【金蹴り】女が男を金的攻撃で倒すSS 3【電気按摩】

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899名無しさん@ピンキー:2012/11/27(火) 01:40:20.43 ID:WaCAYb3e
10

「ん〜!…出すな〜!」
田山は、尻を顔におしつけられ満足に言葉がだせないが
なんとか僅かな隙間から飯田へ鎮めるよう促す。
しかし田山自身も射精まであまり時間がなかった。
中学生のお尻というのは案外引き締まっているな…
不純な考えが頭をよぎるとさらに射精慾が高まる。
臀部より声をあげているのをきき
「いいですよ、私でよければ出してもらっても」
緊張の糸が切れはじめた…
「飯田…無理かも…」
田山も音をあげる。

「田山…頑張ってくれ…」
もはや地獄だった。
田山は佳奈の脚全体、そして臀部を押し付けられているのに対し
飯田は三咲の胸部を押し付けられていた。
中学生らしい小さな膨らみ。
そしてこの絶妙な身体の柔らかさが飯田に男の本能を呼び覚ましていく。
「俺も…もう…」
快楽におぼれかけてきた。
三咲の指が絶妙に絡み激しい快感を与える。
上半身はほとんど三咲の身体にふれていた。
三咲は声かけし続ける。
「はい、あ、いいですよ」
「ごめんなさい、こんなに汗かけたら迷惑ですよね」
「一生懸命やるので、気持ち良くなって下さい」
時間が経つにつれて段々陰茎の感覚がなくなってくる。
…と、その時田山の方から今までと反応が違う声が聞こえてきた。

「…あぅ…あ…あ…」
田山はかなり限界に達していた。
佳奈の臀部の押し付けに耐えきるのは難しかった。
三咲よりも激しい指使い。
田山の陰茎が限界まで誇張する。
「私の、気にいってもらえましたか」
佳奈はここぞと田山に畳み掛ける。
「…く…く…」
田山の陰茎が痙攣を始める。
「田山〜、耐えてくれ」
まだほんの少し余裕があった飯田が必死に叫ぶ。
田山はなんとか全神経をかけて射精をおさえようとするが
佳奈が激しく扱きあげていては鎮まるはずもない。
…と、快感に耐えていた田山だったが、ふと佳奈に心を委ねてしまった。
引き締まったお尻がぐいぐいと顔を圧迫し、無造作に上下運動を繰り返す手つき。
田山は越えてはいけない一線を越えてしまったのだ。
900名無しさん@ピンキー:2012/11/27(火) 02:35:53.19 ID:4f+/zmEt
100%スレチのような気がするのは俺だけ?

玉握りぐらい入れられなかったのかな?w
901名無しさん@ピンキー:2012/11/27(火) 02:37:10.89 ID:lV6WolGo
すれ違い
902名無しさん@ピンキー:2012/11/27(火) 02:53:36.64 ID:1UOBrcnv
流石にスレチなの分かってるなら投下すんなよ…
前にも似たような事やってたし確信犯?
903名無しさん@ピンキー:2012/11/27(火) 04:45:56.84 ID:lvOdHhqs
ゴールドファイトの続き楽しみにまってるよー。
904名無しさん@ピンキー:2012/11/27(火) 06:03:58.42 ID:DUvKFnpD
良い文章書く人だからあんま言いたくはないけど、スレ違いに対する認識が甘いとしか…
まぁここから玉責めに発展するのかもしれないけど、それでもちょっと…

ちゃんとスレに沿った内容なら歓迎するので、そこだけはちゃんとお願いしたいっすね
905名無しさん@ピンキー:2012/11/27(火) 17:57:11.52 ID:Vp5Fs8XF
>>887
まとめサイト作成ご苦労様です。>>716>>843の作者です。
まとめる際、タイトルあったほうがいいなら前者は「覗きの代償」、後者は「睾丸奴隷」とでもつけておいてください。
これだけじゃなんなんで、短編も置いていきます。
大変でしょうけど、コンテンツが充実するのを楽しみにしています。それでは。

兄の受難1/2

先生「ーーということなんですね。はい、今日の授業はここまで。」

妹「……。」

夜・自宅にて

妹「ねーお兄ちゃん、一緒にお風呂入ろ。」

兄「おう、いいぞ。けど珍しいな、最近は一人で入ってたのに。」

妹「うん。今日はそういう気分なんだ。
  それに確かめたいこともあるし。」ボソッ

兄「? まあいいや。んじゃ行こうか。」

風呂場にて

兄「ふうー。」

妹「いい湯だね、お兄ちゃん。」

兄「ああ。だけどもう身体も洗ったし、俺はそろそろ出ようかな。
  これ以上いるとのぼせちゃうし。」ザバッ

妹「……。」ガシッ

兄「っ!?な、何で金玉掴むんだよ。妹。」

妹「…今日授業で習ったんだけどさ、ここにせーしっていうのが入ってるらしいね。
  お願い、ちょっとでいいから見せて!」

兄「ば、馬鹿。何言ってるんだ!
  と、とりあえず痛いから金玉離してくれ…。」

妹「え、痛い?全然力込めてないけど…。こんなので痛いの?」

兄「金玉は内蔵と一緒だから、ちょっとの刺激でも凄く痛いんだよ…。」

妹「ふーん…」ギュッギュッ

兄「あっ、がっ!い、いいから早く手を離して。」

妹「やだ!せーし見せてくれるまで離さない!」ギュウゥゥゥ

兄「ああぁぁぁああ!!わ、分かった。見せる、見せるから!」
9062/2:2012/11/27(火) 17:58:57.10 ID:Vp5Fs8XF
妹「本当!」パァァァ

兄「だ、だから手、離してくれ…。」

妹「それはダメ。離した瞬間にお兄ちゃん逃げちゃうかもしれないでしょ。」

兄「そんなことしないのに…。」

妹「いいから!早く!」ギュウゥゥゥ

兄「んぎぃ!分かったから、手を緩めて…。」


兄「はあっはあっ…」シコシコ

妹「へー、おちんちんってこんなに大きくなるんだ。
  このおちんちんの先からせーしが出るの?」

兄「ああ、そうだよ…。う、出る!」ドピュッ

妹「きゃっ!すごーい、これがせーし?白くてネバネバしてる。
  それにせーし出るときって金玉が上がるんだね。ね、もう一回もう一回!」ドキドキ

兄「ええ!もう無理だよ。」

妹「金玉潰しちゃうよ?」グッ

兄「ひっ!?分かった、分かったから…。」シコシコ……。

リビングにて

兄「はあ、えらい目にあった。お、プリン発見。食べちゃえ。」

妹「あーお兄ちゃんそれ私の!」

兄「えっ?」モグモグ

妹「お兄ちゃんのぉ、馬鹿あぁぁぁぁぁぁぁ!!」

  キーーーーーーーーン!!!!

兄「んぎいぃぃいぃあああぁぁぁああ!!!」

妹「もう、知らない!」

兄「…………。」ピクピク

終わり
907名無しさん@ピンキー:2012/11/27(火) 19:07:07.18 ID:WaCAYb3e
11

……ピュッビュッ
「…うっ!…うぅ…」
凄まじい快感によって、佳奈の手で田山はとうとう射精した。
それと同時にとてつもない喪失感が襲う。
田山の小さな声が静寂をやぶった。
「あ、出ましたね」
佳奈も小さく呟く。それを聞いた瞬間、飯田が青ざめた。
「あ、田山さんが射精しちゃいましたね!というわけで飯田さんが罰ゲーム〜!」
少女がはしゃぎ声で対戦結果を報告する。
佳奈はそっと田山から離れる。三咲もそれまで扱っていたものから手を離す。
飯田の一物は三咲が手を離したあとも、パンパンに膨れたままだった。
「…何を!?」
飯田は恐る恐る少女に尋ねる。
少女は三咲を呼びそっと耳打ちをする。
耳打ちされた三咲はとても申し訳なさそうな顔で近づき
それまで快感を与えていた飯田の陰茎ではなく、睾丸を右手でわしづかみする。
「…ひっ…」
敏感なとこを握られ、飯田が一瞬声をあげる。
予め痛めつけられると聞いていただけに、より恐怖心が増す。
三咲は相変わらずの純朴な顔にもどると飯田を見上げる。
「罰ゲームです飯田さん。負けた人は…痛いです」
三咲がゆっくり飯田に宣告する。
飯田はごくりと唾を飲み込んだ。もしやこの少女がこの指で…?
飯田があれこれ思考をめぐらせていると、それを断つかのような激痛が下腹部より襲い掛かる。
「…ん、ぉぉぉぉぉ!!」
飯田が絶叫する。
ふと視線をおとすと先程の三咲の指がきっちりと飯田の睾丸を握りこんでいた。
先程まで飯田に快感を与えていた右手は、鈍痛のみを与えている。
「ぁぁぁぁぁ!!」
飯田が恐怖と苦しみから絶叫する。
三咲はかまわず握りこんでいたが、うるさそうに眉をしかめると手を離し、少女のもとへかけよる。
激痛から解放された飯田は田山をきっと睨む。
田山は申し訳なさそうな顔で飯田をみる。
やがて少女はこくりとうなずくと、穿いているスクールソックスをするすると脱ぎだした。
同じく三咲も靴下を脱ぐと、二人は飯田の口を開かせ靴下を押し込んだ。
飯田は目を丸くして抵抗する。
「あなたがうるさいから…猿轡!」
少女は飯田の顎の間接部を押さえ、靴下をつめこむと近くの棚から布テープを持ち出し
飯田の口をきちっと塞ぐ。
飯田は恐怖から過呼吸になりながら、少女に怯えた瞳で何かを訴える。
何か声にだしているが、くぐもって言葉になっていない。
二人は飯田の叫び声が耳障りにならなくなると笑顔で頷きあい
冷や汗をかきはじめた飯田へと向き直る。
908名無しさん@ピンキー:2012/11/27(火) 21:22:22.61 ID:WaCAYb3e
ここからがメインに玉責めしたかったのですが
もうぐだぐだにそれてしまっててすみません…


話は一応続きをのせ完結します。
また別のシチュでの話をいくつか考えてるのですが
これからは金蹴りのみの方向性にします。すみませんでした。
909名無しさん@ピンキー:2012/11/27(火) 21:28:13.54 ID:ZMP/42sT
レベルは高いんだからすこしばかりそれてもいいと思うけど
ただupする時は(スレの趣旨に沿った)オチとして金蹴りパートも入れてくれれば
とりあえずの体裁は保てるんじゃない?

あまり縛りをかけてもシンプルな話しか作れないのではないかと思う
910名無しさん@ピンキー:2012/11/27(火) 23:29:30.02 ID:c1lv5vgV
>ただupする時は(スレの趣旨に沿った)オチとして金蹴りパートも入れてくれれば

それだね。
多少前振りが必要な場合もそりゃあると思うけど、
10レス分読んで結局無いんかーい!だと、スレチじゃね?ってなっちゃうから…

玉責め描写はすごく良いと思うので、これからも応援してます
911985:2012/11/28(水) 01:04:50.98 ID:I41ACLSu
金的攻撃がある作品を挙げるスレの前スレが落ちてしまっていたので、スレ立てしておきました!
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1354032004/
912名無しさん@ピンキー:2012/11/28(水) 02:19:02.55 ID:ORbDIOI2
>>905
妹にちょっと握られただけで痛がる姿と
イクのを強いられてる姿がステキでした!
913名無しさん@ピンキー:2012/12/01(土) 15:34:00.06 ID:CqAW0Tq8
hosyu
914名無しさん@ピンキー:2012/12/02(日) 14:07:11.86 ID:JdwAYT1f
ゴールドファイト敗者復活戦、楽しみにしてるよ
915名無しさん@ピンキー:2012/12/02(日) 16:34:37.24 ID:QhSnn2Xw
ひつこい
916名無しさん@ピンキー:2012/12/03(月) 01:51:07.69 ID:ZB2ywiDF
おれ的には>>816の続きが読みたい
ナチュラルに何個も玉を潰しちゃってる夏香ちゃん可愛い
917無しさん@ピンキー:2012/12/03(月) 23:42:04.00 ID:ZX4+97XX
「君がそんな所に隠れてた理由を聞いてるんだけど」

 夕日が差し込む蒸し暑い初夏の教室で、僕は小柄な女の子から詰問を受けていた。
 彼女は「小宮」と書かれている学校指定の白い体操着を着ていた。
 薄い胸元から除く鎖骨がびっくりするくらい綺麗で僕は詰問されているにも関わらず見とれてしまった。

「ねぇ、何でそんな所に隠れてたのかな?」

 彼女が僕に詰め寄る。
 白の体操服の下は同じく学校指定の黒のハーフパンツを履いており、彼女のあまりに華奢過ぎる腰回りをさら
に際立たたせていた。

「聞こえてないのかい?」

 彼女の小さな上履き一つ分もない距離まで近づくと、僕を見上げる形で睨みつけた。
 意志の強そうな真っ直ぐで大きな瞳、綺麗に整えられた眉、スッと通った鼻筋、日本人形のように切り揃えた
黒髪が彼女の肩に少し当たってサラサラと流れる。

「あ、あの、これは……」

 自分の胸よりさらに低い位置から睨みつけてくる少女に僕はたじろいだ。

「『これは』じゃ分からないよ」

 1オクターブ低い声で彼女が静かに呟いた。
 殺気というのは大げさかもしれないが、腹の奥のあたりにズンとくる何か恐ろしいものを感じた。
 嘘などついたらどうなるのか身の保証はないような、そんな恐怖を僕はこの少女から与えられている。
918無しさん@ピンキー:2012/12/03(月) 23:42:34.77 ID:ZX4+97XX
「二年の高町クンだよね?僕は何故学年の違う君が三年生の教室にいたのか聞いてるんだけなんだけどな」

「なんで、僕の名前を……」

 心を読まれたのだろうかと僕は焦った。
 鼓動が少し早くなった。
 自分のことを僕と名乗るすごく小柄で可愛い先輩として有名な彼女ならいざ知らず、僕は特に特徴もない平凡
な一男子学生に過ぎない。
 それを彼女は何故?

「君がちょくちょくウチのクラスに出入りしているのを見かけるし、何より名札に書かれているじゃないか。そ
 んなことに気付かない程に焦っているのかい?」

 彼女は悪戯っぽくクスリと笑い、両腕を自分の背中に回すと、胸を張って僕ににじり寄ってきた。
 密着といってもおかしくない、シャツがなければ彼女の吐息が僕のみぞおちに直へ当たるくらいの距離だ。

「それともう一つ質問があるんだ」

「ひぐっ……!」

「僕の着替えを掃除用具入れから覗いていた理由を教えてくれないかな」

 ズンッと下腹に衝撃が走った。
 気付くと彼女は自分の後ろへ回していた右手で僕の睾丸を鷲掴みにしていた。
 そこまで力は込められていないものの、簡単には放さなさないという強い意志が伝わってくる。

「ぁああ……」

 返答なんてできなかった。
 恐怖。
 人間としての本能からくる恐怖。
 男としての急所を支配されているという恐怖。
 オスとしての人生全てを、今現在彼女に握られているという恐怖。
 足が震えた。
919無しさん@ピンキー:2012/12/03(月) 23:43:19.66 ID:ZX4+97XX
「おや、少し強くし過ぎたかな。加減は分かっているつもりなんだけど」

 先ほどの悪戯っぽい笑みを浮かべたまま、しかし瞳は僕を射抜くように無機質に真っ直ぐに見つめてくる。
 僕の睾丸を握る力は精密な機械の如くまったくといっていいほど微動だにしない。
 万力で挟まれているような気さえしてくる。

「男の子の一番大事なところを女の子に握られ続けるのは流石に恥ずかしいよね?」

「は、はははぃ……」

 精一杯、精一杯の声を振り絞って彼女の問に答えた。
 僕は悟った。ここで黙っていると彼女は確実に睾丸を握る力を強めてくる。
 そして万力で急所を挟まれるが如く、変形するかしないかのギリギリのところで止められる。
 そして次の質問に答えられなければ更に、そして次の質問にも……睾丸が変形して腫れ上がり、そして潰れて
しまってもずっとずっと。
 だから僕は彼女の質問に答え続けるしかない。

「そっかそっか、恥ずかしいということは怖くはないんだね、流石は男の子だね。自分の生殖器を異性に触れら
 れて恥ずかしくはあるけど、一番の弱点を握られているということに対する恐怖は感じないんだ。ならもっと……」

「怖いですっ!」

 人生で一番頭を回転させた瞬間だったかもしれない。
 彼女が言葉を紡ぎ終え、それを実行に移す前に返答した。
 ならもっと……

『ならもっと強くしようか』

 僕は生殺与奪を握っている彼女の瞳を再び見つめた。
 彼女の無機質だった瞳にほんの少しだけ驚きの感情が映る。
 許してくれたのだろうかと思い、緊張を一瞬解いてしまいそうになったが注意深く彼女を見つめた。
 未だに僕の男としての全てを彼女に握られていることは変わらないのだから。

 そんな僕を見て彼女は満足そうに、首を縦に振った。
 次に彼女がどんな返答を望んでくるのか、僕は全神経を集中させた。

「素晴らしいことだね。先輩に敬語を使う、大きな声でハキハキ話す、素晴らしいよ。でもそうか怖いんだ、なら……」

 今度は笑みを作っていた可愛い唇が少しづつ釣り上がり始めた。
 彼女に次の言葉を紡がせてはいけない。
920無しさん@ピンキー:2012/12/03(月) 23:44:57.05 ID:ZX4+97XX
「小宮先輩にアソコを触られて恥ずかしくて怖かったです!」

 僕ははっきりとした声で言い切ると、許しを乞うように彼女の瞳を見た。

『その答えは違う』

 彼女の瞳がそう訴えっている。
 キリキリと万力を締め上げようとする音が聞こえる。

「こ、小宮先輩に股間を触られて……!」

『違う』

 彼女の無機質な瞳が僕を再び睨みつける。
 もう微笑んではいない。

「小宮先輩に急所を……」

『違う』

「先輩にタマを」

『違う』

「睾丸を……」

『……』

 先輩が微笑んだ。
 先ほどまで僕を睨みつけていた瞳を優しく細めて、綺麗に整った眉をハの字にして、日本人形のように切り揃
えた前髪をサラサラ揺らして、可愛い唇を少し開けて、白い歯が少しだけ見えて……

「ぼ、僕の大事な、一番大切な睾丸、キ、キン……キンタマをキンタマを、キンタ、マタキ、ン……キン、キン……」

 言葉が続かなかった。
 思えば先程から呼吸をしていなかったことに気付いた。
 慌てて息をしようにも恐怖にかられて何もできない。
 窒息しそうになり僕は先輩を注視することを忘れていた。
 慌てて彼女の方を見ると-----


------- 彼女の唇が動いた。


「うん……」
921無しさん@ピンキー:2012/12/03(月) 23:45:50.40 ID:ZX4+97XX
 何もかも終わった。
 この後に先輩は間違いなく僕の睾丸を締め上げ、変形させ、潰すだろう。
 僕の男としてオスとしての全てがこれで終わる。
 このとても小さな先輩の可愛い手のひらの中で全てが終わるのだ。

「……うん、続けてくれるかな高町クン」

 先輩は優しく微笑んで言った。

「はははい、はぁ……はぁはぁ」

 息ができない。
 心臓が早鐘を打つ。

「ああ、落ち着いて落ち着いて。驚かせてしまってごめんよ。ゆっくりだよ。まずは深呼吸をしようか」

 先輩はニコニコと微笑みながら左手を僕の胸に置いて撫でてくれた。
 その瞬間胸に支えていた何かが取れて、息ができるようになった。

「ゆっくりゆっくりだよ、慌てないで」

 僕の呼吸と同じリズムで先輩が胸を撫でてくれる。
 相変わらず先輩の右手は僕の急所を冷たく握っている。
 この右手にあるものの先は彼女ではない別の誰かに繋がっているのではないかという錯覚すら覚えてしまう。

「落ち着いたかい?」

「は、はい」

 先輩は優しく微笑んでいる。

「そうか、それはよかった。じゃあ……」

「先輩に男として一番大事なキ……!」

 僕は油断していなかった。
 先輩の微笑みが消えるのをこの目でしかっりと確認し、彼女が言葉を紡ぎ終える前に重ねて叫んだ。

「キキキンタマ……ひぐ、ううぅぅ……」

 また詰まった。
 目から涙が溢れてくる。視界が歪んで先輩の顔が見れない。

「うぅぅ、ひぐっ!」
922無しさん@ピンキー:2012/12/03(月) 23:46:26.65 ID:ZX4+97XX
 もう終わりだと思った時に小さな手が僕の頬を撫でてくれた。涙を拭ってくれた。
 そこに女神がいた。
 この瞬間僕は彼女に男としての全てを捧げていいとさえ思った。

『つづけて』

「こ、小宮先輩に男として一番大切な、オスとして最も大事な象徴であるキ、キンタマを、先輩に握られて、女
 の人に初めて僕の股間にだらしなくぶら下がっている睾丸を睾丸を……」

『うん、つづけて』

「無防備な急所を掴まれて痛くて……先輩の小さな手に僕の全てを握られて、女の子の可愛い手に僕の脆いキン
 タマが一瞬で潰されそうになるって考えると、すごく怖くて、恥ずかしかったです」

 自分の顔が真っ赤になったのが分かる。
 女の子の前で急所を握られて、その気持を全て吐露させられたのだ。
 これ以上の恥辱はない。

「うんうん、そうだよね。男の人の一番大事なところを、僕みたいな女の子に触られて恥ずかしかったよね。男
 の人の一番無防備な股の間にぶら下がっている指で弾かれただけでしゃがみこんじゃうような脆すぎる急所を、
 その痛みを知らない女の子の手のひらの上で好きなようにされて怖かったよね。男性の男性たらしめている象
 徴である器官を、女性の支配下におかれてどうしようもなくなってしまうよね」

「は、はい」

 僕はどうしようもなく恥ずかしくなって両手で顔を覆った。
 傍から見たらこちらの方が恥ずかしい光景かもしれないが、もう先輩を直視できなかった。
 本当ならここから逃げ出したかったが、もちろんそんなことは許されない。
 先輩に睾丸を男の象徴を握り込まれているのだから。

「素晴らしいね。君の心からの叫びがしっかり僕に届いたよ。人間正直が一番だね」

 そう言いながら先輩は左手で僕の両腕を払った。
 こちらを見ろということらしい。
 覆っていた手をどけて見た先輩の瞳は、もう無機質ではなかった。

「さぁさぁ、では落ち着いたところで僕の質問に答えてもらおうか」

 僕はすっかり忘れていた。
 こんな状態になったそもそもの理由を。

「先ほどのように正直に答えてくれるとうれしいな。僕は嘘が大嫌いなんだ。でもゆっくりでいいよ下校時刻ま
 ではまだまだ時間があるし、教室は僕が着替える時に内側からカギをかけたから誰も入ってこれないしね」

 先輩が『嘘』と発した瞬間に少しだけ睾丸を握っている右手を持ち上げた。
 僕はそれだけでもう誤魔化しが利かないことを再認識した。

 僕を睨み上げる先輩の瞳は少しだけ期待に満ちているような楽しんでいるように感じられる。
 しかし少し視線をずらすと依然として彼女の右手は僕の睾丸を握り込んでいる。
 僕は今頃になって彼女の薄い胸が僕の脇腹に触れていることに気付いた。


つづく
923名無しさん@ピンキー:2012/12/03(月) 23:47:59.92 ID:ZX4+97XX
皆さんの素晴らしいSSに触発されて初めて書いてみました。
ギリギリスレチではないと判断しているのですが如何でしょうか。
問題がある場合は続投はしません。

一応前後編で2話ずつを予定しています。(先ほど上げたのが前編の半分です)
後編は格闘+ファールカップネタの予定ですが、格闘技・ファールカップともに経験がないため、経験者の方から
見るとすごいトンチンカンな話になるかもしれません。
924名無しさん@ピンキー:2012/12/04(火) 01:36:30.89 ID:y3v71Qv5
続き待ってます
925名無しさん@ピンキー:2012/12/04(火) 02:26:51.71 ID:/NRIZWCP
>>923
俺は楽しみにしてるよ。
926名無しさん@ピンキー:2012/12/04(火) 03:30:09.31 ID:O+/MWzjo
うまいね! ボイスドラマにしてーわ
927名無しさん@ピンキー:2012/12/05(水) 21:58:26.16 ID:9aEVWrcR
吐いた
928名無しさん@ピンキー:2012/12/09(日) 17:40:39.17 ID:Nrm1yh93
まとめサイト全然更新しないね
929名無しさん@ピンキー:2012/12/09(日) 23:17:25.77 ID:sgq/nj6T
ゴールドファイトの続きが気になって夜も眠れない・・・
930名無しさん@ピンキー:2012/12/10(月) 00:16:03.23 ID:CblagtUt
自演サイトの話なんて誰もしてないだろ馬鹿w
931名無しさん@ピンキー:2012/12/10(月) 01:52:03.56 ID:nrqqxBke
>>930
粘着アンチ乙
みんながすぐに過去ログ読めるわけじゃないんだしあった方が便利だろ
だったらお前がもっと便利なまとめサイト作れやw
932名無しさん@ピンキー:2012/12/10(月) 07:28:29.77 ID:uShzmTOw
どうでもいいからはよSS書けや雑魚共
933名無しさん@ピンキー:2012/12/10(月) 13:13:34.66 ID:SM5GLEL8
まとめサイト的な物はあるに越した事は無いかと
正直wikiの方がありがたかったが俺は作れないから何とも言えない
934名無しさん@ピンキー:2012/12/11(火) 23:49:01.88 ID:DOHs/vFa
過去ログ保存すればいいだけなのにこんな必死に他力本願なヤツっていったい
935名無しさん@ピンキー:2012/12/12(水) 01:34:24.76 ID:Vqvwz9cR
こんな些細な事で一々喧嘩になる辺りがこのスレらしいね
そしてまた作者が減ると
936名無しさん@ピンキー:2012/12/12(水) 02:11:44.54 ID:5Xyux5Kj
俺頑張って作ってみようかな?
気長に待っててねw
937名無しさん@ピンキー:2012/12/12(水) 08:10:40.40 ID:95r4LDwc
>>935
同感
金蹴り系はこんなんばっか
しかもすぐ揉めることをアンチのせいと言い出す始末の悪さ
938名無しさん@ピンキー:2012/12/13(木) 08:55:43.66 ID:bzMVJwH7
そんなんどうでもええからはよSS書け言うとるやろ
939名無しさん@ピンキー:2012/12/16(日) 13:09:34.38 ID:oCfQp7c1
もう何年も前だけどSSスレのまとめwikiがあったの覚えてるやついる?
結局、誰も更新しなくて放置されてそのままだったよ。

更新が遅くてもやってくれるであろう人がいる方が良いと思う。
今までまとめサイトの話は何度か出たと思うんだけど、
結局今までは誰も作らなかったんだから、まとめwikiが出来ても誰も積極的には更新しない気ガス

そしてそろそろこのスレも939だし容量も490KBで陥落の危機だね。
自分もSS書き途中だけど、完成しても投稿出来ない感じだね
940名無しさん@ピンキー:2012/12/16(日) 18:03:49.93 ID:0THHRH10
まとめwikiは結構前からじわじわ更新されてるんだが・・・
SSのとこじゃないけど
941名無しさん@ピンキー:2012/12/16(日) 18:22:47.67 ID:HMJIGjQn
最近はSSも更新されてきてるけどな
942名無しさん@ピンキー:2012/12/17(月) 14:48:04.43 ID:6LMcjBIh
本当だ
更新されてる
943名無しさん@ピンキー:2012/12/22(土) 15:08:17.46 ID:FIlw+rR+
hosyu
944名無しさん@ピンキー:2012/12/24(月) 14:50:07.15 ID:9DY7ReGD
すみません。
ゴールドファイトの話しがなかなかまとまらないで
もう少し時間かかります。


(1/3)
ある夏の日、ニコ生に勤しむ姉妹がいた。
中学一年の小百合と妹の早紀、小学六年だ。
小百合は部活帰りのジャージ姿、早紀は半袖にホットパンツで配信を行っていた。
夏休みということもあり、彼女達の放送はそこそこの人で賑わっていた。

…そこへ一人の男が。
下見を繰り返し家族のだいたいがいなくなる時間を狙って空き巣に入ったのだ。
男は侵入して早速居間の箪笥など金目の物を探し始めた。
無論、この家の娘達が2階でニコ生を配信しているなんて知らず。
そのどたどたとした物音が2階にも響き渡る。

「何か下から音がしたよ〜」
「やめてよ早紀〜」
雑談枠中に姉妹でじゃれあう。
「怖いから私隠れるねぇ」
確かに物音のようなものが姉妹には聞こえた。
姉の小百合が怖がりなのを知って、早紀はふざけてクローゼットの中へと隠れる。
コメント欄に『後ろ後ろ』など不安を煽る文面が流れた。
小百合も少し怖がったが「やめてょぉ」とすぐに笑顔でカメラに向き直った。

すると
…ドス、ドス、ドス…
「え?」
明らかにだれかが階段を上ってくる音だ。
男が一階の物色を終えて2階へあがってきたのだ。
仕事中の親であるはずがない。
ふざけていた小百合、そして早紀に緊張がはしる。

そして…
…がちゃ
「…!」
「…えっ」
男と小百合は目があい互いに困惑する。
本当に誰かきた…小百合の頭はパニックだった。
一方男も誰もいないとふんでいたので面食らった。
呆然とする刹那、後ろのコメント欄に沢山の文字が飛び交う。
男はとりあえず、声をあげずゆっくりと小百合に近づいていく。
小百合はパソコンを背に硬直したままだ。
一歩一歩と歩みより、手を伸ばせば小百合に届きそうなほど男が接近する。
…と、姉の危機にクローゼットに潜り込んでいた早紀がそっと抜け出し
無防備に立っている男の股間目掛け、おもいっきり右足を振り上げた!
945名無しさん@ピンキー:2012/12/24(月) 14:54:47.75 ID:9DY7ReGD
(2/3)
…ボス!
「……のぉぉぉ…!」
ホットパンツから伸びた裸足が玉を二個とも押し上げる。
男は一瞬絶叫すると、そのまま床に沈み身体を曲げて苦しんだ。

「お姉ちゃん、大丈夫!?」
早紀が心配してかけよる。
「う、うん。でも何?」
小百合は男の事や、早紀のとっさの行動に頭が混乱した。
男が目の前で苦しそうに呻いている。
「夏休み入る前に女子だけ護身術教わって」
早紀が少し照れながら説明する。
あぁ、そんなのあった…と小百合が少し納得した。
「でもどうしよう?」
苦痛に丸まっている男を見ながら小百合が慌てる。
とりあえず二人は携帯で警察に通報。
パソコンには『特定急げ!』『通報した』など様々なカキコミがされる。

「…くそっ…!」
少し時間が経ち、男は再び動きだせるぐらいまで回復した。
「この人どうしよう…」
立ち上がりそうな男を前に小百合が呟く。
ここを離れて野放しにしておけないし、警察がくるまで側にいる事も出来ない…。
不安げに小百合が考え込んでいると
『やるなら徹底的にやったほうがいい』
ふとパソコンを眺めていた早紀の目にこの一文がとまった。
配信はまだ終えてない。
そうだ、護身はためらわず…早紀が気持ちを引き締める。
コメント欄は応援と心配と無責任な発言が入り混じっていた。

「お姉ちゃん、この男完全に倒すから後ろで支えていて」
静かに早紀が話した。
小百合は戸惑いながらも妹の気持ちに応えるべく、どうしようというのか考えを聞いた。
「…これでいいの?」
小百合が後ろから男の肩に腕を通し、男を無理矢理膝立ちさせる。
「何を…!?」
男が呟く。まだ痛みが残っており、力が出せない。
「お姉ちゃん!しっかり押さえていてね」
「わかった!」
早紀が膝立ちの男の正面に立つ。
痛みを引きずる中、男の視界にホットパンツ姿の少女の姿が映った。

…と
ドスン!
「ひぎぃぃぃ!!!」
早紀が男の股間を容赦なく蹴りあげた。
「…ぉぉぉぉ……」
まだダメージが抜けきれていないのに追加の痛み。
真正面からのまともな玉蹴りは想像を絶する苦痛だが
小百合がしっかり押さえ込んでいるので身体を曲げられない。
「…ぃ…ぃ」
声すらあげられなかった。
しかし早紀は徹底的に男を攻撃する。
946名無しさん@ピンキー:2012/12/24(月) 14:56:26.27 ID:9DY7ReGD
(3/3)
「このっ!えいっ!」
ドスッ、ドスッ
「…ぉぉ!…ぉぉ!」
男が呻く。膝を閉じる力や余裕などなく、ただ蹴られるままだ。
小六の女子といえど、そこそこの脚力はある。
全力で玉を蹴りあげれば男の行動など完全に封じる事が出来た。
ごく普通の小学生の女子児童なのだが、男の目には巨人にでも見えているだろう。
「えい…!くらえ…!」
早紀はひたすら男を蹴りあげる。
小百合も必死に男を押さえ続ける。
「んん!…んん!」
股間から堪えられないほどの激痛がはしる。
早紀の足の甲はしっかりと男の玉を捉えていた。

やがて数十発以上蹴りあげ続けられ、男には股間の鈍痛以外の感覚がなくなった。
もはや動く力もない。
小百合も段々と男の力が抜けている事を感じていた。
ボスン!ボスン!
なおも早紀は力を落とす事なく蹴り続ける。
小さな素足が股間を押し上げる度、男の身体が揺らぐ。
男の顔からは生気が抜けてきている。
目の焦点も定まってきていない。
「…どうだ!…どうだ!…参ったか!」
小麦色した少女の脚は加減を変えず躍動を続ける。

…そして五十数発目の蹴りが男の脆い箇所を襲った瞬間
「…ぅ、ぅげぇぇぇぇ…」
弱々しく声をあげた直後、男は吐瀉物を撒き散らした。
「きゃぁぁ、嘘ー!」
後ろで捕まえていた小百合が声をあげる。
腕を離しそうになるがなんとか身体を支える。
「えっ…」
早紀も口から異物を垂れ流している様に脚を止め面食らう。
「……げぇ…」
男は限界に達していた。
すると早紀は、男の口から何も出なくなると再び向き直った。
「…床が」
男の異変には驚いたが、それよりも床の惨事に怒りを露にした。
「この〜!!」
嘔吐し、もはや体力も気力もない男をさらに激しく蹴りあげ続けた。

ドシッ!ドシッ!
残忍な蹴りが男を襲う。
小百合の腕に感じるのはその蹴りの衝撃だけだった。
パソコンのコメント欄には早紀へのメッセージでいっぱいだ。
「……ぃぎ!……!」
嘔吐してからさらに数十発無慈悲に蹴りあげ続けると
男は完全に声をあげることはなくなった。
首が垂れ、小百合の腕には男の体重しかかからなくなった。
「さ、早紀?…もう大丈夫じゃない?」
小百合が男の様子をみて早紀に伝える。
「…はぁはぁ」
疲労を感じていた早紀が脚をとめ、小百合が腕を離すと
膝立ちしていた男はそのままうつぶせに床に倒れこんだ。
画面には無数の『888…』という、早紀を讃えるコメントが流れた。

しばらくして警察がきて、失神している男が外へと運ばれていく。
後に警察から聞かされた事だが男の睾丸はかなり腫れ上がっており
下手すれば摘出する程であった。
947名無しさん@ピンキー:2012/12/24(月) 19:59:19.40 ID:QxmuPOCG
すみません、埋める部分書こうとしてるのですが、
どうしても私はエロが苦手で・・・。
あと3000字もあれば完成するだろうに・・・。
いつ出来上がるか分かりませんが、もしまとめサイトに載せるのなら
タイトルは「BEAUTY X BEAR XXX」でお願いします。
しかしGGが思っていたほど知られてなくてビックリ。

そんなわけで前回端折ったところを埋めの代わりに投稿です。

「!!!・・・アッ・・・ふっ・・・ァッ!!――」
 声ともただの音とも取れるものを漏らし身を震わせている。瞳は大きく開かれているが
そこにクリアな光沢はもうない。完全に曇りきってしまっている。終わった。
 髪を脚から外すと支える力も意思も失った彼の身体は崩れるように倒れた。
「・・・終わったのね」
 と人心地に目を瞑り一言。今日の私は途中どこかおかしかったけれど、
終わってみればどうということはない。単に一時的なものだったのね。・・・でも、一体何だったの?
「・・・ううん、もういい。もう、出くわすこともないわ」
 そう感じて立ち去ろうとした――けれど身体が動かない。
「ストリングが!?そんなバカ・・・」
 しかし驚愕もつかの間。糸が切れたように実にあっさりと拘束は解かれた。彼の執念が生んだ
残滓みたいなものだったのだろう。目を遣った彼は倒れて小刻みに震えているだけで意識が無いのは明白。
「案外強敵・・・将来強敵になれる器なのかもしれないわね」
 ただ去るつもりだったけれど、それで少し好奇心でも湧いたのか彼に歩み寄っていた。
 見開いた眼。けれど彼には何も見えてはいないだろう。パクパクと動き時折消え入るかのような
声を出す口。けれど声は言葉になっていない。彼の耳はその声を聞いていないだろう。
口を上下させてはいるが息を吸うのもロクに出来ていないだろう。仮に意識があったとしても
今のことは記憶に残らないだろう。上出来というよりむしろ出来過ぎかもしれない。
「ある程度仕方なかったとはいえやり過ぎたかも。加減間違ったかしら?」
 彼のせっかくの「美少女」が台無しの惨い姿。招いたのは男の意地と愚かさ――それと急所。
 「美少女」なのに男の意地、「美少女」なのに男の愚かさ、「美少女」なのに男の急所――
男の急所――・・・。矛盾した組み合わせが頭の中をグルグルと回りだす。もたげだすあの――。
948名無しさん@ピンキー
「ううっ・・・」
 頭を押さえる。そうだ、今は手が使える。そこに気付いた安堵が私を立ち返らせる。
「まったく、どうかしてる」
 どうかしている、私も、彼も。そう、どうかしてるのよこんな「美少女」。首の付け根から
臀部にかけてのライン、前のめりに倒れたことで強調されたそれは少女の・・・いや、少女から
大人の女へと脱皮しつつある過程を見事なまでに表している。どちらでもないが故にどちらでもある美。
しかもそれを有するものは女性ですらない・・・キリスト教的天使が中性とされる理由を
漠然とだが理解出来た気がする。多分誤解しているだろうけど・・・
その歪な事実が超越とも倒錯とも取れる妖しい風情の呼び水となり
私の中であの感覚がまた湧き、流れ出す・・・。
 まただ。頭を押さえ深く息をして心を静める。やはり変だ、早く去るべきな気がする。
 けれどそこで気が付いた。彼をこのままにして良いのだろうか。痛い目に遭ったことに懲りて
賞金稼ぎを諦める、その可能性も確かにある。けれどあの片鱗が気になる。もしかすればまた――・・・。
「・・・そうね、意識の回復を待って直接伝えるべきね」
 そう、それがいい。けれど何故か後ろめたい。私は何かを合理化しようとしてる。・・・まぁいい。
 決めたのなら早く彼を連れて帰ろう、戻れば彼の陰嚢に軽い手当てくらいは・・・。・・・そう思い
ふと彼の腰の辺りに視線をやったところで私の中の何かの拡がりを強く感じた。
「潰れてはいないと思うけど・・・」
 鞭の硬さはそのままだったのがマズかったのかもしれないと今になって思う。
「ワンピースの中の陰嚢は触ってみないと潰れているかいないか分からない・・・か」
 五分五分の条件にしてなどいないのに妙に納得している自分がいた。
 抱きかかえた彼はずっしりとまではいかないが想像より幾分重い。
「これもまた男の証明かもね」
 「男の」、その言葉が道中頭の中で何度も再生され、その度に広がっていたものが熱くなる。
 今夜は長く楽しい夜に――・・・私は早く休みたい筈、私は何を。
 私は家路を急いだ、休む為に。そう休む為に。心臓の早鳴りはきっとそのせい。