【創聖】アクエリオンでエロパロ【EVOL】

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1名無しさん@ピンキー
元祖・EVOLを問わず語りましょう
2名無しさん@ピンキー:2012/01/27(金) 07:01:21.33 ID:st7WlEGl
語るスレなのかw
3名無しさん@ピンキー:2012/01/27(金) 09:34:57.41 ID:KQ0nxor5
SSは駄目なの?
4名無しさん@ピンキー:2012/01/27(金) 13:32:37.73 ID:eZzmN3sR
もちろんおkだろ
じゃないと俺が困る
5名無しさん@ピンキー:2012/01/27(金) 18:59:51.99 ID:rPowDGz5
アポロニアス「……ッはぁっ! はぁっ! セリアン、これはどうだ?」

セリアン「やめてっ……んひぃぃぃい!! 合体してるだけで気持ちいいのにぃぃい!! 
がったいっ、が…合体したままのセックスなんてぇ♡ あっ、ひゃめっ、羽根はっ! 羽根だけはぁぁぁああん♡!!」ビクビクッ!!

アポロニアス「!! ここかっ!? ここを撫でられるのがそんなに気持ちいいのか?」

セリアン「い、いいのぉっ!! がったいしてるのにぃっ、もっとがったいしちゃったみたいなのぉおおっ!!」

アポロニアス「そ…そうかっ!! そんなによかったか。よしっ! なら今から堕天翅が来るまでずっとこうしていてやるからな。嬉しいだろう?」

セリアン「そんにゃあっ……そんにゃことされたらっ、もうっ、せっくすとがったいとあぽろにあすのはねとちんぽしかあたまのなかになくなっちゃうぅぅうっ!!」

アポロニアス「いいんだ、それで。さあ、狂った姿を魅せておくれ、セリアン」ズップ!! ヌププププッ!!

セリアン「いやぁっ、いままでいっしょにたたかってきたみんなのこととかっ、ひとびとをさらうだてんしへのうらみとかわすれちゃいけないのにっ、もうそんなことっ、そんなことぉっ、どおでも良くなっちゃうウぅぅぅぅぅ♡」

アポロニアス「いいのか? 今お前を犯してるのはその天翅のチンポだぞ?」

セリアン「いいのっ、すきっ! あぽろにあすのてんしちんぽすきぃぃぃぃぃっ!!」

アポロニアス「うっ!! セリアーーーンッッッ!!!」ブビュルルルッ!!

セリアン「あっ、あっ、だしてぇっ!! あぽろにあすのてんしせーしだしてぇぇぇぇ〜ん♡♡♡」




スコルピオス「はあ。なんで三人乗りなんだろうな。コレ」
6名無しさん@ピンキー:2012/01/27(金) 19:02:43.85 ID:rPowDGz5
つーか、堕天翅の生態とか文化とかよくわかんねーんだけど?
あいつらどうやって繁殖すんの?
口開くのって歌うときだけだっけ?
恋人とか何人までオッケーなん?
7名無しさん@ピンキー:2012/01/27(金) 20:49:52.71 ID:zIxvISV9
やわらかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい
8名無しさん@ピンキー:2012/01/28(土) 07:14:54.01 ID:0I23rDxh
OVAの受胎方法はみんなのトラウマ
9名無しさん@ピンキー:2012/01/30(月) 03:07:55.48 ID:StSyc6UM
アマタって興奮すると浮いちゃうなら、騎乗位しかできなくね?
10名無しさん@ピンキー:2012/01/30(月) 04:57:59.64 ID:0dUCFxaw
上に乗せたまま天井突き破りそうだなw
11名無しさん@ピンキー:2012/01/31(火) 01:59:49.99 ID:38JIvVpj
アルテア界に拉致されるミコノとゼシカがはやくみたいです
12名無しさん@ピンキー:2012/02/01(水) 02:48:18.78 ID:7adN2P2z
13名無しさん@ピンキー:2012/02/01(水) 11:01:51.39 ID:Te2K89QM
>>12
14名無しさん@ピンキー:2012/02/03(金) 14:47:49.07 ID:tKPwOKfe
とりあえずアマタはミコノさんのおててとゼシカたんのおっぱいと、どっちが柔らかかったのか白状しろよ
15名無しさん@ピンキー:2012/02/03(金) 18:51:46.09 ID:sMaIusGz
戦闘後はみんなパンツぐっちょぐちょなんだろうな。
16名無しさん@ピンキー:2012/02/04(土) 03:09:37.98 ID:raUvUS7o
前作ラストとかイカ臭いだろうな
17名無しさん@ピンキー:2012/02/05(日) 05:18:10.15 ID:9Mso4HqU
膝に乗せて戦った後はアマタのズボンにミコノ汁が・・・
18名無しさん@ピンキー:2012/02/05(日) 12:15:39.51 ID:txoqk5A5
MIXが穴掘り男にやられるとこみたい
19名無しさん@ピンキー:2012/02/06(月) 04:54:14.77 ID:9TH6frn8
ミコノがカグラに犯されるSSはよ
20名無しさん@ピンキー:2012/02/08(水) 13:00:44.17 ID:leywzgpO
カグラ×ミコノ小ネタ投下しまっす
NTR&獣姦ネタ含むからアマタ×ミコノ派の人と獣姦嫌な人はNGしてねっと
21名無しさん@ピンキー:2012/02/08(水) 13:03:11.84 ID:leywzgpO
「あっ、あっ、ああっ!」
『ハッ!ハッ!ハッ!グルルルル』

またこの夢だ。
もう何度この夢を見ただろう。
闇色の体毛に大きな赤い眼をした狼に覆い被され汚される自分を見つめる夢…
大きく股を開いて獣を迎え入れてる自分…白い手足が逃がすまいとするかのように獣をがっちり交差して掴んでいる。
表情は隠れて見えない。
けれどきっと涙を流して悦んでいるに違いない。
絶え間なく聞こえる喘ぎ声は拒絶のカケラもない、まさに喜悦のそれだからだ。

ヤダ、汚らわしい! 私はあんな淫らなオンナじゃない!!

それを見続ける自分の頭の中では嫌悪の声が響いている。
だけどココロの奥底では全く別の感情がとぐろを巻いてる。

ああ、なんてうらやましい
わたしもかれに抱き締められたい
あの力強い腕でギュっと包んでほしい
あの息遣いを耳に感じたい
わたしのなまえをよんでほしい

頭と心で全く相反する想いに混乱する。
そうしてる間にも荒々しく腰を叩きつけていた獣が、『わたし』の首筋に噛みついた。
「あぁああっ!」
だというのに『わたし』は恐怖するどころかさらに欲情した声をあげた。
知っているのだ。『彼』は決して自分を傷つけないことを。
ほら、これは愛撫だもの。甘噛みしているだけだ。
でも尖った犬歯は表皮を浅く削り、紅い血が首筋を伝っていく。
するとその獣は『ク〜ン』と甘えた声でこれまでの荒々しさから一変、優しくその血と傷を舐めてくれる。
そうなるともう駄目になる。

「好きにして、放さないで、わたしをもっと愛して!!」

そして今までのは前座とばかりに更に互いが燃え上がる。
文字通りの獣同士の交尾。
四つん這いの『わたし』に覆いかぶさり、何度も何度も白濁したモノを奥に奥に放つ。
獣臭い息をまき散らす『彼』の口に自ら舌を入れていつまでも絡め合わせる。
それを飽きもせず延々と繰り返すのだ。
そしてそれを傍観するしかない私…

「いやあぁぁぁぁぁあ!!!」

そして飛び起きる。
水でも被ったようにパジャマはぐっしょり濡れていた。特に下着はもう悲惨な有様。
これもいつものこと。日を追うごとにこの悪夢を見る頻度は増えていってる。
何時からかは分かっている。多分その元凶も分かってる。
でもそのことは絶対に考えないようにしている。そうしないと自分がどうなるか分からないから。
「はぁっはぁっ、はぁ……やだ、もうヤダ……」
例えようもない倦怠感と目覚めの悪さに涙しか出ない。
しかも心の何処かで夢から覚めなければいいのに、と思ってる自分がいて更に怖くなる。
「やだ、やだよ………アマタくん、ひっく、アマタくん、ア」

私は、いつまでこの夢に囚われるんだろう。
それとも、もう一度『彼』に会えば、この狂おしい焦燥から解放されるのだろうか。
もしそうなら、わたしは…

終わり
22名無しさん@ピンキー:2012/02/09(木) 05:43:45.97 ID:Sx0Cxza5

カグラさんマジ獣
23名無しさん@ピンキー:2012/02/09(木) 13:37:50.75 ID:DAey/sO4
乙乙
カグラ×ミコノいいな
24名無しさん@ピンキー:2012/02/10(金) 01:48:20.22 ID:4yLpQyNW
シュ○ードとカイ○ンの同人誌を学園内で売りさばいていたサザンカちゃんが
シュレードの逆鱗に触れ、お仕置きをうけるSSまだですか?
25名無しさん@ピンキー:2012/02/10(金) 13:03:32.35 ID:LikWIwcQ
サザンカ「シュレード様が女の子に身体に興味を持つ訳がない!シュレカイ鉄板!(ドヤッ)」



シュレード「理事長ぶひいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!」
26名無しさん@ピンキー:2012/02/10(金) 15:57:06.69 ID:ppy0U4XL
あんな顔して萌ブタwww

それよりカイエン×ミコノはまだですか?
27名無しさん@ピンキー:2012/02/11(土) 01:37:10.91 ID:xTl+ZzMV
ガチ相姦じゃねーかw
28名無しさん@ピンキー:2012/02/11(土) 16:36:43.67 ID:SVkPY2U0
ガチ近親でもいいじゃない
29名無しさん@ピンキー:2012/02/11(土) 23:26:10.64 ID:FuF2UAsI
ミコノはカイエン呼び捨てだから
もしかしたら私生活では兄ちゃん踏んでるかも
30名無しさん@ピンキー:2012/02/12(日) 00:00:24.02 ID:lAnA8Hh9
>>21
乙乙
カグラ×ミコノ…いいよな

カイエン×ミコノだったら
呼び方はカイエンときどきお兄ちゃん♪で頼む
31名無しさん@ピンキー:2012/02/12(日) 00:06:22.69 ID:yFdYbZow
いき過ぎた妹愛についにミコノたんの
下着まで調べるようになるカイエン
それを妹に発見される兄さんの話まだー?
32名無しさん@ピンキー:2012/02/12(日) 14:03:52.93 ID:CbV0WAJB
カイエンとミコノって実の兄弟じゃないのかもと思ったり
それそれで美味しいんですけどね
33名無しさん@ピンキー:2012/02/12(日) 17:07:51.99 ID:y83W8jtP
アマタ×ミコノに嫉妬して無理矢理ミコノを自分の物にするカイエンさんマダー
34名無しさん@ピンキー:2012/02/12(日) 17:31:03.19 ID:DIbpryMb
監禁ですねわかります
35名無しさん@ピンキー:2012/02/13(月) 10:36:24.59 ID:pOWi3zh7
ミコノさんが凌辱キャラすぎてツライ。
カグラとアマタ両方に責められながらの3Pとか、キレたお兄さんにムリヤリとか。
どのシチュでも最後にはあん、らめぇぇ、とか言いつつ自ら腰を激しく使って、後から、自己嫌悪のリピートですよね。
嫉妬ゼシカに拘束道具責めとかもありだし。
36名無しさん@ピンキー:2012/02/13(月) 16:05:14.70 ID:i8Vb8Qnz
自称親友の心を占めてるミコノさんにむかついたシュレードに
甘い言葉で誘い出されてひどいことされるミコノさんまだー?
ZENさんに、よくわからないエロい修行させられる展開まだー?
37名無しさん@ピンキー:2012/02/14(火) 03:15:05.92 ID:ML9u3r/M
ミコノは妄想力すごいから、オナニーの時もすごいんだろうな
「アマタくんっ・・・!アマタくんスゴいよっ!」っていいながら
ふとんの中で処女マンコを指でかきまわしちゃうぐらい発情してそう
38名無しさん@ピンキー:2012/02/14(火) 11:07:58.75 ID:xZBGP4DK
サザンカがシュレード×カイエンの濃厚ホモSEXを妄想しながら恍惚とした表情でオナニーするSSを早く
39名無しさん@ピンキー:2012/02/14(火) 16:30:10.71 ID:coEWxVxN
ホモセクロスを妄想ということはアナニーになるのか………SSはよ!
40名無しさん@ピンキー:2012/02/15(水) 21:46:18.62 ID:MgccexlS
サザンカ「えっ?専用の穴があるでしょ???」
41名無しさん@ピンキー:2012/02/16(木) 05:31:28.30 ID:OS6gL9vk
アルテアに拉致されてクリムゾンされる同人誌は発売されますか
42名無しさん@ピンキー:2012/02/16(木) 16:58:08.76 ID:lWGsvx2R
>>40
男の体がどうなっているかサザンカちゃんに教えてあげたい
43名無しさん@ピンキー:2012/02/17(金) 23:28:53.61 ID:GOntCJBy
ミコノさんの秘所をくちゅくちゅ・・・
26日の某イベントあたりで
だれかサプライズしてくれないかなぁ・・・厳しいか。
44名無しさん@ピンキー:2012/02/20(月) 04:56:50.63 ID:AQSf0YIy
アルテアに拉致されてレイプされるとか…

薄い本はやくしろ
45名無しさん@ピンキー:2012/02/20(月) 16:15:03.25 ID:ZIBjcXcM
《辞令》
前回戦闘の経験を活かし、ゼシカ・ウォンの肌の露出を無制限とする。
その際バイタルの管理が疎かになるので、密な自己申告を怠らないこと。


それ以後、合体する度どっかのエロ漫画みたいな淫語が指令室に響き渡るようになりました。
46名無しさん@ピンキー:2012/02/20(月) 23:01:26.20 ID:Aixu/Afx
来週やっとmixがフラグたちそうだな
穴掘り×mixはよ
47名無しさん@ピンキー:2012/02/21(火) 02:34:02.16 ID:a79D9c2V
合体時の快感が忘れられなくて、夜な夜なバイヴでオナヌーしちゃうMIXはよ
48名無しさん@ピンキー:2012/02/22(水) 01:27:45.79 ID:1WBc1w5B
ミコノさんとアマタくんのイチャイチャを妄想するたびに浮く能力が邪魔くさい
49名無しさん@ピンキー:2012/02/22(水) 21:05:10.91 ID:eibt+pBp
待て、あの浮遊能力は妄想の種だぞ…

青カン中に浮かび上がりそのまま空中で続行
ミコノ「アマタくん、だめ、こんなところでっぁあんっ!」
アマタ「ミコノさんの中……やわらっかああああああああい!!!」
ドナール「くっ吹き矢が届かねぇ!」
昇天後、ミコノを探すカイエンの前に合体したま落下オチ

とか

カグラに鎖で固定されて一定までしか浮かび上がらないようにされた後
目の前でミコノさんNTRR
ミコノ「やぁっだめぇ、アマタくん見ないでぇっ!こんなわたしを見て浮かばないでぇえっ!!」
アマタ「浮かぶな、浮かぶなよ…俺ぇええ!!ミコノさんが、あいつに!あんなやつにいいっ!!」
ミコノ「だめええ!!アマタくん、アマタくうううんっ!!」
カグラ「俺の名前を呼べよ糞女ァ…!!」
イキながらアマタの名前呼ぶミコノに浮遊能力MAXになったアマタが鎖破ってミコノ奪取してハッピーエンド

とかどうだ
50名無しさん@ピンキー:2012/02/22(水) 22:19:34.43 ID:YKvXh8db
>>49
両方ともいいな…!
後者だとカグラが切ないことになるがww
51名無しさん@ピンキー:2012/02/22(水) 22:22:57.46 ID:JZM6Y9UM
だんだん普通のプレイでは浮かなくなってきてどんどん過激になっていくミコノさんアマタくん
とかだと変態行為の理由付けになるか
52名無しさん@ピンキー:2012/02/25(土) 05:13:09.67 ID:r3KKX23o
叩くと浮く(びっくりして)ことを発見したミコノが、こうすれば興奮するんでしょ? 気持ちいいんでしょ!?って勘違いしてどんどん暴力を奮うように・・・
53名無しさん@ピンキー:2012/02/25(土) 15:46:54.62 ID:+WSbb1oh
ミコノにやられたらアマタはMに覚醒しそうだなw
54名無しさん@ピンキー:2012/02/25(土) 17:06:15.59 ID:7BcKsfvi
M全開のゼシカの小説が読みたい
55名無しさん@ピンキー:2012/02/26(日) 21:44:59.50 ID:+hG0eLKw
ユノハは毎晩アマタの部屋に行って寝顔とか覗いているんだろうな〜と妄想してる
56名無しさん@ピンキー:2012/02/26(日) 22:17:34.37 ID:geDHtDHV
EVOL盛り上がってきたのにここは盛り上がらんね
57名無しさん@ピンキー:2012/02/27(月) 00:20:39.33 ID:KHKMFRjD
ぶっちゃけ書く必要がないほど本編が既にエロネタ満載だからな
58名無しさん@ピンキー:2012/02/27(月) 03:16:33.65 ID:y5tULNe+
ユノハなら風呂も覗いてるよ
59名無しさん@ピンキー:2012/02/27(月) 12:10:17.68 ID:/vrd0UMZ
夢精かと思ったらユノハたんが
60名無しさん@ピンキー:2012/02/28(火) 14:00:41.88 ID:HXLcHisg
透明化して男子寮に忍び込むユノハ→知らずに爆睡するアマタ→つついたり舐めたり下半身をまさぐるユノハ
→外部からの刺激でいかがわしい夢を見るアマタ(就寝前の日課であるミコニーに因る所も大きい)
→「ミコノさぁぁぁぁぁあんっ!!!」 ガバッ


同室のアンディは穴掘り中
61名無しさん@ピンキー:2012/02/29(水) 04:15:43.12 ID:bfJrBtWI
アンディが夜を穴の中で過ごすのは、寝てるアマタが浮いたり落ちたり光ったり鬱陶しいから?
62名無しさん@ピンキー:2012/02/29(水) 11:44:43.14 ID:gIgh3V+j
ミコニーへの配慮
63名無しさん@ピンキー:2012/02/29(水) 13:37:37.94 ID:gIgh3V+j
薄い本にありそうなネタ

・アマタ×ミコノ、アマタ×透明ょぅι"ょの空中エクストリームセクロス
・アンディとアマタが穴兄弟
・ヴェーガ側の女子をアルテアの男共が取り囲みレイプ、又はモブ男にやられるゼシカ
・アンディ×MIXで穴掘りセクロスと見せ掛けて、MIX×アンディの穴埋めプレイ
・サザンカさん作のシュレード×カイエン、カイエン×シュレード同人誌
64名無しさん@ピンキー:2012/02/29(水) 19:26:41.91 ID:D7o6xdZ4
>>63
一番下は夏コミで絶対出る。賭けてもいい
65名無しさん@ピンキー:2012/02/29(水) 23:44:40.58 ID:0OllUJMQ
このスレ的に需要はないですはい
66名無しさん@ピンキー:2012/03/01(木) 13:40:41.81 ID:uahAUN98
>アンディ×MIXで穴掘りセクロスと見せ掛けて、MIX×アンディの穴埋めプレイ

どういうこと…
67名無しさん@ピンキー:2012/03/01(木) 19:19:49.97 ID:m534UfdO
ペニバン
68名無しさん@ピンキー:2012/03/01(木) 20:50:41.25 ID:3xCrGSc4
穴塞がれるから寸止め
69名無しさん@ピンキー:2012/03/01(木) 22:04:28.59 ID:BnzKCQ/0
その線で行くとペニバン+尿道責めだな

シュレード×ロ理事長とか不動×ロ理事長、ビリビリ×シスター
ペロリストがクソ女をひたすらぺろぺろする本も忘れずに
個人的には>>38>>39が見たい訳ですが変態性癖ですまない
70名無しさん@ピンキー:2012/03/02(金) 07:14:38.22 ID:Bo0a4lGR
変態でも大丈夫。

だってアクエリオンなんだから!
71名無しさん@ピンキー:2012/03/02(金) 16:09:12.93 ID:IJEud/MJ
MIXたん所有のペニバンはやはりピンク色だろうな
穴掘られ兄弟はよ
72名無しさん@ピンキー:2012/03/03(土) 10:36:38.43 ID:kOBzBHLK
アンディは同人誌的にGJな漢
73名無しさん@ピンキー:2012/03/03(土) 18:34:05.79 ID:vC6pfkzB
ボンデージと鞭が似合いそうだな >MIX
74名無しさん@ピンキー:2012/03/03(土) 23:47:16.06 ID:KNoh62Oj
アルテアに連れ去られて肉便器にされたエレメント候補生たちを
ネオ・ディーバの人たちに見せ付けてやりたい
75名無しさん@ピンキー:2012/03/04(日) 00:10:15.52 ID:65iPmkJi
それでもサザンカならサザンカちゃんならヤッテクレル!?
76名無しさん@ピンキー:2012/03/06(火) 20:25:53.57 ID:3rm0rTrY
おいユノハたんがピンチだぞお前ら
ヒキヲタに落とされそうだぞ
77名無しさん@ピンキー:2012/03/06(火) 23:00:36.48 ID:lWEioZ6I
ただしイケメンである
78名無しさん@ピンキー:2012/03/07(水) 01:52:33.91 ID:1JbeIJeg
>>76
ジンは引きこもりキモオタの皮を被ったリア充だから
79名無しさん@ピンキー:2012/03/07(水) 04:12:30.14 ID:19P5cfEN
不動司令は敵って知ってるだろwww
80名無しさん@ピンキー:2012/03/07(水) 18:47:37.55 ID:k8/o8a53
アルテアに拉致られたユノハたんが透過しても無意味なほど
全身汁まみれにされると聞いて
81名無しさん@ピンキー:2012/03/07(水) 22:51:23.27 ID:n0h+Tq6t
>>80
見えない相手にBUKKAKEて可視化とは新しい戦法だな
82名無しさん@ピンキー:2012/03/08(木) 04:14:47.46 ID:dZQxPEYN
アブダクターは沢山攫うんじゃなくて普通に求婚しに来ればいいのにな
・・・別アニメかそれじゃ
83名無しさん@ピンキー:2012/03/08(木) 08:37:20.58 ID:38bGSHtx
アルテアを復興させたいんだろうから、こっちで子作りしても意味が薄いんじゃね
死ぬかもしれないゲートを通らないといけないから、大抵の女は了承しないだろうし
84名無しさん@ピンキー:2012/03/08(木) 12:41:24.05 ID:o1MDz0+b
>>82
こ!づ!く!りっ!し!まっ!しょ!!(ハイッ
85名無しさん@ピンキー:2012/03/08(木) 15:21:20.13 ID:7Jfb28J7
過疎地の集団見合いw
86名無しさん@ピンキー:2012/03/08(木) 23:32:18.18 ID:eGD0eLpY
ユノハを体育倉庫に連れ込んだはいいものの
エロ本と書いてある事が違って
初めてを失敗してしまうジンくんの
ハートフルエロコメディまだ?
87名無しさん@ピンキー:2012/03/09(金) 02:19:35.00 ID:qKiFFEcH
>>86
言い出しっぺの法則
8820:2012/03/09(金) 16:28:46.32 ID:zPsDTZi7
誰もあげてねぇぇ!と思いつつ懲りずにうPしますっと
カグラ×スオミというまずありえないCPです
スオミ・コネピ→スオミコネピ→スコルピオスの転生?という妄想を元にしています
唯一前作から出てる小林が演じてるので可能性は無きにしもあらず、と思ったので
まあ無いだろうとは思ってます

切りのいいところで続きは来週に
89カグラ×スオミ:2012/03/09(金) 16:31:01.28 ID:zPsDTZi7

「はぁ…、やっぱり牛丼には炙り生姜がイチバンだわ」

≪吉野軒≫
遥か昔に存在した一大チェーン店を近年復活させたここは、ネオクーロンの穴場の一つになっていた。
そんな場所で久々の休暇を楽しむスオミ・コネピは、湯気で曇った眼鏡を拭きつつ一息ついた。
プライベートでも基本シスター服な彼女は(特にこんな場所では)結構人目を集めるため、いつも通り奥まった席に座っていたのだが

「あら?」

しかし店内はそんな彼女など目に入らないかのように、とある場所にすべての視線が集中していた。
カウンターと向き合った席に陣取るその人物の横には牛丼特盛り用の器が山のように積み重なっていた。
しかもまだ食べる気なのか店員に次の皿を持ってくるよう急かしつつ、飲み込んでるんじゃないかという勢いで飯をかきこんでいる。

「すごいわね…まだ若いのに」

スオミのほうからは顔は見えないが、引き締まり筋骨隆々な身体つきといい、自分が日頃接しているエレメントの子たちとそう違わない年齢のように見える。
特に印象的なのが燃えるような赤い髪だった。
呆れた、と首を振りつつ会計を済ませ店を出ようとドアを開けた時である。
あ、お客さん!と店員の驚いた声に振り向いたスオミが見たモノは、鳶色の瞳をした浅黒い青年の顔だった。

ドスっ!

そして視界は暗転した。


「う、う〜ん…」

目を覚ました時、スオミは自分が固い床に仰向けに寝ていることを知った。

「…知らない天井だわ」

呟きつつ素早く自分の身体をまさぐろうとして、両手が交差する形に縛られていることに気付く。
狼狽しないよう努めながら素早く自身と周囲に目を走らせる。
衣服にはちょっと乱れはあるものの、特に脱がされたりした感じはしない…もし乱暴されたりしてたら、と思ったが杞憂だったらしい。
部屋はコンクリートが剥き出しで至る所がボロボロ、窓ガラスは割れて若干冷えた風が入り込んでくる。
アブダクターの襲撃により廃棄された建物の一室か。
空が赤みがかっているということは夕日が近い、およそ2時間くらい経過したのだろう。
そして…
90カグラ×スオミ:2012/03/09(金) 16:32:46.39 ID:zPsDTZi7

「それで…どういうつもりなのかしら」

2メートルほど離れた場所に座り、興味深そうにこちらを見ている、この甚だ不愉快な状況の元凶にスオミは問いかけた。

「…あんまり驚かねえんだな」
「あら、言葉は通じるのね。安心したわ…じゃあ自分が何をしているのかも分かってるわね?」
「………」

しかしその青年、カグラはスオミの言葉を無視し足取りも軽く向かってきた。

「近寄らないで!このまま解放するのなら訴えたりはしません。早く…ちょっと!?」

いきなり覆いかぶさるようにしてきたカグラにスオミは驚きの声を上げる。
まるで無頓着にスオミの上半身を起こさせたカグラはあちこち身体をまさぐりだした。

「や、やめなさい!貴方いったい」
「随分柔らかいんだな…こんなクニャクニャじゃ脆いはずだ。筋肉ないんじゃねえか」

肩、二の腕、指、背中などところ構わず揉みはじめる見知らぬ相手にさすがに血が上った。
思わず股間でも蹴り上げてやろうかと思ったが、変なことに気付く。
この少年はまるで人形の丈夫さを確かめる子供のような感じなのだ。
そこに邪気は一切なく凌辱しようとする気配は欠片もなかった。

「い、一体なんなの!?拉致監禁は重罪よ!?それにわたしはアヒャアッ!!??」
「特にやわらけえ…」

モミモミと大きくもなく小さくもない理想的な形(スオミ談)の胸を揉みしだかれ奇声を発す。
「ちょ、やめ」と制止させようと身をよじるも不自由だからまるで効果なかった。
なんだか変な感じになってきたスオミはさすがに暴れないわけにはいかなかった。

「い、いい加減に」
「なあお前」
「な、なによ」
「お前、俺が探してるやつを知ってるよな」
「…一体なんの話をしているの?」

ピっとカグラが出したのは自分が外出する前にミコノ・スズシロから預かった、彼女が親へ出す便手紙だった。
スンスン、と匂いを嗅ぎカグラは言う。
このくさい匂いの持ち主を自分は探している。
居場所を知っているなら吐け、と。
91カグラ×スオミ:2012/03/09(金) 16:35:49.33 ID:zPsDTZi7
(ミコノさんを探しているの?)

犬のような真似をするカグラにスオミはようやく事態の深刻さが分かった。
これはただの誘拐ではない、と。

「知らないわ。その便箋はこの街にくる途中に道端で拾ったのよ。貴方に捕まらなければ局に届けるつもりだったわ」
「………嘘じゃねえだろうな」
「貴方がどう思おうが、それが事実よ」
「………俺さ、ちょっとした特技があんだよ」
「……?」
「相手の体臭でそいつが嘘ついてるかどうか分かるんだ。嘘をつくと汗をかきやすいからな」

舐めればもっとハッキリ分かるぜ、と真顔で言う目つきはたしかに冗談を言ってるようではない。
しかし、自分だって後には引けない。可愛い教え子を守らずして何が教師か。

「何度も言わせないで」
「フ〜ン…」

クン、クン、と首筋に鼻を近づけ匂いをかがれるのをスオミは努めて無心でやりすごした。

「におうぜ」
「え!?」
「どっかで嗅いだニオイだ…糞女じゃねえ、なんだこれ」
「ちょちょっと」

首筋から鼻を擦るように胸元に移動して匂いを嗅ぐカグラに再び身の危険を感じると同時に、忌々しいことに身体が火照るのを感じる。
クンクン、クンクン
せめて両手が自由ならこんな狼藉!と目の前に揺れる赤い髪を睨む…が、次の瞬間スオミは奇妙なデジャヴを感じた。

(え…?)

なにか、どこかで似たようなことがあったような
無邪気に自分の胸の匂いを嗅ぐ太陽のような少年、こんな場面を知っているような
なにより邪気のない澄んだ鳶色の瞳…

頭がぼおっとし、貧血をおこしたように背中から崩れ落ちる。
それでもカグラは匂いをかぐのに夢中で覆いかぶさりながら鼻先を乳房にこすりつける。
本来なら鳥肌モノの行為なのに最早払いのける気にはならなかった。
夢遊病のように意識が飛び、意識が混濁するスオミはカグラが何処からか取り出したナイフの切っ先を自分の胸に突き付けるのにも気付かなかった。
なぜか、目から涙が出るのを、不思議に思うのが精一杯だった。

続く
92名無しさん@ピンキー:2012/03/09(金) 21:17:14.09 ID:aNfqtGBo
>>88-91

いいぞもっとやれ
93名無しさん@ピンキー:2012/03/10(土) 01:23:07.82 ID:NdRqTIWW
まさかのスオミwww
94名無しさん@ピンキー:2012/03/10(土) 06:35:37.36 ID:emLpDCjQ
野性的な若い男に視姦されて体が火照るスオミさんktkr
95名無しさん@ピンキー:2012/03/12(月) 21:42:31.10 ID:uJhqlSEH
すんません。
20さんが続き書き込むの待ちきれずに、アンディ×MIXを投下しちゃいます。
第10話「隻眼の転校生」の頃の二人です。
捏造多しですが、エロパロってことでひとつ大目に見てください。

回避される方は、「三百六十五」でNGしてください。
96三百六十五1:2012/03/12(月) 21:43:12.44 ID:uJhqlSEH
『三百六十五掘りのマーチ』


アンディ・W・ホールは今日もご機嫌だった。

「♪しあわっせは〜歩いてこ〜ない、だ〜から歩いてゆっくんだね〜♪」

ネオ・クーロンで今、流行中の歌謡曲を口ずさみながら、彼は今、穴を掘っていた。
彼のエレメント能力は”穴掘り力”。 どんな固い壁も、どんな高い壁も、それが地面の上に
建っている限り彼に越えられない壁はない。
アンディならどんなに強固な地盤も楽々と掘り進み、壁を下から超えてしまうのだから……。
しかしその不思議な力は本来、アブダクターを倒すためだけに使われるはずのものだが、
彼は今、もっぱらその力を女子風呂へと続く穴(抜け道)を掘るためだけに使用している。

「一日一歩、三日で三歩〜♪。ふぃー。あー。かなり掘れたな。あともう少し進めば女子風呂の
更衣室の下までたどり着ける……はずなんだ。うしし……ん?」
掘った土をバケツに詰め、地表に捨てて戻ってくると、また土を掘ろうと手をかざした。
が、さっきまで軟らかい地層で楽々掘れた土が、急に密度の濃い、強固な地盤に阻まれた。
ここまで密度が高い土壌は自然には存在しない。掘れない事もないが、かなりエレメント能力を
消費せねばならず、今日一日での貫通は不可能になる。
「おかしいな。こんなにイキナリ地質が変わるわけが……」
「おかしいのはあんたよ」
首をかしげるアンディの背後で、少女の声が反響する。
「誰だ!?」
「あんた。ホント、懲りないわね。アンディ。お風呂の後に通りがかって見たら、
また穴が開いてるんだから」
カンテラの明かりに照らされたのはMIXだった。
「ちっ、お前が埋めたのか?」
やっかいな奴に見つかった。アンディの顔にはまさにそう書かれていた。
97三百六十五2:2012/03/12(月) 21:43:57.61 ID:uJhqlSEH
MIXは生徒会長で学園一、風紀に厳しく、男嫌い。
アクエリオンの男女合体を最後まで拒否していた女子。
極め付けに、穴を埋める”空間補填”というアンディとは真逆のエレメント能力の持ち主だ。
そんな二人が反目しあうのは仕方のないことだろう。

「もういい加減にしなさいよ。穴掘るの。どうせどれだけ掘ったって、すぐ私が埋めちゃうんだ
から掘ったって意味ないでしょう?」
「俺がせっかく掘った穴を埋めるな! どーしてそう、毎回毎回すぐに埋めちゃうんだよ!」
「埋めるわよっ! アマタに聞いたわよ。この穴掘ってる理由。女子風呂覗く為ですってっ?!」
「そ、それは……その……クソ、アマタのヤツ」
「認めるのねっ!!」
びしぃっ!!と人差し指を鼻先に突き付けられて、しどろもどろになってしまう。
「え……うう……」
「まったく、本当に男って穢れてる! こんな穴とっとと埋めてやるから!」
アンディの後ろに向けてさっと両手を構えたMIXのその手のひらから赤い光が輝く。
「わっ! ばかっ!!ちょっと待てっ!!」
「えっ?」
”空間補填”を発動しようとしたMIXを慌てて止めようと、その手首をアンディが掴んだと
同時に赤い光は解き放たれ、思いもしない方向へと放たれてしまった。
「「あっ!」」
二人は同時に叫ぶが、後の祭り。よりにもよって”空間補填”の力はアンディとMIXが入って
きた入口へと放たれてしまったのだ。 入口はすなわち出口でもある。
二人のいる空間を残して、出口は無くなった。
アンディは真っ青になって茫然と、出口のあった方向を見た。
98三百六十五3:2012/03/12(月) 21:44:34.52 ID:uJhqlSEH
「ど、どうするんだよ……」
アンディがため息をつく。
「ちょっと、どうしたの?」
「ここまで穴を掘るのにかなり能力を使ってたんだ。 今日はもうこれ以上掘るのはムリだ」
「なっ、なに言ってるのよ。 いつもみたいにちゃっちゃと掘ればいいでしょう?」
「お前なぁ〜〜。 普通の土壌ならちゃっちゃと掘れるだろうが、お前が埋めた穴だぞ?簡単に
掘れないのはお前が一番よく知っているはずだろう」
「うっ……」
MIXの埋めた土は密度が高く圧縮されていて、まるで固まった後のコンクリートのような
強度なのだ。 それが前も後ろも覆ってしまっている。 文字通り、”後にも先にも進めない”。
「じゃあこの上、掘ったら?」
「上もダメだ。 上には寮の床の土台がある。エレメント能力が使えりゃ別だが、固いコンク
リートは素手では掘れない」
「ええ!? どーすんのよぅ。 じゃあ、もう出れないのあたしたち!?」
「まあ、落ち着け。ここで少し休憩疲労が回復したら、上に穴開けられるようになると
思うから。 それまで待っててくれ。な?」
「……わかったわよ……」
そう言われ、苦々しい面付きでMIXが返事した。
そして、カンテラの明かりの横で、二人で体育座りをする。

「なんだか……寒い……」
興奮が落ち着いてくると、MIXはこの横穴がかなり寒いことに気が付く。
体がぶるっと寒さに震える。
「ああ、さすがに夜更けで冷えてきたな」
半袖でむき出しの腕をアンディもさすっている。
99三百六十五4:2012/03/12(月) 21:44:57.66 ID:uJhqlSEH
「もうサイアク! こんなことになるって分かってれば、もっと厚着して来たのに」
そう言われてアンディはMIXを改めてみる。 お風呂に入ったばかりでいつもの服とは違った
花柄のシャツとスボン。その上にカーディガン。いかにもパジャマっぽい、薄い素材の服で、
こんな横穴に長時間いられる服装ではなかった。 それにまだ髪も湿ったままであるらしい。
いかにも寒そうである。
「もっとこっち来いよ」
「え?」
「寒いんだろ」
「ちょっと、寄らないで! 男なんて不潔なんだからっ!」
心底嫌そうにするMIXに真顔でアンディが語りかける。
「……。 いいか。 ここじゃ酸素の残量も心配で火も使えないし、俺もこんな薄着で来ちまって
るからお前に服を貸すこともできないし。 温まるには二人で朝までくっついてるしかないんだよ。
二人で眠ってそのまま凍死とか、イヤだろう?」
「……。」
「ほら。 こっちに来い。 早くここから出たけりゃ、二人で休憩しかないぞ」
「……分かったわよ」
かなり不本意なんだろう。しぶしぶといった顔でMIXはアンディの横に座る。
「土の上に座るなよ。 土から寒さが伝わって体が冷える。 俺の上に座って」
「ええっ!?……ううぅ。本当になんにも……何もしない?」
「しないからっ! 女の子は腰を冷やしちゃダメだってうちのばーちゃんが昔から〜」
「分かったわよ!! まったくなんでこんな事にぃ……」
「お前のせいだろ」
「あんたのせいよ」
結局地面から伝わる寒さには敵わず、MIXは背中を向ける形で、胡坐をかいたアンディの足の上
に腰かけた。

100三百六十五5:2012/03/12(月) 21:45:19.96 ID:uJhqlSEH
「ああ。……もっとくっつくぞ? いいか?」
「うん」
アンディはMIXに了解を取ったうえで、背後から両手でMIXを抱きしめる。
「……あったかい……」
「あったかいな」
「……。」
「……。」
会話が続かない。 アンディはかなり焦っていた。 
沈黙の中、淡いカンテラに照らされたMIXの綺麗な長い髪。湿った感触と、
甘いシャンプーの香りでクラクラしてくる。 
(ひょっとして、俺バカかもしれない)
こんな一番密着する体制に自分で持ち込んだ自分を恨んだ。
この状況でもし、男として”反応”してしまったら、男嫌いのMIXは俺を必ず埋めるだろう。
息が止まるまで。
(平常心。平常心。…………。平常心。平常心。平常心。平常心。平常心。平常心。)

MIXも焦っていた。 ずっと穴を掘っていたのだろう、アンディの身体から男子特有の
汗の香りに困っていた。普段の自分なら”不潔!汚らわしい!!”と叫んでいるだろうに
なぜか不思議なことにその香りがイヤじゃない自分が一番信じられない。
(お日様の匂いがする。 アンディの匂い……。)

お互いの体温と鼓動を意識して、何か、何かしゃべらないと、変な気分になりそうで……。
二人は必死に会話を探す。
101三百六十五6:2012/03/12(月) 21:45:48.89 ID:uJhqlSEH
「アマタだったらこんな時は”アタタカーーイッ!!”て叫んで浮いちゃうな」
「ふふっ。 そうね」
「……。」
「……。」
「ごめんな。こんな事になっちゃって」
「ううん、あたしのせいだもん。 それに。別に二人で死んじゃうわけじゃないし、でしょ?」
「そうだな」
お互いに謝りあって、だんだん二人の身体のこわばりが解ける。
MIXの後ろでアンディが身体の力を抜き、MIXにもたれ掛るようにして顎をMIXの
肩にのせる。 するとアンディの息がMIXの耳にかかってゾクゾクする。
(や、なにこれ)
「……。」
「……。」
「あ、あんたと一緒に死ぬとか、冗談じゃないし」
「俺だっておまえとなんて冗談じゃないから」
「なによっ!」
「あーあ。本当だったら、かわいい女の子ちゃん達の生着替えがよりどりみどり……
って、今の無し。ホント。俺ただ穴掘ってただけで、別に覗きとかするつもりなくてっ」
思わず本音をしゃべってしまって慌てるアンディの声に重なって、消え入りそうなMIXの声が。
彼女の口からついて出た言葉がかき消された。
「…………そんなに…………みた……の……?」
彼女にしては珍しく歯切れの悪い小さな声で、アンディにはその言葉は聞き取れなかった。
思わず聞き返す。

「は?」

「その………………そ、そんなに見たいわけっ! 女の子の裸が!」
「なっ?!」
「見たいんでしょう? そうなんでしょうっ?!」
「お前、なに言って……」
「見たいの!見たくないの!」
「お っ ぱ い 見 た い で す っ!!」
振り返ったMIXにジトッと軽蔑の眼差しを向けられたが、
「いいわよ」
102三百六十五7:2012/03/12(月) 21:46:18.60 ID:uJhqlSEH
「へ?」
今度はちゃんと聞こえていた。 だが耳から聞こえた言葉と、彼女の普段からの言動がまったく一致しない為
脳が理解することを拒否していた。
「いいわよ。 見せてあげても。……胸だけなら」
「な? マヂデスカ?」
「その変わり……。条件があるんだけど」
「なに?」
「今後、ほかの娘(こ)の、見ちゃだめなんだからね。女子更衣室や女子風呂を絶対に覗かない事」
「…………。そんなんでいいの?」
「それと、今後、むやみやたらに校庭に穴を掘らないこと。守らなかったら穴から頭だけ出した状態で埋めて
踵落としだからねっ!!」
「……お前マジでいいのか?」
「しょうがないでしょ。 何度言ってもどれだけ止めても覗こうとするのやめないんだから。
わ、私は生徒会長なんだし、学園の女子を守る為にちょっとだけ我慢すればいいだけだし。
……こうして迷惑かけてるお詫びも兼ねてなんだからね! 誤解しないでよ!」
「……。ああ」
「大体、あんなもの、見たことがないから見たくなるだけで、ちゃんと見たらあんたも興味無くすんじゃ
ないかしら。まったく、勝手にどんどん大きくなって、男にはジロジロいやらしい目で見られるし、
走るときは揺れて邪魔だし、重くて肩は凝るし。だいたいあんなのただの脂肪の塊よ?何がそんなに
気になるのかしら。ほんと、男ってバカよね」
「……。ああ」
「本当に、見るだけだからねっ! 触っちゃだめだからっ! いい?」
「ああ、分かった」
103三百六十五8:2012/03/12(月) 21:46:50.92 ID:uJhqlSEH
MIXがおずおずとカーディガンのボタンと、パジャマのボタンを外し始める。
プツン、プツンと小さなボタンがつやつやした爪で弾かれ、胸元が開けられていく。
ゴクリとアンディの喉が鳴る。息が上がって鼓動は先ほどに輪をかけて早くなっていく。
が、MIXは背を向けた後ろにいるアンディがそんな事になっていることにはまったく
気が付かず、ボタンを外し……流石に、ここでいったん躊躇したが、両手で前身頃をはだける。
すると、男子の間では学園一と謳われるMIXの胸がさらけ出される。
「こぼれちゃったよ、ビッグバン……ノーブラだったのかよ……」
「もう、へんなこと言わないでよ。 眺めるだけよ! さっさと見て!」
皮膚の下を走る血管が透けて見えるほどの真っ白な膨らみ。その先端でふるふると震える
薄桃色の乳首。 これほどの大きさの乳房なのに、適度な大きさの淡い乳輪。
「か、完璧だ。 完璧な美乳だ」
「なっ。 もうっ!!恥ずかしいから。だまって見なさいよ。もういい? もういいでしょ?」
MIXが自分の身体を両腕で抱きしめた。 そのせいで胸はさらに寄せられ盛り上がって
谷間がくっきりと……
「ちょ、ちょっとだけ、な?ちょっとだけだから……」
MIXを抱きしめていた両腕が解け、両の手のひらが下から乳房をすくい上げる。
ぽよん、ぽよん。眼下でスイカ並みのあふれんばかりのおっぱいがタプンタプンと
揺れている。
「こ、これが、おっぱい………か……」
「あ、ちょっと、何勝手に触ってるのよ。 触っちゃだめって言ったでしょう!」
「ぽよんぽよんするくらいいいだろう? 痛くしないから」
「こら、もう、ダメってぇっ!! ……やっン」
軽くフニフニと揉みし抱いていたときに指がうっかり乳首に触れた。するとMIXから、
いつもとは違った鼻にかかった甘い声があがる。
「あれ? なんだ、いい声もだせるじゃん」
「や、ヤダ……ダメだって……何すんのよ、埋めるわよっ!! ……あんっ!!」
アンディの両手は下乳から離れて次は指で乳首を摘まむ。
104三百六十五9:2012/03/12(月) 21:47:30.14 ID:uJhqlSEH
「本当は気持ちいいんじゃないの?え?」
「そ、そんなわけ……やぁんっ!!……あ……や……」
クリクリと乳首を嬲られて、本格的にあえぎ声がMIXの口から洩れ響いてくる。
「こんなにデカいのに……感度いいなあ……。すげえ……。たまんねぇ」
爪先で乳首の先をカリカリと掻いたり、挟んでコリコリと回してみたり、乳首だけを摘まんだ
まま、乳房を持ち上げて、その重さを楽しんだり。 乳首はアンディにしつこく蹂躙され、
その柔らかだった先は次第に石のように……。
「あれ? 固くなっちゃった。 ひょっとしてMIX、感じてる?」
耳元で囁かれ、MIXは真っ赤になりながら必死でアンディの両腕から逃げようともがくが、
腰が砕けてしまったように力が入らない。 それでも涙目になりながらアンディに懇願する。
「やだ、もうやだ……、もういいでしょう? これ以上は、あたし……、あたし……、
や……やだ、やだ……あ、あ、んーーーっ!!」
アンディの胡坐の上でMIXの身体がビクンッ!!と大きく跳ねた。
「え、ウソだろ? もしかしてイっちゃった!? 乳首だけで? マジで?」
はぁはぁと荒い息をしながら胸を弾ませるMIXを見ながら、
「エロいおっぱいだなぁ、MIX。 なんてけしからんおっぱいだ」
と、呟きながら、アンディのその手がさらに不埒な動きを始める。
パジャマのズボンのゴムに指がかかり、さらにその下の下着を掻い潜って、指がMIXの
もっとも秘めた部分に到達する。
「今度は俺がお前の”穴”を埋めてやる」
「や……」
指がくちゅりと湿った部分に潜り込んでいく。
「さっきイったばかりでトロトロに蕩けてんなぁ。 もう我慢できねー!」
快感の中ぼんやりとしているMIXの耳に、後ろからジジとファスナーを下す音が聞こえて
きて、はっとする。
「や、やだ……、ヤダヤダヤダッ!! これ以上はもう絶対に許さないから!!」
両足をジタバタとさせるも両手でパジャマのズボンと下着をずり下げられて碌な抵抗に
ならない。
「まさかアクエリオンとの合体の前にこいつと、直接、合体する事になろうとは……」
「いや、いやっ……アンディ……だめぇーーーっ!!」
ヒクンヒクンとひくつく穴に、灼熱の杭があてがわれる。
「いくぞ、ビックバン合体っ!!」
「やーーーーっ!!」
105三百六十五10:2012/03/12(月) 21:47:56.59 ID:uJhqlSEH
「ハイハイッ!! そこのお二人さんっ!! ごめんなさいよーーー!!」
上からドガァッ!!と土の塊が落ち、何者かが一緒に飛び込んできた。
天井に大穴が空き、新鮮な空気と明かりが入り込む。
「恋愛禁止っ!(キリッ)」
不動・ZEN総司令がお決まりの文句を二人に叩きつけた後、颯爽と穴から出て行った。

「……。」
「……。」
そそくさと衣服を正すと、二人は立ち上がる。
「アンディ」
先ほどまでの甘い空気は不動と共にどこかに消え去り、アンディの目の前には怒り狂ったMIXが
仁王立ちしていた。
「上は女子寮の土台だって言ってなかったかしら」
「あれ〜。結構掘ったと思ってたんだけど……。お前が埋め戻した分を計算に入れてなかったわ」
「本当は、ちょっとだけ掘ったら外に出られるって。 知ってたの?アンディ」
「いえ……。全然…………。ホントウ……デス」
「その鼻も口も、体中の穴というアナを塞いでやった方が世の中の為になりそうね」
その視線があきらかにアンディの一番大事なムスコの部分に向いていて、
「そ、そんな助けて……」
と、思わず両手で覆って前かがみになる。

   ☆★☆

次の日の朝、芝生広場に頭だけ出した状態で、埋められているアンディを学園の生徒は
見た。
「三歩進んで二歩さがる〜♪……か」
今日一日いっぱいは出してもらえないかもなぁ……。
でも一掘り分は進んだ、と。
アンディは思うことにした。
たとえ、気が遠くなりそうな穴掘り作業でも、必ずゴールは来る、と。
それまで気長にいこうぜ。 

そうしてまた、あの流行りの歌を口ずさんだ。

糸冬
106名無しさん@ピンキー:2012/03/12(月) 21:49:19.30 ID:uJhqlSEH
以上です。
はいはい、寸止めでごめんなさいよーーー!!
やったもん勝ちでごめんなさいよー!

後悔はしていない。
お目汚しスマソ。
107名無しさん@ピンキー:2012/03/12(月) 22:03:47.26 ID:mBh2p4KD
乙乙乙乙
108名無しさん@ピンキー:2012/03/12(月) 22:05:31.49 ID:uJhqlSEH
すまん、なんか誤字、脱字が多いな。 
そこらへんもスルーお願いします。
109名無しさん@ピンキー:2012/03/13(火) 00:17:08.38 ID:6EZt7Ru9
GJ!!!!!
アンミクかわいいよアンミク!
読みながらずっとニヤニヤしてたよ、ごちそうさま!
この二人は寸止めの方が美味しいと思うwww
110名無しさん@ピンキー:2012/03/13(火) 00:52:18.07 ID:st0gFt0q
アンディMIXいいなw
文章上手で寸止めで残念と思う反面こっちのが二人らしくていいと思う自分がいる
111名無しさん@ピンキー:2012/03/14(水) 05:54:55.58 ID:MidAQ+1d
本編見ながらMIXデレを期待してる俺にはたまらんかった
112名無しさん@ピンキー:2012/03/15(木) 13:27:56.17 ID:6qC53LZF
邪魔が入らない場所でいざ合体となったらなったで
真っ先に後ろの穴を弄ろうとして蹴られるアンディ
113名無しさん@ピンキー:2012/03/18(日) 16:54:45.36 ID:c7pq8D+a
ジンとユノハ期待
114名無しさん@ピンキー:2012/03/18(日) 17:18:58.09 ID:w0blruhm
人通りのある、学園の庭みたいなとこのベンチで
透明になったユノハを膝の上にM字開脚で座らせて悪戯したい
声だしたらだめだよって言って指突っ込んでくちゅくちゅしたい
しかし現段階のジンにさせるのは難しいな
115名無しさん@ピンキー:2012/03/18(日) 18:56:29.52 ID:OUi3iy44
透明なユノハに突っ込んでても、人から見たら、一人で腰振ってる
変態なジン君なわけで。

美味しいです。
116名無しさん@ピンキー:2012/03/18(日) 23:54:35.82 ID:hUpjbt5R
MIXはステータス見る限りでも合体の快感に溺れたり…は無さそうだが、
案の定精神面での依存度は高そうだな
10、11と画面に映る度にアンディの隣キープしてるし
117名無しさん@ピンキー:2012/03/19(月) 12:48:31.78 ID:1+DuxQFn
ジンくんのホットドックの扱いを見るにユノハが心配
指でくぱぁされたり観察されたりしそう
118名無しさん@ピンキー:2012/03/19(月) 13:46:42.19 ID:oGjf21NC
ゼシカがヤバいことになってるぞ
早くなんとかしないと
119名無しさん@ピンキー:2012/03/19(月) 15:54:38.55 ID:lXL6CjHH
第一話第二話を見たとき「ゼシカとカイエンか?」と思ったんだ
今は違ったんだと分かってるし、むしろ今の展開はイイ感じ
で、エロネタ的な意味で考えたのは

シュレード+カイエンとちょい傷心ぎみで諦めかけてるゼシカとで何かこう、ヤッちまえばいいんじゃね
とか考えてる自分は本当にヒドイ奴だなと思う
120名無しさん@ピンキー:2012/03/19(月) 19:25:18.11 ID:h9jqEoa3
>>119
想像したら不覚にも萌えた
誰か切実に頼む
121名無しさん@ピンキー:2012/03/19(月) 19:40:04.34 ID:JANNkZnQ
正直ジンユノは、ユノハの能力と関係が発展途上なのがネックだったんだが
早めに書いておかない本編がとシリアス展開になったらきついな
122名無しさん@ピンキー:2012/03/19(月) 20:48:07.56 ID:LwfVYvzj
獣モードのカグラがミコノ襲うのはアリだと思う
ジンも疑心暗鬼になってユノハを襲えば…出来なさそうだな
123名無しさん@ピンキー:2012/03/19(月) 20:52:24.76 ID:+ytnf0bo
ジンがユノハをアルテアに連れ去って、ユノハ肉奴隷化で廃人に
こんなはずじゃなかったのに…な展開ありだと思います
124名無しさん@ピンキー:2012/03/19(月) 21:12:47.32 ID:LwfVYvzj
確かに
125名無しさん@ピンキー:2012/03/19(月) 21:15:21.67 ID:+ytnf0bo
一緒にいたくて連れ去ったのに肉奴隷化とか絶望的でいいよいいよ
126sznk:2012/03/19(月) 21:19:25.63 ID:fVgkttVq
ジンがユノハを連れ去ろうとして「危ねぇユノハ!」でアンディが身代わりにアルテアへ
新たな世界を掘り当てたアンディと見事穴♂兄弟に
こんなはずじゃなかったのに…な展開ありだと
127名無しさん@ピンキー:2012/03/19(月) 21:54:36.44 ID:JjYAU4gC
>>122
極めてありだと思う
あそこのミカゲ様をミコノに変えたら非常に萌えた
ただあんな血が出るほど噛んで欲しくはないがw
128名無しさん@ピンキー:2012/03/20(火) 00:57:12.12 ID:+PCypz3H
傷心を埋めたくて合体にドハマりするゼシカが容易に想像できる…
129名無しさん@ピンキー:2012/03/20(火) 01:12:17.83 ID:ZGK362UI
>>115
アクエリオンの合体を見るに合体中は相手も透明になるからおk
130名無しさん@ピンキー:2012/03/20(火) 01:31:26.41 ID:AdRK4YS+
>>123 の展開ありだと思ったので簡単に文にした
モブ×ユノハ でジン視点

僕はただ、ユノハが欲しかっただけなのに。どうしてこんなのことになったのかわからなかった。
「んっあっあっ」
僕は嫌がるユノハを無理矢理アルテアへ連れ帰った。
次元ゲートも無事に通過し、ユノハは真実のイヴとなった。
「ジン、今の気分はどう?」
ミカゲが口を動かさずに僕に語りかける。
僕はただ目の前の光景を見ることしか出来ない。
「大丈夫、ジンにもそのうち回ってくるさ。もっともその頃には中古品だろうけど」
ミカゲはそう言い嗜虐的な笑みを浮かべた。
僕はユノハを連れ帰れば、ユノハが僕だけのレア・イグラーになるものだとばかり思い込んでいた。
それなのに…。
ユノハはアルテアの男達に次々に犯されていた。
最初は、アルテアで最年長の、子供をもうけたことのない男からだった。
子供をもうけたことのない男と言うのはやはりレア・イグラーから相手にされそうもない年寄りで太ったハゲの気持ちの悪い下品な男だった。
そいつは、一糸纏わぬままのユノハを見るなり興奮していた。
ユノハは首と腕と足を鎖で繋がれていた。
エレメント能力を使い透明化して逃れようとしたのだが、鎖で場所が分かってしまい、すぐに捕まってしまった。
僕は止めた。僕のレア・イグラーに触るなと叫んだ。しかし、生産室と呼ばれるその部屋の頑丈なガラスは僕の声など受付はしなかった。
誰にも触らせず大切にしたかったのに。大切に閉まっておきたかったのに。
そう思いながら、僕はユノハをずっと見続けた。ユノハが、乱暴に犯される様を見守ることしか出来なかった。
ユノハは、男に何の準備もされずいきなり性器を突っ込まれた。苦しそうに歪むユノハの表情を見ていると僕まで苦しかった。
ユノハの性器からはイヴたる資格、赤い血が零れていた。ユノハは何度も何度も「やめて」とか「助けて」と言いながら泣いていた。
そして、「ジンくん」と僕の名を呼んだ。僕に助けを求めていた。
そうやって僕の名前を呼びながら、男の性器を締め付けていた。
ハゲの男は、乱暴に性器を出し入れして、そしてすぐに果てた。性器をユノハの一番奥に押しつけるようにして大量の精液を中に出していた。
男の気持ちの悪い唇が、ユノハの口に吸い付く。舌を入れて、キスをしていた。唇が少し離れる度に糸を引いていた。
その男が精液を全て出し終えると、次の男が入ってきた。次もまた、年長の男だった。年齢の高い者から次々にユノハを犯していった。
そうして、ユノハはすぐに妊娠した。僕たちアルテア人は、母胎での成長が早い。2,3ヶ月もすればすぐに子供は産まれた。
子供は健康な女の子だった。アルテアはお祭り騒ぎになった。
子供が産まれ、ユノハは、解放されるかと思った。そして僕のところに戻ってくると。
しかし、ユノハはまた生産室に入れられた。次の男の子供を産むために。
今回は前回よりも10ほど若い年齢の男たちだった。
ミカゲは、僕が最後に産まれた子だから、ユノハに触れられるのも最後だと言っていた。
ユノハはもう、犯されても泣かなくなった。ただ、感じるままに嬌声をあげて、男の精液を受け止めていた。
ユノハはあと何度犯されるのだろう。あと何度子を産むのだろう。あと何日経てば、僕はユノハに触れられるのだろう。
答えなどわからないまま、僕は今日も明日もその先もユノハを見るためにこの場所に来るんだろう。
「大好きだよ。ユノハ。大好き…」
連れ帰る時に言えなかった言葉を今日も紡ぐ。ガラスの向こうの心を失ったユノハが、僕を見て微笑んでくれたような気がした。
131名無しさん@ピンキー:2012/03/20(火) 08:01:31.49 ID:FvaGerJh
>>130
いいよ、いいよ〜。
絶望的なシチュは萌えるなあ。
132名無しさん@ピンキー:2012/03/20(火) 10:03:35.13 ID:D01Nj2Ng
>>130
うほっ!いいねいいね!
ジンの番が来るころにはぼろっぼろのユノハたんハァハァ
133名無しさん@ピンキー:2012/03/20(火) 18:41:39.18 ID:M794zYT4
>>130
GJGJ
ミカゲwww嬉しそうだなw
134名無しさん@ピンキー:2012/03/20(火) 21:13:46.04 ID:OBcps4Tp
>>130のアンディverは書くなよ!絶対書くなよ!
135名無しさん@ピンキー:2012/03/20(火) 22:27:07.14 ID:UAPsne0I
>>134
wktkwktk
136名無しさん@ピンキー:2012/03/20(火) 23:25:18.74 ID:FRcEt/iu
>>130乙乙!
>>134
アンディが肉奴隷側かと一瞬思って焦ったわ
MIXがやられながら「嫌だ…男なんて大っ嫌い…!アンディ…」ってつぶやくんですねわかります
137名無しさん@ピンキー:2012/03/21(水) 00:15:16.58 ID:RxRsdwiS
すごくいいね
138名無しさん@ピンキー:2012/03/21(水) 01:00:55.10 ID:3pUcXTYN
GJ!!!
純愛から寝取られまで美味しくいただけるジンユノ素晴らしい。
139名無しさん@ピンキー:2012/03/21(水) 19:26:50.50 ID:XN2DMclD
140名無しさん@ピンキー:2012/03/21(水) 20:52:40.18 ID:Tr2faZOs
穴掘り兄弟長男 ビッグマグナム
次男 早漏
三男 シュミレーションだけは完璧
シュレード テクニシャン
神楽 体力だけは異常にある
異論は認める
141名無しさん@ピンキー:2012/03/21(水) 20:57:46.50 ID:hkSwVeAS
>>140
カグラもデカそう

そしてシュレードは指テクのみに一票w
142名無しさん@ピンキー:2012/03/21(水) 22:05:34.66 ID:dwswxq/W
>>140
アンディは弱いところ見つけるのも上手そう

シュレードは何言ってるかわからなくて精神的には萎えるのに指テクが異常によくて
くっ悔しいッこんなシチュエーションで感じたくないのにッビクンビクンになりそう。そして絶頂後に入院
143名無しさん@ピンキー:2012/03/21(水) 23:30:51.77 ID:N5ShoDjp
カイエンはいくときにううかり
「ウッ…!ミコノ……!あっ」と言ってしまい
相手に嫌われるタイプ
144名無しさん@ピンキー:2012/03/21(水) 23:41:12.36 ID:cnEulYne
大丈夫
カイエンの相手はシュレードだから
カイエンがシスコンなのを知ってて、それとは別の禁断の世界に引きずり込んでく確信犯
145名無しさん@ピンキー:2012/03/21(水) 23:52:57.90 ID:CDVHekY4
アマタ君は浮く対策のためにベクターマシン内か拘束プレイしかできないという
146名無しさん@ピンキー:2012/03/22(木) 08:58:12.29 ID:7UmmKVD/
シュレードは勃っただけで貧血起こすから指テクを磨きあげたんだよ
147名無しさん@ピンキー:2012/03/22(木) 09:00:31.20 ID:WUknENJZ
>>144
sznk乙
148名無しさん@ピンキー:2012/03/23(金) 22:40:12.38 ID:kOjSerEG
>>143
兄ちゃん…
149名無しさん@ピンキー:2012/03/24(土) 12:31:15.63 ID:QMANvHds
>>143
さ、サイテーだ…だが想像出来てまうぞ兄ちゃん…
アマタも相手誰だろうが最後は「ミコノさあああああああん!」言いそうだ
150名無しさん@ピンキー:2012/03/24(土) 20:43:07.89 ID:p8i5vm0e
エロパロスレ的にはカイエンの闇は
実の妹に汚れた欲望を抱いているとか
そういうネタが美味しいですよね
151名無しさん@ピンキー:2012/03/24(土) 23:18:00.99 ID:cDMNUAK6
うむ
男子寮侵入の所とか、正直使えると思います
152名無しさん@ピンキー:2012/03/26(月) 21:53:47.55 ID:RGRwFaru
明日からのBF3は
BF3.5と名乗ってもいいレベル
153名無しさん@ピンキー:2012/03/26(月) 21:54:10.45 ID:RGRwFaru
盛大な誤爆失礼
154名無しさん@ピンキー:2012/03/27(火) 01:11:53.36 ID:cTBTZqNZ
最新話つらかったんでカグラ×ミコノください
155名無しさん@ピンキー:2012/03/27(火) 14:21:28.57 ID:idYmO3ts
最新話を見たあとにカグラ×ミコノだと

カグラ「獲ったどー!俺の獲物!獲ったどー!!!」カグラ「クソ女おいしいお(∪^ω^)」
ミコノ「お願い離して…食べてもおいしくないから……」メソメソ
カグラ「知るかクソ女!俺が食いたいんだ!(性的な意味で)」
ミコノ「いやぁぁぁあ!そんなっアマタ君の前で…らめぇ!」
アマタ「ミコノさんがっあんな奴に!ミコノさんのおっぱい…ミコノさぁん…ハァハァ」
ミコノ「飛んで行かないで助けてー!」

みたいな馬鹿なのしか思いつかない。誰か燃料くれ
156名無しさん@ピンキー:2012/03/27(火) 14:46:55.08 ID:V9FO5Pb9
カグラはあの逆さま言葉が治らない限りどれだけ好意を伝えても言葉の暴力にしかならないんだよな
和姦への道は遠い
157名無しさん@ピンキー:2012/03/27(火) 14:51:15.79 ID:X7YztPZr
表情と言動が一致しないままで、だとアホいことになりそうだ…だがそれがいい
158名無しさん@ピンキー:2012/03/27(火) 22:14:25.97 ID:Yo9X58LU
最新話がすでにミコノのレイプ回だから
159名無しさん@ピンキー:2012/03/27(火) 22:57:03.67 ID:+B6fIhLt
13話、どうやってジンを説得したんだろ…とか考えてたら

ジンに対して対面座位でセックスしながら言葉で説得するユノハたん

なんてのが浮かんだ
160名無しさん@ピンキー:2012/03/27(火) 23:01:29.20 ID:X/H/zAzf
>>159
世の中には言いだしっぺの法則というものがあってだな、お待ちしております。
161名無しさん@ピンキー:2012/03/27(火) 23:05:11.30 ID:l1wywcAT
>>159
上のお口と下のお口で説得とな
やりおる
162名無しさん@ピンキー:2012/03/28(水) 01:11:34.33 ID:5TFgoDwe
>>155
最新話のあの勢いでカグラが連れ去ってしまえば何でもし放題だったんだがな…

>>159
よし今すぐ書き始めるんだ
163名無しさん@ピンキー:2012/03/28(水) 22:44:51.57 ID:RZknTWM3
>>159
過激だな…
自分はジンが眠ってるユノハの足に足枷つけたってことだけで
胸熱だったってのに…
164名無しさん@ピンキー:2012/03/28(水) 22:54:36.40 ID:HlBUIfVZ
気を失ってる間に味見というのもありだと思うんだ…!!!
もし目を覚まされても手枷足枷で逃げられない
165名無しさん@ピンキー:2012/03/29(木) 14:05:01.03 ID:HxQtktPF
れいp専門の俺には
ピュアすぎて手が出せないぜ
166名無しさん@ピンキー:2012/03/29(木) 14:39:44.04 ID:+tLQVamq
創星見てて思ったんだけど
もしトーマ様(12000以上)がアポロ(13)を拉致ってやらしい事したら、おねショタになるの?
167名無しさん@ピンキー:2012/03/29(木) 18:50:42.80 ID:SUVpbjTN
>>166
お姉さんじゃないですし
168名無しさん@ピンキー:2012/03/29(木) 19:38:07.80 ID:REzeE3fH
お姉さんにもなり得る(ドヤ顔)
169名無しさん@ピンキー:2012/03/29(木) 20:09:16.13 ID:hYQo6oaG
おまえらなんかネタを提供しろ
SS職人の目にとまるかもしれないぞ
170名無しさん@ピンキー:2012/03/29(木) 22:03:27.59 ID:I+mlGLMR
・ジンを上と下の口で諭すユノハ
・人となり獣となりミコノを抱き壊すカグラ
・ミカゲに(性的な意味で)闇堕ちさせられるゼシカ

一番下に関しては視姦と手淫、言葉責めしかしなさそうだが
171名無しさん@ピンキー:2012/03/30(金) 00:40:17.10 ID:TZw32Thm
まとめ読むとトーマは女体化が基本みたいだったからなあ

獣姦ミコノいいと思います
172名無しさん@ピンキー:2012/03/30(金) 00:58:26.10 ID:AwOWN/0f
女体化とか801でやれよ
173名無しさん@ピンキー:2012/03/30(金) 01:05:45.60 ID:a4jZOwiS
ミカゲを女体化しよう!って流れになってるわけじゃないんだし
トーマはそういう風だったってことでスルーしようぜ

ジンとユノハはユノハが引っ張る感じだな
カグラとミコノはカグラがガツガツいってそう
ミカゲとゼシカはミカゲの性癖がヤバそうってのが…興奮するな
174名無しさん@ピンキー:2012/03/30(金) 01:13:38.04 ID:dZQY4C2x
アマタの興奮克服特訓としてミコノが色々エロい事をしてですね
175名無しさん@ピンキー:2012/03/30(金) 01:35:54.26 ID:ZRnES4Zb
ジンは解剖図見たり、手が触れただけで合体とか言い出してたが、知識はどのくらいあるんだ…?
ユノハはユノハで透明になるし大変だな
176名無しさん@ピンキー:2012/03/30(金) 01:58:42.16 ID:2ysCXc+W
ユノハにはエレメントジャマー使えばどうにかなるかな
最中に消えられたら嫌な絵面になるw

穴夫婦は安定の穴夫婦すぎて何だか合体を焦らしてやりたくなるな
穴穴言いまくりなんだろな

>>175
研究熱心っぽかったから
知識はちゃんと本から手に入れてるんじゃないかね
ただ実践できるかどうかはDT具合によるだろう
177名無しさん@ピンキー:2012/03/30(金) 02:05:09.43 ID:cpDWNZmd
恥ずかしがって消えたらユノハが嫌がることをしてだな
徐々に消えないように調…教えていくのとかいいんじゃないですかね
178名無しさん@ピンキー:2012/03/30(金) 02:57:27.20 ID:pNeyU/Vl
アルテアの男が全滅して女だけの世界になってたとしたら
ヴェーガに子作りに来る展開かもしれんな
179名無しさん@ピンキー:2012/03/30(金) 20:58:34.33 ID:pNeyU/Vl
アクエリオンの惨劇についての再調査と
エレメント候補生たちの合体シミュレーションから
ひとつの重大な事実が浮かび上がった。
アクエリオンを暴走させたのは恋愛ではなく嫉妬だったのだ。
3人のエレメントのうち2人が恋に落ち、残る1人が激しく嫉妬することによって
ベクトルの異なる強い感情がアクエリオンを制御不能にしたのだった。
これを解決しアクエリオンの力を引き出す方法はひとつしかない。
3人が愛し合うことだ。
かくして学園のルールは「1対1での恋愛禁止」に変更され
グループ交際つまり乱交が奨励されることとなった。
180名無しさん@ピンキー:2012/03/30(金) 21:00:57.42 ID:AWOS0tym
モロイさんの大勝利じゃないかw
でも安定のアンミクの間に入れる人物が思い浮かばないな
181名無しさん@ピンキー:2012/03/30(金) 21:20:52.92 ID:pNeyU/Vl
そこはやはりアンディの穴兄弟に期待するしかないだろうな
182名無しさん@ピンキー:2012/04/01(日) 00:04:50.40 ID:CrYixhSl
今月の娘とメガミ、EVOL着いてんのか。
MIX、ユノハ、ゼシカの組み合わせを
選択したヤツはネ申だな。
巨乳、露出、つるぺたか。分かってるな。
183名無しさん@ピンキー:2012/04/02(月) 20:32:25.70 ID:iUWtPbM0
ジンにレアホワイトブルマ着用を強制されペロペロされるユノハちゃんはまだですか
184花の名前:2012/04/04(水) 00:40:54.96 ID:rZsGWglE
ジンユノの流れの中で空気読まなくてごめんなさいよおおお
レイプ注意。出血注意。あとオカマ注意。
端的にいうと、糞女×獣
長すぎて多分連投規制になる





可憐な蕾が花開く前に尽きる。
咲き誇らんと、天を仰ぎみんとする未熟な生命
美しさを開花させることなく終わりを告げる姿は、まさに残酷が織りなす美の象徴

さぁ…お前の大切な花の名前を私に教えておくれ


愛しくて、愛しくて、愛しくて、気も狂わんばかりに求めて止まない
その花の名前を教えておくれ
気まぐれの風が、花びらを散らしてしまう前に
黄金にきらめく種子が愛の蕾を愛でられるように
私が力を貸してあげるよ

なぜならそれは、お前に向かって咲く花ではないのだから

彼女が微笑み、見つめる先に佇むのは、お前ではない
愛の唄を口ずさむ唇を奪うのは、お前ではない
天へと舞い上がる二人は愛を奏で、
まるで地に這う獣を嘲笑っているかのよう
後に残るのは霞のような香りだけ…


さぞ、くやしいのでしょう?
さぞ、憎らしいのでしょう?


しかし、もはや愛の獣であるお前には関係のないこと

奪われたなら、奪い返せばよい
それこそが何万何千年と繰り返された神話…
千年の恋人として運命の輪に組み込まれた遺伝子を注ぐ時がきたのです
導くのは花の香り
導かれたのは餓えた獣

愛を掻き抱き、その汚れた腕で、奇跡を踏みにじる蹂躙者となれ



むしり取り、無慈悲に、荒々しく、
なぶり、唇を奪い、そう獰猛に犯してこそ、
千年の餓えと渇きは満たされ、
至福の喜びが灰となって降りかかり、二人を祝福するでしょう。


彼女の瞳はお前の牙だけを映し出し、
甘い吐息を吐く口元は、初めての侵略者の名を高らかに叫び狂う

そして、幾万と繰り返されてきた暁の天へと昇る…

その姿のなんと美しいことか!
185名無しさん@ピンキー:2012/04/04(水) 00:42:52.12 ID:Dt/DoeKo
とうとうと流れる時の中で愛だけが普遍
愛だけが永遠

今こそ、その手に愛を取り戻すのですカグラ
お前の花を、思うがままに散らしてしまいなさい
誰が為に咲き誇ろうとする花をむしり取り、
誰のものでもない、自分のものへ…


そう、欲望のおもむくままに…




---------------------





―どうして、寂しい目をしているなんて思ったの?

鋭い眼光に射すくめられてミコノは思う。

―どうして、熱い息遣いをなつかしく思ったの?

めまいを覚えてミコノは目を閉じた。


女の喘ぎ声と、男の荒い息遣いが混じり合う。
女は不自然に立ったまま、茨によって四肢を拘束されていた。
男はそれを助けることもせずに、うっとりとした表情で女をなぶっている。

高い吹き抜けの天井に、吸い込まれるような美しい満天の星がきらめいていた。

死にゆく赤き星に住まう者にとって、ここは畏怖されるべき神殿であった。
鉄の海から隔離された空。そこからそびえる神秘の岩壁に、その神殿はある。
アルテアの人々は、まずこの神殿に立ち寄ることができない。
だからこそ、このような秘め事が行われている事に気づく者はいなかった。



「俺の…俺だけの…糞女…」

狂ったように自分に執着する男―カグラが確かめるように女の身体をまさぐった。
首筋から胸元へ。
カグラが求める部分は、自然と巻きついた茨がよけていく。
まるで彼の行為を誘導しているかのようだ。
服の上から乳房を掴み、左右に押し広げる。
果実がゆがみ、プルプルと震える。
カグラは、はざまに鼻先をつけ、思う存分吸い込んだ。

「い、ぃやぁ…」


行為に対する生理的嫌悪と、羞恥心で、ミコノは喘いだ。
手足を茨に絡め取られ、身動きできないミコノは、それでも必死で身体をよじる。
しかし、虚しくもその行為は、無駄に服を破けさせるだけであった。
痛々しい破けた服の隙間から、生白い肌が露出し、赤い血を滴らせていた。
186名無しさん@ピンキー:2012/04/04(水) 00:45:56.23 ID:rZsGWglE

沸き立つ血の匂い。

異常な嗅覚を持つカグラは、嗅ぐ事そのもので性的興奮を覚える事ができる。
ミコノから放たれるかぐわしくも危険な香りに、彼は陶酔していた。
血に餓えたケダモノ
彼はまさにそう称するにふさわしい獣であった。


「あっ……」

頬にくすぐったさを感じ、ミコノは思わず声をあげた。
ペロリと、傷口を舐め始めたカグラに、ミコノは仰天して硬直する。

(な、なに…?)

にじむ血を、丹念に舐めとると、
カグラは慈しむかのようについばみ、頬に吸い付いた。

「やっ……、〜〜〜〜〜っ」

キスの雨が降り注いだ。
ちゅっちゅっと、繰り返し唇が当てられていく。
愛の行為ではあったが、それは一方的に与えられる愛であり
ミコノにとって不快極まりない行為であった。
口の隙間から漏れる熱い吐息に翻弄されながら、ミコノは遠くの世界にいる
亜麻色の髪の少年を思い出していた。

「ア…マタ君…た、すけて…ぇ…」

ミコノは濡れたまつげを震わせた。
その瞬間、カグラの動きはぴくりとも動かなくなった。

(な、何…?)

ミコノは恐怖してカグラを見いやる。
この不気味な沈黙は…?
だが、ミコノは胸元でうずまる彼の顔を見る事はできなかった。

「俺の…」
「え?」

「…俺だけのシルフィ―――!!」
「きゃああぁぁぁぁっ!!!」

ビリッビリリッ

カグラは、いきなりミコノの肩を鷲掴みにして、
おもいっきり彼女のブラウスを引き裂いた。
肩が大きく露出し、下着がはみ出す。
「俺のものだ!」
カグラはそのままミコノをドンッと突き飛ばした。
衝撃で手首を拘束していた茨がゆるむ。
そのままぐるり、と視界が反転した。
彼女は立ったまま大きく仰け反った。
「シルフィ…!」
かろうじてつま先は地面と結びついていたが、もはや体重を支えているのは
茨のみといってよかった。
強引に唇をかまれ、こじあけてくる。
侵入者が中で暴れまわる。
187名無しさん@ピンキー:2012/04/04(水) 00:49:49.11 ID:rZsGWglE

「ふむっ〜〜んっんっ!」

息すらさせまいとする、容赦無い追い打ちにミコノはパニックに陥った。
獲物が死にものぐるいで逃げようとするのを、ケダモノは許さなかった。
彼女の後頭部を力いっぱいに掴む。
それでも彼女はもがいた。
まとめていた髪が、指の隙間からほつれ落ち始める。
カグラはそのまま長い髪を指に絡ませ、思いっきり下に引っ張った。

「ひっ…いいぃ…」


ミコノはのけぞり、白い喉をひきつらせた。
痛みに感情が吹きこぼれる。
ボロボロと涙が頬を伝い流れ落ちた。
カグラは頬を両手で包みこんで執拗にそれを舐めると、
そのまま舌を滑らせしゃがみ込む。
ほくそ笑んでいた。

「ここは…確かまだだったよなぁ…?」
「い、いやっ…いや…!」
男の興味が下に向いた事を悟るとミコノは身体をこわばらせた。
だが、ミコノの抵抗むなしく、男の身体が割って入ってくる。
スカートが破りとられ、白い太ももが月明かりに晒される。

「や、やめて…お願い…っ」

ミコノは涙ながらに懇願した。
しかし、カグラはそんな事おかまいなしに、くんくんと恥ずかしい場所を
嗅いでくる。
白い生地が湿気を帯びて、茂みをすかす。
カグラはゆっくりと秘裂を舌でなぞった。

「これだ……この甘い味。糞女の味…」
「ひいっ…」

ビクンっとミコノの身体が跳ねる。
カグラを誘い、悩ませる、かぐわしい香りが『ソコ』からした。

足首にまきついていた茨が徐々に上へのぼっていき、
遂に彼女の足は大きく釣り上げられてしまった。
必死に閉じようとするものの、全く意味をなさなかった。

くぱぁ、と開かれる脚。

「い、ぃやぁ…!」


なけなしの布の向こうで、予感めいた花園がざわつく。
盛り猛獣が、今まさにずっと大切にしてきたモノを蹂躙しようとしている。
男が何をしようとしているのが、もはや疑うべくもなかった。
カグラは恍惚の表情で自身の唇をペロリと舐めた。

「ぶっ壊してやるぜ…」

ギラギラと光る金の瞳がミコノを射抜き、時を止めた。
188名無しさん@ピンキー:2012/04/04(水) 00:53:27.87 ID:Dt/DoeKo

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アルテア界に喜ばしい報せがもたらせた。
悲願といえるレアイグラーの奪取。
不気味に光る赤黒い星も、今日だけは喜びに沸き返り、
どこかしら煌めいているように思えた。

最高司令官たるイズモの元に、祝福と賛辞の言葉が次々と通信で送られてくる。
しかし、それに反して、初老の気配を帯びた男の顔色は優れなかった。
彼は最高司令室に引きこもり、一人思案気に椅子に座っていた。

(今度は何を考えている?ミカゲよ)

彼の心を支配しているのは、ただ一人の人物であった。
いや、果たしてアレを人と称していいものだろうか…
イズモはため息をついた。



『レアイグラーを手にいれたので、貴方に差し上げますよイズモ』

うふふふと妖しい笑顔をたたえてミカゲは甘い言葉を囁いた。
のうのうと幹部にしか訪れを許されない司令室にやってきた彼は
幾度も戦いで鍛え抜いてきた歴戦の勇者の心臓でさえ
一瞬にして凍らせることができた。

『今までのおわびの印だと思ってください』

ぬけぬけと言い放って、彼はキスを投げた。
思わず顔をしかめたイズモに、ミカゲはさらに語りかける。

『手に入れたレアイグラー。存分に愛でるのもよし…
 しかし、飢えに餓えた野獣共に、そんな感性があればの話ですが』

ミカゲは白く咲き誇る花に口付けをし、そして散らしていく。
幻想の花びらは冷たい鉄の床下に、吸い込まれるように消えた。
嘲笑をこめられた壮絶な笑みを讃えてミカゲはイズモをじっと見つめた。
この中性的で妖しい雰囲気に、虜にされてしまう男は多い。

「何が狙いだミカゲ」
『何がです?』
「ごまかすな。お前が何の企みもなく、我々に手を貸すはずがない」
『つれない人ですねぇ…。それならば、ふふふ…
 こちらでレアイグラーは処分いたしましょうか?』
「ミカゲ!!」

イズモが吠える。
ビリビリと空気が震え、蒼い覇気があたりを渦巻く。

『おお怖い』

ミカゲは大げさに口元に手をやり、おののいた真似をする。
だがすぐに、おかしくて仕方のない様子で笑いだす。

「何が可笑しいミカゲ…」
『後ろ』
「ー!?」
189名無しさん@ピンキー:2012/04/04(水) 00:55:16.50 ID:rZsGWglE
イズモが振り返ると、光がぽぅと宿った。
そして、3つの大きな蕾が空中に出現する。
蕾はかなり大きく、成人男性の両腕の幅ほどあった。
背後でミカゲがパチンと指をならす音がした。
その音を合図に蕾がゆっくり花開いていく。
驚いた事に、その中には少女たちが眠っていた。
3人とも健やかに、まるで母親のお腹で眠る赤子のようだ。

「これは…」
『おや?まさか、久しぶりすぎてお忘れになったのですか?』

イズモは絶句した。確かに生の女を見るのは久しぶりであった。

「だが…、3人だと…!?」
『私は一つだけとは言っていませんよ』

今度こそイズモは口を開けたまま言葉を紡ぐことを忘れた。
たった一人のレアイグラーを手に入れるのに、イズモたちは数十年という
月日を費やした。それでも、いまだ健全なる女性を手に入れる事は叶わなかった。
それなのに、一気に三人とは…。
半ば放心状態のイズモを横目に、ミカゲは姿を消す。
しかし、イズモはそれに気を払う素振りをみせず、少女達を前に立ち尽くした。


居心地のよい感覚が戻ってきて、ミカゲはため息をついた。

―餌は撒いた。

これでよいのだ。
何もミカゲはアルテア界の為に動いているわけではない。
結果的にそうなってしまうかもしれないが、そんな事は眼中になかった。
目的を果たす事。悲願。それこそがミカゲの目的。

彼らは3つの花に夢中になり、こちらの事など一片の関心も寄せないであろう。
それだけの価値があの花々にはあった。
だが、それこそが、まさにミカゲの狙いであった。
唯一、気づくとすればあのイズモだけであろう。
彼は自身の美貌に揺らがない数少ない人物である。

『3人だと…?』

イズモの驚愕した顔がミカゲの脳裏に浮かぶ。
今回ばかりは彼も忙しさに追われ、自分たちに構ってはいられないだろう。
蕾は3つ。
中にいるものは、エレメント能力を持つ、選ばれた女たち。
彼女たちには想像を絶する激しい試練が待ち構えている。
それに耐えるものこそ、真実のイヴになりえると信じて。

しかし――


『私は3つだけとも、言っていませんよ。イズモ』


ミカゲはくつくつと笑った。
愚かな人間。全ては私の手のひらで踊るがいい。
つんざくような女の悲鳴が天を引き裂いた。


--------------------
190名無しさん@ピンキー:2012/04/04(水) 00:57:27.76 ID:Dt/DoeKo
まだ侵入者を許したことのない、花の蕾は瞬く間に蹂躙された。
男根を奮い立てて迫っていく気配を感じた時には、
すでに花園の入り口にあてがわれていた。
蜜を孕むことなく行われる交尾に、ミコノの身体は全身で悲鳴をあげる。
怒張が突き入れられ、メリメリと音を立てて付き進んでいった。

「あぐ…あ…あ…」

ミコノは目を見開き、痙攣した。
処女膜が奪いさられた時、何かが弾け飛んだ。
「ああああああああああああ…!?」
突き立てられた凶器が、引き潮のように引いていく時でさえ
ミコノは痛みを感じなければならなかった。
破瓜したことで、ミコノの女の部分は血の涙を流していた。
それがつたい、カグラの性器を濡らし、やがて冷たい石だたみに吸い込まれていく。

カグラは皮の手袋を嵌めた手でミコノのお尻をつかみ、
ぐいっと自分の方へ引き寄せた。
ミコノがか細い声を上げる。
蹂躙者となった男は我が物の顔で獲物を抱く。
夢中になる彼には、監視者がいる事すら忘れてしまっていた。

「ぐっ…」

彼もまた痛みを感じていた。
男を受け入れたことのない未熟で窮屈な洞穴は、彼のペニスをぎちぎちに
しぼりあげる。
だが、彼を支配する昏い喜びが、痛みを忘れさせてくれた。
ついに、彼は手に入れたのだ。念願の想い人を。

「おらぁ!」
ズン!

容赦なくカグラは再奥を付いた。
小さな子宮口がペニスを押しとどめた。
ミコノは脚を突っ張り、身を大きく仰け反らした。

「あぁあああああ…あぁ…いやぁ…い、いたい………っ」

感じたことのない貫かれるめまぐるしい痛みが襲う。
カグラは本能の赴くまま、リズミカルに突き始めた。
ミコノの腰を両手でしっかりと支え、
奥へ奥へとそれだけを繰り返す。

「痛いっ…痛っ……!!」
「シルフィ…俺の…俺のシルフィィィ!」

パンパンパンと勢い良く肉を穿つ音がこだまする。
獣は肩を丸くして、ミコノの身体に食らいつく。彼女の聖域を犯す。
カグラの後ろ背からミコノの二本の足がはねる。

「ひっ…」

ひくひくと収縮を繰り返す膣口が、その喜びに打ちひしがれたように
彼女が意図しない侵入者を奥へと誘う。
亀頭がグリグリと子宮口を突き、行為の最終目標である子宮を狙う。

(もう…駄目ぇ…。死んじゃうよぉ…)

激痛と戦いながらも、ミコノの意識は遠のいていった。
191名無しさん@ピンキー:2012/04/04(水) 01:01:00.77 ID:rZsGWglE
「はぁ…はぁ…気持ちいいか?シルフィ…
 抱いて、中に出して、必ず孕ませてやるからなシルフィ
 …俺達の子供だ!!」
「ひぃっ!…だ、駄目!!それだけは、それだけはお願いやめてぇ!!」

ガンと頭を殴られたような衝撃だった。
一気に現実に引き戻される。
妊娠なんて…
最終的にそういう危険性が孕んでいることは知識として当然あったのだが
取り乱したミコノは、すっかりその事を忘れていた。
ミコノに再び恐怖がはしる。
身体がこわばり、きゅううぅと膣口がしまった。

その時ー!

「う、あぁぁっん!」
「ぐっ……」

ミコノは感じた事のない快感に思わず喘いだ。
焦燥感の影に潜む何かがいたずらに動いた。
収縮する膣口がペニスをしごいたのだ。
カグラは射精感を高め、ぶるっと腰を震わせた。

「おぉ…シルフィ…」

カグラは感嘆の声をあげた。しかし、まだ届かない。
喜びを速度にあげ、カグラはさらに激しく肉棒を突き入れる。

「ああっ…だめっ…あっ…ああっ……ああぁ…あぁあああああっっ」

ミコノは突如として、アソコが意思とは無関係に
ひくひくと蠢き始めている事に気がついた。

(いや、私感じてるー!?)

蜜をはらみ、じゅぷじゅぷといういやらしい音が漏れてきた。
糸を引き、男性器にからみつくもの。
赤黒くヌメヌメと光る楔を突き入れられるたびに、
愛液がヴァギナからこぼれ落ちる。

(駄目、犯されてるのに、どうして感じちゃうの!?)

真紅の花弁が花ひらき、よだれを垂れ流す。
ミコノはより大きな快楽を求めて無意識のうちに淫らにくねり始めた。

「あっ…あぁあっ…んっ…んんっ…いやぁ…やっ…あんっ…
 だめぇ…あぁあああっ…んっ…やぁああぁあぁ…」

恥ずかしい声が口を突いて出てしまう。
こんな…こんな…
ミコノの腰がリズムにあわせて揺れる。
192名無しさん@ピンキー:2012/04/04(水) 01:07:38.32 ID:Dt/DoeKo

(ずっと隠してきたのに…)

夜、ベッドの中で行った、ささやかな秘め事
必死に口を押さえて、片手で性器をこすった想い出。
そんな事に興味はないという顔をして。
ミコノは自慰の魔力に取り付かれていった。
あの人とのまだ見ぬ情事を想像して。
彼の性器を想像して。
ミコノは自身の欲情を抑えられず、パジャマのズボンに手を
滑りこませて下着の上から性器をこすった。
何度も何度もこすりながら
やがて訪れる終りまで。
ミコノはオナニーをした。

(エッチな事、したいって、私が望んだから…)

だから、淫らな身体になってしまったのだ。
クリトリスがこすられる度、気持ちいいって思うから。
授業の合間に、抜けだして。
トイレの中で自分をなじる。
乳房を揉んで、乳首をなじり、下着をずりおろす
いやらしい子
いけない子
淫乱
マゾっ気があるミコノは、そうやって自分をいじめながら、
性的な興奮を高めていった。そうして淫靡な世界へと足を踏み入れた。
だが流石に、指を入れることには抵抗があった。
だからいつもこすっておしまい。
何かもの足りない気配を感じながら、その時点のミコノは満足していた。
しかし…

(オ、オマ×コ気持ちいい…)

ミコノは恍惚の表情を浮かべた。
男根にゴリゴリと膣口をこすられる気持ちよさ。
むき出しの陰核を押しつぶされる快感。
無理やりに犯される悦びを知った今、果たして自分はもとの
『いけない子』に戻れるのだろうか?


「あっ…ああっ…もうだめっ…んっ…んくっ…いっちゃ…あっ…
 あぁあぁぁぁああああああっぁあああっっ」
「糞女…感じているのか?」
「うああぁっ…はぁあん…そんな事っ」
「俺に犯されて気持ちいいのか?」
「ちが…ちがいますっ!!」

カグラはフェイント気味に腰を止めた。
「あっ…」
とミコノは名残惜しそうに喘いだ。
ニヤリ
カグラは笑って、一気に付いた。
「あひぃ!!」
ミコノは歓喜の声をあげた。
疑うべくもなかった。
193名無しさん@ピンキー:2012/04/04(水) 01:11:26.20 ID:rZsGWglE

「正直に、気持ちいいって言えよおらぁ!」

ぷるんぷるんと揺れ動く果実をもぎ取らんとばかりに
カグラはミコノの乳房を握り潰した。
ピンとはりつめた先の乳首を咬む

「はひいいぃぃ!き、気持ち、気持ちいいです!!」

思わずミコノは観念する。カグラはご満悦な笑みを浮かべた。

「そうかよ…いいぜ。もっと鳴けよ糞女ぁ!」

パンパンパンパンという音がさらに水音を混じらせ
淫らなハーモニーを奏でた。
おらおらおらーっと声を荒げ、カグラはミコノを攻め立てる。

「ひいぃーーっ!!あーっ!!あっぁっ―」

激しいラストスパートが開始された。
もう無茶苦茶に、がむしゃらに突かれていることしかわからない。
クライマックスが近い。

パンパンパンパンパンパン

「あああああアポロン駄目、駄目、駄目、アポロン駄目えええええぇぇ!!」
「シルフィ!シルフィ!!シルフィー!!」
「あ、赤ちゃん…できちゃう…できちゃうのー!いやあああああ!」

ミコノが泣き叫ぶ。
妊娠はしたくない。しかし、もはや快楽の虜であった。
(ごめんなさいアマタくんーごめんなさい、ごめんなさい!)
全身を淫らな炎で焦がし、背徳の快感に包まれる。
「気持ちいい、気持ちいいよおぉ!!」
高らかに、ミコノは叫んだ。カグラは彼女を深く深く抱きしめる。
お互いの名前をうわ言のように繰り返して、絡み合い、飛翔していく。
奥へ、奥へ…
意識が弾ける。カグラの腰が震える。

「お お お お お おおおおおお!!」
「ああああああああああああああ!!」
愛の獣たちの咆哮が響き渡った

ブッシュウゥゥゥ〜!ビュッビュっビュルル〜!!!

鈴口から熱い奔流が断続的に発射された。
一気に頭の中が真っ白な閃光と共にスパークする。


(イ、イク…!イっちゃう!!イっちゃう!イクううううぅぅ!!)


ビクンビクンッ!!
カグラが射精すると同時に、子宮口へ勢いよく精液が打ち付けられ
ボルチオの快感にミコノは地面に頭がつくほど、のけぞり、目を見開いて達した。
足の指先がきゅっとしまり、硬直する。
放たれる熱い子種を一滴も残さないとかという
淫らな痙攣に誘われ、子宮へと流れこんでいく精液。
ぶるぶると痙攣しながら、ミコノの意識は天へと昇りつめた
194名無しさん@ピンキー:2012/04/04(水) 01:18:53.02 ID:rZsGWglE

「はっ…はっ…はっ…」

荒い息遣いのカグラがここで初めて、ミコノを離した。
ぐったりと崩れ落ちるミコノは茨の支えも失い、地面へズルリと落ちる。
ピクピクと割れ目から、いやらしく性液があふれできていた。
それをジッとみつめていたカグラは息が整う間もなく、
彼女に馬乗りになる。
萎えてしまった自身をしごきあげ、硬さを取り戻させる。
反り返ったモノからは、まだ白い液体がまとわりついている。
「まだだ…まだ……」
カグラは、失神してしまったミコノの足を掴み、持ち上げた。
再び硬くなり始めた欲望をおもむろに突き刺した。
ぐぽっ、ぐちゅちゅちゅ…
既に潤滑油にまみれたミコノのヴァギナは侵入者を拒むことはなかった。
「はっ…あ・・・・ああ・・・」
カグラは天を仰ぐ。
そのまま、狂ったように腰を振りたくる。足を抱え、一心にミコノを犯す。

「糞女…俺の…俺だけの……」





せわしく動くカグラを遠目で見ながら、ミカゲはほくそ笑んでいた。
願いは成就された。
女とは哀れなもので、自身が望まなくとも子を孕めるのだ。
しかも、彼女が宿すのはケダモノの血を引く子供。
その事実を知った時、あのか弱い少女の心は打ち砕かれることだろう。


だが1回の性行為で子供をなせる確率は低い。
『呪い』を受けるアルテアならさらに可能性は下がるといっていい。
だからこそ、カグラにはもっともっとミコノを犯してもらわねばならなかった。
確実に妊娠する為に。
その為にミカゲはカグラに異常な程の精力を与えたのだから。


(そう、夢の中で、彼の遺伝子を存分に味わうがいい
 受け入れ、浸され、汚される事によって、体の奥底に眠る記憶が蘇る…
 その時、我が願いは成就されるのだ…)


ミカゲは笑った



-------------------


おわり

レイプ苦手な人すまんこ
195名無しさん@ピンキー:2012/04/04(水) 01:32:53.49 ID:eU+p7C21
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!

乙乙!
196名無しさん@ピンキー:2012/04/04(水) 01:34:22.63 ID:gVff9wS9
うおおおおおおおおおお!!

乙乙!
197名無しさん@ピンキー:2012/04/04(水) 01:36:39.80 ID:8WKXusfT
乙!

レイプ需要あるぜ!俺に!
198名無しさん@ピンキー:2012/04/04(水) 01:38:10.72 ID:zWKyvOLe
まさかの暴風雨があけた次の日にwww
長編キテター!!!!!

乙乙乙乙
199名無しさん@ピンキー:2012/04/04(水) 02:22:00.88 ID:a5ewsRTp
GJ!!NTR乙!
これはミカゲ様にもGJと言わざるを得ない
200名無しさん@ピンキー:2012/04/04(水) 03:01:04.20 ID:VS5kZav7
うぉー乙乙!!!
こっちはまだ暴風やばいが良かったぜ
201名無しさん@ピンキー:2012/04/04(水) 04:38:12.57 ID:bjj85ekt
GJ
ミカゲ様マジで愛の味方
202名無しさん@ピンキー:2012/04/04(水) 05:52:31.45 ID:dg/Tw8zv
GJ!!マゾっ気のあるミコノさん可愛い!!!
カグミコ素晴らしいな
203名無しさん@ピンキー:2012/04/04(水) 11:23:09.20 ID:BYO6zfW8
GJ!カグミコやべえ…!
最後のアポロンシルフィー呼びは萌えた

ミカゲが連れてきた三つの蕾も気になるな
また気が向いたら是非書いてくれ
204名無しさん@ピンキー:2012/04/04(水) 19:43:55.88 ID:vDvsjmDt
乙乙!!ありがたやありがたや
まさに読みたかったカグミコ!!
ミコノはレイプ似合うね
このあとミコノがどうなるのか…ゴクリ
205名無しさん@ピンキー:2012/04/04(水) 23:59:26.77 ID:rZsGWglE
>>203
誰か書いてくんねーかな チラッ

思ったのは、男はアマタ、女はゼシカのエロがムズいな
アマタだとちゅっちゅしたあたりで飛翔してしまうので、SEXまでこぎつけるのが大変
上でも言われているように、アマタを縛り付けて騎乗位で責め立てるか
エレメントジャマーで、能力消すとかしないと、とんでもないことに

ゼシカは個人的にキャラが純粋路線か淫乱路線か決めかねているんだがどっちだ
というわけで、以上の2人のエロを書いてくれる猛者求む



一方、ネオ・ディーバでは------

クレア「あッ・・・あん・・・はぁん、そ、そこです、シュレード…!上手になりましたわ」
シュレ「…いいのかいクレア理事長?エレメント候補生が攫われた今
     僕の部屋で腰なんか振っていて」
クレア「そ、それは・・・はぁん!言わない約束ですわ…ッ」
シュレ「ふふふ・・・。淫らな旋律がほらスターカットを奏で・・・」
クレア「シ、シュレード!!」
シュレ「?」
クレア「わ、わたくしの、わたくしの分からないお音楽用語は、はぁっ・・・ん
    ひっ控えて、イ、頂きたいですわ・・・!」


こんな会話が交わされていると思うんだ。
206名無しさん@ピンキー:2012/04/05(木) 01:01:57.63 ID:TOk4tEs/
カグラミコノいいな、乙

>三つの蕾
誰を連れてきたのかという所も重要そうだ
ユノハゼシカMIXサザンカその他モブ子達…ってとこか
207名無しさん@ピンキー:2012/04/05(木) 01:08:03.70 ID:21oDlO+n
ミコノの繋ぐ力でベッドとアマタをつなげればあるいは…
208名無しさん@ピンキー:2012/04/05(木) 01:23:51.91 ID:TOk4tEs/
3Pですねわかります
209名無しさん@ピンキー:2012/04/05(木) 15:11:33.96 ID:exvJl2kM
>>207
挿入したところでベッドごと飛んでってしまうとこしか想像できないw
やっぱ地面あたりと繋いどかないと…ハッ青姦ならいける!
210名無しさん@ピンキー:2012/04/05(木) 20:39:16.77 ID:O7OQNwl6
遅くなったがカグミコGJGJまさにこれを求めていた…!

>>205
アマタはまずは浮かない特訓をミコノさんとするところからだな…
刺激の浅い所から少しずつ慣らして浮かずに我慢できるようになってから初合体とかどうだろう
とゆわけで書いてみた↓
211名無しさん@ピンキー:2012/04/05(木) 20:39:48.77 ID:O7OQNwl6
<レッスン1>
「ん、だめだったら、まだ、我慢して。飛んじゃだめ……」
「む、むり、もう限界……ミコノさんの手、小さくて、すべすべで、あったかくって、はぁっ、くっ」

 びゅるびゅくばしゅんふわっ

「きゃ、また浮いたっ! もう、アマタくん!」
「ごめ、だって、きもち、い……」
「触っただけなのにこんなに浮いちゃうなんて……アマタくんのえっち」
「え、えっちなのはミコノさんの指の方……」
「! 違うもん! アマタくんのばか! アマタくんがわたしとしたいって言うから……
だから恥ずかしいけど、こうやって一緒に訓練してるのに……! アマタくん、本当に我慢する気あるの!?」
「あるよ! あります! したい! すごくしたい! ミコノさんとセックスしたいっ!!」
「……こ、声大きいよ……だったら、次はちゃんと、我慢してね?」
「う、うん……」(自信ないな……)
212名無しさん@ピンキー:2012/04/05(木) 20:41:57.01 ID:O7OQNwl6
<レッスン2>
「見るだけなら、浮かないで我慢できると思うんだ。だから……」
「やだ、恥ずかしいよ。こんな、明るい所で、裸になるなんて!」
「お願い、ミコノさん。やっぱ目から慣らすのが一番いいと思うんだ。だから、だからさ……」
「い、息が荒いよ。きゃっ、ちょ、ま」
「ミコノさん、肌白い……綺麗……ミコノさんっ!」
「あ、だめっ、もう、勝手に! アマタくん、だめだってば! や、やめて! 自分で脱ぐから!」
「え……脱いで、見せてくれるの?」
「う、うん。見せる。見せるから……ちょっと、離れて、ね?」
「うん……」

 しゅる、ぱさっ

「……見えない。手、どかして……」
「う、うん……そ、そこから、近付いちゃ、だめだよ?」
「うん」
「…………」
「…………」
「……だ、だまらないで。何か、言ってよ」
「綺麗だ……」
「!」
「かわいい、ミコノさんの肌、白くて。でもそこだけピンク色。上向きで。ふるふるって震えてる。ミコノさんの」
「や、そんな、細かく、いわないでいいから」
「下も見たい」
「えっ」
「そこに座って、こっちに、足ひろげて……見せて?」
「む、無理。そんなこと……」
「俺にはいつも浮くの我慢しろって言うくせに。女の子だってこれくらい出来なくちゃ、本番なんかできないよ?」
「そ……なの?」
「そうだよ」(多分できなくてもできると思うけど……)
「で、でも……」
「俺、ここから一歩も動かないから。ここで見てるから。だから」
「う、うん。……わかった、やってみる。でも、動いちゃだめだよ?」
「うん」(おおっしゃあああああああ!!!)
213名無しさん@ピンキー:2012/04/05(木) 20:42:16.36 ID:O7OQNwl6
「……こ、こんな、感じ?」
「…………」(ミコノさんの水玉パンツにミコノさんのスジと愛液と水玉ミコノさん水玉やばい浮きそう我慢我慢我慢)
「も、もう、いい?」
「待って! だめだ、ちゃんと、全部脱いで。ミコノさん」
「ええっ」
「ここまで、我慢出来たから。全部、見て。大丈夫か、試したい」
「そ、そっか……そう、だよね……でも……」
「…………」(ドキドキドキドキ)
「わ、わかった……で、でも、そんなに、じっと見ちゃ、だめだからね?」
「うん!!」(うぉおおおおおっしゃああああああああああ!!!)

 するっ、ぱさっ……

「……ちゃ、ちゃんと、我慢、してね? く、訓練、なんだからね?」
「……う、うん……」(ハァハァハァハァ)

 ……くぱぁ

「っ!!!!!?」
「!?」

 ドキャン!!! ……パラ、パラ……

「!! あ、アマタくん!! あああアマタくんの首が天上にめりこんで……っ!!
ま、待っててアマタくん! 今、教官呼んでくるから!
あ、服、服を着なきゃ、あ、アマタくん、待ってて、し、死なないでアマタくん!!」
「…………」(今なら死んでもいいかもしれない……)
214名無しさん@ピンキー:2012/04/05(木) 20:43:35.28 ID:O7OQNwl6
ごめん最後まで辿りつけなかった多分どうやってもアマタは浮く
一生童貞でいいように思えてきたww
誰か続き書いてやってくれ
215名無しさん@ピンキー:2012/04/05(木) 21:22:25.03 ID:q/MLrWX7
素晴らしい
216名無しさん@ピンキー:2012/04/05(木) 21:34:25.19 ID:vfG2ZGge
一生やってろwww
初回から視観プレイとか本番出来る頃には相当マニアックな事しないと
興奮しないような身体になっちゃいそう
ミコノさんが
217名無しさん@ピンキー:2012/04/05(木) 21:39:30.87 ID:21oDlO+n
ああ…次はアマタ君に目隠ししてミコノさんがペッティングだ…
218名無しさん@ピンキー:2012/04/05(木) 23:05:19.63 ID:hLLjnX6D
目隠しなんかしたら想像だけで浮いて逆効果になりそう
219名無しさん@ピンキー:2012/04/06(金) 00:30:20.48 ID:NnoczoMG
エレメントジェマー?がある司令室なら確実に合体できるはず
問題は第三者が入ってくる危険性がある場所でいたす度胸があるかどうか(特にミコノ)
220名無しさん@ピンキー:2012/04/06(金) 00:41:11.42 ID:GWiQXQvX
他にやる場所が見つからないからか
エレメントジャマーは持ち運び可能という形になるな
221名無しさん@ピンキー:2012/04/06(金) 00:52:02.72 ID:dcakeL27
ジャマーに気づかずえっちなことしてるのにアマタ君が浮かない!まさか私じゃもうドキドキしないの?そんなの嫌だよ!
とショックを受けたミコノさんがアマタに興奮してもらいたくて大胆に奉仕するSSマダー?
222名無しさん@ピンキー:2012/04/06(金) 01:07:03.64 ID:HdO3d8e8
糞女に会いたくて単独で潜入してきたカグラが女子更衣室に迷い込んで
サザンカさんを筆頭にエロ同人みたいなことされるSSマダー(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
223名無しさん@ピンキー:2012/04/06(金) 01:52:57.80 ID:kiArUvFX
アマゼシはやく
224名無しさん@ピンキー:2012/04/06(金) 02:02:34.50 ID:GWiQXQvX
アマタ君が我慢して徐々に馴らしていくにつれテクがどんどん上達してS気に目覚めるミコノさん
「ふふ、今日浮かなかったらご褒美に飲んであげるからね?」とか言う
225名無しさん@ピンキー:2012/04/06(金) 03:27:34.88 ID:d4riGX2E
>>223
ゼシカ「(アマゼシって)いいなぁ…」
226名無しさん@ピンキー:2012/04/06(金) 07:35:06.13 ID:ggAS/dvy
ミコノはマゾっぽいが、ちょいサドでもいいな
あ、ユノハはドMでお願いします
227名無しさん@ピンキー:2012/04/06(金) 08:24:33.32 ID:EIT5GW3i
>>226
MIXはそこそこM、サザンカさんは両方いけちゃう気がする

カグミコと同じくらいアマゼシが好きな自分だが、どういうシチュがいいのか非常に悩む
箱とかに閉じ込められて胸を押し付けられた場合、アマタはやっぱり箱毎浮くのかな
228名無しさん@ピンキー:2012/04/07(土) 00:11:44.08 ID:buMH7mcN
ゼシカはいじめたい派なので最低アマタとゼシカが見たい
ゼシカとやりながらミコノさんじゃなきゃ浮けないと言ったりわざわざ体の細部を
ミコノさんと比べたりいく時にミコノさんの名前呼んだりして煽って
涙目でムキになってこっち見てと腰振るゼシカを冷めた目で見つめながら
「あーミコノさんとしてー」とか思ってる最低アマタ

あとはドナールとスオミの電流プレイとかな…
229名無しさん@ピンキー:2012/04/07(土) 00:41:06.97 ID:Mmk7StpY
シュレードとクレア…は想像出来ないから不動とクレア…もダメだ
だれかロ理事長のネタを!
230名無しさん@ピンキー:2012/04/07(土) 01:27:41.79 ID:oD6xnJfp
久しぶりにきたら賑わっていて驚いた
カグミコGJ、アマミコ小ネタGJ

この調子で他のSSも増えるといいな
231名無しさん@ピンキー:2012/04/07(土) 23:54:13.64 ID:NfFcEGdV
ジンの温もりを忘れないよう夜な夜な一人遊びするユノハ
精神的に未亡人っぽくてなんかエロい
232名無しさん@ピンキー:2012/04/08(日) 01:31:23.98 ID:DrFM9S37
ジンの携帯端末でひとり遊びするユノハですね、わ(ry
233名無しさん@ピンキー:2012/04/08(日) 01:40:11.76 ID:snEt1w1I
消えちゃいたいユノハを抱きしめ人肌の温もりと快感で
消えないように繋ぎ止めようとしたりするミコノさんとかもいいな
234名無しさん@ピンキー:2012/04/08(日) 08:06:45.56 ID:D7cK0xDn
キマシタワー
235名無しさん@ピンキー:2012/04/09(月) 12:51:27.44 ID:xFwhd5n1
カグラにチンポいれられてから態度が急変しちゃったミコノさんと
それでも一途に想っているDTアマタくんの初セクロスまだか
236名無しさん@ピンキー:2012/04/10(火) 00:08:20.61 ID:bpbwt06N
アルテアでモブに陵辱されながら壊れていって
モブ相手でもジン君ジン君って腰振っちゃうbadendなユノハください
237名無しさん@ピンキー:2012/04/10(火) 00:32:07.49 ID:TvXRwb//
透明になれるユノハちゃんなら一緒にお風呂入ってても周りにばれないよね、ね!
238名無しさん@ピンキー:2012/04/10(火) 03:40:16.67 ID:zJWaD4qe
>>235
今回のでアマタが闇落ちしてミコノさんを犯す妄想をした
239名無しさん@ピンキー:2012/04/11(水) 00:29:55.00 ID:ptgO53Ai
なんか今週の放送みてミコノさんにムラムラした
犯したいキャラだ
240名無しさん@ピンキー:2012/04/11(水) 21:11:23.89 ID:IDsJ+eye
まさか殺したいが子作りしたいだったとは…
241名無しさん@ピンキー:2012/04/11(水) 23:30:46.46 ID:BCC6UlM2
ミコノさんが目覚める時色っぽい
犯されるかと思った
242名無しさん@ピンキー:2012/04/12(木) 01:35:19.35 ID:AeyepLJj
もう女エレメント全員アルテアにいっちゃえよ
実際、そういう扱いを受けるんだろうな
243名無しさん@ピンキー:2012/04/12(木) 07:45:12.30 ID:LdXEHRfZ
>>240
カグラ「シルフィ超大胆」
244名無しさん@ピンキー:2012/04/12(木) 14:08:07.94 ID:AeyepLJj
予告がエロい
ま×こみてー
245名無しさん@ピンキー:2012/04/12(木) 18:23:46.45 ID:PHJs3cGz
カグラ「殺したい(子作りしたい)」
ミコノ「殺せばいいじゃない!(子作りすればいいじゃない!)」
カグラ「ここじゃちょっと///」
こういうことか?

穴掘り夫婦のコンビネーションがアップしたのでここいらで…
246名無しさん@ピンキー:2012/04/12(木) 18:33:21.80 ID:F611tQVh
>>245
いくらオレでもこんなとこでいきなりは…><って言ってたから割と常識的なんだなと感心した
247名無しさん@ピンキー:2012/04/12(木) 19:29:09.12 ID:jx4qOd55
・あの女を…殺したい。殺して、この手に抱いて、壊してやりたい
・違う!どれもこれも、俺が殺したい匂いじゃない!
・憎んで!殺して!そう…この俺の腕の中で永遠に
・心配するな、お前を殺すだけだ。俺の腕の中で
・お前が大嫌いだから、殺したいから
・お前のことが大嫌いだ。こ、殺したい
・そんな…だったら、今ここで私を殺せばいいわ!

改めて見直すと…とっても……アレです…
(最後のミコノは勘違いだがw)
これ逆さまじゃなかったらと思うと、とんだエロアニメだな
248名無しさん@ピンキー:2012/04/12(木) 21:50:43.01 ID:gYohkFYZ
>>247
このスレいらないぐらいだなw


アンミクはまだ合体してないなんて信じられないぐらい夫婦共同作業っぷりだ
249名無しさん@ピンキー:2012/04/13(金) 02:58:49.16 ID:WlJls7mC
実際レア・イグラーを手に入れたらどんな扱いになるんだろうな
イズモは理想家な感じだが、制御できんのか
250名無しさん@ピンキー:2012/04/13(金) 08:13:25.99 ID:hIaTpG/c
>>249
排卵期狙ってあてるんじゃない?
まわしたら妊娠率下がるから一月ずつ交代とかで
251名無しさん@ピンキー:2012/04/13(金) 12:02:57.38 ID:toVMBY3n
種づけする権利とか抽選とかなんだろうかw
252名無しさん@ピンキー:2012/04/13(金) 14:35:01.83 ID:hIaTpG/c
>>251
チャンスは少ないから優良な子孫つくるために若くて優秀な男につくらせるだろ、常識的に考えれば
つまり平凡な奴やそれ以下な奴は…ご愁傷様なことに
253名無しさん@ピンキー:2012/04/13(金) 15:00:39.82 ID:h7oxtimh
一般人が電車に乗ってるシーンあったけど
みんな同じ格好だったな。管理された世界なのだろう
しかし、みんな生気がないというか・・・
軍部のやつらはそんなことなかっただろうが
やはり軍事力握ってる奴が優先されるんだろうな>権利
254名無しさん@ピンキー:2012/04/13(金) 15:25:54.08 ID:RwOdYq4X
でも、アマタにも殺すって言ってた...

何度も何度も
255名無しさん@ピンキー:2012/04/13(金) 16:02:43.63 ID:cEBcTiTQ
不安定な骨組みビルの上ではなく人目につかない小屋とかに隠れていたら合体できたかもしれない
ジン同様カグラも童貞力高そうだから難しいか
256名無しさん@ピンキー:2012/04/13(金) 16:23:04.89 ID:toVMBY3n
>>254
本人も言ってただろw糞女だけには反転してしまうって
あのセリフ自体が矛盾してるのは置いといてな

更に厄介なのは、ミコノの言葉も反転して受け取ってしまう事だな
どんなに嫌がっても自分を求めているように脳内変換させてしまう罠
257名無しさん@ピンキー:2012/04/13(金) 17:31:10.70 ID:h7Lozhjo
>>252
つまりカグラとジンが優先順位高いと…?
258名無しさん@ピンキー:2012/04/13(金) 22:38:35.75 ID:RwOdYq4X
>>256 そうだった!とんだ淫乱野郎に仕立て上げる所だった
259名無しさん@ピンキー:2012/04/13(金) 23:42:54.69 ID:s24L3Jr2
>>257
カグラはともかく
ジンは優先されそうだ
向こうでは天才扱いだろうし
260名無しさん@ピンキー:2012/04/13(金) 23:52:30.62 ID:FsByFIst
無事に聖天使学園の女生徒を捕獲成功
全員とヤることになったジン君だ
261名無しさん@ピンキー:2012/04/13(金) 23:57:08.25 ID:0EUyAPXf
>>259
ジンは優先扱いアリそうだけどそもそも3次元への興味が絶望的だ
カグラは一般女子への関心どうなんだろうな
262名無しさん@ピンキー:2012/04/14(土) 01:38:54.04 ID:JwLrqRMj
臭くねぇ女には興味ねぇよ
263名無しさん@ピンキー:2012/04/14(土) 01:55:49.23 ID:btGknJtP
臭いミコノさんの匂い嗅ぎたい…きっといい匂いなんだ
1〜2話で抱きしめた時アマタも嗅いでるよなアレは
きっと浮く程いい匂いなんだ嗅ぎたい
カグラは鼻いいからミコノさんの残り香でミコニーしてんだろうなけしからん嗅ぎたい
カグラが糞女くせえくせえいって色んな所クンカクンカしながら犯すシチュはまだか
264名無しさん@ピンキー:2012/04/14(土) 01:56:36.94 ID:S+5zmIyZ
>>260
よくよく考えたら、精天使学園ってなんかえろいな
265名無しさん@ピンキー:2012/04/14(土) 04:32:39.20 ID:oxWYFINH
スオミさんの穴をドナールがドリル指マンで……
266名無しさん@ピンキー:2012/04/14(土) 05:06:20.86 ID:L6EWzW7z
グリングリンのウィンウィンな専用アタッチメントがあると信じたい
267名無しさん@ピンキー:2012/04/16(月) 03:07:50.13 ID:TAIPwKeS
水着のスオミさんならいけるで
268名無しさん@ピンキー:2012/04/16(月) 10:13:55.41 ID:cw3+WmP/
アンディMIXの夫婦っぷりを誰か
269名無しさん@ピンキー:2012/04/17(火) 20:32:33.73 ID:zcTIDAea
「魂の告白」1

「・・・やっぱり、大胆な格好の方が、男の子は好きなのかな?」
「何、やってんのミコノ」
「ゼッ、ゼシカ」
ミコノは、突然現れたゼシカに驚き、思わず手に持っていた、洋服を落としてしまった。
「へー、こんな洋服も持ってたんだ」
「ちょっと、返してよ!」
慌ててミコノは、露出度の極めて高いその洋服を、ゼシカの手から奪い取ろうとするが、するりとかわされてしまう。
「ねぇ、ミコノは、こんな大胆な服着て、アマタにでも見せるつもりだったの?」
「そ、それは・・・」
ミコノは、顔を赤らめて、口ごもりながらも、こっちを睨んでくる。
「あのさぁ、ミコノ。だったら、私が教えてあげようか?大胆な洋服の着こなし方」
「着こなし方?」
「そう。ミコノってさ、あんまりこういった服、着ないでしょ?だから教えてあげるよ」
そういうと、ゼシカは、ミコノの洋服を脱がし始めた。
「キャッ!」
「ほら、とっとと脱ぐ」
「ゼシカ、ちょっと止めてよ!わ、私は、あなたとは違うんです!」
そう言ってミコノはゼシカの手を、きつく払った。激しく、拒絶を受けたゼシカは、悲しそうな目をしてミコノを見ていた。
「・・・ふーん、じゃあさ、ミコノは今のままでいいわけ?」
「えっ?」
「せっかく、行動的になろうとしたのに、できっこない子のままで、いいのかって聞いてんの!」
「そ、それは」
「私だって、仲間なんだからさ、ミコノの為に何かしてあげたいんだよ」
ゼシカはミコノの肩に手を伸ばした。ミコノの抵抗は先程とは違い、弱々しく、ゼシカの手を握り返すだけだった。
「私の為?」
「うん、友達でしょ。私がミコノの為にできることなんて、あんまりないしさ、これくらい、アドバイスさせてよ!」
ゼシカは、満面の笑みを浮かべてミコノを見つめた。
「わ、分かりました。」
そう言うと、ミコノは、ゼシカの手を離し、弱々しい抵抗を完全に止めた。
「よし、じゃあ、まずミコノの体のラインを見たいから、下着姿になろうね、あっ、服は私が脱がしてあげるから」
「キャッ!」
ミコノは小さな、悲鳴を上げたが、それ以上の抵抗は見せず、ゼシカにされるがままになり、完全な下着姿になった。
「ミコノってやっぱり綺麗だね」
「そんなことないよ・・・」
ゼシカがあまりに、ミコノをジロジロみるので、ミコノは恥ずかしくなり、みるみるうちに、白い肌がピンク色に染まっていく
「じゃあさ、ちょっとベットに寝てみて、サイズ測って上げるから」
「えっ、サイズを測るなら立ったままのほうが・・・」
「いいから、いいから」
そういって、ゼシカは半ば強引にミコノをベットに押し倒した
「じゃあ、早速、まずはバストからかな?」
ゼシカは怯えるような、表情でベットに横たわった、ミコノの淡いブルーのブラを外そうとする
「ちょ、ちょっとゼシカ何するの!やっ、止めてよ!」
ミコノの抵抗は、激しかったが、ゼシカが覆いかぶさるような体制になり、手首を捕まれ、ミコノの唇にゼシカが口づけをした瞬間。
硬直するようにミコノの抵抗は止まった。
270名無しさん@ピンキー:2012/04/17(火) 20:37:38.00 ID:zcTIDAea
「魂の告白」2

ゼシカがミコノから唇を離した後、数秒の沈黙を置き、震えるような声でミコノが話しだした
「な、なんで、こんなことするの」
「・・・ごめん、ミコノ・・・ごめん・・・」
ゼシカは目に溢れそうなくらい涙をため、小声で謝り続けている
「ゼシカ・・・」
「・・・あのね、ミコノ、私ね、ミコノのことが好きなの、初めて見た時から・・・でもね、私ミコノがアマタのこと好きなの知ってるよ、知ってるから、アマタにちょっかい出して、ミコノの恋を邪魔してたんだ・・・」
「・・・」
ミコノはあまりに突然の出来事に、どうしたら良いか分からなくなっていた。
「ねぇっ、ヒック、み、ミコノ・・・い、一度だけ、ゆ、夢見ちゃダメ・・・かっ、かな?」
ゼシカは、泣き出し、嗚咽をこらえながら、必死でしゃべっている。
「わ、私、ミコノが好き、ヒック、アマタよりも、あ、あの男よりも・・・わ、わだしがぁ、一番、ミコノを、す、好き、なんだがらぁー!!」
そう、叫ぶように喋り終えたゼシカは、ミコノに覆いかぶさったまま、激しく鳴き出してしまった。
ミコノは自分の胸で泣く、ゼシカの体温、重さ、鼓動を肌で感じていた。自分がどんなに、この小柄な可憐な少女に愛されていたのかを、肌で感じていた。
今にして思えば、ゼシカはある意味、ミコノの憧れの存在だった。内気な自分とは違い積極的なゼシカ。自分が恥ずかしくて着れないような服も、ゼシカは平然と着こなしてしまう。いつも明るく、友達も多い。そんなゼシカに劣等感を感じながら、同時に憧れていた。
そして、今、その憧れたゼシカが、顔をくちゃくちゃにしながら、自分に必死の告白をしてくれた。
泣きじゃくるゼシカ、小柄なそのカラダを震わせながら自分の胸で泣きじゃくるゼシカ。
ミコノは、たまらない愛おしさをゼシカに感じていた。
「ねぇ、お願いゼシカ離して?」
その言葉に反するようにゼシカは、ミコノに強くしがみついた。
「・・・ねぇ、お願いゼシカ離して?」
二度目のお願いで、ゼシカは、ゆっくりと、しがみつくその手を離していった。
ミコノが立ち上がったあとには、ベットでうつぶせになりながら、すすり泣くゼシカがだけが寂しく取り残された。
「ねえ、シュシュ。少しだけここで待ってて」
「シュー?」
ミコノはシュシュにそういうと、静かに自分の引き出しにシュシュをしまった。
「シュシュが、嫉妬しちゃうといけないもんね」
そして、ミコノは、ベットで、まだ俯せになって泣いているゼシカに、優しく覆いかぶさっていった。
「!!」
ゼシカが、びっくりして顔を上げると、そこには微笑んでいるミコノの顔があった。
「ねぇ、ゼシカ、夢見ようか?私、ゼシカと一緒に夢を見たいんだ」
「・・・ほ、本当?」
ゼシカは信じられないと言った表情で、ミコノを見る。
「うん、でも私・・・その初めてだから、できっこない子かもしれないよ」
「・・・ミコノ・・・。私だって、初めてだから、できっこない子だよ・・・」
「じゃあ、私達、できっこない子どうしだね。」
「・・・うん!」
そう言って、ゼシカとミコノは唇を重ねた。
今度は、一方的なキスではなく、互いに互いを求め合う心までも重ねたキスだった。
まだ幼さの残る少女の熱い体温を同時に感じながら、二人は抱き合い、愛し合った。
互いの好奇心と、快感の波が、愛情によって満たされるまで、時間をかけてゆっくりと愛しあった。
271名無しさん@ピンキー:2012/04/17(火) 20:41:56.60 ID:zcTIDAea
「魂の告白」3

しばしの時が過ぎ、そこには、本当に大切な人を得た、二人の少女の姿があった。
「ねえ、ミコノ・・・」
「なぁに?」
「・・・これは、夢だから、もう目を覚まさなきゃいけないのかな、・・・もう見ちゃいけない夢なのかな・・・」
「・・・ゼシカ。・・・もう二人一緒にアクエリオンには乗れないね」
「えっ?」
「だって、暴走しちゃうでしょ。二人で恋愛しちゃってるから・・・私も、ゼシカのこと大好きだよ」

それから二人は、ネオディーバを離れた。恋愛禁止を破ってしまった二人は、もうアクエリオンには乗ることができなったからだ。
そして、それが功を奏した。二人がネオディーバを離れたことによって、ミカゲの計画は阻止され、力を使い果たしたミカゲは、再び眠りにつき、カグラも洗脳から解放。イズモやジンの働きもあり地球とアルテア界の間に平和協定が結ばれたのだった。

ミコノは、ゼシカの帰りを待ちわびていた。
ネオディーバを離れてからの二人は、最初は、カイエンからの支援を受けて生活していたが、ゼシカが働き口を見つけてからは、完全に自立し、ミコノが家事全般を行ない、貧しいながらも二人で、幸せな生活を送っていた。
ミコノは、何度か自分も働くと、ゼシカに話をするが許してくれない。何でも、ミコノは可愛いから、変な男や女に狙われるから、駄目だとのことだった。とんだヤキモチ焼きだ。それでも、ミコノはゼシカに愛される喜びを貰い、とても幸せだった。
さあ、もうすぐゼシカが帰ってくる、階段を駆け登るゼシカの足音が聞こえてくる。今日は、ゼシカのために、腕によりをかけたごちそうと、ささやかなプレゼントが準備してある。
玄関で足音が止まり、扉をが開いていく。そして、愛するゼシカの笑顔が飛び込んでくる。
「ハッピーバースデー、ゼシカ!!」
272名無しさん@ピンキー:2012/04/17(火) 21:51:21.35 ID:nj5NLJWq
まwさwかのNTR乙
273名無しさん@ピンキー:2012/04/17(火) 21:58:26.20 ID:/92Hwtbv
>>259
身体能力や体格のほうを優先するならカグラのほうがいいかもしれん
274名無しさん@ピンキー:2012/04/17(火) 21:59:17.25 ID:/92Hwtbv
すまんあげちゃった
275名無しさん@ピンキー:2012/04/18(水) 01:13:08.10 ID:X5vtQq93
>>270-271
予想外な組み合わせだったけれど良かったwww
これはいいNTRw
276名無しさん@ピンキー:2012/04/18(水) 08:36:24.53 ID:LKGMmIlq
ミコノさんがゼシカにとられたw
277名無しさん@ピンキー:2012/04/18(水) 11:39:06.35 ID:qXd53/z3
アマタ「 」
278名無しさん@ピンキー:2012/04/18(水) 11:49:13.03 ID:gQ/4J93s
「愛のケモノたち」1

「クソッ、また失敗か!」
カグラは、ミスラグニスの中で、地団駄を踏んでいた。
あと一歩の所で、愛しの糞女を手に入れることが出来なかった。
またしても、あの無臭の男に邪魔をされ、撤退を余儀なくされてしまったのだ。
「シュー?」
ただ、今回は、いつもの撤退と違うことが一つだけあった
それは、あの糞女の飼っていた、奇妙な生き物が懐いてしまい
一緒に付いてきてしまったことだった。
「シュー、シュー。」
「・・・はぁー。」
厄介なものに懐かれてしまったと、ため息をつくカグラだったが、やたらと擦り寄ってくる
奇妙な生き物に、なぜか、不思議と懐かしい温かみのようなものを感じていた。
そして、この奇妙な生き物が発する臭いが、あの糞女と同じ匂いがすることも
カグラの高揚した心を優しく和らげるのだった。
(きっと、あの糞女の匂いが移ったのだろう)
そう、考えながら、カグラは、アルテア界への帰還を急いだ。
「さあ、次元ゲートを抜けるぞ、かなり揺れるからここで、大人しくしてろ!」
そう言って、カグラは、奇妙な生き物を懐に入れ、次元ゲートをくぐった
「ふぅー。」
眩い光に包まれて次元ゲートをくぐると、ある異変にカグラは気づいた。
カグラの服の胸の部分がどんどん膨らんでいくのだ
「なんだ、これは!」
服の膨らみは、どんどん広がり続け、ボタンが弾け引き裂かれた
そして、上半身がほぼ半裸になったカグラの膝の上には
一糸まとわぬ姿の少女が乗っかっていた
「あっ、えっ!」
動揺するカグラだったが、間髪入れずにその少女が抱きついてきた
「ぐすっ、カグラ!カグラだよね!会いたかったよぉー!ワーン!!」
少女は、あの糞女によく似ていた、違うところがあるとすれば、髪が金色で
幾分か、痩せているようだったが、それ以外は、あの糞女と瓜二つだった。
「お前、糞女なのか?」
「く、糞女?違うよシュシュだよ、忘れたの?カグラー!」
「うっ、思い出せない!」
何かを、思い出そうとすると、頭に激痛が走る。
「ミカゲ!ミカゲだね!こんなことするの、あいつしかいないもん!ちょっと待ってて!」
少女は、カグラの額に手をやる。すると、痛みが引いていき、頭の中がすっきりしていく
「どう、カグラ?痛くなくなった?思い出せた?」
「痛い!痛くて苦しい!思い出せる!!完全に思い出せる」
「??」
少女はきょとんとして、不思議そうな目でカグラを見つめる。
「カグラ、私のこと本当に分かる?」
「分かる、全てはっきりと分かる、完全に思い出せる」
「??・・・。ひょっとして・・・えぃっ!!」
おもいっきりの平手打ちを、少女はカグラにかました。
「気持ちいい!もっとやれ!糞女!」
「もしかして、逆さま?」
279名無しさん@ピンキー:2012/04/18(水) 12:08:44.84 ID:qXd53/z3
シュッシュッ
280名無しさん@ピンキー:2012/04/18(水) 19:35:50.55 ID:5Y477fyA
>>278
この発想はなかったw
シュシュかわいいなおい!
1ってことは2もあるんだよな?
281名無しさん@ピンキー:2012/04/18(水) 19:59:42.07 ID:2oCwQvFd
「愛のケモノたち」2

「カグラ、もしかしてミカゲに記憶を奪われて、他にも何かされたの?」
「分かる、俺には分かる・・・」
カグラは頭を抱え、相変わらず逆さまであろう言葉を発している。
「ねえ、カグラどこまで思い出せる?私は、シュシュだよ。ヴェーガの第一次調査団に
同行した。アルテアの最後の女の子・・・シュシュだよ。」
カグラは、必死で思い出そうとしていた。この懐かしい声、そして匂い
だがもう少しで思い出せそうになると急に頭が痛み出し、思い出すことが出来ない。
「カグラ覚えてる?私がヴェーガに行く前に見送りにきてくれたじゃない。そして、私に言ってくれたよね
映画のセリフを真似て、たとえ1万2千年たっても、お前を待っているからって・・・」
「うっ!分かる・・・、分かる・・・」
カグラの反応は相変わらず逆さまだ。
「そうだ、子供の頃のことは覚えてる?あの、薄汚れたスラム街で、私達いつも一緒だったよね
日が暮れるまで遊んだよね、カグラはさ、女の子が少なくなったせいで、好奇の目で見られていた
私を、いつも助けてくれたよね、守ってくれたよね?」
「子供の頃・・・シュ・・・く、糞女!」
「!!そう、子供の頃よ思い出して、いつもあなたのそばにいた女の子よ、シュシュだよ」
「シュ、シ、く、おん・・・」

様々な質問を繰り返していくうちに、子供の頃の出来事を話した方が一番反応が
良いことに気づいた。シュシュは子供の頃の記憶で、一番鮮明に覚えていることを
カグラの記憶が戻るような出来ごとは何かと、必死で考えていった。
「あっ!!」
シュシュは、ある出来事を思い出した。これならカグラの記憶も戻るかもしれない
しかし、それはシュシュにとってかなり恥ずかしい出来事だった
(でも、これはカグラのため、恥ずかしがってなんていられない)
意を決してシュシュがカグラに、話しかける
「カグラ、お医者さんごっこしたの覚えている?」
「お、おいしゃ、・・・さんごっこ。キラッ!」
カグラの表情が今までと一気に変わった。初めて、ご飯を作ってあげたことや、誕生日にあげた
プレゼントのことを話した時より断然反応が良い。
(全くこの男は・・・)
あまりの違いに呆れてしまったシュシュだったが、お医者さんごっこがカグラがの記憶を呼び戻す
ことに、一番近道だと分かってしまったからには、たとえ、どんなに恥ずかしいことでも行動に
移すしか無かった。
「カグラ、今から、お医者さんごっこしようか?」
282名無しさん@ピンキー:2012/04/18(水) 23:25:55.54 ID:2oCwQvFd
「愛のケモノたち」3

「・・・ねえカグラ、私の胸、昔より成長したよね?」
カグラは、息を荒げ、ギラギラした目付きで、シュシュの胸を食い入るように見ている。
こんなに、がっつく男は、本来なら嫌われる男なんだろうが、あの頃より、ずっと成長したカグラは
たくましく、端正な顔立ちになっている。簡単に言えば、何をしても許される顔だ。
そんな、いい男オーラーを、全開に出しまくっているカグラに、じっくりと裸を見られるのは、シュシュにとって
顔から無限拳(ムゲンパンチ)が出そうになるくらい恥ずかしいことだった。
「触っていいよ」
そう言ってシュシュは、スラリと伸びたカグラの指を、自分の胸にあてがった。
「アンッ!」
興奮した、カグラはシュシュが、胸を触らせるのを許可すると、お預けを食らった
犬が、飼い主に許しを得た時のように、夢中でシュシュの胸を、強く揉みしだいていく
「ちょっと、カグラ、お願いもっと優しく、優しくして!・・・ヒギィ!」
カグラはさっきより強くシュシュの胸を揉みしだいている。
(そうか、逆さま!・・・しかしこの、逆さまって厄介なんだよね、全てが逆さまになるわけじゃないし
状況によって、同じ言葉でも逆さまになったり、ならなかったりするし、本当、ひねくれたミカゲのセンスが
よく現れた洗脳よ!)
「カグラ、もっと強く揉んで、痛くないから、激しく揉んで」
「!!」
カグラは、ふと我に返った表情を見せると、今度はシュシュの胸を、優しく揉み始めた。
「あっ、・・・、駄目だよ、カグラ、そう駄目だよ、・・・ねぇカグラ、キスしないでね。激しくキスしないでね。」
カグラは、少し戸惑っていたが、少し照れた表情を見せた後、シュシュに優しく口付けをした。
それは、子供の頃に二人で行った秘密の遊びを思い出させるものだった。シュシュは
あまりの懐かしさに、うっすらと涙を浮かべていた。
「ねぇ、カグラ、私達が子供の頃にした、お医者さんごっこは、ここまでだったよね、互いに互いを
診察して、最後にキスをする。でも、私もカグラも、もう、あの頃の子供じゃないから
私は、もっと先へ進みたいな・・・」
カグラは、逆さまに捉えているらしく、言葉の意味が分からず、混乱している様子だった。
シュシュには、そんな悩んでいるカグラの表情も、たまらなく愛おしかった。
「ねえ、カグラ私を殺して、ゆっくりと、殺して、ゆっくりと」
カグラは、驚いた表情を見せたが、シュシュが驚いているカグラに、熱い激しい口づけをしたことで
お互いの意志は完全に通じていった。
283名無しさん@ピンキー:2012/04/18(水) 23:31:00.33 ID:2oCwQvFd
「愛のケモノたち」4

カグラはシュシュの柔らかい肌の至る所に、口づけをし、まるでこの女は自分の所有物であることを
示すかのように赤い痕をつけていく。
シュシュは、カグラの熱い口づけを体中に受け、体を捩らせながらも、カグラの残された衣類を
器用に脱がしていき、カグラの顕になったペニスに、細く柔らかいその指で優しく愛撫をしていく。
シュシュは自分の指がカグラのペニスに触れるたびに、カグラが苦悶の表情を浮かべるのが
なんとも楽しくなり、執拗に股間をまさぐっていった。
シュシュの指は、しだいにカグラのカウパー腺液でベトベトになっていく
(一体どんな味がするんだろう?大好きなカグラの味ってどんなんだろう?)
シュシュは、体中にカグラの愛撫を受け、感じながも、カグラのペニスへの好奇心を満たすため
自分の体が、カグラの上になったその瞬間、体を反転させ、カグラのペニスを
小さな可愛らしい少女の口で含んだのだった。
「ちゅぷっ、ちゅぷっ・・・」
なんとも、卑猥な音がミスラグニスの中で響き渡る。
カグラは、あまりにも突然の快感に、うっ、という、低いうめき声を上げると、あとは、ただ呆然と
激しい快楽の波に身を任せるしか術が無くなっていた。
(これが、カグラの味なんだ・・・ちょっと、苦いかな?)
「ジュブッ、ジュブッ・・・」
しだいに、コツを掴みながら、シュシュはカグラのペニスを激しく咥えていく。
「うぁっ!!」
突然、カグラが、悲鳴にも似た声をあげると、シュシュの口のなかにカグラの精液が
ドクドクと大量に放出されていった
「グプッ、クアッ・・・、ケホッ、ケホッ・・・」
シュシュは、たまらず。カグラのペニスから口を離す。
「もう、カグラったら出し過ぎだよ・・・ケホッ」
そういって、シュシュがカグラを見ると、そこには、先程のギラついたカグラとは、打って変わった
爽やかな笑顔のカグラがそこにいた。
「また会えたな、シュシュ。キラッ!」
カグラの洗脳が解けた瞬間だった。
284名無しさん@ピンキー:2012/04/19(木) 00:50:21.49 ID:6bO2rxHE
「愛のケモノたち」5

「カグラ!元に戻ったんだね!」
「あぁ、シュシュ、これもお前のおかげだ。・・・しかしあのミカゲの野郎ぶち殺してやる!」
「カグラあぁ!!」
シュシュは、そう叫ぶと、カグラの胸に飛び込んだ。
「心配かけたなシュシュ、ありがとな!」
そう言ってカグラは抱きついてきたシュシュの頭を優しく撫でてやった。
「へへへっー!」
シュシュは、カグラに褒められたことがよっぽど嬉しかったのか、だらしない笑顔を浮かべた。
「なぁ、シュシュ、俺は、これから、ミカゲの腐った野望を食い止めるために、ミカゲを倒しにいくつもりだ
そのためには、お前の回復する力が必要だ、協力してくれるか?」
「もちろんだよ、カグラ、でもどうやってミカゲを倒すの?」
「決まってるだろ、男だったら、このミスラグニスで正面突破だ!」
「駄目だよ、カグラ!いくらカグラだって、あの、ミカゲは正面突破では倒せないよ!」
「なら、どうするって言うんだ、シュシュ!」
「ミコノ達の、ヴェーガの力を借りようよ」
「しかし、俺は・・・」
急にカグラの表情が曇っていった。
「俺は、ヴェーガの人間を、洗脳されてたとは言え、たくさん殺してきた。俺には、ヴェーガに
力を借りる資格なんて無い」
「ねぇ、カグラ、罪を償うためには、行動するしかないんだよ。このままじゃ、ヴェーガもアルテアも
ミカゲに滅茶苦茶にされてしまうんだよ!」
「しかし、俺は・・・」
「もしさ、ミコノ達が、ヴェーガの人達が、死んで罪を償えって言うんだったら、私もカグラと一緒に死んであげる、私達は、今できることを全力でしよう」
そう言ってシュシュはカグラに微笑みかけた
「分かった、シュシュ、お前の言う通りだ、俺達は今できることを、全力でしよう、たとえ未完成に
終わったとしても」
「うん、カグラ、灰になるまで一緒だよ!」
こうして、ネオディーバに新たな仲間が加わり、ミカゲの野望を砕くために、新たな戦いが始まっていくのだった。
285名無しさん@ピンキー:2012/04/19(木) 00:56:32.22 ID:Glx1iLmF
ツッコミはおまえらにまかせた!
286名無しさん@ピンキー:2012/04/19(木) 02:15:15.06 ID:d3Em5bMx
>>287に期待
287名無しさん@ピンキー:2012/04/19(木) 10:25:13.55 ID:CBHfCRQ8
とりあえず全部書き終えてから投稿したほうがいいと思うぞ
288名無しさん@ピンキー:2012/04/19(木) 11:28:35.70 ID:SyHYPFBO
ジンとカグラの性に関する知識が気になる
ジンはDT力高いが二次元通じて知ってそうだ
289名無しさん@ピンキー:2012/04/19(木) 15:51:17.68 ID:Glx1iLmF
シミュレーションは完璧なジンと本能でしってるカグラ
290名無しさん@ピンキー:2012/04/19(木) 20:13:38.92 ID:2NLmqVgq
えっと・・・この流れの中ジンユノ投下してもいいか?
291名無しさん@ピンキー:2012/04/19(木) 20:20:17.50 ID:jBtl0TK5
>>290
wktk
292名無しさん@ピンキー:2012/04/19(木) 20:23:36.74 ID:2NLmqVgq
無理矢理?→ラブラブ ジンユノ1

女子寮の1室にこの学園では信じられないような音が響き渡っていた。
耳につく水音に荒い2つの息遣い、女の喘ぎ声。
「ジンくん・・・・・、止めてっ・・・・・ああぁっ、だめっ!!」
「嘘。こんなに濡れてるのに・・・。本当は気持ちいいんだろ?それとも、無理矢理やられる方が興奮するの?」
長い前髪から覗く目が少女を追い詰める。
ユノハは既にジンによって一糸纏わぬ姿にされ体の至る場所を犯されていたが、それでも必至に逃れようともがいていた。
「やぁっ・・・・・、ジンくん・・・、こんなの・・・・嫌だよ・・・・」
「本当に?」
ジンがユノハの脚を開き、その間に顔を埋める。
濡れた秘部の愛液を舐め取るように舌を動かすとユノハは体を大きく跳ねさせた。
「ひぃっ!!ああぁぁっ・・・・、んああっ、やあッ!!だめっ・・・・、そんなの・・・汚いよ!!」
「大丈夫、ユノハの体は綺麗だよ。」
「ああんっ・・・、あっ、ふぁっ・・・・、んあぁぁぁっ!!」
誰にも触れられたことのない場所を、あろうことかジンが自らの舌でしつこく舐めている。
陰唇を指で左右に広げ、ワレメに舌を差し入れる。
あまりの羞恥にユノハの体が消えかけた時、ジンは冷たく言い放った。
「消えたらお仕置きだからね。」
「えっ・・・・?んっ・・・、あああぁぁっ・・・、ひゃあんっ!?」
「ふーん・・・・・。ココがいいんだ。」
ジンの舌がユノハのクリトリスをかすめた時、ユノハは少し痛いくらいの強い快楽を得た。
その反応にジンは薄く笑うと焦らすように数回クリトリスを舐め、愛撫を中断してしまった。
「あっ・・・・・、ジン・・・くん・・・・・・」
「なに?嫌がってたから止めたんだよ。」
ジンの言葉にユノハが体を捻る。
ジンが無理矢理始めた行為だった。
しかも、いつバレるとも知れない女子寮で。
口では嫌がり形ばかりの抵抗はしてきたはずだったのに、気付けばユノハの体は完全に熱を帯び、更なる快感を求めていた。
293名無しさん@ピンキー:2012/04/19(木) 20:24:25.81 ID:2NLmqVgq
無理矢理?→ラブラブ ジンユノ2

「どうしたいの、ユノハ?ユノハの好きなようにしてあげる。」
それを分かっていながらジンが更にユノハを追い詰める。
「お・・・おねがいジンくん・・・・。体が熱いよ・・・・・・・」
「僕にどうして欲しい?」
「んっ・・・、ココ・・・・舐めて欲しいの・・・・・・・ジンくん・・・」
「いいよ。」
ジンが再びユノハの秘部に顔を埋める。
指でクリトリスを剥ぐと、舌を硬くして何度も舐め上げた。
「ああぁっ・・・・んああぁっ・・・・、ひゃぁっ・・・、イッ・・・・・ああぁぁんっ!!」
クリトリスを強く吸われ、ユノハが初めて絶頂に達する。
ひとりで早々と絶頂に達したユノハを見て、ジンは不機嫌そうに眉をひそめた。
「はぁっ・・・・あぁっ・・・・・」
「誰がイッていいって言った?」
「あっ・・・ご、ごめん・・・なさい・・・・・」
「ダメ、許さない。お仕置き・・・・・」
「やっ・・・・、ああっ!!ジンくんっ!!ダメっ・・・・・・、んああぁぁぁっ!!」
ジンはユノハの腰を少し持ち上げユノハ自身に秘部が見えるようにすると、潤った膣内に指を挿入させた。
ほぐれているとはいえ、初めて受け入れる異物感にユノハは恐怖を感じた。
「やぁぁっ!!ああぁっ、あっ・・・・、だめぇっ!!」
「だから、なにがだめなんだよ。ユノハの中、僕の指を締め付けて離してくれないんだけど?」
「ああっ・・・・、ああんっ・・・・、ふあぁっ、ああぁぁっ!!」
視界に入ってくるジンからの愛撫と体を支配する快感にユノハの頭の中が真っ白になってくる。
そして、ジンが内壁の膨れた場所を指で引っ掻くとユノハは悲鳴のような声を上げ、秘部からは愛液が溢れ出た。
「ジンくん・・・・、あぁっ、そこっ・・・・・ひゃあんっ!!ああぁっ・・・・・、やっ・・・・・だめっ!!」
「ユノハって嘘つきなんだね。ココが良かったんでしょ?」
「んああぁっ!!あっ、あっ・・・、だめっ・・・・また・・・・イッちゃうっ!!ああっ・・・ああぁぁっ!!」
294名無しさん@ピンキー:2012/04/19(木) 20:24:59.28 ID:2NLmqVgq
無理矢理?→ラブラブ ジンユノ3

ユノハの反応を見ながら、ジンがユノハの特に感じる箇所ばかりを攻め立てる。
体がすっかり快楽を覚えたのか、ユノハの2回目の絶頂はすぐに訪れた。
それでもジンは愛撫を止める事なく、指を増やすと奥の方まで押し進めていった。
「だめぇっ!!ああぁんっ、あぁっ・・・・、やっ・・・・、ジンくんっ!!」
「イキたいんでしょ?もっとイッていいんだよ、ユノハ?」
「もぉっ・・・・いやぁっ!!ああぁっ・・・・、やめっ・・・・んああぁぁっ・・・・、ひっ・・・、あぁっ!!」
立て続けに何度もイカされ、ユノハの意識が朦朧とし始めたところでようやくジンは乱暴なまでの愛撫を停止させる。
ぐったりと肩で息をするユノハを見降ろしながらジンは自分の服を脱ぎ捨てると、硬くなった肉棒をやわらかな頬に押し当てた。
初めて見るグロテスクなソレにユノハが体をこわばらせる。
「次は僕のを舐めてよ、ユノハ。」
「えっ・・・・・・・・・」
恐る恐るジンを見上げる。
熱っぽいジンの目を見て、ユノハは決心したように肉棒にそっと手を添えると、赤い舌を出して先端を舐め上げた。
「んっ!!」
まだまだ刺激としては不十分なはずの愛撫にジンの体はすぐに反応を示していく。
ビクビクと血管を浮き上がらせ、先端からは先走り汁がにじみ出る。
「咥えて。握って、上下に動かして・・・・。そう・・・・いいよ・・・・」
「んんっ・・・・・ふぅっ・・・・・あっ・・・・」
ジンに言われるがままにユノハが奉仕する。
稚拙な愛撫でも、ジンを興奮させるには十分なものだった。
ユノハもまたジンに奉仕しながら自らの秘部を愛液で濡らし、我慢できずに腰を揺らしていた。
「んんんっ・・・・、あっ・・・・ふっ・・・・んっ・・・・・」
「あっ・・・!!はぁっ・・・・ユノハ・・・・!!」
パンパンに膨らんだ亀頭がユノハの小さな口内を圧迫する。
「ユノハっ・・・・、くっ・・・・出るっ!!」
「んっ!!ふぁっ・・・・、んんっ!!」
徐々にユノハの奉仕が激しくなってきていた時、ジンは快楽に耐え切れずユノハの口内に大量の精液を吐き出した。
「飲んで。」
ジンの言葉にユノハは肩を跳ねさせる。
口いっぱいに広がる苦い味に眉を寄せながら、ユノハはジンの様子を窺いなんとかその液を飲み干した。
「ちゃんと飲めたね。」
上機嫌にジンはそう言うと、ユノハの髪を撫でた。
そのまま頬を撫で、鎖骨を撫で、胸を撫で、腹を撫で、秘部を撫で上げる。
295名無しさん@ピンキー:2012/04/19(木) 20:25:30.88 ID:2NLmqVgq
無理矢理?→ラブラブ ジンユノ4

「あっ!!んっ・・・あぁっ・・・・、ジンくんっ!!」
「びしょびしょ。ねぇ、ユノハ、欲しいよね?」
ジンの肉棒がユノハの秘部を擦る。
先ほど出したばかりで衰えた肉棒はユノハの秘部と擦れ合い、少しずつ硬さを取り戻した。
「さっき僕に奉仕しながら欲しそうにしてたもんね。いいよ。僕のをまた大きくシテくれたらあげるよ。」
ジンはそのまま寝転がると、ユノハを目だけでこちらへ来るように促した。
女子寮で、無理矢理だったはずなのに、今やユノハの頭の中にはジンとひとつになること以外残っていなかった。
理性など遠に消え去り、ジンの肉棒を求めてフラフラと立ち上がる。
そしてそのままジンに跨ると、ジンに尻を向ける形で再び奉仕し始めた。
ジンも目の前に来たユノハの尻を掴むと、秘部に舌を出し入れする。
「んんっ!!はぁっ・・・・・・、あぁっ・・・んんっ・・・・んぁっ!!」
「いやらしいね、ユノハのココは。こんなにヒクヒクさせて、そんなに僕が欲しい?」
「うん・・・・!!ジンくん・・・、もっ・・・・、欲しいよ・・・・!!」
「恥ずかしくないの?こんな格好でこんなことして?」
「恥ずかしいよ!!でも・・・、あぁっ・・・・もう・・・・我慢できないよぉ・・・」
涙目で振り返られ、ジンは堪らない気持ちになる。
ジンはユノハを自分の上からおろし、四つん這いにさせると、後ろから秘部に肉棒を押し当てた。
「ユノハ・・・入れるからね・・・・・・」
「んっ・・・・あっ!!いっ・・・・んんっ!!」
指なんかとは比べ物にならない太さにユノハの秘部が悲鳴を上げる。
「・・・・っ!!キツっ・・・・!!大丈夫、ユノハ・・・・?」
さすがに心配になりジンがユノハに問いかけると、ユノハは小さく頷いた。
「少し・・・苦しい・・・・・けど、大丈夫だよ・・・。思ってた程・・・・痛くはないから・・・・」
それでも鈍い痛みがユノハを襲う。
ジンはユノハをリラックスさせるため前から秘部に手を伸ばし、クリトリスを親指で押しつぶした。
快楽で体から力が抜けたのを見計らい、ジンが一気に奥まで肉棒を押し進める。
「んあぁっ!!ひゃぁっ!!あぁんっ・・・、やっ!!んああぁぁぁっ!!」
「んぁっ!!くっ・・・・はぁっ・・・、全部入ったよ、ユノハ。」
「あぁっ・・・・・・んっ・・・・、お腹の中・・・ジンくんでいっぱいだよ・・・」
「うん。動くよ。」
宣言すると同時にジンは後ろからユノハを攻め始めた。
腰をがっちりと掴み、奥までゆっくりと挿入していく。
296名無しさん@ピンキー:2012/04/19(木) 20:25:59.44 ID:2NLmqVgq
無理矢理?→ラブラブ ジンユノ5

亀頭が内壁を引っ掻き、先端が奥を突き上げるたびにユノハは恍惚とした表情で喘いだ。
すでに痛みより快楽が上回っていた。
「あぁっ、あぁっ・・・・ああんっ・・・・ふぁっ・・・・・、はぁんっ!!」
「ユノハの中・・・・すごっ・・・!!あっ・・・・、これがっ・・・・!!」
初めてのセックスに、ジンはいつの間にか夢中で腰をグラインドさせていた。
ユノハに覆いかぶさり、胸を鷲掴みにしながら奥を突き上げる。
「あっ、あっ、んあぁっ・・・・あああぁっ・・・・、ああぁっ、ジン・・・くっ!!おね・・・がっ!!」
「ユノハ?」
「ジンくんの顔・・・・見たいよ!!ああっ・・・、はぁっ・・・、んんっ!!」
挿入したままの状態でジンがユノハの体を回転させると粘膜が擦られ、ユノハは声を詰まらせた。
目の前にジンの顔が現れ、ユノハの顔に少し笑みが浮かぶ。
「激しくするから、しっかり掴まってて。」
「うん・・・・・・。あっ・・・・、んんっ・・・・あぁんっ・・・・、ああぁっ!!」
今まで以上に激しく中を突き上げる。
辺りに飛び散った体液が行為の激しさを物語る。
ギリギリまで引き抜き、奥まで思いっきり突き上げると、2人は宙に浮くような気持ちよさを感じた。
舌も体も性器も絡め合い、絶頂にむけてラストスパートを切る。
「ああんっ、あっ・・・・、ふあぁっ・・・・、ひぁっ、ああぁっ!!ジンくんっ・・・、イッ・・・んんぁっ!!」
「くっ・・・・、んぁっ・・・・、あっ、ユノハっ!!」
「んあぁっ、ああぁっ・・・・、はぁっ・・・・らめっ・・・、イクっ・・・、イちゃっ!!」
「僕も・・・・・、出るっ!!」
先端がぐっと子宮口を突き上げると、2人はほぼ同時に絶頂に達した。
「ああっ!!やっ・・・・あぁっ・・・・熱っ!!」
「はぁっ・・・・んっ・・・・、ヤバっ・・・・いっぱい出た・・・」
「えっ?あぁっ!!」
自分でも驚く量を射精し、ジンがまで微かにユノハの中を刺激する。
冷めやらぬ熱を持て余しながら、2人の夜はまだまだ続いていった。
297名無しさん@ピンキー:2012/04/19(木) 20:26:23.49 ID:2NLmqVgq
以上、おそまつさまでした
298名無しさん@ピンキー:2012/04/19(木) 21:37:02.96 ID:qo4PWGpv
GJ!!
ユノハはやっぱりMっぽくて可愛いな
299名無しさん@ピンキー:2012/04/19(木) 22:46:25.43 ID:jBtl0TK5
>>297
おお!GJGJ!
いじわるされてるのにイッちゃうなんて…けしからんなぁユノハたんは!
透過させて廊下とか教室で調教したくなるw
300名無しさん@ピンキー:2012/04/20(金) 11:58:31.71 ID:Votgm+Wk
サントラジャケ興奮した
ベタだがアマタの目が病んでるっぽいので
アマタ闇オチヤンデレ化でねっとり犯され
カグラに野獣的に激しく突き上げられて
二人に姦されてもう許して…って息も絶え絶えな涙目なミコノさんはよ
301名無しさん@ピンキー:2012/04/20(金) 12:09:48.89 ID:yTSOhIdF
二穴ファックされるミコノさんハァハァ
ミコノのあのエロさってなんなんだろうな
302名無しさん@ピンキー:2012/04/20(金) 14:39:21.15 ID:cRw/yDis
>>297
乙乙乙
303名無しさん@ピンキー:2012/04/21(土) 01:31:33.45 ID:FcS4ftvo
エロが少なくて申し訳ないですが、このノリでもよければ、全組み合わせ分を作って上げたいと
思います。駄目な場合は他のネタを作ろうと思いますので宜しくお願いします。

不動
「これからの戦いは、過酷を極めることだろう。そこで新たな力を得るため特訓を開始する。アクエリオンは恋愛感情の一歩手前で最大限の力を発揮する。だからこそ、お前たちにも本番行為の一歩手前、アナルセックスをしてもらう。名付けてケツ穴特訓!!」
ミコノ
「あなたの言ってることは、滅茶苦茶です!」
不動
「そうか、お前は参加しないのか」
ミコノ
「絶対にしません!」
不動
「ケツ穴特訓は3人1組で行う。お前のチームはアマタとゼシカだ。それならアマタとゼシカ、2人きりで、してもらうことになるが、それでもいいのか?」
ミコノ
「そっ、それは・・・」
不動
「なんなら、俺が相手でもいいぞ!」
ミコノ
「あっ、リアルでごめんなさい。私アマタ君のチームに行きます。」
不動
「ふっ、変わらないな。・・・お前はそれでいい。・・・では、ケツ穴特訓を開始する、各自決められたチームに分かれて、早速特訓を開始しろ!」
304名無しさん@ピンキー:2012/04/21(土) 01:34:04.03 ID:FcS4ftvo
シュレード×カイエン×サザンカ
サザンカ
「まさか、現実でシュレード様とカイエン様のカラミが見れるとは、私、どうにかなっちゃいそう!!」
シュレード
「何を言ってるんだいサザンカ、君と俺達が、からむに決まってるじゃないか、ねぇ、親友」
カイエン
「サザンカ、すまない、これも特訓だ、我慢してくれ」
サザンカ
「えっ。えっーーーーーーーーーーーー!!」
シュレード
「さあ、サザンカ、アレグロ・ディ・モルトに服を脱いで、君の美しい体を見せておくれ」
サザンカ
「ほ、本当に脱ぐの?」
カイエン
「これも、訓練だ、あきらめろ」
サザンカ
「・・・わかりました。・・・はい、脱ぎました(涙)」
シュレード
「おおっ!美しいよサザンカ、君の体は俺の心をアジタートにさせていくよ!とても素晴らしいよ!」
サザンカ
「へへっ、なんかシュレード様に言われると、凄く照れます」
シュレード
「では、サザンカ、四つんばいになって、お尻をこちらに向けてくれるかい?」
サザンカ
「!?」
カイエン
「これも、訓練だ、あきらめろ」
サザンカ
「えーん(涙)」
シュレード
「親友、ほら見てごらん、サザンカのおしりの穴。可愛らしく、まぁーるく広がる!!」
カイエン
「ああ、・・・ゴクリ」
シュレード
「匂いは、どうかな、うーん実に芳しい匂いが、ブリルランテに鼻孔を通り過ぎる!」
サザンカ
「シュ、シュレード様!お願いですから、嗅がないでくださいよぉ!」
シュレード
「ほら、親友も恥ずかしがってないで、嗅いでご覧」
カイエン
「・・・こっ、これは、この匂いは、懐かしい匂い!そうだ!これは昔、ミコノが風呂に入っている時に、隠れてミコノのパンツをこっそり嗅いだ時の匂い!これは!まるで、そう!生命の息吹の匂いだ!」
シュレード
「やれやれ、妹さんの下着を嗅ぐなんて、とんだ狂想曲だ。俺にはとても奏でられない」
シュレード
「どれ、味のほうは、どうかな、ペロ!うん実にブリオな味だ。そして、とてもドルチェだ。ペロ!」
サザンカ
「ひゃん!シュレードさぁ、まぁっ、な、あん、舐めないで、はぁ、くださいっいっ!」
シュレード
「さあ、親友も舐めてあげなきゃ、たっぷり濡らしてあげないと、入らないからね。」
カイエン
「ああ。たっぷりだな。分かった。」
サザンカ
「えっ!、シュレード様とカイエン様が二人で一つのお尻の穴を、これって、もしかして間接キス?」
カイエン
「ジュバジュバジュバジュバ!!ブジュブジュブジュブジュ!!」
サザンカ
「ひぃいぃ!!カ、カイエさまあぁあぁ!!そ、そんなに激しく、舐めないでぇ、くっ、ください!!」
シュレード
「これだけ濡れればもう大丈夫じゃないかな?もう、そろそろ入れてあげよう親友」
305名無しさん@ピンキー:2012/04/21(土) 01:37:14.31 ID:FcS4ftvo
カイエン
「すまん、シュレード、おれは、もう・・・」
シュレード
「どうしたんだい、親友?・・・まっ、まさか舐めてるだけで、イッてしまったのかい!」
カイエン
「くっ、俺としたことが!」
シュレード
「俺が、変わろう!」
カイエン
「しっ、しかし、お前の体は・・・」
シュレード
「女の子に乗れないようじゃ、俺に生きてる意味はない!死んでいるのと同じだ!
俺にサザンカを奏でさせてくれ!」
カイエン
「・・・わっ、分かった。ただし無理はするなよ」
シュレード
「心配してくれるんだね、ありがとう親友。・・・では、行くぞ!サザンカ!」
サザンカ
「えーん(涙)、もう、好きにしてください!」
シュレード
「ジュブッ!ほらっ、もうカリまで入ったよ!」
サザンカ
「ひぎぃぃぃ!!」
シュレード
「ビジュブッ!さあ、次は、最後まで入ったよ!」
サザンカ
「あぎぃぃぃ!!」
シュレード
「さあ、動かすぞ!魂のアルペジオ!ジュプ!ジュプ!腰の動きがビブラート!ジュプ!ジュプ!
尻を持つ手がアレグロビバーチェすれば!ジュプ!ジュプ!
尻の穴はその悲鳴をアジタートに歌い上げる!ジュプ!ジュプ!」
サザンカ
「ふんぎぃいいい!!(痛いのに、痛いはずなのに、それ以上の快感が突き上げるわ!
これは!これは!気持いいいいいぃぃぃーーーーーーーーー!!)」
シュレード
「高速ピストン!!ムーンライトレクイエム!!ジュプ!ジュプ!ジュプ!ジュプ!ジュプ!」
シュレード・サザンカ
「いくぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーー!!」

サザンカ
「はぁ、はぁ、シュレード様、痛かったけど、とっても気持よかったです。・・・シュレード様?」
シュレード
「・・・」
カイエン
「シュレード!!まっ、まさか!!シュレーーーーーードーーーー!!」
306名無しさん@ピンキー:2012/04/22(日) 22:52:08.95 ID:VZHrOMG5
マジかw
307名無しさん@ピンキー:2012/04/23(月) 04:12:13.22 ID:/rIHJ/nM
本編で混浴しやがったw
308名無しさん@ピンキー:2012/04/24(火) 00:51:40.45 ID:vxz96KeL
本編がシモネタ過ぎたww
スオミさんの大人の魅力に生徒ががっつく展開はないんですか
309名無しさん@ピンキー:2012/04/26(木) 04:10:21.54 ID:7RPuvbbd
はよはよ
310名無しさん@ピンキー:2012/04/27(金) 23:07:16.07 ID:1Xsq9P32
>>300
アマタさんの病み方っぱねぇw
GW中にきたいしておく
311名無しさん@ピンキー:2012/04/29(日) 05:36:29.29 ID:5glVk5RZ
ミコノさんの服どっかで見覚えあるなエロイなと思ってたらバイブルブラックだった
312名無しさん@ピンキー:2012/04/30(月) 02:09:07.67 ID:TKtJbwIK
いつかのユノハ廃人のやつに触発されたときにMIX版を書いたんだ
まさか本当にこんな展開になるとは思わなかったぜ…
313名無しさん@ピンキー:2012/04/30(月) 02:13:27.56 ID:8v7Hu77V
さぁ解放する時がきたぞ
314名無しさん@ピンキー:2012/04/30(月) 04:04:08.39 ID:xngh56vb
本編でMIXが変質男体化フラグ立ち過ぎてて怖い
MIXが男になったりとか絶望的過ぎる

だがMIXが「男になってみてようやく男の気持ちが分かった」とか
「元は女なんだから恥ずかしがることない」とか言って
ミコノゼシカユノハたちを次々と毒牙に…とか想像したら少し滾った
315名無しさん@ピンキー:2012/04/30(月) 04:06:24.96 ID:VVpEfe1B
えっ!?嫌ぁ…アンディ以外の男となんて嫌ぁ…とMIX氏が泣きながら言う展開を!?
316名無しさん@ピンキー:2012/04/30(月) 04:08:58.62 ID:fvGyJLn2
残酷な事だが変質するなら子供が出来なくなるまでに留めてくれ…

でもMIXってアルテアとヴェーガの遺伝子をMIXするとかそういう
317名無しさん@ピンキー:2012/04/30(月) 04:26:43.36 ID:woEExPGQ
魔乳の持ち主だからな
禁欲生活してたアルテア人が
理性を保てるわけがない
318名無しさん@ピンキー:2012/04/30(月) 19:44:54.77 ID:YwEPk5fb
性転換した長身イケメンMIX氏が女の子達の穴を塞ぐ本か
319名無しさん@ピンキー:2012/05/01(火) 15:01:41.22 ID:Aj/TfKNw
あれそう考えれば意外とアリかも・・・?
320名無しさん@ピンキー:2012/05/02(水) 00:28:41.97 ID:zH9/NULR
髪の色が黄色紫逆になってユノハになるとか
321名無しさん@ピンキー:2012/05/02(水) 00:35:24.10 ID:XslKQqVY
>>314
そんなNTRなら喜んで見るぞ
322名無しさん@ピンキー:2012/05/02(水) 03:33:47.50 ID:FWYzgovI
>>321
こんな感じか?
つまりEVOLで合体依存症になるのはMIXオチということですねごちそうさまです

「穴……愛しい……埋めたい……っ!!」
「やっ、MIX!? そんな、男の人の体になったからって、急に! やあんっ」
「男になって、男の気持ちがようやく分かったの。穴……埋めたい。猛烈に穴が埋めたい……!!
ねえ、ミコノ。あなたの穴を、私に埋めさせて。お願い、痛くしないから……!」
「だ、だめ! わたしはアマタくんが……!」
「アマタなんかより、私の方が女体のことは分かってるわ。例えばここをこうすると気持ちいいってこととか」
「ひあっ!? やああっ!!」
「それから、これとか、あれとか、それとか!」
「ひいっ、やああっあああっ! だめ、だめえっ」
「ほらほら、こうすると気持ちいいわよね? そうでしょ、ミコノ!」
「やああっ! MIXだめえ、MIXぅっ!! ああああああっ!!」
「……あら? もういっちゃったの? 早いのね。ミコノ、感じやすい体なのかしら」
「ぜぇ、はぁ、ぜぇ……」
「もう、女の子がそんなにはしたなく涎垂らして。ほら、ハンカチ。拭いてあげるわ、よいしょ」
「ん……」
「で、声もはしたないから出せないように塞いじゃいましょ。ハンカチ噛んで。ダメよ、吐き出しちゃ」
「んっ、んん、んーーー!!」
「それじゃ、そろそろいきましょうかね……ビッグバン合体ッ!」
「んん、ふ、んんんーーーーーーっ!!?」
「ああんっ! ミコノの穴、いいわ! 狭くて柔らかくて、最高よっ! いい穴だわっ!」
「んんっ、みっくふ、ひあ、んっ、みっくふ、だえ、はうんっ!! んーーー!!」
「合体、最高! 穴、最高!! ビバ男の体っ!! あ、あん、あっ、あああーーーーっ!!!」
323名無しさん@ピンキー:2012/05/02(水) 05:44:23.17 ID:WXVFbGFb
GJ…!!
本編で男ってわからないとか言ってた分、男性化は意外とイイな…
324名無しさん@ピンキー:2012/05/02(水) 15:24:16.45 ID:zc8+/Zt1
>>188
エロイ描写は無いのに、この文書を読んで想像するだけで
ご飯を3杯食べられます、モグモグ。
この2人のピリピリした関係が大好きだからこの後の展開が気になります。
ああ…誰か書いてくれないだろうか。

325名無しさん@ピンキー:2012/05/02(水) 15:34:02.10 ID:rz08eH+i
>>322
GJ!
MIXは男になったら下のほうがビックバンになるんだろうね
326名無しさん@ピンキー:2012/05/03(木) 05:06:32.46 ID:5y8vjLhH
レア・イグラーの変質=性別の変化ならいっそ男さらえば良いんじゃねぇかと思った
アルテアの連中は思いついて実験済みなんだろうか
327名無しさん@ピンキー:2012/05/03(木) 07:08:48.48 ID:T99WPcil
アマタ拉致 → 時空転移の影響で女体化 → アリシアそっくりに

あとはいくらでもネタが思いつくな
328名無しさん@ピンキー:2012/05/03(木) 13:12:43.34 ID:ZuKq9VYQ
>>327
イズモが体を張ってアマタの貞操を守るんじゃないか?

せっかくネタを考えてくれたのにゴメン…。
329名無しさん@ピンキー:2012/05/03(木) 13:17:49.97 ID:viOOvMUf
男は変質しないんだろう
じゃなきゃジンとカグラが
330名無しさん@ピンキー:2012/05/03(木) 18:17:23.77 ID:eCmr2hQi
それはまだわからんが、あの連中は能力者だから
ゲート通過に耐えられると考えてもおかしくないんじゃないか
331名無しさん@ピンキー:2012/05/03(木) 18:34:10.72 ID:fWV0Qc/S
雑魚敵
332名無しさん@ピンキー:2012/05/03(木) 18:51:27.12 ID:eCmr2hQi
雑魚は遠隔操作だったような気がするが
333名無しさん@ピンキー:2012/05/03(木) 19:30:54.03 ID:5y8vjLhH
ザコもミカゲに弄られてゲート通ってる
アルテア人がヴェーガに行って変化が起こらなくても
ヴェーガ人がアルテアに行くと変化が起こるって考え方もできるんだし
何よりエロパロなんだからこまけぇことは(ry
334名無しさん@ピンキー:2012/05/03(木) 23:59:53.90 ID:ifvXwtKc
ドラマCD聞いた
ミコノとお風呂でバッタリなカイエンとか…
そのまま引きずり込んで最後までやっちまうエロパロはまだか
335名無しさん@ピンキー:2012/05/04(金) 12:19:22.44 ID:XgyFSfX/
>>333
ま、ゲート通過をネタにしてエロパロを書くことも出来るだろうし
考察してみることは悪くないと思うけどな
"最強のレアイグラー"を求めてるからには
おそらくエレメント能力の強さが関係するんだろうと察しはつく
ゲートを通った連中は、ストーリー上は雑魚でも
多分アルテアの中ではエリートといっていいんじゃないかな
336名無しさん@ピンキー:2012/05/04(金) 23:58:27.01 ID:B6GcMDv8
いいけど書くなら注意書きよろ
337名無しさん@ピンキー:2012/05/05(土) 04:07:48.42 ID:+yaB52pg
今時"よろ"なんて10年前のネットスラング使う奴がいるとは思わなかった
338名無しさん@ピンキー:2012/05/05(土) 06:03:15.79 ID:xxwvvlzn
10年前って何でわかるんですかー!
そんなことよりエロかけおまえら
GW終わっちゃうぞ
339名無しさん@ピンキー:2012/05/05(土) 11:18:47.39 ID:tZDs6tUZ
>>314
アンディとの組みあわせでビアンカ大喜びしそうw
340名無しさん@ピンキー:2012/05/07(月) 02:16:22.31 ID:bGZuFCM1
ほんとにきたじゃねーかwwwばろすwwww
341名無しさん@ピンキー:2012/05/07(月) 02:53:38.05 ID:wdcIBjIC
これほどカグラに期待したことはない
ヤツの能力ならば…!
342名無しさん@ピンキー:2012/05/07(月) 02:56:36.25 ID:hVo5Rr4k
カグラのさかさまがどこまで通用するか・・・

それよりもアマタ君の部屋でミコノさんを犯すSSはよ
343名無しさん@ピンキー:2012/05/07(月) 02:57:01.19 ID:8xQfTA2t
おまえらネタバレすんなwwwwwww
344名無しさん@ピンキー:2012/05/07(月) 03:03:16.98 ID:nkVV7PWt
>>322
カイエン様の絶望予知能力真っ青なレベルwwww
345名無しさん@ピンキー:2012/05/07(月) 03:11:09.47 ID:wdcIBjIC
むしろ322はカイエン
346名無しさん@ピンキー:2012/05/07(月) 03:44:53.39 ID:qozcJfDo
性的な意味でこれからは穴を埋めれるようになるのか…MIX…
347名無しさん@ピンキー:2012/05/07(月) 03:57:23.94 ID:2pJ31fYu
>>322がまさか現実のものになろうとは…
せっかくだからアルテアに侵入したゼシカユノハをMIXYがいただくのも期待
348名無しさん@ピンキー:2012/05/07(月) 06:27:48.54 ID:jW+wpgYm
>>170の3つめがだいたいあってたな
ニョキニョキミカゲさまのシーンは薄い本ができそうな展開だった
349名無しさん@ピンキー:2012/05/07(月) 16:19:03.85 ID:m96DIIQJ
>>342
いいね…みたいぜ!!
350名無しさん@ピンキー:2012/05/07(月) 17:22:03.49 ID:8xQfTA2t
予言しちゃった人は深く反省するように
351名無しさん@ピンキー:2012/05/07(月) 17:42:29.14 ID:qozcJfDo
そうそう

反省して続きをかくのです
352名無しさん@ピンキー:2012/05/07(月) 22:15:06.45 ID:IklxWH1w
ビッグ♀バンがビッグ♂マグナムになろうとは。
サザンカあたりは逆に悲惨なことになりそうだけど。
353名無しさん@ピンキー:2012/05/08(火) 01:20:31.75 ID:I0RRqRtK
322だが大丈夫だ、きっとアンディが接吻→魔法が解けて

「いや、胸がっ! 胸がふくらむっ! いやだっ、なくなる! せっかく生えたおち○ぽなくなる!
やああっ、せっかくあんな最上の感覚を知ることができたのにっ!! いやああっ!!」
「MIX! これでようやくお前と合体でき…」
「ああああ穴がっ!! いやあああまた穴があいたああ!!」
「大丈夫だ、俺が埋め…」
「塞いで!! 誰でもいいからこの穴を塞いでっ!!
これ以上ないってくらい大きなやつで隙間なく完全に埋めてええええ!!」
「だから俺が…」
「でかそうな男! でかそうな男…ハッ、総司令!? 今探しに行くわ総司令っ!!」
「……」

とかいう展開になるはずだスマンごめん反省してる
ビッグバン戻って来てくださいみんなのビッグバン…!!
354名無しさん@ピンキー:2012/05/08(火) 01:41:14.21 ID:JXOeBBBU
ようやく最新話見たけどミカゼシに目覚めたわ!
ミカゲがゼシカけしかけてアマタに中出しさせて太陽の翼孕ませようと画策
そのために、ってゼシカを実技性指導
ミカゲの姿がアマタに見える術使ってセクロスに励んでみたらゼシカがアマタとセクロスしてる気になって中出ししてとミカゲを大好きホールド
まで妄想した
355名無しさん@ピンキー:2012/05/09(水) 08:12:48.12 ID:GlDnITso
そういえば合体依存症ってどうなったんだろ
一万二千年の間にアクエリオンが改良されて無くなったんだろうか

もしそうだとすると神話型に乗った日にゃえらい事になるんじゃ…
356名無しさん@ピンキー:2012/05/09(水) 13:01:44.82 ID:S/De8DFa
合体依存度はMIXユノハがCでゼシカがAだったな
ミコノとかサザンカの能力詳細も欲しいところだ
でも見る限りではモロイさんの合体依存度が高そうw
357名無しさん@ピンキー:2012/05/09(水) 22:51:34.06 ID:dfYLSe9l
EVOLの合體は(肉体的な意味で)昔ほど気持ちよくなさそうなんだよなぁ。
むしろ精神的解脱方面に向かってる悪寒。
358名無しさん:2012/05/10(木) 09:58:34.09 ID:ynjEr7Xw
誰かアマゼシ書いてください><
359名無しさん@ピンキー:2012/05/10(木) 12:38:35.70 ID:Ppo6PbUm
うんうん
360名無しさん@ピンキー:2012/05/12(土) 06:42:11.56 ID:inCvblzW
サザンカの能力詳細

腐らせる
361名無しさん@ピンキー:2012/05/12(土) 09:13:31.49 ID:A2dcf5uG
はい?
362名無しさん@ピンキー:2012/05/12(土) 15:59:47.48 ID:3AxzW27h
布教かねて書いたから置いとく
・ミカゲ×ゼシカ→アマタ
・ミカゲはアマタの姿でゼシカとセクロス
・お互いに利用する関係もどき
363名無しさん@ピンキー:2012/05/12(土) 16:01:05.99 ID:3AxzW27h
「アタシのせいだ…アタシのせいでMIXが…」
ゼシカは一人、部屋で絶望していた。
今までぶつかり合うこともあったけど、本当に大切だったクラスメイトのMIX。
レアイグラー、女を求めていると言うアルテアの人々。
ならば自分がアルテアへ行けば全てが解決すると思った。
しかし、それは自分の気持ちをアマタに受け入れて貰えなかった自暴自棄な考えだった。
そんな自分の自暴自棄な行動でMIXが…大切な友人が敵に捕らえられてしまった。
「アタシなんて…大切な友達を守れないアタシなんて…!!」
枯れ果てるほど泣いたのにまだ瞳からは雫が零れる。
そんな時だった。部屋にあった姿見が音を立て割れた。
そこから現れたのは羽根の生えた、女性とも男性とも言い難い中性的な美しい人物だった。
その美しさはどこか危うさを秘めていて、思わず身がすくんでしまう。
この人物はアルテアの住人。それだけはゼシカにも分かった。
怯え戸惑うゼシカに、その人物は優しく微笑んだ。
「怖がらないで」
それは男性の声のようだった。彼は唇を一切動かさずにゼシカの頭の中に直接語りかけた。
「泣かないで」
その男はゼシカの涙を指で拭うとその涙を舌で舐め口に含んだ。
「私はミカゲ。私は、私と同じ境遇の君を救いに来た」
ミカゲは手を伸ばすとゼシカの頬に触れた。
「私と君は選ばれなかった者同士。私には君の望みを叶えることが出来る。そして君は私の望みを叶えることが出来る」
ミカゲはそう言うとゼシカの額に口付けを落とした。
「次元ゲートを開いてあげる。そうしてあの友達を助けるといい。代わりにあの、羽根を持つアマタを誘惑して欲しい。
そして、ここに、彼の遺伝子を受け入れて欲しいんだ」
ミカゲはにこりと笑うとゼシカの下腹部を撫でた。
それはつまり、MIXを助ける手段を得る代償に、アマタとセックスをしろと言うことだ。
「そ、そんなこと…そもそもアマタはアタシのことなんか抱いたりしないわ…それは私が誰よりも分かってる…貴方も分かっているはず」
濡れた瞳で、ゼシカはミカゲを見上げた。
ミカゲは愛しげにゼシカを見下ろすと頭を優しく撫でた。
「大丈夫、アマタには君が彼の想い人に見えるようにしてあげる。だから、あとは君が行動するかどうか」
ゼシカは考えた。友達を助け、自分の想いを受け入れなかった、残酷で大好きな人を裏切る。それはとても甘い誘惑。
「君も、本当はアマタに抱かれたいだろう?あの腕に抱かれて愛を囁かれたい。それが例えひととき、夢うつつだとしても」
ミカゲの言うとおりだった。確かに出来ることならば、例え嘘でも、騙してでも、アマタに抱かれたい。そう言う気持ちが自分の中にあるのは事実だった。
そう、MIXを助けられて、そして、アマタの腕に抱かれて、全てが自分の望む通り。
自分にはもう失うものなど何もない。
アマタにこれ以上嫌われても構わない。
怖れるものはない。
ならば答えは一つに決まっていた。
だが、一つ問題があった。それは…
「ミカゲ、私、貴方の願いを叶えるわ。でも…私、今まで男の人と付き合ったことがなくて。
だから、その…どういうことをしたらいいのかが全然わからない…」
意外にもゼシカは処女だった。性経験も性知識も豊富そうに見えて全くのうぶだった。
ミカゲの望みも自分の望みも叶えたい。だがそのためには知識が必要だった。
「そう、君は新品の、つまり生娘なんだね。ふふ、君のこともっと気に入ったよ。可愛い子。私が教えてあげてもいいかもしれない」
364名無しさん@ピンキー:2012/05/12(土) 16:01:50.00 ID:3AxzW27h
ミカゲはそう言うと、ゼシカの衣服に手を掛けた。
驚くゼシカだったが、ミカゲの意図を察すると、覚悟を決めた。
ゼシカの露出の高い衣服はすぐに脱げ、胸の膨らみが顔を出した。
丸く、弾力のある膨らみをミカゲは揉みしだき、その頂きを口に含んだ。
「んっ…」
ゼシカはくすぐったいような、でもじんわりと心地よいような、そんな感覚が広がっていくのを感じた。
ミカゲはゼシカの片方の乳房を揉み、片方の乳房を舌で嬲り、そして、片手で器用にゼシカのショーツを脱がせた。
ゼシカは驚いて足をかたくなに閉じるが、ミカゲに「大丈夫。優しくしてあげる」と微笑まれると、不思議と落ち着き、力を弱めた。
ミカゲは、長い舌で指を舐め、その指でゼシカの陰核を優しく、羽根でなぞるように触れた。
優しく触れられたはずなのに、そこはびりびりと電気に触れたような刺激が走った。
「な、なに…なに今の…」
怯えるゼシカに、唇の端を持ち上げ微笑むとミカゲは今度は指でじっくり触れ、そして擦った。
「あっっんんっ!」
思わず大きな声が漏れた。体はビクビクと反応し、腹の奥がきゅうと締め付けるような感覚だった。
「なに、どうなってるの?ミカゲ、私怖い…」
ミカゲは、ゼシカの額に唇を近づけた。ゼシカは思わずぎゅっと目を瞑った。そのゼシカの額にミカゲは口付けた。
額には最初に口付けた時に着けられた紫の刻印が浮かび上がった。
「ミカゲ?ミカゲ?」
ゼシカは怯えた子供のように彼の名を呼んだ。
「目をあけてごらん可愛い子」
ゼシカが目を開くと目の前には、そこには…
「アマタ…??」
365名無しさん@ピンキー:2012/05/12(土) 16:02:37.92 ID:3AxzW27h
目の前に居たのはアマタだった。
「大丈夫?ゼシカ、続けるよ?」
姿も声も話し方も目の前に居るのはどう見てもアマタだった。
恐らく、これはミカゲの幻術なのだろう。本物のアマタではない。でも、太陽のように優しく笑む彼はアマタだ。
こんなの間違っている。でも、冷静な思考とは裏腹に、体は正直だった。
偽物だとわかっているのにゼシカは心の奥が温かい気持ちになり、体の奥からは彼の雄を求める欲が蜜となり秘部から溢れた。
アマタは、性急にジャケットとシャツを脱ぎ捨てるた。そこにしなやかで均等のとれた美しい体が現れた。
アマタはやらしく自らの指を舐め、唾液に濡れる指をゼシカの秘部へと挿しいれた。
「んっ…あっ…!」
初めて侵入するものに、体をこわばらせたゼシカだが、蜜に濡れた秘部の内壁を擦られるとだんだん力が抜けていく。
気持ちいい…。
まるでアクエリオンで合体したときのような心地よさだった。
力のほぐれた秘部はアマタの指を2本、3本と飲み込んでいく。
指はゼシカのいいところを探し、そして反応のあるところを集中的に攻め立てていく。
「あっ、あっ、変になるっ!変になりそう…アマタああ」
秘部と陰核を同時に擦ってやると、ゼシカはあっという間に初めての絶頂を味わった。
ビクビクと体を震わせ、荒らむ息も絶え絶えだった。
ゼシカが息を整える間に、アマタはズボンのベルトを外した。
そして、自らのものを取り出すと、先ほどゼシカの秘部から溢れていた蜜でそれを扱いた。
それはすぐに芯を持ち、固く勃ちあがった。
ゼシカの蜜でぬらりとテカるそれをアマタはゼシカの秘部へと押し当てた。
「ゼシカ、分かる?男女の合体はこれをここに入れるってことなんだよ」
アマタはそう言うと、陰茎を入り口の辺りに押しつけ幾度かこすりつける。
ゼシカは緊張したが、先ほどの気持ちの良かった絶頂から、恐ろしさなどなくなっていた。
それよりもさっきの絶頂よりも気持ちのいいものが待っている。そんな予感で胸は高鳴っていた。
ゼシカは自ら指で秘部を広げた。そして、潤んだ瞳でアマタを見上げると言った。
「アマタお願い…アマタのソレを私のココにちょうだい…」
アマタは、少し顔を赤らめ、はにかむと「大好きだよ、ゼシカ」と言い、ゼシカの秘部へ挿入した。
「あっ…ああああっっ!!」
めりめりと押し広げられる感覚と、アマタを飲み込んでいく感覚に、ゼシカは思わず声を上げた。
痛みがないわけではなかった。しかし、それ以上に大好きなアマタと一つになったことが大きく、幸せな気持ちに包まれた。
「アマタ、もっともっと深く繋がりたいの…もっともっとアマタをちょうだい」
「ゼシカっ!!」
アマタはその言葉に、アマタは陰茎を根本までどっぷりと突き入れると、そこからギリギリ抜けてしまいそうなぐらいまで引き抜いて、再び一気に突き入れた。
「あああああっ!!!んんっ!!アマタっ!」
アマタは大きく引き抜き最奥まで打ち付ける。
ゼシカはアマタが引き抜く瞬間、離れてしまいそうな恐怖に襲われ、気持ちよさで浮いてしまっている自らの足をアマタの腰へと絡ませた。」
「いやっ!!抜かないでぇ、抜かないでアマタ…奥に奥にアタシの中にずっと居て…」
足の力は強く、大きく動けなくなったアマタは、ゼシカの中で、小刻みに、けれど激しく動いた。
ゼシカは最奥に当てると締まりがとてもよく、アマタは最奥をガンガンと激しく打ち続ける。
「あっ、あっ、アマタぁ…アマタ…アタシ気持ちいい…気持ちいいよぅ…アマタァ…」
「ゼシカ、俺もう…出そう…」
「中に…中に出して…中にアマタのいっぱいちょうだい…お願い奥に…ちょうだい…」
ゼシカは足の締め付けを強め、アマタを最奥までぐっと引き寄せた。
アマタは陰茎を根本まで深く入れ、最奥に押しつけた。
ゼシカの中はぎゅうっと激しくアマタのものを締め付けた。
「くっ…」
アマタのものがふるえ、ゼシカの最奥に、大量の精液が放たれた。
「アマタ…アマタっ…」
奥にアマタの放ったものを感じ、ゼシカはアマタを呼びながら絶頂に飛び、意識を失った。

ミカゲはゼシカの中から陰茎を取り出すと、自らのものと意識を失い眠るゼシカの膣を術ですぐに綺麗にした。
ゼシカは瞑る目元を涙に濡らし、アマタをうわごとで呼んだ。
「ゼシカ、本当に馬鹿な子。真の太陽の翼を孕み、産み落とせば用済みになる哀れな子。でもその瞬間まで愛でてあげる。
甘い夢の中でゆっくりおやすみなさい。私の可愛い子」
ミカゲはゼシカの唇に唇を重ねた。
そして、やってきた鏡の破片の中へと戻っていった。

終わり
366名無しさん@ピンキー:2012/05/12(土) 17:11:16.20 ID:A2dcf5uG
ゼシカキター( ̄∀ ̄)ー!!
367名無しさん@ピンキー:2012/05/14(月) 00:08:16.00 ID:JAgK1lmz
大都会岡山の冬は長い
368名無しさん@ピンキー:2012/05/14(月) 00:08:44.31 ID:JAgK1lmz
誤爆失礼
369名無しさん@ピンキー:2012/05/14(月) 00:11:49.38 ID:VHZwOfnl
GJ!!ゼシカ可愛いなあ!そしてミカゲひでえよwww
370名無しさん@ピンキー:2012/05/14(月) 01:30:27.97 ID:4PivI4DA
>>367
岡山って何で大都会って言われてるん?
371名無しさん@ピンキー:2012/05/14(月) 19:41:58.33 ID:JAgK1lmz
372名無しさん@ピンキー:2012/05/14(月) 23:15:20.79 ID:4PivI4DA
>>371
岡山さんすげーw
これはそのうちネオ・クーロンみたいになるな
373名無しさん@ピンキー:2012/05/15(火) 00:22:11.31 ID:dZMz/IQh
ネオクーロンにはいかがわしいお店ありますか?
374名無しさん@ピンキー:2012/05/16(水) 08:28:56.68 ID:4pUMjxp1
理事長とシュレードと不動のえろいやつ下さい
375名無しさん@ピンキー:2012/05/16(水) 22:52:47.99 ID:cYsCsgUN
実はアマタがアルテア育ちの元♀だったり…‥しないだろーなぁ。
376名無しさん@ピンキー:2012/05/16(水) 22:59:23.87 ID:sXRMrO/X
どうせアマタカグラのどっちかもしくは両方元女とかなんだろーなーと思ってる
377名無しさん@ピンキー:2012/05/17(木) 15:40:07.95 ID:7L7AYdxy
アマタはともかくカグラが女だったらちょっとゴツすぎる…
男化したMIXであのくらいの体型なんだし
378名無しさん:2012/05/17(木) 16:34:13.95 ID:6Q040jeo
アマゼシで
ゼシカが猫みたいにアマタに甘えてくるのいいかも

ゼシカ可愛い^^;
379名無しさん@ピンキー:2012/05/17(木) 20:57:04.36 ID:1eyUKpnv
>>377
南キャンしずちゃんとか大林素子さんみたいなカグラちゃん・・・
380名無しさん@ピンキー:2012/05/17(木) 23:17:49.92 ID:+BNM6TuL
>>379
そういう事言うなよ
美人アスリートとかモデルとかいるだろ
381名無しさん@ピンキー:2012/05/18(金) 00:06:56.66 ID:um/klDe2
>>377
生まれたときに変化するのとある程度成長してからじゃ違うんじゃないかな…
382名無しさん@ピンキー:2012/05/18(金) 00:47:57.50 ID:GhMXfZBB
要素だけ並べるとなかなか良いもの持ってるんだよな
大柄で積極的で激しいスキンシップに性別の要素(男らしいとか女らしいとかいう意味で)が強い
383名無しさん@ピンキー:2012/05/18(金) 15:11:00.76 ID:7Db1cEMl
アマタにしろカグラにしろにょた話になるなら別スレで
384名無しさん@ピンキー:2012/05/18(金) 15:21:45.33 ID:yZFRxykm
投下前に1レス注意書きして
作品レスの名前欄にNG用のタイトルかトリップ付けてくれればここでいいよ
385名無しさん@ピンキー:2012/05/18(金) 15:35:11.72 ID:+jnhSph4
本編で確定したならともかく現時点では妄想以外の
何物でもないから投下する以前の問題だな
386名無しさん@ピンキー:2012/05/18(金) 15:49:03.43 ID:grlJHn4/
荒れるしな
387名無しさん@ピンキー:2012/05/18(金) 16:34:03.87 ID:GhMXfZBB
SSってもともと筆者の妄想でそういうifを楽しむものなんじゃないのか…?
見たくなきゃNGでいいじゃないか
388名無しさん@ピンキー:2012/05/18(金) 16:36:59.87 ID:ojOHry3r
トーマの女体化も専用スレ扱いだったんだろ
389名無しさん@ピンキー:2012/05/18(金) 17:15:59.36 ID:7Db1cEMl
にょたを含む♂×♂を許しちゃうと
それを主食としちゃってノマが呑み込まれる可能性があるんだよ
百合も続くなら専用スレの方がいいが
これはあまり続かない感じがする
390名無しさん@ピンキー:2012/05/18(金) 23:47:50.78 ID:qxN69abL
何でもいいからノマエロくれ
391名無しさん@ピンキー:2012/05/19(土) 17:57:43.21 ID:J6kSR4K9
そろそろアマミコをだな・・・・
392名無しさん@ピンキー:2012/05/21(月) 02:16:26.66 ID:WvxJOaO+
燃料投下きたー
393名無しさん@ピンキー:2012/05/21(月) 04:09:01.61 ID:v9O/TCX3
アマグラとミコノさん…とか…
本家が燃え上がり過ぎてて燃料どころの騒ぎじゃないw
394名無しさん@ピンキー:2012/05/21(月) 04:24:24.21 ID:R1krqxgo
あれ見た時>>300のレス思い出したw
395名無しさん@ピンキー:2012/05/21(月) 05:42:22.60 ID:owlRMJht
足割り、引きずりシーンはもろレイプだよなぁ

どうなるかはまだわからないが
もう一人の自分でFAなら、アマタは
奥底に歪んだ願望をもっているのかもしれない

396名無しさん@ピンキー:2012/05/21(月) 12:48:12.41 ID:FR98JR8E
アマタは色んな所で女っぽいって言われてたが
男の野性的な部分が全部カグラにいったんだとしたら
そりゃ女々しくなっちゃうよな…
397名無しさん@ピンキー:2012/05/21(月) 13:23:00.33 ID:RDbmV3SB
アマグラ…名前は置いといて、SSにしたら面白そうかもな
アマタとカグラ二人とも喋れるが、行動はカグラになってんのか?
片側から見たらミコノをがつがつ犯すアマタというのが見れそうだ
398名無しさん@ピンキー:2012/05/21(月) 17:27:09.65 ID:3ZxjkM3c
アマグラ×ミコノはレイプNTR和姦獣姦というどの性癖もカバーするトリプルでミラクルなんです??


めっちゃ素敵やん・・・
399名無しさん@ピンキー:2012/05/21(月) 17:40:15.76 ID:owlRMJht
>>398
3Pが抜けてる
400名無しさん@ピンキー:2012/05/21(月) 18:06:40.92 ID:3ZxjkM3c
>>399
おっとしまった・・・身体は一つだから精神的な3Pということだな
結局穴は一つしか埋められないよ!やったねミコノさん負担が少ないぞ!
アマタはもう一回寝て夢の続きをここに投下すればいい
401名無しさん@ピンキー:2012/05/21(月) 18:57:28.08 ID:hELxKINe
アマグラさんの色んなサイズってどうなってんの?
中間サイズか?
402名無しさん@ピンキー:2012/05/21(月) 21:22:19.45 ID:5xzD51Sd
中間または大きい方に合わせるんじゃないっすか
403名無しさん@ピンキー:2012/05/21(月) 21:25:44.70 ID:pgI//TXf
サントラから願ってたアマミコカグ3Pまじできたか
404名無しさん@ピンキー:2012/05/21(月) 21:27:51.68 ID:nBSteA9e
>>401
おまえアマタさんのブツ見たことねえのか
学園内じゃあ女泣かせって評判だぜ
405名無しさん@ピンキー:2012/05/21(月) 21:30:36.41 ID:FR98JR8E
アマグラは興奮すると浮くのか、言葉は逆さまのままなのか、とか
色々と妄想の余地があるな
406名無しさん@ピンキー:2012/05/21(月) 21:42:27.62 ID:c9sw/JlV
アマグラじゃなく、カグマタだったら嗅ぐ股を想像するな
407名無しさん@ピンキー:2012/05/21(月) 22:16:12.77 ID:vIJB8Oek
マタグラでもいいです
物が二つでもいいです
誰か書いてください
408名無しさん@ピンキー:2012/05/21(月) 22:25:13.79 ID:djUBFISX
半分アマタで半分カグラ…不気味だったな
ぶっちゃけ人に見えなかった
だがこのスレには優しいネタ
409名無しさん@ピンキー:2012/05/21(月) 23:56:24.95 ID:vIJB8Oek
身長もちがうしな
頭かけるだろ(ry
410名無しさん@ピンキー:2012/05/22(火) 11:10:33.45 ID:FwRMJW5i
愛撫するにも激しい右手とねちっこい左手とかだったら迸るな
言葉責めもカグラだと強引にストレート、
アマタだとごめんねミコノさんでも可愛いよとか言いそうだ
ミコノさん頑張れ

あとミカゲとゼシカもやっぱり面白そうなんだよな
羽で擽られただけでも感じちゃうゼシカとか
411名無しさん@ピンキー:2012/05/23(水) 04:08:54.00 ID:oXwvtuBn
う〜ん書けそうで書けない
もっと妄想ネタくれ
412名無しさん@ピンキー:2012/05/24(木) 21:23:40.06 ID:+QOYW0LN
地球に帰還して記憶が戻って女性として扱われながらも肉体は男性のままのMIXが
シャワールームで女子達の穴を次々に埋めまくる
413名無しさん@ピンキー:2012/05/25(金) 05:09:02.59 ID:LlfdEdr7
貴重なレアイグラーたちが拐われ荒廃する学園
ババァがアルテアいけばよかったのにと責められ
スオミさんがまわされる
414名無しさん@ピンキー:2012/05/27(日) 14:33:14.43 ID:z/dpgmmj
ミコノがいやいやしながらレイプされようとするシーンは不覚にも興奮しますた
415名無しさん@ピンキー:2012/05/27(日) 16:21:29.65 ID:ZSyCZ1Nx
両方男のあしゅらことアマグラさんはミコノに受け入れられるのか?性的に
416名無しさん@ピンキー:2012/05/27(日) 20:29:19.31 ID:Ly31ZoxG
身体半分はグロいが、入れ替わりとかなら案外いけるかも
417名無しさん@ピンキー:2012/05/28(月) 04:03:33.92 ID:1/sLsBwH
体と行動と台詞はカグラ、でも思考はアマタ
ミコノさんはカグラの中にいるアマタに必死で助けを求めてて、
アマタはその声が聞こえているのにカグラを止められない
ごめんねミコノさんでもかわいいよいや最低だ朝まで殺し合おうぜヒャッホウ!
って展開とか…いいと思うぞ…
418名無しさん@ピンキー:2012/05/30(水) 13:55:46.15 ID:92XZ8Rtr
両方とも技量に乏しそうなのが何ともw
419名無しさん@ピンキー:2012/05/30(水) 17:37:46.72 ID:/71sSCNw
若さが取り柄
420名無しさん@ピンキー:2012/05/30(水) 20:33:43.44 ID:d0XN+fvi
>>417
このネタで誰か書いくれ
421名無しさん@ピンキー:2012/05/30(水) 23:24:28.23 ID:FTD1yS0+
「あっ…んんッ…いや、いやぁっ…!」
「助けて…アマタくんっ…ひっ、ぅあ…あっ…!」

(ミコノさんっ…!!)
(止めなきゃ…俺がミコノさんを助けないといけないのに…)
(泣いてるミコノさんも、嫌なのに気持ち良くなってるミコノさんも…)

「弱虫アマタの名前なんか呼ばずに早く俺と一つになろうぜシルフィー!」

こうですかわかりません
422名無しさん@ピンキー:2012/05/31(木) 23:15:18.14 ID:iRBwyAQO
所詮バター犬か
泣ける
423名無しさん@ピンキー:2012/05/31(木) 23:58:10.73 ID:HOmJzNzq
エロ的にはアリ
獣姦で
424名無しさん@ピンキー:2012/06/02(土) 00:36:13.86 ID:HmPf9TBh
>>414
ナカーマ
425名無しさん@ピンキー:2012/06/04(月) 02:41:44.89 ID:EZa8Gnq7
ゼシカ乗っ取りミカゲでアマタを・・・
はどの分野になるんですかね
426名無しさん@ピンキー:2012/06/04(月) 07:53:45.39 ID:GBit23lw
堕天翅は両性だけど肉体的にはNLで、精神的にはBL?になっちゃうのか…?
427名無しさん@ピンキー:2012/06/04(月) 10:10:09.59 ID:wQguOUey
これはなにか?
ミカゲ憑依のゼシカ×カグラ×ミコノの3Pを書けってことか
ドSまんまんでミコノをレズ責めしつつカグラを囃したてて何度も中出しさせるゼシカを想像しちゃったじゃないか!
428名無しさん@ピンキー:2012/06/04(月) 17:26:01.55 ID:jvOCLqlR
>>365がかなり当たっててびっくりしたわww
429名無しさん@ピンキー:2012/06/04(月) 21:09:35.39 ID:3pApZWix
獣姦マッテルヨー
430名無しさん@ピンキー:2012/06/04(月) 23:33:11.23 ID:EZa8Gnq7
この場合、アマタでも獣姦になるのかな?w
431名無しさん@ピンキー:2012/06/05(火) 03:13:18.67 ID:4U8bVDBM
アマタは翅犬の翅部分らしいから翅姦?
432名無しさん@ピンキー:2012/06/05(火) 21:22:45.46 ID:NL6ZHR+0
アマタは浮かぶのをなんとかしないとなw
433名無しさん@ピンキー:2012/06/08(金) 11:10:17.21 ID:y5UWf0/y
ジンユノ投下


「ジンくん、あっ、こんなの、恥ずかしいよ…っ!」
「ユノハ…」
「ああっ、…ぁ、ひ、あん…っ!」

ジンの膝の上で小柄なユノハの身体は簡単に足を割られてしまう。
愛液に濡れ、割れ目に張り付く下着の上から指先で何度も割れ目を上下に擦ったり、クリトリスの部分をぐりぐりと押し潰されるとユノハの愛液にまみれた薄く小さな下着とジンのグローブが擦れ合う度にくちゅくちゅといやらしい音を響かせる。

「ここ擦られるの、好きなんだ。…ねえユノハ、ほら見てよ。僕のグローブ、ユノハのせいでこんなに濡れてる」
「やだ、ジンくん…!」
「こんなにぐちゃぐちゃに濡れちゃったら、もう使いものにならないよね」

ジンのグローブ同様、愛液に濡れて使いものにならなくなったユノハの下着をずらしてグローブ越しの指先で直接割れ目をなぞる。
それから奥から溢れだす愛液をたっぷり指に絡めると、赤く熟れるクリトリスに塗り込むようにしてもう擦ってやる。

「ひああ…っ!ああっ!あ、ジンくん…っ!だめ、あ、だめです…っ!あん、ふあ、ぁー…っ!」

ジンの膝の上で小さくいやいやと首を振りながらも、指先を動かす度にビクビクと快感に震える身体や甘く弱々しい声が愛おしく感じて、しっとりと汗ばむ首筋に舌を這わせて舐めてやる。
僕だけのイヴ。僕のレア・イグラー。誰にも渡してなんかやらない。


もうちょっと書こうと思ったけど力尽きた
膝乗りとか体格差とかグローブとかえろい
ジンユノ膝乗りえろはやく
434名無しさん@ピンキー:2012/06/10(日) 05:28:05.01 ID:CkTOODUh
ユノハって生理きてるのか?
435名無しさん@ピンキー:2012/06/11(月) 05:33:39.84 ID:uPXpgNxf
アマタの人生ハードモードすぎるだろ…
436名無しさん@ピンキー:2012/06/11(月) 21:52:36.85 ID:JjB6PZMf
変態に目を付けられたのが運のツキと諦めるしかない
437名無しさん@ピンキー:2012/06/12(火) 14:44:47.07 ID:fPDIVxsp
カグラがポロンで、アマタがアポロニアスで良かっただろうに
438名無しさん@ピンキー:2012/06/13(水) 15:08:35.61 ID:IJgvn3oU
前世を勝手に勘違いされて恨まれる
複雑な出自で親に捨てられる
幼少期の能力による周囲との乖離
本人は本命一筋なのにその本命は煮え切らない態度且つ第三者がネガティブ全開
ネガティブ全開少女が原因で両親死亡
いきなり両親にいろいろ背負わされる

本人にどうにかできそうなのは小さい頃の能力制御くらいな件
アリシアについていく事もできたかもしれないけどミカゲの介入でおじゃんだし
439名無しさん@ピンキー:2012/06/13(水) 15:51:37.30 ID:ME3ae8nu
キャラスレでやった方がいい
440名無しさん@ピンキー:2012/06/13(水) 23:56:04.34 ID:Xo//AESN
本命の態度ははっきりしてると思うけどなあ、いつも邪魔が入るけど
てかキャラスレでやれw
441ゼシカゲの述懐(小ネタ):2012/06/14(木) 14:02:59.15 ID:U7c+w2sN
やっと手に入れた器…
大事に使わせてもらうとしよう
…うん?…ああ、大丈夫だよ君にとっても決して悪いようにはしないさ
むしろ喜ぶ(悦ぶ)んじゃないだろうか
折角の新鮮な初物の子宮、これを使わない手はないだろう?
私も翅無しと交わるのは初めての経験なんだ、フフフ、緊張してしまうね
…そう悲観することはないだろう?相手は君の報われぬ恋心相手の片割れなんだ
姿形に差異はあってもすべて同じ
それと結ばれることは願ったり叶ったりだろう?
何ならまぐわいの最中君に五感を返してあげてもいい、共に快楽を享受しようじゃないか
…くくく、君の慟哭は心地よいねえ、大丈夫だよ、身籠っても腹の子は無下には扱わないさ
私の目的はそれなんだから
なにせ大事な『愛の結晶』、皆で大事に大事に育てよう
カグラもあれで優しいんだ、きっと可愛がってくれるよ君を
そうだ、それとあの真実のイヴを混ぜるのもいいんじゃないかな
カグラと2人…いや、3人か、それであの少女を魂の奥底まで汚しぬこうじゃないか
…おや、素直だねぇ、少し君の心の琴線が動いたのを感じたよククククク
私(君)とアノ子にはどんどんカグラの子を孕んでもらわないと、アルテアの再興はイズモの悲願だったしねぇフハハハハハ!

………さあ、じゃあはじめようか

終わり
442名無しさん@ピンキー:2012/06/18(月) 03:01:14.67 ID:We2ltdkW
ゼシカゲって言ってたらホントにゼシカゲになった件
443名無しさん@ピンキー:2012/06/18(月) 03:03:11.34 ID:DqtfcD0H
不動=アポロニアス だと…その発想はなかった
よっしゃあ早速アポロニアス不動とセリアンミコノのエロパロを…と思ったんだが
不動がハァハァしてるところが全く思い浮かばなくて妄想すらできん
あとは頼んだエロい人!
444名無しさん@ピンキー:2012/06/20(水) 15:41:05.08 ID:cVMDjVKI
>>441
ミカゲは犬と合体させられて発狂したのに
今更翅犬のアマグラとセクロスなんて無理だろう
445名無しさん@ピンキー:2012/06/20(水) 18:10:57.48 ID:PTx9x5QB
やるなら不動相手だよねえ
446名無しさん@ピンキー:2012/06/25(月) 10:04:14.13 ID:2hM8jy4d
最後のアマタの顔つきは完全に大人の男になった顔だったぞ
ということでアクエリオンの中でイチャこくアマミコを
447名無しさん@ピンキー:2012/06/25(月) 13:13:20.25 ID:UATL7sw/
最終回でカグゼシに目覚めたor2
448名無しさん@ピンキー:2012/06/25(月) 16:50:29.50 ID:T3o+fTXG
>>447
俺もだ
449名無しさん@ピンキー:2012/06/26(火) 02:28:44.77 ID:lnsDxfBN
終わったのに伸びてねぇな
まぁ、あの内容じゃな〜

スパロボのために見てたけど、そうじゃなきゃ切ってたわ

キャラは好きだから、ここと同人には期待してる
450名無しさん@ピンキー:2012/06/26(火) 13:48:13.90 ID:2xrCWdB0
投下します
本スレでカグラとゼシカってベジータとブルマみたい、てレス見かけて暴走が止まらず勢いで書きました
エロ無しですごめんなさい
アマゼシが好きな人はみないほうがよいかと
451『そして不動もいなくなった』:2012/06/26(火) 13:50:25.14 ID:2xrCWdB0
戦いが終結し、アマタとミコノが帰還して一年目の今日、ディーバ学園では盛大な催し物が開かれていた。
あれ以降、うってかわって平和になったことから学園を離れた者、途中で離脱した者たちが集まり同窓会を開くことになったのだ(発案者アンディ&MIX)
久方振りの友との再会にあちこちで歓声と会話の花が咲く。
しかし、その日誰もが驚く特大級のビックバンが来訪することなど誰も(約一名除く)想像だにしていなかった。

「凄いねミコノさん」
「うん、あの時は毎日が必死で周りに目がいかなかったけど、こんなに沢山の仲間がいたなんて…」

廊下を2人で歩き、そののどかな光景に笑みがこぼれるアマタとミコノ。
カイエン公認のカップルとなった2人は学園に留まり、なにに脅かされることもないまま平穏な学園生活を送っていた。
ちなみに手を繋いだりキスをする、から上には進展していない。

「お、いたいた!アマタァ〜〜!!」
「ミコノ、大変よっ!!」

そこへ大声を出しながら駆け寄ってくるアンディとMIX。
もはや学園一の熱々バカップルの名を欲しいままにしている2名は、酷く慌てた様子である。

「どうしたのアンディ?」
「た、大変だ!アクエリオンも月まで吹っ飛ぶ一大事件だ!!」
「え?え?」
「な…なにを言ってるのかわからねえと思うが、俺も自分でナニを言ってるのか分からねえ。頭がどうにかなりそうだった…
『私たち付き合ってるのw』だとか『結婚しますたw』だとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ…もっと恐ろしいものの片鱗を」
「混乱してる場合じゃないわよアンディ!とにかく現物を見たほうが早いわ!!」
「そ、そうだな。ZENは急げだ、行こうぜ!」
「ちょ、ちょっとアンディ!?」

いきなりテンションMAXのふたりにまくしたてられ状況整理も出来ないままアマタとミコノは強引にエントランスロビーへと走らされる。
するとそこにはかなりの人だかりがいた。
数十人はいるだろうか。
するとその人山の中から「「「キャー♪」」」という女子の歓声が上がる。

「ちょっとあなたたち、道を開けて頂戴!」
「ごめんなさいよー!アマタ、早く来い!」
「一体何があったんだよアンディ、この人だかりは……っっっ!?」
「アマタくん?」

ビシっとまるで支柱を埋め込まれたかのように不動になったアマタを訝しげに見たミコノは、その視線の先に目をやって目をこれ以上ないほど大きく見開いた。
そこには………

「あ、やっほ〜〜。アマタ、ミコノ、元気してた?」

そこには周囲をヤジ馬に囲まれながらもそなえつけのソファーに座りこちらを向いて微笑むゼシカ・ウォンの姿があった。
しかしアマタ達を驚愕させたのは、彼女が腕にしっかと抱いている、どうみても『赤ちゃん×2』としか思えない小さな物体のせいだった。
452『そして不動もいなくなった』:2012/06/26(火) 13:53:11.49 ID:2xrCWdB0
「ゼ、ゼシカ?」
「一年ぶりかな、相変わらずそうで安心したよ」
「あ、相変わらずって…」

いち早く立ち直ったミコノが恐る恐るゼシカに近寄る。
当のゼシカはかつての服装より若干露出は控えめながら、それでも動きやすいノースリーブシャツににカットジーンズを履いている。
しかしなにより違って見えるのはその表情だ。
以前は猫のような悪戯っ気を含んでいた眼差しが、そのクルクル変わる輝きはそのままに完全な母性のソレに変わっていたのだ。

「え?え?あの、その腕に抱いてる赤ちゃん達って…」
「うん、あたしの子だよ」

ビシッ

その一言に今度こそミコノ(とアマタ)は完全に固まってしまう。
しかし周囲を取り囲んでる他のエレメント達は『キャーキャー』とまさにどんちゃん騒ぎとなってしまった。

「ねえねえ、いくつなの?」
「ふたりとも生後三か月の双子だよ」
「や、や、やっぱり出産のときって痛いんだよね?」
「死ぬかと思った」
「子育てって大変なんでしょ?大丈夫?」
「う〜ん、でもうまいことやってるよ」
「名前は?名前は!?」
「ちょっと貴方達、落ち着きなさい!!赤ちゃんが起きちゃうでしょ!!」

矢継ぎ早に質問攻めにあい、しかしながら誰も核心に触れようとしないことに業を煮やしたMIXが声を張り上げ中断させる。
そしてツカツカとゼシカに歩み寄りしっかと肩を掴む。
(ちなみにそのとき眠っていた赤ん坊達が「なんだろう」とつぶらな瞳でを見上げ、MIXの内心を蕩けさせたのは言うまでもない)

「ゼシカ、(怖い気がするけど我慢の限界だから)敢えて聞くわ。その子たちの父親って…」
「あ〜っと、それはね」

それまで淀みなく答えていたゼシカが初めて宙に視線を泳がせたとき

「父親はカグラ・デムリだよなぁ、アポカロ」
「「「「「「「「不動司令!?……………って、え?えええええええええええ〜〜〜〜!!!!!!??????」」」」」」」」
「あっちゃあ〜」

いつのまにそこにいたのか【神速の魔術師】不動ZENは赤ん坊の頬をつつきながら爆弾を投下する。
神出鬼没以上にその科白に誰もが驚き、ロビーは「わ〜」だの「キャーw」だの阿鼻叫喚の場となった。
ただひとり中心人物のゼシカと不動ZENを除いて。
453『そして不動もいなくなった』:2012/06/26(火) 13:56:03.99 ID:2xrCWdB0
「相変わらずだね、不動司令」
「…フ、一皮も二皮も剥けたか、ゼシカ・ウォン」
「そんなことより、どうして知ってるんです?理事長にも伝えてないのに」
「極秘だ」
「子供の名前までズバリ当たってるんだけど」
「極秘だ」

平然と会話するふたりを前に、他のみんなは口をパクパク開けて唖然とするほかない。

「ちょ、ちょっと待ってゼシカ。三か月ってことはアナタ…」
「ん?…まあね。いつのまにかこうなっちゃってた」
「だから学園を出たの!?」
「だってまさか学園で子育てするわけにはいかないし…ねえ?」
「あぶ」
「で、でも一言相談してくれたら私達だって!」
「ゼシカ…」

MIXと会話してるところにゆらりとミコノがやってくる。
そのなんともしれないオーラにザザッとモーゼの海のように割れる群衆。

「その、今日カグラくんは?」
「…ん〜、一応、誘ったんだけどね。本人にその気は全くないみたい。だから私だけ来ちゃった」
「そう…学園を出てからはずっと一緒に?」
「まあね、一緒に世界中ブラブラしてた。そのうちお腹が目立ちだしてようやくひとつところに落ち着いたって感じかな。流石に子育てしながら旅なんて出来ないし」

その後のゼシカの説明をかいつまむとこうだ。
・あいつはしょっちゅういなくなる
・短ければ三日、長ければ数週間家を空けてひょっこり帰ってくる、の繰り返し
・金銭面は目下のところ心配なし、何処からか知らないがあいつが稼ぎだしてくれるから
・それは現金のときもあれば現物(食材など)のときもある(一度野ネズミ数匹を得意顔で捕まえてきたから本気でブン殴った)
etcetc

「そうなんだ…よかったね、ゼシカ」
「うん…ありがと、ミコノ」

一種異様な緊迫感の中固唾をのんで見守っていた周囲の人間も、その言葉でほっと息をつく。

「あぶぶ」
「ぷわ」

すると今までゼシカの腕の中で眠っていた双子が自己主張しはじめた。

「かわいい。赤毛の男の子と…女の子?」
「うん、男がアポカロで女がレイカっていうの。抱いてみる?」
「いいの?わあ、赤ちゃん抱くなんて初めて♪」

それを皮切りに、待ってましたと他の女子エレメントが我も我もと駆け寄ってくる。
男性陣は置いてけぼりをくらうばかりである。というかいまだに衝撃から立ち直れていないものが大半。

そんな喧騒を離れたところから複雑そうな顔で眺めていたアマタにアンディが近寄り肩にポンと手を置く。

「よかったな、ゼシカ」
「………そうだね、良かった」

あんなに幸せそうに笑ってるんだもの…
心の中でそっと呟き、アマタはようやく微笑むことができた。
454『そして不動もいなくなった』:2012/06/26(火) 13:58:20.09 ID:2xrCWdB0

そしてそれを上の階から見つめる不動ZENのもとにテクテクと歩み寄る小さな影

「まさか私にも極秘、なんて言い訳はしないでしょうね、ふどぉ?」
「気になるか」
「当たり前です、やめたとはいえゼシカは私の生徒です」

理事長クレアは秘密は許さないとばかりにめっ!と睨んだ。

「フッ、本人から聞いたまでだ」
「本人って…カグラ・デムリからですか?いつ会ったのです」
「定期的に」
「は?」
「やつにはわたしの遺跡発掘調査の手伝いを(最初は力づくでだったが)させている。そのときに出た出土品やら宝石やらを金に換えて渡している」
「では、彼が時折ゼシカの元からいなくなるというのは…」
「そのすべてではないがな。やつもやつなりに思って行動しているということだ」
「そうだったのですか…少し安心しました」

視線を皆に囲まれているゼシカとミコノに目をやり、その笑顔に影がないことにクレアはほっとする。

「ところで、まさか学園にいたときから二人の関係を知っていたのですかアナタは。恋愛は認めても限度というものが…ってまた消えましたね!!」

終わり
455名無しさん@ピンキー:2012/06/26(火) 14:01:21.50 ID:2xrCWdB0
一応ここまで
タイトルに意味はなしです
一応続きでカグラとゼシカの馴れ初めまではエロ有りでやりたいと思います
近いうちに
ではまた
456名無しさん@ピンキー:2012/06/26(火) 15:05:06.76 ID:udNH2voO
>>455
乙!
最終回で一気にカグゼシ萌えになって飢えてたので嬉しい
続き待ってる
457名無しさん@ピンキー:2012/06/26(火) 20:30:06.48 ID:6KeuaPMz
乙!今週の27話まで全裸待機するわ
458名無しさん@ピンキー:2012/06/26(火) 21:11:48.46 ID:RKb7n0z1
GJ!GJ!
カグラは出産に立ち会う時もやかましそうだなw
根性見せろどん底女!とか喚いてそう
459名無しさん@ピンキー:2012/06/27(水) 00:19:11.21 ID:OM7BUPMg
子供産まれる展開は予想してなかったぜw
乙!
460名無しさん@ピンキー:2012/06/27(水) 18:00:03.28 ID:46Nu46k6
>>455
かきおわってから投下してくれ
461名無しさん@ピンキー:2012/06/27(水) 19:33:39.40 ID:XdlNbJ6q
カグゼシに目覚めた、GJ!次は子作り篇を是非・・・
462名無しさん@ピンキー:2012/06/27(水) 21:55:34.55 ID:vQN4IEMq
カグゼシか〜
最終回以前は墓穴回くらいしか接点なかったふたりだけど、相性良さそうな気がしてきた
GJ!
463名無しさん@ピンキー:2012/06/30(土) 07:07:09.97 ID:JabLbD3o
カグゼシGJ!でした。続きも楽しみにしてます

>>458
なにそれ言いそうで萌えるw
このふたりはいわゆるケンカップル的な感じでもいいな
464名無しさん@ピンキー:2012/07/01(日) 10:36:46.76 ID:93/LHaf+
さて、よく考えてみると不動も2回飼い犬に最愛の女性を寝取られた事になるわけで。
昔の恋人とよりを戻したのも納得だわな。
465名無しさん@ピンキー:2012/07/01(日) 16:55:20.74 ID:ETXDAHIi
あれって寝取られ?
むしろ不動(ニアス)がアポロとシルヴィア、アマタとミコノをくっつけようとしてたように見えたんだが
他の野郎とくっつくくらいなら飼い犬が人間になったことだし、くれてやるみたいな
466名無しさん@ピンキー:2012/07/02(月) 00:49:07.14 ID:7a73ql+P
最終的にアポロニアスが一番変態だなとは思った
467450:2012/07/02(月) 21:58:14.28 ID:hvDAvjVc
>>451の続きを投下します
ちょっと長くなったんで分けます拙文含めて長い目で見て下さい
あとユノハがちょっとばかり可哀想な目にあうのでファンの方御免なさいよ〜
468『犬と猫とちょっとカエル』:2012/07/02(月) 22:00:03.77 ID:hvDAvjVc
かつての仲間たちに囲まれ抱かれ、眠たそうにしてる我が子たちを見てるとゼシカは思い出さずにはいられなかった。

(誰よりもわたしが驚いてるんだよミコノ………自分がこうなるなんて、さ)

あれはまだ戦いが終結して間もないころのこと、アマタ達の消息もわからずそれでもみんなで復興に乗り出そうとしていたときのハナシ。

 
ザシ、ザシ
砂を踏みながらゼシカは両手に紙袋を抱えて海岸線を歩いていく。

(自分でもナニやってんだろ、って思うんだけどね)

こんな世話を焼く必要はない。周囲も肝心の当人も放っておけと言う。
けれどこうして頼まれもしないことを率先してやってる己が滑稽に見えて。
ディーバ学園から少し離れた岩場に辿りつくと、人目につきにくい場所にちょっとした洞窟があるのが目に入った。
ひょい、っとそこを覗きこむと散乱した空き缶やら何やらがあるだけで、人影はなし。

「ちゃんと片付けなよ、もう…」

そう言いつつ仕方なしにガサゴソと缶詰をビニール袋に入れていく。
しかし、アイツは何処に行きやがったのか…その時である。

『ひゃわぁっっっ!!!!』
「っ!今の声……ユノハ!?」

何処からともなく聞こえてきた素っ頓狂な悲鳴にゼシカはだっと駆け出す。
すると遠目の砂浜に、何と全裸のカグラが今まさに倒れこんだユノハ・スルールに覆いかぶさらんとする姿(ゼシカ主観)を目撃する。
それを見た瞬間怒りゲージがMAXを超えた。

「こんのケダモノーーーーッッ!!!」
「あ?」

カグラも気付いたのか訝しげにゼシカに顔を向けるが、少し遅かった。

「超捻転んん〜〜〜!!!!!」

次の瞬間にはゼシカのエレメント能力が発動し、その緑の波動がカグラに向かい放たれた。

数分後

「…たく、とんでもねえ乱暴女だなテメエは」
「う、うっさい!あんなトコ見たら誰だって襲ってるって思うよ!」
「あの、あの、すいませんすいませんゼシカさん」

その後、逆さまのチカラをぎりぎりで発動させたカグラは何とか直撃を反らし、
被害は相殺の余波でカグラが獲った魚が銛(お手製)ごと原型残さずねじ曲がり砂まみれになったくらい。
そしてその衝撃でパチクリと気絶から目を覚ましたユノハの必死の仲裁により事なきを得た。
つまり顛末はこうである。
カグラは飯の調達に海に潜り魚を獲っていた、ちなみに全裸で。
ちょうど海から上がったときに砂浜に来ていたユノハと遭遇し、生まれて初めて男性の全裸を見てしまったことによりユノハ気絶。
何だ?と近づきしゃがみこんだ場面をゼシカが見て誤解炸裂。

「ユノハが謝ることないよ。素っ裸で泳いでるこの『クソオトコ』が悪いんだから…あと早く服着なよ、もう!」
「うるせえ、ヒトの昼飯ミンチにしやがって指図すんな!この『ドン底オンナ』!!」
「えと、あの、ケンカは、でも、カグラくんも服は…」

ゼシカもユノハも顔を真っ赤にして早く服着ろ頼むから!(着てくださいでス〜)と言うがカグラはどこ吹く風。
逆に「お前らも服脱いで泳いで来いよ、気持ちいいぜ」などという始末。
日に焼けた肌と鍛えられ無駄な肉が削ぎ落とされ引き締まったカグラの肉体はサザンカがこの場にいれば鼻血噴出し確定だったろうが、
ゼシカにもユノハにもジロジロと男の裸体を見る気概などない。
469『犬と猫とちょっとカエル』:2012/07/02(月) 22:01:26.23 ID:hvDAvjVc
「で、お前らこんなとこに何の用だ」
「あ、あたしは…い、いつもの差し入れだよ」
「ふ〜ん、てめえは?」
「あ、えっと…その、わ、わたしわこれで失礼しまス〜」

わたわたと慌てたユノハはそう言うとス〜っと姿を透過させ学園のほうへ戻っていく。
透明化されずに残っているヌイグルミの【タマ】が宙に浮いているようでシュールだ。

「…何だアイツ?」
「さあね…(ユノハ、もしかしてジンのこと…?)」

そういえば今朝だったか、カグラのことを聞きにきたことが以前あったように思う。

それからふたりで洞窟にもどり、カグラはろくに身体も拭かず(洞窟につくあいだにほぼ乾いていた)にシャツを着、ゼシカはそれをぼんやりと見つめる。

「ねえ、いい加減ディーバに来なよ。理事長だって身柄預かりとしてアンタのことは…」
「放っとけ、俺の勝手だ」
「もう…」

何度目かになる応答にゼシカはたまらずカグラの顔を両手でグイっとこちらに向かせる。
20センチ以上の身長差があるためちょっとキツイ。

「いいの?このままじゃアンタ、ずっと一人っきりだよ」
「……これまでだってずっとひとりだったぜ、別に問題ねえ」
「馬鹿…」
「そういうてめえこそ、何で俺を構いやがる」
「アタシの勝手」

そう言ってフン、と離れようとしたが、今度はカグラのほうがゼシカの腰を抱きよせた。
たくましい腕に絡められ激しく動揺する。

「チョっ、何すんの!?放せ!」
「こうなること分かってたろうが。しかも自分から近づいてきたくせによ」

そして持ち上げるようにゼシカを抱きしめるといきなり唇を奪う。

「んんっ!、や、やめ、あっ」

なんとか振りほどこうとするも足が半ば宙に浮いているため踏ん張ることもできず肩を押そうとしても小揺るぎもしなかった。
そのまま唇の中に入ってきた舌によって咥内が蹂躙される。
洞窟の壁に押し付けるようにして動きを封じ片手を黄色のウインドブレイカーのファスナーにまわし、一気に引き下ろした。
するとタンクトップに包まれた以前より少し量感が増したバストが出て、これも愛撫もなしにむちゃくちゃに揉まれる。

ガリッ

「っ」
「…っはぁ、はぁ」
「…何で抵抗すんだ」

舌を噛まれ流石にキスを中断する、しかし拘束は解かず唇からツ〜っと血を垂らしつつ問うカグラにゼシカは叫ぶ。

「あ、当たり前だろ!こういうのアタシはッ」
「二度目じゃねえか」
「〜〜〜っっっ!!」
470『犬と猫とちょっとカエル』:2012/07/02(月) 22:02:53.17 ID:hvDAvjVc

そう、こういう事態に陥るのはこれが初めてではなかった。
ほんの三日前に、この洞窟でふたりは互いにとって初めての相手となったのだ。
どうしてそうなったかは正直ゼシカにも分からない。恋愛感情ではないと思う。
雰囲気に流されてかもしれないし、その場の勢いもあったのかもしれない。
そしていつのまにか「…いいよ」というカタチでゼシカは17年守ってきた純潔を捨てた。
その時のことはとてもじゃないけど言葉にできない。
ただひたすら本能のままに求めるカグラに対しゼシカも挑むように何度も求めあった。
正常位から騎乗位、犬の交尾さらがらの四つん這いなどありとあらゆるSEXをした。
カグラの一物は平均男性のソレより遥かに大きく、ゼシカは死ぬ思いで受け止めた。
カグラがゼシカのカラダで舐めていない部分はなく、その愛撫にゼシカは喉が涸れるほどわめき、
カグラの背中は掻き毟った跡がそこらじゅうに出来た。
何時間交わっていたのか、ふとカグラの腕の中で目覚めると、もう明け方になっていた(来たのは夕方だったからまる半日間)。
そして覚醒したゼシカは血の気が引く思いで必死に服を着、のんきに寝てるカグラを涙目で睨んで急いで女子寮に戻る。
(ルームメイトのミコノがいなかったのはこの時ばかりは不幸中の幸いだった)
熱いシャワーを浴び、避妊をしてなかったことに再度青褪め膣内に指をおそるおそる入れる。
そこは長時間の初めての酷使に真っ赤になっていた。
ヒリヒリする感覚に眉をひそめながら懸命に精液をかきだし、青色吐息の状態でベッドに倒れこんだのは完全に陽が昇ってから、
その日は一日中ベッドから動けなかった。


今でも何か挟まってる感じがしてるってのにこのクソオトコ!
恨みがましく睨んでもカグラにとっては痛くも痒くもなく、

「またシに来たんじゃねえのか」
「ち、ちがう!私は」
「俺は抱きたいと思ってたぜ」
「…え」
「お前を抱きたいと思ってた」

そして再びカグラが唇を寄せてきても今度はゼシカは抵抗しなかった。
血の味がする舌におそるおそる自分のそれを絡ませもし、ついには全身のチカラを抜いた。

(あたしって、こんな単純なオンナだったのかな……)
471『犬と猫とちょっとカエル』:2012/07/02(月) 22:04:35.24 ID:hvDAvjVc
パンっ、パンっ、パンっ

「あっ、あうっ、あぁ!」

洞窟の壁に手をつかせ、背後位でカグラはゼシカを突きこんでいた。
そのたびにグジュ、グジュと接合部から濡れた音がする。まだ鈍い痛みはあったもののそれ以上の快感が脳天まで届く。

「はあ、ああっ……」
「発情したニオイがするぜお前」

胸をグニグニと揉みしだきながら耳にそっと耳打ちする。
すると顔を真っ赤にしてイヤイヤと必死にかぶりを振るが、再び律動を再開すると抑えきれない喘ぎが漏れる。

「ああっ……ア、アタシ…おかしくなっちゃう、ど、どうしてくれんの?ねえ、アンタのせいだよ?」

顔を捻じ曲げうっとりと睨むゼシカにニヤリと笑うとピタリと腰をピタリと止める。
快感を中断されたゼシカが悲鳴を上げてもっともっとと叫ぶ。
だったらこれからは毎日しようぜ、とカグラが囁くと彼女はウンウンと頷いて尻を振りたくる。
そしてトドメとばかりにガシガシと更に激しく突き上げを行う。もうゼシカの両足はほとんど浮きっぱなしだった。

「ひゃっ、や、ああっ!も、もう駄目、お願いだから!もう!ああっ…ナカ!イイよ!!」
「グウゥッ!!!」
「うううぅ〜〜っ、イ、イクぅっっ!!!!」

ゴビュ、ゴビュ、ドクッ

子宮の入り口にズンズン亀頭を食いこませ密着させ、若さゆえの濃厚な白濁が次々に子宮内に吐き出される。
興奮のあまり膨張しすぎたカグラのモノはぽっこりゼシカの下腹部に浮きあがらせ、更にあまりに多量の精液は見た目に分かるほどポッコリと膨らませた。

「あ、あぁ…」

ズルズルと絶頂からチカラが抜けて崩れ落ちようとするゼシカをそっと受け止め、怒張を引きぬく。
そしてそっと柔らかい土の部分に横たえさせてやる。

(こういうとこは…やさしいんだよね)

いまだ働かない思考の中でぼんやりとそういうことを思っていた矢先、「さ、第二ラウンド始めるぜ」の一言にぎょっとした。

「ちょ、まっへ、すこしやすま――っっ」

しかし満足に動かせない身体で抵抗できようはずもなく、カモシカのような脚を肩に担いだカグラに圧し掛かられ、
今さっき出したばかりというのにまるで萎えていないモノが合わせ目にグジュリと差し込まれたとき、ゼシカの快楽という名の苦行が再び始まった。
472『犬と猫とちょっとカエル』:2012/07/02(月) 22:06:26.89 ID:hvDAvjVc

流石にその後は頭にキて「当分顔も見たくない、このケダモノ!」と思い暫く無視しようと心に誓った。
でもそれから少ししてアマタ達が帰還し、皆で大騒ぎと復興への忙しい日々の中で少しずつゼシカは己のカラダの変化に気付いた。
生理がいつまで経ってもこないのだ。
もう十日にもなるだろうか?こんなことはかつてなかった。
その時の何とも言えない感情は今でもハッキリと思いだせる。
祈るような思いで妊娠検査薬を通販で取り寄せ、トイレで祈るように試薬の結果を待つ。

結果は………【陽性】だった。

そのあとどうしたのかは不明だ。
目の前が真っ暗になって、どこをどう歩いたものか、ふと気づいたら来たこともない森のなかで途方に暮れている自分がいた。
どうしようどうしようどうしよう
どうしようどうしようどうしよう
さっきから頭に浮かぶのはこの五文字だけ、
そっと自分の腹に目を向けるといつも通りの脂肪が必要最低限ついた引き締まった、変化の見られないもの。
無音の中で今度こそ自分が世界にひとりっきりになったような気がして絶望を吐き出そうとした時である。

ガサ

「よう」
「え?うわぁ!」

頭上から音がしたかと思えばカグラが木の枝に蝙蝠のようにぶら下がり現れた。
見ると片手に千切れたパンを持っている。

「まさに『どん底』って顔とニオイしてるぜ?お前」
「……アンタ、こんなとこで何してんの?」

悩みの元凶ののほほんとした顔にマジで殺意がよぎるが、何とか抑え込んだ。
すると上方からピヨピヨ、と小鳥の囀りが聞こえてくる。
視線をそこにやると学園でよく見かける鳥のヒナがピーピー鳴いているようだ。

「へ、食いしん坊なやつらだぜ」
「もしかして、そのパンを?」
「ああ、あんまり腹ペコだって言うもんだからな」

そう言って無邪気に笑うところは本当に年相応の少年のようだった。

「………鳥が羨ましい」
「?」
「わたしも、しがらみも何もかも無くしてどこまでも、この空の続く限り遠くまで飛んでいけたらいいのに…」
「……泣いてんのか、おまえ」
「……あたしのことなんかほっといてよ」
「おいっ」
「うるさいうるさい!アンタなんか、アンタなんか!!」

とめどもなく溢れてくる涙を拭うことも出来ず、顔を伏せて走りだす。
もう誰にも会いたくなかった。
特にもし今アマタとミコノに会ったら、と思うと怖くてしょうがなくて、どうか誰とも会いませんように、と願いながら走り去る。
カグラがそんな自分をどう思うかなんて考えもしていなかった。
473『犬と猫とちょっとカエル』:2012/07/02(月) 22:08:18.79 ID:hvDAvjVc

ひそひそ…

「ねえ、あの人って…」
「ああ、あいつだよな…」
「アルテアの人でしょ?」

普段見掛けない、野生をそのままカタチにしたような雰囲気の人物が学園の校庭に現れるや、生徒たちは何事かと遠巻きに眺めた。
カグラはそんな奇異の視線にもまるで無頓着でスンスンと鼻を鳴らしていたかと思えば、ズンズンと庭を横切っていく。
その先にいたのはきょとんとこちらを見るユノハ・スルールの姿が。

「あ、カグラくん」
「『す〜す〜女』、ちょっとツラ貸せ」
「え?ひゃあ!?」

言うが早いか、カグラは返事も待たずにユノハをひょいと抱えあげると、人ひとり持ってるとは思えないスピードで壁を飛び越え皆の視界から消えていった。
その光景を見ていた生徒たちはざわめいた。傍目には有無を言わさぬ誘拐にしか見えなかったからだ。

「ちょ、ちょっと!あの人ユノハを攫っていったわよ!」
「カイエンさんやアンディ達に知らせるぞ!」


「ここならいいか」
「あ、あうぅ」

人の気配がなくなった建物の裏でカグラはようやく止まり脇に抱えていたユノハを降ろす。
激しい上下の移動に目を回したユノハはぺたんと女の子座りで尻もちをつく。

「お前、まるで鳥みたいに軽かったぞ。もっとメシ食え」
「…はぁ、はぁ、あの、わたしに、一体何の用でしょうか」

ようやく三半規管が落ち着いたユノハが怖々と尋ねる。

「『どん底オンナ』は何処にいやがる」
「?……あ、あの、ゼシカさんのことですか?」
「そうだ」
「今日はまだ見てません、でも女子寮にいると思います〜」
「ジョシリョウ?よし、其処に行くぞ」
「…あ、あの!女子寮に男性が入ることは禁止されt」
「関係ねえ」

まるで猫を掴むかのようにユノハを軽々と再び小脇に抱え、「で?」と聞く。

「………まっすぐ行って二つ目の建物を左です。でもお願いですからぁ!も、うちょっとぉ!ゆっくり行ってっ、ほしいですぅぅぅぅぅ!」

勿論無視された。
そうして薄れていく意識の中でユノハが思ったことは「ああ、この人とジンくんはきっと合わなかったろうなぁ」ということだった。
474『犬と猫とちょっとカエル』:2012/07/02(月) 22:16:18.14 ID:hvDAvjVc

「ここか」
「……ぜえ、ぜえ」
「おい!どん底女!!いたら返事しやがれ!!!」
「ひゃっ」

無視の息の状態で更に密着している状態で大音声で喚かれ、思わずビクっとするユノハ。
しかし、ゼシカの部屋からは応答はない。

「ちっ」
「…あの、お部屋にはいないんじゃ」
「いや、あの女の匂いがする。いるのは間違いねえ」

こうなったら、とユノハをぽすんと落とし手近の木に近づくが、ユノハは慌てて裾をくいくいと引っ張って制止をかける。

「だ、駄目ですぅ!無断で侵入するなんて営巣入りですカグラくんっ」
「素直に出てこないアイツが悪い。他は知ったこっちゃねえ」

そのまま制止を振りほどきさっさと猿のように木を登り部屋のベランダに辿り着くと、逆さまの力で窓のロックを外し勝手知ったる我が家のようにずんずん中に入って行った。その次の瞬間。

ドンガラガッシャンバキバキボコボコズガズガドガシャーン!!!!!!!!

ユノハ曰く「障害で二とないであろう人と人の争う凄まじい音」が聞こえてき、服のあちこちが破れボロ雑巾のようになったカグラが大小の家具もろとも窓から吹っ飛ばされてきた。

「きゃぁあああ!!!」
「アンタさぁ……」 ズゴゴゴゴゴゴゴゴ…

そのあまりの惨状に悲鳴を上げたユノハが今度こそ腰を抜かしてゼシカの部屋に目をやると…物騒な効果音を背景に真っ黒のドス黒いオーラを身に纏ったゼシカが無表情でこちらを見下ろしていた。

「ひゃう!?」
「て、てめえ…いきなり何しやがる!!」

とうとう恐怖のあまりう〜んと気絶したユノハを尻目にカグラはよろよろと立ちあがりゼシカを見上げる。

「………へえ、アンタがそれを言うんだ…。いきなり人の部屋に不法侵入しといて言うことがそれ?」
「そんなもん知るか!俺はてめえが…って危ねえだろうが!」

ブオンと飛んできた重さ2キロはありそうな百科事典が猛スピードで飛んできたのをかろうじて回避する。
475名無しさん@ピンキー:2012/07/02(月) 22:16:52.66 ID:w1c6Vq5b
おおなんか来てる!!
476『犬と猫とちょっとカエル』:2012/07/02(月) 22:17:58.39 ID:hvDAvjVc
「わたしがどれだけ悩んでるかも知らないで…よくもまあそんなこと言えるわねアンタ」
「なに一人で不幸のドン底にいるような顔してやがる!悔しかったら何があったか話してみやがれってんだ!!」
「言うわけないでしょ…これはあたしの問題なんだから」
「そうやって何でもかんでもひとりで抱え込もうとするのがてめえの」
「アンタなんかに何が分かるワケ!?」

ぶうんっと両手をカグラに向けオーラを高めるゼシカにカグラも「このくそ女っ」と赤いオーラを身に纏い迎撃の態勢に入る。
ゴゴゴと建物が震え壁にひびが入り始め、最大まで高めあった捻転と逆さまのチカラがぶつかり合うかと思われたとき、

「夫婦ケンカは犬も食わない」
「いただきます(カプ」

いつのまに現れたのかゼシカの背後に不動ZENが出現し首筋に手刀をお見舞いし気絶させ、
カグラの背後にクレア理事長がテレポートで不意を突き首筋にカプっと噛みついた。
プラーナをどんどん吸い取られていくのを感じながらカグラも力尽き倒れる。

「て、てめえら」
「結構なお手前で……懐かしいお味でしたよ、カグラ・デムリ」
「ぐっ」

ハンケチを取り出し楚々と口を拭きながらどこか昔を懐かしむように微笑むクレア。
一方気絶したゼシカを大事そうにお姫様だっこした不動ZENは、すっかり荒れ果てた部屋をどこか楽しげに見やり、
騒ぎを聞きつけ慌てて走ってきたカイエン達に「カグラ・デムリは営倉に叩きこんでおけ」と告げるときびすを返した。

「どこに行くのです不動?」
「医務室だ」
「…アナタはこの騒ぎの原因をご存じのようですね」
「フ…極秘だ」

続く
477450:2012/07/02(月) 22:22:07.70 ID:hvDAvjVc
ここまでで
長くて御免なさい
エロ少なくて御免なさい
次で終わらせます御免なさい
ユノハ可愛いよユノハっつうか絡ませやすいキャラしてて色々と扱いやすいですユノハ
478名無しさん@ピンキー:2012/07/03(火) 11:49:49.08 ID:NuqxfQRB
乙!
続き待ってます
479名無しさん@ピンキー:2012/07/03(火) 20:46:44.41 ID:jhDAB3GB
おつおつ!!
ちょっと思ったがアマグラって肉体的遺伝子はどうなってんだろうw
どっちが女性孕ませてもどっちの子ってことになるんだろうかw
480名無しさん@ピンキー:2012/07/04(水) 00:20:51.34 ID:aSnflgIO
乙です!
カグゼシいいですね
続き楽しみにしてます
481名無しさん@ピンキー:2012/07/04(水) 00:50:06.86 ID:2xt0Hvhr

カグゼシも可愛いけどユノハ可愛いよユノハ
482名無しさん@ピンキー:2012/07/04(水) 14:20:34.94 ID:9PzMBBJQ
自分の嫁を犬と姦淫させて悦ぶとかニアスさんパネェっす
483名無しさん@ピンキー:2012/07/05(木) 22:30:12.29 ID:4eZ62Qit
乙です
山本監督は「カグラは学園ではなく近くの森でネズミとか魚とか狩って暮らしてるんでしょう」て言ってたな
色々エロい妄想しちゃうね
青姦とかしそう
484名無しさん@ピンキー:2012/07/05(木) 22:41:22.90 ID:yE7kFAjQ
ネズミはやめいw
485名無しさん@ピンキー:2012/07/05(木) 22:50:23.03 ID:eMnGuPlt
そんなところにアポロ成分入れなくていいw
486名無しさん@ピンキー:2012/07/07(土) 21:55:38.35 ID:4jI6Sr48
まだかなまだかなぁ
487名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 01:30:34.94 ID:5E97prND
なんかイズモ×アリシアとか地味に読みたいわ
488名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 09:19:34.03 ID:xHv8/oSR
イズアリはアリシアさんが可愛い顔して超ヤル気出してるのしか浮かばねえw
489名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 10:41:30.33 ID:s1GlDRUW
イズアリはやっぱ初夜話に妄想が膨らむな
490名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 12:26:35.92 ID:xHv8/oSR
アリシアさんも浮くのかね
491名無しさん@ピンキー:2012/07/09(月) 13:20:16.63 ID:+lOkt+fK
レアイグラに手ぇ出していいのかアマタ父ちゃん
492名無しさん@ピンキー:2012/07/09(月) 15:40:47.89 ID:ZJCW6XJj
他人(部下)に厳しく自分に甘いのがイズモ&アリシア
まさに似たもの夫婦

ところで450氏はまだぁ〜?
493名無しさん@ピンキー:2012/07/09(月) 20:08:35.69 ID:bP/hT3AW
他の方が投下されてる途中に別のSS投下はまずいでしょうか
494名無しさん@ピンキー:2012/07/09(月) 21:23:47.87 ID:EdRiao3p
問題ないと思いますよ
495名無しさん@ピンキー:2012/07/10(火) 00:52:18.44 ID:snGCqRXI
地球に来たばっかりのイズモにあれやこれやを教えて回るアリシア
当然あのファッションもプロデュースド・by・アリシア

中の人が中の人だけにイズモさんがやたら年上に見えてしまう…
そんな中年を翻弄する小悪魔アリシアさんとか是非に
496名無しさん@ピンキー:2012/07/10(火) 01:15:52.69 ID:nYaoA4W6
アリシアさんがアマタと似たようなエレメント持ちなら
イズモさんDTなのに高等テクが必要やで
497名無しさん@ピンキー:2012/07/10(火) 18:21:29.51 ID:abHxb+sR

投稿します。
ミコノがとある少女に脅迫され、アマタとのデート中ずっとローター咥え込まされているお話。
ミコノがローターの刺激に身悶えるだけで合体描写等は無しです。
ミコノを性的な意味で虐めるお話なのでファンの方は注意で。
498名無しさん@ピンキー:2012/07/10(火) 18:22:23.21 ID:abHxb+sR

「はぁ、はぁ、はぁ……」

 そこは昼下がりのネオクーロン。その若いカップルや家族連れで賑わう公園でミコノは一人、休憩所にあるベンチへと腰を落ち着かせていた。
 周囲には自分と同世代の男女が仲睦まじく手を取り合い、周りが羨むような恋愛話へと花を咲かせている。
 それを本人もデート中である身でありながらどこか恨めしそうな目で見つめながら、ミコノは額に浮き出てくる玉のような汗をハンカチで拭い落とした。

「も、もうやだ、こんなのやだよ。はぁ、はぁ、んん……」

 ミコノは拭っても拭っても止む気配のない発汗にうんざりとする。
 たしかに今は真夏に属する時期ではあるが、公園に備え付けられた電光掲示板には快晴の二文字と共に気温20℃の文字が浮かび上がっている。
 近場の湖から流れてくる心地良い風も手伝い、今日は非常に過ごし良い環境であるといえた。
 けれどもなぜかミコノの額や首筋に湧き出てくる汗は一向止まる気配が無く、彼女がどこか身体に何らかの異変を抱えているのは明白だった。

(んん、あっ、あっ、あっ、動いちゃダメ、動かしちゃダメ。やだ、もうこんなのやだ、お願いだから許して……)

 周囲の誰に語りかけるでもなくそう呟いていくと、ミコノは下腹部の辺りの刺激にモジモジと身体を揺り動かしていく。
 いまだ男を知らない彼女にとってそれは快感よりも違和感の方が勝ってしまい、ついつい背後を振り向きとある人物へと――あの少女へと懇願する瞳を送らざるをえなかった。

(お願い、もうやめて? こんなこと続けてたらバレちゃう、アマタくんにバレちゃうよ……)

 ミコノが視線を送りつけた先――そこには自分と同じようにベンチに腰をかけている一人の少女が不敵な笑みを浮かべていた。
 少女は呑気にも手に三段積みのアイスクリームなどを握りしめており、片手だけで器用にそれを頬張っている。
 まるで天使のような仕草でアイスへと舌を這わせる姿はどこからどう見ても無垢な少女にしか思えず、それにミコノは今更ながらあのクラスメイトがこんな不埒なことを強要してくることが信じられなかった。

(あの子、どうしてこんなこと。もしかしてあの子もアマタくんのこと、好きなの……?)

 それは昨夜のこと。女子寮の廊下で突然声を掛けられたミコノは、しばし周囲に誰もいないのに声が聞こえてきたことにひどく戸惑った。
 けれどすぐにきっとあの子だと理解していくと、何か用なの?と優しくその宙に浮いたぬいぐるみへと声をかけてやった。
 クラスメイトの中ではあまり彼女とは親しくないが、きっと恥ずかしがっているだけだと、本当は自分と仲良くしたいのだとミコノは想像していたから。
 けれどそんなミコノの願いは儚くも崩れ去り、その少女は驚愕の光景が映し出された一枚の写真を自分へと突きつけてきたのだった。

(まさか見られてたなんて……あんなところ、撮られちゃってたなんて……)

 身悶える身体をどうにかベンチへと抑えつけながら、ミコノはスカートのポケットからそれを取り出していく。
 そこには寮の自室でアマタのことを想いながら自慰に耽っている最中の彼女が映し出されており、こんな写真一体どうやって撮ったのかと口にすることすら野暮に思えた。
 ネオ・ディーヴァには各々人間離れしたエレメント能力を持つ者が大半であり、ミコノをそうして脅迫してきたあの少女もその例に漏れない。
 彼女のエレメント能力は盗撮というステルス性が必要な行為の場合にはこれほど好都合に働くことはなく、ミコノはそうして突きつけられてきた一枚の写真だけで最早言いなりになる他なかったのだ。

(ちっぴりオドオドしてるように見えたけど、とても良い子だと思ってたのに。私にこんなことしてくるほど、アマタくんのこと……)

 目眩がするような感覚に包まれながら、ミコノの公園内を映し出した視界が徐々にぼやけてくる。
 遠くには自分の為にアイスクリームを買いに行ってくれているアマタの後ろ姿が垣間見え、彼が戻ってくるのは最早時間の問題だった。
 下半身からくる刺激は一向に止む気配が無く、このままではデートどころではない。
 さきほどからあの少女は手にしている起動スイッチを巧みに強中弱と操作しており、それにミコノはむりやりに快感を与えられ続けていた。
 普段のいかにも清純さを売りにしたワンピースとミニスカートの中には淫らな雌の匂いが漂い始め、その匂いの出処はもちろん彼女の下半身――。
 女性器の入口へとむりやり咥え込まされた卑猥なピンクローターによるものであり、ミコノは昨夜少女によって生まれて初めて見させられたそれに終始快感を送り込まされていたのだった……。
499名無しさん@ピンキー:2012/07/10(火) 18:23:34.99 ID:abHxb+sR

「っっっ!? はぁ、はぁ、ん、あぁ、も、もう強くしちゃやだ、やだ、アマタくん帰ってきちゃう、帰ってきちゃう……」

 ミコノの膣内でふたたびそれが鈍い振動を繰り返していく――どうやらスイッチが弱から中へと切り替えられたようだ。
 いまだ純潔を守り通しているミコノはもちろんこんなものを使ったことなど一度たりともないが、だからこそその下半身の異物感は到底我慢できるものではない。
 違和感と快感の狭間で幾度となくビクビクと背中を打ち震わされながら、彼女はいっそこのままアマタが永遠に戻ってこなければいいのにと願うまでに至ってしまう。
 けれどもそんな願いとは裏腹に遠くにあった彼の背中はクルリとこちらへと振り返り、両手にアイスクリームを手にしたアマタが舞い戻ってくる。
 それはミコノにとって一万二千年にも劣らない長い長いデートの再開だった。

「はぁ、はぁ、はぁ! ごめんミコノさん、屋台おもったより人が並んでたから少し時間かかっちゃって……」
「お、おかえりアマタくん。だいじょうぶだよ、そんなに待ってない、から……」
「はいこれ、たしかストロベリーで良かったよね? ミコノさん甘いもの好きそうだから三段積みにしてもらったよ、たくさん食べてね!」
「あ、ありが、とう……」

 アマタからスッとそれが差し出されてくると、ミコノは震える指先で真っ赤に彩られたアイスクリームを受け取っていく。
 彼はまさか自分がこんな卑猥な状況に追い込まれているなど露とも想像していないのだろうが、だからといってその無邪気さに満ちた微笑みが今のミコノにはひどく残酷に思えた。
 そうしてアマタが自分の隣へと腰をかけてくると、ミコノはほんの僅かに身体を彼から遠ざける。
 それは下半身から立ち昇るメスの匂いを彼に気づかれたくない為であり、どうにかその身体の火照りを沈めようと彼女はアイスクリームへと震える舌を這わせていった。

「ん、お、美味しいね、このアイスクリーム。今日はちょっと蒸し暑いしちょうどいい、んっ……かも」
「え、そうかな? むしろ今日は涼しいくらいだと思ってたけど、そんなに暑い?」
「……え? あ、そ、そうだね涼しいね! ごめん私ったら、変なこと言っちゃって、あ、あはは」
「??? う、うん、べつにかまわないけど……」

 ミコノが微妙に的を得ていない発言をしてしまうと、それにアマタが怪訝そうな瞳を向けていく。
 何も彼女が不可思議な発言、行動を披露するのは今に始まったことではなく、このデートの最中アマタはずっとミコノの様子に違和感を覚えていた。
 もっとも下半身にローターを咥え込まされていればそうなってしまうのも当然のことで、汗ばむ程に体温が上がってしまっているミコノにとって今日の外気の具合など正確に測れるはずもない。
 おまけに更に彼女の膣内ではヴィィィンと卑猥器具がうねりを上げ始め、その下腹部を削られていくような刺激、快感にもうミコノはピクピクと背中を痙攣させてしまう。
 せっかくアマタが並んでまで買ってきてくれたアイスクリームの味もほとんどわからず、どうにか隣にいる彼にバレないようにとポーカーフェイスを決め込んでいくことしかできなかった。

「はぁ、はぁ、はぁ。ん、あぁ、あっ、あっ、あっ……」
「……ミコノさん、平気? なんだか息が荒いみたいだけど、そんなに暑いの?」
「う、ううん、平気、本当にぜんぜん、へいき、だよ? ん、おいしい、ほんとにおいしいね、このアイスクリー、ム……んんっ」

 ミコノは更に吐息を熱っぽいものへと変換させながら、どうにか熱を冷まそうとアイスクリームへと唇を押し付けていく。

「んん、ああ美味しい、アマタくんが買ってきてくれたアイスおいしい、アマタくんのとってもおいしいよ……」
「ミコノ、さん……」

 ミコノのアイスクリームを舐める仕草、言動がやたらといやらしい――アマタはそれに思わず宙に浮いてしまいそうな興奮を覚えずにはいられなかった。
 好きな女の子が桃色の肉を冷気物へと押し付けていく様は彼にとってひどく官能的な光景であり、ピチャピチャとしたいやらしい水音も手伝いまるでミコノが男性器へとしゃぶりついているようにも思えた。
 アマタは隣でアイスクリームを頬張るミコノにどこか普段の清純さとはちがった色気を感じつつ、彼女へといつも以上に目を奪われてしまうのだ。
500名無しさん@ピンキー:2012/07/10(火) 18:24:55.57 ID:abHxb+sR

「あの、ミコノさん。なんだか今日のミコノさんって……」
「え? な、なぁにアマタく……ん、はぁ、はぁ……」
「いや、なんだか今日のミコノさんどこか色っぽいなと思って。いつもと感じがちがうっていうか、大人っぽいっていうか」
「そ、そう、かな? 自分ではよくわからないけど、いつもどおりのつも、り……」
「うん、なんていうかその、すごく……」
「す、すごく? なぁ、に」
「み、魅力的だよ! 今日のミコノさん、とても綺麗だと思う。世界中の誰よりも」
「え……あ、う、うん、ありが、とう……」
「うん……」

 アマタが恥ずかしそうにポリポリと鼻を掻いていくのを横目で見ながら、ミコノはどこか複雑な心情へと陥っていく。
 綺麗だと言われたのはもちろん嬉しいが、それはローターを咥え込んでいる今の君の姿が…という意味に他ならないからだ。
 もし普段のデートでそう甘く囁かれたならば今ごろ彼の胸に飛び込んでいたのかもしれないが、そんなことはこの羞恥と快感へと彩られた身体が許してくれるはずがない。
 結果ミコノはただただ甘い吐息を漏らしながら三段積みのアイスクリームを舌で溶かしていく作業に没頭するしかなく、早くこの責め具のようなデートが終わりを告げてくれるのを待つばかりなのだ。

「あ、あー、そういえばこの後どうしようか?」
「〜〜〜〜〜ッッッ!? え、こ、このあ、と?」

 おそらく照れ隠しもあったのだろう。アマタがそう話題を変えてくるのを耳にするやいなや、ミコノの下腹部に突如ズグンと杭を打たれたような刺激が襲いかかる。
 彼女は思わず大きく悲鳴を上げてしまいそうになるのを必死に堪え、何事も無かったかのように会話を続けていく。

「こ、このあとって、あ、あの……」
「うん、本当は映画でも見に行こうかと思ってたんだけど、ミコノさんに希望があるならそこでもいいかなと思って。どこか行きたいところある?」
「そ、そうだね、行きたいところ……アマタくんとイきたい、とこ、ろ、あっ、ああ、んっ、あっ、あっ、あっ」
「……? ミコノさん?」

 それはおそらくあの少女の手によりスイッチが強へと切り替えられた合図に他ならない。
 ミコノは今にも喘ぎ声を上げてしまうのを必死になって堪えながら、それでも口元からは微かに雌の鳴き声が漏れてしまっていた。
 まるで身体中が性感帯になったかのような刺激がゾクゾクと肌を駆け巡っていき、合わせて頭の中もその異常な快感へと支配されていく。
 アマタの『行きたいところ』という単語がなぜか卑猥な言い回しにすら聞こえてしまい、ミコノは頭をぶんぶんと振ることでそのいやらしい妄想を慌てて掻き消していた。

「どうしようか? 見たい映画があるなら映画館でもいいし、このまま公園を歩いて回ってもいいし。あ、なんなら湖でボートにでも乗ろうか?」
「ん、あっ、あぁん……はぁ、はぁ、はぁ」
「あ、ボ、ボートって言っても別に二人きりになるのが目的とかそんなことじゃなくて! ああええと何言ってるんだ俺、ごめんちがうんだミコトさーん!!!」

 もはや一向に止む気配のない快感に身悶えるミコノを尻目に、アマタは一人でお得意の鈍感純情劇場を披露していく。
 それは普段ならばアマタくんのエッチとミコノが一喝して終わりであっただろうが、今の彼女は隣で顔を真っ赤にしていく彼を一人の雄としてしか認識できていない。
 なぜならローターによる快感はそのまま女の中に眠る雌の性欲をむりやりに引き出してしまい、それは彼女であっても例外ではないからだ。

「いいよ。連れていって……」
「……え? ご、ごめんミコノさん今なんて言ったの? よく聞こえなかったんだけど……」

 子宮のやや下のあたりを今まで感じたことのない快感でドロドロと犯されながら、ミコノは誘われるようにしてその台詞を口にしていく――口にしてしまう。
 それはあらかじめあの少女に時が来たら口にしろと命じられていた台詞ではあったが、果たして強要されているからというのは言い訳になるのだろうか。
 ミコノはもはやそれが命令だからなのか、それとも自分がその言葉を彼に告げたいからなのかすらわからずに、わなわなと震える唇を開いていた。

「あ、あのね。私アマタくんと、行きたい、イきたいの……」
「行きたい? 俺とどこに行きたいの?」
「ん、そ、それは、それはね、あの……はぁ、はぁ、はぁ」
501名無しさん@ピンキー:2012/07/10(火) 18:26:17.95 ID:abHxb+sR

 ミコノの吐息がもはや尋常でないレベルにまで発展していく。それはおそらく好きな男に対する本能的な欲求の表れだった。
 ミニスカートから伸びるふとももの内側はすでに透明な液体でしとどに濡れ始めており、ニーソックスとの間の絶対領域を淫らによごしてしまっている。
 その指で触れればドロリと糸を引くほどにいやらしい粘液はもちろんミコノの女性器から漏れ出てきた液体に他ならず、彼女のお気に入りであるボーダー柄のショーツももうすっかりビショビショになっていた。
 ミコノはいくらローターを着用することを強いられているとはいえ、自分がここまでいやらしい女だったのかと激しい自己嫌悪へと陥らされる。
 そしてついにその台詞をアマタへと口にしてしまっていた。

「アマタくんと二人きりになりたいの。どこか二人だけになれる場所に、私を連れていって……」

 ミニスカートの裾をモジモジと弄りながら、そう恥ずかしげに告げていく。
 それは一見女の子が勇気を持って告白しました…といった微笑ましい仕草にも見えるが、実際には一匹の雌がローターからの刺激に後押しされて雄を求めてしまっただけにすぎない。
 もちろんその真相にアマタが気づくことはなく、彼はしばしミコノの告白にポカンとした表情を作り出していた。

「ミコノさん、それってあの、もしかして……?」
「…………(コクン)」

 まさかウブである彼女がそんなことを口にしてくるなど考えもしなかったのだろう。
 信じられないといった表情を返してくるアマタにミコノは静かに首を頷き返す。
 それは紛れもなく女子が男子に向けるOKサインであり、いくら鈍感なアマタといえど彼女の勇気と覚悟を見逃さない。
 もっともそれは第三者による仕組まれたものであったが、仮初とはいえ二人が結ばれた瞬間であるように思えた。

「う、うん、わかったよ! それじゃあその、そうだな、ど、どどどどこにしようか?」
「ど、どこでもいいよ? アマタくんと二人きりになれるなら……」
「じゃ、じゃあ俺の部屋でどうかな! きっと今の時間ならアンディも穴掘りに出てると思うし、誰もいないと思うけど」
「う、うん、いいよ、そこで……」
「本当に!? じゃ、じゃあすぐ行こう、今すぐ行こう!!!」

 純情ぶっていても所詮アマタも男――好きな女子との合体に心が躍らないはずがない。
 彼は発情した雄のように鼻息を荒くさせていくと、さっそく寮へと向かおうとベンチから席を立ちミコノへと手を差し伸べていく。
 それは一見するとリードできる男の余裕のようにも思えたが、実際には彼のズボンの前は獣の性欲によってすでにパンパンに張り詰めていた。
 目の前の純情可憐な少女へと――ミコノ・スズシロへとコレを思う存分突き立てることができる。
 そう思うだけでアマタの身体は今にも宙に浮き上がってしまいそうなほどの興奮に包まれ、それを目にしたミコノもやはり彼がカグラと同じ獣であることを思い知らされていた。

「あのねアマタくん、一つだけお願いがあるの……」
「え? な、なにミコノさん」
「その、優しくしてね? 私、えっと、こ、これが初めての合体だから……」
「!? ミ、ミコノさん……」

 ミコノが自分へと手を差し伸べてくるのを見ながら、アマタは彼女から発せられた魅惑的な言葉におもわず生唾を飲み込んでしまう。
 普段の男慣れしていない様子からそうではないかとは思っていたが、改めて本人の口から純潔を告げられると一際興奮が胸を覆い尽くしていく。
 もはや一秒たりとも我慢ができず、アマタはミコノの手元を引き寄せることでその身体ごと抱き寄せていく。
 彼女が『キャッ』と小さく悲鳴を上げるのすら彼には自分を誘っているのだと思え、もはや二人がこのまま結ばれるのは時間の問題に思えた……。
502名無しさん@ピンキー:2012/07/10(火) 18:27:40.80 ID:abHxb+sR

――ゴトリッ。

「「…………え?」」

 けれどアマタがそうしてミコノを胸の中へと抱き締めていった矢先――それは起こった。
 二つの身体が重なり合ったちょうど真下の地面――。そこに何やら黒い棒状の金属物がこぼれ落ちるようにしてその場へと現れたのだ。

「え? な、なにこれ……」
「なんだろう……」

 当然二人は揃ってそれが何なのかと注視していく。けれど一目見ただけではその物体を理解することができない。
 なんとそこには日光に反射しテカテカと黒光りする棒状の卑猥物――。極太の『バイブレーター』が地面へと転がり落ちてきたのだ。

「ひっ!? や、やだ、なんなのこれ、気持ち悪い……」

 アマタよりも先にまずミコノが声を上げていく。その表情はまさに信じられない物を見たようにといった例えが適当だった。
 地面に転がっているそのバイブレーターは赤ん坊の腕ほどもある大型の物で、おまけにご丁寧にローションでも塗りつけてあるのか表面はヌラヌラと濡れそぼっていた。
 それはまるですぐ真上にいる彼女の――ミコノの胎内から生まれ出ててきたかのように生々しい粘液をまとわりつかせているように見え、母親の子宮へと帰りたがるように亀頭部分を上へと向けていた。
 それはゾッとするほどに不気味であり無機質であり、ミコノは思わず身体中に鳥肌が立つような悪寒を覚えずにはいられなかった。

「な、なんなのこれ? こんなもの私、知らない……知らないっ!!!」

 禁断の領域を押し隠すようにミニスカートを抑えながら、ミコノは見慣れない異物に対して激しい拒否反応を示していく。
 たしかに自分は今これと似たようなモノを下半身へと咥え込まされているが、それでもこんなにも極太のバイブレーターなど目にするなど初めてなのだ。
 いまだ膣をピンクローターによる強い刺激に支配されながら、ミコノはしばし自分が置かれた状況に困惑していく。
 そして次の瞬間、ハっと気がついたことがあるかのように大きく目を見開いていくと――目の前にいるアマタへと慌ててそれを口にしていた。

「ア、アマタくん? あの、これはちがう、ちがうよ?」
「ミ、ミコノさん……これなに? まさか、君の?」
「だ、だからちがう、勘違いしないで! ちがうのっ!!!」
「ちがうってどういうこと? 君、まさか俺とのデート中にこんな……こんなぶっといモノを下に、つ、付けて……?」
「ちがう、ちがうちがうちがう!? 私こんなの本当に知らない、全然知らない! 本当に知らないのっ!?」

 ミコノの半狂乱な叫び声が公園内へと響き渡る――周囲の男女も何事かと二人へ視線を送りつけていた。
 下半身のことを考えると出来るだけ人目を避けたいところであったが、もはやそんなことを言っていられる状況ではなくなっていた。
 ミコノの嫌な予感は見事に的中してしまう――目の前にいるアマタの疑心暗鬼に満ちた瞳が全てを物語っていた。

「ど、どういうこと? だって周りには俺達しかいないし、君の物としか考えられない……」
「だ、だからちがうの!!! わ、私はこんなもの、これは私のじゃない、ちがうの!!!」

 もミコノは必死になって弁解の言葉を述べていく――だがそれはむしろ今の状況下では逆効果。
 好きな男とのデート中、淫らな行いに興じていたことを隠している言い訳にしか聞こえず、ましてや今までの彼女の不可解な行動がそれを全て後押ししてしまっていた。

「……ようやくわかったよ。それで今日のデート中ずっとおかしかったんだね。汗をたくさんかいて息も荒くして、それも全部こんなものを咥え込んでいたからなんだ……」
「ち、ちがう、それは誤解なの! わ、私、本当に知ら、な……」
「じゃあコレが君のスカートの中から落ちてきたのはどう説明するんだよ! 俺しっかりとこの目で見たんだからな!!!」
「そ、そんなの私にだってわからない! とにかくこんなの知らない、本当になんにも知らない、の……」
「嘘だ!!! 信じてたのに信じてたのに、いかにも処女ですって顔して、本当はこんないやらしいモノを咥え込んだままデートにくる人だったんだな、見損なったよ!!!」
「あぁ、ア、アマタ、くん……」
503名無しさん@ピンキー:2012/07/10(火) 18:28:52.19 ID:abHxb+sR

 アマタが激しい嫌悪感を示していくのをミコノは絶望に満ちた表情で受け止めていく。
 いっそ自分は清廉潔白だと断言できればまだ希望の光も見えたのかもしれないが、彼が口にした『いやらしいモノを咥え込んで』という台詞は図らずも当たってしまっているのだ。
 事実今もミコノの膣内ではヴィィィンとローターが鈍い音を立てており、それがこんな状況下だというのに彼女の下腹部へと快感を送りこんできてしまう。
 そしてなんとタイミングの悪いことにベンチから立ち上がった為か、ふとももの内側へと垂れていた膣液がドロリ…と徐々に下へと滴り落ちていく。
 それは絶対領域を伝いバイブレーターの落ちている地面にまで流れ落ち、あろうことかアマタはそのミコノのスカートから流れる淫らな液体をしっかりと瞳におさめてしまっていた。

「……やっぱり。そのスカートから漏れてる透明な液体はなんなんだよ、なあミコノさん答えてくれよ!!!」
「え、あ、い、いやッ!? こ、これは、あの……」
「ほら言えない、またそうやって誤魔化すんだな!? いつもいつも俺に思わせぶりな態度とって、結局今回もそういうことなんだろ、なぁ!!!」
「アマタくん、ご、ごめんなさ……あ、ち、ちがうの、ごめんなさいっていうのはそういうことじゃなくて、あぁいやぁぁぁ……」

 ミコノは慌てて自らのミニスカートを抑え付けていく――だがそれも全て遅すぎた。
 アマタの中ですっかり彼女は『処女ぶっておいて実はデート中に極太バイブを咥え込んでいたビッチ』という烙印が押されてしまい、彼の過去に母親に裏切られたというトラウマもそれを後押ししていた。
 もっともミコノが処女という彼の想像は今この瞬間にも決して間違っていないのだが、足元に落ちているバイブレーターとふとももを伝う粘液が目の前の少女の貞操観念をすっかり奪い取ってしまっているのだ。

「俺が初めて付き合う相手だって言ってたのに。俺に処女を、初めての合体を捧げてくれるってたった今言ったばかりじゃないか!あれは全部嘘だったのかよ!!!」
「ち、ちが……アマタく、し、信じて? 私、ほんとうに……あっ!」
「なにが信じてだよ、今のもどうせ喘ぎ声なんだろ!? 俺に今のいやらしい姿を見られて、見せつけて興奮してるんじゃないのかよ、ミコノさんのドスケベ!!!」
「ちがう、ちが、あっ、あっ、あん、い、いやぁぁぁお願いもう止めて、止めてぇぇぇ……!?」

 ヴィィィィィンと激しい音と振動がミコノの子宮から膣内へと駆け巡る。皮肉にもアマタの言葉は半分当たってしまっていた。
 おそらく最大にまで引き上げられたローラーのスイッチがミコノの身体と心を同時に責め立て、彼女は快感と絶望が入り混じる中ビクビクと背中を打ち震わせてしまう。
 そしてその度に目の前にいるアマタに激昂の感情を突きつけられ、頭の中がグチャグチャと掻き回されてしまうのだ。
 人は相手に対する期待が大きければ大きいほど、裏切られた時のショックは倍増する。
 おそらくあの少女はこうして自分とアマタの仲を引き裂いていくことが目的であり、姿を消せる彼女だからこそ先ほどのバイブの仕込みも容易に実行できたにちがいなかった。
 もしも彼女がこの状況を計算して作り出したのだとしたら、自分はなんて恐ろしい相手を恋敵にしてしまったのだろうかと心底恐怖していくのだった。

「し、信じてアマタくん。私、本当にアマタくんのこと好きで……好きだから、ん、んんっ」
「じゃあ見せてみろ! 俺のことが好きだっていうなら、ミコノさんが潔白だというなら今すぐそのスカートの中を見せてみてくれよ!!!」
「!? そ、それは、あの……あぅぅぅぅ」

 アマタのこれ以上ないほどに急所を突いてくる言葉にミコノは狼狽える。
 そんなことをすれば当然ビショビショに濡れたショーツを見せつけることになり、おまけに割れ目の上でいやらしく蠢くピンクローターまでをも彼の純粋な瞳に晒してしまうのだ。
 そうなればあんな極太のバイブだけじゃ飽き足らずこんなものまで咥え込んでいたのかと罵られるのは必然で、ミコノは自らのミニスカートをギュッと押さえつけていた。

「やっぱり隠すんだな。いいさ、じゃあ俺が見てやる、見て確認してあげるよ!!!」
「ああ、い、いやぁぁぁぁアマタくんダメぇぇぇッ!!!」

 けれどそんな抵抗も空しく、ミコノのミニスカートの封印は容易く破られてしまう――よりにもよって愛するアマタ自身の手によって。
 すると当然ながら先ほどのひたすら淫らにと表現するに相応しい下半身が彼の前へと曝け出され、それにミコノは激しい羞恥と絶望の淵へと追い込まれていった。
504名無しさん@ピンキー:2012/07/10(火) 18:29:53.60 ID:abHxb+sR

「!? こ、こんなにビチャビチャにして……くっ、恥ずかしくないのかよ!なあ!?」
「あぁ、や、やめてアマタくん、やめてぇぇぇ……」
「そうか、わかったよ……あいつだな? あいつにコレを咥え込んで俺とデートに行けって言われたんだな、そうなんだろ!?」
「え……あ、あいつって?」
「そうだそうだそうだ、そうにちがいない。本当は二人共もうすっかり獣みたいにくっ付いて俺を嘲笑ってたんだ、なぁ、そうなんだろ!?」
「ア、アマタ、くん……?」

 ミコノは自分の目がどこかおかしくなってしまったのではないかと錯覚していく。
 それは目の前にいるあの優しいアマタの顔がカグラのように野蛮に歪み、二人が入れ替わってしまったのではないかと思えたからだ。
 そしてそんなことが頭の中に過ぎった瞬間、彼女の肩がグイっと引っ張られていく。
 それは自分に付いてこいと命ずる仕草に他ならず、向かわされた先はネオ・ディーヴァのある方向だった。

「ア、アマタくん痛い、痛いよ……ど、どこに行くの?」
「……さっき自分で二人きりになりたいって言ってたじゃないか。そんなにお望みならしてやる、あいつみたいに獣のように犯してやるさ!?」
「え、や、やだ、そんなの。お願い、いつもの優しいアマタくんに戻って……きゃあっ!?」

 もはや彼女が何か言葉を発するだけで苛つくのだろう。
 アマタはミコノの口元を塞ぐように手のひらを被せていくと、そのままお姫様抱っこをするように彼女の身体を抱えていく。
 そして有無を言わさずにネオ・ディーヴァへと駆け出していくと、いつのまにか足に生えていた翼を使い大きく空へと羽ばたいていった。
 それはまるで獣が自分の巣へと雌を持ち帰るようであり、ミコノはそれにただただ怯えながら愛する男の胸へと抱かれていくしかないのだった……。




505名無しさん@ピンキー:2012/07/10(火) 18:56:10.29 ID:IUKNGmfZ
素晴らしい
良かったら是非続きを書いてほしいもんだが
506名無しさん@ピンキー:2012/07/10(火) 19:12:50.88 ID:jXWxnSo2
おおおおおおおおおおGJ!!
507名無しさん@ピンキー:2012/07/10(火) 23:03:16.86 ID:vNFxr/tB
あああ、ありがとう、ありがとう……。
まさか番組終了後にこんな萌える話がうpされるなんて。
508名無しさん@ピンキー:2012/07/10(火) 23:30:22.50 ID:xkyus0Da
素晴らしい!いいね!!
続きが気になるぜ
509名無しさん@ピンキー:2012/07/11(水) 03:40:37.10 ID:Ay41CwCD
うーん……。
510名無しさん@ピンキー:2012/07/11(水) 09:06:44.73 ID:2BewqY+C
気になる所で〆たな、乙!
性的に虐められるのもなかなかww
511名無しさん@ピンキー:2012/07/11(水) 22:26:13.50 ID:V91L3zje

スレの空気読まずに、お邪魔します

月並な感じのイズアリで恐縮なのですが…
少し長めですが淡々とお楽しみあれ

あと、イズモの現年齢が判らないので、
彼が思春期の頃には女性はいなかった設定にしてあります
アリシア遭遇時?に普通にDTとか言われてるようだしw
>>495のような小悪魔アリシアさんとかも捨てがたいのですが、まずは直球で
512我が愛しのアリシア:2012/07/11(水) 22:31:34.67 ID:V91L3zje

『あなたがどこから来たのかなんて訊かない、だってあなたは……』

そう囁いて彼女は、そのあと何も言わず、ただ静かに微笑んだ。
優しく包み込むような柔らかな微笑み。そう、私はそんな彼女に次第に強く
惹かれていった――それが我が運命を変える奇跡の出逢いであるとも知らずに。

無論、己自身の責務を忘れたわけではない。滅びに瀕した我が母星アルテア。
その生命の源であるイグラー、母なるイヴである女性を求めて私はこの惑星に一人降り立った。
ヴェーガ……時空転移の涯てにある、その水の星で機体に異常をきたし、不時着した湖の畔。

美しい満月が湖面を青々と照らし、飛び交う蛍火の群れが、倒れ薄れゆく意識と視界に
幻のように踊った。そーして、いつしか気を失った私の額に、柔らかく心地よい手のひらの
感触が触れた。ほっそりとした白い指先。それは我が母オリザを彷彿とさせる。だが、
今は失ってしまった幼き日の痛みに、その優しさでさえ哀しみに変わってしまう。

いや、それは母ではなかった。今はもう幻と化してしまった、そのかけがえのない優しさ。
それは、すべてを温かく育て慈しむ、我々アルテアの男とは違う受容の心を持った懐かしき体温。

そう、女性……。

ひんやりとした額の感触に、それが水で湿らせた木綿のハンカチであることを知る。
ただ夜露が辺りの草々を濡らし、蒼い静寂だけが幻のように月夜を包み込んでいた。

ゆっくりと瞼を開いた視界の向こう、仄かな月明かりを映す湖を背景に浮かび上がる、
ほっそりとした華奢なシルエット。涼風に揺れる長い髪、そして振り返った柔和な眼差しを
縁取る長い睫毛。その女(ひと)は私の意識が戻ったことを知ると、にっこりと微笑んだ。

「……よかった」「っ君は」

突然のことに驚き、起き上がろうとするも、すぐに鈍い痛みがこめかみを貫き、
私はうっと呻き再び仰向けのまま、その場に倒れ込んでしまう。

「まだ起きてはダメ。随分と頭を打っていたようだから――でも、もう大丈夫」

そっと水辺から立ち上がると、まだうら若き少女と呼べる女性は私の元に歩み寄った。

「でも、ちょっぴり驚きました。てっきり星空から流れ星が降ってきたのかと……、
その流れ星と一緒に、降りてきた人」

まるで夢見るように少女は言った。ほんのりと紅潮する頬と湖面の燐光を受け、
キラキラと潤む瞳が放つ光に、私はまだ夢の続きを見ているのかと目を疑った。
そう、私にとっては彼女の方こそ、夢のような奇跡の天使だったのだ。

アリシア……。
 
513我が愛しのアリシア:2012/07/11(水) 22:34:14.30 ID:V91L3zje

レア・イグラー調査のため、降り立ったこの星の引力が真に私を惹き付けたのは、何より
かけがえのない彼女の存在があってこそ――だが無論、当初はそんなつもりはなかった。最初に
この星で遭遇した彼女をイグラー《母なる女性》として我が祖国に迎え入れる器であるかどうか、
当然それを検討することも考えられるはずだった。だが、私はなぜかそれを躊躇った。

そのような私情を差し挟む事など許されぬのは百も承知だ。そう、我が母星アルテアを
救うことこそが何よりの急務。それ以外の選択が己自身にあってはならない。だが……。

次元転移がためのゲートが閉じてしまったことと機器の故障により通信が取れなくなって
しまったため、一時的に私はこの星に足止めされてしまった。それを悪しきトラブルと取るのか、
それとも思わぬ至福とするのか。私は彼女の紹介のツテでこの街の仕事に就き、いつしか慣れない
ながらも、穏やかに流れる時の中、ここで地球(ヴェーガ)人と違わぬ生活を送るようになっていた。

「イズモ、こっちよ、イズモ」
「とっても似合うわ!素敵よイズモ」

疑うことを知らぬ、無邪気な微笑み……。私はいつでも、それを眩しげに見つめた。

一時、故郷との繋がりが途絶え独りきりになった私を、彼女は常に甲斐甲斐しく気遣ってくれた。
最初に出逢った湖畔に不時着した乗機といい、見慣れぬ服装といい、私がこの星の人間でないことは、
彼女にとっておそらく明らかなはずだが、アリシアは最後までそれについて詳しく訊かなかった。

女性のいない世界から来た見知らぬ男……それが私だ。当然のことながら、この星の文化や風俗について
身をもって何一つ知る由もなかった。が、身の回りの身近な生活に関することから、何から何までアリシアは
私に一つ一つ教えてくれた。そして暇さえあれば様々な場所に私を連れて行き、彼女と共に見聞きしたこと、
そのシーンの一つ一つが、次第に私のこの星での忘れがたき思い出、若き日の青春そのものとなっていったのだ。

それでもただ一つ不思議だったのは、言葉だけは何不自由なく通じたことだった。
無論、予めこの星のデータとして学習したことは多々ある。がそれは単なるデータの上でのことでしかなかった。
どこか懐かしい自然や街並の風景。次元ゲートを潜った先にある、女のいる世界。そこはまぼろしの御伽の国。

彼女はまだ駆け出しの女優だった。その頃まだ十代であった彼女には夢があった。
それは伝説の神話を題材とした映画「アクエリアの舞う空」のヒロイン・シルフィ役を演じることだ。
しかし彼女のその生き生きとした風情には、演技を越えた何ものかがあるのではないかと思わせる独特の
器があり、基より役を演じる彼女より彼女自身の魅力を、私はいつしか好ましいと思うようになっていった。

514我が愛しのアリシア:2012/07/11(水) 22:37:05.06 ID:V91L3zje

「ねぇイズモ。私たち、どんな風に見えるのかしら……?」
「どんな風とは、一体何だ?」
「その……恋人同士、に見えない、かしら?」

いつになく少しだけ恥じらい、瞳を伏せながら呟くアリシア。並んで歩く休日の街並みには、
同様にカップル同士の姿もちらほらと見受けられる。いつものようにアリシア主導で、
当たり前のように自然に繋いでいた掌が、突然汗ばんで感じられる。

私たち、が……? 常に朗らかな調子で何の屈託もなく抱きついたり、腕を組んだりしてきた彼女。
が、実際は私と同様に「男を知らぬ」のではないだろうか、という思いが湧きあがってくる。私とて最初は、
いや、今でも彼女と触れ合うことに若干の躊躇と鼓動の高まりがないわけではない。否、正直に言おう。
いつでも私は、彼女と共にいるだけで狂おしいほどの衝動に襲われ、そしてその恐ろしさに畏怖しているのだ。
それはまるで女神にでも手を出すが如くの罪深さ。これが真に男だけとなった世界がもたらす恐怖なのか。

当然彼女は売り出し中の女優であるということも手伝い、そして近い将来の自身の夢を志している関係上、
男性と付き合っている暇などないというのも事実だったかもしれない。そのようなうら若き女性と、自分が。
何より彼女は美しい。その何ものにも変えがたい美しさと、イグラー、真のイヴとしての可能性を、私はいつしか
独り占めしていたのだ。そんなどこか思い上がりにも似た感情が意識を占め、突然私は訳も分からず狼狽する。

それでも。

「アリシア――、」

言葉にならぬ言葉が、見つめる眼差しを支配する。
もっと二人きりになりたい……その許されざる希求(ねがい)が全身を駆け抜ける。

女性のいない世界で過ごした私の思春期は、他の大多数のアルテアの若い男たちがそうしてきたように、
薬物によるホルモン調整や精神操作などによって人為的にあるべきものへと整えられてきた。
当然そのような行為は所詮、自然に反するものでしかない。それでも、それが数年来アルテアが
何とか今の現状を保っていられる所以ではあるのだが、既にそれも風前の灯といえる。

やはりイグラー、真のイヴたる女性がいなければ我々は生きてはゆけぬのだ。
その最初に遭遇した貴重なイグラーを私は……、だがしかし、その罪の意識でさえも、
今この瞬間の衝動に勝るものはなかった。――そうだ、アリシア……、私は君を。

「イズモ、」

もどかしげに指先を絡めてくると、アリシアは切なげに濡れた眼差しを私に向け、囁く。
その瞬間、私は不可思議な感覚に囚われる。身体に電撃が走るように痺れ、今まで感じたことのない、
この狂おしく全身を絡め取られるような熱さは一体、何なのだ。胸の鼓動、呼吸の苦しさまでもが、
何かの出口を求めて体内で妖しく蠢いている。好きと言葉にせずとも互いに伝わる、何か。

「私、ずっとあなたを待っていたのかもしれない。そう感じてた……最初に出逢った時から」
「アリシア、」

運命、そんなものがあるならば、とうにアルテアは救われているだろう。だが、しかし。
抗うことのできぬ情動と浮かされる微熱にかられ、私は不毛の星アルテアの男でありながら、
初めて女性を抱いた。すべては『だ、い、て』――その言葉にならぬ囁きがトリガーだったのかもしれない。

515我が愛しのアリシア:2012/07/11(水) 22:42:24.66 ID:V91L3zje

宵闇が降りる頃、私たちはどちらからともなく求め合った。やり方など知らぬはずなのにアリシアも、私も。
一応は「その日のための」教育は日々施されてきた。それが祖国を挙げての急務ともなれば、なおさらだ。
アリシア自身も私のために、拙いながらも健気に色々と勉強してきていたらしい。が、実践ともなれば、当然
二人とも不慣れだった。それでも拙くとも湧きあがる情熱が何よりも形ばかりの知識や技術を上回ることを、
その瞬間私は悟った。すべては彼女とひとつになりたい……その願いが何よりも最優先されていたのだ。

女性のいぬ世界で、半ば禁じられたかのような希求に我を忘れ、己自身の存在や世界の存続までもが、
その柔らかな温もりによってのみ未来を約束される。当然だ。アルテアの男ならば、誰もが。
それが私自身であったこと、そして何よりここでアリシアと出逢えたことに、私は神に感謝しよう。

初めてとは思えぬほどの口付け。柔らかなアリシアの唇の蕩けるような、まろやかさに我を忘れる。
これはなんだ――、脳髄が芯から痺れていき、いつしか何も考えられなくなる。ただ目の前の女(ひと)の
存在だけが、この世に存在しているような。他のものは全て、突然この世から消滅してしまったかのような……。

まるで、麻薬、だ。

「イズ、モ……もっと優しく、して」

切なげな吐息の中から、かろうじてそう囁く言葉に瞬間、己を取り戻す。
すまない、いつのまにか彼女を抱く腕に力が入りすぎていたようだ。

そう、ガチガチに凍り付いていた身体が次第に温められていく。私のいた、氷の世界。
それがアリシアの体温によって溶かされていく。奪うつもりでいた宝を逆に奪われていくような感覚。
ただ深い海の底に沈められていく難破船。何もかもが生まれる前の状態に戻される……何という至福。

女というものが、これほどまでに奥深いものだったとは。
とうにそう感じる理性そのものがドロドロに蕩け意味を成さなくなり、だからこそ深みに嵌る。

『本当に……人間の女とは夢魔のようですね、いつしか全てを喰い尽くされる』

一瞬、そんなミカゲの言葉が脳裏に聴こえた気がした。
それにもかまわず、私は己を支配する情動にのみ飲み込まれる。

「ふふ、何だか初めてじゃないみたい、不思議ね――」

はあっ……。そんな無邪気な台詞でさえ、苦しげな喘ぎの中から発せられる。ああ、アリシア。私の、

516我が愛しのアリシア:2012/07/11(水) 22:46:10.15 ID:V91L3zje

雪のように白く透き通る首筋に口付けると、彼女は眉根を寄せ、観念した獲物のように小さく啼いた。
あ……あぅん、あン。胸元のホックをもどかしげに一つずつ外す。静脈の透けて見える陶器のような肌に眩暈を覚える。
日頃、腕を組んだ時などに何気なく触れてしまった胸の膨らみ。それが今、眼前に全貌を曝け出そうとしている。

「綺麗だ……」

そんな陳腐な言葉さえ、真実の感動を伴い涸れた胸に迎えられる。既に成年を過ぎた年齢である、
この身が震えていることが我ながら可笑しい。この身の震えは、半ば侵されざる聖域に足を踏み入れた
罪過でもあり、そして。責めるように怖がるように、潤んだ瞳のまま視線を逸らす表情にゾクリとする。

それでも、どこか躊躇いがちに尋ねた。「……触れても、いいだろうか」

アリシアは恥じらいがちに、それでも紅潮しながら、意地悪くそっと告げた。「嫌……、です」
その瞬間、私の中で何かが突然、弾け飛んだ。私は否応なしに彼女を押し倒し、まろやかな曲線を描いて、
つんと存在を主張する、先端を上向けた形のよい丸い乳房にむしゃぶりつく。シーツの海に長い髪が散らばる。
何度も啄ばむような口付けを落とし、舌先で転がしては、その敏感な反応を愉しむ。

「や、いやっ……イズ、やあぁっ」

目を閉じたアリシアの目尻に涙が浮かぶ。それでも彼女は私を受け入れてくれている。
今思えばこれは、カグラの逆さまの反動というやつか。厭よ厭よも好きのうち……だったか。
ヴェーガの習俗文化は、やはり奥が深く侮れない。それでも彼女は処女だ。
慎重に丁寧に、優しく扱わねば。愛しい、私のアリシア。

彼女がいいと言うまで、粘り強く私は待った。そして何度も何度も隅々まで往復しては、次第にその感度を高めていく。
方法など実践してこそ、どうにかなるものだ。何より失敗と挑戦の連続であった祖国のこれまでを思い出す。

そして、

「イズモっ、ワタシっ――もぅ」

何と罪深き、この身。とうとうヴェーガの女性を……種の存続のため、我が祖国アルテアに捧げるべき貴重なイグラーを。
だが、そんな戯言――、そう言い切れる己が呪わしい。それでも私は。アリシアを、我が愛するアリシアを。
滲む汗と涙と愛液にまみれ、すっかり濡れそぼった肢体。震えながら全てを曝け出した愛しい素肌を、
私は独り占めしている。そして、その高揚感に酔いしれてもいる。本来の男とは、こういうものだったのか。
奪うこと、支配することこそが愛と同等だとでもいうのか。だとしたら。

――彼女は、アリシアは、私の希望(のぞ)みに応えてくれるだろうか?

いや、今はそんなことは問うまい。彼女をアルテアの人柱にしてはならない。一瞬だけ脳裏に浮かんだ考えを振り払う。
そうだ。彼女は我がアルテアの母ではなく、私の、そう私だけの……。

517我が愛しのアリシア:2012/07/11(水) 22:51:42.25 ID:V91L3zje

「愛している、アリシア」

そう耳元で囁く。肉体だけでなく心も。もう停められないのだ。
我が祖国アルテアの悲劇と惨状を知っていて、なお。ならば、私は地獄に堕ちよう。
それが許されざる罪を犯した罰であるならば、甘んじてそれを受け入れよう。

「……イズモ、私も。あなたが望むなら、どんなことでも耐えられる」

その言葉を聴き、今さらのようにハッとする。彼女は知っていたのだろうか?
我が目的を。我が祖国のさだめを。アリシアは私のために……。

与える愛。今さらながら、その優しさ、寛大さの前に打ち震え、ひれ伏す。
これがイグラー、これが女性というものなのか。まるで海のようだ。その海に私は溺れ、そして潤い、癒され、愛される。
私は果報者だ。底知れぬものだと畏れながら、どこまでも惹き付けられ、己自身でさえ忘れてしまう。

「アリシア……」

今こそ一つになろう。波のように打ち付ける陶酔と官能の最果てに、すべてはある。
男と女。そのクビキに永遠に縛られた運命。それを得るために、私は彼女と出逢ったのだから。

「はぁっ、ハッ、ハッ……」
「イズモっ……!イイの……っ、いぃっ」


それからしばらくして、アリシアは念願のシルフィ役を見事勝ち取った。
どこか誇らしげに穏やかな笑みを瞳に湛えたまま、人気のない暗い劇場で映写機から映し出された自身の姿を見つめる。
そんな彼女の横顔を、私はただ眩しげな眼差しで慈しむことしかできなかった。それでも……。
そっと握り返す掌の温もりに、私はすべての意味を悟った。どこまでも君と行こう、と。

アクエリア舞う空、それは私とアリシアの物語でもあったのだと。
そして、時間と空間の狭間に嵌まり込んだエアポケットのような青春の日々は終わりを告げる。


――その後、機体の修復と通信が回復し、再びゲートが開いたことから、私は一時アリシアと別れ、
祖国アルテアへと帰還した。何を隠そう、己が愛した女性が伝説のイグラーの中の真のイグラー、レア・イグラーで
あったことも知らず。そしてその愛する女性アリシアとの間に宿した種子が「太陽の翼」であったことも知らず。

……全ては運命。そう、分かちがたく永久(とわ)の未来へと導かれる運命なのだ。


 イズモ・カムロギ著『ヴェーガ、その母なるイグラーの愛』第一章・完

 
518名無しさん@ピンキー:2012/07/13(金) 07:27:42.55 ID:l9Usi+9A
2作…だと
519名無しさん@ピンキー:2012/07/13(金) 13:37:08.80 ID:0XAOiNfH
カグラの逆さまの反動というやつか。厭よ厭よも好きのうち……>ワロタ
イズモさん著作パネェ…
520名無しさん@ピンキー:2012/07/13(金) 18:31:04.69 ID:4Cejc2mo
おおイズアリきてるー!GJ!

そしてまさかの自伝w
521名無しさん@ピンキー:2012/07/13(金) 22:15:55.26 ID:zB29DYO2
アリシアさんマジ天使
522名無しさん@ピンキー:2012/07/14(土) 04:30:22.62 ID:ZvaemfT2
お互い気がつかないうちに恋人モードになってるとか、さすがイズアリw
それを無邪気に実行してしまうアリシアさんと恐れ戦くイズモさん

なんか普通に絵が浮かぶんですけど…w
てか第一章ってことはまだ続きが…?
523名無しさん@ピンキー:2012/07/15(日) 01:46:08.10 ID:jueH1wW8
アルテア界のアングラな匿名掲示板でSSとして体験記を投下してるイズモ様が見えた
524名無しさん@ピンキー:2012/07/15(日) 02:33:38.56 ID:tDJzcBoP
ヴェーガに行く任務なんて人数少ないだろうから
間違いなく特定されるぞw
あの星皆DTだろうし…
525名無しさん@ピンキー:2012/07/15(日) 03:16:55.47 ID:rOQmcnHE
何を言う!>>524
承知の上だ!…なんつて

イズモ…ォ、私には最初から判ってましたヲォ…(byミカゲ)
526名無しさん@ピンキー:2012/07/15(日) 07:56:45.95 ID:+vBVSjej
最後の女が死んだのが14年前=ジンの母親だから、非童貞もそれなりに
527名無しさん@ピンキー:2012/07/15(日) 17:24:47.32 ID:BlpSldED
528名無しさん@ピンキー:2012/07/15(日) 18:49:47.14 ID:TSowz6NS
>>527
ピクシブで見かけたことある
探してみろ
529名無しさん@ピンキー:2012/07/16(月) 00:24:35.46 ID:uBCq/FXI

投下します。
少し鬼畜なシュレード×クレア
ネオ・ディーヴァへと誘ってしまった罪悪感から彼にクレアが抱かれるお話。
だったはずがいつの間にかすっかり恋人気取りなロ理事長の図。
530名無しさん@ピンキー:2012/07/16(月) 00:25:38.93 ID:uBCq/FXI

 そこはネオ・ディーヴァのとある一室。
 エレメント候補生を育てる特別な施設であるこの建物でも特に異質な雰囲気を醸し出しているその部屋で、シュレード・エランは今夜も一人静かにピアノを奏でていた。
 その音色はどこか聴く者にこの世を憂いたような儚げさを感じさせ、まるで彼自身への鎮魂歌であるかのよう。
 もっともいつ訪れるかも知れない死の定めを背負っているシュレードにとってその例えはあながち間違いではなく、指先をかけている鍵盤には所々真っ赤に彩られた斑点が施されていた。

「……もうあまり長くはないね、俺も」

 どこか達観したかのような表情で呟きながら、シュレードはやがて静かに目を閉じていく。
 それはまるでそうして美しい音階を奏でながら死んでいくのを望んでいるかのようで、もし次の瞬間部屋の扉が音を立てなければ、本当に彼はこの世に永遠の別れを告げていたのかもしれない。
 シュレードはいよいよ死神が迎えにでも来たのかな…などと皮肉めいたことを考えながら、寝室の扉を開いてきたその来訪者へと言葉をかけていた。

「めずらしいですね、あなたがここへと訪れるだなんて……」

 シュレードは奏でている指先をけっして止めず、その訪れた人物へと――彼女へと語りかけていく。
 そこにはゴスロリ衣装のような薄紅色のドレスへと身を包んだ少女、クレア・ドロセラが悲しみに彩られた表情で扉の前へと立ち尽くしていた。

「どうしたんです一体。お一人ですか?」
「……………」
「ふふ、いけませんね。いくら理事長とはいえ、こんな夜更けに男の寝室に忍び込んでくるだなんてあまり感心しませんね」

 シュレードはどこか意地悪さを含んだ声色でそう口にする――指先はいまだ悲しみの音色を奏でたままだった。
 すると彼の元へと静かに歩み寄ってきたクレアが、その鍵盤へと這わせられた指先へ自分の手を優しく重ね合わせていく。
 それはこれ以上物悲しい音色など聞いていたくないという意思表示に見え――シュレードはやがてその指先を静かに止めていった。

「おや、お気に召しませんでしたか? シベリウス、楡の木……」
「……いい加減、そんな悲しい音色ばかり奏でるのはお止めなさい。とても耳にしていられません」
「意外ですね。あなたからそんな気遣いの言葉を聞けるだなんて思いませんでしたよ、ふふ」

 クレアが差し向けてくる言いようのない視線に普段とはちがう雰囲気を感じつつも、シュレードはまたもそう嫌味を含めた台詞を言い放っていく。
 それは普段から皮肉めいた言い回しをする癖のある彼特有のものだが、なぜか彼女に対してだけはより一層手厳しく思えた。
 もっともクレアの方もそれは重々理解しているのか、彼女はその瞳の色を更に重く暗い領域へと沈ませていくと、シュレードの女性のような細い指先をギュッと握りしめていた。

「やはり恨んでいるのですね、私のことを……」
「まさか、そんなことは。暗闇の淵へと堕ちていた俺を救い出してくれたこと、今でも感謝していますよ」
「…………本当に?」
「もちろん。ここへ来てから親しい友人もたくさん出来ましたし、貴重な学園生活とやらも満喫させてもらいました。『世界一の幸せ者』ですよ、俺は」
「………………」

 シュレードがとても落ち着いた様子でそう自らの人生観を述べていく。
 それは台詞だけを聞けば多くの者が目指してもなお到達できない幸せな響きであったが、けっして言葉どおりの意味ではないことをクレアは見抜いていた。
 彼女の表情はますます重苦しいものへと変化していき、今にもその瞳からは涙が零れ落ちそうなほど――。
 所詮、こうして自らを幸福だと饒舌に語るシュレードは欺瞞に満ちた仮面に過ぎず、それは同時に目の前の少女への恨み言に他ならなかった。

「私を…………なさい」

 そしてそれは蚊の鳴くような呟きだった――シュレードは再び指先を鍵盤へと押し当てたので、クレアの発した囁きを聞き逃してしまう。
 もちろん彼は本当に聞き取ることができなかったのだが、それすらも今もクレアにとっては自分への責め具のように感じられた。

「私を……」

 だからこそもう一度彼女は語りかける。今度は間違いなく聞こえる響きで、はっきりと。
 シュレードのどこか熱っぽい指先へと自分のそれを絡ませる――まるで恋人にするかのように一本一本、濃密に。
531名無しさん@ピンキー:2012/07/16(月) 00:26:37.47 ID:uBCq/FXI

「私を、お抱きなさい」

 ついにクレアの口からそれが告げられる。その瞬間、シュレードの指先がピタリと止まっていた。
 さしもの冷静な彼もまさかそんな言葉を突きつけられるとは思っていなかったのだろうか、その眼鏡越しの二つの瞳はやや驚きの色に満ちていたように見える。
 けれどそれもほんの数秒のことで、シュレードはやがてふぅっと大きくため息をついていくと、その指先をふたたび悲しみの音色で染めていくのだ。
 
「……結局それですか。意外と卑怯ですね、あなたという人は」
「…………何がですか」
「そうして健気に身を差し出して見せれば、抱かれて見せれば俺の傷が癒えるとでも? 俺の命が永らえるとでも」
「………………」
「ああ、それとも癒したいのは御自分の傷の方ですか。ふふ、本当に浅ましい人だ、あなたは」
「………………のです」
「……はい? なんです理事」
「では、どうすればよいのですっ!?!?!?」

 突如、ピアノの音色をかき消すほどの怒声が寝室へと響き渡る――。
 そして次の瞬間、クレアは人形のように美しい髪を大きく振り乱し、彼へと――シュレードの身体へと抱きついていた。
 いや、それは泣きついたというのが正しいのだろうか。なぜなら彼女の瞳からは大粒の涙がポロポロと流れ出てていたから。
 それは普段から落ち着いた様子を崩さないクレア・ドロセラという少女とは別人とも比喩でき、それなりに長い付き合いであるシュレードすら目にしたことのない彼女の胸内――本音だった。

「私には、もうそれしか……それくらいしかあなたにしてあげられることが思いつかないのです……」

 シュレードのシャツの胸元が強く握り締められていく。やがてそこは火傷するほど熱い液体でしとどに濡れていった。
 クレアは今にも掠れてしまうような様子で縋り付いていくと、それすら彼へと贖罪を求めているようで浅ましく思え、最早出口の見えない自己嫌悪の迷路へと迷い込んでいくしかなかった。

「こんなことで、あなたの慰めにならないことなどわかっています。けれど、私にはもうこれしか……これ、しか……」
「………………」

 クレアの震える指先が、徐々にシュレードの胸元から下へと――彼の下半身へと降りていく。
 男の身体へと手を伸ばしたことなど無いのだろう。それは一目で無理をしていると分かる程に不器用な手つきで、シュレードはクレアという少女がここまでの決意――覚悟を持ちながらこの寝室へと訪れたことを理解していた。
 そうしてやがて白魚のような小さな指先がズボンのベルトへとかけられていくと、彼は仕方なくそれを優しく手に取ることで彼女を救い出していた。

「……シュレード」
「まったく不便だね、男という生き物は。女性の涙にはひどく苦手にできている――こんな死が約束された俺ですら」
「……ごめんなさい、卑怯な女で。けれど私は」
「もういいですよ、理事長――いや、クレア。君がそうまでして俺に許しを乞うというのなら、その覚悟、どれほどのものか見せてもらおうかな……」

 抱き寄せたクレアの身体からは香水と果物を合わせたような香りが漂っている。
 それはシュレードの中にある雄の本能を呼び起こしていき、気づくと彼はそのまま目の前にある桃色の唇へと自分の顔を近づけていた。
 彼女が少しでも抵抗の素振りを見せれば止めるつもりだったが、それにクレアはやがて薄く目を閉じていくと――彼の口づけを静かに待ち詫びた。

「ん……シュレード……」

 愛する人を求めるように名を呼ぶと、やがて彼女の唇にそっと柔らかい感触が添えられる。
 それはまるで女性にでもされたように繊細で儚げで、クレアはいっそ激しく求めてくれた方が罰になるのにと、そう罪作りなことを考えていた。
 生まれて初めて訪れる男性との口づけに彼女はやや身体を強ばらせる。
 するとそれはひどく分かりやすかったのか、チュパ…と唇が離れる音と共にそれが問いかけられていた。

「もしかしてと思うけど、初めて……?」

 次への口付けの合間に、そう耳元で甘く囁かれる。
 クレアはそれに首を頷けてもよかったが、彼が一体どちらの答えを望んでいるのかわからず、しばし恥ずかしげに顔を俯かせることしか出来なかった。
 もっともそれだけでシュレードにとっては答えになっており、そのままクスリと怪しげな笑みを浮かべると、彼女の首すじへと舌を這わせてやることでその考えを確信へと変えていた。

「んん……あぁ、シュレード……」
532名無しさん@ピンキー:2012/07/16(月) 00:27:58.75 ID:uBCq/FXI

 少女の幼すぎる声色――犯罪的な喘ぎ声が寝室へと木霊する。
 シュレードの舌先がツツツ…とそこへと這わせられるたび、ゾクゾクとした悪寒めいた刺激がクレアの首すじへと襲いかかるのだ。
 雌としての喘ぎなどはしたないことだと感じながらも、けれどどうしても口元を開くことが我慢できない。
 これが男に抱かれるということなのかと実感しながら、クレアは気づくとそう自然にシュレードの身体へと覆い被されていた。

「あ……べ、ベッドでしないのですか?」
「どこでしようと自由だろう、俺の。君のような幼い容姿の女性をこうして床で犯してしまうのもまた一興だと思ってね……」
「そ、そんな、それではまるで獣……あっ!?」

 そのまま押し倒されるようにドサリと身体が投げ落とされると、クレアの背中に冷たい床の感触が伝わり落ちる。
 人間の性交はベッドの上――と決めつけていた彼女にとって、それはまさに雄と雌の交尾場所に他ならなかった。
 そしてすぐさま薄紫色のスカートがパラリと捲られていくと、今まで誰の目にも晒したことのないショーツが彼の前へと晒け出される。
 クレアはその激しい羞恥に頬を染めながらも、そのまま彼の指先に全てを委ねるようにそっと瞼を閉じた。

「んん……」
「……思ったよりも可愛らしい下着を付けているね。君はひょっとしたら俺の想像よりもずっと幼いのかな?」
「じょ、女性に年齢を聞くものではないわ。あなたの好きに想像なさい……」
「ではそうさせてもらうよ。俺と同い年――いや、年下ということにさせてもらおうかな、可愛いドーナツ大好き子猫ちゃん」
「ド、ドーナツは今は関係ないでしょう……んっ!」

 こんな時にまで冗談かと、クレアはやや強気な目つきを彼へと返していく。
 けれどシュレードの指先がショーツ越しにそこへと――幼い割れ目へと添えられると、彼女の表情はふたたび羞恥に彩られていた。
 生まれて初めて他者に女性器へと触れられた感触に、幼いクレアの身体がピクンと跳ね上がる。
 それはたった今シュレードが口にした年下という言葉があながち間違いではないようで、クレアは徐々にスリスリと蠢いていく彼の指先にもう口元を大きく開かずにはいられないのだ。

「あ、ああっ、んっ……シュ、シュレード」
「なんだいクレア――ふふ、もうここはちょっぴり湿っているね?」
「!? そ、そんなはずはないわ……んんっ!」

 あまりの恥ずかしい問いかけに慌てて否定しようとするが、横へと振った首がそのままビクンと上へと仰け反らされる。
 やがてショーツの脇からスルリとそれが入り込むと、クレアの無垢な割れ目が直接彼の指先に撫でられていた。
 するとそこからは微かに水音が漏れ聞こえ、やがてそれはクチュリ…と粘液を纏ったいやらしい卑猥音へと変化していった。

「ん、あっ、あっ、あっ……いや、ど、どうしてこんなに音が」
「言っただろう、濡れていると。君の幼い身体はもうすっかり俺の指先で交響音を奏でているよ、こんなにも淫らに」
「う、嘘、嘘よ。少し触れられただけでこんなにはしたなくだなんて……」
「いいや、それが君の本質なんだよ。俺に償いをしたいと願いながらも、実際には俺に――男に抱かれたいと望んでいる。いやらしい女の子だね、クレア」
「ち、ちが、ちがう……あぁ……」

 シュレードの責め具のような問いかけがすぐ耳元で発せられていく。
 その度にクレアの首筋にはゾクゾクとした言いようのない刺激が包み、まさか自分がここまで罵られることに快感を――喜びを感じてしまう女だったとは思いもしていなかった。
 普段は学園の理事として生徒を束ねる立場でありながら、その実、今はこうして一生徒に身体を提供し喘がされている。
 それはクレアにとってとめどない被虐を呼び起こし、シュレードの指先がスルスルとショーツを脱がしてしまうことにも逆らえない。
 細くしなやかな足先からスルリとそれが抜き取られてしまうと、小陰の肉がぷっくりと膨れた女性器――陰毛一つすら生え揃っていない幼い割れ目が露わになっていた。

「……犯罪的だね。さすがの俺もこんな鬼畜な自分が嫌になるよ、ふふ」
「お、お好きになさいと言ったはずです。あなたが気に病むことはありません」
「もちろんやめるつもりなんてないよ。こんなにも可愛らしいものを見せつけられたら、俺ももう奏でずにはいられないから」
「な、何をですか」
「君という楽器を、だよ……」
533名無しさん@ピンキー:2012/07/16(月) 00:29:11.23 ID:uBCq/FXI

 瞳にどこか狂気に満ちた色を灯しながら、シュレードがそこへと――クレアの割れ目へと顔を伸ばしていく。
 それに彼女は何をされるのかすぐさま理解し、思わず本能的に逃げようとした身体を必死になって抑えつけていく。
 それにシュレードはまるで無理矢理に少女を強姦しているような背徳感を覚え、口元をニヤリと歪ませていた。

「〜〜〜っ!? んんっ、あっ、あっ、ああっ!」

 ヌチャリ…と生温かいモノが添えられる。そしてすぐさまそれが膣へと挿入されると、クレアは今まで口にしたことのないような悲鳴をあげさせられていた。
 ジュクジュクと例えようのない刺激が下腹部を包み、心地よさと不快さの中間のような快感が身体へと襲い掛かる。
 割れ目からはさきほど指先で弄ばれた時とは比べ物にならない量の液体が溢れ出し、シュレードはこれでは愛撫する必要もなかったのかな…と考えていた。

「あ、ああっ、んんっ、シュ、シュレード……シュレードッ!」
「なんだいクレア。ここを舌で撫でられるの、そんなにもいいのかな」
「んん、んんん……(コクコク)」
「ふふ、ずいぶんと素直になってしまったね。俺としてはもう少し嫌がってくれた方が嬉しいんだけどな……」

 シュレードはそんな鬼畜めいたことを囁くが、クレアはもう膣を舌で愛撫される刺激に我慢することができない。
 彼の為にと抱かれているくせに、いつの間にか自分の望みを――想いを抑えることが出来なくなっていた。
 それにシュレードも薄々気づき始めているのか、クレアが自分へと求めるようなウルウルとした瞳を送りつけてくるのを見ると、濡れそぼった割れ目から顔を離していた。

「じゃあ、そろそろ本気で奏でさせてもらうよ。君のこの幼い身体、初々しい弦をたっぷりとね」
「…………はい」

 彼に優しく囁かれると、まるで妻のように甲斐甲斐しく頷きながらクレアは両脚をそっと押し開く。
 それはシュレードという男に身も心も委ねたことの証明であり、その顔にはすでにネオ・ディーヴァの統治者たる威厳は欠片も残されてはいなかった。
 代わりに浮かぶは愛する男へと純血を捧げる乙女のそれであり、シュレードがズボンからいきり勃った男性器を取り出すと彼女は自然とそれに視線を合わせていた。

「あぅ……」
「ふふ、怖いのかな? もっとも今更逃げようとしても俺は逃さないけれどね」
「こ、怖くなどありません。このままお抱きなさい……」

 それはもはや償いにもなっていない響き。いっそ抱いてくれと素直に口にできればいいものを、こんな時まで素直になれない自分がやはり不器用だなとクレアは思えた。
 けれどその罪悪感に犯された顔もシュレードにとっては興奮を煽るスパイスにしかならず、大きく反り返ったペニスがやがて濡れた割れ目へと添えられる。
 グチュリ…と亀頭の先端が触れる音が響くと、徐々にそれが膣内へと挿入されていった。

「んんっ……あぁ……」

 ズズズ…と亀頭の先端が膣へと入り込んでいく。幼女のような無垢な割れ目が、まるで花弁が開くようにして押し広がっていた。
 その生まれて初めて身体を貫かれていく感触に、クレアはやや痛みを帯びた表情を魅せる。
 もっとも今まで指と舌でしっかりと愛撫された意味は充分にあったようで、そこはやがてすんなりとシュレードを半分ほどまで受け止めていた。

「ふぅ……あぁ、シュレード、シュレード……」
「とても可愛らしいよクレア。ふふ、いっそここで止めてしまうのも君にとっては償いになるのかな」
「そんな、そんな意地悪、もう……」
「冗談だよ。さすがの俺もここまで来たらもう、この演奏を止められないしね……」

 シュレードはクレアの震える身体を抱きしめていく――まるで愛する恋人を抱擁するように、情熱的に。
 それは彼女の破瓜の痛みを少しでも和らげてやろうとしているのか、それともただの雄の獣欲なのか。
 もっとも今のクレアにとってはそんなことはどちらでもよく、愛する彼に抱かれている喜びに小さな胸を安堵感で満たしていた。
 やがてペニスがゆっくりと根元まで挿入されていくと、その瞬間、今まで抑えていた愛情が一気に溢れ出ていく――彼の背中を抱きしめ返していた。

「んんっ、あっ、あっ、あっ、シュレード、シュレード……!」
534名無しさん@ピンキー:2012/07/16(月) 00:30:37.32 ID:uBCq/FXI

 クレアがふたたび大きく名を叫んだ瞬間、シュレードの身体がグッグッグッと幾度も彼女へと押し付けられてくる。
 それに呼応するように幼い割れ目からはピチャピチャといやらしい粘液が跳ねていた。
 途端、身体中に電撃が走るような刺激が流れ、それはクレアにとってまさに未知なる快楽。
 抱きしめているシュレードの背中がこちらへと近づく度、下腹部、内臓、そして子宮ごと押し上げられるような感触が生まれていく。
 これが人間の生命の営み。雄との合体――性交なんだと自覚させられていた。

「あ、ん、ん、んんっ! はぁ、あぁ、シュレード、シュレード……」
「痛くはないのかい。身体が震えているけど」
「んっ、んっ、んんっ……(コクコク)」
「そう、けれどできればもう少し力を抜いてくれると嬉しいかな。俺を締め付けすぎだよ……」

 シュレードにそう耳元で囁かれ、クレアはもしや自分に落ち度があったのかと思わず怯えた瞳を投げかける。
 けれどそれはまったくの的外れであり、むしろ目の前にある彼の顔はめずらしく焦りと必死さに満ちていた。
 いくら冷静であるシュレードといえど処女膣の締まりはあまり保てるものではないらしく、腰だけは送り続けながらも口元では歯を強く食いしばっていた。

「あぁ……感じてくれているのですね、私で……」
「イケナイ子だね、君は。こんなにも幼い身体つきをしているのに、ココはまるで男を狂わせる魔性の音色のようだよ」
「かまいません、それでも。シュレード、あなたを喜ばせることができるのなら……」

 抱かれる前とは比べ物にならないほどの優しい音色がクレアの胸へと響いていく。
 それは彼女にとって間違いなく生涯忘れられないものとなり、つい口元は愛してる…と彼へと囁きかけようとしていた。
 けれどそんなことを口にしてしまえばこれはもはや贖罪にはならず、彼を求める女が性交の喜びに声をあげるだけになってしまう。
 クレアは残された理性でどうにかその台詞だけは押しとどめていくと、身体を打ち付けられる動きが徐々に激しいものへと変わっていくのを感じていた。

「あ、あの、シュレード……」
「ん、なんだい」
「…………にください」

 覆いかぶさる身体を力強く抱擁しながら、クレアは最後の最後にその我が儘を――願いを口にしていく。
 それにシュレードは表情を物悲しく曇らせると、それだけは出来ないと首を左右へと振った。

「残念だけどそれはできないよ。君は生まれてくる子供を片親にするつもりかい?」
「お願いです、シュレード……お願い」 

 目の前の少女に縋るような瞳を投げかけられ、シュレードは困惑した表情を浮かべる――死にゆく定めにある自分に果たしてその権利があるのか、と。
 それは彼が久しく忘れていた人としての葛藤であり、感情だった。
 彼はしばしクレアの髪を優しく撫でつつどうにか説得の言葉を繰り返していくが、やがて彼女がどうしても引かないとばかりにこちらを強く抱きしめてくると――折れた。

「どうなっても知らないよ。俺の生命を受け継いだ子なんて、きっと……」
「かまいません。私はあなたの……あなたの生を繋ぐ命が欲しい」
「……本当に変わっているね、君は」
535名無しさん@ピンキー:2012/07/16(月) 00:31:47.20 ID:uBCq/FXI

 そうしてクレアの強い意思を受け取ると、シュレードは儚げな表情のまま彼女の膣をより深く貫いていく。
 どのみちこれ以上は彼自身も保つことができず、膣内のペニスもビクビクと震えることで限界を訴えていた。
 最後くらいは恋人同士のようにと彼女と深く口づけを交わしていく。
 そしてどちらからともなく舌先を甘く絡め合いながら、二人はほぼ同時に絶頂へと達していた。

「ああ、シュレード……」
「クレア……」

 ドクン…と大きくペニスが跳ねたかと思うと、クレアの狭い膣内でドバドバと精液が打ち放たれていく。
 彼女はその火傷しそうなほどの熱を帯びた子種達をまるで我が子のように受け止める。
 子宮、そして膣が彼を欲するようにギュゥゥと締りを強くしていくと、シュレードの口元からついに色っぽい喘ぎが漏れていた。

「く……あぁ……」
「ん……嬉しい、ようやく聞かせてくれましたね……」

 頬に熱い吐息を吹きかけられ、クレアは彼を満足させられた喜びに微笑みを浮かべていく。
 それはすでに母親にでもなったかのような母性に満ちていて、シュレードはこんなにも幼い少女になぜか懐かしい面影を感じていた。
 やがて膣内のうねりが徐々に止んでいくと、二人の接合部にドロリと白い体液が漏れていた。

「はぁ、はぁ、はぁ……」

 二人の男女の激しい吐息が重なっていく――それはここにきてようやく身も心も疎通できたように。
 クレアの膣からはゴポリと真っ白な獣液がとめどなく溢れ落ち、処女の朱色が混ぜられた桃色のそれが床へと流れ落ちていた。
 それを朧げな瞳で眺めながら、シュレードは自分の中でずっと眠りについていた何かが産声を上げていくのを感じていた……。
536名無しさん@ピンキー:2012/07/16(月) 00:33:11.61 ID:uBCq/FXI

「シュレード、あなたケダモノですね。一体どれほど私を抱けば気が済むというのです……」

 壁に掛けられた時計が静かに時を刻んでいる――あれからどれほど交わりあっただろうか。
 快感によって犯され尽くした頭の片隅で、クレアは三回目まではまだ冷静に頭を働かせることが出来ていたことを恥ずかしくも思い出していた。
 そしてそれに隣のシュレードが正確な数字を口にすると、彼女は顔を真っ赤にさせながら彼の胸板へと顔を埋めた。

「ケダモノだわ。あなたも、そしてこんなにもはしたない私も……」
「人は誰しも獣ですよ理事長。普段から達観を気取っている俺やあなたとてそれは例外では無いということです」
「……クレアとお呼びなさい」

 いまだ濃厚な性交の余韻が残された下半身をシーツへと包ませ、そうクレアはシュレードの胸板へとグリグリと顔を押し付けていく。
 まるで彼の恋人にでもなったかのような物言いと合わせ、今の彼女からは普段の権力者たる迫力など微塵も感じられない。
 それはシュレード・エランという少年にすっかり恋愛感情を抱いてしまった故であり、生徒の長たる彼女自ら恋愛禁止の法を犯してしまった証明に他ならなかった。

「ついさきほどまで名前で呼んでくれていたでしょう。ここまできてまたそんな他人行儀はおやめなさい」
「ずいぶんと気安いんですね。まさかあなた程の人が俺のような男に本気で惚れてしまったとか?」
「……そうだと言ったら、どうだというのです」
「いいえ、どうも。どのみち俺は先の短い命、この世の理など――男女の恋愛など些細な顛末にすぎませんから」
「またあなたはそんなひねくれたことを……」

 それは今夜だけでもう幾度目になるのだろうか。シュレードの皮肉めいた呟きにクレアはうんざりとした表情を作り出していた。
 けれどそれはすぐに我が子を見るような母性的なものへと変貌し、気づくと口元からはクスクスと無邪気な笑みが零れていた。
 こうして彼に抱かれ、その本音に触れた今ならば理解できる。
 それはきっとシュレード・エランという少年なりの照れ隠しなのだろうな――と。

「本当に困った子ですね。どうやらあなたにはしっかりと見ている人間が必要なようです、シュレード・エラン」
「それがあなただと? 意外ですね理事長、一度抱かれただけの相手に恋人関係を求めてくるタイプですか」
「なんと罵られようと構いません。それが私があなたをこの学園へと招き入れたことへの責任――償いと判断したのですから」

 そう明らかに詭弁とわかる言葉を述べていくと、クレアは薄く目を閉じているシュレードへと再び唇を重ねていく。
 ただそれだけで『んっ…』と吐息を漏らしてしまうのは、もうすっかり彼の魅力に身も心も囚われてしまっている証だった。

「逃がしませんよシュレード。あなたは私が初めて愛した、そして愛された殿方になるのですから」
「まったく前代未聞でしょうね。学園の理事たる者が一男子生徒に執心してしまうだなんて……」

 クレアからの熱烈な告白を受け、シュレードはゆっくりと身体をベッドから起こしていく。
 それは彼女の押し付けられてくる柔らかい裸体にふたたび獣性呼び起こされてしまった故に他なく、彼自身そんな人間らしい自分がひどく新鮮だった。
 すぐ隣にいる少女の身体を両手で抱き締めていく。
 そしていまだ卑猥な感触が記憶に新しいそこへと――いまだ乾きを止めない割れ目へと指を這わしていくと、欲情の象徴を彼女の太ももへと押し付けていた。

「あ……シュ、シュレード、あなたまさか、また……?」
「なんだい。もう君は俺の物なんだから、どれだけ求めても構わない――そうだろう、クレア」
「ま、待って、待ちなさ……んんっ、あ、あぁ」

 クレアが少しでいいので休ませてと口にしようとした矢先、彼の指先がやや強引に割れ目の中へと沈み込む。
 それにシュレードはむりやりに少女を犯しているような愉悦感を覚え、気づくと下半身の怒張もすっかり力を取り戻していた。
 それは禁忌とも呼べるこの交わりがまだまだ終わりを見せないことを暗示しており、二人はやがてシーツの中へと再びその身体を沈ませていくのだった……。




537名無しさん@ピンキー:2012/07/16(月) 03:47:35.38 ID:YIHIFLn7
女のいない世界とかいうとサザンカさんが喜びそうな方向性へ

とか書こうと思ったら鬼畜眼鏡キテターw
親友、たまにはこういうのもいいだろ?

イズモのおっさんはよっぽどそうなるのが嫌だったんだな…
いわゆる、れあいぐら依存&欠乏症
538名無しさん@ピンキー:2012/07/17(火) 11:49:24.28 ID:hRPGz/k3
>>511
GJ!GJ!
まさかイズモの自伝とは…
読んでいて頭の中で自然とアクエリア舞う空が流れてたよ!
すんなりと読めるし文章に引き込まれてキュンキュンした!
539名無しさん@ピンキー:2012/07/18(水) 15:27:24.75 ID:5zdy2MIX
>>536
シュレード×クレアが見れるとは…GJ!!!
シュレードにベタ惚れの理事長いいよいいよ〜
540名無しさん@ピンキー:2012/07/18(水) 22:44:23.15 ID:DZQFBKCh
>>539
IDがMIXw
541名無しさん@ピンキー:2012/07/20(金) 10:45:07.03 ID:eA8GnDxt
もう少し他の方のが続いてから投下しようかと思ったけど…

再びイズアリ(ミカゲの見せる幻アリシア&現在のイズモ)ジンが死んだ直後くらいのお話
今回も前振りが長くてごめんなさいなのと、まあ若干女性向けかもです
全く興味のない方はスルーの方向で…どうかあしからず

これもちょい自伝気味ですが(やはり一人称がしっくりくるので)
24話イズモ的最終回を踏まえて何か死人が書いたみたいになっている罠;;
最期アマタに看取られ、嫁のアリシアさんが迎えに来ましたが、
なぜか孤独の似合うイケメン中年男

ではどうぞ
542Phantom Pain〜自虐の檻、愛という名の:2012/07/20(金) 10:47:40.14 ID:eA8GnDxt

――ねぇイズモ、貴方は間違ってなどいなかった……
だって私たちが出逢った証、アマタがいるのですもの。

「アリシア……」

その言葉に導かれ、私はまた夢の世界に旅立つ。
アリシア、お前の故郷ヴェーガにて、現在(いま)とは別の人生を送っていた、つかのまの日々。
あるはずのない別の己自身へと歩み出そうとしていた、あの頃。

――だがもし、もう一度時間を巻き戻せるなら……、お前と過ごした幸福な時間に戻れるのならば。


無謀とは若き日の病。そして恋とは――、本来の己自身に一時(ひととき)いたる至福。

そして、与えられる罪と罰。


  ж  ж  ж


アルテア最後の仔、ジンが逝った。レア・イグラーとおぼしきヴェーガの少女を捕らえ、
次元航路を潜り、我がアルテア界に帰還しようとした矢先。だが、なぜ、だ……、
などという言葉を、私は発する術を持たない。アルテアの最高指導者たる、この私が。
皆を導き、我が母星のあるべき未来を探索すべく生きねばならない、この私が――。

『――僕は……、二度と見たくないんだ!君の涙を……っ』

ジンは己自身の真の心に従い、おそらくはそのイグラーとヴェーガの仲間たちのために逝ったのだ。
ミカゲの卑劣な策略、その腐りきった性根は断じて赦せるものではない。だが……。己の信じるものを見つけ、
それに殉じた哀れな仔。かつて私の中にも、同様に信ずるに値する大切な女(ひと)がいた。
今はこのアルテア最高指令部、深層階のアリシアルームにて眠り続ける、真実のイヴ。

――なぜ、目を醒まさない、アリシア。

違う。なぜ、私は……、己自身の元に彼女をいつまでも置き続けるのだ?

このアルテアの未来を救うためヴェーガを離れ、私とともに来てくれると云った彼女。
この私とアルテアのためヴェーガに子を残し、共に次元ゲートを隔てた未知の世界に旅立つと約束してくれた彼女。
が、それがため、アリシアは女性性の変質や死こそ免れたものの、こうして永久(とわ)にも続くとも思える
永き眠りに就いてしまった。全ては俺自身のせいなのだ。最後まで彼女を守りきることのできなかった、
イズモ・カムロギという、刻(とき)の番人としてアルテアの世界を調律し続けねばならぬ、この哀れな男の……。

いいえ、貴方は悪くないわ。

ふ……、いつでもお前は、そう言ってくれるのか。胸に込み上げる何かを説き伏せ、淋しげに笑う。
そうだ。その優しさに、あの日と何一つ変わらぬ姿と同じ、その優しさに甘んじようとする、この俺自身が、
お前をここへ閉じ込める。赦してくれ、アリシア――いや。諦めのように独り静かに頭(かぶり)を振る。

……俺とアルテアを赦すな、ジン。

543Phantom Pain〜自虐の檻、愛という名の:2012/07/20(金) 10:52:56.71 ID:eA8GnDxt

昼も夜もないと思えるほど赤黒く汚染された大気。そのくすんだ瘴気に覆われた鉄屑の街並。
夜半、いつしか目を落としていた書物を閉じると、目の前に広がる天蓋に覆われた不毛の大地に目を上げ、深い吐息を吐く。
厳重に管理された都市部に聳えるセントラルタワーでもあるアルテア最高指令部。その中枢で世界の行く末を見守る。
硬い鉄の玉座にも思える、その席に深々と身を預けたまま、私はぐったりと目を閉じ、左手で仰向けた額を押さえた。

身体が重い。ヴェーガにおけるレア・イグラー捕獲と思わぬ展開を見せ続ける機械天翅との戦闘。
加えて近年、原因不明のシステム異常を起こしているアルテアのエネルギー供給システム、
アイアンシーの制御問題。それら山積する課題。水面下で鬱憤を溜め続けているであろう民衆の不満は、
広く配布しているアリシアの歌と映像データ等からなる「希望」という名の詭弁で何とか抑えてはいる、が。
いつすべてが爆発してもおかしくはないのだ。死と滅亡を前に緩慢に燻り続ける、不毛の星。

ヴェーガからアリシアを連れ去って十数年。そして彼女を「惰眠するイヴ」などと揶揄する
堕天翅族のミカゲが眠りから覚醒め、数ヶ月。それからというもの心の休まる暇などありはしない。
アルテア最後の仔ジンが成長する傍ら、同様にそのミカゲが囲っていたカグラも共に成長し、
一介の兵士以上に人型機動兵器ミスラ・グニスとの卓越した相性の良さを示すも、同時に常に
厄介事を引き起こす忌々しい地雷源ともなっている。……いい加減、手を焼かされる。しかし、
その乱暴な破天荒さも、水面下で何を企てているか解らないミカゲよりは、まだ可愛いものだ。

……いや、この心に永久に真の安らぎなど来ぬのかもしれない。

「イズモ……」

そっと眼を閉じ、いつしか襲い来る睡魔に意識を手放し、一時の休息に身を預けた瞬間。またか、ミカゲ。
首筋にほっそりした白い腕が廻される感触を感じる。ふんわりと広がる亜麻色の長い髪。愛しげに背後から
抱き締める柔らかな頬。性質(タチ)の悪い戯れはよせ、以前から散々強く言い含めておいたものを。

それがあの性根の腐った堕天翅族の思念体の仕業であると、解っていながら今宵ばかりは、さすがに気が滅入る。
……おや、どうしてですか。貴方が願ってやまない惰眠する真実のイヴの抱擁ですよ――いい加減にしろ、ミカゲ。
それでも動くことができなかった。ジンの死がそれほど堪えていたのか。睡魔に騙され、眠りに落ちようという
その刹那、私は己の脆弱さが見せる幻を視る。……瞬間、瞳孔(め)を見張ってしまう己自身が腹立たしい。

「ねぇイズモ、疲れているのでしょう?早く休んで」

白々しい、そう思いながら起き上がり幻を振り払うと、手元のコンソールを操作し、私室へと向かう。
ジンの葬儀も済み、喪に服している施設内は夜も更けた頃合である以上に、ただ深々と静まり返っている。
何の装飾もない簡素で無機質な室内。右肩にかけた大振りのマントを脱ぎ、上着の胸元を乱雑にはだける。

544Phantom Pain〜自虐の檻、愛という名の:2012/07/20(金) 10:57:51.69 ID:eA8GnDxt

『……イズモ』

すると不意に現れた、蒼白の翅髪を拡げた思念体の無遠慮な厚顔無恥を藪睨む。ミカゲ、勝手に……っ
忌々しげにニッと笑う唇と双眸。その指先から発せられた光芒が片隅の棚倉に長年しまわれたままの酒瓶を指し示す。

『ジンの死を悼む気持ちも解ります……が、あまり気を張ってばかりいるのも身体によくないですよ』

知ったことか。が、なぜか気が変わった。その心の変化をいち早く察知したのか、棚の扉が開き、
ひとりでに目の前のテーブルに置かれたグラスに酒が注がれていく。その緋い液体の毒々しさを見つめながら、
ぼんやりと物思いに耽っていると、いつのまにか幻のように思念体が空間に溶け去ったことを知る。

『イズモ、イヴの慈愛が貴方に福音をもたらさんことを……』その言葉だけを残し、白い貌(かお)の悪魔は消えた。

まったく――、性質の悪い。堕天翅族というものは皆、そうなのか。
目の前に残されたグラスを仕方なく手に取り、乱暴に煽った。そして苦々しく口元を手の甲で拭う。
欲しくはないのですか……、イヴの慈愛を。その言葉がじわじわと波紋を投げかける雫のように繰り返し
胸に拡がる。我慢ならないというようにグラスを手にしたままの右腕が勝手に動いた。――愚問、だ。

チャリ――ン! 投げつけたグラスの破片が四方に飛び散り、壁面に血のような染みを作る。
その壁を睨み、不快なものを振り落とすように苛立たしく立ち上がると、浴室の扉へと向かう。

いつしかアルテア界の神官として君臨するようになったミカゲ。その忌々しい貌(かお)を思い出すだけで
反吐(ヘド)が出る。何気なく目にした浴室の鏡に映る深く眉間に刻まれた皺と顎鬚。少しだけやつれた……、
それが歳月の残酷さを嫌でも感じさせる。何もかも放り出してしまいたいと思うほど心身は疲れきっていた。

俺は何をしているのか――ただ手をこまねいて見ているだけの如く進展の遅い日々。加えて最後の仔、ジンの死が
追い討ちをかける。慕う者たちも少なくはなかっただけに、彼を単独でヴェーガに派遣した事を今さらのように悔やむ。
ミカゲなどは好き勝手に民衆の前で詭弁を弄しているが……、失われた命は、もう二度と戻っては来ぬのだ。

前髪をかきあげ、誰に視られる訳もない苦悶の表情を掌で覆い隠す。

一四年前にジンが生まれ、そしてそれ以来、女性の喪失とともに生まれることのなくなった新生児。
アリシアとの出会いを経て、開始されたヴェーガへの侵攻。それでも、ただ女という女を攫っているだけでは、
埒が明かなかった。機械天翅を操るエレメント能力者。その中に真実のイヴたるレア・イグラーがいると信じ、
その戦略は未だ続行中だが――、己自身の慰めの為、惰眠するアリシアを囲っているとミカゲは私を嗤う。

……そうだ、その通りかもしれぬ。

いつになく弱気になっているのか。まだ喪も明けていないというのに、こんなことでは
若くして逝ったジンに申し訳が立たない。室内に響く水音だけが虚しく鼓膜を叩く。
明日も早い、だが機械的に動く思考とは裏腹に、そこから一歩も動くことができず、ただ私は――。

545Phantom Pain〜自虐の檻、愛という名の:2012/07/20(金) 11:04:50.86 ID:eA8GnDxt

「イズモ……」

またしても、鏡の中にその幻を視る。否、そこには確かな実体があった。
イズモ……繰り返し、彼女は私の名を呼んだ。その瞳に浮かぶ涙。背後に立つ、その女(ひと)の姿に釘付けになる。
それがミカゲの見せる幻であろうと、まやかしであろうと。ただ幻惑されることで現(うつつ)を忘れられるなら。

「貴方が苦しむことはないのです――イズモ。貴方はよくやっているわ」

そんなに自分を責めてはいけない……、まるで母に慰められているかのようだ。
背後に寄り添うアリシアが、またしても口付けをねだるように細い指先を頬に滑らせる。
が、今度は拒むことはしなかった。ありし日の若き姿のままの彼女の肢体。とうに
初老を目前に迎えようという身に、それは誘惑そのものの瑞々しい果実だった。

瞬間、本当に彼女が目覚めたのだと錯覚する。既に精神それ自体が、変わらぬ現実を受け入れ続けることに
限界を呈していたのかもしれない。それは、俺自身の弱さ――そうだ。だとしたら、何が悪い。

「イズモ、やっと逢えた」

心から嬉しそうな微笑みが彼女から毀れる。後ろから腕を廻され、そっと抱き締められる。
その温もりは夢にまで見た……、私はアリシアの華奢な腕を取ると、正面から強引に抱き寄せ、荒々しく口付ける。
あ…ぅン、そう小さく喉奥で啼くと、舌と舌を絡ませ合いながら、アリシアも私に強く抱き付いてきた。
たとえそれがミカゲの見せる幻であろうと……、確かにここにある彼女の体温に勝るものはない。

一体幾年ぶりなのか。が、それも彼女が子を宿した、それ一度きりのものだった。
時を停めたままのアリシアとの夫婦の交わりは、一見して犯罪的な行為にも思えた。まだ十代の娘の姿形を
留めたその若さと変わることのない美貌が、久しく忘れていた何ものかを身体の奥底に目覚めさせる。

それは、禁じられた交わり。

「あぁっ、イズモ」

首筋に口付けながら、まろやかな胸の膨らみを両手で鷲掴み、最奥に隠されていた欲望のまま揉みしだく。
アリシア、アリシア……俺の。後背位で洗面台に両手をつかせ、後ろから犯す。女……その眩暈のするような、
かぐわしい雌の匂いとねっとりした豊饒の肉体に、己自身を溶かされていくような幻想に絡め取られる。体中を駆け抜け、
一気に終わりに向かって突き抜けようとする衝動。そして終幕。ハァ、ハァ……、ハァ、――何もかもを搾り取られたあとのような、
退廃的な感覚。その疲労にも似た虚脱感に包まれたまま、それでも飽き足らず続きをねだる、柔らかな白い素肌を抱き上げる。

ああ…、あぅン、ああ……っ!

バスルームでの行為のあと、密室そのままの寝室に響く甲高い喘ぎ声。まだ瑞々しい娘のままの肢体。
既に何度も嬲られた、ぷっくりとした胸の突起が、まだ欲しいと硬く尖っていた。てらてらと光る濡れた秘所も、また。
それらを否応なしに思うまま犯している壮年の男。喪に服すアルテア界にあるまじき行為に、我ながら呆れを通り越し、
失望する――それでも停めることなどできなかった。確かに今、まごうことなき己の愛しい女(ひと)が、ここにいるのだ。

「ね……、イズモ。お願い、もっと欲しいの」
「いけない子だ……」

その波は幾度となく訪れ、私と彼女を生身の快楽へと何度も誘った。そして、
砂浜に二人打ち上げられたかのような虚無感の中に無残に堕とされ……それでも、その手に指を絡め、しっかりと握った。
なぜ、何も怖くないと思えるのか。アリシア、彼女の存在が、彼女がいることが、これほどまでに私を……。

546Phantom Pain〜自虐の檻、愛という名の:2012/07/20(金) 11:10:50.64 ID:eA8GnDxt

「イズモ――貴方、少し見ないあいだに歳を取ってしまったのね」

幻であるはずのアリシアがベッドの上で甘く囁く。「お前に随分と待たされてしまったからだ……」
彼女に覆い被さる形のまま、詰(なじ)るように告げる。アリシアはそっと指先を伸ばし、私の頬に触れた。
滑らかな感触がすべり、しな垂れた前髪をそっと掠め、たくわえた顎鬚をふんわりと包み込む。んふっ……、
少しだけ悪戯っぽく微笑う、その吐息が耳元にかかり、再びいつしか知らぬ間に深い眩暈に襲われていく。

以前から、こんな風に艶やかに微笑う女だった。一見して美少女然とした佇まいの中にありながら、
どこか高貴さまでも漂わせる凛とした空気を纏った……、聖母《マドンナ》そのような言葉こそ相応しい。
実際、アルテアに連れ帰った時のままの姿で永の眠りに就いたアリシア。その間、私がどれほどの時を一日千週の
思いで過ごしたことか。まさに久しく女の姿を目にしなくなってしまったアルテアそのものだと自虐の念にかられる。

それが今、私自身の元へと還ってきたのだ。たとえ幻影でもいい、どこかいたぶられるようなこの感覚は、
決してミカゲごときに操られているものではない。アリシア、お前だからだ。お前に、その残酷なほどの
優しさと美しさを纏ったお前に私は翻弄され、痛みですら愛しいと思うほどに溺れているのだ……。

「貴方は、いつでも素敵よ……イズモ」

そう、幾つになっても……、私の脳髄を溶かし満たしてゆく、その言葉。
細い指先が掻き廻すように頭髪に触れ、そのまま両手で優しく抱き締められる。再びキス。
かぐわしいアリシアの髪をそっと弄びながら、幾度となく求め合うことの至福を私は再び知った。
幾度となく襲い来る波のような甘い痛みと衝動に揺れながら、はてることなく繰り返される、生命の律動。

それを愛と呼ぶのなら――。

サイドテーブルに置かれた端末が、瞬間、床に落ちる。
すると、入れたままになっていた映像データが突然、呼び出された。


 ――白い予言の森 事象の彼方を超えて
   シュムプレガデスの巌の間 

   眠りの家の門 風に哭く塩の柱
   胸の内にある 孤独は

547Phantom Pain〜自虐の檻、愛という名の:2012/07/20(金) 11:11:45.06 ID:eA8GnDxt

部屋に満ちるアリシアの歌声と「アクエリアの舞う空」――どこか懐かしい感傷を伴い、あの日の情景が脳裏に鮮やかに
よみがえる。振り返る君を見つめる、あの日の俺。なす術もなく君を故郷へと連れ帰るしかなかった、アルテアの男。
そして状況は今へと繋がる。空白の無言の刻(とき)を残したまま。アリシア、お前は。残酷なのは、俺の方だ。

「アリシア、すまない……」

ふと気付けば独り、寝台にうつ伏せのまま膝を付き、横たわっていた。――消え、た。
指の隙間から毀れ出る砂のように、あたたかな温もりのよすがが、己を慰めるかのように、まだ掌に
残っている気がした。美しいヴェーガの宵闇の蒼い蛍火は、ここにはない。闇の中で、それをぐっと握り締める。

「アリシア……」

若さとは無謀――そして、つかのまの夢。

そうだ、私は……、世界を敵に廻しても離さないと叫んだカグラを嗤うことはできない、決して。
カグラ、ジン。己の信ずる愛に殉じた若人たち。その真っ直ぐな想い、純粋さをとうに私は失ってしまった。
嗤いたければ、嗤え、ミカゲ。お前のあてつけの言葉に私は二の句が告げられぬ、それが真実だ。

だが、それでも――太陽の翼、飛翔するその翼に今はすべてを託そう。我が息子よ。


  アクエリア アクエリア
  幾度仰ぎ見た星座

  こころ未来を駆け巡る
  その腕に眠るまで

  こころ眠るまで……


不意に迷い込んだエフェメラ《カゲロウ》が、私を視ていた。
僅かに明滅する光に引かれ、透き通った儚げなその翅は、いつまでも震えていた。

fin.

548名無しさん@ピンキー:2012/07/20(金) 23:57:39.12 ID:TYm3apc/
リアルタイムキター!
スーパーGJです!嬉しい!

イズモの独白部分が長くストーリー進行に行数かかっていたような気もしないでもないが…
美しい言葉の文章は読みやすく、美しい歌声と旋律のようでした!
アリシアさんマジ天使かわいい!
素晴らしい萌えをありがとう!

また何かネタが浮かんだら投下しに来てください!!
549名無しさん@ピンキー:2012/07/21(土) 04:07:38.35 ID:sOz6+9Gm

この流れの中、だいたいオールスター出演のネタもの妄想話です
エロい題材なハズなのに、なかなかエロくならないツマラン馬鹿話でごめんなさい
またイズモのおっさんの独白みたいになってしまってごめんなさい
550イズモ・カムロギの幸せ家族計画:2012/07/21(土) 04:13:15.27 ID:sOz6+9Gm

ついに開かれし真実の扉――二万四千年の時を超え、創聖の神話がほどかれた。

伝説の機械天使アクエリオンLOVEの涙によって全てが癒され、分かたれていた二つの星が再び一つになろうとしていた……。

蘇った復讐の堕天翅は自らがかつて愛した者の懐に抱かれ、その愛憎の片割れであった憎悪の念は、

いつしか約束された熱い胸板の裡に鎮められ、至福のままに深く溶かされていった。

そして訪れる平和の日々。


――が、

「まだだ、まだ終わってなど、いなァい――!」

ただ一人納得できずに悶々とし天に召され損なったイケメン中年親父が、ここにいた。

これは、そんな元・アルテア最高指導者で司令官で元・ヴェーガの美人女優アリシアとの間に
「太陽の翼」アマタ・ソラ(+カグラ・デムリ)をもうけた、冷静沈着だが一途で頑なで実は相当の
子煩悩であったことが後に判明した、イズモ・カムロギの物語及びその『アルヴェガ幸せ家族育成計画書』である。


「ウォホン(咳払い)……、まず説明しなければならない。堕天翅族ミカゲの力によって次元ゲートを超え、
ヴェーガに最接近した我がアルテアがその後どうなったのか。我が母オリザの開発したエネルギー供給システム、
アイアンシーの諸々トラブルは知っての通り、我が母星がその母なる力を取り戻し始めていた事が、その大きな要因だった。
(やはり何かが根本から間違っていたのだ。だから私はその間違いを正すため、こうして死の淵から再びよみがえった……)

――そしてヴェーガに近づきすぎてしまったことがその発端となったのか……、いつしか二つの星は一つに融合してしまったのだ!」
(ガァァ――ン)

「――名付けてアルヴェガ!」ついに織姫と彦星は永の別れと一時の逢瀬を超え一つに結ばれた。

だが普通、反世界とか言ったら核融合の大爆発一つでも起こしそうなものだが……。その点は相反する
己同士を互いに持つ、アマタとカグラの接触で何も起こらなかったので、とりあえずセーフとしよう、だが。
……色々と面倒なことが起きる予感が脳裏をかすめたのは言うまでもなかった。

「……全ての女性を失い、緩慢な死へ向かって滅び死に行く宿命にあった我がアルテア界、それがまさかヴェーガと
一つになってしまうとはっ(絶句)それが証拠にアルヴェガ(元ヴェーガ)の人口男女比は(ネオ・ディーバ調べ)
男性が加速度的に大幅に増えていた。これは喜ぶべきことなのか、それとも悲しむべきことなのか――しかし、
それが当たり前のことのように、世界は以前と変わらぬ平穏さを取り戻していった」

どちらにしても……、イズモ・カムロギは思った。

こんな局面で死亡引退などしていられない。アリシアもきっと深く理解してくれることだろう。
何より我がアルテアの母なる大地の力の復活は尋常でなかった。希望(ねが)ったことは、すべて現実となった。
自分自身だけでなく愛するアリシアまでもが。その若く美しい外見はそのままに、この世界に再びよみがえったのだ。

何という至福!

「あなた、これで親子水入らず、アマタと一緒に暮らせるのね、うふふ」

「アリシア……アルテアの真の希望が倍増しで達成された……これからは親子三人、アマタの嫁も合わせると四人、いや!」

宿命のように徒に刷り込まれた鬼の性教育の賜物が、こんな所で発揮されるとは……!?
これが不毛の星アルテアのもう一つの避けられぬ宿命であった。太陽の翼、アマタ、あやうし。
551イズモ・カムロギの幸せ家族計画:2012/07/21(土) 04:22:16.07 ID:sOz6+9Gm

「かか、母さん!それに父さん!」

再びの再会を喜ぶより先に妙な戦慄がアマタを襲った。思えば恋するミコノさんと二人、できっこない同士。
そんなどこかウブな絆が二人の間を平穏に保っていたのに。だがしかし、時は風雲急を告げた。
おそらくアクエリオンLOVEも涙を流して喜んでいることだろう。

「アマタ……私たちの愛しいアマタ」相変わらずの(田中某)女神声で囁かれると、さすがにクラッとくる。それより……。

「心して聞けアマタ、すべてはお前の双肩にかかっているのだ。アルテアとヴェーガ、略してアルヴェガの
行く末を握っているのは、太陽の翼である、お前自身――ッ!」

……あのまま墓に埋めてやればよかった(ぼそり)。

しかし、そんな両親の期待と思惑が水面下で大きく動いていることなぞ、今の彼に想像することができただろうか。


ネオ・ディーバとそれが有する機械天使アクエリオンの力は、元アルテアの高度な科学技術を受け、さらなる
合体の高揚をエレメント候補生たちに与えることとなった。戦いの舞台は、人々を襲うアブダクターとではなく、
もっと精神的、葛藤的な側面へ。からくも不動総司令からは「恋愛解禁!」の四文字が全青少年へ向け通達済みである。

「ほんと、よかったね……アマタ君のお父さんとお母さん、アルテアのイズモさんと元女優のアリシアさん。
また三人で一緒に暮らすことができて。最初はすごく驚いちゃったけど」

「あたしも、ビックリしたぁ。アマタがまさかアリシアの息子さんだったなんてねぇ……、
それより何より、まさかのお父さんがアルテアの最高指導者だったなんて、今にして思えば驚きだよ」

これまで自分たちが戦ってきた相手。でも、なぜだかミコノやゼシカには、それが悪いことには思えなかった。
考えてみればアルテアの指導者イズモは、元より戦いを望んでいたわけではなかった。彼らの目的は侵略ではなく、
滅び行く自らの星の運命を救いたいと切に願っていただけだったのだ。それを思えば……。

海を臨むネオ・ディーバ聖天使学園の中庭に吹き抜ける風は、以前と変わらず清々しかった。

 
552イズモ・カムロギの幸せ家族計画:2012/07/21(土) 04:26:05.04 ID:sOz6+9Gm

そこへ突風が吹きぬける如く駆け寄ってきた獣の影ひとつ。

「おぅ!どん底女!こんなとこにいやがったかっ!っていうかシ……いや、ミコノも一緒かっ!?」

「血相変えて、何よカグラ」

やってきたカグラは、いつにもまして異様に興奮していた。
常に無駄にテンション高めの彼であったが、どうしたわけか今日は特別ふるって高揚していた。

「イ、イズモのおっさんが、やりやがった!」

元上官であることもなんのその(いや、彼は以前からイズモに対してこんな調子だったのだが)、
やはりカグラはそのタメ口そのままの粗雑な物言いで、その元上官について語った。

考えてみれば、カグラはアマタと二人で一人(双子?とミコノは首を傾げた)。本来ならば、
カグラもアマタ同様、イズモとアリシアの息子ということになる。ゼシカ自身も怖ろしい目に遭わされた、
ミカゲの呪いが解かれれば、また二人は一人に戻るのかとも思われたが、あの戦いの終結以来そんなこともなく。

そんなことよりイズモ・カムロギがネオ・ディーバ聖天使学園の事実上の特別顧問となることが判明したのだ。
理事長は無論クレア・ドロセアが、そして総司令は不動ZENが務めることは、以前と何ら変わらないのだが。

「にしても、アルヴェガって冗談みたいな話だよね、ヴェーガもアルテアも元は一つの星だった、
とかって話が本当なら。でも、アマタのお父さんがなるんなら、別に何の問題もないんだろうけどさ」

しかし、そんな調子で何も知らず呑気に話すゼシカをカグラの怒涛の勢いが遮る。

「てめぇ、問題はそんなことじゃねえ!合体だッ!」

鼻息も荒く詰め寄るカグラ。え、え!?ゼシカはそんなカグラに訳もなく戸惑い狼狽する。
が、次のカグラの一言で彼がやけに興奮していた原因が判明するのだった。

「子作りだ、子作りッ!!アイツ恋愛解禁をいいことに、そんな大それた計画を立てやがった!!」

喜んでいるのか怒っているのか、よく分からないカグラを他所に二人とも派手に驚愕する。エエェーッ!?


「ちょっ、そんなの不潔だわ許されないわ、神への冒涜だわっ!」

――以前の彼女だったら、間違いなくそう叫んでいたことだろう。

しかし以前と違い、MIXは身も心も恋する乙女と化していた。何より一度男となってしまった戦慄が
彼女を否応なしにそうさせているのかもしれなかった。愛する男アンディと早く結ばれることが、
現在の彼女にとっての急務であったのだ。

「MIXっ!俺たち、とうとう穴兄弟、じゃなかった穴恋人になれるんだなっ(感動)」

「そうよ、アンディ!もう絶対はなれないんだから!」

アルテアの最高指導者イズモって、ホント最高じゃねえか。
内心MIXのビッグバンとの接触を夢見るアンディは、思わず鼻の下を伸ばしていた。

あれもして、これもして……そうだな、この機会にアレも試してみるかぁ。などと訳の分からない妄想に一人耽っているアンディ。

「アルヴェガ!万歳っ!!」

それこそリアル織姫と彦星を気取ろうかというテンションの、学園一のバカップルの二人であった。
553イズモ・カムロギの幸せ家族計画:2012/07/21(土) 04:35:45.86 ID:sOz6+9Gm

そして……。

ヴェーガと一緒になることで爆発的な生命力を有することとなった、元アルテア。
それはミカゲの策略と制裁により、不運にも命を落とした者をも、よみがえらせることとなった。

「ジンくん!」

消えることも忘れ、ただひたすら目の前にいるジンと心から嬉しそうにいちゃつくユノハ・スルール。

「わたし、すごく、すごく嬉しいです……、ジン君が生きててくれて」

「ユノハ……僕も、とっても嬉しいよ。君が、君のことが大好きだよっ!」

「ジンくんっ!」(ひしっ)


――アルテア最後の仔、ジンもこうして蘇った。よきかな、よきかな。

イズモは中庭で、そんなラブラブモードで抱き合う二人を満面の笑顔で眺めた。

「元アルテア最高指導者、イズモ・カムロギ……、あなたの提唱することが確かならば、御子息のアマタ・ソラは」

窓際に立つイズモの背に、理事長クレアが語りかけた。

「――封印されていた扉が拓かれた。アルヴェガ、元は一つであった星」

クレアの言葉を受け、不動が意味ありげに呟く。

「ですが、聖天使学園が恋愛解禁となった上に、それでは……、」部屋の片隅で女教官のスオミが思わず、顔を赤らめる。

奇妙な空気が理事長室を覆い、皆一様に緊張する。

「我々は母星の未来のため、長年レア・イグラーを欲していた……だが、我がアルテアとヴェーガが
一つとなってしまった今、その心配はなくなった。――が、ならば!」

イズモは右肩のマントをバサァと大げさに広げた。

「本来の星の生命力を絶やさぬため、産めや増やせや!それこそが、決して忘れてはならぬ我々命の使命なのだ!」

……だめだこいつ、はやくなんとかしないと。よっぽどのトラウマじゃねえか……。

そう、もう一人の男教官ドナールは、内心冷や汗を掻きながら呟くのだった。

554イズモ・カムロギの幸せ家族計画:2012/07/21(土) 04:46:28.44 ID:sOz6+9Gm

不意に学園内に響き渡る、麗しきピアノの旋律。その調べは、心なしか復活の喜びに打ち震えていた。

「親友、まさかこんな自分が生き返るなんてね……でも、また君に会えて嬉しいよ」

「一体どういう悪運なんだかな」

シュレードの部屋のグランドピアノの傍らでカイエンが皮肉っぽい調子で呟く。

「しかし……、そんなことはともかく、今回就任した特別顧問、アルテアの元最高指導者ってのはまだしも、
一体どういう思考してるんだ?俺たちは、まだ未成年だぞ?」

「ふ、今さらっと流してくれたね(微笑)……それについては、僕はすごく共感してしまうけどな。
生きてるうちにやれることは、やっておきたいっていう、ね……」

いつ無残に散ってしまうかもしれない命。シュレードの言葉には、さすがの重みがあり、さしものカイエンも黙りこくってしまう。


「ああっシュレード様とカイエン様!また二人のツーショットが拝めるなんて最高に生きててよかったわっ!」

サザンカさん(腐)などは今回の件を他所にフツーにそう喜んでいそうだが(何より一番無関係そうな人)。

でも、イズモ様って案外美形よねぇ……、最初はすごく悪そうな人に思えたけど、今はかえってあの影のありそうなトコとか、
なのにおっきい子持ち(アマタ)で、元美人女優のアリシアさんの旦那様とか。これは萌えるわ、激しく萌えるぅぅ。

結局、最近の腐女子は貴重なイケメンさえ沢山近くにいてくれれば、それで大満足なようである。

555イズモ・カムロギの幸せ家族計画:2012/07/21(土) 04:56:16.47 ID:sOz6+9Gm

――戦いの犠牲となった者たちは等しくよみがえった。我々一人一人が何より貴重な命の熱源なのだ。
誰一人欠けても明日の未来の歪に直結し、哀しみが哀しみを招く。そんな世界が存在していてはいけない。

が、その一人一人が、こうして与えられた生をまっとうするならば。世界は加速度的に栄える。幸福(しあわせ)が満ち溢れる。
……そのことをアリシアは私に教えてくれた。何より彼女は私自身の命の恩人。そして、最上にして最愛の女性。


そんなベタな父親の考えを他所に、アマタは一人困惑していた。

「本当にどうしたらいいんだよ、もう」

勿論、ミコノさんと一つにはなりたい。でも、いきなりそんなこと言ったら絶対また嫌われてしまう。
ミコノさんって、ああ見えてすごく怒りっぽいんだよなぁ、だからすごく神経使うの解って欲しいよ、ったく。

しかし、状況は何だかすごいことになっているようだった。何しろネオ・ディーバあげての一大計画、になってしまっていた。
元々アルテアがヴェーガ(地球)から離れてしまったのが、突き詰めれば双方の星の戦いの原因だったのだが、
今度はくっついたらくっついたらで全く別の問題が、この身に発生するなどとは思いも寄らなかった。

何より「太陽の翼」である自分自身が、皆の先陣を切ってミコノさんと事を運ばなければならないらしい。
合体はヘッドとなる者の優劣によって、その趨勢が決まる。やっぱりアクエリオンLOVEなんかで、派手に
二人の仲を宣伝しちゃったようなのが、まずかった気がする。しかし、そんなこと今さらミコノさんに言えない。

「おい!弱虫アマタ!何グダグダしてんだよ!」

いつのまにやら己の思考に入り込んできたのか、傍にカグラが立っていた。

アルテアとヴェーガが一つになってしまって以来、なぜだかカグラとは思考まで共有する間柄になってしまった。
非常にめんどくさい。それより何より、アイツに今自分の思っていることを読み取られるのは、非常にまずかった。

「何のためにお前にクソ女を譲ってやったと思ってんだ、弩カスがぁっ!」

ドカッとカグラの一撃が胸元に命中する。ウッ、思わず鈍い痛みにのけぞる。

ただでさえ蘇った両親のプレッシャーが肩に重いのに、今度はカグラにまで責められるのか、そりゃ酷ぇなんてもんじゃないよ。

「てめぇはよ、早くクソ女とくっついちまえ!でないと俺のハラワタが煮えくり返っちまう!」

なんだか応援されてるんだか、そうじゃないんだか。言いたいことを言い終えると、とっとと去っていく
その後姿を眺めながら、アマタはいつまでも、なす術もなくその場に転がっているしかなかった。
556イズモ・カムロギの幸せ家族計画:2012/07/21(土) 05:53:03.09 ID:sOz6+9Gm

「合体かぁ……」

今さらのように一人物思いに耽りながら呟くゼシカ。
今ではもう彼女の想い人だったアマタは既に他人のものになってしまった、なら。

どうして自分がそんな思考に陥るのか理解できなかった。カグラって絶対馬乗りになるのが好きそうだよね。
でも、あたしだっていつまでも大人しく組み伏せられてたりするのは好きじゃないし、性に合わない。
って、何考えてんだか、あたし……はあ。空気が抜けたみたいな、大きな溜息をつく。

でも、これってやっぱり二つの星が一つになってしまったから?
ジンやシュレードまで生き返っちゃたし、考えてみれば何だか凄いよねー。

要するに「何でもアリ」ってことなのだった。ゼシカは自分にとっての「何でもアリ」が何なのか、
しばらく考え込んでいた……そこにどことなく破天荒な性格のカグラを思い浮かべたりしながら。


そんな、そんなことって……。ミコノもまた、その「ありえないコト」に動揺していた。
アマタ君のお父さん、イズモさんの言うことも解る気がする。でも、だからって。
物事にはちゃんと順番というものが存在する。それをすっ飛ばしてしまったら、
上手くいくことも、きちんと上手く運ばない気がする。なのに……。

アマタ君と、ひとつに。

キャッ――!赤面したその途端、傍らのシュシュが激しく反応して自分を両耳で突っついてくる。

「ごめん、ごめんね、シュシュ」若干苦笑いしながら、ミコノはシュシュの反応を何とか宥めた。

……あたしって、やっぱりちょっとめんどくさい女なのかな?

以前も不動指令の墓穴特訓の時、どうしても納得いかなくて柄にもなく強く反発してしまった。
その、ちょっと頑なだけど一途な所が好きだってアマタ君は言ってくれた。

あれ?これって何かアマタ君のお父さんと似てない?
頑なで頭が固くて融通が利かなくて――、ってごめんね、アマタ君。あなたのお父さんのこと、
色々と好き勝手に言ってしまって。でも……。

ちょっとだけ解ろうとしてあげても、よいような気がする。

ミコノにもまた、以前の自分自身とは違う部分が目覚め始めようとしていたのかもしれない。
557名無しさん@ピンキー:2012/07/21(土) 06:10:01.06 ID:sOz6+9Gm
とりあえず長いので、この辺で中途半端に終わっときます
申し訳ないのですが、続き&本番は後ほど… では、失礼
558名無しさん@ピンキー:2012/07/22(日) 02:01:51.45 ID:9bqV/9o3
再開します
再びお目汚しで申し訳ないです
559イズモ・カムロギの幸せ家族計画:2012/07/22(日) 02:04:30.38 ID:9bqV/9o3

赤い夢が青い現(うつつ)を呑み込み……、それは始まった。

「特別訓練を開始する!」

その不動総司令の鶴の一声でエレメント候補生たちが男女の分け隔てなくネオ・ディーバ司令室に招集された。

戦いはもう終わったはず――、そんな疑問もどこ吹く風。思えばこれまで聖天使学園とセットで運営されていた
ネオ・ディーバは別段解体されることもなく、平和となった現在でもエレメント候補生たちの力を養成する形で
今も存続されていた。不動ZENの理屈曰く『いつ何時も無関係に戦いは己自身の胸中で続いている』のだそうで……。

これまで敵対していた兄弟星?アルテアは、いつしか物理限界の法則を超えヴェーガと一つになってしまった。
そしてアルヴェガという新たな名を儲けた、かつてのヴェーガ(地球)に、これも不可思議な想いの力とやらで
死の淵から蘇ったイズモ・カムロギ(そしてその妻アリシア)。彼の半ば脅迫的とも思える願望(ねがい)が
次々と奇跡を起こしていく。自身とその妻に続き、あの世へと旅立ったジン、シュレードまでもが――。

ゼド、イクス、シロンの3機のベクターマシンが次々と発進していく。

「ヘッドはアマタ!そしてゼシカ、ミコノ!」クレア理事長の勇ましい命令口調が発せられ、司令室に響き渡る。

ミコノさん、それにゼシカ――、発進したばかりだというのに、既にアマタは心ここにあらず、という調子で
心拍数は上昇、脈拍は不安定でヴァイタルエナジーが全く安定しない。これがあの複雑怪奇極まりない戦いの中で
神話型アクエリオンと合体してアクエリオンLOVEを生み出した太陽の翼なのか……と疑問に思うほどの情けなさである。

そ、そんなこと言われたってぇ――。

今アマタの脳内を占めていたのは、父イズモの発案した、いわゆる『産めや増やせや子作り作戦』であった。
ドナール曰く「トンだトラウマ」と言わしめた、イズモの種存続の危機脅迫症により、そして不動の宣言した
恋愛解禁という下地もあり、なぜか今やそれがエレメント候補生たちに課せられた必然的命題となっていた。

ミコノさん、それにゼシカと合体!?

今自分が実行しようとしているのは、別の意味でのそれであるのに、やはりこの組み合わせでの合体は……、
ミコノさんは勿論のこと、かつての自分へのゼシカの想いをも知っているだけに。

それに、今さらながら合体の高揚感が、これまでの物理限界的、己自身の殻を破り、新たな地平へと
飛翔させるものであることは経験上、解っていた。が――。
560イズモ・カムロギの幸せ家族計画:2012/07/22(日) 02:09:35.54 ID:9bqV/9o3

三人が操るベクターマシンに各々が己自身を溶け込ませ、身も心も曝け出して一つになろうという瞬間、それは起こる。

そうだ、この感覚こそが。アマタはそう感じた瞬間、既に無意識のうちに叫んでいた。

「原点回帰合体!GO!アクエリオ――ンッ!!」

ミコノさん、ミコノさん、ミコノさん……ドクン、ドクン、ドクン……、アマタの心拍数はさらに急上昇。そして、

『ああっアマタ君っ!』『アマタ、すンごォ――ッ!』二人の女子の快感指数を限界まで引き上げた。

や、やだ!やっぱりきもちいいっ! いつしか二人のアソコは否応なしに濡れてしまうのだった。さらにアマタも、

『ミ、ミコノさぁぁ――ん!!……はぁ、はぁ、ゼ、ゼシカぁ――……ッ!!』

不覚にも二人の名前を同時に叫んでしまった。ど、どうしよう。

「て、てっめぇ!!」

(こんなこともあろうかと?)司令室に見学の名目で招かれていたカグラが途端に血相を変えた。

そして、あろうことか強制的にエレメントチェンジし、サザンカ、モロイ、カイエンの三人組が
乗り込んでいたベクターの一つに飛び乗ると、哀れモロイはマシン座席から強制排出されてしまった。

「なっ!?」まさに獣の如くの早業である。

「いくぜ!奪還合体!GO!アークーエリオ――ン!!!」

少し前に神話型に搭乗してから、すっかり味を占めてしまったカグラであった。

『っコ、コイツはッ!?』『きゃあぁぁ――ン!野生的で刺激的ぃぃぃ!!』

強引にエレメントチェンジされたカイエンとサザンカは、その乱暴粗野だがワイルドな過激さに翻弄されるばかり。

「アクエリオンEVOL!」「アクエリオン・ゲパルト!」


「不動……貴方は、やはりこれを見越していたのですね?」クレアはしたり顔で佇む不動を見やる。

「何より合体は基本、そして、ぶつかり合う二つの想い――、」それが今のアルヴェガの姿であるとでも言うのか。

だが、既に戦況は訓練の域を超えようとしていた。


「アーマタァ――!!テメェ――ッ!!」ゲパルトのマシンガンが火を噴き、めちゃくちゃに両肩からミサイルが発射される。

尋常でないマズルフラッシュの嵐。そして、飛翔しながら何とかそれを回避するEVOLに向かって自らも跳躍飛翔しようとする。

「ゲ、ゲパルトが飛んだ!?」

やはりアマタの片割れ、飛翔する太陽の翼の能力の片鱗をカグラが見せた瞬間であった。

561イズモ・カムロギの幸せ家族計画:2012/07/22(日) 02:18:29.57 ID:9bqV/9o3

「くっそォ、弱虫アマタ!俺のクソ女とドン底女に何しやがる!」
「し、死ぬかと思った……」

何気に未だに二股かけてしまっている所もアマタそっくりである。必死に応戦するも、ハチャメチャな操縦をする
カグラにはやはり、さしものアマタもついていけなかった。

「あんたたち、いい加減にしなよ」既に呆れ顔のゼシカとミコノを他所に、一人瞳をキラキラさせるサザンカ。

「でも、すごかったわぁ!こんな経験はじめて!!」腐女のその純粋な感想はともかく、カイエンは人知れず不動にガンを飛ばすのだった。


原点回帰、か。その日の戦闘訓練を終え、アマタは今さらながらアクエリオンによって自分自身が変化してきたことを思い出した。

だからこそ「本来の意味で」ミコノさんにも出逢えた。

「俺たち、もうできっこない同士じゃないんだよね……」そのことが、どことなく淋しく思えるアマタでもあった。

「そうだよ、アマタくん」――と、その声がどこからともなく聞こえてきて慌ててしまう。

「ミ、ミコノさん!?」どこか強い眼差しを湛えたミコノが、夜の中庭のバルコニーに現れる。

そして、ずんずんとアマタのすぐ目の前までやってくると、突然立ち止まり、

「私たち、もうできっこない同士なんかじゃ――、アマタ君!」言って、ミコノが唇を唐突に押し付けてきた。

彼女なりに様々な葛藤があってのことだったのだろう、それでも、どこかそのキスは不器用なもので、肩も小刻みに震えていた。

「……できっこない、同士……、なんか、じゃ……、ない、」

心なしか濡れている瞳の彼女を見て、とても綺麗だと思う。そして否応なしに高まる胸の鼓動に我を忘れる。

「ミコノさん……っ!」昼間の合体の高揚感が後押ししているのかもしれなかった、それとも……?


昨日カグラに言われたことも、胸に響いていたのかもしれない。そして父イズモの願い。

ミコノさんも、きっとそれを気にしていて――、いいや、元々そんなことがなくたって、
俺だっていずれミコノさんとは、早くこうなりたいって思っていたさ。だから……。

「……ミコノさん。ね……、しても、いいのか、な?」思わずぎこちなく口にしてしまっていた。

「アマタ君……、」頬を紅らめながら、ミコノがおそるおそるアマタの顔を振り仰ぐ。

「う、ん。いい、よ……」

562イズモ・カムロギの幸せ家族計画:2012/07/22(日) 03:37:06.72 ID:9bqV/9o3

元来、聖天使学園は少し前までベルリンと呼ばれる壁によって女子部と男子部に分けられていた。
が、アクエリオンの無限拳がその壁を叩き壊したのを契機に、男女間の間にあった壁も取り払われた。
(当然、寮も女子寮と男子寮に分けられていたのは、今も変わらないことではあるのだが)

無論その頃はまだ恋愛それ自体が現在のように解禁とはなってはいなかった。それどころか、今となっては
恋愛解禁どころか、一歩や二歩どころか十歩近く跳躍して子作りまでもが大歓迎、といった大きな変わりようである。
それこそ善は急げ、の言葉通り、そのための別荘風の別館までもが学園内の敷地の片隅に設けられていた。

「あら、アマタ?それにミコノさんも」

夜半、二人して意を決してその別館の門を潜った所で、アマタは電灯の下、母アリシアとばったり出会った。
思えば母さんや父さんも、この敷地内にある邸宅にて今は暮らしているのだった。どうしても、まだ気恥ずかしい
ということもあり、アマタ自身は両親と一緒に暮らさず、未だ学園の男子寮で寝泊りしているのだったのだが。

「母さん!?どうしたの、こんな時間に」
「アマタこそ……、ウフッごめんなさい、全然気が利かなくって」

アマタの後ろで、どこか気恥ずかしそうに顔を赤らめながら俯き加減でいるミコノに気付き、アリシアは察した。
ほとんど見た目はミコノと歳が変わらないように見えるアリシア。それでも元々が実際の年齢とともに大人びた性格を
している彼女にはミコノの初々しさが手に取るように解り、母親らしい包み込むような微笑みでミコノとアマタを交互に見つめた。

「イズモ……、お父さんがちょっとね、そんなに心配するようなことじゃないんだろうけど」

現在ほぼ世界の中心とも言えるネオ・ディーバ。そしてそれに併設される形で運営されている聖天使学園。
この学園に来てからというもの、父イズモは少し張り切りすぎているようだった。元来が厳格で少し穿った言い方をすれば、
頭の固い所がかなりあるイズモ。その彼が天真爛漫なアリシアの影響を受けたのか、ヴェーガと一つになってしまった
母星アルテアの再建を志す変わりに現在力を入れている……、ぅふふ、でも確かにちょっとやりすぎかもしれないわね。

艶やかに微笑むアリシアにドキッとするミコノ。やっぱり綺麗な人だな、アマタ君のお母さんって。
スクリーンやパンフレットの写真で見るなんかより、ずっと――、

「えっ熱を出されてしまったんですか……?」

アリシアの話を聞いていて少し驚くミコノ。あのイズモさんが……、でも、そう言われてみれば何だか解る気がする。
自分のことを省みずに何かにひたむきに頑張ってしまう所とか。一途で頑固、か。そう思うとミコノはまるで自分の
ことのように思え、思わず穏やかに微笑んだ。そのイズモを気遣い、わざわざ夜道に出てきたアリシアも――。

「ミコノさん」「はい?」

アマタをどうぞ、よろしく。――その言葉にミコノは温かいものが胸にじんわり広がるのを感じた。……はい。
そうしっかりと返事をすると、目が合ったアマタと微笑み合う。そのままアリシアは軽く会釈すると、二人と別れ、
医療棟のある方向へと踵を返した。そんなアリシアの後姿を見送りながら、ミコノはアマタと繋いだ手をそっと握り返す。

「やっぱり素敵だね、アマタ君のお母さんって」

お父さんも素敵だけど、勿論お母さんも……、もしアルテアとヴェーガの運命がなかったら、二人とももっと早く。
でも、それが今こうして叶ってる。それに、私がアマタ君を好きになったのが、あの二人のおかげだとしたら。
だって御二人が出逢ってなかったら、アマタ君も生まれてなかったんだもの。……何だか、すごく嬉しいな。

そんなミコノの囁きを聞いていると、何だかアマタまでもが、うっとりとした嬉しい気分になるのだった。
やっぱり父さんと母さんに感謝しないといけないな。僕を産んでくれた、母さんと父さんに。そして、

「ミコノさんにそう言って貰えると僕もすごく嬉しいよ」

にっこり笑うと、ミコノも同様に優しく微笑んだ。

 
563名無しさん@ピンキー:2012/07/22(日) 03:53:13.07 ID:9bqV/9o3
なかなかマトモなエロにまで到達できなくて申し訳ない
次くらいで締められると思いますんで、またスレお借りします
564名無しさん@ピンキー:2012/07/26(木) 02:40:47.28 ID:yQ5Fv/hT
保守
565549:2012/07/28(土) 05:13:59.49 ID:p0l3uXec
改めて再び投下

しかし、イズモのキャラ崩壊が激しいな
色々とスマソ
566イズモ・カムロギの幸せ家族計画:2012/07/28(土) 05:18:23.07 ID:p0l3uXec

海を臨む瀟洒なコテージ風の洋館。その一室に来ると、鍵をドアに挿してアマタはその扉を開けた。
室内はバリ風のリゾートホテルっぽい概観で、その部屋は来るものを拒まずといった落ち着いた静けさに包まれていた。

「な、なんだか緊張しちゃうね?」

あからさまに浮き上がってばかりいては何なので、ここのところアマタは両足のブーツに忍ばせた錘を
いつもより増量させていた。が、それでもミコノさんと一緒にいるだけで、油断すれば自然と身体が浮いてしまう。

しかし、確かに「こういうの」はアマタもミコノも全く慣れていないばかりか、自分たちがここに来た
理由を思い返せば、かえって緊張が無駄に倍増しになってしまう二人だった。しかし、さりげなく置かれた
チェストや鏡台などの家具調度品も、付け焼刃であつらえたとは思えないほどしっくり来るもので、その
木の温もりを感じさせる全体的な部屋の統一感が何よりリラックスできそうな作りになっている。……それでも。

「あ、アマタ君――先にお風呂入ってきたら……?」

ぎこちない口調で何気ない風にミコノが話しかける。ミ、ミコノさんこそっ……僕はあとでかまわないから。
そうレディファーストを気取ってみるも、やはりアマタ自身もドギマギしてしまう。お風呂、ミコノさんがお風呂。
一糸まとわぬ、その柔らかなシルエットを思い浮かべただけで、今にも空中に浮き上がってしまいそうだった。

「じゃ、じゃあ、お言葉に甘えて――、って絶対覗いちゃダメだからね!」

自分たちがこの部屋に来た目的も忘れ、当たり前のように言うミコノが何だかおかしい。
とりあえず、いつもミコノの後ろの団子にまとめた髪の中で大人しくしているシュシュは、やはり
今日に限っては同室のゼシカ(カグラ)に預けてきた。あの子、絶対アマタ君に噛み付いてきそうだから。

そう……、なんだよね。私たち、もうそういう関係になってもいいんだよね?

あの戦いの最後に神話型アクエリオンの中でミカゲに囚われてしまった私を、アマタ君が。
そして大団円。EVOLはLOVEになった。あの時のあたたかなキスの余韻が、まだ唇に残っている気がした。
あの時私を抱きしめてくれたアマタ君は、すごく大人びていて逞しかった。なのに……。

ミコノは脱衣所の鏡台の前で、くすっと笑った。何だかいつものアマタ君に戻っちゃったみたい。
でも、そうやって少しずつ、私たち大人になるんだよね?お互いに足りない所を補いながら助け合って。
きっと「できっこない同士」で諦めていたら、今の私たちになんてなれやしなかった。そうだよね、アマタ君。

そうは思いながら、やはりミコノの胸の鼓動は、さっきから早鐘のように鳴りっぱなしだった。
唐突にカリキュラムに組み込まれた「授業」のようには上手くいかないかもしれない、でも。
お互いを思い合うことで、それは少しずつきちんとした形になっていく――。

私、ちゃんとアマタ君のお嫁さんになれるかな?

567イズモ・カムロギの幸せ家族計画:2012/07/28(土) 05:28:19.35 ID:p0l3uXec

ミコノさん……。

浴室から響いてくる水音にアマタは興奮しっぱなしだった。ドクン、ドクンと鳴りっ放しの心臓が痛いくらいだ。
でも、俺自身がしっかりしないと。ミコノさんを、俺がちゃんとリードしてあげないと――。

考えてみたら、もしかしたら父さんも?母さんとヴェーガで出会った時、やっぱりこんな感じだったのかな?
女の子のいない世界なんて俺には全然想像つかないけど、それ以上に、女の子がすぐ傍にいたって、
やっぱりものすごく緊張しちゃうし、何よりどうしたらいいのか途端に分からなくなるよ。

それが好きな子だったら、なおのこと。

しかし、16歳ともなればヴェーガもといアルヴェガでは、立派に結婚することさえできた。
早いうちに子供を作って結婚してしまうのも、確かにありかもしれなかった。何よりミコノさんという、
守りたい人ができた――、その人と一緒に添い遂げることができるまで。いつでも一緒にいて幸せになるため。

けれど、そんなことより何より、今アマタの頭の中を占めていたのは、やはり「ソノコト」であった。
アクエリオンの合体とは勿論違う、生身の合体。などという字面を思い浮かべただけで赤面してしまう。

そこへ行くとカグラなんかは……、乱暴粗野なアイツのことだ、まさしく本能のまま相手の気持ちも
おかまいなしに乱暴に押し倒してヤルことヤルって感じなんだろうなぁ、などと想像すると、萎えてしまうと
同時に少しだけ羨ましくもある。俺自身の片割れ、それなのに――自分はどうしてカグラと全然違うんだろう?

『んなことグダグダ言ってんじゃねぇ!とにかく実践あるのみだ!男だったら正面突破だ、正面突破ッ!』

そんな勢いばかり加速させたカグラの台詞が今にも聴こえてきそうだった。



「アマタ君……、あれ、もしかして寝ちゃった?」

濡れた長くしな垂れた髪にタオルを被せて水分を拭きながら部屋に戻ると、室内は妙に静かだった。
アマタはというと、二人分のサイズのベッドに一人仰向けになり、眠っているように眼を閉じていた。
そのコトに精神集中して瞑想しているつもりが不覚にも……、なんてことがあるのだろうか。

昼間の訓練も大変だったし、きっと少し疲れちゃってたんだよね?

が、かえってミコノは怒るどころか、くすっと笑ってベッドの上のアマタのすぐ横に腰掛けた。
白いバスローブの下の素肌が妙に安心している。それはやはり、アマタだからだ。ちょっと抜けてるところも
気の弱いところも、全部本当のアマタ君。ミコノはそんなアマタだからこそ彼を好きになったのだ。
――でも、本当の本当に大変な時は、命をかけて私を守ってくれる。……アマタ君、ありがとぅ、大好きだよ。

568イズモ・カムロギの幸せ家族計画:2012/07/28(土) 05:33:42.31 ID:p0l3uXec

こんな格好なのに、ちょっとだけ大胆になってミコノはアマタの眠っている顔に顔を近づけた。
その唇が唇に触れようとした刹那。パチッ。唐突にアマタが目を覚ました。えっ?二人とも
妙に中途半端な体勢のまま、ソノ瞬間お互いに固まったまま硬直し、動けなくなってしまった。

「ミ、ミコノさん……!?」

すると、あろうことかミコノの身体を包んでいたバスローブが肌蹴け、瞬間その胸元がポロッと目の前に零れ落ちる。

「やっ」

ミコノは短く小さな悲鳴を上げ、慌てて胸元を両手で掻き合せるも、アマタの目にはしっかりとそれが焼き付いてしまった。

「……ご、ごめん!ミコノさん!」

しかし、ばっと起き上がったアマタにまるで自分が悪いのだと言わんばかりに謝られ、勿論責める気など全く起きなくなってしまう。
だいたい何やってるのよ。私たち、何のためにここに……そう思うと途端にまた余計な羞恥心と躊躇が心にもたげてきてしまう。

「……アマタくん、その……、今見たわよね?」

も、勿論です。まるでこの世のものとは思えない美しくスバラシイものを。などと内心で本音を呟いている場合ではない。
それでもアマタは馬鹿正直にミコノに返事を返すしかなかった。「……は、ハイ。スミマセン」

も、もうっ何よ、私にだって心の準備というものがっ。あまりに素直に見たままについて返答するアマタに、
どうしたらよいのか判らなくなり、ミコノは真っ赤になりながら両腕で身体を抱きしめながら縮こまるばかりだった。

「ほんと、ごめん!ミコノさんっ。……でも、そのォ、……とっても綺麗、だよ」

やはり思ったままのコトを素直に口にするアマタにミコノ自身ドキッとしてしまう。ど、どうしよう。
しかし、アマタに背を向けたままのミコノをふわっと抱きしめる感覚にビクッとなる。あ、アマタくん――。

「ミコノさん、ほんとに綺麗だよ」

ドキドキドキ。そう耳元で囁かれ、胸の鼓動が急激に早鐘を打ち始める。最初は優しかった抱擁が、
しかし次第にぎゅっと締め付けるほど強くなってきて、思わず声を上げた。心なしか、いやまさしく
目に見えるほど、アマタの身体がミコノを抱いたまま腰掛けたベッドから浮き上がろうとしていた。

「あっ……アマタくん、ダメ。ちゃんとお風呂入ってきて」

半分理性を失いかけながらミコノがそう諭すと、「あ!ご、ごめん!」思わず我に帰るアマタ。
……ほんとう、アマタ君って謝ってばっかだよ。そそくさとバスルームへと消える後ろ姿を見送りながらミコノは微笑む。

569イズモ・カムロギの幸せ家族計画:2012/07/28(土) 05:39:31.01 ID:p0l3uXec

そこから先はもう何も覚えていない。あんまりミコノさんを待たせてしまってはいけない。
でも、やっぱり俺だって心の準備ってものが――そんなこと、いつまでも言ってたらキリがないっていうのは解ってるんだけど。
アマタは意を決してバスルームから出た。そっと覗くとミコノは既に一人ベッドに入っている。

さっきのアマタみたいにミコノは目を閉じて、ベッドの中でじっとしていた。ミ、ミコノ、さん……。
思わずアマタの喉がゴクリと音を立てる。や、やっぱり起こしちゃ、まずいだろうか?それとも。
その場に立ち尽くしたまま情けなく若干躊躇していると、

「アマタ君?」

眠っていたと思ったミコノに声をかけられた。ミコノは目を閉じたまま、再びアマタに声をかける。

「アマタ君……、も、入って」

少しだけ躊躇するように言葉を切りながら言うミコノに、うん。と返事を返して同様にベッドに入る。
そのまま二人はしばらく横になったままじっとしていた。お互いの身体がすぐ傍にあるのに、触れ合うことすらできない。
な、なにやってんのかな、俺たち。さすがに情けなくなってきて隣のミコノの横顔をそっと盗み見る。見ると、
ミコノは今度こそ、すぅと軽い寝息を立てている。――え、ほんとに寝ちゃった!?

「……あの、ミコノさん?」

その遠慮がちな声にミコノはハッと目を覚ます。ご、ごめん!アマタ君!あたしの方こそ……。
そう言って謝るミコノに、アマタは思わずぷっと噴き出す。なんだか俺たちって、やっぱり似たもの同士?

「ほんとにごめんね。……なんだか安心しちゃって」

そう呟くミコノに何だかホッとするような、ちょっぴりがっかりするような?
そんな複雑な思いを抱きながらも、アマタ自身も同じように感じている自分を感じていた。

「うん。実を言うと僕も……その、ミコノさんが傍にいると、すごく安心する」

そんな風に心の内で感じていることを素直に口にするアマタにミコノは微笑む。でもね、本当は少し、ううん、
ものすごくドキドキしてるんだよ――だから、どうしようもなく高鳴るその胸の鼓動を少しでも鎮めようと……。
ミコノはこうしてじっとしている他、何も術を持たなかった。が、そうこうしているうちに、本当に鼓動が止まらなくなってきてしまう。

「……ど、どうしよう、わたし」

羽織った布団に顔をうずめながら呟くミコノの声がモゴモゴと聞こえる。――もう、どうしたらいいのかな、ワタシ。
恥ずかしくて、もうここから消えちゃいたいよ……などと、ユノハみたいなことを言ってみる。

そんなミコノさんの様子にハッとする。俺が、ミコノさんを……、大切な人を、抱きしめてあげないと。
570イズモ・カムロギの幸せ家族計画:2012/07/28(土) 05:44:37.79 ID:p0l3uXec

「……ミコノさん、あの」

やはり半ば遠慮がちに声をかけるも、アマタはそっと、しかし今度こそ、きっぱり言った。

「あの――、キス、してもいいですか?」

ミコノは赤面したままの顔をそっと布団の端から覗かせ、意を決したアマタと見つめ合う。アマタくん……。
すぐ傍にある、お互いの体温。あたたかな……、それを感じた瞬間、ミコノは「……うん」と、あまりに自然に返事を返していた。

今度こそ、さっきの続き。考えてみたら、ここへ来る前、何だかすごく気負って私の方から。
そのことを思い出して、また赤くなってしまう。あの時はどうして、あんなに。あたしたちもう、できっこない同士じゃない。
あたし自身、そう強く思おうとしていた。だって私たち「あの時」アクエリオンの中で……「愛」って言葉が何を意味するのか知った。

そう、もう「できない子、同士なんかじゃない」――。
私たちは日々進化してる、生まれ変わってる。そのことは生と死を超えた、あの「墓穴特訓」で私たち皆が超えてきたこと。そして。
EVOLはLOVEになった……進化したからこそ、生まれ変わったからこそ、私たちはやっと、こうして正面から裸のまま向き合える。

「ミコノさん……」

ミコノに覆い被さるアマタ。その唇がそっと唇に触れる。あっ……そんな声にならない声が頭の中を真っ白に埋(うず)める。
柔らかな感触と柔らかな感触が重なり合って溶け合って。何度か遠慮がちに舌が舌に触れるか触れないかの刹那、きゅうっと
胸の奥が締め付けられるように啼いて――。

言葉にならない言葉が、お互いの間を駆け抜ける。ほとんど密着して空間もないほどの、二人の隙間。
それでも、もっと、もっと一つになろうとする互いの気持ちが、無意識のうちに固くキツく互いを抱きしめようとする。

「あっ、あっあ……っ、アマタ、くん!」

いつしかミコノは叫ぶ。誰かに助けを求めるような、それでいて、すべてをあきらめて、何もかもを空に放り出すように。
アマタの熱い唇が首筋を這い、さっきはあんなに必死で隠そうとした胸元へ辿り着こうとする。ダメ、やめて!でも……。
吸い付くようなミコノの白い肌に、いくつも無意識のうちに口付けの痕を残しながら……、ああ、アマタくんっ!

ダメだ、もう。何が何だか、わからなくなる――。グチャグチャになった頭の中で、ただミコノさんの滑らかな肌の感触だけが
すべての感覚を占めている。きっともう俺は、俺たちは成層圏まで浮き上がってしまってるんだろうな。そう頭の隅で思いながら、
さっき母さんがくれた水晶のペンダントのことを思い出す。アルテアで母さんを閉じ込めていたカプセルと同じ素材なのだそうだ。
これを身に着けていれば、どんな錘よりも自分を限りなく地面に繋ぎとめておけるって……。

要するにこれって、俺をミコノさんに繋ぎとめる絆(もの)みたいなものなのかな。

そんなことをぼんやり思いながら、それでも意識は、いや体中の感覚は今、目の前のミコノさんだけを抱きしめることだけに集中する。
ミコノさん、ミコノさん、ミコノさん……! やわらかくて、あったかくて、とってもいいにおいがして。……ミコノさん。
571イズモ・カムロギの幸せ家族計画:2012/07/28(土) 06:01:44.28 ID:p0l3uXec

……好きだ、好きだ、好きだ、ミコノさん!

ミコノがじっとしているのをいいことに、もぞもぞと布団の中に潜り込み、アマタはミコノ自身を
隠しているバスローブの両側を肌蹴る。あっ。その瞬間、ミコノが敏感に反応するのを感じた。その真っ白くて
柔らかな胸の膨らみをうっとりするように眺めながら、そっと指先を滑らせる。……んっ ミコノが微妙に身体を捩(よじ)らせる。

そして――。

ああン、ああっ……! 布団を肌蹴け、自分に覆い被さるアマタを抱きながら、苦しげに眉根を寄せるミコノの表情。

いつしか、その丸く円を描く愛しい輪郭を掌で包み込み揉みしだきながら、ぷっくりとした頂きに何度も何度も吸い付いて離れない。
何とかして何かに抵抗しようと、その頭をぎゅっと抱きしめようとするも全く力が入らない。ああっ!やぁっ……やめて、アマタくんっ!
ただ何かに取り憑かれたように動く舌先。ちゅっちゅレロレロ……、文字通り嬲るようにミコノの小ぶりだが形のよい乳房を思う様、味わい尽くす。

ああっ、やあっ、はぁ……っ! すごく……、アマタくん、いいの、イイのォ……っ!

もはや通常の自分の感覚でない感覚が体中を支配し、全身が麻痺する。まるで獣のように目覚めたソレに全てを譲り渡して。
いつしか私の大事なアソコは洪水のようになって熱い何かを受け入れるのを、ただただ泣きながら待っていた。

はしたない、すごくはしたないの、あたしって。あたしの身体って。いやらしいの、エッチなの。

――でも、きっとそれが自然なんだね。きっとアマタくんも、そのほうがいいって、好きだっていってくれる。

「好きだよ……カワイイよ、ミコノさん……っ!」

アマタの中の雄の本能がむっくりと頭をもたげ、ただ目の前に差し出された柔らかいメスのそれを己がものにすることだけを至上命題とする。
それでも一応「授業」で習った「やり方」は頭に叩き込んできたものの、そんな形だけの知識は本番では、ほとんど役に立たなかった。
それもそのはず、とうにどこかに吹き飛んだ理性では何かを考えて実行する、なんてことは無理に等しかった。

ただその瞬間のアマタを支配していたのは、そのオスの本能。

誰だってきっとそうだ。そう、きっと父さんだって……、父さんと母さんがいて、俺が生まれた。だから俺は生まれたんだ。
どこまでも混沌とした、その闇の中。生まれる前、の。その先で二人がしていたこと。そして俺も今こうして、ミコノさんと。

そうなの、そうなんだよね、アマタくん。「愛」って、ほんとはすごくエッチなことなんだよね、そんな綺麗な整ったものなんかじゃない。
そう、ちょうどこんな、生まれたままの、ぐちゃぐちゃでめちゃくちゃで何が何だかわからなくて――、それを愛なんていうオブラートで包んで。
ちっとも綺麗なんかじゃない、キレイじゃないの。でも、それが、こんなにイイの……、こんなにイイなんて……。

ミコノさんが今考えてることが何なのかなんて、俺にはわからない。でも、わかるんだ。お互いが一つに繋がってるのが、わかるんだ。
まだカンジンナコト何一つしてないっていうのに。でも、もうすぐ、もうすぐだよ、ミコノさん。もっと滅茶苦茶に愛し合って一つになろう。
572イズモ・カムロギの幸せ家族計画:2012/07/28(土) 06:20:19.85 ID:p0l3uXec

―やあっ、やぁっ、ぃやあっ!!

アマタを受け入れたミコノがアソコが丸見えになるのもかまわず、両足を広げ四つん這いになって尻を滅茶苦茶に振りたくる。
そのくびれた腰を逃さぬよう、両手でがっしり掴みながらミコノの後ろに廻ったアマタは、そのぐっしょり濡れた秘所に
くちゅくちゅと舌を出し入れしては嬲り蹂躙する。その度に溢れ出る蜜の匂いにどうにかなりそうだった。もうすっかり
ほぐれきったミコノの秘所。ここに……入れるんだね、ミコノさん。キモチいいだろうな……、生身の合体のほうが、ずっと。

すっかり猛りきったアマタのソレが、もう我慢できないというように熱く怒張する。「ミコノさん、入れるよ」

その瞬間、比べ物にならないほどに新規にすべてが吹き飛ぶ。ああっ!ギチギチと何かがめり込んでくる。その下腹部の痛みに
気を失いそうだった。すごく熱くて太くて。きっとアマタくんの「愛」って、こんなにおっきくて強くて、それからすごく痛いんだ。
なのにあたしは、それに犯されて愛されて滅茶苦茶にされるのが、こんなに嬉しいの。……心から嬉しくて嬉しくて、気がおかしくなりそうなの。
ミコノはただアマタの全てを受け入れ、その痛みに耐えながら、その証として自身の膣から血の涙を流す――。

「あっあぁン、アマタくん!アマタくん……!」「はあっはあっ、ミコノさん!ミコノさん!」

ゆさゆさと揺れるミコノの両の乳をたまらずギュッと握り締めながら、自身をキツキツに締め付けてくるソコに意識を集中させる。
ゆっくりと入れては出してを何度か繰り返すと、その度にミコノは甘い悲鳴を上げる。その喘ぎ声を聞きながら、次第にアマタは
自分が自分でなくなっていくのを感じる。ただ目の前のエッチなミコノさんの身体を思うまま犯す――ただそれだけ、だ。

そのうち行為自体に慣れてきたのか、ミコノの悲鳴があンあンとした甘ったるいものに変化し、その腰の動きも激しくなってくる。
いい……っ、すごくいいのォ、アマタ、アマタくゥん……!! ぱん、ぱん、ぱん、アマタも自身を打ち付ける速度を増していく。

「ミコノさん、すごいよ、ミコノさん!!」

ミコノの既にぐちょぐちょになったアソコを掻き混ぜながら、アマタも叫ぶ。
ただ力の限り、何度も何度も容赦なく嬲り続ける。それでも――ダメだ、もう、限界が近い……!
後背位で交わっていた体勢を変え、お互いが向かい合うようにミコノに覆い被さり、さらに腰の動きを早める。

部屋に満ちる、ぐちゅぐちゅとしたいやらしい水音と精液と愛液が交じり合った青臭い匂い。
でも、もうそんな客観的な思考は全く働かない。ただお互いが深く繋がっているという身体の感覚だけが、すべて。
涙でぐちゃぐちゃになったミコノさんの表情が堪らなく可愛くて、そんな彼女を存分に犯しているのだという実感が湧き、
どこか冒涜的な感覚も手伝って、妙な力が身体中にみなぎるのを感じる。――俺って結構、絶倫、だったり?
そんな訳の解らない自分の思考を自分で笑いながら、さらに下半身に力を込める。

「はあっ、はあっ、はあっ、ミコノさんっっ!!」

――いくの、ダメなの、もうイっちゃうのォ!! ミコノは自分でも何が何だか解らないまま、めちゃくちゃに叫ぶ。
ミコノのその激しい乱れ方に驚きながら、それでも驚くそのことさえも溜まらず嬉しく感じながら、とにかくアマタは先を急いだ。

「いいよ!ミコノさん!もっと喘いで!もっと尻を振って!もっと二人でめちゃくちゃになろうっ!!」
「アマタくん、アマタくん!変なの、すごいの、もっと、もっとぐちゃぐちゃにしてぇっ……!!」

ぐりぐりと繋がった個所をいやらしく掻き混ぜながら、二人は滅茶苦茶に鳴き喚く。ウォォォ――ッ 
まるで獣のように吠えながら、熱い白濁の精液をミコノの中に撒き散らしながら、さらにミコノも
アマタに両足を絡め、しっかりと繋がったまま、最後の最後に本当に一つに融けあうまで、ずっと腰を振り続けた。
573名無しさん@ピンキー:2012/07/28(土) 13:40:39.38 ID:A0NhnBCe
続きは!続きはまだなんですか先生!
574イズモ・カムロギの幸せ家族計画:2012/07/28(土) 14:09:50.25 ID:p0l3uXec

明け方頃、ひとしきり聴こえあがっていた喘ぎ声が、ぱったりと止んだ――。
辺りに聴こえるのは、海辺から微かに聞こえる波の音だけ。部屋の中はシーンと静まり返っている。

「……あ、アマタ君、すご……ぃ……」ふと、吐き出された吐息とともに、そんな呟きが漏れる。
「!?……ミ、ミコノさんの方こそ!……すごく、エッチだよ……っ」

やっと少しだけ開放された虚脱感の中から思い出したように交わされる会話。そ、そんな……っ!
ミコノは思わず頬がカァッと朱くなるのを感じ、思わず布団の端で顔を隠してしまう。ただただ夢中だった最中では、ともかく、
改めて理性が戻ってから思い出すと、どうしようもなく恥ずかしくなってしまう。やだ、あたし……っ、アマタ君と、あんなことやそんなこと。

それはアマタの方も一緒だった。お互い初めてでも、やってみれば何とかなるもんだなと感慨深げに思うものの、
それでも、あの清純なイメージのミコノさんが……、思い出しただけで胸の鼓動が高鳴り、また股間が熱くなるのを感じてしまう。
どちらにせよ、二人はしっかりと結ばれた。「……ミコノさん、」アマタは少しだけまだ震えているミコノの手を取り、握り締める。

「アマタ君……、」

じんわりと伝わるアマタの体温。それを肌で感じながら、それでもミコノは深い安心感に満たされていくのを感じていた。
私たち、やっと――。そう、やっと「できっこない同士」を卒業できた。闘いは、己のうちでまだ続いている……、不動が言った、
その言葉が、やっと自分自身の中で消化できたような気がした。私たち、闘ったんだ。自分の中の怖れと、それから羞恥心と。
そして闘って闘って、やっと勝てた。アマタ君と二人で……。

「ありがと、アマタ君……」

ふと、深い感慨を持ってミコノの唇から零れるその言葉に、アマタは隣で寝ているミコノの横顔に目をやる。

「ミ、ミコノさん、俺のほうこそ……、ありがとう、ミコノさん」

初心(うぶ)な二人らしい、ぎこちないけれど、ささやかな真心に裏打ちされた会話。
そろそろ夜明けが近いけれど、もう少し二人で、こうしていたい……そう、アマタはミコノを抱きしめながら思うのだった。

575名無しさん@ピンキー:2012/07/28(土) 14:16:06.50 ID:p0l3uXec
ええと、一応エロ部分はここまでです
途中中断があったりして色々ごめんなさい

残りはイズモさん述懐含めた後日談風のものになります
申し訳ありませんが、もう少しだけお付き合いください
576575:2012/08/04(土) 03:27:14.06 ID:fUDfRARJ
遅ればせながら続きです
何かあまり見ている人もいなさそうだけど…?

一応これで締めようかとも思ったけど、無謀にもまだまだ続きそうな
今回はゼシカとカグラ、そして不動とミコノの因縁カプなんかも少し書ければ、と
やはりイズモさんは、若干無理めの狂言回し?的な立ち位置になってそうです

では
577イズモ・カムロギの幸せ家族計画・弐:2012/08/04(土) 03:44:35.05 ID:fUDfRARJ

なんということだ……我が息子アマタが無事、事を成し遂げている間、あろうことか私は熱を出して寝込んでしまっていた。
甲斐甲斐しく私を介抱してくれていたアリシアは「きっと知恵熱でも出たのね」などと言って微笑み、あまり無理をなさらないで、
と遠まわしに私に意見してくれていたのだが。……そうか、やはり少しばかり気負いすぎていたのかもしれぬ。それもこれも
次元を超え、すべてが元の鞘に戻ったアルテアと、アリシアとアマタの故郷ヴェーガの行く末を思えば、のことだったのだが。

イズモはアリシアが取り替えてくれた額の濡れタオルに、そっと手をやる。ふと、あの日の情景が脳裏によみがえる。
美しい星ヴェーガ。そして、あの日と全く変わらぬ姿で微笑むアリシア。はたして赤い夢が蒼い現を呑み込んだのか、それとも――。
命に永遠などない、決して。だのに死して再び生を受けた己にまだやらなければならないことがあるとすれば、それは。

ふと気付けば夜明けの鳥が白んでいく空のどこかで啼いていた。
ベッドの傍らで眠るアリシアの寝顔を慈しみながら、イズモは再び目を閉じた。


「特別訓練その二、開始!」

不動の鶴の一声で翌日、再びアクエリオンによる模擬訓練が行われた。
またしてもヘッドはアマタ。そして同じくそのアマタ機と合体するべく選ばれたのは、ミコノとゼシカ。
「また同じ組み合わせ……」内心でゼシカは奇妙な胸の高鳴りを感じていた。だってもうミコノとアマタは。
二人が昨夜どこに行っていたかなんて最初から全部わかってる。それに自分はもう卒業した。アマタに恋するという自分自身から。

そんな感傷に浸っている間もなく、次々とベクター機たちは飛翔していく。
心なしかアマタの心は限りなく澄んでいた。それはまるで少しずつ不純物の取り除かれていく原石が磨かれていく過程のようだった。
ミコノとの関係がまた少し進展して……そう、本当の愛(LOVE)に近づけるまで。限りなく、限りなく満たされてゆく、この心。

そして、再び。

「完熟合体!GO!アクエリオ――ン!!!」

『な、何ッ!?』

アマタたちと同様に今度は正式にベクター機に乗り込んでいたカグラの意識の中に流れ込んでくる熱い何か。
それは本当の意味で結ばれたものたちが発する喜びの命の鼓動そのものであった。まさに心身ともに、一つになる。
「アマタ、ミコノ、これがお前たちの……、」今にしてアマタと思考と意識を共有しているカグラだからこそ強烈に解る。
これこそが真の意味での合体なのだと。

『アマタくん……ッ!』『ミコノさんッ!!』

まるで昨日の夜を再現しているようだと思った。なのに不思議と恥ずかしさは全くない。
ミコノも心から満たされていた。愛してる、愛してる、愛してる……っ 共に機体に乗り込んで合体しているゼシカのことも一時忘れて。
ただその喜びだけが心と体中に満ち溢れていく。それは、これまでのどの合体よりも熱く強く美しい旋律で満ちあふれていた。
578イズモ・カムロギの幸せ家族計画・弐:2012/08/04(土) 03:50:26.90 ID:fUDfRARJ

『……っ!』

ゼシカもカグラ同様、その瞬間我を忘れていた。言葉もなく、ただその愛の奔流に自分までもが放り込まれていくような……。
これが、これがアマタとミコノが、あの日ミカゲの嫉妬と妄執をも超えて強く結ばれようとした無限の力の源泉なんだ。
そう思うと再びあの日のように、眼前に起こったことを前に己自身さえもなくして、ただ茫然と見惚れることしかできなかった。

「アマタ、ミコノ――これが二人の、」

今にしてやっと恋愛解禁の意味を最大限に肌で感じられるような気がする。
それは同様にカグラ自身も今、二人の恋人たちを前にして感じていることだった。くッ、やってくれるじゃねぇかよ!
笑いながら自身も機体を操りながら、同乗するカイエンとサザンカ機それぞれをその強い磁力のままに引き付ける。

「おう、俺たちもいくぜ!便乗合体!GO!アクエリオーーーン!!!」

その雄叫びは負けるもんかというカグラ自身の意思表示であり、同様に同じ喜びを享受したいという純粋な心の顕れでもあった。
そして、なぜだか共有しているアマタの心を通じて自然と流れ込んでくるゼシカの気持ち。どん底女、てめぇ……っ!?
――あたし、あたしも誰かとつながりたいよ。こんなにも深く愛しく思える、そんなあったかい誰かと。

それって誰のことだよ?思わずゼシカの心に問いかけるカグラ。えっそんなの……、決まってんじゃん。
ふと、そんな声が聞こえた気がした。けれどすぐにアマタとミコノの熱い感情の波に呑み込まれる。
何もかもが一瞬、眩しさで見えなくなって。それが再び「奇跡」を起こそうとしていた。それは、かつての
神話を呼び起こすような、いや、それさえも超えて、ただ此処に無垢な心のまま立ち現れる愛と神秘。

「アクエリオンLOVE!!!」

もはやゼシカは失神しそうだった。二人の愛の姿に目が眩んで、目の前の視界がクラクラする。
はあぁぁ……っっ! 思わず身体を切なくのけぞらせる。ドクドクと流れる血液が一気に心臓に流れ込んで。
キモチいい、すっごくキモチイイよぉ……、涙を流しながら、気付けば秘密の場所まで、ぐっしょりと濡らしていた。

ど、どん底女、いや、ゼ……、ゼシカッ! ふとカグラが遠のく意識の淵で自分の名前を呼んだ気がした。


独り佇みながらほくそ笑む不動を見て、クレアは隣で心なしか訝しんだ。恋愛解禁、そして……、
不動、貴方は何を企んでいるのですか? その瞳に映っているのはまぎれもなく。
その眼差しは、かつて愛した翅無しの女を再び慈しむかのような穏やかに凪いだものだった。
579イズモ・カムロギの幸せ家族計画・弐:2012/08/04(土) 05:51:15.22 ID:fUDfRARJ

翌朝、イズモはいつものように、ネオディーバ基地内の特別研究室を訪れていた。
献身的なアリシアの介抱のおかげもあって、すっかり熱も引き、普段通りの彼に戻っていた。

「あ、おはようございます、イズモ様。身体の具合はもういいんですか?」

目の前のモニターを食い入るように見つめていたジンが、イズモが入ってきた途端、反射的に立ち上がって問いかけた。

「ああ、心配かけてすまない。もう大丈夫だ」
「よかったです。でも、ほんとビックリしたんですよ?」

以前は、これほどまでに率直な素直さを表に出すような子ではなかった、が――。
やはりヴェーガで出会ったレアイグラーの影響なのだろうか?そう考え、ふっ……、思わずイズモは内心で笑った。
思えば、それは私自身のことでもあったな。今この時の私は、あの日アリシアと出逢ったからこそ、あるものなのだ。
そして、その出逢いがアマタという大切な一つ種を産んだ。さらにその愛するものの誕生が、またしても新たな私自身を形作る。

「イズモさま、どうかなさったんですか?」
「いや、なんでもない」

我知らず微笑んでいた自身をジンに気取られたかもしれないことを少々恥じながら、会話を続ける。

「――機械天使、通称アクエリオンのスペックは想像以上です。いや、それを言うならアクエリオンLOVEでしょうか」
「やはりアマタのエレメント能力、そして、あの戦いでの経験それ自体が関係しているのか……、」

そう言いつつ、ミカゲの陰謀とその策略を封じたアマタとミコノ二人の力に思い馳せる。
もしかしたら自身が再びこの世に蘇ったのは、星の生命力のせいばかりでなく、あの二人の歓喜の涙に呼応したからなのかもしれない。
そうだ、おそらくそれは今目の前にいるジンも同様かもしれない。直接訊いたわけではないが、どこかそんな気がして、その横顔を視つめる。

「……アマタ・ソラ。まさか彼がイズモ様の子供だったなんて、ほんと最初はとても驚きました」

ふと、どこか神妙な顔つきになって呟くジン。その言葉がアリシアのことも手伝い、多少の戸惑いをもって囁かれることの
ような気がして、ふと妙な罪悪感に包まれる。アルテア最後の仔として生まれたジン。その存在にかつて誰もが明日の希望を
託していた。それは無論、この私自身も――。だが目の前にアマタが現れ、すべてが微妙に変化しつつある。実の子と育ての仔。
私には、そのどちらかを選ぶなどという感覚は、端から持ち合わせてはいないのだが……、それでもジン自身は。
580イズモ・カムロギの幸せ家族計画・弐:2012/08/04(土) 05:59:49.43 ID:fUDfRARJ

すると、そこへ静寂を破ってコツコツとやってくる小さな靴音が響いた。

「あっ、おはようございます!……ジン君、それにイズモ様までっ」

時折目を伏せながらユノハ・スルールが、どこか遠慮がちに部屋に入ってきた。そうだ、彼女がその……、
ふとまじまじと見てしまった自身と、その視線を感じ、さらに緊張する様子の少女に気付き、イズモは思わず襟を正す。

「おはようユノハ……っ、ていうか、いつもありがとう」

ジンはユノハの手にしている籠の中身に気付いて、すかさず礼をいう。ジンのためにユノハが朝御飯を用意する。
それがここのところの毎朝の二人のやり取りなのか、それでも今日ばかりはイズモが来ていることも手伝い、
どことなく他人行儀的なぎこちない雰囲気が漂う。イズモはその強面を半ば緩め、眼差しに微笑みを滲ませながら
未だ遠慮がちに目の前で些かモジモジしている様子の少女に声をかけた。

「ジンがいつも世話になっているようだね、私からも礼を言わせてくれ――」
「そっそんな、ほんとたいしたことないですっ」

恐縮と恥ずかしさで頬を真っ赤にしながら、カエルのようなネコのぬいぐるみを抱いた少女は、所在なげにそれをギュッと抱きしめる。
この少女が……、ジンの心をあの時、寸前で変えてしまった。本当に不思議なものだ、イグラーというものは。そう、不可思議で神秘的で
とても温かくて――ヴェーガで女性を目にすると必ずといってそう感じてしまい、我知らずアリシアを思い浮かべてしまう自身を苦笑う。

「あの、お邪魔してしまって、ごめんなさい!じゃ、じゃあわたしはこれでっ」
「待ちたま――ぇ、」「ッユノハ、」

二人が同時に声をかけるのにも気付かず、ユノハはそそくさと部屋を出ていく。
……むしろ邪魔をしてしまっていたのは私の方なのだが。

「すまないな、ジン」
「いえ――、彼女、ユノハはいつもあんな感じなので」その後姿が消えてしまってから、バツが悪そうに反射的にジンに謝るイズモ。

そうは言うものの、イズモとユノハでは、おそらく同じ場にいることに相当のギャップがある。それが要らぬプレッシャーを
受けてしまうのは当然ユノハの方なのだと思うと、少女の精神を知らず圧迫してしまうだろう自身の存在に罪悪感のような
ものさえ感じながら、いかにも内気そうな彼女に対して申し訳なく感じてしまう。だが、しかし……。

「彼女も大切な明日のアルヴェガの母となる女性だ、ジン」
「えっ?あっ――はい!」

イズモから、とても大切なことをさりげなく諭されてしまった気がしたジンには、
ただただドギマギして恐縮するしか術がなかった。
581名無しさん@ピンキー:2012/08/04(土) 06:25:52.46 ID:fUDfRARJ
カグゼシとか書くつもりが後半ジンイズユノになってしまい、すんまそん
相変わらず速度遅いですが、とりあえず小休止で申し訳ないorz
582イズモ・カムロギの幸せ家族計画・弐:2012/08/04(土) 23:25:17.83 ID:sh8eyao4

「ユノハ……、ユノハっ!」
 
その声に呼び止められて反射的に振り返る。見るとジンが校舎へと至る石段をユノハ同様、登ってきているところだった。
ジンは彼自身がシュレード他と同様に奇跡的に死からよみがえって以来、アルテアの特待生として聖天使学園に通っている。
そう、今度は転校生アクバルジン・バドバヤールではなく正真正銘の、ジン・ムソウとして。

「さっきは、どうもありがとう。今日もとっても美味しかったよ」

そう改めて率直に礼を言われ、目に見えるほどユノハは頬を赤らめる。ジンはここ連日のようにネオディーバ内に
特別に設えられた研究室にてアルテアの技術によってアクエリオンの謎の究明を解析する作業に没頭している。
早朝は登校前に、そして放課後や休日も勿論。そんなに根を詰めたら身体によくないんじゃ、そう心配した
ユノハがジンに差し入れの弁当を持ってくるのが、ここ数日の日課のようなものになってきていた。

「よかった……、でも、なんかさっきはごめんなさい。わたし、急によそよそしくなっちゃって」

ユノハのその言葉でジンはイズモが一緒にいたことを思い出す。

「ああ――、でも、そんなに気にすることないよ。イズモさまは、あれでとってもお優しい方だから」

そう言うも、実際ユノハがイズモの何にそれほどまでに緊張し、動揺していたかジンは本当のことは何も知らず微笑んだ。
――そうじゃないんです、わたし……。内心でジンにそう話しかけることができず、ユノハは思わず口ごもる。

ついこの間までは敵だったアルテアの最高指導者。けれどその人もアルヴェガとなってしまった、この地上にジン同様
よみがえってから、まるで今までのことが嘘のようにヴェーガの皆と接している。正直そのことはとてもよいことだと思う。
何よりアルテアでジン君をとても大切に思っていてくれた、お父さんみたいな人なら、なおさらのこと。でも――。

「あの、わたし、またお夜食に何か持ってきますね、もし、お邪魔じゃなかったら……、」

ジンに何かを悟られないよう、息せき切って切り出すユノハだったが、その語尾が少しだけ消え入りそうになる。

「?……どうしたの、ユノハ――、何か気になることでも?」

そのユノハの変調にいち早く気付いたジンに尋ねられるも、ユノハ自身は、ううん、なんでもないの。そう言って笑うばかりだった。

583名無しさん@ピンキー:2012/08/04(土) 23:28:58.20 ID:sh8eyao4
何かジンユノイズ書き出したら結局停まらなくなりそうでメンゴorz
584名無しさん@ピンキー:2012/08/04(土) 23:33:41.86 ID:nwYDJYLv
乙である
585イズモ・カムロギの幸せ家族計画・弐:2012/08/05(日) 00:15:29.01 ID:0L1Gqd+d

ここのところミコノがとても生き生きしているように見えて、ユノハには、それがとても不思議だった。

実際、ミコノは兄であるカイエンお墨付きのカップルとして、あれ以来アマタと正式にお付き合いしているようだった。
そのこと自体はとても素敵だなと思う。そして自分も早くジン君とそうなりたいなって……、って、あれ?
そこまで思ってユノハにはジンと自分が実際のところ、どこまで進んでいるのか、よく分からなくなる。

事実、彼が生き返ったことは神様に感謝してもしきれないくらい、本当に涙が出るほど心から喜んだ。
そして、もう彼と二度と離れたくないって思った。でも、それって実際はどういうことなの?何をすれば二人は永遠になれるの。
――そこまで考えて突然ビクッとなる。ミコノさん、あんなに優しくてあったかいミコノさんが、最近はとても強くなったと感じる。
これまではどちらかというと自分と同様、引っ込み思案なところが多々あったはずなのに――。勿論それは、ジン君が亡くなった時……、
あの日私が独り部屋に閉じこもっていた時に、不動総司令から皆に課せられた「墓穴特訓」以来の強さなんだと思う。

でも、それだけじゃなくって。


そう思いながら渡り廊下を歩いていると、偶然後ろからミコノに声をかけられる。

「ユノハ、お昼まだなんでしょ?一緒に食べよっ!」

どこか澄んだ青空のような明るいミコノの笑顔に心が洗われるようになりながら、うん、ユノハは促されるように頷く。


「……あの、ミコノさん。ミコノさんはアマタ君とお付き合いしているんですよね?」

昼休み中の中庭で昼食を広げながら、今さらのようにユノハに尋ねられ、う、うん。ミコノは小首を傾げながら頷いた。
それでも、突然その話を振られて特に慌てるでもなく、ミコノは極々自然に自身の口から話を切り出していた。

「正直、今までは全然ピンと来なかったっていうか、私が言うようなことじゃないけどアマタ君、結構はっきりしない所があるでしょ?」
「そ、そう、ですね……?」
「でも、ここのところ、やっと私たちが私たちでいる理由、っていうのかな?それが解った気がするの……」

「……?……」

そこまで聞いて、どこか要領を得ない感じのミコノの話に、ユノハも首を傾げる。
そんなユノハを見て、ミコノは慌てて話をユノハの方に振るのだった。

「ユ、ユノハこそ……!ジン君とあれからどうなの?何か進展とかあった?」そう言われてもピンと来ず、ユノハは今度は首を横に振る。

「正直ジン君がよみがえったことは、とても、とても嬉しいです……もう、それだけで何も要らないくらい、」

そう言って俯き加減で微笑むユノハの瞳が心なしか潤んでいる。もう、それだけで……。繰り返し呟くユノハを、ミコノも静かに見つめる。
でも――。

またしてもユノハの心に暗い影が漂う。ミコノさんが、とても元気な理由知りたいな……、だけど。だけど、ちょっとだけ怖いの。

独り心の中で呟く。ミコノが突然遠い世界の人になってしまったような気がして、今のユノハには、それ以上何も言うことができなかった。

586イズモ・カムロギの幸せ家族計画・弐:2012/08/05(日) 02:22:37.24 ID:0L1Gqd+d

日没がすぎてからユノハはこっそり女子寮を抜け出した。透過能力のある彼女にとって、それは朝飯前のことかもしれなかったが、
それでも正直ちょっぴりドキドキする。以前の私だったら、とてもそんなことに自分の力を使おうなんて思ったりしなかった、でも。
ジン君が私を待っている……そう思うと、自然と身体が動いた。好きな人のことを思うと、何でもできてしまうって、ある意味で
ものすごく罪作りなことなのかもしれないと、ユノハは思った。

ジン君は以前、私のこの能力を「とっても便利だね」と言った。でも、そのときの私は、そんなこと全く思いもしなくて、
むしろいけないことだと考えていた。そう、自分勝手。自分の姿が誰にも見えなくなってしまえば、自分の嫌なところとか、
見られたくないところを全部他人の視線から隠していられる。でも、それって――、要するに我がままなんだよね?

そんなことを思いながら特別研究室への通路を急ぐ。まだ宵の口前だけど、誰もいない予備電源が入っただけの薄暗い通路を
歩くのは、ちょっとだけ怖い。それでも籐製のバスケットをタマのぬいぐるみと共に大事そうに胸元に抱え……。

と、通路が途切れた中庭を臨む回廊に差し掛かる。その瞬間、目の前をさっと横切ろうとする大柄な人影に視界を塞がれ、思わず
「キャッ」と小さく悲鳴を上げていた。交差する左側の通路から進み出てきた、ある人物とユノハはその瞬間ぶつかってしまうところだった。

「君は――、」

くぐもった低音。身体の底から響くような、その低い声に呼びかけられ、ユノハは思わずビクッと身体を硬直させる。
イ、イズモ様……!? まるで射すくめられるような、その碧い瞳が月影に鋭く光り、いつしか震えている自分に気付いた。
こんな時間に、どうして……という程の夜半というわけでもなかったが、さすがに場違いな自分に、どこか悪いことを
しているような気分になって一人慄(おのの)く。

「あのっ、ごめんなさい、わたしっ」

何をそんなに怯えているのだろう、私。でも、彼女より明らかに大人であるその人は、それ以上声を出すことも
できずに震えている小柄な少女を見て、どうしたらよいものかと些か困惑しているようでもあった。

「そうか……、ジンに、ジンに用があるのか」

ふと今朝のことを思い出したように、彼はふっと息を吐いた。それが目の前のいたいけな少女に対する微笑みであると
気付くまで、ユノハは随分と長い時間を要したような気がしていた。


「私もジンがよみがえったことは、とても嬉しく思っている――、」

そっと置くように語るその声音に耳を傾ける。低くて鋭いけれど、本当はとても優しい音色。
ひとしきり時間が経って言葉を交わすと、なぜだか自然とその人に馴染んでしまう自分を不思議に思う。
何をそんなに怖がっていたの、私……。イズモ様はジン君の後見人、要するに育ての親みたいなもの。
だから、だからなの?消え入りそうになる自分自身を必死で堪え、その人の前に立つことに震えながら意識を集中させる。

わたしなんか、なんていう被害妄想はとっくに棄てたはずだった。そう、ジン君に出会ってから。
でも、それでも身体が震えてしまうの。この人の前だと、特に。そう思っていた自分自身が一瞬で溶けていくような不思議な感覚。
587イズモ・カムロギの幸せ家族計画・弐:2012/08/05(日) 02:30:40.33 ID:0L1Gqd+d

「――ユノハ、君はジンのことを大切に思っていてくれるのだね?」

そう問われ、迷うことなく、はい、と返答する自分にユノハは少しだけ驚いていた。
そして、これも驚くほど自然に、それまで徒に距離を置いていた相手に対して言葉を紡いでいた。

「……わたしもジン君も、どこか似たようなところがあるんです。いえ、見た感じは全然似てないんですけど」

私、以前はとても引っ込み思案で、臆病で……、でも、それじゃいけないって思った時に、この学園でジン君に出会って。
自身の過去を回想しながら話すユノハ。それはジンの死を越えた随分と大昔の出来事のような気がして、どこかとても懐かしくなる。
周りと一切見ようとしていなかったジン君に変わって欲しい、そう思ったのは多分、自分もそうなりたいと願った心の裏返しだったのだ。

「……似ている、な」
「え?」

とても優しげなその声に、ユノハはゆっくりとイズモを振り仰ぐ。その瞳はどこか懐かしい遠くを見ているように穏やかに凪いでいた。

「私もかつて、それまでの自分自身を変えてしまう程の大切なひとと出逢い、そして今という時を、もう一度生きている――、」

アリシアさん……?ユノハは映画『アクエリアの舞う空』でヒロインを演じた、その女性(ひと)の姿を心に思い浮かべていた。
イズモさまは、この人は、ずっとその人のことを想い続けていたんだ。そう思うと、どこか遠くにあったその心と繋がれるような気がした。

イズモは、ただじっと自分の言葉に耳を傾けている小さな少女の真剣な眼差しを、どこかで心強く思いながら続けた。

「命とは不思議なものだ――、たとえ一度散ってしまったとしても、その心は必ず誰かに受け継がれる」

「そう……ですね。私も、ジン君がいなくなってから、もっとその人のことを大切に思えるようになった気がします」

……そう、たとえ二度と逢えなくなっても。そう思うと自然と涙が目尻に滲んだ。


その時、学園の時計塔から刻(とき)を告げる鐘の音が、ひそやかに鳴り響く。

「あっいけない!ごめんなさい、随分と話し込んでしまって!」そう慌ててはじめて、それなりの時間が経っていたことに気付く。

ユノハはイズモに一礼すると、さっと踵を返してジンの待つ部屋へと向かう。「ユノハ……!」
その後姿をイズモが呼び止め、ユノハは振り返る。「……はい?」

「ジンを、その、よろしく頼む――」

はい……、言葉を呑むような優しい瞳をして、ユノハはイズモに深く頷いた。

588名無しさん@ピンキー:2012/08/05(日) 02:56:31.00 ID:0L1Gqd+d
うわぁまだ続くけどとりあえず時間がorz
締め括りはジンユノの微エロある、かな…?
589名無しさん@ピンキー:2012/08/05(日) 06:15:24.40 ID:Xd/EQP8i
MIX輪姦・乱交もの希望
590名無しさん@ピンキー:2012/08/05(日) 13:07:38.60 ID:VcmPO4qk
GJ!!
ジンユノあまずっぱいな最後までやっちまえ
591名無しさん@ピンキー:2012/08/06(月) 00:13:28.52 ID:j8qRZnBq
>>588
ミテルヨー アマミコライトエッチなのかなーと思ってたらすごく濃厚なエロで嬉しかった!
ジンユノにも期待wktk
592名無しさん@ピンキー:2012/08/06(月) 21:53:24.23 ID:BBZF2x7d
まさかのイズユノはタマ抱えてた眼鏡イズモ様思い出すな…w
593名無しさん@ピンキー:2012/08/07(火) 02:56:48.57 ID:Ljq9Uy0p
えと、お待たせしました、それではようやく続きです
いつも前振りが長くてごめんなさい、基本本番に至るまでの過程重視…
というか過程萌えだったりするので、ダイレクトなエロ寄りの方すまんこ

そんなことより、またも時間の都合上寸止めみたいになりそうですが
いつもスーパー小分けモードうpで申し訳ないorz
594イズモ・カムロギの幸せ家族計画・弐:2012/08/07(火) 03:06:32.84 ID:Ljq9Uy0p

「あれっイズモさまは?」

改めてジンにそう問われ、ユノハはハッとする。あっそうか、イズモ様もここへ来るつもりだったんじゃ……。
もしかしたら私とジン君に気を遣ってくださったの?そう思うと途端に申し訳なく思う気持ちとともに、
あらためて今、私たち二人きりなんだっていうことを激しく強く意識してしまう。

「さっき途中でイズモ様に会ったの。でも、わたし全然気付かなくて……、一人でここへきちゃって」

話しながらどこか所在なげに、ほのかに頬を赤らめ、次第にお茶を入れる手付きまで怪しくなっていくユノハ。
どうしよう……、私。全然そんなつもりなんかじゃなかったのに。確かにジン君と一緒にいられることは、とても嬉しいけれど。
対するジンも、今朝のイズモとの会話を如実に思い出しているのだった――僕は、ユノハと。

正直、ネオディーバ(ここ)へ来てからのイズモ様の言動には、ちょっとどころかかなり驚かされていて、何があの方を
あそこまで変えてしまったのかなどと考えながら日々、これまでのアクエリオンの数々のデータ類と睨めっこしていると、
アルテアとヴェーガが物理限界の壁を越えて融合してしまったこととも何か関係があるのだろうか、などと科学的根拠を
色々と探してみるも、そんなことで実際、人の心の変化やそのありようを目に見える形で解析できようはずもなかった。

そ、そんなことより……、そうだ、せっかく作ってきてくれた、お弁当の感想くらい言わないと。

「ね、ねぇっユノハっ!この卵焼きとっても美味しいね、どうやって作ったのッ」

とにかく会話が途切れないよう話を続けようとするも、妙にうわずった変な声が出てしまう。そして、そんな自分にさらに
動揺してしまうという悪循環の無限ループ。それでもジンは、やはりどこか恥ずかしそうに縮こまっているユノハに目を
やらずにはいられない自分自身を感じていた。機械天使であるアクエリオンだってときめくんだ、そんなやけに人間臭い機械に
搭乗して合体――、それで中にいる自分たちが無事であるわけがない、などと、そんな風に理詰めで考えても埒が明かなかった。

意識すればするほど、会話がぎこちなくなってしまう。やだ、どうしたらいいの。いつしかドクドクと波打つ鼓動を次第に
抑えきれなくなってきて、今にも消えてしまいそう。ユノハは簡易ポットからカップに湯を注ぎながら、ぼぅっとしてしまい、
「熱ッ!」つい熱湯を指先にかけてしまった。

「だ、大丈夫!?ユノハッ!」その声にいち早く反応してガタッと席を立つジン。

「だ、だいじょうぶ……、ちょっと火傷しちゃっただけだから」
「ちょっと見せて!すぐに冷やさないと!」

言うが早いかジンはすかさずユノハの手を取り……、でも、この研究室には、水道水も保冷剤を入れてある冷蔵庫も
ないことに気付く。待って!……確かどこかに救急箱とかあったはずだけど、そう言って室内をキョロキョロする。

「だいじょうぶ、ほんとにたいしたことないからっ」ユノハは大げさに反応するジンを戸惑いながら制止する。

でも、むしろそんなジンが、ユノハはとても嬉しかった。ようやく棚の上にあった救急箱をみつけ、その中にあった冷却スプレーで
応急手当をし終えると、ジンは自分がずっとユノハのか細い手首を握っていたことに気付き、慌てて手を放して思わず頬を赤らめる。
595イズモ・カムロギの幸せ家族計画・弐:2012/08/07(火) 03:23:06.07 ID:Ljq9Uy0p

「ありがとう、ジン君。もう大丈夫だから」
「ユノハ……」

どうして自分はこの子のことになると、こんな風に一生懸命になってしまうんだろう?
今さらのようにそう思い、ジンはふと恥ずかしさも忘れてユノハの瞳をじっと見つめてしまう。

あの時、僕はユノハを守るために――、アクエリオンで皆と一緒に戦った。それが彼女の笑顔を見た最後だったけれど……。
ユノハの泣いている顔は、もう見たくない。僕がいなくなったあとも、きっとどこかで人知れず泣いているんじゃないかと思って、
すごくすごく心配だった。だから……?今となっては自分が再びこの世によみがえった理由すら解らないまま、ジンはユノハを見つめた。

そして――、

「ユノハっ……!」

ふわっと自分の頬にかかるジンの髪。急に抱きしめられ、突然のことに息をするのも忘れて、ユノハは瞳を見開いたまま硬直する。
何が何だかわからなかった。ただ、目の前のユノハがとても愛しく感じられて、その強い思いがとうとう恥じらいを超えてしまった……。

「あ、あの……っ、ジン、……く、ん」

直に伝わってくるジンの体温。動揺。それが自分自身を包み込んで、何とも言いようのない感情を昂ぶらせる。ううん、これは。
それは、おそらくミコノとアマタの二人が越えてきた何か。恥じらいも怖れも全てのわだかまりを乗り越えて、強引に辿り着こうとする何か。
そう。私も、ジン君と一緒にその場所へ行きたいって思った。もう二度と二人が離れ離れにならないように……、もう二度と。だけど、でも、でも。

「ジン、く……ン、」

きゅうっと締め付けられるような、喉の奥から搾り出すような、その声。
いつしかその華奢な身体を強く抱きしめていたことに気付き、ジンは目の前のユノハが震えていることを知った。
割と小柄な自分と比べても背が低くて小さなその身体。柔らかな髪、細い手首。そして、遠慮がちに目を伏せる、その優しい瞳。

そのすべてを今、抱きしめることができる距離にジンはいる。

イズモさまが言っていたこと……愛する人を決して見失わないよう、その手を二度と離さないよう。愛――。
僕には、まだその意味はよくわからない、だけど。僕はもう、その大切な人を失いたくない。彼女と二度と離れたくない。

ユノハ――。

言葉にならない言葉が、二人のあいだを駆け巡る。そっと見つめ合いながら、互いの瞳に互いが映るのをジンは感じていた。

596イズモ・カムロギの幸せ家族計画・弐:2012/08/07(火) 03:29:15.28 ID:Ljq9Uy0p

ジンくん、わたし……。それでも、まだユノハは何かを怖がっていた。それは、ついさっきまで話していたイズモを怖がっていたのと
少し似ていた。おそらくそれは未知の何か。自分自身の知らない遠い世界。一度そこへ行ってしまったら、もう元の自分へは戻れない。
そんな切ない予感がして、どこかユノハはいつでも踏みとどまってしまう。でも、ジン君は、こんなに優しくて、あったかくて。

「わたし……、わたし、」

どうして、そんなに震えているの?――ユノハは、僕が怖いの?……それを言ったら、僕だって、すごく怖いよ。

ジンは自分がユノハを傷つけてしまうのではないか、彼女を壊してしまうのでは、何よりそのことが、とても怖かった。

互いが互いを想う激情が、いつしか相手を壊してしまうのではないか――そうだ、最初にアクエリオンがその壁を崩すまでは、
誰もがそのことを異様に恐れていた。――禁断の、合体。データには、そう記されていた。その何かに皆が二の足を踏んでいた時、
その場所に太陽の翼を持ったアマタが現れ……、アマタ・ソラ。まただ、また彼が自分の視界を塞ぐ。

彼にできて、どうして自分にできないのだろう。そんな、そんな、こと……っ!

そう思うと、ジンは再びユノハを強く抱きしめていた。あっ……文字通り声も出せず、ユノハはただ人形のように固まったまま、
微動だにすることもできず、ジンのその抱擁を受け入れるほかなかった。

ユノハ、ユノハ、ユノハ……っ! 呆れるほど、その名を胸の中で繰り返し呼び続ける。ジン、くん……、
ユノハは、我を忘れてその温もりが発する熱に、自分自身が溶かされてしまいそうな錯覚に落とされる。あ――っ、
耳元で小さく叫んだその声も、激情にかられるジンには届かぬまま、ただ見も知らぬ奔流に流されていく自分をどこか遠くに感じる。

ただ抱き合っているだけなのに、どうしてこんなに。ジンジンと痺れていく頭の中は真っ白で、ただお互いの体温が一つに
融け合っていく感覚だけに支配される。ジンくん、ジンくん……、アクエリオンの合体で感じた時より、勿論それはとても近くて、
とってもあたたかくて……お互いの皮膚と皮膚とが触れ合う、重なり合う、その何ともいえぬ感覚に、いつしか二人溺れてしまう。

「ユノハ――っ、」

突然、ジンが自分の首筋に唇を寄せてきて、……ッ! ユノハはビクッと一層、激しく身体を震わせる。あっ、ジンくん!
いつしか腕に抱いていたタマを床に取り落としていた。だめ……、そんなっ 消えちゃう、消えちゃうよっ、わたし。

「ダメッ、消えないで!」

そう強く叫ぶジンに驚き、再びビクッと身体を硬直させる。おねがいだから、消えないで……、ユノハ。
君が好きだ、好きなんだ……。身体中で、そう切なく囁く心に不意を突かれ、ユノハは、いつしかジンに唇を奪われていた。
597イズモ・カムロギの幸せ家族計画・弐:2012/08/08(水) 05:10:04.42 ID:6NgcHCDd

この学園に来て、ユノハと出逢って――、僕が手にしたエレメント能力。全てを跳ね除ける、絶対にして唯一の、壁の構築。
それは自分自身を周囲から隔絶させる、絶対的に強靭なシェルターを形作る、僕一人だけのための壁だったのかもしれない。
……でも、今は。――大切なひとを傷つける全てから、そのひとを守る壁。そして同時にそれは、二人だけを永遠に
どこかに閉じ込めるための、唯一無二の力でもあったんだと今、こうして強く思う。

ね、ユノハ。僕たちだけの世界へ行こうよ。僕は、もう……っ 君を独り占めしたくて、たまらない。

その姿が掻き消えるより早く、ユノハの中をジンの舌が艶かしく蠢き征服し、少しずつ出し入れする度にユノハは
今にも失神してしまいそうだった。ちゅっくちゅ、ちゅ……、ユノハ、すごく美味しい、美味しいよ、ユノハ。
そうしているうちにジンの指先がユノハの身体をまさぐろうとする。あっ……!ジンくん、やめて、ジンくんッ!

まるで生まれて初めて感じるような、そのおかしな感覚。あっああッ、ン――ッ、身体中の神経という神経が、感覚という感覚が、
今ジンが触れている場所に向かって研ぎ澄まされ、それだけを求め感じるために、身体中が熱く妖しく息づいていくような。勿論そんな
感覚は、今のユノハにとって怖ろしいほどに未知の何ものかでしかなかった。ほんとうにもうっ わたし、どうにかなってしまいそう――っ

ふとジンは我に帰ると、自分たちがいる室内の素っ気なさに気付く。やっぱりここじゃあ、まずいよね。
興醒めしすぎるくらい興醒めした末に、学園内の片隅に作られた、その場所に今さらながら思い至る。
何よりもっとユノハを感じたい。やわらかい彼女のいたるところに触れて、そして……、

「……ね、ユノハ。僕たちだって、したって≠「いんだよね?」

ぇっ――声を発するより早く、ジン君に抱き上げられて。ユノハっ……チュッ、優しく額にキスされて、そのままわたしは。

床に落ちたまま、置き捨てられたかのようなタマが、何か言いたげに、そんな私を見ていた――。


その部屋に連れて行かれるまでは、私は唯一消えることを赦された。というより、消えずにはいられなかった。
私、わたし……、ジン君は、私をどこへ連れて行くの?……わたしをどうしたいの? その真相が行き着く場所を考えたら、
私は、消えずにはいられなかった。何より恥ずかしくて、怖くて。身体中がカァッと熱くなって、もう何も考えられなくなりそう。

「ねぇユノハ、僕はずっと羨ましかったんだ……、アクエリオンLOVEに選ばれた、あの二人が――、」

だから自分は、もう一度よみがえったのだろうか。このまま、ユノハ一人を残したまま、逝ってしまっていいわけがない。
僕は君と直に繋がりたかった。本当はあの時、君をアルテアに連れ帰ろうとした時、本当は、君を自分だけのものにしたいって、
そう希(ねが)っていたのかもしれない。だから――、だから、きっと、もしかしたら罰が当たったのかもしれないね?

ミカゲの制裁や、アルテアの人たちの非難というより……きっと心から本当に願ったことが、ものすごくいけないことだったのかもしれない。

そのいけないこと≠、今まさにしようとしている――。ユノハ、こんな僕を、僕の我がままを、ゆるして。

598イズモ・カムロギの幸せ家族計画・弐:2012/08/08(水) 05:15:19.33 ID:6NgcHCDd

ドサッとベッドに投げ出された姿勢のまま、振り返りジンを見ると、ガチャ!その手が部屋の鍵をかけた、まさにその時だった。
「ジンくん……、」半ば恐怖に歪んだユノハの顔。こんなことしなくたって、僕の能力(ちから)を使えば……、長く垂れた髪に
顔を隠したまま、そう呟くジンが正気なのか、そうでないのか、もうユノハには何も解らなかった。ただ、ふと覗いたその横顔が、
とても淋しそうに思えて、ユノハは言葉もなくそんなジンの表情を見守るだけだった。

「世界の始まりの日、生命の樹の下で、クジラたちの声の、遠い残響、二人で聴いた……、」

突然、口ずさみ始めた、その歌。何だかとても懐かしい、でも、やっぱりそんなジンがどこか寂しげで、
ユノハは身じろぎもせず、じっと彼を見つめている。

「アクエリア舞う空も、すごく好きだけど、この歌は特別なんだ――、」

アリシアはアマタの母さんだった――でも、僕がずっと見ていたのは、結局時を止めた、映画の中の幻でしかなかったんだって、
やっと気付いた。でもやっぱり現実は、そんなに綺麗じゃないんだよね。僕がよく知っている人たちが、アマタや、それからアリシアの
肉親だった。あのままずっとアルテアにいたら、そんなことにも気付かず、ずっと夢の中で偽りの想いに我を忘れていられたのかもしれない。

でも……。

「君が教えてくれたんだ、ユノハ。嘘じゃない世界で、本当の夢を見ることの大切さを……!」

「ジンくん……」

わたし、わたしに、もしできることが今あるとしたら――。それはジン君を慰めてあげること。ううん、違う。
私たちだけが行ける世界が、きっとどこかにある……、そう思うと、ユノハは少しだけ怖くないと思えるようになっていた。

「ジン、くん……」「ユノハ……ッ」

再び二人の唇が近づく。広くて大きな純白のベッドの上で、何だか子供が子供にするキスみたい。だって、私たち、まだ……、
そう思うが早いか、ジンにそっと押し倒される。今度こそ、もう逃げられない。でも……、愛してる、って声がジン君の
どこかから聴こえた気がした。だから私は、その声に応えるために、ジン君がしたいって思うことを精一杯させてあげるの。

「何だか、すごく恥ずかしい、の……」「僕だって――、こんなこと、したことないよ」

それでも、さっきの熱情が少しだけ穏やかなものになって、かえって深くジン君を近くに感じられる気がした。
でも、どうしよう……、ほんとに気持ちよくなってきちゃう。またしてもジンの唇が首筋を這い、その指先が大切な
場所を求めて蠢く。その身震いするような快感が、まだ幼げな肢体を容赦なく駆け巡る。あぁっ!――ビクンッ!
いつしか身体が大きく跳ねて、これまで知ることのなかった快楽に身を任せてしまいそうな自分自身を感じてしまう。

「ユノハって、案外感じやすいんだね……?」「そんな、こと……っ」

そんな恥ずかしいことを真顔で言われ、ユノハは顔を真っ赤に紅潮させる。ジンはそんな彼女が可愛くてしかたなくなり、
そのままじゃれあうように、ベッドの上でユノハを抱きしめる。ジンくんっ、くすぐった……ぃ、ジンの髪がユノハの頬に触れる。
お互いがすごく近くて、これ以上ないくらいの幸せを感じてしまう。そして、またキス。ちゅっくちゅっ、すごくいやらしいことを
わたしたちしてるはずなのに、それがものすごく自然。そんな風に飽きるくらい、たくさんたくさんキスして、そして。
599イズモ・カムロギの幸せ家族計画・弐:2012/08/08(水) 05:35:42.18 ID:6NgcHCDd

「ね、一緒にシャワーあびようか?……洗ってあげるよ」「えっ」

言うが早いか、再びユノハをその腕に抱き上げ――、それから先は、ものすごく恥ずかしくて、言葉にできないくらいだった。
捻った蛇口の勢いのまま、浴槽に満たされていく湯と石鹸の泡。えっえっ? ジン君って、こんな人だった?思わず自分の目を疑う。
とにかく恥ずかしいので、ユノハは白いシュミーズ姿のまま。でも、下着を脱いだジン君の上半身裸の真っ白い背中がまぶしくて、もう何が何だか。

わたし、ジン君に何でもしてあげる、って思ったのに、もう……。

そうは言っても、恥ずかしいものは恥ずかしい。私、ど、どうしたら――と、思った途端すぅー、見事に消えかかるユノハ。
あっユノハ!自分ばっかり反則!……そんな風にジンに詰られ、きっとジン君もものすごく恥ずかしいんだ、と思ったら、
くすっ――思わず微笑んでしまっていたユノハだった。だけど、少しだけ油断した。

突然そのまま、また抱きしめられたと思ったら、えっ?――、いきなりシュミーズの裾を、たくし上げられた。
あっン……、ジン君の顔が、小さな胸の突起に吸い寄せられるように近づき、そのまま目を伏せながら唇に含む。
やっぁ、も――ッ、その場に立っていられなくなって、たまらずユノハは浴室のタイルの床にへたり込む。

ジンくん、やぁっ……、その小さな抗議の声も届かず。ちゅっちゅ、ちゅぱっ……、決して百歩譲っても胸とは呼べそうにない、
その胸の突起を夢中で吸い尽くそうとするかのようなジン。あんっ、やっ、やあっ、ユノハの身体はもう、ジンのためだけに
はてしなく啼き続けるしかなかった。

「脱がしちゃっても、いい?――からだ、洗ってあげるから、」

そう問いかけられて、ユノハは涙目で仕方なくこくん、と頷く。そのまま椅子に座り、気がつくとショーツも
ぐっしょり濡れていて、それをジンに気付かれるのが、ものすごく恥ずかしかった。でも、案の定。

「こんなにお漏らししちゃって――、ユノハって、やっぱりすごく感じやすいんだ」
「ちが、違うのっ……これは……あ、やっ!」

両足を閉じるも、あえなくそのまま濡らしたショーツも足元へ下ろされてしまう。そのまま石鹸の泡を十分あわ立て、早速
ジンはユノハの身体を洗うことに取り掛かる。まるで思春期前の幼女のような、未成熟のままの肢体。でも、それがユノハの
ものだと思うと、ジンは特別な資格を自分に与えられでもしたかのような気分になる。そう、もう十分変になっていた。

だって、ユノハとこんなことしてる。いくら恋愛解禁になったからって――。

これじゃ十分、犯罪だよ。


泡まみれになったユノハの身体を、隅々まで丹念に愛撫していく。あっ、はぁっはぁっ……、その度にユノハの蕾みたいな
唇から小さな喘ぎ声が漏れ出る。紅潮する頬、潤んで焦点の合わなくなった瞳孔(ひとみ)。そのすべてが今、僕の中で次に
訪れる何かを待っている。それが、たまらなくて――。次第に股間のものに熱が溜まっていくのを強く感じる。そう、痛いくらいに。
600イズモ・カムロギの幸せ家族計画・弐:2012/08/08(水) 05:52:28.53 ID:6NgcHCDd

「――ほんと、ユノハって軽いねっ!」無邪気を装って、そう囁く。……僕の天使、ユノハ・スルール。

そのままジンはユノハを抱きかかえ、泡の溢れるバスタブに二人して浸かる。ちょうど上になったユノハの割れ目がジンの
股間に当たり、キャッ――思わずユノハは小さく声を上げてしまう。ぬるぬるとしているのが最早泡にまみれたものなのか、
それとも互いの愛液によるものなのか判別つかず、ただ上下に重なった身体をゆるゆると燻らせるだけだった。

「ジンくん……、なんっ……か、わたし、もうっ」「ユノハ、気持ちいいの……?」

いつしかジンの腰が執拗に動いているのがわかった。ぐりぐりとそれで唇陰をこすられ、何かが身体の奥底からやってくるのを感じる。
まだ、まだ入れてもないのに。やだっ恥ずかしい、恥ずかしいのっ、ジンくんっ……!少しずつアソコがくちゅくちゅと粟立ってきて、
いやらしく湯船の泡と交じりあって。ハァッ、ハァー……ッ、ジンの息も次第に荒くなっていく。

女の子とするのって、こんなに……、改めてジンはそのことに心を奪われていた。次第に勃ちあがっていく自分のものが、まるで
獣みたいに中で荒れ狂って、ぬるぬるしたその子の鍵穴を埋めることだけを至上命題としている。勿論二人ともまだ初めて同士だけど、
当然、既に初潮の来ているユノハの大事な個所も、僕を受け入れるために、こんなにぐちゅぐちゅになって、いやらしい音を立てている。

「ねぇ、入れてもいい?ユノハ」

相変わらず小さな、でも既にぷっくりして赤くなった胸の突起を指先で執拗に弄くりながら、ジンが耳元で囁く。
息も絶え絶えになりながらユノハは、もう何が何だかわからないまま耐えられないというように、コクコクと何度も頷く。

「じゃ……、入れるよ」

入れ方は何度も教わったから完璧だ、などとその時ジンが思ったかどうかは定かではないが、それでもいざとなると、
妙に落ち着いている自分自身がおかしかった。ただ僕はユノハを、そう彼女と一つになりたい、ただそれだけだった。

「ン、あっ……はぁっあぅっ!」

明らかに自身の容量を超えるものが少しずつ侵入してくる違和感。ユノハは苦悶の表情に玉の汗を浮かべ、ただそれを
受け入れることにのみ意識を集中させる。ジンくんっ、ジンくんが……、入ってくるのっ、わたしのなかにっ……!
そして、ぷつっ――、何かが破れ、刺すような痛みが襲い、赤い鮮血が湯の中に滲み出る。――ぁ痛っ!

ユノハの初めてがジンのものとなる、その瞬間は、まさにジンの初めてがユノハのものともなった瞬間でもあった。

「……ユノハ、動くよっ!」

その合図とともにゆっくりとしたジンの律動が始まり、いひゃぁ、ユノハは声にならない悲鳴をあげ、その腰の動きに自身も
少しずつ呼吸を合わせていくだけで精一杯だった。泡のなかで、ぐちゅぐちゅとした音が響き、たぷたぷと湯船の湯を揺らす。

「やぁあっ、ジンくん、すごくキモチいいっ、キモチいいのっ――!」

らしからぬ喘ぎとともに高い嬌声を上げながら、いつしかユノハはユノハでなくなっていく。そしてジンも――。

「はぁっ、はぁっ!ユノハっ、すごいっ、ユノハのなか、すごくイイよっ!!」

ぐちゅンぐちゅっ、そのいやらしい水音は、二人が繋がった場所から聞こえるものなのか、それとも湯の音なのか既に判別つかない。
次第にジンの腰の動きが激しくなってきて、それに合わせるようにユノハも我を忘れてユニゾンする。……ジンくんっ、ジンくんっ、ジンくんっ!
――ユノハッ好きだよ、かわいいよ……っ! もう絶対はなさない、もっと、もっと一つになりたい、ユノハとひとつに――ッ!

601593:2012/08/08(水) 06:03:01.16 ID:6NgcHCDd
ジンが一種ヤンデレ…かと思えば案外ヤル男
あいかわらず小分けモードでスンマセン
602名無しさん@ピンキー:2012/08/09(木) 18:30:03.45 ID:8q2LnAbr
MIXが女性の体に戻ってアンディと互いを激しくいとおしく確かめ合うのが見たいな。
603名無しさん@ピンキー:2012/08/09(木) 23:45:33.38 ID:84cn7DL6
ジンユノが無駄にエロいw てかユノハって実年齢幾つなの?w
604名無しさん@ピンキー:2012/08/10(金) 01:35:44.50 ID:8QO7cs5+
>>601乙!
まさにジン無双だなw
某ヲタクの祭典も近いってことで薄い本が楽しみな今日この頃
605名無しさん@ピンキー:2012/08/11(土) 01:25:27.85 ID:RUUJdqbZ
飛び飛びで申し訳ないですが、ジンユノ完結です
次は予告どおりカグゼシとか書けたらよいなと…

アンミクとかも時間あったら練ってみるデス
あとサザカイシュレクレなんかもw
606イズモ・カムロギの幸せ家族計画・弐:2012/08/11(土) 01:37:26.89 ID:RUUJdqbZ

はぁっはあっ、はあっ……、ひとしきり愛し合ってからユノハの中に己の精を放つと、一気に何ともいえない虚脱感に包まれる。
あ、あ……、あ、息も絶え絶えになって、すっかり放心状態になったユノハをジンはぎゅっと抱きしめる。それから思い出したように、
頭上に備え付けられたシャワーの蛇口を捻る。二人に降り注ぐぬるい水温の幾筋もの水滴。それに濡れながら我を忘れて
互いの温もりとその存在を確かめ合うジンとユノハ。――ね、ユノハ。続き、もっとしたいよ。ジンくん……、

部屋に戻ってベッドの中で熱い火照りを冷ます。ひんやりしたシーツの感触が心地いい。それでも、未だ覚めやらない静かな興奮。
少年と少女のまぐわい。それでも、近い将来いつかはユノハと一つになりたい、いや一つになるのだ――だから、それに遅いも早いも
ないような気がした。……と、ユノハがむっくり身を起こす。ジンくん……、わたし、あの……、ジンくんのために覚えてきたの、だから。

「えっ何?」

ジンが言うが早いか、ユノハは真っ赤になりながら、そっとジンの下半身に潜り込む。こういうの、男の子は好きだって……、
ユノハっ!? 不器用にジンのソレに添えられる小さな指先。そして愛おしむかのように、ちゅっと唇でキスされたと思ったら。
いつしかユノハの舌先がぎこちなくジンのものを舐めあげていく。あっユノハッ……!敏感に反応するジン。ワナワナと身体が震え、
次第に下半身のその部位に向かって再び熱いものが猛り滾っていく。

「ユノハっ、やっ、そんな……っ、」

身体中がジンジンする。どこか不慣れな愛撫が逆にもどかしい熱と快感を帯び、それがユノハによるものだという倒錯した感覚を呼び覚ます。
あっあっあっ、びゅっ!ビュびゅ――ッ! ジンの再び放った精がユノハの顔面を激しい勢いで濡らしていく。それを一滴も零すまいと、
必死でジンのものを咥えるユノハ。……むぐっ。ジンくん、もっと出していいよ、もっと。とっても気持ちいい、でしょ?

ソレを咥えたまま、じゅっ、じゅじゅぅっと果敢に吸い上げるユノハ。さっきまで何かを怖れ、躊躇していた恥ずかしがりやの少女の
行為とは、到底思えない豹変ぶりに妙な興奮を覚える。これが愛の力?ユノハ自身も、とても驚いていた。まさか、わたし、こんな……っ
でも、それが何より大切なジンへの奉仕の行為なのだと思うと、何をおいても嬉しいという気持ちが湧き立ってくるから不思議だ。

「ほんとは、すごく恥ずかしい、の……」
「すごく、いいよ……、ありがとう、ユノハ……」

息も絶え絶えな苦しげな喘ぎの中から、そう途切れ途切れに伝えるジン。だって、ジン君が死んじゃったままだったら、
もうこんなこと、絶対してあげられないから。だから――。ユノハの目尻にあふれる涙。その涙をいとおしげに指先で拭うジン。
……ほんと、ありがとう、ユノハ。そして、再び抱擁。途切れることのない微熱に包まれ、密着している肌と肌が溶け合う。
607イズモ・カムロギの幸せ家族計画・弐:2012/08/11(土) 01:43:41.53 ID:RUUJdqbZ

「よかった……、ジンくんに、よろこんでもらえて」
「ユノハ……」

そんな健気なユノハがたまらなくなってキスする。もう何度したか、わからないキス。最初は子供同士のものみたいだったそれが、
いつしか大人のキスになっていく。ユノハの唇を強引に割り、口内に侵入してくるジンの舌先。それがユノハのものと絡み合う。
ん、んん、ん。その間にも、ジンはユノハの硬くなった胸の突起をくりくり指で弄って、時折強く摘みあげるとユノハは敏感な反応を寄越す。
ああンッ、ジンくんっ!もっと、もっと弄って――ッ!ユノハの腰がゆるゆると前後左右に動いて、再びジンをモノ欲しそうにしている。

「ユノハ、後ろ向いて。それから僕に跨って足、ひらいて……」
「えっ!?……こ、こう?」

ユノハの尻が顔面に来る。激しく襲う恥ずかしさを堪えながら、ジンの言うとおりにするユノハが愛おしい。目の前で勃ちあがっているジンのもの。
それでさえ、そこにあるのが当たり前なのだと思う。ジンの視線の先に顕になったユノハの恥部はテラテラと光り、恥ずかしいほどの濡れ具合を見せ、
グジュグジュとした、いやらしい雫を滴らせるのだった。まだ毛も生え揃っていないような、そこ。そしてピンク色をしてヒクヒクしている菊穴。

「ユノハの恥ずかしいところ、全部丸見えだよ」「――やぁっ、いやっ恥ずかしいのっ、ジンくん!」

「……とっても綺麗だよ」

ジンはそう呟くと、尻を両手で割り、ユノハのソコに下を這わせて、じゅじゅっと舐めあげた。……ひゃあうっ!その途端、甲高い声で啼くユノハ。
でも……、ジンくんのも、愛してあげないと。当然のように、そんな思考が働いて、激しい快感に身を委ねながらジンのものに再び吸い付く。
あっユノハッ!次第にコツを掴んできたのか、その舌先による愛撫が様になっていく。それでも。ユノハっ、お返しだよ……っ 

液の滴るソコを舌で突くようにしてやると、……ひゃぁうン!一際、高い声とともにその身体が宙に浮き、海老反りになって激しく跳ねる。
ちゅ、じゅじゅっ、ジンは執拗にユノハの恥部を吸い上げる。その度にユノハは尻を前後左右に振りたくり、愛液を周囲に飛び散らせる。
きもちいいっ、きもちいいよぉっ、ジンくゥんっ……!いつはてるとも知れない快楽の波にユノハはずっと啼き続けるしかなかった。

「ユノハの身体って、ほんとはとってもいやらしいんだね。こんな風にぐちょぐちょにして」
「あ、ああっ……ンッ」

ジンの甘い言葉攻めが続く。それでもユノハは、そんな風にジンに攻められるのが、とても好きだった。自分でも考えもしなかった快感が、
ユノハの身体全体を突き上げる。クチュクチュと相変わらず執拗に攻め続けるジンの愛撫。もっ……はやくっ!またジンのものが欲しくなり、
それをユノハは身体中でジンに伝える。……ユノハはせっかちだな、こんなに尻を振りたくって――わかったよ、今度はもっと激しくしてあげる。
608イズモ・カムロギの幸せ家族計画・弐:2012/08/11(土) 01:52:58.77 ID:RUUJdqbZ

ジンは起き上がると四つん這いになったままのユノハの腰をグッと両手で掴んで抱え込み、そこに自身をそっとあてがい、突きたてた。
あぅっ!やぁっジンくんっ――!はぁっはっはっ!息も絶え絶えになりながら、グリグリと互いが繋がった場所を掻き混ぜるようにして、
自身のものを強く押し付ける。ばちゅん、ばちゅんっ!交じり合った愛液と白濁液を飛び散らせながら、容赦なくジンは腰を振るう。

やぁン、やあっ、いいのっ、いいのジンくんっ!!

ベッドの上で二人は、いつはてるとも知れない二人だけの行為に更ける。こんな風にずっと、ユノハを独り占めしたかったんだ。ぅん、ジンくん。
わたしもっ、わたしもこんなふうに、ジンくんの好きなようにして欲しかった。そう、ずっと、ずっと、わたしを独り占めして欲しかったのぉっ!

「ユノハッ、かわいいよっユノハっ!!」
「――ジンくんっ!」


すべてが終わり、ぐったりと身を横たえるユノハを愛しげに見つめるジン。あっそういえば……!タマがいない。
ユノハが片時も離さず抱きかかえていたカエルみたいなネコのぬいぐるみ。いつでも、そのタマが消えそうなユノハを
守っていてくれたんだっけ。……ごめん、ユノハ。君に夢中ですっかり忘れてたよ。ジンくん……。

「でも……、タマに見られなくてよかった、だって……、やっぱり恥ずかしぃ〜〜〜」

すぅーーっと、その姿が途端に消えそうになる。でも。今度ばかりはそっとしておいた。
ユノハにだって、そういう時あるよね?僕だって自分自身を守る壁で――いや。
そう、こんな風に愛し合う時は、やっぱり二人を守ってくれる厚い壁が欲しいよね。
僕だけのユノハ、僕たちだけの大切な、時間。

「結婚、しよっか?」
「え?」

ふと、呟かれたその言葉にユノハはきょとんとする。一瞬、意味が解らなかった、でも。
ジンのキスで唇を塞がれて、ユノハは何も言えなくなる。でも……、はい。胸の中で、何度も何度もユノハはジンに返事した。



イズモは去ってゆく少女の後姿を見送ると、元来た路へと一人踵を返すのだった。
ふ、しばらくは行かぬ方がよいかもしれんな……、そんな風に気を遣う自分をどこかおかしく思った。

アマタ、そしてジン、カグラ――我が息子たちよ。アルテアとヴェーガ、分かたれていたその二つの星が再び
引き合った意味を改めて思い起こす。命に終わりなど、ない。そして、だからこそ一度散ることにも意味がある。
母なるアルテアの命が目覚め、そして……、繰り返される生と死。その中で自身でさえ生かされているのだと実感する。

アリシア――ともに再び最期の瞬間を迎える時まで。私は私の中で暴れる命を抱きしめよう。

609イズモ・カムロギの幸せ家族計画・弐:2012/08/11(土) 05:51:58.06 ID:RUUJdqbZ

それから一ヵ月後、聖天使学園の大聖堂にて、とある三組の婚礼がしめやかに執り行われた。

その中でも一際若いカップルが目を引く。ネオディーバ総司令である不動ZENが宣言した恋愛解禁を受け、先月その特別顧問と
なった元アルテア最高指導者イズモ・カムロギの助言にて進められた出産および子育て促進令――それは満16歳をすぎていれば、
当然の如く適用される特例であり、それに伴い婚姻それ自体も、その年齢に達していれば、未成年であっても許されるどころか、
奨励される事例であった。……何よりネオディーバはアルヴェガの世界の中心であり、此処こそが法の中心でもあった。

「あ、あの……ジンくん、わたし、おかしくないでしょうか?」

まるで低年齢の子供のように低い背丈を包んだ純白のウェディングドレスと頭からつま先まで広がるヴェールを気にして、
ユノハ・スルールは隣に佇むジン・ムソウに小声で囁いた。こちらも、すっきりとした純白のスーツに身を包んでいる。

「そんなことないよ、ユノハ ……とっても、綺麗だよ」

そうジンに囁かれてカァッと赤くなるも、ユノハは瞳に涙を溜めて微笑んだ。わたし、とっても……、嬉しい、です。

二人が結ばれてから早急すぎる決断とは思えど、既に互いに心の決まっていたジンとユノハを妨げるものなど何もなかった。
その切っ掛けを作ったのは、確かにイズモが発案したネオディーバ発の特例による結果だったかもしれないが、もしかしたら、
そんなものなどなくても、二人は……。既存のモラルという鎖でさえ断ち切る、その新たな愛の形。

ユノハ……僕たち、絶対幸せになろうね。もう絶対に、君を離したりしないから!……ジンくん。

と、ヴァージンロードを歩む二人を見つめる観衆の中に、ジンはアマタの姿をみつける。――勝った!
思わず内心で呟くジン。しかし、一種ドヤ顔でアマタの視線に無言の視線を返すジンの表情は、むしろ清々しく晴れ渡っていた。
僕と君は血の繋がった兄弟でもなんでもないけど……、でもイズモ様は、そうは思ってないみたい。君も……、頑張れよ、太陽の翼。


そして目にも微笑ましいジンとユノハのカップルに並んで佇むのは――。

「ドナールっ、だから言ったでしょう?式の正装は別に軍服じゃなくてもいいのよっ」
「そ、そうかっ。な、なら、問題ないが」

スオミ・コネピに諭され汗を掻くドナール・ダンテス。妙齢の女性教官と男性教官である二人は、既にあの戦いのさなかから、
すぐ後にかけ、互いに心通わせていたのだった。しかも、煮え切らないドナールへスオミからのプロポーズ。普段の尼さん
スタイル同様、眼鏡をかけてはいるも、やはり純白のドレスに身を包んだスオミ。ドナールも、こちらも普段のベレー帽姿の
軍人スタイルと機械の強面を今日ばかりは返上し、整えた髪形と白のフォーマルスーツ姿が、なかなかの男前で様になっている。

「しかし……、」

ややあって、その見目麗しい姿にドナールは若干躊躇し、頬を紅潮しながら、口篭る。

「――ハイ?しかし、なんです?」

その続きを促すスオミ。きっ、き、きっ……ドナールは失語症にでもかかったようにドモり、しかし次の瞬間、決心したかのように呟く。

「……キレイだ、スオミ」

ようやく言葉を紡ぐドナールに真っ赤になるスオミであった。
610イズモ・カムロギの幸せ家族計画・弐:2012/08/11(土) 06:04:10.25 ID:RUUJdqbZ

「……汝、病める時も健やかなる時も、喜びの時も、悲しみの時も、これを愛し、これを敬い助け、その命ある限り、真心を尽くすことを誓うか?」
「はい、誓います」「……誓います」

臨時で牧師役を買って出た、クレア理事長が読み上げる誓約文に応えるジンとユノハ。そして誓いのキス。
ユノハは背丈が足りない分を補うための踏み台に乗っている。そんなユノハに、それでも腰をかがめ、口付けするジン。
誰もが感無量といった様子で、そんな若々しい二人のカップルを見守っている。中には溜息を漏らす女子生徒の姿なども。

しかし、その中で(いや正確には式を挙げる側の方に)人一倍の感慨を持って言葉も出せず二人を見守る人物がいた。

とうとう私の悲願が、ここに一つ達成された――先に式を挙げている二組のカップルのうちの一つを見つめながら、
イズモ・カムロギは思った。アルテア最後の仔であったジンもようやく。ほぼ実の子同然に目をかけ、生まれた瞬間から
ずっと見守ってきた、その子が。あのような可憐な花嫁を娶り、こうして立派にアルテアの男子として式を挙げている。

いや……、もうアルテアではない。離れていた二つ星が一つとなった。それに呼応するかのような二人のカップルに、
その星の運命を重ね。アルテアとヴェーガ、二つの星はこうして一つとなる。互いに初々しく口付けを交わすジンとユノハは、
まさにその記念すべき第一号と言えよう。――ジン、ユノハ。互いに助け合い、いついかなる時も真心を失わず、幸せになるのだ。

「あなた。イズモ……ったら、もぅ。まるで貴賓席で眺めているみたいな顔して」

傍らで、くすっと微笑う艶やかなその声に我に帰る。蕾を開いた花のような形のウェディングドレスに身を包んだ見目麗しいアリシアに、
改めて息を呑む。アルテアにいた頃の身に、こんな奇跡を想像しえただろうか。半ば全ての未来を閉ざされかけ、殺伐とした大気の中で、
何とか明日への希求をヴェーガ侵攻に繋いでいた……、だがもう。そのような絶望と失意から開放され、むしろ怖ささえ覚えるほどだ。

「し・あ・わ・せ、そう……、怖いくらいに」

少しだけ悪戯っぽく、しかし、心からの深い感慨を胸にアリシアが耳元で囁く。――やはり君は、美しい。
私自身はともかく、そんなアリシアのために、私たちも式を挙げることにした。形ばかりのものとはいえ、やはり感無量だ。
ジンとユノハ同様、微妙な見た目のギャップがあるとはいえ、まさに壮年の貴公子といった風情のイズモと元女優のアリシアは、
絵に描いたような美男美女カップルで、最後に式を挙げるため待機しているその二組に、既に主に女子たちから黄色い歓声があがっていた。

「――行きましょう、私たちも、イズモ」

そうアリシアに諭されて教会のヴァージンロードを踏む。やはり少しだけ気恥ずかしくあるも、アリシアが喜んでいるのなら、かまわない。
どこか初々しい夢見心地で腕を組むアリシア。そう、あのままカプセルの中でその生を全うしてしまった君が、自身だけでなく、こうして
よみがえり、傍らで微笑んでいる。私にとって、それに勝る幸福は、この世にはない。ジンとユノハ、そして――アマタとミコノ。いずれ
続くであろう、その歓喜の連鎖。それがこの星を永劫に栄えさせていく。……そう、私たちは、愛するものを愛するために生まれてきたのだから。
611イズモ・カムロギの幸せ家族計画・弐:2012/08/11(土) 06:09:24.33 ID:RUUJdqbZ

「おめでとう、ジン!ユノハ!」「ドナール教官!スオミ先生を泣かすんじゃねーぞォ!(「うるせぇっ!」byドナール)」

「きゃーアリシアさん、イズモさまぁー末永くお幸せに――っ!!」

生徒たちから口々に放たれる祝いの言葉。降り注ぐ花びら。その中でアマタとミコノも感慨深げに、その幸福そうな三組を眺めていた。

「本当によかった……、ジンとユノハ。それにイズモさんとアリシアさん、」
「ミコノさん……、うん。父さんと母さん、とっても幸せそうだ」

僕たちも、近いうちに――そう囁こうかと思った矢先、皆の歓声に包まれ、いかにも幸せそうなスオミが手にしていたウェディングブーケを
空高く投げ、それを見事にゲットしたMIXに再び歓声があがる。そして今度は……、ユノハが投げたそれを傍らにいたミコノが受け取った。
えっと思う間もなく自分たちも歓声に包まれ驚くアマタ。

「MIX!ミコノさんっ!次はあなたたちの番よっ」「はいっ!」スオミに満面の笑みで告げられ、実に嬉しそうなMIXとアンディ。そして……、

「アマタ君、私たちも幸せになろうねっ!」花のような微笑みを返すミコノに我を忘れて見惚れてしまうアマタだった。


その華やかな式の様子を人垣の片隅で見つめている一人の女子がいた。結婚式かぁ……。

どこかしら今の自分には無縁なことのような気がして独り溜息をつく。ジンとユノハ、MIXとアンディ。そして……アマタにはミコノがいる。
あたしだけ、上手い具合に省かれちゃったカンジ。ゼシカは幸せそうな皆を見つめながら口元に笑みを浮かべるも、その瞳にはどこか複雑そうな、
寂しげな表情が浮かんでいる。アイツ……そう、カグラはこのにぎやかな祝いの場にも顔さえ見せやしない。まあ今頃、大方そこいらの森で
昼寝してるか、何かの獲物を追っかけてるか。くすっと笑いながら、ゼシカはそんなアイツのことを胸に思い浮かべていた。

――と、一際大きな歓声があがったかと思えば、最後にアリシアが天高く手にしたブーケを投げたところだった。
ぼんやりしていたゼシカは、まさかそれが自分の頭上に飛んでくるなどと思いもしなかった。

えっ?

ぽすん、とゼシカの両手に収まる花束。

その途端、皆の視線が自分に集まり、あぜんとする。ワァ――ッ
一瞬、静まった皆が再び歓声を上げる。えっ?えっ?ゼシカは突然の出来事に思考が追いつかず、周囲を見回して
オロオロするばかりだった。

「あなた、確か……」

イズモの傍らを離れたアリシアがスッと進み出、ゼシカに向かって歩いてくる。やっぱりすごく綺麗な女性(ひと)だな。
ぼぅっとしたまま心ここにあらず、といった状態で、自分の元へやってくるアリシアを見つめるゼシカ。

「ゼシカさん、ね?」「あ、はいっ……」

「アマタからよくお話を聞いています。いつも、あの子によくしてくれて、ありがとう」「いいえっそんなっ」

妙にドギマギしながら半ばしどろもどろで返事を返すゼシカに、アリシアは一際、笑みを深くする。

「……実は、私にはもう一人息子がいるの、カグラ――……」 告げられた、その名に瞬間ドキッとしてしまうゼシカ。

運命の悪戯か、生まれてしまったその子。アマタの分身。でも私は結局、最後までその子の存在をアマタ同様、
慈しんであげることができなかった――、アリシアの心の声が聴こえたのかどうか、ゼシカは神妙な表情でアリシアを見つめる。

「ゼシカさん――、どうか、あの子のことをお願い」

612名無しさん@ピンキー:2012/08/11(土) 06:18:35.45 ID:RUUJdqbZ
式の形式が若干通常と違ってたのは…orz
まあ地球と異なるアルテアヴェーガってことで御勘弁を
613名無しさん@ピンキー:2012/08/11(土) 23:17:59.85 ID:yGW45806
>>612
眉毛がEVOLは少子化対策の一環みたいなコト言ってたらしいなw
614名無しさん@ピンキー:2012/08/14(火) 01:53:38.69 ID:0UTQQqKI
イズモ様はアリシア含め、アマタ→ミコノ→カイエン?
ジン→ユノハ、カグラ→ゼシカと、もし生きてたら
様々な方面へ関係性持つことになる御仁だよな確かに
615612:2012/08/15(水) 12:41:16.13 ID:4En1zuYE
たいして誰も期待してなさそうだけど、諸事情で次のカグゼシ話投下が
少し遅くなりそうなので、その間他の方のSS投下とか期待してますメンゴ
616名無しさん@ピンキー:2012/08/15(水) 20:16:43.38 ID:XYpp4sVQ
レスしてなかったけどイズアリから読んでます。
期待してるよ!カグゼシ待ってます!
617612:2012/08/16(木) 00:41:24.14 ID:dF2tgiEG
早速サンクスです>>616
ほんとに話とかエロがワンパで申し訳ないorz

とかって思ったけど、なんとか書き始めたてみたら完成しましたので
カグゼシ一本投下します…しかし、もうね、やっぱりエロがぁ…
割かしカグラは一本調子なので緩急付けるのが非常に難しかったです…

若干早漏気味でしょうが、しばらくおつきあいください
618イズモ・カムロギの幸せ家族計画・参:2012/08/16(木) 00:49:34.85 ID:dF2tgiEG

「ふんっ……」

カグラは木の上で胡坐をかきながら、その一部始終をぼんやり眺めていた。
朝から嫌でも聴こえる騒々しい花火の音、賑やかな歓声や鐘の音やらで、まったく昼寝どころではない。見ると眼下の教会で、
晴れがましい純白のブライダル衣装に身を包んだ三組のカップルを囲んだ大勢の人垣が未だ覚めやらぬ歓喜と興奮に湧いているのだった。

……結婚、だと?二つに分裂した俺やアマタの問題を置き去りにしたまま、で――?

アリシア――俺という存在を生んだ元凶の女。某映画で俺のクソ女、シルフィを演じていた大根女優。

イズモのおっさんはともかく、しかし、俺はあの女を自分の母親だと思ったことなど、ただの一度もない。
そう、残念ながら一度も――本体であるアマタから解き放たれた一瞬だけは、それでも、その強い思いのままに突っ走り、
一人アルテアへのゲートを潜った。だが、その幼い頃の記憶もとうに蒸散し、あのミカゲに囲われてからは、知っての通りの
カグラ・デムリ様がここにいる。しかし、そのミカゲももういない。唯一その後の俺自身の強い執着を繋いでいたクソ女も……。

アルテアとヴェーガが再び一つに融合したからって、俺とアマタがまた一つの身体に戻れるなんてこたぁ実際、起こらなかった。
というか、それは俺自身の自我の消滅を意味する。冗談じゃねぇ!俺の、俺の激しすぎる本能は、どこかに開いている出口を求め、
太陽の翼アポロの記憶をアマタと共に共有しながら、その突破口ともなる報われない翅犬だった頃の情念(おもい)を未だ胸に掻き抱き――。

「ああ、やめたやめた!……くっそう、弱虫アマタのやつ、無駄にクソ女といちゃこらしやがって!」

……と、不意に緊張が途切れたのか、次の瞬間サルが木から落ちた。「とわぁっ!?」

「ぎゃああああっ!!いったっっっ!」

カグラは偶然、木の傍を歩いていたゼシカの上に落ちてしまった。「あっあんたっ何、らしくもなく木の上からおっこちてきてるのさっ!」

「うるせぇドン底女!テメェこそタイミングよく木の下とかにいるんじゃねえっ!!」
「あんたねぇ、よく人様の上に落ちて、そんなたいそうなことが言えるわね!?」

ゼシカはぶった頭を抱えて、同じく痛ェと足腰をさするカグラに食ってかかる。

しかし、いつもと何ら変わらぬ威勢のよいその言い合いが、妙にしっくり来るものに感じられてゼシカはふっと表情を緩める。
なによ、ったく。まるでこれじゃあ、ただの夫婦の喧嘩じゃん。その表情には、どこか安堵したような懐かしいような微妙な笑みが、
いつしか満面に広がっているのだった。

「そういえば、さ――、」「あん?」

なんでお母さんとお父さんの結婚式に顔出さなかったのさ……、と言い掛けて、ゼシカはやめてしまった。「ううん、なんでもない」
何だよ、ドン底女。そのどことなく心(うら)寂しそうな笑顔を見つめながら、カグラはどこか今の自分の気持ちと似通ったものを、
ゼシカにみつけてしまう。何だかんだで、俺たちは残り者同士?いや、違う。俺自身の分身、アマタが今のミコノを思うように、俺も――。

そう、俺自身にも過去生の執着を越えた大事な何かがもし今、ここにあるとしたら……?
619イズモ・カムロギの幸せ家族計画・参:2012/08/16(木) 00:57:58.61 ID:dF2tgiEG

「俺には結局、両親なんていねえ……」
「えっ?」

あるのは、今ここにある俺自身だけだ。あいつらはあくまでアマタの両親であって、俺のじゃない。
俺は俺自身の強い気持ちから生まれたんだ。だから……、何もかも、俺には関係ねえ。

その言葉を聞いて、ゼシカは告げる言葉を失くしてしまう。奇しくもミカゲの気まぐれから生まれてしまったカグラ。
自身が直接産み落としたアマタから、その後分裂したそのカグラを、それでもアリシアは自分の息子だという。
その自分の我がままが引き金となり、間接的にでも生まれてしまったイレギュラー。それが、もう一人の息子カグラ。

「ねぇ、あんた……」
「なんだ?」

「あんた、これからずっと独りで生きてくつもり?」
「ああ、だったら、どうしたってんだ?」

どうして――ゼシカは、どこか哀しかった。そして、さっきアリシアから告げられたばかりの言葉が脳裏をよぎる。
『どうか、あの子のことをお願い……』あたし、あたしは。あたしなんかが、どうして。そうは思うものの、確かにカグラのことが
頭から離れない。もしかしたらアリシアは、あたしたちがあの時、力を合わせてアマタとミコノのために闘ったことを知っているのだろうか?

アマタとミコノが、あんなに一生懸命に互いを想い合っているのを見て、もう自分の気持ちなんか、どうでもよくなった。
それは多分、カグラも一緒かもしれない。あんなに強く互いに引き付けあう二人を見ていたら。なんだかもう、ほんとに完敗だよ。

「だけど――だけど、さ。その独りぼっちに、何かの気まぐれで傍に誰かがいてもよくない?」

ゼシカの言葉に嘘偽りはなかった。一ヶ月前に行われた模擬訓練で、アクエリオンの合体のさなか感じたこと。
アマタとミコノの魂が融合する、その何ともいえない感覚に絶頂を味わい、自分自身にも互いにそれを深く感じ合う誰かが確かに傍にいること。
それを今、カグラの傍らでゼシカは強く実感するのだった。


しかし……、

『ミコノさん、ミコノさん、ミコノさん、ミコノさぁん――っっっ!!』

どうして、あいつの頭ン中は、ああもクソ女、もといミコノのことばっかなんだ?
星同士の融合と共に身体こそは一つにならなかったものの、なぜかアマタと思考を共有してしまったカグラ。
四六時中流れ込んでくる、その意識の暑苦しいうっとおしさに、碌に気持ちよく昼寝もできたもんじゃない。
ま、まあ、そのシルフィ一筋だった頃の俺自身のことを思えば、人のことなど言えた義理じゃあないが。

そっそうか!――というか、俺自身もアマタ同様、始終名前を連呼できるほどの臭いクソ女を新たにみつければいいだけのことじゃないのか?
いや、決してそれは誰でもいいってことじゃなかった。と、目の前に佇むゼシカを改めて凝視する。臭いっ、いや臭くはないか。

……それでも。

「おい、ドン底女。ちょっと俺と来い」

言うが早いか、カグラはゼシカをひょいとその両腕に抱えて全力疾走する。「ええっちょっと、下ろしてよ!どこ連れてく気よっ!!」
620イズモ・カムロギの幸せ家族計画・参:2012/08/16(木) 01:07:58.44 ID:dF2tgiEG

「お前、臭くはないが、どこか懐かしい匂いがする……」

カグラに全力で抱え込まれて連れ込まれた、とある洞窟の中。どうやら小ぶりの滝の裏にあるそこは、カグラの棲家のようだった。
そこでカビ臭い岩肌に背を押し付けられ、ゼシカはクンクンとカグラに全身の匂いを嗅がれているのだった。

「ちょ、ちょっと!やめなさいってば、もう!くすぐったいじゃないのさっ!」
「うるせぇ、ちっとは黙ってろっつの!今大事な臭いを確認中だ」

カグラに言いつつ、それでもゼシカはちっとも逃げようとしない。……嫌じゃない、ゼンゼン嫌じゃないけど、だけど、さ。
そう、突然のことにまるで気持ちが追いついていかない。ぃ、一応あたしだって、これでも生娘だし、やっぱ心の準備ってものが必要だし。
そんなこんなのことにおかまいなしに、しかし、カグラはゼシカを離そうとしない。まるで何かを確かめるように、さっきから何度も何度も、
ゼシカの匂いを嗅いでいる。ただ、それだけだった。が、――ペロッ!その瞬間カグラに耳の裏を舐められ、ゼシカは思わず全身を跳ね上げてしまう。

「……ヒッ、ひゃぁぅぅ!!」

ちょっと、やだっ何すんのよ、いきなり。カグラに懐いているシュシュでさえ失神した(いや、だから懐いているのか)その大胆にして絶妙な
舌使い。本人にすれば、何の気なしに舐めたくらいのものだったのだが、荒い鼻息と舌の発する熱に、嫌でも身体のどこかが反応してしまう。

「おい、どうした?」「どうしたじゃないわよ、もォ……」

ほぼ涙目で恨めしそうにカグラを見るゼシカ。その潤んだ瞳と紅潮する頬に、カグラは自分の心の何かが決まったような気がするのだった。
よし、決めた!――き、決めたって何をっ?どこか不安になってカグラに訊くゼシカ。

「俺は、俺自身のクソ女を……いやゼシカ、俺はお前のことを……っ、」言い掛けて瞳を閉じる。

ゼシカはそんな妙に男前なカグラの表情を見て、やけにときめいている自分自身を実感しているのだった。


そこから先は、もう何がどうなったのか、よく覚えていない。
相変わらずカグラに身体のあちらこちらの匂いを嗅がれ、時々不意打ちでペロッと舌で舐められ、その度にゼシカは自身の身体の
変調を次第に感じていくのだった。ああっ、そんなっ、そんなとこ急に舐めないでよっ。ハァハァとケダモノよろしく息遣いの荒い
カグラの鼻息があちこちにかかる度、ゼシカは全身が熱を帯びていくのを感じていた。あっ、もうっ!ダメだってば……っ!

「……なぁドン底女、お前こないだの合体の時、」

そう不意に問われ、瞬間あの時のえもいわれぬ絶頂感を思い出す。――確かに、お前の声が聴こえた気がした。
そう耳元で囁かれ、ゼシカはドキンとする。あたし、あたしにも聴こえたよ……あんたの声が。その心の声が届いたのかどうか、
さらにカグラの体温が近づいてくる。そして押し付けられた、その股間のものが熱く勃ち上がっているのを実感し、次第に意識が朦朧としてくる。
だが、そのカグラはといえば、発情した獣よろしくゼシカの全身に己の全身を強く擦り付けてくるばかりだった。
621イズモ・カムロギの幸せ家族計画・参:2012/08/16(木) 01:18:25.31 ID:dF2tgiEG

「……あ、あのさぁ、こういうとき普通、……き、キスとかするもんじゃないの?」

それでも、少しだけ呆れ気味に憎まれ口でも叩いてみる。アンタってほんっと。しかし、とうのカグラは、突然のその提案に、
思いの他しどろもどろになり、キ、キスッ!?不意にヴァージンロードの上でジンとユノハがやっていたアレを思い出し、途端に赤面する。

「そっそんな!……あんなモン、お前とやっていいのかっ!?」――はぁ?思わず唖然となるゼシカ。そして、

ぷっ、くすっ――あはっあはははっ!! 目を白黒させるカグラを前に、いつしかお腹を叩いて大笑いしていた。

「……ンもう、冗談キツイよカグラ、あんた」さっきとは別の意味で目尻に涙を溜め、それを指先で拭きながら、それからゼシカはその耳元に囁いた。

「キスってのはね、こうやってやるもんなんだよ……」

次の瞬間、物言わぬカグラの唇に自身の唇を重ねていくゼシカ。


ゼシカの方から唇を重ねられ、カグラは内心で心臓が爆発しそうになっているのを実感していた。
ぅ、ウォ……おぉぉ。なんだ、これ。次第にゼシカの舌が自身のものと絡み合っていき、それが蠢いて口内を舐めあげる度に、
まるで失神するかのような虚脱感とも絶頂感とも思えない何ものかに襲われ、カグラは次第に腰が抜けそうになるのを感じていた。

「……お、おぃ、ドン底女――お前、どうして、こんな武器を持っ、……て」

これがイズモが言ってたレアイグラーの力か、やっぱ元ヴェーガの女は侮れねぇ。

「――そんなにイイ?そりゃどうも……」

が、次の瞬間、カグラ自身の何かが唐突に目覚めた。自身のソレよろしく、むくむくと起き上がり、ゼシカの肩に両手を置き、
その勢いのまま、その場に盛大に押し倒す。――きゃっ!が、目覚めさせてしまったその何かを、今さらゼシカにはどうにもできなかった。

先の披露宴の帰りなのか、エレガントな中にもゼシカらしい身体の一部分を露出させた大胆な衣装の絶妙感。その半ば露出させた胸の部分を、
カグラはいまや鷲掴みにして乱暴に揉みあげていた。やっ、イヤッ!やあぁっ!……一応しおらしく、そう激しく抵抗して啼いてみせる。
MIXよりは小さいが、ミコノのものよりは大きい、ソレ。もみっもみっと上下左右に揉みしだかれるうちに、ゼシカの股間のそこ≠ェ
微妙に湿り始めていくのが判った。ああっ!あたしっ、こんなトコで野蛮なカグラに犯されちゃうのっ!?

「ご、ごめん!……痛かったか?」

それでも突然そんな風に優しく謝られ、急激に熱が醒めていくとともに、妙な安堵と親近感が湧いてくる。
何よ、それ……まるでアマタみたいじゃない。ゼシカはとっくに忘れたはずの、その微妙な優しさを思い出していた。
そうだ。カグラの中にはアマタの、そしてアマタの中にはカグラの――互いの熱さと優しさが重なり合って溶け合って。

……そうやって、元の二人とは違う、別の新しい何かが生まれた気がした。

ゼシカは先の対ミカゲ戦での二人の力の融合を思い出していた。……あの時、何だかあたし、ミコノみたいに二人を繋げたような
気がしたんだよね。二万四千年前に誰かが誰かを愛して二人の想いが重なり合った時、その「すぐ傍」にいた――。

でも、あたしは決してアマタの代わりにあんたを愛するんじゃない。あんたがアマタから分離してミコノ……、
シルフィを奪われたからするんじゃない。カグラ、あんたはあんたのまま。そして、あたしはあたし自身のまま。

「ゼシカ……、」

ようやく、しっかりと自分の名前を呼んでもらえた気がした。
622イズモ・カムロギの幸せ家族計画・参:2012/08/16(木) 01:31:22.42 ID:dF2tgiEG

そして、今度はカグラの方からキス。……なんていう生易しいものではなく、まるで貪るようなその荒々しい舌使いに、今度はゼシカの方が、
あえなく失神しそうだった。あっあぁン!さらに開いている指先が、ゼシカの意思おかまいなしに蠢き身体中をまさぐり愛撫する。唇を離した
カグラが次第にゼシカの下半身へと潜って行き。ショートドレスのスカートの中に割って入り、その臭い≠フモトへと辿り着こうとする。

「……ハァハァ、ゼシカ、お前ここ、なんか凄いコトになっているぞ?」

きゃあぁぁっ!いまやぐっしょりと濡れそぼったショーツ。密かに履いた黒のガーターベルト装着のそれを、眼球を血走らせ、
まじまじと視姦するカグラ。そして、たまらなくなって鼻先をソコへ擦り付け、とにかく臭いをかぐ。――ひやぁぅンッ!たまらず
高い嬌声を上げてしまうゼシカ。が、カグラは停まらない。両手の指でそこを押し広げるようにして、強引にその割れ目へと舌を押し付ける。
レロレロ、じゅるぅうっ!おかまいなしに湿ったショーツごと舐め上げられ……、ショーツ越しなのに、ぺっとりと湿っているため、
もはや直に触れられているのと同等の快感がゼシカの全身を駆け抜ける。

そして……、びっしょりになって使い物にならなくなったソレを、何とか苦心してガーターベルトごと外され、足元へ脱がされて。
いまや覆い隠すことのなくなったソコを、今度こそじっくりと視姦するカグラ。陰毛に覆われテラテラと濡れて光る蕾とヒクヒクする菊穴。
そこはまるでカグラ自身を誘っているかのように、グチョグチョの愛液があふれ……、たまらなくなってカグラはソレを再び舐めあげた。

「ぃひやあぁっ……ン!」たまらずゼシカの全身が海老反りに跳ねる。

その反応に驚きながらも、カグラはぐちゅぐちゅになったソコを夢中で吸い上げる。じゅぶっじゅるるるぅぅぅっ!!
まるで狼か何かに舐められてるみたいだ。そのザラザラした舌の感触が何度も何度もふやけたソコに押し付けられる度、
さらなる愛液が淫らにあふれ出す。ああっ!すごいっ、カグラ!すごすぎるよォ……ッ!はぁン、イク、イクッ、もう逝っちゃうよォッ!!!

――ビュッびゅびゅッ、切なげな淫らな感覚と共に大胆に潮を吹くと、カグラの鼻先に恥部を晒したまま、
ゼシカは搾り取られるような虚脱感にガクッと身を沈めるのだった。


「――おぃ、ドン底女……、いや違う、ゼシカ」

少しの間だけ気を失っていたのだろうか。ピトン、ピトンという雫の落ちる音が洞窟内に木霊していた。
そっと呼びかけられ、目を開けると、目の前で半ば困惑したような表情のカグラが胡坐をかいて座っている。

「あ、あたし……、もしかして、寝ちゃってた?」

起き上がると、まだ股の間がぐっしょりと濡れているのに気付き、思わず赤面する。
しばらく舐めてやってたんだが――、ダメだ、ぜんぜん乾かねぇ。まるで冗談のようなことを真顔で言うカグラに、つい噴き出してしまう。
ったくバカねっ!これはその……、こういう風にできてるもんなんだから、しょうがないでしょっ!それでも信じられないといった風情で詰る。

「――じゃ、じゃあ、また続きやらねーか?まだ濡れてることだし……もう十分休んだから、いいだろ?」

またしても真顔でそう告げられ、このクソ男本気?とか思ってしまうものの、さしものカグラには通じない。
むしろ餌が欲しくて欲しくてたまらない飼い犬のように尻尾を振っている。そして相変わらずハァハァと鼻息が荒いものだから始末に終えない。
ッこのワン○ン、ほんっとに……、やっぱアマタとは全然違うわ。そう思いながら、その獣みたいに犬耳でも生えてそうな頭髪を仕方なく撫でてやる。

「……じゃあ一回だけ、ほんとに一回だけだからねっ!」強調するように二度言う。
623イズモ・カムロギの幸せ家族計画・参:2012/08/16(木) 01:53:40.96 ID:dF2tgiEG

その一回≠ェどんだけ乙女にとって大事な一回なのか。そう、そうなんだよ。あたし……、カグラにあたし自身の
その大事な一回こっきりの「初めて」をあげちゃってもいいわけ?そんな風に自問自答しようにも、もう遅かった。

ゼシカは観念したようにカグラの前で自ら服を脱ぐ。あんたに脱がされたら、それこそせっかくのドレスが台無しだからね。
とはいうものの、特注の貸衣装のそのドレスは土埃にまみれ、既にドロドロである。あとでそこの滝つぼの川で身体でも洗おうっと。
ついでにクリーニング代とかも、この馬鹿男に請求したいくらいだけど。既に脱がされてしまっていた下のショーツとガーターはともかく、
後ろ手で背中のチャックを外す。そして少しだけ恥らいながら、スカートから一つずつ両脚を抜く。ズタボロになったショートドレスを
足で脇へやり、こちらを向くと、その年頃特有の瑞々しい肢体がカグラの視線を出迎えた。

まるでカグラの目に晒すのを惜しむかのように胸を掻き合わせた両腕で隠しながらも、すり合わせた両脚の間で濡れそぼる、
いやらしい陰毛が少しだけ見えており、カグラは妙に興奮するのを覚えた。それでも、はちきれんばかりのその胸の膨らみは、
まるで出口を求めエロい妄想で溢れかえっているかのようだった。もうっ、何やってんの?あんたも服脱ぎなさいよっ!
そう促されて、ようやく黒地のTシャツを頭から脱ぐ。

上半身裸のカグラの肉体は真っ黒に日焼けし、日頃この島の野山や海で野生児そのものの生活をしているカグラのもの、そのものだった。
適度についた逞しい筋肉と意外と厚い胸板が目に眩しい。何となく目のやりどころに困ってしまう。が、そんなことはおかまいなしに
カグラは迫ってくる。ゼシカ自身も女だてらに筋肉が腕についていないわけではなかったが、当然カグラの非ではない。そして無論、腕力も。

「あんたっ……やっぱりいい身体、してるのねっ、」

気を紛らすように、はぁはぁと喘ぐ中からそう呟くも、ゼシカの肢体に夢中のカグラの耳には届いていない。
何言ってんだコイツ、そりゃお前自身のカラダのことだろ?当然、強引に隠していた両腕をどかし、顕になった乳房にむしゃぶりつく。
……ッああぁっ!カグラの舌が先端に貪るように吸い付き、力任せに今度は直に二つの膨らみを揉みしだかれ、次第に意識がどこかへ飛んでいく。
既に硬くシコった乳首を指と指の間に挟んで擦り付けグリグリやると、っやぁあッ!ゼシカは切なげな表情でイヤイヤをするように頭を前後左右に振る。

「オマエ、ほんとにイイ臭い≠オてるな」

それはお世辞でもなんでもなく、反対語を喋るカグラの逆さまの表現そのものだった。そ、そんなにあたしって、その……クサイの?
ああ、クセェ!たまんねぇほどクセェよっ!もはや、いいんだか悪いんだか、よく解らなくなってきたが、それでも妙に興奮する。
ゼシカは涙目のまま、荒々しい嵐のようなカグラのその愛撫に身を任せているしかなかった。

……ハァッ、ハァッ、ハァッ――……、まるで本当に獣か何かのようだ。

互いに全裸となり、その生まれたままの姿で足腰をキツく絡め、男女のまぐあいをする。
野生児のカグラは無論のこと、ゼシカも体育会系。その肉と肉とのせめぎあいが、ものすごく大胆でいやらしくて。
こうやってアマタとミコノも、原始時代の黎明期みたいな命の生まれる前の一大儀式を越えてきたのかな……、
なんて思考は、あっという間に激しい喘ぎと粟立つ素っ裸の素肌のざわめきの中に霧散する。

荒い息遣いの中で、もう辛抱堪らないといった様子で、カグラはゼシカに覆い被さった姿勢のまま、自身を大きく広げた両足の間に突き立てる。
……あぁあああッ!!!ゼシカの両脚を肩に抱え込んだままグイグイと挿入すると、その襞が直に絡み付いてきて、ウッ!カグラはたまらず呻く。

「ドン底女っ、いや、ゼシカっ……お前のナカ、ほんとにすげぇな――、」

処女のはずなのに、まるで処女ではないような……、まぁそんなはずはないのだが、それでも溢れ出る鮮血と痛みに耐えながら、
ゼシカはカグラ自身を直に感じていた。これがっ、生の合体っ!ああぁぁっ……、アマタとミコノがしていた、いやらしくてキモチいい合体ッ!!
ぐちゅン、ぐちゅンッ!いつしかカグラは、遠慮なく叩きつける腰の動きを早めていた。はあっ、はあっ、まさしく獣のごとくの荒々しい息遣い。

「――あァンッ!いいっ!いいよっ、もっと……、もっとォッ!」
624イズモ・カムロギの幸せ家族計画・参:2012/08/16(木) 02:08:18.43 ID:dF2tgiEG

髪を振り乱し、狂ったように叫ぶゼシカ。その度に両の乳房が盛大にたぷたぷと激しく揺れる。ぐちゅっぐちょっ!グリグリッ……、
カグラ自身も激しく己自身を突きたて、何度もゼシカに出し入れする。その度に聴こえ木霊する、結合部の水音がいやらしく響き、
まるで子宮に到達するほどの勢いでカグラはゼシカを攻め立てる。まさに雄と雌の交わり合いであることをゼシカ自身も否定しなかった。
好きなように鷲掴みにされた乳房も、その濡れ濡れになって啼くいやらしい恥部も……、最早すべてがカグラ一人だけのものだった。

「殺す殺す殺すゥ――!今すぐオマエを殺してやんぜっ!!」

勿論、その大胆な台詞も逆さま……、が、それが妙に今のあたしたちにしっくり来て、ひたすら興奮する。

あっあたしっ、ずっとこんな風にっ!……あたし自身をめちゃくちゃに壊して欲しかったのぉっ!
愛とはまさに、この肉と肉、精と精の交じり合いのこと。異論は認めない。だって、あたしたちが交わって飛び散った、
ぐちゃぐちゃのやらしい液体の中から、新しい生命は生まれてくるんだもの。それが最高に淫らでないわけがない。ね、そうでしょ?神様。

「ドン底女ぁ、お前のカラダ、最高にエロエロだぜっ、そうかっ……じゃあ遠慮なく、めちゃくちゃにしてやんぜぇ!!!」

「カグラっカグラぁっ!!はやくきてっ!もっとかきまわしてっ!もっとあたしのなかをぐちゃぐちゃのめちゃくちゃにしてぇっ!!」

思わず本能のまま半狂乱に泣き叫ぶゼシカ。今度は四つん這いのまま、そのたっぷりと肉付きのよい腰を後ろからがっしりと掴まれ、
めちゃくちゃに白い乳房を振り乱しながら、カグラの激しいピストン運動を受け止める。ああン!ああっ!すごいっすごいよぉ、
……すごぃキモチイイッ、たまんないっ!こんなの、合体でだって感じたことないよォ!ぐちょっぐちゃっ、ギチギチ……、
自身にキツく絡み付き締め上げる淫乱なゼシカの中で、カグラ自身も既にイク寸前だった。

ウォォォ――ッ イクぜ、イクぜぇっ!!覚悟しろよ、ドン底女っ!俺の、俺だけの臭ぇ女ゼシカァっっ!!
カグラッ、あああぁぁっっっ……!!! ぱんっぱんっぱん――っ

狂ったように尻を振りたくり、ゼシカは迸るカグラの白濁をそのまま胎内へと呑み込んだまま、絶頂の末に気を失うのだった。


すべてが終わって二人は洞窟内に敷かれた藁の上で、ぐったりとその裸身を横たえていた。
見ると起き上がったカグラが足元でランプの火を点けている。そのゆらゆらとした焔のオレンジ色の揺らめきを
ぼんやり見つめていると、なぜだかとても落ち着く自分自身をゼシカは感じているのだった。

「ねぇカグラ――、」
「あんだ?」

ゼシカはダメ元で言ってみる。……あたしと、結婚しない? は、はあっ!?
途端に案の定赤面しながら大げさに驚愕するような反応が返ってくるのが、やたらとおかしかった。でも……、

「……悪い冗談は、大概にしろッ……ま、っまあ、それでもオマエが相手なら少しは考えてやらねぇこともない」

もう、逆さまなんだか、そうじゃないんだか。ゼシカはそのカグラのツンデレくさい台詞を聞きながら、くすっと笑う。

ジンやイズモのおっさんみたいに、白いタキシード着て歯ァ白く光らせて、かっこよく決めてやるよっ!
まるで冗談みたいな言い方だけど、カグラは本気の本気だった。だって、この野生児そのものカグラが……。
そう考えると、途端にまた、ぷっと盛大に噴き出しそうになったが、今だけはゼシカは何とか我慢しておいた。

そう、アリシアにお願いされなくたって――、あたしは、あたしの意思でカグラを。
即エッチしたからって考えるわけじゃないけど。あたしたち二人は残り者でも、ましてや、はぐれモノでもない。
さっき貰った花嫁の花束が、いつまでもその瑞々しさを保っていられないのが、ゼシカは少しだけ残念だった。




625名無しさん@ピンキー:2012/08/21(火) 00:51:51.05 ID:tEPa3B2M
>>617
獣カグラと体育会系ゼシカは確かに似たもの同士…
互いに内面に微妙なものを抱えてるということでも共通してる

サマフェス行けなかったけど、アマタミコノイズモの嫁舅合体
リアルであったみたいだねー(サウンドドラマの生アテレコだけど)
ていうかガチで生きてれば嫁三人状態のイズモさん美味しすぎるw
626名無しさん@ピンキー:2012/08/21(火) 16:33:41.98 ID:p4557wT1
>>624
乙乙!
スオミとドナールの話も見たい!
627617:2012/08/24(金) 03:20:09.39 ID:KWCtpuzn
ただいま、アンミクと格闘中
でもってXY絡みでイズモさん付いてくるけどおk?
628名無しさん@ピンキー:2012/08/24(金) 15:41:20.75 ID:tmb5h96s
おつおつ
激しエロイ
629名無しさん@ピンキー:2012/08/24(金) 19:49:40.72 ID:Boz2zSeS
>>627
おk!
630617:2012/08/25(土) 09:49:14.09 ID:uDW54o4/
まさかのイズミクinアンミク…
という離れ業?をやってのけてみたけど、はたして需要あるかどうか…
というか全体的に、こちらでは最も忌諱されてそうなMIXYネタになってしまってメンゴorz

…MIX女思考メインなので一応セーフとは思うけど?
実際アンミクで後半ビッグバン描写もあるので、それでどうか御容赦をば
631イズモ・カムロギの幸せ家族計画・W:2012/08/25(土) 10:09:11.40 ID:uDW54o4/

「父さん、母さん――僕のことは心配いらないから、二人だけの時間をたっぷり楽しんできて」

旅立つ両親を前に、穏やかな表情で微笑むアマタ。「アマタ……、」それでもイズモの表情は、どこかしら曇りがちだった。
すべてはアリシアのためと言っても過言ではなかったが、自身にこのような至福の瞬間があってよいものか、と。
やはり心のどこかで自問する部分がないといえば、嘘になる。それでも我が残りの人生を、アリシアとともに
当たり前のように祝福してくれる人々が、ここにはいる。無論、それは息子であるアマタ自身も……。

「ありがとう、アマタ。ほんと、私もお父さんも、すごく幸せ」

アリシアがにっこりと微笑む。アルテアでずっと仮死状態のままだったため、まだ歳若い娘のままの姿のアリシア。
そのせいか、実際はイズモとは10歳違いの年齢で、なのにどこかアリシアと一緒にいると、イズモまでもが若返って見えるから不思議だ。
アマタはそんな見目麗しい両親を眩しげに見つめた。よかった――今さらながら、その何ともいえない感慨が胸に込み上げてくる。

これから一週間は、夫婦水入らず。遅れてしまったハネムーン。
ドナールとスオミ、そしてジンとユノハは、このまま学園に留まるそうだが、アリシアに行きたい所があるの、とせがまれ、
機体の修復の終わっていたアフラ・グニスの試運転も兼ね、イズモは懐かしいその場所へと二人で赴くことにした。

「アマタ君……」アマタの傍に寄り添うミコノも、アマタとアマタの両親に、にっこり微笑んだ。

「お土産とか全然気にしなくていいから――!」「お幸せに!」

眼下で手を振る二人の姿、そしてネオディーヴァの生徒たちが次第に小さくなっていく。
632イズモ・カムロギの幸せ家族計画・W:2012/08/25(土) 10:10:28.86 ID:uDW54o4/

――そうヴェーガの、いやアルヴェガの青い海と空が、まるで二人を祝福してくれているようだった。


「アリシア……今度こそ私は、お前を……、」そう云い掛けた唇をアリシアは指先でそっと塞ぐ。

「……今度こそ、幸せにしてください。いいえ、なりましょう――そう、アマタのためにも」その言葉を胸に、操縦桿をグッと握る。

懐かしい美しき湖畔の街。私たちは、かつての思い出の地へと今、再び赴く。
……そう、かつてヴェーガで二人が出逢った、その約束の場所へと。

アフラ・グニスの純白(しろ)い機体が陽光に光り輝く。それはあたかも、白金の太陽の光のように……、花嫁姿のアリシアを抱く。
その確かな重みを、久しく離れていた身体の温もりを胸に――「イズモ……」二人きりになった途端、アリシアが口付けをねだる。
その甘くまろやかな感触を堪能しながら、まどろみにも似た時間の中で、いつしか機体が自動操縦に切り替わっていたことに気付く。
眼下に広がる海上を白い雲筋が幾重にも尾を引きながら、静かに流れていく。

「本当に……、」

――はい……? そう云い掛けた途端、我が腕の中で小首を傾げ、訊くアリシア。

「……私は、赦されたのだろうか?」

私は――多くのヴェーガの女性たちを犠牲にした。未だそのことを悔やみ続けている自身を苦笑う。アリシア、お前だけでなく。
アルテアのエネルギー生産システムであったアイアンシーの間違いに、もっと早く気付いていれば。母なる女性が失われたことも、
そしてイヴの呪いの真実も。……アリシア。お前との夢のようなひと時、この至福が、文字通りいつか終わる儚い夢であるのではと……。

私は――、

「イズモ……もう何も云わないで、何も思わないで――私だけを、見て」

アリシアの鳶色の瞳の色彩(いろ)。その中に、すっかり溶け込んでしまった己自身を私は視る。
それでも、私は怖れていた。怖かった……、どこかで纏わりつく、その思いを振り落とすように、私たちは再び口付けを交わした。
しばらくは二人だけの時間。何もかも忘れ、ただひたすら……。あの頃の唯の男と女に戻ろう、アリシア――。

それがたとえ、ひと時の罪であっても。


  ж  ж  ж

633イズモ・カムロギの幸せ家族計画・W:2012/08/25(土) 10:16:22.36 ID:uDW54o4/

正直、男のことなんて何一つ解らない……そう、以前の私は思っていた。

でも――アルテアに行って男になってしまって≠ゥら、ほんのちょっぴりだけど、何かが解った気がした。

「アンディ、私ね――、」
「ん?」

MIXはアフラ・グニスの機影が青空の彼方に消えてしまってから、ふっと力を抜くように溜息をついた。……なんだ?MIX。
そう訊かれて、慌てて首を横に振る。ううん、なんでもない!――そう。今の私にはアンディがいる。それが、それだけが、私自身の
すべての迷いを消してくれる。それでも、あの時の私には、見事にぽっかり大きな穴があいていた。いつしか失くしてしまった胸の谷間や、
女の子らしい仕草、これまで蓄積してきたMIXっていう一人の女の子の全てが……、罪作りなあの方≠フ寂しげな背中に全部吸い込まれてしまった。

もうすべてが、思い出したくても思い出せない、切ない忘却の彼方にあるけれど。


     ж


――暗転。

ベクター機の中で気を失ってしまってから、かなりの時間が過ぎていた。

ここはどこ?……頭が痛い。うぅっガンガンする。「痛ェ……」えっ?自分自身が発したはずの、その言葉の声の低さに瞬間、驚く。
暗い。いや、違う。少しだけ目が暗闇に慣れてきた。暗闇だと思ったその部屋は、微かに点滅する光に支配されていた。……狭い。
それに何だかすごく息苦しい。その息苦しさに喉と口元を押さえながら、這い蹲るようにして、私は光の差す方へと移動した。

外には赤黒い光が満ちていた。何かの機械の作動音が時折聴こえる。何とか外の様子を伺える程の小さな覗き窓から、そっと外を窺う。

「おい、やっぱり今回も……」
「ああ、ダメだったみたいだな」

ダメだった?何が?男二人のものと思しき、落胆のような諦めのような、その溜息交じりの会話に耳をそばだてる。
レア・イグラーだって言ってたよな。ああ……、だがイズモ様は……、イズモ?誰のこと?

「どちらにしろアイツは、もうヴェーガには戻れない」
「このアルテアじゃあ、元は女だったヤツだって、終いにゃあ一介の兵士にでもなり下がるしかないってか、ははっ」

元は女だったヤツ……えっ?

何だか聞いてはいけないことを聞いてしまったような気がして、息を呑む。そして、何ともいえない心細い感覚に襲われ、
何気なく自身の胸を自分の両腕で抱こうとして、私は初めてそのこと≠ノ気がついた。え、えぇぇ……、

む、胸が、ないっ!

「――ッぎゃあぁぁぁぁっっっ!!!」

その途端、自分でも物凄く驚いてしまう程の、酷く大きな声が出た。黄色い悲鳴……、
のはずが――哀しいかな、その声はもう、女の子が持っているはずの、ソレではなかった。

「おい!どうした!?」

いち早くその異常に気づいた看守二人が、慌てて扉横のテンキーを操作する。
男たちが気付いた時には、私≠ヘ、そこで気を失って一人扉前に倒れ込んでいた。
634イズモ・カムロギの幸せ家族計画・W:2012/08/25(土) 10:24:22.28 ID:uDW54o4/

「MIXY……それが今日から、お前の名前だ」
「み、ミク、シィ……?」

何だか変な名前だな、と思った。まるで猫か何かの名前みたい。でも……、私は、いいや僕は。どっちにしたって、もう……。
やはり何も覚えていない。ここへ来る前の、そうあの牢(監視室)に放り込まれる以前の記憶が、ごっそり頭から抜け落ちてしまってる。
でも、どうして胸がないなんてことで、あんなに驚いてしまったんだろう?……胸なんて、なくて当たり前じゃないか。そう当然のように
思う自分自身が何だかとても悲しかった。なぜ、どうして?――ほんとだ。ここへ来てから、こんな調子で疑問に思うことばかりだ。

――ぼ、僕は、……ダレ? そして、ここは、ドコ?

「本日から、お前はこの隊の見習い兵となる――まずお前自身に課せられたそれは、基礎的な鍛錬とはいえ、ここにいる限り当然厳しいものだと思え。以上!」

まるで取って付けたような、隊長らしいその男の台詞に僕≠ヘ自然と敬礼を返さずにはいられなかった。


ここはアルテアという所らしい。それが国の名前なのか、それとも惑星(ほし)全体の呼び名なのか、よく解らなかったが、
それでも、その呼称が唯一の、その日からの僕自身の心の拠り所となった。最高指導者は、イズモ・カムロギ。何だか不思議な名だ。
どちらにせよ、僕は自分自身の意思がそこにあるなしに関わらず、この顔も見たことのない指導者の名前に忠誠を誓うしかなかった。

まずは小銃の扱い方、撃ち方。そして諸々の体術は勿論のこと、基礎体力作りから、何から何までやらされた。何せ以前コイツは……、
よせっ。ヴェーガから拾ってきたゴミにしかならなかったヤツのことなんか。……そう、あからさまに自分自身のことを揶揄されて
いるのだと思うと、ちょっと血の気が引いてしまった。まるで貧血みたいな、そんな軽い絶望感が、なぜだか僕自身の全身を襲った。

嫌だ、嫌だ、嫌だ――、確かに自分自身の中で誰かがそう泣き喚いているのに、僕にはそれが何なのかちっとも解らなかった。


ねぇ、アンディ。今すぐ私を抱いて。私のビッグバン≠……。

でないと、時々ものすごく不安になって、またあの時の自分に戻ってしまう気がしてしまうから。


     ж


そんなアルテアでの日々が当たり前のように過ぎた、ある日。

「おい、MIXY!指令本部から呼び出しだ!……お前自身の予備検査は既に終わっているが、これはイズモ様からの直々の命令だ」
「イ、イズモ……様、の?」

まるで思い出したように、その名を反芻する。それでも、やっぱり実感が全く湧かない。
それにしたって、どうして最高司令官のイズモ様が。僕なんかの下っ端の兵に一体何の用だろう?
そんな風に疑問に思う僕自身には、当然のように、やはりヴェーガという星の名前と以前の自分自身の出自が全く噛み合わなかった。
きっとあんまり訓練の成績がよくないものだから、改めて色々調べて本当にダメだったら、ここから放り出そうという腹なのかもしれない。

そう考えながら、付き添いの監視兵二人に連れられ、指令本部の門を潜っても一向に気持ちが晴れなかった。
まるで塔のように不気味に聳える、アルテア最高指令本部。その上層部を覆う幾重にも重なった天蓋に向かって、それは地上から生えていた。
そう、ここはアルテアの心臓部と言ってもよかった。周辺に広がる殺伐とした都市と覇気を失った市民たちを制するかのように刺さった棘(トゲ)=B
635イズモ・カムロギの幸せ家族計画・W:2012/08/25(土) 10:33:34.32 ID:uDW54o4/

だが実際にその方≠目にするまで、僕自身アルテアについて何一つ理解してなかったんだ、ということにやっと気付いた。
監視兵らは、その部屋へ着くなり、僕一人を置いて扉一つを隔てた通路側にて待機。そして……、執務室のような室内の窓際に背を向け佇む長身の男が一人。

「――お前が、そうなのか」

険しい視線。そして厳しく放たれる、よく響く低音の声音。壮年の男は肩越しに振り返るなり、その鋭い一瞥とともに言葉を発した。
背にアルテアの紋章を記した灰色の軍服と、その右肩から垂れた黒いマント。やややつれたような風情で、その双眸にかかる、しな垂れた前髪。
……思わず、足がすくんでしまうのが解った。イズモ・カムロギ――このアルテアの最高司令官にして、最高指導者。この方が。
自然に身体が動く。ハッという短い発声とともに最敬礼。でも、本当は緊張してガクガク全身が小刻みに震えている。
男なのに、なんて情けない。男なのに……まただ、また。その当たり前のことが、どうしてこんなに僕は悲しい?

「ミ、MIXYと申します!」ただ、そう名乗るだけで精一杯だった。

「MIXY……、お前が……」

沈黙。重い、重い沈黙の時が流れた。イズモは黙ったまま、窓外へと視線をやり、ポツリと言った。「レア・イグラー……」
まるで凍りついたように動かないその背中。スラッとした体躯は、それでもがっしりとした肩幅を持ち、心なしかその肩が震えているようにも思えた。
何だか物凄く不安な気持ちに押され、あろうことか私≠ヘ、いつしかその背に、おそるおそる言葉を投げ掛けていた。

「あ、あの……っ」

「――レア・イグラー……、それが何なのか、知りたいのか?」

間髪入れず、そう問いかけられ、出かかった言葉を引っ込め、思わず口篭る。レア・イグラー……。イグラーとは、女性のことだと耳にしていた。
女、性?その単語に、自分の中で泣いている誰かのその泣き声が、その瞬間さらに強く激しいものになった気がした。どうして……。胸元をぎゅっと
鷲掴みにされているように苦しい。苦しくて悲しい。未だ黙ったままでいる自分に、たまりかねたようにイズモが吐き棄てるように畳み掛け、呟く。

「イヴの呪いだ……我がアルテアの前途を阻む、忌まわしき」

そして、さっきはあれほど怖いと思った薮睨みの目つきが、ふと和らいだかと思えば、一瞬哀れむような眼差しに変化した気がして動揺する。
爪先から頭のてっぺんまで疑う余地のない男の体躯(からだ)。たとえそれが、かなり頼りない脆弱なものであっても、男であることには変わりない。
イズモは再び視線を窓外へ戻すと、ふっと大きく息を吐き……、「――MIXY」そう言葉を掛けた。

「明日よりお前にグニス隊の訓練および試験を受けさせる――、その結果如何(いかん)によって全てを決定する。たとえ合格しても弱音は吐くな、それが私からの条件だ」

以前と同じく険のある、その冷たい声色には同情の念など一ミリもなかった。
636イズモ・カムロギの幸せ家族計画・W:2012/08/25(土) 10:43:25.46 ID:uDW54o4/

なぜだろう、この感覚……。MIXYはグニス、その機体のシュミレーターに搭乗して操縦桿を握り、思った。
いつかどこかで触ったことがあるような?でも、自分の知っているソレの構造とは少しばかり違う。それでも……。
操縦の基本概念は何となく似ているような気もする。しかし、それにしても、自分は何を知っているというのだろう?

思ったとおり、MIXYの操縦スキルは桁外れのものだった。やはり機械天使、アクエリオンの……、イズモは提出された
MIXYに関する成績データを前に押し黙る。たとえ女性性は変質したとしても、元来持つその能力は失われない、ということか。
だとしたら彼女のエレメント能力も。それをグニス隊の一兵士の力として使わない手はない。指揮官としての思考がそう告げる。が――。

MIXYに託されたオレンジの機体。それは当然、一介の一兵卒が操ってよいものではなかった。通常の量産型グニスを上回る機体能力。
いずれ事が起きるようなことがあれば、指揮官機であるイズモ専用機を真近で援護する仕様の、そう傍仕えが使用する、それは特別な機体だった。
MIXY自身の操縦能力がそこまでに至るものである以上に、彼にその機体を与え、それを指示したのは、いわずもがなイズモ自身であるという。

どうして僕なんかのためにイズモ様は……、そう思わずにはいられなかった。そして以前面会した時の、あのどこか哀れむような、
悲しげな眼差しを思い出してしまう。まるで贖罪の意図のような……?いいや、そんなはずがない。あのお方に限って、そんな。人知れず
頭(かぶり)を振りながら、MIXYは球形の両手の操縦桿を握り返す。そう、アルテアとあの方に忠誠を誓った自身の思いを何度も反芻しながら。


それはグニスの試験に受かって、しばらくしてのことだった。

再びイズモとの面会を許された私は、本部内のとある場所へと通された。ここで一人待っているようにと、イズモ直属の部下に言われ、
しばらくその室内にいると、突然周囲の風景が変化する。ホログラフィ……? いつしか周囲の灰色の壁が緑したたる庭園の風景に切り替わる。
何だかとっても懐かしいような?ぼんやりと周りの風景を眺めながら、そう思うと、背後から聞き覚えのある低い声に声を掛けられた。

「ヴェーガの景色だ……、懐かしい、そう思うか?」

振り返ると、穏やかな眼差しに迎えられ、瞬間ドキッとする。「イズモ様……」
そして、決してやんごとなきお方に掛けてよい言葉とも思えぬ言葉が、口の端にのぼり、自分自身でも躊躇してしまう。

「僕は本当に、ヴェーガから来たんだろうか?時々そんな風に自分のことを自分で疑ってしまう瞬間があります」

するとイズモは、こちらもあまりに自然に静かに言葉を紡ぐ。

「ヴェーガ……以前その星へ出向いた時、私はそこが本当の己自身の故郷なのではないかと驚愕し、目を疑ったほどだ」どこか懐かしげになごむ、その声色。

――しかし、それでも私は、その星の当たり前の平穏を乱すことを選択するしかなかった。イグラー、ヴェーガの女性を連れ去り、果ては……。

何よりそれは、滅びに瀕するこのアルテア界の未来を紡ぐため。新しき産声を、我が祖国に再び響かせるため。
そのための犠牲ならば、この美しい風景に住む人々の平和を蹂躙することさえ厭わなかった……。

「そのような私を、お前は憎いと思うか?」「イズモ様……」

目を伏せたその表情。それがとてつもなく不憫なものに感じられ、私は狼狽する。が、それも一瞬だった。
イズモが再び瞳を見開くと、周囲の風景が掻き消え、元の灰褐色の暗い室内へと変化する。

「MIXY……、お前にグニス小隊を率いる指揮権を与える。以後、別命あるまで待機せよ――」

以前と何ら変わらぬ鋭い眼差しが、そこにはあるだけだった。
637イズモ・カムロギの幸せ家族計画・W:2012/08/25(土) 10:49:34.77 ID:uDW54o4/

     ж


……あん、あぁン!もっと、アンディ!

豊かな胸を鷲掴み揉みしだく、その両手の動きにあわせ、自分のものとは思えない、淫らな嬌声がいつしか唇から毀れ出る。

「MIX!俺の……、MIX!」――今すぐ抱いて、とMIXは言った。だから、俺は。


三組のカップルの合同結婚式と披露宴が滞りなく終わり、その晴れやかな宴の余韻と興奮も覚めやらぬ宵の口。
スオミから貰い受けた花嫁のブーケを大事そうに抱えながら、MIXはちょっと酒に酔っているようだった。

「どうした?MIX。お前、ちょっと顔が赤いぞ?」
「え!?そ、そうかな……、調子に乗って、ちょっと飲み過ぎちゃったかも?」

幾ら恋愛解禁+子作り大歓迎のけしからん学園になったからって、それでもやっぱ俺たちは、まだ未成年なわけで。

MIXを女子寮まで送る帰り道、やはりどこかしら離れがたい雰囲気になって、アンディとMIXの二人は道端で互いに見つめ合った。
その途端、いきなり心臓がバクバク言い始めて、MIXは思わず俯いてしまう。顔が赤いのは、もしかしたら酒に酔ったせいばかりではなかったのかもしれない。

「MIX、俺……、」

お前を必ず幸せにする。その言葉をぐっと飲み込んだまま、アンディはMIXの手を取る。
そのまま見つめ合っていると、何だか息が止まりそうだった。恋愛解禁以前、アルテアでの戦闘で、男の姿のままの彼女を
抱きしめた時の温もりがよみがえる。……それは、今もその時も何ら変わらない。変わったのは、そう、MIXYがMIXに戻ったことだけだ。

「――アンディ、私」

あの時*{当は早くあなたに迎えに来て欲しかったの。まだ記憶も戻っていなかったし、その時、あなたのことさえ全然覚えてなかったけど。
でも……、私には必ず迎えに来てくれる人がいるって、心のどこかで信じてた。早く、はやくその人に逢いたいって心の底から願ってた。
早く私を迎えに来て……って。

だって――。

でないと私……、心も身体も男の子の姿になったまま、もしかしたら、その人に全てを捧げてしまってたかもしれなかった。


     ж


この星は正常じゃない。そう思い始めたのは、女が一切いないことばかりのせいではなかった。いや……、正確には、そのことが全ての発端と
なっているからだったのだが。アルテア界を統べる最高指導者であるイズモ。そして、その周辺の直属部下たちの異様なまでの彼への心酔ぶり。
まさか、女がいないからって……、一瞬そう思いかけたが、この星の普通でない状況を思えば、その尋常でない様も、少しは理解できる気がした。

そして、その私自身までもが。イズモ・カムロギ――彼は一体、何を持っているというんだろう?
638イズモ・カムロギの幸せ家族計画・W:2012/08/25(土) 10:58:40.01 ID:uDW54o4/

正直、切羽詰った星なのだと思った。潤いも何もない。あるのは、軍の士気高揚のため流されているアリシアの映像データと、その歌声ぐらい。
無論それも仮初のまぼろしでしかない。ただ、そういった追い詰められた状況が、確かに彼と彼の部下たちの心を一つにする要因とも
なっているのかもしれなかった、皮肉なことに。

アルテアは女性のいない星。女性がいなくなってしまったことで、明日の窮地に立たされている星。そのことをイズモ様は心から憂い、
そして「聖戦」という名目でヴェーガへの侵攻を開始した。傍目には、それは悪∴ネ外の何物でもなかったかもしれない。しかし、
追い詰められたこの星に選択の余地はなかった。悪という汚名を負ってまで、自らが先頭に立って指揮し、それを実行しようとしている人。

たとえ自身がヴェーガの人間だったとしても、私にそれを責めることができるだろうか? ――否。
それ以外の方法が他にあったら、侵略行為ではなく、とっくにそれを選択しているだろう。しかし、アルテアには、それしかなかった。
それしかなかったんだ……私は、そう信じたい。


いつしか私は、イズモ様の身の周りの世話を任されていた。
元々そういうものを傍に置かない主義のお方だったのだが、何を思ったか、私自身がそれを志願してしまっていた。「……好きにしろ、」
イズモ様は、そう仰ってくださったが、やはりというか、直属の部下たちが黙っていなかった。元より女のいない世界であることからも、元来女だった
私自身は確かに適任だったのかもしれないが、それでも敵地の、それもネオディーヴァから来た私を、よく思わない人間がいないわけがなかった。

「イズモ様は何を考えていらっしゃるのか?」
「グニス小隊の指揮権までお与えになったというじゃないか!」

そう口々に言う言葉が嫌でも耳に入ってくる。そして、あからさまな圧力をかけてくる者、陰口を言いふらす者、まさに様々だった。
でも僕は、いいえ私は――イズモ様、あのお方の傍にいられるだけで満足だった。できることなら、その憂いを二分し癒し、少しでも
あの方が負担を感じないよう、常日頃から心を配り、見守り……、こんなことが何になるんだ、僕自身にそんな力が何かあるわけがない、
そう思いながらも、ずっと……。

殺風景なその部屋に、少しでも目に優しい色彩りが欲しいと思った。

グニス小隊の訓練で野営したその朝、採って来た野辺の花。青っぽい薄紫色をしたその花が、どこかあの方の瞳の色に似ている気がした。
それを一輪挿しにして、何気なく飾った。ふふ、いつしか零れる笑み。こんな自分にも、まだMIXだった頃の気持ちが淡く残っていたのかな?
その時の自分がそう思ったかどうかは定かではない。でも……。

「花……、」

部屋にお帰りになったイズモ様が、ふとその一輪挿しに気付き、呟く。その無表情に、いや、いつも以上に空っぽな眸をして呟かれたので、
「も、申し訳ありません……!い、いま、片付けますからっ!」などと大慌てで、その小さな硝子瓶を手に取ろうとする。が、その手を遮られた。

「いや……、このままでいい。……――ありがとう」

えっ? その言葉に耳を疑う。ありがとう♀mかにイズモ様は今、そう仰った。そして、

「アルテアの大地に咲く花は、たとえどんなものであろうと、美しいものだな……」

何気なく、しかし深い感慨を持って呟かれたその言葉は、確かに私自身の心の中に大事に大事にしまわれた。


     ж
639イズモ・カムロギの幸せ家族計画・W:2012/08/25(土) 11:33:16.60 ID:uDW54o4/

「ねぇアンディ……」「なんだ?」

もし私が男の子のままだったら――、あの時ああ言ってくれたみたいに、男の子の姿の私でも、ずっと愛してくれた?
そんな今さらな質問、アンディだったら満面の笑みで快諾してくれるのに違いないのに、それでも私はそう問いかけずにはいられなかった。

「ううん、いいの。なんでもない」それでも、やっぱり言わないでおいた。なんだよ、MIX……、気になるのか、じゃれるように額に額を押し付けてくるアンディ。

「ね、キス、して」そのままの距離でねだる。するとアンディは途端に真剣な顔になる。そして、「MIX……、」

いつしか二人の距離がゼロ距離に近くなる。「あ、待って!」その瞬間、アンディの唇に指先を押し付け、制止。

その、ここじゃなくて……、えっ? その途端アンディが目を丸くする。あれほど学園一と称されるほどラブラブだったのに、
なぜだかまだ一線を越えたことのない二人だった。でも、MIXの心は決まっていた。それは勿論、アンディも。

「私、私……、アンディ、早くあなたに私を抱いて欲しい、……の。私の――、そう、ビッグバンを……っ」

自分自身で戸惑いながら、確かにそう呟いた。早くあなただけのものにして。私の胸に大きな穴を開けて……、

潤んだMIXの瞳がそう囁いていた。「MIX……、MIX……ッ」たまらなくなって、アンディはMIXを抱きしめる。
開けて、埋めて、開けて、埋めて――そうやって二人は、これまでずっと互いの想いを確認しあってきた。だから今度も……、
アンディの開けた大穴に、私の心と身体全体を使って愛という名の最大限の補填をして、そうして全てを埋(うず)めてあげるから。

二人して部屋に入り、私は服を脱ぐ。すごく恥ずかしかったけど、アンディの目の前でボタンを一つずつ外していく。
最後に後ろ手でブラのホックを外すと、ぷるんっという擬音が聞こえるほどのハリと重量を持った特大のおっぱい≠ェアンディの目の前に晒される。
ゴクン、アンディの咽元が思わず鳴る。「そ……、そんなに見ないでっ。恥ずかしいから……」頬を赤らめて言うも、アンディの耳には届いていないようだった。

でも、よかった――ようやく元の私に戻って。妙な高揚感と羞恥の中、それでも、その感慨がMIX自身を包んでいた。
「アンディ……、」お望みどおり、コレはあなたのものよ。その豊満な膨らみを寄せ上げ、両手で捧げあげるようにして、囁く。
すると、たまらなくなってアンディはMIXの胸にむしゃぶりついた。……ああッン! 大事そうに慈しみながら、それでも両の手に余るほどの
乳を激しく揉みしだき、桃色に紅潮してすっかり硬くなった乳首を唇に含んで、その舌先を使い、たっぷり唾液で濡らしながら、それを蹂躙する。

そう、好きなようにして、アンディ。あなたに私の全部を、あげるから。

「MIX……ッ!MIX!お前のビッグバン、やっぱり最高だ……っ!」

すげェ、すげェよ、MIX。そう独り言のように呟きながら、お望み通り好きなように鷲掴まれ、上下、左右に丸く円を描くようにして、
ゆっくりとその柔らかさと重さを堪能される。それだけでも、たまらない刺激となってMIX自身を襲うのに、時折、先端を指先で強く
摘まれたりグリグリと押し潰され、さらに唇に含まれ、歯で噛まれたりすると、たまらずMIXは甘い喘ぎ声をあげ、盛大に啼いた。

「ああ……っ、やはぁあン!やぁあぁッ!アン、アンディ……ッ!」

以前は胸だけ?みたいに感じて嫌だったこともあったけど、今はそんなことない。むしろアンディに愛してもらえる最高の部位を持っている
ことが誇らしくさえある。それもこれも、やはりアルテアへ行った経験のせいなのだろうか。男になって胸を失ってから、やっとその自分の
最大の武器が大切なものであったことを知った。愛する人を繋ぎとめておける、最大の武器。……それがなかったことが、あの時の自分自身の
大きな哀しみであったことを、今でも薄っすら思い出す。女のいない不毛の星で、自分が以前持っていた女としての証のよすがを微かに知りながら。

そう、私はあの方の前で、女ですらなかったのだから……。
640イズモ・カムロギの幸せ家族計画・W:2012/08/25(土) 11:46:24.41 ID:uDW54o4/

「アンディ!アンディ……!私の穴をあなたのおっきいので埋めてっ!」思わずそんな恥ずかしい台詞が喘ぎとともに口をついて出る。

「MIX!……好きだっMIX!」乳房への愛撫とともに、大きく広げた両脚の太ももにむしゃぶりつきながら、アンディはソコが最大限に
濡れていることを知る。舌先でグショグショになったソコを舐めあげると、……ぁはあああンッ!MIXの身体が大きく海老反りに跳ねる。
レロレロ、レロ……、舌先を強く押し付けるようにして嬲る。その刺激が加えられる度に、ゾクゾクする感覚が全身を駆け巡り、
MIXは自分が女であることの証、そのたまらない快感を、アンディによって与えられることを心から悦んだ。そう、女としての、悦び。

いい、いい……のっ!すごく、すごく。

アンディのものに初めてを貫かれ、その痛みでさえ愛おしく感じながら、MIXは絶頂への階段をのぼる。

女に、女に生まれてよかった、私……! 以前は決してそんな風に思えなかったのに。でも、この大切な感覚は。それは一度失われて
しまったものだったからこそ――女であることを失って初めて、私はアルテアの、そうあの方の悲哀を肌で感じることができた気がしていた。
そして、アンディのことも忘れ、打ちひしがれた不毛の大地で、その「大切な人」を前に、その想いを遂げられなかったのは……たぶん。
私自身への罰でもあったのかもしれないと、ふと思う。でも、その苦しみでさえ、アルテアに駆けつけたアンディは、赦してくれた。

アンディがあけた穴を、私が埋める。でも、本当にその大穴を埋めてくれたのは、やはりアンディ自身だった。

「アンディ!アンディ……!わたし、わたし――っ」

ばちゅん、ばちゅん、そう耳に恥ずかしい水音を立てながら、MIXの腰に打ちつけるアンディの律動は停まらない。
こんなにいやらしくて、でも、とても愛おしくて……、何度も何度も襲う、その波に我を忘れて、快楽の虜そのものとなる。

男になってしまったMIXがアルテアで何を感じ、何を思っていたのかなんて、アンディは何一つ知らなかった。
でも、そんなこと俺には関係ねえ。何より元のMIXを俺自身が欲していたのだから。いや、MIXだろうとMIXYだろうと関係ねぇ!
MIXはMIXだ、そうだろう?MIX。女とか男とか、そんなこと全部取っ払って、心も身体も、俺はMIXの全てを愛したのだから。

そして――、アァッああああぁぁ……ッ!!

アンディのその想いの全てが、私の中に注がれる。その白濁に汚されながら、やっとアンディのものになったことを知る。
生まれる子は、やっぱりアンディそっくりな男の子がいいな。そんなことを頭の片隅で思いながら、私はアンディの腕の中で、
その豊かな胸を優しく両手で抱かれながら眠りに落ちる。……もう、絶対に、私を離さないで。俺の、MIX……。
お前とお前のビッグバンを、俺は一生愛していくからな。だから、お前も一生、俺の傍にいろ。


それは、まぼろし――届かなかった想い……、それでさえ埋めてくれたアンディの――。


たとえあの方≠ェ何一つ覚えてらっしゃらなくても、私は……、

私には、アンディがいる。今はそのことだけで、すごく幸せ。


「なあ、MIX。俺たちも、早く結婚しようぜ!」
「えっ……う、うんっ!」

そう、あからさまに満面の笑みで言われ、有無を言わさぬ、その明るさに戸惑いながらも、MIXは返事を返した。
何よりその青空のように晴れ渡った笑顔が、私自身の大切な宝物だから。そう、全ての記憶がすっかり書き換わる。

私いま、とっても幸せ、です――だから貴方も、どうか、お幸せに……。


641名無しさん@ピンキー:2012/08/28(火) 03:51:24.41 ID:ptPUKI8v
アーッ
642名無しさん@ピンキー:2012/08/30(木) 00:33:33.54 ID:dgzpm/rS
>>640
乙!男と女アンイズ両方の間で気持ちが揺れ動くMIXかわいいよ

しかし、イズモはジンにとっての育ての親だったとか…
仔作りはともかく子育てには実体験からそれなりに精通してる
イズモさんとか想像すると何かギャップありすぎて笑えて来るw

結局アマタ・ジン・カグラは三兄弟のようなもので、それに
漏れなくついてくる三嫁とかイズアリ生きてたら果報者レベルだなw
643640:2012/09/04(火) 11:44:42.10 ID:k7Ln5sNp
ドラマCD聴いてちょっとイズジンニュアンス違うな、と気づき始めた今日この頃orz
実の子以上に気持ちが傾いてるというのは、それ以前に何となく勘付いてはいたんですが…

しかし、もしジンが生きてたら、やはりアマタとの目に見えない確執が…?
アリシアも加わって、それこそ複雑以上のレベルではなくなりそうだ

>>642
サンクス

MIXYに関しては「イズモ様はアルテアと共にある!」でピンと来て、
アーッ関係ないところでw普通に忠誠心の裏側でもし女MIXの気持ちが動いてたら、
面白いし描き甲斐あるんではないかと…それでも気分害された方がいたらゴメンナサイ

644名無しさん@ピンキー:2012/10/02(火) 16:50:11.66 ID:vOZqZhB8
年齢設定が出た後あたりに、アルテアに攫われたMIXと
優秀な遺伝子残すために子作り係に任命されたジンの妄想したな
生身の女に興味ない14歳オタに負けて仕事であれこれされちゃう
男嫌いビッグバン19歳
645643:2012/10/11(木) 11:55:19.21 ID:c0cBtns0
お久しぶりです

あれから、こちらもあまり動きがないようなので、景気付けに?(それほど面白くないけど)
久々に一つ投稿させていただきます…前半はエロ成分のないクレア&カイエン思考
(両者が絡むわけではないです)後半でクレサザ微百合エロがあったりします

相変わらずお馬鹿っぽい駄作でスミマセン
646イズモ・カムロギの幸せ家族計画・幕間:2012/10/11(木) 12:01:25.47 ID:c0cBtns0
(※注意;神秘之書・クレアに関するネタバレ少々あり)


クレア・ドロセラは明らかに苛立っていた――いや、実際そう感じてしまうのは結局、自分自身だけだったのかもしれない。
いつものように理事長室でドーナツ片手に優雅に午前のお茶を楽しんでいる悠然とした自身の姿は、常日頃変わらない
クレアそのものとしか周囲の目には映らなかっただろう、だがしかし。

――一体どうしたのです?私としたことが……、

常に冷静沈着、加えて何事に対しても動じず悠然とかまえている己自身からは、目には見えないが想像もつかない、
そう全く愚にもつかない醜態である。ここネオディーヴァ聖天使学園の理事長職としても、そしてそれ以前に
遥かな時を超え存在する、自身の特殊な出自とその生まれに纏わる重大な使命を考え併せても、一時の感情の
揺れに振り回されるなど、決してあってはならないこと。

やはり不動の真意が掴めないことも関係しているのだろうか。

その不動自身、朝からどこにも姿が見えない。生来、神出鬼没なマジシャン的資質を持つ彼のことである、
当然その身が常日頃行方知れずで、その動向自体、不確かであるのは致し方ないことだが、ここへ来て、
まさかクレア自身の目にまで。

不動自身が生まれてから、そしてアクエリオンの謎を探索する旅から帰還して以来、アルテアとの戦いが
終止符を打つまで、常に不動とは一心同体の身であるはずだった、だが。その不動が自ら「恋愛解禁」を宣言し、
その禁を破ってから、さらにアルテアとヴェーガが実質上融合し、以前の地球と同じ、あるいはアルヴェガという
新たな世界が誕生してからというもの、明らかに不動自身の動向が、これまでとは一線を画した別な方向へと動き出しつつある……。

敏感なクレアの思考がそう察知しつつあった。元より天翅族の亜種であるクレアの種族。預言者――その千年にも及ぶ、
時の流れを無視した魂の存在に出来ぬことなどない、そのはずだった。なのに、まるで彼女自身の可憐な見た目そのままに、
どこか甘ったるい初心(うぶ)で幼げな感情に振り回されている……、ふ、不動は一体何をっ!?
647イズモ・カムロギの幸せ家族計画・幕間:2012/10/11(木) 12:04:07.11 ID:c0cBtns0

苛立ちに任せ、突然ガチャンッ!とティーカップを乱暴にソーサーの上に置く。「……っ?」

その突然の物音に傍らにいた学園長が何事かと、こちらの様子を伺う。午前の授業に従事している
スオミやドナール夫婦はともかく、今クレアの御茶の相手をしているのは、この初老の学園長だけであった。
――いつもなら不動も形ばかり列席しているこの時間であるというのに。「――学園長、」と、
突然言葉を掛けられ、彼は改めて手にしていたカップをテーブルの上に置く。

「不動は、不動総司令は今どこに?」

どこか語気も強くそう問われ、あからさまに戸惑う学園長。
クレア自身でさえ知らぬことを、どうして自分自身が知り得よう。

「はて……そう言えば、昨日から御姿が全く見られないような気がいたしますな」
当然、学園長はそう素直に鷹揚に答えた。しかしクレアは、その悠長な調子が
どうにも気に召さないというように、またしても強い調子で言葉を吐き出してしまう。

「このネオディーヴァ聖天使学園を預かる学園長ともあろう者が、そんなことでどうするというのです!?」
そう、同じく理事長ともあろうものが……――。

「もっ申し訳ありません!」
クレアの一喝に、すかさず学園長は慌てて緊急呼び出し用のコールを不動にかけようとする。
「……そ、その必要はありません。すみません、今のは言い過ぎでした」

まったく、どうしたというのです……私(わたくし)ともあろう者が。

クレアは自ら御茶の時間を台無しにしてしまった自身の不甲斐なさを恥じた。はむっ、そして思い出したように
手に取ったチョコドーナツを小さな唇で食む。苛立つ精神に甘いものは大の特効薬。だからこそ好物のドーナツを、
こうして常に茶の時間にかかさぬようにしているのは、何もプラーナの一種である糖分補給が、彼女自身の特殊な
体質にとって必要不可欠であるというだけのことではなかった。
648イズモ・カムロギの幸せ家族計画・幕間:2012/10/11(木) 12:08:03.13 ID:c0cBtns0

「はうっジン君とユノハ、略してジンユノ!それにイズモ様とアリシアさんっこちらも略してイズア……」
「なぁに、いつもと変わらない調子で一人でウハウハ、キャッキャしてんの?」

何気に教室の片隅の席で何枚かの写真を並べて萌え萌えしく身体をくねらせているサザンカに
面白そうに声をかける女子生徒エイ・チャン。しかし、さしもの真面目な彼女も、その式の
写真を見るが早いか、サザンカ同様に、とまではいかないが黄色い歓声を上げるのだった。

「きゃー素敵、素敵!ねえねえ、よく撮れてるじゃないっ!?」
その腕を買われて?記念写真以外のカメラマンを頼まれた、というわけでもないのに、
いつのまにこんなサプライズな写真の諸々を撮っていた、ちゃっかり者のサザンカであった。
本命のジンとユノハ、そしてイズモとアリシア以外にドナールとスオミも何気によく撮れている。

「ちょっドナール教官、こんな男前だったっけ?」
「サザンカ、俺にもスオミ教官(せんせい)の一枚分けてくれ!」
何気にエイ・チャンの一声によって集まってきたクラスメイトたち。

「ちっちっち、いつも通りタダという訳にはいかないわよ?」
そこは守銭奴のサザンカのこと、たとえサプライズ写真の焼き増しとはいえ、晴れの舞台である
3組のブライダル写真を売りさばく根性は見下げ果てた、いや見上げたものである。何気に3組の
カップル以外にも、フォーマルウエアを纏ったシュレードやカイエン、そしてアンディや
アマタたちのものまで地味に各種取り揃えてあったりした。

「ふっふっふ、今回ばかりは無礼講ってやつ?勿論ジンイズカップル同様、シュレード様や
カイエン様以外のは特別にスペシャルプライス!」

きゃあぁぁ!それでも雑魚その他を差し置いて嬌声を上げながらシュレカイ、そしてジン、イズモカップル
フォトに次々と群がる女子たち。本当はシュレカイのは売りたくなかったんだけど……、いかにも惜しそうな
表情をするサザンカに、だったら他のも売るな、という冷めた心の声が誰からともなく聴こえるのだった。
649イズモ・カムロギの幸せ家族計画・幕間:2012/10/11(木) 12:11:09.54 ID:c0cBtns0

「おいっ!お前ら、休み時間に何を騒いで……っ」
そこへ唐突に教室へやってきたカイエンの強面に一同真っ青になり、サザンカ自身も
大慌てで机の上の写真の束を掻き集めて両手で隠す。……と、一枚の写真がひらりと
カイエンの足元に落ちた。

「おい。サザンカ、お前これ……」
突然それを見て固まるカイエンに低い声で尋ねられ、さしものサザンカも震え上がる。

「ひぃぃ!カイエン様ぁ、どうかお沙汰は……っ」
それでいて、どこか嬉しそうに紅潮している表情が、どうにも気色悪い。

カイエンが手に取った一枚の写真。そこには妹のミコノが写っていた。
あいつ、いつのまにこんなに……、

当然、男子らのニーズにも答えるべく、女子の中でも一番人気のゼシカやMIXそれにミコノのものも一応用意して
おいたのであるが。そんな彼自身の感慨とは裏腹に赤かった顔を改めて真っ青にして縮み上がるも、再び意味不明に
赤く染め上げるグルグル回る散髪屋の看板みたいなサザンカを尻目に、カイエンは一枚のコインを弾いて寄越した。

「一枚、貰っとくぞ――」
「ま、まいどありィ」

まさかカイエン様が……、

両手で恭しくそのコインを受け取るサザンカ同様、教室から去っていくカイエンの後姿を
一同は茫然としながら見送った。
650イズモ・カムロギの幸せ家族計画・幕間:2012/10/11(木) 12:14:10.92 ID:c0cBtns0

……ったく、どうかしている。
主犯のサザンカ他、生徒たちの売買行為を見過ごしたばかりか、あろうことか己自身までが。

常日頃、サザンカが密かに撮影した生徒たちのブロマイド写真を売りさばいているという話は
カイエン自身の耳にまで届いていた。だが度重なるアブダクターの襲来などで、それを取り締まる
時間も暇もなかったというのが事実であって、それに元々特に風紀委員というわけでもない自分自身
でもあり、実際それを教官や学園長などに通報しても、どうなるということでもない学園の現状であった。

浮かれている、乱れている、だらけきっている――、
それもこれもすべて、アブダクターとの戦闘がなくなったからなのか?

おまけにアルテアとヴェーガは一つの星に融合してしまった。それはともかく、平和が戻ったこの世界に、
真に彼自身のいるべき場所がなくなってしまった、と言ったら言い過ぎだろうか。アブダクターの襲来が
なくなった今、確かにカイエンは自分がこの学園にいるべき理由が未だあるのかどうか、その必然性を
見失っていた。それに一体、不動総司令たちはアクエリオンを使って何をしようとしているのか?

彼の絶望予知によっても見透かせない、不動・ZENの真意。

「ミコノ……、」改めてカイエンは一枚の写真の中で微笑む、大切な妹の晴れ姿を見つめた。

アイツにミコノをくれてやったのも、アクエリオンの戦いを通じてヤツが妹を預けるに相応しい相手であると
俺自身そう判断したからだ。無論、まだ正式にというわけではなかったが、先の式でミコノが花嫁の花束を受け取った
瞬間から、さらに新たな時間が進み始めたのだとカイエンには感じられた。……そう、もう元に戻ることも叶わぬ、
新たな時間が。もうあいつは、これまで俺が知っていた脆弱なだけの妹じゃない。
651イズモ・カムロギの幸せ家族計画・幕間:2012/10/11(木) 12:16:40.95 ID:c0cBtns0

「ふふっ珍しく心の弦が乱れているね、親友?」

その囁きと共に庭園に姿を見せるシュレード。思えば彼の奏でるピアノの旋律も、
披露宴の席を華麗に美しく彩っていた。シュレードの出番はそれきりだったが、サザンカの
ブロマイド写真のコレクションが新たに増えるのにも一役買って出たのは確かだ。

「まったく、こんな写真を売りさばくなぞ、学園の秩序が著しく乱れる!」
そう憮然とした態度で言いつつ、しっかり懐に大事そうに写真をしまうカイエンを見て、
シュレードは薄く微笑む。

「でも、もう何でもありって感じだけどね、写真の一枚や二枚」
確かにシュレードの言うとおり、突然降って湧いたような元アルテアの最高指導者イズモによる
ネオディーヴァ挙げての子育て促進令によって、今までとは些か勝手が違ってきているのは事実だ。
事実、不動総司令の発した「恋愛解禁」宣言も、その端を発していたりするのだ。その不動・ZENの
思惑に疑念を抱いているのは、カイエンが自身のエレメント能力【絶望予知】に特化しているがため、
ばかりではなかった。

「不動総司令――どうも俺はアイツのことが未だに気に食わない」

だろうね、聞けば何気に妹さんのミコノ……さん、と一時期一緒に旅行していたそうじゃないか?
そのシュレードの指摘にピクッとカイエンの片眉が吊り上がる。かつて敵将のイズモがヴェーガに
強襲してきたその時、なぜか不動はネオディーヴァを留守にしており、MIXが拉致されたりと、その後の
混乱で実際止める暇もなかったのだが、その不動総司令を探しに行くとかで学園を一人出て行ったミコノ。
その旅先で妹は不動と落ち合い……、

「くっ……」

アマタにミコノをくれてやったばかりだというのに、なぜ自分はそんな過ぎたことにこだわってしまうのか。
いいや、違う。あいつは、やっぱり俺はあいつのことが……。苛立ちを隠せず壁面にぶつけた拳のチリッとした
小さな痛みに顔をしかめる。
652イズモ・カムロギの幸せ家族計画・幕間:2012/10/11(木) 12:18:32.33 ID:c0cBtns0

「――心配、なのかい?」

クソ!いちいち俺自身の思考に介入してくるコイツも些か気に食わないが。
思いながら傍らで相変わらず楽しそうに微笑むシュレードを薮睨む。どちらにしても、
今のネオディーヴァの現状は絶対によろしくない方向へ向かっている。何が子作り、
いや子育て促進令だ。かつて敵だったアルテアの親玉であるイズモとかいうアマタの
親父のこともカイエンは未だに勘ぐってしまっていた。なぜ自分の息子を置き去りに
するような事態に追い込んでまで、アリシア・ソラをアルテアへ迎え入れた?
(その当時、当然自分に子がいたことを知らなかったイズモ自身であったのだが)

おそらくそのせいでアマタは自分自身のエレメント能力にずっと自信を持てないでいたのだろう。
未だどこか柔な感じのするアマタは好きになれないカイエンだったが、それでも親が招く子の不幸ほど
辛いものはない。そのことをミコノ自身のことで強く実感していた兄である自身でもあった。

「不動とイズモ、必ずしも両者が共謀しているとは言いがたいが、それでも俺は――、」

どうしてこれほど頑ななのか。己自身でも、そのことに呆れてしまう、だが。
譲れないことは絶対に譲れない、のだ。去っていくカイエンのその後姿を見送りながら、
シュレードはふっと苦笑った。
653イズモ・カムロギの幸せ家族計画・幕間:2012/10/11(木) 12:19:51.01 ID:c0cBtns0

「サザンカ・ビアンカ……」夜半、理事長席に着いたクレアは、その名をふと呟く。

その手には、どこから入手したのか、サザンカが撮影した披露宴でピアノを弾くシュレードの写真があった。
常日頃からサザンカの個人の無断撮影ならびにブロマイドの売買行為には目に余るものがあったが、アルテアとの
交戦状態にあった時もだが、今現在も現状が現状なので、そのまま黙認しておいた。ふぅ――そう、サザンカ。
貴女はそれでよいのです。

こ、こほん。改めて写真をテーブルの上にそっと置き、不動もハネムーン中で留守をしているイズモも、文字通り
誰もいない空っぽの理事長室を見回す。主食であるドーナツも今は彼女の傍らになかった。どこか殺風景に感じる、
この空白。それでもクレアは満足気だった。それもそのはず、今だけに限ってはコレ≠思う様、凝視することが
可能なのだから……、と、マホガニー製の机の引き出しを開けて一冊の薄い本を取り出す。

改めてその桃色にピンクピンク染め上げられた、どこかいかがわしい表紙を薮睨み、それこそスオミ教官よろしく
何気に掛けた眼鏡のツルを片手で押し上げる。は、ほ……、なるほど、などという声を時折発しながら、しばし
その冊子を一人冷静に堪能するクレア。しかし、……む! 突然、顔を真っ赤にして両手で本を眼前に突き出す
ようにして凝視する。「いけません、これはっ!」

むぅっ。膨れっ面をして幼げな表情を紅潮させる様は、それこそ見た目どおりの幼い少女に他ならない、が。
サザンカ・ビアンカ……齢ウン○年を裕に超えたこの私(わたくし)を欺くことなど、あってはならないこと!
誰もいない理事長室の机の上に、その薄い本を投げ出すと、そのままツカツカとクレアは部屋を出て行った。
654イズモ・カムロギの幸せ家族計画・幕間:2012/10/11(木) 12:26:18.97 ID:c0cBtns0

「ふあぁ、今回も盛況、盛況っとォ……」
満足げに一人貸しきり状態となっている大浴場の湯船で湯に浸かり、頬を上気させているサザンカ。
時折、女生徒たちの姿がまばらになる時間帯を狙って湯に浸かっては、こうして一人金勘定しながら昼間の
成果を思い起こすサザンカであった。と――、その彼女だけのまったりしたプライベート空間に突然闖入してくる
思わぬ侵入者の姿が。

「サザンカ・ビアンカ!ここにいましたか!」
「ヒィッ!クレア理事長!?」

突然バーンと開け放たれる大浴場の扉。クレアは普段通りの可憐な喪服姿もそのままに、てとてとと湯船の
縁にまで歩んでくる。――ひっへっほぉっ!? なぜに、どうして、貴方様がここに?若干湯当たりしたのも手伝って
思わず両手でない胸元を隠しながら目を白黒させているサザンカを尻目に鋭い眼光で近づいてくるクレア理事長。

も、もしかしたら……、ついに昼間のブロマイド写真の売買行為をカイエン様にチクられたっ!?
ひゃあーだとしたらカイエン様の昼間のアレは、要するに監獄および地獄への行き掛けの駄賃だったってことぉ?
つ、ついにこの瞬間がやってきたか……秘密裏に撮ったブロマイドを売って新刊の印刷資金を貯めるどころか、
とうとうこの学園にいられなくなってシュレード様やカイエン様との名状しがたい程に辛い永の別離(わかれ)がぁぁぁ――。

「もっ申し訳ございませェン!どうか、平に平にィィィっ!!!」
「何を言っているのですサザンカ、私はただ――例の作品のある部分を書き直して貰いたいだけなのです」
「へっ?」
呆けた顔でクレアを見つめるサザンカの頭に乗せたタオルが思い出したように湯船にポチャンと落ちた。
655イズモ・カムロギの幸せ家族計画・幕間:2012/10/11(木) 12:28:56.76 ID:c0cBtns0

「ええっ、どうしてシュレード様が受じゃいけないんですかぁ!」
「どうしてなどと――、それを言いたいのは、むしろこちらの方です」
そんなこと言われたって……じゃ、カイエン様が受の方がいいんですかァ?まあ勿論それでもよいけど、デヘヘ。

「も、勿論シュレードは生来病弱の身。ですが彼の魂は、その魂の輝きは何人ですら立ち入れぬ至高の頂にこそ
本来あるものなのです」

い、言っていることがよくわかりませんがぁ……。
サザンカの困惑を他所に次から次へと内容についてダメ出しを入れるクレア。
なんだか姑に重箱の隅を突かれている様な気分になってくる。

「そんなことはともかく!(え、問題はソコじゃなかったんですか)
このクレアとかいう美少女を引き合いに出すのだけはおよしなさい!」
「あはっ、やっぱそっちでしたかっ」

しれっとした表情でニコニコしながら誤魔化そうとするサザンカ。どうやら確信犯であったらしい。
しかし、クレアは当然引き下がらない。

実名を出されただけでなく、なぜかシュレードの妹という設定。そして両親に先立たれたとかで常に
喪服を着用しているというクレア理事長そのままの見た目なのがいただけない。しかもその妹クレア≠ェ
兄であるシュレードと親友カイエンの仲を取り持つような役回りなのだ。なぜ私(わたくし)がそのような!
これまで見た目で判断されたことは諸々の場面であったことだが、なぜかシュレードの妹という設定が
クレアはどうにも気に召さない。

「いけません!絶対にいけません!もし在庫が残っているようなら、即刻すべて破棄なさい。
いいえ、これまで販売したものも全て回収するのです!」
「そ、そんな御無体なぁ……」

クレアの激しい反発に驚き、ほぼ涙目なサザンカ。確かにちょっと哀れを誘うような表現もしたけどさ、
でもまさかクレア理事長本人の目に留まるなんてことがあろうとは、サザンカ自身も考えもしなかったことだった。
どうやら彼女は、そのクレア・ドロセラの逆鱗に触れてしまったようである。

「サザンカ・ビアンカ……やはり貴方には、少しお灸をすえておいた方がよいようですね?」
「ぎくっ」
言うが早いかクレアは、ちょっとそこでお待ちなさい、と言い放ち、スタスタと浴場を出て行った。

656イズモ・カムロギの幸せ家族計画・幕間:2012/10/11(木) 12:31:35.92 ID:c0cBtns0

「ふはっ……そこはダメ、だめですってばぁ、理事長……ぉ〜〜〜」
「こ、このくらいで根を上げるとはっ、エレメント候補生の名が泣きますっ」

いつしか喪服を脱ぎサザンカ同様、湯に浸かりながらサザンカの弱い所を攻めあげる理事長。私(ワタクシ)がいかに
テクニシャンであるかを、この際、この腐娘の性根に叩き込んで真実を知らしめておかなければ。それこそは我が天翅族の
亜種であるルーン村に伝わる秘儀(?)何も吸血することだけが私たちの本来の能力ではないのです――

何かのスイッチが入ってしまった理事長と、案外こういう展開も様にならないわけではなかった腐サザンカ。
両者の(湯の下の)目に見えない激しい攻防戦が今まさに始まろうとしていた。

「ふあぁ……あっあっり、理事長ぉ、どうかおゆるしをぉっ」
「うっく……ぅっ、サザンカ、まだです――ならば、こちらはどうです?」

互いに碌にない胸の突起を立て合いながら、肌と肌とを密着させあう二人。さすがに言うだけあって
理事長の愛撫は正確だった。湯の中の行為であるせいも手伝い、次第に意識が朦朧としてくる。
ちょっ理事長って一体?そんなサザンカの疑問を他所に、想像もつかない世界へと彼女を攻め立てる
クレア理事長。ふっくっ……二人の淫らな喘ぎ声が浴室内に木霊する。

「こういうコトはっ、いつも貴女がホンの中で想像しているコトでしょうっ」
「そ、そりゃそうですが……っあふ……合体以外に百合したことなんて、実際経験ないんでっ」

なら、貴女にとってコレはよい経験。本物の快楽というものを知るよい機会となるでしょう……、
クレアはサザンカに腐妄想以上の何かを植え付けようとするかのように容赦なく褐色の肌を嬲る。
657イズモ・カムロギの幸せ家族計画・幕間:2012/10/11(木) 12:35:02.61 ID:c0cBtns0

そうです……シュレードと私(わたくし)は、そんな幼稚な思いつきで出来あがった
ような関係ではないのです――、決して冒しては、冒してはならぬ、私の聖域。

「あっあっ理事長!逝きます、スグ逝きます、もぅイキそうですってばぁ……!」
「よろしいサザンカ、今すぐイカせて差しあげましょう――っ!」

言いながらクレアはサザンカの秘所にある突起を捻りあげる。……うぎぁあああっっっ!!!
ついに湯の中に迸りを放つ腐った妄想処女(をとめ)。その快楽への高まりは想像以上だった。

       ж

「こほん。解りましたね、サザンカ」
「は、はい――(しょぼん)」

湯から上がり、すっかり元通り身支度を整えたクレアは、しれっとした表情で何事もなかったように
サザンカに告げる。むしろシュレカイ、カイシュレどちらであろうと、シュレード・カイエン本の出版は
これまで通り平常運転でかまいません。ブロマイド撮影とその販売等の行為も大目に見ます。ですが……、
ひぃ!きっと睨み付けられ思わずサザンカは縮み上がる。

「次回、もし私(ワタクシ)を紙面に登場させるのならば、シュレードの姉≠ニいうことになさい、いいですね?」
はあ、何だか随分と無理っぽい幼女チックなお姉様ですけどぉ――しかし、それ以上サザンカはクレアに
口答えすることはかなわなかった。

《続》


お粗末さまです〜
クレサザ百合の絡みは特に7巻ジャケ記念というわけではありませんw
658名無しさん@ピンキー:2012/10/12(金) 13:26:33.03 ID:JeeQgXNV

理事長壊れ気味でワロタw
659名無しさん@ピンキー:2012/11/02(金) 02:40:55.29 ID:DBdny1sY
保守
660657:2012/11/03(土) 03:16:21.57 ID:uPuACJ69
EVOLが終了して、早4ヶ月…
こちらもすっかり過疎気味ですが、穴埋め程度に作品だけ置いていきます

妹命のカイエンお兄ちゃんネタだけど、中身は不動ミコとか…
シュレカイでエロるわけにもいかず、不動ニアスの外道っぷりなど中途半端にお楽しみください
最終決戦?でのゲパーダ必殺技とかエレメント担当位置がテキトーでスミマセン
1.

「重く、高貴な調べ……」

「どうした?シュレード」
ひとしきり演奏し終え、ふと思案顔で呟いたシュレードにカイエンは尋ねた。
「……いや、どうにも気になることがあってね、親友」どこか訳知り顔で微笑む、銀縁眼鏡の奥の悪戯っぽい瞳。

久しぶりにカイエンはシュレードの特別室を訪れていた。頻繁に、というわけでもなかったが、それでも当然、
他の生徒たちよりは、何度かこの部屋に足を踏み入れていたカイエンであった。何よりジンやイズモ同様、奇跡的に
死の淵から生還した彼は、生来の病弱な体質からも、誰よりもその身体バイオリズムの高低の推移を、その後も
注意深く見守る必要性があったのだ。その健康診断のため、時折医療棟(メディカルセンター)を訪れるシュレードで
あったが、それ以外はこうしてカイエンが何度か足を運んで何事もないことを確認する。無論、シュレード本人からは、

……そんなに心配してくれるなんて、正直とても嬉しいよ、親友。でもさすがに……、
などと含み笑いを伴い言われると、つい憮然とした表情になってしまうカイエンであった。

が、それでも……。

「俺が望んだアクエリオンによる至高の調べ……どうやら、それにはまだ続きがあったようだ」
新たな精彩を放ち輝くその瞳。それがなぜだかカイエンは、とてつもなく不安になる。彼自身の【絶望予知】は、
それでもまだ何事も告げようとはしない。そのことがせめてもの救いに思えた。本来なら、こんな能力(ちから)
発動しない方がいいんだが……、

カイエン自身は常々そう思っていた。それでも、それによって時前に回避できることがあるのなら、
そのためのほんの小さな心の痛みなぞ。いや。小さくなどはない、決して。それでもカイエンは、
それによってシュレードを救えるなら、どんな痛みも甘んじてこの身で受けるつもりでいた。

「どちらにせよ、あまり無理はするなよ。病み上がり、とは若干違うが、お前は他のやつと違って、
身体に受ける負担も大きいからな」
「ふふっそうだね、親友。俺が死に損なった本当の理由、それを知るためには、きっとまだ、
御迎えは早いっていうことなんだろうね……」

笑みを含んだ瞳で、どこかまぜっかえすように言うシュレードを見つめるカイエン。こいつは
本当にマジなんだか冗談なんだか解らない所が始末に終えない。そう、本当に怖ろしく……。
「そういえば、ミコノ……さん、正式にエレメントの資格を得られることになったんだって?」
「ああ、本来ならもっと早く資質を認められてもよいようなものだが……、何しろあいつは特別だからな」

ミコノ自身の繋ぐ力=\―それにより何度、他の候補生たちの力が倍増され、窮地を脱したかわからない。
無論、それは皆の絆を深める力でもあった。それは何を隠そうカイエン自身も。その小さくいたいけだった
妹の隠された能力によって、その心の温もりによってカイエンは結局、アマタを許すことにした。それはもっと
以前からのことでもあったし、無論それはアマタ自身のミコノを想う強い熱意が、結局はカイエン自身の心をも
動かしたからでもあったのだが。許すというその言葉そのものが、妹ミコノとアマタの恋仲を認めるということ。

だが……、ふっと息を吐くとカイエンは言った。

「俺はやはり文字通りの堅物なんだろうか。あいつの、ミコノの幸せを思えば思うほど、余計な考えで
あいつ自身を縛ってしまう」

イズモ・カムロギが提唱した子育て促進令。この学園において幾らなんでも、それは早急すぎる考えだと
カイエンは当たり前に思っていた。そしてほぼ彼のその考えは正しい、それでも。ふとポロン、と、
傍らの鍵盤を爪弾くシュレード。そのピアノの和音に滲み出るカイエンの真心=B

「よい音色だよ、親友……君自身が本来持っているそれを、俺自身がもっと引き出してあげられたら……」
でもそれは、おこがましい考えなのかい?

「ふっ……、」
ふと口元に込み上げた笑いとともに立ち上がると、カイエンはシュレードに告げた。

「やはり俺は俺の考えで、あいつを守る。堅物≠ネ俺自身には、やはりそれしか出来ないからな」
片手を挙げて部屋から去っていく、その後姿を、シュレードは頼もしいものを見るように、静かな微笑みで見送った。
……ただ少しだけ、その真心に時折、屈折した不協和音が混じるのを不安に思いながら。
 
学園の校庭に降り立つアフラ・グニス。一週間の行程を終え、無事ハネムーン先から帰還したイズモとアリシア。
……お帰りなさい!アリシアを抱いて大地に降り立った父イズモを、にこやかな輝く笑顔で出迎えるミコノとアマタ。

「留守中、何事もなくて何よりだ、アマタ」
苦労性で心配性のイズモが、いかにも口にしそうな重々しい台詞に少しだけ苦笑う。もうアルテアとの戦いは
終わったのに。そう……、かつてそのアルテアの最高指令として、あの戦いを敵地であるアルテアで指揮していた
その人が、今ではこうして。

奇しくもそこ≠ヘアマタ自身の生まれ故郷でもある、湖畔に栄えた古代都市ネオ・ランディアだった。
……当たり前か。イズモとアリシアが出逢ったその場所で、彼女はアマタを産み落としたのだから。
近代都市ネオ・クーロンとは異なり、立ち並ぶ街並は古く、お世辞にも開発されているとは言えないが、
それでも街中を網目状にゴンドラの行き交う水路が連なる、その街の趣には格別なものがある。
何もかもが美しく優しく、そして懐かしい……。

「旅行はいかがでしたか?イズモ・カムロギ――いいえ、やはり野暮なことは訊くものではないですね」

アマタとミコノ、二人の背後から歩み寄るクレアに改めて向き直るイズモ。
……ありがとう、ミス(?)・クレア。お陰で妻アリシアと二人、大切な時間を久しぶりに、
ゆったり過ごすことができた。そう、決してもう二度と取り戻すことも叶わぬと思われた、大切な――。

ふふっ。感慨深げなイズモの隣でアリシアが含み笑う。「……?」その意味ありげな微笑みにクレアは、
いつになく訝しげな表情をする。

「理事長、いいえクレアさん……、貴女も御自身のお気持ちにもっと素直になられたら、きっと」
「……っ!?」

アリシア・ソラ。いや、アリシア・カムロギ――この女、やはりエスパー!?いや違う、そう、
ただのレア・イグラー。要するに我々と同じエレメント能力者――珍しく固まり、押し黙ったままの
クレアの脳裏で様々な憶測が閃く中、アリシア自身は、ただ無心にニコニコと微笑むばかり。

伊達に歳を数百年重ねるばかりで、実は色恋沙汰には不慣れなロ理事長。
さしものクレアも、一つの恋を成就させた女心の深い機微には、到底辿り着けてはいなかった。
2.

『――お兄さま、やはりワタクシは身を引きます。それは何よりシュレードお兄さまとカイエンさまのコトを
思うからこそ……』『ありがとうクレア、やはり君は俺の大切な最愛の妹だよ』『お兄さま、ヒシッ!』

「不動……なぜ、そこで恥ずかしい一人芝居をしているのです!」

理事長室に戻ったクレアは、マジシャンの如し衣装を身に纏った見慣れた大柄の背格好の男が席に着き、
クレアが置きっぱなしにしていった、その恥ずかしい薄い本≠手に、あからさまな棒読みを声に出し、
読み耽っている様を発見するのだった――くっ!私(わたくし)とあろうものが不覚!

シュタッと無駄にテレポート能力を発動して不動の元へと歩み寄り、それを神速で奪い取るクレア。
「こ、こほん!……これはサザンカの私室から没収したもの!決して私(わたくし)自身が元から所持していた
ものでは……っ、」顔を真っ赤にしながら、当然の如くそう弁明するクレアを、ふんと愉快そうに鼻で笑ったかと
思うと、不動はあらぬ方を眺めながら、既に別の思考へと至っている。

「アルテア界……やはり神話型の雛形は、その場所に眠っていた……」
ハッとして、まるで別人のような表情の不動を見上げるクレア。

不意に姿の消えた彼が、こうして今クレアの眼前に舞い戻るまでの、この数日間。一体どこで何をしていたのか。
それは知れたことだった。そんな短時間でよくぞそこまで。改めてクレアは、この男の底知れなさを思いやった。
そして形ばかりの我が息子≠ネがら、双星の書を密かに右目に隠し持つ本来のその姿を頼もしく思いつつ恐怖した。
だが、それも既に瑣末なこと……。

「アルテアは既にヴェーガと一体となり、元の姿の地球≠ヨと戻ったかに見えます、が――」
「それは似て非なるもの……アルヴェガ、その新しき名に相応しき新世界の産声……!」

クレアの言葉に呼応し、不動が力強く告げる。「――新たな神話が、この世界(ほし)で目覚める!!」
アポロニアス……そんな風に呼ばれた時代もあった。何より熱く懐かしいその響きが、彼をふと神話の時代の自身へと
立ち返らせる。まるで幻のように美しく、そして激しい鼓動に満ち満ちた世界。遥かな時を流れたゆたい、彼はその時間の
流れそのものを生きてきた。いつしかその個体の死と共に自身がそれそのものであったことを忘れ、そして幾度目かの
目覚めの度それを思い出し、その気の遠くなりそうな繰り返しの数そのものが、彼自身の歴史と記憶とになって連なり。

『変わらないな、オマエは……』

その中で二度目≠ノ出遭った――かつて愛した、美しくも激しい、気高き愛しき魂。
はたしてアレは、ただの気まぐれだったのか、それとも本来の己自身が心から欲したものだったのか、
今となってはさだかではない、が。

愛……、翅無の持つ、その感情に打たれたことだけは確かだ。堕天翅の持つ翅(はね)なぞが、
到底辿り着くことのかなわぬ世界。その魂が息づく人間界に興味を持った。ふっ翅無し、か。
我が種族の証である、その聖なる翅を失ってもなお、惹かれ続けた愚かな魂。

アポロニアス……そう呼ぶ声が今でも聴こえる。不動・ZEN。今はそう呼ばれ、ここで生き続ける
翅のない、只の翅無の男。不動とは、常にその場に留まり続けること。だからこそ何度生まれ変わり、
その生を受け継いだとて、不動は不動。それは変わらない。そして、かつて機械天使を操り、
故郷アトランディアを滅ぼした反逆の堕天翅は、もういない。が――。

アポロニアス……まだお前は俺を呼ぶのか。一万二千年を二度繰り返してもなお、裏切りの愛を欲し続ける
永久(とこしえ)の聖翅。ケッシテオレヲユルスナ。だから何度も裏切り続けた。お前の愛が途切れるまで、
ずっと……ユルシテハイケナイ。ケシテ。一度の裏切りは、もう決して正すことなどできはしない。
そうだ、俺を憎メ、恨メ、蔑メ。殺せ――だが、それがため罪のない命をも、あまりに多く巻き込んだ。

お前は、此処≠ナ眠れ……そう安らかに。

堕天翅族と翅無族、二万年と四千年を隔てた二つの種族の因縁。それが必然的にアルテアとヴェーガを生んだ。
新たなる愛憎のはじまり。そして、それも終幕――ではなかった。己自身に課した禁を破り、この「アルヴェガ」で
新たなる大地の産声を聴く。生まれる……!我が心臓が再び緋い血を全身に運び始める。それは一度は封印した、
翅無の感情。美しいと云うことの真の意味を悟り、蝶の夢、幻の如し天上界を去った。それは泥と血にまみれた、
躍動する生。生身と生身をぶつけあい性愛にまみれ、そして産まれる生命の息吹。全てが大地と繋がる永久の星の約束。

もう二度と、その名で呼ばれることなどなくとも。

 
3.

「ミコノ・スズシロ――これよりこの者に真のエレメントたる資格を与える!……前へ」
「はい……っ」

それは要するに一種の洗礼のようなものだった。クレア理事長と学園長が脇に控える聖堂の壇上に上がり、
多くの候補生たちが見守る中、ミコノはネオディーヴァ総司令、不動・ZENの前へと進み出た。既にイズモと
アリシアもハネムーン先から帰還。ネオディーヴァ特別顧問となったそのイズモも所定の席に着き、皆と同様、
その様子を心静かに見守っていた。

一週間前の三組の合同結婚式とは少々雰囲気の異なる厳かな空気が大聖堂内に漂う。ミコノ自身、とても
緊張していた。不動総司令、確かにまだこの人のことは苦手だけど……今はそんなこと言ってられないし。
何より己自身が、やっと正式なエレメントとして認められる厳粛な瞬間なのだ。特別そのことに執着を
持っているミコノではなかったが、それでもアマタたちと同様に、自分自身にもちゃんと自身を活かす
ことのできる能力(ちから)がある――そのことが、何よりミコノはとても嬉しかった。

それは皆を繋ぐ力。普段は決して目に見えるものではないけれど。そう、全然目立たないけど。それがあったから、
皆まともに戦うことができた、そうアマタ君は言ってくれた。やっぱりおこがましい、以前も、そして今もちょっぴり
そう思うけど、でも。そうだよ。何よりアマタ君と出会って、私なんか、なんていう気持ちをようやく捨てられた。
必要以上に自分を卑下しなくてもいいんだって、そう皆に、これまでの戦いに教えられたから。だから――。

普段の魔術師風の派手な衣装ではなく、この日不動は、このセレモニー用の厳粛な衣装を身に纏っていた。
それでも、いつもの野生児風なザンバラ髪と右目を覆った眼帯はそのまま。元々大柄で誰よりも背が高いだけあって、
その神話風のヴェールを纏った儀式用の衣装がやけに様になっている。いつもと違うその不動に殊更に緊張させられる。
総司令――このネオディーヴァを預かる頭(ヘッド)であるこの男について、勿論自分は未だに何一つ知らない。

……と。

不意にミコノは唐突に不動に手を引かれ、その懐へと倒れ込む。『――セリアン』えっ?

「ミ、ミコノさんっ!」
見守るアマタたちも、瞬間何が起こったのか全く解らなかった。ただ一つだけ判ったのは、突然ミコノと
不動の姿が壇上から掻き消えたことだった。俄かに騒然となる聖堂内。……し、静かに!静粛にっ!
生徒たちのざわめきと、女教官のスオミの甲高い声が伽藍に響き渡る。

「おいっ一体何が起こったんだ!?総司令とミコノはどうしたッ」
俺たちの時、こんなことなかったよな――アマタたちと共に学園長と理事長に詰め寄るアンディ。が、クレア
理事長は一人冷静な面持ちを崩そうとしない。その様が妙に現実味を帯びてエレメントたちに迫る。そして――、
「皆、静まるのです……!」そのクレアの鶴の一声で聖堂内は水を打ったような沈黙に支配され、ようやく場が静まる。

しかし、

「一体何の余興だ!イズモ・カムロギ――ミコノと総司令をどこへやった?」
些か険のあるカイエンの怒号が響き、その鋭い眼光を自身に向けられたイズモは若干たじろぐ。やはり貴様と
不動は……、あらぬ嫌疑を掛けられ、イズモはカイエンの前に立ち尽くす。カイエン・スズシロ。ミコノの兄。
……かつてアルテアの長であった己を当然の如く受け入れられぬ者が、やはりここにいた。それが未来のアマタの
花嫁、ミコノの兄であったことも何かの因縁か。が……、お待ちなさい!再び放たれるクレアの凛とした声音が、
対峙する両者の間を分かち響き渡る。ここは無用な諍いは避けるのが必定。

「しばし、お待ちなさい。二人は必ず戻ってきます」
       ж

なんだろう、この感じ。なんだか、とっても懐かしいような気がする。

不思議な温もりに抱かれ、いつしかミコノは一人虚空を漂っていた。
……そばに誰かいる?でも、その人が誰なのか、わからない。

と、水のような流れの中でたなびく黒髪に気がつく。いつのまにかシュシュもいない。ミコノの長い髪はほどかれ、
いつしか素のままの自分自身になっていた。素のまま?――きゃ、あああぁぁぁ!!!不意に視線を俯け、ミコノは
いつしか自分が一糸纏わぬ素っ裸でいることに気付き絶叫する。その大げさな悲鳴でようやく目が覚めたような
気がした。――静まれ。が、見上げると、その穏やかな声の主が再び自分を聞き慣れぬ名前で呼ぶ。

『――セリアン』

緋(あか)い髪、深紅の瞳。その人は不動総司令とは似ても似つかぬ姿をした、けれどとても懐かしく狂おしい
感情をミコノに呼び覚まさせる。その屈強な厚い胸板に抱かれミコノは……、アポロニアス。いつしか不意に
その名を口にしていた。これまで呼んだこともない、聞いたことのない、その名前。なのに――どうしてこんなに。
気が付けば、いつしか両の目から大粒の涙が溢れ出していた。胸の奥が熱い。熱くて苦しくて、切ない。

その人の背には翼があった。そう、一つだけ――まるで引きちぎられた想いの名残りのような、その痛々しい片翼。

アポロニアス、セリアン……、互いをそう呼び交わすと、いつしか二人は唇を重ねていた。

目を開けると、ミコノはその太く逞しい腕に抱かれたまま、ある大地の上に降り立っていた。
ここはアトランディア。生命樹の息づく、神話の世界。……永い永い、口付け。しかし、ぼんやりとした
その視界がはっきりとするにつれ、自分を抱いているのが、先ほどの翼を持った赤毛の大男ではないことに気付く。

『ミコノ・スズシロ――』

厳粛な声音で自分の名を呼ばれ、ミコノはやっと気付く。自身を抱いていたのが不動・ZENその人であったことを。
4.

『ミコノ・スズシロ……お前は本当にアマタ・ソラを選ぶのか?』
唐突にそう訊かれ、ミコノは絶句する。アマタ、くん、を……?『アポロニアスではなく、ポロンを――選ぶのか?』

え?

再びそう尋ねられた次の瞬間、ミコノは両の乳房を乱暴に暴かれ、唐突にその大きな両手に鷲掴みにされる。
や、いやぁっ!……お前は獣と交わった。その罪を、どう償う?ち、ちがう。アマタ君は、獣なんかじゃ!
けれど次の瞬間、ミコノの脳裏にまたしても緋い髪の男が映る。カグラ……君?そして次々と移り変わる
目の前の映像。あれは、アポロ……そしてシルヴィア。

やっと、やっと逢えたの。アマタ君、ううん、アポロ……そして、そう。やっと気付けた。ポロン、アナタに。
……が。そいつは翅犬――冷厳な不動の声色とともに目の前に牙を剥いた一匹の翅犬の姿がよみがえる。
い、やぁあああ!!!

アポロニアス……どうして私を置いていってしまったの? どうして貴方を忘れてしまったの、私。
その暗黒の空間に一人きり残され、ミコノは途方に暮れる。どうして、どうして――その言葉ばかりが、
幾度となく脳裏で繰り返される。

『――やっと思い出してくれたのか、セリアン』

自分をそう呼ぶその人。ああっアポロニアス!再びミコノは差し出されたその腕に抱かれ、熱い口付けを受け入れる。
身体が、熱い。バサッ!大きく拡げられた片翼にそのまま全身を包まれ、ミコノの裸体は、その抱擁と共に
深い記憶の淵へと堕ちて行く。

三度気付くと、そこはアクエリオンのコクピットの中だった。そこで文字通りミコノはアポロニアス、
いや、不動と合体していた。「なかなかに良い締め付けだ……ミコノ・スズシロ」

イヤ……厭なのに、嫌じゃない。すごい、凄くキモチいい……のっ

ズブッズブッと何度も何度も突き入れられ、既にミコノの秘部はそれなしではいられなくなっていた。本当に……っ、
不動、総司令っと、私! あんなに嫌っていたのに。あんなに怖がっていたのに。なのに、どうして。どうして、
アマタ、君……。いつしかミコノの両目から溢れんばかりの涙が零れ出る。だが。

「おおっと、今その名前を口に出さないで貰えるかな、お嬢さん!」
どこかおどけたような、その口振りに静かな怒りを覚えるも、既に身体が言うことをキカナイ。
些か乱暴だが、的確なその愛撫。それは全てを知り尽くしている、そう大人の男の行為である以上の、
底知れぬ大きな何かの力を秘め、しっかりとミコノを抱いて離さない。……翻弄される。熱く激しく。

一体、何万年振りか……敵意を秘めた瞳。そして、ピチピチと躍動する、はねっかえりの若々しい翅無の女の肉体。
瑞々しい、新鮮な生命の息吹。その反抗的な全てが己自身を惹き付けて離さない。そして――。

その天真無垢な魂(こころ)を、こうして蹂躙する心地よさよ。

「ああっ!いいっイイの!不動!アポロニアスッもっと、もっと!」
「――はいよ、お嬢サン」

不動はミコノの片脚を抱えあげ、そのままの体勢で再び自身の巨根を突き入れる。容赦ないその強引な行為に
ミコノの秘所は暴かれ、否応なしに何度でも濡れていく。そして今度は口内で……、力なく不動のソレを咽下
深くまで咥えさせられ、おらおらおらおら!涙目でびゅくびゅくと注がれる熱い白濁を何とか飲み込むミコノ。
――健気だな、だが。

何度か苦行のようなそれを繰り返され、すっかりアポロニアスの性奴隷と化したミコノ。もっと、もっと……。

しかし、そこでミコノのその夢幻(ゆめ)は終わった。暗転。
       ж

「どうした、ミコノ・スズシロ……――」ハッとして、その声に目を開けるミコノ。
辺りは不可思議な静寂に満ちていた。ポトン、ふと額に落ちた雫の冷たさに我に帰る。
「不動……総司令!」言うが早いか、ばっとミコノは自分自身の肩を抱いていた
不動のその手から逃れ、じっと立ち尽くして両腕を掻き抱き、その身を強張らせる。

「何か、悪い夢でも見たか……?」
ふふっと苦笑うその表情(かお)は、何事もなかったかのように涼しげだった。気付けばそこは、いつだったか、
不動を探す旅の末に不動と落ち合い、神話型アクエリオンを発見した洞穴内だった。あの時と同じ二人きりの
広々とした空間。なのに……今のミコノは、この男の目の前にいるだけで息が詰まるほどの息苦しさを感じるのだった。

「どうした――何をそんなに怖がっている?」
「不動……総司令、あなたは一体!?」

思わず叫ぶように発したミコノの声が洞穴内に大きく反響する。何を思い出した……セリアン。不動が一歩足を
踏み出すと、ジリ……、ミコノは思わず背後へと後ずさる。心なしか、その肩が小刻みに震えている。来ないで……、
私に触れないで!思いがけず大声で叫んだその声に、不動は少しだけ哀しそうな表情をした。が、それも一瞬のこと。

「お前のエレメント能力は繋ぐ力……、それが発動し、神話型アクエリオンは息を吹き返した」
そして今また、お前はお前自身の過去へと連なる、ある記憶を思い出した。違うか?その半ば見下したような
訳知り顔が嫌いだった。そう、何もかも全て見透かしているような。もしかしたら、貴方は全部知っていたの?
アルテアが生まれた理由(ワケ)も、その星の不幸も、すべて。

「……アマタ君は、犬なんかじゃない」
ふと俯き震える唇から発せられた、その言葉。いいえ……犬だろうと、なんだろうと!私はっ……!

そうか――では、お望み通り、今此処にそのアマタ・ソラを召還しよう。
「――エレメント・チェンジ!……アマタ・ソラ!!」
不動の声と共に不動自身の姿がその場から消え去り、代わりにミコノの目の前には自身の愛するその人、
アマタ・ソラが立っていた。「ア、アマタ、君!?」
 
「ミコノさん!どうして……っ、それにここはっ!?」
突然の出来事に驚愕し、動揺しつつも、しかし、再び不動の声が響き渡ると、眼前に立ち尽くす
ミコノの肩を無意識に抱き、守ろうとするアマタ。

『ミコノ・スズシロ……お前は今までどんな夢を見ていた?
それは己自身の密かな願望が、姿を変えたものではなかったか?』
「……!? ミコノさん?」

その言葉に思わずミコノの瞳を見つめるアマタ。い、いや……。すると前方を見つめるミコノの視線が凍りつく。
アマタがミコノの視線の先を辿って振り返ると、その先に聳える何本もの巨大な水晶に、鏡のようにある映像が
映し出されていた。万華鏡のように幾つも、その同じ光景を映し出す水晶のスクリーン。
素肌のまま抱き合い、激しくまぐわう一組の男女。

い、いやぁああああああああああああああああああああ!!!

緋(あか)い髪。そして鋭い眼光。まるで自分の分身であるカグラそっくりだと思った。だが……、
「違う、あれは――」アマタは知っていた。その人物が誰であるのか。神話時代、何より自分自身が、
いつの日も付き従い、そして大切に飼われていた、そう、あれは己自身の主(あるじ)。――アポロニアス。

その片方の翼をもがれた堕天翅に、一糸纏わぬミコノが愛されていた。

「ミ、ミコノ……さん、」
いや、見ないでアマタ君!……そんな目で、私を!気が狂わんばかりにミコノは叫ぶ。
違う、違うの、アマタ君。あれは私じゃ――ない。そう、私じゃない、の。……私は、『――セリアン』。
ミコノ自身の声に被さり、不動いや、その赤毛の大男アポロニアスの幻が囁く。

ミコノ、シルフィ、シルヴィア……そして、セリアン。真実の名と姿を今こそ取り戻すのだ。

再びその場に現れた不動。その右手が右目の眼帯を外し、閉じていたその眸を開く。
そこに現れる地球――いや、それは新たな星「アルヴェガ」。
5.

「アマタ!?」
ミコノと不動同様、忽然と姿を消したアマタに、再び一同は驚愕するばかりだった。

「クレア理事長、これは一体?今度こそ、このカラクリの説明をして貰おうか!?」
激昂するカイエンを前に、それでもひたすら冷静な態度を崩そうとしないクレア。
「――エレメント・チェンジ」「……?」
「そう、アマタ・ソラはかの地≠ノ召還されたのです――おそらくそこに、不動とミコノも」
「どこだ、そこは!?」
「今は教えられません……、」

くっ!あくまで冷静を装うクレアの襟元を掴むカイエンの手を振りほどき、
「御婦人に乱暴を働くのは、やめて貰おうか?」そう言い放ったのはイズモだった。
「……イズモ・カムロギ、貴様、やはり不動たちと一枚噛んでるのか!?」
「カイエン・スズシロ。貴殿が何を疑おうとそちらの勝手だが、今はミコノたちの無事を確認する
ことの方が先ではないのか?」「……っ!」

カイエンは悔しそうに苦々しくイズモの手を振りほどく。ミコノとアマタの仲を認めた瞬間から、かつて敵だった
この男との妙な因縁も同時に始まっていた。俺はなぜ素直に認められない。結局アマタは、こいつの……!
そう、やつは一歩間違えばアルテア側の人間だった。現にあいつと兄弟も同然のカグラは元アルテアの戦士だ。
幾度となく俺たちの目の前に立ちはだかった、元を正せば、そいつもイズモとアリシアの息子。

「イズモ……、」不安げに傍らにいたジンがイズモの腕を取る。
「ジン・ムソウ……、一体なぜ、お前たちは死の淵からよみがえった?お前たちは、何をしようとしている?」
そんな今さら蒸し返した所で答えの出ない事にまでカイエンはこだわる。俺の【絶望予知】でさえ予見できぬ、
アルヴェガの未来。イズモが提唱した子育て促進令のおかげで、妹ミコノは……、一体、真のレア・イグラー
とやらを何人生み出せば気が済むのだ。幸い?この場にいなかったカグラ以外の元アルテア勢である、
イズモとジンの二人ににじり寄るカイエン。

「やめて!やめてください、カイエンさん!」
二人を必死に庇おうとするユノハ。しかし、それ以上は何も言えず、ただ潤んだ瞳を震わせるだけだった。
「ユノハ――……」無意識にそんなユノハに寄り添い、庇おうとするジン。思えば二人は初々しいながらも、
既に夫婦。チッ!思わず舌打ちするカイエン。イズモとアリシアに続く、今は一つの星として機能しているが、
彼らはアルテアとヴェーガを繋ぐ、立派な歴史的カップル第二号でもあった。

「やめておけ、親友――」
しかし、そこにいつ現れたのかシュレードが割って入り、ジンにまで掴みかからんばかりの勢いのカイエンを制する。
「シュレード……、」
「俺自身も彼らと同様、こうして一度囚われた死の淵から奇跡的に舞い戻ったことを忘れてないだろうな?」
そうだ……、アルヴェガの誕生と共に奇跡的によみがえったのは、何も元アルテア側の人間ばかりではなかった。
一度死した同胞たち。ジンの葬儀と共に葬られた哀れな生徒たちの大半も、今こうして。

カイエンは忘れていた。シュレード……、
彼の命をこうして取り戻すことができたのも、そのもう一つの真実なのだと。

「俺は今一度授かったこの命で、さらなる高みの旋律を必ず響かせる!ミコノとアマタ、
今すぐ二人を迎えに行こうじゃないか!」
「……シュレード」

クレアは、そんなシュレードの熱き心の音色に絶句する。
私(わたくし)は何を……、そうですね。おそらく不動も、こう言うかもしれません。

「恋とは不治の病!ならば、それを癒し、本来の姿に目覚めさせる泉に今こそ、いざ行かん!」
クレア理事長の凛とした声が高らかに聖堂内に鳴り響く。――ビシッ!

「ヘッドはシュレード!カイエン、そしてこの私(ワタクシ)、クレア・ドロセラ!」
……おぅ!とシュレードの宣言に続くクレアの命に活気付いた一同が、それは盛大にコケた瞬間だった。
       ж

『アマタ・ソラ――報われぬ翅犬の記憶を胸に、どう戦う?何を信じる?』
不動の声が残酷に脳裏に響く。不動総司令、もしかしたら、お前は……っ ふふっ気付いたのか、ポロン。
だが、もう遅い。ミコノ・スズシロ、いや、セリアンは既に我が手に――。

気付けば傍らにいたはずのミコノが宙に浮かび、いつしか不動の両手に抱かれていた。「ミコノさァん――ッ!!」
アマタの悲痛な叫びが洞穴内に響き渡る。すると次の瞬間、洞穴の一部が激しい地響きと共に崩れ落ちた。くっ……!
何が起こったのかと土煙の立ち込める周囲を見渡せば、そこに巨大な鋼の剣が差し込まれていた。
「こ、これは……アクエリオン・ゲパーダ!?」

『そこにいるのか、アマタ!』「その声は……シュレード!?」
『アマタ、早くお乗りなさい!』「ええっクレア理事長までっ!」
アマタの驚愕を他所にヘッドであるシュレードはゲパーダのその手にアマタを包み込み、そっと持ち上げた。

「どうして、不動総司令が?」
疑問の声を投げかけるシュレードとカイエンの二人にクレアが答える。
「今は説明している暇はありません。早く不動とミコノを追うのです!」
……と、唐突にカイエンの【絶望予知】が発動する。あれはっ……次元ゲート!?なぜだ、どうして。
それに数秒遅れてアクエリオン・ゲパーダの頭上に夢幻の花びらを開き散らしたような次元ゲートが現れる。
がしかし、あれは幻影(まぼろし)。実際は真の入り口が何処に開いているのか定かではなかった。

「おそらくあのゲートの向こう側に不動とミコノはいるはず……、そうでしょう?カイエン」
「ああ。確かに二人の鼓動が聞こえる、いや見える……くそっ!不動の野郎!!」
カイエンの脳裏に閃いた映像に映ったのは、ミコノをしっかりと抱いた不動が、不敵な笑みを残して去っていくところだった。

「はやく!このままでは次元ゲートが閉じてしまう!」
言うが早いかシュレードがその能力を開花させ、カイエンの予知によって察知した場所を特定する。
「響け!美しき渾身のアレグロビバーチェ!!」
そしてクレアのテレポート能力が、その矛先に拍車をかけ、ゲパーダをゲートのすぐ傍まで導く。
「うぉおおおおおお!!!」さらにカイエン機に同乗したアマタが、そのエレメント能力・太陽の翼を力強く
羽ばたかせ……、ゲートが閉じるその寸前、アクエリオン・ゲパーダは、その未知なる異空間に吸い込まれていった。

       ж

『……なぜ、再びゲートを開いた、ミカゲ』
『ふふっ知れたこと。貴方が追い詰められる様を、私はこれ以上見たくはない』

追い詰められる、この私が――不動は己自身の懐の裡で眠っていたはずの、その者に語りかけた。
いや、違うな。貴様はミカゲではない。ふ、頭翅(トーマ)か。

ミコノ・スズシロ、いやセリアン、貴方はまだあの女のことを……、いいや、それは違うな。頭翅。
何を今さら、私が幾度その言葉に騙されたと思っているのです。やはり貴方は、あの翅無の女のことを。
そうだろうか。三度久しく出逢ったその温もりに、確かにこの心は密かに突き動かされた、だが。

既に俺自身はアポロニアスではないのだ。堕天翅族のその男の魂は、もうここには跡形もない。
では、不動……貴方にお尋ねしましょう。ミコノ・スズシロ、貴方は彼女のことを、どう思っているのですか?
そうだな、アイツは――セリアンとは似ても似つかぬ、弱々しい臆病者。しかし、あの頑固さと一途な気の強さだけは。
……どうしたのです、不動。いや、アポロニアス。

ゲートのその先は、一体どこに向かっているというのか。
……アトランディア。そうだ、今は失われし神話の故郷(ふるさと)。
6.

不動総司令……、いいえ、貴方は。アポロニアス。

ミコノは薄れゆく記憶の淵で、その確かな温もりを感じていた。かつて私自身≠ェ愛した、愛しいその人。
けれど、既にミコノ自身の心は、かの人の傍にはなかった。元は翅犬だろうと、何だろうと……、そうだよ、私が
愛しているのは、ここで今この時を生きているアマタ君。私はセリアンなんかじゃない。ミコノ、ミコノ・スズシロ。
それに大好きなお兄ちゃん、カイエン・スズシロのれっきとした妹だよ。

それを貴方は――、強引に奪って。何がしたいの?何をしようとしてるの。

どこか痛々しげな、その片方だけの翼。それでもあんなに美しく黄金(こんじき)に輝いてる。
……あの日と同じに。それは私≠庇って傷ついた翼。かつて貴方が私を愛してくれた、立派なその証。
そのただ一つの真実だった想いが、今でも痛いくらいに。

ああ、アポロニアス……!

だけど――、

「ミコノ・スズシロ――、」ふと目覚めると、またしても、その腕の中にいる自分を知る。
「不動、総司令……いいえ、アポロニアス」

「何か不服なことでもあるのか?」
「えっ?」

不動はミコノの心を見透かすように言った。不服――それは確かに。なのに……どうして、
こんなに安心するんだろう。この人の腕の中。さっきはあんなに怖がっていたのに、不思議。

「あの……、いつアマタ君たちの元へ帰してくれるんですか?」
「そうだな……、もう少しお前の体温(ぬくもり)を楽しんでから、にするか」

少しだけ悪戯っぽい笑みでウィンクすると、閉じたその左目がどことなく泣いているように見えて――、
ううん、それは気のせい?いつのまにか、その右目はいつもの眼帯で隠されていた。
懐かしい、その温もり。今はもう戻ることなど叶わぬ、その二人。

       ж

「不動・ZEN!!」
その二人だけの穏やかな静寂を切り裂くカイエンの怒号。「妹を、ミコノを返せ!!」
カイエン、お兄ちゃん!「ミコノさァァァァーーーーん!!!」アマタ君!?

シュレードとクレアの強靭なエレメント能力をもってして異空間を行くアクエリオン・ゲパーダ。そして、
そのさらなる強力なエナジー源となる、カイエンとアマタのミコノを思う強い想い。不可思議な力で
個体のままゲート内を行くミコノを抱いた不動は、その四人の暑苦しいまでの清廉な熱き魂を鼻で笑う。
ふっどうにも、真っ直ぐな奴らは苦手でいけない。

「どうする?ミコノ」
「勿論です!今すぐ私を皆の所へ帰してください!」
「――嫌だと言ったら?」

この人はもう……、その膨れっ面ですら愛しくて、不動はクツクツと笑う。悪ふざけは、いい加減にしてください!
それでも不動はもう少し、このままでいたかった。その怒った顔も、なかなか……、だが、ささやかな不動の
その願いは結局、届かなかった。不動は意を決すると立ち止まって停空し、行く手を阻むようにゲパーダに
向き直って立ちはだかり、言い放った。
「カイエン・スズシロ、アマタ・ソラ!ミコノ・スズシロを返して欲しくば、お前たちの
最も大切な者の名を今ここに解き放て!」「……!?」

そ、そんなの決まって――、アマタはすぅっと大きく息を吸うと、ありったけの声で叫んだ。
「ミコノ、さぁーーーーーぁぁぁんんんッ!!!」

くそっアマタに先を越されて、だが……、ミコノ。カイエンは改めて不動に抱かれたミコノを仰ぎ見る。
それはまるで一つの宗教画のようだった。二人の周囲を取り巻く目に見えないオーラ。
それは尋常でない関係に二人があることを否応なしに思わせる。しかし。

それが何だ。アマタを見ろ。あそこまでの真っ直ぐな馬鹿は、あまりお目にかかったことがない。が、しかし。
カイエンはアマタを少なからず羨ましく思った。お前みたいなヤツ、本来ならばミコノをくれてやる価値もないが、
それでも俺は。アマタ・ソラ。俺はお前に出会えてよかったと思う。お前がミコノの愛した男でよかったと、
そんな信じられない思いを今、確かに抱いているのだ。

フン、負けてなるものか――、「ミコノ―――ぉぉぉッッッ!!!!」

その瞬間、傍らのシュレードの幻(ホログラム)が、少しだけ寂しそうに微笑むのをクレアは見逃さなかった。
……シュレード、貴方は。

いいんだ、親友。俺はそんな君の傍にいられるだけで、それだけで、とても嬉しいよ。
最愛の妹ミコノさん、それが君自身が選んだ最高の真実。

「さあ、親友!それにアマタ!さっさとミコノを奪い返して皆の元へ還ろう!こんな所にもう用はない!」
何かが吹っ切れたようなシュレードの言葉に、ああ!はいっ!力強く頷くカイエンにアマタも続いて返事を返す。
「いくぞ!最強の四重奏ATTACK!!最愛妹嫁奪還覇(シスコン・マイラヴァ・カムバック)!!」

「あはっ――」それには、さすがのミコノ自身も呆けた顔で苦笑ってしまった。
っていうか、それ不動総司令にお見舞いしちゃっていいのかな!?「来い――っ!」「え?」
次の瞬間、堂々たる胸板を反らせ、確実に受け止めてやるぜな不動のドヤ顔を振り仰ぎミコノは、
さすがに蒼白(あお)い表情(カオ)になる。……が、それは決して悪い冗談などではなかった。

「うぉおおおおおおおおーーーー!!!」アマタが、カイエンが、そしてシュレードが、クレアが、大真面目な
熱血顔で不動めがけ、その波動を炸裂させる。……行け、ミコノ。ミコノをその腕から解き放ったその瞬間、
不動の微笑みがミコノに、もう呟くことのないその名≠最後に捧げるのだった。
『……愛している、セリアン』

アマタたちの放った波動が見事、不動に命中。熱き魂の真実に不動の執心が砕け散る。

その心意気や、よし……!


それが、四人の目に焼き付いた不動・ZENの最期の姿であった。