シチュの流用ならともかく、三次の娘で妄想はやめとこうぜ
シチュの流用ならともかく(チラッ
甘えっこと付き合ってる男ってどういう気分なのがジャスティスなのか
・甘えられてしょうがねぇなみたいな素振りを見せながら満更でもない
・常時クールに対処するものの泣かれたり拗ねられたりすると甘くなる
・徹底的にデレデレで甘やかす。他人はおろか時に本人にさえドン引きされる
好きなのを選べ
最初の頃は抵抗するけど、段々籠絡されてく展開がオイシイと思うな
甘えっ子ってMに見せかけて実はS…?
そうだな、よく考えると男が自分が甘えても抵抗したりしないよう長期間調教しているとも取れるな
そして男のほうも定期的に甘えられないと禁断症状が起きるようになって・・・
何年経っても軽くあしらう猛者っているかなw
普段の言葉はへいへいとかそっけないくせに、彼女がいなくてもつい手がなでなでの相手を探してしまう男君
ありだと思います
素直ヒート好きなんだが最近甘えヒートという電波が頭から離れないんです。
>>437 甘えヒート……熱くなるようにベタベタしてくる甘えん坊なのか、燃えるように甘えてくるのか、どっちだ?
素直ヒートが渾身の愛で持って甘えてくる感じです。
>>438 語感からすると後者のような気がする
どんなと言われても正直困るが
強いて表現するなら、ラスボスか何かのような相手に啖呵切ってる風のイメージがぼんやりと浮かぶ
女「男君はあなたになんか絶対渡さない! 例え地獄の業火に灼かれても、永久凍土の奥深くに閉じ込められても!
何度生まれ変わることになっても、私は絶対男君の両腕の中に戻って見せるんだから!!」
っていうくらい、ものっそい暑苦しい啖呵切りながらムギューって抱きついてる感じの何か
甘えヒート
女「男ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!手ぇ出せぇぇぇぇぇぇ!!」ドドドドドド
男「……なんだ?」パッ
女「イェーイ!!ハイタッチー!!」パァンッ
男「おっ……おい、なんだそのアメリカナイズされたノリは?」
女「かーらーのー!!」パシッ
男「!?」
女「へへーん!!こうしたら男も恥ずかしがらずに手を繋いでくれるよなっ!!」ニギニギ
男「お、おい、止めんか」
女「止めないよーだ!!」ギュギューッ
男「止めなさいっつの」
女「やだーーーーー!!!」スリスリ
男「……とうっ」グリッ
女「あいだぁぁぁぁぁぁ!?か、関節極ってるぞぉぉぉぉぉ!?」バタバタ
男「あ、悪い。さすがに少しやり過ぎたか」パッ
女「ふーっ……男は油断も隙もないな!!」
男「いやそれこっちの台詞だから」
女「次からはもっとナチュラルに男と手をつなぐ方法を考えとくからな!!」
男(……アホ可愛いなぁ、こいつは)
.
甘えヒート2
女「おーとーこっ!!」
男「またお前か。なんだ?」
女「背中に文字書くから、なんて書いたか当ててみなっ!!!」
男「ああ、たまにやるなそういうゲーム」
女「じゃあまず一文字めな!!」クニクニ
男(……一文字目は『す』、か?)
女「次に二文字め!!」クニクニ
男(……『き』、か)
女「……」ドキドキ
男「……おい、三文字目は?」
女「えっ」
男「えっ」
女「な、なんでそんな意地悪言うんだああああああああ!!!!!」
男「……あぁ、そういうことか。すまん、素で気づいてなかった」
女「鈍感にも程があるぞ!!私の気持ち伝わってないかと思って焦ったじゃないか!!」グスッ
男「悪かったよ、だから泣くなって」ギュ
女「……もっと強くギューしてくれたら許す!!」
男「はいはい」ギュッ
,
面白いな
素直な甘えヒートって聞き慣れないけど、スポ根体力馬鹿キャラがイメージされる
松岡修造みたいな感じの
444 :
小ネタ:2014/06/11(水) 23:02:12.34 ID:4h2ajD85
.
男「あーヒマだなー……」
女「……」パラ
男「なーなー、超ヒマなんだけどなんかすることねーの?」
女「……」
男「なんか言ってくれよー」
女「……」パラ
男「……なぁ女、ちょっとこっち向いてみ?」クィクィ
女「……?」チラッ
男「食ーべちゃーうーぞー」ガォーッ
女「……」
男「……シカトっすか。少しはリアクションが欲しいなぁ」
女「……」ジトーッ
男「……いや、すまん。やっぱりなんでもない」
.
445 :
小ネタ:2014/06/11(水) 23:09:06.36 ID:4h2ajD85
.
女「……」
男「……」
女「……」チラッ
男「……ん?」
女「……た、食べられちゃうぞー 」ボソッ
男「!?」
女「……///」ポッ
男「……食べられちゃうのか」
女「……」コク
男「そ、そうか……」
女「……///」
男「……///」
女(……言うんじゃなかった///)
おわり
446 :
小ネタ:2014/06/11(水) 23:09:49.97 ID:4h2ajD85
書いてみたらさほど甘えてもいなかった。まぁいいや
男のほうが構われたがりの甘えん坊に見えてどうしようかと思った
何年か前に某所で書いてたのが甘ったるくてここ向きかもしれないと思ったので転載してみる
1レスで終わる掌編です
その1
うちの母が喧しくて困る。??
毎朝ご近所に響き渡る声で俺を叩き起こし、そのまま父のいる部屋へ向かっていく。??
母は父に朝っぱらから甘えたいようだが、そうは問屋が卸さない。??
父はいつも母が起こしにいくより先に起きて、抱きつこうとする母を冷たくあしらう。??
それでも母は満足そうに、俺と父の朝食を作るために台所へと向かう。??
今日の目玉焼きも、いつもの通りに半分焦げている。??父はそれに文句も言わず、焦げた部分を器用によけて食べている。??
母はいつまで経っても料理が上手くならないと愚痴をこぼす。??父はそれを聞いてか、焦げた部分までも残さずたいらげる。??
母はそれを見て、ニッコリ笑っている。??父は無表情のまま口の回りをタオルで拭う。
俺にはとうてい真似出来そうもない。
.
その2
??
うちの母が喧しくて困る。
体重が2キロ増えたと言っては大騒ぎ。ダイエット、ダイエットとお題目のように唱えている。
高校生の息子がいるにしてはプロポーションも崩れていないと思うのだが、母はそんな俺の言葉にも耳を貸さない。
父が仕事から帰宅すると、母は父にも太ったかもしれないと嘆いた。
父はいつも通りの調子で、そういえば確かに太ったかもなと言って母をしげしげと見つめる。
とたん母は、悲劇のヒロインでも乗り移ったかのように、こんな私でもあなたは愛してくれますか、などとのたまい始めた。
父はやや白けた表情で、はいはい愛してる愛してると母の頭をくしゃくしゃかき混ぜる。
母は父のその言葉が欲しかったらしく、以降その口からダイエットという言葉は聞かれなくなった。
.
その3
うちの母が喧しくて困る。
休日に、遅く起きた俺がリビングへ向かうと、両親がすでにソファを占領していた。
珍しく母が父の肩にもたれ、日曜の朝に特有の、あまり内容のない旅番組なんかを見ている。
父が母を甘えさせる姿はあまり見ないので、パンダでも見るような心持ちでドアの影から覗いていると、母が
机の上にあったホットケーキ(これも珍しく焦げていないので、父が焼いたと推測)をフォークで切り取り、
父の口へ向かってあーんしていた。
驚いたのは、父がそれを受け入れたことである。
ビックリした俺がその場から離れようとしたのと、父が振り返って新聞を取ろうとしたのが同時だった。
父がホットケーキを咀嚼しながら気まずそうにしている。俺も気まずくて顎をポリポリ掻いている。??
その中で母だけが、余裕綽々で元気よくおはよう!と挨拶している。その間も、母は父の腕に自分の腕を絡めて離そうとしない。??
朝からごちそうさまでした。
.
その4
うちの母が喧しくて困る。
母にリビングの掃除を命じられ、仕方なくちんたら片付けていると、両親の若いころのアルバムを見つけてしまった。
恐らくは今の俺くらいの年齢だろう父と母が、あまり仲良くとは言えない風に写っている。
一緒に写っている女の人は母の友人だろう。となると写真を撮っているのは、父の友人の男友さんだろうか。
しばらくそのアルバムをめくっていると、俺は一つの事実に気がついた。
初めは母に対して素っ気なく、渋々写真に写っているようだった父が、写真の枚数を重ねる毎ににこやかな表情になっているのだ。
そのアルバムの最後のページには、教室の中で泣きじゃくる母と、母と手を繋ぐ父の姿が写されており、繋いでいない方の手には卒業証書らしき筒が握られている。
父と母の青春を、俺は知らない。けれどそれはきっと、そんなに悪いものではなかったのだろう。
俺もこんな青春送りてぇなぁ、とか思いながら床でゴロゴロしていたら、早く掃除しろと母に怒られた。
.
その5
うちの母が喧しくて困る。
家族三人が家にいる時のことだ。母が俺に、腰を揉んでくれとうつぶせになって頼んできた。
唐突だったのでどうしたのかと思ったが、母だって腰が痛むこともあるのだろう。
快く了承して腰を揉んでみたが、母は五分も経たずにもういいよと断りを入れてきた。
力を入れたせいで痛かったのかと思いきや、母は今度は仰向けになり、父へ向かって好きなところを揉めなどと言いだした。
実の息子の前で何を言っているのか。そして、どこを揉ませるつもりなのか。
動揺する俺を尻目に父は、母のお腹をうどんのように揉みしだき、また太ったのかと呆れていた。
母はというと、そんな父の手つきに激しく悶えている。
これが我が家の、日曜の午後の風景だった。
.
以上、某所に投下した甘え母のSSでした
読みづらい等の指摘があれば改善します
良きかな良きかな
甘えっ子はお母さんになっても可愛い
末永く爆発しろ
457 :
甘え母:2014/06/16(月) 23:29:23.10 ID:+9dR/EuQ
その6
うちの母が喧しくて困る。
ある日のこと、俺がリビングでテレビを見ていると、母がお風呂に入るねと言ってきた。
夕飯の支度も終わっていたので、一度はうんと返事をし聞き流してしまったが、よくよく考えるといつもは父と一緒に入るか、父が入浴を終えた後に入るかのどちらかのはずだ。
それに疑問を抱き、なぜこんな中途半端な時間に風呂を使うのか尋ねると、寒くなってきたから風呂上がりの温かい身体で、父の冷えた身体を温めてあげたいのだと言う。
確かに、外から帰ってくると冷え込みが厳しくなって、温かいものが恋しくなる季節ではある。
母の願い違わず、父はちょうど母が風呂から上がるタイミングで帰宅してきた。
ほこほこと湯気の上がる母が、ネクタイを緩める間も惜しいとばかりに、父へと突進し頬擦りする。
父は慣れた様子で母の頭をぽんぽんと叩き、離れるよう促すのだが、母は父の手の冷たさにショックを受けたらしく、いつも以上に父から離れようとしない。
そのせいで、我が家の夕飯が30分ほど遅れたのは、是とすべきか非とすべきかいまだに判断が着きかねている。
.
458 :
甘え母:2014/06/16(月) 23:38:10.35 ID:+9dR/EuQ
その7
うちの母が喧しくて困る。
日曜の昼下がり、父が珍しく本を片手に、居間で居眠りしていた。
ソファーにどかりと腰掛けたままの姿勢で、すやすやと気持ち良さげに眠っている。
何の気なしにそれを見つめていると、母がやってきて、俺と同じに父の寝姿を見定めた。
母は疲れてるのかなと俺に問うと、くすりと笑って父の傍らに座る。そして、父の鼻を自身の長い髪の毛で、こしょこしょとくすぐり始めた。
父はすぐにうなされ始め、空を掻くように手を上下させてもがき、やがて大きなくしゃみと共に目を覚ました。
困惑する父を尻目に、母はおはようとだけ言って、父の胸へ飛び込む。
髪の毛は汚くないのか、そして父にイタズラなどして後で怒られないのか、それだけが目下の心配事である。
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459 :
甘え母:2014/06/17(火) 00:38:42.04 ID:/EdhkErH
その8
うちの母が喧しくて困る。
季節がいよいよ冬へと移行してゆく中、母が星を見ようと言い出した。
ちゃんちゃんこを身に纏い、父と俺の袖を引っ張って瞳をキラキラさせている。
母の行動が突拍子ないのは今さらなので驚きもしないが、何もこんな時期にと思わないでもない。
とはいえ母一人で外へ行かせるのも可哀想なので、父と俺は母に付き合って、庭に出ることにした。
表はしんとした空気が張りつめており、狙い違わず星がきらきらと輝いている。
母はその星をひとつひとつ指差してゆき、あれが白鳥座だよねと、父に向かって確認していた。
父は母のその指を、腕ごと30度ほど横にずらし、白鳥座はあっちだと冷静に返した。
その後も母は、いくつか星座の名前を挙げて指差していったのだが、そのことごとくを間違えては父に訂正されていた。
母は少し残念そうな顔をして、全然覚えてないやと苦笑いする。昔は父とよく星を見に行ったそうだが、その頃の記憶が曖昧になっているのが寂しいようだ。
そんな母を見て父は、忘れたら俺が何度でも教えてやると、珍しく母を慰めた。母はそれを聞いて嬉しそうに笑い、父の傍らに立って二人で星を眺めはじめた。
もしかしたら母は、父の姿ばかり追っていたせいで、星座の位置をきちんと見てはいなかったのではないか。
なんとなくそんなことを思わせる、二人の後ろ姿だった。
.
460 :
甘え母:2014/06/17(火) 00:39:28.21 ID:/EdhkErH
以上投下了
転載なので季節感皆無なのはすんません。
463 :
お言葉に甘えて:2014/06/18(水) 23:52:47.08 ID:9fIVrOnW
その9
うちの母が喧しくて困る。
朝、俺が寝ぼけ眼で歯を磨いていると、父が洗面所を使うために後ろへ並んできた。
そしてその父の後ろに、母がぴたりと引っ付いてくる。
こういう場合、父は時間を無駄にしないため、トイレへ行ったり新聞を読んだりするの
だが、母に着かれているとそれもままならないらしく、身動きが取れないようだ。
母はその様子を見て、なんだかカルガモの親子みたいだねという。
言われてみればなるほど、洗面台の前に三人で立ち並ぶその様子は、先頭の親ガモに倣って続く、子ガモの群のように見えないこともない。
それなら父が先頭になるべきでは、と俺が言うと、父はたまにはいいさと俺の頭をぽんぽん叩く。
そして母はその間も、父の背中にべったりと張りついて離れようとしない。
それはカルガモというより、仲の良いオシドリを思わせるような光景だった。
.
464 :
お言葉に甘えて:2014/06/19(木) 00:01:42.92 ID:n3yQMMD5
その10
うちの母が喧しくて困る。
これは、俺がまだ反抗期著しかった中学のころの話だ。
そのころの俺は、喧しい母も冷静沈着な父も、あまり好きではなかった。
二人がイチャイチャする度に俺はイラつき、八つ当たりすることも多かったように思う。
父は、思春期にはよくあることだと流していたようだが、母はそんな俺を見て、何かと心配していたそうだ。
ある日の父が帰宅する前のこと、母が俺の部屋を訪ね、ごめんねと謝りながら突然俺のことを抱きしめてきた。
あまりのことに面食っていると、母は微笑みながら、父も好きだけど俺も大好きだよと、それだけを言って部屋から去っていった。
思春期の男にする愛情表現とは思えないやり方である。
その笑顔が、反抗期の俺にとっては面白くないものだったのも事実だが、後年父に
その時のことを話すと、流石は母さんだなと得心のいった顔で一人うなずくだけだった。
今なら俺にも理解出来るが、父にとっては母のその行動は、意外でもなんでもなかったらしい。
多分、俺が道を間違えずここまでこれたのも、二人のそんな関係があったからなんだろう。
実の両親のこととはいえ、俺は二人のことが羨ましくてしょうがなかった。
.
465 :
お言葉に甘えて:2014/06/19(木) 00:06:00.28 ID:n3yQMMD5
その11
うちの母が喧しくて困る。
俺がまだ小学生だったころ、自分が好きな言葉というテーマで作文を書かされた。
作文の苦手だった自分は上手く書けずにいたため、その時ちょうどそばにいた母に相談することに決めた。
母も作文は苦手だったようだが、好きな言葉を聞くと即答で「好き・大好き・愛してる」と返してきた。
何を勘違いしたのか、そのまま父の職場に乗り込んで愛を叫びかねない勢いだったので、子供ながらに焦って止めたのをよく覚えている。
母にとっての好きな言葉とは、愛する人への興奮剤へと取って変わるらしい。
帰宅した父がちゃんと添削してくれはしたのだが、その時まで母の興奮は収まらず、父の耳元で母の言う好きな言葉を喚き続けていた。??
今の俺なら、その晩二人がどうなったかは想像に固くない。
愛しあうきっかけが息子の作文というのも、父にとっては災難だっただろう。
.
466 :
お言葉に甘えて:2014/06/19(木) 00:09:37.49 ID:n3yQMMD5
その12
うちの母が喧しくて困る。
日曜の昼下がり、二度寝をたっぷり堪能した俺がリビングへ向かうと、母が胡座をかく父の背後に座り、その寝間着の中に手を突っ込んでいた。
また母の奇行が始まったのかと呆れて見ていたが、どうやら単に父の背中を、母が掻いてあげているだけのようだ。
父は難しそうな顔をしながら右だ左だと指示を出し、母の手が的確に痒みを捉えると、何とも言えない顔をして背を丸める。
母もそれが楽しいのか、父の背中に指を立て、飽きもせずにかしかしと掻き続けている。
そんな時間がしばらく続いた後、母は唐突に父の寝間着に両腕を突っ込み、地肌に触れるようにしてから体の前面へ手を回した。
父は驚き、痒みはもう取れたと言って母を振りほどこうとするのだが、母も譲らず、直に体温を感じたいだけだからと言って、一向に手を離そうとしない。
やっていることが痴女にしか見えなかったので、見かねた俺が父へ向かって孫の手を渡すと、父は
よくやったと言いたげな目配せをしてようやく母を引き剥がし、孫の手を使って背中を掻き始めた。
もちろん母からはぶーぶー文句を言われたが、あのままにしていたら、いくら家庭内でも変態と相違ない。
少しは母にも、自分を省みるということをしてほしいものである。
.
467 :
お言葉に甘えて:2014/06/19(木) 00:20:34.86 ID:n3yQMMD5
その13
うちの母が喧しくて困る。
父から残業の連絡があった時、母はこの上なく悲しそうな顔をする。
その様はまるで世界の終わりか、はたまた宇宙の破滅かと言わんばかりである。
ガックリ肩を落とした母は、仕方なさそうにテーブルに着き、もそもそと夕飯に箸をつける。そして、巨大な落胆の溜め息をハァとつくのだ。
父の仕事の繁忙期ともなるとその落ち込み方もひとしおで、我が家はブラックホールに落ちくぼんだ小惑星のような様相を呈してしまう。
普段が明るいだけに、いざ暗くなった時の明暗のコントラストも、はっきりとしているのだろう。
しかしそれも父が帰宅するまでのことで、ドアを開閉する音が聴こえると
それが何時であっても玄関にすっ飛んで行き、父へいの一番にお帰りを言うのである。
それが叶わない時は、必ず書き置きを残してから眠る。しかも、熱烈なキスマーク付の書き置きである。
父がそれを見てどんな顔をしているか、叶うならば一度見てみたいものだ。
.
468 :
お言葉に甘えて:2014/06/19(木) 00:45:25.30 ID:n3yQMMD5
その14
うちの母が喧しくて困る。??
母はいつもニコニコと笑い、周囲の人間を明るくさせている。辛い時でさえ大声で泣き叫び、暗くなる時など一切なさそうに見える。
しかし、本人の言うところによると、年に数回、どうしようもなく陰鬱で重たい感情に苛まれることがあるらしい。
その状態のことを母は、憑き物が憑くと呼んでいた。母の多感さ故なのだろうが、そのような時に母はどうするのか。
これも本人の談だが、そういう時に母は、父の胸を借りるのだという。
父の胸で全てを吐き出すように、ぼろぼろになるまで泣き崩れるのだそうだ。
父も心得たもので、母に憑き物が憑いた時は、泣き終わるまで優しく抱き止めてくれるそうだ。
そして憑き物が落ちれば、母をお姫様抱っこしてベッドまで運んでくれるらしい。
母に言わせると、常から優しい父がさらに優しく接してくれるため、憑き物が憑くのも嫌いではないという。
以上のことは全て母の言によるので、信憑性の程は定かではない。
俺は新手の躁鬱症なのではないかと心配し、毎日気を揉んでいる。
.
今日はこの辺で。
失礼しました
ほのぼの家族だねぇ
いいですねぇ
ヤバい。超ヤバい。何がヤバいって、一言で言えばたぶん皆さんのご理解を一発で得られる事だと思う。
そう、全人類が共有するであろう共通の敵――しめきりが、ヤバい。
眠気覚ましドリンクの山を積み上げながら半狂乱で原稿に食らいつくこの状況はもう一分一秒絶え間なくヤバい。ノンストップヤバさ大暴走中。
なんて脳内で与太吐かずにはやってられない時に限って、畳み掛けるように更なるヤバさが襲来中でございます。
……いや、ヤバいって表現にも色々意味があるじゃないですか。この場合別の意味にヤバい。いやもうヤバさがゲシュタルト崩壊してんじゃねーか。
ペンを握ったまま画面に向かって笑ったり泣いたりの睨めっこを繰り返してるいまこの瞬間すらヤバいってどういう事ですか。
見えないハズの視界の端に感じたのは、作業中の周囲をうろちょろ行ったり来たりする落ち着きのない気配。集中をかき乱す挙動不審に注意を惹かれて目線がブレると。
「……な、何でもないしっ? こっち見ないのっ、仕事しろっ仕事っ。てか締め切りまで待つって言ったからっ……」
遙か遠くに肉食獣の存在を察した野ウサギよろしく、一瞬の一瞥に気付くや否や、不自然なほどにぴんっ! と背筋を立てたちまっこい子がさささっと視界からハケていく。
慌てたせいかバランスを崩してとてとてと逃げていくのはとてもかわいい。
――じゃなくて! そんなことやられたら気にするなという方がムリだろってかムリだからね!?
ヤバいから! 常識的に!! 考えて!!!!
友人に紹介する度に『え? マジで……? 同い年なの!? 本当はまだ義務教育適用してる年齢じゃねえの!?』って驚かれるわで
その場では気にしてないもんっ! なよゆーの態度取っちゃうクセに二人きりになったら、
『またおこさまっていわれたぁ!? あたしもう立派なオトナなのにぃ!』とこっちのの胸に顔を埋めてはぽかぽかとへなちょこぱんち喰らわせながらぷくーってほっぺふくらませて拗ねるし、
それから蕩々と語られる『オトナの魅力にあふれたあたし』トークを気が済むまで聴かないと更に三日は拗ねちゃうよーな、ちょっとってかかーなーりめんどくさいけど、
線の細いシャギーカットのショートヘアに折れそうな程華奢な手脚で小動物みたいにちょこちょこ動き回っては、
おもしろいもの見つけたら自慢げにこちらに見せては無邪気なドヤ顔スマイルでふふーんっとうっすい胸を張るそんなもう目に入れても痛くないほどの超絶天使がですよ!!!!
「……はよ、済ませなよ。あたし別に、待つの慣れてるし……いいもん」
……部屋の隅っこで漫画本で顔隠しながら、体育座りして。
『……さびしいもん』って雰囲気全開にしたまま、お家にいるんですよ。
そりゃあ締め切りまで遊べないとは伝えましたさ。伝えましたけど……。
お家に来られたら、上げてあげるに決まってるやないですか。エセ関西弁も出ますわほんま。
それに――そんな様子からもう、目が離せなくなる。
手は最低限動かしたまま、じっと彼女を眺めてみたら。
いないいないばぁ? いや、だるまさんがころんだ?
兎に角そんな感じで、ちょこんっ、って本から顔を離してこちらをチラっと。
覗かれた瞬間、こっちの目線と彼女の目線が正面衝突したもんだから、それがまた恥ずかしいのか、顔を真っ赤にしてがばぁっ、って本で顔を隠していた。
しかしまあ、感情豊かなんだなあと思う。顔隠しても、足だけがじたばたと踊っていたから。
……ああもう、ダメだ。彼女も限界なら、こちらだって限界だ。
静かな部屋に刻々と時計の針の音、息を潜めたふたりぼっちの空間なんて――そんなの、辛すぎるに決まってる。
しめきり……は、あるけどっ、そりゃあありますけど……一応っ、手を動かしながらこの場を凌ぐ手段だってありますし?
もちろん、それも一人では決して出来ないことだから。
けしつぶみたいにちっちゃくちっちゃく縮こまって、重い想いを抱えたまんま重力崩壊起こすんじゃねーかと心配したくなるよーな子に、ご提案してみた。
「……いいの? 邪魔にならない? ぜ、絶対そのっ……離れられなくなるけど……それでも、いいの?」
いいよもう、こっちもまひろ分補給しながらの方が作業が進――最後の『むし。』までは、言えなかった。
その瞬発力たるや、瞬間、身構えるのが遅れる程。今泣いたカラスがなんとやら、部屋の隅に沈んでいた陰鬱な空気が、星を浮かべたまんまるい目の輝きで一気に一掃された――とこまでは、ちゃんと確認できた。
というか、気付いたらもうすぐ彼女は目の前にいてまして。
「あーもーっ、どーなってもしらないぞーっ! がまんしてたのにーっ、こーたのばかぁーっ♪」
背後からダイブ! 突撃でハグ! そのまま猫みたいにするりするりと人のお膝に乗っかってきて、まさかまさかの対面座位の体勢に。俗にいう――だいしゅきホールディングス、です。持株会社なんですね!
……違う。おかしい。
『そんなに寂しいならこっちきて側にいなよ』って、ボクはこのだいしゅきっ子に普通の提案したハズです。
そばにいるよって歌あったけどまさかこんな意味で歌ってる訳はないでしょう。世の女子に於けるそばにいるよ≒だいしゅきホールドなのか!? そうなんですかっ!?
ちょうど現在わたくしのニアゼロ距離におわします、人の腕にほっぺすりすりなすりつけてはうにゃうにゃと愛らしく鳴いていらっしゃる有識者にお訊ねしてみようと想います。なあ、そこんとこどうなん、まひろちゃんさま?
「んー? んふふふぅ、あたしちゃんと言ったけどぉー? どーなってもしらないって……はふーっ♪」
……答えになってねえ。なんてこった。ここが人類未到の領域だったのか。
まさか俺の腕の中にフロンティアなんて。大事なものほど近すぎると見えないってほんとだね。
原住民は今日も元気です。てか抱きつかれて腕が! 作業の要がつかえねえ! どうしてこうなった! WHY!!!!
返ってきたのは問わず語り。こちらを見上げた顔には、とろんと蕩けた瞳、桜色の頬と、艶やかで瑞々しい唇のフルコース。
おまけにデザートは、耳から脳髄まで一気に砂糖漬けにしてしまうような――甘い声色。
「んー? こーたサンどーしましたぁー? サボらずちゃーんとお仕事しましょーねー、んっふっふぅ♪
あぁ……ふぁあっ……もう……三日もおあずけ喰らってたんだもんっ……もっと、ぎゅーって、するぅ……」
自分より大きな背丈のテディベアを、誰にも渡さないとぎゅっと、全身全霊を込めた体勢――そんな女の子と同じ仕草で。
力なんて全くないクセに、思いっきり抱きつかれた。
離れられない。やわこくて熱くて、心臓の音まで届きそうなほど近いから――ムリだ。抱きつかれた方の力が、抜けてしまう。
『おこさま』なんかじゃない――言葉や見た目では語る事の出来ぬもの、胸元に触れた双房は、着やせする彼女も密かに誇る成熟の証だ。
子猫のような無邪気さでじゃれ合いにきたとばかり思っていたのは、大誤算だった。
ごろごろとのどを鳴らしてべたべたとこちらの身体を独占されている内に――互いの熱を、互いに知ってしまったから。
あ、ヤバい――こうなったらもうまひろのパターン……って、気付いたときにはもう遅かった。
「……したいの? こーたの、えっち……くひひっ♪
えろー、やーいえろこーたーっ♪ もー、がまんできないのはそっちも同じとかさー♪ 恥ずかしいんだーっ」
口元に拳をあてて、うっしっしと喜色満面にドヤられた。全身ばかりか調子にまで乗られてるし。
こーなると『自称:オトナ』の本領発揮が始まってしまう。暴走とも言う。具体的には、だいしゅきホールドの体勢のまま、ゆらゆらと腰をゆらしてゆったりとグラインドしてくる。エロい。その仕草だけでもそうなのに。
いくら軽い体重とは言え、全身の重みを一点に集中されれば――むくむくと、劣情が形を結び、たち上がってしまう。
マズい――これはちょっと、洒落にならない。冷静さを欠いては作業など出来ないというのに。
『そんなことないから』と、なけなしの理性をかき集めて、なんとか反論を試みてはみたものの。
「へぇ……いいのかなー? どーなってもっ、しっらなっいよーっ♪ わたしも、こーたも……歯止め効かない者同士、だし。
い、いまだって……えへっ、ふへへぇっ♪ そのっ……や、ばかっ、見んなよぉっ♪ あたしの顔、見ちゃやぁあっ……♪」
……焼け石に水。
視線恐怖一歩手前の赤面症の逆転を突こうと横を向こうとした顔を両手でサンドイッチしてこちらに向けてみたが。
失敗だった。コドモみたいに心底嬉しそうな顔してるくせに、声も吐息も、熱く、濃い。エロすぎる。
人のこと煽っておきながら、まひろ自身、かなりえっちモードに入っていた。これは、正直、正視し難い……。
「……ずるいっ、それぇっ……。ここにきておあずけしちゃ、やだっ……ちゅー、ちゅーしてっ、してよぉ、こーたぁっ……」
イヤだからではなくて、こちらまで溺れてしまいそうになるから……なんだけどな。
でも、一度気を惹いたと思った相手が、また険しい顔をして離れようとしたのが怖かったのだろう。
まひろはいつだって駆け引きで翻弄されることを嫌って、直球の好意と愛情表現をぶつけてくる子だ。
だから、そんな切ない声でキスをせがまれたら……ああもう、いいや、どうにでもなれえ!
「だってっ……こーたが、わるいんだっ……えっちになるの、こーたのせいだっ……ちゅむっ、くちゅ……ん、あむっ……」
『ごめん、ごめんなっ』――そんな謝罪も、舌を絡ませ、互いの唾液まで混ぜ合うようなディープキスでくぐもってゆく。
舌も歯も、壊れるんじゃないかと思うほどのサイズが怖くて、躊躇っていると、逆にまひろから貪欲に侵攻されてしまう。
全力で求められる甘え方に圧倒されて、夢中になる。目の前の愛おしい奴と、溶け合うくらい重なり合って、そのまま一つに――なってしまうと、思ったら。
「……もーちょっとだけ、待っててあげるよ。で、でもねっ!」
たっぷりの『ちゅー』でべたべたになった口元を拭きながら、まひろは抱きしめた腕からするりと離れて、掴む暇さえ与えてはくれなかった。
……なんだよ。今度はこっちがおあずけなんですけど――なんて、反撃しようとしたら。
「今夜はぜったい、”いぇす”、だかんねっ! 約束だからっ!」
……トドメを刺されてしまいました、とさ。
ああ全く、お陰で作業は捗りそうですよ、ほんとに。ただ、今度の原稿は、かなりのいちゃラブ物になりそうだけどな!
この締め切りを越えたら甘えっ子が訪れると信じて……!
徹夜たのしいです^q^あばばば
いい甘えん坊だ
無口すりすり系甘えんぼうが可愛い
甘えっこと過ごす夏は暑そうだ