SS投下します。
苗木×霧切のカップリング。大人ナエギリのオムニバス第4弾になります。
以下、バックナンバー
>>145-150 >>318-324 >>711-716 「ねぇ、響子さん。気持ちいい?」
「……え、えぇ」
そう彼女に尋ねてから僕は再び左の乳首に顔を近づける。
歯を立てないよう甘く噛んで母乳を飲むような真似をして吸い付く。
「ん、んんっ……!」
一方で右の乳房は手でリズムよく捏ね回していく。
でも――。
「く、ふぅ……んっ!」
響子さんの感じ方はどこか苦しそうな様子だったりする。
さっきから反応もワンテンポ遅れる感じだし、もしやと思って愛撫を再び中断する。
「……響子さん、ちょっといいかな?」
「あっ、誠くん……」
四つん這いでベッドを這うようにして押し倒した彼女と目線を合わせる。
そして額同士をくっつけて直に体温を調べてみることにした。
「……やっぱり。少し熱があるね?」
「き、気のせいよ。あなたの思い過ごしじゃないかしら?」
「……響子さん」
首をユルユルと振って彼女の反論に聞く耳を持たないようにする。
「僕を甘く見ないでほしいな。響子さん直伝の観察眼だもん、間違いないよ」
「大丈夫だから誠くん、続けて」
「……怒らないからさ、正直に教えて? どうして僕に体の調子が悪いことを黙ってたの?」
「…………」
本当は僕に隠し事をするなんて――って悲しい気持ちだけど、ここはその気持ちを我慢して諭すように聞き出す。
すると響子さんは僕の視線に耐えられなかったのか、目を逸らしながらも口を開くのだった。
「……あなたのガッカリする顔を見たくなかったの」
「そっか……。でも、僕ばっかり気持ち良くなって響子さんが辛そうなのはちょっと嫌かな」
「……ごめんなさい。嫌いになった?」
「そんなことない。仮にエッチを拒まれても響子さんのこと、嫌いになるわけないじゃないか……」
本当のことを打ち明けてくれてありがとう、その意味を込めて彼女の顔にキスの雨を降らせる。
「んっ……んっ、んふっ、んっ、んんっ」
「んっ……んぁ、んっ……んっ、んむっ」
最後は額にキスをして、ゆっくりと響子さんの身体から離れる。
そしてベッドの脇に脱ぎ捨てるように置いてあった部屋着のTシャツを彼女に渡す。