おつおつ
カノンが隊長と呼ぶのは1主人公のイメージが強いな
俺だけかもしれないけど
二人とも乙
後者はフランモノ…だよな?
名前隠すなら小ネタ程度にするか外見を書いた方がいいと思うぞ
で、結局
>>663はなんなんだ?
それ以降に投下されたヤツとゴッチャになったんだが
ぶっちゃけ書き手として、投下前後以外でコテつけるのやめてくれんかね
いちいち反応見て投下していくってスタイルは見苦しいし、
こっちも投下のタイミングを逃しまくることになるから、ある程度固まってから投下してほしい
初めて書いた時は反応が気になって自己主張激しくなるもんだからな
ある程度しょうがないと多めに見てやれ
仰るとおり
ただ一度言われないとなかなか気づかないからね
短時間で被らないほうが継続的に見たい読み手・感想の気になる書き手双方の為になるし
特に今回は後の人のSSで人物がわかりにくかったっていうのもあった
文句言っちゃってごめんよ
今エリナと男主人公のSMストーリー書いてます
ちなみに男主人公がエリナの性奴隷になる話というマニアックな話なので
よろしくお願いします
フランのはセリフないのにエロくてすげーな
エリナ様の男主責め
とあるエイジスでのミッションの目標討伐後にエリナがつぶやく
「今日の戦績いいね〜。誰のおかげなんだろ?ねぇ先輩?」
「くっ・・・!」
「あれ〜?どうしたの先輩?」
ニヤニヤしながら俺に問いかける
「あそこに変なのも付けられて、まともに戦えるわけないだろ・・・!」
俺の股間の部分は小刻みに振動しているローターがくくりつけられていた
「へぇ〜。私にそんな口聞いていいんだ〜?」
そう言ってポケットからローターの振動調節器を取り出し
「弱」の設定から「中」に変える
その瞬間俺の股間にもっと強い振動が伝わり、立っていることもままならなくなった
「あぁ・・・エリナ・・・止めてこれっ・・・くぅっ!・・」
「え〜、どうしょっかな〜♪」とニヤニヤしながらこっちに歩み寄ってきた
「そんなに気持いの?」
「ツンッ」とエリナの右手の人差し指が俺のペニスの亀頭部分を突っついた
「あんっ!」と変な声をあげて俺は座り込んでしまった
「あははっ!指でちょっと触られただけで感じちゃうなんて先輩は変態だね!」
クスクスと笑いながらローターの振動を「強」にした
その瞬間俺はイキそうになり、「イク!」と叫んだが
ピトっと振動が止まり、「え?」となっていると、エリナが「帰ろ!先輩!」と
何事もなかったように輸送ヘリに向かって歩いて行った
(くそっ!なんでこんなことに・・・!)
そう俺は一週間前のある一言によってエリナの性奴隷になったんだ
一週間前:ラウンジ
エリナとミッションを終え、アナグラに帰還した後のことだった
「ねぇ先輩!今日こそ見たでしょ!?」
(何をだよ・・・)と思いながらそういえば今日のエリナのパンツは白だったなということを思い出し、おもしろ半分で「白だった?」と返してみた
すると「なによ白って?」と返されたので「別に、なんの色だろうね?」と呟いて自室へ帰ろうとエレベーターに乗ろうとしたその時だった
後ろから「ねぇ先輩?」とニヤニヤしながら歩いてきた
「少し話があるんだけど、部屋で話さない?」
「あ、ああ。わかった」
自室
「エリナ、話ってなんだ?」
「さっきさ、白がどうとか言ってたよね?」
まずい・・・バレたか・・・と冷や汗をかきながら「ああ」と冷静を装って答える
「私のパンツ、見たでしょ?」
直球キター!俺の心拍数が一気に跳ね上がる。なにこれ?マルドゥークとの戦いよりも緊張してる・・・!
「な、なんのことかさっぱり・・・」
「へぇ〜、シラを切るんだ」とニヤニヤしながら近づいてくる
「っ・・・」俺は言葉に詰まった
「いいのかな〜?ブラッドの隊長様が女の子のパンツを見てた事をみんなに言いふらして、もっ!」
「ぐぁっ!」瞬発力には自信があったが、動揺していたせいか、エリナが放つ絞め技の対応に一瞬遅れ、組み伏せられ、自室の床に仰向けに転ばされてしまった
「エ、エリナ・・・これはどういう・・あっ!」
どういうことだと質問しようとしたその時、俺のペニスに何かがのしかかってきた
「へぇ〜、14歳の女の子に足で大事なところ踏まれて勃起しちゃうんだ〜♪」
「くっ・・・今すぐ足を退けろっ!」必死に抗議するが、エリナの足からもたらされる快感で体が動かない
「え〜!そんなに足を乗っけて欲しかったの?じゃあもっと踏んであげるね!」と言いながら靴でグリグリと服の上から俺のペニスを刺激してくる
「エ、エリナ・・・やめっ・・・あっ・・・」ペニスを足で踏まれ、今まで感じたことのないような気持ちよさに思わず声がでる
「足がそんなに気持いの?」とニヤニヤしながら聞いてくる
「別に・・・気持ちよくなんか・・・あっ!」もっと強く踏まれて、言葉を発することができない
俺の感度が高まり、そろそろイキそうになったところで、足の踏みつけが止まる
「えっ?」とイけなかった悲しい思いと、解放された思いが混じった声がでた
「イカせて欲しいの?」と未だペニスの上に置かれている足を動かさないまま聞いてくる
イキたい!そう思うが、やはり男のプライドがあり、その言葉を口に出せない
だがそんなことまで見透かしたようにエリナは俺に聞いてくる
「プライドなんてないでしょ?だって先輩は、女の子に大事なトコロを足で踏まれて興奮しちゃう変態さんなんだから」
さらに追い討ちをかける
「いいんだよ?もしこのまま「イカせてください!」って言えなかったら、ここの支部にいるみんなにさっきのことばらしちゃうから」
俺のプライドは粉々に崩れた。
そして
「・・・イカせてください」
言ってしまった・・・
「よく言えました!」そう言って再び俺のペニスをグリグリと足で踏んできた
「あっ!そこだめぇ!」亀頭をつま先でグリグリと刺激され思わず声をあげる
「女の子みたいな声だしちゃって・・・カワイイ!」
そう言ってエリナはスカートのポケットから小型カメラを取り出し、動画をとり始めた
「お前・・・!!」怒りをあらわにするが、そんなものはペニスからくる快感によってすぐに打ち消されてしまった
「そろそろイカせてあげるよ」そう言ってペニスをもっと強く踏みつけてきた
その瞬間俺の頭の中は真っ白になり、服の中に己の精液を放出した
「イっちゃったんだ♪変態さん」
そして俺に歩み寄ってきて
「私のモノになる?」と聞いてきた
嫌だ!と言いそうになるが、エリナの手に握られているカメラが目に入った
「嫌でもいいんだよ?でもそしたらどうなるかわかってるよね?先輩?」
拒否権はない、そう遠まわしに言ってくる
仕方がない、そう思って俺はこう口にした
「エリナのモノになります」と。
連投ごめんなさい
あらすじだけ書いてみたんですけどどうでしょうか?
改善点があればお願いします
感想聞く前に人の話聞いたほうがいいんじゃない
書き手育成所じゃないだの言ってる奴の気が初めて理解できた
684 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/20(金) 18:59:29.22 ID:2rRhW1VG
あらすじなのかwww
まぁいいと思います
あんま感想聞くのは印象良くないけど
>>682 自分も言える身分ではないでしょうけど、他の小説とか読んで技法を真似るとかしたほうがいいですね…
私も数冊読んで色々と参考になるほか、書く上でのタブーとかに触れることができましたので
了解です感想は聞かないようにします
あとすいませんあらすじじゃなくて性奴隷化の過程的な感じに解釈してください
一週間後:エイジス後の男主の自室
「ああっ!・・・くぅ・・・!」
ガチャガチャと金属同士が擦れ合う音が聞こえる
「ほ〜ら先輩、頑張って!」と全裸で鎖に繋がれ、床に座り込んで悶えている男に椅子に座りながら声をかける少女がいた
俺は手を後ろ手に手錠で拘束され、首には鎖の繋がった首輪がはめられていた
「ダメっ!イクッ!」バイブが俺のペニスから離れる
「あはは!またイケなかったね、先輩♪」
はぁはぁ、とペニスをギンギンに勃起させながら俺は息を荒げていた
「エ、エリナ・・・もうこんなことやめてくれ・・・」
エリナはさっきからバイブを俺のペニスに押し当てたり、イク兆しが見えるとパッとペニスからバイブを離して、何回も寸止めを食らっていた
「でもイケないのは辛いよね?」
「あぁ・・・」
「イカせて欲しい?」
「・・・・くっ」愚問だ、と心の中で呟く
すっ、とエリナがバイブをペニスに押し当てる
「ああっ!」イキそうになるがまた寸止めを食らった
「ど〜してもイカせて欲しいなら、イカせてあげないこともないけど?」とニヤニヤしながら言った
「イキたい」そう答えた
「人にモノを頼むときはどうするの?」
「・・・・イカせて・・・・ください」羞恥を振り切り放った言葉だったが
「でも二回も同じお願いだとつまらないよね〜」と言いながら赤いニーソックスに包まれた足を顔に差し出してきた
「イカせて欲しいんだったら舐めてよ」そう言ってきた
俺には論理的に考える思考がなかった
ただ本能のままにイキたい、イキたい、という声が頭の中で響いていた
俺は足を舌でぺろっと舐めた
>>685 アドバイスありがとうございます
参考になりました
「もっと舐めてよ。足の裏とか」もっと舐めろと言っている
「・・・んあ・・・じゅる・・・ペロッ・・・はむっ・・・」
俺はエリナの足の裏に顔をくっつけたり、つま先を口に含みペロペロとエリナの足のいたるところを舐め回した
エリナの足の味が口全体に広がり、甘酸っぱい香りが鼻腔をくすぐる
「あはは!先輩犬みたいでカワイイ〜!」子犬を見るような顔でそう言った
「・・・じゅる・・・ペロッ・・・んん!?」
足を必死に舐めていると、急にエリナがもう片方の足でペニスの亀頭をつま先で刺激してきた
「先輩ここをつま先でクリクリされるの弱いよね〜♪」
「ああんっ!ダメっ!」俺は女の子みたいな声を出して快感に浸っていた
「そろそろイカせてあげる。でもその前にもう一回お願いして?」
「くぅ・・・はぁはぁ・・・イカせて・・・ください」
「よく言えました!えらいね〜♪」言葉とは裏腹にペニスにはより強い力が与えられる
気がつくと俺のペニスは両足に挟まれており、さっき舐めていた片方の足がいやらしい音を立てていた
「じゃあイカせてあげる」そう言って両足で固定されたペニスの亀頭に、バイブを思いっきり押し当てた
「あっ!」
あまりに刺激が強すぎて、俺は大量の精液を放ちながら気絶してしまった
「先輩のイッた時の、カワイかったな〜♪」そういって手錠と首輪ほ外し、一枚の手紙を残して去っていった
いやここはあなたが練習するためのスレじゃないんですが…
発想は悪くないけどここまでぐだぐだだとどうも読む気になれない
本気でこの言葉を言う日が来るとは思わなかった
半年ROMって出直して来い
__ __
`∠__\ /__\
‖・ω・`|| / |・ω・|| エリナチャーン
/ ̄ ̄ ̄ V/|  ̄⊂二) レイプサセテー
L二⊃ |∪ | |
ヽ_⊃ ノ | /\_ノ
__(_/ _ ヽノ_
((( )))
(´Д`; ) ッヒィイー
/ つ _つ
人 Y
し'(_)
ということでヒャッハーします
前以上に長くなってしまったためキリのいいとこでふたつにわけますだ
後半も半分以上仕上がっているので、明日か明後日あたりにはいけるかと
【ちゅういがき】
・クソガキ達によるエリナちゃん陵辱(のち輪姦)
・救いはもちろんありません
・三人称にしたら余計エロくなくなった 一応R-18ですが
・コウタ以外全員モブ 便乗上名前つけた子もいますがお気にせず
・時系列はブラッドが極東到着直後 キャラエピ前あたり
・犯罪行為は6/10以降
「だーかーらっ、私達には遊んでるヒマなんてないの!
あなたと違って、訓練してアラガミを潰して見回りや調達諸々、華麗にこなさなきゃならないんだから!」
「つっても、ねーちゃん今は見回りだしここいらに慣れてないんだろ?
だったら俺らが案内するからさー、ついでに遊ぼうぜ!なんでもいいから!」
「ふざけないでッ!いつも命を懸けて戦ってるのっていうのに、なんでお守りまでしなきゃなんないのよ!?」
予想のついたことだった。プライドが高く気の強い神機使いの少女と、サテライト拠点の中でも貧民街の少年。
少年は馴れ馴れしいようでもあるが、『いつものクレイドルの人』と認識しているのだろう、悪意は見当たらない。
対する少女、エリナも元をただせば純粋な子どもである。ただし、相手がボロ布を着て狎れてくること自体に慣れていないのだろう。
少し、特権意識も残っていたのかもしれない。あばら屋の立ち並ぶ貧民街では、そのような態度はあまり好意的にみられるはずがなかった。
「おいおい嬢ちゃんよお、俺たちだって命がけで生きてんだぜ?
そんな言い方はないんじゃねえかい?」
無精な格好の大男がのそりと現れ、子どものケンカに横から口を挟む。いや、ケンカに口を挟んだのではない、文句を言いにきたのだ。
エリナはこういった、雑多で無頓着なところも嫌いだった。汚いし、何より華麗でない。自然、目つきも舌端も厳しくなってしまう。
「何よ、あんたには関係ないでしょ!口挟まないで!」
「ほ〜、部外者の意見は一切聞かないってか?さっすがはフェンリル様!いやぁお目線が高い高い!」
「オイおっちゃん、いらんこというなよ!」
皮肉を叩く浮浪の体の男に、少年が威勢のよい啖呵を切った。あくまでもクレイドルに好意的な、純粋な立場である。
緑髪の少女もはっとして少年のほうを見やった。自分の意地を通すことに気を傾けすぎていたのかもしれない。
微かに、ほんの微かにではあるが、昔気になっていた少年の姿を思い出していた。
「んだとぉガキ?てめぇの肩をもってやったっつーのに逆らう気か?
このスラムで大人に逆らうとどうなるかわかってんのか?あ?」
大男の足元から砂煙が立った。下品に拳と首を鳴らし、威嚇する。
まるでチンピラそのものの様相に、ここには法など存在しない、と神機使いの少女は思い知らされた。
このままでは少年が危ない。エリナは正義感が強かった。躊躇いもせず、自慢の獲物を卑しい男の目の前に突きつけた。
これも血筋のなせる業、尊敬する兄から受け継いだものである。本人も認めるところであり、その華麗な精神は誇りでもあった。
「ぐ…テメェ、醜いぜ。この粗末なモンは丸腰のヒトサマを弾圧するためにあったんだな、傑作だわこりゃ!ハッハッハッハ!」
ひきつらせた表情を浮かべながらも軽口を発する。人を貶めねば気がすまない、どこまでも見下げた男だった。
それが自身の行為を華麗と信じ疑わない少女の頭に火をつけた。こうなれば収まらない。
「子ども相手に暴力奮うあんたのほうがよっぽど醜いでしょ!
だいたいこれは弱きを救う為の華麗な正義の槍なんだから、あんたを萎縮させるにはお似合いよ!」
「あ、あのねーちゃん、そこまでしなくても…」
「あなたは黙ってて!だいたいね、ここまでなるのにどれだけ苦労したと思ってるの?
尊敬する兄さんを失くして、それでもめげずに勉強して勉強して、訓練で痛い思いをして…
ただただ人を侮辱するだけのあんたとは持つべきものが違う!わかった?図体でかいだけの能無し男!」
「こ、この小娘ッ…!」
乱闘の風景などとっくに見慣れた少年だったが、まさか自分が当事者になるとは夢にも思っていない。
繰り広げられる剣幕にただただ気圧されていたが、ふと肩に置かれた手に振り返り、その人の顔を見るなり救われた心持ちになった。
「おい、それぐらいにしておけ」
後から現れた青年は、青年ながらも年季の入った声を利かせた。
眼前の大男に夢中になっていた少女も、ぴくりと肩を震わせ反応する。
「コウタ隊長…で、でも、こいつが先に…」
後ろを振り向いた隙を見逃すはずはなかった。彼女が殴りかかる男に気づいた時、それよりも速く青年――コウタが間に割って入っていた。
地を一駆け、まさに神速であった。少年は驚きと憧憬の混じった視線でクレイドルのその人のことを見た。
「いくらサテライトの人といっても、暴力を奮うようじゃ容赦はしない。
それにエリナ、お前もお前だよ。すぐに頭に血を上らせるクセを直せって、この前言わなかったか?
守るべき人達を口撃するなんて、信義上絶対にやっちゃいけないことだ」
「う…」
「クソッ!」
少女は口ごもり、大男はつまらぬ展開に舌を打つ。白けた、といわんばかりに去ろうとした。
相手はこのサテライト拠点を独自に守るクレイドルの顔だ。新入りの小娘とは格が違うのを、この男も知っていたのである。
「おっと。だからって憂さ晴らしにコイツをリンチしようなんて考えるなよ?
明日も来るし、定期的に見回るから、コイツに何かあったら…わかるよな?」
一回りも違う少年の頭に手を置き、去る大男の背中に目線を投げた。男は一瞬立ち止まり、すぐにそのまま路地裏に消えていった。
とりあえずの緊張状態を解いた第一部隊隊長ことコウタは、次にエリナと少年、交互に顔を見比べた。
「エージ、悪いけど今日は遊んでやることはできないんだ。明日また来させるから、そん時に案内してやってくれ。
こいつも悪気があったわけじゃないし、まぁ…そのあたりは、俺が代わりにいうのもなんだけど…わかってやってくれ、な?
んでエリナ、お前にはあとで話がある。…いいな?」
「アイアイサー!」「…はーい」
対照的な返事にコウタは苦笑いしながらも、少年には手を振り、少女には腕を掴み、大股でその場に背を向けた。
エージと呼ばれた少年はそんな後姿を見てふと、カップルみたいだな、と思った。
# # #
翌日。
エリナは同じ場所に立っていた。少し風が強い。ベレーの下にうずもれた髪が、ふわりと舞った。
実際、エリナはこのあたりのことをまったく知らない。だから、所狭しと茅屋が立ち並ぶこの貧民街にて、探し人など見つけられるはずもない。
落ち着かなさそうに周囲を見渡しながら、ここに来たそもそもの理由を思い出していた。
「だからだなぁ、少しは俺たちの活動と、現地の実情を知ってもらおうと思って…」
「確かにゴッドイーターは人々を守るために在るべきです!現地の人々と交流を深めておけって言われるのもわかります!
でも、だからって…私たちはなんでも屋じゃないでしょ!華麗に戦う誇り高き神機使いなのに!」
ラウンジから見える夕闇を前にして二人の口論が飛び交う。グラスに注がれたオレンジジュースと紅茶には、一切手をつけられていない。
要は現地視察ということだ。極東支部が『守る』対象は、何もここフェンリルの壁の中の人達だけではない。
クレイドルという別働部隊が、フェンリルの態勢に不満を持つ人々のために様々なサポートをしている。
つまりそちらの指示誘導を行うこともあるし、戦闘を有利に運ぶために地理に精通している必要性も出てくる。
コウタは隊長として、様々なことを知ってもらおうと新人エリナを見回りに向かわせたのだった。その結果は、散々だったが。
「エリナはさぁ…もうちょっと、チームワークってものを大事にしなきゃダメだ。
わかるか?どんな相手だろうと尊敬して、共に生き、戦っていく。
エミールだって…アイツはアイツで頑固だが、そのあたりはさすがにわかってるよ」
「な、なんでそこでエミールの名前が出てくるんですか!あのバカは関係ないでしょ!?」
「ほーら、そうすぐにカッとなって言い返しちゃうのが今のお前の課題。
戦闘の時だって大義があるのはいいことだけど、熱くなってのめりこむようじゃいつまで経っても新人のままだぜ?」
「でも…!」
ここ最近、エリナをいつも不機嫌そうにさせている原因がいくつかあった。
鼻持ちならない態度で妹扱いしてくるエミール。そして、フライアから赴任してきたとかいう特殊部隊。
自身の属しているモノを誇りに思っていた彼女にとって、これらを素直に受け取ることは難しかった。
よってフラストレーションも溜まっていき、捌け口のない感情が彼女の中で爆発しがちになっていたのである。
「とにかく、明日もっかい行ってあいつ…エージに謝ってこい。んで、遊んであげてくれ。
あいつも、いやあそこの奴らには外界の人間が新鮮なんだよ。生きることで精一杯だからな」
「……ま、まぁ私も大人気なかったとは思ってますし…構いませんけど…
…その…、明日の任務のほうは…」
口をつぐむかのように、語尾が小さくなる。自分だけ、また除け者扱いされてしまうのか。新人扱いされてしまうのか。
目線を下げ、ジュースの表面を見つめた。落ち着かない気持ちを抑えようと、息を吹きかける。凪いでいた水面がふらりと揺れた。
「あぁ、その件なら俺らがどうにかしておくよ。エリナの明日の任務は、現地の人達と仲良くなること!
んで、ついでに地形も覚えてこい!最短でアラガミの元へ向かうのも、被害を減らすのに一役買うんだからな」
コウタ隊長が歯をニッと出して笑った。人当たりのよさそうな笑顔である。
「…わかりました」
それにつられ、むすっとしていた彼女の心も幾分か解れた。が、エリナは断固として表情を崩さない。
何か、はぐらかされた感じがして癪に障ってしまったのかもしれない。自分でも、素直でないと感じていた。
「素直、ねぇ…」
腕を組んで考え込む。気がづいた時にはこのポーズが癖になってしまっていた。背伸びをしたい心理の表れかもしれない。
ただ一般的に他の侵入を拒むといわれるそれは、時に高圧的にとられることも少なくない。本人が気づくには、まだ時間がかかるだろう。
ともかく、本人は腕を組み目を瞑り、時に手を頬にあててこれからどうすべきかを思い返していた。
「探し出して謝る。うん、これはマスト。付き合ってあげる、っていうのがどうしたらいいのかわかんないけど…
それより目下の問題はどうやって見つけるか、ってことよね。さすがにずっと突っ立ってるわけにはいかないし…」
当の彼女が口に出しているという実感はない。何をしていいかわからないため、言葉にして確認する体である。
と。気配を感じ猛禽類の如く目を見開いた。背後にいたのはぼろぼろのタンクトップを着、髪を逆立てた少年だった。
もちろん昨日の少年ではない。齢は自分より少し下、といったところか。不適な笑みを浮かべていることから狡賢そうな印象を受ける。
思わずエリナにも緊張が走り、神機を握り直そうと手に力をこめる。が、すぐに持ってきていなかったことに気づく。
「あんた何か探しモノか?ここいらじゃ見ないイイ服着てるから、きっとフェンリルとやらの回しもんだな」
「…そうだけど」
いやに皮肉っぽい。ひょろりとしながらも豹のような体つきで、スラムの空気に馴染んだ様相を醸し出している。
彼女のあまり好まない雰囲気であり、関わりたくないタイプだった。自然、そっけない口調になってしまう。
「スマンスマン、さっきなんかブツブツ言ってたからよ。
人探してるんだろ?好きな人でもいんのか、おアツいこったなァ?」
茶化され、思わずしかめっ面で睨みつける。こういうとき、エリナは冗談の通じる性質ではなかった。
しかも無意識のうちの独り言を聞かれていたとは。自らの領域を侵されている気がして、より苛立ちが積もった。
「おーコワ。で、どうすんの?俺結構ここらへん人脈とかもあるんだけど」
しかし、苛立つだけでは昨日の二の舞である。言いたいことを嚥下し、主題を切り出した。
「…あのさ……じゃあ、聞いていいかな。多分あんたより年下だと思うんだけど。
これくらいの身長の子で髪は…後ろで一纏めにしてたかな。
顔は…うーん、顔……強いていうなら団子鼻で人懐っこい感じ?」
不機嫌そうだった割には、おずおずと話し始める。そして、身振り手振りを駆使して精一杯表現しようとする。
このようなところが、彼女らしさを表している。少年も暫く目を細め、観察するように眺めた。
が、しかし、すぐに鼻を鳴らしてかむりを振る。
「はっ、それじゃわかんねーよ。
そもそもここいらには俺らみたいなガキなんていっぱいいるんだからさ、もっと詳しくだなぁ」
「なっ…!」
不誠実。エリナの頭に、その三文字が思い浮かんだ。
「おっと待った!俺、こう見えてもあるグループのリーダーなんだぜ?
もちろん俺より年下のヤツだってそれなりにいるさ。来てくれればあんた自身で探せるから、いくつかツブシが利くと思うけど?」
胡散臭い話ではあった。エリナが幼い頃にさんざん言われた『知らない人にはついていくな』とはまさにこの状況だろう。
しかも昨日の純朴な少年が、このやさぐれた少年の下にいるとは少し考えにくい。それは彼女も汲んでいた。
だが、それ以外にアテはない。何より現地を把握するのが今回の目的であるなら、虎穴ですら入らずんば意味がない。
小柄な少女は再び腕を組み、溜息を吐いた。そして猫のように目を窄め、トーンを低くして言い放つ。
「…わかった。……案内、お願い」
彼女、エリナの精一杯の譲歩であった。
# # #
教科書でしか見たことのない景色が、次々とエリナの瞳に写りこんでくる。
土色の粗末な壁。今にも崩れ落ちそうな、草葺を乗せただけの茅屋。風がひゅうひゅうと音を鳴らし、意味を成していない木板。
尖った岩がそこかしこに露出しており、未だ乾かず泥沼のような水溜りもある。大企業の令嬢として育てられた彼女には信じられないような居住空間だった。
「おっと!」
「ひゃっ!?」
前を走る少年が思わずその泥溜まりを踏み、湿っぽい土があたりに散らばった。
お気に入りの赤いオーバーニーソックスにも飛び散ったため焦茶色の染みができてしまい、エリナは軽く悲鳴を漏らした。
―――いやだなぁ…汚い水溜まり……
とは思ったものの、口に出すには留めた。少年が
「あーゴメンゴメン、たまり場に着いたら井戸があるからさ、それ使ってくれよ」
と言った時も、黙って頷くのみであった。
いくつかの辻を過ぎ、生活の場を通り抜け、そろそろ帰り道を忘れそうになってきた頃、やっと溜まり場に到着した。
少年が声をかけると、いかにも不良少年達といった顔ぶれが表に並んだ。その中には、少年より年上と思われる者も多かった。
「ようリーダー、その女は?」
「あぁ、例のヤツだ」
「っひょー、やるねェ」
交わされるやりとりにエリナは目を丸くした。
―――例の?他にも自分のように迷い込む人がいるのだろうか?
しかし、とりあえずは昨日の少年を探し、いなければさっさと去ってしまえばいいと思いなおし、並んだ顔をじろりと見比べた。
いない。似ても似つかない。嘆息し、リーダーと目された少年に声をかけた。
「…この中にはいない。他には?」
「んー他かぁ?…オイ、アイツは?」
「ちょっと待ってな、今連れてくる」
このいけ好かない少年だが、求心力はあるのだろう。年上の男ですら易々と従い、大きめのあばら屋に入っていく。
外から見るとまるで秘密基地のようで、このような状況でなければ彼女も探検したいと思ったに違いない。
だが、土地柄に加え、外にまで埃が吹き抜けてくるのを鑑みると、中は相当雑然としていて見るに耐えないのだと予想できる。
思わず視線をそむけ、薄い半月が浮かぶ青空を眺めた。
「…オネエサンよ、あんたのお探しもんはこいつだろ?」
肩を掴まれ、エリナはビクリと震えた。すぐ目の前にリーダーである少年の顔があった。
自分より一回り小さいが、それでも怯ませるには十分な迫力を備えている。思わず唾を飲み込んだ。
リーダーが指差す先には、確かに昨日の馴れ馴れしい少年――エージがいた。
「な…何してんのよ!どういうこと!?」
少女が驚くのも無理はない。エージは縄で縛られ、猿轡を噛まされていた。
普段から、何か恨まれるようなことをしていた少年だったのか。エリナは混乱し、悲鳴に近い声で叫んだ。
「うっ、ぐむ、むぅー…ぐぇ!」
「うるせぇな、てめェは黙ってろ」
担いでた年嵩の少年が腹を殴ると、拘束されていたエージはカエルのような声を出した。
それを見てリーダーの少年が舌打ちし、次いでエリナのほうに目を戻した。
「オイ…あんま乱暴すんな。後で役立ってもらうんだからよ。
んで、オネエサン。なんでこんなことになってるかわかるか?」
「わ、わかるわけないじゃない!それよりその子を離しなさいよ!」
「そいつぁムリな相談だ。つーかさ、オマエ生意気なんだよ、フェンリルの狗風情が。
昨日ふと耳にしたんだが、『ワタシタチハイノチガケデタタカッテルンダカラアナタトハチガウノ〜』なんてぬかしてやがったよな?
しっかもお守りだァ?俺たちをナメてんのか?お前らみたいなのに守られるほどひ弱じゃねーんだよ。
なんでもかんでもてめぇらの施しってか。ここサテライトだって、元々は身寄りのない俺らの集落だった。
それをてめェらが都合のいい解釈押し付けてきやがって、オカゲサマでこちとら食糧事情はジリ貧だ。
オマケに人が増えたからアラガミとやらの糞野郎の襲撃も増えた。それを守ってるだ?傲慢、欺瞞もいいとこだな!」
次々とリーダーの少年が明かす話を、エリナは黙って受け入れることしかできなかった。
自分が華麗に守っていると思っていたものが、またその誇りが内側から崩壊していくのを感じていた。
「だから!アンタにお仕置きしてやろうと決めた。舞い上がってばっかで何もわかってない新人チャンがよぉ?
テメェのおかげでこいつが巻き添えを受けちまったんだ。アーカワイソー!」
額に手をあてて天を仰ぐ。わざとらしい仕草は、明らかにエリナを煽っていた。
さすがの今まで衝撃で口も聞けなかった彼女も、黙っていられるわけにはいかない。何より、尊敬していた極東支部の面々に対する侮辱である。
「そんなの…そんなの、いいがかりもいいとこじゃない!あなた達だけでじっとしてても何も変わらない!
それを先輩達が、頑張ってフェンリルの庇護下でもない、安全で自由な土地を作ろうとしてるの!
人質にとらなきゃ女の子一人誘えないような卑怯なヤツにとやかく言われる筋合いなんてないッ!
早くその子を解放して!さもないと…」
「さもないと?」
「力づくでも…連れ帰る」
この場に不似合いな少女は覚悟を決めたのか、不敵な面構えで少年たちを睨んだ。
信念は、華麗に。誇りを守るために…兄さん、力をくださいと心の中で祈る。
「はははっ、おアツいこって!そーーんなオネエサンにご朗報ー!
なんとなんと!この俺を倒したらそこの少年を解放して帰してあげまショー!」
もちろん彼女の双眸に怯むことなどなく、リーダーの少年はおどけた口調で言った。
対するエリナは呆気に取られている。
―――たった一人を倒すだけで? バカじゃないの?
あるいは慢心を生み出そうとする相手の罠だったかもしれないが、そこに気付けるほど彼女の気は長くはない。
「…私、神機使いなんだけど?」
「じゃあウデには自信があるってことだよなぁ?」
「いいの?」
「あァ、それならこっちにも女と闘う名分がつく」
「…後悔しても、知らないんだから」
と。言うが早いか、少年の足元に肉薄。ラッシュファイアの要領である。
地面を踏み込んだ勢いで、チャージスピアを突くように左の拳を放った。
「うお…っと!」
しかしリーダーの少年も負けていない。豹、といった第一印象は、ただの比喩に終わらなかった。
膝を折り腰を反らすと、大胆にも両足を浮かせてか細い腕を絡めとりにかかった。
「いきなりかよ!温室育ちのクセしてルール無用たぁ、いい性格してんじゃねぇか」
片腕をホールドしたのを確認すると舌なめずりし、そのまま頭の後ろで地面に両手をつき倒立の姿勢になってエリナを放り投げた。
…はずだった。が、いかんせん細すぎた。当の本人は無表情で腕を抜き取るなり前進。倒立から宙返りを披露している少年との距離を詰めた。
すかさず片手を突いて屈み、着地地点に脚払いをかける。豹の少年はうまいことその脚に着地し、大きく前に跳んで距離をとった。
「った…」
脚を踏み台にされ、初めて少女が顔を歪めた。骨折には到ってないが、熱くなっているのがわかる。
「おい!わかってるな!」
リーダーが目で合図すると、人質を抱えていた年嵩の少年が頷いた。
エリナはそれを視界の端で確認したが、やがてまた駆け出した。
「…悪巧み?」
今度は不敵に笑う。幼いながらも妖艶な表情であった。はっとした少年が身体を横にずらすよりも早く、飛び跳ねて滑り込んだ。
チャージグライド。右手に力を込め、跳躍とともに神機に添えた左手を支点に槍を押し出すチャージスピア独特の闘い方である。
だが今は獲物を持っていない。代わりに左手を拳に添え、右の勢いを利用した左肘でのエルボーを見舞う。
――入った。
その場にいる誰もが、髪を逆立てた少年が脇腹を抱え込むのを見た。
だが油断はしない。エリナは続けざまに左足を軸に少年の背後に回り、膝蹴りを入れようとした。
刹那―――
「ダメだねーちゃん!」
響き渡った甲高い声に思わず身構えて後方高くへ飛び立ち、宙で身体を捻って着地した。
いわゆるバックフリップである。エリナはこの華麗な技を身体に染み込ませる事によって、数多の危機を回避してきた。
「ダ…ダメって…」
「こいつらはコクシュビョウなんだ!触れたらねーちゃん死んじまう!」
轡を外された少年の声にエリナが戸惑っていると、脇腹を擦っていた敵将が悠然と振り向いた。
「ククク…ナイスフォローだぜ、チビ。
そうさ、俺らは“ブラックウィドウ”。オトナ達がいうコクシュビョウカクリ患者であるガキどもの掃き溜めさ。
ちなみに俺のクモは背中と右耳の後ろだ。かっこいいだろォ?」
そう言って少年は着ていたタンクトップを脱ぎ去った。しなやかながらも逞しい上半身が露になる。
身体を捩ると大きな蜘蛛の脚がチラリと見える。見た者を萎縮させる空気がそこには宿っていた。
「…それじゃ、あの子は……」
「あーあいつ?安心しろよ、まだクモには触れてないから大丈夫なはずだ。
これからは知らんけど、なッ!」
今度は少年の番だった。大胆にも近づいたかと思うと、右の爪先で砂を跳ね、そのまま蹴り上げようとした。
目晦まし―――そう判断した瞬間、既にエリナの身体は宙に舞っていた。
「はっ、また空中大回転か?ボディがお留守なんだ…よ……おわっと!」
そこからは違った。滞空からの急降下。不可解な挙動だが、ゴッドイーターの槍使いはいとも簡単にこれを会得していた。
しかしその分予備動作も大きいため、いとも簡単に避けられる。アラガミとは勝手が違うと思い知らされた。
手をついてすぐに態勢を整えようとしたが、相手の少年が耳元で囁くほうが早かった。
「…オネーサン、白いパンツで色気がゼロですねぇ?」
「へ、変態ッ!!」
爆発したかのように顔全体に朱がさし、半ば喚くようにして距離を置いた。髪を逆立てた少年はいやらしく笑っている。
いざ気にしてしまうと、とにかく頭から離れない。こんな下品な奴に見られたという、八つ当たりに近い怒りがエリナの内で暴れていた。
―――思いっきり殴ってやらなきゃ、気がすまない!
今までの攻防から見れば、命中させること自体は難しくない。硬い腕輪で鼻の頭をへし折ってやろうと右腕を振り上げ、左脚で地を駆った。
それが、まずかった。
負傷した左脚に負荷をかけすぎたことで痛み、無意識に攻撃速度が落ちてしまっていた。
結果。こうして腕を相手に抑えられている。リーダーの少年は、エリナの透き通った瞳を覗きこんだ。
「へへっ、あんたすぐ頭に血上らせるのヤメロって言われてないか?攻撃がお粗末だぜ?」
「な、なにふざけて…あんたなんか…!」
抵抗しようと左手を横顔に向けて放つが、それも相手の腕で受け流されてしまった。
「直線的過ぎんだよ、攻撃がさ。不意打ちに頼りすぎて、だいたいが読みきれちまう。
特にキレたらもう周りのことなんか然目に入ってねぇ」
「あんたに言われる筋合いなんかないっ!スケベッ、このバカッ!」
「ただでさえクモのこと気になってんだろ?技のキレ落ちてたぜ、ケケケ」
腕を外そうとも、今度こそ直接掴まれているため外すことができない。
年下の少年にいいようにもてあそばれているということが、エリナにどうしようもない屈辱を与えた。
「なんで解けないの…っ!このっ、邪魔な手離してよ!」
「ムリムリ、俺とは1コか2コ程度しか違わないんだろ?筋力の差ってのは覆せないもんだ」
「きゃあっ!?」
リーダーの少年は空いた腕でエリナを抱き寄せた。一回り身長の低い少年が抱いている姿は、傍からみれば少し異様に見える。
唐突に、少年が彼女の首に顔を埋める。彼女の背筋におぞましいほどの悪寒が走り、歯をかたかたと鳴らせた。
「ひぃっ…」
「あぁ、いいニオイだ。柔らかくて上質な香りだ。ここらに住んでるアバズレとは違うなァ?」
しばらく匂いを嗅いでいたかと思うと、にやりと笑って耳元に唇を近づけた。
「もしかして悪巧みっての気になってた?
あれな、あいつの轡外すだけの目配せだから安心していいよ」
しかしそれで安堵できる状態ではない。エリナの瞳に怯えの光が灯ったのを横目で確認すると、耳に舌を這わせた。
「やっ、な、何してるのよ!気持ち悪い、やめなさいよっ!」
必死で拘束から脱出しようともがくが、右手首が抑えられ、左腕は体ごと締め付けられている。
悔しいことに、筋力ではこの年下の少年のほうが勝っていた。あれだけ訓練したのに。彼女の目の端に悔し涙が浮かぶ。
「まァ諦めな。あんたは捕まった時点で負けてんだよ」
「いやだっ、まだ…終わってない…!」
「そう気が強いのも好みだが…ま、観念して犯されな」
「…えっ……?」
聞き慣れない単語が耳をかすり、エリナはそのまま押し倒された。
少年の荒々しい肉体が覆いかぶさり、少女は目を白黒させる。恥ずかしいからではない。理解ができないのだ。
「やめろっ、ねーちゃんにひどいことするなっ!」
観客であったエージが再び叫ぶ。リーダーはそれを一瞥したが、すぐに仰向けに倒れているエリナに目を戻した。
今の声で彼女の脳は覚醒している。だが、身体を動かす気力も、喉につっかえたままの言葉も出てこない。
「…はッ、仕方ねーな。道端で腰振るなんて情けねーマネしたくねぇし、家ん中連れてってやるよ」
「ゃ…めて…よ……!」
「んじゃ、そこのチビぶっ殺していい?」
こう言われると何も出来なかった。彼女は、何も出来なかった頃の自分を思い出し、更に打ちひしがれた気分になった。
上機嫌の少年に両腕で抱え込まれると、顔を逸らし、唇を噛んだ。少女の憧れは、いつしか心的外傷になることだろう。
かくして多くの取り巻きと共に、喧騒はすべて小屋の中におさまっていった。
# # #
その家は、想像した以上に何もなかった。祭りのあと、その形容が一番似合う。
その中央にエリナは下ろされた。といっても丁寧なそれではないため、思わず尻餅をついてしまう。
大声で喚くエージに再び轡を装着するよう指示した後、可憐な少女の尻に手を伸ばし鷲掴みにした。
その瞬間、乾いた音が響き渡った。臀部を掴んでいた手が、はたかれた頬を擦る。周囲には失笑が漏れた。
「だっせぇー!」「何ジジイみてーなことしてんだよ!」「とっとと挿れちまえ!」
「マジで嫌われてやんの!」「女に叩かれるとかリーダー失格だろ!」「あー俺もはたかれてぇ」
いずれも罵声ですらない下品な野次だった。虫唾が走る。エリナは今までより強く、リーダーの少年のことを睨みつけた。
「いいぜ…抵抗してくれなきゃあ面白くねぇ」
爬虫類のような、狩人の目で相対する。舌で唇を拭う。自分より強いと思い込んでいる者を挫く、それこそが少年の信念だった。
そんな彼を見て、エリナはぷいと視線を逸らしたかと思うと、急に立ち上がって殴りかかった。
反応して少年が腕をあげるや否や直前で身を翻し、そのまま取り巻きの少年達を掻き分けて走り出した。
途中唖然としていたエージを捕まえ、出口へと向かう。この間僅か二秒にも満たない。
「おさえろ!」
「くっ…!」
しかし多勢に無勢。彼の指示によってすぐに少年と引き剥がされ、ベストだとか、スカートだとか、脚だとか、髪だとか、様々な部位をひっぱられた。
多くの手がエリナを転倒へと引きずりこんだ。その際、繊維の破れる嫌な音がする。
「取り押さえて持ってこい!」
「オッケーリーダー、一番乗りうらやましいねぇ!」
結局、大勢に担がれてリーダーの前に据えられえる。それでも毅然な態度は崩さなかった。
「手、離していいぜ」
身体から無数の手が離れた後も、エリナは身じろぎ一つしなかった。
乱れたスカートの淵を直すことも、破れたベストから覗く純白の肌を隠すこともしない。
ただただ、無表情を決め付けていた。
「そそるねェ…」
リーダーは喉を鳴らすと、エリナの頭を思いっきり押さえつけて覆いかぶさった。
後頭部を床に打ちつけ呻くが、気にする様子はない。それどころか、柔らかな唇にむしゃぶりついた。
「…ふうぅぅっ!?」
無表情だったはずの瞳が見開かれ、荒い鼻息をふきだしながら必死に口を閉じようとする。
深窓の令嬢であった少女には、これだけでも刺激の強い光景だった。
気持ち悪い水音が彼女の口元に広がっていく。ふっくらと突き出していた唇は、今や弱弱しく引っ込んでいた。
「…っだぁ…!」
ようやく両手で少年を突き放す。腕で口を拭うが、こびりついた嫌悪感はいつまでたっても消えなかった。
「純情のリーダーさんよーう、お嬢ちゃんの味はどうだーい?」
「あぁ、上等だ。経験ナシ、だろうな」
下劣な歓声があがる。エリナは、背筋が凍るような思いがした。そして、それは更に増長させられることとなる。
少年が破れた部分に手を入れ、服の下を撫で回し始めた。臍部から肋骨の間を通り、徐々に上へと伸ばしていく。
滑らかな肌触りを楽しみながら仄かな膨らみに辿り着くと、緑髪の少女はひっと声を漏らした。
「こっちは見た目どおり貧相だな。ちゃんと栄養とってんのか?」
「…あんたと違って頭に栄養いってるから大丈夫よ。心配される覚えなんてない!」
眉間にしわを寄せ反論する。少年の身体を押し返そうとするが、力及ばず効果はない。
少年はベストごと衣服をたくし上げた。ウェストポーチが腰を直に締めつけ、冷ややかな空気が素肌を撫ぜた。
「へぇ、コッチとお揃いじゃねえか」
そう言うと、濃紺のスカートをめくりあげ、上下とも下着を露出させた。再び歓声が大きくなる。
「こ、こんなことしてッ…後でどうなるかわかって…!」
「お前は今からこんなことより、もっとひどい目にあうんだぜ?
おいお前ら、今の間だけ手持ってろ」
言われるがままに二人の少年がエリナの腕を拘束した。細い指を口に含まれ、少女は嫌悪感に目を瞑った。
その間もリーダーの侵略は止まらない。背中に差し入れたかと思うとホックを外す。
だらしなくよれたブラジャーが取り払われると、控えめな双丘と桜色の頂が好色の視線に曝された。
エリナは溜まらず顔を逸らしたが、ふと聞こえた呻き声に瞼をあけるとエージと目が合ってしまい、一層羞恥心が煽られた。
「さて、と…体起こさせろ」
傷一つない背中を押され、手を後ろで組まされる。あろうことか胸を保護するべき下着で腕を拘束されてしまう。
「……ひきょうもの…」
「正々堂々と年下のガキに負けたゴッドイーターのお姉さまがなんかおっしゃいました〜?」
「…っ」
恥じらいと悔しさに唇を歪める。思考を停止させ空でも見つめていようとも思ったが、男達に囲まれているため諦めた。
乳房を這い回る手はまるで毛虫のようだった。抵抗がないのをいいことに、少ない肉つきのそれを思いっきり揉みしだかれる。
やがて少年は淡い蕾を口に含んだ。そこを触られた経験のないエリナは、こそばゆさに目を見開いた。
「ひゃう…うっ…く……ぅ…」
「おーおーちっちゃいおっぱい震わせて感じちゃってますよー?」
「な、なんかちっさいのも慎みがあっていいな…!」
「…っくそっ、そんなの、言われてもっ…うれしくないし…かん、じて、なんか…、ないんだからっ…!」
少女はその小さな膨らみに舌が這う度ぴくりぴくりと体全体が震わせ、つられてまつげがふるふると揺れる。
反対の胸は鷲掴みにされ、一人の少年にいいようにされる征服感がエリナを追い詰めていた。
「うぐっ!?」
甘噛みされ、エリナに電撃と恐怖が走る。この少年ならやりかねない。そう思い始めていた。
直後に強く吸われ、もはやどうしたらいいかわからない感覚が少女を襲う。それが快感かどうかは未だわからない。
しかし、交互に与えられる刺激で乳首はぷっくりと起立していた。
「はー…味わったわ、おい、胸なら好きにしていいぜ。ただしまだ汚すな、俺が使うからな」
「っぁ…ゃだ、やだぁっ!やめてよ、触らないでっ!」
その合図とともに観衆が雪崩れ込んだ。尋常ではない熱気に肩を震わせる。
もはや泣きそうな声で叫び喚くが、少年達は構わずエリナの胸をこね回した。
「まァそっちが気にならないようにかき回してやっから、安心しろ」
「…あふ、は、なに、何言って…」
群がる頭でリーダーの行動が見えず不安にかられるエリナだったが、すぐに下半身の違和感を感じ取る。
下着をずらされ外気に股の内を曝されたかと思うと、膣内に細い異物が侵入してきた。
「ぁ、なに、それぇ…っ」
「気持ちいいか?てめェのマンコに指いれてやってんだよ。濡らしてやるんだ感謝しな」
「き、ぃやああああああ!見ないで、やだ、やめてよっ!」
せめて動かせる脚だけでもとばたつかせ、必死に抵抗する。
しかし彼の手下に抑えこまれ、挙句の果てに糸を破くような嫌な音がした。
「おいおい、ソックスはそのままにしとけよ。最初から全裸にガッつくなんて芸がねぇ」
お気に入りのオーバーニーはなんとかすべて破られずに済んだが、太股を撫で回すいやらしい手つきは離れない。
そもそも破られなかったとはいえもう使い物にはならないし、それよりも少女は、中をかき回している指に意識を持ってかれていた。
外壁に沿って蛇のようにうねっていく。まだまだ狭く未通のそこは異物を排出しようと締め付けていた。それが、エリナ自身にも伝わっていた。
「ひう…こんなのやだぁ…なんで、なんで感じちゃうのお…」
「ハッ、そんなもんもわからねえのか?人ってよ、触られたらピクッてなるだろ?くすぐられたら思わず反応しちまうだろ?
今のテメェはそれだ。まだガキだからな。それが快感になれば、大人の女って証拠だ」
「っは、こども、あつかいしないでよ!あんただって…まだ、ふぅっ、こどもじゃない…!」
「だから俺らが大人にしてやるんじゃねえか」
白く張った胸を寄せられ、掴まれ、摘まれている。
そのような光景を目の当たりにしながらも、少女はリーダーの少年に向かって毅然と応えた。
いや、あるいはまだ現実を受け入れられていないのかもしれない。その証拠に、ふわふわしているのだ。
下腹部に挿入され、抜去られる指を感じるたび、蛆虫が這い回る胸の奥で、とくん、とくんと鼓動が波打つのである。
後ろで手を組まされ、押し倒され、脚も抑えつけられている少女には、その緑髪を振り乱し現実を否定する権利しか残っていなかった。
「お、濡れてきやがった。もうちょっと開拓してやっか」
「しなくていい、しなくていいからっ!とっととはなし…っふぅうっ!」
湿り気を帯びた秘裂に、人差し指をも挿し込んだ。まだ誰にも踏み散らかされていない花弁が、つぷりと音を立てて少しずつ飲み込んでいく。
少年は脈動を感じると、指を思い思いの方向に動かす。定期的に腰が跳ね、エリナの望まぬ反応を教えていた。
「ひいいっ!…あ、な、に…いま、の…」
「なるほどココか」
一際大きく腰を反らした瞬間を見逃さなかった。二本の指を揃え、内から外へ強く押し付けながらなぞった。
「うぁんっ!…え、や…」
呼吸が瞬間的に止まる。千草色の瞳が、ぱちくりと開いた。
「お前ら、そいつのイク顔をしっかり見ててやれ」
「いいぜ、こいつのちっちぇえおっぱいいじるの飽きたし」
「じゃあ俺吸うわ」
「いや待て、俺のテクでおっぱいイカせてやるし!」
勝手な欲望をぶつけてくる男達に吐き気を覚えた。動かせないくせに、一人前に反応する体に殺意を覚えた。
エリナは今、あらゆるものを憎く思っていた。とりわけ、この現実を。
「はぁっ、ひ、い…だ、め、たすけ、おにいちゃンッ、たすけて…!」
「ははっ、お兄ちゃんだってよ、性格キツいけどカワイイなぁ」
まじまじと見られている。邪な視線が、瞼を閉じていても伝わってくる。
上半身を思い思いに弄られ、下腹部からは強い熱が体と喉を引きつらせている。
脚だって、気持ちの悪い感触が這いずり回っている。
内側からばらばらに引き裂かれていくような感覚に耐え切れず、エリナは亡き兄に助けを求める非力な娘に成り果てていた。
「あ、ひんッ、ふう、お願い、お願いだから、や、めっ、おかしい、の……」
「もっと狂わせてやる」
挿抜の速度をあげると、明らかに卑猥な水音が溢れ、エリナの体が小刻みに痙攣しだした。
陰唇が可愛そうになるほどのノックを繰り返す。もちろん、引き抜く際にポイントを擦るのをやめない。
やがて瞳孔が縮小し痙攣が大きくなると、少年は親指で小さな蕾を刺激しだした。
「たすけ、だれ、かっ、たいちょ、あひ、あっ、だめ、きちゃう…あ、や…だ…」
周囲の好機の視線が突き刺さる。目を見開いているエリナにもそれは感じられていた。
そう、感じているだけで少年達の顔が靄がかって見えないし、何より、乙女の羞恥心を露にすることもできなかった。
「ほれ、みんなに見られたままイけよ」
「っは、ぁぁぁッ…!…っぁ…!?…ぐううぅぅぅぅぅ…――ッ!」
せめて。自分のあられもない声を聞かせないように口端を噛みしめ、激しく体を震わせた。
抑えられた腰が浮き上がり、膝が跳ね上がる。確かに多くの少年に見られながら、少女は白光の頂へと昇り詰めた。
「あ…う…ぅ……みら、れた……」
肩で息をつくエリナ。呼吸に応じて、なだらかな膨らみが上下する。
「いやぁ、なかなかカワイイイキ顔だった。これを見ないなんてリーダーもったいねー」
「もったいねーよりうらやましーだよ。これからリーダーのターンなんだぜ?」
「なぁ、どうよ、具合は?潮吹いた?」
もはや反応する気にもなれない。生まれてこの方まったく経験したことのない衝撃がエリナを襲ったのだ。
恥ずかしいやら、悔しいやら、恐ろしいやら。あらゆる感情が心に流れ込み、混ざり合って溶けていった。
「残念だが潮は吹いてねーな。精進あるのみだ。
…よっ、と!」
リーダーの少年が立ち上がると、取り巻きはさっとエリナの体から退いた。
涎でべとべとになった胸元を一瞥すると、茫然自失としているエリナの髪に手をかけた。
彼女の愛液で濡れそぼった手を、つややかな緑髪で拭いた。独特な臭いが彼女の鼻をつく。
「ぅ…ひど、い……」
やっと発した一言がそれであった。令嬢として恥ずかしくないよう毎朝のように整えていた髪を、まるでハンカチのように扱われたのである。
だが、少年はそれにも反応せず、ホワイトシャツで胸元の涎をふき取った。それになんの頓着も示さないことが、エリナを更に追い詰めていた。
ようやく放心した彼女の腰に手をいれ、うつむけにして膝を立たせた。すると、小ぶりな尻を強調するかのような態勢になってしまう。半ば破れたベストが重力に従い床に垂れている。
「…なに、するき、よ…」
「ナニ、だよ」
「……っっ…あぐ…ぁぁぁぁぁぁぁッ…―――!」
肺の空気をすべて吐き出すかのような絶叫。エリナの表情は、絶叫が刻まれたまま微動だにしない。
蜜の染み付いた下着を横にずらし、ぬちぬちといやらしい音を立て少年の怒張が侵入していく。ウェストポーチの上から腰を掴み、無理矢理中に押し込む。
逸物が最奥まで辿り着くと、押し出されるように純真の証である破瓜の血が太股に筋を作って流れていった。
「さすがに…ッツイな…」
「リーダー限界ィ?俺にもやらせてよぉ」
「ヒュー、さすが育ちのいいお嬢様は違うねェ!」
「ぐぅ…あぁ、っは、ぬいっ、て…よね……おなか、が、きもっ、ちわるッ…いんだから…ぁ!」
腕を引きつらせながらも体を支えて息を整え、“それ”を感じる腹の底からなんとか声を絞り出す。
顔は俯けたままで、瞳に抵抗の光を宿らせた。しかしそれとは対照的に、ずり上がったベストの隙間からのぞく、
雪のように美しく艶やかな背筋が少年達を欲情させてやまなかった。
「ははっ、名前で呼ばれたほうがキモチイイかい? エ・リ・ナ」
「ぃ……ぃやぁ、いやあああっ!」
背中がゾクゾクと怖気だつ。まるで体中に鳥肌がたったかのような感覚に、エリナは思わず取り乱した。
「おっ…テメェから腰を振りやがるとは、いい心構えだ……ッ!!」
きゅうきゅうと締め付けられ、挿入しているリーダーの少年が眉をしかめた。
いくら彼女自身の涎で潤っているとはいえ、中は少女のそれである。
観衆といえば、彼女の名前を聞き及ぶにつけ、歓喜の雄叫びをあげていた。
――エリナ、エリナちゃん、エリナ、エリナ、エリナ、エリナちゃん、エリナ――
自分の名を呼ばれているだけなのに、まるで声ですら穢されているかのような気がして、両手で耳を塞ぎ頭を振った。
「っふぅ…っ!」
それでも自らの甘い声は脳に響く。耳にあてた手を外し口に当てても已むことはない。
彼女を思うがままに突いていた少年がだらんと空いたベストに手を入れて頂頭を摘むと、更に鼻から抜けるような声が出た。
少年はそれに満足したかのように歯を覗かせ、次に目に涙を溜めたまま俯いて耐えている彼女の傍に頭を置いて徐に耳たぶをしゃぶりはじめた。
「ひゃんっ…は、だめ、うぅ…っ、……ばかっ、やめてっ、て、いってる、でしょ!」
ぎろりと少年の顔を睨みつけると、左腕を振り回して殴りつける。が、力が入るはずもない。
「さんざん喘いでおいて何を言ってるんだいエリナ?」
「ちがっ…、からだ、のっ!なか、を、ゆらっ、されて、んっ、だけっ!
それ、にィっ、…なは、なまぇっ、…で、あうっ!?」
少年が例のスポットに擦り付けると、オクターブの上がった声音が迸り主張を中断させた。
と同時に、より一層肉棒を包み込むように収縮し、少年は辛そうに喉を鳴らした。
「もっと呼んでほしいんだな?わかったよエリナ、愛してる」
そう言いながらも、相手のことなどまったく意に介さぬストロークを開始する。
名前を呼ばれた少女も歯を食い縛り内側から引き裂かれそうな痛みに耐えていたが、腰を打ち付ける動きが徐々に早くなっている現況に不安を拭えずにいた。
「あんッ、た…まさか、…!」
「おっ、気づいた?さすがエリナは賢いなぁ、頭撫でてやろう」
「ふざけないで、やだ、さわら…ぎゃうっ!」
空々しい声で宥めながら、しかして下半身は上半身と真逆の動きでエリナを攻めた。
触ると形の変わる控えめの胸、鮮やかなな赤で太股を引き立てるニーソックス、不規則に揺れる緑のつややかな髪、
肌蹴て隠す意味を為さない正装、白雪の如くほっそりと上品な腰つき、直の肌に巻きつくポーチ、衝く度に、言葉で甚振る度に震える肩と揺れる表情、憎まれ口。
たとえ貧相の身体であっても、そのすべてがリーダーの少年を、否、どの少年をも欲情させていた。
エージですら、物言いたげにしながらも彼女の媚態に食い入っているのである。
「抜いて、はやっ、く、出しちゃ…やだっ…!おねが、い、まだ、ま、だ、わたし、は…!」
「うるせ、黙ってイッちまえよ」
両の胸を手加減なく揉みしだき、自身を強く奥にたたきつける。
エリナの瞳から涙がこぼれるのと、口から一際大きな絶叫が奏でられるのと、少年が迸らせるのはほぼ同時だった。
「ひうッ…う、あ、あ、ああァァアアアアア―――ッッ!」
「…ッ、こいつぁ…絞り…とられるぜ…!」
幾度となく脈打ち、その都度白濁液を少女の大事な場所に注ぎ込む。
「ぁっ…ハ…、そ、そんな…」
頭の中がぐるぐると回り、もはや次の行動を思考することすら億劫になっていた。
感じられるのは、下腹部に妖しく蠢く、生温い感覚だけ。それが何を示しているかわからないほど子供ではなかった。
彼女はまだゴッドイーターとしての目的を果たしていない。
すべてのアラガミを消し去り、自分のように悲しむ人を出したくない。
そんな純粋な夢ですら、打ち破られてしまうのか―――少年の支えがなくなり、腰の砕けてしまった少女はその場に突っ伏した。
「うっ、ぐ…ふぅぅ…っ」
そして、嗚咽を漏らし始める。同時に少年と少女のものが混ざり毒々しい桃色に変色した液体が、
少女の秘所から流れ出し、ショーツに染み出して濃紺のスカートを濡らした。
途中連投規制入ったりしましたが、とりあえず今回はここまで
長くてすんまそん(´・ω・`)
702 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/21(土) 01:52:09.16 ID:+mkqO70x
題名:与えざるを得ぬ鉄槌
若干スレ容量がヤヴァイ気がしますが、投下します
※要注意事項
・内容は倒錯的です
・女主人公19×カノン
・前回の続編(とはいっても時系列はずっと後)
・常に女主人公視点
・そのうえ性転換
・痛々しい描写があるかも
・(ちゃん様とちゃん様ファン的に)絶望はまだまだつづく
以上の注意点を耐えられる方は閲覧ください
――夕暮れ時の、旧図書館跡にて
「…とまあ、カノンに通信機ぶっ壊されたから、次の任務で新しいのをくれ。」
「はぁ……分かりました。とりあえず、迎えのヘリが来るまで、そこで待機していて下さい。」
「了解。あと、カノンが怪我をしたから、応急処置はしておく。」
アラガミ掃討が終了し、辺りに静寂が訪れる中、私はオペレーターとの連絡を済ませた。
これでもう、通信や場所の特定を気にする必要はない。
杞憂が起こりえないことを確信した私は、ほっとしながら「本題」に取り掛かる。
「ん゛〜〜〜〜! ん゛〜〜〜〜!」
図書館の一室であった場所の奥で呻くカノンは、目を充血させながら、私を睨みつけていた。
神機を握り締めたまま両手両足を拘束され、猿轡をされながらも、殺意を露にしたいい面構えをしている。
これなら舌を噛み切らないだろうと、私はカノンの前に立ち、口を自由にしてやった。
「んっ! ……ふー……くそっ! てめぇ…!」
今のカノンの人格は、非戦闘時のとぼけたものとは正反対だった。
好戦的で粗暴…私と同じように、戦闘には随分と向いたものであることは分かる。
しかし、敵を倒すためならば味方など関係ないという傲慢さは、擁護や善処のしようがない。
私と一緒のカテゴリーに区別されようものなら、虫唾が走るほどだ。
「あっはっは! やっぱりオマエの本性は、こういうことだったか!」
「ふざけんじゃねぇ! スナイパーのくせに、何で私を狙撃なんてしやがったんだよ!」
「知るか。オマエ自身の胸に聞いてみやがれ。」
彼女の怒号を、私は軽蔑の眼差しを向けながら受け流す。
確かに、戦闘終了後にカノンをホールド弾で狙撃したことは間違いない。
だが、今までにカノンの誤射で吹っ飛ばされたり、怪我をした事が何度あったことか…
私だけではない。何年も前から成長していないのか、他の奴らも幾度となく被害に遭っている。
それと比べると、この行為がどれほど軽微な罪であることは、言わずとも分かるだろう。
「実戦でも、わざと巻き込んで撃ってるのは、とうの昔に分かってるんだよ。」
「は!? 私の射線上に立つから悪いんだろ!」
「……っはは。流石、重度の女好きのハルオミ隊長が、匙を投げたわけだ。」
カノンは自身の行いに全く反省をしていない。それどころか正当化までしてきた。
どうやら私の所業と彼女自身の所業は、それほど変わらないことも理解していないようだ。
普段の人格の時にも、任務前にも、誤射はするなと私は口酸っぱく注意はしている。
にも関わらずこのザマとは…
結局は最終手段を使わないといけないのかと、ため息をもらしながら最後の警告をした。
「これで味方に撃たれるとどれだけ痛いか、腹が立つか分かったか?」
「偉そうにすんな! てめぇ何様だよ!」
「オマエの師匠だろうが!」
頭に血が上ってしまった私は、未だに威勢のいいカノンの股ぐらを蹴り上げる。
ついカッとなってやったという部類の行動だが、今回は反省する必要はないのは明白だ。
「んぐぃひいっ!」
相当痛かったのか、カノンは苦しそうな叫びをあげ、体をびくんと震わせた。
目からは涙を、開いた口からは涎を垂らしすという、だらしない顔を私に見せつける。
その醜態は、失禁まではしていないところから、気を失っていないことを察する必要があるほどだった。
普通の人間ならば、最悪でもこの時点でカノンを許したことだろう。
私は違う。容赦、同情、良心、慈悲…こんな感情は、彼女を蹴った時点で捨てていた。
こうなると、もう誰にも止めることはできない。
「ぶりっ子を装ったあばずれ女の世話なんざ、もうご免だ。」
「う……くそ…この、外道…」
「二度とアタシに逆らえないようにしてやる…!」
カノンの髪を乱暴に掴み、しっかりと顔を見合わせたうえで、私は宣言した。
力を失ってなお反抗する彼女に、主従関係というものを刻み込むために。
まずは手始めとして、腰に下げていた、物差し程の長さの刃物をカノンに見せつける。
「こいつは通称剥ぎ取りナイフって言うんだが、硬度、切れ味、しなやかさ、耐久性の全てが神機に優っている。
残念ながら、アラガミ相手には小さすぎる獲物だから、使いようがなかったがなぁ。」
お気に入りの得物について、つい説明を挟んでしまう…マニアックな趣味や知識が多い、私の悪い癖だ。
直そうとすると、今度は口数が少なくなってしまうのが悩みの種というのは、話の趣旨とは違うので割愛するが。
「ふ…ふん。それが何だって言うんだよ。」
「……今からでも遅くはない。さっさと許しを乞え。」
私は本当の最後通告をした。この一線を越えてしまえば、取り返しのつかない事態になるからだ。
「根性なしのチキン野郎が。」
カノンは警告を吐き捨て、私の顔に唾を飛ばす。
この愚行が答えなのか…やはり惨劇が起こることは必然だったようだ。
「あっそ。」
「ーーーーーーーーーーーーーーーーーーっあ!」
手にした剥ぎ取りナイフを、思いっきりカノンの太ももに突き刺す。
軽い感触と共に肉は無残に裂け、突き抜けた刃には赤黒い静脈血がこびり付いている。
声にならない叫びをあげて悶え苦しむカノンをよそに、私は再びナイフを抜き取った。
肉を抉るような刃の形状による傷跡は、正視を躊躇うほど生々しい。
「あああぁぁぁっ! うわあああぁぁぁっ!」
「刃物は刺されても抜いてはいけないのが常識だ。このまま死ぬか?」
彼女はもう正気を失っていた。蹴り上げた時と同じように顔を歪めて叫ぶ。
どくどくと流れ出る血と、垂れ流しになる小便は、あっという間に水たまりを作り上げた。
「うううぅっ、ああああ…嫌…嫌ぁぁぁぁ!」
「ゆっくり体が冷えていくのを、なにも出来ずに待っているといい。」
放置していれば死ぬというのは、言葉責めの類ではなく、非情な現実だ。
全身の汁という汁を放出し、拘束された手足をばたつかせながら、カノンは運命に抗う。
とはいっても、このまま殺すのは色々と問題があるうえ、何よりつまらないので、止めておくが。
氷の女王を模した愛刀を使い、生々しい傷口を氷で塞ぎ、その上から回復柱による処置を行うと、
カノンは落ち着きを取り戻したのと同時に、がっくりと体から力が抜けたようだ。
「カノンが怪我をしたから、応急処置はしておく。」と伝えたのも、この結果を想定しての計らいであった。
…余談だが、切れ味が良い反面、傷口の再生も早いのも、あのナイフの特徴でもある。
「あああぁ……くうっ……覚えてろ…」
三途の川を垣間見た後のカノンの強がりは、もはや哀れにしか感じないほど弱々しかった。
「大丈夫、楽に殺さないってだけだ。」
「ひ…!」
血がこびり付いたナイフを見せつけると、ついにカノンから弱々しい声がこぼれる。
彼女の無様な姿を見ながら舐め取ったナイフの血は、不思議と美味しいような気がした。
私の中に潜んでいる、嗜虐の欲望が感覚を変貌させていたのだろう。
「へんな気を起こすと、さっきの何十倍も苦しい死に方が待ってるぜ。」
私は念を押すように言いながら、ナイフでカノンの服を中心から裂いていく。
今度の警告は、いくら馬鹿な彼女でも理解したようだ。
小刻みに震えながらも無駄な抵抗をしなかったため、作業はほどなくして終わった。
こうして、肥えた乳房をはじめとした上半身が露わになる。
あのハルオミが今まで肩入れしていただけあり、私も思わず舌なめずりをしてしまった。
「…アタシがましな人生送っていたとしたら、羨ましいと思うカラダを持ってるもんだ。」
「や…やめろよ…」
こう賞賛しながら、私はカノンの乳に手を伸ばし、感触を確かめる。
革手袋ごしに伝わる人肌特有の温もりと、かすかに押し返すような反発力…自分とは大違いだな。
ふと感傷的になった自分を嘲りながら、脂肪の塊をじっくりと揉みしだき始めた。
「くそ…この変態野郎が……何が目的だよ。」
「とぼけんなよ。分かってるくせに。」
カノンは目を私から反らし、顔を赤らめながらじっと耐えている。
柔らかさの中に、潰さないでと乞うような弱い弾力を持つ乳肉の揉み心地は良好だ。
強く握ったり、指が軽く埋まる程度に揉んだり、肌の表面に指を這わせたりと攻め方を変えると、
そのつど身をよじらせながら、嫌悪感だけでなく、別の感情もこもった罵声を浴びせてくる。
それが私の支配欲を燃え上がらせ、責めを苛烈なものにしていく。
「うっ…ふぁっ!? あっ! ちくしょ…!」
乳遊びという享楽から転じ、赤く色づき、固く勃起した乳首を指で弾いてみると、
今までよりも明らかに艶っぽい声を、カノンはこぼし始める。
結局のところ、性感帯の分泌物には敵わないのだなとニヤリとしながら、私はさらに指を動かす。
手先は不器用なほうではあるが、彼女の反応を見るところ、これで十分だったようだ。
「あっ! やめっ! んあっ!」
呼吸と喘ぎのテンポは徐々に高まっていき、私もラストスパートをかける。
乳首を指で挟んでしごくと、カノンはあっさりと絶頂を迎えた。
「いっ! イく…っ! い…あああぁぁぁっ!」
体が痙攣でがくがくと震え、口からこぼれた涎が首筋を伝っていく。
分かりやすいイきっぷりだったが、彼女の持つ二面性から生まれる疑心暗鬼に駆られ、
すぐさまパンツをずらし、秘部に指を突っ込んでみる。
「…あ…き…あっ!」
すんなりと入った二本の指を動かすと、すぐに淫靡な音が発される。
断続的に指に伝わる振動は、膣までも痙攣している証拠だ。
抜き取った指に付着する粘っこい愛液も、演技ではないことを如実に示している…
準備も万端だと思った私の心では、あの欲望が爆発寸前だったのは言うまでもない。
「…この……クズやろ…」
「さ〜て…いいものを見せてやる。」
私は絶頂の余韻が未だに続くカノンの前で、ズボンのチャックを下ろして見せる。
まだ私の体は女性のままだが、それを見た彼女は少しばかり驚いたようだ。
「な…なにそんな…汚いもんを」
「仕方ないだろ。ガキの頃にマ○コをぶっ壊されちまったんだよ。まあ、これが見せたいモノじゃないがな。」
常人と比べ、明らかに形状が歪んだ私のものを見た人間は、大抵引いてしまう。
不可抗力によるものなのにと腹が立つが、こればかりは仕方ないとしか言いようがない。
しかし、例の薬を手に入れた今、それは序の口に過ぎないのだが。
「アタシしか出来ない芸当だ。オマエもよ〜く見ておけよ?」
ポケットから取り出したカプセルを飲み込むと、すぐに効果は現れ始める。
胸が縮み、裂けたような陰唇は閉まっていき、陰核はみるみるうちに巨大化していく…
一分も経たないうちに、女性器は前立腺と男性器らしきものに置き換わっていた。
「そ…そんな…」
この様子を目の当たりにしたカノンの顔から、瞬く間に血の気が引いていく。
正直、自分自身でも最初は受け入れがたい現象だったから、これまた当然と言えるだろう。
「さて、本番といこうか。」
「いや…やめろ…!」
壁に寄りかかってる彼女を乱暴に引っ張り、拘束されたままの姿で地べたに仰向けにさせた。
あまりの嫌悪感からか、今にも泣き出しそうな顔とは裏腹に、
カエルのように広げた股の中心で、アソコはモノを待ちわびているように疼いている。
どうやら、カラダのほうは利害関係が一致したようだ。
「いくぜぇ…!」
「うぐぁっ! …ぁ…」
私は、肉棒を一気にカノンにうずめた。
下調べのとおり、十分な膣分泌液おかげで、すんなりと根元まで咥えこんだようだ。
挿れただけで痙攣が伝わってくるのは、彼女がまた絶頂したからだろう。
それでも構わず、私は腰を動かし始める。
「ぁ………はっ、やめ…ぇっ!」
彼女の意識が戻った瞬間、質感の変わった膣が、私の快感をより鋭くさせる。
いきなり敏感になったせいで腰を止めそうになったものの、
平静を取り戻した私は、躊躇うことなく突き続け、女の性というものを教え込んでいった…
――
「く…あふっ! ………ぅ……」
あれから私の快楽とはかけ離れたスパンで、カノンはイき狂っている。
突いてる途中で絶頂して放心しては意識を取り戻し、抵抗してはまた絶頂し…
心地よい振動が、その都度男根から伝わってくるのだから分かりやすい。
「ちいっ、くっ……!」
どうやら私も限界が近いようだ。
溜まったものを吐き出したい物理的なもの、行為を通して屈服さたい精神的なもの、
子孫繁栄を求める生物的なものが混ざりあった、濃厚な欲望が押し寄せてくる。
初体験の時とは違い、私はそれに逆らわうことはなかった。
「うっ、ぐあっ! ああっ!」
「あっ…な、んあああああああっ!」
奥深くに子種を注ぎ込むのと同時に、再びカノンは限界に達した。
互の体の痙攣がシンクロし、絶頂の快感をひときわ増大させていく。
相手を屈服させるための陵辱にも関わらず、甘美な余韻が続のが不思議でたまらない。
だが心地いい。ずっとこのまま子宮に栓をしておきたいほどに。
「はあ………どうだ、アタシの○ニスの味は。」
「ぁ……ぃゃ………ぅ…」
恨むなら、意固地になったオマエ自身を恨め。と言いたいとこだったが、やめておく。
何故ならカノンの意識は、半ば吹っ飛んでいるからだ。
完全にとろけきってる顔からは、今まで顕著だった反抗心は微塵も残っていない。
二度と誤射ができぬように屈服させるという、元々の目的は達成できただろうが………
「ひゃあっ! ああっ! いっ…! ……ん………あああっ!」
収まりのつかない私は、再び腰を動かし、濡れそぼった女性器を再び犯し始める。
絶頂を経たため、股からは何とも言えぬ臭いと確かな痛覚が伝わってくるが、
それを超える快感も相まって、二度目の射精を迎えるまで、お構いなしに突き続けた。
当のカノンはというと、甘い喘ぎをこぼしながら、勝手に意識を飛ばしている。
がくがくと悶えながらイきっぱなしの彼女は、まるでオモチャのようだ。
無様な姿に病みつきになり、腹上死の心配を全くしていなかった事は、今となっては冷や汗が出る。
私はもう一つの性転換薬を飲み、あるべき姿へと戻った。
調教の済んだカノンはすっかりしおらしくなり、恥じらいからか、破れた服で胸を隠している。
震える足で必死に立っている様は、生まれたての子馬のようだ。
二回分の精液を、膨大な量の愛液と共に吐き出してなお、絡み合った残り香が
股からねっとりと垂らしているのも、嗜虐の欲望をそそらせる。
「これで…二度と逆らう気にはなれないだろ?」
「……はい。」
「よし。これからは誤射なんかするなよ。」
帰還のヘリを待ちながら、当たり障りのない言葉で念を押す。
まさに外道ともいえる行為をしたことは、誰も気づかないだろうと思いながら。
元はといえば、カノンの悪癖である誤射の直す名目で、ハルオミに師匠の役目を押し付けられたのだが、
途中から私は目的を見失っていたようだ…と、終わってからしみじみと感じる。
味方から忌避される点はお互い似ているにも関わらず、なぜ彼女は呑気でいられるのか。
彼女が周りから一応慕われているのに、なぜ私はうまくいかないのか…
カノンに対して私は嫉妬していた。いや、今もしている。
「それと…オマエのカラダが気に入った。たまに食いに行くからな。」
こうカノンに囁くと、恐怖のあまり体をわなわなと震えさせた。
実際に、まだ足りない、徹底的に犯し、堕とし、屈服させてやるという欲望が湧き上がっている。
この一部始終が、いかに人の道から外れたものであるかは、私が一番知っている。
生物学的観点から見た女というものを、同じような所業によって幼少の頃に失っているのだから。
――
帰還後のカノンは、誤射の頻度が素晴らしく減り、ハルオミからは賞賛された。
並びに私の評価も上がったようで、一度断ったはずのクレイドルへの勧誘も幾度となくあった。
こうして私は、天職で確固たる地位を築き上げた…はずだった。
この時点で、もう私の人生は後戻りのできない方向に突き進んでいるのには、全く気づいてはいなかった。
投下終了です。最後の名前の欄は(7/7)のミスです。
おつでございます。
考えてみれば主人公って、バージョンアップしたおかげで性別を自在に変更できるんだよねえ。
ダウンロードミッションで作れる女主のサンタコスのエロさといったら
あれ絶対コートの横から乳首見えてるだろ
こりゃミッション中に男性陣が活性化するなww
もちろんこの官能的な光景を我慢できるほど、少年達も大人ではなかった。
「おいリーダーやらせろ、もう我慢できねぇ!」
「エリナちゃんにぶちこみたいよ!はりーはりー!」
にわかに動物園のような騒ぎが起こるが、リーダーはそれを冷静に留めた。
片手でチャックを閉めながら、今まで転がされ放置されていた少年――エージに獲物を見るかのような目線を送る。
「その前に、もう少し楽しもうぜ…!」
顎で、エージを連れてくるよう指図する。荒れ狂ったように見える少年達でも、このリーダーの指示には一切逆らわない。
だからこそ、彼を怒らせたら、彼らを野放しにしたら。どうなるかは、この少女だけがこれから身をもって知ることになる。
「こ…た、たいちょ……おにいちゃ……ったす、け…っ…」
一方、彼女――エリナは涙と鼻水で顔がぐちゃぐちゃにさせ、髪をほつれさせながらも少年達の囲いの外に這い出ようとしていた。
それは、華麗とは程遠い。陵辱された後の痛々しい少女そのものであった。
「はーいたいちょーでちゅよー」
「ぎうっ…!」
エージの拘束を解いたリーダーの少年が、彼の手をもってエリナの背中を叩く。
今まで好意的だった少年が、まるで牙を剥き自らを貶めようとするような錯覚を、彼女につきつけた。
「…っぷは、な、なにをさせるつもりだよ!これ以上おねーちゃんにひどっ……ッッ!!」
口に巻きつけていた猿轡をはずすと、早速小さな戦士は暴れ始めた。
しかし所詮弱者のそれである。肉つきのいいリーダーの拳がみぞおちを直撃すると、部屋に静寂が灯った。
苦しげにえづく彼の頭を割れんばかりに掴み、捕食者の目と向かい合わせる。
「俺が借りてえのはテメエのその貧相におったてたチンチンだけなんだよ。
せっかく二番目に入れさせてやるってんだ、ありがたくエリナちゃんのおっぱい吸って、そのチンコで奥突きまくって喘がせてりゃいいんだよ!」
「そん、な…もう、…ダメ…」
雄の獅子による宣言。弱者、敗者は、彼の言うまま従うより道は残されていない。
不良少年達に衣服を奪われ全身を露出させられたまま、少女に覆いかぶさるよう強制させられる。
うつ伏せに倒れ虚ろな瞳をしているエリナを見ると、少年の頭には、彼女が渋々ながらも付き従っていたコウタ隊長の笑顔が過ぎった。
「や、め、ろ…おれは…しないぞっ…!コータ隊長のおねーちゃんを…まもる…っ!」
「んぁ?なに、アイツ来てンの?」
「また見回りに来るっていってたからすぐに来るさ!そしたらオマエラなんて…っ!」
エージが見得を切って少年達に食いかかる。しかし、リーダーは一瞬考える仕草をとっただけで、すぐに向き直った。
「お前さ、チンコチョン切られたいの?」
ナイフを見せつけ、銀色の縁に舌を這わす。不気味な恐怖がそこにはあった。
「…っ」
「わかった、根本からちょん切ってエリナの口に放り込んでやろう。窒息して死んじまうかもな?」
幼い少年の脳内には、想像力が過分に働いたのだろう。共倒れじゃ、意味がない。
血が滲み出そうなくらい唇を噛み、エージはぽつりともらした。
「……やれば、いいんだろ…」
「や、まさか…うそ、でしょ…?」
リーダーが歯をむき出して冷笑した。
無秩序なサテライトを知る二人の少年は、どうすればよいかを理解していたのだ。
「……………ねーちゃん、ごめん」
「ちょっ、やだっ、……わた、し…はぁっ!」
少年の小さいとはいえ立派な分身が、少女の小さな割れ目に沈み込んでいく。
その衝撃は、必死に紡ごうとしていた彼女の言葉を押し出した。
声音に少したじろいだエージだったが、もちろん少年にこのような経験はない。すぐに奥まで肉棒を貫いた。
「ぅっ…!」
「っかは…あ、ぁ、ぁ…わたし……あなたに、まで…」
「ハハッ、チビよ、おねえちゃんのナカの感想はどうだい?」
閉じた瞼の隙間から涙をぽろぽろと零すエリナの頭を撫でつつ、エージに問いかけるリーダーの少年。
エージは余裕がないのか、歯を食い縛って耐えていた。口端からは荒い息しか漏れてこない。
時折びくりびくりと震えているのがわかる。それが内部で伝わったのか、エリナも時折床を掻き毟った。
「答えられないほどいいってことか、結構結構。
…サテサテ、俺ももうちっと気持ちよくさせてもらおうかな」
「な、何する気、よ…」
「いいか? 噛んだらこのチビごと殺す。
ゴッドイーターのオネエサマにゃ、隊長サンからチビのこと任せられてんだろ? 守らなきゃいけねぇモンなァ?」
「くっ…」
12.もはや今の彼女に抵抗できる権利などなかった。否、抵抗だけでなく、すべての権利がないのだ。
脱げといわれれば、その破れた衣服でさえ差し出さなければならないだろう。
その現実に目をしかめていた少女の眼前に、ぼろりと臭気漂うペニスがあらわれた。
紅と白に混ざり合った粘液が独特の臭いを発している。そのようなものなど見たことのないエリナは、思わず顔をそむけてしまう。
「だーかーらー、そのかわいいお口でごてーねーにしゃぶってくれって言ってんの。
なんなら適当なとこに穴あけて突っ込んでもいいんだぜ?」
「………ぅ……そんなの…ゎかってる…」
頭で理解していても体では口ごもったように、慣れないものはやはり慣れない。
咥えようと口を開けてはやめ、開けてはやめ、を繰り返していたが、やがて覚悟を決めたのか、肉棒を舌に乗せて一気に含んだ。
「…ふぉう…ひ、ひふひ…あうっ…」
「おおぉっ、この生身を温かい粘膜で包まれる感じ!やー何回味わってもたまんねーわ!
特にこういうはねっかえりだとな!なァ?」
吐き出さぬようにするだけで精一杯のエリナの頭を押さえつける。
より陰茎が奥に差し込まれ、喉に達してえづく彼女のことなど気にもせず、自慢げに仲間達に話しかけた。
「いいなぁリーダー、早く代わってくださいよー」
「そんなに調子いいのか、早く味わいてーエリナちゃんの愛たっぷりフェラ」
「お前らにもすぐ回してやるから安心しろ!…ほら、ちゃんと舌で周りをなめつくすんだ」
リーダーの少年が促すと、おずおずと舌が動き出し、裏の部分を一気になぞりあげた。
苦しげに奉仕をしている姿は、ぶかぶかのベレー帽もあいまって、幼い印象を見るものに与える。
それだけで少年は、胸の奥が黒い炎にぞくぞくと満たされていくのを感じた。
「ぅ…むっ、ふふ、は…ぁ、ふぁっ、じゅぷ……」
「おら、ちゃんと口で棒を動かせ。こうやってな」
「ふぉごおおおおう!?ふぁへへ、ひははっへへ!」
少年が腰を動かすと、しかめっつらの彼女の口を縦横無尽と逸物が暴れまわる。
驚いて吐き出そうとしても、前後から腰で押さえつけられているため逃げ場はない。
「なァに言ってんだかわっかんないなぁ〜」
リーダーがからかいエリナが怒りの表情を露にしても、所詮は男の腰の下である。
そんな彼女が涙をにじませ、僅かに動かせる顔を動かして必死に言われたことをこなそうとしている姿は、リーダーだけでなく観衆をも興奮させた。
咥内で舌を動かし溜まってきた唾液に絡め、早く終わらせようと時々自分の跪いている男の顔を見ようとする。
後ろ手に縛られ、稚拙ながらも健気に緑髪を振りながら咥えている光景は、少年の限界を刻々と早めていた。
「…っとぉ、おいチビ。何動き止めてんだ。俺のに魅入るのは結構だが、責めるのをやめていいとは言ってねぇ」
「っでも、俺、なんだかおかし…っ」
「あ?まさかオメェも初めてか?
…ははは、こいつぁ傑作だ!よかったな、新品同様の由緒正しいオネエチャンで筆おろしできてなぁ!
ははははははは…っは、は、いっけね、いいから動いてとっととコイツの中に出しちまえ、大丈夫だ死にやしねえよ」
言いながら腰を押し出し、エリナの口蓋を抉る。
その会話に絶望を覚えていた少女だったが、更に苦しげに頭を振った。
「ふむぅっ、ううううー、あっは、わご、ふううう!ほえへ!ほへへ!」
「おっ、何気持ちよくしてくれてんの?ありがとな、大好きだぜエリナ」
彼女の髪を愛でるようにさする。が、内実それは頭部を固定して精神的苦痛を与えるだけに過ぎなかった。
「ささ、少年、出すがいい。ちょっと動いてちょっと放出するだけだ。
それだけでお互い至高の快感を得られるってもんだ。それを早漏だなんて無粋なことをいう輩はいないさ、ささ、早く」
芝居めいた口調で、しかしながら拒否を許さぬ表情でエージに迫った。
この幼い少年に妊娠の概念がないと、誰が責められよう。少女エリナだけが、弱弱しい表情でそれを悟っていた。
一突き。二突き。三突き。体の芯に訴えかける衝撃が、声となって喉からリーダーの少年のそれに伝わった。
「うお…、出すぞ、エリナ!」
「ふう、ほは、ははひへ!ほっ、ほはははふぇ!」
「…っ、ごめん、…俺、もうダっ……!」
三者三様、エージがどろりとした液体が溢れ出るそこに更に注ぎ込み、リーダーが可憐な少女の口腔を生臭い白濁液で満たす。
間に挟まれた可憐な少女、エリナはただ体を震わせることしか許されなかった。いくら流しても止まらない涙が、泣き濡らした頬にまた一筋の川を作った。
13.「…っふぅぅぅぅ〜!
ささ、エリナ殿、粗相をしたあの小僧のちんちんを綺麗にしてやりなさい」
余韻から離れ自身を抜き取ると、わざと名前を貶めるように言い放った。
膝立ちの姿勢のまま、エージのほうに誘導する。泣きそうな顔で放心している少年と、泣き腫らして打ちひしがれている少女が向き合った。
リーダーはだらんと垂れているそれを指差し、涙や唾液の滴るおとがいを撫でた。
「ほら、早く」
「…うぅ、っ…も、やだよぉ……」
真っ赤な舌だけ出して顔を震わせながら、先程のモノより一回り小さいモノに近づいていく。
もはや、液体や臭気が頬につこうが気にする余裕はなかった。最低限のところだけ、震える舌で舐めとっていく。
突如舐められた少年が震え、白濁液をエリナの顔と髪にかけたときも、彼女は虚ろな表情のままぼうっとしていた。
「ハハハハ、えっちなニクドレイのエリナちゃんご苦労様!精液の化粧似合ってるぜ!」
「…わたし、は…どれいじゃ……」
唇の膨らみを噛みしめながら、ぼそりと呟いた。表立って抵抗する気力は、もはや残っていない。
「なんで…わた、し…あやまりにきただけなのに……」
「だから今、カラダで謝ってんだろォ?ひょっとしてお前バカ?
…ま、大丈夫、こっちの少年はフェラのサービスまでしてあげたんだ、きっと許してくれたさ!」
「…うっく…ひっ、うっ…」
「あーあー泣き出しちゃった。リーダー俺エリナちゃん慰めてやりたいでーす!」
「お前甘すぎなんだよー、泣いて許されるのはガキだけ!このエリナちゃんはドレイなの!ド・レ・イ!」
「俺はキチンと謝ってほしいなぁ。ご奉仕サービスで」
にわかに湧き出す少年達を見渡し、リーダーは口角をずりあげた。
今まで我慢を強いてきた部下達にはそろそろ褒美を与えねばならない。
眼下に転がる少女の背中を撫で、優しく語りかけた。
「ささ、今度はあっちの奴らに謝罪サービスだ。誠意を込めればみんなにきっと伝わるハズだぜ」
その手にぴくりと反応して縮こまったが、弱々しく頭をあげて熱気だつ少年達を見ると、表情に怯えの色が走る。
「お前らもそのガキをまた縛ったら好きにしてくれ。久々の無礼講だ。
…あ、悪ィがセキヤだけは後回しな。それとクモだけは触れさせるな」
「…うっす…」
セキヤと呼ばれた大柄の少年が返事をすると、他の少年達は顔を見合わせて頷いた。
そして、自身の体を抱きしめて怯えるエリナの手を誰かが引っ張ると、堰を切ったかのように彼女を抱きたい者達が雪崩れ込んだ。
# # #
「「「「ジャンケン、ポン!あいこでしょ!あいこで…しょっ!」」」」
「よっしゃああああ次犯すの俺な!約束破んなよ!」
「ちっくしょー…じゃあ俺はエリナちゃんのパンツで我慢するか…」
「おい待て、それもジャンケンだぞ!」
「ハァァ!?マジかよ…」
「髪の毛でいいから!巻かせてくれよ!」
「いやお前体押し付けるなって気持ち悪い」
まさに、今の彼女に人権などないようなものだった。
顎を反らされてその小さな口には太い剛直がぶち込まれ、下半身は二人の少年に前後から怒張を突っ込まれていた。
仰向けに寝かされて白い首筋を覗かせていたかと思うと、その上に粘りついた液体が飛んだ。
「あぁ、肌真っ白ですべすべだわ〜…こんな子と触れあうの久しぶりだ…」
「こいつ後ろの具合も最高だぞ、あったかくてやわらかくて絡み付いてくる…お前も次どうだ?」
「いや俺ケツ穴はパス…」
「どっちでもいいから早く終われ!!」
「やべっ…!飲めよ、一滴零さず飲めよ!?」
「ぐぶっ…ぷ、ぁ…じゅずっ…」
口に剛直をぶち込んでいた男が、ただでさえ苦しそうな彼女の頭を両手で押さえつけて道具のように扱きだす。
唾液と精液が交じり合って泡立った液体が端から溢れ出した。今まで涙の雫が伝っていた頬は、濁流になっていた。
男は軽く呻くと急に動きを止め、余韻を楽しんだ。そこに彼女の感情が介在する余地などはない。
ようやく解放されて露になった彼女――エリナの顔からは血の色が消えうせていた。
だらしなく空きっ放しになった薄桃色の唇と、哀しげに視線を投げ出したままの千草色の眼、
曇らせたままのキリッと整えられた眉はそれだけで情欲を誘われるものらしく、何を思ったかその上から射精していく少年すらいる。
「もっ、ゃ、っだ…ぁ……、おぇ、がはっ、おねがい、ああら、やふ、まへぇ…」
「だってよ」
「ま、俺はエリナちゃんが気を失っても使わせてもらうけどな」
「ほ、ほんなっ、ぁ…」
下半身を揺さぶられ、白濁液が溜まってうまく言葉を発せないながらも必死に行為の中止を願うエリナだったが、欲望の前ににべもなく一蹴される。
手は他の少年の欲望を擦るのに使われ、口を拭きたくとも自分ではどうにもならない。そのため口から溢れ出した白濁液は流れるままで、鼻に入ったとしても咽ぶぐらいしかできない。
見れば既にトレードマークだったベレー帽すらない。亜麻色のベストも胸上までたくし上げられ、乳首は下腹部を支配している少年達に弄くられ、可愛そうなくらいに腫れ上がっていた。
「そういえばエリナちゃんってどういう子なんだ?」
エリナの指を使い果てた少年が、神機制御装置に精液を跳ね飛ばしつつリーダーのほうを振り向いた。
「知らねえよ、センコにでも聞けよ」、
「んで、どうなのセンコ?」
髪の毛に性器を巻き、擦り付けていた少年に声をかける。
「やっ、きふぁは…」
少女もそれだけは、と暴れていたが、やがてはその少年に両手で頭を押さえられてしまい、何も出来ないことを悟る。
諦めて悔しそうに涙ぐみながら、任せるままに頭を寝かせていると、髪を生暖かい感触で擦られる不快な音が耳に伝わってきた。
「おい、どうなんだよ」
「…っ、だからそのあだ名で呼ぶなって…こっちは今いいとこなんだからよ」
「いいじゃん、教えてくださいお願いします」
「これだからアホは…いいか、このあたりのゴッドイーターでエリナ、っていったらおそらくフォーゲルヴァイデっつーいいトコのお嬢様だよ。
んでコイツの兄だかが3年前にアラガミに食われて死んだらしくてな、大方敵討ちってトコだろうと見られてる。
ま、そういうやんごとなき身分のお嬢様を穢すときは髪をいじってやるのが一番なんだよ。わかる?」
答えながらも、既に目線は相手を見ていない。繊細な髪が一本一本擦れ抵抗するのを楽しみながら、嫌がるエリナのことをじっと見つめていた。
尤も、性欲溢れる相手の少年もまったく意に介していない。『センコ』のフェチズムなどどこ吹く風である。
「あー、だからさっきからお兄ちゃんお兄ちゃんいってたわけだ。健気でかわいいなぁ」
「…ぁ、はんらはひにほひいひゃんほ、がはっ、ぐっ、ごく、…ぅ…」
気力を振り絞って兄を穢すものを拒絶しようとしたものの、精液が喉に詰まりむせてしまう。
その勢いで溜まっていたものを飲み込んでしまい、更に苦しげに眉が顰められた。
「…よーし!兄ちゃんはエリナちゃんを慰めるいいこと考え付いちゃったぞー。さ、座って座って」
「お、おいまだ俺ヤってんだけど…」
「うっせぇないつまで突っ込んでんだよ、どうせ時間あんだからさっさと出しちまえ!」
「…仕方ねぇな」
自称お兄ちゃんが乱暴に促すと、膣と肛門に突っ込んでいた二人の少年がラストスパートをかけた。
もちろん、中に出すためである。子供が生まれたらどうだとか、そんなことへの配慮は一切ない。
どぷりと、もはや許容量を超えた白濁液が溢れてきても、あくまでも快感を優先する。そして二人は、荒々しい声をあげ同時に達した。
「「…ぬふぅ!」」
「…あ、ぁっ…ま…た……きも、ち…わるい…の…」
エリナが嘆く暇もなく、人形遊びのごとく座らされる。センコは仕方なく彼女の髪からそれを引き抜き、身を退いた。
「はい、お兄ちゃんと一緒にぬぎぬぎしようね」
少年がベストごとホワイトシャツを捲り上げる。無理矢理万歳の格好をさせ、ついにはすべて脱がしてしまった。
今彼女の体に纏わり付いているのは、膝上のプリーツスカートに茶色のウェストポーチ、同じ色のブーツに真紅、オーバーニーソックスと神機制御装置だけである。
ぼうっとした頭では抵抗らしい抵抗もできず、自称お兄ちゃんが投げ捨てた衣服に群がる少年達を視界の端にとどめる事ぐらいしかできない。
「お兄ちゃんが体を綺麗にしてあげるからね。そら、まずは鎖骨だ」
顔を斜に構え、大きななめくじのような舌が鎖骨を下から上へと舐めまわした。
エリナはぴくりと震えたかと思うと、突然その少年を弾き飛ばした。
焦点のあっていなかった瞳には、僅かながらの炎が揺れていた。
「…んたなんかがっ…お兄ちゃんを語らないでよ!
…やさしくて、りっぱで…絶対にこんなことする人じゃないんだから!!」
口角泡を飛ばして激昂する。が、彼らにとってそれは些細な刺激でしかなかった。
後ろから別の少年が脇の下に手を回し、仄かな汗でしっとりした胸を、円を描いてこね回し始めた。
「ったく反抗期のエリナは仕方ないなぁ。
お兄ちゃんがおっぱい揉んで大きくしてやるから感謝するんだぞ」
「じゃあお兄ちゃんはカラダを綺麗にする作業に戻るからな。何かあったら喘ぎ声で知らせるんだぞ」
「…っゃぁ……お兄ちゃんっ、を、けがさ、ないで……!」
なめくじが白く健康的に尖った鎖骨を這いずり回り、見えない手が性感帯を刺激することで、エリナはぞくぞくと背筋を震わせる。
紛い物の兄達が自分勝手な欲望をぶつけているだけだというのに、彼女の理想である兄エリックがどんどん薄れていく。
「だったらお兄ちゃんは髪のお手入れもしてあげなきゃいけないよな。
真っ白なシャンプーを出してやるよ」
「だめ、だめだって!そんなっ、こと、しちゃ…!」
センコが再び近寄り、嫌がる彼女の髪に隆起したそれを巻きつけた。
―――――「いいかエリナ、体はしっかり洗わなきゃ僕のように華麗になれないんだ」
「…うん。でもね、わたし、おみずがこわいの…」
「ハハハ、なぁに心配することはない!君の傍にはいつだって僕がついている!怖いものはこの僕がすべて華麗に蹴散らしてやるさ」
「ほんと?」
「あぁ、このエリック・デア=フォーゲルヴァイデ、我が名に誓って嘘偽りなど言わん!」
「…お兄ちゃん……やくそくだよ? ずっとそばにいて……」
「もちろんだとも。
…さぁ、体は綺麗になった。ちゃんと髪もごしごししないと華麗なレイディにはなれないぞ!」
「………。……お兄ちゃんがいっしょなら…がまん…する…」
―――――髪に、じわりと生暖かいものが広がった。
「…っゃ、だ…ぁ…ひどい…よ…、べとべと…じ……ゃぅっ!」
今の彼女は、どうだろうか。体の中も外も穢され、兄との思い出すら穢され、泣きじゃくることしかできない。
敢えて彼らが手を拘束しないのは、その仕草を見たいという下卑た欲望からか。
それですら、ただ泣かせるだけに終わらない。体を弄りまわされ、徹底的に貶められなければならないのだ。
「うし、ちゃんと拭いて、と。エリナー、頭わしわしするぞー?」
「…もっ、きたな、く、なる…!」
ぞわり。鎖骨をなめていた“お兄ちゃん”が首の下からおとがいに向けて舌を這わせる。
頭の上では白くべたつく何かをかきまわされ、自慢だった髪が自分のものでないような気すらしてくる。
上から、下から。二重の気持ち悪さに挟まれ、エリナはただただ子犬のように震えていた。
「おいどけよ、女性のシェイプアップを考える俺こそが真のお兄ちゃんなんだからよ」
「は?なんだよそれ」
「まぁまぁ、見てなって……よっと!」
新しい“お兄ちゃん”は舌でエリナを濡らしていた少年と入れ替わり、その肉棒をウェストポーチの間に挟んだ。
たおやかな腹がふにゅりと沈み、かたくエリナの腰を拘束していたベルトは、更に締め付けを強める。
そしてそのまま上下に擦り付ける光景は、まるで深雪の上をらくだが移動するように、ひどく場違い的に映った。
「あー、エリナちゃんの体温感じられてきもちいいー…
…ささ、どこを細くしたい?お兄ちゃんがギュッと押さえつけてやるぞ?」
「っぐぅ、じゃ、はなして、よっ……!」
好き勝手にこねまわされ熱をもった胸だけでなく、その下の熱源に無理矢理意識をもっていかされる。
別の生物が皮下を蠢いているようで、その気味悪さは想像を絶していた。エリナが嫌がるのも無理はない。
「今のうちにダイエットしないと大変だぞ?
ちゃんと痩せるクスリもあとで塗ってやるから、よろこんで受け取りなさい」
「…ぁ、は…ぁ、く…すり、って……?」
少年はそれには答えずただ純白の柔皮に擦り続けた。それを見たエリナの瞳は恐怖に揺れた。
ベルトの硬さと赤子のようなお腹の撓みからくる刺激が彼を夢中にさせていたのだが、彼女がそれを理解できるはずもない。
もとより、脇から生えて胸を弄り回している手が触手に見えるほどである。それだけ、心は外の交わりと隔絶されていた。
「…っでる!出すぞ、エリナ…っ!」
「……ぅ!あ、あぁ…っは………」
ぼたり、と真っ白な肌に濁りきった液体が注がれる。
飛び散ったそれは焦茶のポーチにも染みを残し、彼女を更に脱力させた。
―――これがクスリなら、きっとわたしをとかすクスリだ…
腹に熱を感じながら、ぼうっとした頭で思う。このまま溶けてしまえばどれだけ楽なことか。
「よーし、じゃあお兄ちゃんはエリナのマンコを綺麗にしてやらなきゃな」
「おう、その前にそろそろイカせてやろうぜ」
下半身を丸出しにして近づく少年に、後ろから胸を抱え込んでいる少年が宣言する。
彼は淡い桜色に震える蕾を指で挟みこみ、何度もつぶした。もうずっと胸を火照らされていたエリナは、それだけで敏感な反応を示した。
「ひう!……ぁ、は、あ、やめ…っ!」
「ほれ!」
「ぁ、…ひっ!…ぁ、ぁぁ…ぁぁ…」
爪で弾くと、一瞬にして少女の時間が静止した。
「軽くイッたみたいだし、もういいかね?」
「あぁ、おっけー。大人の女にしてやるのはお兄ちゃんの務めだもんな」
意識を浅い絶頂から引き戻され、自らの鼓動を認識する。
それと同時に、体の奥がずくんと疼き、秘所から精液が押し出される感覚も味わうことになってしまう。
既にエリナの肉体はおかしくなっていた。
「おい、待て」
リーダーの一声に、まさに今挿入せんとしていた少年が動きを止める。
「セキヤ、下ろせ。それとお前らも離れろ」
「…仕方ねぇな」「了解…」「あいよ」
「な…何よ……」
「さて、後ろを見てみろ」
「……? ……っきゃ、ぁ……!」
徐に振り返りリーダーの少年が指差した先を見ると、そこには下半身を露出した少年がいた。
しかし、異様なのはその風貌や大きな図体ではない。
「…ぃ…」
「なァに、お前がさっきまでさんざん咥え込んでた愛しのペニスちゃんだろ? 何を怖がることがある?
あぁ、大きさか? まァアイツはでかいが…今のお前じゃ楽勝だろ」
違う。エリナがかたかたと歯を鳴らしているのはそれではない。
わかっている。わかっていて言っているのだ。このグループのリーダーは、と彼女は戦慄した。
「…ゃ…ぁ、まさ、か……」
「そうだ。今からアイツの“クモ”をお前の中に挿れる。
もちろんさっきまではお前の体にクモが触れないようにしてきた。だから恐らくまだコクシュビョウじゃねぇだろう」
「…ゃだ、……そんなことしたら、わたっ、私…ゴッドイーター続けられなく……!」
「んなもん廃業しちまえ。テメェはもう俺らの肉便器なんだよ。
で、これからは仲間にいれてやろうってんだ。ありがたくクモチンコ受け入れやがれ」
そう、異様なのは彼の性器に描かれた黒い蜘蛛の存在だった。ペイントであればまだよかった。
ここは黒蛛病患者の集団であり、彼らには正義がない。何より、彼自身は最初から参加を控えさせられていた。
つまり、確実に感染源のそれを挿れられてしまえばまず免れられないといえる。
「…ぉねがいだから…それだけは…っ!
あんたたち専用のゴッドイーターでもいいから!逆らったりしないからぁっ!
…まだ…アラガミのない世界を創るまで…私は死ぬわけにはいかないの……!」
エリナは外聞も憚らず自身を陥れたリーダーの両腕にしがみつき泣きつく。
見下ろす少年達の視線は冷たかったが、リーダーだけはすぐに口許を緩めた。
「しっかたねぇなー、まぁ俺もそこまで鬼じゃねえし? かわいいエリナちゃんの頼みなら聞かないわけにもいかないしな〜…
……おいお前、あれは用意できてるか?」
「あいよリーダー、たーんと詰めてまっさ」
「おおそいつぁお疲れさん」
そうして運ばれてきたのは、エリナの白いベレー帽だった。ただし、下から見ても不自然な程に膨らんでいる。
おまけにどことなく鼻をつまみたくなるような臭気が漂う。…そもそも、それは彼女自身だったかもしれないが。
「そんじゃ、こいつを飲め。忠誠の証として飲み込めたらぶちこむのはやめにしてやる」
床に置かれた帽子に、エリナは眉を顰めた。
「…っこんな…ひど…い……」
少女のベレー帽は、彼女に放たれたものと同じ液体を湛えていた。
それを、すべて飲めという。あまりの屈辱に目元を翳らせ奥歯を噛んだ。
「おいおい子犬ちゃんよぉ、俺らの命令とテメェのプライド、どっちが大事なんだ?
…っとと、おいセンコ布よこせ!きたねーもん触らせんな!」
「あー、すまんすまん、ほい」
布を受け取ると精液でべとべとなエリナの頭を掴み、ベレーのところまで顔を落とさせた。
鼻を侵食するような臭気のため顔を背けようとするが、それも許されない。
「んで?どうしてもぶちこんで感染させてほしいっていうならしてやるけど?
それがイヤならメス犬にふさわしくケツあげておいしそうに飲めや」
服従か矜持か。どちらが大事かなど、そんなことはわかっている。だが、もちろんそれは叶わない。
理想のために、兄に誓った約束を果たすためには――このまま、舌を伸ばしてどろどろとした液体を掬い取っていけばいい。
少女は心を決め、目を瞑った。じれったいほどゆっくりと、頭を下げていった。
「…ははっ、ほんとに飲んでやがる! でもなぁ、犬ならもっとちゃんとケツあげねぇと」
ぴちゃぴちゃ。じゅるり。
どうも、汚らしい音しか出ない。上級社会で育ったエリナには、それも嫌だった。
味だって、おいしいものであるはずがない。苦くて、どろりとしていて、ひどく喉に粘りつく。
一人だけのものではないなら尚更である。渋面で泣きそうになりながら、少しずつすすっている。
その上それだけではない。人前で平伏叩頭しながら、更に下半身を突き上げろというのだ。
人間としても、少女としても。そのプライドを粉々に砕くには十分であった。
「…んぐっ、ちゅ、ぷ……うぇっ……っは、ぁ…ぢゅ……」
だが、エリナは決して心の弱い少女ではなかった。理想――約束のためなら、すべてを投げ出す。
肉つきがよいとはいえない尻をゆっくりとあげ、幼い性器を大衆にさらした。
秘裂からはぽたぽたと精液が垂れて落ち、非常に扇情的な光景となっていた。
「…ぐ、ぢゅぱ、ふぐっ…ぅっ…こく、…むぐ………ぅ…えっ…ち、ちょっと…!?」
違和感の正体は明らかだった。指を五本以上数えられるほどの陰茎が、彼女の入り口をくすぐっていたのである。
白く汚れた口許を拭うこともせず、翻してその少年の行為を確認したかと思うと、すぐにリーダーと向き直った。
「…だっ…騙した……!?」
「時間制限だ時間制限。とっとと吸い上げてみせろ」
「ふざけないで! こんなの、やってられな……」
「セキヤ、やれ」
「うっす」
エリナが腕をついたのと、彼が突き刺したのはどちらが先だっただろうか。
逃げようとする細い腰を、荒々しい少年の手が掴んで引き寄せた。陰唇に宛がわれたそれが、少しずつ侵入していく。
「あっ…ぐ、いや、だああああ、あっ…ふ…たすけてッ、たすけてお兄ちゃん!
コウタたいちょ、っ……誰でもいいからっぁぁぁああ…!
その絶叫は、受け入れ切れない剛直への痛みからか。それとも、死の病を受け入れてしまうことへの絶望か。
少年達の誰もが、その沈痛な悲鳴を甘美な旋律として聞き入っていた。
「……ふぐゥっ…!………は…はいっ、ちゃ、た……ぁ、はは、はははは……
…そんなのって、そんなことって…ない、よ……ぅっ…」
渾身の力を振り絞っても呪いからは逃れられない。エリナの頭の中は真っ暗になり、今まで以上に弱々しい表情で呻き始めた。
致死率100パーセントといわれるその印が彼女の奥深くを抉っているのを、彼女自身が身をもって感じ取っていた。
熱く自分の下腹部すべてを満たすようなそれは、痛覚と快感を同時に伝えることで、気丈な少女をひどく厭世的な気分にさせていた。
―――もう、どうでもいい。私の人生は、これで終わっちゃったんだ。あとはこいつらに、弄ばれるだけの…
「…あっ、は、ふぅっ、…ひっぐ、うっ、…んっ、ん、はっ…」
心情が表層化したかのように、何も抵抗しなかった。ただ、女を享受し、妖艶な声を聞かせるだけの人形と化していた。
だが人形は泣かない。嘆かない。彼女の奥底のどこかで、まだこの現実を受け入れられない自分がいるのだろう。
「ククク、随分と従順になったもんだ。これで俺らの仲間入りってわけだ。
だが仲間といってもテメェはただの慰み者だけどな。四六時中、俺らのヤりたい時に抱かれて、好き放題に出される人間便器だ。
ほら、わかったらとっとと残りも飲みやがれ。こりゃお前の帽子だろ?」
何も言い返すことができない。いや、言い返す気力も起きない。
下腹部を揺さぶられ続け、身体的にも精神的にも責め苛まれ、それらを受け入れることにしか脳が反応していかなかった。
みちみち、と秘所が裂けそうな音は伝わってくるのに。エリナはこの時ほど自分の体を恨んだことはない。
「…んだァ、なさけねーなァ…んじゃ、飲ませてやるよ!」
リーダーは精液の溜まったベレー帽に、少女の頭を無理矢理押し付けた。
「…んぶぅっ!?ごほ、ご、…んがぁっ、ば、は、ずる、ばはっ…!」
顔ごと真正面から。それが水の入った洗面器であれば、誰しも抵抗はなかったであろう。
彼女はどうだ。臭いと粘りのある白濁液が、鼻に、眼に逆流してくる。酸素を得るためにはそれを口に含まなければならない。
おまけに大事なところからは常に内臓を押し上げるような衝撃が彼女を攻め続ける。
上半身は一切を見に着けず、衣服といえば濃紺のプリッツスカートと、破れかけた赤いオーバーニーソックスと焦茶のブーツ、汚されたウェストポーチだけ。
女性としての尊厳はすべて剥ぎ取られた。男性の欲望を浴び続けた。人間としての将来を絶たれた。
少女が自分の存在意義に疑問を投げかける反面、この状況から逃れようともがくのも無理はない。
「ほれ、暴れんな。ちゃんと飲んだか?
…あぁ、もっと追加してほしいんだな。よし、お前ら、直接かけてやれ。使えるヤツはコイツの手使ってもいいぜ」
「じゅむっ!?ぶぱッ、う、うううー!うー、ぶっ、がは、…むう゛ーう!」
劣情の塊が寄ってくる。異様な熱気は混乱の下にあるエリナも感じ取っていた。
だが、上も下も取り押さえられているようではどうにもならない。完全に相手のペースで揺さぶられていた。
白濁の海で溺れながら、彼女は顔を歪ませて。後ろからは、望まぬ開拓をさせられ続け。
「お、セキヤ出そうか?」
「あァ…そうだな…まだまだキツくて硬いから…楽しめると思う……っ!?」
「こいつの感情の揺れにあわせて締まるのがまたイイだろ?
んじゃ、お前ら適当なときに出しとけよ。お仲間はちゃんと歓迎してやらないといけないからな」
「あー、これから毎日エリナちゃんでヤレるのかー、生きててよかった!」
「バッカこの人数毎日相手にしてたら死んじゃうだろ。生かさず殺さず、じゃないと」
「俺…抵抗してるときのエリナのほうが好きだった…」
「…やべ、そんなこと考えてたら俺もうっ……!」
エリナは瞼をぎゅっと瞑った。不快な快感に耐えるだけではない、己の身に降りかかる災いをも案じて。
やがて、背中に、脚に、頭に、生暖かいスコールが降り注ぐ。真っ白な肌が薄汚れていく。
数刻遅れて、下の口を封じていた剛直も精をどっぷりと奥に叩きつけた。その感覚にエリナは全身を震わせた。
「ぶ…びゃぁ、こい、よお…」
もはや容量を超えて耐えられなくなったのか、少女の顔がひとりでに帽子から外れた。
生気のない表情に濁った粘液がこびりついて、以前の毅然とした面影などないに等しい。
何かを見つめているような、何も見ていないような瞳。体を弛緩させ、意識だけがこの悪夢を離脱していった。