猟奇・鬼畜・グロ・嗜虐・リョナ系総合スレ 第11章
久しぶりの我が家には綺麗に整えられていた。
私が入院してから、慣れない家事を夫に強制していたことに今更ながら申し訳なく思う私の視界の中で、
私の身体は夫に抱かれて家に運び込まれた。
夫は、私の身体を2人の寝室に運び、ベッドに横たえてくれた。
病室より明るい照明に照らされた身体は、既に血の気が失せつつあった。
夫は、件の遺書を手に取り、封を切った。
今でなければ出来ない、直接伝えることの出来ない、私の最期の我侭。
―――もう一度、抱いてください
――――――あなたの好きなように、滅茶苦茶に私を、抱いてください
私は夫にもっと抱かれたかった、抱かせてあげたかった。
夫の愛を身体の隅々まで浴び、夫を気持ち良くさせてあげたかった。
妊娠してからは、お腹の子を気遣った優しい穏やかな行為しか出来なくて、
それすらも私の体調によっては徐々に難しくなっていった。
私は妻として、女として、夫に、彼に、抱いて欲しいと、願っていた。
もう私は何もしてあげられないのだから、せめて、私の身体を使って………
遺書を読み終えた夫は何も言わず、遺書を封筒に戻してヘッドボードに置いた。
少しの間、夫は、私を見つめ、そして組まれた手指を解き解した。
夫の唇が、私の唇を吸い、その口付けが首筋から胸元へと移っていく。
いつもの、夫の愛撫。
私の気持ちを高めて、幸せな瞬間へと導いてくれる、夫の優しいキス。
張りを増した胸の膨らみに引っ張られているブラウスのボタンを外しながら、
露になった肌に吸われた痕が残っていく。
目立つお腹をふっくらと包み込むロングのスカートも、胸がちょっときつくなったブラウスも、
妊娠した後に夫と選んだお気に入りだった。
ブラウスのボタンが全て外されると、淡いピンク色のブラにすっぽりと包まれた乳房がまろび出た。
張って敏感になった胸を包んでくれるブラにあしらわれた小さなレースがお気に入りの。
スカートを脱がされると、ブラとお揃いの、こちらも艶やかさとは無縁のショーツがお目見えしていた。
目立つお腹とお尻が優しく包み込まれたその姿は、正直なところ、少し、その…
―――恥ずかしい…な…
私の声が通じたのか、夫が明かりを落とし、ヘッドボードのランプを灯してくれた。
夫はたっぷりと時間を掛けて私を抱いてくれた。
いつもより、少しだけ激しく私を求めてくれて、気持ち良くなってくれて、嬉しかった。
全身に口付けられて、高められた私の、赤ちゃんを産んでぽっかりと空いた子宮に
夫から注がれた愛情が満たされて、お腹の中のその熱が私にも伝わってくるようだった。
赤ちゃんを産んでも、私の膣は夫の形にぴったりと吸い付いて、夫に快感を与えられたようで、私も安心した。
ずっと前に1度だけ求められて、私が嫌がって以来触れなかった、お尻も夫に捧げることができた。
「いいよね?」
そっと囁いて夫が私の後ろの処女を貫いていくのを見ているのはとても恥ずかしかった。
出産前にきれいにしてあったから、夫に後ろでも気持ち良くなってもらえたようだ。
―――生きている間にしてあげたかったと、後悔した
口も、激しくされた。
抱き起こされ、頭を掴まれ、喉の奥の奥まで深く突き入れられて、その度に胸が揺れてちょっと恥ずかしいと思っていると
夫が喉に注ぎ込み、私の中へと熱いものが流れ込んでいった。
―――舌できれいにしてあげたかったが、それはもう叶わなかった
私の身体をベッドに横たえた夫が、胸に、赤ちゃんにおっぱいをあげたのと反対の、右の胸に口をつけた。
乳頭を甘噛みされ、赤ちゃんより強く吸われて、私の胸に溜まっていた母乳が一気に溢れ出した。
もう、肌は熱を失いつつあったが体内のお乳はまだ温かさを残していて、
夫に吸われる度に私の胸から夫の中に流れ込んいくそれは、まるで私の命の残り香を夫に吸われるようで……。
胸の張りが無くなるまで、夫はまるで子供のように私の胸を吸い続けた。
愛しいその、夫の頭を抱いてあげたくて、でも、もう身体を動かすことは叶わなくてもどかしかった。
胸に残っていたお乳を飲み干して、キスしてくれた夫の口から、ほのかに甘い乳の香りがした。
私の全身を愛してくれて、抱いてくれて、夫は満足してくれたようだった。
そのまま私達は抱き合って、夜明けまで、眠った。
葬儀の前の、静かな時間が過ぎていった。
通夜の夜だった。
私の身体は、友人達によって薄化粧され、妊婦向けのスリップ(それもブライダル向けの)を着せてもらっていた。
棺に入った私の身体には、結婚式でつけた、夫と選んだドレスが掛けられている。
こちらの風習で、私達は翌日の葬儀まで2人きりで過ごすことになっていた。
その私の身体が、夫に運び出されたのは深夜をまわってからだった。
夫はドレスをそっと取り出し、その下の私を優しく抱いて棺から運び出した。
棺のそばに設えれた夫の寝床に横たえられた私。
体温を失い、力無く横たわる私のスリップの中に手を差し入れて、夫はショーツを脱がした。
息を飲む私の前で、夫は私の膣に詰められていた綿を取り出し、そのまま挿入していた。
突き入れたまま、化粧が崩れないようにそっと口付けて、夫は私を抱いていた。
妊娠中よりも、もっともっと優しい、静かな行為。
冷え切った私の奥底に、夫から熱い愛が注がれて、それは終わった。
夫は、私の膣にもとのように綿を詰め、ショーツを穿かせて棺に横たえると、もう一度キスしてくれた。
私は夫の熱を感じながら荼毘に付された。
あれから、長い年月が過ぎた。
夫は、1度だけ別の女性と肉体関係に及び掛けはしたものの、独身を通して息子を育て上げた。
息子はといえば、夫に似て素敵な男性となり、素敵な女性を奥さんに選んだ。
お正月など、家族が集まる時は、夫の隣に私の席を用意してくれる気遣いの出来る、素敵な女性だった。
やがて孫も出来て、また時が過ぎた。
夫は2度の大病を患い、私は夫が無事助かるようにと祈った。
私の分まで夫には息子とその家族とともに幸せな時間を過ごしてもらいたかった。
願いが通じたのか、夫は2度とも乗り越えた(その度に「お母さんに会うのが遠のいた」なんて冗談を言った)。
だが、老いることだけはどうにもならなかった。
「お母さんに、会いに行くよ」
息子夫婦と孫、私に看取られて、眠るように夫は息を引き取った。
―――やっと逢えたね
私は夫に包まれるように抱きしめられているのを感じた。
身体が大きくて温かい愛情に包まれて、意識が夫と交じり合い蕩けていく……
―――また…夫と…ひとつに…