1 :
名無しさん@ピンキー:
ラブコメも盛り上がってきたところで、おひとついかがでしょう?
2 :
名無しさん@ピンキー:2013/10/19(土) 21:59:36.56 ID:UIiZoGkc
味の素提供
森下 佳子(もりした よしこ、1971年1月24日 - )は、日本の脚本家
略歴[編集]大阪府高槻市出身
東京大学文学部宗教学科卒業
学生時代は演劇サークルで女優を経験。劇団「パンパラパラリーニ」をたちあげ演出・脚本を担当
http://i.imgur.com/ZDm7pka.jpg ――『平成夫婦茶碗』に『お前の諭吉は泣いている』と
遊川さん企画の仕事が続きますが、遊川さんとはどういう関係なんですか?
肉体関係!(笑)じゃなくて、プロデューサー+家庭教師みたいなものでしょうか。
プロデューサーによってはタイプはイロイロだと思うんですが、遊川さんは現役の脚本家だけに指示が具体的で勉強になります。
立った立ったスレが立った
1乙
ツンデレなままか思いっきりデレるのか
超支援
来週位にならんと話がみえない
8 :
謎鍋一本勝負 @:2013/10/24(木) 02:01:22.09 ID:GyRvK3Ni
卯野め以子がそれに気が付いたのは、ある雨の日の夕方だった。
―――下宿人の西門悠太郎が、いつもより元気がない。
「西門さん、どうしたんですか?」
基本的に考えるのが苦手なめ以子は、分からないことが有れば人に訊くようにしている。
だからその日も、姿勢正しく書物を読んでいた西門の前にめ以子は立った。
「どう……とは?」
基本的に考えてばかりの西門は、何か言われるといつも生真面目に考え込む。
だからその日も、いきなり立ち上がり手を顎に当てて考え始めた。
「そのままの意味です」
「そのままや、言われても困ります。例えば今日はどうしたのかという意味なら大学へ行ってきましたてお答えするし、
今何をしているのかという意味なら見ての通り読書ですと答えます。あるいは」
ある意味でいつも通りの理屈くさく面倒な思考回路の西門だ。何か続けようとしているのをめ以子は遮った。
「ごめんなさい私が悪かったです」
口を尖らせてめ以子が言うと、西門は首をかしげた。
「悪いと思うてはるなら質問の意味を教えてくれませんか」
「西門さんが元気がないから。何かあったのかなって思っただけです」
西門は目を瞬いた。ものすごく意外なことを言われたというような顔だ。
「僕、元気ないですか?ああ、そういえば少し熱があるのでただの風邪や思いますが―――、
それよりめ以子さんが食べ物以外のことを考えはることもあるんですね。
もしかしてめ以子さんこそ風邪を引いてはるのではないですか?」
「……もういいですっ」
「はあ」
不審そうな西門を置いて、め以子は部屋を飛び出した。
9 :
謎鍋一本勝負 A:2013/10/24(木) 02:02:12.97 ID:GyRvK3Ni
「あああもう、違うのにぃ」
め以子は何度目かのため息をついた。気を落ちつけようと先ほどから糠漬けを頬張っているのだがまったく効果がない。
西門と喧嘩……というよりめ以子が一方に怒っただけだけど、とにかくやりたかったのはああいうことではないのに。
何か悩みがあるとか悲しいことが有ったなら、美味しい物でも作ってあげれば元気になるかもと思っただけだ。
「め以子、しゃべるか糠漬け齧るかどっちかになさい」
「そうだぞめ以子、落ち込んでるならもっと食え、元気になるぞぉ」
母に行儀を注意されるのはともかくも、め以子が食べることしか考えていないと思っているこの父はどうしたものか。
再びため息をつくと、父はますます心配そうな顔をした。
「旨いもんでも作ってやろうか?それとも腹でも壊したか?」
「違うの、男の人を元気にしてあげるにはどうすればいいのかなって悩んでたの」
「なんだそんな事か。そりゃお前、すっぽんとかマムシとか牡蠣とか山芋とか食わせりゃあ」
「ほんとっ?知らなかったそうなの?」
流石は料理人の父だ。め以子が顔を輝かせると父は得意そうな顔をした。
「おう!なんでも父ちゃんに訊けぃ」
得意そうに胸を張る父を、何故か母が小突いた。
「―――ちょいとあんた!め以子が聞きたいのはそういうことじゃないでしょっ」
「……あ」
父がしまったというような顔をし、母がため息をついた。
「ううん、あたしそういうことを聞きたかったの」
え、と言う父と母の声が重なった。心なしか二人の顔が引きつっている。
「西門さんが元気がなくて、訊いてみたら風邪だって。そういうのを食べさせれば良かったのね。
あたしてっきり生姜とか葱とかかと思ってた。ありがとうお父さん」
勉強不足とは恐ろしい、とめ以子は思った。危うく西門に意味のない料理を出してしまうところだった。
風邪の時に食べるのだから、ただ美味しいだけでも良いのかもしれないけれど、出来ればそれ以上の効果が有ってほしい。
め以子の料理で元気になったと言わせたい。
西門が元気がないと、何故だかめ以子も気になってしまって何を食べてもいつもほどは美味しくないのだ。
「ねえお父さん、すっぽんやマムシはうちじゃ手に入らないわよね?牡蠣とか山芋なら使ってもいい?あとは何がいいのかしら。
―――あ!マムシ酒があるじゃない!これちょっとだけもらってもいい?」
少しでも早く風邪を治してあげたい。良さそうなものは全部入れてしまおう―――め以子は襷を掛け、食材を物色しはじめた。
10 :
謎鍋一本勝負 B:2013/10/24(木) 02:03:15.08 ID:GyRvK3Ni
「め、め以子、父ちゃんな、ちょっと誤解をな」
大五はおろおろと娘に声をかけた。娘の耳には全く入っていない。
困り果て妻の顔を見てみれば完全に呆れられている。
「聞いちゃいないわよ。……完全に西門さんに食べさせるつもりね」
「どうしよう母ちゃん」
「どうしようって言われても。め以子が『料理の美味しさ』以外にも興味を持つだなんてねえ」
「しみじみ感心している場合じゃないだろ。あんなん食わせたら悠さんが大変なことになっちまう」
大五と妻が話している間にもめ以子は着々と恐ろしい食材をかき集めている。
二十二歳の男子にあんなものを食べさせたらどんなことになってしまうのか、真の意味で理解できるのはおそらく大五だけだ。
「あんなに張り切っているめ以子をどうやって止めるのよ」
「そりゃあ俺だってちょっと忍びねえけどさ」
悠太郎は出されたものは全て残さず食べるだろう。「自分の為に」用意されたものならばなおさらだ。
納豆が特例だっただけで、基本的には不味かろうがなんだろうが悠太郎は拒絶しないのだ。
大五が作ったものは旨いと自信を持って言えるが、聞けばめ以子作の散々な弁当ですら完食したというではないか。
今め以子が嬉々として煮込んでいるあの恐怖の鍋も、おそらく残さない。―――たとえ途中で違和感を覚えたとしても。
大五がめ以子を止めねばならない。
確かに娘の成長は喜ばしいのだが、男には時として筋を通さねばなぬこともあるのだ。
「……ちょっと待って、あんた」
なのに娘のもとへ行こうとする大五を妻が止めた。
「なんだよ母ちゃん」
「これはもしかしたらいい機会なのかもしれないよ」
「機会ってさあ」
「だって考えてもみなよ。せっかくの帝大生様がうちに下宿しているってのに、ちょっと何にもなさすぎじゃないか」
「そりゃあそうだけど」
大五とて娘が天下の帝大生に嫁いでくれれば万々歳ではあるけれども。
「けど、悠さんにだって好みはあるだろ」
大五から見れば娘は可愛くて仕方がないが、客観的に見てみれば、おそらくめ以子は「お年頃の娘さん」というより「でかい動物」だ。
そして少なくとも大五が見る限り、悠太郎もめ以子のことを女性と捉えているようには見えない。
「『好みじゃない』んならそれはそれで仕方がないんだよ。男と女のことなんだから合わなかったんなら仕方がない。
けど、悠太郎さん、め以子が女だって気が付いてすらいなそうじゃないか。合う合わない以前の問題なんだよ、まだ」
「まあ、なあ」
父から見てもそう見えるので他人である悠太郎は仕方がないのではと思うのだが。
「だから、なんだよ。あれ食べりゃあ、いくら悠太郎さんだってめ以子が女の子だって事をちょっとくらい思うんじゃないかねえ?
で、一回意識してしまったその後はそのまま結婚一直線、ってこともあり得るじゃないか」
「そう上手く行くかぁ?どうするんだよ、意識するを超えて二人に間違いが起こったら。め以子はああ見えて嫁入り前なんだぞ」
「あんたさあ、『あの』悠太郎さんと『あの』め以子の間に、そう簡単に間違いが起こると思うのかい?」
「……有り得ねえな」
「だろ?大丈夫大丈夫このくらい。良い刺激になるくらいさ。―――ほらめ以子、味付けはどうするんだい」
にっこり笑ってめ以子を手伝いに行く妻を見て、大五は心の中で悠太郎に手を合わせて詫びた。
11 :
謎鍋一本勝負 C:2013/10/24(木) 02:04:20.49 ID:GyRvK3Ni
健全な肉体にこそ健全な精神は宿る。
なので少し体調が優れぬ程度では日課の素振りは休んではならぬと西門悠太郎は思っていた。
むしろこういう時こそ励まねば、と先ほどからいつも通り着物を肩脱ぎにし蹲踞の姿勢を取り竹刀を振っている。
しかし今日は竹刀が重かった。自分が思っている以上にこの風邪は重いのか。
『西門さんが元気ないから』
下宿先の御嬢さんの言葉が頭を掠める。もしや卯野め以子は西門本人より早く見抜いたということだろうか。
「―――そんなわけあらへん」
とっさに考えてしまった内容に一人で苦笑した。
何事も深く考えすぎる性質だとは己でも思っているけれど、裏がない事まで深く考えようとしてしまうのは悪い癖だ。
もしかしたら風邪の所為で思考まで鈍ってしまっているのかもしれない。
今日は早く寝てしまった方がいいだろうと手拭で身体を清めていると、
「にーしかーど、さぁんっ」
物凄い音ともに障子が全開になり仁王立ちの卯野め以子が現れた。
何故この御嬢さんは。
―――西門が彼女のことを考えたその瞬間に、いつも現れるのだろう。
「……そんなに大きな声を出さなくてもこの距離なら聞こえますし、
そもそも人の部屋を訪れる時には声を掛けてから開けるのが普通やないんですか?」
「ふふふ、実は良いもの持ってきましたぁ!」
……人の言葉を全く聞いていない。
とっさに何故か感じた動揺と気まずさを振り切るためとはいえ、少し冷たい声を出しすぎたかとほんの一瞬でも考えた己が阿呆らしい。
「何や御用ですか」
西門は少し息を吐いて着物を直し、め以子に向き直った。
「西門さんお風邪でしょう?お風邪に良いお鍋を作ってきました。お夜食にしてください」
「ああ」
どうやら気を遣わせてしまったようだ。
め以子が食べ物以外に気を遣うこともあるらしいというのは新鮮な驚きだったがそれはともかく、
普段なるべく人との間に波風を立たせぬよう気を使わせぬよう生きてきた西門には痛恨の極みだ。
「それは、有り難く戴きます」
きちりと頭を下げる。ここまでしてもらったならこれ以上風邪を悪化させるわけにもいくまい。
幸い食欲も落ちてはいない。夕飯から時間も経っているし一人分の鍋料理くらいならばおそらく完食出来よう―――
という胸算用していた西門は、出された鍋を見て暫し凍った。
12 :
謎鍋一本勝負 D:2013/10/24(木) 02:05:50.24 ID:GyRvK3Ni
出された料理は何やらよくわからない色と形をしていた。それ以前にそもそも何鍋なのか分からない。
「これは……一体なんですか?」
「何って、鍋ですけど」
「それは器の話でしょう。僕が言うているのは中身の話です。これは何が入っているのですか?」
「ヒミツ、です」
嬉しそうにめ以子が言う。その顔で納豆巾着を食べてしまった時のことを思い出した。
「また何か企んではるんですか」
「企むってなんですか!お父さんに風邪に良いもの訊いて色々入れてみただけです!ちなみに味付けはお母さんとやりました」
ふくれっ面でめ以子が言う。
西門は少し驚いた。大将や女将さんまで手を貸してくれているとは。
―――そこまで卯野家の人々に心配をかけていたか。
普段あれだけ旨い物を食わせて頂き、全員から気持ちよく対応して頂き、さらなる好意頂いてそれを疑うとはなんたる不義理だろう。
西門は姿勢を正した。
箸を取りめ以子をの顔をしっかり見据えてから頭を下げる。
「どうもすみませんでした。では、戴きます」
め以子のふくれっ面が輝くような笑顔になった。
「はい、どうぞ」
ドロドロとしている鍋を覗きこみ、西門は覚悟を決める。
良薬口に苦しというではないか。たとえどんな味であってもこれを食せば風邪の方から慄いて去るに違いない。
「……意外ですねぇ」
鍋は思ったより旨かった。これならば問題なく完食出来そうである。
「何が意外なんですか?」
「いえ、この見た目やったら普通は不味い、思うでしょう?」
「見た目悪くてすみませんでしたー」
め以子は口を尖らせる。非常に不満そうである。言葉が足りなかったか。
「いえ、褒めてますよ?旨そうな見た目で不味い料理は割と皆作れるんやないか思いますけど、逆は難しい思います」
「なんか褒められているように思えないんですけど」
「そうですか?僕は凄い事や思いますけど」
「全然嬉しくないです」
め以子のふくれっ面は変わらない。何がいけないのだろう。
食い気がすべてなのであろう彼女にとって、手料理を褒められて嬉しくないなどということが有り得るのだろうか。
「褒めてるのに嬉しないんですか?ほんま旨いですよこれ」
「本当ですか?」
「嘘ついてどないするんですか。そもそも僕が嘘をついたことが有りますか」
「……有りません。そりゃもう。いつも嫌みなくらい正直です」
「でしょう?」
「そっか。美味しい、のか。美味しいんだ」
め以子は一人呟くと、両の手を目の前で握りしめて息を吐く。
「―――良かったぁ」
安堵と。
喜びと。
多分他にも色々混ざっているのであろうその笑顔を見て、
この鍋にはめ以子の深い想いが詰まっているのであろうことを西門は知った。
(可愛らしい所もあるんやな)
ふと思ったその瞬間、西門の心の臓が大きく跳ねた。
13 :
謎鍋一本勝負 E:2013/10/24(木) 02:07:11.66 ID:GyRvK3Ni
(―――なんや)
今のは。
いや、今も心の臓はどくどくと跳ね回り静まる気配がない。
一体何が起きたのか。
身体が、とても熱い。
頭がぼうっとする。
もしや風邪が悪化してしまったか。とすると謎の鍋が裏目に出たのか。
「西門さん?どうかしました?」
そうであってもめ以子には悟られぬ方が良いだろう。め以子は粉うことなき善意で鍋を作ってくれたのだ。
「いえ、……なんでも、」
顔を上げるとたった一尺もない距離にめ以子の顔が有った。西門の異変を心配して覗き込んできたのだろう。
―――身体の異変が他にもあることに、ようやく西門は気が付いた。
「……あり、ません」
さりげなくめ以子から少し距離を取る。この異変は何があっても気づかれてはなるまい。
いやそれ以前に、何故自分はこんなことになっているのだろう。
風邪の所為か。
しかし今まで風邪でこんな事態になったことがない。そもそも風邪でこんな症状が起こるなど聞いた例がない。
とすると……鍋、なのだろうか。鍋の中身がこの事態を引き起こしているのか。
気が付けば腕を組み右手で顎を触っていた。何かを考え込んだときはいつも気が付けばこの体勢だ。
いつもはさらに立ち上がって考えるので今回も出来ればそうしたいのだが、それはちょっと無理そうである。
「西門さん何をそんなに考えているんですか?鍋冷めちゃいますよ」
「いえ……鍋の中身は結局何なのやろうと思いまして」
「あれ、食べてるのに分からなかったんですか?じゃあ発表します。まずは、」
……め以子が嬉しそうに指折り挙げた食材を聞いて、西門は眩暈を覚えた。
14 :
謎鍋一本勝負 F:2013/10/24(木) 02:09:16.53 ID:GyRvK3Ni
「……ええと、確認させてもろうてええですか」
とりあえず鍋が諸悪の根源であることが確定したのは喜ばしいのだが、何故それをよりによって自分が食しているのか。
「はい?」
め以子が小首を傾げた。
首がすらりと綺麗なのだな、などという平常では決して考えないであろうことが脳裏をよぎった瞬間、身体が素直に反応した。
「いえ、この鍋は」
慌ててめ以子から目を逸らす。代わりに鍋を睨むことにした。
「鍋の中身は大将が考えてくれはって、味付けは女将さんが手伝ってくれはった……と」
「そうです。お父ちゃんは『これを食べれば風邪なんか吹き飛ぶぞ』って。
お母ちゃんは『風邪の人には一段と美味しい物を食べさせないとね』って」
「お二人が、そう?」
「ううんと、細かいところはちょっとだけ違いますけど、大体そういう感じのことを」
―――言ってくれたのか。
とすると卯野家の人々は本当に西門の身体を思いやってくれたのだ。
確かに先ほどめ以子が挙げた食材は全て強壮効果だけではなく滋養効果に優れているものばかりで、
体力の落ちている病人に適しているとも言えるのだろう。
つまり食材を聞いて下世話なことを考えたのは西門だけであり、
卯野家の人々は単に西門の体調を心配してくれていただけだった……ということになるのだろう。
これだけ世話になっておきながら、なんと申し訳が立たない話であることか。
一瞬でも、もしや何かあるのではなどと思ってしまった自分に非常に腹が立つ。
「お鍋、もういらないですか?やっぱり体調悪いですか?」
め以子が心配そうな顔で覗き込んでくる。
少なくとも今は至近距離に近寄るのは止めて頂けないだろうか……
などと言いたくなるがそれを言ったら自分の下世話さを暴露するも同然である。
「いえ。全部戴きます」
この鍋は卯野家の善意の塊だ。―――ならばそれを無にするようなことは決してすまい。
なのでめ以子をなるべく見ないようにして鍋の残りを食い始めたのだが、それでも視界の隅に輝くような笑顔が入ってしまった。
阿呆な身体がまた反応しそうになる。
(負けられへん)
こんなことくらいでは。卯野家の善意に報いねば。
もはや西門は絶対に負けられぬ剣道の試合に挑むような心持ちだった。
その後見事完食した西門は早々にめ以子を追い出し、もやもやを発散させるための素振りは結局翌朝まで続いた。
西門は腕の激しい筋肉痛を得た代わりに掻いた汗によって風邪を吹き飛ばし、
鍋の効果だと大喜びのめ以子に対して「……まあ確か鍋の効果と言えなくもないですよね」と熟考した末に答えた。
その灰色の回答に今度はめ以子がもやもやする羽目になるのだが、それはまた別のお話。
<<了>>
15 :
名無しさん@ピンキー:2013/10/24(木) 02:11:51.08 ID:GyRvK3Ni
というわけで、スレを立てた身なので一本。
エロスのかけらもない上に、訛りも時代考証も適当ですし
各キャラもイマイチつかみ切れてませんのでキャラ崩壊かもしれないです。
だったら申し訳ないです。
最初に注意書きつけそびれた・・・すみません。
とりあえず神様召喚のお供えになれればw
16 :
名無しさん@ピンキー:2013/10/24(木) 02:14:57.45 ID:GyRvK3Ni
……おっと、ミスを発見。
最後の西門のセリフは「確か〜」ではなく「確かに〜」です、失礼しました。
突貫で書いたんで文章も荒くて申し訳ない。
ありがとうございます。
凄く上手な文章に思わず引き込まれて一気読みしてしまいました。
映像が浮かんできましたよ。
また書いてください。
1さん乙
ものすごく、西門さんのキャラが再現されてて驚きました。
このエピソードそのままドラマで使って貰ってもいいかもw
1さんGJGJ!
GJGJGJ!
文章に引き込まれて、脳内でそのままセリフ再現されて一気に読みました!
ほんまGJですわ!(西門の台詞風)
め以子も西門もあのキャラと喋り方でそのまま再現されたよ
こういうエピがどこかにあってもおかしくないほどだ
GJ!!
脳内再生余裕でした!
読み物としてとてもおもしろかったです
23 :
名無しさん@ピンキー:2013/10/29(火) 01:26:41.73 ID:fbLU1sCF
盛り上がってきたのであげておこうw
24 :
名無しさん@ピンキー:2013/10/29(火) 04:56:45.65 ID:yUCjkXd4
是非 西門さんが嫉妬したやつ書いていただきたいです!
25 :
名無しさん@ピンキー:2013/10/29(火) 14:09:54.13 ID:f5rmmYpi
それ、すごく読みたいです。
実際に悠さんが嫉妬するらしき回もあるみたいだ…今からニヤニヤが止まらない
神降臨をお待ちしております
>>24 >>26 私も期待でニヤニヤが止まらない
そして、ドラマでも悠さん寝込んでるから、
普通のお粥じゃなくて上みたいなスタミナ鍋をめいちゃんが作ったら…
とか思ってしまったww
28 :
名無しさん@ピンキー:2013/10/30(水) 13:28:16.68 ID:qbcWqgkY
>>27 様
本当ですよね、嫉妬した西門さん想像しちゃいますよね\(^-^)/w
w
あの二人の初めての夜は一体どんなものになるやら…
想像したら笑えてくるのはなぜ?w
>>29 弱みにつけこんで取って食われるんですかね、め以子にw
…いや、さすがに西門さん頑張れそこはw
取って食われるwww
まだまだ子供っぽいめ以子に悶々と空回りしそうな西門さん
好きあった者同士の甘い雰囲気がいまいち足りないなあいつら
なので職人さんお願い
色気ないのになんか萌える二人だよね
>>1さんの文、楽しくてドラマの雰囲気そのままで
凄く良かったです
34 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/01(金) 21:47:18.23 ID:MiKUWHk2
酔った西門さんかわいかったなあ
職人さん、どうにか、なにとぞおねがいします!
35 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/02(土) 00:30:38.83 ID:LgDUQ8uj
酔ったところ良いですよねw
でもあの時代だから
初夜まで何もないだろうし
だからこそ萌えるというのもあるので
書きづらいのも分かる
悠さん真面目だしめ以子は子供っぽいから初夜まで何もないんだろうけど、
警戒心ゼロでしょっちゅう下宿に料理届けにくるめ以子に悶々として
据え膳食わぬは男の恥やろか、ほんまは彼女もそういうことを望んでるんやないか、
いややっぱり何も考えてないんちゃうか、いい加減くちづけの一つくらい貰ってもええやろ、
しかし大将の信頼損なうことはでけん、いやむしろ大将と奥さんは計算ずくなんやないかと
悶々とする婚約時代の悠さんを見たかったのでいきなり桜が咲いたのは少し残念。
>>37 >いやむしろ大将と奥さんは計算ずくなんやないか
え?!
あの時代でもそういう打算ってあるの?
もしそうなら怖すぎw
ある日、NSKDさんの部屋にぴったり布団が2組用意されてて
中にはメイコが白い衣装でお出迎えみたいな。
39 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/03(日) 20:00:35.24 ID:FmB3ORbw
>>38 >あの時代でもそういう打算ってあるの?
最初のころに西門さんにメイコ勧めてたこともあったしなくはないんじゃないだろうか
お父ちゃんが親バカだったからかそんなに露骨に勧めることはなかったけど。
あと男子サイドがそこまで勘ぐるかどうかは謎
>>37さんと同じく、
西門さんが引っ越してせっかく親の監視が遠くなったのに
何もなく終わっちゃったのは残念だわあ。
西門さんにはもっと悶々としてほしかったし、何かあってほしかったw
まあ時代柄、そういう流れになっちゃうのかもしれないな
婚約時代の悶々な西門さん…ぜひ見たいw
西門家のめいこの扱われ方からして、当分祝言=初夜許してもらえなさそう(;・∀・)
…一つ屋根の下、悶々とする悠さんの妄想が捗るなw
めいこと同部屋?でも聞き耳立てられてるか監視(のぞき)されそうで、行為に及べない予感www
め以子が荷ほどきしてた部屋に優太郎もいたから、寝るのが別の部屋ってことはないんじゃないか。
むしろできるもんできれば認めざるをえないやろ的に悠さんが押せ押せだと素敵なんだが。
それにしても
まだほとんどラブラブな場面がない夫婦ってのも凄いなw
両思いまでも淡白で以下(略)な流れだし
悠さんのむっつりエロ心に期待w
悠太郎は絶対むっつりだと思う
半年我慢してるのとめ以子の鈍感さで多分限界来てる
その状態で、二人で歩いてたら
いつの間にか連れ込み宿だらけの通りに入ってて
「もういっそここで、いや、いかんいかん」と
内心葛藤する悠さんとか
ありそうwwwめ以子のリアクションが面白そうww
そして西門さんには何回かめ以子で抜いてて欲しい
今までめ以子はお子様なばっかりだったが
今日の睨み返しに色気を感じてゾクゾクした
どったんばったんに期待
NSKDさん、むっつりなのかな
意外と嫉妬深そうな感じはするね。
どうも主人公=漢=メイコ
ヒロイン=NSKDって感じがするw
50 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/06(水) 00:06:12.27 ID:VetOrWao
苛められてむしゃくしゃしため以子が逆に西門さんを襲ってしまえばいいのに
小姑とのレズ物もありかも…と思った。
意地悪おねえさんに仕込まれるも良し、オドオド妹ちゃんに擦り寄られるも良し。
え、どったんばったんとな
済んでたのか?
53 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/06(水) 08:28:36.99 ID:iA34JzQ+
イヒヒヒヒ!貫通済みだったねw
お姉さんにどったんばったん言われた時の2人の狼狽ぶりがかわいかったw
めいこは芝居がかってコミカルな感じだけど、西門さんは素で照れてる感じがなんか生々しかったw
まさかの展開に朝から変な声でたわ
お預けかと思ったら、ちゃっかりとまあw
しかもなんかこう、昨夜が初めてではなさそうだったね
いくらなんでも初夜を盗み聞きされたとあっちゃ
あんな狼狽どころでは済むまい
個人的には初夜はあの家ではなく
二人きりで落ち着けるとこでやっててほしいが
当時の住宅事情じゃそうもいかないのか?
あさか、ムロイさん宅のあの病床で…?
どったんばったん発言に朝ご飯吹いたの自分だけじゃなかったかwww
お互いまだ行為に慣れないから大騒ぎになるのかと思うと可愛くて萌えるw
悠さんの思わぬ巨根にめ以子が痛がってどったんばったんなのか
それとも悠さんのむっつり解放タイムが延長に継ぐ延長でどったんばったんなのか
義姉さんもっと実況詳しくw
「いだいいだいいだいーーっ
悠太郎さん痛いってば!もう抜いて!!」(ガタンガタン)
「あーもう、少しおとなしくできんのですか!」
などとあのでかい身体とでかい声で夜中騒いでるとしたら
義姉さんのイビリもやむなしか
60 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/06(水) 13:18:24.92 ID:d5UAQZu1
「ちょっ……まっ、まって!西門さんまっ……、あっ」
「待てる訳ないやないですか。攫ってしまおうかと思うほど好きやのに、どれだけ待ったと思うんですか」
「はっ……あっ、だ、だってぇ……んっ」
「細い割に、やらかいなぁ」
「だめっ、そこ触っちゃ、あ、あ、あん」
こうですかハァハァ。
ぎゃーすみませんすみません、ageてしまった!
イイヨイイヨー
63 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/06(水) 16:05:05.16 ID:VetOrWao
>>60 上手い!!! 映像が浮かびそう。ごちそうさんです。
「そういえば悠太郎さんはどうだったの?初出勤」
そうめ以子が聞いたのは、風呂も済ませてもう寝るかという段だった。
「今更それを聞きますか」
「ごめんなさい...私、自分のことばっかり...」
慌てる彼女の相変わらずさに悠太郎は苦笑する。
「まあ、前途多難やなと」
「愚痴、いくらでも言ってくださいね。悠太郎さんの我慢の容量は私より大きいかもしれませんけど...
でもやっぱ、溜め込むのは良くないから。体にも心にも」
そう言ってめ以子は悠太郎の顔を覗きこんだ。
こういうときの妻はやたら小動物めいており、悠太郎は自分の人並外れた背の高さに感謝する。
「私にできること、ある?」
小首を傾げる妻に思わず辛抱の糸が切れ、悠太郎は彼女の腰をぐっと引き寄せた。
わあ、と声をあげふたりは布団の上に雪崩れ込む。畳がどたんと音を上げた。
「確かに俺は口で伝えるんが下手やな...せやから、こうして甘えさせて」
め以子、と名前を呼んで首筋をぺろりと舐めた。あ、と軽い矯声があがる。
悠太郎は妻を背中から抱えるようにすると、袂から乳房に触れた。
女というのは不思議なもので、痩せぎすの彼女でも、着物に隠れた部分はちゃんと柔らかい。
「いいんですか?一年は女中扱いだって...」
「家風に馴染まんかったり、やや子でけんかったり、夫婦のそりが合わんかったらいけんのでしょう?
最初のはともかく、後のふたつはこうして僕らで解決したらええんや」
すっかり出来上がった顔になりつつあるめ以子を振り向かせ、悠太郎は微笑む。
「ほな、仲良ししよか。め以子」
以上、保守がてら小噺。
なんかキレイだなあ〜!!すがすがしいようなさわやかなような
>>66 GJでした!二人とも可愛くて最高です!!
自分が思いを寄せられてても鈍感だから気が付かないめ以子に
色々身体に教え込んであげて欲しい、悠さんには
「気持ちには敏感やのにえらい身体は反応が早くて正直ですねぇ」
72 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/06(水) 21:59:28.08 ID:hv5Ym/Lv
続き希望!!
73 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/06(水) 22:02:38.12 ID:hv5Ym/Lv
ドsな悠さんみたい!!
>>71 失礼致しました「敏感」ではなくて「鈍感」でした
何もかも一回暴走したら止まらなさそう悠さんw
悠さんがめ以子にぞっこん過ぎて視聴がニヨニヨして辛いw
今日の冒頭、うどんの汁飲ませてあげるところとか
帰り道に「僕も変わらんと」的な言葉とか
おにぎりパーティ思い出してテラウフフで嬉しそうとか
少し前まで「あなたには魅力がない」とバッサリ切り捨ててたのにwww
もうベタ惚れやないか(^q^)いいぞもっとry
妄想が捗るから頑張って近々投稿するハァハァ
78 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/08(金) 18:58:28.67 ID:XejecjuC
>>76 汁飲み干してる時も嬉しそうでしたよね
「これでこそめ以子や!」って言ってるみたいで
西門さん大好き過ぎるでしょwww
私も今から正座してお待ちしております!!!
80 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/08(金) 22:00:28.51 ID:XejecjuC
やっぱり、個人的に初夜は、あのどったんばったんじゃない方が、いいかな。
二人とも初めてで、最初うまくできなくて、なんとか出来たんだけど、
翌朝、め以子が熱だしたり。
そして悠太郎さんが、したいんだけど、また痛くしそうで、できず、悶々とか。
なんか、王道なカップルだから、王道な初夜で、とか妄想。
しかしあの二人王道カプか?
悠太郎はともかく
め以子みたいなヒロイン他で見た事ないぞ
物凄い勢いでめ以子にベタ惚れになってしまった悠さんのせいで、
ただの応援歌だと思ってたオープニング曲がもう悠さんからの愛の歌にしか聞こえないw
♪ど〜んな〜君でも〜愛し〜て〜い〜る〜w
悠さん、熱いよねぇ(某喫茶店マスター談)
まとめ放送見たが
絶食明けうどんシーンの悠さん
ものすごい笑顔でめ以子をずっと見てて吹いたw
今週なんだかんだ揉めてても新婚らしくラブラブで妄想捗ったw
エロパロ的には源ちゃん登場もイイヨイイヨ-
源太に妬いた日は寝かせて無いと思う
際どい所に痕付けまくる西門さんが見たい
86 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/09(土) 14:35:17.10 ID:aPqmRR4G
>>85 考えてみたら、NSKDさん、体力あるし、H覚えたてだから、
源太に妬いた日はドSに豹変しますよね。
酔っ払いNGネタだけで妄想できる……酔うと本性出るってことでいいですね悠さん
酔いの勢いでちゃっちゃと事に及ぶ悠太郎、は結婚後ならあり得るかな
め以子ーめ以子ー甘える悠太郎も見たい
め以子も悠太郎も体力あるし飲み込み早いし相性はいいし研究熱心、
なにしろ20歳前後の新婚ほやほやとなればそりゃもう毎晩どったんばったんですよ。
まあ環境さえ許せばな…
でも旧家なら土蔵くらいあるに違いない
探し物をするふりして昼間から二人でしけこめばいいと思います
あのせっま狭い部屋で物音立てない&声出さないように
大きい二人がどったんばったんするのもまた一興…w
是非蔵でのでお願いします(^^)/
嫉妬した悠さんも見たいかも。
蔵なんかエロいw
和枝が様子見に来なきゃ良いけど
二人の部屋狭いけどまさか
布団一組なんて事無いよね?
もう連れ込み宿でも行っちゃえww
休みの日に二人で出掛けて
なんかの拍子にいかがわしいエリアにうっかりw踏み込んでもいい
女中扱いじゃうどんが精一杯かしら
むしろ女中扱いの根拠に子供ができなかったら困るっていう項目があるんだから
子作りに励むことは大いに推奨されるべきなんではないかね。
>>95 いや、女中扱いだからそんな頻繁に連れ出したりできないかなと思って
うどん屋行くのでさえあんな嘘ついてたしw
今日NHK大阪のイベント行ってきた
め以子と源太の中の人のトークショー
源太の中の人は西門に嫉妬してる演技してるって
でめ以子いわく西門は西門でめ以子と源太の幼馴染みの距離感に焦るみたい
>>97 でも秘めた淡い恋心なんだよね多分
恋心<<<<<<相手のの幸せを望む気持ち で
スレ的には発展すると盛り上がるかもだけど
絶対的なプラトニックも大好物です
>>97 「人妻抱くのが一番興奮するらしいよ?」って焚きつけてやりたいw
悠さん発狂しちゃいそうだけどwww
>>93 蔵の扉ごしに「め以子はん、どうしはったん?
まったく探し物ひとつにいつまでかからはるの?」
「すすすみません、ただ今すぐっ」
みたいなハラハラ感
夕飯時のおねだりと翌朝のお弁当でのやりとりがイチャイチャしくてたまらん。
104 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/11(月) 12:37:11.12 ID:cVGMYZr/
夕飯のおねだりのあと、絶対どったんばったんしてますよねぇ。
>>101 寝床(自室)は皆2階ということか
毎晩ギシアンするのも大変だなw
そろそろ職人様おひとつお願いします(^^)/
日々ラブラブ度が増してるね
昔はあんなにツンケンしてたのに
逆風だと夫婦の絆が強まるんだな
108 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/11(月) 18:13:12.38 ID:QkqMtvgk
職人さん、もしよかったらでいいので新婚編とその前の
婚約編みたいなのもお願いしたいです
sage忘れる人達、なんえ。
自分はどの時代も読みたいですぞ
>108
婚約編より前じゃだめ?
川でお断りしますの後・・・
このスレ的には、NSKD=むっつりスケベ、ドS
め以子=明るいエッチ、SM度ゼロ?
>111
正座してお待ちしております
むっつりスケベww台所に立ってる所見て抱きつきたいとは
思ってると思う め以子は実は言われたら大抵のことは受け入れそう
さっきどったんばったんの部分見てたんだけど
あの時代って下着付けてないし夫婦だから当然
なまだろうからそう考えるとあの場面すごくエロい
>>111 なんでもいつの時期でもお待ちしております
め以子に色々と教え込んでいくNSKDてのをを考えるとエロい
知識だけは人一倍ありそうな頭でっかち悠太郎が
何も知らないめ以子をいいように仕込む話求むww
115 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/12(火) 09:16:09.79 ID:/6SvqU5K
今日のまくら投げと頭ポンポンみた。
まくら投げてるめ以子も、頭撫でる悠さんの手つきも、夫婦って感じがしていい
あの後もどったんばったんやったんだろうか。
>>115 sage忘れないでね
おそらくしてるんじゃないかな
西門が二言目には「別居」と言い出すのは心おきなく
どったんばったんしたいからなんじゃないかと思えて仕方ない
こちとら若くて新婚なんや、め以子をガンガン突きたいんや!
とイライラしているnskdさん(*´д`)
今日のめ以子が布団に突っ伏した場面
ふくらはぎがビラッと露になってエロかった
悠太郎は頭ポンポンしつつ下半身フル勃起してるに拾圓www
>>118 絶対ちらちら見てるに違いない、と思ったw
宥めるために優しくどったんばったんしたらええよ
>>118 改めて昼に確認した、エロ過ぎる
あんな子供っぽい仕草で無意識に煽られたら悠さんも大変だなw
頭ぽんぽんが振り払われてて、拗ねため以子にあの晩はお預けくらったようにも見えたw
だから悠さん翌日ショックと欲求不満で呆けてた疑惑www
つか、め以子が押入れから布団出し始めた時に悠さんチラッと反応してて弁当吹いたw
待ってたんですね(・∀・)ニヤニヤ
>>114 悠さん、最初は人並み以下しか知識ないけど、初夜後は猛勉強しそうな気がする…
今さらだが先週土曜日の酔っ払い帰りシーン、あれだけでも充分エロいと思ったのに、NG前はもっと近かったとかどんだけw
見たかった
布団を出してるときのお尻、突っ伏した時のふくらはぎ
頭ぽんぽんしてる時には多分うなじも見えてる
>>120め以子恐ろしい子!自覚してないんだろうねぇ
首筋も指も長くて綺麗なのに
「無理は身体に良くないはずなんですけどね...」って
ふて寝しため以子を見ながら言ってそうww
あの頃、既にH指南本ってあったらしいし、悠さんまじめだしね
悠さん、酔っ払いHってちょっと激しくて凄そう
夜に豹変する悠さんですね
め以子のストレスが吹っ飛ぶくらい、激しくしてもらいたいものです
>111を読んで4〜5週目復習してきた。
め以子の縁談話を聞いた悠太郎をみてると、
最初はあの笑顔が他の男に向けられるのかと悶々していると見てたけど、
今じゃめ以子が他の男に抱かれる、発狂寸前って感じに妄想できてニヨニヨしちゃう
新婚のどったんばったんもいいけど、悶々時代の悠さんも最強
独占欲強そうだしね悠さん
「こんなかいらしい部分を
知っとってええのは俺だけや」
>>121 あんまり堅物じゃなさそうな近藤に、JAROまがいの嘘吹き込まれてればいい
おかげで東京時代もたまに挙動不審になってたりとかww
大阪特番の探偵悠太郎見る限り、独占欲は本当にすごそうだからねー
布団バタバタのめ以子本当かわええ…!
これは悠さんもムラムラしますわ
BBAにイライラする日が続くけど、こういうちょっとしたことに癒されるね
職人さんが現れるのを正座して待ってます
かえすがえすも婚約時代がすっ飛ばされたのが惜しい...
三つ編みを結い上げてきたときうなじの美しさに不意にドキッとする悠太郎とか
め以子は洋装も持ってるらしいけどスカートのふくらはぎに釘付けになる悠太郎とか見たかったし
西門さん呼び&敬語がいつ悠太郎さん呼び&ため口になったのかとかも知りたい。
婚約時代のデートとかもっと見たかったなー。
みなさん言ってますが、ほんとに布団ばふばふが
エロいし萌える。
布団ばふっ→頭ぽんぽん→ぱしっ、からの悠太郎の行動妄想が捗る捗る
辛抱たまらなくなったので、布団ばふばふの後妄想投下します。
短いし、中途半端です、すみません。
彼女の頭を撫でた手はあっさり払いのけられて、ぺちりと腕を叩かれた。別に全く痛くはないけれど、すっかり無理させている自分がほとほと情けなくなる。
「めいこ」
「なによーう」
「ぎゅーってしたるから、起きて」
「…………ん」
沈黙のあと小さく聞こえた返事に少し安堵しながら、布団を端に追いやって、むくれた顔でゆっくり起き上がる彼女を抱きしめた。
「……ゆーたろーさん」
「ん、なに?」
「……もっとぎゅーってして」
不安そうに呟く彼女に、おもわずどきりと胸が高鳴る。
白い首筋やら、着物からのぞくふくらはぎやらがやたらと目にはいってきて、触ってほしそうにみえて、なんて、たまらなく触りたいのは自分のほうなのだけれど。
「……もっとは、あかん」
「なんで?」
「我慢きかなくなるさかい」
「え?……きゃ、」
気が付いたら既に彼女と畳を下にしていて、もっとなんてしなくてもとっくに我慢なんてできなかった自分に苦笑しつつ、彼女の首筋に唇をつけた。
「やっ、まって、あっ」
「むり」
ふおー!GJGJ!!!!!!
> 135
もっともっとぉ!(おねだり)
>>135 ほんまにかいらしいねえ
あのふたりの声が聞こえてくる
>135
わあ!素敵な妄想が!!GJ過ぎます
>>135 ありがとうございます!!
続き、この話の流れにも便乗させてもろて書いてみてもええやろか…
>>142 みなさん反応ありがとうございます…!
ぜひぜひ書いてくださいまし!
全裸待機してます←
うふ〜ん
>142 正座で待機しています。
じ、自分も書いてみました。へたっぴですが、お供えの意味でのせちゃいます。
世間は夏休みで、大学も授業こそないのだが、やるべき課題やらなんやらで、悠太郎を含め、ほぼ毎日登校している学生がほとんどであった。普段は黙々と課題をするのだが、やはり夏休み特有のゆるさのせいか、課題をしながら馬鹿話が盛り上がる。
そして、今日の話のタネは悠太郎の婚約話だった。
最初はかわいい出だしだったのだ。毎日違う具が入ってるおむすびだとか。
悠太郎は下宿先も替わってしまい、め以子になかなか逢えないのだ。
横でおもしろ可笑しく話しを広げている近藤の隣で、適当にあいづちを打ちながら、以心伝心の彼女を思い出しては照れ、からかわれたり。
しかし、妙齢男子学生ばっかり。
みんなの関心はひとつなのだ。悠太郎と婚約者殿がどこまでいったのか。
くちづけはしたのか、据え膳食わぬは男の恥だぞとか、
女性はことをおよんだ後は、ぎゅっと抱きしめてやるのが好きなんだとか、
旧家の跡取りなんだから、ガキ先にこしえたらむしろ喜ばれるとかなんとか。
最初は、耳まで真っ赤にして嫌がる悠太郎をからかうのがメインだったのが、
話が進むにつれ、悠太郎の婚約話はとはかけ離れた猥談へとなっていく。いつもの展開だ。
悠太郎だって血気盛んな男なもので。さらおうとまで思っため以子がいるのだ。
こんな話を聞いてどぎまぎしないわけがない。特に夜、最近眠れない。
ぎこちなく抱きしめた彼女の柔らかさを思い出すのだ。
いいにおいがしたような気もする。そして抱きしめてみて気づいた、彼女の胸の感触。
しかし、今はただ会いたい。開明軒に下宿していた頃が夢のようだ。
あの頃は家に帰れば彼女がいたのだ。
今日は学校帰りによって帰ろう。うん、大将もたまには顔だせと言ってくれたし。
とその時、教室の外から声がする。
「あれ、君は!」
「あ、あの、その」
「おい、西角!婚約者殿だぞ〜!」
と開いたドアから彼女が恥ずかしそうな笑顔でこちらを伺っている。
「どないしたんや」
「あの、みなさんにおむすび、作ったんですけど・・・よろしければ・・・」
おずおずと出す、大きなバスケットに教室の皆がどっと集まる。
「うわ〜おいしそう!いただいちゃってもいいんですか!」
「いや〜西門、しぶちんなんで、絶対くれないんすよ〜」
「そうそう、くれねぇくせにおむすび自慢するしよ」
好き勝手言ってろとでもいいたげな、すました表情の悠太郎だが、
こうして会いに来てくれて、正直うれしい。
こないにかわいらしい女性が僕のお嫁さんになるなんて。
「いただきます」
め以子に視線でお礼を送りながら、とおむすびを一口ぱくっとしようとした瞬間、
「しかし、西門ってすみにおけないな、おい」
「一番の堅物だと思っていたがな」
「ああ、下宿先のお嬢さんって聞いていたけど、こんなにすらっとした西洋美人だったななんてなぁ」
「な、なに言ってるんですか!そ、そんなことありませんよぅ〜」
と照れまくっている彼女を見た瞬間、
脱兎のごとく駆け寄って手をつかんでそのまま教室から連れ出した。
おむすびに手もつけず。
野次やら揶揄の声を後に、無言で彼女の手首を掴んでずかずかと歩いていく。
わけもわからず悠太郎に引っ張られ、小走りで大変そうだが、
今は誰にも見えないところへいきたい。
人の気配が全くない教室に連れ込んで、
ドアをぴしゃりと閉め彼女を壁へと打ち付け、腕で閉じ込める。
無言で見下ろすと、
悠太郎が怒っていると誤解した彼女がなんらかの謝罪の言葉を言おうと、
赤い唇が動くのが目に入り、そのまま意識がぶっ飛ぶ。
「ちょっ…、に、西、門さん、ん」
かわいらしい口にそっとくちづける。
柔らかくて、あたたかい。
肩を押し返す反抗をしれっと無視して、再度くちづける。
今度はさっきより長く。
「ま、待ってください!ここ学校なんですよ!誰か、きたら!」
「しぃ、あなたこそ声が大きいですよ、誰かきてもええんですか」
自然と深くなっていくくちづけに意識が朦朧としてくる。
息苦しくなって開いた口の中に悠太郎の舌が入ってくる。
「ふ…あ、んん」
のどの奥、息まで食べられそうな勢い。
「ん、ふっ…うん、っ」
くぐもっため以子の声にくらくらしながら、丹念に口腔をなめていく。
後半はがんばって書いてきます。へたですんません!
素晴らしい職人さん達による素晴らしいお話が読めて嬉しいです。
>>145 GJです!め以子は無自覚、無防備だから教え込んで
やって欲しい悠さんにはw
後半気長に待ってます
>>145 後編待ってます!
なのにぶったぎっちゃって…ごめんなさい
>>143 お言葉に甘えてシチュエーションをお借りいたしました
ありがとうございます
>>135 の続きとしてお読みください
NGは「謝られるのは嫌い」でお願いします
短く言い切って、悠太郎はめ以子の首筋につけた唇をそのまま滑らせながる。袷から手を入れると、襦袢の上からでもとくとくと鼓動が感じられた。その薄い布さえ彼にとっては邪魔でしかない。けれどめ以子の帯を解く時間すら惜しい。
ならば、と。
「無理、って……ちょっ、ばかばか、悠太郎さん!」
半ば強引に肌蹴られて露わにされた自らの肩を細長い腕でかばいながら、め以子は抗議の声をあげた。
悠太郎を見上げてくる大きな瞳には若干涙が湛えられていて、さすがに少し逸りすぎたかと申し訳なくなった。
「―――ごめん」
もう一度悠太郎がめ以子の頭を撫でてやると、彼女は不安が溶けたように微笑んだ。
「さっきも言ったじゃない……謝られるのは、嫌いです」
「そうやった」
悠太郎も笑って、頭を撫でていた右手でめ以子の頬を包み込みんでから、その鼻先に、唇に、触れたいように触れた。
そのふわふわとした感触にめ以子がぼうとしているうちに、ゆるりと着物の帯は解かれてゆく。
袷を開くように、中心から細くとも柔らかい脇腹へと身体の線をなぞると、少し何かを期待するようにめ以子の身体が震える。
そこでめ以子は眉根を寄せて困ったような表情で悠太郎の名を呼んだ。その表情は再び不安そうでもあり、上気した頬は扇情的で求めているようでもあり、分からずに悠太郎はそのまま尋ねるしかなかった。
「………あかん?」
ここで止めるつもりなど、毛頭なかったのだけれど。
それは謝るかわりの確認だった。
「そ、そうじゃなくて……あの……」
め以子は悠太郎の首に腕を回し、肩口に唇を寄せる。緩慢なその動作は艶めかしくて、そのまま続きの言葉を待たずに唇を塞いでしまいそうにもなったが、そこは丹田に力を入れて、我慢する。すると、普段の勢いとは裏腹に、め以子は蚊の鳴くような小さな声で言った。
―――明かりを、落としてください。
言われて初めて気づいて、悠太郎は頭上を見上げた。
天井の電球はついたまま。
見下ろせば、め以子の顔は、赤いまま。
ああ、それで、と得心がいった彼は、妻の申し出に、こう言わざるを得なかった。
「お断りします」
「ななななんでですか……」
「なんで、って。せっかくあなたのことがよう見えるのに。もっと早うに気づくべきでしたね」
め以子のくるくると変わる表情も、朱が差してゆく肌の色も、今晩はやけに鮮明なのは、勢い組み敷いたせいで床入りの準備が終わっていなかった『おかげ』とも言えた。
「けど……!」
それでもなんとかしようと一応反論を試みるめ以子には、
「けど、なんですか?」
にっこり笑って、続きを促す。これで即座に返答できる彼女ではないことはよくわかっている。め以子は、はぁ、とため息をついて「ずるいです」とだけ呟いて反論を諦めた。
同時に悠太郎の首に回されていため以子の腕が緩む。
「ずるいんは、あなたのほうや」
回されていた滑らかな腕の柔らかさを確かめながら袖を抜く。緩やかな丸みを帯びた乳房に円を描くように触れるたびに、先端が固く尖ってゆくのが見て取れる。
「あっ……んぅ……」
触れなば落ちんとばかりに尖るそれを悠太郎がつと摘まめば、押し殺し切れずにめ以子は声を漏らした。より強く、また弱く、刺激するたびに、打てば響くように反応する。
ほっそりとした頤から、首筋、胸のまろみやなだらかな腰まで隈なく触れて口づけていると、細く長い脚がじり、と寄る。
それを合図に悠太郎が袂を割って彼女の内腿に触れると、め以子は甘えるように身体を摺り寄せてきた。
目を細め、口角を上げて自分にぴたりと寄り添うめ以子の表情は嬉しそう――いや、幸せそうで、それはもしかしなくても、自分と一緒にいるからで、その一点は誇らしい。
愛撫を続けながら首筋に顔を埋めると、め以子の香りが鼻腔に広がって、くらりとする。
舐るように何度指で掬ってもめ以子の内側から溢れる蜜と、その指をやわやわと包み込む熱さに、どうやら限界も近い。
「……はっ、あっ……や……」
ちゅく、と淫猥な水音は、め以子が声を上げても、袂を捲し上げて乱れた着物と襦袢の衣擦れの音があっても、不思議なことに、二人の耳にしっかりと届く。
「ゆう、た、ろ……さん……」
上がる息の合間に、め以子は舌足らずに切なげな声で夫の名を呼んだ。明かりの下に晒された彼女の潤んだ瞳と顰められた眉は、ともすれば苦悶の表情。けれど何かを求めるように薄く開けられた唇と上せた頬の色は紛れもない艶を含んでいた。
早くそれに応えたくて、自身の着崩れた様子も構わずに、悠太郎はめ以子の背中を掻き抱いて、腰を進めた。深く進めば無意識なのか、身を捩りながら、じり、とその分わずかに距離を取ろうとするめ以子の身体を離さずに、入り口まで戻してはまた奥へ。
繰り返すうちに、熱い最奥部がきゅ、と一層強く悠太郎自身を締め付けた。
「……っ!」
その刺激にめ以子を抱きしめていた腕に一層力を込めてしまった悠太郎に、め以子が心配そうに声をかける。
「悠太郎さん? ……きゃ、あ、あ……はぁん……ぅっ」
―――もはやめ以子の問いかけに答える余裕はなく、悠太郎は熱い花弁の蜜を貪り、爆ぜた。
「……すみません」
乱れて変な折り目のつきそうな着物を肩から羽織って正座するめ以子に、自分の着物を直しながら悠太郎は今一度謝ってしまった。
「だから、すみませんは嫌いなんですってば」
め以子は唇を尖らせた。
「着替え、手伝いましょうか」
気怠い腰では浴衣に着替えるのも億劫だろうと思っての申し出だったが、即座に断られる。
「結構です! ……誰のせいだと思ってるんですか」
言わずもがな、答えは一つなので悠太郎は答える代わりに、
「だから、着替えを手伝いましょうかと提案してるんです」
「……恥ずかしいからいいですってば。お願いだから、次からは明かり、消してね」
次。
め以子に自分が付けた朱い痕が肌蹴た着物の間からよく見える状態は、実は、簡単に劣情の第二波を呼び込んできているのだが、さすがにそれは秘しておくべきであろうと悠太郎は判断した。
よって、そっとめ以子から目を逸らす。
それを着替える機会と取ったのか、め以子はさっさと立ち上がり、浴衣を素早く身に着けた。襦袢は明日洗濯しよう、と洗い物が増えることにひとつため息をつきながら。
その間に悠太郎は布団を並べて、め以子に背を向けて横になる。それも着替えるところを見ない心遣いととらえられていればいい。
すぐにめ以子も明かりを落として布団へ滑り込んだ。
「……あ、でもね、悠太郎さん、さっきね」
何か思い出したのか、眠る直前だというのにめ以子は悠太郎に嬉しそうに話かけた。
悠太郎も身体をそちらに向ける。
いつも通り、窓から薄く月明りが差し込むだけの心もとない明かりの下で、他はほとんど分からないのに、め以子の瞳が少し恥ずかしそうに、けれど輝いていることだけが分かる。
「い、痛くなかったの、全然。もっと……なんていうの、ずっと身体が、ふわっ、としてて、でもじんて熱くて」
いくら言葉を尽くしても語ることのできないその感覚が、め以子にはもどかしかった。
それでも伝えようとする彼女が愛しくて、悠太郎はめ以子の身体を引き寄せる。
め以子も安心して、悠太郎の胸に身体を預けたところで、耳元に思いがけない言葉が降ってきた。
「明かり、消しましたけど。次、が、今でもええですか?」
おしまい
>154
うわ〜!!素敵です!もう、素敵すぎて!!
>>145 続きお待ちしています!
>>154 GJ!朝から素晴らしいもの読ませてもらって幸せです
今朝おむすびの話から、切なくてちょっとしょんぼりモードだったけどがんばれそうです!
お姉さんは株仲間の長老達の慰み者。お静さんは、着物屋の奉公人をつまみ食い。のりこちゃんは女学校でニャンニャン
>145 の続きです。
何だか、今週の西門夫婦のいちゃラブ度が低いのがつらいです。
ここが私のオアシスです。
拙いのですが、西門夫婦にラブ爆発の週まで、がんばります。
あまりにも深くくちづけてくる悠太郎に後ずさりしたくても、背中は壁にくっついてる。
め以子が息苦しくて無意識に顔をそむけると、悠太郎が執拗に追いかけてきては、
ほんの少しの息さえも許してもらえない。
最初は両手で悠太郎の肩を押し返していたけれど、びくともしないのだ。
そのうち反抗をやめ、両手を悠太郎の首もとにまく。
悠太郎も、まるでそれが合図でもあるかのように押さえつけていた力を和らげる。
いくら、夏休みだからって学校で、こんな。
でも、こんなに求められるなんて、うれしい。
「え?毎日学校?じゃ、私たち、会えないんですか?」
「すんません」
「そんなぁ…」
せっかくお父ちゃんが許してくれても、下宿先が替わってしまって逢えないのに。
しゅんとするめ以子だが、意外にも悠太郎は普段どおりの表情なのが、
ちょっぴり気に入らない。
先日も、悠太郎を夕食に誘ったイクが、帰り際、大吾の機嫌を伺いながら
こっそり下宿を戻せないのかと聞いていたが、悠太郎がキッパリ断っていたのだ。
淋しい、逢いたいと思うのは自分だけなんだろうか。
いくら夏休みでも人がいない訳じゃない。
現に建築学の教室はほぼ全員出席中だ。
でも、やめられない。むしろ見つかってもかまわないとまで思う。
学校の友人らは人の婚約者に手を出すような輩ではないことは確かだが、
悠太郎本人すら、なかなか逢えない彼女を他人に見せる気はさらさらない。
気の遠くなりそうなくちづけに、め以子は力が抜け、ずるずると座り込みそうになると、
悠太郎のがっちりした両手で、やさしく引き寄せられる。
いつもは、イヤミなほど真面目な彼が別人のよう。
悠太郎も真っ赤になった彼女を両手いっぱいに抱き寄せ、呼吸を整える。
「あ、あの、戻らないと…」
「いや、戻らないから」
「へ?」
ふと、体が自由になったと思ったら、
悠太郎の唇が首筋に触れる。
唇の感触に背筋がぞくぞくする。
「あ、に、西門さん、あ、ん、」
くすぐったくて、甘ったるい鼻声がでてしまう。
「は、っ…まっ、やん、んん!だ、めぇで、すっ、」
悠太郎はめ以子の肩を甘噛みする。誰も手をつけてない、真っ白な肩。
俺だけのもの。独占欲が湧き上がる。
ふと、彼女の縁談を思い出す。
こんな表情、俺以外に誰にも見せん。
乱暴な気持ちに悠太郎自身も驚きながら、首筋を強く吸い上げる。
びくんとなる体にあわせて甘い鼻声がもれる。
「ん、んん、まって、やぁん、」
め以子はもう、何がなんだかわからず
悠太郎のワイシャツをぎゅっと握り締める。
時折、チリチリした痛みが走る。
いや、痛いのか、気持ちいいのかよくわからない。
「いっ、うん、んん、ふ、あ、あぁん」
悠太郎はぎゅっと抱きしめていた手をゆるめ、そっとめ以子の胸へと動かす。
夢中で受け止めていため以子もさすがにびくっとなって、両手で悠太郎を押し返した。
悠太郎が見下ろすと、半分泣きそうな、真っ赤な顔をして、
浅い息を繰り返しているのだが、これがまた、ぞくっとする。
(さすがにここでこれ以上するわけにはいかんやろな)
め以子の乱れた胸元を直してあげると、自分がつけた赤いしるしが見える。
心底うれしくて、笑いがこみ上げてくるのを必死で抑える。
め以子は全身の力が抜け、その場へ座り込みそうになったのだが、
なんだか余裕のある悠太郎を見たら、意地になって、足に力を入れて立った。
でも、一歩歩き出したら、転びそうになり、悠太郎にやさしく包まれる。
「送りますよ。電車まで」
電車乗り場まで、何だか気恥ずかしくて、二人とも無言だったが、
め以子がすねたように一言、ぽそっともらした。
「あの、西門さんって、なんか慣れてませんか。」
「は?何がですか。」
「あの、あ、ああいうことです。」
悠太郎は口元がにやけてくるのを隠しもせずにしれっと言ってのけた。
「つまり、僕は下手ではなかったんですね?うれしいですね。」
すると、真っ赤になってめ以子が叫んだ。
「ち、違います!そうじゃなくて!」
「あなただって、下手な旦那より、上手な旦那さんがいいでしょう。
ああいった行為は慣れてませんが、これから精進します。あ、電車来ましたよ」
「な、何いってるんですか!もう」
遠くなる電車を見送りながら、ふと手をあごにつけ、考える。
先日学友らが言っていた、営みの指南本、やっぱり僕も読んどこう。
H度少ないですね(泣)
次はもっとがんばってきます…
>>161 おぉ〜〜いいっ
婚約時代の初々しさが出ててとっても良いです
営みの指南本を真剣に読み漁る悠太郎さんが目に浮かびますw
GJですよ〜
>>154 GJです!最後のセリフ本当に言ってそうですよねw
自分で消しちゃうめ以子ちゃん可愛すぎます
>>161 GJです!指南本をどうやって入手しようか悩む西門さんが
目に浮かんで滾りますww
職人さん達ごちそうさんでした!!
悠太郎さんのエッチ
むっつりすけべ
どれを言っても悠太郎を興奮させる
俄然やる気出しそうw
今日の最後、ガス引い後の西門夫婦の笑顔がたまらん
あの夜、悠太郎がめ以子にどったんばったん要求してそう
絶対いちゃいちゃHしてるよ
「あの、一応確認しときますけど」
ガスコンロで一日中上機嫌だっため以子の背中に悠太郎は声をかける。
「はい?」
もう眠ろうかという時間になっても嬉しさは引かずに輝く笑顔で振り向くめ以子。
「……いえ、結構です。なんやアホらしなりました」
ガスコンロと僕とどっちの方が好きなんですか、あなたは。
…ていう感じであとはイチャイチャとしているだろう、という最後の一文書いてるところで送信押してしまいました
>172
うわ〜脳内映像化しました!まさにこんな感じでしょうね〜
>>171 絶対励んでるよねww
あと可愛くガスをおねだりした日もそうだと思う
「その代わり僕のお願いも聞いて貰っても良いですか?」
>>172 GJ!脳内再生余裕でした
みんないる前でふつうにイチャつく夫婦にニヤニヤしたww
来週はえろぱろ的にもおいしい展開がありそうな予感
新婚ものと婚約時代だと、どちらのほうが需要があるのだろう……
ドラマではせめて婚約時代のエピが一場面でもいいから見たかった
パロ世界だとどうだろう
個人的には新婚ものも婚約ものも全部いい!
基本的にはどれも書いて頂けるなら
どれも読みたいけど、婚前交渉は
大五がブチ切れそうだし声や音を
出さないようにするって燃えるらしいから強いて言うなら大阪編
需要ゼロなことはわかったうえでw
第8週に向けて、源ちゃんフィーチャー
源ちゃんの現恋人の名前はもう出てたけど、画面にはまだ出てないのでその辺の描写はご容赦ください
でも話の締めは西門夫婦です
「……なんであの状態で、笊一杯の苺を全部食えんねん、あいつ……」
そうボヤキながら、源太は八百幸の女将にきれいに空になった笊を返した。
女将はからかうような口調で源太に言う。
「あんたも切ないなぁ、源太〜。ふらふら遊んどって、本命はもう人妻ってぇ〜」
「アホか、そんなんちゃうわボケ!」
「はいはい〜」
夕餉前の八百幸は忙しいらしく、女将は源太の一喝も適当に聞き流す。源太もバカバカしくなって、さっさと仕事に戻った。
今晩は久々に染丸と会うか、と決めて。
「源ちゃん、ほんま久しぶりやなぁ……寂しかってんけど。だれか他にええ人でもできたぁん?」
馴染みの飯屋の二階。
二人きりの部屋で、染丸が肩にしなだれかかってくる。
鼻に抜けてゆく甘ったるい匂いは白粉で、ほんのり熱いのは酒のせいか。
め以子やったら、苺の匂い―――いや、あいつ、うちに出入りしてるから、案外牛鍋の匂いついてるんちゃうやろか……
そこまで考えて、源太はかぶりを振った。
「どうでもええやろ、そんなことは」
それは源太が自分に向けて放った言葉だったが、染丸は彼女に向かって言われた言葉だと思ったらしく、むぅ、とむくれて強引に源太の唇を噛むように吸った。
「そんなん言うてたら、うち、浮気すんで?」
「ほな、なんでこんなことになっとんねん」
浮気、という剣呑な言葉とは裏腹に、染丸は艶やかに笑って源太を押し倒し、源太は染丸の肩越しに見える天井と、彼女の白粉と素肌の境目を見ながら問うた。
染丸は可笑しそうに笑いながら、源太の胸に頬を埋める。
「だって、源ちゃんよりええ男、まだおらんしぃ……頼りになるしぃ」
その言葉に、め以子の「頼りになる!」という声が脳裏にすぐ蘇ってくるのが、もはや源太には鬱陶しい。
「まあ、わいやからな」
め以子のときと同じように返すと、染丸はクスクスと笑って「よう言うわ」と軽口を叩きながら、上体を起こした。
源太もそれに倣って身体を起こすと、染丸は彼の襟元を掴んで器用に肌蹴させてゆく。
その間に自分の着物の帯もするすると解いてゆくのだから、話が早くていい、と源太は思った。
ふくよかな胸元が弾かれるように露わにされ、源太が躊躇なくそれを下から持ち上げるように捏ねると、染丸は短く声を上げながら喜ぶ。
「あんっ……源ちゃん……っ、もっと、強して」
要求に応えて、もはや固くなっている乳首ごと摺るように乳房をしごいてやると、もどかしそうに腰をうねらせ、染丸は源太の胸元を何度も、ちゅ、ちゅ、と音がするほどにきつく吸った。
その唇をきゅっと窄ませて口づけてくる染丸の様子が、また源太にいらぬ幻想を見せる。
ふと彼のまぶたの裏を過ったのは、昼間に苺の実を貪るめ以子の口許。
確かに、見てはいた。
思わず見つめてしまっていた。
よう食うなぁ、と。
やましい気持ちなど欠片もなかった。
しかしあのアホも今や人妻。
早晩、いや既に、「こういうこと」を旦那にしているのかと、唐突に思い当ってしまうと、源太は眉間に皺を寄せて思わず舌打ちをしていた。
見かけだけは必要以上に大きくはなっとったけど、あれだけ子どものめ以子にそういうことさせてる旦那ってのはなんぼもんやねん。
ちゅーか泣かしてるやんけ。
女はそうやって泣かせるもんちゃうやろ。
気持ちよくして泣かせてなんぼやろ。
って、それでめ以子が泣いとってもそれはそれで微妙やねんけど!
そこまで亜光速で考えて源太の眉間の皺はいよいよ深くなり、表情も怒りに達していたらしい。
「源ちゃん? どうしたん急に?」
「あ、すまん……」
「あー、他の女のこと考えとったやろぉ〜」
「ちゃうねんて!」
慌てて否定しても、染丸は畳み掛けてくる。
「姐さんが言うてはった、どこぞの人妻さん? やらしいなぁ、もー。あかんでぇ、本気になったら」
可笑しそうにきゃらきゃらと笑いながらもしっかりと腕を絡ませ、火照る身体を寄せてくる染丸に、
「他人のもんをわざわざ欲しがるような小さい男ちゃうわ」
「そうやんな、せやから源ちゃん、ええ男やねん」
あれ? これは、釘さされたんか?
源太の頭にふと疑問符が並んだところで、染丸は柔らかい手で源太自身を包み込み、にっこりと笑った。
「とりあえず、うちに集中して?」
「……ん」
め以子とは真逆の、小柄でふくよかな染丸の身体のは、まったくもって無駄な妄想から思考を切り離してくれる。
源太は彼女の体温に心底感謝した。
***
「……くしゅん!」
め以子は片手で口を押えて小さくくしゃみをした。
「寒いですか?」
悠太郎は、いつもと違って身体がすべて外気に晒されているめ以子を下から見上げ、心配そうに声をかける。
「全然! ……誰かが噂してるのかも」
実際、悠太郎が支えているめ以子の身体も、二人を繋ぐ部分も、じんじんと熱いばかりで寒そうな素振りはなかったのだが。
「ろくな噂やなさそうやな……め以子、こっち」
「え?」
悠太郎は小さくため息をついて、小首をかしげため以子を引き倒した。
勢いで悠太郎の上にぴったりと重なっため以子は、そのまま背中に腕を回されて抱きすくめられる。
悠太郎の心音がはっきりと聞こえる胸元に唇を寄せ、め以子は呟く。
「寒くなかったけど……こっちのほうが、あったかいから好き」
ちゅ、と苺の実を吸い上げるようなめ以子の口づけに、悠太郎は彼女の背中を撫でて応えた。
西門夫婦が今晩ゆっくりと眠るのは、まだもう少し先のようである。
>181
きゃ〜〜〜!!読みながらドキドキばっくんばっくんですね
ごちそうさんでした!
GJGJ!!明日から夫婦に源ちゃんが絡んでくれるかとおもうとwktkがとまらない!
このスレが賑わっているのが嬉しいので、お初投下
ガスを引いた日の夜の話
エロは入れられなかった
西門家に念願のガスが引かれた日、め以子は最高に有頂天だった。
東京の実家では家業の関係で早々とガスを使っていたこともあって、どんなに便利なものであるかは
もちろん知ってはいた。
しかし、あまりにも当たり前の存在過ぎて有難さを忘れていたところもある。
とはいえこの家に嫁いで来てからは、毎日の家事のあまりの大変さに『ガスさえあれば』と痛感すること
しきりだったので、余計に嬉しい。
その夜のこと。
「んふふーー」
家人が寝静まった後も興奮覚めやらないめ以子は燐寸の箱を片手に、勢い良く燃えるガスの青い炎を
眺めながらいつまでも
頬が緩んだままでいた。
「そないに喜んでくれはるんやったら、もっと早う引けば良かったですねえ」
め以子のそんな様子は久々だったので嬉しいのか、側で悠太郎も満足そうだった。
「だって、だって、これで色々やりたいと思ってたことが全部出来るんだもの。これでもっと美味しいもの
みんなに食べて貰える…お姉さんにも…」
「め以子」
「えっ」
魂を吸い取られたようにガスの炎に見入っていため以子は、後ろから突然抱き竦められて目を丸くした
まま何も言えなくなってしまった。
「ホンマ、ホンマすまんなあ…こんな家に来て、せんでええ苦労させて」
悠太郎の声はやや震えていた。
「そんなこと、別にいいって」
抱きしめてくる腕の力に甘く目眩を覚えながらも、め以子はふっと目を閉じた。
正直、あの強烈な姉を前にしたら萎縮する部分もあるのか、夫としては頼りにならないと思わなかった
訳ではない。それでも、慣れない職場に大変な思いをしていて精神的に余裕がないのは分かるし、
それはめ以子も同じようなものだ。それでも、こうして何とかしながらめ以子が一番望む願いを叶えて
くれる。それだけで充分だと思った。
まだまだこれから大変なことはあるだろうが、一緒に乗り越えられそうな気がした。
「そうは言うても、東京の御両親にはまだ『め以子を幸せに出来ている』とは胸張って言えまへん」
「それは」
ガスの炎がここにあるだけで、今まで以上に勇気づけられるのが分かった。
「これから、幾らでも…でしょ?」
身体に回された腕を軽くぽんぽんと叩いて、わざと明るくめ以子は笑う。そうだ、西門家がこういう家であることは幾度となく聞かされていたし、それでも構わない、頑張れるからと嫁いで来たのだ。大変さは想像
以上だったけれど、少しずつ自分の居場所や知り合いが増えていくことが嬉しい。
そして、いつかはあの依怙地で石のように冷たい姉も変わってくれるだろう。
旧態依然とした西門家も日々物凄い勢いで進みゆくこの世の中にある。ガスはまさに新しい時代の力で
もある。
きっとこれから何か少しでも変わるだろう。
そんな予感がした。
「いいんだってば、分かってたことだもの」
「それは」
まだ何か言おうとしている悠太郎の言葉に被せるように、今の幸せな気持ちのままめ以子はおずおずと
口を開いた。
「…ねえ悠太郎さん、そろそろ寝ようか」
「えっ」
「きっと今夜はいーい夢が見られそう、ね?」
やはり今夜は少し浮かれている。こんなことを自分からねだるなんて、はしたないと思われるだろうか。
ちらりとそんな考えも心を掠めたが、それは言うまでもないことだと腕の力が更に強くなる。
そんな幸せな二人の空気が、次の瞬間に突然固まった。
どんな時でも空気を読む気すらない義母の静が水でも飲みに来たのだろう、唐突に高い声を上げた
のだった。
「いやあ、お二人さん。どうやらお邪魔だったようやねえ」
「あ、お、お静さん…これは」
「うわっ…」
慌てふためいて離れる若い二人を楽しそうに眺めながら、静はくすくすと笑う。
「ホンマ、すまんなあ」
ああ、やはりこの家は前途多難だ。
188 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/17(日) 21:54:59.98 ID:nIFE5dNN
ごちそうさんと妖怪人間ベムを合わせたら面白そう
189 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/17(日) 21:59:30.93 ID:nIFE5dNN
>>186 GJ
エロも見たいな
め以子から誘うシチュええな
>>188 あいつらは100年前からいるから、どこかでめ以子とすれ違ってる可能性があるな
191 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/18(月) 02:02:13.47 ID:zS1DQJWW
>>190 そのパターン
ベラを見たNSKDさんはどうなるのか
ベラ「何だい、じろじろ見るんじゃないよ。変な男だねえ」
西門「あ…いや申し訳ありません」
その後
西門「さっき、えらいハイカラな格好しはった姐さんを見ました。それがめ以子さん
そっくりで」
め以子「あたしみたいなのが他にもいるのかー」
婚約期間のはじめて物書けたので投下します。
婚前交渉ありなので苦手ならスルーしてくれはらしまへんか。
194 :
桜雨の契り1:2013/11/18(月) 06:24:16.35 ID:5l0k3MOQ
「止みませんねえ、雨」
おむすび片手に彼女がため息をつく。ほんまやと相づちをつきながら彼はひっそり嘆息した。
東京を離れる前に桜を見たいという彼女の願いに応える形で花見の約束をしたのは数日前。
弁当を彼女が作り、彼の下宿までやってきて、それから出掛ける算段まではよかった。
問題はどんどん勢いを強めていく雨。下宿先の主人一家は今日は用事で一日帰らないらしい。
「どうしました?」
何のてらいもなく彼女が聞く。女学校を出て結い上げるようになった髪。その白いうなじにどきりとした。
何でもないわけがないことに、何故彼女は気付かないのだろう。
悠太郎はもう平静を装うだけで精一杯なのに。
195 :
桜雨の契り2:2013/11/18(月) 06:26:17.01 ID:5l0k3MOQ
だいたい彼女は鈍い。異性の好意とは無縁の人生のせいか、やたらと鈍い。
半年間、男の部屋にちょくちょく押し掛け居座って、他愛もない話をしては帰っていくだけなんて。
おむすびを食べ終えため以子は脚を崩して座り直す。裾がめくれて白いふくらはぎがのぞく。すんなりと綺麗な脚。
「今日はもう、帰ったほうがええんとちゃいますか」
悠太郎の言葉にめ以子は不服そうに返す。
「でも、もう少し待ったら止むかも」
「もうすぐ大阪行くんやし、風邪ひかんように」
「この雨で外歩くほうが風邪ひきそうですけど」
「送りますさかい」
「西門さん、何かご予定でも?」
「ないです」思わず強まる語気に悠太郎は自分でびっくりした。め以子も不思議そうな顔をしている。
「いや、その...」
「変な西門さん」
不服そうに彼女は言い、荷物をまとめ始めた。
「なーんか、イライラしてるし。都合悪いなら帰りますね」
がちゃがちゃと行儀悪く弁当を風呂敷にしまう。箸が転がり二人の手が同時にそれを追った。
ぱたり、と重なった手。
「箸、拾いますから」
とがっため以子の声に、悠太郎は少し苛立つ。
「何もわかってへんのですね」
胸のうちは言葉になって口をするりと出ていた。
「何もってなんですか」
「何もは何もや」
「だから箸」
「箸はええんや!」
思わず大声を出したことに、悠太郎自身が一番驚いていた。こうなればもう止まらない。
「あなたはほんまおめでたいですねえ!ええ仲の人が部屋に来て、弁当食べて。
大の男がそれだけで済ましてくれると思うてる。アホなんか!僕がどんな思いで我慢してると!」
ぎゅっと箸ごと手を握りめ以子を引き寄せた。そのまま唇を塞ぐ。
うなじを掴むようにして逃げ場をなくし、唇で唇を噛むように攻めた。あ、と軽い声があがったが聞かないふりをする。角度を何度も変えて犯すようにくちづけをした。
絡んだ舌からぴちゃぴちゃと水音が漏れる。
散々攻め立ててからようやく悠太郎は唇を離した。目に入ったのは赤い顔をして息をはずませるめ以子の姿。
196 :
桜雨の契り3:2013/11/18(月) 06:27:31.24 ID:5l0k3MOQ
ふと我に返り、情けない思いで悠太郎は手を離した。
「これ以上はいけん。すみません、忘れてください」
「いいですよ」
思わぬ言葉がめ以子の口から漏れた。え?と聞き返す。
「だから、いいんです。どのみちお嫁に行くんだし。もう卒業もしたし、多少の順番くらいは」
目を伏せ、早口でまくしたてる。
「せやかて」
「嬉しいんです、こんな風に思ってくれてたなんて」
「嬉しい?」
「友達が、男の人はその、交際中の女性とはそういうことしたがるもんだって。
西門さんが...清い交際のままなのは大事にしてくれてるからだって友達は言うけど、
私は、その...少し不安で。私に女としての魅力がないからなんじゃって」
悠太郎は思わず呆れた。
「どこの物好きが女性としての魅力のない相手と自由結婚しますか」
「けど!私おっきいし、がさつだし、女らしくもないし...前は西門さんだって魅力ないって」
いじけるめ以子に彼は一年前を思い出す。あの頃はこんな仲になるなんて思いもしなかった。
「アホですねぇ、あなたは」
「どうせアホです」
拗ねるめ以子を悠太郎は抱き寄せる。恋しい人の着物越しの温もりに鼓動が高まった。
「貰うてもええですか」
こくりとめ以子が頷く。
「ぜーんぶ西門さんのですから」
こんな殺し文句どこで覚えたのだろう。動揺した顔を見られないよう、もう一段、彼女をぎゅっと抱き締めた。
197 :
桜雨の契り4:2013/11/18(月) 06:29:42.77 ID:5l0k3MOQ
布団をしき、お互いに着ているものを脱ぐ。生まれたままの姿を互いにさらす。
はじめて目にするめ以子の身体は細く、しかし女らしい丸みもちゃんとある。
大きくはないが形のよい乳房、ほっそりとした腰、すべらかな下腹に長い脚。
「綺麗や」
「そんなに見ないでください」
彼女が恥じらう。
「嫌や。もっとよう見せて」
顔をのぞきこむとめ以子はいやいやと首をふった。微笑みから本気じゃないことくらいわかる。
手首をにぎり前をあらわにする。白い乳房と紅く色づいた先端に思わず息を飲む。
「こんな綺麗なもん隠してたんやな」
そのまま先端にくちづけた。ひゃん、とあがる声が可愛らしい。
柔らかい重みを掌で楽しみ、もう片方は舌先で転がす。
漏れる声の可愛らしさと柔らかな感触。じっくり楽しみ、ふと目線をあげると紅潮した顔が目に入る。
「かいらし」
「ひゃっ...あぁんっ...にしかど、さん...」
「名前で呼んで」
「...え」
「あなたかて、西門になるんや」
そう告げるとめ以子はふわりと嬉しそうな顔をした。
「悠太郎さん」
「はい」
「好き、大好き」
「僕もや」
再びくちづけを交わすと、悠太郎はめ以子の秘所に触れた。しっとりと濡れはじめている蕾をつまむ。
「きゃっ...!」
め以子が声をあげた。
「痛いですか?」
「いえ、痛いわけじゃ。でも、何か変...」
ひくんと動く腰がなまめかしい。傷つけないように彼は蕾をゆるゆると擦っていく。
「え、や、ちょっと...にしか」
「名前で」
「ゆーたろーさんっ...こわいっ...」
「何も怖いことない」
「でもっ...なんか変...!」
あ、あ、と矯声をあげながらめ以子が身体を捩る。
とろとろと蜜が溢れるそこを夢中で捏ね、悠太郎は小さな穴に触れた。ぷつり、と指をねじ込む。
中はきつく、熱かった。少しでも楽になるよう、ゆっくりほぐす。指にからみつく肉が蠱惑的だ。
め以子の可愛い声。ゆらめく腰。すべてが誘惑のようで頭がくらくらする。
「やっ...あぁん!私、おかしいっ...」
ひくひくと指が締め付けられる。少しきつめに抽送をすると、ほどなく彼女は高い声をあげて達した。
「何...今の」
呆然とする顔がいとおしい。悠太郎ももう限界だった。
198 :
桜雨の契り5:2013/11/18(月) 06:31:25.29 ID:5l0k3MOQ
「あっ...あの、それ、入るんですよね」
め以子が不安そうに聞く。
「そうです」
「あの、その...」
め以子の視線は悠太郎自身に注がれている。
「女性がまじまじ見るもんやありません」
「でも...」
め以子が不安になるのも無理はない。はじめては女性にとって酷く負担だと聞く。
「できるだけ優しくしますから。力抜いてくださいね」
本当は優しくできる自信なんてあまりないのだけれど。
少しの後ろめたさを感じながら、ぐいと彼女の中に分け入った。先程ほぐしたとはいえ、物凄くきつい。
「あっ...」
め以子が眉をしかめる。逃げる彼女の腰を支え、奥へ奥へと自身を沈めた。
「あっ...痛い!痛っ...」
苦しげにあがる声。悠太郎は彼女の目尻からこぼれる涙に気付いた。胸に罪悪感が押し寄せる。
「無理なようなら...」
「無理じゃないです」
すかさずめ以子が言い返す。
「痛がってるやないですか」
「今日って決めたんです...だから、遠慮しないで」
遠慮も何も愛しい女を泣かせたくないのは男として当然だ。
しかしこの状態で、こんなに可愛いことを言われて止められるわけもなく。涙を舌で舐めとり、耳元で囁いた。
「止めないので、覚悟してください」
199 :
桜雨の契り6:2013/11/18(月) 06:32:33.50 ID:5l0k3MOQ
そのままぐいっと最奥に自身を押し込めた。め以子が高い声をあげ、背中に爪を立てる。
ぎちぎちと締め付けてくるのに肉はどこか柔らかい。
「平気...やないですよね」
繋がった部分の熱さに焼き切れそうな理性を動かし、泣きそうな顔をしため以子の頬を撫でる。
「だいじょぶです」
強がる彼女があまりにもいじらしくて。何もかも吹っ飛びそうなのに。
「悠太郎さんは?」
「はい?」
「...へい、き?」
こんなときでも自分を気遣うめ以子の可愛らしさに、悠太郎は胸を突かれた。
「平気やないです」
「え?」
「もうあかん。我慢できん。おかしくなりそうや」
理性をかなぐり捨て、強くくちづけをすると抽送を開始した。
「やっ...あっ...ん!」
「僕から離れんでっ...!」
こんな自分を信じて愛して、ついてきてくれると言って。全部くれると言って。
今もこんなに痛みを与えてしまっているのに、そんな中で自分を気遣ってくれて。
離したくない。狂おしい気持ちで背中に手を回し、脚を絡めて抱きあう。
身体の些細な隙間ですらもどかしい。もっとひとつになりたい。いっそこのまま溶け合ってしまいたい。
「あっ...すごっ!また、何か来ちゃうっ...」
「僕もや」
頭を撫で、ひときわ強くめ以子をかき抱く。彼女の背中がしなるのを感じながら、一番奥に欲望を放った。
200 :
桜雨の契り7:2013/11/18(月) 06:34:43.21 ID:5l0k3MOQ
どれくらい経ったろう。すうすうと軽い寝息を立てるめ以子の顔を悠太郎は見つめていた。
頬の涙のあとにくちづける。布団ににじむ血の跡は主に知られぬよう誤魔化さねばなるまい。
ふと窓に目をやる。いつの間にか雨は止んでいるようだった。
「花見...流したら怒るなあ」
め以子が起きたら、桜を見ながら送っていこう。大五やイクに合わせる顔はあまりないけれど。
「いっぱいしんどい思いさせてまうかもやけど...離さんよ」
め以子、とはじめて呼び捨てにする。うたた寝の中で彼女がふわっと微笑んだ。
201 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/18(月) 08:27:24.98 ID:kkSQxstq
>>194 GJ!GJ!
朝から学校でニヤニヤしてしまった
とてもエロくて最高!
〉186
め以子から誘うって、悠太郎さん、発狂しそう。
〉194
なんかもう、これが公式って感じです。
朝、スレのぞいたら、まさにキャー!素敵すぎる職人さんたちが降臨したぁ!
本当に、ごちそうさん、です!
>>202 あんさん、アンカーの付け方ひとつ知らんのでっか?
>>203 まぁまぁあんさんも、朝からそないにいけずな物言いせんかてよろしいがな
おお!!暫く来ない間に職人様がたくさん!!ありがたや〜&GJです
職人様ごちそうさんです!
悠太郎嫉妬の巻、めちゃくちゃ萌えるわ
疑った夜、どったんばったんしたのか、
それとも何かの拍子でめ以子が断わって、
あの騒ぎなのかな、と妄想しちゃいましたよ
209 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/19(火) 11:49:52.13 ID:yRL4X3SV
>>208 その妄想をささっと書いてくださるとこちらも妄想膨らむ
うんうん、めっちゃ嫉妬しててかわいかったですねw
早く帰ってきたお部屋で、西門さんはめ以子の一挙手一投足ガン見してるしw
め以子は既に自分に話をしてるっていうしきっと信じてはいるけど止まらないんでしょうね独占欲がww
あの朝のイラつきっぷりからして、きっとどったんばったんはお預けだったのかな〜
お肉用意しなきゃって天然なめ以子がこれまた可愛過ぎます!
@
はぁ〜っと頭を抱えて悠太郎は盛大なため息をつく。隣には既に眠りについため以子のかわいらしい寝顔。
知らない仲やないってなんやねん意味深な…
糠床預かってもらった話は聞いた気がするけど、まさか幼なじみが男だったとは…
め以子が自分に隠れて他の男に懸想するなど有り得ないと分かっていても、いくら糠床の世話のためとはいえ毎日毎日男のもとに通ってるというだけで言いようのないイラ立ちで身が震える思いの悠太郎。
「痛っ」
気がつけば爪のあとがくっきりつくほど拳を握りしめていたようだ。
A
幼なじみという言葉の響きにもジリジリと胸が焦がされる。
そこにはお前は入れないのだよと言われているような隔たりを覚えてしまう。
小さな頃の2人の思い出には自分は決して入れない。
2人しかわからない風景や感情やそれを共有しているからこその結束の強さ。
なぜか戦う前から負けだと嘲笑われてるような気がして、無性に腹立たしくなって悠太郎は寝床から飛び起きた。
B
悠太郎が後先考えずに布団を跳ね上げ立ち上がった勢いで、電灯の傘に額を打ち付けてしまった。
何やってんだ…痛みに頭を抱えてうずくまって情けない思いをしながらも、こちらに無防備な寝顔を向けてスヤスヤと寝息を立てているめ以子が目に入ると、自然に口元がほころんでしまう。
そうだ、こっちだって誰も知らないめ以子のいろんな表情を独り占めしてるんだった…
いかんいかん、男がこれくらいのことで右往左往したらみっともない
寝間着を整えて改めて寝床に入り目を閉じて……
また仲良さげに微笑み合う2人が浮かんで眉間にシワを寄せなが、なかなか寝付けない悠太郎なのでした。
お目汚しですが嫉妬して1人眠れない悠太郎さんのお話書いてみました。
エロ要素なくてすみません。
215 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/19(火) 12:55:35.46 ID:yRL4X3SV
>>214嫉妬したNSKDさんおいしい
その独占欲をドッタンバッタンに使ってくれるともっとおいしい
>>214 GJ!ごちそうさんでした 悠さんが可愛いww
嫉妬で暴走した悠さんがやりそうな事
@戸惑うめ以子を無視して始めようとする
A際どい場所に痕付けまくる
B自分の名前や恥ずかしい言葉を言わせまくる
C鏡の前で弄びながら言葉責め
D朝になるまで離さない
「あ、あ、あ、あ」
最早め以子の薄い唇からは、言葉にもならぬ嬌声しか出て来ない。
なぜ、どうしてという言葉はとうの昔に途切れた。
伏せられた薄い肩には玉のような汗が幾つも浮かび、転がり落ちては褥へと落ちていく。
獣のように後ろから交わり突き上げられながら、それでも彼女の中には喜びしか無い。
「……っく、ああっ」
ふいに乳首をこねられ、め以子の頤が上がった。何度目かも分からない果てに突き落とされて、身を震わせる。
夫は、まだ。
過ぎた快楽は苦痛に似ている。
「あ、あ、ゆ、たろ…さ」
振り返り顔を上げれば、溶けそうなほどの口づけが返ってくる。
あんなおとこに。
耳朶への執拗な愛撫を受けながら、微かにそう聞こえてめ以子はひっそりと笑った。
彼女は幸せだった。
すみません、明日が待てなくて書いてしまいました。
>>214 GJっす!!まさに悶々とする悠太郎ですね〜
>>216 嫉妬暴走悠さん、全部してそう
東京編で、悠太郎妙に冷めてたから、め以子はうれしいでしょうね
新婚の悠太郎のHって、すごく遠慮してそう
め以子はたぶん痛がってるだろうし、家事で疲れ果ててそうだし、
自分ががっつくわけにはいかないと思ってたけど、
源太事件で、嫉妬でどったんばったん暴走しまくっていただきたい
>>217 キャー!素敵すぎる ごちそうさん!でした
既にふ久ちゃん懐妊してるであろう時にどったんばったんしても大丈夫なのかな
死に直面すると本能的に生殖しなきゃーって濃くなるらしいけど、NSKDが震災から帰ってきた時め以子は身重だし
どうやってその辺処理したのかなーと下世話な妄想wおくち?
222 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/19(火) 17:28:31.34 ID:yRL4X3SV
>>216 鏡の前でwwお茶返せww
>>217 GJ!ニヤニヤしてしまった
荒ぶるNSKDに応えて喜ぶめ以子…今日もご飯がうまい
>>221 ハラボテでおくち…中々の組み合わせww
223 :
216:2013/11/19(火) 18:04:51.07 ID:bTvHFxGK
あっしまったDイキそうになったら止めるを忘れてた
>>217 ごちそうさんでした!GJ!!全編みたいくらいです
>>218 頭ん中では凄いこと考えてそうだよねむっつりだからww
>>222 ダメかな?「こんな厭らしい顔俺にしか見せたらあかんでな」
>>217 やばいメイコに惚れたw なんかカッコイイぞメイコ
>>221 ここってネタバレおkなの…?
先を妄想しつつちびちび書き溜めてたけど、妊娠オチ知ってしまって困惑…
話の展開的にもっと先だと思ってたよorz
いや、そりゃまあね…
悠太郎のぞっこんラブっぷり見てると、種付け孕ましなんざあっという間だとは思ってたけどさ…w
>>225 あっネタバレダメだったのか
もうしわけない
ウッカリで済まないな
西門さんは小学校とかより自分ちの壁を補強した方が良いと思うww
別居ってやたら口にするのも
どったんばったんしたいからとしかw
>>227 まずは天井の高い離れを造ろう
今日の流血見たら不安でしゃーないw
名前を呼ばれた気がして目を開ける。
頭を起こして振り向くと敷き布団の上で電気をつけたまま眠る妻の姿があった。夜はもう深い。
「結局、ちゃんと話せへんかった...」
食後、め以子は和枝に命じられ、食器の整理に当たっていたのだ。
書き物をしながら待っていた悠太郎だが、いつの間にか眠ってしまっていたらしい。
「そんで、誰やねんあいつ」
市場で昼間見せていた笑顔。計算なんてできる女ではないことくらい、悠太郎にはよくわかっていた。
だからこそ、何のてらいもない態度がもどかしい。気まずい素振りでも見せれば逆に問い詰められたのに。
面白くない。そう思いながら悠太郎はめ以子の額を撫でた。
「人の嫁さんのデコ平気でしばくなや」
昼間のことが胸を焦がした。あの男はめ以子より背が低かった。けれど、そのことに何の遠慮もなくて。
背のことを気にさせずにすむのは長身の自分だけだと思っていたのに。
ん、と小さな声をあげて彼女が身動ぎする。浴衣の裾がはだけ、胸元のあわせがずれた。
出会った頃はまったくの子供だったのに、ほんの1年ほどの間にどんどん変わっていった彼女。
その様子にはいつも驚かされていたのだけれど。
「...こんな驚きいらんやんなぁ」
額から頬をなぞり、柔らかい唇に触れ、ついつい、とつつく。
不意にめ以子がその指を舐めた。
(うわっ!)
夢心地の彼女がそのことに気付くはずもなく。無心に指先を舐め、ちゅっとしゃぶる。
また何か食べ物の夢でも見ているのだ、と思いつつ、どうしたって想起させられるのは別のことで。
睦みあうときの艶かしい様子が脳裏に過り、悠太郎は天を仰いだ。
体を重ねるようになってそれほど経たないのに、どんどん馴染んでいくのが嬉しくて。
最初は痛がるだけだった妻が快感に目覚めていく様が可愛くて。
潤む大きな瞳も、紅潮した頬も、自分の名前を呼ぶ震える唇も。
絡めてくる長い手足も、柔らかく感じやすい乳房も、そのすべてを他の誰にも知られたくない。
他の誰か、なんて思うだけで気も狂いそうなのに。
「僕のもんや」
そうひとりごち、明かりを消すとめ以子をかき抱く。余程疲れたのか彼女は目を覚ます様子もない。
むしろ好都合だと悠太郎は思った。今目覚められたら、きっとみっともない自分をぶつけてしまうから。
以上、おそまつさん。
>>229 これぞまさにもやもや回の補完ですね!ごちそうさんでした!!
>>217、
>>229 GJですごちそうさんでした!!
最近職人さんがたくさんご馳走作ってくださるんで、大変嬉しいです
職人さんGJ!
自分も書きたいけど関西弁がハードル高い…
職人様達ごちそうさんでした!GJ!
自分も書きたいけどエロのハードルが高い
「お楽しみ」を聞いてから源太に抱かれてるめ以子を
想像しているに30おにぎり
236 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/19(火) 23:13:55.20 ID:yRL4X3SV
>>229 GJ!
ふぉーー!
NSKDさんの指をしゃぶるめ以子!
かわいい!
>>235 なまじ知識だけはあるし、童貞卒業したばっかりだし(´・ω・`)
本日のごちそうさん見ましたか!
今日も激しくどったんばったんだなという意見がちらほらあって、
これだけ夫婦が健全にHしてますよって教えてくれる朝ドラって
めずらしくありませんか。うふふ
今日の回は良かった!
是非嫉妬した悠さんお願いしま!
鏡の前で是非!
うちの嫁さんは可愛いから不安に決まってる!って!!!!!!ッカー!
>>217がリアルにありそう。朝からごちそうさんでしたw
あの日悠さんずっとバツが悪そうにしてて夕飯の時もむすっとしてたけど、
床の準備が出来たらあの調子のまま無言で押し倒しそうだな
妄想捗る
>>241 翌日の梅仕事の時にはニコニコ機嫌直ってたから
さぞかし有意義などったんばったんを…
てれてれご機嫌め以子ともくもく不機嫌悠さん可愛すぎるw
「昼間のうちの嫁さんは…っていうの、もう一回言ってもらえますか」
「お断りします」
三度目のお断りからのどったんばったんが観たい…
久々に朝からリアルで壁ドンしたドラマだわwww
悠太郎どんだけデレとるんや…
なんつーバカップルなんだwww萌え死んだし妄想が真っ昼間から止まらないww
この流れで来週宝物発言するのか…
すいません誤爆しました(´・ω・`)
248 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/20(水) 14:21:55.39 ID:kBgY2+Xf
くっそww学校が邪魔して
朝ドラがまだ見れぬww
>>242 有意義などったんばったんワロタ
しかしNSKDどんどんキャラ変わっていくねイイヨイイヨー
むしろめいこが上がっていったら準備終わってるぐらいでw
>>246-247 誤爆なのに今の悠さんならありえそうな発言でワロタwww
「何やこれ(゚Д゚ )」と姉さんじゃなくても言いたくなるお互いベタ惚れ夫婦はともかくw
源ちゃん、切ないぜ…せめてこのスレでは本懐遂げさせてやりたい
3人仲良くどったんばったんでもええんやで
ほるもん爺と4Pでも(ry
繋がった部分にどくどくと精を注ぎ込まれ、め以子は思わず背中を反らせた。
身体中が熱くてたまらない。これでもう二回目だ。必死で声を殺し続けたせいで喉はからから。
ぐったりと布団に顔をうずめる。背中からめ以子を責め立てていた夫が覆いかぶさってきた。
「め以子」
かすれた声で囁かれる。首筋に当てられた唇が熱い。
少し調子に乗りすぎたかもしれない。だって昼間の言葉があんまり嬉しくて、それで。
自分を思って不機嫌になる悠太郎が愛しいだけだったから、こんなに激しくされるとは思わなかった。
浴衣も脱がないうちに引き倒され、性急に挿入されて。まるで無理やりみたいな勢いで。
痛いと言ってもやめてくれなくて。そのうちに身体がどんどん反応してしまって。
「ゆうたろ、さん...」
喉痛い、と呟く。そうか、と彼が答え、唇を塞がれた。舌を絡ませた執拗なくちづけ。
唾液が混ざり喉まで落ちてくる。そういうことじゃないのに、と思いながらもなぜかゾクゾクする。
「見て、め以子」
ぼんやり目を開けると姿見が見えた。その中にはとろけた顔で男に組み敷かれる、あられもない自分の姿。
「ごっつい、かいらしいなぁ」
ずん、と中を突かれ、思わず声をあげた。先程達したはずの彼自身は既に元気を取り戻している。
「こんなん見せてええの僕だけや」
他の男なんて考えたこともないのに、そんな言葉。この人本当は馬鹿じゃないかと回らない頭で考える。
ぐるりと身体を回され引き寄せられた。座ったまま向き合うような形になる。
胸元には沢山の赤い跡。どれだけついたかわからない。たぶん背中にも沢山、彼のものだという証。
もう力の入らないめ以子は広い胸板にくったりもたれかかった。
深い所が刺激され、快感が押し寄せる。こんなに溶けた状態でもまだ気持ちよくなれる身体が恨めしい。
せめてもの意趣返しと胸元に吸い付き跡を残した。悠太郎の手が頭を撫でる。
...その後ようやくふたりが繋がりを解いたのは、夜半をだいぶ過ぎたころだった。
ムラムラしてついやってしまった。後悔はしていない。
255 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/20(水) 18:28:45.62 ID:kBgY2+Xf
>>253 GJ!
こういうの好きだ!
職人さんごちそうさんです!
>>253 GJ!
最近職人さん増えてるのか、量産されてるのか、とにかく嬉しいです
257 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/20(水) 18:59:16.09 ID:x4garm88
>>253 最高です!
またよろしくお願いいたします。
>>253 最高!最高です!!もう、ごちそうさん!!でした!
最近、スレが幸せすぎて、頭の中花畑ですわ
皆さんありがとうございます
>>253 最高です!!!
職人さん達と、このスレのお陰で何かと辛い毎日も乗り越えていけます。
ありがとうございます。
>>253 ごちそうさんですーーーー!!
録ごち見直してたら酔っ払いNSKDの「飲んでぇ」がやらしく聞こえて仕方ない
「あ、あ、ん、んっ」
め以子は四つんばいにされたまま、後ろから悠太郎に激しく突かれて、
口から勝手に短い喘ぎ声が漏れる。
白く細い両腕でなんとか体を支えていため以子は、あまりにも激しい揺さぶりに
力が抜け、ふとんの上へと崩れてしまう。
悠太郎も一瞬動きを止め、汗で濡れてへばりついてるめ以子の前髪を片してやると
「ねぇ、も、もう、ゆ、許して…」
喘ぎ過ぎて、自分の声じゃないような錯覚をめ以子は覚える。
視線はふとんに落としたまま、息をはせながら、力なく小さな声でお願いする涙目のめ以子は
頬は赤く染まっていて、唇は悠太郎が深く口付けた痕がそのまま残っている。
悠太郎は瞬間、め以子の中でイキそうになるのを歯を食いしばって我慢し、
わざと冷たく言い放った。
「なんや、僕に謝らなきゃいけないことでもしたんですか」
と、め以子の細い両腕を持って、体を起こさせる。
そして再び先ほどより乱暴に深く貫いては
ギリギリまで引き抜き、再び、深く突いていく。
「あん、あ、っうん、ち、ちがう、の、ゆう、うん、ゆう、たろうさん、」
この体位は初めてだが、悠太郎はひどく満足していた。
め以子の体を自由に揺さぶることができる。
スレがにぎわうのがうれしくて、つい書き殴っちゃいました。
すんません、もっと精進してきます。
>>261 素晴らしいです!!
ありがとうござまいます。
贅沢言うと、続きが気になります。
>>251 ここが許しても西門悠太郎が発狂してまうww
それにねちっこい悠太郎と強引な源太責められたら身が持たないww
>>253 GJ!最高です!!絶倫悠太郎さん美味しすぎて辛い
>>260 酔った悠太郎は普段隠してるマザコンっぷりが出てくると思う
抱きついたりいつまでも胸に顔埋めて離れなさそう
>>261 GJ!めちゃくちゃリアリティ合ってびっりした
>>261 様
素晴らしいです!
是非続きよろしくお願いいたします!
悠太郎さんは「いや」と言う言葉に少し、過敏。
拒絶される事に怯えているように思える。
今日もまた。
「ゆ、ゆうたろ、さんっ待って、や、いや」
ずくずくとなかを擦る温度が痛いような切ないような。
つながっている場所のすこし上を擦られた時、肌が粟立ち腰が跳ねた。
「嫌、ですか?」
そう言って動きを止める。悲しそうな顔で。
ちがうの。嫌じゃないの。
「嫌ではないんですけど…」
「けど、なんですか?」
嫌じゃないけど「いや」って声が出てしまうの。
途切れ途切れに脚が浮くいつもの感覚じゃなくて、お腹のなかの何かが降りるような、それでいて芯が登りつめるようなじんじんと痺れる感じ。
知らない感覚。
「昨日と、ちがうんです。身体が」
お互い初めてだったから。肌を合わせる時は必死で。今も少しずつ色々試していて。
悠太郎さんが気持ち良さそうなのが嬉しくて。重なる事が幸せで。女の感じ方はこういうものなのか、と思っていた。
けれど。
「どう違うんですか?」
「じわってしたんです。今」
少し考えるように目を伏せて悠太郎さんがさっきと同じ動きをする。擦れる。
「ぁうっ」
まただ。この感じ。これはだめだ。続けられたらおかしくなってしまう。
びくびくと跳ねる腰も細く漏れてしまう声も止められない。
「いゃ、やだぁ、悠太郎、さん」
「嫌やないんでしょう?」
執拗にそこを攻めながら大きな目で覗き込んでくる。
「気持ち良さそうや」
嬉しそうな声が降って来た。
お夜食にどぞー
理系初心者同士試行錯誤して2人で良いやり方を見つけて行けばいいよ!
>>266 きゃわ〜!初々しくて、かわいい西門夫婦
初任給あたりのどったんばったんだと勝手に妄想
GJ!! ごちそうさんでした!
「悠太郎さん、48手ってご存知ですか?」
「いきなり何を言い出すんですか」
「困ったなー私も詳しくは知らないし」
「一般的な知識としては知っています」
「良かったあ。じゃあ1つづつ試して、悠太郎さんにとって一番のやり方を探求しましょう!」
とか、おにぎりやこぶ出汁のときみたいにやっているんですかね〜。
>>269 お茶ふきました ちょっと西門夫婦まじでやりそう
確かにやりそうwww
指南本一緒に見ながら話してたり
でもすぐに子を授かりそうでもある
覚えたての若い2人がナマでしたら
たまんないでしょうにwww
子沢山になりそうだなw
>>266 GJ!ごちそうさんです
なんかセリフがあの2人の声で再生されちゃいますww
西門家帰ってきたらすごいがっつきそう
覚えたばっかりなのに禁欲してたらその反動が...
むしろ着替え届けに来てくれたお嫁さん見だだけで理性ぷっつんしそうだな、このスレのNSKDさんはww
277 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/22(金) 21:37:06.19 ID:M7b1eRRl
奥の部屋に連れ込むと妄想
胸が小ぶりなのを気にして泣いちゃうめ以子ちゃん下さい
向かいの第三会議室が手頃
>>277 大きさやない
め以子がええの
とかのたまう恥ずかしいNSKDでも良いです
それ本当に言ってそうだなww西門夫婦可愛い!
「たまに思うんです。私なんて色気もないし美人でもないし
悠太郎さんが心変わりしちゃうんじゃないかって」
「アホなんですか!?あなたは!!」
自信ないめいこにメロメロすぎてキレる悠さんおいしいな。
酔っ払った挙句いかにめいこが可愛いか語る悠さんとか見たい。
>>280 殿方は普通、色白で小柄だけどふくよかな女性が好きなものだから
真逆な自分を愛してくれる悠太郎が有り難いし大好きだと思っているめ以子と、
色黒で大柄で痩せてるけど時々ぞくっとするような色っぽい顔をするめ以子に参ってて
こんな魅力に別の誰かが気付いたらかなわんと思ってる悠太郎ってバランスが好みかのう。
一般的な女性だと並んでもバランスとれないしな
キスすんのも手繋ぐのも、添い寝するのも大変そう
>>282 ふおお!何それめちゃくちゃ萌える
鏡の前で髪直してるめ以子色っぽかったよね
悠太郎さんも「なんでそんな顔すんねや!あの男が原因か?」って顔してるし
>>281 それもめちゃくちゃ萌える 「俺なぁいっつもなぁほんまはなぁ心配やねーん」
酔っ払いめ以子も見たい 自分から抱きつくはほっぺにちゅーするはでやりたい放題
285 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/25(月) 12:19:49.05 ID:l2RbQZQR
>>284 「奪っちゃったー(はあと)」って悠太郎にちゅーしてでれでれした後、無言で押し倒されるめいこを受信した。
今日の悠太郎の「肉屋」にギロって目つきに
あの嫉妬回の夜は凄かったんだろうなと妄想しちゃいました
職人さん方、きっと週末に書かはった思うて正座して待っとります。
>>261様
>>266様
続きが気になってよう眠れませんでしたさかい、お願いしますわ。
>>286様
同意です。
>>261 の続きです。
内容がないのに、文章が多くてすいません。
次はもっと簡潔にかけるように精進します。
「や、あぁ、んんっ!」
絹のような肌がうっすらと汗ばんでいる背中。嫌でも昼間のことを思い出す。
め以子が姿見をみていた、背中。
すらりと伸びてうなじへと続く襟元が夕焼けに染まって紅く色づいていた。
しきりに鏡を見ながら、上機嫌だ。あいつと昼間、楽しかったのか。
この体、あいつにも触れさせたのか。
血が逆流するようだ。
悠太郎は鬱憤をはらすように、め以子の体を力の限り、大きく揺さぶった。
め以子は深く激しく責めてくる悠太郎の動きを膝だけで受け止めるしかない。
両腕をがっちり掴まされ、体の自由が全くきかず、気持ちよさも逃せない。
「あ、も、もう、だ、だめ、ゆう、悠太郎さん、うん、んっ、あっ」
繰り返される抽送にめ以子は意識が飛びそうになる。
ふと、痛かった腕が軽くなったと思ったら、そのまま悠太郎のものを抜かされ、
布団の上に仰向けで寝かされる。
「ねぇ、何か、あったの?ど、どうし…んぅ、くっ、」
め以子の言葉は全く聞こえないようで、悠太郎はそのままズブリと入れ、揺さぶる。
もう、何回も中にしているので、すんなり受け入れてしまう。
「く、うん、んん」
め以子の胸に悠太郎が覆いかぶさってくる。ぎゅっと強く抱きしめられたかと思うと、
そのまま膝を押し開いて、容赦なく突き上げる。そのまま引き出し、また突き上げる。
「あ、く、うん、はっ…ん…」
だんだんと早くなる動きに再びめ以子の背筋に快感が走る。
つま先に力が入り、膝がガクガク震え、そのまま意識を手放した。
「め、以子?」
下に組み敷いため以子の胸に汗を落とし、息も絶え絶えになった悠太郎が、
反応のないめ以子に一瞬あせる。
しかし、小さな寝息を確認すると安心し、その時になってやっとずるり、と自分自身を抜いた。
営みの後始末をしながら、先ほどの妻の淫らな姿を思い出す。
あいつもこんな姿をみたのだろうか。
め以子は、朝、なんとか気を振り絞って起きる。悠太郎は、もう既に起きているのか、
寝ていないのか、部屋にはいなかった。背広がかかっていたので、まだ出勤はしていないようだ。
め以子はもう、何がなんだかわからない。今までの営みは確かに激しかったこともあるが、
昨日の悠太郎は何だか、怒っているみたいだった。
昨日から悠太郎がめずらしく市役所から早く帰ってきたのかと思うと、機嫌がすこぶる悪い。
しかもお肉がどうのこうの…。
(やっぱりお肉、食べたいのかしら。)
台所に立って朝飯の準備をしようとたすきをかけた時、
腕がずきんと痛み、数時間前の営みを思い出しては、
顔がぼん!と真っ赤になり、口元がにやける。
(悠太郎さんにおいしいお肉料理、してあげなくちゃ〜)
>>289 様
最高です。またよろしくお願いいたします!
言葉責めの悠さんも見てみたいです!
>>286 確かにww日曜日まで機嫌良かったからよっぽど
堪能し尽くしたとしか思えないw
それなのに「肉屋」って言っちゃうアホの子め以子
そりゃあ悠さんも心配だよ
>>289さん
GJです!ごちそうさんでした!!
気絶させるなんて悠さんこのこの間までDTだったなんて思えない
悠太郎はめ以子がいない寂しさから
布団の匂い嗅いだり営みを思い出して抜いてればいいのに
そして仲直りしたら朝までどったんばったんしろww
め衣子の枕…。
め衣子の布団…。
あかん、思い出してしまう。
ごっつかわいらしい僕の嫁さん。
め衣子の浴衣…。
僕が浴衣を脱がせるといつも恥ずかしそうにしてるけど、目が合うとにこっと笑うのがたまらんのや。
あかん、あかん。
僕にしか見せない「あの時」のめ衣子の姿がありありと思い浮かんでしまう。
め衣子がおらんようになっても、この部屋はめ衣子でいっぱいや。
「あの時」のめ衣子の切なくて苦しそうな息づかい。そんな息づかいに混じって求めるように途切れ途切れに僕の名前を呼ぶ声。
あかん、あかん、あかん。
自分でも抑えられんようになってくる。
め衣子…、め衣子…。
↑
め衣子が家を出てから、帰ってきた悠太郎が自室で夜一人寂しく過ごすのをちょっと想像してみた。
お目汚しスマソ。
最初悲しくなったけど名前がちょっと違ってニヤニヤしてしまったw
>>295 GJ!これが公式だったらどんなに良いか...
冷たい布団で一人寂しく寝て頭冷やせよ「西門」悠太郎さんよぉ
め以子の枕…。
め以子の布団…。
あかん、思い出してしまう。
ごっつかわいらしい僕の嫁さん。
め以子の浴衣…。
僕が浴衣を脱がせるといつも恥ずかしそうにしてるけど、目が合うとにこっと笑うのがたまらんのや。
あかん、あかん。
僕にしか見せない「あの時」のめ以子の姿がありありと思い浮かんでしまう。
め以子がおらんようになっても、この部屋はめ以子でいっぱいや。
「あの時」のめ以子の切なくて苦しそうな息づかい。そんな息づかいに混じって求めるように途切れ途切れに僕の名前を呼ぶ声。
あかん、あかん、あかん。
自分でも抑えられんようになってくる。
め以子…、め以子…。
299 :
295:2013/11/27(水) 01:13:16.42 ID:YKZXzZuj
↑
自分で自分が許せなく訂正してもう一回。
ぬか床のトラさんに説教してもらってきます。
このままだとチューすら見れないんじゃないかと心配だ
ラブコメなんだし一回ぐらいあってもいい気がするんだけど
>>300 風の噂にあの時代にはチューする習慣がなかったと聞いて、絶望しているんだが。
この板で脳内補完するしかないのか…
>>301 それは人前で挨拶かわりのキスをしないとか、愛情の確認みたいな軽いキスはしないということで、性行為の一環としてはずーっとあるけど…ってそういうことではないのかな?
もし万が一番外編やってくれるなら二人で京都か神戸に出かけて欲しい
そしてめ以子が地元の男に誘われて嫉妬NSKD
あんだけべタで王道なんだからその辺もやってくれたって良いじゃないか...と
ここでしか言えないことを書いてみた 暴走スマソ
先週の嫉妬暴走は、激しそう!って萌えたんですが、
今週の仲直りのどったんばったんは愛されいちゃらぶHになりそうですね
考えてみたらそれもいい〜!!と妄想暴走
ところで、室井さんと桜子さんのHってどうなんでしょうね。
それは桜子さんのダメ出しが…w
馬介は別のとこ住んでるぽい?
ならどったんばったんしても誰も何も言わないねw
>>305 逆にHの時は室井さんがぐいぐい行くのも萌える
>>302 おお、そうなんだ。ありがとう。
でもほんとに一回くらい本編でチューみたい。
今頃お互いの身体を思い出して悶々としている頃だろう
>>303 神戸行くとしたら洋装着て綺麗なふくらはぎが見えてドギマギしちゃうNSKDさんも良いね
めいこに恥ずかしい言葉を言わせる悠さん見てみたい!
仲直りのどったんばったんはよw
嫉妬でドSな悠太郎さんもいいけど
め以子に甘える悠太郎さんもみたい
明日は一週間ぶりのとったんばったんw
夫婦なのにまだまだ恋愛真っ最中な感じにクソ萌える
>>312 どちらにしてもめ以子に結構負担がかかりそうw
>>312 やっぱお見合いの前夜はどったんばったんしたんだー
明日は仲直りどったんばったんで豊作になるだろうけど、つなぎになれば幸いです。
ひんぬー話を。
考えたところでどうにもならない。
だからひとつ、大きなため息をつく。
「なんや、なんで鏡見てため息なんかついてるん」
悠太郎が訊ねてきても、め以子は答えあぐねて黙っていた。
おまけにもうひとつため息をついた彼女を見かねて、悠太郎はめ以子を背中から包み込むように抱く。
「なんかあったら、その都度小出しにしてくださいて言うたやないですか」
め以子は鏡の向こうに映る悠太郎の目を見て、困ったように眉尻を下げた。
「何かあったわけじゃ、ないんです……むしろ、ないっていうか……」
そのしどろもどろで要領を得ない答え方のせいで、悠太郎の顔に疑問符が浮かんだのが、鏡越しにも見て取れた。
けれどそれも一瞬で、彼は言葉に詰まった妻を急かすわけでもなく、その身体をゆるりと抱きしめていた腕にわずかに力を込めた。
たったそれだけのことなのに、熱い何かが身体の芯でざわめいて、め以子は身体を強張らせる。
何かを期待するような感覚。
きっと、これははしたなくて、みっともないことなのに。
そう思って緊張した身体は、しかし、悠太郎によっていとも簡単に解されてしまうこともまた、分かっている。
けれど。
けれど。
「……ごめんなさいっ」
め以子は細長い腕で自身を庇うように覆った。
夫の体温が遠ざかるのを感じて、勢いで閉じた目を開けると、怒っているような、悲しんでいるような、悩んでいるような、複雑な表情がすぐそこにある。
「ち、違うの! えっと……」
「無理せんでええって。何かあったわけじゃないんやったら、ええんです」
完全に「拒否」の誤解をさせたような気がして、め以子は慌てて悠太郎と膝を突き合わせて正座する。
ちゃんと、弁明しなければ。
肌を合わせるようになってからは自分の身体に起きる変化にいっぱいいっぱいで、もうほとんど忘れていたことだったが、め以子は最近になって今さらながらに、自分がいかに「女性らしくない」かをまざまざと実感させられていた。
師匠のところに出入りしている姐さんや、あの界隈で見かける女性たち。
匂いたつような艶やかさ。その上、白くて、小柄で、やわらかそうで。
対する自分の色気のなさ。肌もさして白くもなければ、大柄で、痩せぎすで。
特に、胸のふくらみのささやかさは、日を追うごとに悩みの種となった。
普段は特に気にもしないが、悠太郎に触れられるときばかり、気になるのだ。
むしろ彼に慈しんで触れられるからこそ、気になり始めたのだ。
「その……殿方はやっぱり、胸が小さいのは……嫌なのかな……って……あの、悠太郎さんも」
消え入りそうな声で告げると、悠太郎はこともなげに言った。
「比較対象がないので相対的な大きさの話はできませんが。まさか比較したほうがええんですか」
「い、嫌に決まってるでしょ!」
比較、という言葉に反射的に言い返したものの、不安になってめ以子は「何でそんな意地悪なこと言うんですか……」と瞳を曇らせる。
悠太郎は俯きかけている妻の顔を上げさせて、笑顔で言い切った。
「せやったら、なんも気にすることないですね。相対的な話やなくて、絶対的な話で構わんのやったら」
「え? それってどういう……」
何かよくわからないうちに、言葉で煙に巻かれて。
項から耳朶に口づけられて、その熱のために漏れた息さえも余さず奪われる。
肩から喉元へと滑る悠太郎の手はそのままするりと浴衣を肌蹴させ、肌の上を直に、そして自由に這う指先に、翻弄される。
熱く湿った吐息を交えて、幾度も肌に落とされる強い口づけ。
め以子の吐く息も、もはや憂鬱なため息ではなく、熱と色を帯び始めて浅くなる。
「んっ……はぁん……」
どうしようもなく熱っぽい乳房を、未だ冷たさを残す悠太郎の掌が覆って、思わずめ以子は背中を撓らせた。
「こんなかいらしいのに嫌や言うアホおらん」
「……! きゃぁ! あ、あ……」
そのうちに、彼の指を誘うように尖る、つるんとした胸の頂を弾かれ、摺られれば、め以子は擦れた嬌声を上げることしかできない。
その合間に悠太郎はふと思い出したように、め以子のすぐ耳元で囁いた。
「ほんまかどうかは知らんけど……こう、しているうちに大きなるとは聞いたな」
悠太郎はめ以子の背中を支えながら、ふわふわとした感触を楽しむようにふくらみ捏ねる。
「こう、って……やっ、あん……だ、誰に聞いたんで、すか……そんな、こと……」
「それはおいといて。あなたかて、さっきの話どこからなんや、ってことになるでしょう」
め以子のそれは、女学生の下世話な話のネタの中で、主に桜子からもたらされた嘘か真か定かではない情報ではあったのだが、確かにわざわざ告げるに足らない。
それよりも、むしろ気になるのは。
「でも、それって、や、やっぱり、悠太郎さんも……大きい方が、いい、ってこと……?」
愛撫をやめない悠太郎の手に自分の手を添えてそっと押し留め、め以子は訊ねた。
目尻の端に溜まるわずかな涙は、与えられた悦びと不安の両方を湛えている。
め以子の頬を滑る悠太郎の指の腹が彼女の涙を拭い、
「アホやな。め以子やから、ええんや」
絶対的で、圧倒的な言葉が降ってきたところで―――天地、逆転。
視界のすべてが悠太郎で占められる。
心地よい体温と重みに、悩みは解けて消え。
め以子は幸せそうに、瞳を閉じた。
終
>>316 GJ GJ!!
「比較対象が〜」のとこで大笑いしますた。
いかにも悠さんが言いそだ。
今週は職人さんの投下が少なくて寂しかったので、久々に潤ったざんす。
ありがとー。
本編も明日仲直りできたらいいね。
仲直りどったんばったん、職人降臨をお待ちもうしております。
遅レスだが
>>301 キスは昔から密やかに行われてたから安心しるw
江戸時代の色本や春画にも既に「口吸い」だの体位だのと色々描かれてるので
DT悠さんの凄まじい帝大レベルの予習独学もばっちり可能ですおwww
しかし今日は源ちゃん△
本当はめ以子が好きなんだろうが、夫婦の危機に付け込まない辺りが男前すぐる
このスレ的にはどんどん付け込んでくれていいがw
最後にバカップル夫婦が既に視線だけで濃厚にどったんばったんしてて胸熱w
連投すんません
>>316さんGJ!!と言わせてください
悠太郎もっと揉んだれw
>>316 素敵です。脳内映像化完璧に再生できました。
源ちゃんは悠太郎さんよりHうまいでしょうね〜実践多そうですし
め以子をイカせられない若葉マークのNSKDどったんばったんも期待したい
>>320ですが度々連投すいません
今更ですが大阪初日話な悠さん×め以子(キス止まり+悠太郎自慰ネタ)投稿させていただきます
悠太郎目線メインで無駄に長いです
大阪弁は雰囲気で許してください…
自慰話が苦手な方もスルーでおながいします
悠太郎がめ以子を伴い帰省し、家族への挨拶を済ませ自分の部屋に入った時には、もうすっかり夜も更けていた。
め以子は初対面の家族を「優しい人達だ」と喜んでいたが、身内達の性分を嫌という程知り尽くしている自分には、何か裏があるような気がして一抹の不安が残る。
大事な祝言の話も、姉に上手くはぐらかされてしまった。
(まぁ今日は帰宅も遅なった事やしな…明日こそきちんと相談せんと)
自分としては一日でも早く祝言をあげ、め以子と正式な夫婦(めおと)となり落ち着きたい。
落ち着いた上で、め以子と夢の為にがむしゃらに働きたいのだ。
(ほやかて一向に手紙の返事もなかったんは、やはり姉さんに何か魂胆があるとしか思えへん)
「悠太郎さん?…ねぇ、悠太郎さん!」
め以子の呼びかけに、顎に手をやるいつもの仕草で思案していた悠太郎は我に返る。
「!…あ、何や、どないしました?」
「それはこっちの言葉です。…もう、さっきから難しい顔して。どうしたんですか?」
「何でもないです。…汽車乗ったり久々の帰省やったから、何や、少し疲れた思てただけです」
今どうこう考えても仕方ない。め以子を無駄に不安にさせるのも本意ではない。悠太郎は気持ちを切り替える事にした。
「あなたも、慣れん道中で疲れたんと違いますか?」
「私は大丈夫。途中で寄った市場も珍しくて楽しかったですし、それに…」
め以子は少し視線を逸らし、恥ずかしげに言葉を漏らす。
「それに、ゆ…悠太郎さんと一緒ですから…、どんな所でも安心です」
「め以子…」
少し前まで、自分に対し可愛げのない意地を張っていた娘とは思えないしおらしさ。
子供じみた食い気だけで生きていて、何の魅力もないガサツな生き物(決して女ではない)としか思ってなかったのに。
(何で今はもう、こんなに愛しいて堪らんのやろ)
所在なさげに着物の袖を弄るめ以子の手を、悠太郎はそっと優しく取り、両手で包む。
顔を上げため以子の頬が薄紅に染まっていて、花開いたばかりの石楠花のように愛らしいと悠太郎は思った。
「僕も安心や。あなたは納豆地獄も全部吸い上げてくれる位、心強ぅて頼もしですからね」
「…!もうっ!悠太郎さんったら、何度も私を妖怪みたいに言わないで下さいっ」
ぷうっと膨れるめ以子が可笑しくて可愛くて。悠太郎は笑った。大阪に着いてからやっと、初めて笑った気がする。
そんな自分の様子に、め以子も堪え切れなくなったのか吹き出してきて、しばらく一緒に笑った。
(何や気ぃ抜けたわ。ホンマこの人の力には敵わんなぁ)
くるくると変わる表情は見ていて飽きない。本人は真面目で一生懸命なつもりなのが解るから、余計に面白いのだ。
何事もひたむきな余りに、常識斜め上の行動力を突然発揮して周囲に迷惑をかけまくるのに、何故か人には嫌われず最後には笑顔にまでしてしまう。
道理と理屈に遵って生きている自分には全く不可能な、不思議な魅力だ。
「あぁ、よう笑ろて疲れも飛びましたわ。ほな、荷物も片した事やし…そろそろ着替えて寝よか」
「え…ええ!?こ、ここで?い、い、い、一緒にですか…っ!?」
め以子の声は裏返り、一瞬で顔どころか首まで真っ赤になってしまった。
「当たり前やないですか。僕ら夫婦になるんやから」
とはいえ、理論整然真顔でそう言い放った自分だとて若干声が上ずるのを抑えられない。
め以子の手を握ったままの掌も、薄っすら汗ばむのが判る。
「僕と同部屋で寝るのは嫌ですか?」
「ち、違います!い…嫌な訳ではなくて!」
「それやったら、ええやないですか」
悠太郎はめ以子の顔を覗き込んだ。窺うように、掴んだ手からするりと細い手首へと指を這わせる。滑らかな肌。
その先の腕は、袖の陰に隠れて…見えない。
確かめるような指の腹の動きに、め以子が小さく震えるのが解った。明らかに、うろたえ動揺している。
(何やかんや言うても、箱入りのお嬢さん育ちやな)
日頃如何に強がっていても、背丈もそこらの男衆より大きくとも、中身は恋を覚えたばかりの初心な少女のまま。
女学校を卒業して間もない世間知らずの生娘なのだ。こんな反応になるのも無理はない。
だがしかし、だからこそ。少しだけ、いけずな事を言ってやりたくなる。
「今更何を迷うとるのですか?…この前は、自分から僕に抱きついてきはったのに…」
「…!!そ、それとこれとは全く話が違いますっ!」
中々結婚を許されず、め以子を浚う覚悟で開明軒へ向かった早朝の橋の上。
そこで偶然出くわしため以子は、ようやく父に許しを貰えた喜びと共に自分の胸へと飛び込んできてくれた。
初めて抱き締めた、あの時の華奢な体の感触と着物越しの体温。そして、年頃の娘らしい甘い香の匂い。思い出す度に体中が熱くなる。
め以子もその時の事を思い出したのか、益々真っ赤になって悠太郎の手を振り解いた。
「私が言いたいのは!…その、こここっ、心の準備といいますか。大体、わ、私達まだ祝言前ですしっ!正式な夫婦じゃないのに、ど、ど、同衾…っというのは如何なものかという事で…!」
ばたばた大袈裟な身振り手振りと百面相で力説していため以子だったが、終いには両手で顔を覆ってしまった。余程恥ずかしいらしい。
「…いや、別に一つの布団で一緒に寝ようとは言うてへんでしょ。布団二枚並べてただ寝るだけやないですか」
「………へ?」
涙目でぽかんとするめ以子に、悠太郎は再び我慢出来ずに吹き出した。
「ぷ…っか、堪忍、慌てるあなたがあんまり可愛らしておもろいから、ついからかってしもた」
「もう…!悠太郎さんの意地悪!酷いです!」
「ごめん。でも僕かて、今晩あなたをどうこうしよとは思てへんから、何も慌てんでええですよ」
悠太郎はめ以子の頬に掌を添えた。め以子の大きな黒い瞳が揺れて、悠太郎を真っ直ぐ見詰めてくる。
「浚う覚悟で東京から貰うてきた、大事な大事なお嬢さんや。無理強いしてあなたを傷付けたくはありません。なるべく早う祝言あげて、その夜に…本当の意味で、僕の妻になってもらいます。それで、ええですか?」
「……はい…」
はにかんで頷くめ以子の頬をそっと撫でる。顎をゆっくりと引き寄せて、悠太郎は顔を近付けた。
触れる、互いの熱い唇。軽く吸って、すぐに離れる。
このように初々しく優しい接吻は、既に東京においても人目を忍び重ねていた。
「その時は、嫌や言うても止めへんから。あなたの全部見せてもろて、全部、僕のもんにします」
「悠太郎さん…」
「今は、これだけで我慢や」
悠太郎は再び口付けた。今度は、今までよりもっと深く、もっと長く。め以子の花びらのような唇を食み、隙を見て舌を滑り込ませる。
初めて、め以子の口内を侵した。
「…んんっ!…ん…ぅん…」
突然の侵入に驚いたのか、め以子は一瞬びくりと反応したものの、徐々に悠太郎の不埒な舌先を受け入れ始める。
やがてめ以子の方からもおずおずと舌を出してきて、堪らず悠太郎はむしゃぶりついた。
舌を絡め合い角度を変える度に、湿った卑猥な音が夜の静寂に響き。その合間に、自分の吐息とめ以子の鼻にかかったような小さな呻きが漏れる。
初めて耳にする、快楽の滲んだ声。
「ん、…んっ、ぅ…」
「っ…め、以子…っ」
(熱ぅて柔らこぅて…そないなやらしい声…、堪らんやないか…っ)
清らかな乙女の唇が、男である自分の唾液でヌメヌメと光る。
そこから紅い舌肉が恥ずかしげにチラチラと見え隠れする隠微な様は、己のまだ青臭い熱を煽るには充分だった。
(接吻ですらこない熱ぅなるのに…体交えたら僕はどないなるんや)
め以子よりは理性的な大人であると自負している。
腐っても帝大卒、性に関する理屈っぽい知識も一応はあるが、今まではただひたすら勉学第一で禁欲的に生きてきたのだ。
こんなにも色恋に溺れるのは初めてで、自分でも戸惑いを隠せない。
(かっこつけたかて、自分もえげつなくてやらしい、ただの下衆な男やゆう事やな)
め以子の中に入りたくて、一つになりたくて、その柔らかな内側の肉を愛撫したくて。
悠太郎は自分の舌でひたすら激しく、ひたすら慈しんだ。
「ッ…好きや、め以子、好きや…」
「ゆっ…悠、太郎さ…っ……も、う…んんっ!」
紅潮し切なげに眉根を寄せるめ以子の様子が艶やかで名残惜しかったが、ようやく悠太郎は唇を解放した。
め以子は力が抜けたのか、荒い息を吐きながらくたりと正座を崩す。
その弾みで、桜色の着物の裾と白足袋の間からすらりとした脛が現れ、結った黒髪の一部もはらりと額に落ちた。
そのえもいわれぬ官能的な姿が、悠太郎を強く誘惑する。
(…ッあかん、これ以上は辛抱や)
欲を振り払うように悠太郎は慌てて立ち上がった。
「悠太郎さん…?」
「乱暴にしてもうて、堪忍な。もう少しで、たった今自分で言うた事、反故にしてまうとこやった」
今宵が祝言だったなら、間違いなく自分は今…。め以子の細い足首を鷲掴み、着物の合わせをはだけ、そして。
ごくりと浅ましい妄想を飲み込み、悠太郎は大きく息を吐いた。
「僕が押し入れから布団出しますから、その間に先に着替えて下さい」
「でも…」
め以子の戸惑いに気が付き、悠太郎は背を向ける。
「解ってます。まだ着替え見られるんは恥ずかしですやろ?…大丈夫や。そっち見ぃひんようにしますから。着替え終わったら言うて下さい」
悠太郎はめ以子の方を見ないようにして、押し入れの襖を開けた。
「…すいません。それじゃ、先に着替えますね。すぐそっち手伝いますから」
め以子が立ち上がり部屋の隅へ向かう気配を確認し、悠太郎は布団を抱える。
(…陽の匂いや。姉さん、陽に干してちゃんと準備してくれはってたんや)
いけずで意固地で気難しい人だが、根っからの悪人ではないのだ。
(祝言の事かて、きっとしっかり取り仕切ってくれはる)
二人分の布団を下ろし、几帳面にきっちりと平行に並べて敷いた。
最初は間に少し畳が見えるように敷いてみたが、暫し考え、片方を引っ張ってぴたりとくっ付ける。
(…狭い部屋や、これくらいは許されるやろ)
布団をくっつけても、体がくっつく訳でなし。悠太郎は一人頷き、枕をそれぞれの布団に置いた。
(何や、枕置くと急に生々しなるな…)
戻って来そうな欲を、頭を振って追い返す。自分の布団の上で胡坐をかき、め以子の着替えを待つ事にした。
「め以子、こっちは終ったから、着替え終えたら言うて下さい。次、僕も着替えるさかい」
「ありがとうございます。もう少し待って下さいね」
め以子の声が後ろから聞こえ、静かになった部屋にしゅるしゅると帯を解く音だけが残った。
ぱた、ぱたり、と布の落ちる不規則な音と、衣擦れの音が続く。
(…想像してまうやないか)
自分の背後で行われている行為を。
め以子の細い体を覆っていた着物が、一枚、また一枚と取り払われていく様子が脳裏に浮かぶ。
振り向きたい欲と、それを諌める理性が苦しいほどに葛藤して。悠太郎は両の拳をきつく握り締めた。
(着物の下は一体どない体しとるんやろか…)
己の薄暗い男の一面を思い知らされる。色事や性に関して、自分はもっと淡白で無欲だと思っていた。
だが自覚していた以上に、自分はめ以子を欲している。夫として、いやもっと単純に、男として。
迸る若さ故の女体に対する好奇心と、本能による性的欲求がぐるぐると悠太郎の理性を取り囲み揺るがした。
(ごめん、め以子…少しだけ、卑怯もんになってええやろか…)
少しだけ。ほんの少しだけ。振り返って、め以子の姿を見たい。それだけだ。
(ちょっとだけや、それ以上は何もせぇへんから。まさか素っ裸やあらへんやろし)
罪悪感に目を逸らし、悠太郎は肩越しにゆっくり、そしてこっそりと首だけを後ろに向けた。
め以子は壁の方を向いていて悠太郎の視線には気が付いておらず、ちょうど寝巻の浴衣に片腕を通したところのようだった。
もう片方の腕を通す為、艶かしい動きで少し肩を下げた瞬間、浴衣がはらりと着崩れる。
健康的で艶やかな右肩と背中の肌が露わになり、それを正そうとめ以子が振り向きかけた事によって、僅かであったがその胸元までもが悠太郎の視界に飛び込んできた。
「!!!!」
悠太郎は声を上げそうになるのを堪え、慌てて顔を戻した。
まだ稚拙な少女の如きと高をくくっていた薄く細い体は、自分を煽るには十分な、成熟した女の体そのもので。
一気に、下半身に熱が集まった。心臓がばくばくと大きく跳ねている。顔と体中が燃えるように熱い。
(あかん…!冷静になれ自分!!)
落ち着こうと目を瞑るが、先程見えた一瞬の光景が脳裏から離れない。
(堪えろ…我慢や…っ!祝言さえ済めばどんだけでも拝めるんやさかい!)
しかし心の叱咤とは裏腹に、悠太郎の欲望は熱い頭をもたげて治まる気配など微塵もなかった。
「悠太郎さん?、着替え終わりましたよ?」
間近で聞こえた声に驚いて振り返ると、浴衣姿のめ以子がすぐ傍に座っていた。結っていた黒髪も下ろし、一つにまとめて肩に流している。
悠太郎は焦り、下半身をごまかすようにやや距離を取って座り直した。その様子に、め以子は不思議そうに首を傾げる。
「どうしたんです?なんだか、顔赤いですけど…?」
「な、なんでもないです」
先程の着乱れた状態とは違い、きっちりと浴衣を着付けた姿。居候時代にもよく見慣れた姿だ。
それなのに、今はもう冷静に見詰める事が出来ない。あの頃とは違う、色香漂う大人びた髪型。
そして布一枚下には、たった今見てしまったあの美しい柔肌があるのだ。無垢な女の肉体が。
「次は悠太郎さんが着替えて下さい。寝巻出しましたから」
め以子がきちんと畳まれた男物の浴衣と帯を差し出してきた。細い首すじの動きに目を奪われ、冷ましたい熱も益々消えそうにない。
「お…おおきに…」
(せやかて、今立ち上がれへんかも…どないしよか…)
悠太郎が焦りつつも迷っていると、め以子は心配そうに顔を覗き込んできた。
「ひょっとして、旅疲れで熱出てきました?…具合悪いんですか?」
め以子に額を触れられそうになり、悠太郎は逃げるように身を引く。
「だっ…大丈夫や、そんなんやないですから!」
(今触られたら、我慢出来へん!!)
「…?それならいいんですけど…。あ、あのそれじゃ、着替え手伝いますね」
「え!…えええ!?」
この上なく嬉しいが今の状況では非常に不味い申し出に、悠太郎は大声を上げてしまった。め以子はもじもじと恥じらい、顔を赤らめている。
「悠太郎さんの裸、剣道のお稽古以外で見るのは初めてで恥ずかしいですけど…。夫婦らしい事は、なるべくやりたいんです。…悠太郎さんは、私を大事に思って初夜を見送ってくれてるんですから、私だってその気持ちに応えて出来るだけの事はしたいの。だから…」
そう言って、め以子の柔らかな手が、悠太郎の腕に触れた瞬間。
(も、もう、だめや…っ!!)
「僕、ちょっと厠、行ってきますんで…!さ、先に寝てて構へんから!!」
悠太郎は飛び上がるように立ち上がり、脚がもつれそうになりながらも部屋を出た。急いで階段を駆け下り厠へと飛び込む。
木戸を閉めると堪らずズボンを引き下ろした。張り詰めていた悠太郎の分身がブルンッと勢いよく顔を出す。
(め以子…!)
天に向かっていきり立つ肉棒を、悠太郎は右手で扱き始めた。
「うっ!……ふッ…」
脳まで突き抜ける強い快感。既に滴る先走りでぬるぬると濡れていたそれは、一層扱く速度を増す手助けとなる。
灯りも点けない薄暗がりの中、小窓から差し込む月明かりに赤黒く膨れ上がった己の性器がぬらぬらと照らされる。
グチュグチュと小刻みに聞こえる手淫の音、荒い息遣い。厠での欲に塗れた行為。
まだ清らかな処女であるめ以子への背徳感と、め以子からの信頼に対する冒涜のような気持ちが入り乱れ、こんな情けない自分が許し難いのに行為を止める事が出来ない。
それどころか、め以子の名を思い浮かべるだけで快楽は増すばかりだ。
(め以子、め以子、め以子っ!!)
いつしか己の淫らな右手により形取られた擬似的な穴は、闇の中でめ以子の性器へと姿を変える。
乙女の狭く濡れた膣内を思い、悠太郎は激しく腰を打ち付け始めた。指の間で絡み付く先走りの湿った音も、更に速く規則的に響き出す。
「ウぅッ!…うっ!…ッく!」
今までの自慰の中で一番感じている。
ただの性欲処理で行ってきたものとは無論比べるべくもなく、め以子と想いが通じ合ってからの日々でも、ここまで飢えて貪る如き凄まじい快感は初めてだ。
もはや理性では支配出来ず快楽のまま勝手に動く己の体に、堪らず悠太郎は目をきつく閉じる。
瞼の裏に浮かぶ、め以子の明るい笑顔。口付けた唇と舌の濡れた紅色。裾から垣間見えたしなやかな脚。
白いうなじと肩と、なだらかな曲線を描く胸元が蘇り…。
『悠太郎、さ…んっ』
回想は、すぐに妄想に姿を変え悠太郎を煽った。
あの、鼻にかかった切なく甘い声を上げ着物を乱しため以子が、己に何度も何度も荒々しく貫かれ、激しく揺さぶられて。
恥じらいつつも、しなやかで長い脚を大きく広げ、ねだるようにいやらしく腰をくねらせている。
溢れる蜜壷に悠太郎の大きな欲望を咥え込む卑猥な女の姿、だが色事に擦れてないが故に愛らしく美しささえ感じる乙女の痴態。
め以子の蠢く狭い内部と己の右手の締め付けが一際きつく同調した、瞬間。
(ッ!!…め以子……ッ!)
瞬間、脳裏が真っ白になり、ビュクビュクと勢いよく精が迸った。
背を駆け抜ける強い快感の大波に、腰の動きは治まらず何度も何度も妄想の中の子宮に向けて精を放つ。
若く白い液体が大量に飛び、右手だけではなく便器と壁にも滴った。
「は……っ…ふ、ハ…ァ…ッ」
激しい快楽の名残と脱力感で、悠太郎は肩で大きく息をする。
(……やってもうたわ…)
若気の至り、というには荒々しすぎた自慰。この数日は帰省準備や何やかんやで慌しく、性欲処理をする暇もなかった。
その上、今最も性欲を煽る存在がすぐ傍にいるという状況続きだったのだから、溜まりに溜まっていても無理はない。ないのだが。
悠太郎は心中で頭を抱える。
(まるで盛りのついた野犬か雄猿やないか)
一時の快楽が去り、後に残ったのは己に対する呆れと…め以子に対する罪悪感。
しかし下半身はといえば、一度欲を放ったばかりだというのに再びもどかしい熱を燻らせていて。
手淫では物足りないと、早く本物のめ以子の中に入りたいと、欲望が戻った理性を崩しにかかる。
(世間知らずのお嬢さんが、こないな男の性知ってしもたら怯えてまうわ…。何より、こない堪えられへんようでは、め以子の心も体も傷付けてまうかもしれへん…。それだけは絶対駄目や)
悠太郎は残滓で粘つく右手や濡れた床板をちり紙で拭うと、便器の奥に投げ捨てた。
(…ほんまに僕は、祝言まで我慢出来るんやろか)
愛するめ以子と一つ屋根の下で暮らし、隣で寝て、寝顔を見て…興奮を抑えられなくなれば、今晩のように密かに始末をして。
果たしてそれで、め以子の純潔を汚さずにいられるのだろうか。そもそも祝言の日取りも未だ定まってない。定まったとて、準備の為の日数も更に必要だ。
その一日千秋の日々を、紳士的かつ道徳的な男として何食わぬ顔で穏やかに過ごす自分…。
「無理や!理論的にも生理的にも、何をどう考えても絶っっ対、無理や!!」
悠太郎は思わず声に出して叫んだ。想像するだけでも辛過ぎて思考停止、いや思考拒否だ。考えたくもない。
め以子と夫婦として暮らす、その甘美な響きが建て前でしかなければ、ただの据え膳食えない生殺し。地獄の責め苦同然だ。
(明日必ず姉さんと祝言の日取り決めへんと!しかも一番早う出来る日取りや!せやないと、僕がイてまう…!!)
脳裏にめ以子の笑顔が蘇る。可愛いめ以子。得意の理屈でも、とうとう否定出来なかった彼女への想い。
「…早う僕だけのもんにしたいんや…」
心だけではなく、体の隅々まで。自分という男を刻み込んで、教えてやりたい。そして、め以子の全てを教えて欲しい。
(先にもう寝てくれてるやろか…)
今この状態で顔を合わせて、獣にならない自信などない。
たとえ寝ていたとしても、無防備な寝顔や寝姿を隣にして心穏やかに眠れそうもないのであるが。
(……もう一回始末しとかんと、あかんなこれは…)
悠太郎は己の滾る中心に溜息を吐くと、再び扱き始めた。長い夜になりそうだと、再び消えそうな理性の片隅で思う。
その頃。
そんな悠太郎の憂鬱も知らずに、め以子は布団に入っていた。
「悠太郎さん、どうしたのかな…お腹でも壊しちゃったのかしら?」
主のいない隣の布団を見て、め以子は心配しつつも胸が高鳴るのを抑えられない。
(でも、今の間に寝ちゃった方がいいかも…。こんなすぐ傍で寝られたら、緊張して眠れそうにないもの)
先程の、悠太郎からの激しい口付けを思い出し、め以子はそっと唇に触れた。
(悠太郎さん、すごく熱くて優しくて…私もどうにかなりそうだった)
近い未来、この部屋で、この布団の中で、悠太郎と夫婦の契りを結ぶ。そう思うと、恥ずかしいような、怖いような、不思議なような。
体が火照ってきて、胸がきゅうきゅうとした。
(好きです、悠太郎さん…。身も心も、早くあなたのお嫁さんになりたいです)
悠太郎の凛々しい眼差し、自分を呼ぶ大阪訛りの声、のっぽな自分が簡単に包み込まれる上背と逞しい胸…。
ただ傍にいるだけでもとろけそうなのに、いつかお互い裸で抱き合うなんて。破廉恥過ぎて、頭がクラクラしてしまう。
「もっ、もう、寝なきゃ!朝早いんだから…!」
め以子は頭まで布団に潜り込み、恥ずかしい妄想を追い出した。
(悠太郎さん、お腹の調子悪いなら、明日のお弁当は消化の良いものにしようっと)
あれやこれやと献立を思い巡らせているうちに睡魔に捕らわれ、め以子は幸せな夢の中へと誘われていったのだった。
【ぬか床の精】
(悠太郎さん、うちの孫は食い気ばかりの大層な「おぼこ」で…ご苦労をおかけします。本当にすいません…)
色事に限っては、まだ少しばかり足並みの揃っていない二人。
ぴったり寄り添い歩むのは、もう間もなくの事ではあるのだが。
それはまた、別の話。
続く?
332 :
320:2013/11/29(金) 20:05:48.27 ID:MQ8dFfOJ
以上です
拙くボキャ貧でお目汚し失礼しました
大正時代の便所なんて知らんです
初夜どったんばったんも書きたいですハァハァ
糠床も可愛いですなあ〜
この時点でぬか床はまだしょっぱくされてないのかwww
職人さん達のお話が素晴らしすぎて、幸せすぎて泣きそうです。
ありがとうございます。
ここのスレに出会えたのが、幸せです。
ごちそうさん!でした。
明日の放送が楽しみですね〜
>>316様
GJでした!もうたまりませんでしたww
西門さんが本物より男前なような気がします
>>319様
色本がめ以子に見つかって焦るNSKDさんが見たくなった
東京だったら下宿だったし近藤さんから貸して貰えただろうから
大丈夫だろうけど大阪だったらあの狭い部屋だし隠し場所無いw
>>323様
GJ!最高でした!!
め以子が鈍感だから悠さん苦労してるw個人的に大好物ww
初夜編も楽しみにしております
>>323 ふおおぉすごかったあ
情景が目に浮かんできてたまらんかったです
初夜編も正座して待ってます!!
今夜はビフテキ食べてとったんばったんでしょうかww
源ちゃんへのお礼とお詫びを兼ねてお肉買ったんでしょうが、
あからさますぎて思わずテレビの前で赤面してしまったw
今日の宝物発言、良かったですね〜きゅん死しました。
こんなにエロパロ似合う朝ドラカップルはいいですね!
ビフテキも食べたことですし!
久しぶりだしどれだけ激しいどったんばったんが…
希子ちゃん顔赤らめてそうw
久々といってもたかだか7日…
あ、その前から泊り込み仕事だから結構お預け食らってんのか
それにしたって、め以子妊娠したあとはどうするんだい、悠さんw
>>342 既に希子もめ以子大好きだから
「ちい姉ちゃんもいやらしい事されたりしとるんや」って
ショック受けてるじゃないかと想像したら萌えた
>>343 あんまり知識はないけど安定期に入ったらしても大丈夫なんだよね?
その辺もばっちり勉強してそうだ悠さんは
希子とばっかりお風呂入るのが面白くない悠さんも見たい
希子可愛いなw若夫婦と絡めていろいろ妄想出来そうだww
あれぐらいの年の女の子は
一人くらい大好きな同性がいて
自分だけを見てて欲しいって思うもんだよね。希子は友達いないし余計にそうだと思う
うま介でもやっと室井さんと桜子様もHできそうですね。
駆け落ちまでしたのにHお預けだったと思ったり
もう、ごちそうさんにはまりすぎて、
日曜がつらいなんてw
必死だけど空回りで焦れったい室井に対して、桜子お嬢様が押せ押せでついに騎乗位というのも萌えるなw
悠太郎には好色ほるもん爺の血が流れているから、テクニックはさておききっと絶倫に違いないと思うと胸熱
…め以子は大変そうだがw
>>348 桜子がめ以子に騎馬位教えてあげるといいな
悠太郎さんうれしくて鼻血でちゃうか
剣道やってたし、若いし、DTだったし、悠さん絶対絶倫だと思う
桜子とめ以子がHの話するかと思うとどきどきしますね
心の友だし、結構きわどい話とかもしちゃうと思ったり
めいこと悠さんの騎乗位見たい!
今夜はめ以子をどないしよかな…
あれは昨晩もう試してみたし、一昨日やったのもめ以子がごっつ色っぽく見えたしなあ…
まあ、どんなんしてもめ以子はかわいらしいんやけど。
そうや、この間読んだので今夜はしてみよかな。
いやしかし、あの本はめ以子に見つかったらさぞかし怒られるやろなあ。
ちゃんと隠しとかなあかんな。
それにしてもめ以子は昼と夜とで全然違うよなあ。
昼は昼でほんまにかわいらしいし、夜は夜でなんであんな色っぽくなるんやろ…?
ほんまにめ以子が嫁さんになってくれて僕は幸せや。
め以子は僕の大事な大事な宝物や。
あかんあかん!仕事中にこんなこと考えてたら。仕事に集中せな。
いやしかし、ほんまにめ以子はごっつかわいらしいわ。
今夜は(はじめに戻る)
職場で設計図を前にして赤鉛筆片手に実はこんなことをふと考えてしまう悠太郎がいたら面白い。
猿かw
でも覚えたてで愛しい嫁さんがいたらそうなるよね
昔は娯楽もないし暗くなるとする事がそれしかなくて子だくさんが多かったと祖父が言っていた
新婚さんはよおいでー(意訳:職人さん待ち)
ちょっと前に希子ちゃんの話が出てたんで全然エロくないけど希子ちゃんから見たちい姉ちゃんの話を場つなぎに。
―――今朝のちい姉ちゃんは、うちが見てきた中で一番綺麗やった。
「どうしたの、希子ちゃん」
すっかり何事もなかったかのように、いつものようにお弁当を手渡してくれるちい姉ちゃん。
なのに、その顔をうちがあまりにも長いこと見つめてたからか、不思議そうな顔でちい姉ちゃんは聞いてきた。
「……綺麗、やな、と思て」
本当にそう思ったから素直に言うたのに、ちい姉ちゃんはきょとんとしてる。
「何言ってんの、希子ちゃん。あ、もしかして、ビフテキ気に入ったの? また作って欲しいからお世辞とか」
大きな笑顔で冗談めかして言うから、うちも冗談めかしてもう一度言うた。
「ホンマやのに。炊きたてのお米みたいに、ツヤツヤで。綺麗」
「なっ、ホントに何言ってんのよ、もー。学校遅れちゃうよ? それでなくても無断欠席してるのに……」
畳み掛けられるのは苦手なのか、大げさな身振り手振りで、うちを玄関先まで追い立ててくるけど。
信じてくれへんのかなぁ。
「……行ってきます」
「行ってらっしゃーい」
元気な声を背中に、ちょっと考えながら、学校へ向かう。
やっぱり、ちい姉ちゃんが綺麗なのも元気なのも、お兄ちゃん次第なんかなあ。
うちにはよくわからへんけど、恋、ってそういうもんなんかなあ。
今でもお見合いをしたいかしたくないかと聞かれたら、六四やけど。
「恋、は、してみたいかもしれへん……」
―――命短し 恋せよ乙女
小さくやけど、うちは、口ずさみながら学校へ行った。
その日の晩、うちはちい姉ちゃんと一緒にお風呂に行くことになった。
いつもはお姉ちゃんが一緒に行ってくれるんやけど、なんや今日は具合が悪い言うて行かれへんから、って。
「め以子さん、一緒に行ったっておくれやす」
て、ちい姉ちゃんに頼むんやもん。
声も出ぇへんくらい驚いた。
ちい姉ちゃんもぽかんと口を開けていたけど、「それじゃ、行こっか」とうちより断然切り替えが早い。
家出中に桜子さんも含めて皆で行ったことはあったけど、うちからすぐそこの銭湯に二人で行くんは初めてや。
ぼちぼち顔見知りの人もいたりして、家出の噂も流れてるやろし、ちょっと、ドキドキする。
ちっちゃくなって掛け湯をしていると、隣にちい姉ちゃんが来た。
風呂桶を持つ腕がうちなんかと違ってすんなりと長い。
やっぱり綺麗やな、と思う。
「あれっ」
うちが手を止めて一瞬ぼぅっとしていたところに、ちい姉ちゃんの頓狂な声がした。
「ど、どうしたん」
「この風呂桶、ちょっと割れてるの。ほら、お湯漏れちゃっててもうないし」
こんなのお客さんも気づいたら戻さないでよー、とかなんとか、ぶつぶつ文句を言うてるうちに、うちは新しい風呂桶にお湯を一杯汲んできた。
そのまま渡そうと思たけど、せっかくやし、ちょっとずつ義姉孝行もしよかな、と。
「ちい姉ちゃん、背中流したげる」
「えっ? いいよぉ、そんなの」
「……迷惑?」
「や、そういうわけじゃないけど、お姉さんにバレたら何言われるか……」
それは……確かに困る。
ちい姉ちゃんがまたなんかイケズされるに決まってるから。
うちが黙ってしもたら、ちい姉ちゃんは背中越しに微笑んだ。
「ありがと、希子ちゃん」
「ごめんなさい……」
「なんで? 私、ありがとうって言ったのに。そういうときは、どういたしまして、って言えばいいの」
「ど、どういうたし、まして?」
言い慣れへん言葉。
でも口に出したら、ちい姉ちゃんはえらい嬉しそうに笑てくれた。
つられて、うちも笑った。
楽しそうに揺れるちい姉ちゃんの肩に、うちは、ふと、見慣れない痣を見つける。
「ちい姉ちゃん、どうしたん? ここ……」
そんなに明るくない銭湯の電球の下、しかも湯気の中で、ぼんやりとしか分からんかったけど、目を眇めてみたら、ぽつぽつと鬱血したみたいな痕がある。
「え、ここも、ここも……」
またうちの知らん間にお姉ちゃんに無茶言われたんかな。
居た堪れなくなって、恐る恐るちい姉ちゃんの肩を触ると、
「……あっ」
ちい姉ちゃんは鼻のかかった、切ない吐息のような声を漏らした。
「ご、ごめんなさい。痛かった……?」
「ううん、ち、違うの違うの。希子ちゃん悪くないから……」
「またお姉ちゃん?」
「お義姉さんも関係ないから、いいから私大丈夫だから!」
慌ててぶんぶんと手を横に振るちい姉ちゃん。
むぅ。じゃあ、あんまり考えたくないけど、
「ほな、お兄ちゃん?」
そう訊ねたら、ちい姉ちゃんはゴホッと咽たように咳をして、今度こそお湯を一気に被った。
「……ッ、いいから、ホントにいいから、早くお湯頂きにいこう?」
湯気の向こうでも分かるくらい頬を赤くして、ちい姉ちゃんはうちの背中をぐいぐいと押す。
結局、うやむやにされてしもたけど、あんまり聞かれたくなさそうやったし、うちもそれ以上触れんかった。
あんまり聞かれたくなさそうやったわりには、少し嬉しそうでもあったから、ほんまに謎や。
夏の湿気も銭湯でさっぱりして、心地よく布団に滑り込む。
ウトウトとはしてたけど、何処からか入り込んできた蚊の音が鬱陶しくて寝られへん。
なんとかしようと身体を起こして、蚊の行方を耳を澄まして追っていると、夜の静寂の中でわずかにちい姉ちゃんの声が聞こえた。
もうとっくに寝ててもええ時間のはずやけど、廊下を隔てたお兄ちゃんたちの部屋から、なんかな。
泣きそうな、声。
それも途切れがちで、細い声。
でも、ちょっと、銭湯でうちが背中の痕に触ってしもたときの感じと似てる。
ということは、やっぱりちい姉ちゃんの背中になんかしたのはお兄ちゃんで、きっと、これは見てみぬ―――やなくて、聞いて聞かぬフリをしておくべきこと……。
うう。
一瞬でも耳をそばだてたのが恥ずかしい。
蚊のことは一旦忘れて、うちは頭からすっぽり布団を被った。
ついでに目もぎゅっと瞑った。
お見合いするってお姉ちゃんが決めたときから、色々家事を仕込まれて、夜寝るときもお姉ちゃんと一緒で―――所謂、夫婦の営みについても、淡々と語られてきたけど、想像もできへんし、ただただ不安なだけの話やった。
痛いとか、耐えるとか、なんや、そんな嫌なことばっかりで。
さっきも聞こえてしもたちい姉ちゃんの声は、震えてた……けど、ほんまに、そんな嫌なことばっかりなんやろか。
今朝のちい姉ちゃんは、ほんまに、ほんまに、綺麗やったのに?
こそばゆい罪悪感と羞恥心を、ざわめく好奇心がほんの少し上回る。
お姉ちゃんが事務的に説いた、うちが未来の旦さんにだけ開く秘密の場所を浴衣の上からそっと探る。
多分、ちい姉ちゃんが綺麗な秘密もここにあるから、その秘密は誰にもわからへん。
ちい姉ちゃん自身と、お兄ちゃん以外には。
……うちは……自分自身のことやのに、わからへんのかな……。
特段、何かがありそうなこともない。ただ触れても、ただそれだけ。なんもあらへん。
そのとき。
一際高くなったちい姉ちゃんの声が、した。
吃驚したのと同時に、ちょっと腕に力が入ってもうて、
「ぁんっ……」
さっきよりちょっと強く擦れた瞬間、うちも思わず声を出してしもた。
なんやろう。
胸の辺りがじんじんして、ドキドキする。
―――ごめんなさい。
何に対してかわからんけど、そう思いながら、同じように指で強めに割れ目をなぞる。
もうそんなに力入れてへんのに、腰は季節はずれの静電気が来たみたいにぴりぴりする。
秘密の場所の内側は、ひくひくと別の生き物みたいにうちの指を飲み込もうと必死や。
「……あ、あっ」
あかん、と思て顔を思い切りしかめたけど、もう、声が出るのを止められへんかった。
ほんまにこれ以上はあかん!
「はぁ……っ」
うちは思い切って掛け布団を跳ね上げて顔を出し、大きく息をついた。
「こんな、こと……」
恋しい人にされたら、死んでしまいそうや。
せやからちい姉ちゃん、泣きそうな声……なんかな……。
でも、うちの中にもおった、あの別の生き物みたいなえらい貪欲なもん。
最初は息を潜めてたのに、気がついたら、恋しい人を求めて求めて、食らい尽くしてしまわんやろか。
やっぱり、怖い。
自分が自分じゃなくなるみたいな変な感覚。
ああ、でも……それが、綺麗になる、のかも。
しんとした空気の中、ぼんやりとした頭で、さらに淡い結論を出したら、ちょっと満足した。
今度こそ、蚊を気にする前に、寝てしまおう。
うちの結論が正しいんやったら。
明日のちい姉ちゃんは、多分、また、綺麗や。
以上です。
仲直りどったんばったんも、桜子さんの話も、きじょーいも読みたいので、希子で神へのお供えになりますやろか。
>>357 GJ!
希子さんには、刺激強そうだけど<ぎっこんばったん
当分妄想と寝不足の日々になりそうですね。
希子新婚バージョンも年末あたりにあるんでしょうか、相手が誰か分かんけどw
>>349様
ついでに奉仕の仕方や男が喜ぶ言葉も教われば良いと思う
そして後日通天閣にご飯おごって貰ってたら面白い(室井さん付きで)
>>354様
GJ!あんまり考えたくない希子ちゃん可愛すぎて悶えました
>>357 乙!
ちい姉ちゃんのキラキラ度合いで夫婦生活を理解する希子w
しかし、希子に事務的に説く和枝さんはなんか怖いわ…
GJGJ!!
希子ちゃんが可愛くてたまらん〜!
悠さんが好きすぎて浮気の心配のあまり、芸妓達に床上手になる技を聞き、
きゅうりでフェラの練習をするめ以子が見たい!
口でのご奉仕に嬉しい反面、別の男の影を邪推し、嫉妬に狂う悠さんがみたいわ〜♪
>>354 うわ〜〜!ごちそうさんでした!
素敵すぎてドキドキ
>>354 GJ!!!
興味深々なのにおぼこい希子ちゃんが、メッチャかいらしなあ
嫉妬した悠さんがめいこに無理矢理フェラさせているのが見てみたいです!
騎乗位も捨てがたい!
愛情たっぷりの69も見てみたい!
二人とも若くてお互いが初めての相手だから、
色々試行錯誤しながら逢瀬を重ねそうで凄く萌える。
今日の悠太郎さん、重いものを運んでいるのを見て、
ちょっと悠さんの腰に何かあったらどうすんの〜とか
思った私はこのスレで頭がいっぱいでした
め以子が騎馬位するしかないか、と思っちゃたわ
静さんが正蔵さん思い出したり、和枝さんが縁談ないか
言い出したり、よっぽど復活したどったんばったんに
あてられたんだろう・・・・w
>>364 嫉妬するとしたらありがちだけどうま介に来てるお客さんとか?
桜子が面白がって結婚してるのを伝えずに言い寄ってるのを
そのままにしてたら悠さん目撃とか
>>366 やってる内にめ以子は楽しみだして
「これで分かったでしょ?声我慢するのって大変なのよ」って言いそう
>>367 思ったw腰やられた悠さんが、今日はあなたが動いてくださいとかニヤニヤを噛み殺して言うんですね。
371 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/02(月) 17:52:32.65 ID:iN4+bZZE
嫁大好きな西門悠太郎は毎晩3回を
希望しております。
め以子が桜子に奥様先輩ぶりながら、あれこれ話してたら
桜子が夜の営みではだんとつめ以子を追い越してして、
ショック受けて、家に帰って悠太郎に本気で相談とかして、
悠太郎さん、鼻血ブーとか妄想しちゃいました
たまにはめ以子をゆっくり寝かせてあげてください><
と思ったけど、め以子も、ないならないで物足りなくなるか
>>371 東京編では、後々悠太郎がかくもデレるとは誰が想像したであろうか…w
もうめ以子おらんと死ぬ勢いやないか…
という訳で抜かずの3発ですね分かります
ようやく色々片づいてめいことイチャイチャできると思ったのに、今度は祭りの準備。悠さん大変だな。
>>323 GJ&#8252;
初夜編もぜひ期待してます!
我慢に我慢を重ねたDT悠太郎と期待と恥じらいでいっぱいいっぱいのめ以子が見たい!
そこから二人で試行錯誤を重ねて濃厚なラブいちゃHを繰り広げるのもぜひお願いします。
>>357 GJ&#8252;
希子が可愛すぎ。
こんな風に二人以外からの視点でどったんばったんが確認されるのも萌える。
天神祭の準備で疲れて帰ってきても、嫁大好きな悠太郎は毎晩め以子を求めるんだろうな。
「め以子〜、疲れたさかい肩もんでくれへんか」とかなんとかから始まってそのうちめ以子を押し倒すパターンができてくるんだろうか。
策士な部分もあるからあの手この手を使って持ち込んでそうだねww
西門悠太郎の脳内会議が見たい
疲れなんとか、ってやつかーw
そんなに疲れてるならもう寝た方が、って言われても
かいらしい嫁が隣の布団におんのにほいほい寝られるか!となる悠太郎が見たいです
疲れてる方が、一部元気になりやすいと聞いたことがあるので、
悠さんにとっては追い風かとw
ところで西門家にはお風呂はあるのかな?
もしあるなら風呂場でイチャイチャもいいし、
銭湯なら湯上がりの濡れ髪とうなじの色気にムラムラする悠さんもいいなw
それなら毎晩どったんばったんしなきゃいけないwww
月のもの来ちゃったらどうしてるん
だろうw仕事手に付かない悠さんw
そこまで盛ってないといいな…
今週は穏やかにどったんばったんしそうな雰囲気ですね
仕事帰りちょっぴりお酒も入ってそうだし、絶対毎日求めていると確信
悠太郎って僕は親父と違って、一生あなた以外の人は絶対見ませんとか
だからあなたも僕だけみていてくださいとか言えないけど
め以子とどったんばったんしながら心では思うと妄想
め以子はそんなこと全然思わずに悠太郎さんスキスキー!だろうし
東京編では悠太郎の好きな人って亜貴子なのかとか思ってましたが、
もはやそんなことどうだっていいくらい、嫁ダイスキーになってて
見てるこっちが幸せ西門夫婦ですね
亜貴子とはなんだったのか…w
悠太郎のデレっぷりにすっかり存在忘れとったわ
亜貴子は悠太郎に少し気がありそうだったと思うんだけど、その辺も今後補完されるのかね
>>381 異常なほど盛り杉な悠太郎もちょっとどうかとは思うがw
まあ、そうは言っても若い盛りでしかも新婚だからなw
色んな悠太郎が見られるのもこのスレならでは
広い心でエロパロ楽しもうじゃないか(・∀・)ウヒョ
いつもの悠さん大好きめ以子
桜子に触発された積極的バージョン
着物の上にふりふりエプロン
酔いどれ甘えん坊め以子
お風呂でお背中流しますよめ以子
どこで何があった!?お色気め以子
悠太郎さんはどれがお好み?
うま介でなんやあのかわええ前掛けは!ってなって
家でもエプロンつけてもらいたがってもええんやで
>>384 「全部です。どのめ以子も他の人に盗られたくないんですが」
正直なあなたには、東京時代に出会った直後の魅力のない(悠太郎談)め以子を差し上げましょう!
>>386 あの頃のめいこですら愛おしくてたまらない、に10000納豆沼
>>385 「他の男(特に肉屋)ばっかりこんなかいらしい
め以子見てるなんてずるい!そして他の客に
言い寄られるかもしれへんやないか!!」と暴走しちゃうんですね分かります
め以子と思い切り声出せる環境でどったんばったんして
良い声をたくさん聞きたいと妄想する悠太郎下さい
なんとなく桜子は積極的とか経験値上みたいなくくりだけど
実際は男性経験豊富って程でもないよね?
なんだかんだ歳上の室井さんにいいようにされちゃって
気持ち良くて抵抗できない桜子が見たい
てかあの2人は歳の差いくつなんだ?
>>390 うわ!桜子様が夜はタジタジって、きゃー!
そういえば、室井さんっていくつなんでしょうね
悠太郎が23だから27?ぐらいなんでしょうか
め以子のふりふりエプロン姿って、確か一度も悠太郎は見てないんですよね
笑顔で接客しているめ以子のエプロン姿見たら、
悠太郎さん、まじで暴走列車出発進行になりそうです。
だって視聴者がみても、あのエプロン姿はかわいいw
あ、一人で夕ご飯の時、あのエプロン着けて下さいとかいうのかな
>>391 悠太郎「お願いがあります」
め以子「何ですか?」
悠太郎「いつもの前掛けやなく、この…『えぷろん』いうもんを着けてみて下さい。裸で」
こうですか分かりません><
大正時代に、斬新だなぁ悠太郎
>>392 お茶吹きましたwwww
かっこよくて激しい悠太郎が一気に変態ヘタレにww
>>392 は、はだかえぷろん…
悠さん、突き抜けちゃってますねぇ
>>392 文化を超越した悠さんの向学心パネェwww
さすが帝大卒やで
大正浪漫真っ盛りとはいえパイオニアすぎるわw
室井の情報収集力に頼ったとしか思えないw
着たら着たで悠太郎の鼻血で
汚れそうだけどねwww
そのまま台所で立ったまま...
ふと思ったが、本当に師匠は父親か?
性欲も遺伝してたら、めいちゃん一人に全部行くんかw
めいちゃん大変そうだな
>>392 その「はだかえぷろん」はどこで知ったんだ悠太郎ww
愛しの恋女房とイチャイチャする為なら、何でもありになってるやんかwww
それでこそ天下の帝大卒えりーと様!
>>400 室井さんはきっと知ってるに違いない
そんでもって、室井夫婦はもう試してるに違いない
代わりに裸ネクタイ+靴下を強要されるNSKDさん
>>402 wwwww
いい性癖しとるわー二人ともー
「こんな恰好、恥ずかしいやないですか」
「私だってこんなの…もう悠太郎さんの馬鹿(はあと)」
その夜は一層どったんばったん燃えたそうな
>>402 NSKDにそんな事言えるのめ以子だけだよねww
頭なでなで&膝枕(耳掃除付き)聖母
素肌の部分の方が多いはだかえぷろん
言われた事はなんでも受け入れちゃう従順
綺麗な脚にみんな釘付け洋装
「悠太郎さんはどの私がいいですか?」
め以子「…え…こんなの…恥ずかしいじゃないですか〜///…あ!じゃ、悠太郎さんはネクタイと靴下だけになってくださいよ!!」
悠太郎「…ネクタイと、靴下だけ、ですか!?」
め以子「はい(ハァト 悠太郎さんの一番を、見つけましょう!」
悠太郎「あなたの発想は、いつもすごいですねぇ…」
と言いながら恍惚の表情でその通りにする悠太郎
糠床(…ああっ、悠太郎さん、そっちの道へは…め以子、止めといたほうがいいと思うけどねぇ)
…ごめんなさい、ノリで書いたが荒らしだwもうやめとくわww
理系夫と実験大好き妻の夜は深いですね()
深夜にこっそり投下
前フリが長くなったので、まだエロに到達してない
とりあえず前編
続きは明日投下出来るといいな
『紫紺の空には星の乱れ、緑の地には花吹雪、春や春、春南方のローマンス…』そんな名調子で
やんやの喝采を浴びた弁士たちの活躍華やかなりし頃。
これは惚れたはれたのあれこれで紆余曲折あったものの、何とか両親に西門悠太郎との結婚の許しを
得ることが出来た卯野め以子、数日後の休日のはなし。
その日。
朝食をつい先刻食べ終えたばかりという頃に、何やら思い詰めた様子の悠太郎が大股でやって
来た。そして何があったかと呆気に取られている宇野家の家人をよそに、卓上に手をついてまっすぐ
め以子を見た。
「め以子さん、これから活動に行きませんか」
あまりにも直球すぎる誘い言葉に、最初は何を言っているのか分からず、まだ茶碗を持ったままの
め以子は切れ長の目を思いっきり丸くしてこの頓珍漢な婚約者をまじまじと見た。
「え…?」
「ああ、ええとですね…今日は朝からよう晴れてるんで出掛けるにはもってこいではないかと」
「はあ、そうですねえ」
空っぽの茶碗を卓上に置くと、め以子は小首を傾げた。
そういえば、まだ二人きりでどこかに出掛けて楽しむことってなかったな。この人と結婚するんだし、
別にいいんだよね。
悠太郎の唐突な訪問に思考停止していた頭が急に目まぐるしく回り出す。
「かつどう…」
「そうです活動です、そこの駅前の春木屋に人気の活弁士が来るいうんでめ以子さんも一緒にどう
ですか」
「私まだ活動、見たことないかも」
「ほなら行きましょう。面白いと評判ですよって」
「うーん…」
活動というのは活動写真のことで、所謂現代における映画の原型である。フィルムにまだ声や音楽は
ついておらず、どの活動にも必ず弁士や楽団がいて賑やかに画面を盛り立てている。昨今は外国の
珍しい活動も人気で、小屋はどこも大層な人気だ。
『紫紺の空には星の乱れ、緑の地には花吹雪、春や春、春南方のローマンス…』そんな名調子で
やんやの喝采を浴びた弁士たちの活躍華やかなりし頃。
これは惚れたはれたのあれこれで紆余曲折あったものの、何とか両親に西門悠太郎との結婚の許しを
得ることが出来た卯野め以子、数日後の休日のはなし。
その日。
朝食をつい先刻食べ終えたばかりという頃に、何やら思い詰めた様子の悠太郎が大股でやって
来た。そして何があったかと呆気に取られている宇野家の家人をよそに、卓上に手をついてまっすぐ
め以子を見た。
「め以子さん、これから活動に行きませんか」
あまりにも直球すぎる誘い言葉に、最初は何を言っているのか分からず、まだ茶碗を持ったままの
め以子は切れ長の目を思いっきり丸くしてこの頓珍漢な婚約者をまじまじと見た。
「え…?」
「ああ、ええとですね…今日は朝からよう晴れてるんで出掛けるにはもってこいではないかと」
「はあ、そうですねえ」
空っぽの茶碗を卓上に置くと、め以子は小首を傾げた。
そういえば、まだ二人きりでどこかに出掛けて楽しむことってなかったな。この人と結婚するんだし、
別にいいんだよね。
悠太郎の唐突な訪問に思考停止していた頭が急に目まぐるしく回り出す。
「かつどう…」
「そうです活動です、そこの駅前の春木屋に人気の活弁士が来るいうんでめ以子さんも一緒にどう
ですか」
「私まだ活動、見たことないかも」
「ほなら行きましょう。面白いと評判ですよって」
「うーん…」
活動というのは活動写真のことで、所謂現代における映画の原型である。フィルムにまだ声や音楽は
ついておらず、どの活動にも必ず弁士や楽団がいて賑やかに画面を盛り立てている。昨今は外国の
珍しい活動も人気で、小屋はどこも大層な人気だ。
しかし人気だからこそ今までは若い娘がふらふら行くところじゃないと、娘のことになるとガチガチの
石頭になる父親が大反対していたので興味はあっても目にしたことはなかった。
「どうですか?」
「私、行きたい」
まだ揃ってぽかんと口を開けている両親と弟の前で、め以子はきっぱりと言い放った。美味しいものを
食べることはもちろん大好きだけれど、若い娘らしく流行りものや楽しいことももちろん好きだ。今まで
禁止されていた活動に悠太郎と一緒に行けることに、気持ちはすっかり持って行かれていた。
「という訳で、大将」
了承を取り付けたということで勢いがついたのか、悠太郎はぐりんと父親の大五の方へ向き直る。
「今日一日、め以子さんをお預かりしますがええですね」
勢いに呑まれたのか、大五も普段の威勢の良さはどこへやらだ。
「お、おう…まあ結婚する奴にどうこう言うほど俺も野暮じゃねえや」
適わねえやなあ、とがりがり頭を掻く大五を横目に、母親のイクがふふと笑う。
糠床を住処にしているめ以子の祖母が、この微笑ましい光景にお二人さん、今日はしっかりおやりと
密かに激励していた。
よそ行きの新しい着物を思ったより早く着られるのが嬉しい。こんな楽しみのある日に着られるのは
もっと嬉しかった。
春木屋には色鮮やかな幟がぎっしりと並んでいて、既に大変な賑わいだった。め以子も名前だけは
聞いたことがある弁士がこれから弁舌を振るうのだろう。考えただけで胸がわくわくする。家族と何度も
見に行ったという桜子の話によれば、外国の活動は人も景色も見たことのないものばかりでそれこそ
魂が取られそうになるほど夢中になるらしい。
そんな楽しいものを一番大好きな悠太郎と見られるというだけで、もうどうなってしまうか分からない。
気温が少し高いこともあって、何だか頭がぼうっとしてのぼせてしまいそうだ。人混みの中で離れて
しまわないように慌てて悠太郎の手を握ると、悠太郎も普段の冷静さはどこへやらで若干裏返った
声を出して幟に書いてある題名を読み上げた。
「えーと…春木屋は『アントニーとクレオパトラ』ですねえ、これ評判ええですよ」
「はあ…写真とか絵が動く感じなのかなあ。何だか想像がつかないけど」
「それが文化いうモンです」
「文化かあ、すっごいなあ…」
「さ、入りましょうか」
優しく促されて薄暗い小屋の中に入ると、既に活動は始まっていて忙しなく場面が変わり続ける
大きなフィルムなる画面に合わせて傍らの弁士が軽やかな語り口を披露していた。
『そなた、名は何と申す。わらわに一言なりとも教えてたもれ。さらりと目の前に立ちいでた美女は
光さざめくばかりの眼差しでそう唇に乗せ幻の如く微笑むのでございます』
人のひしめく小屋の中、場と語り口にあっという間に圧倒されてめ以子は息を呑んだ。この勇者と
女王の物語はこれまで幾度か本で読んだことがあった。しかし、目の前で映し出される大きな画面の
迫力はどうだろう。
まるで物語そのものが今しも目の前で起こっているかのようで、目が離せない。
すごいね。
そう、隣にいる悠太郎に言おうとしたのだが、どうも様子がおかしい。
顔はまっすぐ画面を見たままなのに、離れないようめ以子を抱き寄せている両の手がもぞりと妙な
動きを始めている。
「あ、の西門…さん」
もしかしたら、男女とはこういうものなのだろうか。
結婚することが決まってからまだ日も浅く、まだ悠太郎とは口も吸い合っていない。
結婚したらすることはたくさんあると聞いてはいるし、ほぼ日替わりで見合いをしている桜子が学校で
見せてくれた女大学や新妻の心得の手本には何やら卑猥な感じの図画が幾つもあった。
結婚したら、ああいうことを悠太郎と毎晩するのも新妻の仕事なのかも知れない。それはもう覚悟
しているとしても、まさかこんな、他に人のいるところでなんて考えてもいなかった。
「私こんなところでなんて」
慌てて小声で抵抗をすると、一層強く抱きすくめられた。
「離れんといて下さい」
制止するような短い声が一瞬で頑丈な錠前のようにめ以子を縛った。
一体どういう具合なのだろうか、襟元を緩めることなく器用に入り込んできた手に直に乳房を握り
込まれた。途端に、経験のない身体にも関わらずぴりっとした感覚が走る。
「あっ…」
「声、出さんとって下さい。堪忍やけど」
「そ、そんなこと言わ…あんっ」
もう活動どころではなかった。一体何を考えているのか、悠太郎はしれっとした顔をしながらも画面を
見たままだ。め以子だけが悪戯をしかけてくる手に翻弄されて身動きが取れない。逃げようにも周囲に
いる人たちが壁になっている。まだ誰にも知られていないとはいえ、これもまた結婚する男女がする
ことなのだろうか。
もう、何もかも分からなくなっていた。
続く
すまん
1/3を2回投下してしまった
そんで悠太郎もあれじゃ変態だけどすまん
最高です!
続きお願いします(^^)/
わお、投下きてる!
ありがたやありがたやー!
完結したら自分も投下させていただきます
悠太郎め
め以子ほったらかしでさっさと寝やがったw
期待してたのにがっかりで、枕投げてため以ちゃんw
今回のは悠太郎が天神祭の日に家にいられないことと
め以子のやること全てが上手くいかないことで
つい旦那へ八つ当たりしてしまったってことだろうけど
そう解釈すると可愛いなw
うち、
>>407さんのえろ見てみたい……(希子ちゃん風にw)
>>409 正座して待ってます
め以子が拗ねてHさせない!と勝手に妄想していたら
悠太郎が先にばてて寝てしまうとは
まくら投げたら反射的に抱きしめていたから
普段はめ以子抱っこして寝るのかも
「あったかいし柔いしええ匂いするしこんなにええ枕他にあらへん」西門悠太郎
>>420 悠太郎の惚けた寝顔に、自分も枕=仮想め以子かよとオモタw
実に自然な動きで枕抱え込んでたのは、いつもあんな感じでめ以子抱いて寝てるからなのか
それとも夢の中でもめ以子を抱いてるからなのか
つーか初めて(ようやくw)二人の夜の就寝シーンが出てきたよね
ここで毎夜どったんばったんしてるのか…(ゴクリと思わずにはいられなかったw
一層妄想が捗るなwww
お布団シーンを見直してみたら、ちゃんと最初は腕枕の用意のような
悠太郎の寝相と妄想して萌えた
普段だったら、その腕の中にめ以子がすっぽり入って、
悠太郎が抱きしめて眠るということですね
ちゃんとした就寝シーンて確かに初めてだよね。あの狭い部屋じゃあそりゃあどったんばったんするだろうよww
夏真っ盛りなはずなのに抱きしめて寝るとかもうねwww
あんだけ狭い部屋だったらどったんばったんになるのも分かるけど
声と音出さないようにするの大変だろうなww
代わりにキスいっぱいしたり背中に爪立ててたら良い
悠太郎の腕がめ以子の布団にはみ出てたけど
さして気にしてなかったあたり密着して寝るのが当たり前なんだろうね
悠太郎の同僚になってめ以子のどこが好きなのが
どんな時に欲情するのか質問攻めしたいww
続き書いたけど、なんかまだ続いてる
二人がやたらいちゃこらしてるから何ともはや
活動の中の物語はいよいよ佳境だ。
白黒の動く画面の中にいる女王は姿形から差し伸べる指の先までが麗しく、勇者は見惚れるほどに
凛々しい。滑らかな語りが更に場を盛り上げて、時折どよめきが起こる。
「…ひゃんっ」
狭い小屋の中、立錐の余地もないほどのすし詰め立ち見のままで、め以子はいよいよ追いつめられて
いた。目の前で繰り広げられる物語に集中したいのに、とてもそれどころではない。
「お、願いだから、ここじゃ…」
乳房を探られ、撫で回される感覚に次第に支配されていくのが信じられない。桜子の話によれば、まだ
この先に色々あるらしいのだが、とても頭がついていかなかった。
「ね、ねえ…」
「後生やから、黙っとって下さい」
め以子の必死の頼みを悠太郎はさらりとあしらった。顔だけは平然と活動の画面を見ていながらも、
身体を探り続ける手は熱を帯びている。こんな淫らなこと、周りの人たちに知られたらどうしよう。そう
考えているうちに、強引な指先が着物の裾を割ってきた。
「ゃっ…」
途端に、頭が真っ白になった。
入浴している時にしか触ったことのない隠しどころを、直接熱の籠った指で撫でられてもう完全に声が
出せなくなった。こんなところで、こんな風にされるなんて。
油断したら変な声が漏れてしまいそうで必死に耐えているのをどう感じたのか、不意に悠太郎が話し
かけてくる。
「め以子さん、嫌やないですよね」
「ン…っ」
足に力が入らなくなってがくがくと震えているめ以子の身体を器用に支えながら、更にしっかりと抱き
寄せる腕が力強くて逞しい。この人と、これからずっと一緒に生きていくんだ。
そう思うと、急に身体が熱くなって目眩を起こしそうになる。
「西門さん、私…」
あなたになら、何をされてもいいの。
そう言おうとした矢先、不意にぷつりと意識が途切れる。
目を覚ました時、妙に薄暗く狭い部屋にいた。
「あ、れ…?」
起き上がろうとして、薄い布団に寝かされていることにも気付く。
「良かった、目ぇ覚めましたか」
「あ、う、うん…私どうして…」
少しの間、何故自分はここにいるんだろうと訳が分からなかったのだが、心配そうな面持ちで側に
ついている悠太郎の様子でようやく思い出す。額に乗っている濡れた手拭いが冷たくて気持ちいい。
「…活動、最後まで見られなかったね」
先程まではあんなに強引だったのに、今の悠太郎は何だかよそから貰って来た子犬のようにしょんぼり
項垂れている
「すんません、ホンマに」
「何が?」
「そやから、さっきの無体がです」
「…ああ」
きっと自分はあまりのことに感覚と気持ちがついていけず、あの場で失神してしまったのだろう。だと
したら大変な迷惑をかけてしまったとめ以子も頭を下げる。
「あんなにたくさん人のいるところで…私こそごめんなさいっ」
「いや、元々僕がめ以子さんと一緒にいられて舞い上がってしまったせいであないなことを」
「でもでも、私重いもん。大変だったでしょう?」
図体の大きな二人が互いにぺこぺこ頭を下げているのは、何だか滑稽だ。それに気付いて思わず
吹き出してしまう。
「は……あはははっ」
「な、なにを笑とるんですか。人がこない一生懸命謝っとるゆうのに」
「あははは…だっておっかしーいっ」
まさに豆鉄砲食らった鳩、という風体で悠太郎は突然笑い出しため以子について来られず、ぽかんと
している。
ひとしきり笑った後、急にめ以子は真顔になる。
「さっき、活動を見ていた時、何をされてても私嫌じゃなかった…っていうか、もっとして欲しいかもって
思った…」
「えっ」
「だって、私何も知らないもの。料理なんかは一通り出来るようになったけど、お嫁さんになったら他にも
することがいっぱいあるでしょ。で、あ…ああいう…男の人がしてくれることをもっと知りたいなーって…
ダメ?」
布団の上でもじもじしながら言葉を繋いでいため以子は、言い終わらないうちに悠太郎に抱き締め
られていた。
「…ほなら僕の無体を許してくれはるんですね」
「うん…だって結婚するんならああいうこと、誰でもしてるんでしょ」
強く抱き締められているだけで、幸せな気持ちで胸が一杯になる。誰もがこんな気持ちで結婚を迎える
のなら、これほど嬉しいことはない。
と。
ここで、あることに気付いた
「ここ、どこ??」
「…春木屋の近くにあった連れ込みです。ひとまずめ以子さんを介抱したかったんでやむなしに」
「へえ…連れ込みって、こうなってるんだあ」
ひとたび興味が出ると全部の気持ちが一つの方向に集中するめ以子のことだ。今まで入ったことの
ない部屋の様子に興味津々になる。薄い布団、隅にある小さな鏡台、日に焼けた古い畳…どれもが
初めて見たものばかりだ。
腕の中できょろきょろと首を動かしているめ以子に、悠太郎は呆れたような声を出した
「何を見とるんですか、あなたは」
「あ、えへへー」
笑って誤魔化しつつも、ここがどういう場所かを思い出す。
「ねえ西門さん」
「あ、はい」
「私ね、西門さんのいいお嫁さんになりたいの。だから何でも知りたい…ねえ、活動を見ている時に
してたことの続き、またしてくれる?」
やはり男の手では直せなかったのか、着物の襟元は少し緩んでいる。帯の巻きも崩れかけていた
のでこのまま脱ぐには都合がいい。立ち上がってするすると重い着物を脱いでしまうと、襦袢一枚の
姿で改めて悠太郎の前に三つ指をついた。
「お世辞抜きに、本当に不束者ですが…末永くよろしくお願いします」
「あ、いやこちらこそよろしく」
また先程のようにお見合い状態だが、今度は二人とも微笑み合う。
襦袢から透けている肌に興奮を覚えたのか、悠太郎の手が再び忙しなく身体を探る。しかし今度は
何一つ戸惑うことなくめ以子は静かに粗末な敷布の上に身を横たえていた。上着だけ脱いでシャツの
襟元をはだけた悠太郎が緊張した声色を出す。
「痛いとか、嫌や思たら遠慮せんと声出して下さい」
「うん、平気…」
帯が解かれるだけで襦袢はさらりと肌から滑り落ちて、しなやかな身体があらわになる。まだ目にして
いなかったこともあるのか、息を呑んでいる気配が伝わってきた。
「綺麗ですねえ…」
「…そんなこと…」
今になって急に恥ずかしくなってきて、め以子は襦袢の端を握り締めて目を閉じた。
まだ続く
>>429 ちょっと悠太郎さん!ウブなめ以子ちゃんに何すんのよー
いいぞもっとやれー!!むっつり悠太郎ばんざい
GJ!ごちそうさん、でした
今日のごちそうさん、悠太郎さんもっと嫉妬深くなりそうですね
源ちゃんはともかく、自分はいないのに
うま介さんまでめ以子の手料理食べてて打ち解けてて
悠太郎フィルターでは「うちの嫁さんはごっつかぁいらしい」からね
うかうかしてたら誰かに取られる!とか思っちゃったらええなぁ
>>429 GJ!ごちそうさんでした 続きが楽しみで仕方ありません
悠さん公式でもこれくらいむっつりだと思うw
>>432 先週の土曜日で言ってなかったっけ?
「いつも誰かに取られないかとひやひやしてる」って
他の男に笑顔を向けてるだけで妬いちゃう悠さん下さい
今日の放送見たけど布団は一組で良さそうだね
今日のごちそうさん、お獅子姿で悠太郎とめ以子が見つめ合ったシーン
ほっぺにチュッぐらいしたれ!とか思ったけど、
大正時代設定の朝ドラじゃ無理ですよね
良く見えなかったんですが、室井さんと和枝さん酔っぱらって
手を取り合っていたのを桜子が振り払っていたような?
もっかい見てきます〜
桜子が嫉妬するのも結構萌えます
>>433 言ってます!キラキラ発言w
うま介さんにもそういう感情だったらいいなぁなんて えへ
今日の放送見て、あの口八丁なイケズ姉さんすら丸め込んで酔わせるなんて室井最強だとオモタw
まさかのダークホースやでwww
桜子押せ押せのM体質かと思いきや、実はそれは周りを油断させる(世渡りの為の)キャラ作りで知能派腹黒ドSなのでは…
と妄想したら萌え転がるんですが
桜子お嬢様の掌で転がってるように見せかけて自分が転がしてるんですね
萌え界のお約束で黒い時は眼鏡も光るんですよねw
くっそ室井くっそ萌えるwww
書きたいものと書けるものは違うとひしひしと思いましたが、
それでもちょっと書いてきました。
「や、あ、あん、っん」
布団の上に組み敷かれ、前戯もそこそこに入れられる。
め以子は濡れているのが自分でもわかって恥ずかしくてたまらず、耳まで真っ赤になってしまう。
両膝を悠太郎に持たれ体を引くこともできず、深く押し込まれるのを全身で受け入れる。
幾分濡れていてもまだ、最初は少しきつい。
「ま、まって、ふ、うん、もうす、っこし、ゆっく、りし、んっ」
悠太郎はめ以子の中へと深く入ってはゆっくりと引きずりだす。
悠太郎はめ以子が風呂上りに部屋に戻ってきたのと同時にそのまま布団に押し倒した。
深く口付けながら愛しい妻のふとももへと手を入れると、絹のように滑らかな肌の感触に
悠太郎自身が我慢できなくなってくる。
家事で疲れているだろうに、それでもくぐもった声で悠太郎が与える口づけに答えてくれる。
心の奥から幸せがこみ上げてくるようだ。
名残惜しそうに唇を離し、そのまま首から肩へとついばむような口づけを落とし、
寝巻は脱がさずにそのまま襟元をずらし、小さな胸の頂を口に含む。
め以子が思わず肩を竦めようとするのを肩に手を回しがっちり抱き込む。
「や、あん」
胸を味わいながらめ以子の裾を開いてふとももの奥へそのままずぶりと指を入れる。
「ふ、うん、っん」
悠太郎の長い指が深く押し込まれ、め以子の喘ぎ声が一際高くなる。
悠太郎はその喘ぎ声だけで達しそうになる。
我慢ならず指を引き、悠太郎も寝巻のまま、性急に自分自身をめ以子の中へと沈める。
「いや〜悠さん、最近新婚生活はどう?ちゃんとやってるぅ?」
色々とお世話になったお礼にと、室井を酒屋へと誘ったのだ。
苦労しているめ以子のことを思い浮かべながら返事を探していると
「悠さんのことだからさ、いつもおんなじやり方してんじゃないの?」
(え?そっちの話?)悠太郎、一瞬目が踊る。
「こう、布団しっかり敷いてさ、灯り消して、押し倒して、服逃がせて。
こうなんか営みもきっちり真面目にしてんじゃないのぉ?」
室井の決めかかった口調にムッとするが、実際その通りで内心あせる。
「いけませんか」
「いけないよ!まったくいけないよ!そんなんじゃあきらあれるよ、だめだよ、悠さん」
「じゃ、室井さんはどうしてるんですか」
「あのねぇ、ほら僕ら駆け落ちじゃない?そうそう布団敷いてとか服脱いでさあ、やりましょうとか
そういう時間も場所もなくてね…」
悠太郎は唖然とした表情で室井の話を聞いていた。
悠太郎だって、酒に酔った場での男同士の猥談には慣れているが、室井の場合はちょっと違う。
何せ室井の相手は妻の「心の友」なのだ。
聞いているうちになんだか負けたくない気持ちになっていく。
「め以子、ちょっと座ろう」
「…へ?」
悠太郎が与える優しい律動に、浅い呼吸で快感に耐えていため以子は
悠太郎がどうしようというのか頭が回らない。
悠太郎はめ以子の返事なんか待たずそのままめ以子を抱き起こした。
「やん!」
繋がったまま、急に姿勢を変えるものだから、知らず高い喘ぎが漏れ、め以子は思わず下唇を噛んだ。
悠太郎の胡坐の上に跨がされると、入れらたものの重量感がかわり、体の芯にぞくっと快感が走る。
悠太郎はめ以子のすらりと伸びた腕を自分の首にまきながら耳元で小さくささやいた。
「今度はめ以子が動いて」
とろんと涙目でなすがままだっため以子の目がまん丸に替わった。
「で、できませんよ!」
「できます。僕も手伝いますから」
しれっと言い放つと悠太郎がめ以子の細い腰を持って揺さぶった。
「やん、あ、ん、ゆ、悠太郎さん、こんなの、は、ん、はずかしい…」
声を押し殺そうと下唇を噛むのは、め以子の新しくついてしまった営みの時のくせだ。
この世の中で自分だけが知っている最愛の妻のくせ。
お風呂上りの涼しげな寝巻姿は、今は自分の手で着乱れ、
少女時代を思い出させる三つ編みも自分が与える快楽で乱れて。
翌日。悠太郎は設計図を前にいつもポーズで悩んでいた。
(確かに服を脱がさずにやるのもええな…今度は蔵でやってみるか。しかしどう連れ込む…)
H度が少なくてすんません。
次、もっと精進してきます(って毎回進歩なくてごめんなさい)
GJ!
てか前の人の投下終わったら投げようと思ってた話とほとんど丸かぶりでしたわw
どーしようこれww
>>443 投げて下さい投げて下さい!!
ぜひ!(悠太郎さん風に)
土下座で待機中〜なんて幸せなスレなんだろうここは
どんな作品も自分は楽しみにしています
人の夜の性活にもズカズカ踏み込む室井さんがぽくてワロタ
室井さんと言えば、桜子のこと呼び捨てしてるってのが
おお!と思った
ちょと萌えた
>>444 あの「ぜひ!」めちゃくちゃ力入ってて笑ってしまった
嫁大好きすぎる悠さんが可愛い
そんな悠さんとめ以子の間にもし男の子が生まれたら
悠さん絶対ぶうたれると思うw子どもと取り合いして欲しいな
「あいつとばっかり風呂一緒に入ってずるい」とか
息子も息子で絶対マザコンになるんだろうな
ずるずる続いた話もようやく完結出来たよ
投下を待っていた人、カモーン!
ここは壁も薄いのか、時折外の楽しげな喧騒が聞こえてきた。時刻としては昼時を少し過ぎたぐらいで
まだまだ夜には早い。
「うっ…ん」
なのに二人で連れ込みに籠って、こんな風に睦んでいるなんて何だかひどく悪いことをしている気分
にもなるが、宥めるように口を吸い、ぎこちなく舌を絡めながら身体を撫でる手のあまりにも扇情的な
感触が、初心な心をたちまちにして妖しく蕩けさせる。
何もかもが本当に初めてで、だからこそこの人とこうしているのがただ嬉しい。
「怖ないですか」
まだ膨らみが足りないことを密かに気にしている乳房を弄んでいた大きな手の動きが何度か止まり、
確かめるように尋ねてくるが、め以子はもう何も答えられずに必死で首を振るばかりだ。
この人にされることなら、全然怖くなんかない。どんなことをされても何を見られても。
そう言いたい気持ちばかりが胸の中でシャボン玉のように膨らんで、何故かぽろぽろと涙が零れて
きた。
それを見てどう思ったのか、悠太郎は一瞬気恥ずかしそうに笑った後、乱暴にシャツを脱いだ。
「堪忍やけど、こないになったら男はもう止まらんのです」
と、まだ襦袢を掴んでいため以子の片手を外して強引にズボンの股間へと誘った。
「…あ」
それはズボンの布地の下でめ以子の手の感触を感じるや、まるで生き物ででもあるようにぴくぴくと
蠢いている。幼い頃に父親と入浴していた時に見た、あれと本当に同じものなのだろうか。
怖いともおぞましいとも思わなかった。むしろそんな余裕などなかった。ないからこそ、息を呑みながら
それがズボンから露出されるのをまじまじと眺めていた。
余裕がないのは悠太郎も同じことで、目を丸くして人形のように固まっているめ以子の髪や頬を何度も
撫でる。それからすっかり服を脱いでしまうと声と股間の一物が更に硬くなった。
「これから、何をするか分かってはりますよね」
「…うん、多分」
ぼんやりと答えため以子だったが、まだ触れられてもいない下腹部が女の本能なのかじんじんと疼き
始める。
「ほなら、やりましょう」
隠すものなど何もなくなったことでいよいよ覚悟も決まったのか、がっちりとめ以子の膝を掴む。
「えっ」
これまでの行為にはどこか躊躇があったのに、今の悠太郎はまるで別人にでもなったようだ。
膝を掴んでいた手がするりと腿へと滑り、そのまま触れられてもいないのに潤み始めていた陰部を
撫で回し、柔らか過ぎて乱暴に扱ったら壊れてしまいそうな女の襞の感触を確かめながらも指先が
ゆるりと奥を突く。
「あぅ…」
自分の身体の中にそんな場所があるなんて、頭では分かってはいても感覚が完全に剥離している。
なのに内部を掻き回す指のいやらしい感触が堪らない。触れられる前から昂ぶり始めていた身体が
もっと激しい刺激を求めて暴走しかけている。
「う…ぅんっ…」
再び襦袢を握り締め、敷布に頭を擦りつけて必死で声を殺して喘ぐめ以子の様子にすっかり興奮
したのか、悠太郎の声が異様なほどの熱を帯びる。
「痛なったらそう言って下さい」
「ン…でも、やめないんでしょ」
涙目で見上げるめ以子に、どうだと言わんばかりの声が降ってきた。
「やめません」
その声に反応したのか、愛しい人の指に翻弄されている内部が一層熱くなったのを感じて頭が霞み
かけてくる。
この人が欲しい、早く欲しい。
今のめ以子の頭に中にあるのは、それだけだった。
「に、しかどさん…私、も、もう…っ」
すらりと手足の長いめ以子がここまで妖しく悶え狂うのは、例えようもないほど淫らで魅惑的に見えて
いるのだろう。
天を仰ぐように両腕を伸ばす間もなく、悠太郎が覆い被さってくる。
「め以子さん、ホンマにあなたは」
言うなり、散々女の内部を掻き回し、蕩けさせた指と引き換えるように、一物の先を敏感になりきって
いる襞の狭間にぐいと押し付けてきた。
「…ひゃっ」
さすがに先程目にしたあれが自分の中に入り込んでくるのは、耐えられないほどに痛い。もう苦悶の
声しか出ず、死ぬ思いで敷布を掴みながら虫の息で耐えるめ以子の口が塞がれる。
「…ん」
敷布を握る指が大きな手に絡め取られて包まれるのが分かった。それだけで何だかひどく安心して、
この時間をかけた最初の挿入を耐えきることが出来た。
全てを収めきってしまうと、また少しだけいつもの悠太郎に戻る。
「め以子さん」
また髪が撫でられる。
「…あ」
飛びそうな意識を保ちながら、目を凝らすと驚くほど間近に悠太郎がいる。
「よく頑張らはりましたね」
「私、たち…これで契った…?」
「ええと、厳密に言うとまだですが、一応は何とか」
「私たち、これでずっと一緒にいられる?」
「当たり前ですやん」
「…嬉しいっ!」
感極まってがばっと抱きつくと、繋がったままの箇所がじんと甘く熱く疼いた。もう痛いのか気持ちが
いいのか分からないほどだった。
しかし、悠太郎の方はそれどころではないようで落ち着きがない。何しろたった今まで生娘だった女の
膣内に肝心要の一物がある。隙間もないほどぴっちりと柔らかい内部の襞に挟まれ絶えず揉まれて、
男であればあまりの気持ち良さに一刻も精を放ってしまいたいところだろう。
「あの、め以子さん。そろそろ」
「…え?」
もぞもぞとバツが悪そうに腰を蠢かせる悠太郎の心中など全く気付いていない、鈍感にも程がある
め以子に業を煮やしたのか、快感に支配された男の本能が遂に牙を剥いた。
「ええから続き、しましょう」
これまで悠太郎はあくまでも優しかったのに、いきなり乱暴に敏感な内部を硬い肉の刃で突き立て
られ、め以子はまた訳が分からなくなった。
「やああんっ!」
「こればっかりは、辛抱して下さい。でないと終わらしまへん」
今度は容赦のない激痛が雨霰と降りかかってきて、逃げようにも身体は押さえつけられて抵抗も碌に
出来ない。今度こそ、心から悠太郎が怖いと思った。
なのに、同じ心の隅で『こういう西門さんもいいな』と感じているのも事実だから呆れるばかりだ。
結局、二人はそのままなし崩し的に今日の日が暮れるまで、覚えたての睦み合いを繰り返した。拗ねたり、
甘えたり、言葉の応戦だったりと色事にはまだ未熟な二人ながらもそれはそれで幸せな時間を過ごして、
もっと仲良くなれた気がした。
開明軒の店先で、大五は腕組みをしながら苛々と階段の先を見ていた。可愛い娘の帰りが遅いので
居ても立ってもいられないという風情である。
幾ら結婚が決まっている男と外出といっても、もうとっぷりと日が暮れて夜の様相だ。羽目でも外して
いたら只じゃおかないと苦々しく顰める顔に書いてあった。
「あ、お父ちゃん。ただいまー」
そこへ上機嫌なめ以子が悠太郎を伴って階段を下りて来る。片手には外出用の巾着、もう片手には
煎り豆の袋を持って、もぐもぐ口を動かしながらの帰宅だ。
いつもと変わらない娘の様子に、ひとつ怒鳴ってやろうと思っていただろう大五も相好を崩してほっと
した笑顔になる。
「おう、お帰り」
「楽しかったー、活動見た後は浅草に行って色々回ったよ」
「そうかそうか、まあ無事で何よりだ」
機嫌のいいめ以子に比べれば悠太郎はどこか疲れてでもいるように見えたが、大五にとっては特別
どうとも思わないことだったらしい。
一息つく為に店の裏口から家の中に回る二人を見送った後、何事かと外に出て来たイクに向かって
大五は勝ち誇った顔で笑った。
「嫁に行くたあいっても、まだまだ餓鬼だなあめ以子は。色気もへったくれもありゃしねえ」
たった今の仲の良い二人を見ていたイクは、単細胞な夫に聞こえないように薄い笑顔でこそりと小さく
呟いた。
「め以子の鈍感は、お父ちゃん譲りだねえ」
そして深夜、連れ込みであった出来事を思い出しながら糠床をざくざく掻き回しているめ以子の手が
よほど熱かったのか、『め以子、あんたがそれじゃあたしまで湯立っちまうよ』と、祖母の無言の抗議が
あったとかなかったとか。
終
ふおー!GJ!!鈍感めいこと父ちゃん可愛いw
>>449 乙GJ!!
時代背景に即した長い話書けるのすごいっす…!!
>>438さんとある意味で被って笑うしかなかった話を、一部抜粋して独立させたの投下します。
抜粋部分は非エロの軽い話なので、てきとーに読み飛ばしてください。
455 :
女神様と僕 1:2013/12/07(土) 19:46:33.40 ID:PcV83ZKA
「で、どうなの」
「どう、って、なんなの薮から棒に」
買い物のついでにうま介に寄っため以子が日替わり野菜ジュースを頼むと、それを運んできた桜子はそのままテーブルについた。
桜子は真剣な面持ちでぐっと身体を寄せて聞いてくるが、意味が分からず、め以子は不思議そうな表情のままストローを吸った。
「やーね、通天閣とのことに決まってんじゃない。最近あんた、あんまりこっちに寄らなくなったし」
「……まあ、普通に」
犬も食わない夫婦喧嘩を七日にわたって繰り広げた前と今で、め以子としては、特に何か変わったわけではない。
なので、め以子はそう答えたが、それは桜子の気に召さなかった。
桜子は大げさにため息をついてみせながら、
「普通、って、あんたねぇそんなの。すぐに飽きられるに決まってるでしょ!?」
さらに彼女が続けた言葉は。
「だいたいあんたたち、週に何回してるのよ」
「はっ!?」
あまりにも唐突な問が桜子から発せられたことにめ以子の脳の処理は追い付かず、素っ頓狂な声を出す。
「え、何回って……」
「一般的には、殿方が何回達したかで数えるわね」
やっぱりそういうことなのか、と、咄嗟にあたりに誰もいないか見まわした後で、中空の一点を見つめながらめ以子は指を折りだした。
その様子を見て桜子は目を丸くする。
「ちょ、そんなに……?」
桜子の驚嘆はめ以子には届いていない。が、め以子は途中でふっと数を数えるのをやめて、不満そうな顔で桜子に告げた。
「……っていうか、わかんないわよ、そんなの」
「し、質問を変えるわ。週に何日」
「六日か七日?」
「ほぼ毎日じゃないの、それ!」
がたん、と椅子を倒しかねない勢いで桜子は立ち上がり、しれっと答えため以子に呆れ果てた。
しかしめ以子にとってはそれが標準で、比べるものもないなら別に恥じ入るわけもない。
「でもでも、お仕事で泊まり込みの日とかは、さすがに、ちょっと。ないわよぅ」
「何照れてんの。当たり前でしょ。よくそれで『普通』とか言って飽きないわね」
聞くんじゃなかった、と桜子は頭を抱えた。
そう、彼女にとってこれは重要な調査だった。
しかしサンプルが規格外すぎてあまり意味がなかったと思うのであった。
「通天閣と喧嘩してないあんたの顔見たら、昨晩もお楽しみでしたね、と思っちゃうから、喧嘩したときだけ来てくれるかしら」
いつもよりもさらに棘のある桜子の言い方に、め以子は眉をひそめた。
「……桜子、なんか機嫌悪くない? もしかして、室井さんとなんかあった?」
「なああああんにもありませんっ! あんたたちと違って!」
「か、駆け落ちしてきた夫婦の言うことじゃないんじゃないかな、それ」
至極もっともなめ以子のツッコミは、いつの間にか彼女が飲み終えていた野菜ジュースを厨房へと引き下げる桜子には聞こえていなかった。
エプロンをまとった桜子の後姿を見ながら、め以子はぼんやりと考える。
桜子は、普通じゃない―――つまり飽きないなにかの手掛かりを自分に求めていたのだろうか。
普通では、いつか自分も悠太郎に飽きられてしまうのだろうか。
考えたところで何かすぐに思いつくわけでもなく、そもそもこんな昼日中からもう夜のことを考えているのがはしたない。
め以子は頭を振って、もやもやとした思考を振り払った。
456 :
女神様と僕 2:2013/12/07(土) 19:48:55.79 ID:PcV83ZKA
――それは、とても論点のかみ合わない言い争いだった。
「女神を汚すなんてできるわけない!」
何度素肌をさらけ出して睦みあっても、最後の一線だけは超えない室井の主張は、こうだった。
最初は、気丈で聡明でありながらも、一方で貞淑な乙女である桜子を気遣う、夫なりの優しさかと思っていた。
身体の奥から自分が本能的に彼を求めたときには、きっと本当の意味で彼の妻にしてもらえるものだと、桜子はそう思っていた。
しかし、飽きない相手だと自分で選んだ夫の考えは、桜子の想像のはるか斜め上にあったのだ。
「私がいいって言ってるでしょ! それに私は女神じゃないの! ちゃんと人で、あなたの妻なんだから! 恥かかせる気? それとも自分は取材と称してどこかで『人間の』女を抱いてるから私のことなんてどうでもいいってこと!?」
「桜子、それは違うよ。僕が僕の女神を裏切るわけない。けど、けど……君がどうしたって、どう思おうたって、僕には女神であることには変わりないんだっ!」
双方が、どうしてわからないんだと、涙を流す。
とても無意味で、心が擦り減るな言い争いだった。
「―――っていうことがあってねぇ……」
飲み屋で珍しくしおらしい室井が語りかけている相手は悠太郎。
「そちらも色々あるんですね」
「まあ概ね楽しくて幸せだけどねっ。それは悠さんもじゃないの?」
「……まあ、そうですね」
概ね楽しくて幸せな結婚生活を思い返して、悠太郎はそう返事する。
すると、その悠太郎の隣で低い声が不満を漏らした。
「……なあ、なんでわい、この集まりに呼ばれたん……」
げんなりした様子で杯を傾けたのは源太だ。
「いやぁ〜、君にも具体的な意見をもらおうかと思ってさあ。悠さんだけじゃ、不安でしょ。こういうこと」
「どういう意味ですか」
むっとした悠太郎の声は完全に無視して、室井は源太に訊ねる。
「僕はどうすればいいと思う? 女神は……桜子は僕なんかが奪ってしまっていい存在じゃないんだよ。でも彼女には泣いていてほしくない。女神には微笑んでいてほしいわけで」
源太は面倒くさそうに答えた。
「そんなん決まってるやん。女神様の言うとおりしといたらええねん。アホらし」
「悠さんは? どう思う?」
「夫婦喧嘩は犬も食わん言いますんで……」
室井と源太が心中で「おまえが言うな!」と突っ込んだことは言うまでもないが、口許に手を当てて真面目に考えている悠太郎に悪気はない。
ややあって、何か思いついたのか、悠太郎は室井を見下ろして言った。
「あなた、文士なんでしょう。固定観念に捉われてないで、女神とその下僕が結ばれる物語を、うまいこと自分で作ったらええやないですか」
室井は口をぽかんとあけて、眼鏡の奥の小さな瞳を何度も瞬かせた。
「そっ、そうか、それもそうだね! 創作意欲沸いてきたぞー! 今日は徹夜で書くぞー!」
こぶしを振り上げた室井は、勘定があっているのかいないのかわからない適当な額のお金と、唖然とする悠太郎と源太の二人を卓に残して、走り去るように店を出た。
源太がさらに面倒くさそうな口調で悠太郎を見上げて問う。
「なんや、あんた、いらんこと言うたんちゃうか。あの人、物書きに没頭して、また嫁さん怒らすで」
「ほっといても、なるようになるでしょう」
「けっ、むかつくわー、その余裕っぷり! はいはい、ごちそーさん!」
<終…め以子のご奉仕編と室井夫婦のその後編に分岐するかもしれない>
>>456 GJGJ!!ぜひ抜粋してない編とか後編読みたいです!!
>>456 「……なあ、なんでわい、この集まりに呼ばれたん……」
ワロタw
>>455>>456 すごい、声がそのまま再生されキャラが本当に動いてて楽しい!
続きお願いしまーす、また女同士男同士の後日談も入れてほしいな
むしろその喧々囂々が読みたいですw
>>455>>456 GJ!!
それぞれが本当にそんなリアルな会話をしてそうで、いいな♪
両方の夫婦のエロも読みたいけど、こういうあるあるな場面ももっと読みたい
>>456 GJ! 本当にリアルで驚いたw源ちゃん可哀想にww
め以子がナンパされて「ウチの嫁さんになんか用ですか?」って
ブチ切れする悠さん下さい
>>449 GJです!ごちそうさんでした!
やっぱり悠太郎さんはぐいぐいと責めて、め以子は鈍感が王道ですよね
>456 源ちゃんのセリフw
西門夫婦ってまさにあんな感じ
ご奉仕編と室井夫妻のその後、正座待機してます
今日のめ以子の押しかけ女房発言って、
悠太郎にねちねち攻撃にあいそうじゃないですか
さらおうとまでしたのあなたはわかってませんかとかいって、
ねちねちどったんばったん
和枝ちゃんは安西センセとどったんばったんしはったんだすか?
悠太郎の愛撫って基本しつこそうだしねw「僕は日に日に魅力を見つけてるのになんかずるくないですか?」
お静さんとの「カッコ良くなかったけど、前より好き」発言で、
いつもより張り切りそうな悠さん。
獅子舞で疲れててもいつもより激しくどったんばったんしそうですよw
若くてお互いにラブラブな二人だもの
理由なんてあってもなくても、どったんばったんするさ
天神さんの夜の小噺投下。エロなしですが夜食にでも。
周りがふと明るくなった。振り向くとそこにはめ以子の姿。
「おかえりなさい」
背の高いめ以子の顔は電灯近くにあり、まるで彼女の笑顔が部屋を照らしたようだと悠太郎は考える。
我ながら色ボケたことだと思うので、口には出さないけれど。
「思ったより早かったのね」
妻の笑った顔が嬉しくて、思わずそのまま抱き寄せたくなった。けれど取り敢えず自重して真顔をつくる。
「あの、ひとつだけはっきりさせたいことがあるのですが」
「…はい?」
「あなたは押しかけ女房やありませんから」
きっぱりと言い切る。め以子は少し間を起き目を丸くした。
「聞いてたの?!いつから!」
「さあ、いつでしょう」
悠太郎がはぐらかす。
「ともかく、違いますからね。僕はあなたをさらいにいこうとまで思ってたんや」
「でもプロポーズしたのは私ですから」
「順番の問題やありません」
「けど!先に好きになったのはたぶん私だし」
本当にわかっていないと悠太郎は思う。口ではそう言うくせに悠太郎がいないならいないで楽しそうで。
今日だって悠太郎のいない西門の家で、何故か室井や源太や馬介と仲良さげに過ごしていて。
そのことに妬くようなことはもうしないけれど、少しだけ面白くないのもまた事実。
我ながらみっともないと思う。でもみっともなくなるのは、とどのつまりは妻に惚れたせい。
「つまり、かっこよくないって言ったのも聞いてた…よね?」
「もちろん」
「…ごめんなさい」
「謝らんでいいですよ。本心なんでしょう?」
うつむいて否定できないめ以子の素直さを好ましく思いながら、その後の言葉を噛み締める。
(一緒に暮らしてみたら全然かっこよくなくて。でも前よりも好き)
じんわり染みるような、暖かい言葉。たったひとつの宝物からの暖かい思い。
「あ、でも!」
め以子の顔がぱっと明るくなる。
「今日のお獅子はとーっても!かっこよかったです」
辛抱たまらん、と悠太郎は思い妻の腕を引いた。ぐいと抱き寄せ膝の上に座らせて、うなじにくちづける。
そのまま耳朶を舐め手を袂から胸元へ這わせるとめ以子がひゃんと鳴いた。
「もう!最近はすぐ寝ちゃってたくせに」
「祭りもこれで終いですから」
「…なんか、ずるい」
「ずるくてかっこよくない男にさらわれて来たのはあなたや」
悠太郎の言葉にめ以子はぺちんと太腿をはたくと、裏腹に身体を翻して抱きついてきた。
ふたりの祭りは暫く続きそうな、そんな夏の夜。
>>470 エロなしも良いものですね!
西門夫妻可愛すぎる
しかもそこはかとないエロを感じるし
>>469 これが公式ですね。マジ素敵です。
ごちそうさんでした!
>>469 二人が可愛くて幸せです!ごちそうさんでした!
>>469 ごちそうさんでした!!
一緒に暮らしてみたらかっこよくなかったけど前より好き
ってほんとにいい台詞だよねえ
今日のごちそうさん、先週予告編で西門夫婦が手を取り合っていた映像が
今日の分だと思っていたらでませんで、悲しかったです。
今日布団の上にぼふってめ以子のふくらはぎ、きれい!!
悠太郎朝ドラらしくご苦労様ですなんていっていたけど、
ここのスレ住人ぽく、「疲れているようですから僕が着物脱ぐの手伝います」
とかいって恥ずかしがるめ以子をやんわり制止しながらそのままどったんばったん
妄想しちゃいましたよ
>476
ほんまや〜
先週土曜の予告の「一致団結して〜」ガシッと二人が手を取り合うシーンがなかったですね。
流れ的には今日の悠太郎さん着替えシーンの続きだよね。
ノベラ
478 :
477:2013/12/09(月) 10:53:55.71 ID:Y6rD7714
ごめん、と中で送っちゃった。
ノベライズにもあのシーンで悠太郎はがしっとめいこの両手をつかんだ…てある。
撮ったけど本編ではカットなのかも。
予告編のみのレア映像ってことになるか。
ラブラブ仲良しシーンなのに残念やね。
>>476 布団の上にぼふっと突っ伏しため以子可愛かったですよね!
たすき掛けの紐したままなのが何か妙にえろく感じてしまいましたw
あの紐はキリキリとお仕事モードの象徴のようなものだから、
エロとは真逆の方向性だから余計に妄想掻き立てられるのかも
あんなふうにめ以子が疲れきってるときは
悠さんがあの紐をシュルルと解いてあげるのかなw
そして裸の胸にたすき掛け縛りして、
膨らみを強調されため以子の乳を弄ぶのもいい
悠「…こんな用途もあるんですねぇ」
みたいな
はだかえぷろんといいこのスレの悠さんは突き抜けてるなwww
その状態で鏡の前に行けば完璧です
このスレの悠さんに出会ってしまうともう逃れないというw
個人的に超王道のH、嫉妬の回、め以子の手をあの紐で縛って
強引にっていうのも素敵
縛って鏡の前で、言葉責めがいいですね!
源ちゃんと直接対決した日
いつも丁寧なですますで話す印象の悠太郎さんがめ以子の手を引っ張って
「もうここへは来るな!ええな!!」
と強く命令したとき
悠太郎さんのSっ気が垣間見れてドキドキした
嫉妬と独占欲丸出しで可愛いくもあるけど
あの日は思い切り攻めてそうだよね
「もうこんなになってるなぁ。
誰の手でもこれぐらい悦ぶんか?」
>>484 無言でお肉ガツガツ食べてたしねw
食べてる間ずっと今夜のことしか考えてないよね、あの表情は
あんなにオスの匂いプンプンさせてる悠さん珍しいかも
悠太郎、初登場時はなに考えてるか分からない草食男子つーか、むしろ草っぽかった
のになあ
今じゃ嫁にラブラブなの隠さないわ、嫉妬するわ、やたら人間臭くて結構結構
むしろ草wwww
東京の最初の方で、床にゴロンと仰向けに転がっためいこの顔に、全然なんの気もなく顔近づけて至近距離で話しかけてた記憶があるんだが、これ、もはや幻だっけ、とか思ってる
あれ? ガチで幻?
ひたすら無言でねちっこいHでもいいと思う
嫌がることはしないけど、とにかくねちっこくお願いします
>>487 現実だ、安心しろw
東京編であなたには魅力が〜とか、百円もらっても〜とか言ってた偏屈男、誰だったんですかね?w
>>485 「肉は気にいらへんけど旨いし体力付くから丁度ええわ
布団もう勝手に敷いてめ以子がは入って来たらすぐに
押し倒してry」って思ってそう
>>488 実際ねちっこいと思う 嫉妬の時も相当引きずってたしww
全身舐め回し+指と舌で2回くらいイカせてたらいいのに
>>483 その場面見たくて、復習してきました。
あの口調、マジでSっ気悠太郎っすね
言葉攻めも相当似合うけど、無言でねちねち絶倫も似合いますね
機嫌がいい日は言葉で責めてどったんばったん、
嫉妬したりした日は一言もしゃべらず、朝があけるまでねちねちどったんばったん
しかし東京編、草ってww噴きました偏屈草男wwww
しかし、こんなに暖かい気持ちで見守れる萌えカップルは本当に久しぶりだ。
朝ドラでは今までで一番好きなカップルだと思う。
お願いだからもっといちゃらぶ萌えシーンを増やして下さい。
あのおしんでさえベッドシーンがあったんだから、キスシーンぐらい見せて欲しいw
今朝の悠さん
「祝言ホンマですよ!念のため一筆!」っての見て
>>324を思い出してしまった人挙手w
>>493 はい、わてもw
希子ちゃんの台詞からすると普通に新婚旅行とか行ってたんですね
東京編と大阪編の間にぜひ悠太郎とめ以子の婚前旅行、妄想萌えます
おおっぴらにどったんばったんしたいんだろうねww
和枝ちゃんがいないと聞かれる
心配も減るしそういう意味でも必死なんだろうか
まあ祝言あげたら新婚旅行も行けるかもしれないしな。
有馬あたりの温泉宿でばくばく食べるめ以子と、むしろ湯上りのめ以子をはよ食べたい悠太郎が見たい。
視聴率良いんだしそれでスピンオフ作って欲しい
悠さん心付けを気持ち多く渡す代わりに角部屋(隣は空室)を
抑えてそうだwwそしてお風呂でもしちゃえw
新婚旅行に行っても部屋にこもってご飯食べてお風呂入ってどったんばったんして
寝るだけになりそうだけどw
ちゃんとめ以子に温泉巡りや買い物の時間を作ってあげて欲しいが
悠さんにそんな余裕はないかw
前にちょろっと温泉妄想考えたなぁ…買い食いさせてやってくださいw
騎乗位書いてて全然エロく書けないから、放棄して気晴らしにエロくない小話。
「め以子」
布団に突っ伏しため以子に、悠太郎は座ったまま声をかける。
反応がない。
「……寝るんやったら、頭と足、逆や」
部屋に入るなり倒れこんだせいで、枕はめ以子の足もとにある。
「うー、もういいじゃない、どっちでもー」
掛け布団に顔を埋めたままでもごもごと言い訳をするめ以子に、悠太郎はそっとため息をついた。
「子どもですか、着替えもせんと」
「もー、疲れてるんで、子どもでもなんでもいいですー」
そう言って、め以子は梃子でも動こうとしない。
悠太郎はしばらくそのまま様子を観察していたが、めくれ上がった着物の裾すらそのままに、本当にめ以子は動く気がないようだ。
ちゃんと床の準備をしておいて、寝ずに待っていたことから欠片も艶っぽいことを察せないあたりが、いかにも彼女らしいとも言える。
わずかに燻っていた期待と、にわかに沸いた悪戯心が、め以子の耳元で囁かせる。
「自分でよう着替えんのやったら、手伝いましょか」
言うが早いか、両の襷の結び目を解き、するりと引き抜く。
ぱたり、と着物の袖が落ちる。
ここまでしても、無反応。
「……まったく」
悠太郎は苦笑した。
一方め以子は、突っ伏したまま必死で無反応を貫いていた。
(ごめんね、悠太郎さん……でも今日きっと私、蔵の埃まみれだし!)
悠太郎の発する言葉でも仕草でも、少しでも反応したら、自分を見失うのはもうわかりきっている。
め以子がやや乱暴に寝息を立てているフリをしていると、続けて悠太郎の言葉が頭上から降ってきた。
「ほんまにご苦労さん。よう寝てるわ―――狸みたいに」
(た、狸ぃ!? ……え? ちょっと待って、寝てないのバレてるの? あっ、ダメダメ、ここで反応しちゃダメ!)
脳内百面相をしていると、ぽん、と頭に手が置かれる。
め以子は相好を崩した。
大好きな大きな手。
これさえあれば、安心する。
まったくこの人はずるい、とめ以子はついに顔を上げて、息をついた。
「悠太郎さん」
おずおずと声をかけると、め以子の頭を撫でていた悠太郎の手がふと止まり、可笑しそうな声が返ってきた。
「ずいぶん早い目覚めですねぇ」
「意地の悪いこと言わないでくださいっ。あの、やっぱり、着替えますから」
数度目を瞬かせてから悠太郎は、改めて訊ねた。
「……ほな、手伝いましょか」
―――返事や如何せん。
<続きません>
>>502 こういうの、大好きです。ごちそうさんでした。
ムキになって寝たふりしてるめ以子かわいい。
素晴らしいです!!
騎馬位の話も読んでみたいですw
イヤミスト健在な悠さんがたまらんっ!駄々っ子め以子も可愛い
騎乗位の話自分もぜひとも読んでみたいです。ごちそうさんでしたっ
新婚旅行で温泉旅館行く
真っ先に部屋から出ずにどったんばったん
色々外れちゃった悠さんがめ以子の手首を縛ったり目隠ししたり
そんな事を想像してしまった自分に引くww
>>505 様
目隠しと手縛りいいですねw
職人様よろしくお願いします!
>>502 ほっこりしてて、超素敵です。
素晴らしいっす!!
>>505様のエロ素晴らしいネタに萌えたので、即席で書いてみた…がやっぱり短く
終わらなかった
続くけど、ごめんよ
目隠しと手縛りに持っていけるように頑張る
夏の名残りがまだ残る時節であった。
ゆらゆらと鄙びた山道を一台の乗合馬車は往く。
「わ、すごーい!あそこの山にこのまま登れそう」
只でさえ細く険しい道なので乗り心地はあまり良くないが、隣で子供のようにはしゃいでいる愛妻の姿に
悠太郎の頬も自然と緩む。これで他に乗客がいれば、このお転婆な妻を形ばかり嗜めたりなどしたかも
知れないが、幸いにも今は二人きりだ。
山間特有の涼やかな風が頬を撫でていく。普段暮らしている場所とはあまりにも異なる静謐な空間に
分け入っていく感覚がまさに旅という感じで、朴念仁な悠太郎ですら無性に心が浮き立たった。
仕事も立て混んでいたが、何とか無理に都合をつけてこうして夫婦水いらずの温泉旅行に連れ出して
本当に良かった、としみじみ思う。
「ねえねえ悠太郎さん、お煎餅食べる?」
「あ、いや。僕はいらんです」
「そーお?美味しいのに」
め以子は休むことなく口を動かしてすっかり旅気分を満喫しきっている。その無邪気な横顔を気兼ね
なく眺められるのは、この上なく幸せで嬉しい。
これから明日まで、ずっと一緒にいられるのはもっと嬉しい。
馬車が停まったのは、谷沿いに点在する温泉宿の中でも最も大きい宿だった。この温泉地そのものが
知る人ぞ知る秘湯なのだという。しかし、だからこそこの風情を気に入って訪れる客も多いのだろう。
確かに、静かで独特の雰囲気がある。
「うわー、綺麗なところねえ」
馬車から降りため以子はせっかく上物のお召を着てめかしているにも関わらず、裾が乱れるのも気に
しない様子で子犬のように小走りで忙しなく動き回り、秋の初めの緑の景色を堪能している。
「そろそろ行きますよ」
二人分の荷物を馬車から降ろして無邪気な妻を暫し眺めていた悠太郎は、やがて軽く声を掛けて宿に
向かって歩き出した。
「あ、待ってよー悠太郎さーん」
道端の野花を摘んでいため以子が慌てて追い掛けて来るのを感じて、悠太郎は振り向きたい衝動を
抑えながらこっそりとほくそ笑んだ。
本当に、この妻にはいつもいつも驚かされる。そしてそれがいつしか楽しみになった。
さて今夜はどうしようか。
少女のように無邪気なままのめ以子は、そんな夫の思惑をまだ知らない。
二人で過ごすにはかなり広い離れの部屋に通された後、落ち着く間もなく、まずは評判の高い温泉に
入ってみたいとめ以子がねだってきた。どうやら先程二人を案内してきた仲居の話を聞いて興味を
持ったのだろう。
「ここの温泉、純重曹泉っていうんだって。美肌になるってー」
一度興味を持ったらもう温泉に入る気満々で、め以子はそそくさとお召から宿の浴衣に着替える。
「ほら悠太郎さんも。来るだけで何だか疲れちゃったから、汗流そうよ」
部屋の真ん中に柱か何かのように突っ立っている悠太郎に声をかけ、うきうきしながら着替えさせて
くれるめ以子はまるで子供のようだ。どんなことでも興味のあることには一直線に突き進む。
恋も、料理も、そして夫婦の成すことも。
最初は互いに全く何も知らぬまま手探りで始めた行為だったというのに、今では日が暮れれば当然の
ように身体が疼き出す。契って間もない夫婦というものは誰しもがそうなのかも知れないが、この可愛い
妻の全てを何度でも求めてしまうのだ。
その度に甘やかさと艶を増すめ以子の変わりざまには毎晩感嘆するほどだ。身体だけではなく心まで
縛って、縛られて、雁字搦めになってでも一緒にいたい。そしてもっとこの柔らかな身体の奥の奥を暴き
立てたいと男の本能が咆哮している。
しかし。
「…あかん」
情けないことに、想像するだけで勃ってきていた。普段は鉄の自制心で抑えられているのに、め以子と
二人きりだという気の緩みが出ているのだろう。
「ゆ、悠太郎さん…」
さすがにこれは予想外の事態だったのか、着替えが終わって慎ましく足元に正座をしていため以子も
気恥ずかしそうな顔になった。視線をすぐに畳に落とす妻の浴衣の袷から覗く乳房の谷間がやけに
眩しい。
「あの、私」
「…いけませんか」
「え?」
まだ突っ立ったままの悠太郎は、照れ隠しもあるのか大きな声を出した。
「僕らは夫婦やないですか。もうこうなったら今すぐにでも抱きたい、思てます」
少しの間言葉もなく悠太郎を見上げていため以子の瞳が一瞬だけ戸惑いを見せた後、美しく潤んで
見開かれた。
「わ、私も…」
障子を透かして漏れるあえかな光が愛しい妻の肌をより滑らかに見せて、それだけで更に浴衣の下で
育ちつつある一物がぐんと反り返った。
「ほんとはね、今日は朝からずっと…抱かれたかった…の」
はにかみながら微笑む表情が、妙になまめかしく妖しい。それは普段の無邪気なめ以子のものでは
なかった。
続く
今日はこれでおしまい
>>502さんのようなほんのりエロい可愛い話が書きたい
職人様いらっしゃった!!
ありがとうございます。
次回も楽しみにしております!
縛っちゃってください!!
職人さまー幸せな朝だあぁぁ
教授に焼き氷食べさすとか愛妻自慢ですかw
人の心を惑わす罪深い黒い魔女…
め以子ですねわかりますw
職人様がいらしたそれはそれは素敵な朝です。
このスレに出会って幸せですマジで
今日の焼氷シーン、悠太郎、め以子に会えるかな〜とか思ったんでしょうか
これで、め以子のお客様への笑顔接待に嫉妬暴走する悠太郎もありですね
>>514 あれ絶対愛妻自慢ですよね
桜子と室井さんが絶対言ってる
東京の頃の悠さんじゃないってw
>>515 「階段作った開明軒のお嬢さんと結婚しまして(デレデレ)
これはその妻が作った氷なんですよ(デレデレデレデレ)」
それをクスクス笑いながら見てる室井夫妻
こんな感じでしょうかw
517 :
505:2013/12/11(水) 13:35:20.61 ID:2elFw762
今見たらものすごく素敵な作品が&#8252;&#65038;
めちゃくちゃ嬉しいです。正座して続編お待ちしております。
>>515 東京から来た男(下心丸出し)に
大阪案内してって頼まれてキレるとかかな?
>>517 そこからうま介の二階でどったんばったんですね分かります
め以子の風呂を覗こうとする悠さんを妄想してしまった
>>518 ここのスレで突き抜けちゃっているとの噂の悠太郎さん、
とうとうのぞきまでするんですね!
覗いててそのままお風呂場に乱入ってものいいですね
桶の中で、「やん、お湯がはいっちゃう」とか
「声、響いちゃう」とか
んじゃ自分は高橋留美子的なバッタリお風呂で遭遇系を推す
作品全体がラブコメだしぴったりだと思うw
問題はどうやって遭遇するかだけど
あの時代って夫より先に入るなんてあり得ないよね?
夫婦でお風呂ばったりも萌えるけど、学生時代に風呂場遭遇もいいなw
おにぎりの頃偶然鉢合わせして、お互いに忘れましょうと言いあったのに、
その夜から毎晩裸のめ以子が夢に出てきて意識しまくりの悠さん。
そんな時縁談が来て、あのきれいな身体が他の男のものになる!と、
密かに嫉妬に狂う悠さんが見たいな。
こんな時間に続きを投下
一応それなりにまとめたけど、まだ続き書きたい
てか、書きたいネタがある
「ほなら話は早いですね」
悠太郎は浴衣の帯を腰からしゅっと引き抜くと、素早くめ以子の手首を縛り上げた。
「え、な…に?」
これから普通に夫婦の行為に及ぶと思っていたらしいめ以子は抵抗することも忘れ、ただされるが
ままになっている。何も考えることが出来ないでいる表情と瞳はあくまでも無垢で綺麗だ。それでも、
ようやく開かれた唇からはようやく戸惑いの声が漏れる。
「なに、これ…こんなの、なんか変」
布団を敷くのすら、今の悠太郎にはもどかしく思えた。細い手首を頭の上で縛られ、畳に転がされた
め以子の姿はぞくっとするほど扇情的で、今すぐにでも達してしまいそうになるのを抑えるだけで苦心
する有様だ。
「め以子、ホンマに綺麗や」
「あ…」
只でさえきっちり着付けてはいない浴衣が、些細な身動きによって次第に乱れる。芯にまだ生娘の青さ
を残す乳房も、すんなりと伸びた形の良い脚も、薄い布地から完全に露出してまるであぶな絵のように
妖しい。
「今までより、いっとう気持ちようなりましょう。二人で」
「これ、気持ち良くなるの…?」
「夫婦なら、みんなそうしてますよって」
「そ、そうなの…?」
突然のことに目をぱちぱちさせながらも、夫婦とはそういうものだと言われれば何となくめ以子は納得
したように見えた。
だが、それでは何となく面白みに欠ける。既に止めどなく膨れ上がる欲望に支配されている悠太郎は、
悩ましい妻の姿にまたとない名案を思いついた。
「ひゃっ…何?」
この状態での行為を受け入れようとしていため以子は、今度こそ心からの驚きの声を出した。たまたま
傍らにあった手拭いで目隠しをされたからだ。
「ええやないですか、これも夫婦がすることなんで」
「あ…で、でも…あぁんんっ!」
ほんの指一本、肌に触れただけで半端に浴衣を纏っただけの女体が身悶える。これは刺激的だと
悪戯心が更に煽られて、外気に晒されて震える乳房をするんと撫でた。
「や、こんな風には…嫌」
目隠しをされたことでより敏感になったのか、涙声を出してめ以子は抵抗を始めた。しかしそれはもう
何の抑止力もなく、むしろ悠太郎を燃え上がられるだけだった。
「もう、遅いです」
め以子の肌はとても肌理が細かく、手触りが良い。幼い頃からあまり好き嫌いなくものを食べてきた
お陰もあるのだろう。そんな健やかに育った女が、今はこうして倒錯的な性戯に弄ばれている。そんな
ことすらもなお、悠太郎の欲情を刺激した。
「ぅ…あああんっ」
薄く汗を刷いた乳房を緩く揉み、立ち上がってきた乳首を指先で繰るだけでめ以子は面白いように喘ぎ、
悶え、切なく鳴いた。
「もっと、声聞かせて下さい。ここは誰に聞かれることもあらへんし」
純粋に愛しい思い、愉しみたい気持ち、もっとめちゃくちゃにしたい欲望、それらが頭の中でごちゃ混ぜ
になって、もう悠太郎にも訳が分からなくなった。
乳房の膨らみに舌を這わせて時折軽く歯を立てると、即座にしなやかな身体がひくひくと跳ねるのが
嬉しい。
「やんっ」
「こういうのも、たまにはええでしょう」
「やぁん、こんなの、恥ずかしいよおっ…」
障子を締め切っている薄暗い部屋でも明らかに分かる真っ赤な顔で、め以子はひたすらいやいやと
畳の上で髪を振り乱す。何て可愛い女だろうと嗜虐心が一層燃え上がった。
「もっと、ええ声聞かせて下さい」
ひとしきり柔らかな乳房の感触を楽しみ、味わった後、汗の浮いた腿を緩く噛んだ。
「あんっ!」
女の大事なそこだけは、と守るように無意識にぴったり腿を閉じていたのがその反動でふっと力が
抜ける。その隙に膝裏を押し広げると呆気ないほど簡単に奥に隠された陰部があらわになった。何度
肌を合わせても、女の身体はその分謎を増し蠱惑の蜜を湛えて男を誘う。ややもすれば何もかも忘れ
溺れてしまいそうだ。
「相変わらず、ここも可愛らしなあ」
「あ…んまり、見ないで…」
ふるふると震えながらも、め以子の身体がほんのりと熱を帯びて更に悩ましく美しい生き物に変貌を
し始めた。
「それは無理いうモンです」
ぺろり、と舌舐めずりをするなり、悠太郎は細かく震える柔らかな襞に舌を伸ばしてゆっくりと一舐め
する。
途端に高い声が上がった。
「ダメダメ、そこ嫌だってばぁ…」
何をされているのか分かったらしいめ以子が今度ははっきりと拒絶するのをよそに、悠太郎は下肢を
抱え込んで愛しい女の奥の奥をひたすら舐め続ける。身体のどの場所よりも柔らかく繊細に出来て
いるここだけは、やはり特別なものがあった。
間もなくして、最奥から蜜のように愛液が滴ってくる。
「あぁう…や、やだぁぁあ…ん」
感じているのを悟られるのが嫌なのだろう、目隠しをした手拭いがじっとりと濡れていた。悲しみや
苦しみの涙でないとはいえ、それを見ると多少は心が痛む。ほんの多少だが。
それよりもこうして喘いでいるめ以子の姿態のなまめかしさに囚われきっている。
男に蹂躙されても可愛らしく震え、愛液をしきりに零すここに、はちきれそうになっている一物を突き
入れたい。
もう考えることはそれだけになった。
「め以子、ええな」
まだ妻の身体に引っ掛かっていた浴衣も帯も取り捨て、悠太郎も羽織っているだけの形になっていた
浴衣を脱いだ。
「…悠太郎さん、優しく、して…」
か細い声に完全に理性が途切れる。
「ほな行くで」
ごくりと唾を飲み込み、扱いてなくとも充分に反り返って硬い一物を握ると、畳を濡らすほどに愛液を
滲ませた陰部にぐっと先端を突き入れた。
「うぅ…んっ…」
必死で耐えているのか、め以子の声がくぐもる。
「声出してんか、め以子」
「だ、って…こんな、風になん、てっ…」
もう一番奥までそれなりにはすんなりと挿入出来るようになったとはいえ、め以子の身体も心もまだ
出会った頃のように初々しい。なのに悠太郎の一物を受け入れている膣内だけが熱く熟れてきつく
締めつけてくる。
この不均衡がまた、堪らない。
ふと、一物に絡みつく膣襞が生き物のようにうねる。
「うぁっ」
油断していると締め上げに負けて情けなくも達してしまいそうだ。緩く律動を続けて息を整えながら、
もっと長く愉しむ為に時折気を逸らすことにした。しかしそれもほんの束の間のことになりそうなほど、
め以子の身体は魅惑的でいけない。
「やぁ…わ、たし…おかしくな…」
「その時はもちろん一緒や」
「悠太郎さん、も…っ」
目隠しの手拭いが涙を吸い込んでじっとりと重そうに見えた。それでも快感に支配されている身では
それもまた一物の勢いを増させるだけだ。
緩く、激しく、頃合いを見ながら突き続ける悠太郎の耳にこれまでとは全く違うめ以子の声が聞こえて
きた。
「…もっと、して…」
「め以子?」
その変化は急なものだった。愛しい女は忘我のあまりか完全に恍惚とした表情となっている。背筋を
激しい快感が駆け抜けた。
「加減、せんでええんやな」
「うん、悠太郎さんの好きなように、可愛がって…」
手首を戒められ、目隠しまでされて散々弄ばれながらも、め以子はこれほどまでに妖しく美しく開花を
遂げた。本当に、どこまで驚かされるのか悠太郎には想像もつかない領域だった。
「め以、子っ…」
「ぅあ…悠太郎…さん」
うわ言のように名を呼ぶ女の身体を何度か体勢を変えて更に激しく突きながら、満足とも畏敬とも
取れる不思議な感情に囚われていくのを悠太郎は感じた。
その時、不意打ちのようにめ以子の片脚が跳ね上がる。
「…暴れんといてっ」
そろそろ限界が訪れようとしているせいか、焦って片脚を抑えつけようと身を屈めた瞬間、一時たりとも
一物を離すまいとする膣壁がぐりんと蠢いた。その締めつけがまた絶妙で、遂に悠太郎は愛しい、
可愛らしい愛妻の中にたっぷりと精を注ぎ込んでいった。
「…さっきは、びっくりしたんだから」
しばらくして、腕の戒めも目隠しも取り、浴衣を着直しため以子は恥ずかしそうに寄り添ってくる。部屋に
入ってすぐに時も忘れて睦み合っていたが、部屋の暗さからするにもうじき日が暮れそうだ。
抱き寄せると馴染んできている肌の匂いがふっと甘やかに漂う。
「め以子があんまり可愛らしかったんで、つい…すまんかったなあ」
「それはいいんだけど…私…」
「何や」
行為の最中はあれだけ盛大に悶え喘いでいたのに、今は何だかまだ生娘のようにもじもじしている
のがやはり可愛らしい妻だ。
「あ、あのね…さっきみたいなのも、いいんだけど…やっぱり悠太郎さんに腕を回してたいかなって…
抱きつけないと不安になるの」
戸惑った挙句、ようやく言葉にしたのはそれだった。
どこまでも可愛いらしいめ以子がまた何か言いかけたのか開いている口を強引に塞いでしまうと、
今度は今日流した中で一番綺麗な涙が零れて落ちる。
次に続く
書きたいのは、明治時代のエロ小説にあったシチュ
昔のエロは風情があるねえ
め以子妊娠おめ
生理が来てなかったの悠太郎気付いてなかったけど悠太郎は鈍感な方か
同衾してるのに
そんなにセクロスは頻繁ではなかったのかな
>>522 それ最高 め以子を直視できない悠さん想像できるww
>>524 GJ!この作品も十二分に風情がありましたよ
次回作も正座で待機させて頂きます
バレスレによると命中したの4月の末頃らしい
今日から長い長い悠さんの禁欲生活が始まるのかと思うと胸熱
>>524 これだけでも素敵作品で悶えているのに、続編あるんですか!
私も正座待機しています。ごちそうさんでした!
妊娠発覚して悠太郎は今までしてきたHを反芻して青ざめたりしてw
あんなことやこんなことまでして大丈夫なんかー!みたいな
>>524 何だろう、うっとりしつつじんわり涙が(´;ω;`)
ホントこの二人が出逢ったのは必然ですね
正座待機隊にまぜていただきますノシ
>>531 4ヶ月の間相当数どったんばったんしてたでしょうからねーw
明日の放送までにフライングで。
大阪市役所、建築課の昼休み。
取り扱うものが図面だけに、窓も開けられない熱気の中で、昼休みになるや否や、皆、わずかばかりの涼を求めて部屋を出ていく。
しかし、動かない男が三名。
「……なぁ」
大村が奥に座る藤井に声をかける。
「わかってます」
藤井はそう言って立ち上がる。大村も頷いて、ほぼ同時に立ち上がった。
次いで二人は、彼らに背を向けている新人を挟み込むようにして各々隣に立った。
「西門くん」
藤井がやんわりと声をかけると、はっとしたように悠太郎は顔をあげた。
交互に二人の先輩の顔を見て、訝しがって一言、
「……どうかしましたか」
「どうかしたもこうしたかもないわ。どないかしてんの、おまえやろ、赤門」
「いや、とうとう暑さにやられたんやないかと思ってね? 大阪のほうが、東京より暑いやろ?」
「大阪、というより、ここは確かに体感温度高いですけど。それがなにか」
「いやいやいやいや、ああ〜、だからなんかな〜? 西門くんな、今日なあ」
なかなか言わない藤井に業を煮やした大村がさっさと続きを告げた。
「なんや今日おまえ、ニヤニヤしたかと思たら、深刻そうな顔するし、かと思たらまーたニヤニヤするし。はっきり言うて、だいぶ気色悪いんやけど、またなんかあったんか」
「いや〜、大村さんくらいになると、背中にも目があるみたいですやん! なっ、西門くん! まあ調子悪ないんやったらええけど」
上司二人が悠太郎を気にかけてくれるのは今日が初めてではない。
それはありがたいのだが、どうも最近の自分はわかりやすすぎるくらいわかりやすい人間になっているようだと、悠太郎は複雑な気分になった。
ただ、深刻な顔にしていた姉の件はさておき、ニヤニヤと称された方の件については、報告しておくべきであろう。
「やや子が出来たんです」
他人に報告するのは初めてで、やや声が上ずった。
しかしそのことに上司二人は気づいていないようだった。
二人は目を丸くして、微動だにせず悠太郎を見つめる。
しかし、すぐに堰を切ったように喋り出した。
「やや子って、あのでっかい嫁さんにか! なんやよう追い出されたり喧嘩したりしとったけど、仲ようしとってんな」
どれも事実であるので、大村の言葉に悠太郎もいちいち口は挟まない。
「おまえとあの嫁さんの子やったら、背丈がそこの電信柱超えるんちゃうか……まあ、なんにしろ、めでたいこっちゃ」
「西門くん……こっからが大変なんやで、やや子が出来たら出来たでな、嫁は……イタッ! 何するんですか大村さん」
藤井家の家庭事情を滔々と語ろうとする藤井を、大村が抓って止めさせる。
「いやしかし、ほんまおめでとう! せやけどほんまに、しばらく嫁さん労わったりや〜。やや子がちゃーんと落ち着くまで、あんまり無理させたらあかんらしいで?」
これまでの市役所内に持ち込まれた西門家のあれこれを思い返したのか、藤井は悠太郎の肩を叩いて、そう告げた。
「やっぱり、そうですか。昨日、嫁が倒れまして。それでわかったんですけど」
「ああ! あかんあかん! そらあかんわ!」
「以後気をつけます」
「まあ、西門くんも若いし、色々大変やろうけど、嫁さんとやや子のためにも、しばらく必要以上に仲良うすんの我慢しぃや」
「無理させたらあかんって、そっちかいな。ほんま、ええ話のひとつもできへんやっちゃな」
しかし既婚年長者のありがたい言葉を承った悠太郎は、口許に手を当てて、考え始めた。
―――ちょっと待って。
やや子がちゃんと落ち着くまで、っていつまでや。
いや、もしかしてめ以子が倒れたんも、もうとっくにやや子がおったのに、それが落ち着かんうちから、後先考えずにめ以子を前から後ろから横から突き上げとったからちゃうんか……?
そうやったとしたら、どんだけ謝ったらええんや僕は―――
思い当たる節がありすぎて、悠太郎は机の上で頭を抱えた。
「な、なんや、また急にどないしたんや、赤門」
「旦那のほうがそんな躁鬱ならんでええんやで? とりあえず、昼行かへん? 西門くんもさすがに今日は弁当ないんちゃうん」
そこで悠太郎はハッとして顔をあげた。
「……せや、弁当、ないんやった……」
め以子の体調が回復しない限り、今日は何かと聞くことすらないことに、気づいてしまったのだ。
「弁当ないくらいで、そんなこの世の終わりみたいなすんな。ほな行くで!」
「今日は僕らで奢るし! おめでとう西門くん!」
とりあえず、今夜は優しくめ以子の手を握っていよう―――彼女が眠りに落ちるまで。
そう心に決めた悠太郎であった。
了
エロパロで書くような話じゃなかった、ほんますいません!
次の機会があれば精進して本気で夫婦のエロシーン書いてきます……
>>533 GJ!西門には反省して欲しいと思っていたのですっきりしました
どーせ月のものが原因で断られないから浮かれてたんだろw
寒くなってきましたが全裸で正座待機させて頂きます
このスレが素晴らしすぎて子どもが大きくなって
勉強を教えてから「じゃあ僕らも勉強しましょか」って言う西門とか
「おとうちゃん赤ちゃんってどうやって出来るの?」
「!!あのなっそっそれはコウノトリが運んでくるんや」
「この辺ってコウノトリおるの?それにどっから来るかじゃなくて
どうやったら出来るかを聞いてんねやけど」
>>534 前から後ろから横からw
さすが赤門、悠さんの探究心すごいな
ドラマはまだお姉さんの事でひと悶着ありそうだし、
こういうお話は和みますな〜
明るいエロは平和の証拠!
悠さんめ以子好き過ぎてかわいいっす
>>534 今日の話が切なかったのですが、
ほっこりする素敵作品のおかげでいっきに幸せになりました。
ごちそうさんでした!
悠さん、やっぱ前から後ろから横から突き上げとったんかいな!ww
これからはめ以子がHしましょうとかいっても、
やや子がいるのでダメですとか言い出さないか心配だす
>>538 悠さんの方が我慢してたりして
一人目産んでも間を置かずにまた授かっちゃいそうだな
その内避妊の仕方や排卵日についても勉強しだすんじゃいか?
め以子妊娠おめ!
そして本当にありそうなエピの話で和んだ
こんなタイミングで続きを投下するよ
一番大好きな相手とずっと一緒にいられる時間。
愛しい妻と睦み合うことで、それがどれほど幸せで満たされたものであるかを今更ながらに実感する
ばかりだ。
だからこそ、その夜の悠太郎の夢は誠に楽しく希望に満ちたものになった。
翌朝。
すっきりと晴れ渡った空はとても清々しく、普段の習慣で早めに目覚めため以子は一緒に宿の周囲を
散歩したがった。
「ねーいいでしょ。朝のうちにお散歩するのって気持ちいいよ」
昨日は夕方まで部屋でしばらく戯れ合っていたが、入浴と食事を終えてからの夜は夜でまた気分が
変わったせいもあって何度またあの身体を抱いたか分からない。その疲れもあって正直まだもう少し
寝ていたい悠太郎が被っている布団を、め以子はぽんぽんと叩いた。
「もう、仕方ないなあ。じゃあ私も一人では行けないね」
この場は寝た振りをして遣り過ごすつもりだったのに、あっさりと断念したことに驚いたせいかこっそりと
布団の間から見上げた悠太郎と、覗き込んだめ以子の目線が一発で合う。
「…あ」
「んふふ、やっぱり狸寝入りー」
やはりいつもの子供っぽい表情でけらけら笑い、布団の上から突然がばっと抱きついてくる。
「…ちょお、め以子、やめてんか」
堪らず声を上げると、はしゃぐように布団を捲り上げて中に滑り込んできた。
「やっぱり戻って来ちゃった」
そ…」
「明け方はさすがに肌寒いもんね、でもこうして二人でいるとあったかーい」
一つの布団の中でまたぴったりと身体を密着させるとは、もしかして誘ってきているのかとも思ったが、
どうやらめ以子にその気はないらしい。
「悠太郎さんと一緒に、私ももう少し寝ちゃおうっと」
布団の中の温みで安心したのか、それそも元々少しは眠かったのか、大きなあくびを一つするとその
ままころんと寝入ってしまった。
全く、少しも同じ顔でいることがない。
そんな可愛いめ以子の寝顔を少しの間眺めて髪を撫でながら、悠太郎もまた日常では味わえない
優雅な二度寝に入ったのだった。
昼に近い時刻となった頃、部屋の中が急に騒がしくなった。
薄化粧をする横顔が、絵のように思える。
身支度に化粧に、何事も簡単な男と違って女は毎日やることが多く大変だろうと悠太郎は思うのだが、
当の女たちはそれすら楽しみの一つにしているに違いない。め以子を見ているとつくづくそう感じた。
宿を出るまであと少し、寝乱れていた姿が嘘のように今のめ以子は美しい。髪を整え、化粧を済ませ、
お召を着付けてしまえば、ここで戯れ散々に乱れ狂った女とは別人のようだ。
「ねえ悠太郎さん、お帳場で馬車の来る時刻を聞いて来てくれない?」
てきぱきと支度を済ませる手際があまりにも鮮やかで、今朝までの名残が消えてしまうのが惜しくて、
悠太郎はこの限られた貴重な『日常から離れた時間』を出来るだけ引き延ばそうと、最後の悪戯を
仕掛けた。
「め以子」
「え?」
すっかり支度を整え、いつ部屋を出てもおかしくない姿になっため以子のお召の裾を物も言わずに
捲り上げる。
「ちょっと、やだ!着崩れるじゃない」
これから帰ろうというのに、一体何をしているのかとめ以子の声は怒りを含む。
「堪忍、その気になったんや」
「い、今になって?」
「あかんのんか?」
「そ、そうじゃない、けどお…」
じりじりと壁際まで追い詰められてしまっため以子は、せっかく着付けたお召を促されるままに捲って
渋々ながらも下肢を露出させた。
「こ、う…?」
「そうや、そのままじっとしとって」
布団の中であればどんな乱れ姿でも見せてくれるめ以子でも、さすがに日の高い部屋でこんなことを
しているのは恥ずかしいのだろう。真っ赤な顔をして次に何を言われるのかと項垂れているのがとても
可愛らしい。
悠太郎は人差し指を一本舐めると、外気に晒されている陰部の襞奥に唾液を塗り広げるようにして
わざと濡れた音を立てた。
「やっ…」
指がそこを擦る度に薄く柔らかな襞が吸い付いてくるようで、あまりの感度の良さに思わず我を忘れて
愛撫の手を強めていく。
「ああん…悠太郎、さん…も、やめて…」
いきなりこんなことになって、戸惑いながらもめ以子は必死に自分を保とうとしている。いつの間にか
整えられていた髪も化粧もわずかに崩れかけ、それがまた絶妙の色気を醸していた。
こういうめ以子が、本当にぞくぞくするほど美しい。
日常に戻る整えられた姿の女を、こうまで崩すことに快感を覚えるのは、倒錯的だろうか。夫婦の間に
なら答えなどないのだと考え込みそうになるのを振り切って、後はただ柔らかく蕩けた内部を掻き回し
続けた。
「うああんっ!」
強制的に快感を与えたせいか、やがてめ以子は指先によって達してしまった。汗ばんだ肌が薄紅に
染まっている。その瞬間を狙って悠太郎の手がさっと動いた。
「いっ…た…」
指で快感を与えている間、しきりと纏わりついていた陰部の毛を何本か引き抜いたのだ。さすがに
それは予想すらしていなかったのか、切れ長の目が驚きで見開かれていた。そんな様子が子供の
ように愛しく、優しく抱き寄せて何度も宥めるように髪を撫でた。
「堪忍な、め以子を見てるとつい無体してしまうんや」
「…もう、時間ないのにぃ…」
暴走してしまったことで文句の一つも言われるかと覚悟はしていたが、め以子はただ馬車の時間が
気になっていただけのようだった。
小一時間ほどして、やって来た馬車の御者は昨日と同じ男だった。
昨日の今日だしここに来た時は二人だけだったので、乗客の顔に見覚えがあったのだろう。乗り込む
二人に軽く頭を下げ、上げた途端にめ以子を見ておやという顔をしていた。
昨日子供のようにはしゃいでいた女は、今日は妙にしとやかで無口になっている。その理由は夫で
ある悠太郎しか知らない。
一度身体に宿った淫らな熱が、まだ引かずにじわじわと燻り続けている。
帰途も馬車の中は二人だけだった。
「め以子」
誰も見ていないのをいいことに隣に座る妻の手を握ると、震えを伝えながらもしっかりと握り返してくる。
何ならここでするのも一興かも知れない、とまたとんでもないことを考え始めていた。
そんな悠太郎の背広のポケットには、先程戯れている時に引き抜いため以子の毛が懐紙に包まれて
入っていた。
惚れた女の毛は何やら色々とお守りになる。
どこかで聞き齧っていたのを行為の最中に思いついたが、思った以上に上手く手に入れられたとほくそ
笑みながら、再びめ以子の手を握る。それを合図に、何も知らぬめ以子も熱い身体を預けてきた。
昨日と同様に、今日という日もまだまだ終わりそうにない。
終
544 :
名無しさん@ピンキー:2013/12/13(金) 01:42:39.91 ID:YgrdF9O6
落ちたかな
>>541 今日もごちそうさんです!
どこかで聞きかじってる知識他にもいろいろありそうw
熱くすぶるこの後の二人も読みたい気がします〜
>>541 ごちそうさんでした!!
本編みてると、意外とお昼はゆとりありそうに見えるので、
連れ込み宿なんかにもいっちゃっていいんじゃないかなとか思っちゃう
>>541 ごちそうさんでした!つい最近までDTだった悠さんが
指一本で恋女房を翻弄しちゃうなんてなんか感慨深いものがあるな
あのラブラブ夫婦子ども生まれた後どうやってどったんばったんするんだろ
それこそ
>>547が言うみたいに連れ込み宿しかないのかな
悠さん試したいやついっぱいあるだろうに可哀想ww
エロの口直しに、エロくないのをひとつ
まだ二人が出会って間もない頃の話
550 :
通天閣と十二階:2013/12/14(土) 01:17:26.29 ID:9l9oA0VX
西門悠太郎には悩みがあった。
その為に、眉間には皺がくっきりと刻まれつつある。
かなわんなあ、と溜息をついて空を見上げると青空に刷毛でさらりと描いたような薄い雲が見えた。
悩みというのは本郷でようやく見つかった下宿先の娘のことだ。
め以子という名のその娘は、とにかく東京の人間そのものという感じのせっかちで何事にも大雑把な
性格で、その上ちょっとしたことでもすぐ怒る。
元々カフェでの出会いからして失礼そのものだった。油分を含んだクリームを無理に拭いたりしたら
染みになること確実なのに、そんなことも知らない。
出来るだけ分かりやすく指摘すれば怒るだけだったし、その後も何かとつっかかってくる。
合わない相手だと思うのなら関わり合いにならなければ済むだけなのに、あからさまに苦手な顔をして
いても構わず話しかけてくる。
そして、また怒る。
なのにたまたま機嫌が良かったり話が合ったりすれば、子供のように喜んではしゃいで大口を開けて
笑って…、誠に訳が分からない。
女心の機微にはとんと疎い方だとはいえ、ここまで理解の範疇を超えている娘もそうはいないとさえ
思えた。幼馴染の亜貴子の分かりやすさを是非とも習って欲しいものだと一人でうんうん頷く。
「あ」
その日も昼過ぎに下宿先の開明軒前で、偶然め以子とかち合った。危うくまた喧嘩になりそうなほど、
警戒されているのだけは伝わってくる。
「こんな時間に、何してるんですか」
「午後は休講になりましたんで、本でも読もかと思て。そういうあなたこそこんな時間ですが」
「わっ…私は…そんなこと、西門さんには関係ないじゃないですか」
「ああ、それもそうですね。ほなら失礼します」
既に目を三角にしているめ以子に背を向けて、裏口から通じる玄関へと歩を進めた。我ながら冷淡な
遣り取りだとは思うが、無駄に諍いを呼ぶよりはこの方が数段ましだ。
何よ嫌な男、と呟いているのも聞こえない振りをした。
分かっているんですよめ以子さん。
あなたが学校のお友達と一緒に、僕を通天閣言うて笑ろてんのは。
だったら背丈は僕とそう変わらないあなたは、さしずめ浅草の十二階ですねえ。今から十二階と呼び
ましょか。
そんな意地悪なことを考えながら何とか玄関に辿りつくと、今日は喧嘩を回避出来たという安心感と
共に妙な空虚さが胸に込み上げてきた。
扱いに困る、面倒臭い、あの子供のような娘がたまに見せる笑顔は本当に素晴らしい。なのに何で
お互いに棘のある言い方をして不愉快になるばかりなのだろうと。ここは男の自分がもっと譲歩する
べきかも知れないが、どうすればいいのかも分からないでいる。
「これはどんな問題よりも難問やな」
一人ごちる声が誰もいない玄関に空しく響いた。
本当に、あの気の強い跳ね馬娘を自在に乗りこなせる男がいたら、何としてでも顔を拝みたいものだ。
それから、慌しいほど早急に二人の運命が変わるなんてことは、糠床の中のめ以子の祖母でも予想
しえなかった。
終
ごちそうさんでした!! 悠さん、イヤミスト〜健在
あの頃の微妙な距離も大好きです
西門夫婦って萌要素多すぎて
エロなしのほのかなパロからハードなエロまで全部はまりすぎ
>>550 ごちそうさんでした!
よければおかわり下さいw
東京の頃のツンケン→相思相愛の2人が大好物でして
ちょっと投下。西門夫婦ふたりとも手が綺麗なので。
時間的には喧嘩〜お祭りまでのどこかくらい。
554 :
金平糖は甘い1:2013/12/14(土) 13:53:33.20 ID:7sOvPSlg
「ほい、赤門」
京都出張帰りの大村から小箱を渡され、悠太郎は怪訝な顔をした。
「なんですか?」
「土産や。お前の嫁はんに」
「おおきに。けど何で?」
「この前随分もめとったそうやし、まあ先輩としてな。赤門よろしたのんますって」
意味がいまいちわからない、と思いながらも取り敢えず礼を言う。
「あのなあ、嫁はんの機嫌はこまめに取るにこしたことないで。甘いもんでも買うてったると大概女は喜ぶさかいな」
アドバイスともつかないようなことを言い、大村は席に戻ってしまった。
555 :
金平糖は甘い2:2013/12/14(土) 13:54:41.58 ID:7sOvPSlg
「…ということがありましてね」
「そうなの。優しい先輩じゃない」
そう呟いてめ以子は小箱の中のお菓子に手を伸ばす。中身は甘く可愛らしい金平糖。
「今度何かお礼しなきゃねえ」
ええほんまに、と悠太郎も同意した。
布団の上でお菓子をつまむのはあまり行儀のいいことではないけれど、それが子供の悪戯じみていて楽しい。
何よりあまりいい扱いをしてやれていない妻が、楽しそうにお菓子を食べているのが可愛くて。
お菓子をつまむ妻の長くて細い指。それが運ばれる口元。
(綺麗、やな)
そう思うなり胸がどくんと高鳴り、体の一部が熱くなった。
もちろん夫婦なら、この後の自然な流れでのことは考えていたけれど、それにしたって気が早すぎる。
少し落ち着こうと目を伏せた。しかしどうしても指が目に入ってしまって。そうなるともういけない。
すんなりと長い指。白魚のようななよやかさとは違うが、しなやかな強さを感じさせる綺麗な手。
「悠太郎さん?どうしました?」
食べますか?と金平糖を差し出される。つややかな桃色の爪。
「そうですね、いただきましょうか」
ぼそりとつぶやくと悠太郎は、金平糖ごとめ以子の指を口に含んだ。
556 :
金平糖は甘い3:2013/12/14(土) 13:55:52.00 ID:7sOvPSlg
「なっ…何するのっ!!」
め以子が頬を染めて抗議する。悠太郎はそれに応えずぺろりと人差し指を舐めしゃぶった。
「甘いです」
にやっと笑い手首を掴む。爪と肌の間を舌でなぞり、関節を軽く噛んで指を深く咥え込んだ。
ちゅっと音を立ててしゃぶるとめ以子の体がびくりとした。構わず舌で指を転がす。
「ねえ、ちょっ…」
上ずった声が悪戯心を煽る。指の間を舐め、別の指を舌でつつっとなぞり、また口に含み。
ふと目を上げるとめ以子は真っ赤な顔をして、もう片方の手で口を押さえていた。
「どうしたん?」
そう言って口元を抑える方の手も奪う。顔を隠せなくなった彼女は恥ずかしそうに目を伏せる。
「意地悪…」
確かに否定できひん、と思いながらめ以子を抱き寄せる。預けてきた身体は既に火照っていた。
557 :
金平糖は甘い4:2013/12/14(土) 13:56:52.54 ID:7sOvPSlg
浴衣姿のまま膝を崩させると、くちゅりと水音がした。おや、と悠太郎はそこに指を伸ばす。
め以子の女の部分は既にしとどに濡れぼそっていた。
「指舐められただけで、こんなにしたん?」
驚きと嬉しさで思わず意地の悪い言葉が口をつく。
「だって、あんなにされたら…」
「感じやすいんやな」
今度は僕の指で良うなってもらお、とばかりに悠太郎はめ以子の中に指をねじ込む。
熱く蕩けたそこは彼の指をやわやわと包み込み、動かすたびにきゅんと締まった。
あ、あ、と抑えた声で喘ぎながら腰をひくつかせる妻が何とも可愛らしい。
「気持ち良さそうや」
「やんっ…あ、明かり…」
「確かに明るいですねえ」
「これじゃ恥ずかし…」
涙目のめ以子があまりに艶やかで可愛くて。
「嫌や、明かり消す手間もったいないやん」
駄々っ子のように告げると浴衣を下だけはだけ、め以子の中に分け入った。
558 :
金平糖は甘い5:2013/12/14(土) 13:59:57.84 ID:7sOvPSlg
ふたり繋がるようになってから随分経つのに、いつもひとつになる瞬間は少しきつい。
すぐぴっちり閉じそうになる肉に自身を突き立て、一番奥を目指す。繋がった部分がかっと熱い。
組み敷いため以子はぐちゃぐちゃに乱れた浴衣を汗ばんだ素肌にまとい、何とも色っぽかった。
こうなるともうたまらない。熱い部分から自身をぎりぎりまで引き抜き、いっそう深くへと突く。
敏感な部分がこすれあい、め以子の中は柔らかく、ときにきつく悠太郎自身を締め付けた。
「あっ…もう!ゆうたろ、さ…」
腰を揺らし名前を呼びながら伸ばしてきた手にくちづけを落とす。
先程の責めを思い出したのか、め以子の中がびくんと蠢いた。
「やらしいな」と耳元で囁くと、か細い声で「だって」と抗議があった。
その次が続かないのをいいことに、悠太郎はめ以子を支え身を起こす。
もはや服の意味を果たしていない浴衣で、座ったまま向き合う形になった。
559 :
金平糖は甘い6:2013/12/14(土) 14:01:03.51 ID:7sOvPSlg
以前め以子が「抱きしめあえるから好き」と恥ずかしげに打ち明けてくれた形。
繋がりがさらに深くなり、め以子があっと声を上げた。明るい部屋で間近で見る妻はたまらなく蠱惑的だ。
下からぐいと突き上げるとめ以子の腰が跳ねた。それを諌めるように抱き寄せ唇を奪う。
め以子の手が悠太郎の背中に回り浴衣を掴む。動きづらい姿勢でふたりは貪るように腰を振っていた。
「だめ…もう、あっ…」
「駄目や、ないんでしょう…?」
そう言って突き上げる。め以子の腕にぎゅっと力が入った。
「気持ちいい、の」
切れ切れにそう言う様が愛しくて。悠太郎は再び体勢を崩しめ以子を組み敷くと激しく中を蹂躙する。
潤んだ音と、締め付けてくる膣内と、ふたりを包む熱と。
め以子の声が一段高くなり、同時に悠太郎は彼女の中に精をどくどく注ぎ込んでいた。
560 :
金平糖は甘い7:2013/12/14(土) 14:02:23.18 ID:7sOvPSlg
「…今日、ちょっと酷くない?」
拗ねて口を尖らす妻に悠太郎はごめんと軽く謝る。
「せやかてあんな可愛いもん見たら我慢できひん」
茶化して手を取り、今度は軽くくちづけた。やっぱり綺麗や、と思いながら。
ぴくっと身を強張らせため以子の愛らしさに、そのまま彼女を抱き寄せた。
後日。
「お土産おおきに、と妻が」
悠太郎が大村に風呂敷包みを渡す。中にはめ以子の作ったしがらきが入っている。
「嫁さん喜んではった?」
大村の言葉に思い出してしまうのはどうしたってあのときの姿。
「はい。美味しくいただきましたよ」
悠太郎はそれだけ言うとにやりと笑って自席に戻る。
「なんやそれ」
大村の声が熱くなりはじめた部屋にぽつんと残った。
(完)
>>554 うわ、超GJ!です!!
こういう描写も話もめっちゃ好きです!
ええタイミングでスレのぞいたわー
>>554 今この瞬間、スレ覗いて幸せです〜!
この二人って、なんでこんなにもラブ&Hが似合うのでしょうか!
>>554様も大村さんもGJ!!ごちそうさんです
文章が綺麗ですごく素敵でした。自分じゃ書けません
うま介の新メニュー開発してる時ヨーグルトや生クリームを顔付けてる
め以子を見てムラムラする悠さんが見たい
>>554 幸せでラブラブな二人といい味出してる大村さんに、読んでいるこっちまで幸せな
気分になった
いいものごちそうさん!
深夜にこっそりめ以子妊娠後の二人の話を投下
晩夏のとある夜、連れ立って湯屋に行っていた希子とめ以子が楽しげに話しながら戻って来た。戸口を
くぐるなりいつもの元気な声が響く。
「ただいまー」
「もう、ちい姉ちゃんたら。そない大きな声出したらあかんよ」
長身のめ以子の浴衣の袖を引きながら見上げ、まるで母親のように希子は小声で嗜めた。
「あ、ごめーん。ついうっかり」
「気をつけなあかんよ。お腹の赤さんがびっくりします、ふふふっ」
め以子を本当の姉のように慕う希子は、妊娠が分かってからというもの実に細やかな気遣いを見せる
ようになった。今日も妊婦を一人にさせられないと、何かと理由をつけては側にいて甲斐甲斐しく手を
貸している。あのおどおどしていた妹が、とその変わりように驚くほどだ。
「ああ、お帰りー」
最近ようやく普通の母親らしくなった静が上がりで出迎え、三人の女たちは少しの間湯屋であった些細な
出来事をタネに立ち話を始める。
そこへ遅れてやって来た悠太郎は女たちの話について行けず、その間手持ち無沙汰で立ち往生する
羽目になった。
しかし。
「あ、妊婦さん湯冷めさせるとこでした」
「そうやな、め以子さん早う中入り。あんさん待っててお腹ぺこぺこや」
話を切り上げたのもやはりめ以子にとって義母と義妹の立場の二人だった。
遠目からでも湯上がりの愛妻の肌は普段よりも格段に艶っぽく、つい閨での乱れ姿を思い浮かべて
しまったが、哀しいかな、今の二人は夫婦の交わりをしばらく控えなければいけないのが辛い。
それもこれも可愛いややが無事に生まれる為だと思えば耐えられ…るかどうか正直なところ自信が
なかった。
「んー…いい気持ち…」
食事を終え、片付けは希子と静に任せて、早々に部屋に戻って来ため以子は敷かれた布団の上に
どさりと横になったまま身動きもしない。やはり日に日に重くなっていく身体では疲れやすくなっている
のだろう。
途中で転びはしないかと気になって後を追って来た悠太郎は、そのままうとうとし始めているめ以子に
夏掛けを掛けようと押入れを開いた。
「…悠太郎さん」
眠っているとばかり思っていため以子は、不意に重い瞼を開いた。
「何や」
「私ね、今すっごく幸せ…そりゃあ色々あったけど、この家に嫁いで来て良かった」
心から満たされた表情で微笑む妻の滑らかな頬を撫で、悠太郎は返す言葉を探した。不甲斐のない
自分のせいでめ以子に辛い思いをさせたことも一度や二度ではなかったが、それでも何とか乗り越えて
きた。そして二人の間には幸せを確固たるものにする証が近々生まれる。
万感の思いが胸に込み上げた。
「幸せか、そう思てくれるんやな」
「うん。最初は右も左も分からなかった大阪だけど、私この街が好き。この家が好き」
全く何という奇跡の女なのだろう。
その楽天的で人懐こい性格でもって、今では市場やカフェに山ほどの仲間がいる。知り合いなど一人も
いないこの見知らぬ街で心細そうにしていた当初とは打って変わり、東京にいた娘時分のように毎日
楽しそうだ。
そうして、少しずつこの地に根を下ろしていくのだろう。
既に妊娠したことを知った時から、母の顔を見せるようになった。
かなわんなあ、と笑みが漏れる。
「め以子」
頬を撫でていた手が、自然に胸元に下りた。そのつもりではなかったとはいえ、以前は毎晩のように
交わっていたので習い性になっているのだ。
「んー?」
満腹になって機嫌が良いのか、め以子は再びとろんと眠りに入ろうとしている。無抵抗になっている妻の
浴衣の襟元を緩めながら、申し訳程度に一応声を掛けた。
「堪忍やな、乳見せてんか」
「んー…」
目を閉じたままむずがるように身じろぎをするめ以子の胸元がやがて完全に開かれ、小振りだが形の
良い乳房が電灯の明かりに晒された。
「ややの為や、あれもこれも何もせんで。せやけどこれだけ」
神々しいまでに白く抜けた乳房に引き寄せられるように頬を摺り寄せると、そのしっとりとした肌触りが
妙に嬉しくて、しばらく二つの膨らみの間に顔を埋めていた。
「何やこうしていると安心するなあ」
「…なーに、子供みたいよ」
少し目を覚ましため以子がくすりと笑う。この滑らかで吸い付くような肌触り、穏やかな温みはまさに
極上だ。常識や社会の中で鉄のように凝り固まっていく男の依怙地を宥めて包み込むような、そんな
優しさを感じている。こんないいものを生まれてくる子供が独占するなんて、とあらぬことまで考えそうに
なるのはまだ自分に幼稚さがあるせいだろう。
「め以子」
「なあに」
「女はすごいもんやな。ここにややがおって、育ってるんやからな」
と、乳房の感触を楽しみながら、まだ膨らみの目立たない腹を緩くさすった。
「男はその間なんも出来へん」
「そんなことないよ」
眠気と戦っているのかぼんやりした声だったが、細い指がするりと髪を撫でてきた。そして子供にするような仕草で何度か軽くぽんぽんと叩く。
「私、悠太郎さんがいるから頑張れるの…東京でも、ここでも」
「め以子」
「…もう眠ーい、おやすみぃ…」
どんなことにでも一直線な性格らしく、一番言いたかったことだけを唇に乗せるなりすぐにめ以子は深い
眠りに落ちてしまった。こうなったらもう朝まで目覚めることはない。
単純なほど呆気ない態度に、身体にもやもやと燻っていたけしからん欲情が掻き消されてもう苦笑する
しかなかった。
「ホンマにすごい女やなあ…」
それからの日々は穏やかに過ぎている。
毎日良く笑い、良く食べるめ以子は、妊娠してからというもの更に輪をかけて食欲旺盛になった。これ
から腹の中の子が育ってきたらどうなるのか、何となく今から想像がつく。恐らくは毎日見上げるほどに
うず高く積み上げられた莫大な数のおむすびを、水でも飲むようにひょいひょい口に運び続けるのだ
ろう。
本当にそうなりそうで、その考えがあまりにもおかしくて、どこにいても思い出して一人でにやにや笑い
をするのを抑えるのが悠太郎の新しい課題になった。
終
どうでもいいけど、何で俺が書くと悠太郎がド変態になるんだろう
>>565 め以子の胸に顔を埋める悠さんカワエエ…
職人さん、ごちそうさんでした!
>>565 いいんです。このスレの悠太郎さんはド変態から。キリッ
悠さんって、め以子の小さい胸、超好きそうっすよね
素敵作品、ごちそうさんでした!
乳見せてってwww
直球ごちそうさんでした
>>568 毎度ごちそうさんです!
自分を抑え勉学一直線だった彼がめ以子と出逢って解放されていく過程なので
変態になっても何ら不思議は無いですw
>>565 GJ!
め以子=嫁大スキーな悠太郎なら超ありえそうな言動w
夫婦二人のこういう時間は大事。
め以子と悠太郎の夫婦ラブいちゃHがもっと読みたいっす。
あ、でも初夜あたりのテンパって暴走してしまう二人も読みたい。
職人さん、正座して待ってます!
細々と騎乗位を書いていましたが、エロパロ不勉強なもので一向にエロくなりませんでした。
>>544さんみたいに美しくエロい文章を書けるようになりたいです。
前触れなどない。悠太郎は、ふと目を覚ました。
疲れて帰ってきて風呂に入って部屋に上がって、そこからの記憶があまりない。
そのわりにきっちり布団に横たわっているのは、め以子のおかげか。
と、その名に思い当ったところで、傍らにある夏の夜の暑気以上の熱に気付く。
「……め以子?」
自分にぴったりと身体を寄せて眠っている妻に驚いて、悠太郎は慌てて身に着けているものを確認した。
やや寝乱れていること以外は、自分もめ以子もきっちり浴衣を着ていて、ほっと息をもらす。
記憶のないうちに身体を重ねていたのではもったいな―――いや、そういう問題やない。
思わず出た本音を自分で打ち消して、考える。
め以子はなぜ自分の布団で眠っていないのか。
自分自身は無意識のうちで彼女を掻き抱いて眠っていたのだからまったく構わないが、
「暑ないんか」
そう疑問を声に出したところで、め以子の瞼がゆっくりと持ち上がった。
「起こしてしもた」
悠太郎と目が合うと、彼女はふにゃりと微笑んだ。
「おはようございます、は、変……よね?」
「そうですねぇ」
どう考えても早くはない。夏の気の早い太陽ですら、まだ顔をのぞかせていない刻限だ。
「暑ないですか……その、くっついてて」
「え? あ、ごめんなさい。……迷惑、だった?」
言いながらめ以子が少しだけ身を離そうとするから、「そうやない」とその動きを封じるように悠太郎は背中から腕を回す。
「僕は全然構わんけど、寝にくかったんやないかと思て」
他愛のない会話だが、頬を寄せ、浴衣一枚を隔てた胸元で話されるめ以子の言葉がどれも、悠太郎には少しくすぐったい。
時折触れる足先や、身体にそっと添えられている彼女の掌の感触が気になる。
逆の立場やったら、ようやらん。それこそ、寝れん。
そんな彼をよそに、め以子は小さな声で質問に答えた。
「ゆ、悠太郎さん、起こしても、全然起きなかったし……でも、そばにいるほうが、安心……できるから、それで」
睫を震わせて恥じらう様子は充分にいじらしかったのだが、素直すぎる物言いとは裏腹に、なぜか彼女は言葉を選んでいる。
悠太郎は思わず口に手を当てて考える。
なんなんや、このもどかしい感じは。
それに、最初の動き以降、それ以上め以子が身体を離そうとする様子もなく、すんなりとした脚は無意識なのか絡められては離される。そんな甘えるような動きは、最初に感じた体温以上の熱を悠太郎にもたらすことを、もう彼女もわかってもいいはずなのに。
「な、何か言ってよ……」
沈黙に耐えられず、気恥ずかしさを隠すようにぽん、と胸を叩いてきため以子の細い手首を取って、悠太郎はおおよそ想像していなかった推論を投げかけた。
「ひょっとして―――め以子から求めてくれてる?」
だとしたら、青天の霹靂。
ところがめ以子は、疾風迅雷よろしくまくしたてた。
「まっ、真顔でそういうこと言わないでください! ちちちち違いますからねっ!?
悠太郎さん、揺すったって気づかなかったくらい疲れてるんだし、あっ、起こそうと思ったのは、こうしてていいかって聞きたかったからで!
とにかく別に私がくっついて眠っていても構わないんであれば、もうゆっくりそのまま寝ててよぅ……」
図星か。
予想外の事態に、悠太郎は目を丸くした。
言い当てられため以子は認めたくなくてじたばたとしたいのだろうが、悠太郎が抱え込んでいるせいで、そうすることも叶わない。
素直やないなぁ、と思いながらも、恥じらいと情欲の間で揺れて戸惑う妻の様子は可愛らしく、悠太郎はついと口許を緩ませる。
「僕は嬉しいで。もし、め以子も僕を欲しいと思てくれてるんやったら」
「え……」
この一言は効いたらしい。
め以子は悠太郎を見ないようにしていた視線を戻して、すぐ上にある彼の顔を見つめる。
「ほ、ほんとに? はしたないとか、浅ましい、とか……思わない?」
「可愛らしい」
悠太郎が断言すると、め以子は顔を真っ赤に染め上げた。闇の中でそこまで色が鮮明に見えたわけではなかったが、悠太郎に触れていた頬の温度が急に上がったことで、充分うかがい知れる。
「今まで僕ばっかりがあなたを求めて、ほな、浅ましかったってことになりますか」
「そんなこと、ないです……嬉しい、し」
「せやったら、同じや」
笑いかけて頭を撫でてやると、め以子は嬉しそうに微笑む。
もういっそ強引に口づけて、組み敷いてしまってもいいくらいだったが、
「でも、悠太郎さん、お仕事で疲れてるんだし、明日もあるんだし。やっぱり……」
まだ独りよがりの羞恥心を弄するめ以子に、悠太郎はちょっとした悪戯心を刺激された。
「確かに、まだちょっと疲れてる。せやから、今日はめ以子が上になり」
「う、え?」
め以子が不思議そうな顔をしている間に、悠太郎は身体を滑らせ、彼女を自らの上に跨らせた。
何もわからずにへたりと座り込んでいる彼女の浴衣の裾を割って、滑らかな脹脛に触れると、め以子は小さく「あ」と声を上げる。
構わず脹脛から腿へと柔らかい肉を楽しんでいると、浅い息遣いの合間に、
「ど、どうすれば、いいの……?」
色に潤んだ瞳が見下ろしてきた。
「僕がいつもどないしてるか、覚えてる?」
そう訊ねると、め以子はこくりと頷いて、悠太郎の浴衣に手をかけた。
悠太郎もめ以子の腰を寄せて、する、と帯を解き始める。
それ自体はいつの間にか手慣れたものだが、今宵はいつもと違って、重力に従ってはらりと落ちてゆく浴衣を眺めるのは新鮮だ。
め以子は覚束ないながらも、悠太郎の胸元や腹に手を滑らせながら肌蹴させてゆき、同時に遠慮がちな唇が悠太郎の頬に触れ、次いで唇を掠めた。結って片側に流しため以子の髪が、さらさらと悠太郎の身体をなぞり、さざめかせる。
自分の身体の影に隠されないめ以子の身体は、いつも以上に艶めかしく見えたのに、瞳を閉じ、軽く押し当てるだけの口づけを施すめ以子の表情は、ただ初恋に憧れていた女学生時代と変わらない。
しかし重ねられため以子の唇を舌先でつついてやると、彼女もまた薄く唇を開いてそれを受け入れ、自分のものもおずおずと差し出して、口腔で熱い滑りを絡み合わせ始める。
ふわりと淡雪のように儚かった口づけは、ぴちゃりと湿った熱さの前になす術もなく融けた。
「っは、ぁ……ふぅ……」
ちゅ、と未練がましい音を立てながら、息苦しくなっため以子は身体を離し、自分の濡れた唇を確かめるように触れた。
彼女は気づいているのだろうか。
その指先の仕草のひとつでさえも、雄の本能を揺さぶることに。
そして彼女の内側から滴る極上の蜜が、じわりと悠太郎の下腹部を濡らしていることに。
もう思うままに自らの欲望を突き上げてしまいたい。
けれど、もう少しめ以子がしてくれる様も見ていたい。
「あとは、め以子のええ場所に、ええように挿れて」
「う、うん……」
促されため以子はおずおずと重心を移動させて膝立ちになり、慎重に腰を落としてゆく。
「え……、あっ」
思った通りにはいかず、悠太郎のものはめ以子の中に入れずに、その入り口を滑るばかり。
これはこれで、と悠太郎には楽しむ余裕があったが、め以子の方はそれによって花芯ばかりが刺激されるらしく、何度もつるんと弾かれては、そのたびに嬌声を上げる姿は悩ましい。
「あっ、……ん、……どうしよう、悠太郎さん……私、うまくできなくて……」
ほとんど泣きそうな声で訴えてくる様子は清らかな乙女かと思えるほど初心なのに、甘い痺れに濡れそぼつ茂みはてらてらと光って、悠太郎を誘っている。
「手で僕のを支えて、もう片方で自分のを確かめながらやってみて。……焦らんでええから」
最後の一言は、ほとんど自分に言い聞かせたようなものだった。
努めて優しく背中を擦ってやると、め以子は言われた通りに屹立するそれを支えようとした。
その時に気付いたらしい。
「……私、その、触るのって……初めてで……大丈夫? 痛くないんですか?」
張り詰め始めたものは、め以子の目には触れると痛そうに見えた。
繊細であろう器官をどう扱えばいいのかわからず、不安そうな視線が悠太郎に投げかけられる。
「大丈夫」
「よかった……えっと」
ほっとしため以子は、鈴口から陰茎へと手を滑らせた。
その行為自体が快感を増長させていることなど彼女には知りようもない。
「……くっ」
くちゅ、くちゅ、と蠱惑的な水音と、め以子の中と外を何度も行き来させられる先端が感じる温度差に、浮かせそうになる腰をなんとか留めて悠太郎は歯を食いしばった。
背中を少し反らせて後ろ手に悠太郎のものを支えつつ、膝をつき、それを受け入れようと懸命に腰を上下させているめ以子の姿を見ていると、乱暴にその身体を引き倒してでも、早くその熱く熟れつつある中を堪能したくなってくる。
しかしここまで来て自分がしたのでは、いつもと変わらない。
「……んうっ……ああっ」
ひときわ高いめ以子の声と、めり、と押し戻してくる柔らかい壁をついに突破した音がしたのは同時だった。
すっかり二人ひとつに繋がれたことに、ぱっとめ以子の顔が明るくなる。
「あ……っ、でき、た!」
口許を綻ばせつつ、恥ずかしいのか上体を倒して胸に顔を埋めてくるめ以子を受け止め、声をかける替わりに背を撫でてやる。
もうそれだけで、め以子は首をのけ反らして快感に震える小さな声をもらした。
同時に彼女の腰も揺らめいて、自分のものが内襞に擦れる。
ぞくぞくとした快楽が悠太郎の背筋を這い上がって一瞬で脳に到達した。
め以子は自分の中で悠太郎のものがどくんと跳ね、一層硬度を増したのが分かって、「んっ」と身じろぐ。動きに合わせて淫猥な水音が響くと、め以子は恥ずかしいのか顔を上げようともしなくなってしまった。
「次は、好きなように動いてええから、め以子のええとこ、探し」
もたれこんできていため以子の身体を悠太郎がそっと押し返しても、動くことに不安な彼女は瞳を揺らして自分を見つめる。
「探す、ってどうやって……?」
「やってみな、わからんでしょう。腰支えといたるし、手は僕についてええよ」
言われてめ以子は、観念したようにぎこちなく動き始めた。
重心は悠太郎が支えている腰にして、彼の胸に手を置き、少しずつ前へ、後ろへ、あるいは斜めへ、と。
め以子の髪が揺れるのと同時に、ずちゅ、と粘度の高い音と彼女の漏らす吐息が部屋を満たす。
「あっ……んぅっ」
やがてめ以子は擦れるといい塩梅のところを見つけたらしく、わずかに身体を前に倒して、ぷっくりとした芽を擦り付けるように腰を揺らめかせ始めた。その度にきゅうきゅうと内襞が蠢いて、悠太郎を飲み込もうとしてくるから分かりやすい。
自分でようがく見つけた快感を追いかけて汗を滲ませるめ以子が愛おしくて、彼女の額から解れた前髪を耳にかけ、項を撫でてやりながら、声をかける。
「め以子、ちゃんと見てみ。僕らが繋がってるとこ、今まで、見えたことないやろ?」
悠太郎は胸骨のあたりに添えられていため以子の手を取り、それをいやらしく濡れる二人の結合部分まで導いた。
「はっ、あっ、あ、ん……や、そ、そんなとこ……」
「ここ、め以子の中は溶けそうに熱うて、柔らかくて、絡みついてくるのが気持ちええ」
「も、もう、いいです……っ、い、言わないで……ああっ、ん、ん」
恥ずかしがるめ以子とは裏腹に、彼女の中はひくひくと収縮して、より強く締め付けて、悠太郎を離さない。
「なんで? 言うたら、こんな可愛らしく反応してくれるのに。ほら、もうひとつ、きつうなった」
「ほん……っと、い、嫌味……なん、だから……」
「心外やな、僕は今あなたより正直や思いますけど―――め以子、好きや」
「うう……っ、悠太郎さん、なんて、……っ!」
悠太郎の手を振りほどいてそう言い捨てるめ以子の唇よりも、絶えずやわやわと収縮して悠太郎自身を揉み込む彼女自身の内側が、ずっと素直で雄弁だ。
まだその感覚にすべてを委ねてはいけないと呼吸を整えたところで、悠太郎は虚空で控えめに揺れるめ以子の胸に手を伸ばす。
ぴんと立った胸の先端を潰すように強めに摘まむと、彼女の声は一層高く、短くなった。
乳房を弄ぶ悠太郎の手に、め以子が自身の掌を重ねてきたから、その場所を彼女に明け渡すと、どうして、と、目が口ほどに訴えて切なく悠太郎を見下ろす。
「自分でやってみて」
それはめ以子には残酷な響きだったかもしれない。
蕩けていた彼女の表情が、す、と強張る。
「じ、自分で、なん……て、んっ……」
め以子が離しかけた手を、今度は悠太郎が上から重ねて留め、
「今日は、あなたがそこにいてくれるから、いつもよりようけ見える。全部、見せてほしいんや。気持ちええとこは、どこなんか、どんな風にしてほしいんか、全部」
その要求がなんであろうと、悠太郎に頼まれて断れるめ以子ではない。
彼女の細い指先が戸惑いがちに動き始めると、悠太郎は重ねていた掌をそっと離した。今度はめ以子はそのままゆっくりと自分の乳房に自らの手をするすると這わせている。そして意を決したように下唇を噛み、目をきゅっと瞑り、触れられるのを待ちわびて尖る先端を自ら撫でた。
「ん……っ」
痛いほど敏感なそれを指の腹で引っ掛けて、弾く。
それをまねて反対側で悠太郎が同じようにしてやると、め以子の背中が撓んで内圧が高まる。
伸びてきため以子の手にそちらの乳房も明け渡して、悠太郎は空いた手で濡れる茂みをそっと分けて花芯を探って弄ぶと、疎かになっていため以子の腰が跳ねた。
「ひゃぁ……んっ! ああっ、はっ、ぅ……」
揺らめく腰、惚けてゆるく開かれた唇、汗ばんで艶めく滑らかな肌、彼女自身の手で扱かれて振れる乳房。
目を瞑って自らに這わせているその指先は、誰のものと思っているのか。時折掠れた声で名前を呼ばれるから、きっと己を重ねてくれていると、自惚れても構わないだろうか。
全身のすべてで快感を貪るめ以子の媚態を仰ぎ見る悠太郎自身も追い込まれ、彼女の膝裏を抱えて突き上げた。
心のどこかでずっと待ち侘びていた、奥までずんと重く痺れる感覚の到来に、め以子は涙目で訴える。
「きゃっ……あ、あ、ゆ、悠太郎さん、疲れて、動けない、んじゃ……」
非難めいた言葉も「疲れた、とは言うたけど、動けんとは言うてない」とさらりとかわして、容赦なく突き上げる。
「あ、あ、あっ……も、だめ……」
身体を支えきれずに倒れかけため以子の細腕を取り、その手を絡ませると、指先が一本一本細かく震えて、ぎゅっと握りしめてきた。強く握り返してやるとめ以子は安心したのか、少しだけ体重をそこに預ける。
速くなる悠太郎の動きと合わせて艶めかしくうねり出す腰は、悠太郎を柔らかく包んでいるのに、熱く爛れて焼き切らんばかりに責め続ける。
背中を弓なりに撓らせ、絡ませた指をより強く握りこむと同時に、め以子は唇が高く切なくその名を紡ぐ。
「悠太郎さん……っ!」
め以子が無慈悲なほどに悠太郎のものをきつく締め上げ、悠太郎も収縮の収まらない熱くて敏感な彼女の最奥部に、躊躇いなく吐精した。
「はぁ………っ」
熱っぽい大きなため息とともに、め以子はくったりと悠太郎の胸に倒れ込んだ。
まだ繋がったままの部分が、ぐちゅり、と音を立てたがそれさえも気にならなかったようだ。
「……ごうごう、鳴ってる」
そんなに早く鼓動が収まるわけもない。しかしめ以子は悠太郎の胸元で聞き耳を立てるように物珍しそうにしている。
「今日はめ以子が頑張ってくれたから、いつもほどやないけど」
「そ、そういうこと、ほんと、言わないでください……」
ぽかりと拳を当てられたが、同時に昂りの余韻を残して敏感すぎるめ以子の中がひくんと蠢く。
「め以子……、そんな締め付けんといて」
「えっ……やだ、そんなことしてない……」
言われてめ以子がもぞりと腰をずらして悠太郎を解放しようとするのを、
「もうちょっと、動かんとって」
そう言って、制するためにきつく抱きしめる。
ほんまに無自覚な小悪魔や、と悠太郎は必死で気を散らし続けるのだった。
「終」と書くのを忘れていました。
ちょっとほんますいません。
語彙と表現力探求の旅に出てきます。
あと自分は大阪弁ネイティブだけど、どこで丁寧語入れるか悩ませる悠さんが憎い(他人のせい)
>>575 このふたりは可愛らしいのになんでこんなにエロが合うんだろう
め以子から求めててカワユス
ごちそうさんでした!
>>575 素敵素敵!なんて素敵なふたりえっちなんでしょう
西門夫婦、やっぱり騎馬位似合いますね〜
ごちそうさんでした!
私はこのスレから離れられない
>>575 ふおおおおお!!!!!
二人とも可愛くてお互いが大好きだからこそ、エロも微笑ましくていいな
いいもん読めて嬉しい
>>575 GJ!二人がめちゃくちゃ可愛くて幸せな気持ちになれました
この後もう一回どったんばったんしてる気がするのは自分だけでしょうかw
この二人が萌える要素のひとつにお互いしか知らないっていうのがある
め以子にもし元彼(下手したら片思いしてた男)なんぞがいたら
悠さん発狂するなwww
ふと思いついた小ネタ三題
一 何かが始まった日
少しめ以子と親しくなった頃、ひょんなことから毎日弁当を作ってくれることになった。
そこはさすがに洋食屋の娘だからなのか、毎日違うおむすびの具にすると張り切っていて、その決意は
途切れることなく続いている。そして、毎日おむすびの中に入っている具は一体何かが悠太郎の毎日の
楽しみの一つになった。
おむすびの三角の形だけは何となく馴染めないでいるが。
「はいっ、西門さん」
この日の朝も出来たての弁当を差し出してくるめ以子だったが、受け取った時に手が触れ合ったことで
急に様子が変わった。
「…あっ」
「毎日、すみまへんなあ」
「ううん、いいのこれぐらい…好きでやってることだから」
ぱっと真っ赤な顔になってばたばたと駆け去って行く姿が子供のようだ。なのに何となく思い詰めている
ような、指先でつついたら破裂してしまいそうな、そんな危うい雰囲気を感じたのだが、悠太郎にそれを
察することは出来なかった。
「女心は何とやら、やなあ…」
まだほんのりと温かい弁当を抱えながら、他人事のように呟くばかりだ。
二 絵姿の女
め以子と婚約する少し前、悠太郎は読みたい本があったがなかなか入手出来なかったこともあり、足を
棒にして古本屋を数日巡っていた。
その折、古本屋に囲まれるようにしてひっそりと開いている奇妙な店に目が留まる。
「何やここは」
その店が扱っているのは本ではなかった。所謂、春画というもので、明治大正の世となっても
好事家の多い品だからこそ細々と続いているようだった。
「あほらし…」
もちろんすぐに離れようとしたのだが、店頭に飾ってある一枚のあぶな絵が心を捉えた。それは
比較的新しい時代のものらしく、手足の長い西洋風の美女が屈強な男に無残にも貫かれている
絵だった。
剛直な逸物を突っ込まれている接合部も妙に生々しく、髪を振り乱して喘ぐ女の表情がやたらと
艶めかしい。無垢な生娘が犯されている様相にも関わらず、既に快感を知っているような表情が
またそそられた。
「学生さん、如何ですか」
暇そうにあくびをする店番の老婆から逃げるように、悠太郎は代金分の金を叩きつけ、その絵を
掴んでひたすら走った。
絵の中の女がめ以子に見えたからに他ならない。まだ見てはいない乱れ姿を思わせるものは、たとえ
別人でもそして絵でも他の男の目に触れさせる訳にはいかないと思ったのだ。
そして、その絵は後々誰にも見せずに一人で楽しむ為の秘蔵の一品となった。
三 「月が綺麗ですね」
その夜はまことに麗らかで静かな夜だった。
それほど遅い時刻ではないが、藍色の中空に実に美しい満月がぽっかりと浮かんでいる。一度目を
奪われたら時を忘れて眺めていたくなるほどに見事だ。
たまたま所用があってめ以子を連れていた悠太郎は、めったに見られないこの美しい光景の感動を
どうしても伝えたくなった。
「め以子」
「なあに」
「今夜は、ホンマに月が綺麗やなあ」
これは、かつてとある文豪が『I love you』を和訳した語句と伝えられている。
いつもいつも予想外の反応をする愛妻ではあったが、今夜は更に突き抜けていた。しばしの間白々と
浮かぶ満月を見上げてふっと笑う。
「ああ…本当ね。お父ちゃんの作るオムレツみたい。ムラなく焼けてて美味しそうなオムレツ」
め以子の頭の中には一から十まで食べ物しかないのだろうか、と思わず頭を抱えたくなる悠太郎で
あった。
終
一つにまとめようとしたら、改行が大杉と怒られた
オムレツwww 夜中にワロタw
あぶな絵抱えて猛ダッシュする大男w
オムレツw
月曜朝から笑いをありがとさんでした!
今日の展開が重かったのですが、
小話3つで思いっきり笑いましたwww
オムレツww
小話ほっこりしました
今日は桜子の室井さん呼びにちょっとがっかりしたな
まだどったんばったんしてないのかな
いまだに「室井さん」はないよね、桜子。
どったんばったんしてない?
なんか、このスレの「女神さまを犯せない!」な室井さんをちょと思い出したよ。
事後じゃないと下の名前で呼んであげない!ってことか!
そしていざ呼ぶときになって照れて呼べなくなっちゃうとか
そう補完すると「室井さん」呼びも良い気がしてきたwww
そういや「室井夫婦のその後編」はどうなったんだ?
職人様、かもーーん!
正座してお待ちしとります。
室井さんを幸斎と呼ぶ日はいつ来る?w
幸斎はペンネームじゃないかと思うんだけどな。
本名は営み中しか呼ばないことにしてるとかも萌える。
「料理上手は床上手って言うけど実際どうなん?」と
愉快な仲間達に聞かれて耳まで赤くなっちゃう悠さんと
遊女達に色々伝授されて本当にそうなりつつあるめ以子を下さい
室井夫婦投下します。
ありがちでしかもキス止まりですいません。
室井夫婦のキャラがイマイチ掴めてません…
天神祭の日の夜のことです。
お目汚し失礼します。
「今日はごちそうさま〜」
「それじゃ、またうま介でね」
西門家で悠太郎扮する御獅子に頭を噛んで貰い、おまけに酒を飲みつつ悠太郎のお姉さんから面白い話も聞けて、上機嫌でうま介の二階に帰ってきた。
しかしチラと見た桜子の眉間にはハッキリとしわが。
なんとなく察知した室井は桜子とは対照的に楽しそうに尋ねた。
「なんか怒ってるぅ?」
「何でもない」
とは言っても、不機嫌ですと言わんばかりに尖っている桜子の唇。
その顔を見て、想定が確信に変わった室井はさらに顔をほころばせる。
「何でもないことないでしょ〜」
「何でもないってば」
桜子は苛立ちの原因が上機嫌なのにさらに苛立ち、その顔を見られたくなくて俯いた。
それでもどうしたどうしたと、しつこく顔を覗き込む室井を振り払おうとして、思わず出した手を掴まれる。
不意に顔を上げてしまった。
目が合う。
慌てて視線を下ろすと目に入ったのは、繋いだ手。
自分の手とは違う、大きい男の人の手。
さっきめ以子のお義姉さんの手に触れていた手。
つまらないことに拘っているのは分かってる。だからこそ、言いたくない。
「桜子が笑ってないと僕もつまらないな〜」
その言葉に少し胸の突っ掛りが取れて、自然と頬が緩む。
顔を上げると、向かい合わせになっている室井の顔が近づいてくる。
唇が降りてくると思って目をつむるが、なかなか口付けられない。
おかしいと思い、ゆっくりと目を開けるとにやにやと笑う室井の顔。
「あれ?どうして目閉じたの?」
「そ、それは…」
「もしかして口付けると思った?」
「ちがっ、」
カァーッと顔が熱くなるのを感じる。
「そうかぁ、じゃ遠慮なく〜」
「止めて!」
「いいじゃない、いいじゃない」
「い、や!」
指を絡めて押されたり押し返したりするのがこんなに楽しいってこと、この人と逢うまで知らなかった。
そんなこと言ってやらないけど。
「僕も桜子に口付けたいと思ってたんだよ!奇遇だな〜」
「私はしたくない!」
桜子の拒絶の言葉に、室井はガックリと肩を落として俯いた。
(あれ、言い過ぎた?)
ちょっと心配になる。夫婦になる前、小説を酷評して泣かせたことを思い出す。
どうしようと言葉を探していると、バシッと掌を合わせて
「この通り!お願いします!させてくださいぃ!」
へこへこと頭を下げて、お願いお願いと繰り返している。
「そんなに言うなら…仕方ないわね…」
「じゃ御言葉に甘えて」
今の今まで項垂れてたなんて嘘みたいに、満面の笑みをたたえた室井の顔が目の前にクルリと現れた。
(やられた!)と思う間もなく、今度はちゃんと口付けられる。
ほんのりと甘く、酒の香りがする。頭がクラクラするのはきっとその酒のせいだ。
右の口角の辺りにあたる髭がくすぐったい。
唇を放すと、真っ赤な頬で俯いて、唇を噛みしめる桜子。
その妻の姿を見て、室井は彼女を押し倒した。
>>600 GJ!です。
室井夫婦って、両極端なHって感じします。
清くてそれこそ君は女神で僕は汚せない、も似合うし
夜だけうんと年上の室井さんに翻弄されちゃう桜子様も似合う。
小説のためなら震災地にも飛び出すほどだから、
悠太郎さんよりも室井さんの方が突き抜けちゃったりして。
東京→大阪実家前に京都に着いて
め「あのー、大阪の実家にすぐ行かなくていいんですかぁ?」
悠太郎「京都のご飯、食べてみたいと思いませんか?」
め「うれしぃ♪悠太郎さん、なんで私のしたいことさせてくれるんですか?
私のことが、その、す、好」
悠「ええ、ホンマに好きですよ」
め「あ、あのっ、そうハッキリ言われると、嬉しいんですけど、
でもでも、私そういうの慣れてなくて、なんか落ち着かないっていうか。
嫌味な西門さんでいてくれた方がなんか私は」
悠「素直な僕には魅力を感じない、と言いたいんですか?」
め「だってでも、いつもの西門さんとなんか違うし」
悠「あの、あなたももう西門やから、僕を苗字で呼ぶのはもう辞めてもらえませんか」
京都の町を人力車に乗って移動しながら、二人は口ゲンカをする。
悠「ここ、僕の大学の同級生がやってる料亭なんです」
めい子は、豪壮な門構えの建物に目を見張る。車よせから玄関まで、着物の女達が並び頭をさげる。
年老いた、貫禄のある女性が、悠太郎に近づいて「西門さん、よう来てくれはりました」と挨拶をする。
悠「今日はお世話になります」女将「離れを用意して置きましたさかえ、どうそごゆっくり」
長い廊下を歩き通された離れの障子の向こうには、池と築山の贅を尽くした庭園が見えた。
美しい京料理が次々と運ばれ、感嘆しながらそれを食べ終えた子は、悠太郎が一言も発しないのにやっと気付いた。
め「すみません、はしゃいじゃって。もう食べ終わったから、駅に向いましょう」
悠「なんでです?」
め「なんで、って、大阪には汽車に乗らないと悠太郎さんの家には」
悠「今日はここに泊まります」庭を見たまま悠太郎は言った。
め「えええっ。じゃあ私一人で行けってことですか?」
悠「アホなんか!」今日はあなたは僕とここに泊まるんです」
床の間を背にした悠太郎の視線にめい子はたじろぎ、二人の間に、息苦しい沈黙が降りた。
鳩が豆鉄砲、の表情でめい子が聞く「どうしてですか?」
悠「どうして、って・・・」嘆息混じりに悠太郎がつぶやく。
め「わ、私、こんな凄いところで食事したことなくて、ご飯おいしくて
それだけでもう、本当にもう、ありがたくって、
なのに、こんな凄いところに泊まったりしたら、それこそバチあたりそうだし
それに、床の間に立派な掛け軸かかった部屋で糠床かき回すのも気がひけるっていうか
糠臭くしちゃうと申し訳もないっていうか、それで」
悠「僕と一緒に泊まる、のがそんな言い訳並べなあかん程、嫌、なんですか?」
さっと立ち上がると、悠太郎は「庭を散歩してきます」と言って、障子を空け広い庭に出て行った。
鮮やかな緑の中を歩く白いシャツをきた大きな背中にはイラだちと、寂しさが滲んでいて、
皮肉屋で頭が良くて誠実で冷静な大人、だった西門悠太郎に内在する傷つきやすさ、に
めい子が気付いたのは、この時だった。慌てて座敷を出て、悠太郎を追う。
め「西門さん!」めい子の声が聞こえる距離なのに、悠太郎は足を止めない。
め「悠太郎さん、待って!」悠太郎は歩みを止めたが、振り返らないので白い背中に向けてめい子は小走りに走った。
きゃ、という軽い悲鳴に振り返ると、転んだめい子が半身を起こそうとしていた。
悠「堪忍や、怪我してないか?」め「えへへ、振り向いてくれましたね」
悠「え?」め「転んでなんかいませ〜んよ〜」そう言うめい子は足袋裸足なのに悠太郎は気付いた。
悠「あなたはアホなんか、強がりなんか、どんくさいんか、たぶんその全部、ですね」
め「そぉーですよー、おまけに怠惰で何の魅力もなくて」
悠「僕、そこまで言うてへん」
め「言いましたよぉ。私、あれですっごい傷ついたんですから」
悠「停戦ラッパを吹きませんか?」め「はい」。
悠「素直なあなたにもう1つ」め「なーんでしょ」
悠「足袋がそれ以上汚れへんように、僕の背中におんぶされてください。」
め「さっき食べたばっかりで重い、ですけど」悠「知ってます」
父ではない男性におんぶされるの初めてだ。
悠「僕の首に手をまわしてください。そやないと背中から落ちそうや」
め「私を子泣き爺いみたいだって思ってるんですか?」
悠「あなたは、ほんまは物凄い負けず嫌いでしょう」
悠太郎の首に回しためい子の腕は、急に熱を帯びた。ひんやりとした絹の着物もその熱をとどめてはくれない。
さっきまで遠かった、彼の白いシャツは、清潔な糊の香りがした。
卯野家を出てから下宿した先で、誰が悠太郎のシャツをキレイにあらってアイロンをかけたんだろう。
帽子を被った、美しいあの人だろうか、めい子の脳裏に、亜希子の顔が浮かんだ。
でもこれからは、私がこの人のシャツを洗い糊づけしてアイロンをかけるのだ。
シャツ越しに伝わる、男の肉体の生々しさに戸惑いながら、めい子は思った。
靴脱ぎ石から廊下に腰掛け、背中のめい子を悠太郎は注意深くおろした。
め「ありがとうございました、本当に私重くて」
悠「足袋、脱いだほうがええですよ、座敷汚したらあかんから」
め「そうですね、そうでした」
素直に足袋のこはぜを外して足袋を脱ぐとき、裾から覗いた脛の思わぬ白さに悠太郎はたじろいだ。
悠「僕、ここの築山から見る東山連峰、好きなんです。そやし、見に行ってええですか?」
じゃあ、私も一緒に、と言いかけためい子は、衣紋掛けにかかっていた悠太郎の上着を取り
「日が落ちると寒いですから、来て行ってください」と言った。
悠太郎は、はにかむように笑い「なんや、僕の奥さんみたいですね」
め「だって、奥さんですから」悠「そうでした」。
一人になっためい子は、長机から食器がきれいに取り除かれ、部屋にはお香が焚かれていた。
襖で区切られた次の間には、布団が二つ並べられて敷かれているのは見なくてもわかった。
(覚悟、決めなきゃ。悠太郎さんだって、たぶん怖いんだもの)
下げてきた旅行鞄から、まずは悠太郎の寝巻きを、と思ったが
衣紋掛けの下の漆の衣装箱に、二人分の浴衣が置いてあるのに気付き、悠太郎が戻ってきたらそれを渡そうとめい子は思った。
どうしたもんか・・・、東山が夕日に染まるのを見ながら、悠太郎の思考は停滞したままだ。
西門の姉はは手紙の結婚報告を無視し続け、卯野家の両親の快諾は得たのに祝言は未定、
戸籍上はまだ卯野めい子と西門悠太郎のまま、だ。
(でも、僕とあの人は、夫婦なんや)、姉と義母と妹の同居するあの家に戻る前に
自分とめい子は、名実ともに夫婦になっておく必要がある、と判断し、
友人の実家であるこの料理旅館で一泊することに決めたのだが、
事前にめい子に告げなかったのは、卒論と、就職の準備で忙しかった、のは言い訳、だと自分でも思う。
あの姉が素直に祝言を認めるとは思えないし、何より父でさえ逃げ出したあの家にめい子が耐えられないかもしれない、
いつまでも娘の立場があやふやなら、卯野家の両親の寛容も限界があるだろう。
周囲の軋轢が夫婦の絆を破った時、めい子をできるだけ無傷に解放してやる唯一の方法は
彼女を独身時代のままにしておいてやることじゃないか
自分から逃げないように、少女というより子供の彼女を妻にしてしまうのは、自分勝手じゃないか、
逡巡する思いを抱えた悠太郎は、竹刀と面と自己鍛錬だけがそこにある道場に今一度戻りたくなった。
ゆっくりと落ちる西日を全身に浴びながら、人より早く大人になったつもりでいた自分もまた子供でいることに
しぶしぶではあったが、悠太郎は認めた。
部屋に戻ると、めい子の姿はなく、一瞬焦ったが、衣紋掛けに彼女の羽織がかかったまなので安心して
持ってきた本を読んでいると、廊下を走る足音がして、襖がスパーンと開いた。
悠「いきなり襖をあけるのは」と悠太郎がいつもの皮肉を言いかけたが
め「すみません、先にお風呂、行っちゃいました」急いで戻ったんだろう、洗い髪は水で濡れ
湯気で浴衣が張り付いてる妻の姿に、悠太郎の動悸が激しくなる。
悠「湯冷めせえへんように、ちゃんと髪拭いてください」
め「あ、は〜いはい、っと」悠「あなたは、ほんまに、なんでそう」
め「悠太郎さんもお風呂、言ってきてください。湯船広くて気持いいですよ」
悠「どのくらい広いんですか?」め「大阪城のお堀くらい?」悠「まだ、見てへんでしょう」
め「明日、見るんですよね」悠「ええ」
めい子の差し出した、浴衣と手拭を受け取り、悠太郎は湯殿へと廊下を歩いた。
>>606 あ、あの、(おずおず)続きもあるのでしょうか。
次が読みたいです。
読んででまさに悠太郎ってあんな風に思っていたんだろうなと思いました。
ま、欲望に負けてがばっと押し倒すのもいいですしね〜
もんもんと悩みながらなかなか一気に手出しできない悠太郎もいい
>>603 ほんまもんの脚本みたいですね
ふたりの声が聞こえてきそうです
襖スパーンいいですねえw
・・・ネタばれ見てしまって、かなり凹んだ。
によによしたかったのにな・・・。
>>609 自分もネタバレOKな人種だったけど、今回ほど後悔したことはない
しばらく筆折る…復活できたらいいなー…
いろいろ悪い妄想してしまうから、そういう書き込みは止めて欲しい
亜貴子のアレか?
本放送もまだなのに勝手にネタバレ見て勝手に落ち込んで勝手に撒き散らすのかw
せいぜい悠太郎浮気疑惑にモヤモヤしてろ
亜貴子と悠太郎も書いてみたいけど
ここの人たちにリンチされそうで怖い。
>>613 自分は興味ありますが、気になるなら外部(うぷろだとか?よくしらないですが)にUPとかどうでしょうか?
どったんばったんはプロレス by悠太郎w
子どもに問いただされたときの言い訳みたいww
でも上手い返しだよね。確信は突いてるけど生々しくないし笑えるようにしてある
今日の放送を見て、納豆持ってきた源太に希子が
キュンとなったように見えたけど、源太×希子ってないかな?
名前欄にカプ入れればいいと思うよ
見たくない人は、飛ばせばいいんだし
本編とは違ったカプもありなのがエロパロでしょ
個人的にはオリジナルキャラがなければいいかな
さて。
め以子の中の人が歴女なこともあるので、設定とかは結構気になってる
特に、ぬか床になったとら婆ちゃんはいつの生まれだろうとか
め以子は第1話の明治44年の段階で6歳だったので、明治38年誕生
とら婆ちゃんは昔の人なんで多分干支から名前がついたと推察されるから、慶応元年(1865年)かなと
思った
だけどそうなると、め以子誕生時はまだ40代
それはちょっとと思ったので、もう一回りさせてみたら意外としっくりきた
設定には出てないけど、多分こんな感じ
嘉永6年(1853年)はとら年
とら婆ちゃん誕生
明治3年(1870年)17歳で結婚
明治4年(1871年)18歳でめ以子父を出産
そうなれば明治37年にはとら婆ちゃん51歳 め以子父33歳
これぐらいの年齢ならちょうどいいかな
jBYThIme様、
素晴らしい室井夫婦ありがとうございます。
室井夫婦大好きなんです。
>>619 トラさんはイクさんのお母さんで大五は婿養子だよ
大五は名前でわかると思うけど農家の5男坊
お父ちゃんは婿養子でお母ちゃんのがトラばあちゃんの子供だよー
>>622 そうか、すまん
だとしたらやっぱりめ以子母の年齢からしてとら婆ちゃんは慶応元年生まれかな
ぬか所は100年超えだそうなのでトラのさらにお母さんかお婆ちゃんの物かな
トラさんも家付き娘だったのかしら
江戸時代だよね
>>613 私も最初にカプを書いてくれれば、いいんじゃないかな
626 :
亜貴子&悠太郎:2013/12/21(土) 16:22:53.13 ID:MrvimafT
苦手な人はスルーしてください。全くの妄想で書きました。
あわただしく人が行き交い、怒号とすすり泣きと死臭と薬品の匂いがする廊下に
さっき告げられた母の死を受け入れられない悠太郎は、自分と同じ年くらいの少女が
やはり泣きはらした目で立ち尽くしているのを見た。
(お姉ちゃんたちが読む少女雑誌の中の女の子みたいや)
白い襟のついたワンピースに同じ生地のリボンをしたその子は西洋人のようにも見えた。
「お嬢ちゃんどこの子?一人なんか?」さっきから病院の廊下を行き来してる風袋の怪しい男に捕まり
困惑してる少女を見かねて悠太郎は「僕の妹ですが、おっちゃん誰?」と声をかけた。
男が舌打をして去っていくのを見届けてから、その少女は「ありがとう」と言った。
長い睫毛の下の黒い目が真っ直ぐに悠太郎を見た。「一中、なんや。賢いんや」少女が言う。
なんで知ってるの?と言いかけて悠太郎は自分が学生服を着ているのに気付いた。
「君は?」「私は宝塚」「ほんならスタァになるん?」「ううん。お母さんが西洋の音楽好きやったからそれで」
でも、そうだ母は死んだ。父と一緒に。亜貴子の目からまた涙が落ちる。
女が多い家で育った悠太郎はいつもアイロンがキレイにかかったハンカチを2枚持ち歩いていて
ポケットにはまだ未使用のハンカチが一枚残っていて、「これ使い」「・・・うん」
「あなたもご家族が?」「うん・・・」。少年の目も赤いのを見て瞬時に亜貴子は
彼も自分と同じ立場だと悟った。「辛い、よね」「うん」「悲しいよね」「うん」
二人は同時に叫んだ「なんで僕らの(私らの)親が死なきゃならなかった!」
お互いの声に篭る怨嗟の激しさに驚き、二人はまた顔を見合わせた。
「ごめんなさい」「こっちこそごめん」。
既に死亡が確認された遺体の確認と引き取りのためにいる二人の子供は
孤独と不安に押しつぶされそうだったが、大人たちも彼らにかまってる暇はなかった。
窓ガラスにはまだ赤い火が見え、締め切ってあるのに煙の匂いがして血と薬品と死臭が漂う病院の廊下
それが悠太郎と亜貴子の物語の始まり、だった。
627 :
亜貴子&悠太郎:2013/12/21(土) 17:37:27.90 ID:MrvimafT
遺体の確認と死亡確認書のサインに最初に呼ばれたのは亜貴子だった。
たった一人で廊下を歩く彼女に付き添ってあげたいと思ったが
駆けつけてきた姉たちの「お母はん」「悠さんどないしょう」愁嘆場に絡め取られて
悠太郎は身動きが取れなかった。
1年後、市が主催した慰霊祭に悠太郎は出席したが、父は一緒に来なかった。
芸者を後妻にした父と出戻ってきた長姉がその日も激しくやりあい、父は酔いつぶれてしまったからだ。
妹の希子は不穏な家に置くよりはと慰霊祭に同道したので、会場に亜貴子を探すどころではなかった。
(今日会えへんやろか)あの日のハンカチを貸してくれた一中の少年を亜貴子も探していた。
たった一年で彼女の人生は変ってしまった。学資が続かず宝塚を中退しそれでも学校だけは行きたくて
女子師範に編入はしたが、父母亡き家に取り残された少女からまず親族がついで使用人たちが
残された財産を巧みに取り上げて行った。彼女はかつての父の家作の家の一間を間借りして暮らしていたが
来年にはその家の家族が増えるので出て行ってくれと穏便に言われていた。
ハイカラな母が作ってくれたたくさんの洋服も靴も、箪笥に溢れるばかりの着物も売り払い
今の彼女に残された美しいものはあの日の少年が貸してくれたハンカチだけになった。
白い麻に絹糸で家紋が刺繍がしてあり(ええもんやし早よ返さんと)それは再会したいと同義語になっていた。
慰霊祭の帰り道「お兄ちゃん、うち家帰りたない」希子が言う。
「何言うてるんや。お父はんもお姉ちゃんもお静さんかて待ってはるから」
「でも」希子の気持はそっくりそのまま悠太郎の気持だった。
女ばかりの華やかな家で姉たちの口ゲンカをやんわりと窘める母が納める家は明るかった。
今では食卓は嫌味の応酬の場に過ぎず、戻ってきた父は常に酒びたりで家は暗かった。
「いつまでも死んだもんの影を追ったらあかん」父の鶴の一声で亡き母愛用のものは
形見分けの名目で親戚の手に渡り、悠太郎の手に残ったのは母が刺繍してくれたハンカチだけになった。
残されたハンカチの一枚を病院であった少女に貸してしまってそれっきりだが
悠太郎は後悔はしてなかった。直面させられた母の死を前にどうにか自分を保てたのは
あの廊下で同じく親を亡くして泣いていた少女がいたからだと思って。
(また会えるかな。今度は名前を教えてもらうんや)。
悠太郎と亜貴子の願いが叶ったのは、数日後だった。
丸善の洋書売り場で二人はお互いを見つけた。
すみません、元ネタないのでここまででイッパイイッパイです。
お目汚し失礼しました。
・・・色んな萌えがあるんだろうけど、このタイミングで
このカプ書くなんてすごいねwwwwwwwwww
だめだと思ったらNGにでも入れさせてもらえばいい
取捨選択は自分でどうぞ
せっかく職人さんが書いてくださったけど
このタイミングは…
ごめん、NGにさせてもらう
め以子に自己投影して東出とナニする夢を見るのが好きな欲求不満BBAしかいないので許してあげてww
なんか荒れてるけど、空気読まずに前に書いたの投下するわ
妊娠発覚後地震前。
最初に言っておく。エロはない。すまん。
634 :
白き聖女 1:2013/12/22(日) 00:50:56.02 ID:mrnJVFec
うま介印の焼氷〜♪
うま介印の焼氷〜♪
調子外れの歌とザリザリと氷を削る音が厨房に響く。
め以子は手を叩いて一緒に歌ってはしゃぎながら、室井と馬介の様子を見ていた。
京都帝大の叡智を結集した…と言ってはいけない氷を削る機械がくるくると回るたびに、白く柔らかく掻かれた氷が現れるのが面白くてたまらない。
「私もやっていい?」
「お、じゃあ、めいちゃんどうぞー」
室井がめ以子にハンドルを譲ろうとしたとき、カラン、と店のドアベルが鳴った。
昼時はとうに終わり、小腹を満たすにはまだ早い。こんな中途半端で閑な時間に来る客は珍しい。
「いらっしゃいませー」
桜子がトレイ片手に駆け寄る。
厨房にいた残りの三人もドアの方を見る。
果たして客は、胸を張りながら指定席に迷いなく座るもはや常連の竹元と、面倒臭そうな表情を隠そうともしない悠太郎の二人だった。
「あ、悠太郎さん」
悠太郎とうま介で顔を合わせることはほとんどないのに、思いがけず会えたのが嬉しくて、め以子は厨房から出てきた。
「め以子……来とったんですか」
渋い顔で言外に「身重の身体で手伝わんでも」と匂わせたが、もちろんめ以子は気づくわけもない。
すでに「いつものものを」と言ったきり目を閉じて焼氷を待つ竹元に、悠太郎はニコニコと傍に立つめ以子を示した。
「……竹元さん、妻のめ以子です。東京の開明軒の」
「皆まで言うな。一度聞いたことは覚えている……ん? とすると」
そこで竹元は閉じていた目をカッ見開き、め以子を見つめた。め以子は思わずビクリと肩を竦める。
まだ、何も粗相はしていないはずだ。
「西門、するとこの女性が、あの黒い魔女の開発者ということかね」
黒い魔女? 開発者?
め以子は首を傾げたが、悠太郎は気にした風もなく「そういうことになります」と答えている。
「なるほど、あの無骨極まりない階段を造った西門くんの―――」
「いい加減その枕詞やめてもらえませんか」
「ふん、その西門くんの細君がこれほどまでに発想豊かかつ繊細な味を作り出すとは……真珠を生み出す職人の血は脈々と受け継がれているようだな」
上から下までめ以子を見つめながら、早口でまくし立てる竹元の言葉の意味を図りかねて、当のめ以子は助けを求めて悠太郎を見た。
「あなたの焼氷が素晴らしい、て褒めてるんです。あと、お義父さんのことも褒めてはります」
それを聞いてめ以子は顔を輝かせ、竹元に向かって深々と頭を下げた。
「あ、ありがとうございます! お父ちゃんのことも覚えてくださってるなんて……」
そこへ桜子が割って入って竹元の目の前に焼氷を置いた。
「はい、焼氷、お待たせいたしましたぁ」
スプーンを手に取った竹元は一心不乱に食べ始める。ところが悠太郎のもとには焼氷が来ない。
「あの、僕のは」
「あらやだ、あなた、注文してなかったじゃない」
「普通、分かりそうなもんですけど」
「注文されてないものを勝手にお出しして、お代いただくわけにはいかないでしょー? め以子、あとよろしく」
ヒラヒラとトレイを振って桜子は厨房へ戻る。
「あ、うん……悠太郎さんも、焼氷でいい?」
白いエプロンで完全にカフェーの女給といった出で立ちのめ以子に改めて問われて、悠太郎は一瞬言葉を詰まらせる。
「……僕は」
「あ、カスタード焼きが出来たてなんだけど」
「じゃあそれをいただきます」
「ふふっ、やっぱり出来たてよねぇ」
め以子は上機嫌で厨房へ戻って皿の上にカスタード焼きを載せ、悠太郎にそれを差し出した。
無心に焼氷を貪り、すでに半分以上平らげていた竹元が、目ざとくそれを見つけて興味津々で尋ねる。
「む、なんだねそれは」
「カスタード焼きです」
め以子が答えても、竹元の視線は悠太郎の手元のカスタード焼きにある。そのあまりの視線の熱さに、悠太郎は眉間に皺を寄せて告げた。
「注文しはったらどうですか」
「まだ焼きたてありますんで、よかったら召し上がりますか?」
め以子が声をかけると、竹元は彼女に質問した。
「これも君が開発したものか?」
「んー、まあ、開発っていうか、焼氷の始末、なんですけど、ええ。一応……そうなりますかねぇ?」
エヘヘ、としまらない笑みを浮かべため以子の言葉だったが、竹元をその気にさせるには充分だったらしい。
「ではいただこう」
「あっ、ありがとうございます!」
635 :
白き聖女 2:2013/12/22(日) 00:52:17.26 ID:mrnJVFec
め以子がパタパタと厨房へ行くと、悠太郎が訝しげに竹元に話しかけた。
「ずいぶんとうちの嫁のことを買うてくれはるんですね」
「バカを言うな。君の嫁だから買っているわけではない。あの黒い魔女の開発者に敬意を表しているだけだ」
「そうですか」
「なんだ、不満か。その顔は」
「いいえ」
返事の割りには面白くなさそうに悠太郎は答えた。
市役所にやって来ては悠太郎を振り回す傍若無人な竹元のことだ。興味深いめ以子の料理について彼女も振り回しかねない。
それだけは断固阻止せねばと、悠太郎はカスタード焼きに静かにフォークを入れる。
め以子がカスタード焼きを運んでくると、竹元の視線は空になった焼氷からそちらに移った。
トレイからテーブルへと皿が移される間も食い入るように見つめている竹元の視線の先を、悠太郎も若干イライラとした目で追う。
ごくり、と生唾を飲む音が聞こえたかと思うと、竹元はすでにカスタード焼きをパクパクと息つく間もなく食べ始め、そして食べ終えた。
「……く、黒い魔女の次は、白き聖女……この滑らかな甘さとふくよかな香り、そして素朴さはどうだ。遥かアメリカの広い大地で育まれた麗しい女性のようだ」
「えっと……」
再びめ以子が困惑していると、悠太郎が助け船を出した。
「カスタード焼きも美味かった、ってことやと思います」
「あ、ああ、そうなの? よかった……」
ほっと胸を撫で下ろすめ以子に悠太郎は苦笑したが、竹元はそれどころではなかった。め以子を手招きして、注文には不釣り合いな真剣な眼差しで、
「君! 追加だ。追加を頼む!」
トントンとテーブルを指先で叩きながら興奮して言う竹元の傍らで、め以子が身体を屈める。
その瞬間、悠太郎の眉間の皺が深くなったことに、め以子はおろか、悠太郎本人も気づいていない。
「え? どちらをですか? 焼氷? カスタード焼き?」
「……これだ。残りの焼き立てをすべていただこう。持ち帰りは可能かね」
焼氷に引き続き、カスタード焼きも竹元の心を惑わせたのか、彼はまるで恋い焦がれるように切ない表情で空の皿とめ以子を交互に見た。そんな竹元とトレイを抱えて待っているめ以子を悠太郎も交互に見る。
「はーい! ありがとうございます!」
め以子は喜色満面でその注文を承った。
というのも、メレンゲのために卵を毎日大量に消費して焼氷が売り切れてゆく一方で、残った黄身の部分を使うために考案したカスタード焼きは、焼氷ほどの売れ行きは見せていない。
ゆえにカスタード焼きの追加注文は非常に嬉しいものなのだ。
早速厨房へ駆けつけようとしため以子だったが、手首を悠太郎に掴まれて、阻まれた。
「め以子、ちょっと」
「どうしたの、悠太郎さん」
いつの間にやら明らかに不機嫌な表情をしているから、何かやらかしてしまったのかと不安になる。
そんなめ以子のことはお構いなしに、
「話あるから、注文は奥に。竹元さん、ちょっとだけ席外させてもらいます」
言うが早いか、悠太郎はめ以子の手首を掴んだまま立ち上がり、竹元に軽く会釈をしてさっさとドアの方へと歩き出す。
竹元は半眼でちら、と悠太郎の様子を見ただけで何も言わなかった。
「え? え? なに? 桜子ぉー! カスタード焼き追加お願いねぇー!」
め以子の声が途切れるのと、バタンと店のドアが閉まるのは同時だった。
そのやり取りを厨房から頬杖をついて眺めていた桜子はトレイを弄びながら、一人ごちる。
「通天閣って、あんな分かりやすい人だったかしらねぇ……」
もはや二人の様子を野次馬する気すら起きない桜子だった。
636 :
白き聖女 3:2013/12/22(日) 00:53:20.84 ID:mrnJVFec
「それで、話ってなんですか?」
あまりにも唐突な悠太郎の行動に、きょとんとその顔を見上げてめ以子は訊ねた。
ちゃんと桜子が追加注文を聞き入れてくれたかどうか気になっても、角から店内の様子をうかがい知ることができない。
「カスタード焼き……」
「……? 悠太郎さんも、おかわりしたかったの?」
「違います」
「美味しくなかった?」
「うまいに決まってます」
「んもう、だったらなんなのよ」
「カスタード焼きも焼氷も、竹元さん、えらいこと気に入ってはりましたね」
「うん、嬉しいわよねぇ!」
嫌味のない笑顔に悠太郎は一瞬ひるんだが、「それはそれとして」と苦い顔を作り直してめ以子を見下ろす。
「嬉しいのはわかりますけど、はしゃぎすぎちゃいますか。注文取りに走ってこけでもしたらどうするんです。そうでなくてもあなたは粗忽やのに」
正論だが、面と向かって言われるとめ以子も素直に「はい」と言えずに唇を尖らせる。
「あと氷! 身体冷やしたらあかんのでしょう。もう少し考えてください」
「もう直接触ってないもの。焼氷好きの竹元さんがわざわざ機械を置いてくださったんですって」
め以子がそう反論すると、悠太郎の眉がぴくりと上がった。
「その焼氷好きの竹元さんが僕がおらんときにここへ来て、あなたに何を言ってきても、聞き流しといて。けどあの人が何言うてかは教えてください」
「ええ? 何ですか、それ」
訳が分からずめ以子はぽかんと口を開けたが、ふと思い当って、口角を上げた。
なにせ、ただの幼馴染の源ちゃんに食って掛かった前科のある夫だ。
「……悠太郎さん、もしかして、竹元さんにしっ―――」
「そんなわけないでしょう」
嫉妬ですか、と、全部言い切る前に、不機嫌な声に遮られてしまった。
「そうですか。そうですよねぇ。だって私と竹元さんの間でどうこうなんてあるわけないですもんねぇ」
おどけて笑ってみせても、悠太郎の表情はかたいままだ。
「ただ」悠太郎は語気を強める。「あの手の人間は何がきっかけで、間違いの火種を生むかわかったもんやないし、だいたい、あなたも何もない言うといて掌返したことあるやないですか」
「えっ、い、いつ」
源太のことは実際何もなかったのだし、身に覚えがなさすぎて困惑するめ以子に悠太郎は抑揚のない声で言う。
「僕のこと散々言うてたのは誰ですか」
「そんっな古い話持ち出されても……! それ言ったら、悠太郎さんだって、私に魅力ないって言ったじゃないですか!」
売り言葉に買い言葉。め以子が言い返せば、
「あの時から自分がどんだけ変わったんかわかってへんのか、ほんまに」
「知りません!」
ぷい、と顔を逸らしため以子とて、もはや何を言い争っているのかよくわからなくなっていた。
沈黙が二人の間を占拠する。
わずか数秒、しかし気まずいその沈黙を破ったのは悠太郎のため息だった。
「―――ああ、違う、そうやない」
そう言って店の壁に手をつき、かぶりを振った悠太郎のほうに、め以子は逸らしていた顔を向けた。
「悠太郎さ……ん、んっ?」
口づけられている。
あまりの出来事に理解が追い付かずに、め以子は目を見開き、そして何度も瞬かせた。
人通りも絶えた時間帯で店の角の目立たないところとはいえ、まさか昼下がりの町中で、こんな風にされるはずがない。
しかしめ以子が恐ろしく長く感じたわりには、それはほんの一瞬の出来事だった。
「目、閉じて」
軽く合わせられた唇が離れると同時に囁かれる。
考える隙もなく言われた通りに目を伏せると、今度こそ吐息ごと奪うように強く口を吸われた。
め以子はもうわけもわからず、まるで二人だけが世界からぽっかりと隔離されたような感覚に陥った。
耳元でだけ響く唇を舐め、舌を絡める音がめ以子の耳朶を朱に染める。
膝から下の力が抜けて思わず後ずさると、店の壁が背中に当たった。その冷たさがめ以子を我に返す。
め以子が悠太郎の胸に手を当てわずかな抵抗を試みると、悠太郎はあっけなく彼女の唇を解放した。
「……心配なだけや、色々」
それだけ言うと、何事もなかったように悠太郎は店に戻った。
「……色々」
め以子はまだぽかんとしてそこを動けずに、言われた言葉を反芻しながら考える。
熱く濡れた唇をなぞると、わずかなカスタードの香りが鼻腔をくすぐった。
637 :
白き聖女 4:2013/12/22(日) 00:54:56.88 ID:mrnJVFec
一方、店内。
追加注文と持ち帰りのカスタード焼きを用意した桜子は、それを竹元に渡しながらさらりと訊ねてみた。
「気になりますか? あの二人」
カスタード焼きの皿を恭しく受け取りながら、竹元は鼻を鳴らす。
「ふん、この私が他人の奥方をどうこうなどと醜い嫉妬に捉われた男の話題などどうでもいい。それよりもこの白き聖女をもっと多くに知らしめるための道具がなにかないかを考えている」
「あら、嬉しい〜。それにしても竹元先生は、うちの主人よりも文学的表現に優れていらっしゃるかもしれませんわ」
ちら、と厨房のかき氷機の前にいる室井に目配せをして桜子は言った。
室井は慌ててずり落ちた眼鏡を直しながら、桜子の元へとやってくる。
「ちょ、ちょっと桜子、それどういう……」
「焼き氷を黒い魔女、カスタード焼きを白き聖女、なんてあなた言えないじゃない」
「そ、それだけで決めるのはどうかなぁ……」
「別にそれだけじゃないわよ。こう、竹元先生の言葉の端々にセンスを感じるの」
「僕にはないって!?」
「そうは言ってないでしょう? 焼き氷の歌で満足してないでもっと書きなさい、ってことがわかんないの?」
喧々諤々と言い合う室井夫婦をよそに、竹元はカスタード焼き最後の一口を愛おしそうに頬張った。
そして落ち着いて口を拭ったあとに、彼らのほうを見向きもせずに、ぴしゃりと言い放つ。
「私を出汁にして、凡庸な亭主に発破をかけるのはやめたまえ」
「す、すみません」
二人が肩をすくめたと同時に、店のドアが再び開く。悠太郎が戻ってきたのだ。
ややあってから、ドアベルが今一度なり、め以子が姿を現した。
悠太郎は無表情だが、め以子は必要以上にニコニコとしている。
「ちょっと、あんた、何ニヤニヤしてんの」
桜子が肘でつつきながらめ以子に訊ねても、め以子は「色々なの、色々」としか答えない。
夫にわずかな嫉妬の色を滲ませた心配をされていることも、それをすべて口づけに乗せられて知ったことも、恥ずかしくも嬉しい。けれどそれは誰かと共有したい喜びではない。
め以子の様子に桜子が首を傾げているうちに、竹元と悠太郎は代金を置いて店を出た。
店を出た竹元は手土産のカスタード焼きを眺めながら呟く。
「この店は犬でも食わんものをいくつも出す店だな、馬鹿馬鹿しい」
幸い、その呟きは後に続いて出てきた悠太郎には聞かれていなかった―――
<了>
おおお、竹元さんの声が聞こえた!室井夫妻との絡みも好きだー
本当にこう言うエピソードありそう
ごちそうさんです
うわー読んででそのまま脳内再生完璧です。ごちそうさんでした!
正直、1月の展開に傷心してましたが、この作品で少し立ち直りました。
乙乙
竹元氏は口調こそイヤミだけど、メッチャいい人だよな
焼氷食べたさに掻き氷機も作ってくれるしww
脳内にムロツヨシ氏の声が響くwごちそうさんです!
ミキサーはカスタードも生地も簡単に作れるから開発はよw
浮気バレのせいで過疎っちゃった
携帯が規制食らって書き込めない・・・。
悠めい書いたけど、過疎ってるみたいだし投下して大丈夫かな
是非ぜひお願いします
>>643 正座でお待ちしております。せめて浮気バレの週までは
西門夫婦のいちゃラブを楽しみたいです(泣)
>>643 正座待機しております
今までも色々あったけどラブラブ度増してるし
今回もそうなれると良いなとバカだから思ってる
メインが来る前に、軽くエロいのをひとつ
大正時代の文学作品っぽい文体で書いてみた
648 :
M子のはなし:2013/12/26(木) 00:47:52.51 ID:PcgUwcRV
私がかつて東京の本郷に住んでいた頃のことだ。
その地には一軒の洋食屋があった。
以前は本格仏蘭西料理の店を目指していたようだが、そこはそれ、やはり旨いものと米を合わせて
食いたいのが人情だ。そこで主人の試行錯誤の末に評判の赤茄子飯が出来たという訳である。
この赤茄子飯がまた、滅法旨い。適度な酸味と仄かな甘さが食欲をそそり、皿の上に添えられている
柔らかい卵焼きと一緒に食らうと誠に贅沢至極という味わいとなる。
主人には女学校に通う年頃の娘が一人いた。名はM子。
洋食屋の娘だからという訳ではなかろうが、西洋人を思わせる美貌と抜きん出た長身の娘で立ち姿も
絵のように美しく、ひとたび海老茶の袴で街を歩けば、通り過ぎる者皆その歩を止めて見惚れるほど
であった。
唯一の欠点があるとすれば女だてらの健啖家にして、食に対する探究心が強過ぎることぐらいでは
あったが、なにその程度のことで袖にする男などあるまい。
恐らくM子を目にする誰もがそう思ったであろう。
こいつは食うことしか頭にねえ、全く色気がねえこった。
洋食屋の主人は何も知らぬげにいつもそう言って、からからと笑っているだけだった。
そのように麗しい娘に一体どのような縁がつくのか、M子に少なからず心を動かされていた常連の
我々にとっても気になる話題ではあったが、決着は案外早くついてしまった。
洋食屋に下宿を始めた帝大生と娘の間に一悶着あった挙句、毎日具の違う握り飯を作り始めてから
傍目にもそうと知れるほど、懇ろの仲となったらしい。
男と女の仲は、ことに計り知れないものだ。
ずいぶんと深夜ではあったが、一度睦む最中に遭遇したことがある。
私はその夜、遠方の友人が訪ねてきたこともあり、したたか酔っていた。
千鳥足で気分良く洋食屋近くの堀端を歩いていた時に柳の並木の奥から奇妙な声が聞こえた。はて
何があるのだと好奇心をそそられて声のする方に歩み寄った私の目に映ったのは、堀端の塀に身を
預けて恍惚としているM子のあられもない態であった。今にも崩れ落ちそうな彼女の身体を抱きながら
支えているのは件の帝大生であり、折しもすっかり忘我の境地という頃合いでもあった。
M子はしきりに身を捩りながらアア、アアと甘い声で鳴き、その柔らかな身の狭間に男の切っ先を押し
進めながらも帝大生は何事か耳元で囁いていた。
あまりにも妖しく艶めかしい二人の交合図に暫し目を離せないままつっ立っていたものの、ちらりと
M子がこちらに妖艶な眼差しを投げ、にいっと笑ったような気がしたもので、慌ててその場を離れて
しまった。
その後、M子は帝大生の嫁となって大阪に行ったのだという。
元気で暮らしてりゃいいがねえ、と主人はいつも気にかけていた。
震災を機に私は東京を離れたので、その後のことは一切分からずじまいである。
終
うわ〜!!マジで近代文学みたいッス。ちょっとドキドキしちゃいました。
素敵作品、ごちそうさん、でした!
つまり、東京編で悠太郎とめ以子はすでにどったんばったんしまくっていた、
ということでいいですよねw
>>648 素敵すぎてほぉぉ…とため息出ちゃいました
にいっと笑ったところ想像したらぞくっとします
ホントごちそうさんでしたー
>>648 GJ!色っぽくていいわぁ。
自分もすこしお借りします。妊娠中なのでちょっと注意かも。本番はなし。
652 :
ある夜のこと1:2013/12/26(木) 23:00:30.06 ID:wWxGp1AW
「無理せんでええから」
緊張した面持ちで座る妻に悠太郎は声をかける。
「いえ、無理じゃないです…妻の勤めですから」
そういうと大きな目をぎゅっと閉じ、ひとつ息をついた。
め以子が子を授かってからというもの、当然ながら夜の営みのほうは控えていた。
腹の子さえ落ち着けば…という話を聞いてはいたが、何しろ一度流産しかけたのだし気が引ける。
何よりそれまで多忙なとき以外は3日と空けず睦みあっていた新婚夫婦ということもあり、
手加減すればいいと言われても、ついつい無理をさせてしまいかねない、と悠太郎は思っていた。
だから体を交わさなくとも、布団の中で他愛もない話をし、少しだけ手足を絡め、くちづけをして。
そういう時間で気持ち的には満足していた…のだが、若い身体はどうにも正直で。
抱きしめあった柔らかさに触発され、思わず硬くしたものに彼女が気付いてしまったというわけだ。
653 :
ある夜のこと2:2013/12/26(木) 23:01:21.72 ID:wWxGp1AW
「生理現象ですから、本当気にせんで」
「でもその、我慢…してるんでしょ?」
我慢していないと言えば嘘になる。しかし腹の子が大事なのは悠太郎とて一緒。
「ひとりでどうにかできんことではないですし」
「…手伝いましょうか?」
思いがけない言葉にえ?ともへ?ともつかない間抜けな声が悠太郎の喉から漏れる。
「その、手でとか、口で…とか」
とんでもない、仮にも妻にそんな商売女のようなことをさせてたまるか、と頭では思うものの
男の性を象徴する部分はまた、一段と硬くなっていた。
654 :
ある夜のこと3:2013/12/26(木) 23:02:55.39 ID:wWxGp1AW
「あの、触ってもいい?」
おずおずと指が伸びてきて、そこをちょんとつついた。そのまま掌がゆっくり自身を包み込む。
「熱い…」
男の自分とはまったく違う細い手が優しく触れる感覚に悠太郎はぞくぞくした。
「痛くない?」
「大丈夫です。こう…擦ってみて」
言われるがままにめ以子がゆるゆると彼自身をしごく。
刺激は多少足りないものの、愛しい女がそれをしているという事実が悠太郎を興奮させた。
先走りがぬるりと彼女の指を汚す。
「あ」
彼女は少し驚いて、汚れた指をぺろりと舐めた。それがやたらと色っぽくて。
「そのまま舐めてみて」
増長した欲望のままに悠太郎はそう囁いた。
655 :
ある夜のこと4:2013/12/26(木) 23:04:49.89 ID:wWxGp1AW
おずおずと、まるで初めて見た食べ物を口にするように。眉根に皺をよせて。
その様子の淫らさに思わず吐息が漏れた。
戸惑うようにめ以子がそこに口づけを落とす。ちゅ、ちゅと軽い音を立てるたびに震える自身が情けない。
ちゅうっと先端に吸い付かれ、思わず悠太郎は声をあげた。め以子が驚いたように顔をあげる。
「大丈夫?痛い?」
「平気や」
「でも、今…」
「あー、逆…や。その、な…」
あんまり気持ち良うて、と告げてやると、彼女は嬉しそうに微笑む。
身重の妻が、自分の足元でそんなことをして笑う。それがはしたないのに可愛らしくてたまらない。
め以子は再び大きな目を伏せ、彼自身を今度は躊躇いなく咥えてみせた。
じゅる、じゅぽっという恥ずかしい音が響く。いや、響いているのはたぶんふたりの間だけ。
先程まで恐る恐るそこに触れていため以子は感覚を掴んだのか、積極的にそこに吸い付いている。
舌を絡め、きゅうっと吸い上げ、唇でしごいて。
悠太郎はもう限界に近かった。声は辛うじて殺せてもあがった息はどうしようもない。
一心に行為に及ぶ妻の額に触れる。本当ならば彼女を抱き寄せてよがり狂わせたい。
しかし互いの事情からそれすら叶わないことがいっそう気持ちを昂らせていた。
め以子がきゅっと口をすぼめて吸い付く。その様子はまるで。
(なんや、僕が食べられてるみたいや)
ぞくりと背筋に震えが走る。それは純然たる快感がもたらす震えで。
「もう、離れっ…!」
切羽詰まった声でそう促すも、彼女は聞いているのかいないのか更に攻めを強めてくる。
激しい快感と少しの後ろめたさが頭を真っ白に埋め尽くし、悠太郎は妻の口に欲を放っていた。
656 :
ある夜のこと5:2013/12/26(木) 23:10:32.60 ID:wWxGp1AW
動かない頭をどうにか働かせ懐紙を差し出す。それとめ以子の喉がこくんと鳴ったのはほぼ同時だった。
「何…!」
思わず呆然とする。め以子が気まずそうに傍の水差しから水を飲み、口を開いた。
「まずかったですか?」
「いや、あかんことないですけど…」
「その、それならいいんだけど、やったことないから」
何か悪いことしたらと心配で、と呟くめ以子が可愛らしくて、彼女を今抱けないことは少し悔しくて。
仕方がないので抱き寄せて耳元でおおきにと囁く。
ごっつい気持ち良かったで、と告げると妻は嬉しそうにふんわり笑って身を寄せてきた。
>>652 あの、これ、公式でいいですよね!
ドラマ見ると、さすがに身重で、どったんばったんできないだろうなと
思っていたのですが、これみると、にまにましちゃいますね〜!
ごちそうさん、でした!
>>652 GJ!!
自分も同じようなシチュ考えてたけど文章化に至らず、まんじりとしていたところだったので、読みたいもの読めて嬉しすぎです!
ごちそうさん!
>>652 GJ!そのまま毎日奉仕してあげてそうですw
自分が妊娠させた妻がこういう事してくれたら旦那冥利に尽きるますよね
今夜は希子ちゃんの部屋でめ以子が寝るだろうから
二人がイチャコラしてる間に悠さんは照生に男関係を(主に源太)
質問しまくってるといい
>>648,652
GJ!ありがとうです。
久しぶりに投下されてて嬉しい。
やっぱり二人はこうじゃなきゃね。
>>659 そうか、宇野家滞在中の部屋割りはこうなるのか。
今日の宇野夫妻がいた部屋は元和枝さんの部屋だよね。
悠さんはテルに源ちゃんのことを根ほり葉ほり聞きまくる。
めいこと一緒にイチゴ盗んだとか、トラばあちゃんのために雨の中イチゴ探してきてくれて漢だとか聞かされて
小学生の源ちゃんにまで嫉妬する悠さんw
テルが小学校源ちゃんに嫉妬できょどっている悠さんに気づかず、
昔話に火がついて
>>648作品のように
め以子が店のお客に意外ともてていた話(けど開明軒の誰も気づいていない)
とか聞くとええですね!
源ちゃんの恋愛模様って何だろ〜@ゆうどき
叶わぬ恋のまま終るとも思えなかったからちょっとwktk
>>661 悠さんが頭おかしくなっちゃいそうw
顔も見たこと無いお見合い相手にも嫉妬してそうだけど
>>662 流れとしてめ以子が亜貴子に嫉妬→悠さんが源太に嫉妬→悠さんが浮気?だから
源ちゃんともなんかあって欲しい べタだけど抱きしめられてるのをを見て怒り狂うとか
蕎麦の味がするか確かめる悠太郎はよ
>>664 蕎麦食べさせてあげる悠太郎も、
授乳しながら蕎麦すするめ以子も
すごく良いエロスでしたね
おっぱい晒して口開けて「お蕎麦お蕎麦♪」と悠太郎におねだりするめ以子が
無防備でこどもっぽいのも可愛くて
いろいろ連想しちゃいました
陣痛がきてるのにつきたて餅にかぶりつくめ以子も、産んだ後で蕎麦を食べたがるめ以子も、
めっちゃめ以子らしくて観ててほのぼのした
>>664 悠太郎ならやりかねないなぜならド変態だから
予告見てたら「よく子ども3人で済んだなw」と思ってしまったのは
自分だけだろうか?ドラマ的には2〜3人で丁度いいんだろうけど
でも見た目的に結構短いスパンで産んでるんじゃないかと邪推
ふ久ちゃんと次は年子
その2つ下に三番目かな
たしか番宣で8歳7歳5歳と書いてあったので
あー源ちゃんの恋愛ターン気になる
源めいも秘かに楽しみにしてたりする
悠アキは烈火の如く怒り狂うのに源め以はいいんだ
やっぱめ以子に同調しておなぬーしたいだけのBBAの集まりなんだな
そりゃー源太派は待ちかねてたんじゃないの
自分は悠太郎派とは呼べない悠めい好きだから、正直どっちもあんまり…
それよりメイン二人のあれこれやってほしいよー
カップリング論争ほど不毛なものはない
好きなものは好きで語ればいい
嫌いなものは嫌いで口を噤んでやりすごす
でなきゃなーんも投下のないまさしく不毛の地になるよ
そうそう、自分も西門夫婦萌えで、新年早々の展開に心折れてるけど、
このスレではみんなで楽しく、どんなカップリングでもエロパロ
語って楽しく過ごそう
以前、書いてみたのですが、エロがなくて、あげずにいたものです。
連休の素敵作品のお供えになりますように。
卯野家に戻らなきゃよかった。
もちろん、自分自身は、何事にも結構我慢強く、女性にうつつを抜かすような、腑抜けな男子ではないと思っていた。
しかし、 西門悠太郎、22歳、とても健康な男子だということが嫌というほど自覚してしまった。
連日きれいな秋晴れだったが、午後、いきなり降り出した雨に、傘を持たない悠太郎は、びっしょり濡れて帰ってきたのだ。
このままじゃ風邪ひくからとお風呂に入るようイクに言われたため、まだ早い時間にお風呂をいただくには申し訳ないなと思いつつも肌寒かったので、
濡れた学生服のまま、お風呂場の引き戸を開け、そして固まった。
「あ、西門さん!西門さんも濡れちゃったんですか?いきなり雨降ってびっくりしましたよねぇ、あ、お風呂あいたので、どうぞ。」
そこには、さらおうとまで思いつめた愛しい婚約者が満面の笑顔で立っていた。
夏仕様のさらさらした生地の寝巻を着て、きれいな黒髪のしずくを手ぬぐいで拭いている。
頬はほんのり赤みがかかっていて、唇はまさに真っ赤なさくらんぼのよう。
髪の毛を拭こうとする姿勢のため、白く細いうなじが目に入る。そしてその視線はそのまま少し緩んでいる襟元へと移る。
きれいな絹のような肌に小さな膨らみの影がちらりと見える。
一気に体に熱気があがる。いや、正確には一箇所が急速充電だ。思考が止まり、瞬きするのも忘れ、固唾を飲む。
「西門さん?大丈夫ですか?そんなに寒いんですか?早く湯船へ、早く。あ、私は今失礼しますから」
悠太郎は学生服を脱ぐのも忘れてそのまま急いでお風呂場へ入っていった。
あれから雨も上がって、悠太郎は夕食の前も夕食の後もずっと素振りをし続け、卯野家のみんなからは「剣道の大会があるんですか?がんばってくださいね」といわれる始末。素振りをしすぎて、腕がしびれたその夜、悠太郎は教科書を前に、全く身が入らない。
ずっと頭の中であの、婚約者のうなじと小さく膨らんでいた胸元と色っぽい唇が頭から離れず、ちょっとでもそっちのほうへ意識が飛んでしまうと、ご不浄へと駆け込むことのくり返しだ。
「西門さん」
「め?め以子さん?!」
「どうしたんですか、そんなにびっくりして」無邪気に笑う婚約者だ。
「西門さん、私たち、結婚するんですよね。でも卒業まであと6ヶ月もあるんです。私、待てない…」
え!
め以子は気だるそうな仕草で、肌が透けそうな薄い寝巻の襟元から手をすべらせ、細い腰に巻かれている帯に手をかけゆっくりとほどこうとしている。
「ちょ、ちょっとまってください。何しはってるんですか!」
「しぃ、西門さん、お父ちゃんたち、起きちゃいます。静かにして下さい。」
「い、いや、これは、い、いけないです。」
帯がほどける寸前、なんとか間に合った悠太郎の両手がめ以子の両腕を捕らえる。
確かに許婚だが、結婚は卒業してからで、祝言もあげないと。
そりゃめ以子を力いっぱい抱きしめたことはある。唇がふれるだけの口づけも何度かした。
が、いくらなんでもこれ以上はいけない。
なんとか理性を保とうと必死で考える。額に脂汗が流れているのが自分でもわかる。
しかし、め以子は少し涙目になって悠太郎を見上げた。
「西門さん、私、西門さんなら、いいって、ずっと思っていたんです。」
すっとめ以子が着物の襟元を少しずつ肩からずらしながら、悠太郎を見上げて微笑む。
きれいな双丘の陰影に悠太郎の理性が吹っ飛んだ。
そのまま押し倒して一気に着物を肩からずり下ろした。
悠太郎が思っていたよりも大きな胸におそるおそるふれると、まるでもちのような感触。
め以子は両手を悠太郎にからめ、すりよってくる。
「ぁ、あん、にしかどさぁん」
舌足らずな喘ぎ声に悠太郎はハッとして、最後の理性を振り絞ってめ以子を自分からひっぺがした。
「やっぱり、だめです!!せめて学校を卒業してから!!」
がばっ!
悠太郎は自分の大声にびっくりして起き上がった。心臓がバクバクして、一瞬ここがどこなのか、何時なのか、さっぱりわからない。
固唾を飲みながら、周りを見回すと、いつも通りの自分の部屋。
「夢、は、はは」
あまりの夢の内容に乾いた笑いがでたが、夜中ということで、すぐ布団にもぐり直した。
(アホか、俺は。第一に、なんなんだ、あの胸、あんなに大きくないだろうが…)
ぼん!っと自分の至った思考にまた熱気が上がる。そして、おそらくまたご不浄行きとなるだろう。
悠太郎は結局一睡も眠れず、布団からむくりと上半身を起こした。あと少しで起床時間だ。
「おはようございます!西門さん!あれ?どうかしたんですか?顔色わるいですよ?」
台所でお弁当を詰めていた彼女に、なにも言えず、ふと視線が彼女の胸へと流れる。ちんまりとちいさな緩急に昨日の夢を重ね、息が止まりそうになる。なんとか平静を装いながら適当な返事をしながら思わず深いため息がでてしまう。
(やばい、このままではあと半年、身が持たない)
えろくなくてすんません。素敵職人様!ご光臨ください!
>>673 GJ!ごちそうさんでした〜
理性と葛藤する悠さん大好物なので滾りました!!
何度もご不浄行っちゃうぐらいめ以子が大好きなんだと思うとたまりません
そりゃあ年子作っちゃうのも無理ないわ
良かったらムラ悠さん第二弾書いてくださると嬉しいです
GJ!
同じく続きおかわりーw
>>673 ごちそうさんです
結婚する前は清く正しかったと思うので、その裏でムラムラしてたんだろうなww
なんか滾ったから、ふ久ちゃんが生まれた夜の話を書いた
「長い間よう頑張りはったなあ」
「…ふふふっ」
横になって生まれたばかりの赤子に乳を含ませながらも、悠太郎の手で蕎麦を食べさせて貰っている
め以子は長い緊張が解けたせいなのか、やっと少しだけ笑った。
髪は乱れ、顔は汗ばんでいるというのに母となったばかりのめ以子は大層美しかった。産みの苦しみを
経て子を産み落とした女だけが持つ逞しさ優しさ母性が醸されているような表情に、悠太郎はつい引き
寄せられて蕎麦の汁で濡れた唇をぺろっと舐める。
「ちょ…もう、ふざけちゃやだって」
乳を飲んで満腹になったのか、とろとろと眠りかけている娘をしっかり抱えてめ以子は苦笑した。その
乱れた髪を形ばかり直してやりながらゆっくりと撫でる。これまでよりも更に深く強く、限りない愛おしさが
込み上げてくるのを感じながら、一言ずつゆっくりと話した。
「め以子、ホンマおおきに。おおきになあ」
「なあに改まっちゃって…」
「上手いことは言えへんけど、ただただ凄いと思てな」
それを聞いて、め以子はこれまで見せたことのない、ふわりとした何とも言えない深く優しい笑みを
浮かべた。
「女は、みんなそうなの。一番大好きな人の為なら何でも出来るんだから」
「適わへんなあ、ホンマに」
「ふふっ…」
一体何がおかしいのか、め以子はしばらく笑い続けた。それは普段の屈託のない顔だったので、先程
までの差異を思い出すだけで胸が妙に高鳴った。もう見慣れた筈の愛する女が、更に一段も二段も
高みへ昇ったように感じて堪らない。
こうして、際限なく惚れ直させるからめ以子から目が離せない。
「め以子」
「んー?」
子に乳を飲ませたばかりで、まだ開いたままの袷からは楚々とした乳房が覗いていた。夫婦なのだし
特に無礼でも何でもないだろうと、尋ねることもせずにするりと手を滑らせる。突然のことにめ以子が
不審の声を上げる。
「ん、な、何…?」
「これからやや子が飲むに困らんように、毎日乳をマッサージせなあかんやろ。この間職場で遣り方を
聞いてきたんで任せとき」
「え…?」
まだまだめ以子は眠れそうになかった。
終
悠太郎はとてつもなく嫁スキーで変態だけど、その上におっぱい星人だと思う
GJ!GJ!
婚約時代のモヤモヤ悶々とする悠さん
め以子に家出されイライラ悶々とする悠さん
め以子が出産後押し倒すタイミングを考えて悶々とする悠さん
何でもいいので職人さんヨロシクお願いします
年子だからね!頑張っちゃったんだよね!
>>683 GJ!おっぱい星人同意
「教えてもらった」じゃなくて「聞いてきた」っていうのがまたwww
今のも充分好きだけど「もう少し大きくなったら...」って妄想してそう
>>684 家出の前後のイライラは「もしかしたらあのじいさんに盗られるかも」と
一人で妄想が暴走してたんじゃないかと推測
>>673さんGJおもしろかったです。
このSS読んでますます
>>324さんの悠太郎が心配になりましたw
果たして初夜を滞りなく終えられたのかw
>>682さんのも愛情たっぷりでごちそうさんでした!
GJ! すごくいい!悠太郎の大阪編の嫉妬はどったんばったんしちゃったからですよね。妙なこと、一人想像して嫉妬しまくればいい。
また嫉妬した悠さんみたいです^^
暇なんで、ちまちま書いてたものが出来た
692 :
誘う香 1/3:2013/12/31(火) 23:43:46.84 ID:1xNvBzIy
大正十三年如月。
悠太郎が帝大を、め以子が清明高等女学校をあと一ヶ月余りで卒業するという頃のこと。
休日であったその日、め以子はいつにも増して上機嫌だった。
朝から卯野家出入りの呉服屋が呼ばれ、座敷にはとりどりの反物がまるで色柄の渦が巻き起こった
かのように並べられている。
ここにだけ、いきなり爛漫の春がやって来たような趣だ。
これもみな、卒業するまでに西門家の嫁として恥ずかしくない品を揃えてやろうという親心だ。可愛い
娘が嫁ぐ寂しさからここ数日めっきり酒量が増えた大五も、店の準備もそこそこにイクに促されながら
渋々反物を見ている。が、そこは男親の哀しさ。年頃の娘が好むものなどさっぱり分からず、女たちに
呆れられている有様だ。
「あ、西門さーん!」
些細な口実でもって卯野家を訪れた悠太郎を見て、め以子は大きく手を振った。
「これめ以子、はしたないねえ」
「だーって…」
イクに窘められても気にする様子もなく、にこにこと笑う顔は本当に無邪気で可愛い。普段は長い髪を
三つ編みにしているのに、今日は緩く結い上げているのを初めて見て胸がときめいた。手招きしている
のをいいことに、ちゃっかり隣に座ったものの、気の利いた言葉など出て来る筈もない。
内心慌てている悠太郎の心中を察することもなく、め以子は今日の青空のようにからりとした綺麗な
笑顔だ。
「お父ちゃんがね、お嫁入りまでに着物を作ってくれるんだって。どんなのがいいかなあ」
女は皆、綺麗なものが大好きだ。幾つか気に入った反物を当ててみているめ以子は本当に嬉しそうで、
ついつい目がいってしまう。
「さあ…僕はそういうモンはさっぱりですわ」
凝視していたのを悟られないように、照れ隠しに鼻の頭を掻きながら何とか誤魔化そうとしたのだが、
今日のめ以子の輝きには目を奪われずにはいられない。
女性としての魅力がない。
本人を前にしてそう言い放ったのはそう以前のことではなかった筈だ。
なのに、今ではすっかり虜になっている。
心惹かれたきっかけが何であったのかはもう思い出せないほどだが、恐らくは本当に些細な事柄
だったに違いない。人の縁とは誠に面白いものだ、と一人でにやにやしているとめ以子が顔を覗き
込んできた。
693 :
誘う香 2/3:2013/12/31(火) 23:44:19.71 ID:1xNvBzIy
「何かあったの?」
「あ、い、いや何もあらしまへん」
「…変な西門さん」
そうは言っても、特に気を悪くした様子もなくイクや呉服屋と楽しげに遣り取りをしているめ以子の
横顔はやはり美しい。
出会ったばかりの頃のような、ただ無邪気で子供のように天真爛漫な表情はそのままに、女として
人間としてより成長しているのが伺える凛とした佇まいも秘めていた。
…一緒に連れて行ってもいいのだろうか、あの家に。
不意に、そんな考えが頭を掠めた。
将来を考え出してからはずっとそれが頭から離れない。
温かく優しい家族に囲まれて何の不安も疑いもなく育っため以子は、悪心などこれっぽっちもない、
まさに太陽のような娘だ。何をさて置いてもそこに惹かれたのだけれど。
この先、あの大阪の生家に連れて行ったとしたら、どんなことが起こるのかさっぱり分からない。これ
ほど魅力的なめ以子の輝きもあの家の暗闇に紛れて失せてしまうかも知れない。それは何度も考え
悩み、それでもこれからの人生を添い遂げたいと思った。
だから、幸せにしなければいけない。
まだ若い悠太郎なりに、そんな決心だけは確かにあった。
この場に相応しくない思考に無理やりけりをつける為、一度頭を振ると、急にふわりと何とも言えない
甘い香が届いた。
もう知っている、これはめ以子の匂いだ。
豊かに流れる黒髪を、滑らかで穢れることのない肌を、誰よりも健気で純粋な心根を持つこのめ以子
だけが持つ匂いだ。それを知覚しただけで胸が苦しくなった。
「め以子さん」
「…え?」
急に話しかけられて驚いたのか、切れ長の目が丸くなっている。三つ編みにしている髪を結い上げて
いるだけで妙に大人びて見えて、それだけでも別のときめきがあった。
「ちょっと具合が…」
「ええっ、大変じゃない」
「…一緒に来て貰えますか」
嘘をつきたかった訳ではない。自分だけが場違いなここから上手いこと抜けたかったのと、め以子をもっと感じ
たくなった上での、とっさの詭弁だった。
「当然でしょ。さ、行きましょ」
694 :
誘う香 3/3:2013/12/31(火) 23:46:25.82 ID:1xNvBzIy
人を疑うことのないめ以子ならすぐにそう言うことは、これまでのことでもう分かっていた。
罪悪感がないかと言えば難しいが、この美しい女を一刻も早く掻き抱きたくて堪らなくなっていたのだ。
恋情とは、かくも人を愚かしくする。
しかし、何よりも好ましい愚でもある。
「…ぁ」
裏手の塀のわずかな隙間で抱き締められ、肌を探られて声を殺すめ以子は、ぞっとするほどの色香を
放っていた。
「戻らんといかんのは分かっとります。でも止まりません」
先程まで、ついつい目を引き寄せられていた白いうなじに舌を這わせ、跡が残らない程度に緩く噛み、
欲望に突き上げられて襟元を開いていく男の手のされるがままになっているめ以子が、より官能的に
魅惑の度を増していくのを感じて肌を撫でる手により熱が籠る。
「…私、いいの…西門さんの、したいように…して」
「大将や女将さんには悪いことした思てますけど、お言葉に甘えます」
噛みつくように合わせた唇の間から、苦しげでありながら吐息のような甘い声が漏れる。美味しいものを
食べた時に無邪気な笑みで開かれるその唇が、この狭い空間の暗がりで奇妙な隠微ささえ感じさせて
妖しくぬらめいていた。
そうだ、何もかもがめ以子でなければいけない。
経験など他に一切ないが、今となっては知りたいとも思わない。
この若木のようにしなやかに弾む身体を抱ける充足感と、自ら光を放って輝く娘をこうして淫猥に変えて
いく背徳感がないまぜになる感覚は極上のものであり、唯一無二とさえ信じられた。
「僕は、め以子さんを見ていると途方もない我儘になるんです」
暗がりの中では冴えざえと白い、手触りの良い乳房に執拗に跡をつけながら、悠太郎はえも言われぬ
達成感と幸福感に酔い痴れていた。その髪をめ以子の細い指がたどたどしく梳く。
座敷で嗅いだ途端に淫心を突き動かされた、なまめかしい肌の匂いが一層強くなる。
もしかしたらめ以子もこうしたかったのかと感じた。
終
悠太郎、いいから貴様一回もげとけ
ごちそうさん、でした!GJ!
やっぱり悠太郎は、ずっと清く正しく悶々してて
大阪行く直前には我慢できず、押し倒していると思います。
新年早々ええもん頂きました!
ごちそうさんです
紅白の西門夫妻素敵でしたね
杏ちゃんの司会見てみたい
め以子のミルクを欲しがる代わりに自分のミルクをあげようと
する西門悠太郎(23)下さい
絶対子どもの事羨ましくて甘えん坊になってるはずだもんあいつ
>>697 あーそれであの展開…と妙になっとうくうしてしもた
>>697 よし分かった
今日上げるつもりの話は子供が生まれてからのエロ話しだったんで、そこに
組み込む
>>698 マザコン&本質的には嫁大好きだからwww
「あなたの食い道楽に影響されたんです」って屁理屈捏ねてそう
>>699 なんと!ありがとうございます!!言ってみるもんだなぁ正座待機っ
全裸待機
正月から全裸族多過ぎw
仕方ない自分も参加w
>>700 いや貴方のおかげで年明け展開も何か腑に落ちた
ポンポン3人立て続けじゃねw
元々書いていたものに
>>697の要望を入れてみた
要望そのままとはいかなかったかもだけど、努力はした
「ふ久はもう寝はりましたか?」
深夜、家族が寝静まった頃にようやく家に持ち込んだ仕事も一段落した悠太郎は、め以子と半月前に
生まれた娘が待つ部屋に戻った。
「うん、今さっき…ほおらこんな可愛い顔して」
すやすやと寝入っているふ久に寄り添いながら、心底愛おしそうにめ以子は娘の丸い頬を指先で
ちょんちょんとつつく。その様子はすっかり母の風情だ。
「ふふ…ふ久はホントにいい子よ。よく笑うし、よく寝るし、いっぱいおっぱい飲んでくれるし」
「それは何よりです、め以子に似たんですかねえ」
「じゃ、大きくなったら私みたいによく食べる子になるかな」
屈託のない笑顔を見せるところは昔のままだというのに、め以子はすっかりこの家の女になって母の
貫録も見せ始めている。その目覚ましい成長に目が離せない。
「…疲れとらんか」
「平気、ふ久が生まれてから前より楽しいぐらい」
「そうか」
いつも頑張り過ぎるめ以子のこの言葉が、どこか痛々しかった。
母親になったばかりのめ以子にとって、赤子の育児など何もかも初めて尽くしで大変なのは想像に
難くない。この家には妹や義母など他にも女手はあるが、母親でなければ出来ないことは山ほどあって
心労が絶えない筈だ。
なのにこう言ってくれる心根が有難い。
「何か手伝えることがあったら、遠慮なく言うてな」
「うん、ありがとう…」
ふ久を起こさないように起き上がっため以子は、髪の乱れを直すついでに開ききっている浴衣の袷を
閉じようとしていたが、咄嗟にその手を掴んだ。
「え?」
「あ、いやそのままでもええと思て」
母となっため以子は確かに変わった。出会った頃はただの子供だったのに今は些細な仕草にも母の
色香を感じてしまっている自分に悠太郎は戸惑っている。
ここ数ヶ月というもの、母体の為と耐えに耐えて禁欲を続けていたのも影響しているだろう。慣れない
毎日のことでめ以子が疲れているのは分かっているから無理はさせたくないのに、今夜はもう我慢が
出来そうになかった。
ふ久が寝ている間ぐらいは、独占しても罰は当たらないだろうと。
「…悠太郎さん?」
「済まんなあ…め以子、ちょお付きおうてくれんか」
柔らかな膨らみが覗いていた袷をぐっと開くと、熟れた果実のように瑞々しいはちきれんばかりの
乳房が零れた。
「ふ久はええなあ…この乳を独り占めしとるんか」
「なに、もう…ふ久はまだ赤ちゃんじゃないの」
困ったように笑うめ以子をまた床に横たえさせると、手に余るほどに大きくなった二つの乳房を
掴んで、舌で唇でまろやかな形を愉しんだ。勢いづいて歯を立てる度にあまやかな肌に震えが
走る。
「や、ぁ…乱暴なのは、嫌…」
め以子は声を上げたが、その声音には怯えている風はない。ただ軽く窘めているだけだ。黙ったまま
このたわわな丸みを愛でているうちに、肌がうっすらと汗ばんで息が上がっていく。その様子を間近に
しながら先程までふ久が吸っていた、ぷっくりと膨らんだ桃色の乳首を口に含んだ。
それすらも刺激になるのか、はだけた浴衣の中の身体がびくびくと跳ねる。
ふ久が目を覚まさないように、声が漏れるのを必死で耐えていため以子が堪らず高い声を上げた。
「…も、おかしく、なっちゃうぅぅ…」
「なればええやないか」
これほどまでに感じているのであれば何の問題もない、とばかり二つの愛しい丸みを揉みしだき、
ちゅうっと乳首を吸い上げる。わずかに甘さを感じる母乳を口の中に感じて懐かしいような不思議な
感慨を覚えた。
赤子のふ久だけがこんなにいいものを独占しているのが羨ましく、また妬ましくもあった。この麗しく
まろみのある乳房に抱かれ、笑い、安心して眠るふ久は途方もない幸せ者だ、とも。
「も…意地悪、しな、いで…」
いよいよ昂ってきたのか、め以子の爪先が敷布を蹴る。浴衣はすっかり乱れてすんなりとした脚が
露わになっていた。
「ぁあんっ…」
乳房を貪る合間に、触れないままだった下肢に手を伸ばすと、切なく甘い声が漏れた。抱き合わずに
過ごした期間はめ以子も同じだ。ふ久が腹に宿る前はほぼ毎夜と言っていいほど頻繁に交わっては
愉しんでいたのだから、快感に敏感になっている。
「今夜は、ええな」
「…ん、いい…」
すっかり濡れた声と共に、細い腕を伸ばして抱きついてくるめ以子は自分から浴衣の袖を抜いて一糸
纏わぬ姿になった。そして、驚くべきことを言う。
「悠太郎さんは、いいの…?」
「は?」
「あの…ふ久が出来てからはしてなかったし、我慢させてたから…」
「そんなこと、め以子が気にすることやあらへん」
「で、でも」
しばらく目を伏せて躊躇している様子だっため以子の手が、意を決したように悠太郎の股間に伸びて
きた。そして不器用に股引きの下から硬く張り詰めた一物を取り出す。そのままそろりと扱き始めた
ことで今にも達しそうになりながら、やっとのことで制止をさせた。
「め以子、ええからやめとき」
「…私、知ってるの。時々悠太郎さん、一人でしてたでしょ。それじゃあんまり妻として不甲斐ないもの」
そう言って、長く綺麗な指を絡めてまた扱き出し、あまつさえ顔を寄せてくる。男の一物などこれほど
間近で目にしたことはない為か、一瞬顔を顰めたものの決意が緩むことはなさそうだ。
「め以子…そないなことはせんでええ」
「悠太郎さんのこれ、私のものだもの。だから出来るだけのことはしたいの」
言いながら限界まで漲っている幹に指を滑らせ、先端に舌を当てる。何度かちろちろと這わせていた
舌先が戯れるように形をなぞっていたかと思えば、ぱくりと銜え込んだ。
「ちょっ、何をしてんのやめ以子!」
まさかここまでするとは夢にも思っていなかった悠太郎は、慌てて引き剥がそうとするも時遅く、とうに
限界までみちみちに張り詰めていたものは刺激を受けて呆気なく弾けてしまった。勢いよく溢れた精は
到底め以子の口腔に収まりきれるものではなく、顎から首から胸元へとたらたら淫らに流れ落ちる。
「…んんっ…」
いきなりのことに苦しげな声を漏らしため以子は、それでも口の中にあるものを苦心しながら時間を
かけて嚥下した。顔から胸まで白いものに汚れた姿がやたらと淫猥だ。はあはあと肩で息をする
身体を労るように抱き締めて、額を合わせた。
娘の頃そのままの黒いきらきらした瞳が綺麗に輝く。
「飲んだ…んか?」
「だって、これ悠太郎さんのものでしょ。どんなことでも知りたいんだもの」
「幾ら何でも、これは口にしたらあかんて」
嗜めたつもりだったが、め以子は悪戯っぽい表情のまま身体を摺り寄せてきて、萎えたばかりの一物を
また何度か擦った。
「男の人は、してあげると悦ぶって本に書いてあったもの」
「…ホンマあなたはこんなことも研究熱心なんですか」
思わず呆れたような声を出す悠太郎だったが、現金なもので股間の一物はすぐに勢いを取り戻した。
もとより、溜めに溜めこんだ欲望はまだまだ解消されていない。
誘い、誘われながら口を吸い、舌を絡めて唾液を飲み合う傍らで伸ばされた悠太郎の指先が執拗な
までに念入りに、濡れきった女の柔らかい襞を分け、異物を引き込もうとする奥を突く。そこが喘ぐ
ように蠢いているのを感じながら、時折女核をいじるだけで面白いようにめ以子は震え、跳ね、悶え
狂う。
「…いや、いやぁ…もう、来てっ…」
そろそろ限界が訪れようとしているのか、激し過ぎる快感を持て余してめ以子は甘く鳴く。
「め以子…め以子お」
愛しい女の乱れ姿にいよいよもって悠太郎も限界を感じていた。もう戯れることを打ち捨てて、この
素晴らしく感度の良い膣内の具合を感じたい。その一心で再び痛いほど膨張しきった一物の切っ先を
膣口に押し付けた。
「行くで」
「うん、早、くぅっ…」
切なげに腕を伸ばしてくるめ以子の目が瞬間、一杯に見張られた。膣内が柔らかく濡れているのを
いいことに、一気にずぶりと奥まで突いたからだ。
「いやあっ!」
綺麗な線を描く喉が反る。衝撃で内部が一気に引き絞られた。同時にまるで膣壁が一物に吸い付く
ようなじわりとした感覚が襲ってくる。子を産んでからの女は締りが非常に良い、とどこかで聞いた
ことがある。あながち間違いではないのだな、と変な感心をしながらも、ようやく与えられたこの機会を
存分に愉しむ為に夢中で腰を使った。
「あ…あん、そんな、にしちゃ…壊れちゃうっ…」
「堪忍な、もう耐えられへんのや」
「やぁ、あ…あ…っ」
激しい突き上げに揉まれながら、め以子は必死で縋りつき、身体に脚を絡めてきた。既に隣で寝ている
赤子のふ久のことは二人の頭からすっかり消え失せている。それほどに、久し振りの今夜の交わりは
魅惑的で刺激的で堪らない。
やがて幾度となく睦んだ二人がようやく満足しきって眠りについた頃、まだ日の短い早春の夜とはいえ
そろそろと白み始めていた。
無邪気な赤子の声が家の中に響く。
「ふ久は可愛くていい子だねー」
朝餉の席でふ久に乳を飲ませながら、宝物のようにしっかり抱きかかえているめ以子はすっかり落ち
着いた母の顔だ。部屋の明かりの下で見たあの柔らかな乳房をふ久だけに与え、慈愛の眼差しで
見守っている。
大人げないとは思ったが、やはりこれほどまでにめ以子の側にいる娘に複雑な感情を覚えずには
いられない。
平然とした顔を繕って箸を進めながら今夜もまため以子と睦もう、と心に決める悠太郎だった。
それまではお前に貸してやるから感謝しろ。
いまだ頑是ない赤子でしかない娘に大人げのない視線を向けるばかりではあるが、それは家人の
誰一人知らぬこと。
終
そりゃ、こんなことしてたら年子も生まれるわな
以上
このクソ寒いのに全裸待機の奴、ポンポンは大事だから腹巻して寝ろ
西門夫婦の公式ですね!年子ですしね!素敵作品、全裸待機してよかったです。GJGJ
>>710 GJ!
こんな素敵作定期購読できるなら
全裸腹巻で暮らしてやる
三が日の間に書けるだけ書こうと思う
今度は全然エロくないのが出来たので、合間に投下
いまだ朝まだきの時刻。
洋食屋を開いている卯野家の朝は早く、既に家人も従業員も支度を整えて今日の開店準備に大忙し
という様相だ。
そして、店とは別に家の台所の方でもまだ暗いうちから起き出して動いている人影が一つ。
そう、め以子だ。
「…よし、出来たっと」
今日の弁当も何とか完成させて包み終えると、め以子はようやく笑顔になった。悠太郎の分と、自分の
分。並んだ二つの弁当は大きさこそ違えどおむすびの中身もおかずも同じなので、睦まじい夫婦の
ように可愛らしい。
「私結構手際が良くなったなあ…」
自画自賛しながら朝食前のつまみ食いとばかり、一つだけ余分に作ったおむすびを頬張る姿はとても
幸せそうだ。
悠太郎を意識してから毎日具の違うおむすびを作り始めることになったのは、多分勢いからのことで
それほど深く考えてはいなかった。以前なら朝食の時間ぎりぎりまで寝ているだけだったので、早起き
するのは正直大変だけれど、これはこれで、喜んでもらえるような具の組み合わせや冷めても美味しい
おかずの考案など、毎日新しい発見と勉強があって楽しい。
ちなみに今日のおむすびの具は、昨夜糠床の底にあって取り忘れていた古漬けを細かく刻んで、胡麻や
椎茸と炒め合わせている。
あの小憎らしい、偏屈な、だけどやっばり優しい思い人に美味しいものを食べさせたくて毎日試行錯誤
しているけれど、今日のは特に自信作だと思った。
その日も朝から良く晴れていた。
路面電車の停留所に向かうまでの間、悠太郎と肩を並べて歩くめ以子は妙に鼻高々な様子だ。雑談を
交わしている間も笑みが隠せない。
それが気になったのか、歩きがてら悠太郎が尋ねてくる。
「…昨日は何かええことがあったんですか?」
背の高いめ以子よりも更に長身の悠太郎は今朝も凛々しい横顔を見せている。少し見上げながら、
本当に高くて通天閣だなあ…と、全く関係のないことを考えたりもした。
「んー…ちょっとね。ふふふっ」
適当に誤魔化しながらも、今日の昼に弁当箱の蓋を開けた時の、おむすびを一口食べた時の悠太郎の
反応を想像して、隠そうとしても口元が緩んだ。歩く度に旋律を取るように背中で揺れている二つの
三つ編みも楽しげだ。
そうしている間に停留所に着く。ここからは行き先が分かれているので夕方までお別れだ。何となく
名残惜しさを感じながらも、それと感じさせないようにわざと元気にめ以子は声を上げて、抱えていた
荷物を一つ渡した。
「はいっ、今日のお弁当」
この瞬間の悠太郎の反応を見るのも楽しい。
初めの頃は戸惑いだったり何故こんな面倒なことをしているのか、というあからさまな疑念交じりの
ものだったのに、今はわずかにだが嬉しそうに受け取ってくれる。
今朝もそうだった。
「…ありがとう、ございます」
普段から無表情な顔にどこか照れが見えるのが可愛いと思った。
「言ったでしょ、私がそうしたいんだって」
「今日のおむすびの中身は何ですか?」
「それは食べてからのお楽しみ、ふふふっ」
照れているのはめ以子も同じだ。何となく顔を合わせるのが気恥ずかしくて、弁当を渡してしまうと
後はさっさと離れてしまう。
「じゃあ、またね」
腕の中にある自分の弁当は、まだ心地良い温みを持っていた。
今日もいい日になるといいなあ。まだ未来のことは何も知らずにいるめ以子の目に、空を飛ぶ数羽の
白い鳥が映った。
「うん、今日も楽しくなりそう」
おむすびの形も具もおかずもそっくり同じ弁当を持ったもう一人は、今何を思っているのだろう。
終
716 :
697:2014/01/02(木) 22:12:59.71 ID:4qzMgMTF
>>704 GJ!GJ!ごちそさんでしたー!
私が妄想していた以上の物がここにあってびっくりしましたw
女の子のふ久ちゃんにすらこんなに妬いてるのに
あと2人男の子生まれたらどうなるんだww
ぜひとも定期購読させて下さいませ。全裸に腹巻きで待ってるので
>>714も最高でした!
この時期の二人も可愛くてけしからん
悠さん良かったねぇこんな子もう表れないよー!!
新年早々心が暖かくなりました。ごちそうさんです
ところでここの住人の皆さんは二人は週に何回どったんばったん
してるとお考えだろうか?自分は気持ちは毎日でもw実際は週4と邪推
ごちそうさんでーす
これからも、全裸に腹巻きで定期購読させて頂きます
タイムスクープにめ以子出たw
大正時代で本郷だから、出るかと思ってたらやっぱり出たね
>>714 悠太郎とめ以子ってさわやか少女マンガも似合う〜〜!!
GJ!です!!全裸で正座にて待機します。
>>716 やっぱりここのスレ住人らしく、どったんばったんは毎日ですね!
だって、生理がないなんて気づかないくらいだもん。毎日してると思ってます。
酔っ払った日は、ハイパーどったんばったんで。
>>720 確かに生理で断られる事が無くなったから喜んでいただろうと思うww
悠太郎、猛省しなさい!
そしてハイパーどったんばったんについてkwsk
め以子って疲れててもどったんばったんまでが日課だと思ってそう。かわいいアホだから。悠太郎は、絶対体力あると思います。普段は1回で、ハイパーは2回とか?嫉妬どったんばったんは手とか縛って3回とか?皆さん、どう思います?
完全に同意したい
「皆さん口には出さないですが夫婦は毎日睦みあうものなんですよ?」
「えっ!?じゃあウチのおとうちゃんとおかあちゃんも...」
「二人みたいにいつまでも仲良くいたいと思いませんか?」
「はい!」ってな感じだろーか とりあえず旦那一回殴らせろww
>>723 絶対そういう遣り取りが画面に出ないどこかであった筈だ
め以子は素直すぎるほど素直だから、「旦那様が喜ぶことなら何でもするのが妻の勤め」とか
思っててもおかしくないしな
性欲の巨人と化した悠太郎からすれば簡単なモンだ
>>723の会話は公式としましょう
性欲の巨人wwww
大阪編の嫁ダイスキーの悠太郎を一言で定義してくれますね!
婚約時代は悶々の巨人で。
め以子の「どんなことすんの?」も多分、どったんばったんのことを
想像して狼狽ですよね
巨人…
進撃の悠さんに敬礼するめ以子が浮かんだ
727 :
名無しさん@ピンキー:2014/01/03(金) 13:53:06.54 ID:UgVkUPaQ
紅白の巨人のとき敬礼してる杏ちゃんがかわいかったw
喫茶店うま介。
お昼時の忙しさも過ぎ、ちょうどお客さんも引けて、店はひと休みの時だが、
室井夫妻と店主のうま介は、ある一通の手紙を前にして、うんうんと唸っていた。
あて先はめ以子。手紙を頼んだのは、ここ数週でうま介の常連となった若い男の人。
近くの職場に勤めているらしく、偶然立ち寄ったうま介の常連となったのだ。
そんな彼が不定期に手伝いにくるめ以子に渡してほしいとうま介に手紙を託したのだ。
「これ、内容なんなんだろうね」
「何か、め以子さんに聞きたいことがあるとか?」
「でもめ以子に何か聞きたいのなら、直接聞くよね。普通手紙まで書くかしら」
3人が興味深々であれだこれだ言っていたが、どんな内容なのか、さっぱり検討がつかないところへ
希子が学校帰りに寄ったのだ。
「あ、あの、これってちい姉ちゃんへの恋文ではないでしょうか」
事情を聞いた希子はおろおろしながら、その常連さんのことを思い出した。
悠太郎のように背広を着こなす若い男の人で、希子にも優しくしてくれて、印象のいい人だが、
以前、自分に妙な質問をしていたことを思い出したのだ。
「あの、以前、私に何人家族なのかとか、ちい姉ちゃんって家ではどんなことしているのかとか」
「そういえば、私も。め以子っていつくるのかとか聞いてきた!」
桜子も何か思い当たる節があるらしく、つい声が大きくなってしまう。
「で、でも、ちい姉ちゃんはお兄ちゃんっていう人がいて」
「いや、知らないんじゃないの?めいちゃんが結婚しているの。」
「え、じゃこの手紙って本当に恋文?!」
「でも、あのめ以子にって…」
「いや、めいちゃんって、開明軒でも方向性はちょっと違うんだけど、意外ともててたんだよ。
めいちゃん、なんでもおいしそうに食べるからさ。お客さんのなかには、見てるだけで
幸せになるっていう人もいたんだよ」
「確かにそういうこと、あるわね」
「実は、めいちゃんのお見合い相手、噂だとめいちゃんのこと、結構未練あったらしくてさ」
「ええ!!それって初耳だわ!ちょっと詳しく教えてよ」
「え?え?ちい姉ちゃんが、み?見合い?お兄ちゃんとは?」
「なんだ!この店は!!お客も迎えないのか!けしからん!!」
すっかり室井の話に、竹元が入ってきたことに気づかずにいた4人に雷が落ちる。
竹元に連れられ、不機嫌そうな悠太郎も突っ立っていた。
*
悠太郎は店内を見回した。いつものメンバーに、いつものメニューだが、何故かみんな挙動不審だ。
「希子、何かあったのか?」
「ううん!お兄ちゃん、何もないよ!」と思いっきり動揺している。
竹元はいつものように悠太郎に用事を押し付け、カスタード巻きを大量に包んでもらっては、さっさと帰り、悠太郎も市役所に戻るため、身支度をし始めたところに、室井がひょろり隣にきては、
手紙を悠太郎に渡そうとするので、悠太郎は「なんですか」と受け取ろうとした瞬間、
「え、あの、これはちょっと!」「だめです!これは、うちが、うちが渡しますから!」
桜子と希子までが大慌てでやってきて、手紙を奪い返す。
一連の騒ぎに唖然としていた悠太郎がふと、手紙をみると、め以子宛て。
一瞬、何か大変なことでも起きたのかと心配した自分がアホのような気がして、
「め以子への手紙なら、僕から伝えますよ」と、ひょいと背広のポケットへと入れた。
今夜もかなり遅くなり、家で待っている新妻の笑顔を思い出しては、申し訳がなく、
背広を着て帰り支度を整えたとき、カサカサ紙の音がして、め以子宛ての手紙を思い出し、
手紙を出してみた。すると、昼には目に入らなかった送り主の名。
明らかに男の名前である。
ふと、妙にあわてふためいていたうま介のメンバーを思い出す。希子まであわてていた様な。
(この男は、人の妻になんの用事があって、手紙なんか)
一気に不機嫌になり、手紙を開けようと手に力を入れたが、さすがに開けることはためらう。
開けることもできず、手紙を机の上に置き、にらみつける。
こないだ、偶然うま介でめ以子と逢ったことを思い出す。
着物の上にエプロンを着けた姿に、みとれてしまい、竹元に怒鳴られたのだった。
め以子のエプロン姿。はじめてみたが、かいらしさ爆発や。家でも着けてくれないやろか。
まさかこいつ!
怒りが先走り、ぐっと力を入れ、しかし、丁寧に手紙の封を破く。
*
ただいま戻りましたと門の戸締りをしながらめ以子の返事を待つが、静かで。
台所にも居ず、先に寝たのか?と2階に上がろうとした瞬間、
庭で音がして、出て行ってみると、め以子は蔵の中で薄暗い電灯を頼りになにやら探している様子だった。
「…ただいま戻りました」
「あ!悠太郎さん、お帰りなさい。」
不機嫌きわまりない悠太郎だがあいにくめ以子には暗くて表情までは見えず、
満面の笑顔で迎える。しかし、その笑顔に悠太郎はいらつき、奥歯を食いしばる。
手紙によると、そいつにもこんな笑顔を見せていたらしい。
そして、そいつは、この笑顔に惚れた、と。
手紙の内容を思い出すと、血が逆流しそうだ。
め以子に手紙の君の事を問い詰めようと蔵の中へと足を運ぶと同時に、め以子は蔵から出てきた。
「探し物していたんですけど、もう、暗くて見えないんで、明日にします。悠太郎さん、夕ご飯は?」
(僕が何も知らないと思っているんか)
明るく無邪気なめ以子にイラつき、ちょっと乱暴に腕を引っ張って蔵へと連れ込み、
中から蔵のドアを閉め切ってしまう。
「…っ、ん、うん、ふっ、」
蔵の中に押し込まれ、どうしたのと聞こうとした矢先にいきなり激しく口付けられる。
今夜は月明かりもなく、薄暗い電灯の下で、悠太郎がものすごい形相で怒っていることは見える。
悠太郎は乱暴にめ以子を壁に押し付け、深く口付ける。
「あ、や、っちょっと、や、め、うんっ」
息づきもさせてくれない口付けからやっと開放されたと思いきや、
着物の襟を掴まれ、一気に左右に開かれる。
「ちょっと悠太郎さん!やん、やだ!ん、んぅっ」
胸の先端を強く吸われ、体がびくんとしなる。
め以子は力いっぱい両手に力を入れて悠太郎を押し返すが、びくりともしない。
それでも負けじと押し返すめ以子に、悠太郎はいったん体を離し、
背広を脱ぎ、ネクタイを乱暴にはずす。
め以子は浅い呼吸を繰り返しながら袂を整えようとしたが、
突然悠太郎に拒まれ、両手首をネクタイできつく縛られてしまう。
「え、悠太郎さん、やめて、これ、解いて」
悠太郎は目の前のめ以子を見下ろした。
胸元が乱れて縛られた姿に、背筋から快感がぞくっと走る。
こんなめ以子を見ていいのは、この世の中で俺だけだ。
俺はめ以子を誰にも渡さない。ベルトを外し、ズボンの前だけを開く。
め以子を壁に押しやり、いまだに逃れようと身をよじるめ以子の縛った両手を
頭上で片手で押さえつける。そして片足を着物の裾ごと持ち上げて、
まだ、十分には濡れていない、め以子の秘所へ、悠太郎は自分の肉棒をそのまま一気に押し込んだ。
「やだっまだ、待って!あっ、…っ」
熱くて太い重量感にめ以子の息が詰まる。だが、そんなめ以子を無視して、
そのまま大きく激しく律動を始める。
「あん、やっ、酔っ、てるっの?ゆうた、ろうさん!あ、あっ、ん、っん」
しかし、悠太郎はわざと結合の深さをしらしめるように、
腰を思いっきり引いては、強く突き上げる。
「あ、ん!っ…はっ、やん、激し…っ」
女学校を卒業してから、数え切れないほど、悠太郎と体を重ねてきたのだ。
悠太郎が触れると、それだけでも体が火照ってくる。
「ぅん、…っん、ん」
深く押し込まれては、腰が引けるほど引き抜かれ、再び激しく肉棒を呑み込まされる。
「あ、あん!あ、ふっ、ん、っ、んあ」
壊れてしまいそうな激しい律動が繰り返される。め以子はとうとう片足では、
立っていられず、ずるずると座り込みそうになる。
それに気づいた悠太郎はそのままめ以子を床に引きずり倒し、両足を持ち上げて、
より一層深く肉棒で貫く。ずちゅっずちゅっと卑猥な音と共に肉棒が出し入れされていく。
両手の自由が利かないせいか、全身に走る快感を逃すことができず、
息が絶え絶えになり、体が打ち震える。
「ゆ、た、ろうさん、うん、ん、っん!」
意識が飛びそうになり、め以子は必死に悠太郎にしがみつこうとするが、
縛られててままならないことに悠太郎も気づくと、やっとネクタイを解いて、そのまま
自分の首へと絡めさせる。そして、 情熱に掠れた低い声で耳元でささやく。
「め以子は誰にも渡さへんからな」
悠太郎が去って言って後、源汰が焼き氷をくわせろとやってきたので、
さっきの一連の騒動を話しながら、イヤミスト悠太郎の話で盛り上がっていると、
ふと心配顔の希子ちゃん。
「お兄ちゃんって、感情に疎いとちゃいますか。ちい姉ちゃんのこと、ちゃんと好きなんでしょうか」
うま介さんを除き、みんな顔を見合わせる。そして、各自思い出す。
室井夫妻は、東京での悠太郎の焼きもちっぷりを。
源汰は市場でけんかふっかけられたことを。
そして桜子が希子ちゃんに言ったのだ。
「大丈夫、あんたんとこのお兄ちゃん、ちい姉ちゃんのこと、好き過ぎて困った人だから」
終わり
すんません、エッチに書きたかったのに、えろくならず、
量だけが無駄に多くなりました。次はもっと精進してきます。
職人さん、カモンカモン!
>>727 GJ!GJ!こういう設定大好物!!
「かいらしさ爆発や」に笑って滾って忙しくなりましたし
今度妬いた時にははだかえぷろんさせるだろうなと考えてしまうのは
避けられませんでした。ぜひとも定期購読させて下さい
悠さんが今まで妬いてそうな相手って源ちゃんとお客さんと
感じの良かったお見合い相手ぐらいかな?
>>728 GJ!ごちそうさんです
焼きもちを焼く悠太郎の滾りっぷりに萌えた
め以子と愉快な仲間たちも読みながらニヤニヤしてたよ
なんかダラダラ書いてたのが出来たので投下
タイムスクープハンターめ以子出演記念も兼ねて、ネタにしてみた
739 :
夢惑い 1/5:2014/01/04(土) 00:48:33.56 ID:hDME2oR8
女学校の帰り道、どこからでも分かる長身の後姿を見つけため以子はいつものように小走りで駆け
寄った。子供のような無邪気さに近くを歩いていた年配の夫婦が驚いている。
「西門さん!」
がしっと腕を掴むと、硬い表情のまま顔を向ける悠太郎がわずかな笑顔を見せてきた。
「ああ、め以子さん」
「すごい偶然、一緒に帰りましょ」
「いいですよ」
愛想はまだ感じられないが、ここまで話せるようになるまでは長かった。これからもこんな風にいい
関係を築いていけたらいつかは…などと思っていると、だらりと伸びていた悠太郎の片手が不意に
め以子の手を握ってきた。
「えっ…」
驚いて顔を上げると、悠太郎はあくまでも前を向いたまま一言も喋らない。彼なりの照れなのかなと
気恥ずかしいながらも嬉しく思っているうちに、見慣れない路地に入り込んだことに気付いた。先程
までの見知った通学路ではなく、妙に間口の狭い怪しげな店が延々と並んでいる。
家の近所にこんなところがあったのかときょろきょろしていると、息が詰まるほど狭い狭い路地に連れ
込まれた。
この周辺一帯がどこもかしこも何だかぼんやりとした明かりで妙に薄暗く、淫靡で不思議な雰囲気の
場所だ。
「え、ちょ、ちょっと…」
「黙っといて下さい」
「西門さん!」
ぐいぐいと手を引く力はやたら強く、ここで初めて初心なめ以子は身の危険を感じた。いつかは彼と、
とは思っていたけれど、いきなりこんな形でなんてさすがに思ってもみなかった。
「私こんなつもりじゃな「だったら!」」
不安な声を打ち消すように、め以子の身体を突き当りの塀に押し付けて悠太郎が叫んだ。
「何であなたは男の後をほいほいついて来るんですか」
「何でって、それは…」
「…あないに無邪気に付き纏われると、男はみんな勘違いするんです。そんなことも分からんと、ようも
まあ…」
唸るような声と共に、明かりの届かない地面に突き飛ばされてよろけた。普段の悠太郎からは想像も
出来ない異様な様子に、初めて恐怖を感じている間に強引に覆い被さってきて粗々しく身体を探られ、
もう何が何だか訳が分からなくなった。
740 :
夢惑い 2/5:2014/01/04(土) 00:49:06.48 ID:hDME2oR8
「いや、やだってば!」
「ええから大人しゅうしとって下さい、ほなら」
あまりの事態に黒く湿った地面の上でめちゃくちゃに暴れるめ以子の両腕をあっさりと封じて、妙に
優しい声音で悠太郎は語りかけてきた。ひどく近い距離で見つめてくる目がぎらぎらと光り、すうっと
細められた。
その時だけ、心が蕩けてしまうほどの優しい眼差し。それがかえって凄まじい危険さを感じさせた。
「最高に気持ちええ思いが出来ます」
暗転。
いつものように目を覚ましため以子は、しばらくぼんやりしていた。
そこは見慣れた自分の家、自分の部屋。いつも起きる時間。来ている寝巻も特に乱れはない。
何もかもが日常の延長だった。
窓の外はまだ暗く、雀が鳴く声も聞こえない時刻だ。
「……夢、かあ…」
そう、夢だった。これまでに見たこともないような、妙に生々しい、だからこそ本当にあったことのような
感覚のある、夢。
まだついていかない頭を抱えながらむくりと起き上がって、一度うーんと背伸びをする。いつもと同じ
だった筈なのに、一つだけ違和感があった。寝巻の下の腰巻が、びっしょりと濡れている。
まさかこの歳で粗相をしたのかと最初は慌てたのだが、腿から膝までやたらぬらぬらとした液体が
重く垂れ落ちるのを感じて内心慌てふためいた。慌てて着替えをしながらも、どうしてこんなことにと
思わずにはいられない。
しかし。
今やほぼ習慣となった毎朝の作業が頭の中を占めている。
「そろそろお弁当、作らなきゃ…」
こんなところでぼんやりしている時間なんかない、とばかりにめ以子はぶんぶん頭を振って日常の
中へと飛び出していった。
「はあ…」
昼休み、いつもならあっと言う間に弁当を平らげてしまうめ以子が、今日はあまり食が進んでいない
のを目敏く見つけた桜子が悪戯っぽい目をして話しかけてきた。
「どうしたのめ以子、元気ないじゃない」
「あ、うん…ちょっとね」
食べかけのおむすびを手に、め以子は何となく誤魔化す。
741 :
夢惑い 3/5:2014/01/04(土) 00:49:42.23 ID:hDME2oR8
「なあに?言ってみなさいよ」
「明け方に見た夢のことなんだけど…」
「うんうん」
「ちょっと桜子」
あまりの食いつきぶりに、さすがに令嬢としては品がないと民子は窘める。しかし一度興味の矛先が
向いたら最後、桜子は止まらなかった。
あれは誰かに言ってもいい内容の夢かどうか、さすがに少し考えたものの、詮索好きの桜子の前では
下手な嘘はつけないと悟って、差し障りのないところだけぽつりぽつりと話し始めた。
なのに最後まで話し終えないうちに桜子は目をきらきらさせて食いついてくる。
「それは、きっとめ以子の願望ね」
断言するようにきっぱりと言ってのける口調に、それもそうかとうっかり思い込みかけて大袈裟に頭を
振った。
「いやいやいや、ないから。あんな夢見るなんて、ないから」
「ふうーん…」
桜子は意味有り気に目線を泳がせながら頬杖をついて笑った。
「…フロイトって、知ってる?」
「え?」
「外国の精神分析学者で精神科医の偉ーい人よ。功績は大きいけど、一般的に広まっているのは
精神分析学における夢分析ね。つまり、願望や欲が夢に現れるってことよ。概ね分かりにくい様相で
現れるものだけど、め以子は素直だからそのまま出ちゃってる」
信じられなかった。
「…ない」
「そーお?」
慌てて食べかけのおむすびを無理に口に入れてもぐもぐ咀嚼してから、混乱している頭を整理する
ように言葉を繋ぐ。
「ないないないないない、全体どうして私がそんな夢を見るっていうの…」
歯切れの悪いめ以子に、唐突に桜子がしゃなりと優雅に指をさしてきた。
「お分かりになりませんの?め以子様。あなたが通天閣氏に心奪われているということを。淫夢はその
象徴ですのよ」
「そ……」
さすがに丁寧過ぎるお嬢様言葉は柄でもなかったのか、吹き出しながらも桜子は自分の弁当箱の
底にまだ残っていた青梅の蜜煮をぽいと口に入れ、かりかりと小気味の良い音をたてて噛み砕いた。
742 :
夢惑い 4/5:2014/01/04(土) 00:50:14.08 ID:hDME2oR8
「いい加減、観念しちゃいなさいよ。それだけ好きなら御の字でしょう」
「それはその…」
「『夢に出るよじゃ惚れようが足りぬ、ほんに惚れたら眠られぬ』…都都逸にそんな歌があるけど、
夢に出るほど惚れるってかなりのものよ。自分の気持ちに自信をお持ちなさいな」
「う…」
さすがにめ以子が言い返せずにいる間に、ぱたぱたと手早く弁当箱に蓋をして片付けながらも、桜子は
『あの人のどこがいいかと尋ねる人に、どこが悪いと問い返す』と流暢な旋律で歌いながらひらひらと
手を振って席を離れた。
その日一日、学校が終わるまでめ以子の頭は混乱したままだった。
いつもは桜子や民子と三人でわいわい言いながら帰るのに、今日は何故だか一人になりたくて行き
つけのカフェに誘われてたのも断った。
こんなことは初めてで、自分でも心中を図りかねている。
昼間の激励のような桜子の言葉は嬉しかったものの、分からないことは更に分からずじまいで妙に
肩が凝る。こんなのは自分らしくないと思いながらも、感情だけで制御出来ないものはやはりあって
一層混乱するばかりだ。
「あれが……私の願望、なのかなあ…」
てくてく歩きながら今一度、思い出してみる。
いつも知的でいっそ冷たいほどに物静かな横顔を見せるあの人が、夢の中では欲望剥き出しで獣の
ように激しく咆哮し、ひどく荒ぶっていて夢の中でも怖いと思った。この場から逃れたいと思った。
感じた恐怖は嘘ではなかったのに、それでもあれは心の中の願望だったのだろうか…。
考えるばかりではちっとも埒が明かないのだが、こうなったらいっそ思いっきり思索に耽ろうとばかり
家の近くの和菓子屋で一つ菓子を買い、隣にある神社の境内に座って食べ始める。
ここなら静かで誰にも邪魔されないから結論が出るまで考えよう。
そう思っていたのに、思ってもいない事態が起こった。
「古橋さん」
突然、妙な眼鏡をかけた黒ずくめの男が駆け寄って話しかけてきたのだ。
「え?」
男は見たこともない奇妙な格好をしていて、更にめ以子を誰かと勘違いしているようだ。
「古橋ミナミさんですよね?」
「ミナミ?いやめ以子ですけど」
混乱しながらも何とか返事をしたのだが、黒い男はまだ何かごちゃごちゃと言っている。古橋ミナミと
いう誰かを探しているのか。何もかも心当たりがない上に見知らぬ顔だ。これは相手にしても仕方が
ない。そう判断して、食べかけの菓子を口に押し込み男が呼ぶのも聞かずに走って逃げた。
普段のめ以子なら誰にでももう少し親切に受け答えするのだが、あんな怖い夢を見たこともあって、
顔も知らぬ男はひどく恐ろしい。あんな風にしつこく何か言われたら余計に。
743 :
夢惑い 5/5:2014/01/04(土) 00:52:36.82 ID:hDME2oR8
「…怖かったぁ」
家の近くまで走ると、男が追ってこないのを確認してほっと胸を撫で下ろした。満更悪人ではなさそう
だったが、今のめ以子には何もかもが疑念交じりだ。
男という生き物はやっぱり分からないことだらけで、ちょっとしたことで不安になる。
「め以子さん」
そんな時に、少し上から聞き慣れた声が耳に届く。
「こんなところで、奇遇ですねえ」
帝大帰りの悠太郎だった。
何もこんな時に、と歯軋りしたのだがどうしようもない。平然を装って言葉を返す。
「そ、そうね」
「家はすぐそこですけど、一緒に帰りますか」
何気ないその言葉に、夢と同じだ、と心の臓が口から飛び出しそうになる。それでも動揺を隠して
一緒に歩き出す。
「今日のおむすび」
め以子の様子に果たして気付いているのかいないのか、唐突にぼそりと話しかけてきた。
「え?」
「ホンマ美味しかったです、いつもありがとうございます」
「…どう、致しまして」
短い受け答えだったが、たったそれだけで胸の中がぽかぽかしてきた。
この人は食卓ではいつも変わらない様子のしらっとした横顔だけれど、偏屈でどうしようもないと思う
部分もあるけど、こうして毎日のめ以子の工夫苦心をきちんと分かってくれている。それだけでもう
つまらないことでくよくよ悩んでいたことなど、どうでも良くなってきていた。
あの夢のようなことがもし現実にあったとしても、今の悠太郎ならあまり怖いとは思わなくなっている
のも不思議だった。
だらりと伸びている手を繋ぐのはもう少し先になりそうだが、今はこうしているだけで幸せな気持ちに
なれる。
本当は悪夢よりも男よりも、初心な娘心の方が複雑怪奇なのかも知れない。
「ねえ西門さん」
聞こえないような小さな声で話しかけるめ以子の表情は、今日一番の晴れやかさだった。
終
沢嶋、め以子に変質者扱いww
職人さんが二人も!
ごちそうさんです
>>737 私の見解では、ガスが入った時と実父にも嫉妬してると思ってますw
短いの書いたよ
今回は希子だったり桜子だったり
エロ全くなし
昼下がりで客足も一段落したうま介は、まったりと穏やかな雰囲気が漂っていた。
軽食を取って満足した一人の客が出て行くのと入れ替わりに、また新たな客が入って来る。
「あ、希子ちゃんいらっしゃい」
すっかりこの客商売が身についた桜子が、訪れた希子をにこにこと迎えた。しかし希子は何となく
おずおずしながら尋ねてくる。
「あの、ちい姉ちゃんは今日は来はってますか?」
「め以子はまだ来てないけど、そろそろじゃないかしら。何か用なの?」
「あ、い、いえ…そうではなくて…」
もごもご口籠りながらもなかなかその先が言えずにいる。
このところ、希子にはちょっとした悩みがあった。
いつも明るく溌剌としていて大好きなめ以子の様子についてだ。
昼間はともかくとして、夜になって悠太郎と寝室に入ったら最後、家人が寝入ったかどうかの頃に
なると妙な物音が聞こえてくるから気になって眠れなくなることがある。一度見合いをさせられたことも
ある希子だから、二人が一体何をしているかはそこそこ分かっているものの、それをはっきりと知る
のは躊躇われる。夫婦には夜の生活というものがあるから詮索するのもどうかしている。という訳で
毎日毎晩空しい堂々巡りという訳だ。
そんな希子の気も知らず、呑気な兄夫婦はほぼ毎日毎晩どったんばったん、わあわあと大騒ぎして
いる。
そうこうしているうちに、め以子の身体に目立つ外的特徴が現れ始めた。
時には首筋にくっきりと痣があり、時には手首に荒縄の跡…と、どう考えても普通じゃない痕跡ばかりで、
もしやあの優しい兄が二人きりの時にひどいことをしているのかと心配になって、一緒に湯屋に行く
時には殊更注意を払ってめ以子の身体を観察することにした。
そうすると、手首に跡がある時には必ず身体にも同様の跡がついていて、それがまた妙に卑猥な
形の締め跡なのだ。詳しいことは分からないが、きっとそうだ。
『ちい姉ちゃん、これ…』
背中を流している最中、それとなく指摘したのだがめ以子当人はさばさばとしたもので、軽く受け流し
ながらもにっこりと笑う。
『うるさくて目が覚めたんならごめんね、でも希子ちゃんもそのうち分かると思う』
うっすらと上気したその表情があまりにも綺麗で幸せそうで、それ以上のことはもう何も言えなくなって
しまった。
ひどいことをしている事実はなく、優しいめ以子が幸せであるなら、それでいいと一度は思った。
とはいえ。
やはりそれだけでは確証もないままなので、余計に悩む羽目になってしまったという訳だ。
「……そうかあ」
ゆっくりゆっくりと時間をかけてそれを聞き出すと、桜子は溜息をついた。希子はようやく話し終えて
ぬるくなってしまったコーヒーにどっさりと砂糖とクリームを入れた。
「まああの夫婦は何でもありだから、希子ちゃんが心配することはないのよ。むしろねえ」
「むしろ…何ですか?」
カップを手にして一口飲みかけている希子がきょとんと見上げて続きを催促する。その様子がとても
可愛らしい。これはめ以子が可愛がる訳よねえ、と妙な納得をしながら言葉を続けた。
「馬に蹴られるってこと」
その言葉に危うく飲みかけたコーヒーを吹き出しかける。
まさにその瞬間に、話題のめ以子当人が上機嫌でふんふんと鼻歌を歌いながら扉を開けた。
「こんにちはー!」
ほぼ反射的に、希子と桜子と、他にまだ何人かいた客の全員が一斉にめ以子を見た。狭い店内でも
あることで、他の客も二人の話を聞くことはなしに聞いていたのだ。全員の視線が袱紗包みを持つ
め以子の手首に集中し、そしてああやっぱり…という空気になる。
「え、な、何よう…」
間にも知らないでいるめ以子は、この妙な空気に唇を尖らせた。
知らぬはめ以子ばかりなり。
終
今ちょっと調べてみたら、タイムスクープハンターでめ以子が食べてたのはどうも
シベリアらしい
テスト
>>748 毎度GJごちそうさんです
悠さんどんなプレイしとるんですかw
それを素直に受け入れるめ以子もw
希子ちゃんご苦労さんですな
素敵職人の皆様!ごちそうさん、でした!!
希子ちゃん、結婚して、旦さんがちょっと淡白な人だったら、
愛してくれないのかとか勘違いしそう。
あの西門夫婦がどったんばったんしすぎなんですよ。
どうやって長男と次男の間を開けたのか不思議でしょうがないwww
毎日、それも一回じゃ済まない時もあるのに
ふと思ったんだけどめ以子って知らない人でも餌付けされて
付いて行っちゃいそうだよね。頭を抱えてるだろうな西門も
まあ、第一子が生まれてセクロス解禁になったんで、嬉しくて毎晩ヤりまくってたら
何ヶ月もしないうちにすぐまた妊娠なんてことはよくある話
このとったんばったん夫婦の場合は、うるさいんで近所からも苦情が来たんちゃうか
レベルだったと思うけど
で、ちょっと自制したら間隔が開いたと
昔は娯楽がないから夜はやる事ひとつしかなくて子沢山
>>753 苦情www確かにあの家音漏れ凄そうだよねww
妊娠しため以子を見て「俺が孕ませたんや」と優越感に
浸る悠さん下さい。どったんばったんについて正蔵さんから
「血は争えへんなぁ」とからかわれる悠さん下さい
よく三人で済んだもんだw
師匠も帰って来たし、兄夫婦はどったんばったんだし、
いくらウブな希子ちゃんでも性を意識しちゃうよな
ちい姉ちゃんもこんな事されてるんやろか、と布団の中で自分の胸に触った途端、
「こんなはしたない事アカン!」とハッと我にかえって悶々としてそう
でも希子ちゃんも年頃だから自分で自分を慰める夜もきっとあるよな…
今日のごちそうさんは、昭和編になって、悠太郎が一気に亭主関白に
なっていましたね。でも、子供3人とは寝室別なので、どったんばったんは
しっかりしてそうです。「め以子」としかいわないHもなかなかかっこよさそう!
759 :
名無しさん@ピンキー:2014/01/06(月) 17:29:12.60 ID:BXZminXY
ミヤネ屋みてたらめ以子と悠太郎さんの中の人が熱愛報道されてたw
何だかお似合いなお二人です。
あらすじ読むと、来週がえらいことになりますけど。
>>759 容姿も背丈もお似合いな二人だが、熱愛は早急だろうてw
確か悠さんの中の人はちょっとアホの子で、このドラマに出るまでヌカも知らなかった
というし
まあ、あれぐらいの世代は知らなくても仕方ないけど
>>758 元の悠太郎&め以子の部屋が子供部屋になってたような気が。
二人はいずこへ?
ま、セットの都合なんでしょうがw
まぁ中の二人が仲良しなお陰で
あの西門夫婦が見られるという事で
つまりはこのスレに貢献して頂いておおきにという感じですw
だね
週刊誌に書かれるほど仲良しってことは、ドラマでの演技でもいい雰囲気になる訳で
喜ばしいことだ
二人ともいい人そうだしね。これほど周りに
喜ばれてるカプも珍しい
仕事の話だけじゃなくて営みについても
話をしてる西門親子って面白いよなってふと思った
今日は室井夫妻にも娘が出来てたのを知って変な声出た
良かった!と何故か安心してしまった
娘と動物園行く室井さん…見たい
西門夫妻に子供3人いるのは
当たり前すぎる感じして今更何ともwww
文女ちゃんね
名前も文学繋がりで両親と合ってていいね
室井夫妻ってもしかしてプラトニックな愛?とか思って
勝手に心配しちゃってたから子供出てきて、うれしかった。
ぜひ源ちゃんと悠太郎さんとH談義してほしい。
好奇心で堅物悠太郎にずけずけ夫婦生活を聞く室井さんに
源ちゃんけん制のためにガンガントークする悠さん。
悠さんの嫉妬にあきれながらもちょっぴり切ない若き日の源ちゃん。
嫁のここが好きとかこうすると悦ぶとか熱弁してそうだな
そして気持ちを高ぶらせたまま家でどったんばったん
悠太郎の様子
学生時代はDTムッツリ
恋愛・婚約時代はややデレ
新婚夫婦になったら夜な夜な嫁にガツガツ迫る
そして子供三人こさえて落ち着いたと思いきや、経験と聞きかじりの知識で嫁に
ねっとりとオヤジ臭いプレイをしてそう
悠太郎お前はどこへ行くんだ
7年間の間にしてそうな事
連れ込み宿に行く
手や脚を縛る
抜かずに3回くらい
みなさんの意見募集中
>>770 どうしよう割と簡単に想像できるww
め以子をねっとりとした目で見る悠太郎美味しすぎる
>>771 夜に飯食ってる時の悠太郎の心中
『今日の飯も弁当もメッチャ美味かったなあ、油断しとると職場の連中におむすび取られるからよう
用心せんとあかんな、モグモグ、このおかずも美味いわ。料理上手な嫁はやっぱり最高や。おまけに
器量も気立てもええときたらホンマ宝嫁やな。それはそうと、今夜はどうやってめ以子を可愛いがって
やろか。縛るんも舐めるんも吊るすんもええけど、今夜は裏の本屋で見つけた裏本の体位でもひとつ
試してみよか。三人もやや産んだからなんかな、若い頃よりなんやええ感じの尻具合や。後ろから
見ててもこうムッチリと…いやいや、お楽しみはこれからや。何しろめ以子の身体つきときたら』
際限なくエロい妄想している悠太郎の側で、め以子は相変わらずだった。
「ねー悠太郎さん、ふ久ったら今日ねー」
西門夫婦のカプ厨には非常につらい週間です。
「今日は早う帰ってきます」が、
「今日はどったんばったんご奉仕致しますので、許してください」に
聞こえた、腐った自分の脳内。
>>770 771 すべて簡単に想像できちゃうww
個人的に7年間に1回ぐらいは東京へ里帰りしてほしい。
新築した開明軒で防音のしっかりした部屋でどったんばったん
せめて共通の話題でニコニコしてる瞬間くらいは拝みたいものだのう…
激おこで関西弁が関東言葉に戻るってことは、つまり夜も盛り上がると思わず関東言葉ってことねと思ってしまった。
>>774 嫁の実家でどったんばったんとか勇気あるなww
でもあいつならやりかねんw
「刺激があって新鮮でしょ?」ってさらっと言ってのけそう
>>775 自分頭腐ってるからふ久ちゃんの食事日記見てる西門さん見て
どったんばったんの記録付けてそうだなって思ってしまった
回数と体位と具体的な感想とめ以子が何回関東言葉に戻ったかと
この流れの中、あえての超初期な二人
だからエロはない
最初のきっかけは実に他愛もないことで。
いつも昼休みにめ以子たちが話題にしている憧れの自由恋愛についての雑談を、この日はうっかり
学校から戻って来たばかりの悠太郎との短い会話の間に話のタネとしてぽろっと漏らしたのが始まり
だった。
ここで何事もなかったように済まされれば、それで終わったことだったのに。
「そんなしょうもないことで盛り上がってはるんですか、あなたたちは」
いつもつんと前を向いている顔を少しだけこちらに向け、そう呆れたように言われて頭に血が昇って
しまった。
「しょうもないことじゃないもん、私たちにとっては真剣なんだから!」
湯気を吹き出さんばかりのめ以子の勢いに対抗するように悠太郎もまた更に屁理屈を言い募り、もう
かれこれ小一時間というところだ。
「だーかーらー、男と女は違うの。女にとっては人生の一大事だから最高の人に巡り合いたいの」
「それは男かて同じです。不出来な嫁さん貰ろたら一生の不覚ですわ、あなたみたいにねえ」
「あらまあ、それは良かったですね。私の理想の人は西門さんとはぜーんぜん違いますからっ」
などなど、場所を天下の往来から悠太郎が間借りしている部屋に移しても二人の勢いは変わらない。
そろそろ日が傾き始めているというのに相変わらずの喧々諤々で、何事かと時折覗きに来る開明軒の
従業員の興味津々な表情に若干の憐みが見えていた。
ああそりゃそうよ、そうでしょうねえ。
何度も話題が重なりながらも、大して進展の見えない様子にめ以子も焦る。こんな不毛なことを延々
喋っている年頃の娘など、変わり者もいいところだ。大体にして、周囲を見回してみても年頃の娘という
ものはほとんどが親の決めた相手と女学校を卒業してすぐに結婚する。その生き方に疑問を持つ
こともない。
ところが、世の中は大きく変わっている。昔であれば深い窓の奥で世間知らずに育っただろう桜子も
あれあの通りの跳ねっかえりだ。当然め以子も子供の頃から色々と見聞きして新しい時代の影響を
受けている。
恋愛だってそう、いつか自分が選んだ相手と本の中の絢爛たる物語のように素敵な恋をしたいと
思っても当然だろう。
それを、それを、しょうもないと切り捨てるのだ、この目の前の偏屈極まりない男は。
本当にもう、どうしてくれようこの石頭男め。
きっと頭カチ割ったら本当にガチガチの石ころが入っているに違いないのだ。
腸煮えくり返る思いをしながらも、この堂々巡りな議論に負けたくないと正座の膝の上で握り締めた
拳に力が入る。め以子がそんな風に怒り狂っている一方、悠太郎の方は随分と余裕の面持ちをもって、
わんわんと次第に感情的で意味不明になってくる幼稚なめ以子の言葉にさらりと返す。
「あなたは見合いを否定しとりますけど、あれほど合理的で効率のええ仕組みはありませんよ」
「どっ…どこがよ。当人同士の意志は関係ないなんて、旧態依然もいいところ」
「人は自分に合った器があるんです。同じ土俵、同じ舞台言いますねえ、あれです。同じ舞台では
争いは起こらないとも言います。自分に合う相手、合う場所を第三者が客観的に見て選んでくれはる
んなら、あながちそれも間違いないと思います。あなたの言わはる自由恋愛でも何でも、その相手と
しはったらええと思いますよそれなら齟齬も生じないでしょう」
「なにを…」
一瞬、言葉に詰まった。
女たるもの一生一度の最高の恋がしたい。きっと女と生まれれば誰でもそう思う筈だ。そんな健気な
女心をこの男は全く分かっていない。言わんとすることは確かに分かるのだが、恋愛と見合いは全く
違うではないか。
「ああそうですかそうでしょうねえ、西門さんだったらさぞかしお似合いのお嬢様とのお話が降るほど
あるでしょうね。全然会ったことのない人でもお見合いの席を設けられたら、当たり前のようにお話を
決めるんでしょ」
「多分そうなると思います、それについては何とも思いません」
悔し紛れに言ったことにあくまでも冷静に、悠太郎は言葉を選ぶ暇すらなかったにも関わらず、実に
普通に、分かっていたことのように返した。波のない声ではあったがどこかに諦観が滲んでいて、それが
妙にめ以子の心に刺さった。
もしかして、これは言ってはいけないことだったのかも。
これまで何か事情がありそうであまり詳しく聞いたことのない悠太郎の背景。その深淵に初めて踏み
込んでしまったような気持ちになったが、それも束の間だった。
あまりにも長々と議論をしていたせいでいい加減飽きたのか、悠太郎はわざとらしく生あくびをして
立ち上がる。
「そろそろ日が暮れますよって、着替えたいんでそろそろ出はってくれますか」
そういえば悠太郎は学生服のままだ。外はもうすっかり暗く、急に夕刻を意識するとめ以子の腹が
ぐうぐう鳴った。こうなってはもう、何よりも食い気のめ以子のことだ。鱈にでもなったように腹一杯
食べないことには始まらない。
「…こっ、これで負けた訳じゃ、ないんだから…今日はこれで中止にするけど」
見苦しい言い訳をしながら背中にくっつきそうなぺこぺこの腹を抱えて、店にまかないを貰いに行く
め以子は何も知らない。呆れながらも少し笑んで見送る眼差しがあったことを。
だから、あの憎らしい男がもし奇跡的確率で誰かに恋をするのであれば、その時は思いっきり笑って
やろうと極めて幼稚なことを考えていた。
終
ごちそうさんです
悠さん結婚に無関心だったんだろうね
め以子以外と結婚したら多分仕事が忙しいとか言って、帰って来なさそう
ごちそうさん、でした!
東京編の超初期のふたりがよかったですよね(泣)
明日からちょっとつらい展開です;;
室井と桜子で書いた
「あの人、最近なーんかおかしいのよねえ…」
とある日のうま介。いつも威勢のいい桜子が今日は何故か朝からどこか上の空で、テーブルに頬杖を
つきながらぽつりと呟いた。
「おかしいって、何が?」
こちらはいつもと変わらない様子のめ以子。新たに試作中のデザートの皿を一つ桜子の前に置くと、
本格的に話を聞くつもりなのか向かい側に腰を下ろした。まあ、め以子にしろ自分にしろ、夫たる男が
普段何を考えているか分からないから悩みは尽きない。め以子の場合はそれでも嵐だったり凪いで
いたりを繰り返す日々の末に今は何とか落ち着いているし、結構幸せそうなので何よりだとは思う。
しかし、自分はあてのないただの駆け落ち者だ。
この男ならと信じて二人でこの地へやって来たのだから、何が何でも幸せにならなければこれまでの
ことが全て無駄になってしまう。だからこそ頑張っているというのに、とつい何も知らない親友に愚痴り
たくもなる。
「この間ね、仕事の依頼はあったみたいなのよ。だけど妙にコソコソしてるの。どういう話を書いている
のか、私にちっとも見せないの。こんなこと、今までなかったのに…」
「ふうん」
珍しく弱音らしきものを吐いた桜子の前で、め以子は大盛りにした試作品のデザートをぺろりと平らげて
いた。和風クリームを作ろうというのだろう、餡子と生クリームを混ぜたものがべったりと口の周りに
ついている。
「あんたはねえ…」
あまりにも能天気なめ以子の様子に、何となく悩んでいるのが馬鹿らしくなってきていた。
「んー。これも美味しいけど、もう少し工夫したいなあ」
大量に試作品を出したのは、単に食べたかっただけのようだ。元々馬のように大食いだというのに、
このところ食べる量が更に増えてきている。満足げに膨らみかけている腹を撫でる表情は既に母親
なのだが、そういうところは昔と全く変わっていないのが少し微笑ましいなと思った。
「…ホント、め以子は幸せねえ」
その夜、桜子は早いうちから寝た振りをして、室井がどこかに隠していた原稿をこそこそ広げている
気配を布団の中から確認した。
室井が一人前の物書きとして世に出る為に、これまで随分内助の功で尽くしてきたつもりだ。だから
小説としてものにならないと思えばヒステリックなほど厳しく駄目出しをしてきたが、それもこれも全て
室井の為だ。そう思えばこそ、全てを捨てて来た。
その桜子の気持ちを分かってくれているとばかり思っていたのに、今になってどうして一人で何かを
書いているのか。もうさっぱり訳が分からなかった。
とはいえ、うじうじ悩むのは桜子の性分ではない。
寝室から襖一枚隔てた部屋では、文机に突っ伏したようになっている後姿の室井がいよいよ考えに
詰まっているのか、ペンを持ったままぼさぼさ頭をがりがり掻いているのが見えた。
そんなにまでして、一体何を書きたいのか。
考えていると何だか腹が立ってきた。
桜子は寝巻のまますっくと立ち上がるや、ぴったりと閉められた襖をスパーンと勢い良く開けた。
「何してんのあんたは!」
「ひゃあっ!!」
突然現れた鬼神のような桜子の勢いに、室井は固まってしまった。その隙に大股でずかずかと歩み
寄り、原稿を読もうとしたのだが、それは弱々しく阻止された。
今までそんなことはなかっただけに、余計にムカつく。
「あんたが一人で勝手に何か書くなんて、私は許さないから!てか、私が目を通してやらないとてんで
駄目じゃないの!」
室井は萎縮しつつも必死で原稿を伏せて抵抗を続ける。
「い、いや。これはその…」
「いいから見せなさいよ!」
元はとても令嬢だったとは思えないほどの馬鹿力で何とか原稿をもぎ取ると、それでも返して欲しげに
じたばたする室井を畳の上で足蹴にしながら、桜子はじっくりと目を通した。
「ふんふん…え、何、これ…」
「あああ…だから見せたくなかったのに…」
桜子に踏みつけられながら、室井は絶望的な声を出して頭を抱えた。
どうせ何かくだらないものを書いている、てっきりそう思っていたのに原稿に書き込まれている文章は
予想とは全く違っていた。色々な意味で。
『遥子の眩しいばかりに白い太腿が目前に晒されると、長い間お預けを食らっていた園田は待って
ましたとばかりにむしゃぶりついて滑らかな肌の感触を存分に楽しんだ。「ホラ坊や、御馳走はそこじゃ
なくてよ」優雅な声と共に、金紗の裾がまたするりするりと引き上げられて女の蜜壷がたっぷりと蜜を
零して立ち現れた。「おお、私の女王よ、この惨めな奴隷めにお恵みをば」すっかり従順な僕となった
園田には先程までのプライドなど微塵もなかった』
「何これ何これ何なのよこれは…」
桜子の頭の中は真っ白になった。室井は食べ物をテーマにした話を書きたいと前々から言っていて、
その通りに素朴で心温まる話を書き続けていた。
なのに、この原稿に書いてあるものは紛うことなきエロス小説、変態小説ではないか。こそこそ隠れて
こんなものを書いているなんてとんでもない話だと、桜子は一層怒り狂った。
「室井さん、説明しなさいよ。私に隠れてこんな下品なもの…」
勢い任せに原稿をぐしゃぐしゃに握り潰さなかったのは、まだどこかにせめてもの正気が残っている
からだろう。頭を抱えて震えながらもそんな気配を感じ取ったのか、室井が少し頭を上げた。
「…金が欲しかったんだ、だから僕には無理だと断ってた依頼をうけた」
「お金…なんでよ」
「僕は、今まで桜子に何もしてやれなかったから」
普段は何事にも無頓着な室井からそんな意外な言葉を聞いて、桜子は何故か急にすうっと怒りが
醒めるのを感じた。そして改めて話を聞いてみようと思った。
「…そ、そう…じゃあ、聞くだけは聞いてあげる。ただし、嘘は絶対許さないからね」
ようやく足の下から解放された室井はずれた丸眼鏡を掛け直して嬉しそうに笑った。意図してやって
いる訳ではないと思うのだが、こういう子供みたいなところに私は弱いのよねえ、と桜子は胸の中で
呟いた。
ねえめ以子、と今はもう眠っているであろう親友に思いを移してみる。
女の人生は男次第って、本当よねえ。面倒な男と連れ添ったら大変だけど、それでもいいと思うのって
結構因果なものよね、お互いに。
そう思うと、妙に笑えてきて気持ちが少し楽になった。
裸電球の明かりが頼りなげに狭い部屋を照らしている。
「僕は桜子に御両親や家や全てを捨てさせてしまったから、せめて指輪の一つでもあげたかった」
室井は照れてしきりに頭を掻きながら、ぼそぼそと言葉を繋ぐ。
「だからお金を…?」
膝を突き合わせるほど近くに座りながら、桜子はゆっくりと次の言葉を待った。
「たまたま××出版で覆面作家によるエロス小説の企画があって、文体に癖のある大御所より無名の
新人の方が自由なものを書きやすいと決定された。で、幾人かに白羽の矢が立ったんだけど、僕も
その中の一人だった」
「…そんなもの、書くのは嫌だったんじゃ、ないの?」
「元々僕はまだ世間に知られていないし、暇もある。だからとかねてから執拗だったし、僕にも金が
必要で」
「バッカじゃないの!?」
わざと声を荒げて、桜子は叫んだ。
「あんた何でそんなにお人好しなのよ、せっかくの文才を、何でそんなことに遣うの」
「え、何でっ…て…そりゃ」
「ホントに見たこともない馬鹿…」
おどおどしながらもぎこちなく髪を撫でてくる室井の手を取って、我慢しきれず急にわあわあと桜子は
泣き出した。時刻は深夜で、下手をしたら近所迷惑だと怒鳴り込まれる勢いだ。それでも、涙は止まら
なかった。
室井には何も期待していなかった。ただ自分の思う道を進んで、思う通りのものを書き上げて欲しい、
ただそれだけだった。それなのに、主義主張を曲げてでも自分の為に何かしたいと思ってくれたその
気持ちが嬉しくて、その夜はただ泣き続けた。
翌日のうま介は妙な空気だった。
「…という訳なのよお。もう、あの宿六ってば…」
件の原稿を堂々とテーブルに広げ、桜子は頬を染めながらもじもじと昨夜のことを話し終えた。何と
なく惚気ているようだが、実際その通りだから仕方がない。
め以子や馬介はといえば、目を白黒させながら原稿の文字を拾い読みしてはしきりに首を傾げたり
顔を真っ赤にしたりと忙しい。しかし、そんな様子も桜子にはどうでも良くなっていた。今の自分が
この上なく幸せであることを、どうしても言いたくて仕方がない。
「…でねえ、この小説で園田を惑わせる遥子っていう日傘を差して登場する謎めいた女ねえ、私に
似てると思わない?室井さん、私をイメージしたんだって…きゃあっ」
頬に両手を添えて恥じらう桜子のいつにない様子に、さしものめ以子も皿の上のデザートになかなか
手をつけることが出来なくなっていた。
その後、××出版から覆面作家の共作によるエロス小説集が出版され、その中でも『傘の内』という
作品が注目を集めた。
とある夏の日、冴えない男の前に軽やかに日傘を差して現れた美女。男は女の妖しいまでの美貌と
謎めいた雰囲気に魅了されるが、女にはとてつもない嗜虐志向があり、次第に異常な倒錯の世界に
のめり込んでいく。そして淫夢か悪夢か明確に判別もつかない日々の後、雨の夜に女は突如として
姿を消す。紫色の蛇の目傘の下で「御機嫌よう」と微笑んだのを最後に。
雨の匂いの中に甘い女の肌の匂いを微かに感じて、今でも男は女を忘れられずにいる。
そのような内容だった。
好評ではあったものの幸いにしてこの企画は一度きりだったので、室井も何とか最後の矜持を保った
ままで書きたい作品に取り掛かることが出来た。
そして、せっかく貰った心尽くしの指輪も、結局は勿体ないと抽斗の奥にしまわれたままになったが、
失くしてしまうよりはこの方がまし、と時々指に嵌めてみてはにやにやしている桜子だった。
終
昨日から頭の中にあったけど、室井の「大人の小説」発言で一気にやってみた
GJ!!!!
本編ではあくまで脇役で室井夫妻メインなんかないし、
なんとも不完全燃焼だったから嬉しい!
宿六って呼びつつ惚気る桜子が可愛くてニヤニヤしてしまったwww
ちゃんとお互い必要とし合って、足りないところは補い合って、大事に思い合ってすごいお似合いの夫婦だと思う
宿六、いい言葉ねwwww
GJです
室井さん夫婦もいいね
室井さんの書くエロス小説は主従もの。ピッタリですね
ごち関係のスレ全部いろんな意味で荒れまくってて、ここが一番まともにさえ思えてきたw
ある意味みんな巣を出ない弁えたカプ厨だからかなー
>>783 GJ! ごちそうさんでした!
室井夫妻の営みって、なんとなく、西門夫婦よりアブノーマルかも知れない
なんか、室井さんが桜子でためしそう
ちなみに自分はここのスレが一番好き
今日(もう昨日だけど)の「なんで室井さんと一緒になったんだろう」からの
>>783だと考えるとすごく捗る
あんな室井さんでも、桜子の亭主としてしっかりしてるところが
本編でも出ればいいのになぁ
今日のごち、蔵に悠太郎連れ込んでのプレイが始まるのかと思たよw
悠さん、そこで変な言い訳や逆ギレ」せずにどったんばったんに持ち込めば
揉めないものをwww
>>793 ああぁ、同じことをww
蔵の扉を閉めて「子どもら、起きますから」の後、どなたか職人さん書いてー!
>>793 ああ!私も全く同じこと思って、自分の脳内って!思った次第ww
西門夫婦は蔵へ入り慣れていましたね
>>792 わかるわあw
め「もう…ゆうたろさん、そんなんでごまかすんやから…」
ゆ「ん?…なにがですか…」
ですよねw
>>795 そりゃ、子供たちが大きくなってきたら家の中でどったんばったんする訳には
いかないもんね
蔵は普段からのプレイ場所なんだろう
するっと場所移動してたぐらいだしさ
まあ、嫁や彼女を怒らせたときは何はともあれぎゅっと抱きしめて「不安にさせてごめんな」と言っておくべきなんだよ。
せっかく多少騒いでも音がもれない蔵なんだから…まあ、そんな手慣れた悠さんは嫌だけどさ…
昭和になってふたりの空気に色気なくなっちゃって淋しかったけど、喧嘩前後でまた男女な空気出始めて少し滾るw
まあ、小競り合いをスパイスに色々あったんでしょうねえ。色々。
>>797 小さいときでも活男が
「おかあちゃん漏れる〜」って言いだしてそうだもんねw
そして二人の部屋が新婚の時より狭くなっているという事実
悠太郎に嘘をつかれた。
しかもその嘘は、あの幼馴染と会う為のものだった。
それを知ってしまったら、とても冷静ではいられないのがめ以子だ。
こんなものは一時的なことで騒ぐほどではない、むしろ下手に騒げば火に油になりかねない。妻ならば
どんと構えて上手に手綱を取るぐらいでなければいけない。そう言い聞かせて今日一日、ずっといつもの
自分になろうとしていたが、何をしても何を考えてもどうしても駄目だった。
だから。
こんなに自分は心乱れているのに、当の張本人は平気な顔を繕って夕食を摂っているのがどうしても
許せなかった。だから必死で装っている作り笑顔がたちまち壊れる。
涙が零れそうになる。
「…もう、我慢出来ない」
そう思ったが最後、まだ食事中の悠太郎を無理矢理追い立てて蔵に閉じ込めてやった。家の中では
喧嘩をする訳にはいかない。その程度の冷静さは残っている。
薄暗い蔵の中で何事かと目を丸くしている悠太郎が、何だか急に阿呆のように見えた。
「子供ら、起きますから」
ガチャリと重い音が響く。
蔵に錠をかけてしまうと、ようやく気持ちがすうっと落ち着いてきた。こうなったら、徹底的にやってやろうと
気持ちが奮い立った。
「悠太郎さん」
「なに」
この阿呆な男は、この期に及んでも何も言おうとしない。
もう何もかも明るみになっているというのに。
「悠太郎さん」
この男だけはそんなことはしない、そう思っていたのに。
結局は現実から逃げて気楽な生活を送っていたあの父親と同じだった。かつてはそんな父親を憎み
すらしていたのに。
男なんか、みんな同じか。
「悠太郎さん…この馬鹿あ!」
じっと目を見ながら思い切り横っ面を張り飛ばすと、唖然とした顔に怒りが見えた。
「何するんやめ以子!」
反撃の隙も与えないよう、怒りたいのはこっちの方だとばかりに、何度も何度も思い切り頬を張る。
そのうちに手が痛くなっても、目の前が涙で霞んでも。
「みんなみんな知ってるんだからぁ…私に嘘ついてまであの人と会ってたの…」
訳も分からないという顔でされるがままになっていた悠太郎の表情に、その言葉で初めて動揺らしき
ものが走ったように見えた。
「そ、ないなことは…」
「嘘は大嫌い、嫌なの!」
慣れぬ張り手を続けたせいで、手がじんじんと痛んできた。それでも力は緩まないものの、涙で霞む
目のせいで目測を外してしまう。勢い余って悠太郎の胸に飛び込む形となった。
「あ…」
慌てて逃れようとしたのだが、思い掛けないことにきつく抱き締められて何も言えなくなる。聞き慣れた
優しい声がすぐ耳元で聞こえた。
「め以子、もうやめ。僕が悪かったから」
「そ、そんなこと言っても…もう」
「僕がはっきりせえへんから、こない思い詰めさせたんやな。堪忍や」
掠れた声に苦悶が滲んでいた。まだこれだけではとても信じられはしなかったが、とにかく話だけは
聞いてみようという気にはなっていた。そうでなければ、今の悶々とした気持ちのままではとても先に
進めない。
それからの悠太郎の話は長かった。
子供の頃の亜貴子との出来事から始まって、怪我をして駆け込んだ病院で偶然再会してからのことまで、
今度は包み隠さず話してくれた。結局疑われるに足るやましいことは何もなかったらしいが、それなら
何故隠し事にしていたのかという疑問はやはり依然として残っている。何事にも不器用で頑固な悠太郎が簡単にばれるような嘘をついてでも、守りたかったものが二人にはある。め以子の心の中にはその重い
事実がずっしりと残った。
「…という訳や。嘘をついて会ってたのは僕が全面的に悪いんやから、なんぼでも責めたってや」
薄暗い蔵の中、並んで座っている二人は夜間の肌寒さもあって自然と寄り添う。折れてしまうほど強く
指を絡ませながら、下を向いたままのめ以子はぽつりぽつりと口を開いた。
「…責める。私にとってちゃんとした答えを言ってくれるまで、なんぼでも言わせたるわ」
「め以子、ホンマ済まんなあ」
「悠太郎さんみたいな嘘つき、ずっと根に持ったるから…」
後はもう言葉にならなかった。
激しくしゃくり上げながら泣くめ以子を抱き寄せる悠太郎の手にはもう迷いは感じられなかった。髪を
撫でられるだけでも今は安心出来たし、悠太郎に何か秘密があってももうさほど気にはならなくなって
いる。
「そうやな、ずっと持ったってや。それはめ以子の権利や…済まんかったな」
蔵の中はますますもって肌寒い。けれどまだしばらくはここから立ち去りたくはなかった。今のこの思いは
何よりも強くめ以子の胸の中で燃えている。
誰より頑固で阿呆な男ではあるけれど、縁あって夫婦になったのだからもう誰にも心奪われたりなど
させない。絶対に。
ぴったりと寄り添い合いながらも、ささやかな独占欲のようにめ以子の手は最愛の夫の襟元をしっかりと
掴んで離さなかった。
終
>>801 GJ!!
ありがとう!
そう、こういうのが足りないんだ。
年明けからこっち本編はキュンキュン不足だよ。
今週の騒動の収束時には悠太郎のめいこギュウを入れてほすい。
GJ!ごちそうさんでした!
しかし、最近のごちそうさんは西門夫婦が少ない時よりもきついですね。
早く夫婦萌えしてほしいですけど、あるのでしょうかね
子ども達に勉強を見てあげた後
「僕らも(性的な意味での)勉強しましょか」って言っちゃう悠太郎下さい
「おばちゃんが食べたい」
まさかの泰介の友達から嫁があすなろ抱きされるとは思わなかっただろう
そしてここ最近では希子が男の子だったら良かったのにと思えてならない
808 :
名無しさん@ピンキー:2014/01/18(土) 07:54:13.76 ID:Qblln6qT
今日のつっこみながらによによしてしまった!
デレてる悠さんかわいい!
あっさり解決してしまったけど、悠さんの再現が面白かった
そしてなんだあれ!かわいすぎる!見せてください!
予告の和枝も楽しみだし
あのデレ夫婦の続きください!!
ちゃんとキスシーン見せてくれなきゃ許しまへんで!
あっ朝流すには刺激強すぎる濃厚なキスやったんですね
職人様どうか続きを…!
チューする前「ごちそうさん」の悠さんボイスで十分エロかった
朝ドラであそこまで際どいシーン見れるとは思いませんでしたw
続きは蔵で!
やっと西門夫婦戻ってきましたね。
きっとあの夜は、めちゃくちゃどったんばったんでしょうね。
蔵じゃないと困りますでしょうね。
>>810 あの声もだけど、横になった体をちょっと起こす時のゥッとか
め以子のおかえりなさいの前のあっの小さなためいきとか
今日は色っぽかったわ
>>811 役でもプラベでも…
…いえ何でもないですw
カレーも存分に食べたし後は存在の大きさに改めて
気が付いた嫁を食べるだけとwww
ついでにお風呂も一緒に入っちゃえww
お風呂場で1回蔵で2回くらいかな?
チューの後でそのまま1回ってのもありだと思う
ありゃ四人目産まれるな
食いすぎで動けないんじゃなく敢えて動かなかったんですね
この後滅茶苦茶セックスしたという字幕が入ってもおかしくない情感あるシーンでしたな
悠太郎のドアホには色々思うところもあるが、ラストの場面はやたらエロかったな
かつてあそこまで性欲丸出しなヒロインの夫がいただろうか
カレーは女だと言われてるしww
カレーも食べたし、メインディッシュの嫁も食う
こんな悠太郎が本編で見られるなんて感涙
悠太郎って、自分は絶対浮気してないのに、勝手に追い出されたって
ぷんぷんしていたので、あのあと絶対め以子にお仕置き〜していると思います。
ぬかず3発とか
>>821 そんな事したら本当に四人目出来ちゃうww
DT喪失したときからがっついてるだろうから外に出すとか
出来ないんだよ多分あいつwww
お仕置きで思い浮かんだのは希子ちゃんの洋装を借りて
うま介に行こうとするめ以子を蔵に連れ込むっていうシチュ
あんな綺麗な脚見せたくないもんね 源ちゃんに会ったらシャレにならないもんね
たしかにぬかずにしたら、妊娠しちゃいますね。
洋装で着衣どったんばったん、素敵です
不倫疑惑週で、あの、出て行ってくださいの時、
悠太郎がめ以子の腕つかんだところ、あれよかった〜
職人様カモン!!
急に伸びなくなったのは現実の二人の交際が表に出ちゃったから?
交際そのものはむしろ歓迎ムードだったじゃん
それよか、悠太郎のあまりのクズっぷりに愛想尽かされたんだろう
以前書いたやつで、本当は色々直さなくちゃ行けないんだけど。
直す実力すらないってやつでして(泣)
もうそのまま投下しちゃいます。せめてこれで素敵職人様ご降臨ください。
亜貴子さんのカレーより、私が作るカレーのほうがおいしいって、
戻ってきてくれた日から連日激しく求められるようになった。
活男を生んでからも夫婦の営みがないわけじゃなかったけれど、
実際、育児と家事の量は半端なく、悠太郎さんも仕事が困難を極み、
お互い会話らしい会話もできず、世間的で言われるような
そういう夫婦になってしまうんだろうと
勝手に納得しようとしていたことが発端だったのかも知れない。
今思えばその時からだと思う。お互いの心がすれ違い、
そして結果悠太郎さんは亜貴子さんに心揺れてしまったと。
「後から来てもってったのはあなたなの!」
今でも思い出すと心臓がきゅっと握りつぶされるような痛み。
振られたけれど、戻るところがここしかないからといって戻ってきてくれた悠太郎さん。
考えないように一生懸命避けているんだけど、どうしても心に引っかかってしまう。
もし、亜貴子さんに振られていなかったら、彼は戻ってこなかったのではないだろうか、と。
「まだ、僕のこと、怒ってはるんですか」
今日も今日で、部屋入るとすぐ布団の上に押し倒され、
浴衣も脱がさず、前戯もそこそこに性急に入れられ、奥深く突かれ、
連日の激しい情事に敏感になっため以子の体は簡単に達してしまったのだ。
大事に抱きかかえられたまま、彼の質問に首を振ると、悠太郎はばつが悪そうにぼそっと。
違うと否定したいのに、言葉は口からでず、知らず涙がこぼれて、
あせっため以子は自分の手で急いで拭いた。
「でも、僕はあなたに謝りませんよ。謝るようなこと、一切してませんから。」
ムスッとした表情で、しれっと言い放ち、め以子の体に覆いかぶさってくる。
「え?ちょ、ちょっと今夜はも、うん…」
言葉ごとそのまま呑み込む深い口付けを落としながら、先ほど自分で整えてあげた
着物の襟元を再び乱していく。
「うん、ふっ…」
力で口をこじ開け、そのまま舌で、め以子のそれを絡めとる。
め以子は両手で悠太郎の肩を必死に押し返してはいるが、ビクリともしない。
今さっき、愛し合ったばっかりなのだ。時間はもう夜更けている。
しかも連日執拗にせめられていて、完全に寝不足だ。
深い口付けからようやく開放されたと思ったら、
袂だけを横にずらし、かわいらしい胸を口に含む。子供を生んでからの彼女の体は
ますます女特有の丸みとやわらかさが増している。
「っあ、…ゆう、たろうさん、や、もう、ん!」
片手では胸を柔らかく揉まれ、時折先端を摘まされ、びくんと体がしなる。
もう片方の胸は口に含まれたまま、舌で転がされたり、甘噛みされたり。
口ではイヤといっても先ほどの余韻からすぐ悠太郎のものを入れられる程に濡れてしまう。
「ずっとあなたがむくれてしてくれなかったんですから、その責任を取ってもらいます」
なんて言い方!一瞬め以子がむっとして、文句を言おうとした瞬間、いきなり、
悠太郎が秘所へと二本、指を差し入れてきた。
「やぁん!あっ、ふぅっ」
数え切れないほど、彼のものを受け入れてきた秘所は指2本さんて、難なく呑み込んでしまう。
「あ、んっ…あ、ぁっ、やぁん!」
ぐちゅぐちゅとわざと音を立てるように中を掻き回す動きにめ以子の腰が快感に浮かされ、
感じて悶えてしまう。
息を整えようと上半身を起こそうとすると、悠太郎がめ以子を抱きしめ耳元で囁いた。
「今度は優しくするから、入れさせて」
両膝を持ち上げられ、そのままぐっと肉棒が遠慮知らずに最奥まで一気に突いてくる。
「あっ、ああん、っ…ん、ん」
あまりの快感に目を閉じて、耐えていると、ふわっと悠太郎の汗のにおいに目を開けると、
首筋に鋭い痛みを感じて、きっと悠太郎をにらみつける。
「見える…ところに、つ、っ付けないでって、…ふっ、言ったのに…ぃ、」
め以子の小言にもどこ吹く風という態度で軽くチュッと口付けをし、
そのままめ以子の両足を思いっきり広げて、深く挿入してはそのままぎりぎりまで引き抜く。
卑猥な水音と荒い息遣いで部屋がいっぱいになる。
「んん!はぁ、あっ…あん!ふぁ、あん、ん!」
悠太郎の肉棒は強く激しく何度も出入りしながら、どんどんめ以子を高みへと引っ張って行く。
激しい情事の後にそのまま気を失うように眠ってしまっため以子の
寝巻を正しながら見つめ、小さくため息がでてしまう。
(いったいどうしたら、め以子は前のように僕を愛してくれるんだ)
彼女が時々ひどく傷ついた顔でいるのを何度か見かけ、こっちも心がざわつく。
でも、彼女がこんなに傷つている理由が悠太郎にはまったくわからないのだ。
「ごめん、アキ」って。夢のこと、内容は全く覚えていないのだからしかたがない。
でも実はアキに再会してから、ずっとそう思っていたことも事実だ。
悪い、ごめん、と。自分だけ幸せになってしまって。
未だ一人であの地獄の中をさ迷っていたのかと思って。
ただ結果的いうと、彼女にはもう、僕は要らない。僕の支えはいらないのだ。
だから正直にめ以子にもそう報告したことだ。「僕は振られた」と。
め以子は振られたから帰ってきたのですか!と怒っていたけれど、
僕としては振られても振られなくても、その夜帰ってくるつもりだったのだ。
アキが支えてほしいといったら、全力を尽くして支えるつもりだった。
でも、なんでそれが僕がめ以子と離れて、家を追い出されなくてはいけないんだ。
しかも籍を抜かされ、給料だけ入れろなんて、ひどい。僕だって傷ついてる!
あの夜、一生懸命言葉にして伝えた、つもりだった。
アキでは無理だと。あなたじゃなきゃだめだと。
僕は絶対にあなたを離さないから、アキに僕をゆずらないで。
自分が与えた快楽から頬を染めて目をつぶっているめ以子の寝姿はひどく扇情的で、
誰にも見せたくないといまさらながらに思い、その独占欲に自分でもびっくりする。
でも、め以子は僕をアキに譲ろうとしていた、と思うとさすがに重いため息がでてしまう。
結婚前、どうしても許しが出なかったあの頃、もういっそさらおうとした時、思ったものだ。
もう、あのどうしようもない運命の前に挫折して、駅でおしまいとなった家出の時とはちがう。
ちゃんと自分の手で、彼女を幸せにできると自信した。それはこれからも揺ぎ無い。
ふと、思い出す。押し切られて結婚とか、押しかけ女房とか言っていたこと。
しばし、あごに手を乗せて考え込む。
明日にはめ以子に「押しかける」という単語の性格な意味を教えなくては。
彼女は多分その意味を間違えている。
僕がさらってきたのであって、彼女が押しかけてきたわけではない。
「しかし、悠さん、あれ、まさに忠犬だよねぇ。
ご主人のめ以ちゃんがさ、亜貴子さんところに行け!と命令されて行きましたと。
しかも振られたので帰ってきました!って、もう最高だよ」
「まあ、通天閣のやつ、あることないこと馬鹿正直にべらべらしゃべりやがって。
こういったわけですって、あいつ、ほんまもんのアホやろ。しかもそのけったいなカレーの話、
あれ何なん?」
「ああ、あれねぇ。あれでもちょっとマシになったほうじゃない?プロポーズの時なんかね、
納豆妖怪とか言ってたからね〜」
「そうそう、め以子が夢で納豆を吸い上げたとか!め以子のこと、納豆妖怪で惚れました〜って。
しかし、通天閣、ぜんぜん成長してないわね、まったく。」
「あの時、め以ちゃん、意味わかんなくて、結局悠さん、ぶち切れていたけどね。
でも今回もよく分っていないんじゃないの?め以ちゃん。」
「かもな、あいつ、ここんとこ、ずっと連続でカレー用の肉、買っていってるからな。
いいかげん、カレーはただの例え話や、て教えてやらんと、通天閣、カレーで死ぬで。」
終わり
>>827 ごちそうさんです!!!
悠太郎さんってば本当にもうww
素敵なお話の後に恐縮ですが…
職人様を待つ間の暇つぶしになればと書いたのを投下
完全脳内妄想殴り書きエロなしスマソ
手を握りしめ「ごちそうさんでした」と告げた時、妻は女の顔になっていた。
ひと度接吻すればもう止まらない。
「悠太郎さん、あの…」
途中制止しようとしため以子を抱きかかえ、暗闇の中を進む。
「…悠太郎さん?」
狭く暗い中に入りガタンと戸を閉めると、め以子の耳元で囁いた。
「…子どもら、起きますから」
め以子を床に下ろし、再度唇を塞ぐ。
今度は息も出来ないほど激しく口づける。
抱きたい。可愛らしいこの妻をとにかく滅茶苦茶にしたい。
乱れた着物から白い肌が露わになり、悠太郎はその首筋に噛みついた。
……………
遠くで吠える犬の鳴き声でめ以子は目を覚ました。
喉が渇き、身体がだるい。
ぼうっとして頭がうまく動かない。
ふと視線を上に向けると、最愛の夫が穏やかな寝息をたてて眠っていた。
ぼんやりとした月明かり。
周りには着物やら帯やらが散らばっている。
ああここは蔵の中…
悠太郎さんに連れてこられたのだ。
あれからどのくらい時間が経ったのかもわからない。
幾度も幾度も求められて、幾度も幾度も求めたような気がする。
そうして今、め以子は悠太郎の長い腕に抱かれ、胸の中にすっぽりと収まっていた。
そのまましばらく悠太郎の寝顔を見ていたのだが――
「め以子」
突然名前を呼ばれ、驚く。
「め以子」
……寝言?
「ごちそうさん、め以子」
そう呟いて幸せそうに微笑み、また寝息をたてている。
…悠太郎さん、子どもみたい。
もうすこしだけ、こうしていよう。
悠太郎は一ミリの隙間もないほどめ以子で満たされて窒息してしまえばいいと思う。ÿ
>>828 おお!ごちそうさんです!
おまいら一生どったんばったんしてろって感じですよねwまあ、あっさりめのカレーなんかじゃ無理なわけだw
>>834 こちらもごちそうさんです!やっぱ蔵プレイ熱いわぁ。
ごちそうさん!でした!!
うれしいです〜!
やっぱり、西門夫婦はイチャラブが似合いますよね!
明日のごちそうさんも楽しみです。うわさだと〜!
>>828 こんなにも愛し合っているのかと思うと胸熱です
ごちそうさんでした!
>>834 ごちそうさんです!蔵がこんなにも似合う夫婦がかつていただろうか
今日蜜柑いっぱい食べてるめ以子を見て
「まさか四人目が!?」という考えが過ぎった人は正直に挙手しなさい
>>828 これは公式ですよね、納得しました
>>834 蔵編キター!!
お二人共ごちそうさんでした
ノシ
私も4人目がいると思う
>>828 そうそう、あの夫婦はこうでないといかん
>>834 蔵でやるのはやっぱいいね
ラスト一行はしかと悠太郎に叩き込んで欲しい
ノシ
あんなにヤりまくってるんだから、いてもおかしくないな
こんなタイミングで、なんか書けた
うらうらと晴れやかな空が遥か遠くまで続いている。
「わー、きれーい」
一体どこを眺めているのか、眺望室の望遠鏡を覗きながらめ以子は興奮しきった声を上げてはしゃいで
いた。以前なら若い娘が何と無作法なことをと苦々しく思っただろうが、今の悠太郎にとってはもうすっかり
慣れてしまった光景だ。
幸せな家庭でまっとうに育ち、何もかもが穢れのないめ以子の言動は見ているだけで心地良いものが
ある。
ここは凌雲閣。
浅草十二階とも呼ばれる東京の観光名所なのだが、今の今まで割と近い地に住んでいたというのに
め以子は訪れたことがなかったらしい。結婚したら大阪に行くので、その前にどうしても来ておきたいと
駄々を捏ねられての今日のこの場面だ。
雲を凌ぐほどに高い、という命名からも分かるようにかつてはこの眺望を目当てに大層賑わったのだが、
ここ数年は目立った催しもなく随分な閑古鳥だと聞く。それでも、そういう風情も悪くないらしい見物客が
常に何人かはいるにはいる。
さすがに新しもの好きの傾向があるめ以子のような若い娘はここでは珍しいのか、通りすがりにじろじろと
見られがちなのは苦笑するしかなかったが、当の本人はまるっきり平気の平左だ。
望遠鏡を覗いたまましきりに悠太郎を手招きしている様子が子供のようで、何とも可愛らしい。
「ねえねえ、あそこのテントの前で大道芸やってるよ、面白そう」
「そうですか」
「西門さんも見るー?すっごい賑やか」
「あ、いやあ僕は…」
「はい、交代」
浮かれていて悠太郎の言葉を聞いてもいないのか、しばらく独占していた望遠鏡を譲ろうと顔を離して
向き直る。その時、おかしなことに気付いた。
「め以子さん、ここ」
「え?」
悠太郎が指したのはめ以子の右目の周囲だ。建設当時に設置された大型の望遠鏡はとっくのとうに
旧式で、夢中になって覗いていため以子の右目の周りは痣にでもなったように綺麗な円を描いていた
のだ。
慌てて提げていた巾着から手鏡を出して顔を確認するめ以子は、はしゃいでいた先程の様子とは一変
して絶望的な声を出した。
「やだなにこれぇ…」
「ちょお夢中になり過ぎましたねえ、僕も気いつければ良かったです」
「こんな顔で帰るのやだなあ、もうっ」
ぷんと頬を膨らませて、め以子は袖で顔を隠す真似をする。絶望的な声を出したかと思えば打って
変わっておどけたりと、本当にいつまで見ていても飽きない娘だ。やはり自分のこれからの人生には、
め以子のこの明るさと機転が必要なのだとつくづく感じ入るばかりだ。
「…そろそろ帰りましょうか」
目の周りに丸がついても、まだ望遠鏡に未練があるらしいめ以子はやや戸惑っていたが、それでも
案外大人しく従ってくれた。
電動エレベーターのある八階に下りる階段までの道すがら、日中も煌々と室内を照らしている電灯が
手を繋いで歩く二人の顔に光を落としている。
「少し暗いですよ、大丈夫ですか」
「うん、平…」
平気、と言いかけため以子の声が突然途切れた。繋いだままの手を取って、互いに馴染み初めている
身体を思い切り抱き締めてしまったからだ。
階下に繋がる階段の薄暗がりの中に入った途端、何だかとてつもない欲求が湧き上がってきて止まらなくなったのは一体どういう生理のメカニズムだろう。完全にこれまでの学習の範囲外なことが更に判断を
鈍らせていく。
いきなりのことで、さすがのめ以子も慌てた声を上げた。
「西門さん…痛いって…それに誰か来ちゃう、からっ…」
「足音で分かるやないですか」
「それは、そうだけど…」
場所が場所だけに気が気ではないのだろう、わずかに汗ばんだのかいつもの甘い肌の匂いが一層強く
なる。それがこの秘めたる行為を肯定してくれているようで嬉しくなる。
「ほなら、ええですね」
「え、ちょ…」
望遠鏡を覗いていため以子がレンズの向こうの光景に夢中になったように、今の悠太郎はめ以子との
行為に没頭したくて堪らない。きっちりと着付けた着物の襟元をくつろげ、裾をたくし上げれば、いつ誰が
足を踏み入れるか分からないこの場所であっても淫らな空間になる。
「あないに可愛いらし顔で何かしてたら、堪らんやないですか」
階段の途中でもあり足元は不安定だったが、それでも目の前にいる愛しい娘を壁際まで追い詰め、
夢中で唇を重ねながら開いた裾の奥で濡れ始めている陰部に指を忍ばせていく。息を詰める気配が
するのも、また余計に燃え上がらせた。
「あぁ…んっ、こんな、ところで、なんて…」
いいように弄ばれながら、め以子は甘く喘いで三つ編みの髪を肩で揺らしている。大きくくつろげられた
襟元から覗く乳房が白く抜けて見え、やたらと扇情的だ。
「そういうあなたも随分なモンですねえ、こないに濡らしはって」
執拗に膣内を抉っていた指を引き抜いて眼前にかざすと、透明な愛液がぬらぬらと纏わりついていて、
暗がりの中でもめ以子の頬が染まっているのが分かった。
「そ、それは…」
「気持ちええ、いうことですよねえ」
「…西門さんにされてるんだから、そんなの、当たり前、じゃない…」
どこか悔しそうに、弾む息の下から言い放つめ以子の表情が蕩けている。片手で滑らかな乳房を探って
いる悠太郎はその変化を楽しみながら、もう片方の手で既に硬く勃起している一物を引き出した。
「触ってみますか?め以子さんが好きなモンですよ」
「ゃ…」
さすがに全く経験がない訳でもないからか、拒む素振りをしながらも熱を帯びた一物におずおずと指を
絡ませて扱く真似事をする。それもなかなか良かったが、やはり今はこのしなやかで柔らかい身体の
奥に思うさま分け入りたい。
「そこに手えついて下さい」
階段の段差を利用するのは容易だった。
まさか最後までするとは思っていなかっただろうめ以子も、散々焦らされた上での快感に負けて上段に
手をついて尻を突き出す格好をした。それに覆い被さる形で濡れそぼった箇所に一物を突き込むと、
め以子は切ないほど必死に袖を噛んで周囲に声が漏れないように努めている。
その様子がいじらしくも隠微で、がっちりと腰を掴みながらも首筋を噛んで出来るだけ優しく囁く。
「今更、でしょう」
「んっ…ぅ…っ」
幸いにして、まだ誰もこの場に立ち入らず、この淫らな睦み合いに気付いてはいない。だがそれも時間の
問題ではある。その短くも貴重なこのひとときを最大限に楽しもうと、悠太郎は渾身の力を振るって腰を
使い始めた。
終
エロ太郎、場所を選ばず
うわ〜!!ごちそうさんでした!!
自分も絶対大阪がはじめてのどったんばったんじゃないと思ってる。
悠太郎、むっつりだし、婚約半年間で悶々して卒業間際とかで
絶対押し倒して頂いてるハズ
ちなみに今日は、初夜ですね、公式的に
初夜を聞かれてたのならあれぐらいのリアクションで済まないと思うw
我慢できなくなって押し倒したか、エロ太郎が一人でしてる時に
ふすまスパーン!してそのまましちゃったかのどっちかだと
自分では思ってる
はいはい今日ももれなくめ以子をごちそうさんですと
お父ちゃん達や親戚一同も泊まりだろうから今日も安定の蔵かな
はぐはぐの雰囲気から朝まで離さないコース決定だと推測
職人様求む!!
ねっとりしつこくねちっこくな悠さんが見たい
わり、今インフルエンザ中
治ったら書く
ただでさえ筆遅いのに、今めっちゃ忙しくて、余計に遅く、どんどんネタが旬を過ぎ、結局投下せず、を繰り返してます……
あかんわほんま…
予告のせいでふ久竹が自分の中で最高の盛り上がりを見せてる。
正蔵が亡くなった後、竹元先生がふ久ちゃんの疑問解消係となった。
しかし、だんだんと疑問が複雑化して竹元家の蔵書がないとらちがあかなくなり、土曜の半ドンに合わせて竹元家で合宿状態。
大阪人からするとキツすぎる竹元のはきはきした江戸弁も物事に白黒付けたい性分のふ久には心地よい。
ふ久にとっては「物知りでお髭が素敵なおじさま」だが、竹元から見ると「乳児の頃からの知り合い」
そんな関係にじれたふ久。合宿の夜、竹元に迫る。
「先生はうちのこといつまで子供扱いしはるん……?」
その顔は竹元の知らない「女」のそれであった。
「うちな、今年のお正月で十五になってん」
言いながら、きつく三つ編みにした髪をほどく。
「おかあちゃんがお嫁さんにならはったんは十八やってんて。あと三年や」
ほどいた髪はゆるやかに波打ち、頬にかすかな影を落とす。
「あと三年で、先生以上に物知りでかっこよおて大好きな人探す自信ないわ」
固まる竹元ににじりよるふ久。
「先生、うちのこと嫌い……?」
初めて会った日のように、竹元の髭をなぞる。あの頃より細くしなやかな指で、優しく。
「うちな、ずっと昔から先生のこと好きやってん……」
視線が絡み合う。黒い髪は黒い魔女。白い肌は白い聖女。赤い唇は……。
竹元は何も考えられぬまま、ふ久の唇を奪った。
お粗末様でした。
もっともっとたけもっと
>>846様
大丈夫ですか?焦らずにゆっくり治してください
気長に待っております
>>847様
どの時期のネタでも大歓迎です 同じく気長に待っております
>>848様
こんなにも色っぽいふ久ちゃんを見られる日が来ようとは!
お粗末だなんてとんでもない ごちそうさんでした
>>837様に便乗して皆さんに質問
不謹慎だとは思いつつ喪服に滾った方は正直に挙手をお願いします
>>847さん
旬を過ぎててもみんなかまわないんじゃないかなぁ。
個人的には投下してくださったらとてもうれしいです。いろんなSS読めるだけで幸せ。
>>848さん
ふ久ちゃん積極的w竹元先生ったらww
>>850 ノシ
喪服でみだれ髪…
誰か職人様書いて!
喪服のめ以子をしつこくねちっこくな悠さんでお願いします
喪服、ちょっとだけど書いた
こんなんでええんかいな
855 :
秋のひととき:2014/01/27(月) 02:40:56.43 ID:LJzYrbDC
今が晩秋の頃、というのはいささか出来過ぎか。
父親を見送って一段落した悠太郎は、隣で静かに干し柿を食べているめ以子を見ている。
「…何かついてますか」
普段の健啖はどこへやら、め以子がこうして楚々とした佇まいでいると、一緒になってもう随分経つにも
関わらずついつい見惚れてしまう。
「ついてはいませんが、なんやずっと見ていたくなります」
「そんな、もう…」
悠太郎の言葉に素直に恥じらって俯く仕草が娘の頃のようで愛らしい。わずかなことでもお互いの言動に
心が動くのは、ひどく感傷的になっているせいだろうか。
「め以子」
普段よりも口数の少ない、それでも側に寄り添っているめ以子がいじらしく、また愛おしく思えてきて
悠太郎はそっと手を伸ばした。
「こっち、来」
「あっ…」
湯呑を両手で持っていため以子は、急なことに小さな声を上げた。
「ゆ、悠太郎さ…」
強引に抱き寄せため以子のやや怯えたような顔が間近にある。大きな悲しみの後のわずかにやつれた
様子が見て取れて、またいじらしさが増した。
「あなたはホンマようやってくれました。僕はあなたがこの家に来てくれていなかったら、ここまで頑張れ
へんかった思います」
決して逸らさぬように目を見ながら言葉を繋ぐと、め以子の切れ長の目尻に涙が滲んだ。
「私だって」
この期に及んで涙を悟られないようになのか、不自然に俯きながらも身を添わせてくる。今こうして生を
受けている力強い身体の温かみが腕に伝わってきた。
「悠太郎さんがいたからだもの」
そう言い切っため以子は、無理に笑った。
「ホンマおおきに」
全くもって、こんなに可愛い女を選んだことは奇跡だと思った。これからも全身全霊で大切にしたいと
心から思う。
しかし、それとは別のものが悠太郎を支配し始めていた。
無理に抱き寄せたせいかめ以子の喪服は着崩れかけている。こんな時に、と一度は見ない振りをした
ものの、襟元から覗く肌と乱れた裾から剥き出しになった足首がこれでもかと性感を煽ってくる。この
数日は色々あって睦む暇もなかったからこそ、余計に乾きにも似た感覚が込み上げてきた。
「め以子」
髪油の甘い匂いが鼻を掠める。もう我慢は出来そうになかった。
「こんな時やけど、堪忍な」
開きかけた襟元から手を入れて、無防備な乳房を掴んだ。
「や…っ」
突然の狼藉にめ以子は驚いたように身を固くしたものの、一層寄り添ってきて全てを任せるように目を
閉じた。数日触れていなかった肌はしっとりと柔らかく手に吸い付くようで、夢中で揉み始める。
「…ぁ」
あまりにも直情的であからさまな愛撫に、半開きになっため以子の唇から洩れる吐息が湿り気を帯びて
きていた。
とても誰かが来るまでに終われそうにはない。
終
>>848 >>855 ごちそうさん!でした!!
職人様がいらした素敵な週末。
ノシ
喪服の時のめ以子はマジで色っぽかった。
ぜひ誰かがこないで最後までするか、
指だけでねちっこく寸止めもいいかな
857 :
赤い花 1/2:2014/01/27(月) 22:39:09.20 ID:HdC6h/gs
「ニッチすぎる」と思ってたんで、ふ久竹が受けてうれしい。
しかし、動くセーラーふ久は美しかった!ので色々詰め込んで続きを書いてみた。竹ふ久になったけど気にしない方向で。
水音が薄暗い書斎に響く。五度六度、いや既に数え切れぬほどふ久の唇を貪る。つと、唇が離れた。ぼうっと上気したふ久の顔は、いつか見たベルニーニの彫像よりも美しい、と竹元は思った。
くちづけのさなか竹元の脳内では理性と本能が戦っていたのだが、本能の圧勝である。止めるものは何もない。もどかしげに背広を脱ぎ捨て、ネクタイを強引に毟り取った。
放り投げられた背広が大事な本の山にひっかかり、どさっと音を立てて崩れる。
「あ、本が……」
とふ久が言うも、竹元は、
「知らん。どうでもいい。あえて言うなら、そんなところにある方が悪い」
と気にもかけない。その間も忙しなくベストを脱ぎ捨て、シャツのボタンを外している。
「なー先生。なんで服脱がはるん?」
「!?」
ふ久が不思議そうな顔をしている。さっきまで妖艶に誘っていた「女」はどこかに消えてしまった。
この顔になった時は答えを得るまで追求をやめないのを、竹元はよく知っていた。しかも適当な答えでは絶対に納得しない。
「先生、汗までかいてはる……。どないしはったん?風邪?」
理性を忘れるまで滾らせておいて、この言い草である。この猫娘が!猫の目のようにくるくる変わりおって!と、一瞬逆上しかけた竹元であったが、務めて冷静な声を出す。
「……。暑いからだ。さっきのようなことをすると、暑くなるのだ。お前は暑くないのか?」
「そう言われてみれば、少し暑いような……。走った後みたいやわ」
首に一筋か二筋髪を張り付けたふ久が己の心臓に手を当てている。竹元に小さな悪戯心が芽生えた。
「どれ……。ほう、鼓動が激しくなっているな」
「せ、先生。あの……ちょっと痛い……」
「ならやめるか?」
心臓の鼓動を確かめるふりをして、まだ硬い乳房を制服の上から軽く掴んだのだ。そのまま、弄ぶように触り続ける。
「どうする?このまま続けるか?」
言いながら、ふ久の顔を覗き込みくちづけを再開した。鼓動と息遣いに合わせて、優しく、激しく翻弄する。ふ久の額に汗がにじむ頃には、竹元の両手はセーラー服の裾から侵入し、下着越しの感触を楽しんでいた。
「暑なってきてしもた。先生、脱がして……」
「しょうのない子だ」
竹元は乳房から手を離し、胸のリボンをほどき始めた。
続
858 :
赤い花 2/2:2014/01/27(月) 22:44:28.04 ID:HdC6h/gs
リボンをほどき終わっても、竹元はセーラー服に手を付けかねていた。
ようやく理性が勝ったというわけではない。単にどこから脱がせればよいのか皆目見当がつかなかっただけである。しかしそのことはおくびにも出さず、
「やっぱり自分で脱ぎなさい」
ふ久は立ち上がると襟首に手をかけ、器用に上着を脱いだ。竹元がなるほどそうやって脱ぐのかと驚いている間にスカートのホックも外す。そのままするりと脱げ、足元にわだかまる。
木綿のシュミーズは母親の手作りだろうか。可愛らしいレースがあしらわれている。対照的に裾から覗く黒いストッキングがいやに艶かしい。
つやつやと光るストッキングに竹元が目を奪われていると、ふ久が隠すように座り込んだ。
「これ、ほんまはあかんねん」
「何があかんのだ?」
「ほんまはスフの靴下履かなあかんねんけど、肌に合わへんから、叔母ちゃんが昔買うてしまいこんでたやつ貰って履いてるねん」
ということは、絹か。道理で美しいはずだ。
「大事にしているのだな。感心だ」
正座した足に手を伸ばす。
「安心しろ。破らぬよう丁寧に脱がせてやる」
膝に触れた瞬間、ふ久はぶるりと身を震わせた。横座りに体勢を崩したふ久には構わずそのまま手を進め、履き口から指を入れ、そのまま皮膚をなぜるようにして脱がせていく。ふ久の口から小さな嬌声が漏れた。
竹元がストッキングの黒い塊を背後の本の上に置いて、さてもう片方、と振り返ると、ふ久は先ほどよりも荒い息を吐いていた。
「これが好きか?」
問いながら足首から撫で上げる。ふ久が声にならない声を上げ、いやいやをするように首を振った。
「それともこうか?」
撫で上げた手を膝に添え、内側に唇を這わせ息を吹きかける。その途端にびくびくと足先まで痙攣するのが分かった。
「あかん……なに、これ……。先生何しはったん……?」
「女」の声がする。竹元からは見えない位置にあるが、また「女」の顔をしているのだろう。機会は逃さぬとばかりに手早くシャツやら何やらを脱ぎ捨てる。竹元のものは胸を弄っていた時から熱く昂っていた。
「何もしていない」
わざと息がかかるように喋ると、ふ久が身をよじった。
「うそ……うそや」
「私はうそなど言わん。さあ、答えてみろ。……両方とも気持ちいいのか?」
太ももの外側に片手を這わせ、唇は内ももの柔らかな肉をついばむ。
「あかん、うち、もう……ああっ!?」
ふ久がうわごとのように呟く合間に、竹元は髭を内ももにこすりつけ、足の付根にくちづけをした。
うるんだものが布地の向こうにある。矢も盾も堪らず、竹元はふ久の下着を剥ぎ取り、熱い半身を押し付けた。
「私ももう辛抱ならん。ふ久、いいか?」
ローマの巨匠達も時には鑿を振るうのをためらったのだろうか、と竹元はふと考えた。そして目に映る美を堪能する。
木綿の薄物をまとい、本の山の中で愉悦に浸る乙女。しっとりと汗ばんだ肌は大理石より滑らかで手に吸い付くようだ。白い素足と黒いストッキングを履いた足の何と美しいことか。そして、白と黒の間には赤い花。
「芥子の花だ」
理性を殺し、本能を滾らせる花。ちらちらと見え隠れする「女」そのもの。私以外に見せてなるものか、と竹元が心の中で呟く。
「ふ久」
名前を呼ぶと、娘は切れ切れに男の名を呼び返し、手を伸ばした。その手を取り、指を絡め、竹元が囁く。
「私はお前を愛している」
かくして最後の鑿は打たれ、娘の恋は成就したのである。
終
>>856 素晴らしすぎて、鼻血でそう
856さん大好き
>>857 ここここれは素晴らしいいいい!
GJ! GJです!!
素晴らしい!!!!
週明け早々イイもの読ませてもらいました
ごちそうさん!!
だれか職人さん川久保さんと希子ちゃんもお願いします。
GJ!鼻血が出そうなのでティッシュを取ってきますw
>>850 ノシ
わざと全部脱がせないで胸と脚だけを出して
じらしてめ以子から恥ずかしい言葉言わせてそう
「悠太郎さんの・・・熱いのが、欲しいのぉ」
ぎゃ〜!朝から鼻血が!! ごちそうさん!でした!
抜かずでもなんでも安心の西門夫婦とは全く別の緊張感パネェ
864 :
名無しさん@ピンキー:2014/01/28(火) 15:29:36.86 ID:DJvHbJW7
あ
スレ違いだったらごめんなさいー
25ans (ヴァンサンカン) 03月号の表紙は西門ご夫妻ですよ〜
さすがモデル
ふたりとも美しい…特にU太郎さんが
見た見た。
真っ黒なのに背中ばーんとあいたドレスのめ以子テラ美しすw
あんなもん見たら辛抱たまらんわw
あ、866は表紙じゃなくて中のインタビュー記事のポートレートね。
今度はヴァンサンカンで鼻血流して来るか
一概には言えないかもしれないけど
「女性がすごく感じてるセックスで出来た子は男の子が多い」らしい
それを聞いてから悠太郎がツボやコツを心得たんだなと思えてならないw
まさか源太に聞きに行ってやしないだろうな
リラックスしながら和やかにヤると女の子
性欲ギンギンでエネルギッシュにヤると男の子が出来やすい的なことは、結構
言われてるね
そんなものなのかな
てことは悠太郎の奴は…
悠太郎、相変わらず焼きもち妬きなのね・・・・
10代の子供3人いても、相変わらずどったんばったんしながら、
あちこち後つけまくりの10数年だっただろうって感じ。
がっついていた新婚編から、今は回数は減ったけど、
一回がすんげえねちっこく、濃ゆそう。
ちなみに悠太郎って絶対Hの時、言葉攻めしてそう。
25ans表紙、隠れてる杏ちゃんの右手と東出の右手がどうなってるのかなあと
妄想してしまった
>>871 「嫌言う割にはたくさん溢れてますけどね」って言いながら目の前で
自分の指見せてると思う あと「次はどうして欲しいですか?」とか
今日の見て大分悠太郎落ち着いた方だと思う
今までだったら腕引っ張って家に帰らせてたでしょ
相当な夜の場数を踏んだのかと思うとたまらないww
ちょっと書けたので投下。壮行会のあとの話。
くだらない、大人気ない感情だと嫌というほどわかっている。
手のひとつやふたつ、黙って握らせてやったところでめ以子とあの男の関係は何も揺らぐまい。
嫉妬するだけ馬鹿馬鹿しい。なにしろ明日にはこの町を去るのだ。お国の兵隊さんになって。
そう頭ではわかっていても、心はどうしようもなかった。胸のうちの割り切れなさは自問するたび滾っていく。
その結果、悠太郎はもやもやした気持ちのまま、め以子を組み敷いて男女の秘め事に力を注いでいる。
「やっ…あっ!あっ!もうっ…」
妻の目は手拭いで覆われている。もちろん悠太郎が施したのだ。自分の嫉妬に歪んだ顔を見られたくなくて。
愛撫もそこそこに性急に身体を繋げ、弱いところを執拗に責めた。
子供らに気付かれたらあかんでしょう、と分別くさいことを言いつつ、自分は責める手を少しも弛めない。
だから自ずと、め以子だけが声を我慢する形になる。声を殺すたび快楽は行き場をなくすようで、彼女の身体は何度も達した。
繋がった部分がひくひくと締まり、えもいわれぬ感覚に悠太郎は満足する。
激しく突き動かされては達し、角度を変えては達し、本当にめ以子の身体はしなやかで具合が良い。
この女をこんな風にできるのは自分だけだという、浅はかでふしだらな独占欲に彼は酔った。
め以子が縋るように右腕を伸ばしてきた。この細い腕をそっと掴んだあの男の顔がよぎる。
ずっとあんな風に、手首をそっと掴むような気持ちで、あの男はこの人を愛してきたのか。
胸の奥で風がごうと吹いた。指を絡め右手の手首にくちづける。そのままそこに軽く噛み付いた。
「何?!」
驚いて思わず声をあげため以子の唇を奪う。喘ぎまで全部呑み込むように執拗に舌を絡ませた。
ぐいと反りかえる背中を無理やり布団に押し付ける。身体同士がぴったりくっ付き、熱く煮えた膣内がいっそう熱さを増す。
「もう無理っ…壊れ、ちゃう…」
「ええよ、壊れるとこ見せて」
深く深く抉るように中を責めた。息をつく暇もなく彼女を快楽で埋めていく。
いっそ本当に壊してしまいたい、と悠太郎は思った。頭を快楽でいっぱいにして、僕のことしか考えられないようになればいい。
め以子が声にならない声をあげ、彼自身を強くきゅうっと締め付けた。もう我慢ならないとばかりに中に欲望を放つ。
め以子の身体からくたりと力が抜けた。どうやら感じさせすぎてしまったらしい。
目隠しをそっと外すと涙の跡が見えた。目を閉じ、頬を紅に染めて唇を震わせている。
自身を引き抜くと、彼女の中からとろりと欲望の跡が溢れ布団を汚した。その様子に満足し、同時に後ろめたくなる。
「ごめんな」
謝りたいのはめ以子に対してか、源太に対してか彼自身もわからなかった。
汚れた布団をそのままに、ぐったりとしため以子を抱き締める。ん、と声をあげ彼女が身を寄せてきた。
「なあ、僕のこと好きか」
「何アホなこと聞いてるの」
「ええから」
「大好きよ、当たり前やないの」
当然、というような口ぶりにほっとする。やはり自分は下らん人間やと悠太郎は思った。
「明日、源太さんのこと見送りに行くんですか」
「ええ」
そうですか、と胸の痛みを無視して返した。
「僕からもよろしゅう言ったって」
そう返すのが精一杯な自分を、悠太郎は少しだけ恥じた。
>>874 ごちそうさんですー!
源めいをリクエストしようかと来ましたが…恐ろしいのでやめますw
GJ!GJ! これ、マジ滾る!
ごちそうさん、でした!
>>874 素晴らしい!!!GJ!!
ごちそうさんです!!
今日の悠さんの嫉妬は可愛かったw
でも悠さんってよくよく考えなくても
大阪市市役所高速鉄道課課長 西門悠太郎(40)
結婚16年目 子供3人
な現代でも立派な肩書のかなりの大人なのに
あんな「代用品」なんて妻にぼそって言っていじけるとはw
ごちそうさんですー! GJ!
ごちそうさんです!
源ちゃんのデブ専は、め以子を忘れる為に逆の女性相手にしてたんだなぁと
源ちゃんいい男過ぎと思ってしまっても、やっぱり安定の西門夫婦がいいわぁ
自分は物を美味しそうに食べる女が良いんだと思ってた
もちろん逆にしてたのもあるんだろうなとも思う
あのあと自分で布団敷いてめ以子を押し倒してるにたんぽぽコーヒー100杯
次の日弁当箱を開けたら例の代用品苺でますます拗ねたに同じく100杯
それにしても、ふ久ちゃんはともかく
思春期の男子2人、両親のどったんばったんは
きつかろうw
め以子はアホの子だから、なにも考えずに代用イチゴ弁当作りそうwww
両親だけじゃなく、希子おばさんのどったんばったんまであるんだよ
朝ごはんの時、顔上げられない日は絶対あったはずだ
蔵の使用が被る時とかなかったんだろうか…w
そりゃあ暗黙の了解でしょうw
どちらかの夫婦の布団を干す日は蔵が空いてるとか…
むしろ「怖い夢見たー!おかーちゃーん」って襖を開けようとしたら「ちょっと待ってて」と何秒か待たされて
お母ちゃんがおおよしよしと慰めてくれるけど浴衣が着崩れかけてて髪が乱れて汗ばんでいて、
そのまま一緒に寝ようと思ったら「男の子なんやからひとりで寝なあかん」とか不機嫌そうなお父ちゃんに言われて
昔は僕かてお母ちゃんがええのにお父ちゃんだけお母ちゃんと寝れてずるいとだけ思ってたけど、
夫婦の営みの知識を得た時点で「あっ///(察し)」となったんだろう、泰介なんかは。
>>887 襖をスパーンと開ける子じゃなくてよかったねw
め以子似のかつをなら、きっとやらかしてくれる
夫婦の真っ最中に襖スパーン!
「…お父ちゃんお母ちゃん、何しとん」
「え?ああこれはあははははは」→パニくるめ以子
「寝惚けとらんで、はよ部屋帰り」→邪魔されて不機嫌な悠太郎
>>889 その前に、すでに不機嫌なとうちゃんを経験してる泰ちゃんが止めてくれてるかもしれん
「夜中に起こしたらお父さん、めっちゃ機嫌悪なるからやめとき」
「えー」
不機嫌になってもその後すぐにがっついてそうだな悠さんは
活男が無邪気に「赤ちゃんってどうやったら出来るん?」って聞いたら
西門・川久保夫婦は顔を赤くして目を反らし
お静さんはニヤニヤ笑い
泰ちゃんは口をあんぐり開けた後我に返って「活男!それ聞いたらあかん!!」
ふ久(3.141592653589793238462643383279… )
ぬか床「子供たちも大人になったねえ」
竹元「ふく、私のある部分の体積の膨張が止まらない」
ふく「痛い、痛い」
竹元「さすがに生娘は摩擦係数が高い…ブツリ!」
ふく「あーっ」
大阪に来たのって三月末で、四月一日から出社?
ふくちゃん仕込みは予定日ちょうどで四月上旬、
初産だから超過したとすると東京で仕込まれた可能性があるね
昔の人は運動量多いから超過しないのか?
ふく週で悠太郎が「来月には産まれるんですよね」と話してるから、どっちかというと早産気味だったと思うよ。
個人的には泰介の誕生日が知りたい。どれだけ悠太郎さん我慢できたのかw
896 :
名無しさん@ピンキー:2014/01/31(金) 19:52:32.14 ID:cq6Irf5U
>>894 ふくの仕込みは4月後半、ガス引いた頃だと割り出してた人がいたよ
>>895 どこかのスレで泰介の生まれ月は鯛が旬の頃じゃないかって推測されてた。
ふ久がふぐの旬の頃だから。
その理論でいくと活男は初鰹or戻り鰹の頃だと。
鯛ということは、魚島季節?
今日のごちそうさん、布団シーン、良かったです。
あれ、あのあと、絶対どったんばったんですよ
身体で返して下さいって言うてそう
相当高いだろうしさぞかし激しいry
婦人会の奥様方も肉事件翌日に心なしかツヤツヤしてらしたから、たぶん皆様肉の力で…と思ってしまった。
ちょっと竹元教授にビンタされてくる。
>>899 まだまだ現役でどったんばったんしてる雰囲気だった…
息子たちがますます気の毒w
私もあのシーン観て、今夜はどったんばったんですねってニヤニヤしてた
悠太郎は美味しいご飯の後は、め以子食べないと気がすまないだろうから
ちょっとふ久ちゃんと、円周率唱えてくる
>>902 それはまあ、師匠だって孫(和枝ちゃん息子)と娘(希子ちゃん)が同い年だったわけだし、時代的にも血筋的にもそんなもんじゃないかw
むしろ川久保さんは義兄夫婦があんなで新婚なのに可哀想なのかもしれない。
書けたので投下してみる。覗き話あり。苦手な方はNGで。
話は祝言から一年くらい、川久保視点。
ラジオ局の花形アナウンサー、西門希子と結婚できたことは、川久保啓司にとって快挙に他ならない出来事だった。
だから彼女が結婚後も仕事を続けることにも、彼女の実家で同居することも何の不満もなかった。
義家族の人々は多少癖はあるものの基本的にはいい人だったし、その中心である義姉・め以子のの手料理は滅法うまい。
三人の子供たちも可愛らしく、子供好きの川久保にとって苦にはならなかった。
誰もいない暗い部屋に帰り、仕事を持つ妻に苦労させて家事をしてもらうよりも、
賑やかで明るく温かい手料理の待つ家に帰り、団欒を味わうほうが楽しいに決まっている。
そのこと自体に不満はないのだが、不満なことがひとつ。
8人がともに暮らすこの家では、いわゆる夫婦生活がままならない、ということで。
もちろん、何もないということは男の沽券に賭けてないし、仲はすこぶる良いと言っても過言ではない。
しかし男たるもの、普通に仲が良いだけでは物足りないこともある。
せっかく高嶺の花を射止めたからには、身も世もなく愛し合いたい、まだまだ初心な新妻ととことん仲良くしたい、という欲もあるわけで。
さて、どうしたものか。
要は単なる惚気話だ。職場の同僚になど口が裂けても言えない。
相談できる人間がいるとしたらただ一人…似たような状況での家庭生活を送る義兄しかいないが、
よもや「妹さんと心置きなく睦み合いたいので相談に乗ってくれ」と言うわけにもいかぬ。
意を決して「お兄さん夫婦はその…やっぱり今は夫婦というより家族なんですかね」と切り出してみたところ
お決まりの口元に手をやるポーズで「夫婦は家族やないですか」と淡々と返されてしまった。
(まあ、添って10年にもなれば、そっちはそれなりに落ち着いてはるんやろ)
ぼんやりした推測とともに納得して、状況を受け入れるしかないか…と思い、妻の寝顔を見る。
お互い仕事を持つ身でもあり、平日はこうして添い寝するのがせいぜいであった。
ふと喉の渇きを覚えて一階に降りた。コップに水を汲み飲み干す。刹那、屋外で物音が聞こえた気がして、川久保は外へ出た。
(蔵…か?)
すわ泥棒か、とばかりに傍にあった箒を手にする。空は満月。少しだけ開いた扉から中を覗き、川久保は思わず固まった。
中には義兄夫婦がしどけなく睦みあう姿。
義姉は蔵の隅に腰かけ、脚を伸ばすように座っている。いつもは着物に隠れている脚はすらりと長く美しい。
義兄は床に跪くようにして、その踝からふくらはぎにかけてを舌で愛撫していた。義姉は紅潮した顔で浴衣の袖を噛んでいる。
はだけた浴衣の裾から覗く太腿に義兄が指を這わせると、義姉の背中がびくんと揺れた。
月明かりの中、乱れた髪と浴衣があぶな絵のように艶かしい。
「…っ!悠太郎、さん!」
息も絶え絶えに義姉が夫の名前を呼ぶ。義兄は指を月明かりに晒した。
「こんなにして。堪え性のない人や」
声が欲望に掠れている。昼間とはまるで違う、欲望のまま快楽に身を委ねる動物の姿がそこにはあった。
義兄の舌は既にふくらはぎを離れ、浴衣の裾の奥の奥を探ろうとしている。ぴちゃ…と水音が響く。ねっとりとした夫婦の営みに思わず川久保は見入った。
いつまでそうして固まっていただろう。がたん!と音がして川久保は身を翻した。誰か来たのかと箒を構える。
その音が蔵の中で、義兄が義姉に覆いかぶさったためだと悟ったのはややあってだった。
(あかん…何やっとんねん自分…)
川久保はすごすごと引き返す。か細い声は家に入ると聞こえなくなった。
気持ちを落ち着かせるため、もう一杯水を飲む。激しい睦み合いに生憎彼自身も反応しているが、正直後ろめたさしかない。
(そういやお姉さん、時々見かけん布団干してはったな…)
(蔵の掃除、子供らには危ないって付き合わせへんな…)
(お兄さん、時々遅くまで土間で飲んではるよな…僕が付き合おうとしても追い返されて…)
(せやった。お姉さんスタイルええんやから洋装着たらええのに、と言ったらお兄さん渋っとった…)
義兄夫婦の色々に思い当たって川久保は頭を抱えた。そうだ、今までだって合図はあったのだ。
そうか、そういうことかとひとりごちながら階段を上がる。希子はすっかり夢の中だ。
あんなものを見た後では気持ちも休まらないが、さりとて何か行動に出ることも気が引ける。
とにかく頭から追い出そう、と思いつつ彼は頭から布団を被った。
翌朝。寝不足のまま川久保は一階に向かう。
おはようさん、と義姉が軽やかに声をかけた。その頬がいくぶん艶やかに見えて、川久保は思わず目を逸らす。
新聞を広げている義兄の隣に座ると、彼が声をかけてきた。
「あんな、ゆうべ、箒…」
さっと血の気が引く。そういえば箒を落としていった気がする。
「いや、その、あの…」
「いや、君ならええんや」
ぼそりと言われ、川久保は混乱した。
「あれやったら、君らも使ってもええんやで。蔵」
思いがけない台詞に寝ぼけた頭はさらに混乱する。おおきに、と言っていいものやら考えあぐねていると。
「はい、お茶」
義姉が湯呑みを差し出してくる。受け取りついでに腰をあげると、少しタイミングがずれ着物の裾が卓袱台に引っかかった。
ふくらはぎが露わになる。そこにはぽつりと紅い跡…
次の瞬間、突き刺すような眼差しを感じた。言うまでもなく義兄のものだ。義姉は何事もなかったように台所に戻っている。
「それはそれとして…どこまで何見たかは知らんけど、とりあえず忘れてんか」
義兄のいつもの淡々ぶりとは異なる、絶妙に冷たい口調にひやりとしながらお茶を啜る。
「おはようございます!」「お母ちゃん!ご飯何?!」
子供らがばたばたと階段を降りてくる。いつも通りの賑やかな朝が始まろうとしていた。
その日の昼間。ラジオ局にて。
「なあ、今度休みとって旅行でも行かへん?」
義姉が作った同じおかずの弁当を広げながら、妻に切り出す川久保の姿があった。
(いきなり蔵っちゅうのは敷居高いわぁ…)
ごちそうさん!でした〜これ、公式ですね。
絶対こういうシーン、あったと思います。
最後の川久保さんの台詞に和みました。
蔵は敷居高いですよね。
凄い入り込んでよんでたら最後の
(いきなり蔵っちゅうのは敷居高いわぁ…)
で声出して笑ってしまったw
今日の謎カレー(オットセイ入り?)で
蔵も大変なことに.w
今日のカレー、お静さんはなんでぽっぽしているのか、
分っている風だった。希子ちゃんスルーww
あちこちどったんばったんで木造西門家がつぶれそう
今日のカレー観て、このスレの「謎鍋一本勝負」思い出してニヤニヤしてた
悠太郎はきっと
「あなたがこないなカレーを作るからいけないんです、自分から誘ったんじゃないですか」って
今夜のどったんばったんはかなりねちっこいとみた
ふ久ちゃん腐女子設定で諸岡先輩×たいすけ妄想しまくるの図ってありですか?
今更になって、このスレを知ったもんで、2時間くらいで、1からここまでずっと読みふけってしまった。
アキにフラレなかったら帰って来なかったんか!とか、キスの後はよ!なんて思っていたから上手く補完できたよ。
ニヤニヤというより、本当微笑ましいって感じなんだよな、この夫婦。かあいらし。
職人さん、ごちそうさんでした。
今日のごちそうさん、あのカレーの後って、夜なべで夫婦で繕いものだなんて
泣)しかも川久保さんはカレー食べてないし。
愛情たっぷりの視線送ってないでどったんばったんしなさい。
しかしふ久ちゃんの視線ww
>>918 2次小説だといまいち物足らなくってですよねw
朝眠そうにしてたのは夜なべのせいだけじゃないと思っているのは自分だけじゃないはずだ
歌の上手さとどったんばったんの上手さは比例すると聞いた事がある
って事は悠太郎さん...でも「そこそこの器用さ」はあるはずだし
まあ、本当にミット修繕だけであんなに寝不足だとは限りませんけどね…むしろ仲良くちくちくしてる間に盛り上がってry
なるほど!昼ごちでよく見てみると、確かにミット、
あんなに完徹するほどの修繕じゃなさそうですね!
しかもめ以子まであくびってwwなるほど〜私は浅はかでした。
「ホッとしますよね」で溢れ出る嫁バカぶり
仲良くちくちく
悠太郎はスカっとしたい
しかも次の日休み(朝から浴衣着てたから)
そして夫婦そろってあくび
これでお楽しみじゃなかった方がありえない
川久保さんも悠太郎がすぐ拗ねる性格なのを知っていたのを
見てよっぽどヤキモチ妬いた時は分かりやすかったんだろうね
という訳で兎にも角にも職人様お待ちしております
ほんとに悠さんたらヤキモチ妬きなんだからw
藤井さんにベニコくらい分けてあげなさいよwww
冒涜されてる気分ってw
嫁大スキーw
昨日の剣士姿といい、体なまってなさそう。経験重ねている40歳だしどったんばったん、今なら超上手そう。
でっかいのにかいらしいのか
でっかいからかいらしいのか
よくわからんけどとにかく見て妄想して微笑んでしまう西門夫婦です
西門夫婦を通り越して杏ちゃん東出さんが、ほんにかあいらしくなってきた。あかん。
朝ドラで、こんなにいち夫婦たぎるだなんて思わなかった。
「倹約や」と言い訳しながら(主に悠太郎が)お風呂に一緒に入り
結局遅くまでいちゃいちゃして翌朝ふ久ちゃんに真顔で
「遅うまで灯り付けとるのんはええんや」とつっこまれる西門夫婦下さい
久々に書けるようになったら、エロ忘れてた
まあリハビリ作ということで
「今日もホンマ美味そうやなあ」
職場の先輩である藤井は以前、め以子の糠床を預かっていた頃に糠漬けがすっかり気に入ったらしく、
今でも自分で漬け込んでいるらしい。
それでもめ以子の糠漬けの味には到底遠いのか、悠太郎の弁当に毎日収まっている糠漬けだけは
その頃に自分で名付けた名前で呼ぶ。
妻が料理上手だというのは嬉しくもあり、こんな形で思い知らされるのは何やらこそばゆい感じがして
頬がむずむずした。
弁当を広げたまま黙ったままでいる悠太郎をどう思ったのか、藤井は早速自分の箸をつけようとして
いた。
「だから、あげませんて」
このところ、とみに食材の制限がきつくなっている。弁当の中身もおむすびに糠漬けだけのことが多く
なってきた。だからという訳でもないが、愛妻が手塩にかけて漬け込んだ自慢の糠漬けは一切れたり
とも取られる訳にはいかないと、子供のようにむきになって弁当箱の蓋を咄嗟に閉めた。
「なんや、こんなトコでも惚気かいな」
元来、気のいい藤井はそのぐらいで機嫌を損ねることもなく、ひらひらと手を振ってこの場を離れて
くれたお陰で、悠太郎もゆっくりと今日の弁当を味わうことが出来たのだった。
め以子が実家から嫁入り道具の一つとして持って来た糠床は、まさに絶品と言うべき糠漬けを作って
くれる。いつも新鮮で歯ごたえの良い糠漬けは毎日の活力の元とも言えた。
「今日は早よ帰ろか…」
最後まで弁当箱に残していた大根の糠漬けをぽりぽりと噛み締めながら、悠太郎は今更ながらに
幸せを感じていた。
昼間の呟き通りに少し早めに帰宅すると、今日も台所から良い匂いが漂っていた。
「あ、お帰りなさい」
鼻歌を歌いながら活男と夕食の下ごしらえをしていため以子が、にこにこと迎えてくれた。見慣れた
光景ではあったが、それだから暖かで嬉しくなる。
「ただいま戻りました」
「お父さん、お弁当箱」
いつの間にかめ以子そっくりの気配り上手に育った活男が、空の弁当箱を受け取って早速洗い始
めた。言葉がなくともこの流れるような動作は全く見事なものだ。家の中で、いかにめ以子が家事や
子どもたちの躾に心を砕いてきたかが分かる。
「今日は、美味しかったですか」
今日も一日何かと頑張ってきたのか、晴れやかな表情でめ以子が帽子と鞄を受け取った。
「はい、今日もとても美味しかったです」
この時勢だ。これから日々の生活が更に厳しく大変になるのは容易に予想出来るし、恐らくはその通り
になってしまうのだろう。
それでも、め以子と、め以子の糠漬けがあれば何とかなるような気がした。
何はともあれ、人は食べなければ生きていけないのだから。
終
この夫婦は、こういうほのぼので、でれっでれなのが堪らないんだ。
糠床も惚気もごちそうさんです。
今日のごちそうさんは、心が痛む内容だったんで、
こういうほっこりとした日常を読むとマジ心和む。
西門夫婦って気づかずに周りにのろけまくりそう。
ごちそうさんでした。
ほのぼのしたのを書きたかったのに、どろどろと訳がわからないことを宣うジェラシー西門の話になった物を勢いで、投下。
ごっつかいらしいんや!と言ってもやもやしていた夜の話。過去の方と重複スマソ。
「もう、皆様の前で、その、かあいらしいだなんて」
うふうふと、機嫌が良いめ以子と比べて、僕は今とても機嫌が悪い。
「そんな風に思っていてくださっていただなんて、もうっ」
浴衣の袖で顔を隠していても、照れたり笑ったり、また照れたりとしているのが手に取るようにわかるのがなんだか悔しい。
め以子はめ以子の可愛らしさに気がつくべきであるし、僕がずっと思っていたことをめ以子は知らなかったのである。
......まぁ、前者はいいとして、まだ、僕がこんなにも気が気でないことは知らないのかもしれない。
「しかも、ごっつ、かあいらしいかぁ、うふふ」
また、にこにことそんなことを言いはるんですから。
「えっ、ちょっと、今から蔵ですか?」
明日は皆で梅の下ごしらえをしようと思っているのに、でも、うふふとぶつぶつ聞こえる。
手を引き向かうは、真暗闇の蔵。しっかりと内側に箒を立てて、扉が開かないようにした。
恥じらうめ以子に目隠しをし、ついでに手も縛る。何するんですか?と戸惑うめ以子を丁度棚になっている所に、浅く腰をかけさせた。
「んん......ひゃぁっ?!」
少し間の抜けた声が、蔵に響いた。め以子の浴衣を少しはだけさせた僕は、胸よりも、臍よりも、もっと下の部分に口付けをした。
「ちょっ、ゆう、太郎さん...なにを、ふあっ」
目隠しをされため以子は、何が起こっているのか検討がつかないらしい。僕は黙ったまま、め以子のかいらしい蕾を舌で愛で続けた。
「ん、あぁっ......ねぇっ、うぅっ......何か喋ってくだ、だめっ、はぁっ」
太ももをつたう程に溢れ出る甘い汁は、僕の鼻先を濡らす。め以子のいつもとは違う、不安が入り混じったような声は、益々下半身を熱くさせた。
「ねぇ、悠太郎さん、ゆうたろうさん、ゆうたろうさぁんっ」
もっと呼べばええんです、もっと僕の名前を、もっと。貴女が叫ぶたびに、僕は満たされるんです。僕はもっと深くまで舌を這わせた。
め以子は小さく叫び、激しく身をのけぞらせた。肩を震わせて、浅く、深く、呼吸をする姿まで愛おしい。
「悠太郎さんの、へん、たい」
め以子の言葉を否定する気は無い。その通りなのだから。貴女のせいで、どんな自分にもなってしまうことを知ってしまったんです。
知ってはりますか?嫉妬に憑かれた化けモンは、緑色の目をしているらしいですよ。今、僕の目ももしかしたら緑色かもしれませんね。貴女からは見えないかもしれませんけど。
あいつの目も隠せたらええのに。
「貴女も充分、変態ですよ」
今ので気持ち良くなるなんて。耳元で囁く。め以子の、そんな、と言う口を塞ぎ、いきり起ったものを下に押し込んだ。
「んっ、」
まだ動かない。それだけでも気持ちいい。め以子のお腹を撫でながら思うのは、僕だけの形になればいいということ。存分に味わった後、ゆっくりと動き出す。蔵の中に嬌声が響き始める。
め以子の唇、首筋にむしゃぶりつく。勿論、紅く跡も残す。次第に激しい腰つきになる。め以子の手枷を外すと、僕にしがみついてきた。
だめ、だめなの、いや。
嫌じゃないくせに。でも、本当は、ほんまに嫌なんですか?あいつの方がええんですか?
水音が響く。僕は喋らない。ただ獣のように腰を振るだけ。
幾度かの絶頂を迎え、ようやく目隠しを外した。涙の後が光り、瞳はふらついている。それでもめ以子は、僕を離さなかった。
好き、嫌い、憎い、愛してる。そんな生易しいものなんかでは無い。でも、
「好きなんですよ、あなたのことが」
口から出る言葉はこれしか無い。
僕はめ以子の胸に倒れこんだ。透きとおるような白い胸元が受け止める。
それでも、あなたは微笑む。勝手に傷ついて、こんな酷いことをしても、あなたは許してくれる。どこまでずるいんですか。
「はいはい。私も悠太郎さんのこと、大好きですよ」
でも、もう少し優しくしてくださいね。と僕を抱きしめる。こんな醜い目であなたを見つめる資格なんてないんです。本当は僕が目隠しをしなくちゃいけなかったんです。
「ゆうたろさん、こっちを向いてください 」
あぁ、本当にあなたって人は。
もう少し、あなたを見つめていてもええですか?
おわり