ここはゴッドイーターエロパロディスレです。
18才未満の方の入室はお控えください。
※過度な妄想が溢れてます。苦手な方は気をつけてください。
※自分の好きなキャラがレイポゥされても泣かない、むしろ抜くたくましさを持とう!
※内容によってはグロもあります、一時的にNGするといいと思います。
※積極的に投稿しましょう。皆はいつでも全裸で待っています。
※作品には賞賛を。明日以降のパワーの源となって読み手も書き手も幸せになれます。
ゴッドイーターエロパロまとめWIKI
http://wiki.livedoor.jp/ge_eroparo/ 投稿時テンプレのようなもの
作者名:(ない場合はレス番となります)
タイトル:(ない場合はリッカ×俺とかになります)
注意事項
※グロ、レイポゥ、陵辱などは必須。内容がどんな感じなのかを書いておくといいかもしれない
※だれ×だれなのかもあると良い。リッカだと俺たちのテンションがマッハ
補足:
・次スレは
>>900が立てて下さい。
・
>>900が無理な場合は代役を指名すること。
・次スレが立つまで書き込みは自粛して下さい。
・1スレの容量は500KBです。容量間際になったら長文の投下は次スレにするのをお勧めします。
こっちでいいのかな?
スレ立て乙。あと前スレ最後のエリナのSSも乙
先に立てたみたいだしこっちにするか乙
シエルはどうみてもアリサよりおっぱいでかいと思うの
Hカップはあるだろ、アレ
6 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/23(土) 09:43:40.80 ID:rVYDVoG6
GE2で最もエロい格好は間違いなくナナだが最も経験が多いのはアリサ、ついでヒバリちゃん
ただしヒバリちゃんはレズだから男性経験は乏しい
異論は認める
シエルを主人公がヒィヒィ言わせるネタを考えたいけど
なんど思考してもシエルの逆レイプになるこれいかに
8 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/23(土) 09:48:22.15 ID:T84cwD5p
前スレのエリナのss乙
すげーよかった
>>7 シエルは野獣先輩とかガチで言われてるから、イカせ隊みたいに男主、ロミオ、ジュリウスとか
拘束した状態で徒党を組まないと難しいだろう。サシでは間違いなくヤられる側になる
前スレエリナの人乙
シエルは養護施設での訓練の一環やモブGEとお友達料金としてとか
シエルさんにはお金払って
>>2642 ものっすごいジト目で見られながら絞られたいれす
12 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/23(土) 13:50:44.57 ID:7cAPCPP1
>>11 ジト目ならナナもありだな。
食べ物で釣れるか....?
主人公限定で押し倒されからの
受けシエルなイメージがあるのは俺だけなのか…
>>13 同志よ…
最終的には主人公が逆転しそう
もちろん最後までシエルに攻められるのもよし
15 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/23(土) 15:21:47.14 ID:rVYDVoG6
16 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/23(土) 15:24:08.61 ID:rVYDVoG6
>>8 まじか良かった
ああいうの需要薄そうな気がしたからちょっと心配だったんだ
エリナは愛でると同時に辱めたい
そして尻を引っ叩きたい
17 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/23(土) 15:33:12.23 ID:rVYDVoG6
EDの最後のシーン
主人公「……」ポム
ビキキキキキキキ
主人公「うわああああああ神機握る所触っちゃったああああああああああ」
主人公がエリナのパンツの色を知ってるあたり
なんだかんだ戦闘中は色々見えちゃうんだな
>>19 フランちゃんなんかパンツ見せてるじゃないか(´・ω・`)
一歩間違えたら命を落とすアラガミとの戦いの最中、エリナのパンツを気にする余裕がある主人公は只者ではないということさ
そういえば今作の女主人公て胸デカくね?
前作のちっぱいの方がよかった……
胸か……挟めるだけあればいいかな
ナナちゃんはこっちが押し倒したはずなのにいつのまにか逆転されてしまいそう
そのままこっちの息子を性的にいただきますされちゃう
前スレのエリナの人GJ
スゲー良かった
今女主人公で最初からやってるけど
シエル×女主→ジュリウスでヤンデレ百合レイプものとか美味しそうな予感
シエル「君は私を見ていればいいの……男なんか気にかけないで……」グチュグチュ
女主「いやぁ……助けてっ、ジュリウスさぁんぅ……」ビクンビクン
みたいなの誰かオネシャス
27 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/23(土) 23:11:38.15 ID:h1gG8c+K
早速ですが
男主×ナナ
タイトル 想い
若干ネタバレ有り
特殊部隊『ブラット』の副隊長を務める少年は、深夜の自室のベッドに寝転がりながら、自身の腕の中で眠る裸の少女に目を向ける。
いつもは猫耳のように立っている黒髪は下ろしてあり、どことなく別人のような印象を与える。
少女━━香月ナナは、小さく口を開けて、すうすうと寝息を立てている。時折、喘ぐように小さく声を上げ、妙な色っぽさを感じさせる。
しかし、彼女の左肩には、その妖艶さを壊すように、包帯が巻いてある。
「せっかく綺麗なのに、台無しだな」
先日、ナナは自身の「血の力」の暴走からアナグラを守るため、単身で廃寺院へ向かい、アラガミを引き付けたのだった。
28 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/23(土) 23:37:20.58 ID:h1gG8c+K
駆けつけたブラットの面々により、なんとかアラガミを退けたものの、短時間とはいえアラガミの群れを一人で相手をしていたので、ナナはあちこちに傷を負っていた。
「………ょー。ふくたいちょーってば」
「ん、起きたのか」
いつの間にか起きていた少女に揺すられて、少女に意識を向ける。
「最近多いよー?そうやってぼんやりするとき」
「そうなのか?」
うん、とナナは心配そうに少年の顔を覗きこむ。
「あんまり、無茶しちゃ嫌だよ?」
「………お前が言うか」
そう言って、少女を抱き締める。
29 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/23(土) 23:39:07.33 ID:h1gG8c+K
そう言って、少女を抱き締める。
んん、と喘ぎだか相槌だか分からない声を出した。
「それよりも、さ……もう一回、しよ?」
「……意外とエッチなんだな、ナナは」
「いーじゃん、別に」
ナナは言い終わらないうちに、少年の首に腕を回した。
「……じゃ、覚悟しろよ?」
顔を赤くして黙りこんだ少女に、深く口づけをした。
短くてすまん
続きを誰かお願いします
30 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/24(日) 03:39:27.34 ID:M8Ta/a1m
シエル・ナナ・ユノの3人が誰が一番男主に相応しいか
体の相性で争うというところまで考えたが、この先が浮かばない。
申し訳ないですが誰かお願いできないでしょうか?
なぜにユノ?
32 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/24(日) 09:05:06.57 ID:bjp86zpO
ユノっていつの間にか主人公と仲良くなってたイメージ。
あと言い出しっぺの法則(ニッコリ
ユノはヒロイン位置でもおかしくはないと思うんだが、各地で活動してる分どうしても絡みが少ないからな…
部屋隣でノック無しで部屋に入れる間柄だからね(笑)
最初から幼なじみとかいう設定にしとけば良かったんじゃ
ユノは脇役から重要キャラになった、と思ったらまた脇役になったでござる
みたいなイメージ。もう少しブラッドと絡んで欲しかったな
>>35 でも設定的に絡みすぎると「お前仕事しろよ」ってなっちゃうキャラだから、
あのキャラ設定にしてしまった時点であの距離感は避けられなかったのかも。
そしてサツキがユノ大好きすぎるからユノはサツキとの百合ぐらいしか思いつかない。
そしてそれを覗く男二人
「俺、大きくなったらユノのマネージャーやるんだ」
「まじっすか、やばいっすね・・・」
ツバキちゃんが極東の女性陣をオペレーティングしながら喰いまくる話が見たいです(´・ω・`)
前スレで終わらんかったから終わらす。シエル×男主。
俺はその重なりを貫いた。プチっ、と言うような呆気ない音と共にそれが奥に叩きつけられる。
「んうぅぅ!」
痛みを必死に堪える表情で俺に抱きついてくる。その表情を見た俺のそれが更に固さを増し、膣内で動く。
「んあ!」
「大丈夫か?」
動かしたい俺の欲求を押し殺し、出来るだけ優しく問う。
「大丈夫、、、ですから、、、好きにして下さい!」
その一言が俺の僅かな理性を完全に叩き壊した。
何度も奥にそれを叩きつける。可愛らしい喘ぎをBGMにその大きく自己主張しているクリトリスを摘まむ。
「ひうぅ!?」
呼吸すら難しそうな声をあげる。そして膣内がキュウゥ、と絞まり、射精の欲求が高まってきた。
「シエル、出すぞ?」
「あう!んうぅ!」
此方の声が聞こえないようで、口を半開きにし、涎を垂らしながら快楽に溺れていた。
焦点の合わない目で上を向いている。そのまま欲求を吐き出した。
「くうぅ!」
「あああぁあああ!」
一際大きな喘ぎを上げると、うつ伏せで、猫が威嚇するような体制で倒れ付した。
「ハァ、ハァ。」
ゆっくりと呼吸を正し、時折ピクッ、と震える体、そしてその割れ目から白い液体がとろり、と流れ出た。我がラブスティックが再び起き上がる。そして、それをいきなり突き刺した。
「ひあぁぁ!?」
お構い無しに腰をふる。ジュップジュップ、と言う音と共に喘ぐ。
「ああ!あう!ひう!」
射精欲求が高まる。俺は、胸の突起とクリトリスを摘まみながら腰をふるスピードをあげた。
「同時はダメぇ!こわれひゃう!」
それを遮るようにキスをする。そして膣内に欲求を吐き出した。
「んあああぁ!」
大きく弓なりにのけぞる。そして倒れこんでしまった。俺は聖剣を抜くと、彼女を抱き締めながら呟く。
「これ、どうしよう?」
まあ、いいか、と呟くと、そのまま彼女を抱きしめ、夢の世界へ旅だった。
次の日、博士の料理に初恋ジュースを混ぜるという仕返しをしたことは内緒にしておこう。
うわぁ、相変わらず駄文だな。
すいませんこれで終わりです。お目汚しになったらすいません。
>>38 ほらあれだ
アンソロでツバキさんが代理でオペレーターやってて、タツミさんが知らずに告白めいたこと言っちゃった漫画があったじゃないか
つまり何が言いたいかっていうと、書いてもええんやで?
46 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/24(日) 11:29:14.64 ID:XvjxzrpX
ふとスナイパーのズーム機能でアラガミを狙っていたら
エリナのパンツが見えてしまい、それから女性の同行者のパンツを覗くのが日課に
スカートがめくれるチラリズムの素晴らしさをハルに熱く語る主人公
…の背後に佇む女性陣
20子ちゃんの用たしてる所が見たい
おしっこの他にもいろいろしていじめたい
「フランさん前から聞きたかったんだけど」
「何でしょう?」
「何故に最初からブラッドワン呼び?配属3人目だよ?今は隊長だけど…」
「ブラッド(でナンバー)ワン(に好き)って事です、察して下さい恥ずかしい」
「そんな無茶な」
>>47 いいね
ハルさんが「お、おう」ってなるぐらいに熱く語ったりするのがいいな
題名:選別と餞別
※要注意事項
・ラケル博士×無名ショタ(イワン)
・無名ショタが重要人物になってます
・前作同様、常にラケル視点
・追想録のため、細かい解説は少なめ
・人間味溢れるラケル博士の心情
・鬱END
以上の注意点を耐えられる方は閲覧ください
――フライア、神機兵保管庫の奥地にて
「今まで、よく辛抱してくれたわね……あともう少しで、願いが叶うのよ。」
私は、もう一つの私…零號神機兵の頭を撫でる。抜け殻の肉体は、安らかに目を瞑っていた。
顔も体躯もひどく歪んだ、まるで私の本性のような姿には、愛おしさを感じる。
かりそめの肉体を綺麗に繕うことができるのは、この怪物のおかげであるのだから。
「いずれ私も王の贄となり、新しい世界で生まれ変わるでしょう。
その時は、ちゃんと私が生んであげますからね…イワン………」
ジュリウスという真なる王を見つけてなお、心に傷のように残る子供の名を呟く。
なぜなら、もう一つの肉体を保つことができたのは、他ならぬイワンのおかげなのだから。
――数年前、マグノリア=コンパスにて。
「さあ、いらっしゃい。私のかわいいイワン。」
「はい、ラケル先生。」
月明かりが部屋に差し込むなか、まだ10歳にも満たない男の子を、私は部屋に呼び出す。
今から彼と私は交わろうとしていた。与えられる数少ない「餞別」を贈るために。
呼び出す子供は、孤児院での何気ない食事に混ぜた偏食因子を受け入れられなかった
いわば「ハズレ」の中でも、珍しく死に至らなかった幸運の持ち主であった。
だが男の子…イワンは何も知らない。これから知る淫靡な快楽も、自身の強運も、死ぬ運命も…
「ねえ、先生…本当に、ぼくのママになってくれるの?」
「もちろん。あなたは辛いことも耐えた強い子だから、ママって呼んでいいのよ?」
ベッドに寄り、目を潤ませながら、呼び出した建前を信じ込むイワン。
私が優しく微笑むと、彼は我慢していたものを解放したのか、勢いよく抱きついてきた。
「ありがとう! ママ! ぼく、ママを守れるくらい、強くなるよ!」
「ふふ…ありがとう。イワンがいてくれると思うと、私も心強いわ。
それじゃあ、ママが今まであなたに出来なかったことを、少しづつ教えてあげる。」
私は、嬉し涙を流す彼の頭を、わが子をあやすように優しく撫でる。
離れ離れになる恐怖の裏返しの強い抱擁から、少しずつ力が抜けていくのを感じ取ると、
イワンを一度体から離し、体を覆っていた布団の上半分をはだけさせた。
「あっ! ママ、どうして裸なの?」
彼の言葉の中に、羨望と困惑が見え隠れする。初めてのことであったため、仕方ないだろう。
「服を着てると、おっぱいちゅぱちゅぱも、むにむにもできないでしょ?」
直感的な赤ちゃん言葉で誘惑する。私の乳肉は、姉の駄肉を分けて欲しいと思うほど貧相だ。
しかし、大人の色香も、母親さえも知らないイワンとっては、非常に魅力的に感じたのだろう。
彼は言葉よりも行動が勝ったようで、何も言わぬまま、私の乳首に吸いついてきた。
「ん…んく…ちゅっ…ちゅっ…」
「どうぞ、召し上がれ。お乳は出ないけど…いっぱい吸って、いっぱい揉んでね。」
乳首から伝わるくすぐったさに、思わず私の声色は、いつもより高まってしまう。
それは、母として接してくるイワンを、性交の相手と体が判断している証拠だった。
彼のあとげない顔を眺めていると、股ぐらが雄を求め、ほのかに熱を持ち始め…
欲望を抑えられなくなった私は、イワンの口を乳房から引き離す。
「もう…乳首が伸びちゃうじゃない。イワン、おいしかった?」
「うん!」
「じゃあ、今度はママの秘密を、あなただけに教えてあげるわね。」
無垢な彼は、私に何の疑いも持ってはいない。それがまた愛おしさを醸し出す。
布団を全て払い、女性の生物の本懐ともいえる陰唇を見せつけても、彼の心は変わらない。
「ここから、赤ちゃんが生まれるのよ…どう、びっくりした?」
「うわぁ…すごい。お口みたいに、ぱくぱくしてる。」
彼の自然体な焦らしから、私は背徳感と罪悪感に駆られ、さらに欲望が加熱していく。
正直な下の口も、空腹に耐えきれず、だらしなく涎を垂らし始めていた。
でも、イワンの本能はまだその気ではない。私はもどかしさを感じながら、彼に嘘を教える。
「ここを舐めて、ママを幸せにしてくれると、本当の家族になるのよ。」
「ほんと!? ぼく、家族になりたい! 絶対に、ママを幸せにする!」
「ああ…イワンはいい子ね……じゃあ、お願い。」
僅かに隙間のある股に、イワンは顔を入れ、人生で初めてのクンニを、下心もなく始める。
本当の家族…他の子供たちにも、幾度となく教えた嘘。でも、信じてくれる子は少ない。
布団をはがし、私を犯し始める子や、嘘だと思いながら渋々行為に応じる子…様々だった。
でも、イワンは違う。私を慕い、愛し、尽くすように、慣れない動きで奉仕をするのだから。
「れろ…える…ずっ…ちゅぷ」
「その調子…あっ…イイ……好きなところ…いっぱい舐めて…っ」
陰核と大陰唇、小陰唇…満遍なく伝わっていく快感に私は身を震わせる。
冷静ならば、彼の攻め手で感じる女などいないだろう。だが、健気な姿勢と心からの親愛が
愛撫を通して私から伝わり、それに答えようと、体が快楽を生み出していたのだ。
「あっ……んっ…ひゃっ……そのまま……」
恥ずかしさから、噛み殺した喘ぎの続きは「イカせて」…。
本当に感じていても、演技でも、本番まで取っておくモノを、私は求めている。
切なる願いは程なくして成就し、私の五感は、白い楽園へと一気に飛んで行った。
「ひっ! イ゙イ゙イ゙っ! イっ………ふぁ…ん」
「あっ、ママ! ママっ!」
背中を緩いアーチ状に反らし、「あの痙攣」によがり狂うる様を、童貞の子供の前に晒す。
噛みしめた歯の隙間から壊れたような声を、下の唇から苦い汁を漏らす、盛大なイき様を。
初めて見る人間には恐怖を与えるこの光景に、イワンは心配そうに声をあげる。
私の体の自由が効くようになった時には、彼は泣きながら、私の胸に抱きついていた。
「うわああああああぁぁん! ママ! ママぁ! ごめんなさい…ごめんなさい!」
「イ…イワン……これが、ママが…幸せな瞬間よ。ありがとう…」
「ううっ………ママ…」
不安に駆られるイワンをそっと抱きしめ、誤解と背徳を許す。
恥ずべき醜態を見せつけたと言うのにも関わらず、私には負の感情はなかった。
今思えば、偽りではない愛情を、彼に注いでいたからだろう。
絶頂の余韻が鼓動を高鳴らせる中、私は最期の仕上げ、筆おろしへと彼を導いた。
「イワン…ここにおちん○んを入れて、ママを幸せにして。」
「え…? そんな。ぼくのおちん○んなんて汚いよ。」
生殖行為をねだる私の姿に、イワンが少しためらう。本能的な忌避なのだろうか…
それでも私は求めるモノを手に入れようと、もうひとつの嘘をついた。
「大丈夫。あなたも幸せになれるのだから、何も怖いものはないわ。
それに…あなたが次に生まれ変わる時、赤ちゃんの頃から、ママと会えるのよ。」
「ほ…ほんと!? ママと一緒に暮らせるの!?」
「ええ。これは、とっておきのおまじないなの。」
ほとんどの子供たちは、勃った雄の象徴に逆らうことなく、私と子作りを始める。
だからこそ、ほとんど言う事のないこの嘘は、まさに「とっておきのおまじない」だった。
「うん…ぼく、頑張るよ。ママのこと、幸せにするよ!」
「ありがとう……さあ、来て。こっちの大きい穴に、挿れて…」
「うん。ママ…」
覚悟を決め、凛々しさを感じさせるイワンは、私に導かれるままに男根を膣にうずめる。
精通すら怪しい半勃ちのそれは、濡れそぼった雌穴にスルスルと入っていった。
根元と陰核が接吻を交わすのを感じ取った私は、直向きな彼に、淫らな快楽を教える。
「そのまま、おちん○んを動かして、ママを幸せにして…」
「うん、やってみるよ。」
「あっ…ん…その調子……抜けないように、気を付けて…ね。」
私の教えた通りに、彼は「とっておきのおまじない」を始め。無意識に童貞を捨てた。
突けば突くほど硬くなる肉棒は、偶然にも私の敏感なところを、重点的に擦り続ける。
カラダの相性は抜群だった。私は、巡り合った最高の相手との性交に夢中になる。
「あんっ! いいっ! もっと…もっと突いてっ! おま○こ犯して!」
「ママっ…ヘンな感じだよ…でも気持ちいいよ!」
イワンも私と同じだった。私が口走る不可解な言葉に疑問を抱くことなく、腰を振る。
足を無理矢理動かすことなく、菱形のベースに留まるようにして、私の願いに答えている。
本能が希薄になった理知的動物を誘惑する、至上の快感がお互いを獣へと変貌させていた。
「あっ…あっ! んあっ!」
膣粘膜が焼けそうなほどの鮮烈な感覚が、私の欲情の炎をさらに燃え上がらせる。
イワンの雄々しい剛直の形がはっきりと分かるほど、私のナカは彼を抱きしめていた。
鉄のように熱く、硬く感じるそれも、愛の結晶ともいえる行為を喜んでいるようだ。
突きあげるたびに、たくましさは留まる事を知らないほど、増していっているのだから。
「ママ…ぼく、何かおかしくなりそうだよ…!」
「あんっ! ふあっ…いいのっ! 怖がらないで、そのまま…っ!」
イワンは限界に近付いていた。ピストンのストロークは短く、スピードが速くなった。
本能がまるで射精の方法を伝えているかのように、彼の腰使いは巧みなものに変わる。
まだ余裕があったはずの私も、いつの間にか快感の波に溺れそうになっていた。
「うっ…あっ! ぼ、ぼく! もうダメ!」
「いいわ! 来て! 中に出して…膣内に!」
私は、踏ん張り続け、過呼吸のイワンに対し、膣内射精を本能的に求める。
神の依り代となった以上、人の子を孕むことなど叶わぬと知りながらも…
そんな私の望みを叶えるかのように、最大限に活性化した彼は、叫び声をあげた。
「うあっ! ぐっ! うおおおっ!」
声色こそ子供だが、漢らしい叫びをあげながら、イワンが先に果てる。
膣奥にビクビクと精液を注ぎ込む度に、私の敏感な場所をピンポイントで小突く。
求め続けていた、熱くねっとりとした液体と、最後のひと押しによって、私も絶頂する。
「イく」という言葉に例えられない、壮絶でありながら恐怖感のない、不思議な状態で…
「あああああああああああっ!」
クンニとは比較にならない絶頂の波に私は溺れ、再び白い楽園に足を踏み入れていた。
そこでの私は、なぜかイワンの手を掴みながら、自分の足で歩いている。
まるで夢のような世界に戸惑っていると、不意に、イワンは私に話しかけてきた。
「ママ…ずっとずっと、一緒だよ。」
そう話しかける。彼の顔には、満面の笑みが浮かんでいた…
――
気が付くと、私の上で果てているイワンの右腕と、私の左腕はしっかりと握られていた。
互いの心拍と呼吸が荒いことから、絶頂の余韻に浸っていることが分かる。
先ほどの不思議な体験を頭の隅で考えながら、彼の頭をそっと撫でた。
「イワン…ありがとう。私はとっても幸せよ。今でも信じられないくらい。」
「うん…ママ。ぼくも不思議な感じがするよ。」
「本当だと思いたいから、私の下のお口の涎を、いっぱい私の口に頂戴…」
「うん。ちょっと待ってね。」
私の最期のお願いを聞いたイワンは、栓のように入口をふさいでいた肉棒を抜き、
嫌悪感も不潔感もなく、膣内を水没させている濁流を、じゅるじゅると吸い取る。
そうしてリスのように頬を膨らませた彼は、私に口移しをした。
私は苦みと酸味が混じり合う愛の証を堪能しながら、彼と舌を絡ませ、終わりを惜しむ。
これが、イワンと交わした初めての接吻…そしてディープキスだった。
「ふふ…美味しいわ。あなたにも、美味しいものあげる。」
「ママ、おいしいものって何?」
私は、最期のキャンディを彼に渡す。文字通り、最期の…
「さあ、召し上がれ。」
「ありがとう…! いただきます!」
イワンはすぐに飴玉を口に含む。緑色の飴の隠し味は、P73偏食因子…
今までも性交の最後に渡していたもので、最も効力の強いであろうこの因子により、
口にした人間の喉を、10秒もしないうちに食いつぶして絶命させる代物だ。
妙に情を移してしまった相手に渡したことで、若干の罪悪感を抱くものの、
所詮はハズレと切り捨て、無残な最期を見届けたはずだった。
「おいしかった。 ママ、ごちそうさま!」
驚愕した。他の偏食因子と適合失敗したはずの彼が、私と同じ因子を受け入れたのだ。
普通はあり得ない光景に目を疑うものの、落ち着いて、彼に微笑む。
「お粗末さまでした。今日はもう遅いから、ここで添い寝をしましょう?」
「うん!」
私の行いに疑いを持たないまま、イワンは私と共に眠りについた。
――マグノリア=コンパス、零號神機兵の隠し場所
もう目覚める事のないであろう彼を抱え、秘密の部屋に入り込む。
「もう一つの私の体」が安置されている、私と亡骸以外は絶対に知らない場所…
そこに、眠ったままのイワンが、初めて「生きた人間」として踏み入れた。
彼の体には睡眠薬と麻酔薬を投与してあり、目覚めることも、痛みを感じることもない。
それは、今までの子供たちには施す事のなかった慈悲なのだ。
何せ、P73偏食因子を取りこんだ子供の末路は、あまりにも悲惨なのだから。
床にイワンを寝かせ、私はそこから少し離れ、「もう一つの私」になる。
試作品のうえ失敗作であった肉体は、既にガタがきており、動くだけで一苦労だ。
悲鳴をあげる関節をなんとか動かしながら、私はイワンのもとへ歩み寄り、そして…
体の中に、活性化したP73因子が血液のように巡っていく。
自重を支えるだけできつかったのが嘘のようで、まるで体が進化したかのようだ。
今までの不活性化状態のものではありえない現象に、私の体が身震いする。
気が付けば、体内で次々と作られる新しい細胞に押し出されるようにして、
必要のなくなった古い細胞が、劣化した潤滑油と共に、目から排出されていた…
――再びフライア、神機兵保管庫の奥地にて
一介のゴッドイーターが計画を阻止しに来た時が昔あった。なかなか腕の立つ相手で、
古いままのガタついた体では、よくて相打ちだっただろうと、いつ振り返っても思う。
だからこそ、彼のことは忘れられないのだろうと、今の私は考えている。
「ママ…ずっとずっと、一緒だよ。」
この言葉を思い出すたびに湧き出る感情の、言い訳にはならないが。
ヒバリ『あっカノンさん』
カノン『っ!なんですかヒバリさん』
急に声を掛けられビクつくカノン
ヒバリ『この後お時間よろしければちょっと付き合ってもらっていいですか?(ハルさんには…もったいないわよね(ごくり))』
カノン『時間はありますけど…なんでしょうか』
……
この後カノンに手を出すヒバリちゃんであったが……
……
カノン『 あ〜分かったぁー♪ もっと激しく 撃ち込んで欲しいんでしょ? 』
ヒバリ『ちょっ……ま……ぁっ……』
……ヒバリちゃんオワタ\(^^)/
以上です。前作との方向性が180°違うのはご容赦ください。
投下宣言すればよかったorz
乙!いきなり
>>59みたいな展開になったのかとおもってワロタ
アナグラのラボラトリor役員区画で女主でエレベーターの方に向かって走って止まると女主の胸が揺れているのが見えるww
細かいところまでよく作ってあって脱帽だがちっぱい派なワタクシとしましてはちょっと……
wiki、コメ欄が業者のURLで荒らされてるばかりか勝手にページまで作られてるじゃん
管理者は何してるの?もうマジでこの世に居ない気がする
65 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/24(日) 22:51:28.69 ID:yB6twVdG
>>64 GE2にもなったことだし、新しいやつ立てる?
ちゃんと責任持って管理する、って覚悟のある者が現れればいいんじゃないの
言っちゃなんだが今のwikiは管理者が立てるだけ立てて3年以上ドロンしてる現状だし
管理者じゃないとページやコメントの削除が出来ないから今のwikiみたく荒らしがページ書き変えたり
勝手にページ作ったりコメント欄にURL貼るとかの被害が延々と続く事になる
スキルの受け渡しバーストをエロい意味で考えると…
中出しする度にバーストする絶倫って事か
つまりエミールは夜が最強なんだ
エミールが誰と寝るか、そこが重要だ。
一番絡みがある女性はエリナなんだけど、エリナと主人公はありそうだけどエリナとエミールはどうしても想像できなくてなぁ
コウタ、エリナ、エミールは仲の良い兄妹って感じだな
ブラッドの面々よりよっぽど家族してるよ
まとめは管理出来なきゃ荒れるだけだからなあ
管理者が複数いれば違うんだろうけど
>>69 キグルミエピソードとか仲良さそうでなにより
それこそ2の発売でseesaaWikiのアダルトランキング4位になってるような人気サイトが
3年も管理者不在で放置状態というのがそもそもおかしい
昨日だけで31942人もアクセスしてるのに、このまま管理者がいない状態で
偽ブランドの業者に目を付けられてページやコメ欄を好き勝手にされるってのも癪な話だ
この話すると現実逃避したいのか大抵雑談が始まるが、もっと真剣に考えた方がいい
前の管理者はもしかしたら津波でお亡くなりしたかもしれんな
よし新しく作った方がいい
スレも活性化してるし、まとめほしいよね
最悪、エロパロまとめサイトにお願いするとか?
76 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/25(月) 07:28:06.02 ID:OHTt2U1A
管理者やってもいいが、やり方わかんねえや
やってくれるのはありがたいんだけど管理人が一人だとなぁ…
管理人は最低二人はいた方がいいと思うんだよ
病気や事故で死んでサイト放置が一番まずいからな
今がまさにそれだが
ニュクス・アルヴァを見て漫画の封神演義の金光聖母を思い出した
それはそうとあの布のなかってどうなってるんだろうね、あの布に包まれたと思ったら異次元に送られてえろえろ捕食されてしまうんだろうなとか思った。
ラケルをネチョグチョにしたいけどうまいこと構成できないなあ
今の保管庫作成時はスレ住民じゃなかったからどんな流れで出来たのかがわからん
作り方わからんけどやるって人にやり方教えて作って貰った
管理のやり方は教えてなかったなあ
アリサ「ダメですよ♪そこはもっと丁寧に」
新wikiの管理人やるのはまぁいいけど一人で全部面倒見きれる気がしない、って奴居る?
俺の事なんだが。
何人かで共同管理ってスタンスでやれば最悪一人欠けても上手くいくし、
既存ページの編集や削除権限持たせたメンバー何人か用意しておくだけでも結構違うんじゃね?
最悪、広告が止まらなくてメンバー以外新規ページの作成禁止にしても、複数人居れば楽だし。
もし、俺と同じように考えてる奴が居たら日付が変わる前に手あげて欲しい。
俺除いて3人以上居るなら新しくwikiを用意してくる
日付が変わるまではキツいみたいだな
明日が終わるまで待ったほうがいい
明日PCの方から挙手させて貰うよ
ラケルはロミジュリ殺さなきゃ貧相な身体と腹黒な中身でかなり好みだったんだけどなあ
責任逃れのためにジュリウスさんが英雄扱いされてるのに局長が査問会で厳しく追及されているのってかわいそう過ぎる。
あの人多少がめついところはあったけど大局的に見たら特に悪くねぇじゃん。
前スレのヤンデレマルたんに触発されたマルドゥーク×女主投下します
アラガミ×人間です
時系列めちゃくちゃオチもエロも微妙ですが少しでも萌え成分になったら幸いです
アラガミ×人間です
いつもなら活気に溢れたアナグラのラウンジは、悲壮感に包まれていた。
もともと陽気とは言い難いシエルやギルはいつも以上にむっつりと口を閉ざし、ムードメーカー役を担うロミオやナナも所在なさげに俯いている。
「あー…何て言ったらいいか…お前らが落ち込んでてもさ、仕方ないよ。あいつは無事だって信じようぜ?」
まるで葬儀にでも参列するかのような様子のブラッドメンバーに、どうにか選び出した言葉を掛けるコウタに視線が集まる。思わずうっ、と後ずさるコウタに、「その通りだな」と続けたのは彼等が隊長であるジュリウスだ。
「近く捜索任務となるだろう。きっと俺達が迎えに行く頃には、あんなアラガミくらい、1人で片付けてしまっているさ」
「そっ、そうだよな!副隊長だもんな!」
無理にでも明るさを取り戻そうとするロミオに同調するように、いくらか顔色の良くなったナナも頷きを返している。
全ての始まりはブラッドメンバーが6人揃って間もない頃。極東支部の風変わりな助っ人がフライアを訪れたあの頃の事。
副隊長を任された少女が血の力に目覚めるきっかけとなったアラガミ、隻眼のマルドゥークが、先日行われた任務中に突如乱入してきたのだ。
不測の事態にオペレーターの反応は遅れ、単独行動中に不意を突かれた副隊長は、救援信号を聞き付けたメンバーが向かった際には既にその場から姿を消していた――マルドゥークと共に。
作戦地は勿論、周囲もくまなく探したものの、彼女の痕跡は何一つ見付からず、無線機も壊れているのか応答はない。
恐らくマルドゥークに連れ去られたのだろう。
「クソッ…!いったい何のために…」
至極真っ当なギルの疑問に答えてくれる存在はなく、メンバーは拭えぬ不安を抱えたまま帰還し、進展のないまま時間だけは過ぎていき、冒頭に至った。
「本格的な捜索さえ始まればすぐ見つかるよね!私だって……頑張って探すから!」
「そうですね…。はやく、見つけてあげないと。遅いよって、怒られてしまいますね」
前向きな姿を見せるナナとシエルの願いも虚しく、捜索が始まって半月が経っても副隊長は見つからなかった。
副隊長が失踪してはや半月。アナグラは以前程ではないが明るさを取り戻しつつあった。
頻度は少なくなったものの、相変わらず副隊長の捜索は続けられているが進展はない。皆諦めてはいないが、半月という期間がメンバーに覚悟を決めさせた。『副隊長』がどんな姿で帰って来ても、受け入れる覚悟を。
その一方で希望も捨ててはいない。コウタが教えてくれた伝説の男の話を知ったからだ。行方不明になって、アラガミ化して、それでも人として生還した男の話を。
「新種のマルドゥークが異常発生しているようなんです」
その日も空いた時間に副隊長の捜索をしようと、任務の確認に来たジュリウスにオペレーターであるヒバリが気まずそうに切り出した。
「……マルドゥークの?」
「はい。姿はまるきりマルドゥークなんですが、大きさが…アバドンくらいなんだそうです。統率のとれた数匹の群れで襲ってくるようなのでお気を付けて…ただ、リーダーさえしとめればすぐに逃げ出してしまうみたいです」
了解した、と答えるジュリウスは普段と変わらず澄ました顔をしているが、眼差しには爛々とした怒りに燃えていた。
作戦地にて新種のマルドゥークと遭遇したメンバーは、驚愕に目を見開いた。
「ね、ねぇ、あれ…あれ…!」
ナナが指さす先、新種のマルドゥーク達の1匹の真っ白い毛を束ねるように、黒いリボンが巻かれていたのだ。
「副隊長のだよ!」
ロミオの声と共に、攻撃は開始されていた。
リボンを着けていたのが群れのリーダーだったらしく、討伐した途端他の新種達は散り散りに逃げていく。
「巣に帰るのかな?ねぇ、隊長、私…」
「ああ」
言わずともわかるとばかりに、皆新種達を追って走る。崩れた都市の残骸を抜けた先、新種達の入り込んだ洞穴の中に広がる光景に一堂言葉を失った。
どうしたの?おそとにあそびにいったんじゃなかったの?」
洞穴の中、生まれたままの姿で毛玉に囲まれ、不思議そうにしている人間の少女――副隊長がいた。穏やかな笑みを浮かべているがその瞳は覇気がなく、狂気じみたものを覚えさせる。
我先にとすがり付く小さな毛玉達に、副隊長の後ろに控えていた大きな毛玉――マルドゥークがのっそりと起き上がり、吼えた。狭い洞穴に獣の咆哮はひどく響き、鼓膜が痛む。
「どうしたの……ひゃぁんっ」
驚きから振り向いた副隊長にマルドゥークはのし掛かると、長く大きな舌で小さな体を舐め回し始める。顔、首、胸…と舐める箇所が下がる度に嬌声に艶が増していき。舌先が股の間へ移動する。
「あっ…あっ…あん…やめてぇ…」
犬のように舐め回していたマルドゥークの巨体が身動ぐ。喘ぎ疲れたのか息を荒げる副隊長へ、獣は自身の肉茎を擦り付け始めた。
それはマルドゥークの体にしては小さく見えるものの、人のものと比べれば凶悪的なサイズだった。無理だ、あんなの副隊長に入るわけがない。
「あ………あーーーっ!!!!いたっ……うぐっ…」
痛々しい絶叫が狭い洞穴に響く。目の前で可愛らしい少女が化け物に犯されている。止めなければならない状況なのに、誰も動けなかった。言葉すら発せられず、ただ呆然と現実味のない光景を眺め続けている。
その間にもマルドゥークは変わらず副隊長を犯し続ける。盛りのついた犬のように腰を振り、悲鳴をあげる副隊長を宥めるように、その頬を舐め上げる。
いつしか悲鳴は甘さを滲ませ、嬌声に変わり、ねだり言葉さえ繰り出されるようになった。
「もっと…もっとちょうだい…あっついせーしぃ……おなかいっぱいほしいのぉ!あはっ…!」
腰の律動が止まったかと思うと、はしたない言葉を吐き出す副隊長は幸福をあらわに眠りについた。
ブラッドメンバーは、まるでテレビにうつるフィクションドラマを眺めるように、ただ呆然とその光景を見つめていた。
ハル「という夢を見たぜ」
ギル「聞いてないです」
おしまい
乙
保管庫の件はどうする?
>>88 イケメンは何をしても許されるんだな……(´・ω・`)
wikiは個人的にオススメしにくいから
保管庫に依頼した方がいい気がする
ハルェ…乙
wikiでもいいと思うけどなぁ
コメントが後から貰えるってのが作者からすると有難かったりする
>>85 俺も管理協力するから是非作ってほしい
GE2からの作品だけまとめるって手もあるしな
>>89乙。朝から良いもの拝ませてもらったぜ
本編最初のムービーの個体=隻眼の個体って考えるなら、あの咆哮は花嫁の覚醒を感じ取ってたりしたのかねえ
前はアラガミ×人間も結構あったし、とか思ってたらハルェ…
管理出来る人がいるならWikiでいい気がする
何も出来ない俺がえらそうに言うのもアレだけどさ
アバドンサイズのマルドゥークに萌えた
ちっこくても赤蝕犬
沢山いるのが全部吠えたら、ロシア?(ソーマ初陣)級の災害になりそう
乙ありがとうございます
びくびくしながら投下したけど書いて良かった
アラガミ×人間がもっと増えますようにと願いつつギルさんと副隊長のコスプレ実況するヒバリ様と特別解説ハルさんネタ思いついたのでまた近いうちに投下します
ハルさんてすっごく便利
問題はゲーム中だとマルちゃんはそんなに強くないことなんだよな…
コンゴウじゃなくて、ヴァジュラを連れてくればよかったのに
>>85だけど、レス遅れて申し訳無い
今のところ
>>86と
>>95が賛同してくれてるんかね
とりあえず今日が終わるまで適当に手動かしながら待つ
>>100 逆にヴァジュニャンだと難易度跳ね上がるからな…
イベント的に初戦でも負けたくない相手だし、前作やって無いプレイヤーやアクション苦手な人でも乱戦しつつ倒せる難易度にしたんじゃない?
>>96 さすがのギルもぶちぎれないかそれwww
でも似たようなのは考えたことある。
俺の場合は
・自分を傷つけた女を気に入っていつもミッションのときに高台から見てる
・あるタイミングで襲い掛かってきて
「感応種です!そんな…いままで反応もなかったのに!!」
「副隊長!そっちにいったぞ!ロミオ!援護に入れ!!」
「だめだ!間に合わない!!」
その三分後、女主にのしかかって顔をベロベロなめるマルちゃんの姿が
「博士、この子飼っていい?」
104 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/26(火) 23:05:32.12 ID:u+bGdmRD
どうせなら同じ神族のガルム引き連れてくればよかったのに>マルちゃん
たぶんマルチャンはヴァジュにゃんを誘ったけど断られて
ショボーンしてた時。どこにでも現れるコンゴウ君が自分が、ついていってあげるよ
みたいな展開になったんだとおもわれ
107 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/26(火) 23:52:45.49 ID:6rI9lGyp
シエルかわいすぎますも
コンゴウ君やさしいも
アラガミ小ネタがちょいちょい浮かぶ今ぐらいが一番楽しいなぁ
サカキ「感応種から取り出したコアを色々研究した結果、アラガミを魅了する都合のいい薬が出来上がったよ」
→流石ですね!
なにやってんすか
どうでもいい
サカキ「昔開発したジュースに混ぜてみたから是非飲んでみてほしい。そして次の任務で効果を検証してくれないかい?大丈夫、人体に悪影響は……………多分ないよ」
拒否権はないようだ……
→飲む
一気に飲む
助走をつけて飲む
「ゲロマズっ」
ヒバリちゃん「極東支部近辺に中型アラガミ出現、早急な討伐をお願いします」
サカキ「いっておいで」
男主の場合
イェン・ツィーたん「人間ちゅっちゅ」
男主「イェンたんのマシュマロおっぱいとやわらか羽毛きもちいいよぉ///」
シエルたん「……隊長……」シットメラメラ
女主の場合
シユウたん「人間ちゅっちゅ」
女主「ぐああああ!シユウたんの筋力やべぇ!死ぬ!息出来ん!誰か私を助けろぉぉおお!!!」
ギルさん「隊長!」アサルトレンシャ
アラガミとラブラブするには屈強な肉体が必要そうだな
あんまり協力的じゃないな、俺もだけど
まぁ、後からでもメンバー依頼は来るんじゃない?
主人公の喚起の力でアラガミに人間的な感情が喚び起こされた的なの誰か書かないかね
>>110 感応種の特殊能力が喚起されちゃった的なのは考えたことがある。
・カバラ・カバラのせいで敵も味方もハイになって大乱交大会
・イェン・ツィーがイェン・ツィーを召還するようになって男性を一人逆集団レイプ
・アラガミだけでなく神機使いからもオラクルを吸い取ってぐったりした女性を襲うスパルタカス
>>109 協力したいけどやり方わからないから足引っ張るだけかって思う人もいるんですよ!
>>111 カバラのあのクッソむかつくドヤ顔がナチュラルに浮かぶw
よーく見るとなかなか愛嬌があるんだぜ、カバラ・カバラ、もといカバたん
流石はグボたんの系譜と言うべきか?
アラガミ界のアイドル(マスコット)の座は種族ごとアバドンに渡したような気もするが、慣れればあのドヤ顔もたるんだ腹も長い鼻も愛おしくなって来るんだぜ
他の感応種がどいつもこいつもアラガミだけを強化するのに、カバたんだけは勢い余って敵のはずのGEまで強化してしまうお間抜けなところもラブリーだし、
動き自体も見ていて楽しい、あんまり害がないし、口のギミックもびっくり箱のようで面白いし、ド派手な羽根飾りやぶわっと広がったヒレもそれまで地味だった娘が都会にでて精一杯おしゃれしたようで可愛らしいし
何より神々しい、荒々しい一辺倒だった堕天種、接触禁忌種、感応種のアラガミの中でほぼ唯一独自の方向性に突っ走った姿は革新的で最高
……って副隊長(女、ボイスは想像にお任せ)が熱く語ってた
114 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/27(水) 12:45:26.43 ID:HBHfe2QE
保管庫か……
保管庫、上だ!
116 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/27(水) 15:34:47.18 ID:zxO2dgxJ
保管庫、下から来るぞ!
117 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/27(水) 16:46:42.83 ID:qIpzM/+5
人類の為に僕と華麗に…ぎゃああああああ
ようこそ、クソッたれな保管庫へ
119 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/27(水) 23:12:29.88 ID:HBHfe2QE
そうか保管庫という手もあったか
干<仲のいい奴らだな、尻を貸そう
>>121 消えなさい!イレギュラー!
・・・スレチスマソ
公私の区別ができるグレム局長に全力で色仕掛けしてあっさりスルーされるレア博士が見たい
あのおっさんお金稼ぎ以外あんまり興味なさそうだな
しかも妻も子供もいるし色仕掛けに引っかかるタイプには見えん
125 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/28(木) 17:09:24.23 ID:2mocCOYz
あれ?本編で引っ掛かってなかったけ?
ハニートラップは好きよ
あれはレア博士のほうもグレム局長に結構情移ってたように見えたな
どこからどう見てもハニートラップと丸わかりのラケル博士よりは……w
まぁQJ博士は童貞だから仕方ない
ラケル博士に心酔しまくった女副隊長とか思いついたけどそんな関係にするにはこっそりと裏の手として育てられてた的な感じになるか
130 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/28(木) 18:28:36.10 ID:UpUWvHW3
QJ博士はなんだかんだ言って好感度高いキャラ。無人の神機兵作るのもゴッドイーターとかの事を思ってだったし
研究一辺倒な人だったんだろうね
だからあんなあからさまなトラップに…
手紙を大事に獄中で読んでそう 釈放された後はレア博士の補佐になったようで安心した
レア博士と幸せになったらいいなと個人的には応援している(笑)
グレム局長はホントすばらしい人だと思う。
金にがめついシーンがあったけど、貧乏人からむしりとろうとはしてないし、その金もフライアの運用維持費や各博士の研究費調達のためと思えば合点が行く。
神機兵が停止したときに人命軽視な発言をしたのもトラブルを起こした神機兵を一機でも多く回収して原因を究明しなければ研究が遅れ、結果的に多くの人命が犠牲になるからという危惧があったからだし
研究を一本化してないのも片方がこけたときのための保険。
そしてフライアの所有物であるブラッドをフライアが神機兵研究に集中するからより活躍できる極東に転属させるという柔軟さも持っている。
少し強引な解釈も混ぜたけど、ホントなんでジュリウスが英雄で局長は責任追及されるんだろう。
そら現実でも部下がしたミスは上司の責任にもなるんだから残当
ジュリウスが英雄になったのはあくまで結果論で、フェンリルとしては組織そのものに対する責任を逃れるために英雄扱いしてるだけ
実際はラケルに利用されて終末捕食一歩手前になってたわけだからその辺の管理責任を問われてる
局長は善人ではないけど、基本的に自分に泥が被らないように金を稼いできたから結果的には人類に貢献してきたっぽいね
続編かDLCでどんな扱いになるかよねー元々局長になれるくらいだから実力はあるんだろうし
あと個人的に女キャラだけどあの服ほしい
横柄で醜く主人公達に不理解な役職つきのおっさんって、分かり易いステレオタイプだから…
>>133 ・局長は重工業会社の代表取締役役
・極致化計画に出資しているが、ちゃっかり生産に関係する美味しいところも押さえている
…っていう作中で語られてる事実を見たら、結果的に害になってないだけのただの商売人じゃね?
あと、希少な第三世代を集めて結成した、既に戦果を上げているブラッドと、
当時あくまで試作段階品だった神機兵を優先したのは、指揮官としてかなり疑問なのと、
ブラッドの転属も「厄介払いしたいフライアと万年人材不足の極東支部の利害一致の結果」だと本編で言われてる
結果的に害になってないし「商売人としては」無能ではないだろうけれど、褒めるほど有能とも思えんぞ
138 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/28(木) 23:16:24.47 ID:bK2/GI0z
悪人でもないし、善人でもない。一番人間らしい人だな。
だから記者会見で醜態曝して心証悪くしている。
なまじ生き残る手管があったせいで、逆に蹴躓いちゃった感があるなあ
>>133 我欲のために結果的にそういう判断してるだけで、「いい人」ではないだろw
ただ、逆に言うと利害が一致している限りは極めて頼りになる人な気はする
良くも悪くも「大人」って感じだなあ。フィクションだとあんまり見ないタイプ
140 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/29(金) 01:13:36.63 ID:dnHcfRYd
そんな事より隊長大好きシエルちゃんが暴走神機兵集団にレイポゥされちゃうSSまだですか
書きたいネタはあるんだが時間が無い
それはそうと百合いモノって書くの大変なんだな・・・
今回の女主人公の相手はマルドゥークが鉄板ですね
143 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/29(金) 01:56:18.86 ID:GdA9j4ym
レア博士求む
どうでもいいがストーリー59で無人のユノの部屋に入れた
……ふぅ
グレム局長は妻子は大事にしそうな声してるしレア博士に手を付けてない気がする
レア博士は研究三昧でツバキさんと同じ道に入りそう
神機兵を「鉄クズが!」「スクラップにしてやる!」「顔面を剥いでやる」とボッコボコにするオプティマスグリム局長のSSください
>>137 ラケルを胡散臭い奴だと勘づいてたから実質ラケル直属の部隊であるブラッドをはなから信用してなかったとも見れる気がする
だから裏切る可能性のあるブラッドより人間の意思の介在しない神機兵を優先してたんじゃないのかなと思った
ブラッドの力はグレムもちゃんと認めてると思うけど、力を持っているだけに自分の犬ではないブラッドに自分の周りを嗅ぎ回られるのはやはり気持ちが悪いだろうし
シエル孤立して神機兵を優先しても将来的に自分の身に危険を及ぼす存在を減らせるから損得勘定で考えても指揮官としては最適解だと思う
実際副隊長は命令を無視した上神機兵を危険にさらしたわけでますますブラッドに対する不信感を募らせたに違いない
グレムからすれば仲間のためなら自分を裏切る連中だと確信する出来事
忠義をはかるための言動だったとすればグレムはなかなかの策士w
訓練時代のシエルが失敗ばかりで
げきおこしたレア先生がシエルに慰安婦まがいを強要
お口と胸で他の軍人性欲をひたすら処理することに
みたいなのが見たいです!
>>149 マグノリアコンパスでに「訓練」されてそうな
記憶にわずかに残る父親と重ねて密かに局長恋慕する女主と言う電波が。 お嬢ボイスだとなおよし
「大人」の男性キャラって割と希少だよね、あとはゲンさんくらい?
なんか伸びてると思ったら局長の話題かよw
ゲーム内のキャラだとレア先生ひどいことしそうにないんだよなぁ…
むしろ被害者枠だよなww
レア先生は可哀想枠か自称経験豊富な
実は処女枠かなと思っている
発売前の印象
グレム局長→権力で肥えた豚。雑魚。自業自得で死ぬ
ラケル→見るからに怪しいけどそう見せかけていい人!
レア→黒幕のクソビッチ(OPの舌ピ見せで確信)
どうしてこうなった
見るからに怪しいけど実はいい人ってのはサカキ博士、
OPから黒幕臭は死部長という前例があるからなあw
同じパターンは駄目だと思ったんだろう
死部長ww
エリナちゃんが官能種の偏食場パルスにやられてオナっちゃう展開はまだですか?
160 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/29(金) 15:08:40.29 ID:KzRKfpNQ
男主×シエルって以外に少ないんだな
ネタ自体は結構出てるんだけどね
逆レイプ多いけど
攻守逆転されちゃうレア博士物待ってます
163 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/29(金) 17:07:15.95 ID:bhEQWGuo
男主と検査でリッカちゃんとする展開お願いします
164 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/29(金) 20:02:16.50 ID:mwfYSlVm
投下、2男主×アリサ→バースト男主
彼女とこの関係に陥ったのは、クレイドルに所属している元第一部隊隊長の代わり、ということが強いのだろう
「ひ、ふぁっ!!」
与えられた自室で、銀髪の少女と繋がりながらブラッド隊長を務める少年は考える
「はっ、ひゃ、はぅん!!」
最初に持ち掛けてきたのは少女の方だった
曰く、彼の代わりに夜の相手をしてくれ、と
少年は、少女を想っていた
だからこそ、持ち掛けられた時は、ショックで言葉も出せなかった
「ひゃ!?そ、そこは……ふゎあん!!」
このあたりが弱いのか、とか頭の片隅で考えながら、思考を再開する
自分がどう返事をしたか覚えていないが、気付いたらこんな関係になっていたのだ
165 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/29(金) 20:04:00.99 ID:mwfYSlVm
「あ、やぁ、も、イク、うぅっ!!」
直後、大きく反り返って、ぐったりと動かなくなる少女
「はぁ……はぁ……はぁ……」
余韻に浸っている少女を見て、あぁ、この娘を手に入れることは叶わないのか、と思うと、心の底からどす黒い悪意が広がる
彼のことを忘れるまで乱暴してやろうと思い………………しかし、少女が傷ついてしまうと考えてしまい、即座に思考を中断する
「ごめん、なさい………好きでもない人の相手なんて、辛いですよね………」
息も絶え絶えに、少女が何の気なしに放った言葉に、そんなとこない、と叫びそうになる
それを堪えて、大丈夫だ、とだけ伝える
166 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/29(金) 20:05:17.24 ID:mwfYSlVm
気づくと少女は、すぅすぅと寝息を立てて意識を手放している
この寝顔が見られるのも今のうちだけ、自分の物には決してならない
あぁ、どうして
どうして、この娘ともっと早く知り合わなかったのだろう
こみ上げる涙を堪えて、眠りについた
>>163 あの検査は絶対エロ展開を想像するよなw
女性陣「ワイワイガヤガヤ」
女ボイス19「おうどうしたんだ女連中で集まって」
レア「性生活のことについてよ」
主人公「は、はぁ?」
ナナ「やっぱり隊長って経験したりしてるの?」
主人公「あ、あったりまえだろォ!? アタシを誰だと思ってんだ?」
シエル「そのやはり……痛いのでしょうか」
主人公「お、おう……そりゃあ痛いけどよアタシはそんなに痛くなかったぜ」
フラン「流石ですね」
主人公「そうだろそうだろォ?」
ハル「ありゃ処女だな。しかも性格上戦闘訓練ばっかでオナニーもしたことがないな」
ギル「ハルさん……」
姐御は処女これは確定
ちゃん様が教官先生にご指導を受ける話はまだですか?
170 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/30(土) 01:57:53.33 ID:v3URDitb
事後にまるでピクニックだなと毎回言うジュリウス
お茶(意味深)
勝利の美酒(意味深)
正体を探るためとはいえ、急に抱きついてきたエリナに動揺した1男主
その後エリナが行方不明になるが、実はキグルミに拉致されていた
でも男主ボイスが4であったため、兄が帰ってきたと勘違いしてエリナ暴走
↓
ケコーンシマシター
キグルミのキャラエピの最後見て思いついた
全部でないですがまとめを更新しました
残りは今度やるつもり
代わりにやってくれてもいいのよ
175 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/01(日) 00:14:03.47 ID:kk6k9voO
176 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/01(日) 00:27:10.79 ID:1nvkJiRB
なんか流れ止まったな……
エリナの長編書いてるからちょっと待って
レアっぱいとラケル板に挟まれたい
18日のDLCまでには1つくらい投下…出来ると良いなぁorz
182 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/01(日) 12:44:53.16 ID:SC8xRjyc
お、まとめが更新されてるぞ
183 :
ああああ:2013/12/01(日) 14:17:34.45 ID:CdiUmjgZ
>>111 マガツキュウビの殺生石で女主ぐったり→レイ○→マガツキュウビ異常発生→ナナやシエルたちもレイ○
繰り返し他の支部にも被害が···みたいなのお願いします。
184 :
ああああ:2013/12/01(日) 14:18:55.53 ID:CdiUmjgZ
>>111 マガツキュウビの殺生石で女主ぐったり→レイ○→マガツキュウビ異常発生→ナナやシエルたちもレイ○
繰り返し他の支部にも被害が···みたいなのお願いします。
185 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/01(日) 18:05:51.03 ID:n1geBRk7
帝王「電撃責めって良いと思うんじゃよ」
うるせぇシュヴァリエで生爪剥がすぞオッサン
バーストでリンドウさんを襲った帝王がオカマでホモだったら
帝王「ウホッ イイ男じゃな〜い!!」
天井が崩れて塞がれる退路
帝王「逃がさないワヨォォォイヤッホォォォ!」
ぐわぁぁぁ
帝王「イケメンの腕輪ゲットォォォオホォォォォ!!」
……やべえ 書いてて吐き気がしてきたw
嫌いじゃないわ!!
結局以前と同じwikiになったのか?ともかく
>>174超乙
女主ちゃんでプレイしてる人多いみたいなのにSSの数は少なめだなー
リーダー(男)含む第一部隊に倒される夜の帝王( )
帝王「なかなかやるじゃなぁ〜い…あら……あなたもなかなかのイケメンじゃない……こんな男に食べられるなんて私も本望だわぁ……」
ガブッ!!
アリサの神機が喰らいつく
帝王「そんな……がはっ……腕輪も……返して…」
帝王絶命w
191 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/01(日) 18:49:36.46 ID:ynUDjjI7
ブラッド1「つ、疲れた……」
ブラッド1「なんであんなにヤクシャがわいてたんだよ……四体倒せば終わりじゃなかったのかよ……」
ブラッド1「……今日はもう寝よう」
ブラッド1「Zzz」
192 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/01(日) 19:01:28.97 ID:ynUDjjI7
ブラッド1「……今何時だろう?」
ブラッド1「ん?なんかスースーするような……」
ブラッド1「あれ?俺寝る前に服脱いでいt」
シエル(全裸)スヤスヤ
ブラッド1「」
ブラッド1「……えっ?」
ライダーの人まだ書いてたんだなー
スレ設立時から居座ってる身としては書いてた人らが独立するのは寂しくもあるが嬉しくもある
主人公「今日もエリナのパンツを激写だぜ!
195 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/01(日) 19:25:14.90 ID:ynUDjjI7
シエル「……ん、おはようございます隊長」
ブラッド1「ア、ウン。オハヨウゴザイマス」
ブラッド1「じゃなくて、これってどーゆーことなん!?俺無意識のうちにシエルになんかしちゃったん!?」
シエル「いえ、『君からは』何もしていませんよ」
ブラッド1「あ、そうなんだ。よかっ……『君からは』ってどーゆー事!?」
シエル「……君は不思議な人ですね、君といると不思議な気持ちになります」
シエル「君からはいつも貰ってばっかりで」
ブラッド1「この状況だと違う意味に聞こえるんだけど」
シエル「……でも、そうじゃないんですよね。貰ってばっかじゃないんですよね。」
ブラッド1「ちょっと待ってどう言う事?マジでシャレになってないんだけど」
196 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/01(日) 19:42:08.20 ID:ynUDjjI7
シエル「……わからないのならもう一度しませんか?そうすれば君もわかるようになると思いますし。」
ブラッド1「するって何を!?シエルなんか怖」
197 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/01(日) 19:53:43.67 ID:ynUDjjI7
<アッーーーーー!!!!
ギル「隊長の部屋からだ。隊長がこんな大声出すなんて珍しいな、何かあったのか?」
ギル「……念のため様子でも見にいってみるか」
ギル「隊長、なにかあったのk」
ブラッド1「」
シエル「ンッ…アッ…」ギシギシ
ギル「」
ギル「……ごゆっくり」
おわり
駄文失礼
妄想を文にまとめるのって難しいね
イイヨイイヨー
「貰ってばっかじゃない」というのは処女をあげたという意味かと思ったら……w
ギルwww
そこでギルも参戦して隊長の尻を掘るのを想像してしまった俺はきっと疲れてるからもう寝よう
まだできてないけど、できたら初めて長文投下しようかと
思うんだが、一回のレスで投下できる文字数ってなん文字?
あと、連続投下で引っ掛かるのは何回くらいやったら?
予定では文字数にして2万を余裕で越えるんだが
>>201 一度のレスでは全角2048文字以下、60行以下
一度書き込むと、30秒間連投不可
情報古かったらスマソ
大体50行くらいを目安に
テキストエディタで切り分けておくと
投稿し易いんじゃないかな
任務終了後に女主がエリナと一緒にシャワーを浴びてたらシエルが能力で感知して乱入して来る所までは考えた
討伐後に私汗臭いから近寄らないでって慌てる14子可愛いなって思ってたらもうだめ…動けない…が妙にエロくてどうして動けないんですかねぇって別の妄想が働きました
14子可愛いよぉ
205 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/01(日) 23:58:30.58 ID:1h5yLL8t
シエルが恥ずかしがってる感じのやつ誰か書かないかなー(´・ω・`)
206 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/02(月) 00:04:14.53 ID:1nvkJiRB
>>205 誰か書かないかなー(´・ω・`)チラッ
207 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/02(月) 00:13:35.39 ID:ZmBRO0pp
レン君が帝王に性的な意味でいただきますされちゃうssを···
妄想を文章に変換できる人ってホント羨ましい
レア博士は前情報と本編のギャップがありすぎて舌ピアスに見えてたあれが実はただののど飴なんじゃないかと…
局長が家族へ送るために買った飴を一個もらって笑顔でほおばるレア博士かわいい
ところでレア博士、「あれからラケルは変わってしまった」的な言い方してたけど
姉の大事な人形を何度も勝手に持ち出して起こられてるのにニヤニヤ笑うってだいぶ病んでると思うんだ。
ラケルはもともと狂うだけの土壌は十分にあったってことなのかな、偏食因子投与が致命的だったってことで。
逆にソーマは生まれる前に投与されてたから、そこまで致命的にならなかったとか
ソーマはカーチャンの胎内にいる頃に投与されたおかげで
アラガミ化をカーチャンが引き受けた形になったからな
なお後天的に投与されたラケルはごらんの有様だよ!なことに…
ニヤニヤ笑ってたのは、口下手なのであえて意地悪することで姉に構ってもらい
純粋に構ってくれたことが嬉しかった可能性
あくまで投与前が普通の人間だと仮定すればだけど
213 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/02(月) 16:48:31.17 ID:ah9pDImO
ギルが隊長と良い雰囲気になってて嫉妬したシエルが割り込んでくるところまでは考えた。
隊長はラケルとイチャイチャウフフしてます。
男主「、、、は?よくわかんないっすよ。」
榊「もう一度言おう、ピンク色のアバドンを討伐して欲しいんだ。」
ここ研究室に、二人の男がいた、白髪にもう開いてないじゃん、って位に目を細めている男。
そして、もう一人はここにいる特集舞台、ブラッドの隊長だ。
頭に二対の赤色の角と艶も何もあったもんじゃないボサボサで寝癖つきすぎだろ、
と言える髪。そして赤い目に上半身半裸で下は下着しか着けてい
ない。このままロビーを通れるから驚
きだ。
男主「はぁ、じゃさっさといってきますわ。」
p○pを操作しながら答える。話を聞い
ていないように見えるが講義で言った
こと全てを一言一句漏らさずに言った
という偉業を成し遂げている。なら普
通に話聞けよ。
榊「そうかい、気を付けてくれよ?」
男主「へーい。」
全世界の気だるさを残らず集めて叩き
付けたような言葉が垂れる。そして半
裸パンツのままロビーに出た。
最近は宣言も無しに書きながら
投下するのが主流なんけぇ、たまげたなぁ…
人が一気に増えた上、テンプレには詳しく書かれてないからね。しょうがないね
217 :
中学二年生:2013/12/02(月) 21:10:48.98 ID:CbUluv4/
てかハルさんハガンコンゴウに「搾りとられたな・・・」とかプリティヴィ・マータに「お休み・・・また楽しもうな」
とか言わないでくださいよ!今俺のGE2仲間がその話しかしなくなったんですよ!?
218 :
中学二年生:2013/12/02(月) 21:12:07.60 ID:CbUluv4/
てかハルさんハガンコンゴウに「搾りとられたな・・・」とかプリティヴィ・マータに「お休み・・・また楽しもうな」
とか言わないでくださいよ!今俺のGE2仲間がその話しかしなくなったんですよ!?
冬だなぁ
暫くは投下控えたほうが良さそうね・・・
避難所あるから無問題
ヒバリ×フランか
はたまたフラン×ヒバリか
悩む所だぜ……
最近になってフランのエロ可愛さに気付き始めた
シエルprprしたい
フランのssだれか書かないかなーっと(チラ
225 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/02(月) 23:25:08.22 ID:Gs7SnhVi
シエルさんが男主を襲う夢を見た
エロなしネタ
〜嫁にするなら誰がいい?〜
Jリウスさんの場合
「嫁?ふむ……ユノならばよい嫁になりそうだな」
Kタさんの場合
「嫁さんかー。あー、昔第一部隊にいたサクヤさんかなー。リンドウさんの嫁になっちゃったけど」
Hルさんの場合
「ケイト以外に考えられないな。……引き摺ってるてのは言わないでくれよ」
Sーマさんの場合
「シオ………いや、ムツミやアスナも捨てがたい……」
Gルバートさんの場合
「副隊長」
俺は男だ。
「届けえぇぇぇ!!」
叫ぶな届かないしマイクが壊れる。
「また……届かなかった…」
一生届かねえよ。
ギルバートが1月足らずでホモ属性を定着させた偉業をブラッド総出で祝うべき
・・・アスナ?
前スレ最後のエリナSSってまとめに入ってる?
ソーマ→シオは恋愛だと思ってなかったんでラケルとの煽りあいは驚いたものです
ヒバリ×フランの短文を投下します。
真夜中の極東支部。人の居ないロビーのミッションカウンター。
そこで、ヒバリがフランに後ろから抱きついていた。
「ヒバリさん…ダメですよ…こんな場所で」
「大丈夫です、この時間に人は来ませんよ?…それに」
「ん…ひ…ヒバリさん…ぁ…」
ヒバリがフランの首筋に沿って舌を這わせると、フランは色っぽい声を上げて敏感に反応を示した。
「敏感でなんすね…フランさんは…。ん…」
ヒバリは言い、今度はフランを自分の方へ向かせると優しくキスをした。
「ん…んん…」
フランも抵抗することなく、ヒバリを受け入れていく。そして、フランと絡めあっていた右手の指を解き、フランのスカートの中へ忍ばせていた。
「ぷは…。はぁ…はぁ…。んぁ…ヒバリさん…あぁ…」
「どうしたんですか?」
ショーツ越しに中指でフランの秘部をゆっくりといやらしい動きでなぞりながら、ヒバリは黒っぽい笑みを浮かべ、とぼけたようにフランに聞き返す。
「濡れてきてますよ?」
「あ…ぁ…ん…」
「直接触ってあげますね」
ヒバリは、フランのショーツをずらし、愛液で濡れ始めていたフランの秘部の中にゆっくりと中指を侵入させていった。
「あ!…」
「すごい…こんなに濡れてるなんて…。ここをこうされるのが弱いんですね?」
フランのGスポットを探り当てたヒバリは、そこを指の腹でねちっこく撫で回したり強く押してやると、フランは身体をビクビクと痙攣させ、押し寄せてくる快楽に飲まれていき、甘い声で喘えぐ。
「あ…あぁ…ク…」
そして、数分も経たぬうちに、ヒバリの手の甲を伝ってフランの秘部内から暖かな愛液が床に滴り落ち始めた頃、フランの体は我慢の限界を迎えようとしていたのだった。
「?どうしました?」
「イ…キそう…です…」
フランはヒバリにそう告げる。すると。
「そうですか…じゃあ、イっちゃってください…」
ヒバリは言い。フランの中にある指をさらに早く動かし、フランを絶頂へ導いていった。
「ひゃ!…あ…あぁぁぁ!イク!イク!…イクぅぅぅぅ!!!」
一際甲高い声あげ、絶頂を迎えたフランは身体をビクンッ!仰け反らせ、尿道からプシャッと潮を吹き、床に小さな水溜りを作り上げ、足に力が抜け、ガクンとその場に両膝をつき、荒い息遣いをした。
「はぁ…はぁ…はぁ…ヒバリ…さん…」
「最高でしたよ?フランさんのナカ…。続きは、私の部屋でしませんか?」
「えぇ、喜んで」
そして、二人は手をつないでヒバリの部屋へと向かった。
ヒバリの部屋にて。
「フフッ…ヒバリさん…」
「はい?…え?…ん…」
ヒバリの部屋に着くや否や、フランはいきなりヒバリをシファーに押し倒すと、熱い口付けをした。
「んん…ぷはっ…フランさん!?」
熱い口づけから解放されたヒバリは混乱した様子でフランを見ると、フランは勝ち誇った笑みを浮かべ、ヒバリに言った。
「やられた分はやり返しますよ?100倍返しで…」
「―――――――ッ?!!!!!!」
そこからしばらくの間、ヒバリは甘い喘ぎ声の絶叫をあげ、快楽に溺れていったのだった。
翌日。ものすごくすっきりした顔のフランと、今にも蒸気が噴き出しそうなくらい顔を真っ赤に赤面させ、極端なくらい足を内股にさせているヒバリが居たのだった。
END
以上です
タツミ「」
>>235 絶句してる暇があったら登場してくださいよ兄貴。
アンタを待ってるのはヒバリちゃんだけじゃないんだぜ…
ヒバリ「タツミさんはね、『転属』しちゃったんですよ」
>>236 ちゃっかり相思相愛のように書かれてるヒバリ
239 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/03(火) 14:12:05.02 ID:IPlY6nuI
ナナはなんだかんだでどっぷりハマっちゃうイメージ
エリナはよくわかってなくて困惑してるけど拒絶はしないイメージ
ユノは「結婚まではダメ」とか言っちゃうイメージ
シエルは絶対に逆に襲っちゃうタイプ
240 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/03(火) 14:35:58.41 ID:IPlY6nuI
>>198 気づかれてないだけでもっと前から色々貰ったりしてたと言う妄想
>>233 (´・ω・`)シファーが勿体ないなと思いました
どうでもいいけど捕喰じゃなくて補食なんだねスレタイ
エミール女主はないか…
流石にエミールでは書ける気がしない…
エミール×男主なら
「む、むぅ……」
エミールは非常に困っていた。騎士道について悩んでいた時期もあったが、その時と同じぐらいに困っていた。
―――そこには幾多の困難を乗り越えて恋仲となった大切な少女がそこにいた。
「な、なにをしていますの!こ、こんなことで怖気づいていては、貴方の騎士道は全うできませんわよ!」
今やアラガミたちを屠る戦乙女として有名になったブラッドの隊長。
最初こそ、彼女には冷たくあしらわれたり、身体ごと吹き飛ばされるぐらいの強烈な拳骨で殴られもした。
周りからはまるで夫婦漫才みたいだ、と言われていたが、よもや本当にこんな仲になるとは、
エミール自身も思っていなかった。
「そ、そう言われてもだね……、き、君の身体はすごく官能的で、触れることすら躊躇われる神が創りし美のめg――」
「そんなことを言ってるんじゃありませんの!ま、まったく……わたくしも、初めてなんですからね!
き、緊張しているのはあなただけと思わないことね!」
そう、エミールの眼下にはベッドに寝そべっている彼女の裸体があった。
頬を紅潮させじっと見つめ返す彼女の表情は、いつもの凛然とした張り詰めたところは一切なく、
間違いなく、この瞬間はひとりの乙女だった。そして、エミールは視線を下げる。
白い肌に、柔らかげに揺れる豊満な乳房。その先端はこころなしかふっくらしている。
正直、今すぐにも貪りたい―――、エミール自身は意識していないが、彼も男だ。心のどこかで無意識にそう感じていた。
だが、大仰で騎士道一直線で、どこか勘違いしているところはあるが、根は生真面目な男なのだ。
そんな彼の理性が簡単に崩れるわけもなく、こうしてどうしたらいいか迷っている…というところだった。
「わ、分かってはいるのだよ。だが、迂闊に君に触れてしまえば、僕は君からきら―――」
「嫌うわけありませんわよ!そもそも、あ、あなたのことを好きでなければ、こんなはしたない真似はいたしません!
ああもうっ…!仕方がありませんわね!」
両者、顔を真っ赤にさせて、硬直していた。
煮え切らないエミールに対して彼女は、苛立ちもピークに達したのか、顔を真っ赤にさせながら、
エミールの手を取ると、そのまま自身の乳房へと誘導させる。
「ど、どう、かしら?これでもわたくしの身体に触れる価値はないというの?」
「価値がないとは言っていない!だ、だが、こ、これは………!」
僅かに指を動かしてみる。するとエミールの指先は柔らかく彼女の乳房へと沈み込んでいく。
彼女の表情は、さらに顔を紅くさせ、ふいっと視線を背けた。
「み、見ないで頂戴。エミールに触られて、嬉しいなんてにやけた顔見られたくないんですもの……」
「き、キミ………!ほ、本当に良いのかい?」
「い、良いと言っているでしょう!わ、わたくしは、あなたのものなんですから!す、好きになさいな!
……わ、わたくしも、もっと貴方に触れて欲しいと思っているのですから……」
エミール×女主(6子)はこんな感じでなかなか進まない気がする。
そして、俺はエミールならエリナとがいいなって思ってたり。
まさかの6子SS
6子かわいいよ6子
「ちょっといいかい、リーナ」
またあの紅茶紳士か――気だるげにリーナは振り向いた。
動きやすいようにと短くカットされた黒髪がふわりと浮く。
「で、何?私そんなヒマじゃないんだけど?」
「ああ、冷たいリーナもステキだ…!
…じゃなくって!こんな麗しい日なんだ、アフタヌーン・ティーでも嗜もうではないか!」
もはや深くため息をつくことはしない。動作がもったいない。
代わりに一瞥。眼中にない、といったそれである。
「…助走をつけて殴られたい?ハンマーで殴られたい?それとも殴られたい?」
「わっ、ま、待ってくれ!そういうつもりじゃないんだ!
この前亡都へ討伐にいった時にすばらしいロケーションを見つけたのだが…
今回その近辺で感応種のアラガミが暴れまわっているらしい
ボクとしては!めったにないこの一期一会の秘境を!破壊させるわけにはいかないのだ!
で、だな!そいつを狩りにいった後、君とお茶でもど
「はぁ…つまり手伝ってくれってことね。わかったわ、それくらいならいいわよ」
「おぉ、承知してくれるか愛しき姫!」
ブラッドアーツに覚醒したとはいえ、エミール一人で感応種には不安を覚える。
あまり騒がしいことが好きではないリーナも、仕方無しに手伝わざるを得なかった。
自らの獲物――憎らしいことに、ことエミールと同じハンマーである――を担ぎあげ、リーナはラウンジから出て行った。
いつもの癖であった。仕事へ向かう時、終わった時。決まって彼女は獲物を担ぎ、その場を背にする。
エミールは太陽を見るかのような目で、その後姿を眺めていた。ほう、と漏らした溜息は、そのまま中空へと紛れた。
「…ふぅ、ったく、てこずらせてくれたわね」
そして今、彼女はまた、その重量感溢れる塊を担ぎ上げた。
廃墟の隙間から差し込む残光が、その戦闘時間の長さを物語っていた。
西日に頬を照らされながら、彼女は隣で息をつくエミールを見下ろして微笑んだ。
「ニュクスと猿にあれだけ痛めつけられちゃ仕方ない。その様子だとお茶会はまた今度ね?」
本当に、せいせいした、といった笑顔である。
一つはうざったいニュクスを滅したこと。一つは極自然に誘いを断れること。
「あぁ…陽を受けて、貴女はまさに光臨せし天使のようだ!
かくも美しき婦女子をどうしてみすみす逃すことができようか!
待っててくれ、只今優雅な個室へと案内してさしあげよう!」
「……はぁ」
もうどうにでもなれ。何故そんなに自分をお茶に誘いたがるのかわからない。
コイツに限って恋慕とかそういう情はないだろう。何よりお笑い種だ。
嫌々、心底嫌々エミールに付き従いながら、彼女は廃墟の奥へと消えていった。
この後華麗に痺れ薬を盛ったお茶を差し出しながら正々堂々と自分の心の内を語るエミールであった
薬が効いてきた頃にエミールは甘い口付けをうんたらかんたら
イチャイチャチュッチュエミールウエダーギャー 了
249 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/03(火) 22:30:12.52 ID:WFYttVm2
248 書けよwww
うわ、すげえw
まさかと思ったら書いてもらえるとは
乙でございます!
まとめ更新
ゴッドイーターでエロパロ捕食11喰目にあったのは全部やったはず
最近新しく友人ができた。
名はエミール、エミール・フォン・シュトラスブルグである。
彼の話は多様かつ多彩だ。
まぁ、たまに
「君は騎士道を理解していない!」
とか何とか言ってきてウザったいが。
それでも彼の持ってくる話は、とても面白い。
私が最近興味をひかれた話は未開の国NIHONについて、である。
なんでも、国民はみなSAMURAIかNINJAという職に就いており、戦闘能力も高いらしい。
(補足だが女性のNINJAはKUNOITIというらしい)
また、食文化も異なり魚を生で食べたりもするそうだ。
そんなNIHONの異文化の中で、私が最も惹かれたのがONSENである。
ONSENは、またの名を公衆浴場とも言い、大勢の人間で入る風呂なのだ。
もし入れるのなら、入ってみたい物である。
このあとなんやかんやあって
温泉発見→男主だけ間違えて混浴へ→女性陣で一人だけ間違えて混浴へ→
男主(性的な意味で)捕食モードへ→捕 食 完 了
ここまで書いたから後は任せた
>>251 乙
ところで10スレ目にあった「その他ネタ」は今回はやらないのかい…
っていおうと思ったけど時間も空いてるし数も多すぎるよな、SSのない時期も続いてるし。
254 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/04(水) 00:21:25.42 ID:Gc/j8B+e
ギルとロミオはそれなりの関係になれば事が進みそうだけど
ジュリウスはうさぎ跳びして最初から肉体関係になりそうだ
ロミオは恋人関係になったとしてもヘタレていつまでも手を出さないから
女主のほうから食っちまうイメージ
ギルさんは「掘られるのが嫌なら掘る方でもいいぞ」とか言っちゃう
甘ったるく、胸焼けしそうなにおい。独特な体液のにおい。
それらが充満しきった部屋に、陽によって一条の光が映し出されている。
あぁ、眩しい――そう思った途端、自分がどこにいたのかを思い出した。
時は、朝である。
ベッドのシーツを頭から被り丸まっていたことに気づき、それを跳ね上げる。
いつも通り。今日もいい朝。また、先輩に訓練してもらわなきゃ。
…でも、まだ、眠い。目を擦り、寝起きの頭を掻く。やっぱり髪がはねていた。
この若葉色の髪は私のお気に入りだから、また整えなきゃ。
ぼんやりした頭のまま、洗面台へ向かおうとする。…いや、してた。
できなかった、というより、落ちた。派手な音をさせて。
しかも、よくよく考えてみれば、眠い、というより身体が重い。つまり気だるいのだ。それに少し寒い。
「…ん?寒い?」
なるほど。そりゃ、裸じゃ寒いに決まってる。
私は普段から裸で寝てた覚えはない。そこまで寝相が悪いわけでもない…と思う。
だから、これは…
「あぁ、やっぱりね…」
ベッドを見て確信した。きざったらしい顔立ち、見てるだけでイライラしてくる。
ウェーブのかかった髪なんか女みたいだ。しかも綺麗な金髪。
そう、コイツは同じ部隊のエミール。性格は見たまんま。
で、たぶん、この状況はそういうことなのだろう。
腰をさすりながらベッドのふちに手をかけ、エミールの顔を除いてみる。
――あぁ、ムカつく。
だって、とても気持ちよさそうに寝ているんだもん。しかもすやすやと寝息を立てて。
自分でも何故かはわからないが、ついカッとなって拳を額に落とした。
「起きなさいバカエミールっ!」
「ごふぉっ!?」
朝から面白い声が聞けた。後悔はしていない。
コイツは寝ぼけ眼のまま、まるで雷が落ちたかのような表情をしてる。
かと思うと
「はっ、さては敵襲だな!おのれ、人が寝ている隙を襲おうなどとは言語道断!
この騎士の中の騎士、ナイトインザナイツこそエミールが成敗してくれよう!」
と騒ぎ出した。さすがにうるさい。
私がぼーっと見つめていることにも気づいてない。というか裸。
そのまま放置していても仕方がないので、目覚めさせることにした。
「アホナイト、起きろッ!」
「アイヤーッ!」
頬に一閃。アイヤーて。
そして再びベッドに転がり込んだエミールの目を覗き込んだ。
シアンの綺麗な色をしてる。やっぱムカつく。
「起きた?もう朝なんだからとっとと身支度しなさいよ!
あと今日は久々に先輩と訓練なんだから、神機もしっかり調整しといて!
一人で情けないカッコしてたら許さないから!」
そこまで捲くし立てれば、さすがのアホでも起きたらしい。
「…あ、お、おぉ、おはようエリナ。君は今日も可愛らしいフロイラインだ。
ところで、そ、その…早く服を…ってうわおぉあっ、何故ボクも裸なのだ!
な、何をしていたのだボクたちは!
はっ、まさか禁断の実を食べアダムとイヴとなってしまったのではないか…いや、でもそうだとしたら仲間にどう話せばいいのか!朝からふしだらな関係であると打ち明けるなど華麗でない!そもそもこの倦怠感こそ騎士に相応しくない!あぁ、ボクは堕落し
「うるさい!」
とりあえず一喝しておく。そうでもないとこのバカは絶対におさまらない。
さすがにうろたえすぎ。朝っぱらからベッドの上で頭抱えて騒がれてちゃ迷惑極まりない。
エミールの頭を両手で挟み込み、三度じっと目を見据える。というより、睨みつける。
だからなんでそっちなんだよwww
260 :
>>246氏へ:2013/12/04(水) 03:34:08.12 ID:rP73/QkC
「…この状況、理解した?」
「状況…?あ、あぁ、それは分かっているが、な…何故君なんだ?」
「………」
「い、いやすまない、けして君に恥を掻かせようというわけではない。
だが、ボクは君と事を及ぶにしてももう少し慎重にだな…」
「………」
「…わ、わかった!すべての責任はボクがとる!ボクの人生のすべてを君に捧げよう!
君こそがボクのポラーシュターンであり、ボクも君のポラーシュターンとなる!」
そういって抱擁してきた。かわすほどの体力はなかったみたいで、もろエミールの胸板が私の顔に押し付けられた。
朝から暑苦しい。けど、見た目ほど柔な身体じゃない。がっしりしてて、打撲の跡もあちこちにある。これは、きっと努力の証なんだろう。
エミールの体温を感じていると、ふと、昨日のことを思い出した。
「エミールさ…それ、昨日も言ってたけど…信じて、いいんだよね?」
彼の鼓動を感じる。ちょっと、早い。
「もちろんだとも!騎士の名誉にかけて、いや、我が一族の名に賭けて!君を不幸にはしないッ!」
厚かましいけど、嫌いじゃない。
コイツは、言葉は軽いけど、根は生真面目なのを知っているから。
「…ありがと。よろしくね」
「任せたまえ!」
ちょっと、むくれた口調だったかもしれない。
それでもエミールは自信過剰なぐらいに宣言し、そして私をようやく解放した。
261 :
秋田 おしまい:2013/12/04(水) 03:34:41.97 ID:rP73/QkC
言いたいことを言ってしまえば、少し気まずい雰囲気が戻ってくる。
カーテンの隙間から差し込む光が目に痛い。なんだか背徳的な気分だ。
…うん、着替えてこよう。沈黙を破ろうと口を開いた。
「…あのさ」「…こうしよう!」
見事に同時。こんなところもムカついてしまう要因だ。
…本当に昨日愛を誓ったのはエミールだったかな。
「な、なんだ」
「いや、いいよ。アンタが先に言ってよね」
「…で、ではボクは洗面所で着替えてくるから、君はここでゆっくりと着替えるといい」
そういうとエミールがベッドから降りた。全身裸丸見え。…あ、勃ってる。
私の視線に気づいてか…いや、違うだろう、それとは関係なく、歯をチラリと覗かせて、クローゼットのほうに歩き出した。
そっか、ここ、アイツの部屋だっけ…。そう考えて部屋を見渡した。
普段の華美な様相からは思いもつかないほどシンプル。けど、やっぱりテーブルやイス、食器棚など、出ている趣味は出ている。
クローゼットに視線を戻すと、エミールは服を選んでいた。…まだ。長い。
「…アンタ、まだ決まらないの?」
「むぅ…今日は隊長殿と一緒だからな…格別おめかしをしていかねば!」
「どうせ同じくせに。……それよりさ、ちょっと来て」
私が手招きをすると、エミールは服を戻してこっちを見た。歩いてきた。全裸で。
「あの…さ、アンタのそれ、辛くないの?」
エミールの、そそり立ったそれを指差しながら言う。
「そ、それとは…は、破廉恥な!これは生理的活動であるから仕方ないのだ!容赦してくれたまえ!」
「…今日は特別だから」
何か根本的に勘違いしてる気がした。別に、エミールのだから、みっともないとは思ってないし。
それどころかちょっとかわいそうに見えた。私は女だからわからないけど、辛いのかなって。
だから、それに指を伸ばし絡める。熱くて、硬くて、太い。これが昨日…私の中に…
「な、何をやってるのだエリナ!も、もう朝なのだかおわっ」
ふー、と息を吹きかけてみただけでこれだ。よっぽど辛いんだろうな。
情けなく悶えてるエミールを見上げながら、感情を隠して言葉を放った。
「やってあげるから。さっきのお返し。遠慮しないでよね」
「ぅ、うむ…」
とは強がってみたものの。口に含むなんて、今まで聞いたことがあっただけでいきなりやる勇気はない。
おずおずと、少しずつ口を近づける。ちょっと臭う。けど、我慢我慢。舌でちろっと舐めてみる。しょっぱい。
両手で握りながら逡巡してると、エミールが声をかけてきた。
「き、君みたいな少女が一生懸命奉仕してくれるのは大変嬉しいのだが…その、ムリはしないでおくれよ」
たぶん彼なりの気遣いなのだろう。それが若干嬉しくもあり、だいぶイラッとする言い回しでもあった。
そんな口利けないようにしてやる。コイツに気遣われてばっかりの私じゃない。
目を瞑る。覚悟を決めた。一気に、それを口内に放り込んだ。
独特の臭気と、ぷるぷるしながらも硬い感触が伝わってきた。少し、びくびく脈打ってもいる。
私を守るといってくれたエミールの…分身。そう思うと、さっきの気分はどことやら、急に愛しくなってきた。
「ん…ちゅぱっ…」
とりあえず、舌を動かして下のあたりを舐めてみる。エミール、どう感じてるかな…そう思って見上げると、案の定情けない顔で耐えていた。
ちょっと優越感が湧いてきた。少し抜いてみて、先のほうを舌でまわす。正直、顎がきつい。息も苦しい。
でもここでやめちゃ負けだ。自分に言い聞かせて再度剛直を飲みこんだ。
「うげっ!」
突然、のどに当たってえずいてしまった。ぼろんと、彼のモノが眼前にうなだれた。
「大丈夫かエリナ!いつでもやめていいんだ!」
含みきれなかったよだれが口から垂れてる。それには気づいてた、けど、声に反応して視線を上にうつした。
心配そうなエミールの顔。こんな顔、滅多に見られるもんじゃない。私は思わず破顔した。
「ゴクッ」
「…?」
何か飲み込んだ音がした。エミールの顔がちょっと張り詰めたものになった。
よくわからないけど、少しはましになったから、まだ続けてしまおう。そう思った矢先、彼の細いながらも筋肉質な腕が私を押し倒して
ちんちんをまんまんにつっこんでずぽずぽしました
昼までやってたので隊長とコータがたずねてきました
4Pしました たのしか た 了
262 :
259:2013/12/04(水) 03:38:52.47 ID:/Y9exYzt
>>261乙、このエリナはだめんず好きなんだな
「わたし、なんでこんなのと…」とか思っておきながら放っておけないってかんじな。
俺に文才があれば女主を気に入ったマルちゃんやリンドウさんにじゃれ付くキュウビとか書けるんだがなぁ…
誰かかいてくれないものか。
>>263 上手いとか下手とかない、書きたくなったのなら思うままに書いてみたらいいじゃない
マルちゃんキュウビたんお願いします
とある秘匿回線のチャットログ
喪服:冬の予定は?
食堂娘:ソマコウです。
姉:私はギル×副隊長(♂)よ。
おでんP:ロミジュリー。
ロシア:ソマリンです。
オペ子:サカリンを出そうかと。
妹:ハルギルでいこうと思います。
腐乱:ジュリウス総受け。
歌姫:ギルジュリ。
マスコミ:歌姫さんと同じで。
整備士:ポラーシュターン×オスカー。
騎士道:我がとm副隊長(♂)とエミールのいちゃらぶものだ。
届け:副隊長(♂)はおrギルバートの嫁だから。>騎士道
騎士道:副隊長(♂)はぼkエミールの生涯の伴侶だ!>届け
届け:お前次のミッションでクリムゾン喰らわせるわ>騎士道
喪服:私はギルエミを出します。皆様の本を楽しみにしていますね。
おでんP:喧嘩しちゃダメだよー>届け、騎士道
以下カプの押し付け合いで荒れる
副隊長「ハルさん。これって……」
ハル「見なかったことにしよう。開いちゃいけない扉もある」
シエルは?
本スレにもいるけどなんなんだろう最近の腐ネタ
正直専用スレでも立てて欲しい
>>263 文才はアレだが自分なりに前者を書いてみた。
次から投下する。
あ、アラガミ×人間、バッドエンド風味注意。
あと、エロは薄目。
いったいどれほどの時間がたったのか。
嘗ての都心から少しばかり離れた廃ビルの谷間、その奥底。
ろくに日差しが差し込まず、その代わりに常にオラクルによる侵蝕を受けた岩石の光に照らされている空間。
そんな所で過ごし続けていたためか、時間の感覚が完全にぼやけてしまった今となってはどれほど時間が経過したのか全くわからない。
もっとも、その感覚の喪失は、単に日差しの喪失によるものだけではないのだけれど。
……来た。
純白に輝く毛並みと、禍々しい赤色の翼じみた器官を背負った、隻眼の巨獣。
存在そのものに畏怖を覚えさせる怪物。そんなモノが、何時ものように小型のアラガミ――罅割れた白い甲殻を見る限り、オウガテイルの系列か――の死骸を咥え、とある事情から身動きが殆どとれない私に向けて近づいてくる。
所々が高熱で焼け焦げるどころか熔解した死骸をそのまま放り出せば、変わらず狼じみた唸り声と共に、片方しかない金の瞳を私に向けた。
いつもの“日課”だ。そのまま覆いかぶさってくる巨体から、私は逃れる術を持たない。
ただ、弱々しく身体を捻って膝を立て、膨らみ始めた腹が直接押しつぶされるのを防ぐだけ。
結果的に獣じみた交接の姿勢となっていることに気が付いて、自嘲の笑いが漏れた。
いつものようにその内側に膨大な熱を蓄える籠手に覆われた前肢が、左右を固める。
ひとたびその装甲を展開すれば、神機のみならずあのカーボンラバーの制服さえも失い、白い柔肌を晒している私など一瞬で焼き尽くせるだけのソレはしかし、ただ己を固定するだけに置かれていた。
とうの昔に下着まで破り去られた下半身に、籠手のそれとは別種の熱を感じる。これまででもう、両手両足の指でもっても数えきれないほどに繰り返された感覚。
“それ”が一瞬、剥き出しの臀部をなぞる。「ひ…」とわずかに、私の喉が鳴った。
それを聞いた獣がその口の端を釣り上げたような錯覚を覚えた次の瞬間、私の意識ははじけ飛んでいた。
「――――――――ッ!!」
仄暗い穴蔵に、甲高い絶叫が響き渡る。
私の喉から絞り出されたソレは、“最初”と比較して、明らかな艶を帯びていた。
腹の中に感じる野太い、私の腕ほどもあるソレは、今や何の抵抗もなくあっさりと最奥に到達できるようになっている。
“最初”は存在していた、文字通り体をねじ切られるような痛みも、もう無い。
その代わりに存在するのは、胎内から蕩かされるような甘い熱と、被征服感。
無数に存在する突起でごり、と襞をこそがれ、槍の穂先のように尖った先端で最奥を小突かれる度、私の身体は歓喜に震え、その喉笛から獣じみた嬌声を吐き出す。。
精神の制御を完全に逃れた肉体は、この感応種に征服されることを悦んでいる。
普通の人間であれば挿入された時点で死にかねないようなモノで胎内を撹拌され、普通の人間であればショック死してもおかしくない程の感覚を与えられ、耐えたうえで悦んでいる。
いや、精神ももう駄目かもしれない。胎内の熱に引きずられるように、浮かされた頭はろくなことを考えなくなって来ている。
毎日、いや、意識があるうちの半分以上、下手をすれば過半数をこうやって過ごす状況では、仕方がないかもしれないが。
この穴蔵に帰ってくる白い獣の臭いを、気配を感じるだけで、ろくな愛撫もされない内に易々と侵入、征服を許すほどに下腹部が濡れそぼってしまうのが、何よりの証拠か。
「おっ、あっ、うぁっ、っ、あっ、うぁぁっ……――――ッ!!」
獣の舌が、まるで同種の雌にそうするように剥き出しの首筋から背中までを舐めて行った。
酷く粘着質な唾液のようなものと、それに含まれたオラクルが肌から浸透していく。
狂わされている因子がそれによって更なる狂乱を起こせば、私の身体はたちまち昂揚し、高い所へと押し上げられていく。
私の反応に気をよくしたのか、白いアラガミは一際強く腰を押し付けれ、「まずは」とばかりに先走りのようなものを放つ。膨らみ始めた腹の中に、熱いそれが入り込んでいく。
その感触に酔う暇もなく、押し込まれたままの生殖器じみた器官の根元が膨らみ、私の逃げ場を奪う。
こうなれば、後はひたすら侵され、犯されるだけ。
何時ものように獣が満足し、特濃のオラクルを含有した体液を子宮の最奥に注ぎこむまでの間、私はひたすら壊されて行く。
強すぎる感覚に意識が飛んでも、その次の瞬間には快感で無理やりに復帰させられる。
ようやく意識を完全に落とすことができたのは、先走りや唾液など比較にもならないほどの重い液体と灼熱を胎内に感じたのと同時だった。
「…………ぅ……ぁ……」
どれほど、時間がたったのか。光源がオラクルに侵された岩石と、獣の持つ赤い翼のみでは、判るはずもない。
掠れたうめき声と共に瞼を開けば、いつものように胎内を満たし尽くしたままの肉の杭と、それによって栓をされた腹の中の重い液体の感触がまずやってくる。
次に感じ取れるのは、私を押しつぶさないようにして寝転んでいる、獣の体温。
まるで幼子が縫いぐるみを抱きしめて眠るように、その籠手腕に挟まれるようにして私は転がっていた。
そして最後に目に入るのは、十字の錠の代わりに獣の牙で穿たれた、己の黒い腕輪。
あの日、神機を噛み砕かれた際諸共に粉砕され、そのままとなっている姿。
丁度、腕輪の穴を埋めるようなところで破断面を見せている牙は、今も脈々と仄赤く光っている。
この牙とそのオラクルで狂わされた腕輪はその内側に収めていた偏食因子さえも狂わせ、私の身体をゆっくりと変質させている。
始めのうちは濃厚な獣の精を注がれても平気だったのが、今となってはオラクル含有率が圧倒的に低いはずの唾液や先走りでさえ、まるで酩酊したようにくるってしまうのがその証拠。
そんな所へ、より強い精を、内臓器官そのものへ注がれればどうなるか。
そしてその変質は、私の外見にまで影響を与えている。
少し前までこの身を預けていた、相棒と言える神機。
今は獣がその役割を奪っている、その刀身の砕けた破片。鏡のように磨き上げられたそれは、私の姿をはっきりと映し出している。
かつて黒かった髪は全て獣と同じ純白と白銀に染め上げられ、一部はまるで翼を模したような紅色に変色している。
薄い灰色だった瞳も金に変じて、瞳孔も獣じみた縦に裂けたものへと変えられてしまっていた。
そして何より、獣の身体に浮かぶ紋様が、以前より明らかに女らしくなった体の、そこかしこに浮かび上がっている。
人間のアラガミ化。まさか、この身でもって経験することになるとは思わなかった。
人でなくなった体は、アラガミを生み出すこともできるようになっている。膨らみ始めた腹が、その証。
――破片に映し出される“私”の顔は、笑っているように見えた。
最後の一行開業し損なったりしたけど、一応は以上。
タイトルなんだけど
「マルドゥーク大勝利!(人類)絶望の未来にレディーゴー!」と
「とある神機使いの終焉」だとどっちが良いだろうか。
275 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/04(水) 17:00:11.77 ID:Gc/j8B+e
投下乙!
このようなハードな陵辱を待ち望んでいた…!
少しはマジメに書き始めるかな(´・ω・`)
乙乙
やっぱ人のを見てると意欲湧いて来るわー
これが本当のリンクバーストってヤツか…
バレットエディットして思いついたんだ
駄文ですまないが投下する
「新しいブラッドバレットのテストの為に一人で来たは良いが…
まさかイェン・ツィーと遭遇するとは思わなかったな」
俺の目の前にイェン・ツィーが居るのだが、まだ気付かれていないようだ
「仕方ない、試してみるか…てかどんな効果なのか俺もわからんが…」
俺はスナイパーを構え、イェン・ツィーの身体に撃ち込んだ
「おっ…跪いた?」
イェン・ツィーはその場に跪いた
一発で跪くなんて凄い物が出来たなと我ながら思う
少ししてイェン・ツィーは立ち上がり、撃った本人である俺の方を見つめた
しかし、見つめるだけで交戦する様子がない
「ん…何だ…何かおかしい…おわっ!?」
俺の方を見たイェン・ツィーが俺に突進するかの様に近付いた
いきなりだったのでその場に倒れてしまい
あげくに自分の神機を落としてしまう
「しまった…っ!?」
そしてイェン・ツィーが見下ろして俺を見つめる
ああ…俺このまま死ぬのかと自分の死期を悟る
が、イェン・ツィーは俺に攻撃してこない
「…何で殺そうとしない?」
俺が不思議に思うといきなりイェン・ツィーはその場で跪く
密着するように俺の匂いを嗅ぎ始める
「っ…こ、こいつ、いったい何がしたい…」
暫く俺の匂いを嗅ぐと、なんと俺の股間の方へ顔を近付けた
「おっ、おい、そこは…!?」
するとイェン・ツィーは器用にも両手で俺のズボンを下着ごと剥ぎ取った
下半身が露出すると、自分のモノまで露になる
命の危険からか俺のモノは勃起していた
イェン・ツィーは俺のモノを見つめると、一度立ち上がるのであった
立ち上がった為、見上げると股が濡れているのが見えた
「こっ、こいつ、まさか…」
発情していると悟った時にはもう遅い
イェン・ツィーは俺のモノに狙いを定め、そのままゆっくり跪く
俺のモノとイェン・ツィーの生殖器があてがわれた
イェン・ツィーが少し喘ぐような声を出すと
あっという間に根元まで挿入されてしまうのだった
「っく…マジ…かよ…」
幸いにもイェン・ツィーは見た目ほど重くなく、俺が潰されることはなかった
しかし、アラガミとセックスするとは思わず
しかもイェン・ツィーの生殖器は滅茶苦茶気持ち良く、明らかに名器であった
中の肉襞一つ一つが俺のモノに絡み付いては締め付けていき
俺の精液を求めるかのような蠢きであった
『ン…グ…ァ…』
イェン・ツィーが俺の目の前で喘ぎながら腰を振り俺のモノを生殖器で攻めていく
この異常な状態に俺もどんどん頭の思考が狂い、理性も失っていく
俺の目の前で喘ぐイェン・ツィーを攻めてやりたいという欲望も生まれる
「…気持ち、良いのかよ…」
伝わる筈もない言葉を呟いた
イェン・ツィーは前屈みになりつつも腰を振るだけだ
動く度にグチュグチュとモノと生殖器から水音も聞こえている
目の前で人間の胸のような部分を揺らしながらイェン・ツィーは喘いでいた
「…こうなったら、俺だってやってやる」
俺は目の前で揺れるイェン・ツィーの胸を両手で揉んでみる
人間の胸よりも固さはあるもののそれでも柔らかい事に変わりなく
俺の手に柔らかさが伝わるのだった
そのままイェン・ツィーの腰の動きに合わせるように突き上げてみる
イェン・ツィーの喘ぎがより一層増したようだ
『ァ…グゥ…ゥ…ァ』
「あ〜…たまらねぇ…すっげー気持ち良い…」
イェン・ツィーも俺の行為を受け入れるのであった
俺の手で形を変えるイェン・ツィーの胸に興奮を覚える
モノが動くと肉襞が絡まり、みっちりと包み込む
俺も動いた事により水音も更に激しくなる
お互いが貪るように快感を堪能していく
「はぁぁ…俺、もう…」
俺が射精しそうになるとイェン・ツィーも限界なのか
腰を振るスピードが増していく
「ちょっ…激しいって…」
俺も負けずと両胸を揉みつつ突き上げる動きを増すと
イェン・ツィーの喘ぎ声が更に増していく
『グッ…ゥ…ァァッ』
お互いが激しさを増していき、その時は訪れた
「っく、出るぞ!」
イェン・ツィーの生殖器に挿入されたまま射精を開始した
ついに異種族の生殖器に精液を注ぎ込んだのであった
『ァァ…ァァァッ!』
イェン・ツィーも熱い精液を感じ、絶頂に達した
生殖器は精液を搾り取るように肉襞がモノを締め付ける
その度に精液が注がれていき、生殖器の中を白く染めてゆく
「はぁ…はぁ…やっちまった…アラガミと…」
繋がったままで今の状態を確認し、呟く
するとまたイェン・ツィーが腰を振り始める
「っ、おっ…おい…」
どうやらまだ満足していないようだ
生殖器がの肉襞が揉むようにモノを刺激すると固さを取り戻していく
「…こうなりゃ、とことんやってやる…」
どこか俺自身も期待していたのか、イェン・ツィーの行為を受け入れる
まだ人と獣の行為は続いてゆくのであった
【BB・発情弾が出来ました。】
END
投下完了。
ブラッドバレットならこんなものも出来ると思ったんだ
こう考えたらブラッドバレットで色々出来そうだよな
そうは思わないだろうか?
>>274 >>281 乙乙
アラガミ攻めっていうのは最初は拒絶反応ありましたが
いつの間にか目覚めてしましました
自分も書こうか…
家出ロミオを迎えに来る女主→本気でビンタ→怯むロミオに泣きながらkiss→アナグラに戻ってから改めてニャンニャン
なSSを私は待ち続けます(∵)
284 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/04(水) 21:54:08.34 ID:Gc/j8B+e
>>283 それナナ×男主でも行けそうだな誰かお願いします
オペレーション中のオペレーターズにいたずらしたい
>>285 やった!って喜んだ後謝るのってアバドン倒した時のヒバリさんだっけ
あんな感じで頼む
待ちだの誰かだの頼むだの要望ばっかりだな
書き手は代弁者じゃないんだから自分で書きなよ
キャラエピを見直せればキャラも固まって書きやすいんだけどな
多分、18日から増えるんじゃない?
>>287 ここの連中、基本そういうスタンスだからしゃーない
投下されたらされたで気に入らないシチュだと文句ばっかだし
まあネタ提供すらできないで愚痴って他人を不快にさせるだけの
>>287や
>>289より
ネタ提供してるほうがよっぽどマシだけどな
>>290 KOJIKI乙
口に入る雨水と塵でかろうじで生きてろ(オサレ)
要望ばかりだとSS投下しにくいのは事実だったりする
今書いてる作品(カプ)需要ないのかとか思ったりして
でもあれだけ過疎ってたスレが賑やかだから素直にうれしいよ新作って
やっぱすごいわ
批判は荒れる元、過疎の元
何でもアラガミのように受け入れるのがこのスレの趣旨だよ
まぁ、マナーとかルールが守れてなきゃ駄目だけどな
ネタ投下は有り難いよ。批判する人よりな
ネタ提供と言いつつやってることが只のクレクレなんだよな
ネタにもならない
295 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/05(木) 16:23:54.05 ID:Gw1TNn/U
はいじゃないが
投下しても反応が無かったり、「ネタ」で流されたり、叩かれたりするとかなり来るな
「お前が下手なせい」とか言われたら反論できないがさ
なんだこの流れ…
まるでピクニックだな
提供どころか現に書いてる途中なんだけど
批評はともかくとして、さすがに投下した後クレクレが始まったらちょっと萎える
書き手やROM専はそこまでネタに困ってないだろと思うんだ
妄想垂れ流しや小ネタ投下なんかは大歓迎だけど、それを他人に書いてーとかいうのはちと他力本願じゃないかな
書くのって結構時間かかるもんだし、たぶん待つより書くほうが早いよ
時代はロミジュリですよお姉さま……
>>274 乙乙乙+
「以前より明らかに女らしくなった〜」が時間のせいだったら別だけど、オラクル細胞のせいだとしたらエロパロを書く時のいい設定になったかも。
俺もこういうハードなのを待ってたんだ!できれば続編希望。
女主人公を使っていたら必ずや
>>274系のエロを書くところだが
シエルprprなので気分が乗らない
女主人公ちゃんの容姿が見れたらムラムラと書きたくなるかもしれない
302 :
中学二年生:2013/12/05(木) 19:04:28.25 ID:7PrOllAc
マガツキュウビが2、3週間前から近付いて来てるのに一向に被害がない極東支部wwwwww
いい加減この状態を脱却したい・・・!
303 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/05(木) 19:34:16.09 ID:m4LPPIY3
ラケル博士とシエル、どっちが高位のヤンデレなのだろう?
シエル⇒ヤンデレ
ラケル博士⇒狂気(?)
ユノ⇒純愛
ナナ⇒色気より食い気
アリサ⇒前作男主一筋
エリナ⇒ツンデレ
リッカ⇒神機LOVE
レア博士⇒耳年増
ヒバリちゃん⇒レズ寄りの両刀
カノン⇒ヤる時はM、殺る時はS
フラン⇒腐乱系女子
異論は認める
>>298 わかるわ
クレクレされて書いたのにロクな反応されないとかいう役満喰らったら萎える
今は肉体的にも精神的にも18歳以下が群がってそうなイメージだわ
イライラするくらいなら投下はもっと落ち着いてからでもいいんじゃね
307 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/05(木) 21:01:02.27 ID:Gw1TNn/U
男主に向かって
シエル「えっと…君にお願いがあるんです…」
シエル「その…君と…」
シエル「えっちなことが…したいです…」
とか顔真っ赤にして俯きながら言われるキャラエピはよ
神機の擬人化が見たくなってきた
雑な扱いしないでよ…、みたいな非難めいたことを美少女にボヤかれる主人公
>>304 ヒバリちゃん⇒タツミさんとゴールイン
こうだと思いますよ!
バスター、ブラスト、タワーのガチムチな神機?
キラー・プリンセスのif物でブラッドより先に到着したアリサが
イェン・ツィーの召喚した複数のチョウワンに犯された後
イェン・ツィーにレズレイプされるという妄想をしたことがある
他には検査と称して女主人公やナナに性的なイタズラをするラケル博士とか
シエル救出時の命令違反の罰で局長に性的奉仕をする女主人公とか
312 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/05(木) 22:40:42.08 ID:coMK235m
男主×アリサ→バースト男主
彼女とこの関係に陥ったのは、クレイドルに所属している元第一部隊隊長の代わり、ということが強いのだろう
「ひ、ふぁっ!!」
与えられた自室で、銀髪の少女と繋がりながらブラッド隊長を務める少年は考える
「はっ、ひゃ、はぅん!!」
最初に持ち掛けてきたのは少女の方だった
曰く、彼の代わりに夜の相手をしてくれ、と
少年は、少女を想っていた
だからこそ、持ち掛けられた時は、ショックで言葉も出せなかった
「ひゃ!?そ、そこは……ふゎあん!!」
このあたりが弱いのか、とか頭の片隅で考えながら、思考を再開する
自分がどう返事をしたか覚えていないが、気付いたらこんな関係になっていたのだ
313 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/05(木) 22:43:54.29 ID:coMK235m
「あ、やぁ、も、イク、うぅっ!!」
直後、大きく反り返って、ぐったりと動かなくなる少女
「はぁ……はぁ……はぁ……」
余韻に浸っている少女を見て、あぁ、この娘を手に入れることは叶わないのか、と思うと、心の底からどす黒い悪意が広がる
彼のことを忘れるまで乱暴してやろうと思い………………しかし、少女が傷ついてしまうと考えてしまい、即座に思考を中断する
「ごめん、なさい………好きでもない人の相手なんて、辛いですよね………」
息も絶え絶えに、少女が何の気なしに放った言葉に、そんなとこない、と叫びそうになる
それを堪えて、大丈夫だ、とだけ伝える
314 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/05(木) 22:45:12.35 ID:coMK235m
気づくと少女は、すぅすぅと寝息を立てて意識を手放している
この寝顔が見られるのも今のうちだけ、自分の物には決してならない
あぁ、どうして
どうして、この娘ともっと早く知り合わなかったのだろう
こみ上げる涙を堪えて、眠りについた
>>309 タツミさん乙
早く極東に帰ってきてくださいお願いします
316 :
エリナ小ネタ:2013/12/05(木) 23:16:48.17 ID:QbThVM4+
「調子いいねぇ、誰のおかげなんだろ!
…ねぇ先輩?」
エリナが何か言いたそうにこちらを横目で見てくる。
いや、何かじゃない。ヤツの要求はわかってる。
こうなったら先手を打ってやろう、とほくそ笑んだ。
「お前のおかげだよ。いつもありがとな」
…えっと、笑顔ってこんな感じだったか?
我ながらあまりにあざとすぎる演技だ。
「えっ、い、いきなり何…いや!ちょっと待って!今のもう一回!」
予想通り狼狽してやがる。口をきゅっ結んで見つめてくる仕草はさすがにたまらん。
が、しかし。アンコールかぁ。めんどくさいな…。
うん、めんどくさい。めんどくさいからベレーの上からわしゃわしゃと撫でるにとどめた。
「もー、はぐらかさないでよ…意地悪」
「ははっ、ガードが甘いぜ」
「そーいう問題じゃないー。もー先輩なんか知らない!」
横を向いて思いっきり拗ねられた。ちょっと涙声?
こりゃ次の任務に差し障るな、フォローしておかないと。
そう思い、少しかがんで、無理矢理キスをした。
…やわらけー
「…っ!ばかっ!」
小泣きのまま頬を紅潮させ、胸を叩いてきた。
なんだかんだ言ってかわいいヤツめ。思わず口角があがる。
「……初めてだったんだから…」
「お、そうなのか!そりゃイイ拾いモノした!」
「ひ、拾いモノって!そりゃ別に先輩とでイヤなんて思ってないけどさ…
でも…、その、……ムードってものがあるじゃない!」
やっぱコイツは拗ねてるときが一番かわいいわ。
ついでだからもうちょっとからかってやろう。
「ほお〜、ムードがよけりゃこういうのもありってコトだな?」
「……は、はぁ!?」
ブレザーに手をかけ、ちょうど“その部分”に手を這わすと案の定殴られた。グーで。
…うむ、まだ青い果実ではあったが柔らかくて見込みがありそうだ。
「い、いくら先輩だからってまだそんなとこまで許してない!帰ったら覚えてなさいっ!」
「はははっ、そんじゃお次のお楽しみってわけだ!期待してるよ!」
「そ〜いう意味じゃないー!」
しまった、いかん、調子に乗りすぎた。完璧にむくれ顔じゃん。フォローどころか怒らせちまった。
と、心の中で呟くも時既に遅し。仕方ないので、早足で帰還の途に着く緑髪の少女を、小走りで追いかけた。
「あ〜あ〜、お若いヒトはお盛んなこって〜いいですねェ〜俺もやりたいわ」
「…な、何も聞いてませんし何も見てません…ワタシハナニモキコエナカッタミエナカッタ…!」
今さっき獣の顎を惰性で回してたら、例のセリフでイラッ☆としたのでふと思い立っていじめてみました
即興で書いたから色々適当だし主人公がどうみてもセクハラオヤジです。本当にありがとうございました
ラケル博士のアナルに精子をぶち込んで
ひいひい言わせたい
エリナかあいいよね乙
>>312-314 流しちまってすまん(´・ω・`)乙
そのまま乱暴にしちゃえばよかったのに…
>>312 なんかどっかで見たことあるんだが...
>>316 乙乙乙+
やっぱエリナちゃんは天使ですわ
>>316 乙乙
エリナちゃんを身も心もセンパイに依存させたい
(センパイの性別は問わない)
寝る前に気晴らしに書いた短いの投下しますも
あんまりエロくないですけどご勘弁して欲しいですも・・・
男主xシエル
(レア博士視点)
※シエルが主の事を隊長呼び
※アナグラの自室ドアは横開きだよ派
※自室の家具配置は気にしないで下さい
新しい研究のためにサカキ博士を尋ねたついでに
そう、ついでに彼の、隊長君の顔でも見て帰ろうかと思った
ただそれだけだった・・・なのに・・・
「あぁっ!!たい・・・ちょ・・・んぁっ!!」
アナグラの一室、ブラッド区画の隊長室の前でレア・クラウディウスは
あるものに釘付けになって動くことができなかった
「んっ・・・ふあっ・・・そんなに、強く・・・ひぁっ・・・」
部屋の中には見知った男女
顔でも見て、ちょっとからかって帰ろうと思ったブラッドの隊長と
「あぁ・・・ダメ・・・ます・・・イ・・・き・・・〜〜〜〜!!!」
幼い頃から良く知る少女、シエル・アランソンが・・・
全裸で彼の上に跨って腰を振り、今正に絶頂を迎えた所だった
このアナグラにおいて、設備の不調など特に珍しいものではない
さっきも博士の部屋のエアロックの調子が悪くて
危うくドアにぶつかりそうになった所だ
その後ブラッド区画の彼の部屋まで来た所
彼の部屋のドアが閉まりきっていない事に気が付いて
(あら、ここもなのかしら?)などと考えながら
静かにドアに近づいていった
他人の部屋のドアが開いていたら誰だって
部屋の中を覗きに行くに決まっている
悪趣味だとは思うけれども湧き上がる知的好奇心を押えるなどと
科学者である自分には不可能なのだ
足音を忍ばせ、そっとドアの隙間から室内を窺う
ドアの隙間から見えたもの、それは・・・
「は・・・あ・・・す、みませ・・・私だけ・・・先に・・・んっ」
絶頂の余韻が残っているのか、肩で息をしながら
大きな胸を上下に揺らし、先に達した事を詫びるシエルの唇を彼が奪う
そんな事は気にするなと言わんばかりに
彼女の頭を撫でながら重ねた口付けの中で舌を絡ませる
(あ・・・シ、シエル・・・そんな・・・)
彼が触れる全てが気持ち良いのか
キスをしながらもシエルからは
嬌声が漏れ出ている
彼女を気遣いながらも彼の男性自身は
硬くシエルの秘部を貫いたままであり
時折ビクリと動いては、いや、動かしているのか
その度に彼女は喘ぎ声を紡ぐ
やがてキスをしたまま体位を変え、
今度は彼がシエルへの抽挿を開始する
丁度こちらから結合部が見える格好となり
彼が腰を振り、その陰茎を抜き差しする様が、
彼女の愛液に塗れてテラテラとぬめる剛直が
シエルの膣に深々と挿入され、その分だけ
返しで膣壁をかき乱す様子が見て取れる
繰り返しシエルの膣内を蹂躙しながら
時々勢い良く彼女に腰を打ち付けては
彼女に彼自身をを全て収めたまま
腰をグラインドさせて陰茎全体で
彼女の膣を味わうようにその身をくねらせる
その度にシエルからは悲鳴のような、
しかし艶のかかった甘い喘ぎ声が上がる
彼の動きに合わせて彼女の形の良い大きな胸も
たぷたぷと大きく揺れ、折を見ては口で胸を責める
彼の唾液に濡れて光る乳首が胸の動きに合わせて
淫らな軌跡を描いている
あのシエルが、少し前までは昔のまま、まるで機械のようだった、
仲間と居場所を見つけ、徐々に人間らしさを取り戻していった、
フライアから脱走して保護された自分をあんなにも心配してくれた、
様々な経験を経て一人の少女としての顔を見せてくれたシエルが
そんな彼女の見せた、見てしまった『女』の顔から、行為から
レアは目を背ける事も、その場から離れる事もできなかった
いつしか彼は彼女の腰をがっしりと掴み、
力強いピストンを繰り返し始める
恐らく彼の絶頂が近いのだろう
シエルも彼の手に自らの手を添え、
彼を受け止め続ける
「んっ、あっ、た、いちょ、いっ、しょ、に、あんっ」
彼ははぁはぁと荒く息をしながら
シエルを突き上げる速度を増していく
「あっ・・・ああっ・・・隊長・・・さい・・・くだ・・・さ・・・あああっ!!!」
激しい抽挿の後、彼はひときわ強くシエルを突き上げると
そのままビクビクと下半身を震わせ、尚も奥へ奥へと
その剛直をねじ込みながら呻き声を上げた
(嘘!?ナカで!?そんな・・・ああ・・・シエル・・・)
シエルに腰を押し付けたまま体を震わせ
彼女の中にその絶頂を注ぎこんだ彼が
未だに硬いままのソレをゆっくりと引き抜く
「ぅんっ!!・・・あ・・・は・・・いっぱい・・・です・・・」
膣内から引き抜かれた彼のモノがぶるんと跳ねる
シエルは小さな喘ぎ声を上げ、外へ出て行く彼を名残惜しそうに見つめる
ぽっかりと開いた彼女の孔からは、やがてドロリと白い粘液が零れ落ちた
「ぁ・・・まだ・・・こんなに・・・れろっ・・・あむっ・・・ちゅっ・・・」
彼は、頬を紅潮させ、子宮で彼自身を味わいながら
再度の絶頂に達したシエルの眼前に、彼女の蜜と
彼の精液とでドロドロになった、しかし硬く反り勃ったままのペニスを
ずいと近づけると、彼女はうっとりとした顔でそれに舌を這わせ
そのまま口に頬張って愛撫し始めた
(・・・はっ!!な、なななナニを最後まで見ちゃってるのよわわわワタシは!!?)
不意に我に返ったレアは、2人に気づかれないように
静かに、足早に、逃げるようにその場を去っていく
「・・・・・・・・」
部屋の中では、シエルの口を犯すブラッド隊長が
ドアの向こうに到着したエレベーターの音を
僅かなドアの隙間から見据えていた・・・・
以上となります。
拙い短文にてスレ汚し失礼しました
>>317 ラケルせんせーを車椅子拘束したまま責めたり
ご開帳持ち上げ挿入したり前後責めたりする輪姦モノ考えてるから
期待せずに待っててくれorz
乙。レア博士は処女。はっきりわかんだね
乙乙乙+ レア博士可愛いなw
第三者視点もありですね
本編で「妖艶かと思いきや、実は無理してました」設定出て来た時は滾ったわ
ほう…レア博士のことを見据えていたと…
こいつは期待しちゃってもいいんですかね
乙ー。レア博士はやっぱりエロ方面に耐性なさそうで可愛い
乙 俺のパソコンがおかしいだけかもしれんけど
まとめリンクつながってなくね?
332 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/06(金) 22:03:39.22 ID:JC9j6u6i
335 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/06(金) 23:54:06.57 ID:QAE7GCGe
>>326 この後、男主×レア博士という展開になるのでしょうか?
336 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/07(土) 00:05:18.87 ID:dlKymBuQ
男主人公は実際どれくらいモテてるんだろ
337 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/07(土) 00:13:27.96 ID:4EkaQ0un
>>336 2の主人公はフラグだけなら、2勢+アリサやリッカとも立ててるな
明確に恋愛フラグ立ってるのはシエルとエミールくらいじゃなかろうか?
339 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/07(土) 00:40:15.17 ID:kKEdGFRw
>>338 それぐらいかまだ全員キャラエピやってなかったから分からんかった
追加コンテンツでキャラエピ続編でないかな
シエルと副隊長のいちゃらぶものをもっと見たいですも
エリナちゃんはもう付き合ってるレベルのイチャイチャっぷり
342 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/07(土) 04:18:38.58 ID:1mmz9Wuo
>>リッカ・ヒバリ・カノンもアリサ同様、前作男主寄りだと思うよ。
ギルも結構恋愛フラグ立ってね?しかしそんなことより
フランのキャラエピがアプデで追加されるって信じてる。
2はなんとなく女主人公のが合ってる気がする
ナナとだってフラグ立ってる・・・よな?
>>344 ストーリーやキャラエピ、最終的なブラッドの男女のバランスといい男主人公前提で作られてないか
公式漫画の主人公も男だし
347 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/07(土) 10:34:36.20 ID:kKEdGFRw
>>345 主人公とロミオっていったらフラグ建ててたのはロミオだろうな
ナナメインヒロインだと思ってwktkしてたらフラグ建てられてたし心が折れたわ
サブイベント(キャラエピ)抜かしてメインストーリーだけなら明確なフラグは
シエルギルフランだけじゃね?あとは主人公じゃないけどロミナナ
ギルとシエルの女主人公の取り合い美味しいです
>>347 俺もナナとはもうちょっと絡みがあるのかと思ったけどそうでもなくてちょっと残念だった
フラグは折るためにあるものだと思うんだ。NTRとか
ユノさん初登場のときの「ナナ、近いって」はなんかのフラグだとおもってました
あのコンビわりと好きだっただけに死んだのがショックだ
フラグなんて無くて、ただナナの無防備さを出すための演出だな
つまりロミオは犠牲になったのだ…
ナナと言いシエルと言い、ブラッド女子は子犬的な可愛さがあると思ってしまうの俺だけだろうか
懐いてるのを逆手にとって色々虐めたい わざと冷たくあしらったりな 嬉ションとか最高
女子に限らずブラッドは全員犬っぽい気がする
ちょっと質問したいんだけど、カノンの持ってるガンの名前って何?
358 :
お目汚し失礼:2013/12/07(土) 19:41:17.51 ID:TGI96u70
女主×ロミオ
会話の流れは東京喰種から。
「悪かったよ・・・!ホントに・・・!」自室でロミオが呻く。「許し・・・っぐ・・・!」
今度は何故か謝っている。
「そっちから挑発してきたじゃーん?」彼の股の上に居る全裸の少女。
彼は彼女に謝っているのだ。2人ともラケル博士の児童養護施設、マグノリア・コンパス出身の幼馴染みだ。
小さい頃から遊び、一緒に育っていった二人は、ブラッドに入隊した頃には恋人同士という間柄だ。
ぐちゅ、という水音。それと同時にロミオがうっ、と短く呻いた。
別に痛いわけではなく、それどころかとても気持ち良い。だからこそこうして彼は快楽に抗っている。
事の始まりは数時間まえに遡る。ギルバードに彼女の話を自慢気に話し、自室に戻る途中に彼女と会った。その時にロミオはこう言った。セックスをしないかと。
冗談だった。確かに期待もあった。だが、まさかこんなことになるとはその時のロミオは考えもしなかった。
彼女が自分の上で腰を動かすたび、快楽が彼を襲う。
ちなみにゴムは着けていない。射精してしまえば終わりだ。
あの時、「お前はまだ子供だしな。」なんてからかわなければよかった。
彼女の恐ろしい拷問は、いつまで続くのだろうか。
359 :
お目汚し失礼:2013/12/07(土) 19:46:26.17 ID:TGI96u70
ハショっているところ多いですねw
PS
>>357さん、いきなり書き込んですみません。たしかスヴェンガーリーだったと思います。
>>356 シエル→レトリバー
ナナ→柴犬
ロミオ→コーギー
ギル→オオカミ犬
ジュリウス→チワワ
>>359 サンクス、なかなかいいデザインだ!
あと乙やねん
もっと詳しく話聞きたいねん!
364 :
東京喰種の人:2013/12/07(土) 22:39:00.42 ID:TGI96u70
むむ・・・。実はこれだけで終わる短いものの予定なんですよ。アイデアが浮かべば思いつき次第投下します。
PS ハンドルネーム変更。ちなみにコミック派です。
シエルちゃんがエロ過ぎるので投下。
純情ベアバッグ
「シエル! ナナ!」
イェン・ツィーとの戦闘中、突如呆けたように膝を突いた二人を
横目で見ながら、敵の回転攻撃をバックダッシュでかわす。
既に下半身も腕も結合崩壊して虫の息だからこそなのか、
その攻撃は苛烈だった。
シエルとナナの周りに、異常なまでに多いチョウワンが群がる。
いかに雑魚とはいえ、無防備なところに攻撃を受け続ければ即座に
死に至ってしまうだろう。
だというのに、シエルもナナも、それぞれに一番近くのチョウワンを
見つめただけだ。
「くそっ! 二人とも! どうしたんだ!」
あまりにまずいようなら、最悪イェン・ツィーに背中を見せても
救出して仕切りなおしということも考えなくてはならない。
『シエルさん、ナナさん、応答してください!』
無線からの必死の呼び出しにもかかわらず、二人はさらに
手のひらを地面について、四つんばいになった。
がらんがらん、と神機が地面にぶつかって騒音を立てるのが、
まるで使い手を案じる悲鳴であるかのようだった。
そこで、ふと気付く。イェン・ツィーは相変わらずの猛攻だが、
チョウワンはすたすたと歩いているだけだ。獰猛そうな粗い息遣いが
少し離れたこちらにまで聞こえてくる位なのに、二人に飛び掛って
噛みちぎろうとはしていない。
違和感を覚えた次の瞬間、そんなことは些細なことだと思い知らされた。
「ああ……おちんちん……欲しい……!」
「アラガミの子供うみたいよぉ……!」
どちらがどちらだったのか。そんなことも分からなくなるほどに
衝撃的な台詞に頭が真っ白になった。そして、シエルとナナは
熱に浮かされたような真っ赤な顔で、うっとりと目元を緩ませて、
四つんばいでチョウワンに近づいていく。
チョウワンが後ろ足で体を起こすと、その股間にはありえない
器官が屹立していた。シエルの腕よりも太いほどの、凶悪な男性器。
シエルとナナが、とろりとよだれをたらしながら、限界まで口を
開く。おそらく、アラガミの男性器によだれをまぶして、
自分自身を円滑に犯してもらうために。
『これは……! 二人の、下腹部から、イェン・ツィーの発する
偏食場パルスと同一のパルスが発されています! これが
精神に干渉を起こして……!』
理屈なんかどうだってよかった。とにかく……
「まずてめーをぶっころす!」
かつてないほどの怒りをチャージスピアにこめて、まず
チョウワンの群れに突っ込む。
「ずあっ!!」
そのまま、チョウワンを相手にせずに、シエルの服の襟に
柄を引っ掛けて、思い切り投げ飛ばした。スロープになっている
通路入り口への軌道を描いていることを視界の端で確認しながら、
さらにチャージグライドで移動、ナナを同じように投げ飛ばす。
二人の安全を一時確保できた俺は、猛然とイェン・ツィーに
襲い掛かった。
「はぁ……」
「うううぅう……」
帰投後、アナグラに戻った後も二人は死にそうな顔で
ため息をついたりうめいたりしていた。
(気まずい……)
いかに感応種の未知の力にやられたとはいえ、年頃の女の子が
男性の前であんな姿をさらしたのだ。気にするなという方が
無理だろう。
「よ、よお……」
そんな女性二人の向かいからコウタが近づいてきた。
「さ、サカキさんがお前に話があるってさ。その……」
ちらり、とシエルとナナを見る。それだけで話は通じた。
何が起こったのか……その対処法を探るというのだろう。
というかそうでないと困る。
「分かった。言ってくるよ」
とぼとぼと自室に戻っていく二人に先んじて、司令室への
リフトに飛び乗った。
司令室にて。
「……実にまずいことになったね」
糸のようにしか見えない細い目で、普段なかなか表情を
感じさせないが、このときばかりは顔をしかめているのが良く分かった。
「ええ……ブラッドが、血の力があっても防げない感応種の力
なんてものがあるなんて。しかも神機でなく人体に直接……」
「うん。しかも、だ……彼女らの体を調べたところ、子宮に
偏食因子の分布がやや偏っていたが、ただそれだけだった。
特に何か、毒などを散布されたわけではなかったんだ」
「ということは……偏食因子によって臓器や分泌系に異常を
起こさせて、それにより精神に影響を?」
「そんなところだろうね。……本当に参ったよ。これでは、
女性の神機使いは一発で戦闘不能、どころか……彼らの
繁殖を手伝うことにさえなりかねない」
「それでは、解決策は?」
「うん、それなんだけどね……本人たちの精神的ダメージを
思うと同じ状況を再現してデータを取る、というわけにも
行かないからね。時間がかかってしまうと思う」
ぎりっ、と奥歯を噛む。毒などの類でないという時点で、
いやな予感はしていたが、いったいいつまでシエルと
ナナをおびえさせ続けることになるか……
「しかし、だ」
と、突然サカキ指令が明るい口調に戻った。
「先の戦闘中にね、君はシエル君とナナ君を投げ飛ばして
アラガミから遠ざけたよね? その後、戦闘終了後まで
彼女たちは起き上がらなかったんだ」
「それは……衝撃で気絶したのでは?」
ちょっと悪いことをしたかな、と思った俺に、サカキ指令は
首を横に振った。
「そうではないようなんだ。現段階では、君の血の力の高まり
と共に干渉力が弱まった、とデータ解析から推測している」
「なるほど……しかし、戦闘中ずっと全開というわけにも」
「そうだろうね。そこで、だ……これは非公式な『提案』だと
思って聞いてもらいたいんだが」
「はあ」
なんだか嫌な予感がしつつも、ここで帰ることなど
出来るわけもない。
「彼女たちと体液の交換をしてみてくれないかい?」
開いた口がふさがらない、とはこのことだ。
「それで……私のところに来てくれたんですね?」
むちゃくちゃなことを言うとは思いつつ、俺は指令の
言うとおりにシエルの部屋を訪れていた。
暗い顔をしてうつむいていたシエルだったが、俺が
来ると割とあっさりと部屋に入れてくれ、二人して
ベッドに腰掛けている。
ぴったりと太ももが密着する位に近く。
「う、うん。いや、でも、シエルも嫌だよな? 俺となんて」
「いいえ! 良いに決まってます!」
ぎゅ、と上着の胸をつかんできた。
「君以外という話なら断るところですけど……
君が、相手なら……」
あっという間にシエルの頬は赤く染まり、瞳が潤んでくる。
弱みに付け込んでいるようで気が引けるというのはあるが、
それでも……シエルの辛い思いを和らげたいと思って、
意を決して華奢な体を抱き寄せた。
むにゅり、とシエルの大きな胸が俺の胸板に押しつぶされて
やわらかく形を歪ませる。
「あっ……」
シエルと俺の視線が絡み、そしてそっと目を閉じた。
妖精のように美しいかんばせが、無防備に……
俺にキスされるのを待ちわびている。その事実に目眩を覚えるほど
興奮する。ゆっくりと顔を近づけていくと、シエルの匂いが
ふわりと鼻腔をくすぐった。さっきまで戦闘していたとは思えない、
ミルクのようにどこか甘いその香りは、俺の理性を飛ばすに十分だ。
唇で体温を感じられるほどの近さから、むちゅ、と熱い唇が
押し付けられる。シエルのほうから、背伸びをするように最後の
一押しがあった。受け入れられた喜びで、俺も大胆になった。
ちろちろとシエルの唇を舌先で舐めると、口を開いて
迎え入れてくれる。唇よりもさらに熱い舌のぷりぷりした感触を
味わいながら、はふ、はふ、とシエルからも積極的に舌を
絡めてくれる。舌を伝って俺の唾液がシエルに流れ込んでいくのを、
待ちきれないというようにシエルから吸い付いて、こくん、
こくんと可愛らしく喉を鳴らして嚥下し始めた。
そのまま俺たちは、キスをし続けた。何十分たったろうか、
ようやくシエルがゆっくりと唇を離した。
「んっ……♪ ちゅ、んくっ……」
つう、と銀の糸を引いて、先ほどまで俺が舐めまわしていた
シエルのぷりぷりした唇が離れていく。
「ぷはぁ……とっても、暖かい……君の血の力が、私の体の中に
染み込んでいくみたいです」
酔っ払ったようにだらしない笑みを浮かべて、いつの間にか
俺の首に腕を回して抱きついていた。
密着感が強くなったことで、さらに胸が押し付けられ……
二つの山の頂点が、ブラと服越しにも、はっきりと硬くなっている
のが感じられる。
「シエル……もっと、いろんな体液を交換してみるか?」
調子に乗った俺がそういうと、シエルは一瞬目を丸くした。
しかしすぐにまたとろんとした笑みを浮かべて、ごくんと
生唾を飲み、
「はい……君のしたいこと、全部していいですよ……」
熱っぽくそう囁いてくれた。エロい笑みを浮かべて、
ちゅ、と軽くキスをしてくる。さっきからガチガチだった
俺のチンコが射精しそうなほどの興奮に包まれながら、
まずははちきれそうな胸を包むブラウスのボタンを、
遠慮なくその柔らかな胸に手を触れさせながら、半ば
揉みしだきながらはずしにかかる。
その間にシエルも、サスペンダーを肩からはずして
コルセットのようになったスカートをもぞもぞと脱ぎ去った。
そのままシエルを立たせると、スカートがすとんと落ちる。
膝立ちで目の前にいる俺には、ちょうど顔が股間の辺りに
来る体勢だ。むわっと甘酸っぱいような、シエルの性臭が
満ちる。
「やっ……恥ずかしい……」
そういいながらも、手で隠したりはしないシエル。
シエルのパンツは、激しい運動にも耐える伸縮性に富んだ
布地の、無地の地味なものだ。色がピンクなのが、せめてもの
おしゃれという所だろうか。なんにせよ、じっとりと染みの
広がった股間の部分に顔をうずめ、シエルの匂いを満喫する。
「ああっ!」
そっと太ももを内側から押すだけで、シエルは俺の思い通りに
蟹股ぎみの中腰になって股を開き、パンツ越しのオマンコを
味わいやすい姿勢になってくれる。
ちゅう、ちゅう、と染みの中心を吸ってやると、どんどん
布越しにも液体があふれてくる。
「んくうぅぅううんっ! はひっ! ひぅんっ!」
たとえようもない雌の味と潮の味、そして舌にぴりぴりとした
刺激。シエルが興奮して愛液を垂れ流しているのだと思うと、
俺の興奮もさらに高まってくる。
ひとしきり堪能すると、顔を離すと同時にパンツを脱がせた。
「ふーっ……ふーっ……」
ぺたり、と俺の膝の上にへたり込んでしまったシエルは、
耳まで真っ赤にして、頬には幾筋も涙の跡が残っている。
ぎゅっとすがりつくように俺の服の胸の辺りを握り締め、
半開きのまま閉じていない口からは可愛らしい舌と、
よだれが垂れている。
人語を忘れてしまったのかと思うほどに興奮している
シエルを、遂にベッドに押し倒した。俺もかちゃかちゃと手早く
ズボンとパンツを脱ぎ捨てて、不意にボタンをはずしただけの
ブラウスの中身を見る。そこはピンク色の布で覆われていた。
パンツと同じ色の、スポーツブラだ。運動をする手前、
普通の下着はつけられないのだろう。せっかくだからと
ブラウスは脱がさずに、ブラをめくり上げようとして、
補強用のカップが入っていることに気付く。それでもぐい、と
強引にめくり上げると、ふるん、と雪原のように白く目を灼く
シエルの胸がさらけ出された。
「やだ、そんなに、見ないでください……」
そういわれても、俺の視線は吸い込まれるようにシエルの
巨乳を見つめてしまう。見ているだけで分かる、極上の柔らかさを
備えたシエルの胸は、しかし大きいだけでなく美しい。
乳輪は端のほうになるにつれ淡く、桜のような薄いピンクで、
控えめな印象を受ける。それに比べて、乳首は不釣合いなほどに
大きく、ぴんと勃起して天を向いていた。俺の中指の第一関節まで
と同じくらいの大きさだ。さっきはカップで押さえつけられて
いたのか見えなかったが、しかし最初に抱き合ったときに
カップ越しにも硬くなっているのを感じられたのは、こんなにも
いやらしい乳首を隠していたからだったのか。
半ば無意識に、俺はシエルの乳首に吸い付いた。
「ふあぁっ! ち、乳首、なんて……まだ、おっぱい出ませんよ……?」
シエルはそんなことを良いながら、そっと俺の頭に手を添えて、
赤ん坊のように抱き寄せる。ほっと一息ついたような顔が
目に浮かぶようだ。だがそんなぬるい行為で済ますわけもなかった。
ちゅうう、と強く吸い付いたり、舌を使って歯にこりこりと
押し付けてやると、
「きひっ!? っあ、ああっ!! 乳首、そんな、された、らぁ!?
ああっ、だめ、だめですっ、こりこりするのだめぇ!」
半狂乱になって、俺を抱きしめる。鼻先までシエルのおっぱいに
おぼれながら、ちゅうちゅうと乳首を吸い、空いた手でもう片方の
乳首をこりこりとひねり回す。
ひいひいとシエルのあえぎ声がさらに高くなり、待ちわびるように
両脚が開いていく。
いい加減我慢の限界なのは俺も同じで、ちゅぽん、と口を離すと
シエルに覆いかぶさるように密着し、至近距離から見詰め合った。
「入れるぞ、シエル」
「はい、来てください」
初体験だというのに、早くハメたくてたまらないという風に
ついばむようなキスで催促してくるシエルに、俺もさっき嘗め回した
シエルのオマンコの付いている位置を思い出しながら、下半身を
突き出す。
ぬちゃ、と狙いがそれたチンコが、シエルのクリトリスを
こすった。
「ああっ! ちがい、ます、もっと下……した……そう、
そこ、そこが、私の、いりぐ、あああっ!!」
発情しきった声音でシエルにガイドしてもらいながら、
みちみちと音がするのではないかというほどに狭いシエルの中を
強引に突き進む。すぐに薄い膜のようなものがあったが、
気にせずに腰を突き出すと、ぷつ、と軽い手ごたえと共に
簡単に破れた。
「んっ、ああっ……しょ、じょ……
君に、処女、捧げられたんですね……」
涙を浮かべて、シエルが微笑む。
「……痛く、ないか?」
こんな形になってご免、という想いは当然あるが、しかし
明らかに合意の上でのセックスだ。シエルがそこまで俺のことを
思ってくれていたのだから、そんなことはいうべきじゃない。
俺だって、必要だからというだけでやっているのではないから。
ぐぷ、ぐぷと熱く、ぎゅうぎゅうと締め付けるシエルの中に、
どんどん埋没していく。
「はい。思っていたより、ずっと……素敵です。
君が、私の中で……熱くて、太くて、硬くて、大きくて。
一つに重なったみたいに、近くに感じます」
シエルが両脚を俺の腰に絡めて、脚を使って抱き寄せる。
腰の動きに弾みがついて、一気に一番奥に届いた。
鈴口にシエルの子宮口の熱いキスを受け、びりびりと
快感が電撃のように這い登ってくる。こみ上げる射精感に
耐え、シエルと見つめあいながらキスをする。そのまま、
腰を振ってピストン運動を始めた。
「ん゛ーーーっ、う゛んっ、んんんんっーーー!!」
ディープキスで舌を絡めながらのセックスのため、シエルの
甘い声が俺の口の中で反響し、くぐもって聞こえる。
その分遠慮なくよがり声を上げて、じゅぼ、じゅぽ、と
抜き差しのたびにあがる水音もどんどん粘ついたものになっていた。
両手両脚で俺にしがみついたシエルは、うつろな目で
セックスに夢中になっていたが、じいっと俺と目を合わせたままの
視線も、さらに熱さを増したように感じる舌も、決して
はずすことはない。何もかもさらけ出したように
べっとりとくっついてくるその様は、まるでシエルの心も身体も
全て俺の所有物に出来たようで、最高に支配欲を満たしてくれる。
俺もシエルを強く抱きしめ、腰をくっつけあって、一番
深いところをゴリゴリとこね回す。ひくひくと膣全体がうごめき、
ぎゅうう、ときつく締め付けてくる。それにあわせて、
何の遠慮もなく一番奥深くに大量の精を放った。
にまり、とシエルの顔が笑みを刻む。
「ああ……すごい……私のおなかのなか、全部、君でいっぱい……」
ちゅ、ちゅ、とついばむキスを繰り返しながら、腰を揺らめかせ
絶頂時の締め付けがまだ残る膣で俺の精液を搾り取る。
さっきまで処女だったとは思えない巧みな腰使いのせいで、
なかなか射精が終わってくれない。普段の3倍は出したか
というところで、ようやく萎え始めてくれた。
「君と私で、赤ちゃんを作ってるんですね……素敵……」
シエルに抱きしめられているせいで体を起こすことも出来ない
俺は、柔らかなシエルの体に体重を預け、いつまでも抱き合っていた。
それから。イェン・ツィーの感応能力に対して、シエルは
耐性を得ることに成功していた。そのデータを基に、ベルト形の
ジャミング装置が開発され、ナナはじめ女性陣に渡された。
結局、シエルの固い意志により、俺がナナと体液交換をする
機会は失われた。
他にも、エリナやリッカと会話をするたびに、シエルに
お説教をくらう日々を送っている。ま、お説教といっても……
「んっ、君はっ、どうしてそう女の子にちょっかいを出すんですか?」
俺の部屋のベッドで、シエルに押し倒されて騎乗位で責められ
ながらだけど。
「ほら、君の好きな大きなおっぱいですよ?
……これからもっと大きくなるんですから、責任とってくださいね?」
やっぱり、支配されたのは俺だったような気がするが。
ま、いいか。
------------------------------------------------------
終わり
乙!!
非常によいものが見れました
373 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/07(土) 23:26:23.58 ID:4EkaQ0un
乙
いいですね
とてもいいですね
乙!!!
シエル可愛いなぁ
375 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/08(日) 02:17:12.90 ID:bGxZxPW6
最高にグッドな作品でしたね
いいSSだった、かけ値なしに
素晴らしい
素晴らしい
乙、まあ強いて言うなら改行してないから少し見辛かったな
ブラボーだ
gj
全キャラ分が欲しくなるな
女主人公19は色々とへし折りたくなるプライドとか骨とか諸々
乙、いやむしろGJ!
383 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/08(日) 16:50:08.71 ID:5dOQVUeY
乙
>>274氏に影響されてやった、後悔はしてない
※シユウ堕天×女主、陵辱あり
1/4
「…あ」
頬に感じる熱風で、私は目を覚ました。
視界には赤く煮えたぎる溶岩と、重くのしかかる暗い天井。
ゴッドイーター間で『煉獄の地下街』と呼ばれている場所だ。
その深奥、溶岩に囲まれた半径5メートル程の孤島に、私はいる。
一番近い対岸までも、30メートルはあろうか。
生身の人間が歩いて来られる場所ではない。
ヘリもこの低い天井では進入できないので、おそらく救助も期待できないだろう。
本来ヒトが足を踏み入れることのないはずの島…私はここに、アラガミによって運ばれてきたのだ。
「グルォ…」
「!」
唸り声に驚いて振り返ると、そこにはこの島の主の一人であるアラガミ…たくましい翼と四肢をもった白いシユウがいた。
どうやら食事を終え、住処に帰ってきたらしい。
主…シユウは私と視線が合うと口元をきゅうと釣り上げ、嗤った。
腕は前に組んだまま、私のほうに近づいてくる。
どうやらいつもの、『食後の運動』をするつもりらしい。
「…っ」
私は後ずさりをしようと…するも、背後の溶岩の熱に押しとどめられてしまう。
目の前に立ったシユウはその翼を広げると、先端の鉤爪を私に向かって伸ばしてきた。
「いや…!」
神機もなく、丸腰の私はなすすべもなく捕まってしまう。
左右の爪によって両手を拘束された私は、宙に釣り上げられた。
逃れようともがけば、爪が手首に食い込んで痛いため、満足に抵抗もできない。
服はとうの昔に破り捨てられ、今ではソックスしか残っていないほぼ全裸の状態である。
シユウはそんな私の体を、今度は空いた両手で弄ってくる。
腿から腰、お腹にかけてゆっくりと…優しく撫でられるような感触と、手首の痛みがギャップを生む。
2/4
「くぅ…っ」
私の反応を楽しむように、シユウは手を乳房に移動した。
最初は軽く、次第に強く…。
「はぁ…」
乳首を摘まれ、指先で擦られる。
「…っ」
私は声を出さないように歯を食いしばるが、刺激が加えられるたびに漏れでてしまう。
この主との交わりはすでに両手では数えきれないほどに重ねている。
故に、主は私の弱点も承知しており…無言の抵抗にも限度がある。
「ん…っ」
今度は乳首を口に含み、甘咬みを始めた。
空いた片手は下部に移り…内ももをさすってくる。
「やっ…」
必死に脚を閉じようと力を込めるが、アラガミの指先には敵わない。
乳首を転がす舌と、全身を撫でる手。
それらが感覚を刺激するたび、脚の力も抜けてしまう。
間もなくシユウの指先は私の秘所に到達し…入り口付近をなぞり始めた。
「…!!」
体をよじってかわそうとするも、吊るされた状態では微々たる反抗だ。
すでに先程からの愛撫によって昂ぶっていた私の体は、次第に体液を分泌し始めた。
潤滑油を得た指先は、その動きをさらに加速する。
「んん…っ」
表面を撫でていたものが、侵入してくる。
主の指は人間のそれと比べると倍以上に大きく、硬い。
それであるのに動きは柔軟で、私の膣内を縦横無尽にかき回す。
くちゅ、クチュという水音も聞こえ始める。
「やっ…いや…」
体が熱を帯びているのがわかるが、それが周囲の溶岩によるものか、それとも…。
不意に、主が私の秘所から指を抜いた。
「あ…っ」
僅かばかりの喪失感から、思わず声が出てしまう。
顔をあげると、また主と視線が合う。満足気に口元を歪ませている。
気恥ずかしさから、ふいと視線をそらす。
そしてその先…視界に入ったのは、主の股間から生える、あの器官だった。
本来アラガミは生殖を必要とせず、よってそのための器官も備えない。
主たるこのシユウも、討伐に来た当初は普通の個体であった。
私を囲うようになってから何日か後で生えているのを見た時には、恐怖で逃げまわったものだ。
おそらくは以前主が捕喰したのであろう、人間男性のものを模しているのだ。
言うなれば私を犯すためだけに、オラクル細胞が生み出した凶器…というものか。
主は両手を私の腰に回して体を固定すると、凶器を私の秘所にあてがった。
すでに私の鼓動はマラソン後のように早まっている。
これからされることに嫌悪と…わずかな期待を抱いてしまっているのだ。
「くっ…」
私がわずかに体をひねると--最後の抵抗として腰を引こうとして失敗したのだが--、
それが合図であるかのように、主は挿入を始めた。
3/4
「ああぁ…っ!」
私の体内はすで受け入れる態勢を整えていたようで、主の凶器をゆっくりと、しかし確実に呑み込んでいく。
根本までソレが入ったことを確認すると、主はしばらく動きを止める。
「はあっ、はぁ…っ」
私の呼吸が落ち着くまで待つのが、主のアラガミにしては妙に紳士的なところである。
やがて主は上下運動を始めた。
実際は腰を掴まれた私が動いているのだが、この刺激が半端ではない。
指同様、大きくて硬い性器が膣内で蠢動しているのだ。
「んっ、んっ、ぅん…っ」
一気に奥まで入れ、こつんこつんと子宮の入り口をつついたかと思えば、
引き抜くときに棒先端に柔らかい『かえし』を作り膣内をめちゃくちゃにひっかく。
次の挿入時には中で90度に折れて、私の弱点を狙い撃ちにする。
「あっ、ああっ、あぁ…んっ」
快感の波になすすべもなく流され、歯を食いしばることもできない。
せめて、せめてこの瞬間のとろけた表情だけは見せたくないと顔をそらすものの、
器用にも主は片翼の爪で私の頭を掴み、正面に固定する。
バイザーのような主の目に私自身の顔が映りこみ、それすらも羞恥心をいたぶる。
--わたし、こんな表情してる…っ
アラガミに犯されてるのに、こんないやらしい…--
「いやっ…いやぁぁ…」
私の絶頂が近いことを察したのか、主はさらにペースを上げる。
こつん、こつん。
ぐちゅ、ぐちゅ。
次第に私の頭の中が白く染まっていき…。
「あっ、ああああああっ!!」
筆舌に尽くしがたい快感に飲まれ、私は意識を失った。
…しかし。
「ひっ…!?」
ぴりりとした違和感が、私の意識を無理やり引き戻す。
気を失ったのはほんの数秒の間だったようで、いまだに私の秘所には主の凶器が刺さっており…、
違和感はまさにそこから発生しているのだ。
主は白いシユウ…つまり堕天種である。
その特性は雷による麻痺攻撃。
私がここに連れさらわれたのも、戦闘でのスタン状態中のことだった。
主はその電撃を調整し、微弱な電気刺激として性器を通じて送っているのだ。
以前整備班のリッカさんに、メガーと呼ばれる絶縁抵抗計でイタズラされ、
腕がビクビクとなったことを思い出す。
4/4
「も…もう、いやぁ…」
こわばった私の顔を、主が長い舌で舐めまわした。
「んぅ…っ!?」
唇を奪われ、ディープキスを強要されるのと平行して、下腹部の違和感は断続的に発生している。
私の膣内はびくん、びくんと自身の意志に反して蠕動し、主の性器をなおも締め付ける。
わずかな痛みとともにその感覚は私の性感を高め、今回二度目の昇天を迎えた。
「…っ、ひっ、ひああっ!」
主は私の反応を楽しむかのように、上下運動と電撃を止めない。
頭のなかがスパークし、快楽のみが意識を支配していく。
「あっ、あんっ、あんっ、あんっ、…いいっ、キモチ、いいのっ…!」
いつの間にか、私の両手は解放されていた。
だらりと下げていたそれを主の首に回し、きつく抱きしめる。
もっと…もっと肌をこすりあわせたい、キスしたい…。
「ちゅ…ちゅ、ん…はあっ、はぁ…ごしゅじん…さまぁ…」
口づけすると、主もそれに応えて舌を絡ませてくれる。
蹂躙され、征服され、所有され、服従させられる…この快感。
…なんで私、こんなに気持ちいいことに嫌悪感を持ってたんだろ。
主のたくましい腕に抱かれ、あり得ない快感を送り続ける性器に貫かれ…。
身も心も、主とひとつになれたらいいのに!
「まっ、また、いっちゃう!いっちゃうよ、ご主人さまっ!!」
瞬間、主の叫び声が聞こえ、膣内に熱い液体が撃ち込まれる。
「あっ!?アツい、あ、あああああっ!」
何度目か自分でもわからない絶頂とともに、再び私は意識を失った…。
…あれから何時間すぎたのだろう。
地面に横たわった私の体は重く、起き上がるのもしんどい。
主の姿はすでになく、また食事を求めてあちこちを飛び回っているのだろう。
気が向いたときにだけ住処に帰り、私を抱いていく。
「…はぁ」
まるで人間でいう、ダメなヒモ男ではないか。
…行為中、そのヒモ男にあれだけ心酔してしまう自分も自分だが。
まあこの場合、食事の世話をしてもらっているのは私なので--あの精液(のようなもの)は、
どうやらオラクル細胞の濃縮液らしく、私の体内で必要栄養素と水分に変化しているようだ--、
どちらかというと餌を待つひな鳥と親鳥の関係かもしれない。
なんにせよ、現状この溶岩の孤島から脱出することはできない。
それならば生き延びるためには、この飼い、飼われる間柄でい続けるしかない。
子宮に受けたあの精液が、人体にどのような影響をもたらすのか…。
「右腕が先か、お腹が先か、ね…」
自分がアラガミ化して、かつての仲間と戦う未来…。
考えたくはないが、もし徴候が現れたらその時は…。
「アイルビーバック、なんてね」
以上です。読んでくれたら嬉しいです
きちんと読みました!
行為中がしっかり描写されてて大いに満足しました!!
恐怖感を感じる部分は何にも増していいとおもいます!!!
というのもあるんだけど、今書いてるのがなかなか進まんので参考にさせてもらいます(´・ω・`)
ムリヤリイイヨムリヤリ
>>388 乙です。
綿密な描写があったため、あたかもシユウに襲われている気がしました。
リンドウと違って、アラガミ化を受け入れた所もツボですね。
おそらく自分も同じ境遇に遭ったらこうなりますので。
>>381 絶望的に倒錯なうえ長いやつを鋭意製作中。
現在15kbですが、どこまで長くなってしまうことやら…
>>388 よしよし!(ハルオミ風)
この調子でアラガミ×人間のカプが増えるといいなぁ!
今から長文投下します
2男主×エリナでかなり長いです
しかも非エロです
できれば合間にさるよけお願いします
393 :
アイアンハート:2013/12/08(日) 18:54:36.15 ID:FPOn7vGx
「……先輩って、やっぱり強いよね」
「んぐっ!? んぐ、ごほっ、げほっ!」
不意打ちだった。二人で仕事終わりにと食べてた焼飯が喉に詰まり、激しくせき込んでしまう。ムツミちゃんが慌てて差し出してくれた水を飲み、ようやく呼吸できるようになった。
エリナはそんな反応が返ってくるとは思わなかったのだろう。気恥ずかしさからか頬を染めて怒る。
「そ、そんなに驚くことないじゃん!」
「ごほっ、いや、だ、だってお前がいきなりそんなこと言うなんて思わないだろ……なあムツミちゃん」
「え!? は、はい、そういえば、ここでご飯食べるときはいつも隊長さんに怒ってばかりでしたね」
「う……」
エリナ自身も普段の素直でない自分に心当たりがあるのか、口を噤む。
そう、最初の頃のエリナはまだ素直に俺を認めることが多かったが、最近は滅多になかった。したとしても「……やるじゃん」程度だ。そんなエリナが素直に俺を褒めたのだ。驚き以上に何か裏を探ってしまう。
394 :
アイアンハート:2013/12/08(日) 18:56:55.97 ID:FPOn7vGx
「あー、そういえばこの前雑貨屋へ一緒に行った時、なんか欲しそうに眺めてたな。買って欲しいのか?」
「ち、ちがうけど! せっかく私が素直に褒めたのに何ですかその反応!?」
「だってなぁ……普段はやれ先輩は私の活躍を見てないだの、戦闘指揮はコウタ隊長に及ばないだの、飯食ってる時もそんな話ばっかりだからなぁ」
「う、うぐぐ……も、もういい! 先輩のバーカ!」
顔を真っ赤にして叫んだエリナは、ムツミちゃんの飯を殆ど食べないままラウンジから飛び出していった。
「あらぁ〜……行っちゃいましたねエリナさん」
「うん……ちょっとからかい過ぎたかな」
エリナから久々に褒められたので、嬉しくてつい舞い上がってしまったようだ。
「隊長さんも素直じゃないですね」
「そうだな。後で雑貨屋で欲しがってたもの買って機嫌取りに行くか……」
「それがいいですよ! あ……」
ムツミちゃんがエリナの残した焼飯を見てどうしようかと思案顔になる。エリナが少々口を付けているので扱いに困っているようだ。
「ああ、俺が食べるよ」
「え、でも隊長さんはあんまり食べない人ですよね」
「ムツミちゃんの飯なら食べられるよ」
「あ、ありがとうございます」
褒められて嬉しいのか、ムツミちゃんは少し照れながらもパッと顔を明るくした。
エリナの説教と自慢話が聞けないのは寂しいが、偶にははムツミちゃんと和やかな話をしながらゆっくり食べるのもいいかもしれない。
幸い今日はいつもより腹が減っているしな、と俺は二人分に盛り上がった焼飯をスプーンで崩していった。
間
395 :
アイアンハート:2013/12/08(日) 18:58:15.51 ID:FPOn7vGx
「……」
勢いよく飛び出したはいいものの、やっぱりお腹が減っているのでこっそり戻ってきたのだが、先輩はムツミちゃんと楽しそうに話しながらご飯を食べていた。
先輩が私に酷いことしたかなって落ち込んでる姿を見てやろうと思っていたのに、当人は気にした風もなくムツミちゃんと仲良くしていたのだ。しかも、しかもである。
「わ、わたしの分食べてるじゃん……」
食べずに出てきた私も悪いかもしれないが、私の焼飯が既に先輩によって半分以上食べられていたのだ。
そして、なにより先輩が私の分を食べているということは、
「か、間接き、きすじゃん……」
本当にデリカシーがない。コウタ隊長やエミールとは違ったデリカシーの無さである。女性の食べかけを気にした風もなく食べるなど……と、ふと違和感。
(あれ? もしかして……女だと思われてない……?)
そういえばこの前シエルさんが具合悪くなってご飯を残した時、先輩はナナに残しとけば食べるだろとかなんとか言っていた。じゃあ俺が食べるよなんて言わなかった。
(シエルさんのは食べないで私のは食べる? それってどういうこと? シエルさんと私の違いって何!?)
一旦疑惑が浮かぶと、そういえば他にも心当たりのあることがあると、色々な出来事が頭を過ぎった。
(例えば私が足を怪我した時にアナグラまで先輩がおんぶして帰ったこととか。シエルさん(本人の体験談)とかナナさん(同上)には肩を貸すだけらしいのに)
おんぶされた時はセクハラだの強姦魔だのなんだの色々叫んだ(殴った)が、先輩は適当に相槌打っているだけだった。女の子らしいシエルさんとかナナさんには肩を貸すだけで、私はおんぶなの? 何故!? もしかして子供だと思われてる!?
もし女だと思われてなかったら……なんだか癪だ。いや物凄い癪だ。
(先輩がこの前、もっとエリナが素直ならなぁとか影で呟いてたから、今日はちょ、ちょーっとだけ素直になったのに……)
396 :
アイアンハート:2013/12/08(日) 18:59:26.58 ID:FPOn7vGx
私の不注意でアラガミに不意を突かれそうになったとき、先輩が助けてくれたことがあった。その時、私は素直にお礼が言えず、それどころか何でもっと上手く助けてくれないのとかなんとか言ってしまったのだ。
そう、これは日頃の行いが招いた結果なのかもしれない。素直な言葉も裏を疑われ、女として扱ってもらえない。いや、違うはず、でも――
(先輩は私のこと、どう思ってるんだろう……?)
私は空腹も忘れ、ふらふらと自室へ戻ったのだった。
間
いつものように、エントランスに備え付けてある椅子に腰かけ、先輩から声がかかるのを待つ。
階段を登ってきた先輩が私の存在に気付き、申し訳なさそうな顔で近づいてくる。一応私に対して罪悪感を持ってはいるようだ。
「おう、エリナ。昨日は悪かったな」
「いいよ別に」
「えっ?」
先輩は何か言われると思っていたのだろう。私が簡単に許したので呆気にとられている。
(これは作戦。そう、先輩が私をどう見てるのかそれを知るための作戦の一つ……)
「そ、そうか。まあそれでだな。これから一緒にミッションでも」
「うん、いいよ」
「えっ?」
またもや呆気にとられる先輩。何かおかしなことを言っただろうか、今のは普段通りだと思うのだが。
「いや、お前いつもなら……また? とか、精々足引っ張らないでよね〜とか色々言うだろ」
「そっ、そんなことない……!」
第一の作戦、従順な後輩作戦が、普段の憎まれ口のせいで早々に瓦解しようとしている。自分がどれだけ素直でないのか改めて確認し焦るが、まあギャップは与えられると考えを変え、更に素直になることにした。
「お前どうしたんだよ。なんかいつもと違うぞ」
「そ、そんなことない……先輩とのミッションは、その……楽しい、し……」
「はぁ……?」
397 :
アイアンハート:2013/12/08(日) 19:00:42.55 ID:FPOn7vGx
よし、素直すぎる私に先輩は目を見開いて驚いているようだ。ここで第二の作戦、普段と違う私に意識を向けさせた上でのお色気作戦だ。
緊張からか自分の頬が火照るのがわかる。しかし、これで先輩が私をどう見ているかわかるならば、やる価値はある。
「じゃあ、行こ」
いつもより丈の短いスカートでくるりと反転し出撃ゲートへ先に向かう。
(ちょ、ちょっと屈めば見えちゃうよ〜先輩? ほら……)
「おう、受注してくる」
「へ?」
「は?」
(あれ? ノーリアクション? さ、さっき先輩が居た位置からなら少し屈んだだけで見えるよね? わ、私の見たくないの? なんで早々にフランさんとこ行くの?)
「あの……先輩」
「何だよ?」
怪訝そうな表情で私を見つめる先輩。
もう自棄になりながら叫んだ。
「ほら! 何か変わったことない!?」
「?」
「ひ、ひらひら〜」
「? 何してんだ?」
スカートの端を掴んで少しひらひらさせる。しかし、先輩の目は下向くことなく相変わらず怪訝そうに私の目を見つめたままだ。
「……もういい」
「え?」
「先に行って待ってるから、先輩」
わかった。先輩は私を女だって意識してない。確信した。
女だと思ってるなら、もう少し、こう……やっぱり、男の子は、覗いたり……照れたりする、少なくとも思わず視線が動く筈だ。少女マンガはそうだったし。
いや、まだ決め付けるには早い。もしかしたらパンツには興味ないだけかもしれない。
まだ私には、それをやっている自分を想像しただけで悶えてしまう程の切り札がある。こうなればもう形振り構ってられない。
「何なんだよ……」
先輩は一転して不機嫌な私に戸惑いながらも、フランさんの元にミッションを受注しに行ったようだ。私は一足先に出撃ゲートを潜り神機保管庫へ向かう。
(こうなったら絶対に私を女だって意識させてやるんだから。力を貸してよねオスカー)
私は神機を手にして、先輩が現れるのを今か今かと待つのだった。
間
398 :
アイアンハート:2013/12/08(日) 19:02:04.66 ID:FPOn7vGx
「エリナ!」
「はい先輩!」
私は瞬時に先輩に向けてアラガミバレットを打ち込みバースト強化させる。手馴れたもので、今では先輩とアイコンタクトで連携を取るのも容易であり、先輩の声を聞いただけでも何をして欲しいかがわかる様になった。
「よし! 点火ァ!!」
先輩はブーストハンマーを起動させ敵陣の中心に飛び込むと、まるで戦鬼の如く暴れ始めた。目で追うことすら困難な激しい連打。アラガミ達の攻撃に一切怯むことなく、一瞬で倍以上の打撃を容赦なく叩き込んでいる。
ナナさんやエミールとは戦い方がまるで違う。いや他のどんなゴッドイーターでもこんなに常時最前線で複数のアラガミを圧倒出来る人はいない筈だ。少なくとも私は見たことが無い。
アラガミも先輩が危険な存在だと認識したのだろう。先輩に気を取られたアラガミが私から視線を外した。
「いきます!!」
オスカーを構え、隙だらけの敵へとガトリングスパイクで刺し貫く。
片足を吹っ飛ばされたアラガミが悲鳴を響かせ倒れこんだ。瞬時に先輩が倒れたアラガミの頭部に終の一撃を振り下ろすと、アラガミは悲鳴ごと砕かれて絶命した。
「っ先輩! 後ろ!」
私は先輩を背後から襲おうとするアラガミにショットガンを構えようとするが、先輩は元々警戒していたのだろう。振り向きざまにアラガミの腹部へハンマーを叩き込み、アラガミを数メートル後退させる。
「さあ……後二匹もそろそろ瀕死だ。行くぞ!」
「はい、先輩!」
(嫌がる先輩に無理言って作った、先輩と私の華麗な必殺技を見せてやる!)
私は先輩が下に構えたハンマーに飛び乗る。と同時に、先輩が勢いよく私を放り投げた。
「飛べ、エリナ!」
「必殺エリナスペシャル! はあああっ!!」
先輩の大雑把な投擲を私の絶妙な跳躍で帳消しにし、アラガミの上空へ。オスカーを下に構え、重力を乗せた渾身の突きを繰り出す。片方のアラガミが私を迎撃しようとしたところを、先輩が逃さずハンマーでかちあげたことで、怯んだアラガミにオスカーが深々と突き刺さる。
今の突きがトドメだったのだろう。悲鳴も上げず完全に沈黙している。頭部から顎まで貫通してるのだから当然だ。
「どう!? 先輩!」
必殺技発動すら滅多にないので、実戦で上手く決まったのは久々だ。先輩のほうへ喜々として振りむいた。
399 :
アイアンハート:2013/12/08(日) 19:03:21.16 ID:FPOn7vGx
「油断するな、早く抜け! もう一匹が来るぞ!」
「あ、わ、わかってる!」
もう一匹いたなんて忘れてない。決して忘れてなんていない。これは余裕。華麗な戦いには必須なのだ。
引き抜くために、ぐっとオスカーに力を入れるが――
「あ、あれ!? ぬ、ぬけない!」
しかし、その分引き抜くことが困難になってしまったようだ。両腕でオスカーを掴み、華麗な光景には程遠い表情で踏ん張るが、一向に抜ける気配が無い。
そうこうしている内に、アラガミの巨大な爪が寸前まで迫ってくる――
「俺から目を離すな!!」
アラガミの首元へと瞬時に潜り込んだ先輩が、顎に強烈な一撃を放つ。その衝撃でアラガミはがくんとバランスが崩れた。アラガミの攻撃が空を切り、勢いよく地に倒れ伏す。そのままピクリとも動かないアラガミに、戦いが終わったのだとわかった。
「ふう……」
「せ、先輩」
「何度も言ってるだろう。気を抜くのはアナグラに帰ってから……まあいい。無事か? エリナ」
「べ、別に先輩に助けてもらわなくても私は……!」
そこであっ、となる。普段のように憎まれ口を叩こうとした口を慌てて押さえた。
今日は素直になると決めたのだ。先輩に私を女だと意識させるために。
「た、助けてくれて……その、あ……ありがと」
やっと抜き取ったオスカーを抱えながら、ぼそりと呟く。気恥ずかしさで目を先輩に合わせられない。頬が熱いのが自分でもわかる。
「……」
暫く無言の時が続く。
「……」
まだ続く。おかしい、そろそろ何らかの反応があっても良いはずだ。あ、もしかして先輩は素直な私にドキドキしてたりするんだろうか?
耐え切れず窺う様に視線をあげると、先ほどまで先輩がいた場所には誰も居なかった。
「……あれ?」
「おーい、何してんだエリナ。早く帰るぞ?」
先輩は既に遠く離れた場所で私が来るのを待っていた。
私の声が小さ過ぎて聞こえなかったのだろう。反応を期待していただけに落胆が激しい。ついでに怒りも込み上がってくるのを必死に我慢する。そう、まだ切り札があるのだ。
私は小走りで先輩の隣に並ぶ。
「じゃあ、帰るか」
「う、うん」
今更ながら恥ずかしくなり、鼓動が激しくなる。
丈の短いスカート作戦は一応スパッツを穿いていたお陰で、もし見られたとしてもそれほど恥ずかしくは無い。しかし、今回の作戦は……
(でも、もう、やるしかない)
「ふう〜汗かいたぁ。帰ってシャワー浴びたいなぁ……」
首元を閉めるリボンを緩め、パタパタと胸元に空気を送り込む仕草をするお色気作戦。今回用意した切り札だ。先輩と肩が触れ合う程の近さですることによって先輩が覗き込めば少しだけ下着が見える、筈。
(さ……流石にこれには先輩も何らかの反応を……!)
400 :
アイアンハート:2013/12/08(日) 19:05:06.30 ID:FPOn7vGx
「俺は腹が減ったなあ……おでんパンのパンがないやつ食べたい」
「……」
チラチラと先輩を伺うが、先輩はこっちを見ない。
「先輩?」
「なんだ?」
呼びかけるが先輩は前を向いたまま、面倒くさそうに答える。
「先輩!」
「な、何だよ」
ようやくこちらを見たが、胸元には視線が全く動かず私の目を見つめるだけだ。
「はあ……もういい」
見る価値もないってことでしょ、と胸元を扇いでいた手を止める。
(作戦は全て失敗。先輩は私に興味ない。はい、終了!)
思わず涙目になった顔を先輩に見せないように俯いて、無言で歩く。
「……どうした? 普段はあんなにうるさいのに」
(そうだよね。普段は先輩に怒ってばかりだもんね)
覗き込もうとする先輩から顔を背ける。
それからも先輩は色々話しかけてきたが、結局アナグラまで無言で帰ってしまった。
「エリナ? 飯はどうする?」
エントランスで先輩がいつものように聞いてくる。再び覗き込もうとする先輩からふいと顔を反らし、拒否を示した。
普段なら悪態をつきつつも一緒に食べるのだが、こんな状態で一緒にご飯なんて食べられるわけが無い。
そんな私の様子に先輩はため息をつく。
「はあ……やっぱり昨日のことを怒ってるんだな?」
実際は違うのだが、私が無言でいるからそうだと思ったのだろう。
「……ちょっと待ってろ」
先輩はそう言い残すと、エレベーターに駆け込んでいった。
401 :
アイアンハート:2013/12/08(日) 19:07:12.39 ID:FPOn7vGx
(……どうしよう)
待ってろとは言われたが、待ちたくない。さっさと自室に篭りたい、シャワーを浴びて寝たい気分なのだ。
私が迷っている間に、先輩はエレベーターから飛び出す勢いで駆け寄ってきた。
「はぁはぁ……確か、これ欲しそうにしてたよな」
「あっ……!」
それはいつか先輩と雑貨屋に行ったとき欲しいと思っていた、赤毛の動物を模したぬいぐるみだった。
赤毛がびびっときたのだが、ぬいぐるみなんて買うと子供っぽいと先輩に馬鹿にされるかもしれない、と悩んだ末に買わなかった。あれからこっそりと買いに行こうか迷っていたのだ。
思わず手を伸ばしそうになったが、ふと違和感。
(ぬいぐるみで機嫌をとるなんて……はっ)
わかった。これは子ども扱いだ。男女以前だ。
成長したな、大人になったななんてこの前褒めてくれたが、やはり子ども扱いだったのだ。だから私のお色気作戦にも全く動じなかったのだ。
「あれ? もしかして、違ったか?」
先輩はぬいぐるみさえ差し出せば機嫌が治ると思っていたらしい。私が受け取らずにずっと無言でいたので先輩はしまったという顔をした。
「すまん、じゃあこれは……」
「い、いいよ。それで」
「え?」
「しょ。しょうがないから受け取ってあげる」
子ども扱いは不服だが、欲しかったものには違いないので、受け取っただけだ。
全然嬉しいとか思っていない。嬉しいなんて思ったら子ども扱いを許容してしまっているではないか。
これはあくまで仕方なくだ。先輩が悩んで買っただろうから受け取らないのは可哀想だから受け取ってあげたのだ――はやく部屋に飾ろう。
「ははっ、やっと調子が出てきたな。喜んでくれて嬉しいよ」
先輩はそんな私の心遣いを知ってか知らずか、嬉しそうに笑った。
402 :
アイアンハート:2013/12/08(日) 19:08:51.50 ID:FPOn7vGx
「あ、ち、ちが……」
「じゃあな。不貞腐れてないで今度は飯に付き合ってくれよ」
そう言って先輩はラウンジへ消えていく。私はただそれを眺めていた。
(また素直になれなかった……)
その想いばかりが渦巻いて苦しかった。素直じゃないから、だからいつまでも子ども扱いだというのに。なぜ素直になれないのだろうか。
前はもっと、自然に話せてた気がする。先輩の事をもっと褒めていたような気もする。
いつからだろうか、私がまた意地を張るようになったのは。何故再び素直になれなくなったのか――
(あれ、ちょっと待って……?)
そういえば、どうして私は先輩に女として見て欲しいのだろうか。よく考えれば……いやよく考えなくても今回の私の行動はおかしい。
スカートちらちらとか、胸元パタパタとか……昨日の作戦段階ではハプニングに見せかけた抱擁まで計画していたのだ。流石に照れが勝り実行不可能と判断したが。
コウタ隊長も私をただの隊員として見ているが、それが先輩のように気になるだろうか? わざわざ今回のようなことをするだろうか?
エミールに至っては妹扱い。それはそれで確かに不快だが、常時イライラしてしまうとか、悲しくなったりはしない。
ソーマさんも、いつまでも死んだ友人の妹として気遣われ、同じゴッドイーターとして認められていないのが嫌なだけだった。
(なら何故先輩にだけは……私を女として意識して欲しいなんて思ったんだろう)
一瞬過った想いを誤魔化そうと、柔らかいぬいぐるみを強く抱きしめた。しかし、胸は苦しいまま、体は熱いままだ。
(私は……先輩が……?)
先輩が消えていったラウンジの扉を見つめる。
生まれて初めての感覚に戸惑い、暫く立ち尽くしていた。
間
あ
404 :
アイアンハート:2013/12/08(日) 19:13:51.09 ID:FPOn7vGx
「おはよう、エリナ。今日も一緒にミッションどう……ん?」
エントランスにて、いつもの場所に腰かけているエリナに声をかけたのだが、俺を見た途端露骨に顔を反らした。
普段なら憎まれ口を叩きつつも心なしか嬉しそうに駆け寄ってくるので、その反応に若干……いやかなりの違和感を覚えつつもエリナの顔を覗き込む。
「どうしたんだ……って大丈夫か? お前」
髪で目元が隠れているため表情は分からないが、息は荒く頬は誰が見ても分かるほどに紅く染まっている。
「……だ、大丈夫」
絞り出すようなその声に普段のエリナを感じられず、全然大丈夫でないと判断した。
「おいおい、熱でもあるんじゃないか?」
「大丈夫、大丈夫だから……これは違うから……」
顔をまともに見られるのが嫌なのか、両手で必死に俺を押しのけ顔を背けようとする。
随分と切羽詰ったようなその行動に、無理やり覗く気にはなれず、大人しく引き下がる。
「まあ……何にせよ今日は無理しないほうがいいな。他の奴と行くからお前は休め」
他の奴、の当たりでピクリとエリナの肩が動いた。
相変わらず俯いたままだが、先程までの雰囲気がすっと冷えたように感じる。
「ど、どうした?」
「……他の奴って、誰?」
「え……男連中は殆ど出払ってるから、ナナやシエルにでも声をかけようかと……思った、んだが」
何も後ろ暗いことは無い筈なのに、何故こんなに冷汗が出るのか。
詰問しているかのような威圧感がエリナから発せられているし、顔が見えないせいで余計に怖い。思わず後退ってしまう。
405 :
アイアンハート:2013/12/08(日) 19:14:44.80 ID:FPOn7vGx
「……いや、やっぱり今日はひとりで――」
「わ、私が行く」
エリナは突然立ち上がると顔をあげ、か細い声でそう言った。
やっと見ることのできたエリナの目は少し潤んでいて、頬も紅潮している。身長差もあってか上目づかいの形になり、思わずドキッとしてしまう。
「……やっぱりお前調子悪そうだぞ」
「べ、べつに調子悪くないから! 私が行くって言ってるの!」
「いや……でもなぁ」
心配だ。弱ってるエリナを連れていって、アラガミに不意を打たれても困る。
「……今日は休め、命令だ」
「な、なんで……熱なんてないし大丈夫だって言ってるでしょ!」
エリナの声が更に荒くなる。
何故ここまで言うのか。今までエリナは、体調が悪ければ無理をすることなんて無かった。いや、エリナは一瞬の油断が命取りだと誰よりも知っている。もしかして、本当に体調が悪くないのか? 俺の勘違いなのか?
「……」
しかし、このまま休めと言っても、まさに鬼気迫るといった勢いで詰め寄るエリナは聞かないだろう。
(簡単なミッションをこなして満足させるか)
その上で、動きが悪いから今日はもうこれ以上戦うな、と言えば流石に諦めてくれるだろう。
「わかった。そんなに言うなら簡単なミッションを受けよう。そこで動きが悪ければ今日はもう休めよ」
「あ……うん!」
一転してぱっと顔を明るくするエリナ。
しかし、頬は赤いままだし、目元は相変わらず薄らと隈が見えるし、不安要素だらけだ。
だが――
(コンゴウ一匹程度なら、エリナを危険な目に合わせない事ぐらい出来るだろう)
このままエリナを放っておけば、一人で行くかもしれない危さがある。今コウタは外部居住区にいるし、犬猿の仲であるエミールではエリナを抑えられないだろう。
(さっさと終わらせて今日は強制的に休ませよう。俺という監視付きでな)
嫌な予感はあったが、護りきれると自惚れていたのだった。
間
406 :
アイアンハート:2013/12/08(日) 19:17:43.33 ID:FPOn7vGx
嫌な予感は、戦闘が始まると綺麗に払拭された。
目的地までの道中、エリナは露骨に俺を避けるし、挙動不審だった。
突然ぐるぐると同じところを回り始めるし、ぶつぶつと違うだの違わないだの独り言を呟いているので、連れてきたのを後悔していたが、一転。
戦いでは普段と同じ、いやそれ以上に切れのある動きをし始めたのだ。
「エリナ!」
「はい!」
名前を叫んだだけで間髪入れずエリナがアラガミバレットを俺に打ち込んでくる。
ここまで意思疎通できるようになったことを思うと、エリナとの長い付き合いを意識せざるを得ない。
「点火ァ!」
足を潰され倒れたコンゴウに、ブーストハンマーによる怒涛のラッシュを仕掛ける。
バーストによって肉体の限界を超えたお蔭で、その一撃一撃が渾身の打撃となる。
十発を超えた辺りで、コンゴウはか細い悲鳴を最後に息絶えた。
「ふう」
「先輩……私、どうだった?」
「え、ああ、うん……」
おどおどとしながら聞いてくるエリナから視線を逸らし答えを考える。
戦いとしては文句がなかった。隙は相変わらず逃さないし、サポートも上出来。
いつもなら無闇に突っ込む事もあって、ひやりと胆を冷やす時も多いがそれも無かった。
(この調子ならもう一つミッションでも……っ)
しかしその時、払拭された筈の嫌な予感がぞわっと体を這い上がり、エリナの方へ即座に振り向く――
エリナの背後にある高台から、オウガテイルが顔を覗かせている事に気付いた。
407 :
アイアンハート:2013/12/08(日) 19:18:26.22 ID:FPOn7vGx
「エリナ! 上だ!!」
エリナは気付けない。ミッションが終わって気が抜けたのか、それともやはり無理をしていて集中力の限界だったのか、それとも両方か。
判断は早かった。いや、体が考える間もなく動いた。重いハンマーを捨て、足に激痛が走るほどに強く地面を蹴って跳躍する。
エリナへと大口を開け飛びかかるオウガテイルの口内に、渾身の右ストレートを叩き込んだ。肩に牙が食い込み血が噴き出す。
「がああああッ!」
構わず跳躍した勢いのまま壁へと叩き付ける。鈍い轟音と共に、壁が大きく裂ける程の衝撃。
肩に食い込んだオウガテイルの顎がだらんと垂れ、口元から血液が溢れだした。
絶命したのを感じたが、念のためだ。唖然としているエリナの腕を強引に掴み、槍でオウガテイルの体を刺し貫く。しかし、反応はない。もう死んでいたようだ。
痛みに顔を歪ませながらも腕を引きずり出す。
「ぐっ……!」
右腕は肩から指先まで血に塗れていた。オウガテイルの血もあるだろうが、体内から血液が大量に流れている感覚は自分が一番よくわかる。じっくり痛む箇所を観察すると、肉が抉れ骨が薄ら確認できた。
「っつ、エリナ……無事か?」
「……なんで、どうして……! 先輩……!」
エリナは今にも泣きそうな目で俺を見つめていた。
兄も同じように不意を打たれて死んだことを思い出したのか。呼吸は途切れ途切れで酷く動揺しているようだ。
深手だが、プラーナを付けているので腕の傷で死ぬことは無い。シュウシュウと蒸気が傷口から吹き出し、自己治癒が始まったことがわかる。
安心させようと左腕で優しく抱きしめた。濃い血の匂いと混じって、ふわりと甘い香りが鼻孔を擽る。
「エリナ、ほら、大丈夫だ」
「せ、先輩、わ、私が……ご、ごめんなさい……!」
「いいんだよ、やっぱり調子悪かったんだろ? 無理させた俺が悪かった」
エリナは俺の胸元に顔を押し付け、しゃくりあげて泣き始めた。
エリナの背中に回していた手を耳元にやり、オペレータのヒバリさんに連絡する。
408 :
アイアンハート:2013/12/08(日) 19:19:34.00 ID:FPOn7vGx
「ヒバリさん、悪いが救護班と神機回収班を頼む」
「もう出動してます! あと十数分待てますか?」
「多分……大丈夫だ。こっちからも向かう」
流石、仕事が早い。
傷口はもう塞がりかけてきたが、流した血が戻ってくるわけではない。ふらりと一瞬気を失いそうになる。
「せ、先輩!?」
急に体重をかけてきたので俺が倒れたと思ったのだろう。エリナは泣き腫らして赤くなった目で俺を見つめていた。
「……エリナ、すまないが肩を貸してくれ」
「あ、は、はい!」
エリナは慌てて俺の左腕を取り肩に回した。
(……小さいなぁ)
体重をかけ過ぎないようにして、ゆっくりと歩き始める。
そういった自分の無意識にしてしまう行動が、エリナを如何に大事にしているかを自覚させた。
まだ14の女の子なのだ。この小さな体で、色んな人間に認められようと今までどれだけ頑張ってきたのか、俺はよく知っている。
だから俺はそれを手助けする立場になりたかった。
しかし、今回こんな怪我をしたせいで、エリナは自分を責めるだろう。
俺にとってエリナに責を負わせる破目になってしまったことが何よりの後悔だった。
「エリナ、今回のことは無理に連れてった俺が悪い。俺がエリナとミッションに行きたくて……つい判断を甘くしてしまった」
「え……?」
「戦いは文句がない程よかった。気が抜けたのはやはり体調が悪くて……集中力を保てなかったんだろ」
「……ち、ちが」
「反省点は……そうだな。これからは、俺に構わず、無理しないでくれってこと、ぐらい……だな」
やはり血が流れ過ぎたようだ。プラーナの効果ももうすぐ切れる。意識の波が襲ってくる。気絶しかけて、再び目覚め、そして――
409 :
アイアンハート:2013/12/08(日) 19:20:45.65 ID:FPOn7vGx
「悪い、エリナ……重いだろうが……ちょっと、寝る……」
「先輩……!? 先輩!!」
俺の事を大声で叫んでいる筈のエリナの声が遠くなり、やがて消えた。
間
私は病室の前で立ち尽くしている。扉に手をかけようとして、やめる。
ここ三日ほどはこの繰り返しだ。病室前まで行って、再び自室に戻る。先輩にどんな顔をして会えばいいか分からなかったのだ。
先輩の事を考えて眠れませんでした。眠気が襲ってきてアラガミに気付きませんでした。
私は悪くないなんて言ってくれたけど、私自身ベストな状態ではないのに、先輩が他の人と行くなんて言うから嫉妬で無理に受けました。
頭の中に言葉は色々と出てくるし、先輩のくれたぬいぐるみで言う練習もしたが、本人にそれが言える気がしなかった。
言ってしまえば、私の想いを知られてしまう。女とも見てもらっていないのだ。先輩は戸惑うだろう。
もしかしたらこれまでみたいに気軽にミッションはもう行けないかもしれない。
その光景を想像すると、感情がどうしようもなく溢れて思わず目が潤んでくる。
一言謝ればいいだけなのに、それが出来ない。きっと今の私は、話さなくてもいいことまで話してしまう。
そして、日常が壊れてしまうだろう。
(今日も駄目だ……こんな顔で、会えないよ……)
後ろ髪を引かれる想いで踵を返すと、リッカさんが目の前に立っていた。
「あ……」
「入らないの?」
先程からずっと私の様子を見ていたのだろうか。私の表情を見ても、リッカさんは大して動揺していない。
ごしごしと溢れた涙を拭うと、弱弱しく頷いた。
「そっ……か。じゃあ、先に入るね」
410 :
アイアンハート:2013/12/08(日) 19:21:43.47 ID:FPOn7vGx
すっと私の横をすり抜け、病室の扉を開く。リッカさんはそのまま入ろうとして、しかし立ち止まった。
リッカさんは悪戯を思いついたというような顔で振り向くと、懐からスパナを取り出し下に落とした。
戸惑う私にリッカさんが軽くウインクし、それから意気揚々と病室に入っていった。
(どういうこと?)
それは病室のドアが閉まった時に気付いた。スパナでドアが半開きになったのだ。もしかして――
(盗み聞きしたら? ってこと?)
リッカさんの行動にそう思い至った途端、中から先輩とリッカさんの声がはっきりと聞こえてきた。
「調子はどう?」
「リッカか、もう殆ど痛みはないよ……が、エリナに無理すんなって言った手前俺が無理するわけにはな」
「あはは、そうだね。まあでもその様子じゃ直ぐにでも退院しそうだね」
私はスパナのおかげで出来たドアの隙間から中の様子を覗う。
カーテンで仕切られていて先輩の様子は分からないが、リッカさんが椅子に座って笑っているのは見ることが出来た。
覗いている私に気付いたリッカさんが、軽く微笑む。
「ん? 誰かいるのか?」
ドクンと心臓が跳ねる。先輩は無駄に勘がいい。
しかし、リッカさんは慌てた様子もなく流した。
「え? 誰もいないよ。元気そうだから安心しただけ」
「そうか」
「それで、エリナちゃんはあれから来てくれた?」
再び鼓動がドクンと大きくなる。あれからと言うことは前にも来たということなのか。そして、これをリッカさんは私に聞かせたかったのか。
「いや、全然来てくれないな。何だか凄い落ち込んでいるとは聞いたが」
「そうだねー、見てらんない程落ち込んでたかなー」
「……そんなにか」
「そりゃそうだよ。エリックさんと同じ死に方をしてたかもしれないんだしさ。今度は目の前で」
「……そうだな、エリナには悪いことをした」
あ
412 :
アイアンハート:2013/12/08(日) 19:23:30.89 ID:FPOn7vGx
先輩が重々しい声で頷く。その声色から、先輩が気を負う必要なんてないのにずっと心配してくれていたことが分かり、胸が痛かった。
「でも……何でエリナちゃんの事になるとこんなに無茶するんだろうね」
先程までの雰囲気が一変したのが扉越しの私でもわかる。
リッカさんは椅子に手をかけて、先輩を軽く睨んでいた。
「特に今回は緊急時とはいえ、生身でアラガミに攻撃するなんて正気の沙汰じゃないよ」
「……わかってる」
「それだけじゃない。何度も言ったと思うけど、君の戦い方は命を削る戦い方だよ。プラーナで無理やり傷と痛みを緩和して攻撃するなんてね。神機のスキルも万能じゃないんだ。どんな攻撃も大丈夫って訳じゃないんだよ」
「それも、わかってる」
「じゃあ何でエリナちゃんと戦う時だけ、その戦い方なの?」
突然聞かされた思いもよらぬ言葉に、現実ではないのではないかというほどの浮遊感が自分を襲った。
(私の時だけって……どういうこと?)
リッカさんは答えない先輩に、痺れを切らしたのか、椅子から立ち上がり詰め寄る。
「君の本当の戦い方はエミール君から聞いてるよ。蝶のように舞い蜂のように刺す、だっけ?」
「……やめてくれ、あいつが勝手に言ってるだけだ」
「ナナさんからは一撃離脱戦法を見習いたいとかって言ってたよ」
再び先輩は押し黙る。
「リンクサポートの試作品を手伝って貰った時に君の戦いを見せてもらったけど、確かに敵の攻撃を避けて、隙を作り出して攻撃、中距離以遠になればスナイパーで狙撃する戦い一辺倒だったよね。しかも、それが洗練されてた」
「……」
「どうしてエリナちゃんの……エリナちゃんと戦う時だけはあんなに最前線で戦い続けるの? ……エリナちゃんはそんなに弱いの?」
413 :
アイアンハート:2013/12/08(日) 19:24:31.90 ID:FPOn7vGx
重苦しい雰囲気が私にまで伝わってくる。私は逃げ出したくなったが、足は縫い付けられたかのように動かない。先輩がどう答えるのか、怖くともそれが気になってしょうがなかったのだ。
「今は欧州に行っちゃったけど、無理する子が一人いたんだ。自分より他人ってずっと身を削ってた。私は神機を見ればそういうことがわかっちゃうから。君も彼と同じで優しいんだと思うよ」
「……」
「でも、護られる方が何も感じないと思ったら大間違い。私だってエリナちゃんだって、護られるだけじゃなくて護りたいんだ」
「……」
「ここにエリナちゃんはいないよ……だから話してくれないかな」
私に聞かせるという理由だけでなく、リッカさん自身も前々から気になっていたのだろう。リッカさんの声は悲痛そのものだった。
視線に耐えかねたのか、暫くして先輩は重い口を開いた。
「……エリナは弱い訳じゃない。才能はあるし、今では極東で胸を張れるほどに強いだろう」
「なら……」
「俺は……エリナを死なせたくないんだ」
先輩の声は決意に満ちた声だった。何らかの覚悟を決めたような強い意志を感じる。
先輩が私の実力を認めていた事と、死なせたくないと思っていた事が嬉しい反面、戸惑いも大きかった。
何故、と。何故私に直接そう言ってくれないのか。何故それが先程の戦い方の話に繋がるのか。
その疑問は先輩が話し始めることでゆっくりと氷解していき、やがて先輩の想いを知ることになった。
414 :
アイアンハート:2013/12/08(日) 19:26:53.43 ID:FPOn7vGx
「……エリナは俺以上に――いや誰よりも前に出る能力があると思っている。前に転ずる時の集中力は目を見張る程だし、反射神経もある。だから味方のサポートも無しにアラガミの懐に飛び込んでいける」
「……なるほどね」
「そう、余りにも才能が有り過ぎて、他の者よりもすんなりと前に出れてしまうんだ。気づけば一人アラガミの囲いの中――そんなことが何度もあった」
「確かに……コウタ君からも聞いてたよ。昔は無茶をよくしてたって」
「ああ。エリナが敵と自分しか認識できていなかった頃は、エリナが無思慮に突っ込むたびに背筋が凍ったよ。最初の頃はガードも億劫だったからな。いくら反射神経が良くても、無理をすれば避けきれないことは多々ある」
「だから……エリナちゃんを死なせないために?」
「そうだ、俺もエリナと共に最前線で戦い続けるしかなかった。エリナよりも前に出て、エリナよりも暴れて、アラガミの注意を強引に俺へと移すしかなかった」
「……」
「だが、そうすれば自然とエリナの世界は広がる。今まで意識しなかった味方を否が応でも見ることになるからな。最近は視野も広がって頼れるサポート役だよ」
「君は、エリナちゃんがそうなれるまで……治らない傷をいくつも作って、それでも何も言わずに……ずっと……?」
先輩は答えなかった。だが、事実なのだろう。私が知らないのだから。先輩が私を護るために無茶をしていたなんて、今の今まで全く気付かなかったのだから。
「酷いことするね……そうやって護られてたことに後で気付いて、気付いた時にもし君が死んでたら……護られてたエリナちゃんはどうすればいいの?」
「……そうだな、悪いと思ってるよ」
「じゃあ、せめてこれからは無茶しないで」
「……それは約束できない」
「……どうして? エリナちゃんは強いんでしょ?」
「……」
「どうしてそうやって何も言わずに自分だけ傷つこうとするの?」
リッカさんは先輩から理由を問い正すが、先輩は固く口を閉ざしてしまった。
しかし、私には先輩が言わなかった理由、そして言わない理由も分かる気がする。
(きっと、私とソーマさんとの間で起きたことを知っているからだ)
そう、先輩が私に気付かれないようにしたのは、ソーマさんがしたように、必要以上に過保護であることに私が我慢ならなかったという出来事を、先輩は全てその場で見て聞いているからだと思う。
先輩のそれまでしていた行いも、過保護に近いものだと先輩は思ったのだろう。
だから先輩は何も言わずに、いや言えずに、私に気付かれないように、自分の身を削って護り続けていたのだろう。
(ホントに、ばか……なんだから)
415 :
アイアンハート:2013/12/08(日) 19:27:33.53 ID:FPOn7vGx
今思えば、コウタ隊長から前に出過ぎるなと怒られなくなったのは何時頃だっただろうか。
苦手な射撃やガードを積極的に活用するようになったのも、他人のサポートを考えるようになったのも、それは確かに、先輩と戦い始めて――いや、先輩を、先輩と呼び始めた辺りからだった。
(そうだ……どうして、忘れてたんだろう。あの時、意地を張るのをやめるって宣言して――先輩にたとえ地獄でもついていくって、誓ったのに)
そう、私も馬鹿だ。思い出の中の感情が溢れてくる。
そうだ。いつからか再び素直になれなくなった時期があった。先輩の言葉にいちいちドキドキして、褒められてもまともに返せなくて、そんな時に出てくる言葉はいつだって憎まれ口で、誤魔化す言葉ばかりだった。
それなのに、アラガミに囲まれもう駄目だと諦めかけた時も、先輩は必ず助けてくれた。エミールが神機を失い、私一人先輩が来るまで守り通そうと判断出来た時も、先輩なら必ず私を助けに来てくれると無意識に信じていたからなのかもしれない。
そう、もうその時から私はきっと――
(先輩、を……)
感情の波がどっと襲ってきて、目元が熱くなる。しかし、頭は霧が晴れた様にすっきりしていた。
(言いたいこと……もう、言っちゃおう。エリナ・デア=フォーゲルヴァイデはどんな時だって華麗に戦わなきゃ。そうでしょ、兄さん?)
めそめそしているのはらしくない。袖口で溜まった涙を拭う。
あの私以上に素直じゃない先輩にこの想いを打ち明けて、今度は私の秘密を知ってもらおう。たとえ、受け入れいてくれなくても――
「リッカさん」
「「!?」」
病室を満たしていた静寂を破って、私はリッカさんの隣へ立った。
「え、エリナ……?」
先輩は突然入ってきた私に唖然としているようだ。
リッカさんも戸惑っているようだったが、私の表情を見て私が覚悟を決めたと感じたらしい。からかう様な笑みを浮かべた。
「もう、いいの?」
「はい、リッカさんがいなかったら、先輩は絶対言わなかったと思います」
「そうだね。エリナちゃん以上に素直じゃないみたいだから……」
「リッカ、まさかお前……!」
「うん、君にはもっと沢山言いたいことあるけど……エリナちゃんが全部言ってくれるみたいだから、お邪魔虫は早々に退散するよ――じゃ、頑張ってね?」
リッカさんは私に軽くウインクすると、逃げるように病室を飛び出した。
私は改めて先輩に視線を移すと、先輩の右腕には未だに包帯が巻いてあり、痛々しかった。
ずきんと胸が痛む。
私の視線に気づいたのだろう。先輩は軽く腕をあげた。
「……大丈夫だ。もう痛くない」
一瞬顔を歪ませた先輩を見逃すことはなかった。心配かけまいとする痩せ我慢だろう。
416 :
アイアンハート:2013/12/08(日) 19:28:21.36 ID:FPOn7vGx
「――それよりも」
先輩は深いため息をつくと、私を見上げる。
「全部、聞いてたのか?」
「……うん」
先輩はため息こそつかなかったものの、目線を手元に落として悲しげな態度を露わにした。
「……悪かったな」
なんで、先輩が謝るのだろう。
実は護られていたなんて事を聞いたら、私のゴッドイーターとしてのプライドが崩れてしまうとでも思っているのだろうか。
私のプライドなんて、先輩と出会った時から崩れているのだ。自分に足りないもの、それがこの人なら得られると、だからこの人の傍で、この人の戦いを見て、この人に並ぼうって、思い続けていた。
私は先輩に認めてもらいたくて、今まで一緒に戦ってきたのだ。
思わず言葉が漏れた。
「何で、謝るの」
「……エリナ?」
「そりゃ、何も言われなかったことはショックだったけど……私の、せいじゃん……先輩が怪我したのも、先輩が何も言わずにしてたこともさ……」
「……」
「私が、もっと強かったら、そうならなかったし……謝らないとダメなのは、私だもん……だから、ごめんなさい」
自分でも驚くほど自然に頭を下げることが出来た。ここ数日悩んでたことが馬鹿らしくなる程に。
「それで……ありがとう……今回だけじゃなくて……ずっと私を護ってくれて……」
先輩のしてきたこと、想いを知って、浮かんだ感謝の言葉。私はきっと先輩がいなければ、もうとっくに死んでいたのかもしれない。
それなのに、私は今までちゃんとしたお礼も言えなかった。だから言わなきゃならないとずっと思っていたのだ。
「エリナ……」
先輩は暫く複雑な表情で私を見つめていたが、やがてふっと柔らかく笑う。
417 :
アイアンハート:2013/12/08(日) 19:29:46.70 ID:FPOn7vGx
「……まさか、礼を言われるとはな」
「なっ!? ど、どういうこと!」
「はは、すまない……、エリナのことだから、ソーマさんの時みたいにきっと怒ると思ってたんだ」
ぐっと言葉に詰まる。やはり普段の言動は大きい。ソーマさんにも言いたいこと言った時は怒ってただろうか。自分ではそんなに怒ったつもりはないのだが。
「これなら……きちんと言うべきだったのかもしれないな、すまん」
呟く様に話す先輩。相変わらず何故か謝る先輩に嘆息する。
「謝らなくていいって言ってるでしょ。でも先輩が無茶してたことには当然怒ってるよ。だから、もう無茶しないで」
「……それは、約束できない」
先ほどまでの柔らかい表情が、突如硬くなった。
その答えに、ずきりと胸が痛む。やはり、先輩は私を認めてくれていないのだろうか。震える声を自覚しながらも、聞かずにはいられなかった。
「……なんで? 私って、そんなに弱い? 私だって、もう先輩と普通に戦えるんだから――」
「違う、エリナ。誤解しないでくれ」
先輩は慌てて私の言葉を遮る。
「俺は、エリナが弱いなんて思っていない。それどころか、今じゃ極東で胸を張れるほど――それはリッカに言った通りのことだ……聞いてただろ?」
「う、うん」
現金なもので、必死に私を褒める先輩を見ると、先程までの胸の痛みはどこへやら嬉しくてつい顔が緩む。
しかし、ならどうして無茶するのを止められないのか。
「……俺は……だな……エリナを、死なせたくないんだ」
418 :
アイアンハート:2013/12/08(日) 19:30:48.61 ID:FPOn7vGx
「うん、それは聞いたよ。私のことそう思ってくれるのは嬉しいけど、もう私も簡単には死なないでしょ?」
「……お前、俺が何で腕怪我したか分かってるのか?」
呆れた様に私を見る先輩。
そうだった、オウガテイルに殺されかけたのだった。
「こ、今回は、たまたま調子が悪かったの! 先輩も無理に連れてった自分が悪いって言ってたじゃん!」
「まあ、そうだが……やはり、そういう油断があるうちは……」
「でも、私が強いって認めてくれたでしょ? もう、私も無茶とか無理とかしないから……だから先輩も無茶なんてしないでほしい」
「……すまん、やっぱり、約束できない」
「私がまだ弱いから……? なら、強くなるから! 先輩の言うことちゃんと、何だって聞くから……先輩が無茶しないで済むぐらい無敵になるから……だから」
縋り付く様に先輩の目を見る。しかし、先輩は目を逸らし黙ったままだ。
なぜ、こんなに無茶したがるのだろうか。私を死なせたくない、それが先輩の理由であることは、素直に嬉しい。しかし、その代わりに先輩が傷つくことは嫌なのだ。
(あれ……ちょっと待って)
違和感。
そういえば、リッカさんの話では私のときだけ無茶をするという話だった。それは私が弱いからだと思っていたが、先輩はそうではないという。なら、何故なのだろう。
それに、先輩のような人間なら誰にでも無茶をしそうなものだ。実際シエルさんのことを先輩が命令違反をしてまで神機兵に乗って助けにいったらしい。
シエルさんが嬉しそうに自慢していたのだから間違いない。
そんな先輩に、リッカさんが強く心配するほどということは、その無茶は他よりも度が過ぎているということなのかもしれない。
(もしかしたら、先輩は――)
頭に浮かんだ甘美な想像。違うかもしれない。でも、もしかしたら……そう思わずにはいられなかった。
それを確かめるために、先輩の想いを引き出すためにはどうすればいいだろうか。
419 :
アイアンハート:2013/12/08(日) 19:31:32.73 ID:FPOn7vGx
(脱がせるんだ、エリナ)
突如、頭に響く兄さんの声。
(彼がどれだけエリナのために無茶をしたのか、それは彼の体を見ればわかる)
頭の中の兄さんは、赤毛を掻き分け華麗な仕草で私に語りかけていた。
その的確で華麗なアドバイスに感謝する。兄さんは死んでもやはり頼れる兄さんだった。
「脱いで」
「は?」
「先輩がどれだけ私を護ってきてくれたか、無茶してきたのかわかるでしょ」
先輩は一瞬呆気にとられていたが、私が上半身の服を剥ぎ取ろうと迫ってくると、見たこともない程焦り出した。
「ちょ、エリナ、お前何言ってるのかわかってんのか!?」
「うるさい! 見せて!」
寝ている先輩に飛びかかる。
馬乗りになり、左腕だけで抵抗する先輩から強引に衣服を剥ぎ取ろうとするが、右腕を気にして中々うまくいかない。
「やめろ! 見なくていい!」
暴れる先輩だが、私の反射神経を甘く見てもらっては困る。左腕を躱し瞬時に裾を捲り上げ、先輩の腹部を晒す。
「っ……!」
思わず息を呑んだ。心臓が鷲掴みにされたような衝撃。
先輩の体は、傷のない部分を探すことが困難なほど傷ついていた。アラガミによる深い爪痕が体中に何十本と走り、皮膚が赤黒く変色するほどの打撲痕も数多く残っている。
私達ゴッドイーターは基本的に軽傷なら痕も残さず完治する。深手でも治療に専念すれば傷自体は小さくなるし、痕も残さないことは可能だろう。
しかしこれだけの傷が残るということは、それだけ深手であり、癒える前に再び傷を負っていたということだ。
今なら、リッカさんが心配する理由も分かる。これだけの傷を負いながら、先輩は今まで平然としていたなんて――
「な、んで、こんな……」
想像以上の傷跡に、軽く立ち眩む。
先輩の顔は、シャツが左腕半ばまで捲り上げられたため見えないが、もう抵抗する気はないようだった。
420 :
アイアンハート:2013/12/08(日) 19:32:15.16 ID:FPOn7vGx
「エリナ、どいてくれ……」
「あ、う、うん」
私が先輩から体をどけると、先輩は左腕だけで器用に服を正した。
傷を隠す様にする先輩に、聞かずにはいられなかった。
「なんで、こんなに……? 私の、為に……」
「……」
否定しない先輩からも、この傷が私を護って出来たものであることは正しいのだろう。
先輩は、それだけは答えないというように顔を背ける。
「先輩、これからも、こんな傷を増やすの……? わ、私だって、先輩に死んでほしくない! こんな無茶続けてたら先輩いつか死んじゃうよ!」
思わず視界が滲み、言葉に嗚咽が混じる。
「私に、なにが足りないの、先輩……! 先輩が無茶しないようになるにはどうしたらいいの……!?」
「すまん……こればっかりは、言えない。すまない、エリナ」
苦悶の表情で謝罪する先輩。しかし、言葉は突き放すように冷たい。
耐え切れずぼろぼろと大粒の涙が、頬を流れ顎に滴る。
「どうして言えないの……?」
「お前は悪くない。これは……俺の問題なんだ」
そう拒絶される。私を護っていてなぜ護られている私が無関係なのか。
しかし、先輩は目を閉じ、私のことを見ないようにしてしまう。
(先輩……?)
ぞわりと心まで凍るような悪寒が体を這い上がった。
先輩は誰に何と問い詰められても、言わない気なのだ。明日からも先輩と一緒のミッションには連れて行ってくれるだろう。しかし、先輩は相変わらず無茶し続ける、私はそれを無かった事にして、それを許容し続ける未来が見えた。
私にとってそれが我慢ならなくても、先輩は無理やりにでもそれを実現する。そういう決意が見えてしまった。
その未来を変えるにはどうすればいいのか。
421 :
アイアンハート:2013/12/08(日) 19:33:59.25 ID:FPOn7vGx
(言うんだ、エリナ。君の素直な気持ちを)
絶望の暗闇の中、兄さんが再び現れその一言だけを残し消えた。
だが、そうだ。私は言いたいことを言うためにここにきたのだ。関係が壊れる? もうそんなことは恐れない。このまま関係が歪んで捩じれていくよりよっぽどいい。
私は先輩の体へ再び馬乗りになる。先輩も流石に驚いて目を見開いた。
「エリナ……?」
互いの息が触れ合う距離で、私は胸のうちから溢れてくる言葉を口にする。
「先輩は……わ、私に先輩が傷つくのを黙って見てろって言うの……? そんなこと、できる訳ないでしょ……! 私は――先輩が傷つけば悲しいし、同じぐらい痛いの!」
「……」
「先輩に褒められれば嬉しくて、ずっとそのことが頭から離れなくて……先輩とごはん食べるのも好きだから、いつも楽しみにして……だから、先輩がいなくなったら、なんて考えたくなくて……! 私は……私は先輩が――!」
ハッとして咄嗟に自分の口を抑えた。自分は今何を言おうとしたのか。しかし、もう止まれない。感情を、心を抑えきれない。
「――好き……なの……!」
緊張で声が掠れる。目の前の先輩に聞こえただろうか、私の想いは。
頭に心臓の音が鳴り響く。先輩の返事を聞くのが怖い。先輩の顔を見ていられず、目を固く瞑る。そして祈るように俯いた。
沈黙が続いたのは、時計の針が動く音が何回か聞こえるほどの時間でしかなかったが、私にとっては永遠にも等しかった。
「……ごめんな……エリナがそんな風に想ってくれているとは、考えもしなかった」
先輩が私の頭を優しく撫でる。撫でられているところが温かく心地いい。荒い鼓動はゆっくりと治まり、柔らかい安心感が体を包む。
いや、これは、もしかして子ども扱いされたのだろうか。
問う様に顔をあげると、先輩はいつもと同じ優しい笑みを浮かべていた。
422 :
アイアンハート:2013/12/08(日) 19:36:21.75 ID:FPOn7vGx
「これは……言わないという訳にはいかなくなったな」
「え……?」
「ありがとう、お前の気持ちは嬉しい……だから聞いてくれ。本当に……お前は、悪くないんだ。お前が弱い訳でもない。この傷は、俺の自業自得だ」
自嘲するように呟く先輩。
「いつだったか、エリナのことを自然に目で追うようになった時期があった……それから、俺の体が言うことを聞かなくなったんだ」
「……」
「エリナが無思慮に突っ込むのを見る度に、いや、お前が少しでも前に出ると不安になって、アラガミの攻撃が迫っていようがなんだろうが、痛みも恐れも忘れ……後先も考えずに飛び込むようになった」
「じゃあ……」
「ああ、そして、俺は負う必要のない傷まで負い始めたんだ。この傷はそういう傷だ」
腹部を撫でる先輩。その顔は罪悪感に塗れていた。
「最初は戸惑ったよ。その時だけ、冷静な判断が出来なくなる。そして、それはどうやっても治らなかった。そう、俺の無茶は、俺自身も抑えられないんだ」
先程のリッカさんに話したこととは違う内容だ。
大きく違うのは、先輩の無茶は、意図的にしたことではなく、先輩自身も無意識だったということ。
「エリナとミッションに行く度にそうなるから、俺も一時期迷った。エリナとはもう一緒に行かないべきか。……だがその頃にはもう、俺はエリナといるのが当たり前になってた」
「え……?」
「エリナと一緒に戦わなきゃまともに戦えなくなった。エリナといないと飯も楽しくなくなった。また俺の見えないところで大事なものが失われると思うと怖くて堪らなかった」
「……っ」
「だから、冷静な判断ができなくても済む装備を整え始めた。武器を変え、スキルを変え、戦法を変え……エリナを少しでも長く護れるなら、俺はどうなってもいいって思い始めたんだ。そうだ……俺はその頃から――」
先輩の想いの深さを知る。先輩はいつだって私を一番大事にしていたのだ。
先輩の答えを悟った気がしたが、その言葉だけは、先輩の口から聞きたかった。
先輩は熱っぽい瞳で私を見据える。一瞬迷った顔をして、それでも想いを紡いだ。
「――エリナが、好きだった」
夢現のような感覚。嬉し涙が思わず溢れ、頬を伝った。
その言葉が何度も聞きたくて、震える声で確かめる。
423 :
アイアンハート:2013/12/08(日) 19:38:34.99 ID:FPOn7vGx
「ほ、ほんとに……? ほんと……?」
「ああ……俺も好きだよ、エリナ……」
「い、今まで、ど、どうして言ってくれなかったの?」
「男だと思われてないと思ってたしな。無防備なスカート穿いて、胸元扇いで……」
「あ、あれは……」
完全に裏目に出てたらしい。しかし、あんな行為でも先輩を意識させていたと知り嬉しかった。
「まあ、不安だったんだよ。エリナが言ってくれるまで、エリナに拒絶されるのが怖かった。もう一緒に戦えなくなるのかと思うと……リッカには偉そうに尤もらしい嘘までついて、本当は……ただ怖かったんだ」
私も、そうだった。
日常が壊れるのが怖くて、先輩に会えずにいた。胸の想いを言えずにいた。先輩は、私よりもずっと、我慢してきたのだ。そして、それを永遠に続けるつもりだったのだ。
先輩が私に言わなかった本当の理由がやっとわかった。
「俺の無茶が度を過ぎるようになったのは……ロミオやジュリウスを失った時だ。俺は酷い喪失感に苛まれたよ」
やはり、あのことは先輩の深い傷になっていたのだ。
「その時考えた。これ以上失った時、俺は果たして自分を保てるのかって、そして、もしエリナが俺の前からいなくなったら、俺はどうなるのかって考えてしまった」
「……」
「そこから、俺の体はそれまで以上に傷を負うようなった。死んでもいい、エリナさえ……ってな。それは今も変わらない」
熱に浮かれた頭が、急速に冷えた。そうだ、先輩はまだ無茶を続ける気なのだ。先輩の想いを知って、いや知ったからこそ、その決意がどれだけ強固なものか分かってしまう。
「――だが、言われてしまったからな、エリナに」
「え……?」
「エリナも、俺を失うのが怖いって知ってしまったから……これからは、俺もなるべく無茶は控えるよ」
「せ、先輩……!」
424 :
アイアンハート:2013/12/08(日) 19:39:52.86 ID:FPOn7vGx
先輩に、私の想いが届いた。先輩の決意よりも、私の想いを優先してくれた。
思わず抱き付く。怪我のせいでシャワーも浴びれてないのだろう。少し濃い汗の匂いがする。
しかし、そんなことは気にせず、もっと強く抱きしめた。先輩がとにかく愛しかったのだ。
戸惑っていた先輩だったが、おずおずと左手を私の背中に回し、ゆっくりと撫でてくれる。
私も、そのことに答えなくちゃいけない。先輩の決意に代わる、私の決意を聞いてもらわなきゃならない。
「……私、ずっと焦ってたんだと思う……新人だからっていうのもあるけど、はやく兄さんの分まで偉大なゴッドイーターになるんだって焦ってた」
「そうか……」
「アラガミをこの世から失くせるなら、自分の命だって捧げて構わないって、最初の頃は、思ってた……でも、先輩と、ずっと一緒にいたいって思い始めてから、死ぬのが怖くなって、それがいけない事みたいに、前に出てた……」
思い返せば、私も無茶ばかりだった。人から認められようとすると、すぐに前に出ようとしてしまう。特に先輩には認めてもらいたくて、沢山無茶なことをしてきたと思う。その度に先輩は傷ついて来たのだ。傷ついた体を隠して。
そんなことはもう二度とさせない。
「でも、もうやめる。先輩と一緒に生きてくために戦う……先輩が私を護ってくれるなら、私も先輩を護るから」
「エリナ……」
「だから、先輩、これからも一緒に戦って、今まで以上に教えて! 今はまだ駄目でも、追いつかなくても、きっと先輩の横に並んで……ううん、先輩よりも強くなるから!」
「……はは、いいけど、俺について来れるかな」
懐かしいやり取りだ。あの頃は、先輩が遠く感じてた、でも、今はもうこんなに近い。
あ
426 :
アイアンハート:2013/12/08(日) 19:40:36.18 ID:FPOn7vGx
今はまだ追いつかなくても、きっと追いついて見せる。先輩が無茶しなくて済むように先輩以上に強くなって見せる。
涙の痕が残ったまま、精一杯強がって答えた。
「行けます! 当たり前でしょ! ――そっちこそ、覚悟してよ……!」
「……ああ、楽しみにしてるよ」
どちらともなく笑い出す。
くすぐったくて、温かい幸せな時間。この時間を永遠にするには、私の頑張り次第。
でも、今は未来に想いを馳せるより、この幸せに浸っていたかった。
(よかった、先輩との関係が、壊れるどころか、とってもいい関係になっちゃった、やっぱり兄さんは頼りになる……ん?)
あれ、これは恋人になったということでいいのだろうか?
好き同士ではあるが、なんだか肝心なことを忘れている気がする。
(そ、そうだ……き、きすを……してない)
このまま、はいさよならとはいかない。体が火照ってしょうがないのだ。何か一つでも恋人らしいことして満足したかった。
先輩の顔に求めるような仕草をするが、先輩はどうしたんだと首を傾げるだけ。
(どうしよう)
私からするのって、どうなんだろう。
というか、していいよね? もう恋人なんだよね?
先輩は子供をあやす様に私の背中を撫でている。
(あれ? もしかして好きって、そういう意味の好きじゃなかったりするの?)
427 :
アイアンハート:2013/12/08(日) 19:42:24.17 ID:FPOn7vGx
どうしようもなく不安になる。
抱き付いていた体を離し、先輩の顔を正面から見据える。
「ん?」
「あ、あのね、その……」
そうだ、素直になれ。こんなところで意地を張るな。
胸の鼓動は暴れ出してるし、頭は沸騰している。自分でも顔が紅潮していると確信できる。
拳を固く握り、勢いのまま叫んだ。
「ちゅ、ちゅうしていいよね!?」
先輩は見たことがない程、呆気にとられていた。
その姿を見て物凄い後悔が襲ってくる。恥ずかしくなって、どんどんと目線が下がっていった。
「……っく、ふふ、あはははは!」
「な、なぁっ!?」
先輩は我慢が出来ないと言ったように笑い出した。
かっと体から火が出る程に熱くなり、誤魔化す様に先輩の胸を叩く。
「だ、だって、だって! もうこ、恋人だと思ったから……」
ぼそぼそと声が小さくなる。目元に涙が溢れてきて、今日で一体何回泣いたんだろうと考えてしまう。
「はは、すまん、いやエリナが可愛くてつい……な。本当に、反則だ」
愛おしそうに私を見つめて、目元の涙を拭ってくれた。先輩も、反則だ。可愛いといってくれただけで怒る気持ちも萎んでしまう。
「そうか……恋人になったんだよな、俺とエリナは」
「う、うん」
「……じゃあ、目を瞑ってくれるか?」
「へ……? は、はい……!」
ぎゅっと目を瞑る。
瞑っていても、先輩の顔が迫ってくるのがおぼろげながらわかる。
爆発しそうなくらいに心臓が高鳴ってる。息もできない。もう死ぬんじゃないかな私。
「ん……」
お互いの唇を触れ合わしただけのキス。
先輩は直ぐに離れてしまった。時間にして一秒も立ってない。
「ぁ……」
目が薄らと開き、熱い吐息が漏れた。
「……これでいいか? エリナ」
先輩はもう満足そうだ。優しい笑みで私の頭を撫でる。
428 :
アイアンハート:2013/12/08(日) 19:43:09.03 ID:FPOn7vGx
(こ、こんなのじゃ、私……)
私は満足できなかった。体の火照りは更に高まり治まる様子がない。身を包んでいる、じんわりとした快感をもっと欲してしまう。あの熱さをもっと感じたい。
「せ、先輩……ん」
強引に先輩の首に腕を回し、驚く先輩の半開きになった口に唇を押し付ける。
淫乱だと思われないだろうか。そんな不安も、先輩と口付けした瞬間に跡形もなく消えた。
触れている部分が気持ちいい。全身が小刻みに震える。思考が甘く蕩けていく。その初めての感覚に戸惑うことなく、体は貪欲に快感を求めていった。
(もっと、もっと、先輩……)
「んぶ、え、エリナ……ん、お、俺はこれ以上、するつもりは……んむっ」
何かを喋ろうとしている先輩を遮る。呼吸も忘れて、ただ押し付けるだけのキスなのに、なんでこんなに気持ちいいんだろう。もし、これ以上したら、私はどうなるんだろう。でも、私はこの先を知らない。先輩が教えてくれるだろうか。
唇を少しだけ離して、先輩の顔を間近で見つめる。先輩も酸欠なのか荒い呼吸だ。お互い熱の籠った呼吸を交換しながら、それ以上を求めた。
「はぁ、はぁ、せ、せんぱい……もっと、もっとください……!」
「え、エリナ……?」
ごくりと、先輩の喉が動く。
先輩の左手が私の体に触れようとして止まる。何かに迷っているようだ。何をすれば、先輩の理性を壊せるだろうか。
「せんぱい……! わ、わたし……」
震える腕で先輩の左手を取り、自分の胸へ――
429 :
アイアンハート:2013/12/08(日) 19:44:21.02 ID:FPOn7vGx
ドンッ!!
「ひっ!?」
「だ、誰だ!?」
二人とも突然響いた壁を殴る音に飛び上がる。
「病室でするのはちょっと頂けないかな〜」
「リッカさん!?」
閉まった扉に、リッカさんが腕を組んでもたれかかっていた。こちらを見る目はじーっと非難するような目だ。
「ごめんね、エリナちゃん。スパナ回収し忘れちゃって、全部聞こえてたの」
「え、えっ?」
リッカさんが言っていることがわからない。
少し舌を出して照れた仕草をするリッカさんに、先輩も顔面蒼白になっていた。
リッカさんはすたすたと未だ抱き合ったままの私達、いや先輩に向かって冷たく言葉を零した。
「あんなに心配したのに……そっか、君、ロリコンだったんだね?」
「……」
先輩はだらだらと凄い量の汗を出している。
「二人の誤解も解けてめでたしめでたしって安心してたら、なんか始まったからさ。流石に止めてあげた方がいいかなーって。もしかして止めない方がよかった?」
「……いいえ」
「そ、よかった……じゃあ、あんまり長居するのも悪いし、エリナちゃん病室から出よっか?」
並々ならぬ威圧感。アラガミと対峙するより怖い。先ほどまでの体の火照りも、今では跡形もなく消えてしまった。
リッカさんが出ていこうとするので大人しくついていく。
「……エリナ、また一緒にミッション行こうな」
病室を出ようとするとき、声をかけられる。振り返ると、先輩は少し照れているような表情だった。
明日からも先輩に会える。それが嬉しかった。
「はい、先輩!」
心の底からの笑顔で答えて、病室の扉を閉めた。
リッカさんもそのやり取りには何も言わなかった。それどころか、謝られたのだ。
430 :
アイアンハート:2013/12/08(日) 19:45:43.67 ID:FPOn7vGx
「ごめんね、邪魔して」
「え、な、なにがですか?」
「もうそろそろ点滴の時間だったんだ。だから看護師さんが困っててねー今度は邪魔しないから」
言われている意味を理解し、かっと体が熱くなる。
「……でもよく約束させたね?」
「え?」
「無茶しないって。私がずーっと何度も言ったけど頑なに首を縦に振らなかったんだ。愛の力は凄いねー、羨ましいな!」
からかうような口調だ。唇の端がにやにやと笑っている。
しかし、反論できない。あれを全部聞かれていたと思うと、リッカさんには一生頭が上がらないだろう。
「まあ、反対はしないし応援するけど、程々にね、特にああいうとこでああいうことしちゃだめだよ」
「え、どこなら……」
口に出して後悔する。リッカさんもそんなことを聞かれるとは思っていなかったようだ。
「え゛っ!? ど、どこって、そりゃ、自分の部屋とか……かな」
リッカさんも少し照れているようだ。意外と耐性がないのだろうか。
(自分の部屋か……自分の部屋に先輩を呼んで……私と、先輩が……? そ、そんなことまで!?)
自分の妄想を消す様に頭を振る。
「けど、14歳のエリナちゃんに手を出そうとするなんて、しかもずっと好きだなんて……驚いたなぁ」
「せ、先輩は悪くないです!」
「あはは、まあ、私も色々手伝って貰ってたから、今更悪い人だとは思ってないよ。ただ、嫌なことはちゃんと嫌って言うんだよ?」
素直に頷く。まあ、先程のあれは私から迫ったようなものなのだが。
「じゃあね、今日は部屋に帰るかしたほうがいいよ」
「あ、は、はい」
リッカさんがエレベータに消えていくのを見送ると、私は再び病室の扉を見つめた。
また会える、次は恋人として。明日から何がどう変わるだろうか
向かいの病室から看護師さんが出てきて、私を見てあっという表情をする。私は話しかけられる前に逃げるようにその場を去った。
(先輩、明日はどんなふうに声かけてくれるかな……)
ふわふわと夢見心地の軽い足取りで、自室へと戻ったのだった。
431 :
アイアンハート:2013/12/08(日) 19:47:44.12 ID:FPOn7vGx
間
結論から言うと、関係は余り変わらなかった。恋人らしいことも全然してない。
しかし、戦い方は以前と少し変わった。一緒に飛び出し、一緒に下がる。背中合わせで、危険も何もかも共有した。私と先輩は一心同体のような存在になったのだ。
勿論、相変わらず、先輩にアラガミバレットを打ち込んだりとサポートに徹する場合もある。逆に先輩からのサポートを受けて私一人で飛び込む場合もある。
しかし、違うのは先輩と私がいつも同じくらいの傷で済むこと。どちらかが無理も無茶もしない。そして意思疎通も以前より遥かに増し、お互いの場所は見なくても分かるようになったことだ。
「トドメは任せたぞ、エリナ!」
先輩のハンマーに飛び乗り、投擲にタイミングを合わせ、アラガミの空中へ更に跳躍する。
先輩が瞬時にアラガミの懐に潜り込み、気を引いた。
「いきます! 必殺ラブラブスペシャル!」
叫び、重力を乗せたオスカーで串刺しにする。それを絶好のタイミングで下からかちあげる先輩。アラガミはか細い悲鳴を最後に息絶えた。
「……流石にその必殺技名はどうなんだ」
「でもこう叫んだ時が一番成功率高いじゃん」
「まあ……な」
先輩は苦い顔で頷いた。
必殺技もあれから洗練されてきたし、アラガミも以前より倒すスピードが上がった気がする。いや実際上がっている。
「そういえば……最近調子いいね、誰のおかげなんだろ? ね〜先輩!」
「はいはい、エリナのお蔭だな」
不貞腐れた様に零す先輩。しかし、その顔は優しく笑っていた。
以前よりも、先輩は無茶しなくなった。勿論してしまった時は何故したのか執拗に毎回聞いている。そしてそれを自分の反省点にしていた。すると、私が成長したのか、先輩が無茶することがどんどん少なくなっていった。
以前と変わらないのは、この距離感だけだ。先輩からは多分縮めようとしない。私を大事にしてくれるのはわかるのだが。しかし、私はこの距離感だけは満足してなかった。
(先輩に私を徹底的に意識させる。また力を貸してよね、オスカー、兄さん)
先輩の隣に並んで、先輩の手をぎゅっと取る。以前は絶対にしなかったことだ。先輩も驚いたように私を見る。
(もう意地を張らなくていいんだ)
自然に生まれた笑顔で、叫んだ。
「先輩帰ろっ!」
END
432 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/08(日) 19:49:41.92 ID:JzX+qHbE
乙
素晴らしいね
433 :
しとしと:2013/12/08(日) 19:50:05.48 ID:FPOn7vGx
シリアスに見せかけたコメディです。
キャラクターエピソードの内容と台詞ちゃんとメモっとくんだった。
口調とかキャラがぶれてしょうがない。
けどエリナで書きたかったので一気に仕上げました。
矛盾とか話の構成が拙くても甘い目で見てくれると助かります。
こんだけ書いて非エロですいません
エロは後日談かなんかで書こうと思ってます。
長文失礼
しとしと
434 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/08(日) 20:19:02.47 ID:5dOQVUeY
乙最高
435 :
中学二年生:2013/12/08(日) 20:34:29.87 ID:IKTQZSwX
グレム局長声ってMGRのアームストロングと同じ?
えらい伸びてて何事かと思ったら......
ロリコンでいいや(白目
乙でしたー
すごい伸びてて驚いた
乙
乙乙
エリナもかわいいしリッカもかわいい
タツミ兄とアラガミに浚われたカノンちゃんを救出しに行く夢を見た
神機が手から生えてきたり、ちゃんがウロヴォロスにぬっぷぬっぷされてたりカオスだったけど
乙乙乙!!!
ロリコン万歳!!!
大作おつおつ
>>440 書き起こしても良いんじゃよ?
443 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/08(日) 23:53:08.14 ID:+EnjT64F
凄いwwww
伸び方おかしいから何事かとww
お疲れさまです!
乙乙!!
みんなエロスも非エロもすげぇなぁ
最高だった
ていうかやっぱ高楊枝君はエリナに嫌われてるのが共通認識なのねww
GJ
リッカ怒りの壁ドンワロタww
後日談も楽しみにしてる
449 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/09(月) 16:07:58.57 ID:Fzxiceci
後日談ホシイナー(エロありで)
1主人公と2主人公が兄弟or姉妹だと妄想すると楽しい
妹に仕送り(装備)するためにアラガミ1000体狩っちゃう1男主人公
みたいな
そういえば引き継ぎのために頑張ったな
送った武器はシロガネ武器に出番を取られて使わなかったけど
墓石之剣極は引きついでおいて良かったと思ったわ
ヴィーナス狩りが捗る捗る
結局引き継ぎ条件1つやってないんだよな
チャレンジミッション2つ面倒でクリアしなかったから
ナナちゃんはお○ん○ん大好きだし盾がマン○ム○ム○だしエロエロだね
ゴッドイーターガールズinvitation
「BAの発現や強化に感情やら何やらの昂りが関係している、って事はわかるわね?」
「急に呼び出し、唐突に説明始める辺り、榊博士に毒されておるようだな」
「研究者なんてそんなものよ。それで貴方に協力して欲しい事があるの」
「はぁ…。まあよかろう」
「よかったわ。それじゃ医務室に準備してあるからついてきて」
「下らぬ用事なら帰らせてもらうからな」
「なんで貴方無駄に偉そうなの?」
医務室
「………」
「ふむ、目隠しギャグボールを付けられた水着姿のシエルが手錠と足枷でベッドに縛り付けられておるな。黒いマイクロビキニとは趣味がいい」
「状況説明ありがとう隊長さん」
「…!?むーっ!むーっ!」
「何を言っておるかはわからぬが、恥ずかしそうに身をよじる姿は実によい眺めだ」
「……貴方、いい趣味してるわね」
「この状況を作った元凶が何を言う」
「それもそうね。何をすればいいかは察しのいい貴方ならわかるわね。道具は用意してあるから」
「うむ。助かる」
「私は部屋を出るけど、モニターはしているから終わったら呼んでね」
「ああ、わかった」
「それじゃ、よろしく」
「……」
レアの退室を背を眺めて見送った後、「道具」とやらの置かれたサイドチェストを見る。
サイドチェストの上には柔らかそうな鞭、電極の付いた棒、小瓶が二つ、羽箒が置かれていた。
「ふむ……」
電極の付いた棒を手に取り、自身の掌に当ててスイッチを入れる。
「……むっ。これはなかなか」
電気治療マッサージ機の出力を少し上げたもののようだ。
常人なら怪我をするだろうが、GEならば問題ない程度の出力になっている。
「まずはこれにするか……。シエル、聞こえているか?聞こえていたら首を縦に振れ」
「んむ!?うー!んぅ!?」
シエルの剥き出しになった白い腹を撫でながら声をかけると、ビクッと一瞬身を震わせた後に首を縦に振る。
シエルの腹は緊張と恐怖により少し強張っていた。
「心配するな。酷い事はしないさ」
腹を撫でながら、努めて優しく声をかける。
「んんっ、んふぅ……」
しばらく撫でているとシエルは落ち着いた様子で、強張っていた腹も弛緩した。
その隙を見逃さず、電極棒を腹に押しあてスイッチを入れる。
「んっふぅっ!?」
パチンッ、と弾ける音に合わせてシエル肢体が跳ね、最低限の布地が辛うじて先端を隠す豊かな乳房が大きく揺れる。
「ふむ、よい反応だ。それに眺めもいい」
「うー………」
シエルが声を出すたびに、ギャグボールの穴から涎が肌を伝って落ちる。
「これは嫌か?嫌なら首を横に振れ」
言いながら電極棒を胸の先端に押しあてる。
「んふぅ……」
シエルが息を荒げながら首を横に振る。
「そうか、残念だな」
言うと同時にスイッチを入れる。
「っんぅっ!?」
ここまで書いてシエルでやる必要ねえなと思いました。
口を塞いでしまうとキャラの個性が1つ潰れてしまうよね
問題ないのはキグルミぐらいか?
確かに、シエルでやる必要はないかもしれないな
しかしエロい。乙乙乙+
458 :
東京喰種の人:2013/12/10(火) 06:35:31.16 ID:3vi8Kj/y
結局キグルミの中はどうなってたんだ?
>>458 ご想像にお任せしますだろ
自分の中ではやっぱり前作女主人公だな
主人公の神機の精神体と思っている。
誰にでも見える新しいタイプの。
前主だったらいいなぁと思っていた時期もあったけど
引き継ぎしてもショートだった時点でキグルミはキグルミだと思うことにした
キグルミの着ぐるみが可愛すぎて主人公の着ぐるみが霞む
最近キン肉マンで悪魔将軍が大活躍してるもんで
キグルミの中ががらんどうだった=キグルミは悪魔将軍という図式が俺の中で出来上がってしまったw
ショート使い・・・シュンか!
死んだ人間が蘇るわけないだろ!
死んだの?
ダストンローラー強くね?
誤爆すまん
ダストンローラー一強
防衛班どこに行ったんだよ、マジで
ストーリー中に避難誘導とかあったけど、防衛班らしいのは行動してなかったよね
472 :
ああああ:2013/12/10(火) 18:20:31.21 ID:3vi8Kj/y
フェデリコやアネット、シュン、タツミ、ブレンダン、ジーナ、カレルの防衛班ズは出てきてないねぇ。
フェデリコ・アネット 元いた支部に帰った
シュン・カレル オラクルリザーブ実戦配備時に異動動議提出
だと勝手に思ってるけど、ジーナさんとタツ兄はマジでどこ行ったんだ・・・?
>>470 GEマガジン掲載の小説では第三トリオがサテライトの防衛任務してたよ
タツミさんとブレ公も同じような感じではないか
>>474 それ考えるとサテライト作るのって守るべき範囲が増える上に戦力も分散する愚の骨頂に思えてきたんだが…
アナグラのそばの防護壁のそばに防護壁を拡張するみたいな感じで作るわけには行かなかったんだろうか?
>>472 そいつら全員キグルミになったんじゃね?
3年後のジーナさんとかいろいろ気になってたのに出なくて残念だったなあ
>>475 うーん一応アラガミの行動パターン分析して襲われにくい場所にサテライト建設って設定だけどね
あ、その小説では暇で稼げねーってカレルとシュンが言ってたかも
より少人数での防衛が可能ならメリットはあるかな?
>>475 まぁ小説なり漫画の描写もってきていいならt2bで極東支部にわんさかGEがいたから元第二部隊の連中ぐらいなら抜けても大丈夫なんじゃない?
GEBのときは戦闘員が出払っちゃうぐらい人材不足だったんだよな
1番考えたくないけど防衛斑ズがちゃん様だけ生き残ったとか…
明るく振舞うちゃん様マジ健気
482 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/10(火) 22:18:54.38 ID:cp3b8AXA
続編がでるとしたら、前作主人公とタツミ先輩が出てほしい
もう途中で中折れしたり書いてる途中に小ネタに逃げたりしないっ!
私は書き続けるよ私は書き続けるよエロ同人のようにッ!
ってことで倒壊します
【ちゅういがき】
・サリエルとか神機兵とか機械攻めとか要はカノンちゃん陵辱
・リョナ要素もちょこっとだけあります
・救いはありません
・ge2から始めたので前作の設定はほとんど知りません 矛盾等あるかも
・読み直したらあんまりエロくなかった R-18ですが
・基本一人称のせいかもしれません
・ウブ設定なので、あまり卑猥なことは言いません
・長いです 一気に投下しますが、直前の書き直し等で少し手間取るかもしれません
・上田
>>481よ…すまぬ…すまぬ…!
エミールさんの淹れてくれた紅茶と、私が焼いたクッキーとで、密かなパーティをしていた。
パーティといっても、ただの雑談。エミールさんに言わせれば“ティー・タイム”らしい。
朝一番での出動に、その場にいたハルオミさんとコウタさん、私の教官であるブラッドの隊長さん、そして私が狩り出された。
幸い手馴れたクアドリガが一匹だったので早く終わり、私達はこうやって休憩をとっている。
エミールさんはいつの間にか混じっていた。少し変わった人だなぁと思う。
「最近俺の癒しが減っちゃったんだよなぁ〜…あぁー、シプレちゃん…」
どうやら男性の方々は“癒し”について語っていたみたい。
コウタさんはアイドル専門、ハルオミさんはナンパ専門、隊長さんは雑食性。
最近になってようやく、私にも役割(?)がわかるようになってきた。内容まではよく…わからない、けれど。
「神機兵、暴走しちゃったもんね。もう出せないよなぁ…」
隊長さんが軽く笑う。渦中にいた被害者だというのに、それをおくびにも出さない。
こういう肝の据わったところは見習わなければ、といつも思う。
「あー…その話なんだが、つっても都市伝説レベルなんだが、知ってるか?
神機兵、ヤツらは“思考”のアラガミなんだ。特に暴走してないヤツなんか、自分でモノを考えられるらしいぜ」
「えっ、でも他のアラガミだって考えてるんじゃないのか?
難しいことはよくわかんないけど、ヤツらにもアタマはあるんだろ?」
同感。熟練者であるコウタさんさえわからないのだから、私がバカだってだけじゃないはず。多分。
しかし、いつにもなくマジメな顔でハルオミさんが続ける。つられて私も顔を引き締めた。
「問題はそれなんだ。アラガミだって考える、が、それは所詮アラガミレベルでの話だ。
神機兵は人間とリンクしてたことが多いせいか、俺らに近い考え方をすることができるんだと」
「それって…どういうこと、なんですか?」
しまった。思考がついていかなくて、つい口を出してしまった。
「想像してみろ。俺らに近いって事は、武器が使える、道具が使える、作戦が使える。
つまり軍隊化することだって考えられるし、極論、奴らがエイジス計画なーんてものをやっても驚けないわけだ」
「…あんまり、想像したくないね」
「そうだ!卑怯なアラガミめ!温厚無害な人々を苦しめるとは、邪知暴虐の極み!
このエミールとポラーシュターン、月に誓ってお仕置
「エミール、もういい、もういいんだ…お前はもう休めっ…!」
表情豊かに語りだしたエミールさんを、コウタさんが留める。
すっかりいつもの騒がしさが戻ってきたみたいで、なんだか微笑ましい。
「…それで、そんな話、どっから聞いてきたんだ?」
「ん、いや、な。他の地域を担当してるゴッドイーターにちょーっとな。
珍しく原色の黒い神機兵と遭遇、戦闘になったからって奴らを倒してみると
懐に壊れた無線機だったり、廃棄された閃光弾を溜め込んでたらしくてさ。
そっから、盗聴器だなんだ…って感じで、話が広がってるんじゃないですかねぇ」
「えっ、…と、盗聴器?」
「な、何っ、ゆるせん!」
驚いた。じゃあ、私達の生活が、神機兵に観察されちゃうってこと…?
しかし隊長さんは別のことに気がいっていたらしい。
「それは…本当に黒い、暴走してない神機兵だったのか…?」
「そーいうこったな。ま、さっきまでのカシコイってお話はあくまでも都市伝説に過ぎないって話だがなー。
神機兵の軍団が終末を迎えに来る…あー、自分で言っといて想像したくもねーぜ!
そんなことになる前に、カワイイ子みっけて、思う存分イチャイチャしたいもんだよなぁ」
正直、ハルオミさんならそういう子いくらでも見つけられると思います。
「そう、俺の言いたいことはこーんな辛気臭いことじゃなくて!
少年コータよ!いつまでも過去に囚われず!これからを見据えるんだ!探求の旅へ出帆だ!
たとえば…カノンなんてどうよ!最強のプロポーション!胸・脚・あざとすぎない露出!
髪ひとつとっても…この柔らかい桃色の髪を編みこみ、存在を誇示しない程度のポニーテールに纏め上げている!」
「え、私…その、………ちょっとハルオミさん何言ってるんですかっ!」
「確かに髪はボクも毎日整えている!賛同せざるを得ない!」
気づけば話が変な方向へと向かっていた。
さすがに恥ずかしいのでやめてほしい。まだエミールさんの話を聞くほうがマシだ。
「フッ…いかんな、俺としたことがアツくなってしまった。
だから、な、コータ。神秘とは身近に潜んでいるものなんだ。
その歩みを止めてはいけない。過去を振り返るな。アンダースタン?」
「は、はい…わか、りました…」
普段あれだけ元気で明るいコータさんがここまで萎縮している。
ハルオミさんがすごいのか、それともオカシイだけなのか。またひとつ、わからないことが増えた。
「さーて!っというわけで、今日はここいらでお開きにしてまた見回りいきますか!」
「そ、そうだな!この後サテライト拠点に行かなきゃいけないし!」
気持ちよさそうに伸びをするハルオミさんと、妙に元気になったコウタさん。
私も頑張らなきゃ、そう思いながら後片付けの準備を始めた。
……あんまり減ってないなぁ。
エミールさんは華麗に頬張っているし、隊長さんも時々齧っているのを見た。
「あの、…お気に召しませんでした?」
確か、今日は午後も頑張れるように、とチョコチップにミントリキュールをいれたんだ。
小麦色のがっしりとした生地にかわいらしく焦茶の点が偏在している。ミントの様相はないけれど、食めばすーっと鼻に通るように作った…はず。
自信作が売れずに内心肩を落とす。と、いっても、そんなにクッキーばかり食べられるわけじゃないとはわかっている。
ただ、それは杞憂だとすぐにわかった。
「あのさ…悪いんだけど、余ったらサテライトのみんなにもおすそ分けしようかと思ってさ!
せっかくこんなうめぇんだもん、俺だけが味わうのはもったいないだろ?」
「えっ…あっ、ありがとうございますっ!」
「まー俺はもともとあんま食べないタチだけどなー。でもウマかったぜ」
「なんとハルオミ殿もったいない!こうなればボクが直々にお口にいれてさしあげ「断る」」
なるほど。作りすぎたってことか。
皆それぞれ笑顔を返してくれている中、ラヴィンさんだけがまだ少し深刻な顔つきをしていた。
…もしかして、私のクッキー、お口に合わなかったかな。
まだ喉がひんやりとしている。
雨水を吸い込んで不快な音を鳴らす地面の上に、一人ぽんやり佇みながら反芻した。
ミントをきかせすぎたかもしれない。みんなには本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
量もそうだけれど、程ほどにしなくては。これじゃ逆に後にひいてしまう。
きっと普段とぼけているから、そういうことをしてしまうのだろう――ここまできて、やっと私の頭が覚醒した。
そうだ、こんなこと考えている場合じゃない。ここは戦場で、私は一人だ。頑張らなきゃ。
眩しいコントラストの愛銃をかたく抱え込み、奥の広場へ双眸を向けた。
あの後、極東支部には警報が鳴り響いた。
理由はふたつ。サテライト拠点に多数のアラガミが進撃してきたこと。
そして、極東支部へ向け多数のアラガミが移動中との報告があったこと。
私も移動中のアラガミを討つべく、ここ嘆きの湿原にハルオミさんとともに急ぎ駆けつけた。
いくらかは撃退したはずだが、気配は消えない。あたりを覆う曇天がそれを指し示しているかのように。
―――こちらヒバリ、湿原A地点にいる第四部隊に連絡します。
嘆きの平原方面から謎の電波の発信を感知。民間人の可能性があります。
至急保護をお願いしたいところですが…嫌なことに前方にアラガミを感知しました。
それもガルムが二体、こちら極東支部に直進している群れのひとつです。
なんとかこれを食い止め、同時に発信源の調査もお願いします。
援護は近くにいるブラッドチームαに依頼しておきます。予断を許さない状況ですが、ご武運を―――
ふと、無線から凛とした指示が伝わり、続いてハルオミさんも反応した。濁った空を眺めていた視線を元に戻す。
「……わり、今無線で来たやつだが、ちょっと平原のほうみてきてくれないか?
自分でなんとかできそうなアラガミがいたらぶっとばして、ムリだったら連絡くれ。
キナ臭いから俺が行くべきなんだが…こっちに来てるガルム二体、お前にゃまだ荷が重いだろ?」
恐らくは私を信頼してくれたのと、厄払い。さっきからハルオミさんに何発か命中してるのはきっと気のせいじゃない。
バスターは溜めが命とか語っていたけど、アラガミが静止しているとなんだか頭に撃ち込みたくなってしまう。
…抑えなきゃ、いけないんだろうな。
そう、抑えなければいけない。
目の前にいるのはサリエルの群れ。五体ほどだろうか、この女神達の広場に囲まれた小高い丘が発信源らしい。
これくらい一匹一匹呼び込めば…ガルム二体に比べればなんてことはない。
とはいえ、囲まれたら勝機はない。蜂の巣になるのが関の山。焦るな、冷静になれ私…!
今撃ったら間違いなく他にもばれる。かといって離れたところを見てもブラストならオラクル弾の光と音が届いてしまうだろう。
辺りを見渡す。崖と、高台、崩れた橋、平野、草むら…雨。
雨、そうだ。上から落とせばどこから来たか反応できない。幸いブラッドのシエルさんにもらった“レインアロー”がある。
刺激したところを高台の影から再び上に放ち、雷雨に紛れその一体だけに発覚させる。
近づいてきたところをこのホールドとヴェノムのトラップを壁に設置し、ホールド弾と併せて拘束、オラクルを吸い取り尽くす。
罠が外れても、そのまま近距離ロケット弾で胴体を吹き飛ばしてしまえばいい。爆風は壁を背にすればあとは我慢。
とりあえず手元にトラップが各種二つずつ。二体はこれでいける。次の一体は同じ方法で誘き寄せてから、発覚覚悟のブラスト解放弾で沈める。
二体になれば、発覚されてもスタングレネードと捕喰、ロケット弾を駆使すればなんとかなると思う。一体ならもう大丈夫。
総力戦になるけど仕方がない。でも、これならいける。自身は上から来ても、上に注意を向けているアラガミなどいないはず。
そこまで立案してからふと、しみじみ雨を眺めるサリエルを想像して、くすりと笑った。なんだか、てるてる坊主みたい。
しかしすぐにその考えを頭から振り払い、手元を確認する。よし、大丈夫。
私だってもう中堅なんだから。ハルオミさんが言ってた隊長の話、ウソじゃなくなるといいな。
―――作戦、開始!
「あれぇ、逃げちゃうのお?痛かった?ねぇ、痛かった?」
声がうわずっているのが自分でもわかる。でももう抑えられない。よく頑張った私。
あれだけうようよと屯していた浮遊女神達を殲滅し、残りはこの見るからに弱っちい一体だけ。
これならどうしくじろうとやられるはずはない。自然、神機を抱える腕に力が入る。鳥肌も浮かんできた。
返事もなく逃げるってことは…それだけ痛かったってことだよねぇ…!!
「あはははっ!!まだ死んでいいなんていってないでしょ?どこまでも逃げなてみなよ、ほら!ホラ!ほらぁ!」
あは、笑いすぎて視界が歪んできた。きっと涙と雨が目に入ってるんだ。
でもそんなの関係ない。ヤツが焦って振り返った刹那――撃つ!撃ちぬく!頭を吹き飛ばす!
「これでもアナタのお仲間さんをやる時には我慢したんだよ?もっと激しく撃ちこんでほしいでしょ?」
恐れをなしたのか、敵の頭が明滅する。怒っているのとは違う。怯えてる…?
…ふふ、ふ、怯えてるんだね。人類の敵が!散っていった仲間達の仇が!
「フフフ…力が出ないの?哀れだねぇ…実にアワレ…」
トドメを刺さないよう、敢えて威力の低い追尾弾を使用する。
まだ、まだ思い知らせてやらないと。私のスヴェンカーリーだってもっと撃ちたがってる。
どてっ腹に一発。脚に二発ずつ。センスの悪いスカートに数発。たまらずダウン。
ハエを撃ち落した時のような快感。体が沸き起こる。神機が震え上がる。
「あのー…あと何発、撃てばいいんでしょう?」
スカートを足で踏みつけ、頭に砲口を突きつける。口角があがり、ひくついた笑いが止まらない。
光の明滅が激しい。赤いオラクルが漏れていく。さぁ、すべてを終わらせましょう。
かくして獲物は私の手の上に。有象無象の区別無く私の弾頭は許しはしない。
「よろしい、ならば熱殺隕球(メテオ)だ!」
この弾が相手に張り付いて30秒。その間接合部分を炙り続ける。それが終われば、圧倒的火力ですべてを焼き尽くす。
敵も、味方も、なにひとつ関係なく。この哀れな虫けらにできることは何一つない。本当、戦場は地獄………戦場?
………戦場じゃ、なかった!
走り回ったせいで足回りが泥に塗れて大変なことになっているのに気がついた。
いや、重要な点はそこじゃない。早く、発信源を突き止めなきゃ。丘に昇ろうと手をかけた、その瞬間。
「…しまっ…ど、どうしよ…」
白光が辺りを包み込み、次いで衝撃波がすべてをなぎ倒した。私が覚えているのは、そこまでだった。
目が覚めると、薄暗い、壊れた橋の下にいた。幸運なことに崩落はしなかったみたいだ。
すぐ近くに神機があることを確認し、手繰り寄せる。辺りを見渡すと、そこは異様な光景だった。
見渡す限りの青、緑。遠い昔は緑青が有毒だといわれていたらしいが、私が抱いた感想はそれどころではない。
五匹どころじゃない。堕天種までいる。それに、あれは――ニュクス・アルヴァ!?
一瞬白金の放射銃に手を伸ばすが、すぐにハルオミさんの指示を思い出し、無線に手をかける。
が。
「……うそ、でしょう…?」
先ほどの衝撃で壊れてしまったのか。目の前が真っ白になった心地さえ覚えた。瞳孔が開き、鼓動がうるさいほどに胸を打つ。
私の今いるところは、ちょうど中央の丘の麓の草むら。だから、忍び脱出するにしろ、絶対に見つかってしまうことになる。
「こうなりゃ、とことんやるしか…ない、よね…?」
愛銃を片手に、沸々と私のうちから青い炎が燃え広がっていく。手元を確認。スタングレネードはあと4発。
オラクルはもう少し溜めればバレット解放弾が撃てるくらい。メテオは到底ムリだし、何より同じ轍を踏んでは意味がない。
一発目の閃光で丘を跳ね上がり状況を確認。それにより、身を潜めたまま、次の手立てを考える。
「――カノン、行きます」
立ち上がって閃光弾に手に持った瞬間。遠くにいたニュクス・アルヴァがこちらに振りかえり、ニタッと笑った、気がした。
「…うぐっ!?」
次の瞬間。何かが私のわき腹を貫いた。衝撃で手に持っていた閃光弾が転げ落ちる。焦げ臭い。熱い。…きっと、レーザー。
これくらいなら、なんとか。そう考えていた私の思考を挫いたものは、上を向いたとき瞳に映ったサリエルの姿だった。
「きゃあっ……った…!」
仰向けに転び、馬乗りになられたが、辛うじてスヴェンガーリーを離さずにすんだ。
偉い、私。まだ終わりじゃない。銃口をサリエルの頭にあわせ、オラクル解放のスイッチをいれようとした。
「残念だったねぇ…終わりなのはアナタ…!」
―――ッカン!
やけに乾いた音がした。見ると、半身ともいえる神機が吹っ飛んでいた。…また、レーザー。
そこからの身のこなしは、自分でも驚くほどに早かった。肘を曲げて、腰をしならせて地面から跳ね起きる。自称女神は思った以上に軽い。いける――!
脳内シミュレーションは完璧だった。いつにない頭の冴えで、恐らくこれが火事場の馬鹿力なのだと思った。
けれど。
背中から衝撃を受け、地面に突っ伏した。泥水に顔を突っ込み、思わず目を瞑る。神機はすぐそこ、なのに。
手を伸ばそうとしたが、飛んできた別のサリエルに押さえられた。ダメだ、殺される…考えたくもない思考が頭を過ぎる。
でも、死んでいたほうがよかったのかもしれない。
背中に冷やりとした感覚。次いで、雨粒が直接私の体を打つ感覚。これって…
「ひゃ、やめてくださいっ!」
思わず声が裏返るほどに切迫していた。地面に顔を押し付けられているせいか状況が見えないが、衣服が破られている。
やだ、なに、なんのために。次々と疑問が浮かんでは消える。先刻あれ程までに冴えていた脳は、まったく使い物にならない。
「…っひゃん!?」
傷口に、そっとサリエルの手が触れた。雨で随分と冷却はされたが、まだじくじくと痛む。
しかし、あくまでも優しく。私を傷つける素振りを見せない。それが逆に、怖い。泣きたくなる。
私が内側から溢れ出してくる感情と戦っているとき、体外では傷孔からするりと手が動いていくのがわかった。
脇へ――どんどんずれていく。むずがゆい。“まさか、そんな―――”。
「やだ…お願いです、そんなことしないでぇっ…」
サリエルは何も発しない。何も言わずに、乳房の端から手をくいこませていった。
この雨の中でも一際つめたいその触手が、地面に押し付けられて潰れている私の双丘に侵入してきた。
恥ずかしすぎて顔を上げられない。泥水がつくのもかまわず、額を地に擦りつけ、その光景から逃れようとする。
自慢の淡い桃色の髪が、チョコレートにコーティングされていく。それでも、この胸を這い回る感覚を忘れられるなら、そう思っていた。
ふにふにと、外周に一定のペースで刺激が与えられる。まるで、人の手で触られているみたいだ。
むずがゆいと同時に、内から熱くなっていくのを感じる。これが火照る、ということなの…?
「ふっ、く…そんなのやだっ…いや、です……うぅぅ…ぅっ……」
必死に歯を食いしばり、否定しようとするが長くは続かなかった。
「…ぁあっ!?」
途端、意識せず顔が跳ね上がる。私の手を封じてる青い発光体が見えた。
なぜだかわからないが、それが無性に怖かった。知らないどこかへ連れていく何かに見えた。視界が滲む。
いや、じわりと湧き出してくるのは決してその恐怖だけじゃないんだろう。
無機質な感触が地面との間の僅かな隙間に入り込み、それに触れていること。
ただでさえ胸が圧迫されていたのに、かたいところに触れられることでへこまされている錯覚さえ覚える。
「あうっ……もっ、ひどっ…しないで…くだっ…」
恥ずかしいけれど、今、触られている部分が熱くなっている気さえした。
「…ゃぁ……ぁ…」
別の手がおしりに触れた。そのことで、おぞましい異物感と、燃えあがる羞恥心がより一層増した。
雨と泥でわからないが、たぶん服の上から。でも、時間の問題だろう。
背部が破られただけなのに、もはやお気に入りのワンピースは体をなしていないように思えた。
気づけば、無数の手に体中を撫で回されていた。
顎、頬、鎖骨、二の腕、手、胸、脇、背中、わき腹、おしり、太股、脹脛。
蜘蛛が這いずり回っているようで、声を出そうにも情けないことに喉が引きつってしまっていた。
しかしそれがまずかった。空いた口に触手のような手を突っ込まれ、無理矢理咥え舐めさせられた。
目を細めてえづくがそれでも苦しい。やめて、これ以上変なことしないで…!
私の体が、私の体でないみたいで怖かった。自分の顔が赤いのか、青いのかすらわからない。
そうして身体から、現実感が喪失した。
「…っは、ぁ……やだよぉ…もう、かえしてくださっ……ぃぅっ…!」
まだ私は生きていた。というより、担がれて宙に浮いただけだった。
あれほど近寄ろうとしていた丘の上に、いとも簡単に至ってしまった。
仰向けに寝転がされて身体に悪戯をされるがまま、ぽけーっと中空を眺めていると、アンテナのようなものが目に入った。
いくつかの機器類が積み重なって形成されている。
これ、だろうか。あたりに人影らしき形跡は一切ない。まさか、とも思ったが、サリエルがそれに興味を示す様子もない。
「…はあうっ!…な、なに…?」
太股をいやらしい手つきで触っていたサリエルが、下腹部に手を伸ばしてきたみたいだった。
そして、そのままショーツに手をかけ…ショーツ?
「あっ、やだっ、やめてくださいっ!…ダメ、ぅんっ、ですっ!!」
もはや為すがままだったが、羞恥心が顔をもたげてくるのと同時に、恐怖心、最後の砦を守らねばならないという感情がないまぜになって頑強に抵抗する。
膝を立て擦り付け、薄布の脱出を拒む。泥が跳ねても気にならない。動かせるところはがむしゃらに動かした。
それでも、抵抗は空しかった。それは奪われ、下半身がスースーした。恥ずかしくって顔を隠したい気分だったが、腕を固定されているためそれも許されなかった。
たぶん、今の私、ものすごく醜い顔をしているんだろうな。眉を寄せて、唇を締めて、涙がぼろぼろと落ちて、しわがくちゃくちゃになって。
頭の片隅で、他人事のように考える私がいた。それに気づき、更に穴蔵に入り込みたい気分に陥った。
けど、それくらいしか考えられなかったのかもしれない。
生地が切り裂かれ、なんの意味を成さなくなったのを見ても、帰る時のことぐらいしか思い浮かばなかった。焦点が合わない。
さっきから不思議と身体が熱を持っているから、そのせいもあるのだろう。見られている下腹部が、触れられている胸部が、もどかしい―――!
「…ひいぃっ!…い…ぎ…ぅ…」
その入り口に指を立てたサリエルがいた。髪を振り乱して反応するが、侵入してくる感覚は止めようがなかった。
他のサリエルが腕をなで、わき腹をなで、腹部をなで、頬を撫で、胸を内側から撫でている。けれども、異物感に勝るものはなかった。
「いぐぅっ…かはっ!」
目を見開く。すべてが入りきったらしい。理解したくもない。
ぎちぎちと、ナカが音を立てている気さえする。自分でもほとんど触ったことがないのに、いきなり入れられて辛くないはずがない。
しかしサリエルは止まらなかった。抽出を始められた。すると、すぐに身体に熱が戻ってきた。
「もっ…ひゃめてくあぁっ……!これ以上っ、されっ、たあっ、おかひくなってしまっ、ひっ…ますっ…!」
呂律が回らない。自分の身体じゃないみたい。絶対におかしい。もしかして、あの触手には何かそういう作用が…
その明晰な思考さえも“キモチイイ”が塗り替えていく。私の口から漏れるのは、聞いた事のない誰かの声になっていた。
こんなのイヤだ。聞きたくない。早くみんなのところに戻りたい。
そこから抜いては挿される度に、暴れまわられる度にいろんな想いが、頭の中に浮かんでは消えた。
気づけばワンピースの肩紐がはらりと落ちていた。瞑っていた目を薄く開くと、胸を覆っていた衣服が引き裂かれていた。
「やっ、だ…こんなっ…」
ブラジャーごとだ。無防備になった乳房が、私の動揺にあわせて震えているのが見えてしまう。見たくない姿だった。
その間も挿入は続けられ、息があがるのを感じていた。内臓が押し上げられるような感覚。
体液も、空気も、私を満たしていたものが失われていくような感覚。
膣内にひっかけられると、肌を内側からない交ぜにされるような感覚。
そのすべてが私を包み込んでいた。違和感でしかないはずなのに、私のひとつとして私を征服していた。
「あっ、だめっ、もっ…はぁ…っ!」
群がってくるサリエル胸をつつかれる。乳房を潰される。乳首を摘まれる。
生存本能としての恐怖と、女の本能としての快感が同時に襲ってきて、私の小さな頭では何も理解できなくなっていた。
雨の跳ねる音とは違う、いやらしい水音だけが耳に、脳内に響いている。
「……ぁは、…うん…ゃっ………あっ!」
脱力。と同時に、言葉にできない波が襲ってきた。
私の秘所から響く刺激も、音も、胸に蠢く感触も、触れるところすべてから感じる何もかもが私の内部に鬩いでくる。
「やっ、やあぁあーッ!」
中で、何かがはじけた。
わからない。今のは…何?真っ白で、気持ちよくて、私の知らないナニカ。
あは。口からよだれが垂れてる。けれど、拭う気にもなれない。
そもそも手が動かせないんだ。なんでかわからないけど身体も動かない。腰がひどくだるい。
「あ、あははは…はは…」
気づけば私は笑っていた。何もわからないから。
身体をうごめく感覚はなかった。気配だけはまだあったが、それを把握するだけの気力はなかった。
降り注ぐ雨が、私の顔や髪にこびりついた泥を洗い流していく。目に雨が入るのも気にせず、ぼうっと空を眺めていた。
―――そういえば、お気に入りのワンピース…めちゃくちゃにされて、ただの腰巻みたいです。
そのことに気づくと、乾いた笑いがもう少しだけ出てきた。そして、静かに泣いた。
どれくらい、そうしていたのかわからない。
多分、そんなに時間は経っていないのだろう。サリエル達がじっと佇んでいるのが見える。
身体を押さえつけていた戒めもなくなり、指をめもとにやって涙か雨かわからないモノをひたすら拭いていた。
このまま誰かが助けに来てくれたなら…そんな淡い期待は、すぐに打ち破られることになった。
ずん、と機械的な着地音をさせ、何かが丘の上に跳び上ってきた。ゆっくりとそっちに視線をうつす。
「神…機…兵…?」
黒い、神機兵。皆赤い雨にやられて暴走したものだと思っていた。
私が愕然と眺めているのも気にせず、神機兵はアンテナ機器のほうへと歩いていった。
そのまま少しの間何か弄っていたが、使い物にならないのがわかったのか、中からいくつかの部品を引っ張り出して打ち捨てた。
あぁ、そうか。私の放ったメテオ弾の爆風でダメになっちゃったのかな。
そこまで考えてハッとした。ハルオミさんの言ったことを思い出す。
―――神機兵、ヤツらは“思考”のアラガミなんだ。
―――神機兵は人間とリンクしてたことが多いせいか、俺らに近い考え方をすることができるんだと。
―――俺らに近いって事は、武器が使える、道具が使える、作戦が使える。
まさか。この発信源は私達ゴッドイーターを分散して向かわせるためのデコイ…!
戦慄した。それならば、この大隊を率いていたのもこの黒い神機兵なのではないか、と。
実際、目の前で神機兵がサリエルと何か交わしている。ニュクスならともかく、感応種でもないアラガミ同士の交信なんて聞いたこともない。
このままにしておけば確実にまずいことになる。帰って、報告しなくちゃ。けれど、どうやって。
ハルオミさん。ブラッドの隊長さん。コウタさん。フランさん、アリサさん、リンドウさんに、リッカさん。
仲間、大切な人の顔が次々に浮かぶ。いつもお世話になってばかりだけど。
私もみんなを守らなきゃ、いや、絶対に守る。何故なら、私も衛生兵の端くれだから。
折れない。チャンスを見逃さない。そう、決意した。
そうして、次に浮かんできた顔は――
「きゃあっ!?」
神機兵だった。浮かんできたというより、目に飛び込んできたといった様相だった。
考え事をしている私を無表情で覗き込んでいた。背筋にぞっとしたものが走った。
「…でも…私は決めたんです!」
神機兵をもちうる限りの精神で睨み、辺りを見渡す。サリエル達は跡形もなく去っており、伽藍としたいつもの平野が戻っていた。
あそこがさっき昇ろうとしていた場所。足場が多いから簡単に降りれる。そこに落ちているはずの神機を拾い、応戦しつつ撤退。
タイミングを見計らってスタングレネードで姿をくらます。胸が丸出しなのは恥ずかしいけれど、そんなこと言ってる場合じゃない。
あとは…
「ハルオミさん、今ですっ!」
わかりやすい猫騙し。ただ、一瞬だけでも、敵が身構える時間を稼げればそれでいい。
岩場に手をつき、一目散に駆けた。脱兎の如く、といった表現が似合うぐらい、本気で走った。息のあがる声が耳に響く。
…はずだった。
「っが…あぁっ、いだっ…ぅ…」
跳躍。何度も見た神機兵の尋常ならざる運動能力。三度、私は地面に押し付けられた。
転ぶ時に擦り剥いたらしい、眉の上の傷も痛む。しかし、それよりも。
「うぐ…あ゛ぁ゛あ゛ぁぁ……!」
レーザーで貫かれたわき腹から、血が染み出してきた。
ゴッドイーターは、偏食因子により自然治癒力と耐久力が一般人の数倍は優れている。
だから、比較的高所から落ちても平気だし、ひどい打撲や電撃をくらってもそのまま戦闘を続行できる。
しかし、アラガミと同じく、一度大きな傷を負った場所は再び強い衝撃を受けると脆くなってしまう。俗にいう“結合崩壊”だ。
私達ゴッドイーターは生身の身体で構成されているから、結合崩壊こそないものの、耐久面でいえば似たようなものだ。
それが、今、私に痛みを与えている一因だった。熱でこじあけられた場所が、毒でさされたように痛む。
欠けてしまうのではないかと思えるぐらいに歯を食いしばる。それでもなお、脇腹からの痛みが喉から呻き声を漏れさせた。
思えば、サリエルのときは鱗粉にでも鎮痛作用でもあったのだろうか。この痛みは、私に“死”をイメージさせるに十分なものだった。
「くぁ…っは、ど、どいて、ください…っ!」
それでも心では抵抗する。諦めないって、決めたから。無機質なアラガミが重石のように押さえていて尚、手足をばたつかせた。
身体を捩じらせ、必死に目を見開いて、神機兵と相対する。隙は、どこかに隙は…
「ぎゃあっ!」
念入りに。傷跡を手で押さえつけられた。思わず体勢を崩し、芋虫のように這いつくばる。
食いしばっていたはずの歯がカチカチとなる。この神機兵は、容赦しない…!
涙が滝のように流れ、顔面をぐしゃぐしゃにした。鼻水も止まらない。
「う…うっ…」
ダメだ、ここで挫けちゃ。心がそう囁く。でも…限界だった。怖い。
諦めないとは決めた。まだ、抗い続ける気はある。ただ私には、それに耐えられるだけの器はまだなかった。
「ひっく…うぅ、ぐっ、…ぃだい、いだいです、よぉ…ぅぅぅ…」
泥だらけで固形を留めてない土くれを握り締める。思いのままに心情を吐露する。
まだ何かに甘えてたんだろう、と自分でも思う。まだ新人気分だと。
だから、相手の次の行動に気づかなかった。
「あひっ…いィっ…ッつ…!?」
何か、太いのが入ってきた。そう、私の大事なトコロに。
内臓が押し上げられるような圧迫感。さんざん流したはずの涙も粒になって押し出された。
似たような異物感なら、さっきサリエルのときに味わった。
でも、これは…これは…まるで…
「うぐっ!…っひゃ、あ」
入り口でつっかえていたような感覚がとれ、もっと奥へと突き進んでいくのがわかった。
痛い。脇腹も痛いけれど、下腹部が殴打されたように痛む。痛いだけでなく熱い。
怖かった。今までの“怖い”とは質の違う怖さ。何か大切なものを喪ってしまうようで。
肘を立て、ぬかるみに手を強く押し付ける。それでも身体を引き裂くような異物感は止まらない。
「や…だ、やめっ、やめ…っ」
やめてください、と言いたくても、もはや言葉にならない。
後ろをかえりみる余裕もなく、無口の侵入者が奥まで挿入するのを耐えるしかなかった。
「…っぐ!…はぁー、はぁ、は……」
最奥まで到達したのが、身をもって感じた。目がちかちかする。
口を開ききって新鮮な空気を欲した。涎が垂れようが、泥がついてようが気にすることができない。
先刻の余韻は少し、ある。あんなのは自分じゃないと思ってた、思い込みたかった“キモチイイ”が、今になって役に立っていた。
それくらい、痛い。自分の内股に何かが垂れていくのを感じたとき、血だ、と直感したのも恐らくはそのせいだろう。
けれど、相手は恋人でも、ましてや人間でもなかった。こちらのことなど考えてなどくれない。
「きゃあ…ぃっづ…あっ、はっ、やっ、ヤだっ、ふぐっ、ぅっ」
激しくて、何が起こっているのかわからない。
とにかく、下半身がぐちゃぐちゃにかきまざられているようにしか感じない。
それに呼応して、まるで脳まで、身体全体にまでぐちゃぐちゃにされているように思えてくる。
「ふうっ、うっ、…っは、もうっ、やめっ、おね、がいぃ…!」
かわいらしいと褒められた、今や雨と泥に塗れた自慢のショートポニーを振り乱しながら叫ぶ。
それでも已まない。絶対的な圧迫感と痛み、そして圧迫された時に口から出る甘い吐息が私を責め苛む。
こんな、こんなことでも、気持ちよくなっちゃうの? 痛いのに、ひどいことされているのに。
「…っふぎゅう!ううっ、う…うっ」
それから逃れようと、膝を立てて距離をとろうとする。
だが、私のおしりを叩くような音と、中に押し込まれる“ナニカ”はより一層深くまで感じられるようになってしまった。
その結果、情けない声を出すことになった。自分でも聞きたくない、…こんな声。
私が自己嫌悪している間にも、挿抜は早くなっていく。押し付けたり、擦ったり、その度に頭がくらっとする。
揺さぶられ、イヤな音が脳に残る。もう、周りの環境なんて、飛び込んでこなかった。
唇をかみ締め、瞼をぎゅっと瞑り、拳を固める。涙が溢れ出そうが、皮が破れ血が出ようが、耐えることに夢中になっていた。
「…っか、は……………ぇっ…?…あ、あ…」
ごぷり、と。体内からイヤな水音が聞こえた。
下腹部が、中がアツい。焼けるように、脳天まで響いてきた。
「う、っく…んんぅ…!」
思わず出かけた悲鳴を飲み込んだ。そうしないと、自分が自分でなくなってしまうような気がしたから。
余韻なんか、ない。
「…あうっ!」
私を後ろから突いていた神機兵が、その太く熱をもたないモノを抜いた。
蓋をするものがなくなり、どろりと太股のあたりに垂れてくるのを感じた。
気持ち悪い、粘膜のぬめったような感触。そのまま、膝を立てる力もなくなり倒れ伏した。
胸が潰れて苦しい。今更下が泥だらけであることに気づいたが、もはやどうでもよかった。
まるで、道具かお人形様にでもなった気分だった。
「…っく…うぅ…」
嗚咽が漏れてくる。抑えようと、髪をくしゃっと撫であげた。
同時に、股間についたべたつく何かのことが気になり、指をまわして掬ってみた。
「はは、は…ナニ、なんなんですか…コレ……」
心の中では薄々気づいていたのかもしれない。
透明なとろりとした液体に、真っ赤な血糊が混ざっていた。たぶん、これは、それ、なんだろう。
初めての証…好きな人に捧げたかった。幸せな家庭を築いて、そして―――
――何を今更。好きな人だっていないくせに。隊長さんはちょっとカッコよかったけど。
「ふぇぇ…」
あれだけ泣き腫らしたというのに。涙が滲み出してくる。
それでも。黒い神機兵は許してくれなかった。
「…ぐっ、い、あ…!!」
また、脇腹の傷跡を抉ってきた。今度はその指で、だ。
痛い。頭の中すべてが痛いといっている。身体のすべてが悲鳴をあげている。
さっきからの身体的疲労も精神的疲労も限界を迎えていた。このままではパンクしておかしくなってしまう。
せめて、なんとか。神機兵に向き直ろうとして…そのまま意識を失った。
極東支部。
「…ッくそ!」
コウタが勢いよく拳をテーブルにたたきつけた。憤怒の興奮だった。
ナナは何も言えず佇んでいる。俯いており、その表情は伺えない。
エリナは膝を抱えて座り込み、なにやらぶつぶつと呟いていた。
「…バカ……人のことばっか構ってカッコつけちゃってさ…そのくせ…ほんと、救いようのないバカ…」
極東支部へ向けて移動中のアラガミを阻止しに動いた神機使いはブラッド隊長、ナナ、ハルオミ、カノン、エリナ、エミール、他数名。
コウタはサテライト方面の防護であったが、帰還して間もなく征伐陣の報告を聞いた。聞いて、愕然とした。
アラガミの撃退はすべて完了した。戦績としては、サテライトに一部被害が出た以外は、アラガミの数を考えると奇跡的ともいえる結果であった。
しかし、喪ったものもいくつかあった。ここ極東支部が重く澱んだ雰囲気と、悔恨の悲痛な叫びで溢れかえっているわけはそれである。
少年のような外見の隊長――コウタはぎりぎりと歯を食い縛り、やがてふっと力を抜いた。
隊長たるもの、いつまでも私情に流されてはいけない。この数年で、彼は精神的にも成長していた。
そのまま白いベレー帽を被った少女の近くまで歩き、ロングチェアの隣に腰を下ろした。
「…なぁ」
「………」
エリナは気づかない。自分の世界に逃避している。
「アイツはさ、アイツなりに任務を全うしたんだ」
緑髪が仄かに揺れた。灰色の双眸が、上司を非難めいた視線で見つめる。
「でも、だからって!生きて帰ってくるまでが任務でしょ!
それに私がもっとしっかりしてれば!もう少しアイツと連携がとれていれば!
いくら大型アラガミをたくさん倒しても…上から降ってくるオウガテイルに食べられちゃうようじゃ意味ないじゃない…!」
「…それでも…少なくとも、お前が無事に生還したってことと、ココを守りきれたってことはアイツ…エミールも誇ってるはずだ」
いつかの事故を思い出し、コウタも目を伏せた。だが、語りかける口は止めない。
少女のか細い肩が震えて、嗚咽が聞こえた。我慢していたものが張り裂けそうなのだろう。
そして、沈痛な面持ちなのはそこだけではなかった。
「オレの…判断ミスだ……ははっ、仲間も連れて帰れないで、何が隊長だか…」
「…それは違うよ、ハルオミさん。
僕が言うのもなんだけど、彼女だって新人じゃない。アナタは、その彼女の腕を信用したんだろう?」
「確かにそうだ。だが…俺がもっと早く探しにいくべきだった。あの時みたいに、俺はまた間に合わなかったんだ…」
普段より諦観の素振りを隠さないハルオミだったが、もはや打ちのめされているといっても過言ではない。
付き添うブラッド隊長の表情も、疲労と困憊に塗れていた。無理もない。
当初無線の指示に従い第四部隊の援護にいこうとしたが、第一部隊の無線を聞きエリナの元へ急遽駆けつけた。
そして、ある程度アラガミを蹴散らし救護隊の到着を待ってから、ナナをその場に残しハルオミの元へと走ったのだ。
「いくらアナタでも、ガルム二頭を一人で討伐した後にあのハガン含めたコンゴウの群れじゃ、生き残るので精一杯だと思う。
それから探索もしたんだ。途中で体力が尽きて帰還せざるを得ないといっても、恥じることはないよ」
「………」
「それに、まだ亡くなったと決まったわけじゃない。
リンドウさんだって…生きて帰ってきたって話だし」
二人で迫り来るコンゴウたちをちぎっては投げ、ちぎっては投げた。
回転攻撃をけしかけてくるなら、姿勢を伏せてかわし、そのまま足首を捻らせ背後からショートブレイドで致命の一撃。
砲撃をけしかけてくるなら、弾すれすれをバスターブレイドで受け流し、勢いを利用して一刀両断。
オラクルが溜まれば、ブラストとスナイパーの連携。コンゴウ達の意気はみるみるうちに萎んでいった。
「…そっか。いつもの平原で見つからなけりゃ、もう少し範囲を広げる。それだけだよな」
「うん。きっと、カノンさんも待ってる。クッキーのおかえし、まだしてないよね?」
「ははっ、いい元気づけになったなアレは。…しっかしまぁ、またお前さんに助けられちまったかもな」
「そうでもないさ。僕一人じゃ、きっと立ち直れない」
隊長は薄く笑った。まだ、ゴールではない。
さんざん探して見つからなかったからといって、諦める必要性などどこにもない。
『喚起』の力が、二人を奮い立たせていた。
「ガラクタのスクラップめ!好き勝手に暴れおって…ククク、私自らゴミ処理をせねばならぬとはな…!」
男の名前はグレム。神機兵プロジェクトの出資者にして、フライアの局長である。
プロジェクトの責任者であるラケルが反乱を起こし、グレムに牙を剥き追放してきたのだ。
これをどうして許すことができようか。グレムは激怒した。
「レア!出撃だ!出撃の準備をしろ!神機兵如き鉄クズはこうして…顔面を剥いでやる!」
その巨漢は興奮のあまり、残骸となって傍に落ちていた神機兵の頭部を引っこ抜いた。
めきり、めきりと嫌な音をたててひん曲がっていく。眼球が飛び出たが、彼はいとも容易くこれを踏み潰した。
「グレム局長…お召しのエナジーブレードと鉄仮面を用意致しました。表に消防車も用意しております」
「ご苦労!」
片手で握っていたオモチャを、レアの足元に放り投げた。乾いた音がして転がる。
一瞥し、呆れた表情を浮かべる若い博士。そんな彼女のことなど気にもかけず、男は舌なめずりをした。
「アラガミよ、選んだ星が悪かったな…!」
まどろみが解け、仄暗い光景が目に飛び込んでくる。
「…ふわ、ぁ…おは…よ……ぅ………」
なんだか、おかしな夢を見ていた。あれは、私の願望なのだろうか。
それにしても…と考え込む間もなく、ぽけっとしていた頭が一気に覚醒した。
「っひゃ、ああああああああ…っ!?」
覚醒すると同時に、股間に感じていた異物がものすごい勢いで振動し始めた。
逃れようとも逃れられない。顔を動かすと、否、顔を動かさずともわかった。
今、私は容器の中にいる。青い壁面があたりを円状に覆っている穴蔵に設置された、細い円筒状の容器のひとつに。
「ひあう、あ、やめ、だれかっ、たすけっ…うっ」
見たことがあるその場所を思い出そうとして、思考が遮られた。
前から、後ろから。めちゃくちゃに突き崩されて、私の脳裏には白い稲妻しか走らない。
おまけにそれだけではない。胸と、下腹部の入り口の三箇所にも、ぶるぶると震え私を苛む装置が取り付けられていた。
容器は顎の下までなんらかの液体に満たされ、悶える度に水面を激しく鳴らした。
「だっ…め、いっ、ぢゃあ………ああっ、ああああ…!!」
顔の横に固定されて動かせない拳をめいっぱいに握り締め、後頭部を容器に押し付けて沸き起こる“波”を発散させようとした。
しかし、体はビクビクいって止まらない。自分の身体が恐ろしい。
恐ろしいのはそれだけではなかった。私を責め続けるその機械達も、動きを止めることなく頂へと昇り詰めさせていく。
「もっ…ひゃだああああああ、いやです、いやあっ…!」
また、 “キモチイイ”が襲ってくる。ここに運ばれてきてから、何回もこれを繰り返されていた。
このままじゃ、形容でもなんでもなくおかしくなってしまう。その恐怖の感情は、すぐに快感へと塗り替えられた。
「おねんぐっ、おえがいれすっ!とめっ、とえれえええええ!」
絶叫が容器の中に響き渡り自分でも気絶しそうになるが、それさえ許されないのが現状だった。
睡眠時と栄養摂取時と、“あれ”の時以外はずっと続けられる。いつもこの液体に包まれながら。
「あっ、はぁ…はぁ、はうっ!?…あぁっ!……う、うぅ…」
挿入されていた機械が一際強く暴れまわり、ついでとばかりに私の身体が震わされた。
そして、やっとひとつの地獄から解放される。まず最初に私がすることは、肩で息をつくことだった。
もう涙などとうに枯れた。瞳には絶望しか浮かせていないだろう。
なにせ、次は“あれ”の時間なのだから。
「ひどい…、です…私のカラダなのに……うっ…」
液体が引き、ガラスがスライドして身体が放り出された。
手をつき、顔をあげると、目の前には表情のない神機兵がいた。
あの時私を犯した神機兵なのかはわからない。どれも鈍色に輝いていて、判別などつかない。
焦点の定まらない瞳で見つめていると、手の部分が変形し、中からゲル状の突起物が出てきた。
いつもの“あれ”だった。雨の中で確かに見た、透明な液体。
誰かに教えてもらったせーえき、というのも違うと思う。あまり想像はしたくないけれど…恐らく、偏食因子の類だろう。
「っはぐ…う…!」
いつの間にか私の横にまわり、腹部から生やしたアームで身体を固定される。
そして、その突起物が私の下腹部に食い込んでいった。何度繰り返しても慣れない。慣れたくもない。
「あふっ、はぁっ、あっ、まっ、まって、つら、つらいれす、やめ、あっ…!」
こちらの事情などお構いなし。もう既に舌さえまわってない。
空いてる手が無理矢理に胸を掴む。食い込むその痛みさえ、今の私には快感との区別がつかなかった。
彼らに気持ちいいという感情があるのかはわからない。
胸に手を添え、次第に早くなっていく挿抜。まるで人間がやるような行為の一方で、いつも無感情で機械的に攻め立ててくる。
そのギャップが、掴みようのない恐怖を感じさせる。
「も、らんぼう、しないで、ぇっ…ひゃん!」
曖昧な頭で、口で、目で訴えようと、神機兵はびくともしなかった。
ここが人間との違いだろう。一方的に征服するかのような、壊すかのような突き方。
大事なところを抉り尽くされ、喉からはヨロコビの声しか出てこない。
そんな声を耳にするたび、私は頭のどこか片隅で自分が崩壊していくのを感じていた。
「ぎゅっ、うっ、…っだ、あ゛あ゛っ、や゛め゛ぇ゛っ、ごめんな゛ざ…っ!」
無意識に胸を掴むアームを引き離そうとすれば電流を流された
どうやっても逃げ出せないという事実をむざむざと見せ付けられ、ただ絶望する以外になかった。
「はうっ…あ、いっやあっああああっ、えああうう…」
その間も攻めは中断せず、電流を流されたことで一時的に敏感になった私の身体はすぐに絶頂を迎えてしまった。
それを見逃さず、私を抱えていた神機兵はゲル状の突起を“私の胎内”で溶かし始めた。
異様な脈動が下腹部を通じて伝わってきて、私はもう一度身体を震わせた。
「いやあ…変なのが入ってきて…」
熱い。大事なトコロが灼けてしまう。それでも、神機兵は抑えつけたまま離さなかった。
すべて溶けて、私の体内に遍く行き渡るまで。それは、ここに来てから一番の地獄だった。
「…いたた、……いやです、こんなこと、いつまでつづけるつもりなんですか…」
それが終わると無造作に床に投げ出された。嗚咽を手で抑えながら呟いた。
ふと脳裏に思い浮かんだ、相手が人間だったら、という思考。何故今更そんなのが想起されたのかもわからない。
―――相手は優しく抱いてくれて、耳元で愛してると囁いてくれると思うんです。
それから、生命の証をお腹に感じながら、私のすべてを受け入れてくれる人と、幸せな家族を育むお話を…
子どもは何人がいいか、どんな家を建てるか、仕事はどうするか、…あぁ、その人のために毎日クッキーを焼いてあげるのもいいな―――
ガシャン!
無慈悲な音が耳を劈いた。そう、私にはもう、そんな幸せな夢を見る資格さえないのだろう。
ぼーっと、いつものように音のしたほうを見る。次の瞬間、私は目を見開いた。
(私の…神機!)
頭の靄が一気に晴れた。何故神機兵がそれを持ち帰り、目の前に置いたのかわからない。
ただ、エメラルドと白金、琥珀色に輝く私の神機だけがそこに存在していた。
これは最後のチャンスだ。そう思った。幸せへの、最後の片道切符。
「…やあっ!」
いてもたってもいられなくなり、震える腰と悲鳴をあげる脚を奮い立たせ、なんとか神機を掴み取った。
振り向いたまま敵と相対し、とにかく吹き飛ばす最初のヤツだと認識した。
「よくも…ここまで好き放題にやってくれたねぇ…!」
沸々と闘志が湧き上がってくる。どこにこんな力が隠れていたのかわからない。
ぽたりと股間から垂れる感覚が気持ち悪い。その気持ち悪いのでさえ、すべてぶつけてやろうと思った。
トリガーを構え、狙いをつける。これで蹴りをつけよう。
「死ねえええええ!!」
私は泣いていた。吼えていた。憤っていた。
だからこそ、気づかなかったのかもしれない。
オラクルの残量がゼロだったことに。
「…へ?」
飛び込んで神機兵の胴体にぶっぱなす。そのトリガーは既にひいていた。
しかし、結果は鉄を殴ったような甲高い音と、その応酬だけだった。
「ごぶ…ぅ…」
露出したお腹を、鉄の拳が突き上げていた。
思わず長年の相方を手放してしまう。ガラン、と重苦しい金属音が床に響いた。
「かはっ、あ、ああ…」
貫かれた脇腹は塞がったとはいえ、直接の打撃は相当なものだ。
仄かに紅くなったお腹を両手でおさえ、必死に酸素を求めた。
そして―――
―――ゴチッ!バリ、バリ、ガラ…
それは私の砦が崩された音だっただろうか。
見れば、スヴェンカーリーは神機兵によって粉砕されていた。
「あ、あ…あ………」
この一瞬、黒い神機兵が得体の知れないモノに見えた。
肩を震わせ、両手を口に添えて戦慄く。それにあわせて、ふるふると短い髪の尾が揺れたのを感じた。
動けない。膝が笑っている。股間が熱い。失禁しているのかもしれないけど、何も判別できない。
そのまま彼によって担がれ、また元の籠に戻された。
「お、お願いですっ!もうイヤなんです!ごめんなさい!いくらでも謝るから!
ここだけは、ここだけは!出してください!もうあなたたちには手を出さないからぁっ!」
神機兵の表情は変わらなかった。ドアが閉まる音が遠くでした気がする。
「う…っく、ひぐぅっ…」
そして腕と脚が拘束され、液体が戻ってきた。またいつもの時間が始まる。
…ここに来た頃、同じように容器に入れられる、どこか見覚えのある後姿を目にした。その女性も同じように叫んでいたと記憶している。
きっとこの地獄は、身体を慣れさせるためと、思考を奪うためのものなんだろう。定期的に“あれ”を流し込んで、私達アラガミにするために。
元神機兵保管庫―――こんな大掛かりな施設を使っているのは、恐らく “慣れさせる”ため。
ヒトの外見を保ったまま、内側からアラガミの思考で侵す。確か、ラケル博士がそうだった、とか聞いたことがある。
もしかしたら彼女の、地球の意思がまだ神機兵に働きかけているのかもしれない。まさか自分がそうなるとは思わなかったけれど。
「…っぁ…」
栓をするかのように、男のヒトのそれを象ったものが私のそこに挿入されていく。左右から包み込むように、私の胸を甚振る装置が嵌められた。
もう今日も、このまま…
「うああああぁぁぁっ、やめっ、やああっふぇえあああああひいぃぃいい」
外から数で押してもダメなら、内から決壊させる。“考える”彼らなら、そこまでやってきてもおかしくはない。
そんなことは絶対にさせない。そう、思っていたけど。
「あっ、もうだめっ、やめ、おねえがいいれすあああらああああぁぁっ」
もう、ダメかもしれない。
―――それを最後に、私の意識は飛んだ。
シュ ウマ ツホ ショ クヲ ジッ コウ セヨ
アラ ガウ モノ タチ ヨシ ヌガ ヨイ
以上です。
投稿する前もしてても思ったんですが異常に長いですね。
ここまで読んでくださった方はお疲れ様です。
あとこれはかなり反省している点なんですが、
数レスに跨ってしまったため、場面転換の改行がなくなって若干混同されてしまうかもしれません
一応
>>484-485 ラウンジ
>>486-488 嘆きの平原
>>489-492 嘆きの平原・丘の上(真ん中の出っ張りになってるトコです)
>>493 極東支部受注部屋
>>494 上12行 カノンの夢オチ(
>>146様のネタ)
>>494-497 神機兵保管庫(フライアから切り離されたもの)
です
>>274様と若干オチが被ってしまったような気とかしますがご容赦を
それでは長文、失礼致しました。
>>483 × 倒壊します
○ 投下します
色々とゴメンナサイ
GJ! やっぱリョナは最高ですわ
501 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/11(水) 00:16:23.67 ID:zjhiUgHP
乙
リョナっていいね
キガ ツク トカ ノン ガア ラガ ミニ レイ プサ レテ イタ
健気なちゃん様が…
エミールが死んだ!?
バイド化してる方がいらっしゃいますね…
とりま乙
シエルは中出しされたら『暖かいですね』
と言ってだいしゅきホールドしそう
>>498 乙ー、こういうのもやっぱり良いね
グレムプライム局長に吹いた
さすがにちょっとカノンちゃんがかわいそうになってきたので小ネタ追加
思わず長くなってしまったがあくまでも小ネタだ!途中で勃起不全起こす可能性が十二分にあるからな!
ついでにかわいそうといいながら調教モノになってしまったのも秘密。
でも一応和姦っぽいナニカではあると思う。エロ有り。むしろそれだけです
俺は考えた。
カノンの誤射を減らすにはどうしたらいいか。
そこで考え付いた。
戦闘以外のことで昂ぶらせてしまえばいい。
ということで、実行してみた。
「えっ、あの、コレは…」
「何を隠そう、次の訓練だ!
この、いわゆる“ばいぶ”というものを仕込んでアラガミの討伐を行ってもらう!」
お、俯いて震えてやがる。さすがの心優しいカノンちゃんでも黙ってられないってか。
それにしてもポニテかわいいなー。泣き喚かせてー。
とかなんとか心の中でひとりごちていると、顔をあげて睨みつけてきた。
「こんなことするくらいならもう訓練なんて結構です!さようならっ!」
踵を翻して去ろうとしたが、逃すわけにはいかない。
肩を掴み、耳元に口を寄せ囁いた。
「おっと、このままだとまた誤射たくさんして嫌われちゃってたらいまわしだぜ?
もしかしたらハルオミさんにも見捨てられちゃうかもな〜誰にも相手にされないかもな〜」
「う…」
「つーわけで」
右手をスカートの中に潜り込ませ、パンティをずらして隠し持っていた中太バイブを挿し込んだ。
まだまだ濡れてないな、うむ。
「ひゃうっ!?」
カノンが情けない声をあげながら背中をのけぞらせた。
しかし我ながら惚れ惚れするほどの神業だぜ。
後ろにコウタ?問題ない、あれはあやしいかげAだ。
「ひ、ひどいです隊長さんっ!見損ないましたっ!」
「いいのかなースイッチいれちゃおっかなー」
「ぅぅ…」
しょんぼりとうなだれるカノンの肩を抱いて俺は準備口へと向かった。
後ろからコウタがつけてきているような気がするが無視。お子様は帰ってバガラリーでも見てなさい。
俺らはこれから耐久レースだから。ダカールラリーだ。な、カノン?
隣にいる桃髪の少女(22)に目配せしたが、気まずそうに顔を背けられてしまった。恥じらい最高!
今日の獲物はアマテラス。俺氏残念ながら奇乳は専門外なので、カノンちゃんをイジめることに集中していた。
いつもの「頑張りますっ」なんてかわいらしい声は出てこない。
代わりに朱のさした顔を俯かせながら脚をもじもじさせていた。うーん危ないぞ。
「きゃあっ!?」
なーんて思ってたら案の定吹っ飛ばされた。リョナカワイイ。
紳士な俺は即着地点に回り込み、優しく受け止めてやった。
ぽーっとした顔で俺のほうを振り返る。これが愁眉の表情たるものか。すばらしいすばらしい。
「へ…?」
「ほーらちゃんと前向いてないと危ないぞ?次から一回くらう度にバイブONで段階上げてくからな?」
「そんな、ひどっ、あう!」
獅子は我が子を千尋の谷に落とす。カノンの背を押すついでに、ワンピースに手を突っ込んでもう少し深く入れなおした。
今度はちょっと濡れてるな。手についちまったので舐めてみるとなかなかの潮臭さだ。これがひとつなぎの財宝ってことか。
俺が味わってるところを、カノンが横目でちらちら見てくる。そうかそうか、刺激が足りないか。スイッチO☆N
「…ぅっ……がふっ」
アマテラスはなかなか手ごわい。なにせ恥じらいカノンという約束の地を前にして一切容赦がないのだ。
そもそもバイブレータONの瞬間を見ていたかも怪しいもんだ。ふざけやがって、微弱から弱へ変えてやるから括目せよ!
「…ぃやああああっ…!お願いです隊長さん、私もう戦えまっ…!」
「砲撃の音轟かせー!元気いっぱいがんばろー!GOGOGO!GO!SHA!HIME!」
コホン。応援歌はさておき、おわかりいただけただろうか。
まず刺激を変えた瞬間。腰がピクリと動いた。でらしなやかに!俺でなきゃ見逃しちゃうね。
あの緑色のシルクのワンピースがふわっと、体にぴっちりとフィットしたワンピースがふわっと!
まるで匂いまで伝わってくるかのようだ!あくまで抑えようと控えめに曲がったところも好感度が高い。
次、だ。君は表情を見たか。眉を キュッ と寄せ、口を キュッ と結んでいる様を。
やはり羞恥がなくてはよろしくない。命の危険と比してでも、乙女の矜持を守り抜きたい。
そんないじらしい心のうちが見て取れる。これを苛め抜くからこそ健全な男児は興奮するのだ。
そして震える腕!か弱い少女が快感に耐え神機に必死にしがみつくさまは俺さえも感動させるものがありました。
俺を感動させてくれたカノンちゃんに、只今絶賛ボコボコ中のカノンちゃんにお礼をしたい!
「君に届けッ!回復弾&バースト弾ッッ!
…ついでにバイブ中ね」
「あああっ、やめ、もうしんじゃううぅぅっ!」
まるで受け渡し弾で感じたかのように膝をがくがくと震わせ、ついには折って地べたに座り込んでしまった。
あーイッちゃったかなあ。つーかアマテラス容赦ねぇ。てめえのようなやつがいちばんむかつくんだよ!
そろそろステルス解いて助けてやろうかと思ったが、顔面蒼白なカノンの様子がちょっとおかしいことに気づいた。
「諸君私は誤射が好きだ諸君私は誤射が好きだ諸君私は誤射が大好きだ
連続弾が好きだ追尾弾が好きだ充填機雷が好きだロケット弾が好きだモルター弾が好きだ放射回復弾が好きだブラスト解放弾が好きだ
平原で街で森で廃寺で地下道で空母で亡都で防壁で峡谷でこの地上で行われるありとあらゆる誤射が大好きだ」
なにやらブツブツ呟いてる。プッチンカノン、来るか。
俺は巻き込まれないようアマテラスを挟んでカノンとは反対側へ避難した。
「粉砕せよ、虫螻!!!」
おー見事な解放弾。アマテラスはしんだ。露出狂(笑)
つーかそれ以前に俺も吹っ飛んでんだけど?おいィ?どういうこと?
「あれぇ、射線上に入るなって、私言わなかったっけ…?」
カノンちゃん、否カノン様がこっちに歩みよってくる。ステルスとはいったい…ぐぬぬぬぬ!
あからさまに嘲笑と憐憫とぶべちゅを混めた眼で見下している。ヤバイ。イイ…!
「あぁ、忘れてたよメンゴメンゴ!いやしかし今回は頑張ったな!
これなら陽動作戦の要員としても動けるんじゃないか?」
いつまでも恍惚の表情を浮かべていてはマズい。とりあえずいつものスマイルを取り繕って立ち上がった。
カノンのほうもさっきまでの興奮っぷりはどことやら、かわいらしい乙女の表情を取り戻していた。
もちろん、どこか艶っぽいのはナイショ。
「…っふぅ、はぁぁ…あ、ありがとっ、ござい、ます…もう、思いっきり解放してもいいってことです…よね?」
「そうだ。状況と作戦によりけりだが、カノンの重要性が高まることには間違いない」
「や、やった…!これで私も一人前の古参兵ですねっ…!」
諸君 俺はカノンを 天真爛漫に喜ぶカノンをかわいいと思う。
諸君 俺に賛同するブラッド隊員諸君…君達は一体何を望んでいる?
「あの…ところで…この……それ、とっても……」
「よくやったな!ご褒美に振動を最強にしてせんじよう!」
「え?や、ちが、あああゃだあぁぁぁああぁぁあぁぁぁっ!」
満面の笑み。まさに今の笑みはなみだの一撃だったろう。
カノンには一切防御させない。防御できないカノンは、スカートの端を握り締め、俺の足もとに崩れ落ちた。
精一杯歯を食い縛り、愁眉を閉じて余韻に耐えている。背中を丸めて時折びくりと震えているところなど、まるで小動物の如き愛くるしさよ。
「カノン、大丈夫か?」
「ひぐっ…ひどいですよぉ、隊長さん…わた、私頑張ったのにぃ…」
しゃがみこんで顔を覗きこむ。目汁鼻汁でぐしゃぐしゃだが、その深緑の瞳で見つめられただけで俺の息子はバースト状態です。
ただ俺は紳士だ。紳士なので、抱え込んで頭を撫でてやる。そして宣言した。
「カノン、挿れるぞ」
「ふぇ…?」
自分でも感心するほどの騎士道精神。エミールなぞ屁のつっぱりでしかない。
呆気に取られるカノンの後ろにまわり、ワンピースのスカート部分をめくる。
むわっとした熱気。つーかバイブ入りっぱなしだったし。君は床に伏せていたまえ。
抜いた瞬間、生々しい水音が跳ね返る。なぜか優しい気持ちがいっぱい。初めてのチュウ、君とチュウ…
「っひゃあっ!?」
あー面白い。腰を反らせてピンクのしっぽがふるふる。
ま、これくらい濡れていれば大丈夫だろう。カノンの綺麗なそこに、俺のファルスをパージした。
「あううううう…!…ふ、ふーっ、っはぁ…あ、な、なにを…してるん、ですか…」
「ナニって…キモチイイこと?」
「そ、そうじゃなくてっ!あうっ、や、め、ぇ…」
カノンが言葉を紡ぐ間もなく突きいれを開始する。そして抜く。再び深く挿入する。
あ、コイツ処女だったのか。この容姿に性格でなぁ…アナグラの連中はわかってないな。ハルオミですら真理には程遠い。
寝取り・寝取られ・犯り・犯られ。すべての嗜好を網羅してこそその先にある幻想卿が見えてくるのだ!
「せきにん、とってくださぁっ…っひゃん、こんな、ことし、て…っ!」
「…俺だったらいいんだな?」
豊満な乳房を服の上から掴み。顔を覗きこむ。うむ、このウールの感触もまたたまらない。
カノンの顔は真っ赤だった。目も泣き腫らして真っ赤だったが、綺麗に澄んでいた。
「……イヤでは、ないです……ずっと、傍にいてくれるなら…」
こいつにしては珍しい跳ねっかえり発言。これほどの仕打ちをされて、ハイそうですと認めるようなことは乙女にとって耐え難いのだろう。
それでも否定しようとはしなかった。
なんとなくわかっていた。カノンには理解者が少ない。いてもすぐに逃げられる。
普段はみんな喜んでくれる。言い寄る男だっていただろう。だが、本質は…一人ぼっちの寂しがりや。
「俺なら、誤射も含めてお前のすべてを受け止めてやるよ。だから俺の物になれ」
「ふっぐ…うぇぇ…わぁぁん、たいちょ、さん…」
大泣きのカノンもかわいいので挿抜は一時中断。ただし君が泣いても揉むのはやめない。
この点カノンってすげぇよな。マシュマロみたいで弾力たっぷりだもん。
「…カノン」
「……ごめんなさい。もう、大丈夫です」
「そっか」
カノンを仰向けに寝かせ、キスをした。目を瞑って受け入れてくれた。
…挿れたまま体勢を変えたのでちょっと嫌な予感がしたがなんでもないぜ。さすが俺。
そのまま激しく抱いた。脇の下に腕を回し、滑らかな背中を強く抱きしめた。
カノンも顔を俺の首に預け、必死に嬌声を堪えながら感じていた。
「あっ、あ、も、やっ、また、またいっひゃいます…!」
「俺もだ!お前のカラダが良すぎて我慢できそうにないっ…!」
「ふぅっ、おねが、です、さいごまで、いっしょにっ……ぃっ…う、あぁぁぁぁ……ッ―――!」
エネルギー充填120%
波動砲、発射。
「…これでも、初めてだったんですよ?」
事後。未だコイツの胎内で脈動する我が分身を感じながら、エイジスの硬いコンクリートの上で俺と二人寝転がっていた。
照れ隠しなのか、はにかんでくるカノンはすげーかわいい。これで落とされない男なんてソーマくらいなんじゃなかろうか。
「あぁ、知ってた。でもさ、我慢できなかった」
「もう…。でも、ずっといっしょにいてくれるんですよね?いつか私と…」
控えめに、おずおずと聞いてきた。普段の彼女らしいが、たぶん「逃さない」という彼女もいるだろう。
つーか上目遣い。ヤバい。破壊力ばつ牛ン
「結婚だな。そしたらお前は神機使い、引退しろよ?」
「…へ?」
ぽけーっとする頭の弱い子カノン。ヤバい。倍率ドン更に倍。
「そうすりゃ、誰にも避けられないですむだろ。
それに…お前には、俺の相手と、子どもの相手をしてもらわなきゃな」
次の瞬間、目の前の少女は満面の笑みを咲かせた。
帰宅後。
あやしいかげAがなにやらなかまをよんで待ち伏せていた。お前の正体はマドハンドか。
色々と詰問されたが、すべて無視した。カノンはまんざらでもなさそうに頬を赤らめていたが、腕を引っ張って強制的に連れ去った。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
O 。
, ─ヽ
________ /,/\ヾ\
|__|__|__|_ __((゜w゜\ ) という夢オチだったのサ
|_|__|__|__ /ノへゝ/''' )ヽ
||__| | | \´-`) / 丿/
|_|_| 从.从从 | \__ ̄ ̄⊂|丿/
|__|| 从人人从. | /\__/::::::|||
|_|_|///ヽヾ\ / ::::::::::::ゝ/||
────────(~〜ヽ::::::::::::|/ = 了 =
エリナのツンツンしてるセリフ集ないかなぁ…
もう一度やり直すのは若干めんどくさい(´・ω・`)
ちゃん様prpr
おつおつ
ネタ成分多くてニヤニヤしました
514 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/11(水) 20:30:00.05 ID:zjhiUgHP
乙
いまさらGE2やり終えたけど
クジョウ先生の童貞臭とラケル博士のビッチ臭がいい感じに出てるな
516 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/11(水) 20:54:02.45 ID:WLWqZGxZ
隊長ってことは、前作主人公?
517 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/11(水) 21:38:59.00 ID:zjhiUgHP
乙
ありがとうそしてありがとう
>>511 十八日のアップデートでキャラエピはアーカイプで見られるようになる。
…そして我が分身はリッカ嬢に反応する。
制裁っていうより元鞘に戻らないのがいいんだよね
ただの罵倒ENDとかじゃなくて、そういったなんともいえない後味の悪さは
むしろ静かに崩壊していく美しさすら感じられるんだと思う
スマン誤爆した
>>516 一応2のブラッド隊長のつもりで書きましたが
そのあたりは各々にお任せします。
あまり構想も練ってなかったんでここらへん適当です
>>519 キャラエピはともかく、進んでいくと任務中の発言がちょいちょい変わっていった気がする
もはやエリナの「無茶しないでよブラッドも不死身じゃないんだから(棒」ぐらいしか覚えてないけど…
ソーマにあたりちらしたのとかもアーカイブじゃ収録されなさそうだし
レア博士がゴッドイーターチルドレンに関する研究と称して
隊長を襲って孕んじゃう話マダー?
よろしい、書きたまえ
血の力って遺伝するのかな
526 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/12(木) 02:41:17.67 ID:+pPO97/9
>>525 それ仕上げてからで構わないので、是非書いてください!!
題名:異常倒錯
ネタかぶったっぽいですが投下
※要注意事項
・題名通り、内容は極めて倒錯的です
・レア博士×女主人公19
・女主人公名をサーティン命名(体験版で声が13番だったため)
・常にサーティンの視点
・そのうえ性転換
・主人公のイメージ崩壊の可能性(上司や先輩の対応など)
・人間関係がややこじれている
・絶望的なスロースターター
・ヒャッハーな理由に暗い過去設定
・主人公のソウルジェムが漆黒に染まるEND
以上の悶絶必至の注意点を耐えられる方は閲覧ください
――フライア、ロビーにて
「今日はもう2人も、ゴッドイーターが犠牲になった…か」
私の名前はサーティン。何かを壊すことがこの上なく好きな、ブラッドの新入りだ。
偏食因子に適合し、ゴッドイーターになれると知った日には、天職に就けると
舞い上がっていたのを、昨日の出来事のように鮮明に思い出せる。
だが、私の実力を鑑みているという連中は、未だ小型の討伐までしか任せてはくれない…
ターミナルで凶悪なアラガミによる被害を確認しながら、今の状況に苛立ちを募らせていた。
「平和ってことでいいじゃん。今日も、おでんパン持って…」
「悪いけど、遠慮しとく。また討伐任務でもこなして、評価上げるのが先だ。」
優しく話しかけてきたナナの好意を、あっさりと私は拒否する。
ナナは畏縮したように、少しうつむくと、無言の静寂が少しばかり訪れた。
「…今日も、ずっとNORNを見てるの?」
「ああ。今日も多くの人が死んだ。少しでもそれを食い止めないといかないからな。」
沈黙を破り、ナナが発した言葉にすらも、つい素っ気ない返しをしてしまう。
同期である彼女が嫌いというわけではない。だからこそ、罪悪感がこみ上げてくる。
「悪かった」と重い唇を開こうとした矢先、間が悪く、ロミオ先輩が駆けつけてきた。
「お〜い、ナナ、サーティン。二人で何してるんだよ?」
「あ、ロミオ先輩! これ…どうです?」
私に渡すはずだったものが、ロミオ先輩の手に渡った。
代わりに、もやもやとした複雑な心境が、罪悪感とともに胃を焦がし、腹を満たす。
「ああ、ワリぃワリぃ。ところでサーティン…もうちょっと愛想よくするといいぜ。
うちの隊長もあんまり感情を出さないけど、女は愛嬌って言うだろ?」
「参考にさせてもらいます、先輩。アタシはこれから討伐任務に行ってきますので。」
「はいはい。仕事に熱心なのはいいが、それで俺を抜けると思うなよ?」
他愛もない会話の後、先輩に連れられてナナはエレベーターに乗り込んでいった。
謝罪の言葉も伝えることもできないまま、遠ざかる彼女を横目で見ていることしか出来ない。
「天職」と喜んでいた場所で、私は悩みを抱えている。解決の糸口も、何もわからぬまま…
――所変わり、贖罪の街にて
「うおおおおおおおおおおおおっ! 消え失せろおおおおぉぉっ!」
自分に向けそうな刃を、コンゴウに向かって振り回す。細胞結合を裂き、血飛沫が咲き乱れる。
ドス黒い心の叫びは弾丸へと姿を変え、勇壮な体躯を何度も撃ち抜いていく。
「ひゃっひゃっひゃ! いいザマだぜぇ!」
ボロ雑巾になり、地に伏した猿の尾を掴み、壁に叩きつけ、脳天に剣を突き立てる。
これが危険と言われた中型のアラガミかと嘲笑しながら、目の前の全てのゴミどもを潰した。
戦闘中の記憶を思い出そうとすると、視界が血の色に染まってしまうほど、惨たらしく…
ミッション終了後、単騎駆け、敵の深追いは絶対に行わないように指導を受けたものの、
一人でコンゴウの群れを肉塊に変える様は、フライアの中では噂話になったらしい。
しかし、戦績と名誉、殺戮という享楽を以てしても、私の心が満たされることはなかった。
――数日後、フライアのロビーにて
あの日から、私は引っ切り無しに討伐任務を続けていた。
他の人間なら精神的にやつれているかもしれないが、私にとって、それが一番楽なのだ。
ブラッドの仲間たちですらも、プライベートでは、今は誰とも顔を合わせたくない…
私のこの身勝手な感情は、すでに問題視されていたのであろう。隊員の間で何かあったのなら
関係を修復しておくようにと、ジュリウス隊長にも釘を刺されたのが何よりの証拠だ。
しかし、修復といってもどうすればいいのか…私には、何も分からない。
思いつめていた時に、私の運命を変える出来事が起こった
「あら、サーティンじゃない。やけに暗い顔して、どうしたの?」
「何でもありません、レア博士。それに、暗い顔なのは生まれつきです。」
珍しく私に声をかけてきた女性の名は、レア博士。
フライアの開発室長であり、私たちブラッドがよく知っているラケル博士の姉でもある。
普段は局長の付き人…いや、それ以上のような立ち位置であったため、
プライベートどころか任務の上でも、話すことなどほとんどなかった相手だ。
彼女には局長の権力の庇護がある。私のような末端の人間など、ひととまりもない。
そのため、特に当たり障りのない言葉で乗り切ろうとした。
「珍しいですね。レア博士が一人で出歩くところなんて、私はあまり見たことがありません。」
「ああ、確かにあなたはフライアのことをよく知らないものね。今は、私が局長よ。」
「え?」
一瞬、耳を疑った。まさか、あの嫌らしい局長が失脚したのかという憶測まで浮かんだほどに。
それは誤解だった。どうやら、局長は本部に今は出張しているようで、留守の間だけは
レア博士に権限が移るというだけの、ごく自然なことでしかなかった。
だが次の瞬間、この衝撃が吹っ飛ぶほどの言葉が飛び出る。
「それと、最近あなたの活躍が目覚ましいから、サンプルを取ることにしたのよ。」
「私が…あ、ありがとうございます。」
「早速、局長室まで来てくれる?」
彼女の言葉で、何故だか心が楽になった気がした。
今まで滅多にかけられた事がなかった、建前ではない褒め言葉を頂いたからなのか、
この時点で既に私が「堕ちていた」からなのかは定かではない。
とにかく、今まで関わりづらかったレア博士と私の距離が、急に縮まったことと同時に、
ほどけないほど絡まった何かが、少しずつほぐれていくような錯覚がしたのだ。
――二人だけの、静かな局長室にて
「ふう…こうして、ゆっくりと誰かと話すのは久しぶりね。局長がいつも言うのよ。
『末端の輩とは、必要以上の接触は許さん。相手が男なら尚更だ』って。」
「博士も大変なんですね。私はそんな事情があったなんて、思いもしませんでした。」
「私も色々と大変なの。他の研究者の開発の状況もチェックしたり…」
局長室まで来たものの、今のところは、二人きりでティータイムを堪能しているだけだ。
まあ…ほとんどレア博士の愚痴を聞いているだけ。と言っても差し支えない。
普通ならば、何か裏があるか疑うはずだったが、私はそのような感情を抱いていなかった。
「これからサンプルの採集をするのだけれど…リラックスが必要だから、あなた方は外して。」
レア博士がこのように人払いをした時から、自然とリラックスしようとしたのだろう。
いつもより頭が回らなくなり、警戒心すらも薄れていくが、それでいいと思い始めていた。
私とは縁が遠い「安息」というものが、視界を徐々に霞ませていく…
ひょっとしてアラガミに喰われ、夢を見ているだけなのだろうかと感じるほどに…
私は眠りに落ちたようだ。その後、意識がはっきりとするまでの事はよく覚えていない。
――暗闇の中、仄明るい照明が灯る部屋
意識を取り戻した時には、私の周りの環境は様変わりしていた。
明るさが中途半端な照明が枕元を照らしているだけで、部屋の全貌を知ることはできない。
天井には鏡が張られているようで。、シーツをかぶった私の姿が映し出されている。
異様な光景だと思いつつ、起き上がろうと試みるが、身動きがとれない。
私が苦しそうにもがいていると、聞き覚えのある声が、右から聞こえてきた。
「計算通り、睡眠薬は切れたでしょうけど、痺れ薬はまだ効いているようね。」
右側からレア博士が近寄ってくる。何があったか問おうにも、口もまともに動かない。
身動きが取れない以上、五感を活かして状況を把握するしかない…
と思った矢先、目に飛び込んできた二つの果実に、私は魅せられてしまった。
「どう? おっぱいにはかなり自信があるのよ、私。美味しそうでしょ?」
彼女の乳房を見た瞬間、なぜか鼓動が高鳴り、体が熱く感じる…異様だった。
形や大きさこそ差があるものの、鏡でいつも見ているものなのに、なぜ体が反応するのか…
まるで理解ができなかった。レア博士には、人を魅了する何かがあるのかと思うほどに。
「うふふ…こっちはピクピク反応してる。性的興奮も、しっかりと変わるようね。」
「ひ、ひったい(一体)…」
やっと動くようになったものの、呂律の回らない私の口から声がこぼれ落ちる。
それを聞いたレア博士は、妖しい笑みを浮かべながら、耳元で呟いた。
「サンプルを取るために、あなたには『男』になってもらったのよ。」
「…!?」
「信じられないなら、これをよく見なさい。」
勢いよくシーツを払われ、私の全身が鏡に映る…その姿は、男のものだった。
申し訳程度の膨らみすらも失われた胸、股には秘裂は既になく、肉棒がそそり立つ。
かつて、どこかの本で見た両性具ア人類ではない、男の体が映っていたのだ。
生粋の男と唯一違う点は、睾丸が見当たらないくらいか。
意識のない間に、何が起きて、なぜ私が…いくら考えても、わけがわからない。
そんな暴走寸前の私を抑え込むためか、レア博士はまたも大胆な行動に出た。
「あら、刺激が強すぎたかしら。少し落ち着いてね。」
「むぐっ!? ふー…ふー…」
彼女は、自慢の乳房を私の顔にかぶせるようにして、視界を覆い隠す。
息苦しいものの心地よい柔らかさと甘い香りが、不思議と呼吸を落ち着かせていく。
抵抗しようとする意志が失われると同時に、幼子のような欲望が急に湧き出し…
気が付けば、レア博士の乳首を咥え、施しを享受することに夢中になっていた。
「ずずっ…ちう…ちう…」
母乳を飲んでるわけでもないのに、私の心の中の何かが満たされていく。
甘い香りを醸し出す禁断の果実に詰まっている、包容力と温もりのおかげだろう。
乳房など脂肪の塊と今まで思っていたのが、とても勿体ないような気がした。
ただし、自分自身のものには何も詰まってはいないのだが。
「あんっ…落ち着くどころか、すっかりいい子になっちゃったようね…」
音を立てながら啜り続けたためか、乳首が固くなり、レア博士の息も荒くなっていく。
すると彼女は、手に持っていた四角い袋を破り、中から円形のゴムを取り出した。
黒か紫か…色は定かではないが、間違いなくそれは昔ながらの避妊用具、コンドーム。
それを私の勃起したものにかぶせた後、根元に細い指が絡みつく。
「これでよし。さあ、一緒に気持ち良くなりましょう?」
いつにもまして艶やかな彼女の言葉とともに、生まれて初めての手コキを味わった。
敏感な場所を責められつつ絶妙なテンポでしごく様は、手練という言葉がよく似合う。
下腹部から伝わるむずむむずした感覚と恥ずかしさが、私の頬を赤く染めていく。
「ん…! はむっ、むぐぐ…」
「いいわ…その調子で、おねえさんのお乳を飲み干しなさい。」
乳首を舌で転がし、吸いつく私を弄ぶように、レア博士は扇情的な言葉を投げかける。
この姿を他人が見たら、そのような嗜好の前戯なのだろうと誤解することは間違いない。
精一杯の抵抗をしてるのだと言ったとしても、絶対に信じてはくれないだろう。
…勃起した肉欲を煽る戦いは、当然の結果で幕切れを迎える。
「んっ! んっ! ん〜っ!」
「ほらほら、イきたいんでしょ? 私が初めての射精を見届けてあげるわ。」
一段と増した指の速度に、股間と頭が壊れてしまいそうなほどの快感が押し寄せる。
それでも私は必死に声をこらえながら、母乳が出んばかりに乳を吸い続けたが、
前戯の経験が皆無の素人と、博士のような玄人の差は歴然なのは言うまでもない。
彼女の凄まじいラストスパートの前では、まさに赤子に等しかった。
「うああああっー!」
「…よく出来ました。」
限界を突破した私は、現実を直視できなかったのか、情けない声をあげていた。
そんな私をよそに、男性器は心臓の脈に合わせて、断続的に精液を排出し続ける…
だが、これで終わりではない。
「はぁ…はぁ…んあっ! あ!」
「ああ、いっつも皮をかぶっていたから先端は痛いのね。ク○ちゃんとそっくり。」
あろうことかレア博士は、絶頂したばかりの亀頭を指でつついたのだ。
薄いゴム越しとはいえ、厚い皮の上からとは比べ物にならない刺激が襲いかかる。
私は形容することのできない感覚に悶え、竿に残る精液を噴き出した。
息も絶え絶えで、力が入らない私の体には、射精を堪える力など残されていなかった。
「あっ! くうっ…! こ…こんなことは…」
ゆったりとした手つきで、精液を一滴も残らず搾り取られながら、私は葉を噛み締める。
生物としての役目を全うする体を、私の心は認めることなどできるずがない。
こんな事が悦びであるはずがない。ただの生理現象でしかないと必死に否定し続けた。
しかし、心までは屈しないという意地は、あっさりと打ち砕かれてしまう。
「とっても気持ちよかったでしょ? ほら、こんなにたくさん出しちゃったのよ?」
レア博士は嗜虐的な笑みを浮かべ、ぷっくりと膨らんだコンドームを見せつける。
白い塊が球体を象り、まるで祭り屋台のヨーヨーのような姿に変貌したそれは、
私の信念、感情、プライド、アイデンティティ…精神的な物を全て破壊した。
「これが…男の快感…」
壊されず、残された2つの感情…喪失感と絶望が混ざり合い、黒い泥濘が生まれる。
泥濘は、瓦礫と化した心を飲み込んでいき、虚ろになった頭をも黒く塗りつぶす。
鏡に映った私の目から、申し訳程度に残されていた生気が消え失せ…
――闇の中、3つのモニターらしきものが存在する謎の空間
気が付けば私は、「3人の自分自身」を、まるで他人のようにモニター越しに見ている
無力かつ奇妙な存在になり下がっていた。
1人目は、身寄りもなく、養父母に引き取られる前、ゴロツキどもに輪姦された時の私。
いくら泣き喚いても、子を生せないほど幼い私に対して、奴らは容赦しなかった。
泣くんじゃねぇ、気持ちいいって言えと罵声を浴びせながら、私を凌辱し続けている…
2人目は、引き取られて間もなく、義兄に犯され、心も体も壊された時の私。
何度も許しを乞ったが、心から私のことを憎んでいた以上、無駄だった。
お前の役に立たないガバマンを、二度と使えなくしてやると高らかに宣言しながら、
強姦の痕が残る膣に、太ももような大きさの金属の塊を、無理矢理ねじ込んでいく…
3人目は、男の快楽を知り、本能に逆らうことなく、欲望に身を任せている今の私。
どんなに否定をしようと、どんなに嫌悪をしようとも、堕ちてしまった。
絶頂しても満足しないのか、レア博士の手つきに合わせ、よがり狂っている…
「どうして…こんなことに」
私はこの状況を理解できなかった。何処にいるか、何故こうなったかすら分からない。
既に死んでいて、今は地獄で拷問を受けているのだろうという憶測まで生まれるほどに。
無理はなかった。過去の忌まわしいトラウマと、自分とは絶対に認めたくないものの姿を、
干渉も、無視すらもできない状態で、公開処刑のように見せつけられているのだから。
「もう、やめろ…やめて…やめてくれ…」
私は弱々しく呟く。性欲を発散したゴロツキに、路傍に打ち捨てられた時のように。
頭がひどく痛む。男の私の本能は、かつて私を辱め、壊したクズどもを肯定している。
「許してくれ…このままじゃ、アタシの何かが…壊れる…」
私は激痛に耐えながら訴える。義兄に女性器を徹底的に壊され、錯乱した時のように。
胸が張り裂けんばかりに痛む。奴の欲望は、私の持っている破壊衝動と同じでしかない。
「もう…いっそのこと…殺せ…」
私は痛みに屈し、介錯を願う。レア博士に男の快楽を教えられ、堕とされた時のように。
心が潰れんばかりに痛む。苦しみから解放されるなら、死んでも構わないと思うほど。
「殺せよ…! 殺せって言ってるんだよおおおおおぉぉ!」
私は狂ったように泣き叫ぶ。希望の芽を目の前で摘まれた、3人の自分自身のように。
苦しみを抑えきれず、ついに私は黒い何かを手に持ち、心臓に突き刺していた。
私はそのまま仰向けに倒れ込む。視覚と触覚が消えていく様に、一抹の不安を抱きながら。
だが不思議なことに、痛みと苦しみを感じることなく、次第に意識も安らいでいく。
私の死への過程は、今まで見てきた人間のそれと比べて、随分と恵まれているようだ。
これが現実かどうかなど、どうでもよかった。苦しみから解放されれば、どうでも…
――フライア、自室
意識が戻った時、私は自分の部屋のベッドに横たわっていた。
何が起こったか混乱していたが、しばらく思考を巡らせたのち、あれは夢だと結論を出す。
性転換など荒唐無稽な出来事でしかなく、あまりにも非現実的すぎるからだ。
よくよく考えれば、レア博士が私を呼び止める必要などない…
しかし、部屋の姿見は非情な現実を突きつける。
「……………お…おい………嘘………だろ……?」
そこに映る私の姿は、レア博士に犯されたままのものであった。
視界を下に下ろしてもそれは変わらない。皮かぶりの萎えた粗末なものが股についている。
あまりの出来事に私は鏡を叩き割る。
それでも現実は変わることなく、左手から伝わる痛みが絶望を更に深くするだけだった。
「はは………あははは…」
気分は最悪だ。この手に神機が握られていれば、誰もかれもを皆殺しにしてやりたいほどに。
どうせそれでも夢から覚めないのだろうなと自嘲していると、机の上のものに目がいった。
あるものは数個のカプセル状のものと、カプセルの説明書、調合レシピのようなものと手紙だ。
どれも見たことがないものだが…私は感情を抑えながら、その手紙の内容に目を通す。
―研究の結果、性転換薬は女性に効果があることが分かったわ。
男性のみが持つY染色体が絶滅した生物は、X染色体が代替機能を発揮するの。
それを強制的に発現させるための薬を、あなたに実験してもらったのよ。
最初に伝えていなかったのは謝るしかないけれど、実験は成功。
あなたの精液から、生殖能力の高い精子がたっぷり検出されたから、間違いないわ。
ゴッドイーターしか服用できないし、まだ実験段階だから、残りの薬はあなたにあげる。
調合表もしっかりあるから、いつでも好きなときに性転換できるわよ。
ただ、制服じゃバレちゃうから、クローゼットに入れておいた服を使ってね。
洗濯もできるように、二着ずつ用意しておいたから。
追伸
お詫びとして、あなたの童貞をもらっておいたわ。真性包茎だけど、すごいイチモツよ。
あなたが一回イくまでに、平均で四回も先にイかされちゃった。
手コキのときもそうだったけど、あなたって遅漏なのね。
生でやらせてもらったけど、ちゃんと避妊薬は飲んでるから大丈夫よ。―
クローゼットにはしっかりと、赤と黒のスイーパーが二着ずつかけられている。
これならバレないな…と納得していた私の瞳は、既に何かを諦めていたように虚ろだった。
――再びフライア、ロビー
「ナナ、ロミオ先輩、ジュリウス隊長…すいませんでした。罰は謹んでお受けします。」
「ま…まあまあ、先輩とはいえ、オレのほうが年下だし、何もそこまでしなくても…」
「そ、そうだよ! サーティンはちょっと真面目すぎるだけだよ!」
非を認めないような人種と見らていたのかは知らないが、私の謝罪に二人は驚く。
何か引っかかるものの、どうやら許してくれたようだ。
ジュリウス隊長も毅然としながら、次の指示を私に与える。
「これで、今回の一件は不問だ、サーティン。これからは、人類のために力を振るってくれ。」
「分かりました。ジュリウス隊長。」
――
あれから私の評判は少しずつよくなっているようだ。
自分自身でも、人当たりや口調など、割と丸くなっている実感はある。
だが、他人の信頼を得られるように反面、私の中にある黒いものは増大し続けている。
それを知る者などいないだろうし、知ってほしいなんて気持ちは毛頭もないが……
投下終了です。結びや展開をどうしようかと苦心した結果こうなりました。
ラケルの人か!
乙!
なぜバレたし
自分のはあんまり人気とか需要ないんやな…orz
538 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/12(木) 22:36:34.26 ID:WZtJ3MIN
全然需要ありますよ乙
乙 ROM専の人が多いんだよ…タブン
それはそうとこのスレもずいぶんレス数多くなったな
あの過疎状態からよくここまで持ち直したよw
今だけだよ
あと少ししたらみんな上から襲われて帰ってくなくなるんだ
乙
2が発売されてストーリークエストを終えた人たちがちょうど来てる時期かな
GJ!!
初心レア博士もいいけどやっぱり経験豊富お姉さまレア博士もいいものだ…
乙です!!!
玄人レア博士もいいものだ...
「……あの、なんですか、それ」
「…抱き枕」
「…ドンびきです」
本人に、見られた。
極東支部に籍を置いてから結構な時間が経つ。よって、部屋の私物化もかなり進んだ。
と、いうより完全に趣味の部屋だ。隣が歌姫の部屋だろうと知ったことか。
そもそも、いつものおっさんから爆縮体を買うついでにこれを勧められたのが堕天の始まりだったように思う。
「…な、なんですかそれ…」
「いやぁ、オマエにはその気があると思ってな。
いっつも任務を受注する際に彼女を目線で追うの、知ってるんだぜ」
「ぐぬぬ」
「悪いこたいわねェ、溜めまくって手出す前に発散しとけ。これでな」
「いや、しかし部屋に置いとくのも…」
「なァに、今なら誤射姫の抱き枕もセットで15000fcだ!言っとくが…そそるぜ?」
「……買ったァ!」
「売ったァ!」
これ以来、ココ極東支部の女性達のグッズを集めるのが趣味になってしまった。
幸い他の隊員達を部屋に入れるようなことはまずない。
食い意地の張ったナナの気を逸らす事など朝飯前だし、ギルはムッツリ、シエルはミリオタ。
俺の部屋と一切接点はない。後者二人はたまに奇妙な視線を感じるが…まぁ大丈夫だろう。
と、このように。セキュリティは完璧なハズだったのにどうしてこうなった。
今俺の目の前には、一度も見たことのない冷ややかな眼差しをした下乳様が降臨なさっていた。
腕を組んで、まるで赤の他人のような目で詰られている。それだけで俺はエクスタシー。
…いやいや!まずは誤解を解かねばならない。
「ま、待て!待つんだアリサ!いいか、落ち着いて聞いてくれ。
これは偶像崇拝に過ぎない。そう、致死率の高いこのゴッドイーターの、『心の拠り所』たるものだ!
俺にとってはそれが君だった。まさに聖母の如く存在だったのだ!それを崇拝して何が悪い!」
「…そもそもそれどこで手に入れたんですか。私、そこまで顔広くないハズなんですが…」
「教祖様に頂いた!」
「は、はぁ?教祖様って……あ、コウタですね。後で串刺しにしておきます。
それはそうと!こんなもの、没収です!」
「あいや待たれい!理由がないぞ、令状を示すベキだ!」
「そ、そんなもの必要ないでしょう!こんなの恥ずかしいからに決まってるじゃないですか!」
ほう。やはり事実は小説より奇なりということか。
抱き枕の妖艶なアリサ嬢より、目の前で顔を赤らめて自身の描かれた抱き枕をぎゅっと抱擁するアリサのほうがよっぽど魅力的に見える。
「…なに、ニヤニヤしてるんですか」
「ん、あぁいやスマン、マルドゥーク一回しか倒してないなーと」
「……?」
しまった。焦りすぎて自分でもよくわからん言い訳がでてきた。
なんだよマルドゥークって。まだガルムのほうが戦った覚えあるぞ。
アリサが怪訝な目で見てきた。もちろんwith抱き枕。
「と、とりあえずだ!癒しを返せ!マガツキュウビで心を荒ませた全プレイヤーのオアシスだぞ!」
「全プレイヤーってなんですか!それに私ならいつでも見れるじゃないですか!」
「…え、いいのか?」
「あ、いやその、いいとかそういう意味じゃなくってですね…とりあえず、本人のいないとこで変なことするのはやめてください!」
そう言い残し部屋から退出しようとする天使様。もちろんwith抱き枕。
「…ってちょっとオイ待て!」
「きゃああぁっ!?」
お約束というかなんというか。俺は気が動転するあまり、アリサを押し倒してしまったわけだ。
しかも俺の呼び声に反応して銀髪が後ろへなびいたわけで。簡単にいうと対面で馬乗り。しかも俺の手は…。
「進めるべきか、退くべきか。それが問題だ」
「あの…手が…」
きめ細かく真っ白な柔皮はまるでゴムのよう。そして一寸先はマシュマロの双丘。
俺の手は、実に触れるか触れないか、といった瀬戸際のところに置かれているのだ。ちなみに直。
目の前の少女は意外とこの手のことに弱いようで、言葉を紡ぎだせずにいた。まぁ俺も童貞だけど。
「ま、まさかこのまま…なんて…考えて、ませんよね…?」
「…ゴクッ」
「っちょ、嘘でしょう!?やめて、誰かたすけムグッ」
俺は手持ち無沙汰な左手で口を塞ぎ、右手で神々の遺産に手を伸ばした。
もはやアリサは涙目だった。共に戦う仲間を貶めるというのは、平素では得られない背徳感だ。
「ウグッ、私にはリーダーが…!」
塞いでも言葉が漏れてくるなんて、喧しい口だなぁ。どうせこのまま返してもばらされてしまうのだろう。
そう思うと、内からえもいわれぬ黒い衝動が滲み出してきた。壊してしまいたいという、破戒の感情。
俺はいてもたってもいられなくなり、抱き枕で彼女の顔を押さえつけた。呼吸を一時的に奪うためだ。
アリサは激しく抵抗した。スカートがめくれるのも気にせず、脚を跳ね上げた。
だがそれも時間の問題である。
次第に弱弱しくなっていく抵抗を見て、俺は征服感を感じていた。これは抱き枕じゃ味わえない。
「騒がないか?」
アラガミを前にしたかのようにドスを聞かせた声。
可愛そうな少女は、枕の下で頭を縦に振った。その感触が伝わり、背筋に快感が走るのを感じる。
まぁこうしていても仕方ない。俺は向きを180度回転させ、アリサの下半身を向き合った。
そして―――大腿骨に手をかけ、一瞬にして下着を奪い取るッ!
ピクッと反応したアリサ。だが遅い。そのままブーツを通り抜け、純白のショーツは宙に浮かんだ。
遅れて彼女の手がスカートを抑えた。ククク、俺の目的は今はそちらではないのだよ。
枕をどかし、ご尊顔を拝むと同時に、口にショーツを丸めて突っ込んだ。驚くアリサの顔が見物だ。
トレードマークであるベレーは美しい銀髪から離れ、涙を浮かべて眉を寄せる表情は、いかにも“教われました”という風貌である。
「むぅ、うぅー!」
「悪く思うなよ?」
それでは、いざまだ見ぬ理想郷へ。クリーム色のクレイドル隊員服をかきわけ、ふにゅりとした感触が指先に伝わってくると俺はこう思った。
チ ベ ッ ト の 大 自 然 は 偉 大 だ
了
乙
ギルの奇妙な視線とは一体
乙で〜す
ブラッド隊長堕天(第一種接触禁忌種)はつよい
ちゃん様ver.は!?
ちゃん様ver.はまだですか!?
550 :
東京喰種の人:2013/12/13(金) 19:26:50.73 ID:jKvB4wTd
マガツキュウビwwwwwwwwww
おつー
投下します
男主×ナナです
553 :
男主×ナナ:2013/12/13(金) 23:53:05.88 ID:X+lneu66
「あー疲れたぁ」
ナナはベッドへ身を投げた。
任務で疲労した身体を受け止めマットレスが軋む。
「疲れたのは同意だけどそれは俺のベッドだ勝手に寝るな!」
仁王立ちで憤慨する少年をナナは薄目で見上げる。
「えぇー良いじゃん隊長のけちー」
「良くない!疲れたなら自分の部屋で寝ろ!なんで俺の部屋に来るんだよ!」
自分をベッドから引っぺがそうとする少年の腕をかわして、ナナは笑う。
「分かんないかなぁ」
「誘ってるんだよ?」
ふざけんな、といつもなら怒鳴っていただろうに。
できなかった。
ナナの視線が、声音が、余りにも艶っぽくて。
悪ふざけとは、到底思えなくて。
心拍数が冗談のように上がる。
血の巡りがおかしい。頭と――局部に集中する。やばい。
「……馬鹿なこと、言ってんじゃねぇよ」
ようやく振り絞った声は掠れていた。
喉がからからだ。潤そうと唾を飲み込む。ゴクリ。喉が鳴る。ナナに聞こえてしまっただろうか。
じっとこちらを見つめていたナナが、ふと視線をそらした。
「私じゃ、嫌かな…?」
切なげに、悲しげに、そんなことを言う。
「…嫌、とかじゃ…なくて…」
力の無い声は鼓動にすら掻き消されそうだ。
――女にここまで言わせて、恥をかかせていいのか?
――いや、流されるままに事に及ぶなど、不誠実ではないか?
言い訳を盾にした欲望と建て前の自制心がせめぎあう。
「――それなら、隊長」
細い指が、むき出しの腿を撫でている。
赤い唇が動く。
「おねがい」
濡れた瞳がねだる。
自制心は呆気なく崩れ落ちた。
554 :
男主×ナナ:2013/12/13(金) 23:54:55.35 ID:X+lneu66
ナナに跨がった俺はぞんざいに服を脱ぐ。
上着とシャツを脱ぎ捨て、下は――面倒だ、とりあえずベルトを抜きファスナーを下ろした。
圧迫されていたモノがいくらか楽になり、一息つく。
「――興奮した?」
ナナがニヤニヤしている。くそ。
「…あれで興奮しない男がいたらお目にかかりたいもんだ」
「ほんとー?色仕掛け頑張ったかいがあったよー」
先程までとは打って変わって、ナナは普段のように楽しげに笑う。大した演技派だ。
ただ、それでも――瞳の奥には物欲しげな女の色が見て取れて。どうしようもなく俺の情欲を煽る。
俺はナナの胸を覆っている白いチューブトップに手を伸ばし、無造作に捲り上げた。
ふるん、とこぼれ落ちた乳房が揺れる。
白く柔らかそうな膨らみと、その頂点にある桃色の屹立。
いけないとは思いつつ、これまで何度も妄想したシチュエーションだ。
たまらず両手で乳房を鷲掴みにする。柔らかい。
「ちょっと、隊長ぉ…、もう…ムードが足りないよー?」
「…うるさい。そんな余裕ねぇっての」
呆れ顔のナナに反論し、夢中になって胸を揉みしだく。指の間から溢れ出しそうな柔肉は変幻自在に形を変える。
「ふぅ…ん…」
ナナの色っぽいため息に、つい腰が動いてしまう。その拍子に、ファスナーの間からはみ出したモノが擦れた。
意識は下半身に向けられる。下着越しのそれをナナの内腿に繰り返し擦り付ける。
うっとりとされるがままだったナナが、腿をもぞもぞと動かしてきた。股間に更なる刺激が加えられる。
ナナが絡み付くような視線を送ってくる。
もう限界だ。すがるようにナナを見遣ると、彼女は俺の衝動に気付いたように優しく妖艶に笑った。
「…良いよ、隊長」
許しを得た俺は、手付かずだった彼女の下半身に手を伸ばす。ベルトを外してショートパンツを下着ごと脱がせる。
腰のくびれから、尻の膨らみ。ふっくらした股間を覆う陰毛。
普段から露出の多いナナだが、言うまでもない、裸の眺めは格別だ。
局部があらわになり、恥ずかしそうに腿をすり合わせるナナを前に俺もズボンと下着を下ろした。
勃起しきったペニスが解放され天を衝く。
――それを見たナナの表情が一変した。
555 :
男主×ナナ:2013/12/13(金) 23:56:56.85 ID:X+lneu66
艶っぽい笑みも恥じらいも消え去り、浮かんでいるのは驚きと――恐れ?
ヤる気満々だった俺も流石に鼻白む。
「……どうか、したか?」
「え、えっと…」
急に弱気になってしまったナナはおずおずと俺の股間を見つめている。
「……大きくない?」
――はぁ?思わず頓狂な声が出た。
「…いや別に…特にデカくはないだろ」
「嘘!絶対入んないよそんなのー!」
どうもナナは実物のペニスを見て怖じけづいてしまったらしい。心なしか青ざめているように見える。
…だからといって、ここまできて止められようか。いや無理に決まってる。
「大丈夫、入るから」
「無理ー!」
「…良いから!足開け!」
ナナは持ち前の馬鹿力で必死に抵抗してくる。
しかし俺とて神機使いの端くれ。なんとかナナの両膝を開かせ、持ち上げて両腕と一緒に押さえ付ける。
「やっ…やだぁ…」
まる見えになる陰部。粘膜は赤く充血し、入口がぬらりと光っている。
本人の意に反して、こちらの準備は万端のようだ。
「…挿れるぞ、ナナ」
自分の荒々しい息遣いに気付く。浅ましいと思うが知ったこっちゃない。
「待って…隊長、お願い」
ナナは泣きそうだ。――知るか。
くちゅ。
亀頭を入口にあてがう。
「たいちょ」
無視して体重をかけた。
556 :
男主×ナナ:2013/12/13(金) 23:58:34.24 ID:X+lneu66
「いっ――痛い痛い痛いー!!」
竿の中程まで挿入ったところで、それ以上進めなくなった。
「――っ!ナナ!締めんな!」
ナナの膣壁は俺を拒むように道を閉ざし押し戻そうとする。
負けじとナナの腰を掴み踏み止まる。
「おいっ、ナナ――…ナナ?」
ナナは顔を手で覆って泣いていた。
「ひっ…ひっく…」
さっきはあんなに非情になれたのに。一気に罪悪感が押し寄せる。
「…ナナ、ナナ?すまん、悪かった…」
宥めるように抱いてやると、ナナの方からもしがみついてきた。
髪を撫でながらごめんな、と繰り返す。下は頑張ったままだが。
暫くしゃくり上げていたナナが落ち着いてきたあたりで、声をかけた。
「…ごめんな、いきなり過ぎた。ゆっくりやるから、ちょっと力抜いてみ?」
安心させるようにナナの目を覗き込む。
「ん…」
大粒の涙を浮かべたまま、小さく頷くナナ。
ふっ、と抵抗が弱まった隙に、ぐっとペニスを押し込む。
「あうぅ」
すぐにナナが苦しそうに呻き、膣もまたきつく閉じようとする。
「っと…よしよし。もうちょいだから。な?」
ぽんぽんと頭を軽く叩き励ましてやる。ナナが無言で頷く。
「……っ!」
ナナが緩めた瞬間、ずずっ、と奥へ進める。俺とナナの下腹部がぴったりくっついた。
「よーし、ほら、最後まで挿入った。頑張ったな?ナナ」
ご褒美にキスをしてやる。…そういえばこれが最初のキスだ。
ナナが首に腕を回してきたのでしっかり抱きしめてやる。
舌をねだってくるので応えてやる。
「ふ…んぅ…んむ…っ」
鼻息と唾液の音だけが暫く続いた。
557 :
男主×ナナ:2013/12/14(土) 00:02:46.92 ID:8KF+w7pO
ナナが腕の力を抜いたので唇を離す。
潤んだ瞳が俺を見あげていた。
「…ね、隊長」
「ん?」
「気持ち良い?」
自分は痛みで泣きじゃくっていたというのに。なんだか健気でいじらしい。
「…ん、そうだな。…動かしたらすげー気持ち良いと思う」
ナナが何か言おうと口を開きかけたのを遮って続ける。
「けど。その前に」
上体を起こしてナナに笑いかける。
「ナナに気持ち良くなってもらわないとな」
今も俺をぎちぎちと締め付けている辺り、ナナはまだ痛みに耐えているんだろう。
泣かせて楽しむ趣味はないし、どうせなら一緒に愉しみたい。
「隊長…」
感激した様子のナナにもう一度軽くキスをして、俺は上体を屈める。
目の前には白く柔らかな双丘。
右手で右の乳房を揉みしだき、左の乳首を口で責める。
唇で乳頭を食み、先端を舌先でちろちろとくすぐると、ナナは「ひゃあぁ」と高い声で啼いた。
と、同時に。それまで俺を拒絶し続けていた結合部が、きゅうん、と慄いた。
「や、ん…たいちょぉ…なんか…変…」
ナナも甘い声を漏らす。
「胸…弄られてるのに…アソコが変だよぉ…」
「気持ち良いのか?」
「んん…っ、そう…かも…」
――なるほど。なら、このまま気持ち良くなってもらえば。
「やぁんっ!」
ぢゅっ、と強めに左側を吸い、こりっ、と右側をこねる。
リズミカルに、不規則に責め立てると、ナナは明らかに高ぶっていった。
「やっ、あ、あっ、あぁ〜っ」
短い悲鳴に合わせてナナの身体がびくびくと痙攣する。膣も連動するようにきゅんきゅん引きつる。
自分の衝動にひたすら耐えながら、ナナを悦ばせることに集中する。
「たい、ちょぉ、…――っ!」
558 :
男主×ナナ:2013/12/14(土) 00:05:01.34 ID:8KF+w7pO
突然、ナナが一際大きく痙攣した。言葉も無く。
顔を歪めたまま全身を硬直させる。
ただ俺を飲み込んだまま膣内だけが激しく収縮していた。
「くっ…!」
びゅくっ、びゅっ。
堪えきれず、下半身は刺激されるまま精を放つ。
出るだけ出し終えたころ、ナナはがくりと脱力し、思い出したように大きく息つぎをした。
「はぁっ…!はぁっ…!」
恍惚とした表情でぐったりしているナナだが、膣だけは別の生き物のように今もびくびくと脈打っている。
そんな様子を眺めていたら、またムラムラしてきてしまって。萎えかけていたモノにも力が戻る。
「…おい、ナナ。ナーナ?」
俺の呼びかけにナナが虚ろな視線で応える。
「…イッちまった?」
聞かなくとも分かっちゃいるが。ナナはこくんと頷く。
「…イッちゃった…すごく…気持ちいいよぉ…」
甘えるようにしがみついてくるナナをあやしながら耳元にキスし、囁く。
「痛みは?」
「ん…もう平気…」
「そうか。じゃあ…」
少し身体を離して、ナナを見つめる。ナナも物欲しげな瞳で見つめ返してくる。俺と同じ思いのようだ。
「…こっから本番な?」
「…ん」
ナナの返事を合図に、俺は必死で宥めすかしてきた本能を解放してやった。
「ひゃうぅ!?」
大きく腰を引いて、突き出す。ナナが悲鳴を上げてのけぞる。
ぐちゅんっ、といやらしい音を立ててペニスはまた根本まで埋まる。
熱く柔らかい肉がまとわりつく。きゅうきゅうと締め付けてくる。
全身を駆ける快感に身震いする。
それをもっと味わいたくてまた腰を振る。
「あぁっ!あぁん!」
もっと。もっと。
「やぁっ…!イ゙…イ゙っちゃ…!イ゙っちゃうぅ…!」
ナナがぶるぶると首を振る。身をよじる。腰を押さえ付けて思い切り突き上げる。
「――ああぁっ!ああっ!」
ぐちゅんっ、ぐちゅんっ――
「あ゙〜っ!あ゙ぁ〜っ!!」
もっともっともっと――
真っ白になった頭の中から霧が晴れていく。
絶頂の瞬間から断続的に吐き出されている精液はまだ涸れない。
「あっ……あん……」
ナナはまだ快感の余韻の中にいるようだ。膣の痙攣に合わせて喘いでいる。
ようやく射精の勢いも落ちてきた。思考もクリアになっていく。
心には満足感、充実感、そして、なぜか…一抹の不安。
――本当にこれで良かったのか?
「たいちょぉ」
呼ばれて我に返った。
目の前には快楽に蕩ける笑顔。
――いや、今さら言っても仕方ない。頭を切り替える。
「…すっごく…良かったよぅ…」
「…あぁ、俺も」
俺は笑顔を作り、キスをしようと顔を近づける。
唇が触れる寸前、ナナがそっと囁いた。
「――シエルちゃんには、ナイショだよ…?」
以上ですー
読んでくれた方ありがとうございました(`・ω・´)
おつおつ
>>559 乙です
途中から一転攻勢もあり、二度美味しい展開でしたね
ナナは純情系も似合うことを再認識しました
【訂正】
>>534の下から二つ目の文章に「」の部分が抜けてました
最後は添削あまりせず投下したので申し訳ないです
だが、他人の信頼を得られるように「なった」反面、私の中にある黒いものは増大し続けている。
>>537 結構文章とかは比較・参照させてもらってるんだけどね
シチュとかキャラが特異ってのも若干はあるんじゃない?
それでも確実に、どこかに需要はあると思うけど
ナナかわいいなあ
GJGJ
>>562 ご意見ありがとうございます
やはりそこですかね…かなり倒錯的な内容なのは自覚してます
固有名詞を付け、人となりを考えてから作っているところも、
キャラメイクゲーとしては二重律反ですし…問題点は多いですね
続編もアブノーマル路線まっしぐらなので、完結するまで何か吹っ切れました
566 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/14(土) 16:32:45.31 ID:ZmOOnqej
567 :
東京喰種の人:2013/12/14(土) 22:22:08.46 ID:NIOgyzWh
2は衣装がクソ高ぇな・・・。おかげでいつも金欠気味だ!
そして乱獲される黄金グボロ
『 グボログボロ黄金種ハード 』
捕喰の為に蒼痕の創壁に潜入するグボログボロ黄金種。
だが、それはジュリウスの巧妙な罠だった。
「グボログボロ黄金種の尾ビレは 私に崩される為に築いてきたんですものね」
「いつもの力が出せれば…こんなピクニックなんかに…!」
「よかったじゃないですか 爆縮体のせいにできて」
「んんんんんんんっ!」
「へへへ おい、エミールを用意しろ。みんなで瞬殺してやる」
(耐えなきゃ…!!今は耐えるしかない…!!)
「グボログボロ黄金種の生高純度金ゲ〜ット」
(いけない…!全部位が壊れやすくなってるのを悟られたら…!)
「生グボログボロ黄金種様の生大量発生を拝見してもよろしいでしょうか?」
「こんな奴らに…くやしい…! でも…発生しちゃう!」(ビクッビクッ
「おっと、砲塔に当たってしまったか。甘い結合崩壊がいつまでもとれないだろう?」
それからグボログボロ黄金種は後から侵入してきたグレム局長らによって救出された
570 :
相談1/2:2013/12/15(日) 00:21:36.16 ID:P1eIJ2q7
「その、少し、相談に乗ってもらえないでしょうか」
シエルから相談を持ちかけられたレアは少し嬉しかった。
こんな私でも、まだ先生と呼んで頼ってくれるというのだ。
「ええ、いいわよ」
それに考えて見れば質問をされたことはあったが、相談を持ちかけられたということはない。
彼女にはラケルのことでも力になってもらった。
だから今度は私がしっかりと力になってあげよう。
などというお姉さん的思考も出てきた。
「で、相談ってなにかしら」
「その、男の人の、喜ばせ方について、お聞きしたいと」
頬を染めつつ、そんなことを聞いてくる。
「あら。お相手は、隊長さんかしら」
そう尋ねると、シエルはますます頬を赤くした。
かわいいなあ。若いなあ。青春だなあ。
などと感慨に浸りつつも考える。
彼の喜びそうなことはなんだろうか。
「そうねえ。安直にはプレゼントとか、デートの時にはおめかししてみる、とかかしら。何にせよ、心がこもっている事ね」
「あの、その、そういうことではなく」
珍しく歯にものが挟まったような物言いのシエル。
それにちょっと悪戯心が浮かんだのか、レアはからかってみたくなった。
「ふーん、じゃあ」
一拍おいて、耳元にこっそりと囁く。
「勝負下着でも一緒に見立てて欲しいのかしら」
「はい、よろしくお願いします。できればその有効な使用方法、その後の技も」
そして思いっきり地雷を踏み抜いた。
571 :
相談2/2:2013/12/15(日) 00:22:29.89 ID:P1eIJ2q7
レアはまさかの展開に頭を抱えたくなった。
まさか男の喜ばせ方がそういう意味だとは思っても居なかった。
教え子は、私の知らないうちに大人の階段を登っていたということか。
とりあえず、思考をまとめるための時間稼ぎのために聞いてみる。
「と、とりあえず、馴れ初めとか教えてくれるかしら」
件のブラッド隊長と体を重ねる関係になった経緯は単純な話であり、任務中、ピンチを救われたということである。
話を聞いている内に悲しくなってきた。
そしてアドバイス出来るような経験があったかと、男性歴を思い出し、泣きたくなった。
そもそもレアは処女であった。
ラケルの命令で何人かと愛人的な関係になったことはある。
最初の相手は脂ぎった中年であり、ラケルや父への申し訳無さから、純潔を失うことも覚悟した。
だが、最初の男が求めてきたのは、ムチでぶつことだった。
そう、レアは処女のまま女王さまになっていたのである。
また、他にも似たようなものは居た。
もっと酷いのになると、赤ちゃんプレイ(もちろん男が赤ちゃんだ)、などをやらされることになった。
結局本番行為を行うことは一度もなく、また求められてもいない純潔を捧げる気にもならず、気がつけば28歳になっていた。
「そ、そうね。でも、行為については、人それぞれだから、ゆっくり探って行けばいいんじゃないかしら。
ちゃんと想い合っていれば大丈夫よ」
結局出てきたアドバイスは、ある意味中身の無い当たり障りのないものだった。
というか、自分の経験なんかシエルに活かしてほしくはないし、ブラッドの隊長がこの知識を活かせる人物であってほしくない。
「ありがとうございます。やっぱり、先生に相談して正解でした」
レアはシエルの晴れやかな笑みを直視できなかった。
572 :
後書き:2013/12/15(日) 00:25:41.65 ID:P1eIJ2q7
なんというか自分の中のレア博士像を書いて見ました。
後日談っぽいものも考えてはいます。
形になったら、また投下しようと思います。
乙
レア博士はどこで道を踏み外してしまったのか
ハルさんのアプローチを天然スルーしてたしそういう面もあるのかも
おつー
なんだこれ……なんだこれ!
Wiki更新乙
577 :
東京喰種の人:2013/12/15(日) 11:47:10.00 ID:hKy3F5SI
>>569 そうか!黄金グボロを乱獲すれば良いのか!!気付かなかった・・・。
なにこれかわいい、乙
>>570 GJ!!
お姉ちゃんぶるレア博士とか最高だわ
経験豊富なお姉さんとしてノせて後戻り出来なくさせたい
>>569 グボロちゃんのおかげでパイスー色違いで揃えられましたいつもありがとう
>>575 乙
レア博士は攻めでも受けでも魅力的だから困る
そして、鬼畜王ブラッド隊長の魔の手からは絶対に逃れられない!
投下します
男主×シエルです
>>552に続くお話だったりします
582 :
男主×シエル:2013/12/15(日) 22:43:09.91 ID:vaeYzAWR
「私は君の友達として至らない点があるのでしょうか」
やはりこの子は、ずれている。
大まじめにそんなことを聞いてくる少女を前に少年は思った。
「…いきなりなんだってんだ、シエル」
几帳面に整頓されたシエルの部屋、そのソファに二人は腰掛けている。
悲痛ともとれる表情でシエルは訴えた。
「最近一緒に食事をしていません」
「…はぁ。そうだっけ」
少年のつれない返事にシエルは声を荒らげる。
「そうです!この1週間で2回のみです!これはそれ以前の平均5.1回を大きく下回ります!
しかも今日までの4日間は一度も!4日連続というのは君が遠征に行ったときを除けば初めてのことです!」
まくし立てる少女に少年は気圧される。
「というか、ですね…!」
シエルはそこで一旦言葉を切り、顔を赤くしながら続ける。
「こ、このところ、…ナナさんと!一緒のことが多いように思います!
食事だけじゃありません、任務もかなりの頻度で同行していますよね!?」
――ここでようやく、少年は合点がいった。
シエルは自分の語気の荒さにハッとしたように俯く。
「は、話が逸れました。いえ、別に良いんです、君とナナさんは同期の入隊ですから!
仲がいいのは当たり前です!…ですけど!
…私と食事をしてくれない、というのは、その…私に、何か原因があるのでは、と…」
「…妬いてんの?」
突然の問い掛けにシエルはぽかんとした顔をあげる。
「焼く?何をですか?」
「もち」「もち?」
「…嫉妬?」「しっと?」
しっと、ともう一度口の中で呟いたシエルの顔がみるみるうちに真っ赤になった。
「しし嫉妬!?ち違います!私はただ君の友達として相応しくありたいと思ってですね!」
顔の前でぶんぶん手を振りながら必死で否定するシエルを面白そうに眺めながら、少年は思う。
自分も隅に置けないな、と。
そして、どうしようか、と。
583 :
男主×シエル:2013/12/15(日) 22:45:01.17 ID:vaeYzAWR
シエルの言うとおり、俺は最近ナナとべったりだった。
一緒に任務に行って、食事を取って、どちらかの部屋に行って、ベッドイン。
あの日以来、それが当たり前の日常になり始めていた。
――どうしようか。
ナナのことは好きだ、と思う。
だが目の前の美少女は明らかに自分に好意を寄せている。
ちょっと押せば簡単にモノに出来そうなほどに。
ナナの笑顔が浮かんで消える。下心が優勢だ。
『シエルちゃんには、内緒だよ』
ナナの言葉が甦る。
――黙っていればバレないんじゃね?
下心の勝利。俺は心を決めた。
「シエル」
「はっ!?はい!」
威勢の良い返事をするシエルに、俺は真面目腐った顔を作って告げる。
「実は友達として不満がある」
「!!それは…どういう点でしょうか!?改善します!」
シエルが身を乗り出す。
「スキンシップが足りない」
俺の言葉にシエルは面食らったようだ。
「す、スキンシップ、ですか?」
「そ。前みたいにハグしてくれよ」
「あ…!あれは、感極まって、つい…」
思い出してか、シエルは頬を染めてもじもじしている。
「…してくれないのか?…ナナは結構してくるけど」
「!!…わ、分かりました…!」
予想どおり、ナナの名前の効果はてきめんだった。
シエルは意を決した面持ちで、しかしぎこちない動きで俺の首の後ろへと腕を伸ばす。
そして、赤い顔を背けながら、身体をそろそろと近づけてくる。
――ええい、じれったい。
俺はシエルの細い腰を抱き寄せた。
「きゃあ!」
シエルの肩に顔をうずめる。良い香りだ。
胸に当たる感触が柔らかい。ナナとはまた違う抱き心地がたまらない。――許せ、ナナ。
「あ…あの…」
蚊の鳴くようなシエルの声がする。俺は答えず腰に回した手を下へ滑らせる。
「っ!?」
腕の中の身体がびくりと硬直した。構わずにスカートの上から尻を撫でる。
「あの!な…何を…!?」
「んー?スキンシップ」
逃れようとするシエルの腰を左腕だけで押さえつけながら、右手は更に下へ。
腿の裏側に触れる。そのまま上へ。
下着の縁。すべすべした下着の手触り。その上から尻を鷲掴みにする。
「きゃ…!こ…これは、友達の範疇を超えているのでは!?」
腕を背後に回し、俺の指を必死に剥がそうとするシエル。
その耳元に唇を寄せそっと囁く。
「…超えたらまずいのか?」
シエルが息を呑む。
抵抗が止んだ。しばしの沈黙。
「…………いいえ」
584 :
男主×シエル:2013/12/15(日) 22:46:53.24 ID:vaeYzAWR
少し身体を離してシエルの顔を覗き込む。恥じらうような瞳が俺を見つめ返す。
更に顔を近づけると、シエルは一瞬驚いたような顔をしてから慌てて瞼を閉じた。
唇を合わせる。唇を吸う。
顔を上に向かせ舌を挿れる。口内を侵しながら唾液を送る。
シエルがこくりと喉を鳴らした。
キスをしたままシエルの右手を取り、誘導する。俺の股間へ。
そのままズボンの上から触らせる。
「…勃ってるの、分かるか?」
唇を離して尋ねると、シエルはとろんとした目で頷く。
「…どうして欲しいか、分かるか?」
今度は頷かず、シエルは問うような視線を送ってくる。
俺はシエルを目の前の床に座らせた。
俺を見上げ指示を待つシエルは従順だ。
言うなりに俺のベルトを外しファスナーを下ろし下着をずり下ろす。流石に最後はかなり躊躇しながら。
そそり立つペニスを前に真っ赤になりながら待機するシエルに、俺は命じる。
「咥えて」
「えっ…」
驚くシエルを無言で促す。
彼女はしばらく逡巡した末、俺の息子におずおずと唇を寄せた。
軽く先端に触れたあと、唇を開き。亀頭が呑みこまれた。
「…もっと、奥まで…」
シエルは頭を傾け、竿を咥えこんでいく。
「つ…」
竿に歯が当たり思わず声が出てしまった。シエルも気付いたようで、すぐに口の使い方を修正する。
亀頭が壁に当たった。ここが限界らしい。8割ほどが口の中に隠れている。
シエルの、口に。
俺の、ペニスが。
その光景に息子はいっそう膨張する。
「唇で…扱いて…」
シエルの表情は見えない。
ぴったりと触れた唇が竿を登っていく。ぞくぞくと背筋に快感が走る。
雁首まで到達したところでシエルは上目遣いで俺の顔色を伺ってきた。
「…繰り返して」
ゆっくり瞬きをして、シエルは再び頭を下降させる。限界まで含んで、上昇に転じる。
「…っ!」
思わず身体をのけ反らせる。
往路よりもきつく窄められた唇が這い上がる。
シエルの鼻息が下腹部をくすぐる。
今度は舌が竿にまとわり付いてきた。
「うぅっ」
ざらざらした感触、その先端が裏筋をなぞる。ピクピクとペニスが痙攣する。
一往復ごとに巧みになっていくシエルに俺は翻弄される。
じゅぼっ、じゅぼっ。
技だけでなく速度も向上し、唇の隙間からいやらしい音が漏れる。
腰ががくがく震える。限界だ。
585 :
男主×シエル:2013/12/15(日) 22:48:52.82 ID:vaeYzAWR
「くぅっ!うっ!」
快感が弾けた瞬間、どくっ、と発射する感覚。
「はぁっ…はぁっ…」
天を仰ぎ、快感の余韻を味わいながら呼吸を整える。
視線を下ろすと、シエルは先端を咥えた状態で黙ってこちらを見つめている。
もちろん口内は俺の精液でいっぱいのはずだが、それをこぼしたりむせたりする様子はない。
「…飲んで」
シエルは小さく頷き、力を失くしたペニスから唇を離す。亀頭が唇で撫でられる感触に身震いする。
少し眉をひそめたシエルの喉が何度か動く。全て飲み込んだようだ。
「…ずいぶん平然としてるんだな。口にたっぷり出したのに」
多分、射精の瞬間に頭を引いて余裕をもって受け止めたんだろう。
俺が感心するとシエルは恥ずかしそうに俯く。
「…男性の生理は、理解しています…射精に至るものと予想はしていましたが、考える余裕もなく…
咄嗟に浮かんだ対処法ですが、上手くいったようで幸いです」
いかにも『らしい』返答に苦笑しながら、彼女の頭を撫でてやる。
「あぁ…すげー良かった」
シエルは頬を染め、嬉しそうに微笑む。
「君が気持ち良さそうだったので、頑張りました」
――たまらない。
「…シエル、服脱いで」
シエルの表情から笑みが消える。
ますます赤くなりながらも、大人しくシエルは従う。
グローブを外し、ホルスターを外し、胸元のリボンをほどく。
立ち上がり、コルセットを緩め、スカートと一緒に床へおとす。ブラウスの裾から伸びる腿が眩しい。
躊躇うようにのろのろとボタンを外していくシエルの横をすり抜け、俺はベッドへ。
シエルの背中を眺めながらさっさと服を脱ぎ捨て、ベッドへ腰掛ける。
「シエル、こっち」
ブラウスを肩から落としながら、シエルは振り向いた。
ぱさり、と滑り落ちたブラウスを後にシエルは既に全裸の俺の前まで歩み寄る。
薄桃色の下着のみを身につけたシエルは肌も桃色に染めていた。
期待に息子が頭をもたげる。
恥じらいを浮かべた瞳に目配せをすれば、シエルは背中へ腕を回す。
ゆさり。
乳房が重たげに揺れた。
ストラップを肩から落とし、ブラジャーを腕から抜く。
そのまま上体を屈め、パンティを下ろす。
乳房の先でピンク色が揺れる。
身を起こしたシエルは一糸まとわず。
つい感嘆のため息をつく。
やはり目を奪うのは、豊満な胸。いかにも柔らかそうな乳房に、つんと上を向いた乳首。
あらわになったそれは、想像以上のインパクトを俺の股間に与えた。
「あ…あの…」
「ん、あぁ」
いたたまれない様子で身をよじるシエル。俺は無遠慮にその股間に手を伸ばす。そこを守る体毛は薄い。
「…っ!」
「濡れてる」
割れ目を一撫でしただけの中指をシエルに見せる。てらてらと光る指先。
「これはどういうことか分かる?」
「…性的な興奮で…分泌されています…男性器を…受け入れる用意が…出来ています…」
「つまり?」
「……君の……」
「俺の?」
「…君の…ペニスが…欲しいです…」
586 :
男主×シエル:2013/12/15(日) 22:51:20.36 ID:vaeYzAWR
発情した雌の顔で、シエルが言う。
シエルに呼ばれて、だいぶ前からガチガチだったそれが更に存在を主張する。
「ほら、こいつだろ?」
後ろ手をついてシエルに見せつける。シエルがうっとりと見つめる。
「好きにしていいぞ」
驚いたように目を丸くし、そのあと困ったようにこちらを見つめるシエル。俺は何も言わずに待つ。
シエルは少し考えて。
俺の肩に手を置く。
俺の腿を跨いでベッドに両膝をつく。
目の前に立派な乳房が迫る。むしゃぶりつきたいのを我慢して。
右手を肩から離して、自分の股間へ。入り口を確かめたのか。
続いて真下にそそり立つモノに手を沿え。
ゆっくり腰を下ろす。
ぴと、と粘膜と粘膜が触れた。
シエルが腰を前後させ、入り口を探る。
敏感な先端部への刺激に声が出そうになる。唇を噛み耐える。
シエルの愛液か俺の先走りか――おそらくはその両方。粘液が竿を伝うのが分かった。
入り口の窪みを先端が探り当てたようだ。
――くるぞ。
シエルは目を閉じ、息をつめて。
腰を下ろした。
「…っ……あっ……あ、ん……っ…」
狭く熱い肉を掻き分けシエルが俺を呑み込んでいく。
ゆっくり、だがスムーズに俺達は結合した。
シエルの中はざわざわと小刻みに震えている。
ナナとは違うけど、これはこれで――と思ったところで自省する。今はシエルに集中。――すまん、ナナ。
そんな思考はすぐに下半身に走る快感に掻き消される。
「あぁんっ」
シエルが腰を振り始めたのだ。
「はっ…あっ…あぁっ…」
俺に跨がり腰を弾ませながら、ゆさゆさと乳房も弾ませながら、シエルは喘ぐ。
初めてだろうに、痛がる素振りもない。ナナとは大違い――いやいや、今はシエルだ。
俺はされるがまま。しかしそのおかげで余裕がある。気持ち良くなりながら、シエルの様子を観察する。
彼女は少しずつ腰使いを変えている。
上下軸、前後軸を微妙に調節しながら、一番良い場所を探しているようだ。
研究熱心といったところか、彼女らしい。
「はぁんっ!あぁっ、あぁっ!」
一際高く啼いて、彼女の運動が規則的になった。
良いスポットが見つかったらしい。正確なピストン。スピードも上がっていく。
ぐちゅっ、ぐちゅっ、ぐちゅっ。
膣内がいっそうさざめく。登りつめているのだろう。
587 :
男主×シエル:2013/12/15(日) 22:52:30.91 ID:vaeYzAWR
「はぁっ!あぁっ!」
シエルは弓なりに身体を反らしながら高速で腰を上下させる。
口の端から涎が垂れている。
乳房がちぎれそうに激しく揺れる。
膣が絶え間無く波打つ。
ぐちゅんっ!
「あっ、――ああぁああああぁっ!!」
悲鳴が上がり、シエルの動きが止まった。
津波が押し寄せ、深く挿さったペニスを扱き上げる。
誘われるままに発射した。
快感に気が遠くなりながらも、俺は硬直したシエルを抱き寄せる。
胸の谷間に顔をうずめると、また沸き起こるものを感じて吐き出す。そのまま何度も射精した。
「はぁっ…はぁっ……」
脱力して倒れそうになるシエルをしっかり抱えながら、荒い呼吸に上下する胸に頬擦りしながら。
幸福感とともに去来するのは、かすかな後悔。それは徐々に大きくなっていく。
ナナの泣き顔を想像してしまい自己嫌悪に駆られる。
――やっぱり、まずかったよな。
下心にあっさり屈服した過去の自分が情けない。
今更何を思っても遅すぎるのだが。
シャワーを借り汗を流して、俺はシエルの部屋を後にした。
去り際に囁かれたシエルの言葉が耳に残る。
「――ナナさんには、秘密ですよ?」
588 :
男主×シエル:2013/12/15(日) 22:54:11.81 ID:vaeYzAWR
(おまけ)
背筋を冷たい汗が伝う。
選ばれて神機使いになってブラッドに配属されて。数々の死線をくぐり抜けてきた自負はある。
しかし――ここまでの恐怖を感じた局面があっただろうか?
「ま…待ってくれ…話を」
「言い訳はぁ、聞ーきーまーせーん」
連行されソファに座らされた俺の目の前には、腰に手を当て仁王立ちするナナ。スカートを握りしめるシエル。
「まさか影でシエルちゃんともエッチしてるなんてねー」
「ナナさんともそういう関係だったなんて…酷い…」
凍えるようなナナの目。大粒の涙を湛えたシエルの目。
嗚呼、俺の馬鹿。馬鹿馬鹿馬鹿。
「覚悟は出来てるよねー?」
ナナがバキバキと指を鳴らす。ザッと血の気が引く。
「ナナさん、待って下さい」
涙を指先で拭い、シエルがナナを制する。
た、助かっ――。
「――ここは私が」
すっと伸ばされたシエルの手に握られたもの。は。
「じょ…冗談…キツイ、ぜ…?」
ごり。額に硬く冷たい感触。
「シ…エル…?」
無慈悲な瞳が俺を見下ろす。
「さようなら」
「ヒッ…!」
「――アハハハ!引ーっかかったー!」
きつく閉じていた目を恐る恐る開く。
「くふふっ!隊長ったらビビっちゃってー!」
ナナが笑い転げていた。シエルがホルスターに拳銃を戻し、しれっと言い放つ。
「冗談です」
「本気で撃つわけないじゃーん」
へなへなと力が抜けた。
「お…怒ってないのか…?」
「怒ってるよ」「怒ってます」
ぴしゃりと言われ首をすくめる。
「でもさー私もシエルちゃんに後ろめたい気持ちはあったんだよねー。シエルちゃんが隊長のこと好きなの知ってたし」
「…私も同じです。君は言うまでもなくらナナさんも大事な友達ですから…関係を悪化させたくはないんです」
「ねー。それで、シエルちゃんが良いこと思いついたんだよー」
「い、良いこと…?」
ナナとシエルが頷いた。
「3人で、仲良くすれば良いと思うんです」
「単純だけど名案だよねー」
――えーと。それはつまり。
ナナが隣に腰掛け俺の腿を撫でてくる。
「もちろん、隊長次第だけどねー?」
シエルが反対側に腰掛け胸を押し当ててくる。
「もし君がどちらか一人を選ぶというのなら、私達は潔く従います」
二人が顔を寄せてくる。
「どうするー?」「どうしますか?」
選べるはずがない。しかも、選ぶ必要もない。
なんという両手に花。
俺は二人の肩を抱く。
「……これからもよろしくな、二人とも!」
二人が歓声を上げ抱きついてきた。
どうやら丸く収まったようだ。俺はこっそり安堵の溜息をつく。
――しかし大丈夫かしら俺の身体。
俺の不安などお構いなしで、股間の息子がヤる気を出していた。
以上ですー
読んでくれた方ありがとうございました(`・ω・´)
グッジョブでした。
乙
GJよくやった続きはよ
最高でした
じゃ、3P編も書いてもらおうか(ゲス顔)
ウィキペディアでライオンの交尾をみたらメスが雌の顔をしてた…
ピターさんに乗られたマータさんとかマルちゃんにのられた女主とかあんな感じなんだろうな。
595 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/15(日) 23:27:24.26 ID:AeA2kU94
グレートでしたよこいつは!!
次はユノやフランを加えての5P編をお願いしますね。
ブラボー!おお……ブラボー!!
597 :
570:2013/12/16(月) 00:11:58.72 ID:LYDsix/B
相談を書いたものです。
とりあえずの続きを書いて見ます。
今回もエロはないですが、次回にはエロを書く予定です。
出てくるのは、レア、シエル、カノン、エリナです
598 :
相談2 1/3:2013/12/16(月) 00:13:36.86 ID:LYDsix/B
レアは呆然としていた。
どうしてこうなったのか。
そんな思いだけが頭のなかを渦巻いていた。
夜のラウンジはバーみたいな雰囲気になっている。
そこで、目の前にはシエル、カノン、エリナが期待に眼を輝かせていた。
そもそもの始まりは、シエルから衝撃的な相談を受けた後、ブラッド隊長と、カノン、エリナの三人を見かけたことだった。
三人の様子は、友達を超えたものであり、カノンはその豊満な(と入っても自分には負けるが)胸を押し付けたり、
エリナも腕を絡めたりと、明らかにブラッド隊長を男として意識しているものであった。
ブラッド隊長にはシエルがいる。
教え子のシエルを不幸にするわけにもいかない。
そう思い、女性二人に釘を刺そうとし、ちょっとラウンジに呼び出した。
するとそこにシエルが合流してきてしまった。
599 :
相談2 2/3:2013/12/16(月) 00:16:14.60 ID:LYDsix/B
さすがにシエルがいる前で、注意するのも気が引け、どうしようか考えていると、シエルから会話が始められた。
「レア先生、この間はどうもありがとうございました。先生のアドバイスのお陰で、私達は一層絆を深められたと思います」
そう言われてため息を一つつく。
その彼が浮気というかなんというかをしそうだということを知ったら、彼女はどういう顔をするのだろうか。
シエルを悲しませないようにこの場を収める方法は、と考えている内に、とんでもない発言が聞こえてきた。
「あれ?この間、ビデオとかとったのって、レア博士の発案なんですか?」
「はい、ゆっくり探って行けとアドバイスを頂きましたので、色々検証のための資料を確保することに」
「さすがレア博士、大人の女です。エッチしてるところを映像に残すなんて、すごい発想です」
カノン、あなたはとんでもない誤解をしている。
私が言ったのは、あくまで探れ、だ。
映像を残せとは一言も。
というか
「ちょ、ちょっと待ちなさい。もしかして、貴女達、三人とも」
そういうと、三人共顔を赤くし、そして照れた笑みを浮かべていた。
話を聞くと、シエルの言っていたミッション、それはブラッド隊長、シエル、カノン、エリナの4人で行ったものらしい。
で、ピンチを助けられた三人の元乙女達は、まとめて隊長を男として意識してしまった。
三人は、純潔は捧げる。
でも誰か一人を選ぶようだったら、身を引く。
そう決めたのだが、巨根、絶倫、超絶テクの三拍子そろったブラッド隊長の前に、為す術もなくまとめて沈んだらしい。
お父様、私の教え子は大人の階段を三段飛ばしくらいで駆け上がって登っていました。
私より先に。
600 :
相談2 3/3:2013/12/16(月) 00:17:12.41 ID:LYDsix/B
「ねえ、レア博士、その、レア博士が知ってるオトコを喜ばすテクニックってやつ、教授してくれないかしら」
「え?」
エリナの鋭すぎる踏み込みに対応できないでいる内に、
「そうですね。博士のアドバイス一つでかなり良くなりました。また何かアドバイスをいただければ、更に良くなれると思います」
シエルに完全に退路を断たれた。
そして冒頭に戻る。
三人の期待に満ちた眼に対し、レアは嫌な汗を流していた。
どのように答えるべきか。
いっそ私の経歴を白状したほうがいいのか、それとも、それとも。
その時一つの考えが脳裏にひらめいた。
それは
「うーん、ここで言うことじゃあないかなあ。またの機会に、ね」
場所を理由にしたごまかしである。
「すみません、公共の場だってこと失念してました」
エリナの素直な謝罪の言葉を受け、ほっとする。
「じゃあ、今度、立ち会ってもらうっていうのはどうでしょう」
直後、カノンよりとんでもない爆弾発言が放たれる。
成る程、これが極東の誤射姫の真骨頂ということか。
「そうですね。その時はよろしくおねがいしますね」
カノンからの衝撃から立ち直る前に、さらなる追撃が加えられた。
完全に呆然としている内に、三人は立ち去ってしまった。
「どうしよう」
そうつぶやくレア博士の明日はどっちだ。
601 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/16(月) 00:18:30.39 ID:TfA1j31D
乙
602 :
投下完了:2013/12/16(月) 00:19:11.25 ID:LYDsix/B
以上です。
やっぱ、レア博士はどツボに勝手にはまって行ってオタオタしてるのが可愛いと思います。
クダ巻いてるレア博士とかも書いて見たいですね。
とりあえず、次回当たりでレア博士は純潔を失う予定です。
603 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/16(月) 00:27:11.01 ID:pSL7S2WL
わろたwwwwwww乙
そして5Pへ突入ですね>次回当たりでレア博士は純潔を失う
どんどんレア博士の逃げ道がなくなってゆくwww
乙でした。
乙
レア博士が一度精神崩壊しかねんな
だがそれがいい
いいぞもっとやれ
あの超絶豆腐メンタルは大丈夫なんだろうか
グレム所長と「綿密な打ち合わせ」をしてるころはこんなキャラじゃなかったはずなのに……w
609 :
あっあっあっ:2013/12/16(月) 18:16:27.24 ID:HXRV6pcK
乙です
三人娘のハイレベルなテクを見せられた後でお鉢が回ってきそう
乙です
レア博士を攻め倒せると、ものすごい充実感ありそうです
612 :
相談の人:2013/12/16(月) 23:46:34.32 ID:FZeQjH0P
なんか筆が進んだので投下しようと思います。
思ったより反響があって嬉しいです。
613 :
相談3 1:2013/12/16(月) 23:47:52.05 ID:FZeQjH0P
異様な熱気がこもる部屋。
そこに一人の女と複数の男たちがいた。
女は、黒を基調としたボンデージファッションに身を包んだ、レア・クラウディウス。
そして、男たちは、グレムを始めとした、有力者たちだった。
男たちは皆拘束され、レアは彼らを鞭で打ち据えていた。
「お前たち、今日の会合はどういうことだい?」
屠畜場に送られるブタを見るような視線で、レアはオトコ達を睥睨する。
「し、しかし」
そこで何か返事をしようとした男を鞭でうち、言葉を遮った。
「いつ誰が口を利いていいっていった?」
「も、もうしわけ、ギャアッ」
謝罪の言葉を口にしようとしたところをまた鞭で遮る。
「お前たちはいつから人の言葉を口に出来るようになったんだい?」
「ブ、ブヒィ」
「ふん、卑しいブタだってことがようやくわかりかけてきたようね。
でもね。ブタの方が立派なのよ。ナニも、死んだ後も。
死んだ後はお肉として役にたつからね」
そしてまた鞭の快音と男たちの脂ぎった悲鳴が響いた。
概ね会議ではお互い欲の突っ張ったやりとりが行われるが、後に彼らの部下が妥協点をまとめた報告書を持ってくる。
そしてレアは女王様として皆に命令を下し、そして妥協点にまで持って行かせる。
早い話が出来レースというか談合というかだ。
有力者どもの歪んだ性癖を満たしつつ、尚且つ人類のための有意義な会議を行う。
彼らはレアに対しては自分からは指一本触れないため、貞操も守れる。
いいコトづくしのはずの「綿密な打ち合わせ」だが、レアは心が乾いていくのを感じていた。
614 :
相談3 2:2013/12/16(月) 23:48:58.29 ID:FZeQjH0P
レアは気がつけば、見知らぬ部屋にいた。
しかも、下着姿で。
何故こんなところにいるのか思い出そうとして頭を回転させる。
確か自分は、「綿密な打ち合わせ」を終え、そしてそのままアナグラのラウンジで食事をしていたはずだ。
ブラッド隊長の神威ヒロが来てたから、食事に誘って、シエルを幸せにしてあげてね、と言い含めた。
その後、キグルミが持ってきたカクテルを飲んでからが記憶に無い。
体を確認してみたが、乱暴されたというわけではないようだ。
あのカクテルが怪しいが
「はあ、お酒に酔わせて乱暴する、とかできそうにないもんね」
そう結論づける。
「むしろ、先生が乱暴しそうな勢いでしたね」
すると背後から突然声を掛けられた。
「うひゃあ、シ、シエル?」
妙にニヤついた顔のシエルがいた。
「え?え?なんでここに、というか、ここ、どこ」
「ここはブラッド隊長の部屋です。ここには私と隊長で連れてきたんですよ」
急な展開についていけず(ここんところそういうことが多い気がするが)、頭の中身をリカバリーしようとしたところ、
シエルから追撃が来た。
「隊長は今クリーニングとシャワーに行ってます」
「な、なんで?」
「隊長からの伝言です。
『すみません、あまりにも苦しそうだったので、胸の内を吐き出せるようなカクテルをキグルミに頼みました。
まさか物理的にも胸の内を吐き出すとは思いませんでした。ごめんなさい』
だそうです」
「はあ」
最初は意味が解らず、ほうけてしまったが、レアは口の中にある酸っぱい臭いに気がついた。
レアは顔から血の気がサーッと引いていき、そしてキヤから始まる悲鳴を上げた。
つまりは酔っ払って、グチとか胃の中身をぶちまけてしまった、ということである。
615 :
相談3 3:2013/12/16(月) 23:49:36.15 ID:FZeQjH0P
「うわーん」
レアは布団にくるまり、枕に顔を埋めて泣いていた。
シエルに合わせる顔がない。
もはや恥も外聞もなく泣いていた。
知られたくなかった、あんなことやそんなことを知られてしまった。
「あの痴態を知ってるのは私、カノンさん、エリナさん、隊長、そしてキグルミさんだけです」
「どうしてあんなことしたのよ。私は、私は」
年上の威厳もへったくれもあったものではなく、子供のように叫ぶ。
「隊長、あのままだと先生が壊れる、そう直感したそうです。今の先生を見れば正解だったかと」
「うー」
「すみませんでした。先生に勝手な幻想を押し付けてしまって」
「勝手な幻想ってなによ」
「経験豊富なオトナのお姉さま。ある意味経験は豊富でしたが」
グサリとくる言葉だった。
「で、なんでシエルはにやけてるのよ」
「いえ、その、あまりに今の先生が可愛いので。これが世間でいうギャップ萌えというやつでしょうか」
「可愛くない、可愛くない、可愛くなんかないわよ、私なんて」
スネて唸っている、レアを微笑ましい表情で見ているシエル。
「さて、そろそろ本題に入ります」
「何よ」
「先生、隊長とエッチしたいですか?」
「はあ?」
「いえ、酔ってた先生、本気ではなかったと思いますが、隊長のこと誘惑してたんですよ」
そう言って、シエルはボイスレコーダーを取り出す。
『どいつもこいつもエロい眼で見てくるくせに、実際には手をだす度胸のないやつばっか。
ねえ、あなた、私のバージン、欲しくない?』
『俺には』
『そうよねえ、シエル達がいるもんねえ。若い娘達がいるから、ワザワザこんなオバサンいなくてもねえ』
とんでもない発言をして、更には泣きだした自分の声が聞こえてくる。
「ちょっと、シエル、それよこしなさい」
「話を最後まで聞いてくれたらデータは渡します。で話ですが、さっきの質問に答えてくれますか?」
答えられないでいるところ、シエルが語り始めた
「私は先生のお陰で、ブラッドに入れ、隊長と出会いました。そして隊長に愛されて、とても幸せです。
だから、先生さえ良ければその幸せを分かち合いたい。そう思っています」
その言葉に、レアはコクンと頷いた。
以上となります。608の綿密な打ち合わせの話題でインスピレーションが湧きました。
608には感謝を。
次こそは、次こそはロストバージンのはず。
キグルミも居たのかwww
乙
乙
レア博士……w
被せるようですまないが、投下してもいいかな?
フロあがってから大丈夫そうだったらちょいちょいイクます
>『どいつもこいつもエロい眼で見てくるくせに、実際には手をだす度胸のないやつばっか。
>ねえ、あなた、私のバージン、欲しくない?』
>『俺には』
>『そうよねえ、シエル達がいるもんねえ。若い娘達がいるから、ワザワザこんなオバサンいなくてもねえ』
ムツミ(大人って大変なんだなあ……)
綿密な打ち合わせ(物理)ワロタ
622 :
あっあっあっ:2013/12/17(火) 04:43:06.19 ID:WivAOUrI
623 :
シオ大好き人間:2013/12/17(火) 05:46:25.65 ID:WivAOUrI
「ソーマホイホイ」を今日初めて知った。
624 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/17(火) 06:04:37.78 ID:3BDr0Axt
レア博士が殺人的に可愛い件w
相談の人乙
女王様やってる時空しいだろうな・・
>>619 期待してるよ
626 :
腹フェチ:2013/12/18(水) 00:08:51.80 ID:gMP3/IyF
「……ふぅ、実に有意義な対話であった」
エントランスで書類の整理をしていると、ラウンジからブラッドの隊長が出てきた。
「……お疲れさまです、隊長」
「ぁあ。フランもご苦労だな」
軽く挨拶をすると隊長も隣に座って未分類の書類を手に取る。
「またハルさんと変な話をしていたんですか?」
「変な話とは失敬だな。聖なる探求と言ってもらいたいものだ。……この書類はそちらか?」
この人はナチュラルに手伝ってくる辺り、悪い人ではない。
むしろ変な性癖とくどい話し方を気にしなければ良い人の部類に入るだろう。
「あ、はい。……それで、今日は何の話を?」
「うむ。普段はハルオミの探求に付き合っているのだが、今日は余の「むぅぶめんと」を聞いてもらった」
隊長の好み……私、とても気になります。
「それで?」
「余の「むぅぶめんと」。それは……腹、だ」
「腹!?」
「うむ。腹だ。おなかと言えば可愛らしくなるか」
正直予想外だった。
この人のことだから目とか唇とか、そういったものだと思っていた。
「……女性におなか回りのことはちょっと…」
「何を言う。腹はとても重要なものだ。新たな命を育む揺りかご、それを重視して何が悪い」
……ぁあ、例のBGMが聞こえてきそうだ。
「ふむ、そうだな。丁度良い、一つ例に出そう。カノン、こちらにこい!」
「ふえっ!?はっ、はいっ!」
丁度エレベーターで上がってきたカノンさんが、降りたところで名を呼ばれ慌てて駆け寄ってくる。
……この人はエスパーか何かですか。
「あの、何かご用ですか?」
「あぁ、そのままにしていろ」
隊長は脇に立ったカノンさんのスカートの裾を掴むと、一気に腹が見える高さまで捲り上げた。
若干肉付きの良い腹と、白い下着が露になる。
………なにしてんだこの人!?
「ひあっ!?」
「ふむ。下着の趣味が子供染みているが、まあいい。フラン」
「……な、なんでしょうか?」
「この若干緩んだ腹と、下着のゴムが生み出す緩急のある曲線……良いとは思わんか?」
カノンさんが固まっているのをいいことに、ゴムの締め付けでたわんだお腹のラインをなぞりながら何事か語り出した。
女性に聞くことじゃないですよね?
「女性に緩んだ腹と言うのは……」
「何を言う。この緩みが良いのではないか」
……ぁあ、もうこの人は。
「ブラッドの隊長さん。そろそろソーマさんにアサインされたミッションの時間ですよ」
すぐ下のミッションカウンターにいるヒバリさんから声がかけられる。
「む、もう時間か。仕方ない」
ヒバリさんの声に少し残念そうにカノンさんのスカートから手を離し、立ち上がって背筋を伸ばすように体を反らした。
ようやく再起動したカノンさんがスカートの裾を押さえてうつむく。
「もうお嫁に行けない……」
「妾で良いなら貰ってやるぞ」
「妾って……」
「それより時間だ、ゆくぞ。フラン、あまり根を詰めるなよ」
もう気にしない方が良いんですね。わかります。
「はい、いってらっしゃいませ」
「うむ。行ってまいる」
出撃ゲートへとカノンさんを引き摺っていく隊長を見送って、書類の整理を再開した。
今の会話、夫婦っぽいな……。
「にやけてますね、フランさん」
「そ、そんなんじゃないですよ!?」
「ふふふっ」
「も、もうっ、ヒバリさんっ」
極東は今日も平和です。
627 :
腹フェチ:2013/12/18(水) 00:12:14.56 ID:gMP3/IyF
性癖をぶちまけた
即興で書いたから落ちがgdった
16男とは珍しい
629 :
相談の人:2013/12/18(水) 00:57:01.76 ID:/fzI6CO9
なるほど、ちゃん様は若干たるんでいるのか。
グッジョブでした。
それはそうと書いてて思ったのが、アラガミになる前のラケル。
マジキチなんじゃなくて、レアのいじめてオーラに当てられたんじゃなかろうか。
だから人形取ったりとかしたんじゃなかろうか。
あーフランちゃんかわいい
ラブリィサンタで「メリーセックスマス!!」する女主を妄想。
主人公以外に着せられないのが残念、他の女性NPCに着てもらいたいのに
ユノさんCD特典でキャラエピが追加されたらしいけど少しは人気増えるかなあ
CD届かないよー
女主で妄想したいけどブラッド制服の脱がせ方が分からなくて辛い
>>634 コロンブスが無言で卵を投げつけるレベル
>>633 最初から服を着てなければいい
露出趣味のブラッド隊長は単独任務の際誰も見てないからと全裸で戦うとか
>>637 その手が…ってオイー
まぁ別の服で考えるかー(´・ω・`)
17子ちゃんのボクっ娘って人気ないの?ここでは
>>633 上着?ジャケット?を脱いだら後はレオタードみたいな感じだと思う
戦闘→負傷→肌チラ→エッチーでおk
無理矢理なら何も問題ない
無理矢理ならな(チラッ
642 :
腹フェチ:2013/12/19(木) 01:17:08.65 ID:2fpbtg8C
逆に考えるんだ
脱がさなくてもいいさと考えるんだ
あのピッチリした布に覆われたおなかに擦り付けたい
DEMASフレッシュとプラチナって
アレ絶対マヴラブのパイロットスーツみたく透けてるよな?
644 :
あっあっあっ:2013/12/19(木) 05:10:28.26 ID:BELwDHdj
>>634 同志よ!!私も今同じ事を書き込もうとしたところだ。神機兵の衣装(?)もそんなカンジだった。
>>639 セカンドで使ってますお
ただボクっ娘って万人受けするもんでもないだろ
悲しいけど
なんちゃってコテがいて、笑う
女主ちゃんの制服はコート+強化スーツ(インナー)ってラフ画に書いてあった
インナーのラフ画は無い 来月出る電撃の方の攻略本に載るといいなぁ
>>646 ここんとこやたら自己主張強いのがいるよな
まぁ時期が時期だからなぁ…
男主×カノンを書いてみた
正直上手く書けたか不安で
駄文かもしれないが、投下する
ミッション後、隊長は自室でカノンとの面談を行っていた
「隊長さん、今回はどうでしたか!」
「うん、悪くない、戦いやすかったぞ」
カノンからの頼みで、隊長はカノンと常に二人きりでミッションを行い続けていた
「はぁ、良かったです…隊長さんのお役に立ててるんですね、私」
嬉しそうに言うカノン
「当たり前だろ、正直火力面で助かってるし回復もありがたいし、もうカノンが居ないと駄目かもしれん」
ミッションでカノンの動きを見て思う事を正直に言う
するとカノンは褒められたからかあたふたする
「そっ、そんな!私なんてまだ駄目です、誤射だってするようですし」
誤射に対して落ち込み、顔を俯かせるカノン
「そうだな…カノンは確かに誤射するさ、でもな、それならこっちも戦い方を合わせてやれば良いんだ」
隊長の言葉にカノンは俯いた顔を上げる
「だから気にするなよ、だいたい誤射なんて上手く回避したら気にならないしな」
落ち込むカノンの頭を優しく撫で、励ますように言う
「…隊長さん…」
すると、カノンの落ち込んでいた表情が笑顔になる、が
「しかし、このままのペースなら俺が居なくても大丈夫になるな」
「…え?」
この言葉にカノンの表情が変わる
「それ程にカノンも強くなってるって事だ、もう俺が居なくても十分…」
「…嫌です」
隊長が説明している途中でカノンが呟く
「ん?」
「隊長さんが居なきゃ嫌です!!」
大声でそう言い思いきり隊長にしがみ付いてくるカノン
「おっ、おい、落ち着けカノン!」
「私は落ち着いてます!冷静です!」
カノンがしがみ付いたままその場から立ち上がる隊長
ふらふらと動いており、いつ倒れてもおかしくない
「嘘つけ!声荒げてるだろうが!」
「そんな事はありません!」
カノンがしがみ付いたまま暴れた為
ついにバランスを崩し、お互い倒れてしまう
「きゃっ!」
「うぉっ!」
そのままベッドへとカノンに押し倒される形になってしまう隊長
「お、おい…カノン…退いてくれ…」
「…隊長さん…」
赤い顔を隊長の顔へと近付けていくカノン
「ま、待てって……カノ…ンッ!」
制止の声も無視し、カノンの唇は隊長の唇に重なった
「んっ、ん〜…」
カノンの方から舌を入れ、隊長の舌へと絡ませていく
まるで狙った獲物を逃さないかのような絡ませ方であった
「んっく…チュ…」
舌が絡む度に突き飛ばそうという気も薄れていき
受け入れるしかなくなってしまう
「んっ…ぷは…」
暫くしてカノンから唇を離した
「はぁ…はぁ…カノン、どうしてこんな…」
息を漏らしながら聞く、すると
「…好きです」
「…は?」
「好きなんです!隊長さんの事が!」
自身の想いを隊長へと告げるカノン
「な、え、すっ、好きって、俺をか?」
唐突の告白に隊長も驚いてしまう
「はい!皆さんから窓際族だの邪魔だの固定砲台だの言われたこんな私の事を隊長さんは受け入れてくれました!」
そう、カノンは隊長に恋心を抱いていた
誤射により受け入れてくれない自分を受け入れてくれ
ミッションでも助けてくれる隊長に恋心は日に日に増していたのだった
「そ、それとこれとはだな…」
「私が居ないと駄目だなんて隊長さんが言った時、私も隊長さん無しじゃ考えられないと思いました!」
増し過ぎた恋心がここにきて爆発を起こし、カノンは自分の気持ちをどんどん伝えていく
「た、確かに言ったが…」
「…それとも…隊長さんは私が嫌いでしょうか…」
正直隊長もカノンの事は好きだ、しかしカノンが感情的になってる為
素直に告白を受け入れるべきか悩んでもいた
「で、でもな、カノンは感情に流されてるだけだと思うぞ…それに俺よりももっと良い人が…っ!?」
隊長が説明していたその瞬間、カノンが片手の拳を隊長の顔付近へと振り下ろす
当てる気はない為柔らかいベッドの上へボフッと拳が沈んだ
それに驚いた隊長がカノンを見上げ、表情を見た瞬間、凍りつく
「…好きだって…私言わなかったっけ?」
戦闘中のサディスティックかつ冷酷な表情で隊長を見下ろしていた
おそらくグダグダ説明したのが気に障りカノンを豹変させてしまったのだろう
言ってる事は告白なのだが豹変したカノンが言うと恐怖しか感じなかった
これ以上こちらが何か言えばマズいと判断し、隊長が見上げたまま沈黙する
すると、暫しの沈黙からカノンから口を開いた
「…わかりました、私が隊長さんの事好きだという事を証明します」
「しょ、証明?」
普段のカノンに戻った為、恐怖が薄れカノンに聞く
「はい、証明です」
そう返すとカノンが隊長に馬乗りになったままで自分の服を脱ぎ始める
「なっ!?おっ、おいカノン!何脱いで!」
服を脱ぎ終え、下着姿のカノンが視界に入り、目を反らしてしまう
「証明すると言ったじゃないですか、どれだけ好きなのか、隊長さんにわからせます」
赤くなった顔で隊長にそう言うカノンは下着にも手を掛ける、躊躇しつつも脱いでいき
とうとう自身の裸体を隊長へと曝け出した
「カ…ノン」
目を反らそうにもカノンの裸体に見惚れてしまう隊長
綺麗な肌、重たげな胸、肉付きの良い太もも等、女性特有の魅力が溢れていた
普段二人でのミッション中気にする事も無かった為、今のこの状況でカノンがいかに魅力的な女性なのかと実感させられた
「…そんなに見られては恥ずかしいです…」
流石に見惚れる隊長に恥ずかしくなり、カノンが赤い顔でそう伝える
「え、あ…す、すまん!」
慌ててカノンに謝ってしまう
「…隊長さんも、脱がせますね」
そう言うと隊長の服へと手を掛けるカノン
「え、な…ま、待ってく…っ」
制止の言葉を言おうとするが、また豹変した事を考えた
何か言えば…へし折られるのでは…何処とは言わないが想像した
その為、恐怖から制止の言葉は飲み込み、カノンの行為を黙って受け入れるしか無かった
あっと言う間に服は脱がされ、下着の方へと手を掛ける
流石にカノンも緊張してるのか、脱がせるのに時間が掛かる
暫くしてようやく下着を脱がせた
その瞬間隊長のペニスがカノンの目の前に曝け出される
カノンの裸体により、すっかり固く勃起した状態であった
「わぁ…これが隊長さんの…おおきいです」
カノンがキラキラした目で食いつく様にペニスを見つめる
「そ…そんなに見るな…恥ずかしい」
自身のペニスを見られ、あまりの恥ずかしさから目を反らして言う
見られてる為かペニスはピクピクと震えている
「わわ…ピクンと動いています」
カノンは初めて見るペニスの反応に見つめたまま説明する
「で、では…頑張ります!」
カノンは自身の手を近付け、そっとペニスを握ってみる
「うっ…カ、カノン…」
握られ、声を漏らしてしまう
「わぁ…固くて…熱くて…凄いです、これが隊長さんの…」
感触を確かめようと握った手で擦るように動かしたり指の腹でなぞったりを繰り返す
その度にペニスがカノンの手の中で震えていく
「うっ…ぁ…カノン…」
「隊長さん…気持ち良さそうな声出してますね…嬉しいです」
カノンは自身が好きな人を気持ち良くしてる事に幸福感を抱いていた
手の動きを早めたり等でペニスを攻めていくとペニスの先から液が垂れていく
「あ…隊長さんの、何か出てきました…」
ペニスへと顔を近付け、その液をジッと見つめるカノン
するとカノンは口を開け、舌を出すと、ペニスの先を舌で舐め始めた
「うわっ!カ、カノン!舐めるなって…汚いぞ!」
「んっ、ペロ…汚くなんかありません…それに…隊長さんの味がします…チュゥ」
「あっ、味とか言うなって…うっ…ぁっ」
舌で舐められながら、ペニスの先へカノンが唇を付けると液を吸い出すように吸っていく
刺激する度に液はカノンの舌に垂れ、カノンは抵抗感も無く、蕩けた表情で飲んでいく
「んっ…コクン…チュゥゥ…たいちょう…さんの…んんっ…」
「うぁ…カ…ノン…ぁ」
夢中になって吸っていくカノン、その行為に感じてしまい、隊長は何度も声を漏らす
「んんっ…ぷはぁ…隊長さん…」
暫くしてカノンからペニスへと口を離した
すっかりペニスはカノンの唾液と隊長の液によってベトベトであった
すると、カノンが少し体勢を変え、重たげな胸をペニスへと近付け
そのまま隊長のペニスを挟んだ
「うぁっ…こ、これは…」
「んしょっ…と…これで、良いのでしょうか…」
重たげな胸で隊長のペニスを挟んだカノン
ペニス全体がカノンの胸へと収まってしまう
「おっ、おい、こんなの一体どこで知って…」
「勉強の成果です!」
ドヤッ!と言わんばかりのキラキラした顔で言うカノン
「…あ、あのなぁ…」
反対に呆れるように頭を抱える隊長
「それとも…気持ち良くありませんか?」
挟んだままで不安げに見つめるカノン
「…いや、正直に言う…無茶苦茶気持ち良い…ヤバ過ぎだ」
胸の柔らかい感触と熱がペニス全体に伝わり快感が隊長を襲う
「…えへへ…良かったです」
隊長の反応を見て嬉しそうに笑みを浮かべる
そして、挟んだままで胸で扱き始めていく
「うわ……これ…すご…」
唾液と液まみれのペニスがヌチュヌチュ音を立てて
カノンの重たげな胸で扱かれていく
上下に扱いたり寄せて挟んだりを繰り返していき
その度に感じた声が出てしまうのであった
「隊長さんの気持ち良さそうな声…素敵です」
「い、言うな…気持ち良いんだから仕方ない…だろ…」
「隊長さん…もっと気持ち良くなって下さいね」
隊長の反応を見て嬉しくなるカノン
胸で扱いているとペニスの先の方が剥き出しになり
カノンがまたペニスの先を舐め始める
「んっ、んっ…たい…ちょ…さん」
「くぅ…カノン…そんな、激しい…」
重たげな胸と舌の激しい攻めに徐々に射精へと近付いていく
「カノン…離れてくれ、俺…もう…」
「えっ……あ…んっ」
カノンに射精の事を伝えるもカノンは離れる所かむしろ
射精させようと胸の扱きと舌の攻めが激しさを増していく
「下さい、私に…隊長さんの…んんっ」
重たげな胸で強く挟み込みペニスの先に口を付け思い切り吸っていく
「うぁぁ!カ、カノン…もう…出る!!」
ついに激しい攻めに耐え切れず、カノンがペニスの先に吸い付いたまま射精を行っていく
「んっ!?…んっ…ん…コクッ…コクン」
勢いよく精液がカノンの口内へと射精された
カノンは驚き、多少苦しそうにしつつも口内の精液を飲み始めた
「おっ、おい!無理して飲むなって!」
明らかに無理して飲んでいるのを見て止めようとするが
「いや…ですぅ…隊長さんの…味わいます…」
カノンは愛しい隊長の精液を零すまいとして全部飲んでいくのであった
「カ…カノン…」
「…ん、隊長さんの…全部、飲んじゃいました」
口の端に精液が付いたまま笑顔でそう伝えるカノンに興奮と同時に愛しさを感じてしまう
それと同時に射精したばかりのペニスは更に逞しさを増す
「わわっ…隊長さんのがオラクルリザーブを!」
「お前は何を言ってるんだ…ん、カノン?」
すると、冗談を言ったカノンがどこか緊張した表情になっているのに気付いた
「で…では…そろそろ…」
カノンはまた馬乗りになり、ペニスを握り、自分のすっかりトロトロに濡れた部分へとあてがう
愛液がペニスを伝い、先端に膣口が欲しがるように吸い付いていく
「おっ、おい!それは待て!」
挿入しようとした事に気付き、カノンを止めようとする
「待ちません!隊長さんを…下さい!」
が、カノンの行動が早く、一気に腰を下ろした
「ひぐっ!!」
「うぁっ!」
カノンと隊長の声が同時に声を出す
ペニスはカノンの膣に根元まで挿入された
二人の結合部からカノンの破爪の血がペニスに伝った
「あぁ…隊長さんの…入って…」
が、その声は苦痛の声ではなく、幸せそうな声であった
「痛く…ないのか?」
心配に思いカノンに聞いた
「痛いよりも…たい、ちょ…さんを感じ…られて…しあ…わせで…」
次第にカノンの目から大粒の涙が零れ落ちる
痛みの涙というよりも幸せからの涙であった
「…カノン…」
そこまで自分を想っている目の前の女性がたまらなく愛しくなり
馬乗りになったままのカノンを両腕を伸ばし、そっと抱き寄せた
「あ…たい…ちょう…さん」
突然抱き締められたカノンは驚くも、カノンも隊長に抱き付いた
「…なぁ、カノン…ここまでしたからには、俺もちゃんと伝えないと、だよな」
「……」
カノンは涙目のまま静かに隊長の言葉を待つ
「…俺も、カノンが好きだ」
「…隊長さん…」
「釣り合うかわからないし、こんな俺で良いなら…うわっ!」
言葉を言い終えるより先にカノンは隊長を更に抱き締めた
「釣り合うとか、こんなとか言わないで下さい!私は、隊長さんじゃなきゃ駄目なんです!」
抱き締めながらカノンは叫ぶように伝える
「だから…隊長さんが好きだと言ってくれてとても幸せで、嬉しいです」
涙目のまま満面の笑顔で隊長に伝えた
「…カノン…」
カノンの愛しさが深まっていき、カノンと見つめる
「…隊長さん…」
カノンも隊長を見つめる、二人の視線が絡み合う
すると、お互いに顔を近付け、目を閉じるとお互いの唇が静かに重なる
最初のような貪るようなキスではなく、お互いの愛を感じ合うキスである
「ん……」
暫くしてお互いの唇が離れる
隊長とカノンはまたお互いを見つめ合った
「…カノン、カノンが…欲しい」
「はい…私も隊長さんが欲しいです」
その後、二人は愛し合っていく
「あっ、あぁぁ、たっ、たいちょ…さぁん!」
「はぁ…カノン…カノン!」
二人はお互いの名前を何度も呼びながら激しく求め合っていた
カノンの馬乗りの体勢から隊長がカノンを押し倒すような体勢へと変わっていた
隊長はカノンを抱き締めたまま腰を動かしていき、パン!パン!と肉のぶつかる音が響く
「はぁっ、あんっ、たっ、たいちょうさん、ひぁっ…はっ、激しい…ですっ!」
翻弄されつつもカノンも抱き付きながら隊長の行為を受け続ける
痛みはなく、快感のみがカノンを支配しており、結合部から愛液を飛び散らせる
激しさからかカノンのポニーテールは解けており、長く綺麗なピンクの髪が振り乱れる
「激しくもなるだろ、カノンがこうさせるんだ…カノンが…もっと欲しい」
「そっ、そんな…ひぁっ!!」
動く度に何度も喘いでいくカノン、その度に重たげなカノンの胸が隊長の目の前で上下に揺れる
「凄すぎだろ…カノンの胸…んぐっ」
揺れる胸にたまらず主張する乳首に吸い付いた
「あぁっ、そっ、そんな、すっちゃ…!」
「んくっ、チュッ…チュゥ…」
舌で舐めながら激しく吸い続ける、その度にカノンが悶え
乳首を吸う隊長の頭を抱いた
「あっ、くぅん…たい…ひぅっ!…ちょ…さん」
「んっく、チュゥゥ…ンック」
カノンに抱き締められながら乳首を強く吸い、不意に甘噛みをする
「やぁっ!かっ、噛んではいけませんよぉ…んんっ…」
「んっ…クッ…カノンの声、可愛いな」
「そっ、そんな事言わないで下さ…ひゃんっ!」
乳首を攻めながら膣奥を小刻みに突き続けていく
が、激しい行為が続く中でお互いに限界が近付いていく
「はぁっ…カノン…俺…もう…」
乳首から口を離し、カノンを見つめて言い
「は、はいっ…私ももう…あ、あのっ!こっ、このままで…」
察したカノンは返答すると同時に膣内射精の要求を行う
「い、良いのか…?」
流石に隊長は中に出すのには抵抗があるのか再度聞いて
「…はいっ…私の中に…撃ち込んで下さい、隊長さんの…」
幸せそうな笑みで言い、カノンは自分の両脚を隊長の腰に絡ませた
「…あぁ、わかった、思いきり撃ち込んでやるからな、カノンの中に!」
そう言うと突き上げが更に激しさを増す
「ああっ!はい!はいっ!いっぱい、撃ち込んで下さいっ!」
激しい動きをカノンは受け入れ、抱き付く力と絡ませる両脚の力が増していく
カノン自身も隊長の動きに合わせ、腰を動かしていく
二人が求め合う度に部屋に水音が響いていく
そんな中、とうとう限界がくる
「カノンっ…出るぞ、撃ち込むぞ!うっ…く…」
最後に思い切り腰を打ち付け、ペニスの先端と子宮口がキスを行うと同時に
隊長の大量の熱い精液がカノンの子宮内へと撃ち込まれていく
射精している間、ペニスの先端を子宮口に強く押し付けながらカノンを強く抱き締めていく
「あああっ!撃たれてます!私…誤射されちゃってますぅ…!」
射精と同時にカノンもイッたようで
隊長にしがみ付く様に抱き付いたまま子宮内に射精されていく精液を感じていた
カノンの膣内はペニスに絡み付いていき、更に射精を促していく
子宮口もペニスの先端に吸い付いており、カノンは積極的に隊長の精液を求め、搾り取っていく
「はぁ…ぁ…カノン…」
ようやく射精を終えるとカノンを見つめた
「あぁ…あつい…です…たい…ちょうさんの…いっぱい…うたれちゃいました…」
口の端からだらしなく涎を垂らし、恍惚かつ幸せそうな表情で隊長の精液を子宮に感じるカノン
搾り取られた精液は子宮に入りきらないからか、二人の繋がる結合部から垂れていき
ベッドのシーツを汚していく
「…カノン…」
「…隊長…さん」
二人は見つめ合うと、自然と顔が近付きお互いに目を閉じる
そうして静かに二人の唇が重なるのであった
「しかし…考えたら…俺しか無理かもな、カノンと一緒に戦えるのは」
その後、裸のままベッドの中で隊長とカノンは話していた
「え、それはどういう…」
「他の皆に任せたらきっとまた誤射するだろうしなぁ」
冗談っぽく笑って言う隊長
「そ、そんな事はありません!」
ムキになって反論するカノン
「私だって成長しているんです、頑張ってるんです、だか…ひゃっ!」
反論するカノンを見て楽しみつつ、隊長は不意にカノンを抱き締める
「た、隊長さん…?」
突然の行為に驚きつつも、抱かれながら上目遣いで隊長を見つめる
「…だから、これからも俺が一緒に居ないといけないよな、てか、生涯ずっと傍に居ろ」
「そ、それはつまり…」
カノンの顔がどんどん赤くなっていく
「これからずっと、宜しくな…カノン」
笑顔でカノンに言う隊長
「…はいっ!」
両目から涙を零しつつ満面の笑顔でカノンは隊長に言うのであった
その後二人は極東でも最強のパートナーと言える程の活躍をするのだが
それはまた、別の話
END
投下完了
途中規制が起こってしまい投下が止まってすまなかった
しかしキャラ書くのって大変だな
皆の作品見てみると本当凄いと思う
おつ
お、完結してる 乙ー
661 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/19(木) 23:01:03.24 ID:nqsylMkJ
662 :
ああああ:2013/12/19(木) 23:08:57.79 ID:BELwDHdj
このスレも随分伸びたもんだ・・・。
今エリナと男主人公のSMストーリー書いてます
ちなみに男主人公がエリナの性奴隷になる話というマニアックな話なので
よろしくお願いします
にちゃにちゃと粘つくような水音が室内に響く。
その正体は、ベッドに横たわる少女のアナルを男が背後から執拗に解きほぐす音だった。
本来出すためだけに存在する少女のその器官は、男の何ヶ月にも及ぶ愛撫により入れることもできるようになっている。
現に少女のそこは男の指3本による愛撫を苦も無く受け入れていた。
少女の口から洩れ出るのは甘い吐息と熱の籠った喘ぎ。
男の凄まじい執念の愛撫を受け続けてきた少女のアナルは、快楽を呼ぶ器官としての機能を手に入れていた。
肛内で暴れる男の指の動き全てを快感として受け入れ、少女の秘所は愛液を止めどなく溢れさせる。
アナルの悦びに翻弄されている今の少女の顔に浮かぶのは、平時のクールな表情ではなく蕩けた雌の笑み。
理知的な瞳も快楽に濡れ、業務を淡々と的確にこなす凛とした声も艶めいたものに変わっている。
普段の少女からは想像もできない痴態を前に男の興奮も否応もなく増していき、屹立するソレもより凶暴にそそり立つ。
あのクールな少女をここまで作り替えたことに妖しい喜びを爆発させ、男は少女のアナルをさらに責めたてた。
ゆっくりとした動きから急に激しくなった愛撫に合わせるように、少女の喘ぎも間隔が短くなっていく。
ギュッと少女の手が握りしめられ、シーツに大きく皺が寄る。膨れ上がる快感の波に耐えるかのように少女がその背を反らせる。
強く目を瞑り、少女はこれから来るであろう絶頂を覚悟した。だが、男は愛撫の手を止めてしまった。
どうして?と男の方に首だけ傾けながら少女が視線で訴える。男は少女の耳を甘噛みするだけで答えない。
そして男は少し背を起こし、少女に口づけた。先ほどまでアナルを苛めぬいていた指は少女の乳房を弄んでいる。
互いの舌を絡ませ唾液を交換し合う二人だが、時折男の指が敏感な先端の突起を霞めるたびに少女の舌の動きが止まった。
しかしそこから伝わる快感は余りにも微弱で、少女は物足りなさを必死に目で男に訴えかけるも男は取り合わない。
仕方なく少女は疼いてしょうがないアナルを少しでも静めようと股間をもじもじさせたがその程度ではどうしようもなかった。
男に気付かれないよう絡め合う舌の動きをより淫靡にさせ、そっと少女は手を自身のアナルにもっていった。
先ほどの男の愛撫のせいでまだ閉じきらずひくひくとしているそれは、少女の細い指を簡単にするりと飲みこむ。
その指をキュッと締め付け抜き差ししようとしたところで、少女の動きに気付いた男がその手を止めさせた。
少女は疼きに耐えきれずついに泣き出してしまった。男はその涙を舐めとりながら少女に懇願の言葉を要求した。
出来る限り淫らに、自分を誘ってみろ、と。
男の命令に少女は反抗することなく四つん這いになり、尻を高く掲げた。そして頭を枕に沈め、空いた両手で自ら尻を割り開いた。
その様を見て男は少し前までの少女との情事を思い出していた。アナルの快楽に目覚める前の少女の姿を。
>>661 いや、2の男主だぞ
2要素入れてるんだが分かり辛いならすまん
二人の恋人関係は、男が荒ぶる神との戦いを終えたときに油断した少女が一瞬の隙を見せたことに始まる。
その日、退屈したカルビがケージを抜け出し受付まで甘えてきたとき、少女は普段のクールさから考えられない猫撫で声を出したのだ。
通信回線が開いたままだったので、男はその声をバッチリと聞いていた。
いつもと違う少女にギャップ萌えを感じた男は、しばらくそのことで少女をからかい恥ずかしがる様の鑑賞を続けた。
そんなある日、遂にというかやはりというか少女がキレた。
少女をなだめるため食事を奢ることになった男だが、そこで幸せそうにデザートを頬張る少女にさらに萌えてしまった。
そこから男の猛アタックが始まり、そして現在に至るわけだが、最初から少女がここまで乱れたわけではない。
行為中にもあまりにクールなので、気持ちよくなかったのかと男は聞いたが、少女は顔を真っ赤にしながらそんなことはないと言う。
どうやら少女は快感に乱れるのが恥ずかしいらしく、痴態を晒すまいと自分を強く律しているらしかった。
しかし男としては惚れた少女の乱れた姿を見てみたい、男は少女の鋼の理性を崩す方法を模索し始めた。
そんなある日、男はついに少女のガードの突破口を発見した。それがアナルである。
愛撫の最中、ひくひくとしていたそれを男がなんとはなしに弄ってみた。すると少女が敏感な反応を見せたのだ。
そんなところを触るな、と後々少女は男にそう言い聞かせたが男は折れなかった。
何度つれなくされてもめげずに好きだと言い続け、ついに少女の心を掴みとった時のように男は何度もアナルに挑んだ。
やがて少女は言っても無駄だと諦め、アナルへの愛撫を受け入れるようになった。そこから男の猛アタックが始まった。
アナルに初めて触れられたとき、少女がに敏感な反応を示したのは嫌悪感からではなかったことをすぐに判明した。
少女はアナルの快感を否定していたが、身体は正直で入り口をくすぐられるだけで秘所は湿り気を帯びた。
愛撫を続け少しずつアナルがほぐれるにつれ、少女の心の壁も少しずつ瓦解していった。
指を使い、舌を用い、少女がアナルのどこで感じるか、どんな技で感じるか、男は聖なる探索を続けた。
指1本を苦も無く飲み込めるようになったとき、少女はアナルで快感を感じていることを認めた。
指2本が簡単に入るようになったときには、少女は完全に肛悦に屈していた。
こうして少女は快楽に声を我慢することなく貪欲にアナルへの快感を求める一匹の雌に墜とされたのだった。
そして今、少女はあの頃からは考えられないような淫らな言葉を吐き、誘うように尻を揺らしている。
男はほくそ笑みながら少女のアナルに顔を近づけるとひくひくと蠢くそれを視姦した。
雌の快楽に墜ちた少女は見られるだけでも感じるようで、さらに秘所を湿らせる。しかしそれだけでは物足りないと男に慈悲を求める。
生唾をごくりと飲みこみ、男は少女のアナルにむしゃぶりついた。
蜜を垂らす秘所を無視して男は舌で少女のアナルをひたすら味わい、唇で吸い上げた。少女は歓喜の声を上げ、快楽を貪り男に応える。
中で蠢く舌の動きから生み出される悦びで少女の意思を無視して跳ねる尻を押さえつけ、男は一心不乱にアナルを責め抜く。
快感に枕を握りしめ少女は背を反らせるも、決して尻を高く掲げることをやめようとしなかった。
息も絶え絶えになりながら、少女は貪欲に男から与えられる快感を受け入れ続けた。
少女の限界は近かったが男の限界もまた近づいていた。だが、そこでまたしても男はアナルへの愛撫を突然やめた。
どうしてまた?と切なげな表情を少女は浮かべたが、すぐにその顔には愉悦が広がり一際大きな悦びの声を上げた。
少女のアナルには男の凶悪なモノが深々と突き入れられ、肢体は小さく痙攣し、秘所からは蜜と潮が溢れ出している。
待ち望んでいた肛門快楽による絶頂に、少女は全身を余すことなく喜びに震わせていた。
その余韻が過ぎ去り、少女の理性が戻り始めてきたのを見計らい男が腰を動かし始めた。
男のソレの形に馴染み始めていた少女の腸内がゴリゴリと抉り削るように責めたてられる。
そして、少女の肛肉は膣のそれとはまた違う締め付けで男のモノを扱き上げた。
少女のアナルを男が突けば肛襞が優しく絡み付き、モノを抜こうとすれば名残惜しそうにキュッと吸い付いてくる。
暖かく柔らかい内側と少しきつく締めつけてくる出口を往復するたび、男と少女の中を駆け抜ける言いようのない快美感。
雌の鳴き声を上げる少女に、獣の咆哮を上げる男。二人の声と腰を打ちつける音と蜜音が部屋中に響き渡る。
少女が二度目の絶頂を迎える刹那、男のモノから熱くドロドロとした欲望が放たれた。
肛内に広がる熱を感じながら少女は絶頂したが、アナルは男の射精を促すように尚も妖しく蠢く。
全て出し切るまで逃がすまいと、男は少女の肢体を強く抱きしめ続けていた。
やがて欲望を全て吐き出し、互いに乱れた息を整え終えたところで少女が男に物欲しげな視線を向けてきた。
その意味を理解した男は、少女のアナルからモノを引き抜く。塞ぐ物のなくなった少女の肛門から白濁したそれがとろりと垂れ落ちた。
そして二人は先ほどまでの激しい肛門性交が嘘だったかのように啄むような甘いキスを繰り返し始めた。
しばらくキスを続けているうちに、男のソレが再び固く天を突きだした。それを見て少女は妖艶に微笑む。
男は少女を組み伏せると正常位の体勢をとった。だが、二人が交わるのは膣ではなくその下にある排泄口。
本来そこから出て行くものより遥かに太く硬く逞しいソレを、少女のアナルは美味しそうに頬張った。
ゴリゴリと男が鎌首で子宮を裏側から刺激してやると、少女はシーツを握り締めて甘い喘ぎと喜びの声を漏らす。
男のモノで雌に目覚めさせられた少女の肛肉は雄の味に夢中になっており、 モノへの吸い付きも最初の頃とはまるで違っていた。
少女のアナルは雄を受け入れるために、男によってすっかり作り変えられてしまっていたのだ。
ピストンを続けるうちに少女の喘ぎと声から余裕のようなものが消えていく。
早くも限界を迎えようとしている少女にトドメを刺すように男は豪快に肛内を凌辱した。
ついでに少女性の最大の性感帯とされる小さな豆を潰してやると少女は喜悦の涙を流しながらあっというまに達した。
全身を駆け巡っているだろう快感にビクビクと肢体を震わせ、口からだらしなく涎を垂らす少女は何とも言えぬ淫靡さを醸し出す。
直ぐに固さを取り戻したモノを力なく倒れ伏す少女の肛内から抜かずに、男は獣の交尾の体勢をとった。
男が腰を動かすとその刺激で少女は目覚め、すぐさま熱い吐息を漏らし、しきりに嬌声を上げて快感に身を任せ始める。
だが、男は少女の反応に飽きたのか腰の動きを緩めて入口のすぐ近くだけをゆるゆるとこすり始めた。
少女はもっと激しく突いてくれと男を誘うように繋がったままの尻を左右に振る。
しかし、男が動いてくれないとわかると、少女はもっと快楽を得ようと自ら尻を前後に動かし始めた。
ひっ、と少女が悦びの混じった悲鳴を上げた。少女が自ら動き、肛肉を突かれる心構えを解く瞬間を男は狙っていたのだ。
何の前触れもなく男のモノが届く最大径まで貫かれた少女は軽くイッたようで、緩んだ尿道から液体が滴り落ちる。
主が意識を跳ばしてもまだ締め付けてくるアナルを押し広げるように、男は遠慮の欠片もなく激しく肛襞を犯した。
強すぎる快感で叩き起こされた少女の肛内では、腸液と精液とが混じり泡立ち無様な音を響かせる。
汗と涙と涎、そして愛液に腸液、尿と潮と少女は男の暴力的な挿入と離脱にありとあらゆる液体を流しながら翻弄され蹂躙された。
それでも少女は、悦びに濡れた甘い声を上げ、悩ましく喘ぎ、肛悦の快美感の酔いしれる。
男はいよいよ少女に覆いかぶさりその華奢な肩を抱きしめると、本日二度目の射精に向けて突き進む。
抱きしめていた腕を少し伸ばして少女の小さな、されど柔らかく張りのある乳房を揉みしだき男はさらに腰の動きを速める。
さらに抱きしめたままの少女の身体を持ち上げ男は背面座位へと移行した。自身の体重でより深く肛襞を抉られ、少女はより高い嬌声を上げる。
少女のアナルを今日まで躾け続けてきた男は、少女の肛内の性感帯を知り尽くしていた。
弱点を的確に責められ小刻みな絶頂を繰り返す少女の肛門が男のモノを強く締め付ける。
決して受精することなどありえないのに少女を孕ませんとばかりに、男は少女の腸内に二度目の精液をぶちまけた。
男のモノが一発で出し切れなかった精液をひり出そうと跳ねるたび、一拍遅れて少女の肢体が反応する。
たっぷりと余韻を楽しんだ後、男がモノを引き抜くと二度目だというのに恐ろしいほどの精液が漏れ、シーツに水溜りをつくった。
正直に言うと男はもう一度少女の中に精を放ちたかったが、それはせずに自分でまだ固さの残るソレを扱きだした。
ゴッドイーターである男と普通の人間である少女では体力が並みの男少女以上に違う。少女の負担を考えた末での自慰だった。
少女の肛穴の気持ちよさを覚えてしまっている男は、今更自慰ではなかなか気持ちよくなれない。
それでも少女の胸やひくつくアナルを見ていれば、自然と快感が溜まっていく。
男がいよいよスパートをかけようとした矢先、少女が目覚めた。
自分で自分を慰めていた男の手を止めさせると、少女はその手を自分のアナルへと這わせた。
遠慮しなくてもいい、と少女は言ったが男は先ほどまでの少女を壊さんばかりに暴力的な交尾をしていたことを棚に上げ、頑として受け入れようとしない。
少女は溜息をつくと、男の眼前に尻を掲げてわざと見せつけた。
今だに白濁した液体が垂れ落ちる肛穴は美味そうにひくつき、男のモノをより一層固く屹立させる。
挑発的に少女が細くしなやかな指でアナルを割り開き、にちゃにちゃと音を立てて柔らかいそれをほじくり返す。
端正な唇からは日頃受付で見せている凛とした姿が信じられなくなるような卑猥かつ淫靡な男を誘う言葉が紡がれる。
ここまでされて虚しい自慰など続けていられるか、そう言わんばかりに男は勢いよく少女に襲い掛かった。
まずは少女を自分の方に向かせてだらしなく開いた口に自信の口を重ね、男は少女の口内を貪り食った。
涎の糸を引きながら唇が離れると、少女は尻を掲げ男はそれを逃がさないようにしっかりと掴む。
そして、少女のアナルを自身のソレで割り広げ、深々と最奥まで突き刺した。少女の口から長い息が漏れる。
わずかな時間も止まってはおれぬと男は少女の尻肉に指を食い込ませ、荒々しく腰を動かした。
少女は嬌声を上げながら悶え、シーツを握りしめながらも大きすぎる快感を全て受け止め悦びとして受け入れる。
ちらりとのぞく白いうなじに舌を這わせ、男は少女を今日一番激しく犯す。空気が入り込んだ少女のアナルから卑猥な音が漏れ出した。
好きだ、そう言いながら男は少女の腸内を蹂躙する。愛してると言いながら、少女は男のソレを締め付ける。
男は少女の熱い体温や絡みつく粘膜、そういった生々しい感触を全力で味わい、少女はそれら全てを全霊を込めて男に与えた。
少女の口から自身のモノが飛び出さんばかりに激しく突き込み、少女の内臓を全て引きずり出さんと大きく腰を引く。
言葉も紡げないほどの肛悦に晒された少女は、自身の限界を訴え男の欲望を全部自分の中に吐き出すよう懇願する。
強烈な突き上げと共に男が遂には果て、少女のアナルに大量に精液を叩き付けた。
後を追うように少女が絶頂し、男のソレを全力で締め付け扱き上げ、男の欲望を全て飲み込もうと激しく収縮する。
だが、それは叶わなかった。先の少女の挑発で男の精力は限界まで引き出されており、今も尚全力で精液を生成していたのだ。
――――結局男はその後少女の肛内に3回、膣内に2回射精し、少女はその間数えきれないほどの絶頂を強いられたのであった。
翌日、少女は昨晩の行い―――男を挑発したことをひどく後悔していた。
何度も突き上げられたアナルは完全には締まりきらず、また大量の精液を受け入れていたので業務中にそれが漏れてきてしまったのだ。
しきりのお尻を確認しながらもうあんなことはしない、と固く心に誓うフラン=フランソワ=フランチェスカ・ド・ブルゴーニュであった。
終
おつ
乙
でもいちいち行間開けるのは読みにくいので勘弁してほしい
おつおつ
カノンが隊長と呼ぶのは1主人公のイメージが強いな
俺だけかもしれないけど
二人とも乙
後者はフランモノ…だよな?
名前隠すなら小ネタ程度にするか外見を書いた方がいいと思うぞ
で、結局
>>663はなんなんだ?
それ以降に投下されたヤツとゴッチャになったんだが
ぶっちゃけ書き手として、投下前後以外でコテつけるのやめてくれんかね
いちいち反応見て投下していくってスタイルは見苦しいし、
こっちも投下のタイミングを逃しまくることになるから、ある程度固まってから投下してほしい
初めて書いた時は反応が気になって自己主張激しくなるもんだからな
ある程度しょうがないと多めに見てやれ
仰るとおり
ただ一度言われないとなかなか気づかないからね
短時間で被らないほうが継続的に見たい読み手・感想の気になる書き手双方の為になるし
特に今回は後の人のSSで人物がわかりにくかったっていうのもあった
文句言っちゃってごめんよ
今エリナと男主人公のSMストーリー書いてます
ちなみに男主人公がエリナの性奴隷になる話というマニアックな話なので
よろしくお願いします
フランのはセリフないのにエロくてすげーな
エリナ様の男主責め
とあるエイジスでのミッションの目標討伐後にエリナがつぶやく
「今日の戦績いいね〜。誰のおかげなんだろ?ねぇ先輩?」
「くっ・・・!」
「あれ〜?どうしたの先輩?」
ニヤニヤしながら俺に問いかける
「あそこに変なのも付けられて、まともに戦えるわけないだろ・・・!」
俺の股間の部分は小刻みに振動しているローターがくくりつけられていた
「へぇ〜。私にそんな口聞いていいんだ〜?」
そう言ってポケットからローターの振動調節器を取り出し
「弱」の設定から「中」に変える
その瞬間俺の股間にもっと強い振動が伝わり、立っていることもままならなくなった
「あぁ・・・エリナ・・・止めてこれっ・・・くぅっ!・・」
「え〜、どうしょっかな〜♪」とニヤニヤしながらこっちに歩み寄ってきた
「そんなに気持いの?」
「ツンッ」とエリナの右手の人差し指が俺のペニスの亀頭部分を突っついた
「あんっ!」と変な声をあげて俺は座り込んでしまった
「あははっ!指でちょっと触られただけで感じちゃうなんて先輩は変態だね!」
クスクスと笑いながらローターの振動を「強」にした
その瞬間俺はイキそうになり、「イク!」と叫んだが
ピトっと振動が止まり、「え?」となっていると、エリナが「帰ろ!先輩!」と
何事もなかったように輸送ヘリに向かって歩いて行った
(くそっ!なんでこんなことに・・・!)
そう俺は一週間前のある一言によってエリナの性奴隷になったんだ
一週間前:ラウンジ
エリナとミッションを終え、アナグラに帰還した後のことだった
「ねぇ先輩!今日こそ見たでしょ!?」
(何をだよ・・・)と思いながらそういえば今日のエリナのパンツは白だったなということを思い出し、おもしろ半分で「白だった?」と返してみた
すると「なによ白って?」と返されたので「別に、なんの色だろうね?」と呟いて自室へ帰ろうとエレベーターに乗ろうとしたその時だった
後ろから「ねぇ先輩?」とニヤニヤしながら歩いてきた
「少し話があるんだけど、部屋で話さない?」
「あ、ああ。わかった」
自室
「エリナ、話ってなんだ?」
「さっきさ、白がどうとか言ってたよね?」
まずい・・・バレたか・・・と冷や汗をかきながら「ああ」と冷静を装って答える
「私のパンツ、見たでしょ?」
直球キター!俺の心拍数が一気に跳ね上がる。なにこれ?マルドゥークとの戦いよりも緊張してる・・・!
「な、なんのことかさっぱり・・・」
「へぇ〜、シラを切るんだ」とニヤニヤしながら近づいてくる
「っ・・・」俺は言葉に詰まった
「いいのかな〜?ブラッドの隊長様が女の子のパンツを見てた事をみんなに言いふらして、もっ!」
「ぐぁっ!」瞬発力には自信があったが、動揺していたせいか、エリナが放つ絞め技の対応に一瞬遅れ、組み伏せられ、自室の床に仰向けに転ばされてしまった
「エ、エリナ・・・これはどういう・・あっ!」
どういうことだと質問しようとしたその時、俺のペニスに何かがのしかかってきた
「へぇ〜、14歳の女の子に足で大事なところ踏まれて勃起しちゃうんだ〜♪」
「くっ・・・今すぐ足を退けろっ!」必死に抗議するが、エリナの足からもたらされる快感で体が動かない
「え〜!そんなに足を乗っけて欲しかったの?じゃあもっと踏んであげるね!」と言いながら靴でグリグリと服の上から俺のペニスを刺激してくる
「エ、エリナ・・・やめっ・・・あっ・・・」ペニスを足で踏まれ、今まで感じたことのないような気持ちよさに思わず声がでる
「足がそんなに気持いの?」とニヤニヤしながら聞いてくる
「別に・・・気持ちよくなんか・・・あっ!」もっと強く踏まれて、言葉を発することができない
俺の感度が高まり、そろそろイキそうになったところで、足の踏みつけが止まる
「えっ?」とイけなかった悲しい思いと、解放された思いが混じった声がでた
「イカせて欲しいの?」と未だペニスの上に置かれている足を動かさないまま聞いてくる
イキたい!そう思うが、やはり男のプライドがあり、その言葉を口に出せない
だがそんなことまで見透かしたようにエリナは俺に聞いてくる
「プライドなんてないでしょ?だって先輩は、女の子に大事なトコロを足で踏まれて興奮しちゃう変態さんなんだから」
さらに追い討ちをかける
「いいんだよ?もしこのまま「イカせてください!」って言えなかったら、ここの支部にいるみんなにさっきのことばらしちゃうから」
俺のプライドは粉々に崩れた。
そして
「・・・イカせてください」
言ってしまった・・・
「よく言えました!」そう言って再び俺のペニスをグリグリと足で踏んできた
「あっ!そこだめぇ!」亀頭をつま先でグリグリと刺激され思わず声をあげる
「女の子みたいな声だしちゃって・・・カワイイ!」
そう言ってエリナはスカートのポケットから小型カメラを取り出し、動画をとり始めた
「お前・・・!!」怒りをあらわにするが、そんなものはペニスからくる快感によってすぐに打ち消されてしまった
「そろそろイカせてあげるよ」そう言ってペニスをもっと強く踏みつけてきた
その瞬間俺の頭の中は真っ白になり、服の中に己の精液を放出した
「イっちゃったんだ♪変態さん」
そして俺に歩み寄ってきて
「私のモノになる?」と聞いてきた
嫌だ!と言いそうになるが、エリナの手に握られているカメラが目に入った
「嫌でもいいんだよ?でもそしたらどうなるかわかってるよね?先輩?」
拒否権はない、そう遠まわしに言ってくる
仕方がない、そう思って俺はこう口にした
「エリナのモノになります」と。
連投ごめんなさい
あらすじだけ書いてみたんですけどどうでしょうか?
改善点があればお願いします
感想聞く前に人の話聞いたほうがいいんじゃない
書き手育成所じゃないだの言ってる奴の気が初めて理解できた
684 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/20(金) 18:59:29.22 ID:2rRhW1VG
あらすじなのかwww
まぁいいと思います
あんま感想聞くのは印象良くないけど
>>682 自分も言える身分ではないでしょうけど、他の小説とか読んで技法を真似るとかしたほうがいいですね…
私も数冊読んで色々と参考になるほか、書く上でのタブーとかに触れることができましたので
了解です感想は聞かないようにします
あとすいませんあらすじじゃなくて性奴隷化の過程的な感じに解釈してください
一週間後:エイジス後の男主の自室
「ああっ!・・・くぅ・・・!」
ガチャガチャと金属同士が擦れ合う音が聞こえる
「ほ〜ら先輩、頑張って!」と全裸で鎖に繋がれ、床に座り込んで悶えている男に椅子に座りながら声をかける少女がいた
俺は手を後ろ手に手錠で拘束され、首には鎖の繋がった首輪がはめられていた
「ダメっ!イクッ!」バイブが俺のペニスから離れる
「あはは!またイケなかったね、先輩♪」
はぁはぁ、とペニスをギンギンに勃起させながら俺は息を荒げていた
「エ、エリナ・・・もうこんなことやめてくれ・・・」
エリナはさっきからバイブを俺のペニスに押し当てたり、イク兆しが見えるとパッとペニスからバイブを離して、何回も寸止めを食らっていた
「でもイケないのは辛いよね?」
「あぁ・・・」
「イカせて欲しい?」
「・・・・くっ」愚問だ、と心の中で呟く
すっ、とエリナがバイブをペニスに押し当てる
「ああっ!」イキそうになるがまた寸止めを食らった
「ど〜してもイカせて欲しいなら、イカせてあげないこともないけど?」とニヤニヤしながら言った
「イキたい」そう答えた
「人にモノを頼むときはどうするの?」
「・・・・イカせて・・・・ください」羞恥を振り切り放った言葉だったが
「でも二回も同じお願いだとつまらないよね〜」と言いながら赤いニーソックスに包まれた足を顔に差し出してきた
「イカせて欲しいんだったら舐めてよ」そう言ってきた
俺には論理的に考える思考がなかった
ただ本能のままにイキたい、イキたい、という声が頭の中で響いていた
俺は足を舌でぺろっと舐めた
>>685 アドバイスありがとうございます
参考になりました
「もっと舐めてよ。足の裏とか」もっと舐めろと言っている
「・・・んあ・・・じゅる・・・ペロッ・・・はむっ・・・」
俺はエリナの足の裏に顔をくっつけたり、つま先を口に含みペロペロとエリナの足のいたるところを舐め回した
エリナの足の味が口全体に広がり、甘酸っぱい香りが鼻腔をくすぐる
「あはは!先輩犬みたいでカワイイ〜!」子犬を見るような顔でそう言った
「・・・じゅる・・・ペロッ・・・んん!?」
足を必死に舐めていると、急にエリナがもう片方の足でペニスの亀頭をつま先で刺激してきた
「先輩ここをつま先でクリクリされるの弱いよね〜♪」
「ああんっ!ダメっ!」俺は女の子みたいな声を出して快感に浸っていた
「そろそろイカせてあげる。でもその前にもう一回お願いして?」
「くぅ・・・はぁはぁ・・・イカせて・・・ください」
「よく言えました!えらいね〜♪」言葉とは裏腹にペニスにはより強い力が与えられる
気がつくと俺のペニスは両足に挟まれており、さっき舐めていた片方の足がいやらしい音を立てていた
「じゃあイカせてあげる」そう言って両足で固定されたペニスの亀頭に、バイブを思いっきり押し当てた
「あっ!」
あまりに刺激が強すぎて、俺は大量の精液を放ちながら気絶してしまった
「先輩のイッた時の、カワイかったな〜♪」そういって手錠と首輪ほ外し、一枚の手紙を残して去っていった
いやここはあなたが練習するためのスレじゃないんですが…
発想は悪くないけどここまでぐだぐだだとどうも読む気になれない
本気でこの言葉を言う日が来るとは思わなかった
半年ROMって出直して来い
__ __
`∠__\ /__\
‖・ω・`|| / |・ω・|| エリナチャーン
/ ̄ ̄ ̄ V/|  ̄⊂二) レイプサセテー
L二⊃ |∪ | |
ヽ_⊃ ノ | /\_ノ
__(_/ _ ヽノ_
((( )))
(´Д`; ) ッヒィイー
/ つ _つ
人 Y
し'(_)
ということでヒャッハーします
前以上に長くなってしまったためキリのいいとこでふたつにわけますだ
後半も半分以上仕上がっているので、明日か明後日あたりにはいけるかと
【ちゅういがき】
・クソガキ達によるエリナちゃん陵辱(のち輪姦)
・救いはもちろんありません
・三人称にしたら余計エロくなくなった 一応R-18ですが
・コウタ以外全員モブ 便乗上名前つけた子もいますがお気にせず
・時系列はブラッドが極東到着直後 キャラエピ前あたり
・犯罪行為は6/10以降
「だーかーらっ、私達には遊んでるヒマなんてないの!
あなたと違って、訓練してアラガミを潰して見回りや調達諸々、華麗にこなさなきゃならないんだから!」
「つっても、ねーちゃん今は見回りだしここいらに慣れてないんだろ?
だったら俺らが案内するからさー、ついでに遊ぼうぜ!なんでもいいから!」
「ふざけないでッ!いつも命を懸けて戦ってるのっていうのに、なんでお守りまでしなきゃなんないのよ!?」
予想のついたことだった。プライドが高く気の強い神機使いの少女と、サテライト拠点の中でも貧民街の少年。
少年は馴れ馴れしいようでもあるが、『いつものクレイドルの人』と認識しているのだろう、悪意は見当たらない。
対する少女、エリナも元をただせば純粋な子どもである。ただし、相手がボロ布を着て狎れてくること自体に慣れていないのだろう。
少し、特権意識も残っていたのかもしれない。あばら屋の立ち並ぶ貧民街では、そのような態度はあまり好意的にみられるはずがなかった。
「おいおい嬢ちゃんよお、俺たちだって命がけで生きてんだぜ?
そんな言い方はないんじゃねえかい?」
無精な格好の大男がのそりと現れ、子どものケンカに横から口を挟む。いや、ケンカに口を挟んだのではない、文句を言いにきたのだ。
エリナはこういった、雑多で無頓着なところも嫌いだった。汚いし、何より華麗でない。自然、目つきも舌端も厳しくなってしまう。
「何よ、あんたには関係ないでしょ!口挟まないで!」
「ほ〜、部外者の意見は一切聞かないってか?さっすがはフェンリル様!いやぁお目線が高い高い!」
「オイおっちゃん、いらんこというなよ!」
皮肉を叩く浮浪の体の男に、少年が威勢のよい啖呵を切った。あくまでもクレイドルに好意的な、純粋な立場である。
緑髪の少女もはっとして少年のほうを見やった。自分の意地を通すことに気を傾けすぎていたのかもしれない。
微かに、ほんの微かにではあるが、昔気になっていた少年の姿を思い出していた。
「んだとぉガキ?てめぇの肩をもってやったっつーのに逆らう気か?
このスラムで大人に逆らうとどうなるかわかってんのか?あ?」
大男の足元から砂煙が立った。下品に拳と首を鳴らし、威嚇する。
まるでチンピラそのものの様相に、ここには法など存在しない、と神機使いの少女は思い知らされた。
このままでは少年が危ない。エリナは正義感が強かった。躊躇いもせず、自慢の獲物を卑しい男の目の前に突きつけた。
これも血筋のなせる業、尊敬する兄から受け継いだものである。本人も認めるところであり、その華麗な精神は誇りでもあった。
「ぐ…テメェ、醜いぜ。この粗末なモンは丸腰のヒトサマを弾圧するためにあったんだな、傑作だわこりゃ!ハッハッハッハ!」
ひきつらせた表情を浮かべながらも軽口を発する。人を貶めねば気がすまない、どこまでも見下げた男だった。
それが自身の行為を華麗と信じ疑わない少女の頭に火をつけた。こうなれば収まらない。
「子ども相手に暴力奮うあんたのほうがよっぽど醜いでしょ!
だいたいこれは弱きを救う為の華麗な正義の槍なんだから、あんたを萎縮させるにはお似合いよ!」
「あ、あのねーちゃん、そこまでしなくても…」
「あなたは黙ってて!だいたいね、ここまでなるのにどれだけ苦労したと思ってるの?
尊敬する兄さんを失くして、それでもめげずに勉強して勉強して、訓練で痛い思いをして…
ただただ人を侮辱するだけのあんたとは持つべきものが違う!わかった?図体でかいだけの能無し男!」
「こ、この小娘ッ…!」
乱闘の風景などとっくに見慣れた少年だったが、まさか自分が当事者になるとは夢にも思っていない。
繰り広げられる剣幕にただただ気圧されていたが、ふと肩に置かれた手に振り返り、その人の顔を見るなり救われた心持ちになった。
「おい、それぐらいにしておけ」
後から現れた青年は、青年ながらも年季の入った声を利かせた。
眼前の大男に夢中になっていた少女も、ぴくりと肩を震わせ反応する。
「コウタ隊長…で、でも、こいつが先に…」
後ろを振り向いた隙を見逃すはずはなかった。彼女が殴りかかる男に気づいた時、それよりも速く青年――コウタが間に割って入っていた。
地を一駆け、まさに神速であった。少年は驚きと憧憬の混じった視線でクレイドルのその人のことを見た。
「いくらサテライトの人といっても、暴力を奮うようじゃ容赦はしない。
それにエリナ、お前もお前だよ。すぐに頭に血を上らせるクセを直せって、この前言わなかったか?
守るべき人達を口撃するなんて、信義上絶対にやっちゃいけないことだ」
「う…」
「クソッ!」
少女は口ごもり、大男はつまらぬ展開に舌を打つ。白けた、といわんばかりに去ろうとした。
相手はこのサテライト拠点を独自に守るクレイドルの顔だ。新入りの小娘とは格が違うのを、この男も知っていたのである。
「おっと。だからって憂さ晴らしにコイツをリンチしようなんて考えるなよ?
明日も来るし、定期的に見回るから、コイツに何かあったら…わかるよな?」
一回りも違う少年の頭に手を置き、去る大男の背中に目線を投げた。男は一瞬立ち止まり、すぐにそのまま路地裏に消えていった。
とりあえずの緊張状態を解いた第一部隊隊長ことコウタは、次にエリナと少年、交互に顔を見比べた。
「エージ、悪いけど今日は遊んでやることはできないんだ。明日また来させるから、そん時に案内してやってくれ。
こいつも悪気があったわけじゃないし、まぁ…そのあたりは、俺が代わりにいうのもなんだけど…わかってやってくれ、な?
んでエリナ、お前にはあとで話がある。…いいな?」
「アイアイサー!」「…はーい」
対照的な返事にコウタは苦笑いしながらも、少年には手を振り、少女には腕を掴み、大股でその場に背を向けた。
エージと呼ばれた少年はそんな後姿を見てふと、カップルみたいだな、と思った。
# # #
翌日。
エリナは同じ場所に立っていた。少し風が強い。ベレーの下にうずもれた髪が、ふわりと舞った。
実際、エリナはこのあたりのことをまったく知らない。だから、所狭しと茅屋が立ち並ぶこの貧民街にて、探し人など見つけられるはずもない。
落ち着かなさそうに周囲を見渡しながら、ここに来たそもそもの理由を思い出していた。
「だからだなぁ、少しは俺たちの活動と、現地の実情を知ってもらおうと思って…」
「確かにゴッドイーターは人々を守るために在るべきです!現地の人々と交流を深めておけって言われるのもわかります!
でも、だからって…私たちはなんでも屋じゃないでしょ!華麗に戦う誇り高き神機使いなのに!」
ラウンジから見える夕闇を前にして二人の口論が飛び交う。グラスに注がれたオレンジジュースと紅茶には、一切手をつけられていない。
要は現地視察ということだ。極東支部が『守る』対象は、何もここフェンリルの壁の中の人達だけではない。
クレイドルという別働部隊が、フェンリルの態勢に不満を持つ人々のために様々なサポートをしている。
つまりそちらの指示誘導を行うこともあるし、戦闘を有利に運ぶために地理に精通している必要性も出てくる。
コウタは隊長として、様々なことを知ってもらおうと新人エリナを見回りに向かわせたのだった。その結果は、散々だったが。
「エリナはさぁ…もうちょっと、チームワークってものを大事にしなきゃダメだ。
わかるか?どんな相手だろうと尊敬して、共に生き、戦っていく。
エミールだって…アイツはアイツで頑固だが、そのあたりはさすがにわかってるよ」
「な、なんでそこでエミールの名前が出てくるんですか!あのバカは関係ないでしょ!?」
「ほーら、そうすぐにカッとなって言い返しちゃうのが今のお前の課題。
戦闘の時だって大義があるのはいいことだけど、熱くなってのめりこむようじゃいつまで経っても新人のままだぜ?」
「でも…!」
ここ最近、エリナをいつも不機嫌そうにさせている原因がいくつかあった。
鼻持ちならない態度で妹扱いしてくるエミール。そして、フライアから赴任してきたとかいう特殊部隊。
自身の属しているモノを誇りに思っていた彼女にとって、これらを素直に受け取ることは難しかった。
よってフラストレーションも溜まっていき、捌け口のない感情が彼女の中で爆発しがちになっていたのである。
「とにかく、明日もっかい行ってあいつ…エージに謝ってこい。んで、遊んであげてくれ。
あいつも、いやあそこの奴らには外界の人間が新鮮なんだよ。生きることで精一杯だからな」
「……ま、まぁ私も大人気なかったとは思ってますし…構いませんけど…
…その…、明日の任務のほうは…」
口をつぐむかのように、語尾が小さくなる。自分だけ、また除け者扱いされてしまうのか。新人扱いされてしまうのか。
目線を下げ、ジュースの表面を見つめた。落ち着かない気持ちを抑えようと、息を吹きかける。凪いでいた水面がふらりと揺れた。
「あぁ、その件なら俺らがどうにかしておくよ。エリナの明日の任務は、現地の人達と仲良くなること!
んで、ついでに地形も覚えてこい!最短でアラガミの元へ向かうのも、被害を減らすのに一役買うんだからな」
コウタ隊長が歯をニッと出して笑った。人当たりのよさそうな笑顔である。
「…わかりました」
それにつられ、むすっとしていた彼女の心も幾分か解れた。が、エリナは断固として表情を崩さない。
何か、はぐらかされた感じがして癪に障ってしまったのかもしれない。自分でも、素直でないと感じていた。
「素直、ねぇ…」
腕を組んで考え込む。気がづいた時にはこのポーズが癖になってしまっていた。背伸びをしたい心理の表れかもしれない。
ただ一般的に他の侵入を拒むといわれるそれは、時に高圧的にとられることも少なくない。本人が気づくには、まだ時間がかかるだろう。
ともかく、本人は腕を組み目を瞑り、時に手を頬にあててこれからどうすべきかを思い返していた。
「探し出して謝る。うん、これはマスト。付き合ってあげる、っていうのがどうしたらいいのかわかんないけど…
それより目下の問題はどうやって見つけるか、ってことよね。さすがにずっと突っ立ってるわけにはいかないし…」
当の彼女が口に出しているという実感はない。何をしていいかわからないため、言葉にして確認する体である。
と。気配を感じ猛禽類の如く目を見開いた。背後にいたのはぼろぼろのタンクトップを着、髪を逆立てた少年だった。
もちろん昨日の少年ではない。齢は自分より少し下、といったところか。不適な笑みを浮かべていることから狡賢そうな印象を受ける。
思わずエリナにも緊張が走り、神機を握り直そうと手に力をこめる。が、すぐに持ってきていなかったことに気づく。
「あんた何か探しモノか?ここいらじゃ見ないイイ服着てるから、きっとフェンリルとやらの回しもんだな」
「…そうだけど」
いやに皮肉っぽい。ひょろりとしながらも豹のような体つきで、スラムの空気に馴染んだ様相を醸し出している。
彼女のあまり好まない雰囲気であり、関わりたくないタイプだった。自然、そっけない口調になってしまう。
「スマンスマン、さっきなんかブツブツ言ってたからよ。
人探してるんだろ?好きな人でもいんのか、おアツいこったなァ?」
茶化され、思わずしかめっ面で睨みつける。こういうとき、エリナは冗談の通じる性質ではなかった。
しかも無意識のうちの独り言を聞かれていたとは。自らの領域を侵されている気がして、より苛立ちが積もった。
「おーコワ。で、どうすんの?俺結構ここらへん人脈とかもあるんだけど」
しかし、苛立つだけでは昨日の二の舞である。言いたいことを嚥下し、主題を切り出した。
「…あのさ……じゃあ、聞いていいかな。多分あんたより年下だと思うんだけど。
これくらいの身長の子で髪は…後ろで一纏めにしてたかな。
顔は…うーん、顔……強いていうなら団子鼻で人懐っこい感じ?」
不機嫌そうだった割には、おずおずと話し始める。そして、身振り手振りを駆使して精一杯表現しようとする。
このようなところが、彼女らしさを表している。少年も暫く目を細め、観察するように眺めた。
が、しかし、すぐに鼻を鳴らしてかむりを振る。
「はっ、それじゃわかんねーよ。
そもそもここいらには俺らみたいなガキなんていっぱいいるんだからさ、もっと詳しくだなぁ」
「なっ…!」
不誠実。エリナの頭に、その三文字が思い浮かんだ。
「おっと待った!俺、こう見えてもあるグループのリーダーなんだぜ?
もちろん俺より年下のヤツだってそれなりにいるさ。来てくれればあんた自身で探せるから、いくつかツブシが利くと思うけど?」
胡散臭い話ではあった。エリナが幼い頃にさんざん言われた『知らない人にはついていくな』とはまさにこの状況だろう。
しかも昨日の純朴な少年が、このやさぐれた少年の下にいるとは少し考えにくい。それは彼女も汲んでいた。
だが、それ以外にアテはない。何より現地を把握するのが今回の目的であるなら、虎穴ですら入らずんば意味がない。
小柄な少女は再び腕を組み、溜息を吐いた。そして猫のように目を窄め、トーンを低くして言い放つ。
「…わかった。……案内、お願い」
彼女、エリナの精一杯の譲歩であった。
# # #
教科書でしか見たことのない景色が、次々とエリナの瞳に写りこんでくる。
土色の粗末な壁。今にも崩れ落ちそうな、草葺を乗せただけの茅屋。風がひゅうひゅうと音を鳴らし、意味を成していない木板。
尖った岩がそこかしこに露出しており、未だ乾かず泥沼のような水溜りもある。大企業の令嬢として育てられた彼女には信じられないような居住空間だった。
「おっと!」
「ひゃっ!?」
前を走る少年が思わずその泥溜まりを踏み、湿っぽい土があたりに散らばった。
お気に入りの赤いオーバーニーソックスにも飛び散ったため焦茶色の染みができてしまい、エリナは軽く悲鳴を漏らした。
―――いやだなぁ…汚い水溜まり……
とは思ったものの、口に出すには留めた。少年が
「あーゴメンゴメン、たまり場に着いたら井戸があるからさ、それ使ってくれよ」
と言った時も、黙って頷くのみであった。
いくつかの辻を過ぎ、生活の場を通り抜け、そろそろ帰り道を忘れそうになってきた頃、やっと溜まり場に到着した。
少年が声をかけると、いかにも不良少年達といった顔ぶれが表に並んだ。その中には、少年より年上と思われる者も多かった。
「ようリーダー、その女は?」
「あぁ、例のヤツだ」
「っひょー、やるねェ」
交わされるやりとりにエリナは目を丸くした。
―――例の?他にも自分のように迷い込む人がいるのだろうか?
しかし、とりあえずは昨日の少年を探し、いなければさっさと去ってしまえばいいと思いなおし、並んだ顔をじろりと見比べた。
いない。似ても似つかない。嘆息し、リーダーと目された少年に声をかけた。
「…この中にはいない。他には?」
「んー他かぁ?…オイ、アイツは?」
「ちょっと待ってな、今連れてくる」
このいけ好かない少年だが、求心力はあるのだろう。年上の男ですら易々と従い、大きめのあばら屋に入っていく。
外から見るとまるで秘密基地のようで、このような状況でなければ彼女も探検したいと思ったに違いない。
だが、土地柄に加え、外にまで埃が吹き抜けてくるのを鑑みると、中は相当雑然としていて見るに耐えないのだと予想できる。
思わず視線をそむけ、薄い半月が浮かぶ青空を眺めた。
「…オネエサンよ、あんたのお探しもんはこいつだろ?」
肩を掴まれ、エリナはビクリと震えた。すぐ目の前にリーダーである少年の顔があった。
自分より一回り小さいが、それでも怯ませるには十分な迫力を備えている。思わず唾を飲み込んだ。
リーダーが指差す先には、確かに昨日の馴れ馴れしい少年――エージがいた。
「な…何してんのよ!どういうこと!?」
少女が驚くのも無理はない。エージは縄で縛られ、猿轡を噛まされていた。
普段から、何か恨まれるようなことをしていた少年だったのか。エリナは混乱し、悲鳴に近い声で叫んだ。
「うっ、ぐむ、むぅー…ぐぇ!」
「うるせぇな、てめェは黙ってろ」
担いでた年嵩の少年が腹を殴ると、拘束されていたエージはカエルのような声を出した。
それを見てリーダーの少年が舌打ちし、次いでエリナのほうに目を戻した。
「オイ…あんま乱暴すんな。後で役立ってもらうんだからよ。
んで、オネエサン。なんでこんなことになってるかわかるか?」
「わ、わかるわけないじゃない!それよりその子を離しなさいよ!」
「そいつぁムリな相談だ。つーかさ、オマエ生意気なんだよ、フェンリルの狗風情が。
昨日ふと耳にしたんだが、『ワタシタチハイノチガケデタタカッテルンダカラアナタトハチガウノ〜』なんてぬかしてやがったよな?
しっかもお守りだァ?俺たちをナメてんのか?お前らみたいなのに守られるほどひ弱じゃねーんだよ。
なんでもかんでもてめぇらの施しってか。ここサテライトだって、元々は身寄りのない俺らの集落だった。
それをてめェらが都合のいい解釈押し付けてきやがって、オカゲサマでこちとら食糧事情はジリ貧だ。
オマケに人が増えたからアラガミとやらの糞野郎の襲撃も増えた。それを守ってるだ?傲慢、欺瞞もいいとこだな!」
次々とリーダーの少年が明かす話を、エリナは黙って受け入れることしかできなかった。
自分が華麗に守っていると思っていたものが、またその誇りが内側から崩壊していくのを感じていた。
「だから!アンタにお仕置きしてやろうと決めた。舞い上がってばっかで何もわかってない新人チャンがよぉ?
テメェのおかげでこいつが巻き添えを受けちまったんだ。アーカワイソー!」
額に手をあてて天を仰ぐ。わざとらしい仕草は、明らかにエリナを煽っていた。
さすがの今まで衝撃で口も聞けなかった彼女も、黙っていられるわけにはいかない。何より、尊敬していた極東支部の面々に対する侮辱である。
「そんなの…そんなの、いいがかりもいいとこじゃない!あなた達だけでじっとしてても何も変わらない!
それを先輩達が、頑張ってフェンリルの庇護下でもない、安全で自由な土地を作ろうとしてるの!
人質にとらなきゃ女の子一人誘えないような卑怯なヤツにとやかく言われる筋合いなんてないッ!
早くその子を解放して!さもないと…」
「さもないと?」
「力づくでも…連れ帰る」
この場に不似合いな少女は覚悟を決めたのか、不敵な面構えで少年たちを睨んだ。
信念は、華麗に。誇りを守るために…兄さん、力をくださいと心の中で祈る。
「はははっ、おアツいこって!そーーんなオネエサンにご朗報ー!
なんとなんと!この俺を倒したらそこの少年を解放して帰してあげまショー!」
もちろん彼女の双眸に怯むことなどなく、リーダーの少年はおどけた口調で言った。
対するエリナは呆気に取られている。
―――たった一人を倒すだけで? バカじゃないの?
あるいは慢心を生み出そうとする相手の罠だったかもしれないが、そこに気付けるほど彼女の気は長くはない。
「…私、神機使いなんだけど?」
「じゃあウデには自信があるってことだよなぁ?」
「いいの?」
「あァ、それならこっちにも女と闘う名分がつく」
「…後悔しても、知らないんだから」
と。言うが早いか、少年の足元に肉薄。ラッシュファイアの要領である。
地面を踏み込んだ勢いで、チャージスピアを突くように左の拳を放った。
「うお…っと!」
しかしリーダーの少年も負けていない。豹、といった第一印象は、ただの比喩に終わらなかった。
膝を折り腰を反らすと、大胆にも両足を浮かせてか細い腕を絡めとりにかかった。
「いきなりかよ!温室育ちのクセしてルール無用たぁ、いい性格してんじゃねぇか」
片腕をホールドしたのを確認すると舌なめずりし、そのまま頭の後ろで地面に両手をつき倒立の姿勢になってエリナを放り投げた。
…はずだった。が、いかんせん細すぎた。当の本人は無表情で腕を抜き取るなり前進。倒立から宙返りを披露している少年との距離を詰めた。
すかさず片手を突いて屈み、着地地点に脚払いをかける。豹の少年はうまいことその脚に着地し、大きく前に跳んで距離をとった。
「った…」
脚を踏み台にされ、初めて少女が顔を歪めた。骨折には到ってないが、熱くなっているのがわかる。
「おい!わかってるな!」
リーダーが目で合図すると、人質を抱えていた年嵩の少年が頷いた。
エリナはそれを視界の端で確認したが、やがてまた駆け出した。
「…悪巧み?」
今度は不敵に笑う。幼いながらも妖艶な表情であった。はっとした少年が身体を横にずらすよりも早く、飛び跳ねて滑り込んだ。
チャージグライド。右手に力を込め、跳躍とともに神機に添えた左手を支点に槍を押し出すチャージスピア独特の闘い方である。
だが今は獲物を持っていない。代わりに左手を拳に添え、右の勢いを利用した左肘でのエルボーを見舞う。
――入った。
その場にいる誰もが、髪を逆立てた少年が脇腹を抱え込むのを見た。
だが油断はしない。エリナは続けざまに左足を軸に少年の背後に回り、膝蹴りを入れようとした。
刹那―――
「ダメだねーちゃん!」
響き渡った甲高い声に思わず身構えて後方高くへ飛び立ち、宙で身体を捻って着地した。
いわゆるバックフリップである。エリナはこの華麗な技を身体に染み込ませる事によって、数多の危機を回避してきた。
「ダ…ダメって…」
「こいつらはコクシュビョウなんだ!触れたらねーちゃん死んじまう!」
轡を外された少年の声にエリナが戸惑っていると、脇腹を擦っていた敵将が悠然と振り向いた。
「ククク…ナイスフォローだぜ、チビ。
そうさ、俺らは“ブラックウィドウ”。オトナ達がいうコクシュビョウカクリ患者であるガキどもの掃き溜めさ。
ちなみに俺のクモは背中と右耳の後ろだ。かっこいいだろォ?」
そう言って少年は着ていたタンクトップを脱ぎ去った。しなやかながらも逞しい上半身が露になる。
身体を捩ると大きな蜘蛛の脚がチラリと見える。見た者を萎縮させる空気がそこには宿っていた。
「…それじゃ、あの子は……」
「あーあいつ?安心しろよ、まだクモには触れてないから大丈夫なはずだ。
これからは知らんけど、なッ!」
今度は少年の番だった。大胆にも近づいたかと思うと、右の爪先で砂を跳ね、そのまま蹴り上げようとした。
目晦まし―――そう判断した瞬間、既にエリナの身体は宙に舞っていた。
「はっ、また空中大回転か?ボディがお留守なんだ…よ……おわっと!」
そこからは違った。滞空からの急降下。不可解な挙動だが、ゴッドイーターの槍使いはいとも簡単にこれを会得していた。
しかしその分予備動作も大きいため、いとも簡単に避けられる。アラガミとは勝手が違うと思い知らされた。
手をついてすぐに態勢を整えようとしたが、相手の少年が耳元で囁くほうが早かった。
「…オネーサン、白いパンツで色気がゼロですねぇ?」
「へ、変態ッ!!」
爆発したかのように顔全体に朱がさし、半ば喚くようにして距離を置いた。髪を逆立てた少年はいやらしく笑っている。
いざ気にしてしまうと、とにかく頭から離れない。こんな下品な奴に見られたという、八つ当たりに近い怒りがエリナの内で暴れていた。
―――思いっきり殴ってやらなきゃ、気がすまない!
今までの攻防から見れば、命中させること自体は難しくない。硬い腕輪で鼻の頭をへし折ってやろうと右腕を振り上げ、左脚で地を駆った。
それが、まずかった。
負傷した左脚に負荷をかけすぎたことで痛み、無意識に攻撃速度が落ちてしまっていた。
結果。こうして腕を相手に抑えられている。リーダーの少年は、エリナの透き通った瞳を覗きこんだ。
「へへっ、あんたすぐ頭に血上らせるのヤメロって言われてないか?攻撃がお粗末だぜ?」
「な、なにふざけて…あんたなんか…!」
抵抗しようと左手を横顔に向けて放つが、それも相手の腕で受け流されてしまった。
「直線的過ぎんだよ、攻撃がさ。不意打ちに頼りすぎて、だいたいが読みきれちまう。
特にキレたらもう周りのことなんか然目に入ってねぇ」
「あんたに言われる筋合いなんかないっ!スケベッ、このバカッ!」
「ただでさえクモのこと気になってんだろ?技のキレ落ちてたぜ、ケケケ」
腕を外そうとも、今度こそ直接掴まれているため外すことができない。
年下の少年にいいようにもてあそばれているということが、エリナにどうしようもない屈辱を与えた。
「なんで解けないの…っ!このっ、邪魔な手離してよ!」
「ムリムリ、俺とは1コか2コ程度しか違わないんだろ?筋力の差ってのは覆せないもんだ」
「きゃあっ!?」
リーダーの少年は空いた腕でエリナを抱き寄せた。一回り身長の低い少年が抱いている姿は、傍からみれば少し異様に見える。
唐突に、少年が彼女の首に顔を埋める。彼女の背筋におぞましいほどの悪寒が走り、歯をかたかたと鳴らせた。
「ひぃっ…」
「あぁ、いいニオイだ。柔らかくて上質な香りだ。ここらに住んでるアバズレとは違うなァ?」
しばらく匂いを嗅いでいたかと思うと、にやりと笑って耳元に唇を近づけた。
「もしかして悪巧みっての気になってた?
あれな、あいつの轡外すだけの目配せだから安心していいよ」
しかしそれで安堵できる状態ではない。エリナの瞳に怯えの光が灯ったのを横目で確認すると、耳に舌を這わせた。
「やっ、な、何してるのよ!気持ち悪い、やめなさいよっ!」
必死で拘束から脱出しようともがくが、右手首が抑えられ、左腕は体ごと締め付けられている。
悔しいことに、筋力ではこの年下の少年のほうが勝っていた。あれだけ訓練したのに。彼女の目の端に悔し涙が浮かぶ。
「まァ諦めな。あんたは捕まった時点で負けてんだよ」
「いやだっ、まだ…終わってない…!」
「そう気が強いのも好みだが…ま、観念して犯されな」
「…えっ……?」
聞き慣れない単語が耳をかすり、エリナはそのまま押し倒された。
少年の荒々しい肉体が覆いかぶさり、少女は目を白黒させる。恥ずかしいからではない。理解ができないのだ。
「やめろっ、ねーちゃんにひどいことするなっ!」
観客であったエージが再び叫ぶ。リーダーはそれを一瞥したが、すぐに仰向けに倒れているエリナに目を戻した。
今の声で彼女の脳は覚醒している。だが、身体を動かす気力も、喉につっかえたままの言葉も出てこない。
「…はッ、仕方ねーな。道端で腰振るなんて情けねーマネしたくねぇし、家ん中連れてってやるよ」
「ゃ…めて…よ……!」
「んじゃ、そこのチビぶっ殺していい?」
こう言われると何も出来なかった。彼女は、何も出来なかった頃の自分を思い出し、更に打ちひしがれた気分になった。
上機嫌の少年に両腕で抱え込まれると、顔を逸らし、唇を噛んだ。少女の憧れは、いつしか心的外傷になることだろう。
かくして多くの取り巻きと共に、喧騒はすべて小屋の中におさまっていった。
# # #
その家は、想像した以上に何もなかった。祭りのあと、その形容が一番似合う。
その中央にエリナは下ろされた。といっても丁寧なそれではないため、思わず尻餅をついてしまう。
大声で喚くエージに再び轡を装着するよう指示した後、可憐な少女の尻に手を伸ばし鷲掴みにした。
その瞬間、乾いた音が響き渡った。臀部を掴んでいた手が、はたかれた頬を擦る。周囲には失笑が漏れた。
「だっせぇー!」「何ジジイみてーなことしてんだよ!」「とっとと挿れちまえ!」
「マジで嫌われてやんの!」「女に叩かれるとかリーダー失格だろ!」「あー俺もはたかれてぇ」
いずれも罵声ですらない下品な野次だった。虫唾が走る。エリナは今までより強く、リーダーの少年のことを睨みつけた。
「いいぜ…抵抗してくれなきゃあ面白くねぇ」
爬虫類のような、狩人の目で相対する。舌で唇を拭う。自分より強いと思い込んでいる者を挫く、それこそが少年の信念だった。
そんな彼を見て、エリナはぷいと視線を逸らしたかと思うと、急に立ち上がって殴りかかった。
反応して少年が腕をあげるや否や直前で身を翻し、そのまま取り巻きの少年達を掻き分けて走り出した。
途中唖然としていたエージを捕まえ、出口へと向かう。この間僅か二秒にも満たない。
「おさえろ!」
「くっ…!」
しかし多勢に無勢。彼の指示によってすぐに少年と引き剥がされ、ベストだとか、スカートだとか、脚だとか、髪だとか、様々な部位をひっぱられた。
多くの手がエリナを転倒へと引きずりこんだ。その際、繊維の破れる嫌な音がする。
「取り押さえて持ってこい!」
「オッケーリーダー、一番乗りうらやましいねぇ!」
結局、大勢に担がれてリーダーの前に据えられえる。それでも毅然な態度は崩さなかった。
「手、離していいぜ」
身体から無数の手が離れた後も、エリナは身じろぎ一つしなかった。
乱れたスカートの淵を直すことも、破れたベストから覗く純白の肌を隠すこともしない。
ただただ、無表情を決め付けていた。
「そそるねェ…」
リーダーは喉を鳴らすと、エリナの頭を思いっきり押さえつけて覆いかぶさった。
後頭部を床に打ちつけ呻くが、気にする様子はない。それどころか、柔らかな唇にむしゃぶりついた。
「…ふうぅぅっ!?」
無表情だったはずの瞳が見開かれ、荒い鼻息をふきだしながら必死に口を閉じようとする。
深窓の令嬢であった少女には、これだけでも刺激の強い光景だった。
気持ち悪い水音が彼女の口元に広がっていく。ふっくらと突き出していた唇は、今や弱弱しく引っ込んでいた。
「…っだぁ…!」
ようやく両手で少年を突き放す。腕で口を拭うが、こびりついた嫌悪感はいつまでたっても消えなかった。
「純情のリーダーさんよーう、お嬢ちゃんの味はどうだーい?」
「あぁ、上等だ。経験ナシ、だろうな」
下劣な歓声があがる。エリナは、背筋が凍るような思いがした。そして、それは更に増長させられることとなる。
少年が破れた部分に手を入れ、服の下を撫で回し始めた。臍部から肋骨の間を通り、徐々に上へと伸ばしていく。
滑らかな肌触りを楽しみながら仄かな膨らみに辿り着くと、緑髪の少女はひっと声を漏らした。
「こっちは見た目どおり貧相だな。ちゃんと栄養とってんのか?」
「…あんたと違って頭に栄養いってるから大丈夫よ。心配される覚えなんてない!」
眉間にしわを寄せ反論する。少年の身体を押し返そうとするが、力及ばず効果はない。
少年はベストごと衣服をたくし上げた。ウェストポーチが腰を直に締めつけ、冷ややかな空気が素肌を撫ぜた。
「へぇ、コッチとお揃いじゃねえか」
そう言うと、濃紺のスカートをめくりあげ、上下とも下着を露出させた。再び歓声が大きくなる。
「こ、こんなことしてッ…後でどうなるかわかって…!」
「お前は今からこんなことより、もっとひどい目にあうんだぜ?
おいお前ら、今の間だけ手持ってろ」
言われるがままに二人の少年がエリナの腕を拘束した。細い指を口に含まれ、少女は嫌悪感に目を瞑った。
その間もリーダーの侵略は止まらない。背中に差し入れたかと思うとホックを外す。
だらしなくよれたブラジャーが取り払われると、控えめな双丘と桜色の頂が好色の視線に曝された。
エリナは溜まらず顔を逸らしたが、ふと聞こえた呻き声に瞼をあけるとエージと目が合ってしまい、一層羞恥心が煽られた。
「さて、と…体起こさせろ」
傷一つない背中を押され、手を後ろで組まされる。あろうことか胸を保護するべき下着で腕を拘束されてしまう。
「……ひきょうもの…」
「正々堂々と年下のガキに負けたゴッドイーターのお姉さまがなんかおっしゃいました〜?」
「…っ」
恥じらいと悔しさに唇を歪める。思考を停止させ空でも見つめていようとも思ったが、男達に囲まれているため諦めた。
乳房を這い回る手はまるで毛虫のようだった。抵抗がないのをいいことに、少ない肉つきのそれを思いっきり揉みしだかれる。
やがて少年は淡い蕾を口に含んだ。そこを触られた経験のないエリナは、こそばゆさに目を見開いた。
「ひゃう…うっ…く……ぅ…」
「おーおーちっちゃいおっぱい震わせて感じちゃってますよー?」
「な、なんかちっさいのも慎みがあっていいな…!」
「…っくそっ、そんなの、言われてもっ…うれしくないし…かん、じて、なんか…、ないんだからっ…!」
少女はその小さな膨らみに舌が這う度ぴくりぴくりと体全体が震わせ、つられてまつげがふるふると揺れる。
反対の胸は鷲掴みにされ、一人の少年にいいようにされる征服感がエリナを追い詰めていた。
「うぐっ!?」
甘噛みされ、エリナに電撃と恐怖が走る。この少年ならやりかねない。そう思い始めていた。
直後に強く吸われ、もはやどうしたらいいかわからない感覚が少女を襲う。それが快感かどうかは未だわからない。
しかし、交互に与えられる刺激で乳首はぷっくりと起立していた。
「はー…味わったわ、おい、胸なら好きにしていいぜ。ただしまだ汚すな、俺が使うからな」
「っぁ…ゃだ、やだぁっ!やめてよ、触らないでっ!」
その合図とともに観衆が雪崩れ込んだ。尋常ではない熱気に肩を震わせる。
もはや泣きそうな声で叫び喚くが、少年達は構わずエリナの胸をこね回した。
「まァそっちが気にならないようにかき回してやっから、安心しろ」
「…あふ、は、なに、何言って…」
群がる頭でリーダーの行動が見えず不安にかられるエリナだったが、すぐに下半身の違和感を感じ取る。
下着をずらされ外気に股の内を曝されたかと思うと、膣内に細い異物が侵入してきた。
「ぁ、なに、それぇ…っ」
「気持ちいいか?てめェのマンコに指いれてやってんだよ。濡らしてやるんだ感謝しな」
「き、ぃやああああああ!見ないで、やだ、やめてよっ!」
せめて動かせる脚だけでもとばたつかせ、必死に抵抗する。
しかし彼の手下に抑えこまれ、挙句の果てに糸を破くような嫌な音がした。
「おいおい、ソックスはそのままにしとけよ。最初から全裸にガッつくなんて芸がねぇ」
お気に入りのオーバーニーはなんとかすべて破られずに済んだが、太股を撫で回すいやらしい手つきは離れない。
そもそも破られなかったとはいえもう使い物にはならないし、それよりも少女は、中をかき回している指に意識を持ってかれていた。
外壁に沿って蛇のようにうねっていく。まだまだ狭く未通のそこは異物を排出しようと締め付けていた。それが、エリナ自身にも伝わっていた。
「ひう…こんなのやだぁ…なんで、なんで感じちゃうのお…」
「ハッ、そんなもんもわからねえのか?人ってよ、触られたらピクッてなるだろ?くすぐられたら思わず反応しちまうだろ?
今のテメェはそれだ。まだガキだからな。それが快感になれば、大人の女って証拠だ」
「っは、こども、あつかいしないでよ!あんただって…まだ、ふぅっ、こどもじゃない…!」
「だから俺らが大人にしてやるんじゃねえか」
白く張った胸を寄せられ、掴まれ、摘まれている。
そのような光景を目の当たりにしながらも、少女はリーダーの少年に向かって毅然と応えた。
いや、あるいはまだ現実を受け入れられていないのかもしれない。その証拠に、ふわふわしているのだ。
下腹部に挿入され、抜去られる指を感じるたび、蛆虫が這い回る胸の奥で、とくん、とくんと鼓動が波打つのである。
後ろで手を組まされ、押し倒され、脚も抑えつけられている少女には、その緑髪を振り乱し現実を否定する権利しか残っていなかった。
「お、濡れてきやがった。もうちょっと開拓してやっか」
「しなくていい、しなくていいからっ!とっととはなし…っふぅうっ!」
湿り気を帯びた秘裂に、人差し指をも挿し込んだ。まだ誰にも踏み散らかされていない花弁が、つぷりと音を立てて少しずつ飲み込んでいく。
少年は脈動を感じると、指を思い思いの方向に動かす。定期的に腰が跳ね、エリナの望まぬ反応を教えていた。
「ひいいっ!…あ、な、に…いま、の…」
「なるほどココか」
一際大きく腰を反らした瞬間を見逃さなかった。二本の指を揃え、内から外へ強く押し付けながらなぞった。
「うぁんっ!…え、や…」
呼吸が瞬間的に止まる。千草色の瞳が、ぱちくりと開いた。
「お前ら、そいつのイク顔をしっかり見ててやれ」
「いいぜ、こいつのちっちぇえおっぱいいじるの飽きたし」
「じゃあ俺吸うわ」
「いや待て、俺のテクでおっぱいイカせてやるし!」
勝手な欲望をぶつけてくる男達に吐き気を覚えた。動かせないくせに、一人前に反応する体に殺意を覚えた。
エリナは今、あらゆるものを憎く思っていた。とりわけ、この現実を。
「はぁっ、ひ、い…だ、め、たすけ、おにいちゃンッ、たすけて…!」
「ははっ、お兄ちゃんだってよ、性格キツいけどカワイイなぁ」
まじまじと見られている。邪な視線が、瞼を閉じていても伝わってくる。
上半身を思い思いに弄られ、下腹部からは強い熱が体と喉を引きつらせている。
脚だって、気持ちの悪い感触が這いずり回っている。
内側からばらばらに引き裂かれていくような感覚に耐え切れず、エリナは亡き兄に助けを求める非力な娘に成り果てていた。
「あ、ひんッ、ふう、お願い、お願いだから、や、めっ、おかしい、の……」
「もっと狂わせてやる」
挿抜の速度をあげると、明らかに卑猥な水音が溢れ、エリナの体が小刻みに痙攣しだした。
陰唇が可愛そうになるほどのノックを繰り返す。もちろん、引き抜く際にポイントを擦るのをやめない。
やがて瞳孔が縮小し痙攣が大きくなると、少年は親指で小さな蕾を刺激しだした。
「たすけ、だれ、かっ、たいちょ、あひ、あっ、だめ、きちゃう…あ、や…だ…」
周囲の好機の視線が突き刺さる。目を見開いているエリナにもそれは感じられていた。
そう、感じているだけで少年達の顔が靄がかって見えないし、何より、乙女の羞恥心を露にすることもできなかった。
「ほれ、みんなに見られたままイけよ」
「っは、ぁぁぁッ…!…っぁ…!?…ぐううぅぅぅぅぅ…――ッ!」
せめて。自分のあられもない声を聞かせないように口端を噛みしめ、激しく体を震わせた。
抑えられた腰が浮き上がり、膝が跳ね上がる。確かに多くの少年に見られながら、少女は白光の頂へと昇り詰めた。
「あ…う…ぅ……みら、れた……」
肩で息をつくエリナ。呼吸に応じて、なだらかな膨らみが上下する。
「いやぁ、なかなかカワイイイキ顔だった。これを見ないなんてリーダーもったいねー」
「もったいねーよりうらやましーだよ。これからリーダーのターンなんだぜ?」
「なぁ、どうよ、具合は?潮吹いた?」
もはや反応する気にもなれない。生まれてこの方まったく経験したことのない衝撃がエリナを襲ったのだ。
恥ずかしいやら、悔しいやら、恐ろしいやら。あらゆる感情が心に流れ込み、混ざり合って溶けていった。
「残念だが潮は吹いてねーな。精進あるのみだ。
…よっ、と!」
リーダーの少年が立ち上がると、取り巻きはさっとエリナの体から退いた。
涎でべとべとになった胸元を一瞥すると、茫然自失としているエリナの髪に手をかけた。
彼女の愛液で濡れそぼった手を、つややかな緑髪で拭いた。独特な臭いが彼女の鼻をつく。
「ぅ…ひど、い……」
やっと発した一言がそれであった。令嬢として恥ずかしくないよう毎朝のように整えていた髪を、まるでハンカチのように扱われたのである。
だが、少年はそれにも反応せず、ホワイトシャツで胸元の涎をふき取った。それになんの頓着も示さないことが、エリナを更に追い詰めていた。
ようやく放心した彼女の腰に手をいれ、うつむけにして膝を立たせた。すると、小ぶりな尻を強調するかのような態勢になってしまう。半ば破れたベストが重力に従い床に垂れている。
「…なに、するき、よ…」
「ナニ、だよ」
「……っっ…あぐ…ぁぁぁぁぁぁぁッ…―――!」
肺の空気をすべて吐き出すかのような絶叫。エリナの表情は、絶叫が刻まれたまま微動だにしない。
蜜の染み付いた下着を横にずらし、ぬちぬちといやらしい音を立て少年の怒張が侵入していく。ウェストポーチの上から腰を掴み、無理矢理中に押し込む。
逸物が最奥まで辿り着くと、押し出されるように純真の証である破瓜の血が太股に筋を作って流れていった。
「さすがに…ッツイな…」
「リーダー限界ィ?俺にもやらせてよぉ」
「ヒュー、さすが育ちのいいお嬢様は違うねェ!」
「ぐぅ…あぁ、っは、ぬいっ、て…よね……おなか、が、きもっ、ちわるッ…いんだから…ぁ!」
腕を引きつらせながらも体を支えて息を整え、“それ”を感じる腹の底からなんとか声を絞り出す。
顔は俯けたままで、瞳に抵抗の光を宿らせた。しかしそれとは対照的に、ずり上がったベストの隙間からのぞく、
雪のように美しく艶やかな背筋が少年達を欲情させてやまなかった。
「ははっ、名前で呼ばれたほうがキモチイイかい? エ・リ・ナ」
「ぃ……ぃやぁ、いやあああっ!」
背中がゾクゾクと怖気だつ。まるで体中に鳥肌がたったかのような感覚に、エリナは思わず取り乱した。
「おっ…テメェから腰を振りやがるとは、いい心構えだ……ッ!!」
きゅうきゅうと締め付けられ、挿入しているリーダーの少年が眉をしかめた。
いくら彼女自身の涎で潤っているとはいえ、中は少女のそれである。
観衆といえば、彼女の名前を聞き及ぶにつけ、歓喜の雄叫びをあげていた。
――エリナ、エリナちゃん、エリナ、エリナ、エリナ、エリナちゃん、エリナ――
自分の名を呼ばれているだけなのに、まるで声ですら穢されているかのような気がして、両手で耳を塞ぎ頭を振った。
「っふぅ…っ!」
それでも自らの甘い声は脳に響く。耳にあてた手を外し口に当てても已むことはない。
彼女を思うがままに突いていた少年がだらんと空いたベストに手を入れて頂頭を摘むと、更に鼻から抜けるような声が出た。
少年はそれに満足したかのように歯を覗かせ、次に目に涙を溜めたまま俯いて耐えている彼女の傍に頭を置いて徐に耳たぶをしゃぶりはじめた。
「ひゃんっ…は、だめ、うぅ…っ、……ばかっ、やめてっ、て、いってる、でしょ!」
ぎろりと少年の顔を睨みつけると、左腕を振り回して殴りつける。が、力が入るはずもない。
「さんざん喘いでおいて何を言ってるんだいエリナ?」
「ちがっ…、からだ、のっ!なか、を、ゆらっ、されて、んっ、だけっ!
それ、にィっ、…なは、なまぇっ、…で、あうっ!?」
少年が例のスポットに擦り付けると、オクターブの上がった声音が迸り主張を中断させた。
と同時に、より一層肉棒を包み込むように収縮し、少年は辛そうに喉を鳴らした。
「もっと呼んでほしいんだな?わかったよエリナ、愛してる」
そう言いながらも、相手のことなどまったく意に介さぬストロークを開始する。
名前を呼ばれた少女も歯を食い縛り内側から引き裂かれそうな痛みに耐えていたが、腰を打ち付ける動きが徐々に早くなっている現況に不安を拭えずにいた。
「あんッ、た…まさか、…!」
「おっ、気づいた?さすがエリナは賢いなぁ、頭撫でてやろう」
「ふざけないで、やだ、さわら…ぎゃうっ!」
空々しい声で宥めながら、しかして下半身は上半身と真逆の動きでエリナを攻めた。
触ると形の変わる控えめの胸、鮮やかなな赤で太股を引き立てるニーソックス、不規則に揺れる緑のつややかな髪、
肌蹴て隠す意味を為さない正装、白雪の如くほっそりと上品な腰つき、直の肌に巻きつくポーチ、衝く度に、言葉で甚振る度に震える肩と揺れる表情、憎まれ口。
たとえ貧相の身体であっても、そのすべてがリーダーの少年を、否、どの少年をも欲情させていた。
エージですら、物言いたげにしながらも彼女の媚態に食い入っているのである。
「抜いて、はやっ、く、出しちゃ…やだっ…!おねが、い、まだ、ま、だ、わたし、は…!」
「うるせ、黙ってイッちまえよ」
両の胸を手加減なく揉みしだき、自身を強く奥にたたきつける。
エリナの瞳から涙がこぼれるのと、口から一際大きな絶叫が奏でられるのと、少年が迸らせるのはほぼ同時だった。
「ひうッ…う、あ、あ、ああァァアアアアア―――ッッ!」
「…ッ、こいつぁ…絞り…とられるぜ…!」
幾度となく脈打ち、その都度白濁液を少女の大事な場所に注ぎ込む。
「ぁっ…ハ…、そ、そんな…」
頭の中がぐるぐると回り、もはや次の行動を思考することすら億劫になっていた。
感じられるのは、下腹部に妖しく蠢く、生温い感覚だけ。それが何を示しているかわからないほど子供ではなかった。
彼女はまだゴッドイーターとしての目的を果たしていない。
すべてのアラガミを消し去り、自分のように悲しむ人を出したくない。
そんな純粋な夢ですら、打ち破られてしまうのか―――少年の支えがなくなり、腰の砕けてしまった少女はその場に突っ伏した。
「うっ、ぐ…ふぅぅ…っ」
そして、嗚咽を漏らし始める。同時に少年と少女のものが混ざり毒々しい桃色に変色した液体が、
少女の秘所から流れ出し、ショーツに染み出して濃紺のスカートを濡らした。
途中連投規制入ったりしましたが、とりあえず今回はここまで
長くてすんまそん(´・ω・`)
702 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/21(土) 01:52:09.16 ID:+mkqO70x
題名:与えざるを得ぬ鉄槌
若干スレ容量がヤヴァイ気がしますが、投下します
※要注意事項
・内容は倒錯的です
・女主人公19×カノン
・前回の続編(とはいっても時系列はずっと後)
・常に女主人公視点
・そのうえ性転換
・痛々しい描写があるかも
・(ちゃん様とちゃん様ファン的に)絶望はまだまだつづく
以上の注意点を耐えられる方は閲覧ください
――夕暮れ時の、旧図書館跡にて
「…とまあ、カノンに通信機ぶっ壊されたから、次の任務で新しいのをくれ。」
「はぁ……分かりました。とりあえず、迎えのヘリが来るまで、そこで待機していて下さい。」
「了解。あと、カノンが怪我をしたから、応急処置はしておく。」
アラガミ掃討が終了し、辺りに静寂が訪れる中、私はオペレーターとの連絡を済ませた。
これでもう、通信や場所の特定を気にする必要はない。
杞憂が起こりえないことを確信した私は、ほっとしながら「本題」に取り掛かる。
「ん゛〜〜〜〜! ん゛〜〜〜〜!」
図書館の一室であった場所の奥で呻くカノンは、目を充血させながら、私を睨みつけていた。
神機を握り締めたまま両手両足を拘束され、猿轡をされながらも、殺意を露にしたいい面構えをしている。
これなら舌を噛み切らないだろうと、私はカノンの前に立ち、口を自由にしてやった。
「んっ! ……ふー……くそっ! てめぇ…!」
今のカノンの人格は、非戦闘時のとぼけたものとは正反対だった。
好戦的で粗暴…私と同じように、戦闘には随分と向いたものであることは分かる。
しかし、敵を倒すためならば味方など関係ないという傲慢さは、擁護や善処のしようがない。
私と一緒のカテゴリーに区別されようものなら、虫唾が走るほどだ。
「あっはっは! やっぱりオマエの本性は、こういうことだったか!」
「ふざけんじゃねぇ! スナイパーのくせに、何で私を狙撃なんてしやがったんだよ!」
「知るか。オマエ自身の胸に聞いてみやがれ。」
彼女の怒号を、私は軽蔑の眼差しを向けながら受け流す。
確かに、戦闘終了後にカノンをホールド弾で狙撃したことは間違いない。
だが、今までにカノンの誤射で吹っ飛ばされたり、怪我をした事が何度あったことか…
私だけではない。何年も前から成長していないのか、他の奴らも幾度となく被害に遭っている。
それと比べると、この行為がどれほど軽微な罪であることは、言わずとも分かるだろう。
「実戦でも、わざと巻き込んで撃ってるのは、とうの昔に分かってるんだよ。」
「は!? 私の射線上に立つから悪いんだろ!」
「……っはは。流石、重度の女好きのハルオミ隊長が、匙を投げたわけだ。」
カノンは自身の行いに全く反省をしていない。それどころか正当化までしてきた。
どうやら私の所業と彼女自身の所業は、それほど変わらないことも理解していないようだ。
普段の人格の時にも、任務前にも、誤射はするなと私は口酸っぱく注意はしている。
にも関わらずこのザマとは…
結局は最終手段を使わないといけないのかと、ため息をもらしながら最後の警告をした。
「これで味方に撃たれるとどれだけ痛いか、腹が立つか分かったか?」
「偉そうにすんな! てめぇ何様だよ!」
「オマエの師匠だろうが!」
頭に血が上ってしまった私は、未だに威勢のいいカノンの股ぐらを蹴り上げる。
ついカッとなってやったという部類の行動だが、今回は反省する必要はないのは明白だ。
「んぐぃひいっ!」
相当痛かったのか、カノンは苦しそうな叫びをあげ、体をびくんと震わせた。
目からは涙を、開いた口からは涎を垂らしすという、だらしない顔を私に見せつける。
その醜態は、失禁まではしていないところから、気を失っていないことを察する必要があるほどだった。
普通の人間ならば、最悪でもこの時点でカノンを許したことだろう。
私は違う。容赦、同情、良心、慈悲…こんな感情は、彼女を蹴った時点で捨てていた。
こうなると、もう誰にも止めることはできない。
「ぶりっ子を装ったあばずれ女の世話なんざ、もうご免だ。」
「う……くそ…この、外道…」
「二度とアタシに逆らえないようにしてやる…!」
カノンの髪を乱暴に掴み、しっかりと顔を見合わせたうえで、私は宣言した。
力を失ってなお反抗する彼女に、主従関係というものを刻み込むために。
まずは手始めとして、腰に下げていた、物差し程の長さの刃物をカノンに見せつける。
「こいつは通称剥ぎ取りナイフって言うんだが、硬度、切れ味、しなやかさ、耐久性の全てが神機に優っている。
残念ながら、アラガミ相手には小さすぎる獲物だから、使いようがなかったがなぁ。」
お気に入りの得物について、つい説明を挟んでしまう…マニアックな趣味や知識が多い、私の悪い癖だ。
直そうとすると、今度は口数が少なくなってしまうのが悩みの種というのは、話の趣旨とは違うので割愛するが。
「ふ…ふん。それが何だって言うんだよ。」
「……今からでも遅くはない。さっさと許しを乞え。」
私は本当の最後通告をした。この一線を越えてしまえば、取り返しのつかない事態になるからだ。
「根性なしのチキン野郎が。」
カノンは警告を吐き捨て、私の顔に唾を飛ばす。
この愚行が答えなのか…やはり惨劇が起こることは必然だったようだ。
「あっそ。」
「ーーーーーーーーーーーーーーーーーーっあ!」
手にした剥ぎ取りナイフを、思いっきりカノンの太ももに突き刺す。
軽い感触と共に肉は無残に裂け、突き抜けた刃には赤黒い静脈血がこびり付いている。
声にならない叫びをあげて悶え苦しむカノンをよそに、私は再びナイフを抜き取った。
肉を抉るような刃の形状による傷跡は、正視を躊躇うほど生々しい。
「あああぁぁぁっ! うわあああぁぁぁっ!」
「刃物は刺されても抜いてはいけないのが常識だ。このまま死ぬか?」
彼女はもう正気を失っていた。蹴り上げた時と同じように顔を歪めて叫ぶ。
どくどくと流れ出る血と、垂れ流しになる小便は、あっという間に水たまりを作り上げた。
「うううぅっ、ああああ…嫌…嫌ぁぁぁぁ!」
「ゆっくり体が冷えていくのを、なにも出来ずに待っているといい。」
放置していれば死ぬというのは、言葉責めの類ではなく、非情な現実だ。
全身の汁という汁を放出し、拘束された手足をばたつかせながら、カノンは運命に抗う。
とはいっても、このまま殺すのは色々と問題があるうえ、何よりつまらないので、止めておくが。
氷の女王を模した愛刀を使い、生々しい傷口を氷で塞ぎ、その上から回復柱による処置を行うと、
カノンは落ち着きを取り戻したのと同時に、がっくりと体から力が抜けたようだ。
「カノンが怪我をしたから、応急処置はしておく。」と伝えたのも、この結果を想定しての計らいであった。
…余談だが、切れ味が良い反面、傷口の再生も早いのも、あのナイフの特徴でもある。
「あああぁ……くうっ……覚えてろ…」
三途の川を垣間見た後のカノンの強がりは、もはや哀れにしか感じないほど弱々しかった。
「大丈夫、楽に殺さないってだけだ。」
「ひ…!」
血がこびり付いたナイフを見せつけると、ついにカノンから弱々しい声がこぼれる。
彼女の無様な姿を見ながら舐め取ったナイフの血は、不思議と美味しいような気がした。
私の中に潜んでいる、嗜虐の欲望が感覚を変貌させていたのだろう。
「へんな気を起こすと、さっきの何十倍も苦しい死に方が待ってるぜ。」
私は念を押すように言いながら、ナイフでカノンの服を中心から裂いていく。
今度の警告は、いくら馬鹿な彼女でも理解したようだ。
小刻みに震えながらも無駄な抵抗をしなかったため、作業はほどなくして終わった。
こうして、肥えた乳房をはじめとした上半身が露わになる。
あのハルオミが今まで肩入れしていただけあり、私も思わず舌なめずりをしてしまった。
「…アタシがましな人生送っていたとしたら、羨ましいと思うカラダを持ってるもんだ。」
「や…やめろよ…」
こう賞賛しながら、私はカノンの乳に手を伸ばし、感触を確かめる。
革手袋ごしに伝わる人肌特有の温もりと、かすかに押し返すような反発力…自分とは大違いだな。
ふと感傷的になった自分を嘲りながら、脂肪の塊をじっくりと揉みしだき始めた。
「くそ…この変態野郎が……何が目的だよ。」
「とぼけんなよ。分かってるくせに。」
カノンは目を私から反らし、顔を赤らめながらじっと耐えている。
柔らかさの中に、潰さないでと乞うような弱い弾力を持つ乳肉の揉み心地は良好だ。
強く握ったり、指が軽く埋まる程度に揉んだり、肌の表面に指を這わせたりと攻め方を変えると、
そのつど身をよじらせながら、嫌悪感だけでなく、別の感情もこもった罵声を浴びせてくる。
それが私の支配欲を燃え上がらせ、責めを苛烈なものにしていく。
「うっ…ふぁっ!? あっ! ちくしょ…!」
乳遊びという享楽から転じ、赤く色づき、固く勃起した乳首を指で弾いてみると、
今までよりも明らかに艶っぽい声を、カノンはこぼし始める。
結局のところ、性感帯の分泌物には敵わないのだなとニヤリとしながら、私はさらに指を動かす。
手先は不器用なほうではあるが、彼女の反応を見るところ、これで十分だったようだ。
「あっ! やめっ! んあっ!」
呼吸と喘ぎのテンポは徐々に高まっていき、私もラストスパートをかける。
乳首を指で挟んでしごくと、カノンはあっさりと絶頂を迎えた。
「いっ! イく…っ! い…あああぁぁぁっ!」
体が痙攣でがくがくと震え、口からこぼれた涎が首筋を伝っていく。
分かりやすいイきっぷりだったが、彼女の持つ二面性から生まれる疑心暗鬼に駆られ、
すぐさまパンツをずらし、秘部に指を突っ込んでみる。
「…あ…き…あっ!」
すんなりと入った二本の指を動かすと、すぐに淫靡な音が発される。
断続的に指に伝わる振動は、膣までも痙攣している証拠だ。
抜き取った指に付着する粘っこい愛液も、演技ではないことを如実に示している…
準備も万端だと思った私の心では、あの欲望が爆発寸前だったのは言うまでもない。
「…この……クズやろ…」
「さ〜て…いいものを見せてやる。」
私は絶頂の余韻が未だに続くカノンの前で、ズボンのチャックを下ろして見せる。
まだ私の体は女性のままだが、それを見た彼女は少しばかり驚いたようだ。
「な…なにそんな…汚いもんを」
「仕方ないだろ。ガキの頃にマ○コをぶっ壊されちまったんだよ。まあ、これが見せたいモノじゃないがな。」
常人と比べ、明らかに形状が歪んだ私のものを見た人間は、大抵引いてしまう。
不可抗力によるものなのにと腹が立つが、こればかりは仕方ないとしか言いようがない。
しかし、例の薬を手に入れた今、それは序の口に過ぎないのだが。
「アタシしか出来ない芸当だ。オマエもよ〜く見ておけよ?」
ポケットから取り出したカプセルを飲み込むと、すぐに効果は現れ始める。
胸が縮み、裂けたような陰唇は閉まっていき、陰核はみるみるうちに巨大化していく…
一分も経たないうちに、女性器は前立腺と男性器らしきものに置き換わっていた。
「そ…そんな…」
この様子を目の当たりにしたカノンの顔から、瞬く間に血の気が引いていく。
正直、自分自身でも最初は受け入れがたい現象だったから、これまた当然と言えるだろう。
「さて、本番といこうか。」
「いや…やめろ…!」
壁に寄りかかってる彼女を乱暴に引っ張り、拘束されたままの姿で地べたに仰向けにさせた。
あまりの嫌悪感からか、今にも泣き出しそうな顔とは裏腹に、
カエルのように広げた股の中心で、アソコはモノを待ちわびているように疼いている。
どうやら、カラダのほうは利害関係が一致したようだ。
「いくぜぇ…!」
「うぐぁっ! …ぁ…」
私は、肉棒を一気にカノンにうずめた。
下調べのとおり、十分な膣分泌液おかげで、すんなりと根元まで咥えこんだようだ。
挿れただけで痙攣が伝わってくるのは、彼女がまた絶頂したからだろう。
それでも構わず、私は腰を動かし始める。
「ぁ………はっ、やめ…ぇっ!」
彼女の意識が戻った瞬間、質感の変わった膣が、私の快感をより鋭くさせる。
いきなり敏感になったせいで腰を止めそうになったものの、
平静を取り戻した私は、躊躇うことなく突き続け、女の性というものを教え込んでいった…
――
「く…あふっ! ………ぅ……」
あれから私の快楽とはかけ離れたスパンで、カノンはイき狂っている。
突いてる途中で絶頂して放心しては意識を取り戻し、抵抗してはまた絶頂し…
心地よい振動が、その都度男根から伝わってくるのだから分かりやすい。
「ちいっ、くっ……!」
どうやら私も限界が近いようだ。
溜まったものを吐き出したい物理的なもの、行為を通して屈服さたい精神的なもの、
子孫繁栄を求める生物的なものが混ざりあった、濃厚な欲望が押し寄せてくる。
初体験の時とは違い、私はそれに逆らわうことはなかった。
「うっ、ぐあっ! ああっ!」
「あっ…な、んあああああああっ!」
奥深くに子種を注ぎ込むのと同時に、再びカノンは限界に達した。
互の体の痙攣がシンクロし、絶頂の快感をひときわ増大させていく。
相手を屈服させるための陵辱にも関わらず、甘美な余韻が続のが不思議でたまらない。
だが心地いい。ずっとこのまま子宮に栓をしておきたいほどに。
「はあ………どうだ、アタシの○ニスの味は。」
「ぁ……ぃゃ………ぅ…」
恨むなら、意固地になったオマエ自身を恨め。と言いたいとこだったが、やめておく。
何故ならカノンの意識は、半ば吹っ飛んでいるからだ。
完全にとろけきってる顔からは、今まで顕著だった反抗心は微塵も残っていない。
二度と誤射ができぬように屈服させるという、元々の目的は達成できただろうが………
「ひゃあっ! ああっ! いっ…! ……ん………あああっ!」
収まりのつかない私は、再び腰を動かし、濡れそぼった女性器を再び犯し始める。
絶頂を経たため、股からは何とも言えぬ臭いと確かな痛覚が伝わってくるが、
それを超える快感も相まって、二度目の射精を迎えるまで、お構いなしに突き続けた。
当のカノンはというと、甘い喘ぎをこぼしながら、勝手に意識を飛ばしている。
がくがくと悶えながらイきっぱなしの彼女は、まるでオモチャのようだ。
無様な姿に病みつきになり、腹上死の心配を全くしていなかった事は、今となっては冷や汗が出る。
私はもう一つの性転換薬を飲み、あるべき姿へと戻った。
調教の済んだカノンはすっかりしおらしくなり、恥じらいからか、破れた服で胸を隠している。
震える足で必死に立っている様は、生まれたての子馬のようだ。
二回分の精液を、膨大な量の愛液と共に吐き出してなお、絡み合った残り香が
股からねっとりと垂らしているのも、嗜虐の欲望をそそらせる。
「これで…二度と逆らう気にはなれないだろ?」
「……はい。」
「よし。これからは誤射なんかするなよ。」
帰還のヘリを待ちながら、当たり障りのない言葉で念を押す。
まさに外道ともいえる行為をしたことは、誰も気づかないだろうと思いながら。
元はといえば、カノンの悪癖である誤射の直す名目で、ハルオミに師匠の役目を押し付けられたのだが、
途中から私は目的を見失っていたようだ…と、終わってからしみじみと感じる。
味方から忌避される点はお互い似ているにも関わらず、なぜ彼女は呑気でいられるのか。
彼女が周りから一応慕われているのに、なぜ私はうまくいかないのか…
カノンに対して私は嫉妬していた。いや、今もしている。
「それと…オマエのカラダが気に入った。たまに食いに行くからな。」
こうカノンに囁くと、恐怖のあまり体をわなわなと震えさせた。
実際に、まだ足りない、徹底的に犯し、堕とし、屈服させてやるという欲望が湧き上がっている。
この一部始終が、いかに人の道から外れたものであるかは、私が一番知っている。
生物学的観点から見た女というものを、同じような所業によって幼少の頃に失っているのだから。
――
帰還後のカノンは、誤射の頻度が素晴らしく減り、ハルオミからは賞賛された。
並びに私の評価も上がったようで、一度断ったはずのクレイドルへの勧誘も幾度となくあった。
こうして私は、天職で確固たる地位を築き上げた…はずだった。
この時点で、もう私の人生は後戻りのできない方向に突き進んでいるのには、全く気づいてはいなかった。
投下終了です。最後の名前の欄は(7/7)のミスです。
おつでございます。
考えてみれば主人公って、バージョンアップしたおかげで性別を自在に変更できるんだよねえ。
ダウンロードミッションで作れる女主のサンタコスのエロさといったら
あれ絶対コートの横から乳首見えてるだろ
こりゃミッション中に男性陣が活性化するなww
もちろんこの官能的な光景を我慢できるほど、少年達も大人ではなかった。
「おいリーダーやらせろ、もう我慢できねぇ!」
「エリナちゃんにぶちこみたいよ!はりーはりー!」
にわかに動物園のような騒ぎが起こるが、リーダーはそれを冷静に留めた。
片手でチャックを閉めながら、今まで転がされ放置されていた少年――エージに獲物を見るかのような目線を送る。
「その前に、もう少し楽しもうぜ…!」
顎で、エージを連れてくるよう指図する。荒れ狂ったように見える少年達でも、このリーダーの指示には一切逆らわない。
だからこそ、彼を怒らせたら、彼らを野放しにしたら。どうなるかは、この少女だけがこれから身をもって知ることになる。
「こ…た、たいちょ……おにいちゃ……ったす、け…っ…」
一方、彼女――エリナは涙と鼻水で顔がぐちゃぐちゃにさせ、髪をほつれさせながらも少年達の囲いの外に這い出ようとしていた。
それは、華麗とは程遠い。陵辱された後の痛々しい少女そのものであった。
「はーいたいちょーでちゅよー」
「ぎうっ…!」
エージの拘束を解いたリーダーの少年が、彼の手をもってエリナの背中を叩く。
今まで好意的だった少年が、まるで牙を剥き自らを貶めようとするような錯覚を、彼女につきつけた。
「…っぷは、な、なにをさせるつもりだよ!これ以上おねーちゃんにひどっ……ッッ!!」
口に巻きつけていた猿轡をはずすと、早速小さな戦士は暴れ始めた。
しかし所詮弱者のそれである。肉つきのいいリーダーの拳がみぞおちを直撃すると、部屋に静寂が灯った。
苦しげにえづく彼の頭を割れんばかりに掴み、捕食者の目と向かい合わせる。
「俺が借りてえのはテメエのその貧相におったてたチンチンだけなんだよ。
せっかく二番目に入れさせてやるってんだ、ありがたくエリナちゃんのおっぱい吸って、そのチンコで奥突きまくって喘がせてりゃいいんだよ!」
「そん、な…もう、…ダメ…」
雄の獅子による宣言。弱者、敗者は、彼の言うまま従うより道は残されていない。
不良少年達に衣服を奪われ全身を露出させられたまま、少女に覆いかぶさるよう強制させられる。
うつ伏せに倒れ虚ろな瞳をしているエリナを見ると、少年の頭には、彼女が渋々ながらも付き従っていたコウタ隊長の笑顔が過ぎった。
「や、め、ろ…おれは…しないぞっ…!コータ隊長のおねーちゃんを…まもる…っ!」
「んぁ?なに、アイツ来てンの?」
「また見回りに来るっていってたからすぐに来るさ!そしたらオマエラなんて…っ!」
エージが見得を切って少年達に食いかかる。しかし、リーダーは一瞬考える仕草をとっただけで、すぐに向き直った。
「お前さ、チンコチョン切られたいの?」
ナイフを見せつけ、銀色の縁に舌を這わす。不気味な恐怖がそこにはあった。
「…っ」
「わかった、根本からちょん切ってエリナの口に放り込んでやろう。窒息して死んじまうかもな?」
幼い少年の脳内には、想像力が過分に働いたのだろう。共倒れじゃ、意味がない。
血が滲み出そうなくらい唇を噛み、エージはぽつりともらした。
「……やれば、いいんだろ…」
「や、まさか…うそ、でしょ…?」
リーダーが歯をむき出して冷笑した。
無秩序なサテライトを知る二人の少年は、どうすればよいかを理解していたのだ。
「……………ねーちゃん、ごめん」
「ちょっ、やだっ、……わた、し…はぁっ!」
少年の小さいとはいえ立派な分身が、少女の小さな割れ目に沈み込んでいく。
その衝撃は、必死に紡ごうとしていた彼女の言葉を押し出した。
声音に少したじろいだエージだったが、もちろん少年にこのような経験はない。すぐに奥まで肉棒を貫いた。
「ぅっ…!」
「っかは…あ、ぁ、ぁ…わたし……あなたに、まで…」
「ハハッ、チビよ、おねえちゃんのナカの感想はどうだい?」
閉じた瞼の隙間から涙をぽろぽろと零すエリナの頭を撫でつつ、エージに問いかけるリーダーの少年。
エージは余裕がないのか、歯を食い縛って耐えていた。口端からは荒い息しか漏れてこない。
時折びくりびくりと震えているのがわかる。それが内部で伝わったのか、エリナも時折床を掻き毟った。
「答えられないほどいいってことか、結構結構。
…サテサテ、俺ももうちっと気持ちよくさせてもらおうかな」
「な、何する気、よ…」
「いいか? 噛んだらこのチビごと殺す。
ゴッドイーターのオネエサマにゃ、隊長サンからチビのこと任せられてんだろ? 守らなきゃいけねぇモンなァ?」
「くっ…」
12.もはや今の彼女に抵抗できる権利などなかった。否、抵抗だけでなく、すべての権利がないのだ。
脱げといわれれば、その破れた衣服でさえ差し出さなければならないだろう。
その現実に目をしかめていた少女の眼前に、ぼろりと臭気漂うペニスがあらわれた。
紅と白に混ざり合った粘液が独特の臭いを発している。そのようなものなど見たことのないエリナは、思わず顔をそむけてしまう。
「だーかーらー、そのかわいいお口でごてーねーにしゃぶってくれって言ってんの。
なんなら適当なとこに穴あけて突っ込んでもいいんだぜ?」
「………ぅ……そんなの…ゎかってる…」
頭で理解していても体では口ごもったように、慣れないものはやはり慣れない。
咥えようと口を開けてはやめ、開けてはやめ、を繰り返していたが、やがて覚悟を決めたのか、肉棒を舌に乗せて一気に含んだ。
「…ふぉう…ひ、ひふひ…あうっ…」
「おおぉっ、この生身を温かい粘膜で包まれる感じ!やー何回味わってもたまんねーわ!
特にこういうはねっかえりだとな!なァ?」
吐き出さぬようにするだけで精一杯のエリナの頭を押さえつける。
より陰茎が奥に差し込まれ、喉に達してえづく彼女のことなど気にもせず、自慢げに仲間達に話しかけた。
「いいなぁリーダー、早く代わってくださいよー」
「そんなに調子いいのか、早く味わいてーエリナちゃんの愛たっぷりフェラ」
「お前らにもすぐ回してやるから安心しろ!…ほら、ちゃんと舌で周りをなめつくすんだ」
リーダーの少年が促すと、おずおずと舌が動き出し、裏の部分を一気になぞりあげた。
苦しげに奉仕をしている姿は、ぶかぶかのベレー帽もあいまって、幼い印象を見るものに与える。
それだけで少年は、胸の奥が黒い炎にぞくぞくと満たされていくのを感じた。
「ぅ…むっ、ふふ、は…ぁ、ふぁっ、じゅぷ……」
「おら、ちゃんと口で棒を動かせ。こうやってな」
「ふぉごおおおおう!?ふぁへへ、ひははっへへ!」
少年が腰を動かすと、しかめっつらの彼女の口を縦横無尽と逸物が暴れまわる。
驚いて吐き出そうとしても、前後から腰で押さえつけられているため逃げ場はない。
「なァに言ってんだかわっかんないなぁ〜」
リーダーがからかいエリナが怒りの表情を露にしても、所詮は男の腰の下である。
そんな彼女が涙をにじませ、僅かに動かせる顔を動かして必死に言われたことをこなそうとしている姿は、リーダーだけでなく観衆をも興奮させた。
咥内で舌を動かし溜まってきた唾液に絡め、早く終わらせようと時々自分の跪いている男の顔を見ようとする。
後ろ手に縛られ、稚拙ながらも健気に緑髪を振りながら咥えている光景は、少年の限界を刻々と早めていた。
「…っとぉ、おいチビ。何動き止めてんだ。俺のに魅入るのは結構だが、責めるのをやめていいとは言ってねぇ」
「っでも、俺、なんだかおかし…っ」
「あ?まさかオメェも初めてか?
…ははは、こいつぁ傑作だ!よかったな、新品同様の由緒正しいオネエチャンで筆おろしできてなぁ!
ははははははは…っは、は、いっけね、いいから動いてとっととコイツの中に出しちまえ、大丈夫だ死にやしねえよ」
言いながら腰を押し出し、エリナの口蓋を抉る。
その会話に絶望を覚えていた少女だったが、更に苦しげに頭を振った。
「ふむぅっ、ううううー、あっは、わご、ふううう!ほえへ!ほへへ!」
「おっ、何気持ちよくしてくれてんの?ありがとな、大好きだぜエリナ」
彼女の髪を愛でるようにさする。が、内実それは頭部を固定して精神的苦痛を与えるだけに過ぎなかった。
「ささ、少年、出すがいい。ちょっと動いてちょっと放出するだけだ。
それだけでお互い至高の快感を得られるってもんだ。それを早漏だなんて無粋なことをいう輩はいないさ、ささ、早く」
芝居めいた口調で、しかしながら拒否を許さぬ表情でエージに迫った。
この幼い少年に妊娠の概念がないと、誰が責められよう。少女エリナだけが、弱弱しい表情でそれを悟っていた。
一突き。二突き。三突き。体の芯に訴えかける衝撃が、声となって喉からリーダーの少年のそれに伝わった。
「うお…、出すぞ、エリナ!」
「ふう、ほは、ははひへ!ほっ、ほはははふぇ!」
「…っ、ごめん、…俺、もうダっ……!」
三者三様、エージがどろりとした液体が溢れ出るそこに更に注ぎ込み、リーダーが可憐な少女の口腔を生臭い白濁液で満たす。
間に挟まれた可憐な少女、エリナはただ体を震わせることしか許されなかった。いくら流しても止まらない涙が、泣き濡らした頬にまた一筋の川を作った。
13.「…っふぅぅぅぅ〜!
ささ、エリナ殿、粗相をしたあの小僧のちんちんを綺麗にしてやりなさい」
余韻から離れ自身を抜き取ると、わざと名前を貶めるように言い放った。
膝立ちの姿勢のまま、エージのほうに誘導する。泣きそうな顔で放心している少年と、泣き腫らして打ちひしがれている少女が向き合った。
リーダーはだらんと垂れているそれを指差し、涙や唾液の滴るおとがいを撫でた。
「ほら、早く」
「…うぅ、っ…も、やだよぉ……」
真っ赤な舌だけ出して顔を震わせながら、先程のモノより一回り小さいモノに近づいていく。
もはや、液体や臭気が頬につこうが気にする余裕はなかった。最低限のところだけ、震える舌で舐めとっていく。
突如舐められた少年が震え、白濁液をエリナの顔と髪にかけたときも、彼女は虚ろな表情のままぼうっとしていた。
「ハハハハ、えっちなニクドレイのエリナちゃんご苦労様!精液の化粧似合ってるぜ!」
「…わたし、は…どれいじゃ……」
唇の膨らみを噛みしめながら、ぼそりと呟いた。表立って抵抗する気力は、もはや残っていない。
「なんで…わた、し…あやまりにきただけなのに……」
「だから今、カラダで謝ってんだろォ?ひょっとしてお前バカ?
…ま、大丈夫、こっちの少年はフェラのサービスまでしてあげたんだ、きっと許してくれたさ!」
「…うっく…ひっ、うっ…」
「あーあー泣き出しちゃった。リーダー俺エリナちゃん慰めてやりたいでーす!」
「お前甘すぎなんだよー、泣いて許されるのはガキだけ!このエリナちゃんはドレイなの!ド・レ・イ!」
「俺はキチンと謝ってほしいなぁ。ご奉仕サービスで」
にわかに湧き出す少年達を見渡し、リーダーは口角をずりあげた。
今まで我慢を強いてきた部下達にはそろそろ褒美を与えねばならない。
眼下に転がる少女の背中を撫で、優しく語りかけた。
「ささ、今度はあっちの奴らに謝罪サービスだ。誠意を込めればみんなにきっと伝わるハズだぜ」
その手にぴくりと反応して縮こまったが、弱々しく頭をあげて熱気だつ少年達を見ると、表情に怯えの色が走る。
「お前らもそのガキをまた縛ったら好きにしてくれ。久々の無礼講だ。
…あ、悪ィがセキヤだけは後回しな。それとクモだけは触れさせるな」
「…うっす…」
セキヤと呼ばれた大柄の少年が返事をすると、他の少年達は顔を見合わせて頷いた。
そして、自身の体を抱きしめて怯えるエリナの手を誰かが引っ張ると、堰を切ったかのように彼女を抱きたい者達が雪崩れ込んだ。
# # #
「「「「ジャンケン、ポン!あいこでしょ!あいこで…しょっ!」」」」
「よっしゃああああ次犯すの俺な!約束破んなよ!」
「ちっくしょー…じゃあ俺はエリナちゃんのパンツで我慢するか…」
「おい待て、それもジャンケンだぞ!」
「ハァァ!?マジかよ…」
「髪の毛でいいから!巻かせてくれよ!」
「いやお前体押し付けるなって気持ち悪い」
まさに、今の彼女に人権などないようなものだった。
顎を反らされてその小さな口には太い剛直がぶち込まれ、下半身は二人の少年に前後から怒張を突っ込まれていた。
仰向けに寝かされて白い首筋を覗かせていたかと思うと、その上に粘りついた液体が飛んだ。
「あぁ、肌真っ白ですべすべだわ〜…こんな子と触れあうの久しぶりだ…」
「こいつ後ろの具合も最高だぞ、あったかくてやわらかくて絡み付いてくる…お前も次どうだ?」
「いや俺ケツ穴はパス…」
「どっちでもいいから早く終われ!!」
「やべっ…!飲めよ、一滴零さず飲めよ!?」
「ぐぶっ…ぷ、ぁ…じゅずっ…」
口に剛直をぶち込んでいた男が、ただでさえ苦しそうな彼女の頭を両手で押さえつけて道具のように扱きだす。
唾液と精液が交じり合って泡立った液体が端から溢れ出した。今まで涙の雫が伝っていた頬は、濁流になっていた。
男は軽く呻くと急に動きを止め、余韻を楽しんだ。そこに彼女の感情が介在する余地などはない。
ようやく解放されて露になった彼女――エリナの顔からは血の色が消えうせていた。
だらしなく空きっ放しになった薄桃色の唇と、哀しげに視線を投げ出したままの千草色の眼、
曇らせたままのキリッと整えられた眉はそれだけで情欲を誘われるものらしく、何を思ったかその上から射精していく少年すらいる。
「もっ、ゃ、っだ…ぁ……、おぇ、がはっ、おねがい、ああら、やふ、まへぇ…」
「だってよ」
「ま、俺はエリナちゃんが気を失っても使わせてもらうけどな」
「ほ、ほんなっ、ぁ…」
下半身を揺さぶられ、白濁液が溜まってうまく言葉を発せないながらも必死に行為の中止を願うエリナだったが、欲望の前ににべもなく一蹴される。
手は他の少年の欲望を擦るのに使われ、口を拭きたくとも自分ではどうにもならない。そのため口から溢れ出した白濁液は流れるままで、鼻に入ったとしても咽ぶぐらいしかできない。
見れば既にトレードマークだったベレー帽すらない。亜麻色のベストも胸上までたくし上げられ、乳首は下腹部を支配している少年達に弄くられ、可愛そうなくらいに腫れ上がっていた。
「そういえばエリナちゃんってどういう子なんだ?」
エリナの指を使い果てた少年が、神機制御装置に精液を跳ね飛ばしつつリーダーのほうを振り向いた。
「知らねえよ、センコにでも聞けよ」、
「んで、どうなのセンコ?」
髪の毛に性器を巻き、擦り付けていた少年に声をかける。
「やっ、きふぁは…」
少女もそれだけは、と暴れていたが、やがてはその少年に両手で頭を押さえられてしまい、何も出来ないことを悟る。
諦めて悔しそうに涙ぐみながら、任せるままに頭を寝かせていると、髪を生暖かい感触で擦られる不快な音が耳に伝わってきた。
「おい、どうなんだよ」
「…っ、だからそのあだ名で呼ぶなって…こっちは今いいとこなんだからよ」
「いいじゃん、教えてくださいお願いします」
「これだからアホは…いいか、このあたりのゴッドイーターでエリナ、っていったらおそらくフォーゲルヴァイデっつーいいトコのお嬢様だよ。
んでコイツの兄だかが3年前にアラガミに食われて死んだらしくてな、大方敵討ちってトコだろうと見られてる。
ま、そういうやんごとなき身分のお嬢様を穢すときは髪をいじってやるのが一番なんだよ。わかる?」
答えながらも、既に目線は相手を見ていない。繊細な髪が一本一本擦れ抵抗するのを楽しみながら、嫌がるエリナのことをじっと見つめていた。
尤も、性欲溢れる相手の少年もまったく意に介していない。『センコ』のフェチズムなどどこ吹く風である。
「あー、だからさっきからお兄ちゃんお兄ちゃんいってたわけだ。健気でかわいいなぁ」
「…ぁ、はんらはひにほひいひゃんほ、がはっ、ぐっ、ごく、…ぅ…」
気力を振り絞って兄を穢すものを拒絶しようとしたものの、精液が喉に詰まりむせてしまう。
その勢いで溜まっていたものを飲み込んでしまい、更に苦しげに眉が顰められた。
「…よーし!兄ちゃんはエリナちゃんを慰めるいいこと考え付いちゃったぞー。さ、座って座って」
「お、おいまだ俺ヤってんだけど…」
「うっせぇないつまで突っ込んでんだよ、どうせ時間あんだからさっさと出しちまえ!」
「…仕方ねぇな」
自称お兄ちゃんが乱暴に促すと、膣と肛門に突っ込んでいた二人の少年がラストスパートをかけた。
もちろん、中に出すためである。子供が生まれたらどうだとか、そんなことへの配慮は一切ない。
どぷりと、もはや許容量を超えた白濁液が溢れてきても、あくまでも快感を優先する。そして二人は、荒々しい声をあげ同時に達した。
「「…ぬふぅ!」」
「…あ、ぁっ…ま…た……きも、ち…わるい…の…」
エリナが嘆く暇もなく、人形遊びのごとく座らされる。センコは仕方なく彼女の髪からそれを引き抜き、身を退いた。
「はい、お兄ちゃんと一緒にぬぎぬぎしようね」
少年がベストごとホワイトシャツを捲り上げる。無理矢理万歳の格好をさせ、ついにはすべて脱がしてしまった。
今彼女の体に纏わり付いているのは、膝上のプリーツスカートに茶色のウェストポーチ、同じ色のブーツに真紅、オーバーニーソックスと神機制御装置だけである。
ぼうっとした頭では抵抗らしい抵抗もできず、自称お兄ちゃんが投げ捨てた衣服に群がる少年達を視界の端にとどめる事ぐらいしかできない。
「お兄ちゃんが体を綺麗にしてあげるからね。そら、まずは鎖骨だ」
顔を斜に構え、大きななめくじのような舌が鎖骨を下から上へと舐めまわした。
エリナはぴくりと震えたかと思うと、突然その少年を弾き飛ばした。
焦点のあっていなかった瞳には、僅かながらの炎が揺れていた。
「…んたなんかがっ…お兄ちゃんを語らないでよ!
…やさしくて、りっぱで…絶対にこんなことする人じゃないんだから!!」
口角泡を飛ばして激昂する。が、彼らにとってそれは些細な刺激でしかなかった。
後ろから別の少年が脇の下に手を回し、仄かな汗でしっとりした胸を、円を描いてこね回し始めた。
「ったく反抗期のエリナは仕方ないなぁ。
お兄ちゃんがおっぱい揉んで大きくしてやるから感謝するんだぞ」
「じゃあお兄ちゃんはカラダを綺麗にする作業に戻るからな。何かあったら喘ぎ声で知らせるんだぞ」
「…っゃぁ……お兄ちゃんっ、を、けがさ、ないで……!」
なめくじが白く健康的に尖った鎖骨を這いずり回り、見えない手が性感帯を刺激することで、エリナはぞくぞくと背筋を震わせる。
紛い物の兄達が自分勝手な欲望をぶつけているだけだというのに、彼女の理想である兄エリックがどんどん薄れていく。
「だったらお兄ちゃんは髪のお手入れもしてあげなきゃいけないよな。
真っ白なシャンプーを出してやるよ」
「だめ、だめだって!そんなっ、こと、しちゃ…!」
センコが再び近寄り、嫌がる彼女の髪に隆起したそれを巻きつけた。
―――――「いいかエリナ、体はしっかり洗わなきゃ僕のように華麗になれないんだ」
「…うん。でもね、わたし、おみずがこわいの…」
「ハハハ、なぁに心配することはない!君の傍にはいつだって僕がついている!怖いものはこの僕がすべて華麗に蹴散らしてやるさ」
「ほんと?」
「あぁ、このエリック・デア=フォーゲルヴァイデ、我が名に誓って嘘偽りなど言わん!」
「…お兄ちゃん……やくそくだよ? ずっとそばにいて……」
「もちろんだとも。
…さぁ、体は綺麗になった。ちゃんと髪もごしごししないと華麗なレイディにはなれないぞ!」
「………。……お兄ちゃんがいっしょなら…がまん…する…」
―――――髪に、じわりと生暖かいものが広がった。
「…っゃ、だ…ぁ…ひどい…よ…、べとべと…じ……ゃぅっ!」
今の彼女は、どうだろうか。体の中も外も穢され、兄との思い出すら穢され、泣きじゃくることしかできない。
敢えて彼らが手を拘束しないのは、その仕草を見たいという下卑た欲望からか。
それですら、ただ泣かせるだけに終わらない。体を弄りまわされ、徹底的に貶められなければならないのだ。
「うし、ちゃんと拭いて、と。エリナー、頭わしわしするぞー?」
「…もっ、きたな、く、なる…!」
ぞわり。鎖骨をなめていた“お兄ちゃん”が首の下からおとがいに向けて舌を這わせる。
頭の上では白くべたつく何かをかきまわされ、自慢だった髪が自分のものでないような気すらしてくる。
上から、下から。二重の気持ち悪さに挟まれ、エリナはただただ子犬のように震えていた。
「おいどけよ、女性のシェイプアップを考える俺こそが真のお兄ちゃんなんだからよ」
「は?なんだよそれ」
「まぁまぁ、見てなって……よっと!」
新しい“お兄ちゃん”は舌でエリナを濡らしていた少年と入れ替わり、その肉棒をウェストポーチの間に挟んだ。
たおやかな腹がふにゅりと沈み、かたくエリナの腰を拘束していたベルトは、更に締め付けを強める。
そしてそのまま上下に擦り付ける光景は、まるで深雪の上をらくだが移動するように、ひどく場違い的に映った。
「あー、エリナちゃんの体温感じられてきもちいいー…
…ささ、どこを細くしたい?お兄ちゃんがギュッと押さえつけてやるぞ?」
「っぐぅ、じゃ、はなして、よっ……!」
好き勝手にこねまわされ熱をもった胸だけでなく、その下の熱源に無理矢理意識をもっていかされる。
別の生物が皮下を蠢いているようで、その気味悪さは想像を絶していた。エリナが嫌がるのも無理はない。
「今のうちにダイエットしないと大変だぞ?
ちゃんと痩せるクスリもあとで塗ってやるから、よろこんで受け取りなさい」
「…ぁ、は…ぁ、く…すり、って……?」
少年はそれには答えずただ純白の柔皮に擦り続けた。それを見たエリナの瞳は恐怖に揺れた。
ベルトの硬さと赤子のようなお腹の撓みからくる刺激が彼を夢中にさせていたのだが、彼女がそれを理解できるはずもない。
もとより、脇から生えて胸を弄り回している手が触手に見えるほどである。それだけ、心は外の交わりと隔絶されていた。
「…っでる!出すぞ、エリナ…っ!」
「……ぅ!あ、あぁ…っは………」
ぼたり、と真っ白な肌に濁りきった液体が注がれる。
飛び散ったそれは焦茶のポーチにも染みを残し、彼女を更に脱力させた。
―――これがクスリなら、きっとわたしをとかすクスリだ…
腹に熱を感じながら、ぼうっとした頭で思う。このまま溶けてしまえばどれだけ楽なことか。
「よーし、じゃあお兄ちゃんはエリナのマンコを綺麗にしてやらなきゃな」
「おう、その前にそろそろイカせてやろうぜ」
下半身を丸出しにして近づく少年に、後ろから胸を抱え込んでいる少年が宣言する。
彼は淡い桜色に震える蕾を指で挟みこみ、何度もつぶした。もうずっと胸を火照らされていたエリナは、それだけで敏感な反応を示した。
「ひう!……ぁ、は、あ、やめ…っ!」
「ほれ!」
「ぁ、…ひっ!…ぁ、ぁぁ…ぁぁ…」
爪で弾くと、一瞬にして少女の時間が静止した。
「軽くイッたみたいだし、もういいかね?」
「あぁ、おっけー。大人の女にしてやるのはお兄ちゃんの務めだもんな」
意識を浅い絶頂から引き戻され、自らの鼓動を認識する。
それと同時に、体の奥がずくんと疼き、秘所から精液が押し出される感覚も味わうことになってしまう。
既にエリナの肉体はおかしくなっていた。
「おい、待て」
リーダーの一声に、まさに今挿入せんとしていた少年が動きを止める。
「セキヤ、下ろせ。それとお前らも離れろ」
「…仕方ねぇな」「了解…」「あいよ」
「な…何よ……」
「さて、後ろを見てみろ」
「……? ……っきゃ、ぁ……!」
徐に振り返りリーダーの少年が指差した先を見ると、そこには下半身を露出した少年がいた。
しかし、異様なのはその風貌や大きな図体ではない。
「…ぃ…」
「なァに、お前がさっきまでさんざん咥え込んでた愛しのペニスちゃんだろ? 何を怖がることがある?
あぁ、大きさか? まァアイツはでかいが…今のお前じゃ楽勝だろ」
違う。エリナがかたかたと歯を鳴らしているのはそれではない。
わかっている。わかっていて言っているのだ。このグループのリーダーは、と彼女は戦慄した。
「…ゃ…ぁ、まさ、か……」
「そうだ。今からアイツの“クモ”をお前の中に挿れる。
もちろんさっきまではお前の体にクモが触れないようにしてきた。だから恐らくまだコクシュビョウじゃねぇだろう」
「…ゃだ、……そんなことしたら、わたっ、私…ゴッドイーター続けられなく……!」
「んなもん廃業しちまえ。テメェはもう俺らの肉便器なんだよ。
で、これからは仲間にいれてやろうってんだ。ありがたくクモチンコ受け入れやがれ」
そう、異様なのは彼の性器に描かれた黒い蜘蛛の存在だった。ペイントであればまだよかった。
ここは黒蛛病患者の集団であり、彼らには正義がない。何より、彼自身は最初から参加を控えさせられていた。
つまり、確実に感染源のそれを挿れられてしまえばまず免れられないといえる。
「…ぉねがいだから…それだけは…っ!
あんたたち専用のゴッドイーターでもいいから!逆らったりしないからぁっ!
…まだ…アラガミのない世界を創るまで…私は死ぬわけにはいかないの……!」
エリナは外聞も憚らず自身を陥れたリーダーの両腕にしがみつき泣きつく。
見下ろす少年達の視線は冷たかったが、リーダーだけはすぐに口許を緩めた。
「しっかたねぇなー、まぁ俺もそこまで鬼じゃねえし? かわいいエリナちゃんの頼みなら聞かないわけにもいかないしな〜…
……おいお前、あれは用意できてるか?」
「あいよリーダー、たーんと詰めてまっさ」
「おおそいつぁお疲れさん」
そうして運ばれてきたのは、エリナの白いベレー帽だった。ただし、下から見ても不自然な程に膨らんでいる。
おまけにどことなく鼻をつまみたくなるような臭気が漂う。…そもそも、それは彼女自身だったかもしれないが。
「そんじゃ、こいつを飲め。忠誠の証として飲み込めたらぶちこむのはやめにしてやる」
床に置かれた帽子に、エリナは眉を顰めた。
「…っこんな…ひど…い……」
少女のベレー帽は、彼女に放たれたものと同じ液体を湛えていた。
それを、すべて飲めという。あまりの屈辱に目元を翳らせ奥歯を噛んだ。
「おいおい子犬ちゃんよぉ、俺らの命令とテメェのプライド、どっちが大事なんだ?
…っとと、おいセンコ布よこせ!きたねーもん触らせんな!」
「あー、すまんすまん、ほい」
布を受け取ると精液でべとべとなエリナの頭を掴み、ベレーのところまで顔を落とさせた。
鼻を侵食するような臭気のため顔を背けようとするが、それも許されない。
「んで?どうしてもぶちこんで感染させてほしいっていうならしてやるけど?
それがイヤならメス犬にふさわしくケツあげておいしそうに飲めや」
服従か矜持か。どちらが大事かなど、そんなことはわかっている。だが、もちろんそれは叶わない。
理想のために、兄に誓った約束を果たすためには――このまま、舌を伸ばしてどろどろとした液体を掬い取っていけばいい。
少女は心を決め、目を瞑った。じれったいほどゆっくりと、頭を下げていった。
「…ははっ、ほんとに飲んでやがる! でもなぁ、犬ならもっとちゃんとケツあげねぇと」
ぴちゃぴちゃ。じゅるり。
どうも、汚らしい音しか出ない。上級社会で育ったエリナには、それも嫌だった。
味だって、おいしいものであるはずがない。苦くて、どろりとしていて、ひどく喉に粘りつく。
一人だけのものではないなら尚更である。渋面で泣きそうになりながら、少しずつすすっている。
その上それだけではない。人前で平伏叩頭しながら、更に下半身を突き上げろというのだ。
人間としても、少女としても。そのプライドを粉々に砕くには十分であった。
「…んぐっ、ちゅ、ぷ……うぇっ……っは、ぁ…ぢゅ……」
だが、エリナは決して心の弱い少女ではなかった。理想――約束のためなら、すべてを投げ出す。
肉つきがよいとはいえない尻をゆっくりとあげ、幼い性器を大衆にさらした。
秘裂からはぽたぽたと精液が垂れて落ち、非常に扇情的な光景となっていた。
「…ぐ、ぢゅぱ、ふぐっ…ぅっ…こく、…むぐ………ぅ…えっ…ち、ちょっと…!?」
違和感の正体は明らかだった。指を五本以上数えられるほどの陰茎が、彼女の入り口をくすぐっていたのである。
白く汚れた口許を拭うこともせず、翻してその少年の行為を確認したかと思うと、すぐにリーダーと向き直った。
「…だっ…騙した……!?」
「時間制限だ時間制限。とっとと吸い上げてみせろ」
「ふざけないで! こんなの、やってられな……」
「セキヤ、やれ」
「うっす」
エリナが腕をついたのと、彼が突き刺したのはどちらが先だっただろうか。
逃げようとする細い腰を、荒々しい少年の手が掴んで引き寄せた。陰唇に宛がわれたそれが、少しずつ侵入していく。
「あっ…ぐ、いや、だああああ、あっ…ふ…たすけてッ、たすけてお兄ちゃん!
コウタたいちょ、っ……誰でもいいからっぁぁぁああ…!
その絶叫は、受け入れ切れない剛直への痛みからか。それとも、死の病を受け入れてしまうことへの絶望か。
少年達の誰もが、その沈痛な悲鳴を甘美な旋律として聞き入っていた。
「……ふぐゥっ…!………は…はいっ、ちゃ、た……ぁ、はは、はははは……
…そんなのって、そんなことって…ない、よ……ぅっ…」
渾身の力を振り絞っても呪いからは逃れられない。エリナの頭の中は真っ暗になり、今まで以上に弱々しい表情で呻き始めた。
致死率100パーセントといわれるその印が彼女の奥深くを抉っているのを、彼女自身が身をもって感じ取っていた。
熱く自分の下腹部すべてを満たすようなそれは、痛覚と快感を同時に伝えることで、気丈な少女をひどく厭世的な気分にさせていた。
―――もう、どうでもいい。私の人生は、これで終わっちゃったんだ。あとはこいつらに、弄ばれるだけの…
「…あっ、は、ふぅっ、…ひっぐ、うっ、…んっ、ん、はっ…」
心情が表層化したかのように、何も抵抗しなかった。ただ、女を享受し、妖艶な声を聞かせるだけの人形と化していた。
だが人形は泣かない。嘆かない。彼女の奥底のどこかで、まだこの現実を受け入れられない自分がいるのだろう。
「ククク、随分と従順になったもんだ。これで俺らの仲間入りってわけだ。
だが仲間といってもテメェはただの慰み者だけどな。四六時中、俺らのヤりたい時に抱かれて、好き放題に出される人間便器だ。
ほら、わかったらとっとと残りも飲みやがれ。こりゃお前の帽子だろ?」
何も言い返すことができない。いや、言い返す気力も起きない。
下腹部を揺さぶられ続け、身体的にも精神的にも責め苛まれ、それらを受け入れることにしか脳が反応していかなかった。
みちみち、と秘所が裂けそうな音は伝わってくるのに。エリナはこの時ほど自分の体を恨んだことはない。
「…んだァ、なさけねーなァ…んじゃ、飲ませてやるよ!」
リーダーは精液の溜まったベレー帽に、少女の頭を無理矢理押し付けた。
「…んぶぅっ!?ごほ、ご、…んがぁっ、ば、は、ずる、ばはっ…!」
顔ごと真正面から。それが水の入った洗面器であれば、誰しも抵抗はなかったであろう。
彼女はどうだ。臭いと粘りのある白濁液が、鼻に、眼に逆流してくる。酸素を得るためにはそれを口に含まなければならない。
おまけに大事なところからは常に内臓を押し上げるような衝撃が彼女を攻め続ける。
上半身は一切を見に着けず、衣服といえば濃紺のプリッツスカートと、破れかけた赤いオーバーニーソックスと焦茶のブーツ、汚されたウェストポーチだけ。
女性としての尊厳はすべて剥ぎ取られた。男性の欲望を浴び続けた。人間としての将来を絶たれた。
少女が自分の存在意義に疑問を投げかける反面、この状況から逃れようともがくのも無理はない。
「ほれ、暴れんな。ちゃんと飲んだか?
…あぁ、もっと追加してほしいんだな。よし、お前ら、直接かけてやれ。使えるヤツはコイツの手使ってもいいぜ」
「じゅむっ!?ぶぱッ、う、うううー!うー、ぶっ、がは、…むう゛ーう!」
劣情の塊が寄ってくる。異様な熱気は混乱の下にあるエリナも感じ取っていた。
だが、上も下も取り押さえられているようではどうにもならない。完全に相手のペースで揺さぶられていた。
白濁の海で溺れながら、彼女は顔を歪ませて。後ろからは、望まぬ開拓をさせられ続け。
「お、セキヤ出そうか?」
「あァ…そうだな…まだまだキツくて硬いから…楽しめると思う……っ!?」
「こいつの感情の揺れにあわせて締まるのがまたイイだろ?
んじゃ、お前ら適当なときに出しとけよ。お仲間はちゃんと歓迎してやらないといけないからな」
「あー、これから毎日エリナちゃんでヤレるのかー、生きててよかった!」
「バッカこの人数毎日相手にしてたら死んじゃうだろ。生かさず殺さず、じゃないと」
「俺…抵抗してるときのエリナのほうが好きだった…」
「…やべ、そんなこと考えてたら俺もうっ……!」
エリナは瞼をぎゅっと瞑った。不快な快感に耐えるだけではない、己の身に降りかかる災いをも案じて。
やがて、背中に、脚に、頭に、生暖かいスコールが降り注ぐ。真っ白な肌が薄汚れていく。
数刻遅れて、下の口を封じていた剛直も精をどっぷりと奥に叩きつけた。その感覚にエリナは全身を震わせた。
「ぶ…びゃぁ、こい、よお…」
もはや容量を超えて耐えられなくなったのか、少女の顔がひとりでに帽子から外れた。
生気のない表情に濁った粘液がこびりついて、以前の毅然とした面影などないに等しい。
何かを見つめているような、何も見ていないような瞳。体を弛緩させ、意識だけがこの悪夢を離脱していった。