不気味なモノに寄生されて虜になる娘!!Part17
澪が、自分が退魔師であることを皆に明かした、その、直後。
皆と握手を交わした澪は、改めて皆と同じテーブルの席に座り直すと、彰にある提案を持ちかけた。
その顔は、さっきまでのにこやかなものと打って変わって、極めて、真剣である。
曰く、遥に必要な精は、すべて自分の霊力でまかなえるから、
遥と自分を、定期的に、エッチさせて欲しい、と。
ただし、自分が奴隷になったという件は、伏せていた。彰が知らない可能性があったし、
事実、彰は、遥が他人を奴隷にしていることを、知らなかった。
彰、遥、絵理の一同は、一様に驚いた。まぁ、絵理は「ほぇー」とつぶやいた程度だったが、
遥はまさか、そこまでの事を澪が考えているとは思っていなかったし、彰がどう反応するか、心配だった。
一番驚いていたのは彰だったが、
「うん…それは…
本気でそれを申し出てくれているのなら、正直、ありがたいかもしれない。
うん。ありがとう。むしろ、こちらから…どうか遥を、よろしく、お願いします」
と、テーブルに手をついて、澪に頭を下げた。
彰自身も、遥が淫魔としてまったく向かない性格をしていることはよくわかっていたし、
また、元は自分のせいだとはいえ、自分の彼女が多くの人間と臥所を共にするのは、あまりいい気がしていなかった。
その返事を聞くと、澪はようやくやわらかな表情に戻り、
「うふふ。じゃあ、ときどき、遥さんを、お借りしますね」
と、ニコッと微笑んだ。
「えーオレはー?」
「お前は俺に断らず勝手にヤッてるじゃないか。
もう、レイプとか過激なことをしなければ、いいよ」
「何だよそれー」
その後、彰と澪は、当人の遥を巻き込んで、いつ、どれくらいの間隔ですればいいか、の具体的な相談に入った。
「えーオレはー?」
「絵理さんはそんなの決めなくても、どうせ勝手にするじゃないですか」
「なんでみんなオレの扱いテキトーなんだよー」
結局、あんまりハイペースにしても大変だし、
どうせ絵理が相手をすることもちょくちょくあるだろうし、そこに澪が巻き込まれることもあるんだろうから、
とりあえず、2週間に一度くらいで様子を見よう、ということになった。
ちなみに、1人の女の子を3人の男女がどうシェアするか、
どういう日程間隔でセックスするか、という話を、
制服姿の3人と巫女装束の1人の高校生が真面目に話し合っている姿は、
恐ろしく周囲からの目を引いていたのだが、それに当人たちはまったく気づいていなかった。
それからしばらく経った後の、金曜日。
遥と澪は、学校からの道を、2人で歩いていた。
目指すは、澪の家。遥の手には、スポーツバッグに入った、お泊りセットがあった。
そう、初めての「定例日」だった。
澪は、夕暮れの坂道を下りながらふと、隣の遥を見やる。
いつもと、変わらない横顔。表情もいつもと変わらない、垢抜けはしないが、笑顔の可愛い、遥。
これから彼女とセックスをする、という状況があまりに現実感がなく、ただ頭の中がぼんやりしていた。
自分の使命感から突っ走ったこととはいえ、澪は自分の心の中に、何か引っ掛かりができているのを、感じていた。
したくないということではなく、ただどうにも、現実感に欠けるのだ。
隣でニコニコしている遥は以前と変わらぬ遥で、今までの、ただの親友であった彼女と、
何も変わっていないように錯覚させる。
だからどうも、自分の使命感や決意というものが、するっと抜け落ちてしまうような、そんな感覚に陥ってしまうのだ。
遥が、自分を見つめている澪に、気づく。
「…どうしたの?」
「い、いえ…自分で言い出したこととはいえ、どうにも、実感がわかなくて」
「…そうだね。実は、私もなんだ。えへへ」
そういうと、2人して、照れ笑いのような、苦笑いのようなものを浮かべる。
「そ、そういえば、絵理ちゃん、一緒に来るっていうかと思ってたけど、来なかったね」
「ええ。『初めてのときは2人がいいだろー?』ですって」
「そ、それは、余計な気の遣い方だね…」
「ええ。なんというか、あの人らしいです。うふふ」
確かに変な気遣いだと、澪はつい、その時の彼女の顔を思い出して、クスリとする。
「じゃ、今日は本当に、2人きりなんだ」
「ええ…あ、でも、『ハルカ』さんは、いらっしゃるんでしょ?」
「ううん、いないよ」
「えっ?」
澪の驚く反応に、遥は、苦笑いを浮かべる。
「今日はふて寝するから、絶対に呼ぶな、って。
どうも、澪ちゃんが退魔師だってわかってから、ちょっと避けてるみたい」
「そう、ですか…」
「うーん、でも、そのうちまた、仲良くしてくれると、思うよ」
「…そうですね。うふふ」
淫魔が退魔師に「仲良くしてくれる」というのがそもそも変なのだが、
遥が言うと、何となく、そういうものに思えてくる。
「今日は、夕飯どうする?また一緒に作る?」
「あ、今日は作りおきがあるので、できれば一緒に食べていただきたいんです。
どうしても一人だと、作りすぎてしまって。
もちろん、遙さんがよければ、ですけど」
「いいよ、もちろん!
じゃあ、今日はさっさとお風呂入って、パジャマに着替えてからご飯食べよっか」
「そうですね、それが良さそうですね」
澪は、そして遥も、今日が特別な日であることすら、いつの間にかすっかり忘れ、
まるでただの「お泊り会」であるかのような会話をしながら、ただただ、澪の家への道を、歩いていた。
※ スイマセン、コピペミスで、さっきまでタイトルが間違ってました。
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「じゃ、食べましょうか」
「うん!」
帰り道での相談の通り、彼女たちはパジャマに着替えた後、澪の部屋でご飯を食べようとしていた。
和風な雰囲気のする澪のイメージからすると意外なことに、彼女の部屋はピンクを基調にコーディネートされ、
入って右に大きめのシングルベッド、左奥に小さな勉強机があって、いかにも「女の子の部屋」であった。
2人は、空いている左手前のスペースに折りたたみ式のテーブルを出し、その上にご飯を並べ、向い合って座っていた。
「いっただっきまー…あれ?」
「…どうしたんですか?遥さん」
遥は、手を合わせている澪の左手を見ていた。
その左手首が、真っ赤なもので覆われている。
「…モコちゃん?」
「あ、はい」
普段、澪は左腕にモコちゃんをくっつけていることが多い。
左腕で都合のいい位置に移動させ、あとはモコちゃんが意の向くまま、自由にさせているのだが、
現在は、左手首にぐるっと巻き付き、余った部分が左手の甲にぺったり貼り付いていた。
「なんかそれ、くのいちが、手にはめてるヤツみたい」
「ああ、手甲ですね」
「そう、それ!あ、澪ちゃんの巫女の恰好に合いそうじゃない?」
「あはは、言われてみれば、そうかもしれませんね」
「うん!何か、かっこいいよ」
確かに、澪がいざというときに履く真紅の袴に、色合いがピッタリとマッチしていた。
そのまま着けていって手甲だと言い張っても、確かに他の退魔師にバレないかも…などと、澪はぼんやり想像していた。
「いつもそこにしているの?」
「外にいるときや、人に見られたくないときは袖の奥に引っ込めてるんですけど、
普段は、私もモコちゃんも、ここが一番落ち着くみたいです。
それにここだと、いろいろ便利なんですよ。
例えばね、ほら」
と言うと、澪は左の人差し指を、目の前のお箸に向けた。
同時に、モコちゃんから細い触手が伸び、人差し指に巻き付き、
そのままお箸に向かって伸びていくと、お箸に巻き付いて、しゅるしゅると縮んだ。
「…すごーーーい」
遥が驚嘆の声をあげる。
澪は、人差し指をぴんと上に立てて、その上で、モコちゃんの触手を使って、お箸をくるくると回していた。
「そっかー。指から触手が伸びるってのも、便利なんだね。
私もちょっとやってみる」
「えっ?」
「えへへ。私ね、最近、ちっちゃい触手だったら、おヘソ以外のどこでも生やせるようになったんだ」
そういうと、遥は右の人差し指をお箸に向け、んんっ、と力を込める。
つま先から、細い触手がしゅるっと伸び、お箸に向かっていく。
…しかし、その触手は、お箸に絡まって持ち上げたかと思うと、そのままカランと落としてしまった。
澪が見やると、遥は、左手で右指を押さえ、プルプルと震えている。
「ど、どうしたんですか?」
「…私、ダメだ。これ、感じちゃう…」
「…あはは。私とモコちゃんの、勝ちですね」
食事も終え、テーブルもしまって、何となく雑談で時間を潰していた2人だが、だんだんと、することもなくなった。
2人はなんとなく、ベッドを背もたれにして、並んで腰掛けている。
ただ、無言。
これが恋人同士の初めての時間なら、ちょっと顔を赤らめたり、もじもじしたり、
チラチラと横目で相手を見たり、ムズムズするようなムードを漂わせるのかもしれないが、
この2人には、まったくそういうものは、なかった。
ただ2人して、ぼーっと、座っている。
「…なかなか、気分出ないですね……」
「うん…」
それは、そうだ。
互いに恋愛感情もなければ、共に同性への興味もない。
ましてや澪は、セックス自体初めてなのだ。『契約』は性的ではあったが、あれはセックスと呼ぶには程遠い代物だった。
絵理なら行為そのものへの興味で突っ走れるのかもしれないが、それもまた、この2人には縁遠いものだった。
どうにも、する、という雰囲気に、ならない。
「ねぇ澪ちゃん、無理にすることも、ないし…今日は、このまま一緒に、寝ない?」
「うーん、でも…
今日しないと、結局いつまでも、しないような、気がします」
「うん…それはそうかも、しれない…
でもさ。別に、澪ちゃんがしてくれなくても、私ががんばって他の人とすれば、いいんだから」
「ううん、だめです。
遥さんに他の人とあんまりしてほしくないから、私がすることにしたんです。
ただ…きっかけというか、踏ん切りというか、そういうのが、ないかなぁって」
そう…きっかけ。
きっと、自分たちが、あまりにも今までの自分たちと同じだから、しよう、という気にならないのだ。
それを変える…きっかけ…?
ふと、澪は隣の遥を、見やる。
そこにはやはり、今までと何も変わらない、遥の横顔があった。
「あ…」
澪は、気づいた。
違う。
必要なのは「変える」きっかけじゃ、ない。
「変えない」ための、きっかけ。
そうだ。
そう、そうだった。
ちゃんと覚えていたようで、全然覚えていなかった。
自分が、遥とセックスしなければならない、理由。そしてそのための、決意。
「…どうしたの、澪ちゃん?」
「あの…
今晩だけ、ご主人様と呼んで、いいですか? 遥さん」
「え?そんな、やめてよ澪ちゃん」
「いえ…呼ばせてください。
そう呼ぶと、あのときの決意を、思い出せるような、気がするんです」
そう、あのとき。
遥が淫魔に取り込まれたことは、知っていた。
しかし、あのとき。
純真なる遥の心と、邪なる淫魔の存在。
その相容れない2つが混ざった先に、破滅しかなくなっていたことを、知った。
そして―
『オレは、ご主人様が望む限り、ご主人様の、親友、で、い続けるんだ』
遥の破滅と共に、絵理の魂もまた、堕ちる。
遥を、救わなければならない。
絵理を、救わなければならない。
そのために。
遥の心を取り込んだ淫魔に、奴隷として自らの魂を捧げ、
その上で、淫魔の中に取り残された遥の心を、未来永劫、護り抜く。
―それが、対魔師・乃坂澪に残された、たった1つの、勝利条件。
「うん、そう、そう、うん…」
そうだ。
私は遥に、魂を捧げたのだ。
私は遥に、忠誠を誓ったのだ。
今隣にいる、「何も変わらない」遥に。
そして私は、
魂が朽ちるまで、遥のものとなって、
魂が朽ちるまで、遥のために闘い続ける。
今隣にいる遥を「変えない」ために。
「澪、ちゃん?」
「…気持ち、固まりました。しましょう。ご主人様」
「え、えーと…」
「あの、SMプレイがしたいとか、そういうんじゃ、ないんですよ?」
「じゃ、じゃあ、私は、どう呼べば…?」
「ご主人様はいつもどおりで、いいんです」
「そ…そう。わかったよ、澪ちゃん。
ちょっと、恥ずかしいけど…」
「うふふ。たまには、いいじゃないですか。こういうのも」
澪はそう言うと、遥の体に体重を預けた。
遥の肩に、自分の頭を乗せる。
「優しくしてくださいね。ご主人様…
誰かとこういう事するの、一応、初めてですし…その…後ろ、ですから…」
「う、うん。わかったよ。澪ちゃん。
…大丈夫。任せて。こないだみたいには、しないよ」
「あはは、アレはもう、コリゴリです」
2人はそう言うと、互いに顔を向かい合い、
軽くて、優しい、キスをした。
「はぁん、あぁん、はふっ」
澪は、ベッドの上に仰向けになり、両手でシーツをきゅっと握って、快感に耐えていた。
遥はその上にまたがり、四つん這いの恰好で上下に移動しながら、ただひたすら、澪に奉仕している。
それは、とてもとても、優しい、愛撫。
澪の全身を、かすかなかすかな快感が、包み込むように覆っていた。
「あ、モコちゃん…」
遥は、澪の左手をみやる。モコちゃんはそこに、やはり澪の手甲のように貼り付いていた。
「モコちゃんは、どうする?」
「…このままで。
ここにくっついていてもらうと、なんだか安心感があるんです」
「そっか。えへへ。カワイイね。モコちゃん」
遥は右手で、モコちゃんを撫でてあげた。
「…そういえば…ご主人様こそ、触手、使わないんですか?」
澪はふと、遥が一切触手を使っていないことに気がついた。
「あ、だって、澪ちゃん、バージンだし…」
触手から出る妖液は、処女には強力すぎる媚薬になる。
以前の『契約』のとき、澪が飲んでのたうちまわっていたのを、遥は気にしていた。
「ああ…大丈夫ですよ。気にしなくても」
「え?」
「…私達退魔師は、淫魔を退治するときにそういうのを浴びてもいいように、
自らの霊力で妖気を抑え込むことができますし、そのための訓練も積んでいるんです。
こないだは儀式を成功させるため、敢えてそういうことをしなかっただけで、
今なら、大丈夫ですよ。自分で、快感を、調節できます」
「そ、そうなの?」
「ええ…せっかくだから、試してみますか?
私に、その液を、飲ませてください」
澪が強く言うので、恐る恐るながら、遥はへそから触手を伸ばし、澪にくわえてもらう。
そして、気持ちよくなるように、自分を愛撫する。澪も、ぎこちない手つきで触手をさすったり、
触手の先を、舐めたりしている。
「あ、イク、イクよ、うううっ」
遥がたまらず発射するのを、澪は口内で受け止め、そのまま、咽下する。
そして、目をつぶり、頭を静かに反らせて、ぐっ、と、耐える仕草をした。
両手をギュッと握り、しばらく全身に力を込めて固まっていたが、
しばらくすると、ふぅ、と力を抜いて、遥を見やった。
「激しくならない程度に、快感を抑えてみました。
…ね?大丈夫でしょ?」
そういう澪の顔は赤く上気し、とろんととろけてはいるが、確かに、十分に耐えられる状態のようだ。
むしろ、遥が自分で飲んだ時のほうが、もっとフラフラになっている。
「す、すごいね…」
「本当に強い淫魔が放つ液だと、これでは全く効かないんですけど。
今のご主人様のだったら、大丈夫です」
「…なんか、私、弱いって言われてるみたい」
「うふふ。強くなってくださいね。ご主人様」
拗ねる遥に、優しく微笑む、澪。
澪自身の力で適度に抑え込まれつつも、妖液の効果はそれなりにあったようで、
すっかり澪の体から力が抜け、全身がとろけていた。
「…うん。じゃあ、そのまま、気持よく、なって、澪ちゃん」
と言うと、遥は澪の上に四つん這いになったまま、へその触手の先を、彼女の下半身に伸ばしていった。
「やさしく、してあげるね」
触手は、クリトリスの上に到達すると、その先がペタっと平べったくなり、
そのまま股間全体を覆うように、その先に伸びていく。
そうして、その覆われた下で、澪の股間にある様々な隙間を、触手から細かい毛が伸び、まるでスライムのように、
溶けこむように、埋めていく。
クリトリスは、その包皮の下に入り、優しく包み込まれる。
ヴァギナは、そのひだの1つ1つが包まれ、その筋の中に少しだけ、染み入るように、入り込む。
「はぁ…」
澪が甘い声を出す。
そして、先端がアナルに到達すると、先が糸のように細くなる。
「あ…」
「大丈夫、今日は、痛くしないから」
そして、しゅるっと内側に潜り込むと、中でばっと傘が開くように、広がった。
そのまま、内と外の両側からきゅっとすぼまり、穴を挟み込む。
「あぁっ」
そして、穴のヒダのすべてに、溶けるように埋まっていき、触手と穴が、融合する。
「…どう?痛くないでしょ?」
「はい…とても、気持ち、いいです…」
おしりの疼くような快感に、澪は身をよじらせた。
「じゃあ、このまま、気持よくしてあげるね」
「はぃ…ああっ、ああああん」
股間を包み込んでいた触手全体が蠕動し、澪の、クリトリスと、ヴァギナと、アナルすべてに、
かすかな刺激を与え続ける。
「あぁ…きも…ち…いい…あぁん」
そのまま、股間の疼きを自ら全身に伝えるように、みじろぎ、よがり、体をくねらせた。
息が、荒くなる。顔が、火照る。
股間から、全身に、疼きが、広がる。
「ね、ねぇ…ご主人様…」
「何?ど、どこか痛かった?澪ちゃん」
「違います…すごく…気持ちいいんですけど…でも、
私ばっかり気持ちよくなってて…ちょっと申し訳なくて…」
とろけた表情で遥を見つめる、澪。
「ああ、なんだぁ…
じゃあ、こんなの、どうかな」
次の瞬間、お尻の穴の上で止まっていた触手が、その中に先がすぼまったまま、
更に上を覆うようにして伸び、お尻の谷間を割り、
尾てい骨から二手に割れて、前に回り込み、前側の触手と融合した。
更に、お尻を割る触手から触手の膜がにじみ出て、お尻全体を覆う。
さながら、触手でできた真っ赤なハイレグショーツだ。
そして、遥のへそから澪のクリトリスの上に伸びていた触手が、
そのままクリトリスの方から、澪のお腹にぺったりと張り付いていき、
平べったい布地のようになって澪のお腹の中央を覆っていき、
そのまま、澪のおへその中に入りこみ、おへその中で膨らみ、
そして、外からも覆うようにぺったりと吸い付いて、おへそと融合した。
澪のおへそが、まるで遥のおへそと、触手でつながれたようになった。
「あぁん…あ、ご主人様も…」
澪が遥の下半身を見ると、遥も澪と全くお揃いの恰好になっていた。
赤い触手のハイレグショーツを履き、そこから、おへそに向かって布地が伸びている。
「えへへ。今、澪ちゃんと私、おそろいだよ。
2人のショーツ、澪ちゃんのところで動いたとおりに私のところでも動いて、
澪ちゃんと、全く同じ快感を、私も味わうの」
2人の触手ショーツがぶるぶると震えている。
そして、遥の触手がしゅるしゅると遥のおへそに引っ込み始め、
2人は、おへそでくっつく形になった。
「どう?…うん…今、私達…1つに…なったよ…」
「あ…とっても、とっても…気持ちいい…ご主人様…」
遙と澪は、ほとんど背格好も同じで、体型も同じだ。
若干、遥の胸は下側に豊かで、逆に澪の胸は上側にツンと向いており、
また、遥のお尻は少し膨らんでいて、澪のお尻は少し引き締まっている、という違いはあるが、
その他は、まったく瓜二つの体型をしていた。
それゆえ、お揃いの格好をして、おへそでくっついた2人は、綺麗な線対称を描いていた。
「じゃ、ここも、1つになろっか」
と遥が言うと、遥の左胸の乳輪の周りから、しゅわしゅわと赤く柔らかい物体が湧き出し、
そのまま、遥の乳輪を包み込んだ。
そして、その先からしゅるっと赤い紐が澪の右胸めがけて伸び、その先端を捉え、くわえ、吸い付き、乳輪と融合した。
「あっ、あんっ?」
その紐は澪の右乳首をつまむようにして引っ張り、そのまま縮んで、
遥と澪の乳首をつなぐ、赤くて太く短い幹となった。
そして反対側の胸も同じく、繋がれる。
2人の胸が、融合した。
ぺたっと、澪の胸の上に自身の胸を下ろす、遥。
「あっ…気持ち…いいです…」
「えへへ。これで、私と澪ちゃん、胸の快感も、一緒になったよ。
じゃ、ついでに、ここも…」
次の瞬間、遥のクリトリスから赤い触手が伸びて澪のクリトリスに吸い付き、
同じく縮んで、2人のクリトリスをつなぐ、太く短い幹となる。
「はぁん!?」
吸われた勢いで、澪の腰が跳ね上がる。
それをそのまま、遥の腰が上から押さえ、くっつき、ベッドの上に、押さえ込んだ。
「ね、澪ちゃん…私達…いっぱいいっぱい…1つになったよ。
一緒に、感じよ、ね?」
「え、ええ、ご主人、さま…あぁん!」
2人の両胸、へそ、クリトリスをつなぐ4本の触手が、同時に蠕動し始め、
2人に同じ快感を供給する。
そして、2人のお尻のすぼまりと融合していた触手も、2人のお尻で全く同じ動きを始める。
「はぁっ、ああっ、あん、あふんっ」
「ね、あぁん、気持ち、いい、でしょ?」
「はい、あぁっ、すごく、いい、ですっ、あぁっ」
それぞれの5箇所に吸い付く触手の動きが段々と激しくなり、
そして、それぞれのお尻を大きく包み込む触手の膜が、細かく、しかし激しく震えるようにウネウネと動き、
2人の肌を刺激する。
「はぁっ、い、いきそう、です…」
「あっ、私も、イク、いくよ、ねぇ、ふたりで、イこ?」
「はぃ、はぁ、あっ、ダメ、イク、イク、ぁあああああああああぁん!」
「私、も、イク、イクっ、ふぁぁああああああああああん!」
ほぼ同時に2人の体が跳ね、頭が同時にそれ、がくがくと震え、そして、同時に、がくっ、と力尽きた。
「はぁ…はぁ…イッちゃいました…」
「うん…一緒にイケたね…澪ちゃん…」
「ええ…何だか幸せ…です…ご主人…さま…」
2人は同時にイッた後も、その余韻から逃れるのが名残惜しく、互いの体をよじりながら、
ずっと抱き合い、つながった互いの感触を確かめ合っていた。
そして、遥が澪に抱きついたまま横倒しになり、そのまま澪も引っ張られるようにして、
澪が右を、遥が左を下にして横になり、再び、互いの肌を、密着させた。
見つめ合う、2人。
「…えへへ。気持ちよかった」
「…はい。とっても。うふふ」
そして、互いに強く抱き合う。2人の両胸と、おへそと、クリトリスは、つながれたままだ。
それを互いに確かめ合うように、少しよじっては、互いの体を引っ張り、かすかな快感を、わかちあう。
そして、互いの肌を確かめ合うように、お互いの体を、すり合わせる。
そして、抱き合い、繋がりあったまま、いつしか2人とも、スヤスヤと、眠りに落ちていった。
朝、澪が目覚めると、目の前で、遥がこちらを眺めていた。
体は、昨晩の状態のままだ。
「おはよう、澪ちゃん」
「…おはようございます…ご主人様」
「昨日、どうだった?澪ちゃん」
「…その…とても…良かったです。
また、2人のときは、あんな風に、してくれますか?」
「うん、もちろんだよ。澪ちゃん」
えへへ、とはにかむ、遥。
その後も2人は、それからもしばらく、互いにつながっている感じを互いに味わいながら、
少し身じろぎしたりして、もどかしそうにしていた。
「―そろそろ、起きよっか。
…ね、もう、『遥さん』に、戻してよ」
「うふふ…そうですね、『遥さん』」
ちょっと恥ずかしそうに言う遥に、澪は微笑んで応じた。
次の瞬間、2人の体を包んでいた触手がしゅるしゅると音を立てて縮み、遥の体内へと入っていった。
同時に上体を起こし、んっ、と、同時に伸びをする、2人。
「はー、気持ちよかった。
…あれ、どうしたの?」
「いえ…何だかちょっと、さみしいな、って。
さっきまで、遥さんにつながって、包まれてる、って感じがしてて、
すごく、心地良かったので」
両手で腰やお尻をさすりながら、澪がつぶやく。
「そっか…あ、いいこと思いついた。
ね。ちょっと、そのへんに、立ってくれる?澪ちゃん」
「え?え、ええ…」
遥は、ベッドから1,2歩離れたところに、澪を立たせた。
「じゃ…こっちおいで、モコちゃん」
「―え?」
すると、今まで澪の左手に巻き付いていたモコちゃんが、
突如空中に跳ねたかと思うと、遥が上に向けた両手のひらの中に、すぽん、と収まった。
「遥さん…モコちゃんを操れたんですか?」
「うん。前にお姉さまに教えてもらったんだけど、奴隷の触手は主が自由に操れるんだって」
(…そうか。そういうこと、だったんですね…)
澪は『契約』のことを思い出し、一人合点していた。
澪は、『契約』の文言を、一言一句、正確に記憶していた。
その中の、一節。
『我が子は乃坂澪と一つになり、我が支配を、完全なものとします』
『ご主人様の子は私と一つになり、我が服従を、完全なものとします』
つまり。
奴隷の体に寄生する触手は、主が意のままに操れる。
そして恐らく、主が操っている間、奴隷は触手を全く操れない。
そうして、触手が、
奴隷の体の自由を、主の意のままに奪い、
奴隷に対して常に主の存在を誇示し、意識させ、
そして、奴隷を精神的に屈服させる。
それが、奴隷の体と一つになる触手が「支配・服従を、完全なものとする」という意味なのだ。
ふと、そんなことを考えていた澪の前で、遥が続けた。
「でもね。…私そんな事言われても、ピンとこなくって。
例えば絵理ちゃんの触手を自由に操れるって言われて、何に使おうかなって考えた時に、
ちょっといたずらしてびっくりさせられるかも、とか、
どこに絵理ちゃんがいても操作できるみたいだから、何かの伝言や合図に使えるかもとか、
そんなことは考えたんだけど…別に大して役に立たないし、意味ないなぁ、って」
「…そう、ですね」
そう、そうなのだ。
これこそ、遥なのだ。
「絵理の触手を自由に操れる」という事実が、絵理に対する支配欲、加虐欲をかきたてるような、
そんな遥にしては、いけない。
この、純真な遥を、守る。
それが、乃坂澪の、使命なのだ…
「でもね。今、私―」
「―え?」
遥の手の中のモコちゃんが、突然、動き出す。
「え、えっ?きゃあああああ!?」
「初めて、役に立つ使い方、思いついちゃった」
モコちゃんが、澪に襲いかかった。
「きゃああああああ…あ、あれれ…?」
モコちゃんは澪の腰の周りにまとわり付くと、包み込むように広がり、そして、固まった。
それは… 一風変わった形の、真っ赤なビキニショーツだった。
前から見ると、布地面積が小さくて露出度が高く、
上側のラインが、ハイレグの腰からするどくV字に切れ込み、澪の下半身をギリギリまで露出している。
しかし後ろからみると、澪のお尻と腰を大きく包み込み、
上側は、前面のV字のカットから伸びるラインが、そのまま背中に回りこんで、腰の上方で逆のV字を形成し、
そのまま、全体が背中にぺったりと張り付いている。
お尻の部分は割れ目に食い込み、その谷の奥底まで、皮膚にピッタリ張り付いて、臀部を完全に覆っている。
そして、外からは普通のショーツと同じように見える股間の布地だが、
その裏地は、澪の股間のあらゆる隙間を埋め尽くしていて、
クリトリスを包皮の中に潜り込んで包み、
ヴァギナのヒダの1つ1つを優しくくるみ、
そして、おしりの穴のヒダの1つ1つに、外側と内側の両方から埋まるように潜り込み、完全に融合していた。
「えへへ。私からの、プレゼント」
「は、遥さん…」
「昨日のイメージで、ちょっとデザインにアレンジは加えてみたんだけど、どうかな。
…ちょっと、エッチい、かな」
遥が無邪気に、澪の顔を覗き込む。
澪は、自分の下半身を包んでいるそのショーツの様子をちろちろと見回すと、
歩いて姿見の前に移動し、腰に両手を当て、まるで水着の試着をしているかのように、
鏡を見ながら後ろに向いたり前に向いたりして、自分の姿を確かめた。
さらに反ったり、屈んだりして、装着感を確かめている。
「…かなり、大胆な、気がしますし、
…たまにちょっと、モコちゃんが勝手に動いたりして、股間がムズムズしますけれど。
でも、なんだか、包まれてるって、感じがします。
…うん。何だか、ステキです。私、これ、気に入りました」
澪が、遥に向かって、微笑む。
「ほんと?じゃあ…
今、モコちゃんに『このカタチを憶えて』って私からお願いしたから、
きっと澪ちゃんがお願いしたら、いつでもモコちゃんがこの形になってくれるよ。
気に入ってくれて、嬉しいな。えへへへ」
いつもの調子で遥ははにかんだ。
「うん…うん…うふふ…ありがとうございます。ご主人様…」
澪は、自分が幸福感に満たされているのを、感じていた。
そしてこの日以降、澪は時折、モコちゃんを「履いて」学校に来るようになった。
おまけ。
ある日の学校、昼休み。
絵理と澪が、机を向かい合わせにして、お弁当を食べている。
遥は今日は彰のお相手だ。
「なー、みおー」
「…なんです?」
「へっへっへー…うりゃー!」
机の下で、絵理の股間から、真っ赤な触手が一直線に澪のスカートの下に伸びていく。
「そーれうりうりう…ありゃ?」
澪の股間にちょっかいを出そうとした絵理の触手だったが、
なぜか澪の下着は、弾力はあるが固く、しかも肌にピッタリと貼り付き、触手が付け入る隙が全くない。
ふふん、と澪は鼻を鳴らし、
余裕しゃくしゃくといった表情で絵理を睨めながら、一言、その技名を発した。
『モコちゃん・ガード』