パワポケでエロパロ27

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1名無しさん@ピンキー
ようこそ、「パワポケでエロパロ」スレへ。
当スレッドは野球バラエティゲーム『パワプロクンポケット』シリーズのエロパロスレです。
SS(エロあり・なし)、小ネタ、妄想などを投稿したり、投稿されているのを見て楽しみましょう。

前スレ
パワポケでエロパロ26
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1337527356/

SS保管庫wiki
http://pawapokeeroparo.wiki.fc2.com/
避難所
http://wiki.livedoor.jp/pawapokeeroparo/bbs/3390/l50
議論スレッド
http://wiki.livedoor.jp/pawapokeeroparo/bbs/3389/l50

1.「sage進行」
・sageの方法はE-mailの欄に[sage]と入力
・テンプレを見ているかどうかを見分けるための意味合いが強いです。
2.「人を選ぶ内容の作品は投稿前に注意を呼びかける」
・特にNTR、レイプ、リョナなどは先にレスしといた方が無難です。
・苦手な人は、注意が出ていたら読み飛ばすか、専ブラならNGすること。
3.「煽り・荒らしはスルー」
4.「無自覚な荒らしにならないこと」
・1〜3を守れていても、「他人の作品を"過剰に"貶して空気を悪くする」等、
 マナーがあまりにもない場合、無自覚だろうと煽り・荒らしだと判断されます。注意しましょう。
2名無しさん@ピンキー:2012/09/18(火) 09:54:46.26 ID:OlOto1XH
FAQ
・作品を投稿したいんですが
ちゃんと書き終わりましたか? 未完成ではありませんか?
よし、なら投稿しましょう。

・○○ネタなんだけど、需要あるかな?/書いていいかな?
まずは投稿しましょう。スレ違いでない限り、大抵は需要があります。
なくてもスルーされるだけです、気にしないでまた投稿してください。

・台本形式ってダメなの?
台本形式でも良い作品はあります。結局はキャラ崩壊していないか、扱うネタはどうか、そして『面白いか』です。

・エロなしSSってダメ? 雑談ってダメ?
エロなしSSはローカルルール的にはグレーです。禁止されてはいませんが……ケースバイケースでしょう。
雑談は「萌え談義」「エロ妄想」などはローカルルール的に問題なしです。ただしやりすぎるとウンザリされます。

・wikiって何なの?
有志の管理人が、このスレッドに投稿された作品をまとめてくれています。
一部のページ以外は誰でも自由に編集することが可能ですので、手伝ってあげると喜ぶかもしれません。

・あの、俺の作品がwikiにまとめられてないんですけど……
基本的にwikiの管理人が一人でまとめる、という風潮があるので、どうしても遅れてしまうらしいです。
一刻も待てない、という人は自分でwikiを編集すると良いでしょう。

・遅れてしまうって割には、俺の後から投稿された作品もまとめられているけど?
もしかすると、管理人や他の編集者が載せ忘れているかもしれません。
wikiを編集できない事情があり、ここに書き込む場合は、その旨を書いておくと荒れにくいかもしれません。
報告してあげましょう>(ttp://pawapokeeroparo.wiki.fc2.com/comment/%E3%82%B3%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88%E3%81%AF%E3%81%93%E3%81%93%E3%81%A7/)
・報告しても載せられないんだけど? というかスルーされました
もしかしたら「テンプレを守れていない」などの理由により、荒らしと見なされたのかもしれません。
自分のレスを見返し、ageていないか、マナーのない行動はしていないか……
つまり「荒らし扱いされるようなことをしていないか」を確認しましょう。
書き込んだ時には何も問題ないと思っていても、冷静になればかなりイタイことをしてしまっていた、なんて良くある話です。
3名無しさん@ピンキー:2012/09/19(水) 11:47:37.72 ID:FvR90om6
>>63
>あれ?愛ちゃんもロリ枠なのに話題にあがりませんね…(震え声)

>(中1のくせにおっぱいが超でかいから)いかんのか?
4名無しさん@ピンキー:2012/09/19(水) 11:49:01.90 ID:FvR90om6
盛大に誤爆した
ごめん
5名無しさん@ピンキー:2012/09/19(水) 13:59:53.66 ID:2gfslWFn
>>1乙〜
真央ちゃんのおっぱいぱふぱふ
6名無しさん@ピンキー:2012/09/19(水) 19:52:04.41 ID:UBhZ7BUF
こっちの愛ちゃんも、11ではたゆんたゆんやぞ!






おなかもたゆんたゆんだけどなorz
7名無しさん@ピンキー:2012/09/19(水) 21:06:03.94 ID:es5qmjOb
昔はロリ枠だったしな
昔はな…
8名無しさん@ピンキー:2012/09/19(水) 23:53:01.81 ID:0wFRHnCn
パワポケ新作出ないのかなあ 
博多とかいうエロゲライターは降ろしてくりゃれ
9名無しさん@ピンキー:2012/09/20(木) 02:30:47.94 ID:qC0cJ7Fc
>>1
10名無しさん@ピンキー:2012/09/20(木) 16:37:59.37 ID:++nWxVZv
冴花モノ投下します
11名無しさん@ピンキー:2012/09/20(木) 16:39:07.49 ID:++nWxVZv
『新しい門』

「へ?怖い夢を見た?」
「そう、それだけの話よ。二十歳にもなって相談するような内容じゃないでしょ?」
キョトンとする小波。早々に話を切り上げようとする冴花。


高校卒業して数年、小波はプロの世界に、冴花は大学に。
二人の道はそれぞれ別れてしまうが、小波と冴花は共に同じ道を進むことを選び、今では一つ屋根の下で暮らしている。
プロの世界で荒波に呑まれる小波、それを支える冴花。
楽しいことばかりではなかったが、これ以上なく幸せで満ち足りた生活を送っている。
そして小波もプロの世界でも頭角を現し出し、一軍で安定した活躍を見せるようになった頃、
シーズンオフのある曇り空の午後、小波は彼女の様子がどこかおかしいことに気付く。
目元は赤く腫れ、顔色も悪い。寝ながら泣いてしまったようだ。
かつて彼が言ったように強く振る舞おうとしてはいたが、いつものハキハキした様は無く、表情も陰っている。
心配に思った小波は「何かあったのか。相談に乗るから力になりたい、ならせて欲しい」と尋ねた。


ソファで横並びに座る二人。
小波は彼女のその返事を聞いた直後から、口角の上がりを必死に押さえている。
「何がおかしいのよ。」
鋭い目で睨んで威圧するも、その威圧すら彼には愛おしく見えた。
「いや、冴花も案外幼いところあって、可愛いなーって思っちゃって。」
「あ、あなたねえっ、そんな面と向かって…」
顔を朱に染める冴花。
その初な反応、それを隠そうとするいじらしさが、いつも小波を喜ばせ、つけあがらせている事には未だに気が付いていない。
気付いたとしても根っからの恥ずかしがり屋な彼女がそれを克服できるかは一生涯の問題になるだろう。
「とりあえず、どんな夢だったのか話してみないか?一度言ってみたら楽になるだろうし。」
「いいわよ別に…そんなことで一々相談するなんて情けないし、恥ずかしいし…」
「恥ずかしいことなんて殆どやってきたのに、今更夢の相談くらい…」
「そりゃそうだけど、ってそうじゃなくて!…とにかくそういう夢だったの!」
「そういう夢?俺に聞かれると恥ずかしいような…」
「それは、その…いや変な意味じゃ無くて!」
散々渋った冴花だったが、高校時代から小波の押しに勝てたことは無く、今回も彼の真剣な眼差しに負け、白状するハメに。
12名無しさん@ピンキー:2012/09/20(木) 16:40:42.05 ID:++nWxVZv
「お姫様になる夢を見たのよ。昔々のね。」
「また随分メルヘンな夢だな。ちょっと意外。言っちゃ何だけど、あんまり冴花らしくない感じ。」
「でも全然メルヘンでも何でも無いのよ。
 大国ではあるけど疫病は流行ってるし、政府は完全に腐敗してる感じで憲兵が町中をうろうろしてるの国なの。
 国民もすごく細々と暮らしてて、そんな中であたしはお忍びで町に入りながら
 町の人の現状を知ろうと、お忍びで町に出かけ、日雇いで働いてるヘンテコなお姫様だったわ。」
「前言撤回。すごく冴花らしい夢だ。」
「…褒め言葉として受け取っておくわ。」
冴花の眉がぴくりと動くのを見て小波は身をすくめる。
小波としては無駄なリアル感だけでなく、姫なのに真面目に働いている冴花に素直に感心していたのだが。
「町で働いてるうちに小波君とも出会ったわ。
 そこでの小波君は冒険家で、あたしを姫とは知らずに親しげに話しかけてくるの。
 二人はちょっとしたお友達になって…やっぱり夢の中でも小波君のことが好きになってた。」
「これまた随分と王道だね。」
「それである日、私は海賊にさらわれてしまうの。
 散々脅されて怖い目に遭って、もうダメだ…って思ったその時
 小波君が颯爽とあたしを海賊から助けてくれるのよ。」
「おぉ、夢の中でも俺と冴花はやっぱり…」
「話は最後まで聞きなさい。…そうだとよかったんだけど、夢って変な方向に進む物なのよ。」
「…?」
黙り込む冴花。どうにも夢の続きが気に入らないようだが、小波から目を逸らしつつ口を開いた。
「昔のお姫様だからね。一般人との結婚なんて許されるわけ無かったのよ。
 好きだってことすら隠して、ずっとその小波君を遠目で見つめてた。」
やたらとリアルというか、設定が妙に現実に律儀な夢だなぁ、と思う小波。
「…それでどうなったの?」
「どうって…後は簡単な話よ。結局あたしは何も出来ないまま、他国の皇帝と政略結婚して
 小波君とは離ればなれになって…そこで終わりよ。やな夢でしょう?」
「……」
「…なに?」
冴花の手を握り、じっと見つめる小波。その眼差しは彼女の真意を見透かそうとしている。
「…それだけじゃないんだろ?『怖い』夢っていうのは。」
「……………まぁね。確かにこれだけだったら悲しい夢で終わりだったわね。」
不安からか、冴花はそっと小波に寄り添う。それに合わせるかのように小波は彼女の肩に手を回す。
「その小波君の周りにはね…可愛い女の子がいたのよ。」
「女の子?」
「そう。夢の中だから顔は覚えてないけど、可愛い子が何人もいたの。それで小波君と仲良さ気に話してるの。
 …あたしの入る場所なんて最初から無かったみたいに。」
「そんなこと夢だけで、俺は…」
「もちろんそれはわかってるんだけどね。でも一番ショックだったのはその後、小波君が言ったことだったのよ。」
「俺が…言ったこと?」
自分が彼女を傷つける、どういう状況なのか想像もつかなかったし、そんな夢の中とは言え、自分が彼女に酷いことするとは思えない。
13名無しさん@ピンキー:2012/09/20(木) 16:44:18.80 ID:++nWxVZv
「最終的にあたしはどっかの皇帝と結婚するんだけど。最後まで期待してたのよ。
 今度は小波君があたしをさらってくれるんじゃないか、駆け落ちしてくれるんじゃないか、一緒に生きてくれるんじゃないか、って。
 そんな期待をしながら…結婚直前になんとか小波君と会えたの。」
「…それ、で?」
「………『がんばれよ』って言ってくれたわ。夢の中でも小波君は立派ね。あたしの進むべき道を応援してくれて。」
「えっ…?」
「夢の中の小波君には伝わってなかったのよ。あたしの本当の気持ちが。
 自分から歩み寄ることが出来ない、臆病な私に気付いてもらえなかった。
 あたしがやりたい道よりも、あたしの進まなきゃいけない道を選んでくれ…選んでしまったのよ。」
冴花は悲哀に満ちた表情で、寄り添わせていた身体を彼にしがみつかせる。小波はそんな彼女の頭を優しく撫でていた。
「何度も言うけど、ただの悪い夢だったんだから、気にしないでも…」
「そうなんだけど、そのはずなんだけど…怖いのよ。なんかあれはただの夢じゃなく感じるの。
 本当の、もう一人のあたしみたいに感じるの。だから…」
「…だから?」
「今みたいに二人一緒になれたから良かったけど
 もしあんなふうにすれ違って…小波君、またはあたしのどっちかが身を引いたりしてたら、とか
 もしあんな風に可愛い女の子達が私よりも先に小波君に近づいてたら、とか…考えると、なんだか怖くなって…」
小波と見つめ合うその目元には涙まで浮かんでいたが、以前の彼の言葉を貫こうと泣くのを懸命に堪えている。
「小波君だって、もし何も知らないでいたらあそこで『がんばれよ』って言っちゃうんじゃないかなっ、とかね…
 ただの夢だったはずなのに、わかってるのに…んむぅっ!?」
小波は寂しげに話す冴花の頭をいきなり手に取り、唇を奪った。
「んぅっ…むぅっ!……ぅんっ……」
そのまま舌を彼女の口の中にねじ込み、口内を蹂躙する。
舌を絡ませ口の中の味ではなく、感触を存分に楽しむ小波。
長々と責めていくうちに自然と冴花の舌も彼の口の中に進入するようになり、双方の舌が互いの口内を責め合う。
唾液を飲み合い、口周りをべとべとにして深く深く愛し合っていたが
しばらくして冴花が何かに気付いたかのように小波の胸を押さえて、なんとか彼を自分から引きはがした。
荒い息を突きながら彼に話を切り出す
「はぁ、はぁ、はぁ…い、いきなりなんなの?」
「えと、話してる冴花がなんか悲しそうだったから、なんとか止めさせてあげようとしたら、身体が勝手に…ははは…」
誤魔化しの照れ笑いを浮かべる小波。
この男、本当にどうしようもない。良くも悪くも。
「もし夢の世界なんてものがあって、そっちの冴花が俺と離ればなれになってても、この世界の冴花は俺と一緒にいるんだから。
 何も心配することはないんだ。…こっちを先に言うべきだったよな。」
何かを言おうと思った冴花だが、すっかり気が抜けてしまう。
気が付けば悪夢のことも忘れ、彼に夢中になっていた。
手段はともかく、情熱的なキスで、傷心の自分を悲しみからすくい上げてくれた事には変わりないのである。
彼は昔からこうなのだ。所々お馬鹿な部分もあるが、いつも自分のために行動してくれる。
そしていつも自分の力になってくれる。
だからこそ、冴花はここまで小波に惚れ込んでしまったのだ。
14名無しさん@ピンキー:2012/09/20(木) 16:48:23.96 ID:++nWxVZv
「あなたはいつも……………でも…ありがとうね。」
目を逸らしつつ、消え入りそうな小さな声で感謝の意を表する。より赤く染まる顔が実にいじらしい。
「そうそう!そんでもって…」
「ん?」
ぽんっ、と小波は冴花の両肩に手を乗せる。その実にさわやかな笑みを見た彼女は思わず首をかしげた。

「いやなことは忘れよう。そして目の前の事に集中しよう!…特に目の前にいる俺とか。」
グイッ
「え、えええっ!?ちょ、ちょっとぉ?」
ガシッと掴んだ冴花の身体を小波はいきなりソファに押し倒したのだ。
抵抗する間もなく、小波は何度も身体を交えた経験から冴花の服を易々とひん剥いていく。
ブラウスのボタンをプチプチと外し、ズボンを脱がしていき
下着をぽいぽいとはぎ取られ、あっという間に生まれたままの姿にされてしまう。
「いいだろ?悪い夢なんて生産的で建設的なことヤってればわすれちゃうって!」
「あなたこんな昼間から本当に!ちょ、やめ…ぁ…」
たわわに実った胸を揉みしだく。
お尻にばかり目がいきがちな冴花だが、胸も明らかに平均以上の中々の大きさ、しかも美乳である。
小波はその露出した美乳の片方の先にしゃぶりつく。
ヌルリとした刺激にびくんっと腰が浮いてしまう冴花。
「あぁ、……だめ、それ……そこ、舐めちゃだめぇっ…っ。」
そんな彼女の反応を更に楽しむ小波。
搾るかのように吸い付いたり音を立てて舐めたり、優しく噛んだりと、飽きさせないように責め込む。
先端が硬くコリコリと立ち上がったのを確認すると、もう片方に吸い付きながら、同じく硬くなったそれを指先でクリクリと弄ぶ。

「ひゃうっ……ぁああ……!グリグリいじっちゃだめぇっ!」
「冴花って本当に感じやすいよね。まだあそこ触ってないのに。」
「やめぇっ…んっ…!」
「ひょっとして俺より変態なんじゃない?おっぱいだけでこんなになっちゃうなんて。」
「ち、ちがぁっ!あたしはぁ…ひゃぅ…んっ…!」
無意識のうちに膣への愛撫を求め、秘所をもじもじさせてしまう冴花。
はっきり気付いてはいたのだが、小波はあえて気付かないふりをして胸を責め続ける。
べとべとになるまで胸をいじめられ、キスマークまで残されてしまう。
「やあぁあぁぁ…んんっ…はぁっ!」
「それじゃこっちも…いつも通りびしょびしょだね。本当に変態なんじゃ…」
「うるさっ…ひぁっ…んああぁっ!…やぁあああっ!」
「…本当に惚れ惚れするくらいエロい」
彼女の膣に指を突っ込みながら、勝手に感動している小波。
快楽を求め、うねうねと締め付けてくる魅惑の肉壷を掻き回すと、彼女の下半身がぷるぷると震えてくる。
「んんっ!…ふわぁああぁぁぁ!…んぁ……!ん……あっ!ぁあ……!」
指でいじくり回され、火照りきった膣に小波がしゃぶり付く。
もはや抵抗が無くなるどころか、逆に彼の頭を股間に押し付けてしまっている。
「そ、そこぉっ…いいぃのおぉっ!んぁああっ!」
一層舌が激しく動き、グチュグチュと掻き混ぜられる。その卑猥な水音が更に興奮を高め
縦横無尽に膣内を動き回る小波の舌で冴花は踊らされていく。
「やぁっ!もぉ…んあ、あっ!あっ!あぁっ!…ぅあぁあああああああっ!」
トドメにぢゅるるるるっと音を立ててクリトリスに吸い付くと、冴花の背中が大きく浮き上がり、嬌声が響き渡る。
全身に快楽信号が駆け巡り、ビクビクと激しい身震いをしながら深い絶頂に達した。
15名無しさん@ピンキー:2012/09/20(木) 16:50:50.59 ID:++nWxVZv
「はぁ…はぁ…」
「………」
いつものキリリと細められている瞳はトロンと蕩け、口の端からは涎まで垂らしている
だらしなく快楽に身をゆだている冴花の表情。
小波は喉をゴクリとならす。今の彼には刺激的すぎたようだ。
「さ、冴花…もう、いれちゃっていいよな?ちょっと我慢しすぎでヤバイ。」
「ちょっ、やすませ…んぅっ!や、やめなさっ…!」
小波は脱力しきった冴花を四つん這いに起こし、痛いほどに怒張したそれを彼女の膣にあてがう。
先端がくちゅりと当たるだけで彼女はビクンと反応してしまう。
もう辛抱堪らんとばかりに、その巨根を彼女に一気に突っ込む。
「ま、まだ…だめ…ふああああああああっ!あっ、あっ、あああっ!…ふかいっ、ふかひぃっ!」
「うぁ……全部入ったけど…やっぱり冴花のマンコ気持ち良過ぎて…やばい…」
「へ、へんなこといわな…ふあああっ、んああっ!…だめえええっ!」
冴花の言葉が終わる前に激しい抽送が始まる。
小波は手加減無しで己の劣情を冴花にたたきつける。
彼女の魅力的なお尻に、彼の鍛え上げられた腰が大きな音を立てながらぶち当たり
きゅうきゅうと締め上げる肉壷をかき分け、引くたびにカリ首がその中掻き回す。
凶器のような肉棒がズシンと突き立てられ、膣内を掻き回す度に  
冴花の身体には抑え難い程の快楽が注ぎ込まれ、電撃となって全身を駆け巡る。
顔を真っ赤にした冴花の目からは彼が禁じた涙すらこぼれ、多くの男に劣情をもたらすあでやかな物となっていた。
「あはぁぁぁっ、ふあぁあああっ、ふといのがっ、そこ、グリグリしちゃだめぇぇぇぇ!」
「…っ!冴花、えろすぎるよぉ…きもちいいよっ…くっ!」
冴花をそれほどまでよがり狂わせている小波自身も、同じ様に強烈な快楽を得ているのは言うまでもない。  
男を搾り取らんと絡み付き、極上の締め付けでもてなす冴花の名器。
それを彼女が悶えるほどに激しく突き、肉壁に擦りつけているのだ。男を獣に変えてしまうには十分すぎるほど甘美な感触だった。
「あ、あっ、そ、そんな激し、激しいのっ、らめぇっ!あたし壊れちゃ、壊れちゃうっ!
イクッ、イっちゃぅ…!ふあああああっ!ああっ!ああああああああっ!!」
「…ぐ…」
先に絶頂を迎える冴花。顔をソファにこすりつけるように倒れながら、その場にへたり込んでしまう。
それと同時に膣内も激しく収縮し、上側のざらざらとした感触が更に内部の肉棒を刺激し…
「さえかっ、さえかっ…さえかっ!」
「らめええええっ!いまびんかんなのおっ!びんかんでかんじすぎちゃうっ!かんじすぎちゃぁああぁぁ!」
新たな快楽にさらされてしまった小波には理性など欠片も無く
彼女の膣内に一刻も早く欲望のたぎりをぶちまけることしか頭にはなかった。
冴花の片足を抱え、怒涛の勢いで腰をたたきつける。
今まではその魅惑の尻肉によって進行を阻まれていたが、新しい体位によってより深く欲棒を突き刺しはじめる。
子宮を直接打つような衝撃が冴花の全身に走る。
「もぉ…っ!もぉだめぇっ!だめっ、いっちゃう、またイっちゃっ!イっちゃ、ぁ、あぁあああっ!」
「俺も、もう、冴花の、スケベマンコに、全部だすよっ!」
普段の聡明な顔つきからかけ離れた、快感に支配された冴花は、再び身体の最奥に直に刻み込まれる快楽に律動し、それをひたすらに受け入れるしかなかった。  
そして小波は悶え泣く冴花の中で最高の快楽と解放感を味わおうと、ラストスパートをかけ、ひたすらに、力の限りに腰を振るい…
「こなみくんっ!、こなっ…ああああぁぁぁああああぁぁあああぁぁぁあっ!!」
「さえかああぁぁああああっ!!」
16名無しさん@ピンキー:2012/09/20(木) 16:54:53.89 ID:++nWxVZv
ドピュッ!ドピュドピュッ!ドピュッッ!

絶頂と共に小波の欲望が解き放たれる。
最奥に加えられた新たな刺激に冴花が耐えられるわけもなく、嬌声を上げながらその場にへたり込んでしまう。
小波は小波で待ち望んだ大量射精に伴う圧倒的快楽、開放感でがたりと腰が砕ける
その拍子に冴花の中から小波のモノがにゅぽんっと引き抜かれ、中からとろぉ、と精液があふれ出た。
「また中に出したわね…」
「あ、その…次からは気をつけるよ…」
「……それ週に何回言ってると思ってるの?」
「ご、ごめんなさい…」




「先週の夢の話からちょっと考えたんだ。どうやったら冴花があんな夢を見て不安にならないか、って」
「そんなに気にしなくても良かったのに…」
「要領いいやり方がわからなかったからさ、簡単に考えて、冴花を不安にさせなきゃいいと思ったんだよ。」
「頼もしい話だけど、つまりどうするの?」
「えーと、その…なんだ、そう、プロ野球みたいな感じなんだ!」
「…はぁ?」
「昔、俺はプロに入るのがゴールだと思ってた。
 実際のプロ入りは、ゴールであるのと同時に厳しいプロの世界への第一歩でもあったんだ。
 一つの門で一つの門出、みたいな、くぐることで一つ終わって、新しく始まる、って感じ?」
「それとどういう関係が………え?」
「それと同じように、冴花と一緒に同じ門をくぐりたいんだ。
 冴花と一緒のゴールであって、冴花と一緒の世界への第一歩を。」
「…」
「ストレートに言えば、大学卒業したらすぐにでも結婚して欲しい。」
「……」
「…返事お願いします。」
「………」
「えーと…個人的にムード作ってみたつもりだったんだけど…ダメだった?」
「……………あたし、散々言われるんでしょうね…漫画みたいな恋愛とか、玉の輿とか。」
「まぁ、そこら辺は申し訳ない。」
「永久就職じゃなんのために大学出るんだか。」
「俺の栄養管理とかのサポートやってくれると嬉しいな。」
「というか何年も同棲しておきながらこんなに改まるってのも、なんか変な話よね。」
「ははは、厳しいなぁ冴花は。本当に嬉しくないの?」
「勘弁してよ…少しくらい憎まれ口叩いてないと嬉しすぎて泣いちゃいそうなのよ…」
「やっぱり冴花は強い子だな。うん、安心した。」
「浮気したら…本当に泣いちゃうからね。」
17名無しさん@ピンキー:2012/09/20(木) 16:56:08.90 ID:++nWxVZv
以上です。
必要以上に13主を変態にしすぎたかも…
誤字脱字等あるかもしれませんがご了承ください
18名無しさん@ピンキー:2012/09/20(木) 19:39:03.16 ID:7oqVVW1v
GJ
19名無しさん@ピンキー:2012/09/20(木) 19:42:41.94 ID:7+lRj3Zr
GJ!
13主は変態であってこその13主だから気にしなくていいよ
20名無しさん@ピンキー:2012/09/20(木) 20:27:02.15 ID:r9id6Ucc
GJです。やっぱりラブラブはいいなあ。
21名無しさん@ピンキー:2012/09/20(木) 20:32:39.13 ID:iOLgLBq1
GJ!
前半の変態展開と後半の甘い感じのギャップがw
22名無しさん@ピンキー:2012/09/20(木) 21:17:13.84 ID:y8lrbkT+
GJ!

仕事で疲れてたので甘い話を読んでると癒されます。
23名無しさん@ピンキー:2012/09/20(木) 22:12:13.61 ID:3mx1zMwM
GJ!
24名無しさん@ピンキー:2012/09/21(金) 00:43:58.63 ID:qcEpYQ5o
>>17
GJ!
冴花はホント我慢しちゃいそうだからなあ
弱みを見せるとこが可愛かった!
25名無しさん@ピンキー:2012/09/21(金) 01:20:38.39 ID:9GDkGsqV
GJ!
やっぱり冴花いいね
こういう甘いやつ読むと
前スレ最後に真琴の陵辱について語っていた自分の心が洗われるようだ
26名無しさん@ピンキー:2012/09/21(金) 01:41:27.42 ID:lz6G/xv3
27名無しさん@ピンキー:2012/09/21(金) 05:51:59.71 ID:DlBT+saf
前のスレの最後のほうで盛り上がってたまことネタを書こうと思うんだけど陵辱ものと純愛もの、どっちのほうが需要あるかな?
28名無しさん@ピンキー:2012/09/21(金) 06:13:59.83 ID:N0KKidie
需要は求めるものじゃない作るものだ
書きたい方を書け
29名無しさん@ピンキー:2012/09/21(金) 17:57:24.67 ID:jQB7lPHV
どっちも書けばいいんじゃないんだろうか(提案)

前から思ってたんだが甲子園はパワポケと別扱いなのだろうか
あつまれのほうの舞が結構好みだったんだけどな。書いていいものか
30名無しさん@ピンキー:2012/09/21(金) 18:33:40.71 ID:0+oJcqpo
やったことないから検索したが
けっこうマネジャー可愛らしいな


と思ったら、熱闘の方だった
どういうゲームなんだ? 栄冠ナインみたいな感じか?
それともパワポタの情熱とか?
31名無しさん@ピンキー:2012/09/21(金) 19:12:42.64 ID:+5ukjjq5
それこそググれよ
32名無しさん@ピンキー:2012/09/21(金) 19:13:55.19 ID:jQB7lPHV
キャプテンになって一年間で甲子園を目指す話
同じチームに優秀な選手がけがして主人公に励まされて復活するという13主
的な選手がいる
舞はチームのマネージャー。一緒に星を見に行くうちに「手をつないでもいい?」
とか聞いてくる。ぐうかわ
33名無しさん@ピンキー:2012/09/21(金) 23:40:27.08 ID:9GDkGsqV
一方13に出てくるマネージャー二人は星空の元で盛っていたとかなんとか
34名無しさん@ピンキー:2012/09/22(土) 00:16:28.88 ID:RRVGn+NQ
>>29
いいと思います。
35名無しさん@ピンキー:2012/09/22(土) 00:54:13.30 ID:usEawVRg
集まれの方ググっても画像出て来ねえw
熱闘の方はおさげと真夏って娘がかわいい
36名無しさん@ピンキー:2012/09/22(土) 16:09:53.35 ID:lzNp29fi
なぜキリちゃんはあまり話題に上がらないのか
同じマネでも冴花は当然で
旧キャラの唯、佐藤氏ねで有名なゆきちゃんとかは人気あるのに…
37名無しさん@ピンキー:2012/09/22(土) 16:52:51.85 ID:NhoS//pq
>>34
ありがとうございます
知名度がないのでなんとか話が分かるように作ろうと思います
38名無しさん@ピンキー:2012/09/22(土) 21:38:39.66 ID:NVgZzXtZ
キリちゃんは真央梨子春香ちゃんがいたから…
39名無しさん@ピンキー:2012/09/22(土) 23:03:44.19 ID:njyG41am
小春ちゃん忘れんなよ小春ちゃん
40名無しさん@ピンキー:2012/09/22(土) 23:04:39.02 ID:njyG41am
小晴だった、すまんこ
41名無しさん@ピンキー:2012/09/23(日) 00:27:57.87 ID:WC642khw
キリちゃん好きだよ
7だと一番好き
ヒーローに負けてNTRれる悔しさばかり経験したが
42名無しさん@ピンキー:2012/09/23(日) 09:32:32.48 ID:SsRuVx+u
小晴=有田のイメージがあるからなー
43プラゴミ(腐男子):2012/09/23(日) 14:39:59.46 ID:gRr6l0U2
642 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2012/09/15(土) 23:50:40.65 ID:???
◆EqHQZWqzBが書くと情熱によって絶対荒れるのが分かっているからな
あとSSの内容も手伝って評判は良くない
643 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2012/09/17(月) 08:27:50.76 ID:???
◆EqHQZWqzBは実際情熱だろ
デカ尻に擬音多用
尻描写への以上なこだわり…
644 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2012/09/17(月) 13:29:58.72 ID:???
>>643
つまり叩きから何まで情熱の自演か……
645 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2012/09/17(月) 19:10:58.42 ID:???
>>644
おそらくはな
まあ情熱ならやりかねない


みんなの嫌われ者◆EqHQZWqzB
http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=1206516


新作にも10点よろ
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=30208377
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=30268120
44名無しさん@ピンキー:2012/09/23(日) 16:02:11.12 ID:uAS2H9km
ここで湯田の妹の話題が全然出ないのはある種の様式美だな
45名無しさん@ピンキー:2012/09/23(日) 16:46:33.61 ID:vX/4pITQ
>>41
キリちゃん「レッド様素敵!大好き!抱いて!」
武美「…風来坊さん。この人、風来坊さんとどういう関係なのかな?かな?」
9主「そういう関係じゃない…」
46名無しさん@ピンキー:2012/09/23(日) 17:25:45.66 ID:nTarBPp3




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陽だまりの果てより






陽だまりの果てより

神条紫杏は、巧妙に仕掛けられた感情の仮面を除けば、そこには年と変わらなぬ少女の顔があるという事を、多くの人間は知らない。
彼女と交流の深い二人でさえも、そう、あえて指摘しないのであれば知らぬのと同義であり、最もそこに至るまでの思惑には大きな違いがある。故にそれが互いを理解しえない要因となっていた。 
もし彼女らの間に神条紫杏という、彼女ら自身にとって神とも呼べるその存在がないのなら、彼女らはきっと、互いを殺して殺して殺し尽くすような、何処までも不毛な関係になっていたはずだ。
実際にどのような力関係があるとしても、共通するのはその狂気染みた忠誠心だけである。

浜野朱理は世界に救いを求め、大江和那は理解者を求めた。

そういう意味では、彼女らが神条紫杏に出会ったのは、必然だったのかもしれない。
神条紫杏の理想は変革と救いを、その心はありのままの平穏を望んだからだ。
彼女は変革を選択したが、どちらに価値を見出すかは、全宇宙にとっても大きな問題であった。
しかし、あるいは、こういう言い方も出来る。
騙しを得意とする彼女が、もしかしたら、ほんの少しでも、せめて自分に嘘をつけない程に不器用で、正直な人間であったなら。
世界などに目を向けず、青春を謳歌出来る人間であったなら。
恋に身を焦がす一途さに、安心を求められる人間であったなら。

彼女はきっとーーーーー世界一幸福な女に成れたはずなのだ。
47名無しさん@ピンキー:2012/09/23(日) 18:22:33.27 ID:wnvhNPgH
乙。
続編あるの?
48名無しさん@ピンキー:2012/09/23(日) 19:31:21.67 ID:I0X6WTH5
こういう雰囲気好きだわー。おつおつ

>>45の後両方抱くという選択肢が思いつかないあたりやっぱり9主だと思う
49名無しさん@ピンキー:2012/09/23(日) 22:12:33.98 ID:d5eKT+xp
陽だまりの果てより、の続編です



だから哀れであると人は言う。
彼女は真面目過ぎた人間を演じようとした。そして、馬鹿だったのだ。
自分には誰かには出来ない何かができ、それは世界を変える事の出来る何かであると。
彼女にできたのは、ただ偽ることだけだったというのに。なまじ賢いばかりに、能力を認められたと。
盲信者、であった。
彼女は、人という存在を好み、愛し過ぎた。無償の愛は、それらの人々には重い、重い足枷となった。
だから、冷たい言い方をすれば、こういうことになる。

………彼女は人類に勝手な信頼を押し付け、そして裏切られたと、勝手に失望した。

ただ、それだけなのだ。
彼女は真面目過ぎたのではない。
最後の最期まで、彼女は理想を信じ続けた、無邪気な子どもだった。


その全てが理解できた時には、彼女は薄暗い闇の中にいた。
銃弾に貫かれた腹部にはすでに感覚がなく、あの時、あの崖の上で彼にぶつけた感情の如く、どす黒い血液が流れだしていた。
これが全て流れ落ちた時に自分が死ぬのであれば、この身は天の杯と言ったところか。
犯され、全てを失うというのなら、それは自分にはお似合いの罰なのかもしれないと、彼女は他人事のように思った。
最も、最期まで彼女がその仮面を取らないのなら、本当にそれは他人事となるのだろう。本当の自分を曝け出した瞬間など、いつのことだっただろう?
50名無しさん@ピンキー:2012/09/23(日) 22:14:16.80 ID:d5eKT+xp
ーーーーああそうか。




オォン、とまた一つ。
感覚が消えた。
ふわり、ふわふわ、とぷん
微温湯に浸かっているみたいだった。微かな振動を伝える車のシートも、着慣れないスーツの感触も、全部消えた。
それだけのことに、神条紫杏はひどく大きな感動を覚えた。
仕事着を脱ぐだけで、あるいは女として着飾るだけで、これ程にまで、心が軽くなるのだろうかと。

ならば、私を縛っていたものは、存外安いものだったのかもしれない。

「………………きっと、そうか」

それが誰の声か、彼女にはわからない。
秘書が呟いた一言かもしれないし、もしかしたら他ならぬ彼女自身の声だったのかもしれない。
たが紫杏にとって、その問答は意味を成すものではなかった。
前者ならばその者に感謝を、後者ならば自分に感謝を。どちらにせよ、することは変わらない。

「………………きっと、そうだ」

今度は、自分で、噛みしめるように、呟いた、一言。
きっと、そうか
人が料理に舌鼓をうつが如く、言葉を転がす。
そうか、そうか。きっと、そうか
何度も何度も、口内に残った血の味が消え、錆びた匂いは世界に溶ける。
きっと、そうなのか
よく考えてみれば、どうということはない。
なんだろうな、全て捨てて、奪われた、この道は。自らが選んだ道が、己は、後悔していると。
殺して殺して、多くの人を死に追いやったのは、私ではないか。なのに、その道を、私は、誤りだ、と。

ーーーーーああ、きっと。

「ーーー何なのだろうな、私は」

なんなのでしょうね、貴方こそ

……。
最期の最期まで、ただの、小娘だったに違いない。
無様、だった。
そして、愚劣だった。
それは私の役目だと、誰かに踊らされ。
最愛の父を、くだらぬ三文劇のために失い。
自分を慕ってくれた友人を地獄に突き落とした。

だとすれば、報いなのだろうな。
今際の際になって、ようやく気付いた。
51名無しさん@ピンキー:2012/09/23(日) 22:16:06.22 ID:d5eKT+xp
ーーーーーーーーーーは」

その瞬間、確かに、神条紫杏は、己を嗤った。
なんだなんだ
簡単なことじゃないか。
この十しかない指と掌で、数多に及ぶ人間を支えることなど、土台無理だったのだ。
自分の心さえ理解出来ないくせに、なんて過ぎた高望みだろう。
もし私が、自らの容量を見誤らなかったら。
この手に見合うだけの幸せを追う事が出来たなら。
きっと、誰かは、認めてくれたんだろうか。
他ならぬ自分自身を、認めてくれるのか。

私の愛した彼は、私を、赦してくれるだろうか。


「ーーーだったら、いいなぁ………」

ああ、きっとそうだ。
誰もが、私を罵るだろう。
悪魔と、人でなしと、独裁者と。
誰もが、行き場の失った怒りを、言葉に変えて、放つだろう。
耐えられない、と思う。
それらは欲望に塗れた醜いものではなく、ただ純粋に、正義の言い分だ。
愛するものを殺された者の言い分は、きっと、何よりも私を苦しめる。

でもせめて。
彼は、私を、赦してくれるだろうか。
愚かで、腐敗した私を、愛してくれるだろうか。

「ーーーだったら、いいのに、なぁ………」


でもそれはきっとーーーー


届かない、願いごと、だ。
52名無しさん@ピンキー:2012/09/23(日) 22:18:23.70 ID:O0NgdTuu
GJ!
悲しい作品だ。だが、それがいいと思う
53名無しさん@ピンキー:2012/09/23(日) 22:20:11.30 ID:d5eKT+xp
解っている。解っている。
赦してくれる筈などない。贖罪が叶うのは、全ての裁きを受けたその後だ。
それでも足りないと思う。
そもそも彼ほど善良で高潔な人間が地獄に落ちるなどありえるはずがない。
その後の話は聞いていないけど、他に愛している人を見つけて、幸せにやっているのだろう。
あの時、あの瞬間に、彼は選択したのだ。
お前と一緒に地獄には堕ちないと。
未練。
自分で捨てた未来だ。
なのに、彼の隣に知らない女がいるという事実は、死にかけているという事実よりもさらに紫杏を苦しめた。
そして、そうだと気付く。


きっと私は、彼と一緒に居たかっただけなのだと。

そうだ。そうだ、そうだ。私は、否、あたしは

優しい光を放つ彼に惹かれて
自由なその生き方に憧れて
鋭利な眼光に欲情して
躍動する姿に心が震えた

神条紫杏は、彼を、遠坂正蓮を、愛していた。


嗤うだろうか。彼は、あたしを。
幸せを捨てた馬鹿な女だと、嘲笑うだろうか。

それとも、泣きながら、笑いながら、馬鹿なやつだなあと、抱きしめてくれるだろうかーーーーーオォン
54名無しさん@ピンキー:2012/09/23(日) 22:22:49.17 ID:d5eKT+xp

また一つ、いや、全部の感覚が消えた。

これが、死というもののカタチなのだろう。
形容し難い闇に喰まれるその様は、不思議にも、柔らかい陽だまりの中で睡魔に身を委ねるような、驚く程に温かい感触だった。


そうして、洗われるのだ。
きっと、この陽だまりの中で、あたしは。
幾多にも及ぶこの返り血を、落として欲しい。

そうすれば、あたしは。
彼の幻想に抱かれる事が赦されるくらいには、贖罪が叶って。
女として、生きて、行ける。

だから、あたしは言おう。
全ての罪を償って、彼に会いたい。
愛してると、その手をとって、華やかでも何でもない、何処までも陽だまりを歩いてやろう。


きっと、そうだ。

そうして、また一つ。

憂いに挽いた言霊を。


この地の果ての、陽だまりからーーーーーーーー
55名無しさん@ピンキー:2012/09/23(日) 22:36:08.76 ID:d5eKT+xp
陽だまりの果てより、これで完結です。

紫杏が好き過ぎて書きました初SSですが、思ったより難しかったです。

見てくださりありがとうございました。
56名無しさん@ピンキー:2012/09/23(日) 22:44:42.49 ID:d5eKT+xp
追記、主人公の名前は何となく辞書でめくったところを使いました

57名無しさん@ピンキー:2012/09/23(日) 22:52:59.17 ID:uAS2H9km
乙!
作品書いてくれるのはうれしいけど
次からは直接SSを書き込むんじゃなくて、事前に文書を用意しておいて
コピペで貼り付けたほうがいいよ
58名無しさん@ピンキー:2012/09/23(日) 23:34:45.68 ID:yMskx0ok
GJ!
59名無しさん@ピンキー:2012/09/23(日) 23:34:49.43 ID:uAS2H9km
というかそうしてたっぽいな
すまんかった
ただ単に>>54-55の時間がちょっと開いてたから勘違いしてしまった
60名無しさん@ピンキー:2012/09/24(月) 15:18:34.20 ID:BQ55AZqW
カズ「悲しいけど印象に残る話やなー、やっぱり柴杏は引き際がよかったんやろうなぁ…」
61名無しさん@ピンキー:2012/09/24(月) 16:37:43.46 ID:+Tpzbnp4
「こ、のぉッ!」

その一撃は的確に、ガラ空きとなった小波十蔵の急所を捉えた。
慟哭が形を成したようなそれは、十蔵の骨を砕き、肉を裂き、臓器をブチ抜いてなお勢いを失わず、降り抜かれた。
その未曾有の衝撃が、純粋な殴打によるものだと気付いた時には、十臓は抉られた地面に叩きつけられ、呼吸さえ困難な状況にあった。

「くそったれ、…………!」

思わず悪態をつく。
視界をふさぐ砂塵の中、それさえ無ければ姿を隠すこともできたかもしれない。
つまり、自分は感情に身を任せ失態を犯したのだと、十蔵は悟った。
だが同時に、そんな小細工じみた技が通じる相手でもないと、十蔵は痛感していた。

浜野朱里は、完全無敵冷酷無比な、殺人者だった。

旧世代サイボーグとは思えない。
速度も筋力も、なに一つ敵わない。
今だけ戦える力が欲しいと、様々な薬品で自らを強化した。
今なら通常の軽く20倍近い運動能力が、残り半分の寿命を代償に得られると言われた。
対して浜野は、幾多もの戦闘で摩耗した旧兵器。
その状況での、この戦力差。
その代償にかかった制約など、推して知るべしだ。

「んの、バケモンがぁ………!」

十蔵は何とか体制を立て直そうとする。
対衝撃スーツも、こうなっては役目も糞も無い。
車にはねられたってこんなに傷つかないに決まってる。


時間は、あとどれ程だろうか。
ヘリの配線は破壊したから、多分、まだ10分は大丈夫なはずだ。
いや、10分のみというべきか。
時間内に紫杏を連れ戻さなければ、身体を棄てた意味も無くなるのだ。

「く、そっ………」

それまでに、出来るのだろうか。
和那も敵わなかった浜野を倒し、紫杏を、救う事など。



みたいな紫杏をめぐる10主vs浜野を見たい

62名無しさん@ピンキー:2012/09/24(月) 22:01:29.61 ID:QIn1hMPO
エロパロでやる意味がどこにあるんだwwwいや好きだけどさそういうの
63名無しさん@ピンキー:2012/09/25(火) 01:36:06.76 ID:88gD9rEy
ぶっちゃけエロ多めのss総合スレになってるからなここ
64名無しさん@ピンキー:2012/09/25(火) 02:08:59.35 ID:pnDJMXQy
そして復讐に身をやつしダークサイドに堕ちる10主
65名無しさん@ピンキー:2012/09/25(火) 13:25:47.79 ID:1eAD80jI
10主×さらの純愛書きます


10主の能力値(エミュとチートで作りました! パスワードほしいですか?)
名前 月牙
右投げ右打ち ピッチャー 背番号1
155km コン202 スタ173
変化球 カーブ6 スライダー5 シンカー4 フォーク5
特殊能力 威圧感 キレ○ ノビ○ 打球反応○ ピンチ○ 勝ち運 鉄腕
66初投下です:2012/09/25(火) 13:27:28.83 ID:1eAD80jI
勝った・・・俺達は勝ったんだ
余韻を残したまま学校に戻る、一番最初に出迎えてくれたのはさらだった
「月牙君・・・」
「さら・・・」
これ以上言葉が出てこない、しかし二人の間に言葉はいらなかった

ちゅっ、ちゅっ
抱き合いながら何度もキスを繰り返す
「ん・・・・・・」
俺は何か言うのも忘れさらを全裸にする

「かわいいよ」
「やだ、あんまり見ないで」
67初投下です:2012/09/25(火) 13:30:50.45 ID:1eAD80jI
さらの控えめなおっぱいを揉む
乳首が立ってきた
「ああん!」
「ごめん・・・」
「いいの、続けて」
今度はマンコに指を入れる
もう濡れていた

「いくよ」
「うん」
勃起したペニスをマンコに入れる
温かくて柔らかい
68初投下です:2012/09/25(火) 13:35:12.17 ID:1eAD80jI
「はあ、はあ・・・・」
「ああ、あああっ、気持ちいい!!」
さらも快感を覚えているようだった
俺はピストン運動を激しくする
出し入れが次第にスムーズになった

「ああ、あーっ、もっと!」
さらの言うままに腰を振る
いきそうなのを必死に我慢していた

「ううう!」
しかしすぐに我慢の限界に達しさらのマンコに精液を溢れさせてしまう
「あ、出てる・・・」
69初投下です:2012/09/25(火) 13:35:53.83 ID:1eAD80jI
「優勝、おめでとう」
「ありがとう・・・」
抱き合ったまま射精の余韻を味わった

終わり
70名無しさん@ピンキー:2012/09/25(火) 14:35:42.32 ID:Vg3cs5QS
能力とかパスワードとかは完全にスレ違いやねえ…
71名無しさん@ピンキー:2012/09/25(火) 15:42:24.25 ID:5GntKj6J
なんつーかSS投稿したその姿勢はいいんだが、テンプレ読んでるのかとかゲーム系のスレでエミュ+チート(not割れ)つかってるとかまずパロメータを公表する必要があったのかとか色々ありすぎてうまく言葉に出来ない
72名無しさん@ピンキー:2012/09/25(火) 18:49:02.28 ID:hkUWtXHC
保管庫行って来たけどいつの間にか札侍編に作品一個投稿されてたんだがww
73名無しさん@ピンキー:2012/09/25(火) 21:08:15.38 ID:n5D8GEgR
札侍は小杉と真琴以外の仲間がいないからネタになりずらいんだよね
年上のお姉さんだらけのキュウコクで翻弄される主人公とかは面白そうだけど
74名無しさん@ピンキー:2012/09/25(火) 22:16:22.95 ID:xxRgPF4i
その分まこととの濃厚な絡みなんかもいいかもよ
75名無しさん@ピンキー:2012/09/25(火) 23:31:25.20 ID:cuaTAOWH
まことと14裏主は健全すぎてなぁ…
76名無しさん@ピンキー:2012/09/26(水) 00:28:00.16 ID:n0DNorow

13裏、まこと&ハイバラ※凌辱注意

まことはホンフーに捕まりすでに体はボロボロだった。
(くっ…ハイバラ殿助けて…)
『さて、そろそろやってくるころかしら?』
とかホンフーが思っていた矢先ハイバラはやって来た。
『やっと来たわね。おっと?日本刀は閉まっていただける?じゃないとこの子がどうなるか知らないわよ?』
『……』
『おい?ホンフーさんの言うことが聞こえなかったの…』
ブシャアアア‼
言い終わる前にハイバラはホンフーの部下を斬り倒した。
『あらあら』
バン‼
銃声の音が鳴り響くとまことはすでにお腹のあたりを抑えていた。
『く…』
『脅しだと思った?いつもの無表情が台無しよ?早く刀を捨ててちょうだい』
『ハイバラ殿‼あたしは大丈夫だから戦ってください‼』
カランカラン
ハイバラは諦めたようだ。
『利口なようね。さぁやってしまいなさい』
ドカバキボコ‼
ハイバラは気絶したようだ…

77名無しさん@ピンキー:2012/09/26(水) 00:28:59.18 ID:n0DNorow
どれくらい気絶していたのだろうか目が覚めるとどうやら洞窟の一室にいるようだ。
刀はとられたようだった。
気づいてみると目の前にはなんと全裸で腕だけ拘束され立たされてるまことがいるではないか。
そこにホンフーもやってきた。
『どうやらお目覚めのようね。動いたらこのあなたの日本刀で彼女は死んでもらうわよ。』
『まこと殿‼貴様早く離せ』
さすがのハイバラもこの状況では冷静にはいられなかった。
『ハイバラ殿見ないで』
まことはこの辱めに耐えることはできないようだ。
『今からがお楽しみなのに』
そう言うとホンフーは部下を1人呼びまことの胸を揉み出した。
『いや、やめろ‼後でどうなるか知らんぞ‼はぁ…はぁ』
『やめろー‼』
『あらあら、そりゃそうよね好きな人を前にしては』
しかしハイバラの言葉とは別にどんどん揉んでいく。
『はぁ、いやぁん、あっあっ、やめっ…』
『ふふっ感じてるじゃない』
『そんなことは…あっあっあっ』
まことの胸はかなり揉みほぐされておりいろんな形に変形させられていった。そして、突起もかなり硬くなっており、そこを扱いてやった。
『あん、あんだめだめだめ』
そしてそこを思いっきりすわれ頂点に達しようとしている。
『いやぁぁぁぁぁぁ‼イッちゃう〜』
ビクンビクンと体を震わせイッた。
もうまことは剣士ではなく女となっていた。
78名無しさん@ピンキー:2012/09/26(水) 00:30:25.48 ID:n0DNorow
『あらあら、ハデにイッちゃって。どうハイバラ?』
『くっ…もうやめてくれ俺ならどうなってもいいから…』
『それはダメだわ。今からもっと虐めてあげるんだから』
そう言うとホンフーはバイブを取り出しまことの秘所に入れようとした。
『お願い…はぁはぁ…もう…許して』
そんな頼みとは別にホンフーはまことの秘所にバイブをつっこんだ。
『いやぁぁぁぁぁぁぁ‼ダメぇぇぇえ‼』
まことは体をくねらしながら逃げようとするが決して逃がしてはもらえない。うねるバイブがどんどんまことを虐めていく。
『お願い…あんあんあん…許して…お願い…あん』
『ふふふ、言ってるわりには愛液だらだら出しちやって可愛いんだから』
そうまことの秘所からは愛液がどんどん溢れだしている。太腿から膝はもうベトベトである。
『あぁもうイキそうイキそうイキそう‼ダメぇぇぇぇぇぇえええイクぅぅぅぅう』
そう言うとまことは大量に潮を吹いて絶頂に達した。噴き出した愛液はまことの足元に大きな水溜りを作っている。
ハイバラはもう見ているのが辛かった。しかし見ていなければまことの命が危ない。これほど地獄に感じたことはないだろう。
まことはもう意識がはっきりしていないようだ。
『これで終わりじゃないわよ。さてもう一回やりましょうか。』
79名無しさん@ピンキー:2012/09/26(水) 00:31:10.73 ID:n0DNorow
そう言うと同時にホンフーの部下は手マンを始めた
『あぁイッたばっかりなのに…あひぃ』
Gスポットを中心に早くからかなり強烈な責めを始める
『もう…いくっ…らめぇ…』
まことの体は限界のようだ。しかし指は止まらない。
『あんっあんっあんっ…またイクぅぅぅぅぅう』
しかし今度はイク直前に責めを止めたのである。
『へ?』
そしてまた再開する。
寸止めである。
『いやぁぁぁぁぁ‼今度こそイキそうイキそうイキそう‼』
しかし指は止まる。
『はぁはぁ…やめて…』
まことはもう性に目覚めていた。しかしハイバラの前という、僅かな希望だけで理性を保っていた。
『あらあら、イキたくないの?お願いしたらイカしてあげるのに』
『誰がそんなこと…あぁもうダメぇぇぇえ』
また止まる。
繰り返し繰り返され1時間が立った。
遂にまことの理性は崩壊した。
『はぁはぁ…もうダメ…イカしてください…』
『よく言えたわね。でも遅すぎよ。代わりにホンモノで犯してあげる。』
『え?それだけはダメ‼許して‼なんでもするから』
ハイバラもそれだけはやめて欲しかった。まことにしてもこんな姿を見られても始めてはハイバラにあげたかったからである。
『部下のやつで存分に楽しんでね』
ハイバラはふとあることを思い出した。そして胸のなかから拳銃を引き出し部下とホンフーを撃った。
『何…サムライのあなたがピストル?…』
『これしか救う方法がなかった…』
ハイバラはサムライのプライドを捨ててまことを救ったのである。
刀を取り戻しまことの拘束具を斬り捨て服を着せなんとか逃げた。


80名無しさん@ピンキー:2012/09/26(水) 00:31:49.14 ID:n0DNorow
そして島に来た時の船に乗りデジーマになんとか帰ってたのである。
『ハイバラ殿助けていただきありがとうございました。その…今日は家に泊まってください』
『……ああ』
『あの…実は…今日のことなんですが…このまま終わったらわたしはもう怖くて一生できなくなると思います。だからハイバラ殿が良ければ私に本当の快感を与えてもらえないでしょうか?…』
ハイバラの方もまことのあんな姿を見て我慢できないでいるのは言うまでもなく、こくりと頷いた。
初めては痛いものだと言うが不覚ながらまことは散々焦らされていたので痛いどころか気持ち良いのであった。
『ああ…これがハイバラ殿の…すごい…気持ちいい…』
『まこと殿動いていいか?』
『ええ、存分に動いてください‼』
そう言うとハイバラは腰を存分に振り始めた。
『あん、あん、すごい‼気持ちいい‼気持ちいい‼』
ハイバラの方も止まらなくなり胸にも手を伸ばし胸を揉みながらまことを絶頂えと導いていく。
まことの中はとてもキツく締め付けまくっていた。
『くっ…イキそうだ』
『わたしも…あひぃあひぃ…らめぇらめぇ…中に…中に…だひてぇ〜』
そう言うと同時にハイバラは大量に白濁を注ぎ込んだ。
『イクぅぅぅぅぅぅぅぅう』
今までにないほど体を弓なりにしてイッた。
しばらくそのままで抱き合っていた。
『まこと殿これから一緒に暮らさないか?』
『えっ?もちろんでございます。』
こうして2人は仲良く暮らすのであろう。



おわり
81名無しさん@ピンキー:2012/09/26(水) 00:34:57.59 ID:n0DNorow
以上です。
話が長くなりすぎてもと思い、適当な部分もあると思いますがそこはすいません。
後言葉使いはズレてる可能性あるけどご了承ねがいます。
また機会があれば書いてみようと思うので話のネタを蓄えたいと思います。その時はまた読んでくれたら嬉しいです。
82名無しさん@ピンキー:2012/09/26(水) 06:07:35.63 ID:v0IzL+HA
乙。
適当な部分もあるけどなかなかの良作だな。
83名無しさん@ピンキー:2012/09/26(水) 07:56:45.14 ID:RY8Ui1tE
GJ!
後半部分はなかなか良いな。今後に期待。
84名無しさん@ピンキー:2012/09/26(水) 17:41:12.00 ID:qgW3zJC1
13のまことがハイバラと付き合っててちょっと残念だけど、14では主人公にゾッコンだからいいや
85名無しさん@ピンキー:2012/09/26(水) 22:31:07.87 ID:QlskoU8o
前スレで上がってた13裏のナツミ×ハーシバル投下します
ちょっとだけ自分の過去作と繋がってます

『軍人の変人攻略√』
86名無しさん@ピンキー:2012/09/26(水) 22:32:13.48 ID:QlskoU8o
「えーと、こんなもんでいいのか…な?いやでも…」
慣れないワンピース選びに手間取るナツミ。
興味がなかったと言えば嘘になるが、まさか自分からこんな事をするようになるとは思っわなかった。
「わかんないなぁ…クソッなんで俺があいつのためにこんな…」
別に女の自分を捨てたわけではない。
女であることが足枷になることもあれば、好都合だったときもあった。だから女らしくなくとも女である事を否定的に見たことはない。
「いや、あいつのためでもなんでもないって!ただ単にいつもの格好じゃ人として失礼ってだけで!」
それでも、こんなふうに自分から女としての行動をとる日が来るとは思ってもいなかった。



ツンドランドとグレートクインが和平を結んで数年。
ナツミはツンドランド戦任務の終了により、強制的に暇を出されてしまったものの
今ではなんとか軍部に残留し、小さい船ではあるが船長に戻っている。
国は独立を目指すニューホープ側に対して厳戒態勢をとってはいるが、未だ大きな動きを見せる様子はないので
周辺を荒らす海賊団の取り締まりくらいの仕事しかないが、それでも彼女は「国を守るための海軍」としては十分に働きを見せている。
しかしいかに若き海軍海尉とはいえ年中働き通しというわけでもなく、プライベートくらいは存在する。
これまで彼女に趣味らしい趣味はなく、ブサイ王女のいない後の軍部でも浮き気味だったため共に過ごす同僚もいない。
そんな彼女のプライベートと言えば、知り合いの変人学者と飲みに行くくらいのものだった。
その学者の名はハーシバルという。
数年前に少し世話になったコンキスタ号という船に乗っていた学者で
そこのキャプテンが冒険の目的を果たしたから、ということで今ではこの国に移って冒険で得た膨大な資料をまとめている。
最近は少し学者として有名になっているらしいが、彼女には完全に管轄外である。
第一印象こそ最悪だったが、変人であることを除けば悪い奴ではなく
むしろ女軍人としか見られなかった自分を一個人として気遣ってくれた数少ない男。
ナツミ自身、今ではどこか憎からず思っている相手である。相手のほうはどうかわからないが。


その日は軍事演習もなく、かといって海上での悪い知らせも聞かず
彼女にとっては珍しく何もない一日。さらにここ数日は非番となる。
それならば、と言うことでハーシバルの元に向かおうとするが、ここで一つ気になることがあった。
いつも彼に会うときは仕事帰りだとかでいつもの赤い軍服姿なのだが
仕事もない日に軍服、というもの変な話ではあるし、なんとなく失礼な気がする。
なにより彼の前で少しくらいおしゃれをしてみたいというのもある。
「別にあいつが気になるとかじゃなくって、俺にもこういうことを経験するいい切っ掛けだと思って…」
誰に言ってるわけでも無く、自分に言い訳している様は微笑ましいが、本人は苦労しているのだ。
なにぶん「切っ掛け」の出来事なので可愛らしい服、などという物がよく分かっていない。
そもそも私服らしい私服をあまり持ち合わせていない。手直しした母親のお下がりがある程度だ。
そんなこんなで散々迷った挙げ句、新しいワンピースを購入。
87名無しさん@ピンキー:2012/09/26(水) 22:34:38.21 ID:QlskoU8o
「一緒に昼でも食べないか」と誘いをかけるつもりだったのに、気が付けばそんな時間はとっくに過ぎていた。
タイミングを逃した(コンマイ的な意味で)感じはするが、じゃあ今日は止めにしましょう、というわけにもいかない。
そうしたら彼女の半日が水の泡となってしまう。
それを防ぐためにも彼の家に向かうが、口実を逃してしまった今、なんと言って会えばいいのかわからない。
「適当に『急に顔を見たくなって…』とか言っておけば…ってこれじゃあまるで惚れてるみたい…
 違う!無い無い、絶対にそんなんじゃない!ああっ、あの馬鹿!勝手に俺を混乱させやがってぇ!!」
どう考えても勝手なのは彼女だが、それを指摘する者はいない。
容姿端麗とはいえ、町中で喚き散らしている見知らぬ女性
(一応彼女はこの町在住なのだが、少なくとも今の彼女は確実に見知らぬ女性扱いである)
が不審に思われないわけもなく、多くの人が遠い目で彼女を見ていた。
「もう本当に適当でいいだろ。『たまたまここを通りかかったから寄ってみた』
 これでいい。あんな唐変木なんか!」
初めてのワンピースでめかし込んでおいて、「たまたま通りかかった」とは随分と無茶な話だが
「あんな唐変木」がそれに気付くわけもないのは確かなので答えとしては間違っていない。


「留守かよ…待つか、仕方ない。」
彼のいる集団住宅地に来たが、残念ながら不在のようだ。理由は分からない。
学者といっても元々フィールドワークを中心にしているらしいから、ひょっとして遠出してるのでは
とも思ったが、そんな話は聞いたことも無いし、本人も言っていない。
最近はよく話すようになったので、そういうことがあるなら少しくらい話してくれるはずだ。
遠出でないならすぐに帰ってくるだろう、と思ったナツミは彼の家から少し離れたところで待機することに。
するとほどなくしてハーシバルが帰ってきた。

「おーい、ハーシバ…ル…?」
その姿を一目見た瞬間、彼女は思わず近くの街路樹に身を隠した。
帰ってきたのはハーシバルだけではなかった。
彼の側には女性がいた。緑髪の落ち着いた雰囲気の綺麗な女性が。
(なんだあの女…あんな人が、あの変人に何の用なんだ?)
ナツミはバレないように陰からそっと二人を見つめる。
話はよく聞こえないが、ハーシバルは実に楽しそうにしゃべっている。
隣の女性は無表情のまま彼の話を聞いている…のか聞き流しているのかはわからない。
そうして二人で話しながら、ハーシバルの家に入っていった。
「うそだろ…?」

二人が家に入っていってから随分建つ。
今のナツミは押し潰されそうな不安と共に待つ事しかできなかった。
別に不安に思うこともないはずなのに、なぜこんなにも不安なのかわからない。
あの女性がハーシバルとどういう関係なのかは不明だが、別にどんな関係でも良いはずなのだ。
どんな関係であっても、自分とハーシバルは良き友人には変わりない。
別に彼があの女性と男女の仲にあったとしても、良き友人、という関係が無くなることは無いだろう。
理屈では合っているハズなのにナツミの心は深く沈んでいた。
自分でもその理由が少しは分かっていた。認めたくなくとも分かってしまった。
気に入らなかったのだ。ハーシバルが自分以外の女性と一緒にいることが。

(あの大馬鹿野郎…!)
彼女と話している間の彼の様子も気に入らなかった。
鼻の下を伸ばしていた、とかそういう事ではない。そういう男でもない。
いつも自分と一緒に飲んでいるときよりずっと楽しそうだったのだ。
「そんなにあの女といるのが楽しいのか?」と問いただしたかったが
その問いが自分の首を絞めるような真似だと言うことくらい分かっていた。
(…そりゃ俺なんかといても面白いわけ無いよな。)
誰かは知らないが、あの綺麗な女性には目で見て分かる気品があった。
少しけだるげにも見えたが、あの落ち着いた様からは育ちの良さがにじみ出ている。
一方の自分はと言うと、今日生まれて初めておしゃれを意識した始めた男女。
どちらと一緒にいるのかが楽しいか、なんて言うまでもない。
ひょっとして彼は自分以外の人間にはいつもああやって振る舞っているのかも知れない。
そんな心配までし始めた。
88名無しさん@ピンキー:2012/09/26(水) 22:35:52.08 ID:QlskoU8o
(なんだこれ…なんかもう、どうでもいいや…)
あの女性とハーシバルがどんな関係なのかはわからない。
単なる知り合いなのかもしれないし、契りを結んだ男女なのかもしれない。
しかし彼女のやるせない想いはいつしか失意に変わり、これ以上彼を待つことが苦痛になっていた。
もう随分待っているのだが、一向に二人が出てくる様子はない。
彼女は今日、今の今まで何も口にしていないのに、それに気付かぬほど胃が落ち込んでいる。
耐えきれなくなった彼女は何をするでもなく、その場を去った。


「あぁー!うざったい!くそっ!…なんでうざったいんだろうなぁ」
また一つ酒瓶を空にするナツミ。完全にヤケ酒である。
見慣れぬ女一人が酒場に来ていれば、少なからず男が駆け寄ってきそうなものだが
そこは海軍の女、その不機嫌さも重なって、一触即発な殺気をバリバリと放っており、下手に手を出すものはいない。
先ほどそれを感じ取らなかった酔っ払いが彼女にちょっかいを出し、腕をへし折られかけたのも大きい。
「お、お嬢さん、そろそろ止めた方がいいんじゃないですかい?
 あんまり強くもなさそうなのに、そんなに飲んでると…」
酒場のマスターもその荒れっぷりには迷惑を通り越して恐怖まで感じている。
ナツミはいつもよくここに来るので顔見知りのハズなのだが
目の前の可憐なワンピース姿の泥酔寸前の女が、いつもの女軍人だとは気付いていないようだ。
「うるせーよ…!金は払ってんだから、こんな日くらい勝手に飲ませてくれ。
 あぁちくしょう、ちくしょう…」
「あのー、赤の他人の俺が言うのもなんだけど、このまま飲み続けてるとアンタ、ガチでヤバイんじゃ…?うわっ、危なっ!」
心配して声をかけた男の鼻を彼女の鉄拳がかすめる。
「いいんだよっ!何があっても今の俺にはどーでも…」
「ちょっとあなたぁ!コナミさんになんてことしてくれるんですかー!!」
その高い声の主をたどると若い女性が赤ら顔でこちらをにらみつけていた。
綺麗な黒髪のストレートヘア、長身でスマートな体つき、小さく整った顔立ち。
実に女性らしい女性、今のナツミが一番気に入らない人種だった。
拳をギリギリと握りしめ、歯を食いしばるも、とうの相手にこちらの怒りは通じていない。
「あれ?ひょっとしてナツミさん?ひさしぶりですねー」
「…えっ?」
キョトンとするナツミ。
そう言われてみれば、この女、見覚えがある。
確かコンキスタ号の航海士で、レンとか言ったはずだ。
「何言ってるんだレン、あの人がこんな格好で…って、マジかよ。」
どうやら先ほど殴りかけた男がコナミらしい。
よりによって一番知り合いに会いたくない状態で、一番会いたくない連中にあってしまったようだ。
「お、お前らなんでここに…!」
「いやここしばらくクインシティで野球人形の依頼が溜まってて…」
「昨日何個か納品してペラも入ったんで、しばらくこの町で船員のきゅうけいになったんですよー。
 それにしてもナツミさんなかなかかわいいですねー!」
「ちょ、レン!離れてよ…」
目の前でベタ付く二人…といってもコナミが一方的にベタ付かれてるだけではある。
色々と騒ぎ立てたせいで三人とも周囲から冷たい目で見られているが、気付いているのは冷静なコナミだけ。
「と、とりあえず二人ともお開きにしよう!マスター、お代おいとくよ。」
そろそろ潮時であると判断した彼は、二人の腕を引いてそそくさと立ち去った。
89名無しさん@ピンキー:2012/09/26(水) 22:37:16.29 ID:QlskoU8o
すっかり気の冷え込んだナツミ、元々意識のはっきりしているコナミ。
気まずい沈黙が流れる。ハイテンションなレンは状況を理解していないようだが。
「………あー、久しぶりだね…えと、どうしたのその格好?」
「どうせ似合ってないとかいうんだろ…」
「い、いやそんなことは…いい感じだと思うよ!お世辞抜きで可愛いと思う。」
慌てるコナミ。触れてはいけないものに触れてしまったのには気付いているようだ。
といっても彼は目の前の荒れているナツミを放っておけるほど器用で冷たい人間ではない。
数ヶ月前も同じようにして仲間を増やしたのだが、これはこの際置いておく。
「もうコナミさんったら!私とふたりでいるときにほかの女の人をかわいい、とかいわないでくださいよーまったく。」
「うん、ごめんごめん。だからレン、ちょっと人前でくっつきすぎ…」
迷惑そうな顔をしているコナミも満更ではなさそうだ。
傷心の自分の目の前でイチャつかれると実に腹ただしいものだが、ふと気になることがある。
「…なぁ、お前さぁ。エンゼル…だっけ?あの船大工はどうした?」
「っ!?」
ビクリと驚くコナミ。なにかやましいことがあるというのは一目瞭然だ。
本当はグレートクインとツンドランドの架け橋になった凄い男なのだが、英雄色を好むとは良く言ったものだ。
「もうコナミさんったらあ。今はエンゼルさんじゃなくてわたしをみてくださいよー!」
「ああゴメン、レンでも今は…あ、勘違いしないでくれ!エンゼルが泣くようなことは絶対にやってない!」
この期に及んで何を…と言いたいがやたら決心の固い眼差し。
まったくわからない。こいつらはなにをやってるんだろう。
(こいつらみたいに楽しくできたらなぁ)
徐々に酔いが醒めてきたナツミ。
楽しそうに過ごす二人を見ていると、今の自分が本当に空しく、悲しい存在に思えてくる。
(…なんで俺、こんなことしてるんだっけ?)
本当はこんなハズじゃなかった。
少ししゃれた格好であいつを驚かして、そこからうんと楽しく息抜きをするはずだったのに。
なんで、なんでこんなことに…
「まったくコナミさんたらそんなにエンゼルさんエンゼルさんって…
 こっちはコナミさんを奪って完全にわたしのものにしたいくらいなのにい!」
「おい!頼むから知り合いがいるところでは変なこと言わないでくれ!」
高らかにアウト気味な会話を続ける二人。
しかし当の彼女の耳にはある一つの単語しか届かなかった。

「奪っ…て?」

「……」
「あれー、どうしました?ナツミさん?」
「…」
「ふぇ、泣いてる?」
ナツミの目から大粒の涙がこぼれ落ちた。
最初、自分の落涙を不思議に思ったが、すぐに感情が追いついたようで、さめざめと泣き始めた。
「ちょっと!レン、何があったの?」
「わ、私にもわかりませんよっ!どうしたんです、ナツミさん!?」
二人はなだめようとするも、彼女は泣くばかりで何も答えない。
不安と恐怖が心を抑えつけ、哀しみがそれをえぐる。
耐えがたい辛さが彼女の胸の内をズタズタにする。

なんでこんなに怖いのか、なんでこんなに悲しいのか、今になってはっきり理解してしまった。
どうしてこんなになるまで自分に嘘を付き続けてしまったんだろう。
嘘の代償として失ってしまうには、それはあまりにも大きすぎるんじゃないだろうか。
ああ、遅かったのか、全部遅かったのか。全て後の祭りになってしまったのか。
少し素直じゃなかったからって、これはあんまりじゃないか。
もう嫌だ、耐えられない、このままどうとでもなってしまえ。
……
90名無しさん@ピンキー:2012/09/26(水) 22:39:18.16 ID:QlskoU8o
「おい、そろそろ起きろ。とっくに朝だぞ。」
突然の呼びかけにナツミは驚いて目を開く。
気が付けばどことも知らないベッドの上、半身に毛布が被さっていた。
眩い太陽、小鳥のさえずりが朝を迎えたことを教えてくれる。
「ハ、ハーシバル?なんで…?」
「やっと起きたか。朝飯用意したから降りてこいよ。」

「ごちそう、さま…ありがとう。」
「…なんか変だな。」
「何がだよ。」
「いや、お前が何も言わずに、素直に例を言うってのが何となく。」
「…悪かったな。」
「どうしたんだ、顔赤いぞ?」
昨日、初めて自覚した恋心、いや受け入れたというほうが正しいか。
とにかく彼女はハーシバルを愛していることに気が付いてしまった。
そんな彼の家のベッドで寝かせてもらい、一緒に朝食までとっている。
これが恥ずかしくないわけはなく、穴があったら入りたいくらいの心境だった。

「なあ…どうして、俺はお前の家にいるんだ?」
「むしろ俺が聞きたいくらいなんだけどな。」
首をかしげるナツミ。
はて、勝手に彼の家に入り込むような記憶はないのだが。昨日のことを考えればそんな恐ろしいマネは出来ない。
「昨日コナミに久しぶりに会ったらさ、泥酔して寝込んでるお前を連れてきたんだよ。」
「はぁ?何やってんだあいつら!?」
「いや、俺もそう思ったんだけどな。
 なんでもお前の下宿先がわからなかったらしいし、それに…」
「それに?」
「なんか知らないけど、お前が泣きながら俺の名前をうわ言のように呟いてたらしいんだよ。だからなんかあるんじゃないかって…」
「〜っ!?」
もはやナツミは耳の端まで真っ赤に染まっている。
まともに彼の顔を見ることも出来ず、目をそらしながらなんとか話を続ける。
「なぁ…なにか悪いことしたっけ?」
「う、うるさいんだよ…!そもそも、お前のせいで!」
「だから何が俺のせいなのか教えて欲しいんだ。ちゃんとあやまりたいからさ。」
「ちゃんとあやまる、とかそういうことじゃなくて…!」
「お前に悪いことしたまま、ってのはどうしてもいやなんだ。頼むからなんとか言ってくれ。」
くるりと背を向けるナツミ。
今の彼女は彼と対面していれば、それだけでのぼせ上がってしまう。
そこにダメ押しであんな優しい言葉をかけられてしまえば、もう堪ったものではない。
「おい、こっち向けって…」
「わあっ!さ、さわんな!」
ハーシバルがワンピースの肩に手を置き、こちらに向けようとする。
そのとき襟から覗かせる肌に直接彼の手が触れてしまい、彼女はその手をバシンッと払ってしまう。
しまった、と思うまでもなく、ハーシバルはポカンとしている。
「あー、悪かった、その、勝手に触って…」
「ああ違うから!悪かったのは俺だ!ちょっと気が動転してて…とにかくスマン!」
「そうなのか?…なんか調子狂うなあ。」


流石のハーシバルも何かを察知したのか、何も言わなくなり、気まずい沈黙が流れる。
だがこの沈黙の間に、ナツミは自分なりに頭を整理し、ある覚悟を決めた。
「じゃあ、『なんとか』言わせてもらうけどさ…昨日のあのヒト…誰だ?」
「あのヒト?」
首をかしげるハーシバル。忘れているのか、とぼけているのか…後者ができるほど器用な奴にも思えないが。
「昨日お前の家に来てただろ。あの緑髪した綺麗な…」
「ああ、イオリさんね!あの人最高だよ!」
91名無しさん@ピンキー:2012/09/26(水) 22:41:19.44 ID:QlskoU8o
ドクンッ!

心臓が飛び跳ねた。胸に杭を打ち込まれたような衝撃が走る。
脳裏に嫌なビジョンが映る。
やっぱりもう手遅れなのか…
そう思いつつ、もつれそうになる舌の震えを押さえ、なんとか冷静な振りをして話を続ける。
「ええっと…何がさいこ…?じゃなくて、その…どういう関係なんだ?」
「あの人俺のスポンサーになってくれるんだよ!」
「ス、スポンサー?…悪い、もっと詳しく頼む。」
本気で話の展開が読めない。一体何が起きているのか。

「えーと、どっから話していい物か…
 コンキスタ号にいたときに、そこの専属メイドが一緒に旅に来てたんだけど。
 なんかそいつが俺のことをイオリさんに話してくれたらしいんだ。」
「…なんで専属メイドなのにお前らの船旅に付いてきてるんだよ。」 
「それで俺が色々と変わった標本持ってるってことを知ったらしくて
 興味があるから見せて欲しい、って言うんだよ。」
「お前のわけわからん標本とおなじくらいわけわからん人だな。」
「それで結構お気に召してもらったみたいで、ついでに天獄チョウとかウンザルのレポートとか見せたら
 お礼に研究のバックアップしてくれることが決まったんだよ!」
「ただ単に腹が減ってるだけじゃないか?それ」
「しばらくは専属メイドと一緒に、幻の珍味、オフィンドラゴンの亜種が見つかってる小島に行ってみるんだと。」
「食い意地張りすぎだろその人。」
「いやー、これで研究資料取り放題!既知種の標本収集はもちろん、調査団作って新種調査までできるんだぜ!」
「……よかったな、本当によかったよ。」
「ん?どうした、朝からそんな疲れた顔して。」
「いや、別に…正直言うとちょっと疲れてるかも。いろいろな意味で。」
「そうか?じゃあベッドで休んでていいぞ。」
その後、ハーシバルは用事があるとかで、彼女をおいてそそくさと家を出てしまった。
ナツミ自身、その日は仕事もないのでゆっくりさせてもらうに越したことはなく、のんびり過ごさせてもらうことに。

「ま、そんなところに落ち着くよな、フツー…」
ベッドで寝そべるナツミ。彼の匂いに包まれるような感覚がこそばゆい。
いつしか名前で呼び合うようになって結構経つが、家にまで来たのは初めてだった。
あっけない真相がわかったものの、驚きとか怒りとか、そういったものは湧かなかった。
あのハーシバルが女性を家に連れ込むという事実に動転し、大量の酒に正常な判断力を奪われたせいで取り乱してしまったが
冷静に振り返り、昨日の出来事と今朝の彼の話を照らし合わせてみれば全て合点が行く。
あいつなら「標本に興味がある」という人が現れればそれは喜ぶだろうし、意気揚々とあの珍獣生態トークを続けるに違いない。
よく考えればあの嬉しそうな顔は自分にだって見せていたではないか。動植物について語っているときはいつもあんな感じだ。
いつも横から聞き流しているせいで意識していなかっただけで。
あのイオリという人だって聞き流していたようだし。

「これで安心…ってわけにはいかないよな。」
全ては早とちりした自分の失態でしかなかった。しかし実際には新たな問題に直面している。
自分はこれからどうハーシバルに向き合えば良いのだろう。
なぜ早とちりしたのか。あのときはわからなかったが今ならわかる。
ハーシバルといるのがとても楽しく、その楽しさに甘えてしまったのだ。
甘えたまま、なんとなくこの関係が続いていくのだろうと思っていた。
そしてこの関係を壊されることが何よりも怖くて…あそこまでうろたえてしまった。
新しくわかった、それはこの居心地のいい関係はいつまでも続くわけではないということが。
92名無しさん@ピンキー:2012/09/26(水) 22:42:47.09 ID:QlskoU8o
相手はあのハーシバル、あっちから近づいてくるわけがない。
自分から踏み出していかなければ、いつかはこの関係、いや、彼との関係全てが終わってしまうかもしれないのだ。
ひょっとしたら、それこそ誰かに彼を奪われてしまうかもしれない。
この気楽な間柄をぶち壊し、より強固な絆で二人を繋ぐ。これこそが最善の方法。
それがナツミの結論だった。


綺麗な夕日が覗かせる頃、ようやくハーシバルが帰宅する。
ナツミはダイニングで膝に手を掛け、イスに腰掛けていた。
「あれ、まだ家にいたのか?」
「いちゃダメなのかよ…」
「ああ悪い、そういう意味じゃなくて。ちょっと驚いただけだ。別に迷惑じゃないし。」
その言葉を聞いて、これ幸いにと話を切り出す。少し急すぎるくらいが丁度いい。
「迷惑じゃないならさ…今日も泊まっていいか?」
「ええっ!?また床で寝なきゃいけないのかよ。しかたないなあ…」
「いや、そうじゃなくて…」
「?」
「お前と一緒に…寝たいんだ…わかる、だろ?」
はっと驚いた表情を見せるハーシバル。
ナツミはと言うと興奮と緊張で真っ赤になりながら、今にも口から心臓が飛び出そうになっている。
(ああ…言っちゃったよ〜!もう後戻り出来ねえ…!)
しばらくしてハーシバルは何かを悟ったかのようにナツミに向き直る。
「そうか、それなら仕方ないな。」
「わかってくれたか…俺はもうこれ以上は…」
「ハハハッ!お前にも可愛いところがあるじゃないか!」
「う、うるせえ!こっちだって…まあ、わかってくれてるみたいだし、もういいか」
「ああ、まさか添い寝して欲しいなんてな。男みたいなやつだけど、母性愛が欲しくなるときもあるんだな!」
「そうなんだよ、俺も…………え?」
何かがおかしい。いや、何もかもがおかしい。
ナツミはこの男が自分の渾身の告白に華麗なるボケスルーをかましたらしいことに気付く。

「ちがうちがう!そうじゃない!添い寝なんて…要らないわけじゃないけどとにかく違う!」
ガタンとイスを倒しながら立ち上がるナツミ。少しこの男をを甘く見過ぎた。
「ん?だって一緒に寝て欲しいって…」
「それはつまり、その…」
「つまり?」
赤い顔を明後日の方向に向かせて視線を逸らすナツミ。
ハーシバルは一緒に立ち上がり、何が何だかわからない様子で彼女の顔をのぞき込む。
「…ああもう恥ずかしいな!抱いてほしいって言ってんだよ!言わせんなバカ!」
「ええっ!?…ほ、本気で言ってるのか?」
目をまん丸に見開いて驚くハーシバル。ナツミは恥ずかしさのあまり両手で顔を覆い隠し、その場にしゃがみ込んでしまう。
いくら相手が鈍感ハーシバルだからといって、こんなことまで言わせられるとは思っていなかった。
初恋の相手に、いきなりこんなことをふっかけるのはおかしい、という自覚はあったのだが
その内容を直接言わされるのはまた別である。
流石のハーシバルもこれには困惑している。心なしかどこか恥ずかしげだ。
93名無しさん@ピンキー:2012/09/26(水) 22:44:57.12 ID:QlskoU8o
「わかったよ…本当に俺でいいんだな?」
「だからその…お前でいいっていうか…お前じゃないとダメっていうか。」
ボソボソと小声で答えるナツミ。いよいよその時が来るとわかり、覚悟を決める。
すると背中に彼の腕が回り、そのまま抱き寄せられる。そうしてハーシバルの胸元に頭を埋める。
ぴったりとくっつく胸板から感じる鼓動は意外にも落ち着いていた。
「ちょっと痛い…緩めろ。」  
「…ああ、悪い。」  
力をほんの僅かに抜いてはくれたが、その腕はしっかりとナツミを捕らえ、決して放そうとはしない。
耳元をくすぐる吐息がまたむずがゆく、その温もりが実に心地よかった。
延々と暖かな抱擁が続く。すこしもどかしくも感じたが、これから起こることの前準備だと思うとその長さも理に適っている。
そうして抱き合っているうちに、ハーシバルが口を開いた。
「これで満足か?」

はい?

「ちょっと待て!どういうことだよ?まだ何も…」
「何もじゃなくて、抱いて欲しいって言うからしてやったんじゃないか。
 こっちだって結構恥ずかしかったのに。」

絶句。
開いた口がふさがらない。
言葉を失う。
呆れて物も言えない。
二の句が継げない
etc…

「バッッッカかあああああああお前はあああああああああああ!!」
家の外にまで響き渉ったであろうナツミの一喝。彼女の部下が聞いていたら死を覚悟するであろう剣幕だった。
「えっ?俺は言われたとおりにお前を…」
「ハグしろっていってんじゃねーよ!情緒のカケラもないのかお前はああああああ!!」
「えっ?ええっ?」
「俺のことを馬鹿にしてんのか!?調子に乗ってワンピースなんて着てる俺のことおちょくってんのか!?
 舐めるのもいい加減にしないと、強制的に兵士にしてオニザメんところで訓練受けさせんぞ!」
本気で困惑しているハーシバル。言われたとおりにしてあげたのに、なぜこんなことになっているのかわからない。
「えと、何が…いけなかったんだ?」
「抱くの意味がちげーんだよ!そこいらの水夫見習いの坊主でもわかるぞ!
 お前は動植物に情緒を捧げたのか!?動植物にブツでも取られたのか!?」
あまりの勢いにもはや恐怖すら感じる。しかし未だに自分のしでかしたことが理解できてない。
「す、すまん…つまり俺はどうするべきだったんだ?」
「まだわかんねーのか!このタコ!セックスして欲しいって言ってんだよ!
 『なに?性別?』なんてくだらねーギャグで流すんじゃねえぞ!生殖行為の方だからな!」
高らかに恥ずかしい台詞をぶつけるナツミ。
先ほどの恥じらいやためらいなど、とっくのとうに怒りの業火で焼き尽くされている。
今の彼女にはコワイモノなど何もない。別に冬が始まるわけではないが。
「えっ………いや、ダメだ。
 ナツミ、そういうのは好き合ってる男女がやるものであって、俺はまぁいいとしても、お前のほうは…」
「この期に及んでなに抜かしてんだ!お前が好きだからこんなこと頼んでんだろうが!そんくらい気付けっ!」

「えっ…」
「…あっ」
94名無しさん@ピンキー:2012/09/26(水) 22:46:31.71 ID:QlskoU8o
一瞬の沈黙。
怒りに我を忘れたナツミも、流石に自分がとんでもないことを言ってしまったことに気付いた。
困惑し続けていたハーシバルも、流石に今度の今度こそ本当にわけがわからなかった。
「…待て待て待て、何を言ってるんだ。なんでお前が俺なんか好きになるんだ。こんな甲斐性無しの唐変木を。」
ああ、自覚はあったんだな。興奮が冷めてきたナツミはそんなことを思う。
「俺だってわかんないよ…
 お前と合って、喧嘩して、一緒に過ごすようになって、馬鹿みたいな事やって
 それが楽しくて…気が付いたら好きになってた。理由なんてこっちが聞きたいくらいだ。」
うつむきながらナツミは語る。その目は軽く涙ぐみ、急に戻ってきた羞恥心になんとか耐えている。
ハーシバルは脳の初めて使う部分をフル回転させ、新しいタイプの情報を処理している。
「えーと…あぁ…そうか、そういう…って、マジかよ…」
「やっとわかったか。バーカ…ん?」
ここでナツミはあることに気が付く。
「なぁハーシバル…さっきの『俺はまぁいいとして』って…どういう意味だ?」
「え?それはそのままの意味だよ。俺はとしては別に嫌じゃ無いってこと。お前とセッ…」
「ぜ、全部言うな!恥ずかしい!」
それをいったのはお前じゃないのか?と言いたくなったが、流石の彼も今の空気は読めているようだ。
横を向いてうつむいているナツミの肩に叩く。
「あー、じゃあ、してみるか…ナツミ?」
「…お前、意味わかって言ってるんだろうな?」
「それは…もちろんだ。あんまり好きとか意識したことはなかったけど。」
「バカ」
「意識したことはなかったけど…
 それでも『一番大切な女は誰か』って聞かれたら、ナツミだって答えられたよ。」
「へ…?」
「…ああ、そうだな。今わかったよ、俺もお前のことが…ナツミのことが好きなんだよ。うん。」
その瞬間、時が止まった。神が彼女のために特別な時間をを与えたかのように。
「どうした、ナツミ?」
「いや、ちょっと目にゴミが…なんだよ、笑うなよ。」


寝室の中、同じベッドで並んで座る二人。お互いに目を閉じ、唇を重ね合わせる。
ふれあう柔らかな感触が心地よく、切なく、二人を昂ぶらせた。
「んぅっ…」
唇を離し目蓋を開くと、そこには赤く染まった恋人の顔がある。
「なんか…いいもんだな。キスって。ちょっと恥ずかしいけど。」  
「さっきあんなこと言ってたのにか?」
「…黙ってろ。」  
ハーシバルのほうから再度口付ける。
触れ合うだけの先ほどと異なり、舌を彼女の口内に侵入させ、彼女の舌に絡ませる。
「…んぅっ!むぅ…ぅう…んふぅ…」
そのまま口内を蹂躙し、唾液を吸い上げる。無我夢中で貪るハーシバルに応えるかのように、ナツミも舌を伸ばしはじめる。
双方が責め、責められ、舌と舌が絡み合い、互いの興奮を高め合う。
95名無しさん@ピンキー:2012/09/26(水) 22:49:07.58 ID:QlskoU8o
「ぷはぁっ!…随分激しいな。」
「はぁ、はぁ…そりゃ、俺だって一応男だから…」
「そうだろうけど、なんか説得力ねーな。」
軽く息を荒くしながら、彼女のワンピースの裾に手を掛けるが、ナツミはまたもその手を振り払ってしまう。
「や、やめろよっ!」
「いや、脱ぐのが普通じゃないのか?経験無いからわからんけど。」
「そ、そうだけど恥ずかしいんだよ!」
「…?そんなことではずかしがっても、これから…」
「いいからむこう向いてろ、バカッ!その間にお前も脱いどけ。」
「わ、わかった。」
背を向け合い、互いの布擦れの音を聞きながら服を脱ぐ二人。
何気ない風を装いながらも、ナツミは勿論、ハーシバルも緊張しているようで、ただのベルトの留め具に悪戦苦闘している。
何とか脱ぎ終えて、彼女の返事を待つ。
「えと、もういいのか?」
「待って、いや…………うん、いいぞ。」

くるりと振り返るハーシバル。ゴクリと喉を鳴らし、生まれたままの彼女を見つめる。
ベッドの上に座っているナツミは耐えられないといった表情で、腕を組むようにして胸をかくし、なんとか彼から目をそらしている
それでもチラッチラッと彼の局部に視線をやってしまう。
「………」
「わ、わるかったな…お前の船の女達と違って薄い身体で。」
確かにその胸は小さく、小柄な彼女の手に収まる程度、全体的に細身でお尻も小さい。
それでいて彼のかつての同僚レンとは違って背が高いわけでも無い。多少発育はよろしくないようにも思える。
それでも…

「いや、俺はいいと思うよ。」
「ッ!?」
彼にとって、その身体は最高の美を表していた。
その小さく、軍人とは思えない様な細い身体は何よりも可愛らしく、魅力的に思えた。
「だから恥ずかしいってのに…そういうのは、もう…」
「悪かった。じゃあ触るぞ?」
「う、うん」
文句を言っても、ハーシバルの表情は真剣そのもので、ナツミは思わず圧倒されてしまう。
その隙に胸を隠していた腕を引きはがされてしまい、その小ぶりな乳房が露わになる
剥き出しになった乳房を震える手でそっと触れ、軽く揉む。
「…ふぁ、あ…」
緩やかな刺激に戸惑うナツミ。その口からは甘い声が漏れる。
それに焚き付けられたハーシバルは、さらに強い愛撫に移った。
手のひらに足らないそれ全体を強く揉み、桃色の乳首を軽く摘まみ、そのままクリクリと弄ぶ。
硬化した先端部をさらにそのまま痛くない程度(加減などわからないが)に苛めてみる。
「んぅ……うぁ…あ、やぁ…んっ…」
「可愛いな…ナツミって。」
「ばっ、そんなぁ…あぁあ…ふぁぁ!」
自分の手のひらで悶える彼女を見て、素直な感想が彼の口から漏れる。
それに対する抗議も彼女自身の嬌声に上書きされてしまう。  
先端をに食らいついてみると彼女はそのぬるりとした感触にビクリと身体が跳ねてしまう。
それを口に含んだまま、チロチロと舌先で刺激してみる。  
「や、やめぇ…うぁっ…ふぁぁっ……!」
何もかもが初めての彼女には新鮮すぎて、かつて無い程の身の火照りを感じてしまう。
「じゃ、今度はこっちだな。」  
そう 言うなり、ハーシバルはギュッと閉じていた足に手を付け、少し強引に開く。  
「お、おい、そっちは…」
彼女の制止も間に合わず、膣内に無骨な指が突っ込まれる。
「んっっ!!」
「わ、悪い…痛かったか?」
「いや…そんなには…変な感じだけど、やっぱり、続けていい…」
よく濡れていた膣は予想以上にすんなりと彼の指を受け入れる。
許可をもらったハーシバルは恐る恐る愛撫を続ける。緊張と興奮が彼の行動のストッパーを外してしまったようだ。
96名無しさん@ピンキー:2012/09/26(水) 22:52:01.85 ID:QlskoU8o
「はぅ、んうぅ…っ、うぅっ……ふぁっ!」  
くちゅくちゅと響く水音、甘く響く嬌声。二つの音が彼の理性をどんどんはぎ取っていく。
気が付けば、遠慮無く二本の指を前後に動かし、内部をいじり回していた。
「ふぁあっ!…くぅっ、んぁああああああっ!」
指の腹で、肉壁を引っ掻くようにいじる。
出し入れしながら指を開いたり閉じたりを繰り返す。
知識が無いなら無いなりに彼女の反応を見ながら、弱点を探り出し、そこを責め立てる。
ダイレクトな快楽信号がビリビリと全身に伝わり、ナツミは顔を押さえながらよがり狂う。
すっかり行為への抵抗感を無くし、身体が快楽を求めている。

「そろそろ頃合いだな…」
「あっ…」
すっかりほぐれた膣内から指が引き抜かれる。その拍子にナツミから物足りなげな声が上がる。
「じゃあ…入れるぞ?」  
「……ああ」  
頷いたのを確認してから、ベッドで足を開きながら待つ彼女の膣口に、怒張した男根をあてがう。  
先端が触れた瞬間、ビクンとナツミの身体が震えた。  
「あ…ご、ごめん…気にしないで、来ていいか…んむぅ!?」
いつの間にか、すっかり抵抗を見せなくなったナツミが申し訳なさそうに謝ろうとするも
謝罪を言い終わる前にハーシバルの唇が彼女のそれを封じてしまった。
「んちゅる…んむっ…ぷはぁっ!…ふぅ」
「もう…おまえってやつはぁ…」
いきなりの口付けにすっかりのぼせ、淫らな赤ら顔のナツミ。完全に自分に身体を預けているようだ。
それを確認したハーシバルは先端を濡れた入り口に埋め、一気に突き刺した。

「んううっっ…!!」
「だ、大丈夫か?」
「ちょっとまってて…」
どうせ痛みが続くくらいなら一度にいったほうが、と考えての行動だったが、当然彼女に負担がかからないわけもなく。
身を割くような痛みを堪えようと、彼の背に手を回して抱きしめ、そのまま縮こまる。
目蓋の端には涙まで伝っている。
しかし彼女を気遣って動きを止めようにも、収まらぬ興奮で身体が小刻みに震え
内部にある肉棒は膣の熱くぬめった独特の感触にさらされ、むずがゆいような奇妙な快感がじわりじわりと腰回りに響く。
早く動かしたいという欲望と、動いてはいけないという彼女への想いがせめぎ合い、どうしようもないもどかしさに襲われる。
歯を食いしばって耐えるハーシバルにナツミが問いかける。
「つらいの…か?」
「えっ?い、いや、べつに…」
「…動いてもいいぞ?」
「で、でも…」
なんとか言葉を取り繕おうとするハーシバルにナツミは微笑む。
「いいから…別にもう平気だから…ハーシバルの好きにしていいから…」

嘘だ。明らかに無理をしているのが目に見えている。本来はここでちゃんと彼女を労ってあげるべきなのだろう。
しかし、彼女のその健気さ、その微笑みが彼女への愛おしさを増幅させてしまう。
愛情と入り混じった肉欲は彼に残っていた理性をあっさりと踏み倒した。
「ナツミ、ご、ごめんっ…くぅ!」
「うぅ…っ、ぃったぁっ、ああっ!んぁっ!」
締め付ける肉壁に構わず、激しく腰を振り立てるハーシバル。
つい先ほどまで処女だった彼女のそこの締め付けはとてつもなく、いつ頂点に達してもおかしくないギリギリの状態にまで追い詰められる。
「うっ…んっ!んんっ!…あっ…くぁああっ、んあっ!」
ナツミは懸命に痛みを耐えながら、なんとか彼を受け入れる。
徐々に痛みの中に甘い快楽が混じり始め、少しずつ彼のモノに順応していく。
97名無しさん@ピンキー:2012/09/26(水) 22:54:24.13 ID:QlskoU8o
「ふぁっ、んああぁっっ!はげしっ、もっと、やさしくっ…んぅっ!」  
「ナツミッ…こ、これ、かなりいい…くぅぅっ!」
抵抗感が弱まった膣内に、より激しく肉棒が出し入れされる。
愛液に塗れ、滑りの良くなったモノが激しく肉壁に擦りつけられ、激しい快楽を共有する。
「んあああっ!ふぁああっ!ふかっ、ふかいとこ、きてるっ!あっ!ああああああっ!」
ハーシバルは彼女の腰をよりがっちりと掴み、より深く抜き差しを始める。
最奥の子宮口に膨れあがった亀頭が触れ、ナツミの身体に一際強い快楽信号が走る。
ハーシバルも先端に加わった新たな快感に腰を抜かしかけてしまう。
「ナツミッ、もうっ…おれぇっ…くぅ…!」
「あっ、ふぁっ、あああっ、いいぞっ!だ、だしてもっ…!ふぁああああっ」
限界に向かって加速する突き、それを受け入れようと絡みつく膣。
そして最奥にそれがタッチし、ぐにゅりと先端で押しこんだ瞬間、彼の欲望が彼女の中に叩き付けられる。
「あぁぁっ!ぃぃ…くぅうっ!!」
「いいっ!ああんっ!俺もっ!いっ、…いっちゃっ!んあああぁぁぁぁああああぁぁあああああっっっ!!」

ドクッドクドクドクッッッ!!



「あのさ、ちょっと聞きたいんだけど…」
「どうした?」
共に事を終え、身を清めて着替えた後、ベッドで横に並ぶ二人。
二人ともなんとなく照れくさく、無言で布団を被っていたのだがナツミがある疑問に口に出す。
「お前、この格好見て何も言うこと無いのか?」
「えっ?ああ、その服か、えーと、ワンピースってやつだっけ…それが?」
「ああもう…だから、俺が無い知恵振り絞って頑張ってお洒落してるのに、お前は何とも思わないのかって言ってんだよ…!」
恨めしげな目で睨むナツミ。一方のハーシバルは意外にも平然としている。
「特に言うこと無いだろ。似合ってるし。」
「へっ?」
「変な感じはしないぞ?結構女らしくていいと思う。えーとその、少なくとも俺から見たら…可愛く見えるぞ。
 特に文句言うところも無いから、何も言うことはなかったんだが…」
多少顔を赤らめながら話すハーシバル。一方のナツミは多少どころではないが。
「そ、そういうときはだな…」
「…どうするんだ?」
「そうやって…素直に褒めればいいんだよ…」
軽く毒づきながら、二人は共に微睡みに飲まれていった。
98名無しさん@ピンキー:2012/09/26(水) 22:55:29.05 ID:QlskoU8o

「明後日また軍事演習があって、それから色々だな。」
「そうか…んじゃ、しばらくは遊べなくなるな。」
「…ま、仕事終わったら顔合わせて、しっかり奢らせてやるよ。」
「オイオイ、たまにはお前も…」
次の日、二人は初めてデートらしいデートをした。
恋人を通して見る新しい世界を堪能し
その日の終わりはこれまでと同じ酒場で、これまでと違った雰囲気で酒を交わす。
そうはいっても人間酔いが回れば皆似たようなもので…
「よっしゃ、もう一軒まわるぞー!」
「少しはペース落として飲んでくれよ、お姫様。」
二日酔い確実なレベルまでできあがったってしまったナツミを支えながら歩くハーシバル。
夜のクインシティは決して安全とは言えないが、とりあえず腕っ節で元コンキスタ号船員だった彼に勝てる者はそういないので
安心して二人で夜道を行く。支えている彼女の温もりがどこかこそばゆい。

「あれ?あそこにいるの、おまえんとこのキャプテンじゃないか?」
「お、本当だ…おーい、コナ…」
「…まて、ちょっと静かにしろ。」
慌ててハーシバルを制止する。
なぜならあの男の腕に複数の腕がくっついていたからだ。
一人は以前よく見た船大工のエンゼル、もう一人は少し前会ったばかりの航海士のレン。
もう一人は初めて見る。だらしない格好をした緑髪の女だった。
「ハハハ、相変わらずモテるんだなあいつ。あれ?あの女は確か…」
暢気に静観しているハーシバルだが、ナツミは酔った頭ながら、あることに気が付いている。
その三人の目が完全に女の目であること。
三人に腕を引かれているコナミの表情から疲労を、いや、むしろこれからの疲労に恐怖しているのを感じ取れること。
彼女らが引っ張っている方向にはまんま宿くらいしかないということ。
「お前のキャプテン…大変そうだな。」
「それは当たり前だろ。あいつはいつも茨の道をかき分けて進んでるんだから。」
「いや、そういう意味じゃなくて…」

















「ジュン、船が沈みそう。あの美味しい肉のドラゴンのいる島はまだなの?」
「お嬢様、私何度も申し上げましたよね?あの島への航海は凄く危ないって。」
「大丈夫。救急の小舟は人数分以上用意してある。船が沈んでもジュン達の給料をしばらくカットすれば十分補える。」
「しばらく食事カットしますよ?」
「なんでそんなひどいことを…」
「ああ、またあの女海賊来ないかなぁ…今何やってんだろ。」
99名無しさん@ピンキー:2012/09/26(水) 22:58:32.61 ID:QlskoU8o
以上です
初な感じが凄く難しい…
誤字脱字あるかもしれませんがご了承ください
100名無しさん@ピンキー:2012/09/26(水) 23:54:32.31 ID:v0IzL+HA
GJ!
101名無しさん@ピンキー:2012/09/27(木) 05:55:27.18 ID:8eQbCpKy
GJ!
ハーシバルの鈍感っぷりがいい感じだわw
102名無しさん@ピンキー:2012/09/27(木) 15:30:22.89 ID:teOtD7bL
GJ!
何気に甘酸っぱい系は貴重
103名無しさん@ピンキー:2012/09/28(金) 01:13:18.60 ID:clEZybsS
主人公以外と純愛するSSって少ないよなぁ
まぁ元々が13の透ちゃんとか9裏のヘルガとか13裏のナツミくらいしか無いけどさ
104名無しさん@ピンキー:2012/09/28(金) 03:08:56.32 ID:eyLgtVha
>>99
GJ!
105名無しさん@ピンキー:2012/09/29(土) 09:35:49.49 ID:4uosOhvy
13裏が盛り上がるのはうれしいが14裏ももう少し欲しいところ
106名無しさん@ピンキー:2012/09/29(土) 16:37:29.82 ID:3vWtiPB3
さっき札勝負とググろうとしたら札娼婦と変換されたんだがwww
107名無しさん@ピンキー:2012/09/29(土) 17:26:24.90 ID:4uosOhvy
そういや実際の巫女さんは結構えっちいことに寛容だと聞いたことがある
まさか漣…
108名無しさん@ピンキー:2012/09/29(土) 17:52:31.97 ID:meY7e+TI
えっちい事に寛容というか純潔志向なのは最近出来た文化だからな。ただ14裏の世界だと相手がいろいろとアレだな
109名無しさん@ピンキー:2012/09/29(土) 19:22:05.33 ID:EhbxUsjf
11の彼女候補はシズヤぐらいしか裏に登場しなかったよね。
やっぱ不作だったからかな?

ちなみにしのちゃん超可愛いと思うの俺だけ?
110名無しさん@ピンキー:2012/09/29(土) 20:49:25.38 ID:TWmmnu75
14裏の漣は保管庫のSSみたいになにかと理由つけては主人公を逆レイプしてそうwww
111名無しさん@ピンキー:2012/09/29(土) 23:49:14.44 ID:Wy9cY0lg
しのちゃんは見た目は好み
112名無しさん@ピンキー:2012/09/30(日) 00:13:25.85 ID:ptD6RGCb
>>110
中学生があんな感じのお姉さんに会ったら大変そうだよね
色々な意味で

>>109
12裏あんま覚えてないけど、たしかジーマって名前で涼子さん出てたはずだぞ

しのちゃんも可愛いと思うようなイベント多いんだけど
どうにも男を都合良く取っ替えるイベントが多いのがなんとも…
そりゃ華音や涼子さんに比べたら全然マシだし、朱里みたいに恨んでる人も少なさそうだけど
11はやっぱり裏の女の子が豪華だったなー、って思う
113名無しさん@ピンキー:2012/09/30(日) 09:22:22.05 ID:44ttsC7T
11裏の主人公のモテすぎw

個人的にはフッキーが好きだったなぁー
114名無しさん@ピンキー:2012/09/30(日) 15:15:46.04 ID:4aI62cc7
12もレンとピンク以外は地味な彼女ばかりだったしね。12も裏が豪華
115名無しさん@ピンキー:2012/09/30(日) 15:27:29.44 ID:ptD6RGCb
>>114
パカや典子ちゃん可愛いだろ
公式で外れ彼女多いって烙印押されてる11とは違うって

12裏はそこまででは無い気がする
可愛い彼女も多いけど、割と地味な感じの子も多いし
116名無しさん@ピンキー:2012/09/30(日) 17:35:30.21 ID:UWOjxfYj
>>114
激しく同意です。 12は漣ちゃんくらいしか覚えてないです。 
11と12は彼女候補が不作でしたね。

12裏は・・豪華だった気がします。

パーティ組んだ時、主人公以外皆女の子でも十分戦えますし。

メモリーを前に出して、後ろが主人公・サラ・イーベルでした。

サラは10から大好きだったから12裏ずっとスタメンで使ってましたね。

サラは可愛くて好きなんですけど「使わない」って意見が多いのですが使って
た人っていますか?
117名無しさん@ピンキー:2012/09/30(日) 18:28:26.16 ID:AVMFu/Kq
サラ使ってたよ。階級を魔術師まで上げて死者の書を持たせると個人的に最強だとおもう。
118名無しさん@ピンキー:2012/09/30(日) 22:11:02.00 ID:kVZfLSbB
>>114>>116
謝れ!武美と冴花の次にパカが好きな俺に謝れ!典子ちゃんは中学生だからいいや

好きキャラがいつのまにか育っているってのはありすぎて困る
119名無しさん@ピンキー:2012/10/01(月) 09:01:44.51 ID:BpCxzxUZ
もはや詩乃の本職を巫女さんじゃなくてシスターだと勘違いしてる人も多いんじゃなかろうか
120名無しさん@ピンキー:2012/10/01(月) 17:35:17.92 ID:k81BtbFd
≫118

俺もパカ好きやわー
普通に12表のハッピーエンドとか可愛いかったし
BADは何も触れないでおこう。

121名無しさん@ピンキー:2012/10/01(月) 18:41:22.11 ID:V6eJP5mc
少なくとも3人以上で不作かどうか決めてる。よくよく考えれば12はそれほど悪くないかも

14は表裏共にやはり小学生、中学生だからかなぁ。でも11裏は中学生なのに登場する女子全員といちゃいちゃしてるか
122名無しさん@ピンキー:2012/10/01(月) 18:43:01.56 ID:Kp4i7Iml
BADとか関係なしに、メロンパンというか菓子パン食べてるパカを考えたら、妙に似合ってた
アルバムでもカツ丼?食べてたりしてるからかな、ミスマッチな服装だけどギャップがいいというか
123名無しさん@ピンキー:2012/10/01(月) 18:52:40.78 ID:AGU34ITm
パカもかわいいけどやっぱ典子だな
124名無しさん@ピンキー:2012/10/02(火) 18:22:07.46 ID:zeCBlB5y
典子はイベントがしょぼいんだよなあ
125名無しさん@ピンキー:2012/10/02(火) 18:33:17.95 ID:nELOj+/l
イベント濃くしたら渦木さんに逮捕されちゃうだろ!
126名無しさん@ピンキー:2012/10/02(火) 19:28:58.79 ID:bwg/SnnJ
じゃあもし12以外に出ていれば・・・
127名無しさん@ピンキー:2012/10/02(火) 19:52:58.00 ID:+FCmfHVA
14、ダッシュ、高校野球編ならいけた
128名無しさん@ピンキー:2012/10/02(火) 20:02:21.08 ID:Sf+ttTuk
パワポケ12でありそうな修羅場って

漣が主人公の部屋を訪問してる最中に典子が主人公に御飯を持ってきて修羅場になる。そして騒ぎを聞きつけて隣の部屋からパカが出てくる。みたいなか感じかな?
129名無しさん@ピンキー:2012/10/02(火) 21:39:35.17 ID:220rj/T0
信用度下がりまくりで逮捕されるぞ
130名無しさん@ピンキー:2012/10/02(火) 21:44:01.50 ID:FispH3jZ
>>128
ステルスしたピンクが出てくる所までワンセットだ つかそのメンバー12の人気キャラ側だな

ところで、ここで聞くのもなんだがカズってレッドのことなんて呼んでたっけ?資料が見つからなくて分からないんだ
131名無しさん@ピンキー:2012/10/02(火) 22:12:05.70 ID:220rj/T0
>>130
ステルス能力はピンクじゃなくてブラック
ピンクは情報察知・収集能力
まぁどっちにしても修羅場ネタには使えそうだけど
132名無しさん@ピンキー:2012/10/02(火) 23:13:30.37 ID:GfvJWfbk
>>130
レッドとカズは会話していないから資料が無いのは当然じゃね
133名無しさん@ピンキー:2012/10/02(火) 23:47:21.70 ID:Sf+ttTuk
≫130 探知能力で主人公の浮気を知ったピンクが殴り込みに来る。のほうが良くね?
134名無しさん@ピンキー:2012/10/02(火) 23:51:12.64 ID:ahQ5ho3m
>>118
俺もひとりでもお気に入りのキャラがいればそれで満足しちゃうので11(シズヤ)、12(パカ)は不作とは感じなかったな
逆に10はお気に入りとまで言えるキャラはいなかったのでちょっと物足りなかった。話は好きなんだけど。
135130:2012/10/03(水) 00:10:23.82 ID:3qpedYXT
>>131-133
そうだわピンクは探知と予知だよ、完全にボケてたわ。ありがとう

あと教えてくれた>>132もありがとう。参考になった
136名無しさん@ピンキー:2012/10/03(水) 01:09:23.92 ID:oXl1DQ+9
朱里が常時メガネ外してればシリーズ全部にお気に入りができたのに
137名無しさん@ピンキー:2012/10/03(水) 01:32:28.83 ID:DhN7uhgO
笑ったり怒ってるときはメガネありの方が好きだな
朱里ルートの話好きだわ。11主も輝いてるし
138名無しさん@ピンキー:2012/10/03(水) 17:37:04.31 ID:mkBNPJZd
裏世界の戦いの中で輝く野球選手はどうかと思うが(笑)
139名無しさん@ピンキー:2012/10/03(水) 22:43:01.12 ID:AdAsvg2u
11はシズヤの可愛さとラストの感動で満足してしまった。
あぁ後シアンのイベントと
140名無しさん@ピンキー:2012/10/04(木) 06:41:59.10 ID:CSUjguH7
そうだ、11にはシアンがいたな。
141名無しさん@ピンキー:2012/10/04(木) 20:20:24.63 ID:CSUjguH7
修羅場ネタができそうなのって12以外にいいのあるかな?
142名無しさん@ピンキー:2012/10/04(木) 20:33:55.49 ID:XNR0L+6p
9当たりはいいんじゃないか?
143名無しさん@ピンキー:2012/10/04(木) 21:06:41.60 ID:sJCP+TQS
9は全員違和感なく絡められる気がするのがすごいな。理由が餌付けまたは同居ですむ
144名無しさん@ピンキー:2012/10/04(木) 21:11:53.05 ID:CSUjguH7
やっぱりレッド様は偉大(?)だな。
145名無しさん@ピンキー:2012/10/04(木) 21:39:38.21 ID:VHdY6WnM
10や13でもいけるんじゃね?
特に10w
146名無しさん@ピンキー:2012/10/04(木) 22:16:46.74 ID:5LtN7TnF
10は公式で修羅場やってたしなぁ
147名無しさん@ピンキー:2012/10/05(金) 00:37:28.94 ID:tbegd3RA
高校編はヒロイン同士が知り合いだから起きやすそうだな
4とか嫉妬するイベントいっぱいだったし
148名無しさん@ピンキー:2012/10/05(金) 00:50:39.36 ID:scCFO/KO
>>147
そうだっけ?
149名無しさん@ピンキー:2012/10/05(金) 02:57:46.51 ID:uJMyT5qW
4は一杯と言うほどではないがある
唯が好感度高い時に希美・天本さんに嫉妬する(葉月は唯には見えないから頭の心配されて好感度下がる)
希美はわかりづらいが、天本さん相手に譲ってしまうイベントがあるが、これは嫉妬と言えるかどうかは人による
残り4人は特に無いな
150名無しさん@ピンキー:2012/10/05(金) 20:41:04.24 ID:isnkPfKf
2だとバレンタインの度に好感度下がってくじゃないですかやだー
2の彼女自体がかなりマイナーなんで話題にしづらいのは否めないけど
151名無しさん@ピンキー:2012/10/06(土) 09:46:24.96 ID:JP9D+RhT
8もいけそう。
フッキーとか実際ゲーム中にも嫉妬してる感じやしww
152名無しさん@ピンキー:2012/10/06(土) 09:55:04.43 ID:u3O+jnSI
フッキーの「そうやって小波君をたぶらかしたのね…」はジオットを上回る怖さがあったな
153名無しさん@ピンキー:2012/10/06(土) 14:32:24.86 ID:AjkK44n9
白瀬なんて殺されすぎていちいち覚えてない
154名無しさん@ピンキー:2012/10/06(土) 14:32:51.31 ID:b8yQcOGS
フッキーと付き合ってる時に浮気なんかした日にはそれが主人公に向けられるのか・・・
155名無しさん@ピンキー:2012/10/06(土) 17:05:28.02 ID:RBXiks+4
ベッドに縛り付けられて「イッたら殺す」と銃を突き付けられながら逆レイプされるのか
156名無しさん@ピンキー:2012/10/06(土) 18:04:41.40 ID:8JAcKVlD
14裏って考えてみたら避妊方法がほぼ存在しないんだよな。だからSSが少ないのかも
157名無しさん@ピンキー:2012/10/06(土) 20:29:32.17 ID:0AByTxVJ
13で嫉妬してそうなキャラ冴花とか麻美とか桜華ぐらいかな
158名無しさん@ピンキー:2012/10/06(土) 20:37:37.69 ID:JP9D+RhT
ゆらりの嫉妬をみたい。
159名無しさん@ピンキー:2012/10/06(土) 21:46:03.41 ID:8JAcKVlD
かなりネチネチしてそうだなww
160名無しさん@ピンキー:2012/10/06(土) 22:03:47.55 ID:22Om7Fzg
>>156
なぜですか?
161名無しさん@ピンキー:2012/10/06(土) 22:20:04.63 ID:0LVmcwaj
>>157
それを見てる靖子はどういう気持ちなんだろうか
162名無しさん@ピンキー:2012/10/06(土) 22:44:19.15 ID:btPmHyD8
少なくとも母親が可愛くなって万々歳じゃね
163名無しさん@ピンキー:2012/10/06(土) 22:44:50.76 ID:btPmHyD8
書いてから気がついたが祖母の間違いだった
164名無しさん@ピンキー:2012/10/06(土) 23:42:54.88 ID:KlTm6SN2
>>152
あのシーンかっこいいよな
主人公の前ではおくびにも出さないのに裏では結構嫉妬心高くてフッキーマジ可愛い

>>154
フッキーは主人公より主人公に色目を使った相手に嫉妬をぶつけるタイプぽくない?
165名無しさん@ピンキー:2012/10/07(日) 14:42:34.29 ID:PwEWzmhR
鈴音さんから浮気したら東京湾で魚のエサになりますか?
166名無しさん@ピンキー:2012/10/07(日) 17:32:40.98 ID:xrF7w++d
各時代にバラバラにされた体の部位を送られる
167名無しさん@ピンキー:2012/10/07(日) 18:19:09.96 ID:vb2nfNOu
もしくは鈴音の嘆願で一命を取りとめて浮気から足を洗うだろうな
168名無しさん@ピンキー:2012/10/07(日) 18:25:49.50 ID:vb2nfNOu
というより主人公に近づく悪い虫(女)はイチが追っ払うから浮気の心配はナッシングだろ
169名無しさん@ピンキー:2012/10/07(日) 18:36:28.48 ID:UrEO8Pib
鈴音本人は身を引こうとしそうだな
周りが主人公を殺そうとするだけで
鈴音と結婚したら主人公はあのでかい屋敷に住むんだろうか
170名無しさん@ピンキー:2012/10/07(日) 19:19:33.66 ID:vb2nfNOu
しかしそうすると和桐製作所に務める傍で木岡の仕事の手伝いとかさせられそうだな。
171名無しさん@ピンキー:2012/10/08(月) 01:44:54.95 ID:d3AAvJa2
鈴音さんとくっついた6主がプロ入りしたら
黒い交際が某ユーティリティプレイヤーみたいな扱いになるのかな
172名無しさん@ピンキー:2012/10/08(月) 02:30:31.56 ID:a4vTzteR
>>164
ていうか女って基本的に浮気した男よりも浮気相手の女に怒りを向けるらしいからな
なので白瀬に限らずそういう反応になるんじゃないか
173名無しさん@ピンキー:2012/10/08(月) 08:18:28.62 ID:H4hLEH+V
だとしたら本命と浮気相手の戦闘能力が両方とも高かったら大変なことになるな。といってもフッキー以外に戦闘能力高そうな彼女候補って誰がいたっけ?
174名無しさん@ピンキー:2012/10/08(月) 08:40:15.29 ID:bYiWYOMO
ヒヨリ(の歌)
175名無しさん@ピンキー:2012/10/08(月) 09:32:46.28 ID:OuYbdV8X
8は武闘派な彼女候補が多いと思う
176名無しさん@ピンキー:2012/10/08(月) 09:35:42.85 ID:e2USLE5s
>>173
ダイヤグラムで1:9の無理ゲー過ぎる
177名無しさん@ピンキー:2012/10/08(月) 10:04:50.83 ID:WyaMaOEZ
戦闘サイボーグをあっさりタイマンで沈める冬子さん
暴徒の群れを素手で鎮圧するリン
色々とおかしいヒヨリン
武闘派ですね
178名無しさん@ピンキー:2012/10/08(月) 13:41:06.14 ID:bYiWYOMO
そもそも8は平均年齢がどんでもないことになってる
からな
179名無しさん@ピンキー:2012/10/08(月) 16:34:29.07 ID:8VZZ2N4r
一人が爆上げしてるだけだから
180名無しさん@ピンキー:2012/10/08(月) 17:46:28.30 ID:MC1554wZ
>>169
屋敷にすんだら営みが全部親父に聞かれるんじゃねえか
殺されるぞ主人公
181名無しさん@ピンキー:2012/10/08(月) 20:04:14.88 ID:P/197AG3
屋敷がダメならラブホに行けばいいじゃない!
182名無しさん@ピンキー:2012/10/08(月) 20:11:57.45 ID:kcTSZpVT
友子は武闘派じゃないのか
まあフッキーに瞬殺されたからな
183名無しさん@ピンキー:2012/10/08(月) 20:19:44.18 ID:MC1554wZ
洗脳派だな
記憶改竄で、どうぞ
184名無しさん@ピンキー:2012/10/08(月) 20:45:38.68 ID:H4hLEH+V
≫181 でもそのラブホが黒海興業系列だったら・・・
185名無しさん@ピンキー:2012/10/08(月) 20:56:54.12 ID:P/197AG3
≫184

木岡「なあ小波、お前鈴音とヤっただろう。」
小波「え・・・・ あの、どうしてそれを知ってるんです?」
木岡「お前が昨日鈴音を連れ込んだラブホな、ウチの傘下なんだ。さてと・・・覚悟はいいな?」

翌日
小波「・・・・(全治八週間の怪我)」
山田「そんなことがあってよく生きてたでやんすね。」
186名無しさん@ピンキー:2012/10/08(月) 21:10:16.41 ID:B+U74kuT
6は結構ヤバイよね・・

高校生2人に裏稼業の娘に訳あり3人と・・

でも詩乃と沙耶は可愛いと思います。
187名無しさん@ピンキー:2012/10/08(月) 23:19:30.59 ID:bsaddE5c
沙耶は偽デートがマイナスポイント高いだよなあ
BADとかグラは結構好きなんだけど
188名無しさん@ピンキー:2012/10/09(火) 01:29:57.29 ID:V4cH3czr
鈴音はあのプレゼントは〜のイベント見るとそれ以降普通に6主の部屋で頻繁にやってそうという妄想
189名無しさん@ピンキー:2012/10/09(火) 15:58:57.20 ID:prJw5nrR
木岡って孫を溺愛しそうなイメージ
190名無しさん@ピンキー:2012/10/09(火) 17:48:48.31 ID:IXe2E57W
≫188 でも6主の部屋でやったとしたらイチ&サブが来そうだけど
191名無しさん@ピンキー:2012/10/09(火) 19:08:05.78 ID:Kq2AxAkv
外でやろう(提案)
主人公がどんなにやばくても鈴音が助けてくれそうな気がする
192名無しさん@ピンキー:2012/10/09(火) 20:21:01.11 ID:/TrMRFao
野外でやるやつなら保管庫にあったぞ。にしても鈴音ってこんなにネタが豊富だったんだな。
193名無しさん@ピンキー:2012/10/09(火) 21:34:00.44 ID:KZ0VbYp9
流れを無視するようですみませんが13の投下いきます
キャラは冴花と透です
大した長さにはなりませんが、リアルのキ合によって前後に分けさせていただきます
194名無しさん@ピンキー:2012/10/09(火) 21:35:57.03 ID:KZ0VbYp9
『clearな気持ち』

「55、57、59、56、…」
成績表にずらりと偏差値が並ぶ。校内模試とはいえ、悪くはない結果だ。
片田舎の農業学校とは言え、元混黒高生もいるこの学校の偏差値は決して低すぎるものではないのだ。
「うわー、また京ちゃんに数学負けた…頭良いなぁ京ちゃん。」
「それ以外は全部透が勝ってるだろーが」

そろそろ肌寒くなり甲子園も終わって早数ヶ月、今の俺には華々しい野球人生が開かれ…というわけでもない。
一応野球をまだやってみたいという気持ちが無いわけでは無いが
あれだけのことをやった後だと、俺のような並より少し上手いだけの凡人は十分すぎるほど満足してしまうものだ。
その後の世界に進むのは我らがキャプテンに任せてしまっていい。
あいつならどんな天才達が集まる中でも埋もれる事は絶対に無いだろうし。

そんなこんなで、この俺、開拓高校元野球部の御影京一は受験勉強まっただ中にいる。
辛い練習もあったとは言え、正直なところ野球やってた方が全然楽しかったが
そもそも勉強は楽しいものではない、と諦めて受験とかいう忌まわしいものを受け入れている。
「次は全教科で京ちゃんに勝つからね!」
透といればあんまり苦痛らしいものを感じないのが救いか。
「いいよなぁ、小波は。受験勉強やらずに済んで。」
「でも木村さんに『どうせこれから野球漬けになるんだから、今の間くらい勉強しなさい』とか言われてるらしいよ?」
「あいつらすっかり公認の仲だな。…ちょっとうらやましい。」
「…?まぁうらやましいとかじゃなくて、今くらい勉強しようよ!」
つい口が滑ってしまった。とりあえず真意は悟られなかったようでホッとしている。
実際のところ、小波のことが非常にうらやましいのは事実だ。
受験勉強云々ではなく、あっさりと好きな人をとっ捕まえ、男女の仲にまで進んでしまうその肝っ玉が。
あいつは1年の時にマネージャーとこっそり付き合い始め、色々あったものの
今ではあの二人がカップルなのはもはや校内共通認識になってしまっている。
一方の俺はというと、幼い頃から好意を抱き続けたお隣の女と、10年以上煮え切らない関係を続けている。
できるやつはできるというか、俺がウジウジしすぎというか、とにかく俺にもあいつほどの度胸が欲しい所だ。
まぁこの受験期にそんなこと気にしてても仕方ない。そんな心配は受かってから…
「っっしゃあああああああああ!!」
突然の叫び声が狭い教室に響き渉る。
俺を含めたクラス中の生徒がその声の主を辿ると、教壇の前で先ほど透と噂していた小波がガッツポーズを決めていた。
「何テンション上げてんだ小波。最近スカウトの人と仲良くなってるお前が勉強なんて…」
「いいから見てみろよ詰井!どうだこの素晴らしい成績は!」
しぶしぶ小波の成績表を受け取る、心底どうでもよさげな顔の詰井。
そりゃそうだ。プロ入り確実の小波がまともな勉強しているわけが無い。
精々赤点を免れたとかで喜んでいるのだろうが、そんなもの現役受験生に見せられても困る。
195名無しさん@ピンキー:2012/10/09(火) 21:37:42.24 ID:KZ0VbYp9
ところが詰井はあり得ないものを見たかのように、目をまん丸に見開いた。
「ウソだろ…学年順位3位?男子の中だったら1位!?こりゃ全国模試でも結構いい線いけるんじゃないのか?」
「いやー、俺だって気合い入れて勉強すればこのくらいは…」
とたんにガヤガヤと教室が騒ぎ上がる。
仕方ないとも言えるが、何せ目を開けたまま授業受けてる時間より、後輩の面倒見ながら素振りやってる時間の方が長いような男だ。
そんな奴がこの学年(といっても一学級しか無いが)でトップクラスの成績を取っているのだ。
「できるやつは大体のことができるもんなんだなぁ…」
はっきり言って受験生としての面目丸つぶれなのだが、流石はキャプテンという感想しか浮かばない。
他の生徒もそうなのだろう。
別にうらやましくも無いが、多くの女子達が円を作ってひそひそと話し始めている。
「小波君すごいねー。ねぇ木村さん!あたしと京ちゃんにも勉強教えてよ!」
「えぇ…いや、あたしは大したことは…」
透がその輪に入るようなことはなく、恐らく当事者であろう木村にその秘訣を請うている。
「どしたの木村さん、あんまり嬉しくないの?」
「いや、そんなことはないんだけど…あぁもう、どうしたら…」
決して暗いわけでは無いが、やってしまった感満ち溢れる木村の表情。
恋人の成功を喜んでないのだろうか?なぜか頬を染めているのが気になる。
すると小波が意気揚々とこちらに、というか木村の元に駆け寄ってきた。
「なぁ冴花、例の…」
「…頼むからここで話すのは止めて頂戴。」
見せつけてくれるよなぁ…


「で、あるからして現在のジャジメントグループは多くの事業系列を…」
(ね、ねむい…)
いかに受験生とは言え、授業が眠気を催すのは必然。こっちは前日の試験返却で脱力気味。
ましてや社会科目などやって眠くならないことがあろうか。いやない(反語)。
はっきり言って限界だ。幸い後ろの席だし、そういうことを気にする先生でも無い。
ここは腕を枕代わりにして…しまった、消しゴムを落としたか。
辺りを見渡すと二つ前の席にまで転がっていた。めんどくさいなぁ。
仕方なく消しゴムを拾って、戻ってくる際に異様な光景が飛び込んできた。
(な、何やってんだあいつ…?)

あの小波が目を見開いてしっかり黒板を見ていた。
思わず誤って他生徒の机にぶつかりかけたが、そそくさと自分の席に戻る。
そして念のためもう一度確認すると、やっぱり同じ光景が見えた。絶対におかしい。
別にあいつは授業をサボったりするような奴でも無いし、毎度毎度眠っているわけでも無い。
だからといってこのつまらない授業の板書を大真面目に取るような奴でも無い。
おそらく、今この教室内で一番真剣な表情で黒板を見つめているのは確実だが
なぜ勉強する必要のないあいつが…と、そこまで考えた所であることに気が付く。
よく見るとその視線は先生のチョークの跡などに目もくれていないのだ。
視線をしっかり辿ると、それが最前列の木村に向けられていることがわかる。
なんだこんなときまで。恋は盲目か、確かに見た目は悪くないが…と自己解決するしては何か違和感がある。
やたらと目がギラギラしているというか、眼光の中で何かに執念を燃やしていた。
こちらから木村の様子はよく見えないのだが…何かあるのだろうか。
(透けブラが期待できる季節でもないのに…)
196名無しさん@ピンキー:2012/10/09(火) 21:39:30.84 ID:KZ0VbYp9
昼飯時、透と弁当を食べながら先ほどのことを、といっても小波のことを聞いてもどうしようも無いので木村の事を聞いてみた。
「木村さん?なんか熱っぽいって言ってたよ。実際顔赤かったし、ふらついてたし。」
「ふーん、そうなのか。」
「…気になるの?」
「いや、そういうわけじゃ…とかいいながら俺の春巻き取ってんじゃねえよ。」
コツンと透の頭を叩く。もちろん本当に痛くするつもりは無く、透の方も頭を押さえながら笑っている。
「冗談だよ。でも下手なマネしたらキャプテンに怒られちゃうよ?」
「…あぁそうだな。」
「どうしたの京ちゃん?」
「別に…」
お前が心配するのはそっちなのかよ。
お優しいのはありがたいが、少しくらい嫉妬を見せてくれてもいいじゃないか。
そんな声が頭に反響する
俺が不機嫌なのはわかってるくせに、透が何も気付いていないということにも少し腹が立つ。
色々と理不尽な考えだというのはわかっているが、それでも感情は簡単には処理しきれない。
モヤモヤしていると透が不安げな表情でこちらを見つめているのに気付いた。
いかん、こんなくだらないことでこいつを不安にさせてしまったのか。
どう切り出せばいいか迷っていると、ドタバタと駆け寄ってくる足音が聞こえる。
「どうした小波?昼飯時に?」
「御影君、八坂さん、冴花見なかった!?」
「こっちにはいないけど、一緒にお昼食べてたんじゃないの?」
「お前が知らないなら誰も知らないんじゃないのか。」
「そっか、ありがとう、別の所探してくる!」
そう言うと小波はまた慌ただしく駆けだしてしまった。
「仲良いんだね、本当に。」
「なんか変だけどな。」
暢気に箸を進める透だが、やっぱりあいつらおかしい。さっきの授業の時のことも照らし合わせると、何かあるのは明らかだ。
うーん気になるなぁ…
「ってお前は、人が考え事してるときに春巻き取るのを止めろっての。」
「じゃああたしの金平ごぼう上げるからぁ…」
「嫌いなものと物々交換しようとするな。」

「キャプテンとマネージャーといい、御影と八坂さんといい…楽しそうだよな、ホント
 俺達なんか野郎同士で昼飯喰ってるのになぁ、詰井。」
「何も言うな、杉田。」
197名無しさん@ピンキー:2012/10/09(火) 21:42:43.77 ID:KZ0VbYp9

「筆箱置いて来ちまったか…めんどくさいな。透は先に帰ってて良いぞ。」
「うん、あたし待ってるね。」
「そうか、じゃあ待ってても良いぞ。」
会話になってないように見えるが、俺達にはこれが日常なのだ。
なぜもう一歩踏み込めないのかと情けなくなった。
ふがいない自分を呪いながら教室に向かう。
幸いまだカギは閉まっていなかったので、なんなく筆箱を手に入れる。
これが管理の厳しい混黒だったらこうは行かないだろう。開拓が田舎であることに感謝。後は戻るばかりだ。
「………ぁ……」
早歩きで廊下を駆けていると妙な音が聞こえた。
人の声のようにも聞こえたが、それにしては異様に感じる。
少なくとも日常的に聞く類いのものでは無い。
「はぁ…あっ、み、御影くん…」
その音の主とは廊下の曲がり角で出会えた。例の授業の一件以来気になっていた(深い意味は無い)木村だった。
「ど、どうした木村…風邪、いやインフルエンザか?」
「そ、そうじゃないわよ…熱?はあるけど…なっ、ぁ、なんでも、ないから…」
何でも無いどころでは無い。息は荒く、顔はのぼせあがって、あの鋭い目つきはすっかり緩まっている。
そしてときおり小さく漏れる酷く艶やかな声音。あまりにも生々しい彼女の姿に思わず息を呑んでしまった。
「こな、こなみくん、の、居場所、しっ…知ってる…っ…?」
膝の付け根辺りを押さえ、モジモジしながらこちらに問いかけてくる。尿意というわけではなさそうだ。
「あいつならさっき部室辺りで見かけたけど。」
「あっ、ありがとっ…じゃ、八坂さんにもぉっ…よ、よろしく。」
そういうと木村はぎこちない早歩きで校庭に向かいだした。
はっきり言って鈍い動きだったが、今の彼女が出せる全力のスピードで動いているようにも見える。
一体何が起きているかわからない。あんな木村、いやあんな女性を初めて見た。
それでも一言で彼女の様子を表すなら『異常』としか言いようが無かった。
なるほど、もし木村が今日一日あんな様子だったのなら、小波が血走った目つきで彼女を見つめていたのも納得できる。
なんでそんなことになってるのかわからないのは変わりないが。
「気にするなって方が無理だろありゃ…」

野球部の部室は彼の頑張りによって小さいながらも専用の建物が用意されており
そこの小屋の裏と学校の塀には人が数人入れるようなスペースがある。
小波はそこで何かを待っているようだ。いや何を待っているのかはわかるけど。
俺はと言うと木村に先回りして、部室近くの木の陰からこっそり小波の様子を見張っている。
身を全て隠せるほど都合の良い大きさの木では無いため
ひょっとしたら見つかるのでは、とヒヤヒヤしたが、全くと言って良いほど気付かれる様子が無い。
小波がそわそわし始めた頃、おぼつかない足取りで木村が彼の元に駆け寄ってきた。
「まってたよ、さえ…んぅっ!…」
「んんっ、あむ…ちゅう、んむぅ…ちゅる…こなみくぅん…」
(ええええっ!?あいつら何やってんの!?)
木村はいきなり小波に倒れかかるように抱きつき、深く口付けていた。
その顔を両の手で掴み、貪欲にむさぼりつくす。
一方の小波もそれに怯むこと無く彼女を抱きしめ、熱烈な接吻を受け入れていた。
濃厚なキスだったが、意外にも長続きしないで10秒ほどで離れてしまった。
「積極的だね、冴花。」
「も、もう無理なの…我慢できないのぉ!。」
そう言うと木村はスカートを捲り上げる。
あの真面目な木村がやっているとは思えないその行為だけでも仰天物だが、驚いたのはその中身。
下着はまるで失禁したかのように濡れているようで、縁の部分からコードの様な物が伸びていた。
あれはまさか、いわゆる大人の玩具とかいう…
「こんな、こんなにぐちゃぐちゃになっちゃって…んぁあああぁぁああ!!」
話も途中のままに小波はそのコードを勢いよく引っ張る。甲高い嬌声と共に妙な器具が彼女から飛び出てきた。
そのまま小波は器具の代わりに自分の指を突っ込んだ。
「ああぁぁっ…ああっ、も、もっとぉ…」
激しく指を出し入れするかと思えば動きを止めて…遠目なのでよく見えないが恐らく指そのものを動かして中で刺激しているのだろう。
経験の無い自分にはわからないが、にわか仕込みのテクニックではなさそうだ。
198名無しさん@ピンキー:2012/10/09(火) 21:47:21.20 ID:KZ0VbYp9
「大変だったんだろうね冴花。でも俺を見くびってあんな賭けやっちゃったのがダメだったな。」
「で、でも…あっ、ああっ、そんな、本当、5番以内に、はいるなんて…おもわなくって…んんっ!」
「冴花のためだったら俺はなんだってしちゃうんだからな?」
「ば、ばかぁ…ふぁああっ!!」
そう言いながら小波は巧みに指使いで木村の秘所をいじめている。
遠目なので巧みなのかは見えないのだが、彼女の反応からしてその技巧の程は一目瞭然だ。
彼女が手の上で悶えている間に小波は空いている手をベルト掛け、怒張したモノを取り出す。
…あのサイズは憧れるなぁ。
「ご、ごめんなさい、あやまるからぁ、あたしがわるかったからぁ…もういれてよぉ!」
「何を?どこに?」
ニヤニヤといやらしい笑みを浮かべる小波。先端をぐりぐりと表面に擦りつける。
「ふぅ…これだけでも結構気持ちいいなぁ」
「あぁ…ぁあ…じらすの、やだぁ…」
切なさのあまり悶えている木村。小波はそんな彼女の身体を完全にコントロールしているようだ。
「どうして欲しいのかいってよ。ね、冴花?」
「あたしのおまんこに…こなみくんのおっきなおちんちんを、おくまでぶちこんでください!」
もはや余裕の無い木村は淫らな台詞を高らかに宣言する。やけにスムーズな所を見ると、言い(言わされ)慣れているのだろうか。
とにかく第三者の俺ですら興奮を覚えるかつて無い背徳感だ。
小波からしたら嬉しくて仕方ないのだろう。実に嬉しそうな笑みを浮かべ腰を一気に突き入れる。
「あああぁああぁっ!…ああぁ…こなみくんっ!…」
「…冴花っ!ゴメン我慢できない!」
言うが早いか、小波の腰が前後に動き始める。
「あっ!あっ!…いつも…よりぃ…おきぃっ…!ひゃぅうっ!」
「今日のっ…くっ…冴花、エロすぎてっ…」
「だっ、だれのせいだとぉ…!」
「あっ…し、締めすぎだよ冴花っ」
小波は木村を壁に押し付けながらガンガンと突き上げる。事前にあれだけ彼女を焦らしておきながら、本人も余裕も理性もなさそうだ。
恋人があそこまで乱れていたらそうなるのも当然か。それほどまでに木村は淫らに感じていた。
激しい下半身のまぐわいはそのままに、濃厚なキスを再開する二人。
布と布、肌と肌のぶつかり合う卑猥な音色がここまで伝わってくる。
二人とも外でやっているなどということは忘れ果て、お互いの身体を躍起になって貪っている。

プルルルルルップルルルルッ!

(ヤバイ!)
突然ポケットから電子音が鳴り響く。急いで木の陰に隠れる。
二人のセックスを見るのに夢中になってしまったが、俺は透を校門に待たしたままだったんだ。
恐らく俺を心配してなのだろうが、あまりにも状況が悪い。
こんな時に限って着信音量はMAX。これはマズイ。
二人に誰なのか悟られる前に大慌てでその場から走り去った。走っている間にも、わずかながら二人の会話が聞こえた。
「なぁっ、冴花、誰かがそこに…っ…いるみたいだぞ?」
「うそっ…やぁあああっ!ちょ…まってよぉ…ぁあんっ!」
「うっ…今、中がきゅってなった…はずかしいとこ、みられて、興奮してる?」
「ちがうのぉ…ちがうのよぉっ、あああっ、そこだめええっ!」
……今冷静に考えると、そんなにあわてなくてもばれることは無かった気もする。
199名無しさん@ピンキー:2012/10/09(火) 21:48:34.67 ID:KZ0VbYp9
「どうしたの京ちゃん、お腹痛いの?」
「いや、…腹は痛くない。」
「そう?受験前なんだから身体に気をつけてね。」
ギンギンに勃ちあがってしまったモノを誤魔化そうと前屈みになりながら道を歩く。
すっかり遅くなってしまったが、透は何十分も待たせた俺に何の詮索もしないで付き添ってくれた。
本当に優しい女の子だ。俺なんかが手を伸ばして良いのだろうか。
「悪かったな、こんな遅くまで待たせて…」
「いいのいいの、筆箱が見つかってよかったね。」
いつも通りの可愛らしい笑顔を見せてくれる透。
どきりとしてしまう。ときめきとは違う何かで。

――こいつもあんな…あのときの木村みたいな顔をするのか…?

目の前の透の純粋な笑顔と、先ほどの木村の淫靡な顔が重なり合ってしまう。
あの真面目な木村があそこまで乱れてしまうのだ。
こいつの可愛らしい微笑みもあんな風に変わって、男を求めるようになってしまうのだろうか?

…その男は一体誰になるんだ?誰がこいつをその胸に抱くんだ?
…………それが俺じゃ無くても、俺はそれを許せるのか?

「き、京ちゃん、どうしたの?…やっぱりお腹痛いの?」
「ああ、悪いな、心配かけて…ちょっと考え事してた。」
「そう…悩みがあるなら何か言ってね。」
(こんな事言えるワケねーだろ。)
とは言え、何も気付かないでいてくれる透に感謝する。
昼間は少しは自分の事に気付いてくれ、と呪っておきながら、俺も随分勝手な奴だなぁ。
いつものように透と歩む道は、沈みかけている夕日に照らされている。
…今日はいつもより月が出るのが早いようだが。
200名無しさん@ピンキー:2012/10/09(火) 21:49:49.17 ID:KZ0VbYp9
以上です
透のシーンは後半やります
201名無しさん@ピンキー:2012/10/09(火) 22:31:19.35 ID:YH0Pp+kb
>>200
GJ
後半も期待してる
202名無しさん@ピンキー:2012/10/09(火) 22:55:36.11 ID:B3K3g7QZ
GJ!
後半期待!
203名無しさん@ピンキー:2012/10/09(火) 23:26:44.69 ID:Pfk/OXxz
GJ
204名無しさん@ピンキー:2012/10/10(水) 00:23:17.98 ID:19pkvGV/
GJ!
205名無しさん@ピンキー:2012/10/10(水) 17:10:57.24 ID:9U66wQt1
GJ‼
後半楽しみにしてます。
206名無しさん@ピンキー:2012/10/10(水) 22:05:47.16 ID:pFimRv0x
>>200
GJです!

10表の作品投下します
(某渋にも同一の作品を投下した者です)
207名無しさん@ピンキー:2012/10/10(水) 22:06:48.23 ID:pFimRv0x

「ふぁ……」

隣にいる彼女が、小さくあくびをもらす。

「桜空、なんだか少し眠そうだね」
「あ、……すいません、ちょっと最近遅くまで勉強してることが多くて」

彼女は今、自分の目指す大学に行く為に必死に勉強している。
元々がんばり屋さんだ、無理をしすぎて体を壊す事だけはして欲しくないけれど。

「桜空は凄いなあ、俺だとそんなに勉強しようとしても途中で寝てると思うよ」
「小波くんがそこまで勉強してるところ……くすくす」
「俺の勉強してる姿ってそんなに笑いになるところかな……?」

うん、前よりなんというかいい性格になったと思う。
それだけ心に余裕が出来たということなんだろうけど。

「でも、ここは暖かくて、こうやってゆっくりしてたら、ついうたた寝してしまいそうです」
「そうだね、最近はいい感じに陽が暖かいしね」

秋の暖かい日差しに、気持ちのいいやわらかい風が通る屋上。
彼女が言うように、こうやって二人でベンチでのんびりしてるだけでも眠ってしまいそうだ。
隣の彼女は眠たそうに目を細めている、やっぱり疲れてるのかなあ。

「あ、そうだ」

いい事思いついた。
思い立ったらなんとやら、早速座る姿勢を直す。

「どうかしましたか?」
「よいしょっと、いや、膝枕とかどうかなって」
「……えっ?」

いつかのお返しってわけじゃないけれど、せめて昼休みくらいはゆっくりできるように。

「なんだか眠そうだったからさ……ダメだったかな?」
「いや、その……本当にいいんですか?」

突然の俺の提案に驚いたのか、あるいは照れてるのか。
ほっぺをほんのり桜色に染めて、彼女が聞いてくる。

「うん、俺は大丈夫だから、おいで、桜空」
「えっと……それじゃあ、よろしくお願いします……」

208『夢現』:2012/10/10(水) 22:08:19.83 ID:pFimRv0x


「なんだか、恥ずかしいですね……でも、暖かくて、なんだか落ち着きます」

俺の膝の上に頭を乗せて、安心したような表情で彼女が俺と視線を合わせる。
こうやって彼女の事を見るのは初めてで、なんだかこっぱずかしくて、思わず視線を上に向けてしまう。

「そ、そっか、それなら良かった」
「は、はい、良かったです」

彼女も改めて恥ずかしくなったのか、ほっぺを赤く染めながら軽くうつむいてしまう。
ああ、こんな風に恥ずかしがってる姿を見てると……

「うん、なんだか昔を思い出すなあ」
「……昔、ですか?」
「ほら、1年くらい前だっけ、俺がベンチで寝ていた時に、桜空が膝枕してた時あったじゃないか、あの時の事思い出してた」
「くすくす、そんな時もありましたね……」
「あの時、膝枕が気持ちよかったって言ったら桜空が照れて走って行っちゃったから、一瞬悪い事しちゃったかなって思っちゃったよ」
「あ、あの時は、その、恥ずかしかったので……」

あの時と変わらない光景、今にも恥ずかしさのあまり逃げ出してしまいそうだ。

「……かわいいなあ、桜空は」
「あの、えっと……、ありがとうございます」

ありのままに言葉にして伝えると、照れながらも軽く微笑んで答えてくれる。
なんだかほめ殺しみたいになってるんじゃないかな、でも、しょうがないと思う。

恥ずかしがる桜空、冗談を言う桜空、笑う桜空。
いろんな桜空が魅力的で、とってもかわいくて、今よりももっともっと好きになっていくんだろうなって。

そんな事を考えながら、彼女の髪を軽くなでる。

「んっ」

最初の恥ずかしさも和らいで、気が緩んだのか眠たそうな声がもれる。

「あ、眠たかったら寝ても大丈夫だよ? 昼休みが終わるまでには起こしてあげるから」
「はい、えっと……おやすみなさい、小波くん……」
「ん、おやすみ、桜空」

秋の風に揺られながら、彼女は夢の中に入っていった。
209名無しさん@ピンキー:2012/10/10(水) 22:09:53.18 ID:pFimRv0x
以上です
210名無しさん@ピンキー:2012/10/10(水) 23:54:35.91 ID:TNGmxxYw
GJです。 桜空はパワポケの中で一番好きな彼女候補なのでこういうほのぼの
した甘い感じの小説はすごく嬉しいです。
211名無しさん@ピンキー:2012/10/10(水) 23:55:21.86 ID:68g0hStt
GJ!
俺の好きなイベントだw
212名無しさん@ピンキー:2012/10/11(木) 22:02:21.24 ID:emGQ5aWC
さらは初めて攻略した彼女だったな
なんか友達に薦められたんで貸してもらって
「パワプロってよく知らないけど女の子可愛いんだな」
って思いながらやってたら投身自殺されてガチで怖かった
213名無しさん@ピンキー:2012/10/12(金) 01:14:39.12 ID:KYt6yAJf
>>209
GJ!
214名無しさん@ピンキー:2012/10/12(金) 07:13:45.36 ID:LlgFY7Ir
プロとポケを一緒にすんなカスが
215名無しさん@ピンキー:2012/10/12(金) 15:19:42.69 ID:K6tkwuwo
バグ金髪組でいつきちゃん浮いてるよね
216名無しさん@ピンキー:2012/10/12(金) 21:54:10.28 ID:QxmXp8NU
そもそも彼女攻略中にぐいぐいと出てくる他のバグ達がおかしい
217名無しさん@ピンキー:2012/10/12(金) 22:09:17.19 ID:58r+zXMd
しまいにはぐいぐい出てくるどころか攻略できるという始末
218名無しさん@ピンキー:2012/10/13(土) 00:18:39.98 ID:Ta0ZObPS
ハゲで金髪?
219名無しさん@ピンキー:2012/10/13(土) 01:52:39.76 ID:ZORYrtD4
>>215
確かに。
まぁ影薄いし、金魚の糞のイメージしかないな。
220名無しさん@ピンキー:2012/10/13(土) 13:42:16.11 ID:wI8f324o
主人公に好意を抱くイベントがないからか?
221名無しさん@ピンキー:2012/10/13(土) 14:08:04.37 ID:BLzuiCC1
単純に出番が少ないからじゃね
リン准はしょっちゅう出てくるしゆらりは攻略できるがいつきはあんまり出番があった記憶がない
222名無しさん@ピンキー:2012/10/13(土) 15:51:35.16 ID:nCJCdtB/
妄想で補うしかないな
223名無しさん@ピンキー:2012/10/13(土) 15:57:25.10 ID:6BV5c+SG
せめてもうちょっとナオ→いつきの百合要素が強ければな
大事な人ランキングでもそんなに上位じゃないし
224名無しさん@ピンキー:2012/10/13(土) 16:01:02.98 ID:dNJ/qDAZ
正直いつきはいてもいなくても良い存在。見た目が可愛いだけで何の意味もない
225名無しさん@ピンキー:2012/10/13(土) 17:32:18.63 ID:5Zqkn79E
>>223
なんだかんだで大事っぽいとは思うなあ
単純に奈桜がいつきをいじるのを楽しんでる節もあるし
226名無しさん@ピンキー:2012/10/13(土) 18:15:50.67 ID:bgQLuRcj
ナオはどっちかっつーとさらとの絡みのほうが重要だからな。いつきは再登場でもすればまた違ったんだろうけど。
227名無しさん@ピンキー:2012/10/13(土) 19:17:47.71 ID:XSubBoIK
いつきが一番浮いてるんだよな・・・
他の金髪キャラはちゃんと緑髪キャラの相棒してるんだけど、いつきだけ相棒って感じがあんまししない
むしろさらの方が相棒してる印象
むしろ他の三人と比べても存在意義がないとは思う
228名無しさん@ピンキー:2012/10/13(土) 19:54:23.41 ID:EKeab2+t
ましろ色の赤毛の彼女みたいに絡ませれば
229名無しさん@ピンキー:2012/10/13(土) 20:50:44.61 ID:iMOLJO2G
またしても流れを切ってしまうようで申し訳ありません。
>>194-199の続き投下します
230名無しさん@ピンキー:2012/10/13(土) 20:53:04.73 ID:iMOLJO2G
『clearな気持ち』後編

「ねぇ京ちゃんってばぁ!なんで朝一人で行っちゃったの?」
「それが普通の高校生だ。お前だって俺が野球やってたときは一人で起きてただろ!」
「それはそうだけど…なんで理由もなくあたしを置いてくなんて…」
「な、なんとなくだよ!俺だって一人になりたい日があるんだ。ほら、授業始まるんだから席戻れ。」

(ごめんな、透…)
こんなに惨めな朝は生まれて初めてだった。正確に言うと昨日の晩からだったが。
とりあえず何事も無く帰宅はしたが、あんなものを見た後に落ち着いてなんていられなかった。
飯を食おうにも箸は進まず、勉強しようにも悶々として手に付かない。
仕方なく自分の部屋にこもって自己処理を、と思ったのだが頭に浮かぶのはあの時の二人。
特に乱れていた木村の姿だった。
上手くは言えないが、なんとなく木村に欲情するというのは何か引っかかる物があり、彼女を対象にする気にはなれなかった。
そこで何を血迷ったか、昨日の小波と木村の姿に、自分と透の姿を当てはめて…
かつて無い興奮と背徳感、いつもの数倍の脱力感…そして罪悪感を味わった。
後悔の深さの度合いが半端じゃない。もはや何をする気にもなれなかった。
「ああっ…ん…いいっ、もっとぉ…!」
「と、透…?」
とっとと眠って忘れようとすれば、夢の中で透が何者かに抱かれていた。
こっちに気付いているのかもわからず、透は俺の目の前でただひたすらに快楽を享受している。
俺は目の前で乱れていく透の姿を何も出来ずに見守ているしかないという酷い夢だった。
悪夢から目覚めてみると元気になっている息子がまた憎らしい。
いつものように朝向かえに行く気になんて、いや顔を合わせる気にもなれなかった。

あいつのことが好きなのは事実だ。それは絶対だ。
しかし不思議なことに、あいつを女として見ていたにも関わらず、性的な対象として見たことが無かった。
長い付き合いだったからか、長らくそう言った目で見れなかった。
あいつのことを好きにしてみたいという想い、あいつのことを汚したくないという想い。
二つの矛盾した想いが透に対して倒錯的な態度を取らせてしまうのだ。

「…」
「ご、五限って実習だっけ?受験期なのにめんどくさいよねー…」
「…そうだな。」
「あははは…あっ、ねえ、その唐揚げ一個食べて良い?」
「いいけど…」
「やったー、ありがと…えい、スキあり!」
「………」
「えっと京ちゃん、二個取っちゃったよ?…怒んないの?」
「……別に」
「や、やっぱり両方とも返すね…ごめんね京ちゃん。」
気まずい。本当に気まずい。
とりあえずいつも通り昼食は一緒にしているだが、どうにも会話が続かない。
いつも通りに会話しようにも、透の顔すらまともに見られない。
何も悪くないのにしきりに謝ってくる透が可哀想だ。本当に申し訳ない。

「どうかしたのかな、あのおしどり夫婦。」
「喧嘩かなぁ…」
「まさかぁ、あの二人だぜ?」
辺りが軽くざわめいている。それもそうか。
自慢じゃないが、ここまで透と険悪になってしまったのは初めてだ。
俺達のことを知っている奴なら誰でも、何かおかしいことに気が付くだろう。
231名無しさん@ピンキー:2012/10/13(土) 20:54:17.38 ID:iMOLJO2G
「初めて作ってみたけど、親子丼美味しい?」
「うまいうまい!弁当にはどうかと思ったけどかなりイケる。」
「フフ、よかった。なんかお弁当って考えると変に緊張して上手く捌けなくて…
 台所中それが走り回って大騒ぎだったのよ。」
「つまり…昨日までは生きてたのかこの鶏肉。」
…一部例外もいるようだ。よりによって事の元凶となったあのカップルである。覗き見して勝手に悩んでる俺が悪いんだけど。
それにしても妙だ。二人とも普段通りだというのが。
あそこまで恥ずかしい目に合わせられて木村は怒らないのか、小波は少しも後ろめたくはないのか、等々気になるところが多い。
…慣れてるのか?
何にせよあんなとても人には見せられないような(見ちゃったけど)出来事があった後でも普段通りでいられる二人の仲がうらやましい。
こっちは透をオカズにしただけでこんなことになっているというのに。
「…また木村さん?」
ぼそりと呟きが聞こえ、隣を見てみる。透の様子は穏やかではなかった。
箸を持つ手はプルプルと震え、顔は真っ青だ。
「えっ?」
「ま、まぁ木村さんスタイルいいし、可愛いもんね。」
「…おい」
「キツそうに見えて、性格も良いし、仕事もしっかりこなせるし。
 …あのモテモテキャプテンがゾッコンなだけはあるよね。私なんかよりずっと…」

ガンッ!!

「!?」

無意識のうちに左の拳が机に打ち付けられていた。
「…………ご、ごめん京ちゃん…軽はずみで変なこと言っちゃって。」
もはや透は驚きを通り越し恐怖していた。
張り詰めた空気が漂う中、目を潤ませながらひたむきに透は謝ってくれる。

振り返ってみれば、今日、透はずっと俺に謝っているじゃないか。
昨日は嫉妬して欲しいだの考えておきながら…最悪だな、俺。
「……透は悪くない。」
「えっ?…で、でも。」
「身勝手な俺が悪かったんだ。」
口元に手を当て、目を見開く透。何があったのかわかっていないようだ。俺自身もよくわかっていないが。
「あたしは、別に…」
「今日、一日本当に感じ悪くてゴメン。」
「そ、それはまぁ…」
「……許してくれ。」
「ええっと、その…うん、なんかよくわからないけど、許してあげる…」
少し戸惑いを見せたものの、透はいつもの笑顔を見せてくれた。心底ホッさせてくれる笑顔を。
「お、おう…ありがとう、な。」
なんとなく恥ずかしくなって辺りを見渡すと、教室の連中全員が、あの二人を含めて、こちらに目を向けていた。
これまたとても恥ずかしい。
232名無しさん@ピンキー:2012/10/13(土) 20:55:59.48 ID:iMOLJO2G
「…あっ!そ、そうだ!明日休みだから京ちゃんの家で勉強する約束だったよね!!」
「そ、そうだったな!じゃあ部屋の片付けしとくからな!茶菓子は期待すんなよっ!」
「お、オッケー!」
バツが悪いのを何とか誤魔化そうと勢いに任せて適当な話を始める。
「あれは仲直りの印に、家に連れ込んで…ってことか?」
「でも八坂さんから言い出したって事は…」
「くそー御影の奴!」
再びざわめきが始まる。どうにも墓穴を掘ったらしい。もうどうとでもなれ。
「なぁ、冴花も俺の家で…」
「本当に勉強できるんでしょうね?」
「そ、それはまぁ…」
キャプテン救いよう無さ過ぎる。


「スゥスゥ…」
「そんなこったろうとは思ってたけどな。」
鉛筆を軽く握り、こたつに足を突っ込みながら可愛い寝顔を見せる透。
山場の試験を終え、それが帰ってきた三日後に気合い入れて勉強など無理な話。
その状態で寝ぼすけのこいつが頭寒足熱の状況に入れば意識を失うのも当然だ。
「きょうちゃ…ん」
「!?」
眠りながらえへへと聞こえそうな笑みを浮かべている。
こいつ、いったいどんな夢を…
あの時は勢いで家に来いと言ってしまったが
正直なところ、ここ数日透のことで悶々としているというのに、誰もいない空間に二人っきりになる、というのは避けたかった。
「あぁちくしょう…!」
まぁ真面目に勉強すれば、とも思っていたのだが既に遅い。
暖房の効いた部屋はやや暑いから、と薄手のシャツ一枚になってしまったのもなおさらタチが悪い。

「…」
色々と辛抱堪らず、勝手に指先が頬を突いてしまう。
意外な柔らかさが伝わってくる。柔らかさだけで無く、すべすべとした肌の感触も心地よい。
「寝てるよな…?」
腕や肩にも触れる。小柄だとはわかっていたが、予想以上に小さく、細かった。
233名無しさん@ピンキー:2012/10/13(土) 20:57:20.07 ID:iMOLJO2G
「なんでこんなに可愛いんだよ…」
ダメだとわかっていても手が止められなかった。胸を高鳴らせながら、彼女の胸に手を伸ばす。
(起きるな起きるな起きるな…)
むにゅり
柔らかく、それでいてみずみずしい弾力が指先に伝わってくる。
小さな身体の割に、彼女のそれは決して小さくはなかった。
服越しでは飽き足らず、服の中に手を突っ込んで下着を無理に外そうとする。
下着越しの感触も魅惑的だが、そこで立ち止まる気は毛頭無かった。
「……んぅ…」
外し方がわからず悪戦苦闘している間、透が小さく声を上げる。
その声を耳にしたとたん我に返った。

「…何やってんだ俺」
ここにきてようやく自分がとんでもないことをやってしまったことに気が付く。
どう見ても女性の寝込みを襲っている犯罪者でしかない。いや犯罪者だとかそれ以上に…透に嫌われる。
どうすればいいんだ!?
正直に告白?確実に嫌われて通報されて終わりだが、やっぱり報いを受けるべきか?
嘘で誤魔化す?嫌われなくて済むかもしれないが、気まずくて今まで通りじゃいられなくなるのは変わらないぞ?
夢オチ?ここで爆発が起きて目が覚めてなんだ夢か、で万事解決…ちょっと冷静になろう。
そもそもまだ透は寝ている。気付く気付かれるを考える前に少し頭を冷やすべきだ。
寝ている透を後にして冷蔵庫から新しく麦茶を一本取り出す。
(落ち着け、落ち着け、落ち着け…)
全然落ち着けなさそうな自己暗示をかけながら冷たい麦茶を飲み干す。2Lボトルが一気に半分以上空になる。
よしっ!ちょっとは頭が冷えた(熱力学な意味で)!
そそくさと透の元に戻って正面に座り込む。透はまたこたつに突っ伏して眠っていた。
とりあえずはこのまま放っておいていいか…ん?
先ほどからずっと眠っているように見えるが、何か違和感がある。
あれだけ透のことをジロジロと眺めていたからか、何かに感づいてしまったらしい。
「あぁ、シャーペンか。」
シャーペンを持つ手が入れ替わっていた。
なるほど眠っている間にそれを落としてしまって、それで眠ったまま別の手で無意識に…ってんなわけあるかい。
「ひょっとして…起きてるのか?」
「…バレちゃった?」
ムクリと起き上がる透。何気ない風を装ってはいるが、心なしか顔が赤い。
俺がお茶を飲みに行ってる間に目を覚ました、と言うわけではなさそうだ。
「………いつから起きてた?」
「えっと、肩触られた辺りから…」
つまりその後の変態行為をキッチリバッチリと覚えているわけですね。…これはひどい。
「その…楽しかった?」
なぜか明るい笑顔で問いかけてくる。なるほど、怒りを通り越しているのか。
「………」
何かを言おうにも、声が絞り出せない。
先ほど散々潤わせた喉がカラカラに乾ききっている。
234名無しさん@ピンキー:2012/10/13(土) 20:59:56.54 ID:iMOLJO2G
俺の10年間の恋はここで終わってしまったのか。何とも情けない終わり方だったなぁ。
意外とあっさりしているというか、物凄く悲しいとかじゃないな。後で思いっきり泣きそうだけど。
とりあえず後日キャプテンには八つ当たりしてもバチはあたらないんじゃないか。
「私って…可愛いんだ。えへへ。」
そんなところまで聞かれていたのか。
後の祭りとなった今でも恥ずかしいのは変わりない。
というかとっとと怒鳴るなり殴るなり蹴るなりして欲しい。
変な意味じゃ無いしそういう趣味も無いが、このまま焦らされるのはもう…
「よかった…京ちゃんに嫌われてなくて。」

…何を言ってるんだ?こいつは。
「そ、それってどういう…」
「だって、京ちゃんは私のこと可愛い、って思ってくれてるんでしょ?」
いつもの、いや、いつも以上ににこやかな笑顔を見せてくれる透。
「それは、その…そうだけど。」
「つまり、私のことが好きだってことだよね?」
透はワクワクとした目でこちらを見つめ、返事を待っている。

―――なんだ、そういうことだったのか。

「あぁ、そうだな…ずっと、前から、好きだったよ。」

顔から火が出る、という表現は大げさなものでは無いらしい。

「…私も!」
いっそう目を輝かせる透。こんなに嬉しそうな彼女は初めて見たかもしれない。
まさかあんな最悪の状況から、どうしても踏み込めなかった一歩を踏み出せるとは思っても見なかった。
結局自分から踏み込めない意気地無しのままになってしまったが、それでも嬉しいものは嬉しい。
というかそんなもの気にならなかった。

「ねぇ京ちゃん京ちゃん。」
「な、なんだ?」
正面に座っていた透が隣に座り込む。急な彼女の行動にどぎまぎしてしまう。
「もう一度聞きたいんだけど、楽しかった?」
「何のこと…って、まさか、さっきの…」
先ほどと異なり、悪戯っぽい笑みを浮かべる透。
その顔をまともに見ることができず、明後日の方向に目をそらす。
235名無しさん@ピンキー:2012/10/13(土) 21:02:16.20 ID:iMOLJO2G
「なんか夢中になってたじゃない?」
「楽しかったか…って言われてもわからないな。なんかもうわけわかんないまま手が動いてた。っていうかお前嫌じゃ無かったの…え?」
顔を上げると目の前に透の顔があった。

ちゅっ

一瞬何が起きたのか理解できなかった。
3秒ほど思考停止した後に透とキスしたことがわかった。
「おっ、お前…」
うろたえる俺を見て楽しそうに微笑む透。恥ずかしいのを無理しているようではあるが。
「ビックリしたけど…別に嫌じゃ無かったよ?
 襲われちゃっても、まぁ…って思いながら寝てたくらいだし。」

…お前は何を言っているんだ。
お前は俺をどうしたいんだ。それはOKサインなのか。

「…我慢しなくていいのか?」
「えっ…?」
「だから、その…お前を抱いてもいいのか、って聞いてるんだ。」
「…………うん、いいよ。好きにしても。京ちゃんになら…」
透は頬を染め、囁くようにそう言った。

「……ん」
今度はこちらからキスをしかける。透の口からわずかに息が漏れる。
拙く、何ら変化の無い、接吻と呼ぶより口付けと呼ぶのが相応しいキス。
甘美な感触だったが、『許可』をもらったこの身体はそれだけでは到底満足できなかった。
透の体を両手で抱きしめ、口内へ舌を侵入させる。
そのまま透を組み敷くように押し倒す。
「…んぅ…ちゅる、んんっ!」
自分の舌で透の舌を絡め取り、歯の裏側を舐め上げ、唾液を送り込む。
胸におさまっている透が軽くもがき、室内には淫靡な水音が響く。
十分にその感触を楽しんだに口を離す。
銀色の橋が俺達の口と口を繋ぎ、すぐに落ちた。
瞳と唇を潤ませる透。赤みを帯びた頬がまた愛くるしい。
荒い息のまま、俺を切なげな目で見つめてくる。

「京ちゃん…ひょっとして、経験ある?」
「…あるわけないだろ。なんでそんなこと聞くんだ。」
もじもじしながら、たどたどしく口を開く。
「だって、キス、すごく上手だったから…」
「お前…誰かと比べてんのか?ひょっとしてお前こそ誰かと…」
「な、ないないっ!」
ぶんぶんと首を横に振る透。まるで子供のようで微笑ましい。
「と、とりあえず…脱がすぞ?」
「うん…」
236名無しさん@ピンキー:2012/10/13(土) 21:04:17.18 ID:iMOLJO2G
そのまま彼女の服に手を掛ける。
緊張で震える手を押さえながら、少しずつ透の肌を露わにしていく。
視覚に入る肌色成分が増える度に互いの興奮が高まる。
「つまんない身体でゴメ…っ!?」
「あっ、悪い…勝手に。」
透の下着を脱がしたあたりか、気が付いたら柔らかな双球に指を沈ませていた。
どこがつまらない身体なもんか、そう言いたくなるほどそれは美しく感じた。
「えと、続けていいか?」
「……」
無言でこくりと頷いてくれた
どうすればいいかなんてわからないので、とにかくその感触を楽しむことにした。
先ほどの一件から、巨乳とは言えないまでも、決して小さくは無いことがわかっていた。
性的興奮と彼女への好奇心が入り混じって暴走し
痛くしないことを心がけながら無我夢中で胸をいじり倒した
「ふぁ…っ……んぁ」
透の口からわずかながら嬌声が響く。
自分勝手にやっているようで、なんとか彼女を感じさせることができているようだ。
状況は悪くない。そのまま透の胸に触れつつ後ろに回り込む。
あっけにとられる透を後ろから抱き、残っていた下着を片手で引き下げ、わずかな茂みに覆われた秘部を探る。
「っ……!!」
声こそ上がらなかったものの、小さな体が一際大きくビクンと震える。
「京ちゃ…ひゃぅっ!」
そのまま割れ目に指を這わせるとか細い悲鳴が上がる。
「わ、悪い…ダメだったか?」
「ちょっと、びっくりしただけ…おねがいだから、続けて…」
振り向きながらそういう表情はとても艶やかで、こちらの理性をゴリゴリと削られてしまう。
自分を抑えながら、なんとかそちらの愛撫に移る。
「ん…あぁっ、そこ…だ、だめ…」
人差し指と中指を侵入させ、押し広げてみる。
中の抵抗が弱まったのを確かめると、もう少し奥へ進めたりして全体の感触を確かめてみた。
「んあっ!きょ、京ちゃん…っ!ああっ!」
どう考えても、おぼつかない手つきなのだがそれでも透はちゃんと感じてくれている。
(よくわかんないけど、こんなもんで十分だろ…)
もう透のそこは十分すぎるほど愛液で満ちていた。
胸の中で息も絶え絶えになっている透をその場に寝かせる。
「そろそろ、いくぞ…」
透は恍惚とした表情のままだ。正直言って、エロすぎる。
俺はそのままベルトに手を掛け、下着ごとずり降ろす。

「ちょ、ちょっと待って…」
俺のモノをみて唖然としていた透だったが、何かに気付いたかのように制止を入れる。
「どうし…え?」
「あたしばっかりじゃ…悪いから…」
237名無しさん@ピンキー:2012/10/13(土) 21:05:58.19 ID:iMOLJO2G
そう言って透は身を起こしつつ、肉棒を恐る恐る口に含んだ。
「はむっ……ちゅぅ……」  
「と、透…」
肉棒が透の生暖かく、柔らかい粘膜に包まれ、高ぶっていたそれを形容しがたい快楽へと誘う。
あの透が肉棒をしゃぶっているという事実が視覚的興奮をさらに煽る。
「…っ…」
上目遣いでこちらを見つめる様子が刺激的すぎて、腰が引けてしまう。
拙い舌使いだったためなんとか堪えられそうだが、いい加減ヤバイ。
口の中に出すわけにも行かないし…
「透…そ、そろそろ…」
「ふぇ…?」
「…いや、もう出そうだから…やめていいぞ?」  
キョトンとする透。口からそれを離そうとはしない。そして…
「………んぐっ、んむぅ!」
「ば、ばかっ…!あっ…」
いきなり喉奥まで肉棒を吸い込まれてしまう。
今までの緩やかな動きと違い、とにかくこちらをイかせようという意思が見て取れた。
「くっ…!」
絶え間なく顔を前後させ、ぺろぺろと肉棒を舐め続ける。
先端が暖かい喉奥に何度もぶつかる感覚が堪らない。
技術など無いが、といってもあってもわからないが、とにかく勢いで頑張っている透のフェラチオ。
相当の負担がかかっているだろうに、手が抜かれることは無かった。
「……ず…んん、ちゅぶ、ぢゅぷぢゅぷ、じゅるるる!」
「ううっ…」
いつごろからか、透は口内で俺のモノを吸い出し始めた。未知の快楽にさらされ、腰がガクガクと震え始める。
「じゅぽ、じゅぽ、じゅぽ、じゅぽっ、じゅぽっ、じゅぽっ、じゅぽっ!」
「もっ、もう…」
気が付けば透の頭を押さえて、腰を振り立ててしまっている。
それでも透が怯むことは無く、むしろ今まで以上に口の中で俺のモノを締め上げる。
「んぢゅぅぅぅぅぅ、ずちゅ、ぢゅるるっ!」  
「透、でちゃう…でちゃう、も、もお…うぁぁ…!」  
「ぢゅるるっ、ぢゅるるる、ぢゅるるるるるる!!んむぅ!?」  
トドメとばかりに頬をへこませ、勢いよく吸い上げる。
欲望が解放され、かつて無い程の射精感が身を襲う。快楽のあまり腰が砕けた。
「はぁ、はぁ…」
「…んぐ……んぅ……んぐぅ…コクン」  
目をギュッとつぶりながら喉を鳴らす透。まさか…
「お、お前…」
「………飲んじゃった。」
透はどこか恥ずかしそうに笑みを浮かべる。いつもと少し勝手の違う、淫らな笑みを。
10年以上一緒にいながら、こんな透を初めてみた。

「っ…」
「うわぁ…全然おさまらないね。」
少し驚いた様子で俺のモノを見つめてくる。
おさまらないのは他ならぬ透のせいなのだが、それには気付いていないようだ。不思議そうな顔をしている。
そのまま膝を付けて座り込んでいる透を優しく寝かせる。
「うあっ…」
「こ、こんどこそいくぞ。」
先ほど以上に濡れぼそった透のそこに先端を押し当てる。
238名無しさん@ピンキー:2012/10/13(土) 21:07:32.35 ID:iMOLJO2G
敏感な部分がくちゅりとした感触に襲われ、思わずびくついてしまう。
「ふぁ…」

ずりゅりゅっ!

「っっ!!」
膜を突き破り、キツい膣内を肉棒で抉り、少しずつ埋め込んでいく。
透は声にならない悲鳴を上げ、ギュッっと俺に手足を絡ませてくる。
「ぃ、いたぁ…」
「大丈夫か…?」
「う、うん…続けて。」
目尻に涙をためながらも、決して「やめて」とは言わない透。
その想いを無下にしないよう、ゆっくりと腰を進め…
「はいった、ぞ…全部…くっ…」
「うん、奥まで…あぅ…」
初めて男を受け入れた透の膣は大層狭く、今すぐにでも腰を動かしたい衝動をなんとか押しとどめている。
「なんか初めての、感覚ってか…キツイな。」
そう言ってゆったりと腰を動かし始める。まだ透はギュッと目を閉じ痛みを懸命に堪えている。
それを見てしまうとどうにもやりずらく感じてしまう。

「ぅ…ね、ねぇ、京ちゃん…」
まだ涙の跡が消えていないが、透は嬉しそうに笑いながら話しかけてくる。
「どうした…?」
「遠慮しなくて良いよ…好きなようにやっちゃって。」
「くぅっ…!」
その言葉を聞いた瞬間、堰が切れたかのように猛然と腰を前後させていた。
「んあっ…ふぁあっ!…んんっ」
「透、かなり気持ちいい…!」
ぎゅうぎゅうと締め付けるのにも構わず肉棒を抜き差しする。
透は眉根をひそめ、まだ続く痛みを感じながらも、段々に順応して来ているようだ。
「んっ、あっ、きょ、きょうちゃ…!あああっ!」
「はぁっ…と、透っ!」
互いの名を呼び、抱きしめ、快楽を求め合う。
性感が高まるにつれて腰の動きが激しくなるが、もう透の秘所はずちゅ、ずちゅっと湿った音を上げて悦んでくれている。
少し余裕ができた肉壁を抉る感覚がたまらない。
「ひゃ、あ! ふゃあ! らめっ!京ちゃ…はげしすぎ…ひぅう!」  
「悪い、我慢できねえっ…!」
ただもう欲求の赴くままに、下で繋がったままの透を強く抱きしめ
発情期の獣のごとく、肉棒を透の狭い膣内に何度も何度も突き立てる。
239名無しさん@ピンキー:2012/10/13(土) 21:09:26.51 ID:iMOLJO2G
より激しい責めに、透は身体をがくがくと揺らしながら、ひときわ高まった嬌声を張り上げる。  
「あああっ、ひゃあんっ、らめえっ!おくきちゃう!おくぅっ!」
「も、もうちょっとだから…うぐぅっ!」
透の中がビクビクと震え出し、俺のモノをまた悩ましく刺激した。
もはや全力で透の蜜の詰まった淫らな肉壷に自分を打ち付ける。
「…っ!でる!もう…っ!だすっ!透の…中にっ!」  
「中…ぁあっ!?なに、そ、それって、あ、らめ、ゃああああっ!イっちゃ、ぁああぁぁあああああ!!」
先に透が絶頂を迎え、咥え込んだモノもきゅうううっと一気に締め付け、俺のモノを搾り取ろうとしする。
「っくう!透っ!っっっ!!!」
その締め付けの直後、俺は二度目とは思えない量の精液をどくどくと透にぶちまけていた。

「はぁ、はぁ、透…」
「京ちゃんの…あたしの中に…」
俺の下で仰向けになって、行為の余韻に浸っている透がうわごとのように呟く。
肉棒を引き抜いたそこからは白濁液が溢れていた。いきおいのままに自分がやらかした事に気付く
「あっ…それは、その…」
「責任取ってね?…んむ」
「…うわっ」
いきなり透が身体を起こし、軽く口付けてきた。
思わず間抜けな声を上げると、透がこちらを楽しそうに見つめていた。
「わ、わかった…」
「えへへ…これからもよろしくね!」
こいつ、ひょっとしてわざとやってるのか?
…と思ったが、そのにこやかな笑顔を見ているとそんなことどうでも良く思えた。



「うわぁ、やっぱり昨日何かあったんだよ。」
「大人の階段のーぼるー、ってやつだな」
「でもあいつら幼稚園の頃からだろ?なんで急に…」
バレバレである。
240名無しさん@ピンキー:2012/10/13(土) 21:12:22.90 ID:iMOLJO2G
何というか、そういう雰囲気というものはあっさりとわかってしまう物なのか
俺と透の関係の変化は一日のウチに自然と知れ渡っていた。
何とか言おうにも『昨日何かあった』というのは紛れもない事実なのでどうしようもない。
「すぅすぅ…」
透はと言うと、朝の弱さを自覚しながら弁当を作ろうとした結果、無理がたたって大半の授業で爆睡していた。
それだけならまだよかったのだが、授業中に寝言で俺の名を高らかに宣言してくれたおかげで、更に好奇の目にさらされるハメになった。
おそらく野球部元マネージャーの影響なのだろうが、自分のスペックをわきまえろと言いたい。
そういえば、と思って小波を見ると、いつも通り木村と談笑していた。
「そうだな、もしドラフト一位になれたらまた…」
「ちょ、ちょっとまってよ。あんまり恥ずかしいのは…」
事情を知っている俺からすれば穏やかじゃない内容なのは明らかだが
ある意味、流石はキャプテンといったところか。うらやましい気も…
……うらやましい?…そうだ!

お昼、中々に美味しい透のお弁当をつまみながら話を切り出してみる。
「なぁ、透、お願いがあるんだけど…」
「どうしたの?何でも言って!」
何でも、という表現で思わずドキリとしてしまうが、そこは堪える。
俺だって男だ…少しくらいそういうモノに興味がある。
「もし、俺が次のテストで、合計点でお前に勝ったら…」
「勝ったら?」
「………」
「京ちゃん?」
「…………一緒に…ナマーズパーク行こう。私立入試…終わったころ…」
「いいけど、別にそのくらいいつだって行ってあげるのに…」

誰か「この意気地無し」と俺をぶん殴ってください。情けなさ過ぎて死にたくなる。

「じゃああたしが勝ったら…」


「京ちゃん!次はあれに乗ろうよ!」
賭けには負けてしまったのだが
『自分が勝ったらナマーズパークで主導権を握る』という透の賭けの結果、二人で遊びに来ている。つまり結果は変わっていない。
なんとなくやるせなく思えたが、受験勉強の息抜きに二人で遊ぶというのが非常に楽しいのは事実だ。

「ねぇ、もう一度聞きたいんだけど。」
「何を?」
「京ちゃんって、私の事好きだよね?」
「ん?まあその…そうだな」
「えへへ、私も!」
241名無しさん@ピンキー:2012/10/13(土) 21:13:39.48 ID:iMOLJO2G
以上です
誤字脱字等あるかも知れませんがご了承ください。
242名無しさん@ピンキー:2012/10/13(土) 22:13:32.98 ID:2vYNyJcz
GJ
続き読みたかったんで良かったです。
また小説読んで見たいと思える作品でした‼
243名無しさん@ピンキー:2012/10/13(土) 23:53:47.69 ID:EJH1g4bm
GJ
244名無しさん@ピンキー:2012/10/14(日) 01:09:25.38 ID:t4ihhUbA
GJ!
神だなw
245名無しさん@ピンキー:2012/10/14(日) 08:45:00.31 ID:+GPepmHO
GJ!
全体的に楽しめたけど
ちょいちょい入ってくる13主にワロタ
246名無しさん@ピンキー:2012/10/14(日) 13:40:46.23 ID:HelqexEi
GJでした!
終始2828しながら読ませていただきました。
247名無しさん@ピンキー:2012/10/14(日) 22:16:30.87 ID:jlwkqHb9
自分の好みに合わせてくれるゲームは
害悪キチガイクズオタクにとっては面白いかもしれないけど
きっともっと小さい子供は受け付けないだろうね
きっと最初の頃の気持ちを忘れて
このゲーム作っちゃってんだろうね。 駄目だねもう。
248名無しさん@ピンキー:2012/10/14(日) 23:26:32.64 ID:UcsQcrr7
249名無しさん@ピンキー:2012/10/14(日) 23:28:14.02 ID:kCSvqkF3
誤爆かな?
>>241
GJ!
250名無しさん@ピンキー:2012/10/15(月) 01:10:46.71 ID:1VNAo86P
こういう雨降って地固まる系の話っていいよね
それを期待しながら、固まらないまま終わるBADモノ見たときの絶望感半端ないけど
251名無しさん@ピンキー:2012/10/15(月) 19:21:27.82 ID:xdUXN63R
甘くてとても楽しめました。GJです。
252名無しさん@ピンキー:2012/10/15(月) 23:10:32.47 ID:WT474PON
ルッカってイカ娘のシンディに似てない?
253名無しさん@ピンキー:2012/10/16(火) 18:15:39.52 ID:3ZAYOPuN
>>252
あんな怪しいバカ女と一緒に・・・クシュン!
254名無しさん@ピンキー:2012/10/16(火) 19:31:55.18 ID:g+EI0Yii
ジャジメントのジオット直属の部下って女性が多いよな。絶対ジオットをめぐる内紛とか起こってると思うんだ。
255名無しさん@ピンキー:2012/10/16(火) 21:15:26.02 ID:yppQgTDg
端からエアレイドに殺されそうな気もする
256名無しさん@ピンキー:2012/10/16(火) 22:01:07.93 ID:0APoNli+
ファ身通にパワポケ15がこないんだが
257名無しさん@ピンキー:2012/10/16(火) 23:29:43.19 ID:g+EI0Yii
≪254 マゼンタはルッカを利用してライバルを排除しようとしそうだな
258名無しさん@ピンキー:2012/10/17(水) 00:11:39.55 ID:yPeDvBBQ
デスマスの能力でも言われてたけど
ルチアの能力って絶対エロいことに使えると思うんだ
259名無しさん@ピンキー:2012/10/18(木) 00:11:46.16 ID:5kHOpeiR
今日10月18日は桜姉妹の誕生日でさらの小説を書いたんですけど10主が
すごく暗いんですけど・・載せていいですか?

あと初々しい系なんですけどエロは加えた方がいいですか?
260名無しさん@ピンキー:2012/10/18(木) 00:49:40.92 ID:E4Uc/58k
とりあえずテンプレを読むんだ
読んだ後で条件を満たしていたら是非投稿してくれ
261名無しさん@ピンキー:2012/10/18(木) 16:53:46.92 ID:VQ5eXWX/
2年振りくらいに見に来たらあんまり過疎ってなくて安心した
262名無しさん@ピンキー:2012/10/18(木) 18:22:36.06 ID:ApPZElOL
去年浪人したのにまた指名するとか鬼や
しねゴミ
はいこの糞スレ終了
263名無しさん@ピンキー:2012/10/18(木) 18:46:13.73 ID:TlWKAPnN
≪258 ルチアの能力が暴発してジオットをめぐるジャジメント女性メンバー達の内紛が始まるって話を思いついたんだが。
264名無しさん@ピンキー:2012/10/18(木) 19:53:32.97 ID:yy8k/iQe
>>263
おせっかいかもしれないけど
アンカーは「>>レス番」で出来るぞ
265名無しさん@ピンキー:2012/10/18(木) 21:03:45.75 ID:eBlsUarh
そもそもジオットは嫁さん一筋だしなぁ。
他の女を抱くジオットは想像つきにくい。
266名無しさん@ピンキー:2012/10/18(木) 21:49:09.03 ID:E4Uc/58k
メロンパン苛めて楽しんでる姿は想像できるんだけどなw
屈辱するためだけに陵辱っていうシチュならありかもしれない
エアレイドには少しだけ気を許してるとかも
267名無しさん@ピンキー:2012/10/18(木) 23:48:45.84 ID:5kHOpeiR
秋で甘い感じを書きたかったので桜姉妹誕生日祝いとして書きました。

題名は「桜舞う空〜光射す方へ〜」です。

・エロなしです。

・10主はオリ主です。 このまとめサイトは苗字が小波になってるのでそれに合わせました。 設定が独自で途中に暗い話が入ります。 不快感を与える恐れがあるので気をつけてください。


俺は小波 隼人(こなみ はやと)。


ここ親切高校の野球部の前キャプテンとしてチームを率い、夏の甲子園大会初出場、初優勝という快挙を達成した。


荷田君や越後、官取、岩田、田島といったチームメイトの力もあったが・・


やっぱり目の前の彼女、芳槻さらの存在が大きかっただろう。



中学までの俺は目立たない選手でレギュラーと控えを行き来するような選手だった。


でも、彼女のおかげで自分のためだけでなく誰かのために頑張ろうという気になれた。


それに誰かに応援してもらえる事。それだけでこんなに力が出る・・


孤独だった昔の俺はそんな言葉を信じなかっただろう。



あの熱戦の甲子園大会から早2ヶ月半。

すでに秋は深まり、だんだん寒くなりつつある。


俺は今学校の屋上にいる。もちろん最愛の恋人であるさらと一緒だ。



甲子園が終わってからは授業と身体をなまらせないよう、たまに練習に顔出す時以外はこうしてさらと屋上で話をしている。

学校の勉強は正直好きになれないが昼休みに彼女と屋上で話したり彼女に膝枕してもらって少し眠ったりするのが俺にとって一番の楽しみだ。

たまに彼女は食堂で作ってきたお菓子と紅茶を持ってきて二人で食べるのだが、彼女の作るお菓子は本当に美味しい。


(優しくて、可愛くて、料理が上手で・・俺こんな彼女が出来て幸せ者だな・・この子と結婚したい。)


まだ高校生だというのに、そんな事を思ってしまう。


268名無しさん@ピンキー:2012/10/18(木) 23:51:10.53 ID:5kHOpeiR
さて、そんなある日・・


「あの・・小波君。」


「何、さら?」


「買いたいものがあるんですけど・・今週末外出しませんか?」


「いいよ、最近プロのスカウトさんと接触したりして・・さらとゆっくり話せなかったもんね。今週末行こうか。」


(そうだ・・今の季節、あそこは見頃かな・・)


「ねえ、さら。買い物が終わってからでいいから行きたい所あるんだ。もし良かったら一緒に行かない?」


「いいですよ。楽しみにしてます。」



(あの場所は子供のころからずっと秘密にしてたけど・・さらに教えてあげよう。初めての彼女なんだから。)


そして、週末・・・


行きたい所というのは俺が生まれ育った場所だ。 



高校進学で離れるまでここで育った。


高校からは離れているが、そんなに遠くは無い。



だからさらの買い物が済んでから行くのはそう大変では無かった。




(さらの奴、何買ったんだ?買ったの駅前のデパートだったし、「買うの一人で見させて下さい」って珍しい事言ってたし・・・買った時にラッピングされてたから中身わからなかったんだよな・・
聞いても「内緒です。でも小波君が喜びそうなものです。」ってしか答えてくれないし・・・俺が喜びそうな物・・・いやまさかな・・)


269名無しさん@ピンキー:2012/10/18(木) 23:53:30.82 ID:5kHOpeiR
「小波君?」


「ん・・・何?」


「何か・・難しそうな顔をしてたので・・どうしたののかなって思って・・」


「ああ、心配しなくていいよ。少し考え事してたんだ。」


今、俺は彼女に自分が生まれ育った町を案内している。


中学の時の事を思い出してしまうので正直気が引けた気もしたが・・・



彼女をどうしても連れて行きたい場所があったんだ。



いろいろな場所を案内していて、今公園で休憩している。目的地はもうすぐだ。


「さら、振り回しちゃってごめんね。大丈夫?」


「大丈夫ですよ・・それに、小波君と一緒にいて、ゆっくり話せるんですから・・嬉しいです。」


「さら・・・」


こんなに自分の事を想ってくれる子がいる・・・昔の自分なら考えられない事だ。


「何か飲み物買ってくるよ。紅茶でいい?」


「あ、ありがとうございます。お願いします。」



(さらは紅茶が大好きだからな・・あるかな?)


自販機を見つけ、飲み物を買って戻ろうとした時・・過去の傷を思い出してしまったんだ。


270名無しさん@ピンキー:2012/10/18(木) 23:54:55.24 ID:5kHOpeiR
「あれ?お前・・・やっぱりそうだ。小波じゃん。わかんなかったよ。」


「お前・・・」


地元に戻って一番会いたくない人間に遭ってしまった。


中学時代俺をいじめていた張本人だ。


「ジュース持って・・相変わらずパシられてんの?甲子園で優勝したチームのキャプテンで4番だと思えないぜ。同い年の連中と「絶対あいつがキャプテンでレギュラーをになれたの何かの間違いだ」って言ってたけど・・やっぱそうっぽいな。」

「こいつ確か小波だっけ?野球部で地味なやつだったよな。」


一緒にいた仲間らしき男が声をかける。


クラスは違うが確かこいつも中学の同級生だったはずだ。


「ああ、俺がチームの4番でこいつ控え。小学生の時結構強いチームの4番でバッティング悪くないから最後の大会でレギュラーで活躍してたけどそれもまぐれなんじゃねえかって言われてる。試合の時スコア書いてたりノート付けたりして・・暗い奴だったよ。」


奴の言ってる事は確かに事実だ。


しかしスコアを書いて外から野球を見ていたのは高校進学を契機に外野手からキャッチャーとしてコンバートした後、リードや戦術面を考える際にとても役に立った。


中学時代は嫌な思い出が多かったが・・・無駄な事ばかりではなかった。


「こんな目立たない奴がプロ候補とか・・スカウト何考えてんだ?」


やめろよ。  やめてくれよ。



俺は変わったはずなのに・・・・



またこんな目に遭わなきゃいけないの・・・・?



嫌だ、嫌だ・・・・誰か助けてよ・・・


271名無しさん@ピンキー:2012/10/18(木) 23:56:46.90 ID:5kHOpeiR
「小波君!探しましたよ!」


「さら・・・」


戻ってこない俺をさらが心配して探してくれたみたいだ。


「誰?この女の子?」



「へぇ・・この娘、可愛いじゃん!お前みたいな奴にはもったいないよ。生意気なんだよ・・小波が彼女なんて。」


「ねえ、俺らと一緒に遊ばない?こんな暗くて気持ち悪い奴と一緒にいるのより万倍楽しいよ?」



(やめろよ。 俺の彼女に触るな!)


パァン!!


仲間の奴が彼女の腕をつかむ。その瞬間、乾いた音が聞こえた。



恥ずかしがり屋で気弱な彼女が男の手を払ったのだ。


「私は・・この人の恋人です。彼は私に本当に優しくしてくれて・・・私にとって大切な人なんです!暗いとか気持ち悪いなんて・・・彼の事を馬鹿にしないでください!」


「さら・・・」



「あ〜あ、つまんねえの。良かったじゃん、小波。こんな可愛い子が優しくしてくれて。」


「おい、もう行こうぜ。」



そうして彼らは立ち去った。



「小波君・・・・行きましょう。」


そして公園のベンチに腰掛け、買ってきた飲み物を飲んだ。

272名無しさん@ピンキー:2012/10/18(木) 23:57:44.24 ID:5kHOpeiR
買ったコーヒーの苦さがまるで過去の自分の傷をえぐってるみたいで身にしみた。


(俺も紅茶にすれば・・よかったかな?)


そして俺は下を向いたまま、重い口を開いた。


「さらは・・・俺と付き合って良かった?」



「どうしたんですか?急に。」


やめろ。


弱気を伝えたら、大好きなさらも守れないのに・・


彼女に心配かけるな。



そう思ったけど、俺は口を開いた。


「あいつ等も言ってただろ?「小波のくせに生意気だ。」ってだからもっとかっこいい子と付き合った方が良かったんじゃないか・・・」



彼女が大好きだから言えなかった気持ち。


これを言ったら彼女と過ごした日々が崩れ落ちそうな気がして・・怖かった。


頼りない俺を信じてくれた彼女を裏切るような最低な感情。


野球をやってる間は忙しくて封印してたが過去の傷に触れて・・・また思い出してしまったんだ。


情けない。 こんなのじゃ誰も守れはしないのに・・
273名無しさん@ピンキー:2012/10/18(木) 23:59:35.30 ID:5kHOpeiR
そう話すと彼女は寂しげな顔でこう話し始めた。


「小波君・・・じゃあ聞きたいんですけど・・私と付き合って良かったですか?・・・暗い私より明るくて活発なお姉ちゃんの方が良かったんじゃないですか?」


「そんな事無いよ!俺はさらじゃないとダメなんだ。頼むよ・・そんな事言わないで・・・お願いだから・・・・」



彼女が自分を否定する事。


俺はそれが辛かった。


まるで自分自身の存在を否定されてるみたいだったからだ。


「それと・・私の答えは同じです。小波君。もう自分を責めないで下さい。もう昔の貴方では無いのでしょう?小波君が自分を責めたり落ち込んでる所を見たくないんです。」


「優しいなんて・・・俺は優しくなんてないよ。それにさ・・さらに優しくしたのは、まるで昔の俺を見てるみたいだったから。」

出会ったばかりの頃、ずっと一人で暗い顔をしていた彼女は昔の俺みたいだった。


ずっと一人で練習して、どんなに寂しくても我慢して・・



「一人はやだよ」  そんな言葉をずっと心に抱いていた。


でもさらが俺を救ってくれた。 


暗闇だった俺の心に光を与えてくれたんだ。




「そうですか・・でも小波君が優しいのは小波君だからでしょ?そんな小波君に私は救われたんですよ?
小波君がいなかったら・・私はこの世界を絶望していたかもしれないですし・・お姉ちゃんと仲直りする事も出来なかったと思うんです。だからすごく感謝してるんですよ?ありがとうございます。小波君。」


彼女は笑顔で俺に感謝の言葉をかけてくれた。その言葉が今の俺にとって救いとなる言葉だった。



(そうか・・俺はもう一人じゃないんだな・・この子と出会えて本当に良かった。)
274名無しさん@ピンキー:2012/10/19(金) 00:00:46.95 ID:5kHOpeiR
「さら・・ありがとう。」


自然と俺の目から涙がこぼれる。泣くのは本当に久しぶりだ。


「泣かないで下さい・・。あと笑って私を見てくれませんか?青空の下で暗い顔してるのは馬鹿だって小波君が教えてくれたんですよ?」


「あはは・・そうだったね。言ってる本人が泣いてたら説得力無いね。」


俺は必死に涙を止めて顔を上げて笑顔で彼女を見た。


「そろそろ行きましょう。この近くなんでしょう?私を連れていきたいって思った場所って。」


「じゃあ、さら。目をつぶってくれる?それで俺の手を握ってついてきてくれる?」


「はい・・・」



そして、数分後・・・・



「さら、目を開けていいよ。」


「はい・・・・・わぁ・・・」


彼女の目に飛び込んできたのは色鮮やかな紅葉。そしてそれに映えるような夕暮れ。


「ここね、俺が小学生の時、ここら辺に引っ越してきた時に見つけた場所なんだ。誰も知らない場所だよ。」


「俺ね、彼女が出来たら・・ここに来て・・・綺麗な紅葉と夕陽を見せてあげるの・・・夢だったんだ。なんて子供っぽいよね・・」


「クスクスクス・・本当に子供っぽいですね。可愛いですよ。」


「笑わないでよ〜恥ずかしいんだから・・」


俺は顔を真っ赤にして反論した。 全く・・普段と逆だね。
275名無しさん@ピンキー:2012/10/19(金) 00:02:27.82 ID:5kHOpeiR
「今日はありがとうございました。こんな素敵な景色も見せてもらって・・嬉しいです。」


笑顔で彼女は言う。その笑顔がたまらず・・俺は彼女を抱きしめた。



「小波君!?」


「ああ、ごめんね。さら。さらが可愛くてたまらなくてさ・・」


「もう・・びっくりしたじゃないですか。」


二人は見つめ合う。 そして引き寄せられるように唇を重ねた。


「ん・・・キスしちゃったね・・」


「もう・・・小波君ったら・・」




この初々さが俺達らしいのかな?



そして、帰りのバスの中・・・


「そういえば・・さら、何買ったの?」


「えっと・・じゃあ、今渡しましょうか。でも寮に帰ってから開けて下さいね。」


「俺のために?貰っていいの?」


「いいですよ。そのために買ったんですから。」

276名無しさん@ピンキー:2012/10/19(金) 00:03:41.34 ID:5kHOpeiR
「ふわぁ・・」


「さら、疲れちゃった?」


「はい、最近勉強とかも忙しくて・・」


「そっか。じゃあ、高校前まで寝なよ。起こしてあげるから。」


「はい・・・・・・すぅ・・」


そうして彼女は眠りに着いた。 俺もいつの間にか眠っていた。




「あらあら、可愛い事。きっと仲の良い恋人同士なのね。」


二人を見た乗客の方がそんな事を言っていた。


高校の最寄りのバス停に着く少し前に目を覚ました俺はさらを起こし、高校の寮まで戻った。








その数十分後・・・寮の部屋にて。

「おかえりでやんす。」


同室の荷田君が声をかける。


「ああ、ただいま。疋田の奴は?」


「あいつと真薄はミーティングでいないでやんす。」



「そうか・・」


(デートしてきたとか流石に言えないな。「リア充爆発しろ」とか言われるからね。からかわれないうちに・・開けるか。)


紙の包装を丁寧にほどき中身の箱を開ける。
277名無しさん@ピンキー:2012/10/19(金) 00:04:43.77 ID:5kHOpeiR
(これは・・コーヒーメーカーとコーヒー豆とカップ?)


以前彼女に「高校の食堂緑茶と紅茶しか淹れられる設備ないけど・・・コーヒーも飲みたい。」って言ってたのを覚えていたらしい。


(さら・・ふと言った事だったのに覚えていたんだ。・・ありがとう。)


そして中に手紙が入ってるのに気づいた。


「小波君へ。いつもありがとうございます。これはいつも優しくしてくれる小波君へのプレゼントです。喜んでもらえてもらえたら嬉しいです・・・」



「・・・ありがとう。さら。」


「おや、何でやんす。このカップ。英語で何か書いてあるでやんすね。わかるでやんすか?」


「わかるわけないだろ!?俺英語出来ないんだから!というか返してよ!」


彼は気づかないが・・カップにはこう書かれていた。


There please be it near me forever.



「いつまでも私のそばにいて下さい。」と。



この二人はずっとそばにいるだろう・・お互いを大事にしているのだから。


以上です。


pixiv内で書いた小説を基に主人公の独白を増やして練り直しました。


暗い部分もありますが、優しい気持ちで読んでいただけたら嬉しいです。
278名無しさん@ピンキー:2012/10/19(金) 00:12:00.24 ID:gABPtLBV
GJ
279名無しさん@ピンキー:2012/10/19(金) 01:24:16.23 ID:25fZ/0MR
GJ!
感動!
280名無しさん@ピンキー:2012/10/19(金) 07:23:30.84 ID:4fCNeQeQ
>>266 カタストロフの際に死んだはずの奥さんが復活(具現化?)してそのままジオットと・・・ というのを思いついたんだが。
281名無しさん@ピンキー:2012/10/19(金) 20:28:14.06 ID:b3tRnGWm
尼崎大量死事件で大江和子さんって方がいて、一瞬え?とか思った
282名無しさん@ピンキー:2012/10/19(金) 23:23:58.84 ID:gABPtLBV
>>281
新聞でそれ読んだときに怖い顔してる五十鈴が浮かんでしまった
五十鈴すげー好きなのになんで…
283名無しさん@ピンキー:2012/10/20(土) 00:24:44.14 ID:htsmNtCh
それが五十鈴の能力だからです。
284名無しさん@ピンキー:2012/10/20(土) 16:49:19.75 ID:WXMo8/jl
紗矢香投下します
285名無しさん@ピンキー:2012/10/20(土) 16:51:34.10 ID:WXMo8/jl
小波が紗矢香と共に火星から帰ってきて数年が建った
二人一緒の学校では無くなってしまったものの
紗矢香の、いや小波と紗矢香との共通の願いから、二人は共に過ごす時間を忘れないようにしている。
宇宙にいくと筋力が衰えてしまうが…という話を耳にしたことはあったが
そこはジャジメントのよくわからない最新技術と念入りなトレーニングのおかげで野球の腕は落ちていない。
紗矢香のほうも今ではちゃんと父親が遠征を除けばしっかり帰ってくるようになり、たまに会う彼女の母親も以前より明るい表情だ。

そしてそれはたまの休みに、久しぶりに紗矢香の家に遊びに行ったときのことだった。
「ねぇお兄ちゃん、明日…ていうか今から二泊三日でお兄ちゃんの家に泊まって良い?」
「えっ?」
話はこうだった。
紗矢香の父親は遠征に出かけてまたしばらく留守にして
母親はその間、『ちょっと子供には会わせたくない知り合い』に会いに行くとかで留守にするらしい。
…ちょっと気になるが、詮索する勇気は小波には無い。
「まぁ一人でも別に困るわけじゃないんだけど…せっかくだからお兄ちゃんの家に久しぶりに行ってみたいな、って思って。」
「ちょっと話が急というか…」
「行っちゃダメ?」
眉を曇らせる紗矢香。こうなってしまっては小波は後ろに引けない。
「いやいや、ダメなわけ無いだろ!大歓迎だよ。」
「やったあ!」
諸手を挙げて喜ぶ紗矢香。表情の変化の仕方がまた愛おしい。

あぁ、承諾しちゃったよ…
父さん達からこっそり拝借した薄い本とか、肌色面積大きい女の人が映ってる本とか色々あるのに。

とりあえず、紗矢香が家に来る前にこっそり別の場所に隠してしまおう。小波はそう心に決める。

「さっそく、今からお兄ちゃんの家に行っても良い?」

当然の話の流れではある
(あぁもう仕方ない。なんとかそういった物を気付かれないように隠して…)



「お兄ちゃんの背中おっきいねぇ。日焼け後もくっきりしてるし。」
そう言いながら背中にペタペタと触ってくる紗矢香。
彼の家の湯船は割と広く、なんとか二人入るスペースがある。それもこれも違法建築臭い設計をしたが父親のおかげだが。
それでも二人で入ると狭いのは確か。どうにもやりづらいものがある。
だがこの居心地の悪さは間違いなく浴室の狭さとは関係ない。この異常な状況のせいだ。
「ねぇ、こっち向いてよお兄ちゃん。」
286名無しさん@ピンキー:2012/10/20(土) 16:54:19.08 ID:WXMo8/jl
なんでこんなことになったのかさっぱりわからない。
父親達からも紗矢香を止める承諾は得た。
ちゃんと女の子用の寝場所を用意した。
何よりそっち系の本は隠した。
問題を全部片付けたならば、小波としても、後は紗矢香と楽しく何事も無く過ごすだけのハズなのに
なぜか紗矢香と入浴などしてしまっている。
確かに紗矢香とはがっちりとした絆で結ばれてはいる。
だが彼自身、中学生が相手というのはまずいんじゃないのか、という思いからか
そう言った方向に関係を伸ばしたことは全くなかった。
一つだけわかることは、彼にとって今は、カタストロフに匹敵するほど危機的な状態にある、ということだ。

「えーと、紗矢香…ちょっといい?」
「どうしたの?」
背を向けたまま疑問を呈してみる。小さな声でも浴室だとよく反響する。
「なんで、ここに来てるの?」
「え?それは、お兄ちゃんの背中流してあげようと思って…」
「…んじゃ、なんでお風呂一緒に入ってるの?」
「だって、一緒に入った方が効率いいでしょ。」
なるほど、効率の面から考えれば、後に入り直すよりはそっちのほうが良いだろう。
といってもその理屈は明らかにおかしい。
「効率とかそういうのじゃなくて、なんでそんな…」
「私と一緒にはいるの、イヤなの?」
「いや、そういうのじゃなくて…ただ単に恥ずかしくて。」
「なら大丈夫。ちゃんとタオル付けてるから、こっち向いてよ」
そこまで言うなら、と恥ずかしながらもしぶしぶ振り返る。
しかしトラップ発動である。(コンマイ的な意味で)

「わっ!ウ、ウソつくなよ!」
浴室扉が開く音が聞こえた頃から、ずっと背を向けたままだったので全く気付かなかった。
後ろにいた彼女は何も纏っていなかったのだ。
「エヘヘ、ウソはついてないよ。ちゃんとタオルは肩にかけてるもん。」
「ば、馬鹿言うな!」
彼にとっては悪戯が過ぎたようだ。
すぐに身体を反転させるがもう遅い。
一瞬ではあるが、モロにその裸体を目に焼き付けてしまった。
目をつぶって必死にそれを振り払おうにも、頭の中に紗矢香の年の割には大きく膨らんだ胸が浮かんできてしまう。
(ああもう、そんなこと考えちゃダメだってのに…)

煩悩状態で股間を隠しながら小波は浴槽から上がった。紗矢香を見ないように目を閉じなが風呂椅子に腰掛ける。

浴槽から出たにも関わらず、まだぺちぺちと背中に手が触れていた。
後ろに振り向いたわけではないが、紗矢香が一緒に出てきてしまったというのは一目瞭然だ。
「な、なにしてんの?」
「だから私は元々お兄ちゃんの背中を流しに来たんだって。」
そういいながら紗矢香は桶の中のお湯を彼の背中にかけ、洗う準備を始める。
小波はと言うと紗矢香に背筋を触れられる度にビクビクしてしまう。

「け、結構おっきかったけど、今時の中学生って…いや、紗矢香のが特別?
 今、ふ、振り返ったら下も見えて、でもそんなの…」
「なんの話?」
「うわっ!な、なんでもない!」
「ふーん…クスクス」
紗矢香がこちらをのぞき込んでくる。
その中学生らしからぬ妖しげな笑みに、小波は思わず息を呑んでしまう。
287名無しさん@ピンキー:2012/10/20(土) 16:55:38.98 ID:WXMo8/jl
「どうしたの、お兄ちゃん?」
「別に何でも…って、何を…」
「背中流し終わったから、前を洗ってあげるの。」
「っ!?」
呆然としている間に紗矢香は身体を小波にぴったりとくっつけていた。
小波の脳裏に焼き付いていた柔らかな双球が、背中でむにゅりと形を変える。
何とも言えない心地よい感触が後ろに押し付けられる。

おまけに紗矢香はスポンジなど使わず、ボディソープを使って手で直接身体を洗っており
柔らかな手が後ろからくすぐるかのように小波の胸板を刺激してくる。
「……ぁ…」
前後からの極上のマッサージに小波は口をパクパクさせるばかり。
背中に擦りつけらている紗矢香の柔らかなそれの動きは、確実に意図のあるものだったが
それに文句を言う余裕すら無く、すっかりその甘美な感覚に溺れきっていた。

「ひゃうっ!?」
「どうしたの?女の子みたいな声出して。」
「さ、紗矢香どこさわって…」
「ここだけ洗わないってわけにはいかないでしょ。」
気が付けば、紗矢香は後ろから小波のいきり立ったモノを握りしめていた。
右手で竿をしごき上げ、左手で玉袋を軽く揉み上げる。
「うわっ…はぅ」
竿全体を優しくなで上げたり、カリ首をなぞるようにいじったりと、拙いながらにバラエティに富んだ動きで肉棒を刺激する。
紗矢香にいじられている、という事実も合わさり、小波をさらに昂ぶらせてしまう。

「や、やめてよ紗矢香…」
その場から身動きが取れなくなってしまった小波がうめくように訴えるも、紗矢香は笑みを浮かべたまま愛撫を続けている。
「ここはあんまり止めて欲しくないみたいだけど?」
「そんな、もういい、から…うぅっ!」
「ダメだよ。ちゃんと洗わないとね。
 あたしはお兄ちゃんの大事なところを洗ってるだけなんだよ?」
この上なく白々しい様子で小波を責める紗矢香。
徐々にコツを掴んだのか、より巧みな愛撫を肉棒に施す。
背を反らし、顔をしかめながらなんとか快楽に耐えようとするも、童貞の彼にはあまりにも甘美すぎた。
小波が限界を感じ始めたころ、急に紗矢香の手が離れていった。

「…んんっ!?」
「んむぅ…ちゅる、ちゅ…んっ」
驚く暇も無く、顔を両の手で包まれたかと思うと急に柔らかな感触が唇に押し付けられる。
小波の目の前に紗矢香の整った顔立ちが急接近し、口の中にヌルリとしたものがねじ込まれる。
そこにきて小波はようやく紗矢香とキスをしている、という事実に気が付くが、あまりにもそれの勢いは激しすぎた。
「ぢゅる、ん…ふぅ、んむ、ちゅ…んんっ!」
いつもお互いに恥ずかしがりながらするそれとは違う、貪るような激しいキス。
紗矢香は舌で口の中を蹂躙し、貪欲に唾液を吸い上げる。力の抜けきった小波はただひたすらに彼女を受け入れるばかりだった。

「ぷはぁっ!」
「はぁ、はぁ、はぁ…あ、洗ってただけじゃ、なかったの?」
「だって、なんかキスしたくなっちゃったんだもん。」
テヘヘ、と悪戯っぽい笑みを浮かべる紗矢香。
いつもなら和ませてもらっている笑顔だが、今はそれどころではない。
濃厚な口付けをされている間、紗矢香はいつの間にか小波の正面に回っていたのだ。
先ほどからなんとか目を背けようとしていた紗矢香の裸体が眼前に現れてしまう。
全体的に引き締まった身体、未発達とは言え年相応以上に豊かな胸の膨らみ。僅かな茂みがかかる秘所。お湯と興奮で赤みがかった白い肌。
その美しい身体に、思わず小波は見とれてしまっている。
288名無しさん@ピンキー:2012/10/20(土) 16:58:45.98 ID:WXMo8/jl
「うあぁっ…」
「こんどはこっちから洗っちゃうね?」
「も、もういいだろ…これ以上、や、やられたら…っ!」
「やられたら?」
「と、とにかくダメなんだよ!こんなところで…」
「別に変なことしてないよ?あたしはお兄ちゃんのおちんちん洗ってるだけで、勝手にお兄ちゃんが興奮してるだけでしょ?」
「そ、そんな…んはぁっ!」
自分でも息を軽く荒げていることをそっちのけで、紗矢香は両の手で小波のものをしごきあげる。
亀頭の先端をグリグリしたり、カリ首をつついたり、小波の敏感なところを探り当てる。
その度に小波に強烈な快楽信号が走り、堪えきれない快楽が嬌声って口から出ていく。
「ああっ、うぁ…は…っ!」
「お兄ちゃん、さっきから凄く可愛い顔してるね。」
「だ、だって…もう、うっ、あらうのやめて…」
「うん。洗うのやめてすっきりさせてあげるね」
そう言いながら亀頭を縦から握り、カリ首を指でしごき、カサを手のひらで撫でるように責める。
「まったく身体洗われて興奮しちゃうなんて、お兄ちゃんって変態なの?」
「ち、ちがっ…ふああっ!?」
ヌルリと暖かい感触に包まれる。紗矢香が肉棒を咥えたのだ。
「さやか…も、もうほんとに…」
亀頭が湯溜まりのように暖かな粘膜に包まれ、今まで以上にダイレクトな快楽が腰を振るわせてしまう。
「んむ…んん、んふぅ…」
「あああ…あっ…!」
先ほど探り当てた弱点を舌先でつつく紗矢香。指とはまるで違う感触の変化に小波は翻弄されるばかり。
こちらの様子を探ろうとする上目遣いも堪らなかった。
「あっ、はぅ、ん…うああっ!」
「じゅぽじゅぽじゅぽじゅぽじゅぽ」
彼の腰がガクガクと震えるのを感じ取り
そろそろ本当に限界が近いことを察知した紗矢香は、頬をすぼめて口腔全体でしごき始めた。
柔らかな舌と頬でしごかれる小波の暴発寸前の肉棒。
理性の殆ど失せた小波は無意識のうちに自ら腰を振って快楽を求め始めている。
「ほんとだめ…もうでる、でちゃう、さやか、さや…」
「じゅぽ、じゅるる、じゅぽっ、じゅるる、じゅぽっじゅぽっ!」
「あ、ああああ、ああああああ…!」
289名無しさん@ピンキー:2012/10/20(土) 16:59:45.67 ID:WXMo8/jl

どぴゅ、どぴゅ、どぴゅっ、どぴゅっっ

風呂椅子に腰掛けたまま、小波はあっけなく果ててしまう。
紗矢香は流石に飲みきれなかったのか、けほけほと咳き込んでしまっている。
「あーあ、せっかくお風呂入ったのに汚れちゃった。」
何気ない様子で喋る紗矢香。その口の端から白濁液がつたっており、首筋にまで伸びている。
「じゃ、お兄ちゃん。もう一回お風呂はいろ♪」
「あ…うん。」
誘われるままに二人で入浴する小波。
先ほどのように恥ずかしがることは無く、脱力しきった身体を湯船に預けるだけだった。
紗矢香のやわらかな身体が押し付けられるが、もはや何も文句を言おうとも思ともしないで、その心地よい感触を受け入れる。
「大丈夫?お兄ちゃん。」
心配そうな顔で尋ねてくる紗矢香。茫然自失の小波だったが、それを見てなぜか安心してしまう。
「何でも無いよ。でも、ちょっと…」
「何?」
「その…汚名返上のチャンス…」
「うふふ、別にお兄ちゃんが気持ち良くなってくれればそれでいいのに。」
「いや、俺だって一方的なのは…ってやっぱりそっちが目的だったんじゃないか!」
「あっ、待って、今の無しにして!」
先ほどのピンク色の空気もすっかり抜けて、風呂場にいることも忘れ、仲良く談笑する二人。
「まぁ、こういうのは中学生の間はちょっと…」
「いいの?お兄ちゃんこれから2年間オナニーで我慢できるの?」
「そ、それは確かにちょっときついかも…」
「次は本当にしちゃう?」
「それは、まずいんだけども…でも」

その頃浴室の外では…
「二人ともまだ出てこないでやんすか?」
「まだでやんす。ああ、我が息子に嫉妬する日が来るとは…」
「小波も一方的にやられてなさけないでやんすね。声が外まで響いてるでやんす。」
「ま、ここは玉の輿…じゃなくて息子のめでたき日を喜ぶべきでやんす」
「あぁ、オイラにもあの子の母親みたいな美人の奥さんがいれば…」
「気にしちゃいけないでやんす
 オイラだって職場でワンチャンあると思ったでやんすが、職場の可愛い子のノロケを延々と聞かされてるウチに、ある種の悟りに…」
「情けないから二人とも止めるでやんす!」
290名無しさん@ピンキー:2012/10/20(土) 17:00:37.28 ID:WXMo8/jl
以上です
291名無しさん@ピンキー:2012/10/20(土) 17:14:31.07 ID:kXk+vVZ9
GJ!
292名無しさん@ピンキー:2012/10/20(土) 19:52:29.15 ID:1DD3316/
>>290
GJ!
293名無しさん@ピンキー:2012/10/20(土) 20:06:59.17 ID:htsmNtCh
GJ!
なにげに10主の浮気癖が直ってるのもgoodです
294名無しさん@ピンキー:2012/10/20(土) 22:29:26.25 ID:KRgyJpaU
ところでパワポケ15の情報わかる人いる?
295名無しさん@ピンキー:2012/10/20(土) 22:36:19.65 ID:htsmNtCh
きっとスタッフのみなさんが頑張っているだろうよ
296名無しさん@ピンキー:2012/10/21(日) 00:27:21.12 ID:GosznKXa
のんびり待ちましょう
297名無しさん@ピンキー:2012/10/21(日) 01:10:02.69 ID:3QqqHOgn
今回の作品といい、保管庫の作品といい
紗矢香がドSキャラなのは共通イメージなのか?
確かにちょっとヤンデレっぽいところあるけど
298名無しさん@ピンキー:2012/10/21(日) 01:38:26.53 ID:8Z+jDxH/
少なくともMのイメージはあんまり無いな
299名無しさん@ピンキー:2012/10/21(日) 10:01:30.03 ID:W7T5416F
Lかも
300名無しさん@ピンキー:2012/10/21(日) 10:04:31.31 ID:7X29H+sY
>>297 性的なことに関するためらいがないからSっぽく見えるのかもよ
301名無しさん@ピンキー:2012/10/21(日) 21:59:17.31 ID:7X29H+sY
さやかの小ネタ投下します


十蔵「ただいま〜」
さやか「おかえりなさい!お父さん!」
小波「すごい・・・!本物の十蔵選手だ・・・!」
十蔵「さやか、この子がこの前話してたお兄ちゃんかい?」
さやか「そうだよ。今日は一緒に勉強してるの。」
小波「そ、そうなんです。(俺の家で勉強なんかやったら父さん達に何されるかわからないからな・・・)
さやか「ねえお父さん!(ムギュッ)」
小波「はうっ!」
十蔵「どうしたんだ?」
さやか「今わたしがお兄ちゃんのポケットの中で何を握っているかわかる?」
十蔵「う〜ん・・・わからない。ヒントがあればわかるかもしれないけど・・・」
さやか「ヒント?それはね・・・細長くて先っぽが赤いものだよ。」
十蔵「細長くて先っぽが赤いもの?さやか!なんてことをしているんだ!そんなことをするのはまだ早すぎるぞ!」
さやか「わたしがお兄ちゃんのポケットの中で握っていたのはこの赤鉛筆だよ。お父さんはいったい何を掴んでいると思っていたの?」
十蔵「え、えーっと・・・それはだな・・・」
小波「(さやかに赤鉛筆と一緒に金玉握られた・・・痛い・・・)」
302名無しさん@ピンキー:2012/10/21(日) 23:47:04.30 ID:3QqqHOgn
その後紗矢香が五十鈴にチクって別のお仕置きを喰らうに違いないな
303名無しさん@ピンキー:2012/10/22(月) 09:39:21.38 ID:YRl8Bpza
元祖小学生ヒロインの瑠璃花ちゃんはちゃんとダッ主と上手くヤれているのだろうか
304名無しさん@ピンキー:2012/10/22(月) 22:39:11.04 ID:Kf95TCUE
桜華に華道の特訓と言われ、人間花瓶にさせられたいです
305名無しさん@ピンキー:2012/10/22(月) 23:25:22.38 ID:ngMUH1OM
13主にやらせてみたいな。にしても保管庫探しても桜華が攻めに回る作品ってないんだよな。
306名無しさん@ピンキー:2012/10/22(月) 23:28:34.80 ID:bYJ27wR0
だって屋内スポーツだし聞かれてる方が燃えるし
307名無しさん@ピンキー:2012/10/22(月) 23:31:56.84 ID:jd/Th/vc
冴花が攻めに回るシーンのあるSSは意外と多いんだけどね
ゆらりと千羽矢は言うまでも無いけど
308名無しさん@ピンキー:2012/10/22(月) 23:34:30.46 ID:Kf95TCUE
3DSもってないんだが15でたらどうすりゃいい?
309名無しさん@ピンキー:2012/10/23(火) 00:09:24.01 ID:ftTZKZ7t
桜華って乗馬部も掛け持ちでやってたよな
ひょっとして…
310名無しさん@ピンキー:2012/10/23(火) 07:02:21.32 ID:xLa2nEHN
15を出す前にGBAの作品をDSに移植してほしいなあ
311名無しさん@ピンキー:2012/10/23(火) 13:54:13.22 ID:Ehc109z0
3が実質一番古い作品みたいな感じだしな
312名無しさん@ピンキー:2012/10/23(火) 17:23:26.93 ID:xLa2nEHN
>>304 13主でやったら途中で攻守逆転しそう。14裏なら桜華のほうが主人公より年上なのでいけると思う。
313名無しさん@ピンキー:2012/10/23(火) 20:23:44.09 ID:VlFdQIsd
そもそも作品数が少ない靖子にもそういうことをさせてみたい
年上なんだし性的に主人公をからかってほしい
314名無しさん@ピンキー:2012/10/23(火) 20:40:33.10 ID:xLa2nEHN
主人公の孫だから主人公の性感帯とか弱点とかに詳しそうだしなww
315名無しさん@ピンキー:2012/10/23(火) 23:01:26.64 ID:5cK2O2BQ
>>314
祖父母の性感帯はわからないだろふつう…
316名無しさん@ピンキー:2012/10/24(水) 00:09:08.82 ID:hCcY1W5G
>>312 札勝負に強くなるための精神修行と称して桜華に人間花瓶ひされる14裏主か。書いてみてもいいかも
317名無しさん@ピンキー:2012/10/24(水) 00:15:14.24 ID:zWShrl/4
12裏のシズヤって毒の魔術使う時には某海賊漫画の監獄署長よろしく全身毒液まみれになったりするんだろうか?
318名無しさん@ピンキー:2012/10/24(水) 00:20:57.24 ID:hCcY1W5G
>>317 それがどうした
319名無しさん@ピンキー:2012/10/24(水) 00:38:17.35 ID:hCcY1W5G
>>318 エロくていいじゃないか。媚薬効果のある毒液まみれの身体で主人公を攻めるってシチュも思いついたし
320名無しさん@ピンキー:2012/10/24(水) 07:09:38.57 ID:VsH9caMu
14裏の主人公はウブで受けなイメージがある
321名無しさん@ピンキー:2012/10/24(水) 12:05:02.94 ID:WxKOPFuu
14裏のシズヤと漣は持ち前の絶倫さで主人公を搾り取っていそうなイメージ。一方桜華や若葉は上にある人間花瓶みたいに道具とかを使って主人公を攻めてそうなイメージ。

>>319 自演乙。だがシチュは気に入った、さあ書くんだ
322名無しさん@ピンキー:2012/10/24(水) 16:36:34.94 ID:ZMaL5Tbk
久しぶりに可愛い自演をみた気がする
323名無しさん@ピンキー:2012/10/24(水) 16:58:09.70 ID:hCcY1W5G
最近の自演ってタチが悪いやつが多いからね〜
そんなことよりハロウィンネタでも考えようぜ!
324名無しさん@ピンキー:2012/10/24(水) 21:42:19.09 ID:+A7NMMYD
さらでハロウィンネタとかおもしろそうw
325名無しさん@ピンキー:2012/10/25(木) 00:09:23.21 ID:KndycU5Y
どうにかして表のシズヤに12裏の格好をしてもらえないかなあ。すごくハロウィンぽくなるのに
326名無しさん@ピンキー:2012/10/25(木) 00:10:22.61 ID:RzI1Tftm
13主「トリックオアトリック!」
冴花「あなたその年にもなって…え?その選択肢違…」
13主「トリックできないのか、じゃあしかたない。トリックさせてもらう。」
冴花「や、やめなさ…あっ…」

こんなのが浮かんできてしまった
327名無しさん@ピンキー:2012/10/25(木) 00:43:09.82 ID:KndycU5Y
>>326 トリックオアトリックとはw13主の特権だなwww
328名無しさん@ピンキー:2012/10/25(木) 00:56:50.34 ID:/M59Hu2v
天本さん誕生日おめでとう、ということで作品投下、タイトルは『月下の夜』
冒頭に出演している奥居は本家パワプロのマイライフから借りただけで特別な設定は無いです
それと中身誕生日関係ないのは元々誕生日以前に投下予定だったためです
※某渋に同文作品があるのは作者本人、問題なし

---

 ここはとある地方球場。普段は閑散としたその球場に、普段からは想像もつかない熱狂的な大声援がスタンドを揺らす程に響き渡る。
 そのスコアボードには、まるで空に浮かぶ星達のように並んだゼロの中に、流星の如き一の表示が七回裏に突き刺さっていた。
 このもぎ取ったわずか一点の表示を、マウンド上の若き先発投手が動揺した目線で見上げていた。
 アウトカウントを示す赤いランプは二つとも灯りこそしていたが、赤いランプのすぐ上には黄色と緑のランプも全て灯されていた。
 そして、彼がバックスクリーンを見上げる姿を塁上から見つめる、ユニフォームの色の違う三人の男達の姿もあった。
 九回表、二死満塁フルカウント。彼自身のエラーから呼び込んでしまったこの最大の危機に、投手と同期の捕手が駆けつける。
「奥居落ち着け落ち着け」
 彼の言葉を聞いて、奥居は深呼吸を数回行い、冷静さを取り戻すとグラブを口に当てて話しかける。
「あーどうしよ、河島次どうするよ」
「三振は……取れるタイプじゃないしな」
「そのことはオイラ自身がよくわかってる、三振は無理」
「じゃあ……内角高めをギリギリ一杯ストライクを振らせて凡打狙い。相手は強打者だから、制球はしっかり頼むよ」
「オッケー」
 作戦を決めると、二人は別れて定位置に戻り、再び打者と対峙した。
 十分な間を置いてから、セットポジションから投げた渾身の球は要求通りの位置へと飛んでいく。そして、打者はバットを力強く振った。
 次の瞬間、乾いた打撃音が球場に響き渡る。万人がただ一点を、白球を見つめる中ボールは高く高く、真上へと打ちあがる。そして、弾道の頂点を折り返した白球はあっという間にキャッチャーミットの中に収められた。
 その瞬間、地鳴りのような大歓声が球場を揺らした。チームは歓喜の輪に包まれ、選手達がまるで優勝したかのような勢いで飛び出してくる。
 そして、この日のヒーローである奥居の姿はあっという間に歓喜の輪に飲み込まれ、河島もまたその渦中に巻き込まれていった。
 しかし、その最中の河島はバックネット裏のある席の辺りに向け、ちらちらと何度も目線を動かしていた。その彼が視線を送る先には、熱狂の中で周囲より幾分か冷静に見える女性がグラウンドを見つめていた。


 熱狂から暫くの後、歓喜の余韻も冷めた球場のロッカールームで、先ほどチームメイトにもみくちゃにされていた二人は帰り支度をしながら話し込んでいた。
「やー最後ナイスリードだったよ助かった」
「いや、俺より奥居がしっかり投げてくれたおかげだよ」
「いやいや、今回ばかりはオイラじゃなくて河島のおかげだよ。これ落としてたらオイラ戦犯になってたな……。でさ、この後助けられた礼も兼ねて祝勝会でもやるかい」
 その奥居の提案を聞いた河島は、申し訳なさそうな表情で答える。
「あー、いやごめん、今日はちょっと……」
 そんな彼の反応を見て、奥居はあることを思い出す。
「あっ、そういえば奥さん来てるんだっけか! いやすまん忘れてくれ。それじゃあまた明日だな」
「ごめんな。それじゃあまた明日」
 そう言ってロッカールームを出た河島は、配車していたタクシーに乗り込んで球場を後にした。
329名無しさん@ピンキー:2012/10/25(木) 00:57:51.49 ID:/M59Hu2v
 彼を乗せた車は中心街を抜け、建物の少ない郊外へと走る。そして、とある温泉宿の前で車を止めた。
 その車から降りた彼は、トランクの荷物を受け取って宿の中へ入ると、大広間で左右を見回して何かを探す仕草を見せた。そして、そのロビーの椅子に座る女性を見つけると、彼女のほうへと歩いていった。
「玲泉。遅くなってごめん」
「いえ。今日の試合も格好良かったです、お疲れ様でした」
 立ち上がってそう答えた彼女は、彼の荷物のうち一つを受け取ると大広間を離れ、廊下を奥へ歩き始める。彼はその後ろについて歩いていった。

 先導する彼女は建物の廊下を抜け、奥へ奥へと進んでいく。そして、渡り廊下を抜けて、本館から離れた小さな建物へ向かう。そして、その離れの中に二人は入っていった。
「うわあ、広くて綺麗でいい所。凄いなー」
「予約する時に部屋の写真は見たんじゃないんですか」
「いや、写真では見てたけど、実際に見ると写真より凄いって感じてさ」
 そう言って室内を見て回る彼の後ろから、彼女が笑って話しかける。
「まるで子供みたいですねえ、荷物も置かずそのままなんて」
 指摘された彼は慌てて肩にかけたままのバッグを下ろした。そのバッグを彼女は自然に受け取って、荷物置き場へ置きに歩く。
「試合で疲れてるでしょう、お風呂でゆっくり休んだらどうですか?」
「そうだね、そうさせてもらうよ。貸切露天風呂楽しみだなあ」
 少し離れたところからの声にそう答えるとすぐに脱衣所へ入り、いそいそと服を脱いで風呂場に入っていった。

 身体をさっと流して風呂に入った彼は、思わず気の抜けたようなため息の混じったような声を上げた。そしてお湯で緩んだ全身を伸ばし、背中を湯船に預けて天を仰ぐ。
 見上げるその先には、さながら黒い帳に開いた穴から漏れる光のような、夜空を埋め尽くす満天の星空が広がっていた。
 湯気を通して揺らめく数多の星光に目を奪われた彼は、ただ息を漏らしながら眼前に広がる空に目を奪われる。暫くの間声を出すことすら忘れ、湯船から溢れ落ちるお湯の流れる音だけが響いていた。
 ただ空を眺め、水の流れる音を聞いていた彼の耳に、脱衣所の扉が開く音が届く。その音に気付いた彼は、天を見上げていた顔を音のしたほうへ振り返る。
 そこには、手にしたタオルで秘部を隠しているだけの彼女の姿があった。細身と肉付きの良さを両立した肢体と、慎ましやかながらしっかりと形作られた乳房を晒すその姿を見て、今度は彼女に目が釘付けになっていた。
 彼女はそんな目線に気付きながらも気にすることなく、身体を流して同じ湯船へ浸かる。そして先程までの彼と同じように空を見上げた。
「景色が綺麗でいいお風呂ですね」
「そうだね、期待してた以上だ。疲れも全部吹き飛びそう」
 そう言って彼も目線を再び空に向け、身体を伸ばす。
「普段遠征中のホテルもこんな豪華じゃないしねえ、今日は特別に抜けさせてもらってきたけど」
 その彼の言葉を聞いて、彼女は彼のほうを向いて話しかける。
「そういえば、よく抜ける許可取れましたね。別の所に泊まるって、端的に言えば個人のわがままでしょうに」
 彼女の問いに、彼も顔を彼女のほうに向けて話し始めた。
「『チームの宿からそんなに離れてないし、たまにはそれぐらいはいいだろう。大事な時期だしそれで活躍してもらえるなら安いものだ』って」
「信頼されてるんですね。今日はこうしていられる分、明日以降もっと頑張らないといけませんね」
「そうだね、また次の試合も頑張るよ」
「活躍、期待してますからね」
330名無しさん@ピンキー:2012/10/25(木) 00:58:52.19 ID:/M59Hu2v
 それから暫くの間他愛のない話を続けていた彼は、話が一段落したところで湯壷から上がると洗い場に移る。そして椅子に腰を下ろしたところで、彼の後ろで湯壷から上がってきた彼女が話しかけた。
「軽いマッサージも兼ねて、身体流しましょうか」
「いいの?」
「はい、本職のトレーナーさんには及ばないでしょうけど」
「やってくれるだけで嬉しいよ、よろしくね」
 その言葉を聞いて、後ろに置いた椅子に腰掛けると、持っていたタオルに泡立てた石鹸をつけ、彼の背中を擦り始めた。彼女は片手で身体を抑えて、もう片手に持ったタオルでしっかりと彼のがっしりとした背中を擦る。
「これくらいで痛くないですか」
「うん、大丈夫」
 彼の返答を聞くと、そのまま彼の背中、肩、腕、脇腹、腰としっかりと洗い、試合で疲れて固まった身体を解していくように揉んでいく。
 特段巧いわけではなく、むしろ拙さも混じる彼女の動きであったが、それでも彼は与えられる快感に、至福の表情を浮かべて身体を任せていた。

 一通り洗い終わると、湯桶に溜めたお湯をかけて身体についた泡を流す。
「ありがとう、気持ち良かったよ」
「どういたしまして」
 流されながらそうやり取りをしていた彼の顔に、ほんの一瞬だけ邪な笑みが浮かんだ。その邪さを彼女に気付かれないうちに隠すと、彼は振り返って今度は邪さを感じさせない笑顔で話しかける。
「やってもらったお礼に俺からもやるよ、洗いっこだ」
「いいですね、お願いします」
 そう言った彼女からタオルを受け取ると、彼は背中をゆっくり優しく擦る。
「力加減どうかな」
「今のままで大丈夫ですよ」
 確認を取ると、そのままの力で彼女の柔肌を傷つけないよう撫でるように擦り、汚れを洗い流していく。そして、彼女と同じ順番でゆっくりと手を進めていく。
「ん、他人にやってもらうと気持ちいいですね」
 洗われている彼女の表情は穏やかに微笑んだような、リラックスした表情を浮かべて彼の動きを楽しんでいた。

 そのまま後ろを洗い終わると、彼は背中に当てていた腕を彼女の前に回し、後ろから抱きしめるような体勢を取り、手先を彼女の胸の下に置いた。
「きゃ!」
「このまま前も洗ってあげようか」
「もう、こうなるかなとは思ってましたけど……」
「あ、やっぱりバレてたか。なら丁度いいや」
 そう言って彼は止めていた腕を動かし、彼女の慎ましやかな胸を下から掬い上げるように持ち上げる。そのまま更に持ち上げ続けると、限界を迎えた胸が手から零れ落ち、先端の突起を擦りつけながら、まるで弾けるように震えた。
 その動きを何度か繰り返すと、彼女の吐息が段々と艶かしいものに変わっていった。その吐息を聞いた彼は、硬く張り詰めた胸の先端の突起に手を伸ばす。
「んんっ!」
 突起を軽く抓られた瞬間、彼女の口からは嬌声が漏れる。
「このまま、続けてもいいよね」
「……はい」
 まるで長湯でのぼせたように紅潮した顔で、何かの期待に満ちた目線を送る彼女は、小さな声で答えてから身体を彼に預けた。
331名無しさん@ピンキー:2012/10/25(木) 00:59:51.92 ID:/M59Hu2v
 同意を得た彼は、片方の手では胸を弄ったまま、もう片手でお腹を撫で回し、さらにその下へと手を伸ばす。
 伸ばした指先から、湿って張り付いた薄めの陰毛の感覚が伝わった。そして、陰部を濡らす液体にお湯とは違うものを感じとった。その液体が湧き出る場所を指で弄りながら、彼女に問う。
「もしかして、もう濡れてるのかな」
「んっ、それは……廉也さんのせい、ですよ。あっ、私をこんなにしたのは、廉也さんですからね」
 答えのわかりきった意地悪な問いに、彼女は身体を震わせながら、嬌声の混じった途切れ途切れの声で答える。彼はそんな返答を聞きながら、彼女の中に指を差し込んでいった。
 そして、まるで中を洗うかのように中を時に優しく時には強く、さながら投手をリードする配球術のように緩急をつけて擦り上げていく。
「やっ、ああ、んあっっ!」
 彼女はその責め手で絶頂に達し、今までより大きく身体を震わせ、熱い吐息を漏らした。そして力が抜けて崩れそうになる彼女の身体を、彼は後ろから抱きとめた。
 彼は彼女を抱きかかえたまま湯桶を手に取り、彼女の身体を流しながら声をかけた。
「よし前も終わり、それじゃあ交代かな」
「えっ?」
 思わず聞き返した彼女に、彼は何故か真面目な表情で答える。
「洗いっこなら交代だよね、まあその、ね、お願いしたいんだけど……駄目かな」
「ふふっ、そんな真面目に頼まなくてもいいですよ。あ、後ろ向かないでこのままで」
 そう言って彼女は彼の手からタオルを受け取り、石鹸を含ませて泡立てると再び彼の身体を洗う。

 最初は彼の身体を普通に洗っていたが、時折胸を押し当てたり、身体に口付けをしてみたりと、身体を接触させて彼の劣情を煽る。
 その挑発に反応したそり立つモノは限界まで張り詰めて天を仰ぐ。だが、彼女はその肉棒にはあえて触れずに、柔らかな指を下腹部に這わせたりと更に煽り続ける。
 寸止めのような焦らしを何度も受ける彼の表情には、最後の一線に触れられないもどかしさが明白に現れていた。
 そんな表情を見た彼女は、一度彼の身体を手を引く。そして、タオルから泡を搾り出して、彼の身体ではなく自分の胸に垂らし、泡をそのまま広げて胸を覆う。
「こんなのはどうですか」
 そう言って柔らかな乳房を寄せ、そり立つ肉棒を挟み込んだ。そのまま上半身を動かして、胸で擦りあげていく。
「ぐっ、うん、気持ちいいよ。すぐ出ちゃいそう」
 この行為に焦らしを受けていた彼はすぐに余裕の無い声を上げる。それを聞いた彼女は、逆に動きを早めたり強く挟み込んだりしていく。

 強気の責めに、彼のものはすぐに限界を迎え、先端から大量の白濁液を放った。放たれた精液は胸元を飛び越え、顔すらも越えて頭にまで降りかかった。
「こんなに一杯なんて、余程溜まってたんですね」
 彼女はそう言いいながら、顔についた粘液を指先で弄り、口元についたものを舌で舐めとる。
「ここの所、遠征続きだったから……ごめん、髪の取れるかな」
 髪に飛び散った分が絡んで、簡単には取れなさそうな状態を晒しているのを見て、彼は申し訳なさそうな表情で彼女を見る。それに対して、彼女は蠱惑的な笑みを浮かべて答えた。
「そのうち取れると思いますよ、取れなかったら取れなかったで構いませんけれど。それよりも、まだこちらは元気みたいで」
 蕩けた目で彼女が見つめる先には、一度出したにも拘らず聳え立つモノの姿があった。
「このまま、最後までして頂けるのでしょう」
「それは勿論。あ、どうせなら……」
 彼はそう言うと、彼女をお姫様抱っこの要領で抱き上げ、湯壷に移って腰を下ろす。そして、座った自分の上に向かい合うように彼女を下ろし、張り詰めた肉棒が彼女の秘裂に押し付けられるように座らせた。
「こんなこと、普段できないからね」
「それはいいですけど……のぼせないよう気をつけてくださいね」
「うん、わかってるよ」
 そう言って彼女の腰を抱き、押し付けていたモノを彼女の中へと埋めていった。
332名無しさん@ピンキー:2012/10/25(木) 01:01:11.59 ID:/M59Hu2v
「んっ、うあっ! あっ、これは……」
「くぅ……凄いな、いつもと違う」
 温泉の湯がもたらす効果なのか、それとも温まった身体が敏感になっているのか。挿し込んだ瞬間、二人の身体は今までにない快感に襲われる。
 彼はすぐにでも放出したくなる快楽に耐えながら腰を動かすと、水面にできた波が彼女に当たってぱしゃぱしゃと弾ける音を鳴らし、水滴を飛び散らせる。
 今は音の立たない結合部の代わりに音を立てているかのような音を聞きながら、彼はさらに彼女を突き上げる。彼に突き上げられるたびに彼女の慎ましやかな胸も妖艶な踊りの如く揺れ、水が撥ねる音は激しくなる。
 そして、彼女は普段の姿からは想像もできないで嬌声を上げ、艶かしい吐息を吐きながらよがり狂う。
「あっ、ああっ! そんな、奥っ……!」
 彼女の声を聞くたびに、彼はさらに勢い良く彼女の中を掻き回す。最早彼女の全てが彼の官能を煽り、僅かな忍耐力を紙の様に吹き飛ばしていた。そして、吹き飛んだ分だけ彼女をさらに強く愛して、彼女の官能もまた高まっていた。

 そんなループを通過するうちに、二人はあっという間に限界まで達してしまう。
「玲泉、玲泉……!」
「廉也さん……!」
 互いに名前を呼び合い、抱きしめあう。全身を重ねあい、二人は頂へ上り詰める。いっそう強く抱き合った瞬間、彼の肉棒の先から白濁液が放たれて彼女の中を白く染めていく。
 彼女は自分の中で脈動するモノの感覚に身体を震わせ、蕩けた目で全てを受け入れる。長い脈動が終わると、二人は互いに顔を見合わせる。そして、どちらからともなく優しいキスをした。


 情事の後、二人は身体を寄せ合い、彼は座る彼女を後ろから抱きかかえるように腕を回し、彼女は彼に背中を預けて温泉に浸かっていた。二人の間に会話は無く、ただ空を見上げながら流れるお湯の音に耳を傾ける。
 そんな時、彼女が空を見上げたまま一言口を開いた。
「廉也さん」
「ん?」
「月を見ていたら、一つ思い出した話があるんです。夏目漱石、って知ってますか」
「あー、みゆき先生の授業で名前を聞いたような……」
「その人は"I love you"という英語を『貴方といると月が綺麗ですね』と訳したそうです。出典不明の都市伝説ですけど、この月を見ていたらそんな話を思い出しました」
 そう言った彼女は再び黙り込んで、ただ天を仰いでいた。

 暫くの沈黙の後、抱きかかえていた腕にほんの僅かに力が篭る。
「玲泉」
「はい」
「玲泉といると、いつもより月が綺麗だ」
「私にも、綺麗に見えます」

 そう言って二人は夜天に高く昇る青い月を見上げていた。

---

以上です
温泉は浪漫
333名無しさん@ピンキー:2012/10/25(木) 01:07:23.40 ID:14h/Ah+6
GJ!
334名無しさん@ピンキー:2012/10/25(木) 03:28:03.59 ID:9zlH1uL4
ぐっじょーぶ
335名無しさん@ピンキー:2012/10/25(木) 12:47:46.94 ID:J4g2Rm9J
GJでござる!
336名無しさん@ピンキー:2012/10/25(木) 20:06:32.60 ID:RzI1Tftm
GJ!
ロマンは大事やね
337名無しさん@ピンキー:2012/10/25(木) 20:20:42.94 ID:9zlH1uL4
連発になるけれど、せっかく誕生日なので
初投下だけど自分も天本さんSSを書いてみました。熟女熟男になるけどそれでも構わない人は
338名無しさん@ピンキー:2012/10/25(木) 20:23:28.91 ID:9zlH1uL4
「今日からやっと休みに入るよ」

「はい、今年もお疲れさまです、あなた」


『20年後もその先も』


とあるきっかけでかけられてしまった呪いを解くため必死に野球に打ち込み、
結果、見事甲子園に出場でき、プロの世界に足を踏み入れる事ができた高校時代。
その当時、いつも側にいて自分を支えてくれていた彼女・・・天本玲泉と結婚してから
もう20年ほどの年月が流れた。


11月の中旬、日本シリーズも終わってプロ野球はオフシーズンに入っている。
俺のようなベテラン選手は秋季キャンプには参加しないので、
もう今の時期から自主トレが始まる1月まで休暇となる。


長年チームの主力選手として頑張ってきた俺だが、流石に40歳ともなると
衰えが隠せず、若手の成長もあって今シーズンはスタメンとベンチを行き来する事が多かった。
それでもまだ若い奴らには負けたくないという気持ちがあるし、ずっとチームを引っ張ってきたプロ選手としての誇りと意地がある。
いずれにせよ残りの年数は長くないだろうが、まだまだ現役は続けていくつもりだ。
339名無しさん@ピンキー:2012/10/25(木) 20:25:51.81 ID:9zlH1uL4
そんな俺をずっと支えてくれているのが妻である玲泉。
試合で活躍できた日はいつも心から褒めてくれるし、
全く打てなかった時も励ましてくれる。
それだけで次も頑張るぞという気持ちになれるのだ。

家事も手抜きなく完璧にこなしてくれる彼女は、まさに俺という人間の縁の下の力持ちと言えるだろう。
妊娠していた頃は俺が野球選手である故にいつも側で助けてあげる事はできず
苦労をさせていたと思うのだが、彼女は不満も漏らさずにただただ俺とお腹の子供の事を気遣ってくれていた。

子供は男女1人ずつ産まれ、現在息子は高校生に、娘は中学生になっている。
2人とも元気に育ってくれていて、家庭ではとても楽しく過ごせている。
こうして長い間プロ野球を頑張り続けられているのは、間違いなくファンの人々の声援と家族3人の応援のおかげだろう。


「もう少しでできますから、待っていてくださいね」
午後7時を過ぎて夕食の時間。
俺は台所のテーブルに座り、玲泉が料理を作り終えるのを待っていた。

「今日は一年間お疲れ様ということで、いつもより頑張って美味しくなるように作っていますからね」
玲泉は料理しながらこちらに顔を向け、笑顔を浮かべながら自信ありげに言った。
「そうか、それじゃあ期待してるからな!」
別に特別気合いを入れずとも、お前の料理はいつだって美味しいじゃないか・・・
そんな事を思ったが、あえて口には出さなかった。

やっぱり、玲泉が料理をしている光景はいつ見てもいいなぁ・・・
そう思いながら、うっとりと玲泉の後ろ姿を見つめていた。
340名無しさん@ピンキー:2012/10/25(木) 20:27:31.09 ID:9zlH1uL4
「ただいまーっ」

玄関から帰宅の挨拶が聞こえてきた。高校生の息子が帰ってきたようだ。
今晩のおかずでも気になったのか、彼はかばんを持ったまま台所に入ってきた。


「遅いじゃないか、一体今まで何やってたんだ?」
俺は息子に問いかける。
「何やってたって・・・今日は部活がないからクラスの女の子の家にノートを見せてもらいに行くって言ったじゃん」
「本当にそれだけなのか?・・・今日はその子の家に親さんがいないって言ってたじゃないか」
「なっ・・・!?」
俺が悪戯っぽく問うと、彼は一気に動揺を見せた。
「なな・・・何想像してんだよ!そ、そんな事あ、あるわけねーだろ!!」
「何だよ『そんな事』って。・・・ふふ、口では否定してても顔色は正直だぜ?」
「うぅっ・・・」
息子は顔を真っ赤にしている。まったく、素直で可愛い奴だ。

「ははは・・・なに、恥ずかしがる事はないさ。父さんだってお前ぐらいの時は盛んだったからな。
でもこの頃はすっかりそういう気力が無くなっちまったからなぁ・・・むしろお前みたいに元気な奴がほんとに羨ましいよ」
「ううう、うるせえよっ!」
玲泉は困り笑いを浮かべながらそんな父子のやり取りを見ていた。

息子も俺と同じく野球部に所属し、甲子園を目指し頑張っている。
彼は投手なので、もし俺が現役のうちにこいつがプロへ行くことができたら、
是非とも実戦で対決したいなと思っている。
341名無しさん@ピンキー:2012/10/25(木) 20:29:38.62 ID:9zlH1uL4
すると、中学生の娘が切羽詰まった表情で台所に駆け込んできた。
「お母さん宿題教えて!!『spring has come』って『バネが来た』!? popularの比較級ってpopularer!?」
娘はあまり頭は良い方ではないらしく、中学の勉強では苦労しているようだ。
まったく、誰に似たのやら・・・

「ふふふ・・・それはそのspringじゃなくて・・・とりあえず今ご飯ができたから食べた後に教えてあげるからね」
まぁ、一流の家庭教師がいつでもいるから心配はないだろうけれど。
「うん・・・」娘はそっとノートを置いてテーブルに座った。


娘は母親である玲泉と一緒で優しい女の子。
去年の冬には、その時俺が長い間使っていたマフラーがボロくなってるという事で、
彼女は頼んだわけでもないのに毛糸でマフラーを手作りしてプレゼントしてくれた。
それは勿論出来としては店に並んでいる完璧な商品の足元に及ばないが、
指を傷つけてまで頑張って作ってくれたそのマフラーは、そういった物にはないまた別の暖かさがある。
もう気温はすっかり寒くなったので、今年の冬もありがたく使わせてもらうつもりだ。

ケガをして飛べなくなった小鳥を拾ってきて手当てしてあげていた事もあり、
結局その鳥は飛べないまま死んでしまったが、悲しそうな表情を浮かべながら小鳥の墓を作っているその姿が
昔、山でデートしている時にとある出来事があり、その時に見た玲泉の姿を彷彿とさせた。
この子も玲泉のように素敵な女性になってほしい、それが父親としての願いだ。
342名無しさん@ピンキー:2012/10/25(木) 20:31:21.48 ID:9zlH1uL4
ちょうど腹の虫が喚きはじめた頃、テーブルの上には玲泉の作ったたくさんの料理が並べられた。
白米や味噌汁はもちろん、キャベツ炒めや鯖の味噌煮、肉じゃがetc・・・
その見た目はもちろん、その匂いも相まってよだれが溢れ出るのをこらえるのが苦しい。


家族4人でテーブルを囲み、手を合わせて挨拶をしてからそれぞれの食事を始める
俺は最初に米を数回口に入れた後玲泉の自信作であるおかずを口に運ぶと、その味は・・・

・・・やっぱり非常に美味しい。プロが作ったものにも負けないレベルだ。
玲泉の料理は世界一ィィィ!!!そんな事を叫びたくもなる。


「どうですか?あなた」
玲泉が自信と微妙に不安が混じったような表情で俺に感想を聞く。
「すごく美味いな!さすが玲泉だ、今シーズンの疲れも一気に吹き飛びそうだよ!」
「ありがとうございます、そう言って下さると本当に嬉しいです・・・ふふっ」
俺が素直な感想を述べると、彼女はとても魅力的な笑顔になって喜んでくれた。

「私もすごい美味しいと思うよ!というか、お母さんのご飯っていっつも美味しいし」
娘も俺と同意見のようだ。「あ、ありがとう・・・」
玲泉は照れ笑いも可愛らしい。
息子はというと、4人の中で一番速く箸を動かしがつがつと食べていた。
よっぽど腹が減っていたのか、それとも料理が美味いせいか・・・おそらく両方だろう。
他の3人も、そのまま箸を進めていった。
343名無しさん@ピンキー:2012/10/25(木) 20:33:27.46 ID:9zlH1uL4
それからしばらくして、娘が口を開いた。

「でもさ、こんな美味しいご飯作ってくれるお母さんと結婚できて、お父さんってほんと幸せだよね」
「ああ、父さん自身そう思ってるよ」
「そういえばさ、どういうきっかけでお母さんとお父さんは結婚したの?」

そういや子供達には今まで一度もその話はしていなかったな・・・
複雑な事がありすぎて話しづらいというのもあるのだが。

「うーん、父さんが甲子園大会の優勝経験者という事は知ってるよな?」
「うん、何回もその話聞かされてるよ」
「その当時に父さんのいつも隣にいて・・・応援してくれた人なんだ、母さんは」
「まさかお母さん、マネージャーだったの?」
「いや、マネージャーというわけでもないんだけど・・・」
「じゃあなんでお父さんを応援してたの?どういう経緯で?」


ううう・・・根掘り葉掘り聞かれると非常に困る。
本当はもっと複雑な事情があるのだが、話せば長くなりすぎるし
話したところで信じてくれるはずもない。
悪意は無くあくまで好奇心で聞いているだけなんだろうが、それが逆に厄介だ。

「俺も知りたいな・・・母さんがなんでこんなセクハラじみた事を言ってくる男を好きになったのか」
さっき俺にからかわれた事をまだ拗ねているのか、息子に悪態をつかれる。セクハラとは失敬だな・・・

「こら、お父さんの事をそんな風に言ったら駄目だよ?」そう言って玲泉が息子を注意する。
「お父さんはお母さんにとって、自分の人生を大きく変えてくれたとても大切な人なんだから、その人を馬鹿にするのはたとえ自分の子供であっても許さないからね?」
「ちぇー・・・何なんだよそれ」
息子はその言葉をあまり深くは受けとっていないようだったが、そう話す玲泉の表情はわりと本気であった。
それにしても、敬語じゃない話し方をする玲泉は
今では慣れたけど子供ができたばかりの頃は衝撃的だったなぁ・・・

「へぇー・・・お母さんってそんなにお父さんを大事に思ってるんだね」
「ふふふ・・・もちろんだよ」
「よしわかった!夫婦だけのヒミツというのもあるだろうし、 私もこれ以上は聞かない事にするよ」


何とか、問題なくまとまってくれたようだ。
344名無しさん@ピンキー:2012/10/25(木) 20:35:47.49 ID:9zlH1uL4
午後11時を過ぎてそろそろ寝る時間。


俺は子供達とお休みの挨拶をした後、夫婦の寝室に入る。
寝室の中ではさっきまで風呂に入っていた玲泉が、自分の机の前で髪を乾かしており
ドライヤーの温風に彼女の黒い髪がなびいている。
きっちりと整頓された彼女の机には、古びているが大切に読まれているのであろう詩集も目に入った。


俺の瞼は既に重くなっていたが、 玲泉と一緒のタイミングで寝たいので
彼女がベッドに来るまで待つことに。
もう寒いから、抱き合って寝るのもいいかもしれないな・・・そんな事を考えながら。

髪を乾かし終えた彼女は、ゆっくりとベッドまで歩き俺の隣に座った。
石鹸の匂いだろうか、それとも彼女本人の匂いだろうか・・・とても良い香りがする。
「ではもう一度あらためて、一年間お疲れ様です。」
「ああ、ありがとう」
玲泉はぺこりとお辞儀をして俺にねぎらいの言葉をかけ、俺もそれに釣られるようにして頭を下げる。
「それにしてもなぁ・・・今年で俺達ももう40になっちまったわけか・・・」

俺の実績から考えれば引退後も解説者やコーチとして野球界に留まれる可能性はあるが、
プレイヤーとして野球ができるのはあとほんの数年。
野球人生の終わりは近いという事実に寂しさを感じざるを得ないのだ。
おそらく俺は自分の意地だけではなく、野球をもっとやりたいという気持ちから引退をしたくないんだろう。

「・・・そうですね、確かに私もあなたが野球をしている姿を見れなくなるのは寂しいです。」
玲泉は一端言葉を区切ってから、話を続けた。
「でも、生きているものがいつか必ず死ぬように、どんな事にでも終わりは必ず来るものです。それは、どんなに嫌でも受け入れなければならない事なんですよね。」
「ああ、それはわかってる、わかっているんだけどな・・・」
「しかしですね、それまで生きていたものは、後に生きるものの為に何かを残してあげる事ができます。
それは子孫であれ、技術であれ、思想であれ、記録であれ・・・」
「うん・・・」
俺は玲泉の話に区切りを入れるかのように相槌を入れた。
「あなたがこれから指導者になるのだとすれば、それによってたくさんの選手達が成長していくでしょう。
あなたも、自分の力だけで野球が上手になったわけではないはずです。
先輩やコーチの方々の指導が、これまでのあなたの活躍に生きているのではありませんか?」
「確かに・・・その通りだな」
「ならば、選手としての役割を終えた後は、あなたの力を受け継いでくれる選手を作る事・・・それを新たな喜びにすればよいのではないでしょうか?例えば今、甲子園を目指しているうちの子のような・・・」
「・・・なるほど」

玲泉の話は本当に心にぶつかってくるものが多い。

「何にしても、あなたはまだ現役として活動できる時間が残っているわけですから、いつ引退する事になってもいいように野球を全力でやっていけばよいと思いますよ」
「武士道とは死ぬことと見つけたり・・・か」
「はい、その通りです」

昔、俺が玲泉に教わった言葉を呟くと、彼女はにっこりと笑ってくれた。
345名無しさん@ピンキー:2012/10/25(木) 20:37:59.00 ID:9zlH1uL4
「そういえば、さっき玲泉が言ってた事ってどういう意味だ?」

「え?言ってた事・・・っといいますと?」
「夕食の時に『お父さんは私の人生を変えてくれた人』とか言ってたじゃないか、いきなりあんな事言うもんだから驚いたよ」
「ああ、あの事ですか」
玲泉が苦笑いをするが、すぐに真面目な表情に戻る。

「あなたもわかっているのではありませんか?あなたと恋人になれて私がどんなに幸せになる事ができたのか・・・」
「・・・」
俺は何も言わず、玲泉の真剣な瞳を見つめた。

「私は高校時代まではただただ父に復讐するために生きていました。自分に対して愛情を与えてくれた人など誰一人いませんでした。そう、おばあ様でさえも・・・」
ぽつり、ぽつりと玲泉は話を続ける。
「私は誰にも愛されないし愛せない。だから父に復讐をしたらそのまま母の所へ行こうとも考えていました。」
「・・・!」
父親に復讐をしようとしていた事は知っていたが、そこまで考えていたのか・・・
「でも、そんな私の思考を一気に打ち消して下さったのがあなたです。
あなたは・・・こんな私を好きになってくれました。そして、私もあなたを好きになってしまいました。
人を好きになる事が、あんなに嬉しい事だなんて初めて知ったのです。」
「玲泉・・・」
「だからこそ、私が野球部を妨害していた事をあなたに告白したのです。とても悲しいけれど、私と別れる事こそが一番あなたの為であると思いましたから・・・」
(それが俺の為?冗談じゃない、その真逆だ)
「それなのにあなたは私を許して下さったのですから・・・その日はずっと涙が止まりませんでした。それはおばあ様に対する涙、あなたへの罪悪感の涙、そしてあなたの優しさに・・・」

「もういい、それ以上話すな」
その時の辛さを思い出しているのだろう、玲泉の目には涙が浮かんでいる。
俺は彼女のドライヤーの温もりの残る髪を撫でながら、その身体を抱きしめた。
「はい・・・すみません・・・」
玲泉は涙を拭う。
「それが今では・・・あなたと結婚できて・・・可愛い子供も産まれて・・・そして何十年経っても、こうしてあなたの腕の中に抱かれている。
・・・あの時の事が、まるで悪い夢みたいです。」
俺にとっても呪いは今となっては悪夢のようなものだ。
でも、確かにその悪夢によって俺は強くなれたし、
こんな素晴らしい女性とも結ばれることができた。
むしろ呪いに感謝・・・か。昔も同じ事を思った気がする。


「あなたには、本当にたくさんの『初めて』を貰いましたよね。
初めて誕生日プレゼントを頂いた人で初めてプレゼントを送った人で、初めて私の事を好きになってくださった人で、初めて私が好きになった人で、初めて私の泣き顔を見せた人で、初めて私が本当の笑顔を見せた人。
ほんと、初めてづくしですね・・・ふふふ」
玲泉は愉快そうに笑う。
「とにかく、あなたは私にとって命の恩人のようなものですからね。どんなに感謝しても・・・しきれません。」
「とんでもない!玲泉がいたからこそ俺はここまでやってこれたんだろ。お前こそ、俺の恩人だよ。本当に、ありがとうな」


俺と玲泉は見つめあったまま、暫くの沈黙が続いた。

段々と甘い雰囲気になり、さっきまでの眠気も忘れて俺はゆっくり口を開く。


「なぁ・・・久しぶりに・・・どうかな?」

「はい・・・よろしくお願いしますね」
346名無しさん@ピンキー:2012/10/25(木) 20:40:28.41 ID:9zlH1uL4
部屋の照明を消し、暗闇に包まれた寝室の中では、電気スタンドの淡い光だけが裸の2人を照らしている。

俺は玲泉に覆い被さりその華奢な身体を包み込みながら、情事の始まりの合図をするかのように深い口付けを交わした。
こうして玲泉とキスをするのは一体何度目だろう。それは今までに食ったパンの枚数のような話だが、やはり何度唇を重ねてもその甘酸っぱい味は変わる事がない。

玲泉の柔らかい唇を堪能した後は彼女の小さな胸に手を伸ばし、壊れ物を扱うかのように優しく、ゆっくりと愛撫を始めた。
その身体は、20年前に初めて身体を重ねた時と変わらない、むしろ熟れた女性としての魅力をさらに備えているような透き通るような張りのある白い肌だ。
こんな魅力的な体を見た時には、比較的アベレージヒッタータイプの俺でも一気に特大アーチを打ち上げられるようになってしまう。

「んっ・・・」俺が胸の突起物に吸い付くと、玲泉はかすかな声をあげる。
彼女の胸は子供を産んだのもあって昔よりは膨らんでいるが、それでも手で包んだら余る程度だ。
しかし、そんな貧乳が俺は嫌いではない。
その突起は俺の下半身にある突起と同じようにピンと硬くなっていた。


「いつまで舐めているんですか・・・今度はこっちの番ですよ」
玲泉は俺の頭を自分の胸から強引に引き離し、俺の体の下に潜り込むようにして俺の突起物に手を伸ばした。
「お前も積極的になったよなぁ、昔はそっちから攻めて来るなんて全然無かったのに」
「ふふ、やっぱりやられてばかりではいけませんからね」
そう言って俺の陰茎を握ると、まずは味見をするかのようにペロッと軽く舐めた。
それだけでもなかなかの刺激が俺を痺れさせる。既にその先っぽからは汁が溢れていた。
それから数回飴のように舐めた後玲泉は俺を見上げて言った。
「それでは・・・行きますよ」
俺の陰茎が玲泉の口に包まれる。
俺のサイズだと彼女の口の大きさにはギリギリ収まるぐらいで少しきつそうだが、玲泉の歯が当たる感覚も刺激的だ。
じゅぽ・・・とそれを吸う音がいやらしく響く。
そしていつも清楚な印象の玲泉が俺の陰茎を吸っているという光景。
肉体的だけでなく、視覚的、聴覚的な興奮も相まって、絶頂には時間がかからなかった。

「あああぁっ・・・っ!で、出るっ!!」
堪らず、俺は精液を放出してしまう。
「・・・!」
玲泉は思っていたより早かったのか、驚いた表情を浮かべながらもそれをゴクンと飲み込んだ。口に収まりきらなかった分が口元から垂れている。

「ちょっと・・・いつもより早くないですか?」
「いやぁ・・・俺もこの歳だから早漏になってるのかもしてないな」
年齢のせいにしてみるが案外事実かもしれない。
玲泉はそんな俺が可笑しかったのかクスッと笑った。
347名無しさん@ピンキー:2012/10/25(木) 20:47:17.59 ID:9zlH1uL4
「じゃあ・・・いくぞ?」
「はい、いいですよ」

俺は玲泉の足を開き、そこに陰茎をあてがい、ゆっくりと中に入れていく。
「はぁっ・・・んんっ」
何度もやってきた事なので流石に痛みはそれほどないようだが、やはり性感はあるようだ。
俺がそのまま奥まで押し込むと、玲泉の息は荒くなっていた。
「どう・・・?気持ちいいか?」
「はいっ、気持ち・・・いいですよ。」玲泉は笑顔を浮かべる。

そのまま俺は腰を振り始めると、彼女も運動を開始する。
お互い何も言葉を発さず、ただただ陰部が擦れ合う音と2人の呼吸の音だけが響く。
次第に、俺の下半身に不思議な感覚が走ってくるのがわかった。

しかし、予期せぬ出来事が・・・

「・・・!!?あ、あああっ!れっ、玲泉っ!!」
「は・・・はい、あなたっ!」
玲泉は俺が絶頂を迎えると思ったのだろう。膣を締め付け、腰の動きを更に激しくした。
しかし、そういうわけではなかったのだ。

「れ、玲泉!ちょっと!ちょっと止まってくれ!!」
「えっ・・・?」予想外の言葉に、 玲泉は驚く。

「あの・・・どうしたのですか?」
玲泉は苦しそうな表情のまま震えている俺を心配そうに見た。

「こ、腰が・・・」
「え?」
「腰が、・・・つりそうになったんだ・・・」

しばしの沈黙。

「ぷっ・・・あはははっ!」
変な体勢のままプルプルとしている俺が余りに滑稽だったのか、彼女は吹き出してしまった。
玲泉が声をあげて笑う事など滅多になかった為、俺は一気に悲しくなる。

「ふふふ、ごめんなさい、笑ってしまって」
「いや、いいんだよ・・・笑わない方が難しいだろうしな」
「どうしますか?もう寝ます?」
そうしたいという気持ちもあったが・・・
「馬鹿、こんなカッコ悪い終わり方のまま寝られるか!」
結局はプライドが勝ってしまった
「ふふふ・・・わかりました。今度はゆっくりしましょうね」
もう一度玲泉の中にものを入れ、 ゆっくりと腰を動かしていく。
じわじわと感じる下半身の熱い感覚。もう発射までそえ時間はかからないだろう。
348名無しさん@ピンキー:2012/10/25(木) 20:50:30.82 ID:9zlH1uL4
「なぁ、玲泉・・・」
「どうしましたか?あなた」
俺が小さく玲泉に話しかけると、彼女は俺の目を見る。
ずっとこのまま、見つめあっていたい気分だ。

「改めて聞くようだけど、玲泉は・・・今でも俺の事が好きか?」
俺の質問に玲泉は明るい笑顔を浮かべて返答する。
「そんな事聞くまでもないじゃないですか。もちろん昔と変わらず・・・ いや、昔よりも、ずーっと大好きですよ」
「これからも・・・ずっと好きでいてくれるか?」
「はい、もちろんですよ」
変わらぬ笑顔のまま言い切った玲泉の瞳に濁りはなかった。

「俺も・・・同じ気持ちだからな・・・?」
そう言って、俺は玲泉の中に愛情を放った。




それから数ヶ月して、玲泉の口から明るいニュースが伝えられた

「あなた、今日病院に行ってみたら・・・やっぱりできていましたよ」
「そうかい!やったな玲泉!」


そう、玲泉は俺たちの三人目の子供をついに身ごもったのだ。

40歳を過ぎていてやや高齢での出産になるが、初産ではないので基本的な生活をしっかりしていれば元気に生まれてくるらしい。
久しぶりの新しい子供だから、家族全員でまた大事に育てていきたい、そう思う。


「私にも妹か弟が欲しかったんだけど、やっとできるんだ!」
娘も本当に喜んでくれているみたいだ。

しかし息子はからかうような笑みを浮かべている。

「父さん・・・もう気力がないみたいな事言ってたけど、やっぱりまだ現役なんじゃないか」

「ううう、うるせえよっ!」
349名無しさん@ピンキー:2012/10/25(木) 20:53:16.82 ID:9zlH1uL4
以上です

主人公の言葉遣いに違和感を感じた人がいるかもしれませんが、それは年齢を重ねた事によって微妙に口調が変わっているというつもりです
350名無しさん@ピンキー:2012/10/25(木) 22:24:45.98 ID:RzI1Tftm
GJ!
天本さん愛されてるなぁ
351名無しさん@ピンキー:2012/10/26(金) 03:48:16.82 ID:g7WBAfUL
GJ
天本さんかわええw
352名無しさん@ピンキー:2012/10/26(金) 06:09:22.39 ID:nYrtH7HS


こういう本編後から暫く経った話ってのは好きだわ
これからもまた投下してもらえると嬉しいな
353名無しさん@ピンキー:2012/10/26(金) 07:13:39.95 ID:9O20MWxy
お二人ともjg!
天本さんはやっぱり可愛い!
354名無しさん@ピンキー:2012/10/27(土) 17:40:18.40 ID:Y0PSvkPf
なんだかんだで主人公やシズヤを応援するツンデレ魔人が出てくるSSって需要あるのかな?
355名無しさん@ピンキー:2012/10/27(土) 17:48:03.65 ID:oGxUKMY9
ずっと前のレスにも書かれていた事だが、
需要は求めるものじゃない、作るものだぜ?
356名無しさん@ピンキー:2012/10/27(土) 18:14:07.37 ID:Y0PSvkPf
よし、ヤってやるぜ・・・
357名無しさん@ピンキー:2012/10/27(土) 20:23:49.27 ID:RR9Cn0iy
>>325 普通に着てもらえばいいじゃん
358名無しさん@ピンキー:2012/10/27(土) 20:32:20.95 ID:oGxUKMY9
コスプレとか、着てもらえるシチュはいくらでもあるしなww
359名無しさん@ピンキー:2012/10/27(土) 21:24:31.09 ID:RR9Cn0iy
でもシズヤって主人公以外には見えないから周りからは主人公は浮遊する服を見ながらニヤニヤする危ない人になっちゃうけどね(笑)
360名無しさん@ピンキー:2012/10/27(土) 21:37:18.85 ID:7I+QiyZz
シズヤの顔が赤くなるグラが可愛かったな〜
361名無しさん@ピンキー:2012/10/27(土) 21:56:59.38 ID:apXro5Ww
イーベルのデレグラもいい
362名無しさん@ピンキー:2012/10/27(土) 22:42:03.44 ID:gUe5sERd
ハロウィンの衣装=12裏の衣装でケテーイだね
363名無しさん@ピンキー:2012/10/28(日) 01:13:46.43 ID:WhQmazWe
1では明日香、3ではヒナコに埋もれがちだけど
初代真ルートヒロインの智美のことわすれないでください
「大体ハロウィンっていうのはね…」とか
くどくど言いながら主人公のためにコスプレとかしそうな可愛い子なんです
364名無しさん@ピンキー:2012/10/28(日) 07:33:15.27 ID:NGWAaaDU
天本の誕生日には2作品も投下されたわけだし
ハロウィンの日も投下祭りになるといいなぁ、俺も作ってるから
365名無しさん@ピンキー:2012/10/28(日) 08:42:15.08 ID:WhKVgOKS
>>362
ハロウィンの衣装っぽくないけど12裏のサラの服装は素敵だと思います。
366名無しさん@ピンキー:2012/10/28(日) 08:44:41.20 ID:MndwwfvD
<<365 白瀬も似たようなシチュでいけると思います
367名無しさん@ピンキー:2012/10/28(日) 11:47:28.11 ID:Cel6v7Yw
某エロ漫画の存在を知ってこれで武美の何かネタを書こうと思ったけどきっかけ難しすぎワロタ。ネタ考え付く人すごいわ
368名無しさん@ピンキー:2012/10/28(日) 15:03:35.77 ID:85VOBRGT
ハロウィンの仮装か、そういうことに関して無知なまことにやってもらったら面白そうじゃないか?
369名無しさん@ピンキー:2012/10/28(日) 15:28:04.60 ID:/BbTf9jt
談話もいいけどsage忘れないようにな
370名無しさん@ピンキー:2012/10/28(日) 18:39:30.59 ID:CTEKL939
パワポケでいちばんエロいシーンてなんだろうな?俺的には友子のやつだけど
371名無しさん@ピンキー:2012/10/28(日) 18:41:12.17 ID:NGWAaaDU
若さゆえの劣情のシーンだろ
372名無しさん@ピンキー:2012/10/28(日) 18:47:09.08 ID:MndwwfvD
13主「俺、誰かに見られてる方が燃えてくるんだ!」
このシーンだろ。異論は認める
373名無しさん@ピンキー:2012/10/28(日) 19:38:15.79 ID:WhQmazWe
13主を除くとしたら
12裏で天本さんが「子作りしましょ」って迫ってくるシーン
374名無しさん@ピンキー:2012/10/28(日) 19:44:37.63 ID:MndwwfvD
>>371 鬼鮫「君はもっと若さゆえの劣情に身を任せても良いと思うのだよ!」
375名無しさん@ピンキー:2012/10/28(日) 19:45:08.66 ID:MndwwfvD
いかんSage忘れた
376名無しさん@ピンキー:2012/10/28(日) 20:39:27.55 ID:OqQ/DFY7
地味に13裏のエンゼルがキャプテンの上に乗って寝てるのも結構テンションあがったw
377名無しさん@ピンキー:2012/10/28(日) 20:40:04.40 ID:Oda0jl/j
麻美の誰もいない教室での汗だくスポーツ
378名無しさん@ピンキー:2012/10/29(月) 00:18:09.04 ID:OgLUtHMm
シーズン中にしれっとふたりきりで温泉に行くアイドルとプロ野球選手
379名無しさん@ピンキー:2012/10/29(月) 19:29:35.01 ID:wfwuh8ZQ
>>378
それ、誰のイベントだっけ?
380名無しさん@ピンキー:2012/10/29(月) 23:05:44.41 ID:bY1yw5oH
かすみかな?
ちなみに5でもめぐみと温泉行くイベントがある
381名無しさん@ピンキー:2012/10/30(火) 19:19:27.36 ID:Nc3JctWe
タマちゃんに本気で恋して悶々としていたのは六年前のことになるが
今でもなおタマちゃんは大好きな彼女候補だ
382名無しさん@ピンキー:2012/10/30(火) 20:45:45.47 ID:B3cmmIQ9
保管庫にあるタマちゃんの作品が良作しかないのはどういうことですか!
383名無しさん@ピンキー:2012/10/30(火) 21:08:25.02 ID:Nc3JctWe
というか、保管庫の作品は大半が良作だしな
やっぱ元の素材がいい分良い話も生まれやすいんだろうなぁ
天本の作品も特に良作揃いだと思う
384名無しさん@ピンキー:2012/10/30(火) 23:49:24.52 ID:UcKZM9Fr
5だとタマちゃんの他に恵理とかも人気、ってかwiki管理人さんの愛情が半端ないけど
めぐみちゃんとかはあんまり話題にならないな
色々とインパクトある彼女なのに
385名無しさん@ピンキー:2012/10/31(水) 00:07:23.05 ID:fYAQiXDT
めぐみちゃんにトリックオアトリートしたい
386名無しさん@ピンキー:2012/10/31(水) 13:15:27.11 ID:lVTzCG3m
めぐみちゃんはPAWAやらNTRやら鬱エンドやらでお腹いっぱいの彼女だったな
攻略キツイけど
387名無しさん@ピンキー:2012/10/31(水) 14:49:28.65 ID:CnQHqN6n
ハロウィンでやんす
388名無しさん@ピンキー:2012/10/31(水) 22:42:36.00 ID:DknfFRl/
>>312書いてくれ
389名無しさん@ピンキー:2012/10/31(水) 22:53:08.77 ID:DknfFRl/
>>314書いてくれ
390名無しさん@ピンキー:2012/10/31(水) 23:27:25.01 ID:lVTzCG3m
言い出しっぺの法則
391名無しさん@ピンキー:2012/11/01(木) 17:25:05.82 ID:A8Ry0gYF
上にあるツンデレ魔人の書き込みを見てSS書こうと思ったがなかなか難しいな。やはりツンデレ魔人はシズヤと絡ませるべきなのか?
392名無しさん@ピンキー:2012/11/01(木) 17:37:42.35 ID:Um3ASfS8
http: //jp.fehot.net/Fv/hkcwAv.html
http: //jp.fehot.net/l3/4EZ9Gv.html
http: //jp.fehot.net/Jx/3n0xBv.html
http: //jp.fehot.net/tZ/eyxTEv.html
http: //jp.fehot.net/Rz/odx7Gv.html
http: //jp.fehot.net/x5/Y5Lh9v.html
http: //jp.fehot.net/9M/D2NJ9v.html
http: //jp.fehot.net/Z9/ON9Z9v.html
http: //jp.fehot.net/Fj/PnyDAv.html
http: //jp.fehot.net/J5/SG5GDv.html
http: //jp.fehot.net/Rz/mzEzCv.html
http: //jp.fehot.net/DU/aGxXCv.html
http: //jp.fehot.net/Pg/jzbBDv.html
http: //jp.fehot.net/f6/laR9Gv.html
http: //jp.fehot.net/L4/ZvmAAv.html
http: //jp.fehot.net/hP/KsOaDv.html
http: //jp.fehot.net/Hk/1s1h9v.html
http: //jp.fehot.net/TO/XoMXEv.html
http: //jp.fehot.net/d7/W79BAv.html
http: //jp.fehot.net/VP/h5mGAv.html
http: //jp.fehot.net/dN/g18i9v.html
393名無しさん@ピンキー:2012/11/01(木) 18:00:15.79 ID:HrxTpnh3
>>391
読者に聞いてどうする、それは作者である君が決める事じゃないか
絡ませるにしろ絡ませないにしろ、それをどう面白い展開にしていくかが問題だぜ
394名無しさん@ピンキー:2012/11/01(木) 20:17:54.88 ID:Gnhg7lDS
マジンの魔力で暴走した主人公がシズヤを無理矢理…とかな
具現化は夢がひろがりんぐ
395名無しさん@ピンキー:2012/11/01(木) 23:55:53.61 ID:zJ4wTc/3
最近書かれた
白瀬ネタは意外と少ないんだな
396名無しさん@ピンキー:2012/11/02(金) 00:36:04.96 ID:xoQrlGyu
武美といい白瀬といい、ほぼ死刑宣告されちゃった彼女は話題にだしづらいというか…
二人とも8、9を代表する彼女なんだけどね
武美は裏の二作ともマジヒロインやってるからそっちでの妄想はやりやすいね
397名無しさん@ピンキー:2012/11/02(金) 02:21:13.44 ID:1o3pclE5
本編ではないここだからこそ書けることもあるかもだしな
表でも裏でもアイデアがあればぽぽぽんと行けるかもね
398名無しさん@ピンキー:2012/11/02(金) 03:24:03.94 ID:rJ9SH8lo
>>396
本編のことは忘れて書けばいい、本編に縛られると究極的には正史確定してるのりかしか書けなくなっちまう
誰も得しないから本編のことは忘れてヤりたいことヤればいい
399名無しさん@ピンキー:2012/11/02(金) 06:00:24.06 ID:xoQrlGyu
>>398
言ってることはごもっともなんだが
実際この二人とかカズとかのSSでハッピーエンドで終わるSSってあんまり見ない気がする
400名無しさん@ピンキー:2012/11/02(金) 06:01:17.95 ID:xoQrlGyu
言い忘れた
あくまでも14発売以降の話だけど
401名無しさん@ピンキー:2012/11/02(金) 19:01:11.48 ID:57l+ORUd
歴代裏サクセスのメインヒロインともいえる人物は
4裏 ユイ
5裏 愛(月光編)
9裏 リコ
10裏 タケミ
11裏 るりか、リコ
12裏 イーベル、アマルダ
13裏 エンゼル、レン
14裏 まこと
6裏、7裏、8裏がわからない。誰か心当たりある?。
402名無しさん@ピンキー:2012/11/02(金) 19:36:10.68 ID:fKJhtxfg
6裏はインミンかヘルガ
7裏は敢えて言うならタマちゃん
403名無しさん@ピンキー:2012/11/02(金) 20:23:39.33 ID:eBQhzpho
メインヒロインは8裏にはいないと思う

裏サクセスでは個人的には12裏が一番好きで次点で11裏だね
紫杏は好きなんだけど物凄く書きにくいんだよな
裏でも凄く重いキャラだしね
404名無しさん@ピンキー:2012/11/02(金) 20:31:40.29 ID:8oDf3EcL
9裏はリコじゃなくてブラック。11裏もリコは違う気がするな
極端な話、漫画になったときにふられて終わりそうな感じの匂いが・・・
405名無しさん@ピンキー:2012/11/02(金) 21:07:28.19 ID:6xy6kaZx
博多さん彼女の裏でのポジションは「書いてる本人はメインヒロインのつもりだけど話全体だと目立つ脇役」ポジション
406名無しさん@ピンキー:2012/11/02(金) 22:42:05.37 ID:xoQrlGyu
それでも11裏はリコと瑠璃花が一番フラグ建ってる感じはするな
個人的にだけど
407名無しさん@ピンキー:2012/11/02(金) 22:46:12.77 ID:ne3SMQbq
パワポケにはヒロインという概念自体がないような
408名無しさん@ピンキー:2012/11/02(金) 23:02:33.26 ID:66UFpO43
プレイ次第で如何にも変わるしね
409名無しさん@ピンキー:2012/11/02(金) 23:09:57.08 ID:57l+ORUd
彼女攻略が存在しない裏サクセスだからこそ思う
410名無しさん@ピンキー:2012/11/03(土) 00:12:01.36 ID:Nm62SnLL
智美とかヒナコとかストーリーすごくいいのにあんま話題に上がらないのはなぜだろうか
411名無しさん@ピンキー:2012/11/03(土) 01:07:44.36 ID:ccz3UCBY
10年以上前の作品なんだから話題に上がらないのが普通だろ
412名無しさん@ピンキー:2012/11/03(土) 17:02:24.57 ID:CraHijKC
智美はともかく、ヒナコはエンディングたどり着いた人が案外少ないんじゃないか
けっこうランダムの連続イベント多いし
攻略上は超特だけもらって放置の方がお得だし
413名無しさん@ピンキー:2012/11/03(土) 19:57:51.15 ID:Q4CpSLvx
8裏は続投したからかヒロインは鈴音さんのイメージがあるなー
414名無しさん@ピンキー:2012/11/03(土) 22:23:10.95 ID:ngcx46+o
ルッカってイカ娘のシンディに似てない?
415名無しさん@ピンキー:2012/11/03(土) 22:33:58.66 ID:Nm62SnLL
416名無しさん@ピンキー:2012/11/04(日) 00:00:09.75 ID:n1vgT11P
なんとなくリコは9裏、13裏みたいに大軍を率いるよりも7表、11裏みたいな一般庶民がいいな
417名無しさん@ピンキー:2012/11/04(日) 00:01:29.54 ID:n1vgT11P
なんとなくリコは9裏、13裏みたいに大軍を率いるよりも7表、11裏みたいな一般庶民がいいな
418名無しさん@ピンキー:2012/11/04(日) 01:02:02.39 ID:lp7mlSZl
sageない人が多くなってきたなー
419名無しさん@ピンキー:2012/11/04(日) 21:09:37.11 ID:AyVRfChf
倉見春香ちゃんってパワポケ1平和な彼女候補だよな
バッドエンドもないし事件に巻き込まれるわけでもないし一発病つけられるわけでもないし
420名無しさん@ピンキー:2012/11/04(日) 21:11:57.61 ID:Hk67NMLC
それでいてかわいいからなー
13裏だと強いし
421名無しさん@ピンキー:2012/11/04(日) 21:50:54.85 ID:AAGKm1Kf
でも正史は真央なんだよなー
春香の方が好きなんだけどな
422名無しさん@ピンキー:2012/11/04(日) 22:48:46.97 ID:4ooRikjr
裏社会に関わることもなく、東先輩と平和になかよくやっていると思えばさほど悲しくはない
ていうか14以降も話が続いていたら、7主が真央と喧嘩別れして別の誰かとくっついてドロドロに…
なんて展開がありかねないのがイヤだなあw
423名無しさん@ピンキー:2012/11/04(日) 23:01:12.33 ID:s9Q84HGO
リコ真央春香の三人がパワポケのギャルゲ化を思いっきり押し進めたよね
6以前だともう彼女イベントが物足りなくなってしまった
424名無しさん@ピンキー:2012/11/04(日) 23:22:49.44 ID:pjMjLLrI
天本さんが物足りないというのかお前は
425名無しさん@ピンキー:2012/11/04(日) 23:25:53.34 ID:AyVRfChf
彼女が病死するとかのブラックさはその辺から無くなってきたけど
彼女イベント自体の濃さは1の頃から変わりないと思うぞ
426名無しさん@ピンキー:2012/11/04(日) 23:40:31.80 ID:S8fgTaDh
昔の作品だと単純にいちゃいちゃするイベントとかがかなり少ないから物足りないってのは理解できるな
デートが汎用ばっかりだったり、必須イベントもあっさり終わったりで
思い出補正があるから好きだけどさ
427名無しさん@ピンキー:2012/11/04(日) 23:45:30.55 ID:s9Q84HGO
ネタの濃さ云々は個人によるだろうけど
イベント内容とか量とか会話内容がすげえギャルゲぽくなってる気がする
天本さんも話そのものは感動的だけどイベントが凄く多いかって言われたらそれほどでも無いし

>>425
ブラックさが無くなったってどういうことやねん
鬱エンドの代表格の銃殺とか投身自殺とか枕営業とか精神崩壊とかメロンパンとか
全部DS以降の作品からやないか
428名無しさん@ピンキー:2012/11/04(日) 23:49:26.77 ID:X8o8RCBj
逆に6以前で今でもチラホラ話題に上がったり好きだと言う人がいるキャラは
少ないイベント数でそれだけ印象的なキャラ立てができてるってことだから凄い事じゃないか
天本さんとかタマちゃんとか今だに攻略すると悶える
429名無しさん@ピンキー:2012/11/05(月) 00:03:50.78 ID:VIprjmvL
キャラ立てのうまさは今も昔も変わらずに高水準だと思うけど
キャラ立ってるだけにイベントが少ないのが悲しいところ
恵理とか好きだけどもう少しイベントあってもよかったんじゃないかアレ
430名無しさん@ピンキー:2012/11/05(月) 00:25:50.81 ID:ktISUYCu
恵理は真面目じゃないイベントがみゅん☆ぐらいしか無いもんなぁ・・・
デートも遊園地以外は特にイベント無かった気がするし

春香は真央が子供を産めないから、真央が春香に表向きの妻になってくれるように頼む。なんやかんやで3P
みたいなネタが思い浮かんだけど、これだと両方不幸になる気がするな
431名無しさん@ピンキー:2012/11/05(月) 00:41:58.15 ID:cVK/Rnc7
どっちかといったらそれは玲奈がしっくりくるな
バレンタインイベで真央は玲奈が7主に好意寄せてるの気づいてるような描写あったし
432名無しさん@ピンキー:2012/11/05(月) 00:46:48.68 ID:34qzeZpK
真央BADの場合は玲奈と付き合う事になるみたいだしな
433名無しさん@ピンキー:2012/11/05(月) 19:17:34.85 ID:KZZ6X1Ac
>>424,427
天本さんはデートイベントの殆どが汎用、超特必須以外は誕生日・笑顔の理由・猫の死の3つしかない
デートコマンド以外なら沈没船うろつき4回目もあるけどそれも入れても4つだし
そういう意味では物足りない、同じ4なら唯とかアキミみたいにデート特殊イベントとか多彩な行き先が欲しかったとは思う

無きゃ無いで自炊するけど
434名無しさん@ピンキー:2012/11/05(月) 20:41:03.82 ID:g39ymMyR
レナちゃんが嫉妬して真央ちゃんから主人公を奪い返そうと色仕掛けする話を書きたくなってきた
435名無しさん@ピンキー:2012/11/05(月) 21:37:10.95 ID:34qzeZpK
是非とも書いてくれ
もう十日ぐらい投下がないからなww
436名無しさん@ピンキー:2012/11/05(月) 22:12:04.63 ID:NGAwjZ+Q
パワポケ11は9みたいな日付制にすれば良かったと思う。そうすればシズヤでいろいろな記念日絡みのイベントとか作れただろうに
437名無しさん@ピンキー:2012/11/05(月) 23:05:57.33 ID:cVK/Rnc7
プロ野球編で日付制はきついw
438434 ◆xeUncKxF4M :2012/11/05(月) 23:05:58.00 ID:g39ymMyR
速攻で書いてみた
続きは書くかわからない
439名無しさん@ピンキー:2012/11/05(月) 23:07:17.70 ID:g39ymMyR
高校に入学して、野球部のマネージャーになったときから、私の胸中の思いは絶対に小波くんに届くものだとずっと思ってた。
何年間も育んできた小波君への恋心はもはや抑えることも誤魔化すこともできないほど大きくなっていた。
それなのに私はそれこそ数えきれないくらいチャンスはあったというのに、小波君に「好き」の一言を告げられずにいた。
告白の勝算は、ある。何度かいい雰囲気になったしその時にも告白しようとしたこともある。でも、小波君が私の気持ちに応えてくれるかの確証は、ない。
それが私を臆病にさせた。しばらくこのままでいいやと今の関係に甘えてきた。
それに、レッド君、ブルー君、イエロー君が野球部に入部してからは周りの女の子の注目はみんなヒーロー達に向いていた。小波君だって彼らに負けないくらい野球は上手だ。毎日毎日彼のプレーを見ている私が言っているのだから間違いない。
だからそんな周りの反応に私はイラついたこともあった。私の好きな人が過小評価されていたから。
でも、それでもよかった。ヒーロー達に女子人気が集まったおかげで、周りの女子たちの間では小波君など話題にも上がらなかった。
小波君の良さを知っている女の子は私だけ。小波君を見ている女の子も私だけ。
そんな自己満足に私は陶酔していた。

そのツケが回ってきたのだ。

最近小波君が女の子と一緒に遊びに出かけている。
そんな噂を耳にしたのはつい2ヶ月ほど前のこと。
その女の子は、私のことではなかった。詳しく聞くと切れ長の瞳を持つ黒髪の可愛い女の子と街中で一緒にいたということだった。
それを聞いたとき私は頭をガンと殴られたような衝撃を受けた。

小波君が私以外の女の子と一緒にいた・・・。その事実は私を激しく動揺させた。
そんなことにいちいちヤキモキしていても栓ないことだとは分かっていた。
それでも小波君だけは、小波君だけはだれにも渡したくなかったから、冷静な判断ができなかったんだと思う。
そしていろいろ考えた後、私はその女の子と付き合ってしまう前に小波君に告白しようと思い立った。でもいざ、小波君の前に立つと振られるイメージが次々に湧きあがって決心がぐらついてしまう。
「もう、小波君はその女の子と付き合っているのではないか」と疑心暗鬼になってしまう。もし告白に失敗して振られたらきまずい関係になってそのまま小波君から離れなくてはならなくなったらどうしよう。そんなことばかり考えてしまってた。
440 ◆xeUncKxF4M :2012/11/05(月) 23:09:28.43 ID:g39ymMyR
その時結局私は何もできなかった。

その日の部活中、湯田君や有田君が小波君に例の女の子とのうわさを茶化していた。
「昨日は噂の女の子とお楽しみでやんすか〜?」
「お前も隅に置けねえな!」

湯田君、有田君その話はやめて。やめてよ。小波君はまだ誰とも付き合ってないんだから。

「そんなんじゃねえよ!」と二人を軽く小突く小波君。

でもその顔はなんだか満更でもない感じがして私は泣き出しそうになった。
その日は一日中小波君のことばかり見ていた。彼のゆったりとした綺麗な投球フォームにはバラつきがなく1球1球寸分の狂いなく、まるでビデオで同じフォームを巻き戻しで繰り返し、繰り返し見ているような錯覚を受ける。
結局私は小波君ばかり見ていたせいでその日の部活動日誌は適当な内容になってしまって監督に少し怒られてしまった。普段真面目にやっていたからたいして怒られずに済んだけど。でも私が怒られている間に小波君は先に帰ってしまっていた。
小波君と一緒に帰るのが日課だった私は小走りに小波君に追いつこうと学校を出た。
河川敷のあたりで小波君の背中が見えたけど、私は話しかけることができなかった。

小波君が女の子とキスしていたから。
切れ長の瞳で黒い髪の女の子。すぐに分かった。
視界が涙でぼやける。だらしなく泣いている姿なんて小波君にみせたくなかったから、気づかれないように遠回りして帰宅した。
家に帰って自分の部屋に戻るなり私は枕に顔を押し付けて泣き声を押し殺して泣いた。
ずっと好きだった人が他の女の子に取られる感覚。それは多分一度経験しないとわからないことだ。辛くて苦しくて悲しいことしかわからない。
泣いても泣いても後から後から涙があふれ出してくる。1時間くらいだっただろうか、それ位経つと涙も枯れてしまった。
涙も出尽くして心の中を支配したのはずっと告白をちゅうちょし続けた情けない私自身に対する怒りだった。
怒りに身を任せて、私は部屋の中のものに当たった。気が付いたら私の部屋の中はごちゃごちゃに散らかってしまっていた。

「はは、私・・・なにやってんだろ、馬鹿みたい。物に当たったってどうにもならないのに。」
苛立ちから覚めた私は自嘲気味に笑った。
441名無しさん@ピンキー:2012/11/05(月) 23:10:23.34 ID:g39ymMyR
散らかしたものを片付けようとした時、一冊のノートが目に入った。
「これ、小波君の字だ・・・。」
彼の特徴的な字。見ただけですぐにわかる。つくづく私は小波君のことで頭がいっぱいなんだなと思った。
「野球ノート」と書かれたこのノート。これは私と小波君が1年生の時に始めた小波君との交換ノートだった。
交換ノートといっても題名の通り、野球に関する交換ノートだ。色気のある話なんて何も書かれてはいない。
それでも私と小波君を繋ぐ絆に等しいものだった。
小波君がフォームに関して悩んでいることを書き込む。私は小波君の練習中に気付いたことを書き込む。その繰り返し。
でもその繰り返しの中で小波君はメキメキ上達していった。ページをめくるとその過程が手に取るようにわかる。
瞳を閉じると1年生の時のことを思い出す。あの頃の小波君は下手っぴだった。練習中も何度も失敗しては何度も監督に怒鳴られてた。
それでも野球が大好きでひたむきに努力する小波君のことが私は大好きだった。
その気持ちは今でも変わらない。


私は彼が「フォームが安定しない」と泣き言を言っていた時からずっと小波君を見てきた。
3年間、彼が花丸高校のエースナンバーを背負う存在になるまでずっと見守ってきた。
小波君のことなら何でも知っているんだから。いきなり現れた女の子に小波君を取られたくない!
そう考えるといままで心の中をずっしり支配していた怒りも悲しみもスーッと消えていくような気がした。
たとえ、断られたっていい。このまま何もしないで終わって後悔したくない。

私は小波君をあの女の子から取り戻そうと決意した。
442名無しさん@ピンキー:2012/11/05(月) 23:12:38.42 ID:g39ymMyR
散らかしたものを片付けようとした時、一冊のノートが目に入った。
「これ、小波君の字だ・・・。」
彼の特徴的な字。見ただけですぐにわかる。つくづく私は小波君のことで頭がいっぱいなんだなと思った。
「野球ノート」と書かれたこのノート。これは私と小波君が1年生の時に始めた小波君との交換ノートだった。
交換ノートといっても題名の通り、野球に関する交換ノートだ。色気のある話なんて何も書かれてはいない。それでも私と小波君を繋ぐ絆に等しいものだった。
小波君がフォームに関して悩んでいることを書き込む。私は小波君の練習中に気付いたことを書き込む。その繰り返し。
でもその繰り返しの中で小波君はメキメキ上達していった。ページをめくるとその過程が手に取るようにわかる。
瞳を閉じると1年生の時のことを思い出す。あの頃の小波君は下手っぴだった。練習中も何度も失敗しては何度も監督に怒鳴られてた。
それでも野球が大好きでひたむきに努力する小波君のことが私は大好きだった。
その気持ちは今でも変わらない。


私は彼が「フォームが安定しない」と泣き言を言っていた時からずっと小波君を見てきた。
3年間、彼が花丸高校のエースナンバーを背負う存在になるまでずっと見守ってきた。
小波君のことなら何でも知っているんだから。いきなり現れた女の子に小波君を取られたくない!
そう考えるといままで心の中をずっしり支配していた怒りも悲しみもスーッと消えていくような気がした。
たとえ、断られたっていい。このまま何もしないで終わって後悔したくない。

私は小波君をあの女の子から取り戻そうと決意した。
443名無しさん@ピンキー:2012/11/05(月) 23:13:55.65 ID:g39ymMyR
散らかしたものを片付けようとした時、一冊のノートが目に入った。
「これ、小波君の字だ・・・。」
彼の特徴的な字。見ただけですぐにわかる。つくづく私は小波君のことで頭がいっぱいなんだなと思った。
「野球ノート」と書かれたこのノート。これは私と小波君が1年生の時に始めた小波君との交換ノートだった。
交換ノートといっても題名の通り、野球に関する交換ノートだ。色気のある話なんて何も書かれてはいない。それでも私と小波君を繋ぐ絆に等しいものだった。
小波君がフォームに関して悩んでいることを書き込む。私は小波君の練習中に気付いたことを書き込む。その繰り返し。
でもその繰り返しの中で小波君はメキメキ上達していった。ページをめくるとその過程が手に取るようにわかる。
瞳を閉じると1年生の時のことを思い出す。あの頃の小波君は下手っぴだった。練習中も何度も失敗しては何度も監督に怒鳴られてた。
それでも野球が大好きでひたむきに努力する小波君のことが私は大好きだった。
その気持ちは今でも変わらない。


私は彼が「フォームが安定しない」と泣き言を言っていた時からずっと小波君を見てきた。
3年間、彼が花丸高校のエースナンバーを背負う存在になるまでずっと見守ってきた。
小波君のことなら何でも知っているんだから。いきなり現れた女の子に小波君を取られたくない!
そう考えるといままで心の中をずっしり支配していた怒りも悲しみもスーッと消えていくような気がした。
たとえ、断られたっていい。このまま何もしないで終わって後悔したくない。

私は小波君をあの女の子から取り戻そうと決意した。
444名無しさん@ピンキー:2012/11/05(月) 23:15:05.49 ID:g39ymMyR
以上で投下終了
なんか勘違いして3つも重複させちゃった・・・orz
続きは気が向いたら書きたいです
445名無しさん@ピンキー:2012/11/05(月) 23:20:59.45 ID:+psLyiDc
GJ
久々の投稿じゃー
446名無しさん@ピンキー:2012/11/06(火) 01:01:31.41 ID:MMMRPji4
GJ!
キリちゃん中学の時からだもんね
色々悔しいだろうなあ
描写のおかげで引き込まれたよ
447名無しさん@ピンキー:2012/11/06(火) 17:10:59.84 ID:J42gqbkO
11裏のリコ投下します
448名無しさん@ピンキー:2012/11/06(火) 17:11:51.92 ID:J42gqbkO
『攻略する者される者』

「いやー、ホンット暑いよねー。勉強とかやってらんないって!」

ブンッ、ブンッ、ブンッ

「夏を制す者は受験を制す、だっけ?なんで夏に制さなきゃいけないのか謎だねまったく。」

ブンッ、ブンッ、ブンッ

「秋にやるんじゃダメなのかね。そういうのは委員長にでも任せてりゃいいよね、ホント。」

ブンッ、ブンッ、ブンッ

「それにしても精が出るねぇ。宇宙人騒動とかあったし、本調子取り戻すのは大変なんだろうけど。」
「ああもう、気が散るからあっち行ってろ!」
スイカを咥えているリコを小波は怒鳴りつける。ケラケラと笑うリコに反省のそぶりは見られない。


「『エアコン』と『扇風機』ッ!この世にこれほど相性のいいものがあるだろうかッ!?って感じだね。冷房最高!」
「どこの殺人鬼だお前は。」
ほがらかな笑顔を浮かべたまま扇風機の前に座り込むリコ。楽しくて仕方ない様子だ。
そんなリコの隣に座りながら小波はそっと話しかける。
「なぁ」
「ねえアイス食べたくない?リコちゃんが奢らせてあげるよ。」
「あのさ」
「そういえばこの前CMでやってたスイカカレーバーってどんなのなんだろ。一緒に食べてみない?」
「聞けよ!俺の話を!」
「さっきはひたすらこっちのこと無視してくせに」
「素振りの最中にちょっかい出すのとは違うだろうが!」

白けた目をするリコ。相変わらず振り回されて疲れ果てる小波。
いつもの二人の日常だが、少しいつもとは違うところがある。
今は夏休みの真っ最中だと言うことだ。

「少し状況を整理させてくれ。なんでお前が俺の家ににいるのか。」
「だって小波の両親は結婚記念日に旅行出て、一週間帰ってこないんでしょ?」
「ああそうだよ。だから俺は毎年一人で家にいるぞ。」
「よしよし整理出来て良かった良かった。」
「いやいや、全然出来てないから。なんでお前がここにいるのか全然わからないから。」
今度は小波がジト目でリコを見つめる。
「えーと、あたしんとこも親が避暑旅行に出かけちゃってるんだよ。」
「なら付いていけよ。別に親と仲が悪いわけでもあるまいし。」
「あたしも一応受験生だから、親が家に残って勉強しろ、ってうるさいんだよ。」
「なら勉強しろよ。自分の家でいくらでもやればいいじゃないか。」
「あ、えーと…」
449名無しさん@ピンキー:2012/11/06(火) 17:13:19.77 ID:J42gqbkO
リコが少なからずうろえる。目を逸らしながら歯切れ悪そうに話を続けた。
「あたしって一人だと勉強できないタチで、その…どうせなら誰かの所に行きたくて、
 それで、なんとなく小波のところに顔を出しに来たんだよ。そしたらあたしと同じで一人だったから…キ合良いかなー、って思って。」
「頼んでないっての!大体そういう割には俺んちに来てから全然勉強してないじゃないか!」
「アンタも少しは勉強しないの?」
「うっ、それは、その…」
墓穴を掘ってしまったようだ。
小波の勉強の出来無さはそれこそギャスビゴーの科学力並みに凄まじく、スポーツ推薦一本狙いである。
「一応、推薦校の目星は付いてるから…だいじょぶ…だ。練習生にはなってないけど。」
弱々しく語る小波。
「ふーん、勉強しなくても良いんだー」
「う、うるせえ!」
ニヤニヤと笑みを浮かべるリコ。
意外にもリコは成績優秀な部類に入るため、事勉強となると彼女に対する小波の立場は限りなく下になる。
「まぁあたしの場合、成績的には今の時点で問題ないから、チョロッとやっておけばなんとかなるんだけどね。」
「良いのかよそんな大口叩いてて」
「一応模試の結果見せてあげようか?」
「惨めになるから結構です。」
小波はがくりとうなだれ、リコはそれを見て自慢げに胸を張る。なんとも感情表現豊かな二人である。
「まぁそんなこんなで、一週間ヨロシク!」
「えっ?お前んところも一週間なの?」
「えっ………ああ、そ、そうだね。凄い偶然。なんだろうね、運命かも。うん多分運命。アハハ…」
頭をかきつつ早口で喋るリコ。明らかに焦りが見て取れたが、小波はそれを指摘しようとも思わなかった。
どうせこうなったら何があってもこの女は一週間居座るのだ。何を言っても無駄だ。
(それにしても一週間?ちょっと勘弁してくれよ…)
ごまかしの笑みを浮かべるリコにはわからないであろう、思春期男子の困難が一週間も続くとなると、小波は頭を抱えざるを得ない。
こんな時ばかりはいつもは目の保養にしている目の前の少女のスタイルの良さを恨んだ。


「ジーッ…」
「おい」
「えっ、何?」
「そんなに見られてると食べづらいんだけど。」
「別に気にしないで良いよ。」
「気になるから言ってんだよ。」
諦めて正面からの視線を浴びながら、リコ作の焼きそばを口に運ぶ。
もぐもぐと咀嚼している間、目の前の彼女の表情が更に真剣な物になる。
「ジロジロ見過ぎだろ。毒でも盛ってんのかお前は。」
「どうだった?不味くなかった?」
珍しくボケをスルーされ、不安げな表情のまま尋ねてくる。何をそんな慌てているのだろうか。
「美味しいよ。お世辞抜きにして。…ちょっと驚いてる。」
「よかったぁ〜」
力が抜けたのか、がたりとテーブルに突っ伏すリコ。
それほど緊張していたのだろうか
「ホントに一安心だよ。」
「オーバーだなぁ。」
「夏菜に何度も練習に付き合わせた甲斐があったよ。これで不味かったら半分は夏菜の責任だったね。」
「どこまでも酷い奴だなお前は。」
「本当に毒でも盛ろうか?」
「ごめんなさい俺が悪かったです。」
脅しをかけながらもどこか嬉しそうな様子のリコ。
それほどちゃんと手料理が上手に作れたのがうれしかったのか。
「んじゃ一週間料理担当してあげる。まぁ毎日三食ってわけにはいかないけど。」
「おお、それはありがたいな。」
彼女を一週間泊めるというのも、悪いことばかりでは無いかも…彼女の笑顔がそんな気にさせた。
450名無しさん@ピンキー:2012/11/06(火) 17:14:33.56 ID:J42gqbkO
「すぅすぅ…」
「と思った矢先にこれだよ…」
昼食を済ませた後、あっという間にお昼寝タイムに入ってしまったリコを眺め、小波は呟いた。
「喰った後すぐ寝ると太るんじゃないのかよ。そういうの女は気にするもんじゃないのか?」
そう聞いたことはあったが、どうにも疑わしく思える。
目の前の少女は肉付きこそ良いが、全体的に引き締まった身体をしている。それでいて出るところの出た理想的な体型だ。
「なんでよりによってソファで寝るんだか…」
彼女はただ単に寝ているだけなのだが、露出の多い夏服のまま無防備な姿を晒されるというのは精神衛生上よろしくない。
「…んぅ……」
「ゴクリ…」
寝息と共に上下する年相応以上に膨らんだ彼女の胸。はだけた胸元から見える白い谷間が実に悩ましい。
思わず手が伸びそうになるも、何とか小波は己を堪えた。
あのリコ相手に下手なマネは出来ない。最悪の場合死に至る。
「本当に一週間もこれなのかよ…」
これ以上は目に毒だった。そそくさと小波は自分の部屋に戻る。
今のように一人で部屋にこもれる時間は貴重になるだろう。
大切に使わせてもらうことにする。何に使うのかは言うまでも無い。


「なんか…調子悪い?」
3日目のお昼。食事の箸を進めながらリコが小波に尋ねる。
悶々として目がうつろな小波がのっそりと口を開く。
「ああ、大体お前のせいだよ。」
「あたし?何にもしてないよ。
 単にこの家を自分のモノのように扱わせてもらってるだけだよ。」
「うん、だからそれのせいなんだって。」
「…?」
リコは首をかしげた。
いつもなら「やってるじゃねーか!」というようなツッコミが返ってくるはずなのだが、このおとなしさはどういうことなのだろうか。
そのまま不思議に思っていると小波が立ち上がった。
「あー…ごちそうさま。」
「えっ?まだ半分しか食べてないじゃない。…美味しくなかった?」
一気に青ざめるリコ。それこそ小波以上に顔色を悪くしている。
不安げな彼女を見た小波はいたたまれなくなり、イスから腰を上げた。
「いや、そんなことはないけど…外行ってくる。」
「え、ちょ、ちょっと待ってよ!」
リコの制止も聞かず、小波は足早に玄関から飛び出て走り去ってしまった。


バシッ

「…って感じでさー、マジで大変なんだよ。」

バシッ

「へー、大変なのか。」
愚痴りながら越後に向かってボールを投げる小波。
サッカー部所属の彼にわざわざキャッチボールを付き合わせてしまって申し訳ないが、今日くらい体を動かしてないとやっていられないのだ。
「でもあいつ見てくれは良いじゃん。胸もケツも良い感じだし。」
「だからそこが大変なんだっての!」
「え?」
合点がいかない様子の越後。やはり頭が回らないのは流石この男と言うべきか、期待を裏切らないと言うべきか。

「自分の部屋にあいつのブラとかが普通に落ちてる光景が想像できるか?」
「えっ?別に洗濯機に入れればいいんじゃねえの?」
「風呂入ってる最中に水着で『背中流しに来たよー』とか言われたときの心境がわかるか?」
「いいじゃん、厚意に甘えておけば。」
「ノーブラ寝間着で同じ部屋で就寝しているときの俺の忍耐力の強さを理解できるか?」
「結構なことじゃん。エロいもん見れて。」
451名無しさん@ピンキー:2012/11/06(火) 17:16:40.43 ID:J42gqbkO
ダメだコイツ。
ゆるゆると力の抜けた球を放ってしまう小波。この男、微塵も自分の苦悩を理解していない。
「あのなぁ、実際にあれをやられてみろよ!収まり付かなくて大変なんだぞ。」
力の込められて球を越後は易々とキャッチする。脳筋とはこのことを言うのだろうか。
「えーと…ああ、そういうことか。じゃあ一発抜けばいいじゃねえか。」
「あのリコが家の中をうろつきまくってるんだぞ?そんな恐ろしいマネできるか。」
「じゃあ、あいつに頼んでヤらせてもらうのはどうだ?」

ゴツンッ!

「いだだだだ…」
取り損ねた球が小波の額を直撃する。キャッチボールの緩い投球でも硬球直撃の痛みは尋常ではない。
「おい野球部がキャッチボールでしくじるなよ。やれやれだぜ。」
「お、お前が変なこと言うからだろ!」
「動揺しすぎじゃねえか?さてはお前、童貞だな?」
「お前だって人のこと言えないだろ!」
「あ、俺もそうだったか。」
どこまでも抜けた調子の越後だが、そんな彼にもわかるほど小波はうろたえていた。
なんとか球をグローブにいれ、キャッチボールを続けようとする。
「だ、大体なんで俺が…リ、リコと…」
「だってお前、リコの事好きなんじゃねーのか?」

ボトッ

「今度はボークか。やれやれだぜ。」
呆れる越後だが、当の小波はもはやキャッチボールどころでは無い。
その場にずっこけて尻餅をついてしまっている。
「ま、待てよ!なんで、そんな話に…」
情けない様子の小波を見おろしながら、越後が答える。
「なんとなくそんな感じに見えたけど、違うのか。」
「いや、違うんじゃなくて………え!?
 いやいやいや、!違うんじゃないわけでもなくてだな…その……」
「ふーん、否定はしないんだな。」
あっけらかんと話す越後。
本人的には嫌みや皮肉などは全く含めていないのだが、それでも小波を煽るには十分な返答だった。
「あー、もう!わけわかんねーこと言ってんじゃねーよ!この越後リラ!」
「うぉおおお!お前にその名を言われるとは思わなかったぜ!やんのかコラァ!」
「やってやろうじゃねえか、このリラが!」
駆けだして距離を取る二人。すぐさま小波が全力投球を開始する。見事に越後がそれを押さえる。
「見せてやるぜ!俺のてんいむほうの極みを!!」
「天衣無縫の漢字も読めないラなんかに人間の俺が負けるか!!」
「うるせー、さっきから俺の名前を順調にランクダウンさせるんじゃねえ!」


「はぁ…馬鹿相手にすると疲れるなぁ、ホント。」
どの口が言ったものか。同じ穴の狢という言葉は知らないようだ。
あのまま全力キャッチボールに続き、バッティングセンター対決、ストラックアウト対決PK対決…
等と決着が付かないまま不毛な対決を続け、すっかり日が暮れてしまった。
こんな時間になった今、とっとと帰るべきなのだが、家に帰る小波の足取りは重かった。
疲れている、というのもあるが、原因は他にあった。
「あいつにどんな顔して会えばいいんだろ…」

“リコのこと好きなんじゃねーのか?”
先ほどの越後の言葉が小波の頭の中で反響する。
そしてそのたびに彼女の顔が浮かび上がる。
笑ったり、泣いたり、怒ったり…くるくると変わるその表情は実に印象的だ。
「なんなんだろうなぁ、この感じ。」
今まで考えたことも無かったのだ。
452名無しさん@ピンキー:2012/11/06(火) 17:17:52.95 ID:J42gqbkO
自分はリコのことをどう思っているのか。
瑠璃花ほどでは無いとはいえ、彼女とも随分長い付き合いになる。
ちょっと前まで、生死を賭けた戦いを共にくぐり抜けたこともある。
もう決して浅い関係とは言えない仲だ。

「嫌いでは無いんだけど…どうなんだろう。」
自分の気持ちが理解できない。リコのことが好きなのかわからない。
それ以前に異性を好きになるとはどういうことなのだろうか、それすらも今の小波はわかっていない。
先ほどの越後の発言を否定できなかったという事実がそれを象徴している。自分でもよくわかっていないのだ。
ひょっとしたら自分の心は決まっていて、それに気付いていないだけなのかも知れない。
15年間恋をしたことのない小波には、その胸のモヤモヤがなんなのかわからなかった。

(ま、しばらくはこのままでいいだろ。)
一つわかっているのは、彼女と共に過ごすことは楽しい、ということだけだ。
このお泊まりの間でも、悶々と過ごさせられること(主に下半身)は多いが、それでもリコといることが楽しいのは否定できない。
今はこのまま一緒にいるだけで良いのではないだろうか。
何もこのモヤモヤとした気持ちにすぐ答えを出す必要は無い。
幸い、彼女も共に同じ高校に行くのだから(勉強できるにも関わらず)、そのための時間は十分にあるはずだ。


「これは…まずいかも。」
もう我が家の玄関の目の前というところで、小波は立ち往生していた。
既に腕時計は9時を回っていたのだ。
こんな時間になるなら連絡を入れるなり、事前に言っておくなりするべきだが
昼頃に急に出てしまったので事前に何も言えず、携帯電話も忘れてしまって連絡すらできていない。
つまりダメ尽くしである。
普通に考えれば怒られる上に、相手はあの空き缶女である。よろしくない結果になるのは目に見えている。
インターフォンのボタンを押すのがこんなに怖いのは人生で初かも知れない。
奥さんに連絡を入れ忘れ、遅くまで飲みに出たサラリーマンの気分がこんな感じなのだろうか。

奥さん…?

「わー、バカバカ!!何考えてんだ俺は!!」
自分の想像相手に一人で勝手に暴れ回る小波。
夜中にこんな怪しげな男がいたら不審者扱いされかねないが、幸いにもそれを見ている通行人はいないようだ。
「あっ」
しかし通報こそされずとも、そう上手いことばかりいくわけもなく
騒ぎを聞きつけたのか、家の中からエプロン姿のリコが現れる。
当然、扉の目の前にいる小波と鉢合わせに。
「…」
あまりにも急な展開に思いっきりたじろぐ小波。
リコもリコで目をまん丸に見開いて驚いている。

「えーと………ただいま。」
気まずげに小波が声をかけるも、しばしの沈黙が続く。
(ひょっとして…これは相当まずかったりするのか?)
453名無しさん@ピンキー:2012/11/06(火) 17:19:59.51 ID:J42gqbkO
この沈黙が何を意味するのかはわからないが、少なくとも彼女にとって軽いものではないということくらいわかる。
これは空き缶の雨あられの可能性もなきにしもあらず。庭の掃除が大変そうだ。
小波が覚悟を決めた頃、ようやくリコが口を開いた。

「…………よかったぁ。」
「は、はい…?」
どれだけ怒られるのか、とビクついていた小波は彼女の安堵の言葉に不意を突かれた。
「あんな急に飛び出しちゃったから、もうあたしがいる間は帰ってこないかも、って心配しちゃったよ…」
「えっ、えっ?」
リコは心底安心した様子で、怒りを見せるどころか柔らかな笑顔を見せている。
目元には僅かながら涙まで浮かんでおり、それを手の甲で拭っていた。
「ほら、晩ご飯できてるから一緒に食べよ?」
「あの、リ、リコ?」
「どうしたの?」
小波の腕を引くリコがくるりと振り向く。その表情にはまた不安の色が浮かんでいる。
「いや、その…怒んないのか?こんな遅くに帰ってきて。」
「えっ?…あぁ、怒って欲しいの?」
ブンブンと首を横に振る小波。いらんことを言ってしまったと後悔。
「フフ、冗談だよ。今はうれしくてそんな気になれないからね。」
そう言って可愛らしくリコは微笑んだ。

ドキッ

(な、なんだ今の!?)
その笑顔を見た瞬間、小波は胸をなで下ろすどころか、高鳴らせてしまった。
いつも見慣れているはずの彼女の笑顔に酷く惹き付けられる。
困惑する彼の様子を知って知らずか、リコはその腕を再度引っ張り始める。
「今日は結構気合いご飯入れて作ったからね。味見した感じはイケると思うんだけど…」
「そ、そうか。」
自分の腕を引く彼女の手から伝わる温もりさえ、今の小波の体を強張らせるには十分だった。


「いい湯、だな…」
事前に湧かされていた風呂につかる小波。
先ほど平らげた酢豚、チンジャオロース等々の中華系のご馳走が胃袋を圧迫し、少々動くのがキツイ。
(お世話になりっぱなしだなぁ…)
なんやかんやでこの三日間、炊事、掃除、洗濯、風呂の準備、至れり尽くせりでリコにやってもらっていた。
文句一つ言わずに全部自分から進んでやり、それでいて一つ一つ手を抜くこと無くキッチリ仕上げている。
あれが所謂『良い嫁さんになれる』というやつなのだろう。

…嫁?

ずるんっ
「ゴボガボゴボ…」
その言葉を連想した直後、彼の脳裏にあるビジョンが浮かび、その瞬間に体を滑らせてしまう。
浅い湯船の中でおぼれかけ、なんとか身を起こす。
「…ぷはあっ!またかよ!絶対に今日の俺はおかしい!!」
「どうしたの?」
「ああ、それもこれも変なこと言い出した越後が悪いんだ。」
「やっぱり野生の越ゴリラと人間が触れ合うのは無理があったね。」
「だからお前も勝手に風呂入ってくるのやめ………ろ」
くるりと振り返って怒鳴りつけようとする小波だったが、ぽかんと口を開き、彼女の姿に目を奪われてしまった。
また昨日のようにワンピースタイプの水着を着ているものだと思っていたが、今の彼女はバスタオルを身に纏っていた。
何とか大事なところを隠すのがやっとのアウアウなサイズ。
豊満な胸がタオル越しに突き出て、太ももがギリギリ限界まで露わになっている。
見とれている小波にかまわずリコは湯船の彼の隣に浸かり、彼の方に向き直った。
454名無しさん@ピンキー:2012/11/06(火) 17:21:15.42 ID:J42gqbkO
「いやぁ、いいお湯だよね。流石リコちゃん、って褒めて良いよ?」
「………」
「あれ?小波?もしもーし…」
「さきあがる」
「えっ」
「さきにしつれいする」
「何でカタコト?」
「じゃあ」
「あっ、ホントに逃げた。ちぇっ…」


「勘弁してくれよ…」
限界であった。中学三年生というお盛んな時期にあの誘惑の数々。
それでいて三日目の禁慾生活。もうどうしようもなかった。
昨日までは早い時間に眠って誤魔化していたが、もはやそれどころではない。
「………バレないよな。あいつはさっき風呂に入っていったばっかりだし、大丈夫だろ。」
先ほど大急ぎで穿いたズボンを半分下ろし、下着をずり降ろして収まりの付かないモノを取り出す。
「ったく、リコのせいで…」
「えっ、あたしのせい?何が?」
「うわああああああああああああああああああああ!!」
大音量の叫びが響き渉る。
それだけ驚きながらしっかりズボンを穿いているのだから器用なものだ。

「全くもう…近所迷惑だよ。」
両の手で耳を塞ぎ、しかめ面で苦情を呈すリコ。
「お前に迷惑云々言われたくない!」
先日と同じけしからん寝間着姿が相変わらず目に毒だが、それをどうこう言える状況では無い

「な、なんでそんな早く出てきてんだよ!」
「だって小波いなくなったからつまんないし。」
「つまるつまらないじゃないだろうが…」
泣きたくなる小波だが、今となっては遅い。つくづく彼女の神出鬼没さを恨むばかりだ。
「さぁて、寝ようか。もう12時過ぎちゃったし。」
当たり前のように小波のベッドに潜り込むリコ。小波はもはや文句を言うこと無く、床に布団を敷く。
「なんならベッドで一緒に寝る?三日連続で床は可哀想だし。」
「もういいから、もういいから…」
初日は甘い誘惑にも思えたその言葉も、もはや罠にしか聞こえない。
そもそも年頃の男女が一つの部屋で共に就寝することすら異常なのだが、今の彼には何も言う気にはなれない。
彼女のお休みの挨拶を返しつつ、小波は目蓋を閉じつつ必死に雑念を払っていた。


「ん…おはよ、小波…」
「ああ、おはよう!リコ!朝飯作ってくれるか?」
「…うーん」
目蓋を手の甲でごしごしと擦り、両腕で大きく伸びをするリコ。
小波は薄手の毛布から半身を起こしている。
「別に…いいけど、なんか変だね。どうかした?」
「な、何でも無いけど。でもちょっと早くして料理始めて欲しいな、っていうか!」
「うーん、早く食べたいなら昨日のご飯の残り暖めて適当に…」
「いや早く始めて欲しいのは山々なんだけど、料理自体はじっくり作って時間をかけて欲しいというかなんというか…ははは」
455名無しさん@ピンキー:2012/11/06(火) 17:22:44.43 ID:J42gqbkO
「…?まぁいいけど。小波も早く着替えてね」
首をかしげるリコだったが、特に何も言わずに部屋から出て行った。流石に着替えは別の部屋で行うのだ。

「うげぇ、気持ちわりい…」
朝起きてみれば下半身がぐっしょりと濡れており、寝間着ごとドロドロになっていた。
これで寝小便だったら、恥ずかしいにしてもまだマシなのだが
どう見ても精子です。本当にありがとうございました。
「リコを追っ払えたのはいいけど、早いところこれをどうにかしないと。」
なんともやりづらいことには、これをやらかした夢の内容というのが、他ならぬ彼女との交わりだったということだろうか。
本格的にリコという存在が大きくなっていたのだ。
「本当にどうしたもんかな…俺。」


「ねぇ、今日ヒマ?」
皿洗いをしながらリコが尋ねる。随分と手際が良い。
「まぁ練習もないから暇っちゃ暇だけど…」
「じゃあさ、一緒に遊びに行こうよ。」
「遊び?お前まだ中学生なのにそんなこと…」
「一生遊ぶことも出来ない身体にしてあげようか?」
「せめて野球やらせてください。」
「まぁ変なことじゃないよ。
 ちょっと映画が手に入ったから一緒にどうかな、って思って。
 あと買い物とかも行きたい、かな。」
話を聞く限りそう悪い物でもなさそうだ。
確実に荷物持ちさせられるというのがネックだが。
「ついでにバッティングセンターとかも行く?奢ってあげるけど。」
「おしきた!」
「やれやれ、何事も野球優先なんだね…」
ため息をつくリコ。喜んでこそいるが僅かばかりの落胆の色が見える。
小波にはその理由が皆目見当も付かなかったが。


「で、どんな映画なんだ?悪いけど小難しい映画だと確実に眠れる自信があるぞ。」
「おおっ、大した自信だね。」
「別に自慢してないから。」
端から見れば歩きながら漫才をしている珍妙な二人組にでも見えるのだろうが、彼らにとっては平常運転である。
「といっても大丈夫だと思うよ。ファンタジーのアクション物みたいなもんだし。」
「そっか、とりあえず宇宙じゃないなら安心だよ。宇宙人はこりごりだからな。」
「えー、面白かったじゃん」
「お前は少し危機感を…」

『せーかいじゅうのだーいすきをあつめてもー♪』

「ゴメン、ちょっと電話みたい。」
「何その着メロ。」
「ふふん、名曲は古くならないんだよ!」
「いや堂々とアニメのOPっぽいのを着メロにするなよ。」
小波のツッコミをスルーしながら電話に出るリコ。
「はいはーいどうしたの?…うん…うん、ああゴメンゴメン…」
456名無しさん@ピンキー:2012/11/06(火) 17:24:26.39 ID:J42gqbkO
リコは随分と親しげに電話を続ける。
良くも悪くも顔の広い彼女のことだから、誰と話していてもおかしくは無いが、おそらく夏菜あたりだろう。
「えっ、あたし?今から小波とデートに行くんだ。」
「えっ?ちょっと待てお前…」
「うん、楽しんでくるよ。じゃあね〜」
ピッ
「ゴメンゴメン、待たせちゃって。じゃあ、行こ…?」
何事も無く歩こうとするリコだが、小波がその手を引いて進行を遮る。
「もぉ、何がどうしたの?」
「お前、デ、デートってどう言う…」
何食わぬ顔をしているリコとは対照的に赤い顔で食って掛かる小波。
自分でもなぜそこまで慌ててるのかは気付いていない。
「だって男と女が二人だけで一緒に遊ぶんなら、一般的にはデートって言うでしょ?」
「そ、そりゃそうだけど…」
「別にそんな真剣に考えなくて良いからさ!ほら、もたついてると映画始まっちゃうよ。」
「わ、ちょ、ちょっとまて!」
捕まれた手を逆にぐいと引っ張って走り出すリコ。あまりの速さに転倒しかける小波だったが、なんとかついていく。
「ま、ちょっとくらい深く考えても良いけどね…」
その彼女の口の中だけの呟きは小波には届かなかった。


「いやぁ、満足満足!」
「そ、そうだな。」
月明かりに照らされながら帰路に就く小波とリコ。
すっかりご満悦な表情のリコに対し、小波はどこか落ち着きが無いようにも見える。
「…ひょっとして、あんまり楽しくなかった?なんかバッティングセンターでもイマイチっぽかったし…」
「いや、楽しかったよ!うん、越後と遊んでるよりずっと楽しかった!」
「えへへ、よかった。」
不安げな表情から一転、リコの表情が柔らかなものに。

正直なところ、行きのデート発言から緊張しっぱなしで、全く気が休まらなかったというのが小波の本音だった。
映画の内容も今の彼には心に来るものがあった。
確かに見応えのある大作ファンタジーだったのだが、主人公のヒロインの描写があまりにも際どい。
というかどうみても主人公が二人の女性と子供を作っていたのだが大丈夫なのだろうか。
とにかく全年齢対象にすべきでは無い映画だった。
そんなこんなでドギマギしているのに、いざ怖いシーンとなるとギュッと握りしめてくる彼女の手の温もりが別の方向に心臓を高鳴らせる。
バッティングセンターでも後ろからの彼女の視線が調子を狂わせ、過去最低の記録を間違いなく更新してしまった。

(まぁ、楽しかったのは事実だけどさ…)
「さてと、今日も夕飯頑張っちゃうか!」
胸を弾ませ(二つの意味で)ガッツポーズを取るリコはとてもご機嫌で
その明るい表情を見たら両の手にある荷物が軽くなったように感じた。
(こんなに可愛かったっけなぁ、こいつ…)


「やっと一人になれた。本当に。」
昨日のデート後の夕飯で、買いだめしておいた食材が尽きたということで、リコは今スーパーに向かっている。
「今度こそ誰もいないよな…」
昨日の朝の一件でそれほど悶々としているわけでは無いのだが、やはりこのような機会は貴重。
457名無しさん@ピンキー:2012/11/06(火) 17:26:36.39 ID:J42gqbkO
これを生かさない手は無い。そう思った小波はズボンを…

『せーかいじゅうのだーいすきをあつめてもー♪きみとどけたい想いに…』

「うわっ!…あ、あいつのケータイか。」
その中学生にはやや古い着信メロディーは間違いなく昨日聞いたものと同一。
せっかくの憩い(?)のひとときをジャマされて腹が立つものの、このまま放っておくわけにもいかないのでとりあえず電話に出る。

「もしもし、夏菜だけど。」
「あー、もしもしこっちは小波。リコは買い物行くときにケータイ忘れてたっぽいぞ。」
「えっ、小波?なんでリコのケータイにお前が出てるんだ?」
「俺も良くわかんないけど、なんかあいつ、俺んちに泊まってるんだよ。」
「はぁ?」
かいつまんで事情を説明する。もちろん小波個人の苦悩などは無しにして。
「えーと、お前がウソをついてるのかリコがウソをついてるのかわかんないんだけど…」
「ウソ?何の話だよ。」
「だってリコの家、避暑旅行なんて行ってないぞ。私も昨日リコの母親に会ったばっかりだし。」
「えっ?」
夏菜の明かした意外な事実に小波は困惑する。
最初から怪しげな話だったが、なぜ彼女が我が家に来ているのか、と言う疑問が更に深まってしまう。
「あー、でも、そんな話してたなぁ。なるほどなるほど。そういうことか。」
「…ちょっと説明してくれないか?」
経済的に携帯電話での長電話は避けるべきだが、そうも言っていられない。
夏菜もそれを承知したのか、話を続けてくれた。

「ちょっと前、夏休みの始まる前辺りにさ。あいつ、私に料理を教わりに来たんだよ。
 『理由は言えないけど上手くなりたい』とか言って。」
「料理を教わりに?でも教えてもらわなくても、あいつかなり料理上手いぞ。」
「馬鹿言え。私が料理教えるまでゆで卵すらまともに作れなかったぞ。
 大さじ一杯の大さじにお玉使ったり、具材と一緒に菜箸ごと煮込んじゃったり
 ありゃもう食材に失礼なレベルだったなホント。」
想像するだに恐ろしい話である。小波はほっと胸をなで下ろす。
「おかげでまともに料理出来るようになるまで、一週間くらい前辺りまでずーっと付き合わされて大変だったんだぞ。
 まぁリコ自身凄く頑張ってたから、終わりの頃には随分上達してたけどさ。」
「うわぁ…たまたま上達した後の料理で本当に良かったよ。」
「…………ハァ…」
電話越しに深いため息が聞こえる。
なんで呆れられているんだ?と首をかしげる小波をよそに夏菜が話を続ける。
「そうじゃないだろ、そうじゃ。」
「えっ?」
「たまたま上達した後の料理を食べられたんじゃなくて、リコがお前に食べさせてあげるために料理の腕を上げたんだろうが。」
「俺の…ため?」
「そりゃそうだろ。なんの理由も無くそんなめんどくさいことするわけないって。」
「でも、わざわざ俺なんかのために…ホントにたまたまって可能性も…」
「そもそもあいつはなんでお前の家に来てるのか、って話じゃないか。お前のため、ってことならすんなり説明が付くだろ。」
「それは…」
「偶然だったとしてもたまたまお前の親が旅行に出てるときに
 たまたま料理の腕を上げてて、たまたまお前に料理を振る舞う気になった、なんてことがあると思うのか?」
「……」
「まだわかんないか?ウソ付いてまでお前の家に来てるわけが。
 わざわざ苦手だった料理を克服して、わざわざお前の家の留守の時を見計らって、わざわざお前の家で家事なんてやってるわけが。」
小波の沈黙から、夏菜も彼が思い当たる節を発見した、というのが感じ取った。
「お前と一緒にいたいんだよリコは。それで、自分なりの一生懸命をお前にぶつけてるんだよ。
 少しでもお前に…後は流石に言わなくてもわかるだろ。」
458名無しさん@ピンキー:2012/11/06(火) 17:27:35.24 ID:J42gqbkO
「あいつが、俺を…?」
「まぁ、お前が最終的にリコをどうこうするのかは、私がとやかく言える話じゃないけど…
 あんまりあいつを傷つけるようなマネはしないでくれよ。」
「…」
「じゃあな。切るぞ。」
電話が切れても携帯電話を手放すことが出来なかった。
胸が突き破られるのではないか、というほどの胸の高鳴り。
その場にへたりと座り込んだ小波はそれを受け止めようとするも
どうしようもないほどの「ときめき」という感情がその余裕を与えてくれなかった。
「どうすりゃいいんだよ…」


「ねぇねぇ、小波小波。」
「…」
「ねぇねぇねぇ、小波小波小波。」
「…」
「ねぇねぇねぇねぇ…」
「ああもう、手ひっぱんな!一つずつ増やすな!」
声を荒げてリコを振り払う。
実を言うと彼女に少し触れられるだけでもキュンとしてしまうのだが、なんとかそれを悟られないように勢いで誤魔化している。
「ゲームしよ、このゲーム。もちろん対戦ね。」
そう言って出してきたのは携帯機のパズルゲーム。所謂落ち物というやつだった。
小波の返事も待たずにリコはゲームの準備を始める。
「ま、まぁゲームくらいならいいけど。」
「やった、あたしが勝ったら今日から皿洗いよろしく!」
「ちょっと待て!了承した後にそういうの決めるのやめろよ!」
「えー、なんでよ。本来は小波がやるべきことなのに、あたしがやってあげてるんじゃない。」
「うぐ…」
それを言われると何も言い返せない。すっかり自分が彼女に甘えきってしまっていることを思い知らされる。
「じゃ、あたしが負けたら………ご褒美にキスしてあげる。」
「えっ!?ちょ、ちょっ、お前…」
「ほらほら、もう始まっちゃうよ。」
うろたえる小波を尻目にスタートボタンを押す。そのリコの顔はほんの少し赤みがかかっていた。


「あーあ、負けちゃった…」
(な、なにを白々しくこいつは…)
恐らくゲームを始める前に『ご褒美』の話をぶら下げることで動揺を狙っている、という小波の予想はまんまと外れた。
確かに小波は『リコ!おまえのくだらないキスがこれを狙っていたのなら予想以上の効果をあげたぞッ!』
と叫びたくなるほど動揺しきってしまい、もはや対戦関係無しに自滅しかけていたのだが、リコがそれ以上にミスを重ねた。
最初はただの偶然だと思った小波だったが、ミスというのには語弊があるほどしっちゃかめっちゃかな操作を連発し
終盤ではわざとブロックを消すまいと操作していたようにしか見えなかった。

「じゃ、ご褒美上げるね。」
「ままままま、待て!ちょっと待て!」
リコが恥じらいの残る顔で小波に向き直ると、小波が大慌てで制止する。
「何よ。ひょっとしてあたしじゃイヤ?」
「そ、そんなわけじゃないけど、そんなのおかしいだろ!」
「…イヤじゃないんだね?」
「そうだけど、そうなんだけど…!?」
小波がそれを言い終わる前に、リコは彼の顔を両手で挟んで有無を言わさず唇を奪った。
459名無しさん@ピンキー:2012/11/06(火) 17:28:44.88 ID:J42gqbkO
「ん……んむぅ……」
小波のわずかばかりの抵抗を抑え込み、そのまま舌を絡ませ唾液を交換する濃厚なディープキスにもつれ込む。
精々悪戯っぽく軽く口付ける程度、もしくは額に、などと高をくくっていた小波だったが
まさかここまで激しいキスを施されるとは想像もしていなかった。

「……はぁっ」
数十秒もしたころ、ようやく彼女の身体が小波から離れる。
お互い呼吸もまともに出来ず、顔を真っ赤に染めていたが、無論赤いのはそれだけが原因では無い。
「小波…」
濡れた唇でそう呟くリコの表情は実に切なげで、わずか15歳の少女とは思えないほどの色気に満ちていた。
「んむぅぅっ!!」
(ま、まだやるのか…?)
小波が息を呑む程の暇も与えず、再びその唇に食らいつくリコ。
今度は小波をぎゅっと抱きしめ、二人の距離をほぼゼロにして身体を密着させる。
その勢いのままにリコは小波を畳の上に押し倒し、すべすべとした足を彼のそれに絡ませる。
「んんっ…んちゅ、くちゅ……」
激しく口の中を舌で蹂躙され、年齢不相応なまでに成長した乳房が胸元を心地よく圧迫し、女性特有の甘い香りが鼻腔に響く。
何とか身をはがそうにも甘美な刺激が肉体の抵抗を奪い、リコになすがままにされるばかりだった。
「んちゅる…んふぅ、ん…」
抗議の声を上げようにも、彼女の唇が自分のをふさぎ、舌が蛇のように絡み付き、全く自分の意思通りに動こうとしなかった。

「……はぁ、はぁ、はぁ」
十分。小波が完全に骨抜きにされ、すっかり抵抗を忘れてからそれだけは経った。
ようやくこれ以上無いほど密着していた二人の身体が距離が出来る。
小波はその場に倒れ込んで、リコもその上にもたれるように座り込んでいた。
あまりにも濃厚すぎるファーストキスは彼と彼女には刺激が強すぎた。
二人とも息を荒げ、その身にはかつてないほどの興奮を刻み込まれる。
「あくまでも…キスだけだから…これだけだよ………」
何が『これだけ』なものか、そんなふうにうそぶこうにも、艶がかかった彼女のその呟きに答えるだけの余裕は無かった。

「ほら、起きて小波…もっかい対戦しよ。」
しばらく経ち、一足先に落ち着きを取り戻したリコが寝転んでいる小波を揺する。
「今度は…何やらせる気だよ……」
「小波が勝ったら…小波が好きに決めて良いよ。で、あたしが勝ったら…」
そこまで言ってリコが口をつぐむ。小波が固唾を呑んで耳を傾けていると、小さな声で彼女が続けた。
「………あたしが勝ったら、今夜は、一緒のベッドで寝よ?」


その後のことはよく覚えていない。
なんとなくだが、今まで通りに過ごしていた、少なくともリコはそうしていた気がする。あんな事があった後だというのに。
一つだけ小波がはっきりと覚えているのは、あのゲームでリコに負けてしまった、ということだった。
そして今、小波は寝室の明かりを消してベッドで横になり、頭から布団を被って彼女を待っていた。

(これから、あいつと、俺が…………ホントなのか?)

小波がそうしている間、リコはシャワーを浴びている。
昨日までの『一緒のベッドで寝よう』とは意味が違うと言うことくらい、流石の小波にもわかっていた。
わかってはいるがそれでも小波はまだ覚悟が決まらない。どうしてもあまりにも急すぎやしないか、と思ってしまう。
物思いにふけっていると、ドアの開く音が聞こえた。
この寝室に何者かが入ってきたのだろう。それと同時に僅かながら明かりも付けられた。
460名無しさん@ピンキー:2012/11/06(火) 17:30:03.99 ID:J42gqbkO
「起きてるよね?」
「…うん。」
布団から頭を出してみるとリコがベッドの縁に座っていた。
今日は上の下着も付けているようだが、それでも若干開いた胸元が眩しい。
「じゃ、ちゃちゃっと始めようか。」
「なぁ…本当にこんなんで良いのかよ。」
そう言いながら身を起こす小波。
自分でも彼女を否定しているのか肯定しているのかわからなかった。それでもただ流されるわけにはいかない。
「だってあたしがゲームで勝ったんだし」
「だからそんな適当なノリで…」
「…本当に適当なノリだと思う?」
「ど、どういう意味…」

そこから先を言うことは出来なかった。
先ほど同様、熱烈な接吻で唇を塞がれてしまったのだ。
触れたと同時ににゅるにゅると舌が小波の内部に侵入し、小波の舌を探り当て、蛇のように絡みつく。
「ぷはぁ…んむっ……んっちゅ、くちゅ……」
間近で見る彼女の瞳は潤んでおり、先ほどのあっけらかんとした様子はカケラも見られない。
「ぢゅる…んっ…ちゅぅ……んんっ!」
口内の唾液をすすり、唇をぐいぐいと押し当てる。
タガが外れたかのように貪欲に小波を求める、女としてのリコがそこにいた。
しばらくそれを続けていたが、わずかに唇を離し一時的に小波を解放した。
「お…お前、ちょっと人の話を…!」
「好き…」
「えっ…」
「好きなの…!」
その短い呟きの後に再び唇を塞がれ、小波はまたも抵抗する術を失う。
先ほどの『ご褒美』のときからくすぶる欲望が鎌首をもたげ始める。
熱烈な口辱が小波の理性を溶かし始めたそのときだった。
「あ……」
僅かな理性で彼女を引きはがそうとしたとき、彼女の胸を押さえつけてしまった。
流石のリコも僅かながら身を引いてしまうが、それでも小波の手のひらはその胸に吸い寄せられたまま。
柔らかな弾力が手のひらを襲う。先ほどの抱擁のとき以上にダイレクトな刺激が小波の脳に電撃となって伝わる。
「り、りこの…やわらか……」
彼を支えていた僅かな理性がガラガラと崩壊した。

「んちゅぅ…むぅっ!…ちゅる…ちゅう……」
抵抗の意思を完全に捨て去った小波は躍起になってリコと舌を絡ませ合う。
抱き合いながら彼女の豊満な胸を揉みしだくが、もはや服越しでは我慢できず
彼女の寝間着のボタンを無理矢理はぎ取り、下着をずらして直接それを揉む。
自分の意図か、リコの意図か、気が付けば彼女の尻も手の平の上に乗っていた。
同様に夢中になってその柔らかさを確かめる。
上と下の女性らしさを象徴する二つの双球の感触を指一本一本で感じ取り、リコも小波に好きなように身体を提供する。
461名無しさん@ピンキー:2012/11/06(火) 17:32:12.35 ID:J42gqbkO
「ちょっと待って…」
意外にもディープキスの中断を申し出たのはリコだった。
小波はまだ物足りないとばかりに彼女に迫るが、制止の声には一応の反応を示した。
「とりあえず、脱ごうよ、ね?」
見ればリコはボタンの弾けた寝間着、そこから微妙にずれて乳房を露出させた黒のブラジャーを覗かせている、なんとも中途半端な姿だった。
ズボンも右半分だけ膝下まで半端に脱がされており、逆にそそられるものがある格好だが、このまま行為を続けるのも問題に思える。
「じゃ、じゃあ…ってお前」
お互いに脱ごうか、と提案しようとすると、リコの方から先に小波の服のボタンに手を掛けていた。
こっちも負けてられないと脱がせ合いが始まる。緊張感が無かったわけでは無いが、ためらいなど微塵も無い。
「…うわぁ」
ズボンとトランクスを脱がし、限界まで屹立しきった肉棒を目の当たりにしたリコが息を漏らす。
だが小波としても恥ずかしいだのと、気にしてはいられなかった。
服越しでも気付いていた、ありのままの美しい彼女の肢体に目を奪われていた。

「ん…ああっ…ひゃうっ!」
今度は小波からリコに飛びかかり、殆ど衝動に近い勢いで彼女の胸にしゃぶりつく。
それと同時に僅かな茂みに覆われた秘所に手を伸ばし、双方の愛撫を試みる。
「ひゃう…んんっ!…あぅ…」
右の乳首を口に含み、突起を舌でこねくり回す。
いつの間にか硬くなった先端を甘噛みしてみれば、リコの口から痛みとも喜びともとれる悲鳴が響く。
経験ゼロなので仕方ないと言えば仕方ないのだが、胸の感触に溺れて下への愛撫は若干おろそかになっている。
だがそれが逆に、リコが普段の自慰では得られないもどかしさの伴う快楽となり、自慰とは比較にならない興奮を呼び起こす。
「んうっ、ふぁ……こ、こなみぃ…」
「っ…!?」
胸が彼の唾液に包まれるようになった頃、リコが無意識のうちに彼の分身をつかみ取る。
その瞬間、小波の身体が完全にフリーズした。
興奮の高まりから張り裂けんばかりに怒張したそれはもはや暴発寸前で、彼女の柔らかな手のひらに触れただけでぷるぷると震えだしてしまう。
それを察知してくれたのか、彼女はゆっくりとそれから手を離し
小波も一旦身を引き、今にも飛びかからんとする己を押さえ込む。
「はぁ…はぁ…」
息も荒いまま、リコは寝そべりながら、小波に向かって足を開く。
先ほどまで頭の中でおっぱいおっぱいと思考を暴走させていた小波だが
今改めて初めて見る女性器の形、独特のつんとした匂いに当てられゴクリと喉を鳴らす。
あらためてそこを指で刺激すると、リコは身体を震わせて声を押さえ込む。
もはやそこは十分すぎるほどの愛液であふれ、小波を求めてヒクヒク蠢いていた。
462名無しさん@ピンキー:2012/11/06(火) 17:33:19.05 ID:J42gqbkO
何も言わず、小波はリコの秘肉に怒張した肉棒をあてがう。
リコは小波の背に手を伸ばし、緊張した面持ちで己の純潔が奪われる瞬間を見守っている。
「…!」
先端がヌルリとした入り口に入り込むだけで、幾日もの寸止めを喰らっている小波は暴発を恐れ、身動きが殆どとれなくなる。
それでも恐る恐る腰を前に進めると、濡れぼそった膣壁が小波のものを搾り取ろうとキュウキュウと締め付け
腰回りに響く甘いしびれが襲う。そのまま果てるのを避けようと動きを止めても、それだけでも十分なほど甘美な肉壷だった。
独り相撲の気持ちよさで頭が真っ白になっていると、リコが切なげな視線を送ってきた。
「いじわるしないでよぉ…」
「ち、ちが…」
決してそんなつもりはない。
それを伝えようにも、彼女の実に悩ましげな表情を見ると何も言えなくなってしまう。
「は、はやく、おねがいだから、小波のこと…こんなに、好きなんだから…」
「いや、そ、その…」
「やっぱり…小波は、あたしのこと…いやなの?」
「ッ!」
その狂おしい囁きを耳に入れた瞬間、小波はそれを否定せんとばかりに腰を思いっきり突き入れた。

「――――――――ッ!…ぁ……」
「くっ………!」
音の無い悲鳴を上げるリコ。
背に回した腕に力を入れて彼の身体にしがみつく。
痛みによる身体の涙、喜びによる心の涙、その両方が一杯になってその瞳からこぼれ落ちる。
そして最奥まで突き進んだ瞬間、電撃のような快楽信号が全身に走った小波の口から絞るようなうめき声が響く。
二人の結合部からは、彼女が一人の女になったことの証である鮮血が滴っていた。

「り、りこ…」
最奥まで進んだことで性感が一気に高まり、とうとう八方ふさがりに追い込まれる小波。
このまま秘肉に欲望を解き放ちたい気持ちで一杯だが
出してしまって良い物なのか疑問であり、何よりこうもあっさり出してしまうのは彼女に申し訳ない。
しかしそうしている間にも蠢き、収縮する彼女の肉壁は余裕を与えてはくれない。
「きていいからぁ…もっと…」
「あっ…」
更にリコがそのまま絡ませた足で彼を自分に押さえつけ、痛みの残る膣を揺する。
「でちゃ…うぁっ…」
新たな刺激の加わりに耐えきれず、情けない悲鳴を上げながら小波はあっけなく限界を向かえる。
「あっ…あぁ……小波の……はいってくる…」
「……う…ぁ」
あっけなかった割には、亀頭から噴出する精液の量は尋常では無く、どばどばと彼女の子宮に勢い良く流れ込み
精を放っている間にも彼女の肉壷は激しく収縮し、貪欲に小波の精を搾り取っていた。


長い射精が終わり、しばらく放心状態の二人だったが、小波がそっと肉棒を引き抜くと、許容量を超えた精液が入り口からあふれ出る。
恍惚とした様子の小波だったが、それを見て急に我を取り戻す。
463名無しさん@ピンキー:2012/11/06(火) 17:35:15.98 ID:J42gqbkO
己へのふがいなさか、彼女への申し訳なさか、不意に詫びの言葉をかける小波だったが
リコはその今は萎えたイチモツをぼうっと眺めたまま。

「………きれいにしたげる。」

「えっ?」
あっけにとられる小波をよそ目に、彼の股間へ屈み込んでそれをぱくりと口にくわえた。
「ぁ…」
生暖かい体温と粘膜に包まれ、小波のそれはたちまち立ち上がり、リコの口いっぱいに広がった。
無論経験などあるはずもないリコであったが、まるで小波の求めるものを知っているかのように、口での愛撫を施す。

リコの舌は怒張した肉棒に絡み突き、竿を丁寧に舐め上げ
先端の膨らみをチロチロと舌で包み込み、敏感なカリ首に沿って裏側まできっちり舐めつくした。

「り、りこぉ…」
上目遣いで様子を探れば、小波は恍惚とした表情で快楽に酔いしれていた。
腰が前に突き出てきたので思い切って喉の奥まで肉棒を誘い込むと更に大きな反応を見せる。
「む…んぐぅ…」
「そ、それ…いぃ…っ!」
苦しそうなうめき声を上げるリコだったが、小波の顔が快楽で歪むのを見ると
己の苦しみよりも彼の欲求を満たそうという想いが勝り
喉奥、頬、舌、唇を総動員して彼を絶頂へと導いていく。
「ぴちゃ、れろ……ちゅ…くちゅ…ちゅる……」
「あぁ………う……」
小波の反応から彼の弱点を探り当て、彼が感じるところを的確に刺激するリコ。
拙かった奉仕も、ためらいの無い巧みな動きへと変化していく。
「ぢゅる…ちゅぱ、にちゃ…じゅぷっじゅぷ…じゅぽ、じゅぽっ!」
「り、りこ…も、もうっ…!」
無意識のうちに腰を振る小波、それに合わせて頭を前後させるリコ。
二者のピストン運動が合わさり、急速に小波の限界が近づく。
「やばい……でる……りこ、はなれて……」
「んむううぅ…じゅぽじゅぽじゅぽじゅぽじゅぽ!」
彼の制止も聞かずに、トドメとばかりに舌と頬でキツク締め上げ、高速のピストン運動でしごきあげる。
「う……あっ……」

ドクッ、ドクンッ

先ほどの大量放出がウソのように彼女の口の中に精を放つ小波。
腰を砕かれるような快楽を受け、全身の力を彼女に吸い取られたかのような錯覚にまで陥る。
「んぅ…んっ…んぐ…」
リコは口内に流し込まれるねっとりとした白濁液を飲み干そうとするも
それのあまりの長さ、多さに耐えきれず、射精が終わる前に口を離してしまい
その拍子に彼女に決して綺麗とは言えないその液体が降りかかってしまう。
「わ、わるかっ…」
再び謝ろうとした小波だが、自分によって汚された彼女を目にした瞬間に息を呑む。
綺麗な緑の髪、整った顔、豊満な胸、それらを文字通り自分で汚してしまった。
美しくも奇妙な今の彼女の姿が、とてつもなくいやらしく、今の小波には堪らなく愛おしく、彼女への欲望が再び燃え上がる。
「リコ…わ、わるいけどもういっか…え?」
彼の言葉を聞いてか聞かずか、熱に浮かされたようなぼうっとした表情で、リコは彼を寝そべらせ、そのまま馬乗りになる。
そして男根を自分のそこにあてがい、一気に腰を降ろした。

じゅぷん!

「……ん…あぁっ…っ!」
「くっ……!」
二度目の挿入となるも先ほど同様彼女の柔らかい膣肉は中のモノをきゅうきゅうときつく締め上げ、小波にたまらない快楽を与える。
464名無しさん@ピンキー:2012/11/06(火) 17:36:53.34 ID:J42gqbkO
徐々に大胆に動き始める彼女の腰。
すぐに先ほどまで処女だったは思えない、それほど上手で淫らな腰使いとなっていた。
「ぁっ!…んっ、はっ、あぁっ!」  
「り、りこ…っ…はげしすぎっ…!」

ぬちゅっ、ぬちゅっ、ぐちゅっ、ぬちゅ、くちゅっ!  

あまりにも激しい動きに、愛液が結合部から飛び散る。  
愛液、我慢汁、先ほどの精液、全てが混ざり合って二人の共有点をぐちゃぐちゃに乱していた。  
「んっ!ふぁっ…んぅっ!んぁっ!あっ!」
肉体的興奮は言うに及ばず、視覚的興奮も凄まじかった。
快楽に溺れたリコの表情はとてつもなく淫乱で、さらにたゆんたゆんと揺れる彼女の胸が実にいやらしい。
昨日までだったら目にしただけでイッていたかもしれない。
「あっ!んっ!あっ!はぁっ!ひゃふぅっ!ああっ!」
もうリコの頭は殆ど思考を捨て去り、気持ち良くなりたい、気持ち良くさせたいという本能だけで動いていた。
「ぐっ…お、おれ、もう…」
すでに二度も射精をしているにも関わらず、小波はあっさりと限界まで追い詰められてしまう。
リコの膣の具合、腰使い、その双方があまりにも強烈で、経験の無い彼には到底耐えられるものではなかった。
「ふぁっ!あっ!あっ!んっ!あっ!ああっ!」
何度も何度も子宮口にペニスの先端を突きあげさせる。
その度にリコの身体に電流が走り、小波もダイレクトに快楽をぶつけられてしまう。
既に彼女は完全に気持ち良くなる・気持ち良くさせる術を心得て、愛する人と快楽を共有しようと必死だった。
肉棒を締め上げ、腰をうねらせ、膣内を抉らせ、あらゆる動きで彼を責め続ける。
「リコ、ごめん…もうっ、出そ…ううっ!」
「いいよっ、いっぱい、だしてっ!あっ、あたしも、あっ!いっちゃ、あっ!はあっ!あん!んんっ!」
絶頂に向かってリコの腰の上下が激しくなる。亀頭がごりごりと内部を抉り、子宮にぶち当たり…
「り、りこっ…あっ!ああ、ああああ!ああああっ!」
「ぁぁあん!ああああああぁぁぁああぁぁあああああああっ!」

どぷっ、ずぷん、どぷどぷっ、びゅるる!びゅるるる…
465名無しさん@ピンキー:2012/11/06(火) 17:39:41.26 ID:J42gqbkO
「ぁぁ…」
「ぐぅっ…ま、まだ締まって…」
三度目とは思えない大量の精が、蛇口をひねったかのようにリコに流し込まれる。
リコの膣内もそれを搾り取らんとうねうねと絡みつく。
「ぁ…」
リコはそのままバタリともたれかかり、小波に身を預ける。
そして腰を動かし、にゅぽん、と小波のモノを中から取りだした。

「ねぇ、小波…」
「な、なんだよ。」
彼女のうっとりとした艶やかな顔、胸に押し付けられる柔らかな感触にどぎまぎしなが小波がぶっきらぼうに答える。

「あたし、小波のこと大好きだから…」
「…そ、そうか。」
「本当に愛してるから…」
「あ、愛ってお前…」
「小波は…どう思ってる?」
「…………」
「小波?」
「…だよ。」
「?」
「好きだよ…………好きになっちゃったよチクショー!」
「………えへへ。」


次の日、二人はひたすらに求め合った。
朝起きて目が合えばそのままに。
野球の練習が終われば速攻でシャワーを浴びて浴室でそのままに。
調理していれば彼女が包丁を手から放した瞬間に飛びかかり
食事で口移しなんてやってみてそのまま料理を冷ましてしまうハメに。
466名無しさん@ピンキー:2012/11/06(火) 17:42:34.21 ID:J42gqbkO
しかしいくら二人が望んでも、期日というものはいつかは来てしまうもので…

「今日の夜、帰ってくるんだっけ?」
「ああ、結構遅くなるから夕飯は適当に済ましとけ、だってさ。」
「そっか…もうお別れなのか…」
「そんな悲しそうな顔するなよ。夏休みはまだあるから遊びには来られるし
 休みが終わってもずっとお別れってわけじゃないんだからさ。」
「ごめんごめん。…ねぇ小波、ちょっと聞きたいんだけどさ。」
「何を?」
「あたし、ちゃんと家事できてたよね?一緒にいてつまんなかったりしないよね?」
「そりゃ…まぁな。」
「良いお嫁さんになれるかな、あたし!」
「そ、それは…」
「貰ってくれる?貰ってくれる?」
「ちょ、ちょっと待て!」
「何人くらい子供つくろっか?ひょっとしたらもうデキちゃってるかも!」
「シャレにならないからやめろ!」
「どうせならこのまま小波のご両親待って挨拶でも…」
「ええい!いい加減にしろ!!!」

――これから色々と大変になりそうだ

「お前には一回ガツンと言わなきゃ気が済まない!」

――でもやっぱり、昔から好きだったのかなぁ

「しっかり良く聞いとけ!お前みたいにわがままで口が悪くて気まぐれな女と一緒になりたい奴なんかいないよ!」

――だったら最初っから決まってたのか?

「俺以外にな。」

――まぁこの際どうでも良いか

「だから、お前の言うとおり俺が貰ってやるから、他人に迷惑をかけるな!」

――大切なのはこれからだし


「…………うん!!!!」

こうして小波はこの短期間で完全攻略されてしまったのでした。
467名無しさん@ピンキー:2012/11/06(火) 17:44:36.10 ID:J42gqbkO
以上です。
我ながらなんか詰め込みすぎた感があります…
誤字脱字等あるかもしれませんがご了承ください
468名無しさん@ピンキー:2012/11/06(火) 18:20:45.96 ID:9KmayxIQ
ぐっじょーぶ!
やっぱこの二人はいいなぁ
469名無しさん@ピンキー:2012/11/06(火) 19:16:24.11 ID:xISnB+24
gj!

リコカワイイ!
470名無しさん@ピンキー:2012/11/06(火) 20:19:17.03 ID:TWgSN1LW
>>444>>467
二人ともGJ
連日の投下ラッシュ感謝
471名無しさん@ピンキー:2012/11/06(火) 23:04:11.70 ID:eOg5EB8B
GJ!
やっぱ7の彼女候補はいいな
472名無しさん@ピンキー:2012/11/07(水) 03:41:44.98 ID:Ki7GCpX6
GJ!
甘さ良しエロ良しリコ可愛いで文句なし
473名無しさん@ピンキー:2012/11/07(水) 09:30:05.42 ID:9qrc/euM
GJ!!
会話がいかにも本編みたいですた
夏菜の絡ませ方も秀逸
474名無しさん@ピンキー:2012/11/08(木) 15:34:25.18 ID:xpbtzDec
久しぶりに11をプレイしてみたが、シズヤを魔人ポジションにすればもっと面白くなると思うんだ
475名無しさん@ピンキー:2012/11/08(木) 15:37:06.53 ID:9BGJ1mQK
友達にパワポケを知る奴が少なくて寂しい
476名無しさん@ピンキー:2012/11/08(木) 18:25:59.65 ID:1+ruYTdQ
>>474 だとしたら魔人と悪魔のポジションはどうなるんだろ?
477名無しさん@ピンキー:2012/11/08(木) 19:22:14.19 ID:K0s0puki
>>474
全て善意で行動しているのに、自分の力不足で全て失敗して涙ぐむシズヤとそれを笑いながら許してしまう主人公か

魔人は当初の予定通り狩村に憑いておけばルート次第で事故死の理由になるし、引退ルートを取り止めて失踪ルートとか作れそう
478名無しさん@ピンキー:2012/11/08(木) 20:49:23.44 ID:QFe4TIfi
>>477 ガチでいい話だな。誰か書いてくれないかなあ
479名無しさん@ピンキー:2012/11/08(木) 23:06:42.39 ID:VOoU4OSE
朱里「あたしも11で結構頑張ってたし14でも良い感じのポジションだったはずなのに、なんか最近…」
カズ「いやいや、ウチより全然マシやて。」
柴杏「とっとと表サクセスから退場していたのは正解だったな。なんだかんだハッピールートはあるし。」
いつき「質問コーナーで再登場の予定ありとか言われながら、最後までノータッチだったんだけど…」
維織「再登場しないほうがいいこともある…」
友子「むしろ生死不明くらいのほうが全然いいよね。」
華音「人気のあんたらはいいかもしんないけど、あたしなんて座談会で勝手に殺されかけたのよ!?」
パカーディ「ところで私はちゃんと生きているのか?むしろ殺されるよりも酷い目に遭ってはいたりするのか?」
ルッカ「クシュン!クシュン!クシュン!」
480名無しさん@ピンキー:2012/11/08(木) 23:24:56.66 ID:QFe4TIfi
乙です
481名無しさん@ピンキー:2012/11/09(金) 00:24:55.29 ID:zO2YWD2M
ルッカがじわじわくるww
482名無しさん@ピンキー:2012/11/09(金) 02:26:55.85 ID:tw0o2cak
>>479
なんだっけこれ?既出というか記憶の片隅に一応あるけど今ひとつ思い出せない
483名無しさん@ピンキー:2012/11/09(金) 22:35:34.31 ID:GQI5SxC1
維織は正史の可能性があるから良いじゃん
華音は本編でアレだったから・・・
484名無しさん@ピンキー:2012/11/10(土) 00:50:08.50 ID:g7OS16FZ
華音は義姉が強力すぎて維織さんは対抗馬が強すぎた印象
485名無しさん@ピンキー:2012/11/10(土) 09:15:09.23 ID:8xR8vATm
その点春香ちゃんや真琴、姫子みたいな
本編には確実に関わってないけど可愛くて悲惨なBADもないキャラこそが真の勝ち組かもしれん
486名無しさん@ピンキー:2012/11/10(土) 10:14:57.73 ID:UWrFkrX8
>>485 おいおいタエタエを忘れちゃダメだろう
487名無しさん@ピンキー:2012/11/10(土) 10:20:35.80 ID:57En7aps
>>486
タエタエはムーミンのインパクトが強すぎて…
488名無しさん@ピンキー:2012/11/10(土) 10:50:02.92 ID:8xR8vATm
ムーミンは普通に妙子の前座キャラとして設置されてるのに
イベントの豊富さなら妙子以上という謎キャラ
完全に憎まれ役なのに惚れっぽいのと容姿がアレなのを除けばあんまり悪い子じゃないし
素直に妙子と主人公を祝福してるあたりは普通に好感が持てる
妙子も可愛いけどさ
489名無しさん@ピンキー:2012/11/10(土) 10:51:33.47 ID:5PLbCvNO
ユイちゃんも忘れるな
490名無しさん@ピンキー:2012/11/10(土) 19:41:23.87 ID:nEVWkJ7Y
妙子ってやっぱり人気無いのかな・・・。パワポケ10の中どころかパワポケシリーズ全部の中でも一番好きなキャラなんだけど
491名無しさん@ピンキー:2012/11/10(土) 20:42:54.97 ID:POTcA8ph
妙子はイベントが少ないからなー
もっとイベントが豊富なら人気も出たんだろうけど
492名無しさん@ピンキー:2012/11/11(日) 00:45:17.87 ID:7ctJ8UlT
妙子はビンタさえなければね
493名無しさん@ピンキー:2012/11/11(日) 03:04:41.93 ID:JpYAtdNF
14裏のシズヤが力を取り戻すために主人公と・・・・というシチュってありだよね?
494名無しさん@ピンキー:2012/11/11(日) 06:44:16.99 ID:+P2+74GT
どんなシチュでもいいよ
問題はそのシチュをどう面白い展開にするかだ
495名無しさん@ピンキー:2012/11/11(日) 09:31:45.59 ID:eu3bNj88
毎回シズヤが言ってるやつって同一人物でしょ。ちょっと鬱陶しいよ。
496名無しさん@ピンキー:2012/11/11(日) 11:08:33.61 ID:rJR/GQXH
そろそろクリスマスだな
497名無しさん@ピンキー:2012/11/11(日) 13:13:44.15 ID:JpYAtdNF
ジオット×エアレイドを書こうと思ったがエアレイドは霊体なので触れられないということに気がついてしまったでござる
498名無しさん@ピンキー:2012/11/11(日) 13:31:56.72 ID:+P2+74GT
創作なんだからその辺はご都合でどうにでもなるだろ
499名無しさん@ピンキー:2012/11/11(日) 13:49:02.87 ID:D7TeFGf2
>>474
自力で願い事を叶えないと死ぬ呪いをシズヤに掛けられるのか。
そして主人公が順調だと夜な夜な妨害工作を仕掛けてくるのか。

…アリだな!
500名無しさん@ピンキー:2012/11/11(日) 15:55:53.52 ID:c+rP29md
>>499 あの健気なシズヤがそんな風になるなんてかなり壮絶な過去がありそうだな。
501名無しさん@ピンキー:2012/11/11(日) 16:39:02.17 ID:XSA1uXG5
マゼンタ「まだ一ヶ月以上あるのに町中から忌々しい音楽が聞こえてくる件について」
502名無しさん@ピンキー:2012/11/12(月) 10:36:44.79 ID:vUEAbVpl
ホテルPAWAが賑わう季節ですね
503名無しさん@ピンキー:2012/11/12(月) 15:24:59.52 ID:6ZCh92dV
ホテルpawaはDS版でも出して欲しかったなあ。おや、誰か来たようだ。
504名無しさん@ピンキー:2012/11/13(火) 13:09:46.84 ID:VYN4EwRX
典子ちゃんのひまわりちゅっちゅっ
505名無しさん@ピンキー:2012/11/13(火) 21:23:09.45 ID:X/NQs+lo
姫子「中学生相手とかないわー」
506名無しさん@ピンキー:2012/11/13(火) 23:18:27.63 ID:Jcy2AkXI
>>505
14主「姫子は俺の事、弟みたいなものとしか見ていないの?(´;ω;`)」
507名無しさん@ピンキー:2012/11/14(水) 00:10:29.49 ID:w239yFSd
姫子的には恋人は小学生のころから唾付けとくもんだろ
あと30超えの金髪のあの人も(ry
508名無しさん@ピンキー:2012/11/14(水) 00:34:36.31 ID:tqC1/2CU
進路とかそういう話題がないしずっとバイトしてるから、姫子は多分高校一年
5歳くらいなら、まあ…典子ちゃんとの最大8〜10歳差よりかは
509名無しさん@ピンキー:2012/11/14(水) 12:17:55.03 ID:HsJPSk2q
クリスマス、さやかの家でクリスマス会をする主人公。一方自宅では三人でクリスマスケーキを囲むメガネ達。
510名無しさん@ピンキー:2012/11/14(水) 17:11:16.48 ID:w239yFSd
そう考えるとなんかカズに似てる不思議
511名無しさん@ピンキー:2012/11/14(水) 17:20:46.62 ID:Tlc9HfH/
クリスマスといえば武美
武美と風来坊に、お酒で乾杯できるクリスマスは来たのか・・・
512名無しさん@ピンキー:2012/11/14(水) 17:55:09.83 ID:HsJPSk2q
維織さんがクリスマスに向けて、レッド・・・じゃなくて9主捕獲作戦を展開してそうだな。
513名無しさん@ピンキー:2012/11/15(木) 00:33:49.05 ID:qtIhBto8
>>507金髪って誰?
514名無しさん@ピンキー:2012/11/15(木) 01:48:46.98 ID:lv/yvIgk
>>513
腹黒メイドさん
515名無しさん@ピンキー:2012/11/15(木) 07:15:00.66 ID:nwfESU9u
>>507 ユキシロ関係者はショタコンが多いんだなw
516名無しさん@ピンキー:2012/11/15(木) 08:47:21.36 ID:wFmJRpq9
>>515
そりゃトップがロリコ……

ん? こんな朝早く誰だろう?
517名無しさん@ピンキー:2012/11/15(木) 09:57:32.13 ID:8P3WxAQh
そういやあの人昔メイドだったなぁ
小学生に奉仕する腹黒三十路メイド・・・
駄目だwニッチ過ぎるwww
518名無しさん@ピンキー:2012/11/15(木) 10:04:37.92 ID:MqFwiPtB
そもそも14主に恋愛対象として見られてないからなあのおば…お姉さん…
519名無しさん@ピンキー:2012/11/15(木) 21:45:37.59 ID:qQHOc6Wx
「お姉さんの話し相手になりなさい」と言いながら小六に一方的に絡んでる独身の三十路の女とか
ウズキさんが出動しても違和感無いレベル
520名無しさん@ピンキー:2012/11/16(金) 16:31:36.87 ID:q9xjQkDO
>>519
そういう風に書き表されると確かにアレだなw
もし二人の性別が逆だったら完全にアウト
そのままでも色々な意味で十分ヤバいけど
521名無しさん@ピンキー:2012/11/16(金) 21:44:33.34 ID:IEP4prYN
一番アウアウなルートは間違いなく康子だけど14の准ルートも現実的に考えたら相当アウトだな
その次にあたりに典子ちゃんか?
522名無しさん@ピンキー:2012/11/16(金) 23:07:15.96 ID:oa9B8JTM
性知識のない主人公が夢精して
それを准に相談したらそのままおいしく頂かれたというシュチュエーションを思いついた
523名無しさん@ピンキー:2012/11/16(金) 23:30:28.76 ID:WuTYWDGh
>>519
女性が苦手な12才の少年に対して足払いしてきたり、
話かけに来なかった理由を問い詰めたり、話しかけなかったら罰を与えるよう脅す三十路の女…
大人げないとかそういうレベルじゃねーぞ。ウヅキさんこいつです。
524名無しさん@ピンキー:2012/11/16(金) 23:36:23.83 ID:/KHGevY/
でも、年齢は置いといて、あんな可愛くてきれいな人と話せるなんて嬉しいだろ、年齢は置いといて
525名無しさん@ピンキー:2012/11/16(金) 23:53:52.93 ID:LJIQtSic
 今から投稿しますのは、パワポケ14での大江和那×天月五十鈴のレズセックス(レイプ)です。
なお、注意としてはレズセックスとレイプという要素が織り込まれていますので自己注意をお願いします。

投稿者は作者と同人物であります。ピクシブの小説を見て、こちらでも投稿したいと感じた限りです。
526名無しさん@ピンキー:2012/11/16(金) 23:56:18.50 ID:LJIQtSic
 

 すっかり暗闇が覆う時間帯、そして目の前に広がる真っ暗な視野。
只今ウチは、 小波の部屋にいた。
物が片付けられているから冷気の周りが良く、手を鈍くする。
今の気持ちも、嫉妬心から来る自分への覚悟でさえも。

「紗矢香。ちゃんとお布団にいるんだぞ」
「うん、分かってる」

家族の特有の会話が、ウチの心臓をちくちくと刺激した。
幸せそうな家族。家に灯る暖かい光。

どこかの偉い人は言う。女性は嫉妬が深い生き物だと言った。
そうは思えへん、なぜならばウチがその女性だからだ。
他人が自分の可笑しなところを言われても気づかないって、そうある事やないやろう。

今の自分は、臓物が煮え返って仕方がない。
突然に長い間、待ち続けていた幸せが閉ざされたからだ。
まるで心臓へ繋がる管が斬れた様に、息が出来ない様に苦しい。

ウチが求めていた未来は戦争を経て、何も無かったと気づいた。
いや、消されたに近い心境を言い表したい。
一人の女性に幸せを手に入れたものの、もう一人の女性はそうは導かれなかった。
だからその憎悪として、今から一方的に天月五十鈴を侵すのだから。

幾度となく、彼女の体は小波が触りに触られた体。
それを私は自分の手によって彼女の体を触り、蝕みたい。
しかしそれは間接的にやけど、彼と繋がりたい一心からであるから。

もう一回考え直しても、ただウチと小波が媾合を行えばいいと考えたかった。
でもそれは、私は浮気相手と認めさせる物事であり、彼の善意に良くない。
もともと、小波はそんなヤツやから……。だから、なかなか彼に手が届かなくて。

天月五十鈴。自分が出た高校のなじみ。
ウチが彼と付き合おうてん時は、小波をクラスメイトに取られるとは思わなかった。
だがしかし、小波がプロ野球選手という名誉ある職業に付いた時には……大体に想像出来へんなくは無かったからな。

世間が悟る様に、大抵はプロ野球選手という職業は女性との縁が切れない。
スポーツ照明からの光で輝く選手、闘気に満ちた彼らを見て、彼女ら惹かれる。
だから、なんらかの形でそうなってもおかしくはないと心の隅に置いていていた。

実際、五十鈴によって小波は取られた。
彼を取られたという表現は間違っているのだろうか?
単なるウチがその様な現状を見れず、彼を置き去りにしてしまったからの現実なんやろうか。

ゆっくりと瞼を閉じて、考え直す。今なら間に合うんやから。
でも決心は変えられない。
罪の意識はウチは小波を犯す事より、彼の手で染められた体を侵した方が罪の意識が軽く考えられた。
527名無しさん@ピンキー:2012/11/16(金) 23:57:23.58 ID:LJIQtSic
そう考えていると、家の照明がひとつずつ消えてゆく。もう家の終電の時間なんやろう。
実行犯のウチには夜の始まりの合図でもあった。
また一つ……、もう一つ……。
全てが消えた時、暗闇での惨劇が広げられる。

そして……今、最後の照明が消えた。
一気に足首から力を入れて、彼女に襲い掛かる。
無音、そして迅速な動きは裏社会で鍛錬に鍛錬されたもので迷いが無い。

「ッ……!! 誰だっ……」
彼女は悲鳴を挙げようとしている。
しかし、それは無駄な抵抗。
どれだけ暴れても、声だけ出せば誰かが助けに来てくれる、呼んでくれる。

……しかし、その逆を考えへんかったか?
自分がやろうとしている策を封じ込められた時、人は無力へ成り下がるという事を。
始めに右手で五十鈴の口を塞ぎ、肘で攻撃されない様に体を密着させる。

そして、ウチの足を曲げると連動して五十鈴の足の姿勢は崩れる。
そこまでに達する一連の速さ、まるで風が流れる様に敏速。

ベットに押し倒された五十鈴の顔をこちら面へ向ける。
そして瞬時に見えない者から襲われる恐怖は、思考の幅を萎縮させる。
そして、ウチの顔がバレても自分がする事への行為に嘘は付けない。

すると彼女はウチの顔を確認するなり、目つきは大きくなっていった。
それもそのはず、見覚えがある顔だったからだ
「一声でも助けを呼んだら、この首根っこを曲げる。……この意味、分かるやろ?」
ウチは息を殺す様に、彼女へ警告する。五十鈴は賢いという自分の先入観に任せた。
だからあえてそうしないと、想定内やけど万が一という場合がある。

すぐさま、自前で用意してあるガムテープで彼女の手を固定する。
そのガムテープを広げる音がやけに耳を刺激した。
バリバリ……バリバリ……。テープから出る荒い音調が、印象的だ。

五十鈴の両手はガムテープで塞いだ。そして綺麗な両脚も。
こうなるとまるで達磨。
ただ人の手のひらで転がされる様な、安易な立場に立たされた様。

しかし、彼女の状態が自分を興奮させた。
人の体を自由奔放に出来るという事もそうだが、これから小波が侵した体を存分に堪能出来ると思えば心が踊らない訳がない。
それを証明するかの様に、活発に心臓がゆり動いているのを感じ取れた。
「お……大江……。いったい……」口止めをされてもなお、五十鈴はウチを刺激しない弱々しい声で言う。
「ごめんな……アンタに恨みはない。せやけど……小波と楽しんだ体を……おすそ分けして貰うで」

そう言った後、すぐさま五十鈴の首を舐める。
欲張る様に自分の舌を出して、たっぷりの唾液を浸けた。
ああ……、これが小波がしてきた同じ首だと思うと、止まらない、止められない。
「ひっ……!! や、やめろ大江……き、きたない」五十鈴は口を曲げながら、苦渋を感じ取った。
「ウダウダ言うなや。ウチは今、怒ってんねんで? こんな事を出来るっちゅう事は、首に手をかけても……おかしゅうないって事や」

ドスが効いた、低音の声で彼女を威嚇する。
怯えた五十鈴を犯す事に、ウチの心の何処かで穴が空いた。
まるで武装をしていない者に、一方的に槍を突き刺す様な無情さ。
だから本当はアンタを侵すウチを貶してさえもしてくれれば、せめての自戒になる。

それすらされないという事は、ただの弱者を侵しているというもの。
五十鈴自体に罪はない。だけど……小波を取られて何もせえへんって程、ウチの恋心は軽くはなかったんや。
だからこの行為を甘んじる事は出来なくて、心の空いた穴から涙が出てきそうだった。
528名無しさん@ピンキー:2012/11/16(金) 23:58:13.15 ID:LJIQtSic
目に一杯の力を入れながら涙を堪える。
五十鈴の体を蝕んでいき、自分を満足させてゆく。
どちらの考えにウチは寄ればいいのかと考えながら。

次第に五十鈴の体の体温が上がる。
少し自分が激しく愛撫したからか、体の中心から熱くなっていった。
「大江……まだ間に合う……はぁあっあ……!!」

でも……もう後には戻れない。
彼女の体に、火照った体を消火させる事は不可能に近い。
だから、このまま進むしか……道は無いんや。

そう決めたのなら、段々と自分の責めの段取りが良くなっていく様な気がした。
考えがまとまったからか、それとも……五十鈴が快感にて受け入れる体制になっていったのか。

「ええやろ……どれほど小波とやったんや、そしてどれほど触られた?」彼女の耳に吐息をかけながら、呟く。
「わ……わからなっあっ……分からない!」
嬌声と声が挙がってしまった彼女は、必死に答えるしか術はない。

「分からない……んじゃこうしようや。週に……何回……とかな」
ウチの声を受け取る耳でさえも、責め立てる。きっと、彼に耳をも舐めて貰ったりしたんやろう。
もうこの体の全体が小波に触られたと思うと、五十鈴はその媒体に思える。
それほど、彼に触れられた体が羨ましい、憎たらしい、犯したい。

「いやだ!! 教えたくないっ……ひっ……」
様々な想いが、五十鈴の体に練り込まれる。
自分のただ足らぬ強い想いが愛撫として出るからだ。

彼女の唇も、嫌々ながら自分の手で固定して無理やり口付けする。
軽く唇を合わせた後、舌を出して間接的に小波を接吻をした。
もっと深く……熱々しく……彼を感じたい。

「んぐっ……はぁ……あ……んっ!!」
濃厚なキスは口を塞ぐ。呼吸でさえも……苦しいぐらいに。
でもそれがウチには模擬的な愛に思えた。
苦し紛れの中の幸せ、快感……それらがキスが幸せと言われいるという所以なのだろうと舌で感じる。

流石に自分も呼吸が苦しくなって、舌を引っ込める。
その時に、お互いの粘々しい唾液が五十鈴と自分が繋がっていた。
これが自分にとっては複雑で……本来は自分は彼女と関わりたくない。
だからウチの顔は赤く染まりながら、泣いていた。

「なんで小波の相手が……アンタなんや……うちは……ウチは……嫌や……」

泣きながら、泣きながら……五十鈴の乳房を揉む。
感情の揺れが激しいウチには、繊細な愛撫が出来ない状態だった。
ただ、体と体が触れ合い、揉みしだかれてゆく光景。
そこに愛はないだろう。ただ悲しみと快感が募る一方だった。
「あんっ……あ……あぁ……あ……」
「娘さんを産んで、この大きなおっぱいで乳もあげたんやろ……なあ……?」
ウチは五十鈴の乳首を大きな口で咥える。

「ひゃんっ!! ……うっ……うっあぁあはっ……!!」
乳首という体の末端。これほど体の快感に過敏な部分はない。
五十鈴の乳首を口の中で入れながら、舌でそこを刺激する。

強い刺激に耐えられない彼女は、体の筋を曲げながら耐える。
口を開け、力が入らない舌を出して、みっともない姿を曝けながら。
しかしウチには関係ない。こないな事も小波にしてもらったんやろ、それが今更という事はない。
529名無しさん@ピンキー:2012/11/16(金) 23:58:51.37 ID:LJIQtSic
そうやって、ウチは彼女の体を弄び、支配した。
すると、五十鈴の太ももに一筋の液が滴るのが確認できた。
薄いが白い濁りがある色をしていて、粘りがある。……愛液。

「なんや、女なのに女に触られて感じてもうたか?」
「ち、ちがう。ただ……これは……ちが……」
「異性ならまだしも……なあ? 五十鈴。まだウチは小波がアンタにした事を中まで知らへん。だか……な」
自分が意図的に「中まで知らへん」という言葉に、目が蕩けても彼女は目を息を飲む。

「な……中ってまさか……まさか……嫌だ! やめろ! やめてくれ!!」必死に足掻く、足掻く。
「今のアンタの状態は達磨や。意味は分かるやろ? 自分から動けずに、人の手によって転がるだけのモノ。せやからたっぷりと楽しませてもらうで……な」

自分もその気になって、暑っ苦しいコートを脱ぐ。
五十鈴。今からウチの手によって踊らされ、弄ばれて、色事に侵されるんや。
そして……アンタも不幸の女や。
530名無しさん@ピンキー:2012/11/16(金) 23:59:35.75 ID:LJIQtSic
混然とした気持ちの最中、身持を終えた。
気持ちが処理出来ない。散り散りとなった心。
なんでウチは泣きながら、五十鈴を侵していたんやろう。覚悟は決めていた、それなのに……。

ティッシュで自分の淫部から垂れる液を抑えながら、彼女を見る。
色気を誘う長く伸ばされた髪の毛が、乱れに乱れていて無残に思え。
暗闇の中、五十鈴の眼には光が消えた様に見えた。

彼女を何回も触り、何回も最高潮に達し……事を尽くした。
先ほどまで、痙攣していた五十鈴の腰も今では落ち着いている。
ただ……シーツを手で掴んで、息だけに集中させている様子。

「大江……」
彼女の吐息からの思いがけない名指しが、ウチを留めた。
でも自分はアンタに非道を行った。そんな人間に、声をかけられる筋合いなんてないんや。

「日々、私は小波にされたことは感じてきた。だが……大江のされたことは感じてやれなかった。
……すまない。どれだけ私を恨んだ、憤らしかったんだ」

思いがけない言葉に、どう返事を返そうとしても簡易なものしか出てこなかった。
「そんな事言わんといて……ウチは情が薄いだけの女や……」
情は薄く、外道に手を染めた女に情けをかけられるとたまったものじゃない。
「ならなぜ泣きながらだった……んだ。 凌辱をする者が感傷的に泣くことはないだろう」
「……違うんや!! アンタに罪はない!! だけど……、アンタが小波からされてきた事が羨ましくて、傷が無くて、綺麗な体も羨ましくて……それで……それで……」
必死に五十鈴へ自分の心境を伝える。だけども説得でさえもなく、彼女から同情も得られないと思っていた。

「私が侵された時……見たよ。心が傷つく様に、体も傷ついてきたんだな……」
会話で時間が経った今、彼女は落ち着いた態度で話す。
五十鈴の事は、あんまり知らん。せやけど……ウチより頭がいいヤツと感じ取れた。

「私は君を許したくない。だけども君も私を許したくないんだろう」
その言葉に、ウチは自分に反吐が出そうになった。
「外道を極めた女を許すんか……?」
浮気相手から凌辱されて情けをかけられるのは、ウチにとって救いようがないみたいだからだ。

「勘違いするな。私は小波を渡さないつもりだ。
 だがこの体、一夜ならくれてやる。……私には大江をこうさせてしまった部分があるのだから」

五十鈴……。ウチが居ない時に何が遭った。
今回、自分がアンタと媾合する時、五十鈴は幸せそうな女で憎たらしかった。
でも今としてはなんや、自分と同じ……苦い想いをしてきた様な言い振りは気になって仕方がない。

「大江の……小波に対する想いは熱くて……悪くない。たから、それで今回の事は怒っては……」
返事に困った自分はそそくさと部屋を出ていこうとした。
ここまでの事をしたのなら、いっそ五十鈴に罵倒されたかった。でも彼女には彼女なりの、負がある様な言い回し。それで出来ない。これが自分へ悔しかった。

「たまになら、娘が寝付け……小波が居ない時なら……構わんぞ」
なんやそれ……。そう言われると、外面上では一方的に自分が負かせられた。
だから、内部上では五十鈴に言い負かされた様で脳内でギスギスした気持ちが流れる。

この女……ダテに小波の嫁はしとらんて。自分は心の中でそう感じた。
531名無しさん@ピンキー:2012/11/17(土) 00:35:17.31 ID:seWy38Rc
GJ!
532名無しさん@ピンキー:2012/11/17(土) 07:00:45.42 ID:plQs45GZ
GJ!
533名無しさん@ピンキー:2012/11/17(土) 09:32:52.50 ID:IGLN5rsu
いいねぇ!
534名無しさん@ピンキー:2012/11/17(土) 22:34:00.83 ID:plQs45GZ
>>522 もしくは家出イベントの時に准に出会ってそのまま食べられるというのもアリだとおもうぜ。
535名無しさん@ピンキー:2012/11/18(日) 08:51:58.73 ID:3ZAw7NVG
>>534

私に時間があれば、ネタを拝借してもよろしいでしょうか。
完成するという確実性はありませんし、濡れ場も怪しいですが。
536名無しさん@ピンキー:2012/11/18(日) 10:11:27.49 ID:RA7JpRBE
家出かーらーのーは准に限らず他の彼女でも出来そうなネタだな。
本編中のイベントでもいいし、本編後でもいけるし。

レッド「家出するのはいいが、河原で寝ると体調を崩しやすいから親切な人の家に泊めてもらった方がいいぞ」
14主「う、うん…」
レッド「腹が減ったときはレストランの裏口に行くと飯を恵んでもらえる時もあるから試す価値はあるぞ」
14主「レッドさん、何か実体験入ってない?」
537名無しさん@ピンキー:2012/11/18(日) 11:45:52.34 ID:L74yxEOR
>>535 全裸で待ってるから執筆頑張ってくれ。
538名無しさん@ピンキー:2012/11/18(日) 15:54:55.37 ID:ycANxoLy
まだ一ヶ月ほどありますが、クリスマスで冴花モノ投下します
539名無しさん@ピンキー:2012/11/18(日) 15:56:24.10 ID:ycANxoLy
『幸せ再確認』

「ねぇ、ちょっと状況を整理していいかしら?」
「…どうぞ。」
キリリとした眼差しでで小波を見つめる冴花。そのりんとした表情は横から見る分には非常に魅力的なのだが
それで直接睨まれるというのは小波にとっても御免被りたいのである。

「まず私たちはせっかくのクリスマスなのでデートを楽しんでいました。」
「そうです。」
「楽しんでるうちに見事に終電を逃してしまいました。」
「合ってます。」
「仕方が無いのでたまたま近くにあったホテル街をうろつくことにしました。」
「そうでした。」
「しかしこんなおめでたい日のこんな時間にホテルをとるというのは中々に困難です。」
「ですよね。」
「仕方なくちょっと外装が派手でなぜか親子連れが全くいないホテルを尋ねることにしました。」
「はい。」
「しかしそれこそ何者かの陰謀のようにカップルでごった返していました。」
「日が日ですから。」
「非常に宿泊は困難になるはずです。」
「当たり前です。」
「ではなぜこのホテルにあっさりと泊まれたのでしょうか。」
「………その…なぜか予約が入っていたからです。」
「なんで入っていたのでしょうか?」
「えーと…その…」
「白状なさい!」
「…すんません全部俺がやりました。
 わざと終電逃して、わざとホテル街側でデートして、わざと事前に連絡入れておいたラブホに誘い込みました。」
「……正直でよろしい。」

実のところ、どこか泊まれるところは無いかと迷っているときに
彼がPAWAと書かれたこのホテルを一瞬で選択した時点で、うすうす感ずいてはいたのだが
相変わらず時折見せる彼の行動の突飛さは彼女を悩ませる。
「今日はこのまま寝るわよ。」
「ええっ?そんなぁ…せっかくの性夜でラブホテルにいるのに…」
「字が違うわよ。大体昨日も…その…ずっと…だったじゃない…」
そのまま説教を続けようとするも、恥ずかしい言葉の部分で口を濁してしまう。
(可愛いなぁ)
冴花は今晩の話から今後の予定云々にまで会話を発展させているが、彼の耳には殆ど届いていない。
勢いで恥ずかしさを誤魔化している様がなんともいじらしく、小波はそれしか意識していないのだ。
540名無しさん@ピンキー:2012/11/18(日) 15:57:44.42 ID:ycANxoLy
「とにかく、今日はこのまま寝るんだから、それで決定だからね!」
「うん、いいよ。」
「えっ?」
「まぁ仕方ないよね。俺のせいだし。」
「今日は素直なのね。…ま、まぁそれでいいけど。」
くるりと振り向いて小波から顔を背ける。彼女としてはなんとなく合点がいっていないらしい。
「ひょっとして」
「ちょっと期待してたとかそういうのは全くないから!」
「まだ何も言ってないんだけど…」
「〜〜!!」
真っ赤に燃え上がる冴花。墓穴を掘ったとはまさにこのことである。
「ちょ、ちょっと飲み物買ってくるからっ!」
「いってらっしゃい。」
ニヤニヤとした彼の視線を受け、堪らない様子で部屋を飛び出す。
「やっぱり可愛いなぁ…」
部屋から出ようとした際に耳に入った呟きが、さらに彼女の羞恥心を煽った。


「…さてと、そろそろ帰りますか。」
頭をクールダウンさせた冴花が誰に言うでも無くぼそりとつぶやく。
しばらく時間を潰していたホテル近くのコンビニから引き上げ、ゆっくりと歩を進める。
夜の女性の独り歩きは物騒だが、流石にこの夜遅く、しかも場所がホテル街ということもあって歩く人は殆ど見受けられない。
イルミネーションに照らされ、肌寒さに軽く身を震わせながら、彼のことを想う。
「まったく小波君ときたら…」
愚痴ってはいるものの、自分でもわかっている。まったく嫌な気持ちになっていないということが。
先ほどの恥じらいも彼と一緒なら心地の良い甘さに感じられる。
「…ここまで惚れちゃうなんてなぁ」
苦笑ともとれる笑みが漏れる。
一目見て彼に心を惹かれ、あこがれの気持ちのままにマネージャーになって、彼を間近で観て、そのまま彼に深く恋をして…
まさかクリスマスを二人っきりで過ごせる程の仲になれるとは思ってもいなかった。
父親もジナイダもいなくなり、本来なら一人きりで心にぽっかりと空いた穴を埋めるのに必死になっていたはずだろうに
彼があっさりとその穴を埋めてくれて、それどころか…


「あれあれ?どっかの甲子園優勝校のお尻のおっきなマネージャーさんじゃないですかー。」
夢心地な物思いにふけっていた冴花を、ぶっきらぼうな物言いが現実へと引き戻す。
くるりと振り向いてみれば見覚えのある女性がいた。
「あなた、雨崎君の妹の…」
「そうそう、覚えててくれたんだ。あんまりうれしくもないけどね。」
色々と酷い言いぐさながら、彼女の顔は明るいままだ。
浅からぬ因縁のある彼女だが、特に嫌われているというわけでは無いようだ。
「あなた、結構大がかりな手術したらしいけど…大丈夫なの?」
「まぁね。一回心臓取られたらしいけど今じゃ全然元気だよ。そりゃもう自衛隊くらいひねり潰せそうなくらいに。」
「あ、あぁ、そうなの。」
どこからどこまで冗談なのかわからないが、とりあえず今の彼女は健康なようでホッとする。

「ところで真面目なマネージャーさんがこんな卑猥な場所で何やってんの?愛しのキャプテンとしっぽり?」
「う、うるさいわね…そういうあなたはどうなのよ!」
「え、あたし?あたしはちょっとおニイにご褒美をあげてる最中なんだ。今はあっちのホテルにいるんだけどね。」
「えっ…?」
売り言葉に買い言葉で、質問に質問で返してみれば、とんでもない答えが返ってきた。
わざわざこんな場所にいる以上、ご褒美の内容が初々しい初デートなどといった可愛らしいものでは無いのは明確だ。
というかそれ以上に…
541名無しさん@ピンキー:2012/11/18(日) 15:58:45.46 ID:ycANxoLy
「あ、あなたたち、兄妹よね?」
「別に血は繋がってないから大丈夫…っておニイが言ってた。」
「それはそうだけど…」
あの裏切りチワワ、一見草食系なようで変態性は親友の彼にも劣らないのかもしれない。
それなんてエロゲ?というネットスラングが彼女の頭で反響している。
すると千羽矢のポケットから電子音が鳴り響く。メール着信音のようだ。
「あっちゃー、おニイからだ…そろそろ戻らないとね…じゃ!」
「あ、うん…さよなら。」
そう言うや否や足早に彼女は立ち去っていった。

「それにしても…可愛い子よね…」

ようやく元のホテルの所までたどり着く。
フロントに別のカップルが来ているのが見えるが、恐らくもう空き部屋は無いだろう。
可哀想に思えるが、なんとか頑張って貰うしか無い。
「満員かぁ…どうしよっか、京ちゃん…他のとこってどんな感じなのかな?」
「知るかよ。俺だってラブホなんて使った事なんてないし…今日使うハメになるとは思っても無かったし…」
また知り合いか。
よりによって同級生のおしどり夫婦である。推薦で一足先に受験を終えた冴花はともかく、この時期の受験生がこんな所にいてもいいものなのか。
それにしても、なんでまぁこうもカップルというのは、クリスマスにラブホテルに集まるものなのだろうか。
自分たちもその一員だという事実をあえて無視して呆れ果てる冴花。
彼女的には今回の件は不可抗力だから問題ないのだ。
話し合っている二人に気付かれないように、そっと後ろを通り過ぎる。

「あっ、あそこのお客さん出てきたよ!ひょっとしたら…」
「声を小さくしろ、声を。」
真剣でありながら、いつも通りのどこか微笑ましい雰囲気で会話する二人。全く冴花の存在には気付いていないようだ。
これ幸いにと二人の目に入らないところまで歩みを進めた。

「それにしても…お似合いよね…」


「バチ当たりなのかな…」
部屋に向かいながら、なんとなくそんなことを考える。
先ほども述べたが、冴花はこの上なく幸せだった。小波と共に過ごすということが。
だからこそ疑問に思ってしまう。
こんなにも幸せになっても良いのかと、自分は幸せになるに値する人間なのかと。
確かに彼のそばにいるために努力はしてきた。彼のためになれるよう頑張った。
それでもちょっとばかり見返りが大きすぎる気がする。別に自分の幸せだけを願って努力したわけでは無いのに。
父が死んで、悲しみに暮れて過ごすどころか、自分は小波にこんなにも幸せにしてもらっている。本当にそれで正しいのだろうか。
そして何より…

―――私は本当に小波君にふさわしいのかしら

先ほど彼女らの姿を見てしまったからか、これまで幾度となく己に呈してきた疑問がひさしぶりに脳裏によぎった。
それを考えるだけで吹き荒ぶ心のざわめきが身を冷ます。冬空の寒さの比では無い。

これからスターとして輝いて行くであろう彼に、自分は値する人間なのだろうか。
自分以上に可愛い女性がいるべきなのではないだろうか。
自分以上に似合いの女性がいるべきなのではないだろうか。
542名無しさん@ピンキー:2012/11/18(日) 16:00:42.50 ID:ycANxoLy
確かに自分と彼の間にはこれ以上無いほどの絆がある。
彼への想い、彼からの想いは、他の誰にも負けないほど強いものだという自負がある。それはうぬぼれでは無いと思う。
…だが自分は本当にその絆を結ぶべき人間だったのだろうか。


「ああもうやめやめ!せっかくのクリスマスなのに!」
冴花は思い浮かんだそれを無理矢理頭から振り払う。
そうこう考えを巡らせていると、気が付けば借りていた部屋の前に着いていた。
ノックもせずに部屋に入ってしまったが、彼はどこにもいない。
一刻も早く彼の顔を見てざわついた心を落ち着けたかったのだが、それすらもできない。
このまま毛布を被ってしまおうとも考えたが、せめて冷え切った身体だけでもほぐしておこうとバスルームに向かう。

脱衣所で服を脱ぎながら鏡を見ると、いつも通り三白眼の色白の女がそこに映っている。
「もう少し目つきが良かったら…」
彼にふさわしいと自信を持って言えたかもしれないのに、と自分の容姿を呪う。
軽くうつむきながら衣類を脱衣籠に入れ、そのままバスルームに入る。
借りた部屋は決して大きな部屋とは言えないが、一応それなりの大きさの浴槽もある…というか部屋の使用目的を考えれば二人用なのは当たり前だ。
意外にも暖かみの残る浴室を気にしながらも、シャワーを浴びようと蛇口をひねる。

「えーと…冴花?ど、どうしたの?」
「ええっ!?」
声のした方向を向いてみると、彼はそこにいた。お湯の張った浴槽から頭だけを出してこちらを向いていた。
「な、なんで小波君がいるのよっ!?」
「い、いや元々俺が風呂入ってて…そこに冴花が勝手に入ってきたんだけど。」
恥ずかしさと驚きが頭の中でごちゃごちゃに混ざり合い、パニックに陥る冴花。
もはやうろたえるというレベルを超えて大慌てしている。
今まで入浴中に小波が勝手に入ってきたことはあったが、それをまさか逆にやってしまうとは思ってもいなかった。
「違うの違うの!これはその、そんな誘ってるとかそういうわけじゃなくって!
 別に抱かれようと思ったとかそんなわけじゃ、あ、別にあなたに抱いてほしくないわけじゃないんだけど
 それでもそういうわけじゃないの!と、とにかくこれは誤解なのよ!」
混乱したまま何やら筋の通らない話を冴花は口走り、その豊満な肉体をなんとか手で隠そうとする。
小波はそんな彼女を無言のまま見つめていた。

「冴花…」
「な、何?」
「とりあえず、このままお風呂入ろうか。」
「えっ…」
彼に手を引かれ、誘われるがままに浴槽に入れられてしまう。
恥ずかしかったからか、背を向けてしまい、そのままあぐらを組んでいる小波がお腹周りに手を回し、軽く抱きしめてきた。
「冷え切ってるな、寒かっただろうに。」
「ま、まぁ冬だしね…」
体温の上昇を感じるが、それはお湯の温度だけではない。
彼との入浴は初めてではないが、それも毎回ムードを形成してからのもの。
今回は不意打ち過ぎて心の準備が出来ておらず、小恥ずかしくてたまらないのだ。
いたたまれない雰囲気に耐えられず、先ほどから心に引っかかっていた疑問を口に出してみる。
543名無しさん@ピンキー:2012/11/18(日) 16:03:00.09 ID:ycANxoLy
「あのさ…いつから私のこと好きになったの?」
「えっ?そりゃあ、気が付いたら好きになってたとしか…」
「じゃあ…切っ掛けは?」
「切っ掛け?」
「私を、なんというか、その、私に目を付けてみた切っ掛け、みたいなものがあるでしょ?
 上手く言えないけど…その、好きになる前に、『この人良いかも』って思い始めた切っ掛けみたいなものはないの?」
「そうだなぁ…」
そこまで言ってみて冴花は後悔した。
何を訳のわからないことを言っているのだろうか
大体こんな面倒な事、今更恋人に聞かれても迷惑でしかないだろうに、と。
案の定、小波はどこかやりづらそうな様子だ。
「ちょっと言いづらいけど……強いて言うなら見た目かな。前も似たようなこと言ったけどさ。」
「み、見た目?」
「いや、もちろん見た目だけで選んだわけじゃないけど…
 俺だって聖人君子ってわけじゃないから、最初に見て、なんか可愛いな、って思って…切っ掛けって言ったらそんな感じかな。」
「そ、そう…なるほど、見た目ね。……あ、ありがと。」
「ハハ…なんか恥ずかしいな。」

苦し紛れの問い掛けからの思わぬ収穫だった。
言われてみれば、彼と付き合って間もない頃、似たような質問をしてみたことがあった。
(あの時は意地悪な返事しちゃったな…)
彼はその時自分の事を可愛いと言ってくれたのだ。恥ずかしげも無く。
素直になれなかった過去の自分を呪いつつ、彼に感謝する。少なくとも彼の目にとっては自分の容姿は卑下にするモノでは無いらしい。

「…♪」
「ど、どうした?」
我ながら単純な女だなぁ…と思いつつも喜んでしまう冴花。
もう少しだけ甘えてしまえ、とその背を彼に預け、密着させてみる。
「あっ、さ、冴花…」
「ん?…………!?」
露骨に焦りを見せる小波。だが冴花にもその理由があっさりとわかっていた。
「あの小波君…ちょっと…これって…」
「…えーと、その…仕方ないだろ…」
天高く屹立した剛直が彼女の柔らかな尻肉を圧迫していたのだ。

「なんか、妙に大人しいな、とは思ってたけど……んっ、こ、こら!どこ触って…」
「いや、だって、冴花が可愛いから…」
「り、理由になってな…ひゃうっ!」
話の途中から我慢できなくなった、あるいはそれを放棄した小波は冴花の胸を揉みしだきはじめる。
「ひゃっ…んっ…!や、やめ…」
ぴんと立ち上がった乳首を指先でくりくりと回してみたり、爪先で軽く引っ掻くように責める。
その敏感な身体の反応、豊満な胸の感触を存分に小波は楽しむ。
「冴花って本当にいい身体してるよね。感度もいいし。」
「へ、へんなこと…んっ…ぁ…」
「やっぱり感度いいじゃないか。」
「も、もうっ…!」
意地悪く彼女が恥ずかしがるような言葉を浴びせ、痛いようで痛くない絶妙に強めの刺激を彼女の敏感な胸に与え続ける。
後ろから抱かれている彼女はただその快感を受け入れるばかり。
544名無しさん@ピンキー:2012/11/18(日) 16:04:18.16 ID:ycANxoLy
「ああっ……んんっ、はっ……あっ…!」
そのまま片手で胸をいじくり回しながら、片手で秘所への愛撫にうつる。
胸への責めで十分にそこが潤っていることを確認すると、内部まで指を侵入させる。
「こ、こなみくんっ…あ…あぁぁ…!」
膣内で彼の指が動くごとに甘い痺れが脳にまで伝わり、彼女の口から嬌声が響き渉った。
「可愛いなぁ…」
「や、やめぇ…ぁんっ!」
小波がさらに彼女の耳を舐めてみる。不意な刺激の追加に彼女の身が跳ね上がった。
「あぁっ!…あなた、そこだめっ!そこはぁ…っ!?…んぅっ、んむぅ!」
クリトリスをつまみ上げ、身を反らしながら悶える冴花の口が塞がれる。
そのまま小波は彼女の正面に回り込み、愛撫を続行しながらの濃厚なキスへと移る。
「んんっ……!ん、うぅ…っ……」
舌が絡み付かれ、言葉にならないくぐもった声を上げる冴花。
甘すぎる刺激が肉豆からビリビリと流れ、それが全身に伝わっていく。
それを声に出そうにも、密着する口と口の間からは艶めかしい吐息が漏れるばかり。
「んふぅ…んぅっ!…ぅ…」
上下の甘美な刺激に思考を侵され、徐々に小波によって感覚を支配されていく。
冴花の瞳がすっかり熱を帯びてきた頃、小波は舌と指をの彼女の中から引き抜いた。

「はぁ、はぁ、はぁ…」
絡み合う視線はそのままに、上下の口から別の種類の透明な糸が引いて切れる。
「い、いったん、出ようか…」
うなされたかのような声で小波が呟く。
お互い、興奮のあまり頭が熱でやられかけていたのだ。
何も言わずこくりと頷く冴花。抵抗の意思はすっかり消え去っていた。
そして彼に手を引かれるように浴槽から出る。

風呂から上がり、小波の怒張したモノを見て冴花は息を呑んだ。
昔と違って抵抗感があるわけではないものの、今では別の意味で胸が高鳴ってしまうのだ。
「あ、あのさ…」
しばらく眺めていると、いかにも申し訳なさ気な様子で小波が話しかけてくる。
「…仕方ないわね。」
「えっ?」
「ほら、そこに座って。やりづらいから。」
「あ、あぁ…」
もう彼が望んでいることくらいわかっていた。
冴花としても彼の悩ましげな視線にあてられて、それを断ろうという考えは微塵も無い。

「こんなに大きくしちゃって…」
「…っ!……」
呆れているようでどこか嬉しそうな表情を見せながら、裏筋にちゅっと口付け、びくりと震える肉棒の先端を軽く咥えた。
ちゅぶちゅぶと唇でカリ首の周りを咥えていると、小波の口から大きく息が漏れ、それを見た冴花が挑発的な笑みを見せる。
彼が感じているという事実に気を良くしたのか、本格的な口淫に取りかかった。

「ちゅぅ…ちゅぷ、んぅ…ぅん…ぢゅぷ…んっ」
「い、いいよ…さえか…気持ちいい…うっ…」
唾液を溜めた口内で一気に肉棒を頬張る。
いきなりの刺激にたじろぐ小波をよそに、亀頭を頬肉に擦りつけるようにしながら、カリ首を舌で丁寧になぞるように責める。
肉棒全体をざらついた舌で優しく愛撫し、むせかえりそうなのを堪えながら喉奥で柔らかな先端を刺激する。
巧みな舌技もさることながら、彼を見つめる上目遣い、時折漏れる吐息が酷く色っぽい。

「さえか、う、上手すぎっ…!」
「ちゅぶ…んぅっ、んふ…ちゅるる…ぢゅぽっ」
「ああっ、そ、それは…っ!…」
咥えこんだ肉棒を舌で転がすようにしながら、肉壁に強く押し付け激しく前後に頭を動かす。
まるで女性器に出し入れしているかのような快楽。
545名無しさん@ピンキー:2012/11/18(日) 16:05:47.99 ID:ycANxoLy
冴花が端整な顔を歪め、口をすぼめて唾液を漏らしながらじゅぽじゅぽと肉棒をしごきあげる。
肉体的な快楽にそのいやらしい光景が相乗され、小波の限界が急速に近づく。

「んじゅるっ、ぢゅぽっ、んぅ…ぢゅぽっ、ぢゅぽっ、ぢゅるるるるる、ぢゅぽっ」
「やばい、も、もうでる…うぅっ…さえかっ!」
彼の制止とも懇願とも取れる情けない声を耳にしても、冴花がその責めを止めるそぶりは無く、より激しく肉棒を口でしごき上げる。
そして小波が無意識のうちに頭を押さえつけはじめるも、怯むこと無く逆に強く口内で締め上げる。
その瞬間、とうとう小波の堰が切れ、どくどくと冴花の口の中に射精してしまった。

「…ぁ…あぁ…」
「…ん、んっ…んぐ」
溢れんばかりに流れ込む彼の欲望を何の躊躇いも無く飲み干す。
小波は彼女の頭を軽く撫でながら、苦しいとわかっていながらぐいぐいと腰を突き出してしまうが、それすらもあっさりと受け入れる。
「……ん…ふぅ、ホントに多いわね…毎度の事ながら…」
「さ、冴花がすごすぎて…」
「……おかげさまでね。」

しかし大量に出したにも関わらず、小波のそれは一向に萎える様子は無い。未だに彼女を貪らんとギラギラと黒光りを見せる。
「…つ、つづき、するのよね?」
恐る恐る問い掛ける冴花。その表情には戸惑いと期待が入り混っているように見えた。
小波はそれの返すこと無く、で彼女の腰を取って振り向かせ、浴槽の縁に手を付かせる。
そのまま彼女の尻を揉みしだく。
「ん…ちょ、ちょっとぉ……」
「ホントにいいなぁ、このお尻。」
その柔らかな肉塊に指を沈ませ、存分にその感触を楽しむ。さらにもう片方に肉棒を擦りつける。
うっとりとしている小波とは対照的に、冴花はもどかしくてはずかしくて堪ったモノでは無かった。
「あ、あのこ、こなみくん…?」
「え?…ごめん…夢中になってた。」
いつもの焦らしにしてはちょっと長すぎると思ってみれば、あやうくこのまま尻コキで一発という事になっていたらしい。
お湯で濡れて潤滑の良くなった彼女のお尻に完全に心を奪われていたようだ。
「うぅ…もう…」
「ご、ごめん」
恥ずかしいやら恨めしいやら、赤い顔のままやるせない眼差しをぶつける冴花。
珍しい彼女の表情に見とれそうになるも、このままでは彼女に申し訳ない。
「その…冴花の身体がエロすぎて…」
「そ、そういうのはもういいから!」
今日何度目かとも思われる言い訳にならない言い訳だった。
そんな愉快なやり取りをしている二人だったが、お互いもう限界だった。


ばしんっ、ばしんっ、ばしんっ!

「っく…冴花の中…キュウキュウ締まって…気持ち、よすぎっ…!」  
「んぁああっ!そ、そんな、いっちゃ、だめ、ふぁあっ!あ、んぅっ!くぅうっ!」
浴室に大きく音を響かせながら肉棒を彼女の膣から抜き差しする。
最初は先ほど同様に焦らして、彼女の出方を楽しもうとしていた小波だったが
出し入れを繰り返す度に肉棒をキツく締め上げ絡み付いてくる肉襞による愛撫の前に、腰の動きを抑えることは出来なかった。
546名無しさん@ピンキー:2012/11/18(日) 16:07:11.83 ID:ycANxoLy
「らめぇ!きちゃう、おくきちゃう!んはぁ、はげしぃ、はげしすぎぃ!」
顔を真っ赤に染め、絶叫に近い嬌声を喉奥から放つ冴花。
子宮までズンズンと小波に連続で抉られ、その度に脳髄に電流のような快楽が伝わっていく。
「いひぃ、んあっ!ああっ!やぁ、もう、もうっ!だめ、ひぁああっ!」  
「み、みんな驚くだろうな…っ…冴花がこんな、淫乱だって知ったら…」
「ひぃ、んっ!い、んら…ち、ちがっ!いんらんなんかじゃ、あ、な、ぁああっ!ちが、ぁああ!ちがうのぉっ!」
快楽によがり狂いながら何とか彼の言葉を否定しようにも、ろれつもまともに回らない。
既に浴槽の縁に倒れかかるようにしてなんとか身を支えているが、それすらも後方からの猛烈な突きでままならない。
「でも、そういや、っ、御影君は、知ってたかもね…あのとき、いたし…」
「そんな、ぅうっ!そんなのしらなっ、ぁ、あ、やぁあっ!」
「たぶん、見られちゃってたよっ、冴花の恥ずかしいところ…ぅっ!」
「いやぁっ、あっ!んふぁあっ、そ、そんなっ!わたし、い、やめえっ!んうぅ、ひゃああっ!ああぁあぁぁああっ!」
「…ぐ…っ!……」
彼女の羞恥心を煽ろう言葉責めを続けていた小波だが、それが徒となった。
肉棒を咥え込む冴花の膣が中のモノをさらに強く締めはじめ、一足早く限界が近づいてきたのだ。
「そ、そろそろやばいかも…」
「んあ、あああっ!らめぇ!はげしすぎっ、はげし、すぎるのぉ!はげしっ、すぎて、わた、あ、ふぁあ」
あまりにも淫らに魅力的に乱れる冴花に逆に煽られ、小波は全力で彼女の魅惑の尻に腰を打ち付ける。
冴花の肉壷からぢゅぷぢゅぷと蜜がかき乱され、ずしんずしんと子宮口を穿ち突き回す。
冴花は全身の感覚を全てそこの性感帯に奪われたかのような快楽で埋め尽くされ
小波は己の欲望を搾り取ろうとうねる膣壁に夢中になる。
お互いがお互いに責め合い、愛し合い、追い詰め合っている。
「らめぇえっ!わたしっ、また、またぁ!や、はげしっ、いっちゃ、いっちゃう!ふぁああっ!」  
「さえかっ…お、俺ももう、限界っ…だから…っ…」
「あああっ!こな、こなみくぅんっ、んんっ!あふぅっ、も、もうわたひぃ!」
「ま、また締まって…っ!」  
絶頂を迎えんとする冴花の肉壷が小刻みに小波のものを締め付け、その刺激に中てられた小波が一際強く腰を振るい――
「さえか…俺、もう出るっ…」
「わたしもっ、こなみくんっ!きちゃう、わたしも、きちゃ、イっちゃ、イっちゃう、イっちゃ、あ、あ…!」
最後の最後、小波は奥の奥まで強く肉棒を押し当て、子宮口を抉り…
「―――っ!さえかっ!中に…くぁあああっ」
「ああああっ!こなみくんっ、こなみくっ…あぁぁあああっ!ぁあああぁあああぁぁぁあっ!!」

びゅるっ、どぴゅっ、どぴゅぴゅっ!


「なぁ、今日はどうかしたのか?」
「…何のこと?」
事を終え、再び身を清め合った二人はベッドで横になりながら向かい合っていた。
547名無しさん@ピンキー:2012/11/18(日) 16:09:31.99 ID:ycANxoLy
お互いの温もりを共有し、心地よい微睡みを感じながら小波が冴花に問い掛ける。
「なんというか、さっきお風呂場に入ってきたとき…悲しそうな顔だったから。」
どうやらお見通しだったようだ。切っ掛けを与えてくれたことを喜ぶべきか、ここは素直に白状するしかない。
「前、小波君が告白してくれたときのこと覚えてる?」
「えーと変な外人が冴花を誘拐して…」
「そっちじゃなくて…そのちょっと前に私が言ってた事よ。」
軽く言葉を詰まらせる小波。あんな異様な光景を見た後では、その直前を事細かに覚えていなくても仕方が無いが。

「…あぁあれか。このさきもっと俺にふさわしい女の子がなんちゃらって言ってたヤツか。」
「よく覚えてたわね…で、本当に良いの?」
「えっ?」
「小波君だったら、どんな女の人でも取り放題なのよ?もっといい人がいるかもしれないのよ?」
「……」
「本当に私なんかでいいの?もっと…っ……」

不意に背中に回っていた手に力が込められる。頭を撫でるように押さえられ彼のたくましい胸板に頬がぴたりと押し付く。
「ハハハ、変わらないなぁ、冴花は。」
「な、なによ…」
「俺は、いい女とかじゃなくて、冴花がいいんだよ。冴花っていう人が好きなんだよ。」
「………そ、そう。」
「それに冴花よりいい女なんているわけないだろ?」
回されていた腕の力が緩められるも、彼に顔を向けることが出来ない。
彼にこんな緩んだ顔を見せるなんて出来そうもない。
548名無しさん@ピンキー:2012/11/18(日) 16:10:35.88 ID:ycANxoLy
「お、お世辞が上手いわね…」
素直になれない自分が憎い。
「いやー、冴花にウソ付けるほど頭には自信ないんだけどね。ハハハ。」
そしてそんな彼が愛おしい。

―――やっぱりこの人は私には勿体ない気がする。

「…馬鹿なんだから。」
憎まれ口を叩く冴花の頬をそっと手に取り、小波が不意に口付ける。
「……も、もうっ!」
「やっぱり冴花は可愛いなぁ。」
くるりと背を向ける冴花に後ろから抱きつく。

―――幸せすぎてバチが当たりそうだ。

「毎回毎回中に出しちゃって…」
「うっ…」
額から嫌な汗を吹き出す小波。一応そういうことを心がけてはいるのだが、殆ど毎回心がけているだけに終わってる。

―――でもバチが当たってもいい。この人と一緒ならどんなことでも大丈夫だ。

「だ、大丈夫!ちゃんと責任取るから!」
「ふーん」
「か、からかうなよ…シャレになんないから。」

―――だから

「責任ねぇ…フフフッ」
「やっぱり頭が上がんないなぁ。」

―――私は、木村冴花は、とても幸せです。

「それじゃ…これからもよろしくね。小波君。」
「……末永くお願いいたします。」
549名無しさん@ピンキー:2012/11/18(日) 16:12:20.72 ID:ycANxoLy
以上です
やっぱり冴花は動かしやすいですね
誤字脱字等あるかも知れませんがご了承ください
550名無しさん@ピンキー:2012/11/18(日) 16:34:00.56 ID:pExectHJ
Great Job!!
551名無しさん@ピンキー:2012/11/18(日) 19:55:08.82 ID:kylTsk57
GJ!
良作に感謝!
552名無しさん@ピンキー:2012/11/18(日) 23:21:19.11 ID:3ZAw7NVG
>>534 のシチュエーションで、きゅんと来たので書かしていただきました。

本来は、もう少し官能っぽく仕上げたかったのですが、
パワポケ14での准さんの14主へのドライっぷりが、そのイメージの崩壊に繋がる事になる感じましたので。
なのであえてここは濡れ場(挿入)・事後など色事シーンは、"わざと" 書きませんでした。

准さんと14主との意外な共通点と、おねショタを感じて貰えれば幸いです。
553名無しさん@ピンキー:2012/11/18(日) 23:22:46.95 ID:3ZAw7NVG
 

 俺は顔を枕に押しながら、考え事をしている。
ベットの上で、自分の考えをまとめる様に体を丸くしながら。
そうしていても、電話をしている彼女の声が聞こえた。

「ええ、小波くんは私の家で預かってますよ」
急遽、俺は准さんにお世話になる事になった。
彼女は電話で、自分の親を厄介事の為に説得してくれている。

本当に申し訳ない気持ちで沢山だ。
そう思えば、今すぐ帰宅すればいいと思うのだけどそうはしたくない。
俺が彼女に誘われたシーンが印象的に心へ残る。

河原にて落ち込んだあの時、准さんは俺に同情をするかの様に視線を合わせてくれた。
「そうゆう事情だったら、私の家でゆっくり考えない?」
いつもの彼女は自分が察しができないほどに、端然とした雰囲気。

でもその時の准さんの雰囲気は、まるで同情してくれるかの様な。
いや……俺の心境に合わせてくれる視線だった。
だから自分は断る事もなく、彼女に手を引かれたのであった。

元々、俺は彼女に惹かれることに抵抗が薄い。
自分は何事にも勝負事と決めているのに、准さんへ勝てる要素さえ思いつかないからだ。
これでは勝負も何もない。一方的な何か、だろう。

俺は……負けず嫌いのヤツなのかな。
今回の要因だって、自分の強気が親にあたってしまったからと思うとまだまだ子供と感じる。
そう想いながら、スマートフォンを片手に歩き回る彼女を見た。

「思春期の子なら、親に当たる事もしますって……。はい……はい……」
電話特有の会話。相槌が連呼される。
准さんは電話しながらというのに、まるで楽しい会話の様に足を止めない。

それはどうゆうことなんだろう。まるで訪問者が、友人だったり好きなが来た様な反応だ。
「明日の午前には家に帰しますから大丈夫ですよ。はい、それではありがとうございました」
准さんはそう言うと、ピッ……という電子音で電話をきる。

その時に俺は、お世話になる一心で声を出した。
「准さん……ごめん……」
「うん……? どうして謝るの?」
彼女はそう言うと、スマートフォンをテーブルに置きながら俺に近づく。

「だって……、俺がわがままなばっかりに……」
原因が言いづらいだけに、喉が詰まりそうになる。
「大丈夫。この時期の子って、むしろこんな事だらけじゃないの」

ベットの横幅にお尻を乗せながら彼女は言う。
「君みたいな年頃ってこんなのだよ。自然とイライラしちゃったりとか、人に当たったりとかさ。
 でもそうは望んでなくても、そうしてしまう。それが反抗期」

彼女の言葉に偽りは感じられない。だけど、現実味が薄くは感じられた。
俺からしてみると、口を広げて言うと准さんは完璧な人ではないけども。
弱点が無い様に思える無欠の様に思えるからだ。

だから俺は、調子に乗って彼女に聞いてみたかったんだ。
「ね……ねえ! 准さんも反抗期あった!?」
「う……うーん…………あったよ。時期が遅い反抗期だけどね」
554名無しさん@ピンキー:2012/11/18(日) 23:23:28.16 ID:3ZAw7NVG
その時に返事する彼女の表情は、とても悲しそうに見えた。
いけない質問をしちゃったかな……。でもいつも准さんにそんな口を回すと、怒られるはずなんだ。
「ねえ、小波くん」
「は……はい!」

准さんは一拍空けて言った。それに釣られて、その緊迫とした空気に俺の声も縛られる。
「きっと私も勝手な人だよ。自分で夢を決めたけど、お世話になった人から夢を理由に蹴ったんだからさ」
彼女の言っているお世話になった人のことは知らなかった。でも夢の事なら分かる。
准さんの夢は自分が好きな洋服を作る事だから。

「なーんてね! まだ子供の君には分からないよ〜」
冗談を言う様に、すぐさま彼女の顔は笑顔になった。
まるでさっきまでの重た苦しい空気を一転させ、自分自身を納得させる。

そう言われながら、俺は准さんに抱きつかれた。
「わっ!! だ……ダメです!」
別に触り方は普段と変わらない。大人が異性、同性に関わらず愛くるしさで安易に抱きつく様。

「君がダメって言ったら、お姉さんは悪い人になっちゃうね。有名デザイナーが子供を誘拐した! って週刊誌で書かれたりして」
彼女の過激な冗談が、俺の中で強い否定を生じた。
「違いますって!! ただ……今は心の整理がつかなくて……」

「そうだよね。今日はそんな事あってから、君は此処に居るんだよね……」
また、緊張が働く空気が生まれる。
こんなに准さんと話すのって胸がドキドキと動くんだっけ。
だって、いつもの彼女は冷静だからお世話好きなお姉さんとしか見る機会が多いから。

准さんが俺を包み込む力が強くなる一方、自分の体が熱くなる感じがした。
これは野球をやって急に温かくなる温かみではなく、じんわりと心の芯から温まるようだった。
その時に彼女の顔を見た時、笑ってなかった。

真剣に考えている様で、それと悲しさも交えている様な不安な顔。
どうにかさせて准さんを元気付けたい。一方的に抱かれているのなら……せめて抱き返えそう!
そう考えるないなや、彼女の腰に手を回した。

俺の行動に、准さんは少し驚いたんだろう。
彼女が驚きのあまり、ピクッ……と顔を上げていた。
「准さん……オレ、まだ子供なのに、親が居ないと何もできないくせに……反抗しちゃって……どうしよう」

その時、俺は彼女に優しく頭を撫でられた。
「大丈夫。私だってそうしてしまったから。……案外、君と私って似ているのかもね。頑固で」
頭を撫でられた自分は、今までとは違う気持ちを心に出ている。

「ごめんなさい。このぐらいにしておかないと、ヘンな気分に……」
……と、言った瞬間。彼女は片足を使って、俺を押し倒した。
「そして、君みたいな時期だとこんな気持ちも出てくるんだよ」

准さん。これも人生であなたが体験した心境なの? 
だから俺は、彼女の経験から自分の体を準じる事にした。
555名無しさん@ピンキー:2012/11/18(日) 23:24:52.47 ID:3ZAw7NVG
 段々、自分の心臓の拍が速くなっている様に感じる。
時間と彼女の動きは緩やかなのに、期待と緊張で体がそう感じさせる。
押し倒された俺は、准さんからどうされるのか分からないままでいた。

彼女はゆっくりと、唇を引き締めて自分の唇へ接する。
接吻をする時は、口を閉じらないと成立しないから。
鼻呼吸に集中しなくてはいけないから、普段の呼吸と違っていて難しい。これがキス……というものなんだろう。

興奮が高まるほどに、呼吸を欲する。その時に、彼女に息が荒くなっているねと言われない様に。
そうしていると、彼女は俺の下唇を自身の唇で挟んでいゆく。
新鮮味があって、准さんに想像も出来ない世界に連れていかれるのが興奮した。

キスだけでこんなに心が踊って、離れたくなくて、もっとあなたを求めたくて。
だから少しだけ、俺の頭を浮かして彼女の唇を求めた。

でもそうすると、彼女は接吻を止める。
「案外……積極的だね。お姉さんビックリしちゃった」
「だって……オレ……。だって准さんの事が好きだから!!」

そう言われた准さんは、先ほどキスをした唇を丸めた。なにか後ろめたいことがあるんだろうか。
「君とこんな事をやるから、あえて言うけど……私は、年齢差を気にしているんだよ?」
「好きに年齢が関係あるんですか…………?」

「違うよ。前の私は、年上の人を気にした時があったんだ。そして今の私は年下の君を相手にしてる。そうなってくると、結局は自分が好きな人ってどんな人って疑問に思っちゃうんだよ」
「んじゃなんでオレにキスをしてくれたんですか?」

「私と似ているなってすごく共感したんだ。私は維織さんから洋服を創る夢の為にから離れた。
 そして君も野球という夢の為だけに、親に反抗した……」
彼女の目が不安そうに、揺らいでいるのが分かる。

「んじゃ俺と准さん同じ反抗っこなんですね!」
彼女だって反抗期はあったんだ。そう想うと、肌との距離が近い様に親近感が出てきた。
「言ってくれるなあ、少年。……じゃなかった、小波くん」

「これほど好きって言われると、ここからは子供扱いしないよ。だって、普通の子供が体験しない世界だから」
彼女は念を推し、俺に警告する。
だけども俺は想うんだ。ここでさえ子供扱いをされて、あなたを慰めれない様じゃいつまでも「都合がいい子供」って扱われるのは嫌なんだ!!

そう決意を固めて、目に力を入れていると。准さんは目を瞑った。
「……君の覚悟は分かったよ」
そう言うなり、またキスが再開される。……と思っていると、准さんが俺の唇に舌を出す。

ぬめっとした感覚で、本来は嫌だと思う感覚。
しかし、俺が准さんへの想いがそれを緩和させた。
これが大人のキス……。いや、これは始まりに過ぎないだよって感じた。
556名無しさん@ピンキー:2012/11/18(日) 23:25:55.64 ID:3ZAw7NVG
 そこから自分の口が、准さんの舌で侵入されいった。
不快感は薄くて、気持ちよさとほとぼりが脳みそを沸騰させてゆく。
こんなに舌同士を絡め合わせるだけで、快感を得られるって知らなかった。

舌にある唾液だってそうだ。ねっとりはしているものの、興奮を助力してくれる。
「もう……キスはいいかな?」
准さんはそう言うと、俺から唇を離した。先ほどの接吻と思うと、これだけでもいっぱいいっぱいだ。

「ブラジャー……を外さないと……」
そう言って、彼女は背中に手を入れる。
なかなかブラジャーに手間がかかるのか、手を届かせようとして准さんの体が反っていた。

その時、俺には准さんのおっぱいが突き出してしまう様に見えた。
彼女の乳房は、いつもパーカーという服装であまり胸は突起してないからだ。
だから胸を突き出された時には、触ってみたい……という好奇心が募った。

「いいよ、触らせてあげる」
そう言われた俺は、ゆっくりと准さんの胸に刺激を与える。
ふわっとしていて、弾力がある。若々しい肌をしている彼女ならではだろうか。

「もう……やっぱ、こんな年代の男の子は好きなんだね」
「違います。准さんの……だからです」
彼女の乳房に優しく揉みながら否定をする。なんとも不思議な感覚だ。

「ふふ、年齢は全然違うけども。私達って似た者同士なんてね」
「安心しました。だから大人の世界も、准さんが一緒ならば怖くないです」
「マセた事言ってくれるね、小波くん?」

彼女はそう言ったが、ほっぺたを上げて笑っている様に見える。
まるで今まで不安や、やっと理解された様に安心していた。
俺は貴方が好きでよかった。例え年齢だろうが、理解されないのは寂しい。

二人だけの反抗期。遅くかれ、早くかれ。双方の恋愛に偽りはないだろう。
557名無しさん@ピンキー:2012/11/18(日) 23:28:28.58 ID:3ZAw7NVG
終わりです。准さんは年齢は年齢なものの、綺麗なお姉さんと私は思いますので、
パワポケ14で14主くんともっと絡みなり、イベントがあったらよかったじゃないかなとも思います。

それとシチュエーションをくれた方と、場所を借りたエロパロに感謝を表します。
558名無しさん@ピンキー:2012/11/19(月) 00:22:34.74 ID:4r2NcBuy
>>549
GJ!
やっぱり冴花は純愛が栄えるね
いい感じに甘くなる

>>557
GJ!
みごとにジュンのBBA扱いに一矢報いたなw
559名無しさん@ピンキー:2012/11/19(月) 00:35:40.79 ID:Is5GFLHg
>>557 年の差を利用するとはやるねェ
560名無しさん@ピンキー:2012/11/19(月) 06:59:54.89 ID:+vuzpDh+
>>557 GJ! きっと>>534も天国で喜んでいるよ。
561名無しさん@ピンキー:2012/11/19(月) 23:35:08.91 ID:+vuzpDh+
コラコラ、同志を勝手に殺すなwww
562名無しさん@ピンキー:2012/11/20(火) 00:09:31.18 ID:BdH1dOLT
・カズと五十鈴の同性強姦
・冴花の正統派純愛
・14准のおばショ…おねショタ

金曜〜日曜の三日間でこれだけ毛並みの違う作品が連続で投下されるとは素晴らしい
563名無しさん@ピンキー:2012/11/20(火) 00:41:14.37 ID:pjNfEAf5
パワポケの主人公ってゲーム機がDSになってから浮気疑惑発生率が急上昇してるんだよな。
8は白瀬・茜(14主母友子説なら友子とも)と。
9主は維織・武美と。
10主は五十鈴・カズ・紫杏と。
12主はピンク・漣と。
13主は冴花・千羽矢と。
確定とは言えないけど疑惑の数はヤバい。
GBAの頃はここまで酷くなかった気がするんだけどな・・・
564名無しさん@ピンキー:2012/11/20(火) 00:56:46.62 ID:BdH1dOLT
6以前の頃は彼女の再登場とかほとんど無かったからね
完全に続編扱いな1と3で智美が再登場したのはともかく
カズやブラックみたいに連続的に登場する彼女候補なんて皆無だし
そもそも基本的に主人公の動向を匂わせるようなイベントがあんまり無い
2,5,6とか主人公がどうなったのか全くわからんし
やっぱりDS、というか7以降から彼女イベントに力入れだしたのがでかいとは思う

GBAの頃は酷くないとか言っても5なんて寝取り寝取られ両方有りで
元の身体の彼女・今の身体の彼女のどっちも攻略可能というド畜生なゲームだぞ
565名無しさん@ピンキー:2012/11/20(火) 16:57:36.84 ID:uxVuUJeQ
2なんかシリーズ中唯一公式でハーレム可能で一番ひどいなw
566名無しさん@ピンキー:2012/11/20(火) 18:06:59.70 ID:U9xhTdfO
>>563
8主に冬子と13主に桜華も入るんじゃないかな。可能性低いけど。
567名無しさん@ピンキー:2012/11/20(火) 18:31:23.87 ID:pjNfEAf5
>>564
>>565
そういえばそうだった・・・
パワポケが畜生なのは昔からだったね。
568名無しさん@ピンキー:2012/11/20(火) 21:52:00.56 ID:Et+TvWh7
>>566 前者はありえないと思うぞ。(お兄様が許さないな意味で)
569名無しさん@ピンキー:2012/11/20(火) 23:21:02.58 ID:Et+TvWh7
>>541 変態なおニイもアリだな!
570名無しさん@ピンキー:2012/11/21(水) 20:18:34.35 ID:ANprLSFt
オニザメがもしも女だったらなぁ・・・
571名無しさん@ピンキー:2012/11/21(水) 20:25:51.97 ID:hLVjelQC
>>570
のりかがそれに相当すると思うぞ
572名無しさん@ピンキー:2012/11/21(水) 20:45:02.03 ID:epkUyC7C
冴花多いな・・・
千羽矢や冴花に比べて麻美やゆらりは何でそんなに人気でないんだ?
573名無しさん@ピンキー:2012/11/21(水) 21:59:43.47 ID:Q51SkK7I
客層じゃないかなあ。書き手のニーズにその二人が合いづらいんじゃないかと。
574名無しさん@ピンキー:2012/11/21(水) 22:10:01.39 ID:bcZ8WbOJ
二番煎じだから仕方が無い
575名無しさん@ピンキー:2012/11/21(水) 23:00:24.31 ID:epkUyC7C
良いキャラしてるんだけどな・・・
書き手さんに需要がないのか・・・
576名無しさん@ピンキー:2012/11/21(水) 23:05:09.64 ID:N1oGWAmS
それよりもまことが・・・
特に14裏なんてメインヒロイン枠なのに・・・
577名無しさん@ピンキー:2012/11/21(水) 23:07:51.69 ID:0qI7qZmD
真琴とか麻美やゆらりはノリが独特だから書きづらいのもあるんじゃなかろうか
578名無しさん@ピンキー:2012/11/21(水) 23:20:38.74 ID:eMDZoNjE
康子に至っては存在が出オチだしなぁ
何をやっても「禁断の近親相姦」でネタが固定されちゃうだろうし
579名無しさん@ピンキー:2012/11/22(木) 00:08:12.13 ID:q5D6ZKjx
13は彼女にハズレがいなかったな。
個人的にはトップ3に入る面白さだった。
580名無しさん@ピンキー:2012/11/22(木) 00:11:57.68 ID:m/27Vvv5
本筋は熱血王道ストーリーだしね
581名無しさん@ピンキー:2012/11/22(木) 00:12:08.12 ID:q5D6ZKjx
アサシンクリード3でアメリカ独立戦争の海を航海してたら海洋冒険編で何か書きたくなったけど知らぬ間に沢山書かれてて、書こうと思ったネタも他の方に書かれてた。
13本編で何かないかな?
582名無しさん@ピンキー:2012/11/22(木) 00:15:09.28 ID:L3hiZdJR
保管庫見てきたけど麻美の作品数は冴花やチハとそんな変わらなくない?
オレも麻美好きだしそこまで需要が無い訳じゃないと思う
後の子はまあちょっと少ないけど、それでも全体見たら平均ぐらいはありそう
583名無しさん@ピンキー:2012/11/22(木) 00:20:22.65 ID:/y6jfIP7
>>576 書いてみようかなあ、完成時期未定だけど、
584名無しさん@ピンキー:2012/11/22(木) 00:21:07.12 ID:q5D6ZKjx
麻美も多いなら他はよくわからないからゆらりなんだけど独特のノリとデレが書きにくいんだよな。
一番好きなキャラなんだけどな・・・
誰か書いてくれないかな?
585名無しさん@ピンキー:2012/11/22(木) 00:21:50.16 ID:q5D6ZKjx
>>583
完成待ってるよ
586名無しさん@ピンキー:2012/11/22(木) 00:28:09.70 ID:GyPOT0xX
保管庫いってきたが、札侍編の作品って一個しかないんだな。需要ないのかなあ。
587名無しさん@ピンキー:2012/11/22(木) 02:23:49.72 ID:ArMyiHsU
需要は探すものではなく作るものだと何度

書きたい奴が書くんだよ
588名無しさん@ピンキー:2012/11/22(木) 12:05:45.88 ID:hr/4N2kw
>>584 基本緑髪系のキャラってその独特のノリとデレを書くのが難しいんだよな〜
自分も一回麻美ものを書こうとして断念してしまったし。
589名無しさん@ピンキー:2012/11/22(木) 23:34:31.55 ID:00zypwvB
590名無しさん@ピンキー:2012/11/22(木) 23:56:56.42 ID:K9xHhJAq
緑はくせが強すぎて書きづらい
13で一番作品数が少ないのは靖子だっけ?
ただの年上のお姉さんならともかく設定が設定だけに幸せになれそうもなさそうなのが
591名無しさん@ピンキー:2012/11/23(金) 00:09:21.51 ID:GIX/7mHA
本人たちは幸せそうだから良いじゃないか
靖子の祖母が○○だったら〜ネタいけるかな
592名無しさん@ピンキー:2012/11/23(金) 01:53:09.18 ID:GIX/7mHA
よし。クリスマスに向けてクリスマスネタでも考えるか。
593名無しさん@ピンキー:2012/11/23(金) 22:27:22.66 ID:TK8eYXiy
リコサンタに体力奪われたいです
594名無しさん@ピンキー:2012/11/23(金) 23:23:50.44 ID:GIX/7mHA
濡れ場が上手く書けない。
誰かアドバイスを。
595名無しさん@ピンキー:2012/11/23(金) 23:28:23.77 ID:hAogQAsU
>>594
ここへGO
SS書きの控え室136号室
ttp://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1352553244/
596名無しさん@ピンキー:2012/11/24(土) 00:17:23.73 ID:zb9bvVDM
8やり直してなら白瀬クリスマスモノの大筋が浮かんだ。
クリスマス迄には投稿しようと思う。
597名無しさん@ピンキー:2012/11/24(土) 13:22:24.20 ID:kY5uF0zg
2・3の彼女の語られなさは異常
1だとちょくちょく明日香が話題になったりするけど
598名無しさん@ピンキー:2012/11/24(土) 16:28:44.95 ID:zb9bvVDM
>>597
ヒナコ・・・
599名無しさん@ピンキー:2012/11/25(日) 00:23:46.21 ID:teohcOFE
智美はフッキーと武美の人格ベースになっただけあって結構可愛いけどね
2は弓子のシナリオがハードな感じなのを除けばそこまでインパクトのある彼女がいるわけでもないし
強いて言うなら愛ちゃんの変わりっぷりだろうか
600名無しさん@ピンキー:2012/11/25(日) 02:47:10.16 ID:yfCxzdIR
幸恵さんルートはパワポケのくせに王道胸熱のシナリオだし
お料理上手だから床上手で夜のパワーヒッター御用達とかもうアレよ

カスミンはアイドルやマニアであることが、彼女になってからは生かされてないのがなぁ
背景がPAWAになったのを境に露骨にデレデレになったり
クリスマスに選手寮の2主の部屋に堂々と上がり込んだり
個人的には面白い子だと思うんだがねぇ

あいちゃんは神社通ってた方が落としやすいなんてネタもあったな
601名無しさん@ピンキー:2012/11/25(日) 03:35:01.42 ID:zHrSnCBg
3の彼女は皆好きだな
皆いいキャラしてる


……ヒナコってセクロスできんのかな
602名無しさん@ピンキー:2012/11/25(日) 03:57:37.47 ID:edfNqzYf
>>601
ラストで人間に戻ったから出来るはず
603名無しさん@ピンキー:2012/11/25(日) 16:12:39.19 ID:aOkU8F9o
俺も薫とか結構好きだよ
おかげで8と12で色々と鬱な気分になったけど
604名無しさん@ピンキー:2012/11/25(日) 16:19:57.52 ID:UBOBAkHQ
大抵の場合表には再登場しない方が幸せ
605名無しさん@ピンキー:2012/11/25(日) 17:23:40.41 ID:7dpwLtUM
表に再登場して平和なままなのは玲泉と春香とタマぐらいか?
606名無しさん@ピンキー:2012/11/25(日) 17:54:25.21 ID:aOkU8F9o
後は幸恵さんとか漣とか
6だけ表で再登場した彼女が一人も居ない…
607名無しさん@ピンキー:2012/11/25(日) 21:23:06.48 ID:edfNqzYf
5の主人公ってどうなったの?
608名無しさん@ピンキー:2012/11/25(日) 23:25:57.00 ID:zHrSnCBg
変わった体でプロやってるんじゃない?


ちよちゃんのこと考えてたらムラムラしてきた
作品少ないし書いてみようかな
アナルものって注意書きいる?
609名無しさん@ピンキー:2012/11/25(日) 23:31:05.78 ID:teohcOFE
個人的にはいらないかと
念のためするのは構わないけど
610名無しさん@ピンキー:2012/11/26(月) 00:13:17.20 ID:jnDGjfk6
まこと「うっ・・・」
小杉「まこと、最近食欲がなくてしょっちゅう吐き気をもよおしてるみたいだ。」
小波「そ、そうか(この症状ってどう見てもアレだよな。この前のが当たったのか・・・)」
小杉「どうしてそんなに考え込んでるんだ?」
小波「い、いや何でもないぞ。(高額な野球人形の依頼、探してこないとな・・・)」
611名無しさん@ピンキー:2012/11/26(月) 02:29:58.09 ID:OK5FC9GF
とりあえず下書き書いてみたけどあまり面白くないかもしれない。
完成したら投稿すべきかな?
612名無しさん@ピンキー:2012/11/26(月) 07:56:26.34 ID:/7iO/DJo
>>611
それを判断するのは読者だから投下しろ
613名無しさん@ピンキー:2012/11/26(月) 12:45:36.74 ID:fAMyrruY
突然ですが、小ネタ投下。


レン「さやかちゃん、お兄ちゃんとはうまくいってるの?」
さやか「ううん、最近不安なことがあるの。」
レン「何が不安なの?」
さやか「お兄ちゃんが最近別の女の子(響子)とばかりあそんでるの。どうすればお兄ちゃんをその女の子から取り返せるかな?」
レン「そうだね・・・やっぱり別の女から男を取り返すには既成事実を作っちゃうのが一番だよ。今度お兄ちゃんに会った時に隙をついて襲っちゃったらどうかな?」
さやか「それは私も考えたけどお兄ちゃんには隙がないの。普通の状態で襲うのは無理だと思う。」
レン「じゃあ普通の状態じゃなければいいってことでしょ?実はさやかちゃんのためにいいものを持ってきたんだ」
さやか「何を持ってきたの?」
レン「お酒だけど?」
さやか「レンおねーさま・・・お酒は子どもが飲んじゃダメだってお母さんが言ってたけれど・・・」
レン「お兄ちゃんが別の女にとられそうなんでしょ?手段なんて選んでる場合じゃないよ。」
さやか「う、うん・・・」
レン「お兄ちゃんって年はいくつなの?」
さやか「十二歳だけれど・・・」
レン「じゃあこれくらいの量で割れば大丈夫だね。」
(ドクドク)
レン「さやかちゃん、今度お兄ちゃんに会った時にこのお酒のジュース割りを飲ませるんだよ。そしてお兄ちゃんが酔いつぶれた隙に・・・」
さやか「レンおねーさま・・・後ろ・・・」
レン「後ろ?」
五十鈴「・・・・・」
レン「あっ!・・・す、すずちゃんいつからそこにいたの?」
五十鈴「レンが酒のジュース割りを作っていたあたりからだ。それとさやか。」
さやか「ビクッ!」
五十鈴「いいか、お酒は大人になってから飲むものだ。だから絶対にお兄ちゃんに飲ませたり自分で飲んだりしてはダメだ。」
さやか「うん、わかったよお母さん(怖い・・・)
五十鈴「それと、お母さんはレンとしばらく話をするからさやかはしばらく外に出ていてほしい。」
さやか「う、うんわかったよお母さん」

翌日

レン「しくしくしく・・・」
山田「大きなコブができてるでやんすね。一体何があったんでやんす?」
614名無しさん@ピンキー:2012/11/26(月) 16:36:50.22 ID:GwU7vClV
小ネタの直後で申し訳ありませんがナオで投下いきます
615名無しさん@ピンキー:2012/11/26(月) 16:39:05.96 ID:GwU7vClV
『スーパーナオっちタイム』

「…とりあえず帰れ。」
冬のある週末、新設高校男子寮内のある一室に重い声が響く。その主は元キャプテンの小波である。
「そ、そんな…小波君は愛しい恋人のナオっちになんてことを…」
その対象は高科奈桜である。共に苦節を乗り越えた大切な恋人なのだが、今回は勝手が違う。
「その愛しい恋人のロッカーを暴くのはやめろ!」
「フフン、愛しい恋人には愛しい恋人の秘密を知っておく義務があるんですよ。
 大丈夫です。どんな卑猥な本が出てきてもナオっちなら受け止めて…」
「プライバシーって知ってるか?」
「むしろ小波君が知ってることに驚きですよ!」
「女じゃなくて恋人でもなかったら殴ってるところだぞ。」
そんなやり取りをしている間にもガチャガチャとした音が鳴り響く。
どこぞの情報屋から習ったと思われるピッキング技術を駆使して鍵穴を開けようとしているのだが、どうにも上手くいかないらしい。
「そろそろ荷田君がペラの出稼ぎボランティアから帰ってくるんだけど。」
「えっ?…あぁニュダっちなら大丈夫ですよ。バレても問題ありませんし。」
「忘れがちだけどこの学校は一応恋愛禁止だからな?」
「でも最近は殆どバレてるようなもんですし……あのバイト、じゃなくてあのボランティアなら後30分は…」

ガチャガチャガチャ…ガチャリ!

「おお、開きましたよ!流石ナオっち!小波君褒めてもいいんですよ!」
「悪いけどお前が楽しめそうなものなんてこれっぽっちも無いぞ。」
「えー、無視ですか。」
同様に彼の忠告を無視しながらロッカーを漁るナオ。
しかし残念ながらその忠告は制止させるためのウソなどでは無かったらしい。
いつ着ているのかわからない制服と、換えの野球用具が転がっているだけで、珍しいモノと言ったらグローブ用ワックスくらいのものだろうか。
それすらも野球部なら珍しくも何ともないのだが。

「……シュン」
「露骨にがっかりした顔をしないでくれよ。こっちが申し訳なくなってきた。」
「いえ、小波君のせいじゃありません。半分は私の責任です。」
「半分だけかよ。そこは全部持ってけよ。…ん?」
一度鍵を開けたにも関わらずまたガチャガチャが始まっている。
「また今度は何をやってるんだ?」
「…えーと、大丈夫です、ちょっと針金が抜けなくなってロッカーを壊しかけてるだけです。バレても備品弁償程度で済みます。」
「何も大丈夫じゃないだろうが!」
「少なくともナオっちの罪にはなりませんから。」
「どっからツッコめばいい?」
「冗談です。流石に壊れたりはしませんよ。多分、ここをこうすれば…あれ?」
ガチャガチャ音が一際大きくなる。状況はあまり思わしくないらしい。
「勘弁してくれ…せっかくドラフトで選ばれたのに問題になったら…」
「それは困りますね…私のためでもありますし…」
「どういう意味だ。」
待ってましたとばかりに、ナオはにこやかな笑みを浮かべる。
いつもながらの眩い笑顔に思わず心が癒やされてしまう小波。
「いや小波君がプロになれなかったら未来の奥様の私は養ってもらえませんし。」
「……それが言いたかっただけだろお前。」
「エヘヘ、ごめんなさい。」
舌を出してごまかしの笑みを浮かべるナオ。その可愛らしさには怒りすらかき消される。
616名無しさん@ピンキー:2012/11/26(月) 16:40:24.92 ID:GwU7vClV
「とにかく早く出て行ってくれよ。気は済んだろ。」
「あれあれ?ひょっとして小波君照れちゃいました?」
「う、うるさいな!」
「~♪〜♪」
恥ずかしがってそっぽを向く小波をよそに、ガチャガチャ音をBGMに楽しげな鼻歌が流れる。
ミスマッチこの上ないが、作業には集中できているようだ。

「ふぅ、ようやく外れましたよ。」
「もういいだろ。先生が見回りに来るかも知れないし。」
「えー、でもぉ…」
ナオは急に表情を曇らせ、未だに渋っている。まだ何かやることがあるというのだろうか?
…といっても小波も薄々感づいてはいた。今となっては懐かしい一年生の頃の出来事を思い出す。。
「………明日まで我慢してくれ。平日になったらいつでも会えるんだから。」
「あ、バレちゃってましたか。」
「ナオは寂しがり屋だからな。」
そういって小波は彼女のさらさらとした緑色の髪に優しく手を付け、丁寧にその頭を撫でる。
そんな彼の優しさが逆に心に来るのか、なんとも申し訳なさ気な様子のナオ。
「…迷惑だとは思ってたんですが…なんとか会いに来る口実が欲しくて………」
「もう別にいいからさ、早くしないと昔みたいに大河内先生がくるかもしれないぞ?」
「懐かしいですねぇ。でも流石に今度は…」

コンコンコン!

「ええっ!?なんですかこの久しぶりの展開は?!」
「やっぱりさっさと帰らないから!」
突如として鳴り響くノック音に慌てふためく二人。
確かに懐かしい展開ではあるのだが室内でこれは非常にマズイ。逃げ道がほぼ0なのだ。
既にノック音が止んだ。このままだとドアを普通に解錠されてしまう。
「ああ、仕方が無い!」
「えっ!?」
小波はグイッとナオの腕を力強く引っ張り、大型のロッカーに無理矢理押し込めた。

「ちょ、キツキツですよ!?」
「大丈夫だって!」
そしてなんと一緒に自分も潜り込んでしまう。
「ま、まずいです…」
「我慢してくれ。」
617名無しさん@ピンキー:2012/11/26(月) 16:41:46.22 ID:GwU7vClV
ガチャリ バタン

「あれ?先輩いないのかな?」
入ってきたのは昔懐かし(死んでない)の大河内先生ではなく後輩の疋田だった。
恐らく練習に行く前に忘れ物の回収にでも来たのだろうが、あまりにもタイミングが悪すぎる。
(ちょっと待て、別に俺は隠れる必要なかったんじゃないのか?)
いつも通りの抜けた発想、それに気づけただけでも彼にしては上出来ではあろうが。
だが今の状況ですら安心していられない。というかある意味状況が悪化していた。

「か、かおが近いですよ…」
「…ごめん」
向き合った状態でこのロッカーの中に高校生が二人。ゆとりなんて合ったモノでは無い。
彼女を軽く持ち上げる感じで押し込んでしまったせいか、顔の位置が近いどころか頬と頬がこすれんばかりである。
(ど、どうしよう……)
女性、それも好きな女性とこんなに間近で触れ合った試しなど無い。
そろそろ長い付き合いになる彼女だが、ガチガチの校則のせいで清い交際を強いられていたために、精々キス程度がやっとの仲だ。
「どこにやったっけなぁ…」
珍しく疋田がグズグズしている。
早く出て行って貰わないと色々と問題だというのに、よりにもよってこんな時に限って…と嘆いている余裕は小波には無かった。

(ナオって…良い匂いだな…い、いやそうじゃないだろ!?)
身体が勝手に反応し始めてしまう。
状況が状況だというのはわかっているが、男子高校生が同い年の可憐な少女と抱き合って落ち着いていられるはずもない。
(まずいまずいまずいまずい…)
服越しに伝わる温もり、自分とは大違いの柔らかな身体の感触、女性特有の甘い香り
思春期の彼にはあまりにも刺激が強すぎた。
既に男根は完全に起き上がっており、小波はそれを彼女に触れさせない
ナオはナオでなんとか状況を好転させようとしていたのだが
その身を押さえつけているのが目の前の男のため何もできない。
無理に距離を取ろうとすればロッカーごとバタンである。

「おかしいなぁ…」
外の疋田は未だに捜し物を続けているようだ。
流石に彼の方からこのロッカーを開けてくるようなことはないだろう。鍵を自分と関係の無いロッカーに放り込む道理は無い。
だがもはや見つかるかも見つからない云々の問題では無くなっていた。
(お、俺もう…)
我慢できるか、我慢できないか、であった。
もし何のしがらみも無ければ、今すぐにでも彼女に飛びかかってしまいそうなほど欲望が高まっていた。
年頃の高校生にこの状態のままの我慢はもはや拷問に近い。
このままではいけない、と小波の可能な限り身を反らし彼女から少しでも身を離そうとしたが、それすらも裏目に出た。
(うわっ…ナオ可愛い……)
プルプルと震えながら頬を赤く染めるナオ。
不安げな表情でこちらを見つめる様がまたいじらしく、小波の理性をガリガリと削ってしまう。
618名無しさん@ピンキー:2012/11/26(月) 16:43:16.35 ID:GwU7vClV
「やっといなくなったか…」
いつ頃か、ようやく疋田が腰を上げ、何とか小波はその甘い監獄から抜け出すことに成功した。
「き、きつかったですね…」
一息ついた様子の二人だが、小波としては多少勝手が違う。
後一歩忍耐が足りなければ堂々と悪い意味で紙面のトップに躍り出ていたのは間違いないのだから
その緊張が解けた後の弛緩感はひとしおだろう。
「よ、よし…そ、そろそろ帰らないとマズイだろ。じゃ、じゃあな。」
「………そうですね…」
何とも言えない様子のナオ。やっと危機から復帰したというのにいつもの元気が無い。
「どうかしたか?」
「いえ、何も。ええ、本当に何にも。全くもって何にも。」
「…なんか、怒ってる?」
「いえ、本当に何でもありませんから。では」
「お、おいちょっと…」
そこまで言い切るとナオは踵を返して、男子寮から去って行った。
「やっぱりマズかったかなぁ…嫌われたかも。」


ざわざわ…ざわざわ…
「なんか今日は騒がしいですねぇ。アゴのとがった人でもいるんでしょうか?」
「あの…ナ…じゃなくてー、…高科?」
高科呼ばわりに不満な様子の彼女だが、場所が場所なので仕方ないと渋々受け止める。
「むぅ…なんですかー、小波君。」
「あの、なんで今日は教室でご飯食べるの?」
「なんか問題ありますか?」
「いや、みんな見てるし…」
「せっかくナオっちが弁当作ったんですよ?それに外はもう寒いですし…」
「理由になってないって…そ、それに…」
「んん、どうしました?」
「…さっきから腕にしがみついてるのはいったい?」
「えへへ」
実に楽しげに小波にベタつくナオだが、当の小波は冷や汗をかきっぱなしである。
幸い、一番厄介な柴杏とその一味はこの場にはいないものの、いい加減周囲の奇異の目に耐えるのが辛い。
「〜♪」
「うぅ…」
だからといって彼女を振り払うことも出来ない。
そんな彼女の気持ちを無下にしたくはないし、何よりその小ぶりながらも柔らかなその感触から離れたくなくなってしまっていた。
「じゃ、どれから食べます?いやーもうこれ作るのに頑張っちゃって授業中爆睡ですよ。」
「いやいつもだろ。」
「小波君もじゃないですか。」
外野がうるさいことを除けば、表面上はいつも通りのやり取りなのだが、それもひとえに小波の忍耐のおかげである。
(ナオさん、正直、童貞高校生にこの感触は大変ですって…いくら貧乳だからって気にならないわけじゃ)
「…なにやら不審な心の声が聞こえた気が。」
「き、気のせいだよ気のせい。」


そして次の日の午後である。
「先生。キ合性腹イタイイタイ病にかかってしまったので保健室に行ってきます。」
本格的な試験演習に取りかかりはじめている高校生にとっては、鬱陶しいことこの上ないであろう元気な声が静寂した教室に響き渉る。
619名無しさん@ピンキー:2012/11/26(月) 16:44:50.29 ID:GwU7vClV
「あー、別に構わんけど…お前そんなんで本当に受験…」
「おおっと、予想以上にお腹痛いです!付き添いに小波君お願いします!」
「はぁ?な、なんで俺が…」
「だって席が私の隣の隣の三列前に進んだところにいたものですから。たまたま近かったんで丁度いいかと思って。」
「全然近くな…うわっ!」
ナオは元気よく高らかに仮病宣言をすると、面食らう小波の腕を引っ張りつつ教室を飛び出してしまった。
「えー、真面目な受験生はなるべくマネしないように」
先生のやや無責任気味な発言をきっかけに、授業は再開された。
校則が厳しいながら、この学校ではなぜか生徒間恋愛の抜け道が多いため彼らのことを気にする教師は多くはないのだ。

「なんなんだよ。キ合性腹イタイイタイ病って。」
「ナオっちの持病ですよ。お腹が痛くなって欲しいときに勝手にお腹が痛くなった様な気がするという…」
「ただの仮病だろそれ。」
「えへへ、すみませんね。」
一応ベッドで横にはなっているものの、全く申し訳なさそうにしていないナオ。勿論小波も別段腹が立っているというわけでは無いが。
「で、なんでこんなところに呼び寄せたんだ?」
「ええと、ですね。簡単に言うと二人っきりになりたかったと言いますか。」
「授業中は勘弁してくれよ………な、なんだよ急に。」
頭を抱えていた小波に、ナオは半身を起こしてぐいと顔を近づける。
どこか恥ずかしげながら、妖しげな眼で彼を見つめる。
「いえいえ…ちょっと小波君の顔を近くで見たくなりまして。…いやですか?」
「い、いやじゃないけど…なんかお前ちょっと変だぞ?」
そんな小波の訴えを無視したまま額と額を合わせるナオ。
当然ではあるが、すっかり赤くなったそこから伝わる温度は平熱より高いものだった。
「小波君、熱がありますね…寝ちゃいましょう。未来の野球スターが身体を壊したら大変です。」
そう言いながら掛け布団を半分めくり、小波の腕をぐいぐいと引っ張って自分のベッドの上に座らせる。
「え?ね、寝るんじゃないの?」
「はい、一緒のベッドで寝ましょう!そっちの方が暖まります!」
「バ、バカ!なんでそんな…」
「身体を冷やしては大変ですから。私と一緒じゃなきゃ小波君は凍死してしまいます。」
「俺は昨日までずっと一人で寝てるっての!」
「いえいえそんなこと言わずにここは…」
渋る小波に誘いをかけ続けるナオ。
一応争っていることくらいはわかるが、端から見たらぐんずほぐれつしているようにしか見えない。
いつもの馬鹿なやり取りの中に、どことなく漂いはじめていた淫靡な空気を、部屋の奥からのわざとらしい咳がぶち壊した。

「お二人ともちょっといいですか?」
「あ…桧垣先生」
「ど、どうしたんですか…」
620名無しさん@ピンキー:2012/11/26(月) 16:48:32.92 ID:GwU7vClV
やや呆れた様子の桧垣保険医がベッド前のカーテンを捲り、二人の前に顔を出す。
「先に行っておくと、確かに男女の交際というのは社会的な意味において重要です。
 生物として重要な生殖行為に向かうために必要な当然のものではあります。」
「せ、生殖行為って…」
「しかしお二人には残念なことに、この学校内では好ましいものとしては扱われておりません。」
「は、はい…」
「まぁ私としてはこの学校の恋愛禁止関係の校則の是非に興味はありませんし、口出ししようという気はありません。」
そこまで言って二人が首をかしげているのに桧垣は気付く。この二人の頭の回転速度に合わせられるような言葉を探す。
「簡単に言えば、私は例え生徒達が乳繰り合っていようが、犯罪でもしてない限り、わざわざ学校側に報告しようとは思いません。」
それを聞いたナオの表情に再び輝きが戻り、小波の顔に焦りの色が見え始める。

「が、残念ながら管理者である以上、自分の目の届く範囲、つまりは保険室内でお二人を見過ごしておくと私の責任問題になりますので…
 というわけで二人とも寝るなら寝るで別のベッドで、『お静かに』過ごしてください。」
事なかれ主義ここに極まりといった発言であるが、小波にとってこれほど安心できるものは無かった。
案の定ナオは不満げな顔をしているが、流石に先生に刃向かうようなことはせず渋々一人で布団を被る。
「むぅぅ…」
「俺にどうしろってんだよ…」


「珍しいですね、小波君からナオっちを呼び出すなんて。」
「ちょっと…どころじゃないけど気になることがあって。」
「何でこんな久しぶりな場所なんです?」
「お前が他の人の前で茶化しまくるから絶対に誰にも見つからない場所が良くてな。」
そういう二人がいるのは今となっては懐かしい旧校舎の中。
本来なら入ることの出来ない場所ではあるが彼女が勝手に作った合い鍵でなんとかした。
「で、何が聞きたいんです?」
「……最近、お前なんか変だぞ?」
「えっ…な、なんのことですかねぇ。」
「目をそらすな、目を。」
目をそらすどころか吹けもしない口笛でなんとかその場を誤魔化そうとしているが、その白々しさが逆に事態を悪化させている。
621名無しさん@ピンキー:2012/11/26(月) 16:49:39.96 ID:GwU7vClV
「な、何が変だって言うんですか?ナオっちはいつも平常運転ですよ?」
「昨日は無理にキスをねだってきてたし…」
「それは恋人として当然ですよ。」
「一昨日の保健室のあれは…」
「あ、あれは…ほ、ほら小波君も寒そうでしたし!」
「じゃあその前に教室で弁当広げてやたらと腕に胸を押し付けてきたのは…」
「えぇっとあんまり覚えがありませんねぇ…ナオっちはそこが随分控え目なのであんまり押しつけとか意識したことは…」
話題を逸らそうにも彼の鋭い眼差しがそれを許してくれない。
流石に後逃れは出来ないことは悟っているようだ。

「…では小波君。お答えする前にこっちから一つ聞いてもいいですか?」
「やっと観念したか。で、何なの。」
「私って魅力ありませんかね?」
「は、はぁ?」
何の冗談かと思って彼女の顔を見てみれば、いかにも不安そうな眼差しである。割とマジな話らしい。
「いえ、その先日、不幸にも同じロッカーに閉じ込められるという事件がありましたよね。」
「あ、あぁ…あれのことか。」
「その、あの時はビックリやら恥ずかしいやらで頭の中がごちゃごちゃだったんですけど…
 小波君ってあんな状況でも私に襲いかからないのかなぁ…って思いまして。」
「………えっ?」
にわかには信じがたい台詞が彼女の口から飛び出してきた。唖然とする小波を横目に話が続く。
「モチロンあの事件自体は不可抗力だったんですけど…でも、恥ずかしい思いしてるうちに…
 私これからどうなっちゃうんだろう、って考えてたら…」
「まさか、あの場で襲われるとでも…?」
「そりゃもう私なりに期待…じゃなくて覚悟を決めたんですよ。それなのに何にもナッシングであれれ?って思いまして。」
言ってるうちにその表情に恥じらいが混じりはじめた。恐ろしく間違った恥じらいではあるが。
「それで三日前から…」
「……私なりに無い色気使って頑張ってみたのですが、どうにも小波君には効き目が薄かったんですかねぇ」
「………」
「いや私も色々と考えたんですよ。それでも…」
その後もなんとも難儀な様子で彼女は会話を続けたが、もう彼の耳には殆ど入っていなかった。

(俺のここ数日間の我慢はなんだったの…?)
そう考えた瞬間、彼を縛り、支えていた糸がプツンと音を立てて切れた。


「だから私も自分の持てる最大限の……小波君?」
勢いのままに話を続ける彼女の両腕が、がしりと捕まれる。そしてそのままコンクリートの壁に身体を押し付けられる。
622名無しさん@ピンキー:2012/11/26(月) 16:51:03.56 ID:GwU7vClV
「ど、どうしたんですか?」
「もう、ゴールしてもいいよね。」
「えっ?…ええっ!?ちょっ!ちょっ…」
どこか達観したような謎の呟きに気を取られている隙に、両腕で彼女のブラウスのボタンを引きちぎってしまう。
「な、何をして…」
「こっちとしてももう限界なんだよ!」
ブレザーの中から白いブラに包まれた彼女の小ぶりな胸が露わになる。
冬の寒空の元でこれはあまりにも薄着すぎるようにも思われたが、彼女の思惑を考えればそれも合点がいった。
そしてその可愛らしい双球を両の手で揉みしだき始める。
「む、むりやりすぎ、ですよぉ…」
「誘ってたのはお前だろ。」
「そうですけど…んっ…!」
あまりにも無遠慮で無骨な手つきではあったが、それでもナオは求めて止まなかった彼の手というだけで反応してしまう。
確かに小ぶりなそこであったが、小波の興奮を煽るにはそれ以上適切なものは無かった。
「あのなぁ、思春期の男子があんなことされて興奮しないわけないんだよ!しなかったらホモだ!」
「そんなもん…っ…なんですか?ぁ…」
「大体惚れてる女が相手なんだぞ!?こっちが必死に我慢してるのにお前ときたら…」
「ご、ごめんなさい…ひゃっ!そ、そっちは…」
どこか嬉しそうな様子で謝罪の言葉を発するナオだが、太ももまで伸びる彼の手の感触には流石に戸惑いを隠せない。
戸惑う彼女をよそに彼はその上下の柔らかな感触を存分に味わい続けた。
「ここをこうして…」
「わ、ちょ、ちょっと…んああっ!」
あっさりとブラがはぎ取られる。
つんと自己主張している桃色の突起の乗った彼女の眩い肌が情欲をさらに煽り
戸惑う彼女を尻目に、下着の中に手を突っ込んだ。
「ま、まってくだ…んうぅ……」
彼女の訴えを聞いてか聞かずか、強引に唇を重ねた。
そのまま口内に舌を侵入させ、内部を探るように動かし彼女の舌を見つけ絡ませる。
「んふぅ…くちゅ、ちゅる、んうぅ…!」
ナオの方も抵抗すること無く、互いに舌と舌を絡ませ合う。
息をするのも忘れはて、彼から送られてくる唾液を飲み、ぬるりとした刺激に背筋をぞわぞわさせる。

「はぁ、はぁ…はげしす…あぁっ!」
濃厚な接吻にすっかり上気したナオだったが、休まされること無く、下着の中での愛撫が始まってしまう。
「なんだよ。かなり濡れてるじゃないか。」
「仕方ないじゃないですか…やあっ、そ、そこはぁ……」
はじめて触れるそこの感触を確かめるかのように指を出し入れする。
彼女の膣壁の膣道の凹凸が肉棒を入てた時の快感を想像させ、更なる興奮を煽った。
「や、んんっ…は、ぁぁ…っ…」
膝をガクガクと震えさせはじめた彼女を壁に押し付けるようにして支え、愛撫を続行する。
623名無しさん@ピンキー:2012/11/26(月) 16:52:19.87 ID:GwU7vClV
「んあっ…ひゃうう、ああっ…ふぁぁ…」
「感じやすいんだな、お前。」
ナオの反応に合わせて膣を的確に刺激すると
ぬめりけはどんどん増し、やがてじゅぶじゅぶとした液体音が聞こえはじめる。
初めて侵入を許そうとしないそこは、小波の指の進行を抑えようと締め付け、ねちょりと絡みついてきたが
もちろんその淫靡な感覚が小波の劣情を逆に引き出してしまっているのは言うまでもない。
「ふぁ、あ…ああぁあっっ!!」
「やっぱりここっていいのか。」
内部だけでは飽き足らず、剥き出しになっている肉豆をつまんでみるとナオは身体を震わせながら甲高い嬌声を上げる。

「…もういいかな。」
「な、なにが…ええっ?」
床に水たまりが出来るほどに愛液でドロドロになったナオのそこを見て、小波は頃合いと判断。
小波が己の分身を取り出し、いきり立った彼のモノを見たナオは言葉を失ってしまう。
「あの…そんなまじまじと見られるとやりづらいんだけど。」
自分からスカートをまくり上げ、自分のそこと小波のそれを交互に見たナオはようやく口を開く。
「ホントに…こんなのがナオっちに入るんですか?」
「こんなのって…大丈夫だって、たぶん。そのままスカート持ってて。」
「たぶんって、あぁ…っ…」
いつの間にかずり降ろされ、剥き出しになってしまった秘所に先端を埋め込む。
それだけでぬめりとした触感とぷるぷるとした振動が小波に何とも言えないもどかしさを与える。
「…!?」
ナオのほうから小波に唇を重ねた。
先ほどの濃厚なそれとはは違う当てるだけのキスだったが、行為中、彼女からはじめて自分を求めたという事実が小波を驚かせる。
「ナ、ナオ…?」
「………優しくお願いします。」
不安と期待の同居した切なげな表情のまま、小さくそう答える。

「きつ…」
「…っ……」
自分の事を気遣って必死に声を抑えるナオのため、ゆっくりと怒張した肉棒を押し込んでいく。
締め上げてくるぬるぬるのそこからぞわりぞわりとした快楽が伝わり、今すぐにでもめちゃくちゃにしたい欲望を何とか抑えている。
「だ、大丈夫です…大丈夫ですから…」
ナオなりの気遣いの言葉がかけられるが
小波としては今だけは黙って欲しいというのが本音だった。
その悲痛な声音を耳にしたくないし、なおかつその言葉に釣られて優しく頼むという彼女の願いを破ってしまいそうなのだ。
確かに彼女の膣は狭く彼の侵入を拒んではいたものの
先ほど溜まりに溜まった彼女の愛液と、彼の先走り汁が入り混じりにほどよい締め付けと潤滑を亀頭から竿まで満遍なく提供していた。
二方向からの誘惑に耐えつつ、努めて彼女をいたわりながらじりじりと奥へ腰を進ませる。
そして…

「くぅ…」
「んんっ……!」
ついに彼女の純潔を奪う。お互いのはじめてを共有し合ったのだ。
結合部からは生々しい鮮血がそこから溢れ、それを見た小波は思わず狼狽する。
最後まで声を堪えていたナオの目尻からは僅かながら涙が滴っていた。
「ホントに大丈夫か…?」
「だ、だいじょうぶです…ちょっとだけ、思ったよりきつかったですけど…」
相当の痛みに堪えながら、健気にもなんとか笑顔を作っている。
「も、もういいですよ?小波君の好きにしても…い、痛いですけど…それ以上に嬉しいですから…」
「わかった…無理するなよ?」
こくりと頷く彼女の了承を得て、腰をゆっくりと動かしはじめる。
624名無しさん@ピンキー:2012/11/26(月) 17:05:40.90 ID:GwU7vClV


「ふぁああ、んっ…あっ!んああ、こなみくんっ!」
「ナオ…!っ!ゴメン、押さえらんない!」
彼女の声に痛さだけでなく甘い色が混じり出した頃には、小波は夢中になって腰を振るっていた。
立ったままの行為は非常に負担がかかり、キツイものがあったが、そんなことを気にしている余裕は無い。
「わたしも、い、いいです…ぅああっ!」
ぬるぬるの肉壁に肉棒を押し入れる、締められる。
はじめて彼を迎え入れたそこの締め付けは凄まじく、同じく初体験の小波にそれを押さえる術は無かった。
「うぅ、んあぁ…だめ、だめです!ああっ、ちょっと、や、やあぁぁ、やさしくっ!んふぁあっ!」
「ナオ、ナオっ!」
もはや彼女の制止の声すら届かず、その肉壷から与えられる快楽に翻弄される小波。
ナオの方も痛みが薄れこそしたものの、彼の若い劣情の前に圧倒されてしまう。
「やばい、ナオの中、良すぎて…うっ…」
「あっ!ああっ!わた、わたし、も、もう…」
「うぅ…」
はじめた頃に比べればスムーズに出し入れが可能になったものの、肉棒の責めに反応して
時折きゅんきゅんとそれを締め上げ、たまらない快感をそれに与えていた。
限界を悟った小波がスパートをかけ、一際早く腰を振るい始める。
「こな、こなみくん!このまま、おねがい!わたしの、中に!」
何気なく相当エライことに誘導しているが、今の小波にそれを聞き入れるだけの理性などなく
一刻も早く己の欲望を放出しようと剛直を叩き付けるばかり。
「ああっ、ふぁああああっ!こ、こなぁ!こなみくんっ!ああぁああ!」
「ナ、ナオ!……ッッ!」
「あああっ!ああんっ、あああああぁぁああぁぁあああああああ!!」
小波が限界を迎え、大量の精液を中に放出した。底知れぬ絶頂感と脱力感が襲いかかり、その場にへたり込んでしまう。
彼女も同じなようで、壁により掛かったまま腰を落としていた。
「こ、小波君…」
肉棒が彼女のそこから引き抜かれ、初めての証の鮮血と彼の欲望が中からあふれ出していく。
「ごめん…我慢できなかった。優しくって言ったのに。」
「えへへ、かまいませんよ。」
疲労の混じる艶めかしい顔から一転、いつも通りの明るい笑顔を見せてくれる。
彼女と付き合って結構な年月が経つが、未だにそれを見るとときめいてしまう。
「既成事実ゲットですから。」
「…台無しだよ。」


「あのー、ナオ…じゃない、高科さん?」
「もう、二人っきりの時はナオって呼ぶって言ったじゃ無いですかぁ。」
625名無しさん@ピンキー:2012/11/26(月) 17:07:10.71 ID:GwU7vClV
ふくれ面で軽く怒るナオは何とも愛らしいが、和んでいる場合では無い。
「全然二人っきりじゃないんですけど。
 …ここ、教室の中だから!休み時間で皆いっぱいいるから!」
「小波君とナオっちがいればそこはもう二人っきりの世界なんですよ。」
「二人っきりの世界のはずなのに俺の目には監督生がちらほらと映ってるんですが…」
「残像です。」
「別に高速移動はしてないんだよ。校則のために移動してるんだよ。」
小波の腕を離そうとせず、頬をすりすりし続ける。以前同様時折と控え目な胸にちらちらと当たってしまう。
「いやなら振り払って『お前とはこれまでだ。』みたいなことやっちゃえば…」
「お前の妹と同じビジョンが目に見えるから勘弁してください。」
「さらは生きてますよ?酷いですねえ小波君は、私の愛しい妹を勝手に追いやって。」
「俺のことを追いやるのを止めてください。」
クスクスと冷やかしの笑い声、恨めしげなうなり声、様々な音が周りから聞こえ始め、
一番の要注意人物である柴杏がこちらをにらみつけているのを感じる。
もう会長を引退した彼女にそれほどの権限は無いのだが、肝を冷やしてしまうのに変わりはない。
「大丈夫ですって!もし問題になってプロになれなかったとしても私が一生小波君を養ってあげます!
 パパのコネでいい仕事手に入れて小波君を立派なヒモニートに…」
「前と真逆のこと言ってんぞ!」
「え〜、そうでしたっけ?」

いつも通りの平和な二人の一日。
これまでもこれからも変わらないであろう二人の一日はこうして過ぎていった。








「姉御ぉ…ダメだよ、そんなヤツにたぶらかされちゃ…だまされてるのに……
 ええい小波め!これだから男というケダモノは!アタシが成敗して…」

トントン

「誰?今急がし…って…さ、さらちゃ…」
「いつきさん、お姉ちゃんの恋路の邪魔ですか?」
「いえこれは違うんですよまじで違うんですってホントマジで勘弁してくださいよあれはもうぎゃあああああああああ」
626名無しさん@ピンキー:2012/11/26(月) 17:08:22.72 ID:GwU7vClV
以上です
ナオっち可愛いよ
誤字脱字等あるかも知れませんがご了承ください
627名無しさん@ピンキー:2012/11/26(月) 17:59:29.13 ID:OK5FC9GF
>>612
おk。
完成次第投稿します。
628名無しさん@ピンキー:2012/11/26(月) 18:23:27.54 ID:tUy5a2tJ
あぁ・・・なお最高だ・・・
629名無しさん@ピンキー:2012/11/26(月) 22:04:33.01 ID:jnDGjfk6
GJ!
緑髪の作品が書ける書き手って少ないから嬉しいです
630名無しさん@ピンキー:2012/11/27(火) 00:00:36.88 ID:OK5FC9GF
何故か15の裏サクセスに宇宙世紀編なるものが実装されて、シャア役をやる紫杏の夢を見た。
631名無しさん@ピンキー:2012/11/27(火) 00:05:14.01 ID:VT8RXWTU
GJ!
ナオかわいい!
そして安定のいつきオチww
632名無しさん@ピンキー:2012/11/27(火) 01:16:53.13 ID:WpMMnnVv
宇宙世紀編なら夢にまで見た量産型タケミが実現できるな
633名無しさん@ピンキー:2012/11/27(火) 03:41:30.35 ID:LuNzuTk9
GJ!
ナオ可愛いなあ
魅力ないのかなって不安になりながら主人公を誘うのがすっごい可愛い
ナオの魅力がふんだんに溢れた愛のある作品でした!
634名無しさん@ピンキー:2012/11/27(火) 23:09:20.36 ID:eHu363Ug
>>613 乙 こういう主人公をさやかが別の彼女候補から取り返そうとするSSって面白そうだと思うんだけどな。
635名無しさん@ピンキー:2012/11/28(水) 00:33:48.11 ID:mDY5KqxN
そもそも本編の真ルートでも(勘違いで)ヒカルから14主を奪い返そうと超能力攻撃しかけてきたじゃないですか
636名無しさん@ピンキー:2012/11/28(水) 12:46:01.36 ID:TvOLLqe0
どっちのルートでも有名になるだろう14主の今後を考えると少し怖いな。
真ルートならマシになってるだろうけど
637名無しさん@ピンキー:2012/11/28(水) 14:28:36.75 ID:hCe39rqk
>>635 いやいや、もっと色仕掛け的な意味でですよ〜
>>636 怖いって?
638名無しさん@ピンキー:2012/11/28(水) 17:12:06.08 ID:mDY5KqxN
そりゃあ「こっそりと二人きりになってた女の子がいる」ってだけで主人公を疑って
主人公を独占するためだけに間接的に世界を滅ぼそうとしてるんだからなw
人気者になっておそらくは女もひっついてくるであろう14主が健やかに過ごせるかというと、ちょっと怪しい
639名無しさん@ピンキー:2012/11/28(水) 17:47:38.50 ID:oMFA7pU/
>>638 でもその独占欲を色仕掛けとかに向ければ・・・
640:2012/11/28(水) 22:31:05.82 ID:T98P4QZ5
ああああ
641名無しさん@ピンキー:2012/11/28(水) 22:46:53.72 ID:hZw2TWK0
そういえばヒカルとさやかって奇しくもカズと五十鈴の世代越えの再戦か
またカズの負けっぽいが
642名無しさん@ピンキー:2012/11/28(水) 23:37:37.63 ID:phAxY8Fp
そもそも10主もなんだかんだで五十鈴とカズ両方とうまくいってそうではあるけどな
浮気みたいな器用なこととか出来なさそうだし二人とも好きだとか言いそう。バカだから
10主を巡って3Pで決着をつけようとする五十鈴とカズみたいな
643名無しさん@ピンキー:2012/11/28(水) 23:45:47.44 ID:8cVEMNJh
>>642 一方公園でも3Pで決着をつけようとするさやかとヒカルの姿が・・・
644名無しさん@ピンキー:2012/11/28(水) 23:48:02.77 ID:mDY5KqxN
カズのアルバムの「彼女はその後だまされ裏切られ罵倒され…」ってあるからそこらへんは微妙だな
少なくともカズが幸せになれてるか、という話に関しては
645名無しさん@ピンキー:2012/11/28(水) 23:59:58.54 ID:hw19sWOB
9主「二股とは関心しないな」
646名無しさん@ピンキー:2012/11/29(木) 00:02:05.01 ID:CwlvU8QH
>>645
13主「全くだ」
647名無しさん@ピンキー:2012/11/29(木) 00:17:08.24 ID:36w+x5Rl
カズは裏だと10と13に出てるけどそこの二回ですら武美にヒロイン役をもぎ取られてるからなぁ
648名無しさん@ピンキー:2012/11/29(木) 02:29:23.93 ID:boh9ASzT
しあん「二股までは許す」
649名無しさん@ピンキー:2012/11/29(木) 02:46:43.77 ID:msdAB12d
冷静に考えたら裏含めても3回しか出ていない武美にヒロイン取られてるのってどうよ。いやむしろ3回出て全部ヒロインやってる武美が異常なのか
650名無しさん@ピンキー:2012/11/29(木) 02:59:27.35 ID:xIJBoprn
武美は設定的にヒロインになりやす過ぎる
性格的にも誰とでも絡めるし
651名無しさん@ピンキー:2012/11/29(木) 19:11:24.45 ID:D+W6lGzv
武美・求婚率が変わらないただ一人の彼女候補(笑)
652名無しさん@ピンキー:2012/11/29(木) 20:55:48.50 ID:36w+x5Rl
奈津姫さんェ…
653名無しさん@ピンキー:2012/11/29(木) 21:04:39.41 ID:4z1/GCyj
一度やったから余裕だろwwwwと武美爆発させた俺
あのバットがあるからグッドが映える
654名無しさん@ピンキー:2012/11/29(木) 21:45:53.38 ID:EF2gW+1n
>>653 武美の言う通りにかついで逃げたのに爆発された俺が通りますよ。
655名無しさん@ピンキー:2012/11/29(木) 22:49:02.27 ID:zcDwY5YM
アルバムの武美がババアに見えてあんま可愛くないからそこだけ残念
656名無しさん@ピンキー:2012/11/30(金) 00:07:26.56 ID:qXXZ0iqr
あの選択肢怖くて能力下がるの知ってるのに100%助かるやつえらんじゃう
657名無しさん@ピンキー:2012/11/30(金) 00:46:07.72 ID:bfZ6DUvL
公式Q&A
Q、朝起きたら武美が上に乗っていたという幻のイベントはどうしたら発生しますか?
A、起きません。現実を見ましょう。

これを元ネタにしてエンゼルが主人公の上に乗っかるイベントが作られたらしい
658名無しさん@ピンキー:2012/11/30(金) 07:01:48.69 ID:VrJ7n3+m
>>657 幻のイベントを現実化するとはスタッフGJ!
659名無しさん@ピンキー:2012/11/30(金) 17:04:18.26 ID:zmUdDQ4p
白瀬の一人称と二人称ってなんだっけ?
660名無しさん@ピンキー:2012/11/30(金) 20:40:55.32 ID:FBDxfoxw
一人称は基本「あたし」だけどたまに「私」
二人称は「あんた」だったり「あなた」だったり
安定してないけど気分で使い分けてるのかな
661名無しさん@ピンキー:2012/11/30(金) 22:11:10.35 ID:VrJ7n3+m
>>660 ベースになってるのがカイと同じだからだと思うぞ。
662名無しさん@ピンキー:2012/11/30(金) 23:59:57.66 ID:2N+mxinj
>>642
カズはもうなにしても負けそうな気がする
でもその3人でデートするのもそれはそれでよさそうだな
663名無しさん@ピンキー:2012/12/01(土) 06:59:47.56 ID:VhV/pcAF
>>657 しかし船上というせ性欲が抑制された環境であの状況になってもエンゼルに手を出さない主人公は間違いなく賢者だろ。
664名無しさん@ピンキー:2012/12/01(土) 13:44:28.08 ID:oxxwPWnW
あの人ミーナさんにも反応せずに怒るだけですし
665名無しさん@ピンキー:2012/12/01(土) 17:59:37.82 ID:MGn6D+CA
人間は船上などで長期間性欲が溜まった状態におかれると、もともとノンケでも同性愛行に目覚めてしまうことがあるらしい。つまり13裏主は・・・
666名無しさん@ピンキー:2012/12/01(土) 23:33:44.43 ID:oxxwPWnW
その枠はカンドリーが取ってるから心配ないぜ
667名無しさん@ピンキー:2012/12/02(日) 01:05:41.00 ID:vwqgWca5
ミーナさんヒロイン候補になんでならなかったんだ…
668名無しさん@ピンキー:2012/12/02(日) 10:56:42.80 ID:Pn8pTl1F
准「彼女候補になったとたんにネタキャラ扱いされだしたのですが」
669名無しさん@ピンキー:2012/12/02(日) 11:08:18.27 ID:dJAGOBFO
>>668
あんたは彼女候補になるのが遅すぎたんだよ…
14でもぶっちゃけ彼女候補というよりただの靴作りのおばさんだし…
670名無しさん@ピンキー:2012/12/02(日) 13:52:51.10 ID:vwqgWca5
准のことだけが心残りだよ
どうして9の隠し彼女しなかった…と何度思ったか
671名無しさん@ピンキー:2012/12/02(日) 14:26:20.40 ID:QKhW9VKj
やった!准がやっと候補になった!→ショタコンになってやがる・・・遅すぎたんだ・・・ってなったよw

今?おねショタ最高や!
672名無しさん@ピンキー:2012/12/02(日) 14:36:46.05 ID:XzUMUtQO
プロ野球編がなかったのがつくづく悔やまれる
673名無しさん@ピンキー:2012/12/02(日) 15:03:27.19 ID:AheRHc0f
複数作品に彼女候補として出てるのは
智美と希美と日出子と准くらいかな?他にいるっけ
674名無しさん@ピンキー:2012/12/02(日) 15:36:36.14 ID:6GXodkVF
ふふふ〜んと微妙だけどしあ〜ん
675名無しさん@ピンキー:2012/12/02(日) 17:17:04.00 ID:euJI6vcq
アレはカウントしたくない・・・
しあ〜んは彼女候補とは違うな
676名無しさん@ピンキー:2012/12/02(日) 17:19:23.53 ID:3k6aESfU
やっぱり14は駄作というイメージが絶えないよなぁ
裏はなかなかだったけど表のサクセスは作りこみが甘いし
彼女候補も紗矢香と姫子以外はいまいちだったし
やっぱり14はプロ編にすべきだった
677名無しさん@ピンキー:2012/12/02(日) 17:52:11.11 ID:Pn8pTl1F
駄作云々言うのは個人の中でとどめておいた方がいいかと
678名無しさん@ピンキー:2012/12/02(日) 21:36:28.34 ID:CYtyfpHV
ヒカルって浮気に厳しいのかな?
679名無しさん@ピンキー:2012/12/02(日) 23:32:10.52 ID:67FgLNQW
ハンナ好きのオレに謝れ!

姫子はともかくさやかが人気なのはよくわかんない
誰か魅力を説明してくれ
680名無しさん@ピンキー:2012/12/03(月) 01:26:56.54 ID:680OlcIC
そこは個人の感受性の差があるけど
ライター山本さんの彼女候補(瑠璃花、五十鈴、シズヤ、漣、桜華)系列特有の
デレデレイベント多数+濃厚なシナリオは相変わらず人気ですよ

やっぱり人気の彼女候補は人気のライターさんがついてることが多いね
緑髪関連の博多さんとかは有名だけど
智美とか冴花とかのいかにもメインヒロインっぽいキャラの西川さんとか
姫子も春香ちゃんとか冬子とかの人とライター同じっぽいし

ハンナも西川さんが書いてたキャラだから悪くは無いんだけど…
681名無しさん@ピンキー:2012/12/03(月) 02:30:25.49 ID:1I1dM6uT
メインヒロインというか、メインストーリーやってるからどうしても話に絡むからな

なんつーか14のメインポジはヒカルで、ハンナはそれまでのサブメインヒロインのポジション。いっててわけが分からない
682名無しさん@ピンキー:2012/12/03(月) 06:49:02.09 ID:WeNnSCPQ
しかしさやかって父親と母親どっちに似てるんだろう?まさかあのヤンデレ気質は母親譲りなのか?
683名無しさん@ピンキー:2012/12/03(月) 08:10:26.15 ID:Lo3yxM9/
保管庫のSS見てきて思ったがさやかってナオと交友あるんだろうか?あったらSSの幅が広がりそうなんだがなあ。
684名無しさん@ピンキー:2012/12/03(月) 15:12:16.40 ID:eMIdCtlp
俺もハンナルートは好きだよ
犬井とか白瀬、ラブブレイカーズの格好いいところが見られるし14主もちゃんと活躍してるし
ハンナも良い子だったけどイベントが途中でバトル方面にシフトしたせいか
ハンナ自身のデートイベントが少なかったのと、外見が男っぽいせいで
最後まで「友達」って印象が強かったのが微妙に思われがちなのかもしれない
685名無しさん@ピンキー:2012/12/03(月) 15:22:20.02 ID:LgrDa60b
印象が強かったというか正直どう頑張っても恋人とかには見えなかった
せめてマゼンタ戦後に抱きつくとかしてればまだそう見えたのかもしれないけれど
686名無しさん@ピンキー:2012/12/03(月) 15:29:25.04 ID:WebQgGsD
じゃあもっと女の子らしくして、デートイベント増やせばハンナは晴れて彼女候補の仲間入りとなるのか
687名無しさん@ピンキー:2012/12/03(月) 19:11:13.76 ID:rBUGlF3T
ま、確かに彼女とかそういう感じではないな
仲のいい女友達みたいな感じ
主人公もハンナもお互いを好きだと感じているような描写はなかったしね
688名無しさん@ピンキー:2012/12/03(月) 23:15:07.44 ID:680OlcIC
ボーイッシュ枠ならナツミ先輩という素晴らしい存在があったんだけどなぁ
689名無しさん@ピンキー:2012/12/04(火) 00:21:41.47 ID:B9vJYoW4
マゼンタ倒した後の

……。小波
なんだ?
へへへ、カッコよかったぞ。ありがとなっ!それと……
オレはどこにも行かないよ
えへっ、そうか。……安心した

とか好きなんだなって感じたりするんだけどなあ
まあデートイベントが少なくて友達っぽいってのも何となくわかるけども
690名無しさん@ピンキー:2012/12/04(火) 01:23:24.79 ID:qvM/qQPj
友達の延長線上気味だったりするのも、なんとなく小学生らしいなあ とは思ったんよね
あれから成長していくにつれて感情が変化していくのかもしれないとかはおいしい

言ってもあの時点ではまだ小学生だしねw
691名無しさん@ピンキー:2012/12/04(火) 14:51:31.00 ID:oT0rA2mv
確か14主に「ヒーローになれなくてもヒロインにならなれるかな?」
みたいな事も一応言ってたんだよな、ハンナ

14は全員「〜が彼女になった!」って表示が出なかったのも残念だったな
同じ小学生主人公のダッシュだってガールフレンドにはなってくれたのに
まあ、ガールフレンドになられても困る奴も数人いたけど
692名無しさん@ピンキー:2012/12/04(火) 21:59:11.43 ID:MmCGGH0u
ダッシュと言えば瑠璃花は親友の五十鈴のゴタゴタをどう思うのだろうか
693名無しさん@ピンキー:2012/12/04(火) 22:44:56.22 ID:c5mhwYRt
いきなりだが札侍編の小ネタ投下。

小波「あの〜?レンさん?」
レン「何ですか?」
小波「確か俺はレンさんと札勝負をするためにダザイフに来ました。そして出されたお茶を飲んだら眠気に襲われて気がついたら全裸で布団に縛りつけられていました。これはどういうことですか?」
レン「小波さんのお茶に眠り薬を入れて眠っている間に服を脱がせて布団に縛りつけただけですけど?」
小波「・・・どうしてこんなことを?」
レン「小波さんの子供が欲しいからです!」
小波「・・・・」
レン「だって不公平じゃないですか!どうしてシズヤさんは一回小波さんと交わっただけで子供ができたのにどうして私は三回も交わっているのに子供ができないんですか!」
小波「(それは両者の合意がないからだと思うぞ・・・レンの場合は三回とも逆強姦同然だったからなぁ・・)っていつの間にかレンさんが俺におおいかぶさってる!?」
レン「小波さんが考え込んでる間に準備は整えましたよ。さあこのままヤっちゃいましょう!」
小波「ちょ、ちょっと待ってくれ!まだ心の準備が・・・」

(ずぶり)

そして・・・

レン「う〜ん、もう勃たないみたいですね。小波さ〜ん(ペチペチ)」
小波「はっ!絞られすぎて今まで気絶してたのか・・・ ってあれ?腰に力が入らないぞ?」
レン「どうやらヤりすぎで腰が抜けちゃったみたいですね。でも安心してください!こんなこともあろうかと二人で寝られる布団をもう一つ用意しておきましたから。」
小波「で、でも俺はもう一滴も出ないし、体力的にも限界なんだけど・・・」
レン「小波さんは私に身をあずけるだけで大丈夫ですよ。たっぷり可愛がってあげますから・・・」
(ヒョイ)
レン「さあ小波さん、あっちの布団に行きましょう。」

(その後一晩中レンに可愛がられました。)

弾道が4下がった!


(その頃・・・)

まこと「う〜ん・・・小波殿・・・小波殿ぉ・・・」
小杉「小波の奴遅いなあ・・・一体何をやってるんだ?」
694名無しさん@ピンキー:2012/12/05(水) 18:02:53.64 ID:Q5wSZc9R
札侍の主人公は結局誰と結ばれたんだろうか
やはり桜華かな、それとも意外とまことさんか?
14裏はハーレムじゃないね。主人公の事が好きなのはまことと桜華だけだよね
695名無しさん@ピンキー:2012/12/05(水) 18:15:10.66 ID:XgGnJek/
>>693 乙。にしても最近レンが完全に淫乱キャラにしか見えなくなっちまったぞどうしてくれるんだww
696名無しさん@ピンキー:2012/12/05(水) 18:35:02.98 ID:K2lR9Ntv
あのキャラだとセックスに対してもオープンなイメージしかわかないね
セックスの時だけ内気なレンというのもまたいいかもしれんけど
697名無しさん@ピンキー:2012/12/05(水) 18:37:41.09 ID:FAPAXmQJ
>>697 それって大奥の影響もあるのかな?
698名無しさん@ピンキー:2012/12/05(水) 18:38:32.32 ID:FAPAXmQJ
>>697 すまん誤爆した。
699名無しさん@ピンキー:2012/12/05(水) 19:09:02.98 ID:6O9Qm7+7
作品が進むに連れてそういう側面が出るようになったしなあ
1213あたりはそこまでってもんでもないし

12でのレンが本質なんだろうけどね 14裏は極端だよw
700名無しさん@ピンキー:2012/12/05(水) 19:35:02.82 ID:061OmONF
といっても12の次点で夜這いに来るような子でしたし
701名無しさん@ピンキー:2012/12/05(水) 19:45:43.53 ID:FAPAXmQJ
>>694 (種として)主人公を欲しがる人は多いと思うけどな
702名無しさん@ピンキー:2012/12/05(水) 19:54:09.20 ID:FAPAXmQJ
>>693 レンってこの後ご懐妊するのか?
703名無しさん@ピンキー:2012/12/05(水) 20:56:37.91 ID:bqYUlFGZ
>>700
あれって明日死ぬかもしれないからせめて後悔しないようにってニュアンスじゃなかったっけ?
確かにえろいけど、あのイベントは漣の寂しがりな部分とかが見えると個人的に思う
704名無しさん@ピンキー:2012/12/05(水) 21:03:14.16 ID:zGMNgw2S
レンは性欲強そう
705名無しさん@ピンキー:2012/12/05(水) 21:09:09.38 ID:y0/5gbh/
まあ確かにエロいイメージが先行しちゃってる感はあるわなw
706名無しさん@ピンキー:2012/12/05(水) 22:28:12.17 ID:CGnCs6bC
まことは一応正ヒロインじゃねえのかなw
13ではあんな気にならなかったけど14裏のは結構気に入ってる
707名無しさん@ピンキー:2012/12/05(水) 22:37:03.77 ID:MTThVmwt
14裏のまことはネタキャラ
犬にまで負けとるし、多分若菜にも負けると思う
708名無しさん@ピンキー:2012/12/05(水) 22:48:13.53 ID:CGnCs6bC
むしろ昔からあっさり負けて人質になるのはヒロインには良くある事だから(震え声)
709名無しさん@ピンキー:2012/12/06(木) 07:05:37.60 ID:QbZdA13y
>>708 言われてみれば敵に捕まって人質になるのはヒロインの特権というかお約束なのにどうしてまことはネタキャラだのヒロインじゃないだの言われるんだろう
710名無しさん@ピンキー:2012/12/06(木) 07:49:23.07 ID:haP79qpL
桜華があまりにも正妻っぷりを発揮するから仕方ない
711名無しさん@ピンキー:2012/12/06(木) 15:32:21.83 ID:QR1P9d0o
>>710 どんな感じなんだ? 自分はまだヤマシーロ地方でホンフーに勝てなくてキュウコク地方まで行けないのでネタバレでもいいからその正妻っぷりを教えてくれい
712名無しさん@ピンキー:2012/12/06(木) 15:44:12.88 ID:cLKtEgAJ
ホンフーなんてスルーしてキュウコクいこうや
キュウコクでおみくじやってるだけで強いカードがザクザク貰えるぞ

桜華はもう会って主人公から名前を聞かれた時からデレっぱなしだ
713名無しさん@ピンキー:2012/12/06(木) 15:47:01.03 ID:nGU0lF+r
>>711
ホンフーならデッキ50〜60にすれば勝てるよ。
714名無しさん@ピンキー:2012/12/06(木) 15:48:59.26 ID:QR1P9d0o
>>712 >>713 ありがとう。とりあえずデッキのレベル上げてそれでもダメならスルーしてキュウコク地方に行くよ。
715名無しさん@ピンキー:2012/12/06(木) 15:49:20.48 ID:cLKtEgAJ
ホンフー戦では内野の守備札いらないから外野と投手の守備札多めにしておけばいい
攻撃札はホームランのカードだけでいい
716714:2012/12/06(木) 16:09:00.45 ID:QR1P9d0o
ホンフーに勝利できますた。>>712 >>713 >>715よありがとう。 おまいらがいなかったら桜華の魅力を知ることなく札侍編を投げてたかもしれん。
717名無しさん@ピンキー:2012/12/06(木) 21:24:43.63 ID:Oz2iL4MD
またで申し訳ありませんが冴花投下します
718名無しさん@ピンキー:2012/12/06(木) 21:26:06.15 ID:Oz2iL4MD
『バッカスもそこまで考えてない』

「打ち上げ?」
「ええ、来週土曜にゼミの特別発表があって、その後にちょっと居酒屋にね。」
食洗機に皿を並べながら何事も無いかのように話す冴花だが、小波としては内心穏やかでは無い。

「えーと、それって酒とか飲むんだよな?」
「まぁ…みんな成年だし、わざわざ居酒屋に行くわけだし。」
「男もいっぱいいるんだよな?」
「男女比は半々くらい、かな?」
「…行かなきゃダメなのか?」
「ゼミにはもちろん参加しなきゃダメだし
 打ち上げの方にもできる限り参加して欲しい、だって。大学は高校より人付き合いが重要だからね。」
「そ、そうか…」
「………何が不安なの?」
「いや、その…あー」
冴花は小波をジト目で見つめる。
小波をあーうー唸りながら言葉を探していた。
「冴花ってお酒強い?」
「……わかんない。殆ど飲まないし。で、それが?」
「その…酔いつぶれている間に、俺の知らない男にお持ち帰りとか…」
「されないわよ!」
「いや、でももし…」
どうにも納得いかない様子の小波をよそに
洗い物を済ませ、彼の目の前のテーブル席に座り、軽く呆れながら語りかける。
「いくらなんでも心配しすぎです。いつもの友達に会うだけなんだから。」
「えーと、その…そうだよな。」
「確かに小波君からしたら知らない人だけど、そんな悪い人と付き合ってるわけじゃないんだし。」
「……ゴメンな、こんな度量の狭い男で…」
「ま、まぁ大切にしてくれてるっていうのはありがたいんだけど…
 あなた、昔からちょっと私にのめり込みすぎよ、高三の大会前だって私が止めなきゃずっと私にくっついてたでしょ。」
「面目ないです。」
ズバズバと図星を突いている冴花だが、内心の喜びが顔に出て彼にバレないように必死である。
その辺も彼同様に昔から変わっていない。
「それに今回の件は…そう、私が単に詰井君と飲みに行くようなものだと思えば…」
「それは絶対ダメだ。詰井はダメだ。危ないから。」
「へ?」


「じゃあ行ってくるわね。大体夜10時くらいにお開きになると思うから。今日くらい一人でゆっくりしててね。」
「ああ。行ってらっしゃい。」
シーズンオフに入ってからは十分すぎるほどにゆっくりさせて貰っている小波だが、確かに一日中一人きりになるのは久しぶり。
球団寮を出て彼女と同棲を始めて以来、遠征を除けばとにかく冴花と一緒にいたのだ。
門の外まで彼女を見送った後、走り込みを終え、家で一息つく小波。
「さぁて、どうしたもんかな。何しよっかなぁ。」
719名無しさん@ピンキー:2012/12/06(木) 21:27:57.98 ID:Oz2iL4MD


「…分針進むのおせえよ。」
時刻は午後9時。理不尽な文句を時計に突きつけるが、返事が来るはずも無い。
「まだかなぁ」
あれから一人でのんびり凄そうとしたものの
冴花がいない家というのはなんとも退屈で寂しいもので、全くやることもないままこの時間まで無気力に過ごしてきた。
せめて退屈を紛らわそうとユウキに練習の誘いをしてみたものの、あっさり断られた。
その際のユウキは上ずり震えた声で非常にぎこちないしゃべり方だった上に、近くで何やら聞き覚えのある女性の笑い声が聞こえた。
恐らく電話中に義理の妹に可愛がってもらっていたと思われる。なんということでしょう。
呆れる小波だが、彼の辞書に五十歩百歩の字は無いらしい。
(後一時間も待つのか…)
今の今までずっと家にいながら何を言うか、と思われるかも知れないが
ここまで待っていた小波には時間の流れが指数関数的に遅く感じていた。
残り時間が短くなればなるほど時の流れが鈍くなり
待っている対象が待ち遠しければ待ち遠しいほどゆっくりと時は進んでしまうのだ。対象が彼女だというならなおさらだ。
「そうだ、また走りに行ってみよう。身体動かしてれば気も紛らわせるだろうし。」
思い立ったがなんとやら、軽い防寒着を着け、小波は外に飛び出した。


「来ちゃったよ…」
なぜこんなことになったのか。
神の悪戯か小波の内の無意識か、それとも己に嘘をついているだけか。
それを知るよしはないが、彼女が来ているはずの居酒屋の目の前に小波はいた。
ランニングに出かけたハズなのになぜかポケットに財布を入れているあたり相当疑わしいが。
「ま、まぁ来ちゃったもんはしかたないな…し、しかたないしかたない…」
己に言い聞かせるような独り言を呟きながら店内に入り込む。
後ほんの少し待てばいいだけの話なのだが
ここまで来てしまった以上、彼女の様子を確認せずに帰ることがどうしてもできなかった。
(あいつの言うとおり、のめり込みすぎなのかな。)
ふと頭の中で先週の彼女の言葉が浮かび上がる。
(…別に問題ないんだけどさ。)

そのまま適当に飲み物を頼み、カウンター席に座る。
なかなかの広さの居酒屋だったが、彼女の姿はあっさりと見つかった。
多数の学生と共にテーブル席の手前側に座っていた。どこか眠たげな様子で友人と他愛も無い話をしている。
酒入りの極めて高揚したムードの中、落ち着いた様子でちょびちょびとカシスらしき飲み物を口にしている。
(よかった…お持ち帰りはされてない…)
あまりにも間違った一息の付き方だが、何とか心を落ち着かせる小波。
「木村ちゃーん、とりあえずアドレス交換しようよ。」
「…携帯の電池切れだからむり。」
隣の男がしつこくつきまとっているのが非常に腹ただしいが、それを軽く流し鋭い視線でたしなめる冴花。流石と言うほかはない。
この分なら心配はなさそうだ。一足先に帰って彼女の帰りを待とう。
「我ながらやってることが小さいよな…」
誰に言うでも無い呟きがポツリと漏れる。
誰もが認める大器を持つこの男だが、こと冴花に関する話となると別になってしまう。
小波にとって彼女はそれほどの存在なのだ。
720名無しさん@ピンキー:2012/12/06(木) 21:28:58.64 ID:Oz2iL4MD
「あの、ひょっとして小波選手ですか!?」
「えっ」
その場を後にしようとした小波が振り向くと、彼女を有する学生団体のうちの一人が自分を見て目を輝かせていた。
「すげー、本物だよ!こんなところで会えるなんて!」
「うわーかっこいい!!」
「ちょ、ちょっと声を小さく…」
すぐさま何人かの酔っ払い学生が集まってきてしまう。
うっかり自分が有名人だと言うことを忘れていた。
かつて甲子園を湧かせ、お茶の間でも姿を見せる若手選手、不用心に外出すればこうなるのは当然だ。
「いつもここで飲んでるんですか?」
「そうじゃなくって…」
見知らぬ女学生が黄色い声を張り上げるが、勘弁して貰いたい。
もはや殆どの学生が目を自分に向けており、あまりにも状況が悪い。
ここに来ていることを彼女に知られないようにしているというのに、ここまで目立ってしまっては意味が無い。
「悪いけど俺、ちょっと用事が…あっ…て…?」
背中をとんとんと小突かれた。もしやと思い、恐る恐る振り返ってみる。
そこに彼女はいた。

「こなみ、くん…」
消え入りそうな小さな声が冴花の口から漏れた。酒の回った赤い顔で、真っ直ぐに小波を見上げている。
「さ、冴花…」
怒りとも悲しみともつかない、何とも言えない彼女の面持ち。
思わず意味も無く身構えてしまう小波だったが、その判断は正しかった。

「んうぅ…ちゅ、ちゅ…んぅっ」

一瞬何が起きたのか理解できなかった。
ほんのりと冷たさの残る柔らかな手で顔を押さえられ、口の中にぬるりとした何かがねじ込まれ、自分の舌に絡みついてくる。
何度となく繰り返してきたこの感覚。それでいていつまでもあきることのない心地よい感覚。
それに溺れかけ、流されようとする寸前、小波は意識を取り戻した。
「ぷはぁっ…お、おい!冴花!」
慌てて彼女を引き離すと、物足りなげな吐息が漏れる。
いつもキリリと細められていた彼女の目はトロンと緩み、その瞳からは危険な色が見える。
「もっとしてたかったのにぃ」
「お、お前いったい…」
キスを願って小波に再度飛びかかるが、背丈で勝る彼に身体を押さえられてしまう。
困惑する彼をよそに、そのまま胸に収まって甘えこむ。
「えへへ…こなみくぅん…」
周囲のざわめきが先ほど以上に大きくなっていた。
無理も無い。長年過ごしてきた小波でさえこんな彼女を見たのは初めてである。
「こなみくんがきてくれた、きてくれた…ふふっ♪」
「ちょっと待て!ここは店の中で…」
「なによー!みられてるほうがいいって言ったのはこなみくんじゃない!」
「おま、ここで…」
一際周囲がざわつきが強くなる。
黄色い冷やかしの声、それに混じる悔しげな視線。
それが自分に対するもの、彼女に対するもの、あるいはどちらもなのかもしれないが
とにかく自分が良くない状況下にいることは一目瞭然だった。
「た、頼むから少し落ち着いてくれ。お店の迷惑だから。」
彼女の肩を掴み真剣な眼差しで訴えるも、当の彼女はそれを聞き入れようともせず頬ずりをするばかり。
「やぁだ…こなみくんが来てくれたから。…離れたくないもん……」
嬉しげに語る彼女の上ずった声からは、普段の聡明さはまるで見られない。
「…わたしにこうされるのやなの?」
切ない表情に一転し、瞳を潤ませる冴花。
「そ、それは違う。うれしいし、ドキドキしてるけど…」
強烈な押しの後の急激な引き。その落差にはまるで敵わず、一気に堕とされかける。
周囲に人がいなければあっさりと彼女に飛びかかっていたかもしれない。
「…エヘヘ」
721名無しさん@ピンキー:2012/12/06(木) 21:33:15.44 ID:Oz2iL4MD
笑みを浮かべたまま、再び小波に口付ける。
先ほどと違いソフトなタッチではあったが、それでも今の小波をうろたええさせるには十分すぎ、その場に腰を落としてしまう。
そのまま彼女も膝をつき、その身体に馬乗りになって抱きついてくる。
(ちょっと待て本当に冴花さんどうしちゃったのここ店の中ですよいつも二人で似たような感じでベタ付くと怒るじゃないですか満更でもなさそうだけど
じゃあなんで俺は怒られてたんですかいやそうじゃなくてなんでこんなことになっちゃったんだ酒のせいか初めてで加減つかないで飲みすぎちゃったのか
そりゃ大変だかなりまずいでしょ酒の神様の手のひらの上ですかてことはこれはあなたの本音ですかいやだいたい予想はしてたし悪い気はしませんけど
俺のややゆるめの理性を吹き飛ばすようなマネは勘弁してくださいよこれはOKサインなんですかそうですかでもあぁまたムラムラしてき…)

「あのー、先にお帰りしますか?」
「…は、はい?」
危うく暴走しかけていた小波に見知らぬ女性が話しかけてくる。
「色々と大変そうですし…木村さんの分の会計は済ませておきますので…」
「えーと、お願いします…釣りはいいのでどうぞ。」
おそらくは足りるであろう代金(二人分)を手渡す。
なんとも心優しい学生さんがいたものだ。渡りに船ということでありがたく乗せて貰うことにする。
「ええっ!こなみくんかえっちゃやぁ…」
「だ、だから一緒に帰ろう?それでいいだろ!?」
「いっしょなの?……ふふっ♪」
「うわっ!」
小波の顔を胸に押し付け、ギュッと抱きしめる。当然彼女の発育した双球が小波の顔面を包み込んでしまう。
(勘弁してくれよ…あぁでもやめないで…)


「〜♪」
「なぁ、冴花。」
「ん〜?どしたの?」
「足が痛い、とかそういうわけじゃ無いんだよな?」
「うん」
「…おぶる意味はあるのか?」
首を後方に回し、後ろに乗った彼女に問い掛ける。
案の定惚けた目でキョトンとした顔をしていた。新鮮なその表情に不覚にもときめいてしまうが、こちらが惚けている場合ではない。
「わたしがおぶってほしいの…もんくある!?」
「無いけど。いや、別にいいけど…ちょっ…やめてくれよ。」
「やぁだ!」
更に深く身体を持ち直し、彼の胸元に手を突っ込む。
男でありながら胸を刺激されるのは…別に悪い気はしないが、とにかく恥ずかしい。
更に言えばより深く押し付けられた柔らかさが危険だった。心地よすぎて。
「あれあれ〜こなみくんがよくわたしにやってることなんだけどなー」
「そ、それは…っ…」
乳首をひんやりとした指先でくりくりとされる。くすぐったいような形容しがたい感覚にむずむずしてしまう。
そこへの経験が無いわけでは無いが、こんな体勢で一方的に彼女にやられるのは初めてのこと。
愛撫を繰り返しつつ、小波に語りかける。
「ねぇ、なんでわたしの所にきたのー?」
「それは…気が付いたら、こっちに来てたというか…」
「しんぱいだった?」
「いや、その…」
「……」
「…正直に言うと、ちょっとだけ…俺の側を離れてる間にひょっとして…って感じで…」
「ふーん、わたしのこと信用してないんだぁ。」
「そ、そういうわけじゃなくて…あ、だからそこはっ…!」
722名無しさん@ピンキー:2012/12/06(木) 21:39:02.00 ID:Oz2iL4MD
発言の内容に反して冴花はどこか嬉しげで、より深く小波を抱きしめ、服の中に突っ込んだ手でくりくりとそこを刺激する。
この雰囲気はなんとなく危ない。なんとなくだがとても危ない。少しでも話題をなんとか逸らす必要がある。
「な、なぁ…寒くないか!?なんか飲み物でも…」
「寒くないよー。こなみくんがあったかいから。」
「あ…そ、そうか…」
こっぱずかしい台詞を連発してくる。酒の魔力とはかくも恐るべし。こっちは先ほどから調子を崩しっぱなしである。

「わたし、むかしねぇ、冬がこわかったの」
「はぁ…」
彼の願いが通じた…ワケではなさそうだが少し落ち着いた口調で彼女は語り続けた。
「寒くって、くらくって、そとに誰もいなくて…ホントにこわかった。」
「あ、あんまり想像できないなぁ。怖がってる冴花って。」
「……一人のとき、いつもビクビク震えてた。」
「へ、へぇ…」
「だから、今ね、驚いてるんだ。冬なのにすごくあたたかいから。」
「そう、なのか。」
「こなみくんのおかげよ?」
「…こちらこそ…どうも。」


「あぁ…疲れた。」
なんとか彼女をシャワールームに押し込んだ後、ソファにごろりと寝転がる小波。
あまりにも突飛すぎる彼女の言動を見張るのに神経を張りすぎた。
「絶対に俺のいないところでは飲ませられな……あれ?」
原因を全て酒に押し付けようとしていた小波だったが、それは違った。
元々彼女は酒入りでも物静かに過ごしていたのだ。
暴走を開始したのは小波が来てからだったではないか。
「それってつまり…」
小波のいないところで飲ませられないのではなく、小波のいるところでは飲めないということである。
「えー…そんなのありかよ…」
小波としては恋人と語り合う酒入りの一席、というようなものに密かにあこがれを抱いていたのだが、少なくとも余所様であんなマネは出来ない。
「しかたない、これから少しずつ…っ!」
うなだれる小波に本日二度目の物理的衝撃。恐らく能動者も受容者も本日二度目だ。

「だれでしょう。…かわいい女の子だとおもった?ざんねんさえかちゃんでした!」
「いや冴花は十分…ってかどれだけ飲んだんだ。」
「いいじゃない、もう成年してるんだからお酒くらい。」
「俺が来る前までは普通にしてたのに。」
「だってこなみくんいるとうれしいから。」
「そりゃ…どうも…」
やはり調子が狂う。
これが彼女の本心なのかと思うと嬉しくもあるが、いつもの理知的な彼女が恋しくもある。
いずれにせよ極端はいけないということだ。
ひっついてる彼女を無言で引き離そうとしたが、中々の密着力。
「むぅ…」
彼女が無言の圧力で不満を訴えるが無視する。こればっかりは彼女に乗ってあげるわけにはいかない。
「…あっ」
「っ!?」
力を込めた拍子に、彼女の身体に巻き付いていたバスタオルがはらりと落ちた。
彼女の美しい裸体が露わになってしまう。
「ば、バカ!ちゃんと付けとけ!」
大慌てで落ちたそれを彼女にかぶせる。なんとか冷静さを保とうとするも、もはやそのカケラも見当たらない
唐突で濃厚なキス、帰宅路での誘惑、あまりにも無防備すぎる彼女
それらがつもりに積もって頭の中が大変なことになっていた。
流石に小波も酔って意識が不安定な彼女とまぐわうのは気が引けるらしい。
今まで散々野外やら何やらをやっておいて酔った相手はダメという彼の基準はイマイチわからないが。
しかし、今日の彼の行動は何から何まで裏目に出てしまうようで…
723名無しさん@ピンキー:2012/12/06(木) 21:40:35.01 ID:Oz2iL4MD
「さ、冴花…?」
「こなみくんのここ、大変そう…」
彼の思いを踏みにじるかのように更なる追撃が襲う。
彼女はすっかり膨張したそこをズボン越しにさすり始めたのだ。
「わたしで興奮しちゃった?」
「そ、そうだけど…ちょっ脱がすなよ!」
「…うん、脱がさないね。」
「っ…だ、だからぁ!」
ズボンを脱がすのを中断した冴花はそのまま彼の下着の中に手を突っ込み、男根を握る。
うろたえる彼の反応を楽しみながら膨れあがったそれを愛で始めた。
「こなみくん、ここらへんが弱いよね」
「ぁっ…」
亀頭を指先でつまむようにこね回し、裏筋をグリグリと刺激する。
何か言い返そうにも彼女の巧みな指使いに翻弄され、ペースを握られてしまいその言葉が見つからない。
いつもと逆の立場がお互いを刺激しあい、性感を高め合う。
「ぴくぴくしてる…はやいねぇ」
「こ、こんなの…」
どちらの意味とも取れるそれを、了承と取った冴花は本格的に彼のそれをしごきはじめる。
休みも遊びも入れず、ジュクジュクと握りしめた手を高速で上下させる。
「さえ…!?…んんっ…んうぅ!」
彼が快感に顔をしかめ目をつぶった隙を見計らい、唇を奪う。
激しい手淫に何とか耐えているというのに、新たな興奮材料を提供された小波にあらがう術は無く
パンツの中であっさりと発射してしまった。
「…」
彼女に一方的にやられ、挙げ句の果てに自分のパンツをドロドロにしてしまうという体たらく。
なんとも情けなく、惨めなものだったが、それでも興奮は収まる所を知らなかった。
「…でちゃったわね。」
指からしたたるねっとりとした白濁液を悩ましげに見つめる冴花。
いつもの夜とは違う艶やかさを放っていた。
「あ…あぁ…」
小波はその瞬間、自分の理性の壁がガラガラと崩れ去る音を耳にした。


ばしんっ ばしんっ ばしんっ!
「んぁ、うぁっ!ああっ!んあぁんっ!こ、こなみくんっ!」
「さ、誘ったのは、お前だからなっ!こっちは…っく、やっぱ、余裕無い…!」
後方から彼女の尻肉に叩き付けるように肉棒を突き込む。
暴力的なまでの突き入れで肉壁を抉られ、冴花の身体に堪えようのない女の悦びが刻み込まれ
その肉壷が小波のそれに淫らに絡み付き、搾り取ろうとする。
「こなみくんっ!もっと、もっとぉっ!はげしくっ!んっ、ああっ!…め、めちゃめちゃにぃ、ふぁっあぁあっ!」
「…っ!今日の冴花エロすぎっ…!」
酔いが彼女のリミッターを外しているのか、いつも以上に激しく乱れ、彼を求める。
肉壁が貪欲に中のモノをきゅうきゅうと締め上げ絡み付き、それによりさらに腰の動きが否応なしに加速させられる。
追い詰められた小波は何かを悟り、一時的に腰の動きを止めた。
724名無しさん@ピンキー:2012/12/06(木) 21:41:57.85 ID:Oz2iL4MD
「ぇ…?あああぁぁああっ!そ、それいい!はぁあっ!よすぎちゃう!よすぎて、だめぇっ!!」
休みを入れたのもつかの間、彼女の片足を持ち上げて、秘所を露わにするようにして行為を再開する。
魅惑の尻肉の感触が無くなってしまったもののそれによりダイレクトに腰をぶつけられるようになり
より深く彼女のそこを下から突き上げ、膣壁をさらに激しく抉る。
「おく、おくきてるっ!んぅっ!だめっ、ずんずんきちゃうっ!ああぁぁあああっ!」
「そ、そろそろやばいっ…かも…」
「だしてっ!こなみくんの、だしてっ、おくにっ!ぅあぁあ、あああっ!」
小波はもう止めようがなかった。
あの冴花が嬌声を上げつつ、それを懇願しているという事実。
さらに絶頂に向かい更に締め上げる淫らな媚肉が、彼のモノを責める。
子宮口にまで肉棒を突き入れ、亀頭でそれを刺激し、刺激される。
カリ首が肉壁に擦りつけ、擦られる。
「も、もうっ…冴花っ!」
「こ、こな、こなみくん、こなみくぅんっ!!」
いつ果ててもおかしくない甘美な感触にさらされ、必死に耐えていると、一足先に彼女が絶頂にたどり着く。
艶やかな悲鳴を上げながら、一気に膣が収縮し…
「…っくうぅぅぅっ!…ぁ…はぁ……っ!」

ドクッ、ドクッ、ドクドクドクッ


「まぶし…」
朝の日差しが目蓋に突き刺さり、小波は目を覚ました。
辺りを見回すとそこはいつもの寝室。いつの間にか眠ってしまったらしい。一応服は着ていた。

「おはよう、小波君。」
「お、おはよう…」
いつも通り、エプロン姿で朝食を並べる冴花。本当にいつも通りである。
「完全に寝坊だけど、ランニングにはちゃんと出かけなさいよ?オフだからってなまらせちゃ…
 どうしたの?」
だが今日ばかりはいつも通りなのはおかしい。
真面目な彼女じゃなくても昨晩のような出来事があったならば、まともでいられるはずがない。
「なぁ、昨日のこと覚えてるか?」
「ん?…あぁ、打ち上げね。正直、あんまり覚えてないんだけど…」
「覚えてない?あんな事があったのに?」
「ええ。…随分酔ってたのかしらね。」
725名無しさん@ピンキー:2012/12/06(木) 21:43:21.51 ID:Oz2iL4MD
にわかには信じがたいが、酔ってる間の記憶を無くすというのはよくある話。彼女の場合も当てはまっているのだろうか。
「ひょっとして向こうで友達に迷惑とかかけてたりした?」
「いや、そんなことはなかったけど…」
「ふーん…なら良かった。」
「そっか、覚えてないの…え?」
水に流そうと(少し残念)した小波だったが、決定的な違和感に気が付いた。

「…どうして俺にそんなこと聞くんだ?」
「どういうこと?」
「いや、冴花が友達に迷惑をかけてなかったか、って…」
「それがどうか…あっ」
「昨日のことを覚えてないはずなのに…どうして俺なんかに居酒屋の中の出来事を聞いたんだ?
 …普通はそんなこと家にいたはずの俺に聞かないよなぁ。なんで俺が居酒屋にいたのを知ってたんだ?」
語るに落ちるとはまさにこのこと。見る見るうちに顔を赤く染めた冴花を小波はニヤニヤと尋問する。
「そ、それはそうじゃなくて…そう、あんまりにも居酒屋で騒ぎ過ぎて、帰ってきた後に友達から苦情の電話が来なかったかなって!」
「おいおい、いくらなんでも心配しすぎじゃないか?そこまで迷惑な酔っ払いは珍しいぞ。」
「だって記憶がなくなるくらい酔ったんだし、そ、それくらいのことがあってもおかしくは…」
「それなら冴花の携帯にも連絡が来ると思うけどなぁ。まさかチェックしてないの?冴花らしくないなぁ。」
「だって、だって…だから、その…」
早口で苦しい言い訳を並べる冴花。どうあっても昨日の出来事を無かったことにしたいらしい。無理もないが。
しかし小波としてはこんな面白いネタを手放すことが出来るわけも無く、あの貴重な出来事を風化させるわけにはいかない。
大変だったのは言うまでも無いが、今思えばあんな彼女を見られたというのだから安い努力だ。

「冴花。」
「何よ…」
「もう、冬は怖くないか?」
「…………うん。」
「ま、飲み過ぎは程々にね。これからじっくり慣らしていこうか。」
「…うん。」






数日後、大学にて。
「冴花ちゃーん。この前のゼミの打ち上げの時って…」
「いやー、木村さんも大胆だよね〜」
「俺結構ガチで木村さん狙ってたのに…」
「いいなぁ小波選手が相手なんて…」
「それにしても、まさか冴ちゃんがあんなねぇ…」
「………もう勘弁して。」
群がる学友に事情聴取を受けながら、赤く燃え上がる彼女がそこにいたという。
726名無しさん@ピンキー:2012/12/06(木) 21:44:59.63 ID:Oz2iL4MD
以上です
思いつきの小ネタを試しに書いてみたらクソ難しくて笑えない…
誤字脱字とうあるかもしれませんがご了承ください。
727名無しさん@ピンキー:2012/12/06(木) 23:01:05.25 ID:d6jORFJi
GJ!
・・・冴花派に押されてるぞ。千羽矢派による投下はまだか?
728名無しさん@ピンキー:2012/12/07(金) 00:45:58.13 ID:kNbTaekC
GJ!
酔っ払い冴花可愛い
729名無しさん@ピンキー:2012/12/07(金) 00:49:24.88 ID:AdUZ8DUx
GJ!
この頃冴花の作品が多いな
千羽矢と並んで13で最も有力な正史ヒロインの一人なだけはあるな
730名無しさん@ピンキー:2012/12/07(金) 03:14:37.32 ID:e/HwKJGp
GJ
やばい、可愛すぎる
デレデレな冴花っていいな!
731名無しさん@ピンキー:2012/12/07(金) 15:44:16.13 ID:aHc/NwVP
GJ!
良作投下サンクス!
732名無しさん@ピンキー:2012/12/07(金) 16:09:52.94 ID:aHc/NwVP
>>727 千羽矢ものを書くのって結構難しいからねー。特にあのノリを再現するのは大変だ
733名無しさん@ピンキー:2012/12/07(金) 16:39:22.88 ID:Fk17oqgW

やっぱり冴花は可愛いな
734名無しさん@ピンキー:2012/12/07(金) 23:33:50.55 ID:UXpUoLEz
だれかハルカちゃんをかいてください



できれば13裏でKYですみません
735名無しさん@ピンキー:2012/12/07(金) 23:46:03.94 ID:UXpUoLEz
なぜ13裏のヒヨリンやハルカ、カズーイはないのどしょうか
個人的にはハルカ、ヒヨリ、レン、ジュンがすきです
クラーケンにおそわれるというてんかいがいいです
がかこにあ
が過去にある






!?
736名無しさん@ピンキー:2012/12/08(土) 10:27:20.30 ID:gYc0rwru
こえーよw
737名無しさん@ピンキー:2012/12/08(土) 10:34:24.04 ID:ICTBs6+X
怖いがなかなかナイスな発想だな
738名無しさん@ピンキー:2012/12/08(土) 11:17:39.87 ID:Ih1CGQ7h
>>727
個人的には桜華派も頑張って欲しいところである
739名無しさん@ピンキー:2012/12/08(土) 14:30:10.13 ID:gYc0rwru
とりあえず桜華にも酒を飲ましてみるかね
個人的になんとなく怒り上戸っぽくなりそう
740名無しさん@ピンキー:2012/12/08(土) 15:00:53.60 ID:ICTBs6+X
もしくは漣もビックリなほどの絡み酒だな。
741名無しさん@ピンキー:2012/12/08(土) 16:24:02.92 ID:wN8tl44N
桜華が酒飲んで大胆になって激しくセクロス
翌日恥ずかしさのあまり悶絶する展開
742名無しさん@ピンキー:2012/12/08(土) 17:51:21.70 ID:ICTBs6+X
>>741 よし、そのネタを採用してみようか
743名無しさん@ピンキー:2012/12/08(土) 20:05:26.79 ID:3zdr5q+i
>>741 なにげに表でも裏でもいけるネタってのもいいな
744名無しさん@ピンキー:2012/12/08(土) 21:05:58.24 ID:B+7W+ObE
冴花はなぜにんきかわからないのでおしえてください
13はうらが豪華だったせいかもしれないけど
あと個人的には表のなかでごうかなのは7だと思う(空気とかもいるけどね)がどう思いますか?
745名無しさん@ピンキー:2012/12/08(土) 21:21:46.76 ID:gYc0rwru
十八歳以上になったら来てくださいね
746名無しさん@ピンキー:2012/12/09(日) 06:57:33.61 ID:HmOyZ5E7
(13購入当初)
ちょwwwwwこのマネージャーのキャラデザはねーよwwwwww

とりあえずルート発見したから攻略してみるか。

あれ?まさかのデレキャラ?

クーデレ最高でしたてかキャラデザもすっごく可愛いですブサエだと思って済みませんでした罰として尻に敷いてください
747名無しさん@ピンキー:2012/12/09(日) 07:08:34.11 ID:GZ+Q9UMP
なるほど、こうりゃくするときにバッドエンドであきらめたのがよよくなかったか
748名無しさん@ピンキー:2012/12/09(日) 09:20:29.70 ID:q78GK/I0
ブサエは攻略したことないからよくわからんけどトツゲキのブサエはカワイイ
749名無しさん@ピンキー:2012/12/09(日) 09:38:35.42 ID:ApHphgUQ
>>748 それはもったいない。ぜひ攻略しなさい。
750名無しさん@ピンキー:2012/12/09(日) 09:56:05.42 ID:ApHphgUQ
しかしなぜスタッフは眼鏡をかけた木村のグラを作らなかったんだ!
751名無しさん@ピンキー:2012/12/09(日) 14:10:22.35 ID:ApHphgUQ
>>739 もしくは日頃の苦労故の泣き上戸かもね。
752名無しさん@ピンキー:2012/12/09(日) 16:38:27.78 ID:N0yqv+jW
>>751
そっちのほうがしっくりくるな。
753名無しさん@ピンキー:2012/12/09(日) 17:39:18.43 ID:ApHphgUQ
>>740 裏サクセスならそのまま主人公にも強引に飲ませた上でセクロスってのもいいと思う
754名無しさん@ピンキー:2012/12/09(日) 22:30:29.34 ID:OnMhLMkR
しかし14裏では一向に若菜が話題に上がらないな〜
755名無しさん@ピンキー:2012/12/09(日) 22:37:16.10 ID:4FNPIm/B
>>754
所詮は桜華のおまけだからな

前々から気になってたんだがsageのsを大文字にしてる人がいるが、sageる時は全部小文字だぞ
756名無しさん@ピンキー:2012/12/09(日) 22:46:41.21 ID:ApHphgUQ
>>754 伝令役としてキュウコク地方を飛び回っているという設定を利用して


伝令に来たらレンもしくはシズヤが主人公とセクロスしてるところに出くわす

そのまま口封じを兼ねた3pに突入

なんてどうかなあ?
757名無しさん@ピンキー:2012/12/09(日) 22:52:52.60 ID:N0yqv+jW
>>756
でも婚約者いるぞ
758名無しさん@ピンキー:2012/12/09(日) 22:58:11.08 ID:ApHphgUQ
>>757 くそー、いいネタだと思ったんだけどな
759名無しさん@ピンキー:2012/12/10(月) 00:05:38.96 ID:5oG5kg7n
どうも話が食い違ってるっぽいな
>>754を読んで>>755>>758が思い浮かべているのは深草若葉で、13表で桜華に引っ付いていた人で14裏ではキュウコクにいた巫女。
>>754>>757が書いているのは御室若菜で、10表と11表での天道翔馬の彼女で、14裏ではキョウで許嫁のショウマを助けようと奔走してた人。
名前が似てるから間違えたんだな。
760名無しさん@ピンキー:2012/12/10(月) 01:40:07.80 ID:Z4z3P7HY
若菜は10で「なんだよこのビッチマネージャー…」って感じだったけど
11ですっかり落ちぶれた天道にしっかり寄り添うってるのを見て凄く好感度上がった
八坂透ちゃんみたく攻略できなくてもいいけど好きなキャラだわ
761名無しさん@ピンキー:2012/12/10(月) 01:49:14.39 ID:XKR/ESib
>>756

若葉「巫女長様!巫女長様ー!」
ガラッ

シズヤ・小波「あっ!」
若葉「巫女長様・・・・一体何をなさって・・・?」
小波「シ、シズヤさん?確か部屋の鍵はかけたから大丈夫だって言ってたましたよね・・・?」
シズヤ「すまぬ小波よ、若葉は合鍵を持っていることを失念していたせいでこんなことに・・・」
若葉「あ、あの・・・私はお邪魔なようなので帰ります・・・」
シズヤ「待つのだ。」

ガシッ

若葉「み、巫女長様!いつの間に小波さんから離れて!?」
シズヤ「こんなところを見られたからにはそなたをイかして返すわけにはいかん。」

ガシッ

小波「シズヤさん、それを言うなら「イかせずに返すわけにはいかん」でしょう?」
シズヤ「ふふふ、そうだったな。」
若葉「ちょ、ちょっと!何をするんですか二人とも!はなしてください!」

みたいな感じかな? もしかしたら続き書くかもです。
762名無しさん@ピンキー:2012/12/10(月) 05:35:24.56 ID:ClcMIQ8B
なんか若葉と若菜をごっちゃにしてない?
若葉は黒髪でキュウコクの巫女
若菜はピンク髪で京に住む天道の婚約者だぞ
763名無しさん@ピンキー:2012/12/10(月) 08:22:20.45 ID:XKR/ESib
>>762 >>761を見る限りもう大丈夫みたいだぞ
764名無しさん@ピンキー:2012/12/10(月) 08:25:12.41 ID:FiycWt7l
>>763
指摘されてるんだからSageって書くのは止めたら
半ばコテハンみたいになってるし
765名無しさん@ピンキー:2012/12/10(月) 15:37:15.85 ID:cl1cVP3D
>>764 すまん
766名無しさん@ピンキー:2012/12/10(月) 16:50:06.18 ID:oc70Z4SP
>>761 意外と面白そうなので続編希望します。
767名無しさん@ピンキー:2012/12/10(月) 18:01:32.88 ID:5oG5kg7n
>>763
他人のふりは良くない。
768名無しさん@ピンキー:2012/12/10(月) 21:16:42.85 ID:srObACiO
なんとなくフッキーネタ書いてみました&amp;#8252;


俺は小波、CCRに所属するハンターだ。
今日はこの地下にあるサイボーグ工場を破壊するという使命を与えられている。
「よし!後は爆発させるだけね。」
彼女は白瀬芙喜子。同じCCRに所属する仲間だ。いつもはサポート役なのだが、今日は俺と2人で現場のようだ。
ちなみに俺と彼女の関係は、カップルってところだ。

「そうだな。さっさと終わらせて早く脱出しよう。」
ザッ
「&amp;#8265;、なによこの数のサイボーグ&amp;#8265;」
なんとそこには100体をもこえるサイボーグが現れたのだ。
「これはまずい&amp;#8252;逃げるぞ!」
小波と芙喜子がいれば100体ならなんとか戦えるのだが、今は爆弾の時間制限も考えて、戦える余裕はない。
入り口は隊長が爆発3分前なるとシャッターが閉まるようにしている。それまでに逃げきれないと死を意味することになる。
「さすがSランクの任務ね。スリルがあるわ」
「おいおい、そんな余裕ないぞ。まぁいざとなったらお前は守ってやるけどな」
「さすが話せるねダンナー」
と、そうこうしているうちに入り口が見えてきた。
その時芙喜子の足元にレーザーが直撃した。
「うっ&amp;#8265;」
罠である。おそらく脱出されないように仕掛けられたものであろう。
「おい&amp;#8252;大丈夫か&amp;#8265;」
そうこうしているうちにシャッターは閉まりだした。
「うぅ〜先行って…」
「そんなことできるわけないだろ&amp;#8252;さっき守ってやるって言ったばかりだ&amp;#8252; くっ…どうすれば」
芙喜子はおそらく歩けないであろう。だが幸い足だったため。命に別状はないと思う。
「もうこれしかない&amp;#8252;」
小波は芙喜子を無理やり引きずって、そして滑りこませた。
乱暴だがもうこれしかなかった。
ギリギリ芙喜子は脱出することができた。
しかし無惨にも小波は閉じ込められた。
「芙喜子!大丈夫か?」
「ねぇ…あんたどうするのよ…?このままだと死んじゃうわよ…?」
「大丈夫だ&amp;#8252;必ず生きて帰る。それと…お前のこと愛してるからな」
「こんな時に…何言ってんのよ…バカ…」


ドカァーーーーン
769名無しさん@ピンキー:2012/12/10(月) 21:20:00.99 ID:srObACiO
次の日

「ご苦労だった。今回の任務は成功だ」
みんながホッと一息つこうとしている中、芙喜子だけは違った。
人が普通に死ぬ世界で生きている為、あまり大ごとにはなっていない。芙喜子自身も死に対しては恐れていなかった。だが、自分の大切な人が自分を庇って死ぬとなるとさすがの芙喜子であっても1人の女の子とならざるをえなかった。
「はぁ〜帰ろ…」
足をひきずりながらとぼとぼと家に帰ろうとしていた。
同僚達は、
「白瀬さんが落ち込んでるとこ初めてみた。」
「なんでも一緒に任務した人が取り残されらしいよ」
「うわーそら流石に落ち込むよな。そっとしといてあげた方がいいよな」
というような会話をしていた。

家にいても落ち着かない芙喜子は、足が悪いにもかかわらず少し外を歩くことにした。
(ハッピーエンドは嫌いだとか言ってたけど…もっとあいつと一緒にいたかったなぁ…ほんとに好きだったよ…)
そして少し気分が落ち着いたので家に帰ることにした。
すると、家の前で倒れれてる人がいる。
芙喜子はそれがすぐに誰か察知した。

「小波‼大丈夫⁉すぐに手当するから‼」
芙喜子はすぐに家に運び小波を寝かした。ケガをしてるがそんなに酷いものでもなさそうだった。
そのまま芙喜子は一晩中看病し続けた。

次の日

ハッと目が覚めたのは小波であった。
目が覚めるとベットの上にいた。そして芙喜子が椅子に座ったまま自分のお腹を枕にして寝ていた。
(うわ〜可愛いな、って俺は看病してくれた相手になにを思っているんだ…)
そうこう思っていると芙喜子も目を覚ましたようだ。
「……」
「どうした?ちゃんと帰って来たぞ」
ギュ///
いきなり芙喜子は抱きついた。
いつもツンツンしている芙喜子からは考えられない行動だった。
「ちょ⁉どうした?」
(あれ?芙喜子泣いてる?そんなに心配してくれたのか?)
「芙喜子…心配かけてごめん」
「……………………………バカ」
「ほんとに心配したんだから…」
チュ♡
「なぁ?もうこのまま抱いていいか?」
「うん。抱いて」
770名無しさん@ピンキー:2012/12/10(月) 21:20:37.23 ID:srObACiO


「はぁん、もっともっと突いて」
小波は芙喜子の足を最大まで開かせて腰を振っている。秘所はいつもからは考えられないような濡れようだ。
「あっ!あっ!あっ!いやあん」
突く度に芙喜子の愛液がシーツに飛び散る。
「くっ‼今日の芙喜子締まりすぎ」
「だって…ほんとに心配したんだからあ、あん、あん」
小波はもう限界だった。こんな淫乱な顔を見せられて我慢できないはずがない。
「芙喜子もうでそうだ‼抜くぞ」
「いやぁ、中、中でだして」
そういうと足で小波をホールドしてしまった。
「でっ出るぞ」
「いっ、イクぅぅぅぅぅぅぅぅぅ‼」
芙喜子は大きく体を震わせながらイッた。そして小波は大量の精液を注ぎ込んだ。

はぁはぁはぁはぁ

お互い疲れ切っていた。しかし今日は1回で終わるわけもない。
「まだまだいけるよね?」
「あぁ」
次は騎乗位のようだ。芙喜子は尋常じゃない腰の振り方をして小波を何回もイカせた。もちろん芙喜子も何度もイッた。そしてその後は立ちバックで小波は思う存分突いた。
「もうダメ…ギブアップ」
芙喜子がそう言ったので今夜はここで終わることにした。2人とももう腰が砕けてもおかしくないほどだった。

少し休んだ頃に芙喜子は聞いた
「ねえ?あんたどうやって帰って来たの?」
「あぁ!あの後排水溝を見つけてそこからなんとか、抜け道を見つけたんだ。ってかそれにしても芙喜子の泣き顔可愛いかったぞ。やっぱ女の子なんだな」
「⁉///あんたなんか嫌い‼」
(ハッピーエンドもたまにはありかな)
(やっぱ芙喜子本当に可愛いよ)

これからも2人で過ごして行くのであろう。
771名無しさん@ピンキー:2012/12/10(月) 21:25:12.28 ID:srObACiO
以上です。
2、3回目のsage忘れすいません
とりあえずフッキーのデレを妄想して書きたくなったので書かしていただきました。
772名無しさん@ピンキー:2012/12/10(月) 23:28:30.50 ID:Z4z3P7HY

フッキーのエロは物凄く久しぶりだな
773名無しさん@ピンキー:2012/12/10(月) 23:45:43.08 ID:5oG5kg7n
乙。
バカな俺もフッキーネタ書いてたのに被っただと!?ええい、書き直しだ!
774名無しさん@ピンキー:2012/12/10(月) 23:58:03.98 ID:jYcF0rqG
GJ
775名無しさん@ピンキー:2012/12/11(火) 00:14:31.34 ID:clZ04HCb
>>771
乙乙!

>>773
キャラ被りなんて気にせず書いてもいいんですぜ
776名無しさん@ピンキー:2012/12/11(火) 00:16:03.07 ID:XNRWVx/s
>>771
GJ! 
フッキー可愛いよフッキー
777名無しさん@ピンキー:2012/12/11(火) 00:23:14.51 ID:LQJ/yn2w
>>771


>>773
何を言ってるんだキミの手でフッキー祭りを起こせばいいじゃないか!
778名無しさん@ピンキー:2012/12/11(火) 22:25:51.47 ID:uMOTRt4O
久しぶりにこのスレ見たらハーシバル×ナツミというニッチ&俺得があって歓喜
もっと早く覗きに来るべきだった
779名無しさん@ピンキー:2012/12/11(火) 22:34:50.80 ID:eCdjCOB+
メジャーかと思っていたが、ニッチなのか?
主人公以外の男性と彼女候補のカップルは総じて人気が高い印象がある
780名無しさん@ピンキー:2012/12/11(火) 23:16:58.58 ID:ZpEFawfO
>>779 希少かつ良作ぞろいだからね〜
781名無しさん@ピンキー:2012/12/12(水) 00:16:14.45 ID:qn4HJmhs
メジャー所
・大鉄と幸恵さん
・羽柴と夏海
・ブラッドとヘルガ(9裏)
・御影君と八坂ちゃん
・天道と若菜
・ハーシバルとナツミ(13裏)
・マコトとハイバラ(13裏)

ああそんなのもあったね
・水木と愛ちゃん
・イサムと美咲
・不具里とめぐみ(5裏)
・有田と小晴
・湯田とまゆみ
・無田とさくら
・ボブとアンナ(9裏)

佐藤氏ね
・佐藤とユキちゃん

キマシタワー
ナオサラ姉妹

裏サクセスの記憶がかなり曖昧だけどこんなところかね
春香ちゃんと東先輩、ユウキと千羽矢みたいなのもあるけど、どう扱って良いかわからん
亀田も一応智美と付き合ったことはあるが…
782名無しさん@ピンキー:2012/12/12(水) 00:29:14.40 ID:cK5O0d02
>>781
優輝と千羽矢って13主が千羽矢以外と結ばれた時によく引っ付いてるけど正直しっくりこないんだよな。
千羽矢が13主に対して13主以外眼中にないぐらい一途だったのもあるし、13主が関わらないと手術は受けてないだろうから多分死んでしまうからなんだろうな・・・
783名無しさん@ピンキー:2012/12/12(水) 00:36:26.96 ID:2JiYuSH7
春香ちゃんと東先輩はカップルでも全然ありだなー
784名無しさん@ピンキー:2012/12/12(水) 02:17:38.52 ID:tVuv/X9O
>>781 水木と愛ちゃんはメジャーなほうだろ(トラウマ的な意味で)
785名無しさん@ピンキー:2012/12/12(水) 22:04:52.34 ID:iXt9H1uM
春香ちゃんと東先輩はおにあいだとおもうのにいままでないのが不思議        ところで表は7.9.にかわいいひとがおおいとおもう   裏なら11 13みんなの意見を教えて
786名無しさん@ピンキー:2012/12/12(水) 23:50:15.60 ID:qn4HJmhs
十八歳未満はヴァルハラに連れてかれるぞ
787名無しさん@ピンキー:2012/12/13(木) 00:05:09.26 ID:Kq7ZP3xI
菱村は本来ユイと付き合うはずだったのに神隠しのせいでめちゃくちゃになった
可哀そうに、リア充から一転キチガイになってしまった上に最後消されたからな
788名無しさん@ピンキー:2012/12/13(木) 00:11:55.03 ID:ZsVQuDZy
>>779
主人公×夏海よかメジャーだよな……
主人公×夏海の方が好きだから肩身が狭いぜ
公式でもそっちばっかイベントあって切ない
789名無しさん@ピンキー:2012/12/13(木) 10:25:31.44 ID:PX09BvdR
球速下げたくないから武美爆発エンドばっかりだったわ・・・
790名無しさん@ピンキー:2012/12/13(木) 12:58:29.30 ID:pU7p5KxO
ダッ主は瑠理香が正妻しすぎてて
791名無しさん@ピンキー:2012/12/13(木) 19:56:58.94 ID:Cazo0xjS
ダッシュならそらも好きだな
792名無しさん@ピンキー:2012/12/13(木) 21:22:02.26 ID:SRViESIT
13主「別に実の妹でも問題ないだろ。気付かなかったふりしちまえば。」
793名無しさん@ピンキー:2012/12/13(木) 21:28:38.97 ID:L0ZSBLJG
さすが実のお孫さんとセクロスした男の言うことは違いますわ
794名無しさん@ピンキー:2012/12/13(木) 22:23:28.97 ID:xn7HxlIb
最近リョナに目覚めた
武美に異種姦したり真央をボッコボコにしたりしたい
795名無しさん@ピンキー:2012/12/13(木) 22:26:35.41 ID:Ps9bN+J/
優輝×千羽矢はあり得ないと思うのは俺だけなのかな?
796名無しさん@ピンキー:2012/12/13(木) 22:29:18.67 ID:M2YLvc87
他キャラ×彼女候補は昔から続くある意味でパワポケの伝統かもね
・水木と愛ちゃん
・イサムと美咲
・不具里とめぐみ(5裏)
・有田と小晴
このカプがかなり印象的だったからな
むしろこっちのほうが頭に浮かびやすい

え?湯田とまゆみ?
湯田はさゆりちゃん人形があるから別にいいだろjk
まゆみはうちの娘(カッ
797名無しさん@ピンキー:2012/12/13(木) 22:35:53.24 ID:SRViESIT
>>795
ひとそれぞれじゃねーの?としか言いようが無いわな
SSスレなんだからあり得ない、なんていえるわけもないし
ユウキが好きなのでユウキの恋を応援したい、って人もいるだろうし

>>796
めぐみと店長…
いやなんでもない
あんなものはなかった
798名無しさん@ピンキー:2012/12/13(木) 22:53:07.00 ID:Ps9bN+J/
>>797
まあ確かに人それぞれだよね。
優輝は千羽矢に軽くあしらわれてこそ優輝だと思うんだよね。そこが魅力なんだよ。
799名無しさん@ピンキー:2012/12/14(金) 00:18:00.79 ID:BztfgIZ5
主人公が関与しない恋愛で一番人気はやっぱり御影×透なんだろうかね
めぐみは攻略難しいのにNTRとか自殺とかにホイホイ進んじゃうので正直あまり良い印象が…
800名無しさん@ピンキー:2012/12/14(金) 02:46:48.90 ID:EOlN5Mvo
>>798
確かに十三主が千羽矢とデートしているのを尾行して、ラブラブぶりを見せつけられて悔しがるのがオニイだよな。
801名無しさん@ピンキー:2012/12/14(金) 23:41:22.53 ID:qKxvS9TC
ハルカちゃーん
802名無しさん@ピンキー:2012/12/15(土) 14:25:16.07 ID:BhfAamHd
瑠璃花と漣で投下します
803名無しさん@ピンキー:2012/12/15(土) 14:26:34.08 ID:BhfAamHd
『夏期合宿特別編』


「この夏はもうしばらく練習ないんですよね?」
「まぁね。合宿とか色々あったから少し休みたいところだね。」
「そう、ですか…」
「…どうかしたか?」
夏休み、大学野球のオフの日である。
ソファでくつろぎながら、ユニフォームのほつれを繕っている瑠璃花に語りかける小波。
自分の家でも無いのに家なのに我が物で振る舞っているが、高校に入ってからの彼らはいつもこんな感じなので気にする者はいない。
「えーと、あなたもお疲れのようですし…今週末、海でも行きま…ってちょっと!?」
「行く行く!絶対行く!」
小波はいきなり裁縫中で針を握る瑠璃花に飛びついた。あまりの勢いに瑠璃花がたじろぐ。
「危ないですって!」
「ご、ごめん…うれしすぎてちょっと…瑠璃花と二人で海かぁ!」
夢心地な気分に浸る小波。なんとも間の抜けた顔になっているが、そこに彼女の割り込みが入る。
「…何か勘違いしてません?」
「え?」
彼女にしては珍しいジト目でキョトンとしている小波を睨む。
「誰も二人っきりなんて言ってませんよ。」
「ええっ?他に誰が来るんだよ!」
「大学の先輩です。と言ってももう卒業して社会人になってますが。あとその人の恋人も来ますよ。」
「つまりダブルデートかぁ…」
「デ、デートってあなた…い、いやまぁそういうことなんですけど…」
定番の『勘違いしないでください!』が飛び出しそうになったが、グッと堪える。
こんな申し出をしていて時点ででそんなことを恥じらう意味は皆無だ。
「…そうかぁ。それにしても瑠璃花からお誘いかぁ…俺も情けないなぁ。女のほうからこういうことを言わせちゃ。」
「だ、だから勘違いしないでください!これは私が欲しているわけではなく、ただあなたのためを思って…」
堪えた意味はあまりなかったようだ。


そんなこんなで当日である。
「こんにちはー。久しぶりだね。瑠璃花ちゃん。あ、私、浅井漣といいます。」
「こちらこそ、先輩。ほら、小波、こっち来てください。」
「どうも。瑠璃花の連れの小波です。」
「あぁ、例の瑠璃花ちゃんの恋人の…」
「せ、先輩なに言ってるんですか!」
「今更それを否定するのかお前は。」
「あっ、いえ、そういう意味ではなく…」
「ふふっ、仲良いんだねぇ」
落ち着いた内容でこそないが、慣れた様子で瑠璃花と話すこの女性。
高身長に綺麗な黒髪、それが栄える整った顔立ち。
先ほど自己紹介してくれたように、実に楽しそうに瑠璃花をからかっているこの女性こそが、ちょくちょく話に聞く浅井漣先輩らしい。

「いやぁ瑠璃花ちゃんも変わらないよね。二人っきりだと恥ずかしいって理由で海でダブルデートなんて…」
「そ、それは言わない約束じゃないですかぁ!!」
(そんなことだろうとは思ってたけどね)
なんとも騒がしい様子だが、久しぶりの再会と言うこともあって話の種には困らない様子。
「はは、漣も楽しそうだなぁ。」
そんな彼女を見つめる男性が一人、荷物を運んでいた。
おそらくこの人が先輩の恋人なのだろう。
一際目を引く彼女と違って、見た感じ良くも悪くも普通の人だ。間違っても世界を救ったとか大層なことはしてなさそうな感じの。
804名無しさん@ピンキー:2012/12/15(土) 14:28:30.75 ID:BhfAamHd
「どうも小波です。」
「あ、暮波っていいます。えーと漣から聞いたんだけどあのガンバーズ出身で、甲子園にも出てたっていう…」
「あぁご存じですか。有名なんだなぁガンバーズって。」
「君たちの世代から有名になったんだよ。俺、一応母校で野球部のコーチやってるんだけどね。」
「へぇ…ってことは経験者ですか。」
「うん。大して上手くは無かったけど、君みたいに大学時代は野球頑張ってたよ。まぁ…」
野球という共通の話題から急に話を弾ませる二人。
初対面ではありながら、女性陣同様、上手くやっていけそうな感じだ。
確かに、『彼』とは上手くいけた感じだったのだが…


「相変わらず瑠璃花ちゃん料理上手だよねー。四人分キッチリ用意してくれて。」
「…それはどうも。」
「小波君も幸せ者だね!」
「あ…はい。…そう、ですね。ま、まぁそんなこと言ったら暮波さんも…」
ギロリ
「あ、何でも無いです。」
昼ご飯時、遠目で見れば二組のカップルが仲良く手製の弁当を囲んでいるように見える。決して間違っているわけではないのだが。
「…?どう言う意味なんですかね。」
「い、いや…そりゃあ、漣みたいな彼女がいれば幸せだよね、ってことだよ。うん、俺は幸せだよ。」
「ふふっ、ありがとうございます!暮波さん!」

無邪気にはしゃぎながら弁当をつつく漣。
そんな彼女とは対照的に不穏な空気を発する男女二人、空気を読む男一人。
「本っ当に幸せですよね。こんなスタイルの良い先輩を捕まえられた暮波さんと来たら。」
ツン率オーバーリミットの瑠璃花が恐ろしく刺々しい物言いを口から放つ。
別に悪口を言われてるわけでも無いのにビクリと震える暮波。当の小波に至っては完全に顔を背けてしまっている。
(なんでこうなるの…)
原因を理解しながらも思わず自問する小波。
(いや俺が悪いんですけどね…)


時は遡り、海水浴場に来て間もない頃。瑠璃花は更衣室にいた。
「だ、大丈夫ですかね…こんな水着で…」
思い切って購入した今日のための水着。ワンピースタイプではあるが、露出度は中々のもの。
恥ずかしいことこの上ないが、喜んでくれるだろうか、という一心で手に入れた一品。
発育の程は自信の無い彼女だったが、この手のことに関しては十分気を払っているのだ。
「なんて言ってくれるかなぁ、小波。」
恥じらいと期待の同居した笑みを浮かべる。
彼女は気付かないが、恐らくその可愛らしいはにかみを見せるだけで彼は喜んでくれるだろう。
着替えた分をたたんでいると、後方から声が響く。
「あ、瑠璃花ちゃん。まだ着替えてたんだ。受付のチェック入れておいたよ。」
「あぁ、わざわざありがとうございます。せんぱ…」
くるりと振り返って彼女の姿を目に入れた瞬間、瑠璃花の時が止まった。
口をぽかんと開き、その場に立ち尽くしていた。
「どうかしたの?」

これはあんまりだ。

元々スタイルのいい人だとは思っていたから、すらりとした足、引き締まったお尻、それらは予想していた。
まだ瑠璃花も張り合える部分ではあった。
だがここまで圧倒的な戦力差を見せつけられるとは思っていなかった。
スレンダーなモデルタイプと思いきや、実は着痩せでしたとはあまりにも卑怯すぎる。
805名無しさん@ピンキー:2012/12/15(土) 14:29:38.35 ID:BhfAamHd
「なんですか?」
「えっ?」
「あ、い、いえこっちのはなしです」
『なんですかその危険なおっぱいは。』そこまで言いかけた。危なかった。
やや小さめの白いビキニからはち切れんばかりに膨らむ魅力的な乳房。
今のところ何不自由なく生活している瑠璃花がもっとも欲しているそれだった。
「可愛い水着だね。」
「どう…も。」
屈託の無いにこやかな笑顔。純粋に自分を褒めているのだろう。
のど元まで登る『どうせ胸も可愛いサイズですから』という不届きな心の声を押さえ込む。
ちなみに瑠璃花のそれは完全なる絶壁というわけではない。それを考慮してもこの戦力差は大きい。
「じゃ、暮波さんが待ってるから先に行ってるね!」
「…はい」
緊張で高揚していた気持ちはどこへやら、すっかり気落ちしてしまった瑠璃花。
「人選ミスでしたね…」
他の人と身体を比べようというつもりはなかった。
というかこの胸囲でそんな自信があるはずもないが、それでも自分なりに小波の気を惹きたい、それくらいの気持ちはあった。
しかしこれでは…自分のために本来の趣味を我慢してくれている彼には…

「ミタラダメダミタラダメダミタラダメダ…」
「小波君どうしたの?ブツブツ言って」
「えっ!?いえ!な、なんでもないです!漣先輩!」
「ふーん。早く瑠璃花ちゃんの所に行ってあげてね。」
「やっぱりダメでしたか…」
「うわっ!瑠璃花!?いつの間に!」
「…驚きすぎじゃないですか?」
「な、なんでもないよ!なんでも!」
恐ろしくギクシャクしたやり取り。
二人とも同じような予想をしていたが、極めてよろしくない展開を迎えてしまった。
「…?」
一方の漣は状況が理解できず首をかしげている。いったいなにがあったというのだろうか。
「えーと…先に行ってるね?」
自分には大して関係あるまい、もしくは気のせいだろう、と暮波の元に向かった。
己が決定的な原因とは知らずに。
「その…じゃ、じゃあ、俺達も暮波さんと合流しようか!」
「…あのぅ」
「は、はい!?」
「…いえ、なんでもないです。」

小波の名誉のために言っておくと彼は瑠璃花のことをそっちのけにして、他人の彼女の巨乳にデレデレになっていたなどと言うことはしていなかった。
「ミタラダメダミタラダメダ…」
何気ないふりを装いながら(できてない)なんとか目に毒なそれを意識の外に追いやろうとしていた。
他の多くの男性が彼女に見とれ、隣にいる恋人に侮蔑の眼差しで睨まれていた事を考えれば上出来といえる。
それでいてちゃんと本来の目的である瑠璃花との海遊びをしっかり楽しんでいた。
…どこかぎこちないものの。

「あのー、瑠璃花…?」
「…なにか?」
「えーと、ひょっとしたら、ひょっとしたらなんだけど…」
「まどろっこしいから早く言ってください。」
「ご、ごめん…その、怒ってたりする?」
「別にそんなことはありませんよ。特に小波が何かしたわけではありませんし。」
「そ、そうか。」
「せっかく水着頑張って用意したのに、先輩ばっかり気にして全く気付いてもらえないとか、全然そんなことで怒ったりしませんから。」
「げ…」
「あ、そろそろお昼ですね。お二人を呼んできてください。お弁当出しますので…ってもう来てるみたいですね。」
806名無しさん@ピンキー:2012/12/15(土) 14:34:56.40 ID:BhfAamHd
くるりと振り返れば彼女の言うとおり、仲良さ気に腕を組んでいる二人がいた。
「瑠璃花ちゃんお弁当作ってくれたんだっけ?それって…」
「もちろん全員分ですよ。というか私が全員分作るって言いましたしね。」
「ありがとねー。残念だけど瑠璃花ちゃんのほうが料理上手だもんねー。」
キャッキャッとはしゃぐ漣が動く度にそれが揺れるので小波は目をそらす。
腕を組んでいる暮波のほうはどこか惚けた顔をしていた。
『腕を組んでいる』と言うことを考えれば無理も無いが。あれがぶつかっていると考えれば。
どことなくぎこちない半日を過ごしたこちらに比べ、実に楽しそうな笑顔を浮かべているこの二人。
今日という今日を満喫できているのだろう。なんとも幸せそうだ。

「いいなぁ。」

仲睦まじく過ごしている彼らがうらやましい、それだけの話で、下心など微塵も無かった。
だがこの状況下でそんな独り言を漏らせば、どう取られるかくらい誰にでもわかる。
(しまった…)
その言葉を口にした直後に後悔した。
「そうですか…うらやましいですか…残念でしたね……!」
その小さいながらもドスのきいた声の方向にすぐさま目をやれば
彼女は視線を落とし軽く俯いていた。握りしめた拳がプルプルと震えている。
どうにかして平静を保とうとしているようだが、隠しきれない怒りがオーラとなって殺意の波動のごとく放たれている。
「あ、あぁー、じゃ、じゃあ昼ご飯にしよう!うん、そうしようそうしよう!」
その覇気を感じ取った暮波がそっと助け船を出す。流石にこの状況の空気くらいは読める。
自分の立場を彼に当てはめればこれほど恐ろしいものは無い。
「?」
知らぬは最大の要因となっている漣だけだった。


…そして現在に至る。
「南雲さんごちそうさま。じゃ、じゃあ俺達はちょっとあっちに行ってくるから!お二人でごゆっくり…」
「暮波さん、どこいくんです?…あぁそういうことですか!」
逃げるようにしてその場を離れようとする暮波、何やら一人で合点して彼についていく漣。
何の当てがあるかわからないが、彼らはどこかへ消え、後に二人残されてしまった。
この状況で二人っきりになるというのは少し、いや非常にやりづらい。
といっても彼もこんな犬も食わない喧嘩を避けたくなるのは当然なので文句も言えない。
なんとしてでも彼女のご機嫌を取らねばならない。

「る、瑠璃花…」
「なんですか!」
荒げた声でぴしゃりと威圧する。ここまで怒りを見せる彼女は久しぶりだった。
「そ、その…おれが悪かっ…」
「別に怒ってませんから!今は少し話しかけて欲しくないだけです!!」
「いや、あの、ほんとゴメン。」
「謝る必要なんてありませんから!全然怒ってません!全っっ然怒ってません!!」
これが怒っていないというなら何が怒っているというのか。それほどの憤怒を高らかな声で小波に叩き付ける。
すっかり周囲の目線を独り占めにしていた。悪い意味で。
「はぁ、はぁ……っ…」
そこまで叫んで瑠璃花は何かに気付いたかのように目つきを変えた。
そして膝を抱えて急に座り込んでしまった。
「お、おい?」
「一人に…一人にしてください…」
「…うん。」
807名無しさん@ピンキー:2012/12/15(土) 14:36:14.12 ID:BhfAamHd
「どうしようかなぁ…」
当てもなく砂浜を歩き続ける小波。その足取りは重い。
周りを見渡してみれば結構な数のカップル、親子連れ、友人達が戯れている。
どこで差がついたか。慢心、環きょ(ry)
「まぁ俺が漣さんに鼻の下伸ばしてたのが悪いんだけどさ。」
生来の趣味と最愛の彼女が完全に一致してないのは仕方ないし
だからといって彼女に不満などあるはずもない。むしろ自分には勿体ないくらいの存在だ。
それでもたゆんたゆんと揺れるあれを意識してしまうのは別の話。
…と言いたいところだが、もう少し彼女の気持ちを汲むべきだった。あれでは怒鳴られても文句が言えない。

「…ってここどこだよ。」
考え事をしながら延々と歩き続けるうちに、随分ひと気のある場所から遠ざかってしまった。
目の前の海岸は大小様々な岩で形成されており、身の危険こそ感じはしないが
海水浴場、というよりは海女さんの仕事場の様な場所だった。
適当な岩場に腰掛け、大きなため息をつく小波。
「ゴメンな…瑠璃花。」
ここまで哀愁漂う背中を見せる大学生は中々いないのでは無いだろうか。
少し心を落ち着かせよう。波音のみが響くこの場所は最適な所だった。

「くぅ…」
が、その静けさは何者かのうめき声によって破られた。
(…誰かいるのか?)
明らかに普通の声ではなかった。恐らく声だろう、という程度の認識だった。
声だけというわけでも無く、波の音の中にそれとはちがう水音のようなものが混じっている。
音が聞こえた方向へ息を殺して近づく。
「…っ……」
くぐもった声がまた聞こえた。ここまで近づくと明らかな人の気配を感じる。こんな所で一体何をしているのだろうか。
「れ、漣…」
(え…?)
予想だにしない言葉が耳に入る。驚く間もなく岩陰に当事者の姿が見えてきた。

「じゅぽっ、じゅぽっ、じゅぽっ、んんぅ…ふぅ…危ない危ない。出ちゃいそうでしたね。」
膝を付きながら、喉奥まで駆使した巧みなフェラチオを中断し先端を指先でいじめている漣。
彼女の口淫に翻弄され、岩に寄りかかるようにして立っている暮波の姿がそこにあったた。
「まずいって…こんなところで…」
「だって私を連れ出したのは暮波さんですよ?」
「そ、そういう意味で連れ出したんじゃ…うっ、ちょっと…」
「その割には始める前からギンギンでしたけどねー。」
クスクスと笑みを浮かべながらそれを握りしめた手を上下させる。顔をしかめる暮波を実に楽しそうに責める。
「私の水着姿で興奮しちゃいました?」
「そりゃ、もちろん…」

(いやだから見たらダメだっての!)
周囲を確認する小波。こんな所で行為に及ぶのはアウトだが、それをまじまじと見つめているのはもっとアウトだ。
それ以前に自分には生涯を誓う(予定の)女性がいるというのに、他の女性のまぐわいを見てどうするというのだ。
…が、そんな冷静に理屈通りに動けるはずも無く、どうしてもそちらに目をやってしまう。
神様曰く『これも生き物のサガか。』
808名無しさん@ピンキー:2012/12/15(土) 14:39:19.47 ID:BhfAamHd
「こっちはどうですかぁ?」
「いいっ…よ、漣…」
再び目をやると漣はその豊かな胸でいきり立つ肉棒を包み込んでいた。
「っ…そ、そろそろ…」
「ふふ、ぴくぴくしてきましたよ?」
見るからに柔らかな乳房から赤黒い亀頭が出入りしている。そして時折そこに舌が伸びる度に暮波の口から情けない声が漏れる。
「いいんですよ。このままかけちゃって。…もう我慢なんて出来なさそうですが。」
挑発的な笑みを浮かべた漣は、今まで以上の激しさでイチモツをしごき上げる。
グロテスクな肉棒が美しい巨乳に良いようにされている様はあまりにも扇情的で
その光景だけでも中学生だったら一生もののオカズにしているだろう。
それをやられている本人は堪ったものでは無い。

「も、もう…れ、漣!?う、うぁっ!」
最後の最後で漣が先端を口で咥え、暮波の精を口内で受け止めた。
そのままじゅるじゅると吸い上げ、全部を搾り取らんと暮波を最後まで責め立てる。
幸せな攻撃を受けた暮波は情けない顔で腰を前に突き出し、漣のされるがままに精を放たされていた。
「んむ…んん………ごちそうさまです。」
「が、がっつきすぎだよ…」
「そうですか?…まだ出来ますよね?」
なんとも貪欲なことに、彼女はまだ暮波から搾り上げようとしているらしい。
岩場に寄りかかる彼に抱きつくようにして…

「これ以上はマズイ…」
なるべく人目につかないように彼らの情交の場を離れようとする小波。
なぜ人目につかないようにするかは言うまでも無い。海パン一張でいきり立ったそれを隠す術は無いのだ。
妙に身体を前のめりにしたおぼつかない足取りだが、彼の目的地とその目的は決まっていた。
「瑠璃花…」


「最悪な女ですね、私。」
瑠璃花はずっと膝を抱えていた。時折深いため息をつき、膝に突っ伏していた。
自己嫌悪ここに極まれりである。
別に小波は自分をそっちのけに先輩に目移りしていたわけではない。むしろ目移りしないように頑張っていた。
「自分に魅力がないだけなのに…」
ちゃんと自分と一緒にいてくれたというのにあの仕打ち。あまりにも理不尽極まりない。
自分で自分を殴りたくなる。
(どうやって、謝りましょう…)
ここで素直にごめんなさいと言えれば楽なのだが
自分がそんなことのできる素直な人間では無いことは自分が一番よくわかっている。
「?」
本日何度目ともわからない深いため息をついた瞬間、後ろから肩を叩かれた。
先ほど追い払ったナンパ男が戻ってきたのかと恐る恐る振り返ってみると
彼女が今一番会いたくて、それでいて一番会いたくない男がそこにいた。

「こ、小波…!?」
突然の遭遇に慌てふためき、後ろに倒れそうになる身体をなんとか支える瑠璃花。
心の準備どころか会おうという意思すら曖昧だったというのに。
「ちょっと来てくれ」
「えっ?ちょ、ちょっと…」
小波は座り込んでいる彼女の片腕を痛いくらいの力で持ち上げ、そのまま彼女を引っ張って行く。
その腕の引きの強さからは尋常では無いものを感じる。
(やっぱり、怒ってるんでしょうか…)
不安と諦めにも似た感情を胸に秘める。
怒られるというなら仕方ない。そのくらいの報いは受けよう。
どうせこの身は彼の物。今の自分がいるのは彼のおかげなのだ。
彼にどうされても文句を言える立場では無い。
過去の貸し借りを抜きにしたとしても彼にはこの身を捧げても構わないほどの想いがあるではないか。
809名無しさん@ピンキー:2012/12/15(土) 14:41:16.92 ID:BhfAamHd
自分なりの覚悟を決めた瑠璃花はそそくさと彼の背を追っていく。
(でも、せめて、嫌いには…ならないでください)


「ど、どういうことなんです!?」
「シーッ、静かに!誰か来るかもしれない!」
小さな声で瑠璃花に強く話す小波。それに応じて声のボリュームを下げる瑠璃花だが、黙っていられるわけもない。
「なんでこんなところに!?」
「男が向こうに行ったら確実にアウトだけど逆ならまだマシなんだよ。」
「どっちみちアウトですっ!」
彼女は男子トイレに連れ込まれてしまっていたのだ。
どんな仕打ちも耐えようと覚悟を決めていた彼女だったが、こればっかりは予想できずうろたえるばかり。

「な、何をするんですか…?」
「単刀直入に言うと瑠璃花を抱きたい。いや抱く。」
「はぁ!?」
恐る恐る問うてみればさらにわけのわからない返答が来た。
まぁ目的さえわかればなぜここに来たのかという理由はわかるが、なぜそのように目的を定めたのかさっぱりわからない。
更に問うてみようとした瑠璃花だったが、それは叶わなかった。

「…んぅ……っ…」
唇が完全に塞がれた。目を見開く瑠璃花の口の中にぬるりと舌をねじ込まれる。
そのまま舌を彼女のそれに這いよらせ、顔を押さえるように固定し、逃げ道を塞いだ所で舌と舌を絡ませる。
「むぅ………んっ…」
暴れられるかと思いきや、彼女が抵抗を見せることは無く、されるがままに彼を受け入れる。
お互いの顔が赤く染まってきた頃には彼女からも舌を絡ませていた。
のぼせるような興奮と身を燃やすような愛が合わさり、彼女の身体から力が抜け始めた頃、ようやく接吻が中断される。

「ぁ…」
物足りなさそうな吐息を漏らす瑠璃花の顔はなんとも切なく艶やかで、一人の女の顔になっていた。
「瑠璃花…」
優しく、なおかつ強く彼女を抱きしめる。一枚の濡れた布越しに触れ合う肌と肌からお互いの温もりを分かち合う。
「急になんなんですか…」
「すぐに確かめたくて。」
「な、何を?」
「俺にとっては瑠璃花が一番なんだ、ってこと。こうやってやるのが一番手っ取り早かったから。」
「そ、そんなこと…あぁっ!」
「声を小さく。」
水着の中に手を突っ込みそのまま小ぶりな胸の突起を掴む。
恥じらっている間のいきなりの責めに甘い悲鳴を上げる瑠璃花。彼の忠告を受けなんとか声を抑えた。
全体をやんわりと愛でるように揉み、存分にその感触とぴくぴくとした彼女の反応を楽しむ小波。
810名無しさん@ピンキー:2012/12/15(土) 14:43:34.39 ID:BhfAamHd
「んっ…んっ、んぅぅ!」
もう片方の手で水着をずらし、露わになった秘所に指を突っ込む。
指を高速で出し入れするたびにぬちゃぬちゃとした水音が響き渉る。
彼女の肉豆をつまみ上げたり、2本指を開閉させたりと
秘所からビリビリと伝わる快楽に彼女はくぐもった嬌声を上げ、腰を落としそうになるのをなんとか堪える。
「んぅ…ふぅ……」
「ごめん、早速だけど」
「ま、まってくださ…」
上下の責めが一時中断し、一息つこうとした瑠璃花だったが、そんな暇が無いということを理解する前に次の行動が始まっていた。

「―――――ッ!!」
彼によって後ろ向きに壁に手を付かされ、ずらされた水着の隙間から一気に貫かれた。
あと少しで飛び出かける艶やかな叫びを何とか喉奥に堪える。
指とは段違いの大きさのそれが膣壁を抉り、身がとろけそうなほどの快楽が走る。

「…くぅっ!」
「んーっ!んっ!んんぅぅ!」
ばしんばしんと大きな打撃音が響き渉る。
小波は湿った水着に包まれた彼女のお尻に劣情をそのままたたき込み、お互いに快楽を共有しようとする。
押さえきれない甘い吐息が、閉じたはずの口から漏れる。
「…うぅ…っ…!」
窮屈な内部が肉棒を締め上げ、小波にも余裕など無かった。
拒むように狭まっている肉壁に押し入れる快楽、カリ首を媚肉のヒダに擦りつける快感が腰の速度を加速させる。
喉奥からの嬌声をなんとかくぐもらせ、必死に耐える瑠璃花のいじらしい様。
かつてない背徳感が彼の背中を後押しした。
「んぅぅぅ!んっ、んんぁああっっ!ちょ、ちょっと、まって、くださ、あぁぁああ!」
快楽に堪えきらず、高らかな声を上げてしまう。
それにかまわず小波はその狭い膣の感触を存分に楽しもうと、ずんずんと腰を奮い立てた。
「やめぇ、やめっ!んはぁあっ!いったん、とめて、いっ、イっちゃ、んぁああああああ!」
それで堰が切れてしまったのか、快楽に飲まれ、絶頂を迎える瑠璃花。
整った顔はだらしなく歪み、一際大きな嬌声が無人のトイレに響き渉る。
「んうううっ、ああぁぁぁあああ!だめだめえぇ!!イッて、イッてるからぁ!やめてぇええ!」
絶頂間際の小波も押さえようがなく、ギチギチと締め付けるそこを全力で突き続ける。
敏感になっているところに一際激しい追撃。
そのまま倒れかける瑠璃花だったが腰をガッツリと掴んでいる小波にそれすらもゆるされず、過剰とも言える快楽をたたき込まれてしまう。
それに合わせるように反応する媚肉がきゅうきゅうと締め上げた瞬間
小波は腰を彼女に思いっきり押し当て、内部に昂ぶった欲望を解放した
「うぅっ…ふぅ……」
非常に満足げな小波。それとは対照的に彼に抱えられている瑠璃花は口をぱくぱくとさせ、身体を痙攣させていた。
「やばい…またやりすぎた。」
811名無しさん@ピンキー:2012/12/15(土) 14:45:17.59 ID:BhfAamHd
「大体あなたは昔から恥ずかしげもなく…」
「いや、その、ほんとごめんなさい。」
かれこれ30分は説教が続いている。
ビーチに来てまでやるほどの物か、と思うかもしれないが実のところお互いそんなに悪い気はしていない。
「そうですよ中学三年のころのはじめてのあれも…」
「ごめん、その件に関しては何度も深く反省しております。」
怒る瑠璃花に謝る小波。
険悪さなど微塵も無いいつも通りの二人なのだ。
「とにかく、次このようなことがあった場合は!」
「ば、場合は?」
「…………また怒ります。」
やっぱりどうあってもこの人のことを嫌いになれない。
それを思い知らされる瑠璃花。
「善処します。」
小波も同じだった。






「もう4時になるのに帰ってこない…先輩達、大丈夫ですかね。」
「大丈夫かなぁ、暮波さん…」
「え?なんで暮波さんだけ?」
「そりゃまあ相手が漣先輩だと思えば…」
「?」
812名無しさん@ピンキー:2012/12/15(土) 14:48:19.80 ID:BhfAamHd
以上です
ツンデレと言ったら嫉妬、ということで先輩と絡ませてみたら漣の存在感でかすぎて修正量半端ないことに…
誤字脱字等あるかもしれませんがご了承ください
813名無しさん@ピンキー:2012/12/15(土) 15:43:50.89 ID:+fpnhExc
>>812
GJ!
814名無しさん@ピンキー:2012/12/15(土) 16:28:43.25 ID:zPL15ksv
>>812
GJ!
あの後の暮波と漣を書いてもいいのよ?)チラッ
815名無しさん@ピンキー:2012/12/15(土) 23:35:58.72 ID:3dHtSIBE
GJ!
816名無しさん@ピンキー:2012/12/16(日) 00:12:17.63 ID:uh8pMT6e
GJ!
やっぱり漣は淫乱キャラなのかwww
817名無しさん@ピンキー:2012/12/16(日) 12:46:14.31 ID:pb4z3fgW
GJ

漣ちゃんサイドの番外編も期待してるでやんす
818名無しさん@ピンキー:2012/12/16(日) 13:27:17.27 ID:2jevgaAe
しかし最近このスレ、スマホからの書き込みができなくなっちまったんだよな
819名無しさん@ピンキー:2012/12/16(日) 22:11:52.27 ID:Uav/LwzF
俺は武美が好きなんだが、准も好きなんだ
どうすりゃいいのかな?
820名無しさん@ピンキー:2012/12/16(日) 23:03:52.52 ID:zdgYBw5W
>>819
どっちも出して修羅場にしよう。
821名無しさん@ピンキー:2012/12/16(日) 23:55:55.86 ID:zdgYBw5W
書きたいのに千羽矢ものが書けない・・・
ノリが緑髪と同じレベルの難しさ。
822名無しさん@ピンキー:2012/12/17(月) 01:50:01.37 ID:VQeJjgv7
>>812
GJ!
もっと漣ちゃんを!
823名無しさん@ピンキー:2012/12/17(月) 07:37:33.89 ID:X2BLscc6
しかし漣ちゃんはいつから初々しい恋人キャラから淫乱キャラになっちゃったんだろうか?今のままでも問題ないけどw
824名無しさん@ピンキー:2012/12/17(月) 10:03:26.88 ID:JbD5S4lV
全彼女候補の中でもデレデレ度はトップクラスだからな
そりゃ夜も積極的になりそうだわ

それにしても何が悲しいかというとここまで瑠璃花がノータッチということだ
漣が人気なのはわかるけど
825名無しさん@ピンキー:2012/12/17(月) 11:39:10.11 ID:xo4jk5Kl
>>823
淫乱かどうかはともかく
主人公と出会って初めてそういう経験をして
主人公だけにそうなる ってイメージは個人的にある
好きな人にはとことんデレるみたいな
826名無しさん@ピンキー:2012/12/17(月) 12:05:55.93 ID:kAtBZH4L
瑠璃花かわいい
やきもちから素直になれなくて落ち込んじゃうところかわいい
827名無しさん@ピンキー:2012/12/17(月) 19:21:51.12 ID:9CTSvZte
>>天月母娘もクールキャラから次第にヤンデレキャラに変わっていってるからねぇ
828名無しさん@ピンキー:2012/12/17(月) 20:32:35.54 ID:5HNoaMsQ
石原慎太郎さんも問題指摘した女性専用車両を根絶しよう

日本維新の会の国政での活躍に期待
石原慎太郎さんが都知事時代に的確な問題提起をされていますので、皆さんも視聴しましょう。
http://www.youtube.com/watch?v=U04E6G2Cy8o&list=PLC6839F661C03104D

のべ40万人が視聴した女性専用車両の問題指摘番組
http://www.youtube.com/watch?v=eJulroCYvt0&list=PL2CBF5FE163F75C23
829名無しさん@ピンキー:2012/12/17(月) 20:48:35.10 ID:VQeJjgv7
>>824
ここまでデレデレも珍しいよな。
Goodルートの紫杏も結構デレデレだったね。
830名無しさん@ピンキー:2012/12/17(月) 20:56:06.21 ID:avjhnZ7F
浮気は3人までOKとかいうデレpっぷり
831名無しさん@ピンキー:2012/12/17(月) 21:16:11.72 ID:VQeJjgv7
>>830
2人までな。
二股発覚したらデレが全く見れない。
832名無しさん@ピンキー:2012/12/17(月) 21:57:01.39 ID:JbD5S4lV
漣なんかネット上でカオルと会話するだけで不機嫌になるからなww
833名無しさん@ピンキー:2012/12/17(月) 22:41:52.46 ID:X2BLscc6
十蔵「さやかはどんなクリスマスケーキが食べたいんだ?」
さやか「えーっと・・・お兄ちゃんの男体盛りが食べてみたいな。」
十蔵「ブーーーッ!」
834はるかだいすき:2012/12/18(火) 00:17:26.87 ID:zX+uI5rh
1リコ、ハルカ、まお(ブラック)のなかでだれがいいか選挙するのでおしえてください
また13うらならだれがいいですか?
835名無しさん@ピンキー:2012/12/18(火) 00:19:24.67 ID:GFz8sZa1
エロパロは18禁だから小学生は来るな
836名無しさん@ピンキー:2012/12/18(火) 00:36:06.65 ID:v5l2/81R
>>833
○お姉様からの体験談だろうな
837はるかだいすき:2012/12/18(火) 06:46:20.39 ID:zX+uI5rh
大学生ならセーフだよね?
838名無しさん@ピンキー:2012/12/18(火) 07:04:05.88 ID:XX2mdKEz
>>836 そんなお姉様がいるさやかの将来がいろんな意味で心配だw
839名無しさん@ピンキー:2012/12/18(火) 22:41:19.68 ID:N2uioskr
840名無しさん@ピンキー:2012/12/19(水) 19:43:05.12 ID:8VXp2D18
漣と紗矢香のインパクト強すぎてその間の桜華が若干地味になってしまってますねぇ
13が激戦区っていうのもあるんでしょうが
可愛いだけに勿体ない
841名無しさん@ピンキー:2012/12/19(水) 21:07:22.49 ID:27/RnKWH
そうかな?
842名無しさん@ピンキー:2012/12/19(水) 21:08:57.24 ID:2uA+EhUb
蓮とさやかは関係ないな
843名無しさん@ピンキー:2012/12/19(水) 21:55:08.68 ID:/tuzItJk
>>840
13は彼女にハズレがいないよね。
844名無しさん@ピンキー:2012/12/19(水) 22:43:27.90 ID:jYEGAVX6
確かにそうだな。
845名無しさん@ピンキー:2012/12/19(水) 23:21:32.27 ID:/tuzItJk
全体的な彼女のクオリティが高いのは個人的には7・10・13だと思う。
846名無しさん@ピンキー:2012/12/20(木) 00:53:16.36 ID:jyMGyYW7
9もいいキャラ揃ってるきがす
847名無しさん@ピンキー:2012/12/20(木) 00:57:09.93 ID:WU+o0TDw
9って武美と維織さん以外あんまり話題に上がんないよなぁ
ちよちゃんのバッドとかは有名だけど
848名無しさん@ピンキー:2012/12/20(木) 01:05:09.07 ID:8yH+hKq5
8も色々と印象強いキャラ多いと思う
849名無しさん@ピンキー:2012/12/20(木) 02:43:21.19 ID:Hj7ZES01
>>845
作品ごとのベスト彼女は春香・紫杏・千羽矢だね。
8は芙喜子、9は維織さんだな。
850名無しさん@ピンキー:2012/12/20(木) 06:14:59.07 ID:WU+o0TDw
一応言っておくけどそこらへんは人それぞれだからな?
わかってると思うけど
851名無しさん@ピンキー:2012/12/20(木) 06:55:27.84 ID:D+SMOZK1
9は未亡人ってのが強力だったが、よくかんがえたら未亡人は6ですでに出てるんだよな・・・
2に出てくる未亡人はカウントしてないぞ
852名無しさん@ピンキー:2012/12/20(木) 09:24:59.62 ID:4yxb0Zkq
あれは嫌な事件だったね……
853名無しさん@ピンキー:2012/12/20(木) 09:52:58.03 ID:XBtn+C69
9は准が攻略できたら最高だったんだけどなw
デレがもっと見たかった
14も普通に可愛いんだが、なんせ相手が小学生だから
854名無しさん@ピンキー:2012/12/20(木) 12:13:19.60 ID:ZpEADZAn
>>853
14の准はレッドルートを用意して欲しかったな
855名無しさん@ピンキー:2012/12/20(木) 13:14:17.59 ID:WQGaSOxe
コナミはあるキャラをそのゲームの主人公を差し置いて他の奴とくっつけられたカードゲームがあってだな
856名無しさん@ピンキー:2012/12/20(木) 21:10:19.37 ID:UMflbmwq
9は夏菜がいいな
DS以前なら6が個人的に好き
詩乃とあんまり語られない鈴音と
857名無しさん@ピンキー:2012/12/20(木) 21:35:03.91 ID:0E514b4h
鈴音は「あなたのことは忘れられません」のインパクトが強烈だな
858名無しさん@ピンキー:2012/12/20(木) 23:32:09.20 ID:6ZJlxzH3
好きなのが結構いるから決めにくいな…
859名無しさん@ピンキー:2012/12/21(金) 00:45:58.96 ID:+BganpIf
13は千羽矢、12は漣、10は五十鈴、9は武美、8は芙喜子だな。
860名無しさん@ピンキー:2012/12/21(金) 00:51:29.99 ID:bxeLO3/E
9は唯織さんが少し苦手だが他の彼女候補は皆好きだったな

DS以前だと総合だと4、キャラ単体だと恵理かな
泣きながら「ここにいるあなたが好き!」とかかなりツボ
小杉とやっちゃってるだろうから独占欲が完全に満たされないのがちょい難点だが
4は希美さんのグラ以外大体好きだった
唯と天本さんと葉月をひたすら追いかけてた
下手だし運無かったから唯以外はほとんどクリアできなかったけど
861名無しさん@ピンキー:2012/12/21(金) 01:10:53.16 ID:FEeVEpLJ
好きなキャラ語るのも良いけど
少しはSSのネタについても語ろうぜ
職人さんの助けになるかもしれんし
862名無しさん@ピンキー:2012/12/21(金) 01:16:04.76 ID:FEeVEpLJ
そんな偉そうなこと言ってる俺はあんまり出ないんですがね…
冴花の良作が連続投下されたおかげでちょっとお腹いっぱいな感じで
863名無しさん@ピンキー:2012/12/21(金) 21:36:01.55 ID:+BganpIf
病院からの脱走劇の末結ばれた千羽矢と十三主だったが、何も知らない優輝は今日も二人のデートをストーキングする。
そんな優輝に気付き、未だに諦めない優輝に嫌気がさした千羽矢は十三主とのセクロスを見せつけて諦めさせることを画策する。
という構想があったけど挫折した。
864名無しさん@ピンキー:2012/12/21(金) 21:39:14.97 ID:JuhV8z3I
なぜかそこで十三主とユウキのからみが見えてしまった俺はもうだめかもしれない

ホモネタだけではどうかと思うので武美4日間限定復活的な物を書いてみたいけど構想が固まらない
865名無しさん@ピンキー:2012/12/21(金) 21:50:10.34 ID:+BganpIf
>>864
願いの具現化であの世から帰ってくるとか?
866名無しさん@ピンキー:2012/12/21(金) 22:24:10.75 ID:JuhV8z3I
>>865
そんなの。いざ書いてみようとすると難しいね。職人さん尊敬するわ
867名無しさん@ピンキー:2012/12/22(土) 00:18:28.61 ID:ehzsKWbe
冴花派に負けないように千羽矢ネタが書きたい。でも書けない(泣)
誰か書いてくれ〜
868名無しさん@ピンキー:2012/12/22(土) 00:26:26.57 ID:6WhIPe8b
千早矢と言えばホラーエンドの「面影」
あの展開とアルバムこそパワポケの真骨頂であり集大成だと未だに思うわ
死亡ルート以上に虚しくなる後味の悪さがたまらん
869名無しさん@ピンキー:2012/12/22(土) 00:27:27.18 ID:6WhIPe8b
sageるの忘れてた。ごめんなさい
870名無しさん@ピンキー:2012/12/22(土) 22:20:28.62 ID:+95KbWit
だれか倉見で書いてー
871名無しさん@ピンキー:2012/12/22(土) 22:58:02.29 ID:0L8bNcGP
春香ちゃんといったら没収されたエロ本の行方が気になる
夜のために有効活用されたりするんだろうか
872名無しさん@ピンキー:2012/12/23(日) 01:34:10.76 ID:F16a4cUm
今日、准の誕生日だった…
873名無しさん@ピンキー:2012/12/23(日) 05:46:36.48 ID:xoz7Rfjp
ゆらり×准 監禁調教物です

SM・同性愛・陵辱ダメな人は、NGなり読み飛ばすなりスルーなりの対策をお願いします
次レスから開始します
874名無しさん@ピンキー:2012/12/23(日) 05:47:39.05 ID:xoz7Rfjp
私は絶対に生きないといけない。
――准様、おはようございます。
 生きて生きて、ここから出てやるんだ。
――と言っても、こうやって地下牢に閉じ込められている准様には時間の感覚などは既にないでしょうが。
 そして……復讐してやるんだ。
――さぁ、今日も私を楽しませてくださいよ?
 今、こうして私を見下しているかつての部下を。
――その前にご飯としましょうか。
 由良里を睨み付けながら、そう心に誓った。



「どうぞ、今日の朝ごはんですよ」
 そう言って、由良里は私の眼前に犬用の皿に盛られた料理を置く。
私は今、手を後ろに回された状態で手首に手錠を付けられている。ご丁寧にも足首も同じように手錠が。
手と足が、この通り拘束されているから立つこともままならない。そのため、地下牢の冷たい床に寝転がされているのが現状だ。

 この二つの手錠だけで充分だと思うのに、更に黒革の太い首輪までその手の好みなのかつけられた。
首輪にはリードのつもりなのか鎖がつなっていて、その鎖は背後の壁にある鉤爪に巻きつけられている。
そのため、私の行動範囲を定めている。

お陰で逃げる気力は根こそぎ奪われた気分だ。
だけど、由良里がこうして私に何か仕打ちしてくる限り、何度でも復讐する気力が湧く。

 そして、由良里は首輪につながれている鎖のせいで、私がどこまで動けるか知りつくていた。
だから、どんなに頑張っても届かないギリギリの位置に皿を置いた。
これじゃあ私は料理を一口も味わえない。そしたら由良里はどうしてあんな風に食べるように勧めるのか?
 
 答えは、至極簡単だ。

「残念ですね。折角准様のために運んできましたのに」
 このわざとらしい言い分、何度も聞き飽きた。
由良里は待っている。私がお願いすることを。
そんなことをわかっているからこそ、私は無言を貫き通す。これ以上、由良里の好きにしてたまるものか。

「仕方ないですね……」
 一回ぐらいなら飯を抜いても大丈夫だろう。
拘束されて肉体的な抵抗が出来なくても、こういう風に精神的な抵抗なら何度でも出来る。
ざまぁみろ。何でもかんでもあんたの思い通りに行くと思ったら大間違いだ。

「ご主人様の命令を聞けない駄犬にはお仕置きが必要ですよね」
 由良里は私が料理を食べないと悟ったのか、皿を持つと私のお腹を思いっきり右足で蹴った。
あまりに突然の出来事に何が起きたのか最初は全く理解できなかったけど、生まれて初めて感じる激痛に事実を再確認させられる。
まさか蹴られるなんて――今まで暴力を全く振るわなかったから、その手の攻撃はないと信じていたのに。

 手は後ろで拘束されているから、気休めに手でお腹を押さえることも出来ない。
ただ、激痛に悶えることだけしか出来ない。
体をくの字に曲げてみることぐらいしか、今の私には出来なかった。
875名無しさん@ピンキー:2012/12/23(日) 05:49:15.91 ID:xoz7Rfjp
「准様のお体を痛めつけるのはどうかと思っていましたが、仕方ないですね」
 今度は脇腹辺りを軽く踏んづけたかと思ったら、壁側に向かって私を転がした。
二、三回転がされて、背中が冷たい壁に触れた。
まずい、このまま最初の一撃みたいな強烈な蹴りを今いれられたら……。

「随分と怯えていますね。可愛いです」
 私を見下ろす由良里は、ついこの間までと同じように微笑んでいた。
私が知っている由良里の表情だった。だから、どうして今こうなっているのか。
余計にわからなくなった……。ほんと、どうしてなの。

「安心してください。痛めつけるつもりは一応ないので。と言っても、准様次第ですが」
 そう言うと由良里は私の唇に靴先を持ってきた。そして、ぐいぐいと唇に靴先を、由良里は押し付けてくる。

「准様を蹴ったことにより、靴先が汚れてしまったじゃないですか。舐めて綺麗にしてください」
 またもや、命令だった。さっきの蹴りがあったから、大人しく聞くと思っているのだろうか。
生憎だが、私の心はまだ依然として折れていない。由良里が諦めるまでは耐え続けてやる。

「全く、准様は賢い方だと思っていましたよ」
 やれやれと、わざとらしい動作を由良里は私に見せつける。
そして、そのままつま先で軽く歯をこんこんと突く。
そんな、まさか――

「恨むなら、事の理解が出来ていないご自身を」
右足を、思いっきり後ろに引いた。
間違いない。由良里は……本気だ。

「ま、待って!」
思わず、必死になって叫んだ。
反抗心なんて、すっかりどこかに吹っ飛んでいた。

由良里は冷やかな視線を私に送り、脚を戻した。
助かった。なんて一息つけたのは、たった一瞬だった。

「何様ですか」
 由良里は全く感情がこもっていない声でそう呟くと、私の頭に右足を載せた。
そして、体重を載せる。更に、ぐりぐりと脚をひねらせる。
体からひねり出されたかのような、うめき声が自然と出た。

「ご主人様の命令が聞けないと思ったら、嫌なことは拒絶する。都合がよすぎるとは思いませんか?」
 頭蓋骨が、みしみしと割れるような音が聞こえる。
「ゆら、り、やめ、て……」
「私は今さっき、准様に何を言いましたか?」

 激痛に耐えながら必死に絞り出した声は、全く届かなかった。
それどころか、更に痛みを加えられた。

「自分の言い分だけまかり通らせ、ご主人様の命令ははねのける。とんだ駄犬ですよ、全く」
それから由良里は脚を頭から離すと、再び唇の前につま先を差し出してきた。
痛みから解放された私は、由良里の表情を恐る恐る窺う。

 非常に冷めたで、私を見下していた。
怒りを瞳の奥に隠しているみたいに、心に突き刺さる視線だった。
876名無しさん@ピンキー:2012/12/23(日) 05:50:07.77 ID:xoz7Rfjp
「今一度、チャンスをお与えします」
 それは、つま先を舐めろと言うこと。
目の前に差し出されたつま先を見て、再び由良里の顔を窺うと……やっぱり、あの視線だった。
もう、私には逃げ場何てないんだと悟った。

 覚悟を決めて、目をつぶる。
そして、非常にゆっくりとした動きで、唇をつま先に近付ける。
このまま何もなかったら良いのに。

 そんな私の希望は、いともたやすく打ち砕かれた。
冷たい革の感触を、唇で味わったから。

「私は何と言いましたか?」
 わかっている。わかってはいた。
でも、なんだか最後の一線を超えちゃいそうだった。

「わかっていなかったとは」
 由良里が落胆したような声で、そう呟いた。
その時、わけもわからず靴先を舐め始めていた。

 情けなかった。
恐怖で自分が屈するとは。

 悔しかった。
誓ったはずなのに、こうも折れてしまうとは。

 自然と、涙が頬を濡らす。
咽び声と、靴先を舐める音だけが、牢屋に響く。

 由良里は終始無言だった。
舐める方に集中していたから、由良里がどんな表情をしていたのかわからなかった。

 ただ、いつになったら終わるのか。
私は、泣くことと舐めることしかできなかった。

「やれば出来るじゃないですか」
 どれくらい舐めていたのか、わからなくなった時に由良里が急に喋った。
その後靴を離したから、私は由良里の表情を久々に見ることが出来た。

 由良里は、とても上機嫌だった。
急にかがむと、私の頭を何度も何度も撫でてくれた。
何だか、私までも嬉しくなったけど……

「しかし、言ったことをすぐ実行できなかったことに対しては、お仕置きが必要ですよね」
 すぐさま、私を絶望に落とす。
私が何か言おうとする間も与えず、更に由良里は言葉を述べる。

「後、ごはんも食べなかったことですしね。ここはご飯のお預けが良いでしょう」
 それから由良里は立ち上がって、結局口をつけれなかった料理を持って牢屋から出た。

「では、じっくりと反省してくださいね」
そして、牢屋の鍵を閉めて、私に一言だけ告げ、どこかに消えて行ってしまった。
877名無しさん@ピンキー:2012/12/23(日) 05:51:25.62 ID:xoz7Rfjp
 *****

「さてと、反省できましたか?」
 誰かの声がした。

「流石に飲まず食わずで放置しましたら、反抗する気力もないですよね?」
 ゆら、り。なのかな。

「これから一旦後ろ手の拘束だけ解きますが、すぐさま前で拘束するので。反抗しましたら、この鞭でお仕置きですから」
 解放される、のかな。

「目がうつろですね……思っていたよりも弱っていたとは。これは早めに食事を摂らせねばなりませんね」
 ゆらりが何か言っている……良く、わかんない。

 それからゆらりが何かしたけど、何をされたのかわからなかった。
だけど、ゆらりが一旦牢屋から出てからわかった。
手が、今度は前で拘束されてるって。

 暫く経って、美味しそうな匂いがしてきた。
飢えに飢えている私には、とてつもない刺激で、活力となった。
やっと、何か食べられるのか。

「お待たせしました。ご飯の時間ですが」
ゆらりが牢屋にご飯を持ってきてくれた。
だけど、簡単には与えてくれなかった。

「手を使わずに、口だけで食べてください。犬みたいに。もしも手を使った場合は……この鞭で、お仕置きなだけですが」
 わかった。わかったから早く食べさせて。

「では、どうぞ」
 やっと、飯にありつける。
四つん這いになって、がつがつと料理を貪る。
まるで犬みたいだ。だけど、今はそんなことは気にしていられない。


「良い食べっぷりでしたね」
 由良里はこの前みたいに屈んで、私の頭を撫でてくれる。
顔が汚れても気にせず、無心ですべての料理を平らげていた。
これで、大分体力が戻った。

 一方で、この前屈してしまった私は由良里に逆らう気力を失ってしまった。
どうせ逃げられないのであれば、苦しまない方がいいんじゃないかって。
それに、もしかしたら由良里が油断するかも知れない。

今はおとなしく由良里の言うことに従えば良いんじゃないか。
最終的に、そう結論付けた。
食後に少しだけ与えられた時間で、ここまで考えはまとめられた。
878名無しさん@ピンキー:2012/12/23(日) 05:51:59.98 ID:xoz7Rfjp
「では、食後の運動と行きましょうか」
 由良里は、首輪に繋がれている鎖の先端をいつの間にか左手に持っていた。
今なら、逃げ出せるかもしれない。
いや、今はまだ時期尚早だ。右手に持っている鞭で痛めつけられる可能性がある。

「ほら、犬はご主人様を引っ張るものでしょう? 早く進んでくださいよ」
 手と足を拘束されている状態で進め何て、当然四つん這いで進めと言うことだ。
まるで犬の散歩。馬鹿げているとは思ったが、牢屋から出られる折角のチャンスだ。
ここの構造を知るチャンス、いずれ脱走する際に知っておかねばならないこと。

 ここは我慢して、由良里の言うとおりに犬を演じよう。
そう誓って、進み始める。
牢屋から出ると、背中に激痛が走った。

「右に曲がってください」
 由良里からの指示が、鞭で打たれてから飛んできた。
あまりの激痛に、思わず声を上げてしまった。

「一回は鞭を味わってもらわないと、変なことされても困りますので」
 たった一発で、この痛さ。
とてもじゃないけど、二度と味わいたくなかった。

「では、改めて参りましょうか」
 未だに背中が痛むけど、何とかして進み始める。
痛みのせいか、縮こまって、ゆっくりと進んでいたら

「遅いですよ」
 再び、鞭が舞った。
今度は涙も流れてきてけど、何とかさっきよりも早く進む。
そのせいか背中だけでもなく、次第に手と膝も痛くなってきた。

だからって、速度を遅くすると鞭が飛んでくる。
私は泣きながら、痛みに耐えて進むしかなかった。
879名無しさん@ピンキー
「そうですね。ここで一旦止まってください」
 由良里は鞭を床に打ち付けて、私を止めた。

「ここで、犬みたいに排尿してください」
「えっ?」
 何を言っているのか、私には理解が出来なかった。

「片足を上げて、排尿するんですよ。さっきの料理に利尿剤を仕込んでいたのでそろそろ効果を発揮すると思うのですが」
 確かに、尿意を催していた。
でも、由良里が言っていることは、流石に――

「出来ないんでしたら、鞭を打ち続けて、排尿させるだけですが」
 再び鞭を床に打ち付けて、盛大な音を立てる。
由良里は、本気だった。怯えて震えている私を、ただいつものように冷たく見下ろしていた。

「やれやれ、本当に躾がなっていない犬ですね」
 由良里は、右手を大きく振り上げて、今まさに振り下ろさんと私に狙いを定めた。

「ま、待って! わかった! わかったから!」
 気が付いたらそんなことを口走っていた。
しかも、泣きじゃくりながら。
もう、あんな痛い目に合うのは本当に嫌だった。

「では、お願いしますね」
 由良里が右手を戻して、まずは一安心。
だけど、ここからが本番だ。

 足首も手錠によって満足に動かせはしない。
それでも、出来るだけ片足を宙に上げる。
非常にゆっくりとした動きで、恐る恐る。

 由良里の方を一瞬だけ見たけど、どこか楽しげな表情を浮かべていた。
由良里は待っている。ここで由良里の機嫌を損なえば、鞭が飛んでくる。
ギリギリまで片足を上げ、制止する。

 後は出すだけ。
なんて思っても、見られながら出来るわけがない。
かと言って、出さなかったら由良里からの鞭が。
どうしようもなくなって、私は由良里の方を見た。

「出ないんですか? 仕方ないですね」
 由良里は何を思ったのか、急に右手を振り上げた。
その時だった。

「う、うぅ……うわあああああああ」
 何かが壊れた。
気が付けば私は泣き叫んでいた。
そして、尿が冷たい床を打つ音。
人の声と水の音が、歪に響いた。

 もう、私は戻れない気がした。
このままずっと、由良里の奴隷として私は生きていくのだろうと悟った。