不気味なモノに寄生されて虜になる娘!!Part17
「――これで、よし。服着ていいよ」
遥のピクピクが収まり、ぐったりと力が抜けたところで、
彰の母は手を離し、潮で濡れた遥の下半身を手際よくタオルで拭くと、そう言った。
遥はまだ息も荒く、体の力が抜けた状態だったが、
言われるまま服を着ようと、よろよろと上体を起こした。
「もう、夢でうなされたりはしないと思う」
「本当ですか!?」
「うん。まぁ、気休めだけどね」
そして、一呼吸置いて、彰の母は続けた。
「私にできるのは、ここまで。後は、遥ちゃん自身がよく考えなさい」
「……はい」
うん、いい娘ね、と言って彼女は微笑む。
「これからも色々あると思うけど、彰とよく話し合って。
それでもどうしようもなくなったり、体調がすごく悪くなったりしたら…えっと」
と言いつつ、ボストンバッグの中をガサゴソすると、一枚の名刺を取り出して遥に手渡した。
「遠慮無くここに連絡しなさい。また診てあげる。時間が合えば、いつでも。
他の医者には、遥ちゃんの診察はできないと思うし」
受け取った名刺には
『医師 須見詠歌』
と真ん中に書かれ、端の方にケータイの番号と、医師の登録番号のようなものが小さく記されていた。
遥は名刺というものを受け取った経験がないが、この部屋同様、そっけない名刺だな、と思った。
「さ、すっかり遅くなったし、準備して。あのバカに家まで送らせるから」
と遥を促すと、彼女の胸に視線を落とし、
「…『中のコ』との対面は、また今度かな」
と、誰に向けるともなくつぶやいた。
夜道、遥は好意に甘えるまま、自宅までの道のりを彰と歩いていた。
「遥ちゃん、大丈夫だった?」
「うん。彰くんこそ、大丈夫?足…正座しっぱなしだったでしょ」
「俺は慣れてるから…」
ハハハ、と乾いた声を上げるが、顔は引きつっている。
まぁ、出がけに「帰ったら説教な」と詠歌にドスの利いた声で言われているのだ。無理もない。
「でも、彰くんのおばさま、お医者さんだなんて知らなかった」
「ちょっと変わった医者でさ。
…遥ちゃんみたいな、魔に憑かれた人間を診て全国まわってんだ」
「あ、それで」
変わった触診だったのはそのせいか、と遥は合点した。
「おばさまも、やっぱり淫魔なの?」
「いや、母さんは人間だよ」
「そうなの?」
「淫魔だったのは父さん」
「あ、じゃ彰くんハーフなんだ」
淫魔は人間の女に子を産ませるものなので、それでハーフになるというものでもないのだが、
説明が面倒なので彰は瞹昧に流した。
「おじさまはどうされたの?」
「昔、母さんが倒したんだって」
へぇ、と返事するが、倒した、の意味が遥にはよくわかってなかった。
その夜。
「さぁ〜て、また今日も『遥ちゃん』を開発するお時間ですわね…ん?」
一糸まとわぬ姿ではあるが、いつもの拘束された姿ではなく、遥はただすっくと立って、ハルカと対峙していた。
「な、なんで、ワタクシの夢の中で自由になれるのです?」
「おばさまのおかげみたい、です」
詠歌の言う、夢で「うなされたりはしない」とは、こういう事だったようだ。
「あんのババァですのね…まったく忌々しい…」
「おばさまを知ってるの?」
「貴方の知ったことじゃありませんわ。…さて、自由になったところで、どうしますの?
ワタクシに仕返しでもなさるおつもりですか?」
遥は首を横に振った。
「私、その…ハルカさんに、調教されに来ました」
「は?」
予想外の言葉に、ハルカも今まで見せたことのない表情をする。
「私、彰くんの使い魔になっちゃって。
最初は何だかわからなかったけど、でもすごくエッチなことみたいで、ものすごく抵抗がありました。
でも、彰くんが淫魔で、すごくエッチな存在なのは、どうしようもないことで。
だから私は、彰くんの「使い魔」として、やっぱりエッチにならないといけないんだなって。
ハルカさんに変身したときのエッチさにはまだ全然ついていけないけど、
でも、いつかは、ついていけるようにならないとダメだって、思ったんです。
それが、彰くんと一緒にいるのに必要なことだから。
…だから、私、ハルカさんに、エッチにして欲しいんです。
ちょっとずつでも、彰くんに近づけるように」
一部始終を聞いていたハルカは、一瞬ぽかーんとした後、顔を伏せて頭をポリポリ掻き始めた。
「まったく、調子狂いますわね…淫魔としての楽しみが半減ですわ。
…でも」
顔を上げると、そのまま遥の目の前まで近づき、顔を近づけ、遥の顎を手でくいと持ち上げた。
「その殊勝な心がけ、褒めて差し上げますわ。
よろしくてよ。ワタクシが貴方を立派な『使い魔』に育てて差し上げます」
遥の眼前で、ニィ、と笑う。
「はい、よろしくおねがいします…ハルカさん」
「『ハルカさん』じゃありませんわ。『お姉さま』とお呼びなさい。
これから返事は全て『はい、お姉さま』です。言ってご覧なさい?」
顎を掴まれたままの遥は、顔を赤らめながら、ハルカを見つめ返す。
「はい、…お姉さま」
「よろしい。これは、ご褒美です」
そう言って、ハルカは遥にキスをした。
「くふん、ちゅ、ふっ、ふぅっ」
舌を絡める濃厚なキス。遥はハルカにされるがまま、口の中をかき回される。
遥の目がトロンとしてきたところで、ハルカが口を一旦離す。
「今から、貴方に気持ちよくなる液を飲ませて差し上げますわ。一滴残らず飲み干しなさい」
「…はい、お姉さま」
ハルカは満足した表情を見せると、再び遥と唇を合わせ、今度はドロドロした白濁の液体を遥の口に流しこむ。
「むふっ!むぐ、むぐ、むぅん」
口づけしたまま懸命に咽下する遥。
「よくできましたわね。遥」
「げほっ、けほっ、は、はい、お姉さま…うぁ?」
急に、飲み干した喉のあたりが熱くなり、それが全身に広がっていく。
「う、ふぁ、あぁん…」
下半身が痺れて、アソコから汁が滴り落ちる。
「今日は特別サービスですわ。本当ならば先ほどワタクシのした行為は、
貴方が他の人間どもにしてやるべき行為ですのよ。
最低限、その程度のエロ気分には、自発的になれるようになりませんと」
「はぃ…お姉さま…」
「さ、ではこれから、使い魔になるためのレッスン1、ですわ」
そう言うと、ハルカの体が薄く光り、そのまま遥の体に重なる。
体を光が包んだかと思うと、胸のところに収斂し、宝石にピッタリと重なった。
「あ…お姉さま…?」
胸の宝石は光を宿し、「眼」となった。
『今、ワタクシは貴方と同化しております。
貴方は、ワタクシ。ワタクシは、貴方』
「…私は…お姉さま…お姉さまは…私…」
『そう。ですから、貴方はワタクシの思うがまま、ワタクシの触手を使って、ワタクシと一緒に、最高に感じてしまいますのよ。
それから逃れることはできません』
「…私は、お姉さまの思うがまま、お姉さまの触手を使って、お姉さまと一緒に、最高に感じてしまいます。
それから逃れることはできません」
『今から、自分の体から触手を一本出して、自分のオマンコをいじめて、オナニーしなさい。
それが今日のレッスンですわ』
「…はい、お姉さま」
『いいですこと?「変身」する時のことを思い出しなさい。
自分の体から触手が伸びる感覚を…』
「はい…お姉さま…んん…」
目をつぶり、懸命に思い出そうとするが、なかなか思うようにいかない。
『胸の「眼」に意識を集中なさい。感覚が少しずつ、わかってきますわ』
「はい、お姉さま…んんっ、んっ、うわっ、あはぁ?!」
突然、へその奥から細い触手が飛び出してくる。
触手がへその中を擦る感覚が、最高に気持ちいい。
「あ、あはぁぁああん!」
へそからニョキッと屹立する触手を生やし、遥は立ったまま快感で頭を抱え、体をエビぞりにして震えた。
足はいつの間にか肩幅以上に開いている。
『どうです?気持ちいいでしょう?』
「はいぃ…き、気持ちいいです、お姉さま…」
『じゃあその、生えた触手を自分の腰に巻きつけなさい』
「はぃ…お姉さま」
んんっ、と力を入れると、触手は意識を得たようにくねり始めた。
そして徐々に右に折れ、へそから腰の周囲に、時計回りにゆっくり巻きついていく。
腰に擦れている面積が大きくなればなるほど、快感が増加していく。
『そのまま、少しずつ巻き付く位置を下げて、アソコに近づけるのです』
「はぃ…お姉さまぁ…」
くるくると腰からお尻の上に巻き付いて、最後に左太股の付け根に沿うようにして回り込み、先端がアソコの真上に到達した。
ちょうど、ヴァギナの筋を塞ぐように触手が鎮座している。
「ふぁああぁ…」
『そのまま、筋にそって、貴方のオマンコを擦るように触手を伸び縮みさせなさい』
「はぃ、おねえさまぁぁぁ…ぁぁああああん!!」
触手にこすられるアソコの刺激と、触手がアソコとお尻と腰とおへそにこすられる刺激が一気に遥を襲う。
『ほぉら、気持ちよくなってきたでしょう?ほら、ほら、ほら、ほら』
「はぁっ、はひっ、きっもち、いいです、おねえ、さま、ぅわ、ああんっ」
『最後ですわ…そのまま、先端を、オマンコに入れてしまいなさい』
「はひっ、おねえ、さっまぁっ、はぁ、あふ、ふくっ!?」
『ふふふ…あとは、貴方の心の赴くまま、気持ちよぉく、自分を犯して、犯して、イッてしまいなさい』
「はっ、はひっ、はぁっ、あっ、イク、イク、イク、ふぁああああああああぁあぁああああああぁん!!!!」
気がつくと、遥は自分の部屋のベッドの上に横たわっていた。
もう朝だ。太陽の光が窓から差し込んでいる。
遥は、昨日観た夢を思い出して、ぼぅっとしていた。
自分が、自分から、あんなにエッチになるなんて…
「何だか、昨日の夢のまま、アソコが、ムズムズす…うぇえええ?!」
自分の体を見下げると、パジャマの裾がはだけ、中から真っ赤な触手が外に飛び出している。
そのまま、腰に巻き付いて、パンツの下に潜り込み、アソコの中に入ってしまっている。
「うわわわわっわわわわああああああ!」
動転のあまりひっくり返りそうになると、頭の下にあった枕代わりのクッションを自分の触手に何度も叩きつける。
「ひひひひっこめー!ひっこめー!ひっこめー!」
程なく、しゅるしゅると音を立てると、おへそに吸い込まれるように消えていった。
「ううう、恥ずかしいよぉ…」
遥はクッションを抱えたまま三角座りをして、顔をその中に埋めた。
しかし、その表情はセリフに反して、ちょっと嬉しそうだった。