933 :
名無しさん@ピンキー:2013/03/29(金) 23:44:45.86 ID:aRwPWqXN
55が俺のウンコ食えって言ったら、迷わず食う奴多そうだなこのスレ
ふーん、玄米ビスケットがあるのにね
>>934 たまにはクリーム玄米ブランも食べようぜ
>>931 ポリゴン動かすのならアニメよりは現実的だな、同人でも結構あるし
あとは企業レベルのボリュームある腹パンリョナ動画に仕上げてくれれば
世の中にはクズしか居ない……
それを識る俺、38の春。
そういうの作りそうな人に話振ってみればいいんじゃね?
合同誌の主催とか
腹パンやリョナでいいアニメだったらフリージングとかおすすめですけど?
フリージングはないわ
原作はいいよ
でもアニメはだめ
鋼鉄天使くるみはよかった。数少ない腹パン連打ありアニメ。
また合同誌出るのか、楽しみだ
>>943 あれを編集して無限連打にして何度も抜いた
技術力も何も動画編集ソフトでループさせたい場所切り抜くだけじゃないかw
>>947 ありがとう!助言のお陰で自分も作れた。5分以上ループさせてる。
今度の腹パのサークル参加者で、小説の人ってもう分かってる?
分からんね。なんかいろんな人が何か準備してるだろうっていうのは伝わるけど
明確に誰が参加して何出すのかっていう情報はまだ分からないね。
参加締め切りが5月の始めあたりだから、その位になったら少しは情報がでるかも。
技術云々以前に、基本なオリジナリティがない分際でゲラチェックとかプロ気取ってる、宮内ミヤビ大先生は出るよ
ふーん、玄米ビスケットがあるのにね。
あ、自演失敗した。
なんにせよ新しい腹責めSSを正座して待機だな
955 :
名無しさん@ピンキー:2013/04/07(日) 16:18:03.12 ID:haffCksf
nnSは人気確保しようと人気作家に媚びまくりだな
まあ甘い評価が基本のピクシブ(笑)でちょっと名がある事を支えに偉そうな態度取ってる小物だから、しゃーねぇか?
お前は何を言っとるんだ
pixivにミスト氏のキャラ描いて投稿してたから多分その事だろう
SS読む時に見とくといいかも
どんなキャラかどんな腹か、そのイメージが脳内で固まってるほど
SSの内容を思い描きやすくて助かる。
959 :
傷を癒す傷:2013/04/08(月) 09:16:13.87 ID:H+bfkgqA
コインローファーの靴底がコンクリートの階段を叩く度に、小気味いい音が鳴り響いた。
十五段しかない階段を上り終えて角を曲がると、外廊下が目の前に見える。
右側には鉄柵があって、そこから見えるのは僕が見慣れた景色。
左側にはスチール製の扉が二十メートル間隔で四つ設えられていた。
僕は外廊下を歩くと、一つ目と二つ目の扉を通過する。
そして、三つ目の扉の前で立ち止まってから、ずり落ちているスクールバッグのストラップを肩に掛け直した。
二○三号室、紅木(あかぎ)。
扉に取り付けられているプレートには、そう書かれていた。
僕はドアレバーのハンドルを掴んでから、扉をゆっくり引く。
開いた。鍵は掛かっていない。
という事は……姉さんはもう帰ってきている。
はやる気持ちを抑えて家の中に入ると、テレビの音が聞こえてきた。
玄関を入ってすぐ視界に飛び込んでくるダイニングキッチンには誰もいない。
リビングへと通じる扉の先にはテレビの音が聞こえていた。
恐らく姉さんがリビングでテレビを見てるんだろう。
僕は靴を脱いでダイニングキッチンを抜けると、リビングへと通じる扉を開く。
「ただいま。姉さん」
リビングの中央にあるコタツに座っている姉さんに声を掛ける。
それまでテレビを観ていた姉さんが僕の方に首だけ振り向けた。
しっとりとした黒髪は癖がなく、真っ直ぐ腰元まで伸びている。
眉の辺りで切り揃えられた前髪は額を隠していて、どこか古風な雰囲気を纏っていた。
卵型の輪郭と鈴を張ったように大きな目のせいか幼く見える。
見た目が幼い事を言うと姉さんは、『私もう二十歳なんだから!』って言いながら頬を膨らませて拗ねてしまう。
その仕草が凄く可愛いと思う時があるけど、あまり言うと姉さんの機嫌を損ねちゃうから黙っている。
そんなにコンプレックスを感じなくてもいいと思うんだけどなぁ……。
でも、姉さんは外見が幼く見えるのを凄く気にしているらしい。
「おかえりなさい。悠(ゆう)くん」
姉さんが微笑んでくれた。
それだけなのに……僕は凄く嬉しい。
でも……その微笑みを見ることが出来るのは顔の左半分だけ。
右半分の顔は……包帯に覆われているせいで笑顔の全てを見ることができない。
あの包帯の下に表情を映す事はないだろう。
皮膚が引きつってしまい、表情さえ作る事が出来ないと姉さんは言っていた。
右目の視力も殆ど失ってしまい、もう何も見ることが出来ないらしい。
にも関わらず、姉さんは僕に笑顔を見せてくれる。
それだけで、僕は本当に嬉しかった。
スクールバッグを置いてコタツに入ると、僕は卓上に置かれたミカンを一個手に取る。
「今日はいつもより早かったんだね」
「うん。先輩のパートさんが勤務変更で早く交代になったから、早く上がらせてもらったの」
「そうなんだ」
姉さんの話を聞きながら、僕はミカンの皮を剥き始める。
僕の姉さん……紅木真穂(あかぎ まほ)はスーパーでレジ打ちのパートで働いている。
高校を卒業と同時に働き始めてから丸二年が経った。
最初は片目の見えない姉さんがレジ打ちなんて出来るのだろうかと心配していたけど、
姉さんは持ち前の根気強さでペナルティを克服していった。
本当に姉さんは強いと思う。
960 :
傷を癒す傷:2013/04/08(月) 09:17:11.31 ID:H+bfkgqA
僕と姉さんはこのアパートで二人暮らしをしている。
両親はいない。母さんは僕と姉さんが小さい頃に蒸発して、父さんは五年前に死んだ。
それ以降は、親戚の夫婦……叔父さんと叔母さんが僕達の面倒を見てくれている。
叔父さん達には子供がいなかったせいか、僕達を引き取ってくれた後は我が子のように愛情を注いでくれた。
それだけじゃなく、僕達の学費まで出してくれて、もう本当に頭が上がらない。
姉さんは高校を卒業した後、いつまでも叔父さんにお世話になる訳にはいかないと言って家を出た。
叔父さんはずっと家にいていいといって説得したけど、姉さんは頑として考えを変えなかった。
僕はというと……姉さんに一緒に住むかと聞かれて頷き、姉さんについていく形でこのアパートに越してきた。
初めは不安もあったけど、慣れちゃえばどうってことはない。
それに、叔父さんの家に住んでいた頃よりも学校が近くなったから何かと便利だ。
ちなみに、学費は僕が卒業するまで払ってくれるらしい。
本当何から何までお世話になりっぱなしだなぁ。学校を卒業したら絶対恩返ししないと。
今は高校二年生だから、再来年には卒業か……。
今のうちに進路指導の先生に求人票とか見せてもらおうかな。
「悠くんはいつも早いね。学校終わったら真っ直ぐ帰ってきてるの?」
「うん。そうだよ」
「たまには友達と遊んできてもいいんだよ。私のことなら大丈夫だから」
「そういう訳にもいかないよ。姉さんが心配だし……」
僕がそう言うと、姉さんはきょとんとした顔をして僕をじっと見る。
「ふふっ……ありがとう。悠くん」
鈴を転がすように喉を鳴らして笑うと、僕の頭を撫でてきた。
……凄く恥ずかしい。
でも、悪い気はしなかった。
昔から姉さんは僕の頭を撫でる事がある。
それはもう一種の癖になってるのかもしれない。
「……」
姉さんに頭を撫でられてる間、僕は目を瞑った。
こうしていると、安心する。姉さんの暖かさと優しさが直に伝わってきて嬉しい。
この優しさに報いるには……僕なりのやり方で姉さんを癒してあげないとね……。
「姉さん……」
目を瞑っていた状態から、僕はゆっくりと双眸を開いて姉さんの顔をじっと見る。
「ん? なぁに?」
首を傾げる姉さんに、僕は顔をぐっと近付ける。
「いつもみたいに……していい?」
そっと、秘め事のように耳元で囁く。
すると、姉さんがピタッと固まった。
耳元から顔を離すと、姉さんの頬はあんず飴のように真っ赤に染まっている。
「あっ……うぅ……むぃぃぃ……」
珍妙な言葉を発しながら、姉さんは両手を頬に当てた。顔が熱くなっているのが分かったらしい。
可愛い……。思わず口走ってしまいそうになったが、それを言うと姉さんはからかわれたと思って拗ねてしまう。
なので、黙っておくことにした。
「ダメ……かな?」
表情を引き締めて、姉さんに問う。
すると、姉さんは瞳を潤ませて僕と卓上を交互に見ていた。
961 :
傷を癒す傷:2013/04/08(月) 09:18:07.34 ID:H+bfkgqA
「えっと……その……ゆ、悠くんが……してくれるなら……」
目を泳がせて、もごもごと口を動かす姉さん。表情はすっかり蕩けてだらしなくなっている。
思わず抱きしめたくなるほど可愛いかった。
「ここでする? それとも寝室?」
「し、寝室がいいかなぁ……」
顔を覆う包帯を撫でつつ、姉さんが答える。
それを聞くと、僕はコタツから出て立ち上がった。
そして、姉さんに手を差し伸べる。
「じゃあ、行こっか」
僕が微笑みかけると、姉さんはおずおずと手を差し出し、僕の手を掴んだ。
白魚のように細く、たおやかな手。脆弱なその手を僕はしっかりと握り返す。
さっきまでコタツの中に入れてあったせいか、暖かい。
姉さんが立ち上がったのを確認して、僕はリビングの隣にある寝室へと向かった。
× ×
「はぁ……はぁ……はぁ……」
寝室に、姉さんの荒い息遣いが聞こえてくる。
フローリングのリビングとは違って、下が畳になっているこの部屋には、
箪笥や化粧台といった家具の他に布団が一つだけある。
僕と姉さんは、この布団に一緒になって寝ている。
一人用だから狭いけど、そんなのは全く気にならない。
だって、姉さんの温もりを直に感じ取る事が出来るんだから。
「悠くん……お願い……して……いつもみたいに」
布団の上に寝転んだ姉さんが、着ていたセーターを捲り上げて腹部を晒す。
白く、シミ一つない姉さんのお腹が僕の視界に広がった。
ほんの少しだけ脂肪に覆われた、女性特有の柔腹。
うっすらと肋骨が浮き上がっていて、小さく窪んだ臍もしっかりと見える。
姉さんが呼吸をする度に、お腹は膨らんだりへこんだりして、まるで生き物のように動いていた。
「行くよ……姉さん」
仰向けに寝ている姉さんに、覆いかぶさる形になった僕は、拳を握ってから弓を引くようにゆっくりと腕を引く。
限界まで引いた腕に力を込め、もうこれ以上引き絞る事が出来ない所まで来ると、僕は姉さんのお腹に拳を打ち込んだ。
「うぶぉぉうっ!!」
ドスッ、という鈍い音が寝室に響き渡る。
僕の拳が姉さんのお腹に埋め込まれて、柔々としたお腹の感触が拳に伝わる。
まるで大きな石でも落とされたかのように、べっこりとへこむ姉さんの柔腹。
皮膚と肉、そして内臓の温度が手に伝わってくるのが嬉しかった。
内臓がひしゃげ、どくどくと脈打ってるのが感じ取れる。 姉さんの生命を犯しているようにさえ思えてしまう。
ゆっくり……ゆっくりと拳を姉さんのお腹から引き抜いた。
もう一度お腹を殴ろうと、さっきと同じ要領で腕を引く。
バネのように限界まで力を溜めてから解き放ち、拳を叩き下ろした。
まるで分厚い布に砲丸を落とした時に聞こえるような鈍い音が再び僕の耳に触れた。
「ぐぅぼぉ……おぶぅぅぅ……」
口から唾液の飛沫を吐き散らすと、僕は唾液を顔中に浴びる。
不快感はない。寧ろ嬉しかった。
顔に付着した姉さんの唾液を指ですくい、指先を舐めてみる。
……美味しい。
甘美だけど、しつこさはない。
962 :
傷を癒す傷:2013/04/08(月) 09:19:23.19 ID:H+bfkgqA
「ゆう……くんっ……」
口の中で唾液を味わっていると、姉さんが切なそうな顔をして僕を呼んだ。
早く次の一撃を入れてほしい……そう言わんばかりの顔をしている。
「もう一発行くよ……」
姉さんの想いに応えるため、僕はもう一度拳を振り下ろす。
さっきはへそ辺りを狙って殴っていたけど、今度は違う。
狙った箇所は水月……つまり鳩尾だ。
「ぐぶぼぉぉぉぉっっっっ!! おぶっ、ぶうぅぅ……げほっ、げほっ!!」
急所でもある鳩尾に拳が埋没すると、姉さんはさっきまでのくぐもった声とは違い、
酷く苦しげな叫びを漏らしてから咳き込む。
例えるなら、腹を踏みつけられた野良犬のような醜い絶叫。でも、姉さんの叫びなら唄のように美しく聞こえる。
姉さんの物なら全て愛せる。
顔も、身体も、声も、内臓や血、肉、骨、髪の毛の一本一本まで……全てが愛おしい。
咳き込む顔や悲鳴、それらも僕にとっては至高の極みにあるものだ。
もちろん、包帯に包まれたその顔の下も……僕にとってはどんな絵画よりも綺麗だと思う。
そっと、僕は姉さんの包帯に手を伸ばす。
「や、やだっ! お願い、取らないで!!」
姉さんが咄嗟に包帯を抑えて僕の手から逃れた。
やっぱりだ……。いつものように拒否されてしまう。
姉さんは僕に包帯の下を見られるのを凄く嫌がる。
理由は……もちろんこの包帯に包まれた顔を見られるのが嫌だからだと思う。
「見たいんだ……姉さんの全てを」
「ダメだよ。悠くんには……悠くんだけには……見られたくないの」
両手で顔を隠しながら、姉さんは首を激しく振る。
相変わらずガードが固いなぁ。
僕は小さく笑いながら、姉さんの手を掴んで顔から離して、顔の右半分を覆っている包帯を外す。
「……っ」
姉さんは観念したのか抵抗せず、僕が包帯を外している間、動こうとはしない。
包帯を外し終えると、隠れていた姉さんの顔がすべて見えるようになった。
絹のように白い左側の顔とは対照的に、無惨に焼け爛れた右側の顔。
目もガラス球のように、黒い瞳がない。
ケロイドで赤くなった痕が刻まれているその顔は、姉さんが傷つけられた証。
昔、父さんが生きていた頃に、姉さんを虐待していた時に刻んだものだ。
一度だけ、叔父さんに整形手術で治そうと勧められた事もある。
でも、姉さんはそれを拒否した。
この傷を消したとしても、あの頃の記憶を忘れる事は出来ないから、治したところで意味はない。
そう言ってはいたけれど、やはり姉さんは火傷痕を相当気にしているのか、
外に出る時は極力右側の顔を見られないように包帯と髪で隠したりしている。
でも、姉さんは他の人に見られるより、僕に顔を見られるのを一番嫌がっていた。
963 :
傷を癒す傷:2013/04/08(月) 09:20:48.52 ID:H+bfkgqA
「悠くん……あんまり見ないで。醜いから」
「醜くなんかないよ。姉さんは本当に綺麗だよ」
僕の言葉に、姉さんは再び首を横に振った。
「無理に言わなくてもいいよ……」
「無理なんかじゃない」
声のトーンが落ちている姉さんの唇に、僕は自分の唇を重ねる。
閉じられた唇を無理やりこじ開け、口腔に舌を滑り込ませた。
「んっ……うぅんっ……」
姉さんの舌を絡ませると、ぴちゃぴちゃと猫が水を飲むような音と姉さんの熱を帯びた吐息が漏れる。
気持ちが昂った僕は、更に舌を絡ませたり上顎や前歯を舌でなぞった。
ふと、僕の背中に姉さんの華奢な腕が回してくる。
姉さん……僕に全てを委ねてくれるんだね……嬉しいよ。
「ぷあぁ……はぁ……んぅ……ゆう……くん……」
お互いに唇を離すと、姉さんが濡れた瞳を僕に向けてきた。
……そうだね。姉さん。
もっと続き……しないといけないね。
姉さんの太ももに自分の臀部を乗せて、馬乗りの体勢になると、僕は立て続けに二、三発、拳を姉さんのお腹に突き込んだ。
ちょうど胃袋がある位置に拳が衝突する。ぐにゃりと、胃袋が粘土の塊を押しつぶしたように歪むのが分かった。
すでに紅く炎症を起こした姉さんのお腹の中で胃が潰れている。
少し衝撃を与えただけで潰れてしまう小さくて脆い器官。
それを僕が潰しているんだ。
「うぼぅるぅぅぅぅ……おぶおぉぉぉうぅぉうぅぅうぅぅっっっ!!」
姉さんの左目が、ぐるんと裏返る。
同時に、窄めた口から黄土色と白色混じりの吐瀉物が僅かに吹き出した。
姉さん、まだ吐いちゃダメだよ。
まだまだ我慢してもらわなくちゃ、本当の意味での苦しみを味わえないよ。
姉さんが父さんに与えられた痛みなんかとは比べ物にならない痛みにするには、もう少し我慢しなきゃダメなんだから。
僕は今まで拳を突き込んでいた右手ではなく、左手を伸ばして姉さんの首を掴む。
そして、ゆっくりゆっくり……細首を締め上げた。
吐瀉物を吐き出さないようにするために、まずは通り道を塞いでおかないと……ね。
「ぐぶぅぅぅぅ……ぶぅぅぅぅぅ……ごぼぅぅぉぉぉぉぉおぉぉぉっっっっ!!」
目を血走らせて、姉さんが身体を暴れさせる。助けを求めるように手を伸ばすけど、僕はそれを無視して首を締める力を更に強めた。
もっと、もっと苦しんで姉さん。
苦しめば苦しむほど、父さんにされた事を忘れて、僕に痛め付けられた事だけが記憶に残るんだよ。
964 :
傷を癒す傷:2013/04/08(月) 09:21:55.69 ID:H+bfkgqA
「どう姉さん? 苦しい? 辛い?」
僕は微笑みを浮かべたまま、姉さんに問う。
だけど姉さんは答えないまま、伸ばした手で僕の着ていたワイシャツを掴み、すごい力で引っ張る。
そうか……まだ足りないんだね。
まだ痛みが足りないって……こんなんじゃ父さ……いや、あの男から受けた痛みを消すことが出来ないんだね。
分かったよ。もっともっと姉さんに痛みを与えるために、今日は面白いものを使うから。
僕はポケットの中から、あるものを取り出す。
学校の帰りにコンビニで買った栄養ドリンクだ。
未開封のため蓋が完全に締まっているこげ茶色の瓶を掴んだまま、僕は蓋がしてある飲み口の方を姉さんの腹に向ける。
瓶の底に叩き下ろすのも十分激痛を与えることが出来るけど、今日はそんな使い方はしない。
姉さんは僕に首を締められて苦しいからか、僕がやろうとしている事に気づいていない。
ふぅ……っと、僕は一つ小さな息を吐く。
瞬間、姉さんの臍に目掛けて瓶を突き刺した。
「んごぉぉぉぉぉぉがぁぁがぁぁあぁあぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ!!!!」
ズブズブと瓶が差し込まれて行くと、狭い臍が瓶によって押し広げられていくのが見える。
凄い……まるで膣内にディルドを挿入したみたいだ。
みちみちという音に伴い皮膚と肉が引き伸ばされていく。
その音が耳に心地いい。
「さぁ姉さん、もっと押し込むからね」
僕は瓶を強く握りこむと、無理矢理姉さんの臍に埋め込んでいく。
更に瓶をねじ込んで瓶が半分まで入ると、ぐちゅる……ぐちゅるという内臓の悲鳴が聞こえた。
「ごぼうおいぉぃおぅおおぉぉぉぉぉっっっっ!!! ぐぅぶぅおぉぉいぅうぅぅぃいぅぎゅゆぎゅぐぎゅぎゅぐうぐうぅぅうぅぅぅぅっっっっっ!!!!」
口の中で溜まっていた吐物を吐き散らしながら、姉さんは髪を振り乱して暴れ狂う。例えるなら、釣り上げられて陸で跳ねる鮎のように。
僕のシャツを引っ張る手に力が込もったせいか、ボタンが何個かはじけ飛んでしまった。
生地も少しだけ破れてしまい、それだけ姉さんが強い力で引っ張っているのが分かる。
「ははっ、姉さん。暴れ回ると瓶が割れて内臓に刺さっちゃうよ」
笑いながら、僕は姉さんに注意するけれど、姉さんには聞こえていないのか、吐物と泡を吹きながら白目を向いてもがいていた。
ふと、首を絞めていた手を離す。
「ぶるぅぅおぉぉおうぉうぉうぉおぉぉごぉおぐぅぅぅぅぅぅぅっっっっっ!!!」
965 :
傷を癒す傷:2013/04/08(月) 09:23:29.30 ID:H+bfkgqA
それまでせき止められていた吐瀉物が一気に込みあげてきたせいか、
姉さんは凄い勢いで口から胃の内容物を吐き出した。
のみならず、鼻からも汚らしい色の吐物を噴出させて顔に全部かかってしまった。
顔を吐瀉物まみれにして苦しむ姉さんの無様な姿が、どうしようもなく可愛く見える。
僕は姉さんにもっと苦しんで欲しいと思い、瓶を深く差し込んだ。
ブチブチっと、何かが千切れたような音が聞こえる。
姉さんの臍から鮮血が垂れて、それが下腹部を伝っていた。
どうやら臍の皮膚が切れちゃったみたいだ。
ちょっと無茶し過ぎちゃったかな?
でも、姉さんはこれくらいやらなくちゃ満足してくれないと思う。
いつもそうだから。
さてと……姉さん、そろそろ最後にしようか。
僕は瓶から手を離すと、最初やったのと同じように腕を引いて力を溜める。
姉さん、最後の一撃は……さっきまでのより強力だから覚悟してね。
ぎち……っと音が鳴るまで拳を握り、腕が小刻みに震えるほど力を溜めてから、僕は姉さんの鳩尾を打ち抜いた。
「ごぶっ!!! うんぶうぅぅるぉぅぉぉうぉおぉぅぅっ!!……ごぶぅ……ぐぶぉぉぉ……」
鳩尾がべっこりとへこむほど拳を埋没させた結果、姉さんはもう一度嘔吐しながらピクピクと身体を痙攣させて気を失った。
「ふぅ……」
静かに息を吐いて、僕は額に浮かぶ汗を手の甲で拭った。
姉さんはこうやって、いつも僕に責められると最後には失神してしまう。
これがもう終了の合図だという事がお互いの中で決まりになっていた。
「さて……っと」
僕は姉さんの臍に抉りこませたままの瓶を、ゆっくりと引き抜く。
ズルズルと肉が引っ張られて臍が火山のように盛り上がると、瓶は蓋のしてあるところまで抜けた。
アルミのキャップが見えてから、一気に引き抜くと、ぐぽっという音が聞こえて瓶が完全に抜けた。
誰にも触れられたことのない臍は完全に惨たらしく広がってしまい、ひくひくと蠢いている。
皮膚が切れたせいで傷口から鮮血が垂れているのを見ていると、まるで破瓜の痕みたいで思わず興奮してしまう。
まだ姉さんは吐瀉物混じりの泡を吹きながら気絶している。
これは当分起きそうにないな……。
ひとまず、姉さんの目が覚める前に汚物の処理や手当てをしておこう。僕は洗面所からタオルを持ってこようと思い、
姉さんから離れるべく立ち上がった。
× ×
汚物の処理を一通り終えて、臍に消毒液を塗ってから手当てを施すと、姉さんの捲り上げられているセーターを元に戻した。
このままだと風邪を引いてしまうから、布団を掛けてあげるのも忘れない。
布団やシーツも汚物で汚れちゃったけど、取り替えるのは明日にしよう。今は姉さんが寝てるし。
966 :
傷を癒す傷:2013/04/08(月) 09:24:52.45 ID:H+bfkgqA
「……」
目を瞑って静かに寝ている姉さんの顔を見ながら、僕はそっと姉さんの顔に手を当てる。
顔に残る無惨な火傷。それが姉さんの受けた虐待された跡であることを物語っている。
忘れもしない……あれは五年前の冬。
姉さんがまだ中学三年生、僕が小学六年生だった。
父さ……いや……あの男は、いつものように酒に酔って姉さんを散々殴ったあと、姉さんの顔をストーブに押し付けたんだ。
あいつは姉さんに暴力を振るう時、必ずこう言っていた。
姉さんが自分を捨てた母さんに似ているから気に喰わない……って。
『あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ!!!』
熱さで苦しむ姉さんの絶叫……それは今でも耳に残っている。
あの時僕は、部活で帰りが遅くなっていた。
帰宅した時に姉さんの叫びが聞こえたから、慌てて姉さんの部屋に行った。
そこには……直立したまま姉さんを見下ろすあいつと、顔を抑えてうずくまっている姉さんがいた。
そしてあいつは……笑っていたんだ。
泣き叫んでのたうち回る姉さんを見ながら。
僕は即座にあいつに飛びかかった。
本気で殺してやりたいと思った。
だけど……結果は殴り返されて気絶した。
当然だ。子供が大人に勝てる訳がない。
あの日から……姉さんは笑わなくなってしまった。
どんなにあの男に殴られても健気に笑っていたのに、一切笑顔を見せてくれなくなった。
僕がどれだけ話しかけても、まるで抜け殻になったように相槌を打つだけ。酷く悲しかった。
姉さんの笑顔が、僕にとって心の支えだったのに。
僕はあいつに殺意が芽生えた。
例え地獄に落ちる事になったとしても、僕はあの男を殺してやると思った。
そして……あの日から誓った。
僕が姉さんを守るんだと。
誰であろうと、姉さんを傷付ける奴はこの世から消し去ってやる……って。その思いは、今でも変わっていない。
ある日の夜、あいつが酒に酔ったまま家を出るのを見た僕は、こっそりと後を追った。
しばらくついていくと、あいつは上機嫌に歌いながら千鳥足で夜道を歩いていた。
そして、横断歩道で信号待ちをしていたあいつの背中を、僕はあらん限りの力で押した。
よろけたまま車の通りが激しい車道に出たあいつの身体は、乗用車に跳ねられて放物線を描いて宙を舞った後、
頭からアスファルトに叩きつけられた。
頭から血と脳漿を垂れ流しているあいつを確認して僕は家に帰ると笑いが止まらなかった。
あいつが死んだ。僕が殺した。僕の手で姉さんを守ったんだと歓喜した。
あの時は本当に嬉しかった。
だって姉さんに危害を加える人間を自分の手で消すことが出来たんだから。
数日後、あいつの葬儀が執り行われた。
でも、僕には悲しみなんてなかった。
むしろ拍手喝采を送ってあげたかったけど、親戚の人達が悲しみに暮れているなかではまずいと思い、自重した。
967 :
傷を癒す傷:2013/04/08(月) 10:30:16.04 ID:H+bfkgqA
葬儀が終わった後、僕達は叔父さん夫婦に引き取られる形になった。
叔父さん夫婦は僕達に暴力を振るわないばかりか、実の両親以上に愛情を注いでくれたから本当に感謝している。
あいつが死んでから2年の月日が経ったとき、姉さんは僕にこう言ってきた。
お父さんに与えられた痛みを忘れたいから、悠君にいっぱい痛いことされて、お父さんの記憶を忘れたい……って。
初めこそ断ったけど、姉さんが何度もお願いをしてきたので、僕は姉さんの願いを受け入れた。
それから、姉さんの痛みを消す日々が始まった。
あの頃の傷を消すために、あいつ以上に姉さんを痛めつけて、あの頃の記憶に僕が与える痛みを上書きする。
姉さんが受けた傷を消すには、更に姉さんを傷つけるしか方法がない。
それはきっと、酷く時間のかかる行為だろう。
何年、何十年……いや、もしかしたら一生消えないかもしれない。
でも、僕は諦めない。たとえ生涯を費やしたとしても、姉さんの傷を癒すために姉さんを傷付けるんだ。
× ×
「ゆう……くん……」
長い間、物思いに耽っていたけど、姉さんの言葉で我に返る。
意識が戻ったのかと思ったけど、姉さんはまだ目を閉じたままでいる。
夢でも見てる……のかな?
「ゆうくん……どこ……? お姉ちゃんここにいるよ……いたら返事して……」
はっきりと寝言が聞こえてきた。まるで迷子を探しているかのように狼狽した声。目尻から涙が浮かんでいる。
「大丈夫だよ……姉さん」
姉さんの手を握って、僕は姉さんの耳元で囁く。
「僕は姉さんの傍にいる。姉さんは僕が守るから……絶対に」
姉さんの髪、そして火傷痕の残る顔を撫でながら、僕はあの日誓った事を言葉にする。
そう……姉さんを守れるのは僕だけ。
だから……僕がもっと姉さんに痛みを与えてあげなくちゃいけないんだ。
「あっ……ゆうくん……いた。もう……どこにいってたの?」
眠ったまま口元に笑みを浮かべて、姉さんは安心したように穏やかな表情になる。
きっと夢の中で、探していた僕を見つけることができたんだろう。
姉さん……安心して。
これからも、もっともっと、姉さんに痛みを与えてあげるから。
あいつから受けた痛みなんか、比べ物にならないほどに……ね。
姉さん……。
だから、傷を消せるように頑張ろうね。
いつか傷が消えたら、僕が姉さんを幸せにしてあげるから。
愛してるよ……姉さん。
END
素晴らしい!発想も最高!
でも少し気になったのが、顔にコンプレックスある女の子がレジ打ちするのかな?ってだけ思ってしまった
>>968 まぁ人生、コンプレックスがあろうが無かろうが仕事としてやんなきゃいけない場面なんてよくある話じゃない?
それはそうと久しぶりの作品投下、ありがとうございました!そしてGJでした!
そうだな!ほんとGJ!更なる神シナリオたのます!
これは傑作。発想力と独特の作風に圧倒された。
GJじゃ足りないな
発想はいいんだがキャラ設定が狙いすぎできもい
大人=悪って考え方は人生経験が乏しい証拠
偶々その作品に出てくる大人が悪役だからといってその人の人生経験をとやかくいうのは
流石に人生経験が乏しすぎやしないかえ?
>>972-973 みんなが褒めるから嫉妬しちゃんたんだよね、分かるよ
君ほど人生経験積んでたらつい悔しさを漏らしちゃうんだよね
悪人というか微妙だけど、登場人物がみんな自分勝手に動く話ってのもあるよね
逆に敵にも実は事情があって…みたいな悪人がいないパターンもあるし
敵にも実は事情〜系は今時のお約束な感じがあるね
979 :
名無しさん@ピンキー:2013/04/11(木) 23:11:47.33 ID:/zWuUig0
最近噂になってる腹PAって、腹パンチオフの事?
可愛い子結構来る?
腹パンチオフ会……その発想はなかったわ。
誰か企画してやればいいんじゃね、腹パンオフ
俺は行かないけど