1 :
名無しさん@ピンキー:
スレタイ通り、浦安鉄筋家族のエロパロです
「菊池あかねから仁ママまで」つまり制限なし。
やや長編でも単発一レス話でもかまいません。
小鉄 あかねちゃんに惚れてるバカガキ。「うおー興奮してきたー」
あかね パワーオブマネーの使い手。「いくら〜?」
のり子 小鉄の隣の家に住む女の子。「もっとブスブス言ってー」
仁 金を積めば何でもする。「1分50円…」
フグオ どう見てもカルピスです。本当にありがとうございました。
ほんとに立ってた
これから週一ぐらいで覗きに来るわ
ドッカン
ドッカン
☆ゴガギーン
.______
. | | |
∩∩ | | | ∩∩
| | | | | | | | | | | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ,,) | | | (・x・ )<おらっ!出てこい、
>>1!!
/ つ━━"....ロ|ロ . | l |U \___________
〜( / | | |⊂_ |〜
し'∪ └──┴──┘ ∪
こういうスレだとノブの出番はなさそうだなw
あかねちゃんの相手は小鉄よりノブのがいいだろ
小鉄はのり子とラブラブするか順子かーちゃんに甘える以外だとなんかムカつく
ノブは性知識皆無の小鉄たちを指南指導する役目があると思う。
小鉄は性教育しても無駄で10代のうちにのり子孕ませそうだがなw
板崎恵介先生と丸山ポパイ先生の濃厚セックスは見たいような見たくないような
あかねちゃんは仁の事好きなのかとか思ってたけど
最近はノブの活躍が増えてきた影響でやたらあかねちゃんとノブのフラグが
乱立してるね
10年以上”よく見ればイケメンの普通キャラ”で生き残ってきた甲斐あって
あの花子ですら気を許すっていうモテモテ設定でも腹が立たんわ
あかねちゃんの相手が仁かよwww
小学3年生がセックスするのは無理だけどオヤマ菊之介みたいなわいせつ行為は可能かと
拘束したのり子に女体盛りした料理をノムさんに食わせるみたいな
小鉄の場合だとレイプしか道が無いwww
14 :
名無しさん@ピンキー:2012/08/27(月) 17:42:05.75 ID:4OR6+CJw
というかあかねちゃんが最終的にウンコまみれにされる気がする
発想が汚ねえw
なりそうだけど
今でもあかねちゃんの本命は仁だと信じている俺がいる
>>13 小鉄「あかねちゃん、女ってどうやっておしっこすんの?」
あかね「ど、どうやってって?」
小鉄「ちょっとどうなってるか見してくれよー」
あかね「小鉄っちゃんったらー、ちょっとだけだよー?」チラッ
小鉄「うおお!穴だ!穴になってる!すげー!!」
小鉄「あかねちゃん、お礼に俺のも見せてやんよー!」
あかね「きゃっ!突然パンツ脱ぎださないでよー、もー!」
小鉄「俺のちんことあかねちゃんの穴……。なんか合わせられそうだな……!」
小鉄「うおりゃーーあ!突っ込めーーい!!!」ズボッ!
あかね「きゃっ……んっ!痛いぃーーっ……!あっ、あっ、あっあっ……。」
小鉄「うおおーーー!めっちゃ気持ちいいぜーー!あーーーーっ!!!」
>>17 実際小学校低学年の性に対する意識なんてこんなものだよね。(小鉄達はもう3年だが)
俺が小学2年の頃だってプールの着替えの時は普通に女子のアソコ見え放題だったのに
女子はほとんど気にしてなかったし。。。
浦安鉄筋家族の幼女たちはすでに恥じらいの意識あるだろ
透ける眼鏡かけた(と思い込んでる)小鉄にガン見された時にクラス女子全員嫌がってた
のり子なんか机と椅子で胸と股間隠すようにしゃがんでたし
天然のノムさんでも晴郎がロリコンに目覚めて下半身露出させて迫ったりしたら嫌がるかとw
>>19 浦鉄のキャラは精神的に成熟してるからねw
現実と同じ風に年をとったらもう30歳くらい?ww
今週ののり子の格好エロすぎ、と思ったらコートの下全裸の幼女とかすでにやってるんだよね
雨森れいんちゃん各地のダムに来てくれー
小鉄とのり子は家が隣同士で男女の幼馴染というラブコメの条件を充たしている。
しかし小学生だしな
中学生ならまだしも
小鉄がのり子の入浴or着替覗いて初夢精しちゃうみたいなネタやるのも早いな
みつどもえみたいな小6、せめて小5くらいにならないと
エロい
あかねちゃんをトランクに押し込めて大鉄のタクシーに乗せてホテルに向かったら120%死亡フラグだ
27 :
名無しさん@ピンキー:2012/09/06(木) 17:46:10.71 ID:ndrIOOTP
のり子がロリコン変態にレイプされかけた所を小鉄が助けて…って展開が見たいけど
そういうヒーローポジションは順子さんやあかねちゃんのが似合いそうだという
γ~三ヽ
(三彡Oミ)
(´・ω・`) どんな願いも
( ∽ ) 聞き流してやろう
( (~
~) )
Ω ((~~
_γ⌒ヽ、)
(_| ̄ ̄_フ
> <
保守
だーれかー
ラジオ体操回でのり子がマワされる妄想しようとしたけど池上彰な体操おじさんの顔が真っ先に浮かんで萎えたw
のり子の小鉄以外との組み合わせは認めない
かたいこと言うなよ。のり子とあかねちゃんがニャンニャンするかもしれないだろ。
小鉄LOVEはのり子の重要な魅力の一つだから小鉄以外の男にやられるのは嫌ってのは分かる
あかねちゃんとセット&いかにも浦安的なキャラとはいえ原作でも未遂っぽいのやったように
確実にレイプ展開で不快だし、原作みたく未遂で男がぶちのめされるオチ以外許容できない
NTRは桜のが向いてるし、晴郎・ノブ・涙は他の子いるし裕太はまだ無理だしできる男いない
ニャンニャンwww
ベタだが肩に乗ってデート?してたら晴郎がロリコンと誤解されてキレるノムさん見たい
42 :
名無しさん@ピンキー:2012/09/15(土) 04:14:48.34 ID:pJm4HJxe
浦安第6巻まだカナー
レス40もいきながら
>>17のみしかエロパロ板らしいレスが無い件
誰か書いてくれよー
保守は任せろ
45 :
名無しさん@ピンキー:2012/09/17(月) 11:50:36.61 ID:3C9PnPKJ
あかねちゃんは空気
のり子たんぺろぺろ
小鉄を人質にして痛めつけながら脅せばのり子はどんな凌辱も受け入れそう
あかねちゃんに同じことやるとどこかのスーパーサイヤ人みたくキレて撲殺される
>>46 想像したら胸糞
だがボロボロになったのり子を小鉄が優しく抱き抱えて
のり子が大泣きするところを想像したら泣けた
のり子は汚されたところをきれいにして、と小鉄に頼むのであった。
のり子がレイプされそうな所を小鉄が助けるネタ考えたけど全然エロくないから投下できない
エロ描写書けなくて脱がしたり触ったりする前に助けちゃう別の意味で早漏なのしか作れない
毎度5巻のマスク被ってのっぺらの回でのり子がエロ記事読んでたっぽい描写の派生
のり子がその後も小鉄の家でエロ記事読んでるのが、順子さんにバレて逃げようとして気絶
気がつくと晴郎がノムさん連れ込む為に作った隠し調教部屋に拘束されてて
鬼畜ママに変身した順子さんが小鉄にのり子を犯すよう命令するけど拒否、
代わりに晴郎がのり子を襲おうとしてキレた小鉄にプロレス技かけられる
みたいなあらすじのありがちな夢オチネタ、晴郎の扱い酷いし投下は自粛
夢オチならいいんでね?w
53 :
のり専餅:2012/09/20(木) 22:07:50.51 ID:ZL/GTx9X
「あら、のりちゃん。小鉄なら仁ちゃんたちと遊びに行ってるわよ」
「今やってるドラマの再放送見させてもらえますかー?
家のボロテレビじゃ映り悪ぅて」
「ああ、それなら小鉄たちがいない今のがいいわね。あがって」
「おじゃましますー」
ドラマを見たいというのは口実で、のり子の目的は別にある。
浦スポの真ん中あたりに載っているエロ小説だ。
マスクを被ったのっぺら仁ママが浦スポの一面記事を飾った時に
読んで以来ハマっているのだ。
54 :
のり専餅:2012/09/20(木) 22:11:15.99 ID:ZL/GTx9X
>ヒロインの名前は自分と同じノリコ。
>ノリコは片思いしていた好青年テツオに勇気を出して告白し交際をはじめる。
>だがテツオの正体は女性を強姦したり変態的なプレイで辱めるのが趣味の色情狂。
>ノリコは強引に処女を奪われた後、様々な調教を受けてしまう…。
といったカンジのいかにもなストーリーだ。
卑猥な挿絵や下劣な性的描写を嫌悪しつつも、
自分とちょっとだけ似ている設定についつい惹かれ、
のり子は大沢木家がとっている浦スポを盗み読みしていた。
55 :
のり専餅:2012/09/20(木) 22:13:34.11 ID:ZL/GTx9X
今日も小鉄がいない隙を狙って大沢木家を訪ね、
エロ小説を読んでいた。しかし…
「のりちゃん、あたしも一緒に見ていい?」
「どわぁー!順子さんーっ!」
「…あら?何読んでるの?」
母親がパートから帰るか小鉄たちが戻るまで一人ののり子に気を遣って
一緒にTVを見ようとした順子に気付かれてしまった。
「あ、あのっ、これはっ…!う、うわわぁー!!」
恥ずかしさと気まずさで混乱したのり子は顔を手で覆ったまま
大沢木家から逃げだそうとする。
「あっ、のりちゃん!危ない!!」
「えっ?キャーッ!!」
のり子は玄関に置かれたスリッパを踏んで転び、気絶してしまう。
56 :
のり専餅:2012/09/20(木) 22:16:41.36 ID:ZL/GTx9X
「…うう、痛っつぅ〜。あれ、ここは…?」
気がつくと、のり子は窓のない薄暗い部屋の壁に拘束されていた。
ヒトデのように足を開いた形でがっちり手足を固定して磔されている。
「うわっ、なんやこれー?動けんがなっ!?」
「お目覚めね、おはよう、のりちゃん」
「えっ、順子さん?な、なんか怖いでー」
いつもの優しいお隣のおばさんとは別人な怖い顔をした順子が目の前に立っている。
57 :
のり専餅:2012/09/20(木) 22:18:15.00 ID:ZL/GTx9X
ギィィ…。重く鈍い音と共に順子の後ろの扉が開き、晴郎と小鉄が入ってきた。
「あれ?のり子オマエ何やってんの?
かーちゃん、面白いことやるってコイツのデコにラクガキでもすんの?」
「ふざけんなーアホ猿!そんなことしたら一生恨むで!」
「いじめる?…ふふふ、そんなところかしらね。
子供が見ちゃダメなエッチな小説読んでたのりちゃんにおしおきをするの」
「はぁーっ?」
「な、なんやてっ?」
「小鉄、海パンを脱ぎなさい。そしてのりちゃんの服を引き裂いて犯すのよ」
58 :
のり専餅:2012/09/20(木) 22:19:41.08 ID:ZL/GTx9X
「わっしゃしゃ!かーちゃんのジョークおもしれー」
「たはーっ!こんな状況でも馬鹿笑いするんかいこのアホは!」
「ジョークじゃないわよ、小鉄。早くのりちゃんを犯しなさい」
「やめてや!今日の順子さんなんかおかしいで!」
「おかす、って?あ、そっか!わかったよ、かーちゃん!
ハッピーターン取ってきてのり子に食わせるからちょっと待ってて」
59 :
のり専餅:2012/09/20(木) 22:20:30.62 ID:ZL/GTx9X
「とぼけないで。かーさんも時々ドン引きする変態なあんたなら意味知ってるでしょう。
のりちゃんに襲いかかってエッチなこといっぱいしなさい。今なら何してもいいわよ」
「勝手に決めんなー!おいハゲ、変なことしたらあとで殺すぞコラ!!」
「うっせーブス!かーちゃん、コイツ相手じゃなんかやりたくねーよ!
大体俺、まだそういうの興味ねーし。あかねちゃんの裸なら見たいけど…」
「そう、いくらスケベでもまだ小3じゃ射精どころかオチンチン大きくするのも無理か。
じゃあ、仕方ないわ。晴郎、小鉄のかわりにのりちゃんを襲いなさい」
60 :
のり専餅:2012/09/20(木) 22:22:35.62 ID:ZL/GTx9X
「ええー!?マ、マミーそれはちょっと…のりちゃんはワシの友達でちゅし、
小鉄以外にやられちゃうのはかわいそうだっちゃ」
股間を気にしてかがみ込みながらやりとりを聞いていた晴郎は慌て出す。
「こんな小さい子相手に勃起してるくせに何言ってんのよ。
だいたいこの隠し部屋だって幸っちゃんを連れ込んで酷いことするために作ったくせに。
やらないとあんたが監禁趣味のロリコンだってこと幸っちゃんにばらすわよ」
「そ、それだけは勘弁でやんすー!のりちゃん、ノムさん、ごめんだっぴー」
61 :
のり専餅:2012/09/20(木) 22:25:16.04 ID:ZL/GTx9X
「アホ!晴郎やめぇや!」
「プゥーッ!本気かよ、アニキ?」
晴郎はパンツごとズボンをずり下ろし、勃起したチンコを露出させる。
「うわあっ!?なんやそのキモチン!そんなん見せんなー!」
小鉄や花丸木や父のせいでチンコは見なれてしまっているのり子だが
勃起したのを見るのははじめてだ。のり子は首を振って必死に拒絶する。
「やめてーや、晴郎ちゃん!近づかんといて!ウチこんなの嫌やー!!」
「スマンでちゅねー、のりちゃん。できるだけ痛くせずにするから」
「嫌や、助けてーな!お母ん、お父ん!こ、小鉄ぅー!!」
「…のり子っ!うおおおー!!」
のり子に名前を呼ばれた瞬間、小鉄は弾かれたように動きだし、晴郎に突進する。
62 :
のり専餅:2012/09/20(木) 22:27:06.56 ID:ZL/GTx9X
「やめろーバカアニキ!のり子に変なことするんじゃねー!!」
「ペドッ!」
アイアンママ直伝の首刀を当ててからのバックドロップで晴郎をKOし、
のり子をかばうように手をひろげて順子をにらみつける。
「かーちゃん、いい加減にしろよ!のり子を放してやれよ!」
「小鉄ぅ…」
感激のあまり号泣するのり子と怒りと照れで顔を紅潮させる小鉄。
二人の顔を交互に見て、順子はほくそ笑む。まさに計算通りの展開だ。
「あらー小鉄、かっこいいとこあるじゃない、見直したわよ。
あんたの男前な行動に免じて、のりちゃん、あなたが小鉄のお嫁さんになること、
絶対他の男に浮気しないことを約束すれば許してあげるわ」
「ええー?何だよそりゃ!?」
「…約束する、約束するわ!ウチ、小鉄の嫁になるわ。
だってウチ、小鉄のこと好きやねん。他の男に…こんなことされんの、絶対嫌や…」
「うわぁ、キモーッ!オマエが女の子らしいこと言うと似合わねーなー」
「どはぁー!せっかく告ったのになんやその反応はー!
やっぱこんなハゲの嫁になんかなってたまるかー!死ねやアホ猿!!」
のり子は拘束を引きちぎり、小鉄にビンタを食らわせる。
63 :
のり専餅:2012/09/20(木) 22:29:23.31 ID:ZL/GTx9X
「ディーブィ!」
「あっ、動けた!…って、あれ?ここは…?」
小鉄の悲鳴を聞いてのり子は意識を取り戻す。
どうやら気絶したショックでしばらく幻覚を見ていたようだ。
「痛てーな、いきなり何すんだよ、看病してやったってのに!」
順子が保育園に裕太を迎えに行く間、順子に呼び出されて早めの帰宅した小鉄が、
転んでできた頭のコブを冷やすなど看病くれていたようだ。
「そっか、ごめんなー…って小鉄、ウチが気絶してる間変なことしてないやろーな?」
「するかバーカ、オマエみたいなブス頼まれたってセクハラしねーよ!」
「なんやとー」
64 :
のり専餅:2012/09/20(木) 22:29:55.62 ID:ZL/GTx9X
「ただいまー。あ、よかった、のりちゃん気がついたのね。
コラ小鉄!のりちゃんは怪我人なんだから優しくしてあげないとダメでしょ」
順子はさきほどの幻覚とは別人のいつもの優しい隣のおばさんだ。
「あははっ、兄ちゃんとのりちゃん夫婦げんかー」
「変なこと言うな裕太、誰がこんなブスと!」
「ブスブスうっさいわ、このハゲ!」
裕太に冷やかされ、やかましく口喧嘩をはじめる小鉄とのり子。
いつもの大沢木家の大騒ぎのはじまりだ。
65 :
のり専餅:2012/09/20(木) 22:30:51.45 ID:ZL/GTx9X
「じゃあ、今夜はお母ん遅くてウチが夕食作らないとなんで帰るわ。
どうもおじゃましましたー」
帰宅し、夕食の準備をはじめるのり子。
得意のチャーハンでも作ろうと野菜を洗っていると順子が訪ねてきた。
「のりちゃん、さっきフグオちゃん家でもらったジャガイモお裾分けするけど?」
「おおきに、順子さん。…ってアレ?この新聞…」
順子がジャガイモを包んで渡してきたのはさっきのり子が読んでいた東スポだ。
エロ記事欄は取り除かれているようだが。
「じゅ、順子さん、ごめんなさーい。もう読まんから!
あれ読んでたこと、お母んや小鉄らには言わんといて」
「うん、わかったわ。でものりちゃん、今後はあれもう読んじゃダメよ」
「はーい」
「それから、あの小説みたいなことは大人になるまで禁止。
あと、あたし的にはうちの小鉄以外とするのも認めません」
「つはぁー!!やっぱ今日の順子さんなんか怖ーっ!」
つC
以上です。SS自体はじめて書いたから酷い駄文で無駄に長いけど投下しました
目障りな人はコテNGしてください。
なんか黒い順子さん&酷い扱いの晴郎スマソ
>>53-63、
>>67 ハラショーハラショー。「ペドッ!」や「ディーブィ!」が浦安的でいいね。
女の子の方がませているというけどのりちゃんやっぱり晴郎をそう見ていたか。
支援したと思たら終わてた。今は忍法帳があるから連投支援って必要なかったかな。
文才あるなぁ....GJ!
実に素晴らしい…
宮崎さんが晴朗様を逆レイプするSSきぼんぬ
それならクリスマスの話で「一緒に着替えましょ」って言ってたシーンが最適だな
半角二次で元祖383固め「千代子」のSS書いてるという方、完成したらこちらに投下して欲しいです
凄く良い。
本番が無くてもキュンと来るのはSS作者の力量は勿論
浦安の長い歴史のなせる業なのかもね
大人になって久々に浦安読んだら
恋愛色が強くなっていて何とも言えない幸せな気持ちになる。
……大人になったキャラ達のSSとかなら本番も書けるかな??
俺は次回ものり子が襲われてピンチネタ妄想中、今回は元ネタ的にレイプ未遂必須
試作書いたら悪役が酷い事しすぎてドン引きしたので修正中、オリキャラの分際で
レイプ....未遂!さすが分かってる!
個人的にレイプネタは大事なモノを奪われた場合は糞だと思ってる。
特に好きなキャラなら尚更不快感が増す。
二作目できた、前回の三倍くらいになったので分割して投下
未遂でも今回はそれなりに酷いことされるので苦手な方はNGして
といってもエロパロとしては全然薄いけど
78 :
這う小鉄:2012/09/27(木) 22:07:41.17 ID:9CLqcO1R
マッドケミスト押実。
数々の違法薬物を開発し、多くの麻薬犯罪の元凶となってきた極悪人だ。
押実がいま開発しているのは、究極の強壮剤『クリーピング』だ。
精通前の少年から萎れた爺さんまで理性をぶっ飛ばし股間をギンギンにして、
精子が枯れようとも薬が切れるまでオナニーやセックスが止められなくなる
超危険なエロ猿製造薬である。
試薬を作った押実は投与する実験台を探していた。
できるだけ幼く元気でバカそうな少年と、彼を慕う物好きなガールフレンドを。
そして押実は、二人で遊んでいる小鉄とのり子に目をつけた。
79 :
這う小鉄:2012/09/27(木) 22:08:38.52 ID:9CLqcO1R
数日後、押実は再び小鉄とのり子が二人きりでいる時を狙い、声をかける。
「ちょっと失礼。私は飲料水メーカーの社長なんだが、
近々発売予定の新しいジュースを試飲してもらえないかな?」
「えっ、ジュースおごってくれんの?俺飲みたいー」
「そやなー、ちょうどノド乾いてるし」
「ありがたい、じゃあ早速飲んで…といきたいが、ジュースは今ここになくてね…。
他社が類似品を作ろうとスパイしているせいで今は外に持ち出せないんだ。
悪いけど、ジュースがあるところまで一緒に来てもらえないかな?」
「なんや、ジュースの試飲くらいで大げさやな?」
少し警戒するのり子。いかにも誘拐犯が使いそうな手口だからだ。
「そう、確かに大げさだ。手間をとらせることになる。
だからもし試飲アンケートに答えてくれたらお礼するよ、こんな風に」
そう言うと押実は小鉄とのり子に千円札を1枚ずつ渡す。
「うおおーっ、千円ー!」
「飲んだ感想をアンケートに書いてくれたらもう1枚あげるけど、どうかな?」
「いいなー、俺アンケートやるぜー!のり子、オマエどーする?」
「金でホイホイ釣られんなやー。仁じゃあるまいし」
そう言ったものの、のり子は小鉄以上にお金に釣られている。
貧乏な我が家の懐事情を考えると、もらえるなら千円でも2千円でも欲しい。
のり子は改めて声をかけて来た男を観察する。
自分の父親や大鉄と同世代の中年オヤジだが、この男の方がずっと男前だ。
見るからに高そうなスーツや腕時計、乗りつけた外国製の高級車。間違いなく金持ちだ。
自分たちのような貧乏そうな子供を誘拐するリスクを冒す奴には見えない。
小鉄と二人なのだから、万が一コイツが悪人でも逃げられる、という油断もあった。
のり子もつい甘い誘いに乗ってしまう。
「まあ、確かにうまい話やな。…ええわ、ウチも飲んだるわー。
けどおっちゃん、ウチらに変なことしたら血ぃ見るでー」
「ははは、肝に銘じておくよ。それじゃあ、二人とも、車に乗ってもらえるな?」
内心舌なめずりしながら、押実は小鉄とのり子を車に乗せる。
80 :
這う小鉄:2012/09/27(木) 22:09:57.96 ID:9CLqcO1R
「塾まで一緒に来なくてもいいのに、あかねちゃんも物好きだな」
「コジャックのお散歩中だったんだからいいじゃないー。
もしかして、あたしと一緒に歩くのイヤ?」
「嫌じゃないし楽しいけど、ちょっと恥ずかしいかな?
塾の友達に見られたら冷やかされちゃうよ」
「もう、ノブ君たら照れちゃってー。…あれ…?あの車…」
あかねが信号待ち中の押実の車に気づいた。
「車?ああ、珍しい外車だね。…あれっ?なんで小鉄とのり子が?」
車の後部座席に車とはミスマッチな友人たちが乗っている事に気付き、ノブも不審に思う。
「うん、のり子たちが乗ってたのも気になるけど…。
…運転してる人の顔、どこかで…?…あっ!」
信号が変わるまでしばらく考え込んでいたあかねが突然、押実の車を追いかけて走りだす。
「どうしたの?あの車、ヤバいの!?」
チェーンを気にしながらノブも自転車にまたがる。
「ママに気をつけなさいって言われたの思い出した!運転してたの、悪い人なの!
のり子たちが危ないわ!走って、コジャッーク!」
あかねはコジャックにまたがり、車を追跡する。ノブもその後を追いかけるが、
すぐに自転車のチェーンが外れ、置きざりにされてしまう。
「ノブくんは順子さんに連絡して、大鉄タクシーの出動準備して!」
「わかったよ、あかねちゃん!今だけは災難遭わないように気をつけてねー!」
81 :
這う小鉄:2012/09/27(木) 22:11:18.15 ID:9CLqcO1R
「わしゃしゃー、カーペットふかふかー!ソファー寝心地最高ーっ」
「ホンマでかい家やなー。刀の板崎先生とええ勝負の金持ちやわー」
「ははは、気に入ってもらえて嬉しいよ」
二人が豪邸のリビングを物色する間に、押実はジュースに細工をする。
小鉄に飲ませる方には当然、試薬の男性用強壮剤クリーピングを、
そしてのり子の方には売春や強姦に悪用される開発済の合成麻薬を半量入れる。
「それでは、こっちのテーブルに座って、このジュース試飲してもらえるかな?」
「おお、うまそーじゃん!いただきまーす」
「うわっ!これ最初甘いのに後味苦いなーっ、ドクターテッパー系かー?」
「そうなんだよ、どうかね?後味強すぎるかな?」
「そやなー、このままやとあまり売れんのとちゃう?」
「フグオんちの激甘麦茶の逆かー、あれよりは飲めるけど」
味に違和感を覚えたものの、試飲だという刷り込みと喉の渇きのせいで疑いを持たず、
二人はジュースを飲み干してしまう。
「試飲ありがとう、じゃあ先に謝礼の残りを払っておくから、
このアンケートを書いてね。書き終えたら君たちの家まで送るよ」
「うおおー、千円札もう1枚ー!」
「サンキュー、おっちゃん!」
小鉄とのり子は礼金をもらって喜び、じゃれ合いながらアンケートを書き始めた。
押実は二人に悟られないようにほくそ笑む。
(これで、薬が効くまでの時間が稼げるな…。
君らへ本当にアンケートしたい『実験』までの時間が…。)
82 :
這う小鉄:2012/09/27(木) 22:15:37.49 ID:9CLqcO1R
「おっちゃん、アンケート書けたでー。…うん、あれ…?」
アンケート用紙を持ち立ち上がったのり子は、急にめまいがして倒れそうになる。
「おっと大丈夫かい、アリスちゃん?少しソファーで休むといい」
押実に抱き止められ、ソファーに寝かされる。
「…す、すまんなー、おっちゃん。なんか急に頭クラクラしてきたわー」
(ウチ、急にどうしたんやろ?まあ、ええか、家帰ってすぐ寝れば治るやろ…。
にしてもなんやアリスって?ウチの名前は小鉄が何度も言うてんのに)
何か嫌な予感がしたのり子は、ぐずぐずしている小鉄を急かそうと声をかける。
「おい小鉄、さっさとアンケート書いて帰るでー。…んっ?」
小鉄の様子がおかしい。うつむいたままで、手足が痙攣したように震えている。
手にしていた鉛筆を床に落とすが、拾おうともしない。
「小鉄、どないしたんや…?」
「小猿くんはね、本当に私が聞きたかったアンケートに答えるための準備中さ」
「なんや、それ?自分、小鉄に何かしたんかー?」
「すぐに分かるよ…。そら、お目覚めだ!」
「…ウキッ、ウキキーィィッーッ!!」
突然、奇声を上げ、小鉄がテーブルに飛び乗る。
書きかけのアンケート用紙を引き裂き、テーブルの上で跳ね回る。
その様子は、文字通り猿だ。
「つはあーっ!小鉄が猿になってもーた!
元々サルみたいなヤツやけど、これじゃホンマの猿やー!」
83 :
這う小鉄:2012/09/27(木) 22:17:04.69 ID:9CLqcO1R
モンギィー!!
小鉄のストンピングに絶えられず、テーブルが音を立てて壊れる。
「ワトスーンッ!」
うつぶせに倒れた小鉄は股間をおさえてしばらく悶絶する。
海パン越しにも分かるほど勃起したペニスを強打したのだ。
「うわあーっ!小鉄のチンコおっ立とるーっ!?まだ小3なのにありえへんーっ!?」
「可愛い顔しておませさんだね、アリスちゃん。
普通ならありえないけど、私の薬を飲めば可能なんだよ。彼みたいにね」
「なんやとっ?あのジュース、そんなヤバい薬やったんかーっ!?」
「そうだよ、ははは。私にガンつけてないで彼をよく見てなよ。
これからが面白いんだから」
「ふざけんなーっ!おいハゲ、猿マネはその辺でやめとけや!
このヘンタイぶちのめして逃げるでー!」
のり子が声をかけたその時、小鉄は海パンをずり降ろし、脱ぎ捨てた。
そして小学生のペニスとは思えないほど大きく勃起した竿をしごきはじめた。
「づあああーっ!オマエなにやっとんじゃーっ!!」
「ハァハァ…ウホッウホッウホッ!!」
「やめんか、アホー!ウチが見とんのに恥ずかしくないんかーっ!」
のり子がいくら叫んでも小鉄は反応せず、ひたすら股間をシコシコといじり続ける。
「無駄だよ、小猿くんは今は君よりチンコしごくのに夢中なんだよ。
よく言うだろ、オナニーを覚えた猿は死ぬまで続けるって」
激怒したのり子が振り向くと、押実もズボンを脱ぎ捨てて下半身を露出させ、
勃起した醜悪な肉棒をのり子に見せつけるようにしごいている。
「くぅっ、このロリコンが…!オナニー猿は自分やないか…っ!」
84 :
這う小鉄:2012/09/27(木) 22:19:38.17 ID:9CLqcO1R
「遅いわね、順子さんたちまだかしら…?」
コジャックに乗って押実の車を尾行したあかねは、高い塀に囲まれた、
押実邸の丈夫そうな鉄製の門扉の前で大鉄タクシーの到着を待っている。
携帯のGPS情報で現在地、押実邸の場所を調べ、メールで順子に送った。
タクシードライバーの大鉄なら迷わず向かってくるはずだ。
110番通報もしようと思ったが、できなかった。
押実は『女性の敵』としても悪名高い男なのだ。性欲を満たすためではなく、
体以上に心を汚して女性を辱めることに快感を覚えるサイテーの異常者なのだ。
そんな男にのり子が拉致されてしまったのだ…!
うかつに警察を呼んでこの事件を表沙汰にするわけにはいかない。
押実を警察に突き出すのはのり子と小鉄を助けて押実が二人を襲った事を
言いふらさぬよう(どんな手段を使っても)口止めしてからだ。
今、自分がやるべきことは全てやった。
荒事は浦安一頼りになる小鉄っちゃんのお母さん(とそのダメ夫)に任せるべきだ。
後はお金とコネと知恵を活かした事後処理を担当するだけだ。
そう自分に言い聞かせるが、あかねは気が気でない。
親友のり子は酷い事をされているのだろうか?
彼女ほどではないが、一緒に捕まっている小鉄も心配だ。
「はっ!」
想像したくないと思えば思うほど想像してしまうもの。痛めつけられ拘束された
小鉄の目の前で押実に乱暴されて泣くのり子の姿を思い浮かべてしまった。
「…あのヤローッ、ゼッタイ許せなーいっ!!」
想像に怒り狂い、あかねの理性と恐怖心が吹き飛んだ。
順子たちの到着を待たず、自力で小鉄とのり子を助けることにした。
仁のようにピッキングで門をこじあげようとするが、うまくいかない。
「お願い、開いてっ!開いてよっ!…開けって言ってるでしょ、このーっ!」
イラつき門を蹴りつける。こうなれば力ずくでこじ開けるしかない!
理性のぶっ飛んでいるあかねは思いきり助走をつけて門に突撃する。
自慢の石頭をぶつけてぶち破る捨て身技だ。
「コナン・ザ・ドイルゥゥゥーッ!」
ホームッズーンッ!!
あかねの怒りのダイビングヘッドバットが門を吹き飛ばす。
あかねは額を切って流血し、勢い余って地面を転がり、すり傷だらけになった。
ダメージは大きいが、激怒し我を忘れている今は痛みも感じない。
「待ってて、のり子、小鉄っちゃん!必ず助けるから!」
立ち上がり、コジャックを従えて、広い庭を走り抜ける。
85 :
這う小鉄:2012/09/27(木) 22:21:32.11 ID:9CLqcO1R
「小鉄を元に戻せやーっ!戻さんとそのキモいチンコ潰すぞーっ!」
立っているのもつらくなり、ソファーにもたれかかりながらも、
のり子は気丈に醜い本性と下半身を剥き出した恥知らずな男をにらみつける。
「本当に君は元気良くてかわいいね。でもそんな状態じゃ抵抗もできないだろ?
気持ち良くなる薬飲まされちゃったんだから。かわいそうに」
「くそーっ!やっぱウチにも一服盛りおったんかー!」
「かわいそうなアリスちゃんはもう逃げられないんだよ、こんなことされてもね!」
押実はのり子をソファーに押し倒してのしかかる。
「キャーッ!お、重っ!」
「あ、ごめん、重かったか。じゃあこの体勢はどうかな?」
押実はのり子を抱えてソファーから立ち上がり、彼女を後ろ抱きにして座り直す。
「わあああっ!さ、触んなーっ!」
右手で体操服の半ズボン越しにのり子の秘所を包むように触りながら、
浅ましくそそり立った肉棒が彼女の小さなお尻に密着するよう強く押さえつける。
のり子の腰を前後から挟み、布地越しの責めから逃れられないように拘束する。
左手は体操服の上からのり子のまだぺったんこな胸をベタベタとなで回す。
「は、離せやっ!汚いーっ!」
のり子は必死に抵抗しようとするが、麻薬を飲まされた小さな女の子が、
大人の男に力ずくで襲われているのだ。抗えるはずがない。
「パパにもこんなのされたことないだろ?小猿くんにはどうだい?はははっ!」
「嫌やっ、嫌やぁっ!」
発育前の薄い胸を、一番大切で恥ずかしい所を、見知らぬ男の手で乱暴に触られ、
下劣なこの男の分身そのものの醜悪な肉棒をお尻に擦り付けられ、汚される。
布地越しとはいえ、初潮もまだの無垢な少女には残酷すぎる凌辱だ。
「痛ぁっ!…ううっ、き、気持ち悪ぅ…っ!」
「まだ全然子供の体で私には物足りないけど、触り心地はなかなかだね。
顔も美少女だし性格も健気で可愛いし、将来楽しみだよ」
86 :
這う小鉄:2012/09/27(木) 22:22:22.57 ID:9CLqcO1R
「もう、やめぇや!自分、大人の男のくせしてこんな事して恥ずかしくないんかっ!?」
「恥ずかしくないね!男ってのはどんなに表向きは紳士面した奴だろうと、
本心じゃ女の子を乱暴に犯したいと思ってる恥知らずな生き物なんだよ!
君の彼氏くんだってそうだ!見ろよ、大事な彼女が目で襲われてるのに、
怒るどころか大喜びでチンコいじってるじゃないか!」
「ウキキィッ、ウキキィーッ!イヒッ、イヒヒヒヒーッ!」
薬を盛られてエロ猿化した小鉄は、押実に襲われ嫌がるのり子を見て一段と興奮し、
先ほどよりも激しくペニスをしごいて、歯をむき出しだらしなく笑っている。
「やあああっ!やめてやーっ!いい加減猿オナニーやめてウチを助けろや!
…ウチ、もうこんなの…こんなの嫌やあーっ!…うう、うわわあああーーーっ!」
卑劣な責めに耐えきれず、気丈なのり子もとうとう泣き出してしまう。
押実に襲われていること以上に、小鉄がこの凌辱を許容し楽しんでいることが
のり子の幼く純粋な心を傷つけていく。
「助けてや、小鉄…、お願いや、ウチを助けてや…!
こんな奴にされんの嫌やあーっ!ウチは小鉄、オマエと…
ううう…こてつ、小鉄ぅーーーっ!!」
「ウキィッ!?ウウゥ…ノ…ノリ…コ…?」
激しく名前を呼ばれて怯えたのか、まだかすかに理性が残っているのか、
小鉄はオナニーを止めてのり子を見上げる。
(悪ノリが過ぎたか。そろそろ目的の『実験』をはじめるか…)
「ついイタズラしすぎちゃった、ゴメンね。でも私は君が嫌がるのを楽しんだだけで、
君の小便臭い体そのものには興味ないから安心してよ。さて、小猿くんもオナニーに
飽きたようだしそろそろ本来の実験をはじめようかな」
「嫌やっ!もうこれ以上は堪忍してぇな…!」
「君たちに一足早い初体験をプレゼントするために色々準備してきたんだから、
楽しんでくれよ!」
「キャーッ!」
押実はのり子を抱いたまま立ち上がり、彼女を小鉄に向けて放り投げる。
小鉄は易々とのり子を抱き止め、押し倒し襲いかかる。
「ウヒヒィーッ!」
「いやあああっ!小鉄、ウチこんなの嫌やあああーーーっ!」
「なんだよ、さっきは『オマエとやりたい』って言いかけたくせに!
好きな男の子に抱いてもらえて幸せだろ!もっと嬉しそうに犯されろよ!」
ソファーに座り直した押実がのり子に下卑た嘲笑を浴びせたその時、
87 :
這う小鉄:2012/09/27(木) 22:23:21.55 ID:9CLqcO1R
「いい加減にしろおおおおーーーっ!!」
ガッシャーロック!
ガラスをぶち破り、何者かが飛び込んできた。
驚いてソファーから立ち上がった押実が何事かと見れば、
「ベネットォーッ!?」
殺気に満ちた血まみれの少女が立っている。
額からの流血で顔も服も赤く染まったあかねだ。
彼女は先ほどから室内の様子を窺い、こみあげる憤怒を懸命に抑え、
押実がのり子から離れるのを待っていたのだ。
「コイツを噛み殺せコジャーック!」
あかねに続いて侵入してきたコジャックが押実に飛びつき、喉笛に食らいつく。
「プレスベリィーーーッ!!」
悲鳴をあげ、押実は床に転倒する。しばらくコジャックともみ合っていたが、
あかねが壊れた机の残骸を手にして、すっかり縮んだ股間を強打すると動かなくなった。
睾丸が潰れたのかもしれない。
「うぎゃあああーっ!あ、あかねーっ!?」
「ヒイィィィッ!?」
あかねの容赦ない血の制裁は友達の小鉄とのり子も心底恐怖させる残虐さだった。
盛られた薬と先ほどまでの凌辱で精神も肉体も限界だったのり子は気絶してしまう。
床に倒れそうになったのり子を小鉄が抱き止める。
「小鉄っちゃん、アンタもまだやるかーっ!!」
「ジェレミィーーーッ!」
再度のり子を襲ったと勘違いしたあかねは小鉄のバックを取り、
必殺の魔女絞めで制裁を加える。
88 :
這う小鉄:2012/09/27(木) 22:24:01.51 ID:9CLqcO1R
数分後、大鉄のタクシーが到着し順子が駆けつけた時には、
出血多量で倒れたあかねと疲れ果てたコジャックも含め全員が床に転がっていた。
順子の証拠隠滅とあかねの母親、国会議員、市長ら浦安の有力者たちの尽力により、
事件は表沙汰になることなく処理された。
押実は多数の別件の犯罪容疑で逮捕されたが、あかねに受けた制裁と恐怖で精神崩壊し
廃人になっていたので、この極悪人の口から漏れる心配もない。
あかねやノブら目撃者、関係者は一応に口を閉ざしている。
小鉄は薬を飲んでからの事はほとんど覚えていない様子で、口を滑らせる心配もない。
こうして事件は解決した。
ただ一つ、のり子が受けた深い心の傷以外は…。
この後もダラダラ続きますが、今日はここまで。無駄に長いです。
あかねちゃんとコジャックを暴力的にしすぎたかも
書き忘れた、この前半の元ネタは
コナン・ドイル原作のドラマ、シャーロック・ホームズの冒険の『這う人』という回です
お疲れ!!やっぱ文才あるわぁ
それにしても小鉄頼り無さすぎ!!しっかりせい!!
とりあえず乙
昨日の続き、後半部分投下します
コテのサブタイはまたシャーロック・ホームズの冒険のもじりです
今回は内容的には関係ありません
94 :
ウラヤスの愁聞:2012/09/28(金) 22:12:39.13 ID:6yz6Rk3v
事件の翌日、学校は休日だった。
飲まされた薬の副作用もなく、体力の回復した小鉄は、
いつものように休みでも学校に行こうとしていた。
「小鉄、ホントに今日も学校行くの?」
「当然だろー。これくらいで学校休んでたまるかよー!」
「仕方ないわね。じゃあ寄り道せずに帰って、のりちゃんお見舞いに行くのよ」
精神的なショックの大きかったのり子は部屋に閉じこもって寝込んでいるのだ。
「ハァ?なんでだよー?」
露骨に嫌な顔をした小鉄を順子が小突く。
「あなたは都合良く忘れてるそーだけど、のりちゃんは…大変だったのよ…。
…半分はあなたのせいだろうから、お見舞いするのは当然でしょ!」
「イテテ…。めんどくせーな、俺はなにも覚えてないんだから別にいーじゃん」
「ダメよ、小鉄!記憶にございませんで逃げるなんて、許さないわよ」
「わかった、わかったよー!いってきまーす」
小鉄は順子のお説教から逃げるように道路に駆け出す。
数メートルも行かないうちに立ち止まり、順子の様子を窺うフリして振り向く。
だが視線は母親でもなく自宅でもなく、のり子の家に向いている。
しばらくのり子の家を眺めてから首を振り、学校に向けて走りだす。
順子はそんな我が子を苦笑しながら見送る。
そして小鉄が見えなくなると、のり子の家の二階を心配そうに見上げた。
(のりちゃん、もうすぐ小鉄が会いに行くから、早く元気になってね…)
95 :
ウラヤスの愁聞:2012/09/28(金) 22:14:53.79 ID:6yz6Rk3v
「よっしゃー今日も登校達成だー、わしゃしゃーっ!」
校庭に飛び込んだ小鉄が浮かない気分を盛り上げようと大げさにバンザイした時、
「…おはよう、小鉄っちゃん」
「おう、やっぱり来たか、タフだなー」
「あれ?あかねちゃんにノブじゃんか、オハヨー」
いつもなら休日の学校に来るはずのない二人がいた。嫌な予感がする。
「小鉄っちゃん、もうのり子のお見舞いには行ったの?」
「…やっぱその話かよー。なんで俺が?」
「オマエが小鉄だからだよ、男子で一番のり子と仲良い、な」
「ハァ?なにそれ?…ってか、ノブ、オマエもこの事…知ってんの?」
「外車にオマエらが乗ってるところ、あかねちゃんと一緒に俺も見たから」
「そっか。でも『その後』のことは知らねーよな…?チェーン外れるとかで?」
「わはは、そうだよ。チャリのチェーン外れて置きざりで、詳しくは全然知らねー」
「そういう小鉄っちゃん、あんたは『その後』のことどこまで覚えてるの?」
「は、はっきりした事はなにも覚えてねーよ、記憶ブッ飛んでて…。
あっ!助けてくれたあかねちゃんが超怖かった事だけは良く覚えてるー!
アイリーンッ!そ、そう、こんなカンジで…」
いつもみたいにふざけて誤魔化そうとする小鉄にイラついた、あかねのビンタが飛ぶ。
名誉?の負傷で頭に包帯を巻いたあかねは、まだ昨日の怒りがおさまっていないようだ。
「小鉄っちゃん、覚えてるのはそれだけ?
のり子が何され…いえ、何が起きたのか本当に覚えてないの?」
「し、しつけーなっ!ほとんど覚えてないって言ってんじゃん!」
「ホントは覚えてるならのり子に会ってちゃんと謝りなさい。
全部忘れてるならなおさらのり子お見舞いしないとダメよ。」
「だあああっ、うっせーなっ!わかったよ、謝りゃいーんだろ!
かーちゃんに早く帰れ言われてるから俺もう帰るぞー。じゃーなー」
「あっ、小鉄っちゃん!」
小鉄は逃げ出すように走り去る。
残された二人は顔を見合わせて苦笑する。
「小鉄、ゼッタイ何があったか覚えてるな」
「うん、あの様子なら放っておいても大丈夫だったかも…。
ゴメンね、ノブくん。朝早くから付き合わせちゃって」
「いいよ、別に。俺の方こそゴメン、昨日は全然役立たずで」
「そんなことないよ!ノブくんと一緒にいなかったから誘拐に気付いたんだし。
今日だって、何があったか全然詮索せずに協力してくれてるし」
「知ったらムカつきそうだから知りたくねーだけだよ。
でも、のり子を…アイツらいじめたクズは思いきり殴ってやりたかったな。
ありがとう、あかねちゃん。俺の分までクソヤローぶちのめしてくれて」
「ノブくん、やっぱカッコよくてステキー!」
「わはは、そうかなー?小鉄のがカッコいいって思ってるヤツもいるけどね…」
「…のり子、小鉄っちゃんに会えば元気になってくれるわよね?」
「大丈夫だよ、小鉄と一緒にいると無駄に元気出るから。特にのり子は」
「…うん、そうだよね!ノブくん、今日もありがとう」
「ああ。じゃあ、俺たちも帰ろっか」
二人も校門の方へ歩き出す。
96 :
ウラヤスの愁聞:2012/09/28(金) 22:16:27.00 ID:6yz6Rk3v
(かーちゃんも、あかねちゃんも、ノブも、みんなおせっかいだなー!
のり子に謝らねーとダメなことくらいわかってるよ!)
帰り道、小鉄は忘れようとしても忘れられない昨日の出来事を思い出す。
(のり子は俺の見てる前でヘンタイにサイテーなことされて…!
それなのに俺は、助けるどころかチンコいじって喜んでた…。
…おまけに俺、あかねちゃんが止めてくれなかったら、
あのエロオヤジよりエロいことをアイツにしちゃったかもっ!?
マジに昨日の俺、サイテーだった…)
昨日のことを思い出すといつものカラ元気もしぼみそうになる。
(あんな事したくせにノコノコお見舞い行って、のり子は許してくれるかな?
あかねちゃんも言ってたけど、すっげー怒ってそうで怖ぇーっ!
気まずいしどう謝りゃいーかわかんなくてイヤだけど、今回だけは謝んねーと…
小うるせーブスだけど、一応は女の子なんだし、友達なんだし、イイ奴だしな)
「よーし、もうウジウジ悩まねーっ!うおおーっ」
単純明快なのが取り柄の小鉄はらしくもなく考え込むのをやめ、走り出す。
97 :
ウラヤスの愁聞:2012/09/28(金) 22:19:20.55 ID:6yz6Rk3v
のり子は目が覚めてからもトイレに行く以外部屋から出ず、閉じこもっている。
肌を露出したくないのでやたらと厚着している。
いつもは上着の下に着る、体操服のTシャツと半ズボンは、
それを撫で回した手の気持ち悪さを思い出してしまい、着られない。
暑苦しいのでもっと薄着になりたいのだが、どうしても脱ぐことができない。
肌を露出すると男に襲われた時のことを思い出し、泣き出しそうになる。
男を見るだけで恐怖し嫌悪してしまう。特に大人の男が怖い。
愛読していた男性アイドルが表紙の雑誌は残らず窓から投げ捨た。
父親ですら近寄られると息苦しくなり、悲鳴を上げそうになる。
すれ違う男たちが怖くて外を歩けないので、当分は学校へ行けそうもない。
行けたとしてもクラスメートの男子たちと、今までのように接する自信がない。
今は春巻や花丸木にすら怯えてしまいそうなのだから。
服の上から触られただけ。
それ以上の強姦をされる前に助けられた。
それなのに、のり子の心は深く傷ついた。
彼女は健気で芯の強い女の子だ。一人でいる時に襲われたのなら、
これほど傷つくことはなかったかもしれない。
だが、彼女は一人ではなかった。のり子は小鉄と一緒の時に襲われた。
理不尽な悪人は、のり子だけではなく、彼女が恋する男の子までも辱めた。
片思いする小鉄を色情狂に貶め、彼を道具にしてのり子を犯そうとしたのだ。
襲われたトラウマや男への恐怖心以上にのり子を苦しめているのは、
小鉄に会いたいのに会うのが怖くて会えないジレンマだ。
小鉄に会いたい。会って、抱きついて、胸で涙が枯れるまで泣きたい。
だけど、もし小鉄を他の男と同じように恐れ、嫌悪してしまったら…!
彼女の心は完全に折れ、二度と立ち直れなくなってしまうかもしれない。
のり子は自分の部屋で一人、膝を抱え、声を殺し泣いていた。
(小鉄、オマエに会いたい…。早くお見舞いに来んかアホ…!
…いや、やっぱ来たらあかんっ!オマエまで嫌いになっとたらウチはもう…!
ウチはオマエだけは嫌いとうない…好きなままでいたいんやっ!
小鉄、ウチはどうしたらええ…?助けてやっ!小鉄…)
98 :
ウラヤスの愁聞:2012/09/28(金) 22:20:43.21 ID:6yz6Rk3v
開けた窓から何かが入ってきた気配に気付いて、のり子は顔を上げる。
こうやって勝手に図々しく侵入するヤツは一人しかいない。
「のり子、オマエ、泣いてたのか…?」
「う、うわああああーーーっ!こ、小鉄…!」
のり子は驚いて飛び上がり、後ずさりして身を固くする。
「い、いつもいつも勝手に入んなっ!ウ、ウチは今、オマエに会い…」
「のり子、ゴメーーーンッ!」
のり子が言い終わらないうちに小鉄は土下座して床に坊主頭をすりつける。
「こ、小鉄?」
「許してくれーっ、のり子!
オマエが本気で怒ったらあかねちゃんより怖いって聞いたんだよーっ!
俺、なにがあったかよく覚えてねーけど、とにかくゴメン!
頼むから、頼むから殺さないでくれーーーっ!!」
「ブゥーッ!ウチがあんな残虐ファイトやるかアホー!」
小鉄のいつも通りのアホな反応にずっこける。アホは死ぬまでアホだ。
のり子はこんなヤツを恐れてしまうかもしれないと悩んでいた自分に腹が立った。
そして、このひたすらアホで騒々しい少年が、たまらなく愛しかった。
「…この、このアホハゲがあーっ!」
「ぎゃあああっ!許してーっ!」
のり子は小鉄に飛びかかって押し倒し、力一杯抱きついた。
そして海パン一丁で裸の胸に額を当て、声の限り泣いた。
「うわああああっ!小鉄、小鉄ぅーーーっ!」
「の、のり子っ?」
「わああああっ!小鉄っ、好きやっ!ウチはオマエが大好きやっ!うわあああんっ!」
「のり子、ゴメンな…。許してもらえないかもしれねーけど、ホント、ゴメン…」
「…許さへん、ゼッタイ許さへんで…っ!ウチは一生オマエにつきまとって、
オマエもウチのことが好きで好きで仕方ないようにしたるわ…!覚悟しぃや…!」
99 :
ウラヤスの愁聞:2012/09/28(金) 22:21:39.88 ID:6yz6Rk3v
「のり子…やっぱオメェーのが怖ぇーっ!あかねちゃんはこんなに執念深くねーもん」
「どはあーっ!いくらアホでもこんな時くらい空気読めやーーーっ!!」
「あどらーーーっ!!」
告白をスルーしてボケる小鉄に激怒したのり子は、馬乗りになってタコ殴りする。
数分後、のり子が暴れ過ぎたせいでボロい家は倒壊し、小鉄とのり子は生き埋めになった。
すぐにかけつけた順子に助け出されたが、頭を強打した二人は数日間の記憶が飛んでいた。
こうして、この事件は完全に解決した。
以上です、後半はほぼエロなし
小鉄×のり子やったり、ノブに意味ありげなこと言わせたり、
前半のレイプ未遂より欲望の赴くまま書きました
前半猿ってた小鉄にヘタレ返上させようと思ったけど無理でした
オチに繋がるあかねちゃんの重要なセリフ
「のり子を本気で怒らせるとあたしより怖いのよ」
が抜けてたorz
>>95 中のあかねちゃんのセリフは
「ホントは覚えてるならのり子に会ってちゃんと謝りなさい。
全部忘れてるならなおさらのり子お見舞いしないとダメよ。
のり子を本気で怒らせるとあたしより怖いのよ」
だったことにしといてください。このセリフないと展開おかしすぎる
104 :
名無しさん@ピンキー:2012/09/28(金) 23:55:51.38 ID:Lqwwj25F
脳内補正完了
>>78-88、
>>94-99 ハラショーハラショー。いつのまにかスレがすげー進んでると思ったら大作じゃないですか。
随所にあふれる浦安鉄筋イズムが良い味を出してます。押実=プレスベリーと読むのですね。
原作だとウンコだけどいざというときの国会議員や市長の肩書は頼もしい。
勇ましく荒ぶるあかねちゃん、そして何かコジャックが巨大化してませんか。
のりちゃん堅実だけどその上をいく大人の汚さに涎が止まりませんね。
何はともあれハッピーエンドで良かったです。
それにしてもノブとあかねちゃん出来すぎー。もう付き合ってんのかい。
他の人も投下して欲しいです、エロなくても逆にエロ追求しまくりでもいいので
のり子に愛されてる小鉄と立場替わりたいと思ってるくせに、あかねちゃんとフラグ立てていって
罪悪感ありまくりなノブ主役の非エロ、みたいなのを次に書きたいけどなんかまとまらない
「ノブくんいいなー!!モテまくりでー!」
「…平均・平凡・平穏の『三平』…今時のモテ男…しかもイケメン…」
「がっしゃっしゃっ!なんでも78点くらい『普通』にできるもんなー。
あかねちゃんとも仲いーし、うらやましーぜー!」
「そうかー?みんなも結構モテるだろー?
俺は小鉄とのり子の仲の良さだって羨ましいと思うけどなー?
勇ちゃんは野球知ってるヤツじゃないと相手できないし、
仁くんて顔のわりに優しくて良い人ねー、ってNYAが噂してたぞー」
「なに言ってんだオマエー、あんなブスとあかねちゃん一緒にすんなよー!
だいたい、のり子はそんな色気づくよーなヤツじゃねーよ!わしゃしゃしゃー!」
「ゆ、勇ちゃんとは野球の話題で盛り上がるだけで僕はべつにそーゆーつもりじゃ…」
「…良い人、どうでもいい人…って言う…じゃん」
「たははははー、いかにもオマエらな答えー!」
(特に小鉄、オマエらしいけどニブすぎ…!もったいねーな…)
男子四名が自分らのモテっぷりについて話したらこんな感じかね?
>>107 うまいね。
そうやってほめ殺してノブの家へ入る許可を得ようとしている気がした。
それにしても文章だけでも作品つくりってホント難しい。見開きシーンはできてもオチが決まらない。
最後で日常の浦安に回帰させるか、投げっぱなしジャーマンカオスエンドかで、やっぱり前者がキレイだよね。
しかし原作でも50年後宇宙人が来たり投げっぱなしの話もあるし、う〜ん。
作品完成できる人はやっぱスゴイわ。
ある日の夕方、大沢木家の長男と次男はテレビを見ていた。
何かと彼らの世話を焼いてくれる、かなり物好きでとても可愛い女の子二人も一緒だ。
「クッ王(キング)プリンセスまりんちゃんは今日も美少女なりー!」
「ホンマ可愛えなー、料理もめっちゃ上手やし」
「可愛くておいしそうな料理も作れて、まりんちゃん、ちゃいぽーデス」
「ノムさんも同じくらいかわいいぜー!まりんちゃんに似てるしー!」
「ええーっ!?ちょっと、小鉄っちゃんー!?」
驚いた幸子は、ちらりとのり子の顔色を窺わずにはいられなかった。
「…確かに、ノムさん、まりんちゃんに似とるなー。同じくらい美人やしー」
一瞬表情を曇らせたものの、すぐに笑顔に戻ったのり子も同意する。
「我らの美少女ノムさんなら二代目クッ王プリンセスも夢じゃないズラー!」
「晴郎さんやのり子さんまでー!もーやだー」
困惑しつつも、晴郎に美少女と言われた幸子は内心「よしっ」とガッツポーズ。
「ノムさんがクッ王プリンセスになったら、材料が今の何倍も必要だぜー、
まりんちゃんよりずっと大食いだからなー!わっしゃっしゃーっ!」
「あっしゃしゃしゃー!作り終える前に全部つまみ食いしそうやなー」
「クッ王&爆食プリンセスさっちゃんだっちゃー」
「わーん、みなさんひどーい!もーいやー!」
幸子は手足をばたばたさせて泣き出してしまう。
「ノムさーん、泣かないでなのだー。牛丼おごるから機嫌なおしてほしいなりー」
「言いすぎたわ、ゴメンなー。コラ小鉄ー、オマエのせいやー!」
「あらもーどっ!」
ケンカするほど仲のいい、カップル?二組であった。
和んだぜ
GJ!
感想少なすぎだな...
ただ過疎ってるだけなのか、ここの住人が冷たいのか...
誰かが作品を投下したら感想ぐらい書いてやれよ...
スレ立った時から妄想練ってた、のり子レイプ未遂×2と小ネタは投入したらむー
あかねちゃんとデートした夜にのり子襲う夢見て小鉄に気遣われるorzなノブとか
読書週間にのり子がノムさん推薦の本読むとか、他にもエロ薄いの妄想中
俺は特に感想求めてないです、原作にはないエピソード妄想して萌えるのが目的だから
投下したのは投下するつもりじゃないと絶対まとめないからなのと、
他の人も釣られて投下しないか期待してるだけなのでw
>>109 GJ。手足をばたばたノムさんカワエエ。
うん、晴郎はまりんちゃんを絶対見てるよ。ソルトのコスプレをしながらね。
>>111 なるべく毎日チェックしようと思ってるんですよ。スレ住民の絶対数が少なすぎるのも要因かと。
浦安で萌え消費するイノベーターが増えないとにんともかんとも。
>>112 へへっ、いつもすいやせん。お世話になりやす。
まさか原作でガチにクズい性犯罪者出すとは…前出た時はここまで酷い奴だとは
口調だけは丁寧だけど、可愛くない方とかネチネチ侮辱しておきながら、犯すのはやめない
顔のキモさといいひたすら不快で最低なロリコン変質者ですごすぎ
襲われるのがのり子なのはやっぱりだが、ガチに怯えて抵抗できなかったのは衝撃的
あかねちゃんとか涙とか他の子が助けないと一方的にやられちゃう脆さもある女の子なんだな
乙!
「笛舐めさせてくれないなら君が笛を舐めてよ」
とかほざいてキスもしたことないのり子にイラマチオさせるとか平然とやれるクズかと
あの笛の変質者のオッサン使えば、まだ小3だからとか長年培ってきた世界観とか
無視してのり子を徹底的に凌辱できるな、バッドエンドも可能だろうし
問題は不快すぎて書くに耐えないこと、あんなのに可愛い幼女が犯されるの嫌すぎ
あまりにあっけない笛泥棒の再登場にもしかして脱獄してんのかな。最凶死刑囚?
…だけどサッカーボールキックを股間にくらってたような。
ホラふきじーさんはお悔やみ申し上げます。
ホラふきじーさん「わしは昔千人斬りしたんじゃ」
小鉄「え、人殺し?」 あかね「戦争のお話ですか」
「いや千人斬りというのはじゃな…」
ホラふきばーさん「その1001人目になるのが私よ」
「ここでは見立ち過ぎるんじゃ。場所を変えるかの」
「なんやなんや」 小鉄「また決闘するんだって」
ホラふきじーさん&ばーさん「いざ」「ロールミー!」「ロールユー!」
あかね・のり子「いやーーーー」
小鉄「すっげぇ興奮する」
>>117 なんかじーさんの方を秀治じゃなくて内○裕也でイメージしちゃったよ乙
119 :
Y談・G:2012/10/08(月) 22:23:19.88 ID:O4geCUuT
「ヒデ爺さんは亡くなってもワシは不滅じゃっ!」
「うおおー、よかったー!」
「ホラ吹きじーさん、バンザイ…」
「ところで、知っとるか?太っちょの兄貴がオマエに似てない理由を」
「なんや、早速ホラ吹くんかー?」
「ホント、こりない人ねー」
「あのデブ兄貴はオマエとは父親が違うんじゃ」
「はぁーっ?アニキのとーちゃんはとーちゃんに決まってんだろー?」
「わしゃしゃーっ!バレバレすぎてホラになっとらんでー」
「笑いごとじゃないわ!晴郎くん、オマエの兄貴はな、オマエの母親、順子さんが
新婚間もない頃に性犯罪者に乱暴されて孕んだ子なんじゃ」
「きさまー!ふざけた事言ってんじゃねー!」
「追悼企画だから、殴るのダメ…」
「小鉄っちゃんが怒るのも当然よ!いくら何でもひどい嘘すぎー!」
「晴郎や順子さんにも失礼や!…そういう…ことを、ネタにすんなやー」
「オマエたちが怒るのも無理ないが、これは事実なんじゃ。
20年前、新婚間もない順子さんは、ブクブクと太った巨漢の変質者に拉致され、
三日三晩犯され続けたのじゃ。寝食を忘れて順子さんを陵辱し続けた男は精根尽きて
服上死したが、順子さんは奴の子種を孕まされてしまった。それがオマエの兄じゃ」
「そ、そんな…!」
「嘘だ!嘘つくなー!」
「嘘ではない。世の中には男の風上にも置けない恥知らずな輩がおるのじゃ。
可愛いお嬢ちゃん方、オマエたちも心当たりあるだろう?」
「ううっ!…た、確かにおるな、そーゆーキモ男…」
「のり子…」
120 :
Y談・G:2012/10/08(月) 22:23:58.27 ID:O4geCUuT
「じゃあ、ホント、なの…?」
「ああ、そうじゃ。晴郎には、あの強姦魔の忌まわしい血が流れておる。
あいつの気持ち悪いオタク趣味や幼女愛好がその証じゃ」
「嘘だ!みんな信じんなー!このジジイがホラ吹きだっての忘れたのかよ!
これだっていつもの大ボラだー!」
「そうや!晴郎がそんな変態なら、とっくの昔にノムさんに絶交されとるわー!」
「桜さんにも嫌われず、『お兄ちゃん』って呼んでもらえてるんだから!」
「影の薄い姉ちゃんや大食いのお嬢ちゃんは身も心も調教済みで晴郎のいいなりじゃ。
雌奴隷がご主人様に逆らうわけあるまい?らむーの裸小僧なんぞはカモフラージュじゃ。
兄の太く大きなイチモツを知ったら、あんな極小チンコに満足できるものか」
「ノムさんや桜さんまで、そんな…」
「嘘だっ!あのアニキが…デブで無職だけど優しくていい奴なアニキが…。
信じねーぞ、俺は絶対信じねー!」
「そんなに信じられんのなら、晴郎が姉や大食いちゃんを犯す場面を想像してみろ。
今より若い順子さんが晴郎に似た変質者に…でもいいぞ」
>「やだやだ、もーいやー!こんなことするの、晴郎さんじゃない!イヤーーーッ!!」
>「わああっー!そーなのだ、ノムさんー!ワシはこんなことしないでやんすー!
> 今すぐ助けるから泣かないでなのだー!」
>
>「お兄ちゃん、やめて!あたしたち兄妹なのよ!花丸木くん、たすけてー!」
>「落ち着くのだー、桜。ワシは近親モノもNTRもドン引きで苦手ズラー」
>
>「晴郎、じゃなくて晴郎似の変態!あなた、こんな事してただで済むと思ってるの!?
> これ以上やるならチンコ潰してスクラップにするわよ!」
>「ひいいいーーーっ!マミーじゃなくて順子さんごめんだっちゃ!
> 今すぐ解放するから命だけは助けてなのだー!」
「やっぱゼッタイ嘘だーーー!!」
「ようやく気づいたか。ワシがホラ吹きだってわかっとるのにいつも騙されおって」
「ジジイきさまー!!」
「シャレにならん嘘つきおってー!順子さんたちの分まで殴ったるわー!」
「エロホラジジイ」
「コラー!まちなさーい!!」
「捕まらん!オマエらの足じゃ捕まらん!」
なんか酷いホラ吹かせちゃった、これじゃ追悼ネタじゃなくて逆の意味っぽい
ヒデ爺さん、ごめんなさい
小説書いてくれてる人にはマジで感謝
個人的にはあかねかノムさんのハードエロが読みたいです
123 :
Y談BBA:2012/10/09(火) 21:56:19.34 ID:va9nQMyL
「ただいまー。あら、晴郎、またカスプレして子供向け番組見てるのね」
「コスプレなのだ。今日もまりんちゃん最高だっちゃー」
「あなたホントこの主役の子好きねー。幸っちゃんに似てて可愛い子よねー?」
「小鉄も同じようなこと言ってたのだー。まりんちゃんもノムさんも可愛いっちゃ!」
「まりんちゃんに似てるから幸っちゃんのこと好きなの?それとも逆かしら?」
「ワシはノムさんを恋愛対象としては見てないズラー。(少なくとも今は…)
ノムさんはユニークで可愛い子だけど、年の離れた弟の同級生だっちゃ。
あんな小さな女の子を下心ある目で見たらかわいそうなのだー」
「小さな女の子だから好きなんじゃなくて源氏物語の紫の上みたいな感じなのね。
よかったー、かーさん安心したわー。何年も我慢するの大変だと思うけど、
プラトニックな交際、がんばるのよー」
「…あのー、もしかしてマミー、ワシをロリコンだと思ってないデスラー?」
「え、違うの?こーゆー番組やアニメ好きな太った男の子ってロリコンなんでしょ?」
「マミーひどいのだー!ワシは違うズラー」
「でも、カチューシャの暴力少女より幸っちゃんのが好きなんでしょ?」
「そ、そりゃそうでちゅが…(宮崎さんを比較対照にするのはやめてなのだー)」
「あはははー、だったらロリコン呼ばわりなんか気にしないの、いいわね?
それはそうと晴郎、あなたコンドームは持ってる?当分使用はNGだけど、
念のため用意はしておくのよ。使い方は知ってるわよね?」
「だから、このテの話題もう勘弁なのだー!(こういう時のマミー怖いのだ…)
そもそも、避妊具ならワシより小鉄や桜のが先に必要でやんすー。
のりちゃんは押しに弱くて危険でちゅし、桜の彼氏はすぐ裸になる子ズラー」
「桜はもう使い方知ってるわ。相手が花丸木くんだから当分いらないと思うけど。
問題は小鉄よ。中学生になったらのりちゃんをママにしかねないから教えないとだけど、
ヘタにエッチな知識吹き込むとヤブヘビになりそうで…贅沢な悩みだけど困ったわー」
「確かに、二次性徴後の小鉄にコンドーム与えると猿みたいにやりそうで危険ズラー。
ガサツだから破って出しちゃいそうでちゅしー」
「晴郎、あなたもなんだかんだ言って年頃の男の子なのねー。
たまってたらオナニーしていいけど、小鉄たちに見つからないようにするのよー」
「…(マミーに見つかるのが怖くてオナニーなんかできないでやんすよー!)」
ノムさんが紫の上ってことは晴朗は光源氏?ww
先にこっちを書いてたんだが、訃報を聞いて似たネタ水増しして昨日の投下したズラー
>>122 本番までやっちゃうの書きたいけどなんかうまくまとまらない
のり子に横恋慕してムラムラしてるノブがあかねちゃんを慰み者にしちゃうとか
隠し持ってるエロ本見つけたノムさんが晴郎に押し倒されるとかを夢オチで妄想するんだが
>>119-120 ノムさんと桜のエロパロって原作の登場頻度が少ない分なんかいいね。
最後はキンチョールのCMって今気付いた。GJ。
>>123 順子さん好きじゃ〜。そこまでぶっちゃけトークする順子さんなら頼めば筆おろしもしてくれるんじゃ…
自分だったらわざと見つかるように順子さんに見せつけるけど。
127 :
ノム読の秋:2012/10/13(土) 22:44:25.76 ID:OG+mKT5M
ノムさん主役、のり×小鉄、好きな小説紹介、の三兎追いSSいきます
実在の小説を紹介する都合もあってエロなしです
保守も兼ねて起承転結で4回に分けて投下します、一応それぞれオチつけます
今回は短い導入部。モブですが勇ちゃんを出して共演させてみました
「ああ、面白かった。感動してちょっと泣けてきちゃった…」
昼休み、幸子が大好きな本を一冊読み終えて余韻に浸っていると、
「ノムさん泣いとんのか?やっぱ給食足らんかったんかー?」
「えーっ!?ち、ちがいますよ」
のり子の一言をきっかけに、クラスメートたちが集まってくる。
「わしゃしゃーっ、ノムさんまだ腹減ってんのー?フグオのアイス食いなよ」
「小鉄っちゃん、あんたがそうやって冷やかすから給食遠慮しちゃうんじゃない!
ごめんね、ノムさん、食欲の秋なのにー」
「久々に大食い、見たい…」
「今年のロッテの成績じゃ、ヤケ食いもしたくなるよね」
「そりゃオマエだけだ、ロッテネタでノムさんに擦り寄る糞ナンパ小僧がー!」
「だから、ちが〜う〜」
空腹で泣いたと勘違いされ冷やかされて、別の意味で大泣きの幸子だった。
128 :
ノム読の秋:2012/10/14(日) 08:11:57.27 ID:SXoMINa5
昨日の続き、起承転結の承の部分です。今回はノムさんに本を紹介してもらいます
超マイナーなパロキャラも登場します。非エロなので朝立ち投下
「ノムさん、さっきはごめんなー」
「いいですよ、全然気にしてませんから」
放課後、のり子は幸子に昼休みのことを謝りながら、彼女と一緒に図書室に向かう。
「おお、野村さん、よく来たね」
「失礼します、芥川先生。今日は持ち込んだ本を読みたいのですが」
「君は漫画を持ち込んだりしないから何の問題もないよ。ゆっくり読書していきたまえ」
「ハイ、ありがとうございます」
短気で口やかましく子供たちに怖がられている図書の芥川先生だが、幸子には優しい。
読書好きで礼儀正しい彼女は先生のお気に入りの生徒なのだ。
(すごいなーノムさん。ごっつう怖い芥川先生もメロメロの優等生っぷりや)
そう感心しつつ、のり子は芥川先生を怒らせないよう小声で幸子に話しかける。
「それにしても、ノムさんが本に感動して泣くとは思わんかったわー」
「のり子さんは、本を読んで泣いたことないんですか?」
「うーん、感動しても泣くまでは…。ウチ、あまり本読まんから」
首を振るのり子のツインテールが揺れるのを見て、幸子は先ほど読んだ本を思い出した。
「そうなんですか…。それじゃ、この本はどうでしょう?」
幸子はランドセルを開けて、昼休みに読んでいた本を取り出し、のり子に差し出す。
黒板のラクガキのようなかわいい表紙の文庫本だ。
「『くちぶえ番長』?これ、さっきノムさんが読んでた本か?」
「ハイ。これなら、のり子さんもあたしみたいに感動して泣いちゃうと思います。
お貸しするから読んでみてください」
「うん、読んでみるわ。ノムさん、ありがとなー」
「こちらこそー。読み終えたら感想聞かせてくださいね」
別の本を読み始めた幸子の隣に座って、のり子は『くちぶえ番長』を読むことにした。
129 :
ノム読の秋:2012/10/14(日) 08:14:19.47 ID:SXoMINa5
その時、勢いよくドアが開き、小鉄が駆け込んできた。
「ノムさーん、のり子見てないー?…んっ?なんだ、オマエここにいたのか」
「あら、小鉄っちゃん。今のり子さんは読書中です」
「図書室で大声出すなやー。なんか用か?」
「…一緒に遊ぼうと思ってたけど、ノムさんに先越されちゃったか。
仕方ねーから別の奴と遊ぶわー。じゃーな」
いつもならしつこく遊びに誘う小鉄があっさり引き下がり、図書室から出ていった。
「なんか、小鉄っちゃんにしては珍しいですね、いろいろ」
「そやなー、まあ、あのハゲのことはどーでもええわ。今のウチは読書や」
久々の読書を邪魔されて不機嫌なのり子は、小鉄の微妙な態度に気がつかなかった。
気を取り直して、『くちぶえ番長』を読み始める。
プロローグというサブタイトルのついた最初の数ページを読んだだけで、
のり子は切ない気持ちになった。
『くちぶえ番長』は、今は大人で作家になっているという主人公ツヨシが、
小学四年生の一年間を一緒にすごしたヒロイン、マコトとの思い出を綴った物語だ。
マコトは転校初日に番長になると公言する、強くて元気で優しい女の子だ。
転校生で、ツインテールと横ポニーテールとの差はあるものの同じように髪を結んでいて、
性格もちょっぴり自分に似ているマコトに強く惹かれたのり子は夢中で読み進める。
プロローグでも予告されていた通り、マコトは一年で別の学校に転校してしまう。
そしてその後ツヨシと再会できずに三十年以上が経ってしまったのだという。
ツヨシとマコトは両思いになるまでに仲良くなり、別れる時にはお互い告白したのに…。
そんな悲しい別れで終わるのに、物語は爽やかに楽しく読めるようになっている。
そしてラストもマコトと再会できないことを悲しむのではなく、それを逆手にとって、
前向きで楽しい想像を広げて終わっている。
読み終えたのり子は、幸子同様に感動して泣き出してしまった。
「どう、のり子さん。本に感動して泣いた気分は?」
「うわーん、マコトォー。ホンマ、ええ本てこんなに泣けてくるもんなんやな…」
「よしっ。昼休みの仕返し、できましたー」
「ううー、やられたわ、ノムさーん」
大泣きしすぎたのり子は、本を濡らしてしまった。
「ゴメンなー。ノムさんの本なのに」
「全然いいです。そんなちゃいぽーに感動してくれるなら…。
その本プレゼントしますので、よかったらもらってください」
「ホンマかー、ありがとな!それにしても、この本、ええわ…」
感激したのり子は、幸子と『くちぶえ番長』の感想を熱く語り合うのだった。
「野村さんだから大目に見るが、神聖な図書室でおしゃべりは原則禁止だぞ」
続きが待ち遠し過ぎる\( ^∀^)ノ
「首を振るのり子のツインテールが揺れる」ところ何かいいね。
+(0゚・∀・) + ワクテカ
132 :
ノム読の秋:2012/10/15(月) 21:52:03.77 ID:7A0B7G3A
全四回の三回目です。今回はのり×小鉄がある激甘臭しそうな見せ場、のつもりです
「3年1組のマコトは絶対のり子さんですよー」
「ウチはマコトとはちゃうよー。ウチはあんなに強くも優しくもないもの。
学年もちゃうし、あんなじゃりン子チエみたいな髪型しとらんわー」
「そんなことないですよー。のり子さんも強くて優しいです」
「ノムさんは褒め上手やな。将来ゼッタイあげまんになるでー。わしゃしゃーっ」
のり子と幸子が『くちぶえ番長』の感想を語り合ううちに日も暮れかけ、
図書室の子供は彼女たち二人だけになっていた。それに気付いた芥川先生が声をかける。
「そろそろ図書室を閉めるぞ。最近、変質者が出るらしいから早く帰りなさい」
「!?…は、はーい。ノムさん帰ろうや」
「のり子さん…?ええ…」
その変質者に2回も襲われた(とは言えない)、のり子は少し取り乱した様子で、
もらったばかりの『くちぶえ番長』をランドセルにしまう。
幸子は、そんなのり子の様子を心配そうに見守る。
「じゃあ、先生さようなら」
「さようなら、野村さんとその友人」
「…ああ、さいなら」
変質者の話題が出た途端、のり子は急に怯えてしまい、先生への挨拶も元気がない。
のり子を元気づけようと、幸子は再び『くちぶえ番長』の話題を振ってみる。
「やっぱりうちのクラスのマコトはのり子さんですよー。
のり子さんにもツヨシみたいに仲のいい男の子がいるじゃないですか」
「プゥーッ!いきなり変なこと言うなやー!ウ、ウチは小鉄とは別に…」
「あたしは小鉄っちゃんだとは言ってませんよー」
「だからちゃうって、ノムさーん!」
「神聖なる図書室でのろけ話は禁止だ。後で私小説を書く時のネタにとっておけ」
「わーん、先生までー。これじゃいつもと逆やー」
「わはははー、今日は仕返しいっぱいしちゃってます」
「ホンマ、小鉄とはそんなんちゃうよ。あいつはツヨシと全然ちゃうし。
…小鉄やったらウチに”転校するな”なんて言うてくれへんと思うし」
そう言いながら、のり子が図書室のドアを開けると、
「なにーっ!?のり子、オマエ、転校すんのか!?」
「うあああー!こ、小鉄、なんでオマエが!?」
別の子と遊ぶと言って帰ったはずの、小鉄が廊下に立っていた。
のり子と一緒に遊びたくて今まで待っていたのか?それとも彼女を心配して…?
とにかく、のり子の”転校”という言葉を偶然聞いて、小鉄は勘違いしてしまったようだ。
133 :
ノム読の秋:2012/10/15(月) 21:54:54.92 ID:7A0B7G3A
「なんだよ、それ?何でオマエが転校すんだよ!?」
小鉄はのり子の両肩を掴んで激しく揺さぶる。
「い、痛…っ」
「小鉄っちゃん…!?」
いつものヘラヘラした裸のバカ大将とは別人のように激高する小鉄に驚いて、
のり子も幸子もまともに言葉を発することができない。
「ロッカーの裏にいたオッサンのせいか?涙は助けたって言ってたのに…、
ホントは違ったのかよー!?くそっ、ふざけんなよー!」
「小鉄…!」
「そんなことくらいで逃げるなんてオマエらしくねーよ!転校すんなよ、のり子!」
「!?うあ…」
言ってくれるはずがないと思っていた言葉を小鉄がかけてくれた。ツヨシと同じ台詞を。
本に感動した時と同じように、のり子の目頭が熱くなる。
「あんなヘンタイ、俺が…俺たちがぶっとばしてやるから、だから転校すんじゃねー!
オマエがいねーと、なんか学校つまんなくなるだろ…えっ?」
「あっ、のり子さん…!」
感極まったのり子は小鉄に飛び付いて、海パン一丁の裸の体を強く抱きしめる。
「小鉄、ごめんな。ごっつう心配させて…。ホンマ、ごめん…」
「の、のり子!?」
のり子の大胆な行動に驚いて、今度は小鉄が言葉に詰まって呆然とする。
「ウチは転校せんよ…。オマエに会えなくなる転校なんかできるわけないやろ、アホ…」
キスするように唇を小鉄の耳元へ近づけ、のり子は優しくささやいた。
「のり子…」
抱きついてきたのり子は、いつも以上にいい匂いがした。
のり子の返事と匂いに安心した小鉄が彼女を抱き返そうと腕を動かした時、
「まだ小3のくせに、なかなか感動的な交際をしているんだな」
「ハイ。のり子さんと小鉄っちゃん、ステキです…」
もらい泣きの幸子とニヤニヤしている芥川先生の声が聞こえた。
「は、離せブス!転校だとか紛らわしいこと言いやがってー!」
急に照れくさくなった小鉄は、憎まれ口を叩いてのり子を突き飛ばす。
さっきのスキンシップや告白同然の言動が恥ずかしくなったのり子も逆ギレする。
「うっさいわハゲ!ウチらが出てくるのを待ち伏せしおって、キモいんじゃー!
ストーカーかオマエはー!」
「ぶこめっ!」
のり子は照れ隠しにグーパンチで思いきり小鉄を殴る。せっかくのいい雰囲気が台無しだ。
「やめとけ、オマエら。そんな夫婦ゲンカしてると『藪の中』みたいになりかねんぞー」
芥川先生が止めに入る。
ケンカするほど仲がいい。幸子はこのやかましくて愛らしい二人の友達が大好きだ。
「のり子さんと小鉄っちゃん、ちゃいぽーデス」
素晴らしいんだぜ!
甘酸っぱ過ぎて見てらんないんだぜ!!( /∀`)
うひょーうひょーうひょー。
ニヤニヤが止まらんとですよ。
136 :
ノム読の秋:2012/10/16(火) 21:03:35.90 ID:CroGXNF3
今回でラストです。最後にノムさんにもう一冊本を紹介してもらいます
今度はのり子に加えて小鉄にも読んでもらいます
翌日の放課後も、のり子は幸子と一緒に図書室にいた。
「昨日はノムさんにもらった本のせいでキモ猿にセクハラされてもーたわ」
「アハハハ、どーも、すいません」
幸子は噴き出しながらもぺこりと頭を下げる。
「でも、ありがとな。面白い本を教えてくれて。ウチ、あの本大好きや。
ノムさんのプレゼントやし大切にするわ。ホンマ、ありがとなー」
「よしっ。のり子さんに読書の面白さわかってもらえてうれしいです。
じゃあ、次はこの本なんかどーですか?」
そう言うと、幸子はランドセルからまた本を一冊取り出す。
「なんや、またオススメ本か?ノムさんホンマ読書好きやなー」
「ハイ。この本も面白いですよー」
幸子がのり子に手渡したのは、剣を持った男の子と女の子と怪物が表紙に書かれた本だ。
「『二分間の冒険』か。タイトルといい表紙といいファンタジーか?」
「ハイ。これは小鉄っちゃんにも読んでもらって、二人に感想聞きたいです」
幸子はそう言ってにっこり笑った。
137 :
ノム読の秋:2012/10/16(火) 21:06:53.61 ID:CroGXNF3
おまけ
数日後、のり子が読み終えた『二分間の冒険』を、今度は小鉄に貸すことにした。
「小鉄っちゃん、この本をお貸しするので読んでみてください」
「うおおー、剣持って怪物と戦うみたいな表紙で面白そー!」
「ハイ、そんなカンジで、小鉄っちゃんに合ってる本ですよー。いろんな意味で…」
「早く読みてー、けど読むのめんどくせー!ノムさん、膝枕しながら読んでよー?」
「えーっ!?絶対イヤー!浮気はちゃいぺーですよー!」
「浮気って…あかねちゃんは全然ふりむいてくれねーんだから別にいーじゃん。
俺にもアニキみたいに優しく世話焼いてよー」
「もーやだー!小鉄っちゃんの鈍感ー!」
いつものように幸子をいじって騒いだものの、結局小鉄は『二分間の冒険』を借りた。
一週間後、いかにも読みふけったという感じで傷んだ本を幸子に返した小鉄は、
「ゴメン、ノムさん。最初の数ページしか読まなかったから、感想は何も言えねー。
やっぱ俺には読書なんて無理だよー、わしゃしゃーっ!」
としらばくれるが、黒ネコを探し回るようになっていたので、幸子は噴き出してしまった。
小鉄が読んでかなり傷んだ『二分間の冒険』もプレゼントしたのり子に感想を聞くと、
「…ごっつう面白かったけど、本使うて変に煽るのもうやめてやー」
それだけ言って、あとは国会議員のテーマ曲を口笛で吹いてとぼけるのだった。
でも、あかねと談笑する小鉄をちらちら窺う表情を見れば、聞かなくても本音はバレバレ。
(小鉄が”二分間の冒険”するなら、コンビ組む女の子は誰なんやろ?
あいつはやっぱあかねとがええんかな?…ウチと組んでくれたら…)
自分の薦めた本をちゃんと読んでくれて、期待通りの反応(感想)まで見せてくれる。
幸子はそんな純朴で付き合いの良い二人の友達が本当に大好きだ。
「小鉄っちゃんとのり子さん、ホントちゃいぽー」
138 :
ノム読の秋:2012/10/16(火) 21:14:08.31 ID:CroGXNF3
以上です
作中でノムさんが紹介してる本は以下の二冊です
重松清『くちぶえ番長』新潮文庫
岡田淳『二分間の冒険』偕成社文庫
どちらも小学生の恋愛を含む児童向小説です
くちぶえ番長は雰囲気やキャラが浦安にちょっと似ていて、浦安SSの参考資料に使えます
二分間の冒険は、SSにも書いたように小鉄とのり子に読ませて感想聞きたくなる内容です
芥川先生がつぶやいた先生の小説家時代(芥川龍之介)の作品、『藪の中』も傑作です
短編ながら叙述ミステリーでNTRネタまであって濃い内容です
数はそれなりに投下したけど非エロやエロ薄いのばかりです
非エロのが好きだけど、せっかくのエロパロスレなのでエロいのも書きたい
次は出番多くして動かし方を模索した晴郎とノムさんがヤっちゃうのを妄想中です
夢オチなのを逆手にとって本番までいっちゃうの書きたいけど、書けるかどうか
GJ。
『二分間の冒険』は以前NHKFMのラジオドラマで放送してたけどちゃんと聞いてなかったなぁ。
二冊とも読んでみようと思う。
小鉄が本を読むシーンで今週の団地ともおを思い出した。
ついにノムさんの「合体」とは心せねばなるまいて。
応援しております。
最新巻は11月8日か〜待ちきれぬ
まだ未完ですが、とりあえず前半までは書けたので部分投下します
今回は起承転結の起の部分、ノムさんじゃない&断片的だけど一応エロもあります
毎度3巻と4巻のノムさん登場回が主な元ネタです
ポシャらずに完成させたいけど、もしかしてポシャっちゃったらごめんなさい
ある晴れた秋の休日、大沢木家は恒例の家族旅行に出かけようとしていた。
しかし、今回はこれまでと少し様子が違う。長男の晴郎が留守番すると言いだしたのだ。
「晴郎、あなたホントに留守番でいいの?」
「ワシが同行するといつも事故の原因になるっちゃ。(そして酷い目に遭うズラ……)
だから、今回の紅葉狩りはパスして自宅警備任務を続けるでござる」
「やったー、今回はいつもよりはマシな旅行になりそー!サンキュー、アニキー」
「へっ、オメェーにしちゃ気の利いたこと言うじゃねーか」
「漢じゃな、晴郎」
「晴兄ちゃんは最強の自宅警備員だー!」
「ごめんね、お兄ちゃん。コスプレQPあったらお土産に買ってくるわね」
「声援サンクス、マイファミリー。さあ、後はワシに任せて早く行くのだ」
「じゃあ、留守番お願いしちゃおうかしら。ごめんね、晴郎」
「諸君らの健闘を祈る!敬礼なのだ!いってらっしゃーい!」
こうして晴郎は一人、留守番することになった。
優しい母の順子は除け者扱いしてしまってかわいそうだと案じていたが、
晴郎本人はむしろご機嫌である。彼は以前からこの機会を狙っていたのだ。
(家族旅行で酷い目に遭うより、留守番した方が賢明でやんす。
マミーも小鉄たちもいない今は、アレを見るチャンスだっちゃー!)
家族がいないこの機会に、晴郎は普段見れないアダルトDVDを見るつもりなのだ。
「かなり季節を先取りでちゅけど、これを見るズラー」
秘蔵AVの中から晴郎が選んだのは『美人サンタをプレゼント』というコスプレものだ。
クリスマスの街角で、金持ちのハゲのオジサンがサンタ姿の美女をナンパして、
札束と引き替えに春をプレゼントしてもらうという、どこかで見たような内容だった。
<※毎度4巻57キンポのパロディです>
「んん、んん……。パパのオチンチン、おいしい♪」
「デヘヘー、サッちゃん(サンタちゃん)はご奉仕上手でちゅねー。
ワシもお返しにサッちゃんのアソコ舐めてあげるのだー」
「やだ〜、パパぁ、そこはダメ〜」
オジサンの口調が自分に似ていて笑えるし、サンタちゃんの外見も好みだ。
晴郎は癖のない長い黒髪で、二重まぶたの大きな目をした美少女が好きなのだ。
ツボに入った晴郎は股間をギンギンにしながら食い入るように見る。
「サッちゃんのオマンコ、グチョグチョだっちゃー、もう挿入しちゃうのだー!」
「あ〜ん、もっと優しくして〜」
(サンタちゃん、なんか大人になったノムさんみたいでたまらんばい!
同じサッちゃんでちゅし。……いや同じじゃないっちゃ。ノムさんのが可愛いズラー。
ノムさんが大人になったら、サンタちゃんの何倍も美人になるのだー!)
本番がはじまった頃には、晴郎は見ているエロDVDの映像そのものにではなく、
その映像から連想される、自分と自分が愛する少女とのセックスの妄想に欲情していた。
年の離れた弟、小鉄のクラスメート、ノムさんこと野村幸子を欲望のままに犯す妄想に。
「ああんっ、オジサンのオチンチン、大きい〜♪」
「デヘヘー!お金とオチンチンがワシの自慢なーのだー!」
晴郎は決してロリコンではない(少なくとも自分では思っている)。
彼が野村幸子を好きなのは、彼女が野村幸子だからで、幼女だからではない。
むしろ晴郎は幸子が幼女であることを時々残念に思っているくらいだ。
まだ小学3年生の幼女では、いくら好きだろうと下心を抱いてはいけないからだ。
ましてや幸子は弟の友達なのだ。今の幸子を性欲の対象にすることは許されない。
それなのに晴郎は最近、無防備な幸子をつい視姦してしまうことがある。
そして彼はその度に罪悪感と自己嫌悪で憂鬱になり、数日間ひきこもってしまう。
母や妹弟たちの目を気にして、おちおちAVも見られず、欲求不満なせいだ。
このままでは彼の愛する”ノムさん”にとんでもないことをしてしまうかも……!?
そう思った晴郎はこの機会を作って、エロDVDを見てオナニーすることにしたのだ。
今日はいつも理性で抑え込んでいる幸子への劣情もあえて剥き出しにして、
チンコが痛くなるまでヌくつもりだった。
「サッちゃん、イキそうでつー。コンドームしてないから膣内に出ちゃうのだー」
「やだぁ、膣内だけはイヤ〜!パパ、お願いだから膣外にぃ〜」
「じゃあ、サッちゃんの可愛い顔にぶっかけちゃうのだー!デヘヘー」
サンタちゃんをバックから突くオジサンの腰の動きが激しくなってきた。
フィニッシュは顔射のようだ。晴郎の脳裏に幸子の愛らしい笑顔が思い浮かぶ。
オジサンの射精に合わせて1発目をヌこうと、晴郎がティッシュを用意していた時、
インターホンが鳴って、玄関から可愛い声が聞こえてきた。
「晴郎さん、こんにちは。一緒に肉まん、食べませんか?」
晴郎が今まさに犯して顔射するのを妄想していた美少女、野村幸子の声だった。
今回はここまでです。
晴郎がAV見るならアニメのが、と思いましたが偽ノムサンタ出すためコスプレものに
いやー、ノムさん逃げてー。
今回は起承転結の承の部分です。例によって未遂止まりですが、ノムさんがピンチです。
「わああああ、なんでノムさんが!?」
晴郎は飛び上がらんばかりに驚く。射精寸前だったペニスも一瞬で萎えた。
慌てて、アダルトDVDとオナニーの痕跡を隠す。
「晴郎さん、出てきませんね。いないんでしょうか?」
「いや晴郎は絶対おるで。今日は家族旅行置いてけぼりで一人留守番やからな。
おーい晴郎ちゃん、早く開けてやー!ノムさん待たせたらあかんでー」
弟小鉄のガールフレンドで幸子の友達のお隣さん、西川のり子の声も聞こえた。
(もしかして、のりちゃんが呼んだでやんすか?)
どうにかDVDを隠した晴郎は、階段を駆け下りて玄関を開け、二人の少女を招き入れる。
「ノ、ノムさん、のりちゃん、こにゃにゃちはー。二人してどうしたでちゅか?」
「こんにちは、晴郎さん。いきなり押しかけてすいません」
長い黒髪を揺らして、幸子はぺこりと頭を下げた。
「謝る必要ないで、ノムさん。どーせ部屋でゲームでもしてたんやから。
それにしても自分、いつもだらしない格好やなー。ウチのお父んとええ勝負や」
お決まりの学校指定のジャージを着たのり子が晴郎の服装を見て呆れる。
晴郎はTシャツにステテコ風のトランクスを履いた下着姿だ。
太っていて超暑がりでだらしない彼はいつもこういった姿で彼女たちと会っていた。
おかげでさっきまでオナニーしていたこともバレずに済みそうだが……。
派手な縦縞柄と濃い色のおかげでトランクスが微妙にシミているのも気付かれない。
「た、確かにちょっとだらしないけど、でも晴郎さんには似合ってますよー」
晴郎にはどこまでも甘くて優しい幸子が、フォローになってないフォローをする。
ブラウスの上にピンクのカーディガン、短めの丈のプリーツスカートに黒ソックス。
おしゃれな幸子にしては控えめな服装だが、彼女の性格とマッチしていて、とても可愛い。
<※毎度3巻裏表紙”毎度!キャラ図鑑”の服装、のつもりです>
「フォローありがとなのだー。じゃ、じゃあみんなで肉まん食べるっちゃ」
「ハイ、おじゃまします」
幸子が持って来た、袋に4個+1個入りの肉まんをレンジであたため、二人に振る舞う。
大沢木家の食卓に腰かけた幸子は最高の笑顔で肉まんをほおばる。
「んん、んん。肉まん、ちゃいぽーテス」
「あっしゃしゃ!ノムさんが食べてんの見るとこっちまで幸せになるわー」
「ど、同感ズラ……」
幸子の食べっぷりを見てはしゃぐのり子に同意したものの、晴郎はどうにも後ろめたい。
ついさっき、この笑顔で”ご奉仕”してもらえたら……と、下卑た妄想をしていたからだ。
「さてと、ウチは家の掃除せなあかんし、ノムさんに借りた本も読みたいから帰るわ。
二人きりやからって変なことしたらあかんで、晴郎!」
「ブゥーッ!の、のりちゃん!?」
「もー、晴郎さんは変な事する人じゃありませんよ。小鉄っちゃんとは違います」
「やっしゃしゃしゃー、ホンマ可愛えー。ウチ、ノムさん大好きやー」
微妙に意味を取り違えている幸子の反応に、のり子は腹を抱えて爆笑する。
そして皿に1個残っていた肉まんを手に取り、ぱくつきながら帰って行った。
(ま、確かに小鉄のエロ猿とは違うか。まさか晴郎ならノムさんにセクハラせんやろ)
のり子が帰って幸子と二人きりになると、晴郎の気まずさは一段と増した。
さっきまでAVを見て妄想しながらオナニーしたせいで、性欲が過敏になっているのだ。
足を交互にぱたぱた振る幸子の可愛い癖を見ているだけで、ムラムラしてしまう。
一瞬でも気を抜いたらまた勃起してしまって、それを幸子に気付かれてしまいそうだ……。
「もーのり子さんたら、いつもあたしをからかって笑い者にするんだからー。
だけどのり子さん、ホントはとっても優しくて良い子なんですよね。
今日だって”一人でお留守番の晴郎さんがかわいそうだから差し入れに来て”って
電話で呼んでくれたんですよー。あんなステキなお隣さんがいて、羨ましいです。
あたし、のり子さん大好きです。晴郎さんものり子さんのこと、好きですよね?」
晴郎が何か悩んでいる様子なのに気づいた幸子は、晴郎を慰めに来てくれと依頼してきた
のり子の細やかな観察力と面倒見の良い優しさに感動し、無邪気にそれを口にした。
「う、うん。でもワシはのりちゃんよりノムさんのが断然好きだっちゃ」
股間を気にして注意力散漫になっていた晴郎はつい本音を漏らしてしまった。
「えっ?ええーっ!?」
晴郎の発言に驚いた幸子は椅子から飛び上がり、両手をついて床に座り込む。
「わああああっ!?ノ、ノムさん、違うのだ、い、今のは……」
晴郎は慌てて立ち上がり、弁明しながら幸子を助け起こそうとしたが、
だるまさんが転んだでもしてるかのように途中で固まってしまった。
スカートから伸びる、幸子のまだほっそりした白い太股が視界に入ったからだ。
脚を開いているので覗き込めば、スカートの中が、パンツが見えそうだ……!
そう思った瞬間、晴郎は股間がムクムクと膨れ上がっていくのを感じた。
「晴郎さん!?そ、それ……?」
幸子の表情の変化とうわずった声から、彼女に勃起を気付かれてしまったことを悟った。
「ノ、ノムさん、これは……」
何秒かの気まずい沈黙の後、なんとか晴郎が何とか言い訳しようと言葉を発した時、
「……やだ、やだやだやだ!イヤーーーッ!!」
パニックに陥った幸子が手足をバタバタ振って暴れだした。
「ノムさん、落ち着くのだー!」
勃ったままの股間を気にしながらも、幸子をなだめようと晴郎が彼女に近づく。
するとタイミング悪く幸子の振り回す手が晴郎の股間に伸びて、
「うおっ!」
「きゃっ!」
幸子はトランクスの布地越しに晴郎の勃起した肉棒をぎゅっと握りしめてしまった。
「や、やだぁっ!……あっ、スミマセン……」
幸子は慌てて手を離してうつむく。少し乱れた長い黒髪が揺れて艶めかしい。
真っ赤になって恥じらう幸子を見下ろす晴郎は思わず生唾を飲み込んだ。
羞恥と恐怖と嫌悪と、そして興味が入り交じった無垢な美少女の初々しい反応……。
しかも彼女は自分が愛している女の子なのだ。幸子を自分の、自分だけのモノにしたい。
晴郎の理性は崩壊寸前になってしまった。
「ノ、ノムさん!もう我慢できないっちゃ!」
「キャーッ!は、晴郎さんっ!?」
晴郎はトランクスをずり降ろし、そそり立つ劣情の化身を幸子に見せつける。
大きく見開いた幸子の美しい目にナミダがたまっていく。
「お、大きい……!」
幸子の期待通りの反応がより晴郎を興奮させる。
実際の晴郎のペニスは、肥満の巨漢にしてはむしろ短小だ。
だが、はじめてそれを見せられた小さな女の子を怯えさせるには十分な大きさだった。
こんな醜悪に膨れた肉棒を、まだ幼い幸子が受け入れられるはずない。
……だったら、さきほどのオナニーで妄想したように顔射してしまえばいい……!
晴郎は右手でペニスの竿をしごきながら、幸子に一歩にじり寄る。
「やだ……!」
何をされるのか本能的に悟ったのだろう、幸子は床に座り込んだまま後退る。
「逃げないで。ノムさん、好きなのだ」
左手で幸子の髪を掴み、引き寄せようとする。
「キャッ!晴郎さん、やめて……」
言葉と裏腹に幸子の抵抗は弱い。恐怖で動けないのか。それとも本心では……?
「やだやだ!いやぁ……」
「ゴメン、もう止められないっちゃ」
晴郎は幸子の拒絶を無視して、彼女の愛らしい顔にペニスを擦り付けようとした。
「お願い、です、やめて、ください……。こんなのイヤ……。
こんなの、あたしの好きな晴郎さんじゃない……!もーやだ……」
大粒のナミダをこぼしながら悲痛な哀願をした後、幸子は気を失ってしまった。
無垢で気弱なまでに心優しい彼女にはショックが強すぎたのだ。
「うああああっ!?ノ、ノムさん!!」
理性を取り戻し我に返った晴郎は、気絶した幸子をそっと床に寝かせて、
ひざまで降ろしたトランクスを履いて、醜い己の分身をしまう。
自己嫌悪と罪悪感に押し潰されて、性欲もペニスも萎みきっていた。
ちょうどその時、呼び鈴が鳴って、誰かが玄関を開け家に入ってきた。
「ノムさん、本と肉まんのお返しにガム持って来たけど食うかー?」
なんとなく変な胸騒ぎを感じたのり子が、口実をつけて再び訪ねてきたのだ。
「どはあーっ、ノムさーん!?」
そしてのり子は気を失った幸子を一目見て、おおよその事態を察した。
「晴郎、オマエ……!?」
「のりちゃん、ワシは、ワシはノムさんに……!」
「……!」
のり子は無言で晴郎の頬を張り飛ばす。目に憤りと悲しみのナミダをためて。
そしてのり子は気絶している幸子を背負って、隣の自宅へ戻ろうとする。
「のりちゃん……」
「……来るな!気ついた時にオマエが側におったら、ノムさんバツ悪いやろ。
ウチはオマエをボコボコにしてやりたいけど、ノムさんが悲しむからやめとくわ。
オマエはここで頭冷やして、ノムさんに謝る文句でも考えとけ、エロ猿兄貴……」
追いかけてくる晴郎を振り向かずに制して、のり子は幸子を背負い帰っていった。
「ノムさん、ゴメン、ゴメンなのだ……!うおおおーっ!」
晴郎はその場で泣き崩れた。
今回はここまでです。好きで書きやすいせいか、らむー系のエロばかりです。
次の転の部分はかなり長くなっているうえ書き直し中なので投下にはしばらくかかりそうです。
お疲れ様です。鬼っすねー晴郎・・・どうやって信用を取り戻すのか・・・?
それとのり子はやっぱり頼りがいがありますな〜(^_^)
>>147-150 乙乙。ノムさんの泣き顔は見たくないのに、くやしい…!でも…感じちゃう!
まだ中盤なんですね。続きが楽しみです。
起承転結の転の部分がやたら長くなっているので、より細かく分けて投下することにしました。
今回は一時的にクールダウンする静かなシーンから、淫夢パートの導入部までです。
気絶してしまったあたしは、夢を見ていた。
最初に見たのは、朝、のり子さんからの電話に出た時のこと。
「おはようございます、のり子さん。朝早くどうしたんですか?」
「オハヨー。ノムさん、小鉄の家に食べ物でも差し入れに来てくれんか?」
「えっ!?小鉄っちゃんが怪我とかですか……?」
「ちゃうちゃう、そんな深刻な事やあらへんよ、心配せんで。
今日な、小鉄の家族が紅葉狩りに出かけたんやけど、晴郎だけ留守番しててな、
なんか気の毒やから、あいつと仲ええ優しいノムさんに慰めてもらいたいんや。
晴郎が寂しがってる時に会ってやれば、ポイント稼げると思うんやけど?」
「やだー、変な事言わないでくださいよー!でも、晴郎さんへの差し入れ、了解です。
またのり子さんにお貸ししたい本があるので、それも持っていきますね」
「ホンマかー、ありがとな。ノムさんやっぱ優しいわー」
「優しいのはのり子さんの方ですよ。お隣のお兄様を気遣うなんて、ホント優しいです」
「わははは、そうかなー?じゃあ待ってるで、ノムさん」
「ハイ、待っていてください。おいしい肉まん、一緒に食べましょう」
ホントに、のり子さんは優しすぎるくらい優しい子で、あたしの大好きな友達の一人だ。
あたしが気絶したのは自分のせいだと、優しいのり子さんが苦しんでないといいけど……。
「ゴメンな、ノムさん。ウチが呼んだりしたせいや。ホンマ、ゴメン……」
二階から自分の布団を持って来て、一階の居間に寝かせた後、
のり子はずっと幸子に寄り添い、心配そうに友達を見守っていた。
幸子は寝息を立てて眠っていて、身体的には大丈夫そうだが、問題は心だ。
幸子は男に女の子として酷いことをされて、気絶したのだ。
それも幸子が好意を寄せる晴郎に、彼女が慕う年上の男への信頼につけこまれて。
幸子の受けたショックを想像すると、のり子の胸は張り裂けそうだ。
(晴郎のアホが!あいつの方も、ノムさんのこと、好きやと思ってたのに……!
なんでノムさんにこんなこと……?笛の変態といい、大人の男ってみんなこうなんか?
小鉄も大人になったらこんなことすんのか?……あいつなら今でもやりかねんか)
「ノムさんがこんなことになったんは、ウチのおせっかいのせーや。
何でもええ、償いをせなあかん。ウチにできんのは……」
自分にできる幸子への償い。それが何か気付いたのり子は台所に立ち、
手を洗って料理の準備をはじめた。
「ウチにできんのは、ノムさんが起きた時に食わせる料理作るくらいや。
待っててや、ノムさん。ウチの特製チャーハン、ごちそうするから!」
次に夢に見たのは、さっきの……、アクシデントのリプレイ。
のり子さんが帰ってあたしと二人きりになってから、なんだか悩んでいる様子だった
晴郎さんが、突然、別人のようになって、その……下半身を露出させて、それから……。
夢でくり返し見ても、怖くて、嫌たけど、一番嫌なのはあたしが気絶しちゃったことだ。
あたしが気絶したせいで、のり子さんも晴郎さんも悲しんで、苦しんでそうだから……。
あたしが気絶したのはあたしが気弱だからで、他の誰のせいでもない。
もちろんのり子さんは全然悪くない。あんな優しくて良い子が悪いはずない。
晴郎さんだって、悪くない。あれは、ちょっと魔が差しただけ……!彼は男性なんだから。
男性の、せ、性欲については本で読んで、ある程度は知ってる……つもりだ。
さっき気絶しちゃったのは、実際にああいう体験するのはじめてで、
しかもあの晴郎さんが、あたしによ、欲情した?からで……。
晴郎さんを男性扱いしていないわけじゃないけど、むしろその反対だけど……、でも、
彼があんなことすると思わなかったから……。いつもの晴郎さんは優しいお兄様だから。
晴郎さん、あの後、あたしに、何かしたのかな……?
晴郎さんならきっと、気絶する直前のお願いを聞いてくれて、やめてくれたはずだけど、
もし、もしもだけど、もっと……されてたなら、晴郎さんでも、ちょっと……。
晴郎さんがいますぐ、あたしと……したいのなら、受け入れないとなのかな?
晴郎さんのこと大好きだけど、ああいうのは……、イヤだな……。
(ワシはノムさんにサイテーなことをしてしまったのだ!ワシはサイテーだっちゃ……。
絶交されて当然でやんすが、せめてもう一度だけ会って、謝りたいズラー)
晴郎はのそのそと自分の部屋に戻って、いい年をして泣きべそをかいていた。
(でも、どう謝れば……?あんな事したくせに、合わせる顔がないでやんすよ!
もう二度と、ノムさんには会えないなり……)
さきほどの幸子への男として最低な行為を心底後悔していたが、後の祭りだ。
(ノムさんに二度と会えないなんて嫌ズラ!ワシはノムさんが大好きだっちゃ!!
さっきのことだって、ノムさんが好きだからやってしまったことなのだ……!)
ウジウジと後悔しているうちにいつのまにか、言い訳がましいことを考えていた。
(さっきは、タイミングが悪すぎたなりー!オナニーしてる時にノムさんが来るなんて! のりちゃんがノムさんを呼んだりしなければ、あんなことには……)
そして、のり子に責任転嫁するような卑怯な思考に至ってしまい、愕然とする。
(ワシはなんてことを!のりちゃんはワシを気遣ってくれただけなのに!)
反省すら真摯にできない自分の心の弱さを痛感して、晴郎はさらに落ち込む。
(ワシを慕ってくれるノムさんに欲情して、彼女の優しさにつけこんで襲っておきながら、
ワシを心配してくれたのりちゃんのせいにして言い訳しようとするなんて……!
ワシは、やっぱりサイテーのクズだっちゃ!ノムさん、のりちゃん、ゴメン……!!)
泣きながらウジウジしているうちに睡魔が襲ってきた。
昨晩、留守番を口実にAVを見てオナニーする計画を思いついて興奮し、
一睡もしなかったツケが回ってきたのだ。
(ノムさんに、のりちゃんにも謝らないとだけど、謝っても許してもらえないっちゃ。
ワシは自分の性欲を満たす為に、あんな良い子たちを平気で傷つけたクズ男ズラー。
もうワシはおしまいなのだー!ふて寝して、現実逃避してしまうでやんす……)
晴郎は目をつぶり、5分とたたずにいびきをかいて熟睡してしまった。
二階でふて寝したはずのワシは、いつのまにか一階に立っていた。
そして気絶したノムさんを見下ろして、舌なめずりしながらサイテーな発言をする。
「今のうちに、ノムさんにワシの童貞を捧げて、彼女のバージン奪っちゃうズラー!」
あれ、おかしいズラ?さっきはこんなこと言わなかったのだ?
そう首をひねったとき、ワシはいつのまにか全裸になっていることに気付いた。
Tシャツもトランクスもいつのまにか消えていて、これじゃ花丸木くんなりよー!
「ブゥーッ!!こ、これは、夢だっちゃー!?やばい、早く目覚めないと……」
これが夢であることを悟ったワシは、目覚めようとしたが、できなかった。
……いや、違う。後ろめたさを誤魔化すため、そう思い込んだだけだっちゃ。
ワシは、これが夢であることをいいことに、さっきは、現実ではできなかった、
ノムさんへの酷い事の続きをしようとしていたのだ。……ワシは酷い男だっちゃ。
「これは夢だから、ワシの目の前のノムさんは本物のノムさんじゃないんだから、
どんなことをしてもいいのだ……!どうせ目覚めれば消えてしまう偽物なりー。
ワシを邪魔する、いや違う、ワシを止めてくれるのりちゃんもいないっちゃ。
こんな、こんな都合の良い夢を見て、止められるわけないズラー!」
ワシは、意識を失ったまま仰向けに床に横たわるノムさんに覆い被った。
そして、ピンクのカーディガンとその下のブラウスのボタンを一つ一つ外していく。
二枚の上着のボタンを全て外して前を開くて、下着のキャミソールが露わになった。
細かな横縞のボーダー柄が可愛いらしい。ノムさんは下着までおしゃれなのだ。
カーディガンとブラウスを両腕から引き抜いて、剥ぎ取ってしまいたいけど、
ノムさんの肩や腕はとても細く小さくて、乱暴に引っ張ると壊れてしまいそうで、
脱がせるのを躊躇してしまう。夢の中の偽物でもノムさんが痛がるのは嫌だっちゃ。
ワシのTシャツやトランクスのように消えてしまえばいいのに……。
そう考えていると、本当にカーディガンとブラウスが消えた。これは、もしかして!?
「これは夢だから、服を脱がせたいと思えば一瞬で脱がせることが可能でやんすか?」
いかにも夢な都合の良い設定に気付いたワシは、ノムさんのスカートを見つめる。
綺麗な折り目のついた、等間隔のひだがたくさんで可愛いプリーツスカートを。でも、
脱がせたいのはこれじゃない。ノムさんの秘所を守る神聖なる布地、パンツだっちゃ!
スカートの中に手を入れて引き抜かなくても、思い浮かべるだけでいいはずなのだ。
目をつぶり、数秒間待つと、
「うおおおお、キターッ!」
さっきまでノムさんが履いていたはずのパンツを右手で握りしめていたっちゃ!
上のキャミソールに合わせたデザインの、横縞ボーダーのショーツだったのだ!
手にしたノムさんの縞パンツにキスの雨を降らせながら、くんくん匂いをかいでみたけど、
夢なせいか、ワシの想像力が足りないせいか、ノムさんの匂いもぬくもりも感じられない。
ちょっと失望していたら、いつのまにかパンツも手の中から消えてしまったなりー。
「この調子なら、一瞬でノムさんを生まれたままの姿にすることもできまちゅか?」
ワシは慌てて目を瞑った。もうノムさんが全裸になっているかもしれないからだっちゃ!
この夢は都合が良すぎて、情緒がない。ワシはもっと雰囲気あるのがいいズラー。
「一瞬で脱がせられるなら逆に着せるのもできるはずなりー、試してみるでござる」
ワシは、ノムさんに一度コスプレさせてみたかった服をイメージしてから、目を開く。
「やったでござる!ハピハピハッピー!」
イメージした通り、ノムさんはクッ王プリンセスのコスチュームを着ていたなりー!
まりんちゃんの成長に合わせてリニューアルした新コスチュームじゃなくて、
子供っぽくてシェフ、いやパティシエか?の服っぽかった旧の方だっちゃ。
こっちのがワシ好みだし、何よりまだ小さいノムさんに着せるなら断然こっちだっちゃ!
ピンクと白のカラーリングも、エプロンやスカートのふわふわのフリルも、
帽子や服についたたくさんの果物・野菜のアクセサリーもどれも最高にかわいい。
旧コスチュームを着たノムさんは、まさにクッ王プリンセスそのものだっちゃ!
ノムさんはまりんちゃん以上の美少女なのだー!
<※ノムさんにベタ惚れしている晴郎の、著しく公平性を欠いた意見です>
「ウヒョーッ!こ、これはたまらんなりー!やっぱサイコーの夢だっちゃ!」
いつのまにかDJシュガーのコスプレをしたワシはすっかり調子に乗ってはしゃぎ出す。
起きていた時の現実のワシはあれほど自己嫌悪と罪悪感にさいなまれ、
後悔していたはずなのに、夢の中のワシはノリノリでノムさんを弄んでいる。
……これがワシの本性でやんすか?
「いつまでもノムさんが気絶させたままじゃ、かわいそうだっちゃ。
眠れる森の美少女をワシの口づけで目覚めさせるなりー」
中世ヨーロッパ貴族みたいなタイツとマント姿になったワシは、
クッ王プリンセスのコスチュームで眠る、ノムさんの唇を奪おうと顔を近づけた。
……ワシはやっぱりノムさんに絶交されて当然のクズだっちゃ……。
今回はここまでです。
>>157の改行ミスったorz
夢のパートは一人称になっています。夢のノリは三人称だと書きにくかったので。
ノムさんの一人称は書いていて恥ずかしいです。
今週の原作に萌えまくりました、のり子もあかねちゃんも、小鉄までかわいい
乙乙。DJシュガーはからあ〜げ好きなんでしょうね。
のり子のチャーハンどうなるんですかね。
ノムさんやっぱり押しに弱そう。土下座すればけっこうスゴイことまでしてくれそう。
続きが楽しみすぎる。
ホント今週の浦安は盛りだくさんでした。やっぱりカボチャマスクは生臭かった。
そしてスカートなのにプレロスでハラハラでした。
今回は淫夢パートの2回目。コスプレを強要されてノムさんが困惑しちゃいます
いつのまにか”次”の夢になっていた。あたしは目を閉じて、床に横たわっていた。
唇が湿っていて、暖かい。なんかスイカみたいな匂いがする。あたし、スイカも大好き。
そんなことを考えながら、目を開けると、
「――!?」
おとぎ話の王子様みたいな服装の晴郎さんが覆い被さって、あたしにキスしていた。
晴郎さんらしい、唇と唇が触れるだけの、優しい口づけ。
好きな人とのファーストキス。嬉しいはずなのに、なぜか喜べない。
あたしが目覚めたのに気づいて、晴郎さんは唇を離してほほえむ。
「おはよう、ノムさん。やっぱり眠れる美少女を起こすには口づけだっちゃ」
そう言いながら、あたしの手を取って立ち上がらせてくれた。
「晴郎さん、い、今のは!?なんで、晴郎さんがあたしの夢の中にいるんですか?」
「ワシがノムさんの夢にいるんじゃなくて、ノムさんがワシの夢の中にいるズラー」
晴郎さんの答えに首をかしげる。もしかして、あたしたち共通の夢を見てるの?
「ノムさんはワシの夢の、ワシが妄想するワシだけの、ワシの為のノムさんだっちゃ。
だから、どんなことをしても許されるなりー。いきなりこんなこともできるのだー!」
「えっ?は、晴郎さ……、んんっー!?」
晴郎さんはいきなりあたしを抱きしめて、もう一度キスしてきた。
強引で、無理矢理だけど、キスそのものはさっきと同じで、唇が触れ合うだけの口づけ。
本で読むだけでも嫌悪した、舌で唇や口の中をなめ回されるいやらしいのじゃないし、
大好きな晴郎さんがしてくれることだから、我慢して、受け入れたけど……。
ちょっと長すぎて、息苦しい。それに少し、怖かった。
「んん、んむぅっ……!」
あたしが息苦しそうにしているのに気づいて、晴郎さんはようやく唇を離してくれた。
「はぁはぁ……、は、晴郎さん、なんで、こんなこと……?」
「これがワシが見てる淫夢だからなのだ。夢の中のノムさんはワシの慰みモノだっちゃ」
「そ、そんな!?」
晴郎さんは夢だと思考停止しているみたいで、せ、性欲を剥き出しにしている。
さっき、現実で襲われた時以上にいつもの、本当の晴郎さんと別人で、……怖い。
「この夢ではワシもノムさんもワシの思うままコスプレすることができるのだ。
ノムさんが着ている旧クッ王プリンセスコスチューム、似合ってるでやんす」
「ええーっ!?なにこれー?」
言われてようやく、あたしはクッ王プリンセスの格好をしているのに事に気がついた。
いつもTVで見ている可愛いコスチュームで、着てみたいと思ったこともあるけど、
こういうシチュエーションでいきなり着るのはなんか異常で、嬉しくない。
「可愛いコスプレをした可愛いノムさんに可愛そうなことしちゃうのだー!」
いつのまにか裸になっていた晴郎さんはそう言いながらあたしの前に跪いて、
クッ王プリンセスのフリルふりふりのスカートを掴んでめくろうとする。
「キャーッ!晴郎さん、やめてーーー!!」
慌ててスカートを押さえる。わけわかんないけど、とりあず抵抗する。
恥ずかしいのはもちろんだけど、晴郎さんがこんなことするの、やめて欲しいから……。
「頑張るズラ、スプーンガール!ヒーロー、いやヒロインは悪に屈しちゃダメなのだ!」
「えっ、なによ、これー?クッ王プリンセスだったはずじゃー!?」
あたしの仮装は、一瞬のうちにスプーンガールに変わっていた。
マントとアイマスクをつけたアメコミ風コスチュームを着ていて、髪も紫に染まっている。
晴郎さんが掴んで、あたしが押さえてるスカートも、チェック柄の地味なのに変わってた。
でも、あれ?前に見せてもらった晴郎さんの想像図となんか違う気が……。
「あのー、晴郎さん、スプーンガールってスカートの下にズボン履いてるんじゃ……?」
「スカートめくられたら大ピンチって演出のためには、生足じゃないとだっちゃー」
「もーわけがわかりませんよー!とにかく、スカートから手を離してください!」
「お断りズラー!ワシはスプーンガールを襲う極悪エロ怪人だから説得は無理なりー!」
「そんな、晴郎さんは怪人なんかじゃありませんよ!お願いです、やめてください!!」
「嫌だっちゃ。ノムさん、いやスプーンガール、ワシの事より自分の心配をするのだ!
もっと抵抗しないとスカートめくっちゃうなりー!ヒロインなのにか弱いズラー!」
「やだやだやだ!お願いだからやめてーーー!!」
チェック柄のスカートを押さえて必死に抵抗するけど、晴郎さんの力には全然敵わない。
「スプーンガールの抵抗か弱くて可愛いなりー。めくるだけじゃなく破っちゃうのだ!」
「イヤーーーッ!!」
抵抗するあたしの手をはねのけるものすごい力で、晴郎さんはスカートをめくった。
その力に耐えられずにスプーンガールのコスチュームはビリビリと破けてしまった。
「やだーっ!晴郎さん、み、見ないで!!」
慌てて下着を手で隠そうとするあたしを見て、晴郎さんが噴き出す。
「見られて恥ずかしい下着じゃないから大丈夫だっちゃ。というか水着なのだー」
「えーっ、なんでーっ!?」
晴郎さんの言う通り、あたしは学校の水着を着ていた。髪も元の色に戻っている。
夢だから何でもありなんだろうけど、何でもありすぎてついていけないわ……。
「ノムさんのスクール水着姿とっても可愛いでござる。写真撮影したいなりー」
晴郎さんはいつのまにかデジカメを持っていて、あたしの写真を撮りだした。
プールや海で泳ぐ時には他の人もみんな水着だから気にしてなかったけど、
太股を露出した水着姿をいやらしい目で見られたり、写真を撮られるの、恥ずかしい。
「もーやめてください!晴郎さん、さっきからおかしいです!!」
「なんでなりー?ワシがコスプレ好きなの、ノムさんも知ってるはずだっちゃ?」
「これ学校の水着じゃないですか!?コスプレってもっと変なの着るものでしょ?」
「もっとコスプレらしい水着でちゅか?じゃあ、これなんかどうだっちゃ?」
「えっ……?キャーーーッ!!」
晴郎さんがそう言った瞬間、水着が黒い学校用のものから、極小のビキニに変わっていた。
胸や股間は辛うじて隠せてるけど、ほとんど裸同然で、しかも透けそうな白……!
恥ずかしさのあまり、しゃがみこんでしまう。こんなの写真撮られるの、絶対嫌……!!
「しゃがんでたら、エッチなアングルで撮れないなりー。立て、立つんだノムさんー。
座ってるならもっと開脚するズラー。四つん這いでお尻突き出すのでもいいズラー!
オマンコやお尻のお穴はポロリしないから心配いらないっちゃ、デヘヘー!!」
彼は今まで見たことがない、いやらしい顔をして、卑猥な言葉をかけてきた。
違う……!晴郎さんはこんなこと言う人じゃない。こんな顔する人じゃない!
……晴郎さんは、あたしの大好きなお兄様は、絶対こんな人じゃない……!
「もーやめてー!!こんな晴郎さんらしくないこと、やめてください!
なんでこんな、こんな自分を貶めるようなことばかりするんですか!?」
夢の晴郎さんが、この偽物の晴郎さんが晴郎さん自身を傷つけ、辱めている事に
我慢できなくなったあたしは、思わず大声で怒鳴ってしまった。
「なんで、夢の中のノムさんまでワシを拒絶するんでやんすか!?
夢なのに、夢の、ワシに都合の良い偽物のノムさんのはずなのに……?」
あたしに怒鳴られた晴郎さんは、殴られたように後退り、そして泣き出した。
「は、晴郎さん?」
「現実のワシはノムさんに絶交されちゃうのだ!もうノムさんには会えないズラー!
だから、だから夢の中でくらいノムさんを好きにしてもいいはずだっちゃ!
それなのに、なんで拒絶するなりー?ワシは、ワシはノムさんが大好きなのに……!」
「――!?」
晴郎さんの予想外の反応に絶句する。
晴郎さんは、現実のあたしに絶交されると思って、自暴自棄になっていたのだ。
彼のそんな気持ちに気付かず、感情的になって怒鳴ってしまった自分が恥ずかしかった。
「ごめんなさい、晴郎さん……。でも、現実のあたしに絶交されるってのは違います。
あたしはあんなことで、あんなことくらいで、あなたを絶交したりしません!
現実のあたしも、この夢のあたしも、晴郎さんのこと、大好きですから……。
だから、もうこんなことは、晴郎さんの方が傷つくことは、やめてください!」
あたしはそう言いながら、うずくまって泣いている晴郎さんにそっと近づく。
いつのまにか、いやらしい水着じゃなくて学校の体操着を着ていた。
今回はここまでです。本番への道程が長くてすいません
この二人が行くところまで行かせるためには二重三重のお膳立てが必要なので…
乙乙。おい、晴郎!ぐぬぬ…相思相愛じゃねーか。
マイクロビキニはイイね。
支援支援。
長くなりすぎた起承転結の転の部分も今回がラストです。ようやくエロくなってきます
色んな意味でノムさんに猛抗議されそうな内容です
「やめて欲しいなら、ワシの質問に答えてなのだ」
ワシの肩に触れようとしたノムさんの手がピクッと震えて、止まる。
「えっ?な、なんですか……?」
おずおずと手を引っ込めたノムさんの表情が不安で曇っていく。
「なんでノムさんはいつも体操着の下はジャージなんでつか?」
「ええっ?な、なんでそんなことを……?」
立ち上がり、ノムさんの体操着姿を舐め回すように視姦しながら尋ねた。
勃起したままのオチンチンを見たくないのだろう、ノムさんは慌てて背中を向ける。
「体育の時、いつもジャージのズボンを履いてるって、小鉄が言ってたでやんす。
ジャージ脱ぎたくないんでちゅか?短パン履くの恥ずかしいなりかー?」
「そ、それは……」
「のりちゃんがいつも履いてる学校の短パンを、恥ずかしい格好だと思うなんて、
ノムさんはいけない子だっちゃ。お仕置きが必要でござる」
「そんなこと思ってませんよー!お仕置きなんてやめてください!」
「お仕置きに短パンよりもっと恥ずかしいの履かせて、襲っちゃうのだー!」
「キャーーーッ!やめてーーー!!」
背を向けているノムさんに襲いかかり、後ろから抱きつく。
ジャージのズボンは消えてなくなり、ノムさんは赤色のブルマーを履いていた。
ブルマーに包まれたノムさんの小さなお尻に剥き出しの勃起したオチンチンを押し当てる。
両手でまだ膨らみのない彼女の薄い胸を乱暴にベタベタ撫で回す。
「い、痛いっ!晴郎さん、落ち着いてください!!」
「ワシは落ち着いてるのだ。ノムさんをどう犯すか、計算済みだっちゃ。
ノムさん、ブルマーの履き心地はどうでちゅかー?」
「キャー、なに、これー?」
「これはワシが小学生の頃の女子の体操着、ブルマーなりー!
今の短パンよりセクシーなのだ。見られてもいい、見られる為のパンツだっちゃ!」
「こ、こんなの恥ずかしいです!は、離してください!」
ノムさんのか弱い抵抗に興奮したワシは、勃起したオチンチンを彼女のブルマーに
激しく擦り付け、布地越しに小さな可愛いお尻を汚していく。
「やだやだやだっ!晴郎さん、許して……」
「全部やらせてくれたら許してあげるのだ!おほっ、乳首発見、触っちゃうなりー!」
体操着の布地越しに左右の乳首を指で摘んで、執拗にいやらしく愛撫する。
「やだぁっ、触らないで!イヤーーーッ!!」
ノムさんの悲鳴が一段と大きくなる。
「晴郎さん、やめて……。痛いの、いやなの……」
ワシの卑劣な責めに耐えかねて、ノムさんは泣き出してしまった。
首を振ってイヤイヤするうちに長い髪が乱れて、幼女とは思えないほど色っぽい。
きめの細かい柔肌は紅潮して汗がにじみ、愛らしい顔がナミダに濡れている。
ワシに犯されて泣いているノムさんはすごく可愛そうで、すごく可愛い。
「は、恥ずかしいの……、も、もーやだのー……」
サイテー野郎のワシにとってサイコーの快感だ。快感なのに、全然楽しくないっちゃ。
ワシはさっきから、なんで泣いてるなり?気持ちいいはずなのに……?
「やだやだ、……お尻、いやなのぉ……!」
「オチンチン感じちゃってるでやんすか?ノムさんはいやらしい子でちゅねー」
「こんな、固くて、お、大きいの、いやぁ……!こんなの、やだぁ……」
彼女は左右の乳首を摘んで愛撫されるのより、肉棒をお尻に擦り付けれる方を嫌がってる。
クズなワシにふさわしい醜悪なオチンチンだ。嫌悪されて当然だっちゃ……。
もっとオチンチンへの嫌悪と恐怖を煽ろうと、ワシはノムさんに卑猥な言葉を浴びせる。
「ノムさんはお尻の方が敏感なりー。まだ小さいのにエッチでやんすー。
ブルマー越しに感じるワシのオチンチンはどうでちゅかー?答えてなのだー!」
「違う、こんなの違います……。晴郎さん、やめてください……」
ノムさんが泣きながら必死に哀願してくる。現実ではこれに負けちゃったけど、
今のワシには……クズな本性に目覚めたワシには、通用しないのだ……。
「さっきと違ってこれは夢だから、いくら泣き落としても無駄でやんす。
いくらやめてって言われても、今度はやめないっちゃ……」
「違うの……!前につけ麺の食べた時、晴郎さんと体が密着して、お、オチンチンが……、
あ、当たってたけど、こんなのと違ったの……!あたし、嬉しかったのに……」
「ブゥーッ、な、なんでそんなことを!?」
ワシは突然、過去の出来事を語りだしたノムさんに驚いた。
しかも、無垢で清楚でまだ小さい、美少女のノムさんが、こんな大胆な発言を……!
「あ、あの時は食べすぎて気持ち悪くてそれどころじゃなかっただけだっちゃ……」
「ウソ、ウソです!ホントの晴郎さんはあの時の晴郎さんです!こんなのウソです!
全然、大きくならなかったあの時の晴郎さんの、お、オチンチンがホントです……。
こんな酷いことして、ぼ、勃起してる晴郎さんは、ウソに決まってます……!」
愛撫されながら恥ずかしい事を言う、二重の恥辱に耐えかね、真っ赤になりながらも、
ノムさんはそう断言した。こんな小さな女の子が死ぬほど恥ずかしいのを我慢して……!
「お願いです、晴郎さん!ホントの晴郎さんに、優しい晴郎さんに戻ってください!
こんな、あたし以上に晴郎さんが傷つく酷い事は、もーやめてください!
こんな偽物の晴郎さんの、いやらしい大ウソのオチンチンなんか、大嫌いです!!」
「ノムさん……!」
ノムさんにそう言われた途端に、痛いくらい勃起していたオチンチンが、一瞬で萎えた。
彼女の言う通りなのだ。ノムさんは正しい。ワシの大好きな女の子の言うことなんだから。
ワシはノムさんから離れて彼女を解放し、土下座して、謝罪する。
許されることじゃないけど、謝らないと……!
「ゴメン、ゴメンだっちゃ、ノムさん!ワシは現実でも夢でもなんてことを……!」
「もういいんです、いいですから、晴郎さん。あたし、全然気にしてませんから……」
まだナミダ声のノムさんは、ワシの肩に手をかけて、優しくそう言ってくれた。
「でも、ノムさん、ワシはノムさんにまた酷い事を……」
「これは夢ですよ。夢なら何でも許されるって、晴郎さん自分で言ったじゃないですか」
「でも、ワシは現実でもノムさんに酷い事してしまったのだ。あれは夢じゃないズラー」
「あれは魔が差しただけですよ。よ、欲求不満で、ちょっと暴走しちゃっただけです。
だから、半分はホントだけど、半分はウソです」
下がジャージの本来の体操着姿に戻ったノムさんが、いつものように擁護してくれた。
さっきまで、あんなに酷い事を、現実でも夢の中でもあんなサイテーな事をしたのに……。
ノムさんは、何事もなかったように、いつものように無理なフォローをしてくれたのだ。
「そ、それはちょっと、好意的な解釈すぎて無理ありすぎでやんすよ……」
「無理ありすぎだって、いいじゃないですか。あたしと晴郎さんが納得できれば。
あたしの好きな晴郎さんはホントで、嫌いな晴郎さんはウソ。それでいいんです」
「う、うん。いつもフォローありがとなのだ。酷い事してホントにゴメンだっちゃ……」
「よしっ!いつもの、ホントの晴郎さんに戻ってくれました!嬉しいです……」
「ノムさんゴメンだっちゃ。ホントにゴメンだっちゃ、許してなのだ!」
ノムさんは、うずくまって泣きじゃくるワシの頭をなでながら、優しく慰めてくれた。
ワシよりずっと年下のまだ小さい女の子なのに、ノムさんはお母さんみたいなのだ。
「ハイ、許しちゃいます!だって、あたし、晴郎さんのこと大好きですから……!」
「ありがとうなのだ……!ワシも、ワシもノムさんのこと大好きだっちゃ!」
ワシとノムさんは顔を近づけ、口づけをかわした。
今度こそ、ノムさんに嫌われるウソのじゃない、ホントのキスなのだ。
今回はここまでです。エロをもってエロを制す、って感じでノムさん形勢逆転です
女の子に押されると超脆そうな晴郎の性格を表現したくてこういう超展開にしました
宮崎危機が晴郎に執着するのもこういう性格のせいじゃないかなと思いますので
次回からは二人が結ばれて(当然夢オチ)、エピローグに至る、結の部分になります
乙乙。ノムさんマジ天使。胃袋と心の広さは伊達じゃない。
ノムさんは基礎代謝が常人の何倍もありそうで
ひっつくと熱いと感じるのだろうなと思いつつ、
ついに結ということで「合体」なのでしょうか。オラわくわくしてきたぞ。
向寒の折、体調を崩さぬようご自愛ください。
のり子が野グソしちゃうスカ小説とか見たいっす
スカは浦安らしいネタですが、国会議員が大量にこいてる図が真っ先にイメージされる諸刃の剣
のり子がお漏らししそうになった時、あの猪木が現れて浦安を埋め尽くすのをダァーッ!とやる、
みたいなのしか想像できませんw俺が書いたら絶対エロくならないです
とりあえず無駄に長くして墓穴掘り気味の晴郎とノムさんの淫夢ネタ完結させないと
一応エピローグまで書けましたが、なんか出来微妙なのでもう少し推敲・修正してからうpします
>>174 無印13巻189発目にのり子のウンコが映ってるからとりあえずそれで我慢しとけ。
>>176 稲川の話であったなそういえば
それで我慢しますか
ようやく終盤、起承転結の結の部分の開始です。今回は、本番前のお戯れです
3回目にようやくできたホントのキスを終え、唇を離したあたしたちは、
顔を見合わせて、しばらく無言でほほえみ合う。
「それじゃ、夢のノムさん。現実のノムさんにも謝らないとだから、そろそろ……」
現実と同じ、ちょっとだらしない下着姿に戻った晴郎さんは、そう言って立ち上がる。
早く目覚めて、本物のあたしに謝りたいのだ。急がなくても、絶対許してあげるのに……。
「えっ、夢のノムさん?」
小鉄っちゃんみたいなイタズラ心が起きてしまったあたしは、
晴郎さんの大きな体に抱きついて、起きるのを邪魔する。
「謝ったらさっさと目覚めてサヨナラなんて、ちょっとひどいです」
「ええーっ!?でも、さっきは許してくれるって……」
「それは、お、襲われたこと……に対してで、すぐ目覚める事にじゃありません」
「そうでちゅか、ゴメンなのだ。でも……、困ったでやんす」
晴郎さんは困惑し、汗だくになってオロオロする。もう完全に、いつもの晴郎さんだ。
「現実のあたしはこれからもずっと晴郎さんと一緒ですけど、この夢のあたしは
晴郎さんが目覚めたら消えちゃいます。すぐ目覚めたら酷いと思いませんか?」
「た、確かに酷いズラー。夢のノムさん、ワシはどうすればいいんでやんすか?」
さっきとはホント別人のように優しくて、ちゃんとあたしの意見を尊重してくれる。
この晴郎さんこそが、ホントの、あたしが大好きな晴郎さんだ。だから……。
「ハイ。晴郎さん、あたしを、だ、抱いて……ください。さっきみたいな、ウソの、
怖くていやらしい晴郎さんじゃなくて、優しいホントの晴郎さんのやり方で……」
だから、あたしは現実じゃまだ何年も待たないといけないお願いをしてしまう。
これは夢なんだから、何でもありの夢なんだから、何でも許される夢だから。
だから、こんな、は、はしたないお願いしても許してくれますよね、晴郎さん……?
「ブゥーッ、だ、だめだっちゃ!そんなこと、できないのだ!!」
ノムさんの爆弾発言に、ワシはうろたえてしまった。
「さっきまで、2回もあたしを襲ったのに?できないはずありませんよー」
「さ、さっきまでのワシは、欲求不満とかヤケクソでおかしくなっていて……、
ノムさんが言ってくれた通り、ホントのワシでは……ワシらしくなかったのだ」
「じゃあ、今後も欲求不満やヤケクソになったら、またあたしを襲うんですかー?
あたし、そんなの嫌ですよ!もうゼッタイにウソの晴郎さんにならないように、
この夢で、この……あたしで、欲求不満を解消してください!!」
今度は、ノムさんの方が別人のように積極的になってしまった。どうしちゃったのだ?
「そ、そんなことできないっちゃ!ノムさんを慰みモノにするなんて酷いズラー!!
ス、スッキリするための成人向DVDがあるから、またそれを見れば……」
「えっ、そんなの見てるんですか?……あたしよりそーゆーDVDのが好きなの……?」
し、しまったでござる!つ、ついホントのことを、ホントでも知られたくないことを!?
「ち、違うのだ、ノムさん!ワシが好きなのはノムさんだけだっちゃ!
成人向DVDは性欲抑制のための隠しアイテムにすぎないなりー」
「全然抑制できてないじゃないですかー!むしろ余計ムラムラして襲ってきて……。
抑制したのはそんなDVDじゃなくて、あたしですよ!!」
「う、うん、確かにそーだったのだ、でも……」
「そーですよー!晴郎さんの欲望を抑制できるのは、あたしだけです!!
だから、そんなDVDなんか必要ありません!もーゼッタイ見ないでください!
晴郎さんのせ、性欲はこの夢で、こういう夢で、あ、あたしが受け止めますから、
だから、だからお願いします!!あたしを、あたしだけを見ていてください……」
真っ赤になって最後は俯きながら、ノムさんはそう言ってくれた。
彼女はワシのために、ワシが暴走しないために、恥ずかしさに耐えてこんなことを……。
ノムさんの気持ち、とっても嬉しいのだ!でも……、
「ノムさん、ありがとうなのだ……!でも、でも、ワシ、もう勃たないっちゃ……」
さっき、ノムさんにダメ出しされてから、ワシのオチンチンはフニャフニャのままなのだ。
晴郎さんの言う通り、彼の、お、オチンチンはいつものように小さいままだ。
あたしはこっちの方が好きだけど、あ、愛し合うためには、また大きくしないと……。
「だ、大丈夫です。あたしがまた、大きくしてあげますから……」
「ええっ?ノ、ノムさん何を……、うわあっ!」
あたしは勇気を振り絞って、トランクス越しに晴郎さんのオチンチンをぎゅっと握る。
さっき、現実のアクシデントで触ってしまった時と違って、フニャフニャで、小さい。
「そ、そこはダメだっちゃ!や、やめてなのだー!!」
真っ赤になった晴郎さんが悲鳴をあげる。
大人の晴郎さんなら簡単に腕ずくであたしを引き離すことができるのに、
優しい晴郎さんは、あたしを痛めつけるのを恐れて、腕を掴むことすらできずにいる。
かわいそうだけど、ここでやめるわけにはいかないの。晴郎さん、すみません……。
「いきなり、こんなことされたら、嫌ですよね?やめて欲しいですよね……?」
「あっ!?……ノムさん、ゴメンなのだ……!」
意地悪くさっきまでのことをあてこすり、晴郎さんを言いなりにしてしまう。
「あたしの方こそすみません、こんなことして。おまけに、大きくできなくて……」
あたしがいくら触っても、晴郎さんのオチンチンはさっきみたいに大きくならない。
「も、もういいのだ、ノムさん!気持ちだけでうれしいっちゃ、だから、もう……」
「ダメです!あたし、そんなDVDなんかに、他の女の人なんかに負けませんから!」
あたしは晴郎さんの優しい忠告を無視して彼の前に跪き、オチンチンに口づけする。
ホントじゃない夢の中で、布地越しだからやっちゃったけど、死ぬほど恥ずかしい……!
「ひゃあっ!?ノ、ノムさん、そ、そんなこと……!」
「すいません、晴郎さん……。は、はしたないですけど、軽蔑しないでください……」
晴郎さんの顔を見上げ、そう言い訳してから、あたしは下着越しのキスを再開する。
お肉の塊みたいな晴郎さんの体は柔らかくて、暖かくて、口づけすると、気持ちいい。
彼のオチンチンはなんだかモツみたいだ。小鉄っちゃんのお兄様だからかしら?
「ハァハァ……、ノ、ノムさん、もうやめてっちゃ……!」
何度も、長く口づけしてみたけど、晴郎さんのオチンチンは全然大きくならない。
「なんで、さっきみたいにならないの……?」
子供のあたしじゃこんなことしても、晴郎さんは気持ち良くないのかな?
それとも、直接しないとダメ?いくら夢でも直接オチンチンにキスは、ちょっと……。
「ノムさん、もうやめてっちゃ……。ワシのオチンチンなんか、汚いのだ!」
手触りのいいノムさんのサラサラの髪をなでながら、懇願する。
「汚くなんかありません!!晴郎さんが汚いはずないじゃないですか!?」
「こんな時までフォローしてくれて嬉しいけど……ホントやめてっちゃ!
ノムさんはまだ子供なんだから、こんなことしなくていいでやんす!!」
「!?……ごめんなさい、晴郎さん。下着越しなんかじゃダメですよね。
ちょ、直接しますから、こんな子供のあたしですけど、感じてください……」
「あっ!?ち、違うのだ、ノムさんやめてっちゃ!!」
ワシの不用意な言動がかえって彼女を追い詰めてしまった。
ノムさんはトランクスに手をかけ、一気にずり降ろしてしまった。
「う、うわあああっ!!」
「ワヒャ!!」
再び剥き出されたオチンチンは一瞬のうちに、痛いくらい最大に勃起していた。
「は、晴郎さん……、これは!?」
「ノムさんがこの状態しかイメージできないのも影響しているかもしれないズラー。
ノムさんはこうなっている所しか見てないから……夢だから何でもありだっちゃ」
「なんにしても、”よしっ”です!そ、それにしても、ホントにお、大きい……!」
「ありがとう、ノムさん。男として最高に嬉しい反応だっちゃ」
「そ、そうなんですか、喜んでいただけて、よかったです」
「じゃあ、ノ、ノムさん、ホントにしてもいいんでつか?」
「ハイ。晴郎さん、今度は優しくしてくださいね……」
「うん、今度は絶対、ホントに、優しくするのだ……」
ノムさんとワシはもう一度口づけを交わした。あくまで唇触れ合うだけだっちゃ。
オチンチンと間接キスなんて考えもしなかったのだ。
ノムさんの唇が汚いなんて言う奴いたら、ゼッタイ許さないでやんす……!
「あ、あのっ、晴郎さん。あたし、は、裸でするの、恥ずかしい……」
自分から言い出したくせに、あたしは勝手なことを言い出してしまう。
「大丈夫なのだ、ワシもコスプレのが好きなのだ。これなんかいかがかな?」
「あっ、これ……」
いつのまにか、クリスマスにケーキ屋のバイトで着るサンタの服を着ていた。
いつも晴郎さんとやっている、楽しくてステキなバイトの衣装だ……!
「ハイ、これがいいです。この服、大好きです!今年も一緒にバイトしましょうね……」
「了解だっちゃ。そ、それで、前戯はどうするでござるか?」
「えっ、なんですか、それ?な、何かしないとなんですか……?」
「い、いや、夢なんだからしなくても大丈夫かもしれないのだ、しれないけど……」
不安と恥ずかしさが顔に出てしまったのだろう、慌てて晴郎さんがフォローしてくれた。
「しれないけど……?」
「前戯をしないと濡れてなくて、ノムさんが痛いかもしれないズラー」
「そうなんですか。それで、その前戯って具体的にはどんなことするんですか?」
「それは……」
晴郎さんは真っ赤になって脂汗をダラダラたらしている。
……そんなに恥ずかしいことなんだろうか?……こ、怖いな。
怖いけど、今の、このホントの晴郎さんなら、絶対酷い事しないって信じられるから……。
「わかりました。前戯、してください。できるだけ優しくしてくださいね……」
「しょ、承知でござる。目を瞑ってするのだ。夢だから、可能なはずだっちゃ。
じゃ、じゃあ、仰向けになって、脚を開いて、スカートたくし上げてなのだ」
晴郎さんは宣言通り、目を閉じてくれた。あ、あたしもがんばらないと……。
「ハイ。……恥ずかしいけど、が、がんばります」
できるだけ脚を開いてから、サンタの衣装のスカートをたくし上げた。
スカートの中には、衣装とおそろいのサンタっぽい半ズボンを履いていた。
前戯って、これを脱がないとなのかな?怖いけど、晴郎さんを信じなくちゃダメよね……。
恥じらいながらも、ノムさんは言う通りにしてくれた。
今ノムさんはスカートの中に半ズボンを履いてるはずだけど、すぐにこれは……。
ワシはうつぶせになると、匂いと心眼を頼りに、ノムさんに這い寄っていく。
「や、やだ、晴郎さん、怖い……!」
「大丈夫だっちゃ、今度はゼッタイ、乱暴にしないから、信じてなのだ」
「す、すみません。続けて、ください……」
そう言ってノムさんを安心させてから、再び彼女にゆっくり近づいていく。
ウソじゃないつもりだけど、これからすることを考えると、後ろめたいのだ……。
ノムさんの開かれた両脚の間に辿り着き、たくし上げたスカートの中に顔を埋める。
そして彼女のワレメに口づけして、ピチャピチャと音を立て舐めはじめる。
「きゃあっ!?晴郎さん、やだぁ……!」
ノムさんは驚いて悲鳴を上げたけど、さっきのとは違う事を理解してくれたのだろう、
ワシの頭を両手でぎゅっと掴むだけで、暴れることなく、懸命に恥ずかしさに耐えている。
「やっ……やだぁっ……。は、晴郎さん、やぁっ、ああっ……ああんっ」
こんな健気で可愛い、ワシの愛するノムさんの信頼を裏切るわけにはいかないっちゃ!
挿入する時、ノムさんが痛くないように、濡らすためにやっているのだ。
それ以外の、不要なエッチ行為はNGなのだ!お尻の穴は舐めちゃダメなのだ……!
ワシはノムさんのワレメに舌を這わせ、とめどなく溢れる生唾をそこに含ませていく。
目を閉じたままで確認できないけど、ワレメの奥にも流れ混んでいるはずだっちゃ。
「やだぁ……晴郎さん、は、恥ずかしい……。そんな所、汚いです……!」
「ノムさんがさっき言ってくれたのと同じズラー。ノムさんが汚いわけないのだ!
ノムさんのここ、とっても綺麗だっちゃ。世界一綺麗なオマンコなのだ」
「そ、そんな!?……あっ、あああっ、は、晴郎さん、いやぁ……」
ワレメに口づけたまま、ワシはそう断言した。
陰毛一本生えていないつるつるのオマンコは、生まれたままに純潔で、美しいのだ。
清らかなノムさんを象徴する彼女のそこは、味も匂いも感触も最高だっちゃ。
夢の中の妄想とはいえ、ノムさんのここを舐められるなんて、ワシは幸せでござる!
「やだやだやだ、もーやだぁ……、晴郎さん、まだしないとなの……?」
欲望に負けてしつこく舐めすぎてしまったために、ノムさんはまた泣き出してしまった。
「ご、ごめんなのだ!も、もう大丈夫だと思うのだ……」
ワシは慌てて彼女の美味すぎる秘所から口を離し、言い訳した。
「前戯って、恥ずかしすぎます……。現実でこんなことされたら、死んじゃいます……」
前戯から解放されてもノムさんはまだ泣き続けている。……当然だっちゃ。
こんな小さな女の子が、一番大切で恥ずかしい所をいきなり男の舌で愛撫されたのだから。
優しくするって言ったくせに、ワシはまた結局ノムさんを辱め泣かせてしまったのだ……。
やっぱり幼いノムさんにはまだこんなことしちゃいけないのでは?
「ノムさん、無理しなくていいのだ。ノムさんが辛いならこれ以上は……!」
「ダメです、やめないでください!この夢でしないとあたしたち、ずっと後まで……!
あたしは大丈夫ですから、お願いですから、もっと、最後まで……してください」
幼い彼女の心身には辛く酷な恥辱にすすり泣きながらも、ノムさんはそう言ってくれた。
そうだっちゃ。いけないことでも構わないのだ。ワシもノムさんも、したいのだから。
だから、してしまっていいのだ。これは、この夢はそういう夢なのだから……。
「了解だっちゃ。ノムさんと合体、しちゃうのだ」
「ありがとう、嬉しいです……晴郎さん、大好きです」
ワシはノムさんを抱きしめ、もう一度彼女にキスした。
今回はここまでです。寸止めですいませんが、本番まで入れると連投になりすぎなので
ノムさんの清純派イメージを守りつつ、できるだけエロくするのに苦労してます
乙乙。ぎゃ〜、ノムさんが大人の階段を登ってしまう〜(歓喜)。
原作でもあかねちゃんが「小鉄っちゃんが大好きー」な夢を見るし、しかたがないのかな。
「なんだかモツみたいだ。小鉄っちゃんのお兄様だからかしら?」焼き肉ネタ(笑)。
ノムさんが原作ノムさんらしく読めます。苦労ばかりかけていつも頭が下がる思いです。
ノムさんは清純派で良識あるけど衝動に駆られると止まることがないでしょうし、
エロスに突き進んでほしい。
今回は、本番いきます、です。夢なので犯罪でもOKですが、その分いろいろ変です
優しくキスしてくれた後、晴郎さんは再び目を瞑って、あたしに覆い被さってきた。
晴郎さんの大きな体は重くて、暖かくて、心地良かった。
「じゃあノムさん、い、挿れるけど、大丈夫でやんすか?」
「ハイ、晴郎さん。……恥ずかしいけど、大丈夫です」
「また脚を開いて、スカートもたくし上げて、できるだけ力を抜いていてなのだ……」
「わ、わかりました。こう、ですよね……?」
言われた通りにさっきと同じように脚を開いて、スカートをたくし上げる。
晴郎さんはさっきたくさん舐めてくれた所にオチンチンをそっと当てがう。
こんな、大きいのが、ホントにあたしの中に入るのかな……?
「や、やだぁっ!こ、こんなの、入らないよ……。晴郎さん、怖い……!」
どうしても不安を抑えきれなかったあたしは、思わず悲鳴をあげてしまった。
「ダメなのだ!この夢はワシらの思い通りになる夢だから、怖がって、痛そうだって、
想像したら本当に痛くなっちゃうのだ!入らないとか想像しちゃダメだっちゃ!
絶対大丈夫だから、痛くしないから……。ノムさん、トラストミーでござる……!」
そんなあたしを、晴郎さんは優しくなだめて、リードしてくれる。
「ハ、ハイ、晴郎さん、すみません……!」
晴郎さんの言う通りだ。これは夢なのだ。
現実のあたしでは、小さな子供の体では晴郎さんのオチンチンを受け入れるのは無理でも、
この夢なら可能なのだ。大好きな晴郎さんを信じていれば、きっと……。
「すみません、も、もう大丈夫ですから……」
「了解なのだ。ノムさん、優しくするのだ。ホントだっちゃ」
深呼吸して晴郎さんと同じように目を閉じると、彼はゆっくりとあたしの中に入ってきた。
「ああっ!……お、大きい……!」
大きくて、固くて、熱いけど、痛くない。晴郎さんの言う通りだ……。
ワシはノムさんを組み敷いて、幼い彼女の小さな入口に、少しずつ挿入していく。
ゆっくりと中に沈んでいくオチンチンに、メリメリとこじ開けるような感触が伝わる。
前戯でたっぷり注いだ唾液に濡れているけど、やはり中は狭くて、スムーズには入らない。
現実でこんな行為をしたら、間違いなくノムさんは激痛にさいなまれてしまうはずだ。
だけど、これは現実ではなくて、夢だっちゃ。ワシとノムさんに都合の良い夢なのだ。
「あ、ああっ……!いやぁ……は、晴郎さんが、入ってくる……」
うっすらと目を開くと、ノムさんは、サンタ服と同じくらい真っ赤になって、
泣き続けているけど、痛がっているようには見えない。これなら大丈夫そうなのだ。
この夢なら、ノムさんを傷つけることなく、彼女と一つになれそうだっちゃ。
ゆっくりとオチンチンを沈めていくと、壁のような何かに当たった感触がしたのだ。
こ、これが、処女膜……?夢だしワシの妄想の産物なんだろうけど、生々しいっちゃ。
この先に進まないとだけど、膜を破ってしまったらノムさんが……!
彼女に苦痛を与えることなく、この膜を消してしまえたらいいのに……。
欲望とオチンチンにブレーキをかけて、破瓜を回避するご都合展開をイメージする。
数秒間じっと待っていると、オチンチンに当たる感触がなくなった。
「……どうしたんですか?晴郎さんの方が、痛いの……?」
すすり泣いていたノムさんが、不安そうに聞いてきた。
「し、心配無用でござる。ノムさんが痛くないように、ってお祈りしてたのだ」
「そうなんですか。おかげで全然痛くないです、ありがとうございます」
ノムさんはまだナミダが止まらないのに、無理矢理に笑顔を作って見せてくれた。
「よかったなりー。じゃあ、もっと挿れるのだ」
「ハイ、晴郎さん、大好きです……」
絶対、ノムさんに痛い思いをさせないっちゃ!改めてそう決意し、挿入を再開する。
破瓜の痛みに与えることなく、奥に進むことができたのだ。都合のいい夢だっちゃ。
「……あ、ああっ……あぅ……」
ノムさんはすすり泣き、あえぎ声をあげながらも、ワシを受け入れてくれている。
そして、とうとう彼女の子宮の奥までたどり着いた。
「やだああああっ!!こ、これ以上は入らないのーーー!!」
子宮の奥を先端で突いた瞬間、ノムさんが悲鳴をあげて、体をのけぞらせた。
ノムさんが動いたせいかオチンチンが急に締め付けられて、危うく射精しそうになる。
晴郎さんに体の一番奥まで触られた瞬間、全身に電撃が走るような感覚に身もだえして、
あたしはものすごい大声で、恥ずかしい悲鳴をあげてしまった。
こ、こんなの、何度もされたらおかしくなっちゃう……!
「ダメェーーーッ!!お願い、動かさないで!!」
恐怖と恥ずかしさに耐えられず、あたしは思わずそう叫んでしまった。
あたしの方からしたい、って言ったくせに、勝手すぎて、カッコ悪すぎる。
「ノ、ノムさん、落ち着いて!やめるにしてもすぐには抜けないなりー!
言われた通り動かないから暴れないで!(射精しそうで)危ないっちゃ!」
あたしを落ち着かせようと頬をなでてくれる晴郎さんにぎゅっと抱きついて、
しばらく大声で泣きじゃくる。晴郎さんは黙って優しく抱き返してくれた。
晴郎さんの体は大きくて重くて汗でべとべとで、とても暖かい。
お肉の塊みたいな彼の体は、なんか焼いた豚肉のおいしそうな匂いがするような……。
そんなことを考えているうちに、ようやく気分が落ち着いてきた。
「ノムさん、大丈夫でやんすか?抜いて終わりにしましょうか?」
「い、いえ、最後まで続けてください。お願いします……。
すみません、あたしの方からお願いしたのに、嫌がってばかりいて……」
「謝る必要ないズラー。ノムさんの反応は当然だっちゃ。ワシのしてることは犯罪なのだ。
ノムさんみたいな無垢で可愛い小さな子に、こんな事するのは現実じゃ許されないのだ。
現実ではノムさんが大人になるまでもう絶対こんなことしないのだ。約束するっちゃ」
晴郎さんは、そう約束してくれた後、再びあたしの中で動きはじめた。
「……ありがとう、晴郎さん、うれしいです……」
「……あ、ああっ……ああんっ」
「くぅ……、ノムさん、き、気持ちいいっちゃ……」
ノムさんの意思を確認した後、ゆっくりと腰を動かしはじめた。
さっきみたいに奥に強く当たらないように注意しながら、オチンチンを出し入れする。
できるだけゆっくりと優しく。ノムさんを痛がらせたくないのはもちろんだけど、
それ以上にゆっくり動かないと、気持ち良くて射精してしまいそうだっちゃ……!
ノムさんの中は、ぎゅっとオチンチンを包み込んで、射精を促すように締め付けてくる。
ノムさんとするの、サイコーだっちゃ。ノムさんとのエッチ、気持ち良すぎるのだ……!
「ううっ……あぅっ!……あ、あああっ……」
ノムさんは相変わらずすすり泣き、あえぎながらも、ワシの行為を受け入れてくれている。
もしかして感じてくれているんだろうか?
「ワシは気持ち良くて、すぐにもイっちゃいそうだっちゃ。ノムさんはどうですか?」
「イっちゃいそう、って何ですか……?あたし、よく分かりません……。
ただ、晴郎さんの、オチンチンが……、大きくて、固くて、とっても、熱くて……。
動くと、変な声が出ちゃって、止められないんです。あたし、変でしょうか……?」
ノムさんの嬉しい返事を聞いて、また目頭が熱くなってきたのだ……!
「変じゃないっちゃ!ノムさんが変なわけないっちゃ!ノムさんはサイコーなのだ!」
「うれしい……。晴郎さんも、ちゃいぽーテス」
「ノムさん、大好きなのだ!愛してるっちゃ!!」
「あたしもです!晴郎さんのこと愛してます!大好きです!!」
好きだと、愛してると言ってくれる度に、ノムさんの締まりがよくなる気がする。
嬉しさと気持ちよさの余り、射精してしまいそうになる!ダメだっちゃ!
もう少し、彼女と愛し合いたいのだ!この夢が終わったらもう次はないかもなのだ!
でも……。
「ノムさんの愛、オチンチンにビンビン伝わってきて、気持ち良すぎだっちゃ!!」
「晴郎さん、大好きなのっ!!大好き、大好き、大好きーーー!!」
でもワシ、早くも限界なのだ……!ノムさんの中、ホントに気持ち良すぎだっちゃ……。
「ノムさん、そろそろ出ちゃうのだ。このまま中に出していいでつか?」
「えっ?出すって……?……あっ!」
晴郎さんが何を出したいと言っているのか、理解するまで数秒かかってしまった。
その間にも晴郎さんはしゃ、射精したいのを我慢して苦しんでいた。
「す、すみません、中はダメです!今はダメ!!」
「なんで?ワシは愛するノムさんの膣内に出したいなりー!」
「ダメです!それは、夢じゃないホントのはじめての時に、してください……。
晴郎さんの、お嫁さんになれた時にして欲しいんです、お願いします……!」
「ノムさん……!わかったのだ、外に出すっちゃ!!」
あたしの意思を尊重して、晴郎さんはゆっくりとオチンチンを抜きはじめる。
嬉しいけど、このままだと間に合わずに中に出されちゃうんじゃ……。
「晴郎さん、大丈夫ですから、はやく抜いて!!それで、か、顔に……!」
「えっ?顔射していいんでちゅか!?」
「現実の晴郎さん、顔に出したがってたから……。それが一番気持ち良いなら、
現実じゃ絶対イヤですけど、夢なら、この夢なら、受け入れます……」
死にたいくらい恥ずかしかったけど、晴郎さんにそう提案した。
この夢は晴郎さんの欲求不満を解消するための夢だから、このくらい、してあげなきゃ!
現実では絶対されるのイヤだけど、これは夢だから、受け入れられる……はずよね?
「了解だっちゃ!顔に出しちゃうなりー!エッチなノムさんも大好きなのだ!!」
「そ、そんな事言わないでくだっ、……ああぅっ!!」
晴郎さんはあたしの提案に従い、勢いよくオチンチンを引き抜いた。
自分から言い出したことだから仕方ないけど、ちょっと、かなり、痛かった……。
そして、晴郎さんはあたしの目の前にオチンチンを突きつけて、うなり声をあげた。
「出る、出ちゃうのだノムさん……!ううっ、うおおおおっ!」
「キャーーー!!」
その瞬間、晴郎さんのオチンチンから大量の白い液体が放出されて、
あたしの顔に、髪に、かぶってるサンタの帽子に、びちゃびちゃと降りかかってきた。
ものすごい量で、驚いて悲鳴をあげたために大きく開いた口の中にも入ってきた。
「うえっ……!?けほっ、けほっ!……や、やだぁ……!」
あたしは思わず反射的に吐き出し、咳き込んだ。
さっき晴郎さんは汚くありません!て言った直後なのに、彼の精液を嫌悪してしまった。
ちょっと自己嫌悪……。
晴郎さんのだからだろうけど、白い精液は本に書かれてるほど臭くなんてないのに……。
むしろとっても良いにおい。肉や野菜やご飯の香ばしく焼けた香りがブレンドされた、
とてもおいしそうなにおいだった。あたし、このにおい、大好き。
……あれ?このにおいって……。
今回はここまでです。フィニッシュがこれなのは、エピローグへの繋ぎのためです
この設定でこの展開の場合は、中よりこれのがエグいと思いますし
ノムさん×晴郎SSも、今回がラストです、エピローグはエロなしなので早朝投下します
「……これは、チャーハンのにおいだわ!チャーハン、食べたーい……」
台所から漂うチャーハンのにおいに誘われて幸子は意識を取り戻した。
「ノムさん、気がついたんか!?」
「あれっ、のり子さん?あたし、なんでここに……?……あっ!?」
夢うつつから覚め、気絶した自分をのり子が介抱してくれていたらしいことに気付き、
恐縮した幸子はガバッと布団から跳ね起きたが、掛け布団に躓いて転倒しそうになる。
コンロの火を止め駆け寄ったのり子が間一髪抱き止め、再度の気絶を免れた。
「大丈夫か?まだ無理せんで、横になっててや」
「す、すいません。のり子さん、ご迷惑をおかけしてしまったようで……」
「迷惑かけたんはウチの方や、ゴメンなー。全然償いにならんけど、
チャーハン食べてもらいたいんや。できるまでもうちょいかかるから待っててや」
「そうなんですか……。あのおいしそうなにおいは、晴郎さんのせ、……じゃなくて、
のり子さんが作ってるチャーハンだったんですね」
そう呟いた幸子は、さきほどの夢での秘め事を思い出し、真っ赤になる。
(あたし、なんであんな夢を?もしかして、欲求不満だったのはあたしの方なの?)
現実で襲われ気絶したことよりも、その後に見た夢の方がショッキングで恥ずかしかった。
そんな幸子の様子を誤解した、のり子の表情が見る見る曇っていく。
「ゴメンな、ノムさん、あんな辛い思いさせて……。ウチのせいや!」
「あっ、ち、違うんですよ!あたしはもー全然……」
「ウチのお節介に巻き込んでせいで、ノムさんの晴郎への気持ちを台無しにしてもうた!
晴郎がおかしくなったんもウチのせいや!ウチが余計な事言って煽ったから……!
全部ウチのせいや!ゴメンな、謝っても取り返しつかんけど、ホンマ、ゴメンな……」
幸子に抱きついて、のり子は泣きながら謝罪の言葉をくり返す。
そんなのり子を抱き返した、幸子の目からもナミダがあふれ出す。
「違います!のり子さんのせいじゃありませんから、もう泣かないでください!
あたしの方こそすみません。気絶して、のり子さんを悲しませちゃうなんて……」
「ノムさん、ウチのこと許してくれるんか……?」
「許すもなにも、こんなちゃいぽーのお友達を恨んだりしたらバチがあたりますよ。
あたし、のり子さんのこと、大好きです。心配をおかけしてすみません」
「……うう、うわーん、ノムさーん……!!」
「ホント、優しすぎますよ、のり子さんは……」
二人は固く抱き合い、気が済むまで号泣し合った。互いの頬や髪を濡らすナミダは、
この美少女たちが、心もまた美しいことを証明するかのようにキラキラと輝いていた。
「……泣いてる場合やないわ。ノムさんがお腹空く前にチャーハン作らなあかん」
ナミダをぬぐい、落ち着きを取り戻したのり子は、再び台所に向かう。
「ありがとうございます、のり子さんのチャーハン、楽しみです」
布団の上に座り込み、親友にそう答えた時、幸子の脳裏に、
さきほどの恥ずかしい夢で逢った、彼女が恋する男の巨体が思い浮かぶ。
夢の中で愛し合った彼の大きな体に、晴郎の肩に乗りたくなった。
「……あの、のり子さん。作っていただくチャーハン、できたら小鉄っちゃんの家で、
……晴郎さんと一緒に食べたいんですけど、よろしいでしょうか……?」
「ノムさん……!そやな、隣の太りすぎの自宅警備員にもお裾分けしてやらんとな……」
恥ずかしそうに俯いて、そう提案した親友の意図を察して、また泣き出しそうになる。
ナミダをこらえて、のり子はチャーハン作りを再開するのだった。
目が覚めると晴郎は、夢精していた。
いつもなら自己嫌悪に陥ってうんざりする生理現象だが、今回は気分爽快だ。
今回の夢精はさきほどまで見ていた夢で、彼が愛する少女と結ばれた証だったからだ。
(夢のノムさん、ありがとうなのだ。おかげでスッキリできたでござる……)
後始末をしながらも、淫夢の余韻に心地よく浸っていると、玄関のチャイムが鳴った。
「……今度は誰だっちゃ?」
そう首をひねりながら階段を降り、ドアを開けると、
「ノ、ノムさん……!」
「は、晴郎さん、また、お邪魔します……」
チャーハンが山盛られた大皿を抱えた幸子が立っていた。
さきほどの夢での行為を思い出し、二人とも真っ赤になって俯く。
「コラ、晴郎!そんな所に突っ立とらんで、ウチらを中に入れてや。
謝るのはノムさんがウチのチャーハン食ってからにしときや」
晴郎の分の、グリーンピースばかり目立つチャーハンの中皿を持ったのり子のツッコミで、
ようやく晴郎は我に返り、さきほどと同じように二人を食堂に招き入れる。
「わぐ、わぐ、わぐ、わぐ……。のり子さんのチャーハン、ちゃいぽー」
「ウチ手料理、気に入ってもらえてメッチャうれしいわ!ノムさん、ありがとなー」
食卓に座り、山盛りチャーハンを幸せそうにほおばる幸子を見ていると、
のり子も自然と笑顔になる。幸子のために毎日手料理を作るのも悪くないかもしれない。
幸子は自分のお姉になるかもしれない子なのだから……。のり子の妄想は膨らんでいった。
そんな幸子とのり子のやりとりを晴郎は脂汗を垂れ流しながら、気まずそうに眺めていた。
しばらく躊躇した後、晴郎は席を立ち、深々と頭を下げ、幸子に謝罪した。
本当は土下座したかったのだが、幸子のパンツを見てしまうのを恐れて自重した。
「ノムさん!さっきは、酷い事して、ホントに酷い事してゴメンなのだ!!
許されることじゃないけど、できることなら許して欲しいっちゃ……!」
「はひ、ゆるいひゃいまふー!あはひ、もーぜむぜむ、きにひてませむはらっ!!」
夢を見ていた時から考えていた答えを言ったつもりの幸子だが、
口いっぱいにチャーハンをほおばっていたせいで、せっかくの台詞が台無しだ。
「ノムさん、言いたいことは大体分かるけど、言うのは食べ終わってからにしてやー。
あ〜あ、だから謝るのは食い終わってからしろって言うたのに、晴郎のアホー」
「ゴメンなのだ。のりちゃんにもホントにゴメンだっちゃ……」
晴郎はのり子の方に向き直り、幸子と同様に頭を下げ謝罪した。
「ああ。もーええから、オマエもチャーハン食え。グリーンピース、残すなよー」
「そーですよ。もーいいですから、一緒にのり子さんのチャーハン食べましょう……」
「ノムさん、のりちゃん、ありがとう……。色々迷惑かけちゃったのだ……」
二人の寛大さに感激して、晴郎は号泣しながら、チャーハンを食べ始めるのだった。
こうして、晴郎と幸子の間に生じたちょっとした(ではない)ハプニングは解決した。
「晴郎、オマエもノムさん見習って当分は色気より食い気にせなあかんで。
あと何年かは我慢せんとロリコン犯罪者やでー」
「ブゥーッ!!」
「や、やだもー、のり子さ〜ん!!」
幸子と晴郎が同時に口からチャーハンを噴き出し、真っ赤になってオロオロするので、
のり子の腹筋は崩壊寸前だった。
「あっしゃしゃー!ホンマお似合いの年の差カップルやー!」
やたらと長くなってしまいましたが、以上で完結です。
当初は、偽ノムサンタと金持ちのハゲたオジサンのAV見てた晴郎が居眠りして、
すぐノムさん相手の淫夢がはじめるもっと短いほぼエロだけのだったのですが、
ノムさん×晴郎は2回目書けるか疑問で、できるだけ思いつくエロネタ全部やらせたくて、
膨らませていくうちにここまで長くなってしまいました
本番までやっちゃう都合上、ノムさんと晴郎の恋愛感情は原作より誇張しまくってます
宮崎危機が読んだら、怒り狂って、肩のせデート中に襲撃しそうなの目指しました
大・団・円!
鳴り止まない拍手ッ。ハラショーハラショー。
晴郎はDTのくせにうまくやりすぎ。まあ夢ですけど。
ノムさんが義理の姉、その考えはなかった。イイね。
キャラの口癖など浦安らしさもすばらしい。
長編大変お疲れ様です。
200 :
名無しさん@ピンキー:2012/11/05(月) 10:58:15.92 ID:s3yo8Uu6
ww
201 :
名無しさん@ピンキー:2012/11/05(月) 11:00:43.86 ID:s3yo8Uu6
旨そう
てか誤爆か?
幸子との間にある事件が起きた日の夜、晴郎は悪夢を見ていた――。
全裸で荒縄に縛り上げられ、床に転がるワシを、笑顔の女の子が見下ろしている。
外見だけなら、ノムさんにも劣らない、いや妙齢の分、ノムさん以上かもな美少女が。
でもワシは騙されないなりー。彼女の本性はこの外見とは、ノムさんとは正反対なのだ。
彼女こそ、ワシがこの世で最も恐れる女性だっちゃ!そう、彼女は……。
「ごきげんよー、晴郎様ー」
「み、宮崎さーん!!」
彼女はカチューシャの美しき狂悪魔女、宮崎危機だっちゃ!
「な、なんで宮崎さんがワシの夢にー!?」
「今夜は、晴郎様の夢精をお手伝いしようと参りました。でも……」
宮崎さんはそう言うと、いきなり、剥き出しで無防備なオチンチンを蹴りつけてきた。
「カオナシッ!!」
激痛に悶絶する。ゆ、夢なのに……リアルすぎる、痛み、だっちゃ……!
「なんですかこのオチンチンは?なんで夜の夢の前に夢精してるのよ……!」
「オコトヌシーーーッ!!」
ワシは悲鳴をあげた。ホ、ホントに痛いのだ……!
彼女がオチンチンに片足を乗せ、グリグリと踏みにじってきたのだ。
「AV見ても射精できないインポ野郎の晴郎様がなんでヌいてるのよ!
キモいデブオタクだからエロゲーとか漫画とかならオナニーできるんですかー?」
「ち、違うのだ……!ワシは漫画やゲームをオナニーの道具にはしないっちゃ……」
「じゃあ、他の女でヌいたのね?どこの泥棒猫が……!?晴郎様、教えてください。
母親や妹に欲情しちゃったんですか?晴郎様みたいな方は、そーゆーの好きだから……。
……それとも、まさか、あの糞ガキどものどれかなの……?」
や、やばいっ!昼間のことが、ノムさんのことが宮崎さんにバレたら……!
「そうですか……。晴郎様はあんな糞ガキどものオシッコ臭いオマンコが好きなの……」
宮崎さんはがっくりとうなだれ、瞳を潤ませて泣き出しそうな顔をした。
だが、次の瞬間には彼女の顔は憤怒に染まり、瞳はナミダではなく狂気がたまっていた。
「どれですか?どの糞ガキでヌいたのよ?茶髪の金持ちウンコ?タコ頭の貧乏関西弁?
……違いますね。晴郎様がよく肩に乗せていらっしゃる長髪の大食らいでしょ!?
……初潮もまだの糞ガキの分際で……!……ぶっ殺してやる……!」
「や、やめてだっちゃ!ノムさんに手を出すのだけはやめてなのだ!」
「晴郎様のご命令でも、いえ、晴郎様のご命令だからこそ絶対にやめられませんわー!
晴郎様を惑わす、あの『ノムさん』とかいう糞ガキを滅殺するのはあたしの使命です」
「み、宮崎さん……!」
「ただ殺すだけでは飽き足りない……!手足をヘシ折ってして逃げられなくしてから、
息絶えるまで粗暴で恥知らずな性犯罪者たちに輪姦させてやりますわ……!
そしてその様子を撮影し動画サイトに流して、晴郎様にも見ていただくわ!!」
宮崎さんは瞳を狂気に輝かせながらそう宣言すると、大声で笑い出した。
彼女の暴言を聞いているうちに、ワシもクレイジーな気分になってきた。怒り狂ってきた。
ノムさんを、口にするのも汚らわしいサイテーな方法で殺害しようとする宮崎さんが、
ノムさんの敵が、許せない。ワシはノムさんをいじめる奴だけは絶対許せないのだ!
「やめるのだ宮崎さん!ノムさんに、ノムさんにだけは手を出しちゃダメだっちゃ!!
やめて、やめてっちゃ!!うう、うおおおおっ、やめろおおおおーーーーっ!!」
「怒った晴郎様、素敵ですわー!ヒャハハハハーーーッ!!」
拘束していた荒縄を引きちぎって、オチンチンを踏みつける宮崎さんの足を掴み、
彼女を投げ飛ばした。そして宮崎さんに飛びかかり、絞殺しようと首を締め上げる。
だが――、
「クシャナッ!な、なにすんのよ晴郎ーーー!!」
彼女はものすごい怪力で晴郎の腕を撥ね除け、必殺の高速ビンタをお見舞いした。
「ナギハラエーーーッ!!」
晴郎の巨体が吹き飛び、彼の部屋のオタクな所有物の山の中にドスンと沈んだ。
「もー、あなた以外は旅行帰りで疲れてるんだから、寝るの邪魔しないでよー!」
「あっ、マミー……さっきのは、夢……?よかっ、た……」
晴郎を一撃KOしたのは宮崎危機ではなく、母の順子だった。
晴郎がうなされて暴れる物音で起きて、様子を見に来たところを寝ぼけた長男に襲われ、
返り討ちにしたのだ。
こうして、晴郎の悪夢は、彼の勇気と母の鉄拳で消え去った。
だが、彼と幸子に危機が迫る日は、……近いかもしれない。
おまけ
「なんか宮崎危機が実物より凶悪になっとらんか?」
「そうね、宮崎さんを嫌ってる晴郎さんの夢だから、本物より怖くなってるのかも」
「いくらあいつかて、ノムさんを性犯罪者に襲わせるなんてせんよなー?」
「本物の宮崎さんなら、晴郎さんの方を狙うと思うけど、嫉妬に狂ったら、
ノムさんにも酷い事するかも……。なにせ相手はあの宮崎さんだから……」
「ホンマ怖いわー。ノムさんと晴郎が仲良ええこと、あいつに知られたらあかんな……」
「ええ。ただでさえノムさんって優しくてちょっと気弱で、悪い男に狙われそうなのに、
そのうえ宮崎さんにまで襲われそうだなんて……。友達と友達のお兄さんのカップルが、
NTRで引き裂かれるなんて、あたし、絶対認めないしそんなことさせないからー!」
「なんやNTRって?略語じゃわからんわー」
「のり子は知らなくていいスラングよ。あんたと小鉄っちゃんなら心配ないから」
「コラあかね、ウチと小鉄はそんな関係ちゃうわー!ホンマNTRってなんやー?」
以上です
>>71みたいなネタをやれそうな前作の設定を再利用しました
資料不足で宮崎危機を扱いきれない為、本格的な逆レイプは諦めました
晴郎の夢なのをいいことに思いきり狂わせてますが、宮崎危機、好きです
最後のおまけはあかねちゃんを出すのが目的です
お疲れ様です。盛大に笑わせてもらいましたw
最後の楽屋ネタ的なやり取りもハイレベルで参考になりました♪
毎度6巻の表紙もう出てるね。ついにノブが表紙飾ったねw
小鉄についてひそひそ話すのり子とあかねちゃんをノブが笑ってるってちょっと意味深
毎度ではあかねちゃんとフラグ立てる一方、なんかのり子に気がある?と勘ぐれそうな
態度や行動もとってるノブってなんか底が知れないというか、良い奴演じてるみたいな
感じがして興味を惹かれるキャラです。ノブ主役のSSも書いてみたいです
原作の晴郎は「僕」「ワシ」「吾輩」「拙者」など回によって一人称が違いますが、
投下したSSではノムさん回で使うことの多い「ワシ」に統一してあります
語尾の口癖に加えて一人称まで複数使うとくどいし分かりにくいので
>>203-205 乙乙。
あかねちゃんはインターネット使ってるようだしやっぱり知識が抜きんでてるね。
乙です。自分は
>>71ですが、適当に書いたネタ拾って頂いて感謝です〜
次はチャーリー先生に無理矢理レッスンされてしまう順子さんネタがいいかな(笑)
宮崎危機、いいですよね。何といっても一途だし、「して して 頭突き(はぁと)」とかちょっとHぽいしw
彼女を救えるのは晴郎しかいないのでは?
本編でもノムさんと晴郎に絡んできてほしいですね
>>709 やはりゴッドハンド(笑)
今週の勇ちゃん回と落差大きすぎて今書いてる涙×勇ちゃんネタポシャったらむー
6巻といい内容はちゃいぽーなので悔いはないです、やっぱ原作&はまけんはスゲー
>>212 胸わしづかみにしたチャーリーさんが両腕バキバキ折られて虐殺されるの想像しちゃったw
凌辱無理そうだし、和姦はエロ回避しまくりの大鉄がする光景想像できないし、順子さんのエロ難しいです
近親は小鉄と晴郎は彼らを好いてる子にDT捧げるべきだし、裕太は幼児すぎるしで無理そうですし
>>214 「君のマミーのあそこは最高だよ!」
…いや最低だな…
6巻の勇ちゃんはTシャツ脱ぐシーンとか色々ヤバ過ぎですねw
作者相当気に入ってるなこれは。
勇ちゃんSSボツとはもったいない!新作楽しみにしてますです
涙×勇ちゃんネタいきます。一端ボツにしようかと思いましたが、
今週の勇ちゃん回を直接の原作としたSSに書き直しました
涙が黒化して勇ちゃんを襲っちゃう…展開(涙のイメージ的に本番まではいきません)
設定上、やや鬱っぽいノリで涙が情緒不安定なので、苦手な方はご注意ください
今回は起承転結の起、導入部分です
3年1組の5時間目は図工。水彩絵の具で画用紙にお絵かき、テーマは自由。
とくれば、プロ野球オタクの少年少女が何を描くか、言うまでもない。
涙と勇子はお互いの贔屓球団のチームフラッグを描いて見せ合い、自慢し合う。
そして例によって、ロッテと広島のどちらがが上だ下だと不毛な言い争いを始める。
「最終順位はカープ4位、マリーンズ5位なんだからカープの勝ちだにゃ!」
「今年限定勝負なんてマリーンズに不利でズルいよー!
万年4位以下のカープと違って、マリーンズは一昨年、日本一だったんだぞー!」
「またはじまったわ、ウザい野球オタク口争……。ホントよく飽きないわねー」
「あかねが煽ったのも一因やろー。責任とってなんか争い終わらせる方法考えてやー」
心底うざったそうにため息をつくあかねに、のり子は呆れ顔でツッコむ。
「しょーがないわねー。……じゃあ、学校らしいやり方を解決してみるわね。
ハイ、そこの野球オタクの佐渡さんに梅星くん、静粛にー。
これからロッテと広島、どっちの勝ちか、クラスの多数決で決めまーす」
「わっしゃしゃー!さすが、あかねちゃーん」
のり子にツッコまれたあかねは、いかにも彼女らしい解決法を提案した。
「いいよん、それで」
「勇ちゃんの身の程知らずめー!多数決なら地元千葉ロッテマリーンズの圧勝だよ!!」
「ハイハイ」
根拠なく勝ちを確信し、はしゃぐ涙に、哀れむような視線を送った後、
勇子はすっと立ち上がり、クラスメートを見渡し、こう宣言した。
「カープに投票してくれた人には、広島土産もみじ饅頭を一人一箱あげちゃうよー!」
「な、なんだってーーー!!」
途端に、クラスが騒然となる。
「うおおーっ、一人一箱ってスゲー!」
「勇子、買収かー!?もみじ饅頭何十箱も買えるお金あるんかー?」
「お母さんが懸賞で百箱当たったんだー、テヘッ」
「そ、そんなー、ズルいよ勇ちゃん!!」
舌を出しておどける決めポーズの勇子に猛抗議する涙だが、すでに手遅れだった。
「もみじ饅頭おいしいですよねー、あたし大好きですー」
「生地もアンコも甘さ絶妙絶品プー!」
「秋に安芸の宮島のもみじ饅頭、風流ですね」
「くれるなら…絶対もらう……」
「おもしれーし、俺も広島にするぜー、あっしゃしゃー!」
「小鉄っちゃんが広島にするなら僕も……」
「あーあ、決まったな……。あまり気落ちすんなよ、涙」
クラスメートたちはあっさりもみじ饅頭に釣られ、広島支持に傾いた。
「どーだ、涙クン。カープの強い味方、もみじ饅頭の威力、思い知ったかー!
まー最大の功労者は、懸賞で当てたお母さんなんだけどー」
「……かーちゃんに頼るなんてズルイよ……。く、くそっ、負けてたまるかー!
あかねちゃん、買収なんて卑怯なことしちゃダメだよね?ねっ、ねっ?」
「あたしはどーでもいいので買収ありでーす、じゃあ広島の勝ちでいいわね、みんな?」
「はーい!」
「クロイキリーッ!!」
「やったー、みんなありがとー!テヘッ」
ショックの余り気絶した涙を無視して、広島の勝ちということで決まってしまった。
「うぁぁーん、みんなひどいよー!それでも千葉県民かー!?わあああーーーっ!!」
放課後になってもまだ、涙は机に伏して号泣し続けていた。
「涙クン……。カープファンなのにジャイアンツィズムで邪道すぎたかにゃ……?」
「別に、いーんじゃない?勇ちゃんが転校してくる前は、話題についてける人いなくて、
涙くん調子のりまくってうざかったから、いい薬かもしれないし」
「最近ホンマ言いすぎやで、あかねー!」
「うん。でも……」
少々やりすぎたと反省した勇子は、謝罪はしないものの一応フォローしようと歩み寄る。
「大丈夫、涙クン?カープほどじゃないけど、マリーンズだって善戦したわよ……。
多数決はゲームセットだから握手して、今度は野球で勝負しよっ」
左手をそっと涙の肩に置き、右手で握手を求めた。
「……ふ、ふざけるなナベツゲ二世ーーー!!」
「むにゃ!?」
突然、逆上した涙は勇子の手を振り払って立ち上がり、彼女を突き飛ばした。
目から流したナミダでベトベトの涙の顔は、悲しみではなく憤怒に染まっていた。
「買収なんてそれでもプロ野球ファンか貴様ーーー!!
……お母さんのお饅頭って、僕への当てつけかよ!?」
「涙クン……?」
「貴様なんかカープファン失格だッ!勇ちゃんのバカ娘ッーーー!!」
「ウニャーーー!!」
握りしめていたボールを至近距離から勇子に投げつけると、涙は教室から走り去った。
運動神経抜群の勇子はボールを落とさず、体で受け止めた。
至近距離からなので痛い。右胸、乳首の辺りを強打して、勇子はうずくまる。
「だ、大丈夫か、勇子っ!?」
真っ先に駆け寄ったのり子が、心配そうに勇子の肩を軽く揺さぶる。
「い、痛っ……い、いい……!ウニャ〜」
「あらら〜」
痛み自体よりも快感に耐えかねてうずくまっていたようだ。思わずのり子は脱力する。
「勇ちゃん、平気なの?いきなり乱暴するなんて、涙くんひどーい!!」
「……ひどいんは自分やろ、あかねー!?ええ加減に……」
「なにマジギレしてんだよ、涙はー?クサいノリ似合わねーよー、わしゃしゃー」
最近、妙に失言ばかりするあかねに憤慨したのり子が、思わず手を出しそうになった時、
ヘラヘラと大失言をしながら、海パン一丁の裸のバカ大将が割り込んできた。
「小鉄っちゃん……?」
「……この、アホ猿がーーー!!」
「バッチコーイ!!」
のり子は思いきり小鉄を殴りつける。小鉄が張り倒されるのを見たクラスメートたちは、
窒息しそうな気まずさから解放され、小鉄や勇子の周りに集まってきた。
「ゴメンなさい、のり子、勇ちゃん。小鉄っちゃんと……涙くんも」
「ったく、KYはほどほどにしてや、あかねー」
「痛ってー!!グーで殴るなよオメェー!!」
「うっさいわハゲ!オマエも空気読めなすぎじゃアホー!!」
「アザースッ!!」
小鉄とのり子ならではの粗暴なやりとりが、教室の空気を元に戻していく。
そして、勇子が立ち上がり、帰り支度をはじめると、完全にいつもの3年1組に戻った。
「勇ちゃん、ホントにゴメンね……。大丈夫?」
「大丈夫よーん、テヘへー。……ねえ、ホームルーム前に帰りたいんだけどいいかな?」
「うん、いいけど……」
「ありがとっ、あかねちゃん。じゃーね、みんな、バイバイだにゃー」
何事もなかったかように、舌を出すかわいいポーズを決めて、勇子は教室から出ていった。
彼女が涙のボールを左手に強く握りしめていたことに、気がついた友達はいただろうか?
今回はここまでです。今週の勇ちゃんの語尾の再現を試みたつもりです
あかねちゃんがちょっとうざかったので、SSでは謝ってもらってます
ほほえましいですなー
母親の事で涙を傷つけてしまった勇ちゃんの気持ちを考えるとタマラナイ
乙。
元佐渡絵夢ちゃんの本性も見れちゃうのでしょうか。わくわく。
223 :
名無しさん@ピンキー:2012/11/10(土) 21:31:44.51 ID:6KdiQQqY
乙でした
「勇ちゃんにひどいことしちゃったな……」
腰かけたブランコを軽くこぎながら、涙は先ほどの勇子への非紳士的行為を反省していた。
発作的な怒りは、学校から公園まで走っている間にすっかり鎮まっていた。
「勇ちゃんにあんな事言って、ボールぶつけるなんてサイテーだよ……!」
クラス唯一の球友で、クラスの女子で一番仲良くしてくれる大切な友達の勇子に、
理不尽な怒りをぶつけたうえ、野球のボールまでぶつけてしまった。
日頃、神聖だと言っているくせに、野球のボールを友達を傷つける道具に使ってしまった。
野球愛は誰にも負けないと自負する涙にとって、恥ずべき最低の反則行為だった。
「女の子の勇ちゃんに、あんなひどいことして……!
……いや、勇ちゃんが女の子だからこそ、しちゃったのか……」
なぜ自分があれほど怒ってしまったのか、涙はその理由が分かっていた。
女の子である勇子が母親の自慢をして、涙に母親のことを思い出させたからだ。
女の子に自分の母親がいないことを指摘されると、涙は怒り狂ってしまうことがあるのだ。
彼、梅星涙は3年1組の男子の中では、ノブこと上田信彦の次くらいに女子に優しかった。
同時に涙は、男子で最もスケベだと思われている小鉄以上に女子に興味が強かった。
小鉄がエッチなイタズラを巻き起こす時にはいつもどさくさに紛れて、
女の子たちの恥ずかしがる様子を観察したり、スカートの中を覗こうとしていた。
可愛い童顔の美少年で、性格も素直で優しいのにもかかわらず涙はモテないのだが、
野球での暴走に加え、この女好き、ムッツリスケベも災いしているのかもしれない。
この涙の女の子好きの原因は、母親の不在だった。
野球と千葉ロッテマリーンズをこよなく愛する涙は、同様に母親を愛していた。
涙にとって母親は、野球やロッテと同じくらい大切でかけがえのない存在だった。
だが、彼の母親は存在しなかった。涙には母親がいなかった。
だから、涙は自分の母親の話題を徹底的に避け、母親の不在を意識しないようにしていた。
そして涙はクラスの女子へ興味を向け、彼女たちを母親の代わりとして愛でていた。
幼い少年の悲しい代償行動なのだが、決して全否定されるような醜い感情ではなかった。
女の子がピンチの時には、危険をかえりみず助けようとする、騎士道めいた純粋で
美しい感情でもあったのだ。先日、のり子を変質者から救ったのは好例だ。
一方で、当然ながら弊害もあった。前述したように女子にウケが悪くモテないこと。
そして、母親の不在と寂しさを忘れさせてくれる、母親の代わりに愛を捧げられる女の子
を求めるが故に、女の子がそれに応えてくれないと、つい不機嫌になってしまうことだ。
特に自分と親しい女の子、母親の代わりに優しくしてくれる、愛を捧げるに値する子が、
自分の思い入れに反する行為を、母親の代わりを拒否するかのような行動をすると、
裏切られたような気持ちになって、涙は理不尽な不満を募らせてしまうのだ。
涙はブランコから飛び降る。
「勇ちゃんは悪くないよ。買収はズルかったけど、絶対に悪い子じゃない。
むしろ勇ちゃんは良い子だ。良い子だからこそ、僕はあんなことしちゃったんだ」
佐渡勇子は転校生ながら、現在、クラスで一番涙と仲良くしてくれる女の子だった。
そして勇子は、のり子と並んで涙が母親のようだと感じることの多い女の子だった。
勇子と一緒にいると、母親がいない寂しさを忘れることができる。
勇子は母親の代わりになってくれそうな気がする。涙は、勇子が好きだった。
だから勇子には他の女の子より馴れ馴れしく接してしまう。
勇子が母親の不在を思い出させると、理不尽な八つ当たりをしてしまう。
涙は、勇子に甘えているのだ。そして、その結果、彼女を不当に傷つけてしまった。
「悪いのは僕だ。勇ちゃんをかーちゃんにダブらせてる、自分勝手な僕だ。
勇ちゃんに謝ろう。そして、いつもみたいにキツく叱ってもらおう」
勇子に謝罪するしようと決意した涙は、勇子の家がある団地を目指して走り出す。
外出していて、留守だったら、彼女が帰ってくるまで待つつもりだった。
自分が長距離走が苦手であることを失念し、よせばいいのに全力疾走していた。
馬鹿で純粋な涙ならではの、ほほえましいうっかり凡ミスだった。
そして、このミスが、さらに事態を悪化させてしまうことになるのだった……。
涙が勇子の家へ向かって走り出した頃、ちょうど勇子は帰宅したところだった。
「ただいまー。って、今日は一人だから言わなくてもよかったんだにゃ、テヘッ」
両親はラブラブ夫婦旅行で外泊中。今日、勇子は一人でお留守番だった。
幼い娘に一人留守番させるのを渋る両親を勇子が説得して、二人で旅行に行かせたのだ。
名前の通り勇気いっぱいな勇子は、一人きりで一晩過ごすことに不安も寂しさもなかった。
ただ、友達の涙とトラブルになり、彼を傷つけてしまったことを両親に打ち明けて、
どう謝ってどう仲直りしたらいいか、アドバイスを聞けないのがちょっと残念だった。
(夜になったらお母さんが電話してくるだろうから、その時に聞いてみよーかなっ?)
壁のように積み上げられた、懸賞品のもみじ饅頭を崩さないように注意しながら、
勇子はランドセルと涙のボールを床の上にそっと置いた。
そして、カープのレプリカユニフォームと赤いアンダーウェアを脱いで、
部屋着用のカープユニフォーム型Tシャツに着替えた。
涙にボールをぶつけられた右胸はちょっと赤くなっていて、触るとまだ少し痛かった。
(悪ノリしすぎちゃったな、涙クン、ゴメンね……。でもなんであんなに怒ったのかな?
お母さんの話をしたのがまずかったみたいだけど……)
先ほどの涙の激しい怒りの理由がわからず首をかしげていた時、電話が鳴った。
母親がかけてきたのだろうか?とにかくすぐに受話器を取った。
「もしもし、勇子ちゃんと同じクラスの菊池ですけど、勇子ちゃん、いますか?」
「あかねちゃん、どしたの?」
電話はあかねからだった。携帯電話からのようで、ちょっと声をひそめている。
「出かけてなかったのね、よかった。……さっきはホント、ゴメンね」
「帰る時にも言ったじゃん、全然気にしてないよん。そんな気を遣わなくていいのにー」
「ありがとう、勇ちゃん。実はね、謝りたいのはさっきのことだけじゃないの」
「えっ、どーゆーこと?」
「それは……ゴメン、ちょっとノブくんに替わるから待ってて……」
何やら口にしにくい話題らしく、あかねは信彦に代わって話してもらうつもりのようだ。
信彦はクラス一の聞き上手だが、話をするのも上手いのだ。それにしても、打ち明け話の
代役を頼めるほど信彦と仲がいいとは……。勇子は少々あかねが羨ましくなった。
「もしもし、勇ちゃん。信彦だけど」
「わぁーノブくん、電話だと生より声かっこいいねっ」
「たはははーっ、そうかなー?……それじゃ、本題に入るね。
俺たちが勇ちゃんに謝らないといけないことって……涙のことなんだ。
涙の家族のことを、勇ちゃんにちゃんと話してなかったことなんだ」
「えっ?それって今日、あたしが涙クン怒らせちゃった、お母さんの事とか……?」
「うん。実はね……」
涙の尊厳を傷つけないよう、勇子にショックを与えないよう慎重に言葉を選びながら、
信彦は涙についての打ち明け話をはじめた。
涙も2年生の時の転校生で、酒に溺れた父親との貧乏な二人暮らしで母親はいないこと。
よくつるんで遊んでいる仁も境遇は似ているのだが、相棒に比べて涙は家庭環境への
コンプレックスが強いようで、母親の事は決して語ろうとしないこと。
そのため、友達の間では涙に母親の話題を振るのはタブーになっていること。
ただし、小鉄が母順子の話題を振るのは、小鉄の無神経さにすっかり慣れているのか、
順子には涙も色々世話を焼いてもらっているせいか、涙も許容していること。
涙の訳ありな事情を、信彦は小学生らしからぬ配慮の行き届いた絶妙な語り口で伝えたが、
やはり内容の重さは誤魔化しきれなかった。勇子はショックを受け、泣き出してしまった。
「……あたし、そんなことも知らずにお母さんのことで涙クンを……。
涙クンが怒るの当然じゃん……!あたし、糞女だにゃ……」
「泣かないで、勇ちゃん。こんな、重い話いきなり電話でしちゃってゴメンね。
……やっぱ涙に言われた通り、伝えない方がよかったのかな?」
「えっ?どーゆーこと……?」
最後にもう一つ、伝えておきたいことを信彦は語りはじめた。
今度は勇子のショックを和らげ慰めるため、さっきよりくだけた調子で語ることにした。
「うん、まだ勇ちゃんが転校してきてすぐの頃なんだけど、
勇ちゃんのキツイ事言われて泣かされるのを羨ましそうに見てた小鉄が、
絶対悪口言われたくない事は、かーちゃんの事とかは、俺経由で勇ちゃんに伝えれば?
って遠回しに涙に聞いたことあったんだけど……」
「うそっ、さすが猿海パン、無神経ー」
「あはははっ、小鉄の奴マジ嫌われてんなー!……ああ、ゴメン。そしたら涙ね、
そんな事僕のプライドが許さないし、勇ちゃんに嫌な思いさせちゃうから絶対嫌だ、
僕の……家族のことは勇ちゃんには言わないで、って言ったんだ」
狙い通り勇子を慰められたかどうか、信彦自身かなり疑問だった。
だが、伝えたかった事は、涙の勇子への思いは、伝えられたかな、と彼は思った。
「そうだったの。涙クン、優しいんだね。……ノブくんと、猿……小鉄くんも」
「うん。涙っていろいろ面倒な所もあるけど、優しくて良い奴なんだ。
だから、勇ちゃん、今日の涙が君にボールぶつけたこと……許してあげて。
今の俺の話もあまり気にせず、これまでと同じような態度で涙に接してあげてね」
「そーするよん、テヘッ!ありがとう、ノブくん。あかねちゃんにもお礼言ってねっ」
「こちらこそ。ありがとう、勇ちゃん。じゃあ、また明日ね」
「うんっ、ノブくん、あかねちゃんもバイバイだにゃー!」
勇子は鼻声を誤魔化して、精一杯おどけた明るい口調で電話を終えた。
受話器を置くと、涙に投げつけられたボールを拾い、両手で包むように握りしめた。
「ゴメンね、涙クン、お母さんの事で嫌な思いさせて……。
明日謝ったら、許してくれるかな……?」
勇子の瞳からナミダがポロポロこぼれ落ちて、涙のボールを濡らしていく。
名実ともに涙のボールの完成だ。勇子は泣き止んで笑おうと、そんなことを考えていた。
「しまった〜、走るんじゃなかった……メロス〜!」
マラソンが苦手なくせに学校から公園、さらに公園から団地にある勇子の家へと
2回も全力で長距離を走った涙は体力が尽きて、バテバテになってしまった。
そして3階にある勇子の家を目の前にした、団地の敷地内の地面に倒れ込む。
「つ、疲れた〜、喉カラカラ〜」
尻餅をついたまま、涙がそう訴えると、誰かがビンに入った飲み物を差し出した。
ビンにはジュースのような鮮やかな緑色の液体が入っている。メロンジュースだろうか?
「ホラ、飲め」
「あっ、ありがとう」
どこかで聞いた声だと思いながらも、疲れきっていた涙はろくに相手を確認しないまま
ビンを受け取り、キャップを開け、ぐいっと一気に半分くらい飲み干した。
メロン味で炭酸がきつめなものの、甘くて、飲みやすい。しかし……。
「ゲホッ、ゲホッ!!なんだよ、これっ!?い、胃が、胃が熱ちいぃぃぃーーーっ!!」
ジュースではありえない強烈な後味と胃を焼くような熱さに、涙は身もだえする。
取り落としたビンからこぼれた液体が、地面を濡らしていく。
これは……お酒だ!涙のような子供に平気でお酒を飲ませる大人って、もしかして!?
涙は胃をさすりながら、お酒のビンを渡した男の顔を見上げる。
「カクテルの味はどーだっ、涙ぁっ?ベースボール・イズ・デッドォ〜!!」
「と、とーちゃん!?」
カクテル入りのビンを涙に渡して彼に飲ませたのは、涙の父親、梅星球道だった。
「とーちゃん、なんでここに……?なんだって僕にお酒を!?」
「親が飲んでるんだから、子供のオマエだって飲むのは当たり前だろぉ〜っ」
例によって球道は泥酔している。この団地で何か仕事をしていたのだろうか?
もしかして空き巣?火傷したかのような胃の痛みに加えて、めまいも感じながらも、
涙は不安そうに父の顔色をうかがう。
「まだもう1本あるぞ〜!飲め、飲むんだっ涙ぁっ〜!うぃっ」
「だ、だめだよ、とーちゃん、僕はまだお酒なんかっ!や、やめてよ……!」
球道はもう一本カクテルのビンをポケットから取り出し、キャップを開けて、
涙の首根っこを押さえ、息子にさらに酒を飲ませようとする。
早くも酔いが回りはじめたのか、めまいがしてフラフラの涙はろくに抵抗もできない。
口元にビンの飲み口を突きつけられた。カクテルの甘い香りが涙の嗅覚を刺激したその時、
「涙クンを離せ糞変態ッ!!いたいけな少年を襲うなキモオヤジーーー!!」
「サンフレーッチェ!!」
涙の声を聞きつけ、団地の階段を駆け下りてきた勇子が、
球道の側頭部に怒りの跳び蹴りシュートを食らわせた。
父親失格の涙の父親は、宙を舞い、道路と団地を仕切るフェンスに頭を強打し、
泡を吹いて失神した。
球道が気絶し、再度襲ってこないのを確認した後、勇子は涙を抱き起こす。
勇子はユニフォーム型Tシャツに着替えていた。薄着なので抱きつかれると、
彼女のぬくもりが、匂いが、柔らかさがダイレクトに涙へと伝わる。
「大丈夫、涙クンッ!?……このにおい、お酒飲まされちゃったのっ!?」
「ありがとう、勇ちゃん。謝りに来たのに、また迷惑かけて……ゴメンね」
「謝る必要ないよっ、涙クン悪くないもん!それより、ホントに大丈夫?
……この最低糞アル中男が、涙クンにこんなことしやがってーーーっ!!」
涙が虐待されるのを目撃し激怒している勇子は、気絶した球道に罵声を浴びせる。
その暴言は、涙への友情と勇子の正義感が言わせた当然で正しい感想だった。
そして、その正しさが一層、涙のプライドを傷つけてしまった。
涙の目から大粒のナミダがポロポロとこぼれ落ちる。
「……その人、僕の……とーちゃんなんだ……。だからもう、許してあげてよ……」
「ええっ!?こ、この人が涙クンのっ!?」
嗚咽をこらえながらの涙の告白に勇子は衝撃を受ける。
さきほど信彦から聞いたばかりの、涙の大酒飲みの父親が、まさかこの男だったなんて。
素直で可愛い涙が、この一目で父親失格だと分かる男と暮らしているなんて……!
それ以上に勇子にとってショックだったのは、あんな男とはいえ涙の父親を、
涙の目の前でぶちのめしてしまったうえに、父親に対するストレートすぎる感想を、
勇子独特のキツい毒舌で言ってしまったことだ。
一日に二回も涙を傷つけてしまった。母親に続いて、父親のことでも……。
子供にとって一番傷つく家族のことで……!
さっき信彦から、涙の事情を打ち明けてもらいながら、また涙を傷つけてしまった!
勇子は今日の自らの「糞」もいいところなサイテーすぎる所行を心から後悔した。
「涙クン、ゴメンなさい……!あたしっ……!」
「謝らなくていいよ、勇子ちゃんは悪くないから。悪いのはとーちゃんと……俺だよ」
「涙クン……。ねっ、とりあえず、あたしの家で少し休まない?
今日はお母さ……家族は外泊であたし一人だけだから、気兼ねいらないよっ」
「うん、ありがとう、勇子……ちゃん」
家族のことで、涙を深く傷つけてしまった。一日に二回も。母親に続き父親のことでも。
勇子は罪悪感に苛まれていた。なんとか今日の糞な所行×2の償いがしたかった。
さらに信彦から聞いた、涙の薄幸な家庭環境に心から同情し、なんとか涙を慰めたかった。
暗い顔ですすり泣く涙の手をひいて、勇子は団地の階段を登り、彼を家に招き入れる。
泣いている涙の口元が、嘲笑うような形に歪んでいたことに、勇子は気がつかなかった。
今回はここまで、起承転結の承の部分です
涙と勇ちゃんにかわいそうな鬱っぽい展開になってしまいました、二人ともごめんね
離婚なのか死別なのかウヤムヤにしたうえで涙の母親の話題を振るのに苦労しました
梅星球道の台詞がちょっといい加減だったり、涙の両親をネタにしたのは墓穴掘ったかも
優しい勇ちゃん最高w
うーん勇ちゃんは下手したら涙にオッパイぐらい吸わせてしまいそうな展開ですなー
「名実ともに涙のボール」良いですな。
うん、涙はのり子のパンツ見ようとしてたね、確かに。
次はついに涙のナイターがプレイボールするのですね。
今回は転の部分、黒化した涙が勇ちゃんを…のレイプ未遂(ワンパ)パートです
父に酒を飲まされ酔ってしまった涙を休ませようと、勇子は彼を自宅へ招き入れた。
玄関の鍵を閉め、戸締まりを確認した後、勇子は酔いが回ってフラフラしている涙を、
ダイニングキッチンの食卓に座らせて、改めて今日の彼に対する態度を謝罪する。
ダイニングの片隅には、もみじ饅頭の箱が塔のように高く積み重ねられていた。
「涙クン、大丈夫?ホント今日はいろいろゴメンね……」
「う、うん……」
うわの空で答えながら、涙は彼を心配そうに見つめる勇子の顔を眺めていた。
あかねやのり子、幸子らほど整った美少女ではないが、勇子は十分可愛い女の子だ。
三白眼のキツめの顔立ちも、勝ち気なスポーツ万能少女の中身にピッタリで涙の好みだ。
「あたし、ホント言葉キツすぎだよね。いつも涙クンをいじめて糞だよね、えへへ……」
特に、こうやっておどけて笑う時に見せる舌と八重歯がとても可愛くて大好きだ。
この可愛い小柄な女の子を、こんなにも優しくしてくれる勇子を、涙は独占したかった
母親への思慕をこじらせて膨らんだ劣情を、母親のように優しい勇子に慰めて欲しかった。
「そこに座って、ちょっと待ってて。すぐに寝られるようにするからねっ」
勇子はそう言うと、和式の寝室に入り、押入から自分の布団を出して敷きはじめた。
自分の布団に男の子を寝かせるのは抵抗あるのだが、涙なら許容できる気がした。
ちょっと照れくさいので、勇子は涙に背を向けたままで布団を敷く作業を続けた。
そのせいで、涙が忍び寄っていることに気がつかなかった。
「うん、いいよん。もー寝られるよっ。寒くなりそうだから掛け布団も出そっか?」
敷き布団を敷き終えた勇子がそう言いながら振り返った時、
「ゴメン、勇子ちゃん。俺、もう我慢できないよ……」
「ひゃあー!」
忍び足で近寄って来た涙が、もたれかかるように抱きついてきた。
勇子は敷いたばかりの布団に押し倒され、組み敷かれてしまった。
「な、涙クン、大丈夫!?気持ち悪いのならトイレに……」
反射的に殴ろうと握りしめた左手を懸命に理性で抑え込みながら、勇子は涙に尋ねた。
殴ってはダメだ。ただ躓いただけかもしれないのだから。躓いただけであって欲しかった。
「気持ち悪くないよ。むしろ気持ち良い。勇子ちゃんと抱き合うの最高に気持ち良いよ」
「えっ!?涙クン、ど、どーしちゃったの?」
「勇子ちゃん、お母さんみたいに俺と一緒のお布団で寝てよ。俺を慰めてよ!」
「ウニャーーーッ!!」
涙は、いきなり勇子のおしりを右手でわしづかみして、撫で回しはじめた。
勇子は思わず悲鳴をあげた。彼女独特の悦楽を含んだ、なんだかエッチな悲鳴だ。
「ちょ…ちょ…涙クン!?ダ、ダメだにゃ!!」
「ダメなわけないだろ!?一人で留守番中に男を招き入れて布団まで敷いて誘っといて」
「ウギッ!!ち、違うよ!あたし、そんなつもりじゃ……!涙クン、やめてよ!」
「酒のせいで今の俺、小鉄っちゃんよりエッチだから、もうやめられないよ!」
「そんなっ!?ひ、酷いよっ!……ううっ、ウニャ〜!」
カープユニフォーム型ハーフパンツに包まれた、勇子のおしりを、欲望のままに愛撫する。
スポーツ少女な勇子のおしりは小さくて引き締まっていて、触ると弾力がたまらない。
しかも勇子は本気で嫌がりながらも、同時にキューンと感じて可愛い悲鳴をあげてくれる。
これほど襲い甲斐のある反応をしてくれる女の子はクラスでも勇子だけだ。
涙がもう少し年上だったら、確実にペニスを勃起させたことだろう。
「ちょ…痛いっ!涙クン、やめてよ!!……ウニャ〜」
「そんなにキューンって感じまくられたら、やめられないよ!あははっ!!」
「ち、違うもん!感じてないもん!キューンなってないもん!……ウニャ〜」
どう見ても感じまくっているのに、勇子は必死に首を振り、それを否定している。
心は襲われるのを嫌悪しているのに、身体は乱暴されることに快感を覚えている。
男の劣情を、嗜虐心をこれ以上ないくらい刺激する、最高のマゾ反応だ。
「我慢しないで気持ち良いの認めなよ!もっとキューンってさせてあげるからさ!!」
「ウニャー!!ダ、ダメだにゃーーー!!」
勇子の反応に興奮した涙は、右手でのお尻への愛撫に加えて、
左手でもカープユニフォーム型Tシャツ越しに胸をベタベタ触りはじめた。
勇子はキャミソールなどの下着を着ていないので、存分に彼女の柔肌の感触を味わえる。
「痛っ!右胸痛いよっ!やだよ、触らないでよっ!!ウニャーーーーッ!!」
「勇子ちゃんの反応がエッチすぎて、もっと触りたくなっちゃうよ!あはははっ!!」
咳き込むほど馬鹿笑いして、涙は勇子を嘲った。酒臭い息といい、下劣な言動といい、
性欲剥き出しの笑顔といい、今の涙は彼の父親そっくりな醜い男に成り下がっていた。
「ホント乱暴されるの好きなんだなー、ドスケベ勇子!あははははーーーっ!!」
「!?涙クン……!」
勇子は涙のこんな醜い姿は見たくなかった。
いつもプロ野球の話題でいがみ合い、ケンカしながらもクラスで一番仲の良い男の子の、
色々台無しにはなっているものの、結構好みの可愛い美少年だと思っている涙の、
こんな情けない姿を見るのが嫌だった。自分で自分を貶めている涙が許せなかった。
「さあ勇子、次はTシャツ脱いで、胸を見せてよ!オッパイ飲ませてよ!!」
「ウニャーーーッ!!」
涙は勇子のTシャツの裾を掴み、一気に首までめくりあげた。
まだ薄く膨らみはないものの、一目で男とは違う女の子だと分かる清楚な白い胸が、
小さな蕾のような一対の可愛いピンク色の乳首が、露わになった。
右の乳首の周りは、ボールをぶつけられた部分は、まだ少し周りより赤くなっていた。
ミルクのような甘い匂いがするのは幼子だからだろうか、女の子だからだろうか。
勇子の顔が一瞬蒼白になった後、みるみる紅潮していく。
恥ずかしさより怒りが頬を赤く染めていった。
「お、女の子の胸ってこんなに綺麗なんだ……!
勇ちゃんのオッパイ、スゲー可愛い……!さ、触っていい……?」
生唾を飲みこんだ後、涙は勇子の乳首に触れようとおずおずと両手を胸に近づける。
酔っているせいもあるが、隙だらけだった。
「ちっ!」
勇子は左拳を握りしめ、涙の右脇腹に突き刺すような渾身のボディブローを叩き込んだ。
「まりーんっ!!」
激痛にうめく涙を押しのけ、めくられたTシャツを直して胸を隠し、立ち上がる。
そして脇腹をおさえ、うずくまっている涙の頭を踏みつけ、グリグリと踏みにじりながら、
淡い想いを踏みにじった涙に、信頼を裏切ったボーイフレンドに言葉の暴力を叩きつけた。
「ドスケベはどっちだ糞パ野郎!!オマエはこんな事する卑怯者だったのかよ!?」
「ゴーーーイッ!!」
これ以上涙を傷つけてはいけないと分かっていても、勇子は怒りを抑えきれなかった。
卑怯な性犯罪者と化してしまった涙を思う存分叩きのめさずにはいられなかった。
勇子は言葉責めや暴力や性的暴行に弱い真性のマゾヒストだが、
同時にやられたらやりかえさずにはいられない生粋のサディストでもあるのだ。
「せっかく謝って許してもらおうと、なんとかして慰めようとしてたのに!
ちょっと可愛いかもって……少しだけカッコいいかも、って思ってたのにっ……!
それなのに酒飲んだらこんな卑怯者になってあたしを襲いやがって!!
オマエなんか大っ嫌いだ!!糞エロッテ小僧ーーー!!」
涙の頭をグリグリ踏みにじりながら、勇子は声の限り、涙を罵倒し続ける。
目から流れ出る方のナミダが止まらない。顔がベトベトで気持ち悪い。
踏みつけている馬鹿と同じ名前の、この目から出てくる方のナミダも大嫌いだ!
目から出ない方の涙は、さっきまでは好きだったのに。本当は今でも好きなのに……!
「……ズルいよ、勇ちゃん」
「なっ!?……なんだとーーー!!」
逆上した勇子は、怒りにまかせて涙の頭を蹴りつけた。
そして仰向けに倒れた涙に馬乗りになって、襟首を掴んで怒鳴りつける。
「あたしを襲った糞レイプ魔球小僧がふざけたこと言ってんじゃねーーーっ!!」
「……いやズルいよ、勇ちゃんは。こんな優しくて良い子で、両親もちゃんといて……」
「えっ!?」
ストレートパンチを喰わせようとした勇子の左手が、涙の鼻先で止まった。
号泣する涙が、許せない卑怯な強姦魔ではなく、本来の彼に戻っていることに気がついた。
「かーちゃんがいなくて、とーちゃんがあんなで、それでヤケクソになって、
とーちゃんみたいにお酒飲むと、勇ちゃんにこんなサイテーな事する僕なんかじゃ、
どんなに頑張っても勇ちゃんに勝てないよ……。こんなの、ズルいよ……!」
「涙クン……!」
涙は大泣きしながら、ずっと一人で抱え込み苦しんでいた思いを打ち明けた。
「僕もう嫌だよ……!かーちゃんがいないのも、とーちゃんと二人だけの家に帰るのも、
勇ちゃんに嫉妬して酷い事して、君を傷つけてばかりの僕自身も、何もかも……!」
「!?……何もかもって、あたしも、あたしたちも嫌なのかよ!涙クンの馬鹿っ!!」
「勇ちゃん!?」
勇子は涙を抱きしめ、彼女らしい言動で彼を叱りつけ、そして慰める。
「家が、家族が嫌だって、涙クンには学校が、野球があるじゃない!?
あたしたち、友達がいるじゃない!あたしがいるじゃん!それもみんな嫌なのかよ!?
嫌なことがあったら、あたしに、あたしたちにぶつけて吐き出せばいいだろ!?
なに一人きりで抱えて、ウジウジして、おかしくなってんだよ、この馬鹿野郎っ!!」
さきほど襲われた怒りはすっかり忘れて、心から涙に同情し、ナミダを流していた。
勇子はサドでマゾで短気で超毒舌家だが、明朗快活で寛大で、根は心優しい女の子なのだ。
「……でも、そうやって勇ちゃんに八つ当たりしてたらどんな酷いことしちゃうか……。
今日だって君にボールぶつけたり、襲おうとまでしちゃったじゃないか……!」
「ウギッ、た、確かにさっきみたいなのは絶対やめて欲しいけど……。
でも、カープの悪口程度なら全然いいよん、全力でロッテの悪口言い返すからっ」
「勇ちゃん……」
涙の頬をなでながら、勇子はキツくて優しいお説教を続ける
勇子の目からこぼれたナミダが涙の頬に落ち、彼の流したナミダと混じり合う。
「涙クンに酷い事されても、今みたくガツンと仕返した後で、絶対仲直りしてあげるから、
だから自分が嫌いだなんて言わないでよ。名前からして泣き虫なのは仕方ないけど、
ヤケクソの酒糞はやめてよ!あたしと張り合うカッコいいライバルの男の子でいてよ!
涙クンのこと、ちょっとだけ……好きかもしれないんだから、失望させないでよ……」
「ゆ、勇ちゃん……う、ううっ……」
キツい毒の中に甘く優しい本音が混じった、勇子らしい言動が、涙の心を癒やしていく。
抱きしめ、頬ずりしてくれる勇子のぬくもりは本当に母親のようで、心地良かった。
そして、ただでさえ早すぎる飲酒や勇子渾身のボディブローで大ダメージを受けたうえに、
勇子に馬乗りされ圧迫された涙の胃は、すでに限界に達していた。
「勇子ちゃん……僕、もう……うっ!」
「涙クン……」
勇子ははじめての口づけを涙に捧げようと唇を近づける……。
嬉し恥ずかしで目を瞑った勇子は、涙が目を白黒させ、苦しんでいることに気がつかない。
「ゴメン、勇ちゃん!!うっ、ううっ〜!」
「ウニャーーーッ!!」
涙は勇子を突き飛ばし、口元と胃を抑えたまま前傾姿勢でトイレへ駆け込む。
ダイニングキッチンを走り抜けた振動で、隅に積まれたもみじ饅頭の箱が崩れ落ちた。
「ゲェロォーーーーッ!!」
間一髪間に合い、嘔吐物は全て便器の中に吐き出された。
突き飛ばされ、布団の上に尻餅をついた勇子は、隣室の床中に散乱したもみじ饅頭の箱を、
数秒間呆然と眺めていた。襲われたのを水に流して告白したのに、あんまりな結末だった。
ファーストキスが胃液の味になる惨劇は回避されたものの、乙女心はボロボロに傷ついた。
「やっぱ絶対許さねーぞ!死んじまえ、糞ゲロッテ小僧ーーー!!うわーーーん!!」
涙は洗面所でうがいしたかったが、ヒステリーを起こして泣き叫ぶ勇子が怖くて、
しばらくの間、トイレから出ることができなかった。
今回はここまでです
勇ちゃんのMとSの二面性を書こうと思ってこういう展開に、ゲロは余計だったかも
途中で涙の一人称を変わってるのは意図的です
猿田彦と天鈿女命の伝説みたいにしたくて、ちょっと脱いでもらいました
あまり涙に酷い事させたくなかったのですが、勇ちゃんゴメンね
乙乙。
勇ちゃんはいい子やね。
「エロッテ・ゲロッテ」はいつか原作の方で使われそうな響きがします。
今気付いた「5ーーー位ッ!!」ってことですか。
ゲロも浦安鉄筋家族らしさを構成する要素ですから余計には感じませんでした。
ゲロ顔射をしない所に勇ちゃんに対する優しさを感じます。
「涙クン、もう怒ってないから、出てきて洗面所使いなよ」
「ありがとう、勇ちゃん。吐いちゃってごめんね、トイレ掃除しておいたから」
数分後、落ち着きを取り戻した勇子は崩れたもみじ饅頭の箱を元通りに積み直し、
顔を洗った後、涙に洗面所を使うよう促した。念入りに鼻までうがいし、顔も洗って、
涙は今度こそおとなしく勇子の布団で横になって休んだ。
コップについだミネラルウォーターを飲ませたり、額の汗をタオルでふいてあげたり、
勇子はかいがいしく涙の世話を焼いて、彼に寄り添ってくれた。
勇子の献身と、母のような優しさに安心して、涙はぐっすりと眠りについた。
夢も見ないほど、深く安らかな快眠だった。
涙が目を覚ました時、すでに午後8時を回っていた。
勇子はお風呂に入っているようで、浴室からシャワーの音がしている。
もう酔いもかなり醒めたと感じた涙は、そろそろ帰ろうと考えた。
父の球道があんななので、外泊は自由にできる涙だったが、
両親が留守な勇子の家で、彼女と二人きりで泊まるほど厚かましくはなかった。
ましてや自分はさきほど、勇子に襲いかかり、彼女に酷い事をしてしまったのだ。
寛大で優しい勇子は許してくれたが、絶交されて当然な男として最低の行為に及んだのだ。
勇子と二人きりで一夜を過ごす資格など、あるはずがなかった。
(勇ちゃんありがとう。今日は色々酷い事しちゃって、ホントにゴメンね……)
彼女が入浴している間にそっと帰ろうと、できるだけ音を立てずに布団を畳み、
忍び足でダイニングキッチンを抜け、靴を履いて玄関の鍵を開けようとしたその時、
「ちょ…涙クン待ってよ!鍵開けちゃダメだよーーー!!」
脱衣場を兼ねている洗面所から勇子が飛び出して絶叫する。
振り向いた涙は、勇子の姿を見て絶句する。
彼女は、濡れた体をカープ公式グッズの巻きタオルに包んだだけの無防備な格好だった。
夏にのり子が同じような格好で外出しているのをよく見かけるが、それとは色気が違う。
タオルの中が裸だからだろうか?涙がのり子より勇子の方を好いているせいだろうか?
「涙クンが鍵開けるのを悪い奴が待ち構えてたら……じゃなくて、
鍵開けたまま帰っちゃって、誰かがあたしの入浴中に侵入してきたらどーすんだよ!?
涙クンはお風呂入ってるあたしが変態に襲われてもいいのかよっ!?」
巻きタオルがちゃんと隠したい所を隠せているか気にしながら、勇子は涙を一喝する。
「ご、ゴメンね、勇ちゃん!!」
勇子のあられもない姿とものすごい剣幕に圧倒された涙は、
慌てて彼女から視線を逸らし、靴を脱ぎ捨て、寝室へと駆け戻った。
「もー、今日はエラー多すぎだにゃー。……ゼッタイ覗かないでね。覗いたら殺すよ」
脅し文句とは裏腹の、なにやら後ろめたそうな表情をした勇子は浴室へ戻っていった。
勇子の巻きタオル姿を見ただけで、破裂しそうなほど動悸が高まってしまった涙には、
とても彼女の裸を覗く勇気などなく、寝室の畳に座り込んで悶々とするばかりだった。
「あー、さっぱりしたー。涙クンもお風呂入りなよっ」
「えっ、そ、そんな、悪いよ……」
「酒の勢いであたし襲ったくせして今さら照れんなよー。……遠慮しなくていいから」
「うん……」
しばらくして、寝室の戸を開けた勇子にうながされるまま、涙もお風呂に入った。
お湯はぬるめだったが、入浴前から頬が火照ってていた涙は、のぼせてしまった。
「うう〜」
「大丈夫?なんで温めのお湯でのぼせるかなー?」
風呂から出た涙は、ダイニングの食卓に突っ伏してぐったりしていた。
勇子は苦笑しながらも、団扇であおいでくれた。
今日何度目の醜態だろうか。そしてまたしても、勇子に迷惑をかけて甘えている。
「勇ちゃん、ゴメンね。今日の僕、ホントにサイテーだ……」
「ドンマイドンマイ。もー謝らなくていーよ、聞き飽きたしー」
その時、電話が鳴った。
「もしもし、お母さん?……うん、あたし、お利口に留守番してるよん、テヘッ」
勇子の母親からだ。横目で涙を気遣いながらも、勇子は声を弾ませている。
今日一日、勇子に甘えっぱなしの涙は、彼女の優しさの中に母親を見いだしていたが、
この光景を見ると、勇子自身もまだまだ母親に甘える子供なのだということを痛感する。
そして改めて、今日の勇子に対する、男として最低な仕打ちを心から悔いた。
「ゴメンね。つい長話しちゃって」
「謝るのは僕の方だよ、今日は色々ゴメンね。じゃあ、僕そろそろ……」
「こ、これから夕ごはん食べようと思うんだけど涙クンも食べてかない?
冷食だけど、おいしい広島風お好み焼きがあるよっ。……一緒に食べようよ」
電話が終えるのを待って帰ろうとした涙を、勇子が再び引き留めた。
「そんな、悪いよ」
「だからー、遠慮しなくていーよ。一人で食べるより涙クンとのが楽しいもん。
それとも、あたしよりあの糞親……お父さんと一緒の夕ごはんのがいいのー?」
「それはもちろん勇ちゃんとのが……!うん、夕ごはん、ごちそうになっていきます」
「やったー!じゃあ、お好み焼きチンするね。もみじ饅頭も一箱開けて食べちゃおっ」
断り切れず、涙は勇子がレンジで温めてくれてお好み焼きを一緒に食べはじめる。
お好み焼きも、その後に二人で一箱平らげてしまったもみじ饅頭もとてもおいしかった。
冷食やお土産なのになぜだか愛情のスパイスがかかっているような気がしたのは、
勇子と一緒に談笑しながら食べたせいだろうか?
「スゲーおいしかったー、ごちそうさま。勇ちゃん、ありがとう」
「テヘへー。お好み焼き食べたから歯が青のりだらけだね。一緒に歯磨きしよっか?」
「えっ、でも僕、歯ブラシ持ってないけど……」
「未使用の歯ブラシ買い置きしてあるからそれ使いなよっ」
「う、うん、ありがとう……」
涙はうながされるまま、勇子と交代で歯磨きを済ませた。
「使った歯ブラシは持って帰ってね。ケチくさすぎるお土産だけどー、テヘへ」
「ありがと。じゃあ、僕これで帰……」
「イチローと黒田が出場辞退しちゃったけど、今度のWBC、三連覇できるかな?」
「えっ?うん、痛いよね……。この前のキューバとのテストマッチは勝てたけど」
「山本監督の采配でメジャーの穴を埋めて欲しいなー。山本さんならいけるよね?」
勇子にWBCの話題を振られ、涙はまたしても帰り損ねてしまった。
野球の話になるとついつい熱くなる涙は勇子と語り合ううち時間を忘れてしまう。
あくびが出てはっとした時には、時計の針は午後11時近くを指していた。
「こ、こんな遅くまでゴメン!僕、帰るね!」
「……涙クン、待って!」
慌てて玄関に向かおうとした涙の腕にすがりついて、勇子は彼を引き留める。
「勇ちゃん、ど、どーしたの!?」
「こんな夜中に、一人で帰るなんて危ないよっ!……涙クン、泊まっていってよ」
少し赤面した勇子の提案に涙は驚愕する。寒い夜なのに、冷や汗が出てきた。
「ダ、ダメだよ!?一人きりでお留守番してる勇ちゃんの家に泊めてもらうなんて……」
「……涙クンが泊まってくれればあたし一人じゃないよん。ねっ、泊まっていかない?」
「そんな、僕と二人きりで一晩過ごすんだよ!?そんなの、あ、危ないよ!」
フグオのように汗だくになりながら、涙は勇子の誘いを断ろうと必死だ。
一度勇子を襲ってしまったその日に、二人きりで彼女の家に泊まるなんてできなかった。
「涙クンが帰ったら、あたし一人で一晩過ごすんだよ。そっちのが怖……危ないよ」
上目遣いで目を潤ませながら、勇子は涙に泊まってくれるよう懇願する。
一人きりで一晩過ごすことなどへっちゃらなはずだったはずの勇子が怯えているのは、
涙を寝かしつけた後、うとうと昼寝した時に見た悪夢のせいだった。
帰ろうとした涙が鍵を開けると、ナイフを持った男がドアの前に立っている。
男は涙を刺した後、家に侵入してきて勇子に襲いかかり、ナイフで彼女の服を切り裂く。
血まみれの涙の目前で、勇子はなすすべもなく凌辱され、涙は息絶えてしまう……。
見ている勇子自身も途中で夢だと気がついた、いかにも夢な現実離れした悪夢だったが、
涙が帰ろうとした直後だったことと涙を刺殺し勇子を凌辱する男が涙の父親だったという
二点が妙に気になり、馬鹿馬鹿しいと思いつつも怖くなってしまったのだ。
涙が目を醒ましたときに勇子がシャワーを浴びていたのは、夢の中で、涙の父親の唾液や
精液で汚されてしまった(ように錯覚する)体を洗い清める為だった。
内容が内容なだけに悪夢のことを打ち明けるのをためらい、わざとらしく彼を引き留める
うちに、このような誘惑していると誤解を与えかねない危ない状況になってしまった。
(あんなアクシデントの後にこんなこと言って、ゼッタイ涙クンに誤解されちゃうよ〜。
……今度は襲われても文句言えないかも。でも、怖いよー。涙クン帰したくないよー)
「……勇ちゃん、もしかして一人だけで寝るのが怖いの?」
「ウギッ!じ、実はそーなの。く、糞弱虫すぎるよねーあたし、テヘへ……」
「そんなことないよ。勇ちゃんは弱虫なんかじゃないよ。僕がいけないんだ。
よりによって勇ちゃんが一人でお留守番する日にあんなことした僕のせいだ……」
「涙クン……」
涙の誤解は勇子が危惧したのとは違う誤解だった。
勇子は内心ほっとすると同時に、涙を見直した。ちょっとカッコいいかも、と。
「涙クンのせいじゃないよー。さっき涙クンが寝てる間、あたしも寝ちゃったんだけど、
その時、なんだか怖い夢見ちゃって、それで一人で夜過ごすのが怖くなっちゃったの」
そして勇子は悪夢の内容をぼかしたうえで、涙を引き留めた理由を打ち明けた。
「あたしも子供だよねー、テヘへ。だから涙クン、泊まってくれるかな?……おねがい」
「そうなんだ……。うん、わかったよ、今日は泊めてもらうとことにするよ。でも……」
ついに涙も泊まる事を承諾してくれた。
瞳を輝かせた勇子は、涙に心変わりさせまいとグイグイ畳み掛ける。
「よかったー!じゃ、さっきのあたしの布団で寝てね。あたしはお母さんので寝るから」
「ええーっ!勇ちゃんと一緒の部屋でなんて寝られないよー!僕は隣の洋室で……」
「あっちはお父さんの部屋だから立ち入り禁止。こっちの部屋で一緒に寝ようよ。
あたしたちまだ子供なんだし、一緒のお布団で寝るわけじゃないし、心配いらないよ」
勇子は押入から母親の布団を出して、涙に貸した自分の布団と並べて敷き始める。
「心配いらないって、僕はさっき君を襲ったんだよ!もっと心配してよ!!」
不安にかられた涙は思わず声を荒げた。
この状況で理性を保てるかという以上に、勇子の無防備な優しさが気がかりだった。
実を言うと、涙は何度もこうやって勇子の家に泊まり、彼女と同じ部屋で寝る妄想を
したことがあるのだが、その妄想の中の勇子はもっと嫌々そうで、ガードが固かった。
本物の勇子がこんなにも無防備であっさり妄想をかなえてくれると、逆に不安になる。
「涙クンなら襲われても心配いらないよん。さっきみたく返り討ちにしちゃうもん」
勇子は微笑みながら、さっき返り討ちにした時に言った啖呵をもう一度くり返した。
「そんな、勇ちゃん無防備すぎるよ!」
「何言ってんのよ、あたしは無防備じゃないよん。
ボディガードとして涙クンに一緒に寝てもらうんだもん。
涙クンに守ってもらうんだもん。むしろ鉄壁ガードだにゃ!」
「ぶわああー!!」
そして、冗談めかしながらも、本心を告げる。
「勇ちゃん……!わかったよ、僕は一緒に君と寝るよ。今夜は僕が君を守るよ……!」
効果てきめん、純情で元々女の子に優しい涙はいちころだ。
「ありがとう、涙クン。これはお礼だよ……」
「あっ……!」
そしてとどめのほっぺに口づけ。
耳まで真っ赤になった涙は、完全に勇子の虜に、忠実で誠実な近衛兵士になった。
こうして涙は勇子の布団にくるまり、母の布団で眠る勇子の横で一夜を明かした。
あどけない勇子の寝顔を見つめて冷や汗をたれ流すばかりで、涙は一睡もできなかった。
翌日、勇子がいつもよりかなり早い午前5時に目覚めた時、涙はすでに布団を畳んで、
膝を抱えた体育座りの姿勢で、彼女が起きるのを待っていた。
「オハヨー。ずいぶん早起きだねー」
「う、うん、おはよう。……それから、サヨナラー!!」
「あっ、涙クン!?」
勇子に朝の挨拶をするとさっと立ち上がり、玄関に駆けだして鍵を開け、
逃げるように帰って行った。
「涙クン……悪い事しちゃったな。昨日は色々お疲れ様でしたー」
勇子はベランダから、走り去っていく涙を見送り、ぺこりと頭を一礼した。
2時間半後、登校した勇子が3年1組の教室に入ると、涙は机に突っ伏して熟睡していた。
勇子の家を飛び出した後、直接学校に来たのだろうか?
「おい涙ー、昨日はどこ行ってたんだよー?」
「野宿で風邪ひいてるなら…保健室で休めば?」
「今日の涙くん、あたしより早く登校してたのよー。珍事よねー!」
「あ、勇子オハヨー。おい、勇子来たけど、もー仲直りしたんかー?コラ、涙ー」
取り囲む小鉄たちが体を揺さぶり、呼びかけても涙は起きなかった。
そんな涙の様子をちらりと眺めた後、勇子は席に着く。
ランドセルから昨日涙が投げつけた野球ボールを取り出し、両手でお手玉のように弄ぶ。
(昨日あたしの家で起きたことは、あたしの家に泊まったことは二人だけの秘密だよっ。
もしバラしたら、永久にあたしの彼氏兼ボディガードにしちゃうからなー、テヘッ)
色々あったが、昨日のことを思い出すと、自然と顔がほころぶ勇子だった。
以上で涙×勇ちゃんSS完結です
最後の結の部分は、原作のノブ主役回風のテンポの良いほのぼの展開を目指しました
当初は二人が一緒に入浴する予定でしたが、勇ちゃんが痴女っぽくなったので変更
あらすじだけ書いた勇ちゃんが見た悪夢もボツネタのプロットです
おまけ
「うぉ〜、俺も勇ちゃんの家に二人きりでお泊まりしてーなー!」
「あれ?オマエ涙が勇ちゃんの家に泊まったこと知らないんじゃなかった?」
「そーいえばおかしーな、わしゃしゃー。ノブはなんで知ってんだ?」
「俺はあかねちゃんの代役で勇ちゃんに電話した時に、なんとなくそーなるかな?
って予想しただけだよ。涙ってなんか女の子に甘えるの上手いキャラだしなー」
「わーっははははー!!そーいえば涙ってよくのり子にもまとまりついてるなー!
あーゆーのが女の子にモテるのかー、よーし俺も涙みたく女の子に甘えるぞー!」
「オマエはそんな小細工不要だろ……もうモテてんだから」
「えっ?俺あかねちゃんにモテてるのー?代わりにのり子に殴られた甲斐あったぜー!」
「たははははー(のり子の気持ちバレバレなの気がつけよ、もったいねーな)」
乙でした。小学生でこんな甘酸っぱい思い出ができるなんていいなあ…
寂しがりな勇ちゃんはなんだかしっくり来ますね?読んでてふと気づいたんだけど、(この設定と矛盾しちゃうけど)
涙の母ちゃんが居ないのは元ネタから想像できるとして、本編をよーく読み直してみると実は勇ちゃんも…?
あくまで想像なんで明言は控えますが、だとしたら男らしいキツい言葉にウニャーとなるのも…
そんな素敵設定もつい想像してしまいますw
浦安は本当にサイコーですねw
>>243-250 乙乙。
うおっ、チューした。薬で平常心がないとか夢の中じゃないのに、勇ちゃんおませさん。
浦安キャラは精子も卵子も出してないのが主なる面子なので浦安SSはソフトなエロスが自分は好きです。
ノブとあかねちゃん、友達以上恋人未満みたいにならないかな。
それもすぐそうなるんじゃなくて、どっちかっていうとあかねちゃんの一方通行でノブが次第に流されていく的な…。
「キャー」って涙独特の女の子みたいな悲鳴入れ忘れた
「僕」が興奮すると「俺」になるとか、涙は言動からして女ウケしそうな感じがします
>>251 勇ちゃんを母子家庭にしようか迷ったのですが、経済的に困窮してなさそうなのと、
涙に加えて彼女まで鬱環境だとノリが暗くなりすぎたのでこの設定にしました
>>252 小3という主要キャラの年齢的にも、毎度のノリ的にもソフトなのが似合いますよね
俺もエロそのものよりも性的なネタ含む恋愛パロディが書きたいですし
>>253 今の聞き上手人格者ノブのキャラ大好きなので主役回も書きたいです
あかねちゃんの他、小鉄とのり子も絡めて後の四角関係の前触れみたいなのが…
金欲しさに仁とベムが小鉄や涙・ノブらを誘って薄い本作ろうと企むとか
春巻がどうぶつの森新作遊んで遭難した春巻が異種姦の幻覚見るとか
次作は男キャラがエロ妄想するバカらしい話を妄想してるのですがw
浦安鉄筋家族のエロパロスレなんて要らんだろ…
とかスレが立った頃に思っていた私を許して下さい
乙!
凄すぎる!
最高だった!
涙と勇ちゃんはほぼ公式みたいなもんだけれど
SSの様子がそのまま漫画で描けるくらいキャラも自然だった
これで一週間頑張れる!乙!!
257 :
冬のミコケ:2012/11/28(水) 20:10:43.88 ID:V03ochuX
前半は仁、後半はベムが中心になる予定のSSいきます
薄い本をダシにした男性陣のエロ&カプ談義ネタで、エロはこれまで以上に薄いです
258 :
冬のミコケ:2012/11/28(水) 20:15:59.38 ID:V03ochuX
「今日はごっつう寒いなー!」
「ああ。おかげで遊びに来る奴少なくてつまんねー!」
「寒いから…今日は大沢木旅館に泊めて……」
11月も末のその日は冷たい雨が降ったりやんだりの、真冬のような寒い一日だった。
いつもなら大勢して大沢木家に遊びに来る小鉄の友達も、今日は家がお隣ののり子と、
泊めてもらうつもりの仁だけだった。
「こーゆー時にデブがおると暖房代わりになるんやけどー。晴郎呼ぶかー?」
「アニキは呼んでも降りてこねーよ。冬ミコだかなんとかいうイベントで売る物を作る、
とか言って部屋にこもってんだよー」
「えっ?売る……?」
「なんや、晴郎が商売するんか?珍しいなー」
予想外の答えを聞いて、仁とのり子は驚きの声をあげる。
「うん。あいつノムさんに食べ物おごる金が欲しい、ってやたら張り切ってんだよー。
詳しく話さないからよくわかんねーけど、おもちゃかなんか作って売るつもりみたい」
「あしゃしゃー!ノムさんの食い気(と色気)のためじゃいくら稼いでも足らんわー!
でも少し晴郎を見直したでー。あいつにも甲斐性あるんやなー、わははははー!」
「部屋から出てきたらまた痩せてそーだし、おもしれーよなー、わしゃしゃー!」
晴郎の彼なりの甲斐性を、小鉄とのり子は笑い飛ばす。
嘲笑と晴郎への好感が入り混じった、この二人らしい憎めない馬鹿笑いだ。
仁も釣られて笑顔になるが、彼は晴郎本人よりも「冬ミコ」のことが気になっていた。
「その冬ミコって…お金もうかるの……?」
「プッ、仁って金の話題にはホンマ食いつきええなー」
「アニキはYAOOOオークションに次ぐ収入源にしたいとか言ってたよー。
俺はよくわからねーから、あいつが部屋から出てきたら聞いてみろよー?」
「うん……」
その夜、泊めてもらった仁は、掛け布団にくるまって晴郎の部屋の前の廊下で寝たが、
晴郎は部屋から出てこなくて、「冬ミコ」について聞くことはできなかった。
259 :
冬のミコケ:2012/11/28(水) 20:21:11.60 ID:V03ochuX
「こいつ昨日はアニキに冬ミコのこと聞きたくて廊下で寝たんだぜー」
「マジかー?ものすごい執念やなー」
「だーっははははは!さすが仁」
「仁くん、そこまでして晴郎さんに聞きたいことあったんですかー?」
「うん…冬ミコのこと…聞きたくて……」
翌日の教室では、さっそく「冬ミコ」に対する仁の執着ぶりが談笑のネタにされていた。
「小鉄っちゃん、その冬ミコってなんなの?」
「俺もよく知らないんだけど、アニキは自作のおもちゃとかをそれで売るんだって、
毎日徹夜で部屋に閉じこもってなんか作ってるんだよー」
「えっ!?晴郎さん、そんなことしてるんですかー?……体壊さないといいけど……」
最近、晴郎が遊んでくれなかった理由を知り、表情を曇らせる幸子を尻目に、
話題は仁や晴郎から「冬ミコ」そのものへと移っていく。
「晴郎さんがおもちゃを売る冬ミコ、意味不明ね……?ノブくん、知ってるー?」
「俺も聞いたことないなー」
「それは冬ミコじゃなくて冬コミですね。冬のコミックマーケットです」
首をひねるばかりの友人たちを見回し軽く頷いてから、中田(本名田中)が正解を言った。
彼女はジャンルによっては晴郎とオタク談義もできる、なかなかのサブカル通なのだ。
「おおー、中田さん知ってるの?」
「ハイ。コミックマーケットというのは大規模な同人誌即売会のことです。
年2回開かれていて、冬コミは12月、今年は29日から31日までの開催です」
「それで…どうすればお金…儲かるの?」
「えっ?あたしもテレビとか雑誌とかで聞きかじっただけで実際行ったことはなくて、
それほど詳しくないんですけど……。分かる範囲でお答えしますね」
アップで迫って積極的に質問する仁に、少し戸惑いながらも中田は解説を続ける。
「コミケとかコミケットとか略されてますが、コミックマーケットは大きな会場で、
事前審査をパスしたサークル・個人が製作した漫画とか小説とか(これが同人誌です)、
グッズ(晴郎さんが作ってるのはこっち?)なんかを売っていて、それを目当てに
たくさんの入場者が訪れて、同人誌やグッズを買っていくみたいなイベントです。
すごく大規模でお祭りみたいです。お祭りの屋台での売買みたいな感じですかね?」
「お祭りみたいなのかー、おもしろそー!アニキに連れて行ってもらおーかなー?」
「いいなー、小鉄っちゃん(あたしも晴郎さんと一緒に行きたいな……)」
「楽しそうなイベントで良かったねー、仁」
「うん…冬ミコ行って…お金儲けたい……」
「だ、ダメですよ!お二人には、い、いえ、あたしたち子供にはコミケは早すぎます!」
無邪気に「冬ミコ」への期待を膨らませ、はしゃぐ小鉄と仁を、中田は慌てて諫める。
260 :
冬のミコケ:2012/11/28(水) 20:23:43.96 ID:V03ochuX
「なんや、中田ちゃん?いきなりすごい剣幕でー?」
「その冬ミコだか冬コミだかって、子供は行っちゃダメなの?」
「いえ、その……子供が行っちゃダメというわけではないのですが……」
のり子とあかねにツッコまれた中田は、幸子の顔をチラチラ窺いながら、言いよどむ。
「その行っちゃダメな理由って、何かあたしと関係あることなんですかー?」
「いっ、いえ……ノムさんの前でお話するのは、ちょっと気が引けるもので……」
「ええーっ、そーなんですかー!?」
「そーゆー言い方されると余計気になっちゃうよなー、ノムさん」
「うん…理由…教えて」
「うっ……。ハ、ハイ、わかりました。みなさん、落ち着いて聞いてくださいね」
幸子や小鉄や仁にも総ツッコミされ、中田は理由を説明せざるを得なくなってしまった。
「実は、コミックマーケットは子供が読んじゃいけない……い、いかがわしい内容の
同人誌というか薄っぺらな18禁のエ、エッチな漫画がたくさんあるそうなので、
小鉄っちゃんや仁くんが行くのは、まだ時期尚早だと思うのですが」
顔を赤らめ、幸子を心配そうに窺いながら、中田はコミケの性的な傾向を嫌々説明した。
「な、なんだってー!!」
中田が危惧した通り、彼女の話を聞いた友人たちは興奮して騒ぎ出す。
「そんなー、晴郎さんがそんなのに行くなんてー!?……ううっ、うわ〜ん!!」
「ノムさん、泣かないでください。晴郎さんが作ってるのは非エロのグッズですよ、多分。
彼は子供みたいに幼稚……いえ純粋な方ですから、エロ目当てじゃないと思いますよ」
ショックで泣き出してしまった幸子を慰めるのに中田がかかりきりの間に、
他のクラスメートがギャーギャー騒ぎ出して、3年1組の教室はパニック状態になる。
「冬ミコってエッチな漫画売ってんのー!?うおおーっ、行ってみてー!」
「興奮すんなやエロ猿!キモいんじゃアホー!!」
「マセガッ!!」
「うわぁ〜、小鉄っちゃんと仁くん、そんなのに行くつもりなのー!?」
「えっ!?……エッチなイベントだなんて…知らなかったから……」
「……涙クンも一緒に行くつもりなんでしょ?この糞エロッテ小僧がーー!!」
「ち、違うよ!勇ちゃん誤解だよっ!キャーーッ!!」
(こりゃ今日一日、この話題で持ちきりだなー。いや、一日じゃ済まないかも……)
信彦の予想通り、この冬ミコ騒動は当分の間3年1組を賑わすホットニュースとなった。
「それで…エッチな漫画とそうじゃないグッズって…どっちのが売れるの?」
「えっ!?ハ、ハイ。出来がよければどちらでも売れると思いますが、
出来が悪くても売れるのはエ、エッチな方……でしょうか?」
「なるほど……。エッチな漫画作って…お金儲けたい」
「仁くんのバカエロー!」
「ゲルマンッ!」
そして仁は、冬ミコで一儲けする妄想を膨らませていくのだった。
261 :
冬のミコケ:2012/11/28(水) 20:30:17.21 ID:V03ochuX
今回はここまで、導入部はこんな感じです
普通のエロパロでは目立たせにくい仁や中田さんら渋い脇役を活躍させたくて書いてます
ノムさんと勇ちゃんが脇役で同時に出る、みたいな欲望をかなえられるのがSSの醍醐味です
乙乙。
自分が同人誌などについて知ったのはネットもまだない中学生の時だったなぁ、
のび太とジャイアンのホモパロ同人だったと思い出しつつ。
263 :
冬のミコケ:2012/11/30(金) 22:15:02.27 ID:ZvWVm4At
「キャーッ!さ、寒いよー、小鉄っちゃん!」
「がっしゃしゃ!だからいーんだよー!」
その日の放課後、小鉄と仁はクラスの男子を誘い、浦安フジ頂上の休憩小屋に集まった。
メンバーは仁の相棒でエッチや女子への関心も強い涙、なんとなくついてきた金子翼、
カイロ代わりに連れてこられたフグオ、そして言い出しっぺの小鉄と仁を加えた五人だ。
塾があって来られない信彦を除けば、小鉄の親友というべき男子はほぼ全員揃っていた。
「こーゆー寒い日のここなら、女子に盗み聞きされるとか心配なくて安心だぜー」
「さすが小鉄っちゃん、ワイルドボーイです」
「うん…土地勘はスゴイ……」
「登るの疲れたキプー」
目的はもちろん、今日の学校で話題になった冬ミコ(正しくは冬コミ)についての相談だ。
冬ミコで仁が売る(つもりで妄想している)エッチな漫画の内容を議論するという口実で、
女子禁制エロトークで盛り上がるつもり(ただし仁だけは本気で考えている)なのだ。
「しかし、冬ミコなんておもしろいイベント、全然知らなかったよー」
「(勇ちゃんとか)女子が怖くて大きな声じゃ言えないけど、行ってみたいよね」
「うん。じゃあ…みんな…冬ミコで売れそうな…エッチな漫画のアイデア…考えて」
「ハ、ハイ(大好きな小鉄っちゃんとこんなに密着できるなんて、冬ミコに感謝です)」
「暑いプー、家帰ってクーラー当たりながらアイス食べたいキプー」
「暑さ我慢しながら食べた方がアイスうめーぞ、フグオー!わしゃしゃー」
今日も強風が吹き荒れる、昨日に劣らずの寒い日だ。
わざわざこんな日に風が吹きつける高台にやってくる物好きは、彼らの他にいない。
ここならのり子たち女子に盗み聞きされる心配もなく、心おきなくエロトークができる。
ベンチの中央にフグオを座らせ、その左側には仁と涙、右側には小鉄と翼が座る。
左右の二人×2は交代で位置を変え、デブのフグオにしがみつき暖をとれば、
強風吹きすさぶ寒さもなんとかしのげそうだった。
「浮かんだアイデア…どんどん教えて」
「俺は断然、あかねちゃんのエッチな漫画がいいと思うぜー!」
「プッ」
「あははははー、さすが小鉄っちゃん!」
「3年1組の担任代行兼クラスのアイドル的美少女だし、妥当な選択ですね」
「あかねちゃんといっしょにアイス食べたいキプー」
小鉄の提案に他の四人も異議なさそうだ。
「じゃあ…あかねちゃんがどんな…エッチするのがいいかな?」
「そりゃもちろん、俺とラブラブデートしてチューして、それからさらにー」
あかね「今夜の小鉄っちゃん、ステキー!キスしてもいいよ……」
小鉄「うおおーっ、やったー!じゃ、じゃあ、いくよー!ちゅうううー」
「それはありえないよ」
「シツレーッ」
小鉄の言う前からだいたい予想のついた提案を、
暑くてフラフラのフグオを除く三人は異口同音に却下する。
264 :
冬のミコケ:2012/11/30(金) 22:17:46.78 ID:ZvWVm4At
「なんだよオマエらー、口揃えて否定すんなよー!」
「あははは、ゴメン。でもその展開はちょっと無理あるよー」
「そういう正統派なデートはノブ君のが……。
小鉄っちゃんはもっとニヒルでクールなイメージですよ」
「えっ!?そーかなー?」
「そう…小鉄っちゃんなら…あかねちゃんと間違えて…NYAの民さん襲うとかのが」
小鉄「あかねちゃーん、俺とおさわりOKのプロレスごっこしよーよー!」
民子「キャーー!!ち、違っ……あたし、あかねちゃんじゃ……」
和江「ひぃ〜、た、民子……」
静香「こ、小鉄っちゃん……や、やめてください……!」
「がっしゃしゃー!そんな間違い俺がするかよーー!」
「プッ!ま、前に間違えたこと…あるのに」
「えっ、そーだっけー?」
「腹痛い……」
「あははは……」
あかねと民子を間違えたのが実話だと知るのは仁だけだが、
他の三人も小鉄ならありそうなことだと笑う。
「小鉄ちゃんが女の子にエッチなことするのってイメージしやすいよねー」
「俺ほどじゃないけど、オマエだって結構イメージしやすいだろ、涙ー?」
矛先が自分に向いたことに驚き、涙はベンチからずっこける。
「えっ!?そ、そーかな?」
「勇ちゃんとは断然俺よりオマエのが仲良いじゃん。悪口言い合うの俺もやりてー」
「ズボシーッ!」
「確かに佐渡さんと涙くん、仲良いですね」
「勇ちゃんのエッチなら…相手は決まってて…いいね」
涙「カープのユニフォーム脱いでよ!勇子ちゃんのオッパイ、俺に飲ませてよ!」
勇子「ウニャーーッ!!涙くん、らめだにゃーー!!」
そして必然の流れとして、涙が勇子にエッチなことをする光景を思い浮かべる一同だった。
「キャーーッ!そ、そのネタはヤバいよー!!勇ちゃんに殺されちゃうよーー!!」
「がっしゃしゃしゃー!ただの妄想なのになに慌ててんだよオマエー!」
本当に勇子を襲うわけでもないだろうに大慌てする涙を見て、小鉄は爆笑する。
「だ、だって勇ちゃんにそんなエッチな事するなんて……酷いよ(僕はそれを……)。
それに、勇ちゃんよりもっと可愛い子のがウケるよー(勇ちゃん、ゴメン)」
「ええーっ?勇ちゃん可愛いーじゃん?どっかのブスと違ってー」
「そ、そりゃ可愛いけど、こーゆーのはもっと美少女のが……(ホント、ゴメンね)」
265 :
冬のミコケ:2012/11/30(金) 22:21:03.99 ID:ZvWVm4At
「美少女かー。そういや、廊下に立たされた時遊んだ2組の女の子、美少女だったなー」
「えっ、誰それ?どんな子だったのー?」
シャレにならない勇子と自分の話題をなんとか終わらせたい涙が、話に飛び付いた。
「うん、無口なんで名前は聞けなかったけど、スゲー可愛い子だったよー。
ずり落ちる眼鏡をくいってやる癖がおもしれーんだ。髪がシャンプーのいい匂いして、
あかねちゃんよりお嬢様っぽい可愛い服着ててー。また一緒に遊びたいなー」
「へぇー、いいなー!」
「さすが小鉄っちゃんです」
「新商品も食べたいキププー!」
「じゃあ…その子と小鉄っちゃんが…エッチな遊びするのは……」
小鉄「トイレ行きたいのー?じゃあ、二人で一緒にオシッコしよーぜー?」
鈴「……!?」
「いくら俺でも会ったばかりの子にそんなことしねーよー!
オマエらも結構ムッツリスケベだなー、わーっしゃしゃしゃしゃしゃ!」
「アハハ……」
うまいこと勇子と自分から話題が逸れて、涙はほっとする。
「小鉄っちゃんってモテるよねー。ノブくんと並んでウチのクラスの2大モテ男だよー」
「おおーっ、よくわかってんじゃん、涙ー。わーっはははははーー!!」
「猿もおだてりゃ…海パン履く」
「仁くんも今日はクールですね」
そして涙は、さらに話題を逸らそうと、小鉄をおだてる。これも成功だ。
「小鉄っちゃん、モテモテでホントうらやましーよ。特にのりちゃんとの関係とか……」
安心し、気の緩んだ涙は、このどさくさ紛れにずっと小鉄に聞いてみたかった話題を振る。
「ハァー、なに言ってんだよ涙ー?俺はあんなガリブス興味ねーぞー」
「ツンデレ」
「のりちゃんはブスなんかじゃないよー。あかねちゃんと同じくらい可愛いよー」
「僕もあかねちゃんとそんなに差があるとは……」
「のりちゃんはお肌サラサラで性格も優しい甘さで大好きプー」
予想通りの答えの小鉄に四人はここぞとばかりに集中砲火でツッコむ。
のり子はブスどころか、あかねや幸子や2組の眼鏡っ娘とも遜色ない、かなりの美少女だ。
色気より食い気のフグオや、女の子には全然興味がない翼ですら、のり子を可愛い女の子
だと認識している。
それなのに小鉄はなぜか、のり子のことをブスだブスだと言い張っている。
のり子に片思いされているのはかなりバレバレなのに、小鉄は全然気がついていない。
普通だったら、とぼけているのでは?と怪しむところだが……。
「わーっしゃしゃしゃしゃ!オマエらのり子なんかが好みかよー、ブス専だなー!」
小鉄の場合、本当にのり子の魅力と気持ちに気がついていないのかもしれない。
なにせ、小鉄は浦安一のおバカ少年なのだ。
266 :
冬のミコケ:2012/11/30(金) 22:24:26.52 ID:ZvWVm4At
「じゃあ小鉄っちゃん…僕らが大勢で…のりちゃんにエッチな事して…いいの?」
「なっ……!?」
涙に便乗した仁の生々しい提案に、思わず小鉄はベンチから立ち上がり、絶句する。
のり子「キャーーッ!!オマエら、なにすんじゃコラー!は、離せー!!」
涙「ハサミで服を切っちゃうから、みんなしっかりのりちゃんを押さえつけててね」
のり子「や、やめえや涙!痛っ!仁とフグオ、そ、そんなとこ触んなーー!!」
仁「乳首小さくて…可愛い」
フグオ「お尻も弾力あっておいしそうだキャププー!」
のり子「金子先生、オマエまでウチを……!?い、今すぐやめて、あいつ呼んでや!」
翼「の、のり子さん……」
のり子「い、嫌やっ!!助けろや、ハゲーー!!」
「うわああー!じ、仁、ヤバいよその設定ーー!!」
「のりちゃんかわいそうキャプー!」
「ぼ、僕は女の子にそんなことする事はとても……」
仁の提案にドン引きした涙・フグオ・翼の三人は、恐る恐る小鉄の顔を窺う。
一瞬青筋を立ててキレかけたように見えた小鉄は、三人の仁に対する苦言が終わる頃には、
いつもの緊張感皆無の頭悪そうなヘラヘラ顔に戻っていた。
「だーっしゃしゃしゃしゃ!オメェーらじゃのり子襲っても返り討ちだバーカ!!
だいたいオメェーらにそんなことする勇気ねーだろ!?みんな良い奴ばっかだし」
のり子「オマエらええ加減にしろー!うおりゃあーーっ!!」
四人「ご、ゴメンなさーい!リンカーーッ!!」
「おおーっ、小鉄っちゃんの正論スーパークールだぜ」
「た、確かに…のりちゃんにそんなこと…ホントにしたら…僕ら殺される……」
「怒ったのりちゃん怖いキプー!」
「だろ?そもそも、のり子みたいなブスを襲う馬鹿なんていねーから、わしゃしゃー!
俺、のり子なんかじゃ興奮できないから他の子のエロ考えよーぜ」
「う、うん……」
「……じゃあ、今度はノムさんだなー。アニキが相手だと犯罪だからやっぱ俺が……」
珍しく正論を言った小鉄の妙な迫力に圧され、のり子の話題が終わりかけたその時、
「のりちゃんを襲う馬鹿、いるよ。僕も見たことがある、あの笛泥棒の変態オヤジ……」
「あっ……!」
涙は実際にのり子がその変態に襲われそうになった現場に居合わせたのだ。
「あいつがまた、のりちゃんを襲ったら、小鉄っちゃん、どうするの?
小鉄ちゃんや僕たちがいない、一人だけの時に襲われたら、のりちゃんは……」
「うっ……。バ、バカ、なに言ってんだよ涙オマエ。さっきの勇ちゃんの仕返しかよ。
仁といい今日のオマエら、俺よりエロいぜー。わ、わしゃしゃ……」
今度も小鉄は笑い飛ばそうとしたが、顔が引きつって上手く笑えない。そして……。
267 :
冬のミコケ:2012/11/30(金) 22:29:14.95 ID:ZvWVm4At
男「……笛を舐めさせてくれないなら、君が僕の笛(アソコ)を舐めてよ」
のり子「ひぃっ!い、嫌や……!そ、そんなことウチ、できへん……」
男「ちょっとくらい、オチンチン噛んでもいいから……ホラ」
のり子「いっ、嫌やあああーーっ!!小鉄、たす……うむぅーっ!?」
そして小鉄たちは、その変態男にのり子が凌辱される最低最悪の光景を想像してしまった。
「き、きさまーーっ!!」
「うわああっ!!こ、小鉄っちゃん!?」
逆上した小鉄は涙に飛びかかり、馬乗りになって襟首を掴んで涙を締め上げる。
「涙、きさまーっ!!のり子にっ……のり子がそんなっ……!ふざけんなーーっ!!」
「ぐっ、苦しい……!小鉄っちゃん、ゆ、許して……」
「こ、小鉄っちゃん…やめて……!」
「大変キププーー!!」
「お、落ち着いてくださ……!」
怒り狂って涙に襲いかかった小鉄を制止しようと他の三人がしがみつく。
「許さねーぞ、きさまらーー!!のり子が、あいつがそんなことされるわけねーだろ!?
あのブスにそんなのキメェーんだよ!俺はゼッタイ許さねーぞ!うおおおーーっ!!」
五人の暴れる振動で休憩小屋が倒壊して、ケンカした友人たち共々浦安フジから転げ落ち、
頭を打って気絶するまで、小鉄の狂乱ファイトは止まらなかった。
今まで見た事がない小鉄の完全に理性を失った憤怒ぶりと、怒りに任せた暴れっぷりに、
仁たち四人はタジタジだった。
「いてて……みんな、大丈夫?」
「ハ、ハイ、なんとか……」
「アイス地面に落としちゃって食べられないプー!」
「うん…小鉄っちゃんも…生きてるよ」
派手にケンカして、浦安フジから転げ落ちた彼らは、痣と擦り傷だらけになってしまった。
全ては自分の妄想に怒り狂って、友人たちに八つ当たりした小鉄のせいだ。しかし……。
「さっきの小鉄っちゃん、すごかったね……」
「うん…あんなにマジギレしたの…珍しい」
「ワイルドでシビれました」
「さっきの小鉄っちゃん、アツアツ焼き芋みたいキプー!」
しかし四人は、小鉄を恨むどころか、むしろ逆に彼への友愛の情をより強くしていた。
ブスだなんだと毒づきながらも、小鉄がのり子を思いやっていることを知ったからだ。
恋愛感情かまでは分からないが、小鉄にとってのり子が大切な存在なのは、間違いない。
「のりちゃんが小鉄っちゃんを好きな理由、なんとなく分かった気がする」
「うん…かっこいい大馬鹿……」
「ハイ。小鉄っちゃんはカリスマプレミアムボーイです」
「アイスで言うならハーゲンダッツプー?」
四人はボロボロの顔を見合わせ、気絶した小鉄を顔を見下ろして、笑い合った。
(やっぱ…小鉄っちゃんとのり子さんのエッチが一番売れそうだけど…バレたら怖い)
そして仁はまだ、「冬ミコ」でエッチな漫画を作って売る夢を諦められずにいるのだった。
268 :
冬のミコケ:2012/11/30(金) 22:36:51.43 ID:ZvWVm4At
今回はここまで、起承転結の承の部分です
最初はもっとバカ話に終始するはずが、今週の原作の影響で、
小鉄のバカッコイイ所を見せる展開に…。ちょっとクサいです
小鉄がマジギレする都合もあって、のり子のエロ妄想だけエグくなってしまいました
最初の小鉄以外みな想像力たくましすぎw
>>263-268 乙乙。激怒する小鉄って何か新鮮です。
やんちゃする側だから怒られるのがデフォなためですね。
今週、あかねちゃんにくびれがあって何だかセクシーですな
女教師あかね、良いストーリーないかな。
学園物でありがちで原作でやってない行事というと遠足・写生会・学芸会・身体測定かな。
身体測定で覗き。小鉄たちは興味無さそう。年上のタイガー軍団の出番か。
273 :
冬のミコケ:2012/12/07(金) 20:42:53.32 ID:bI7L2sBs
12月に入ると、3年1組を賑わした冬ミコの話題も、すっかり飽きられてしまった。
一番執着していた仁ですら忘れかけていた。
そんな仁の冬ミコ熱を再発させたのは、売れない怪奇漫画家、十三階段ベムだった。
公園で小鉄と二人で遊んでいた時に、ベンチで頭を抱えるベムと出会い、
いつものように路頭に迷う彼の愚痴を聞いたためだ。
数ヶ月前、描き下ろした漫画を読み切り掲載して欲しいと、
王様(週刊少年チャンピ王編集長)と彼の編集を担当する宮田寿に泣きついたベムは、
「今は若手の新連載ラッシュで、オメェーの読み切りなんか載せる余地ねーよ」
と一蹴された後に、冬コミに同人誌を出すようアドバイスされたのだった。
「小遣い稼ぎしてーなら、薄い本(同人誌)でも作って自力で売れ!
萌えだけで売ってる連中と競ってオメェーに欠けてるものがなにか学んでこい」
「冬コミ申し込みの手続きはあたしがやっておきますので」
なんだかんだでベムを見捨てず面倒を見てくれる編集長と寿が考えた一石二鳥の提案に、
ベムは乗り気で承知した。
「ハイ、わかりました、王様!ではこの作品を同人に……」
「それじゃ意味ねーっつーの!」
「にーちぇ!」
編集長はベムの顎を蹴りつける。
「編集長、ベム先生に暴力はやめてください!」
「コイツの世話は俺に任せて、寿ちゃんは冬コミの申込書を通販で買う手続きしといて」
「ハ、ハイ……」
寿に聞かれないのを確認してから、編集長は小声でベムに命令する。
「十三階段、冬コミに出す薄い本は18禁にしろ。エロ漫画を売るんだ」
「えーっ!?ぼ、僕にエロ漫画なんて……!」
「独身の男性漫画家がエロ描けなくてどーする?日頃の欲求不満を漫画にぶつけろ。
寿ちゃんが原稿取りに来て、深夜に家で二人きりとかなった時ムラムラすんだろ?
そーゆー劣情を漫画のネタにしてみろってんだよ」
「こ、寿ちゃんを……」
ベム「僕が君を寿退社させてあげるから、今夜は一緒に楽しもうよ!」
寿「せ、先生!?や、やめてください!イヤーーッ!!」
「寿ちゃんは美人で素敵な女性ですけど、僕はそーゆー目で彼女を見たことは……」
顔を赤らめ、首を振るばかりのベムを、編集長は鼻で笑う。
「それだからオメェーの描く漫画は糞だってんだよ。もっと女の子の魅力に注目しろ。
寿ちゃんとかポパイ先生みたいな、可愛い女の子のエロを描いてみろー」
「そ、そんな〜」
この調子で編集長に押しきられ、冬コミに18禁の同人を出すことになったベムだが、
どうしてもエロが描けず悩むうち、締め切りが迫ってきて、途方に暮れていたのだった。
274 :
冬のミコケ:2012/12/07(金) 20:45:37.83 ID:bI7L2sBs
「わしゃしゃしゃー!!ベムにエロ漫画って無茶だろーー!」
「アイデアは良いけど…ゼッタイ無理」
話を聞き終えた小鉄と仁は腹を抱えて爆笑した。
ベムの漫画は何度も読んでいるが、どう見てもエロと合いそうな絵柄や作風ではなかった。
「そ、そーですよね、やっぱり僕がエロ描くなんて無理ですよね……。
誰かが協力してくれる人いないかな……?」
「えっ?」
ため息混じりにつぶやいたベムの一言が、仁の忘れかけていた「冬ミコ」熱を再発させた。
「お金…くれるなら…僕らが協力するよ……」
「えっ?協力してくれるの?是非お願いします、仁くん、小鉄くん!」
「なんかおもしろそーだなー、俺もやるぜ、あっしゃしゃー」
溺れる者は藁にもすがる、な状況に陥っていたベムは、ろくに後先も考えず、
仁の提案に飛び付いて、仁と小鉄に臨時アシスタントを依頼した。
先日、のり子のエロを想像してマジギレした事などすっかり忘れている小鉄も承知する。
こうして三人で冬コミに出すエロ同人を描くことになった。
「冬ミコ」でお金儲けする、という仁の夢が一歩現実に近づいた、かもしれない。
ベムの借家兼仕事場で、三人はアイデアを話し合うことになった。
「やっぱベムは寿ちゃんのエロが描きたいのー?」
「ハイ。彼女は美人で良い子ですし、王様にもアドバイスされたことですし……」
「ポパイ先生より…寿ちゃんのが…好き?」
「えっ?た、確かにポパイ君も美人で、漫画家としても優秀な愛弟子ですが……」
「どっちも美人で可愛いよなー、わしゃしゃーっ!」
「ふ、二股ベム……」
ベムが寿とポパイを女の子と認識していることを知った小鉄と仁は爆笑する。
「オトナをからかっちゃいけませんよ。寿ちゃんもポパイ君も美しいお嬢さんだと
は思いますが、僕はそれ以上の下心はありませんよ。まして二股なんて……」
「がっしゃしゃしゃー!現実じゃなくて漫画なんだから、二股したっていーんじゃない?
寿ちゃんとポパイ先生の二人とエッチなことするの描いちゃえばー?」
「さすがエロ猿」
「寿ちゃんとポパイ先生二人とエッチですか……」
ベム「ポ、ポパイ君!?寿ちゃんも!?そ、その格好は!?は、裸エプ……!」
ポパイ「ベム先生。実はあたし、前から先生のことが……」
寿「あたしも、初めてお会いした時から……お慕いしていました」
ベム「マタサキーッ!」
「す、すごいですね……!僕に描けるかは分かりませんが、すごくエッチです……」
「そーだろ、わしゃしゃしゃー!ポパイ先生と寿ちゃんの二人のエッチを描こーぜ!」
「あはは…いけそう」
顔を赤らめ、生唾を飲み込みながら、ベムは小鉄の提案に同意した。
275 :
冬のミコケ:2012/12/07(金) 20:49:38.74 ID:bI7L2sBs
「それで、どういうストーリーにしたらいいでしょうか?」
「俺たちで描いたこの漫画が大ヒットして、二人がそのご褒美に
エッチなことさせてくれる、ってのはどーかなー?」
「ス、スゲッ……」
「あ、あの二人がご褒美にそ、そんなことを……!」
寿「おめでとうございます、先生。さすが、あたしが見こんだ漫画家さんです」
ポパイ「あたし、板崎先生の所を辞めて、先生のアシスタントになりたいです……」
ベム「二人とも、ありがとう。嬉しいです」
ポパイ「今夜は、お祝いとして、あたしたちのバージンをプレゼントしちゃいます」
寿「ベム先生、優しくしてくださいね」
ベム「ありえなーーいっ!?」
「がはは…無理ありすぎだけど…いい」
「こ、小鉄くん、ホントに凄い発想力だね……」
「あっしゃしゃしゃしゃー!いーだろ?エロくてー」
かなり無理のある設定だが、エロ漫画なんだからこの際構わないだろう。
ましてや正規の漫画雑誌に掲載ではなく、同人誌でゲリラ的に売るのだから。
「それで、ベムはあの二人とどんなエッチなことしたいのー?」
「大人のエッチ…興味ある」
「ええーっ!?そ、それは……」
ポパイ「んんっ……んんっ……!ベム先生の、おいしい……」
寿「うむぅ……ぷぁっ……はぁはぁ……。先生、気持ち良いですか?」
ベム「う、ううっ……。二人とも、すごく上手ですね……」
「そ、そんなの言えませんよー!君たちにはまだ早すぎます!!」
「なんだよ、それー?よけい気になるじゃん、教えてよー?」
「わはは…ムッツリベム……」
真っ赤になって股間を押さえうずくまるベムを、小鉄と仁が小突き回す。
「や、やめなさい二人とも。や、やっぱり僕があの二人を相手にエッチするのは
ちょっと無理ありますよー。ここは、あの二人だけでするのが……」
「えっ?あの二人だけでって、ポパイ先生も寿ちゃんも女の人だぜー?」
ベムの意外な提案に小鉄と仁はきょとんとする。
マセガキの彼らにも、女の子同士でエッチする、という発想はなかったようだ。
「百合の花に例えられる、可愛い女の子同士の美しいエロスがあるんですよ……。
男が女の子にするのより華やかで、綺麗で、漫画映えもするそうです」
「うおおーっ!いいな、それー!なんか興奮するぜーー!!」
「超エロそう……!」
「でしょでしょ?僕に描けるかは分かりませんが、超エッチですよね!?」
小鉄や仁と話すうちに、照れや後ろめたさを忘れ、ベムも大胆になってきた。
「ポパイ先生と寿ちゃんが、女の人同士でチューしたりすんのか……」
「ええ。あの二人が一緒にお風呂入って……なんてどうでか?二人とも、想像してみて」
ポパイ「寿ちゃん、肌すごくキレイ……。胸も大きいし、うらやましいな」
寿「先生のオッパイだって、ティーンみたいで可愛いですよ。アソコの毛も薄いし」
「うおおーーっ!すっげーエロいーー!!ベム、それで描いてよー!」
「うん、早速ネーム描いてみるよ!」
「これでお金儲かる…やった」
鼻息も荒く、ポパイと寿のエロ同人のネームを描きはじめるベムだった。
276 :
冬のミコケ:2012/12/07(金) 20:53:06.53 ID:bI7L2sBs
「がっははー!あ、アホやー」
「あーはははははっ!お腹いたーい」
「笑いごとじゃありません!編集長ったら、ベム先生に同人を描くよう薦めるなんて!
それもよりによってえ、エロ漫画なんかを……!」
ベムがお風呂で百合の花が咲く、エッチな薄い本のネームを描き始めた頃、
寿は偶然出会ったのり子とあかねと共にベムの仕事場兼アパートへと向かっていた。
「ゴメンなさーい、あはははー!でも別にそんなの描けなくていいんでしょ?」
「ええ。実際の冬コミの申込書のジャンルは全年齢・ホラーで、それで通ってますから。
修行になるから直前まで先生には黙ってろって編集長に口止めされてただけで」
「だったらそんなムキにならんでもう少しほっといたらええやん。
ベムにエロ漫画なんかどーやったって描けないんやし」
爆笑するのり子とあかねとは対照的に、寿はプリプリ怒っていた。問題は多々あれども、
異性としては紳士で、好意ではないものの、信頼のようなものを寄せていたベムが、
無理強いされてエロ漫画を描かされているのだ。義憤を禁じ得なかった。
「いいえ、もう我慢の限界です!最近のベム先生、僕は同人すら落とすダメ漫画家だって
すごく落ち込んでるんです。あんな先生、かわいそうで見てられません……。
今日こそは、先生にホントの事情をお伝えします!」
「寿ちゃん、優しいなー」
「うん。美人だし、ベム先生にはもったいない編集さんよねー」
のり子とあかねはベムを嘲笑いながらも、そんな間抜けなベムを親身になって世話を焼く、
寿に好感を抱いていた。そして二人は掃除なり何なり寿のお手伝いをするからと申し出て、
一緒にベムのアパートへと向かっているのだった。もちろん、最大の理由は興味本位だが。
「でもよかったわー。ベム先生が小鉄っちゃんに相談したりしなくて」
「ああ、あのハゲ猿が知恵つけたら、ベムでもエロ漫画描きかねんからなー」
「そうなんですか。じゃあ、余計急がないといけないかも」
「そうね、あははー」
察しのいいあかねとのり子だったが、今まさに小鉄に知恵をつけられたベムが
エロ漫画を描いている最中だとは、さすがに想像できなかった。
277 :
冬のミコケ:2012/12/07(金) 20:54:49.54 ID:bI7L2sBs
あかね「あっ、あんっ……!のり子、激しすぎるよ……」
のり子「い、痛っ!あかねこそ、か、噛むの……やめてや……」
「うおおおーーっ!あの二人のお風呂でちゅっちゅ超見てーーっ!!」
「は、鼻血…出そう……」
「ブゥーッ!ぼ、僕はロリコンじゃありませんよ……」
異様に興奮する小鉄と仁を、ドン引きしてしまったベムは呆れ顔で見守る。
百合ネタにしたのは失敗だったのでは?とようやく悟ったが、もう手遅れだった。
「お風呂でちゅっちゅ!のり子とあかねちゃんがお風呂でちゅっちゅ!」
「お風呂でちゅっちゅ…あはは……」
「ちょっ、ちょっと、二人とも落ち着いて!」
妄想に興奮した小鉄と仁が大声ではやし立てながら暴れ出したちょうどその時、
「ちゃーす、ベム」
「ベム先生、おひさしぶりー」
「なんだか騒がしいけど、どうかしたんですかー?」
のり子とあかね、そして寿の三人がドアを開け、入ってきた。
「うおおーーっ!お風呂でちゅっちゅキターーッ!!」
「マ、マジに来た……!」
「うわっ!?こ、小鉄っちゃんに仁ちゃん……?」
「な、なんでオマエらがっ!?」
予想外の小鉄と仁の存在に、のり子とあかねは驚き、一瞬隙が出来た。間の悪いことに
ちょうど理性が吹き飛び、エロ猿と化していた小鉄と仁は、その隙を見逃さなかった。
「のり子、風呂入ってーーっ!!」
「あ、あかねちゃんも……!」
「キャーーッ!!」
小鉄はのり子を、仁はあかねに飛びかかって押し倒すと、服を脱がそうとする。
お風呂に入ってもらうためにやっているのだが、呆然とその様子を端で眺める
ベムや寿から見ても、強姦目的で襲いかかったようにしか見えなかった。
そして当然、襲われたのり子とあかねもそう解釈した。
278 :
冬のミコケ:2012/12/07(金) 20:56:55.29 ID:bI7L2sBs
「な、なにすんじゃ、エロハゲーーッ!!」
「ユリィーッ!!」
「このバカエローーッ!!」
「ゲラァッ!!」
怒りの膝蹴りやパンチが炸裂し、小鉄や仁は一発KOされてしまった。
「せ、先生、これは一体!?なんでこの子たちとが先生と一緒に!?」
「あっ、こ、寿ちゃん、こ、これは……」
小鉄と仁の悲鳴を聞いて我に返った寿に詰め寄られ、ベムは青くなる。
「なんですか、このネーム……!?……先生、これはどーゆことですか……?」
自分と丸山ポパイの百合ネタのネームを見つけた寿は、怒りに震える。
「こ、これは、僕とこの二人の合作の、せ、精一杯のエロ漫画……」
「……くっ、糞漫画ならまだしも、こーゆーのは絶対許しませーーんっ!!」
「タイシャーーッ!!」
お仕置きドロップキックを喰らったベムは頭から窓ガラスに突っ込み、全治一ヶ月の重傷。
ベムの血で汚れた描きかけのネームは、実際に描かれることなく闇に葬られた。
冬コミに出す同人誌にはベムが週刊少年チャンピ王に持ち込んだ読み切り用のホラー漫画
をほんの少しだけコピー本として作って売る事に決まった。
そして、ベムが怪我する原因を作った小鉄と仁には、一切報酬が払われないことも。
「お金儲け…できなかった」
「おもしろかったからいーじゃん、わっしゃしゃーー!」
279 :
冬のミコケ:2012/12/07(金) 21:06:42.20 ID:bI7L2sBs
以上です。できるだけ色々なキャラ出そうとやってみましたが、出来が微妙…
ポパイ先生まで出すと収集つかなくなるので、妄想エロシーンのみの出番に
>>272 あかねちゃんのエロってなんか難しいですね、暴走しにくいノブが相手なせいもあって
このSSでネタにしたようにのり子と百合るのが一番想像しやすいですw
次ので春巻とあかねちゃんを絡ませる予定ですが上手くいくかどうか
乙乙。
編集寿ちゃんやポパイ先生も出てくるとは大変おいしゅうございます。
「バージンプレゼント」を思いつくとかこの世界の小鉄は将来有望すぎる。
のり子とあかねの百合確認。
ネットを見れるあかねちゃんが興味を持って色々試そうと親友のり子にちょっかい出してもいい気がするんですけどね。
毎度大作乙!でございます
ベムは最初の3Pのネームを寿ちゃんに見られなくて良かったですねw(いや惜しかったと言うべきか?)
結局完成せずに残念でしたが、もし完成していたらきっとのり子なんかはこっそりと…
春巻SSポシャったちょー、今週投下するの無理だホーイ
ただ春巻がとび森遊んで喜ぶだけのリプレイにしかならなかったチェーン
借金の返済迫るあかねちゃんを凌辱するみたいなのも考えたけど無理だツィー
あかねママに逆レイポされる春巻ssでいいだろ
欲求不満そうではあるな
「菊地ー。俺のことをパパと呼んでもいいちょー。」
「ふ、ふ、ふざけんなあー!」
ドグシャッ「フリーン!」
〜終〜
285 :
スカ伊良部:2012/12/21(金) 21:16:25.57 ID:P8y3aY9r
「わああああっ!?」
屋外トイレユニットのドアノブを掴んだまま、佐藤早苗は上昇を続けていた。
トイレの順番待ちをめぐって尻に交通標識を挟んだ見知らぬ男とケンカした後、
トイレのドアを叩いていたら、突然トイレがロケット発射し、空高く舞い上がったのだ。
「な、何よこれ!?オナラでトイレが空にっ!?」
ありえない事態に早苗は混乱する。
ただ一つ分かっているのは、この状況では間違いなく死ぬということだけだ。
現に強風とGでトイレも早苗の体も今にも押し潰され、吹き飛ばされそうだ。
「あ、ああっ……い、いや……」
早苗は恐怖の余り失禁してしまった。元々トイレを我慢していたのだ、無理もない。
ショーツが、制服のスカートが、ソックスや靴までが小水に濡れ、汚れていく。
女子高生にもなって失禁。普段の早苗にとっては死にたくなるほどの恥辱の行為だったが、
本当に死にそうなこの状況では、まだ生きている事を実感させてくれる生理現象だった。
「イヤーー!!トイレのせいで死にたくないーー!!誰か助けてーーっ!!」
そして早苗が腹の底から助けを求める悲鳴を上げたその時、
「んっ?外に誰かいるのか!?」
屋外トイレの中から男の声が聞こえた。
そうだ。この異常現象としか言いようがない猛烈な放屁をした男がトイレの中にいるのだ。
早苗は藁にもすがる思いで、必死にドアをノックして、男に助けを求めた。
「た、助けてっ!!あ、あんたのオナラのせいなんだからなんとかしてよーー!!」
「了解しました、いくぞーーっ!!1、2、3……」
「あっ!?ちょっ、ま、待って……」
「ダァァァァァァ!!」
「キャーーッ!!」
早苗の制止を無視して男はショルダータックルでドアをぶち破り、飛び出してきた。
ドアにしがみついていた早苗は当然吹っ飛ばされ、男もろとも空中に投げ出された。
思わず肩にかけていたカバンを手放してしまった。
「し、死ぬーーっ!!」
「大丈夫だ!今助けるッ!」
「えっ!?キャーーッ!!」
トイレに入っていた男、国会議員は早苗の腰の辺りを掴んで、彼女を抱き寄せた。
空中だったせいだろうか、ツームストーンパイルドライバーというか69というか、
お互いの顔を股間にすり寄せるようなデンジャラスな体勢になってしまった。
286 :
スカ伊良部:2012/12/21(金) 21:24:37.32 ID:P8y3aY9r
制服スカートが捲れて露出した早苗の濡れたショーツには国会議員のアゴが、
ズボンを履き忘れて剥き出しの国会議員のペニスの先端には近眼の早苗のかけるメガネが
押し当てられている。非常事態のアクシデントの産物とはいえ、どう見ても淫行の体勢だ。
「イヤーーッ、汚いっ!!は、離してっ!!」
「離したら君が死んでしまう!私に下心はない、信じてくれ!」
「こんな状況で下半身丸出しで69する奴が信じられるかーー!!」
「とっさのことでズボンもパンツも履き忘れてしまいました。お恥ずかしい……」
「恥ずかしいのはこっちよ、バカ!!」
死の恐怖に加えて、見ず知らずの男にわいせつ行為をされる恥辱に、早苗は狂乱した。
火事場の糞力で暴れる早苗を押さえるのに必死で、国会議員は便意を取り戻せずにいる。
このままでは起死回生の地球一の大便をひり出せない。彼も早苗も助からない……!
「やむをえん。女子高生よ、私のお尻に浣腸するんだ」
「か、浣腸って!?イチジク型のアレなんて持ってないわよ!!」
危機的状況にまるでそぐわない国会議員の要求に、早苗はついマジレスしてしまった。
「指の浣腸で私のお尻を突くだけでいいんだ!そうすれば、ウンコが出る!」
「こ、こんな状況になってもまだウンコしたいのかよ!?バカヤロォォォ!!」
追い詰められたうえ、ふざけているとしか思えない国会議員の言動に逆上した早苗は、
罵声と共に渾身の力で国会議員の下腹部を殴りつけた。
「い、いいパンチだ……。もっと闘魂注入してくれ」
「う、うわああああっ!!」
死の恐怖からの逃避行為だろうか、こんな状況でもわいせつな行為やふざけた言動を
続ける国会議員に激怒したのだろうか、早苗は絶叫しながら猛然とボディブローの
ラッシュを国会議員に叩き込み続けた。髪は乱れ、メガネは汗と涙で濡れてろくに視界
も利かなくなっていたが、それでも早苗はひたすら国会議員を腸を責め続けた。
そして、ついに……、
「で、出るぞっ!バイショオオオッ!!」
「えっ!?キャーーッ!!」
国会議員は雄叫びとともに洪水のようなすさまじい量の大便を一気にひり出した。
下腹部への容赦ないボディブローの嵐に呼び起こされた便意で放出された大量の大便は、
浦安市上空で巨大爆弾のように炸裂し、市内を覆うように落ちていく。まさに地獄絵図だ。
脱糞の圧力で彼と早苗の落下速度は低下し、まるでパラシュートを開いたかのように、
ゆっくりと舞い降りていく。大量の大便がクッションにもなることだろう。
死の危険は去ったが、浦安市ともども大便まみれになるので惨劇には変わりない。
早苗は浦安市を飲み込んだ大便の海に落ちる前に意識を失った。
せめてもの救い、かもしれなかった。
「うわああああっ!ば、ババの雨やーーっ!!オエッ!」
「ウンコ男のウンコヤローー!ぎゃああああっ!!」
287 :
スカ伊良部:2012/12/21(金) 21:26:57.36 ID:P8y3aY9r
おまけ
「ノラァァァー!また腹が痛くなってきたツィー」
女子高生佐藤早苗に殴り倒された後、そのまま公園の地面に寝そべって、
早苗が屋外トイレごと空高く舞い上がるのを手を振って見送った後、
春巻はぶり返してきた便意に襲われ、腹を押さえながら公園の草むらへとやってきた。
「もうトイレまで我慢できんホーイ。ここで野グソするリャン」
黒のカンフーズボンごと下着を降ろしてしゃがみ込み、恥じらいもなく屋外で大便をする。
「俺はロリコンじゃないから女子高生には興味ないチェン。ケツアゴも嫌だウー」
ゴミ箱から拾った新聞紙をトイレットペーパー代わりにして尻を拭きながら、
春巻はぶつぶつと独り言を呟いていた。
「でもトイレを我慢してムズムズガクガクしてるのはちょっとだけ萌えたハーク。
学校はじまったら奈々子先生がトイレ入るのを小鉄に邪魔させてみるちょりそー!」
先ほど言い争った早苗に代わって一方的に好意を寄せる職場の同僚、長崎屋奈々子の顔を
思い浮かべると、途端に春巻の顔がだらしなく緩む。
奈々子が失禁する様子を眺めて、それをネタに交際を強要できたら、などとありえない
妄想と股間を膨らませて、春巻は上機嫌だった。
「リー?まだウンコ臭いホーイ。もう少し尻ふかないトン」
この世界一バカな糞教師に野グソの神罰が下ったのはその数秒後だったじょー。
288 :
スカ伊良部:2012/12/21(金) 21:36:56.94 ID:P8y3aY9r
異常(以上)です。春巻主役は諦めて増刊の新作の続きを妄想しました
女子高生がトイレ我慢してるの見て我慢できずつい書いてしまいました
前にも書きましたがスカネタはエロくできないです、国会議員が出てくるせいで
乙乙。
増刊まだ読めてないけど新作の読み切りはそんな感じなんですね。
エロスの多寡に関係なく楽しく読ませていただきました。
今日初めてこのスレ読んだんですが、定期的にSS投稿して頂いている方の
内容が素晴らしくついつい読み耽ってしまいました。
ありがとうございます。
元祖終盤から急激に可愛くなった民子ちゃんがお気に入りなんですが、
彼女が徐々に仁の優しさに惹かれていくエピソードは執筆可能でしょうか。
もちろん相手が仁なのでエロは無しで問題ありません。
遅れましたが乙。
国会議員カッコイイ!かつ紳士だ!
春巻は駄目すぎw本当にこういう事考えてそう…
まあ奈々子となんかあるにしても、酔っ払った奈々子に暴行されながら逆レイプとかの方がしっくりくるw
292 :
名無しさん@ピンキー:2012/12/23(日) 21:15:28.64 ID:1nzXI/Ei
【関西の論議】
尼崎の“悲劇”…主犯格自殺の連続変死事件で「風評被害」の訴え
2012.12.23 18:00 (2/4ページ)[westピックアップ]
ドラム缶や民家の床下などから6人の遺体が相次いで見つかり、まれにみる凶悪事件に発展している兵庫県尼崎市の連続変死事件が、
思わぬ形で「尼崎市」に風評被害を及ぼしている。今年10月以降、各メディアで連日、「兵庫県尼崎市の…」と報じられ、
いつの間にか「尼崎事件」と呼ばれ始めたからだ。再開発が進むJR尼崎駅前。商業施設やマンションなどが整備され、交通の便の良い快適なまちに
実際、尼崎市の民家から新たに3人の遺体が見つかった10月以降、
尼崎市役所には「尼崎のイメージダウンを一掃する取り組みをしてほしい」などと対応を求める市民の意見が相次いでいる。
中には「事件以降、尼崎に住んでいることが恥ずかしくて、人にようしゃべらんようになった」と辛い胸の内を明かすも人もいるという。
ヘドロの埋立地、浦安の悲劇と似てるわw
増刊をネタにしたのはまずかったかも…読めない難民多いんですね
>>290 民ちゃん主役のNYASSのプロットを考えてみますが、余り期待はしないで
必ず和江と静香もセットで難易度高そうな気がしますから
ノブをついついストーキングとか、大鉄が順子さんにお触りしたのを目撃して言いふらすとか
今はあかねちゃんが小悪魔ぶり発揮するSSを妄想中なので、書けるようならそれらの後に…
全部ポシャるかもしれませんが
294 :
ジョナンサ:2012/12/29(土) 19:39:06.92 ID:5E15D3yo
「この稼ぎ時に何やってんのよー!待ちなさーい!!」
「ぎええーーっ!!」
ファミレスべーやんで仕事をさぼっているのがバレでもしたのだろうか、
大鉄は怒った妻の順子に追われて、逃げ回っている。
「か、かーちゃん、落ち着けよーーっ!ゆ、許してくれーっ!!」
「許して欲しいなら逃げるなーーっ!!」
「ますからーーっ!!」
順子は大鉄の振り向きざまにフライングクロスチョップをお見舞いして、
さらにダメ夫に鉄拳制裁しようと馬乗りになる。
「バ、バカ!や、やめろーーっ!!」
「きゃあっ!?」
夫に左の乳房をぎゅっと鷲掴みされて、順子が悩ましげな悲鳴をあげた。
殴られまいと必死に抵抗するうち、大鉄が順子の豊かな胸を触ってしまったのだ。
たわわに熟れた果実のような順子の乳房は、今でも十分な弾力と瑞々しさを保っていた。
「だ、だからやめろって言ったじゃねーか……!」
大鉄は慌てて妻の胸から手を離すと、そっぽを向いてぶつくさ文句を言う。
「あ、あなたこそ、こんな所で、や、やめてよね……」
身軽にバックステップして大鉄から離れた順子も、左胸をおさえながら夫をなじる。
初々しい婚前カップルのように赤面した大沢木夫妻は、知った顔に目撃されていないかと
周囲を見回す。こんな所をませた息子の小鉄やその友人たちに見られたら面倒だ……。
「わあ〜〜っ!小鉄ちゃんのお母さんとお父さん大胆ーーっ!!」
「真っ昼間から勘弁してやー。うちのお母んやお父んはそんなにベタベタしとらんでー」
「ひぃーーっ!あ、あかねちゃんに、のりちゃーん!?」
不安は的中。小鉄のガールフレンドコンビに目撃されてしまった。
「ストーカーかオメェーらはっ!?何で見てんだよー!?」
「いい大人の男女が大声張り上げながら追いかけっこしてたら誰だって注目するわよー」
「そーや。おまけにそのオチは夫婦なのをいいことに白昼堂々のセクハラなんてなー。
さすが小鉄のお父んやわー。親子揃ってキモいエロ猿やー」
何とか誤魔化そうと大鉄はあかねとのり子を怒鳴りつけるが、口ケンカで女の子二人に
勝てるはずもない。ツッコまれてヤブヘビになるだけだ。
「親ってだけで小鉄と一緒にすんじゃねー!俺はあのバカと違って女に興味ねーよ!
ましてやこんなオバさんの胸なんか触ったって全然嬉しくねーんだよーっ!!」
「な、なんですってーーっ!!」
「コーハンッ!!」
余計な失言をしてしまった大鉄は、激怒した順子の高速回転エルボーを顔面に叩き込まれ、
血ヘドを吐いて昏倒した。大鉄女難の年末年始のはじまりであった。
295 :
ジョナンサ:2012/12/29(土) 19:42:41.59 ID:5E15D3yo
まだここまでの冒頭、起の部分までしか書いていません
完成は年明けになりそうです
あかねちゃんを主役にするはずが大鉄主役に
乙。
普段大鉄が順子さんに抵抗せずに逃げ回るのはそういうことが起こるからなんですね。
良いお年を。
これは照れるw
確かに大沢木家の家族構成見ると大鉄と順子
中年になってもよろしくやってるんだなって感じだもんな。
しかも割と計画的に。元祖〜毎度の段階だとこんな感じか。
晴郎:20歳/桜:15歳/小鉄:9歳/裕太:3〜5歳
裕太はああ見えてまだ1歳なんだぜ。
晴郎が受験失敗したのは夫婦の夜の営みを垣間見たせいじゃなかろうか。
300 :
ジョナンサ:2013/01/02(水) 19:48:37.00 ID:kVfcXozo
「白昼堂々、人前でおかーさんにセクハラしたって、マジなのー!?キモッ!」
「エッチなのはいけないと思うでやんすー」
「色恋の事になると決まって硬派ぶるくせしおって、情けない……」
「う、うるせーっ!あれはただの事故だって言ってんだろーーっ!!」
大鉄の白昼乳揉み事件は瞬く間に家族全員の耳まで伝わり、その日の大沢木家の晩の食卓
では、白い目をした金鉄や子供たちは、大鉄を吊し上げ、口々に非難していた。
せっかくのおいしい順子の手料理も、こんな話題をしながらでは、気まずくてまずい。
「も〜、せっかくの夕食がおいしくなくなるからもうこの話題はやめてよ〜。
あれはこの人が言う通り、たまたまというかはずみで、いやらしい意図はないわよー。
大体、あたしたちは夫婦なんだから、あ、あのくらい別にいいじゃない……」
いつもなら一喝して家族を黙らせる順子も、話題が話題なだけに今夜は形勢が悪い。
「とーちゃんはかーちゃんのオッパイ揉み放題かー!いいなー、わしゃしゃー!」
「ちょっ、小鉄ったら変なこと言わないでよ!」
「パパはママのオッパイぎゅーってするのが好きなのー?ママー、僕もしていいー?」
「裕太までー!」
さしもの順子もタジタジで、寒い晩なのに汗ダラダラだ。
「裕太や、今夜はお風呂も寝るのもワシと一緒じゃぞー。
かわいい孫に教育上良くないものを見せたくないからのぅー」
「はーい」
「コラ、ジジィーッ!」
大鉄の必死の抗議も、父親の威厳丸つぶれの現状では、家族の耳には届くはずもなかった。
「やったー!裕太、今夜は枕投げして遊ぼーぜ!」
「うん!兄ちゃんやおじいちゃんと一緒に寝るの久々で楽しみ〜」
「うわ〜、準備万端で夜の一戦ヤるつもりー?お風呂先に入らせてよねー」
「ワシは最後に入る主義だから、今夜はお風呂やめとくっちゃ」
「だからちげーよ!俺はエロ親父じゃねーーっ!!」
言われ放題煽られ放題である。
301 :
ジョナンサ:2013/01/02(水) 19:53:07.40 ID:kVfcXozo
「もーっ、いいかげんにしなさーいっ!!」
ついに堪忍袋の尾が切れた順子が、後ろめたさを振り払って、家族を叱りつける。
「別に浮気したり痴漢したわけじゃないのよー!?それなのに性犯罪者を見るような
目でネチネチ嫌味言って!夫が妻にスキンシップするのは犯罪行為なのーー!?
……人目を気にして最近は手を握るのだって控えてたのに……。もーアタマきたー!
そんなにあたしたち夫婦に夜の一戦ヤらせたいなら望み通りヤってやるわよーー!!」
「か、かーちゃん!?お、オメェー……」
「マ、ママ……(僕、弟より妹の方がいいなー)」
「わぁー!おかーさん大胆ー!」
「マミーはハンサムウーマンなりー」
「じゅ、順子さん、こ、子供たちの前で、そ、そーゆー発言は……」
「かーちゃんととーちゃんのデスマッチキター!すぐ終わりそーだけど見てーよー!
フィニッシュはピープルズエルボーで頼むぜー!わしゃしゃーっ!」
「じゃあ決まりねー。あなた、今夜は……いいわね?じゃあみんな、もうこの話はやめて、
晩ゴハン食べましょー。コラ、小鉄!はしゃぐのは食べ終えてからにしなさい!」
「は、はーい」
順子の潔すぎる「今夜夫とヤります」宣言に毒気を抜かれた家族一同は、もう騒ぐのを
やめ、黙々と順子のおいしい手料理を食べ始めた。
(うわ〜、奥さんやるわね〜。いや、ヤるのはこれからかー、あはははーっ。
あの硬派ぶってる大鉄がどんな顔してこの美人の奥さんとヤるんだろ、楽しみー)
大鉄から見えない彼の背後に立って、こみ上げる笑いを懸命に噛み殺している女性がいた。
ひょんなことから大鉄に片思いし、彼に取り憑いている幽霊、山田真夜だった。
幽霊である彼女は、動物や霊感の強い人間、大沢木家では大鉄とペット達に注意すれば、
一家団らんの光景を覗き放題だった。……こんな事をしているから成仏できないのだが。
302 :
ジョナンサ:2013/01/02(水) 20:06:31.11 ID:kVfcXozo
「お、おい。風呂出たぞ」
夕食から数時間後。入浴を終え、寝室に戻ってきた大鉄は少しどもりながら呟いた。
頬が火照っているのは、湯上がりのせいだけではなかった。
「そう。じゃあ、あたしも入ってくるから、待っててね、あなた……」
「さ、先に寝ちまうからな……」
順子は苦笑しながら、寝室を出て行く。
(夫との夜の一戦に備えて入浴する美人妻かー。後学のため見物させてもらおーっと)
真夜は順子の入浴を覗こうと、彼女の後を追いかける。本当は大鉄の入浴が見たかったが、
さすがにはしたないので、彼の妻の方で我慢することにしたのだ。
彼女が片思いする大鉄と結婚し、四人も子供をもうけるほどよろしくやっている順子が、
どれほどの女性か見定めてみたいという気持ちもあった。
覗かれないか心配したのだろう、順子は祖父の部屋の戸を少し開け小鉄の様子を窺うが、
小鉄は裕太と遊ぶのに夢中だった。ませたエロガキとはいっても所詮は子供だ。
安心した順子は脱衣場を兼ねた洗面所に入ると、服を脱ぎはじめた。
「またちょっとウエスト太くなっちゃったかしら……?」
上着を脱ぎながら、順子は盛んにウエストを気にするが、年の割には十分細い。
ブラジャーを外すと、こぼれ落ちるようにたぷんと揺れて、白い乳房が露わになった。
順子の膨らみはただ大きなだけではなく、色も形も可憐で美しい。
特に乳首は、40過ぎの三男一女の母親のものとは思えない清楚なピンク色をしている。
「奥さんの胸、大きくてキレイ〜。あたしも胸には自信あるけど、か、完敗だわ……」
下も手早く脱いで、着ていた服を洗濯機に放り込むと、順子は浴室へと入っていった。
ヒップも胸と同じく大きく立派で形も良い。陰毛は濃すぎず薄すぎず。
秘所のワレメも小さくて、とてもここから4人も子供を産み出したとは思えなかった。
大沢木順子は顔だけではなく体も若々しく美しい、文句のつけようのない美女だった。
「奥さんホントに美人ねー。……こんな美人、大鉄と釣り合うのかよ……?」
同性から見ても魅力的な順子の裸体に見とれるうち、真夜はつい嫉妬にかられてしまった。
「はぁ……たまにはいいわよねー、こーゆーのも」
夫に横恋慕する幽霊に覗かれて、嫉妬されていると知るよしもない順子は上機嫌で、
鼻歌を口ずさみながら、豊満な美しい体を洗っていた。
最近はいつも裕太と一緒に入っていたので、一人きりの入浴は久々だ。
夫との行為に備えて体を洗い清めるのは、大鉄と愛し合うのは……さらに久々だ。
幽霊山田真夜は、そんな順子の入浴風景を複雑な表情で見ていた。
303 :
ジョナンサ:2013/01/02(水) 20:10:59.87 ID:kVfcXozo
「ホントこんな美人、イケメンでもマッチョでもない大鉄とじゃ釣り合わないのに……。
大鉄の奴、どーやってこの人をモノにしたんだろ?……って、えっ?ええーっ!?」
ぶつぶつと文句を言っていた真夜が突然、驚いて絶叫した。
脇のムダ毛処理に続いて、順子が陰毛を剃り始めたからだ。
「あの人、ここの毛を嫌がるから、キレイに剃らないと……」
「――!?」
順子のつぶやきが、真夜の嫉妬心を一層煽った。
この美しい人妻は、夫の為に、大鉄に要求されて、剃毛しているのだ。
「な、なによこれー!?は、反則だろ、こんな美人妻がーっ!?」
動いていないはずの心臓が締め付けられ、順子に祟りたくなる衝動にかられてしまう。
幽霊ならではのこの負の感情を抑えるには、他の人に八つ当たりして紛らわすしかない。
真夜が八つ当たりする相手は、一人しかいなかった。
「だ、大鉄の最低ヤローッ!つるつるオマンコにしかオチンチン勃たない変態のくせして、
4人も子供仕込みやがってーーっ!閻魔に代わってお仕置きしてやるーー!!」
浴室を飛び出し、幽霊ならではの壁抜けショートカットで順子と大鉄の寝室へと移動する。
「やすす〜」
電気の消えた寝室に入ると、大鉄はわざとらしい寝息を立てて眠っていた。
「コラーッ!起きろー!!」
「んっ!?もう風呂出たのかー?かーちゃんにしては早えーな」
寝ぼけている大鉄が順子だと勘違いして、声をかけてきた。
大鉄は幽霊の真夜の存在を認識し、声を聞いたり姿を見ることができるのだ。
テレてそっぽを向いているせいで、声の主が幽霊の真夜だとは気づいていなかったが。
「……」
「な、なんだよ、幽霊じゃあるまいし、気持ち悪ぃーな。突っ立ってないで寝ろよー」
「――!?」
相手が妻ではなく幽霊だと気づかず、不用意な失言しまったのが運の尽き。
ウ・ラ・ミ・ハ・ラ・サ・デ・オ・ク・ベ・キ・カー!と真夜の怨念を刺激してしまった。
「ちぇめー!幽霊なめんなーーっ!!」
「うわぁーっ!?幽霊のストーカーねーちゃん!?な、なんで冬に出てくんだよー!?」
いきなり真夜のひんやりした幽体に抱きつかれた大鉄はパニックに陥る。
304 :
ジョナンサ:2013/01/02(水) 20:17:44.12 ID:kVfcXozo
「幽霊が夏以外出ちゃいけないルールなんてないんだよー!
美人の奥さんとヤれるからってオチンチン突っ立ててないで寝ろよー!」
「バ、バカッ!オメェーみてーな綺麗なねーちゃんが、へ、変な所触るんじゃねー!!」
「キャハハハー!いーじゃーん、減るもんじゃないんだしー!」
「や、やめろー!か、かーちゃんに見られたら殺されるー!!」
順子との夜の一戦に備えてボクサーブリーフ一枚の大鉄は、下着の中に手を突っ込まれ、
美しい妻を抱ける期待に否が応でも膨らんでしまったペニスの竿を掴まれ、悲鳴をあげた。
幽体である真夜の手はひんやりと冷たいが、陶器のようになめらかで、指の動きには
愛情がこめられている。文字通りの愛撫だ。これはこれで気持ち良い……。
だが、今は状況が悪すぎた。もうすぐこの美人幽霊よりもさらに美しい妻を抱けるという
直前に夜這いされては、困惑するだけで嬉しくなどない。
ましてや、大鉄の美しい妻順子はそのたおやかな外見とは裏腹に、鬼のように強いのだ。
こんな浮気の現場を見られたら、間違いなく殺される……!
久々の順子との営みへの期待に膨らんでいた大鉄のペニスは、恐怖でどんどん縮んでいく。
「フニャチンになっちゃったー、子供みたいでカワイイー。オチンチンもつるつるだしー。
……って、ええーっ!?な、なんでアソコの毛がないのーっ!?」
「バ、バカッ、脱がすなっ!キャーーッ!!」
妙にすべすべなペニスの感触を不審に思った真夜は、大鉄のボクサーブリーフを
一気にずり降ろして脱がせる。そして顔を近づけ股間を覗き見て唖然とする。
すっかり萎んだ大鉄のそこは、陰毛が丁寧に剃られていたのだ。
「あははははーーっ!!なんでアンタまで剃毛してんだよー!?」
真夜は爆笑した。不毛な嫉妬心など一瞬で吹っとぶ、珍妙なチン景だった。
305 :
ジョナンサ:2013/01/02(水) 20:23:27.70 ID:kVfcXozo
「なに笑ってんだよーっ?ムダ毛生えたままヤったら気持ち悪ぃだろーがっ!?」
「そ、それでヤる時には夫婦揃って剃るのー!?お、面白夫婦すぎーーっ!!」
「うっせーっ!!チンコ見んなーっ!冷たい手で触んなっ、……うひゃあっ!?」
大鉄は情けない悲鳴をあげた。真夜がいきなりペニスに口づけしてきたのだ。
「大鉄って、ホントにカワイイ……。奥さんの前座に、あたしもしてあげるからね……」
「バ、バカやめろ……っ!こ、こんな所をかーちゃんに見られたら……!ひぎぃっ!!」
真夜は大鉄の抗議を無視して、ペニスを口に含んで、舌で転がすように愛撫する。
変態的なプレイを嫌う順子は一度もしてくれたことがない、口でのご奉仕。
生身の女にされたなら、快感に浅ましくペニスを膨らませイキそうになる淫靡な行為だが、
幽霊である真夜の舌や口内はひんやりと冷たいせいか、あまり気持ち良くなかった。
そのうえ、生気を吸い取られているようで、だんだん気が遠くなっていく。
あの世に逝きそうになる危険なプレイだった。当然勃起などするはずもない。
「どひて?ひもちひょくなひの?」
「す、すのーまん……」
大鉄が永久の眠りにつきかけたその時、
「あなた、おまたせ……。もう寝ちゃったの?起きて……楽しみましょ、うふふっ!」
下着をつけていないバスローブ姿のあられもない格好の順子が寝室に入ってきて、
バタンとドアを閉めるなり、夫に抱きつこうと飛びかかった。
「れーがんっ!!」
「うらめしーーっ!!」
大鉄の股間にしゃぶりついていた真夜は、無防備の背後からボディプレスを喰らわされ、
千切らんばかりに大鉄のペニスを強く噛んでしまい、大鉄ともども激痛に悶絶する。
「キャーーッ!!あ、あなたどーしたの!?し、しっかりしてーー!!」
幽霊を認識できず、なぜこのような惨劇が起きたか理解できない順子はパニックに陥った。
急所から鮮血を流し悶え苦しむ大鉄は、救急車で運ばれ、病院で年越しする羽目になった。
当然、久々の夫婦の夜の一戦はお預けとなった。
順子は自分でも気がつかぬうちに、見知らぬ女と淫行を働いた不貞な夫と、
夫を逆レイプしようとしたふしだらな幽霊に天誅を下したのだった。
「大鉄ごめんなさーい……。それにしても奥さん、マジに怖〜〜い!」
306 :
ジョナンサ:2013/01/02(水) 20:37:37.27 ID:kVfcXozo
今回はここまです、以上が前半です
順子さんの本番を書きたいのはやまやまなんですが、
本番ヤっちゃうと大鉄のキャラが崩壊する気がしたので、
代わりに覗きやら逆レイプやらバカな剃毛やらいろいろやってみました
さらに後半に続く予定ですが、まとまりが良いのでポシャったらここで終わりになるかも
乙乙!すんばらしい。
お盛んだな〜。
剃毛による明るい家族計画なんですね。剃ってあったら今夜はOKと。
ホント大鉄と順子さんのセクロスは謎ですよ。
頭を打って真面目大鉄になったときなのか、
裕太が気絶した大鉄を操ったように順子さんも睡眠中の大鉄を
肉バイブと変えるコマンドを使えるのでしょうかね。
山田真夜さんデタw
真夜さんにフェラされると生気を吸い取らてしまうのか…それは困った(笑)
あと桜の発言が大胆過ぎてワロタ
最高です!
ロリより人妻好きの自分なんで!
乙です。毎回完成度の高いSSで頭が下がります。
ただここまでくるとやはり大鉄順子の本番が気になりますね。
今更だけど3年1組のイケメン、美少女順ってこんな感じ?
男子
ノブ>>小鉄=涙>>>>垣>>仁=金子先生=江戸五郎>>>フグ夫=赤門
女子
あかね>のり子=ノムさん>民子=勇子=れいん>>静香>>>中田>>>花子=和江
311 :
沈黙のドッペル:2013/01/09(水) 19:29:19.39 ID:QJXthgsj
「バイバイ、NYAー。今度また一緒に遊ぼーぜ!」
「あっ……」
今日も三人で下校する、根本和江、山崎民子、淡口静香の仲良しトリオ、通称NYAは、
追い越しざまに挨拶していった小鉄の後ろ姿を、羨望のまなざしで見送った。
「小鉄っちゃんに挨拶されちゃった……」
「最近アタシたち、ちょっと小鉄っちゃんと距離縮まったんじゃね?」
「一緒に、だるまさんがころんだやりましたよねー」
3年1組一、内弁慶な三人組はただ小鉄に挨拶されただけで、大げさに感動している。
どんな相手とも気兼ねなく接し、一緒に楽しく遊んでくれる小鉄は、卑屈で自分たちの
殻に閉じこもっているNYAにとって、憧れの存在であった。
「そのうち、あかねちゃんみたくいつでも小鉄っちゃんと遊べるようになるかも……」
三人の中で一番美少女な民子が、かわい子ぶりながら感動を口にすれば、
「民子ったら、一度変装したからって、菊池氏みたいになれると思ってんのー?」
「同じ茶髪で髪型やファッションセンスも被ってて、ぱっと見は似てますよー」
三人の中で一番大柄でセガール似の和江が、すかさず揚げ足を取って民子を茶化し、
三人の中で一番地味でおとなしい静香がツッコミんだり、フォローしたり、補足する。
「なに曲解してんのよ、和江ー。小鉄っちゃんと少しずつでも仲良くなっていったら、
いつかあたしたちもあかねちゃんみたく気軽に遊べるようになるかも、って意味よー」
「なら、なおさら無理じゃん。民子が菊池氏みたいな性格になれるわけないわー」
「無理じゃない、無理じゃない……」
「う、うるさいわねー」
「性格はもちろん、顔も人気も勉強も財力も完敗で、勝てるのは運動だけのくせにー」
「そんな、民子は運動だけじゃないですよー」
「静香、さっきからアンタのフォロー、ムカつくのよー!」
「静香ってば、そーやっていつも良い子ぶってアタシたちを見下すんだから……」
「ええーっ!?」
そして口げんかというほどではない棘のある会話のキャッチボールを始める。
いつものNYAの黄金パターンだ。そして……、
「あのヤロー!掃除サボるなんて許せなーい!!」
「ぐふぅ!」
「ぎゃんっ!」
「あっがーい!」
「あっ、NYA、ゴメンなー!待てや、あかねー!」
激怒して小鉄を追いかけるあかねに突き飛ばされても、NYAはパターンを崩さない。
「運動オンチだと思い込んでるだけで、ホントは超強いんですよね、あかねさん」
「運動でも勝ち目ないから、完全に民子の完敗ねー」
「だから、いちいちあたしとあかねちゃんを比較しないでよー!」
尻餅をつきながらも、彼女たちは三人だけの掛け合いを続けるのだった。
そしてNYAは、しゃべりすぎとあかねとの格差を感じ卑屈になってしまったために、
台無しになった感動を惜しみながら立ち上がり、しょんぼりと帰路につくのだった。
312 :
沈黙のドッペル:2013/01/09(水) 19:39:19.92 ID:QJXthgsj
「ノムさーん、今日の給食カレーだぜー。久々に大食いしてくれよー」
「ええーっ、イヤですよー!」
「ヘタな頼み方すんなやハゲー。晴郎なら上手く大食いに誘導できんのになー」
朝のホームルームで爆食姫野村幸子が小鉄とのり子にいじられているのを見れば、
「ノムさんってぼっちで目立たなかったのに、大食い発覚してから大人気ねー」
「あんな凄い特技あったらそりゃ人気にもなるわよー。顔も民子より断然可愛いし」
「ノムさん、美少女ですよねー。小鉄っちゃんのお兄さんもメロメロだそうですしー」
「超おデブな小鉄っちゃんのお兄さんの肩に乗って肉まん食べてたりするらしいわね」
「マジで!?ノム氏って変な趣味ー。でも小鉄っちゃんの家族と仲良くて羨ましいわー」
太陽の時間にさっそく幸子の噂話に花を咲かせ、
「西岡のバッキャロー……!阪神なんかBクラスになっちまえ、うわ〜ん」
「いつまでも泣いちゃダメだにゃ、涙クン。それより一緒に山本ジャパン応援しよっ!」
「そこの野球オタク二人、授業中に野球の話はうざいからやめなさーい!」
4時間目に担任代理のあかねが涙と勇子の野球談義にキレる様子を目撃すれば、
「勇子さん、転校生なのにすっかりクラスに馴染んでますねー」
「話すのは涙氏とばっかだけどねー。野球の話らしいけど何言ってるのか意味不明ー」
「勇ちゃんみたいな超キツイ悪口、一度言ってみたいわー。絶対言われたくはないけど」
「小鉄っちゃんは勇子さんに悪口言われるの喜びますよね。なんでだろ……?」
昼休みには勇子の話題で盛り上がる。
仲良し三人組NYAは、他の子を観察して、それを噂話するのが大好きだった。
「民さんたち、ホント仲良いね」
「きゃあっ!ノ、ノブくん!?」
「小鉄っちゃんとも…そのノリで話せば?」
「じ、仁氏までっ!?」
「ひぃ〜!ご、ごめんなさーい!」
その一方で、他人に見られるのは嫌いで、話しかけられるのは大の苦手だった。
信彦と仁が優しく声をかけたのに、怒鳴りつけられたかのように怯えて、逃げ出す。
NYAはチキンで悲しい内弁慶トリオなのだ。
「NYAって、なんかちょっとかわいそうだな。それが可愛くて面白いけど」
「うん……」
「NYAが困ってたら助けてやろっか?バレンタインにチョコもらえるかもしれねーぞ」
「イエッサ、モテ師ノブ…アハハ……」
冗談めかしながらも、NYAの三人がクラスに馴染み、小鉄と仲良くなる手助けを
してあげたいと思う仁と信彦だった。
313 :
沈黙のドッペル:2013/01/09(水) 19:54:29.36 ID:QJXthgsj
次の日、民子はシックなデザインのダッフルコートを着て登校した。
正月に母親が買った福袋に入っていたのをお年玉代わりにもらったのだ。
そこまではよかったのだが、
「オハヨー、みんなー!」
「おおーっ、そのコートええやん」
「似合ってるし、かわいいよー」
「ありがと、のり子、小鉄っちゃん!」
いつかのように、あかねが同じコートを着てきたのだ。おまけに今日のあかねのボトムス
は、色といいデザインといい、民子が履いているのとよく似た、デニムのハーフパンツだ。
「うわぁっ!」
「いつかの時みたいにあかねさんとお揃いですね」
「民子ったら、また菊池氏ストーカーして同じ物買ったの〜?」
「ち、違うわよ!」
慌てて椅子の背もたれにかけていたコートを折りたたみ、ランドセルの中に詰め込む。
「……」
そんな民子の様子を仁と信彦が見ていたことに、NYAの三人は気がつかなかった。
放課後、NYAは小走りで帰り道にある公園の中に駆け込んだ。
そこでようやく民子はランドセルの中からコートを取りだして、羽織った。
コートを詰め込んでいたため、教科書ノートや筆記用具は教室に置きっぱだ。
「勉強道具置きっぱで民子は明日の宿題サボり決定〜」
「仕方ないでしょー!コート入れなきゃだったんだから!」
「別に隠さなくても良かったのにー」
公園に立って、デジャヴなそんな会話をしていると、小鉄と仁がやってきた。そして……、
「あれ、あかねちゃん?民ちゃん除くNYAの二人といるなんて珍しーじゃん!」
「ええーっ!?」
小鉄は民子とあかねを見間違う、これまたデジャヴでおバカすぎる勘違いをするのだった。
「あ、あかねちゃん、民子の忘れ物……ありがと」
「ちゃ、ちゃんと民子に届けますから……それじゃ!」
「あっ!ちょっ、アンタたち……!」
真っ青になった和江と静香は、小鉄の勘違いに話を合わせると、あかねだと勘違いされた
民子を置き去りにして、逃げるように公園から走り去ってしまった。
「さすがあかねちゃん、優しくてかわいいー!俺たちと一緒に、公園で遊ぼーぜ!」
「う、うん……」
予想外の展開に肝を冷やしながらも、小鉄と遊べることになって、民子は感激した。
寒いので走り回る鬼ごっこをすることになったが、民子は鬼になった仁からすばしっこく
逃げ回り、開始早々捕まってしまった小鉄を驚かせた。
「スゲッ……。今日のあかねちゃん、運動神経バツグンじゃーん!」
「わはははは、超楽しい……!」
いつかの時以上に楽しい時間を満喫する民子だった。
「いいなー、民子……。あたしたちも変装して遊んでもらおっか?」
「アタシは遠慮するわ。花子氏になると、プロレス技かけられるから……」
こっそり公園に戻ってきた和江と静香は、そんな民子の様子を物陰から窺っていた。
314 :
沈黙のドッペル:2013/01/09(水) 20:08:00.22 ID:QJXthgsj
今回はここまでです、結末部分は書き直しているのでまた後日投下します
>>290を見てプロット考えたNYASSですが、なんか仁とカプらせるのは難しかったので、
仁とノブが頑張って?民ちゃんと小鉄を遊ばせるみたいなネタにしました
290ですが本当にありがとうございます。
もうお年玉をあげる側の年齢ですが、頂いちゃった気分です。
後半も期待してます。
316 :
沈黙のドッペル:2013/01/10(木) 19:41:03.43 ID:182mF6vo
一休みした後、今度は小鉄が鬼になって、鬼ごっこを再開した。
「あかねちゃんに鬼タッチしちゃうぞー、うしゃしゃー!」
「キャーッ!小鉄っちゃん、やだぁ〜!」
どさくさにボディタッチする気満々の小鉄から逃げ回りながら、民子は悲鳴をあげる。
小鉄のスキンシップを嫌悪していないのは、緩みきった彼女の表情を見れば明らかだ。
「民子ったら……。そのうちわざと捕まって小鉄氏に触らせたりして……」
「えっ?た、民子がそんなことを……?」
「静香も触ってもらいたいなら、またのり子氏に変装して混ぜてもらえばー?」
「ええーっ!?あ、あたしは小鉄っちゃんに、さ、触られたいだなんて……!?」
「しぃー……!バ、バカ、声が大きいわよ……!」
以前のり子に変装した時の嬉し恥ずかしなスキンシップを思い出した静香が、
つい大きな声を出してしまった。追いかけっこに夢中な小鉄と民子は気づかなかったが、
木を背もたれに座っていた仁は、和江と静香が覗いているのを見つけ、苦笑した。
「まったく、静香ったら。民子たちに気づかれなくてよかったけど……」
「ご、ごめんなさい……」
我に返った静香が、バツの悪さを誤魔化そうと、キョロキョロ周囲を窺ったその時、
「この三人で公園来るのも珍しーなー」
「両手に花ってこーゆーのかなー?たははははー」
「もー、ノブくんったら今日は妙に調子乗っちゃってー。アハハハ……」
あかねがのり子や信彦と連れ立って、公園に入ってきたことに気がついた。
「ひぃーっ!ほ、本物の菊池氏……!」
「ヤ、ヤバイ、民子……!」
このまま本物のあかねが小鉄に会ったら、民子があかねに変装したのがバレてしまう。
何とかして民子を助けねばと思う和江と静香だったが、恐怖と驚きの余り、体が動かない。
「あら、小鉄っちゃんに仁ちゃん。それに、その子は、NYAの……?」
「あっ、あっ、あかねちゃん……!」
そしてついに、二人の「あかね」が鉢合わせしてしまったその時、
「ド、ドッペルゲンガーだーー!!」
信彦が彼にしては珍しい、素っ頓狂な叫び声をあげた。信彦たちの到着にいち早く気づき、
立ち上がっていた仁は、その言葉を合図に走り寄ると、本物のあかねの手をとった。
「キャッ!仁ちゃん!?」
「逃げないと…死ぬから」
「じ、仁ちゃん?な、何なのっ!?」
そして仁はあかねの手を引いて連れ去るようにして、公園から走り去って行った。
「えっ、ええーっ!?」
突然の事態の急変に、民子は仰天し、呆然とするばかりだった。
「じ、仁のやつ、どないしたんや!?ドッペルなんちゃらってなんやー!?」
「あかねちゃんが二人いたし、わけわかんねーけど、おもしれーーっ!!」
のり子と小鉄も仁の行動に驚いたが、民子より余裕あるのは、さすがガキ大将カップルだ。
317 :
沈黙のドッペル:2013/01/10(木) 19:47:37.41 ID:182mF6vo
「あ、アホかハゲー!オマエの隣におるのはどー見たって民っ、んむぅーっ!?」
「ドッペルゲンガーだよ。出会うと死んじゃうから、仁が一方を連れて逃げたんだ」
のり子の背後に回って、手で彼女の口を塞いだ信彦が、わざとらしく解説する。
「んんんっ、んむーっ!?」
いきなり口を塞がれ、怒ったのり子は信彦の手に噛みつこうとしたが、信彦が大胆にも
抱きつくように体を密着させてきたために、甘噛みになってしまった。
真っ赤になり抵抗の弱まったのり子の口を塞いだまま、信彦は小鉄に声をかける。
「小鉄、さっきの仁見て思いついたんだけどさ。俺と仁とオマエの三人で、
誰が一番長く女子と手を繋いだまま走り続けられるか競争しないか?」
「いいなー!ノブ、俺やるぜー!なんか興奮するし、スッゲーおもしろそー!!」
普段真面目な信彦が、こんな悪ノリしてふざけている時点で、面白くて仕方ない。
女の子の手を握るというのもなんだか興奮する。当然ながら、小鉄は提案に同意した。
「ぷはっ!はぁはぁ……。か、勝手に決めんなやー!」
「おっと」
ようやく我に返り、後ろ抱きの口塞ぎをふりほどいたのり子は、振り向きざまに信彦の頬
を叩こうとするが、読まれていたようで難なくビンタはかわされてしまう。
信彦は空振りしたのり子の右手をたぐり寄せると、その柔らかい掌を左手で握りしめた。
「あっ!?ノ、ノブ……!」
「決まりだな。さっそくはじめるぞー!」
「ノブ、やめっ……、キャーーッ!」
信彦はのり子の手をグイグイ引っ張りながら、仁が去ったのと反対の出口へ向け走りだす。
「よーし、俺も負けねーぞ!あかねちゃん、行こっ!」
「えっ?ひゃあっ!」
小鉄も民子の手を掴んで、信彦とのり子の後を追いかけるように走り出した。
「な、何なの、この展開……?」
「民子のなりすましはバレずに済みましたけど……」
公園に取り残された和江と静香は互いに顔を見合わせ、唖然とするばかりだった。
「今日のあかねちゃんは運動神経冴えてるし、負ける気しねーぜ、わしゃしゃー!」
「なに、これーっ?わけわかんない、わかんないけど……」
小鉄と手を繋ぎ、並んで一緒に走るこの状況を、民子は戸惑いながらも楽しんでいた。
「ノブ、のり子、お先にー!」
「ど、どーも……」
「ウチは別に競争しとらんわ、ハゲー!」
「小鉄、これは別に速く走る競争じゃねーぞー!」
「わかってるよー!でもどっちにしろ、俺の勝ちだぜー!わーっしゃしゃしゃー!」
「……そうだな」
あっという間に信彦とのり子を追い抜く。マラソンの苦手な小鉄はすぐにオーバーペース
に疲れてしまって、5分もしないうちに民子と小鉄の二人は手を繋いでとぼとぼ歩くだけ
になってしまった。仲良く手を繋いで散歩でもしているようで、これはこれで楽しい。
日も暮れ暗くなってきたので、いつものように他人の目を気にする必要もない。
別の道に行ったのだろうか、追い越した信彦とのり子も追いついてこない。
民子は安心して、その後1時間ほども続く小鉄との散歩デート?を満喫した。
「小鉄っちゃん、大丈夫?」
「バ、バテバテだけど、超楽しいーっ!あかねちゃんは?」
「うん!あたしも、超楽しい……!」
この状況を作り出してくれた仁と信彦に、そして手を取り合って一緒に歩く小鉄に感謝し、
彼らへの憧憬の念を一層強くする民子であった。
318 :
沈黙のドッペル:2013/01/10(木) 19:55:45.74 ID:182mF6vo
以上でNYA・民子SSは完結ですが、この後おまけというか補足的なSSのSSに続きます
ノブがなんかおかしいのはそれ用の仕込みです
乙乙。
NYAの表現うまいッスね〜。
ノムさんの件も盲点でした。確かにNYAがうらやましがるのもやむなしですよ。
のり子に甘噛みされたいよ。
320 :
鹿食う伊予柑:2013/01/11(金) 21:18:50.94 ID:j95R5htI
小鉄と民子に追い抜かれると信彦は道を変え、土管のある空き地にのり子を連れてきた。
勇子に頼んで涙は明海球技場に隔離済(今頃二人で野球漫画再現ごっこをしているはず)
なので、今のここならば、二人きりになれる。
「走るのはここで終わりー。ゴメンな、のり子。疲れた?」
「はぁはぁ……。ノ、ノブ……?……はっ!」
いつもの優しい信彦なら絶対しない強引なスキンシップに怯えて、手を引かれるがまま
一緒に走ってきたのり子は、ようやく抵抗する気力を取り戻した。
「は、離せやっ!今日のオマエ、なんか変やで!」
精一杯強がりながら、強く握られた手をふりほどこうとバタバタ暴れる。
「ゴメン、ゴメン、わははははー」
いたずらっぽく笑いながらも、信彦が意外なほどあっさり手を離した。
逃れようと暴れていたのり子はバランスを崩して、仰向けに転びそうになる。
「キャッ!」
「危ない!」
信彦は一度離したのり子の右腕を再び掴んで引き寄せ、彼女を転倒から救った。
のり子のトレードマークであるツインテールの右側がジャンプしたように跳ね落ちて、
信彦の整った顔を軽く撫でた。シャンプーとのり子自身の甘い匂いが鼻をくすぐる。
ゾクゾクする快感と、胸が締め付けられる切なさを同時に感じて、信彦は目眩がした。
「……い、嫌やっ!触んなーっ!!」
のり子は悲鳴をあげ信彦を突き飛ばすと、さっきは空振りに終わったビンタを、
今度は確実に少年の頬に叩きつけた。信彦も今度は避けようとしなかった。
「痛てて……。今日はゴメンな、のり子。……やっぱ怖かった?」
「怖いに決まっとるやろ!今日のオマエ頭おかしいんとちゃうか!?さっきの自分、
ウチの知っとる、ウチの友達のノブとは全然別人みたいやったで……!」
後ずさりして立ち上がる信彦と距離を置くと、のり子は恐怖のため喉につかえていた
憤りを一気に吐き出した。セクハラまがいの無理矢理なスキンシップも怖かったが、
それ以上に、普通で優しくて良い奴なはずの信彦の急変ぶりが恐ろしかった。
小鉄ほどではないし、小鉄とは違う意味合いではあるが、のり子は信彦の事が好きだった。
信彦にはいつまでも、信頼を裏切らない普通で良い奴な「友達」でいて欲しかった。
「のり子……」
大人びた信彦は、そんなのり子の気持ちが手に取るように分かった。
小3のくせにませすぎだが、のり子は小鉄を「異性」として大好きで、小鉄を愛している。
そんなのり子が、小鉄への感情とは異なるが、「友達」として自分を好いてくれている。
小3なんだからこれで十分だ。小鉄や涙ほど女好きじゃない自分が、これ以上何を望む?
小学生離れした信彦の理性は、普通で良い奴な彼への答えを示している。それなのに……。
信彦はのり子に好かれる普通で良い奴な「友達」の自分ではいられなくなる予感に、
怯えていた。いつかのり子にとんでもないことをしてしまいそうな自分が怖かった。
現に、今日の自分は、のり子が言う通りおかしかったではないか……。
「な、なんや!?またセクハラ口塞ぎすんなら、今度は思いきり手を噛んだるで!」
「ゴメン、オマエの言う通りだ。今日の俺、仁が考えたドッペルゲンガーごっこに
便乗して、のり子の手を握ってみたくて、そればっか考えてて、おかしくなってた」
実際は、仁は「ドッペルゲンガー」をネタにすることを思いついただけで、具体的な計画
は信彦が考えたのだった。さらに信彦はNYA、中でも民子の為だったことも言わず、
ついでにやった自分に関わりのある部分だけを種明かしした。
321 :
鹿食う伊予柑:2013/01/11(金) 21:33:13.47 ID:j95R5htI
「なっ……!?こ、小鉄みたいなキモ発言すんなや、オマエらしくないで!」
「あははは、やっぱ小鉄みたいかー?あいつの影響でやったんだから、当然か……」
誇張されたセクハラ発言に動揺し、無意識に小鉄の名前を出したのり子の言葉尻を
とらえ、信彦はさらにのり子の不快感を煽るような発言をする。
「なに?どーゆーことや!?」
「冬休みに小鉄と二人だけで遊んだことがあったんだけど、その時にあいつが、
『のり子の手って柔らかくて、握ってるとスゲー気持ち良いんだぜー!』
って言ったのがなんか気になってて、どうしても確かめてみたかったんだ」
これは嘘も誇張もない実話だ。信彦の気持ちにものり子の恋心にも全く気がついていない
小鉄は、のり子と手を繋いでいる時の感想を聞かれ、無邪気にそう答えたのだ。
「ま、マジか……?そ、そんなこと言いふらしおって、エロハゲが……!」
赤面し小鉄をなじりながらも、手を握ると気持ち良いと言われたことを喜ぶのり子を見て、
信彦は微笑んだ。のり子は、本当に小鉄のことが大好きなのだ。所詮は良い奴止まりの
「友達」が、のり子の無垢な恋心をねじ曲げることなど、できるはずなかった。
にもかかわらず、このままドロドロと邪な感情を募らせていったら、いつか彼女を……!
思い詰めた信彦は、のり子と距離を置こうと決意した。塾のおかげである程度の距離は
保てているが、さらに嫌われてさらに疎遠になろうと、らしくもない芝居をうったのだ。
絶対後悔するだろうが、のり子に……サイテーな事をしてしまうよりはマシだ。
「小鉄の言う通りだ。のり子の手、超柔らかくて、握るとマジ気持ち良いぜー。
小鉄じゃなくたって言いふらしたくなるさー、わははははー!」
「言いふらすなー!らしくない発言やめぇー言うとるやろー!」
「こんちゅにゅー!」
のり子は怒り半分照れ半分のビンタを信彦の後頭部にお見舞いした。
「……ったく、ノブがこんなことすんのおかしい思ったら、小鉄のハゲが余計なこと
吹き込んだせーか。アホがうつるからあいつに影響されんなやー」
「ホント今日はゴメンな。俺のこと嫌いになったんなら、のり子……、痛てっ!」
のり子は頭をかいていた左手で信彦の頭を軽く殴りつけ、彼の自虐発言を遮った。
「このくらいでオマエを嫌いになるわけないやろー。こんなんでいちいち絶交してたら、
小鉄のエロハゲと同じクラスやっとれんわー。今日の自分、ホンマにアホやな」
「のり子……!」
「ノブは小鉄より普通のかっこええ奴なんやから、自分のキャラでいればええやん。
ハゲの猿真似のエロキャラなんからしくないし、なんか怖いからやめてやー。
花子や中田ちゃんほどやないけど、ウチもノブのキャラ、……嫌いやないんやで」
照れくさそうにそっぽを向きながらも、のり子は優しく信彦を諭した。
「のり子……!今日の俺、ホントにバカだよな、ううっ……」
いつの間にか目から溢れ出したナミダを拭きながら、信彦は自らの行動と迂闊さを恥じた。
のり子がこの程度の小細工で信彦を嫌うような女の子だと思った自分が情けなかった。
「コラ、泣くな!ウチはさっき、泣きたかったの我慢したっちゅうのに……」
「ゴメン、ゴメンよ、のり子……。うっ……ううっ……!」
「だから泣くなって……。ノブ、なんかごっつうキツいストレスでも抱えとんのか?
……ウチと手繋ぐのがそんなに気持ちええなら、少しくらい繋いでやってもええで。
小鉄とか花子とかうるさい連中の前じゃ嫌やけどな……」
地面にうずくまって泣く信彦の背中を右手でさすりながら、左手で彼の右手を握り、
なんだか今日は様子がおかしかった「友達」の信彦を、のり子は優しく慰めた。
「ありがとう……。のり子の手、ホント柔らかくて、気持ち良いよ……」
「な、泣き止むまでだけやで……!ご、誤解されたら嫌やからな……」
322 :
鹿食う伊予柑:2013/01/11(金) 21:34:14.07 ID:j95R5htI
おまけ
一方、あかねを連れて逆方向へ走り去った仁はというと……、
「ま、待ってよ!仁ちゃん、何なのよー?」
「ドッペル…ゲンガーに会ったら死んじゃうから…逃げないと」
「ドッペルゲンガーになんか会ってないでしょー!離してよ、コノヤローーッ!!」
「おりーひーろー!」
公園から走り出て2分も経たないうちに、怒ったあかねのビンタで一発KOされていた。
「もー、せっかくのり子と一緒にノブくん家押しかけようと思ってたのに〜!」
あかねはこの騒動の真相を何一つ知ることなく、ただただ憤慨するばかりだった。
323 :
鹿食う伊予柑:2013/01/11(金) 21:42:19.63 ID:j95R5htI
以上です、ボツになってたノブ主役SSのネタをほとんど修正して再利用しました
次作はこの設定のノブに惹かれてく、あかねちゃんSSを書きたいです。鹿食う関係グヘヘ
乙乙乙。今回は純愛編ですな。力作楽しく読ませて頂きました。
のり子の甘噛みやばすぎですってw
どうものり子は惚れっぽくて危険すぎるな・・・
今回前半のNYAを始めいつにも増して浦安の雰囲気がよく出てたんで、
脳内で映像が想い浮かぶほどでしたw
特に仁がNYAの事を気遣うあたりが、らしいなって思いました。
本編で小鉄があかねちゃんと民子を間違えた時も、仁はきっと民子の気持ちを
わかってて気を利かせてたんだなって思ってます。大人だなあ・・・
後半は少し照れてしまいましたがw
それにしてももしのり子がノブと今以上に仲良くなって、周りも噂とかし始めたら、
小鉄はいったいどんな反応するのか気になる所であります。今にして思えば本編の
金子先生のアレはかなりgjだったのかも。
というわけで次回作も期待してますw
乙乙。
甘酸っぱい話になるのかな。修羅場になるのかな。わくわく。
326 :
ノブルゾン:2013/01/15(火) 20:24:01.86 ID:Anz/9Mld
「奈々子先生、おはようございまーす」
「おはよう。いつも大変ねー、春巻先生のせいで……」
「はーい、もう慣れっこでーす」
今朝も、あかねはクラスメートの誰よりも早く登校して、本来は春巻がやるべき
その日の授業で使う教材の準備など担任教師の雑務をこなしてから、教室へと向かう。
春巻が遅刻した日の、あかねの日課だった。
「オハヨー、みんなー」
「おはよー、あかねちゃん。今日も担任代理お願いしまーす!」
「あたしはお願いされたくないんだけどねー、アハハ……」
教師と生徒の一人二役を務めてくれるあかねを3年1組のクラスメートたちは異口同音の
挨拶で出迎えた。あかねは本物の担任教師のように、クラスメート一人一人の顔を見渡す。
目が合うと、慌てて目を逸らしたり、怯えた表情をする子が何人かいる。NYAの三人が
こうなのはいつも通りだが、仁とのり子がネガティブ反応するのは珍しい。
あかねにはその理由が分かっていた。昨日の馬鹿馬鹿しいドッペルゲンガーごっこの事を、
あかねが怒っていないか心配しているのだ。実際、昨晩信彦から謝罪の電話がなかったら、
まだ怒っていた可能性大なので、無理もない反応ではあった。
その信彦は普段と変わらない態度で、目線を合わせるといつものように微笑んでくれた。
自分から謝って開き直ったというわけではないだろうが、肝がすわっていて、憎めない。
さすがはノブくんカッコイイ、とまたあかねの好感度が1ポイント上がったその時、
「あかね先生ー、こんな寒い日にそんな短いスカートで大丈夫ー?うしゃしゃー」
デリカシー皆無のセクハラ発言が、あかねの朝イチの胸のトキメキを台無しにした。
今日のあかねは、丈の短い白のプリーツスカートを履いてきた。午後から荒れ模様という
天気予報なのに、少しガードが甘かったかもしれない。……だが、小鉄の言動は許せない。
「小鉄くーん、朝からエロ猿発言はやめなさーい。ムカつくのよ、コノヤロー!!」
「タイバッツ!」
後頭部にエルボーを叩き込み、顔面を机にめり込ませ小鉄を黙らせたその時、
1時間目開始のチャイムが鳴った。3年1組ならではの朝ホームルームの光景だった。
朝イチの小鉄のセクハラ発言にイライラするあかねに、信彦は珍しく自分の方から
話しかけ、一緒に帰る約束までしてご機嫌取りした。おかげであかねの不機嫌はたちまち
解消され、昨日のことを追求されるのではとビクビクしていたNYAの民子や、あかねに
昨日殴られた頬がまだ少し腫れている仁は、ほっと胸をなで下ろした。
「今日のノブは完全にいつものノブやな。やっぱオマエはこーゆーキャラのがええわー」
「ああ、そうだな、のり子……。またな」
信彦がすっかり元通りの好男子に戻っているのを見て安心したのり子は、信彦の頭を軽く
はたいてそっとそう感想を呟くと、放課後の教室を出て行った。
「いいなーノブ。この風ならスカートめくれて、あかねちゃんのパンツ見られるぜー!」
「俺は見ねーよ、見たら殴られるから。小鉄は待ち伏せとかして見るつもりかー?」
「まーな。じゃあまたなー、バイバーイ」
小鉄の言う通り、外は天気予報通り、冷たい冬の風が吹き荒れている。この分では本当に
あかねの天然スカートめくりを見てしまうかも……。信彦は殴られないか不安になった。
放課後のチャイムがなってから20分後、あかねが教室に戻ってきた。
「ノブくん、おまたせー。塾あるのにゴメンねー、待たせちゃって」
「平気だよ、このくらい。あかねちゃんこそ大丈夫、職員会議途中で抜け出して?」
「元々出なくたっていいのを出てあげてるんだから、このくらい全然OKよー」
「わははははーっ、そーだね。じゃあ、帰ろっか」
「うん!」
短いスカートと風のいたずらを心配しつつも、二人は帰宅の途につくのだった。
327 :
ノブルゾン:2013/01/15(火) 20:30:49.25 ID:Anz/9Mld
「あかねちゃん、大丈夫?」
「あ、歩きにくいけど、なんとか……」
強風にめくられそうになる丈の短いプリーツスカートをかばうため、あかねは両手で股間
とお尻を押さえる珍妙なポーズで帰り道を歩いていた。当然歩く速度は遅く、
10分近くかかってようやく、校門の前までやって来た。塾に遅れるのを心配した信彦は
おんぶしてあげようと提案したかったが、セクハラ発言と誤解されて殴られるのを恐れて、
言い出せずにいた。
「ご、ゴメンね、あたしのせいで、ノブくん塾に遅刻しちゃう……」
「いいよ、別に。塾なんて少しくらい遅刻しても……」
校門を出て、学校前の横断歩道を渡った時、
「わしゃしゃー、変な歩き方ー!パンチラよりおもしれー!」
「そ、そーですね、小鉄っちゃん……」
学校の向かいにあるクラスメート金子翼の家の玄関ステップに腰かけた小鉄(と翼)が、
あかねを見ていることに気がついた。
「やだーっ!あ、あんたたち、見ないでよ!」
「あかねちゃん、そんなにパンツ見られたくないんならノブにおんぶしてもらえよー?
おしり、じゃなくて、スカートしっかり押さえておぶればめくれたりしないぜー。
ノブにおんぶされんの嫌なら、俺がしてやろーか?うしゃしゃしゃー!」
「あ、朝といい、コノヤローーッ!」
「セリカー!」
激怒したあかねは小鉄の肩を掴んで引き寄せて、顔面にビンタを叩き込んで一撃KOした。
両手を離したために、あかねの白いスカートは強風で思いきりめくれ、女児用らしからぬ
純白シルクのショーツが露わになった。そして信彦と翼は、それを見てしまった……!
「ヤ、ヤバッ……!」
「み、見ちゃった、シルク……」
「キャーーッ!金子先生のドエッチーー!!」
「ろーどっ!!」
あかねは悲鳴をあげながら翼にヘッドバットを喰らわせ彼もKOすると、気絶した小鉄と
翼を押しのけ、金子家の玄関前にへたりこんで泣き出した。
「もーイヤーーッ!!ノブくん、助けてーー!!」
「――!?」
自分も殴られると思い、逃げだす体勢になっていた信彦は回れ右してあかねに向き直った。
ランドセルを置きブルゾンを脱いで、あかねの前に跪き、脱いだ外套を彼女に差し出した。
「ノブくん……?」
「あかねちゃん、それを腰に巻いて。袖の方が前で、胴の部分が後ろになるように」
「う、うん……」
あかねは少し腰を浮かせると、言われるがまま信彦の脱いだブルゾンを腰に巻き付けた。
「ノブくん、できたけど……」
「よし。じゃあ、あとは小鉄のパクリだけど……乗って」
信彦は仁がやるようにランドセルを胸側に抱えると、あかねに背を向けてしゃがみ、
彼女に背中に乗るように促した。
「あっ……!ノ、ノブくん……?」
「おんぶするから、乗ってよ、あかねちゃん。……殴るのは家に着くまで待ってね」
「ノ、ノブく〜ん、ありがとう……!」
「じゃあ、行くよ。しっかりつかまっててね」
「うん!」
抱きつくようにすがりついてきたあかねを背負って、信彦は歩き出した。
「ノブくん、カッコよすぎ……!ホント、ありがとう……」
思わぬ怪我の巧妙のスキンシップに赤面しつつも、あかねの小さな胸はトキメいた。
こんな顔も心もイケメンな男の子に恋しない方がおかしい、と思うあかねだった。
先ほどの信彦の反応に何故か不安を覚えた事も今は忘れて、至福の時間を満喫した。
328 :
ノブルゾン:2013/01/15(火) 20:42:15.09 ID:Anz/9Mld
今回はここまでです、とりあえず書けた前半、起と承の部分です
優しさと粗暴さ、良い子とウザイ子が同居するあかねちゃんの奥深いキャラ、
再現するのが難しいけど、書いてて楽しいです
恋愛感情を強調したノブ相手に、彼女らしいかわいそうな恋バナを書けるといいのですが
乙乙。
とりあえず…オー・モーレツ!
あかねちゃんべた惚れですやん。幸せになってほしいけど鹿食う関係ですか。
330 :
ノブルゾン:2013/01/18(金) 19:58:49.99 ID:W9kfTe+z
「や、やっと、あかねちゃん家、見えてきた……」
信彦は息を切らし、バテバテになりながらも、あかねを背負って、
彼女の自宅アパートの近くまで連れて来てくれた。
「もうここまで来れば大丈夫だから、降ろして」
「せ、せっかくだから家の前まで行くよ……」
「ありがとう、ノブくん。でも、無理しないで……」
少しよろけながらも最後の気力を振り絞り、信彦が歩き出したその時、
「わぁ〜、自分ら青春やなー!」
「の、のり子!?」
あかねの家に遊びに来たのだろうか、走り寄ってきたのり子と鉢合わせになった。
「昨日エロ猿モードだったんはこのせいかー?やるなーノブ、あしゃしゃー!」
「ち、違うって、これは……、うわっ!?」
「キャッ!」
のり子に気を取られた信彦は、疲労も重なって足がもつれて躓き、前のめりに倒れた。
抱えたランドセルと背負ったあかねにサンドイッチされて胸と顔面を強打し、気絶した。
「あかね、ノブ、大丈夫かー!?」
「あ、あたしは平気だけど、ノブくんが……。ノブくん、しっかりしてー!」
331 :
ノブルゾン:2013/01/18(金) 20:00:30.61 ID:W9kfTe+z
のり子に手伝ってもらって、あかねは気絶した信彦を、一棟丸々自宅なアパート
『コーポあかね』の自分の部屋へと運び入れた。あかねの母親は買い物に出かけて
留守だったので、あかねは携帯で信彦の母親に連絡して事の次第を伝え、謝罪した。
信彦が気がついたらタクシーを呼んで自宅まで送り届ける事、必ず埋め合わせはするので
今日の信彦の塾はお休みにさせてもらう事の了承を取り付け、最後にもう一度謝罪する。
「やっぱあかねはすごいなー。大人顔負けやん」
「関心なんかしなくていいから、ノブくんに謝りなさいよ!ノブくんがこうなったの、
のり子のせいよ!アンタが好きな小鉄っちゃんと違って、ノブくんは下心なしであたし
をおんぶしてくれて、それでヘトヘトだったのに、あんな酷いからかい方してー!」
「うっ、小鉄の話題振るなやー。たしかに、ノブが倒れたのはウチのせいやけど」
とても子供とは思えないあかねの危機対応に関心し、無邪気に感想を口にした親友を、
あかねは叱りつける。さっきの信彦への言動は、のり子らしくもない下劣な失言だった。
「からかってゴメンな、ノブ。ホンマに、ゴメンな……」
一応理由あってのこととはいえ、言いすぎた自覚のあるのり子は、あかねのベッドに
横たわる信彦に手を合わせ謝罪すると、体操着のジャージを脱いで、信彦にかけてあげた。
332 :
ノブルゾン:2013/01/18(金) 20:04:38.34 ID:W9kfTe+z
「ノブくんが気がついたら、改めて謝りなさいよー」
「うん。……ところで、あかね。なんでノブのジャンパーをあかねが着てんのや?」
「えっ?ああ、これね……」
あかねは羽織っていた信彦のブルゾンを両手でさすりながら、うっとりする。
「これはね、スカートがめくれてあたしが泣き出しちゃった時に、めくれ防止用にって
ノブくんが腰に巻いてくれたの。ノブくん、あたし下着を見たのに、全然エッチな
反応しないで、凄く紳士で親切にしてくれたのよ。あたし、感動しちゃった……」
「へー。いかにも子供用な色気ないの履いてたんとちゃう?」
「失礼ね!大人っぽいけど上品で可愛い、純白シルクのパ……ショーツよ」
「ホンマか?どれどれ……」
のり子は素早くしゃがむと、さっとあかねの短いスカートをめくった。
「キャッ!なにすんのよ!」
「うわぁ〜、ごっつう刺激的やーん。こんなお色気パンツ見てもスケベ心起こさへんて、
ノブはホンマに紳士なんやなー。……なんかイマイチ嘘くさいけどな」
のり子にセクハラした昨日とはまるで別人な、今日の信彦のあかねに対する紳士ぶり。
その落差になぜだか不安を覚えたのり子は、ついあかねにその不安を漏らしてしまった。
「のり子ったら、またノブくんを侮辱してー!」
「お、怒るなやー。あかねはホンマにノブの事、好きなんやなー」
「……あたしの好きはのり子の小鉄っちゃん大好きほど盲目的な熱愛じゃないわよ……」
「いちいち小鉄の話題振るなやー!ウチはあのハゲのことなんか、別に……」
あかねもまた、不安を感じていた。自分が信彦に好かれていないのでないか?
信彦は自分を異性としては全く意識していないのではないか?と。
その不安を確かめるため親友に一肌脱いでもらおう。信彦を侮辱したお仕置き
も兼ねているから、のり子の了承は得なくていい。あかねは勝手にそう決めた。
333 :
ノブルゾン:2013/01/18(金) 20:14:21.05 ID:W9kfTe+z
「そんなにノブくんの紳士っぷりを疑うんなら、自分で確かめてみなさいよ!」
「わややー!」
あかねはのり子の体育着ジャージズボンを一気にずり下ろすと、のり子を押し倒して
ズボンを両脚から引き抜き、さらに脱がせようと短パンに手をかけた。
「キャーッ、脱がすなー!ウ、ウチが悪かったから、もうやめてやー!」
「のり子もノブくんにパンツ見せちゃいなさいよー!のり子が履くよーなお子様パンツ
なんか、ノブくんは余裕でスルーしちゃうんだからー!ノブくーん、起きてー!!」
「ア、アホ!ノブ起こしたらホンマに見られてまうがな!やめぇや、あかねー!」
幼い美少女二人のあられもない取っ組み合いに、部屋中ガタガタ揺れる。
そしてその振動に揺り起こされて、信彦は意識を取り戻した。
「ううっ……。あれ、ここは……?わあっ!な、何してんだよ!?」
「あ、あかん!ノブ、こっち見んなー!!」
ベッドに上体を起こして唖然とこちらを見つめる信彦に気を取られて、
のり子の抵抗が弱まった隙を、あかねは見逃さなかった。
「のり子、観念しなさい!」
「キャーーッ!」
「――!?」
あかねが短パンを一気に足首までずり下ろして、のり子の下着が露わになった。
小さな飾りリボンがついたいかにも安物なのり子のショーツを、信彦は直視してしまった。
地味で安っぽいのが清純さの証のようで妙に欲情をそそられる、のり子らしい下着を。
生唾を飲み込みながら、信彦はその白い布地を食い入るように見つめる。もっと至近距離
だったら、衝動のままのり子のショーツに食いついてしまったかもしれない。
「の、のり子……!」
「い、嫌や……!イヤーーッ!!」
信彦のうめくような湿った声で名前を呼ばれて、のり子はようやく硬直から解放された。
甲高い悲鳴をあげると、あかねを突き飛ばし、慌てて短パンを履き直そうとする。
焦っているためにもたついて、なかなか短パンを履き直し、下着を隠すことができない。
信彦に視姦されてしまっているショックと恥辱に、泣き出しそうになる。
「やめてや、ノブ!み、見んなー!」
「……む、無理だよ。俺だって、男なんだから……」
真っ赤になったのり子に哀願されても、信彦は視姦をやめることができない。
のり子に襲いかかろうとする下劣な衝動を抑えるのに精一杯だ。
334 :
ノブルゾン:2013/01/18(金) 20:16:38.56 ID:W9kfTe+z
「ギャオッ!」
突然、のり子が先ほどとは違う印象の短い悲鳴をあげ、うつぶせに倒れた。
あかねが彼女の後頭部にヘッドバッドして気絶させたのだ。
「なっ!?」
ようやく性欲の呪縛から解放された信彦は、のり子からもう一人の少女に視線を移した。
「やっぱり、ノブくんは……!」
「あ、あかねちゃん……!」
のり子の混乱と信彦の暴走を鎮めたのはお互いの理性でも良心でも短パンでもなく、
この最悪な状況を作り出した元凶、あかねの暴力と震える声だった。
「ノブくんはやっぱり、あたしの事が嫌いなのね……!」
335 :
ノブルゾン:2013/01/18(金) 20:37:58.11 ID:W9kfTe+z
今回はここまでです。のり子のパンツを見せるために強引な展開です
今週のNYA回は民ちゃんだけじゃなく静香まで可愛くなっててあざーす
乙乙。
あかねちゃんは何をしでかすんですかね、わくわく。
のり子がパンツ丸見えで気絶してる…
短パンを履かせる
脱がす
→短パンを履かせようして手が滑って脱がす
337 :
ノブルゾン:2013/01/23(水) 21:42:50.11 ID:aCXax+XK
「あかねちゃん、何やってんだよ!?」
あかねの豹変ぶりに驚いて、信彦はベッドから立ち上がる。
気絶したのり子を助け起こしたかったが、あかねに阻まれて近寄れない。
「いつまでものり子のパンツ見てないで答えてよ!ノブくんはあたしが嫌いなの?」
「あかねちゃんを嫌ってなんかいないよ。俺は友達を嫌ったりしない」
「何が友達よ!あたしのこと、異性としては全然魅力感じてない言い訳じゃない!」
「俺だって、あかねちゃんのことを可愛くて魅力的な女の子だと思ってるよ。
小鉄たちみたいなご機嫌取りはできなくて誤解させちゃったなら、ごめんね」
「嘘よ!聞き上手だからって誤魔化せると思ってるんでしょ!?バカにしないでよー!」
戸惑いながらも、信彦はいつもの聞き上手スキルであかねをなだめようとする。
だが、その態度は、ますますあかねの怒りを買ってしまった。
「あたしを可愛いと思ってるなら、なんであたしの下着を平然とスルーしたのよ!?
のり子の安物パンツは、のり子が怯えるほどいやらしくガン見したくせに!」
無意識のうちにのり子の体操着ジャージを握りしめていることに気づいて、
信彦は慌ててそれをベッドの端に放り投げる。
「……ガード甘いのり子と違って、あかねちゃんは殴ってくるから……」
言い終わらないうちに頬を張り飛ばされて、信彦はベッドに倒れる。
あかねにしては手加減したビンタだが、十分痛い。
「殴るのはのり子だって同じでしょ!なんでのり子にはエッチな反応するのよ!?」
言葉の追求の方は一切手加減なしで、ビンタの数倍痛かった。
338 :
ノブルゾン:2013/01/23(水) 21:43:59.47 ID:aCXax+XK
「のり子が好きなのは、ノブくんじゃなくて小鉄っちゃんなのに!
ノブくんのこと好きなのは、のり子じゃなくて……あたしなのに!
……なのに、なんでノブくんはあたしをスルーしてのり子ばかり見てるのよ!?
そんなにあたしが嫌いなの!?あたしはのり子と違って魅力ないの!?」
ベッドから立ち上がった信彦にすがりついて、あかねは泣きながらわめく。
「あかねちゃんを嫌ってないよ。嫌ってないからこそ、セクハラしないんじゃないか。
男の好意と……性欲は、連動することはあっても別物だよ。混同しちゃ危ないよ」
「じゃあ、のり子へのセクハラは性欲なの!?のり子を嫌いだからセクハラするの!?」
「さっきのはあかねちゃんが脱がせたんで、俺がセクハラしたわけじゃ……」
逆上したあかねに襟首を掴まれたうえに痛い所を突かれて、信彦は言い淀む。
自分自身でも嫌悪しているのり子への欲情を追求されては、さしもの聞き上手も形無しだ。
「のり子が小鉄っちゃんを好きなの知ってるくせに、のり子に手を出すの!?
ガード甘くてチョロいからって、好きでもないのに、のり子を奪うつもりなの!?」
「違う!俺はのり子にそんなことするつもりは……!」
昨日の醜態を思い出し、後ろめたさを感じつつも、信彦はそう答えた。
のり子のことが好きだし、下劣な男の本性がのり子を欲しているのは偽らざる事実だが、
だからといって告白するだとか奪うだとか、波風立てる行動をする意思は信彦にはない。
せっかく築いた友情を壊してまで、自分勝手な初恋を選ぶ事など、信彦にはできなかった。
「あかねちゃんものり子も……友達として好きだよ。今は、それでいいだろ……」
信彦はそう答えるしかなかった。
339 :
ノブルゾン:2013/01/23(水) 21:49:19.63 ID:aCXax+XK
「何があかねちゃん「も」よ!のり子に性欲ムラムラのくせに何が友達よーー!!」
あかねは信彦を突き飛ばすと、三度ベッドに倒れた彼の腹を怒りに任せ蹴りつけた。
「がはっ!」
「そんなにのり子が欲しいなら、今ここで犯したら?あたし、手伝ってあげるわ!」
「ゲホッ、ゲホッ……!な、なんだって……!?」
あかねは気絶しているのり子に歩み寄り、体操着のTシャツを引き抜くように剥ぎ取って、
ベッドの上で悶絶する信彦に投げつけた。
Tシャツに残るのり子の温もりと匂いが、信彦の苦痛を和らげた。
「下着は前開きキャミか。脱がせやすくてラッキーね、ノブくん」
「あ、あかねちゃん、ダメだよ……!」
嫉妬に狂ったあかねは信彦の懇願を無視してのり子を後ろ抱きにすると、
信彦に見せつけながら、キャミソールのボタンを下からゆっくりと外していく。
「や、やめろ……!やめてくれ!」
「オッパイが見たいなら自分で外してねー。脱がせるのも楽しみたいでしょー?」
さすがに良心が咎めるのだろう。あかねは一番上のボタンまでは外そうとしない。
「……やめろよ!のり子にこんなことするの、あかねちゃんらしくないよ!」
「そんなにガン見しながらやめろって言われても、説得力ないわよー!
のり子の乳首が見たいなら、ここまで来て下から覗き込んだらー?アハハ……」
ナミダと鼻水でベトベトの泣き顔を歪めて、あかねは笑うフリをした。完全にヤケクソだ。
信彦にものり子にも嫌われたくないのに、絶交されても仕方のない暴走を続けてしまう。
「……あかねちゃん、やめろよ!」
「キャミもギリギリまで脱がせたから次はショーツね。こっちはワレメが見える寸前まで
下ろそうかなー?それとも後ろの穴の寸前までー?ノブくんはどっちのがいい?」
「いい加減にしろーー!!」
「ひっ!」
あかねがのり子のショーツに手を触れた時、とうとう信彦は激怒してしまった。
「やめろって言ってるだろ!!俺に嫌われたくてそんなことしてんのかよ!?」
340 :
ノブルゾン:2013/01/23(水) 21:53:49.72 ID:aCXax+XK
「ノ、ノブくん……!」
腹部の痛みと嘔吐感に堪えながら、信彦はベッドから起き上がり、あかねに近寄る。
「のり子に八つ当たりすんなよ!こんなのあかねちゃんらしくねーよ!!」
「キャッ!」
のり子を床に寝かせた直後、あかねは信彦に手首を掴まれて、ベッドに投げ飛ばされた。
スカートがめくれ上がり、純白のショーツが丸見えになったが、スカートを整えようとも、
手で隠そうともせずに、あかねは泣きはらした目でにじり寄る信彦を見上げる。
「何が不満なんだよ!?俺はどうすりゃいいんだよ!?わけわかんねーよ!!」
「……のり子ばっか見ないでよ。犯すなら、のり子じゃなくてあたしにしてよ……」
身の危険を感じつつも、あかねは胸が高鳴るのを感じていた。
クラスメートの勇子が涙相手に感じているのも、こんな気持ちなのだろうか?
「俺はのり子もあかねちゃんも犯したりしない!犯してたまるかよ!!」
「大好きなのり子と違ってあたしは大嫌いなんだから犯せるでしょ!?犯しなさいよ!」
341 :
ノブルゾン:2013/01/23(水) 22:04:36.59 ID:aCXax+XK
あかねは最近、クラスメートに敬遠されつつあるような気がして、悩んでいた。
大富豪のお嬢様で、茶髪の混血児めいた美少女で、担任代理までこなす大秀才で、
たった1年で引っ込み思案な転校生から明るく活発な人気者へと変貌した芯の強い子で、
運動不足で体力はないものの大人の男性すら一撃で倒す潜在能力を秘めた暴力少女で、
短気で気まぐれで少々わがままなものの正義感が強く面倒見もいい良い子で……。
天に幾物も与えられた天才少女のあかねは、クラスメートに信頼され慕われる一方で、
徐々に煙たがられ、距離ができつつあるような予感を覚え、不安になっていた。
のり子や小鉄ら2年生の頃からの親友たちの多くはまだまだ仲良く接してくれているが、
信彦には彼が通う塾を口実に距離を置かれ、敬遠されている気がしていた。
会うたび信彦に心惹かれているのに、どんどん信彦のことが好きになっているのに、
信彦に避けられているような気がして、あかねは悲しかった。
迷惑をかけてでも、嫌われたとしても、信彦に自分を避けずに見て欲しかった。
敬遠されるくらいなら、怒りに任せて凌辱されてしまう方がまだましな気がした。
だからあかねは、こんな事をしでかして、信彦を怒らせてしまった。
342 :
ノブルゾン:2013/01/23(水) 22:06:27.69 ID:aCXax+XK
「――!?なっ、なに犯されたがってんだよ、バカヤローー!!」
「キャーーッ!!」
あかねの意図にようやく気づいた信彦は、あかねに飛びかかって、覆い被さる。
ベッドの上で組み伏せられたあかねは、大きな悲鳴をあげた。
自分で望んだことなのに、いざ襲われるととても怖くて、恥ずかしい。
されるであろう「これから」の恐怖と羞恥と心身の苦痛に耐えようと、あかねは
ぎゅっと目を瞑るが、信彦はあかねを押さえつけるだけで、何もしてこない。
「どうしたの……?キスでも何でも、好きにしていいのよ。ノブくんなら、あたし……」
「……」
「どうしても何もしないの?犯したくもないくらいあたしのこと嫌……」
「あかねちゃんの、バカ……!」
言いかけた堂々巡りの問いは、頬に落ちる水滴に遮られた。あかねは驚いて目を開く。
目を瞑っていたために、信彦が声を殺し泣いていたことに、気がつかなかった。
「普通が取り柄の俺が、女の子をレイプする変態になれるわけないだろ……!」
343 :
ノブルゾン:2013/01/23(水) 22:11:03.71 ID:aCXax+XK
「ううっ……うわーーん!!ノ、ノブくーん!!」
ようやく我に返ったあかねは、愚かで向こう見ずな暴走ぶりを恥じて、泣き出した。
「……のり子とあかねちゃんを同じに思えるわけねーだろ。二人は別人なんだから。
あかねちゃんはのり子と何から何まで平等じゃないと嫌なのかよ!?」
「ノブくん、ごめんなさい……!」
もう大丈夫と判断した信彦は、あかねを離してナミダを拭いながら、ベッドから降りた。
床に横たわる裸同然ののり子を視界に入れてしまい、慌ててベッドの方に向き直ると、
ベッドの上で両膝立ちになったあかねが抱きついてきた。
「ごめんなさい……。あたし、ノブくんが好き……!
ノブくんがあたしを嫌いだとしても、あたしはノブくんが好き……!」
「……俺は本心を全部言ってないし言うつもりもないけど、嘘は言ってないよ。
あかねちゃんを嫌ってなんかいないよ。俺もあかねちゃんのこと……好きだよ。
……友達としての好きだけどね。のり子や小鉄たちと同じようで同じじゃない、ね」
華奢な柔らかい体を抱きしめ、色といい匂いといいミルクティーを思わせる手触りの良い
サラサラの髪を撫でながら、信彦は号泣するあかねを優しく慰めた。
「あたしは友達としても、男の子としても、ノブくんが大好き……!
ノブくんが大好きなの……!ノブくん、ノブくん!」
あかねらしい大胆で勇敢な告白に、信彦は赤面した。
貸したブルゾンを羽織っているのに気づいた時点から、あかねの恋心は信彦に伝わって
いたが、抱き合いながら言葉で伝えられると、重みが段違いだった。
照れくささを誤魔化そうと、信彦はお説教のような言い逃れのような話を続ける。
「……それから、あかねちゃんにのり子にするみたくセクハラする気がないのは、
あかねちゃんはそーゆーの似合わないのと、殴られるのが怖いからだよ。
小鉄と金子先生がやられる見た後にセクハラしろって無理だよ……。
……あっ!こ、これはセクハラじゃないからね……!」
信彦は慌ててあかねの茶髪やブルゾンから手を離すが、
あかねは信彦に抱きついたまま離れようとしなかった。
「大丈夫、これはセクハラじゃないわ。ノブくんは何をしてもセクハラじゃないの。
好きな人がすることだもん。あたし、ノブくんのこと大好きだもん……」
「あかねちゃん……」
先ほどよりさらに真っ赤になりうつむく信彦を見上げて、あかねは微笑んだ。
344 :
ノブルゾン:2013/01/23(水) 22:19:33.07 ID:aCXax+XK
数分後、泣き止んだあかねは信彦と同じくらい頬を赤らめながら、そっと呟いた。
「……ノブくん、あたしにキスして。ほっぺはベトベトだから、おでこに……」
「えっ!?さ、さっきも言ったけど、俺はそーゆーの無理だよ……」
「なんでよー?唇と唇じゃないからファーストキスじゃないんだし、いいでしょー?」
すっかり本来の完璧天才わがまま美少女に戻ったあかねは、
得意の甘え顔でキスをねだり、信彦を困惑させた。
「ええー?こ、これこそセクハラじゃ……?」
「さっきも言ったでしょー、ノブくんがやることはセクハラじゃないもーん。
早くしないとあたしの方からノブくんにキスして、ファースト奪っちゃうわよー!」
「は、早くしないとってことなら、のり子に服着せる方が先だろ!?
のり子、もうすぐ気がつきそうだよー!?」
「えっ、ヤバッ!?ゴメン、ノブくんどいてーー!のり子、まだ起きちゃダメーー!!」
「アイルッ!!」
逆セクハラのキスを回避しようと、信彦はとっさに嘘をついた。
嘘を真に受けたあかねは、信彦を押しのけ、のり子の元に駆け寄る。
そのはずみに、あかねは信彦にヘッドバットしてしまった。
側頭部に頭突きされた信彦は悲鳴をあげて、ベッドにバッタリ崩れ落ちる。
「なんだー、まだのり子は気絶したままじゃない、ノブくんたら嘘ついちゃってー。
……って、キャーー!ノブくん、どーしたの!?大丈夫、しっかりしてー!!」
信彦はタクシーに自宅に戻ることなく、のり子と一緒に救急車で病院に運ばれた。
あかねヘッドバットのショックで、のり子共々あかねの家に来てからの記憶を喪失して
しまったのは不幸中の幸い、かどうか微妙なところであった。
345 :
ノブルゾン:2013/01/23(水) 22:37:40.12 ID:aCXax+XK
以上で完結です、結局あまりエロくなりませんでした
終盤はアニメ版OP2のI'llを聞きながら書いたので、あれの歌詞にノリが似てるかも?
毎度では「今のうちに美しいもの見といてね〜」は不要ですね
あまりにも人間味に溢れてて、未来を感じさせる漫画ですからね
乙乙!素晴らしい
やはりのり子はガードが甘い。さすが小鉄に速攻見抜かれる程のエッチ娘(笑)
ノブの聞き上手は浦安女子には好評だけど、あかねちゃんには少し面白くないんでしょうね。
自分だけを特別扱いして欲しいというか
自分は人の羨むようなものを沢山持っているのに。さすがお嬢さま
のり子はのり子で当然あかねちゃんのそういう恵まれた所にコンプレックスがあるだろうし、
この二人、見てて温かくなるような大親友だけど色々と面白いですね
あと毎度本スレの流れを汲んで頂いてありがとうございます(笑)物書きさんって凄いと思う
もっと盛り上がればいいのになあ、浦安
乙乙。
うひゃー、ノブはホントに小3なのか。お前のような小学生がいるかー!
ニヤニヤが止まりませんね。あかねちゃんの甘え顔は卑怯ですよ。
浦安アニメのOPってyoutubeで初めて聞きましたが作品とかけ離れた感じだったとは知りませんでした。
エロスの塩梅はそれほどこだわらずとも良いんじゃないでしょうか。
348 :
Dopink:2013/01/25(金) 21:59:19.05 ID:TJb+b0h8
「ただいまー。自宅警備員さん、任務ご苦労様ー」
冬の昼下がり。順子が買い物から帰ると、
「ううっ、は、恥ずかしいっちゃ……!ハァハァ……」
留守番を任せた晴郎が、居間で全裸になってオナニーしていた。
「ますたべーっ!!」
順子は盛大にずっこけた。買い物袋を落とし、卵を割ってしまった。
「イ、イヤだっちゃ……!マミー、見ちゃダメなり……」
「こ、こんな所で何やってんのよーー!?」
まだ明るいうちから母親の前で痴態を晒す晴郎を叱りつけながらも、
順子はつい息子のムスコを品定めしてしまった。巨体の割りに小さい。
長らく夫との夜の営みがご無沙汰で欲求不満気味の、女の悲しい性であった。
「あーの人はーママと逢い引きに〜」
闇崎駿のアニメ映画のオープニング曲を口ずさむ声が聞こえる。
肉棒をしごく晴郎を眺めながら、笑顔で歌う女性の存在に気づいた。
妙齢の美女、というには少し若い十代後半の、人目を惹く可憐な美少女。
赤いカチューシャをつけ漆黒のワンピースを着て、動物の骨で作ったらしき刃物を
手にするこの少女に、順子は見覚えがあった。忘れもしない、彼女は……。
「ぎゃああああっ!ア、アンタはーー!?」
元恋人の晴郎をストーキングし虐待する狂悪美少女、宮崎危機だ。
349 :
Dopink:2013/01/25(金) 22:08:27.18 ID:TJb+b0h8
晴郎のオナニーはこの狂った少女に強制されたものだ。順子は瞬時に察した。
「ごきげんよー、ドーラママ。晴郎様のオナニーを見た感想はー!?」
「き、きさまーーっ!!」
激怒した順子は割れた卵の入った買い物袋を拾い、投げつける。
宮崎危機は笑みを浮かべたまま、左の裏拳でそれをはじき飛ばす。
「うおらぁっ!」
間髪入れず、順子は敵の貧乳な胸めがけて跳び蹴りする。
宮崎危機は難なく跳び蹴りをかわし、手にした刃物で斬りつけてきた。
「イーッヒヒヒヒーーッ!!」
「ちっ!」
体勢を崩した所を斬りつけられた為に、かわしきれない。
順子は無地のトレーナーと、その下に着ていたブラウスを斬り裂かれてしまった。
おののけ姫風の刃物は骨ではなく、セラミック製の恐ろしい切れ味の凶器であった。
抜群の格闘センスを有する順子でなければ、胸まで斬られて重傷を負っていただろう。
「くっ!」
順子が露出した下着を手で隠したわずかな隙に、宮崎危機は彼女から離れ、
肉棒をしごく手を止め、すさまじい女の戦いに見入っていた晴郎の背後に回りこむ。
左手で晴郎の首根っこを押さえると、右手に持った刃物を突き出た腹に突きつけた。
「ひっ!み、宮崎さん、やめてっちゃ!」
「ドーラママのくせにブラジャー見えるの恥ずかしがるなんて笑えるー!」
「マジにイカれすぎよアンタ……!晴郎を離しなさい!!」
体から怒りのオーラを発する順子に真正面からにらまれても、危機は動揺一つせず、
晴郎のヘソを刃物の先で弄びながら、せせら笑いを続ける。
「ハイハイ。あたしはもう充分に晴郎様の浅ましいお姿を堪能いたしましたからー」
言い終えないうちに、順子に刃物を投げつけた。
「キェーッ!」
順子は右手に握っていた携帯電話で払いのける。刃物は畳に深々と突き刺さった。
「誰がドーラママだーっ!?」
「垂れかけのオバサン乳でフィニッシュまでお慰みしてあげたらー!?」
怒り狂って突進してくる順子にぶつけるように、晴郎を突き飛ばす。
「サンッ!?」
「アシタカッ!!」
順子は晴郎の巨体と抱き合う格好で突進を止められてしまった。
「ドーラママへのお仕置きはおまかせしますね、晴郎様ー!ヒャーハハハハーーッ!!」
「待て、この異常者っ!」
「明日の朝まで電気アンマよー!縛ってあげるわーマイ・ダーリンー!」
ピンクの錠剤が入った薬瓶を投げ捨てると、宮崎危機は歌いながら玄関から逃げていった
350 :
Dopink:2013/01/25(金) 22:17:55.81 ID:TJb+b0h8
「マ、マミー……」
「あっ……やぁっ……!」
晴郎と抱き合う順子の唇から悩ましい声が漏れる。
いくら息子とはいえ、全裸でペニスを勃起させた男に抱きしめられてはたまらない。
「は、離しなさい、晴郎!あいつに、逃げられちゃうでしょ!」
顔を赤らめた順子は、慌てて晴郎を押しのけようとするが、
長男の肥満体はいつになく重くて、順子の怪力でもびくともしない。
「久々にマミーに抱っこされるの、超気持ちいいなり……!ハァハァ……!」
「な、何言ってんのよバカ!!これじゃ抱っこじゃなくてまるで……きゃあっ!?」
順子の抵抗が晴郎の劣情をより刺激してしまった。
無駄に図体ばかり大きな息子は、大きくなったムスコを順子の下半身に擦り付けてくる。
「やっ、やああああっ!!」
順子は思わず、恥ずかしい大きな悲鳴をあげてしまった。
勃起した肉棒を押し当てられ、膣内に入れろとノックするように愛撫される。
レギンスとショーツ越しとはいえ、熟れた身体をもて余す順子には酷な責めだった。
ましてや晴郎は、順子のここから産まれた、彼女の実の息子なのに……。
腰の力が抜け崩れ落ちた順子は、晴郎の巨体に押し倒されてしまった。
「や、やめなさい晴郎!いい加減にしないとおかーさん殴……きゃああっ!!」
晴郎は順子の懸命な説得を無視して、先ほど宮崎危機が斬り裂いた服の、破れた合間から
右手を差し入れ、ブラジャー越しに母親の乳房を鷲掴みにして、乱暴に揉みはじめた。
「イヤーー!!ダ、ダメよ晴郎っ!あたしたち親子なのよ……!?」
「む、無理だっちゃ……マミーは美人すぎで、豊満ボディすぎでやんす……!」
子供の頃大好きだった母の乳房を、今再び愛撫する快感に、晴郎は酔いしれる。
その表情は、無邪気だった子供の頃とは異なる下劣な性欲に満ちていて、
順子の嫌悪と怒りを駆り立てた。
「い、いい加減しなさーい!!」
「エボシッ!!」
実の息子に襲われる恥辱と背徳感に追い詰められた順子は、心を鬼にして親心を捨て、
晴郎のテンプルに強烈な右フックを叩き込み、肥満した下腹部に鋭い膝蹴りをぶちかます。
「……ハァハァ、こ、このキモデブが……!」
怯んだ晴郎を押しのけて、母子姦のピンチから脱した。
351 :
Dopink:2013/01/25(金) 22:22:08.87 ID:TJb+b0h8
「うううっ……。マミー、ゴメンだっちゃ……ゴメンだっちゃ……」
仰向けに倒れた晴郎はすぐに立ち上がり、謝罪しつつも、懲りずにまた竿をしごきだした。
元々晴郎は打たれ強い方ではあるが、それにしてもこのタフさはちょっと異常だ。
それにこの大胆で恥知らずな色情狂ぶりも妙だ。
普段の晴郎は、好意を抱いている弟小鉄のクラスメート、野村幸子に欲情してしまう度に、
罪悪感に苛まれウジウジする、純情奥手の超小心者のはずなのに……。
「晴郎……!?あなた、一体どうしたの!?」
「ゴメンだっちゃ……。宮崎さんに変な薬飲まされて、今のワシ、変態ズラ……!」
「!?さっきのピンクの錠剤が……!あのサイコパス娘、許せない!」
晴郎の変貌の理由を知った順子は、ますます宮崎危機への怒りをつのらせた。
今度会ったら、必ず成敗し折檻してやろうと、心に誓った。
「オチンチンも性欲もギンギンになっちゃう超強力で超ヤバイ精力剤だっちゃ。
宮崎さんはマミーを襲わせようと企んでたズラー。だからワシはマミーが帰る前に
ヌいてしまおうとオナニーしてたなりー。マミー、ごめんだっちゃ……」
「そうだったの。……って、なんでこんな所でオナニーしてんのよー!?
トイレか自分の部屋でやりなさいよー!?畳が汚れちゃうでしょー!」
順子にとっては所構わぬオナニーも母子姦と大差ない、おぞましい行為であった。
「も、もう間に合わないっちゃ……!もうすぐイっちゃうなり……」
「ダ、ダメよ晴郎!ティッシュを使いなさい!」
「ティッシュは宮崎さんが捨てちゃったからないでやんす……。うっ、ううっ……!」
352 :
Dopink:2013/01/25(金) 22:25:14.60 ID:TJb+b0h8
「くっそー、あの女ー!……そ、そうだわ!買ってきたトイレットペーパーを!」
順子は買ったばかりのトイレットペーパーを1ロール取り出し、半分以上も巻き取ると、
今にも射精しそうな息子のムスコにあてがおうと、レスリングのタックルをするような
前傾姿勢で、晴郎の下半身めがけて飛び付いた。
「これ、使うのよ!」
「オ、オチンチンに顔近づけちゃ危……!」
「えっ!?」
ちゅっ、っと甘い音がした。
勢い余って順子は、晴郎のペニスの先端に、ヌメヌメする先っぽに、口づけしてしまった。
「あっ……!は、晴……」
「マ、マミーッ!!」
不意打ちのキスで理性が吹き飛んでしまった晴郎は、無意識のうちに順子の頭を掴み、
顔を背けないように固定すると、母の美しい顔に肉棒を突きつけて、射精する。
「うっ、うおおおおーーっ!!」
「きゃっ!?きゃああああっ!!」
順子の顔に、髪に、開けてしまった口の中に、破られた服や露出した肌や下着にまで……。
晴郎の精液が容赦なく降り注ぐ。夢精間近だったために濃くて、大量だ。
夫の大鉄にすら許したことがない、顔射。それを長男の晴郎に、されてしまった。
「いっ、いやぁっ!!いやああああーーっ!!」
わが子の白濁液で美貌を汚されてしまった順子の悲鳴が、家中に響いた。
353 :
Dopink:2013/01/25(金) 22:33:27.42 ID:TJb+b0h8
今回はここまでです
前の順子さんSSの後編にすべきか迷ったプロットを、別のエピソードとして再利用して書きます
晴郎の扱いが相変わらず酷くて、ノムさんに嫌われそうですw
宮崎危機をマジな極悪狂人にしちゃいましたが、やりすぎでしょうか?
>>347 エロない方が好きなのですが、エロパロなので一応エロもそこそこ入れないとかなと思って
子供たちにハードなエロさせるわけにいかないので、順子さんに一肌脱いでもらいますw
乙乙!
最初の4行が素晴らしい!あるはずないのに原作冒頭の掴みの画が見えてしまいました。
オナバレっていうエロパロ的にはおいしくて悲惨な状況だけど笑ってしまいました。
順子さんにBukkakeとは晴郎めうらやまけしからん。
宮崎危機は完璧なヒールでかまわないと思います。
原作でも言語を解しても意思の疎通ができてませんし、
衝動的とか野生動物とかとは異なる人間ならではヤバさを持つキャラですから。
355 :
Dopink:2013/01/28(月) 21:28:55.32 ID:AFlza0HB
「おえっ!ゲホッゲホッゲホッ……!」
晴郎の腕を振り払い、順子は口の中に入ってしまった精液を吐き出した。
耐えがたい生臭さと苦さにむせ、激しく咳き込みながらも、
晴郎にかけられた白濁液を、手にしたトイレットペーパーで懸命にぬぐい取る。
わが子に欲情され顔射されてしまった恥辱から精神を守るには、
綺麗好きの執念を燃やして、現実逃避するしかなかった。
……逃避できるはずないのだが。
「ゲホッ、ゲホッ!……いやぁっ、汚いっ……」
「超気持ちいい……!綺麗なお顔にぶっかけ……」
そんな哀れな順子を見下ろして、晴郎はしばしの間、快感に酔いしれた。
順子が自分の母親であることも忘れて、己の放った精液にまみれた美女がすすり泣く様に
興奮し、この美女を欲望のままに汚す興奮と征服感に浸った。
「うっ、ううっ……。晴郎、ひどいっ……!」
「――!?マ、マミー!?うっ、うわああああーーっ!!」
そして快感に興奮した分だけ、リバウンドする後悔と良心の呵責はより強くなる。
「ゴ、ゴメンなのだ!ワシはなんてことをっ!?」
精力剤に溺れ母を汚してしまった罪悪感に、晴郎は頭を抱え苦悶する。
だがようやく取り戻した理性に反して、彼の股間は鎮まらない。
順子の熟れた身体を求めて、肉棒は浅ましくそそり立ったまま、醜悪に蠢いている。
薬を盛られた童貞くんの悲しさか、晴郎の性欲の暴走はまだ終わっていなかった。
「い、いやぁ……。晴郎、もうやめて!」
「マ、マミー!オ、オチンチンが、薬のせいで小さくならない、なり……!」
このままでは、また晴郎に、実の息子に、凌辱されてしまう。
「やだっ……!やあっ、やああっ!!いやああああーーっ!!」
怯えきった順子の甲高い悲鳴が響いた。
356 :
Dopink:2013/01/28(月) 21:39:12.26 ID:AFlza0HB
「順子さん、どうしたんじゃーー!?」
「ママーッ!?」
金鉄と裕太が居間に飛び込んできたのは、順子が悲痛な叫びをあげた、数秒後だった。
その日、なぜか胸騒ぎがして泣いてばかりいた裕太は、ハッチを連れて散歩する金鉄が
保育園の前を通りかかったのを幸いに、いつもより早く帰ってきた。
まさに虫の知らせであった。
「こ、これはっ……!?」
「あ、ああっ……!」
「じ、じーちゃん!?ユー!?」
「ハル兄ちゃん?」
予想外の状況と予想外の帰宅に驚いて、家族四人はしばし呆然とする。
「ハル兄ちゃん、なんで裸なの?オチンチンも、変だよ……?」
最初に我に返った裕太の声が、他の家族の硬直を解いていく。
「い、いやああああーーっ!!」
順子は晴郎と金鉄を押しのけて居間を飛び出し、泣きながら浴室に駆け込む。
「は、晴郎、まさかオマエッ!?フゴゴッ……!!」
順子に突き飛ばされた金鉄はショックのあまり、入れ歯を吐き出して気絶する。
善良で温厚な好々爺の彼には、嫁と孫の近親相姦など、耐えがたい悪夢であった。
「じーちゃん!?……ゴ、ゴメンだっちゃ!ワシは、ワシは、マミーに……!
ううっ、うおおおおーーっ!!おおおおーーっ!!」
晴郎は気絶した金鉄を抱きかかえ、号泣する。
「ハル兄ちゃん、何があったの!?ママも兄ちゃんも、どうしたの!?」
いつもおかしな家族、のいつもとは違う異常な悲嘆ぶりに驚いた裕太は、
晴郎の肩を揺さぶり、理由を尋ねる。
「ワシは……宮崎さんに、そこに転がってる錠剤を飲まされて……。そのせいで、
マミーに顔……ユーには言えないようなサイテーな事を……!」
「そんな……!?」
裕太は絶句する。保育園でも神童扱いされるこの天才幼児は、子供のように泣きじゃくる
晴郎のわずかな説明だけで、兄と母の間に起きた忌まわしい出来事をおおよそ察した。
晴郎も被害者であることは彼の反応からして明白なので、兄を責める気にはなれなかった。
裕太は慄然としながらも、部屋の隅に落ちていた薬瓶を拾い、ズボンのポケットに入れる。
357 :
Dopink:2013/01/28(月) 21:45:47.81 ID:AFlza0HB
ジャー。
浴室から聞こえる水音に気がついて、裕太ははっとする。
今は、兄より母の方が心配だった。
「ハル兄ちゃん、ごめん。僕、ママの様子見てくる!」
裕太はそう言い残し、浴室へと向かう。
濡れると予感したので、服は廊下に脱ぎ捨てる。
今は母にペニスを見せてはいけない気がしたので、ブリーフは脱がなかった。
「ママ、大……」
脱衣場に入った裕太は、「大丈夫?」という一言すらかけられずに立ちすくんだ。
「わああああーーっ!!うわああああーーっ!!」
扉が開けっ放しの浴室の中では、服を着たままでシャワーを浴びる順子が、号泣していた。
激しいシャワーの音でも隠しきれない泣き声が、刃物で切り裂かれた濡れた彼女の服が、
順子の傷心を物語っていた。
「ママ……!」
裕太は唇を噛んで嗚咽をこらえ、順子が泣き止むまで、一緒に泣いた。
358 :
Dopink:2013/01/28(月) 22:00:19.17 ID:AFlza0HB
順子が寝込んでしまったために、その日の夕食はレトルトカレーだった。
金鉄も順子同様に寝込んでいる。晴郎は自室に閉じこもり、出てこない。
3人の家族と順子の愛情のこもった手料理を欠いた大沢木家の食卓は
さぞかし寂しいものになるかと思いきや、
「久々のポンカレーうめぇー!」
「そーね。最近カレーは裕太用の大甘口ばっかりだったからー」
「裕太のは大甘口のカレーの皇子様だから裕太も文句ねーよなー?」
「うん、これもうまいよねー」
大鉄と桜は久々に辛口のカレーが食べられると喜び、小鉄は相変わらず。
順子が眠る隣の居間を気にして少し声のトーンを抑えている以外は、
いつもと大差のない食事風景であった。
「それにしても、かーさんとおじいちゃんが同時に寝込むなんて怖いわねー」
「あいつら病院行かねーから何の病気かわかんねーし、うつされたくねーな」
「今夜は俺と裕太、のり子の家に泊まるけど、いいよねー?」
「迷惑かけないならねー。小鉄、のりちゃんにセクハラしないでよー」
「俺より裕太に言ってよー。のり子ん家泊まりたいって言い出したのコイツだぜー」
「う、うん。ママの代わりに、のりちゃんに抱っこしてもらいたくて、エヘヘ……」
「けっ、甘え上手が。小鉄みてーなエロガキになんなよー。
あ〜あ、かーちゃんと同じ部屋で寝るの怖ぇなー」
こうして、のり子の家にお泊まりする許可をとりつけ、小鉄を隔離することに成功した。
桜は二階からわざわざ降りてくることもないだろう。後は大鉄をその気にすれば……。
愛する母、順子をなぐさめるための裕太の画策は、着々と進行していた。
「のり子と一緒に風呂入れよ、裕太ー。うしゃしゃしゃー!」
「ふざけんなエロ猿、キモいんじゃーー!!」
「そーぷっ!」
「のりちゃん、ゴメンね」
「あっ、ウチこそゴメンな。裕たんが一緒に入りたいならウチ……ええよ」
という魅力的な誘いを断り、裕太はいったん自宅に戻って大鉄と一緒に入浴する。
359 :
Dopink:2013/01/28(月) 22:07:03.64 ID:AFlza0HB
「とーちゃんと一緒のお風呂、楽しいなー!」
「これからはかーちゃんとじゃなくて俺と入るかー?がはははーっ」
まずは父が喜びそうな言動や行動をくり返して、ご機嫌を取る。
「ねえ、とーちゃん。この前みたいにオチンチンの毛、剃らないのー?」
「ああ?今日は剃らねーよ。……かーちゃん、寝込んでるしー」
「剃らなくちゃダメだよ。ママが寝込んでるからこそ、剃らなくちゃ」
そして頃合いを見計らい、本題に入る。
「んっ?なんだそりゃー?」
話題に食いついてきた大鉄の首に抱きつき、いかにもな感じで耳打ちする。
「ママたちはね、病気じゃないよ。ママがね、……襲われたせいで寝込んでるの」
「な、なんだとーっ!?」
「とーちゃん、声がでかい。ないしょ話の意味なくなっちゃう」
「あ、ああ……。で、かーちゃんが襲われたってどーゆー事だよ……?」
すっかり裕太のペースにはまった大鉄も声をひそめて、続きを促す。
「うん。今日ね、じーちゃんに連れられていつもより早く帰ったら、
知らない男の人がハル兄ちゃんを人質にとって、ママを襲ってたんだ」
裕太は実際に起きた出来事に脚色を加えて、大鉄に伝える。
「ウ、ウソだろ、あ、あんなババァを!?そ、そんなババ専野郎いるかよ……!?」
「いたんだよ、とーちゃん。そいつはママの顔に白いオシッコをかけて逃げて行った」
「!?」
自分を抱く父の腕の力がぎゅっ強くなるのを、裕太は感じた。
「ママはそのショックで……、じーちゃんとハル兄ちゃんは、そいつからママを
守りきれなかった責任を感じて寝込んでるんだ……。途中からだけど、僕、見たんだ」
「……マジかよ」
嘘は真実の中に混ぜてこそ「だませる嘘」になることを、裕太はすでに知っていた。
「じーちゃんと兄ちゃんはママが元気になれば元気になるから、とーちゃんがママを元気
にしてあげて。毛を剃ってからするおまじないならママを元気にできると思うんだ」
「裕太……」
すっかり口数が減り、深刻な顔になった大鉄を見て、裕太は微笑む。
何のかんのと憎まれ口を叩きながらも、パパがママを大好きな事を、裕太は知っていた。
「ハル兄ちゃんがそいつから奪った、オチンチンを元気にする薬を居間に置いておいた
から、それ飲んでね。ママを元気にできるのはとーちゃんだけだから、がんばって」
「……まだ一人で風呂も入れねーガキの癖に変な気回すなよ、くだらねー。
マジに小鉄以上のエロガキになるんじゃねーぞ、裕太……」
「うん!」
裕太は笑顔で元気よく返事すると、顔を沈めた父の真似をして湯船に潜った。
360 :
Dopink:2013/01/28(月) 22:26:30.98 ID:AFlza0HB
今回はここまでです、大鉄がエロパロ書きにくいキャラでうざいです
大鉄をヤる気にさせるのは苦労します、おかげで裕太が恐ろしい子にw
次回以降のセックス編を考えるのはさらに苦労しそうですが…
乙乙。
な、なんかドロドロした展開になってますなあ…
順子さんがあまりに美しすぎるのが悪いのか(笑)
しかしこれでは晴郎終了のお知らせなキガス
乙乙。
おおよそを察するなんて裕太はさすが天才児、サイコメトラーか。
てゆーか、所業はもはや悪魔の子レベルの策士に…
のり子の「ウチ……ええよ」言われたいですね。
大鉄のセックス編だなんて、いったい何が始まるんです?
363 :
Dopink:2013/02/01(金) 21:56:33.37 ID:6g43KSn6
大鉄主導で「顔射一発でNTRされてたまるかよー」な斜め上展開にチャレンジして挫折
大鉄が率先して順子さんとするわけがないw素直に順子さんリードで書き直してます
今週の原作の裕太がこのSSのキャラとかけ離れててちょっと恥ずかしくなりました
心の声が妙に冷めてた元祖の頃の裕太を参考にしたということで
裕太の心の声ネタけっこう好きなんで毎度でも引き継いでもらいたい所です。
タバコでオナニーしてる方が想像できる大鉄を生身のセックルに持ち込もうとする執筆は困難を極めると思います。
根を詰めて体調を崩されないようお気をつけください。
365 :
Dopink:2013/02/06(水) 13:56:40.98 ID:fsXZ/DdN
入浴を終えた大鉄が寝室に使っている居間に入ると、順子は布団をかぶって寝ていた。
「わざわざこんなババァを襲いやがって、どこのクズヤローだ……?」
「……」
順子が見知らぬ男に襲われたという裕太の言葉が頭から離れない。
妻と同じようにふて寝しようと、敷かれていた自分の布団に寝転ぶと、
枕元に何か入っているのに気がつく。小さな瓶だ。これが裕太の言っていた薬か。
「くだらねー、こんなの飲んでたまるかよー」
枕元の薬瓶も裕太の忠告も無視して眠ろうとするが、眠れない。
目を瞑っていると、妻が凌辱される光景をつい想像してしまい、胸糞悪くなる。
「くそっ、寝らんねー!」
毒づきながら布団から上体を起こすと、順子の方を向いて、独り言を呟く。
「変態ヤローに一発ぶっかけられたくらいで、そんなに落ち込むんじゃねーよ、バカ」
「バカはどっちよ。晴……あなた以外の男に変態フィニッシュされたのよ……!」
「うああー!起きてたのかよー!?」
布団の中から聞こえた妻の声に驚いて、大鉄は飛び上がる。
「寝られるわけないでしょー!?今の暴言といい、デリカシー皆無なんだからー!」
「う、うっせーな。4人もガキ産んだババァが今さら顔射くらいでメソメソすんなよー」
「そーゆー問題じゃないでしょー!?」
「ひいいっ!」
無神経な言葉に激高した順子は、かぶっていた布団を払いのけて、大鉄に詰め寄る。
「あなたはあたしが他の人に襲われてもいいの?あたしが犯されても平気なのー!?」
胸ぐらを掴み、泣きはらした目に再びナミダをためながら、順子は夫を問いただす。
下着をつけていないバスローブ姿の彼女は石けんと体臭の混じった甘い匂いがしていた。
「……な、中出しされたわけじゃねーのに、お、犯されたなんて大げさすぎだろー?」
半ば自分に言い聞かせるように、大鉄はそう答えた。
これでも一応は妻をフォローしたつもりなのだが、完全にヤブヘビだ。
366 :
Dopink:2013/02/06(水) 13:58:40.15 ID:fsXZ/DdN
「このバカー!!」
「しゅらばー!」
順子は失言を繰り返す大鉄をビンタ一撃でKOする。
「中出じゃなければあたしが他の男に犯されてもいいの!?……ひどい!」
そして、仰向けに倒れた大鉄に抱きつき、泣きながら訴える。
「裕太を授かってからは、全然あたしを抱いてくれないじゃない!
もう2年以上も、キスさえしてくれないじゃない!……そのうえ……」
「ぎ、ぎぶ……」
「そのうえ、あたしが他の人にレイプされるのまで許容するなんて!?」
大きな瞳からナミダがこぼれ流れ落ちて、大鉄のシャツを濡らしていく。
「あたしたち、夫婦なのよー!?あたしはあなたを愛してるのよー!
……なのに、なんであなたはあたしを抱いてくれないのよーー!?」
「みー……」
「他の人にされるのなんて嫌よ!あたしはあなたの愛が欲しいのよーー!!」
泡を吹いて痙攣する大鉄の首にすがりついて、順子は泣き叫んだ。
大泣きしたおかげで少し落ち着いた順子は、失神したままの夫に口づけした。
「今夜はなぐさめてよ、あなた……」
そう呟いた時、昼間同じように泣いた時になぐさめてくれた息子の言葉を思い出した。
「照れたパパがママをなぐさめるのを嫌がったら、パパの枕元を探してみて」
その言葉に従って順子は、例のピンク色の錠剤が入った小瓶を見つける。
「裕太……」
幼児とは思えない息子の気遣いに感謝しつつ、順子は口移しで大鉄に錠剤を飲ませる。
「そうよ、あなた。あたしはあなたを愛してるのよ……」
もう一度大鉄にキスした後、順子は夫の服を脱がせはじめた。
367 :
Dopink:2013/02/06(水) 14:02:09.64 ID:fsXZ/DdN
「んあっ……?うぉああーー!?」
意識を取り戻すやいなや、大鉄は情けない悲鳴をあげた。
入浴以外では家の中でも脱がない靴まで脱がされて、大鉄は全裸だった。
そしては布団に寝そべった姿勢で、同じく全裸の順子にフェラチオされていた。
「んむっ、んんっ……んんんーっ」
順子は大鉄のペニスを躊躇なく一気に根本まで咥えこんでは、
亀頭が唇からこぼれ落ちる寸前まで離す動作を繰り返している。
長男同様小さめな大鉄の分身が喉の奥に当たらないことを知っている、
妻の順子ならではの、大胆かつ繊細なテクニックだ。
「ひぃぃー、噛むなーー!!うおぁっ……!?」
これまで妊娠中にしかしてくれなかった、小鉄が彼女の胎内にいた時以来の、妻の口戯。
久々のフェラチオに快感を覚えつつも、大鉄は噛まれるのを恐れ悲鳴をあげる。
年末、美人幽霊山田真夜に夜這いされ、ペニスを囓られ入院した後遺症だ。
順子は、夫の分身を頬張ったまま苦笑する。
「らいじょうぶ、噛まないはら……」
「や、やめっ!?うおぉ……っ!」
順子は大鉄のペニスに歯を立てないよう細心しながらも激しく大胆に頭を前後させ、
根本から先端までまんべんなく舌を絡ませて、肉棒を優しくぺちゃぺちゃ舐め回す。
ペニスを唾液でベトベトにしては、亀頭の先端から滲み出る透明な精液と一緒に飲み込む。
ちゅぱちゅぱと甘く湿った音を立てて、聴覚でも愛する夫を楽しませる。
普段の清楚で清潔な順子の姿からは想像もできない、ねっとり淫靡な、愛妻フェラチオ。
「うぉっ、おおぉ……っ!」
性欲が弱く、無駄に硬派ぶりたがる大鉄もこれには形無しで、快感にうめくばかりだ。
ましてや今夜の大鉄は精力剤を盛られているのだ。ひとたまりもなかった。
368 :
Dopink:2013/02/06(水) 14:03:33.79 ID:fsXZ/DdN
「ぷはっ……!はぁ、はぁ……。あなたのオチンチン、おいしい……!」
ちゅるり、とひときわ卑猥な音を立ててペニスから唇を離して息をつぎながら、
順子は大鉄に、彼の剃毛したばかりの股間にしゃぶりつける悦びを伝えた。
「や、やめろよー!オメェーにはそーゆー色ボケ、似合わ……うひぃっ!?」
順子は再び大鉄のペニスを口に含んで、この期に及んでもなお硬派ぶる彼の抗議を遮る。
「やめろ、じゃないれしょ。数年ぶりのごほーひ、気持ちひいくせに」
しゃぶりついた愛しい男の分身を舌で転がすように愛撫しながら、順子は夫に微笑む。
口いっぱいにペニスを頬張りながら、上目遣いに見つめる妻と目が合った時、
大鉄は背中がゾクゾクする快感を味わった。
「くはっ……。そ、そりゃ気持ちいいさ。気持ちいいに決まってんだろー!」
慌てて視線を逸らして、大鉄は渋々、快感を認めた。実際、順子の口戯は極上だ。
以前、幽霊に無理矢理フェラチオされた恐怖体験などとは比較にならない。
大鉄がこの世でただ一人欲情する、世界一魅力的で美しいと思っている愛する女性が、
激しいセックスを自重する妊娠時にしかフェラチオしてくれないお堅い貞淑な妻が、
売春婦のように積極的に、売春婦には欠落している愛情を込めて、ご奉仕してくれるのだ。
これに欲情しない夫など、存在するはずもなかった。
369 :
Dopink:2013/02/06(水) 14:08:19.62 ID:fsXZ/DdN
「らったら、文句言わずに感じてよ。もっほ、気持ち良くひてあげるから」
そう宣言すると、順子はさきほどよりもさらに激しく、イラマチオされているかのように
頭を前後に動かして、唇で、舌で、口内で肉棒を愛撫して唾液でべちょべちょにする。
ちゅぼ、ちゅぼっ、と彼女が奏でる甘美な音も一段と大きくなって、劣情をそそる。
「うぉああっ!バ、バカ、激しすぎだろー!?で、出しちまうよ……!」
大鉄は慌てて上体を起こして、順子の頭を掴むが、噛まれるのが怖くて、制止できない。
短くカットされた彼女の髪を愛撫して、オロオロしながら文句を垂れるばかりだ。
そんな大鉄の気弱な反応に、順子は自然と笑顔になる。
「ぷはっ……。いいのよ、出して。顔に出して……」
「よくねーだろっ!?他の男にぶっかけられて泣いてたくせに……っ、うひぃっ!」
大鉄の射精が近いのを悟った順子は、彼のペニスを名残惜しそうに口の中から出すと、
舌を出し亀頭を愛おしげに舐めながら肉棒を掴んで白い指で愛撫し、射精を促す。
「他の男にぶっかけられて泣いてたからこそ、顔に欲しいのよ。あなた、おねがい……」
「嫌だよ!オメェーの綺……ババァ顔に出すなんて、汚ぇし、変態すぎるだろー!?」
「その汚くて変態すぎる顔射を、あたしはあなた以外の人にされてしまったのよ……!」
三度泣き出しそうな目をして、順子は必死に夫に訴える。
「か、かーちゃん……」
「あたし、このままじゃ立ち直れない!……だから、あなたもあたしに顔射してよ!
あなたの濃くて臭くて汚い精子で、他の男にされたことなんか忘れさせてよー!」
370 :
Dopink:2013/02/06(水) 14:14:05.58 ID:fsXZ/DdN
瞳を潤ませ上目遣いに求めながら、ペニスへの奉仕を続ける順子を眺めるうち、
大鉄は心の奥底に隠している本音を、隠しきれなくなっていた。
この美しい妻を精魂尽き果てるまで犯したいという牡の本性に目覚めてしまった。
もう、欲望を止められなかった。
「くそ、くそっ!も、もう知らねーぞ、俺はー!」
「あっ……!」
大鉄は肉棒を愛撫する順子の手を掴み、より激しくしごかせる。
「出してやる!オメェーの顔に汚い精子たっぷり出してやるー!」
「あなた、ありがとう……!あたし、欲しいの、欲しいのーーっ!!」
夫を残らず受け止めようと順子が口を大きく開いて、舌を出した時、
「で、出るっ!うぉああああーーっ!!」
「ああっ!?ああああーーっ!!」
大鉄のペニスがビクンと震えて、白濁液が順子の顔めがけて放出された。
昼間の晴郎よりもずっと大量の精液が降り注ぎ、順子を汚していく。
「うおおっ、おおっ、おおおぁっ……!」
「はあっ、はぁっ、はああぁぁーーっ!」
うなり声をあげながら大鉄が放出した精液を、順子は歓喜の声をあげながら受け止める。
大きく開いた口で吸い込み、臭さや苦さに怯むことなく飲み込んでいく。
髪や顔や肩や乳房にまで付着した精液も指でぬぐい取っては口に含み、笑顔で飲み込む。
「はぁ、はぁ……。チ、チンコも、綺麗に舐めてくれよ……!」
「むぐぅっ!?はむぅ……んむぅっ……」
大鉄は欲望のままに順子の唇にねじ込み、ペニスに付着した精液を舐めとらせた。
硬派を気取る理性など、もう完全に吹き飛んでいた。
「……ぷはっ!ゲホッゲホッ!!」
ペニスを吐き出し、咳き込む順子の髪を愛撫しながら、大鉄は心から満足そうにうめいた。
「スゲッ……!き、気持ち良すぎるぜー、順子……」
「あたしもよ……。大鉄さんの精子、おいしい……」
久しぶりの愛し合う行為に没頭する二人は、恋人時代の呼び名に戻っていた。
371 :
Dopink:2013/02/06(水) 14:21:48.61 ID:fsXZ/DdN
今回はここまでです、本番はまだ書けてません
順子さんのエッチはねっとり愛情たっぷりで、大鉄はどこまでもギャグっぽく情けなく書くのがいいかと
インフルエンザで4日間寝込んでいたいたためにこんな時間の投下になってしまいました
よりによってこれまでで一番エロ濃いSSなのにタイミング悪いです
インフルエンザの高熱ってヘッドロックでギリギリ絞められてるような頭痛を伴って最悪です
乙乙。
Oh〜、順子さんは欲求不満人妻だったよぉ。裕太はいい仕事してますね。
積極的に口淫をする順子さんさんさん…おちんちんが、おちんちんがギューンって!
うん、いい夫婦っスね。
楽しく読ませてもらった後になんですが健康は大事ですよ。無理せんといてください。
体調の優れない中での執筆、ありがとうございます。
相変わらず素晴らしい内容で感謝してもしたりません。
それにしても山田真夜が目撃したら発狂必至ですねw
我らが神の投稿を待ちつつ、暇潰しに一筆。
何となく中学生の小鉄のり子想像して書いてみた。
小鉄「くぁ〜疲れた〜!土曜の朝練はキツイぜー。
もう12時過ぎだろ、腹減ったな・・・」
のり子「暇やわ〜、あかねに遊ぼう言われたけどそんな金ないしな〜。
そろそろ昼飯でも作ろか〜。」
小鉄「おーす!」
ガチャ、ドタッ!
のり子「あ、コラー!このハゲー!またドア壊したやろ〜!」
小鉄「わりぃわりぃ!でもさ〜、トタン剥がして入ったり
窓から入ってこなくなったんだから大目にみろよな〜。」
のり子「そんなん当たり前や!てかこんな昼飯時に来るって事は
どうせ順子さんおらんで昼飯ないんやろ?」
小鉄「おう、だからいつものチャーハン作って!」
のり子「しゃ〜ないな、ちょっと待っててや〜!
それにしても汗臭過ぎるで〜小鉄〜。」
小鉄「しょーがねーだろ、今日何キロ走ったと思ってんだよ?
陸上部の練習こんなキツイと思わなかったぜ!」
のり子「まあええやんか、陸上の長距離ぐらいでしか自分
才能活かせないやろ?わしゃしゃしゃしゃ!」
小鉄「うるせ〜な〜、お前も入れば良かったのに。」
のり子「ウチはあかんわ、部活やってる暇あったら家事ぐらい
しときってオカンがうるさいねん。たまにパートの手伝いも
行かなあかんし・・・」
小鉄「あ!パートで思い出したけど知ってっか?仁さー、今バイト
10個かけもちしてるらしいぜ!わしゃしゃしゃしゃ!」
のり子「ホンマ!?最近姿見せへん思たらそういう事か!
涙は野球部でしごかれてるし、あかねとノブとノムさんは
私立行ってまうし、最近みんなで会う事少ないわな〜。」
小鉄「ま〜みんな元気そうだから良いんじゃね〜の?
こないだフグ夫が料理部で作ったクッキー食わされそうになって
焦ったぜ!わしゃしゃしゃしゃ!」
のり子「そんな事言ってる内にもう出来たで〜!」
小鉄「うおー!きたきたー!いっただきま〜す!」
のり子「ウチも、いただきまーす。」
小鉄「パクッ、うおおおお美味ぇぇぇえええ!」
のり子「大袈裟やで自分〜!(よっしゃ!こないだ順子さんに
こっそり特訓してもらった甲斐あったで!)」
小鉄「ガツガツ・・・ごちそうさま〜!美味かったぜ〜!」
のり子「ありがとうな〜でも何でいつもお前の昼飯作らなあかんねん!
付き合ってるわけでもないのに・・・」
小鉄「え?何言ってんだお前?」
のり子「はっ?」
小鉄「俺たち付き合ってるようなもんだろ?」
のり子「・・・・・・(///)」
以上、最後のやり取りが書きたかっただけ。
続きは任せた!
乙です。
小鉄イッケメ〜ン!
幼馴染で家が隣り同士で同じ中学なら「夫婦」とあだ名されてるはず。
なんか楽しくなってきたんでもう少し書いてみます。
設定は前回と同じで、小鉄とのり子は同じ中学の別クラスという事で。
浦安第一中学校の昼休み、2年1組・・・
友人A「なぁ大沢木?お前と2組の西川って付き合ってんの?」
小鉄「わしゃしゃしゃしゃ!なんだよそれ〜!あんなブスと付き合うかよ!」
友人B「いや、どっからどう見ても付き合ってるじゃん!こないだだって
土曜部活で小鉄っちゃんが弁当持ってこなかったとき、西川さんが
わざわざ届けに来てたし!」
小鉄「ただのお節介女なんだよアイツは〜!」
友人A「照れんなって〜!土井津だって『あの二人・・・小学校の頃から、
いつも一緒・・・』っつってたぜ!?」
友人B「くはーっ!似てる〜!!」
小鉄「なに〜っ!?仁なに勝手な事言ってんだよ!?」
仁「やすぅ〜・・・」
友人A「言っても起きね〜よ。アイツ今日で新聞配達6連勤らしいぜ?
でも勉強は好きだからって授業真面目に受けてるから昼休みは
貴重な睡眠時間なんだってよ。」
友人B「仁くんスゲェ〜!」
小鉄「ま〜アイツの母ちゃん働かねえからな!わしゃしゃしゃ!
見たことあるか?仁の母ちゃん?」
友人A「何話そらそうとしてんだよ?いい加減西川と付き合ってるって
認めろよ〜!」
友人B「ぶっちゃけ西川さん結構かわいいよね!関西弁ってのも
ポイント高いし!いいな〜小鉄っちゃん!」
小鉄「だぁ〜うるせぇ〜!」
2年2組・・・
友人C「ねぇねぇ、ウチの学校で一番人気ある男子って誰かな?」
のり子「え〜全然わからんわ〜。どう思う?」
友人D「やっぱり小鉄っちゃんでしょ!陸上部長距離のエースだし、
誰とでも仲良くするし明るいし、それに結構イケメンだし〜!」
のり子「わしゃしゃしゃしゃ!自分ら何言うとんねん〜!
アイツただのアホやで〜!?」
友人C「そんな事言って〜!のりちゃんの事うらやましがってる子多いんだよ?
人気者と大の仲良しでいいな〜って!」
のり子「ブゥーッ!そんなわけないやろ!ただの腐れ縁やでアイツは!
家が隣通しで小学校一緒だっただけやで?」
友人D「ちょっと〜!気をつけた方が良いよ!小鉄くんの隠れファンで
のり子の事よく思ってない女子多いんだから!」
のり子「えっ、そうなん?!」
友人C「そうだよ〜!のりちゃん意外と鈍感なんだから!
でも危ない目に遭っても大沢木くんが守ってくれるから
安心じゃない?」
のり子「安心ちゃうわ!自分らアイツの事美化し過ぎやって!」
友人D「でも冗談抜きで気をつけなよ?他のクラスの陰気な奴等が
陰口言ってるの結構聞くからさ・・・ね?」
のり子「え〜ないやろそんなん〜・・・・」
377 :
374:2013/02/26(火) 23:55:29.10 ID:ouSwA4iP
夕暮れ時・・・
のり子「アイツ遅いわ〜、早く来いや〜・・・」
小鉄「くぁ〜今日も疲れたぜ〜!」
のり子「あっ、来た!小鉄〜!」
小鉄「あれ?お前こんなトコで何やってんだ?」
のり子「ええやんか別に!・・・あのさ、もう部活終わったん?」
小鉄「おう、今から帰るとこだけど?」
のり子「久しぶりにさ・・・一緒に帰らへん?」
小鉄「・・・ったくしょうがねぇな〜!たまには一緒に帰ってやるよ!」
のり子「何で上からやねん!このアホ猿〜!」
小鉄「うるせ〜な〜!ブス!」
のり子「(言えへん、ホントは一人で帰るのが怖くなったとか・・・)」
小鉄「(コイツ、こんな可愛かったか・・・?)」
のり子「・・・ってな事があってん!笑えるやろ?」
小鉄「わしゃしゃしゃしゃ!おもしれ〜な〜!」
のり子「ホンマ?(・・・久々に小鉄の事ちゃんと見たけど、
こいつデカなったな〜・・・)」
小鉄「ん?俺の顔に何かついてる?」
のり子「なぁ、自分今身長何cmなん?」
小鉄「え?164だけど、どうかしたか?」
のり子「ふ〜ん・・・(嘘やろ!?ウチより6cmも高いんかい・・・)」
ピュ〜・・・
のり子「う〜っ!風強っ!寒いな〜・・・」
小鉄「こんな寒さでだらしねぇな〜!子供は風の子だろ?」
のり子「うっさいわ!手がかじかんでしゃーないわ・・・」
小鉄「・・・ったくしょーがねぇな!ほら!」
ギュッ!
のり子「えっ!」
小鉄「うわっ!お前の手ホントつめてぇのな!」
のり子「・・・う、うっさいわ!何やねんこれ・・・」
小鉄「俺の手、あったけえだろ?昔っから母ちゃんに『アンタの手
あったかいわね〜』って言われてんだよ。」
のり子「・・・(ホンマあったかい、ほんでコイツこんな手
大きかったんや・・・)」
小鉄「家着くまでこうしといてやるから、我慢しろよ。なっ!」
のり子「・・・アホ・・・(///)」
以上、こうなってて欲しいなという理想を込めて書いてみました。
それにしてもいつエロくしたらいいのかタイミングが掴めない・・・
378 :
Dopink:2013/02/27(水) 16:44:26.59 ID:CmGCQFSh
乙です
自分一人投下しまくって容量使い込んでるのが心苦しかったし寂しかったので嬉しいです
原作でも最近どんどん性格イケメン化してますし、小鉄の将来が楽しみですw
インフルエンザとその後遺症で遅れまくっていた大沢木夫妻セックス編、ようやく書き終えました
原作を読んで書き直したためにまだ誤字脱字だらけなので、投下は明日以降になりそうです
>>376-377 そんなことがさらっとできる小鉄さんはモテモテだよぉ。
小鉄はスポーツ推薦で進学かな。
エロはサジ加減でかまわないと思います。
>>378 ご快癒おめでとうございます。
ついに世紀の一戦の火蓋が切られるのですね(過去に小鉄たちを孕ませてはいますが)。
(; ・`д・´)ゴクリ…
380 :
Dopink:2013/02/28(木) 20:46:34.01 ID:mfYmapml
※このお話の大鉄は媚薬のような効果のある精力剤を盛られて発情しています
「一段とムチムチのエロい身体になりやがって。可愛いぜ、順子」
布団に横たわった順子に覆い被さりながら、大鉄は満足そうに呟いた。
普段必要以上に抑制され溜め込んだ大鉄の性欲は、何かのきっかけで煽り立てられ、
さらに今夜のように順子の方でも求めた時にだけ解放されるのだ。
「ありがとう……。あなたにそう言ってもらうために色々頑張ってる甲斐があるわ」
数年ぶりに聞いた夫の本音発言に順子は感激して涙ぐむ。綺麗に剃毛された彼女の秘所は
まだ十分に濡れていなかったが、夫が今すぐ挿入したいのなら苦痛覚悟で受け入れようと、
順子は程よく脂肪のついた白い脚をできるかぎり大きく開いた。
昼間とは別人のような従順な妻の反応に、大鉄は思わず目を細めた。
「ホント順子って、オメェーにピッタリな名前だよな……」
「あははっ、大鉄さんたら、いつもする前にそのセリフ言うんだからー」
満面の笑顔を浮かべて、少々年かさの恋人たちは熱い口づけを交わした。
精液を飲み干したばかりの順子の口内は少々生臭かったが、大鉄は不快に感じなかった。
妻がその美しい心と身体で汚れた白濁液を受け止め、浄化してくれた証拠なのだ。
一瞬でも彼女を汚いと思ってしまったら、自分は順子の夫失格だ。
大真面目にそう考えながら、大鉄は順子の口内を貪るように舐め回した。
「ぷはっ……ま、待って。臭う……でしょ?うがいして、お風呂で洗ってからのが……」
「精子臭い方が興奮するから洗わなくていいよ。俺だってヤニ臭ぇんだから気にすんな」
「は、はい……。んっ、んんっー」
大鉄は順子の頭を引き寄せて再び唇を重ね、さっきよりもさらに激しく舌を動かして、
愛妻との久しぶりの濃厚なキスを満喫する。
「はああっ……んむっ」
順子も懸命に応えようと生き物のように動き回る夫の舌に自らの舌を絡ませようとするが、
ついていけずに翻弄されてしまう。順子は夫のディープキスが少々苦手だった。
「はあっ、ゲホッ、ゲホッ……。大鉄さんのキス、気持ち良いけど疲れちゃうー」
「やっぱ俺のが上手いなー、タバコ吸いで鍛えてるおかげだぜ、わーっはははー」
いつもキスを終えるとちょっと不機嫌になる順子の顔を見つめて愉快そうに笑いながら、
大鉄は妻の程よく大きな白い乳房に手を伸ばした。
381 :
Dopink:2013/02/28(木) 20:53:38.22 ID:mfYmapml
「さっきのご褒美に、たっぷり可愛がってやるからな」
「きゃっ!?や、やぁんっ……」
二つ並んだたわわな膨らみをゆっくりこねるように揉んで、しっとりした肌触りと、
瑞々しさと水っぽさを兼ね揃えた感触を存分に楽しむ。
全く膨らんでいなかった幼い頃から大鉄を虜にして、彼に愛撫されて大きくなった
順子の乳房は、まさに熟れた食べ頃の果実のようだった。
「ホントに大鉄さん、あたしの胸が大好きね……」
「当然だろ。ぺったんこの頃も良かったけど、こんなに大きくて柔らかくなりやがってよ。
それでいて乳首は相変わらず綺麗で可愛いままなんだから、ホント反則だぜ」
痛いくらい勃起したペニスに肉付きの良い太股を擦り付けてさらなる愛撫を求める順子に、
大鉄はすでに硬く立っている妻のピンク色の乳首を摘んで応える。
「あっ、やんっ。い、いい……」
「ホント、俺にも四人のガキにもさんざんしゃぶられてるとは思えねーな」
「久しぶりにオッパイ吸いたいんでしょ?いいわよ、大鉄さ……きゃぁんっ!」
言い終わらないうちに大鉄に左の乳首に吸いつかれ、順子は甲高い悲鳴をあげた。
「いつ舐めても順子のオッパイはうめぇーなー。匂いも最高だしよー。俺をマジに禁煙
させてーなら、タバコ吸いたい時にいつもこの乳首吸わせろよ、がはははー」
自分に吸われるために硬くぴんと立った順子の乳首を舐め回しながら、いつになく大鉄は
饒舌だった。普段は照れ臭くて言えない本音が、何故か今夜はスラスラ口から出てくる。
「やだぁ……、い、いやらしい淫行タクシードライバーね。でもそれでホントに禁煙して
くれるなら、してあげてもいいかも……。あっ、あぁんっ、あああぁぁぁーっ!」
久しぶり発情した大鉄の前戯に興奮して、順子の反応もより淫らで大胆になってきた。
382 :
Dopink:2013/02/28(木) 21:04:18.86 ID:mfYmapml
金鉄や桜たちにも聞こえてしまいそうな順子の大きな声は一段と大鉄を発情させたが、
同時に苦々しい嫉妬心も刺激した。
「……風呂で裕太に舐められる時にも、こーゆーエロ声出すのか?」
「えっ!?な、なんでこんな時に裕太の話を……?」
恋人時代に若返ったつもりで大鉄との行為を楽しんでいた順子は、乳首から口を離して、
末っ子の名前を持ち出してきた夫の言動に戸惑う。
「裕太と一緒に風呂入る時、いつもあいつにこのエロ乳吸われてんだろ?
もうあいつも赤ん坊じゃねーんだから、いい加減舐めるのやめさせろよ」
両手で順子の乳房を鷲掴みしてさきほどよりも強く揉みながら、大鉄は妻を問いただした。
「な、なに息子に嫉妬してんのよ……。裕太はまだ小さいから甘えてるだけよ。
発情したあなたが揉んだり舐めたりするのと一緒にしないでよ」
いかにも順子らしい回答だったが、大鉄は納得できなかった。
「し、嫉妬じゃねーよ。裕太が小鉄みたいなエロ猿にならねーか心配してんだよ。
今日なんか、アソコの毛まで剃られたんだろ?いくら裕太が可愛いガキだからって、
無防備すぎんぞー。……でよ、その後やっぱ……オマンコ舐められたのか?」
「なっ、なんでそのことを!?ゆ、裕太から聞いたの……?」
「ああ。あいつ、『今日は僕がママのアソコの毛を剃ってあげたんだよー』って、
スゲー無邪気な笑顔で言いやがってよ。冷や汗かかされちまったぜー、くそっ」
一瞬蒼白になった後、順子は「その時」のことを思い出し、真っ赤になって俯いた。
383 :
Dopink:2013/02/28(木) 21:15:16.18 ID:mfYmapml
昼間順子はアクシデントが重なった末に、長男の晴郎に顔射されてしまった。
そのショックで取り乱してしまった彼女は、服を着たままシャワーを浴びて号泣していた
のだがそこに裕太が駆けつけ抱きついてきた。彼はしばらく何も言わず一緒に泣いていた
が、順子が少し落ち着くと、お湯で濡れた破れかけの服を脱ぐの手伝ってくれた。
そして裕太は、いつも入浴時のように母の乳首に吸いついて甘えた後、
「今夜はパパがママを慰めてくれだろうから、それまで頑張ってね、ママ……。
僕はパパのようには慰められないけど、パパとママのお手伝いくらいはできるよ」
と言うと、順子の陰部にシェービングクリームを塗りたくり、危なげない手つきで、
呆然とする母の白い柔肌を一切傷つけることなく完璧に剃毛してしまった。
「これでパパは満足だと思うけど、でも今日は……もっと綺麗にしてあげるね、ママ」
そして裕太は可愛らしい子供の小さな指や舌で、幼女のようになった順子の股間を
洗い清めて、彼女が絶頂に達するまで愛撫してくれた。
「ハル兄ちゃんを許してあげてね……。僕や兄ちゃんたちは男の子だから、
時々大好きなママにエッチなイタズラしたくなっちゃうの。赤ちゃんだった頃
みたいに甘えたくて、ついやりすぎちゃうんだ。だから……ごめんね、ママ」
健気な事を言いながら、膣口と菊門に指を差し入れて、二つの穴を同時に責めたてる。
順子は裕太の本性を垣間見て戦慄しつつも、溺愛する末っ子の愛撫に身を任せ、
手触りの良い息子の亜麻色の髪を撫でながら、快感に溺れむせび泣いた。
数年ぶりの絶頂に達した時、順子の心を苛んでいた罪悪感は消え去っていた。
384 :
Dopink:2013/02/28(木) 21:30:03.21 ID:mfYmapml
「赤くなってんじゃねーよ。自分のガキに、それも一番チビな末っ子に欲情しやがって。
裕太にオマンコも舐められて感じたんだろ、エロいかーちゃんだな、ふざけやがって」
順子の顔色の変化を見て一段と嫉妬にかられた大鉄は、今度は順子の右の乳首を口に含み、
ピンと硬く立ったままのそれを甘噛みして責めた。
「やあぁんっ!ゆ、裕太に欲情なんて……してないわよ。今日のあの子はあたしを
慰めてくれて……それに甘えてしまったけど、欲情したわけじゃ……ひゃあっ!?」
乳首を唇に挟み思いきり引っ張ってから口から離すと、大鉄は順子の股間に手を延ばして、
完璧に剃毛された周囲を、そしてしっとり濡れはじめたワレメを撫で回した。
「小学生の頃よりもすべすべじゃねーかよ。……裕太の奴、余計なことしやがって。
ホントあいつ、小鉄よりエロくなりそうで将来不安だぜー、くそっ」
今日の裕太の一連の行動は、放っておけば何年も母親にキスすらしようとしない父親を
焚きつけるための苦肉の策だった。大鉄はまんまとそれに乗せられ妻を抱いているのだが、
幼い息子にいいように操られて、セックスをするのはいかにもマヌケだ。
親の威厳丸潰れで、どうにも癪だった。大鉄は二重の意味で裕太に嫉妬していた。
「やっぱり嫉妬じゃない?お、大人げないわね……きゃあっ!?」
いきなり秘所にしゃぶりつかれて、順子は甲高い悲鳴をあげた。
首を傾け小陰唇にすぼめた唇を重ねてキスした後、小さな赤い陰核を舌先で転がして弄ぶ。
「やっ、やあぁっ……。いきなり、激しい……」
「いくら裕太が可愛くて利口なガキでも、舐めるのは俺のがうめぇーだろ?がははー」
「や、やーね、自分の息子に本気で嫉妬して。……裕太に酷い事したら許さないわよ」
「するわけねーだろ、バカ。白けるから、ガキの話はもうやめろよ」
「自分から振ったくせに勝手ねー、いいけど。じゃあ、もっと優く……して」
「けっ。……グチョグチョになるまでたっぷり舐めてやるからな」
ぺろりと小さな尿道を一舐めした後、舌を膣口に割り入れる。肉襞に唾液を含ませながら、
濃厚な妻の女性器と、溢れてくる温かい愛液を味わう。
大鉄は剃毛した妻のここを舐め回すのが、ペニスを挿入するのと同じくらい好きだった。
「き、気持ち良いけど、ヒゲが当たってくすぐったいわね……はっ、はあぁんっ!」
「……4人もガキ産んだのに、相変わらず綺麗で可愛いなー。味も極上だしよ。
毛を剃って綺麗にすると、全然ババァマンコには見えねぇ……いててっ!」
余計な一言にカチンときた順子は、大鉄の左耳を引っ張って、舐めるのをやめさせる。
「……してる最中はそーゆー失言しないの」
「や、やめろ。耳がちぎれちまうー!」
急に耳たぶを強く引っ張られて慌てた大鉄は、触れないように注意していた順子の菊門に
親指を押し当ててしまった。
「あっ……!」
「うわっ!?わ、悪ぃ……」
慌てて手を引っ込めると、らしくなく素直に謝罪してバツ悪そうにそっぽを向いた。
385 :
Dopink:2013/02/28(木) 21:42:24.08 ID:mfYmapml
「……ホントあの時のことを忘れないで、約束を守ってくれてるのね、大鉄さん」
どんなに発情しても、大鉄は決してもう一つの穴を嬲ろうとはしない。
小学6年生の時に一人の女の子に恋して、男の性に目覚めて、
その結果引き起こしてしまった過ちがトラウマになっているのだ。
2歳下で4年生だったその子への片思いと欲望を募らせた大鉄は、まだ初潮前の彼女を、
まだか弱い幼女だった順子を人気のない場所に連れ出し、そして……。
今もなお大鉄が悔い続けている、人生最大で最低最悪の汚点だ。
「……忘れられるはずねーだろ。オメェーにあんなことしちまってよ……」
「一生かけて償うからって、約束を守り続けてくれるのは嬉しいけど……。
あたしはもうとっくの昔に許してあげてんだし、もう忘れてもいいのよ」
背を向け布団の上に座り込んで項垂れた大鉄を、順子は背中から抱きしめる。
「俺は今でもあの頃の俺が許せねーよ。オメェーに惚れて、オメェーに触りたくて
わざとオメェーにぶつかってパンツ見ちまって、はじめてチンコ勃って夢精して、
頭いかれて毎晩オメェーを犯すの妄想してオナニーするチンコ脳のエロガキになって、
とうとう俺はマジにオメェーを……。絶対許されねー事をしたんだよ、あの時の俺は」
「あなた……」
大鉄は順子以外の女性を性欲の対象にすることができず、順子以外には勃起もしない。
順子に欲情することにも後ろめたさを感じていて、きっかけがなければセックスしない。
どんなにムラムラしようと決してオナニーはせず、夢精すると不機嫌になってふさぎ込む。
息子たちの性欲や桜の彼氏を必要以上に嫌悪し警戒して、子供たちを閉口させる。
大鉄が男女関係のこととなると別人のように硬派ぶり禁欲的になるのは、過去の過ちが、
30年以上前のまだ幼かった順子に対する鬼畜にも劣る所行が原因であった。
その一方でそのサイテーの初体験の時に味わった快感が忘れられずに、
パイパンに執着し、クンニが大好きなのは、……男の哀しい性だった。
「オメェーを傷モノにして、オメェーの人生を縛っちまった俺に、オメェーと結婚する
資格なんかあったのかな……?オメェーならもっと良い男をいくらでも……」
「縛られてたのはあなたの方じゃない。ずーっと引きずって、負い目に感じちゃって。
あたしはあなたと結婚できて幸せよ……。4人も可愛い子供を授かったし」
柔らかい乳房を背中に押し当て、萎えかけたペニスを白い指で優しく触りながら慰める。
「順子……」
「今のあなたはもうあの時のあなたじゃないわ。今でも色々ダメな人だけど、
男女関係限定なら浦安一、いえ世界一真面目で信頼できる男性よ。どんな美人に
言い寄られても絶対浮気しない男なんてあなただけよ。今のあなたは最高の夫よ」
「……最高なのは俺じゃなくてオメェーの方だろ。……順子、愛してるぜ」
泣き出しそうになるのを堪えながら、大鉄は普段言くても言えない愛を妻にささやいた。
「あたしもよ。あなたを愛しています、大鉄さん……」
忌まわしい出来事も何もかも乗り越えて結ばれ、愛をはぐくんできた夫婦は、
強く抱き合い、再び熱い口づけを交わした。
「んんっ……あたしそろそろ、欲しい。大鉄さんのオチンチンが、欲しい……」
386 :
Dopink:2013/02/28(木) 21:54:21.06 ID:mfYmapml
「……ホントに今日はコンドーム付けなくていいのか?」
「安全日だから大丈夫よ。妊娠できるならもう一人産んであげてもいいんだし」
「バカ、ガキはもういらねーよ。若くねーんだから無理すんなよ」
「コラ!余計な事言わないの」
仰向けに寝そべり、大きく脚を開いた順子をいたわりながら、大鉄は妻に覆い被さる。
最初は「本当のはじめて」の時と同じ体位でするのが、二人のルールだった。
「じゃ、じゃあ、挿入れるからな。……痛かったら我慢しないで言えよ」
「ありがとう、大丈夫よ。来て……」
肉棒を膣口にあてがい、ゆっくりと挿入する。いつもより短い前戯でも順子の肉襞は
十分に濡れていて、易々と大鉄を受け入れていく。
「あっ、あっ、ああぁぁ……」
「うっ、うおおっ……。じゅ、順子っ!」
数年ぶりの愛妻とのセックス、それも膣内出しOKの生挿入。
その快感に理性が吹き飛んでしまった大鉄は、一気に腰を沈め、根本まで突き入れた。
「やああああぁぁーーっ!!」
一気に貫かれた順子は大きな悲鳴をあげて悶えた。
苦痛ではなく快感に耐えかねてあげた妻の切ない悲鳴は、さらに大鉄を興奮させた。
「順子、ス、スゲッ……!可愛いエロ声、も、もっと聞かせてくれ……」
「あははぁんっ、あんっ!あっ、あっ、あふぅん!あんっ、あっ、ああっ……!」
「じゅ、順子、き、気持ち良い……。順子、順子……っ!」
「だ、大鉄、さん……」
愛する妻の名前を連呼しながら、大鉄は激しく腰を振る。
抱きしめるように肉棒に絡みつき心地良く締め付ける肉襞に酔いしれ、蜜のように溢れる
温かい愛液に愛液に溺れ、形のよい唇から漏れるあえぎ声に聞き惚れた。
「4人もガキ産んだのに、順子のここ、全然変わってねー!スゲー締まる!」
「う、うれしい……。大鉄さんのも、い、いい……!あっ、やんっ、はあぁんっ!」
大鉄が順子の女性器を愛するのと同じくらい、順子は大鉄の男性器を愛していた。
正直小さいが、動く度に痺れるような快感を与えてくれて、4人もの子宝を授けてくれた
このペニスが好きだった。たとえどんなにイケメンで、どんなにペニスが大きくても、
どんなにテクニシャンでも、順子は大鉄以外の男とは絶対にセックスしたくなかった。
そして実際、大鉄以外の男のペニスの侵入を許したことはなかった。
順子を抱いていい男は、彼女が呆れつつも愛するダメ夫ただ一人だけだった。
387 :
Dopink:2013/02/28(木) 21:59:37.76 ID:mfYmapml
「ううっ、うおおおっ……。じゅ、順子っ、も、もうそろそろ……!」
順子の名器の締め付けに耐えられず、大鉄は早くも限界を迎えてしまう。
「い、いいわよ……。大鉄さん、膣内に出して。いっぱい出して!」
最初の正常位では一緒に絶頂を迎えるのは無理だと悟っている順子は、
大鉄を気持ちよく射精させることに集中して、従順に膣内出しを受け入れる。
「じゅ、順子……出るっ!うおっ、おおおおっ!!」
「あっ、ああっ!あんっ、ああぁぁんっ!!」
3分と保たずに、大鉄は順子の膣内で射精してしまった。
本人同様働き者な順子の子宮に、数年ぶりの子種が注ぎ込まれた。
「じゅ、順子……き、気持ち良すぎだ……!」
「はぁはぁ……大鉄さんの精子、熱い……!」
「ゴメンな、順子。……いつも先に出しちまってよ」
「いいのよ。一緒にイくのは、これからだから……」
正常位で大鉄が出したら今度は彼が寝そべり、順子がその上に跨がって、
一緒に絶頂に達せるよう調整しながら交わる。夫婦関係を象徴する騎乗位プレイだ。
「ああぁぁんっ!今日は3回も出してるに、大鉄さんのオチンチン、硬い……っ!」
「バ、バカ!風呂じゃあまりエロ声出すなよ……」
「声出して欲しくないなら、キスして口をふさいでよー。あはっ」
浴室でシャワーを浴びる前に、ぬるくなった湯船の中で抱き合いながら締めにもう一発。
朝になりいつもの騒々しい漫才夫婦に戻ってしまうまで、精一杯恋人だった頃のように
愛し合うのが、大沢木夫婦の夜の営みの流儀だ。
388 :
Dopink:2013/02/28(木) 22:06:30.31 ID:mfYmapml
身体と浴槽を洗い清めて寝室に戻った二人は、セックスに使わなかった大鉄の布団で
一緒に眠る。抱き合い口づけと睦言を交わして、愛の余韻に浸りながら。
「お腹の奥がまだ熱いわ。あなたにいっぱい射精してもらえて、子宮が喜んでる……」
「久しぶりにオメェーとやりまくれて、何回も膣内に出せて、スゲー気持ちよかったよ。
……悪かったな。こんな良い身体してんのに、何年も抱いてやらなくてよ」
胸に頬ずりして甘える順子の少し濡れた髪を撫でながら、大鉄は呟いた。
照れとひねくれ根性のせいで言えない本音が、今夜は何故かためらわず言うことができた。
「寂しかったんのよ……。あなたに愛してもらえる身体でいるため日々頑張ってるけど、
アンチエイジングにも限界あるから、ホントの……バなんとかになっちゃう前に、
もっとあたしを可愛がってよ。大鉄さんとなら毎日だって……してあげるから」
「順子と毎日したらこっちの身が保たねーよ。……もう孕ませるわけにはいかねーしよ」
「裕太が産まれたら急に抱いてくれなったのは、やっぱり『5人目』が怖いからなのね。
……でも、それにしたってキスくらいはしてよ、不器用なんだから……んんっ」
抗議の意味をこめて、順子はすねて尖らせた唇で、夫の唇に吸いついた。
「ま、また勃ってきて痛ぇーからやめてくれー!オメェーとキスすんのは気持ち良すぎる
から、それから禁止にしないと……やりたいの我慢できなくなっちまうんだよ」
「今夜みたいな安全日にコンドーム使えばいいでしょー?あっ、コンドームつけるの
嫌なんでしょー?膣内出しじゃないと嫌なら、避妊薬飲んであげても……あだっ!」
デコピンで話を遮って、大鉄は妻の提案を退けた。
「バカ、絶対そんなの飲むなよ。副作用ある薬なんか、オメェーに飲ませてたまるかよ。
男と女の事じゃ二度とオメェーを傷つけないって約束、俺は破らねーからな……」
「あ、あなた……!……ご、ごめんなさい……」
贖罪と純愛を貫き続ける夫の本音に感動しつつも、その本音を引き出すために怪しい媚薬
めいた強精剤を盛った事に、猛烈な後ろめたさを感じて、順子は赤面した。
389 :
Dopink:2013/02/28(木) 22:17:15.85 ID:mfYmapml
以上で完結です
いつもより長く推敲したために、これまでのSS以上に捏造設定詰め込みまくりで、無理のある展開ですw
小6大鉄が小4順子さんを…は原作の子供大鉄が今の大鉄と比べてもダメ野郎なの見て思いつきました
原作に否定されるのが10年後なら勝手な妄想しても時効かと
他のキャラは毎度準拠なのに、裕太だけ元祖準拠で浮いてます。ちょっと怖い天才児にしすぎで気の毒です
390 :
374:2013/02/28(木) 23:09:52.26 ID:Pln/RxfC
乙です。流石の完成度に頭が上がりません・・・。
順子をたしなめる大鉄が新鮮で素晴らしいです。
私ももう少し考えながら次の投稿に移ります!
乙乙!
スゴイね、ラブラブですね。
夫婦って良いものだとひしひしと伝わってきました。
チェックしながら投下したのにやっぱり誤字ありました
加筆修正しまくった長文の投下はこれだから…すいません
晴郎の扱いが酷いので、次作はノムさんにフォローしてもらうみたいなのを書きたいです
393 :
374:2013/03/03(日) 21:49:14.06 ID:w0NnzhFJ
そろそろ小鉄軍団中学verの続きでも、今回は晴郎×ノムさんで。
【注意】後半ノムさんキャラ崩壊します。
東西線行徳駅付近
ノムさん「今日も学校疲れたな〜、昨日買った本の続き読みながら帰ろっと!
アレ?あの姿は・・・」
晴郎「お疲れ様でしたっちゃ〜。さて、家に帰るなり〜。」
ノムさん「キャーやっぱり!晴郎さ〜ん!!!」
晴郎「あっ!ノムさんだっちゃ!」
ノムさん「今日もバイトお疲れ様です!仕事、辛くないですか?」
晴郎「ありがとうなり!全然辛くないっちゃ!それもノムさんが
おばさんに口聞きしてくれていつものケーキ屋さんの
系列店に雇ってもらえたおかげだっちゃ!」
ノムさん「そんな〜、むしろごめんなさい。いつものお店じゃなくて
電車で移動しなきゃならないお店になっちゃって・・・」
晴郎「それは仕方ないっちゃ!ワシがいつものお店で普段から
働いてたらチビっ子達にサンタさんの正体バレてしまうのだ。
だからこれがベストなり!ノムさんいつもフォローありがとう!」
ノムさん「いつも優しいですね、晴郎さん!」
晴郎「そんな〜照れるなり・・・。たまには一緒に帰るっちゃ?」
ノムさん「はい!喜んで!」
タッタッタッ・・・
小鉄「お〜す!ノムさん!それに兄貴〜!」
晴郎「お〜マイブラザ〜!凄い偶然だっちゃ!」
ノムさん「小鉄っちゃ〜ん!今日も部活ですか?」
小鉄「おう!『追試で部活出れなかった分今日は西船橋まで走って来い!』
って顧問に言われちまってさ〜!まあチョロいもんだけどな!」
ノムさん「え〜!?超遠いじゃないですか?それをチョロいって〜」
晴郎「さすがマイブラザーだっちゃ!今日も頑張るなり〜!」
小鉄「言われなくてもわかってらぁ!それより兄貴、いくらノムさんの
おっぱいデケぇからって変な気起こすなよ〜?」
晴郎「ブーッ!!!」
ノムさん「ちょ、ちょっと!小鉄っちゃん!何言ってるんですか〜!」
小鉄「冗談だよ!わしゃしゃしゃしゃ!2人とも真っ赤になって面白ぇ〜!
じゃ〜な〜!(タッタッタッ・・・)」
ノムさん「も〜小鉄っちゃんたら!相変わらず下品なんだから・・・(プクーッ)」
晴郎「ご、ごめんなりノムさん!ウチのマイブラザーが・・・」
ノムさん「大丈夫ですよいつもの事ですから!それにしてもあたしの胸、
こんなに大きいの嫌なのに・・・。こないだ計ったら
Fになってたんですよ?も〜やだ〜。」
晴郎「そうなんだっちゃ?!と、とりあえず帰るなり!(・・・ゴク)」
394 :
374:2013/03/03(日) 21:50:34.24 ID:w0NnzhFJ
東西線車内・・・
女子A「ねぇ、あそこにいるのって2組の野村さんじゃない?」
女子B「ホントだ、あの大食い美少女で有名な。でもあの学校で1位2位
争うほどの美少女がなんであんなキモいデブと一緒にいるのかな・・・」
女子A「まさか彼氏?どっからどう見ても不釣合いじゃんね?」
女子B「ちょっと!聞こえるわよ!でも、言えてる。クスクス・・・」
ノムさん「・・・(ムス〜ッ)」
女子A「ハッ!ヤバイ!睨まれてるよ!」
女子B「げっ!隣の車両移動しとこうよ・・・」
スタスタスタ・・・
晴郎「ん?どうしたのだ、ノムさん?そんなムスッとして。
お腹でも減ってるなりか?」
ノムさん「え?キャッ!そんな表情してましたか?
ごめんなさい、なんでもないです・・・」
晴郎「そっか、それならいいっちゃ!」
ノムさん「みんな何で晴郎さんの事キモいとかデブとか・・・。
とっても優しくて素晴らしい人なのに・・・。)
晴郎さん、お疲れのところ申し訳ないんですけど・・・。」
晴郎「どうしたなり?改まって。」
ノムさん「電車降りたら・・・久しぶりに・・・肩に乗ってもいいですか・・・?
(カーッ・・・///)」
晴郎「そんなのお安い御用なり!改まることないっちゃ!」
ノムさん「あ、ありがとうございます!」
395 :
374:2013/03/03(日) 22:13:16.44 ID:w0NnzhFJ
すみません、物語の中で補足し忘れました。
ノムさんは行徳駅付近の私立中学に通っている設定です。
晴郎は冒頭に書いたとおり自宅警備員卒業した設定です。
浦安駅・・・
晴郎「ハイ、ノムさん!約束どおりどーぞ。」
ノムさん「わーいやったー!よいしょっと!」
晴郎「どうっちゃ?久々のワシの肩は?」
ノムさん「ちゃいぽーです!あ、それよりごめんなさい!
中2にもなってこんな事・・・重いですよねあたし・・・?」
晴郎「ぜーんぜん!ノムさんは羽が生えてるみたいに軽いっちゃ!
ノムさんはホント天使みたいな少女なりー!」
ノムさん「も〜晴郎さんってば〜!(///)」
男子A「そんでさ〜・・・あれ?アイツ2組の野村じゃね?」
男子B「うわっ!ホントだ!ガハハハハハ!おい野村ぁ〜!
何でそんな気持ち悪ぃデブの肩乗ってんだよ〜!」
晴郎「ん?知り合いなり?」
ノムさん「(ムカムカ・・・)あんなのほっときましょ、晴郎さん・・・」
晴郎「いいのだ?ノムさんがそう言うなら・・・」
のしのし・・・
男子B「おい!シカトこいてんじゃねーよ!待てよ!」
男子A「つーかさ〜アレまさしく美女と野獣じゃね?」
男子B「バカ!そんなイイもんじゃね〜よ!えーとえーと・・・そうだ!
豚に真珠だよ!豚に真珠!」
男子A「ギャハハハハハ!それそれ〜!」
ノムさん「(プチーン・・・)」
晴郎「き、気にする事ないなりよ!ノムさん・・・」
ノムさん「・・・言ってみろ・・・」
晴郎「え?ノ、ノムさん・・・?」
スタッ!
ノムさん「もっぺん晴郎さんの事ブタって言ってみろゴルァァァアアアアッ!!!」
晴郎「オターッ!」
男子A「うわっ!の、野村があんなデケェ声出すなんて・・・」
男子B「つーかあの表情見ろ・・・鬼だ・・・鬼だあああああ!」
男子A「ヤ、ヤベェ・・・!殺される!」
ノムさん「散々好き放題言ってくれたよね・・・?お礼に2人とも
美味しく頂いてあげるからさ。どっちが先に食べられたいの?ねぇ!?」
男子A「ひ・・・ひぃーーーー!!!」
男子B「に、逃げろーーーーー!!!」
男子A・B「うわ〜ん!!!」
ダダダダダ・・・
396 :
374:2013/03/03(日) 22:38:11.66 ID:w0NnzhFJ
晴郎「ノ、ノムさん・・・」
ノムさん「ハァハァ・・・」
のしのし・・・
晴郎「ノムさ〜ん!超カッコ良かったなり〜!
浦安アベンジャーズの本領発揮だっちゃ〜!」
ノムさん「・・・(へなへな、ぺたん)」
晴郎「ノ、ノムさん?大丈夫なりか?」
ノムさん「(くるり)うっ・・・うっ・・・ぐすん・・・」
ぽろぽろ・・・
晴郎「ノ、ノムさ〜ん!何で急に泣き出すっちゃ!?
(しゃがみこむ晴郎)ほ・・・ほら!ハンカチ!」
ノムさん「ぐずっ・・・だ、だっで・・・あんなばじだない姿見られだら・・・
あだじ絶対ばるおざんに・・・ぎらわれじゃうがら・・・」
晴郎「ノムさん・・・」
ノムさん「で・・・でぼぉっ!あだじ、ゆるぜないんでず!ばるおざんのごど・・・
がいげんだげで判断ずる人だぢが・・・うっ、ううっ・・・」
晴郎「・・・ありがとう!ノムさん!」
ノムさん「えっ!?」
晴郎「いつもワシはノムさんには本当にフォローされてばっかりだっちゃ。
あながちさっきの少年達が言ってることは間違ってないなり。それに
さっき電車の中でノムさんがムスッとしてた原因も知ってるのだ。
女の子達がワシらの事見てヒソヒソ話してたからだっちゃ?」
ノムさん「ぞ・・・ぞんなごと言わないでぐだざい・・・。」
晴郎「だからワシは働くことにしたんだっちゃ!いい加減ノムさんに
ふさわしい男にならないといけないのだ!これ以上ノムさんに
悩みを抱えて欲しくないなり!」
ノムさん「ば・・・ばるおざん・・・」
晴郎「それに一つ大きな勘違いをしてるっちゃ、ノムさん。」
ノムさん「えっ!な、なんでづか・・・?」
晴郎「ワシがこんな事でノムさん嫌いになるわけないっちゃ〜!
むしろすっごくカッコ良かったっちゃ〜!どんな事があっても
ワシはノムさんの事いつまでも大好きなり!」
ノムさん「(じわぁ・・・)ば・・・ばるおざ〜ん!!!」
ギューッ!
晴郎「わわっ!ノ、ノムさん!」
ノムさん「あ、あだぢもぉ、ばるおざんのごど、だいずぎでず!!!
ずぎずぎずぎ!だいずぎ!だいずぎ〜!」
晴郎「ノ、ノムさん・・・嬉しいけど・・・苦しいのだ〜・・・。
(ノムさんの胸が顔に・・・でも本当に大きくて気持ちいい・・・
はっ!何を考えているんだワシは・・・)」
397 :
374:2013/03/03(日) 22:54:38.90 ID:w0NnzhFJ
ノムさん「はっ!ご、ごべんなざい・・・ばるおざん・・・」
晴郎「ぷはっ!だ、大丈夫なり〜。(も、もうちょっとあのままでも
良かったっちゃ・・・)」
ぐぅ〜・・・
ノムさん「あっ、お腹が・・・」
晴郎「あはははは!きっと怒ったからお腹減ったんなりよ〜!」
ノムさん「そ、そうですねっ!きゃははははっ、自分の事なのに
おっかし〜!」
晴郎「今のでノムさん泣き止んだみたいっちゃ!良かった良かった!」
ノムさん「えっ・・・ホントだ。ごめんなさい、晴郎さん!
心配かけちゃって・・・」
晴郎「ノープロブレムっちゃ!ワシもお腹減ってるっちゃ〜・・・。
そこのファミレスでなんか食べてから帰るっちゃ?」
ノムさん「え?いいんですか!?」
晴郎「ただし!一品だけっちゃよ?」
ノムさん「大丈夫ですよ〜!いつも大食いするわけじゃないですから!」
店内・・・
ノムさん「は〜美味しかった〜!」
晴郎「いつ見てもいい食べっぷりなり〜。見てて気持ち良いっちゃ!」
ノムさん「えへへ、ありがとうございます。そういえば晴郎さん、
さっきあたしが大きな勘違いしてるって言いましたけど、
晴郎さんも大きな勘違いをしてますよ?」
晴郎「え?なんだっちゃ?」
ノムさん「晴郎さんは十分あたしにふさわしい、いやあたしなんか
もったいないくらい素晴らしい人なんです!優しくておっきくて
あったかくて・・・本当に大好きです!」
晴郎「て・・・照れるっちゃ〜!」
ノムさん「だからあたしにふさわしくなるとか背負い込まないで下さいね。
働き始めたのは嬉しいけど、あんまり食べないでニコラス・ケイジみたいに
なったら嫌いになっちゃいますよ?(パチッ☆)」
晴郎「アキバッ!!ウ・・・ウインクは反則なり〜ノムさ〜ん!」
ノムさん「これからもずっと一緒ですよ、晴郎さん?」
以上となります。
ノムさんキャラ崩壊&設定捏造で気を悪くされた方、
大変申し訳御座いません・・・。
それにしても小鉄といい晴郎といい、ちょっと性格イケメン化し過ぎですかね?
398 :
374:2013/03/04(月) 00:02:50.45 ID:6zlu9CV3
【晴郎・ノムさんが店を出た後の話】
すみません、次回への布石として設定追加させて下さい。
・この話は1月中旬
・小鉄のいう追試は冬休み明けテストの赤点によるもの
店員「ありがとうございました〜。」
コソコソ・・・
あかね「出てった出てった!もう大丈夫!」
花子「ぷはーっ!ビックリした〜!まさか浦安女子会の最中に
あの2人が入ってくると思わなかったね〜!」
のり子「ホンマやな〜!てかなんで先に入店してたウチらが
こんなコソコソせなあかんね〜ん。」
中田「のり子さん!ダメですよ恋人の逢瀬を邪魔しちゃ!」
あかね「中田さんの言う通りだよ!のり子だって小鉄っちゃんと
2人でいるトコ邪魔されたら嫌でしょ?」
のり子「アホー!何でウチがアイツとデートなんか・・・(///)」
あかね「あれ〜?あたしデートなんて一言も言ってないけど?(ニヤニヤ)」
のり子「かぁ〜ムカつくわーもー!それにしてもノムさんが目ぇ真っ赤にして
入ってきたときは晴郎どついたろう思ったけど、いらん心配やったな!」
花子「ね〜!まさかあんなトコで告白とは・・・。こっちが照れるわ!」
中田「すっごく大胆ですよね!どんどん美人になっていくし、羨ましいです〜。」
あかね「のり子もああいう大胆さ、見習った方がいいんじゃないの?」
のり子「な、なんでやねん!なんでウチが小鉄なんかに・・・」
あかね「あれ〜?あたし小鉄っちゃんなんて一言も言ってないけど?(ニヤニヤ)」
のり子「デジャヴかアホ!今日のあかねホンマおかしいで〜?」
中田「でも小鉄っちゃんホントカッコ良くなりましたよね。昔に比べると
悪い部分はほとんどなくなって良い部分だけ残ったって感じで!
花子さんもそう思いますよね?」
花子「はぁ〜?確かに部活の成績は凄いらしいけどさ〜、
相変わらずただの五月蝿いチビじゃ〜ん!」
あかね「アンタがデカ過ぎるの!180cm越えの中学2年女子なんて
浦安市内でアンタぐらいのもんでしょ!」
のり子「わっしゃしゃしゃしゃしゃ!」
中田「のり子さん、笑ってる場合じゃないですよ?」
のり子「はっ?」
あかね「そうそう!話それちゃったけどさ〜。
もう周りは小鉄っちゃんとのり子が付き合ってるとしか
思ってないよ?のり子だってまんざらじゃないんでしょ?」
のり子「そ、それはぁ〜・・・(///)」
花子「やっぱりあたし達が思ってる通りね!」
中田「バレンタインまであと1ヶ月少し、これを機会に・・・」
あかね「そう!小鉄っちゃんとの関係はっきりしちゃいなよ!」
のり子「ブゥーッ!な、なんやそれ〜!(///)」
あかね「だって中途半端なの嫌でしょ?小鉄っちゃんがこないなら
のり子から行っちゃえばいいじゃ〜ん!」
のり子「も〜みんなお節介過ぎやで〜!(・・・バレンタイン、かぁ・・・)」
今度こそ以上となります。
もうとっくに過ぎてしまいましたが次回はバレンタインネタ投下したいと思います。
乙です、晴郎の(外見は除く)好青年っぷりがたまらんです
ノムさんはいかにも巨乳になりそうでけしからん、宮崎危機の嫉妬が心配ですw
中学の時点で進路別れちゃうのがちょっと寂しいですね
中学受験やらないのがデフォな田舎ならみんな同じ中学行けるのに
400 :
名無しさん@ピンキー:2013/03/04(月) 22:40:00.09 ID:txZCyEpQ
新浦ナビのBBSに書き込まれた、ボランティアの声
タイトル : 新浦安、住民の質が悪いのでは?
記事No : 25
投稿日 : 2011/03/21(Mon) 22:02
投稿者 : ボランティア参加者
ここ数日、新浦安地区の泥かきボランティアに参加して思ったのですが、
住民のモラルが非常に低いです。
自分の家の庭の泥の除去に協力してくれと言われ、行ってみると生活をする上では
明らかに関係の無い玄関とは反対側の庭のちょっとの泥。おまけに、
ボランティアが働いている中、家主は見物と要望指示のみでした。
本当に生活に困っている人のために集まったボランティアを雇い業者のように
顎で使う住民が多数。
各家の前には勝手に積んだ自分の家分だけの泥の山。
泥の山を撤去してくれないと、自治会の方々に当たり散らす方々。
全てではないでしょうか、おかしな人が多数います。我欲ばかりで、地域をまったく見ていない人がたくさんいます。
ボランティアの中でも、この地域は今後、来たくないと漏らす人が少なからずいました。
全域ではないことを祈りますが、新浦安地域で受けた印象は、自分勝手な人ばかりで、近隣も、
ボランティアの協力者も考えることができず、自分の生活が復旧すればそれで良い人、
地域で全体の復旧のために汗水流す人を罵倒するような、とんでもない住民がものすごく多くいることを感じました。
こんな地域、沈んでしまえと、一瞬思いました。
こんなに、ボランティアで来て、嫌な思いをする地域を初めてみました。最低です。
401 :
名無しさん@ピンキー:2013/03/05(火) 13:40:55.33 ID:j3C8mnWM
>>393-398 乙乙。
そりゃノムさんは巨乳になりますがな。
大沢木ブラザーズの性格イケメン化は悪くないですよ。
あの面子ならそうそうグレないだろうし、
無印時代の晴郎の素行はやはり浪人生のノイローゼ的なものだと思います(セーラープーンのコスプレ含まず)。
中学までは勉強もできたと聞きますし長男として面倒見の良い所があるんじゃないかな。
>>392 そんな、謝らないで下さいよ。
8行目「寂しかったんのよ」 → 「寂しかったのよ」
12行目「抱いてくれなった」 → 「抱いてくれ(なく)なった」
といった感じでよろしいのでしょうか。
今週のノムさん回どこまでがイナジュンのホラ(ー)かわからんけど萌えた
ホワイトデーに男子から菓子もらうの警戒してたり、小鉄っちゃんはのり子さんにあげるべき的な発言したり
元祖26巻の時よりノムさんが色気づいてるな、晴郎に菓子もらったらどんな反応するか見たい
今週のノムさんの突進でここのSSのキャラ崩壊ノムさんをちょと思い出した。
405 :
374:2013/03/13(水) 00:32:33.98 ID:5L48fp2Y
すみません、ちょっとエロ小ネタ投下させて下さい。
【注意】
涙×勇子の中学生ネタですが2人ともキャラ崩壊してる上に
下衆な仕上がりになっています。苦手な方はスルー推奨。
勇子「うにゃ〜ん!」
涙「くぅ、相変わらず締まってやがるな・・・」
勇子「にゃん、にゃん、にゃん、なみ、だ・・・きゅん!
もっと!もっとぉぉおおおっ!」
涙「くっ・・・あ、愛・・・してるぜ・・・勇子・・・!」
勇子「うにゃん!あ、あたしもっ・・・涙、きゅん・・・大好き・・・大好きぃ!」
涙「うっ・・・イ、イクぞ!勇子ぉぉぉおおおお!」
勇子「きて、きて!あっ・・・あああああああんっ!」
涙「うああぁっ!」
勇子「にゃんっ!はぁ・・・はぁ・・・」
涙「ハァハァ・・・最高だったぜ、勇子ぉ・・・」
勇子「・・・いつまで余韻に浸ってんだよ!このエロ球児が!」
涙「げっ!ご・・・ごめんよ勇ちゃん!」
勇子「勇ちゃん?そうじゃなくて勇様だろうが!」
涙「パリーッ!す、すみません勇様・・・」
勇子「次は1回裏、あたしの攻撃・・・好きにやらせてもらうからね?
こんな乳首おっ立てちゃって、んふ♪(ペロペロ・・・)」
3時間後・・・
勇子「にゃぁん、次は10回表だから涙くんの攻撃だにゃ♪
早くあたしをいっぱいいじめてぇ?」
涙「ゼェ・・・ゼェ・・・ちょ・・・無理・・・
もう・・・さっきの9回裏で・・・ゲームセットだよ・・・」
勇子「え〜っ!そんなのダメだにゃ!今日は延長12回までの
約束でしょ!?」
涙「も・・・も〜勘弁してくれよ〜!一滴も出ないって〜・・・」
勇子「一応野球部エースの癖に女のあたしよりスタミナないって
どういう事だよ!このフニャ〇ン野郎〜!うわ〜ん!」
涙「な・・・泣きたいのはこっちだよ・・・
(父ちゃんが留守多いから家に連れ込んでヤっちゃったまでは良かったけど
ま、まさか勇ちゃんがこんな性に目覚めるとは思ってなかったなぁ・・・)」
以上です。
本当いろいろと申し訳ございません・・・。
乙。実用性があるから困る
しかしなんだろう?この悔しさは…
乙です、涙は勇ちゃんとくっつくの確定でHのパターンも調子こいて責めるけど
反撃されて結局尻に敷かれるみたいなの想像しやすいですよね
勇ちゃんが部活の先輩にやられちゃいそうなキャラだけに早く結ばれないと危険かも
俺は今週の補足的な桜と弥生の非エロSSを書きます、明日には投下できるかと
ノムさんSSはネタ切れで書けませんでした、過去3回の投下でネタ切れです
このスレはほのぼのしていて無印10巻台の頃のかわいらしい絵柄が似合うな
サンバンはまだ漫画家目指してんのかな?…
ふと気になった
409 :
SAKURA:2013/03/15(金) 21:33:17.11 ID:RnUMfG+8
仲良し女子中学生コンビ大沢木桜と椎名弥生は、放課後のおしゃべりを楽しもうと、
いきつけのコンビニBINI SHOPにやってきた。今日は花粉や黄砂をまき散らすうえに、
スカートをめくろうとする春のいたずら風が吹き荒れているので、いつも座る店外の
ベンチではなく、店内のイートインコーナーに陣取ることにした。
「ハイ弥生、これ食べて」
椅子に座るなり、桜は買ったばかりのコンビニおにぎりを親友に手渡した。
「えっ?赤飯好きじゃないからいらないわよ」
首をかしげたために肩から滑り落ちた左のおさげをかき上げながら、弥生は答えた。
長めの髪を二つ結びにした彼女は、見るからに清純そうで、なかなかに美少女だ。
「堅物の弥生がついに男子を好きになったお祝いなんだから、嫌いでも食べてよ」
ニヤニヤ笑いながら弥生を冷やかす桜も、親友以上に人目を惹く可憐な美少女だ。
活動的なボブカットもよく似合っている。浦安の美人の間で短髪が流行しているとか
いないとか噂されているが、桜はその浦安短髪美人の一人のようだ。
「ワォ!?な、なに言ってんのよ!あたしは花丸木くんのことなんか、全然……」
「あたしは花丸木くんだとは言ってないわよー。弥生ってばわかりやすー」
「ちっ!ま、またやられたー、チクショー!」
誘導にひっかかり地団駄踏んで悔しがる弥生を見て、桜は腹を抱えて爆笑した。
「素直な真面目ちゃんの弥生いじるの超楽しー、わーっははははーっ!」
先日、予想通り失敗に終わった弥生の花丸木全裸防止作戦の結末を目撃して以来、
桜はずっとこの調子で弥生をからかっては、笑い転げているのだ。
410 :
SAKURA:2013/03/15(金) 21:47:20.50 ID:RnUMfG+8
「もー桜ったら、いい加減にしてよ……」
自分をからかってばかりいる桜の態度を苦々しく思いながらも、弥生は戸惑っていた。
桜の冷やかしが図星だからだ。恋愛感情かまでは分からないが、弥生は最近、桜の彼氏の
花丸木のことが気になって仕方なかった。やたらと彼女に甘えてくる桜に押しつけられて
花丸木の世話を焼くうちに、いつしかあの全裸系男子のことばかり考えるようになって
しまったのだ。初対面の時は殴るほど嫌悪し桜の趣味に呆れていたはずなのに、今は
携帯で呼び出したり、桜と一緒に3人で遊んだりすることに何の抵抗もなくなっている。
今や花丸木は、桜に次ぐ弥生の親友で、弥生の唯一の男友達になっていた。
自分は花丸木が好きなのだろうか?自分は親友の彼氏を好きになってしまうような、
フケツな女なのだろうか?弥生は後ろめたさと自己嫌悪に苛まれていた。
そして、そんな弥生の気持ちに気づいたのに、嫉妬するでも怒るでもなしに、それをネタ
にからかい笑ってばかりいる桜の態度が、弥生には理解不能で、ちょっと怖かった。
親友が自分の彼氏に……心惹かれていることを知って、こうも余裕でいられるものなの
だろうか?もし立場が逆だったら……、弥生は桜のように笑っていられる自信がなかった。
411 :
SAKURA:2013/03/15(金) 22:05:53.36 ID:RnUMfG+8
「あはっ、弥生ってホントわかりやすくて可愛いー」
コロコロ変わる顔色のせいで内心がバレバレな弥生を、桜は笑顔で見つめていた。
少々短気だが情に厚く、何事にも真面目でひたむきなこの親友が、桜は大好きだった。
その弥生が、自分の彼氏である花丸木を好きになりかけている。そう知ったとき、
桜は自分でも意外なほど嬉しく愉快な気分になった。
「花丸木くんもそのうち弥生の可愛さに気づいてくれるといいわねー」
「だからちげーよ!……自分の彼氏なのに、なんで……?」
父親の遺伝か、最近ズボラ症状が悪化しつつある自分の世話を焼いてくれる弥生が、
自分以上に世話の焼ける裸王子の花丸木を放っておけなくなって、そして……。
桜は弥生の恋心に心底大ウケし、共感していた。
兄の晴郎も大好きそうな、少女漫画めいたコテコテのラブコメ展開だ。
嫉妬するなんてとんでもない。こんな愉快な恋路、応援しなければ女がすたる。
桜は本気でそう思っていた。
「好きなら好きでいいじゃん。誰の彼氏だとかなんてことは恋心とは無関係よ」
「桜……?」
加えて桜は、最近花丸木への恋心がなぜだか急激に冷めているのを自覚していた。
以前はあんなに花丸木の事が好きだったのに、彼と一緒にデートするのが楽しかったのに、
今の桜は花丸木との交際を面倒に感じるようになり、彼と弥生が恋愛フラグを立てていく
のを他人事のように眺め、喜んでいた。このままではいずれ、進学を口実にして、別……。
その予感に寂しさを感じつつも、近い将来必ずそうなることを、桜は確信していた。
そんな今の桜にとって、弥生の心に芽生えはじめた淡い感情は渡りに船だった。
弥生が自分の代わりになってくれるなら、花丸木を傷つけすぎずに済むだろう。
弥生になら安心して花丸木を任せられるし、彼女なら3人の関係がどう変化したとしても、
これまで通り自分の親友でいてくれるはずだ。……我ながら虫のいい事ばかり考えていた。
この自己中ぶりもまたダメ親父からの遺伝だ。都合が悪くなるとすぐ父親のせいにする
のも自身の悪癖だな、と思った時、つい桜は唇を歪めてしまった。
412 :
SAKURA:2013/03/15(金) 22:16:50.52 ID:RnUMfG+8
「……桜、無理、してないよね?」
「えっ!?……あっ、や、弥生」
思い詰めた弥生の一言で、桜を現実に引き戻した。
「ごめんなさい、桜。アンタが嫌な思いしてるなら、あたしもう花丸木くんとは……」
「ちょっ、そ、そんなに思い詰めないでよー、くだらねー!」
桜は慌てて、泣き出しそうな顔で手を握ってきた弥生の手を握り返して彼女をなだめる。
生真面目すぎて良い子すぎる弥生はつい漏らした桜の苦笑を、違う意味に受け取ったのだ。
「あたしたちの三角関係がどーなろうと、あたしは弥生を嫌いになったりしないから。
弥生だってそうでしょ?あたしたち親友だもん。……何があったって、ね?」
どさくさ紛れに弥生から今後も親友でいてくれる約束を取り付けようとしている。
そんな自分のズルさを、桜は自覚し、自嘲していた。そのくせにズルく立ち回るのを
やめられない。これもまた花丸木には自分より弥生の方がいいな、と思う理由の一つだ。
「ありがとう、桜……。これかもずっと親友でいようね、あたしたち……」
「うん!……や、やーねこの風。店の中まで花粉とか入ってきて、目が痛〜い」
「あ、あたしも目が痛いせい、だから……。ホントうざいわよね、この季節の風って」
自らの卑怯さとお互いの優しさを知る二人の美少女は、声を殺し泣いた。
413 :
SAKURA:2013/03/15(金) 22:28:24.36 ID:RnUMfG+8
「……さーてと、気分直しにカラオケでも行こっか?」
「……いいけど、お兄さん直伝の古いアニメソングメドレーはやめてよねー」
ようやく泣き止んだ二人が席を立ち、BINI SHOPを出たその時、
「ひゃむ〜〜っ!デビルキッズ怖いらむーー!!」
「わーっしゃしゃしゃしゃー!待てよー、花丸木ー!」
「脱げた学ラン着せてやるっちゅーのに逃げんなやー、あしゃしゃーっ!」
「学ラン持って…走るの、疲れる……」
例によってストリーキングな花丸木と、彼の学ランを抱えて追いかける
桜の弟の小鉄とその友人たちが、桜と弥生の目の前を走り去っていった。
「うわああああーーっ!!は、花丸木く〜ん!?」
「わーっははははーっ!ま、また全裸ー!しかも小鉄たちに追いかけられてるー」
その光景を目撃したショックで弥生はずっこけ、桜は親友のめくれそうになった
親友のスカートを手で押さえながら、腹筋が壊れそうなほど爆笑した。
「笑ってんじゃねー!小鉄くんって桜の弟でしょー!?
な、なんでその子たちが花丸木くんをいじめてるのよー!?」
「小鉄は浦安一のバカガキだけど悪い奴じゃないからいじめじゃないわよ、多分。
花丸木くんが過剰に怖がってるだけだから心配いらないって、あははははーっ」
「いじめじゃなくても全裸の彼氏を弟が追いかける地獄絵図見て爆笑すんじゃねー!
と、とにかく、追いかけなきゃ!……うがっ!?」
慌てて花丸木を追いかけようとした弥生を、桜は後ろからタックルで押し倒して止めた。
「な、なにすんのよ桜ー!?」
「ダメよ弥生、こんな強風の中、制服スカートのまま全力疾走なんて。
コンビニ戻ってトイレで体操着の短パン履いてから追いかけよ」
「アンタって子はー!パンチラ恐れて彼氏見捨てるのかよー!?」
「当然でしょ。だいたいこの強風じゃパンチラじゃ済まなくてパンモロよー」
「このバカヤロー!!」
コントをしているうちに、すっかり花丸木たちを見失ってしまった二人だった。
414 :
SAKURA:2013/03/15(金) 22:34:25.44 ID:RnUMfG+8
以上です、今週の衝撃展開を見て妄想たくましくして書きましたw
キャラがつかめなかったので、桜が前の裕太同様ほとんど捏造キャラになってます
ドロドロ暗いまま終わるのもアレなので、浦安ならではのギャグオチにしました
乙です。
改めて思いますけど大沢木兄弟は全員
顔は順子似ですけど中身はかなり大鉄似ですよねw
中でも桜の適当ぶりに拍車がかかってますねwww
416 :
374:2013/03/16(土) 14:23:26.39 ID:p/ubd1zC
ろそろバレンタインネタを投下させて頂きます。
1月中旬のある日・・・
のり子「お邪魔しま〜っす。」
あかね「いらっしゃ〜いのり子♪上がって上がって!」
のり子「ごめんな〜あかね、急に相談事なんて言って・・・
今日ホントはノブとデートとか入ってたんちゃうの?」
あかね「全然!ノブくん今日はサッカー部の練習だから
デートじゃないの。待っててね、今お茶淹れるから。」
のり子「そんな気ぃ遣わんでええのに〜。あっ、ええ香りやな〜。」
あかね「でしょ?ちょっと高級なハーブティー買ってきたんだよ!
ささ、どうぞどうぞ♪」
のり子「ありがと!ずず・・・はぁ〜ええ香りで落ち着くわ〜。」
あかね「でしょでしょ?おかわりあるからね?で、相談ってな〜に?」
のり子「うん・・・あんな、あと1ヶ月ないやんか?その・・・
バレンタインまで・・・」
あかね「うんうん!」
のり子「そんでな・・・アイツ何あげたら喜ぶかわからんくて
相談を・・・な・・・」
あかね「アイツ?アイツってだ〜れ〜?(ニヤニヤ」
のり子「だっ、だから・・・あのアホ猿やろ・・・」
あかね「え〜?アホ猿?あたしわかんな〜い♪ちゃんと教えて〜?(ニヤニヤ」
のり子「も・・・もうあかねイジワルすぎやわ!小鉄に決まってるやろアホー!」
あかね「キャー!うっそ〜マジマジ〜!?」
のり子「白々しいわ!最初からわかってたやろ!?」
あかね「ごめんごめん!やっぱり改めて、ね?何あげれば良いかなって・・・
小鉄っちゃんなら普通にチョコあげればいいんじゃない?」
のり子「それじゃあかんねん、実はな・・・」
417 :
374:2013/03/16(土) 14:24:20.92 ID:p/ubd1zC
去年のバレンタインデー・・・
のり子「・・・(今年は結構気合入れて作ったからなぁ〜、
小鉄ちゃんと受け取ってくれるやろか・・・
もうウダウダしててもしゃーない!1組行こ!」
スタスタ・・・
小鉄「わーっしゃしゃしゃしゃしゃ!」
のり子「(あのバカ笑いは小鉄やな!)お〜・・・ぃ・・・」
小鉄「こんなに食いきれね〜っつ〜の!」
男子A「大沢木スゲェー!朝教室入ったら机の中満杯だもんな!」
男子B「いいな〜小鉄っちゃん!」
のり子「・・・(な・・・なんやねんあのチョコの山は・・・!
こんなん今更ウチのチョコなんか・・・)」
仁「のりちゃん・・・?」
のり子「ひゃん!じ・・・仁かぁ〜ビックリするわ〜・・・」
仁「そのチョコ・・・どうした・・・の?」
のり子「え?・・・そ、そうや!仁!このチョコあげるわ!」
仁「えっ・・・で、でも・・・これ・・・小鉄っちゃんに・・・
あげるんじゃないの・・・?」
のり子「あ、アホ!あんな猿にあげるわけないやろ!
ちゃんと食ってな!じゃ!」
スタスタ・・・
仁「あっ・・・のりちゃん・・・」
のり子「(あ〜もうウチのアホアホアホアホ!小鉄のアホ〜!)」
あかね「なるほど、そういう事ね〜。小鉄っちゃんモテモテなんだね!」
のり子「そうなんや!結局チョコなんて渡しても食べてくれるかどうかも
わからん、だったら別のものが良いと思うんやけど・・・」
あかね「ん〜あたしの場合、ノブくんも結構たくさんチョコ貰うから、
去年はマフラープレゼントしたよ。編み物苦手だから買ったヤツだけどね。」
のり子「マフラーかぁ、でもアイツ真冬でも学ランの下裸なんやで?
多分マフラーとか手袋はいらんと思うけどなぁ〜」
あかね「あっ!じゃあこういうのはど〜お?」
418 :
374:2013/03/16(土) 14:39:53.98 ID:p/ubd1zC
とりあえず今日はここまでです。
後半は明日投下いたします。
419 :
374:2013/03/17(日) 09:19:43.45 ID:XZjWUbO5
バレンタインデー当日の夕方・・・
男子C「小鉄先輩!お疲れ様です!」
小鉄「おう!今日も走ったぜ〜!さて、帰る支度するか!」
ガチャ!
男子D「おう、お疲れ〜!」
男子C「お疲れ様です!」
小鉄「おーっす!」
男子D「おっ!小鉄じゃん!とりあえず小鉄BOX見てみろよ!」
男子C「うああっ!やっぱり予想通り小鉄先輩BOX満杯ですね!」
小鉄「か〜!こんなにチョコ食えねぇってのによ〜!」
男子D「でもやっぱり去年の教訓を活かした甲斐があったよな!
去年は部室に乱雑にチョコが置かれてて顧問に怒られたもんな!」
小鉄「わっしゃしゃしゃしゃ!今日は疲れたから明日持って帰るわ〜!
食いたかったら食べてくれよ!じゃ〜な〜」
男子C「そんな〜女の子達に悪いですよ〜!」
男子D「ちゃんと持って帰らねぇと怒られるからな〜!」
小鉄「は〜もうチョコは当分いいわ〜。明日大事な大会なのに
体重増えたらヤベぇし・・・」
フグ夫母「あら〜小鉄っちゃん!」
小鉄「おっ!フグ夫母ちゃん!お久しぶりっす!」
フグ夫母「相変わらず元気ね〜!そうだ!今日バレンタインでしょ?
ハイ!鈴木家特製クッキーね☆」
小鉄「あ〜・・・ありがとうございま〜す・・・(ヤッベー・・・
一番のディープインパクト来ちまったよ〜・・・)」
フグ夫母「ちゃんと感想聞かせてね!じゃあまたね〜」
小鉄「うっす、お疲れ様で〜す!(後で兄貴に渡すか・・・)」
420 :
374:2013/03/17(日) 09:21:10.65 ID:XZjWUbO5
ノムさん「あっ!小鉄っちゃ〜ん!」
小鉄「おーすノムさん!今日もおっぱいデケェな〜!」
ノムさん「も〜!小鉄っちゃんたらホント下品〜!」
小鉄「わーしゃしゃしゃしゃ!ごめんごめん!この辺歩いてるって事は
兄貴にチョコ渡しに来たの?」
ノムさん「そうなんです!あっ!このチョコ、小鉄っちゃんの分です!
どうぞ!」
小鉄「お〜サンキュー!(そうだ、さっきの鈴木家特製クッキーノムさんに渡しちゃお!)
じゃあ俺からも逆チョコ、どうぞ!チョコじゃなくてクッキーだけどな!」
ノムさん「キャー!どうもありがとうございま〜す!(ガサガサッ・・・)」
小鉄「ヤベっ!ノムさん、今開けたらダメっ!」
ノムさん「えっ?」
プ〜ン・・・
ノムさん「い・・・いい香り〜・・・(ガクンっ!)」
小鉄「うああっ!言わんこっちゃねえ!ノムさん大丈夫?」
ノムさん「は・・・はいぃ・・・大丈夫です・・・。あまりに甘くて
いい香りで意識が飛びそうになりましたぁ・・・。頭フラフラぁ・・・。」
小鉄「大丈夫じゃねーじゃん!ウチつくまで俺の腕貸してあげるからさ!
掴まってなよ!」
ノムさん「え・・・いいんですか?・・・ホントすみませぇん・・・」
ムギュ!
小鉄「(ムキャ!ノムさんの胸があたってやがる・・・ちょっと兄貴が羨ましいぜ・・・)」
西川宅玄関先・・・
のり子「アイツまだかな〜・・・そろそろ帰ってくる頃やと思うけど・・・」
小鉄「そこの角曲がればもうウチだぜ〜。」
のり子「あ、あの声は!」
小鉄「おーす!のり子!寒いのに何やってんだよ?」
のり子「おー!こて・・・つ・・・?」
ノムさん「あ・・・のり子さ〜ん!ご無沙汰です〜!」
のり子「(な・・・なんで、小鉄とノムさんがあんなラブラブモードやねん・・・
ウチをさしおいて・・・)ウルッ・・・」
小鉄「ん?どうした?のり子・・・。」
のり子「こ・・・このエロ猿ー!お前なんかもう知らへん!
死んでまえこの浮気者〜!(ビュン!)」
小鉄「(ボフッ)カカオッ!」
のり子「うわ〜ん!(ダダダダッ!)」
小鉄「な・・・なんなんだよアイツ・・・」
ノムさん「・・・ハッ!多分あたしが小鉄っちゃんにしがみ付いてたから
のり子さん勘違いして・・・ごめんなさい!」
小鉄「えっ?どういう事?さっぱりわかんねぇ・・・」
ノムさん「小鉄っちゃんホント鈍感過ぎです!さっきのり子さんが
投げつけたこれ、きっとバレンタインプレゼントですよ!」
小鉄「はっ?アイツからそんなもん貰った事ねえけど・・・」
421 :
374:2013/03/17(日) 10:02:12.42 ID:XZjWUbO5
勇子「ハイッ!涙クン、チョコだにゃ!」
涙「おーっ!ありがとう勇ちゃん!あれ?今年も手作りじゃないの?」
勇子「あたしに手作りなんか期待しちゃダメだにゃ。
料理下手なんだから〜。」
涙「でもやっぱり嬉しいや!ありがとう!」
勇子「それ食べて疲れとって、今日は延長12回までだよ?エヘッ♪」
涙「え〜?それはキツイなぁ〜・・・ん?あの姿は・・・」
のり子「うわ〜ん!(ダダダダダッ!)」
勇子「のりちゃんだにゃ!いつもの空き地に入っていったよ!」
涙「何か・・・泣いてたよね?大丈夫かな、行ってみよう!」
勇子「うん!」
のり子「ぐすん・・・ひっく、小鉄の・・・アホ、アホ、アホぉ・・・」
涙「のり子さん・・・どうしたの・・・」
勇子「大丈夫ぅ?」
のり子「な・・・なんやねん・・・ウチの事なんか、ほっといてや・・・」
涙「いや・・・でも・・・何があったんだよ・・・」
勇子「うん・・・あたし達で力になれる事なら何でもするからさ、
話してみてよ・・・ねっ?」
のり子「うっさい!このアホップル!ほっといて言うてるやろ!」
涙「のり子さん・・・」
勇子「(プルプル・・・)何があったのか話してみろって言ってんだろ!
このわからず屋のバ関西娘〜!!!」
のり子「うぱーっ!な、なんやと〜!」
涙「うわっ!ふ、二人とも落ち着けって!」
勇子「やっとまともに話せそうになったね、のりちゃん。
話してみてよ?」
のり子「う・・・うん・・・。」
涙「・・・(勇ちゃん、わざと怒らせて話す気を起こさせたのか・・・)」
のり子「というわけなんや・・・くすん・・・」
涙「わっはっはっはっはっは!」
のり子「な・・・何笑ろてんねんアホー!(ペチン!)」
涙「ビタッ!だ、だってさ・・・小鉄っちゃんがノムさんと付き合ってるわけないじゃん〜。」
勇子「そうだにゃ!晴郎さんって相手がいるのに、そんな浮気性なわけないよ〜!
のりちゃんったら可愛い〜!」
のり子「で・・・でも、小鉄の腕にギュッとしがみ付いてたんやで?
どう見ても付き合ってるとしか思えないやん・・・」
涙「決め付けるのは早いよ〜。何かしら理由があったんだって。」
勇子「そうそう!とりあえず事情をちゃんと聞かないとダメだにゃ。
のりちゃんだいぶ冷静さを欠いてるにゃ!」
のり子「そ・・・そうなんかなぁ・・・」
422 :
374:2013/03/17(日) 10:18:08.84 ID:XZjWUbO5
小鉄「あっ!やっぱりここにいたか!」
涙「小鉄っちゃん!ちょうど良かった!」
ノムさん「ほ・・・本当にごめんなさい!のり子さん!」
のり子「えっ・・・?」
ノムさん「(ガサガサ)あたし、このクッキーの匂い嗅いだだけで意識が飛びそうになって・・・
それで小鉄っちゃんに腕貸してもらってたんです!誤解させちゃってごめんなさい!」
のり子「ブーッ!なんやねんそのオチーっ!ウチのエネルギー返してや〜!」
小鉄「わっしゃしゃしゃしゃ!」
勇子「どうやら誤解は解けたようだにゃ。」
涙「うん、良かった良かった!」
小鉄「そんでさ、お前・・・何か俺に投げつけたじゃん、ほらコレ。」
のり子「あ・・・それ・・・な・・・」
勇子「はっ!・・・涙クン、早く涙クン家行こうよ!ほら、ノムさんも
晴郎さん待ってるんじゃないの?ほら早く!」
涙「えっ?う・・・うん・・・」
ノムさん「あっ!・・・そ、そうですよね・・・」
勇子「(ノリちゃん・・・ガンバって!)」
小鉄「もしかして・・・俺にくれるのか?コレ・・・」
のり子「うん・・・そうや・・・」
小鉄「サンキュー、でもさ・・・やっぱり投げつけられたまんまだと
何かモヤモヤするからさ、もう一回のり子の手から渡してくんねえか?」
のり子「えっ?な、なんやねんそれ・・・今更どっちでも一緒やろ・・・(カーッ///)」
小鉄「いいから頼むよ!ハイ!(ボフッ)」
のり子「ご・・・強引やな・・・。しゃーないな・・・コホン・・・
こ、小鉄・・・明日の大会頑張ってな・・・(スッ)」
小鉄「ありがと!開けていいか?」
のり子「うん・・・」
小鉄「(ガサガサ・・・)ん?これは・・・」
423 :
374:2013/03/17(日) 10:36:09.81 ID:XZjWUbO5
話は冒頭に遡る・・・
あかね「靴下はどう?靴下!」
のり子「靴下〜?」
あかね「寒い夜寝るときに靴下履いて足を温めておくと次の日足が軽くなるって
聞いたことあるの!小鉄っちゃん長距離ランナーだからきっと役に立つよ!」
のり子「あ〜確かに、それええかもな!」
あかね「それに靴下ならマフラーとか手袋みたいに恥ずかしがって
使わないって事はないはずだからさ!手作りでもOKじゃない?」
のり子「なるほど、よっしゃ!今日帰りしなに早速毛糸買うわ!」
そして現在・・・
小鉄「手編みの・・・靴下・・・?」
のり子「明日・・・大事な大会なんやろ・・・?足冷やしてたら
ええ記録も出えへんはずやから・・・それ履いて足あっためとき・・・」
小鉄「・・・」
のり子「・・・(あ〜っ何か微妙な反応や〜っ!失敗かぁこれ〜?)」
小鉄「ありがとな、のり子!」
のり子「えっ・・・?」
小鉄「ホント助かるわ!早速今日から履かせてもらうぜ!」
のり子「(じ〜ん・・・)うわ〜ん!小鉄〜!」
ギューッ!
小鉄「うあだっ!な・・・なんだよ急に・・・」
のり子「絶対やで?絶対使うてや!使わなかったら一生恨むからな?
ひっく・・・くすん・・・」
小鉄「もう泣くなって〜!・・・それにしてもお前、いい匂いだな・・・」
のり子「あ・・・アホ・・・(///)」
小鉄「のり子・・・」
のり子「小鉄・・・(ファーストキス・・・小鉄になら・・・)」
金子先生「あっいた!小鉄っちゃ〜ん!僕のチョコ受け取って〜!」
小鉄・のり子「ムキャー!」
のり子「空気読めやこのどアホー(バキッ!)」
金子先生「ポリフェーッ!!」
以上となります。
長くなってしまい申し訳ないです・・・。
乙です、中学生Verの未来編もちゃいぽーですね、なにげに美少女美少年多いですしw
小鉄はスケベだけど、女子と二人きりの時にはスケベすぎないのがモテまくる理由の一つでしょうか
どーも乙です。
中学になると金子先生もますますアクティブになってるですね(笑)。
_ ∩
( ゚∀゚)彡 ムさんのおっぱい!おっぱい!
⊂彡ノ
426 :
374:2013/03/20(水) 22:58:46.48 ID:DuNBWqOL
すみません、先日投下させて頂いたネタの続きです。
一悶着あった後の数時間後、西川宅・・・
のり子「は〜・・・今日は何か疲れたわぁ〜。
それにしても金子先生が邪魔してなかったらウチと小鉄・・・ふふっ(///)」
小鉄「お〜す!」
のり子「うぱっ!な・・・なんやねん!何ウチの部屋覗いてんねんアホ!
大体そこ桜さんの部屋やろ!?」
小鉄「姉ちゃんなら専門学校の飲み会で今日いね〜んだよ。」
のり子「そうなん?てか何の用やねん?」
小鉄「早速お前から今日もらった靴下履いてるぜ、ホラ!(ヒョイ)」
のり子「えっ、ホンマやー!」
小鉄「ありがとな〜!超あったけえよ〜!」
のり子「そ・・・そうやろ〜!(よっしゃよっしゃよっしゃ〜!)」
小鉄「あとさ、ちょっと頼みあんだけどいいか?」
のり子「な、なんや〜?」
小鉄「明日の大会弁当持参なんだけどよ、いつものチャーハン作ってくんねえか?」
のり子「はっ!?な、なんやねんそれ・・・順子さん作ってくれるやろそんなもん・・・(///)」
小鉄「頼むわ〜!こないだ部活で弁当忘れたときにお前チャーハン届けてくれたじゃん?
それ食ったら超調子良かったんだよ!だから頼む!絶対優勝すっからさ!」
のり子「も・・・も〜しゃあないな〜!のり子特製チャーハン朝一で作ったるわ!」
小鉄「やった〜!ありがとな!」
のり子「ただし!もし優勝せえへんかったら、べーやんの苺パフェ奢る事な?それでええか?」
小鉄「ああ!いいぜ〜!じゃあ明日5時半に頼むわ!(ガラガラ・・・)」
のり子「早っ!!もうホント強引やわアイツ〜・・・でもそんなに
ウチのチャーハン好きなんやな、ふふっ(///)」
翌朝、5時・・・
ジリリリリ・・・ポチッ
のり子「う〜っ寒っ、さて!あのアホ猿の為に作ってやるか!」
トントントン・・・ジュワーッ!ジャッジャッ・・・
のり子「最後に弁当箱に詰めて・・・よしっ!かんせ・・・」
小鉄「うおおおおおおおお!足が軽ぃぃぃぃいいいいい!」
のり子「まびゃー!朝っぱらから何やねんアイツ・・・」
ガチャ・・・
小鉄「お〜す!のり子〜!」
のり子「コラー!朝っぱらから大声出して近所迷惑やろアホ〜!」
小鉄「わりぃわりぃ!それより聞いてくれよ!昨日貰った靴下履いて
寝たら足が超軽ぃんだよ!空飛べそうな気がするぜ!」
のり子「ホンマ!?お前の思い込みパワーハンパないからな〜!
ハイ!昨日頼んでたのり子特製チャーハン弁当やで!」
小鉄「お〜サンキュー!ぶっちぎりで優勝してくるぜ〜!じゃーなー!」
のり子「あんま期待してへんからな〜!(・・・絶対優勝してきてや・・・(///))」
427 :
374:2013/03/20(水) 23:14:14.20 ID:DuNBWqOL
最後におまけです。
翌週の浦安第一中学校朝礼・・・
校長「え〜本日の朝礼では先日行われた関東地区中学陸上競技大会の表彰を行います。
賞状をお渡ししますので、氏名を呼んだ生徒は壇上まで来て下さい。
大沢木小鉄くん!」
小鉄「はい!(ぺとぺと・・・)」
女子A「(小声で)小鉄くんやっぱ凄いね〜!」
女子B「(小声で)ね〜!のりちゃんも鼻が高いでしょ〜?」
のり子「(小声で)な、なんでやねん!静かにしてへんと担任に怒られるで・・・」
校長「賞状!長距離5000m部門、優勝、大沢木小鉄くん!貴女は当大会において
優秀な成績をおさめました為、これを賞します!大会新記録です!本当におめでとう!」
小鉄「ありがとうございます!(くるっ)お〜いのり子〜!!やったぜ〜!!」
のり子「ブーッ!!」
一同「わははははははは!」
女子A「キャーッ!小鉄くん大胆〜!」
女子B「いいな〜のりちゃ〜ん!」
のり子「アイツ・・・あとで絶対しばいたる・・・(///)」
以上となります。
このままだと2人ともいい子過ぎて違和感がある方は一言頂けるとありがたいです・・・
乙。可愛いっす。大きくなった二人を想像するのも楽しいっすね
アホで好意を自覚していない小鉄にもやもやするのり子に萌える
乙です、最近原作でもキャラの良い人化が進行中なので違和感はないです
小鉄とのり子はどんどんいい子になった方が萌えますし
「今日のとーちゃん、そんなにカッコよかったなりかー?」
「うん!僕もママも感激して泣いちゃったー」
「うおおー、俺も見たかったぜー!」
「それで夜のファミレスデートに出かけたんだ、いい歳して相変わらずラブラブねー。
裕太、今夜はたぶんa secretだろーから、またのりちゃん家に泊めてもらえばー?」
「フゴッ!?だ、だから桜、弟たちの前でそーゆー発言は……」
「そーしろよ、裕太。で、今度こそのり子と一緒に風呂入れよー。うしゃしゃー」
「うん(兄ちゃん、そんな事言ってると、誰かにのりちゃん取られちゃうよ……)」
「そ、想像しただけで、のぼせそうだっちゃ……」
「うわぁ、サイテー。やっぱデブのオタクってロリコンなのねー」
「い、嫌でやんすねー。か、軽いジョークだっちゃよ……」
「お兄ちゃんが言うとシャレになんないのよ。ノムさんに言いつけちゃおっかなー?」
「そ、それだけは勘弁なりー!」
「わーっしゃしゃしゃしゃーっ!」
「さ、桜……。最近、何かあったのか……?」
「ふふっ、今夜はいつになくいい雰囲気ですね。さすが浦安一のラブラブ夫婦ー」
「う、うっせー!書き入れ時に店長がさぼって客冷やかしてんじゃねーよ!」
「久しぶりにデートしようって誘っておいて、今さら照れないでよー」
「二人で晩メシ食いに来ただけだろー?デ、デートじゃねーよ!」
「デートじゃないですかー。さんざん円満ぶり見せつけてといて、ホント今さらですね」
「だからちげーよ!……わっ!?バ、バカ!?ひ、人前で手を握んなー!」
「照れないでよー、夫婦なんだからいいでしょー?」
「よくねーよ!て、店長もガン見してんじゃねー!」
「いいなー。今夜はホントごちそうさまー。わーっはははー!
(この二人、今夜はこのノリで……。ホントごちそうさまね、羨ましい……)」
裕太、今夜はたぶんa secretだろーから、またのりちゃん家に泊めてもらえばー?」
「フゴッ!?だ、だから桜、弟たちの前でそーゆー発言は……」
「そーしろよ、裕太。で、今度こそのり子と一緒に風呂入れよー。うしゃしゃー」
「うん(兄ちゃん、そんな事言ってると、誰かにのりちゃん取られちゃうよ……)」
「そ、想像しただけで、のぼせそうだっちゃ……」
「うわぁ、サイテー。やっぱデブのオタクってロリコンなのねー」
「い、嫌でやんすねー。か、軽いジョークだっちゃよ……」
「お兄ちゃんが言うとシャレになんないのよ。ノムさんに言いつけちゃおっかなー?」
「そ、それだけは勘弁なりー!」
「わーっしゃしゃしゃしゃーっ!」
「さ、桜……。最近、何かあったのか……?」
「ふふっ、今夜はいつになくいい雰囲気ですね。さすが浦安一のラブラブ夫婦ー」
「う、うっせー!書き入れ時に店長がさぼって客冷やかしてんじゃねーよ!」
「久しぶりにデートしようって誘っておいて、今さら照れないでよー」
「二人で晩メシ食いに来ただけだろー?デ、デートじゃねーよ!」
「デートじゃないですかー。さんざん円満ぶり見せつけてといて、ホント今さらですね」
「だからちげーよ!……わっ!?バ、バカ!?ひ、人前で手を握んなー!」
「照れないでよー、夫婦なんだからいいでしょー?」
「よくねーよ!て、店長もガン見してんじゃねー!」
「わぁ、いいなー。今夜はホントごちそうさまー。わーっはははー!
(この二人、今夜はこのノリで……。ホントごちそうさまね、羨ましい……)」
今週の続き+以前投下した大沢木夫妻saga編を妄想
麻丘ゆみ店長を出すため、デートはべーやんでしてもらいました
実際の大鉄なら冷やかされるの嫌がって他の店に行くと思いますがw
モブキャラ出ないならキャラ名なくても区別つきます、でしょうか?
乙です。普段からコミックス派なので今週のお話が
よくわかっていないのですが、良い雰囲気が伝わってきます。
もちろん誰が誰なのか区別つきましたよ!
裕太にプラモ作ろうとしたり、順子さんがクソババァ言われたらムカついたり、
終始大鉄がいいパパ&夫でいい話っぽいうえギャグも高レベルな良回でした
あんな美人の奥さんやかわいい末っ子いたら大鉄も良い奴化せざるを得ないw
扉絵といいリア充家族ちゃいぽー
434 :
374:2013/03/22(金) 23:57:13.70 ID:OOHrgPCB
なんとなく小鉄軍団未来編の人物設定をしておきます。
今後できるだけ色々なキャラを書きたいので・・・
【浦安第一中学校】
2年1組
@大沢木 小鉄
浦安一元気な中学生男子。幼い頃からの驚異的な体力を活かし瞬く間に陸上部長距離のエースに。
本人は否定しているのり子との関係は第三者から見たらラブラブ以外の何物でもないが、
一線は越えていない。男女問わず人気が高いが、学業が最悪なのが玉にキズ。
A土井津 仁
浦安一の勤労学生。中学生にして新聞配達をはじめとして複数のアルバイトをかけもち、
生活費を稼いでいる。アルバイトが忙しく部活には所属していないが、勉強好きな為
学業は優秀でテストは常にトップクラス。テスト前、追試対策には大活躍している。
B花園 垣
人類最強の中学生男子。しかし小学生時代からの温和で生真面目な性格はそのままである。
彼と別の小学校から入学したクラスメイトからは恐れられていたが小鉄・仁のはからいで
打ち解ける。母の教育方針で欠席が多く、妹の世話に振り回される苦労人である。
C山崎 民子
入学当初、運動能力の高さから女子バスケット部に勧誘され断りきれずに入部。サボる
勇気がない為真面目に練習に出ていたらいつの間にかエースに。和江・静香とは
別のクラスだが相変わらず仲が良い。クラスメイトでアルバイト漬けの仁を心配し気にかけている。
2年2組
@西川 のり子
浦安一元気な中学生女子。母から部活への入部が禁止された為、部活には所属していないが
運動能力は学年でもトップクラスで学業もまずまず。幼馴染の小鉄に想いを寄せているが
彼が鈍感な事もあり一線は越えていない。
A鈴木 フグ夫
食いしん坊ぶりは相変わらずであり、料理研究部に所属。その為料理の腕前はピカイチであり
幼馴染の小鉄や仁に振舞う事も多い。ほとんどが好評であるが、甘いものだけは
敬遠されるのが悩みの種。
B中田
入学当初は地味な印象が強かったが、2年生になってからはのり子の計らいで
クラスメイトと打ち解ける。特に雑学豊富な面がフィーチャーされクラスの隠れた
人気者になっている。
C金子 翼
相変わらず親父顔であり、勉強が苦手な小鉄を助ける為に相変わらず勉強を続けており
気付けば仁と競る秀才に。しかし小鉄への愛情が次第にBL的なものに変わりつつある為
本人からは若干距離を置かれている。
D淡口 静香
茶華道部所属。控えめで人見知りな性格であったが、和江・民子が違うクラスという
事もあり少しずつクラスメイトと関わりを持つようになる。部活で活躍している
民子に羨望を抱きつつも、和江のことを気にかけている。
435 :
374:2013/03/23(土) 00:11:11.37 ID:p1XIzoU1
2年3組
@梅星 涙
野球部のエースピッチャーであるが、千葉ロッテのリーグ成績によって好不調の波が
激しい為、顧問からは扱い辛いと思われている。勇子とは既に肉体関係にまで
発展しているがクラスや部活に大っぴらにはしていない。
A佐渡 勇子
女子サッカー部のエースストライカー。入学時涙からは野球部のマネージャーを薦められたが
自分にマネージャーは向いていない事と、涙との交際を隠す事を理由に断っている。前述の通り
涙と付き合っているが、性交渉時の彼のスタミナ不足に若干不満を抱いている。
B花子
女子柔道部エース。小学生時から更に身長が伸び既に180cmを超えており、男子から恐れられる存在。
しかし性格の荒さは少なくなっており余程の事がない限りは暴力には走らない。
ただしキレると手が付けられない為、柔道部顧問も手を焼く存在。
C根本 和江
茶華道部所属。極度の人見知りは相変わらずでクラスでも孤立しがち。休み時間や昼休みは
民子・静香と行動を共にする事が多い。彼女達に毒を吐く事は依然として多いが、
それはクラス内に友達が多い彼女らへの羨望による部分が多い。
【私立満福学園中等部】
@野村 幸子
両親の教育方針で中高一貫の私立へ入学。大食いの為か入学と同時に発育が著しくなり
学園内でも巨乳美少女として有名となる。晴郎とは知らず知らずの内に交際を始めているが
一線は越えていない。晴郎をバカにされると激昂し豹変するが、すぐ元に戻る。
【私立浦安学園中等部】
@菊池 あかね
両親のから都内の進学校を受験する事を進められたが「みんなと離れ離れはイヤ」
という理由から受験校のランクを落としノブと同じ学園へ入学。吹奏楽部所属。
ノブとの交際は周囲へ公言しているが、小学生時代と比較し平凡な毎日に退屈を感じている。
A上田 信彦
猛勉強の末、上記学園へ入学。サッカー部所属。学業、部活での活躍ともに
ごく普通であるが、聞き上手である為男女ともに人気が高い。あかねと交際中であるが、
自分があまりに普通であるが故に彼女を退屈させているのではないかと不安を感じている。
436 :
374:2013/03/23(土) 00:12:59.20 ID:p1XIzoU1
とりあえず今回は人物紹介で終わってしまいました・・・。
こんだけ書いておいて何人のエピソードを書けるかわからないですが
とりあえず色々試してみたいと思います。
乙です
キャラの成長を想像するのがウリな未来編はキャラ設定だけでも楽しいですね
みんな真っ直ぐいい子に成長してて、年齢相応の清い交際してるカップルが多い中、
涙と勇ちゃんはやりまくりなのが、いかにもですねw
中学生は部活をネタにできるのは魅力ですが、早くも進路別れちゃってて少し寂しい
今後の投下が待ち遠しいです
そろそろ容量が気になってきてるのに
>>430の投下ダブり申し訳ない
438 :
374:2013/03/24(日) 19:01:51.54 ID:4FWPM1vy
申し訳ありません、容量の事すっかり忘れていました・・・
ちょっとバレンタインのもう一つのお話(小ネタ)でも・・・
2月14日の早朝6時、2年1組・・・
ガラガラガラ・・・
仁「(やっぱり誰もいないか・・・HRまで寝てよう・・・ん?)(チラッ)
机の中に・・・何かある・・・。何だろ・・・?」
"いつもアルバイトお疲れ様!毎日大変そうだけど大丈夫?
良かったらこれ食べて疲れを取ってね☆ from 山崎 民子"
仁「(ガサゴソ)え・・・!?民さんからの・・・バレンタイン・・・チョコ・・・?」
2時間後・・・
バスケ部顧問「今日の朝練はこれまで!」
部員一同「お疲れ様でした〜!」
女子A「や〜早く着替えないとね!」
民子「うん、いそごう!・・・ん?」
仁「おはよう・・・民さん・・・。」
民子「(ドキッ!)じ・・・仁くん!?(///)」
仁「ごめん、ちょっとだけ時間大丈夫?」
民子「う、うん・・・ごめん!先行ってて!」
女子A「ん?わかった〜!」
静香「寝坊しちゃった〜!ギリギリセーフ!(スタスタ)
あれ?民子と仁くんだ。どうしたんだろ・・・(コソコソ)」
民子「ど、どうしたの仁くん?」
仁「これ・・・ありがとう・・・」
民子「え?あ、ああ〜それね!ちょっと友チョコ作り過ぎて余っちゃったから、
ついでにって言ったら変だけど・・・」
静香「(キャー!民子、こないだ言ってた通り仁くんにチョコあげたんだ〜!)」
仁「でも・・・ごめん・・・受け取れない・・・(スッ)」
民子「えっ!?」
静香「(うそっ!?)」
仁「こんな素敵なプレゼント貰っても・・・ボク・・・貧乏だから・・・
何もお返し・・・できない・・・だから・・・」
民子「そ・・・そんな事・・・(じわぁ)」
静香「そんな事言わないで下さい!!!」
民子「オパーッ!し・・・静香〜!?」
仁「あ、淡口さん・・・」
静香「そ、それ・・・民子が、仁くんの為に、一生懸命作ったんです!
お返しとか、そんなのいいから・・・受け取ってあげて下さい!」
民子「静香・・・」
仁「ホ、ホントごめんなさい・・・ボク・・・全然民さんの事、考えてなかった・・・」
静香「仁くん・・・」
仁「民さん・・・ありがとう・・・大切に・・・食べさせてもらう・・・ね・・・
淡口さんも・・・ありがとう・・・(ぺとぺと・・・)」
民子「・・・」
静香「・・・はっ!ご、ごめん・・・民子・・・私・・・また余計な事・・・」
民子「(ぶわっ)うえ〜ん!静香〜!」
ぎゅううう!
静香「キャッ!民子?!」
民子「あんだっで・・・ほんどおせっがい・・・!いづも、いづも・・・いいごぶっで・・・
ほんど、ほんど・・・ありがどうぅぅ・・・ぐすん・・・」
静香「(仁くんがいなくなるまで、がまんしてたんだね・・・民子・・・)」
小ネタは以上です。ずっと書きたかった民子⇒仁を静香プラスで書いてみました。
そして和江には本当に申し訳ないです・・・
乙です、以前リクエストされてた民子→仁とはこういう展開だったのですね
やっぱ自分が読みたいパロは自分で書くのが一番ですね
私も以前投下した時に思いましたがNYAネタは和江の扱いに困りますねw
乙です。
素手でウンコ掴んでた仁とは思えないぜ…
和江をうまく使えるとより浦安らしさが出て来るってことですかね。
441 :
のぞうきん:2013/03/28(木) 21:02:25.82 ID:WVor3ar4
三学期の最後、終業式の日の放課後。
「着いたぜ、ここだよ」
「ここだよって、のり子の家じゃんか」
いつもより早く学校が終わり、塾が始まるまでの半端な自由時間を持て余していた信彦は、
面白いものを見せるという小鉄に誘われて、見なれたボロ家の前までやってきた。
小鉄の家のお隣、クラスメートの西川のり子の家だ。
「のりちゃん家でアイス食べプー」
「る、留守じゃない?あかねちゃん家で終業式記念の女子会やるとか言ってましたけど」
「金子先生の言う通り、のり子は留守だよ。だからこそオメェーら連れて来たんだよー」
友人たちの呆れ顔にもおかまいなしで、小鉄は心底楽しそうに笑っている。
「確かにボロボロで面白いけど、もう見なれちゃってて今さらだよ」
「ボロさなら僕の家のが……すごいし」
「わーしゃしゃしゃ!おもしれーのは、これだって」
仁と涙のツッコミを笑い飛ばすと、小鉄は殺風景なのり子の家の庭に入り込み、
1階の小窓の下に貼られたガムテープを指さした後、それを剥がした。
大人が覗き込むのにちょうど良さそうな高さに2つの穴が開いていた。
どう見ても……覗き穴だ。
442 :
のぞうきん:2013/03/28(木) 21:10:05.68 ID:WVor3ar4
「こ、この穴って……」
「の、覗……」
「キププー!?」
「や、やべーだろ、これ!?」
「高さからして……大人が開けた……のかな?」
「な、すげーだろ。ノブ、おもしれーから覗いてみろよ」
友人たちの反応に満足した小鉄は、信彦に穴を覗くように促した。
「あ、ああ。俺、見てみるよ。フグオ、肩車してもらえるか?」
「あいプー」
信彦は靴を脱ぎ、体格の良いフグオに肩車してもらって穴を覗き込んだ。
「う、うわあっ!?」
「ギャプヂューッ!」
覗いて1秒も経たないうちに信彦はびっくり仰天。フグオの肩の上で飛び跳ね、
四の字に絞めるようにフグオの首に脚を絡ませた体勢で、仰向けに転倒した。
「わーっしゃしゃしゃー!」
「だ、大丈夫!?」
爆笑する小鉄以外の友人たちが慌てて倒れた信彦とフグオの元に駆け寄る。
「ゴメン、フグオ。……痛てて」
信彦は詫びながら脚を解き離れたが、気の毒なフグオは泡を吹いて悶絶していた。
「フ、フグオちゃん、しっかりして!」
「小鉄っちゃん家に運んで……救急車呼ぼう」
「ハ、ハイ(ラ、ラッキー!ノブくんとフグオくん、ありがとう)」
「わしゃしゃー!期待通りのリアクションだったぜー。ノブ、大丈夫かー?」
「こ、腰が抜けて立てねー。……ゴメンみんな、フグオの事、頼むわ」
「イエッサ……。小鉄っちゃん、ノブくんのこと……よろしく」
「あっしゃしゃしゃー。おう、任せとけ」
驚きのあまり腰を抜かしたという信彦とまだ爆笑している小鉄をその場に残して、
仁・涙・翼は三人がかりで重いフグオを抱えて、小鉄の家へと入っていった。
443 :
のぞうきん:2013/03/28(木) 21:27:27.86 ID:WVor3ar4
「……小鉄、なんだよあれ?誰があんなの開けたんだよ?」
小鉄と二人きりになると、信彦の声のトーンが微妙に変わった。
「風呂の覗き穴なんてはじめて見ただろ?わしゃしゃしゃー」
「笑って誤魔化せることじゃねーだろ。……誰だよ、のり子の風呂覗いたクズ野郎は」
形の良い太眉をしかめて、信彦は抑えきれない憤りを吐き出した。
「ノブこそマジに怒んなよー。まあオマエらしくていいけどさ」
いかにも信彦らしい普通で善良な反応に微笑みながら、小鉄は寝そべったままの信彦の
横に座った。いつもの馬鹿笑いではなくこんな風に微笑むと、小鉄は母親似の申し分ない
美少年に見える。そのことに気がついている奴が、自分やのり子の他にもいるだろうか?
卑劣な覗き魔とのり子が入浴する光景を想像してしまった自分への怒りで沸騰する頭を
クールダウンしようと信彦がそんなことを考え、しばらく沈黙していると、
小鉄は一人頷いた後、この覗き穴を見つけた経緯を語りはじめた。
444 :
のぞうきん:2013/03/28(木) 21:42:24.18 ID:WVor3ar4
「20日か、春休み少し前に学校休みの日あったろ。あの日、とーちゃんとかーちゃんが
最近ラブラブだって冷やかしたら、とーちゃんがマジギレして俺を殴ろうとしたから、
のり子の家に逃げ込んだんだ。そしたら、この穴覗いてるオッサンと鉢合わせたのよ。
ノブにも話したことあるかな?前にロッカーの後ろのスペースに隠れてたオッサンだよ。
今思い出しても笑える、おもしれー光景だったぜ。わしゃしゃしゃー!」
「!?そいつ、笛ドロボウの変態オヤジだろ。のり子を何度も襲おうとしたとは
聞いてたけど、覗きまでするのかよ!?……ふざけやがって、ロリコンが……!」
「だからノブ、そんなに怒るなって……」
のり子をつけ狙う変質者への怒りに震える親友の横顔を眺めて、
再び母順子を彷彿とさせる優しい微笑みを浮かべた後、小鉄は話を続けた。
「何度か泊まった時に入ったことあるから、オッサンが覗いてる場所は風呂だってのは
すぐピンときたんだ。おまけに音痴な鼻歌が聞こえてきたおかげで、覗かれてるのが
のり子だってこともわかったよ。ホント、笑えるよな。わしゃしゃしゃしゃー」
「小鉄、オマエ……」
ここまで聞いた時、信彦は小鉄が何を話そうとしているのか察した。
小鉄もまた、のり子を狙うサイテーなロリコン笛男に激怒しているのだと、気がついた。
「爆笑しそうになったのを口を押さえてこらえてたら、俺に気づいたオッサンが、
一緒に覗かないか?って身振り手振りで聞いてきたんだ。笑えるオッサンだよな。
風呂入ってるのり子の裸想像してすげー興奮したし、スッゲーおもしろかったよー」
「……でも、覗かなかったんだろ?」
絶妙のタイミングでそう問う信彦に頷いて、小鉄はまたまた美少年スマイルを浮かべた。
「よくわかるなー、さすがノブ。俺はあんなガリブスの風呂なんかわざわざ覗かねーよ。
風呂覗くよりもっとおもしれーこと思いついた俺は、のり子の家の庭に転がってた
ビール瓶を拾って、それでオッサンを思いきりぶん殴ってやったよ。凶器攻撃なんて
春巻相手にも滅多にできることじゃねーから、楽しかったよー、わっしゃしゃー!」
445 :
のぞうきん:2013/03/28(木) 21:43:31.74 ID:WVor3ar4
「わーっははははーーっ!!さすがなのはオマエの方だよ!よくやったな、小鉄!」
「爆笑しすぎだぞー、ノブ。オチを聞くまで我慢しろよー、わしゃしゃしゃー。
騒ぎに気づいたのり子が、覗かれてるのに気づいてスゲー興奮する悲鳴あげたんだよー。
俺なんかムラムラしまくっちゃって、その日の夜全然寝らんなかったんだぜー!」
「たははははーーっ!!ホントさすがだ、さすがすぎるぜ、小鉄ー!
のり子の悲鳴、そんなに興奮すんのかー?……俺も聞きたいかもー」
「わーっしゃしゃしゃしゃーーっ!だったらノブ、塾の帰りにここまで寄り道しに来いよ。
また懲りずに笛のオッサンが覗きに来るかもしれねーからなー、うしゃしゃしゃー!」
3年1組のモテモテ美少年コンビは、土が剥き出しののり子の家の庭を転げ回って爆笑し、
首をやられたフグオを病院に搬送するためかけつけた救急隊員たちを唖然とさせた。
「ノブ、オメェーも結構エロいんだなー。わしゃしゃしゃーー!!」
「オマエには言われたくねーよ、小鉄。たははははーーっ!」
446 :
のぞうきん:2013/03/28(木) 21:47:36.03 ID:WVor3ar4
以上です
女子を一切出さずに萌えるSSが作れないかと思って書いてみました
最近の小鉄はまともな顔してればマジに美少年なのですが、少し賢くしすぎたかも
乙乙!
漫画の絵が浮かんでくるようで流石です。
直接的なのり子の入浴描写はないのにエッチぃ感じが伝わってきます。
終業式!?本編ではサザエさん時空に近くループしてる中で何気に踏み込んでますな。
小鉄の行動が義憤に駆られてと言わない所がいいです。
小鉄とノブはやっぱり仲が良いですね。
のり子の家が笛泥棒にバレているのはちょとコワイかも。
だけど笛泥棒にはヒール役として頑張ってもらいたい。
ノブと小鉄コンビ好き
今週も小鉄の世話焼くのり子に萌えた、雨戸開けようと力んでる順子さんといい
原作はますます萌え描写に磨きがかかってる
450 :
ノムミルク:2013/04/11(木) 21:50:04.37 ID:1jdRaasU
春巻の扱い酷い&以前の投下の焼き直しっぽいのに注意です
月曜日の給食の時間。
「ノムさーん、ひさびさに給食大食いしてよー」
「ええー!?い、嫌ですよ、やだやだやだー」
小鉄は幸子に久々の大食いリクエストをした。
昨日の日曜日、幸子との買い食いデート?から帰った兄晴郎に、
「牛丼食べてる時、ノムさんが給食足りないみたく言ってたなりー」
と吹き込ませたせいだ。
「無理強いすんなやハゲー。ノムさん、給食はええからこのクッキー食べてやー」
「えっ、いいんですかー?のり子さん、ありがとう……!いただきます」
小鉄の坊主頭を小突きながらフォローしてくれたのり子の友情に感激した幸子は、
のり子が差し出したチョコクッキーを、なんの疑問も持たずに口に入れた。
「ウマーーッ!!……あっ!?こ、これは……」
「あしゃしゃー!それはフグオにもらった激甘クッキーや。前にノムさんが学校の給食を
全部食べた時の引き金になった言うてたやつやでー。もう大食いするしかないなー!」
「そ、そんなー!?のり子さんまで、酷い……。あっ!?や、やだ、よだれ……」
まんまと一服、正確には一枚盛られてしまった幸子は、のり子に抗議するが後の祭りだ。
形の良い唇からは唾液が溢れ、宇宙一硬く頑丈な胃袋が高らかにグーグー鳴り響く。
「プッ、ごめんなーノムさん。けど、給食控え過ぎはよくないでー。先週なんか、午後の
授業中腹が鳴ってあかねに八つ当たりのイヤミ言われて、ごっつう落ち込んでたやん」
451 :
ノムミルク:2013/04/11(木) 21:55:11.08 ID:1jdRaasU
「ちょっとのり子、そんな棘のある言い方しないでよー。あの時は小鉄っちゃんに
授業妨害されまくってイライラしてて、つい言い方がキツくなっただけよ。
……って、やっぱ八つ当たりかー。ノムさん、この前はごめんなさい」
今日の給食当番で、仁や田中らと一緒に給食ワゴンを運んできたあかねは、幸子に
先日の非礼を謝罪しながら、彼女の机の上にドライカレーが入った大鍋を置いた。
「あかねさんは悪くないです。全然気にしてませんし、謝らないで。
……そ、それよりあたし、お腹が空きすぎて、も、もう……」
「わかってるわ、ノムさん。今日のうちのクラスの給食、全部食べちゃってOKよ。
ズル休みしてる春巻先生の分なんか残さなくていいから」
「スプーンと……フォークで……戦闘準備して」
「久々の大食いですね。ノムさんなら、いちいちお皿に盛らなくてもいけますよね?」
「ハ、ハイ。みなさん、ありがとう……いただきます」
仁からフォークとスプーンを受け取り、田中が大鍋のふたを開けるやいなや、
「わぐわぐわぐわぐ!」
幸子は猛烈な勢いでドライカレーを食べ始めた。
「やったー、ひさびさのノムさんの大食いだー!わしゃしゃしゃー!」
452 :
ノムミルク:2013/04/11(木) 22:03:02.45 ID:1jdRaasU
「腹が減りすぎて死にそうだちょー。早く給食を食うホーイ」
宇宙一の馬鹿教師、春巻龍が教室に現れたのは、幸子が給食大食いをはじめてから
数分後。幸子が早くも1クラス分のドライカレーとシーフードサラダを完食し、
残る牛乳も8割方飲み干した時だった。
「ミャオー!?俺の給食がーー!!」
狙ったように給食の時間にやってきて、教室に入ってくるなり耳障りな奇声を発した
馬鹿すぎる担任を、教え子たちは冷ややかに見上げた。
「おう、春巻。今日はいつもより遅ぇなー」
「ノムさんが久々に大食いやっとるから今日はオマエも給食抜きやでー」
「今までサボって大遅刻した先生が悪いのよー。ノムさん怒ったりしたら許さないから」
「ノラー!今日はサボりじゃないちょー!」
無断欠勤や遅刻の常習犯として悪名高い春巻だが、今日の遅刻は意図したものではない。
土日に公園の雑草しか食べておらず、通勤途中に空腹で行き倒れていたのだ。
30分前にようやく気がついた春巻は、彼にとってのセーフティネットである
給食にありつこうと、這うようにして3年1組の教室にたどり着いたが、一歩遅かった。
「野村やめるツィー!俺が餓死するハーク!」
目の前で展開される悪夢のようなフードファイトに春巻が狼狽している間にも、
幸子は次々と牛乳を飲み干し、ついに最後の1瓶を手に取った。
453 :
ノムミルク:2013/04/11(木) 22:09:55.58 ID:1jdRaasU
「牛乳だけでも飲ませてちょりそーーっ!!」
飢餓状態の春巻は、元々ろくに持ち合わせていない理性を完全に失ってしまった。
「キャッ!」
「うわっ!?」
二人がかりで牛乳を手渡していた仁と田中を押しのけ、
幸子が口をつけようとした最後の牛乳瓶をひったくった。
蓋を開けた次の瞬間に瓶をもぎ取ったがために、中身を残らずぶちまけてしまった。
「キャーーッ!」
ぶっかけられる形で牛乳まみれになってしまった幸子が悲鳴をあげた。
子役アイドルばりの愛らしい顔や長い艶のある髪を伝って、白濁液がしたたり落ちる。
「チェン!?もったいないホー!」
完全に餓鬼と化した春巻は食欲の赴くまま、クラスで一二を争う美少女である幸子の
可愛い顔にしゃぶりついて、彼女にかけられた牛乳を舐め取りはじめた。
「牛乳うまいちょー。野村が肌すべすべで良い匂いもするから食欲そそられるリィー」
「イヤアアァァーーッ!!や、やめてえぇぇーーっ!!」
性犯罪の被害に遭った女性特有のすさまじい幸子の悲鳴が、春巻の奇行に呆気にとられ、
静まりかえった3年1組に鳴り響いた。動機が食欲であることを考慮しても、春巻の所行は
担任教師による女子児童への強制わいせつ行為そのものだった。
454 :
ノムミルク:2013/04/11(木) 22:17:16.60 ID:1jdRaasU
「……春巻、きさまーーっ!!」
「ノララー!」
凍りついたように動けなくなっていたクラスメートの中で、真っ先に硬直がとけた小鉄は、
春巻に飛びかかり、この馬鹿すぎる教師失格教師を幸子から引き離して床に押し倒した。
「……はっ!?ノムさん!!」
小鉄に少し遅れて動けるようになったあかねは、幸子に駆け寄り、
彼女を庇うように抱きしめながら、彼女が信頼する二人の友人に呼びかけた。
「のり子、手を貸して!ノムさんを保健室に連れてかないと!
ノブくん、後のことお願い!奈々子先生が来る前に、小鉄っちゃんを止めて!」
「う、うん!」
まだ呆然としたままだったのり子と信彦は、あかねの声かけで我に返った。
「ノムさん、保健室に行って休みましょ。あたしたち、ついてくから」
「髪や顔洗うのが先やろ。……ノムさん、ゴメンな。ウチが大食いさせたせいで……」
「……うぅ、うわああぁーーっ!!」
そしてあかねとのり子は、恐怖と恥辱のあまりパニックに陥り号泣する幸子を、
抱きかかえるようにして支え、慰めながら、保健室へと連れていく。
「きさまー!よくもノムさんを!」
「チョリソー!」
幸子に対する最低最悪の所行に怒り狂った小鉄は、馬乗りになって春巻をたこ殴りする。
「こ、小鉄っちゃん……」
数分前とはまるで別人のような小鉄のすさまじい剣幕と本気の狂乱ファイトに圧倒されて、
仁たちクラスメート一同は、まともに声すらかけられなかった。
「アニキだって、アニキにだって、こんなの……されたことないノムさんに!
……きさま、きさまっ、きさまーーっ!!」
「ホアキーン!!」
455 :
ノムミルク:2013/04/11(木) 22:20:01.50 ID:1jdRaasU
「小鉄……」
教室から出ていく直前、のり子は振り返って、春巻を殴り続ける小鉄を、
複雑な表情で見つめた。ほんの一瞬のことだ。
それに気がついたのはすぐ側にいたあかねと、もう一人だけだった。
「やめろよ、小鉄。もういいよ、後は奈々子先生に任せよう。
……もうすぐうちのクラスの騒ぎに気づいて来る頃からさ」
そのもう一人、信彦はのり子と同じように複雑な表情を浮かべながらも、
小鉄の右腕を掴んで、正義の怒りに我を忘れた親友を制止した。
「ノ、ノブ……?」
ようやく我に返った小鉄は、自分が泣いていることに気づいて、呆然とする。
幸子の為に流した小鉄の熱く美しいナミダは、クラスメートたちを感動させた。
「こ、小鉄っちゃん!」
「小鉄っちゃん!」
「奈々子先生来たときに……誤解されちゃうから……春巻から離れて……」
仁や涙たちクラスメートは小鉄の元に駆け寄り、泣いているのを誤魔化そうと、
両手で顔を拭い続けて立ち上がろうとしない小鉄を、みんなで助け起こした。
456 :
ノムミルク:2013/04/11(木) 22:21:53.28 ID:1jdRaasU
なんかノブのセリフ変でしたorz
「やめろよ、小鉄。もういいよ、後は奈々子先生に任せよう。
……もうすぐうちのクラスの騒ぎに気づいて来るだろうから」
そのもう一人、信彦はのり子と同じように複雑な表情を浮かべながらも、
小鉄の右腕を掴んで、正義の怒りに我を忘れた親友を制止した。
「ノ、ノブ……?」
ようやく我に返った小鉄は、自分が泣いていることに気づいて、呆然とする。
幸子の為に流した小鉄の熱く美しいナミダは、クラスメートたちを感動させた。
「こ、小鉄っちゃん!」
「小鉄っちゃん!」
「奈々子先生来たときに……誤解されちゃうから……春巻から離れて……」
仁や涙たちクラスメートは小鉄の元に駆け寄り、泣いているのを誤魔化そうと、
両手で顔を拭い続けて立ち上がろうとしない小鉄を、みんなで助け起こした。
457 :
ノムミルク:2013/04/11(木) 22:25:37.75 ID:1jdRaasU
「みんな。先生や他のクラスの子に今の事件について聞かれたら、……話を合わせて
もらえるかな?ノムさんは舐め……何も変なことされてなくて、それで小鉄を……」
聞き上手にして話し上手でもある信彦も、さすがに言葉を選ぶのに苦労していると、
「わかってます、ノブさん。ノムさんは牛乳をかけられただけです。……それだけです。
起きたことを見たままに言えばいいだけですから簡単ですよね、みなさん?」
「春巻は小鉄っちゃんだけじゃなく……僕ら男子全員でボコボコにした。……だよね?」
男女それぞれの切れ者・知恵袋である二人が、意図を察してフォローしてくれた。
「さすがだな、中田さん、仁。……それでいいかな、みんな?」
「うん!もちろんだよ、ノブくん!」
信彦の問いに、クラスメートたちは異口同音の返事で答えた。
いつもは自分たちの殻に籠もってしまうNYAすら大きな声で同意した。
「ありがとう、みんな」
(主に春巻のせいで)常時学級崩壊状態で授業は遅れ放題、普段は好き勝手、
自分勝手やり放題で騒々しい3年1組の悪童たちだが、こういう時の結束は固い。
問題は多々あれど、なんだかんだでサイコーのクラス、なのかもしれなかった。
458 :
ノムミルク:2013/04/11(木) 22:30:11.36 ID:1jdRaasU
「サンキュー、ノブ。やっぱオメェーはスゲーな。わ、わしゃしゃしゃしゃ……」
「こんな時まで無理して笑うなよ。……俺よりオマエやあかねちゃんのがスゲーよ」
まだ涙腺が止まらないのに無理矢理笑おうとする小鉄の坊主頭を引き寄せた信彦は、
濡れるのも厭わずに、親友が流し続けるナミダを自分の服で拭った。
クラスの人気者のイケメン男子二人が抱き合う光景は、美しく感動的だった。
「おおおおーっ!ノブちんカッケー!!」
「さすが小鉄っちゃん、ナイスガイだぜー!」
「うにゃ〜(やだー、ノブくんだけじゃなく猿海パンもカッコイイと思っちゃった)」
「今度はなんの騒ぎだー!?……ったく、このクラスはいつもいつもーっ!
……んっ?今日の馬鹿騒ぎの元凶はアンタかー、春巻先生ー!?」
「に、にーちぇ……」
あかねや信彦の予想通り、元担任長崎屋奈々子が3年1組の教室に駆け込んできたのは、
それからまもなくのことだった。(暴力的な意味で)手が早く春巻を毛嫌いしている
奈々子が真相を知ったなら、春巻は顔面骨折程度では済まなかっただろう。
愛すべき悪童たちがついた優しい嘘は、宇宙一馬鹿な担任をも守る結果になった。
……当分馬鹿春巻は給食抜きになること確実だろうが。
459 :
ノムミルク:2013/04/11(木) 22:36:01.32 ID:1jdRaasU
ここまでで一区切りです。
俺のSSの小鉄は原作(今の毎度)の小鉄よりキレやすいホーイ
主役のはずのノムさんが途中でフェードアウトしてますが後半でうまくフォローできるでしょうか
乙乙。
主人公ですしアグレッシブで良いと思います。
太鼓の乱れ打ち程度ではすまないですよ。
ノムさんトラウマなく回復してほしいな。
461 :
ノムライス:2013/04/20(土) 21:06:46.86 ID:h8f2Cn2m
「ノムさん、大丈夫?」
「ハイ、おかげさまで……」
水道で顔と髪を洗うと、幸子は少し落ち着いた。だが、
「3年の大食い女子が水道で何かやってるよー」
「ノムさん、給食足りなくて水をがぶ飲みしてんのかなー?」
すっかり他のクラスの子供たちの注目の的になっている。すでに数々の大食い伝説を
創った、給食時間のスーパーヒロイン野村幸子が動けば、どうしても目立ってしまう。
「ちょっとアンタたち、ジロジロ見ないでよー!」
「教室戻って給食食べろやー!」
幸子に付き添うあかねとのり子は、声を荒げて野次馬を追い払おうとするが、
「小鉄っちゃんの取り巻きの女子コンビも一緒じゃん」
「またいつもみたく大騒ぎするのー?」
かえって彼らの野次馬根性を刺激してしまう。
これで幸子が保健室に行ったりしたら、それこそどんな大騒ぎになるやら……。
462 :
ノムライス:2013/04/20(土) 21:08:31.70 ID:h8f2Cn2m
「やだやだ、見ないで……」
せっかく落ち着きかけた幸子が、また泣き出しそうな顔をしているのを見た時、
あかねの頭の中で何かが弾けた。
「もーアタマきたー!ノムさん、一緒に早退してあたしの家で一休みしよっ!」
「えっ!?そ、そんな、ダメですよ。あかねさんに迷惑かけちゃいます……」
ハンカチで目元を拭いながらそう答える幸子の手を取り、あかねは優しく声をかける。
「心配いらないわ、ノムさん。午後は体育と図工だからあたしがいなくても平気よ。
帰っちゃお!のり子、教室行ってあたしとノムさんのランドセル取ってきて」
「……あいよ。ウチも一緒に早退したほうがええか?」
自分のジャージを幸子に羽織らせ、それをタオル代わりに水に濡れた幸子の長い髪を
拭いていたのり子は、ワンテンポ遅れて返事をした。
「ううん。のり子まで付き合わなくていいわ。それより、
帰りにこのジャージの回収ついでにノムさんを送ってもらえる?」
「よっしゃ、了解や。ノムさん、少し待っててな!」
「あっ、のり子さん待って!」
呼び止める幸子を振り返り微笑んだ後、のり子は野次馬を押し退け、
3年1組の教室へと走り出した。
「今日の小鉄軍団は早退すんのかー。相変わらず馬鹿な奴らだなー!」
「さすが春巻と小鉄のクラスの女子だぜ。やることが馬鹿で笑えるー!」
「なんですってーっ!?そこのタイガー軍団のチビ2人、もう一度言ってみろー!」
「うわーっ、タケシくん助けてー!」
野次馬根性丸出しではしゃぐ上級生を一喝するあかねの横顔を潤んだ瞳で見つめながら、
幸子は小さな声でつぶやいた。
「あかねさん、のり子さん、ありがとう……。ホント頼りになる、ステキなお友達です」
463 :
ノムライス:2013/04/20(土) 21:12:32.53 ID:h8f2Cn2m
「集団とはいえ小学生にやられるなんて、情けない。……春巻先生らしいけど」
信彦や田中から(幸子と小鉄に都合の悪い部分を除く)ことのあらましを聞いた
長崎屋奈々子が思わずため息をついたとき、のり子が教室に戻ってきた。
「あら、のり子だけなの。野村は大丈夫?」
「ちゃーす奈々子先生。あかねとノムさんが早退しますんでよろしくー」
「何よ早退って!?担任の許可もらってないんでしょ?ダメよ」
奈々子の予想通りの石頭な回答にもひるまず、のり子はあかねと幸子のランドセルに
教科書やノートなどを詰め込んでいく。
「馬鹿担任ならそこに転がってるから許可もらえるわけないやん。
事実上担任代理のあかねが決めたことやから、許可もらったも同然やでー」
「屁理屈でごまかすな!あかねと野村のランドセルを置いて、2人を呼んできなさい」
「あかねもノムさんも、体調悪いから無理でーす。先生さいならー」
早くも眉をしかめて怒りだした奈々子に少し怯えながらも、のり子は親友2人の
ランドセルに持ち帰るものを詰め終え、教室を出ていこうとする。
464 :
ノムライス:2013/04/20(土) 21:16:51.02 ID:h8f2Cn2m
「待て、のり子!――ぶぱっ!?」
のり子を止めようと彼女の襟首をつかもうとした奈々子の腰に、
小鉄がタックルするように飛びついた。
「わしゃしゃー!オメェーも早退しちゃえよ、のり子!
教室に戻ると奈々子先生に怒られるからなー!」
「小鉄……!ありがとな!ウチのランドセル、よろしくー!」
瞳を輝かせ小鉄に礼を言うと、のり子はあかねと幸子のランドセルを抱え、
教室を飛び出した。
「ふ、ふざけんな小鉄……!うがああぁっ!!」
「グスコーーッ!!」
激怒した奈々子は脳天にエルボーを叩き込んで小鉄を一発KOし、
のり子を追いかけようとするが、
「奈々子先生…ダメ……」
「今日だけはのり子たちの早退許してあげてよ!」
「ぼ、僕も、小鉄っちゃんみたいな自己犠牲ナイスガイになるんだー!」
「乱闘でもロッテ最強ー!うおおー!」
「のりちゃんに体罰ダメプー!」
「おごっ!?」
小鉄の親友の男子が、小鉄に続けてばかりに続々と奈々子に飛びかかり、
彼女の突進をくい止めた。
「コ、コラ離せー!あたしを春巻先生みたくヒール扱いすんなー!!」
奈々子にタックルした小鉄以下の男子生徒は、その後奈々子にたっぷりお説教されること
になったが、幸子たち女子3人の早退は許してもらえた。元担任長崎屋菜々子は、短気で
厳格で体罰体質のジャージが似合う独身女教師だが、決して不人情な先生ではないのだ。
465 :
ノムライス:2013/04/20(土) 21:20:18.33 ID:h8f2Cn2m
「すいません。のり子さんまで早退させちゃって」
成り行きで給食時間中に早退した3年1組の美少女3トップ3は、
あかねが住むアパート、コーポあかねに向かって歩いていた。
「謝らんでええよ。ノムさんのせいやないし。たまにはこーゆうのも楽しくてええやん」
「そうよノムさん。今日はママはお買い物のあと保育園で帰り遅いし、この前ゴストコで
買い込んだお菓子がたくさんあるから、家に着いたら気兼ねなくおやつ食べてね」
「のり子さん、あかねさん……。ありがとうございます!」
2人の友情に幸子が改めて感激していると、
「あーっ、のりちゃんたちだ!」
「ハーイ、今日はお早いお帰りでちゅねー」
仲良く手をつないで歩く巨漢と小さな男の子に出くわした。小鉄の兄晴郎と弟の裕太だ。
「あっ……!こ、こんにちは」
晴郎の顔を見た途端、幸子はパッと表情が明るくなった。
「うん、今日はちょっとムカつくことあったから、3人揃って早引きしちゃたー」
「自分らも帰り早いなー。裕たんもなんかムカつくことでもあったんかー?」
幸子の分かりやすい反応に、あかねとのり子は微笑む。
これで幸子の機嫌も直ることだろう。
「ううん。僕は今モーレツにご機嫌だよー!」
「風疹にかかった子が見つかって、保育園が午後からお休みになったなりー。
マミーの外出中に連絡受けたんで、ワシがお迎えでやんすー」
「げっ、それじゃママたちももう家に帰ってるかもー」
「ノムさんにおやつやけ食い計画、お流れかー」
「やけ食いなんてしませんよー!でも、困りましたね……。
あかねさんのお母様に早退がバレちゃう」
あかねの家でおやつパーティーする計画がご破算になって困り顔の美少女トリオの反応に、
晴郎と裕太は顔を見合わせ頷いた。
「それじゃ、僕らの家で遊ぼうよ!」
「ウェルカムだっちゃ。ノムさんを満足させられる量のおやつはないけど、
遠慮はいらないズラー」
そして、いかにもこの兄弟らしい心優しく紳士的な提案をした。
466 :
ノムライス:2013/04/20(土) 21:23:43.77 ID:h8f2Cn2m
「やったー!裕たん、晴郎さん、ありがとう!」
「おやつなら心配いらんでー。ウチが家の残りのご飯でチャーハン作ってくるからー。
小鉄の家はウチの家が隣やから便利やし助かるわー」
「すいません、お二人にまでご迷惑おかけして……」
「迷惑じゃないよー。ノムさんたちと一緒に遊べて嬉しいよ。ねっ、ハル兄ちゃん?」
「ウィ、ユー。困った時はお互い様っちゃ。さっきも言ったけど、遠慮は無用なりよー」
そう言いながら、晴郎は幸子に背を向け、しゃがみこむ。
「晴郎さん、裕太くん、……ありがとう。お言葉に甘えさせていただきます」
感激した幸子は靴を脱いで、晴郎の背中によじ登る。
「準備がでてきたら起動ボタンを押すなりー。今日のワシは太陽の使者だっちゃー!」
「了解です。鉄人ハルオ、発進!……ポチッ」
「ガオー!」
馬鹿春巻にセクハラされたショックから完全に立ち直った幸子は、
晴郎に調子を合わせて肩乗り鉄人ごっこを楽しむことにした。
晴郎は立ち上がり、幸子を肩に担いだまま歩き出した。
鉄人ハルオの動力源が左肩に乗る美少女の小さく柔らかなお尻の感触であることは、
……言うまでもなかった。
467 :
ノムライス:2013/04/20(土) 21:30:11.25 ID:h8f2Cn2m
「わあー、いいなーっ!僕も肩に乗りたいけど、今はお邪魔だから我慢しよーっと」
「さすが裕たん、偉いなー。……よっしゃ!晴郎の代わりに、
ランドセル背負ってないウチがおんぶしてあげるわー!」
のり子は裕太の頭を撫でながら優しくささやいた。一人っ子ののり子は、
賢くて優しくて顔立ちも良い裕太を弟のように可愛がっていた。
「やったー、のりちゃん大好きー!」
裕太は大喜びでのり子の背中に抱きつき、背負ってもらう。
彼の方ものり子になついていて、姉の桜と同じかそれ以上にのり子を慕っていた。
「プッ。小鉄っちゃんがあんまり鈍感だったら、裕たんがお兄ちゃんの代わりに
のり子と結婚して、のり子を幸せにしてあげてねー。あはははーっ!」
将来義理の姉弟になる可能性大な2人の仲の良さを見たあかねは、
思わず冷やかさずにはいられなかった。
「そんなことにはならないよ。兄ちゃんは絶対のりちゃんとくっつくもん!」
裕太もすかさずあかねに便乗した。
不意打ちの冷やかしに、のり子の顔がみるみる赤くなっていく。
「コラ、あかね!裕たんが誤解するようなこと言うなやー!
……ウ、ウチは小鉄の事なんかべ、別に……」
「えーっ!?のりちゃん、兄ちゃんとケッコンしなくちゃダメだよー!
だってのりちゃん、小鉄兄ちゃんのこと大好きなんでしょー?」
「裕たんの言うとおりよ、のり子。自分の気持ちに嘘ついちゃダメよ、アハハ……」
「だから違うわー!みんなウチとあのハゲをつっくけようとしすぎやー!もーっ!!」
裕太とあかねのツッコミをムキになって否定しながらも、のり子は裕太を背負い、
あかねと並びながら、先を行く晴郎と幸子の後を追いかけ歩いていた。
468 :
ノムライス:2013/04/20(土) 21:38:15.75 ID:h8f2Cn2m
以上で完結です、ノムさんを取り巻く良い子たちの群像劇みたくなりました
後半は一応のり子が主役でしょうか?
以前の投下で暴走気味だった晴郎と裕太を原作に近い雰囲気にしたら、
エロス入れる余地がなくなりました。鉄人ハルオの動力源が精一杯
乙乙。
ほのぼのエンドも良いと思います。
うん、のり子はかわえーなぁ。
ついにタイガー軍団一味登場!上級生ならではの行動が期待されます。
晴郎は風疹予防接種ちゃんと受けていてほしい。
この前、裕太くんと金鉄さんに怪談話を披露しようと、大沢木さん家を訪ねたんだ。
そしたら、人がいる気配はするのに、何度玄関のチャイムを押しても返事がない。
不審に思ったあたしは、貧乏神に取り憑かれていそうなお隣の西川さんのボロ家の
壁を(登りやすかったんで)よじ登り、大沢木さん家の2階を覗いてみたんだ。
すると、ぶくぶく太った自宅警備妖怪が、いかにもああいう体型のオタク青年が好き
そうな二次元美少女がプリントされた抱き枕を真っ二つに開いて、その中に手を
突っ込んでいたんだ!!
そしてその自宅警備肥満妖怪Hくんは、抱き枕の中に隠していた髪の長い女の子Nさんの
超精巧フィギュアを取り出して、それに何度もちゅっちゅとキスしたり、甘い言葉を囁き
ながら頬ずりしたり、スカートの中を覗き込んだりしてたんですよっ!!
「ええぇーーっ!?は、晴郎さんが、そ、そんな……!ふぅ……」
「うわっ!?ノムさん気絶してもーたで!」
「怪談というより……キ、キモくて、怖すぎ……」
「キモデブアニキめ、抱き枕ごとノムさんフィギュア没収だ!わしゃしゃしゃーっ!」
ほのぼのした良い話を書いている途中で思いついた酷い一発ネタです
俺が書く晴郎はこんな扱いばっかで申し訳ないが、でも抱き枕持ってるのは事実だしw
実物のノムさんを悲しめないための晴郎の持つ優しさなんだな。
レギュラーキャラで恒常的に精液出せるのは晴郎しかいませんから
この扱いもむべなるかな。
でもあの抱き枕は脱ぎかけのイラストだし等身大フィギュアよりエロスなんだ。
扉絵での涙と勇ちゃんのいちゃつきぶりは異常
ノムさんは晴郎以外にもフグオや小鉄とも絡むけど、勇ちゃんはマジ涙一辺倒
374の方もネタにされてますが、やっぱ中学、下手したら小学校高学年で結ばれちゃうかも
二人ともアホの子でムッツリスケベっぽい男子とSM性癖な女子だから危険すぎですw
474 :
374:2013/05/04(土) 18:50:44.10 ID:nmrPTbPD
皆様お久しぶりです。
要領がヤバそ気ですが投下させて頂きます。
ガラガラガラ・・・
のりこ「きゃっ!な・・・なんやこのハゲー!
窓から入ってくるな言うてるやろー!」
小鉄「・・・」
のりこ「こ、小鉄・・・?」
小鉄「のりこ・・・俺もう我慢できねぇんだよ・・・!」
ガバッ!
のりこ「き・・・きゃああああああっ!何しとんねんこのハゲー!
キモイから離れろや〜!」
小鉄「やだよ!俺。もうお前が頭から離れらんねぇんだよ!
好き過ぎてどうにかなっちまいそうなんだ!」
のりこ「こ・・・こてつ・・・(///)」
小鉄「のりこ、お前だって俺のこと好きだろ?」
のりこ「す、す・・・好きに決まってるやろ!で、でも・・・」
小鉄「だったら良いじゃねえか!好きにさせてくれよ!」
のりこ「うあっ!でも!こんなんちゃうねん!こんな・・・ん、ん〜!」
ちゅ〜・・・
のりこ「あん!んあっ!こ、こてつ〜!」
小鉄「はぁ、はぁ・・・そろそろヤベェ・・・
のりこ・・・中に出していいか?」
のりこ「や、やめっ!・・・中は・・・出したらアカン!
きゃん!出したら・・・」
小鉄「もう無理だっ・・・う、うあああああっ!」
のりこ「あっ!あぁぁぁぁぁああああああん!」
のりこ「アカ〜ン!」
ガバッ!
のりこ「えっ・・・ゆ、夢?なんちゅう夢や・・・
はっ!(ごそごそ)」
ねばぁ〜っ・・・
のりこ「な、何やこれ・・・?何でこんな濡れてるんや?
・・・ごっつ変な感じするわぁ・・・」
ちゅんちゅん・・・
のりこ「ふぁ〜、最悪や・・・あれから一睡もでけへんかった・・・
それもこれもあのハゲのせいや〜」
小鉄「誰がハゲだよ?おい」
のりこ「ひゃん!こ・・・こて・・・つ・・・(///)」
小鉄「って・・・わしゃしゃしゃしゃ!何で真っ赤になってんだよ!?
エロい事でも考えてたのか!?このスケベ〜!」
のりこ「(かぁぁぁぁっ)お、お前のせいやアホ〜!」
バシッ!
小鉄「レイプッ!」
のりこ「うわ〜ん!(ダダダダダッ!)」
小鉄「・・・はぁ〜?もうわけわかんね〜よ〜!」
以上です。
やっぱり2人には中学の段階ではまだ純潔でいて欲しいので
のりこの夢オチという事でお茶を濁させて頂きました。
乙です
最近の原作の小鉄を見てるとのり子と結ばれるのは意外と遅くなりそうですね
乙乙。
JCのりちゃんはお赤飯炊いてるだろうしやっぱり中はダメだよね。
桜や弥生が花丸木とHなことするより勇ちゃんが涙としちゃう方が想像しやすいという
478 :
マジョルカ:2013/05/31(金) 21:39:13.54 ID:dWp9gkvY
「魔女の宅配便が実写映画化するんだってー」
「ひっ!?」
「ホンマかー?……って、なんやそれ?」
放課後、いつものように大沢木家に遊んでいる小鉄たちは、
あかねがスマホで見ていたニュースの話題に興じていた。
「アニメ映画になってるやつだろー?この前裕太と一緒にテレビで見たぜー」
「ジプリ……闇崎の…だよね……?」
「ああ、なんか聞いたことあるわー。……あれ、晴郎。もう2階行くんか?」
「う、うん。まだこの前買ったゲームをクリアしてないなり……」
魔女の宅配便の話題が出た途端、急に顔色が悪くなった晴郎は、逃げるように
階段を登り、部屋にひきこもってしまった。
「なんや、あいつ。こーゆーオタクっぽい話題には食いつきええはずなのに」
「プッ」
「わしゃしゃしゃしゃーー!」
「あーっはははははーーっ」
首をひねって不思議がるのり子を見て、友人たちは一斉に噴き出した。
「なんや自分ら!?わ、わけわからんけど、笑うなー!」
顔を赤らめ怒るのり子を反応が、さらにツボに入って爆笑を誘う。
「アハハハッ。のり子がホントに魔女宅のこと知らなくて、KYな反応するからよ!
晴郎さんは魔女宅苦手なのよ。ヒロインのせいでねー」
「がはは……。主人公が宮崎危機そっくり……。しかも名前も同じ『キキ』……」
「マ、マジかー!?」
「マジだよー。だからアニキは危機と会ってから魔女宅を怖がるようになっちゃって、
絶対見ないし、話題に出すのも嫌がってんだよー。わーっしゃしゃしゃしゃーー!!」
「笑いごとやないで、それ……。ウチも魔女宅苦手になったわ。見たことないけど」
479 :
マジョルカ:2013/05/31(金) 21:50:05.25 ID:dWp9gkvY
「ノォォォォーー!……あ、悪夢を、思い出してしまったのだ」
魔女の宅配便と聞いただけで、汚点となった宮崎危機との短い逢瀬を思い出して、
心底怯えた晴郎は、(いつものことながら)部屋にひきこもり、
オタクグッズが散乱する床に突っ伏し頭を抱え、苦悶していた。
――アニメヒロインめいた美少女(顔は超好みズラ)が、自分のようないかにもオタク男
に、初対面からいきなり好感度MAXで告ってきた時点で疑うべきだったのだ。
当時は黒ローブじゃなくてクラリス風の純白ドレスから無防備にチラ、いやモロした
もこもこズロースをガン見しても、ドサクサ紛れに小鉄みたいに髪や体の匂いを嗅いでも、
アクシデントで胸(正確には胸に入れたパッドだったでやんす……)を揉んでも、
にっこり笑って許してくれたのを、可愛くて優しい子なりー、なんて騙されちゃって、
……一生の不覚だっちゃ。
――据え膳食わぬは〜なムードに流されて、ズギュゥゥゥンと接吻してしまった時に、
痛いくらい唇や舌を噛んできた時に宮崎さんの本性に気付いていれば……。
性よ……熱いパトスを抑えきれなくなり、彼女を押し倒してスカートの中に顔を入れて、
もこもこズロースにちゅっちゅなんてしてしまったから……。
「は、恥ずかしいけど……6と9しましょう」
なんて甘言にひっかかり、体格差をものともしない魔女のパイルドライバー
を決められたのが、怪物ストーカー宮崎さんの悪夢の魔女伝説の始まりだっちゃ。
――元々ああいう性格なうえに、あんな若気のいたりな出来事があったんだから、
……宮崎さんのストーキングはそうそう終わらないのだ。
ワシ自身も不安だが、ワシの周囲の人々に被害が及ばないか心配なりー。
と、特に、ノムさんに……。この前の冬のクリスマスバイトイベントが割愛されたのも、
そのせいだったりするかもしれないだっちゃ。
悩み多きニート・ザ・ガードマンは、今日も不毛な一日を過ごしていた。
480 :
マジョルカ:2013/05/31(金) 21:53:26.58 ID:dWp9gkvY
おまけ
「ねえ、小鉄っちゃん。晴郎さんが宮崎危機と結婚する可能性あると思う?」
「わーっしゃしゃしゃ!」
「コラ、笑いごとやないやろー!」
「あ、悪夢すぎる……」
「そーかー?毎日ガチのデスマッチが見れそうでおもしろそーじゃん」
「そーね、怖い物見たさ的な興味はあるわねー」
「真面目に考えろやハゲー!あかねも他人事やと思って無責任やなー。
ウチは絶対ゴメンやでー。お隣に危険人物が嫁入りなんて勘弁やー」
「んなマジになんなよ、のり子。アニキは危機とくっついたりしねーよ」
「遠くの魔女宅より…近くの爆食姫……」
「ノムさんね。確かに宮崎さんより断然お似合いよねー」
「ノムさんがお隣だったら毎日大食い見れて楽しそーやな」
「ノムさんが俺のねーちゃんになるかもしれないのかー、なんか興奮するぜー」
「(ムカッ!)興奮すんなやハゲー!キモいんじゃーー!!」
「アニョメ!」
「こっちも……お似合い」
「あはははーーっ!ホントそーよね、仁ちゃん」
481 :
マジョルカ:2013/05/31(金) 22:00:23.68 ID:dWp9gkvY
以上です、ネタギレてるせいもあって久々の投下です
毎度7巻の言動や行動見てると原作晴郎にもちゃんと性欲はありそうですよね
危機の胸がぺったんこになったの見て声出したり、胸に入れてたパン欲しがったり
小鉄とのり子が山で迷って一晩二人きりで野宿とかも考えましたが
手に負えないかもなのと、助かったとはいえ危険そうな元ネタなので魔女の宅急便ネタに
>>478-480 乙乙。
なるほど晴郎が危機に強くでれないのはそんないきさつなんですね。
Bまでは致していた、とφ(。_。*)メモメモ
確かに小鉄は登山で勝手に行動してのり子がいさめながらついて行くのが想像できます。
乙乙
>胸に入れてたパン欲しがったり
その発想は無かったw
宮崎さんは不思議っ子を通り越してモンスターの領域かも知れないけど、
晴郎を好きな気持ちはガチ!(多少歪んでても)
と言う事で手を出してしまったなら責任を取って頂きたい(笑)
それに彼女を救えるのは晴郎しか居ない気もするし、今後の二人(三人?)の展開には
自分も密かに期待を膨らませていますw
ノムさんも大好きなんだけど。
ホントの危機と晴郎のファーストコンタクト(無印30巻)見る限り、晴郎は手を出してない
というか怖くて手を出すどころじゃないの確実ですけど、そこはエロパロということで捏造許してちょw
宮崎危機は処女の可能性極大だけど、男にヤリ捨てされて狂っちゃったとかの脳内補完するのもありかと…
いやだい、いやだい、危機はナチュラルボーンキチガイじゃないといやだい。
そんな悪には悪に至る理由があるなんてこじつけだよ。
世界は論理だけでなく不条理も含むから広いんだよ。
外国にパン修行に行けるほど自立してるし、
それともやはり実家がお金持ちでお嬢様の道楽パン屋なのかな。
甘やかされすぎで育てられたから行動に限度がきかない、とか。
理由づけしちゃった。
金持ちで幼いころからあらゆる快楽を知ってしまったため
あえて晴郎のような存在に付きまとって楽しんでいるとか。
487 :
374:2013/06/11(火) 23:10:44.78 ID:K5Cfgw/Q
お久しぶりです。
6月に入ったところで夏ネタの布石でも・・・
のりこ「あ〜、あっついわ〜・・・ええ加減冷房無しの生活は
きつ過ぎる〜・・・」
ドンドンドン!
のりこ「ん〜?誰や〜こんなクソ暑い日に・・・」
小鉄「お〜っす!」
ガチャ!
小鉄「のりこ〜!プール行こうぜプール!」
のりこ「・・・!!!」
小鉄「んあ?どうしたんだよそんな顔して?」
のりこ「・・・なんちゅう格好で来てんねん!この変態〜!!!(///)」
バタンッ!
小鉄「うおっ!・・・格好?昔みてぇに海パン一丁で来ただけじゃねえか?」
のりこ「ハァ・・・ハァ・・・
(あのアホ・・・昔の格好で来よってからに・・・引き締まった胸板、
割れた腹筋、ごっつい腕・・・もうガキの身体ちゃうやんか・・・(///)」
ピンポ〜ン♪
あかね「は〜い!」
小鉄「あ、あかねちゃん?おれおれ、小鉄だけど家上がっても平気?」
あかね「あっ!ちょうど良かった!今ノブ君来てるの!あがってあがって!」
ガチャ!
小鉄「お邪魔しま〜っす!」
あかね「いらっしゃ・・・きゃはははははっ!何その格好〜!
昔の小鉄っちゃんじゃ〜ん!」
ノブ「どうしたの・・・ぶはははははっ!懐かし〜!」
小鉄「だよな?やっぱその反応が正解だよな!?」
二人「えっ?」
小鉄「なんて事があってよ〜、その後みんなんトコ行ったけど
仁はバイトだし、フグ夫は家から出たがらねぇし、
涙は勇ちゃんとデートだしよ〜、みんな付き合い悪ぃよな?」
ノブ「なるほどな〜、それであかねちゃん家来たってわけか」
小鉄「そ〜なんだよ!やっぱノブ、本当話しやすいな!スッキリしたわ!
つーかのりこの反応マジありえなくね?普通だったらあかねちゃんとか
ノブみたく笑い飛ばすよな?」
あかね「そりゃそんなマッチョな上裸見せてきたらビビるでしょ〜!
ましてやのりこにとって小鉄っちゃんは・・・」
小鉄「え、なになに〜?」
あかね「それは〜・・・(ニヤニヤ)」
小鉄「それは〜?」
ノブ「あとは自分で考えろよな!」
小鉄「くぁ〜何だそりゃ!つーかマジ泳ぎて〜!中学入ってから夏休みなんて
部活でほとんど潰れちまうしよ〜、ホント貴重なんだよ!」
あかね「確かにみんなで行きたいよね!よし!菊池あかね、いっちょ企画しますか!」
小鉄「え!マジで!?」
あかね「でも近場じゃ面白くないから九十九里でも行きたいよね!小鉄っちゃん!
最近免許取った晴郎さんに頼んで大鉄カー出させなさい!」
小鉄「アニキも連れてくのかよ!暑苦しいだけだぜ〜?」
ノブ「小鉄、冷静に考えろよ?晴郎さんが来ればノムさんも来る、ノムさんの水着姿が拝めるだろ?」
小鉄「・・・うおおおおお!興奮してきた〜!!!」
あかね「も〜二人ともエッチ!(ノブくん、さすが小鉄っちゃんを知り尽くしてる・・・)」
とりあえず以上です。
本編書く頃には次スレになってそうですが・・・。
488 :
れいんニブルー:2013/06/12(水) 21:42:06.68 ID:PSD6LDfl
「みなさん、おひさしぶりです」
「おおおお、やったー!」
「雨女……三たびあらわる」
6月中旬、久しぶりに朝から雨が降り続くこの日、3年1組に彼女が帰ってきた。
希代の雨女、雨森れいんが久々に帰国したのだ。
「雨森は日本の空梅雨を心配して帰ってきたチェン。しばらく学校に通いながら
静養した後、各地のダムを回って雨降らせるホーイ」
「スゲー!さすがれいんちゃん」
「さすが超雨女。れいんちゃん大活躍ねー」
「え、ええ……」
世界を股にかけたれいんの活躍に、感心しきりのクラスメートたち。
だが、肝心のれいんはなんだか元気がない。
「れいんちゃん、どないした?なんか元気ないでー」
「ハイ、実は最近また雨女能力を発揮できなくなってしまってるんです」
そう言ってれいんは窓の外を見つめ、ため息をついた。
「そーなの?でも、今日雨降ってるじゃん」
「今日の雨は台風の影響で、あたしが降らせてるんじゃありません」
「怒ってなくて、雨降りスイッチがオフになってるせいじゃないですか?」
「いいえ。あたしずーっと不機嫌で、今もほとんど怒りに近いくらいイライラしてます。
それでも雨降らなくて……。このところ、いくら怒っても雨が降らないんです」
「雨降りスイッチ故障かー」
「日本の水不足も解消できないし、深刻ね……」
489 :
れいんニブルー:2013/06/12(水) 21:45:10.43 ID:PSD6LDfl
「雨降らせるために理由もなく怒るの繰り返したせいで、本気で怒れなく
なってるんじゃない?理由もなく激怒するのって大変だし無理あるよ。
だから、誰かがれいんちゃんを本気で怒らせてみたらいいんじゃないかな」
腕組みをしてれいんたちの会話を聞いていた信彦が、自分の推理を語った。
「なるほど。そうかもしれませんね。誰か、あたしを怒らせてください」
聞き上手受け答え上手な信彦の発言は説得力があって、れいんはコクリと頷いた。
「そーゆーことなら小鉄っちゃん、前みたくれいんちゃんを激怒させてあげなよ」
「よっしゃー、まかせてよー!」
「んっ?コラ小鉄、ちょっと待ちぃや……」
嫌な予感がしたのり子が制止しようとしたが間に合わない。小鉄はれいんに近寄ると、
彼女の雨ガッパの前開きファスナーの引き手金具を掴んで少しだけ下ろした。
「雨ガッパの下、真っ裸ってマジ?うしゃしゃー」
「イヤーーッ!や、やめてーーっ!!」
れいんはすさまじい悲鳴をあげて、怒りに任せた渾身の力で小鉄をビンタした。
「レイッ!」
小鉄は吹っ飛んで教室の床にダウンした。
490 :
れいんニブルー:2013/06/12(水) 21:56:28.87 ID:PSD6LDfl
「なっ……!?」
小鉄の突飛でエッチないたずら(小鉄らしくはあるのだが)に呆気にとられて、
クラスメートは硬直し、ろくに声も出せなかった。一瞬静かになった教室に、
急に強くなった雨音が響く。れいんが激怒した証拠だ。
床に這いつくばり、痛む頬をさすりながらも、小鉄はニヤリと笑った。
「いててー、れいんちゃんの雨降りスイッチ押したぜー、わしゃしゃー!
……おおおっ!?中田さ〜ん、パンツ見えそうだよー」
「キャーッ!」
スカートを押さえながらあげた田中の悲鳴で、ようやくクラスメートたちの硬直が融けた。
「こ、このエロハゲがーーっ!!」
「コノヤロー!そんなエッチな方法で怒らせんじゃねー!!」
「殺す、マジ殺す!ぬおおーっ!」
「トゥーユー!!」
れいん以上に激怒したのり子とあかねと花子が、床に転がる小鉄を寄ってたかって
踏みつけ、蹴りつけはじめた。3年1組の教室は完全にパニック状態だ。
「もーひどいなー!……でも、ありがとう」
頬を赤らめプリプリ怒りながらも、れいんは小鉄に感謝していた。
小鉄が本気で雨ガッパを脱がそうとしたのではないことに気付いたからだ。
(オッパ……胸見えるほど下ろさなかったし、殴られる前に金具手を離してたもんなー)
硬直しながらも見るべき所は見逃さなかった信彦は苦笑しながら、
どうやって小鉄を助けようかと、腕組みして考えた。
窓の外は、教室の中以上にやかましい土砂降りになっていた。
491 :
れいんニブルー:2013/06/12(水) 22:06:22.52 ID:PSD6LDfl
以上です、れいんちゃんマジにダムに雨降らせてくれー
れいんちゃんを下からのぞくと犯罪なので、いつもパンツ見える服で固定の中田さんwをのぞくことに
>>487 乙です
本編期待してます、容量少なくしてすいません
中学生になったのり子たちの水着姿見たいです、できればポロリもw
確実にポロリしてくれるのは花丸木なのでしょうが
>>487 乙乙。
ノムさんってあの巨乳になったノムさんですよね、水着回にニヤニヤ(*´ω`)
>>488-490 乙乙。
小鉄GJ。
公式でレインコートの下が全裸設定は破壊力があるなぁ。
中田さんのパンツはやっぱり白かな。
ノムさんは将来ビブリア古書堂の栞子さん並に巨乳美女になるっちゃ、374氏の中学Verのごとく
ドラマのゴーリキさんじゃなくて原作挿絵の方なり〜
ギャルゲーのフラグ立てみたいなシチュでも小3だとなんだかほのぼの爽やかですな
鈴ちゃん→小鉄のSS書きたいけど台詞に頼れないから難易度高すぎです
495 :
はだかの王子様:2013/07/07(日) 23:56:37.42 ID:6hL/IaeK
――ウラヤスという国には裸の王子様が住んでいます。
どんなに寒い日でもいつも海パン一丁の、ちょっとおバカな男の子です。
だけど気さくでユニークで優しくてカッコよくて、みんなの人気者です。
裸の王子様は、クラスになじめない無口な女の子の前にひょっこり現れては、
なんの屈託もなく一緒に遊んで、女の子に笑顔をプレゼントしてくれます。
女の子は王子様が大好きです。王子様と結婚できたらいいな、なんて妄想しています。
いつか王子様に「好きです。もっと一緒に遊びたいです」と伝えたいと思っています。
実体験を膨らませたおとぎ話を書き綴るための小さな手帳を買いに出かけた
鈴木鈴は、帰り道で変な男に絡まれていた。
「見つけたぞ、黒髪の魔女マヨネッタ!君も浦安アベンジャーズの一員として戦うのだ!」
見るからにオタクな汗臭い巨漢のメガネ男は、興奮した様子で意味不明な事を叫びながら、
鈴に2丁の水鉄砲を押しつけてくる。
元々無口なうえに怯えきっている鈴は悲鳴をあげて助けを求めることもできず、
首を横に振るばかりだ。メガネがずり落ちてきた。
恐怖のあまり目をギュッと閉じた鈴の脳裏に、彼女が憧れる王子様の笑顔が浮かぶ。
(……たすけて、王子様……××っちゃん!)
496 :
はだかの王子様:2013/07/07(日) 23:57:58.56 ID:6hL/IaeK
「レッグラリアート!」
「めしあーーっ!!」
メガネのデブ男、大沢木晴郎は鋭い跳び蹴りを首に喰らって吹き飛んだ。
「やめろよバカアニキ!危機やノムさんに見られたらこんなモンじゃ済まねーぞー!」
「……!?」
鈴は口元を抑えて驚愕する。
彼女を助けてくれたのは、今まさに助けを求めた裸の王子様、大沢木小鉄だったのだ。
「ゴメ〜ン、こいつホントは良い奴なんだけど、オタクスイッチ入ると暴走しちゃってさー。
……って、あれ?鈴ちゃん、3年2組の鈴木鈴ちゃんだよねー?」
「……!」
コクリと頷くなり、鈴は小鉄に抱きついて、声を出さずに泣き出した。
「す、鈴ちゃん!?……ああー、スゲーイイ匂い、それに柔らけー……」
「……」
いきなり抱きつかれ困惑しながらも、小鉄は美少女メガネっ娘との抱擁にご満悦だ。
3年1組の西川のり子にこんな場面を見られたら、さきほどの晴郎以上に命が危ういが、
小鉄にとっても鈴にとても幸いなことに、のり子はこの場には現れなかった。
「うおおー、水鉄砲はっけーん。しかも2つあるじゃん。鈴ちゃん、これで遊ぼーよ!」
数分後、足下の水鉄砲の存在に気付いて目を輝かせた小鉄は、ようやく泣き止んだ鈴を
優しく引き離しながら彼女を遊びに誘う。鈴の頭は当然、コクンと縦に揺れた。
――そして裸の王子様はまたまた現れて、女の子のピンチを救ってくれたのでした!
497 :
はだかの王子様:2013/07/08(月) 00:06:10.85 ID:/wVOFmHd
以上です、強引に鈴ちゃんSSを書いたのでいつも以上にご都合展開です
二人の関係的に鈴ちゃんの方から抱きつくのが自然、でしょうか?
レッグラリアートは元祖28巻でやってるの見てネタにしました
乙乙。
宮崎危機の浦安再上陸で晴郎のスカウトも熱心ですな。
この後鈴ちゃんは水鉄砲プレイでスケスケでいや〜んな展開になるのですね。
しかし、浦安には裸の王子様の義兄になるでろう真っ裸の王子がいることを鈴ちゃんはまだ知らないのだった。
毎度8巻は色々興味深いな
ノムさんって天然でニブそうだけど恋愛に関しては警戒心強くてガードも固め
逆にのり子はしっかりしてるようでお人好しで流されやすくて男と二人きりだと危うい
ノムさん「ただでさえ好きなハッピーターンを小鉄っちゃんからもらえたら嬉しいですよ」
意味深…
元祖26巻のバレンタイン回でも仁と涙に作ったチョコの半分をお返しにあげてるし
ノムさんは小鉄への好感度高いよね、のり子に気を遣いつつ本音ポロリ言っちゃう辺りが可愛い
何回か絡んだ涙や仁より初めてまともに会話したノブのが脈ありそうなのもワロタ
502 :
屋根上の散歩者:2013/07/16(火) 21:37:48.76 ID:yHX52pwO
「のり子ってスカートの時は、だいたい下にブルマーとか水着履いてんだぜー」
「マ、マジか!?……って小鉄、なんでオマエそんなコト知ってんだよ?」
「わしゃしゃしゃー、あいつの部屋覗いてるからに決まってんだろー。
俺ん家の屋根からあいつの部屋覗き放題なんだぜー!」
「そーだったな。……いいなー、お隣さんって」
「うしゃしゃーっ!ノブも一緒に覗いてみないかー?
最近やたら暑ぃーからのり子のやつ、家じゃ無防備な薄着になってるぜー!」
「む、無防備な薄着(ゴクリ)……。見たいけどバレたら怖ぇーからやめとくよ」
「なんだよー!?いつもはノリ良くつきあうのにー。仕方ねーな、他のやつ誘うか。
こーゆーコトだと仁より涙のが食いつきいーんだよなー」
「ハァー。……後悔すんなよ、小鉄」
「わーっしゃしゃしゃ!バレやしねーから心配すんなよー」
(のり子のエロい姿を他の男に見せたりすんなよ、バカだな……)
翌日
「昨日の晩、夜道を散歩してたら見ちゃったんだ……。
大沢木さん家の屋根の上に、坊主頭の少年が二人して座ってて……
よだれ垂らして隣のボロ家の二階の窓を覗いてんのっっっ!」
「キャーーッ!」
「また覗きおったんかキモ猿ーっ!!」
「ふろいとっ!」
「もう一人は涙クンでしょー!?……く、糞エロッテ小僧がー!」
「りびどー!」
「小鉄っちゃんと涙くん、ちゃいてーテス……」
「ホッ……(やっぱ覗かなくてよかったー)」
503 :
屋根上の散歩者:2013/07/16(火) 21:49:53.36 ID:yHX52pwO
単発です、最初の小鉄のセリフは俺のがんぽーテス
毎度1巻12キンポで下にブルマーらしきの履いてましたしw
乙乙。
屋根の上の笛吹き男じゃなくてよかった…
まあ、小鉄に誘われれば涙は覗くでしょうなw
それも二人でうおおおーとか興奮しながら
>>502 のり子は小鉄だけには見せつけてたんですねー。
毎度1巻12キンポののり子は脱ぎっぷりもいいし自分の調査研究によると
あれは毛糸のパンツの可能性があります。
今週はれいんちゃんのパンツがあって眼福でした。
浦安パンツの歴史がまた1ページ…
宮崎危機とポパイちゃんは貧乳、中学生の桜や弥生よりぺったんこ
「市民プール最高ー!わーっしゃしゃしゃーっ」
「プールの水を得た……猿海パン」
「あはははーっ!仁ちゃんうまーい」
夏休みの昼下がり。小鉄たちは例によって東野の市民プールで泳いでいる。
「ハァー、泳げりゃゴキゲンなアホ猿は気楽でええなー。……なぁ、涙ー?」
ビート板に顎を乗せ、流れるプールに身を任せていたのり子はため息をつき、
少し後方で浮き輪にもたれてプカプカ浮いている涙を振り向いた。
「おねーさんの水着ってダイタンだよねー、エヘヘ……」
「コラー!どこ見とんじゃー!?」
「まりーんっ!」
涙が露出の多い女子高生らしき女の子を盗み見つめていることに気づいたのり子は、
ビート板で頭を叩くと、怯んだ涙の腕を引っ張り一緒に流れるプールから上がって、
がっちりヘッドロックを決め、右のコブシで涙のこめかみをグリグリ攻めはじめた。
「小学生が水着ねーちゃんガン見すんなやー!」
「ぼびぃーっ!ゴ、ゴメ〜ン。……でも、ちょっとはしゃいでもいーじゃん」
「あかんわー!……ったく、さっきまでいくら探しても勇子がおらんちゅーて
メソメソしとったくせに、切り替え早すぎやー」
「……だって、切り替えないと、マジ悲しくなっちゃうもん」
「あっ……!?涙、ゴメンなー」
「のりちゃんは悪くないよ。悪いのは、約束破った……勇ちゃんだ」
ムッツリスケベモード全開だった理由に気づいてヘッドロックを解いて謝る
のり子に無理矢理微笑むと、涙は再び流れるプールに飛び込む。
「涙……。早く来てやー、勇子」
「涙クン、悪いけど明日の朝のキャッチボールはパスだにゃ」
「ええーっ!?」
「その代わり、明日はプール行こっ!この前買ったカープ水着をお披露目しちゃうよん」
「いいねーっ、行く行く!小鉄っちゃんたちも誘ってみんなでプール行こー!
勇ちゃんのカープ水着、スッゲー楽しみだなー、えへへー」
「涙クンたらー、テヘへッ。じゃあ午後に現地集合だよっ」
(自分から約束したくせに、勇ちゃんのバカ……。
知らないおねーさんより、勇ちゃんの水着が見たいのに)
昨日キャッチボールを終えた後に勇子と交わした約束を思い出して、涙は唇を噛んだ。
そしてヤケクソで、エッチな水着の女の子を探そうとキョロキョロ周囲を眺めていると、
「あっ!?」
小柄な女の子がこちらに向かって歩み寄ってくるのに気がついた。
胸元に赤いCマークのついた、おヘソが見えるセパレートの可愛い白い水着の彼女は……、
「勇ちゃん!」
涙は急いでプールから上がって、待ちわびていたお目当ての女の子の元へと走り寄る。
「勇子ー、遅かったやん」
少し遅れてのり子も気づいてやってきた。
「ゴメ〜ン、二人とも。……ケホッケホッ」
「勇ちゃん、風邪ひいちゃったの!?」
「うん、おかげで遅れちゃってゴメン。でも、約束守って来たよっ。ゴホッゴホッ!」
健康的でまぶしい水着と不釣り合いなマスクをつけた勇子は、
苦しそうに咳こみながらも、精一杯普段通り空元気でおどけてみせる。
「アホ。泳ぐどころやないのに水着なんか着て、無理すんなや、勇子……」
「テヘッ、後先考えず来ちゃった。あたしって糞馬鹿だよね。ゲホッゲホッ……」
「うわああーっ!勇ちゃん、ゴメン、ゴメンね……!風邪ひいてるのに無理してまで
来てくれたのに、僕は約束破られたと思って勇ちゃんのこと……。ホント、ゴメンね」
「涙クン……。マジ泣きするくらいあたしの水着に期待してくれてありがとー!
ゴホ、ゴホッ……。どーお、あたしのカープ水着?糞可愛いーでしょ?テヘッ」
濡れるのを厭わず、勇子は泣きじゃくる涙を優しく抱きしめた。
「コラコラ涙、泣いとる場合やないやろ。早く勇子を家まで送ってやれやー」
もらい泣きしているのり子に促された涙は、手早くシャワーを浴び体を拭くと、
水着の上からカープ帽とカープユニフォームを着込んだ勇子をおんぶして歩きだす。
「涙クン、野球以外の持久力糞なんだから無理しないでね。ゲホッゲホッ……。
疲れたら降ろしていいよん。泳ぐのはダメでも歩くのはオッケーだから」
「だ、大丈夫。勇ちゃん軽いし……気持ちいいから、ずっとおんぶしてたいくらいだよ」
「涙クン、ありがとう……。ユ、ユニフォームの上からだし……コホン!
……お、お尻、さ、触りたいなら、触っても、……いいよん。テへへ……」
微熱で火照る顔をさらに真っ赤にしながら涙の耳元でそう呟くと、
勇子はマスク越しに涙の首筋に口づけした。
「ゆ、勇ちゃん……!うおおーっ、俺はいまモーレツに感動しているーっ!!」
「ウニャーッ!」
勇子の甘い言葉と接吻で、暑さも疲労も忘れて精力ギンギンになった涙は、
勇子の形の良い小さなお尻を両手でむにゅっと鷲掴みすると、猛烈な勢いで走り出す。
「痛っ!い、いいっ……。うにゃ〜」
「ロッテ最高、勇ちゃんはもっと最高ー!カープは、まあまあ最高ー」
もっと勇子と仲良くなって、毎日彼女とこんなことをしたいと心から願う涙だった。
以上です、病気で倒れた勇ちゃんをおんぶと涙がプールで視姦というネタ2つを組み合わせました
涙と勇ちゃんって、小3にしてはエロ妄想しやすいですよね、小鉄とのり子より早く結ばれそうw
容量削減のため小鉄やあかねちゃん、仁には強引にフェードアウトしてもらいました
乙乙。
勇ちゃん、熱があるせいかダイターン!
きっと勇ちゃんは前日の夜に家族に見られたら恥ずかしいからお風呂のときにカープ水着を
着て色々なポーズをとってたせいで風邪をひいたんやな。
母親に風邪だから寝てなさいという制止を振り切ってプールに来たんやな。
かつがれて帰ってきた勇ちゃんと無理やり呼び出したように見える涙はしこたま怒られるんやな。
それが二人の絆を深めるんやな。
前半の涙がなんかクレヨンしんちゃんで再生されてしまった。