【巨根】TRICK・矢部謙三でエロパロ【貧乳】part6
1 :
名無しさん@ピンキー:
980で立てられなくてあっという間に落ちてしまった…
スレ立て代理ありがとうございました
もうすぐ矢部謙三も最終回
そして新作SPと劇場版ラストステージが待ってるね
ますますこのスレが盛り上がりますように
新スレ乙です
ファイナルではどうか手くらい握ってください
緊張で汗ばんだ上田のでかい手で同じく緊張した奈緒子の白い華奢な手を握りしめてください
エンドロールでぐちゃぐちゃ言い合いながら手つないで歩いてほしいな
絶妙に手元だけ隠れて見えないみたいなカメラワークでw
「手つないでる!!…のか?」って悶々としたい
3の最終話で上田の胸元に寄り掛かる奈緒子がたまらなく可愛い
抱き着いたりしないで頭だけごつんっていうのが素晴らしく奈緒子っぽい
抱きしめたりしないでニヤニヤしてるのも素晴らしく上田っぽい
今夜は矢部最終回に奈緒子だね
上田のことに少しでも言及してくれたら嬉しいな
次郎号が駄菓子屋の近くに停まっていたらなお嬉しい
未来ちゃんは奈緒子をなんて呼ぶんだろ
「奈緒子ちゃん」だったら萌える
ああー切なかった
結局奈緒子と未来ちゃんと矢部が揃うことはなかったね
奈緒子と矢部の仲に未来ちゃんが嫉妬する、またはその逆のSSとか考えてたんだけど書き直しだw
書き直さなくてもそのままここに投下しても構わないぞ!
ていうか投下して下さい!
夏休みも終わり、9月。
未来と会わなくなって久しい今も、矢部は店に顔を出していた。
秋葉と二人で捜査に励む。
今までと同じ。でも何か足りない日常。
「いらっしゃ…あ、矢部さん。お客さんがお待ちですよ」
「ワシに客?」
―――あいつか?
矢部は駄菓子を見繕いながら店の奥を覗き込む。
見飽きた貧乳の女がぱっと顔を綻ばせた。
「よう矢部。元気か」
「…なんやお前かぁ」
「何ですか、あからさまにガッカリして」
「別に」
抱えた駄菓子を奈緒子から死守しながら、矢部はそこらに置かれた本のページをめくる。
未来の忘れ物だろうか、上田が胡散臭い笑顔を振り撒いていた。
奈緒子も退屈そうに本を覗き込む。
「…あの小さい店主に聞いたんですけど…」
「ん?」
「あの女の子と仲いいんだって?上田の本なんか読んでる…頭良さそうな」
店主が「未来ちゃんのことですよー」と口を挟む。
「ああ。ワシの優秀な頭脳を尊敬しとる助手みたいなもんや」
「ふーん…」
「聞きたいか、わしの伝説を」
「いい」
「…で、お前何しに来たんや」
本を閉じ、駄菓子に手を伸ばす。
奈緒子は俯いたまま動かない。
「……よし、わかった!嫉妬やな」
「はっ?」
「ワシの捜査に首突っ込めるのは自分だけやと!
うわあアホやなあー、小学生相手に!嫉妬!うわー」
「違う!!勘違いするな!」
「…先生に会うたで。今日」
「え」
「今抱えとる重大な事件についてな、ちょっと調査を依頼したんや」
「…ふうん」
矢部はそわそわする奈緒子を眺めてため息をついた。
上田から電話がかかってくるかもしれない、もう家に来ているかもしれない、という期待が見え隠れしている。
「あーもう帰れ。送ったるから」
「…うん」
何気なく鞄に駄菓子を詰め込もうとする奈緒子の頭を叩く。
――こいつは小学生の数倍手のかかる女や。
「秋葉ー、山田のアパートわかるやろ。行くで」
「あっ立ち聞きバレてましたか…」
矢部謙三は、上田と奈緒子を巻き込みながら今回もあっさり事件を解決。
温泉を満喫して東京に帰還した。
「いらっしゃい…あっ矢部さん、いいところに!」
「まーたあいつが来とんのか」
ニヤつく店主を押し退ける。
見慣れた小さな人影。
「あ、矢部くん!」
「…おー、お前か」
「久しぶり。この本、忘れてたから取りに来たの。じゃあね」
呆気ない再会。
駆けていく背中を見送っていると、未来がふと立ち止まって振り返る。
「…矢部くん、貧乳のお姉さんとは仲良くしてる?」
「は?」
「ここで二人でお話してたって。小さい店主さんが言ってたから」
矢部はヘラヘラしている店主を睨むと、未来に近づく。
未来は膨れた顔で矢部を見上げた。
「あ。お前、嫉妬してんのか」
「矢部くん。からかわないで」
「はいはい、ワシの大事なスパイはお前だけやで」
「…ごまかした」
「…あのなあ。あの女は上田先生のもんやぞ。読んだことあるやろ」
未来の手にした本を奪い、上田の連載のページを突き付けた。
貧乳の助手のことが長々と書いてある回。
「えっ。これがあのお姉さん?…アハハハハ!アハハハハハハハ」
「笑いすぎや」
「ねえ。私は矢部くんのものだよね!」
「はぁ?」
「矢部くんが言ったんだよ、私は矢部くんのスパイだって」
「あーはいはい」
矢部は呆れ顔で未来の頭を軽く撫でた。
未来が満足げに笑う。
「じゃあ、またね」
「気ぃつけて帰れよ」
「ありがとう。秋葉くーん、うちまで乗せてってー!」
「ま、またバレてた…」
矢部謙三で毎週ほのぼの癒されてたからエロがなかなか思い付かないや
ウエヤマのいちゃいちゃが書きたい、そして読みたい
職人さん来てください
GJです
微笑ましい話をありがとう
劇場版2のやむ落ち見てたら、
上田が奈緒子の口を塞いだ後に嫌そうに手を拭いてて笑った
その後カミソリキスがあると思うとニヤニヤしちゃうな…
劇場版2は内容はあまり好きじゃないんだけど、やむ落とメイキングの充実さは大好きだなあ
追跡者・秋葉原人も入ってるしすごくお得感があるよね
2のメイキングはすごく面白かった
もっと裏側を見たい
あんなに照喜名が喋るのを見られるとは思わなかったw
火に囲まれて、何分経ったのか。
考えなきゃ、考えなきゃ、助かる方法…。
頭がぼんやりしている。
立ちすくんでいると、上田が声を掛けてきた。
「最後に、お互い今までずっと言えなかったことを一言ずつ言い合おう」
「……はい」
お互い死にかけて助かったと思っていたのに、また火に囲まれるなんて。
くらくらする思考の中、上田の真剣な顔だけが鮮明に見える。
「山田。俺は今まで、ずっと君のことを」
「……はい」
「…す、っす…」
「……す?」
目を逸らそうとする上田に聞き返す。
本当は気付いてる。
言いたいことはわかってる。
知っていましたよ、ずっと。
「俺は、君が好きだよ。ずっと、ずっと前から」
「……」
とても小さな声だったけれど、私の目をまっすぐ見てくれた。
死にかけているこんな状況なのに、幸せな気持ちになってしまう。
「……俺は言ったぞ。次はyouの番だ」
「……私も。私も、ずっと前から好きですよ。上田さんが」
上田の体が私をそっと包み込む。
私も手を回してしがみついた。
「こんなとこで死ぬの嫌ですよ、後味悪すぎます」
「ごめん。youを守れなくて」
「…上田さんは、頭使わなくていいですよ。一緒に助かる方法は私が考えますから」
助かったら恥ずかしくなって、何事もなかったようにくだらない言い合いをする関係に戻ってしまうかもしれない。
でも素直になるんだ、もう一度ちゃんと好きって言うから。絶対に。
上田さんと一緒に生きていきたい。
「……熱い…」
頭が回らない。
息が苦しい。
目の前が暗くなってきた―――
「…嫌…!!」
――あれ、息ができる。
見慣れた天井。
心臓がうるさく鳴っている。
「…はぁ…嫌な夢だった」
「どんな夢だ」
聞き慣れた声に視線を巡らす。
勝手にお茶を煎れてくつろいでいる大きな男。
「上田さん…?何勝手に上がり込んでるんですか」
「廊下に君が倒れてたから運んでやったんだよ。おそらく熱中症だな」
そういえば玄関を開けた記憶がない。
枕元に置かれた水やタオル。
頭の痛みに顔をしかめると、額の汗を上田がタオルで拭ってくれた。
「ところでyouはこんな話を知ってるか」
上田は団扇でこちらに風を送りながら、うさん臭い霊能力のことを語り始める。
どうせならお前が独り占めしている扇風機を向けろ。
でもそれが上田。ずっとずっと前から。
「…すき焼きおごってくれるなら、謎解き付き合ってあげます」
微笑みかけたら、上田はちょっと動揺してる。
それでいいんですよ。
余計なこと考えずに、私のこと好きでいてください。
ずっとずっと。
GJ!
>>9 ほのぼの劇場萌え!
>>16 夢でよかった〜。でも、それぐらい絶体絶命にならなきゃ素直に言葉にしなさそうな二人に別の意味でハラハラ…
お二人ともGJ!
乙
「絶対、絶対当たってました!この変態」
「俺がカミソリを受け渡す角度は完璧だったはずだ、君がどさくさにまぎれて俺の唇を奪ったんだろ」
「そもそもなんで私があんな目に合ったのは上田が見捨てたからだろ!」
「ずいぶんと前のことを今さら…」
いつものように勝手に上がり込んだ上田に文句をつけているうちに、いつの間にかカミソリキスの件で言い争いになっていた。
命に係わる事態とはいえもっとやり方があった、最善の方法だった、
唇が触れた、触れない。
どちらも引くことはない。
「じゃあもう一度試しましょうよ!」
「は?」
「あの時と同じくらい顔を近付けて、少しでも唇に触れたら土下座して謝ってください」
奈緒子は座布団を引っ張り、上田の前にぺたんと座る。
じっと見上げる瞳に仕方なく向き直り、上田は息をついた。
数センチ先の瞳にお互いが映る。
「…上田…そんなに見るな」
「…経過を観察し、結果を見届ける義務がある。俺は学者だ」
何十秒経ったろうか。
いつまで続けるのかを設定していなかったことに気付いたが、言い出せないまま膠着状態が続く。
「……」
「…山田、降参しろよ」
奈緒子はいたたまれなくなって目を閉じる。
顔に落ちてきた髪を耳にかけてやると、奈緒子の体が小さく跳ねた。
「…っあ…!」
「ゆ…you?」
ほんの少し、奈緒子の体が上田に傾いた。
額が、鼻が、触れ合う。
吐息が混ざる。
意地でも唇だけは触れないようにと、ゴクリと唾を飲み込む音がどちらからともなく耳に響く。
「……はぁっ…」
「や、山田…」
上田が奈緒子の肩に触れた。
奈緒子は無意識に上田のベストを引き寄せようとし、固い物に触れた感触に目をそっと開く。
そこには、ズボンを突き破らんばかりのこん棒があった。
「…うわあああああああっ!!」
我に反り後ずさる。
上田は必死に座布団で股間を隠した。
「ちっ違うこれは、誤解だよ。有り得ない。youに対してこんなことは」
「触っちゃったじゃないですか!上田!!土下座!!」
「唇は触れなかっただろ!!」
「唇のほうがまだいいですよ!!」
「いいの?」
「は?」
数秒の間。
体中に熱が巡り、顔を背ける。
「…もういいです、この話は」
「そもそもなぜキスの話なんかになったんだ」
「…昨日食べたキスの天ぷらがどうのって上田が言い出すからだ」
「そうだ。美味かったな…鱚に海老、ししとう、茄子、それから旬のキノコ…今晩も行こうと思っているんだ」
「……ついてってあげてもいいですよ?」
少しだけ気まずいような、穏やかな心地よさに包まれる。
このあと一部始終を覗いていたハルとジャーミーに鉢合わせて質問攻めにされ、再び「お前のせいで」と言い争いになることを、二人はまだ知らない。
GJ!
座布団ww手で隠すには大きすぎるんですねわかりますwww
天ぷらの具までどんどんエロく見えてくるのはきっと自分の心が汚れてるからだ。そうにちがいない。ww
なんか日本語おかしかった
×>「そもそもなんで私があんな目に合ったのは上田が見捨てたからだろ!」
○「そもそも私があんな目に合ったのは上田が見捨てたからだろ!」
>>23 そこまで意識してなかったから今ものすごく恥ずかしい気持ちですorz
お告げ者見てたら、成長した光太の心境とかどうなんだろうって考えて泣けてきた
上田山田と再会したり未来ちゃんに出会う話とか書いてみてる
>>25 (小説版にあるけど)成長しても心は戻ってないんじゃないかな…
その回とか絶対に当たる占い師の回も
若くして亡くなった俳優さんに切なくなる…
>>26 そうなんだ!
ノベライズは苦手で読んでないんだけど後日談が載ってるなら読んでみる
>>27 後日談というか(ドラマではなかったやむおちもあるけど)
ノベライズは映像では分かりにくい心情とか補足されてるんだが
ラストで光太の心が壊れてしまったのは
ノベライズの方が文章が淡々としてる分
切なく書かれてる気がする
>>28 詳しくありがとう
ノベライズは映像とは解釈や台詞が違ってるところがちょっとなぁと思ってたんだけど、
そこは気になるから読んでみるよ
過疎ってるね
萌え妄想は捗ってるんだけど自力で文章にできないのがもどかしい
ただただ無言で寄り添ってるのとか見たい
そういえば映画情報詳細出る頃
教授ブログ再開かな
それともTwitterになるかな
TwitterとFacebookでやるってメール着てなかった?
ブログの内容でこのスレも大騒ぎしてたのが懐かしいw
上田に釣られまくったなー
教授ブログは一流の釣り師ですしおすし
お前らちゃんとトリックおもひでに参加して盛り上げろよ
>>35 ああいう企画は苦手
「あのエピが大好き!忘れられない!」とか言いながら台詞間違えてたり漢字が違ってたりする人を見ると、
「ほんとに忘れられないくらい好きなの??」ってモヤモヤするから
同人っぽい垢で参加してるのがいるのが気になるわ
勘弁してほしい
「上田、上田。とりっくおあとりーと」
「…どうぞ」
「…ガム1個って。もっと、ケーキとか。プリンとか。そういうの」
「you」
「パフェとか。ほら、ハロウィンのデザートがたくさん世間に…」
「お菓子はやらない」
「……え」
「どうする」
「…い、いたずらしますよ!」
「……ふふふ」
「ニヤニヤするな!ほーらこの次郎号のカギを異世界に送ってみせましょう」
「やめろ!!こういう時のいたずらっていうのはな」
「変な期待しないでください」
「……」
「……お、お菓子くれたら、いたずらしてあげます」
「you…」
「…早く行きますよ。焼肉」
「焼肉はお菓子じゃない」
「やあ、お帰り」
「上田さん!また勝手に…あ、クッキーだ」
「学生に貰ったんだよ。ああ美味い」
「自慢か。ひとつください」
「タダで?」
「…トリックオアトリート!」
「はい、上げた」
「子供か!寄越せ」
奈緒子が触れる前に袋は奪われ、
上田は最後の一枚を見せつけるように口に放り込んだ。
ちゃぶ台のお茶を一気に飲み干し、ニヤニヤしながら立ち上がる。
「ああ美味しかった。じゃあ、また」
「何しに来たんだ。待て上田!」
「何…」
戸を開けようとする上田を引き留める。
奈緒子は上田の首に手を伸ばし、背伸びをすると上田の唇を荒々しく塞いだ。
「…っ!?…んんっ…」
奈緒子は捩込んだ舌を器用に絡め、呼吸をする間も奪う。
次第に力が抜けていく上田の体をそっと突き放した。
「……っ、山田…」
「そんなに気持ち良かった?」
壁にもたれて苦しそうに深呼吸をする上田がずるずると座り込む。
口元を拭いながら上田を見下ろし、奈緒子は笑った。
「大丈夫ですか」
「…you」
「お菓子くれないからですよ」
上田の背後に手を伸ばし、鍵をかける。
ハロウィンはまだ終わらない。
40 :
名無しさん@ピンキー:2013/11/06(水) 13:13:49.28 ID:4MLG7ipc
ハニトラの仲間で再生された
何か依頼があった時は、金や物で吊るよりも「絶対についてくるなよ」「youは連れていかないからな」って言えば奈緒子はついてくると思う
あまのじゃくだからなあ
最近は記憶喪失ネタを妄想して楽しんでる
18歳から先の記憶をなくしてしまった奈緒子と、
高校生に手を出すのはまずい、いやそれは違うな、と悩む上田
奈緒子に「教授」とか「先生」とか呼ばせたり、里見が「二人は仲睦まじい恋人同士で」と奈緒子に吹き込んだり
むしろもう少し若いくらいで
本人は奔放で悶々としてる上田を受信した
ジロとの出会いを覚えてる頃でも楽しいね
急に名前で呼ばれて動揺する上田w
映画と一緒にドラマSPも最後か
わかっていてもセツナス
食事を奢るから仕事を手伝えと呼び出され、上田の研究室を訪れて数時間。
奈緒子に充てられた仕事はとっくに終わり、日も暮れていた。
「……上田さん、まだ終わらないんですか」
「ちょっと待ってろ。おとなしく、静かにな」
「もうお茶も飲み飽きちゃいましたよ。それ、新しい本の原稿ですか」
「来週の講義に使うレジュメだ」
息をつき、奈緒子が立ち上がる。
人差し指でキーボードを叩く上田の背後に回り込み、画面を覗き込んだ。
「……な、なんだ」
「上田がちゃんと仕事してるか見てやろうと思って。……あ、誤字」
「どこ?」
「待って、さっきの…ここ」
上田の肩越しに奈緒子が身を乗り出す。
するりと滑る髪の感触。
モニターをそっと指差し、得意げに微笑んだ奈緒子から、上田は目を逸らせない。
「ね」
「君に漢字の間違いを指摘されるとは思わなかった。疲れが溜まってるんだな」
奈緒子はむっとした顔をそのまま上田の顔に寄せる。
髭の伸びた頬にそっと触れる唇。
「疲れ、取れましたか」
「…少しだけ」
外した眼鏡を机に置き、奈緒子を抱き寄せる。
つかの間の休息。
終
乙! ああ〜落ち着いた大人の関係って感じが漂ってていいなあ〜!
得意げな微笑から口付けにうつる奈緒子の表情の変化が想像できて、すごく……おいしいです……
上田山田の載った雑誌が増えてきたね
医者の待合室で読んでたので名前忘れたが
お高めの婦人誌に黒いドレスの表紙の奈緒子の中の人がふつくしかった
先月だから
まだtrick関係の話はあまりしてなかったが
>>51 今日見たよ
「美ST」だね
赤い首輪のようなアクセサリーを見て、上田に飼われる猫のような奈緒子を妄想した
仕事の関係がなかったら
ある意味飼われてるとも言えなくもない関係だけどなw
良く考えたら交通費上田の車でだし
食費は言わずもがな、
あまつさえ家賃出してるし
上田はもう少し強く踏み込んでいいと思うが
それが出来ないのが上田クオリティというかただのヘt
映画のプロモーションが本格的に始動してきた
終わりの始まりかと思うとセツナス
>>53 山田のアパートがなくなった時は一緒に暮らしてるしね。その時の話が読みたい。
なんどめだトリック
というがつい観てしまう性
たまにはage
TVの宣伝がはじまた
58 :
姫初めSS・1/6:2014/01/02(木) 00:29:50.25 ID:RWYX9YW1
劇場版&新作SP公開前記念ひさびさの投下
6レス程お借りします
既に何度か関係のある上田×山田、
しかしお互いはっきり気持ちを口には出していない設定です
※※※※※※※
往々にして、非常識な時間の電話は非常識な奴からの事が多い。
今朝にしたって、まだ正月三が日も明けぬ朝方からその男からの電話はかかって来た。
「おう山田、あけましておめでとう」
もしもしと言うより先に、いろんなところがデカいこの男、上田次郎が切り出した。
「…おめでとうございます」
と、つい年頭の挨拶を返してしまうと、相変わらず慇懃無礼な態度の上田からこんな返事が返ってきた。
「それだけか?ん?『上田様、昨年は大変お世話になりました。今年もどうぞこの貧しい胸の私めをよろしくお願い致します』くらい―――」
まだしばらく続けるような口ぶりに腹が立ち、無言で受話器を置く。まったく、新年早々何故こんな奴の話を聞かなければならないのかと思っていると、再び電話機が鳴り出した。
「もしもし」
「YOU、何故いきなり切るんだ。せっかく正月から恵まれない者に施しをだな」
「くだらない用件なら切るぞ、タコ」
「ま、待て待て!…実はな、ナカジマヤ特製豪華おせちを買ったんだが、さすがに食べきれずに捨てるのも忍びないのでだな、YOUも呼んでやろうかなと思ってな、どうだ?」
言い方がいちいち恩着せがましいのは引っ掛かるものの、
「仕方がないですね、正月と言えども仕事依頼が殺到しているところをキャンセルして行きます」と言い終わるより先、窓の外で聞き慣れたクラクションが鳴った。
「上田さん!?」
窓から外を見ると、次郎号に乗ったままこちらを伺っているのが見える。
「君が断る訳無いだろうからな。わざわざ迎えに来てやったんだよ」
「だ、だからって非常識ですよ!こんな朝早くに」
「フッフッフ、今ならなんと!ウチのマンションのCSチャンネルで、YOUの好きな暴れん坊将軍のスペシャルが一日中見れるぞ」
それが決定的な殺し文句となって、「5分で支度します」と返事をしてしまったのだった。
「ふー……満足満足」
実際、エビやイクラ、チャーシューにローストビーフなどなど、ナカジマヤ特製豪華おせちを堪能しつつ、暴れん坊将軍スペシャルも堪能していた。毎日の再放送を楽しみにしているが、年末年始の特別編成でそれもなかったので思いがけず上様のお顔を拝見出来て、ちょっと嬉しい。
が、上田はそんなうきうきした私の隣でお屠蘇をちびちびと呑んでいたが、おせちを食べ終えたのを見計らい、私の髪を一筋そろりと引いて来た。
―――来た。
正直、そんな予感はしてなかった訳ではなかった。
初めて上田とそういう関係になってから、もう何度かあるものの、いつも最初はこのパターンだった。
「紳士たる者、いきなり迫るなんてスマートではないだろう?ムード作りなんだよ」
といつか言い訳していたが、何てことはない、ただの小心者なんだと思う。
髪に触れても私が特に断る素振りも無いとわかると、髪を引いていた指は肩へと移ってきた。
肩のラインをそっとなぞりながら、私の出方を窺う。
「最初からそのつもりで呼んだのか」
上田の方を振り向かず、わざと低い声で言い放つ。
「………まさか」
顔は見えないが、声と肩に触れている指は明らかに動揺している。こんな下心丸出しの奴の策に、まんまと引っ掛かった自分が恨めしい。
「YOUはそのまま、TVを見ていればいいじゃないか」
指だけはまだ私の肩や首筋を辿りながら、よくもぬけぬけと、どの口が言うか、このっ!
「正月から、しかもこんな朝からなんて何考えてるんですか」
「YOU、『姫はじめ』という言葉を知らないか?由緒正しい日本の伝統行事なんだよ」
「何が―――!???」
つつ、と背中に上田の指が下がってきたかと思ったら、服の上から片手であっさりブラのホックが外されて、何とも心もとないような言い様の無い感覚に戸惑う。
畜生!いつの間にかこんな技まで覚えやがって!
と心の中で悪態をつきながら、思わず胸を庇う格好になり隙の出来た首筋に、微かにアルコールの匂いのする上田の唇が降りてきた。
「……っ…」
ピクリと身体が震える。それに気を良くした上田は、時には甘噛みをして私の反応を楽しんでいた。
「YOU…下着は外れてるんだ…ずっと服を着ていることもないんじゃないか?」
――どんな理屈だ!
あくまでも、胸を押さえたままの私にひろみを煮やしたのか、上田は首の付け根部分をきつく吸い上げた。
「…にゃっ!」
胸を押さえていた腕をわずかに緩めたのを見計らって、上田の手がセーターの中に滑り込んできた。
「相変わらず色気の無い声だが…」
「…やっ…」
「ん?本気で嫌なら、拒否すればいいじゃないか」
もし本気で拒否したら、この世の終わりのようにうちひしがれて、いじけるクセに。
私が体調的な理由で断る以外でそれが出来ないことを知ってて、こいつは調子に乗っている。
「ここも…豊かではないが、感度は悪く無いよ…なあ?」
さっき滑り込ませた手は胸をすくい上げるように揉みながら、わざと耳元で甘ったるい言い方で囁く。
こういう事は私としか経験してないくせに、まるで全てを知ってるかのような口ぶりだ。
最初の時なんか、最後には嬉しくてむせび泣いてたくせに。
おかげであまりに痛くて、思わずぶん殴ってやろうと思った気も殺がれたというのに。
――ふと、今のところされるがままで重大なことを忘れていた。
「ちょ、ちょっと待って下さい」
上田さんの手をやんわり制すも、少々鼻息の荒くなった上田は鼻の頭を耳の後ろにすり寄せ、止める気配が無い。
「ん?どうした…YOU?」
「あ、あのですね私…昨日からお風呂入ってなかったので、その、シャワーを」
「なに、大した問題じゃない。後で入ればいい」
ふんふんと犬のように鼻をすり寄せ、さっき制したはずの手はがっちり腰に回されていて、身動きが取れない。
「…それとも、一緒に入るか?」
「は、入るか!バカ!」
「YOU、いつだって俺はジェントルなのを知らないのか?」
本当にジェントルなら、このエロオヤジぶりはなんだと内心呆れる。
「ね、上田さん…本当に、シャワーを…」
「ダメだ」
「なんでですか!……あっ、ちょっと…だから、そんなっ」
胸を触っていた手は乳首を摘み、もう片方の腰に回されていた手はするするとスカートをたくし上げ、腿の内側にスリット入って来た。
「YOU、今からシャワー浴びてたら、一番のクライマックスが見られないんじゃないのか?」
「くっ…!」
悔しいが、その通りだ。もしかしたら、そんな時間も考えて手を出して来たのかと思うと、ますます口惜しく感じる。
「この、変態がっ…」
「フン、YOUこそ意地張らずに脱いだらどうだ?…それとも、着たままが好みか?ん?」
最近、こういう時は耳元で囁くことが効果があると知ってか、やたらに甘く低く囁いてきやがる。
―――ムカつく。
さっきから密着している腰の辺りに、少しずつ主張している巨根も。
決して認めたくはないが、ほんの少しだけそれを期待している自分自身にも。
そんな複雑な気持ちの私をよそに、上田はゆっくり内腿を撫でていた手を、一番敏感なところへと忍ばせてきた。
「…ふっ…」
「慣れてきたとは言え、良く濡らさないとな…YOUだって、気持ち良くなりたいだろ?」
「そんな、訳…ない…っ」
下着越しに軽く指で撫でられてるだけで、少しずつ追い立てられていく。
もどかしい思いはするものの、それと気付かせるのも、ましてや、言葉にすることも負けた気がして、頑なに上田の方に顔を向けようとはしなかった。
「まあいい。この天才上田次郎、YOUの好きなところは分かってるからな…フハハハ!」
それ「天才」じゃなくて、回をこなしてるうちに覚えただけじゃん!
と心の中で突っ込んでるうちに、今度は下着の横から直に指が触れる。
「…!」
「おう、熱いな…」
何やらくすぐるような仕草で指を動かしていたが、じれたように
「おいYOU、ちょっと腰上げるんだ」
「え…」
数センチだけソファから腰を浮かせた途端、上田は私の華麗なマジックにも劣らぬ早業で下着を下ろす。
「!?」
軽く混乱する私をよそに、上田の武骨な長い指が侵入してきた。
「んぁ…っ」
「いい反応だ…」
上田は満足げに呟いて、もう一本指を増やす。
「君は、ひねくれ者だからな…ここを、こうされるのがいいんだろう?」
私の中で上田さんの指がぐるりと回されて、ある一点を指の腹で撫でられると、魚のようにびくりと跳ねた。
「…ぃ…あっ…!は…ぅんっ…」
テレビからの音声と、お互いの吐息や衣擦れの音の他に、時折何やら粘着質な音が混じってくる。それが、自分から発せられてるものだと気付いた瞬間、羞恥で顔から火が出そうになる。
「…今、締まったな」
「な、にがっ…」
「ふっ、カマトトぶりやがって。ここ、俺の指が入ってるところ…だ」
言うなり、わざと音を立てるように指を大きく動かす。
「や…だ、これぇっ…」
上田は抗議の声を封じるように、耳を舐める。
「ひっ…」
「なあ…YOU、そろそろ…いいか…?」
聞かれる前からずっと腰に当たってはいたが、わざと惚けてみる。
「な、何が…?」
「いい加減、素直になれよ…この、じゃじゃ馬娘が!」
「―――――!!」
胸を触っていた手で乳首を、中を触っていた手の空いていた指で突起を、それぞれ強めに摘まれて、そのあまりに強烈な刺激に頭の中が真っ白になって―――イってしまった。
ソファにもたれて、まだ息が整わない私を尻目に、上田はいそいそとズボンのファスナーを下ろす。
「…入れるぞ」
ソファに腰掛けたまま、下着ごと半分だけズボンを下ろした間抜けな体勢で、くったりしている私を後ろから抱えるとスカートをたくし上げ、ソファにいた姿勢のまま、ゆっくりと挿入してきた。
「…ぁ、あ…ぅんんっ…!」
「ぅ…おい…っ…YOU…もっと、力抜け…保たないっ…だろ…」
じわじわと私の中を侵す、上田さんの熱さからはもう抗えない。
とても楽しみにしていたはずの「暴れん坊将軍スペシャル」のテレビ画面を虚ろに見つめ、全く内容の入って来ない音声を聴く。
ああ…上様の立ち回りだ…と
穿たれながらぼんやりと考えていると、上田がこんなことを言いだした。
「え、液晶、テレビにっ、なったのが、少々、惜しいな…」
「?…な、ぜ…?」
「ブラウン管、だと、君のっ、姿が映るじゃ、ないかっ」
快楽に溺れかけ、朦朧とした頭が、映るはずのない私と上田さんとの行為を大画面テレビに映す。
古典的マンガ表現のごとく、頭から湯気が出そうなくらい恥ずかしくてテレビから顔を背けると、上田さんの唇が触れた。
「YOU…そんなに、締めるな…っ」
「し、締めて、なんかぁっ…」
「……まただ」
そう呟いて、再び唇が触れる。今度は、唇に。
触れるだけのキスからだんだん深く、そして唇の隙間から舌をねじ入れ、口の中までも侵す。
「んっ…うぅ、ふ…」
―――何かが、身体の内側からせり上がって来る。
上田さんも限界が近づいてるらしく、喘ぐ速度が速くなり、どちらのものか分からない汗が混じり合う。
「はあっ…はあっ、………奈緒子…っ、奈緒子…!」
こんな時だから、いつも気付いていないと思ってるだろうが、そんなに何度も熱く名前を呼ばないで欲しい。
そんなに求められてるのかと、勘違いしそうになってしまうじゃないか―――
「…くぅ…も、う、出す…ぞ…っ!」
内側からせり上がるものが一気に身体を貫いて、頭のてっぺんまで来た時―――
「…あ、ぁああ――――!!」
私の中の上田さんから一際熱いものを放たれ、お互いほぼ同じくして果てた。
「………上田さん」
「ん…?」
「そろそろ…離して欲しいんですけど」
少し息が整った頃、上田さんは私を抱きかかえたまま、私の肩に顔をうずめていた。
「まだいいじゃないか」
「というか…結局、TV途中から見られなかったし」
「………」
「いいから早く抜け!このタコ!」
上田は半ば渋々私をかかえた手を緩めたので、私はゆっくりと腰を浮かせ、抜こうと試みた。
「んぅっ…」
胎内から熱い楔が引き抜かれる感覚に、ぶるりと小さく震える。
半分程引き抜いた時、上田が私のセーターを下着ごと捲り上げ、視界を奪った。
「うにゃーっ!何すんだ!おい、上田!」
「悪いな、YOU」
自分のセーターと格闘し、身を捩らせる。
「ちょっ…!また、中、ピクンって…」
「おおぅ…そんなに動かすんじゃない」
上田は私の視界を奪った服を全て剥ぎ取ると、しっかりと腰をつかんでぐるりと反転させ、向かい合わせの状態にさせる。
「冗談、です…よね…?」
「どうせなら、このままあと2、3回挑戦しようじゃないか」
「ば、バカっ…!せめて、付けてしないと…!」
「大丈夫だ。YOUのバイオリズムは熟知して、妊娠し難い日を選んでるし…それでも万が一の場合は、責任は取らせてもらうと、YOUのお母さんに確認済みだ」
きっぱりと言いきった上田に、思わず意識が遠のきかける。どちらにしても、なんてことを…
「…あとで、腹いっぱい寿司食わせてやる」
「……トクウエ以外認めませんよ」
「任せろ。俺は生まれてからずっと、約束は破ったことはない」
もう突っ込むのも疲れて、上田さんの首に腕を回したのだった―――
※※※※※※※
以上です。
また劇場版や新作SPでスレが盛り上がってくれることを祈って。
すみません、最初の方に上田の部屋のリビング、という設定を入れ忘れたまま
完結(投下)させてしまいました…orz
全て教授の部屋のリビング内での話です
重ねてすみません
まだ正月三が日も開けぬ朝方からGJ!
あけましておめでとう、そしてありがとう
ラストステージとSP3のネタバレって公開後どれくらいでOKになるんだろう?
ネタバレって書いて改行すればいいのかな
矢部さんツイッターの「付きおうとるんか!?」が最高だ
ぜひ本人に直接聞いてください
新参者最高だったw
むくれる顔とか怒りながら歩くのが奈緒子みたいだなーと思ってニヤニヤしてたら「山田さん!」で盛大に吹いた
>>58 GJ! ときどき入る山田のツッコミがどれも最高! 感極まってくると上田→上田さんになってるのが萌えた
石原×山田に開眼した
過去スレの神様ありがとう
映画見てきたー!
ちょっと頑張ってSS書いてくる。
明日のテレビSPも楽しみだ!
楽しみにしてる
このスレ的に今回のパンフは絶対買うべき
まだ映画見てないけど記憶喪失オチと聞いて同人誌みたいな展開だなと思ったw
上田が山田を抱くしかないな、これは。
実は恋人同士と吹き込むもよし。抱いて色々思い出させるもよし。
本気で最悪だ
半年ROMってろなんて言葉は死後になったのは確かだが
>>77は書き込む前に3回読み返して
それを他人が呼んだらどう感じるかを考えろ
ここまで基本的なことを言われる意味を理解するまでネットもSNSもやめとけ
友人なくすぞ、今いないなら今後もできない。老婆心から言ってる
新作スペシャルの後の話だからっていう理由でまだ見に行ってない人はたくさんいるのに
改行もなしに書くなんて本当にあり得ない
ガセだと思って忘れるわ
ちょっとよくない方法かもだけど、雑談なりなんなりで流さないか?
後から来た人がすぐ気がつかないようにさ。
さすがにひどいわ。
つーことで、今日のスペシャル楽しみ
新作は普通に楽しみだ!
しかし正直オマージュ元ネタが(オカルトやホラー苦手)さっぱりわからないだろうが
ついていけるのか心配
流しましょう
長嶋…茂雄
>>78-81 通常漫画アニメドラマ作品スレは発売日公開日から基本的にネタバレ解禁
ネタバレ嫌なら見に行くまでネット断ちしろとしか…
いや本スレなら
それも重々わかるんだが
ところでこれもバレといやバレかな?
昨日のBSプレミアムで
阿部ちゃんが話してたのは誰?
途中うっかり寝てしまったんだぜ…orz
来週まで謎?
事前情報ではあの教授らしいんだが
>>86 最後まで見たけど特に明かされてなかった。「あの教授」って誰?
上田と話してたのは恩師の柏崎教授で、あの後超能力者への挑戦状を思いつきepi1へ・・・という妄想
SPおわた
はいはい結婚しろ
>>88 さらっと爆弾投下された感じでニヤニヤしたw
SP3は同じ部屋で寝てるシーンがないのにどんどん日数が経過していったから脳内補完が追い付かない
妄想がとまらない
まだ映画観てない組だが
新作SP3の最後のあれだけでいいと思えた自分が安過ぎる
スペシャル最後の数分だけ見られなかった!
何があったんだ
いつものあれ
やっぱり次郎号がペット状態
最後の最後で教授のプロp
>>91 録画してないからうろ覚えだけど
ラストステージの予告に出てくるような「ヤー!」「ムッシュムラムラ」とか言いながら奈緒子が遊んでで「レディとしてそれでいいのか」とか上田が言って、
提供のナレーションにかぶせつつ
「youがもし、嫁に行くところがないと言うなら…。………」
「言うならなんだ?」
で終わり
って感じ
>>94 まあすぐではないが
つDVD
つ青いやつ
今からやむ落ちが楽しみだw
行きの車内の会話とか部屋でこんにゃく食べてるところとか、たくさんカットされてそう
ところでなすびのミサンガは
パワーリングという解釈でいいんだよな?
使い方も意味も違ってたが
チラ見してたくらいだから奈緒子も
興味なくはないんだろうなww
上田の首すじに色気を感じる
むしろ映画は(ネタバレ↓)
映画開始前からテルマエ2の予告入るし
上田がとにかく色っぽくて困った
なんでシャワーなんだよ
空港で山田と合流した時の表情とか
ラストなどはもういうまでもなく
あと山田の、岩の上に座ってた時の体勢が
人魚姫の像に似てるように思えてならない
岡田眞澄リスペクトなんだろうかと
本当はすごく妄想くすぐるシチュエーションなのに
なんか切なくなってしまった
100 :
名無しさん@ピンキー:2014/01/15(水) 15:41:41.37 ID:jJy+HZVx
上田が寿司屋つれてって
トクウエ!トクウエ!ってはしゃいでる奈緒子の小説読みたいです
BSプレミアムの超常現象面白かった!
阿部ちゃんとわかっていても
上田にしか思えなかったがw
そして見事に釣られてたな自分…
上田が出るというガセ情報書き込んでスマソよ…orz
そろそろ映画ネタバレこっちもあり?
映画見てきたばかりでこっち的妄想nrnrが止まらない
ネタバレ表記だけしとけばいいんじゃないかな
桶
という訳でネタバレ自分的萌シーン
上田→山田に萌え過ぎて頭髪が矢部化した
・空港待ち合わせで山田の頭こつん
・ムッシュム・ラー村の雑魚寝の距離感と向き
・同じく雑魚寝の時の上田の謎の足の動き
(矢部達に丸見えなんだが)
そしてここの記憶喪失ネタバレ読んでしまって
それだけでネタ浮かんでは自嘲的に厨二ネタだなぁとか思ってたが
いざ見たら余計厨二妄想してしまったww
映画ネタバレ妄想
14年の記憶がない山田に、実はプロポーズもした婚約者同士だと刷り込む上田。
エッチしてる時に巨根の衝撃で記憶を戻す山田。
映画バレ厨二妄想
(東〇テレビ昼ドラ的?)
記憶喪失のままだが
しばらく経つと上田の自分を見る眼差しに愛情を感じつつ
今の自分ではなく過去の自分を見ていることに切なさを感じるが、どうしようも出来ないことに苛立ちを覚える。
思い余って「抱いてくれ」と正面からぶつかるが、上田に拒絶され…
あーもう自分テラアホス
映画バレ
以前「奈緒子が記憶喪失になるネタを妄想して楽しんでる」と書いたが、まさか現実になるとは
文字の力w
今回は何気ないボディタッチや雑魚寝の距離感にドキドキしてしまったよ
上田を心配する奈緒子がとにかく健気で可愛かった
船で上田の腫れ物を発見した時の「上田さんこれ!」「…キャーッ!」「うわあああ!」「キャーッ!イヤアアアッ!」がなぜか可愛くて萌えた
>>107 バレ注意
その後上田の治療中に一晩あの岩の上ですごす奈緒子がかわいすぎた…
映画バレ
腫れ物で魘されてる時「山田…山田」と山田の名を呼んだり美人とか言っちゃう上田に萌えた。
ところで、上田ってよく依頼先の女性に惚れることがあったけど、
仲間由紀恵似の美人の山田に初対面時に実は一目惚れしてた、てことはないのかな?
バレ
新作SP3と映画では初めて山田が若い男やら半裸の男と仕事
一方の上田は映画で男に迫られるという最後だからか貴重なものを見たww
「水飲むな、虫に刺されるな、迷子になるな」
コクン(`・ω・)
が可愛すぎてたまらん
海外旅行に大はしゃぎな奈緒子を見てるだけで幸せ
>>111 そこは上田がおかんというかおとんというかこの保護者め!と萌えたぎったwww
バレ
雑魚寝で謎解きしてる時の上田の足は明らかに奈緒子狙ってるw
奈緒子が気付いて足引っ込めたとしたら更に萌える
>>113 いくらヒガシも北村も居なくなったとは言え家の作り的に
物音筒抜けどころか隣に丸見えですよ教授…と思ったwww
115 :
113:2014/01/21(火) 17:10:55.28 ID:2iwzgtL3
>>114 こうですね分かりますん
つかヒガシ繋がれて居たよね?
「上田」
「何だ」
「当たってる」
「当ててるんだ」
「水虫が伝染る」
「そんなものは無い」
「こそばゆい」
「嫌なら避けろ」
「……」
「……避けないのか」
「上田」
「何だ」
「へたれ。変態。童貞」
「なっ」
「……足だけで良いんですか」
「……you」
「あ〜まだるっこしい!さっさとヤらんかコラ!」
「矢部さん矢部さん!声大きいですー!」
>>115 当ててんだよワロタ
ヒガシは繋がれて隣室の矢部秋葉と一緒
でも部屋の仕切りあっても
扉もカーテンor蚊帳的なものもないから丸見えというね…
117 :
名無しさん@ピンキー:2014/01/21(火) 18:19:26.59 ID:THjb5mmh
上田は出会った頃は
ほれてたかは知らないけど
奈緒子を女性として扱ってるよねw
クルマがきたときとか、
死体を見たとき、
母の泉に捕まった時も…
最初から奈緒子はかなりの変人だったはずだけど
上田は奈緒子にやさしかった。
問題は奈緒子だよ
上田がかばってくれても、
車にむかってどなってるし、
俺のことは気にするな
といわれたら、はい喋ります(即答
それでも上田は奈緒子をかげながらサポート
してるし、
気持ちを伝えようとしてるし…
アパートに入れない時もどうにかしてくれてるのに…
そして今回の映画で
上田の努力はまきもどしという
最近、食わず嫌いだったテレビシリーズ3を見て、最終回に萌え狂った。
頭ごつんとか、プロポーズとか、リアルタイムのスレがどんな反応だったのか知りたい。
romってたら見つけたけど、
>>44の書き込みが映画の未来予知だね。すごいw
映画のラスト見て滾ったにも拘らずエロなしごめん。
上田×山田
得意満面に手品を披露する自称霊能力者の女を見詰め、上田は涙腺が緩むのを自覚した。
一年間ずっと、片時も忘れることは無かった。
言いたいことはたくさんあるのに何も言葉が出てこない。
十五年前やって見せたのと全く同じ手品を披露し終えた彼女は、至極優雅に微笑んで――上田にそっと手を差し出した。
「……」
必死に我慢していた涙が上田の目の端からぽろっと零れる。
それを見た奈緒子が少し怪訝な顔をするが、上田はそれに気付く余裕がなかった。
恐る恐る手を伸ばし、差し出された華奢な手のひらにそっと己の手を重ねる。
触れたら消えてしまうかも知れない。
これは俺の願望が創りだした幻かもしれない。
そんな懸念が頭の片隅に浮かんだが、上田の手は奈緒子の手をすり抜けたりはしなかった。
触れることの出来る、質量を持った実体が確かにそこにあった。
幽霊でもいい、もう一度会いたいと思っていた女が、生きて自分の目の前にいる。
――もう我慢など出来なかった。
上田の手の中にすっぽり収まる小さな手、それをしっかりと握りしめ、立ち上がる。
「山田……山田ッ!」
奈緒子の驚いた顔を間近に見ながら、そのまま抱きしめようと肩に腕を回し……机にそれを阻まれる。
派手な音を立てて激突した机を邪魔そうに迂回した上田は、山田の正面に立つとその顔を改めて眺めた。
長い黒髪。色の白い肌。どこか硬質な印象の顔立ち。
「あ、あの……お金……、賞金……」
がめつい性格も変わっていない。一年ぶりの再会だというのに。
――まったく、この女は。
あまりにも普段通りの奈緒子に、知らず上田の唇は綻ぶ。
「賭けはYOUの勝ちだ。
寿司でも餃子でも、すき焼きでもなんでも好きな物を食わせてやる」
言いながら、そっと奈緒子の頬に触れる。
「え、あ、いや、そのっ、すっすっ寿司っ寿司寿司餃子!?」
長身を屈め、顔を近付ける上田に奈緒子が慌てる。
意味不明に寿司と餃子を連呼しながら逃げようとする奈緒子を捕まえ、強く抱きしめる。
「山田」
名前を呼ぶと腕の中の奈緒子が大人しくなった。
「……おかえり」
奈緒子の耳元で上田が囁く。万感の思いを込めて。
抱きしめられた奈緒子はもぞもぞと身じろぎし、上目遣いに上田を見やる。
そして小さな声で「……ただい、ま?」と応えた。
***
一方その時、研究室の扉の外で。
「……なんや、そのまま一気にいかんかい!」
扉の隙間に張り付いて覗きをしながら矢部が悪態をつく。
その背後で石原が秋葉を羽交い締めにしている。
「兄ィ、わしも見たいよ〜」
「山田奈緒子萌へ〜……げふっ。
あの初代もう乱入しようとしないので手を緩めて下さ……ぐほっ、がくっ」
擬音付きで気絶する秋葉。その手には『実は記憶喪失でした!ドッキリ大成功!』の看板が握られてたとかなんとか。
>>121 全力でGJGJGJGJ
最高です
ありがとう、ありがとう
123 :
約束 1/2:2014/01/23(木) 15:36:55.46 ID:JBFRM2ee
便乗して映画ネタ
本スレとか見てたら上田モノローグだけでエロなし。
〜〜〜〜〜〜〜
あの一連の事件から、3か月が過ぎた。
あの後、自分がどうやって帰国してきたのか、その記憶が曖昧ではっきりしない。
多忙な日々の中、大変気が重かったが、里見さんへの報告を済ませ、気付いたらあのアパートの前にいた。
―――もしかしたら、すれ違いに帰って来ているかも知れないと、我ながら非科学的な事を思いながら。
だがしかし、当然部屋の主はいつ行っても戻ってくる気配はなかった。
胸の貧しい、いやしくも根性がねじ曲がった食い意地の張った欲深い女が、俺の前から姿を消した。
たったそれだけの事だ。
むしろ体よく厄介者払いが出来たと、この先社会的義務として付き合わなくても良くなったことを、両手を上げて万歳三唱し、赤飯を炊き、尾頭付き鯛を焼いて祝うほど喜ぶべき事なのだ。
なのに何故、
―――何故、こんなにも。
多忙な日々の合間、時々あのアパートを訪れては一人、茶をすする。
たまたま、渡航前に山田がいつものように家賃滞納していた為、それならと寛大かつ偉大な俺は前もって、大家さんに家賃を1年分まとめて払っていた。単純な厚意だ。
ただ、支払いがうっかり帰国後になってしまったのは、大家さんに対して大変すまないとは思ったが。
124 :
約束 2/2:2014/01/23(木) 15:38:40.46 ID:JBFRM2ee
自分の部屋とは違う場所に身を置くのは、より明晰に脳細胞を活性化させる為、そう、必要性からなのだ。
部屋のインテリアをそのままに残しているのも、以前と変わらぬ環境が一番いいという事以外、特別何もない。
強いて挙げるならば、里見さんの母心に対する気遣いだ。
決して、未練などという感傷によるものからではない。
だが、世界はこの天才上田次郎を放っておいてはくれない。
日々問題は山積しているのだ。
それに対して多忙な中でもベストを尽くさなくてはいけないのだ!
ベストメガネドレッサー賞に科学と人類大賞やノーべル物理学賞etc…全ての賞と名のつくものも、俺の受賞を今や遅しと待っているのだから。
それに、俺は義理堅い男だ。
もしも………もしも、
一年後、彼女が本当にあの約束通り。
その時は…
その時こそ、俺は君に―――
<END>
以上です。
>>123 萌えるよりも先に、あの後上田がどうしたのかというのが綺麗にまとめられてて驚いた
1年分の家賃を払う上田泣けるよ…
神がたくさんいて嬉しい
ありがとう
映画バレ
洞窟地下の着火場所、あれ一段高く設えられてなんだか門のようだったけど
あそこで火をつける=門構えに火、っていうことでいいのだろうか
火をつける呪術師の行為そのものが「門構えに火」って事でいいんだろうか
そしてこのスレ的には上田を逃がすためでもあるから、
山田の着火行為=「門構えに火」=上田へのメッセージってことでいいんだろうか
見終わっていろいろ思い出しながらそこに気づいて泣いた
深読みすぎたらごめん
矢部視点
映画ネタバレ注意
爆音が収まったのを確認して外に出てみると、村人たちが神妙な顔で集まっていた。
静かに何かを告げ、ゆっくり立ち去っていく。
「…なんて言うてたんや?あいつら」
加賀美は目を伏せたまま、小さく呟いた。
「…『ボノイズンミは我々を守って死んだ』と」
死んだのは目の前で確認したというのに、今さら何を言いだすのか。
…いや。待て、――「今」の、ボノイズンミは
「…や…矢部さん…」
呆然としている秋葉を連れ、あの洞窟に向かった。
あの女が死ぬとは思えない。
けろっとした顔で帰ってきて、上田先生とじゃれ合っているに決まっている。
「…先生…」
洞窟の奥、上田先生は静かに岩をかき分け、土を掘り起こしていた。
血の滲んだ指先。
顔を伝う水滴は、汗か、それとも涙だったのか。
声を掛けることができなかった。
バンバンバンバンバンバンバンバンバンバン
バン バンバンバン゙ン バンバン
バン(∩・ω・) バンバンバンバン゙ン
_/_ミつ/ ̄ ̄ ̄/
\/___/ ̄
帰国後。
事件の報告や後処理で慌ただしい日々を過ごし、数週間ぶりに駄菓子屋に立ち寄った。
「……!!矢部くん。お帰りなさい」
警視総監の娘が、強ばった笑顔で俺を迎える。
総監や秋葉から何か聞いたのかもしれない。
「…土産、遅なったけど」
「…嬉しい。ありがとう…」
お喋りなこいつにしては珍しい沈黙が流れる。
何をするでもなくぼんやりと駄菓子を眺めていると、ガサガサと袋を破る音がした。
「矢部くん見て!どう?似合う?」
小さい体に似合わない、アンバランスなマスク。
思わず吹き出した。
――久しぶりに笑った。
「…矢部くん!」
小さな体が、ぎゅっとしがみついてくる。
マスクを外してやると、ぼろぼろと涙をこぼしていた。
「な、何や?どうした」
「…無理して笑わなくていいんだよ」
「…お前が笑かしたんやろ。子供が気ぃ遣うな、アホ」
頭を撫でてやりながら、ふと、棚の陰に落ちている一枚の紙に気付く。
床に屈んで覗き込むと、薄汚れたトランプだった。
以前あいつが来た時に落としていったのだろうか。
――山田。
山田。
「……山田。…山田…!」
「…矢部くん」
立ち上がれなくなった体を、小さな手がそっと撫でている。
あれから一度も口にできなかった名前を、ただひたすら呼び続けた。
終
>>128 GJ!
平静装ってるけどダメージ喰らってる矢部萌え
未来ちゃんいい子だなぁ
秋葉視点も書いてみようかな
秋葉の初登場の時って奈緒子に萌えてるだけだったけど、映画では普通に会話しててなんか空気感が良かった
パーフェクトBOOKで「自分の中の裏設定はありますか?」みたいな質問があって、
秋葉の中の人が「萌えーって言ってるだけじゃなくて、本当に奈緒子さんのことが好きなんです」って言っててキュンとしたw
それからは秋葉の一歩引いた片思いに萌えてる
>>132 >本当に奈緒子さんのことが好き
なにそれ萌える
秋葉視点読みたい是非是非
秋葉の「奈緒子さん」っていう呼び方がすごく可愛くて好き
一応バレなので改行
小説だと「奈緒子さん、矢部さんを見捨てないで」って台詞があって萌えたんだけど
映画では絡みが少なくて残念
バレ注意
>>134 矢部に奈緒子が「助けたら本当になんでも言うこと聞くのか?」って言ってるけど、
その前に「言うこと聞く」って言ってるシーンがないからカットされてるんだろうね
やむ落ちで復活求む!
「奈緒子さんどちらへ?」もなんか良かった
優しい…
流れ豚斬りスマソ
劇場版2見返してたら
曲と共に荒川河川敷でほのぼのつか爽やかなEDだよなあと
何気にラッキー・マリア歌詞検索
最後のフレーズ
「忘れずにいてね
輝く未来を」
ラストステージ後の今は本当に切ない
スマソ
最後抜けてた
「忘れずにいてね
輝く未来を信じて」
だった
>>136 あーそんなことを聞くとエンドロールと上田の顔を思い出して
また観たくなるジャマイカ
TRICKって言ったら鬼束だ、とは思うけれど
あれ歌った人、呼ばれてないんだよな、舞台挨拶…
バトルロイヤルの月恋歌もいい
歌詞全体が二人を現しているから全文読んでほしい
>>140 ラストステージ観た後、月光とおんなじくらい月恋歌聴いてる
歌詞聴いてて山田と上田の姿しか出てこない
月恋歌、鬼束の歌だと思ってたら違う人なのね。
歌声や曲の感じが似てる。
ラストステージ身に行ってからの余韻でドラマ初期から見てるんだけど
スキャットのときの矢部に見つかって上田のワキから手出してはっはっはーとかやってる奈緒子かわいいよ奈緒子
秋葉視点
映画バレ注意
温泉からの帰り道。
未来ちゃんが「パパに電話したら、記憶喪失の女の人の名前がわかったって」と慌てた様子で報告しに来た。
「…山田奈緒子さん、だって」
矢部さんは「よくある名前や」と言いながらも搭乗手続きを済ませ、
僕ももちろん、信じてはいけないと思いながら矢部さんについていった。
「…山田、奈緒子さん…?」
「…はい?」
矢部さんが「お前が見てこい」と頑なに言うので、仕方なく部屋を覗き込んでみた。
奇跡だ、と思った。
一目惚れした、大好きな人が再び目の前に。
涙が止まらなくて、
言葉にならなくて。
「…もう大丈夫ですよ。僕らは奈緒子さんの知り合いです」
戸惑った顔で頷く奈緒子さんは、まるで別人だった。
何も覚えていないのかと心配したけれど、話をするうちに、15年分の記憶を無くしていることがわかった。
「まあ確かに、昔のあいつは陰気やったな。アホやったけど」
その時は気がつかなかったけれど、
『今』の奈緒子さんにとって、矢部さんや上田先生より先に知り合ったのは僕なんだ。
「秋葉さん」
顔を見せると、奈緒子さんが僕の名前を呼び、少しだけほっとしたように笑う。
それだけで幸せだ。
矢部さんと相談して、奈緒子さんが見つかったことは上田先生にはまだ知らせていない。
でもきっとすぐに、二人は出会う。
その時奈緒子さんが笑っていてくれたら、僕は幸せだ。
おしまい
>>145 みすみす有利な立場をふいにして、それでも幸せって・・・いい奴だ・・・GJ!
>>145 GJ!
折角先に知り合いになったのに…秋葉…!
149 :
月光1:2014/01/26(日) 14:26:49.41 ID:YPcCKbAa
月光が頭から離れないので書いた
反省はしていない
タイトル入れるのでバレが駄目な方は避けて下さい
「さよなら」
彼女の声を最後に聴いてから、随分時間が経った。
彼女は家族でも恋人でもなかったから、傍に居ない時間の方が、圧倒的に長い。
それは、彼の輝かしい人生の片隅に、何時の間にか紛れ込んでいた異物。
けれど、埋めようとすればする程、その空白に、潰されそうになる。
大学からの帰途、ひとり愛車を走らせる。
助手席に座る彼女の横顔を思い出す。
いつも変わり映えのしない、野暮ったい髪型と服装で、とても楽しそうとは言えない顔で。
振り払う様に頭を振り、カーラジオのスイッチに手を伸ばした。
先日受けた、『第31回人類と科学大賞・候補者に訊く』というインタビューが間も無く放送される筈だ。
スイッチを入れると、まだ番組は始まっていないらしい。
ピアノの旋律が流れ始めた。
何という歌手の歌だったか。懐かしい歌だと思った。
150 :
月光2:2014/01/26(日) 14:31:54.27 ID:YPcCKbAa
───目的の村へ向う途中、彼の話に飽きたのか、彼女は無言でカーラジオのスイッチを入れた。
ピアノの旋律が流れ始める。
「あ。この歌」
「好きなのか」
「いや。聴いたことあるなって」
「時代劇しか観ないyouは知らなくても無理は無い。これは今流行りのドラマの」
「お前、ドラマとか観てるのか。意外だな」
「学生はこういう物が好きだからな。彼らとコミュニケーションを取るのも仕事の裡だ」
「へー」
「3歳でピアノを弾き熟しモーツァルトの再来と呼ばれた俺としては、こういうった音楽は……ってyou、何してる」
「何か食べ物ないか。腹減った」
「我慢しろ。鞄を漁るな!財布を出すな!カードを抜くな!」
彼女の頭を小突いた。
どうにも間の抜けた空気の車内に、場違いに切ない歌声が流れる───
彼女と出会った頃に流行った歌だ、と思い出す。
昔と呼べる程の歳月を伴った思い出。
けれど、彼女の記憶に伴うのは、生々しい喪失感。
痛みは、彼女を運命から攫えなかった、あの時の侭だ。
静かにピアノの旋律が流れる。
切なく、それでも強い歌声が結ぶ。
『こんな場所で どうやって 生きろというの』
いつか痛みさえ喪えば、その答が出るのだろうか。
審判の日が来る。
<了>
ほのぼの秋葉×奈緒子さんを書いてみた
映画より前のお話
季節は春です
春だ。
春はいいなあ。陽射しも気持ちいい。
捜査をサボっている矢部さんを探しがてら川辺をふらふら散歩していると、可憐な女性の姿が目に入った。
地面に這いつくばっている、あの美しい黒髪と清楚なロングスカートは!
「奈緒子さあああん!」
「うおっ、秋葉」
「はい秋葉原人です!捜し物ですか?手伝いますよ!」
「…これ」
手に握られていたのは、つくし。
そっか…つくし取ってたのかあ…。可憐だなあ。
可愛い。奈緒子さん可愛い!
「春らしいですねぇ」
タンポポとかも似合うんじゃないかなあー、と周囲を見渡していると、
奈緒子さんは誇らしげにビニール袋を抱えて見せてくれた。
つくし、大量すぎやしませんか、奈緒子さん。
「すごいだろ。佃煮にするんだ」
「食用!?」
「手間はかかるけどウマイから」
「へえ。僕、食べたことないんですよ」
「食べてみるか?」
「え!生で!?」
奈緒子さんの無茶ぶりになら応えてみせる…!!
つくしを口に含もうとしたところで、奈緒子さんが鞄からタッパーを取り出した。
「夕方まで粘ろうと思って弁当作ってきたから」
つくしの佃煮、卵焼き、おにぎり。
シンプルなお弁当。
「い、いいんですか」
「一口だけですよ」
「もちろん!もちろんです!いただきます」
奈緒子さんと二人きり。
奈緒子さんの手作りお弁当。
奈緒子さんの箸。
ああ、こんなに幸せでいいんだろうか。
「んん!美味しい!美味しいです、すごく。
奈緒子さん料理がお上手なんですねぇ」
「…卵焼きも食べていいぞ」
あれ。奈緒子さん、照れてますか?
可愛い!萌え…!
「はあ…幸せ。ごちそうさまでした」
「……秋葉っていい人なんだな」
えっ。
奈緒子さん、それは。
そのお言葉の真意は。
「上田みたいに文句ばっかり言いながらバクバク食べる奴とは違う」
ですよねー!
上田先生が基準ですよねー!
「あんなにあったら3日はもつと思ってたのに、昨日で全部なくなって。
『家賃を払ってほしければ、次は卵とじと天ぷらも作れ』って言うし」
そうか、上田先生は奈緒子さんの手作り料理を日常的に食べているのか。
そしてリクエストまで…!
上田先生め…!!
「こんなに料理上手で優しい奈緒子さんに酷いことを…。
じゃあ、僕が昨日の分もたくさん取ってあげます。
奈緒子さんがおなかいっぱい食べられるように!」
せめて、僕にしかできないことをしよう。
上田先生や矢部さんにはきっとできない、「素直に褒める」「すすんで協力する」。
ほら、奈緒子さんは嬉しそうに笑ってくれる。
「お前、やっぱりいいやつだ」
萌えー!
おしまい
>>149 月光の歌詞の破壊力凄いよね
映画の後だと尚更涙腺にくる…
>>151 素直に好意示してくれる秋葉って貴重な癒しキャラだな!
ほのぼのしたGJ!
>>151 山田が貴重な食料を分けてあげるなんて…秋葉は幸福者だな。ほのぼの萌えー。
>>151 秋葉がすごく健気で読んでて泣いてしまったw
秋葉いいやつだ
初登場の頃は、秋葉×奈緒子に萌えを感じる日が来るとは全く思っていなかった
157 :
矢部山:2014/01/28(火) 14:41:52.27 ID:EfFdHHO2
誰か甘めの矢部山か石山を書いてくれ
上田の研究室のドアに手をついた奈緒子に立ちバックで攻める矢部が見たいと最近思ってるんだけど、
どうやってその展開に持ち込めばいいのか全く思いつかないので誰か書いてほしい
161 :
矢部山:2014/01/29(水) 11:50:21.86 ID:3GuNLCto
正座待機。いつでも投稿頼む
>>160 それは例えば上田が会議とかで留守の間に、山田が上田の用意してた媚薬入りコーヒーかなにかを飲もうとしていたところを、
事件のアドバイスを請いにやってきた矢部が「喉かわいたんじゃ、ええやろ減るもんじゃ無し」とうっかり飲んじゃうとか。
ーーー
あるいは、
矢部が立ちバックのレイプがらみの怪奇事件を持ってくる。
矢部「先生、気づけば女子を犯してまう『子種ズボン』って本当にありえるんでしょうかねえ?」
上田「子種ズボン?」
矢部「いや、なんかこの間つかまえたちんけなレイプ犯がね、俺は無実や、悪いんは穿いてたズボンのせいや、って。
なんでも満員電車の中で女性と密着しとったら、いつのまにかどちらも着衣しておったにも関わらず女性が潮吹いてぶったおれて、おまけに中だしされておったんですわ」
上田「詳しく。特に科学的検証のため、行為の部分は詳細に」
山田「それ、おまえが聞きたいだけだろ!」
けど詳細を語るものの、山田も上田もピンとこなすぎて、矢部、着衣で実演。
→矢部のズボンが実はこの「子種ズボン」だったためにいつの間にか挿入される山田。
→でも、着衣してるので気づかない上田は「ふーむ、仮説として例えば、欲情した股間の熱によってズボンに仕込まれた形状記憶合金が男根を形作り……」などと暢気に考えている。
……という展開は思い浮かんだけど、エロがかけないのでここまでで私は置いていく。すまない。
吹いた、上田www
気付け上田いや気付くな上田www
自分も160のネタでバレンタイン絡みの話を書いてる
遅筆なんで間に合うか分からんが
矢部山の甘甘書いてるって言った者だけどどうしても矢部が「こんなの矢部じゃない…」みたいになってしまって全然すすまないw
他の神に期待
166 :
名無しさん@ピンキー:2014/02/04(火) 10:53:16.57 ID:EprMDuVQ
矢部山?上山?エロではないです。(たぶん)超ss
山田は綺麗になった。示し合わせているわけではないのに定期的に山田はワシの前に現れる。
色気というものは皆無だが、なぜか人を惹きつけるものがある。(仕事以外で)
そんな山田といつからか体の関係を持つようになった。きっかけは本当に些細な言い合いからだった。
だが抱いても抱いても心が手に入った気がしない。それがまたワシを煽った。
いつまでも少女のような山田が欲しくて仕方がなかった。
それはきっとあのセンセも同じやったんやろう。
続きは要望があれば書きます。初ssなもんですからいろいろと間違ってたり読みにくいと思いますがご了承ください。
>>166 上田と付き合い始めたかセックスするようになって綺麗になったとか?続き気になります!
168 :
名無しさん@ピンキー:2014/02/04(火) 12:33:48.11 ID:EprMDuVQ
続きの要望が出たので書きます。 trickのcpでは一番矢部山が好き。もっとエロパロ増えろー。
「これ以上私の助手にちょっかいを出すのはやめてもらえませんか。」
センセの目はいつもより鋭く殺気のようなものさえ伝わってくる。
センセは、高学歴、高身長、高収入と3kとやらをそろえているのにも関わらず一回りも年下の山田に骨抜きにされている。
こんな愚かなことはないが、相手が山田なら仕方がないと思う。
アイツはそれくらい魅力的な女になった。
「わかってるとは思いますが、山田は私のモノですよ。」
「一回りも年下の女によくそこまで夢中になれますねぇ。センセぐらいものすごいお方ならもっとそれ相応な女のほうがお似合いになると思いますけど。世間的にも。」
自分でも痛いとこついたなと思ったがセンセは顔色一つ変えなかった。
ワシの方が山田には合っとる。
なのに、いつまで山田を手放そうとしないセンセに正直イラついていた。
ちょっと休憩。※このお話に山田は出ません。
169 :
名無しさん@ピンキー:2014/02/04(火) 12:50:18.04 ID:EprMDuVQ
「何を言われようが構いませんよ。山田は渡しませんから。」
「でしたら縛りつけておいたらええやないですか。そしたらこんな風にワシにも忠告せんでええし。」
「子供ができたんですよ。」
「・・・は・・・?」
一瞬何を言われたのか理解できなかった。
ようやく理解した時にはセンセは勝ち誇った顔で笑っていた。
「わかりましたか。これでもう山田と矢部さんの関係は終わりなんですよ。」
そういうことで、とセンセはワシの肩を叩いて歩きだした。
子供ができたら流石にワシも引き下がると思ったのだろうか。山田とその子の幸せを思って身を引くと。
そんなわけないのに。
「・・どっちの子でしょうねぇ。」
センセの歩みはピタリと止まった。
ゆっくりと振り返るセンセの目からはさっきよりも数倍強い殺気が出ていた。
「ワシもいっぱい出してしもうたし。でも山田が望んだことなんで仕方がないですよねぇ。」
「・・・・・矢部さん・・・・。」
「どっちの子かは生まれてからのお楽しみですねぇ。」
ぐっと眉間にシワを寄せたセンセの肩を、今度はワシが叩いてその場を後にした。
山田の腹にガキがいる。
どちらの子かはわからないがガキができたのだ。
センセはやっぱり甘い。
ガキができたから身を引くなんて、ワシはそんなええ人やない。
「さぁーて、これからどうしましょか・・・。」
ハッピーエンドになんてさせやしない。
170 :
名無しさん@ピンキー:2014/02/04(火) 12:52:23.57 ID:EprMDuVQ
頑張ったぁ。
私にはこれが精一杯です。
いろいろと間違っているとこもあると思います。
誰か私に矢部山を下さい!!!
GJ! ラスト付近は矢部の慇懃無礼っぽいかんじの声で脳内再生してた!
172 :
名無しさん@ピンキー:2014/02/04(火) 14:07:33.31 ID:EprMDuVQ
コメントありがとうございました。
これからも精進します。
山田は二股なの?そういえばキャラには血液型の設定はあるっけ?
174 :
名無しさん@ピンキー:2014/02/04(火) 15:48:59.41 ID:EprMDuVQ
山田はたぶん両方好きという感じで書きました。
山田は二股とか考えてないと思う。
ただ両方欲しいだけ
公式で血液型は出てなかったはず
175 :
名無しさん@ピンキー:2014/02/04(火) 15:53:23.73 ID:EprMDuVQ
矢部山もうまいが石山もうまい。
神よ、どうか石山のエロパロを・・・
とりあえずsageよう
なんか香ばしいの湧いてるな
きもちわるい
ラストステージその後の上山でエロってこっちもシブにも個人サイトでもなかなか見かけないな。
あの後の上山でエロが見たい…。小説書けない自分が悔しい。
そういや節分すぎたけど奈緒子は太い恵方巻き食べられたのかな
雪降ってるの見て思いついたお話
矢部×奈緒子
映画より後の設定でもいいんだけどたぶん前かな
最近は偶然出先で会うことが多かったが、久しぶりに先生の大学に来ている。
研究室の扉を開くと、案の定こいつの姿があった。
「あ。矢部だ」
「おう。先生は」
「まだ講義中ですよ。それより矢部さん、こっち!見てください」
「何やねん」
急かされて窓際に向かう。
…あ。雪や。いつの間に。
山田はうっとりとした顔で窓の外を眺めている。
少しだけ女らしく見える横顔と、窓の外を交互に見つめた。
こいつは時々、子供のように見える。
こうしてはしゃいだり笑ったりしている時は、
なんちゅうか、意外と……可愛い―――
「ほら、こんなところに焼き芋屋が来てる!珍しい!」
「…お前なあ!」
脱力して山田の額を叩いた。
俺の財布を狙っているのか、目がキラキラ輝いている。
「お前、まさかワシに買いに行けっちゅうんか」
「寒いから走ってこい。今日はバイトの給料が入ったから、矢部にも一本おごってやる」
「…なんやて?」
山田は自慢げに千円札を差し出す。
丹念に透かしを調べた。本物のようだ。
こいつの食欲はよく知っている。
金がないことも、人に優しくするなんてないということもよく知っている。
調子が狂う。
こいつは、時々ようわからん。
「これで貸しひとつ。今度なんでも言うこと聞け」
「ああ?ワシがお前に今まで何百も貸しとるっちゅうんじゃボケ!ほら行くで」
「待て!コートを着させろ」
「うるさいわ、走れ!」
「芋ー!」
無邪気なのか、強欲なのか、素直なのか、あまのじゃくなのか。
やっぱりこいつはおかしい奴で、やっぱり可愛いのかもしれん。
おしまい
焼き芋屋wwいかにも山田っぽいw GJ!
雪シリーズ
上田×奈緒子
雪が降った。
次郎号を大学に置いたまま、山田のアパートに向かう。
お手製の土産を作りながら。
「上田…何しにきた」
「ほーら、雪だるまだよ」
手のひらサイズの小さな雪だるまを、山田は訝しげに眺めていた。
そして俺の器用さを褒めたたえようともせず、たらふく飯をおごらせた。
感謝の言葉もない。山田はそういう奴だ。
玄関先に置いておいた雪だるまはいつの間にか見当たらなかった。
まさか食べてしまったのだろうか…。
あれから1週間。
心優しい俺は、また山田の家を訪れた。
前日、食べるものを寄越せと大学に乗り込んできたからだ。
恵んでやった食糧は残っているのかと、冷蔵庫を確認する。
「……you、これは」
「わあっ!勝手にあけるな!!」
狭い冷凍庫の中、小皿に乗せられている小さな雪だるま。
この艶やかな丸い雪玉、細かく細工された顔。
間違いなく俺が作った物だ。
「……か、かき氷にしてみようと思って。
入れっぱなしにして忘れてただけです」
「それは違うな。昨日youに恵んでやった冷凍餃子が雪だるまの奥に入っている。
つまりyouは一度雪だるまを外に出し、餃子を入れ、もう一度大事に雪だるまを」
「帰れ馬鹿上田!捨てる、捨てますこんなの」
山田は俺が掲げた雪だるまを奪い、俺を睨みつける。
ふ、涙目じゃないかyou。
恥じらうというのはいいことだ。
「捨てろ捨てろ。そして…ほら、これを飾るといい」
小さな袋を山田に差し出す。
山田は袋の匂いをかぎ、座布団に座ると、袋を乱暴に破いた。
「…スノードーム?」
「好きだろう、こういう細々した飾りとか。雑貨とか」
「好きですよ。好きですけど。なんなんですか、このろくでもないデザイン」
特注品だ。
次郎号と俺の精巧なフィギュアに雪が舞う、芸術的なスノードーム。
「よくできてるだろ」
「よくできてるからろくでもないデザインだと言ったんです」
そう言いながらも、振り回しては雪が舞うのを眺めている。
気に入ったか。素直じゃないやつめ。
「はっはっは。どういたしまして」
「…私、まだありがとうって言ってませんけど」
「…『まだ』?」
「っ!!……ありがとう、ございます」
山田は悔しそうに唇を噛む。
机の隅の雪だるまは、まだ溶けていない。
山田の部屋は寒いからな。
俺は心優しい人間だ。
山田がスノードームに夢中になっている間に、もう一度冷凍庫にしまってやるとしよう。
おしまい
可愛いなぁもう!!GJ!!
ありがとう
スノーな話なのにほっこりした
GJ! 素直じゃない山田もやさしい(?)上田も可愛いなあ!!
<注:以下、SS読んで沸いた妄想>
雪だるまを冷凍庫にしまった上田先生がスノードームを見に行ったら、山田が傾けてたせいで上田フィギュアだけが見事に雪で埋まってたりして……
山田「凍死」
上田「You……」
上山田が好きだったはずなのに、いつの間にか矢部山を求め始めている。おかしい。
以下矢部山投下。ほのぼのしたのが書きたかったはずなのに。
まーた、ややこしい事件に巻き込まれそうやなぁ。
そう感じると、自然と大学へ、上田の元へと足が向かう。山田も居るやろか、そんなことも脳裏にかすめる。
「何期待しとんねん」
会っても喧嘩ばかり、だいたいあいつのせいで、何度危ない目にあったことか。それでも、奈緒子のことがやけにちらつくのは何故だろう。
「嫌よ嫌よも好きのうち、ってか?」
あー、阿呆らし。1人悪態をつきながら、上田の個人部屋のドアに手をかける。
「センセーェ、ご機嫌うるわしゅっ、って何しとんねん山田」
「へっ?!やややや、矢部さんっ?!」
ドアを開けると、そこには今まさに思っていた女性がいた。
「まーっ、どこにでも現れよってコイツは」
毛布を身体に巻きつけ、やけに慌てふためいている。
「や、矢部、いいか、これ以上こっちへ来たら、来たら死ぬぞ」
「なに阿呆なこと言うとんねん」
「き、来ちゃだめ!何にもいないわ!なんにもいないったら!」
毛布に隠れるようにもぞもぞしている。頭隠して尻隠せず、悲しいことに生足が毛布からはみ出ている。
「ったく、何隠しとんねん。お前に隠すもんなんかあるかーい」
ずかずかと踏みより、怯えた奈緒子の毛布を奪い取ろうとした時、何かが側に落ちているのを矢部は拾い上げた。
「なんやこ...うわぁっ」
「あっ、」
拾い上げるとほぼ同時にそれが何か気づき、床に投げた。
「なんでこんな所にこんなモンが落ちてああぁお前らまさかここで」
「うー、上田のやつ。だから処理はきちんとしろとあれほど......!」
落ちていたのは、使用済みのスキンだった。
「うえー、触ってもた、触ってもた!えんがちょきった!と......あっ、ということはまさか山田お前、その毛布の下」
「そ、そうですよ。だから早く出て行ってください。あ、でも一応下着だけはつけていますよ」
どうやら隠していたのは、奈緒子自身であったようだ。
「大学でなんちゅーことをしとんのや」
「しょうがないじゃないですか!だって上田さんがトクウエおごってやるっていうから仕方なくここまで来て」
「なんや呆れた、寿司につられたんかいな!」
「そ、そんなんじゃないですけど......食べ終わったら、その、なんか、そういう雰囲気になって」
「どんな雰囲気じゃーい!」
「どんなって、そんなのどうでもいいじゃないですか。着替えちゃいますから、出て行ってください」
食って、ヤって、講義ってどないな身体しとんねん。その時、矢部の中で鎌首がもたげた。
「あー、上田センセはどこにおるんや?」
「上田先生なら授業で当分帰ってきませんよ。その後補講もあるらしくて。それが解ったならもういいでしょう、早く出て行ってください」
目の前には、あられもないであろう姿の山田が居る。そして、上田もまだ当面戻ってこないという。天使と悪魔がささやく。
「えぇい、辛抱ならん」
悪魔の圧勝劇である。
毛布は剥ぎ取られ、悲鳴を出されないようにか、口で口を塞がれた。
「んっ?!」
突然の出来事に驚き、目を見開く奈緒子。必死に抵抗するものの、力強く押さえつけられそう簡単には抗うことはできなかった。徐々に舌が侵入してくる。
「ん~っ、んっ~!!!」
息が苦しい。必死の抵抗も虚しく、こじ開けられ、舌を舌で絡めとられた。噛みついてやろうと試みるものの、何故か矢部だと思うと出来ない。それでも、感じている自分が少し嫌だった。
「はぁ、はぁっ......なんてことをするんですか、矢部さん」
息も絶え絶え、今度は首筋を舐ってくる。
「ええやないか、もう」
よくはない。一体どうなっているのだ。
「なんや、下着ってシャツとパンツだけやないか」
面倒くさくなって、ブラジャーは後でいいやと思い、シャツとパンツだけを着用した自分がとても恨めしい。薄いシャツ越しに、乳首をつねられた。
「にゃっ......」
「感じる時もそんな言葉なんかいな」
ニヤニヤと意地が悪く見つめてくる。コリコリと指でなじったり、あま噛みをしたりと、だんだんと奈緒子の余裕は奪われていく。他の所は触れない、触れてくれない。頭の奥がじーんとしてきた。
「苦しそうやな、それとも、気持ちええんか?」
「はぁっ、ふにゅぅ、そんなわけ、あるか」
あれ? 違う、ちがうの。
「そんな顔で言うても、説得力ないで」
あぁ、じれったい。
「直接触ったら、もっと気持ちええかもなぁ」
布越しじゃなくて、もっと。
「こんな姿を上田センセが見たら、どんな反応をするやろ」
もっと、もっと、もっと、
「もっと、気持ちよくさせてください......」
わたしは
あいつが堕ちた。
奈緒子は矢部の手をとり、自分のシャツの下へと拱いた。
「仰せのとおりに」
シャツをめくりあげ、思いきりくらいついた。
「あぁぁっ」
奈緒子の吐息がもれる。いつの間にこんな艶かしい女になったんや。舐り、いじり、あま噛みし、奈緒子の反応を楽しむ。
「だめです、だめ、おかしくなる」
「こっちでこんなんなるなんてなぁ、下なんて、どうなっとんのやろ」
パンツの上から触っただけで、ぐちょぐちょなのがわかる。パンツをずりおろして、ぬらぬらと光る秘部をひと撫でする。
「こんなにして、センセーでもワシでも誰でもええんか?」
奈緒子は違うと必死に首を横にふる。こんな美しい表情を、センセはいつも見てんのかいな。妬けるわー。
「なァ、そろそろこっちも我慢の限界やねんけど」
キスをすると、奈緒子は小さくうなずいた。
手を引き、上田の机まで連れていく。 いつも上田が使っている椅子に矢部が座り、その上に奈緒子を座らせる。
「いつもセンセはゴムつけとったんか?」
コクリと頷く。じゃ、ワシはつけへんで。矢部は奈緒子の中に熱り勃ったものを入れ、ゆっくりと動きはじめた。
なにがどうなろうと知ったこっちゃない。奈緒子はもうワシのもんや。
「ナマは始めてかいな」
「はじ、めて、ですっ」
もう、元には戻れない。
「んんっ、あっ、あっ、はぁあっ」
ずちゅ、ずちゅ、という水音と喘ぎ声が響く。柔らかな粘膜が、矢部のものを締め付ける。お互い、一心不乱に快感を求め合う。
ずっとこうしてやりたかった。山田が上田と懇ろなのはうすうす気が付いてはいたが、自分が出るような幕ではないとも悟っていた。
それでも、いつも顔をあわせる度に小憎らしいだけでなく、一生この女を愛してしまうのかもしれないと怖かった。自分はもっと、適当に、楽に、生きていただけのはずなのに。
「中に、出させてもらうわ」
2人は、絶頂に達した。一瞬の快楽に見えた奈緒子の姿は、蠱惑的だった。
矢部はベルトとズボンをなおし、奈緒子は洋服に着替えた。金属的な音と、衣擦れの音のみの世界だった。
「私も、好きだったのかもしれませんね、矢部さんのことも」
「何言うとんねん、ただちょっと溜まっとっただけや。第一、矢部さんのことも、ってなんやねんな」
再び静寂が広がる。奈緒子は着替え終わり、ドアへと向かう。
「今度は、矢部さんも全部脱いでくださいね」
それじゃあ、また。と、矢部を残して奈緒子は出て行った。
おい、と投げかけたが、閉じられたドアが虚しく返すだけであった。
終わり
貧乳ネタ部分が消えてたorz
>>192 GJ!
仰せのとおりにの台詞がえろい
貧乳ネタはどのへんにどんなのが入るんだ
>>197 トンクス。
最後の溜まってた云々あたりに、貧乳相手に欲情云々を入れていた気がしたんだww
GJ!
ナウシカ山田ワロタw
ヤッてたのがばれるあたりのサバサバした明るさも、悪態つきながらのちょっぴり切ないエロも素敵だ!
>>179 ラストステージ後の上山エロを思いつきはしたけど
なんか悲壮なことになってしまって、悲しくなって書けずじまいだ
ハッピーエンドの方がいいなあって思うせいで手が止まる
最高の離婚見てたら光生が上田と被った。
>>201 上田も誰かに取られそうになったらわざと山田の悪口言って、こんな奴だから俺しか相手ができないですよアピールしそうだよね
一度でいいから上田の嫉妬シーン見たかった
>>200 上山ぜひお待ちしております
やはりハッピーエンドで終わってほしい
上田って男女の産み分けについて論文書いてたよね?実験はできなかったけど。
「人生の勝利者達」で山田と子作りしたがってたから、漸く男女の産み分けを実践できる上田が見たい。
205 :
矢部山:2014/02/16(日) 21:18:42.59 ID:TFWZkdPX
先生のいない研究室。
ソファには山田がいて、何気なく隣に座った。
何も話さないまま、時間が経過する。
ふと目が合って、気付いたら俺は山田にキスをしていた。
自分がなぜこんなことをしたのか、こいつがなぜ受け入れるのか。
その時はわからないまま、ただ戸惑った。
山田が俺の目を見つめたまま、湯飲みを指す。
「お茶に、何か入っていたのかもしれません。
上田が変な媚薬を持っていたことがあったから」
山田も自分も、茶にはまだ口をつけていない。
山田もそれに気付いているはず。
「……お前が出した茶や、責任とれ」
山田は素直に頷き、目を閉じる。
額に、耳に、首筋に、唇を押しつける。
それだけで乱れる山田の息遣い。
俺は山田を抱いた。何度も何度も。
それから先生のいない間に繰り返した行為。
薬のせいだと言い聞かせあった、このめちゃくちゃな関係。
好きだと言えたら良かった。
山田は、もういない。
GJ
58です。
姫始め後のいちゃいちゃだけですが、2レスお借りします。
‥‥‥‥‥‥
ぱしゃんと、室内に水音が響く。
「おかしくないですか」
口元まで湯船に浸かったまま呟くと、私の頭の後ろからその声は聞こえてきた。
「何がだ」
「この状況が、です。何故私と上田さんが……い…っ、一緒にお風呂に入ってるんですかっ」
最後の方はやや早口になる。
そうなのだ。
私は上田さんにすっぽり包まれるような格好で、二人で湯船に浸かっていた。
何故、こんなことになってしまったのか―――
「そりゃ、YOUが気を失ってしまったからに決まってるだろう」
「だ、誰のせいだと…っ」
「君のせいだ」
「―――は?」
思わず上田さんの方に振り返って問い詰める。
「私のせい、って言われても…大体、う、上田さんが無茶しなかったら……気を失ったり、なんか」
「YOUの身体と反応がいちいち良過ぎて、つい夢中になってしまうんだから、仕方ないだろう?」
開いた口がふさがらないとはこのことだ。
『いちいち』ってなんだ。自分の欲望のままに突っ走った結果、私に負担がかかったんじゃないか。
「な、なんだそれ!私じゃなくて、自分のせいじゃん!」
いたたまれなさから、再び顔を背ける。
「それだ」
「………何がだ」
「もう何度となくセックスしてるというのに、YOUの反応は最初と殆ど変わらない。お互いに身体の隅々まで見てきたのに、こうして一緒に風呂に入ることも恥ずかしいという。これでたまの逢瀬時に、一度だけで終わりでいられるなんておかしいじゃないか」
「…別に、頼んだ訳でも」
「でも、拒みもしなかったろう」
何という都合のいい解釈だ。
最初は確かに拒否はしなかったが、2回目はほぼ流されるがままで、最後には拒否云々以前だった。
しかも、あくまでもそれはそっち側の数であり………こっちは、とても二回や三回どころではなかったというのに。
「第一、風呂だって汗をかいたままでは風邪をひいてしまうと思ったからな」
「まさか、私の体を洗ったなんてこと…」
再び、上田さんの方に顔を向ける。すると、一点の曇りも無い表情で言い放った。
「風呂に入る前に体を洗うのは普通だろう?もちろん、全身隈無く洗ったぞ」
だからか、髪のまとめ方が滅茶苦茶だった。
デカい図体で四苦八苦して髪をまとめてくれたことだけは微笑ましいが、しかし。
「ちょっと…あー…その…今日は着けなかったから、な?中も…洗ったから」
上田さんの言葉の意味を理解するのに、数秒かかった。そしてその意味を理解した途端、思いっきり顔面に拳を浴びせる。
「ぉぶわっ!」
「な、な…なっ…何考えてんだ!このバカ上田!変態!」
恥ずかしさと怒りがない交ぜになり、感情が抑えきれず、もう一度顔面にお見舞いする。
と、上田は鼻血で顔を赤く汚しながら、尚も悪びれる事なく続ける。
「着床するリスクが減る訳でもないだろうが、やはりそのままでは不快なものかと思ったんだが」
「今、それを聞かされた事自体不快です」
「なんでだよ。さっきまでやってた事と大して違わないだろ?」
「しっ…知らないうちにされてたのが問題なんだ!バカ!」
相変わらずデリカシーのない上田に腹をたて、そのままもう出ようと浴槽に手を置いた、その手を上田さんの大きな手で制された。
「何の真似だ」
「そんな勢いよく立ち上がったら危ないだろ」
―――この男は。
さっきみたいな事を平気でやらかす割に、妙なところで優しい。
だから時々困ってしまう。
「話を戻しますけど」
「うん?」
「気を失ってしまったのは、やっぱり上田さんのせいです」
「何故?」
「そこまで…き、気持ち良くなってしまう体にしたのは誰のせいだと」
自分でも言いながら恥ずかしくなる。
肌を重ねる度にどんどん変えられていくようで、自分がどうなってしまうか怖いのだ。
「にゃっ!」
「YOU、あまり可愛い事を言うんじゃないよ」
上田さんに後ろから急に抱きつかれ、さっき付けられたキスマークを舌でなぞられる。
「もう…」
「変わったところでするのも、悪くないだろ」
「この、絶倫巨根が…」
「罵倒どころか讃辞にしかなってないぞ?」
今度は項の生え際にキスを落とされ、仕方なしに上田さんに身を預ける。
「フン…素直じゃねぇか」
「お風呂にのぼせただけですよ」
明日の足腰の状態を少々心配しながら、上田さんの深い口付けを受け入れた―――
‥‥‥‥‥‥
以上です。
泡姫にしても良かったんですが、バカップル上等が一番楽しいので同じくFOオチですみません
GJGJGJ!!!
バカップルいいね〜
>>208 GJ!上田がどんな顔して洗ってあげたり中まで…したりしたのか考えるとnrnrするw
>>208 ぐっじょぶ!
悶えました。一生懸命髪の毛まとめてる上田、かわいいなぁw
>>208 ニヤニヤが止まらん
ラブラブバカップル最高だ!!
切ないのも甘いのもシリアスもコメディも自然に合う、TRICKは素晴らしい
最近帰天城の謎読んだから中学生山田と20代上田でエロパロが見たくなってる。
年齢的に中学生とはアウトだから枕投げの件のあとみたいな…。
てかジロさん呼びがめちゃくちゃときめく。
シリーズ完結記念投下します。
このコンビが好きだった。もう見られないのは寂しい。
途中で途切れたら規制にひっかかかったと思ってください。
うまくいくのかな…。
217 :
前の夜 1:2014/02/24(月) 21:47:02.01 ID:wsmD7Slb
先日買い換えたばかりのパジャマに着替え、上田は奈緒子を寝室に呼びよせた。
大きなベッドの裾にきちんと正座し、前を指差す。
「まあyouも座りなさい」
「なんで正座」
言いつつ奈緒子もベッドにあがり、ゆらゆらしながら膝を揃えた。
「………」
しばしその姿を観察する。
揃いの(勿論サイズは全然違うが)パジャマがいい感じだ。
ネグリジェも捨てがたかったものの憧れのペアルックをどうしても諦められなかった上田のチョイスである。
「なんだ、上田」
ストンとしたシンプルなデザインがかえって女性ならではの愛らしさを強調している事を確認し、己の選択の正しさを実感した彼は内心にんまりとした。
咳払いする。
「もう歯は磨いたのか」
「うん」
「そうか。あー、おほん。……いよいよ明日だな」
「…ああ。ええ」
「一生に一度の大事なイベントだ。忙しい一日になるだろう」
奈緒子は居心地悪そうに視線を逸らした。
手入れの行き届いた綺麗な髪がさらさらとパジャマの肩を覆う。
「で、だ」
「……」
「だから、今夜はお互い眠るだけにしたほうがいいんじゃないかと俺は思うんだが……、you。どう思う?」
「えっ」
奈緒子は驚いたように上田を見上げた。
「いやあの。最初からそのつもりですけど」
銀縁眼鏡の上の眉間にかすかな溝が刻まれた。
「……。なんで」
「寝不足だとクマができたりムクむってこの前、エステサービスに行ったときにメイクの人が」
「………」
「そんな事を言ってたんですよ。だから」
「君が最近イヤがらなくなってきたのは知ってる。……フッ、…フフ……はしたない奴だ」
「聴けよ」
「だがいけない。いい感じに馴れてきたとはいえ式の前日くらいは一応、身を謹んで清らかに過ごさないと、……なんだ、ほら……お母様にも申し訳が立たないしな」
「……」
奈緒子は半眼で上田を眺めた。
一昨日も出勤時間間際までベストを尽くしていた男の言い草とは思えない。
上田は無駄に渋いひげ面で彼女を見つめていたが、身を屈めると長い髪の翳に口を寄せた。
「式のあとは、“新婚旅行”だな」
「う、うん」
「明日の夜には箱根強羅は超高級老舗旅館のプライベート露天風呂付離れ座敷の一室で」
「早口言葉か」
「二人きりでゆっくり過ごすんだ。時間を気にせずしっぽりと……どうだ……楽しみだろう」
「………」
「…フ、フフ、…ッフフフ」
218 :
前の夜 2:2014/02/24(月) 21:47:56.75 ID:wsmD7Slb
楽しみにしてるのはお前だ!とまるっと指を突きつけたいところだが、万が一にも“新婚旅行”の恥ずかしい詳細な脳内予定を囀り始めたら始末に困る。
そうなるとこの大男は止まらないので奈緒子は内心引きつつも頷いておいた。
「でしょ!……そういうわけだ。そのためにも今日はしっかり寝ておかないと。さあ」
上田はぽんぽんと枕を叩いて見せた。
「おいで、you」
「うん」
奈緒子は毛布をめくり、ベッドの端っこに横たわった。
当然のようにスプリングを揺らしつつ傍に上田がもぐりこんでくる。
ベッドサイドの灯りを絞ると彼は寝返りをうち、思わせぶりに奈緒子を眺めはじめた。
露骨な視線が気になって眠れない。
「……上田」
「ん?」
「寝ろ」
「ああ。…you」
「……」
奈緒子は寝返りを打ち、眼鏡を外して潤んでみえるでかい眼を見た。
呟く。
「何ですか」
上田はそろそろと片手を伸ばしてきた。
シーツの上に波打つ長い髪を探り、じっと奈緒子をみつめたまま、ぎこちなく、指先に巻きつけはじめる。
どう控えめにみても“誘い”に他ならないその仕草と彼が発散しているダダ漏れの期待感に奈緒子は思わず赤面した。
「おい」
肩をすくめる。
ぎし、と小さくスプリングが揺らいだ。大男の重心が近づいてきているのがわかる。
「あのな上田。お前が言ったんだぞ、偉そうに。何もしないって。しかも三分前だ」
「おう。それはだな」
上田は顔を伏せた。
「……建前っていうか、世間体ってもんがあるんだよ世の中には、わかるだろ。な。ん?」
「うちの母に申し訳ないんじゃなかったのか」
「一応って言った」
「それに明日は、し、新婚旅行でゆっくりがどうのこうの」
「──二十四時間近く先の話じゃないか」
上田はついに奈緒子の肩を掴むともどかしげに引っ張った。
それでも足りないのか、膝裏に脛を絡めて引き寄せる。
勢いよく頬が当たると分厚い胸郭の奥で蚤の心臓がドキドキと跳ねているのが奈緒子にもわかった。
「べ、ベッドなんだから。こうしたくなるのも仕方がないだろう」
「こうしたくって、セックスか」
「しっ!はしたない、違う!……一緒に寝てるんだから、こうしてくっついてるのが自然なんだよ。別に構わないだろ、君だって。……今更」
「い、いいですけど」
奈緒子は更に赤くなったが身をくねらせ、男臭いひげ面を見上げた。
「じゃあ、……ええと。今日はこうしてるつもりなんですよね。何もしないで」
「……どうだかな」
灯りの影で見えにくいものの、上田の頬も赤くなっているようだった。
「正直言ってこればかりは君の俺への思慕や欲情という要因もあることだし、今の時点で断言するわけにも」
「おい」
「だって、そうだろう……」
大きな掌がいつの間にか肩を流れ、パジャマに覆われた脇腹のラインをゆっくりとさまよっている。
上田は背を丸め、甘い香りの黒髪に顔を埋めた。呼吸が早い。
掌は前にまわりはじめた。
「……you」
指は熱く、ほんのわずかに震えているようだ。
「……」
奈緒子は気恥ずかしさに眉を寄せた。
219 :
前の夜 3:2014/02/24(月) 21:49:44.06 ID:wsmD7Slb
頭の固い上田教授は正式なプロポーズ→結納→同居という手順を踏みつつ二ヶ月前、ようやく二人の関係を大人仕様に更新することに成功したのである。
それまでまがりなりにもあった性的(?)な触れあいは例のカミソリキスだけという衝撃の真実は誰にも信じてもらえないだろう。
勝因は“直球”。
恥もプライドも捨て、愚直なまでの一本押しで彼はついに念願の伴侶をゲットしたのだ。
思えば長い道のりであった。人生の勝利者たるに相応しい、まさに涙なくしては語れない努力の日々だった。
しかしこれまでの不毛な時間に上書きするかのように一通りのことは一気にあらかた済ませたくせに、意に染まぬタカムラ人生が長すぎたためであろうか。
こういう展開に至る際、必ずといっていいほど未だに、まるで初めての時のように上田は甚だしく興奮してしまうらしい。
特に相手がこれまた恋愛沙汰に不向きの上一年間行方不明で更にその後しばらく記憶障害という非常に手を出しづらい状況にあった奈緒子である。
彼女に対する感情をいやというほど自覚したのちもやむを得ず持て余し続けたそのあたりの事情も興奮に加味されているかもしれない。
今現在の問題は、奈緒子のほうもこうもあまりに判りやすく緊張しトキメかれると彼同様にひどく恥ずかしくなってしまう点にある。
そう。
──初めての時のようにだ。
「you。つかぬ事を訊くが」
「はい?」
「このボタン、ちゃんと全部外れるのか?」
「え?」
「いや……新品だからな、もしかしたら不良品ってことも……か、確認してみてやろうか」
指が奈緒子のパジャマの一番下のボタンを引っ張っている。
理解不能の屁理屈だが、声が異常に真剣なので奈緒子としても笑うに笑えない。
「いや、ちゃんと着替えられたし。大丈夫ですけど」
「………」
上田は奈緒子に身を寄せると、もう片腕でやんわりと抱き寄せた。
「何」
「………なあ」
顔をあげると、ひげ面が物凄く近くなっている。
「……」
上田は奈緒子をみつめたまま心持唇をとがらせ、口ひげを歪めた。
そのまま期待に溢れたまるっきり乙女な表情ででかい眼を閉じていく。
(こ、こっちに任せるな!! ハッキリと言え、ハッキリと!)
ここまで判りやすい雰囲気なのに言わないのが上田次郎なのだ、それは奈緒子も知っている。
この大男に異性として求められる現実には実のところ微妙にまだ慣れないのだが、実際、躰だけは何度も重ねてきたから今ではキスだのなんだのに抵抗は無い。
頬を染めつつもしかし彼女は理不尽さに眉を寄せた。
奈緒子だって恥ずかしいのは一緒なのに。
「……」
奈緒子は吐息をついた。
パジャマの隙間に潜り込み細い腰のくびれを焦れたように撫でている掌にさっきから背すじがゾクゾクしている。
「……仕方ない。い、一回だけだぞ」
奈緒子も唇を尖らせ、ちゅっと彼にキスしてやった。
「……」
上田の鼻孔から息が漏れる。
奈緒子は目を開け、急いで顔を離した。
「はい、おしまい!」
「──ええっ!?」
上田がかっと眼を見開いた。抱かれた腕に力が篭り、奈緒子は顔をしかめた。
「おしまいって」
「いや、あの」
「一回って──もしかして、まさか、キスだけか。ま、まさかそんな事ないよな、you!」
「お前は何を期待して」
「……決まってるじゃないか」
「何もしないんだろ」
「いや、だから、それはだな…」
「……。ほんっとーに面倒くさい奴だなお前は!」
220 :
前の夜 4:2014/02/24(月) 21:51:36.06 ID:wsmD7Slb
奈緒子は上田を睨んだ。双方ともに真っ赤になっている。
「ハッキリ言え上田」
「な、な、何をだ…」
「したいんですよね」
「………………」
「いいか、こうしてる間にも貴重な睡眠時間が減っていくんだ。やっぱしたくなったっていうならしたいんだと男らしくですね」
「そんな恥ずかしい台詞を科技大教授のこの俺がか。冗談だろ」
「教授は関係ない」
「ヤだよ。面子に関わる」
「何がヤだだっ! ああもういやだ、この調子で一生過ごすのか」
「フッ……それで何も不都合は無いだろう。君が毎晩『お願いダーリン今すぐ欲しいの』」
「裏声を出すな」
「って希少な色気を振り絞って全力で甘えてくればそれで済むことじゃないか。俺に。全裸で」
「そうか、わかりました。明日の披露式はブッチします。綿帽子はお前にくれてやる。金屏風の前で一人で被ってろ」
「おい!」
「お願いしますかブラジルかだ、ハッキリ言えるなら、考えてやらなくもない」
「ブラジルって、you」
「どうなんだ。言っとくけどブッチするのは披露式だけじゃないぞ。当然、お前が冷蔵庫のカレンダーに赤マジックで花丸書いてる“新婚旅行(はぁと)”もだ」
「ばんなそかな!」
「何がそかなだ、いいですか、上田さんはですね回りくどいんですよ昔から」
「意地悪なことを言うなよ。……い、言えばいいんだろ」
「です」
「……ブラジルじゃ……ないほうで」
「出口か。おやすみ」
「待てよ!」
「ぐーぐー」
「わかったよ。したい」
「ぐーぐー」
「したいです。お願い、you。──寝てないんだろ、起きろよ!」
「今後もこの件に関してはハッキリ言うと約束するか」
「おう」
「言っとくけど、今日は短めだぞ。一回だけだからな!」
「……」
喜びの鼻息とともに、上田が大きな躰全部をつかってぎゅっと抱きしめてきた。
情緒皆無の言い合いにもめげない彼の幸せな気持ちが伝わり、自分の中のそれを引っ張り出すのを感じた奈緒子は慌てて赤く染まった瞼を閉じた。
***
221 :
前の夜 5:2014/02/24(月) 21:52:32.18 ID:wsmD7Slb
彼はうなじや首筋にはキスしなかった。
鎖骨から胸元にかけてもだ。
“お色直しのドレス”の襟のラインを避けている事が奈緒子にも判った。
パジャマのボタンホールは言うまでもなく正常な仕上がりだったため、新品のパジャマは簡単に細い躰から離れて丸まった。
耳朶から流れてきた舌先で乳首をつつかれると奈緒子の喉から喘ぎが漏れた。
小さめの乳房に、平らな腹に、上田がキスを落としていく。
肩、腕、掌、指先、背中……腰。
彼の口やあごの短いひげがちょっとだけ痛い。
太腿に唇が近づくと、やはり恥ずかしい奈緒子は目を閉じてボサボサ頭を押しやろうとしてしまう。
だが頑丈な頸の力で抵抗を撥ね退け、それなりに馴れてきた指使いで小さな薄い下着を下ろし、上田はなめらかな脚を少しずつ順調に開いていった。
「あ…」
奈緒子が肩をくねらせる。
短い、しかし情熱的な口付けにより彼女の躰はすぐに用意を整えてしまった。
上田のほうも奈緒子に押し当てている強張りから察するまでもなくとうに準備完了といった趣だ。
「じゃあ、今日は早めに…だな?」
「う、うん」
「ちょっと勿体無いな」
「…バカ」
呼吸の早い奈緒子を凝視したまま、上田はいそいそとパジャマの上下をブリーフごと脱ぎ捨てた。
掌で膝頭を掴んだかと思うと、大きく両の腿を開く。
「……」
恥ずかしさが一向に薄れない様子の奈緒子が解放された両手で顔を覆ってしまった。
その指の間から漏れ見える表情と肌の上気に、上田の喉が固い音をたてる。
彼は更に大胆な角度に白い腿を押し開き、逸る期待と躰を重ねる喜びに低く呻いた。
「いっ、挿れるぞ」
「あの。そこは言わなくて、いいから」
奈緒子の片方の掌を掴み指を絡めた上田が腹を、腰を重ねるように合わせていく。
「上田…」
露出した綺麗な顔が、侵入の予感に身構えてなんともいえない艶かしさを滲ませた。
やわらかな裂け目に、彼は隆々と屹立したペニスの先をあてがった。呼吸は荒い。
淡い茂みの花弁の中は、ほんのわずかに押し入っただけでトロリと潤んでいるのがわかった。
「……」
自分の状態に奈緒子も気づいた。顔が真っ赤だ。
上田は囁いた。
「奈緒子」
腰を優しく押し出していく。
彼の場合簡単に潜れるわけもなく奈緒子の腰はそのまま上ずり、シーツの表面をひどく歪めた。
「……」
喉の奥から焦れた吐息を漏らし、上田は奈緒子の掌から離した手を躰の曲線に沿って滑らせた。
丸みを帯びた腰をしっかりと掴む。
右の膝から腿を彼女の太腿の裏に押し当て、わずかにおしあげる。
左も同様に──それから彼は、奈緒子の潤んだ目に視線を合わせたまま、ゆっくりと腰をくねらせ、先端を裂け目の奥に押し込んでいった。
強い両掌に支えられた細腰は微動だにしなかった。
完全に勃起した物理的に大きすぎる岩のような肉を、強い圧力に屈した彼女の躰がおとなしやかに受け入れていく。
蜜のぬめりは熱く、柔らかな肉は蕩けるほどに滑らかだった。
奈緒子は一度だけ切なげに呻いた。
片手は腰の横でしなり、シーツの襞を指に絡めて耐えている。
222 :
前の夜 6:2014/02/24(月) 21:53:35.78 ID:wsmD7Slb
「…ん…ふ、ぅっ…」
上田は喉仏を晒し、太く低い鼻息を漏らした。
頬が紅潮し、眉間の溝が強く刻まれる。
深まっていく侵入は彼のサイズのせいでひどくゆっくりとしたペースで、二人の躰はそのみだらな感覚をもうよく知っていた。
「おう…you……あ、ああ、……」
太い首筋に浮き上がった血管がびくりびくりと脈打っている。
更に集中するかのように頭を下げた上田は奈緒子の眼前ででかい眼を閉じ、歯を食いしばった。
呼吸は速く、荒々しい。
彼が射精と同じくらいこの容易ではない侵入の快楽を愉しんでいる事が奈緒子には判っている。
……気持ちいいのだろうと思う。
奈緒子は胎内に侵入されながら躰を震わせ、また熱い吐息を殺した。
痛みこそ薄れたものの肉体的には犯されているも同然だ。
だが相手は厭な牡ではない。
貫かれていく摩擦の快感は、異性を知ってわずかな躰にもちゃんとわかる。
倒錯と被虐の自覚が際どく淫猥な快感を生み、彼女の腰を切なくくねらせている。
「あ…」
紅い唇がうっすらと開く。濡れた舌がかすかに動く。
「…ん」
楔を躰の芯の奥まで埋め込まれた奈緒子は背をそらし、細い喉を露にした。
こちらも“犯す”快感を無意識下で愉しみながら膣の半ばまで太い部分を通過させることに成功した上田は眼を開き、小さく呻いた。
「お…、おぅ…!」
そのままわずかに前後しながら、精悍な容貌が早くも快感に歪んでいる。
暖かな彼女の中に無事受け入れられたあと、彼はどうしてもじっとしていられない。
フッ、フッ、と小さな鼻息を漏らしながら上田は気を紛らわすように奈緒子の頬や額に口付けた。
両手を彼女の腕へと滑らせ、己の首筋に巻きつける。
指を放した彼の手はほそいくびれを回りこみ、のけぞろうとする熱い躰をを更にしっかりとひきつけた。
「濡れてる。はぁっ……凄く…熱くて……ヌルヌルだ。イイよ…──奈緒子」
低く滑らかな声は視線同様、すっかり蕩けている。
恥ずかしいから感想は喋るなと確か三度目の時に奈緒子は抗議したのだが、どうしてもこの感動を本人に伝えずにはいられないらしい。
したいとはなかなか言わないくせに、そのあたりの余計な行動が奈緒子には謎である。
「奈緒子」
大きく頑丈な躰が彼女の反応を求め、挑みはじめた。
力強い腰の動き。
執拗な視線と吐息。
興奮を露にした汗の匂い。
繻子のような感覚の先端が柔らかく強かに膣の内側を擦り続ける。
体液が混じり、脈動が響く。
熱で蕩けた粘膜が絡み合う。
所謂“ナマ”だ。
初めての夜からずっと、いかにもそういう方面には細かそうだった上田は意外にもコンドームの存在を無視している。
二ヶ月なんて誤差の範囲内だからといつか嘯いていたが、奈緒子にはなんだかそれだけの理由でもない気がする。
223 :
前の夜 7:2014/02/24(月) 21:54:58.23 ID:wsmD7Slb
「溶ける」
喘ぐように耳元で上田が呟く。
奈緒子は無自覚に腰を波打たせながら首筋から肩、広い背に指先を這わせては甘えるような喘ぎを返す。
自分でもわかっている──甘めというだけではない。とても甘い。
躰は熱く解け、蕩け、背骨が柔らかくなったようでくねくねとしか動けない。
上田の腰が前後するたび互いの茂みがざらつきながら柔らかく擦りあわされ、その感触が動きをそそる。
関係が深まってしばらくすると、興奮が高まれば彼女は上田のすべてをなんとか受け入れられることが二人にはわかった。
そんな悦楽は無理だろうと彼は諦めていたらしかったが、可能とわかると奈緒子が思わず感動を覚えたほどに喜んだ。
「you。……力、抜いて」
上田がそう囁く頃には、灼熱した彼のモノが一際膨らみ強張ってくるから奈緒子にもわかる。
奈緒子の白い手や可愛い口でしてもらうのが上田は大好きらしかったが、事の外執着している行為はやはり彼女の躰の奥深くで感じ、達することらしい。
巨根の弊害を考え合わせるとそのこだわりは無理もないと奈緒子も思う。
更に上田に言わせると奈緒子の躰と彼の躰は『相性がいい』らしい。
巨根と相性のいい躰というのはどんなもんだか複雑な気持ちだが、おそらく構造的な問題だけではないのかもしれない。
この大男が──好きだ。
変人なのはわかっているが、それも含めて全部好きだ。
上田も奈緒子を(多分)愛している。普段は悪口しか言わないが、彼女にはわかる。
だからなのだろう。
愛の行為とはよく言ったものだ。
「ぅっ……ん、ふぅ、……おぅ」
上田が意味の無い喘ぎを漏らしはじめ、奈緒子は抱え込まれた腰を波打たせている。
そうしようと思っての行動ではない。
奈緒子の躰でカタチを成しているのはもう、上気した薄い輪郭の曲線だけだ。
内側はすっかり蕩け、上田に絡み絞りあげる熱い泥濘に変わっている。
「っん」
奈緒子は彼の首筋に絡みつき、甘い鼻声をならす。
なめらかな両脚を上田の腰に添わせ、動きを促すような淫らな仕草で引き締まった逞しい腿や尻をくるぶしで小さくこすりあげている。
彼の動きにあわせて柔らかく腰を突き上げる。
相変わらず自覚はない。
「…うえだ…」
躰の奥の水音が鼓膜の内側に粘っこく響いてくる。
柔らかく溶けた胎内に、硬くそそりたち奥の奥まで突きこんでくる上田の躰。
大きなゴツゴツした、でも滑らかなそれに絡みつくよう奈緒子は腰を上田に擦りつける。
彼の耳元に喘ぐ。
「…上田の、……エッチ」
「ぅうっ!」
突然上田が躰を起こす。
首から奈緒子の腕をはぎとり、腰に絡んだすんなりした両足を引き寄せる。
足首を掴んで交差させるように重ね、分厚い胸に凭せ掛けながら膝立ちになった。
ただでさえキツい股間が巨根を締めあげ、緩めようにもくわえ込みが深すぎて奈緒子にはどうにもできない。
彼が重心ごと腰を押し込むと、奈緒子は悲鳴をあげた。
「やっ!」
支えは太い巨根だけの状態で腰をうねらせ、背のしたのシーツの波をかきむしる。
「上田…ちょっと…いやぁ!…あっ!」
「はぁ、はぁっ、………ふ、ふぅうっ」
繋がっている場所から尻に伝わってくるのは自分の蜜に違いない。
「な、何……あ」
「奈緒子」
224 :
前の夜 8:2014/02/24(月) 21:56:18.64 ID:wsmD7Slb
そのまま上田は強引な動きで腰を前後に振りはじめた。
抱え挙げられた白い尻に引き締まった下腹から鼠蹊部が勢いよくあたり、いっそ心地いいまでにリズミカルな音がする。
衝撃が谷間の前後の敏感な芽や恥ずかしい蕾も含め、繰り返し刺激する。
刺激的過ぎて辛いくらいの快楽に、細い躰は逃れるかのようにしなりはじめた。
「壊れ、ちゃう……もう…あっ、ああ」
「壊れないよ……you……はっ…、…こんなに、…悦んで…、……だが」
上田は奈緒子の脚を放した。
間も置かず膝を押し開き、彼女に覆いかぶさり、生意気にぴんとたった乳首を飢えたように吸う。
そして汗まみれの肌を合わせるとしっかり抱きしめ、かすれた低音で囁いた。
「そろそろ、終わらないと」
「!」
往復が一段と早まり、奈緒子の腰は重い長身の下で跳ねた。
一瞬も休みの無いラストスパートだ。
「イく。ぉおう、イく、奈緒子っ」
「あっ」
膣の奥底に重い灼熱感を覚えた奈緒子は躰を震わせ、のけぞった。
蜜でもカウパーでもない、濃厚極まりない溶岩流。
躰中を嬲るように這い回っていたとろ火で炙られるのにも似た感覚が焦げ付くようなその熱へぐいぐいと引き寄せられていく。
押し広げられていた両の脚が勝手に強烈なオルガスムに痙攣している彼の腰に巻きつき、ふくらはぎで交差し、引き寄せた。
汗の流れ落ちる広い背に小さな爪をたてていることにも、奈緒子は気づかなかった。
「あっ…あっあっ!!」
ビクンッ、と腰が跳ねた。
しとどに蕩けた膣が制御できない強さと間隔で淫らに締まる──上田のリズムと完璧に合致している。
「上」
息ができなくなった次の瞬間、一気に空の果てに放り出された。
どこまでも澄んで重なる空──美しすぎて宇宙の漆黒まで視通せるような。
「……あぁぁぁあっ!」
しがみついてきた奈緒子の上で上田は陶酔しきった吐息をつき、ぐっと背を反らした。
「……おおう………はぁっ、はぁあっ、…ああ、はぁっ、はあっ!」
呼吸がすっかり乱れている。
「はっ、はぁっ…はっ…は………。んっ………奈緒子」
彼は頭をさげ、小さなふくらみに何度も顔をこすりつけた。
愛しげな仕草に奈緒子は危うくパニックに陥りかけた意識を取りまとめ、かすんだ瞳を潤ませた。
違う、ここは地上だ。
暖かくて頑丈な──上田の腕の中。
「奈緒子………フフ……奈緒子」
想う相手と躰を重ね、首尾よく共に達した喜びが声の響きからダイレクトに伝わってくる。
単純そのものだが、それだけ正直な気持ちなのがわかるから今一瞬だけ地球外に飛び出しかけた気のする奈緒子にしても何も言うべき言葉はない。
225 :
前の夜 9:2014/02/24(月) 21:57:24.77 ID:wsmD7Slb
「よかった」
肩にキスしてようやく躰の力を抜き、奈緒子から重心をずらした上田が囁いた。
「youもだな」
弾む呼吸で咄嗟に返事ができなかった。
「……しっ…知りません…けど…」
「フ、フ。フフッ……隠しても無駄だ。わかる」
「………」
「もう、……はぁっ……大丈夫だろ?」
耳元に囁かれた奈緒子はようやく開いた目元を紅くし、上田の頬に指を滑らせた。
彼は喉を鳴らすような表情で奈緒子を抱き直した。
「you。ほら」
いつのまにか手に柔らかそうなタオルを握っている。
「風邪ひいたらマズい。こっち向いて…そう」
ベッドサイドにでも常備することにしたのだろうが、顔に似合わずマメな男だ。
「……ひとつだけ、お願いがあるんです」
肩や背中を優しく撫でられながら恥ずかしさを通り越し、ひどく感傷的な気分になってきた奈緒子は小さな声で囁いた。
躰の芯の余熱が高く、声に喘ぎが混じっている。
「ん?」
「上田さんって何歳でしたっけ」
「……。まだそれほどでもない」
「うんと長生きしてくださいね、できたら亀並みに。いいな上田」
上田の視線がかすかに強張った。
「断る」
「なんで。早く死ねってんじゃなくて、長生きしてくれって言ってんですけど」
上田はタオルを放り出し、奈緒子を抱いた。
「長生きは一向に構わない。むしろ君に言われるまでもない。天才である以上、極めて当然の義務だからな」
「そ、そうなのか」
「だがもしも亀並みにうんと長生きしたとしたら天才でない君が当然先に……それはいやだ。もう二度と俺より先に死なないでくれ、you」
しまったと奈緒子は思う。
一年。
上田と出会ってからのやたらに長い年月、離れていたのはあの外国の呪術師の事件のあとの一年間だけだ。
彼女は死んでしまったものと上田が思いこんでいた一年間。
その一年の不在が彼を打ちのめしたことを奈緒子は知っている。
あれが無かったら一緒に暮らしてもいなければ明日から先の二人の航路など冗談だろの一言で済んでいたかもしれない。
それほどのトラウマを、ついうっかり刺激してしまった。
「待て上田。二度とって、まだ一度も死んでない」
「あ」
「っていうか、私を残すほうは……平気なんですか」
「………」
上田は顔をあげた。
「よし、じゃあこうしよう。死ぬときは一緒だ」
「……えっ」
「生きている間も、死ぬときも一緒だ」
「恥ずかしすぎるぞ上田。それはそれでなんか、あの」
「できれば子供も欲しい。……何人でも構わない。たくさん産んで…一緒に育てて、死ぬまで、俺と」
太い腕が抱きしめてきた。
「俺と」
「上田…」
視線があう。
今後の人生ではこれにも慣れなくてはならないのだという事実に、奈緒子は今更ながらに思い至った。
耐え難いほど率直な眼に。
彼はその眼を閉じると、奈緒子と顔を重ねた。
真摯な口付けは明日の儀式の予行演習のようだった。
226 :
前の夜 10:2014/02/24(月) 21:58:31.55 ID:wsmD7Slb
「──おうっ!? なんだ、早めに済ませたはずなのにもうこんな時間じゃないか!」
ベッドサイドの時計を見た上田が驚きの声をあげている。
「言ったじゃないか、早く寝ないと」
奈緒子はパジャマをとろうと身を離しかけた。上田が控えめに肩を引っ張る。
「……そのままでいいよ」
「す、素っ裸だ。そっちも」
「こうしてれば寒くなんか無い」
「………」
だから恥ずかしいんですけど、と胸のうちで奈緒子は呟いたが、おとなしく広い胸にすっぽりと納まった。
一生一緒にいるものとこの変人が思いこんでしまったからには、奈緒子にできることはほとんど無い。
あとは自分と、ついでに上田を幸せにすることだけ。
「奈緒子」
上田が囁いた。
「おやすみ」
この二ヶ月度々この腕の中で聴いてきた言葉だが、何度聴いても落ち着かない。声が優しすぎるからだ。
「…ほら、上田」
奈緒子は上田の肩に毛布を引っ張り寄せた。
「そういえば、その“上田”って奴」
「ん?」
「そろそろ…」
額に触れている口ひげが幸せそうに緩むのを感じ、小さな声で囁きかえす。
「い、いいんですよ。当分はこれで」
「馴れだろ。何事も」
「いいんだってば。時間はあるから」
「そうか。──そうだな」
上田は心地よげに奈緒子の髪に鼻先を埋めた。
その耳の端を捻る。
「それより、もう寝よ上田。ムクんだヒグマが襲ってくるぞ」
「何だそれ」
「明日、超絶にウツクシイ私の…は、花嫁姿…見たくないのか」
「そこなんだが。実のところyouのコンディションはそれほど気にしなくてもいいと思うんだ」
「ん?」
「ほら、花婿が見ての通り常にベストだからな。客の満足度は変わらない……フッ!」
「鼻を鳴らすな」
淡い灯りの翳で、親密な会話はなかなかやみそうもない。
今日はおやすみ。
また明日。
おわり
うふ〜ん
GJ!!
映画の後はこんな風に幸せになって欲しいな
>>216 GJ!!
新婚旅行編も是非お願いします
>>216 GJ
人違いでなかったら、またあなたのSSが読めて幸せです
丁寧な描写で、読み進めるのがもったいないくらい幸せなお話だった
笑えて切なくてこれぞウエヤマ
>>216 超幸せGJ!自分も新婚旅行編読みたいです!
あ、結婚式編も!
>>216 色々な意味で感動しました(感涙)
素晴らしい作品をありがとうございました!
>>215 ジロさんと4号呼びかわいいよね
自分も「萌えるけどさすがに中学生のエロは…」と思ってしまったのでw、ウエヤマが当時のことを思い出したという設定で書いてみる
>>236 + +
∧_∧ +
(0゚・∀・) ワクワクテカテカ
(0゚∪ ∪ +
と__)__) +
そんな中で超箸休め霊能力者バトルロイヤル小ネタ
シリーズ色々見返してたら以前と違った妙なポイントでnrnrしてます…
………
(カミハエーリの道具のある小屋で上田に脱出マジックの提案をする)
「…という訳だ。一連の流れを練習するから、ちょっとこの縄で縛ってみて下さい」
「えっ」
「早くしないと時間がないんだ」
「だ、だが、いきなりそういう事からでなくて、俺としてはまずは普通にだな」
「普通じゃ困るから練習するんだ。ほら、早く」
「YOUがそこまで言うなら」
☆
「――痛い!そこまでキツく結ばなくていいですから」
「(白い肌に食い込む縄が実に艶めかしい…手首だけでなく体に以下上田教授エンドレス妄想の為自粛)フ、フフフフ」
「おい!何故そこで写真を撮る!?」
………
黒坂美幸の時にあれだけ食い付いてたんだから
緊縛山田をおかずにしたらいいと思うのです
GJwww
吹いたw
バトルロイヤル懐かしいなー
>>216 うおーーー!
そのまま深夜枠で放送してください。
>>216 あなたのssめちゃめちゃ好きだけど
今回は本気で泣いてしまった。
幸せな二人をありがとう。
>>238 これこそ映像化希望
>>217 月曜から毎日何度も読み返し、その度涙を流しています
このssを読めて、やっとTRICKの完結を受け入れることが出来ました
私にとってのTRICKは貴方のssと共にあったのです
もう一度読みたい作品が沢山あるのです
辛いです
>>216 もしかしたら、私の存じ上げている書き手さんでしょうか?
帰って来てくださったのなら、こんなに嬉しいことはありません。
最近の流れ、なんだかなあ
この人が憧れの書き手さんだったのかもしれないけど、
ここで匿名で書いてるんだからあまりそういう反応を書き込むのはどうかと思う
うむ
何にしても匿名216氏も困ってるだろ
優しく流しま茂雄
おっかぁーさまぁー
>>245 同意
追っかけてたなら
何が理由で雲隠れしたかも知ってるだろうに
他に投下し辛いふいんきだし
そして本スレによると
おっかあさまーの中の人の誕生日だそうな
(人形の山田の声)
まとめサイト管理人ですー。
どこかにPart5のログありませんか?
定期的に繰り返してすみませんが、あればうれしいです。
よろしくお願いします<(_ _)>
あは〜ん
5? 982までなら専ブラで見てるんだけど……
いかんせん拡張子だの何だのがよくわからんので取り出し方もアップローダーもわからない。
クロームの拡張で過去ログ見られる奴に、pink対応のがあったと思うけど。
おお、管理人さんが。ありがたい
あは〜ん
管理人さん、いつもありがとうございます!
URLはると削除されるっぽいので……
【巨根】TRICK・矢部謙三でエロパロ【貧乳】part5 exlog.info
でぐぐって、一番上にでてくるやつならレス番号982まで見れます。
でも、そこから1000までは、私はわからないです。ごめんなさい。
前スレは982で落ちちゃったのでそれで全部です
>256 >257 ありがとう。見れた!
チラシ裏
教授が高村なのは
良くもあり悪くもあり
いい点は普通ならいける場面もいい感じにもだもだする
悪い点は動かしにくい部分もあり
動かしたら動かしたでなかなか手練れには出来ない
>>259 わかるわー
でも長年1人で練習してきた成果と、研究を重ねた物理学がきっと役に立つと思うw
261 :
259:2014/03/04(火) 00:54:13.66 ID:jStN8hN1
>>260 ID変わったけど259です
だもんで毎回練習の効果を披露しつつ
ど…もとい高村らしさのさじ加減にこっちがもだもだするという罠
おかげで気付くと
変態属性が加味されるようになったw
>>251 お疲れ様です!
もう更新はされないのかなとさびしく思ってました
いつもありがとうございます
あは〜ん
@wikiのパスワード流出って
管理人さん大丈夫かな
新参者を思い出してにやにやしてる
あれ可愛かったな
新参者あの2人の共演で役名山田とか狙ってるとしか思えんかったw
上田と山田がお見合い…
>>266 狙ってるとしか思えないんじゃない、狙ってるんだ
新参者は(シリアスな内容なのに)製作スタッフ結構遊んで作ってたみたいだしね
もっとシリアスな大人のデートかと思ったら普通に上山のノリだったのは笑ったw
上田と山田が舞台を観に行ったら山田が寝るだろうなw
いびきで周りの客がドン引きとかね
山田寝た後に見下した目をしつつ上田も寝る
山田起きる前に上田目を覚ます
でこ叩いて起こす
って想像した
58です。まとめて一度に投下出来るかわかりませんが
しばらくお借りします。
―――――――
私が日本に戻ってきてから数ヶ月。すっかり色んな事が変わっていた事にも少しずつ慣れてきた。
―――ただ一つのことを除いては。
「もし私の目の前で本物の霊能力を見せていただけたなら、この賞金5000万飛んで7000円は全てお渡しします。締切は一週間後、かかってこい!」
と科学と人類大賞授賞式で言っていた、日本科学技術大学教授、上田次郎。
私が得意の封筒マジックで賞金をせしめようとした。が、何やら私を見つめたまま泣いてるような、だけどどこか笑っているような不思議な顔で見ていたが、手品のネタが暴かれてしまった。
(そこまで鋭そうな感じはしなかったのに)
仕方なくとぼとぼと帰ろうとしたところ、何故か夕食をご馳走すると言う。
一応、形式上一度は断ろうとした途端にお腹が鳴ってしまい、上田さんはそうだろうと言わんばかりにたらふくご馳走してくれた。
しかも何故か、私の好きな餃子と寿司という変な組み合わせを。
そしてその後、何故か度々呼び出されては、食事をご馳走になるという関係が続いている。
―――おかしい。
こんなこと、長野のお母さんに話せる訳もないし、上田さんも自分の自慢話と世間話以外何も話さない。
ただ、時折夢中で食べてる時に(こちらが気づいてないと思ってるのか)、どこか私じゃない私を見ているような視線を感じる。
――私の空白の記憶を知っているのか?
――じゃあ何故、何も言って来ないのか…?
大家さんも上田さんを以前から知っているらしく、ますます訳がわからない。
私と上田さんは以前からの知り合いと仮定するなら、私達はどういう関係だったんだろう…?
一応自分なりに結論は出てるけれど、決定的なものはないし、認めたくない自分もいる。
ある週末、トクウエカルビに釣られて呼び出された席で、思い切って上田さんに直接聞いてみた。
「あの、上田さんと私って、どういう関係だったんですか?」
「YOU、何を唐突に。ビールの泡付いてるぞ」
指摘され、口元を拭いながら続ける。
「わからないんです。あの賞金は貰えなかったけど、こうして食事に連れてってもらったり…アパートの大家さんの話では、なんだか家賃まで払ってもらったりしてたみたいですし…どうして、そこまで」
「思い出してきたという訳ではないんだな…?」
「はい」
ただ、時折夢中で食べてる時に(こちらが気づいてないと思ってるのか)、どこか私じゃない私を見ているような視線を感じる。
――私の空白の記憶を知っているのか?
――じゃあ何故、何も言って来ないのか…?
大家さんも上田さんを以前から知っているらしく、ますます訳がわからない。
私と上田さんは以前からの知り合いと仮定するなら、私達はどういう関係だったんだろう…?
一応自分なりに結論は出てるけれど、決「はい」
すると、上田さんはどこか遠い目をして話し出した。
「情けないものだな……キスもしたというのに」
「き…きき、キス!?」
「キスだけじゃない。お互いの寝息を感じながら眠りについた事だって、一度や二度じゃない」
「う…嘘だ!」
「嘘を言ってるかどうか、YOU、俺の顔を見ればわかるだろう」
今までは大体、自慢話かホラとかばかり聞かされてきたので、特にホラ話の時にするクセは知っていた。
だが、今回はそれが上田さんには無い。
「いつかの夜には、大胆にも君の方から俺の方に…」
「わー!わあああ!」
「あろうことか、俺の股間に手を」
「うるっし!黙れ!」
この席には二人、仕切りもあるとは言えここは店内という公然の場だ。いたたまれなさからつい上田さんの言葉を遮ってしまった。ある程度、そうなんじゃないかという気はしていたが。
――だけど、まさかそんな事。
だから上田さんは、私にここまでするのかと合点はいくが…
意を決して、ジョッキに半分残っていたビールを一気に飲み干す。
「…わかりました」
「まあ、YOUがまだ思い出さないなら仕方無い…そろそろ帰ろう」
そう言って席を立とうとした上田さんの服の襟をつかみ、ぐっと自分の方に引き寄せる。
ガチン、とお互いの歯がぶつかる。私は、ビールの勢いを借りて上田さんにキスしていた。
唇が離れる瞬間、ぶつかった際に唇が切れてないかと舌で唇を舐めてみる。その時、上田さんの唇を掠めたようだった。
「や、やっぱり私、上田さんの愛人だったんですね!?でも急にまた前と同じように、というのは無理なので…これで許して下さい!お代官様!ごめんなさい!反省!」
畳み掛けるように一気に話すと、上田さんは意外にもこれ以上ないというくらい耳まで赤くして狼狽えていた。
「………い、いや、愛人でもないし、代官でもない……というかYOU、どこでこんなキス…」
「え?で、でも以前、い、一緒に…ね、寝たとか…色々…」
「嘘は言ってない」
アルコールは回っているが、冷静に筋道立てて今までの上田さんの発言を整理してみる。
一緒に泊まったのは事実。
キス、したのも…事実。
でも上田さんがこんなに赤面して狼狽えてるところからキスはともかく、一緒に寝たのは。
「一緒の部屋に寝た…だけ?」
「………そうだ」
「でも、寝息を感じる距離というのは」
「まあ、すぐ隣で寝たこともあるが…何もなかった」
俺はジェントルだからな、とつけ加えてたが、じゃあ何故私の目を見て言えないのか。
疚しい気持ちが微塵もなかった訳ではないと、その表情が物語っている。
「とにかく、店を出て話そう。喧騒に紛れてるとは言え、これ以上人に聞かれていいものではない」
(さっきの自分は棚に上げておいて)そうですね、と荷物を持って席を離れかけた際、酔いのせいで少しふらつき、上田さんの背中にぶつかってしまった。
「すみません」
「おう…」
それきり、上田さんは黙ってしまった。
車の中ででも話すのかと思っていたのでいささか肩透かしを食らったが、まあいいかと思っていた時、上田さんがぼそりと切り出した。
「コーヒー、飲まないか」
「はあ」
「いい豆を貰ったんだ。その…お、俺のマンションで、ゆっくり」
「いいですよ」
正直、こんな見え見えの下心に気付かない訳もなかった。
だけど、もしかしたら何かしら過去の私の記憶の片鱗があるかも知れないと、誘いに乗る事にしたのだ。
過去に隣でこんな巨乳美女が無防備に寝ていたのにも拘わらず、何も手を出してこなかった位だから迂闊な事はしないだろう、という思いもあったが。
☆
上田さんの部屋は大学教授らしく、一人で住むには十分過ぎる広さだった。
「今用意して来るから、掛けて待ってろ」
そう言われたものの、リビングのあちこちを見て回っても、まるで初めての部屋。
爽やかスマイルな青年の写真パネル、赤や青や黄色の円が描かれた謎のマット、健康器具等々…不思議な物ばかりが雑然と置かれていた。
「なんだ、うろうろ歩き回って」
と、上田さんが奥のキッチンから高級そうなカップに入れたコーヒーを持って来た。
「私、以前この部屋に来た事あります?」
「YOU…」
「あの爽やかな青年は誰ですか?」
「君は、この部屋に来た事があるし、あれは昔の俺だよ」
ダイニングテーブルにコーヒーを置きながら、上田さんは深いため息をつく。
それは、私がまだ何も思い出さない事に落胆したのがありありと見えた。
どこか気まずさを覚えながら椅子に座ると、運ばれて来たコーヒーに口を付ける。
「この匂い…」
「……ルアックコーヒーだ。独特な香りはあるが、希少な物なので一杯数千円する」
それを聞いて、どことなく以前嗅いだような匂いだった気がしたものの、グイッと飲む。
「――どうだ?」
「ん、味はイケる!」
「そうか、良かった」
そう言って上田さんは一口だけコーヒーに口をつけると、何やら怪しい目つきで私を見つめる。
「何か、変化は無いか」
「なんで?」
と、小首を傾げる。
「今の君は忘れてるが…以前黒門島という島にしか生えない、カリボネという媚薬があった。以前は悉く失敗に終わってしまったが、YOUが今飲んだコーヒーに入れておいた」
「え」
「ちなみに俺のと交換したかも知れないが無駄だ。予めそれを見越して両方に入れておいたからな」
「お、おのれ…たばかったな、上田!」「フ、まあコーヒーは偶然だが、ああ積極的に来られては、拒めるはずも無い。いくら相手がYOUでも、女性に恥をかかせてはいけない…俺は、ジェントルだからな」
上田さんはそんな言葉とは裏腹に、息が荒くなっている。私も薬が効いてきたらしく体が温かくなり、力が抜けてきた。
「大丈夫。俺は人より大きいが…優しくする」
「上田さん」
「YOU…」
「ベッドに、行きたいです」
上田さんは固唾を飲むと、力が入らなくなった私を両腕で横抱きにする。ことん、と頭を上田さんの胸に預けると、上田さんの鼓動が一際早くなった。
ベッドルームに着き、そっとベッドの上に私を下ろすと、上田さんがそそくさと服を脱ぎだす。
「…上田さん」
「ゆ、YOU…は、ははやる気持ちはわわわ分かるが、もう少し」
さっきの薬のせいで体が温まり、焼き肉屋のビールの相乗効果と満腹も相俟って、カフェインの覚醒効果も適わない強い眠気が襲う。
「おやすみ、なさい…」
シーツの感触が心地よく、まぶたが重い。
「こ、ここまで来て…ばんなそかな!」
私の肩を掴んでガクガクと揺らすも、眠気には抗えなかった。
「いいのか?襲うぞYOU…ヘイ、YOU!」
「記憶が戻ったら…襲って、いいですから…」
何を言われても睡魔には勝てない。眠りに落ちる間際、上田さんの「WAIT!」という声を聞いた気がした。
――その夜、夢を見た。
モノクロの映像、上田さんの研究室。
私と何故か半裸の上田さんは対峙して何か話している。
でも声はしない。
私は上田さんの机の前の椅子に腰掛け、突然子供のように泣きじゃくる。
勿論上田さんはそんな私に戸惑い、何を思ったのか車のおもちゃを使って必死になだめすかす。
泣き止んだ私はおもむろに立ち上がると上田さんに何か話したあと、ふわりと微笑んで
「あなたに、会えて良かった」
相変わらず声はしないものの、確かにそう言っていた。
場面は変わり、
どこかの洞窟の中。
上田さんは私に何か必死に叫んでいる。
やはり声はしない。
私と上田さんの間には、崩れてきたと思われる岩に阻まれ、お互いに近付くことは出来ずにいる。
やがて上田さんは黙り込み、切迫した表情で私を見つめていた。
私は上田さんに二言三言何かを話したあと、
「…さよなら」
と別れを告げていた。
そして何かを決意したように、上田さんに背中を向けて一度も振り返る事なく、どこかへと歩き出した―――
「…YOU?」
ぺちぺちと額を軽く叩かれ目を開けると、すぐ目の前に上田さんの顔があった。
「やめろ!何をする!」
「YOUが夢見ながら泣いてたからじゃねぇか」
言われて、涙で頬が濡れている事に気付く。
「あ…」
「泣く程ってどんな夢だよ?あれか?目の前で焼肉食べ放題が締め切られたとか、そんなか」
上田さんの軽口にも冗談で返す気にはならず、のっそりと起き上がる。
「はっきりとは覚えてないんですけど、夢の中で上田さんに向かって『さよなら』と告げていた事だけは、覚えてます」
最初のはさすがに気恥ずかしくて言えなかったが、洞窟内での夢の話は、それまでにやついていた上田さんの表情がさっと変わった。
「――それは、どこだったか、覚えてるのか…?」
「モノクロの夢でしたけど、どこかの崩れた洞窟の…」
言いかけて、今度は上田さんの方が目に涙を浮かべていたことに気付く。
「あの…上田、さん?」
おそるおそる手を伸ばして肩に触れると、ビクリと震えた。
「何か、まずかったですか?」
「いや…いいんだ。何でもないんだ…何でも」
最初に研究室で私を見ていたような顔。でもそれよりはどこか嬉しそうに見えた。
「今は、それだけで」
壊れものに触れるようにおずおずと私に上田さんの両腕が回され、最初はそっと、ややあってからぎゅっと抱きしめられる。
昨夜と違って下心を感じられなかったこともあり、その手を振り解く気にはなれなかった。
「俺は、生まれてこの方人前で泣いたことなどない」
「そうですね」
大学の研究室で、私の前であれだけ涙目でいておきながら、とクスッと笑う。今の上田さんは、まるで大きな大きな子供のようだった。
思わずあやすように背中を軽く叩くと、鼻を啜る音までした。
「ねぇ、上田さん」
「なんだ」
相変わらず涙声だ。
「ちょっとだけ、昔の私と上田さんがどういう関係だったのかわかった気がしました」
「言ってみろよ」
上田さんは身を離してじっと私の顔を見つめる。
「えへへへ!」
「答えになってねぇじゃねえか」
「『わかった気がしました』と言っただけで、教えるとは言ってませんから」
泣き止んではいたが上田さんは涙と鼻水でひどい顔だったので、つい吹き出してしまう。
「…笑うな」
上田さんは私から目線を逸らしてちょっと拗ねたような口調で言うが、私の生来の天の邪鬼のせいもあり余計に笑った。
「YOUが天の邪鬼なのを忘れていたな…よし!わかった、笑え!」
「あはははは!」
「なんでだよ!」
更に大きな声で笑ってしまったので、余計拗ねてしまった。
「くそっ!」
上田さんは涙と鼻水でぐしゃぐしゃの顔を拭こうと、ベッドサイドのティッシュに手を伸ばす。
「おうっ!?」
「ちょっ…にゃむー!」
上田さんがバランスを崩して寄りかかって来た為に、私はそのままベッドに押し倒される形になってしまった。
「重い!早くどけ!」
すると、何故だか上田さんは私を見つめたまま動こうとしない。
「昨夜『記憶が戻ったら襲っていい』と確かに言ったよな?」
「普通、そういう場合は『全部戻った』時に決まってるじゃないですか。第一、夢で見ただけで自分の記憶として認識ありませんし」
「だが、昨夜は君一人寝てしまったおかげで俺はひっっ…じょ―――――に眠れない夜を過ごさせてもらったからな。ちょっとくらいいいだろ」
「そんなの自業自得じゃん!大体、薬に頼るなんて姑息過ぎだろ」
「正攻法ならいいのか」
上田さんの声が一段と低くなり、私の体温が少し上がったような気がする。真摯な眼差しに、思わず視線を外しながら声が小さくなっていた。
「そりゃ…場合によっては、考えなく…も、ありますん」
「どっちだよ」
「ちょっと、目が怖い…堪忍して、お侍さ―――」
それ以上は言葉が出なかった。あろう事か、上田さんの唇で塞がれてしまったのだ。
「んっ!…ん…んぅ…」
ただ唇を押しつけるだけのキス。だけど何度も、次第に角度を変えて。何度目のキスかわからなくなった頃、やっと上田さんの唇が離れた。
「なんで突然…キ、キスするんだ!」
「セックスの始まりはキスからじゃないのか?」
熱くなる私と対称的に上田さんは不思議そうな顔で答え、全然話が噛み合っていない。
とどのつまりは。
「…セックスしたいだけだろ」
「ああしたいね。だが、君だから本気でセックスしたいんだよ」
昨夜は「YOUが相手でも」とか失礼な事を言っていたのに、ふてぶてしく開き直るにも程がある。しかし、だからこそうっかり絆されてしまった。なんとなくだが、過去の私も上田さんといつかはそうなっていただろうという気もしたからだった。
「…よ」
「え?」
「ちょっ…ちょっとだけなら、いい…ですよ」
「ちょっとって、どこまでだ」
「さっき自分で『ちょっとくらい』と言ったんだろ。それよりカーテン閉めろ」
「なぜ」
「あ、明るいだろ!……恥ずかしい」
上田さんがカーテンを閉めている間、慌ただしく服を脱いで下着姿でベッドに潜り込む。
上田さんはカーテンを閉めたついでに顔も拭いてきたらしく、さっきまでよりはさっぱりした顔をしていた。そして布団から顔だけ出した私を見て、念を押す。
「YOU…今度は寝たりしない、よな?」
「………」
「寝るのかよ!…だが、今度こそ本当に途中で止めねえぞ」
さっきのキスの前より真剣な眼差し。まるで射抜かれるかのようで胸が熱い。
上田さんは素早く服を脱ぎ捨て、下着姿で私の居るベッドへ膝を詰めた。
「口、開けろ」
言われるがまま口を開けると、上田さんの唇と共に舌が滑り込む。
「んぅ、っふ…」
無我夢中で舌を絡め取られ、時には歯の裏を舐められる感覚に肌が粟立つ。嫌悪ではなく、まるで昨日の媚薬のように頭がぼうっとしてしまう。
「…は」
唇が離れ、ひとつ小さなため息をつく。いつの間にか布団を捲られて肩に置かれていた上田さんの手が、ブラジャーの肩紐をするりと下ろした。
「YOU…外して、いいよな」
その言葉に小さく頷き、外しやすいように少し身を起こして、上田さんがホックを外すのを待つ。
しかし、なかなか外せずにいた上田さんに痺れを切らし、後ろ手に上田さんの腕を掴んでホックを外し、そのままブラジャーを外した。
「―――」
上田さんが息を飲む。正直、自分で外したのは失敗だった。
ホックを外す手を背中に回していた為に、まじまじとコンプレックスでもある胸を見られてしまった。
いくらそういう行為で体を見られるとはわかっていても、何も隠さずにただ見られるのとは違う。
「…じっくり見ないで下さいよ」
「見ないで触れないだろ」
そっと、上田さんの右手が胸に触れる。
その形を確かめるようにゆっくりなで上げると、小さく震えた。
「悪い、痛かったか」
「いえ…痛くは、ないです」
「感じたのか」
「…いちいち聞くな」
そんな私に気を良くしたらしい上田が左手も空いた右の胸に触れると、途端に体の中に何か電流のようなものが走った。
「…っ!」
上田さんはそれには気付かず、啄むようなキスを首筋から鎖骨、そして胸元へと降りてくる。時々肌を掠める髭がくすぐったい。そのまま唇が私の右胸の先端に辿り着き、唇で軽く食む。
「あんっ…」
「…YOU」
上田さんより、自分の出した声に自分が一番驚いていた。上田さんはそんな私を更に追い立てるように、舌で転がしたり、時には軽く吸ったり。さっきはくすぐったいだけの髭の感触すらも、私を更に追い立てる。
「こっちも、どうかな…」
「んんぅ、あ…っ」
唇が左胸に移ったところ、さっきまでより強い刺激が走る。
どうやらこちらがより感じるのだと、初めて知ってしまった。
「YOU、こっちのが感じるのか」
「なんでだ」
「さっきより声出てるぞ」
「…ぅ、んっ…!」
強めに吸われ、思わず声が漏れる。上田さんの良いように翻弄される事が、どこか悔しい。
それとはまた別に、身体のずっと奥で何かがくすぶり始めたのを感じる。
「……あのっ…」
いい加減ふやけるんじゃないかと思うくらい、子供みたいにずっと胸を吸い続けていた上田さんに思い切って訴える。
「ほ、他も、さ…触って、下さい…」
「他ってどこだよ?ん?」
「だから…そこ以外ですよ」
上田さんは純粋にどこなのかがわからないという訳でなく、どうにも意地悪く聞いてきたので、恥ずかしさのあまり思わず顔を逸らす。
「なんでそんな嬉しそうな顔してるんですか」
「実際嬉しいから、仕方ないだろう?さっきも言ったが、俺はずっと、君とセックスしたかったんだよ」
鳩尾の辺りをちゅうっと吸われ、また小さく声が漏れる。
上田さんはにやっと歯が見えるように笑って続けた。
「YOUにそんな顔をさせてるのが俺だと思うと、たまらないね」
「どんな顔ですか」
「もっともっと、君の望むだけ気持ち良くさせてやりたくなる顔だ」
そう言うと、最後の一枚となっていた下着に手をかける。
「…取るぞ」
さっきと違い、下ろすだけなのに恐る恐るといった様子で、変に時間をかけられてしまって余計に恥ずかしい。
「おぉう…」
「…?」
次のアクションが無いことに困惑し、少し頭を起こして見てみる。
自分の足の間に上田さんの顔が見えるという、非常識な光景につい思わず足を閉じると、上田さんの頭を挟んでしまった。
「うおっ!」
「すいません。というか、何してるんですか」
「観察してただけだが」
「観察って」
「ベストを尽くす為事前に色々研究し尽くしてきたが、百聞は一見に如かず。ここまでかぐわしいものだとは思わなかった」
と、何やら一人しみじみと耽っている。
「なんでかぐや姫?」
「『かぐわしい』。匂いがいいという意味だ」
「―――!!」
閉じようとした足をがっしり掴まれ更に開かれた。
「YOUの『触って欲しいところ』には入ってないのか?」
「知りません!」
「じゃあ、好きにさせてもらう」
内股の付け根部分まで、軽く舌で舐めたり時々少し強く吸われたり。しかし、その観察していた部分には何もせずにいる。
とはいえ、鼻先や顎髭がそこを掠めていくだけでも、小さく体が跳ねた。
「…煽るんじゃあない」
「煽って、なんか…」
つつ、と軽く人差し指で撫でられ、正直待ち焦がれていたそこへの刺激に一際甘い声が出る。
「は…ぁ、ぅ…」
「ほう…ここが…」
人には見せた事すらないその場所を、指の腹でそっと確かめるように触れられていく。それだけでも背筋を快感が走ったが、その中でもある場所に辿り着いた時、今までで一番鋭い快感が走った。
「…ひ、あっ!」
「思った通りだ。ここが、クリトリスだな」
「なっ…に…?」
「女性に存在する唯一快楽の為の器官だ。だから、素直に浸っていればいい」
「…そんな、わか…なっ…」
そこを指でこすられ、自分でどうする事も出来ない、狂おしい快感の波に翻弄される。合間にはなだめられるように、首筋や鎖骨の辺りにキスされた。
「あ…あ、――何か、何か…来るっ…!」
さっきから少しずつ私の体の奥でくすぶっていたものがどんどん大きくなっていった後、一気に熱く爆ぜた。
「――おい、YOU」
「……なんか…ヘン、です…」
「どんな風に」
「何か、体の奥でくすぶっていたものが爆発したような…」
「つまり、オーガズムに達したんだな」
「お…おー、ガ…?」
「性的快感の頂点。俗に言うと『イった』という事だ」
淡々と説明され、急に恥ずかしさが全身を襲う。
「〜〜〜〜っ」
「まだ、セックスが終わった訳でもない。というか挿入してないとセックスではない」
そんな理屈をこねていた上田さんはいつの間にか自分も下着を脱いで裸になっていた。そしてついついある一部分に目が釘付けになっていると、その視線に気付かれた。
「ふん…スキモノめ」
「ち、違いますよ!そこだけ色が違ってたから気になっただけだ!」
上体を起こし、毒々しい色の避妊具に包まれたそこに手を伸ばす。
「YOU!?」
扱いがわからないまま、そこの先を包み込むように恐々と柔らかく握ってみる。すると思ったよりその感触が楽しくて、そっと握っては離したり、形を確かめるようにくびれを指でなぞったりしていると、次第に上田さんの息が上がってきた。
「YOU…そこ、を…なぞるんじゃ、ない…」
「ここ?」
「う、くっ…」
さっきまで余裕ぶっていた上田さんの反応が楽しい。片手では収まりきらないので左手も添えて、一番反応が良かった辺りを軽くこすってみる。
「ダメ、だっ…このまま…じゃ…」
「このままじゃ?」
「おぅっ…出、出るっ…!」
「――にゃっ!」
上田さんの苦悶の表情と同時に、手の中のそれがびくびくとしたかと思うと、手のひらに何か温かいものを感じた。
「くそっ…!こんなはずでは」
なんだかこの状況のせいか、一人でおたおたする上田さんがどこか可愛らしいと思ってしまった。初めて知った事だが避妊具はどうやら使い切りらしく、さっきの物を外している。
「…見るなよ」
「純粋な好奇心だ。上田さんだってさっきずっと見てたじゃないですか」
「あれは研究者として当然の行為だ。大体、見ないと何も出来ないじゃないか」
「私も見ないと何をどうしていいかわかりません」
「俺はともかく、君というかすべからく女性の体は、男性を受け入れる準備をするべく、必要な行為なんだよ」
さっきはちょっとだけ可愛いと思えたのに、また屁理屈の不遜な男に戻ってしまった。しかも上田さんは不敵な笑みを浮かべ、ぶつぶつと呟いている。何やら、それもアリだのそれなら次はもっとだの準備に費やせるとか何とか。
「よし、じゃあYOU、足開けよ」
上田さんはちょうど私に向かって前屈みの体勢で、私の耳元で囁いた。
その囁かれた声音がまるで呪文のように響き、ついのろのろと従ってしまう。
「痛かったら言えよ」
つぷ、と少しだけ冷たい長い指が入ってきた。
初めての感覚に体をびくりと震わすと、上田さんは少しだけ入れた指をすぐに抜いた。
「痛かったか」
「驚いただけで、大丈夫です」
そうか、と再び指を入れられ、ゆるゆると抜き差しされる感覚に浅いため息が漏れる。
「熱く、濡れてきたな」
「そんなこと言うな」
単調とも言える、ただ指を抜き差ししているだけの行為で、自分の体の奥の何かが再び呼び覚まされる。
「…っ…」
「もう一本」
つるり、と上田さんのもう一本の指が入ってくる。さっきの単調な動きと違って、中で軽く曲げてみたり、少し指を広げてみたり。その度に言葉にならない声が口から漏れていく。
いつしか私は再びベッドに横たわり、上田さんから与えられる刺激を、ただ甘んじて受けるだけになっていた。
「まだもう少し解さないとな」
そして、三本目の指。入る時に少し引っ掛かるような感覚はあったものの、さっきと同じように指を動かしていくうち順応し、上田さんはそれを確認するとそろそろいくぞ、と呟いた。
「…?どうした?」
ゆっくり起き上がると、若干慌てて避妊具を着けている上田さんに一言告げる。
「私にさせて下さい」
「私に、って」
上田さんの肩に手を置き、唇に触れるだけのキスをする。
唇を離すと、肩に手を置いたままそろそろと腰を落とそうとして、視線に気付く。
「み、見るな!」
ぺちん、とびんたの要領で上田さんの両目を右手で塞ぐと、また腰を落としていく。
「っう、く…」
ただ腰を落としただけでは上田さんのそれを上手く受け入れる事が出来ず、こすりつけるだけの状態になってしまう。
いつの間にか上田さんに腰を支えられてはいたが、どうしたものかと考えあぐねてでもやっぱりと躊躇し、最後はどうせ見えてないからと、空いた左手で左腿の付け根近くを抱えながら跨がると、上田さんの熱さを体の中から感じた。
「あ…は……っ、ぁ…!」
「おおう…これが…ついに!」
客観的に見れば、はしたない格好だという自覚はある。上田さんの目を覆っているからこそ、出来る事だった。
上田さんも私の腰に手を添え、上体がふらつかないように支えている。
「…は…ぁっ、う…」
「グレイト!熱くて、絡み付いてくる…」
「喋る、んじゃ、ない…!」
少しずつ、少しずつ。じりじりと上田さんの熱さが私の中から感じられる。
痛みももちろんだが、内臓を押し上げるような圧倒的な存在感。
その苦しさから逃れるように、上田さんの目を覆っていた右手と左足を抱えていた手をそれぞれ離し、上田さんの首にしがみつく。
「あと少しだから…もうちょっとだけ、我慢してくれ」
上田さんに頭と腰を優しくさすられるが、息も絶え絶えな状態なのにまだ終わりじゃなかったのかと、軽い絶望感を味わう。
「――ふ、…っ…全部入った、ぞ…」
「なか、いっぱい…」
ぜいぜい喘ぎながらポツリと呟いた一言で、上田さんがうち震える。
「……そんなことを言うんじゃない」
「なんで」
「優しく出来なくなるだろ」
上田さんは緩やかに私の腰を浮かせては、またじりじりと私を侵す。私の中に熱く脈打つ上田さんがいる。
「優しく出来ない」と言っていたのに、私に気遣って激しい動きはしてこない。
それがたまらなく苦しくて、私は上田さんにキスをする。上手なキスの仕方なんてわからない。ただ、めちゃくちゃに。
「…奈緒子」
(すみません改行規制でズレました…あと2レスです)
唇が離れたあと、再び呪文のように私を縛り付ける声。その低音で自分の名前を呼ばれる事が、こんなにも胸をいっぱいにする。どれだけ彼は、愛おしく私の名前を呼ぶのか。
それは今の「私」に向けられているのか、それとも過去の「私」に向けられているのか。一瞬過ぎった考えを無理矢理消し去り、上田さんから言葉を奪うように再びキスをする。
「…む、んんっ…」
「上田さん…上田さん…っ!」
キスの合間、うわごとのように上田さんの名前を呼び続ける。私を突き動かしているこの感情は何なのかわからない。もどかしくて苦しくて切なくて、訳もなく涙を流していた。
やがて、上田さんが再び眉根を寄せて苦悶の表情を見せる。
「うあっ…も…もう…出…っ!」
最後はお互いに汗ばんだ体を痛いくらい抱き締められて、上田さんは私の中で果てたのだった。
少し息が整った頃、上田さんはゆっくり私の中から引き抜くと、そのままどっと大の字になってベッドに倒れる。
「上田さん?」
心配して顔を覗き込むと、何故か突然笑い出した。
「ハハハハハ!」
「頭でも打ったのか」
「俺は正常だ。正常に…君を、抱けたんだ…!」
今度は寝転がったまま感涙に咽んでいた。
なんと忙しい男だと思っていると、ふと今さらながら自分の姿に恥ずかしさを覚え、布団を手繰り寄せる。
「今更隠すなよ」
「今だから隠すんだ」
「さっきまであんなに全部曝け出してたのに?」
「上田さんは曝け過ぎなんです!」
「おう、まだ後始末してなかったな。君も拭いてやろうか?」
「自分でします!」
まったくどこ吹く風だ。
上田さんはむっくりと起き上がり、先ほどと同じように避妊具を外してティッシュで軽く拭いゴミを始末すると、自分の隣に来いと促すようにぽんぽんと布団を叩く。
「まだシャワーを浴びなくてもいいだろう」
こそこそと布団で体を隠して拭いながら応える。
「浴びたいのはやまやまですけど」
「『けど』なんだよ」
「…体のあちこちが軋んでるんですよ」
それを聴いて、上田さんは私の肩を抱き寄せるとベッドに押し倒す。その勢いでゴミが散乱してしまった。
「わあ!…ま、まだやるのか!」
「バーカ。ならもう少しゴロゴロしてたらいいんだよ」
上田さんの顔を間近に見据え、なんだか胸の奥がくすぐったい気持ちになる。さっきまでの熱い時間を過ごした後は皆こうなのだろうか。
「上田さん」
「なんだ」
「良かったですか」
すると上田さんは顔を赤らめ、私から視線を逸らしてぼそぼそと話す。
「YOU、だ、大胆な質問だな…そりゃ良くなかったら、初めてとは言えあんなに夢中でしないだろう」
「え?」
「だ、だから、気持ち良かったかどうか心配したんだろ?」
そこで初めて話が噛み合ってなかった事に気づく。
「ち…違う!気持ち良かったかどうかでなくて、単に私とセックス出来て良かったかどうかと――」
「――良かった」
突然真剣な声色で話し出し、優しく頬を撫でて来たので、どきんと心臓が跳ねた。
「こんなに簡単な事なら、もっと前に君に触れるんだった」
――ああ、また。
どちらの「私」に向けての言葉なのかわからない事が苦しい。
さっきまで上田さんの熱い体を知ってしまった今、余計に心焦がれる。
「そういう君は」
「はい?」
「君は良かったのか」
「私は」
次の言葉を言おうとして、はらはらと涙がこぼれる。
「お、おい…もしかして後悔してるのか?」
ただおろおろする上田さんの両頬をむにっとつねり、泣きながら笑って見せた。
「お前にはわからないだろうな。えへへへ!」
まだつねったままで言葉を続ける。
「…後悔はしてませんよ」
「嬉し泣きか」
「そういうことにしといて下さい」
手を離し、上田さんの胸に顔をうずめる。後悔の涙とも嬉し泣きとも違い、うまく説明がつかない。行為中の涙ともまた違う、静かな涙だった。
☆
あれからまだ、私は過去の記憶を思い出さないまま日々を過ごしている。
前と変わったところは、あれから上田さんが食事に誘うことが頻繁になった。食事の誘いにかこつけて、あわよくばという下心が見え見えなのだが。
――まあ、食事以外はごくごくたまに気が向いた時にだけ、付き合ってやっている。
過去の記憶を取り戻した時、「今この時の私」を私は覚えているだろうか。
覚えていなくともいつかきっと上田さんが話してくれるだろう、そんな気がした。
――その際、多少のホラ話で事実を盛られるであろうことはご愛嬌で――
<end>
――――――――
すみません連投規制より改行規制とか細かいもので
15レスにもなりましたorz
>>272 乙!&GJ!
お正月のも、もう一回楽しんじゃったおー
GJです!
全編ほんわかしつつもほんのり切ない中、カリボネが媚薬としてヘタレでワロタ
GJ!!
思い出すまでは記憶がないなりにまた二人の関係を築いていくんだなって思えたよ
奈緒子所々切ないなー
意外と早くブルレイ&DVD北
特典情報がちゃちくはないか
特典で燃料投下期待
とはいうものの
今まではもしかしてこの先も公式新作がくるかもってのがあったけど
もう今回シリーズ終了って断言されちゃってると思うとね
正直さびしいわ
しかし中の人つながりで風呂映画とからネタを引っ張って来れる
混浴シチュとか
映画とかでちっぱいな人のヌード見ると山田のもこの位なのかなー、て重ねてつい見てしまう。
男性側からしたら
D以上は無いと胸無いと思われそうだが本当にないちちだとブラしてもつるぺたみたいだよな…
ウエストの細さによっても同じカップ数でもまた見え方違うけど
初代トリック以降ずっと忙しいから無理だったろうが
旧家のお嬢様が朝ドラの蓮子様みたいに淑やかなお嬢様で
仲間さん二役ならどうなってたかとか見たかったなー
保守
上田の通訳をする奈緒子
>>298 あのエピソード可愛かったねw
阿部さんのコメントが来るとは嬉しかった
火災報知器は何度も何度も聞いた話だけど大好き
300 :
腸短いSS:2014/05/13(火) 22:11:16.78 ID:PVI9Hh6v
「…おなかすいた」
上田さんは、その一言に妙に反応する。
仕事が終わるまで待つと言っても、車を出すからとバタバタと準備を始める。
「おごってくれるのは嬉しいですけど…そんなに急がなくていのに」
「……今できることは今しておきたいんだ」
「私、ご飯が遅くなったくらいでいなくなったりしませんよ」
苦手な笑顔を見せて安心させようとしたけれど、上田さんは泣きそうな顔で笑う。
保守
今シリーズを見返しているんだけど
奈緒子がどんどんアホの子になっていったのがな〜
>>301 中の人も言ってたけど、友達もいなかった奈緒子が上田にいろんなところに連れていってもらって、
たくさんの人と触れ合った結果だから微笑ましいと思う
明るくなるのは全然かまわないけど
馬鹿っぽくなっていくのが自分はやだったかな
リングイネを断る奈緒子が自分にとって至高なのでわからんでもない
断る間柄から今に至るまでを妄想することに萌えを見出してここに住み着いた
リングイネの件は黒坂美幸だっけ
そこでは断ってて千里眼の回はどう見てもデー(ry
この間に何が
ようやく五月も終わりか
あと一ヶ月半であの上田の表情をガン見できる
楽しみ
やむ落ちも気になる。
最後だからってあまり期待できそうもないけど。
308 :
名無しさん@ピンキー:2014/05/31(土) 21:15:23.07 ID:xzJHM1ot
DVDとBlu-rayどっちにしようかお金ないから悩みます
Blu-rayのメリットって何があるんだろ
やむ落ちの時間配分が気になる
イケテツ映像と監督のぐだぐだトークが八割とかの悪寒
過去の実績からみてその可能性高し
実現したら叩き割る自信ある
あーだったら発売日でなく
様子見してから買おうかな…
本編には大満足だからいくら特典映像がクソでも買うが、どうせならなぁ
とりあえず尼の説明に載ってる約60分(予定)は嘘であってくれ
ドラマ無印の頃のスタイルに戻してほしい
余計な解説はなしで(萌えるコメントの文章だけで)
ひたすら上田山田他未放送映像を詰めてくれれば
それだけでパーフェクトだっちゅーの
無印の頃の上田好きだった、ギラギラしてて。
初期上田は雰囲気がエロい
深夜のアングラのふいんき(ry も相俟ってか
カリボネの件では奈緒子のリアクション次第では実際に何かあってもおかしくはない
イケテツと行く!! やむ落ちの旅inマレーシア ……orz
テルマエの特典?映像をテレビで見たけど、中の人たちがロケ地紹介してるみたいな内容だったよ。
トリックも、中の人であんな企画が最後なんだからちょっとくらい欲しかった。
忙しいのはわかってるけど、せっかくロケ地に数週間揃って拘束してんのになぁ。
別にイケテツが嫌いってわけじゃないけど。
ベスト尽くして欲しいわ。
単純に時間的なものでなくギャランティ的なものから出来ないんじゃないかな
まあファン心理としてはちらっとでも出てくれた方が嬉しいのは同じ
サイトを回ってみようと思ったら…
もしかして、今ってpixivくらいしかそういう場所って無い?
時代の変化ってやつだ
私の体をどうか
あなたの好きに揉みしだいて
その穴に熱いものをたくさん注いで欲しいの
そのままで構わないから
黒く長いもので狂おしい程かき混ぜて
さっきファ〇マのウチ〇フェフラッペCM見て思いついたが
エロさが足りぬ
すみません盛大に誤爆
お、おう
上田が奈緒子にフラッペを飲ませて、ニヤニヤしながら妄想してるのが目に浮かぶようだ
今日の朝ドラ
「おやじ、冷やで」の言い方が山田チックでなんか嬉しかった
明日から7月か〜
一月に劇場公開してたんだよね
あと二十日弱でブルレイ発売
寂しい
プレミアイベントからもう半年経ってるのか
あー奈緒子に会いたい…
十五周年ですね
間違えた。えーと、2000年だっけ。十四周年ですね。
>>320 遅レスだが
渋だとエロSSは皆無に近くないか
R-18付けて検索してもあまりヒットしない…
書き手だが寂しい
量産出来ないから盛り上げられんし
>>330 ならここで書いていいんですよ!!!!!
>>330 やっぱ半生だろ
pixivだと書き難いのかも
普通に中高生とか居るだろうし
おお、ID…Uさえなければeroになっていたのに
無念
>>331 うんだから鳥付けてないけど
ちょこちょこここに書いてはいるが
量産は出来ないんだ…orz
>>332 ぶっちゃけ別の二次も手付け始めたんだが
そっちはエロ有りも盛り上がってて(書き手も多くて)
そういう意味でも裏山なんだよなあ
DVD観て色々何か浮かべばいいけど
>>333 自分のは48手みたいで
エロ的にありがたいIDだw
>>334 その別二次ってやっぱ半生で?
もしそうならやっぱ作品によって二次創作の雰囲気は相当違うんだろうね
自分はエロも好きだがエロ無しも好きだ
だからサイトであるようなら見たいんだが、あまり検索結果に出てこないのが残念なんだ
>>336 オリジナルは書けないから半生
(ついでにサイトはやってない)
まあジャンル毎にふいんき(ry 違うのは渋に限らないけど
渋のが顕著な気がする
勿論エロ無しもいいんだが
こういうところに来てるからにはエロ有りがいいじゃないw
まあ好きなのは変わらないから
足しになるように頑張るよ
中の人が片方とはいえ既婚者ってのもあると思うよ>エロ少ない
>>338 同感
もうひとつ二人の年齢の高さもあると思う
340 :
ジロ×四号:2014/07/08(火) 20:11:27.89 ID:vry8DhMC
帰天城ネタなので読んでない人には意味不明だと思われます
ラスステ前の設定
*****
ある夏の日。
パスポートに必要な書類を得るために長野に帰省していた奈緒子を迎えに行き、そのままマンションに連れ帰った。
次郎号の中でも食事中でも口数が少なく落ち着かない様子が気掛かりだったが、腹でも減っていたのだろうか。
夜になり、風呂に促そうとするが、彼女は籐のバッグを抱えてソファに小さく座り込んでいた。
「you。どうした、腹でも痛いのか」
「……これに見覚えはあるか、ジロ」
突然下の名前で呼ばれて動揺する上田に、奈緒子は鞄からよれよれになった紙を取り出し突き付ける。
広げるとそれは薄汚れた日本地図だった。
「……これは?」
「…実家の蔵で、昔の荷物を整理してたら見つけたんです。
ずっと忘れてました、あの村でのこと…上田さんと過ごした夏休みのこと」
その言葉で、突然フラッシュバッグした。
古くなった地図に書かれた自分の名前。
自転車の旅、城、財宝、姫、中学生たち、あの夏の記憶が一気に流れ込んできた。
自分をジロと呼んだ、あの生意気な中学生の1人。
お互い忘れようと話した約束。
「…よ…四、号…か?」
「……覚えてたんですか?」
「いや、まあ…」
上田の心臓はばくばくとうるさく鳴った。
当時中学生だった山田奈緒子と会っていたという運命的な事実。
あの頃から生意気で、強欲で、人を顎で使うような女で…
「……あの頃から怖がりで泣き虫だったね、ジロ」
奈緒子は微笑みながら地図を丁寧に畳み、バッグにそっとしまう。
話し方や仕草が妙に幼く見える。
ジロと呼ばれるたびにくすぐったい。
思わず奈緒子を抱き寄せ、髪を撫でた。
「……四号」
「ジロさん?」
懐かしさと共に、不思議と背徳感に包まれていく。
唇を重ね、ソファに奈緒子を押しつけた。
「…ん…、ジロ!先生に言い付けるぞ」
カーディガンを脱がせかかっていた上田の手が止まる。
じっと上田を見上げていた奈緒子の目が、ふと逸らされた。
「……you、そういう趣味か」
「上田さんがこういうの好きだと思っただけです」
上田はニヤニヤしながら頷き、奈緒子て唇を重ねた。
舌の絡み合う音を堪能し、潤んだ奈緒子の瞳をじっと見つめる。
「四号…いけない子だな、子供のくせにこんなに大胆になって、大人を誘惑して」
「っ…、ノリノリじゃん」
「youが喜ぶなら」
カットソーに手を侵入させ、下着を捲りながら胸を撫でていく。
奈緒子は身を捩り、小さく声をあげた。
「…あっ…あ、んっ」
「しっ。声を出すな、一号たちが起きる」
奈緒子は思わず視線を巡らせ、顔を真っ赤に染める。
ここは上田のマンションで、誰もいないとわかっていたのに動悸が止まらない。
声を小さく潜め、上田にしがみついた。
「ば…ばか上田、なんだその設定っ」
「ん?興奮しただろ」
「言う、な…」
長年に渡って鍛えられた上田の妄想力に、奈緒子の心は侵食されていく。
額に口付けると、上田は奈緒子の体を抱えて寝室に向かった。
ベッドに体を横たえ、丁寧に服を脱がせていく。
「……そんなに、見る、な」
「…ふふふ、かなり濡れてるな」
「いちいち言うな…っん…」
どこに触れても過敏に反応する奈緒子に満足しながら、上田も早急に衣服を脱ぎ捨てる。
「you、もう入れていいか」
「早っ!ちょっ、待って…ジロさん!ジロ、やっ…ああっ!」
体を何度重ねても、慣れない痛みと圧迫感が奈緒子を襲う。
震える奈緒子を強く抱きしめ、耳元に口付けた。
「……奈緒子」
「……名前、覚えてなかったくせに…」
「お互い様だ」
奈緒子の汗を拭いながら、上田は強く腰を打ち付ける。
しがみつこうとしては力が抜けてしまう奈緒子が愛しくて仕方ない。
「…ああっ!ん、好き…ジロさん…」
「…うん」
「…好き。好きっ…離れないで。行かないで、ねぇ…ジロ」
「大丈夫。心配するな…奈緒子」
「ん…あ、ああっ!」
「奈緒子…!」
体がびくびくと震え、ベッドに崩れ落ちる。
互いに果て、荒い息遣いだけが静かな部屋に響いた。
「……」
「……」
「…そんな目で見るな」
「どんな目だ」
「…へ、変態だなってニヤニヤ笑ったり、からかったり、しないんですか」
「してほしいのか」
「そうじゃないけど」
上田が難しい顔で考え込んでいる様子を、奈緒子はぼんやりと眺めている。
やがて上田は跳ねるように飛び起きた。
「…そうだな、もっとこだわりを持つべきだと思う」
「……はい?」
「大事なのは年齢差を考慮したシチュエーション、そして背徳感だ」
大真面目な顔で何を言うのか、と奈緒子は口をあんぐりさせた。
「you、中学の制服はとってあるか」
「何の話だ」
「体つきも変わっていないようだし、着られるだろう。よし、明日はもう一度長野に行くぞ」
「何を考えてるんだ馬鹿!」
「高校の制服も必要だな。別れたまま連絡が取れなかった二人、youが科技大に受験に来て再会するというストーリーでどうだ」
「あんな大学誰が受けるか」
「ふ、ふふ、楽しいなあyou!夏服、冬服、体育着にスクール水着…忙しくなりそうだ!」
「……ジロの変態!!」
上田は暴れる奈緒子を強く抱きしめた。
会えなかった日々を埋めていこう、ずっと二人で。
*****
おしまい
GJ!
ああ誤字が…
フラッシュバッグ→フラッシュバック
奈緒子て→奈緒子と
乙〜
>>340 GJ!ジロ×四号は本当は当時の年齢で読みたいところだけど、
未成年淫行になるから、こういうシチュエーションプレイでやるのが得策なのかもね。
上田じゃないけど次は制服姿で見てみたいw
ラスステDVD買う前に
先にレンタル始まってたから早速昨日借りてきた
が、まだ見られない…時間云々より
一人だと確実に泣くと思うとなあ