不気味なモノに寄生されて虜になる娘!!Part17
「ほ、ほ、ホントにしたの、です、か?…絵理さん、と?」
「…うん」
ある日、学校の昼休み。
今日は久々に、遥は絵理と澪の3人で、教室でお弁当を食べていた。
以前はしょっちゅう昼休みはこの3人とだったし、
彰と付き合い始めてからは 1:1 くらいで彰と食べたり、この2人と食べたりしていたのだが、
彰の使い魔になった日以降は、もっぱら彰と食べるのが日常になっていた。
今日は、絵理に強硬に誘われたのである。
「ほーら見ろ、言ったとーりじゃねーか」
「そんな…まさか…信じられません…」
ドヤ顔で胸を張る絵理に対し、澪はショックで固まっている。
その後、ちらっと遥を見て、ため息を付いた。
「はぁ…まぁ、絵理さんが誰と寝ようが全く驚きませんが、
まさか、遥さんが、そんなこと…彰さんだっているのに」
「彰だって知ってるぜーこのことは」
「な、なんですって…?! ほ、ホントなんですか?遥さん」
「う、うん、まぁ、一応、は」
「はぁ、なんというか、爛れすぎですよ、皆さん…」
ついていけない、と言わんばかりに澪が首を振る。
「ふふーん。遥はスゴイんだぜー?だってさー、しょ」
「ちょちょちょっと何言ってんの絵理ちゃん!?」
秘密を持つということを基本的に知らない絵理は、
さんざん口止めしていたにも関わらず、触手のことをあっさりバラそうとする。
「あーそうだった、ゴメンゴメン。
まーあれだ。遥もスゴイし、オレもすごくなったんだなー」
「あのー、さっきから、何の話を?」
「ふっふっふー澪。それは言えないことなんだなー」
「そんな言いたくて言いたくてしかたない顔で言わないでください…」
にひひ、と絵理は笑うと立ち上がり、がっしと澪の手を掴んで、そのまま教室の奥、
掃除用具用ロッカーのある角へ連れて行こうとする。
「な、ど、どこに連れて行くんです!?」
「へっへー、言っちゃいけないから、見せてやる」
「え!?絵理ちゃんちょっとやめて…」
遥ががたっと立ち上がるが、時既に遅し、であった。
遥の視線の向こうで、絵理が澪の肩を組み、角のロッカーを2人で囲んでいる。
ちらっ、と、絵理がスカートを、めくる。
しばしの、沈黙。
「ぎゃああああああああああああああああああああ!!!!!???」
逃げ帰るように席に戻ってきた澪の顔は、この世の終わりを見たとばかり、げっそりとしていた。
「チ、チ、チンポが…動いて…」
「はしたないよ、澪ちゃん…」
「な、なななな何ですの、アレは」
「さー、言っちゃいけないからなー」
「絵理ちゃん…それじゃ意味ないよ…」
結局、澪ちゃんにも話さないといけないのか、と、遥は大きくため息をついた。
「つまり…彰さんは元々その、触手、というモノが生えたエッチな妖怪で、
遥さんがエッチしたら感染っちゃって、
で、絵理さんは自分も欲しくなって、遥さんにエッチをお願いして、感染してもらったと」
教室内であまり具体的な話をするわけにもいかず、
遥が抽象的かつ断片的に説明したのを、澪は見事に要点をつまんでまとめてくれた。
「うん、今度改めてちゃんと説明するけど、だいたい、そういう、感じ…」
「なるほど。とりあえず、わかりました。
…3段目だけはどうしても、アホの所業としか思えませんが」
「なんだよーいいじゃんかー」
「ま、絵理さんがどういう運命を辿ろうと知ったこっちゃありませんけど。
…でも」
と、澪は遥の方を向き直る。
「遥さんは、いいんですか? 治らないんでしょう?」
「うん。最初はどうしようか、って思ったけど、こうなっちゃったら、この道を行くしかないなって。
それに…ずっと、彰くんと一緒にいられるってことだから」
ちょっと照れながら話す遥を、澪は、じっ、っと見つめる。
数秒、真剣な顔をした後、ふっ、と顔が和らぐ。
「はいはい、ごちそうさまです」
「え、えへへ」
「まー、そういうことだから、次は澪だな」
「毎度のことながら何を言っているのかわかりませんよ絵理さん」
「だーってほら、金曜はお泊り会だろー?澪んちで」
ぐぅ?!と、澪の顔が歪む。
「…まさか、私のうちで、私を襲う、と?」
「いやいや。ちょっとヤルだけだよ」
「私はしませんよ?まぁそういう事情なら、絵理さんと遥さんがするのは止めはしませんが、
私は巻き込まないでください」
「そんな事言って、澪も欲しいんだろ?触手」
「欲しくありません!」
「ふふふ、着実にフラグ立ててるぜー?」
ぐぎぎ、と歯ぎしりをする澪。
「でも、楽しみだなーお泊り会。澪ちゃんと、最近全然長い時間いなかったし」
「…そうですね、遥さん」
漫才の最中、ふと割り込んできた遥に、微笑みで返す澪。
「ま、澪にも新天地が待ってる、ってことだよ」
「こ、この人は…」
そして再び、漫才に戻っていった。
そして、金曜日。澪の家。
ちなみに、澪は家庭に色々特別な事情があるらしく
一人暮らしをしており、知り合いのツテで小さな借家を借りて住んでいる。
澪の部屋は別にあるのだが、今日は少し広めの客間に3人が必要な物を持ち込んで、なだれ込んでいた。
皆で夕飯を作って食べて、1人ずつお風呂に入って、パジャマに着替え、
部屋に布団を敷き詰めて、パジャマパーティーの始まり…だったはず、だが。
「……まさか、こういう展開になるとは、予想してませんでした」
部屋の隅っこで、一人、澪はつぶやく。
先日の話から、絵理が自分に「触手生やそうぜー」とか言いつついろいろエロイちょっかいを出してきて、
自分がひたすら抵抗する、という展開は、あるだろうな、と思っていた。
だから、絶対に屈服するまい、と、身構えてもいた。
しかし…実際は、絵理は自分なんか目もくれず、遥とイチャつき始めたのである。
いや、絵理が遥に、というより、双方が、双方に、エロエロ攻撃を仕掛けている。
「ちょぉっと絵理ちゃんそこは、あんっ、いやぁん」
「何いってんだよ自分だってそんな、あっ、やめろこら、はぁん、ちょっと」
まるで枕投げでじゃれあっているかのように、2人は互いにキス勝負をしたり、おっぱいを揉みっこしたり、
アソコをさすりっこしたり、エッチな攻撃を互いに仕掛けて、遊んでいる。
取り残された澪は、部屋の端っこで、すっかり、呆気にとられてしまった。
「こ、こんなことって、あるんです、か…」
澪が一番驚いたのは、楽しそうに絵理とイチャついている、遥の姿だった。
淫魔、についての説明は、さっきご飯を食べながらも色々聞いていたし、自分もそれなりに知識はあったので、
まぁ、多少エッチになったりしているかもしれない、とは思っていた。
しかし、「もし遥がエッチになっていたら」という前提で自分が想像していたのは、
悪魔に魅入られた者としての姿だった。澪はその存在を知らないが、遥に擬態したハルカの姿にそれは近かった。
しかし、目の前でエッチな遊びを楽しんでいる遥は、どちらかと言えばその相手をしている絵理に似ていて、
自分の知っている「人間」の遥が、そのままエッチで遊べるようになった、といった風だった。
端っこできょとーんとしている澪に、ようやく、絵理が気づいた。
「あ、わりぃ。何か、仲間はずれにしちゃって…」
「あ、ご、ごめん澪ちゃん。つい、調子に乗っちゃって…」
「ううん、いいんです…あの、もしかして、以前も2人で、してたのですか?
その、触手を絵理さんがもらった後も」
遥と絵理は互いに顔を見合わせ、両方が同時にでへへ、と表情を崩す。
「う、うん…実は、1,2回、くらい、だけど」
「いやー、遥、ハルカさんに、あ、ハルカさんてこいつに取り憑いてる悪魔だけど、
ハルカさんに仕込まれたせいかすっかりうまくなりやがって。
まーまだハルカさんと比べればダンチだけど、オレと結構いい勝負するようになっちゃってさ」
「そ、そうなんですか…」
まぁ、事実だけ見れば、2人とも淫魔に魅入られてしまっているわけで、そういう風になっても
おかしくはないのだが、明らかに絵理は今までどおりだし、遥もやっぱり、やっぱりどうも昔の遥のまま、
絵理とのエッチをエンジョイしている雰囲気が感じられた。
「…そういえば、触手、使わないんですか?
淫魔はあれでエッチなことをするんでしょう?」
「あー、あれね…」
絵理はそう言うと、遥とまた顔を見合わせて、2人で苦笑する。
「あれさー、使うと、汁が飛び散って、後々面倒なんだよな」
「う、うん…だから今日はほら、お布団汚しちゃったりしても、澪ちゃんに悪いし…」
ますます、不思議な話だった。
澪はすっかり、考えこんでしまった。
そんな澪を、絵理はなんとなく、見つめていた。
そして、絵理は、ふっ、と笑う。
「やーーっぱ仲間はずれにしちゃったのがなー悪かったよなー」
「う゛…や、や、やめて、やめてええええ」
絵理の顔がにやっと笑い、澪に飛びかかる。逃げる澪。
「あっ、ちょっと、離して、あっ、はぁん、やぁ」
「ふふーんここかーここなのかー?」
「あ、だめ、ちょっと、助けて、遥さ―え?」
左側にいる遥に助けを求めようとした澪であったが、逆に左腕を遥に押さえ込まれた。
「ねぇねぇ、もしかして澪ちゃん、脇の下弱かったりする?」
「え、ちょ、ちょっと、ゃ、ゃああああん」
「あー、やっぱり。私と一緒だね。えへへへ」
2人がかりでのエロエロ攻撃の来襲に澪が敵うはずもない。
2人が体中を、さわさわとくすぐり、撫でるように全身を刺激し、澪はすっかり息が荒くなり、顔が赤くなる。
もちろん、絵理も遥もまったく本気ではなく、さっき2人が互いにしていたエロエロ攻撃よりも
ずっとソフトでやさしいものだったが、元々遥よりずっとウブだった澪には、十分な刺激となって彼女の全身を包んだ。
この後も、澪が逃げ、それを絵理と遥の2人のエロ鬼が追いかけ、捕まえ、愛撫し、
そしてまた澪が逃げ、…という、エッチな追いかけっこが延々と続いた。
ひとしきり、絵理と遥が澪の体を弄んで、なんとなく、休憩タイムに突入した。
「はぁ、はぁ、な、なんだか、敗北感が…」
澪はすっかりおもちゃにされて、よれよれになったパジャマと共に、ぐったりしている。
皆の息が整ってきたところで、絵理が声を出す。
「あーなんか、ドクターペッパー飲みたくなったなー」
「え?そんなの買ってきてたっけ…」
パジャマパーティー用に買い込んだ飲み物を、遥がガサゴソと漁る。
「いえ、ないですよ。ウチにもそんなの、買い置き、ないです」
「えーそうなのかー?どっかこのへんに売ってねー?」
「出たところすぐのコンビニに、置いてあったとは思いますけど…」
「あ、じゃ、私、買ってくるよ、絵理ちゃん」
「おーそうか?悪いなー。金は後で払うからさ」
「うん!」
遥はそう言うと、そそくさと持ってきていたTシャツとジャージを着込んで、外に出ていった。
絵理はそれを見届けると、急に、真面目な顔になった。
その不自然さの理由は、澪にもよくわかった。絵理は人払いがしたかったのだ。
「なぁ…アイツ、明らかに、人間だろ?」
「え?え、ええ…」
「まぁ胸に変なもん植え付けられたり触手が出たり、エッチが好きになったり、色々変わったところはあるけど、
でもやっぱ、昔の遥のままなんだよ、アイツ」
「そう、ですね。そう思います」
絵理は、遥が出ていった方向を見続けたまま、更に話を続けた。
「…オレさ。アイツの、奴隷になっちまった」
「…え?」
「触手もらった時にさ、勝手に体が動いて、契約、させられちまったんだ。
オレの魂は未来永劫、アイツに服従しなきゃ、いけないらしい」
表情を変えずに、ぽつりという、絵理。
声にならない衝撃が、澪を襲った。
「そ、それは…危険じゃ、ないのですか?」
「まー成り行きでそうなっちゃったから、今更危険も何もないんだけどさ。
でも、どうせ契約するならオレで良かったと思ってる」
「…え?」
「だってさ。見も知らない奴らが、勝手にそんな契約強制されたら、契約した方もされた方も困るだろ?
だから、オレでよかったんだと思ってる。
オレは別に、遥だったら、奴隷になったって構わないしさ。
それに遥だって、オレに奴隷の姿なんて、望まないだろ。少なくとも、「人間」の遥は」
サラリと言う絵理の言葉には、絵理の遥への想いが、詰まっていた。
澪は何も言うことができず、ただ、絵理の顔を見つめている。
「つまり…
オレは、ご主人様が望む限り、ご主人様の、親友、で、い続けるんだ」
最後まで顔を動かさず、絵理は、語った。
澪は、一瞬驚いた表情を見せた後、顔を伏した。
両手をギュッと握り、歯を食いしばる。
そしてしばらくの後、目を、キッ、と、見開いた。
それは、高校生の女の子には似つかわしくない、死ぬ覚悟をした者の顔だった。
遥が帰ってくると、明らかに、澪の雰囲気が、変わっていた。
真剣な眼差しで、遥を見つめている。
「…み、澪、ちゃん?」
「…遥さん。
今までに、奴隷、は、何人、作りました?」
「え? え、絵理ちゃん、だけだよ」
「奴隷は、何人、必要なんですか?」
「わ、わからない…でも、きっと、増やさないと、いけないんだと、思う。
1人だけだと、その人に、負担かかっちゃうみたいだし…」
「奴隷は…ちゃんとしたセックスをしないと、いけないのですか?
その、本番、って言うんですっけ。女性のものを、使ったものを」
「うんと…エクスタシー、っていうか、オーガズム?
あれを感じられればいい、って、前に彰くんから、聞いた気がする」
澪は、一呼吸おいて、すぅ、と、息を吸う。
「最後です。
…私は、その、遥さんにとって、エッチなことしてもいい、って人に、なれますか?」
「え?え?え?」
「つまり、絵理さんみたいに、私とエッチなことしてみたい、って、思いますか?
さっきみたいな遊びじゃなくて、本気で」
戸惑う、遥。
頭の整理をするように、とつとつと、語りはじめた。
「…わからない。
絵理ちゃんは、絵理ちゃんの方が私としたいって思ってくれたから。
…でも、こないだね。絵理ちゃんとエッチすることになって、最初はどうしようかって思ったけど、
でも終わってみたら、絵理ちゃんでよかったって、思った。
「使い魔」としての初めてのお仕事の相手が、絵理ちゃんで、ほんと、良かった、って、思った」
ここまでぼんやりと聞いていた絵理は、ここで照れくささをごまかすように、視線をそらす。
「…で、もし、澪ちゃんが、私としたいって思ってくれたんだったら、
それなら、澪ちゃんは絵理ちゃんと同じくらい、私にとって大切な人で、
だからきっと、澪ちゃんでよかった、って思える気がする。
でも、もし、そうじゃなかったら―」
「わかりました」
「えっ?」
遥の話に割り込んだ澪は、さっきとは打って変わって、優しい笑みを浮かべていた。
「…私、奴隷に、なります。
遥さんの、奴隷に、してください」
「え?い、い、いいの?」
「はい。でも、一つだけ、お願いがあります」
一呼吸おいて、澪が、続ける。
「やっぱり、処女は、あげられません。
これは私にとって、大切なものだから。
遥さんがどんなにエッチな悪魔になっても、私の処女は奪わないって、約束してくれますか?」
真剣な顔をして、遥に問う、澪。
「…うん、もちろん。約束する」
2人は、指切りを交わした。
澪は、絵理の方に向き直る。
「…絵理さんも約束してくれます?」
「はー?あったりめーじゃねーか。何でオレに言うんだよー」
「あなたが一番危ないからです…」
互いにグチグチ言いつつ、澪と絵理も、指切りを交わした。
「じゃ…私を今から、奴隷に、してください」
澪は柔らかな顔つきで先を促す。
「えっと…わかった。お姉さまに聞いてみるね」
「お姉さま…って?」
「さっきの『ハルカ』さん、だよ」
「ああ、取り憑いてる悪魔の方…」
しかし、どうも遥の様子がおかしい。
「どうしたんです?」
「うーん、お姉さま、寝てるんじゃないかなぁ…全然反応が…
ちょっと、待っててね」
と、言うと、遥の目が半開きになり、すーっと、目の光が消えていった。
ここは、遥の中、一面紫色の、夢の空間。
ハルカは、涅槃の恰好で、ぷかぷかとその中を漂っていた。
どうやら本気で寝ていたらしいが、遥が近づくと、気だるそうに身動きした。
「あら?遥じゃありませんか、自分から来るなんて珍しい。
今日はあの奴隷と遊んでいたのではなかったのですか?」
「あ、あの、お姉さま…
一人、友達が奴隷になりたいって…」
「はぁーあ? まったく、絵理といい、物好きなお友達が多いのね、貴方。
勝手に奴隷にすればいいじゃありませんか」
「あの、私、『契約』とか…覚えてなくて…」
はぁー、と大きなため息をつく、ハルカ。
「じゃあ、『契約』のところだけやってあげますわ。他は全部ご自分でなさい。
まずは『契約』の準備をなさいな。準備ができたらまたここに呼びに来なさい」
「は、はい…お姉さま」
実はこのとき、遥は1つ大きなミスをしていた。
「処女は奪わない」という澪との約束のことを、ハルカに伝え忘れたのだ。
477 :
395:2012/09/11(火) 12:52:27.30 ID:nt+bbflJ
すいません、カウントを1つ間違えていて、全21話でした。
ふっ、と、遥の目に光が戻る。
「どう、でした?」
「『契約』のところはやってあげるから、それ以外は自分でやれって。
とりあえず、準備をしろって…」
「わかりました。準備って、何をすれば良いのですか?」
「まー、まずは、服脱いでからじゃねーか?」
「…わかりました」
そういうと、澪はパジャマを脱ぎ始める。一緒に遥も、買い出し用に来たTシャツとジャージを脱ぐ。
そして当然のごとく、絵理もだ。
「…絵理さんは関係ないんじゃないんですか?」
「えーそういうなよーせっかくなんだしさーオレも混ぜろよー」
「はぁ…」
こうして、3人は全員、全裸になった。
「じゃー次は…おい、澪?」
澪は、遥の前に立つと、遥の胸に埋め込まれた、宝石を見つめていた。
そして、すこしかがむと、手で、その宝石や、宝石周辺から放射状に伸びるケロイド状の線を、確かめるように、さする。
それは以前、詠歌が最初に遙の胸を「診た」ときの仕草に似ていた。
「…変、かな?」
「いえ…ううん、とても、キレイです。似あってますよ。遥さん」
「うん…ありがと。えへへ」
「なー遥、ついでに触手、見せてやれよ」
「あ、そ、そうだね」
澪はまだ、遥の触手を見たことがなかった。
「ちょっと、待ってね…んん、ぅうん、はぁあああん!」
「きゃっ!?」
遥のおへそから飛び出した触手は、勢い良く澪のお腹にヒットし、くんにゃりと曲がる。
勢いで、澪が尻餅をつく。
「あっ、ご、ご、ごめん、澪ちゃん」
「てて…いえいえ、びっくりしただけですから。
それより…これが、遥さんの、触手、なんですね?」
「うん…」
澪は座った姿勢のまま、遥の触手を両手のひらで抱えるように優しく持ち、いろいろと観察している。
「…なんだか、赤くて、キレイで、カワイイですね。私、好きかもしれません」
「で、でしょ?私も、そう思ってるんだ。えへへ」
「…で、次は、何を?」
「あ、えっと、その触手の先から、すごくエッチになる液が出るから、それ全部、飲んで欲しいの」
「え、す、すごく…エッチになる、液、ですか?」
澪の顔に焦りの色が見え始める。
「うう…だんだん、危険なものに見えてきました、この触手…」
「おー澪、とりあえず、くわえとけよ、先っちょ」
「わ、わ、わかりました」
じっと触手を睨みつけると、意を決して、澪が触手の先を、はむっ、と、くわえる。
「あろ、ふぁえ、まひ…えええええ?」
ふと見上げると、遥と絵理が立ったまま痴態を繰り広げている。
絵理が後ろに回り込み、遥の胸を両手で揉みしだき、
いつの間にか自身のクリトリスから伸ばした触手を、遥の股の間に割り込ませて、さすっている。
一方の遥は腰をくねらせ、気持ちよさげによがっている。
「ぁあん絵理ちゃん、気持ち…いぃ…はぁあん」
2人の姿は先ほどのお遊びとは違う、どこか淫靡な雰囲気をまとっていた。
「な、ななな」
「あー澪、液は遥が気持ちよくてイッたら出るんだ。澪は大人しくそれくわえて待ってな」
「ふぁ、ふぁい…」
さすがは淫魔との契約だけあって、想像以上にエッチなことをし続けないといけないようだ。
先ほどまでの決意はどこへやら、澪はだんだん気後れし始めた。
「あ、イク、澪ちゃん、イクよ、はぁ、あああああん」
「ふぁい…う、うぶ?!」
口の中に突然溢れ出る液体に面食らいながらも、懸命に飲み干す、澪。
「けほっ、の、飲みまし…た…う、ううう?!」
澪は、とたんにひっくり返り、まるで釣り上げた魚のように、布団の上で跳ねはじめた。
体中が時折痙攣するかのようにガクガクっとし、その度に、背中をのけぞる。
下半身から、何度も何度も潮が吹き出す。
「ぐぁ、あは、あがっ」
「…おい、これ、大丈夫か?何か様子が…」
「あ…そ、そうだ。この液って、バージンの人には、効果がものすごく強くなるって…」
「えええええ?!おいおい、それってまずくね?
オレが飲んだときでもかなりフラフラになったのに…
おい、澪、大丈夫か?」
見ると、澪は少し収まってきたようで、体をひくつかせながら、大きく肩で息をしている。
「は、はぃ、ま、まさか、こんなに、はげしい、とは…
か、からだが、まったく、言うことを、ききません、はぁ、はぁ」
「なーこれ、もう十分じゃねーか?オレも『契約』の前ってこんな感じじゃなかった?」
「そ、そうだった、かも。うん、わかった。お姉さま呼んで来るよ」
夢の空間の中で、ハルカは相変わらず、空中で気だるそうに横たわっていた。
「あ、あの、お姉さま」
「はぁ?遥、ちょっと早いんじゃありませんか?」
「あ、あの、澪ちゃん、バージンだから…」
「あぁ、生娘でしたのね。
もぅー、そうならそうと先に言いなさいな。文言考えてる時間ありませんわ」
「ご、ごめんなさい、お姉さま」
「じゃあ、文言はありあわせのものでかまいませんわね?
はいはい、じゃあ、参りますわ」
しゅるん、と、アイマスク状になった触手が遥の頭を一周し、遥の両目を覆いつくす。
ハルカが体を乗っ取ったんだと、傍らにいた絵理は瞬時に悟る。
「あ、ハルカさ…えーーー!?」
目を封じられた遥は、突然、布団の上でひくついている澪に、襲い掛かった。
体中を指で、触手で、自らの体表で、なでまわす。
確かにその指は遥の指であるはずなのだが、まるで五本が一体となった軟体動物であるかのように、澪の肌をしゃぶる。
そのたびに、しゃぶられた箇所がビクビクと震える。
更に全身も使い、まるで体全体が一体の触手動物になったかのように、
澪の体の上に覆いかぶさった状態で、澪を体全体でしゃぶりあげる。
「あ、あぐ、あふっ、ふっ、ぐぅ、うぁっ」
澪は襲い掛かる快感に意識をコントロールできず、もはや目の焦点が合っていない。
(うっわーハルカさん、容赦ねぇぇ…ってか、やっぱ気持ちよくするの、足りなかったのかな…)
と、呆然とその姿を見守る、絵理。
実際は、足りなかったのではない。澪の体があまりに「美味」だったため、ハルカが衝動を抑えきれなくなったのだ。
(なんて極上の精を放つ女ですの…すばらしい獲物ですわ。
あの人間にしてはなかなか性技に長けた絵理といい、遥は恵まれていますわね…
…と、しまった。『契約』でしたわね)
遥は、左首筋をなでていた右手をすっと上になぞらせ、澪の長い黒髪をかきあげるような仕草をする。
そのまま顔の横を手が通り過ぎるとき、手のひらから、赤い「毛」が伸びる。
その「毛」がすーっと澪の左耳に侵入すると、遥の右手が澪の肌を離れ、同時に、ぷつん、と、手のひらのところで切れた。
切れた「毛」はくるくると絡まり、そのまま澪の耳の中へ転がっていく。
次の瞬間、澪の頭ががくんと跳ねて後ろに反らされ、そのままの形で固まってしまった。
その2つの瞳から、すっ、と光が消える。
「あれ、おい澪、大丈夫かー?…って、あ、ハルカさん?」
遥は澪を襲う手を止め、その場ですくっ、と立ち上がった。
「『契約』を、します」
「…はい」
絵理の目からも、光が消えた。
絵理と澪は、頭を手の後ろに組み、膝立ちの状態で足を開いている。
遥は澪の前に立ち、澪の額に指を当てた。
「私の名は、佐久遥。乃坂澪の、絶対なる、主」
「私の名は、乃坂澪。佐久遥の、忠実なる下僕にして、奴隷」
「私は、我が忠実なる奴隷、乃坂澪の、体と魂すべてを所有し、未来永劫、支配します」
「私は、我が絶対なる主、佐久遥に、体と魂すべてを差し出し、未来永劫、服従します」
「乃坂澪にとって、私の命令は、絶対。抗うことは許しません」
「私にとって、ご主人様の命令は、絶対。抗うことは許されません」
「では我が奴隷、乃坂澪よ。私に向かって恥辱なる隷属の姿勢を取りなさい」
「はい、ご主人様」
そして、遥は澪の額を指で押す。
澪は後ろに倒れると、左右の足首を左右の手で握り、高く持ち上げ、足を大きく開いた。
その澪の開いた股のすぐ後ろで、遥が膝立ちになり、へそから伸びている触手の先端を、
上から丸見えの澪のヴァギナの上に置く。
「私は今から、乃坂澪を支配する証として、我が子種を、乃坂澪の子宮に与えます」
「私は今から、ご主人様に服従する証として、ご主人様の子種を、我が子宮に頂きます」
「我が子は乃坂澪と一つになり、我が支配を、完全なものとします」
「ご主人様の子は私と一つになり、我が服従を、完全なものとします」
「さあ、我が子種を受け入れなさい」
「はい、お願いします、ご主人様」
遥の触手の先端が、澪のヴァギナの中に、入り始める。
澪の、まばたきもしていない、光を失った目から、一粒の涙が、きらり、と流れ落ちた。
その刹那。
突然、触手の動きがピタリと止まる。
そのまま、時間が止まったかのように、全員フリーズしていた。
同じ時、一面紫色の、遥の中の夢の空間。
「遥!なぜ先を進めませんの!?早く外にでて、儀式を済ませなさい」
「あの、お姉さま…」
遥は、続ける。
「私、澪ちゃんの処女を奪いたくないです」
「何を甘っちょろいことを抜かしておりますの?
今しがた、彼女と『契約』を結んだではありませんか。
あとはその通り、履行すればよろしいのです」
「でも…
実は私、その前に、澪ちゃんの処女は絶対奪わない、って、約束しちゃったんです。
これも、『契約』ですよね?」
「はぁーあ?なんという七面倒くさいことを…」
「2つの矛盾する契約がある場合、有効なのはどちらなんですか?」
「そりゃー、先約のほうですわ…
あーもう、メンドクサイですわねぇ。
今すぐ別の文言を考えますから、ちょっと待ってなさい!」
しばらく固まっていた3人だったが、突然、目に光が戻り、体が自由になる。
「うっぎゃああああああああ!!!何ですかこの恰好は!!!」
自分がしていた、とんでもなく恥ずかしい恰好に澪が悲鳴を上げる。
そのまま慌てて身を起こそうとするが体が言うことをきかず、横倒しになって体を丸める。
「そりゃ、恥辱のポーズとかなんとか言ってたしなぁ…
ていうか、今どうなってんの?なんか途中で止まっちゃったじゃん」
「澪ちゃんの処女奪うのは嫌だって言ったら、 お姉さまが別の文言を考えるって。
それまでしばらく待ってろってことみたい」
割と呑気に話す絵理と遥。慣れとは恐ろしい。
「そ、そうです!なぜ私のお腹を捧げる話になってたのですか!?危うく貞操の危機だったじゃないですか!!
それにこ、こ、子種って」
「ああ、触手のことだよ」
「ちょちょちょっと、なんで私が触手をもらわないといけないんですか!
私は奴隷にして欲しいとは言いましたけど、触手が欲しいなんて言ってないです!」
「えー奴隷と触手ってセットじゃないのかー?」
「んー、どうなんだろ?」
色をなす澪に、相変わらず呑気な絵理と遥。
「まぁ、そんなの深く考える必要ねーと思うけどなぁ…って、あ、あ、あれ?体が…」
「あ、修正の文言できたのかな」
「わ、ま、ままままたこの姿勢になるんですか!?」
遥が再び目隠しされ、3人の体が勝手に動き始める。
そして、先ほどと全く同じ体勢になり、体が動かなくなる。
ただ先ほどと違い、3人とも意識はあって、自由に思ったことを話せるようだ。
文言の修正に手間取ったハルカが、面倒くさくて手を抜いたらしい。
そして、遥の触手が先ほどと同じく澪の股間に置かれたのだが、
今回はヴァギナの上でなく、アナルの上であった。
「私は今から、乃坂澪を支配する証として、我が子種を、乃坂澪の腸内に与えます」
「私は今から、ご主人様に服従する証として、ご主人様の子種を、我が腸内に頂きます。
…うぇぇえええええ!?」
「我が子は乃坂澪と一つになり、我が支配を、完全なものとします」
「ご、ご主人様の子は私とひ、一つになり、我が服従を、完全なものとし…します」
「さあ、我が子種を受け入れなさい」
「はい、お願い致し…し…ちょぉおおおっと待ったあああああああああ!!!」
恥辱のポーズのまま、詠唱の途中で澪が絶叫する。
文言のとんでもない内容に、澪の意志が、契約を強制する力を上回ったらしい。
「ちょ、ちょ、腸内って、何なんですか!?」
「まぁ、普通に考えて、お尻だろうなぁ。
ほら、お尻の穴の上に、触手が乗っかってるじゃん」
「こ、これを、お尻に、入れるって、ことですか!?」
「たぶんね」
「そ、その上で、お尻から、触手を、生やす、と?」
澪の顔は真っ青である。
「だってさー。澪のアソコが使えないんだったら、お尻に生やすしかなくね?
口に触手生やしてもカッコ悪いだろ」
「ちょっと待って下さいなんで触手を生やすのが前提になってるんですか!」
「そりゃーねぇ。オレと遥には触手が生えてるのに、澪に生えてないのって、
なんか仲間外れみたいで可哀想じゃん」
「か、可哀想なんかじゃありません!そんなもの要りません!!」
「そんなこと言わないで、もらっとけばいいんじゃない?別に減るもんじゃないし」
「失うものが沢山あります!!」
澪は股をおっ広げたまま、絵理と漫才を繰り広げる。
「でもさ、澪ちゃん」
と、突然会話に割りこむ遥。
「…お尻、気持ちいいよ?」
「え゛」
予想外の方向から来た伏兵に対応できず、澪の頭が真っ白になる。
「あーそうそう。結構慣れるといいもんだぜ、アナルも。
ていうかさぁ…澪お前、感じてね?お尻で」
「はぁ?そ、そそんなことは」
「だってさー、濡れてるじゃん」
体を動かせない絵理ではあったが、それでも澪の股間はよく見えた。
触手が置かれたアナルの手前は、ずいぶんと濡れそぼっていた。
「アナルの上に触手置かれただけでそんな濡らしてんだったら、素質あるんじゃないか?
なぁ遥。触手は動かせねーの?」
「あ、やってみる…うん、なんか、いけそう」
「ちょっと、きゃ、あ、あぁん、あふん」
触手がアナルの上をコロコロ転がったり、つついたり、こすったりしているだけで、
澪は甘い声を上げ続けた。
澪は媚薬の妖液を飲んでいるし、相当体ができあがってきているので、必ずしも
お尻が特別感じやすいから、という訳でもなかったのだが、3人はそこまで頭が回らなかった。
特に、声を上げている澪自身が、一番驚いていたようだった。
「ほら、すげー感じやすいじゃん。いいじゃんお尻に入れちゃえばさー。
そのあとは何とでもなるって」
「な、何とでもなる、あん、わ、わけないじゃ…」
「ねぇ澪ちゃん。何事も体験だと思うよ」
「ははは遥さんまで、そんな…はぁん」
「私も、澪ちゃんが触手つけてくれたら嬉しいなぁ。何となく、おそろいだし」
「そうそう。オレたち3人だけの秘密ってやつ。いーじゃんいーじゃん」
絵理と遥の言っていることはメチャクチャで、普段の冷静な澪なら何ということもなくあしらえたはずだったが、
お尻の快感と、その快感を感じている自分に混乱をきたしており、かなり冷静でいられなくなっていた。
「わ、」
澪が2人を制する。
「わ、わ、わかりましたっ!。私も触手もらいますっ!!
私はご主人様に服従する証として、ご主人様の子種を私のお尻に頂きますっ!!!
お願い致しますご主人さまっ!!!」
ブスリ。
「ぎゃあああああああああぁぁぁ!!!」
485 :
395:2012/09/11(火) 13:12:32.75 ID:mINmMEaD
すいません、敢えなく連投規制に引っかかってしまいました。
続きは夜にでも。
規制タイミング良すぎだろw
もう…我慢できない…っ!
# 結構話が長くなってきたので、可能ならトリップ付けておくと色々と幸せかも
>>484 の続き、今から投下します。
# トリップつけてみました。トリップなんて何年ぶりだか…ありがとうございます。
全員の体が自由になった。
しかし澪は、あれだけ嫌がっていた股おっ広げポーズのまま、頭を上げて背を丸め、
歯を食いしばってプルプルと震えている。
「い、い、痛い、です…」
「はるかー、女の子には優しくしないとダメじゃんか」
「ご、ご、ごめんなさい、澪ちゃん…」
触手は遥の意を離れて勝手に動いていたのだが、遥はつい謝ってしまう。
「さすがにこの太さイキナリはつらくねーか?触手もうちょっと細くなんねーの?」
「あ、やってみる、うん」
んん、と遥が力を込めると、少しずつ触手の先がすぼまっていった。
あるところからなだらかに径が小さくなっていき、澪のおしりの付近ではストロー並の太さになった。
「あとさ、気持ちよくなったら、触手がぬるぬるしてきたり、先から液が出たりするじゃん。
たぶんその方が、澪もやりやすいと思うよ」
「あ、そ、そっか。ちょっと、待ってて。澪ちゃん」
いつの間にやら、すっかり触手に詳しくなっている絵理のアドバイスに従い、
自分が気持ちよくなろうと、オナニーを始める遥。
左手で自分の胸をさすり、右手で触手をこすったり、アソコを撫で回したりし始める。
「じゃー、オレは澪を気持ちよーくする係だな」
「え、何を、む、むぐっ!?」
ちょうど澪の頭の上に膝立ちしていた絵理は、自分のクリトリスから生えている触手を澪の口に入れる。
「ふふん。ちょっと待ってな」
というと、絵理はそのまま体をシックスナインの体勢に持っていき、澪のクリトリス付近を舐め始める。
「ふぅっ、ふん、うん、ふぅぅううん…」
澪は口をふさがれているが、声を聞く限り、かなり気持ちよさそうである。
「…そろそろいいか。じゃあ遥、触手の太さを元に戻そうよ。あ、ちょっとずつ、ゆっくりだぞ?」
「うん、わかった」
「でさ、澪。太くなってきたら、ちょっと、ウンコ出すときみたいにいきむんだ」
「は、はぃぃ…」
いつの間にか元の位置に戻り、澪の口から自分の触手を抜いた絵理がアドバイスを飛ばし続ける。
絵理はただの人間で、目の前にいる淫魔の奴隷のはずなのだが、結局絵理が遥達をリードする辺り、
結局、いつもの3人の人間関係がそのままなのである。
「…これで、元の太さに戻った、と、思う」
「おー。じゃあそろそろ、アレを出す?」
「うん。今日は自分でやらないといけないから…う、うまくいくかな…」
遥は、んん、と力を込めると、体が周期的に、ぴくん、ぴくん、びくん…と時を刻むように跳ねはじめた。
その度、へそから伸びる触手がどくん、どくん、どくん…と脈打つ。
「え、ちょっと、な、なんかお尻の中に、は、入って、来るんですけど?!」
「触手が育つための苗床作るんだってさ」
「そんな、ちょ、こ、これまるで、浣腸…あふん」
澪は、いつの間にか仰向けに横たわる絵理の上に乗せられ、
絵理の腰のあたりで、絵理に対して後ろを向いて大きく足を開き、お尻に触手を受け入れていた。
絵理はその後ろから、手で澪の体をいじってよがらせたり、たまに触手で遥の股間をいじったりして遊んでいる。
数分後。
先ほどまでトロンととろけ、赤らんで上気していた澪の顔は、
だんだん、口を結んでプルプルと震え、一所懸命我慢するような顔つきになっていた。
直腸内に「苗床」ができつつあり、周囲の腸壁を圧迫し始めていたのだ。
「あ、あの、と、トイレ、行きたい…」
「そんなんダメに決まってんじゃん。行ったらまた一からやり直しだぜ、たぶん」
「そ、そんな…」
苦しそうに困窮している澪にあっけらかんと答える絵理。
「絵理ちゃん、つらい?」
「は、はい、もう、限界、かも…」
「そっか。わかった。触手出してみるよ」
えー早すぎんじゃねーか?という絵理の心配をよそに、遥は目を閉じ、ぐぐぐっと体に力を込める。
「あ、で、出る、う、ううっ、あ、あふぅうぅうううん!!」
ぼこん、と、遥のへそから伸びる触手の根元あたりが、拳くらいのサイズに膨れる。
そのまま先に向かって、それが移動し始めた。
「ちょ、ちょっと待ってください。あ、あんなおっきいのですか!?
私のお尻にそんな、は、入るわけ…」
澪は青かった顔を更に青くし、真っ青になる。
しかし無情にも、その塊はしばらくの後、澪のアナルまで到達し、中に侵入しようと試みる。
「む、むむ無理ですよ…う、う、うぎゃああああ!?」
澪の意志などまったく無視するかのように、にゅるにゅるとお尻に収まっていった。
「ぐ、ぐぎ、ぎ、ぎぇ、あが、が、が…」
澪は目をチカチカさせ、胸の前で両手の拳をぎゅーっと握り締めながら、歯を食いしばって、耐える。
「あ、出るよ、あ、イク、うううっ!!」
遥の喘ぎ声とともに、ぼこん、という音がして、塊が澪の腸の中に落ちた。
目を白黒させる澪。
「あー、いきなり抜くと、中のが出ちゃうかもな。
はるかー、触手抜く前に、またちょっとずつ、細くしてやってくれ。
そんで澪、触手をくわえるように、がんばってお尻をすぼめるんだ」
絵理の的確なアドバイスに無言で従う2人。
その後、やはり絵理の指示で、触手をしゅるん、と遥が抜く。
澪は絵理の上で、股を開いた体勢のまま、ぐううっと体に力を入れて堪えている。
しばらく後、
「う!?い、い、いやぁあああ!?」
澪のアナルから、もこもこと真っ赤な柔らかい物が溢れ出し、まるで栓をするかのように固まった。
「え!?こ、これが、触手、なんですか!??」
あまりのお尻の異物感に、澪は自分の手でそれを触って確かめている。
「触手の幼生みたいだよ。オレのと同じなら、今晩一晩かけておっきくなってくと思う」
「な、なんですって…、と、いうか、あの…
これ、お尻に栓されたみたいに、なってますけど…
トイレ、どうやって、行くんですか?」
「「あ」」
大事なことをすっかり忘れていた、と言わんばかりの、絵理と遥。
「そういや、どうすんだろうな、これ。遥わかる?」
「ちょっと、お姉さまに訊いて…あれ、『さぁ?』だって…」
「えーそれ無責任じゃね?」
もうまったく他人事な絵理と遥。
しかし、もう20分近く浣腸まがいのことをされ、澪の排泄欲は最高潮にまで高まっていた。
「だ、ダメです、出ます、トイレ、行きます」
「やー、ちょっと待てよ。今晩かけて育つんだろ?いま中のモン出しちゃって大丈夫なのか?
育たなくなったりしねーかな?」
「そ、そっか。澪ちゃん、がまん、できない?」
他人事の絵理と遥には、澪の切実さがまったくわかっていなかった。
「ご、ごめんなさい、も、もう、我慢、でき、ない…
う、うう、で、出ます、ごめんなさい、う、ううううう!」
「わーーーーーー!!ちょちょちょっと待てってば澪!!!」
「きゃーーーーだめーーーーみおちゃーーーーーーーーん!!!!」
「出、出、出るうぅゥゥゥゥゥゥ!!」
3人の阿鼻叫喚の中、澪のお尻の内容物が、一気に、噴き出す…と思いきや。
ぼとん。
「「「へ?」」」
大惨事を予想していた3人を裏切って、出てきたのは、こぶし大の赤い軟体生物、のみであった。
澪と絵理の股の間、シーツの上に、ちょこん、と鎮座ましましている。
「こ、これ…」
「取れちゃい、ましたね」
「もしかして…寄生、失敗?」
『ぷ、ぷぷぷ、ぷ、ギャーーッハッハッハッハッハッハ!
ま、まさか、と、とれる、なんて、なかなか無いで、す、わよ…アハハハハハハハハ!
は、はるか、らしい、ですわ…ププププっ』
遥の中でハルカが大笑いしている。かなりツボにハマったようだ。
「わ、笑わないで、お姉さま…」
口をとがらせて顔を赤らめる、遥。
その後。
布団の上に落ちた真っ赤な触手の塊を中心に、3人が裸のまま、車座に座っていた。
「ご、ごめんね、澪ちゃん…」
「い、いえ。謝るようなことは何も。
でも…これで、良かったかも」
「え?」
ぽつりとつぶやく澪に、聞き返す遥。
「…遥さんには申し訳ないのですけど、私触手って、やっぱりどうしても、好きになれなさそうです。
遥さんの触手は確かにカワイかったけれど、それが自分の体から生えるのを想像すると、どうにも…
やっぱり、こういうのは、つけたい方がつけるのが、いいと思います」
「まぁ…そうだなー。無理強いは、良くないかもな」
絵理がひさびさに真っ当なことを言う。
「…そうだね。うん。ごめんね、澪ちゃん。
私これから、触手は、欲しいって思う人にだけあげることにするよ。
…ねぇ、いいでしょ?お姉さま」
『か、勝手に、なさい…プププププッ。
まぁ、遥には、まだ早いかも、しれま、プッ、せん、ププッ、わね…プクククク』
ハルカはまだ笑っていた。相当ツボだったのだろう。
「しかし、これ、どうする?」
と、触手の塊をつまみあげながら言う、絵理。
みんな顔を寄せて、しげしげと観察する。
「全然、動かないですね」
「うん、でも、死んでるわけじゃなさそうだよ」
「トイレに流しちゃえば?」
「それは可哀想だよ、絵理ちゃん」
「といいますか…詰まると思います、トイレ」
その後も3人でやいのやいのと話し込んではみたものの、何も結論は出ず、
まぁ大した害もないだろう、ということで、とりあえず部屋の隅っこに触手をおいて、
そのまま、その晩はもう寝ることになった。
全員軽くシャワーを浴び、パジャマを着直して横になると、
先ほどの宴が3人の体力を相当に消耗していたせいか、
3人とも、あっという間に、眠りの世界に落ちていった。
それから数日経った、ある日の放課後。
澪に呼び出され、喫茶店で彼女を待っていた彰、遥、絵理の3人は、
その澪が巫女装束で現れたので、一様にひっくり返りそうなほど驚いていた。
オフィス街にほど近いその喫茶店では、巫女のコスプレは浮きまくりで、澪は店内全員の注目を浴びている。
そして、3人が座るテーブルに来ると、澪は深々と頭を下げた。
「皆さんに黙っていてごめんなさい。私、退魔師だったんです」
「え゛」
退魔師、がよくわからない遥と絵理をおいて、彰がぎょっとする。
「彰くん、退魔師、ってなに?」
「つまり…俺達みたいな魔を、やっつける人のこと」
「え!?じゃ、じゃあじゃあ、澪ちゃんは実は、私達をやっつけにきてたってこと!?
だ、だから、今日は変身してきたってことなの!?」
「あのー遥さん、これ変身じゃなくて、普通に服着てるだけなんですよ…
えーと、私は、遥さんをやっつけたりしません」
「そ、そうなの?」
ええ、と微笑んだ澪は、そのあと、こほん、と咳払いをした。
じっと、遥を見つめる。
「私は―退魔師として、
これから…いえ、これからも、遥さんを、護ります。
人間の心を持っている、遥さんを。
遥さんが、必要以上に、魔に囚われすぎないように。
たとえ、頭のてっぺんから足の先まで魔に支配されていたとしても、
人間としての遥さんが、心穏やかに暮らせるように」
「み、澪ちゃん…」
涙ぐみそうになっている遥に向かい、更に澪は続ける。
「そして…私は、淫魔としての遥さんを、認めます。
だって―」
突然、にへら、と表情をだらしなく崩す。
「遥さんは、『モコちゃん』の、お母さんなんですもの。
やっつけちゃったら『モコちゃん』可哀想じゃないですか」
「「「は?」」」
突然しまらない雰囲気になる一同。
「あの、モコちゃんって…誰?」と、彰。
「私に寄生しようとして失敗した、触手の子どもです。ほら」
というと、袖に隠れていた左手首から、にょろん、と、小さな赤い軟体動物が澪の手を伝って顔を出す。
「あー…澪、名前付けて持ち歩くほど気に入ったんだ…」と、半ば呆れ顔の絵理。
「はい。捨てるわけにもいかず、毎日いろいろ試して遊んでたら、
何だか日に日に、愛おしくなってきちゃって。カワイイんですよぉ。うふふ」
「あのー、ち、ちなみに、エサとか、どうしてんの?」と、恐る恐る聞く彰。
「えっと…私の汗とか、垢とか、つばとか、
あと…おトイレで出すもの、とか、エッチな、汁、とか…うふふふふ」
(魔に囚われてるの、どっちだよ…)
(近い将来その触手にヤられるな、この娘…)
と、心に思った絵理と彰だったが、双方声に出すのをぐっとこらえた。
「まぁ、要するに」
と、遥に向かって右手を差し出す澪。
「これからも、よろしく、って事です」
「…うん!」
退魔の少女と淫魔の少女は、互いに少しはにかみながら、握手を交わした。
「彰さんも」
「あ、うん」
と、続けて握手する2人。
「あと…『ハルカ』さんも」
と、遥の胸に視線を落とす澪。
『けっ』
「…ですって。…ぷぷっ」
と、ハルカの返事を、吹き出しながら伝言する遥。
うふふ、と、澪は微笑みで返した。
「よーし、じゃあ仲直りの記念に、皆でヤろうぜ!4人でさ!」
「絵理さん…たまには違うことを言ってみたらどうですか」
「お尻はオッケーなんだろ?退魔師でも」
「だから、そういうことじゃなくて…」
ただれた漫才を始めた2人を前にして、彰と遥の2人は、クスクスと笑っていた。