苦しめた罰を与えないといけませんからね…」
じわじわと薫に近付いていくサソリの魔物。
「その子は無関係よ!離しなさい!」
「んん?」
図書室の入口から声がする。
魔物が振り返ると、そこには入口にいた魔物を吹っ飛ばし、中に突入した二人の魔法少女がいた。
「ば、馬鹿な。この煙で動けるのは魔法少女だけのはず…」
明らかに動揺の色を隠せない魔物。
その光景に薫もただただ驚くばかり。
「魔法…少女…噂は本当だったんですね…」
巷で話題となっていた魔法少女と魔物の話は、当然薫の耳にも入っていた。
「くうっ、ならば作戦変更するまでです。あなたたち、抵抗すればこの女を…」
「へっ、小物丸出しだな!」
その場に剣を持った辰哉が現れる。
辰哉は蜘蛛の糸を切り落とし、薫を解放した。
「山下…君?」
「俺だって本当はかっこよく変身したいところだが…どうもあれは女の子の特権みたいだ。」
「え、ええええ!?」
薫は再び魔法少女を見て驚いた。
髪の色さえ違えど、その顔は確かに先程まで一緒に本を読んでいた二人のクラスメイトのものであった。
「クラスの皆には内緒だよ。」
いまだに驚きの薫であったが、結の声にこくりと頷く。
「むむむ…あなたたち、やっておしまい!」
サソリの魔物が指揮すると、巨大な蜘蛛や蟷螂の姿をした魔物が結と美佐緒に襲いかかる。
「周りを燃やさないように気を付けないと…」
「気色悪いですわね…でも、やるしかありませんわ!」
結は追尾型の炎の魔法や杖に炎を纏わせて作った槍を器用に操り、美佐緒は魔法で強化した自身の拳をもって
して、虫の魔物に立ち向かう。
辰哉は剣を振り回し、襲ってくる虫を各個斬っていった。
「ローズ、ここは危険だ。早く木塚も逃がしてやれ!」
「わかりました!」
どこからともなくローズが現れた。
これまで、図書室に倒れていた生徒を魔法で外に運び出していたようである。
「あなたは…山下君の家の…」
「一緒に逃げてください。」
ローズは薫の手を引き、結が焼いた魔物の跡を通り抜けて図書室から出ていった。
「ぐぬぬ、逃がしませんよ!」
その後を追うように、ハチの魔物が図書室から出ていった。
「では、魔物がいるのも、魔法少女も…」
「はい、本当のことです。」
気配を消して廊下を逃げながら走る薫とローズ。
ローズは自分の正体、そして辰哉、結、美佐緒が現在置かれている状況に関して、包み隠さず薫に暴露した。
夢物語的な話ではあるが、現に魔物を目撃し襲われていた薫は、すんなりその話を受け入れた。
「でも…ここまで一般人の私に明かして、大丈夫なんですか?」
薫の率直な疑問に、ローズは立ち止まった。
「実は……嘘?」
突然、ローズの顔が曇った。
「どうしたんですか?」
「結さんと…美佐緒さんが…」
「うううっ…」
「迂闊でしたわ…」
「フッフッフ、部下の失敗の後始末は上司の仕事でしてね。」
その場に仰向けに倒れこんでしまった結と美佐緒。
サソリの使役する他の虫の魔物を撃破したまでは良かったのだが、肝心のサソリに対してはあまり注意の目を向けなかったのが大きく災いしてしまった。
サソリの魔物は自らの尻尾から針を飛ばし、結と美佐緒を攻撃したのである。
針を刺されてしまった二人は、身動きが取れなくなってしまった。
辰哉も針を打ちこまれ、その場で昏睡状態に陥ってしまった。
「この毒は麻痺毒。しばらく動きは封じさせていただきますよ。さて、地獄を見せてあげるとしましょう。」
サソリの目がギラリと光ると、どこからともなく白い蚕の幼虫のような魔物が現れた。
その数は多く、あっと言うまに二人は取り囲まれてしまう。
無機質でグロテスクな外観の魔物に囲われ、恐怖を感じる魔法少女達。
「な、何を…」
蟲は二人の体をよじ登り、胸の辺りまで到達する。
そして、服の胸部にあたる部分を食べ始めてしまったのだ。
「い、いやああ!」
「お、おやめなさいこのスケベ虫!!」
無論美佐緒の声に反応するわけもなく、二人の服には文字通りの虫食いの穴が除々に広がっていく。
他の虫もこれに続き、服に纏わり付いてそれを食べ始めてしまう。
やがて胸の周りの服が完全に食い尽され、二人の乳房が丸見えになってしまう。
小ぶりながらもまんまるで柔らかそうな結と、はち切れんばかりに大きく成長した美佐緒、
二人の好対照な形の胸が、包み隠されずに露出する。
4匹の蟲がそれぞれその頭頂部に張り付き、脚を動かしながら刺激を与える。
「やっ、やめて…」
「うっ…んぁ…」
「おやおや、蟲に弄られて感じてしまうなんて、イケナイ娘達ですねぇ。」
気色悪い蟲によって敏感な部分に刺激を与えられると、二人の口からは喘ぎ声が漏れてしまう。
気付けば服は虫食いの穴だらけとなり、柔肌の大部分が露わとなってしまった。
その露わになった肌の上を、蟲が這いずり回っていく。
「やぁっ…ああ…」
「気持ち…悪…ふあああっ…」
体は1ミリたりとも動かすことができずに、結と美佐緒は蟲に蹂躙されるがままになってしまう。
純白のショーツも、じんわりと濡れてきた股の部分も含め、丸見えとなる。
そこに近付くのは、他の蟲より一回り大きい、拳ほどの大きさの蟲…
「ま、まさか、嫌ぁ…」
「察しがいいですねぇ。とってもいい顔してますよ、ククク…」
怯える二人の様子を見て、不気味に笑うサソリの魔物。
二体の蟲は濡れそぼるショーツに覆いかぶさると、何の迷いもなく、それを噛み切り、食い荒らし始める。
あっと言う間に、二人の最も恥ずかしい部分が外気に触れてしまう。
「さて、ヤっておしまい!」
蟲はその脚でしがみ付くように、秘裂の上部へと移動する。
そして、乳首を責めている蟲と同様に、脚を蠢かせてクリトリスを刺激する。
「やああっ!!ああああんっ!!」
「ふあああああっ!!」
蟲に責められるという屈辱。
しかしその体全体に淫らに響き渡る強烈な刺激の前では、ただ叫び、股を濡らすことしかできない。
このおぞましい蟲による責めは、次のステップに突入する。
先程まで体を這っていた小さい方の蟲が、二人の愛液にまみれた秘所に近付いていく。
そしてその無防備な穴に…容赦なく、体を捻じ込んでいく。
「ひっ!いやあああああっ!出て!出てぇ!」
「あああっ!だめぇ!それはだめですのぉっ!!」
「ははは、いい声で鳴きますね…」
数匹の蟲は膣内に侵入すると、圧のかかる膣壁の中を動き回る。
入り口から子宮口のあたりに至るまで満遍なく、蟲は這いずりまわった。
その固い殻と無数の脚が内部のあらゆる場所を刺激する。
むず痒く、気持ちの悪い刺激が下腹部を覆っていく。
「あああっ!ああんっ!ふあああっ!」
「やめえっ…ああうぅっ…」
蟲による卑劣な責めを膣全体で受け止めてしまい、ただ辛く喘ぐことしかできない結と美佐緒。
蟲は責めの手を緩ませず、その「下」にも魔の手を伸ばす。
「だ、だめぇ…そこ…おしり…」
「や、やめっ…くああああっ…!」
残った蟲が二人の肛門に近付き、そしてその窄みを強引に抉じ開け、直腸内に侵入する。
蟲は出入りを繰り返し、お尻の中の最も敏感な部分を理解しているかのごとく、集中的に責める。
その拷問のような仕打ちは、やがて別の感覚を呼び起こす。
「あっ…あっ…あっ…」
「あんっ…くぅん…ふぁ…」
喘ぎが淫らなものに変わっていく。
女性の敏感な箇所をすべて徹底的に責められたことにより、いつしかその刺激さえも性的な疼きに変わっていった。
これほどまでにむごい仕打ちを受けながらも、体は感じてしまっている…その事実が、二人に屈辱を与えていた。
「ああうっ…ふああぁ…」
「ひぃあっ…はうぅん…」
自らの意識とは裏腹に、二人の口からは甘く、切ない声が漏れだす。
今まで経験したこともないような未知の責めに、魔法少女達は限界に達してしまう。
「ふあああああああああっ!!」
「やああああああああんっ!!」
結と美佐緒は、ほぼ同時に絶頂を迎えてしまった。
二人の秘裂から勢いよく愛液が噴き出し、冷たいタイルの床を濡らした。
それに呼応するようにして、膣内にいた蟲、そして体を這っていた蟲は一斉に精を放出した。
流石に小さい一匹一匹の射精量は微々たるものであったが、それでも多くの蟲の精液が体にこびり付き、二人の体を容赦なく汚していく。
「あぁ…嫌ぁ…」
全身を蟲によって蹂躙され、戦意をすっかり喪失してしまった結と美佐緒。
既に針の毒が抜けていることを感知できないほどに脱力してしまっていた。
「あっ…ふぁ…」
体内に侵入していた蟲が膣口、或いはアナルを通過して外に出ていくたびに、二人の口から小さな声が漏れる。
その一部始終を見ていたサソリの魔物は、声高に笑い始めた。
「ハッハッハッハ!!魔法少女のこれほどまでに無様な姿を拝めるとは、私は幸せ者です!!」
結と美佐緒がサソリの魔物の毒に倒れたのと時をほぼ同じくして、校内のとある女子トイレの個室。
そこにはローズと、制服を脱ぎ捨てて全裸になっていた薫の姿があった。
ローズの手に握られていたのは赤く小さな玉…そう、魔法の「核」である。
「これを…その…赤ちゃんのお部屋に…入れるんですか?」
「はい…」
薫はごくりと息を飲む。そう、ローズは放課後、薫の魔法少女の素質を見抜いたのだった。
そして例のごとく「核」を子宮に入れないと魔法少女として覚醒できないため、今こうして薫は服を脱いでい
る。
全体的に華奢な薫であるが、その胸は年相応、いやそれ以上にいい発育を見せていた。
「…しかし、驚きました。あっさりと服を脱いでくれるなんて…」
「……本当はちょっと恥ずかしいのですが…私、変わりたいんです!!」
「…変わりたい?」
「はい…」
薫にはある想いがあった。
優秀な科学者である父の家に生まれた薫は、幼い頃より英才教育を施され、科学の道を歩ませんとすべく親の意向に従って生きてきた。
そのせいで自己を喪失していまい、ただ知識だけを埋め込まれるようにして育っていってしまった。
星が浜高校は県有数の進学校としても知られており、進学も既定路線。
そしてこれまでの定期テストで常に学年1の成績を残してきたのも、既定路線であった。
しかし思春期を迎え、そんな彼女にも心の迷いが生じるようになってきた。
「果たして私はこのままレールに沿ったままの人生でいいのだろうか…」
しかし、そんな彼女と積極的に関わろうとする人物など皆無であり、薫はクラスからも孤立した存在になって
いた。
そんな中で出会った3人の、初めて友達になれそうな人達…
そして、今目の前で告げられた、「魔法少女」になる資格…
薫の決意は固かった。
「私、魔法少女になります!」
「…わかりました。早くしないと結さんと美佐緒さんが…ここは…」
ローズは薫を座らせると、自らの舌先に「核」を載せた。
そしてそのまま舌を、うっすらと陰毛の生え始めている薫の秘裂へと近付ける。
「…え?ちょっと…あああっ!!」
そのままローズは薫の膣内に、舌を挿れてしまった。
ローズは小さい口を一生懸命開きながら、舌を奥へと進めようとする。
「はむっ…はむっ…」
「んん…あああぁ…」
上目遣いで見つめてくるローズに胸がきゅんとなったのも束の間、薫は初めて自分の秘所に異物を挿入され、
思わず喘ぎ声を発してしまう。
ローズは固く閉じた膣をなんとか抉じ開けるように、細かく舌を動かす。
「何ですかぁ…これぇ…」
その度に今まで経験したことのない未知の切ない、それでいて気持ち良さをも含んだ感覚が薫の下半身を支配
していく。
やがて限界まで進めたところで、ローズは舌を引き抜いた。
「はひいっ!」
その瞬間、間の抜けた声を出してしまう薫。
秘部と抜かれた舌の間に、ローズの唾液と、膣で分泌した液体が混ざったものが糸を引いていた。
その舌の先に、「核」は既になかった。
「あっ…あっ…お腹…あうっ…」
結、美佐緒の時と同様に、「核」は薫の子宮の奥深く目指して進む。
その度に発せられる魔力が薫の性器内を容赦なく刺激し、その度に薫は喘いでしまう。
お腹の中にとどまらず脳に直接響くような刺激を受け、薫は次第に目を白黒させていく。
「らめぇ…あたひ…壊れちゃひますぅ…」
「頑張ってください!」
ローズはギュッと薫の手を握り締める。
「…実は、これが今ある最後の「核」なんです。あなたの他に、代わりはいないんです。」
「はぁ…はぁ…っ!!!」
「核」が子宮の最奥に到達した。
その瞬間、薫の体に電撃のような強烈な刺激が駆け巡った。
「あっ!ああああああああああっ!!!!」
薫は絶頂を迎えた。体は大きくのけ反り、愛液が外まで飛び散らんばかりの勢いで噴出する。
手がぶらんと垂れ、息は激しい運動後のように上がっていた。
「はぁ…はぁ…はぁ…なんか…凄かったです…」
「これで薫さんも、魔法少女になれます。」
ふと、ローズは眉間に皺を寄せた。
「…もう敵がそこまで…薫さん!」
「は、はい…」
薫はゆっくりと起き上ると、それまで座っていた便座の上から立ちあがった。
何時の間にか、絶頂後の疲労感は消え、服を着なくともお腹を中心に暖かいものが込み上げてきていた。
そのまま自然と、薫はその暖かさの中心に手を当てると、そこを中心に眩い光が発せられた…
「コノナカ、アイツライル。」
「コウゲキ、コウゲキ。」
トイレの扉がハチの魔物の針により、呆気なく粉砕されてしまった。
その先にいたのはローズ、そして…
「テキハッケン。マホウショウジョ、キイテイナイ。」
「これで…どうです!!」
「グオオオ・・・」
ハチはその場で氷漬けになってしまっていた。
「これが…魔法ですか…」
「急ぎましょう!!」
二人は急いでに図書室に戻っていった。
「ひっ…あん…あっ…」
「やあっ…あああっ…」
クリトリスにしがみ付いていた蟲から生殖器が伸び、二人の秘裂から中に侵入していた。
蟲は精を放出せんと、それを出入りさせている。
他の蟲もわらわらと二人を取り囲み続けている。
「この子達は胎生でしてね。卵を産み付けてしまうのもよかったのですが…それは後日ということで…」
相変わらず余裕の表情で凌辱を見つめるサソリの魔物。
結と美佐緒の胎内に魔物の精が今まさに放たれんとする、その時だった。
「キシャアアッ!!」
新たに入口の見張りについていた魔物が何か声を発した。
と、その直後、魔物はゆっくり横に、身動き一つもせずに倒れてしまった。
「何事です!」
「か、覚悟してくださいっ!!」
「ま、まさか…」
サソリの魔物が狼狽した。
魔物の向こうから聞こえてくる、少女らしき人物の声。
その声の主は、青を基調ととしたローブのような上下一着となった魔術師を連想させる衣装を纏い、
手には短い杖を所持していた。
髪は肩の上までで短く、そして青い色をしていた。
ゆっくりと図書室へ歩み入った少女は、杖を構えたまま、サソリの魔物と対峙した。
「魔法少女…キィッ!ローズめ!また見つけ出しましたか!!」
「皆さんにはあたらないように…それっ!」
魔法少女が杖を一振りすると、周囲は冷気に包まれた。
冷気は結と美佐緒を弄ぶ蟲を次々包み込んでいく。
蟲は動きが止まり、そしてたちどころに、氷が割れたように砕け散っていった。
結と美佐緒が、ようやく蟲による責めから解放された。
「ううっ…一体何が…」
「…結、ご覧なさい。」
「へ?」
二人もまた、サソリの魔物に立ち向かうもう一人の魔法少女の姿を、その目で確認した。
「何てことを!!許しませんよ!!」
サソリが尻尾から毒針を連射して魔法少女を攻撃する。
それに対し彼女は氷の壁を張り、完全にそれをガードした。
壁の中、彼女は杖の先をサソリの魔物に向けた。
「行きます!!えいっ!!」
天井にはいつの間にか先端が鋭く尖った大きな氷柱ができており、杖が振られると共に、それは魔物の尻尾目
がけて落下した。
巨大な槍に等しい氷柱は、魔物の尻尾を、根元から寸断してしまったのだ。
「ぎゃああっ!!尻尾が、私の尻尾がああっ!!」
悶絶する魔物に対し、魔法少女は最後の魔法を唱えようと構える。しかし…
「こうなったら…最後の手段です!!」
と、魔物の周囲をあのピンク色のものに似た煙が包んだ。
そのまま魔物は忽然と姿を消してしまったのだ。
「に、逃げてしまいました…そうだ。」
魔法少女は二人の元に駆け寄った。
「貴女が…助けてくださったの?」
「ありがとう…あー!!」
結は近付いてきた彼女を見るなり、素っ頓狂な声をあげた。
その顔は、メガネをしていないことを除けば、先程まで一緒にここにいた人物の顔だったのだから。
「薫ちゃんも…魔法少女に…?」
「はい、ローズちゃんが、素質があるって教えてくれて…」
3人の前に、ローズも再び姿を見せる。
「…ごめんなさい。実はここに来たのは皆さんとコンタクトするだけではなくて…」
「魔法少女を探しにきたってことなのですわね。抜け目がありませんこと。」
美佐緒の言うとおり、ローズがわざわざ高校にまで来たもう一つの理由は、魔法少女の素質のある者探しであった。
授業中に校内を物色しても素質のある人物に出会えなかったローズだが、放課後偶然薫を発見したのだ。
攻勢を強めてくる敵に対し、こちらの戦力も増やしておかねばならないと考えていたのである。
「薫ちゃん、今日はちょっとやられちゃったけど…次は絶対に頑張るからね。これからもよろしく!」
「またやり返す相手が増えてしまいましたわ…私からもよろしくお願いいたしますわ。」
結と美佐緒に安堵の顔が戻った。
「…もうすぐ皆さんが起きてしまいます。早く服を修復しないと…」
「でしたら地下書庫を使いましょう。あそこならカギをかければ大丈夫なはずです。」
薫は地下書庫のカギを取りに、駆け出していった。
ほぼ裸にされてしまった結と美佐緒も、ゆっくりと起き上り、歩き始める。
新たに現れた魔法少女。
闇の軍に対抗するための陣容は、固まりつつあった…
「ところで何か忘れてらっしゃらない?」
「……あ!辰哉君!」
「やーらーれーたー…」
辰哉は大の字になって図書室にのびたまま放置されていた。
この後ローズが魔力を送り込み、なんとか回復したのでご安心を。
了
早く終わってくれないかな、このシリーズ
他の書き手さんが、もっと面白い作品の投下を待っているかも知れないのに……
>>257 別に横から割って入って書いてはいけないなんてルールはないはず
むしろ別の方に書いていただいて追い出してしまってもいいかもしれん
いつまでダラダラと続けるんだろ('A`)
>>261 GJ!
しかし種付けもせずに逃げるとはなんというヘタレモンスター…
>「クラスの皆には内緒だよ。」
これは薫ちゃんが闇オチするフラグですか?
おお、賢者モードの疲労のせいで盛大にアンカ間違えた…
ちょっとJC魔法少女に踏まれてくる
なんていうか、この「俺も出演したい感」がなんとも生臭いな
見ているこっちが恥ずかしくなるくらい、完全に入っちゃってるわ
2、3年後に読み返したら、恥ずかしくなって悶死できるレベルだよw
そのうち自分がインタビュアーになって、キャラと会話とかおっぱじめるんじゃないだろうな?
>>240 学年1位の生徒の名前は覚えてないけど顔は覚えてるって、逆にすげえ状況w
天然、お嬢、メガネ優等生と来たら、次はスポーツ少女辺りなのか。そろそろ枠埋まりつつあるな
眼鏡っ娘来てたー!
しかし噛ませ蠍と言うと、あの方が頭に浮かぶな
スコルピオン…
一人が褒め始めると、いきなり同調する奴が湧いて出てくるのはいつもの仕様ですねw
糞分かり易くていいわ
>>267 逆も同じだw
自演もほどほどになwww
>256
おつ
しかしせっかくの蟲姦なのに蟲のグロさの描写が薄いのと、
そんなおぞましい蟲に嫌悪する魔法少女の描写が薄いのが気になった
まあボスは逃げたので次回でリベンジしてくるんだろうけど
颯爽と助けに来てボスを蹴散らした格上の魔法少女が次の回でボロ雑巾になるのが好きです
どう考えても格下な雑魚っぽい奴らに
慢心していたがゆえに負けるんですねわかります
主人公と因縁のある勤勉な小悪党が主人公を苦しませるために助けに入った先輩や師匠の魔法少女を対策して潰すパターンもなかなかいい
読みにくい
>>272 >主人公と因縁のある勤勉な小悪党
いかにも小物っぽいけどどこか憎めないキャラで、
最終決戦が終わって敵幹部がのきなみ消滅してもそいつだけ生き残るんだな
散々、主人公やその周りを痛めつけて下っ端からラスボスに昇格しても「俺にはこういう愛し方しか〜」とかキャラクターを美化するのは無いけどな!
ラスボス戦で疲弊した時に襲ってくるイメージがある>小悪党
ラスボス戦後で疲弊してる時にヒャッハー!時に襲ってくるイメージがある>小悪党
FF6のケフカみたいに道化や小物と思いきやラスボスってパターンもあるが、
魔法少女ものだと助けるべきお姫様だと思っていたらラスボス、
マスコットキャラだと思っていたらラスボスとかの方が多いな
まさか魔王を倒したら、いままで良くしてくれたおじさん達の肉奴隷にされるなんて
第7話 続きでまた蟲(今回は単独)です。
星が浜一の高さを誇る、市の中心にそびえ立つ超高層ビル。
その上層の方のとあるフロアから、一人の男が夜の町を俯瞰していた。
その男の元に、ゆっくりと近付く黒い影。
「将軍様…申し訳ございません…」
「フン、無様な格好になりよって。」
現れたのは、あのサソリの魔物だった。
薫によって、自身の武器でもある尻尾を切断されてしまったサソリの魔物は、本拠地へと逃げ帰っていた。
「あと少しで奴等を孕ませられたんですよ!そしたらローズの奴め、違う魔法少女を覚醒させて…」
「お前は自身の力に自惚れ過ぎだな。…言いたいのはそれだけか。」
「将軍様」と呼ばれた男の冷たい視線がサソリの魔物に向けられる。
「…次こそは!次こそは必ずや…」
「貴様を治すのもタダではないんだぞ!そろそろ経費の使い方を注意しないと目を付けられると忠告があった。ムダなは廃除せねばな…」
「ひ、ひぃっ、申し訳…」
「ないと思ってるならな!」
「将軍様」は、机を掌でバンと一つ叩いた。
「ヤって来い。但し報告は勝ちしか聞かん。今回と同様ならばその時は即刻貴様を消す。ヤるか殺られるか、好きなほうを選べ。」
「……かしこまりました。」
サソリの魔物はそそくさと「将軍様」の部屋から退散した。
闇の軍は星が浜での活動を本格化させるべく、遂にこちらの世界にも基地を置くようになっていたのであった。
しかも影に隠れた場所ではなく、こうして一般企業のような形で高層ビルに堂々と入居してしまっているのである。
無論、ここまでするためには協力者は不可欠である。
「将軍様、博士がお見えです。」
「通せ。」
続いて部屋にやってきたのは、白衣を着たいかにも「博士」という格好の男だった。
実はこの男、異世界ではなくれっきとした星が浜出身の科学者であった。
「例の物質の件ですが、そろそろ完成が間近ですので最新データのご報告に上がりました。」
それを聞いた「将軍様」はこれまでの厳しい表情から一転、ニヤリと笑みを浮かべた。
「そうか、それはご苦労様なこった。このまま完成に向けて邁進してくれ。」
博士は「将軍様」に、何やらディスクのようなものを渡した。
二人の会話はさらに続く。
「お前には苦労をかけっぱなしですまないな。」
「いえいえ。あなたがこれほどまでに素晴らしい研究対象をくださったのです。一生をかけて研究できるとは、科学者冥利に尽きます。」
博士はうやうやしく頭を下げる。
同時に、机の上の請求書に目をやった。
「彼の忠告は良く聞いておいた方が宜しいかと存じます。彼が自分の立場を上手く利用して、我々のことを表からは揉み消してくれているのですからね。」
「肝に命じておこう…今日はもう帰って良いぞ。妻や娘に顔を見せてやれ。」
「はい、お先に失礼致します。」
こちらの世界で暗躍する異世界からの侵略者。
そしてこちらの世界から、それを支援する者も存在していたのだった。
薫の加入により、魔法少女の戦力はさらに厚みを増した。
あれからサソリの魔物が現れることはなかったが、また別の魔物が襲撃してくるようになり、彼女達の戦いに終わりはまだ来ない。
しかしながら、人数をいかしてある程度ローテーションを組み、休養を確保できるようになったのは大きかった。
そしてこの日も、すっかり作戦会議室と化した文芸映画研究同好会の部室に辰哉、結、美佐緒、薫、ローズの5人が集まっていた。
「じゃあ次に出たら私と薫ちゃんで。みさちゃんはお休みってことで。」
「何かあったらすぐ飛んでいきますわね。」
「大丈夫ですよ。私が何とかしますから…」
3人はそれぞれの得意な魔法を活かし、戦い続けていた。
時たまピンチに陥る時もあったが、毎回誰かしらの活躍で事なきを得ていたため、ここまで大きなケガなどもなく戦えている。
和気藹々と話し合う3人の魔法少女たちとは対照的に、辰哉はと言うと一人茅の外気味であった。
見かねたローズが辰哉に声をかける。
「何か暇そうですね。」
「悪かったな…まあ、俺が暇なのはいいことだけどな。」
未だにローズから魔力を供給されている辰哉。その魔力を傷つけられた魔法少女に送り、癒すことが大きな役割である。
しかしながら、蟲に犯された時も子宮までは侵食されずにすんだため、辰哉が魔法少女を癒す機会は久しくなかった。
「…もしかして、悶々としちゃってます?」
「ぶっ!?な、何を言い出すんだ、コラ!」
突然のローズの発言に取り乱してしまう辰哉。どうやら図星のようである。
そんな辰哉を尻目に、ローズは小声で続ける。
「男性が魔力を溜め込み過ぎてそうなってしまうのは自然現象です。それに普段から「核」に魔力を注いでおくのは、悪いことではありませんよ。」
「あのなぁ、何遠回しにそそのかしてるんだよ。」
「防音壁、張っておきますから。」
「ば、バカヤロー!」
拳を振り上げる辰哉を見て、ローズは思わずクスクスと笑いがこみ上げるのであった。
「そういや、お前最近笑うようになったよな。」
その言葉に、他の3人もローズに注目を集める。
「本当だ。ローズちゃん笑ってる…」
「言われてみれば、今まで笑うところを見たことがありませんでしたわ。」
「笑ってるローズちゃん、可愛いです。」
気恥ずかしさからか、急に下を向くローズ。
「わ、私だって…その…」
「いいことがあったら、笑うのが一番だよ。」
結はローズに向かってにっこりと微笑みながら話しかける。
「え、ええと、他に何もなければ今日はおしまいにしましょう。お疲れ様でした。」
ローズは半ば強制的に会議を終わらせてしまい、スタスタと部室から出て行ってしまった。
「…何を恥ずかしがってるんでしょう。私は…」
最後の呟きが他の皆の耳に入ることはなかった。
ローズが去った後、自然と帰り支度が始まる。
「それでは皆様ごきげんよう。」
「さようなら。」
「おう、じゃあな。」
「あ、あの、辰哉君。」
美佐緒と薫が部屋から出た後、結は辰哉に耳打ちする。
「今日…辰哉君のお家…行っていい?」
「まさか、さっきのローズの話聞こえて…」
結はスカートの裾をぎゅっと握り締め、顔を紅潮させていた。
そのまま、辰哉の肩に寄り添うと、無言で辰哉の方を見つめる。
「どうして欲しいか言わないと、わからないなぁ。」
「…いじわる。」
「何てね。今日は一緒に帰ろう。」
「うん…」
自然と手を繋いだ二人は、一緒に部屋を出て行った。
「こんなに週末が楽しみになるなんて…初めてです。」
薫は帰宅する道すがら、先ほど結と美佐緒に週末に遊びに誘われたことを思い出していた。
「変わりたい」という願いから魔法少女として覚醒した薫。
そこから何かが吹っ切れたのか、今までひたすら誰かに話かけられるのを待っていた薫は、クラスの中でも積極的に会話に加わるようになっていた。
そして、同じ魔法少女仲間の結と美佐緒は、高校に入って初めての友達として接することができたのだった。
薫の中で確実に、自身の人生が変わり始めていたのであった。
と…
「…何やら不穏な気配が…!」
薫はいきなりお腹に手を当て、魔法少女に変身した。
変身後、即座に後ろにステップすると、先程立っていた場所に数本の針が突き刺さったのだ。
針はアスファルトをも抉り、妖しげな煙を上げていた。
「私の気配を察知できるとは、流石ですねぇ。」
「この声は…」
薫は声のする塀の上に目をやった。
そこにいたのは…
「お久し振りです。あれから大活躍みたいですねぇ。」
「あなたは…図書室にいた…」
そう、あのサソリの魔物であった。
改造手術が終わったのか、前回相対した時よりもより太く、大きくなった尻尾を装備していた。
「何度来ても同じです!」
薫が杖を振りかざすと、冷気が風と共に魔物に向かっていく。
魔物はそれが来る前に、塀の上から大きく跳び上がった。
そのままハサミを構え、魔物は薫に襲いかかる。
薫が魔物をかわすと、ハサミはそのままコンクリートの地面に直撃。
その場所にヒビが入ったことから、衝撃の強さが伺い知れる。攻撃を食らったらひとたまりもない。
しかしそれに臆することなく、薫は攻撃を続けた。
「これでどうです!」
氷の針が魔物の尻尾の周囲を取り囲むように配置され、それらが一斉に放たれる。
見事にすべての針が尻尾に命中した。しかし…
「狙いは見事ですが、まだまだですねぇ。」
「そんな…」
魔物はびくともしない。尻尾はすべての針を弾き飛ばしてしまったのだ。
その尻尾からお返しとばかりに、毒針がミサイルのように飛んでくる。
「くっ…」
咄嗟に氷の壁を作り出し、針の攻撃を防ぐ薫。
次々と氷に突き刺さっていく針は鋭利で長く、貫かれたら致命傷は免れないだろう。
刺さった箇所からは、黄色がかった毒液が滲んでいた。
それに怯まず、薫は杖の先端を魔物に向ける。
「行きます!」
魔物の攻撃が止んだ。その隙を薫は逃すまいと冷気を収束させ、レーザービームのごとく魔物に向けて射出した。
冷気のビームは一直線に魔物を貫く。
そのまま魔物はたちどころに凍りついてしまったのだ。
薫にとっての必殺技の一つである。
そのまま、目の前の魔物はばらばらと崩れ落ちていってしまったのだ。
「強くなったのは、お互い様ですよ。」
薫はサソリの魔物を見事に返り討ちにした…かに見えた。
「!?」
薫の胴体を、尻尾の強烈なボディーブローが襲った。
そのまま薫は塀に叩き付けられてしまった。
「ううっ…どうして…」
「ふっふっふっ、古典的な作戦にこんなにもあっさり引っ掛かるとは思いませんでしたよ。」
薫の前に立つのは、先程倒したかに見えたサソリの魔物。
「あれは私の脱け殻ですよ。」
「ぬ、脱け殻…ですって…」
魔物はいつの間にか脱皮し、自分の脱け殻を身代わりにしていたのだ。
薫がそちらに攻撃をしている隙に、魔物は背後を取っていたのだった。
薫に、さらなる攻撃が襲いかかる。
「きゃあっ!」
「フフフ、痛いでしょう?」
薫に向けて飛ばされた4本の針は、その四肢に突き刺さった。
針からは毒のようものが流れ出し、薫の体を侵食していく。
「ああっ…体が…動か…」
「私の毒は万能でしてね。動きを止めることから死に至らしめるまで、匙加減一つで調整可能なのですよ。」
薫に撃ち込まれたのは、以前結や美佐緒も浴びてしまった、体の動きを止める毒であった。
塀にもたれかかっていた薫は、次第に全身の力が抜け、その場に座り込んでしまう。
魔物は薫を引き摺り倒し、完全に仰向けの状態にした。
「遂にこの時がやって来ました…」
「な、何を…」
魔物は鋏を薫の目の前で動かす。
薫は思わず顔をひきつらせてしまう。
「ひっ…」
「これであなたの首を切り落としても良いのですが…ここで殺してしまうとあなたが使えなくなってしまいますのでね。」
そう言うと、魔物は徐に鋏を用い、薫のローブを切り刻み始めた。
「きゃあっ!?や、やめてください!」
「こんな暑苦しいもの、邪魔なだけですよ!」
容赦なく魔物は服を裁断する。
下着をも簡単に切られてしまい、薫はあっという間に丸裸にされてしまった。
「嫌ああっ!」
年相応の白く、瑞々しい肌がすべて包み隠さず露出される。
動きを封じられた薫はそれを恥じらうこともできず、ただ叫ぶしかできない。
「私とあなたは種族が違うので一概に言えませんが、世のヒトの男性からすれば堪らない光景でしょうね。」
「やめて…見ないでください…」
魔物は薫の裸を舐め回すようにして、全身くまなく観察する。
薫の心中は羞恥に勝り、恐怖が支配しつつあった。
衣服をすべて剥がされ、これから何をされてしまうのか…
早くこの場から逃げ去りたい。あるいは目の前の魔物を倒してしまいたい。
とにかくこの恐怖から逃れたい一心であるにもかかわらず、体が何も言うことを聞いてくれない。
「助けて…」
得体の知れない恐怖に堪えきれなくなった薫の目から、涙が溢れ出てくる。
しかしそれを見た魔物は逆に、さらなる恐怖を薫の目の前に突き付けるのであった。
魔物は自身の腹の部分を薫に見せ付ける。
その黒く硬い箇所から突如、ピンク色の、肉感のある管のようなものが伸びてきた。
薫がそれが何かを理解するのに不思議と時間はかからなかった。
そして、それを用いて何を行うのかも…
「嫌ああっ!やめてください!それだけはっ!」
「あなたは私の大切な尻尾を奪い取りました。博士には悪いですが、こんなの紛い物に過ぎません。」
泣き叫ぶ薫。しかし魔物はそれを完全に無視し、薫に覆い被さる。
黒く硬い外殻が、白く柔らかい肌に触れていく。
「お返しに、私もあなたの大切なものを奪ってやりますよ…」
「だめぇっ!!誰かぁっ!!助けてぇっ!!」
顔をぐしゃぐしゃにしながら、必死に助けを乞う薫。
だがそれは、魔物の気持ちを昂らせるものに他ならなかなった。
「何故全身を麻痺させたのに口だけ動くようにしたか…それはあなたの泣き叫ぶ哀れな声を聞きたいからなのですよ…」
「嫌!嫌ああっ!」
「結界を張りましたからね、いくらでも叫んでかまいません…」
魔物は生殖器の先端を薫の秘所へと宛がう。そして…
「!!!!!!!!」
薫は声にならない叫びを上げる。
サソリの魔物が、魔法少女をいとも簡単に貫いてしまった…
人の体ほどもある巨大なサソリの魔物は、それに比例して生殖器も太く、大きい。
初めてモノを受け入れる薫の膣内を、魔物は強引に進んでいく。
「あぐっ!あがっ!」
痛々しい叫びを上げる薫。
とうに処女は引き裂かれ、魔物の生殖器は鮮血にまみれていた。
それを潤滑油とするかのごとく、魔物は陰茎を薫の体内から出し入れする。
「流石は初めての女です。これほどまでに気持ちが良いとは…」
「あああっ!くあぁ…」
行為を楽しむように、薫を蹂躙する魔物。
ヒトのモノの何倍もありそうな極太のぺニスが膣圧で締め付けられていくたびに、魔物は快楽を感じる。
一方の薫は下腹部を覆いつくす鈍痛に喘ぎ、苦しむしかない。
「お願い…やめ…くあっ!」
「媚薬を盛って快楽に漬けてしまってもいいのですが…私はそれほど手緩くはないのでね。存分に苦しんでください…」
魔物の凌辱は続く。
魔物は鋏で薫の両腕をがっちりと固め、その太い肉棒を一心不乱にピストン運動させ、薫にひたすら苦痛を与え続ける。
いつの間にか、薫は声も掠れ、再び目に涙を浮かべていた。
しかし、これは更なる絶望の序曲にしか過ぎなかった…
「一つ、言い忘れていたことがあります。」
魔物は生殖器の先端を、薫の子宮口にぴたりと密着させた。
そこから注射針のように細い管が伸び、狭い子宮への道に捩じ込まれていく。
「ひゃあっ!!」
突然体の奥をまさぐられ、再び声を上げる薫。
「実は私は改造により、雌雄同体となったのですよ…」
魔物が子宮へと伸ばした管が、数センチほど膨らみを持ち始める。
それに合わせて、固く閉じた子宮口も強引に開け拡げられる。
「ひぎぃっ!」
「フフフ…」
魔物が不気味に笑った直後、薫はお腹の奥に何か異物が侵入してくるのを感じた。
小さな球状の異物は、子宮に射し込まれた管を通し、断続的に薫の胎内に送り込まれる。
「い、嫌…嫌だ…あああっ!」
薫はそれが何かを察知してしまった。
そう、それは魔物の卵…
魔物は薫の子宮を埋め尽くさんばかりに、無数の小さな卵を産み付ける。
「やめてぇっ!やめてぇっ!」
「…精々魔法少女になったことを後悔するんですね。」
やがて薫の目に、自らのお腹が膨らみを持ち始めているのが映った。
無論それは、魔物の卵によるもの…
「あ…あ…」
これまでで最も大きい恐怖に怯える薫。
自身が犯され、魔物を生む母体にされてしまったのだ。
そして遂に、絶望の凌辱劇はクライマックスを迎える。
「この子達はあなたの「核」から直接魔力を受け取り、生を受けます。あなたの母親としての形質はしっかり受け継がれるのですよ…」
「だ、だめ…魔物の…お母さんに…」
最早うわ言のように薫は何かを呟くことしかできなかった。
「では、最後の仕上げですよ!」
先程まで卵を送り込んでいた生殖器から、熱い液体が放たれた。
白く濁った精液が、子宮を満たし、卵一つ一つを包み込んでいく。
このまましばらくすれば、卵は受精し、魔物の新たな命が薫の中で誕生してしまうだろう。
「いやああああああっ!!あああっ…あぁ…」
その絶望の叫びを最後に、薫の意識は消え失せてしまった。
見開かれた目からは光が消え、一筋の涙が頬を伝っていた。
「…これで、将軍様や博士には良い報告が出来そうですね。」
魔物が萎んだ生殖器を薫から引き抜く。
そしてそのまま薫を連れ、本拠地へと凱旋せんとした…その時である。
「…ッ!?」
魔物に向かって一直線に炎が飛んでくる。
魔物は間一髪、炎から逃れてその放たれた方を見やると…
「…絶対に…許さない…」
そこには目に涙を浮かべ、怒りに震える結の姿があった。
「おやおや、よくここがわかりましたね…」
「…」
結は無言のまま、炎を飛ばして魔物を攻撃する。
「薫の気配がなくなった。」ローズからその知らせを聞いたのは帰りの道中であった。
結達は必死になって薫を探し、僅かな魔力の漏れを感知できたこの場所に辿り着いたのだ。
しかし、真っ先にやってきた結が見たもの…それは魔物に精液を注ぎ込まれている仲間の…友の姿だった。
「薫ちゃんに…何てことを!」
「ふん。」
無我夢中で炎を乱射する結。
しかし魔物は冷静に、炎をかわしながらも毒針を飛ばして攻撃する。
「危ないですねぇ。こちらには人質だっていますのに…むっ…」
結の放つ炎と丁度逆の方向から、電撃が球となって魔物に襲いかかる。
「二人目もいらっしゃいましたか。」
「卑劣な魔物め…絶対に倒しますわ!」
美佐緒が魔物との距離を詰め、接近戦に持ち込もうとする。
「来たければ来なさい。私はこの前より強くなっているのですよ。」
「自惚れるなっ!」
魔物に向かって大剣が降り下ろされる。
それは、辰哉によるもの…
魔物は尻尾を使って、剣をガードした。
「くっ、タダじゃ切れないのか…」
「そういうことですよ。」
剣の斬撃をも耐え、逆に魔物はその尻尾を用いて斬りつけるようにして、辰哉に対抗する。
すかさず結や美佐緒も魔法で援護するが、防御結界に阻まれてしまう。
「つ、強い…」
「そうです!私は強いのですよ!…ん?」
ふと、魔物は傍にいた薫がいないことに気付いた。
そして見えたのが、薫を魔法で運ぶローズの姿…
「逃がしませんよ…」
魔物が辰哉の剣を勢いよく振り払うと、尻尾の先端をローズへと向ける。
「ローズ姫様、お覚悟を…」
「させるかぁ!」
辰哉は即座に立ち上がり、再び魔物に剣を降り下ろす。
しかしそれは気休めにいたしかならず、やはり硬い尻尾によって剣は阻まれてしまう…先程までは、そうだっただろう。
「何!?」
「ぐっ…」
しかし、今回は様子が違った。
破魔の大剣が黒いスパークを発しながら、魔物の尻尾にめり込んでいくのだ。
「そんな!?馬鹿な!?」
慢心しきっていた魔物に、急に焦りの色が浮かぶ。
「みさちゃんの魔法?」
「…私は、山下さんには何もしていませんわ。」
魔法少女二人も、突然のことに目を円くしてしまう。
当の辰哉本人は手応えそのままに、魔物へと剣を突き刺していく。
「ぎゃあああ!私の、私の尻尾がぁああっ!!」
ここまで自身の強さを誇示していた魔物が、遂に悲鳴を上げる。
強化された魔物の尻尾が切り落とされた。
こうなれば、勝敗は決まったようなものである。
「行くよ、みさちゃん!」
「お逝きなさい!!」
魔物の前後左右から炎の槍が、上空からは雷が、すべて一斉に魔物を貫いた。
「ぐおあああああ…」
それが、断末魔の叫びとなった。
ここに、蠍の魔物は力尽き、消滅した。
「はぁ…はぁ…」
3人がそれぞれ、肩で息をする。
しかし、気の休まる暇はまだ訪れない。
「薫ちゃん…っ!」
急いでローズと薫のもとに駆け寄る3人。
ローズが結界を張り直し迎え入れた中に、裸の薫が寝かされていた。
「うそ…」
「これは…」
改めて薫の姿を確認し、思わず口に手を当て、表情を曇らせる結と美佐緒。
魔物の卵によって腹を膨らまされた薫は、未だに意識が戻ってはいなかった。
ローズがゆっくり口を開く。
「…薫さんのお腹の中に、魔物の卵が産み付けられています。」
「そんな…」
「早くしないと、卵が孵って魔力を吸収した蟲が産まれてしまいます…そうなったら、薫さんのお腹が食い破られて…」
「嫌…嫌だよぉ…薫ちゃん…」
あまりにも残酷な言葉に、思わず耳を塞いで屈みこんでしまう結。
泣き出しそうになる結の肩に手を乗せるのは辰哉。
「結…」
辰哉はその目で何かを訴えるようにして結を見つめる。
結も、辰哉が言わんとすることを察した。
「ローズ…俺が…」
「はい、辰哉さんの魔力を注ぎ入れれば…」
辰哉がローズに確認を取った、その時だった。
「ふああああっ!!」
「薫ちゃん!?」
突然、薫が意識を取り戻した。
しかし、明らかに様子がおかしい。薫の体は弓なりとなり、小刻みに震えていた。
その秘所からは、何やら液体が流れ出てくる。
「薫!いかがなさったの!?」
「中…お腹の中…熱い…あくうっ!」
薫の息遣いが次第に荒くなる。
苦しそうに悶える薫。
ふと、ローズが膨らんだ薫の臍の辺りに手を当てる。
「…活動が始まっています。早くしないと、卵が孵ってしまいます…」
「何だと!」
魔物の精液と卵は早くも結び付き、薫の胎内の中で鼓動を始めていたのだ。
最早、猶予はなくなりつつあった。
「嘘…薫ちゃん…辰哉君…」
その光景に、人一倍困惑していたのが結であった。
美佐緒が魔物に犯された時同様、この状況で薫を救うためにできることはただ一つ。それは辰哉が薫と交わること。
そして辰哉の精を、薫の体の中に目一杯注ぎ込むこと…
先程辰哉に見つめられた時には、そのことを受け入れようとはした。
しかし、いざその行為が目の前に迫ると、胸騒ぎが止まらなくなってしまう。
今まさに、自分の恋人が、自分の友人と行為をなそうとしている。
そうしなければ、友人は魔物を大量に孕み、魔力を吸われ、腹を裂かれてしまう。
心を整理する余裕など、結には全く残っていなかった。
「ああああああああっ!!!」
わけがわからなくなってしまった結は、頭を抱えて叫び声を上げてしまった。
見かねた美佐緒が、結の元に駆け寄る。
「…結、ちょっとこちらで落ち着きましょう…山下さん、ローズさん、薫のことは任せましたわ。」
美佐緒は半ば錯乱状態になってしまった結を連れ、結界の外に出ていった。
「うううっ…あああ…」
「今から助けます、もうすぐ楽になりますからね…」
お腹の中を支配する未知の感覚に、苦しむ薫。
ローズは魔力を発し、少しでも孵化の進行を遅らせようとする。
「…待ってろ、すぐに助けてやるからな…」
辰哉はスボンのチャックを開けると、四つん這いの状態にさせた薫に近付く。
あられも無い格好で完全に無防備となったお尻と、最も大切な部分を見せられた辰哉はゴクリと一つ息を飲む。
最近は行為の機会がなかったせいか、肉棒は大きく滾り、天を向いていた。
辰哉はその切っ先を、分泌液で濡れた恥部に宛がった。
「やあっ、山下…君…?」
「木塚…結…すまない…っ!」
辰哉は勢いよく、薫の中に侵入した。
「ああああっ!!ふあああああっ!!」
突然の出来事に、喘ぎ声をあげてしまう薫。
辰哉はそのまま腰を振り、圧力のかかる膣内で肉棒を滑らせる。
「あっ!ああっ!ひゃああっ!」
一突きごとに淫らな水音が響き、お互いの性器に刺激を与えていく。
不意に、辰哉の手が垂れ下がった薫の乳房を掴む。
「ああっ!あんっ…」
そのまま手に余る大きさの胸を揉みしだいていく辰哉。
その行為によって、薫はさらなる性感を感じていく。
「あんっ…はうっ…ああん…」
先程までの悶え苦しむ声から一転、薫は息のまじった色っぽい喘ぎをするようになっていた。
そして膣の方から、胎内で感じていた熱さとは違う熱さを感じるようになった。
自然と、辰哉の腰の語動きに合わせるように、薫の腰も前後に振れ始めていた。
「山下君…わ、私…」
「くっ…俺も…だ…」
二人はお互いに上りつめようとしていた。
「あっ…だめ…あっ!!ふあああああああああっ!!!」
先に絶頂に到達したのは薫だった。
それにあわせ、膣は一気に収縮し、辰哉に最大の刺激を与える。
「くああああああっ!!」
「ひゃあああああああんっ!!」
辰哉も耐えきれずに絶頂を迎える。と、同時に、魔力を含んだ熱い精が、薫の子宮に放たれた。
精液の熱を感じ、薫もまた叫んでしまう。
魔物の精液を上書きするかのように、卵の合間から辰哉の精液が薫の最奥に浸透していく。
と…
「やりました、成功です。」
先程まで膨れていた薫のお腹は、空気の抜けた風船のように除々にしぼんでいった。
「辰哉さん、抜いてください。」
「お、おう。」
余韻を感じる間もなく、辰哉はローズに言われるがまま肉棒を引き抜いた。
その後、薫の秘所からは勢いよく黒い液体が流れ出てきた。
「はうう…」
「うわ…」
思わず顔をしかめてしまう辰哉。
辰哉の魔力を受け、魔物の卵はすべて割れてしまったのだ。
その中身だったであろう液体が、止め処なく薫から流れ出で行く。
「はああ…はぁ…」
すべての卵の中身が外に出たのとほぼ同時に、薫の魔法少女の衣装が元に戻っていった。
薫は元のローブに包まれると、その場に倒れ伏してしまった。
しかし、呼吸は安定し、静かに眠っているような状態であった。
「…お疲れ様です。これで薫さんは助かりましたよ。」
「あ、ああ…」
薫は無事に助けられた。
しかし、あまり浮かない表情を見せていたのは辰哉。
薫を救うために無我夢中で行為に及び、魔力を…精を薫の中に放った。
だが、結のいる手前で、しかも1度ならず2度も恋人以外の…無論仲間であり親友ではあるのだが、
少女を犯してしまったことに対し、背徳感を覚えていたのも事実であった…
時を同じくして、結と二人きりで、結果の外の目立たない物陰に美佐緒は立っていた。
頭が混乱してしまった結を、美佐緒は必死に宥めようとする。
「辰哉君…辰哉君…」
「結の気持ちはよくわかりますわ…一度山下さんとまぐわった私が言える義理はございませんが…」
いつしか結の目には涙が溢れていた。
それを見た美佐緒は、思わず結をぎゅっと抱き締める。
「みさ…ちゃん…」
「山下さんだって辛いはずですわ。今はそうするしか、犯された魔法少女を助ける術がないのですから…」
「そう…だよね…」
大きな美佐緒の胸の中で、結は次第に落ち着きを取り戻していく。
「山下さんは例え他の女性と交わったとしても、結に対する思いは不変ですわよ。」
「本当…?」
「ええ、もし浮気なんてしようものなら、魔法で燃やしてしまえばいいですわ。」
「…ふふっ。」
小さく笑う結。
美佐緒はそんな結の髪を撫でながら、優しく語りかける。
「今日は山下さんに甘えてらっしゃい。薫は私が介抱して、家に連れて行きますわ。」
「…ありがとう、みさちゃん…」
美佐緒に慰められた結の目から涙は消え、穏やかな表情が戻っていた。
「結…その…」
「どうしたの?」
辰哉の元に戻った結。
しかし辰哉はと言うと、先程の行為が尾を引いていたらしく、未だにばつの悪い表情のままであった。
結はそれを察してあくまでも気丈に振る舞う。
「…薫ちゃんを助けてくれてありがとう。」
「結…」
「それで…その…」
と、突然もじもじとし始める結。
辰哉は学校から出る直前に結に言われたことを思い出した。
「……これから、来るか?」
結はこくりと頷くと、辰哉の手を取り、一緒の方向へと歩き始めたのだった…
「自惚れで身を滅ぼす…彼らしい最期と言えましょう。」
サソリの魔物の最期を見届けていた魔物の報告を、「将軍様」は顔色一つ変えずに聞いていた。
その目は、既に次へと向いているようであった。
と、「将軍様」は隣に歩み寄ってくる博士に話しかける。
「もう少しで魔法少女を捕捉出来たのだが…惜しいことをしてしまった。」
「機会はまだいくらでもあります。それにいつか正体さえ暴けば、そのままこちらに連行も出来ましょう。」
闇の軍の目的、それは魔法少女の「核」を利用し、より強い魔力を持った魔物を産み出すこと。
これからもその魔の手が襲いかかってることは必定であった…ふと、博士は携帯電話が鳴っているのに気付いた。
「失礼いたします、妻からです…もしもし…何?大丈夫なのか?…ああ…わかった。」
博士の表情が一転して不安なものになった。
「何かあったのかね?」
「娘が貧血か何かで倒れて、クラスメイトに抱えられて帰ってきたそうで…」
「それはいけない。今日はもう帰りなさい。」
「申し訳ございません。失礼致します…」
娘を案じた博士は足早に部屋から出て行った。
一人残った「将軍様」は、次の一手を考えるべく、再び椅子に腰かけ、夕闇に包まれる星が浜の町を眺めていた。
了
>>294 GJ
自分の研究欲を満たすため娘を強姦させる原因を作るとは……
あと結はやはり闇堕ちしそうだな
おつおつ
>「実は私は改造により、雌雄同体となったのですよ…」
悪の組織とはいえ性別までいじられるとかブラック企業すぎるw
どうも食いつきが悪いなあ、このシリーズ
いつもGJしてるのは書いた本人と、あと一人くらいかw
けど、一人でも応援してくれている読者がいる限り、最後まで書き続けるんだよな
プロの作家先生はw
続編キテタ―!( ゜∀゜)
ほぼ半月ごとにUPする筆の早さは確かにセミプロ並み
ちょっと羨ましい
射精より産卵派の俺としては嬉しい限りだ
神楽シリーズの新作来ないかな
なんか虚しいレスだな
白々過ぎてて
第8話 本編中にエロを入れられませんでした…申し訳ございません。おまけの方で…
「はじめまして。こんにちは。」
家に帰るとベッドの上に座っていた同い年くらいの見知らぬ女の子。
彼女の名前はローズと言い、魔法の世界からやって来たと言う。
目の前で話している内容は、今よりももっと小さい時に見ていたアニメ番組のよう。
ローズが種も仕掛けもない「魔法」を見せると、少女の心の中には、幼年期の憧れや夢が甦っていた。
そしてローズから告げられる、この町の危機…そして、自身の持つ魔法少女としての素質…
答えは一つだった。
「私、魔法少女になる!!」
彼女の瞳は、夢と希望に溢れていた。
……
「がー!しまったあ!!」
勢いよく階段をかけ下りる辰哉。
目覚ましを止めた後に二度寝してしまい、気付いた時には遅刻がほぼ確定的な時刻であった。
慌てふためいて寝間着のままリビングに突入する辰哉。
しかし、その目に飛び込んだのは意外な光景だった。
「あ、あれ?父さん?」
「ああ、おはよう。」
自分よりも早くに会社に向けて出発しているはずの父、琢郎の姿がそこにあった。
自室の時計がおかしかっただけなのだろうか?しかし、リビングの時計は確かに朝の8時を過ぎている。
「普通だったら遅刻していたところよ。」
母の清美に言われて、寝坊を確信した辰哉。
しかし平日で特に休みを取るとも言っていない父親が、何故まだ家にいるのか…
まさか「父さんの会社が倒産した」という笑えないダジャレを言うのかと思った矢先。
「おい、見てみろ。」
琢郎はテレビの画面を見るよう辰哉に促す。
それを見た辰哉は愕然とした。
映して出されていたのは、通学に使う電車の駅の、得体の知れない惨状だった。
ヘリで上空から捉えられた駅は、そのホームと線路が謎の緑色の物体に包まれていたのだ。
この駅は複数の路線が分岐する駅のため、多くの電車が運行を停止している状態であった。
大混乱を避けるべく市内の公立学校は悉く休校となり、多くの企業も、自宅待機を社員に言い渡していた。
『隣接する貨物駅から流出した物質は大洋駅を覆い、現在もとどまってはいない状態です。
繰り返します。大洋貨物駅に停車中のタンク車から何らかの化学物質と思われる…』
今まで見たことのない現象を、アナウンサーは興奮気味に伝えていた。
「こりゃしばらく復旧しそうにないぞ、弱ったなぁ…」
「でも、一体何かしらあれ…」
一見するとゲル状に見える、駅を覆う謎の物質。
周囲には機動隊や防護服を身に纏った部隊も現れ始め、事態の異常さを物語っていた。
ふと、辰哉は何か言いたげなローズに気付いた。
朝食もそこそこに、辰哉はローズの所に向かう。
「あの物質から強力な魔力を感じます。」
「だろうと思ったよ。また奴等の仕業か…」
こうした得体の知れない現象の多くは、えてして闇の軍や魔物によるものであった。
「早く食い止めないと、どんどん町の中に広がってしまいます。被害が大きくなる前に…」
「また派手に出てきたなぁ…」
やれやれ、という表情の辰哉。しかしこうした異常事態に対応できるのは、今のところ魔法少女たちのみであ
る。
「皆さんには私が連絡します。着替え終わったら行きましょう。」
着替えが終わり、家の2階で再びローズと落ち会った辰哉。
「よし、行こう。」
「はい。」
二人が家族にばれないよう気配を消そうとした、まさにその時であった。
「…どこに行くの?」
「げ…」
二人が振り返ると、そこにはローズと同じくらいの背の高さで、ツインテールがかわいらしい女の子…
そう、辰哉の実妹、伊織(いおり)が立っていた。
伊織は学校が休校となって家に帰ってきていたのだ。ランドセルを背負っているところを見ると、今まさに帰ったところだろう。
これまで戦いに赴く際には気配を消す魔法を使ってこっそりと家を出ていた辰哉とローズ。
しかし今日はタイミングが非常に悪く、その寸前に伊織と鉢合わせになってしまった。
このまま気配を消すと伊織の目には二人が忽然と姿を消すように見えてしまうため、それはそれで厄介である。
「お兄ちゃん、ローズちゃん、今外に出たら危険だよ。」
「ああ…その…何だ…」
真っ当な言い訳を考えようと明後日の方向を向く辰哉。
すると、ローズが伊織の目の前に歩み寄った。
そして自分の口元に人差し指をあて、ウインクする。
「……私からのお願い……ね?」
「…うん、わかった。」
「な、何だ?」
伊織はそのまま部屋に戻っていってしまった。
素直にローズの言うことを聞いた伊織に対し、疑問符を頭に浮かべるのは辰哉。
「伊織ちゃんはとっても素直で、良い子ですね。」
「いつも一緒とはいえ…もう手懐けたのか?」
「その言い方は失礼ですよ…さあ、行きましょう。」
ローズは山下家に来て以来、伊織の部屋で二人一緒に暮らしていた。
この二人は本当に仲が良く、ソファーで寄り添っていたり、出かける時には手を繋いでいたり、
一緒にお風呂に入っていたりしている。
魔法による意識操作とは思えない。二人の緊密さは本物であるように見える。
仲睦まじいからこそ、こうした「秘密」を守るよう簡単に約束できるのだろうか…
ともあれ二人は両親にバレないよう、こっそりと家の外に出て行った。
その姿を、部屋の窓から不安げに見つめていたのは伊織である。
「…気になっちゃうなぁ。」
二人の行く方向を見つめていた伊織。
この後、伊織もまた行動に出てしまったのだ…
近所のとある公園に、結と美佐緒が集まっていた。
広範囲に広がる前に手を打とうと、ローズは全員を呼び集めていたのだった。
そしてもう一人…
「木塚…お前大丈夫なのか?」
「はい!大丈夫…です。」
そこには先日、魔物に犯されてしまった薫の姿があった。
「今日から私も、また魔法少女に復帰です。」
「薫ちゃん、やる気満々なんだよ。」
すると、結が先週末の出来事を話してくれた。
あの戦闘が起こった次の日曜日、結と美佐緒は薫と遊ぶ約束をしていた。
あれ程までに無惨なことをされた薫であったが、当日は参加できるまでになっていた。
結と美佐緒はあのことを払拭するかのように、薫と一緒に楽しんだ。
薫もまた、勉強から解放された初めての週末を友と一緒に楽しんだ。
楽しい時が過ぎて、別れの時間の少し前だった…
「今日は本当に、ありがとうございました。」
「いやいや、私達もとっても楽しかったよ。」
「またご一緒しましょう。」
今日のことを思い返す3人。
ふと、薫が言う。
「…私がこうして皆に会えたのも…その…魔法少女になったから…」
「薫ちゃん?」
ここまで傷を抉らないよう、魔法少女の話題は徹底的に避けてきた結と美佐緒。
しかし、意外にも薫の方からその話を振ってきたのだ。
「私…今までの自分から変わりたくて…魔法少女になる道を選びました。
でもこの前…」
薫は口をつむぐ。
「無理は禁物ですわ。魔物は私達にお任せ…」
「それでも!ここで諦めたら、また昔の目立たない私に…反動でもっと暗くなってしまいそうで…」
そして、薫は決意する。
「今日気付いたんです。もっと皆と…大切な仲間と一緒に居たいって…だから…」
「薫ちゃん…」
「私、魔法少女を続けます。」
その言葉を聞き、結は両手で薫の手を握り締める。
「良かった…それが聞けて…」
「進藤さん、それから蓬莱さんも…これから宜しくお願いします!」
「それはこちらのセリフですわ。一緒に頑張りましょう、薫。」
「そうだ、それからもうひとつ。」
結は数字の1を作って、薫に言う。
「私達は友達なんだから、下の名前で呼んで欲しいな、結って。それから、敬語じゃなくてもいいよ。」
「美佐緒でよろしくってよ。」
薫は気恥ずかしそうな表情になりながら、二人を初めて名前で呼ぼうとする。
「ゆ、結…み、美佐緒……さん、宜しくお願いします!」
「…まぁいっか。」
自然とクスクスと笑う結と美佐緒。
それにつられ、薫の顔にも笑みが溢れていた。
薫は魔法少女として、これからも戦い続けることを心に決めたのだった。
「早くあれをやっつけないと、皆が学校に行けなくなっちゃうよ!」
「それに、市内全体が混乱してしまいます…」
魔力を持った謎の物質を早いところ駆除せんと、意気揚々とする結と薫。
そんな中、一人浮かない表情をしていたのが美佐緒であった。
それに気付いた結が、美佐緒に声をかける。
「みさちゃん…もしかして、体調でも悪いの?」
「すこぶる良好ですわ。ですが…アレが出てきているタンクが…またお父様の会社のグループのもので…」
以前魔物が派手に行動に出た時も、襲われたのは蓬莱商事の傘下の企業の工場だった。
またしても蓬莱グループが狙われたことに、美佐緒は動揺を隠しきれなかった。
「クソッ、奴らめ…さっさと退場してもらわないとな。」
「皆さん気を付けてください。」
結、美佐緒、薫の3人はローズの声に頷くと、一斉に光に包まれ、魔法少女に変身した。
体内に魔力が滾り、一目散に駅へと走っていった。
茂みの中からひょっこりとツインテールの髪がのぞいていた。
こっそりと辰哉とローズの後をつけた伊織は、隠れて一部始終を見てしまったのだ。
自分の兄と同級生と思われるお姉さんたち、その内の一人は近所に住む小さい頃から知る結が、魔法少女に変
身していくのを…
「そうだったんだ…」
頭の中で一生懸命、何とか事実を整理しようとしていく伊織。
そして、その足は魔法少女達と同じ、駅の方角に向いていた。
伊織はいつも積極的で、興味のある出来事には事あるごとに首を突っ込んでいく性格だった。
魔法少女の出現と謎の物体…それだけで、伊織の好奇心は十分に満たされた。
髪を揺らしながら、伊織は走り始めていた。
「危険だから入るなー。」
「はい、こっからは撮影禁止ね。」
大洋駅周辺にはいつものラッシュアワーの時間帯に負けず劣らずの人垣ができていた。
得体の知れない物質に対して警察や消防には総動員がかかり、何とか事態を収拾しようと躍起になっていた。
さらには野次馬というのはどこにでも現れるもので、物質に近付こうとする市民を警官が必死に食い止めていた。
その光景を近くの物陰から見ていたのは、現場に到着した魔法少女たち。
「うわぁ、凄いことになっちゃってる…」
「このまま出てったら、皆さんに見られてしまいますよ。」
「恐らく、駅の中にも警察の方がいらっしゃいますわ。」
これまで存在はしないことになっていた魔法少女。
しかし事態の収拾のために出ていくとなると、その存在は周知の事実として広く知れ渡ってしまう。
しかもここに来ているのは野次馬ばかりのため、目の前に姿を見せれば、あっと言う間に情報は拡散してしまうだろう。
かと言ってここにいる全員に魔法をかけようにも負担が大きく、戦いともなれば気配を消すことは不可能に近い。
どうしたものかと思案している内に、ローズは口を開く。
「闇の軍はこの町を乗っ取ることを目的としています。
いずれ魔法や魔物の存在は、この町の人に知れ渡ってしまうでしょう。」
「……行くんだね。」
結の言葉に、ローズは息を飲みながらゆっくりと頷いた。
「ただし皆さんが結さん、美佐緒さん、薫さんであることは明かさないように。
髪の色も違うので、ぱっと見ただけではわからないはずです。」
「それでもなるべく姿は見せないようにしないといけませんわ。一気に突入いたしましょう。」
「おい、俺はどうすんだ?」
と、この中では唯一変身をしていない辰哉。
万が一知り合いが野次馬の中にいれば、一発でバレてしまう。
「辰哉さんは、私と一緒に行きましょう。」
「ああ、気配消してくのか。なるほどな。」
魔法少女3人は少ししゃがみ込むと、一気に地面を蹴り、高く飛翔した。
そして人垣の上空を通過し、一気に貨物駅の敷地内に突入した。
「な、何だありゃ?」
「ひ、人?…こらー君達!入っちゃだめだ!!って、人ってあんなに高くジャンプできるの?」
その姿を見た地上の人々が、一気にざわつき始める。
明らかに人の姿をしたものが、謎の物質の溢れる所目がけて高く跳んでいったのだ。
「今のって、まさかこの前週刊誌に載ってた…」
「間違いない、魔法少女だ!!ホントにいたんだ!!」
野次馬の一人が興奮気味に叫ぶと、周囲の人々のボルテージが一気に上がっていく。
「誰か!撮ったやついるか?」
「おおおお!!撮れてるぞ!!…しかもパンチラ。」
「見せろこの野郎!!」
「君達落ち着きなさい!!そこ!!喧嘩しない!!」
かねてから噂となっていた魔法少女の存在。
それが現実であると知った彼らは、一気に騒ぎ立った。
「星が浜には魔法少女がいる」という都市伝説が、真実となった瞬間だった…
貨物駅の内部では、防護服に身を包んだ部隊が懸命に作業にあたっていた。
見ず知らずのゲル状で半透明な緑色の物体相手に悪戦苦闘をしている様子である。
「科捜研からの連絡はあったか?」
「あることはありましたが…成分が全くわからないそうです。」
「むぅ、弱ったな…一体全体何なんだコレは…」
「有毒性だとしたら、エラいことになりますよ…」
と、そんな彼らの前に降り立ったのは、3人の魔法少女だった。
突然上空から現れた3人を見て、こちらの現場もざわつき始める。
「な、何だ何だ?」
「え?お、親方!じゃなかった、隊長!空から女の子が!」
その姿はまるでテレビやゲームの中からそのまま出てきたような、一見コスプレとも見てとれる衣装だった。
部隊の隊長が、3人の前に進み出る。
「な、何なんだね君達は…」
「…皆さんはここから離れていてください。」
「それと周りにいらっしゃる市民の皆さんを、できるだけ遠ざけてくださらない?」
と、その時だった。
「皆逃げて!!」
どこからともなく聞こえてきたローズの声。
その緑色の物質は突如として一か所に固まったかと思うと、押し寄せる高波のごとくこちらに倒れてきたのだ。
3人の魔法少女は横にジャンプして回避し、隊員達は一斉に後ろに下がっていく。
するとその物質は3つに分裂し、結達目がけて「襲いかかって」きたのだ。
その動きは以前結が対峙した、触手の魔物に近いものがあった。
「この動き…まさか生きているの?」
「狙いは私達に絞られているみたいですわね…」
「そ、総員!構え!」
部隊は銃を構え、物質に向けて発砲しようとする。しかし…
「あ、あれ?撃てない…」
「こちらもです!」
「クソッ、どうなってやがる…」
「ここで撃ってしまったら、貴方達は敵と認識され襲われてしまいます。」
と、今度は目の前にローズが現れた。
ローズが魔法を使って、銃を発射を止めてしまったのである。
「何なんだ次から次へと…」
「…あれは、私達の使う「魔法」でないと倒せない相手なんです。皆さんはどうか、ここから離れてください。」
ローズの口から出てきたその言葉は、まさに突拍子のないものである。
いきなりこんなことを言われても、信じるのは無理があるだろう。
しかし、ローズの目は真剣そのもので、部隊長に向けて必死に訴える目である。
「おいおい、何を言っているんだ。それにお嬢ちゃんこそ危な…」
「……わかった。我々は下がり、市民の避難に全力を尽くそう。」
「本気ですか?隊長。」
隊長はローズの言葉に頷いたのだ。
「単なるお伽噺みたいなもんかと思ったら、本当だったとはな。今回は君達を信用する。その代わり、今度娘に会ってやってくれ。
噂を聞いて会いたい会いたいって言って聞かないんだ…」
部隊長は外にいる警官に指示を出すと、自らも部隊を率いて外へと出ていった。
貨物駅の構内には、3人の魔法少女とローズ、そして…
「物わかりのいい人で良かったな。」
ローズに連れられて、辰哉もまた戦いに加わらんとしていた。
襲いかかってくる緑色の物質に対し、各々は得意な魔法を使って対抗していく…
「皆さん逃げてください!ここから先は危険です!」
外では再び混乱が起こっていた。
ローズの指示通りなるべく遠くへ市民を逃がそうと、警察は躍起になっていた。
しかしそれは、内部で魔法少女の戦いが起こっている暗示とも捉えられていた。
「中で戦ってるんだろ?見せてくれよー。」
「いけません!!離れてください!!」
「お、燃えてるぞ!」
結の放ったであろう炎の魔法が見えると、それに合わせて野次馬の興奮も高まっていく。
「見せろ見せろー!」
物好きな人々は、中で何が起こっているであろう戦闘を見たいがために必死になっていた。
その混乱の最中、小さな一つの陰がバリケードを潜り抜けていってしまうのに、気付く人はいなかった…
「防御が固いですね…」
「それに加えて物理的攻撃は全く…これでは私の格闘技も通用しませんわね…」
魔法少女たちは苦戦を強いられてた。
襲いかかる物質に対して魔法を放つのはいいが、それが有効なダメージを与えられているようには見えなかっ
た。
その物資は特に何もするわけではないが、魔法少女に向けて突進を繰り返す。
時には大きな塊となって、ある時は小さく分裂して、その姿かたちは変幻自在。
これまでの意思を持った魔物とは一味違う、言い得ない恐怖を発していた。
辰哉は物質の出所であるタンク車に近付いていた。
タンクは真っ二つに分断され、中では緑色の物体がどろどろと流れ出ていた。
「スライムみたいだな…それっ!」
辰哉は思い切り剣を振り下ろした。
しかし、剣はスライム状の感触だけを伝え、ずっぽりと中にはまってしまった。
まさに糠に釘状態である。
「やっぱり駄目か…」
辰哉が剣を抜くと、そのスライムは辰哉に向けて飛びかかってきた。
「のわっ!」
「辰哉君!」
スライムに縛られ、身動きが取れなくなってしまった辰哉を結が救出に向かう。
しかし…
「きゃあっ!」
辰哉に気を取られていた結は、足元に付着していたスライムに気付かなかったのだ。
結に踏まれたスライムは、そのままその足をがっしりと捉え、結の動きを封じてしまった。
「結!くっ…」
「今助けに…きゃっ!」
美佐緒と薫もそれに気付いて助けようとするが、壁のように立ちはだかるスライムに阻まれてしまう。
決定打を打つことができずに、戦局は膠着してしまっていた。
「わ、私はだいじょ…ひっ!」
気丈に無事をアピールしようとした結だが、それをスライムが阻む。
結の足元に集まったスライムは、そのまま結の足をよじ登るように、胴体へと迫っていた。
「やぁん、気持ち悪い…」
スライムは結の太股を這いながら上へ、上へと登っていく。
その先にあるのは、結の、少女の最も大切な部分…
「やあっ!!やだぁっ!!」
「結!?」
スライムの一部が結のスカートに付着すると、何とその箇所からスカートが溶け始めてしまったのだ。
短いスカートはあっという間に消滅し、結の下半身を覆うのは純白の小さな白い布のみ。
スライムはその最後の砦を攻め落とすべく、ショーツを覆いつくす。
そして細かく振動しながら、下腹部を露出させていってしまった。
「きゃあああああっ!!」
「コイツ、もしかして結のことを…っ!」
半透明のスライムの中で、結のかわいらしい割れ目が露わになってしまった。
そう、このスライムもこれまで戦ってきた魔物同様、魔法少女を凌辱せんとしているのである。
目の前でまたしても結が犯されようとし、歯軋りする辰哉。
「きゃああっ!!」
「この!離れなさい!!」
少し離れた場所で戦っていた美佐緒と薫も、スライムによって動きを封じられてしまった。
スライムは二人の胸やおしりに貼り付き、服を溶かし始めている。
「ああ、胸、ダメです…」
「くっ…いや…」
「ふあ…あああ…」
と、結が声を震わせる。
スライムが結の恥部を刺激し始めたのだ。
成す術もなく弱い所を集中的に責められてしまう結、このままでは膣への侵入を許してしまうのも時間の問題
である。
成す術もないのは、目の前で捉われている辰哉も同様である。
このまま何も出来ず、結が嬲られるのを見るしかないのか…そう思った、まさにその時。
「お兄ちゃん!結さん!」
聞き覚えのある幼げな声に、まだ自由のきいていた首で辰哉は振り返った。
その声の主は…
「な、伊織!?」
「伊織…ちゃん…?」
色々と思うことはあった。何故こんな所に来ているのか、魔法少女の存在を間近で見られてしまった、どうし
て結の名前を…結が魔法少女だとわかったのか。
だが、その色々な疑問を振り払うようにして、辰哉は叫んだ。
「伊織!!逃げろ!!」
幼い妹にとってこのような場所は危険極まりない。
しかし伊織は逃げる素振りを全く見せずに、その場に立ったままである。
そして、驚きの一言を発する。
「今、助けるからね!」
「馬鹿!何言って……!?」
「え…まさか…」
辰哉は驚愕し、隣にいた結も目を見開いた。
伊織がとったポーズ、それはお臍の辺りに手を当てる、魔法少女が変身する時のもの。
刹那、伊織を眩い光が包み込んだ。
光の中、他の魔法少女同様に生まれたままの姿となった伊織を白いレオタードのような衣装が包み、
続いてフリルの付いたスカート、胸のピンク色のリボン、真っ白の長手袋やニーソックスが装着されていく。
そして特徴的なツインテールは、鮮やかなピンク色へと変色したのだった。
最後に星の飾りが施されたバトンを手に取り、くりっとした目が再び見開かれる。
そう、辰哉の妹の伊織は、人知れず魔法少女として覚醒していたのだ。
「あれは…魔法少女?」
「ローズちゃんみたいな小さい女の子ですよ。」
美佐緒と薫も、新たな魔法少女の存在に気付いた。
気付いたのはスライムも同じ…地面のスライムが伊織に襲いかかってくる。
伊織はジャンプ一番、スライムをかわして華麗に上空に跳び上がると、バトンを振りかざした。
「いっけえ!!」
伊織は星型の光線のような魔法を無数に放った。
広範囲に散らばっていく星は流星群のごとく、スライムに襲いかかる。
魔法を浴びたスライムは、音もなく消えていった。
同時に皆を拘束していた力も弱くなり、4人は開放された。
と、伊織は今度はバトンの先を結達に向けた。
「皆、治してあげるね。」
伊織の魔法が溶かされた服を修復していく。回復魔法の一種であった。
先程までスライムに捕まっていた4人は、完全に態勢を立て直した。
「ふぅっ、危なかった…」
「さあ、反撃開始ですわ!」
「怯んで魔力が弱っています。今の内です!」
どこからか聞こえてきたローズの声に呼応し、結、美佐緒、薫もそれぞれ得意な魔法を放った。
炎が、雷撃が、冷気が、そして眩い光が、線路に広がっていたスライムを次々と撃破する。
「行くよ!」
結はタンク車に向けて魔法を放つと、スライムの出所は爆発、炎上した。
その中からこれ以上スライムが流れ出ることはなかった。
「…やりましたわ。」
「これで駅も元通りですね。」
「良かったぁ…」
「…すまん、俺のせいで…」
と、その勝利を喜ぶ輪に伊織が近付いて行った。
皆が小さな魔法少女の方に振り返る。
「伊織…だよな?」
「えへへ…驚いた?実は私も魔法少女だったんだよ。」
未だに事態がよくわかっていない辰哉に対し、伊織は無邪気に笑って見せる。
「じゃ、じゃあローズがただのホームステイじゃないってことも。」
「知ってるよ。私はその…ローズちゃんが外国から来てるって思ってるフリをしてただけなの。
私とローズちゃんが一緒に遊びに行ってたのは…実は魔法の練習してたんだ。」
口を開いたまま唖然とする辰哉。
「おいローズ、どういうことだ。」
ローズは隠れていた貨車の影からひょっこりと姿を現した。
「ごめんなさい、実は今まで黙っていたのですが…結さんが覚醒したちょっと後、伊織ちゃんが覚醒しました。」
「え?そんなに前からだったの!?」
何と結の覚醒の翌日、友達の家のお泊まり会から帰った時に、ローズは伊織に魔法少女のことを告げていたのであった。
「あの時感じていたんです。この部屋の持ち主からも素質を感じるって…直接会わないのにそう感じるのは、滅多にないんですよ。
伊織ちゃんには、それ程強い潜在能力を感じました。現に伊織ちゃんの光属性の魔法は、他の属性に比べて習得が難しいんですよ。」
「何てこったい…」
頭を抱える辰哉を横目に、伊織は結の所に近付いていく。
「ゆーいーさんっ、こんにちは。」
「こんにちは伊織ちゃん。伊織ちゃんのお陰で助かったよ…ありがとう。」
結はよしよしと伊織の頭を撫で、伊織もにっこりと笑う。
結は幼馴染の妹である伊織のことは、もちろんよく知っていた。先日も辰哉の家に来た時に会ったばかりだ。
今よりもっと小さい頃は、よく一緒に遊んでいたようである。
伊織にとっても、結は近所の優しいお姉ちゃんのような存在であった。
「また一緒に魔法少女が出来るね。今度はホンモノだよ!」
「あ、そう言えば…」
結に数年前の記憶が蘇ってくる。
まだ小学校にも入る前の伊織は、結と一緒によく「魔法少女ごっこ」で遊んでいたのだった。
と、伊織を美佐緒と薫も囲む。
「山下君の妹さん?」
「はい、伊織って言います。いつも兄がお世話になってます。」
伊織は二人に向かってぺこりとお辞儀をする。
「あらあら、よく出来た妹さんですこと。」
「か、可愛いですぅ…」
美佐緒も薫も、伊織の前で穏やかな笑顔を見せる。
そんな中で、一人納得がいかないのが辰哉である。
「おい伊織!ローズ!」
「な、何?お兄ちゃん…」
辰哉は二人を自分の前に呼びつける。
「何勝手なことをしてるんだ!」
叱りつけるようにして、辰哉は二人に怒鳴る。
「ちょ、ちょっと辰哉く…」
「これは遊びじゃなくて危険なことなんだ!わかってるのか!」
結の制止をも無視して、辰哉は伊織に言いつけ続ける。
「ローズもローズだ。まだ子どもなのに勝手に誑かして、もし伊織に何かあったら…」
「お兄ちゃん!!」
伊織が耐えかねて遂に反論する。
「私は嫌なの!お友達が皆…先生も、お父さんも、お母さんも、お兄ちゃんも…いなくなっちゃうのが…」
「…伊織…」
その目にはうっすらと涙が浮かんでおり、必死そのものだった。
伊織は魔法少女になる前に、ローズから聞かされていた。
闇の軍がこの町を乗っ取ろうとしていること、そしてそうなればこの町の住民皆が命の危機に晒されると…
「私達が魔法少女にならないと、皆が、皆が…」
「……」
辰哉は黙ってそれを聞くしかなかった。
まだ幼い妹が、これだけ皆のことを考えた故に魔法少女へと覚醒した。
この時、辰哉の目には妹が大きく成長しているように見えた。
「あとね、実は…本当は、夢だったんだ。こうやって変身して、魔法使えるのが…」
自らの思いを吐露していく伊織。
そんな伊織に対して声をかけたのは、結だった。
「伊織ちゃん、お兄ちゃんが心配するのも私にはわかるよ。それに魔法少女って、とーっても危ないんだよ。」
「……うん。」
結は優しくも、言い聞かせるようにして伊織に語りかける。
「悪い人や魔物に、どんなことをされちゃうかわからない。だからね、約束してほしいの。」
「約束?」
こほん、と一つ咳払いする結。伊織の前では、魔法少女としての先輩のような雰囲気が漂う。
「ちょっとでも怖くなったり危ないって思ったら、すぐに逃げること。それから私達のことは、いつでも絶対に頼ること。」
「結さん…」
「はい、わかったら指切り。」
結と伊織は小指を絡ませる。
結自身も、まだ幼い伊織が戦いに参加することには不安があったのも事実だった。
しかし伊織の想いを切り捨てることは絶対にしたくない。そう考えた結なりの「約束」だった。
薫や美佐緒も、優しく伊織に話しかける。
「私達仲間が、いつだってついていますよ。」
「もし変なことをする輩が現れたら、地平線の彼方まで蹴り飛ばしてあげますわ。」
「……ありがとう。」
「これから伊織ちゃんは、私達の大事な仲間だよ!」
結の言葉にとびっきりの笑顔で応えた伊織であった。
ここに4人目の、体は小さくても大きな志を持った魔法少女の仲間が、正式に加わった。
その頃、闇の軍の置かれたビルでは…
「まさか光属性魔法が得意な魔法少女が現れるとはな。」
「申し訳ございません、迂闊でした…」
「博士は悪くはない、私の見通しが甘かったそれだけのこと…」
やはり例のスライムは、闇の軍が作り出したものであった。
「しかしこの短時間でこれだけここの人間は混乱する…ちょろいものだな。」
「属性の込められた魔導体は既に町に向かっております。あのタンクはあくまでもダミーですから…」
了
おまけで、伊織の核埋め込み場面です。
ロリ・レズ・尿要素ありです。
魔法少女になる決心をしたその日の夜、伊織はいつも通りお風呂に入っていたのだが、何だかそわそわしている様子である。
「ローズちゃん、お風呂で待っててって言ってたけど…」
伊織は体を洗おうと湯船から上がる。
風呂の湯が、幼く柔らかい肌をつたって流れ落ちる。
10歳ともなると人によっては性徴の現れ始めてくる年齢ではあるのだが、伊織にはまだその兆候は見られない。
真っ平らな胸とぽっこりしたお腹はまさに幼児体型であった。
ここで、扉が開き、ローズが入ってくる。
「あ、ローズちゃん。」
「ごめんなさい、ちょっと準備してて…」
ここで言う準備とは、「核」を取り出すことであった。
ローズは「核」をしっかり握りしめ、伊織の元に近付く。
「じゃあこれから魔法少女になるための…えっと…儀式をするのだけど…」
「うん、でもどうしてお風呂なの?」
率直な疑問であった。
儀式と言うからには何か普段ではやらないようなことをするとわかってはいたのだが、その場所に選ばれたの
は浴室であった。
「…裸になった方がね、魔法少女になりやすいっていうか、何て言うか…」
「そ、そうなんだ…」
自然体に近ければ近いほど、体が「核」を受け入れやすいというのは事実である。
浴室に幼い二人の少女が、生まれたままの姿で並んでいる。
「えっとね、魔力を生み出すこれを伊織ちゃんの体の中に入れたいの…」
ローズは赤く輝く「核」を伊織に見せる。
「そうなんだ…ごっくんすればいいのかな?」
「ええと…その…」
ローズは口をもごもごさせる。
首をかしげてローズを見つめる伊織。
結の時と同様、女の子の大事なところにこれを入れなければならないのだが、相手は性知識があるかないかわ
からない小学生。
無論大事なところは未成熟。ぷにぷにした肉の作りだす縦筋の中も、とても小さいはずである。
しかし、せっかく「魔法少女になりたい」と意気込んでくれているのだ。その想いを無下にするわけにはいかない。
「えっと…壁に手をついてもらっていいかな?」
「え?こう?」
伊織は言われたままにタイルの壁に手をつける。
全体的に平坦な伊織の体の中で唯一主張を見ることができる柔らかい2つの小山が、ローズの前に突き出される。
自分でそうさせたのだが、その幼女のあられもない姿を見たローズは思わず胸がドキリと鳴った。
「ろ、ローズちゃん、ちょっと恥ずかしい…」
伊織の頬が赤く染まり始める。
いくら同性とは言え、こんな格好をまじまじと見られるのは恥ずかしい。
片やローズは心臓の高鳴りとともに、その伊織の姿を見つめている。
おもむろに、ローズの手がおしりに伸びた。
「きゃうっ!」
そして、触れる。
ローズの両手が触れた瞬間、伊織は思わず変な声が出てしまった。
「柔らかい…」
臀部の肉を押すように触り、呟くローズ。
そのまま鷲掴みにして、揉み始めてしまった。
「ひゃあっ!」
「これから力がちゃんと抜けるようにマッサージしてあげるね。」
「マッサージ?確かに…ちょっと…気持ちいいかも…」
しかし、これは嘘である。
生まれた頃から国が戦いに明け暮れて親の愛情をなかなか受けられず、闇の軍に囚われてからは魔物に犯される日々が続いていたローズ。
人の肌の暖かさに半ば飢えていたローズは、目の前に突き出された柔肌に思わず食いついてしまったのだ。
ローズの「マッサージ」はエスカレートする。
親指をきゅっと閉じた菊門の外側に乗せて刺激しながら、尻肉全体を揉みほぐす。
「ああっ…ふにゃあ…なんかへんだよぉ…」
次第に気持ち良さと共に、何か別の感覚が沸き上がってくる。
それは不思議なことに、今ローズの触れていない下腹部のあたりから来ているようである。
小刻みに体が揺れ始める伊織。
と、ローズはおしりから手を離した。
「何か…よくわからないけど…気持ち良かった…」
伊織は壁にもたれかかるようにして、「マッサージ」の余韻に浸る。
ローズの右手の指の間には、「核」が握られていた。
「じゃあ、入れるね。」
「入れるって…どこに?」
不意に、ローズの指が伊織のぷっくりした大陰唇に触れた。
「きゃあんっ!ろ、ローズちゃん!?」
またしても予想外の箇所を突然触られ、声が上がってしまう伊織。
「ここにね、入れるの。」
「そ、そこ!?だってそこ…その…お、おしっ…うぅ…」
とても恥ずかしそうに口ごもる伊織。
まだ未成熟なそこは産毛すら生えておらず、柔らかく弾力のある肉がくっきりと綺麗な一本の線を作り出している。
伊織にとってそこは出るものが出るところという認識しかなく、何故そんなところに魔力を生み出す元を入れるのか、全く理解できない。
一方で、ローズはその割れ目の辺りを感触を確かめるようにして擦りながら続ける。
「そっか…いつか習うと思うけど、ここって実はね、赤ちゃんのお部屋に繋がってるんだよ。」
「そう…なの?」
「うん、おしっこが出るとこのすぐ下にね…」
ローズは伊織の股の間に座り込み、顔を秘部に近付けていく。
そして「核」を持っていない左手の人差し指と中指を用いて、スリットを開け拡げる。
綺麗な桜色をした、裂け目の内部が露となる。
自分の一番恥ずかしい部分をまじまじと見られてしまい、真っ赤になる伊織。
「やん…」
だが不思議と、拒否するような素振りは見せない。
「これは魔法少女になるために必要なこと」と割り切っている様子である。
ローズは「核」を乗せた人差し指を、赤ちゃんのお部屋の入口に当て、そのままゆっくりと進ませる。
「ひゃあっ!あああっ!」
初めて秘所に何かを受け入れ、堪らずに叫んでしまう伊織。
固く固く閉じていた幼い膣は、ローズのか細い指をぎゅっと包み込み、その感触を伊織に伝えていた。
それはローズも一緒で、その指全体に、伊織の熱を感じていた。
「伊織ちゃんの中…あったかい…」
「くぅっ…あぁ…」
伊織は指が奥に進んでいくごとに、喘ぎ、身悶える。
やがて人差し指がすべて埋まったところで、ローズはスルスルと指を抜いていく。
その先端には糸が引き、伊織の恥部と繋がっていた。
「!?」
一瞬、伊織の体が跳ね上がった。
それは、「核」が奥に進まんとするサイン。
「や、やだ、何これ…ひゃああうっ!」
「核」の発する魔力が、小さな伊織の膣内や子宮口の辺りを刺激していく。
内壁に魔力が直接ぶつかり、これまでに感じたことなど全くない強い刺激が、お腹の中を支配する。
「ああっ!だめ!だめ!ふああうあっ!」
耐えきれず、膝から崩れ落ちてしまう伊織。
そのまま倒れ伏してしまうが、それで魔力の放出が終わることもない。
生まれて初めて出る愛液が、じんわりと流れ落ちる。
ローズは少しでも伊織を楽にしようと、体を仰向けにさせる。
「はうわっ!あああっ!」
「核」が子宮に入り込もうとした時、さらに強い刺激が伊織を襲った。
幼い体には強烈過ぎる魔力の波が、胎内のみならず、体全体、脳天までにも響いていく。
伊織が感じていたのは性的な興奮や快楽よりも、むしろ自身がこのまま壊れてしまうかもしれないという、底知れぬ恐怖だった。
「ローズちゃん!ローズちゃん!」
自我を保つためなのか、伊織は必死にローズの名を叫ぶ。
そんな伊織の右手を、ローズは両手で優しく包んだ。
「ローズ…ちゃん…?」
「大丈夫だよ、怖くないよ、私がついてるから…」
ローズは膝をつき、怯える伊織に優しく話しかけながら顔を近付ける。
伊織はもう片方の手で、ローズの手を握り締める。
その目には、うっすら涙が浮かんでいた。
この状況下でも、「核」は断続的に子宮内に魔力を発し続けている。
「ひゃあんっ!ローズちゃん!私!私…だめになっちゃうぅ…」
「大丈夫…大丈夫だから…ね…」
正直ここまでの反応を示されると、ローズの心の中にも不安がよぎった。
しかしこれ以上伊織を怖がらすまいと、あくまでも穏やかな表情でローズは伊織に接する。
「もうすぐ、もうすぐ伊織ちゃんも魔法少女になれるから…」
「わ、わたし、ま、魔法…ふああああっ!!」
その時、「核」は伊織の最も奥深くに触れた。
同時にこれまでで最も強い刺激が、小さな体全体を激しい電撃のように駆け巡った。
「ひゃああああああああああんっ!!!」
伊織が初めて迎えた絶頂であった。
背中が浮いて体が弓なりとなり、ダムが決壊してしまったかのように愛液が噴き出した。
そして続けざまに黄色がかった液体が、割れ目の間から勢いよく弧を描きながら放たれる。
小水はその独特の臭いを発しながら、びちゃびちゃと音を立ててタイルの床を濡らしていった。
「はぅ…あぁ…」
完全に脱力し、ぐったりとしてしまう伊織。
力なく開いている足の間から未だに放尿が続いていたが、失禁を恥じることすらもできない。
ようやくそれが終わると、ローズはシャワーで伊織のお漏らしの跡を洗い流し、伊織のことを抱き締める。
「よく頑張ったね…これで伊織ちゃんは、魔法少女になれるよ…」
「私が…魔法少女に…」
条件反射的に、伊織もローズの背中に手を回し、抱きとめた。
幼い肌同士が緊密に触れ合い、ローズと伊織はお互いになんとも言えぬ心地よさに包まれた。
「お腹の中が…とってもあったかいよ…」
「ふふふ…お風呂から出たら、変身してみるといいよ。」
「変身…できるの?」
「うん、やってみればわかるよ。」
伊織に笑顔が戻る。
「ローズちゃん…ありがとう!」
「わわわ、ちょっと、苦しいよ…」
そのままさらにローズを抱き締める伊織。余程嬉しいのであろう。
この時以降、伊織が密かに魔法少女としての鍛錬を積んでいくことになったのである。
以上、長文失礼いたしました
('A`)えぇ〜、まだ続くのぉ?
ロリ来たヒャッハー!
ぬこだけど鯖落ちで所々読めないのが残念…
ロリも来たー!
ぬこだけど鯖落ちで所々読めないのが残念…
二重レスごめんなさい
調子悪いな…
IDチェンジに失敗したかw
まあ、よくあることだよ
ドンマイ
>>320 乙
次回はちゃんと本編にエロを入れてくださいね
>>320 魔法少女の実在が認識されたわけだけど、市民の前での公開陵辱フラグ
だったりするのだろうか?
とにかく乙です。
スカは専用スレでやってくれや
汚らしいもの見せつけるな
8話読むまで主人公に妹がいることを忘れていたでござる
そろそろSenkaや総NTR展開や鬱が欲しい所
淡々と魔法少女を増やすローズは、確かに魔物連中の駆逐を目的にはしているんだろうし
本人も味方ではいるつもりなんだろうけど、どこかの一線で必ずしも主人公連中とは価値観を共有していないような予感がする
>>332 2回に1回はヒロイン達がレイプされる鬱な展開なのに
これ以上の鬱を欲するのか…(驚愕)
なんか、それっぽいこと言ってりゃ書き手が喜ぶだろうってのが見え見え
あざとい住民たちだこと
好みじゃなくても、スレの活性化のためには仕方がないか
>2回に1回
スレの主旨的には少ないくらいだけどね
>スレの主旨的には少ないくらい
す、スレタイに「和姦も」って書いてあるし(震え声)
第9話、長くなってしまったので、前後にわけます。
ロリ凌辱・スライム姦・ちょっと失禁描写有りです
駅からスライムが消えてほっとしたのも束の間、それと似たスライムが街中に現れ始めた。
しかもそれぞれのスライムは、何と魔法を使うと言うのだ。
「うわっ!出たぞ!」
「キャー!助けてー!」
この日も商店街のマンホールから、突如としてスライムが現れた。
スライムは辺りを冷気で包んで、初夏の町を凍りつかせていく。
なすすべもない人々はあちらこちらに逃げていく。
「そこまでよ!」
店舗の屋根の上の方から響き渡る少女の声。
声の主はスライムの目の前に、華麗に着地する。
逃げ惑う人々の足が止まり、視線は赤い髪の少女に一挙に集中した。
「来た!魔法少女だ!」
それに気付いたのはスライムも同じ。
氷の魔法が、魔法少女に向けて放たれる。
それを相殺したのが、魔法少女の繰り出す炎の魔法。その炎はそのままスライムへと襲いかかる。
「これでとどめ!」
スライムが怯んだ隙に、より大きな炎の塊がスライムに直撃した。
そのままスライムは跡形もなく燃え尽きてしまった。
「あ、ありがとうございますだ。」
「良かったらコレ食べてってよー。ほんのお礼よ。」
勝利を手にした魔法少女の回りに人だかりが出来る。
魔法少女はにっこりと皆に微笑むと、勢いよく跳び上がり、そのままどこかへと消えていってしまった。
「ああ、行っちゃった…」
「ばいばーい!」
あの駅での事件以来、遂に魔法少女は人目に触れることとなった。
それに呼応するかのように、魔物も白昼堂々人前に現れるようになった。
これまで狙いを魔法少女に集中させていた魔物達は一転、彼女たちを誘き寄せるかの如く街中に現れたのだ。
しかし、4人の魔法少女達はこれまで以上に強くなっており、市民を困らせる魔物たちをとことん撃破していった。
市立星が浜高校の図書室の隣にある文芸映画研究同好会の部屋。
そこはすっかり魔法少女の本部と化していた。
「今日も応援メールが来てるよー。」
「申し訳ないがマスコミの取材はNGっと…」
情報提供用として開設した魔法少女との唯一の窓口として作られたアドレスには、瞬く間にメールが殺到していた。
応援や励ましのお便りが大半であったが、中には取材やイベント事の申し込みだったり、
自分と戦ってくれという意味不明のものだったり、本気の告白だったり、如何わしいものだったりも含まれている。
辰哉と結はメールをかいつまんで読んでいた。
「お茶が入りました。皆さんどうぞー。」
「海外赴任中のお兄様から珍しいお菓子を送られましたの。いただきません?」
3時のおやつの準備をするのは薫と美佐緒。
一見平和のために日夜命を張って戦っているようには見えない、まったりとした空間が広がっていた。
「こんにちはー!」
そこに元気よく、ランドセルを背負ったままの伊織が入ってくる。
学校が終わり、直接こちらに来たようである。
皆が席に座ると、ローズが立ち上がる。
「では、全員揃ったところで…」
ローズは町の全体図が描かれた地図の前に立ち、レーザーポインタである一点を差した。
「やっとあの物質の母体らしき反応をキャッチしました。この辺りです。」
そこは町の北の外れの方。まだ自然が残っており、木々が多く茂っている。
「そんな所にいたのか…」
「それを倒せば、町には出てこなくなるんだよね!」
「はい。ですが…何かに守られているらしく、どれ程の魔力を有するかがわかりません。この前貨物駅から出てきた物質のことを考えると…」
「相当強い、ってことですわね。」
一瞬、場の空気が張り詰める。
それをすぐに打ち破ったのは、伊織だった。
「大丈夫大丈夫。皆の魔法はとーーっても強いんだから、スライムなんてへっちゃらだよ。」
「伊織ちゃん…」
明るく、皆を鼓舞するようにして伊織は言う。
「そうですね…皆さん一緒に立ち向かいましょう。日取りは…」
「ちょっと待った。伊織は留守番な。」
「えー!何でよー!」
膨れっ面になる伊織。
「お兄ちゃん、私の活躍全然見てないでしょ。」
「今までは正直ザコ相手だから何とかなってたが、恐らくコイツは本物だ。俺はお前が心配なんだよ…」
「待って、辰哉君…」
と、結がそれに待ったをかける。
「確かに伊織ちゃんのことが心配なのはわかるよ。でもね…」
結は、視線を伊織に向けながら続ける。
「伊織ちゃんは本当に頑張ってるし、魔法だって強いんだよ。」
「恥ずかしながら…この前もちょっと怪我をしてしまいまして、伊織ちゃんに助けてもらいましたわ。」
伊織が戦力として申し分無いのは事実であった。
伊織の得意とする光の魔法は、他の3人の魔法と比べると難易度が高く、それ故攻撃力も高い。
さらには高威力の回復魔法持ちというのが、伊織のプレゼンスを高めていた。
ローズ曰く、魔法少女の覚醒に年齢はあまり関係せず、むしろ幼い時に覚醒できることは、より強い素質を持つ証拠だと言う。
これまで密かにローズと練習をしてきたこともあり、戦闘では何度も魔物をやっつけてきているのだ。
「お願いします山下君。伊織ちゃんも一緒に…」
辰哉にとっては驚きだった。これまで伊織と一緒に魔物やスライムに出会してなかったため、そこまでの実力があるとはにわかに信じがたかった。
その妹が皆に信頼されている。また、駅での戦いでは伊織がいなければあのまま窒息してしまっていたかもしれない…
辰哉も遂に折れた。
「わかったわかった。ただし、「約束」は絶対だぞ。」
「うん!」
伊織に笑顔が戻る。
「一緒に頑張ろうね。いつだって私達は伊織ちゃんを守ってあげるから。」
結もいつものように、優しく伊織に微笑みかける。
「びびって漏らしても知らないからな。」
何気なく伊織をからかう辰哉。
伊織は顔を真っ赤にして反抗する。
「お、お兄ちゃんのバカ!スケベ!変態!」
「ま、まあまあ…」
ローズが二人の間に入ってこれを宥める。
再びむすっとしてしまう伊織。
その脳裏では、先日「核」を受け入れた時に盛大に失禁してしまったことが思い返されていたのだった。
日曜日の夕方、スライムの発生源があるとされる山中に、4人の魔法少女は攻めこんでいった。
「せいっ!」
美佐緒が何やら電波のようなものを発する怪しい鉄塔を蹴り飛ばし、へし折ってしまう。
「強い反応!?…こっちです!」
装置は結界を張っており、人物の侵入やローズの魔力の探知を食い止めていたのだ。
周囲にあった装置がすべて破壊されたことにより、とても強力な魔力の塊をローズは察知することができた。
それこそが、ここまで来た目的であり、今現在の最大の敵。
ローズに導かれるまま、魔法少女と辰哉は鬱蒼とした森の中を進んだ。
そして…
「コイツが…発生源か…」
「大きい…」
森が開けたところに突如現れた、これまでの個体よりもサイズの大きいスライム。
人の体をすっぽり飲み込んでしまいそうな大きさの不気味な緑の物体は、その場で蠢きながらも、前に進もうとはしていない。
「見てください!」
薫が指差した先、そこはスライムが地面と接している箇所。
そこから小さなスライムが分裂するようにして現れていた。
「このおっきいのをやっつけちゃえば、スライムも出てこなくなるかな?」
「そのようですわね。行きますわよ!」
魔法少女達が構えたその時、スライムから炎が放たれた。
「危ない!」
向かってくる炎をかわすと、スライムは立て続けに炎の弾丸を飛ばしていく。
固まっていた6人はそれぞれ離れて、スライムの母体を囲う。
すると母体の体が震え、そこから多くのスライムが溢れるようにして出現した。
あるスライムは炎を、またあるスライムは電気を、さらに別のスライムは冷たい空気を纏っている。
この母体が、町に現れていたスライムすべての大元であることには間違いなさそうだ。
「人海戦術ってか?」
「とりあえず、周りのを倒さないと…」
結が炎を、薫が冷気を、伊織が光の魔法を放ってスライムを攻撃していく。
辰哉と美佐緒は自らスライムの集団の中に入り込んで、接近戦を仕掛ける。
駅での戦いの反省から、美佐緒は魔力を使って手足に電撃を帯びせながらスライム相手に立ち回る。
ローズはこの日のために剣に魔力をコーティングしていたため、辰哉も群がるスライムを斬り倒すことができた。
だがいかんせん、数が多すぎる。
倒しても倒しても文字通りスライムは沸いて出てきており、このままだと魔力を消耗してしまいかねない。
「やはり本体を倒さないといけませんね…」
ローズが呟く。それに反応したのは、ローズのすぐ隣で光の魔法を駆使して戦っていた伊織であった。
「わかった。先にあっちからだね。」
伊織は右手のバトンを、まっすぐ母体へと向けた。
その先端に、魔方陣が現れる。
伊織は魔力を集中させていく…と、おもむろに空いた左手がローズの手をつかんだ。
「いっけえええ!!!」
魔方陣から一筋のレーザービームが発射された。
一瞬にして母体の中心部を光の筋が貫き、その体の一部が周囲に飛び散った。
見ると、母体の真ん中には大きな風穴が空いていた。
先程までうねうねと動いていたスライムの母体は、ぴたりと動きを止めた。
「やったぞ伊織!」
「伊織ちゃんすごい!」
周りで戦っていた辰哉と結は、伊織を褒め称える。
「やったー!」
伊織はぴょんぴょんと飛び跳ねて小躍りする。
自らの一撃で強力な敵を打ち破った喜びを、全身で表現していた。
「後は周りのを倒してしまえば全滅ですわ。」
「…待ってください。何やら様子が変です。」
異変に気付いたのは薫だった。
これまで魔法少女達を攻撃していたスライム達が、一斉に母体へと戻っていった。
スライムは母体に空いた穴を塞ぐようにして一ヶ所に固まる。
母体のスライムは、再び動き始めた。
「嘘、治っちゃった…」
と、スライムから一本の「腕」が伸びる。
自由に伸縮可能なスライムは、体の一部を外に伸ばし、ムチの様にしならせた。
その向かう先は、先程自分に風穴を空けた相手。
「きゃあっ!」
「伊織ちゃん!」
スライムは伊織の右手を思い切り払い上げた。
バトンは投げ出され、遠い地面に突き刺さる。
このままでは、上手く魔法を使うことが出来ない。
無力になってしまった伊織は今までの笑顔が一瞬で消え、不安な表情となってしまう。
この時伊織の頭の中に、結と交わした約束が浮かび上がってきた。
「ちょっとでも怖くなったり危ないと思ったら、すぐに逃げること。」
その約束を、結達はしっかり覚えていた。
「伊織ちゃん!逃げて!ここは私達が何とかするから!」
「バトンは絶対に後でお返ししますわ!」
「伊織ちゃんには触れさせません!」
「みんな…」
魔法少女達は何をするかわからないスライムに対して身構える。
伊織の心の中に迷いがあったのも事実である。
しかし、自分を逃がしてくれようとしている気持ちは伊織の心には痛いほど伝わった。
「…伊織ちゃん、一瞬に逃げよう。」
少しでも伊織の不安を抑えようと、一緒にいることを選択したローズ。
伊織がローズの手を取り、逃げようとする。
しかし…
「あ、あれ?」
「ローズちゃん、足が…」
ローズの足元には粘着性の物質が付着し、完全に動きを封じられていた。
それはスライムの体の一部だったもの…
ローズは伊織への攻撃に気をとられるあまり、自らも標的にされていたことに気付かなかった。
スライムは再び、今度は4本の「腕」を伸ばす。
伸ばす先は自由の効く伊織ではなく、動きが止められてしまったローズ。
「私のことはいいから!伊織ちゃんだけで逃げて!」
「ローズちゃん…」
スライムが自信に迫り、掴もうとする直前で、ローズは目を瞑った…
「くっ…うぅ…」
小さく呻くような伊織の声が聞こえ、ローズは恐る恐る目を開いた。
その瞬間、ローズは言葉を失ってしまった。
「嘘…」
ローズが最初に見たもの、それはスライムに四肢を拘束された伊織の姿だった。
伊織に巻き付いたスライムは、自分の体の方へ伊織を引き寄せようとする。
「伊織ちゃん!どうして…」
「えへへ…やっぱりローズちゃんのこと…ほっとけないよ…」
この状況でも、いたずらっぽく笑ってみせる伊織。
伊織が捕まってしまうまでの間はほんの一瞬で、他の仲間も手を出すことができなかった。
「そんな…伊織ちゃんが…」
「きゃあああっ!」
遂に伊織はスライムの力に屈し、引っ張られてしまう。
そして伊織は、そのままスライムの母体の中に飲み込まれてしまった。
「伊織!」
「うううっ…」
首から下がすっぽりと母体の中に埋まってしまい、その中で身動きは完全にできなくなっていた。
スライムの滑りのある質感が、伊織の体すべてを包み込む。
「うう…なんか気持ち悪い…ひゃっ!」
伊織に接している部分のスライムが細かく震え始めた。
すると、何と伊織が身に纏っていた魔法少女の衣装が溶け始めてしまったのだ。
スライムの中、除々に幼い肌の面積が広がっていく。
「いやっ!いやっ!やめて!!」
伊織は抵抗する意思は嫌と言うほどあるものの、体がぴくりとも動いてくれない。
あっという間に、伊織は丸裸にされてしまった。
一糸すら纏わない、幼子特有の綺麗な白い肌が曝け出されてしまった。
「あ…あ…」
伊織の表情が恐怖に歪む。
このまま溶かされてしまう…伊織はそう感じていた。
「伊織ちゃんを離せ!!」
この状況に、仲間が黙っているはずがない。
結が杖の先端を母体に向け、炎を発射しようとする。
しかしそれを察知したスライムは、突如体を開いて伊織を拘束したまま結の方に向けた。
結の杖の先端が伊織に向けられる格好となる。
「うっ…」
伊織はスライムの盾代わりにされてしまっている。
このまま魔法を放てば、伊織への直撃は免れない。
「いや…いやあっ…」
遂に恐怖のあまり、伊織は失禁してしまった。
小さな割れ目から流れ出る小水が、地面を湿らせていく。
「ふえっ…うえええん…」
仲間の前で自分の最も恥ずかしい姿をさらしてしまった伊織。
恐怖と恥辱が頭のいっぱいになった伊織は、堪らず泣き出してしまう。
「……」
伊織は下を向き、黙ったまま杖を下げる。
その手は強く握られ、震えていた。
幼い仲間が目の前で辱められる光景は、他の魔法少女や辰哉、ローズの心にも十分な痛みを与えていた。
杖が下げられると、再び母体は伊織を取り込んでしまう。
すると、美佐緒がダッシュして母体へと近付く。
「無理矢理でも引っ張り出しますわ!」
美佐緒は伊織をスライムから力任せに引き摺り出そうと、勢いよく手をゲル状の体に突き入れた。
その瞬間…
「きゃああっ!!」
「うわあああああああっ!!!」
スライムは自らの体から電気を放った。
強力な放電を受け、美佐緒は弾き飛ばされるようにして地面に倒れてしまう。
「ううっ…迂闊でしたわ……しまった!」
「ぁぁ…ぅぅ…ぁ…」
当然、この電撃はスライムの中にいる伊織にも流されてしまった。
何も身に着けていない、正真正銘の生身で電撃を食らってしまった伊織。
強烈な衝撃を全身に受け、消えそうな声で苦しそうに悶えていた。
「私のせいで…伊織ちゃんが…」
「美佐緒さんのせいではありません。ですが…」
「どうすりゃいいんだ…クソッタレ!!」
辰哉はもどかしさの余り、剣を地面に叩きつける。
と、スライムの中で、伊織の体が動き始める。
「や、何…?」
それは伊織の意思ではなく、スライムによって動かされているという状況だった。
先程までほぼ垂直だった伊織は脚を持ち上げられ、強制的に開かれてしまう。
スライムの中で、俗に言う「M時」の形で脚を開かされた伊織。
その脚の間の女の子の最も大事で恥ずかしい箇所が、その下の窄みさえも露わになる。
伊織は首を小さく振る。
「や、やめて…恥ずかしいよぉ…ひゃっ!!」
突然、今までは出なかった声が出てしまった伊織。
なんとスライムは伊織の恥部のスリットを押し拡げ、そのまま伊織の膣へと侵入を始めたのだ。
「やだ…だめ…そこ…入っちゃ…ふあっ!!」
無論、伊織の嘆願が受けれられるはずもなかった。
変幻自在のスライムは幼い小さな入口をものともせず、伊織の、少女の一番大切な部分を攻め落とすようにして、徐々に流れ入っていく。
「嘘…でしょ…」
「そんな…」
一様に口を押さえる魔法少女達。
その様子から伊織の身に何が起こってるかを察知し、表情には動揺が広がる。
「やめて!!伊織ちゃんにひどいことしないで!!」
結の必死の叫びはどこにも届かない。
処女膜の小さな隙間でさえもスライムは潜り抜け、伊織の膣を緑色の物体が埋めていく。
「あくっ!ふあぁ…な、なに、これ…ああっ!」
スライムは伊織の性器の中を這いずり回り始めた。
どろりとした気色悪い感覚が、伊織のお腹のあたりを満たしていく。
性行為の意味を知らない伊織には、何が何だかわからない。
ただただ、お腹の奥を弄られることに対する恐怖と、そのおぞましい感覚を感じるしかできなかった。
「あっ!ふあっ!あんっ…」
全身を全裸でスライムに包まれた伊織は、弱いところはすべて相手の思うままの状態であった。
スライムは膣内にとどまらず、二つの乳首も、おしりの穴の周りも、クリトリスも、ありとあらゆる性感帯を責めていく。
幼い体にとってその責めはあまりにも強過ぎる。
あの「核」を体内に入れた時に似た、いやそれ以上の性的な刺激が伊織を襲っていく。
「やめてっ!出てっ!あっ!ふああっ!あああああっ!!」
スライムは秘所への出入りを繰り返し、伊織を刺激していく。
未発達な膣の内壁を擦り、時には子宮の入り口を刺激し、その度に伊織は苦悶し、喘ぐ。
幼い伊織にとって、それは苦痛以外の何物でもなかった。
スライムの責めの手は休まることはなく、次の段階へと進んでいく。
「うわっ!ああっ!そこ!つつか…だめ!だめええっ!」
伊織の叫びが一段と大きくなる。
遂にスライムは伊織の、赤ちゃんの部屋に侵入したのである。
ごくごく小さい入口から、断続的に緑の物質は流れ込んでいく。
「やめてええっ!ああっ!ふああっ!あああああっ!」
自らの体の最深部に侵入を許してしまい、悶絶する伊織。
未発達の子宮はあっさりと埋め尽くされてしまい、それでもなおスライムは侵入を止めようとしない。
まだ初めてすら来ていない伊織のお腹が、妊婦のように膨らんでいってしまう。
子宮が完全にいっぱいになったと見るや、スライムは不浄の穴にも食指を伸ばす。
続けざまに、スライムは伊織のアナルから、直腸にも流れ込んでいく。
伊織の体内が、異物によって染められていく…
「苦しいよぉ…ああうっ!怖いよぉ…ふああっ!」
伊織の目から大粒の涙があふれ出す。
スライムは希望と志に満ちた小さな魔法少女を絶望の淵へと叩き落とすように、弄び、凌辱する。
「助けて…結さん…美佐緒さん…薫さん…お兄ちゃん…ローズちゃん…」
涙ながらに、仲間の名前を呼ぶ伊織。
「嫌あああああっ!!」
そのおぞましい光景を目の前で見せつけられていた結は、耳を塞いでしゃがみ込んでしまう。
目を覆いたくなるのは、他の仲間も一緒だった。
いつも元気で無邪気な笑顔を振りまき、皆のムードを盛り上げてくれていた、結達にとっても可愛い妹同然の存在だった伊織が、今目の前で嬲られ、犯されている。
幼い子どもにとっては計り知れない苦痛と恐怖を味わい、顔をぐしゃぐしゃにして苦しんでいる。
この事実は、他の魔法少女の心にも重くのしかかっていた。
「どうすることも…できないなんて…」
「嫌です…伊織ちゃんが…ううっ…」
この状況でできることはたった2つ。
一つは目の前の母体を、伊織を犠牲にして打ち破ってしまうこと。
もう一つはこのまま何もせず、伊織が犯されるのを見届けること…
「あああああああっ!!!ちくしょう!!!」
大切な妹が奪われ凌辱されている…
辰哉も頭を抱えて蹲り、ただ地面を叩くしかなかった。
そしてこの無念を誰よりも強く感じていたのは、ローズであった。
「私のかわりに…伊織ちゃんが…そんなの…」
伊織は身を呈して自らを守った末、無残に犯されている。
本来ならば今伊織が受けている凌辱は、ローズが受けていてもおかしくなかった。
ローズの脳裏に浮かび上がるのは、最後に見た伊織のいたずらっぽい笑顔…
「伊織ちゃん…伊織ちゃん…」
何時の間にかローズの目に涙が溢れ、頬を伝っていた。
ローズが皆の前で、初めて見せた涙だった…
伊織への拷問のような仕打ちは、これに留まることはなかった…
前編 了
やったぁ〜
ようやく終わりが近づいてきたぁ〜っ
もう少しの辛抱だぜ、兄弟たち
>>348 ここに来て前後編で焦らすとか鬼ですか…(パンツを脱ぎながら
しかしほんと書くの早いなw
終わるのも早けりゃ、なおいいのにな
終るのは待ち遠しいけど、今回もリスタートやらかすのかな
本当の鬱とは「それまで」が無意味になる喪失
始めてのギャルゲで支え続けたヒロインの初舞台でテロが起きて爆死したりするのを見て目覚めました。
>>348 GJ
処女のままレイプとか出来るスライムですね
>>353 パワポケのヒロインが脳髄だけの姿にされたまま無理やり生かされて、
半永久的に責め苦に遭わされるエンドはすごかった
生死に関わるのはちょっと…
後編できましたので投下します
疑似出産・レズ・近親相姦含みます
伊織の体にこれでもかと自分の体を流し込み終えたスライム。
もう用済みと言わんばかりに、伊織の体を外に吐き出した。
「うあっ…」
「伊織!!」
緑の粘着性の物質が未だに肌の一部に纏わりついていた伊織は、力なくその場に倒れる。
辰哉はようやく開放された妹に近付いていく。
お腹を限界まで膨らまされ、苦しそうに荒い呼吸を繰り返す伊織。
その姿に拳が震え、歯がグッと噛み締められる。
剣を手にしてスライムに斬りかかろうとした、その時だった。
「だめ!吸わないで!いや!!いやああああああっ!!」
「伊織!?」
「どうしたの!?」
突然叫び声をあげる伊織。
息があがり、地面を掴み、何かに耐えている様子である。
ローズはこれを見て、伊織の体内で行われていることを察知した。
「伊織ちゃんが…魔力を吸われている…」
「何ですって!?」
伊織の中のスライムが、同じく子宮内の「核」から魔力を吸い上げていたのだ。
これまでの魔物が魔法少女を凌辱して行おうとしていたこと、それが今まさに、伊織の体で行われているのだ。
「だめ!だめ!…!?」
突如、伊織の心臓がドクンと1回大きく鳴った。
伊織はじたばたと、何かに抵抗するように体を揺する。
「伊織ちゃん!どうしたの!?」
「やだ…出ちゃう…お腹の…出ちゃう…」
「まさか…」
伊織の「核」の魔力を吸ったスライムは、再び伊織の体外へと出ようとしているのだ。
体の震えが止まらない伊織。そのお腹の中では、スライムが子宮から膣へと移動していく。
おしりの中に侵入したスライムもそれに呼応して、外へと向かっていく。
「だめ、そこ、叩いちゃ…あ…」
と、胎内から出ようとしたスライムは処女膜に阻まれる。
先程とは違い、塊のまま一気に外に出ようとするスライムにとって、それは障害物であった。
次第にその最後の砦にかかる子宮からの圧力が増していく。
「いやっ!いやっ!出てこないで!」
「誰か何とかできないのかよ!!」
辰哉や魔法少女達に焦りの色が見える。
今まさにスライムを排出してしまいそうな伊織に対し、出来ることは何もなかった。
「いやああああああああああっ!!!」
スライムは伊織の処女を内側から強引に突き破り、地面へと「産み落とされた」。
同時に直腸内にいたスライムも菊門から外へと排泄されるように飛び出し、局部から出てきたスライムと結び付いた。
「あ…あ…あ…」
脚を開いたままぐったりと仰向けに倒れる伊織。
ひくひくと痙攣した陰部は、破瓜の血に染まっていた…
「嫌あああっ!!伊織ちゃん!!」
結は顔を両手で覆い、慟哭する。
美佐緒と薫もこの惨劇に、嗚咽を漏らしていた。
しかし、敵は悲しみに浸る暇すら与えてくれなかった。
伊織から出てきたスライムが光弾を発射し、残りの仲間に襲いかかってきたのだった。
「きゃあっ!」
「この魔法…まさか…」
そう、これは伊織の得意としていた魔法に他ならなかった。
目に涙を浮かべたまま、3人の魔法少女が戦闘態勢に移る。
「辰哉君…ローズちゃん…伊織ちゃんを…」
「ああ、わかった。ローズ、来い!!」
「…はい!」
辰哉は倒れた伊織を抱きかかえると、その場を離れていった。
伊織を犯したスライムの母体、そして伊織が産んだスライムの2体が、悲しみに暮れる魔法少女と対峙する。
やがてその悲しみは、怒りへと変わっていった。
「絶対に許しません…」
「必ず倒します…」
「よくも伊織ちゃんを…よくも!!」
3人は憎き相手を討ち果たさんと、敵に向かっていった。
戦闘の現場から少し離れた茂みの中に、辰哉とローズ、そして伊織の姿があった。
「いだい…いだいよぉ…」
体の一部を無理矢理引き剥がされた激痛に耐えかね、泣きじゃくる伊織。
未だに小さな隙間から溢れる鮮血が、実に痛々しい。
だが、これまでの凌辱から魔法少女を救ってきた辰哉は何をすればいいかは心得ていた。
思うところは多かれど、四の五の言っている暇はない。
「辰哉さん…」
「待ってろよ、今助けてやるからな…」
辰哉はズボンのチャックに手をかける…その時だった。
「はうっ!!」
「伊織?」
伊織の心臓が、再び大きく鳴った。
次の瞬間、何と伊織のお腹が再び膨らみ始めたのだ。
「また!吸われ…あああっ!!」
「おい!もうスライムは外に出したはずだぞ!」
「まさか…」
ローズの顔が引き攣る。
お腹は先程と同じ大きさにまで戻ってしまっていた。
「だめぇっ!!出ちゃうっ!!」
伊織が叫ぶのとほぼ同時に、スライムが割れ目から、そしておしりの穴から体を覗かせ、体外に飛び出た。
「ああああああああああっ!!」
伊織の悲痛な叫びとともに、忌々しい憎きスライムが再び辰哉の前に現れる。
「この畜生がー!!」
辰哉は怒りに任せて剣を振い、スライムに斬りかかる。
ローズがすぐさま、中の状況を確認すべく伊織のお腹に手を当てた。
「嘘…」
「ローズ、どうなってんだ!!」
ローズはごくりと息を飲み、状況を辰哉に伝える。
「「核」にスライムが貼りついて…魔力を吸い続けてる…このままだと、伊織ちゃんは魔力が完全になくなるまで…スライムを…」
伊織の子宮の奥深く。「核」の部分を覆い隠すように、スライムが貼りついているのだった。
「核」から魔力を吸収したスライムは再び伊織の子宮内で分裂し、大きくなっていたのだ。
やがて分裂したスライムは先程と同様、伊織から産み落とされて、活動を開始する。
伊織から「核」の魔力をすべて吸い尽くすまで、この行為は行われてしまうと言う。
しかも、スライムは「核」をブロックするように、隙間なく貼りついてた。
このままだと子宮内に魔力を送り込んでも、それが「核」に到達することはない。
「そんなの…嫌だ…」
ローズは泣き崩れる。
それは、今まで魔法少女が犯された時も、常に冷静で的確にアドバイスを送っていたローズとは全く思えない顔だった。
スライムは光の魔法で辰哉を牽制しながら、ジリジリと近付いていく。
「ぐあっ!」
突如突進するかのように辰哉の体に纏わりつくスライム。
そのまま辰哉の首のあたりに巻き付き、辰哉を締め殺さんとする。
「があっ…貴様あああああっ!!」
辰哉がスライムを強引に引き剥がそうとスライムに触れ、叫んだその時であった。
なんと、これまでの戦いでも散見していたあの「黒い電流」が、三度辰哉の手から放たれたのだ。
「うわあああああっ!!!」
無我夢中でスライムを掴む辰哉。
スライムは電撃にやられ、跡かたもなく消えていってしまった。
「ハァ…ハァ…」
「……これは…まさか…」
辰哉とスライムとの戦いを見ていたローズ。
辰哉から放たれた電流のようなものについて、それが何であるかをローズは悟っていた。
「闇属性の魔法…どうして…」
「ううっ、強い…」
時をほぼ同じくして、3人の魔法少女はスライムの強力な魔法に苦戦していた。
母体のスライムは3属性の魔法を駆使して波状攻撃を仕掛け、伊織から出てきたスライムは
光弾やレーザービームで、3人を焼き尽くさんとするほどであった。
既に魔法によるダメージを受けてしまったせいか、少女の肌の所々に傷が見られ、血が滲み出ている。
「ここで負けるわけには…参りませんわ!!」
「そうです!行きましょう!」
それでも体に鞭打って、仲間の仇に立ち向かう魔法少女。
もし立ち止まってしまえば、最悪伊織のように徹底的に犯され、スライムを産ませられてしまうだろう。
美佐緒の拳が母体を抉ると、先程同様母体が放電し、美佐緒に直接電流を流す。
しかし美佐緒は倒れず、拳を奥へ奥へと減り込ませていく。
「ぐっ……せええいっ!!」
美佐緒は電撃を浴びながら、決死の思いで魔力をスライムに流し込む。
拳を離すとその場で爆発が起こり、スライムの体の一部が弾け飛ぶ。
「みさちゃん!」
「これで…小さいスライムが…母体に戻って…相手は一体に…」
そう言うと、美佐緒はその場に突っ伏して倒れてしまった。
美佐緒の読み通り、伊織の産んだスライムは抉れた母体に引き寄せられ、吸収された。
母体のスライムが動きを取り戻し、吸い込んだばかりのスライムの光の魔法を放ってくる。
それを交わしながら、薫は魔法の準備を始める。
「結さん!相手は強い魔法で一気に倒さないといけません!私が動きを止めます!」
薫が杖の先端をスライムに向けると、辺りの温度が急激に下がり、吹雪のような魔法が放たれる。
それに対抗しようと、スライムは光弾を薫に向けて発射する。
防御のために作った氷の壁が、弾が直撃するごとに、みしみしと音を立てていく。
「負けません…絶対に!!」
薫は魔力を最大限にまで出力しようとする。
すると、スライムは地面に接した面から凍っていくのであった。
「うあああああああっ!!」
普段は物静かで大人しい薫が、出したことのないような大声で叫ぶ。
スライムは見る見る内に、氷漬けになってしまい、その動きが止まった。
と、スライムの発した最後の光弾が氷壁を粉砕し、薫に直撃した。
「きゃあっ!」
「薫ちゃん!」
吹き飛ばされ、結の足元に倒れる薫。
「あとは…任せ…」
そのまま薫は気絶してしまった。
結は無言のまま、スライムの母体と対峙する。
「皆…」
ふと、結は足元の地面に何かが刺さっているのを見つけた。
それは、弾き飛ばされてしまった伊織のバトンであった。
結はそれを拾い上げ、左手に持つ。
「伊織ちゃん…」
右手には自らの杖を、そして左手には伊織のバトンを持ち、それらをスライムの母体へと向ける結。
早くもスライムは氷の一部を溶かし、再び活動しようとしていた。
結は目を瞑り、魔力を集中させる。
目を閉じている間、共に戦ってきた仲間達の顔が、次々と浮かび上がってくる。
そして、左手のバトンからは、不思議と伊織から力が送られてくるような気がした。
結の頭の中に、伊織の声が響く。
「結さん、一緒にがんばろうね!!」
結は目を見開き、自身の持つ魔力すべてを振り絞り、魔法を発動させる。
「行っけえええええええええ!!!!」
結が放った業火。
それは不死鳥のような形となり、相手に向かって一直線に飛んでいった。
炎がスライムの母体を覆い尽くし、天高く火柱が立ち上る。
その中でスライムの母体は音もなく、跡形もなく灰燼に帰していった…
炎が消え、そこには何も残されておらず、ただ未だに涼しさの残る夜風が吹きぬけるのみであった。
「勝った…」
結は勝利の余韻に浸ることなく、その場にうつ伏せに倒れてしまった。
横を向くと、視線の先には伊織のバトンが握られている。
「伊織ちゃん…無事でいて…」
結もその場で気を失い、倒れてしまった。
死力を尽くして強敵を討った3人の魔法少女は、静かに眠るのだった。
立ち上る火柱は、辰哉やローズの目にもしっかりと映っていた。
どちらの魔法かはこの場ではわからない。しかし二人は、それが結のものであると信じていた。
「向こうは派手にやってるみたいだな…伊織、大丈夫か?」
「お兄…ちゃん…はぁ…はぁ…」
スライムの母体が倒されたにもかかわらず、伊織は未だに苦しそうに息をしている。
伊織の「核」に貼り付いたスライムはその時点で母体と別な個体として独立していたのだ。
そのため母体が消滅したところで、このスライムも消えてしまうということはなかった。
放っておけば再び伊織の魔力が吸われ、新たなスライムが産み出されてしまう。
だがここで辰哉の魔力を伊織に放ったところで、「核」に到達しなければ意味をなさない。
「…私の魔力で、伊織ちゃんの「核」に付着したスライムを引き剥がします。ですから…」
そう言うと、おもむろにローズは着ていたワンピースを脱ぎ捨ててしまった。
突然のことに、驚きを隠せない辰哉。
「お、おいローズ!何やってんだ!」
辰哉の言葉をまるで無視し、ショーツまでも脱ぎ捨ててしまったローズ。
少しでも力を入れたら折れてしまいそうな、幼い華奢な体が晒された。
そしてローズは躊躇することなく、伊織に覆いかぶさるようにして四つん這いになる。
小さなおしりが、辰哉の目の前に向けられていた。
「辰哉さん!私に魔力をください!」
辰哉はゴクリと息を飲む。
普通こんなことをされて、はいどうぞと魔力を供給、即ちローズの幼い恥部に自らを差し込んで射精してしまうなんてことは絶対にできない。
しかし事態は風雲急を告げている。
ローズの真下にいる伊織は苦しそうによがり、スライムの魔の手に耐えている。
意を決して辰哉はズボンのチャックに手をかけ、ローズの所に向かう。
辰哉が肉棒を入れようとしているローズの大事なところは伊織同様、まだ産毛すら生えておらず、幼い外見相応のものである。
そして、赤ちゃんの部屋への入口も、伊織に負けず劣らず幼く、小さい。
「…入るのか?」
「ふふふ、こう見えて、実は結構経験豊富なんですよ。」
「馬鹿、何言ってやがる…」
冗談めかして言うローズだったが、事実闇の軍に囚われてから脱出するまで、その小さな秘所で魔物の凌辱を受け続けていた。
辰哉は反り立つ自分のモノをローズの柔らかな恥肉に宛がうと、一気に中に挿し込んだ。
「うあっ!」
「ひゃあうっ!」
意外とスムーズにローズの中には入ってしまったが、やはり膣は幼く、太い肉棒はぎゅうぎゅうと締めつけられる。
これまでの魔法少女とは比べ物にならないほどの圧を、辰哉は感じていた。
「くっ…こんなに…狭いとはな…」
「あああっ!辰哉さん!熱いです…ふあああっ!」
これまで散々魔物に犯されていたローズであったが、生身の男性を受け入れるのは、これが初めてだった。
かつて挿入されてきた魔物よりも温かみのある、ともすれば優しささえ感じられる熱を、ローズは受けていた。
次第に頬が火照り、目が据わらなくなってくる。
「ローズちゃん…何してるの?」
「大丈夫だよ、これから伊織ちゃんを…助けてあげる…そのためにこれは必要…ああうっ!」
辰哉がローズの膣の一番奥を叩いた。
伊織の目には丁度辰哉とローズが繋がっているところは見えず、自らの体の上で全裸になってしまったローズが何を行っているかわからない。
表情を変えながら喘ぐローズを心配そうに見つめる伊織。
「やっぱり、小さいんだな…」
根元まで入りきらない内に、最奥まで到達してしまった辰哉。
そのまま腰を動かし始める。
「あっ…あっ…あんっ…辰哉さんっ…イイです…」
一振りごとに喘ぐローズ。
辰哉の熱を膣全体でダイレクトに感じ、気持ちが昂っていく。
それは辰哉も同様で、固く閉じた膣肉を掻き分けていき、自身が包まれていく感触が、辰哉を高みにまでのぼらせていく。
「くっ…ローズ…」
辰哉は思わずローズのおしりを両サイドからぴしゃりと叩いてしまう。
双方にそれぞれの熱が、さらに伝わっていく。
「きゃうん!」
「お兄ちゃん…ローズちゃんを…いじめないで…」
「大丈夫伊織ちゃん、私とっても気持ちいいから…」
伊織の不安が増大していく。
それを抑えるようにして、ローズは伊織の頬に手を添える。
「ローズ…そろそろ出るぞ…」
「来てください…」
「ひゃああっ!!」
その時、伊織が戦慄いた。
「伊織!?」
「やだ…また…吸ってる…あああ…」
スライムが伊織の魔力を吸い始めたのだ。
早くしないと、またしても伊織はお腹を膨らまされてしまう。
「辰哉さん!」
「くっ…うあっ!」
その数秒後、辰哉の精液が…魔力がローズの子宮を満たしていった。
「ひゃああああああああんっ!!」
これまでに感じたことのない熱さ、そして流れ込む魔力を感じ、ローズは大きく喘いでしまった。
「はぁ…はぁ…伊織ちゃんっ…!」
ローズは行為の余韻に浸る間もなく、すかさず伊織を抱きしめた。
そして辰哉の精液がいまだ滴り落ちる恥部を、伊織の恥部とぴったりと重ね合わせる。
幼い割れ目同士を密着させながら、ローズは自らの魔力を伊織の膣内へと送る。
「お願い…届いて…」
見た目ではわからないが、確かに魔力は伊織の膣から、一番奥へと向かっていった。
さらに魔力を送り届けるべく、ローズは腰を小刻みに揺らしながら、自らの恥肉を伊織の恥肉にぐいぐい押しつける。
ぷっくりとした陰唇同士が水音を立てながら、密接に触れ合い、揺れる。
その刺激に、伊織も顔が紅潮していく。
「ふあっ…ローズちゃぁん…」
「伊織ちゃん…っ!」
まるで恋人同士の性交渉のようにお互いの名前を呼び合い、腰を絡めていく伊織とローズ。
お互いが抱き合う力も、徐々に強くなっていった。
「あ…」
「どうしたの?」
「…吸ってこなくなった…、それと、くっついてない…」
ローズの想いが、魔力が通じた。
ローズからの魔力を受け、スライムは一時的に活動を停止し、「核」からも剥がれ落ちたのだ。
「辰哉さん!今です!」
「お、おう…」
幼い子ども同士が濃厚に絡んでいるのを間近で見てしまった辰哉のモノは、いつの間にか大きさを取り戻していた。
辰哉は陰茎を露出したまま、伊織に近付いた。
伊織は兄のその姿に、目を円くする。
「お、お、お兄ちゃん…何で…おちんちん出してるの…」
「……ぐっ。」
しかし、目の前の裸の妹をいざ見せ付けられると、辰哉は躊躇してしまう。
今辰哉が交わろうとしているのは、正真正銘の小学生。これだけでも交わりを躊躇する理由として申し分ない。
それに留まらない。伊織は同じ母のお腹から生まれた、実の妹である。
血を通わせた兄妹と交わるのは、大きなタブーである。
頭を抱える辰哉。このまま人としての道を大きく踏み外してしまうのか…しかし、伊織と交わらなければ、伊織は助からない。
「辰哉さん!」
と、ローズが叫ぶ。
「今日のことは、絶対に人には言いません。それに、絶対に後で何とかします…何でもします!ですから…」
ローズの目には、再び涙が浮かんでいた。
「伊織ちゃんを…助けてください!」
目に大粒の涙を浮かべ、辰哉に嘆願したローズ。
辰哉はゆっくり頷くと、伊織の元に向かう。
「何でもするって言ったな……伊織に、痛い思いは絶対にさせるな。」
「はい…」
ローズは伊織の上から退くと、右手をお臍の下に当てる。
そして辰哉は、伊織の閉ざされた割れ目に自身の先端を当て、ゆっくりと押し込み始めた。
「お兄ちゃ…ふああっ!」
「くっ…伊織!!」
遂に辰哉が禁忌に手を染めた。
辰哉の肉棒はゆっくりと、しかし確実に伊織の中を進んでいった。
先程の行為で濡れたとはいえ、ぎゅっと締まった膣壁はローズのものよりも狭く、これまでにない締め付けを辰哉は感じていた。
「頭がどうにかなっちまいそうだ…伊織…痛くないか?」
「何か…おかしいの…熱くて、でも…なんか…ふにゃあっ!」
伊織も辰哉の熱を感じ、喘ぐ。
それは先程スライムに責められた時には決して感じられることのなかった、熱い中にも優しさがこもったような感覚であった。
ローズの魔法の影響だろうか、大事なところを強引に抉じ開けられているにもかかわず、伊織は痛みを感じていなかった。
やがてローズの時と同様、子宮口まで達した辰哉は、腰を振り始める。
「きゃあんっ!ふあっ!あんっ!お兄ちゃん!ひゃん!」
伊織は喘いだ。今まで出したこともないような、幼さを含んだ喘ぎ声が、耳を刺激する。
辰哉は腰のスピードを、徐々に上げ、伊織にさらなる刺激を与えていく。
膣は辰哉を容赦なく包み込み、性的な快楽を与え続ける。
「あんっ!ひゃっ!ひゃうあっ!」
「ぐっ…伊織…」
思わず辰哉は伊織を抱いた。そして…
「ぐっ!出るぞ!!」
「ひゃああああああああああんっ!!!」
辰哉の熱い精が、伊織の小さな子宮に叩き付けられた。
その瞬間伊織は一気に絶頂を迎え、体を弓なりに反らして大きく喘いだ。
魔力を含んだ精液は、伊織のお腹の中を満たしていった…
「ハァ…ハァ…」
「はぁ…はぁ…」
兄妹は、行為の余韻に浸っていた。
辰哉が伊織から出ると、絶頂で堪え切れなかったのか、伊織は再び勢いよく失禁してしまった。
それに続けて、溢れ出た精液とともに緑色の液体が割れ目から、そしておしりの穴から流れ落ちた。
スライムだったそれは地面の上で蒸発し、ここにすべてのスライムが完全に消滅した。
それを見たローズは、裸のまま再び伊織に抱き付いた。
「伊織ちゃん!」
「…お兄ちゃん…ローズちゃん…ありがとう…」
伊織は自らの体が無事であることを認識し、微笑んだ。
それを見たローズは、伊織の胸の上で泣きじゃくった。
魔力を消耗してしまったせいで服が戻ることはなかったが、体の中は元に戻っていっていた。
「伊織ちゃん…ごめんね…本当に…ごめんね…」
「大丈夫、私は大丈夫だから…泣かないで…ね…」
伊織はローズの頭を撫でると、そのまま目を瞑る。
「おい!伊織!死ぬな!」
「大丈夫です…辰哉さん…」
一見事切れてしまったようにも見えたが、ローズはそのまま伊織の胸に耳を当て、心臓の鼓動を確かめていた。
「早く服を着せてやらないと…あと、結達が…」
「とりあえず私が着ていた服を…私は魔法で家から…」
と、その時だった。先程までスライムの母体がいた辺りから、何やら老人らしい話し声が聞こえてきた。
「ほんとに山火事なんて見たんか?なーんも燃えてねぇべ。」
「おかしいのぉ、でっけえ炎がどっかんと…あんれま、こりゃたまげた!」
「この女子さんたち、まほーしょーじょでねが?こげなところで…なまんだぶなまんだぶ。」
「なぁに縁起でもないことしよるんか!まだ息しとるわい!早う!早う!」
辰哉は声の限り叫ぶ。
「おーい!ここにもいるぞー!」
…
翌日の午後、魔法少女たちの本部には重苦しい空気が流れていた。
あれから伊織が目を覚ますことがなく、時間だけが過ぎていた。
辰哉との行為によりいくらか軽減されたものの、その幼い体が受けたダメージは、肉体的にも、精神的にも計り知れない。
皆一様に沈痛な面持ちで、押し黙ってしまっている。
「…なぁ、ローズ。」
「はい、何でしょう。」
中でも人一倍表情が暗かったローズを気にかけ、辰哉が声をかけた。
「なんか、伊織のことになると、凄く一生懸命になってたというか、落ち着いてなかったというか…どうしたんだ。」
辰哉は密かに気になっていた。
いつも冷静沈着なローズが、伊織が襲われたあの時に限っては我を忘れ、泣きじゃくっていたことを。
「…伊織ちゃんは、私の初めての…たった一人の、友達なんです…」
話はまだ伊織が魔法少女であることを明かす前に遡る。
この日も一緒に遊ぶと銘打って、二人は魔法の練習に出かけていた。
その日の練習も終わりに近付き、最後に実践訓練として、ローズが作りだした幻影の魔物相手に、伊織は立ち向かっていた。
「これでどうだ!」
伊織のレーザービームが魔物を突き抜け、消滅させた。
「ローズちゃん、どうだった?」
「…凄い、凄いよ伊織ちゃん。実は今の魔物…今この町に出ている魔物と比べて、とっても強くしたの。」
「本当に!?」
伊織はローズの両手を掴んで、喜びの笑みを浮かべる。
「これでいつでも、魔物に立ち向かえると思うよ。」
「やったー!遂に私も魔法少女デビューだね!!」
その次の何気ない一言が、ローズの心に深く刻み込まれた。
「私、ローズちゃんとお友達になれて、ほんっとうに良かった!」
「え…」
その一言を聞いた瞬間、ローズは突然目に涙を浮かべてしまったのだ。
突然のことに驚く伊織。
「ローズちゃん!?どうしたの!?」
「…ごめんなさい。ちょっと…」
ローズは袖で涙を拭いながら、自分のことを打ち明けた。
王国の娘として生まれたローズは幼少から行動が制限され、さらに強力な魔力を持つために敵に狙われぬよう、城からも出られない日々が続いていた。
やがて戦争が起こって国は敗れ、ローズも囚われの身となってしまった。
本来この時期にいるはずの友達を、作ることも許されず、今まで生きてきたのである。
「そっか、私がローズちゃんの初めてのお友達か…」
ローズの気持ちは、痛いほど伊織にもに伝わっていた。
伊織はローズの手を握る。
「じゃあさ、友達からのお願い、聞いてくれる?」
「え?」
「笑って。」
「………うん。」
ローズは涙をぬぐい去り、伊織に向けて笑顔になった。
それがこの世界に来て、ローズが初めて見せた笑顔だった…
「ローズちゃん。」
「結さん?」
と、結は不意にローズを抱き締めた。
「大丈夫だよ。きっと伊織ちゃんは…ローズちゃんの一番のお友達は、戻ってくるよ。」
「結さん…」
堪えきれなくなったのか、ローズは結の腕の中で泣き始めてしまった。
ローズの頭を撫でながら、結は続ける。
「それとね、ローズちゃんはお友達は一人って思っていたかもしれないけど、少なくとも、あと4人はいるはずだよ。」
「あ…」
ローズは結の腕から離れ、周りを見渡した。
そこにはローズに向かって微笑みかける美佐緒、薫、そして辰哉。
「私達はローズちゃんのこと、最初からお友達って思ってるから。」
「皆さん…」
と、その時だった。
部屋の扉が勢いよく開けられたのだった。
そこに立っていたのは…
「伊織…ちゃん…」
「こんにちはー!今日も来たよー!」
そこには魔法少女に変身した、伊織の元気な姿があった。
「伊織、お前大丈夫なのか!?」
「大丈夫だよ。だってね、魔法少女は一回負けちゃったら、強くなって帰ってくるんだよ!」
決して強がっているようには見えない。
伊織の見せていた笑顔、そして想いは本物であった。
「…伊織ちゃん!」
ローズは伊織に思わず跳び付き、抱き締めた。
伊織もそれを受け止め、ローズに頬擦りする。
「良かった…本当に良かった…」
「えへへ…ごめんね、心配させちゃって。私は大丈夫だからね…」
お互いの存在をしっかりと確認するかのごとく、二人はぎゅっと抱き締め合う。
二人の顔にはもはや涙はなく、笑顔に溢れていた。
「何だかラブラブですわね。」
「ちょっと見ていて恥ずかしくなっちゃいます…」
周りの仲間達も、その光景を優しく見守っていた。
伊織は続いて、3人の魔法少女の前に歩み出る。
「あのデッカイの、倒してくれたんだね。ありがとう…それでね…」
と、伊織は少々恥ずかしそうに、もじもじする。
「どうしたの?」
「…あのね、皆のこと…お姉ちゃんって、呼んでいいかな?」
戦いを通して仲間との間に強い絆が生まれるのは、伊織も例外ではなかった。
いつしか伊織にとって年上の3人は、頼れる優しい姉のような存在になっていた。
「お姉ちゃん?」
「うん、結お姉ちゃんと、みさお姉ちゃんと、薫お姉ちゃん…」
結達も、伊織を妹のように思い、かわいがっている。
返事は勿論…
「うん、いいよ!」
「当然ですわ。」
「お姉ちゃん…なんか素敵な響きです。」
「結お姉ちゃん!!」
伊織は、結に抱き付いた。
結も伊織の頭を撫でながら、ぎゅっと強く抱きとめる。
「こら結!独り占めはズルいですわよ。」
「私もぎゅーってしたいですぅ!」
3人のお姉ちゃんに囲まれ、結はもみくちゃにされながらも可愛がられた。
その光景を一人見つめる辰哉。
「ホントのお兄ちゃんはここにいるんだがな…」
「ここでは照れくさいだけですよ。きっと辰哉さんにも、感謝しているはずです。」
と、ローズがフォローする。
「ま、ここで『ありがとうお兄ちゃん』なんて、言いづらいだろうからな、そういうことにしておくよ。」
辰哉はやや呆れ顔で、4人が楽しそうに笑い合ってるのを見つめていた。
その隣で、ローズが辰哉に聞こえない声で、密かに呟くのだった。
「…ありがとう…お兄ちゃん…」
了
>>370 最後にもみくちゃにされたのは結ではなく伊織です。失礼いたしました…
男キャラの瞬発力がブレイクスルーになっているせいで、どんなピンチシーンでも
大して絶望感のない仕様になっていたけど、最後にそれが逆転しそうな属性が出てきたね
作者の頭の中じゃ、既にアニメ化決定してるんだろうなあ
Cvとか勝手に決めたりしてな
結構恥ずかしいわ
数年後に思い出したら悶死できるレベルだよw
>>371 GJ
魔法少女全員を姉ちゃん呼びして
兄のハーレム創造を間接的に助けるとはなんという妹の鑑
物語としてちゃんと形にできるのが本当羨ましい。
>>375 本当は書き始める前にプロットとか立てないといかんのかも知れんけど、ひとまずエディタ開いて書き始めてみては?
「毎日少しずつでも書くこと」が大事だって、どっかの編集者が言ってた。試行錯誤してるうちに何かストーリーが繋がるかもよ
物語w
余所では期待の作品が2つエタってるから俺の中ではエタらない、リセットしない、完走するが最大の評価基準になりつつある
え?死ね
間が空きましたが前スレ
>>855の続きです
ロリコン高校生と小学生魔法少女達の変態ラブラブ和姦ものです。では。
どうすればいいんだ。
→どうにかできそうな人に頼む。
「おう、どうした、ってこりゃすげーな」
人じゃなくてキメラだけど。
「お前らだけじゃどうにもならんか。他の連中に声かけてもいいが、この数じゃ近寄る端から襲われっちまうな」
呼び出されてうーん、と思案顔(?)の指南役に、
「さくせんがあるですー」
暗黒に染まるさとり園を見たショックから少し立ち直ったらしい実有ちゃんが、何やら耳打ちする。
「ほう? ……んー、なるほど、そうなのか。」
何故か途中から僕の方を見て納得するキメラ。
「なんとかはできそうだが、奴らの協力がいるな。俺は説得なんぞしねーからお前らで何とかしろ」
なんとかできる。
ハードルは高そうでも、キメラが言うならなんとかはできるのだろう。
僕らは期待と決意を胸に、実有ちゃんに作戦を聞いた。
……マジですか?
◇ ◇ ◇
作戦第1段階:さとり園の人達を避難させること
最優先だけど、かなり難しい。そう思っていたのだが、
「みんな、とりあえず知り合いの旅館に移ってもらったわよー」
ウチの母親に話せる範囲で相談してみたら、2時間でケリがついた。
なんでも、僕と久潤美の影が薄い父親は、昨今の謎の建築物弱体化の調査をしていたらしい。
悩める妹の相談相手候補にすらならなかった影の薄い父親をアワマザーが呼び出すと、
両親はあれよあれよという間に、さとり園の先生達に事情を話して、
緊急調査を行う事と、大至急みんなを一時退避させる事を了承させてしまった。
「じゃあ、調査チームを組んで、明日から早速調査が入るから、あんた達も危ないから近寄らないのよ」
「「「「はーい」」」」
守らないお返事をする僕ら、悪い子4人組!
「あ、あのっ!」
あずさちゃんが、僕と久潤美の両親に上擦った声を掛けた。
「ありがとう、ございましたっ!」
45度最敬礼。
「あらいいのよ。こっちこそありがとう。良く気が付いてくれたわ」
うちの父はポリポリと頬を掻くだけなので、優しい声を出したのは母の方。
魔物(笑)が見える僕らからすると気が付くも何もないもんだが、
見えない人にとってはいつのまにか家が脆くなるという現象なんだよねこれ。
「貴方がみんなを助けたのよ。いい子いい子」
頭を撫でられて、あずさちゃんが涙ぐんだ。
「っ、うっ、ひくっ」
「あらあら……」
少女を優しく抱き締める母。
おお、なんか母性を発揮している。僕や久潤美には信じがたい光景だ。
と、感心したのも束の間。
「ああもう可愛いわねえもうっ! ねえねえ! うちの子にならないっ!?」
「えっ? あっ、ふあっ?」
ぎゅーっと抱き締める力が過剰に強まって、あちこち撫で始める。
「ふえっ!? えっ? ちょ、く、くるみっ、助けてええええ!」
「いーかげんにしなさいっ!!」
あずさちゃんが久潤美に助けを求めて久潤美が蹴っ飛ばすまで、母はあずさちゃんを弄り回していた。
そして台詞なかったね父。どうでもいいけど。
作戦第2段階:戦力を集めること
「魔法少女まどか!」
「魔法少女ほむら」
「魔法少女海です。よろしく」
「魔法少女翔子です。ほら陽、うい、挨拶しなさい」
「魔法少女陽子だよーっ」
「魔法少女初子(ういこ)です。がんばります」
「魔法少女潤……ぁう」
「魔法少女蓉っ! こら潤、オドオドしないのっ」
「魔法少女凜々子。まったく、せっかくのお休みなのに」
「魔法少女黄泉子」
「魔法少女うさぎ!」
「魔法少女ジャンヌ」
「魔法少女夜子」
「魔法少女久美……かな」
「魔法少女諏訪子」
「魔法少女麗夢」
16人の魔法少女、実有ちゃんとあずさちゃんと久潤美を入れて、総勢19名!
み、みんな超可愛い美少女小学生ばっかりだあ!
ドンッ。
「痛い〜っ!」
僕の右足を久潤美が、左脚をあずさちゃんが思い切り踏みつけた。
両足同時に踏まれて飛び跳ねる事もできない僕涙目。
……コホン。住民避難完了後、キメラが声を掛けて、集合可能な魔法少女達を全員集めてくれた。
「よくぞいきのこったわがせいえいたちよー」
隣で実有ちゃんが小さく何か言ってるのは、優しく聞こえなかった事にしてあげる。
「っつーわけで、あの建物に沢山いるわけだが」
キメラが魔法少女達に説明。
僕達は、さとり園の本棟と渡り廊下で繋がった宿直室っぽい建屋に集合していた。
どうしてこっちには魔物(笑)が来ないのかは知らない。
「あの数はヤバ過ぎるわね」
「一匹倒したら襲われちゃう」
「じゃあ、襲われて力が抜けた子を、変身しない子が回収してくるっていうのは?」
「建物が弱くなってるから変身しないで入るのは危険だと思う」
「じゃあどうするのよ」
「知らなーい。ところで貴方のリボン可愛いね、どこで買ったの?」
わいわい、がやがや。
「すとーっぷ! 私達の話を聞いて!」
久潤美が両手を挙げて耳目を集めた。ぞろっと32個の瞳が久潤美に集まる。
「……みゆちゃんお願い」
逃げた。
「はい。そのために、甲お兄ちゃんがいますです」
引き継いだ実有ちゃんの台詞で、美少女達の視線が一斉に僕に。ああ、怖いけど気持ちいい。
「……そういえばコイツ誰?」
「長谷川甲。私立S高校1年生だよ」
「いや名前とかどーでもいーし」
がーん。
「えーっと、甲お兄ちゃんは、魔法少女に、魔物(笑)さんに対抗できるぱわーをあげられるです」
ざわ、ざわ。
「はいはいコイツの言う事は本当だぜ」
ざわつき始めた魔法少女達に、キメラが保証する。
「コイツの精液には、魔物(笑)に対する抵抗力をつける働きがある。さっき確認した」
「とゆーわけで、みんなで甲お兄ちゃんとエッチすれば、魔物(笑)さんに襲われてもがんばれるです」
実有ちゃんがサラっと言い切った。
作戦第3段階:魔法少女達とエッチすること
「とゆーわけで、みんなで甲お兄ちゃんとエッチすれば、魔物(笑)さんに襲われてもがんばれるです」
実有ちゃんはサラっと言い切った。
「サラッと言い切ればいいってもんじゃないわよ!?」
ぽかーんとした魔法少女達一同の中で、いちはやくツッコミを入れたのは凛々子ちゃんと名乗った子。
スラっと背の高い、モデル体型の美少女である。
「そんな事できるわけないじゃない! 頭おかしいんじゃないの!」
ごもっともである。
凛々子ちゃんが喰ってかかってるので他の魔法少女は黙っているが、
頷いたり、プルプル首を振ったりしているので大体同じ意見だろう。
「甲お兄ちゃんとするの、気持ちいいよ?」
実有ちゃん、そういう問題ではないから。言葉は嬉しいけど。
「む、無理を言ってるのは分かってるけど、でも……」
絞り出すような声を挙げたのはあずさちゃん。
「私、ここの子供なの。私の家が、こんな形で壊れちゃうのは、イヤなの……」
胸の前に手を組んで、魔法少女達に真剣なまなざしで問いかける。
「知らないわよそんなこと」
びくっ。
凛々子ちゃんの厳しい言葉に、あずさちゃんが震えた。
「無理が分かってるなら諦めたら? 大体、こんなに魔物(笑)にたかられたら退治した所で使えないわよ? 此処。」
「うっ、うくっ、そっ、それっ、はっ、ひぐっ」
一時的に戻った元気はやっぱりカラ元気で、あずさちゃんは俯いて。
その瞳から、再び涙が。
「だ、だけどっ、でもっ、ひっくっ」
「いーわよあずさちゃん! もうっ! あたし達だけでやればいいんだもんっ!」
久潤美が、堪りかねたように大きな声を出した。
「ふんっ! キメラのおかげでお兄ちゃんがせ、精力無限なら、3人で十ぶ、んじゃないかも知れないけどなんとかなるわよっ!」
ねっ、と僕を振り返るマイシスター。
ということで、現在、キメラの魔法により、僕の身体は大量に精液を生成できる状態、らしい。
「3人でがんばるけど、できれば協力してほしいですー」
実有ちゃんが場を引き取って、
「じゃあ、甲お兄ちゃん、あずさちゃん、くるみちゃん、はじめよう?」
またサラッと言って、ペタっと僕に抱きついた。
「こ、ここで?」
「ここでっ!」
怒ったように答えたのは実有ちゃんじゃなくて久潤美さんの方。
ぷんぷん湯気を立てながら、その場でおパンツを脱ぎ捨てる。
「ちょ、アンタたち他人が見てる前で何おっぱじめる気よ!」
凛々子ちゃんが慌てる。
「せっくすー」
「べっつにぃ? 手伝わないならさっさと帰ればっ!」
……久潤美は当然として、これは実有ちゃんも怒ってるんだろうな。
無茶苦茶を言ってるのはこっちだけど、
あずさちゃんが絡むとなれば客観的でないのは、実有ちゃんも久潤美も、そして僕も同じ。
「あずさちゃん、おいで」
「……うん」
他の魔法少女達の方を向いていたあずさちゃんに声を掛けると、
元気の無い様子のままでも小さく頷いて、ぱたぱたと僕に寄って来てくれる。
そんな彼女を迎えて抱き寄せる実有ちゃんと久潤美さん。
「ちょ、ちょっと、なんで私が悪者みたいなの? 全然納得いかないんだけどっ!?」
凛々子ちゃんの言い分は至極ごもっとも。
だけど、僕らは四人だけの世界に入ってしまい、周囲の視線も忘れて愛し合った。
僕らが睦み合っていたのは、時間的には10分ほど。
いやいつもこんなに早いわけじゃないよ!?
そりゃ実有ちゃんもあずさちゃんも久潤美も素晴らしいお肌の持ち主だけど、
普段は時間の許す限り色々するから……いや、まあいい。
ともかく、今は魔物(笑)を一刻も早く退治しないければいけない状況で、
僕と魔法少女のえっちはその準備作業でもあるんだから。
「じゃあ、行ってくるね」
「みゆ、いきまーす」
「……ごくっ」
実有ちゃん達も、変身を終えて緊張した面もちで、
さっきまで僕に身体を擦り寄せていた時のなんとも幸せそうな様子からは一転している。
これだけの数、というより密度の魔物(笑)に挑むんだから当然だけど。
たった三人で……仕方ない。対策なしで突入しても餌食になるだけだし、
今、僕らが打てる対策―僕の精液―というのは、三人以外に頼めるものじゃないんだから……
「……あのさ。わたし、いいよ」
声の主は、さっき久美ちゃんと名乗った魔法少女だった。
今時珍しくストレートロングの黒髪が美しい、六年生(僕の見立て)の文句なしの美少女だが、
少し表情に陰がある、というか、どことなく疲れた様子なのが気になっていた。
「えっ?」
僕だけでなく、出撃体勢だった実有ちゃん達も驚く。
「わたし、処女じゃないし、あんたたち、いい子だし」
最初の言葉でぎょっとした周囲に構わず、ぽつぽつと言葉を句切って話す。
「まあ、協力、できる」
少し微笑む。憂いがありそうな子だけど、可愛いなあ。
そして、嬉しい。
「ありがとうっ!」
ぶんぶんと手を取って振り回さんばかりのマイシスター。
あずさちゃんは思い切り頭を下げる。実有ちゃんもにこーとして礼を言う。
「じゃあお兄ちゃん! ちゃんと優しくするんだよ!」
「まってるですー」
「……」
協力者が一人でも居る事に勇気を得て、出撃する僕の三勇士。
小さな姿が、黒い霧に覆われた建物に消えてゆく。
「じゃあ、しよう?」
久美ちゃんが、僕の隣に立つ。
「あ、ありがとう、ごめんね」
「いいよ。だいじょうぶ」
一言ふたことの会話でも、彼女が優しい娘なのは分かった。
「え、えっと、経験済み?」
「うん。だから変身、しなくても平気」
おっかなびっくり聞いた僕にあっさり答えると、少女はすらりと長い脚からスカートを落とした。
「二年前、お父さんに。そのあと、親戚のおじさんとか、何度も」
白いパンツも躊躇なく脱ぎ降ろして、薄い体毛の生えた秘所を露わにする。
「だから若くて、かっこいい人と、してみたかったし」
「ご、ごめんね、若いけど格好良くなくて」
「ううん。なかなかいい」
予想もしなかった重い事情を背負っているらしい彼女。
だが、僕を見つめる瞳は優しい。
「さっきの、3人としてるの、見て、優しくて、いいなって」
彼女は壁によりかかると片足を挙げていきなり挿入を誘う。
「や、優しくするよっ!」
「うん。お願い」
僕は、宣言どおり、まずは少女を優しく抱き締めた。
「えっ?」
「優しくするって言ったから、ダメ?」
「ダメじゃないけど、あっ」
そっと背中に指を這わせると、久美ちゃんは戸惑うように身をよじる。
「こ、こんなふうにされたこと、ない」
普段どんな事をされているのかは、聞かない。
代わりに、キスしてもいいかと尋ねた。
「あ、う、うん。んっ」
拒絶されていないのは分かったから、返事の途中で実行。
「んっ、くふ、ふぁ……」
答えは身体に聞いた方がいい、場合もあるからね。
実有ちゃんはそんな事ないけど、久潤美さんとかイヤイヤ言っても止めたら怒るし。
そんな閑話休題している間に、久美ちゃんが身をよじる。
「ふはぅ……あっつい」
唇を離すと、熱い息を放す。
「じゃあ、するよ」
「うん」
もっとじっくりしたい気持ちもあったけど、状況を忘れるわけにもいかない。
僕は準備が出来ていた彼女の体に侵入する。
「うはゅっ、んっ」
行為に慣れている、らしい彼女は、大袈裟な反応はしなかった。
「やっ、あんっ、んんっ、あっ、ああんっ!」
……といいつつ、後半は結構盛り上がっていた気もする。
さっき三人に射精したばかりでも、魔法の力で精力増強された僕の興奮も収まらない。
「い、いくよっ」
「うん、来てっ、あっ、んっ、いいっ、ん、ああんっ!!」
素直な久美ちゃんに導かれるように、僕は彼女に目的のものを注ぎ込んだ。
「……あ、ふぁ……う……」
「……ごめんね」
朦朧と―恍惚と、だと思いたい―した少女に謝る僕。
「ううん。よかった」
彼女は、簡単な言葉と、それに重みを加える微笑みで応えてくれた。
そして変身。
黒髪がふさぁと流れて美しい、セーラー服調の美少女戦士が登場。
「じゃあ、行ってくる」
「よ、よろしくねっ! 頑張ってねっ! 無理しないでね!」
「戻ったら、またしてね?」
「もちろんだよっ!」
「えへ。じゃ」
とととっ、心なしかさっきより軽やかに、少女は本棟に消えた。
「……」
うわ、気まずい。
実有ちゃん達が補給に戻ってくるまで、この状態で待つのか……
つん、つん。
「うわっ!?」
一時ぼんやりしていたら、別の子に袖を引かれた。
「じゅ、潤っ!?」
驚いて名前を呼んだのは、でも僕じゃなくて、
「あんたまさか……」
駆け寄ってきたのは、袖を引いた子とそっくりの顔をした女の子。
潤ちゃんと蓉ちゃん。双子の魔法少女五年生(私見だけど多分あってる)コンビだ。
大人しそうな潤ちゃんは、挨拶の時から今まで元気そうな蓉ちゃんの陰に隠れていたと思ったんだけど。
「お兄ちゃん、私たちも、お手伝いしたいです」
「たちってアンタ、何をするか分かってるの!?」
「うん。見てたもん。蓉ちゃんがイヤなら、潤ひとりでやるよ」
「そ、そんなあ〜」
往々にして、肝心な時に決断するのは大人しい方の子だったりするんだよね。
で、でも、ホントにいいの二人とも?
「いいよ。変身すれば痛くないもん」
ぴかっ。
言うが早いか、潤ちゃんがまず変身。
白を基調に紫をちりばめて、少し地味だけど愛らしいフード付きの、うわネコミミ魔法少女だぁ!
「じゅ、潤がするんなら、わたしもするっ!」
きらっ。
蓉ちゃんも後に続く。
茶色のパーカーにふさふさのイヌミミが垂れている、これまた可愛いワンちゃん魔法少女!
「にゃんにゃん。ネコさんだから恥ずかしくないの」
「うー、わん! イヌに噛まれたと思って諦めるぅ〜」
二人それぞれ照れと緊張を隠す言葉を口にして、壁に手を付く。
自分達でスカートを捲り上げると、ちいさなお尻が、ふたっつ並ぶ。
「か、可愛いよ二人とも、凄く可愛い」
「そ、そうかな」
「お世辞はいいのっ! さっさとしなさいっ」
言葉はともかく、口調は二人とも嬉しそう。もちろん、お世辞なんかじゃない。
「じゃあお言葉に甘えて……」
僕は二人の背後に迫り、まずは潤ちゃんのアソコに僕の先端をあてがう。
ずぷっ。ぐ。ぶちっ。
少女の内部に抵抗、そこを突き抜けて侵入。
「あ、ふあああん」
潤ちゃんの声は甘い。やはり痛みはなく、快感だけを受け止めているようだ。
ずい。
一度抜きかけて分身を確認するが、血もついていない。
そうであれば。
「あ、あんっ! ひゃぅ、ふひゃあうっ!」
あまり遠慮する必要もなさそうと考え、僕は腰を振る。
痛くなくとも、少女の内部はちゃんと初めての窮屈さで僕を締め付ける。
「うっ、も、もう出そうっ」
「ふあ、にゃ、にゃあんっ!」
びゅくびゅくびゅくっ!
魔法の力で精力を増強された僕の分身から、潤ちゃんに精液が注がれる。
「ふ、ふなあ」
「っとと」
とろんとした声を出して壁に崩れそうになる彼女を抱きかかえる僕。
「だいじょうぶ」
「ふぁい、ありがひょうごらいまふ……」
そのまま暫し抱き合ったままで、いたかったのだが、
「ちょ、ちょっと、私を放置しないでよ!」
傍から蓉ちゃんの声がかかる。
双子のもう一人は、律儀に壁に手を突いてお尻を突き出したまま順番を待っていた。
相方の嬌声に刺激されたのか、蓉ちゃんのアソコはまだヌメっているように見える。
これならすぐ挿れられそう。
「待たせてごめんね、じゃあさっそく」
「へ?あ?ちょ、ちょっとタン……ふわんっ!」
ぷつり。
潤ちゃん同様に、抵抗を打ち破って蓉ちゃんに入り込む僕。
「あ、あんっ!」
僕に繋ぎ止められたまま腰を震わせる彼女。
「痛い?」
「痛くないっ! っていうか、あんっ! ひゃんっ!」
確かに痛くなさそう、というか、気持ちよさそう。
「な、なんでっ、こんな、気持ち、ふぁっ、いいのっ!」
素直に言葉にしてくれると、僕も嬉しくなる。
思わずピストンを早めて、
「ひゃっ、んっ、わわっ! あぅっ! わんっ!」
潤ちゃんより少しテンションの高い蓉ちゃんの喘ぎ声を誘ってしまい、
「ひぅううんっ!」
ほどなく僕は、姉妹への精液注入を完了した。
「じゃ、じゃあ行ってきますにゃあ〜」
「うぅぅ……って待ってよ、一緒に行くわよ潤!」
照れ隠しかそそくさと本棟に向かった潤ちゃんと、慌てて追っかける蓉ちゃん。
二人を見送った僕に、
「あ、あのですね、甲、さんっ?」
上擦った声を掛けてくれたのは、三姉妹魔法少女のお姉ちゃん、6年生(推定)の翔子ちゃん。
両腕に妹二人、5年生(推定)の陽子ちゃんと3年生(推定)の初子ちゃんがぴったりくっついて仲良しっぷりがよくわかる。
「あ、あの、そのっ」
「あーもうお姉ちゃんあがりすぎ。みんな分かってるんだからさっさと……」
「う、うるさい私が言うのっ」
どもった姉に、活発そうなショートカットの妹、陽子ちゃんがツッコミを入れたが、
お姉ちゃんはそれを制した。
「私達もっ、お手伝いしますからっ、えっとっ」
「わたしたちとえっちしてー」
「こ、こらっ、ういっ!」
頑張って発言していたのに肝心な部分を今度は下の妹に取られた。
「そ、そそそそういうことで、お願いしますっ!」
「ありがとう、嬉しいよ」
「そ、そんな……」
パンツ姿―いちおう履き直した―で締まらないながらお礼を言うと翔子ちゃんはぶるぶる首を振る。
「じゃあ、三人一緒に、こっちに来て……」
僕の手招きに姉妹がはにかみながら、身を寄せ合ってやって来る。
と、
◇ ◇ ◇
「ちょっと待ったあ!」
コールしたのは、先ほどから何度かやりとりした凜々子ちゃん。
「ど、どうしたの?」
声を掛けると、何故か一瞬口籠もる。
「……っと、三人とすると時間かかるでしょ?」
「まあ、ねえ」
「それよりも、先に一人として出撃した方が効率がいいと思わない?」
「そう、だけど?」
意味は分かるが意図が分からず疑問形で応える。
「でしょ? でしょ?」
なぜかニコっと笑って意味ありげな視線を送ってくる凜々子ちゃん。
「何よ! 言いたいことはさっさと言いなさいよぉ!」
口を尖らかせたのは陽子ちゃん。三姉妹の真ん中の子ね。
「ふふっ、甲は言わなくてもわかってるわよ?」
「いや、全然わからないけど」
「っ!」
得意げに微笑んだ凜々子ちゃんに謝る僕。ごめんなさい。
「ああもうっ! 鈍そうだと思ったけど本当に鈍いわねっ!」
ごめんなさいごめんなさい。
「私と、先にしなさいって言ってるのよっ!」
「そ、そうか、ってええええっ!?」
「何よ。大体この流れで他に解釈のしようがないと思わないのっ!?」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいっ!」
「ったく」
わざとらしいため息をつくと、凜々子ちゃんの身体が光った。
黒ベースにアクセントの白ラインが入って、ヘソ出し制服にフリルのミニスカート。
魔法少女に変身した凜々子ちゃんは、その名の通り凜々しさと可愛さを併せ持っている。
「魔法少女、スイート凜々子!」
名乗りもビシっと、うんうん、可愛いなあ。
「……」
「……」
「……」
「な、ななななによその目はっ!」
ジト目で見てるのは僕じゃないよ! 翔子ちゃん達三姉妹だよっ!
「自分でスイーツとか言ってるし」
「い、勢いってもんがあるのよ! それにスイーツじゃなくてスイート!」
「おなじですー」
「友達いないから複数形じゃない、とか?」
「うるさいうるさいうるさーいっ!」
何故かやたらと突っかかる三姉妹に、どこぞのツンデレキャラみたいに首を振る凜々子ちゃん。
「え、えーっと、喧嘩はやめようね、みんな?」
「「誰のせいだと思っているの!」」
陽子ちゃんと凜々子ちゃんから同時にツッコミが、僕に来た。
ぼ、僕のせい?!
「まあいいわ。さっさと始めましょ?」
「こらあ、なに勝手に決めてるの! 私達が先に言ったんだよっ」
凜々子ちゃんが僕の方に近寄ってくると、陽子ちゃんが抗議する。
「ほら、お姉ちゃん、うい、私達も変身するわよっ!」
「え、あ、うん。」
「はーい」
眩しい光が×3。
三姉妹は、それぞれ青、赤、黄色をベースにした魔法少女コスチュームを身にまとう。
おおうっ、翔子ちゃんは幼い顔立ちでも結構おっぱいがあって色っぽい!
陽子ちゃんはスポーティーで格好いい! そして初子ちゃんはタンポポみたいな愛らしさ!
「ふふっ、どう?」
「三人とも凄く綺麗で可愛いよ」
「えへへー」
「そ、そう、かな?」
ずいぶん性格が違うように見える三姉妹だけど、はにかんだ印象は良く似ている。
「それでっ、どっちと先にするの?」
うぐわ!
「え、えっと、そ、それは……」
どう返答したものか。
悩む間もなく。
「はーい、待った待ったー」
また別な方向から声が掛かる。
三姉妹と凜々子ちゃんに視線を向けていた僕が振り返ると、そこには。
「じゃじゃんっ!」
「まったく、あきれたものね」
「こうなったら仕方ないですねー」
「……」
「私達もっ」
「協力するわよ」
「兄さんの為なら……」
「わくわく」
「まあ、なんっっつーか、流れで?」
残る9人の魔法少女が、変身完了でスタンバっていて。
「そういうことで」
「誰からするのー?」
弓使いコンビ、金髪と黒髪の巫女服コンビ、剣士にステッキに、髪飾り?
明るそうな子、冷静そうな子、元気そうな子、ヤンデレっぽい子、それぞれ個性豊かでみんな綺麗。
そんな魔法少女達が、僕の前にズラリと並んでそう問い掛けてきた。
どうする?
どうする?って、するしかないよね。
誰から?って、そんな選ぶとかいう話じゃないけれども……
ふと気づいた。
凜々子ちゃんが、涙目になっている。
「え、えーっとっ!」
さあっと一斉に魔法少女達の視線が集まって心臓が跳ねまくる僕。
「最初に凜々子ちゃんっ! 次に翔子ちゃん達っ! あとはじゃんけんっ!」
「ええーっ」
「自主性のない男」
不服そうな声もちらほらあがったけど、
「わ、分かってるじゃない。当然よね」
そっぽを向きながらやってくる凜々子ちゃんが、こっそり目尻の涙を拭っているのを見て正解と思う。
「この私の初めてを貰えるんだから、神様に感謝しなさいよね」
「うん。ありがとう」
素直に言って、目の前の美少女を抱きしめる。
「きゃっ?」
驚く凜々子ちゃんの身体は、微かに震えている。
「ダメだった?」
「ダメ……じゃない……けど、優しくして」
さっきまでの威勢はどこへやら、大人しくなった凜々子ちゃんもまた愛くるしい。
「もちろん。キスしてもいいかな?」
「っ! わ、私のファーストキスを!?」
「無理にとは言わないけど」
「い、いいわよ別にっ! この際ぜんぶ経験しておくわ」
「ぜ、全部って」
「そ、その……AとかBとか」
一瞬、色々と妄想してしまったけど、凜々子ちゃんは古典的な言葉を紡いだ。
あはは、実有ちゃん達を引き合いに考えてはいけないよね(汗)。
◇ ◇ ◇
凜々子ちゃんとのエッチは、他の子達より少し時間がかかった。
彼女が逐一リアクションを返してくるからで、それがいちいち可愛いんだけど、
次に控えていた三姉妹とか、順番決めして待っていた少女達はぷんぷんしていて、
終わるが早いか次の子が腕の中に飛び込んでくる、といった有様になってしまい、
僕は休み無くかわるがわる少女達を抱く事に。
大変、なんて言ったらバチがあたる。みんな極めて非常に超絶的に素敵だった。
で、なんとか全員に精液を注入―それが目的だからねっ!―し終えて、
ほっと一息、かと思いきや。
「やっほー、あ、誰もいない。やったあ♪」
「凜々子ちゃん!? どうしたの?」
凜々子ちゃんが戻って来た。
「べ、別にサボりじゃないわよっ! この子がヘロヘロになってたから連れてきたの!」
そして、彼女に支えられているのは、
「あずさちゃん! だいじょうぶ?」
「へ、へーきよっ」
強がってるけど、足元がおぼつかない。
「何が平気よ、ロクに動けないで魔物(笑)どもにたかられてたくせに。
そうなる前にピットストップしなさいっての」
言いながら凜々子ちゃんが押しやってきたあずさちゃんを、僕はしっかり受け止める。
「あずさちゃん」
「うぅ……」
ぐずるあずさちゃんの頭をかいぐりかいぐり。
「がんばるのはいいけど、無茶はしないで」
少し落ち着いてから、魔物(笑)に責められて力の抜けた身体の方も、
慈しむように撫で回し……そして精液補充! それが手段だからねっ!
「はぁっ、はぁっ、あ、ありがとうっ、じゃあっ!」
「早めに戻ってきなよー」
忙しいエッチでもちゃんと達してくれたあずさちゃんは、
ろくすぽ息も整えずに本棟に戻っていく。
「あーっ! 私にお礼も言わずにっ!」
これは残された凜々子ちゃん。
「ありがとう。凜々子ちゃんが連れて来てくれたんだね」
代わりに僕がお礼。
言ったらてへっと少女が笑う。
「お礼はー、」
とことこと近寄ってくる凜々子ちゃん。
「言葉じゃない方がいいかなー」
そのままぴったりと僕に身を寄せて来て。
「さっき、あの子にやったこと、して?」
僕の顔を見上げておねだりしてきた。
あずさちゃんにした事、色々あったけど……とよからぬ妄想をしかけたけど、
凜々子ちゃんの思考回路を想像すれば、
かいぐりかいぐり。頭をなでなで。
「ふふっ」
くすぐったそうに笑う少女の反応。どうやら合っていた。
「えへへー、じゃあ次は……」
美少女がなおもおねだりを続行しようとした時、
「くおらーっ! なに油売ってんのよーっ!」
入口の扉を蹴破りそうな勢いで、ラブリーマイシスター久潤美さんが戻って来た。
「あーっ! 勝手にお兄ちゃんといちゃいちゃしようと……とととっ!?」
勢いは良かったけど、戦いのダメージは小さくなかったようで足がもつれた。
「きゃあっ!?」
「うわわっ!」
僕と凜々子ちゃんに抱きつくように飛び込むように。
「く、久潤美。お疲れ様」
とりあえずナデナデ。
「てへへっ。じゃなくてっ!何やってたのっ!」
「あら、決まってるじゃない」
「っ! あのねっ! 凜々子ちゃんがあずさちゃんを連れて来てくれてねっ!」
二人に会話させると話がどう転ぶか分からない。
僕は簡単に状況を説明する。
そして。
「二人とも頑張ってもらわないといけないからね」
久潤美さんにもいいこいいこ。
「にへー」
「ああ、ちょっと、私がっ、割り込まないでよっ!」
どたばたしながら、僕は久潤美と凜々子ちゃんを交互に愛でた。
久潤美は、口では文句を言いつつ、
複数人プレイは初経験の―当たり前だ―凜々子ちゃんをリードしてくれた。
「今度はサボらせないわよっ!」
「友達の事くらいちゃんと見てなさいよねっ」
補給を終え仲良く(?)再出撃していく二人。
そして、今度は実有ちゃんが双子と一緒に戻って来た。
「甲お兄ちゃん、ただいまです」
「おかえり〜」
やっぱりふらふらしている実有ちゃんを腕の中に納めてハグ。
「ふええ、凄い数だよぉ」
「まっくろくろすけもういいにゃあ」
蓉ちゃんと潤ちゃんも腰が砕けている。
「蓉ちゃんと潤ちゃんは、少し休んだ方がいいね」
そう声を掛けたけど、
「平気っ!」
「元気にゃんっ!」
二人とも気丈に反論して、ぴょこんと僕に飛びついた。
「うわととと」
実有ちゃんも含めて小柄とはいえ三人に飛びつかれては僕がふらつく。
そのまま倒れ込むように、というか実際に倒れ込んで、
勢いそのまま、半分は実有ちゃんが誘うような格好で、
僕は双子と実有ちゃんを相手にする……
◇ ◇ ◇
……それからも、一人を見送ると一人、或いは二人戻ってくる、といった案配で、
魔法少女達が魔物(笑)を退治し続ける間、
僕は彼女らが戻ってくる度にえっちしては戦場たる本棟に送り出した。
もちろんみんな可愛いし、慣れてくると結構大胆になってきたり……ケホケホ。
まあそっちは本題ではなくて、
「凜々子ちゃん!? もう戻って来たの?」
「なによう、ちゃんとノルマは果たしてきたわ。2人で200匹撃墜よっ!」
凜々子ちゃんを筆頭に、なんだか戻ってくるスパンが短い子が何人かいて、
久潤美さんがお怒りだったりあずさちゃんがカバーしようと無理して救出されたりするうちに、
なにやら一定数の魔物(笑)を退治しないと僕の所に戻っちゃダメってルールになったみたい。
「実有が1回100匹なんて設定するから、倒せなくて困ってた子を手伝ってあげたの」
「……ごめん」
「いいのいいの。誰もが私みたいに優秀じゃないんだから」
彼女に支えられて戻って来たのは、ちょっと地味目暗めの6年生。
名前は、確か黄泉子ちゃん。
ノルマを達成できずに苦労していたのを、凜々子ちゃんが手伝ってあげたみたい。
凜々子ちゃんって、口は悪いけどすご〜く良い子。
……ってそれも本題ではなくて。
「けっこう、黒が薄くなってきたかな?」
魔法少女達の活躍によって、雲霞の如き魔物(笑)の群れも、徐々にその数、っつーか濃度を減らしていき。
「もうすぐですー」
「終わりが見えてきたわね。ラストスパート、頑張ろうっ」
「おーっ!」
そしてついに、僕が実有ちゃんに4回目の補給を終えて間もなく。
「駆逐完了〜〜〜〜〜っっ!」
久潤美さんが元気に報告に来て、ついでに僕に抱きついて。
「お、終わったあ」
「疲れたよ〜」
「お姉ちゃんが足を引っ張るからあ」
「えーんいじめないでぇ」
「……やれやれだわ」
感想は口々に、魔法少女達がこちらに帰還してきた。
「みんな、お疲れ様。ほんとうに、よく頑張ったね」
凄いよ。みんな本当に凄い。
「ありがとう。ありがとう。ありがとう……」
あずさちゃんが、みんなの手を取って感謝して回っている。
「べ、別にいいよぉ」
「恥ずかしいからやめてってば」
様々な反応を返しつつ笑い合う少女達。素晴らしい光景だなぁ。
だが。
「……でも、この建物はもう……」
誰かが事実を指摘すると、
「う、うん……」
あずさちゃんは、また泣き出しそうな顔になってしまった。
「「「……」」」
場を支配する気遣わしげな沈黙。
「あーあ、しっかしきったないわよこの建物!」
を、破ったのは凜々子ちゃん、ってちょっとその言い……
「なによその言い方!」
久潤美さんが噛みついた。が、凜々子ちゃんの意図は違ったようで。
「何言ってるのっ! みんなが汚したんでしょ、……い、色々とっ!」
ああ、そういうこと。
「ああ、そういう……っっ!!」
理解して久潤美が赤面。他の魔法少女達も顔を見合わせて恥ずかしそう。
「こんな状態で工事の人とか入れられないわ。掃除するわよ、みんな」
「はーいっ」
「ほら、何ぼーっとしてるの、掃除用具の場所とか教えてよ」
「えっ、あ、うん」
続けてその場を仕切り、凜々子ちゃんはあずさちゃんに声をかける。
あずさちゃんは事の成り行きに驚いていたが、
「……あ、ありがとう」
「なにがよ」
改めて感謝して、そして凜々子ちゃんはそっぽを向いた。
◇ ◇ ◇
大掃除は、1時間ほどで終わった。ようだ。
魔法少女達は、けっこう賑やかに楽しんで掃除した、らしい。
この辺は後から聞いた話。掃除で僕の出番はなく、
キメラも掃討終了と判断すると居なくなってしまったので、
僕は一人ぽつんと、まだ魔法の効果が続く―夕方には消えるってさ―精力をもてあましつつ、
少女達が戻ってくるのを待っていた。
……ちょっと寂しい。
「甲お兄ちゃん〜♪」
と思って来たら、てくてくと実有ちゃんが戻ってきた。
「お帰り。掃除は終わったの?」
「うん」
疲れも見せずにニコっと笑顔。
「他のみんなは」
「えへへ……」
後続が無い事に気づいて問うと、実有ちゃんは不思議とはにかんだ。
「あのね、みんなお掃除してたいへんだったから」
瞳に悪戯っぽい光がある。
「あずさちゃんのおうちで、おふろ入るの」
施設のお風呂は、それなりに広いらしい。
「それでね、あのね」
こ、これはもしかして、期待しちゃっていい展開?
「甲お兄ちゃんも、一緒に入ろうって、みんなからおねがい」
ktkr
是非もない。
「それは喜んで。……ただ、この建物は危ないんじゃ……」
「みんなで守るからだいじょうぶですー」
ぐいぐい。
最初の一言の時点でもう実有ちゃんは僕の腕を引っ張った。
あずさちゃんの我が家、さとり園の本棟に入るのは、最初で最後になるなあ。
そんな感慨は束の間。
「あ、来た来たっ!」
「甲っ、待ってたわよっ!」
湯煙の中、浴室いっぱいの魔法少女達。なんという光景か。
建物が危険な状態なので、みんな変身状態でお風呂に入っているのが、
裸じゃなくて残念という一面もあれ、むしろ幻想的にも思える。
「とのわわっ!?」
なんて感慨に耽ってたら押し倒された。
厳密には、二人ほど―潤ちゃん蓉ちゃんのネコイヌ双子だね―
がいきなり抱きついてきて支えきれずに仰向けに。
「あははっ、やっつけたー」
「オオカミさん捕まえたです」
「よし、でかした潤。みんな、やっちゃえー」
「おー」
「取り押さえろー」
もう誰が誰やら。胴体はおろか、腕や脚にも少女達が乗っかってきて、
「ふはっ!」
顔にまたがったのは、ええと、久潤美さんかっ!
「ふるひはんっ(くるみさんっ)」
「んへーん、女の子に囲まれてヘラヘラしてる罰……んっ」
ぎゅうっと太股で顔を挟みこまれて、……気持ちいい……
!!!
不意打ちで、ぐにゅっと下半身に少女の感触。
最初に手の、すぐに、少女本体の。
「……」
この状況で当然ながら僕のアレは屹立しておりまして、
それを魔法少女の誰かが自分の膣内に導き入れたんだ。
「だーれだっ!」
悪戯っぽい声は、三姉妹の真ん中、陽子ちゃんだな。
でも、僕が挿入しているのは……
ぐい。少女達に抑えつけられつつなんとか腰を動かす。
「……っ」
小さく抑えた喘ぎ声。
「く、久美ちゃん!?」
「!」
ぴくんと、下半身に反応があった。
「すごーい、なんで分かるの?」
「うう〜っ!なんかムカツクーっ!」
く、久潤美さんそれ以上締めないで、窒息する、チョークチョーク!
「じゃあ次、わたしっ!」
「……ちょっと、待って」
宣言しちゃう凜々子ちゃんに、久美ちゃんは譲らずに、
「っ、あっ、うんっ!」
腰を動かして僕を促してくる。
「うんっ、あんっ、っ! あんっ! ああんっ!」
たいへん動きづらい体勢ながら全力を尽くして、僕は久美ちゃんに射精。
「あふっ、お兄ちゃ、んっ、そんなに舐めちゃ、ああんっ!」
同時に僕の顔から股間をどけようとしないマイシスターにお仕置きした。
「……ふふっ、ありがと。当ててくれて、嬉しい」
「……は、はひゅう」
久美ちゃんは優しく、久潤美はふらふらと僕を解放してくれる。
「にばーん」
「さんばーん」
うわわわわ潤ちゃんと初ちゃんが飛び乗ってきた。
「ちょ、次、わたしって」
「早いもの勝ちってやつね」
「すきありー」
「ちょっと実有、あたしはいいから、ってきゃっ!」
押し合いへし合い。
なにがなにやら、わけがわからない状況だったけど、
「だーれだ!」
「翔子ちゃん」
「わ、あたってます」
「……」
「……よ、黄泉子ちゃん?」
「……(ひしっ)」
「えいっ!」
「凜々子ちゃん。分かりやすい」
「えへへっ」
「ぺたー」
「み、実有ちゃん」
「?どうして声が震えてるの?」
「聞かないでっ」
少女達はやたらと僕に触れて「だーれだ」を連発したもんで、
僕は必死になって魔法少女あてクイズに回答した。
……双子に引っかけを食らった他は全部当てたよ!
◇ ◇ ◇
半 年 後 。
◇ ◇ ◇
「ただいまー」
「お帰りお兄ちゃんっ!」
家に帰ると、久潤美が出迎えてくれた。
ぱたぱたという足音は、あまりおしとやかにもなっていない。
ま、久潤美さんはそれがいいんだ。
「着替えたらすぐリビングに来てね。みんな揃ってるから」
「母さんも?」
「うん。帰って来てる」
今日は大事な話があるからまっすぐ帰って来なさい。
そう言われていたので、僕は妹の言葉に従ってそそくさと着替える。
……。
さとり園での魔物(笑)の大掃除。
あれから半年、幾つかの出来事があった。
まず、僕達の魔物(笑)退治は、引き続いてはいたけれど、
あの大掃除が効いたのか、魔物(笑)の出現率はグッと下がって、
特に最近は、もう最後に退治したのが先月の初めくらいだったっけかな、って感じ。
実有ちゃん、あずさちゃん、久潤美は、
せっかく身につけた完璧な連携(ふぉーめーしょん)を披露する場面がなくて残念そう。
三人の他、あの時さとり園に集合してくれた16人の魔法少女達とは、殆ど会ってもいない。
彼女らの何人かとは、実有ちゃん達は連絡をとったりしているみたいで、
何度か一緒に保護者役でついていく事があって、
実は何度か再エッチを誘われたりもしたのだけれど、僕は三人以外には一切手を出していない。
僕の心も身体も、実有ちゃんとあずさちゃんと久潤美さんの三人で一杯だったから。
ちなみに一番大変だったのは凜々子ちゃんで、
この子はやたら頻繁に僕宛メールをくれて、その内容も何かと際どいものだったので、
唯一の例外として二人だけで会って、付き合えない事をはっきりと伝えた。
……ものすごーく食い下がられたんだけどね。
「私、付き合って楽しい女だと思うわよ?」
「別に他の子達と別れろって行ってるわけじゃないんだからさー」
「ほら、3人も4人も一緒だと思わない?」
「あずさ達となら私も仲良くできる自信あるしー」
「ねーえー、ちょっとだけ試してみない?気に入らなかったら振っていいからぁ」
「……私の事、嫌い?」
「ねえお願い!このままじゃ忘れられないの!いっかい付き合ってくれたら、振られても諦める!」
等々。
美少女の扇状は極めて魅力的だったけど、僕は頑として拒絶し、頭はひたすら下げた。
で、凜々子ちゃんは大泣きした。
けど、
「絶対甲より格好良くて優しくて強くて頭良くてお金持ちな彼氏作るからねっ!
絶対あずさより実有より久潤美より美人で料理うまくて楽しくてエッチな彼女になるからねっ!」
将来が楽しみなような不安なような、こんな捨て台詞で、
僕の前から走り去っていった。
……きっと、変態ロリコンな僕なんかより、ずっといい彼氏ができるよ。
三人と僕との関係について。
ベースは変わってません。四人仲良く一緒に居られる時間はいつも一緒。チャンスがあればベタベタいちゃいちゃ。
エッチも変わらず。変身したりしなかったりしつつ、家だったり外だったり、あと学校でも……ごほん。
ただ、生活環境には若干の変化があって。
「甲、お帰り」
僕の手洗いうがいを待ちかねてか、扉から顔を出したのはあずさちゃん。
「ただいま」
そう、あずさちゃんは今、僕の家に暮らしている。
さとり園が閉園して、子供達は他の施設に引き渡される中、
僕と久潤美が頼みこむ、までもなく、
一目であずさちゃんを気に入っていたアワマザーが、
どんな手段を使ったのか分からないけれど、
あまり養育環境が行き届いているとも思われない我が家に引き取ったのだった。
「ただいま。ごめん、お待たせ」
「おそーい」
で、その、ウチの母ですが、
相変わらず研究一番の生活ではあるけれど、意外と家に帰ってくるようになった。
あずさちゃんの様子を見に来るソーシャルワーカーさんに格好をつける為か、
それとも単にあずさちゃんを愛でたいからなのかは不明。
「あれ? 父さんは?」
「どうしても外せない実験があるって逃げたわ。全権を私に委任して」
父は相変わらず。とはいえ、ちょくちょく帰ってくるようにはなった。
そして実有ちゃんは、
「こんにちは。お帰りなさい、甲お兄ちゃん」
実有ちゃんは、もちろん実有ちゃんのままだ。
あずさちゃんが僕と一緒に暮らす事になって、
自分だけ生活が別な事を寂しがらなかったとは思えないけど、
とりあえずは全員集合が簡単になったと喜んでいたし、
うちの母とも知り合いになり、大いに気に入られ(抱きつかれ)、
今では殆ど家族の一員のような扱いになっている。
「悪いわね、急に呼び出して」
「いつでもどうぞー」
その実有ちゃんも、今日は単に遊びに来たわけじゃなくて、
大事な話があるということで母に呼び出されたんだ。
そして。
リビングには、腕組みして待っていた久潤美さんと、
もう一人。
実有ちゃんの隣のソファに座る女性。
僕は初対面。
だけど、なんとなく分かった。
状況からもそうだし、その人の容姿や雰囲気からも。
そして、分かりたくないと思った。
なぜなら、その女性は、
「ほら、ご挨拶しなさい」
母に振られて、僕が向き直ると、女性が少し目線を逸らす。
なんだか自信がなさそうで、怯えたような疲れたような表情で、
「はじめまして、長谷川甲です」
声に対する反応も鈍い。
服から出ている部分の肌も荒れていて、普段の厚化粧を無理矢理剥がしたような。
信じたくないけれど、でも、顔立ちは良く似ている。
「お邪魔しています」
声も、小さく張りが無いけれど、ボリュームをあげて若々しくすればそっくりだろう。
まさか、でも、そうか。
実有ちゃんがそっと女性に寄り添うようにこちらを向いて、心証に確証を添える。
この人が、こんな、使い倒された雑巾のようにくたびれた女性が。
「はじめまして。川那実有の、母親です。」
以上です。最後に来て連投規制食らったーw
読んでいただいた方ありがとうございました。
次が最終エピソード+エピローグ、の予定。ま、書けたら投下します。
早くもマジカルスターズの続きが来たと思ったのに……orz
>>397 久々の投下乙。もう来ないかと心配してたわ。
ロリ強姦もいいけどハーレムもいいな。
>>397 おつ
20人近くとか魔法少女のバーゲンセールだな…
まあ近頃は47人魔法少女が出てくる作品もあるが
邪魔なだけで繋ぎにもならない作品はスレの迷惑だとよく分かった
ありがとう
蛙怪人「一年で俺たちが超強化される梅雨が来ない件について」
蛙とはまたレアなクリーチャーだな
魔法少女もので蛇やナメクジはそこそこ見るが、
蛙と戦うのはあまり見たことない気がする
サハギンやリザードマンなら古典と言うか王道なんだけどね
蛙は退魔の巫女専門だからな
◎よく見る ○そこそこ見る △まあまあ見る ▲見る時もある ×ほぼ見ない
魔法少女もの(現代準洋風)
触手◎ スライム○ 獣人、魔獣○ 虫系クリーチャー○ 植物系クリーチャー△
獣や虫以外の生物系クリーチャー○ 鬼▲ 小人× 自律機械系▲
退魔巫女もの(現代準和風)
触手◎ スライム(水虎などの名で出演)△ 獣人、魔獣○ 虫系クリーチャー○ 植物系クリーチャー▲
獣や虫以外の生物系クリーチャー○ 鬼◎ 小人× 自律機械系×
剣と魔法もの(中世欧州風)
触手◎ スライム◎ 獣人、魔獣◎ 虫系クリーチャー○ 植物系クリーチャー○
獣や虫以外の生物系クリーチャー○ 鬼(オーガ)△ 小人(ゴブリン)▲ 自律機械系(ゴーレム)▲
くノ一もの(中世日本風)
触手◎ スライム(水虎など)△ 獣人、魔獣◎ 虫系クリーチャー○ 植物系クリーチャー△
獣や虫以外の生物系クリーチャー○ 鬼(オーガ)◎ 小人(ゴブリン)× 自律機械系×
SFもの(未来世界風)
触手◎ スライム△ 獣人、魔獣△ 虫系クリーチャー△ 植物系クリーチャー▲
獣や虫以外の生物系クリーチャー△ 鬼× 小人× 自律機械系◎
どんな世界でも馴染む触手さんの使いやすさは異常
砂虫の体内
はい。
>>403で思いついて書いた普通の魔法少女陵辱ものです。
蛙ネタなので若干グロめかな? でわ。
「ゲコゲコゲコゲコ……グワッ!」
「ケロケロギャーッ!!」
蛙怪人達は斃れた。
「ふんっ、たわいないっ」
「お姉ちゃん、こっちは終わった」
彼らを打ちのめしたのは、二人組の魔法少女、真美と真心。
「つ……梅雨がくれば俺達だって……げふっ」
「あーはいはい。今年は空梅雨みたいよ残念ね」
無念の呟きを途中で踏みつぶし、姉の真美が最後の一匹に止めを刺す。
「でも、確かに雨んときは強いのよね、こいつら」
「……去年は大変だったね」
大雨が降りしきる中での苦戦を思い出し表情を曇られる二人。
「……よし」
「?」
真美がぽんと手を叩き、怪訝そうな妹に笑いかける。
「奴らの親玉、叩きつぶしに行こっか」
そう言って姉は、蛙怪人の一人が持っていた地図を示したのだった。
◇ ◇ ◇
2日後の夜。
祠の奥に、蛙怪人共の親玉、化け蛙が潜んでいた。
「……本当にいた」
「……だ、大丈夫かな、お姉ちゃん」
「平気よ、冬眠してるみたいじゃない。今のうちっと!」
二人が変身する。
「魔法少女、ビューティーミニ!」
「魔法少女、キューティーミニ」
二人揃って魔法少女マジカルミニ。
白い短丈セーラー服調のトップスに、姉は青、妹はピンクのミニスカート。
スカートの下に履いたスパッツは白でお揃いで、帽子とカラーのラインと、
胸元のリボンとソックスのラインはそれぞれの色ですっきりと合わせている。
「……反応しないね」
「実はもう死んでたりして?」
妹の不安げな声に、姉の軽口も面持ちは緊張が見える。
二人の眼前で、見上げるほど巨大なガマガエルは、薄く土を被って目を閉じたまま、
魔法少女の変身にも微動だにしない。
「ま、まあ生きてても死んでてもやっつけちゃえばいいわ。いくわよ、マコ!」
「う、うん。わかった。お姉ちゃん」
二人の少女は、いきなり必殺技のモーションに入る。
が、
「ちょーっと待つゲロ!」
割り込んだ声。
「なんだ、居たの」
「出てこなかったから変だなあとは」
彼女らの背後に現れたのは、蛙怪人。姿格好からして幹部格か。
「お前達は誘い込まれたのだゲロ。者ども出会えゲロ」
「ゲロゲーロッ!!」
彼が号令をかけると、祠の壁面が崩れ、隠されていた空洞から大量の蛙怪人達があふれ出して来た。
「うわ、キモい」
「……いっぱいいるね」
怪人達の数は、100匹以上だろうか。
しかし、魔法少女姉妹は、まったく落ち着いている。
「これが我々の最後の闘いゲロ! いくぞマジカルミニ! ゲロッ!」
鬨の声を挙げ襲い来る蛙怪人達!
……およそ6分後。
「ほい、あとアンタ一匹ね」
「うう、蛙臭い」
山積みになった蛙怪人達の身体を眺めて、真美が宣告する。
妹の真心は、身体についた蛙のヌメりを気にしている。
「……ククッ、クククッ。流石はマジカルミニ。戦っては歯が立たないゲロ」
件の幹部は、しかし不敵に笑う。
「だが、これは我々の作戦ゲロ。狭い空間で戦えば我々が折り重なって」
そこで真心が気づいた。
「お姉ちゃん、なんか、流れてきた」
「えっ? うわ、きったなぁ」
妹の声に足元を気にすると、蛙の山から粘性を持った液体が。
「ククク気づいたゲロか……」
幹部ガエルがニタリと笑う。
「しかしもう遅いゲロ」
そして高らかに宣言する。
「これが我々の命の結晶、ガマの油ゲロ!」
「「マジカル・ファイヤー」」
ちゅ・どーん。
ガマの油は、よく燃えた。
◇ ◇ ◇
「……さ、さすがは……マジカルミニ……ゲ」
息も絶え絶えに、炎の中で幹部ガエルが呟く。
「ちょっとやり過ぎたかしら?」
「天井、なくなっちゃった」
姉妹の魔法は、爆発的威力で祠の天井を吹っ飛ばし、夜空が綺麗。
結界が張られているせいか、特に騒ぎにはなっていないが、真美が顔をしかめる。
二人は無傷。自分の魔法で火傷するほど、彼女らの衣はヤワではない。
そして、蛙怪人の山は燃えている。
「蛙怪人って、怪我人に字面が似ているわね」
「怪我じゃなくて、死んじゃってるよお姉ちゃん」
殺伐とした光景に似合わない暢気なやりとりをした姉妹に、
「……まだ生きている。もうすぐ死ぬゲロが」
幹部ガエルが最後の力を振り絞って告げる。
「……これが我々の最後の作戦ゲロ。お前らはまんまと嵌まったゲロ」
「なん……ですって?」
「どういうこと?」
姉妹の問いにニヤリと笑って、幹部ガエルはもう一言呟いて息絶えた。
「……空を……見るがいいゲロ」
少女達が、思わず見上げた夜空。
つい先程まで星が綺麗だった空は、一面の暗黒に覆われて、
そして、黒い雨が降ってきた。
「これは、只の雨じゃないわね」
「魔力があるね」
大きな害があるようには思えないが、
念のためバリアーを張って濡れるのを避ける二人。
だが、雨は少女達を狙ったものではなかった。
ドクン。
「……な、なにっ!?」
「……お姉ちゃん、こわい」
尋常でない気配に、真心が姉に寄り添う。
(まさか……)
真美がハッとして振り返った、その視線の先には。
「……グルグルグルグルグル……」
不気味な唸り声を上げる、巨大な化け蛙。
土埃を被っていたその身体は、黒い雨を浴びてヌメリを帯び、
黒く輝いているようにすら見える。
「……お、お姉ちゃん……」
「だ、だいじょう……ぶ」
不敵な魔法少女をして心胆寒からしめるのは、
巨体から漏れ出る圧倒的な魔力。
疑いようもない。蛙の王は、今、覚醒している。
「せ、先手必勝よ! マコっ!」
「わ、わかったっ!」
少女達の手に、輝く光。
「「マジカル・ツイン・ファイヤーっ!」」
綺麗にユニゾンした声とモーションから、眩い閃光が放たれる。
だが。
ジュッ。
「な、なんでっ!?」
「魔法が、効かない……」
二人が放った輝きは、蛙の表皮に触れて消滅した。
ゆらり、蛙の身体が動いて、ゆっくりと、その大口が開く。
「よしっ、皮が硬いなら、口の中にたたき込んでやるわっ!」
「あ、お姉ちゃん」
真美が蛙に向けて一歩踏み出した。その瞬間。
ビュルッ!!
蛙の口から真っ赤な舌が飛び出して、少女の身体を絡め取った。
「ひやっ!?」
「お、お姉ちゃ……きゃあっ!!」
舌は、二枚あった。
姉の悲鳴に助けようと手を伸ばしかけた真心も、伸びてきた二枚目の舌に捕らえられる。
ビュルルン!!
そして、急激に縮み戻る二枚舌。その両端に、魔法少女を捕らえたまま。
バクン!
蛙の口が、二人を飲み込んで閉じた。
祠の中に、再び静寂が戻る。
黒い雨だけが、降り続いている。
「む、むぎゅう」
「ごめん、お姉ちゃん」
一方、蛙の体内。
巨大な蛙の腹腔に、二人の魔法少女はすっぽりと納められてしまった。
「こ、このっ。出せっ! 出しなさいっ!」
真美が腹腔を叩くが、ぶよぶよして手応えはなく、
「あっ」
逆にめり込んだ手が締め付けられて動きを封じられる。
「お姉ちゃ……んっ」
またも姉を助けようとした妹の足も、蛙の内皮に埋まったまま抜くこともできない。
そして、少女達の抵抗に対する返答の替わりか、
蛙の体内に、じわりと粘性の液体が浸み出して来た。
「い、胃酸っ!?」
「と、溶けちゃうのわたしたち?」
姉妹の顔は恐怖に歪んだが、幸い、液体に触れても痛みはない。
ほっとしたのも束の間。
「んんっ!?」
「真心っ、どうしたの……ああんっ!?」
不思議な声を挙げた妹の身を案じた姉の声も、続けて跳ね上がる。
少女の身体を粘液が伝い落ちた、その部分から、
(な、なにこの感触ぅ〜っ!)
ぞくりと背筋が震える。微弱な電流のような刺激が体幹を貫く。
「お、お姉ちゃ……マコ、へんだよぉ」
見れば、妹も粘液を浴びて、同じ感覚に襲われているようだ。
「身体が、あっつくなって、なんか、ピリピリして……ふぁあんっ」
「マコッ、しっかり、このっ、んっ、ふああっ!?」
妹を励ます余裕は、すぐになくなった。
粘性の液体は、少女達の魔法衣を浸透して隠された肌身に到達してくる。
加えて、蛙の腹腔内が蠕動を始めた。
「あっ、やっ、ふくっ、マコっ、あっ」
「ひゃあっ、潰され、んぐっ、息っ、お姉ちゃあんっ!」
少女達を包み込むように腹腔が狭まり、間もなくお互いの姿が見えなくなる。
「お姉ちゃ、大丈、んっ、あふっ、うくぅ」
「マコッ、マコっ、マ……く……うふぅ」
窒息するほどではないが、全身を肉襞に圧迫される姉妹を襲うのは、恐怖と、
「ああんっ、さっきからっ、なんでっ、やあっ」
「お姉ちゃん……マコ……おまた……あちゅくて……あふぁ」
粘液を浴びて、電極のように敏感になっている皮膚をなぞられる感触。
そこから与えられるのは、疑いなく、
「ダメ……ダメ……なんで……」
「おねえひゃ、ふぁほ、ふわふわ、きもひ、いい……」
快楽。
未成熟な性的快感を引き出され、蛙の体内で嬲り尽くされる姉妹。
肉体的にも精神的にも快楽に抵抗する術を持たず、
「ひゃうっ! またっ! らめっ! おねえひゃ、やぁぁあああんっ!」
「まこっ! あっ、あっ、ああっ! あああああんっっ!!」
二人の魔法少女は、何度となく絶頂に突き上げられた。
やがて、化け蛙は、どさりと少女達を吐き出す。
「ふぅっ、はぁっ、はぁっ……ぁ……」
「ひぅ……ひぐっ、うくっ……」
息も絶え絶えに、ただお互いの姿を見て生存だけに安堵する姉妹。
にゅるんと、再び二人に蛙の舌が迫る。だが、今度はゆっくりと。
「あ……や……」
「ふぁ……らぇ……」
逃げだそうにも、身体の自由が全く効かない。
蛙の体内で少女達が浸された粘液は、運動能力を奪い肉体を支配する効果を持っていたのだ。
真美の身体を、舌の一本が這い回る。
「あっ、ああっ!?」
粘液の持つもう一つの効果、未成熟の少女を性感の塊に作り替える程の媚薬効果は、
蛙の体外に出ても継続している。
そして、蛙の舌は、さらに細かく先を枝分かれさせて少女の全身をねぶりまわす。
足首、膝、太股、指先、一の腕、二の腕、首筋、
そして、
「そ、そこはっ!」
胴体に回った舌先が、胸の中心を擦りあげた瞬間、
セーラー服調のトップスの上からだったにも関わらず、真美の身体が跳ねた。
「だ、だめぇ……」
だが、その反応を把握してか、一度通り過ぎた先端がくるりと向きを変える。
「えっ、やっ、らめ、ちくびっ、なんどもっ、そんなっ、ああんっ!」
無表情に見える化け蛙も、少女達の反応を認識しているのだろうか。
複数の舌先が真美の、わずかな胸の膨らみに群がり、中心部分をしつこくいたぶり始める。
「あっ、はあっ、おっぱい、やっ、おまたっ、らめっ、お姉ちゃ、ひぅっ」
情報は、妹の真心を襲う舌にも伝達されたらしい。
二人を嘗め回す二本の舌は、各が枝分かれした無数の触手となって、
互いに少女達の敏感な部分を学習し、姉妹の身体の情報を共有して責め立てる。
「ああっ、らめっ、や、また、イ、いっちゃう、ああんっ、止まらなっ、ふあああっ!」
「マコの、われめ、あっ、おっぱい、ひぅ、おしり、あ、ぜんぶっ、ぜんぶっ!」
蛙の体内で揉みほぐされたのとほぼ同じ時間、
魔法少女の姉妹は無表情な蛙の眼前で、その舌先に翻弄され痴態を晒した。
◇ ◇ ◇
ずるり。
もはや息も絶え絶えになった真美の目に、それが映った。
「……な……に……」
触手のような、しかし、今まで彼女を嬲っていた舌とは違う。
それは、蛙の腹の下から這い出て、少女達ににじり寄ってくる。
(……まさか)
直感的にも理屈上も、真美は理解した。理解してしまった。
それが、化け蛙の性器だと。
舌は二本だが、性器は一本のようで、品定めするかのように二人の間で揺れる。
「こ、こっちに……きなさい……」
妹の真心は、先の連続絶頂で気を失ったのか微動だにしない。
真美も身体の自由は殆ど効かなかったが、気力を振り絞って自分に注意を向けさせようとする。
ずるずるずる。
それに応えたわけでもなかろうが、蛙から伸びた物体は、真美の方に這い寄ると、
鎌首をもたげ、少女の身体を見下ろすように蠢く。
その先端は、僅かに膨れて、性器という予測を裏付けるように裂け目が入り、そして。
キョロリ。
真美の顔に近づいた時、少女は、触手の先にある眼球が自分を視ている事を認識した。
「ひ……ぃ……」
うち続く快感に麻痺しかかった彼女の心ですら悲鳴を上げようとしたが、
粘液に支配された身体はそれを許さなかった。
恐怖に硬直した少女を観察し終えた触手は、
再びゆっくりと鎌首を真美の下半身に下ろして行く、
(……あ、アソコを、見てる……)
本能的に察して、両足を閉じようとしたが、全く自由にならない。
それどころか、
(え? わ、わたし、足が、勝手に!?)
真美の両足は、触手を歓迎するかのように開いてしまう。
化け蛙は、粘液によって少女の肉体の自由を奪うだけでなく、操る術をすら備えていたのだ。
ミニスカートの奥、あられもなく開かれた脚の間を触手に凝視され、
羞恥と恐怖に怯える真美。
触手は自らが目指す場所を見定めたか、まっすぐに少女の中心に突き進み、
ずん。
(う……え?)
魔法の布にその行く手を阻まれた。
少女の秘所を守ったのは、ミニスカートの下に履いていたスパッツ。
粘液で自由を奪われ、快楽により精神を破壊されていても、
物理的、魔力的に大きなダメージは受けていない。
(アイツが私達のガードを破れないなら、なんとかなるかも?)
淡い期待は一瞬。
侵入に失敗した触手は、今度は真美の唇に寄りついてきた。
「い、いや……あはがっ!?」
少女自身の意思に反して、真美は口を開いて触手を受け容れてしまう。
「うぷ……あ……はぁ……うふっ……んっ」
口腔内を練り回され、内部にまで粘液を擦りこまれて、真美の身体は再び熱してしまう。
「あふっ、んっ、ちゅ、くちゅっ」
やがて真美の頬の内で触手の先端が膨れあがり、
「んんっっっ!?」
どく、どく、どく、と苦い液体が、少女の中に送り込まれる。
完全に口を塞がれ、喉の筋肉も蛙に支配されていてなすすべも無く、真美は液体を体内に受け容れた。
「あ、あ、ああ……」
胃の中、腸の中から身体に浸潤してくる感覚に寒気を覚え、
触手から解放された唇を閉じる事も忘れておののく真美。
そして、不意に、魔法少女の変身が解けた。
「え……あ、ああああああっ!」
驚きも、恐怖も、感じる暇は殆どなかった。
身体を護っていた魔力が一瞬で失われ、粘液と舌、触手による陵辱のダメージが、
ごく普通の少女に成り果てた真美に襲いかかる。
「ふああんっ! かはっ! ぐはっ!」
とりわけ、少女を犯していた粘液の効果は強烈であり、
真美は肌が空気に触れる感覚だけで絶頂し、心臓は破裂しそうな鼓動を打ち鳴らし、
肺は焼けて息も吸えず、胃から逆流した胃液と血を混ぜて吐き続ける。
わずか数十秒で、少女の命は風前の灯火となる。
それを見て取ったか。
「ぐは……あ……??」
少女の身体が再び魔法の衣に包まれる。
真美自身は何もしていない。蛙が、少女の様子を見て再び魔法少女に戻したのだ。
それにより少女は辛うじて息を永らえたが、己の魔力がもはや化け蛙の支配下におかれた事を知らされた。
肉体も感覚も、頼みの魔力をも怪物に支配された真美は、
しかし、絶望に身を委ねる事すら許されなかった。
なぜなら、少女への侵入に失敗した蛙の性器触手が、
少し離れた場所で気を失っていた彼女の妹の方に伸びてゆく。
「だ、だめぇ……」
声もむなしく、触手は真心の脚を開かせて股間に割り込もうとしてスパッツに阻まれると、
真美に対してしたように、妹の口唇を犯し始める。
(ま、マコがアレをされたら……。)
真美が死ななかったのは、化け蛙がその前に気づいて再変身させたから。
先の快楽責めで気絶してしまった、二歳年下の妹が、変身解除に耐えられるかは不明。
だが、真美に抵抗手段は何一つ残されていない。
(どうしよう、何か、何かしなきゃ……)
姉は必死に自分ができることを考える間にも、触手は妹の口を割って内部を蹂躙する。
「う……!……うぷっ、ぐっ!?」
触手から放出された液体を口腔に満たされて、真心が目を覚ました。
目を白黒させるが為す術もなく、やがて小さな喉を動かして液体を飲み干す。
飲み切れずに唇の端から零れた液体は、白く濁っていた。
「う……あ……?」
何の反応もできない妹を、触手の眼球が一瞥する。
「待ってぇ!」
その瞬間、真美は叫んでいた。
正確に言えば、声はごくか細いものだったが、触手は真美の方を向く。
「こっちに……来て……」
自分がこれからしようとする行為を思うと、羞恥と屈辱で顔が赤くなった。
だが、妹を救う為に真美ができる事は、これしか、
「わたし……いいよ……」
真美は、自ら変身を一部解除して、ミニスカートの下に履いていたスパッツを消した。
ずるり。
障害物が取り除かれたのを見てか、性器触手が真美の方に戻ってくる。
「……」
もはや観念して、目を閉じる真美。
だが、触手は真美の股間に襲いかかっては来なかった。
「……?」
恐る恐る、閉じた目を再び開く少女。
少女の両脚は、あられもなく開いたまま。
その間を眺める触手の眼球には、スパッツの下の、可愛らしい布きれ一枚。
(……あ、ぱんつ……)
真美のパンツは、真心とお揃いの、自前のもので、魔法衣ではない。
粘液と真美自身の体液でぐっしょりと濡れ細り、少女のワレメの形を浮き上がらせている。
(こんなの、簡単に破れるのに……)
先のスパッツで学習してしまったのか、触手は逡巡している。
再び妹にターゲットが移る事を、真美は恐れる。
蛙に支配されている肉体に必死に働きかけて、開いていた脚を揃えた。
「ん……んっ……」
そして、全力を振り絞ってなんとか両手を動かし、
(……こんな……必死になって……自分で……こんなこと……するなんて……)
触手が凝視する前で、自らの秘所を守る最後の一枚を太股まで押し下げ、
「わたしに……して……」
化け蛙の前に、己の少女たる場所を差しだした。
化け蛙の性器触手は、ゆっくりと真美に侵入してきた。
ぬぷ、ずぷ。
「あ……ああ……あああ……」
その緩慢な刺激ですら、今の少女には致命的になる。
ジュンッと股間が疼き、触手が押し入る感触で真美は快感の高みに押し上げられる。
妹を救う為とはいえ、自ら防御を解き身体を開いてしまったという羞恥心も、
こうなっては快楽に拍車をかけた。
「ああっ! あっ、そこっ! ふああんっ! ああ、奥にっ! うあああんんっ!!」
真美は、侵入直後に果て、処女膜を破られた瞬間に果て、女性器の奥を突かれて果てた。
だが、触手の目的は、魔法少女を絶頂に導く事では無かった。
「あ……ああ……なに? ……これ?」
体内で蠢く触手が、奇妙な動きを始める。
一瞬膨れあがり、また、
「うあああああんんっっっ!!!」
一気に膣内が膨満感で一杯になり、真美は快楽と恐怖の悲鳴を上げる。
どく、どく、どく。
流し込まれる熱い感触。だが、先に飲まされた液体ではない。
見えないながら過敏になった少女の器の内壁は、
ゼリー状の、それでいて固体感のある感覚を伝えてきた。
イメージされたのは、寒天質に包まれ、繋がった、無数の。
(……た、卵っ!?)
触手が真美の女性器に植え付けたのは、化け蛙の卵。
にゅるんっ、と触手が引き抜かれる。
「あ……ふあああんっ!?」
ほっとする間もなく、膣内で生み付けられた卵が蠕動し、真美はまた二度ほど絶頂に突き上げられた。
「い、いやぁ……」
自らがされたおそましい行為を、真美は不幸にも理解してしまうが、
己の体内から抜け出た触手の行動を見て、真美は更なる恐怖に襲われる。
「ま、真心っ!」
真美に卵を産み付けた触手は、化け蛙に戻る事なく、そのまま妹に這い寄っていく。
「お……お姉ちゃん……」
そして、彼女の最愛の妹は、先の口犯で目覚めたまま、
姉が触手に犯される一部始終を、声も出せずに見ていたのだった。
「助けて……お姉ちゃ……ひくっ……」
「ま……こぉ……」
妹の哀願も、姉の祈り届かず、真心の変身も一部解除され、スパッツが失われる。
化け蛙は、真美の魔力運用を理解して、同じ原理である真心の変身もコントロールしたのか。
「あ……いや……なんで……いやなの……」
そして、肉体をも。
ミニスカートの下を触手の眼に晒した真心は、姉と同様に、自ら下穿きを脱ぐ。
違うのは、姉が状況に強制されたとはいえ自分の意思で脱いだのに対して、
妹は完全に魔物に肉体を制御されての行為だという点。
結果は変わらない。少女は性器触手の前に無防備に女性の入口を開放し、
「うああああああっっっ!」
そして少女の部分を蹂躙された。
「まこっ! まこっ!」
跳ね打つ妹の姿に、自分の苦境を忘れて声を掛ける真美。
だが、その真美にも。
「まこ……えっ!? やあああっ!!」
いつしか忍び寄っていた別な触手が、再度少女を襲った。
化け蛙は、実は舌同様に、性器触手も二本持っていた。
一本で姉に産卵した化け蛙は、
妹に産卵すると同時に、姉にもう一本の触手を突き刺したのだ。
「うふぅんっ!」
ゼリー状の卵で満たされた性器の内部を掻き回され、真美はあっけなく性感に崩れる。
触手は思う様に真美を弄り回すと、
またもその身を膨れあがらせ、
ドビュッ、ドクッ、ピュ
(な、なにか……出て……ひゃうっ!)
真美の身体に満たされた卵に、二本目の性器触手はそれを混ぜ合わせる。
事態を認識する間もなく、敏感な膣内を蠢き回る卵と液体の感触に溺れる真美。
「……これ……あいつの……せーえき……?」
少女が事実を推測したのは、二本目の触手が彼女から離れ、
姉と同様に卵を産み付けられた、彼女の最愛の妹の秘所に潜り込んでからだった。
★化け蛙の生態
化け蛙は、自身は生活の殆どを土中で眠って過ごす。
その繁殖方法は一風変わっていて、二本ある性器触手のうち一方で人間の女性に卵を産みつけ、
もう一方で精子をかけて受精させ、犠牲者の体内で孵化させるという。
一般の人間女性では当然産卵に耐えられず絶命してしまう為、
魔法少女等の魔力を持つ女性を襲い、催淫性の体液によってこれを操り目的を達する。
この際、犠牲者を導くのは怪人達の役目であり、更には自らの死体を焼かせて魔力の雨を呼ぶ。
犠牲者の魔力で焼かれたガマの油によって呼ばれた雨を浴びる事で、
化け蛙は犠牲者の魔力に対抗し、これを操る能力を得ると言われている……
◇ ◇ ◇
祠に中には、三度静寂が戻った。
祠の床に倒れる魔法少女姉妹。
妹に精液が注入され終わるまでは辛うじて互いを励まし合っていた二人も、
もはや、何の反応も示さない。
噂によれば、化け蛙に卵を産み付けられた魔法少女は、
意識を保ったまま肉体と魔力を封印されると言う。
ならば、この姉妹には今も意識があるのだろうか。
虚ろに開いたままの瞳に、お互いの姿は映っているのだろうか。
やがて黒い雨が止むと、化け蛙は口から土を吐き出し、己の身体ごと祠を埋め始める。
二人の身体にも土が降り注ぎ、間もなくその姿は土に隠れた。
魔法少女姉妹の身体を苗床に、
新たな蛙怪人達が産まれるのは、来年の梅雨時あたりか。
結界の消えた近辺には、気づけば蛙の鳴き声が、ゲコゲコと無表情に響いていた。
以上です。のっけからレス数間違えて失礼。
読んでいただいた方ありがとうございました。
妹の方をあまり描写できなかったかな
うちの近所は田んぼだらけなのでカエルの鳴き声をBGMに書きましたw
くっさぁ
休憩中なのに、面白くてつい読んでしまった。
GJ 何気ないレスで思い付いて作品仕上げられるのは羨ましい
久々にバッドエンドを見た気がするが、ここの住人はそっちの方が好きなんかな
>>419 GJ!
やはり気持ち悪いクリーチャーと美少女の組み合わせは最高だな
>>422 陵辱スレな割にはバッドエンドばかりってわけではないかもな
エッチはされても命に別状はないとか、陵辱はされても救助されたりとか
連続物だと主人公を殺すわけにいかないし。まあ毎回主人公が入れ替わるシリーズ物という手もあるが
お手軽だからな、そういうのは
ああ、安っぽいというのかな
世の中には魔法少女が悪魔に3回中出しされるとロストして新しい魔法少女をスカウトするゲームがある
>>424 バッドエンドで早々リタイアするより、
レイプされたトラウマに押しつぶされそうになりながら
延々と戦い続ける方が本人にとってはある意味バッドといえる
あの程度で死ぬならその方が慈悲と言うもの
クローン魔法少女が陵辱されて殺されては次のクローンが
記憶を引き継ぐか引き継がないかで展開が変わってくるな
そういうのは真剣につまらないと思う
>>429 記憶を継承するから戦闘経験はどんどん蓄積されて強くなるけど
性的な記憶も引き継ぐから処女なのに信じられないぐらい淫乱になってしまうんだな
黒幕の目的は変身アイテムを最大まで成長させる事。
変身アイテムは持ち主が死ぬ度にその魂を取り込んで進化する。
17代目の頃にそこまで設定考えて筆が止まってる。たぶんスレが終わるまでには本気出す
また投下する人が出てきてくれた
ええことや
どうせ空回りの下手くそだけどな
栃木の幼女惨殺犯もここの住民だったんだろう
ここにいるほとんどのアホが犯罪予備軍だわ
yes魔法少女Noタッチ
>>436 直接タッチしなくても電マとかで責めればいいもんな(25歳 戦闘員談)
という夢をみながら魔法少女に毎回一蹴される戦闘員(25)であった
また長くなってしまった…
・犬姦、触手、公開凌辱要素含みます
「これはどういうことだ!」
「叔父さん!落ち着いてください…」
スーツを来たいかにも上司という体の男と、白衣を着た若い研究員のような男が、「将軍様」の前に立っていた。
スーツの男は何か紙を「将軍様」に突き付けており、それを研究員が必死に宥めている。
「ここまで予算を計上しておいて、まだ何の成果も無いというのか!」
「まあ、焦ってはなりませんよ…」
言い寄られている「将軍様」であったが、冷静そのものである。
「このままでは株主総会で槍玉に上げられてしまう…私だって必死に根回しはしているがそろそろ限界だ…」
「そんなに成果が欲しいと言うなら…これでどうです。」
と、「将軍様」もスーツの男の前に紙を差し出した。
「この金額…なんだねこれは?」
「密かにここで作り上げた武器を、元の世界で未だ戦い続ける同胞に輸出致しておりました。
この世界の技術を備えた新兵器のお陰で、軍は連戦連勝との報告を受けております。」
その金額を見て震え上がるスーツの男。
しかしそれは怒りではなく、興奮によるものであった。
「でかしたぞ!流石は闇の将軍様だ!何、収入元の隠蔽などコイツで頬を叩けば…根回しなど軽い軽い。」
「フフフ、悪いですねぇ…」
先程と態度が一変するスーツの男。
「これの開発には貴方の甥っ子君が大きく貢献しております。是非とも褒めてあげてください。」
隣の研究員、すなわち男の甥が一礼する。
「よくやったぞ!お前にはたっぷりお小遣いをやらないといけないな。」
「ではそのお小遣いを研究費として使ってください。もっと魔法の研究がしたいんです。」
「何と立派なんだ。良いだろう、存分に研究するがいい。」
男は窓から星が浜の町を見下ろす。
「今に見ていろ。兄の俺を蹴落としたことを後悔させてやる!兄に勝る弟などいないのだ!私が蓬莱のトップに立つ日は近いぞ!フハ、フハハハハ!」
高笑いと共に、男は部屋から去っていった。
「…うるさくてすみません。最近ストレスが溜まっているですよきっと。」
申し訳なさそうに男の甥が頭を下げる。
「君が謝ることはない。続けて研究に励んでくれ。」
「はい…」
青年は研究室へと戻っていく。
「フン、この世界の人間は簡単だな。金さえあれば、どうとでも動く…」
侮蔑にも似た表情で、「将軍様」は男の去ったドアの方を眺めていた。
星が浜市を中心に活躍する4人の魔法少女。
いつしか彼女達には、「マジカルスターズ」の呼称がついていた。
魔法だからマジカル、「星」が浜だからスターズ、ある意味安直なネーミングである。
人々は襲いくる魔物に立ち向かい、町を守る彼女達を尊敬と感謝の目で、そして時には…
「やっぱりレッドちゃんだろ。正統派って感じがするし、炎カッコいいし。」
「僕はブルーちゃん。知的な感じでちょっとミステリアスなとこがそそるんだよ。」
「俺は…ちっちゃいけど健気に頑張ってるピンクちゃんが…」
「何だよお前ロリコンかよ!変態め。」
「そっちこそ変態だろ!知ってるんだぞ、お前がゴールドちゃんの脚で踏んづけらながら罵倒されたいれたいって思ってるのは!」
「こいつドMだったのか…」
と、彼女達のことをアイドルの様な目で見ている人々がいるのも事実である。
個別の呼び方としては、いつの間にか髪の色がそのまま使われていた。
自席の真横でそんな話をされるものだから、無関係を装いながらも辰哉はどうしても気になってしまう。
辰哉が暇そうにしていたからだろうか、話がこちらにも振られてきてしまった。
「山下は興味ないのか?」
「あ、俺か?俺は結一筋だから。」
「くー、カッコいいねー!このこの。」
ピンクちゃんファンの同級生のが辰哉を小突く。
その正体は自分の妹などとは死んでも言えない。
「あー、そう言えばさあ。レッドちゃん、進藤さんに似てない?」
「言われてみれば…」
視線が結へと向けられると、辰哉は一瞬ドキリとした。
魔物が現れないと魔法少女は人前に姿を現さないことになっているため、その姿を注視される時間は少ない。
駅で協力してくれた特殊部隊長さんや倒れていたところを助けてくれたおじいさんなど協力してくれた人々にお礼に訪ねたことはあっても、
基本的には人前で素顔を晒すことは極力避けているのだ。
しかし、現代人は割と高性能なカメラにもなるスマートフォンや携帯電話を常日頃から持ち歩いている。
魔物との戦闘ではいつも、遠くからシャッター音が響いていた。
決定的な一瞬が収まると、大抵インターネットを通して広く配信されてしまう。
いつしか彼女達の素顔は皆の知るところとなっていた。幸い、完全にバレてはいないようであるが…
「そ、そうなのか?俺はまだ見たことないからわかんないけど…そういや結も魔法少女に会いたがってるみたいだなぁ。」
適当に話を繋ぎ、あくまでも無関係を装う辰哉。
「進藤さんにレッドちゃんのコスプレさせてみろよ。きっと似合うぞー。」
「馬鹿野郎。人の彼女で勝手に妄想すんな!しても口に出すな!」
「いいよなぁ山下は…やっぱりズルいわ美少女と幼馴染みなんて。」
「俺達も頑張らないとな。頑張ってブルーちゃんに振り向いてもらうんだ!」
アンタの席の2つ隣にいますよと突っ込みを入れることもなく、何とか魔法少女談義を乗りきった辰哉。
結にレッドちゃんのコスプレをさせたら、それはコスプレではなく本物のレッドちゃんになってしまう。
ちなみに、魔法少女に変身させた状態でのエッチは経験済みだったりする。
この日の放課後も、文芸映画研究同好会の部室(以降、本部と表記)には辰哉、結、美佐緒、薫、伊織、ローズが集まっていた。
最早放課後の作戦会議は部活のように毎日恒例となっていた。
特に何も話し合うことはなくとも、日頃から本部に集まってワイワイとしているようである。
今日もパソコンの前で、寄せられたメッセージを読み耽っていた。
「こういう風に応援されているのも、悪くはないですね。」
「あら、このファイルは…イラストレーターさんですわね。私達の絵が添付されていましたわ。」
「わー、すごいすごい!見て見て!皆可愛いよー!」
薫、美佐緒、伊織の3人が自身の描かれた絵を見て盛り上がる。
その光景を不思議そうに見つめるのは、ローズだった。
「何故皆さんこうも沸き立つのでしょう。魔法少女がいるということは、魔物の危険に晒されているのと同義なのに…」
「人は誰だってヒーローみたいなのには憧れるもんさ。それに、魔物が出てる今からこそ、応援してくれるんだ。」
「大丈夫。私達がいる限り、町の人は安心だよ。あ、私にもイラスト見せて!」
結と辰哉も3人の輪の中に入っていく。
そんな時だった…
「おい!北町の広場に魔物が出たらしいぞ!ローズ、反応は?」
「……本当の情報のようです!しかも…割と大きいです…」
この日も、町に魔物が現れた。
ローズによると、複数の魔物が群れているらしい。
「魔法少女マジカルスターズ、出動だね!」
「待ってなさい。すぐに倒してみせますわ。」
「数が多いようです…皆さんで向かいましょう。」
「よーし、今日も頑張っちゃうよー!」
4人の魔法少女達は、今日も魔物を倒さんと戦いに赴いていくのであった。
学校前に止まっていた黒塗りのリムジン。
学校から出てきた魔法少女に変身する前の4人は特に車を気にも留めず、魔物退治に駆け出していく。
その様子を、中の男性が密かに見ていた。
「なるほど、やはりな…このまま彼女達に気付かれぬよう、付けてくれ。」
「かしこまりました。」
車が発進し、彼女達と同様、北町へと向かっていった。
その週の土曜日の午後のことだった。
先日、星が浜高校前に止まっていたものと同じリムジンに、今日は客人が乗っていた。
突然のVIP扱いにややぎこちない表情を見せるのは、所謂余所行きの服に身を包んだ一人の少年と複数の少女達。
「飲み物やチョコレートはお好きに召し上がって。それと、もっと楽にしてもいいですわよ。」
「…なんか落ち着かないなぁ。」
辰哉はリムジンの後ろの座席に、直立不動のまま座っていた。
背筋がピンと張られ、逆に疲れそうな格好である。
「こんな大きくて豪華な車、初めて乗ったよ。」
「さすがは美佐緒さんです…」
「この世界では、社長さんというのが一番お金持ちなんですね。」
結と薫、ローズもこの雰囲気にやや戸惑い気味である。
そんな中、一人リラックスムードなのは伊織。
「寝っ転がってもまだ広いよー。」
「こら、勝手に何やってるんだ。」
伊織は車の中に用意されていたチョコを頬張りながら、リムジンの長椅子に寝転がってゴロゴロとしている。
「あら、気にしなくていいですわよ。」
皆の一番前には、この車の持ち主の娘である美佐緒。
何とこの日は皆揃って、蓬莱家にお呼ばれしていたのだ。
しかも、呼び出した人物というのが他でもない…
「それにしても…みさちゃんのお父さん、どうして今私達に会いたがってるんだろう…」
そう、皆を招待したのは他でもない。星が浜が世界に誇る大企業、蓬莱商事の社長である美佐緒の父その人だった。
いくら同級生の、魔法少女仲間の父とは言え、突然のそんな偉い人からの招待に皆は戸惑っていた。
「私達がちゃんとしないと…美佐緒さんが学校に行けなくなってしまうのでしょうか…」
「ちょっと薫、いくらなんでもそれは考え過ぎですわ。普通にしてれば大丈夫ですわよ。」
「ですが、もし学校のことを聞きたいのが目的だとしたら…私や伊織ちゃんも招待されたのは何故でしょうか。
最初から招待状に名前が載っていましたし…」
高校生活のことを聞きたいというのなら、ローズや伊織を呼ぶ必要は確かにない。
どこかで放課後に一緒にいるのを知って、辰哉のついでに招待したのだろうか。
ここでローズは、一つ思うことがあった。
「まさか…魔法少女のことで…」
「……まさかねぇ。」
不安がるローズ。「マジカルスターズ」の正体を知られてしまったのだろうか。
その雰囲気を嫌ったのか、美佐緒はローズの方を向いて話し始める。
「言っておきますが、私のお父様は仮に私達の正体を知ったとしても、邪なことは考えはしませんわ。何がそんなに不安なのかしら。」
「…ごめんなさい。ただ、そういうつもりは…」
やや重くなる車内の雰囲気。
「ねぇねぇ、みさお姉ちゃんのベッドって天井が付いてるの?お家にプールはあるの?メイドさんとかひつじさんはいるの?」
相変わらず暢気でテンションの高い伊織が、その雰囲気を壊す。
「ひつじさん…ふふっ。」
「伊織ちゃん、「ひ」つじさんじゃなくて、「し」つじさんだよ。」
「え、そうなの!?」
「お前…本気でそう思ってたのか…」
「うふふ…羊さんはいませんけど、お馬さんならいますわ。」
「本当!?すごいすごい!」
お金持ちのお屋敷にお呼ばれしてからずっとウキウキだった伊織がはしゃぐ。
先程までの雰囲気や緊張はようやく解れていった。
いつの間にか、皆を乗せたリムジンは住宅街を抜け、緑の目立つ山の方に向かっていた。
「では改めまして…皆様、今日は遠路はるばるようこそお越しくださいました。初夏の折、新緑が目に美しく…」
「お父様、堅苦しいお話は抜きになさらない?お母様もお兄様も、もっとお話したいはずですわ。」
「む、すまんすまん。では早速始めてしまおう。乾杯。」
長いテーブルの一番奥で、乾杯の音頭をとるのが美佐緒の父で、蓬莱商事の現代表取締役社長、「蓬莱巌(いわお)」である。
その隣では彼の妻、つまり美佐緒の母親が優しい笑みを浮かべている。
テーブルの左側には結ら招待された5人。
右側には美佐緒と、4人の男性が座っていた。
乾杯の音頭と共に、皆は用意された食事に手を伸ばし始める。
「進藤さん。あれから元気そうで何よりだよ。」
「はい、お陰様で…ありがとうございます。」
結の両親の死後、結の家に援助を行っている巌。
「美佐緒は学校では上手くやってるかね?何せあんな性格だからね、他の人にキツく当たっていないかどうか…」
「みさちゃんはとっても人当たりがいいんですよ。皆に大人気で、慕ってる子なんかも…」
「あら、それはそれは…」
結は美佐緒の現状について打ち明けていた。
クラスでも人気者になっていた美佐緒。女子同士のみならず、男子からも熱い視線が寄せられているようだ。
当の本人は、隣に座った兄、そして向かいの辰哉と会話していた。
「聖一お兄様が帰っていて良かったですわ。」
「俺もお前の友達と会えて嬉しいよ。明日の夜の飛行機でホーチミンに戻るから、あまりゆっくりはできないがな。」
父の下、蓬莱商事で働いている蓬莱家の長男聖一。
現在はベトナムに赴任しており、この日はその合間を縫って偶然家に戻っていたのだ。
「美佐緒や辰哉君からの高校の話を聞いていると、なんだか昔を思い出すようだよ。あの頃の俺は甲子園を目指してただひたすらバットを振り込み…」
「高校球児だったんですか。ってことは…」
「ああ、最後の夏は準決勝でイチホシに負けた。だから俺は美佐緒がイチホシに行くのは大反対だったんだ。」
「お兄様…まさかそんな理由で…」
「そんなとは何だそんなとは!あの年はなぁ…」
高校時代の思い出を、お酒の入った聖一が熱く語っていた。
その隣では、蓬莱家の次男と薫の話が盛り上がっていた。
二人には、実は意外な繋がりがあったのだ。
「修一さんは私の父の下で研究なさってるんですね!」
「はい。あなたにお会い出来てとても嬉しいですよ。」
次男の修一は蓬莱商事傘下の蓬莱技研という多目的メーカーで、日夜研究に努めているという。
その彼の研究室のトップが、薫の父だったのだ。
「木塚博士は素晴らしい方です。世間では博士のことを突飛過ぎるだの言う連中が多いですが…いずれ博士の凄さを目の当たりにしますよ…」
「家では研究のことはあまり話さないのですが…そうなんですか…」
修一は、小声で薫に話しかける。
「今はまだ表に出せませんが、皆をあっと言わせるような研究をしているんですよ…」
「本当ですか?」
「楽しみにしていてください。上手くいったら、真っ先に薫さんに報告しますね。」
終始穏やかな表情の修一。
その横ではもう二人の美佐緒の大学生の兄、翔一と健一がローズと伊織の話し相手になってくれていた。
「お家が広すぎて全部見れなかったよー。」
「無駄に広いからなぁこの家は。」
「絶対使ってない部屋とかあるって。」
最初から豪邸にテンションが最高潮だった伊織は、今も目をキラキラさせながら初めて食べるフランス料理をもぐもぐ頬張っていた。
「今度はお泊まりに来るといいよ。美佐緒も喜ぶと思うよ。」
「本当!?行く行くー。ローズちゃんも一緒にお泊まりに来ようよ。」
「うん、私も伊織ちゃんと一緒にお泊まりしたいな。」
ローズもその言葉に頷いていた。
「私、お家のプール入ってみたい!」
「だったら夏休みがいいんじゃないかな?」
「ローズちゃん、今年の夏休みは一緒にお泊まりに来ようね。」
ふと、ローズの持つフォークの動きが止まった。
「…そうだね。夏休み、ね。うん、楽しみだなぁ。」
ローズの顔が一瞬強張ったのに、近くに座っていた伊織と翔一、健一は気付くことはなかった。
(そうだ…夏休みまでなんて…私はいてはいけないのに…)
伊織を見つめる目は、明らかに寂しげなものになっていた。
晩餐の終わった後、巌は自室に、密かに愛娘と、今日の客人を招き入れていた。
小さな会議室のようなスペースに、彼らは腰掛けていた。
先程までの穏やかな表情から一転、大きな椅子にどっしりと構え、学生には荷が重すぎるほどに、
企業のトップらしい圧倒的な存在感を放っている。
何故最後にこうして集められたか…それはここにいる全員が察していた。
「さて、君達だけをここに集めた理由だが…」
「マジカルスターズ…ですか?」
「ご名答。」
結の言葉を受けてゆっくり立ち上がり、一つ頷く巌。
「流石お父様ですわ。実はお父様は私の魔法少女姿を見て、一発で見抜いてしまったそうです。」
「少し姿が変わろうが、娘は娘だ。最初は我が目を疑ったが…」
巌は魔法少女の正体を完全に認知していた。
自分達以外で、初めて魔法少女の正体を知った第三者である。
皆が驚く中、一人厳しい表情になるローズ。
「それを知って、どうするつもりですか?」
「…どうもしないさ。ただ…皆が美佐緒の近しい仲間で安心したよ。」
巌の表情は次第に緩んでいく。
「しかし、あの魔物とやらはなかなか厄介だ。君達だけに頼りきりなのが心苦しいよ…」
巌はカーテンが閉められた窓の方に向かう。
カーテンが開かれると、そこには星が浜の夜景が一面に広がっていた。
小高い丘の上にあるこの家からは、町全体が見渡せるのだ。
「わぁ、綺麗…」
「私が一番好きな景色だ。…この景色を、いつまでも見ていたいものだ。」
「…お父様…」
物憂げな表情になる巌。その表情の意図は、皆には痛いほど伝わった。
今この町は、いつ魔物に襲われるかわからない。この夜景も、もしかしたらいつまでも見られないかもしれない…
「大丈夫だよしゃちょーさん!私達がいれば魔物なんてぎったんぎったんのぼっこぼこなんだから!」
しんみりとした空気を打ち破る伊織の一言。大胆にも腰に手を当て、えっへんと言わんばかりに胸を張っている。
それに続くようにして、魔法少女達は立ち上がる。
「そうです。私達がこの町を守ります。」
「魔物の好きになんて絶対にさせない!」
「君達…」
思わず目頭を熱くする巌。
「いやはや…素晴らしい信念をお持ちだ。君達ならこの町を…星が浜を救ってくれるに違いない。」
「ほらお父様、私が言った通りでしょう?」
美佐緒は父親に微笑みかける。彼女もまた、この町を守るという強い信念を持った一人に違いない。
「私は魔物と戦うことは出来ない…ただ、気持ちは君達と一緒だ。協力は惜しまない。君達魔法少女を、蓬莱商事として全力で支えていきたい。」
「本当ですか。」
「ああ、君達が少しでも戦いやすくなるよう…最善を尽くそう。」
巌が、蓬莱商事が正式に魔法少女を支えてくれる。
この上なく心強い味方がついたマジカルスターズ。
しかしそれは同時に、家族の間を引き裂く悲劇の序章でもあった…。
翌日、結ら5人の少女は街中のショッピングモールに繰り出していた。
巌は頑張っている彼女達に「お小遣い」を渡していた。早速使おうという算段である。
日曜日ということもあって、多くの人が買い物を楽しんでいる。
「とっても広い…迷ってしまいそう…」
「手を離さなければ大丈夫だよ。」
仲良く手を繋いで先頭を行くのは伊織とローズ。
「次はどこのお店にしようかな。」
「お父様…いくらなんでも多過ぎですわ。」
「あ、ここなんかどうです?」
そのすぐ後ろには、マップを覗きながら思案を巡らす結、美佐緒、薫の三人。
なお辰哉は家でのんびりすると言って出てこなかった。恐らく今も昼寝中であろう。
魔法少女仲間同士、水入らずでショッピングを楽しんでいた。
そんな中であった。耳を疑うようなアナウンスが流れたのだ。
「本日はベイモール星が浜にお越しいただき、誠にありがとうございます。さて、ここで今日のスペシャルサプライズ。
なんとあの『魔法少女マジカルスターズ』が、ここベイモールにやって来てくれます!」
周囲が一斉にざわつき始める。
「マジカルスターズだって!?」
「パパー、ママー、マジカルスターズ見たいよ〜。」
「おいおい聞いてねぇぞ、ラッキー。」
「ベイモールに魔法少女マジカルスターズが来る!拡散希望っと…ムフフ…」
これには当の本人達にとっては、寝耳に水もいいところである。
結と美佐緒は驚きの表情を隠せない。
「嘘!?聞いてないよ!」
「こういうイベントの類は全部断っているはずですわ。」
「ねぇねぇ、変身してあのステージでシャキーンってやればいいの?」
「あまり人前に出て行っちゃ…ですが、どうして突然…」
相変わらずお気楽で目立ちたがり屋の伊織は出演する気満々である。
ローズは伊織を制止しつつもこのアナウンスには困惑してしまう。
「もしかしたら…」
人一倍不安げな表情を見せる薫。
「私達が変身して現れるという状況になってしまえば…」
「どういうこと?」
「つまり…」
薫の予感はズバリ的中してしまった。
「さあ大変だ、魔物が現れたぞー!」
ショッピングモールのちょうど中央に位置するイベント用のステージ。
それを囲うようにして、魔法陣が出現する。
その中から現れたのは、巨大な、植物が変化したような魔物であった。
3階建ての建物とほぼ同じ高さのその魔物は、無数の蔓を蠢かしている。
その魔物の周囲には護衛のごとく、鋭い牙を生やした真っ赤な目の犬型の魔物が複数体確認できる。
「うおーっ!すっげー!」
「まるで映画並の迫力だな。ゴ○ラの…ビオ○ンテ、アレみたいだ。しかしどうやってこんなの出したんだ?」
「うえーん!怖いよー!」
「大丈夫だよ。もうすぐマジカルスターズが来てやっつけてくれるよ。」
未だに多くの客は、大がかりなショーの出し物だと思い込んでいた。
この後にアナウンスにが「皆で呼ぼう、せーの!」とでも言って盛り上げるのがこうしたショーの定石であるが、その様子はない。
魔物はすかさず牙を向いた。蔓の一本を高く掲げると、そのまま降り下ろして建物の一部を破壊してしまったのだ。
一瞬にして、コンクリートの壁がいとも簡単に崩れ落ちる。
これはショーではない、本物の魔物であった。
「うはwwwwwwwwwテラヤバスwwwwwwwww」
「逃げるンゴ…ほなまた…」
ショッピングモールに来ていた客達は皆一斉に悲鳴を上げ、魔物から逃げ出していく。
それを追い回すのは、植物の魔物と同時に現れた魔犬。
鋭い牙と爪を持った通常よりも一回り大きなサイズの狂犬が、逃げ惑う人を恐怖に陥れる。
「キャー!助けてー!」
「来るな!こっち来るな!」
多くの人がパニックに陥り、大混乱となってしまう。
皆我先にここから脱出しようと駆け出し、もはや秩序の欠片もない。
このままだと大きな被害が出てしまうのは目に見えている。
そんな中、人がいなくなった店舗の中に隠れるようにして入ったのが結達である。
「皆、ここで変身だよ。」
「早く倒してしまわないと、皆様が危ないですわよ。」
「今日の魔物は一段と強そうです…ですが、絶対に負けません!」
「頑張ろうね、お姉ちゃん!」
4人が一斉にお腹に手を当て、眩い光に包まれる…
それぞれが光の中で裸となり、一人一人が魔法少女の、戦いの衣装を身に纏う。
光が消え、4人の魔法少女が現れた。
「私は辰哉さんと合流してからここに呼んできます。ご武運を…」
4人は頷くと、勢い良く魔物に向かっていった。
「助けてくれ!俺はまだ死にたくねぇよ!」
「マジカルスターズー!!!!早く来てくれー!!!!」
阿鼻叫喚の図となるショッピングモール。
出口へと人々は殺到していたが、あまりの人数の多さに収拾は着かず、まだ多くの人が中に残っている。
植物の魔物は周囲の建物を次々と壊し、魔犬は駆け回って人々に襲いかかる。
このままでは犠牲者までもが出てしまいかねない…と、誰もが思っていたその時だった。
「そこまでよ!」
屋根の上から響くのは、まだ若干の幼さを残す少女の声。
先程のアナウンスがあった時と同様、人々のざわつきがまた大きくなった。
「この声は…」
「ホントに来てくれたんだ!」
4人の少女が屋根から飛び降り、魔物の前に華麗に着地した。
その瞬間、周囲から歓声が沸き起こる。
人々を襲っていた魔犬も魔法少女に気付いたのか、動きが止まり4人の方に向きを変える。
円形の広場を中心に周りを囲った魔犬達は、そのままじりじりと、輪を狭めていく。
しかし、犬にばかり気を取られてはいられない。
中心の植物の魔物は、鞭のように蔓を降り下ろして襲い掛かってきたのだ。
攻撃をかわした魔法少女達は、反撃に移る。
「私と薫ちゃんが植物の魔物にあたるから、みさちゃんと伊織ちゃんは犬の魔物をお願いね。」
「わかったよ結お姉ちゃん!」
「それがよろしいですわね。」
「魔法の準備に入ります。」
美佐緒と伊織が犬の魔物の前に立ちはだかり、結と薫は植物の魔物と対峙する。
「俺、初めて見たよ。」
「がんばれー!がんばれー!」
先程まで逃げ惑っていた人々は、魔物が魔法少女との戦闘に集中していることもあって、再び中央に戻ってきた。
そして、「魔法少女マジカルスターズ」の戦いを、食い入るように見るのであった。
「いっけー!」
「これでどうですっ!」
炎と氷の波状攻撃が植物の魔物を襲う。
身動きをとらないままの植物の魔物にダイレクトに魔法が直撃すると、低い唸り声のような音が聞こえる。
魔物は花粉を飛ばしたり、蔓の鞭で攻撃を試みる。結と薫はさらに魔法を放ち、攻撃の手を緩めない。
「効いてるみたいだよ。」
「仕留めてみせます。」
二人が魔法を見せる度に、周囲の観客と化した人々から歓声が起こる。
「レッドちゃ〜ん!燃やしちゃえー!」
「ブルーちゃん綺麗だよー!」
「き、綺麗だなんて、そんな…」
二人はこれほど多くのギャラリーの前で戦うことがなかったため、少々困惑気味であった。
しかしここで負けてしまえば、応援してくれる皆を命の危険に晒してしまうことになる。
それは、魔犬の相手をしている美佐緒と伊織にも言えることだった。
「せいっ!はっ!とうっ!」
飛び掛かってくる犬の魔物にカウンターとばかりに強烈なパンチやキックをお見舞いする美佐緒。
吹っ飛ばされた魔犬は仰向けとなって泡を吹いて倒れてしまう。
隣では伊織がバトンを振るい、光のレーザーで魔物の一体一体を貫いていく。
「ゴールドちゃーん!俺だー!踏んでくれー!」
「こっち向いてー!」
余裕の現れなのか、伊織は観客からの声にこたえてウインクを飛ばす。
「ぐはっ、やられた…」
「ピンクちゃんの魔法は凄い…がはっ」
オタクっぽい男が勝手に倒れていくのを無視し、二人は次々と魔犬を撃破していく。
一方の植物の魔物も、連続で魔法攻撃を受け続けた結果、動きがだいぶ鈍くなった。
「このまま一気に押しきりましょう!」
「「せーの」で一緒にね。」
結と薫は魔物を挟み込むようにして同時に魔法の準備に入る。
双方向より、炎が、冷気が、植物の魔物を襲う。
魔物は蔦をばたばたと動かすが、これは魔法少女を攻撃するのではなく、むしろのたうち回っているように見えた。
このまま行けば、魔法少女の勝利は日の目を見るより明らかであった。
この様子を見ていたのは、あのアナウンスを行った人物…魔物を召喚した張本人である。
男は傍らの試験管をつまみ上げ、中に入った琥珀色の液体を眺める。
「そろそろ効いてくる頃です…」
「グオアアアアア!」
防戦一方だった植物の魔物が突如して唸る。
「何?どうしたの?」
「これは…」
直後、蔓の先端を尖らせて突き刺すように、魔法少女に攻撃してきた。
「えぇ!?さっきまで元気がなかったのに…」
「窮鼠猫を噛む、でしょうか…」
更に魔物は別の蔓から、種子をマシンガンのように撃ち出してきたのだ。
「きゃっ!」
「くっ!」
「ひぃ!!」
まさに威力はマシンガンそのものであり、壁にめり込んだ種は銃痕を作り出す。
魔法少女を狙った流れ弾は、観客の方にも飛んでいってしまう。
魔法少女の活躍に興奮していた観客達は、再び一斉に物陰に逃げ込む。
「どうなっていますの…」
「大変!復活してるよ!」
息を吹き返したのは植物の魔物に留まらない。
先程まで倒れていた魔犬が次々と起き上がったのだ。
「ガルルル…」
魔犬は威嚇しながら二人を取り囲む。
背中合わせになって、魔犬と対峙する美佐緒と伊織。
「フン、何度起きようと同じですわ。」
「もう一回やっちゃうよー!」
「きゃあっ!」
人垣の中から聞こえる女性の声。
何と、群れていた内の一体が、観客に襲い掛かったのだ。
一人の女性が腰を抜かし、倒れてしまっている。
その目前に迫るのは、目を赤く光らせ、鋭い牙を光らせた魔犬。
「い、嫌、食べられる…」
「グアウッ!」
魔犬が女性に飛び掛かる。
「そうはさせませんわ!!」
美佐緒は高く飛び上がって囲みを突破すると、女性と魔犬の間に着地した。しかし…
「あぐうっ!」
「きゃあああっ!」
「お姉ちゃん!」
魔犬の牙が美佐緒の太股に突き刺さった。
突き刺された傷口からから血が滲み出てくる。
牙は美佐緒の柔らかな腿を深く抉り、離れようとはしない。
「あ、だ、大丈夫…ですか?」
「お逃げなさい!早く!」
「は、はい!」
女性は踵を返して魔犬の輪から離れていった。
「くっ…ううっ…」
脚に大きなダメージを受けてしまった美佐緒は、遂に体を支えきれずに踞ってしまった。
「お姉ちゃんから離れろー!」
伊織のバトンが美佐緒に噛み付いた魔犬に向けられる。
しかし、美佐緒に注意をすべて向けてしまった伊織は、背後のことなど全く見ていなかった。
「うわわあっ!」
がら空きの背中から勢い良く突進してきた魔犬は伊織を突飛ばして押し倒すと、そのまま手足を地面に押さえつける。
「は、はなせー!こらー!」
魔犬は大きさもさることながらその力も強く、伊織は手足を全く動かすこともできない。
「みさお姉ちゃん…ごめん…」
「くっ…」
伊織が倒されたのは、美佐緒の真横であった。 美佐緒もまた、牙が外されてもなお立つことがかなわなかった。
二人の周囲を、嘲笑うかのように魔犬は取り囲む。
「どうしよう、ゴールドとピンクが…」
「み、皆さん…逃げて…逃げなさい!」
美佐緒は少しでも被害を抑えようと、観客に逃走を促す。
魔犬の注意はすべて美佐緒と伊織に向けられていたため、襲ってくる気配はなかった。
「さあ、行きましょう。」
「君達の勇姿は忘れないよ、ううっ…」
その場から離れていく人々。
だが、魔法少女が囲われている様子をいまだにじっと見ている者も少なからずいた。
彼等は皆一様に、この光景をまた違った視点で見ていた。
「なぁ、あの噂って本当なのかなぁ。」
「…ホンモノくさいぞ、見てみろよアイツ、ギンギンだぜ。」
男が指差した魔犬。その後ろ足の間からは大きく膨れ上がった、赤黒い突起物が見えていた。
息があがり、舌を出して荒く呼吸している姿はまさに発情期のようであった。
「魔法少女が負けるとエロいことされるって聞いた時には色々なが妄想ができたけど、まさか生で見れるとはな。」
一部の層の間でまことしやかにこんな噂が囁かれ始めたのは最近のことである。
美佐緒と伊織の周囲の人垣は、まさにその噂を聞き、期待に胸と股間を膨らます者ばかりだった。
「何故、逃げないのですか…」
「みさお姉ちゃん…怖いよぉ…」
遂に魔犬は前足の爪を鋭く伸ばし、美佐緒と伊織の服を切り刻み始めた。
「きゃあっ!」
「おおおお!」
沸き立つ観衆。
魔犬にもその声が聞こえたのだろうか、遠慮なしに二人の服を引き裂いていく。
少女の柔肌が外気に触れる面積が次第に大きくなり、遂に体の大部分が露となってしまった。
「いやあっ!」
「やめてぇ!皆見ないでー!!」
二人の魔法少女はショーツのみを残し、裸にされてしまった。
魔法により拘束された美佐緒と伊織は自分の意思で動くことはできず、衆目に恥ずかしい格好を晒されてしまう。
「うおぉ!でけぇ!」
「しかし垂れずにピンと張っている…巨乳で美乳、最高じゃないか…」
「わぁ、ぺったんこだ…ぽっこりイカ腹も可愛い。」
「こんなちっちゃい娘が犯されるのか…」
まるっきり対照的な二人の少女の包み隠さない姿を、観衆は興奮しながら見つめている。
「やだー!やだー!」
「あなた方…最低の屑ですわ!」
美佐緒は思わず男達を睨み付けた。
「いただきましたー!」
「我々の業界ではご褒美です。」
最早観衆は、いつ下着が脱がされるのか、そして犬の一物が少女の秘所を貫くのか…待ちきれない様子であった。
二匹の魔犬が魔法を使い、二人を自分たちと同じ格好、すなわち四つん這いにさせる。
「きゃあっ!」
「嫌あっ!」
魔犬が一つ下着を引っ掻くとたちどころにそれは破れ、その下の柔らかい尻肉、そして少女の最も大事で恥ずかしいところが、
人々の目の前に晒される。
待ってましたと言わんばかりに、人々は歓声を上げる。
「ゴールドちゃん、ちゃんとお手入れしてるみたいだ。無駄な毛がないみたい。」
「ああ美しい、まるで女神様だ…」
「すげー!本当に生えてないぞ!ロリま○こ最高!」
「こんなの見せられたら、俺ロリコンになっちまいそうだ…」
「二人ともいいおしりしてるなぁ…両手で掴んで揉みたいなぁ…」
衆目は少女の下半身…恥部に集中していた。
犬の格好となってしまった少女は、そのとても恥ずかしい二つの穴も、まじまじと見られてしまっている。
「嫌…こんなの…」
「やだよぉ…うううっ…」
少女の目には涙が浮かぶ。
しかしそれにお構い無しに、魔犬は次の行動に移る。
二匹の魔犬が一匹ずつ、二人の秘裂に顔を近付け、匂いを嗅ぐ。
雌の匂いの立ち込めるその場所に、犬は舌を宛がった。
「ひゃあっ!」
「きゃうっ!」
ねっとりとした唾液の感覚に思わず声が出てしまう二人。
犬はそのまま二人の秘部を舐め始める。
「ああっ、やめ…おやめなさいっ…」
「ぺろぺろしちゃだめなのぉ…」
行動の自由を奪われた少女は、そのざらついた、人のものよりも硬い舌の責めを余すことなく受け入れる他はなかった。
犬の舌遣いは意外なほど器用で、ただ入り口を舐めるだけでなく、陰核から肛門に至るまで、大きく舐め回して刺激を与えていく。
遂に舌は、少女の中にまで侵入してくる。
「あっ!やあっ!あんっ…」
魔犬は狭い入り口を力任せに強引に押しあけ、舐める。
舌を出し入れして内部に刺激を与えていく魔犬。
舌のざらつきが直接膣壁を擦り、これまで以上の刺激が二人を襲う。
「ふぁぁ…いや…あんっ…」
これ程まで屈辱的な責めを受けているにも関わらず、観衆に自らの裸体を、されている行為を、何もかも晒しているにも関わらず、
秘所からは液体が分泌され、二人は高み目指して上っていく。
「おいおい、犬に舐められて感じてるぞ。」
「あああ…喘ぎ声可愛い…録音しなきゃ。」
魔法少女が犬にいたぶられる姿を、人々は相変わらず興奮気味に見ていた。
遂に二人は、この刺激に堪えられなくなってしまった。
「きゃああああんっ!」
「ふああああああっ!」
甲高い声で叫び、二人は絶頂を迎えた。
舌が引き抜かれると、美佐緒の膣口からは、ぷしゃっと透明な液体が飛ばされる
「おー、イったイった。」
「これが潮吹きってやつか?初めて見たぜ。」
「ハァ…ハァ…」
顔を高潮させ、肩で息をする美佐緒。
その体の震えは止まらなかった。
魔犬にやられたというだけではない。大勢の男の前で辱しめられたという事実が、美佐緒を絶望の淵に叩きつけていた。
「ふぁ…やあっ…えぐっ…」
大粒の涙を流していたのは伊織。
伊織は絶頂に堪えきれなくなり、たまらず失禁してしまったのだ。
当然、この姿は男達にも堂々と見られてしまっている。
「幼女のイきション…すげぇもんが見れたぞ…」
「ああ、あの割れ目に口つけて直でゴクゴク行きてぇよぉ。」
「流石にそれは退くわー…」
だが、これはあくまでも前戯に過ぎない。メインはまさにこれからである。
先程二人を舐め回した魔犬は、前足で二人の胴体をがっちりと掴む。
「お、おやめなさい、それだけは…」
「何?何するの?」
魔法少女の顔は恐怖に歪む。
二人に見えないところでは、魔犬の性器が大きく膨れ上がり、今にも破裂寸前であった。
その欲と性の塊が、少女の入り口に押し当てられる。
「や、やめなさいバカ犬…」
「嫌だ!また赤ちゃんのお部屋に何か出されちゃうよー!」
何をされるのか、それはこの二人にとってはわかりきっていた。
しかし、それを拒否する手だては、皆無であった。
魔犬は自らの生殖器を、魔法少女の中に勢いよく突き刺してしまった。
「ひああああああああっ!!」
「おおおお!」
観衆から沸き上がる歓声。
魔犬は勢いそのままに腰を振り、少女の奥深くを断続的に叩いていく。
「あっ!ひゃあっ!きゃあっ!」
「あんっ!ふああっ!きゃうん!」
一突きごとに喘ぐ美佐緒と伊織。
声だけを聞くと、犬同士が濃厚に絡んでいるようにも聞こえる。
魔犬はその極太の棒をもってして、先程の行為で濡れたとはいえ入れるには小さ過ぎる膣を力のみで制圧する。
鈍痛と性的刺激が同時に二人の体に押し寄せ、もはや何を考えることもできなくなっていた。
「いいぞぉ…いいぞぉ犬っころ…」
「ああ、これで一生オカズには困らなさそう…」
時たま聞こえるシャッター音。
男達は欲望のおもむくまま、犯される魔法少女を注視する。
正義の戦士が墜ち、犬のように扱われて恥態を晒している…この倒錯的な状況に、彼等は興奮を隠しきれずにいた。
「あっ!うわっ!やあっ!」
「中、引っ張られ…ああっ!」
突如として魔犬は肉棒を挿入したままぐるんと向きをかえる。
少女と犬のおしり同士が向き合う。遂にこの時がやってきたのだ。
「ふあっ!な、なんですの!」
「いたい!中!おっきくなってる!」
陰茎の根元が膨らみ、瘤のようなものが作られる。
そのメカニズムは、まさに犬の生殖そのものであった。
魔犬は雄叫びをあげると、少女の最奥に、精を放出した。
「あっ!ああああっ!!」
「やぁっ!ふああああああんっ!!」
魔犬の精液は文字通り子宮の壁を勢いよく叩き付け、満たしていく。
「熱い!熱いいっ!いやあっ!」
魔物の精液は容赦なく美佐緒を襲う。
完全に犬の扱いを受けてしまい、そのプライドはズタズタにされてしまった。
心だけではない、強引に大きなモノを、獣の精液を押し入れられた大切な場所は悲鳴を上げている。
「だめぇっ!だめえええぇっ!」
幼い伊織には、そのダメージもより大きかった。
狭い膣内をゴリゴリと削られるようにして犯されてしまい、遂には膣壁は傷付き、血が滲み出ていた。
お構い無しに魔犬は未成熟の子宮に欲望を叩き込む。
まるで内臓を直接焼かれたかのような熱さが、下腹部に染み渡っていく。
いくら泣き、いくら叫んでも、魔犬の射精は終わる気配を見せない。
「ああ…ああっ…」
「お腹…苦しい…よぉ…」
瘤により出口がほぼ完全にガードされてしまい、子宮には魔犬の出すすべての精液が注ぎ入れられていく。
洪水を受け止めていた子宮はやがて膨張し、その膨らみが体の外にまではっきりとわかるようになっていった。
「あぐっ…やめて…もう…」
「苦しいよぉ…やだよぉ…お腹…破れちゃうよぉ…」
妊婦のようになってしまった魔法少女の恥態を、観衆は固唾を飲んで、或いは興奮しながら見ていた。
「あの中、全部精液なんだよな…」
「犬のやつ容赦なんてしないぞ…」
「妊娠!妊娠!」
最早魔法少女の顔は生気を失い、目の光も消える寸前であった。
臨月を控えた妊婦のように腹が膨れてしまったところで、ようやく魔犬は射精を終え、ぺニスを引き抜いた。
美佐緒と伊織にかかっていた拘束魔法も同時に解け、二人はその場にバタリと倒れる。
股の間からは夥しい両の精液がごぼごぼとした音と生臭い臭いとともに、とめどなく溢れ出ていた。
裸の少女は、虚ろな目でお互いを、犯され尽くした仲間を見つめるしかなかった。
「伊織…ちゃん…」
「みさ…お姉ちゃん…」
消え入りそうな声は、当の二人の耳にすら、はっきりとは聞こえなかった。
「いやぁ…いいものが見れたぁ…」
「あぁ、抜かないとヤバい。」
観客の反応は魔法少女にとって、残酷そのものであった。
皆が己の欲望のおもむくままに、この陰惨な光景を見ていたのだ。
ある者は遠慮なくこの景色をカメラにおさめている。
犯されるだけでも辛く苦しいのに、ましてや自分たちが不特定多数の慰めの対象にさせられてしまった…
この事実は、魔法少女の戦意を失わせるのに十分だった。
「おい、何やってたんだよ。」
「マジカルスターズの巨乳ちゃんとロリちゃんが犬にヤられてたんだ…お前良いもんを見逃したなぁ。」
「いや、こっちこっちで堪能できたぞ…」
美佐緒と伊織が魔犬に犯されていたのとほぼ時を同じくして、結と薫も苦戦を強いられていた。
息を吹き返した植物の魔物は、蔓を力強く振るい、トゲを飛ばし、或いは太陽光を吸収して放つ攻撃魔法を飛ばしながら、魔法少女を追い詰めていく。
「がんばれー負けるなー!」
「お前たちが頼りなんだよ!」
いまだに残っていた観衆からの声も、緊迫度が増していた。
それに気付いたのか、魔物は魔法の発射口を遂に魔法少女ではなく、観客へと向ける。
光が収縮するのが、結と薫、そして観客には見えた。
「しまった!」
「おいおいおい何かヤバくねぇか!?」
すぐさま、観客に向けて魔法のビームが発射されてしまった。
「うわああっ!」
「危ない!」
結と薫は観客の前へと躍り出る。そして…
「きゃあああっ!!」
「あぐうううっ!!」
ビームは魔法少女に直撃した。
障壁を張る暇などなく、二人は身を挺して人々を守ったのだ。
服の背中の部分が完全に焼け落ち、白い肌の所々は火傷の跡のように変色している。
逆に言えば魔法少女だから死なずに済んでいるのであり、普通の人であればたちどころに貫かれてしまうだろう。
しかし強烈な一撃であることにはかわりなく、二人は膝をつき、苦しそうに呻いてしまう。
「ううっ…くっ…」
その隙を魔物は逃さなかった。
蔓が遂に結と薫の足首に絡み付き、引っ張っていったのだ。
「ひゃあっ!」
「離してください!」
「ああっ!レッドちゃんとブルーちゃんが!」
あっという間に宙吊りにされてしまう結と薫。
魔物の蔓は二人の四肢に巻き付き、体を大の字に開かせた。
本体から伸びる無数の蔦や細長い葉が彼女達に向かっていく。
「どうしよう!マジカルスターズが殺される!」
「もうダメだぁ…おしまいだぁ…」
パニックに陥る観客達。慌てて逃げ出す者も少なからずいた。
しかしその中でも冷静に、魔法少女が捕まっている姿を見続けている者もいた。
「なぁなぁ、この後どうなると思う?」
「そりゃ心臓貫かれて一発だろ。魔物だから苦しませていたぶることはしないだろうし。」
「わかってないなぁ、殺すわけないじゃないか。見てろって…」
魔物の蔓は魔法少女の残った服の間に入り込み、それを上に持ち上げようとする。
「ま、まさか、この魔物も私達を…」
「そんな!人が見てる目の前で…ああっ!」
既に半分近くが消失していた服は簡単に剥がされ、魔法少女達は少女特有の白く艶やかな肌を、戦いを見ていた人々に見られてしまう。
「うおおおおっ!」
「きゃあああっ!」
歓声と悲鳴がまざってこだまする。
胸を覆う下着も破かれてしまったため、二人の乳房が外気に、そして観衆の目に触れる。
「いやあっ!やだあっ!」
「み、見ないで下さい!」
二人の叫びも空しく、観客の一部は二人の胸に注目を集める。
「うっひょー!レッドちゃんのおっぱい可愛いー!俺あれくらいのちょっと出てる感じが好きなんだよー。」
「ブルーちゃん、胸おっきいんだな…ゴールドちゃんとどっちが大きいのかな、ワクワク。」
美佐緒と伊織が犯されている様を見ていたのと同類と思われる男達が、逃げるどころか魔物に近付いていく。
正確には、あられもない姿にさせられた魔法少女に近付いていく。
「こ、こっち来ちゃダメ!危険だよ!」
「私達は構わず、逃げてください!」
二人は逃走を促すも、心のどこかではそれが無駄であるようにも思っていた。
果たして、男達は魔法少女を注視し、逃げる気配を見せない。
魔物はそれに気付いた様子で、拘束していた二人の魔法少女を男達の方へと近付けた。
まるで見せびらかすように…
「ふあああっ!ダメだよぉ!」
「へっへっへ、魔物さんもわかってらっしゃる…」
男達の目は少女の裸体に釘付けとなった。
さらに魔物は、彼女達の最後の砦へと向かっていく。
「だめです!ここで、ここで破られたら…いやあっ!」
薫の言葉も空しく、魔物は二人のショーツに蔓を捻じ込み、切り捨てる。
遂に二人の魔法少女の何も身に付けない生まれたままの姿が、曝け出されてしまった。
目の前にはまじまじとその姿を見つめる男達。
「やめて!見ないで!」
「そう言われましても…こう目の前で裸にされちゃえばねぇ。」
「安心してよ、二人ともとーっても可愛いし、綺麗だよ、グフフ。」
観衆は薄気味悪く笑う。結は思わず彼らから顔を背けて目を瞑る。
薫もまた、涙目になりながら顔を引き攣らせ、恐怖に慄いていた。
見ず知らずの男達に堂々と裸を見られてしまい、これだけでも二人の心はもはや壊れる寸前であった。
魔物はその心と、そして二人の体をも完全に壊すべく、太い蔓を伸ばしてきた。
「あっ!嫌っ!」
「だめぇっ!開いちゃ…ああうっ!!」
同時に脚を縛っていた蔓に力を篭めると、強制的に開いてしまった。
少女の一番恥ずかしいところが、隠すことなく丸見えになってしまう。
伸ばされた蔓の先端からは、白い液体が迸るのが見えた。
「まさか…あれって…」
「この魔物も…私達を…!」
植物の魔物は、魔法少女を凌辱しようとしていた。
蔓から出ていた液体は、紛れもなく魔物の精液である。
蔓がそれぞれの足の間で、先端を恥部に向けて止まる。
まさにこれから侵入する場所に狙いを定め、その時を待ち侘びている様子である。
「うおおお!最高だぜー!」
「ヒャッハー!ヤっちまえー!」
その声に二人は愕然とした。
守るべきはずの民衆が、今は自分達が魔物に犯されてしまうことを望んでいる…
「どうして…どうして…」
「そんな…酷いです…」
どん底に叩きつけられてしまった少女をよそに、魔物は残酷にも男達の希望通りに事を進めようとする。
蔓は勢いよく、二人の魔法少女を貫いた。
「あああああああっ!」
「きゃあああああっ!」
間髪をいれずに、蔓は上下運動を始める。
膣の一番奥を叩いては体の大部分を外に出し、再び奥を叩く。
前戯もなしに膣を強引に抉じ開けられた痛みと、お腹の奥底に響く衝撃、そして多数の男に自らの最も恥ずべき
姿をみられているという恥辱が、一挙に魔法少女に押し寄せる。
「いやっ!やめっ!あっ!ふあああっ!」
「くあっ!ひゃん!あぐっ!ひぎぃっ!」
苦しそうな声を上げ、呻くように喘ぐ二人の魔法少女。
「触手プレイなんて凄いなぁ…」
「ハァ…ハァ…辛抱たまらん…」
男達は性的興奮を抑えることができなくなっていた。
年相応の小さな穴に、無理矢理極太の触手を捻じ込まれ、悶える魔法少女の姿に、男達は魅入られていた。
魔物の責めの手は緩むことを知らない。
「はぐっ!そ、そっちも!?」
「だ、だめ!おしり!こわれ…ふにゃああっ!」
魔物は少女の不浄の穴をも責め始める。
二本目の蔓がアナルから直腸へと侵入し、犯し始める。
勿論、前の穴の蔓もピストンを繰り返しており、両方の穴を魔物は同時に蹂躙する。
「あうっ!ふぐぁっ!」
「うぐうっ!ひゃああうっ!!」
その悲鳴のような喘ぎも、責めがエスカレートするごとに大きくなっていく。
さらに魔物はその声を封じ込めるようにして、二人の口にも蔓を突入させた。
「んん!んんーー!!」
一生懸命に首を振るも、逃れることなどできない。
魔物の生殖器官が魔法少女の口を、おしりを、大事なところを、3か所同時に犯す。
熱を含んだ蔓を体すべてを使って受け止めなければならなかった。
「すげぇ!触手3点責め!」
「ああ…生でこんな光景を拝めるなんて…」
観客の興奮が最高潮となる。
それにあわせるかのように、責めのスピードも早くなっていく。
そして…
「んーーーーーー!!!!」
魔物は二人を犯したそれぞれ3つの蔓から、一斉に精を放った。
魔物の精液が結と薫の喉の奥を、腸内を、子宮の中を白く染め上げていく。
これまでに感じたことのない熱と苦しさ、そして絶望感が、一挙に魔法少女に襲いかかる。
もはや体をぴくりとも動かすことが出来ずに、ただただ体の中に白い液体を流し込まれる。
大量の精液を叩き込まれた子宮は許容量の限界までお腹を膨らませる。
そして口と肛門から入れられた精液は、少女の体の中を容赦なく蹂躙し、体の隅々まで行きわたろうとする。
まるで全身の細胞一つ一つに至るまで犯されるような感覚を、結と薫は味わっていた。
いつしか目から完全に光は消え失せ、手足もだらんと垂れさがっていた。
魔物は射精を終えると、蔓を引き抜き、二人を打ち捨てる。
「かはっ…」
「あぁ…」
打ち捨てた先には、魔犬に犯された美佐緒と伊織が倒れていた。
その隣で倒れた結と薫は、犯されたすべての穴から精液を垂れ流し、仰向けで倒れる。
そのお腹は美佐緒や伊織と同様、精液によって妊婦のように膨れ上がってしまっていた。
最後に、魔物はまだ体内に残存していた精液を絞り出すように、4人の魔法少女に撒き散らした。
肌が精液によって濡らされ、魔法少女達は体の中も外も、完全に汚されてしまった。
このままだと、彼女達を母体として魔物の子が産まれてしまうだろう。
それでも、彼女達が立ち上がろうとする気配はない。
「…これは、貴重な光景だ。是非とも近くで…」
「おい馬鹿やめろ。」
興奮冷めやらぬ男が一人、魔犬が未だに唸っているにもかかわらず、倒れた魔法少女に近付く。
次の瞬間。
「ぐふぉっ!!」
「言わんこっちゃ…うわ!来るな!」
男は魔物の蔓に殴られ、簡単に吹っ飛ばされてしまった。
それを合図にしたのか、魔犬が一斉に男達に向かって走ってきた。
「ぎゃー!助けてー!」
「逃げろー!」
男達は一目散に逃げていき、魔犬はそれを追いかけてショッピングモールの外へと出て行った。
一方で、植物の魔物の周囲に再び魔法陣が現れ、姿が消えた。
本部へと戻ったのだろうか、はたまた魔犬とともに町へ出て行ってしまったのだろうか。
しかしそれは、魔法少女達は考えることすらも出来なかった。
その場に残されたのは、全身を白く汚された、裸の魔法少女4人だけであった。
「あ…あ…」
犯された仲間をまざまざと見せ付けられ、自身も同じことをされた結の目には自然と涙が溢れていた。
それとほぼ同時に、曇っていた空からは雨が落ち始める。
「どうして…なの…」
昨夜、巌に町を守ると宣言した筈だった。
市民を魔物から守る筈だった。
その結果犯され、それを守る筈の人の前で堂々と醜態を晒し、辱められた。
結の心は、完全に破壊されつつあった。
「…い…や…だ…よ…」
降り頻る雨の中、結の意識はここで途絶えた。
魔法少女マジカルスターズの、完全な敗北であった…
了
GJ!
徹底的な凌辱描写が素晴らしかったです
この作者も幼女殺しをやりそうだな
しかも嬉々として
GJ!
観客付きの良さにはスイートナイツで目覚めた記憶ががが
観客というより姦客ですな
次回辺り誰か悪堕ちしかねないのが怖いな…
別に怖くはないだろ
攻める側に回ってしまって一人減ってしまうという意味では残念だが
このまま全員完堕ちNTREDという可能性
駄作にお似合いの終わり方だな
状況をそのまま文章にしているだけなんだから、そういうまとめ方が一番いいかもね
>>465 悪堕ちした子がかつての仲間をヤるっていう展開になれば全員がエッチできるぞ
このスレ覗いてて良識ぶってる奴は何者?
>>468 ペニパン装着による魔法少女トレインですね、わかります
触手一本百足魔法少女
>>471 魔法少女を属性順に水木火地水と直列に繋いで大火力の魔法を撃つ触手か
遂に匙投げて逃げたか、残当
今はCv決めたりの作業で忙しいんだよ、きっと
>>474はID変える作業で忙しいんですね、わかります
今回前後編にわけます 凌辱成分は今回はなさそうです…
「お言葉ですが将軍様、あなたは魔物を使い捨てにし過ぎているように見受けられます…
試しにこちらをお使いになってみてはいかがでしょうか。瀕死に陥った時に効力を発揮する薬です。」
「ただ力任せに潰していくようだといつかは息切れしてしまいますよ。向こうも元気だけはありますからね。
それより…彼女達の心を潰した方がいいかと私は思います。こちらの世界の10代そこらの少女の心など…」
「将軍様」は、二人のこちらの世界出身の者の指摘を回顧していた。
そう、ショッピングモールという多くの人が集まる場所を戦いの場に選んだのも、一度魔物を叩かせてから逆襲するようにしたのも、
あの二人の研究者からのアイディアであった。
作戦はさしあたっては成功をおさめ、魔法少女を公衆の面前で凌辱することには成功した。
「…あとはローズ姫を捕らえて魔力を吸い尽くしてしまえば、奴等の妊娠を防ぐ手立てはなくなるはずだ。」
しかし彼等が唯一見誤っていた点。それは誰が魔法少女を癒していたかということであった。
未だにローズが魔物の精液を分解していると思い込んでおり、狙いはローズに絞られていた。
一方辰哉はと言うと、単なる戦闘要員の一人としか考えられてはこなかった。
まさか辰哉が魔法少女と交わり、癒しているとは思っていなかったのだ。
「…一つ腑に落ちない点もあるにはあるが…行ってこい。」
「ハッ!」
魔物に命令を与え、「将軍様」はアナウンス室から立ち去って行った。
息を切らして雨の中を疾走する辰哉とローズ。
こちらに向かう最中にローズの頭の中に飛び込んで来たのは、魔物に犯され、
人の見てる前で精液をひたすら流し込まれる4人の魔法少女の姿だった。
二人は壊されたショッピングモールの中央の広場に辿り着く。
その目に飛び込んできたのは…
「何て…こと…」
「嘘だろ…」
4人の全裸の魔法少女の、無残な姿だった。
雨によって肌から精液が流れ落ち、4人の周りは白く汚されていた。
そして彼女達は皆一様にお腹を膨らませ、秘所や周囲からは白く濃厚な液体が溢れ出続けていた。
結の元に駆け寄る辰哉。
「おい結!結!」
結を揺するが、一向に返事が無い。
辰哉は項垂れたまま、結を見つめる。
いつしかその目から涙が零れ落ちた。
「つや…く…」
結のか細い声が辰哉の耳に届いたのは、その直後であった。
「結…生きているのか…」
「他の皆さんも、恐らく生きています。しかし…」
辰哉には次の言葉はもう理解出来ていた。「魔物に孕まされた。」と…
だが、ここでいつもは勇んで魔法少女と交わるのだが、今回は様子が違う。
「どうすりゃいいって言うんだ…」
今回倒れていたのは4人もの魔法少女。
流石に4人続けて精を注ぎ込むことは不可能に近い。
その時だった。
「ああん?何だテメェは…」
「……」
先程「将軍様」に出撃を命じられた魔物であった。
魔法少女を本部へと連れ去ろうと出てきたところを、偶然辰哉とローズと鉢合わせになった格好である。
「ぐあっ!貴様…」
ほんの一瞬の出来事であった。
辰哉は剣を引き抜き、不用意に近付いた魔物を即座に叩き斬ってしまったのである。
魔物は抵抗する間もなく、その場に倒れ伏した。
「…消えろ…」
「辰哉さん…」
剣をしまうと、辰哉は再び魔法少女と対峙する。
「なぁローズ。その…アレが無限に出てくるような魔法は。」
「……」
無言で首を振るローズ。
続くのは、さらに状況の悪くなるような言葉であった。
「魔物の胎内での成長スピードは早く…今日の夜までは待つことが出来ません。」
「何だよそれ…」
「それに、先程までここにいた魔物が町中で暴れ始めたようです。早く復活させないと…」
「……おい。」
ローズは一瞬びくっとなった。
辰哉のその声が、明らかに苛立ちや怒りを含んだものであったからだ。
「前から思っていたが、お前魔法少女を何だと思ってるんだ?やれ妊娠したから俺とヤって復活したらまた行けの繰り返し…
元は普通の女の子何だぞ!それがここまでされても頑張ってるんだぞ!少しは労りの心とか持ってないのかよ!」
常日頃から辰哉の思っていた鬱憤が、ここに来て爆発した。
魔法少女が魔物に犯されて交わるごとに、何となく抱きつつけていた感情であった。
あくまでも気丈に振る舞い戦い続けている魔法少女達を見てその気持ちを心の中で抑えてはいたのだが、
このような姿を見せられて遂に堪忍袋の緒が切れてしまったのだ。
「…戦いが終われば、皆さんから記憶は抹消しますし、体も時間は少しかかりますが元に…っ!」
ピシャッとローズの頬を叩く音が、湿った雨空の中で響いた。
妹ほどの幼い少女だろうと関係はなかった。
叩かれた箇所はすぐに赤く染まったが、ローズはそれを手でおさえるようなことはせず、呆然と立ち尽くしていた。
「やっぱり使い捨てにする気満々じゃねねーか…」
「ち、違…」
「違うもんか!全部終われば何もかも元通り、じゃないんだよ!」
辰哉がさらにローズに詰め寄っていく。
「結が言ったよな、『一人じゃないよ。』って…俺だってそうだ、ローズは大事な仲間だってずっとそう思ってた。
伊織なんてな!お前のこと本気で大好きなんだぞ!今日だってお前に似合う服を選んであげるって朝から凄く楽しみにしてたんだぞ!
それなのに、こうやって使い潰されて…」
「やめ…て…」
再び結の消えそうな声が聞こえた。
「ローズちゃんは…悪く…えほっ!えほっ!うぅっ…」
話の途中で精液を喉の奥から吐き出してしまう結。
余程の良を飲ませられたのだろう。
「おい、無茶するな。少し休んで…」
「休んでいたら…っ…町が…魔物に…」
結の隣で倒れていた薫も起き上がろうとする。
しかし結も同様であるが、精液を注がれた以外にも、まだ魔法攻撃を受けたダメージも残っていた。
その体を起こすには、未だに辛そうな様子である。
「ここで…止まる…わけには…」
「ま、まだまだ…」
美佐緒と伊織も起き上がろうとする。
手酷く犯されてもなお、立ち上がる魔法少女。
「これを見てもまだ…」
「辰哉君、もうやめて…」
さらにローズに言い寄ろうとした辰哉を、先程よりもはっきりとした結の声が制止した。
「ローズちゃんは…今は…今はそんなこと…思ってない。そうだよね?」
「……」
ローズは押し黙って下を向く。
ぎゅっと握られた拳は小さく震え、下唇を噛みながら、涙を流していた…
「ごめんなさい…ごめんなさい…」
「ローズ…」
語気を荒らげていた辰哉の怒れる拳も、突然のローズの謝罪によって下げられた。
「そうです。最初は闇の軍を倒すことしか考えていなくて…皆さんを…その道具にしか…」
「…」
ローズは告白した。
これまで命を張って、大切なものを失ってまで戦い続けてきた魔法少女を闇の軍を倒すためのほんの手駒にしか考えていなかったことを。
これまで魔法少女をケアしてきたのは、単純に何度も戦わせることができるようにしか考えていなかったことを…
「…ですが、こんなことを言って信じてくれるかわかりませんが…皆さんと過ごしている内に、そういう考えが間違いだって気付きました。
私は皆さんに、とっても酷いことをしてしまいました…」
「ローズちゃん。」
ローズに優しく語りかけるのは、彼女の一番の親友の声。
「ローズちゃんが私のことどう思ってるかわからないけど…私はローズちゃんのこと、大好きだからね。」
「伊織ちゃん…」
ローズは倒れていた伊織の所に近付く。
「私も…伊織ちゃん…大好き…」
「えへへ、良かった〜。」
伊織に笑顔が戻った。
その笑顔に、ローズは心から救われた。
「いつまでも倒れているわけには参りませんわ。」
「蟠りも消えましたし、早く魔物を倒さないと…」
早くも魔法少女達の目は次を向いていた。
しかし、状況は好転しているとは言える状況でもなかった。
魔物の精液は魔法少女の胎内に残存しており、悠長なことは出来ない。
町では逃げた魔犬や植物の魔物が暴れており、一刻も早く止めなけなばならない。
あちらを立てればこちらが立たない。まさに厳しい状況に変わりはない。
ここで、ローズが指揮を執る。
「私が魔法でお手伝いしますから、辰哉さんは…その…」
しかし、次の言葉がなかなか出てこない。
これからのローズの作戦は、それこそ魔法少女を復活させて送り出すという、辰哉が先程言っていた「使い潰し」に近く、
彼女達の意など全く介さないと言えるものだった。
それを察した結が声をかける。
「ローズちゃん続けて。私達はローズちゃんを信じてるから…ね。」
皆が力強く頷くと、ローズが再び口を開く。
「結さん、美佐緒さん、薫さんの3人と交わってください。」
「3人…いけなくは…ちょっと待て、伊織の名前がないぞ。」
伊織を見捨てるのか。そう思い再び腸が煮えくり返りそうになった辰哉だが、ローズは説明を続ける。
「いくら強力な魔物の精液とは言え、受胎の環境が無ければ子は産まれません。
生物の理に逆らうことは、魔物と言えども不可能です。」
「ふぇ?」
自分のことを言われているのだろうが、伊織は意味がわからずきょとんとしてしまう。
「伊織ちゃんは…初潮が来ていません。ですから、いくら精液を入れられようと、妊娠はしません。」
至極最もであった。実はローズが伊織を魔法少女にした理由の一つがこれである。
万が一全員が戦いに参加して全員が犯されてしまった場合、4人を助けようとするのは容易ではない。
しかし伊織は単に行為のみではまだ妊娠しないため、「核」に魔力を注入せずとも復活出来る。
卵生の魔物に卵を産み付けられたりしない限り、魔物を子宮に宿すことはない。
物凄く乱暴な理論であるが、実際にそのシチュエーションが来てしまったのである。
かつてのローズならこれを淡々と話して怒りをかっていたところだったであろう。
しかし、今回ばかりは非常に申し訳なさそうな口振りで、論を展開していた。
「…改心してなかったら殴り飛ばすとこだったよ…」
「そう思われても…仕方ないですね…」
しかしそんな中、当の伊織の反応は意外なものだった。
「…そっか、私が頑張ればいいんだよね。ローズちゃん、どうすればいいのかな?」
「伊織ちゃん…」
健気に魔物に立ち向かおうとする伊織。
「ですが…流石にこの状況で伊織ちゃんを一人で行かせるわけには…」
「はい…皆さん、協力をお願いします。」
ローズは応急処置を終え、全員は屋内へと場所を移した。
結を中心に、美佐緒と薫と3人で手を繋いで立つ魔法少女。
結の足元には、伊織が仰向けに寝かされていた。
先程から服は魔物に破かれたまま修復されてはおらず、皆生まれたままの姿である。
4人の裸の魔法少女が集う様は、まさに何かの儀式のようである。
「美佐緒さんと薫さんは、手から結さんに魔力を送るようにイメージしてください。
結さんは…伊織ちゃんと、体を重ね合わせてください。」
「伊織…ちゃんと…」
これから彼女達が行おうとしていること、それは皆の魔力を伊織に受け渡すということだった。
「こんなことが出来るんだったら最初からすれば良かったんじゃ…」
「こうするには、「核」にかかっている術式を変更し、魔力の流れを作らないといけません。
それこそ、無闇矢鱈に行えるものではないのです。」
結は真下で一糸纏わず仰向けになっている伊織を見つめる。
伊織もまた円らな瞳で結と視線を合わせており、結は思わず胸がきゅんとなるのを感じた。
「伊織ちゃん…重かったらごめんね。」
「結お姉ちゃんだから大丈夫だよ。」
「じゃあ…」
結は膝をつき、そのままゆっくりと伊織に体を寄せていく。
隣の二人もそれにあわせて膝を折り、手を握ったまま隣に座る。
そして結はゆっくりと、伊織に覆い被っていく。
「あっ…」
「んっ…」
少女同士の肌が重なりあった。
お互いの柔肌が触れ合い、それぞれに優しく感触を伝えていく。
「結お姉ちゃんのお肌…すべすべで気持ちいいよ。」
「伊織ちゃん…凄く柔らかい…マシュマロみたい…」
顔が近付く義姉妹。ここまで密着するのは勿論初めてである。
頬をほんのりと火照らせ、お互いの肌の心地よさを確認し合ってあるようであった。
「では、その…入口を…合わせてもらっていいですか?」
「うん……ふあっ…」
「あ…ん…」
入口、即ち陰部を密着させる結。
割れ目を探し当てると、ローズに言われるがまま結はそこに自らを押し当てる。
柔らかくぷっくりした恥肉同士が絡み合い、二人は思わず反応してしまう。
「では、行きますよ。」
ローズは何かを唱え始める。
それはこの世界に存在する言語とはまるで思えない言葉であった。
「ああっ、何かが、体から…」
「これが…魔力の…」
早くも美佐緒と薫が反応を示す。
固く握られた手から、魔力が結に向かって流れていくのを感じていたのだ。
「なんだか…力が抜け…ううっ…」
「ふあっ…ああっ…」
二人を強烈な脱力感が襲う。
体のエネルギーが、すべて結に吸いとられていくような、そんな感覚であった。
しかし、体の魔力全てを振り絞るようにして、二人は結と手を繋ぎ続ける。
「魔力がっ、ああっ…」
両手から魔力が流れ込んでくる。
魔力は体の中枢を通り抜けて下腹部に伝わり、自信の魔力と合わさって大事な所へと抜けていく。
結は魔力の流れを全身で感じていた。
「ううっ…なんか…変な…感じ…ふあっ…」
全身を駆け巡る魔力がむず痒さを感じさせ、さらにお腹の中で自信の発する魔力と結びついて反応する度に「核」が、胎内が刺激される。
その刺激が結に性的興奮を与えていたのだ。
いつしか結の恥部は愛液に濡れ、腰を小刻みに揺らしながら伊織と重なった部分をさらに強く押し付け、水音を立たせていた。
「あっ!ふああああっ!」
「伊織ちゃん!?」
魔力が伊織に流れ込んだ。ど同時に伊織が喘ぐ。
ぴったり繋がった結の割れ目を通して伊織に送られる魔力は、伊織の膣内を通って「核」へ向かう。
「核」を胎内に入れた時同様、伊織の弱い部分が魔力に刺激されていた。
「ああっ!お姉ちゃん達が!入ってくる!ひゃんっ!」
小さな体でお腹いっぱい魔力を受け止めようとする伊織。
だが、性器への刺激は創造を遥かに超える強さであり、気持ちいいを通り越し、壊れてしまいそうなほどであった。
「お姉ちゃん!」
伊織は思わず結にしがみつく。
結と伊織がお互いに、全身で全身を受け止める。
「ふあっ!ふああああっ!」
「伊織ちゃん!あっ…」
伊織が絶頂を迎える。
繋がったままの結の恥部には伊織のエキスが降りかかっていく。
と、伊織の体が光に包まれ始めた。
「これは…変身する時の…」
光が消え、伊織は再び魔法少女のレオタードを身に纏っていた。
力を取り戻した伊織は跳び跳ねるように、元気に起き上がった。
「元気百倍!なーんてね。 」
「伊織…大丈夫なのか?」
結、美佐緒、薫の三人から魔力を受け取った伊織。
「これで魔力の受け渡しは成功です…」
「じゃあ、私が魔物を止めてくればいいんだね!」
未だにばつの悪そうなローズのことを察してか、あくまでも率先して魔物に向かって行こうとする伊織。
すると、結が後ろから伊織を抱き締めた。
「結お姉ちゃん…」
「…無理しちゃだめだからね。私達もすぐに行くから。」
「大丈夫、私の中には、お姉ちゃん達がみんないるからね。」
その言葉に、三人の「お姉ちゃん」は何も言わずに強く頷く。
「えっと、お兄ちゃん?」
「ああ…」
伊織は辰哉を呼ぶ。
「あのさ…顔、近付けてくれる?」
「!?」
「伊織…ちゃん…?」
上目遣いで兄を見ながらお願いする伊織。
一瞬ドキリとした辰哉であったが、そのまま顔を近付ける。
屈んだ辰哉の目線が伊織と合わさる。
「お兄ちゃん。」
そして…
ピシャッと頬を叩く音が響き渡る。
「いってえええ!!」
「女の子ぶつなんて最低!最悪!お兄ちゃんの馬鹿!」
先程のローズとの一連のやり取りをすべて見ていた伊織。
無論辰哉がローズを平手打ちしたのも見ていたのだ。
「あれは確かに悪かったけどな、お前が殴るこたないだろ!
しかもちゃっかり魔法で攻撃力上げてるし…痛ぁ…」
「私知ってるんだよ。お兄ちゃんがローズちゃんに助けてもらってるって。
それなのにあんなことして、信じらんない。べーだ。」
「生意気言いやがって…それ言ったらお前だって俺がいなけりゃスライムに乗っ取られてたままだろうが。」
「お兄ちゃんが撃たれてなければローズちゃんが…」
「まあまあまあ…」
このまま兄妹喧嘩がエンドレスになっても流石に困るため、結が二人を仲裁する。
「…まだお兄ちゃんには言いたいこといっぱいあるんだから、帰ってきたら全部言うからね。」
「それはこっちも同じだ、早く帰ってこいよ。」
ぶっきらぼうに話す兄妹であったが、その心の奥底の想いは強かった。
無事に帰ってこい…無事に帰りたい…
ローズが伊織に近付き、手を握る。
「私は皆さんのお手伝いをしないといけないから…本当は伊織ちゃんと一緒に行きたいけど…」
「大丈夫だよ。私は皆からパワーをもらったから。」
「…お家に帰ったら、私が伊織ちゃんを癒してあげるから…それと…」
おもむろに、ローズは伊織の頬にキスをする。
突然のことに、顔を赤らめる伊織。
「えへへ…ありがとう。」
「本当に気を付けてください…」
「足止めしててくれたら大丈夫だからね。」
一人魔物に立ち向かわんとする小さな仲間を見送る魔法少女達。
「うん。でも別に倒しちゃってもいいんだよね!」
伊織はにっこり微笑むと、いつの間にか雨の上がった外へと駆け出していった。
伊織の背中はいつにもまして大きく見えていた。
「では、辰哉さん…」
「ああ…皆を、その、癒さないとな。」
ゴクリと息を飲む辰哉。
その目の前には、一糸纏わぬ艶姿を見せる三人の、「美」という接頭辞をつけて何ら差し支えない少女。
彼女達はちらちらと、顔を赤らめながらお互いの体を見やっている。
いくら今や戦友であり親友同士であるとは言え、こうしてじっくり裸を見合う機会など日常ではあるはずがない。
と、その時である。
「っ…ううっ…」
「みさちゃん!?」
美佐緒が腿の辺りを押さえて前のめりに座り込む。
先程応急処置をしたはずの箇所…魔犬に噛まれてしまった場所を擦り、苦しそうにしている。
「噛まれた際に魔法を打ち込まれています…」
ローズはそう言うと、何かを訴えかけるようにまっすぐ結を見詰めた。
「……」
思うことは山程あったし、本当ならここで自らの想いを吐露もしたかった。
しかし、結はその気持ちを押し殺し、無言で頷く。
「辰哉君。まずはみさちゃんと…」
「ああ…」
辰哉はいつの間にかすべての衣服を脱ぎさっていた。
恋人と妹が裸でまぐわう様を見ていた時から、その股関のシンボルは大きく膨れ上がり、天を向いていた。
「…なあ、いきなり入れると痛くないか?」
「私の魔法で皆さんのその…性感を高めてあります。」
「だけど…そうだ。薫ちゃん。」
「はい。」
辰哉は美佐緒の両手を握ると、そのまま引っ張って起き上がらせる。
「やっ…」
美佐緒の豊満な乳房が、まさに包み隠されずに正面にいた結と薫の目の前に晒される。
クラスの中でも一番の大きさであろうその胸は、垂れ下がることなくピンと前を向き、その存在感を堂々とアピールしている。
「美佐緒さんの胸、とっても大きいです…」
「いいなぁ…羨ましいなぁ…」
「な、な、何をおっしゃいま…ひゃっ!」
二人の手が美佐緒の胸に触れた。
小さな手だと両手を使っても溢れ出してしまいそうな胸の感触を、二人はたっぷり味わっていた。
「ああっ、やめっ…ふあっ…」
「ふふっ、感じてますよ。」
「…柔らかい…」
ローズの魔法による効果だろうか、結と薫も顔が火照り、美佐緒の胸を揉んでいく。
「あっ…あぁ…何だか…とても…」
「…蓬莱…そろそろ…」
美佐緒の秘所がいつの間にか濡れ始めていた。
辰哉が腕を引き腰を浮かすと、そのまま後ろから美佐緒の入口に先端を宛がう。
「ひあっ!ああああ…」
辰哉はそのまま美佐緒の中に侵入した。その瞬間声を上げる美佐緒。
胸を責められていたことで分泌された液を纏わせながら、辰哉は奥へ奥へと進む。
これまた大きく形の良いおしりの感触を腰に感じながら、辰哉の先端が最奥に触れた。
「みさちゃん…もっと気持ちよくしてあげるね。」
「ひやぁああっ!!」
一際大きく喘ぐ美佐緒。
結は自らの口を美佐緒の乳首に被せ、その先端を舐め始めたのだ。
「んあっ!ふあ!」
「んっ…」
舌を器用に使って乳首を刺激する結。
乳飲み子さながらに美佐緒の胸に、優しくしゃぶりついていく。
「わ、私も、お手伝いします!」
空いた方の胸を、今度は薫までもが刺激し始めた。
結と同様、胸の先端の小さな突起を甘噛みするようにして口に含む。
「やめっ!あふあっ!」
美佐緒は敏感な場所を同時に責められてただ喘ぐしかない。
この間も辰哉はピストンを繰り返している。
淫らな刺激が美佐緒の体全体を包み込んでいった。
「ふあっ!はあんっ!すごいですのぉ!」
刺激はいつしか快楽となり、美佐緒を漬けていく。
最早美佐緒は恥も外聞もない、快楽に身を任せて乱れるだけであった。
その刺激に、辰哉と繋がる箇所も反応する。
「ぐっ…急に締まりが…」
「ふあああああっ!!」
「ぐあっ!」
美佐緒が絶頂を迎えると同時に、辰哉をきつく締め上げる。
その瞬間、辰哉の肉棒も爆発し、精を美佐緒に撒き散らした。
「ああああああっ!ああああ…」
美佐緒は辰哉の熱を感じ、果てた。
「はぁ…はぁ…」
美佐緒の膣から辰哉が引き抜かれ、どろりと白い液体が流れ落ちた。
「これで、みさちゃんは元に……あれ?」
しかし、通常だと精液が「核」に触れれば魔力は回復し元の魔法少女の姿に戻るのだが、その気配がない。
「まさか…失敗とかあるのか…?」
「…今回の魔物の精液は強力です。完全に治るまでには時間がかかってしまいます。」
「伊織ちゃん、大丈夫かなぁ…」
「お願い…早く…戻って…」
一刻も待てない魔法少女達は、もどかしい気持ちに包まれていた。
しかし、力を回復して妊娠のリスクを拭い去らない限りは出撃することもままならない。
伊織の無事を、ただただ願うことしか、今はできなかった。
「…続けましょう。」
前編 了
相変わらずつまらない
なんでだろう
この作品だけ読んでてオェッっとなる
GJ
リセット役の辰哉を奪われてからが本当の陵辱だな
>>488>>398 流石黄泉子ちゃんはツンデレやな
490 :
名無しさん@ピンキー:2014/06/22(日) 21:55:30.28 ID:OZfjNI3B
gj
ひさびさに読み応えと握りごこちのいい作品っす
491 :
名無しさん@ピンキー:2014/06/22(日) 21:57:43.95 ID:OZfjNI3B
つか、ジャミングの人?
敵は魔法少女以外には手を出さないんかな?
ナツメばりのモブ凌辱にも期待
必死過ぎで笑えるわ
なんか伊織にガッツリ死亡フラグが立ってるのが…ロリっ子が真っ先に死んじゃうのもなんかアレだなぁ
こういう具体的なレスは嘘臭いなあ
ねぇ、作者さん
伊織ちゃんマジ天使だから、生きていてほしいわ
魔法少女物の完結から10年後を妄想するテスト
魔物の苗床になるのがお好みなんだろ?
猟奇さんとしてはw
魔法を手放して自分の力で夢に向かって走り、普通のOLになり毎晩元戦闘員の居酒屋で絡み酒と言うなんか微妙な展開を希望
>>486 GJ
公開レイプされても皆のために戦う魔法少女が健気すぎる
おいおい、君は何度GJ付けたら気が済むんだい?
>>492 核から魔力を奪うとかが目的だから(うろ覚え)一般人やっても意味ないんじゃね
一般人に手を出さないとかある意味すごく紳士的な悪の組織ではあるがw
最近見た作品で実は百合が好きなんじゃなくてただの女好きなのではと言う疑念が浮かんだけどどう思う?
>>502 悪の組織とは則ちこのスレの住民の願望じゃないか。
言わせるなよ///
没ネタ
「お前だったんだなあ……魔法少女マジカルXXXX(名前決めてない)って」
「隠しててごめんなさい……」
「いや、いいんだ。お前だって辛かったろ? 誰にも言えなくて」
「うん……」
「でも、ボスを倒したってことは、もう怪物が出なくなったってことだよな」
「うん。それと引き換えに魔法も使えなくなっちゃったけどね。変身はできるけど、力はなくなっちゃった」
「まだ変身できるの? じゃあ、変身してみてよ」
「うん。……#%($U#((……マジカル、チェンジ!!」
「!!」
「私は魔法少女マジカルXXXX(この後決め台詞)」
「す、すげえ! 本物だ!! アニメみたいだ!!」
「えへへ……うれしいな。こんなに喜んでもらえて。私って魅力ないし、色気なんかないし……」
「こんなキラキラなカッコしてたら、十分色気たっぷりだよ! んっ……」
「んん……」
延々とキスする二人。
「んあっ……」
「もう俺、我慢できそうにない……」
「いいよ……」
うまくまとならなくて、やめた。
507 :
506:2014/06/29(日) 20:50:56.74 ID:JriN7iir
間違えました、まとまらなくて、でした。
没ネタ、おまけ
「フハハハ、マジカルXXXXよ、もう逃れることはできんぞ〜」
「う〜、誰があなたなんかに、負けるもんですか〜、ぺっ……きゃあ! ごめんなさい!!」
「あ、飛んじゃった」
「ごめんなさい……ぐすっ……」
「あ、怒らないから怒らないから……えー、第二幕。……フフフ、なかなか威勢のいい奴だ」
(プレイ終了後)
「悪堕ちごっこって楽しいね」
「またやろうな」
ちゅっ♪
>>506 GJ!!
投下を止めて大正解
このスレに来て初めて良心的な書き手を見たような気がする
少なくとも彼は自分が下手くそなのを理解している
身の程を知らないリスタート野郎にも見習ってもらいたいものだ
>>507 和姦ネタは希少なんでまとめられたら投下オナシャス
510 :
506:2014/06/29(日) 22:15:30.27 ID:JriN7iir
>>508 >>509 せっかく思いついたのに、このまま眠らせておくのはもったいないので出しました。
どなたか書いて下さる方、お待ちしています。
最後の敵を倒した魔法少女。しかし、引き換えに力を失ってしまう。
変身はできても魔法はもう使えない。力もない。コスプレと同じだ。
でも、もう怪物は出ない。魔法少女の役目は終わった。
戦う必要がなくなった魔法少女は、彼氏に自分の正体を打ち明ける。
変身はできるんだから、楽しんじゃおう……という話でした。
上手い下手ではなく、投下しようという気持ちが大切。
ナツメ作者やマユの人も含め、今まで投下してくれた人たちには、感謝の言葉もない。
>>510 変身はできるってことは変身した後の衣装はいくらでも出し放題、
つまり衣装をビリビリ破る凌辱プレイがやり放題ですね(サド並みの感想)
変身アイテムを奪って思うがままに変身・解除・コスチューム変更させるというのもいいな
やっぱ気違いの巣だわ、ここ
発言の全てが常軌を逸している
精神病院行くか、罪を犯す前に警察に捕まえてもらうかした方がいいぞ
いくらでも変身で新しい衣装を出せるなら彼氏はぶっかけ放題だな!
11話後編です
乱交・ふたなり有りです
星が浜の町は大混乱に陥っていた。
ショッピングモールから姿を消した巨大な植物の魔物は、町の繁華街に突如として現れたのだ。
今や中心街は封鎖され、遂には自衛隊まで出動する未曾有の事態となっていた。
「な、何なんだ一体…」
「くそっ、この犬め…」
しかし、見ず知らずの魔物に対しては何もすることが出来ず、周囲の魔犬にすら苦戦していた。
中心の封鎖された箇所からすぐ外側には、未だに多くの人が集っていた。
「なぁ、今日は全然来ないぞ。」
「もしかして、アレは本当なんじゃないか…」
そう、人々はマジカルスターズの出現を待ち望んでいたのだ。
しかし魔物が暴れまわっているにもかかわらず、この日はその気配は未だない。
そしてまことしやかに流れてきたのが、マジカルスターズ敗北の噂。
「最初は違う場所にいたって話だし、そこでマジカルスターズを蹴散らしてここまでやってきたかもしれんぞ。」
「もう皆やられちゃって…」
「そんなことはない!絶対に来てくれる!」
「マジカルスターズはいまぁす!」
動揺する町の人々…その時である。
彼等の上空を小さな影が一つ、駆け抜けていった。
「い、今のは?」
「あれは…マジカルスターズのピンクちゃん!」
「俺の嫁キターーー!」
そう、マジカルスターズピンクこと伊織であった。
3人の「お姉ちゃん」から魔力をもらって復活した伊織が、遂に魔物の暴れる現場に到着したのだ。
伊織は練習したばかりの飛行魔法を使い、ビルの上に着地する。
先程まで暴れていた魔物は、その存在に気付いたのが、動きが止まる。
「こらー!こんなに壊して絶対許さないんだから!」
植物の魔物は鋭利な蔓を、伊織に突き刺すようにして伸ばす。
伊織はこれを回避すると、再び空に舞った。
「あれが…魔法少女か?まだ子どもじゃないか。」
「だが空を飛んでるだと…」
地上の自衛隊もその姿に釘付けとなる。
「お姉ちゃん、私に力を貸して…」
上空を飛び回りながら得意の光魔法を魔物に放つ伊織。
たった一人のリベンジマッチの火蓋が切って落とされた。
「ふあっ!ああん!」
「はぁ…あっ…」
辰哉と三人の魔法少女は、再び乱れあっていた。
仰向けに寝た辰哉に跨がる二人の魔法少女は結と薫。
「んあっ…いいよぉ…」
結は辰哉の顔の上に乗っていた。
魔法にあてられていた結は、媚薬を漏られたかのように股を濡らしていた。
遂に我慢が出来なくなり、辰哉を求めたのだ。
「もっと、もっとぉ…ああうんっ!」
辰哉は結の秘部を一心不乱に舐めていた。
止めどなく溢れる愛液を全て掻き出すようにして、淡いピンク色の結の中に舌を這わせる。
「結…お前大分エッチになったな。」
「違うのぉ、これはローズちゃんの魔法で…あんっ…」
結は顔も体つきも同年代の他の子に比べればまだ幼い。
しかし、その幼げながらも乱れた声は明らかに他の女の子には出せないような、淫靡で艶かしいものだった。
それにのせられて、辰哉も柔らかいおしりを鷲掴みしながら結の一番エッチな所を責める。
そのせいか、先程精を放った筈の陰茎は再び大きさを取り戻していた。
それを今覆っているのは、先程とは違う少女であった。
「ふあん!ああっ!」
薫は自ら秘所に辰哉のモノを突き刺すと、そのまま自ら腰を上下させ始めた。
こちらも魔法の影響で昂っていたのか、疼きを抑えるべく、膣内に辰哉を通していく。
「ふあっ!あうっ!」
薫の腰が動くたびに、スレンダーなボディラインと対象的な大きな乳房が上下に大きく揺れる。
美佐緒のものと比べても遜色のないくらいに大きく形の良い胸。
その胸に、背後から手が伸ばされていた。
「はうっ!み、美佐緒さん…?」
「薫の胸も十分大きくってよ…うふふ。」
「はううんっ!やっ!」
先程行為を終えたばかりの美佐緒がお返しとばかりに薫の両方の乳房を掴む。
細く綺麗な指先で先端を刺激し、自らも薫の背中に胸をぎゅっと押しあてる。
「ああっ、なんか、すごいです…ああっ…」
乳首を責められ、さらに感じる薫。
美佐緒の細やかな指先の動きが、さらに性感を高めていった。
「薫ちゃん…」
薫と向い合わせで辰哉に舐められていた結は薫に手を伸ばす。
薫もそれに応えて手を伸ばし、二人両手よ指を絡ませ合う。
何にも遮られず、胸から、そして下腹部から快楽を享受する薫。
「くっ…で、出そうだ…」
何もせずとも薫が動くたびに刺激され、そして圧を受けていく辰哉。
結の一番大事な恥ずかしいところを余すことなく味わっていたこともあり、体の奥底から沸き上がってくるものがあった。
「くあっ!」
「ああああああっ!」
辰哉は遂に堪えきれず、2度目の射精。
精液がかけ登り、薫の奥底を、そして脳天までをも白く染めていった。
「ひああああっ!」
それにつられて結もまた絶頂を迎えた。
割れ目は潮を吹き、辰哉の体を濡らしていった。
一方の辰哉もそれを口で出来る限り受け止める。
「あ…ふぁ…」
がっくりと項垂れて倒れそうになる薫を、胸を責めていた美佐緒がそのまま受け止める。
「ハァ…ハァ…」
「うふふ、良かったですわよ。」
ゆっくりと腰を浮かせる薫。
秘所からは、精液が滴り落ちていく。
「あー…結構キツイなこれは…」
短時間で2回も精を放出した辰哉。
1回1回で割と多くの量を出してしまっており、いくら16歳の男子高校生だからと言っても、体力的にはこたえていた。
しかし、ここで止めるわけにはいかない。恋人と、結と交わらなければならない。
「辰哉くぅん…」
おねだりするような声で結は辰哉に話しかける。
「俺もすぐにでもしたいところだが…」
辰哉の思いとは裏腹に、自分の分身は未だに垂れたままであった。
「…皆で頑張って、辰哉君をまた元気にしてあげなきゃ。」
「そうですわね、結のためですもの…薫。」
「はい、私は大丈夫です。」
再び辰哉を立たせるべく、少女達も躍起となった。
「これが結お姉ちゃんの分!これがみさお姉ちゃんの分!これが薫お姉ちゃんの分!これが私の分!これが…ああっ!もうなんでもいいよ!」
「ギャウッ!」
地上の魔犬に向けて光弾を乱射する伊織。
上空からの攻撃に成す術なく、魔犬は次々と消滅していった。
いつの間にか、残るは巨大な植物の魔物のみとなっていた。
「よーし、頑張ってあいつもやっつけちゃうぞー。」
「行け!ピンクちゃん!」
「…へ?」
伊織は声に反応する。
何と、市民が封鎖を大人数で突破して戦闘現場に入ってきてしまったのだ。
自衛隊員もこれを押し戻そうとし、早くも混乱している。
その光景に目を円くする伊織。と、同時に頭の中には先程の出来事が思い返されていた。
「嫌ああっ!!」
「何だ?超音波攻撃か?」
「負けるなー!」
耳を抑え、目をぎゅっと閉じてしまう伊織。
観衆の目の前で犯されたことがトラウマとなってしまっていた伊織は、この光景を見てそれがフラッシュバックしてしまったのだ。
魔物がその隙を逃すわけはなかった。
「きゃああっ!!」
「あっ!落ちてきたゃったわ!」
蔓の鞭が伊織を真下に叩き落とした。
その先にいた大勢の観客の輪が、伊織を取り囲む。
「あいたたた…あ…」
「大丈夫?」
「絆創膏持ってたかなぁ…」
「えへへ、可愛い…」
「い……嫌っ!見ないで!皆見ないで!」
耳を塞いで踞る伊織。そこに現れたのが…
「こら!君達!何邪魔をしているんだ!それに怯えているじゃないか!」
観衆に向けて一喝する、大きく堂々とした声。
「あ?何だおっさ…お、おい、アレって…」
「蓬莱商事の社長さんじゃねーか!」
そう、美佐緒の父で蓬莱商事の社長、巌であった。
町の一大事ということで駆けつけた巌は、混乱の収拾に乗り出すべく自らその場に向かっていったのだ。
そこで大勢の人に囲われて怖気づいてしまっていた伊織を見て、何かを察した。
「応援したい気持ちはわかる。しかし、その気持ちがかえって彼女を苦しめてしまっているのだ。
どうかこの場から離れて、見守っていてくれ…自衛隊の皆さん、誘導をお願いします。」
巌の鶴の一声で、観衆は一斉に立ち退き始めた。
その昨日聞いたばかりの声に、伊織も気付いた。
「しゃちょーさん…」
「……すまない、君にばかり負担をかけてしまって。」
座ったままの伊織を、巌は幼い頃の娘のように頭を撫でる。
「彼らも、君を応援している気持ちはとても強いはずだ。…難しいかもしれないが、悪く思わないでくれ。」
「…ごめんなさい。私も、その、なんだろ…応援してくれてたのに…」
「いや、君は悪くなんかない。すべては…」
巌と伊織は、植物の魔物を睨む。
当の魔物であるが、自衛隊が必死になって食い止めている様子である。
割と時間があったにもかかわらず、伊織への追撃がなかったのはそのためであろう。
「私、行かなきゃ…あ、そうだ。もうすぐお姉ちゃん達も来るから…みさお姉ちゃんも無時だよ。」
「そうか、それは良かった…気を付けて。」
伊織は再び魔物に立ち向かう。
巌はそれをじっと、力強い視線で見つめるのみであった。
…
「…まだだめかなぁ?」
悩ましげな表情を見せる結。
辰哉の陰茎は未だに復活の気配を見せない。
「こういう時は、普段無いような刺激を与えるのが一番だと思うのですが…」
「…ちょっと恥ずかしいですけど…」
美佐緒が薫に耳打ちする。
それを聞いた薫は顔を赤くしながら、こくりと頷いた。
「では…山下君、ちょっとあの上にいいですか?」
「あ…何だ?」
辰哉は薫に言われるがまま、陳列棚の上に寝かせられる。
その両サイドで膝立ちになる美佐緒と薫。
次第に体を…その豊満な乳房を、辰哉の下半身に近付けていく。
「お、おいおい…っ…」
「ど、どうですか?」
「結には悪いですが…こういうことは初めてでしょう?」
辰哉のペニスは両サイドから美佐緒と薫の胸に挟まれた。
二人はお互いの胸を押し当てるようにして、辰哉を刺激する。
「うおっ…想像以上に…」
柔らかい4つの乳房の感触をダイレクトに受け、徐々に血が通っていくのを感じていた。
「んあっ…先が…当たって…」
「ふぁうっ…」
一方の美佐緒と薫も、辰哉越しにお互いの胸を押し付けあっている形になっており、それぞれの胸の感触を、
そして時たま一番敏感な先端が触れあうこともあり、気分も高まりつつあった。
その光景を、結はすぐ隣で文字通り指をくわえて眺めていた。
そして二人の胸と、自分の胸を見比べる。
「いいなぁ、おっぱいおっきくて…」
大きな二人の胸に比べて、ほんのりとしか膨らんでおらず手に持つと余ってしまうくらいの自身の胸。
異性のモノを自分の胸で挟んで気持ち良くするのは、正直言って今のままでは難しい。
結は自分の胸をむにゅっと掴んで思わずため息をついてしまう。
「でも私だって…」
結が輪の中に加わる。
そして立ち始めた辰哉のモノを見つけると、その先端に舌を乗せた。
「結…くっ…」
「辰哉君、やっぱりおっぱい大きいのがいいの?」
「…別に気に病むことはないぞ。俺は結のも好きだからな。」
「……もう。」
結は顔を赤らめながら、再び亀頭の先端を、鈴口に舌を這わせるようにして舐め始める。
先端の弱い部分を中心に刺激を与えていくと、次第に辰哉の反応も大きくなっていく。
「ハァ…ハァ…も、もう…」
「あら?いつの間に…」
3人の少女の懸命な奉仕により、またしても辰哉の肉棒は大きさを取り戻していった。
美佐緒と薫は胸の中のソレが、大きく固くなっているを感じると、乳房をようやく遠ざけた。
棚から下りると、結は辰哉に顔を近付いていく。
「辰哉君…私ね…我慢できなくって…」
結は股の間に手を当て、もじもじしている。
「ああ…待たせて悪かったな。」
「ううん、皆のことも大事だし…じゃあ…」
床に寝転がり、脚を開く結。
辰哉はそれに覆いかぶさり、先端で結の入口を探し当てる。
そして、有無を言わず一気に突き刺した。
「ふああああああああっ!!!」
「結!?」
大きく叫ぶ結。同時に、膣もきつく引き締まる。
どうやら、軽くではあるが入れた衝撃だけで絶頂を迎えてしまったようだ。
「…ここまでして待っててくれたんだな。」
「うん…だから…ああっ!」
辰哉は全部聞かないうちにピストンを始める。
一心不乱に腰を振り、一突き一突き、確実に一番奥をノックする。
「あああんっ!辰哉くんっ!いいよぉ!」
自然と二人は腰に手を伸ばし、抱き合っていた。
お互いがお互いを、全身余すところなく触れ合わせていく。
ただ乱れる結。その様子を見ていた美佐緒、薫、ローズの3人はひどく赤面していた。
「な、なんだか…凄いですわね…」
「こんな結さん、見た事ありません…」
「じっと、見てられないです…」
そんなこととはつゆ知らず、結は辰哉と交わり、喘ぐ。
その声に乗せられてだろうか、辰哉もさらにスピードを上げ、結を突いていく。
結の膣内は解れ、濃厚に辰哉を締め上げていく。
それに負けじと辰哉も肉棒を突き入れていく。
二人が感じる快楽は、最高潮に達していった。
「辰哉くん!辰哉くぅん!」
「結…そろそろ…」
「いいよ、中に…」
結の脚が辰哉をがっしりと掴む。それと同時に、遂に辰哉も限界を突破した。
「うわっ!あっ!出るぞ!」
「あああああああんっ!!!」
辰哉の精液が結の子宮に勢いよく放たれた。
腰を固定されてしまった辰哉は、一滴たりとも残さずに、結の「核」を、お腹の一番奥を白く染め上げる。
3度目の射精とは言え、今まの美佐緒や薫に入れたものと同等、否、それ以上の量が結に注がれる。
「あっ!熱い!辰哉君の!熱いのが!あああっ!」
熱を感じながらぐったりと果ててしまった結。
口はだらしなく半開きのままであったが、その目はとろんと垂れ、恍惚としたものとなっていた。
ペニスが抜かれると、どろりと濃厚な精液が、割れ目から溢れ出て来る。
「はぁ…はぁ…これ以上は…」
「辰哉くん…ありがとう…」
結はなんとか体を起こし、辰哉に体を近付ける。
そしてそのまま抱き合いながら、口付けを交わした。
すると、結の体は光に包まれる。
「これは…」
「見てください、私達も…」
「ようやくですわね…」
遂に魔法少女達は力を取り戻したのであった。
「はぁ…はぁ…」
伊織は苦戦を強いられていた。
やはり巨大な魔物相手に単身戦うのは分が悪かった。
衣装は所々が破れ、純白のレオタードの一部が血で赤く滲んでいた。
足を負傷してしまったのか、ビルの壁に追いやられ、背中をつく伊織。
「国民を守るのが我々の責務、命にかえてでも…うわっ!」
「ああっ…」
伊織を守ろうと立ちはだかった自衛隊員も魔法で簡単に投げ飛ばされてしまい、遂に伊織は魔物の蔓に囚われてしまった。
「やあっ…助けて…」
伊織が引っ張られていく先には、魔物の巨大な花。
その中で雄蕊や雌蕊と思われる突起が、妖しく蠢いている。
魔物は花の中に伊織を閉じ込め、魔力を吸い尽くそうとしていたのだ。
「…お姉ちゃん…ごめん…私…」
顔はぐちゃぐちゃに崩れ、涙がとめどなく流れ落ちる。
真赤な花弁が、伊織の目の前に迫る…
と、伊織が目をぎゅっと瞑った瞬間だった。伊織は自分の体が宙に投げ出されたのを感じた。
「え!?」
「グギャオッ!」
悶絶するように鳴く魔物。
同時に投げ出された伊織は、そのまま自然落下してしまう。
「うわわっ!」
「伊織ちゃん!」
地面に衝突するより前に、伊織は誰かに抱きかかえられた。
「みさ…お姉ちゃん…」
「良く頑張ってくれましたわ…」
伊織を抱きとめていたのは、服が完全に元に戻った美佐緒であった。
「良かった…来てくれた…ふええええ…」
伊織は色々な感情が一気に込み上げ、泣き出してしまった。
そんな伊織を美佐緒は優しく、ぎゅうっと抱き締める。
「後は私達に任せて、伊織ちゃんは帰ってゆっくりお休みなさい。あちらに…ローズさんが…」
「うん…」
美佐緒は伊織を下ろすと、魔物に向かっていった。
伊織の視線の先には、同じく元に戻った結、薫の姿もはっきりと確認できた。
「お姉ちゃん…頑張れー!!!」
「伊織ちゃんのためにも、負けないよ!」
「絶対に許しません…覚悟!」
結、そして薫が炎、冷気を振って魔物を攻撃していく。
魔物も負けじと反撃を試み、棘やレーザーを魔法少女に向けて放つ。
しかし、魔物の魔力は目減りしているのか、先程戦った時よりも威力がない。
「これなら…行ける!」
「伊織ちゃんが頑張ってくれたお陰ですよ。」
二人は体の奥底からありったけの魔力を振り絞り、最大級の威力の魔法を放つ。
巨大な魔物が半分が炎に、半分が氷に包まれる。
そして上空高くより降下してくる、黒い影…
「喰らいなさい!!」
美佐緒が一閃、魔物の体を自らの体を以って貫く。
その瞬間、魔物の蔓が活動を止めて垂れ下がり、そのまま崩れていった…
「これで…終わりですわ!」
「やった!!」
「やりました!!」
結と薫が美佐緒に駆け寄り、輪になって喜びあう。
そこに…
「やったね、お姉ちゃん。っとと…」
「あ、伊織ちゃんだめだよ無理しちゃ。」
「ったく、しょうがないな…」
勝利の輪に加わったのは、辰哉、ローズ、そして伊織であった。
辰哉は倒れそうになってしまった伊織を支えながら、輪に近付く。
「伊織ちゃん、それから…辰哉君も、今日は本当にありがとう。」
「皆で力を合わせての勝利です。」
「…今日の魔物は一段と強力でした…ですが、皆さんの力は本当に凄いです…」
「先程お父様が、『町は責任を持って蓬莱グループで直す』と言っていましたわ。
ですが…早いところ闇の軍を倒して債務を回収しなければなりませんわね。」
「皆、これからもかんばろうね!」
敗北の危機から蘇り、強敵を打ち破った魔法少女達。
その絆は、より強固なものになっているように見えた…
「ろ、ローズちゃん、それ…」
「うふふ、驚いちゃったかな?」
ローズに癒してもらうために浴室に入った伊織は目を円くした。
何故なら、ローズの体には絶対にあるはずのないものが、確かにあったからである。
「……もしかして、ローズちゃん本当は男の子だったの?」
「正真正銘、女の子だよ。いつもお風呂入ってるから、わかるよね…」
「でも…その…お、お、おち…おちんちんが…」
そう、ローズの股の間からは、「おちんちん」が伸びていたのだ。
恐らく伊織と同年代の男の子程の大きさのそれは、繋ぎ目がなく体とは完全に一体化しているようだった。
その下には女の子の割れ目も残っており、完全に別な機能を果たしている様子だ。
「魔法で付けたんだ。これでね、伊織ちゃんの中にね…」
「…魔力…を?」
ローズはこくりと頷くと、自分で皮を剥き、ピンク色の亀頭を露出させる。
徐々にそれは膨らみ、ピンとそそり立った。
「…こんなこと言うと変に思われちゃうけど…私ね、一度伊織ちゃんと…」
「あっ…」
ローズは伊織に近付くや否や、体を抱き締めた。
ちょうど伊織のスリットのあたりに、ローズのモノはぴったりとくっついている。
「いつもお風呂に入ってる時にね、伊織ちゃんの体、見ていてとっても可愛いって思ってたの。
ごめんね、変な目でしか見てなくて…」
「……ううん、可愛いって言ってくれて…嬉しいな。」
「……っ!」
ローズはそのまま伊織を押し倒してしまった。
咄嗟のことにまたしても驚く伊織だったが、これからローズの行うことは察していた。
「私のこと、癒してくれるかな?」
「伊織ちゃん……痛かったら言ってね。絶対だよ。」
ローズの陰茎が伊織の割れ目に触れ、そして、先端が捻じ込まれる。
「ふあっ!」
「伊織ちゃんの中にあわせてあるはずだがら…あああっ!」
遂にローズが伊織の中に入った。
同時に、とても狭い伊織の膣はローズを押し潰さんとばかりぎゅうぎゅうと締まる。
これまでに感じたことのない、男根からの感触を、ローズは味わっていた。
「伊織ちゃんの中、とっても、気持ちいいよぉ…くぅうぅん…」
「ローズちゃあん!あっ…ああっ!」
感じていたのは伊織も同じである。
魔力の籠ったローズの熱い肉棒を、膣全体で受け止める。
この年にしてもう経験させられてしまった伊織だったが、その時以上の熱を、そして性的快感を感じていた。
ローズが伊織の中で動き始めると、お互いに言い得ぬ感覚が広がっていく。
「あんっ!あんっ!すごい!すごい!気持ちいいよ!」
「ローズちゃ、あうっ!ひゃん!きゃああんっ!」
幼い少女同士には到底思えぬ、淫らな空間が広がる。
ローズは乳首を伊織のものに押し当て、自らと同時にさらに伊織を感じさせる。
「ああっ…胸がぁ…ふあっ…」
「伊織ちゃん…ごめん、止まらない…」
さらにローズは腰に回していた手を器用にずらし、伊織の尻肉を掴む。
そのままおしりを揉み解し、また別の感触を与えようとする。
二人は互いに互いを求めあい、小さな体を使って一生懸命、刺激を与え続ける。
「伊織ちゃん!出すね!いっぱい!」
「いいよぉ…出して…」
「あっ!ふああああああああっ!!」
先端から、精液を模した白くどろっとした、魔力を含む液体が飛び出た。
「ああっ!熱い!熱いの!あっ!ああああああ…」
「やだっ…止まらない…ああっ…」
伊織は子宮いっぱいに広がる魔力の熱を感じる。
疑似精液はすぐに伊織のお腹を埋め尽くすが、想像以上の量の射精の、そして伊織の気持ち良さに身を委ね、
ローズは伊織の小さな体の中に魔力を出し続ける。
溢れ出た白い液体は隙間を伝い、タイルの床に零れ落ちていった。
「あ…あああ…」
「はぁ…はぁ…」
ようやく射精が終わり、ローズはおちんちんを伊織から引き抜いた。
その瞬間に完全に伊織は脱力し、疑似精液がどぼどぼと床に流れ出る。
何時の間にか怪我をしていた箇所は完全に傷が癒えていた。
「あ…だめ…でちゃう…んあっ…ああ…」
完全に力が抜けてしまった伊織は、尿意を抑えることも出来なかった。
またしても失禁してしまい、精液の溢れる少し上からは、勢いよく小水が飛び出てくる。
その光景を余韻に浸りながら、ぼんやりと眺めるローズ。
「…大丈夫、誰にも、言わないから…」
ひとしきり出し終えて処理を終えた後、未だに仰向けになっていた伊織に、再びローズ跨り、体を寄せる。
「私ね、伊織ちゃんがお友達だって言ってくれてから、考えが変わったの。皆のこと、もっと大事にしなきゃって…」
「そうなんだ…」
ローズが魔法少女に対する考えを改めるきっかけとなったのは、他でもなく伊織のあの発言であった。
同時に、ローズの中に伊織に対するある感情が次第に湧きあがってくるようになっていた。
「…伊織ちゃんが健気に頑張ってる姿を見てるとね、何だかとっても愛おしくなってきて…」
「ふえっ!?」
突然顔を赤く染めるローズ。二人の顔と顔の距離が、さらに縮まっていく。
既に体同士は先程の行為の時同様、ぴったりと重なり合っていた。
「いっつも元気で明るくて、笑顔が素敵で、一緒にいると、私まで元気になってくるの…」
「ローズ…ちゃん?」
ローズの顔が近付くごとに、伊織の頬も赤みが増していった。
「……本当はこんなこと、いけないことなのに……」
「いけなくなんて…ないよ!!」
「ふあっ!…!?」
二人の唇と唇が、遂に触れた。
ローズの顔を引き寄せたのは、伊織の方であった。伊織が逆に、ローズの唇を奪ってしまったのだ。
突然のことに驚き目を見開いたローズであったが、次第に目を閉じ、伊織の唇を感じていた。
しばしの沈黙。そして、ゆっくりと唇を離していく伊織とローズ。
「…ごめん、我慢しきれなくなっちゃった…」
「え?伊織ちゃん…」
「…大好きだよ、ローズちゃん…」
これまでの不安げだった顔から一転、明るい笑顔を見せる伊織。
それを見たローズは、再び目を瞑って伊織を抱き締めた。
「伊織ちゃん…」
「また…魔力の回復、してね…」
お互いが両想いであったことを確認した伊織とローズ。
しかし、この時ローズの目尻から涙が零れていたのを、そしてその涙の意味を、伊織は知る由もなかった。
(伊織ちゃん…ううっ…ダメなのに…ダメなのに…)
…
「くっくっく…これは決定的だ…」
以前予算のことで「将軍様」とやり合っていたあのスーツの男が、1枚の写真を見てほくそ笑んでいた。
その写真に写っていたのは、昨日の蓬莱家の中の小さな会議室に招かれる、結達4人の少女と辰哉の姿…
「蓬莱巌…貴様の命運は尽きたぞ…はっはっはっは!!」
時をほぼ同じくして、結はベッドの上で一人佇んでいた。
思い起こしていたのは、3人で共に辰哉とまぐわっていた時のこと…
「…ふぅ、本当にいいのかなぁ…」
あの瞬間は力を取り戻すため、そして伊織の元に早く向かうためと割り切っており、なおかつローズの淫催効果の
ある魔法にあてられていたため、自ら進んで3人一緒に裸で辰哉と絡み合っていた。
しかし今更になって、まだ高校生にはわかり得ない感覚ではあるが、酒の酔いがふっと醒めてしまったように、
現実に引き戻されていた。
何度でも繰り返すが、美佐緒も薫も、苦楽を共にする仲間であり、無二の親友同士である。
しかし、かと言って自分の恋人と堂々と性行為を行うことについては、許容はできないのが普通である。
その二人だけではない。
実際に現場を目撃はしていないが、あのスライムに犯された後に伊織とも交わっていたことは、結には想像できていた。
確かに伊織も大事な仲間で、最早姉妹同然の間柄であるが、それとこれとは話は全く違う。
結は深い悩みのスパイラルに陥りつつあった。
「辰哉君…私、どうしたらいいんだろう…」
悩みを抱えたまま、結は枕を抱くようにして眠りについた。
結に忍び寄る、一つの黒い影…
「なるほど…これは我々にとって好都合…」
音もなく近付くその影は、窓越しに結の寝顔を見つめている。
「貴女を…利用させていただきますよ…」
固く結ばれたはずの魔法少女同士の絆が綻び始めていたのに、まだ誰も気付くことはなかった…
了
GJ.そして俺ら自重しろw
こうまでスルーされててよくやるわ
文才はともかく、この鈍感さは尊敬に値する
全世界に魔法少女が大量配備され自然に増るため特別な存在では無くなり
敗北しなくても誰にも覚えられずモブのように魔法少女が世間から消える世界
エッチしたら強くなったり復活するのって元祖はどの作品になるのか
有名どころはエスカレイヤー(2002)だろうけど、
マイナーなのだとそれより前にあるかもしれない
このスレもおしまいだな ざまぁw
確かにもう少しで容量いっぱいだな
魔法少女23号ちゃん「いっぱいSS投下されてお腹の中がパンパンだよぉ……」
第12話 悪堕ち、そしてちょっとキツめの凌辱です
一度眠りに落ちてしまえば、悩みなどは関係は無い。
結はすやすやと眠っていた。
その結に音も無く忍び寄る、怪しい影…
黒いマントに身を包んだ背の高い男が、いつの間にか寝息を立てる結の隣に佇んでいた。
そして男は、指をパチンと一つ鳴らす。
「!?何これ…え!?…」
突如として結の脳内に、鮮明な映像が浮かぶ。
その内容は…
「山下さん…あっ…あぁん…」
「山下…くぅん…はうぅっ…」
「お兄ちゃん!ふあっ!ひゃあんっ!」
自分以外の3人の魔法少女が、辰哉と性行為を行っている姿だった。
裸のままの美佐緒が、薫が、伊織が、それぞれが辰哉と交わっている映像が、入れ替わり立ち替わり結の脳内でループする。
「ああん…いいですのぉ…」
「気持ちいいです…あっ…」
「お兄ちゃあん…もっと、もっと…」
しかも3人が3人とも、恍惚とした表情を浮かべながら、その行為を楽しんでいるようである。
自分以外が恋人のように、辰哉に身を委ね、すべてを辰哉に捧げんとしている…
「嫌あああっ!!」
遂に結は勢いよく起き上がる。
身体中に汗をびっしょりとかき、息が上がっている。
「お目覚めですかな?」
「!?」
聞き覚えのない声に、結は驚怖して思わず後退りした。
そこに立っていた男はニヤリと不気味な笑みを浮かべる。
「はじめまして進藤結さん。そして…」
「どうして…私の名前を…!?え!?嘘!?ああっ…」
男がスッと右手を結に向けると、結のお腹の中がじんわりと暖かくなる。
その直後、結は光に包まれ、パジャマを着ていたはずがいつの間にか紅白のミニドレスのような衣装を纏い、髪も鮮やかなファイヤーレッドへと変色…
「マジカルスターズ・レッド。」
「ど、どうして…」
何と結は強制的に魔法少女に変身させられてしまったのだ。
結はこの奇妙な現象、そして男の発する禍々しい雰囲気に怖じ気づきそうになってしまう。
「自己紹介が遅れて申し訳ない。私の名は…ギジェルモ…」
その名を聞き、結はさらに愕然とした。
「その様子だと、私の立ち位置は既にご存知のようで。」
ローズからその名は聞かされてはいた。
この町を魔物で埋め尽くす計画を発案、実行する者。
ローズが、そして自分達が討ち果たさんとする、最大の敵のトップに立つ人物…
いつの間にか結は起き上がり、手には炎が握られていた。
「ここで魔法を使ってご覧なさい。家が燃えてしまいますよ。」
結は炎を収め、ギジェルモを睨み付ける。
しかし、その圧倒的なオーラや感じる多大な魔力に、恐怖を感じざるを得ない。
何よりも、既に敵に自分達の正体が割れてしまった…このことに動揺を隠せずにいた。
「わ、私を…倒しに…来たの?」
結は声も、体も小刻みに震えていた。
「そうであれば寝首を掻き斬れば良いだけのこと…貴女を殺しに来たわけではありません。」
その口から出たのは、意外な言葉であった。
「な…何…」
「貴女の境遇に同情してしまったのですよ。自分の恋人が、他の者と堂々と性行為を行うなど…」
「!?」
自身の抱える悩みをそっくりそのまま言い当てられてしまい、結は驚愕する。
実は、あの時辰哉に斬られて事切れたかに思えた魔物は、実は急所が外れており、生きていたのだ。
魔物は戦闘が出来るほどでは無かったが、息を殺してあの交わりの場面をすべて見ていた。
そしてギジェルモへと報告を行って息絶えた。魔法少女は辰哉と交わることで、癒されていたということを…
「どうして…それを…」
「フフフ…」
ギジェルモは怪しげな笑みを浮かべたまま、話を進める。
「信じていた幼馴染みに裏切られるとは可哀想に…男はいつもそうだ。」
「ち、違う。辰哉君はそうじゃない。皆を助けるために…」
「では助けるためなら何をしても構わない。例え交わりがそうであっても…」
「何が…言いたいの!?」
遂に結は杖の先端に炎の鏃を出現させ、ギジェルモに突き付けた。
「…貴女は少し、感情的になり過ぎる節がある。だが、それ故心を動かしやすい。」
平然としたままのギジェルモは、杖の先端を鷲掴みにし、炎を消してしまった。
そのまま掌を結へと向ける。
「嘘……あっ…これは…また…やあっ!」
「フフフ…」
結は再び、あの映像を見せられていた。
脳に直接焼き付けられた辰哉と魔法少女達の交わる画は、目を瞑っても頭を振っても全く離れず、結の心にはっきりと再生される。
「やめて!見せないで!」
「大切な仲間同士が仲睦まじくしているだけですよ。貴女は今まで許容してきたではないですか、それとも…」
「許容していた。」
犯された魔法少女と辰哉との交わりはなんとか認めていたし、そうしないと仲間が魔物の子を…命の危険を孕んでしまうことになる。
しかし、完全に許容していたかと言うと…
「本当は、許せないのではないのですか?自分の気持ちに嘘を付き続け、形だけ認めてきた…」
「やめて…そんなこと…」
結の心が大きく揺さぶられていく。
思わず耳を塞ぎ、しゃがみ込んでしまう結。
ギジェルモは更に追い打ちをかけるべく、結に訴えかけていく。
「宜しいのですか?彼は貴女にとって大きな心の拠り所なのですよ。それをみすみす他の女と…」
「他の女…そ、そんなんじゃない!皆私の大切な…」
「幸い今は中の魔物の精を打ち消すため自信のものを残すことは出来ませんが…しているのは紛れもない行為。
しっかりと避妊の対策をした上で貴女ではない他の女と重なり、絡み合う。これとほぼ同意義とは考えられませんか?
むしろ一番奥にまで自らを確実に流し入れている…単に器具で精子の漏れを防ぐより、よっぽど悪質ですよ…」
ギジェルモの言葉一つ一つが、結の心にグサグサと、刃物の様に突き刺さっていく。
これまでの戦いで痛い思いはしてきた。しかし、まるで魔物に犯されてしまった時のような、耐え難い心の痛みを結は感じていた。
全ての元凶は目の前の男であり、この者を倒せばそうした苦しみからも開放はされるであろう。
しかし、結にはそう考える余裕など、とうに消え去っていた。
遂にギジェルモは結の顎を指で挟み、顔を近付け、まっすぐ目をあわせた。
「貴女が愛するのは誰ですか?」
「…辰哉君…」
「ではその辰哉君が、他の女性と性行為をしている。これを許せますか?」
「…ゆ…る…せ…ううっ…違う、そんなん…じゃ…」
「許せますか?」
遂に、結の心が音を立てるように崩壊してしまった。
「許せ…ない…絶対…に…」
ギジェルモはまたしても妖しげに、そしてなおかつ誇らしげに笑みを浮かべる。
「辰哉君は、誰のものですか?」
「辰哉君は…私の…もの…」
「ではその貴女のものを奪い去ろうとする女が…泥棒猫がいたら?」
「辰哉君は…渡さない…渡すものですか…」
結の心に自分自身の魔法のように、嫉妬の炎が燃え広がっていく。
いつしか目のハイライトが消え失せ、操り人形のように表情は呆然としていた。
更に結に洗脳を施さんとするギジェルモ…
「人の彼氏を奪い去る悪い女共は…」
「…おしおき…しなきゃ…」
「ふっふっふ、可愛い娘だ…」
ギジェルモが結の頭を撫でると、結はそっとその胸に寄り添う。
そのまま二人は、忽然とその場から姿を消してしまった。
正義の志を持って魔物に挑み続けた魔法少女が、遂に敵により掌握されてしまった…
「そうですか…わかりました。」
「んぁ…おはよう…どうしたんだ母さん?」
朝起きた辰哉がリビングで見たのは、とても心配そうに電話を切る母の姿だった。
「あら辰哉…昨日、結ちゃんってウチには来てないわよね。」
「いや、来てないはずだけど…どうしたんだ?」
「おはよー…」
続いて、伊織とローズも目を擦りながらリビングへと下りてきた。
「伊織、ローズちゃん、昨日結お姉ちゃんとお別れしたのっていつ?」
「えーっと…美佐緒さんの車で送ってもらって降りた時には…まだ乗ってましたので…」
「おいおい母さん、何があったんだ?」
「進藤さんのお婆ちゃんがね…結ちゃんが、今朝から家にいないって…」
「!?」
辰哉、伊織、ローズの3人は驚いて目を見合わせる。
「蓬莱さんのお家に聞いてみましょうか…あなたたちも、何かわかったら言ってちょうだいね。
あ、朝ごはんは机の上に用意しておいたからね。」
慌ただしく自室に戻っていく清美。
3人の脳裏には、絶対に当たって欲しくない嫌な予感がよぎっていた。
「なあ、まさか…」
「私何か変なことしゃべったりしたりしてないよね?ね?」
「…そうではないと、信じたいですが…」
魔法少女の正体が結であると割れてしまった。
そして、闇の軍が寝ている結を直接…
「なぁ、まだそうと決まった訳ではないんだ。伊織は無事だし他の二人も…」
「でも!結お姉ちゃんが捕まっちゃってたら…私…私…」
その時であった、辰哉の携帯から美佐緒の着信があったのだ。
息をごくりと飲み、辰哉は電話に出る。
「…はい、もしもし。」
「大変なことが起こってしまいましたわ…伊織ちゃんとローズさんと一緒に、出ていただけるかしら?」
あの魔物が大暴れした影響で、この日は学校は休校となってしまっていた。
いつもは授業の真っ最中の学校が、がらんと静まりかえっている。
その校内にある本部に、密かに辰哉達は侵入していた。
皆、不安と焦りを隠せずに、机の上に置かれたとある雑誌を見ていた。
それは以前、魔法少女の戦いの様子をすっぱ抜いたあの週刊誌と同じものだった。
「嘘…」
「…してやられましたわ。」
その週刊誌のトップ記事に掲載されていたのは、巌の私室に案内される、4人の変身前の魔法少女の姿…
記事には目を覆いたくなるような、かつ読者の目を引くための衝撃的な見出しが躍っている。
「…「魔法少女」は蓬莱商事社長の私兵だった。残虐レ○プは社長の自作自演。人権無視の非業な少女達への仕打ち。
暴力団へ画像提供し、莫大な資金を獲得か…なんだよこれ。意味わかんねぇ…」
一応出版社が配慮はしてあるのか、4人の目元は黒く塗りつぶされ、辛うじて顔が完全にはばれてはいない。
だが、このオリジナルの写真はそうはなっていないはずである。
思わず頭を抱えてしまう美佐緒。
「…何が、あったのですか?」
「私のお父様と、父の兄の伯父様は…」
「会見拒否とは自分で自分の首を絞めるような真似をして…馬鹿なことを。」
蓬莱商事とその関連企業が入居する町一番の高層ビル。
その中にギジェルモ以下闇の軍を迎え入れたのは他でもない、巌の兄である繁(しげる)であった。
彼は闇の軍の活動を認める見返りとして、自信の経営する「蓬莱技研」の技術力向上、そして蓬莱グループの頂点に、
自ら立つことを求めていたのだった。
テレビの前で繁は、ここまで上手く進んだ蓬莱商事の転覆計画を、そして今後の計画を想像しながら笑いを隠せずにいた。
「奴は人が好過ぎる。疑うことをしないからこうなるんだ。メイドの中に間者を忍ばせることぐらい容易なのに…」
密かに屋敷のメイドの一人を買収し、常に巌に探りを入れていた繁。
遂に決定的な瞬間を収めることに成功したのである。
その魔法少女の内の一人が自らの姪であったため、周囲をあたると、他の魔法少女の正体も早くに割れてしまっていたのだ。
「さて、トドメを刺すと致しますか…はーっはっはっは!!」
繁はスーツを着込み、部屋から出ていくのであった。
「しゃちょーさん…大丈夫かなぁ…こんなことして!ぜえええったいに許さないんだから!!」
「これまでいっぱい修羅場を…大変なことを乗り切ってきましたわ。今度もそうだと良いのですけど…」
自分を優しく見守ってくれた巌がこのような仕打ちを受け、激怒する伊織。
しかし、今回ばかりは相当に厳しい現状である。
結の失踪、そして自分達の正体の暴露、巌に着せられた濡れ衣…一気に窮地に追い込まれてしまった魔法少女達。
ふと、辰哉は自分の携帯電話にメールが届いていたのに気付いた。
「何だ…!?」
辰哉はその差出人、そして内容に目を見開き、驚きを隠せなかった。
「…お兄ちゃんどうしたの?」
「いや…なんでもない…すまん、ちょっと張り詰め過ぎて気分が悪くなっちまった…トイレ行ってくる。」
辰哉は倒れ込むように扉を開け、外に飛び出した。
しかし、これは演技であった。本当は吐きたいほど気分が悪いということもなかったのだ。
「…結のヤツ…今更何だって言うんだ…」
こんな時にこんなメールが来るとは、一度立ち止まれば罠だと思って警戒したかもしれない。
しかし状況が状況だったため、辰哉は何も考えずに一目散に外に出て行った。
また内容が内容なだけに、他の皆に明かすこともしなかった。それ程辰哉は冷静さを欠いていた。
手には携帯電話が、確かに結のメールアドレスから送られた文面の画面を映し出し、ぎゅっと握られていた。
「辰哉君へ、二人っきりのとっても大事な話があります。東公園に来てください。」
ちょっと容量が持たなそうなので、続きは次スレに投下致します
とりあえずスレ立て乙
でも容量足りないのは明らかだったし、先にスレを立てて、新スレのほうにまとめて投下すべきだったかも
申し訳ございません、残り容量と文章量を見誤っておりました
残り魔力量を見誤ってガス欠に陥った魔法少女を……