ニセコイでエロパロ

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1 忍法帖【Lv=13,xxxPT】
立てた
2名無しさん@ピンキー:2011/11/23(水) 16:42:15.28 ID:/27ic67A
てす
3名無しさん@ピンキー:2011/11/23(水) 16:55:32.55 ID:pT17qbKl
う〜トイレトイレ
4名無しさん@ピンキー:2011/11/23(水) 17:20:24.03 ID:L12C9N6U
にせこい
5名無しさん@ピンキー:2011/11/23(水) 18:47:35.00 ID:Zsd+WlH0
小野寺さんをセクハラしていじめるのがよろしいか
6名無しさん@ピンキー:2011/11/23(水) 19:38:50.86 ID:kPdtQA+O
おやじは拾っただけで
実際の持ち主はちとげというオチ
7名無しさん@ピンキー:2011/11/23(水) 20:17:54.47 ID:hUnpSq63
誰得
8名無しさん@ピンキー:2011/11/24(木) 04:56:46.49 ID:qCcPKy2j
小野寺さんが不良に絡まれて…
9名無しさん@ピンキー:2011/11/24(木) 09:01:35.43 ID:OMaRdHDh
おおおおおおお!!
もう立ってたのか!早いナ!
この漫画面白いもんな。ダブルアーツのようにならないよう皆で応援しましょー♪
10名無しさん@ピンキー:2011/11/24(木) 10:51:23.28 ID:qCcPKy2j
>>9
ダブルアーツにも昔エロパロスレあったよなww
11こうき:2011/11/24(木) 21:31:16.50 ID:gBlVZXXe
俺書こうかな・・・

見たい人いる?
12名無しさん@ピンキー:2011/11/24(木) 23:00:12.04 ID:nxjv2IT1
はい!
13こうき:2011/11/24(木) 23:56:33.73 ID:gBlVZXXe
ほんとにみたい?
14こうき:2011/11/25(金) 00:02:58.31 ID:N7z4CO7e
楽「はあ・・・また暴力女とデートとか・・今度はどこ行くんだ?」

千棘「あんたと一緒ならどこでも地獄よ!ピリピリ」

楽「そ、そこまで言わなくても...行きたいところとかないの?」

千棘「い、行きたいところ!?あるわけないでしょ!顔引き攣り」

楽「どこだよ?素直に言えって・・・」

千棘「う、う、う、海!!」

楽「海か〜最近行ってないな〜行こうか?あいつらずっとつけてるみたいだけど・・・苦笑」

千棘「しょうがないから着いていってあげる・・・勘違いしないでよ?」

楽「はいはい...」




つづき書こうか迷うw
15名無しさん@ピンキー:2011/11/25(金) 00:17:28.10 ID:njAJaY5u
是非お願いします
16こうき:2011/11/25(金) 00:23:30.20 ID:N7z4CO7e
楽「着いた〜〜〜」

千「ふ〜ん...あんたにしてはまあまあね」

17こうき:2011/11/25(金) 00:26:46.83 ID:N7z4CO7e
千「で、水着は??」

楽「あ・・・」

千「え・・・」

楽「忘れた...」

千「なにやってんの?バカ?海来て水着無いとか!」

楽「ごめん....」

千「どうするのよ・・・」
18名無しさん@ピンキー:2011/11/25(金) 01:51:23.53 ID:vNO21xm3
リアル中学生かよ
19名無しさん@ピンキー:2011/11/25(金) 06:12:47.19 ID:Pm6dPB25
>>17は、オチなのか
20名無しさん@ピンキー:2011/11/25(金) 23:09:02.49 ID:XFwK4GLv

21名無しさん@ピンキー:2011/11/25(金) 23:16:59.95 ID:XFwK4GLv
千棘→ サウザンドニードル→ 針千本
→ 嘘ついたら針千本のます → 約束 → あの子


と推測してみた。
もしくは

千棘 → サウザンドニードル → ニードルサウザンド
→ アルビナス → あるビーナス → とある可愛い子
→ あの子


とも推測。

22名無しさん@ピンキー:2011/11/25(金) 23:56:28.26 ID:XFwK4GLv
竜「やっぱ二人ともペッティングはすませたんで?」


楽(したと答えてくれ!)


千棘「するわけないでしょっ!てか、やりかたわかんないし…」
楽「あ、おれも…」

竜「しょうがない。俺達が実演しますぜ」


竜「ほれほれ」
クロード「うっ…それそれ」


楽「うおっ」
千棘「はぁはぁ、目覚めるわ…」
23名無しさん@ピンキー:2011/11/26(土) 00:31:47.89 ID:sAac066Z
濃厚な801スレ
24名無しさん@ピンキー:2011/11/26(土) 13:29:00.91 ID:oEFw3iPb
ダブアツpinkすれ思い出すなぁ、あの頃なんか書いた気がする
25名無しさん@ピンキー:2011/11/28(月) 03:32:51.76 ID:YEH9zql/
ニセコイってあれかよ。なんか他に同じタイトルあんのかと思ったらw
好きだけど、これは流行らない
ちゅーか、小野寺さんかわいすぎ
26名無しさん@ピンキー:2011/11/28(月) 03:39:35.83 ID:kpivhwcB
最後の一行デレたなww
小野寺さんの顔を羞恥に染めるようなセクハラがしたい
27名無しさん@ピンキー:2011/11/28(月) 21:26:01.43 ID:pi1+xBkE
ちーちゃんはsexの時緊張で口数少なくなっちゃうタイプ
小咲ちゃんは小悪魔になっちゃうタイプ
28名無しさん@ピンキー:2011/11/28(月) 22:01:24.12 ID:kpivhwcB
「………何…考えてたの…?」のあの表情になるのか、それもたまらん
29名無しさん@ピンキー:2011/11/30(水) 01:01:27.48 ID:xzc62NL6
「私で何を…考えてたの?」
30名無しさん@ピンキー:2011/11/30(水) 01:20:48.54 ID:OYJdBJLi
>>29
「へぇ〜…私でそんなこと考えてたんだ」
「ふふ…エッチだねぇ」
31名無しさん@ピンキー:2011/11/30(水) 03:31:57.81 ID:lBkREMcN
本スレで
「何・・・考えてたの・・・?(私でHなこと妄想してたの?)」

書いたものですが、呼ばれたので来ました。
32名無しさん@ピンキー:2011/11/30(水) 06:13:36.44 ID:OYJdBJLi
>>31
構想が既に出来ているとのことで、めっちゃ期待してます!
33名無しさん@ピンキー:2011/11/30(水) 12:29:39.82 ID:lBkREMcN
>>32
それ、別人
34名無しさん@ピンキー:2011/11/30(水) 15:39:00.47 ID:yRwKjgi9
>>32
それ俺
本気で待ってたのか…すまんまだ書いてないんだ。
構想はあるから今から書くけど、遅筆なのでたまってから投稿するよ
ちーちゃんverの構想も小咲ちゃんverの構想もあるが…どっちから書こうか
35こうき:2011/11/30(水) 16:22:05.44 ID:I4pM/GJu
>>34

こやきから頼む・・・

俺の右手が待ちきれなくなっているぜ
36名無しさん@ピンキー:2011/11/30(水) 21:06:50.94 ID:KYG1rjqR
藤林丈司
37名無しさん@ピンキー:2011/11/30(水) 22:24:08.80 ID:lBkREMcN
小野D「………何…考えてたの…?」

楽「いや、これは違うんだ! その…」

小野D「違う…? でも・・・・ここ…」ちょんちょん

楽「うっ…!!」

小野D「すごく大きくなっちゃってるよ……?」
小野D「…ね…? 何考えてたの…? 正直に教えて?」ちょんちょん

楽「うあぁっ…!!小野寺ーーー!!」
ガバッ



楽「何だ夢か…」
38名無しさん@ピンキー:2011/11/30(水) 22:30:53.65 ID:Fs2ZEpxr
プロローグ〜本編中盤まで書けた。
現在、全角半角どっちも1文字として2300字程度。
全部書けてからでおk?
39名無しさん@ピンキー:2011/12/01(木) 00:16:05.60 ID:BQJplYwh
基本は纏まってから投稿だね
期待してます
40 忍法帖【Lv=6,xxxP】 :2011/12/01(木) 06:07:34.76 ID:HjEWbjeY
>>38
おらわくわくしてきたぞ
41名無しさん@ピンキー:2011/12/04(日) 02:51:41.75 ID:sAo/8smY
すまんねかなり長編でなかなか書き上がらん。
42名無しさん@ピンキー:2011/12/04(日) 09:08:51.07 ID:37SZs/t/
そこはどうぞ気にせずにやり切るまでww
43名無しさん@ピンキー:2011/12/04(日) 23:41:49.90 ID:sAo/8smY
>>34です。完成したので投下します。
久々に二次創作やったってのと、忙しい中夜中を中心に書いたので、なんか変かも。
反省点も多いけど、とりあえず完成してよかた。

タイトルは「ニセコイ-ONE DAY THINGS-」文字数10000程度です。
44マヨラー ◆q8FCZ.pen. :2011/12/04(日) 23:44:37.53 ID:sAo/8smY
焦燥感が心の表面を支配していた…。
恐い、怖い。
ずっと視界の真ん中に捉え続けてた人がどこかへ行ってしまいそうで…
映し出される世界が、空っぽになってしまいそうで…
焦りと不安が、小野寺小咲を追い詰めた。

背徳感が心の奥底で蠢いていた。
脳裏に焼き付く二人の姿…。
例の鍵をぎゅっと握る…金属特有の無機質な冷たさが、火照った手のひらを冷やしていく…。

「おの…いや、小咲?」

後ろから聞こえる声。主は想い人、一条楽。

「泣い…てるのか?」

楽がそっと小咲の頬に手を添える。
瞬間、感じられる彼の温もり。

でも、彼が優しくしてくれればくれるほど、小咲の中の背徳感は膨れていく。

つーーッ、と溜めていた涙が溢れだし、上気した頬を伝う。
…自分は、間違ってしまったのでは無いだろうか。
自責の念、罪の意識…。

自然と口が開き、気付けば口にするのは、謝罪の言葉だった。

「ごめん……ごめんね…一条君…。」

廻る夜の星の下、二人きりの部屋に響く嗚咽。

…そんな、一条楽と始めて肌を重ねた日のこと。


【偽恋-ONE DAY THINGS-】
45マヨラー ◆q8FCZ.pen. :2011/12/04(日) 23:45:23.35 ID:sAo/8smY
――…二人きりの、帰り道だった。

夕焼けを背に、一条楽と小野寺小咲は帰路についていた。

「…まぁ元気出しなよ、喧嘩するほどなんとやら、って昔から言うじゃない?」

「いや、俺たちの場合はその"なんとやら"に当てはまらないと思うんだが…」

頭を抱える楽に、小咲は明るく声をかける。
どうやら、楽は彼の交際相手…桐崎千棘と喧嘩をしてしまったらしい。

「言っておくけど、本当に俺たちは付き合ったりしてないぞ…?」

楽が周囲を警戒しながら、小さな声で呟く。

「本当かなぁ…?私にはとっても仲良しに見えるけどなぁ。」

…小咲にとってこれは、攻撃だった。
いや、それよりも更に質が悪いモノであると、彼女自身認識していた。

小咲は、放課後に二人が口喧嘩をしていたのを知っていた。
だから、彼が帰り道に一人になるであろう事を知っていた。
彼女は、帰り道に校門で楽と出会う偶然を装った。

…そして今、間違いなく攻撃していた。
…卑怯だということは、分かっていた。
46マヨラー ◆q8FCZ.pen. :2011/12/04(日) 23:47:15.60 ID:sAo/8smY
「仲良し?はは、なんで皆そういうんだろうなぁ…?」

「でも、喧嘩した後も桐崎さんの事をずっと気にかけてるじゃない…?」

「あとが怖いだけだよ。」

「…ううん、きっとそれは、一条君の優しさだと思うよ?」

少しだけ、距離を縮める。
一瞬、桐崎千棘の姿が脳裏を過る。
そして、二人が交際している可能性を現実として突きつけられたあの瞬間のあの光景が浮かぶ。
正々堂々と気持ちを伝えられない自分が…ただ眺めていただけだった自分が…
二人の亀裂の隙間に入り込もうとしていた。
緊張と、焦りと、不安と、背徳とが、自身を悪魔にした。

「一条君のそういう優しさ…私はすごく素敵だと思う。」

自分をもっと見てほしい。
見てるだけでは満たされなくなっていた。
だから彼女は、自分を売り込むのだ。
彼を褒める言葉を並べ、共感し、距離を縮め…そして。

「そんな優しさが…私は……好き。」

「小野寺…?」

悪魔の言葉を降り下ろす。
焦りは勇気に変わった。
自分への憤りも、背徳感も、全て押さえ付けた。
吐き気がする程の罪の意識を殺した。
…好きだったのだ。

後のことは、あまり覚えていない。
悪魔が私を支配し、動かした。

焦る彼女は、繋がりを求めたのだった。
47マヨラー ◆q8FCZ.pen. :2011/12/04(日) 23:49:03.71 ID:sAo/8smY
◆◆◆◆◆◆

「ん……ッ…んんッ……。」

僅かに漏れる吐息の音だけが、二人きりの部屋に響く。

「っ…………ッハァッ!」

絡めていた舌を抜き、新鮮な空気を取り入れる。
二人の荒い吐息が同調し、こだまする。

「小野寺…。」

楽が小咲の耳元で囁き、息を耳に吹き掛ける。
ビクッと肩を震わせる彼女の首筋を這うように唇で愛撫する。

耳…首筋…鎖骨…肩…脇…
なぞるように、触れるか触れないかの絶妙な加減で舌を操る。

「……ッう……あっ…。」

胸は…まだお預け。
避けるように乳輪の外側に口付けしながら、舌はへその周辺を責め始める。
始めは大きくへその周りを円を描くように舐め回し、次第に円を縮めていく。

「んぁッ…!」

舌がへそに到達した瞬間、小咲の口から艶のある声が漏れた。

敏感な部位を避けるようにして、ゆっくり全身を愛撫していく。
小咲の身体が桜色に染まり、身体の表面は楽の口液と彼女の汗で妖しく光っていた。
48マヨラー ◆q8FCZ.pen. :2011/12/04(日) 23:50:13.71 ID:sAo/8smY
「ここ、触るぞ…小野寺。」

「…うん。」

お預けされていた胸に、楽の手が伸びる。
服の上からだと分かりにくかった彼女の、大きいとまでは行かずともしっかりと自己主張している胸。
下から持ち上げるような形で手を宛がっていく。

フニフニと揉みしだきながら、舌で焦らすように乳首の頂点をつつく。

「んぅ………あっぁ……ちょっと一条君…ッ焦らさない…で…ッ。」

しかし楽は聞こえていないかのように焦らし続ける。
彼の目にはささやかな加虐心の光が宿っていた。
乳首の周囲をぐるぐると指でなぞる。
時折一瞬乳首に指先が当たる度に、小咲の肩が小刻みに震えた。

そして不意に…

「っんぁッッ…ッ!!!!」

乳首に甘噛みで鋭い刺激を与える。
間髪入れずに胸を揉む手を激しくし、強く乳首に吸い付きながら口内で舌を素早く左右に動かして、彼女を責め立てていった。

「んんっッッ!!!!!!!うッ……あぁぁっッッ…ッ!!ぁッ…あッ…!!!」

再び乳首に甘噛みした瞬間、彼女の身体が跳ねながら、大きく弓なりに反った。

「んんんんんんっッッっッッッッ!!!!!!!!!」

しばらくの間、身体を小刻みに震わせながら肩で息をする小咲。
やがて激しい衝撃が引いていくと同時に、その穴を埋めるかのように、彼女の中に不安と虚しさが流れ込む。

「…えへへ、イかされちゃったね。」

不安を振り払うように、楽の存在を確かめるように、彼の胸に顔を埋める。
意識したら、辛いだけだ。
自分が卑怯なことなど、最初から分かっていた。それでも愛すると決めていた。
…全部覚悟はできていた。
…だから、今は精一杯、彼を感じよう。

それが、例え実の伴わない形だけの偽恋だとしても、そうすることが彼を愛してしまった自分の責任だった。

「今度は…私の番だよね…?」

「あ…あぁ、そうだな。」

悪戯な笑みを浮かべる小咲の声に、緊張した声で楽が反応する。
49マヨラー ◆q8FCZ.pen. :2011/12/04(日) 23:51:31.35 ID:sAo/8smY
下着の上からでもはっきりと自己主張しているのが分かる楽の男性器に、下着越しに触れてみる。

「一条君の…脈打ってて…すごく熱いね。」

「…いちいち実況しないでくれないか?」

ニコリと小悪魔的に笑う小咲を見て、楽の男性器が更に誇立する。
そのまま下着越しで全体的に刺激を与える小咲。
彼女自信、勃起した男性器を見たことなど無かった為、緊張していた。

意を決すると、小咲は深呼吸をして楽の下着をゆっくりと下ろした。

「うわ…おっきぃ…。」

「だからいちいち…」

恥ずかしそうに楽が顔を背ける。
小咲からみて、楽の男性器は自分の指三本分より更に太いくらいで、とても自分の女性器に入りきるとは思えず、生唾を飲み込んだ。

初見の男性器に圧倒される小咲に、楽が声をかける。

「…大丈夫か?無理しなくてもいいからな。」

「あ…うん、大丈夫だよ。…今、気持ちよくしてあげるからね。」

そう言うと彼女は恐る恐る男性器に手を伸ばし、竿を握る。

「こう…でいいんだよね?」

「あぁ……気持ち良いよ、小野寺。」

安心したように息をつき、手を前後に揺すり始める小咲。
時折刺激に反応して跳ねる楽の男性器を観察しながら、ゆっくりと感覚を確かめていく。

やがてコツを掴んだのか、手の動きに緩急が加わり、楽の息が荒くなる。

そして無意識のうちに小咲は、男性器の先端に口を近付けていき、それをくわえた。

「うっ……ッ!!」

ゾクゾクっとするような感覚に楽の身体が震えた。
それが嬉しかったのか、小咲は更に口で楽の性器を刺激し続ける。
50マヨラー ◆q8FCZ.pen. :2011/12/04(日) 23:52:06.61 ID:sAo/8smY
一方楽は、目の前にある無防備な小咲の股に気が付いた。
純白の下着に大きな染みができていた。
彼女が楽の男性器に夢中になっている隙に、下着の上から彼女の女性器を強襲する。

「ひゃっッ!!!」

驚きに跳ねる小咲の身体を押さえつけ、更に大きな動きで陰唇を擦っていく。
キュンッと小咲の女性器が締まると同時に、器内で分泌された愛液が行き場を失って陰唇外に吐き出される。
じゅわッと広がる下着の染みと雌の匂いに、官能感が高まっていった。

「あッ…ぅんンッ……ッ!…いや…ぁッ…そこは……そこはダメ…ぇっ!!」

「ダメったって……ここ使わないと…できないだろ?」

少し意地悪気に言うと、小咲が頬を膨らせた。

「…ちょっと今日の一条君、意地悪すぎるよ。私ちょっと…怒っちゃったかも。」

いわゆる"69"の体勢…
楽から小咲の顔は見えなかったが、実はこの瞬間小咲は、楽よりもずっと意地悪気な笑みを浮かべていた。

「…そっこー、思いっきりイかせちゃうから。」
51マヨラー ◆q8FCZ.pen. :2011/12/04(日) 23:53:26.62 ID:sAo/8smY
言うが早いか、楽の性器を手でしごきながら舌で先端を責める二重攻撃が始まっていた。

「うあッ……小野寺…ちょっ…と……待て…ッッ!!!」

「さっき待ってくれなかったのは誰だっけ…?」

ニコリと笑う小悪魔。
竿をしごいていた手を玉に移し、なんとも言えぬ刺激を与える。
先端を責めていた口…今度は根元までくわえ込んで、深い往復運動を始める。
ジュボッジュボッ、という音が部屋に響き、ゾクゾクという感覚が背中を走ると同時に、射精感が高まっていく。

「イきそう…だよね?でもまだ我慢してね?」

そう囁いた小野寺は、性器から口を離すと、右手で竿の根元を思いきり握る。
精通道が塞がれ、イクにイけない状態になる。
余った左手で、快感がピークになったまま解き放たれない男性器を更に刺激していく。

「うっ……………あぁぁッッ!!!」

「…そろそろかな。」

悶える楽を見て満足した小咲が呟く。

「じゃあ、一杯……出してね?」

先端にキスしながら呟くと、再び深く男性器をくわえる。
根元を締めていた手を外すと同時に、精子を搾り取るように玉をぎゅっと握り、口で性器を吸引した。
射精を押さえ付けられる枷が取れた楽は全身を強張らせ、打ち寄せる快楽の波に流された。

「ッぁあああッっッッ……ッ!!!!!!!!」

ビュルビュル、と白液が勢いよく小咲の喉壁に叩き付けられる。

「んんんんっッッ!!!」

眉間にしわを寄せながら、止めどなく注がれる愛人の種を飲み込んでいく小咲。
しばらくして、脈打っていた楽の性器が落ち着いていった。
52マヨラー ◆q8FCZ.pen. :2011/12/04(日) 23:54:05.77 ID:sAo/8smY
「……ッぷぁっ…!」

性器から口を離した小咲がゴホッゴホッと噎せたあと、満足そうに呟く。

「…いっぱい、出たね?」

快楽の波が引いた楽が、ムクリと起き上がる。

「あァ…そうだな。」

「…一条君…?」

低いトーンで返す楽に、小咲は違和感を感じた、次の瞬間だった。

「キャッ!?」

覆い被さる用にして小咲の身体を押し倒す楽。
間髪入れずに、驚く小咲の耳元で呟く。

「やられたままやり返さないなんて、男が廃るよな。」

「…えっ?」

「いや、違うか。気持ちよくしてもらったから、お返し…だな?」

小咲の秘部を隠す下着をずらして、直接手を宛がう楽。
ぴちゃっ、と水音が小さく鳴る。

「ちょ…待っ…――、んんっ!!?」

制止の声を遮るようにキスで小咲の口を塞ぐ。そのまま二本の指の腹で、小咲の秘部を素早く擦り始めた。

「ん……っんんんんっ!!!」

口を塞がれながら声を上げる小咲。
楽は閉めようとする彼女の足を開かせ、更に秘部の包皮を二本の指で、くぱぁ、と開かせた。

「んんん!!!」

咄嗟に手で秘部を隠す小咲。
楽はその手を無理矢理退けると、舌で肉壁を刺激していく。
小咲が息苦しそうにしていたので、楽は小咲の唇から口を離す。
53マヨラー ◆q8FCZ.pen. :2011/12/04(日) 23:55:39.54 ID:sAo/8smY
「…ハァッ…ハァッ…ッ。」

肩で息をする小咲に止めどない刺激を送り続ける。
舌の先端に力を入れ、固くすると、それを膣内に突き刺す。
ジュボッという音と共に愛液が溢れ出す。
舌を抜き差ししていくと、いやらしい水音が音を増していく。
処女特有の痛みは、それを上回る快感と恥じらいに押し流されていた。

「いやっッッ!!……ぅぁッ!!!音……っ、恥ずかし……い!!」

楽の頭を押し退けようと、両手を楽の頭に添えて力を込める小咲。
楽が不意に舌を思いきり抜く。
一層大きくジュボッと音が鳴り、小咲の身体が跳ねる。
不意討ちで小咲の両手の力が抜けた隙に、今度は舌でクリトリスを転がすように弄くる。

「あッっッッ……ンンッッ!!!」

最早快感に抵抗できなくなってきた小咲。
先程まで楽の頭を退けようとしていた両手は、既に力が入らなくなっていた。
舌でクリトリスを責めながら、二本の指を膣内に潜らせる。

「うッ…あッ…あッ…イ……ッちゃう…ッあぁぁぁッ!!」

楽はクリトリスを口から解放し、代わりに小咲の耳たぶを甘噛みしながら囁く。

「受け取ってくれよ小野寺。心からのお返しだ。」

次の瞬間、小咲の唇を唇で塞ぎ、膣内に入ったままの二本の指を激しく出し入れした。
粘度のある白濁液…俗に言う本気汁が、小咲の膣内でグチュグチュといやらしく音をたてる。
そして、楽が一際深く、思い切り二本の指を突き刺した瞬間、膣内がキュッと収縮し、楽の指を思い切り締め付けた。

「んんんンンっッッっッッ!!!!!!!」

口を塞がれたまま絶頂に達し、身体を大きく痙攣させる小咲。

「あっ…あぁぁぁあっ……んぁ……んんんッ…。」

先程よりも長く、激しく、不規則な痙攣が続く。
楽は小咲の唇を解放すると、ビクンビクンと震える彼女の鎖骨に優しくキスをする。
同時に、彼女の秘部に付け根まで差し込んだ二本の指をゆっくりと引き抜く。
いやらしい音と共に、愛液にまみれた指が姿を表す。
54マヨラー ◆q8FCZ.pen. :2011/12/04(日) 23:56:12.00 ID:sAo/8smY
「うわっ……すげぇな、これ。」

楽は小咲に見せつけるかのように彼女の目の前で愛液の付いた指を開閉させて、糸を引かせてみせる。
そして、指を自分でくわえると、彼女の愛液を舐め取って飲み込む。

「い、一条君…!?なにやって……っ!?」

「何って…小野寺のここから出た愛…――。」

「イヤァァァ!!!言わなくていいってばぁぁぁ〜!!!」

両目を腕で隠した小咲が顔を真っ赤にして騒ぐ。
そんな彼女が愛しくて、思わず楽はその柔らかい身体を抱き締める。

「……一条君…。」

「……小野寺…。」

…――しばらくの間、静かな時間が流れる。
互いの胸と胸が密着し、心臓の鼓動を共有する。

吐息が

匂いが

体温が

全てが愛しい。

どちらからともなく、囁いた。

「……繋がろう。」
55名無しさん@ピンキー:2011/12/04(日) 23:57:05.50 ID:4Nj9+YAs
ほう
56マヨラー ◆q8FCZ.pen. :2011/12/04(日) 23:57:58.06 ID:sAo/8smY
◆◆◆◆◆◆

「さっきのでもう十分解れたんじゃないか?」

「解れたどころじゃないよ…もう。」

正常位の体勢。
楽が小咲の両膝を持って開かせ、己の生殖器を彼女の生殖器に宛がっている状態。
ここから腰を前に出せば、二人は繋がる。
…それは即ち、一線を越えるという事であり、互いに純潔を捧げ合う、聖なる儀式でもあった。

「正直、一条君がこんなに変態さんだとは思わなかったな。」

小咲がジトーっとした目で楽を見つめる。

「あぁ、それなら俺だって、小野寺がこんなに淫乱な女の子だとは思わなかったよ。」

ニヤリとして楽が返す。

「淫乱って…失礼言い過ぎじゃない?それに私、一条君はもっと自制心のある人だと思ってた。」

「小野寺が誘惑したんだろ?俺、小野寺はもっと奥手な人だと思ってたんだけどな。」

言い合いつつ、顔の距離を縮めていき、啄むようにキスしてまた離す。

「でもさ、それでも私…」

「それでも、俺は…」

「「…好きに、なっちゃったんだ。」」

愛の宣誓、重なりあう言葉・心。
楽はゆっくりと腰に力を入れていく。
57マヨラー ◆q8FCZ.pen. :2011/12/04(日) 23:58:42.58 ID:sAo/8smY
「いくぞ、小野寺…。」

「うん…来て…一条君。」

クププ…と音をたて、ゆっくり沈んでいく楽の生殖器。
指でもなく、舌でもなく、愛の種を吐き出す男性器が侵入してきた事を察知した小咲の生殖器が、期待と緊張でピクンと脈打つ。
しだいに先端部が埋まってくると、小咲が苦しそうに息を吐く。

「うぅッ……ッぁっん!!!!」

「大丈夫か…小野寺?」

「大っ…丈夫だから……止め…ないでッ…。それより…一条君…っ。」

眉をひそめながら、潤んだ眼差しで小咲が言う。

「名前でッ…名前で呼ん……で。」

それを聞くと、楽は前屈みになりながら、小咲の頬にキスをする。
身体を起こし、小咲の頬に手を添えて、楽が囁く。

「あぁ……小咲。…繋がろう。」

「……ッうんッ…!!」

名前で呼ばれた瞬間、小咲の膣内がキュンっと締まり、楽の男性器を圧迫する。

「……一気にいくぞ、小咲。」

「うん……大丈夫。」

小咲が楽の首の後ろに腕を回し、脚を彼の腰に巻き付ける。
楽は小咲に口付けして口を塞ぐと、一気に腰を前に押し出した。

「んんんンンんんんんんっっっっッッっッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」

下腹部に、鋭く激しい痛みが走るのを感じ、塞がれた口の中で思わず大声をあげてしまう。

「…っッ……んんッ…!!」

一方楽も、いまだかつて体感した事の無い激しい締め付けと、膣内独特の愛液が絡み付く感覚や膣壁との摩擦に、うめき声を漏らす。

楽の誇張した生殖器を根幹まで飲み込んだ小咲の生殖器から、大量の愛液と共に生暖かい鮮血が流れ出る。

「…ッ全部入ったぞ……小咲っ。」

「…うッ……ん。…感じるよ……ッ一条君の………全部ッ。」
58マヨラー ◆q8FCZ.pen. :2011/12/04(日) 23:59:44.50 ID:sAo/8smY
今動くと小咲が辛いだろうと思い、楽は彼女をぎゅっと抱き締め、深い深いキスをする。

「んんッ………。」

楽の優しいキスに反応し、小咲の膣が彼の全体を締め付ける。

「うぁッ……!!」

思わず声を漏らしてしまう楽に、小咲が微笑みかける。

「…無理、しなくて…いいよ…?私は…ずいぶん慣れてきたから……ありがとう…。」

「あァ……悪い、我慢…出来そうに無い…っ。…動くぞ、小咲。」

ヌヂュ…という音と共に楽が腰を引く。
小咲の、楽の首の後ろに回した腕と、腰に巻き付けた脚に力が入る。

「ん……あぁぁっッ…!!!」

「………ッっ!!」

一動作毎に強く締め付けられる快感に歯を食い縛る楽。
少しでも気を抜くと、一瞬で射精までもっていかれそうだった。

「小咲…ッ…もうちょっと、力抜けないか…ッ…?」

「…ごめ…っん……少しッ…厳しいかも…。」

お互い、初めての性交でいっぱいいっぱいだった。
早鐘のように打ち付ける心臓の音を共有し合いながら、精一杯それぞれを感じ合う。

なるべく長く繋がっていたくて、楽はゆっくりと深い往復運動で感覚を慣らしていく。
最奥まで己を打ち付ける度に締め付けを増し、腰を引き抜く度に逃がさまいと絡み付く小咲の膣に、快感を植え付けられていく。
溢れる愛液が奏でる淫らな音は次第にテンポを上げていった。

「んぁッ……あァぁッ…ぅッ!!!」

パンッ…パンッ…と、水音に混じって、肌と肌がぶつかり合う音が部屋に響く。
楽は何度も何度も小咲にキスしながら、挿入のテンポや強度に緩急を加えて、彼女を責め立てていく。

「あッ…あァ…あッ…ぃゃぁッ!!!」

次第に絶頂へと昇っていく快楽のボルテージ。
打ち付け、キスをし、胸を責め、乳首を啄み、浅い挿入から深い挿入へと…
ずらしただけの小咲の下着が、愛液と汗でぐっちょりと濡れている。

「んんッ…んぁぁァッ…あァぁぁぁっっ……一…条君…ッッッ…!!!」

「あぁっ…小咲っ……小咲……ッ!!」

互いの名を呼び合う。
互いに絶頂が近いことを感じた。
小咲が楽にガッチリ抱き付き、より近くで彼を感じようとホールドする。

「んッ……んンンッッ……イイよ………一条君っ……このまま…このままァッ…ッ!!!!!」

「あぁっ…良いんだな!!?……小咲ッ!!……俺もそろそろッ…来るぞ……ッ!」
59マヨラー ◆q8FCZ.pen. :2011/12/05(月) 00:00:23.41 ID:sAo/8smY
激しく打ち付ける腰に、射精感が高まる。
楽も小咲の身体を力一杯抱き締め、ラストスパートをかける。

「あぁぁぁぁぁぁっっ……激ッッ……しいぃぃッッッ!!!……一条君…一条君…一条君ッッ!!」

「ッッッ…ぐっ……あァぁぁ…小咲…小咲ッッッ……イクぞ……!!!!」

「あァぁぁぁっっッッ!!!来るッッ!一条君ッッ!!イクッッ…イクッッッ!!!」

最後の瞬間、思い切り自身の生殖器を彼女の生殖器に突き立て、その最奥の子宮に直接精子をぶち込んだ。

「あぁぁぁぁぁぁっっッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「うゥッ……あぁぁァッっっ!!!!!!!!!!」

ビクンッッッビクンッッッ!!!
互いの生殖器が脈打ち、小咲の膣が思い切り締まって楽の精子を搾り取った。
同時に絶頂し、同調する痙攣が生む一体感が、一層快感を大きなものにしていく。

「あぁっ……あぁぁァッっっ……一条君のがっ……中に…出てる…っ!!」

互いに抱き合ったまま、何十回目かも分からないキスをする…。
暫く、深く繋がりあったまま、絶頂の余韻を分かち合う。

何度も何度も繰り返し舌を絡め、互いの存在を刻み付け、確かめ合う。

深い深い夜の下、そこには確かに、愛があった。

本気で互いを愛した二人の…本物の恋だった……―。
60マヨラー ◆q8FCZ.pen. :2011/12/05(月) 00:02:30.24 ID:2BVdqQIq
◆◆◆◆◆◆

「泣い…てるのか?」

――…その恋は、本物の筈だった。

しかし、熱が覚めた布団の中で膨れ上がるのは、自らの醜さに対する嫌悪感だった。

楽がそっと小咲の頬に手を添える。
瞬間、感じられる彼の温もり。

でも、彼が優しくしてくれればくれるほど、小咲の中の背徳感は膨れていく。

つーーッ、と溜めていた涙が溢れだし、上気した頬を伝う。

…自分は、彼女の…桐崎千棘の存在を、無視してしまった。

事実から目を背け、欲求のままに彼を誘惑し、惑わせ、彼の優しさに甘え…そして、新しい事実を無理矢理作ってしまった。

自責の念、罪の意識…。

自然と口が開き、気付けば口にするのは、謝罪の言葉だった。

「ごめん……ごめんね…一条君…。」

ごめん…ごめんと、溢れる想い。
何をしようと取り返しのつかない事実が、彼女の下腹部に残る痛みと快楽の余韻が物語っている。

「なぁ、小咲…。」

静まり返った夜の部屋に、優しい声が響く。

「名前で……呼んでくれよ。」

「………ッッ。」

行為の最中も、そして今も…小咲が彼を名前で呼ばないのは、目を背けてきた事実に対する無意識の申し訳無さであり、逃げでもあった。
61マヨラー ◆q8FCZ.pen. :2011/12/05(月) 00:03:06.66 ID:2BVdqQIq
「……それは……っ。」

何かを壊してしまいそうで、怖かった。

「……小咲。」

「……えっ?」

不意に楽が、彼女の名を呼びながらその身体を抱き寄せる。

「小咲…小咲…小咲…小咲…小咲…小咲小咲小咲小咲小咲。」

何度も何度も、彼女の名前を耳元で呼ぶ。

「俺達は…繋がり合っただろ?…お前が、俺の事を好きでいてくれて…俺が、お前の事を好きで…だから、何度もキスをしたんだろ?……きっとそれが、恋なんだ。」

「…………ッッ!!」

「もう一度言うぞ、小咲…。俺は、お前の事が好きなんだ。」

そのまま彼は、彼女に優しくキスをする。

…涙がこぼれた。

「…うん……うんッ……!」

彼が口を離し、小咲は彼の胸に顔を埋める。

「ごめん……そうだよね…。」

「ごめんじゃなくて、ありがとう…だろ?」

「うん…ごめ…――ううん、ありがとう……楽。」

この気持ちだけは、偽物じゃない。
何があろうと、誰がなんと言おうと、この気持ちだけは変わらない。

それは決して偽恋などではない。

互いを愛し合った、美しい恋の形だ。


…星が瞬いていた日の事。
…二人が愛を確認し合った日の事。

…――そんな、ある日の事。


Fin.
62マヨラー ◆q8FCZ.pen. :2011/12/05(月) 00:05:05.91 ID:2BVdqQIq
以上です。
…長いね、文字数も一レス毎にバラバラだね、いろいろおかしいね、ごめんなさい。

期待させといてこんなものしか用意できなくて申し訳ない。
63名無しさん@ピンキー:2011/12/05(月) 00:51:30.29 ID:ZKR39ROI
良かったぜ、GJ
64名無しさん@ピンキー:2011/12/05(月) 03:07:00.98 ID:qWhBI/80
マジで十分だ!GJ!! 他のもよろしく頼む
65名無しさん@ピンキー:2011/12/05(月) 22:43:15.77 ID:/u+L/5OB
いきなりレベルたけえのきたな…
66名無しさん@ピンキー:2011/12/05(月) 23:12:08.56 ID:3naSvVBu
不覚にも勃起した
67名無しさん@ピンキー:2011/12/06(火) 01:03:11.12 ID:xOi5U4cz
ふぅ…
68マヨラー ◆q8FCZ.pen. :2011/12/06(火) 02:57:37.07 ID:+L9e8SZr
dクス。
他のもかぁ…俺特殊な条件下じゃないと集中してエロパロSS書けなくてさぁ…疲れるんだよね。
気が向いたら書きます。

あと、これも気が向いたらだが、昨日投下したSSの挿し絵でも描くかもしれん。
69名無しさん@ピンキー:2011/12/06(火) 14:43:55.33 ID:pSvnKG/x
挿絵とか来たらマジ尊敬するww期待ww
70名無しさん@ピンキー:2011/12/08(木) 01:54:45.71 ID:pqWxqcdP
>>68
あなたが神か
71名無しさん@ピンキー:2011/12/09(金) 01:52:04.16 ID:WB2/tVjX
今更読み終えた者だが、エロもさることながら感動した!GJだ!ありがとう!
小咲も楽も幸せになってほしい!
72名無しさん@ピンキー:2011/12/10(土) 06:36:51.80 ID:qIaE9lfI
・千楽からの楽千
・クロ千
が読みたい
73名無しさん@ピンキー:2011/12/10(土) 18:19:23.95 ID:Z8ocDjQW
[337]名無しさんの次レスにご期待下さい [sage] 2011/12/10(土) 16:04:23.22 ID:+PMwpjHcO
AAS
小野寺「はぁ…はぁ…一条君、一条君…!」
なんて具合に夜はあのカギをフル活用している小野寺さんを想像してしまった

[342]名無しさんの次レスにご期待下さい [sage] 2011/12/10(土) 17:19:40.67 ID:2HYfVJv00
AAS
>>337
だから楽の錠と違ってだいぶ劣化してるのか

これは…なんか閃いてしまった
74名無しさん@ピンキー:2011/12/11(日) 02:51:17.04 ID:AnuC8gye
駄目だ…sex絵って難しいな。
描いてみたがしっくりこない。
75名無しさん@ピンキー:2011/12/11(日) 03:15:06.20 ID:4gc1z8Xm
Hey Hey! めっちゃカモンだぜ! 千楽も書いて
76名無しさん@ピンキー:2011/12/11(日) 17:23:45.16 ID:zcZqVJ7Y
>>68
期待してます!!
77名無しさん@ピンキー:2011/12/12(月) 20:52:44.00 ID:JOfxDtc4
>>74
頑張れ
78名無しさん@ピンキー:2011/12/13(火) 02:39:12.23 ID:ctDwUs+R
ニセコイ二話目くらいの時に描いた千棘の絵ならあるけど、エロ分は少ないしなぁ…胸チラくらい。
スレチかな。
79名無しさん@ピンキー:2011/12/13(火) 17:07:57.51 ID:huvyQHPs
提出希望
80名無しさん@ピンキー:2011/12/13(火) 21:57:52.76 ID:wftu0FUa
>>78
胸チラもエロだっ!
81マヨラー ◆q8FCZ.pen. :2011/12/15(木) 04:12:27.74 ID:Wu/+tF+7
>>79>>80
そこまでいうなら提出します( ;∀;)
http://img.20ch.net/anime/s/anime20ch87311.jpg
二話目の時点でペン入れしてて私服分からなかったのでオリジナルです。正直、誰だか分からないかも。
マウス着色なんでレベル低いけど勘弁してくれ…。
82名無しさん@ピンキー:2011/12/15(木) 16:14:04.89 ID:jZttplXl
>>81
上手いな
83 忍法帖【Lv=12,xxxPT】 :2011/12/15(木) 21:41:26.81 ID:FVfYw0So
>>81
GJ!これはチアガールかっ!
84>>1:2011/12/15(木) 21:43:39.36 ID:fko9lcgs
>>81
サンクス。絵に小説にとありがたいです
関連スレというか、私が建てたもう一つのスレのURLをこちらに貼り忘れていたので貼っておきます

「ニセコイ」なりきりスレ
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/erochara/1322486015/l50
85名無しさん@ピンキー:2011/12/15(木) 23:06:55.31 ID:iRmZbq4A
授業中に鉛筆のみで描いた絵ならあるんだけど、上げてもいいんだろうか……
86 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/12/15(木) 23:37:21.80 ID:+CcW66br
俺は鉛筆のままだろうが色つきだろうが見せてもらえるならぜひ見たい

もし鉛筆のみなのを投下するのが>>85自身が嫌なら色を付けるのも引っ込めるのも自由だけどさ
87名無しさん@ピンキー:2011/12/15(木) 23:58:50.98 ID:iRmZbq4A
PCのスペックがゴミすぎてフォトショ使うのにすごく時間かかるんで、鉛筆だけでいいならそのまま上げます
88名無しさん@ピンキー:2011/12/16(金) 01:24:23.39 ID:AHQhKFkh
是非お願いします
89名無しさん@ピンキー:2011/12/16(金) 07:33:22.67 ID:scQ9WrIU
(ю:】ほう
90名無しさん@ピンキー:2011/12/16(金) 09:09:07.73 ID:52RHTIaO
遅くなったけど>>87です
色々お目汚しで申し訳ない
http://viploader.net/jiko/src/vljiko064700.jpg
91マヨラー ◆q8FCZ.pen. :2011/12/16(金) 10:53:15.03 ID:FcligbC4
>>90
GJすぎて泣けた
92名無しさん@ピンキー:2011/12/16(金) 10:55:49.60 ID:FcligbC4
っと、作品投下じゃないのに酉付けたまま書き込んじまった…
この板立ったときは正直続くか不安だったけど、案外大丈夫そうだな。
93名無しさん@ピンキー:2011/12/16(金) 11:21:22.37 ID:52RHTIaO
実はまだあるんだけど(授業中何やってんだとか言わない)上げてもいいですか?
94名無しさん@ピンキー:2011/12/16(金) 11:42:14.39 ID:FcligbC4
むしろ下さい。
…大学ですか?
95名無しさん@ピンキー:2011/12/16(金) 11:56:10.82 ID:52RHTIaO
嘘みたいだろ……受験生なんだぜ、俺。

さっきより手抜きだけど↓
http://viploader.net/jiko/src/vljiko064702.jpg
96名無しさん@ピンキー:2011/12/16(金) 12:13:44.24 ID:52RHTIaO
とはいっても実際そんな切羽詰まっているわけじゃないんですが。

手抜き+エロ注意↓
http://viploader.net/jiko/src/vljiko064703.jpg
97名無しさん@ピンキー:2011/12/16(金) 14:37:52.08 ID:jqvwbOl8
GJ過ぎて画力に嫉妬

千棘絵師に人気だなあ
98名無しさん@ピンキー:2011/12/16(金) 21:26:57.14 ID:yBUk1qdp
gj
その調子でSSの方も
99名無しさん@ピンキー:2011/12/17(土) 15:49:37.22 ID:JQBV6QNa
集英組はマフィアと同盟を組んでいたと見せかけて
実はマフィアを足がかりに勢力を拡大しようと目論んでいて
マフィアは必死に集英組と戦うけどクロードはやられて千棘もぼろぼろ
最後は千棘も切腹するっていう逆ブラックラグーン展開まだー?
100名無しさん@ピンキー:2011/12/17(土) 20:48:12.94 ID:O1m6AekT
100ゲト
以前小野寺と千棘どっちの作品読みたいかって聞いたら小野寺が多かったのでそっちを投下したけど、千棘の話も考えてあるからそろそろ書きはじめようかと思う。
俺の中では
読み切り版千棘>>>千棘≧小野寺
なので、こっち書いてた方が俺としても楽しいかも。
101名無しさん@ピンキー:2011/12/17(土) 23:03:30.04 ID:I7WLNMyK
>>100
確かに幼馴染設定はよかった。今の設定も捨てがたいが。
俺も千棘好きだから(っていうか6話で好きになったから)千棘の絵描いてるんだけど、実際のところは小野寺好きな人のが多いの?
もしそうなら小野寺絵も描いてみるかな……


……あと正直に言うと、今週ジャンプ2号読むまでは針栖川支持してたからね。松川さんからデレが消失し、千棘のノートを見たことで俺の心は決まったわけさ。
102名無しさん@ピンキー:2011/12/17(土) 23:40:01.53 ID:N2LPJIyk
俺は小野寺さん派だが…ダブルヒロインはある程度割れてこそだし
103名無しさん@ピンキー:2011/12/18(日) 00:44:04.78 ID:wknc9Vvw
つーかR18なのに受験生とか自分から言うな。自虐風自慢かよ

あとみんな優しいからうまいうまい言ってるけど
大してうまくもないからね?
君より若い子でもっと上手い人なんて星の数ほどいるからね?
勘違いして調子のって産廃レベルの絵を無駄に投下されても迷惑だよ?

もっともっと勉強してうまくなってね
パースとか人の筋肉のつきかたとか
面倒でも基礎知識を蓄えることは必ずプラスになるから。

わかったらさっさと上手くなって大人になってから小野寺の自慰絵を描けカスが。
104名無しさん@ピンキー:2011/12/18(日) 00:59:29.79 ID:5+iAXubP
>>103
一行目の前半だけは同意するが

お前のそれもツンデレのつもりか分からんが、ツンデレのつもりだとしたら下手糞もいいとこだし不愉快だから

自分が何を投下したでもないくせに偉そうに上から目線で指図してんじゃねーぞ糞が

貴重な職人に向かって侮辱や命令しか出来ないなら消えろ
105名無しさん@ピンキー:2011/12/18(日) 01:20:50.12 ID:AubC89rq
>>103
死ね。なるべく早くな。
106名無しさん@ピンキー:2011/12/18(日) 01:25:17.85 ID:AubC89rq
因みに言うと大学受験生は18歳だ。
てめぇの脳みそが産業廃棄物だな考えてからモノ言えビッチ並みに緩い頭でオナニー臭のするレスすんじゃねぇよワサビの海で窒息死しやがれ害虫蛆野郎が
107名無しさん@ピンキー:2011/12/18(日) 01:33:24.61 ID:/0PdWQBh
まあ、おちけつ
108名無しさん@ピンキー:2011/12/18(日) 01:38:56.81 ID:AubC89rq
すまん…
109名無しさん@ピンキー:2011/12/18(日) 02:47:28.15 ID:JJcoLhJ9
バカはほっとけ、この世に腐るほどいるんだ。そんなことより俺は千楽のSSが早く読みたいんだよ
110名無しさん@ピンキー:2011/12/19(月) 03:31:10.75 ID:zl5MtmER
http://www.pic-loader.net/picfile/885onoD02s.jpg
妄想が捗ればいいと思うよ
111名無しさん@ピンキー:2011/12/19(月) 21:28:27.85 ID:Dguhdohx
ほらこういうのが湧くだろ・・・
112名無しさん@ピンキー:2011/12/19(月) 23:56:28.17 ID:zl5MtmER
なんかすまん
キャッシュは残るだろうけど元画像は消しといたよ
113名無しさん@ピンキー:2011/12/20(火) 01:33:02.00 ID:QELpVzfA
微妙な絵垂れ流す奴も>>103>>106も死ね。

114名無しさん@ピンキー:2011/12/20(火) 08:50:17.73 ID:eoM+rrC0
いや絵投下自体はありがたいですよ
あんまこういう叩く流れにして、そのうちすごく上手い人までびびって投下しなくなるのが一番怖いパターン
115名無しさん@ピンキー:2011/12/20(火) 20:49:37.00 ID:emT0cpPo
久し振りに来てみたらなんじゃこりゃ。
なんで絵投下してくれてる人や正論言ってる奴が死ななきゃならんのだ。
バカが一人混じってるな…。
116名無しさん@ピンキー:2011/12/20(火) 23:29:00.65 ID:WYHbOfJE
>>115
多分粘着されるから、これから気にしないようにした方がいいな
117名無しさん@ピンキー:2011/12/21(水) 01:37:05.29 ID:7vqNUiEd
スルースキル発揮安定だな。
118名無しさん@ピンキー:2011/12/24(土) 00:58:25.77 ID:96w5jniH
つまり愛(エロ)があれば何でもいいってことか
119名無しさん@ピンキー:2011/12/25(日) 00:45:44.47 ID:e5LMZgBj
ここの作品ってエロパロの保管庫に保管されるんだろうか?
120名無しさん@ピンキー:2011/12/26(月) 12:50:49.72 ID:mAZFZj0a
小野寺さんときりさきさんでレズプレイ
121名無しさん@ピンキー:2011/12/31(土) 21:19:09.72 ID:2imUJlY7
122名無しさん@ピンキー:2012/01/02(月) 14:45:11.76 ID:dprWR7Qg
あけおめあげ
123名無しさん@ピンキー:2012/01/02(月) 17:56:33.99 ID:/167SUeT
>>119
こっちから頼みに行けば保管してくれる。
124マジコイ ◆hwrHth1ENg :2012/01/03(火) 03:20:08.79 ID:t4By+35+
投下します。

注意

エロまでかなり長いです。人によってはイライラするかもしれません

小野寺さんが鍵オナとか誘惑とかします

小野寺さん・楽君ともに場面場面でキャラがちょいちょい変わります。なるべく気をつけたつもりですが情緒不安定な子供達かもしれません

以上、大目に見て下さる方は拙い作品ですがお付き合い下さい
125マジコイ ◆hwrHth1ENg :2012/01/03(火) 03:22:19.73 ID:t4By+35+
「はぁ…はぁ…一条君…一条君……!………ああぁっ……!」

「……はぁ…はぁ…また…」
今夜もまた…『あのカギ』でイってしまった…
イった後は決まって背徳の念に押し潰されそうになるのに、彼と一緒になれるような気がして、夜になるとやめられなくなる…
「はぁ…」
ため息をつきながら、いつものように洗面所でカギを洗っている時、頭に浮かんでくるのは、昨日の放課後のこと…
「カギ見られちゃったな…匂いとか錆とか、気付いてないといいけど…」
消臭は丁寧にしているつもりだけど、だからといって突然彼の前に出す自信なんてない。
とっさに、テキトーに(たしか本棚のカギと言って)ごまかしたけど…あんなに慌てて逃げてしまって、何か不自然に見られてしまったかも…
「…それにしても、一条君のあの錠、綺麗なままだなぁ…」
彼は、あの錠を大切にしている。それを考えると、私はこんなにカギを劣化させてしまって…見ていて情けなくなってしまう。まして、あんなはしたないことに使って…
「〜〜〜!もう寝よ!」
誰もいない洗面所だが、なんだか恥ずかしくてたまらなくなった。寝て忘れてしまおう。
布団に入って、睡魔が訪れるまで極力何も考えないように努めると、幸い意識を手放すのにそう時間はかからなかった。
126マジコイ ◆hwrHth1ENg :2012/01/03(火) 03:23:28.82 ID:t4By+35+
翌朝…
「やあ、今日も会えて幸せだよハニー!」
「私も嬉しいわダーリン!」
「ヒュ〜ヒュ〜!今日も熱いね〜お二人さん!」

…今日も、一条君は桐崎さんと朝からベタベタしてる…当然だけど、私も抱かれたことのない肩を抱いたりして…
ああ、あんなに近付いて、桐崎さんの胸が一条君の身体に…私がいったいどれだけ、あの図に憧れてきたか…
…なんて、昨日までは嫉妬を顔に出さないようにしながら眺めているだけだったけど…
昨日、私は聞いてしまった。二人がカップルであることを「演技」といい、言い争いをしているのを…あれはいったい、どういうことなんだろう。
そういえば、一瞬どこかをチラチラ見てるような…?
…私の方も、たまに見てるような…自意識過剰かな。見てほしいって気持ちが強すぎてそんな気に
なっちゃうだけだよね…

…とにかく事情は、一条君に直接聞けば分かるよね。放課後、声をかけてみよう…
127マジコイ ◆hwrHth1ENg :2012/01/03(火) 03:24:21.65 ID:t4By+35+
「あ、あの…一条君っ!」
「…お、小野寺…!?」
放課後、今日日直の桐崎さんが職員室へ行きに教室を出たところで、一条君に声をかける。
「あ、あの…その…」
お、おかしいな。いつもは話し掛けたり会話するくらいなら普通に出来てたのに、秘密を聞くというだけで、喉がつまるような…声が、出ないよ…
「…っ……き、昨日……その……」
「ど、どうかしたか?昨日?」
ああ、一条君が困ったような目をしてる…早く言わなきゃ…桐崎さんが戻ってくる前に……
で、でも…もし、「なんでそんなことを聞くんだ?」って言われたら…?
『一条君の秘密を知りたいから』?『本当は彼女がいないのかどうか確認したいから』?そ、それじゃ告白同然じゃ…
ああ…言わなきゃいけないのに、心臓が破裂しそうで痛い…だ、だめだ…息が苦しい…あれ?
「………」
バタッ
「お、小野寺!?」
128マジコイ ◆hwrHth1ENg :2012/01/03(火) 03:25:37.07 ID:t4By+35+
………
「……うう…ん?」
「よかった、気が付いたか?」
「ここは…?」
「保健室だよ、保健の先生はもう帰ったけど、具合悪い人がいるからって職員室から借りてきた」
「そっか…私、あの時気を失って…でも、どうやってここへ?」
「俺が運んできた。力に自信はないけど、小野寺は軽かったから俺でも運べたぜ」
「そ、そう…」
当然、軽かったと言われて悪い気はしないけど、恥ずかしいことを言われたような気になって口ごもる。
それに、一条君に運ばれた…!?私、気絶してる間に一条君に持ち上げられて、ずっと密着してたの…!?
まともに考えると冷静でいられなくなりそうで、慌てて話題を変える。
「そういえば、桐崎さんは?」
「倒れた時は本当驚いたぜ?桐崎なら『ダーリンと帰れないのは残念だけど、急病人が出たなら仕方ないわね』って帰ったよ(一人で帰れるのが凄く嬉しそうにな…)」
「え?じゃあ今ここって…」
二人…きり?
「ん…?あ…!わ、わりぃ!運ぶのに夢中で…い、今出ていくから!」
この慌てぶりだと、一条君は今気付いたのかな…でも、今出て行かれたら…!
「ま、待って!」
「お、小野寺…!?」
「聞きたいことが…あるの…!」
じ、自分でも信じられないくらい大きな声で呼び止めちゃった…一条君ビックリしてる…恥ずかしい…けど今しか聞けない…
「あ、あの…!桐崎さんと話してた『演技』って、どういうこと…!?」
「………!」
一条君の顔が一気に強張ってるのを見ると、やっぱり聞かれたくないことなのかな…でも、聞かなきゃ前に進めない…私の気持ちが…!
129マジコイ ◆hwrHth1ENg :2012/01/03(火) 03:27:58.24 ID:t4By+35+
…それから、息苦しい静寂がどれだけ続いたのだろう…おそらく1分弱だろうけど、まるで一時間にも感じた沈黙…
そして、決して暑くない部屋には似つかわしくない大量の汗を拭った一条君がついに放った言葉は、私が最も恐れていたものだった。
「…そ、それは…桐崎と俺以外の人に知らせるわけにはいかないんだ…」
私も目を見て話してくれない。けど、嘘をついている様子もない…
二人だけの秘密…私は、「他人」として拒絶されているの…?
でも、きっとやむを得ない事情があって…無理矢理聞き出す権利なんて無いんだから、ここは素直に引き下がらないと…
…頭の中で自分に言い聞かせて、「そっか、分かった」と笑顔で返そうとした、その瞬間

ポタッ

「…え?」
「小野…寺?」
ベッドに染みが出来る。…これは、涙…?どうして?理解を示すことは出来るはずなのに…
涙が止まらない。笑顔を作ろうとしてみても、上手く笑えない。一条君に秘密事をされるのが、こんなに悲しいなんて…
130マジコイ ◆hwrHth1ENg :2012/01/03(火) 03:29:56.34 ID:t4By+35+
「い、いや違うんだ小野寺、その…突き放すような意味じゃなくてだな…色々あるというか…聞かれたらまずいというか巻き込めないというか…」
辺りをチラチラと見渡しながら、何かに怯えているようにも、私を気遣っているようにも見える様子で、歯切れが悪い言葉を並べる一条君…
私は、彼を苦しめるようなことをしているのかもしれない…
「ご、ごめんね…気にしないで…ちょっと、目にゴミが入っちゃっただけだから…」
慌てて取り繕ってみたけど、上手い嘘が思い付かない…「目にゴミ」なんて、バレる嘘の代名詞なのに…何やってるんだろ、私…
「……ほら……」
「……え……?」
ふと頬に伝わる、布の感触。見ると、一条君がハンカチで涙を拭ってくれていた。
「……あり…がとう…」
嗚咽を漏らしながら、一言お礼を言うのが精一杯だった…そうだ…私は、いつの間にかこの一条君の優しさに惹かれて…
「…耳を、貸してくれないか」
「…え?」
突然の申し出。私は、意味を理解する前に、反射的に聞き返していた。
「泣かせっぱなしじゃ…な。まだ黙っとくつもりだったけど、伝えたい想いがあるんだ…」
「…うん」
覚悟を決めてもいないのに、気付くと了承して耳を傾けていた。頭より先に体が動くって、こういうことなのかな…
「…事情は詳しくは言えないし、聞かないでほしいんだが…」
そんな前置きさえも、頭の中でエコーとなって響き渡る。
鼓動が速くなる。息が荒くなる。一条君はすぐ脇。荒い息を、聞かれているかも…でも、今度こそ気をしっかり保つんだ…意識を手放さないよう、布団をギュッと握って続く言葉を待つ。
…まさか、いや、そんなはずは…いやでも、もしかしたら…いやまさか…怖い…でも、聞かなきゃ…でも…
頭の中が激しく渦巻く。
しかし彼の一言は、そんな私の脳内を一瞬で真っ白にした。
「俺が好きなのは、小野寺なんだ」
131マジコイ ◆hwrHth1ENg :2012/01/03(火) 03:31:52.23 ID:t4By+35+
「………!!」
ガバッ!
「お…小野寺…!?」
思わず抱き着いていた。でも、それに気付いても、離れる気はない。ギュウっと。今は思いっきり抱きしめたい!
「嬉…しい…!私も…私も一条君が…一条楽君が大好き…!」
「………!」
「ねえ…キス…してくれる?」
「ああ…もちろんだ」
「「んっ…」」
『チュッ』だけじゃない…昔夢見たキスはそうだったけど…今望んでるのも、今してるのも、もっと長いキス…
「はぁっ…んんっ…」
一条君の舌が、私の舌を捕まえたり、私の口の中に入ってきたり…抱き合ったまま、差し出された私をそのまま貪ってくれる…
のぼせるような『本気のキス』…私は…一条君と両想いになれたんだ…!
「ふぅ…キス…しちゃったな…学校で」
「うん…凄いことしちゃったね…内緒だね、ドキドキするね…」
キスが終わり、こうして初めてのカップルらしい雑談をしてみて、両想いになれたんだと実感が湧いて来る。
また涙が溢れ出るのを感じる。でも、止めなくていい。だってこれは、温かい涙だから…!
「キス…あんな感じでよかったか…?初めてだったんだが…」
「私も初めてだったよ?でも、すっごくよかったと思う。抱き合ったままで凄くロマンチックだったと思うし」
「あ…ありがとう、小野寺…で、でも…さっきからその、む、胸が当たってだな…」
「…あ…!ご、ごめん…!」
胸が当たっていたと言われ、思わず離れてしまった…さっきはあんなに羨ましく思っていたことなのに…でも、離れてしまった以上、抱き着き直すことは出来ないよね…一条君の鼓動を感じられたのに…
…ちょっと、残念かも…
「は…はは」
「あはは…はは」
なんだか気まずくなって、なんとなく笑い合う。一応、もうキスした仲なんだけど、こう1回離れちゃうと、こうも微妙な空気になるものなんだ…
わ、話題振らなきゃ、話題、話題…
…私が話題を探しているうちに、一条君が先に話し出す。
「い、いやー、それにしても小野寺の胸って意外に大きくて柔らかいなぁ、驚いたな、ははは…」
…え…!?
…あ、一条君、黒目があっち行ったりこっち行ったり、グルグルしてる…以前、桐崎さんと付き合ってるのかを聞いた時も似たような表情だったかも…
もしかして、今混乱して、自制が利かなくなってる…?これって、チ、チャンスかも…今なら…
「…も、もしよかったら…一条君なら、触ってもいいよ…?」
…い、言っちゃった…!
132マジコイ ◆hwrHth1ENg :2012/01/03(火) 03:33:39.08 ID:t4By+35+
「え……?ほ、本当にいいのか…?小野寺…」
「うん…好きだから…」
恥ずかしくてたまらない。でも、これが自分の気持ち。両想いな相手への素直な欲求…
「じ、じゃあ…触る…ぞ」
「うん…」
鼓動が高鳴る。この胸を抑えたくなるけど、今触るのは自分の手じゃない…目の前の…ずっと恋い焦がれてきた、一条君の手…
スッ…
添えるように、掌が胸に触れる。そこから撫でるような、包むような優しい動きをしてくる…
荒々しく揉んだりはしてきそうにない…遠慮がちな…一条君らしい触り方…
見ると、一条君もだいぶ汗が出ていて、息も少し荒い。
緊張しているのは、お互い様なんだ…そう思うとちょっと気が楽になって心に少し余裕ができる。
…ふふ、緊張している一条君って、かわいいかも…
そうだ…ちょっと、一条君をからかってみたいな…
ドキドキしたまま、ほんの少しの余裕で大人のお姉さんぶってみたくなった私は、その欲望のままに、挑発に走った。
「ふふっ…一条君、もっと大胆に触ってもいいんだよ…?」
微笑みながら、胸の上にある一条君の手に自分の手を添えて、胸に向かって少し押してみる。
胸が少し形を変えると、一条君の表情はそれ以上に変わった。
「お、おおお小野寺…!?」
一条君も、胸の感触をさっきまでよりもしっかり体感したことで、顔が真っ赤になっている。
…どうしよう、こんな慌てる一条君の仕種も、すごく愛しい…
彼を誘惑して得た反応が、すごく気持ち良い。こういうのを、『やみつきになる』っていうのかな…?
も、もうちょっと、もうちょっとだけエッチに…彼に迫ってみたい。もっと彼の表情を、反応を見たい。
ああ、私って、『S』…なのかな…わるい子になっちゃったのかも…
でも、胸がチクチクするけど…やめられない…
133マジコイ ◆hwrHth1ENg :2012/01/03(火) 03:35:29.27 ID:t4By+35+
「い、一条君…どう?掌で私の胸を触ってみた感じは…?」
「ど、どうって…」
彼は顔を赤くしたまま、どう返せばいいか分からないといった顔をしている。
返答に困るのは分かってた。ゴメンネ、一条君…私、困った君の顔も見たいの…イケナイ子だよね…
でも、もっと甘く甘く、イジワルしたいよ…そうだ…次は『アソコ』に…
…いや、それはやり過ぎ…かな…?嫌われちゃうかも…で、でも…触ってみたい…大好きな一条君の、一条君だけの『オトコノコ』に…
「ご、ごめん小野寺…む、胸の感想を聞かれても…『柔らかい』とか『フカフカ』とか、そんなありきたりな返事しか思い付かない…」
「…いいよ、一条君…私の胸を触ってくれた一条君の気持ちは、ここでわかるから…」
「……!!!?」
「うわぁ…おっきぃんだね…それに熱くなっちゃってる…」
「うっ……!」
「ふふっ、一条君ったら、ヘンタイさんだね…」
「ぬぁっ…!」
一条君の、制服の上からでもハッキリと自己主張しているところを、指でつつき、そして握る。
一条君が、気持ち良さと苦しさが同居したかのような表情の歪め方をする。初めて見る反応…
そして、初めて触る…こ、これが男の子の…一条君の…少し硬い…そして、なんだか熱い…
「凄いよ…ピクピクして…喜んでるみたい…」
「ちょっと…おの…」
「一条君の、エ・ッ・チ♪」
「つぅぁっ…」
ドキリとさせたくて、挑発に挑発を重ねてみる。一条君から見たら、今の私の顔はどう映ってるんだろう…小悪魔を狙ってみたけど、もしかしたら性悪に映ってたりして…
そんな私の息も乱れている気がする。今の私は、きっとただの『メス』…欲望のままに動いてる…変態な女の子…
そして、何かを踏ん張っているような様子の一条君が、突如笑ったような顔になり、口を開く。
「…ぉ、小野寺…お、俺の反応を…楽しんでるよな…?」
ビクッ!
いきなり突かれる核心。大袈裟なほどに跳ねる私の身体。
バレた…!?き、嫌われる…!?
ああ、やっぱり自重すべきだったんだ…はしたなく、性欲のままに動いたのがいけなかったんだ…
物凄い勢いで沸いて来る後悔と恐怖。しかし、続く一条君の言葉は、覚悟していたものとはまるで正反対だった。
「…その気持ち、分かるぜ」
134マジコイ ◆hwrHth1ENg :2012/01/03(火) 03:36:17.12 ID:t4By+35+
「……え?」
分かる…?こんな私の気持ちを…?呆れたり、気持ち悪がったり、引いたりしないの…?
「俺も…反応が見たくて言いたかったけど、我慢して言わないでいたことがあるからな…」
「そ…そうなの?」
「例えば…さっき倒れた拍子にかわいらしい白のパンツが見えたとかさ」
「え!?み…見られてたの?や、やだ…凄い恥ずかしい…あはは…」
それ自体も恥ずかしいけど、そんな恥ずかしいことも知らないで、誘惑したり挑発したりして翻弄してるつもりになってたことも恥ずかしいよ…!
で、でも、なんだか嫌われなくて済みそう…そう思うと、なんだか安堵のあまり力が抜けてくる。
こうやって、今もフレンドリーに話せてるんだし…
「それに…」
そんな私の前に、一条君がスッと何かを握った手を出す。
「…?それは?」
私の質問を待っていたかのように、一条君がその手を開くと、出て来たのは…古びた鍵だった。…あれ?なんだか見覚えがあるような…
…鍵!?
「そ、それって…」
「倒れた小野寺を運ぶ時に、持ち上げたらポケットから落ちてさ。やっぱり気になったから、返す前にいくつか聞こうと思ってな」
「………な、何を聞きたいのかな?」
イジワルそうな顔をする一条君。さっきのお返しをしてやるぞといわんばかりに生き生きとした表情…や、ヤバい…?
「この鍵、『古い本棚の鍵』なんて言ってたけど、それにしてもこの古び方は、何か変じゃないか…?」
「へ、変って…?」
うぅ…なんか一条君のスイッチ入っちゃったかも…
「時間が経っただけで、こういう錆び方はしないと思うんだよな…こまめに洗ったりしたような…本棚の鍵にしちゃ妙な気がするんだよな」
「うっ…」
「なぁ…これは本当に本棚の鍵なのか…?」
ど、どうしよう…?まだ嘘つけばごまかせるかもしれないけど…
いや、正直に言おう…!
135マジコイ ◆hwrHth1ENg :2012/01/03(火) 03:37:43.63 ID:t4By+35+
「ご、ごめん…!私、嘘ついてた…!ほ、本当は、これ、あの約束の鍵なの…!」
「…!や、やっぱりな…そうじゃないかとは思ってたぜ…でも、子供の頃のあれしてはやっぱり古びすぎだよな…?」
「それは…えっと…それは……」
「それは?早く言っちゃえよ、楽になるぜ…小野寺…いや、小咲…」
私の頬や顎に手を添えて、微笑みながら急かしてくる…まるで、私がこれで何をしていたのかを知っているみたいに…
そのままの勢いで、さっきまであんなにあたふたしてた一条君が、急に強気に私の胸を揉む。
あぁ…手が、服の中に入ってくる…ブラの上から指で刺激が来る…ど、どうしよう…考えがまとまらなくなってきた…
ずるいよ、こんな場面で名前を呼ぶなんて…意地悪…私が言えたことじゃないかもだけど…
「そのトロンとした目も、必死に何かを考えてる姿もかわいいぜ、小咲…さぁ、言っちまえよ。そして続きを愉しもうぜ」
…あれ…そういえば、なんで私ってこれ隠してたんだっけ…?あぁ…もうよく分かんないなぁ…そうだ、もう言っちゃえばいいんじゃ…
そうだよ、一条君の手、こんなに気持ち良いんだから…早く楽になって…一条君と…
「こ…ハァ…これは…ね…?夜に…この鍵を一条君だと思って…毎晩…自分を満たしてたの…」
「…やっぱりな、悪いコだな、小咲は…でも、そんなとこも含めて好きだぜ(カマかけてみたけど、まさか本当にそうだったとは…)」
「そんな、恥ずかしいよ…でも凄いね…一条君は…頭いいもんね…あんっ……っ…お見通しだったんだね…」
「頭は関係ねーだろうけど…ま、まぁ…大好きな小咲のことなら、なんだって分かるぜ(嘘)」
「すごぉい………けど…こんなことしてた私のこと、気持ち悪いとか思わないの…?」
「思うもんか…むしろ、毎夜俺のことを考えてくれてたなんて嬉しいよ。それより、俺のことも名前で呼んでくれよ。俺達はもう、『本物の』恋人同士なんだからさ。人前では隠すにしてもな」
「…うん、そうだね…楽君…!」
お互いに下の名前で呼び合うって、なんだかくすぐったさも感じるけど…嬉しい…!
136マジコイ ◆hwrHth1ENg :2012/01/03(火) 03:39:05.94 ID:t4By+35+
「さて…じゃあ、小咲が毎晩やってたことを、本人とやってみようぜ」
「…え!?いや…楽君…!?い、一応ここは学校だよ…!?」
そこまで行くと、万が一のことを思うと学校だとちょっと怖い…かな…
「何言ってるんだよ小咲…俺はもう、さっきのエロい小咲のせいでもう帰るまでなんて我慢出来ないんだよ」
「うっ…ご、ごめんね…」
た、たしかに凄い…私の胸を触ったりしてたとはいっても、だいぶ会話とか挟んだのに、一向に楽君のアソコは小さくならない…
「ごめんじゃないだろう…?そんなド変態な小咲には、お仕置きだ!」
ボフッ!
「きゃっ!ち、ちょっと楽君…!?」
ノリノリでベッドの中に潜り込んできた…!いったい楽君のどこからこんな積極性が…
「おじゃましま〜す♪」
モミュッモミュッ
「ひ、ひゃああっ!」
「ああ、やっぱり凄く良いよ…小咲の柔らかい感触も、その声も、この表情も…大好きだ」
「やんっ…エッチ」
「満更でもないくせに」
スカートの中でお尻を揉みしだかれて、思わず声を出す私。その耳元で息を吹き掛けながら囁く楽君。
「ほら…さっきみたいに俺を翻弄しないのか?小悪魔ぶってみないのか?」
グイッ…ムニッムニッ
「やあぁん…」
「俺に攻められっぱなしでいいのかい?このままじゃカラダを支配されちゃうぜ?」
サッ…ムニュムニュ
「ひやぁ…」
「もうヤられっぱなしかい…?そんな小咲もすごくかわいいけどな」
上も下も、制服は開かれスカートは捲られ、私の隠す手などもろともせずに私の身体のあらゆるところを愉しむ楽君。
「ほら、パンツがこんなに濡れてるぜ小咲…小咲は淫乱だよな…さっきから攻められっぱなしで気持ち良いんなんてなぁ」
ヌチュ…
「ああああんっ!イ…イジワル…」
もう私からの再度の攻めになんて転じられないのは分かってるくせに…私にひどい言葉を浴びせながら、私の反応ひとつひとつを堪能してる…
でも…気持ち良くて…ダメ…攻められっぱなしなのに…もう身体の自由も楽君に取られた気がする…快感に溺れちゃうっ…
ああ、私…こんなひどい楽君も好きだよっ…もっと、私をイジめてっ…
137マジコイ ◆hwrHth1ENg :2012/01/03(火) 03:40:20.42 ID:t4By+35+
「ここ、味わわせてくれよ」
プルンッ…ペロペロ
「んっ…ぁ…」
ビリビリっと、まるで快感が電撃のように私の身体を駆け抜ける。
「…ふうー、ふぅー」
レロレロ…チュッ
「ひやぁあぁああぁっんっ!」
ブラをずらすと、私の胸に獣のように襲い掛かる楽君。
興奮は、人をこんなにも肉食にするんだ…なんて冷静に考える間もなく、吸い付かれて激しい快楽に恥じらいも忘れて喘ぐ私…
あぁ…楽君が私の身体を味わい尽くしてくれてる…私、もうどうなってもいい…幸せだよ、楽君…

「はぁ…はぁ…よし、下げるぞっ…はぁ…もう俺も、早く入れたくて仕方ないんだ」
「ふぁい…」
なんだかもうトロリとしちゃって、なんとなくOKしちゃう。
楽君がパンツを掴んだかと思うと、下半身のヌルヌルした感覚が、股から脚まで走り抜ける。
そしてこのヒンヤリとした感覚。
ああ…今初めて…私の入り口を彼に曝しているんだ…
「こ、これが、小咲の…い…いいんだよな…?」
「うん…」
「怖いか…?」
「ちょっとね…でも、なんだろう、ワクワクする…いいよ…大丈夫」
「そっか、俺もかな…ゴクッ…よし…いくぞ…!」
私も初めて。多分楽君も初めて。
でも、そう思えないほど楽君の躊躇いは短く、私の受け入れも早かった。
そして…
138マジコイ ◆hwrHth1ENg :2012/01/03(火) 03:41:18.09 ID:t4By+35+
「っ、うっ…」

「い…痛いか…?」

「えへへ…大丈夫、最高だよ…」

「俺もだ…でも、小咲が無理なら一旦抜くから、遠慮しなくていいからな…」

「あはは…楽君、あんなに意地悪してたのに、やっぱり最後は優しいんだね」

「ふっ…一時はあんな黒い表情してた小咲に言えたことかよ」

「えー?楽君こそ、さっきまでの表情なんて『独裁者!』って感じだったよ?」

「はは!なんだそりゃ!」

「あはは!」

「ははは……っ……よし、入ったぞ」

「えっ!?」

「小咲と笑ってる間にな…意識させて苦しませたくなかったから…」

「凄い…!ホントに痛みとか忘れてたよ…」

「まあ…既に小咲が濡れてたからスムーズに入ったのもあるんだろうけどな」

「っ…も、もう!そんな分析はいいのっ!」

「はは、楽しいな、小咲イジりは」

「もう…!」

「…いや…でもなんかこう…やっぱほら…処女なんだろ…本当に大丈夫…か?動かしても」

「うん…来て…」
139マジコイ ◆hwrHth1ENg :2012/01/03(火) 03:42:25.42 ID:t4By+35+
「ふっ、うっ…」

「はぁっ…っ、っ、っあっ…!」

「大丈夫か?フ…ハァ…気持ち良いか、小咲…!?」

「うん、もっと、もっと…!」

「小咲…よし…あむっ…ちゅ…」

「んんっ!ああっ…気持ち良い…気持ち良いよ、楽君…」

「へへ…こう突いてると、小咲の胸の揺れはけっこう目立つからな」

「あんっ…今もそんなとこ見てたの…?ハァ…」

「小咲の胸は最高だからな…」

「恥ずかしい…けど、ありがとう…」

「え?」

「今まで、胸が膨らんできたり、それを見られるのがただ恥ずかしかったけど…んっ…!…でも、楽君が好きになってくれるなら…誇れそう…」

「ああ…その胸だけじゃないさ…ハァッ…小咲…小咲の胸も尻も、唇も…そして、心も…全部俺が独り占めしたい」

「私も…全部、楽君だけにあげたい…あっ…!」

「小咲…?うっ…!」

「イキそう、かも…」

「俺、もだ…!」

「ねえ…最後に、もう1回キスしながら…イこ?」

「…ああ…!」

「ずっと、好きだよ…」

「俺も…大好きだ…」

そして、私達は唇を重ねた。

そのまま、お互い甘美なキスに溺れ、何分にも感じる数十秒が過ぎた後、ついにその時は訪れた。

「ぐっ…でっ…出る!」

「来る…!」

「「あああああああああああああああ!!」」
140マジコイ ◆hwrHth1ENg :2012/01/03(火) 03:43:28.84 ID:t4By+35+
「ダーリーン!今日も髪から爪先まで素敵だわー!全部愛おしくっていつも隣にいたいくらい!」
「嬉しいことを言ってくれるじゃないかマイスウィートハニー!僕を褒めてくれるそのビューティフルボイスもとっても素敵だよハニー!」
「ヒューヒュー!連日熱いねーお二人さん!」

保健室でのことから一夜明け、今日も楽君と桐崎さんはクラスの主役だ。みんなもまるで飽きずに盛り上がっている。

「ふふっ…」
「あれ?どしたの小咲、笑っちゃって。普段はなんとなく辛そうな顔で二人を見てたのに」
「ううん、別になんでもないよ?」

友達が不思議そうに私を見てくる。私の機嫌が凄く良いのが気になるみたい。
ご機嫌なのは当たり前。
桐崎さんが楽君と手を繋いでも、肩を抱かれても、胸が当たっても、もうまるで気にならない。

なぜなら私と楽君の恋は…演技ではなく、「ホンモノ」なのだから。
141マジコイ ◆hwrHth1ENg :2012/01/03(火) 03:44:53.71 ID:t4By+35+
投下終了です。
注意書きに「小野寺さん視点です」と書き忘れていました…申し訳ありません。

以上、お付き合いいただき、ありがとうございました。
142マヨラー ◆q8FCZ.pen. :2012/01/03(火) 03:56:40.50 ID:nvCseqX+
>>141
年始早々からGJです!
よかったです。

千棘視点のss書いてるんですが年末年始忙しすぎなのと、合併号で最新話が読めない事から来るやる気燃料不足で滞っています…。
143名無しさん@ピンキー:2012/01/03(火) 14:06:39.16 ID:t4By+35+
>>142
ありがとうございます!
そちらの次回作も楽しみにしております。
明日は発売日なのでようやくネタが入りそうですね。
144マヨラー ◆q8FCZ.pen. :2012/01/04(水) 17:09:33.05 ID:xjhhPut+
ヤバイるり可愛過ぎだろぉぉぉ!!俺ランキングに変動がぁぁぁ!!
145名無しさん@ピンキー:2012/01/06(金) 15:10:36.61 ID:qR2iEVrC
楽くんのチンポは21センチ。
146名無しさん@ピンキー:2012/01/06(金) 16:20:57.97 ID:2bcvOjzR
でかww
147名無しさん@ピンキー:2012/01/06(金) 17:19:04.85 ID:bqi5Sqc7
一条君のニオイで小野寺さんのテンションage
148名無しさん@ピンキー:2012/01/07(土) 15:25:33.69 ID:8TE+CTAE
>>123
頼んでこようと思うんだが、どこに頼みに行けばいいんだ?
149マヨラー ◆q8FCZ.pen. :2012/01/07(土) 18:15:26.24 ID:I/jrNa9W
うわ…巻き込み規制でインターネット回線から書き込めなくなった…
150名無しさん@ピンキー:2012/01/07(土) 18:25:41.96 ID:Oba/mI6X
>>149
ドンマイ過ぎる…
151名無しさん@ピンキー:2012/01/07(土) 19:43:27.58 ID:gqrHPpf6
もうスレが立ってるとは! しかも賑わっている。
ダブルアーツより長く続いて欲しい。
152名無しさん@ピンキー:2012/01/07(土) 19:52:14.08 ID:tqhT5TOz
ナンテコッタイ\(^o^)/
153名無しさん@ピンキー:2012/01/07(土) 21:14:25.65 ID:eaqbzvQu
>>148
連絡用スレッド その2
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/2051/1267493594/

ここ。
154名無しさん@ピンキー:2012/01/07(土) 22:29:29.11 ID:8TE+CTAE
依頼してきた。やり方合ってたか分からないけど…
155名無しさん@ピンキー:2012/01/09(月) 22:13:35.48 ID:hQLuBrW8
確認してきた。多分あってると思います。対応してくれたら保管庫管理人さんに礼を忘れずに
あとss作者さんに断ってから保管申請した方がよかったかと
156名無しさん@ピンキー:2012/01/10(火) 00:44:30.66 ID:L0l2Ev3C
たしかに先に作者さんの許可を取るべきだった…すみません
157名無しさん@ピンキー:2012/01/10(火) 21:23:56.77 ID:qjZIBTs9
>>141
遅ればせながら乙
変態小野寺さん(;´д`)ハァハァ

あと上にある絵の再うpしてもらえんだろうか
158マジコイ ◆hwrHth1ENg :2012/01/11(水) 01:45:06.47 ID:famPw2eQ
私は保管していただいて全然OKですよ〜
>>157
ありがとうございます、まさかここまで変態になるとは思いませんでしたw
159名無しさん@ピンキー:2012/01/12(木) 10:52:53.19 ID:D6NugCtm
保管してもらえたのでお礼言っておきました
ところで、今後も新作が投下される度に依頼に行くのでしょうか?
160名無しさん@ピンキー:2012/01/12(木) 13:30:15.89 ID:2FhNBmyk
ある程度貯まったらでいいのでは
161名無しさん@ピンキー:2012/01/12(木) 15:38:47.41 ID:D6NugCtm
なるほど、そうですね、そうします
162名無しさん@ピンキー:2012/01/15(日) 02:59:40.94 ID:oGl+AfOQ
163名無しさん@ピンキー:2012/01/16(月) 10:20:18.61 ID:segebzKv
あの二人を見た小野寺は夜どうするのだろうか
164名無しさん@ピンキー:2012/01/17(火) 18:12:22.25 ID:l50FT8+K
るりちゃん描いたよーhttp://i.imgur.com/OO0ap.jpg

165名無しさん@ピンキー:2012/01/17(火) 18:28:55.56 ID:XdZBT80D
  _  ∩
( ゚∀゚)彡 乙ぱい!乙ぱい!
 ⊂彡
166名無しさん@ピンキー:2012/01/17(火) 21:02:16.49 ID:tzVQ0960
>>164
名言みたいな扱いになっとるww
でもうめえ!乙!
167名無しさん@ピンキー:2012/01/17(火) 22:24:29.02 ID:NoP08Bd/
>>164
乙乙!
168名無しさん@ピンキー:2012/01/21(土) 23:30:38.99 ID:59F3ToZ3
イラスト描けるとか素晴らしいわぁ
169名無しさん@ピンキー:2012/01/24(火) 08:31:12.99 ID:yhFacPtn
水着きましたね。
170名無しさん@ピンキー:2012/01/24(火) 14:44:43.51 ID:gV27BXcI
小野寺でかかったねえ
171名無しさん@ピンキー:2012/01/24(火) 21:15:32.92 ID:cG7mmXrp
るりちゃんがかわいすぎる件
172名無しさん@ピンキー:2012/01/24(火) 21:59:16.76 ID:39tHJO2u
3トップで推して来てますね。
173名無しさん@ピンキー:2012/01/25(水) 20:44:25.46 ID:q0FWgfOs
>>142さんの千棘視点SS楽しみにしてます
気長に待ちますんでいつか投下しに来てください
174マヨラー ◆q8FCZ.pen. :2012/01/25(水) 22:11:53.77 ID:JK0wg70P
>>173
ごめん忙しいんだ。少しずつ書き進めてるんだけどね。
ありがとう、出来る限り頑張るよ。
175名無しさん@ピンキー:2012/01/25(水) 22:13:07.04 ID:mYGM1cGr
るりちゃんに気をとられてるうちに小野寺さんをいただきます
176名無しさん@ピンキー:2012/01/26(木) 01:47:54.61 ID:EahufCBR
るりちゃんかわいいよるりちゃん
177名無しさん@ピンキー:2012/01/26(木) 02:39:02.33 ID:EahufCBR
うはwwwaa難し過ぎwww    
るりちゃん支援しようとしたけどむりぽ

               _ _        
              ,α、 `ヽ     
             ノ ヾ  ( )    
             |τ| i∂ヽ /    
            ヽ  | |  ヘノ    
              ゚っ ソ │
            /´ 「|._  _ノ`iヽ   
           /  ヘノ  ̄  | ヽ   あ
          / / │     |  が  ば
         │ /   │  ,   ノ   ば  っ
         │ |  /      /    っ  !
         | | /  / `ヽ|    !
         ノ │ // /  |         ∩
        ヽ-  〈   |  |     ∩ | |η
            ヽ-ヘ |  |     h∪   ゝ
         m∩     |  |      ヾ   /
        |   レノ   |  ∽∝∂   |  |
        ノ  /    ノ /   丿    |  |
      / /     i  ∧ ∧     |  |
     ザブッ      ゝ      ヘ   ザブッ
        ザブッ  ∠   集   /     ザブッ
178名無しさん@ピンキー:2012/01/26(木) 10:59:54.31 ID:xFzgQpMT
>>177

これは割りと使い道ありそうな気がする
179名無しさん@ピンキー:2012/01/26(木) 11:43:24.70 ID:1Sl+JViU
>>177
wwwwwwww
180名無しさん@ピンキー:2012/01/26(木) 23:15:56.67 ID:KubYyzQj
>>177
なぜそのシーンw
181マヨラー ◆q8FCZ.pen. :2012/01/28(土) 21:22:20.19 ID:6dnc5sUV
またアク禁か…なぜだ…
182名無しさん@ピンキー:2012/01/30(月) 00:02:38.82 ID:4AHdSh9z
-
183名無しさん@ピンキー:2012/01/31(火) 16:44:40.69 ID:6EMiTvlo
>>164
乙すぎる
184名無しさん@ピンキー:2012/02/01(水) 16:42:00.76 ID:7S3fib9l
>>164
上手いな
185 忍法帖【Lv=2,xxxP】 :2012/02/06(月) 03:19:04.61 ID:dCNrOSet
保守
186名無しさん@ピンキー:2012/02/08(水) 16:01:16.90 ID:rAS2umJ7
ええぃ
職人はまだか
187名無しさん@ピンキー:2012/02/08(水) 18:01:20.68 ID:vqEvLjuV
職人がいないと
抜けないではないか💢
188名無しさん@ピンキー:2012/02/08(水) 18:07:59.02 ID:vqEvLjuV
楽×千棘
求む!
189名無しさん@ピンキー:2012/02/08(水) 18:09:48.73 ID:vqEvLjuV
あ〜っ!
ティッシュがないっ!
190 忍法帖【Lv=4,xxxP】 :2012/02/09(木) 11:30:37.62 ID:/y5/Ewtl
むしろ誰か千棘×小野寺で頼む
191 忍法帖【Lv=6,xxxP】 :2012/02/12(日) 01:31:36.23 ID:6tWnOpYs
ほしゅ
192名無しさん@ピンキー:2012/02/13(月) 18:38:41.87 ID:30+ifmrJ
誰かティッシュ持ってきて
193さん幼虫:2012/02/13(月) 22:44:29.22 ID:K4Wd6BV0
楽Xるりで、よろしく
194名無しさん@ピンキー:2012/02/18(土) 00:10:10.70 ID:9Tq+4CGk
過去の約束の真相が分からないと書き難いのだろうな。
195名無しさん@ピンキー:2012/02/18(土) 10:29:54.37 ID:O8/fTALF
来週の展開が楽しみだ
小咲の告白はどうなるんだろうか
196名無しさん@ピンキー:2012/02/18(土) 22:11:52.54 ID:hk6JrQya
明日、一日はながくなりそうだ
197 忍法帖【Lv=7,xxxP】 :2012/02/23(木) 01:48:52.15 ID:d4JWD0tQ
結局告白しなかったな
198名無しさん@ピンキー:2012/02/28(火) 21:17:41.79 ID:8RihZDcl
イケメン新キャラ来たー
199名無しさん@ピンキー:2012/02/29(水) 21:36:08.06 ID:I4yE+4++
てかだいたい真相わかっただろ
200名無しさん@ピンキー:2012/03/01(木) 06:51:36.48 ID:RQyVvgW6
そうか?
201名無しさん@ピンキー:2012/03/02(金) 03:06:01.38 ID:PgHS0GgP
もうパターン化されてる気がする・・・
202名無しさん@ピンキー:2012/03/04(日) 08:40:14.77 ID:+1QpFeO+
イケメンキャラは女の子だったようです

楽のハーレムルートか……
203名無しさん@ピンキー:2012/03/04(日) 22:47:20.47 ID:bb5oPlqm
やっぱり……                             集はそれに気づいてたっぽいしな
204名無しさん@ピンキー:2012/03/05(月) 08:32:25.75 ID:cv89Mvjn
ジャンプ買って見たから言っとくけど見せ方、というかバレ方が卑怯&反則レベルの可愛さだぞ。
205名無しさん@ピンキー:2012/03/05(月) 15:26:46.19 ID:LxFKHbVe
またフラグを立てるのか・・・
206名無しさん@ピンキー:2012/03/05(月) 18:12:15.43 ID:xbgkfP0J
楽が服を脱がしてsexすることを想像した
207名無しさん@ピンキー:2012/03/08(木) 02:01:47.90 ID:53SHP5bA
へへっ、ヌレヌレだぜ
208名無しさん@ピンキー:2012/03/13(火) 17:22:16.72 ID:P8iX3GMb
鶇Х千棘
求めます。
209名無しさん@ピンキー:2012/03/13(火) 21:15:35.96 ID:Lk7mmyL0
千棘とゴールインするならつぐみも床にご一緒しますとかなりそう
210名無しさん@ピンキー:2012/03/13(火) 22:04:42.93 ID:vsLbx7cd
鶫×千棘かおもしろそうだ
楽×千棘でもいいのだが・・・
211名無しさん@ピンキー:2012/03/13(火) 22:06:49.18 ID:vsLbx7cd
はじめてなんですが・・・
upする時って、普通に書き込めばいいんですか?
212名無しさん@ピンキー:2012/03/13(火) 23:04:20.57 ID:P8iX3GMb
はい!そうです。
213名無しさん@ピンキー:2012/03/13(火) 23:45:52.52 ID:vsLbx7cd
ありがとうございます。
初心者ですが2週間くらいで仕上げてみせます!
214名無しさん@ピンキー:2012/03/14(水) 01:01:56.95 ID:FELGxclA
期待してます!
215名無しさん@ピンキー:2012/03/14(水) 20:24:10.58 ID:bWF6GUee
鶇x千棘書いてみた。


くちゅくちゅ、、、はぁ、、はあ、、、

(ん?、、なんの音だろう。)

千棘は自室に行くほど大きくなる、なにかの音をきいていた。

(ここからだ、、、。、、、って私の部屋じゃん!)

千棘は自室のドアを少し開けのぞいた。

(えっ、、、鶇!?)

そこには年少の頃からの知り合いの鶇が自慰行為を行っていた。

「、、はぁ、、はぁ、、お嬢、、あっ、、くぅっ、、」

それを見ていた千棘は、、、

じゅく、、、(やば!興奮してきちゃった、、、もういいや、、あの手を使っちゃえ!)

「くぅ、ふぁ、、あっ、お、、おじょっ、、う、、、あ、、アア、、ッウア、、イッ、、」

鶇はもうイきそうである。

「あっ、、ああっ、、あああああっ、、イッ、、、イくううううぅぅぅぅぅ」

「、、はぁ、、はぁ、、また、、、いってしまった、、こんなとこ、、お嬢にでもみられたら、、」

「私が何って?」

「お、、お嬢!!!」


今日はこのくらいで。
216名無しさん@ピンキー:2012/03/14(水) 21:50:44.98 ID:bWF6GUee
「なにやってるのかなぁ?つ・ぐ・み?」

「あ、、いや、、これは、、、」

「ばらされたくなかったら、、、、私をいかせて見なさい!まぁ、鶇にはむりでしょうけど、、、」

ムカッ!「その言葉忘れないでください、、、、」

数分後、、、

(あぁっ、、嘘!!つ、、ぐみが、、こんなに上手いなんて、、あ、ああああああ、鶇に、、、鶇にいかされちゃうぅぅぅぅぅ!!!!)

「まだですよ!」

「あああぁああぁぁあぁんっ、、いくぅぅぅうぅぅうぅ、、、」

「まだまだ!!」

「も、、もうらめ、、、許して、、つぐみぃぃぃぃ、、、あっ、、また、、また、、いっちゃぅぅぅぅぅ、、、、、ふぁぁああぁぁあぁんんんん!!!!!!!!」プシャーーー
千棘の黄金水が滝のようにあふれだす。

「もう、これにこりたら2度とあんなこと言わないでください!!」

「は、、、はひ~~~」 ビクッ ビクビクッ

「ったく、、、!」

「鶇君?君は、、、お嬢になにをしているのかなぁぁ????」

「あ、、いや、、クロードさん、、これには、、「問答無用!!」

「ひえええええぇぇぇぇ」

その日クロードの部屋から女の喘ぎ声がきこえたそうな、、、



217名無しさん@ピンキー:2012/03/14(水) 23:23:02.53 ID:Uvg4JZ02
GJ!!
218名無しさん@ピンキー:2012/03/15(木) 01:54:22.90 ID:i4TfLd3k
つぐみん可愛すぎて、久々に来てしまった
219名無しさん@ピンキー:2012/03/15(木) 21:05:51.27 ID:ZqF3+Wtg
GJ!
最高だ
220名無しさん@ピンキー:2012/03/15(木) 21:16:08.53 ID:sldW+g6w
215,216の者だが暇だったので続編を書く。
分けて書く。
1は10:00頃とうかする。

多分、、、
221続編1:2012/03/15(木) 21:49:15.95 ID:sldW+g6w
「クロードさん、、はなしてください!!」

「いや、、鶇君、、、君はお嬢にしてはならないことをした、、これからその罰を受けてもらいます。」

「え、、それって、、」

鶇の背中に冷や汗が流れる。

「さあ、着きました。」

「こ、、ここって、、」

そこは防音設備が整った拷問部屋だった。

がちゃがちゃ

「ちょ、、クロードさん?外して下さい。」

鶇は台座の様な物の上にしっかりと固定された。そして、、、ばさばさっ

「きゃあ!!」

クロードは器用に鶇の服を脱がしていく。

「おや、、鶇君、、、君、、女だったんですか?」

「、、まあ、、、いいでしょう。」

「では、、、、はじめますよ!!!」

222続編2:2012/03/16(金) 22:23:16.45 ID:H6lWtkbk
その頃千棘は、、

(もぉー!!、、ったく、鶇ったら私ほったらかしてどこいったのよ!!)
(ん?これは、、、鶇の愛液、、、何処に、、、何処にいったの?鶇、、、)
千棘は鶇の愛液を追って行った。
そしてある部屋にたどり着いた。
「な、、、拷問室!!?」
「いったいなにを、、、っ!!!」

「、、くっ!、、そろそろイきそうじゃあないんですか、、、鶇君!!!」
223名無しさん@ピンキー:2012/03/17(土) 00:00:12.68 ID:gVW2HkqU
期待してます。
224続編3:2012/03/17(土) 18:42:54.66 ID:82FuRszl
「あ!、、、ああっ、、、く、ろーど、、、さん、、、イっ、、、いく、、、、」
「すごい、、、あの鶇がいかされそう、、、そうだ!!あいつさそったら面白いかも、、、」
そういって千棘はケータイを取りだしある男をよんだ、、
「あ、もしもし?ダーリン?いまから私の家に来ない?面白い物がみれるわよ。、、、へ?舞子といっしょ?もう、そいつもつれてきていいから。早くね、、」ピッ
225名無しさん@ピンキー:2012/03/18(日) 09:42:35.23 ID:2Hm0svCn
ほう
226 ◆ZCO6.TbTUU :2012/03/18(日) 12:24:16.55 ID:TInKcDwA
Tesu
227 ◆Vcq21vWh4s :2012/03/18(日) 12:24:56.37 ID:TInKcDwA
っっこ
228続編4:2012/03/18(日) 12:28:49.20 ID:UAqd0a9v
「あ、、きた、、」
「で、、、何のようだよ!」
「あれよ。あれ!!」
「ん?あれって、、、って」ブーーー
「おお!楽が鼻血をこんなに、、、いったいなにを、、、オホーーーーこれは、、また、、、」

「ぁあああ、、、いくううううぅうぅぅぅぅぅぅぅ!!!」
クロードは鶇をいかせるとどこかにいってしまった。
鶇は拘束されたままだ。
「これを逃す男はいない!!」
舞子は鶇に近寄り胸をももうとした。
だがあえなく千棘になぐられてしまった。
229名無しさん@ピンキー:2012/03/20(火) 00:54:00.86 ID:0lPhqPzk
揉ませてやれよw
230続編:2012/03/20(火) 14:58:29.23 ID:C1xJHnmE
なんか疲れたからもうやめる。
すまん
231名無しさん@ピンキー:2012/03/20(火) 18:46:30.70 ID:0lPhqPzk
ここまで書いたんだから・・・
せめてオチを簡単に説明してくれ
232名無しさん@ピンキー:2012/03/20(火) 21:21:51.63 ID:ZUA91NCw
グタリ過ぎワロタ
233名無しさん@ピンキー:2012/03/20(火) 22:34:10.83 ID:Z9EBaxQZ
書き溜めてから投下すりゃいいのに
234名無しさん@ピンキー:2012/03/20(火) 23:06:02.69 ID:0lPhqPzk
禿同
235名無しさん@ピンキー:2012/03/21(水) 21:08:00.44 ID:YV401PpX
ネタ尽きたんじゃね?
236名無しさん@ピンキー:2012/03/21(水) 21:09:14.15 ID:YV401PpX
はやくシコッティを持ってこぬか!
237名無しさん@ピンキー:2012/03/22(木) 03:12:03.13 ID:IpHC6dYG
職人さんコーイ
238名無しさん@ピンキー:2012/03/22(木) 21:03:49.86 ID:XXxlZvCX
いまがんばってます。
期待してお待ちください
239名無しさん@ピンキー:2012/03/22(木) 21:08:46.60 ID:IpHC6dYG
この前と同じ奴ではあるまいな…
240名無しさん@ピンキー:2012/03/23(金) 02:13:13.59 ID:U3yURhz2
まさかのっ!?
241名無しさん@ピンキー:2012/03/23(金) 21:33:10.71 ID:pvADj+Ck
213の者です。
242名無しさん@ピンキー:2012/03/24(土) 21:33:24.88 ID:Sc21e1dN
いまは楽×千棘を考えている。
243名無しさん@ピンキー:2012/03/26(月) 23:12:02.89 ID:IQ3gcCds
今日の展開は・・・
そのまま交わるか
244名無しさん@ピンキー:2012/03/26(月) 23:26:42.61 ID:RJRAhYB6
ジャンプの発売日でもやっぱ過疎ってるなぁ
245名無しさん@ピンキー:2012/03/27(火) 12:45:20.19 ID:9Usgigqf
お前は書かないで死んでくれ
246名無しさん@ピンキー:2012/03/27(火) 21:35:38.33 ID:3bxPvjC4
さようなら
247ts03tt:2012/03/27(火) 22:33:36.89 ID:2blUE2m6
楽しみだ
248名無しさん@ピンキー:2012/03/28(水) 19:35:08.47 ID:5hFF05C2
つーか、今ココ最悪な状況の気がする・・・
249名無しさん@ピンキー:2012/03/28(水) 22:13:37.00 ID:F6A9V86X
エロパロスレなんて職人来なきゃこんなもんだし、黙って待つのが上手い住み方。
250名無しさん@ピンキー:2012/03/28(水) 23:58:45.66 ID:EXa1nQx9
いざ書こうとするとムズいな
職人がいないなら俺が書こうとか思ったんだが・・・
251名無しさん@ピンキー:2012/03/29(木) 10:28:06.74 ID:XMAauKcO
小野寺「ふぅー!ふぅー!」
チンピラ「かわいいね〜何も聞こえないよ〜これからどこを後ろ?前?刺されたい??」
小野寺「んー!んー!

チンピラ「そうか…そうか…」
小野寺「!?………ふがふが」
チンピラ「サクサク」
小野寺「ふっーふっー…」
チンピラ「呼吸がおかしくなってきたなぁ〜楽しい〜なぁ〜なぁ!オラァ!」
小野寺「………」
チンピラ「おぉお血の気が引いてきたよしよし…ショックだろうね〜この道通った君が行けないんだからね」
小野寺「ん…ん…」
チンピラ「ついに観念したか。かわいいじゃねえか。もっと早く突いてやるか」
小野寺「!?…ん!!ん!」
チンピラ「たまんねぇぜ!!そろそろいぐぞ!!ぐっ」

小野寺「ん〜んん〜うぅぅ〜〜んーー」
チンピラ「うぐ…気持ち良かったぜ…上玉だなおい…これからも俺のペットだ。飼い慣らしてやるからなぁ」
小野寺「ん…ん………」
チンピラ「喜びのあまり涙目かいい子だ…また刺してやるからなケッケッケ」
252 忍法帖【Lv=31,xxxPT】 :2012/03/29(木) 18:32:31.74 ID:hYO/iGbt
そういうシチュは好きだw
253名無しさん@ピンキー:2012/03/31(土) 04:16:45.61 ID:lf1Gdw3e
wwww
254名無しさん@ピンキー:2012/03/31(土) 04:17:29.49 ID:lf1Gdw3e
wwww
255名無しさん@ピンキー:2012/04/02(月) 14:07:19.77 ID:IuJM5fzG
千棘 期待
256名無しさん@ピンキー:2012/04/02(月) 22:59:41.90 ID:T5iMsf33
>>255
同じく
257名無しさん@ピンキー:2012/04/03(火) 00:15:06.12 ID:xzlk0hjG
同じく期待
258名無しさん@ピンキー:2012/04/03(火) 00:17:07.37 ID:xzlk0hjG
やっぱり書いちまおう

楽が風邪を引き、千棘と手をつないだ後の話
259名無しさん@ピンキー:2012/04/03(火) 00:48:37.45 ID:z//7ZHUh
期待
260名無しさん@ピンキー:2012/04/03(火) 01:24:29.54 ID:xzlk0hjG
せっかく書いたはいいが
改行が多すぎるとか
まちがえてけしてしまうし、
もういやだ
261名無しさん@ピンキー:2012/04/03(火) 01:33:01.54 ID:xzlk0hjG
今日か明日中には完成させます
たぶん、同じ文を二度だから、すこし雑になるかも
262名無しさん@ピンキー:2012/04/03(火) 06:53:56.74 ID:92/ZnB8g
つC円
263名無しさん@ピンキー:2012/04/03(火) 12:41:10.57 ID:xzlk0hjG
書き溜めてはいませんが投下します。
第18話の楽が千棘の手を握ったシーンからです。
タイトルは「ニセコイ裏18話【ハジメテ】」
264ハジメテ:2012/04/03(火) 12:42:22.23 ID:xzlk0hjG
「なっ・・!?」
千棘は顔を赤らめながら、手を引いた。
「・・・ったく」
(今日くらいは見逃してあげるわ・・・)
と千棘が楽の手に手を重ねたその時、楽の手が動く。
「へっ!?え、ちょっと・・・」
楽の手が千棘の秘部に触れる。
(まあ、やっぱり今日くらいは・・・)
そして数分後、千棘はこの状況になれていくが、それと同時に満たされない性欲が千棘の本能を掻き立てる。
(オナニーしたい・・・満たされたい・・・)
「寝てる・・・よね??」
千棘は楽を起こさないように何度も彼が寝ていることを確かめる。
そして千棘はおもむろに服を脱ぎはじめ、全裸の状態になった。
まずは自身の胸を揉んでいくが、さすがに慣れているので千棘は喘ぎ声一つも、漏らさない。一向にイきそうにないので千棘は楽の手を自身の秘部におしあて、そして指を巧みに操りながらの自慰行為を始める。さすがにこれには慣れることはできない。
「はぁ・・・はぁっ・・・!!楽・・・楽!!」
(やばい・・・イクッ!!)
彼女の「楽が自身の喘ぎ声で起きないか」という不安や自身の思い人である楽の手にイかされそうであるという感情が千棘を興奮させる。
「ひっ・・・ああああっ!!ひあああああああああああああああっ!!」
千棘は絶頂に達した。楽の手は妖しく光る千棘の愛液でびちょびちょだ。
「はあっ・・はあっ・・・はあっ・・・」
「イッちゃった・・・」
千棘は今の喘ぎ声で楽が起きていないことを確認する。
(よかった・・・)
だが千棘は一度イッたくらいでは満たされない。千棘は我慢できなくなっては楽を起こさないように楽の布団にもぐりこむ
「おっじゃましまーすぅ」
265名無しさん@ピンキー:2012/04/03(火) 22:20:50.98 ID:yd3bXW5d
死ね
266名無しさん@ピンキー:2012/04/03(火) 22:40:39.80 ID:z//7ZHUh
え?終わり?
267名無しさん@ピンキー:2012/04/03(火) 23:01:40.14 ID:xzlk0hjG
まだまだ続く
268名無しさん@ピンキー:2012/04/04(水) 00:44:35.81 ID:R7Cox60f
期待大
269名無しさん@ピンキー:2012/04/04(水) 00:50:16.91 ID:R7Cox60f
GJ!
270名無しさん@ピンキー:2012/04/04(水) 00:51:53.99 ID:R7Cox60f
ここ人いんの?
271だれか:2012/04/04(水) 00:52:20.40 ID:R7Cox60f
おーい。だれかー
272名無しさん@ピンキー:2012/04/04(水) 01:13:25.68 ID:R7Cox60f
>>265
貴重な職人様に向かってそんな言葉しか出ないなら消えろ
273名無しさん@ピンキー:2012/04/04(水) 01:50:34.98 ID:VGF0YovQ
暴言吐くなは同意だが、連レスうざい。中学生かっての
274名無しさん@ピンキー:2012/04/04(水) 09:32:41.89 ID:R7Cox60f
そうだぜ
なんつって
275ハジメテ:2012/04/04(水) 14:15:54.64 ID:R7Cox60f
そろそろ書こうか
276ハジメテ:2012/04/04(水) 16:42:29.20 ID:R7Cox60f
続き

「よーし、じゃあまずはこいつの唇とハジメテを頂くとしますか」
そういい千棘は楽の唇に自身の唇を重ねる。
そして千棘は楽の口内に舌を侵入させ、そして絡める。
「ん・・・・・・ッ・・・んんッ・・・・。」
「んあっ・・・んんっ」
寝ている楽からも吐息の音が漏れる。
部屋に二人の吐息が響く。
楽が息苦しそうにしていたので、千棘は絡めていた舌を抜き唇を離す。
「楽・・・。」
そうつぶやき、千棘は楽を起こさないように器用に服を脱がせていく。
「うわっ・・・で・・・でかっ・・・」
下着を脱がせたとき、なにかベトベトした物を感じたが千棘は特に気にしなかった。
もちろん楽がブラをつけていたことも気にしなかった。
そして、そのブラが千棘のものであることに気付くこともなかった。
その後、千棘は怪しげな笑みを浮かべると、すぐに楽の男性器を手でしごき始めた。
(なんか・・・少し、硬い・・・そして熱い・・・)
千棘はだんだん慣れてきたのか、しごく手を早める。
そして楽が苦しいような、感じているような顔をしたとき、千棘はうれしくなったのか、微笑み、そして、楽の亀頭をもう片方の手でいじり始める。
そして楽がイきそうであることを理解した千棘は、楽の性器を口にくわえる。
そして十数秒、楽の性器の先端を舐めながら手でしごいた。
すると楽の性器から勢いよく千棘の喉壁に精液が飛び出してきたので、
「もう一発!」と千棘は楽の性器をしごいていた手を離し、口で深い往復運動を始める。
そのころ楽の敷布団には千棘の愛液が浸みており、千棘は「ばれたら・・・」と思ってはいたが、そのことを考えるだけでもさらに濡れてきたので、考えることをやめた。
そして楽の二度目の射精。
楽の口から声が漏れる。
「うっ・・・!ああっ・・・うああああああああああああああっ!」
千棘はとても満足そうに微笑む。
それと同時に楽がまるで快感の波に呼び起されたかのように起きる。
「ふぁぁぁっ・・・」
277ハジメテ:2012/04/05(木) 01:39:00.02 ID:qZII7O5j
続き

「やっ・・・ば・・・」
千棘は必死に楽の毛布をうばい、楽と自分の服、それに顔と体を隠すようにして、潜り込む。
そして中から様子を窺う。
「んあっ!?なんだ?なんで俺、服着てないんだ?それにこの精子・・・ていうか、毛布がな・・・」
楽は目の前にある毛布という塊に驚く。
「・・・だ・誰だ?」
「うっさい・・・話しかけてこないでよねっ!!」
(こ・・・この声は・・・桐崎!?)
「おっ・・・おい。な・何してんだ?」
「べっ・・・別に!?なんでもないけど・・・!?」
「だったら出てこいよ・・・ていうか服返せよ」
楽の顔が少し赤くなる。
「ほ・ほら・・・これでいいんでしょ!?」
千棘は楽に自分の体が見えないよう、慎重に服を渡す。
「で、お前いったい何してたんだよ!?」
「えっ!?な・何って!別に・・・大したことじゃないし・・・」
「じゃあ言えよ」
「は!?な・なんで言わなきゃならないのよ!?」
千棘が焦って大げさな態度をとったはずみに千棘の被っていた毛布が落ちる。
「あ・・・いや・・・これは・・・その・・・」
千棘の顔がどんどん赤くなっていく。
「うあっ・・・な・・・なんで全裸なんだよお前・・・ていうか俺も・・・」
「うっ・・・うるさいわねっ!あんたには関係ないでしょ・・・」
(うおあぁぁぁぁ。可愛いじゃねえかぁぁぁ)
楽はすべてを理解したかのように、千棘に抱きつく
「えっ・・・ちょっ・・・なにしてぇ」
「き・・ち、千棘こそ・・・さっきまでなにしてたんだ?」
「なによ・・・いきなり名前で呼んだりしてっ・・・」
千棘の顔の赤みがリンゴのように深くなる。
「まあいいや・・・じゃあ、続きでも愉しむか?」
楽は千棘の肩の上に顔を置く形で千棘を抱きしめ、エロい笑みを浮かべた。
278ハジメテ:2012/04/05(木) 02:08:39.86 ID:qZII7O5j
続き

「やられっぱなしってのも、どうかと思うしな・・・」
「ひやぁっ!!」
楽は千棘を布団の上に突き倒し、千棘の女性器に襲い掛かる。
「ひやぁぁっ!!」
楽はいきなり指3本を千棘の性器の中へ入れ、掻き回す。
「ふあぁっ・・・ひやあっ・・・はあっ・・・はあっ・・・」
千棘が抵抗することもできず、唯ひたすら喘ぐ。
「へぇ・・・結構感じてんじゃねぇか・・・」
「ちょ・・・は・・な・・・して・・・や・めてぇ・・ぇぇ」
「なに?全然気持ち良くないから、もっといじくりまわしてぇ?」
「そ・・・そんな・・・こ・・と・・・言って・・な・・・」
「ほう、ゴムはいりません。玩具も使ってイかせてください。ですってぇ??」
「だ・・・から・・・そんな・・・こ・・・と・・いって・・・」
「感心ですなぁ・・・今日は豪く素直じゃないかぁ・・・千棘」
言うが早いか楽は部下に聞こえるような大声で、女用の玩具を扉のまえに置いておけと命じる。
そして玩具が登場する。楽がそれを取りに行っている間、千棘が何をするかわからないので、
そこにあったロープで千棘を縛り、口をふさいでから扉へ向かう。
千棘はあまり体に力が入らなかったが、ロープを緩く感じたので、ほどこうと努力する。
すると、ほどこうとしたせいで、ロープの端が自身の性器にあたり、とても感じていたが、
ほどくためだと思いながら、必死で耐えた。が、もう限界だ。
千棘はそれでもロープの端をどけようと動くが、今度は千棘の性器の中へ入ってきて、どうすることもできなくなり、ふさがれた口で必死に喘いだ。
「んんっ・・・んんんんー・・・んんんぁーー」
「んんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん」
ついに耐えられなくなり千棘は豪快に愛液を放った。
ロープはびちょびちょだ。
そこへ、楽が戻ってきた。
「あれぇ?やっぱりほどこうとしたんだ・・・そうすると思ってたよ・・・どうせ緩いからだろ?
だが、残念だったな・・・そのロープはわざと緩くしてあるんだ・・・
なぜ?って顔してんな?教えてやるよ。わざと緩くすれば千棘はほどこうとするだろ?
そしたら体を動かすしかない。だから、体を動かしたら勝ってにロープの端が千棘の性器に入っていくように縛ったんだよ。
残念でしたね、千棘っ」
「んんんんーーーーーんーー」
「そうか、もうほどいてやるか・・・」
楽は千棘の縄をほどく。
「さ、玩具も届いたとこだし、愉しみますかっ!」
279ハジメテ:2012/04/05(木) 14:37:53.04 ID:qZII7O5j
続き

「おっと、でもその前に、まずはいろいろ喋ってもらおうか・・・」
「な・・・何をよ・・・?」
「何で、千棘は俺の服を脱がせたんだ?それになんで千棘は全裸なんだ?」
「いや・・・だから・・・それは・・」
「言って楽になれよ・・・千棘」
「私、楽のこと・・・好きなの・・・」
(そうかとは思ったが・・・まさか本当にそうだったとは)
「へ・・へぇ・・・そ、それで?何で俺と千棘が全裸なんだ?何してたんだ?」
「そ・・・それは・・・」
「いいから言っちまえよ。責めたりしないから」
「さ・・・最初はオナニーだけで終わらせるつもりだったの・・・」
「それで・・・?」
「でも・・・楽があまりにも無防備だったから・・・つい・・・」
「つい・・・なんだ?」
「脱がせて・・・それで・・・シコったの」
「何回・・・イかせたんだ?俺を・・・」
「2・・・2回だけど・・・なんか、文句ある」
「いやっ・・・ないけど・・・・・・」
「じゃあ今度は俺が千棘をイかせる番だな・・・」
言うが早いか楽は千棘の手を後ろに回し、手と足に手錠をかけた。
「ひゃっ・・・ちょ・・・何・・して・・・・」
楽が千棘を黙らせようと、唇を奪う
「んんっ・・・んにんーーーーんんッ!!」
次に楽は、千棘の性器にローターと振動機能付きのペニスバンドを入れ、
スイッチを入れる。
「んんーーーーんんっ!!んんんんんんんんんんっ!!」
千棘は必死に抵抗するが、手脚が動かない。
そして千棘にホットパンツ(尻の部分に穴が開いている)をはかせ、ベルトをきつく締める。
その後、楽は後ろに回り、ゴムをつけて千棘のアナルを犯す。
「なっ・・・んあッ!!んああああああああああああああああっ!」
「おっ・・・そろそろイきそうだな・・・?」
楽は千棘を楽しんでいる。
「ひあっ・・・んんあッ!!らめぇ・・・イクぅぅぅ・・・」
すかさず楽は千棘の性器の前にコップを置く。
「んなっ・・・ああああッ・・・ひああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!」
千棘の性器からコップめがけて勢いよく愛液が飛び出す。
すかさず楽は、コップを手に取り、指をつけて、
人差し指と中指で糸を引き千棘に見えるようにそれを舐める。
そして、残りのコップに入った愛液を一気飲みする。
ゴクリ「いやぁ、それにしてもうめぇぇぇなぁぁ」
「ちょッ!!なに・・し・・・てん・・・・・・の・・・よ・・・」
「なッ・・何ってそりゃあ・・・千棘から出た愛液を」
「ちょ・・・何真顔で言ってんのよぉぉ」
「うまかったぜ、千棘・・・」
280ハジメテ:2012/04/05(木) 19:21:57.87 ID:qZII7O5j
続き

「は?わけわんないんだけd」
楽が再び、千棘を黙らせるかのようにキスをする。
「なんなのよぉ・・・さっきから・・・」
「なあ、そんなこと言ってないで・・・さっさと入れちまおうぜ?」
「はぁ!?あんたマジでヤるつもりなの!?」
「当たり前だろ?ここまで来て引き下がれるかっての」
そう言って楽はローターとペニスパンドを取り出し、自身の性器にゴムをつける。
「じゃあ・・・入れるぞ・・・」
「痛ッ!ああ・・・痛い・・・痛い」
「大丈夫か?無理しなくてもいいんだよ?」
「へ・・・平気よっ・・・!それにさっきまで、すごい無理やりだったのに、結局、最後は優しいのね・・・」
「あ?そうか?」
「あああッ!!痛い!」
「慣れれば大丈夫だって・・・」
「よし、全部入ったな・・・じゃあ、動くぞ・・・」
「う・・・うん」
「今更だけど・・・俺も、千棘のことは好きだぜ?まぁ、二番目に、だけどな・・・」
「え?・・・ちょ何・・い・・って・・・ん・・・のよ・・いまさ・・らぁぁ」
「ふーん・・・それにしてはやけに嬉しそうだな・・・」
「ちょッ・そ・・・そんな・・・こ・と・・・・ある・・・けど・・・・・・」
「ほら・・・やっぱ、あるん・・じゃねえか・・・」
「あら、あん・・・たも・・・息が・・上がって・・き・たじゃ・・・ない・・!」
「なに・・・?感じ・・・て・・・き・た・・の?」
「うッ・・・うる・・せぇ・・な・・・ぁ・・・・・・・」
「あッ・・・ヤバイ・・・ヤバイ・・・イッ・・・イくぅぅぅぅ!!」
「うあぁッ!ヤベッ・・・イく!」
「あ・・・ら・・もうイくの?」
「ち・・とげ・・・こそぉ・・・」
「「ひぃっ・・・ああああああああああああああああああああああっ!!」
「「ハァッ・・・ハァッ・・・ハァッ!!!!」
そして二人が性交を終えたとき、勢いよくドアが開く・・・
「あれぇ・・・お二人さん・・・ずいぶん息が上がってますねぇ・・・」
「それに・・・髪が乱れている・・・もしかして・・・ヤっていたんですかぁ??」
「だッ・・・誰よッ!!」
声の主が姿を現す・・・
そこに立っていたのは集だった・・・
281名無しさん@ピンキー:2012/04/05(木) 23:27:48.62 ID:NaI1fN5H
全裸待機
282ハジメテ:2012/04/07(土) 14:23:02.69 ID:6XLXpac1
続き

「ちょッ!!なんなのよアンタ・・・」
「ヤッてなんか・・・ない・・・わよ・・・」
「そうだ、なんで俺がこんなゴリラと・・・」
「そ・・・そうよ・・・」
「へぇ、じゃあ二人はなぜ全裸で、それに、床に見えるその白い液体はなんですかねぇ??」
「おっとぉ、よく見ると・・・玩具まであるじゃないですかぁ・・・準備がいいですねぇ・・・」
「いッ・・いや・・・これは・・・」
「もうそろそろ言ったらどうですかぁ?」
すかさず千棘は集を殴ろうとする
「あれぇ、いいんですかぁ?このこと皆にばらしてもいいんですよぉ?・・・」
「だからヤってな」
「たとえ、ヤってなかったとしても・・・」
「それはさすがにまずいですよねぇ・・・」
「ばらされたくなかったら・・・俺の言うこときくしか、ないんですよぉ・・・」
「「ぐッ!!」」
「愉しませてくださいよぉ?」
そう言って集は二人を別々の椅子に座らせ、手足、腹を椅子に括りつける。
そして楽からケータイを奪い、小咲に電話をする。
「もしもし一条君?」
「小野寺さーん。集だけどさぁ、ちょっと、楽の家に来てみなよ・・・」
「え?どうしたの?ていうかなんで舞子くんが?」
「そんなことはどうでもいいからさ・・・」
「いいから楽の家に来てみなよ・・・面白いものが見れるから・・・」
「え・・・うん・・・わかった・・・」
ガチャ・・・ツーツーツー

283名無しさん@ピンキー:2012/04/08(日) 19:15:22.28 ID:EDROKf2j
続きはよ
284名無しさん@ピンキー:2012/04/08(日) 22:45:05.93 ID:N70BmcWZ
急かすんじゃねぇよ。
職人も暇じゃあねぇんだよ、多分・・・
285名無しさん@ピンキー:2012/04/08(日) 23:31:26.02 ID:0YpA6s8k
↑本人乙
286名無しさん@ピンキー:2012/04/08(日) 23:36:39.70 ID:N70BmcWZ
んっ、んなわけ・・・なっ・・・ないだろ
287名無しさん@ピンキー:2012/04/08(日) 23:43:58.47 ID:N70BmcWZ
ここ人いんの?
288名無しさん@ピンキー:2012/04/09(月) 02:08:24.34 ID:G5/1X2dQ
このスレガキしかいねえのかよ
289名無しさん@ピンキー:2012/04/09(月) 20:07:18.25 ID:Ih7GAzUs
面白いじゃねーか
続き期待
290ハジメテ:2012/04/09(月) 21:54:20.58 ID:SAGGCIeW
今は少し無理がある。
23時あたりには投下できると思う。
291ハジメテ:2012/04/10(火) 00:23:59.51 ID:57D+I7T1
続き

「ではぁ、お二人さぁん・・・始めましょうかぁ??」
「集は椅子ごと、楽を別室へ連れて行き、監禁する。
「おい!だせコラ、おい!!集ッ!!!!」
「まあ、桐崎さんの喘ぎ声でも聞いて妄想に浸っててくださいよぉ・・・」
「またせましたねぇ・・・桐崎・・いや、千・・・棘・・・」
「なッ・・・なんなのよぉ・・・いきなり名前なんかで呼んでぇ・・・」
「あなた達こそ、お互い名前で呼び合っていたじゃぁないですかぁ・・・」
「ぐッ!・・・こ・・・の・・変態ッ・・・!!」
集は千棘に妖しく笑みを浮かべながら、手をまるで、胸を揉むように動かし、近寄る・・・
それに対し、千棘は、必死で縄を解こうとしながら、話す。
「うぅ・・・ほ・・・ほどけ・・・なさ・・い・よ」
まだ楽とヤった時の疲れが残っているようだ・・
「あれぇ・・・?抵抗・・・しないんですかぁ?」
「しようと・・・し・てる・・じゃない・・・」
「ああ・・・そうですかぁ・・・できない・・・んでしたねぇ・・・千棘・・・」
「へッ・・・変・・・タ・・イ・・・」
「そうですねぇ・・・私のような変態はこういう状況になると・・・自制が効かなくなるんですよぉ・・・」
「まぁ、せいぜい・・・愉しませてくださいよッ!!」
と言い、集は千棘の胸に右手をあて、性器に、左手の指を3本、挿入する。
そして、集は胸を握った右手を動かし、胸を揺らし、乳首をつついたりして、千棘を攻める。
「んッ!!んんッ!!んあッ・・・ああああ・・・」
(な・・・なん・・で?こ・・・こいつ・・・上手すぎる・・・。私がオナニーしてるのとは訳が違う・・・
格が・・・違いすぎるッ!・・・)
「んんっ!!ふぁぁッ!ひィッ・・・ひぁぁ・・・」
千棘の声からもだんだん力が抜けてくる。
「あれぇ?千棘って淫乱だったんですねぇ・・・
それにしても感じすぎじゃぁないですかぁ?
もう大洪水ですよぉ・・・」
そういい集は指を抜き、2本の指で、千棘の愛液に糸を引かせてみる。
「ちょッ・・・や・・やめてぇ・・・はずか・・・しいッ!」
「そうですかぁ・・・なら我慢せずにイッてしまえばいいじゃないですかぁ?」
「あ・・・あんたなんかに・・・イ・・か・され・・・る・・より・・は・・・」
「イかされるよりは・・・なんですかぁ?」
「耐えたほうが・・・マシよ・・・」
「へぇ、やっぱり、千棘は淫乱だなぁ・・・
そんなに快感を味わい続けたいんですかぁ??」
「そ・う・・いう・・・意m・・・じゃ・・な・い」
「もういいですから、意地はらなくて・・・もう、クライマックスですから・・・」
「ふぇ・・・?」
そういい、集は右手をあてていない方の乳首を舐める。
「ひぃッ・・・ひぁぁっ・・・はぁ・・・ふぁッ!!」
そして、集が千棘の乳首に甘噛みした途端、千棘の体がビクンッ!と跳ね、愛液が飛び出す。
「イッちゃっ・・・たぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・・」
千棘の体が小刻みに震える。
「ぜ・・・体にィッ・・・ち・・・力が・・入ら・・・な・・・い・・・・・・」
「あれぇ?さっきまで「イかない」って意地張ってたのに、もうイッちゃったんですかぁ?」
「も・・・もう・・・いいでしょ?ほ・・・ほどいてよ・・・縄・・・」
「いやぁ・・・まだまだこれからですよぉ?」
そういい、集は再び千棘のドロドロの性器2本の指を勢いよく突っ込み、クリトリスをつまむ。
「ひあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
千棘はまたイッてしまった・・・
さすがの千棘ももう声がでない。
「じゃあ・・・今度は楽で愉しんでくるんで・・・喘ぎ声でも・・・愉しんでください・・・」
292名無しさん@ピンキー:2012/04/10(火) 01:52:30.96 ID:HsvndSON
職人さまつぐみんもお願いします
293名無しさん@ピンキー:2012/04/10(火) 02:52:17.46 ID:MqkTGtxc
集のキャラ完全にぶっ壊れてんなwww
一人称私になってるしww
294名無しさん@ピンキー:2012/04/10(火) 18:57:34.84 ID:XdbxnAcN
小野寺時間はまだか!?
295ハジメテ:2012/04/10(火) 19:54:45.28 ID:57D+I7T1
続き

「へ?ち・・・ちょっ・・・と待っ・・てよ・・・これ・・・ほど・・・いてぇ・・・・・・」
「はいぃ?なんでほどかないといけないんですかぁ?」
「な・・・なに・・・馬鹿な・・・こと言って・・るのよ・・・」
「それじゃあ」
そういい、集は立ち去ろうとする。
「ちょ・・・どこいく・・・の・・・」
「うるさいなぁ・・・」
そういい集はさっきこっそり挿入ておいたローターのスイッチをこっそりと入れる。
ポチッ!
「ひゃッ・・・ちょ・・・なに・・を・・?」
「だまっててください」
「ただ楽で愉しむだけですよ・・・」
ガチャン!
ドアが勢いよく閉まる。
ギギギギギギギギ、ガシャッ!
と大きな音を立て、楽の監禁られていた部屋のドアが開く。
「しゅ・集!!この縄ほどけよ!!何する気だ!!!!」
「決まってるじゃあないか・・・」
「は?」
「小野寺さんが来るまでに小野寺さんが愉しめる状況を作っておくんだよ・・・」
「何ってんだ・・・お前・・・」
楽の顔に少し焦りが見える・・・
「それじゃあ・・・はじめるk」
「ピンポーーン」
と、集が喋るのを遮るように、インターホンの音が鳴り響く・・・
「一条君の友達の小野寺小咲ですけど・・・」
「ちょっと待ってて・・・」
そういい、集は急いで部屋をでていき、千棘を最初の部屋へ椅子ごと運びだし、
同じように、楽も椅子ごとそこへ運んだ。
「いいよ・・・入って・・・」
「ふぁぁい・・・おじゃましまーす・・・」
296名無しさん@ピンキー:2012/04/11(水) 01:01:43.91 ID:Le7LM99v
職人さま、細かいことを言ってすみませんが
・・・を…にしてくださいm(__)m
297名無しさん@ピンキー:2012/04/11(水) 08:53:31.83 ID:nAAuk4v7
テメェで置換しろボケ
298ハジメテ:2012/04/11(水) 19:33:34.55 ID:hf7NfcYI
打ち方しらないからw
299名無しさん@ピンキー:2012/04/11(水) 19:43:35.06 ID:T1tsPDeK
>>298
・を三つ打って変換押せばおk
300 忍法帖【Lv=8,xxxP】 :2012/04/11(水) 20:19:28.10 ID:o9hYMKkS
いや、「てん」を変換するだけでできるww
301ハジメテ:2012/04/11(水) 20:56:30.78 ID:hf7NfcYI
知ってるけど・・・めんどい
ジャンプは「・」だから、いいんじゃない?
302名無しさん@ピンキー:2012/04/11(水) 21:29:30.72 ID:T1tsPDeK
ジャンプではそれで良くても、書いてるのが小説だから、…じゃないとあかん
303 忍法帖【Lv=8,xxxP】 :2012/04/11(水) 22:02:58.63 ID:o9hYMKkS
いや、別に作者さんが投下してくれるだけでもありがたいからどっちでもいいけどね
強制する権利は読者にはないんだし
304ハジメテ:2012/04/12(木) 00:30:49.67 ID:joHXMazn
そうだー
305名無しさん@ピンキー:2012/04/12(木) 07:19:22.94 ID:0XhxBy9/
だから小学生かっての…
306名無しさん@ピンキー:2012/04/12(木) 23:49:35.72 ID:joHXMazn
R18をお忘れなく
307名無しさん@ピンキー:2012/04/13(金) 00:57:10.66 ID:wGD+nYw7
投下してくれるのはありがたいけど厨房は大人になってから来いよ…
308名無しさん@ピンキー:2012/04/13(金) 01:45:05.67 ID:MNiyfQal
酉無し名有り、寒い相槌、自演臭いレス…最初の職人さん来なくなったあたりからずっといるよな、こいつ。明らかに同一人物。
309名無しさん@ピンキー:2012/04/13(金) 11:40:15.63 ID:mH/62HlS
そんなもんテキストエディターにコピペして自分で置換すりゃいいだろ
310ハジメテ:2012/04/14(土) 13:44:17.40 ID:o7wMejs0
続き

「さ、こっちだよ・・・小野寺さん・・・」
「さあどうぞ・・・」
「ふぁぁい」
「じゃまぁ、あとは愉しんで・・・」
そういい、集は小咲を楽達のいる部屋へ案内し、ドアのかぎを閉めて、走り去っていった。
「え?ちょっ・・・舞子君ッ!」
「え?あれ?一条君に、桐崎さん・・・?」
「小咲ちゃ・・・ん・・・これ・・・ほどいて・・・」
「お・・・小野寺・・・頼む・・・」
「え?ちょ・・・どういうこと?」
といいつつ全てを理解した小咲は無言で楽を別室へ連れて行く。
「お・・・おいッ!!小野寺ッ!!!!」
「なぁに?一条君??」
「は・・・放してくれ・・・ていうか・・・ほど・・・」
「いや・・・よ・・・」
そういい楽に口づけをする小咲
「んんーーーむむんんんんーーーむー」
「さ、ついたよ・・・一条君・・・私と・・・ヤって・・・くれない?」
「え?は?え・・・ちょ?」
楽はひどく赤面する。
「わっ・・・わかった・・・」
「じゃあ・・・ちょっと待っててね・・・」
そういい小咲は千棘のいる部屋へ向かう
「千棘ちゃんッ!ちょっと・・・待っててね・・・」
「え?ほ・・・ほどいてよ?」
「なんで?」
と言い、小咲は千棘の中にローターを入れ、スイッチを入れる
それから、四方向から千棘がうつるように、千棘の周りに4つのカメラを設置する
「じゃあね・・・ちょっとまっててよ・・・」
「え・・・?ちょ・・・っ・・・とぉ・・・」
そういい小咲はいそいで楽のもとへ戻る
ガチャンとドアが開き、小咲が言葉を発する。
「じゃあ・・・始めよっか?」
「あ・・・ああ・・・」
「いいんだよね?」
「ま・・・まあな」
「わかった・・・」
そういい小咲は顔を赤くしながら、服を脱ぎ始める。
そうして、ブラとスカートの状態になった小咲は楽を縛る紐を解く
「え?小野寺・・・ほどいて・・・くれるのか?」
「うん・・・だって強姦なんかより・・・和姦の方が・・・いいでしょ?」
「ま・・・まあな・・・」
「じゃあ・・・始めよっか・・・」
「ああ・・・」
311名無しさん@ピンキー:2012/04/14(土) 17:00:16.03 ID:U66vqiQ5
wwwやばいなw
312 忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2012/04/14(土) 17:15:05.78 ID:Au5lx7XV
この小咲ちゃん腹黒すぎるだろうww
313ts03tt:2012/04/14(土) 21:07:43.41 ID:TI7tSTl+
小咲のキャラがやべえ
314うんこ:2012/04/15(日) 02:02:19.96 ID:J2BvoFzf
ちんこうんこまんこまんげまんげ
315名無しさん@ピンキー:2012/04/15(日) 17:38:57.54 ID:QhQV4e/m
小学生は帰れ
316名無しさん@ピンキー:2012/04/15(日) 22:46:48.48 ID:c/Cx4rjc
どこに?
317名無しさん@ピンキー:2012/04/16(月) 00:08:42.58 ID:8alGH5Gg
しらねーよ
318名無しさん@ピンキー:2012/04/16(月) 23:36:06.79 ID:8alGH5Gg
今週、最高だな
319名無しさん@ピンキー:2012/04/17(火) 07:14:03.59 ID:K91GHIEh
ベタベタ過ぎて自分が神になったように先が読めたが
今週のばばぬき小野寺が可愛いから逆にそれが良いと感じたわ
パジャマは胸糞展開入ったしジャンプラブコメはニセコイ一強だな
なんだかんだでやっぱテンプレ強いわ
320名無しさん@ピンキー:2012/04/17(火) 20:34:19.49 ID:K4p1saXf
安定してるよなー
321名無しさん@ピンキー:2012/04/18(水) 11:14:28.01 ID:YYh5T51M
楽の股間を見て以来もやしと呼べなくなってしまった千棘ちゃん
322名無しさん@ピンキー:2012/04/18(水) 21:01:07.43 ID:veKv/tOn
wwwwwwwww
323名無しさん@ピンキー:2012/04/18(水) 23:22:26.96 ID:GgXmgPhC
うまいなw
324ちんこ:2012/04/19(木) 01:29:03.05 ID:KrXHuUK3
まんこじゅぷじゅぷあんあんいっちゃうううっ
325ハジメテ:2012/04/21(土) 11:40:34.12 ID:flQcIbPo
続き

結局、その日、その部屋からは楽と小咲の喘ぎ声が聞こえたそうだ・・・

一方、千棘は・・・
「ふぁっ・・・はぁっ・・・ひッ!」
「ぶぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅん」とローターの音が響く
「ああッ!ああああッ!!いくぅ・・・ひぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!」
千棘の性器から勢いを失った白濁液が力なさげに飛び出す
「はぁ・・・はぁ・・・」
(ヤっ・・・ばい・・・これ以上イったら・・・き・・・ぜつ・・・しちゃぅぅ)
「ひやっ・・・はぁ・・・はぁぁ・・」
録画されていることを考えるとさらに濡れる千棘の性器・・・
「ひッ!ああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
そこへ、全裸の小咲が戻ってくる
「千棘ちゃん・・・あれから・・・何回・・イったの?」
「12・・・回・ほどぉぉ・・・」
「へぇ、じゃあそろそろヤバいんやない?」
「あ・・・たり・・まえ・・・じゃ・・・ない・・・・」
「じゃあ・・・」
そういい、小咲は千棘の縄をほどき、ローターを取り出す。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
小咲はじっと・・・千棘の息が落ち着くまで待った
「じゃあ、はじめよっか・・・」
「へ?なにぉ?」
千棘は相当弱っている
そんなことは気にせず小咲は千棘の性器を襲う
「ひゃっ・・・」
もう力強く喘ぐこともできない
小咲は千棘が反撃できる体じゃないと知って、
快感欲しさに自身の性器にローターを突っ込み、スイッチを入れる
「んんッ!!はぁ・・・きもちいぃ!」

326名無しさん@ピンキー:2012/04/22(日) 02:34:29.33 ID:vr9RiF4j
誰か投下してくれよ
327名無しさん@ピンキー:2012/04/22(日) 10:49:11.42 ID:RfVg10rl
>>326
構想中のストーリーが肥大化しすぎて完結まで書き溜められてない現状。
328ハジメテ:2012/04/22(日) 12:34:49.66 ID:a6br52Y/
期待してまってます!
結局、誰×誰になるんですか?
329名無しさん@ピンキー:2012/04/22(日) 23:03:29.17 ID:RfVg10rl
いまかいてるのは楽千。
20000文字くらい書いてるんだが一向に完結しない。
ストーリー重視なんでエロもかなり出番が遅い。
330ハジメテ:2012/04/23(月) 01:12:35.72 ID:7YyLb3cq
まあ、自分が書き終えたら載せてくれれば
いいですよ。
先ずは自分の楽しんでくださいよ。
まだまだ時間がかかりそうなので
331 忍法帖【Lv=16,xxxPT】 :2012/04/23(月) 01:39:55.66 ID:U06w/wLc
いやいや、申し込めば保管庫にちゃんと作品別に収容されるんだから投下に順番待ちなんてあり得ないよ
名前を付けていればごちゃ混ぜにもならないんだから書き次第みんな投下し放題に決まってる
332ハジメテ:2012/04/23(月) 21:01:04.83 ID:7YyLb3cq
どうやって申し込む?
333 忍法帖【Lv=16,xxxPT】 :2012/04/23(月) 21:13:04.42 ID:U06w/wLc
334名無しさん@ピンキー:2012/04/23(月) 23:30:56.71 ID:+zLVaWm1
ハジメテの人へ

・Sageましょう
・自演はやめましょう
・出来ればコテハンはやめましょう 嫌いな人も居ます。 どうしてもするならSS本文を投稿する時だけつけましょう
・最後まで書き溜めてから投稿しましょう
・18歳になってからここにきましょう
335ハジメテ:2012/04/24(火) 00:21:04.35 ID:vtO/T5dc
実はいまいち
sageとコテハンの意味がわからん
336名無しさん@ピンキー:2012/04/24(火) 00:36:06.70 ID:7gKUgoZB
じゃあ調べろ
分かるまで書き込むな
337 忍法帖【Lv=17,xxxPT】 :2012/04/24(火) 13:21:58.11 ID:kHuHiEeJ
イマイチどころかまったくわかってないなお前
コテハン=「ハジメテ」って名前のことだ
sage=メアド欄

これでわからないならマジで調べろ
338名無しさん@ピンキー:2012/04/24(火) 14:33:08.54 ID:tED3SJds
空気読めないヤツのレスはいらん
半年ROMってろ
339名無しさん@ピンキー:2012/04/24(火) 16:37:25.37 ID:jIYyvOR2
千棘も小野寺もつぐみもるりもクロードも楽がコマして万事解決よ
340名無しさん@ピンキー:2012/04/24(火) 17:16:18.55 ID:hIDzDGEp
むしろ一生ROMってろ
341名無しさん@ピンキー:2012/04/25(水) 02:07:15.18 ID:M0J45UAw
お前がな
342名無しさん@ピンキー:2012/04/25(水) 08:32:17.66 ID:/tGhYrhq
>>339
クロードもか!
343名無しさん@ピンキー:2012/04/25(水) 08:55:27.83 ID:VMyHfIy7
つぐみのスレンダーバディもっと見たいです。
344名無しさん@ピンキー:2012/04/25(水) 13:28:05.67 ID:N3fLRjQs
つぐみ「んっ…ふぁぁ」
先生「なかなかのもみごたえだな」
つぐみ「先生…ややめて…あふっ…あん」
345名無しさん@ピンキー:2012/04/25(水) 16:03:54.26 ID:HlBBf7Nh
>>344
いいね
346名無しさん@ピンキー:2012/04/27(金) 00:30:03.33 ID:1ggmQxXw
なんか最高
347名無しさん@ピンキー:2012/04/27(金) 12:09:55.87 ID:7CPRPAVE
一通り読んできたけどハジメテの人ワロタ
348名無しさん@ピンキー:2012/04/27(金) 21:35:29.78 ID:1ggmQxXw
何に?
349名無しさん@ピンキー:2012/04/27(金) 22:29:02.09 ID:2Lk2L74b
コテハン外しても香ばしいな
350名無しさん@ピンキー:2012/04/27(金) 23:44:39.93 ID:U+wddkEn
>>347
奇遇だな。
俺もだw
351名無しさん@ピンキー:2012/04/28(土) 10:36:58.86 ID:Qm5kVWko
>>350
一番笑ったのは

284 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2012/04/08(日) 22:45:05.93 ID:N70BmcWZ
急かすんじゃねぇよ。
職人も暇じゃあねぇんだよ、多分・・・
352名無しさん@ピンキー:2012/04/30(月) 01:21:17.95 ID:TIju63fb
新作はよ
353名無しさん@ピンキー:2012/04/30(月) 06:37:35.65 ID:IBhufkK7
>>352
急かすんじゃねぇよ。
職人も暇じゃあねぇんだよ、多分・・・
354名無しさん@ピンキー:2012/04/30(月) 06:47:10.28 ID:d8ZMleQI
>>353
おいw
355名無しさん@ピンキー:2012/04/30(月) 22:11:08.27 ID:slj/IbL2
>>353
ワロタwwww
356名無しさん@ピンキー:2012/04/30(月) 22:22:01.88 ID:HAphU1Ao
<<353
腹筋崩壊中
357名無しさん@ピンキー:2012/05/01(火) 23:19:18.88 ID:w1QId9d8
<と>が・・・
まあいいか
俺は何も見ていない
358名無しさん@ピンキー:2012/05/02(水) 06:55:59.30 ID:cNdnQzUA
↑本人乙w
359名無しさん@ピンキー:2012/05/02(水) 11:47:34.72 ID:YfUJzb7Q
<<358
本人じゃねぇよ。
ハジメテも暇じゃあねぇんだよ、多分・・・
360名無しさん@ピンキー:2012/05/02(水) 11:54:15.12 ID:YSIPqWLL
361名無しさん@ピンキー:2012/05/02(水) 18:54:25.80 ID:VHpvKQtP
>>359
これは受け狙いか?
それとも本人か…
362名無しさん@ピンキー:2012/05/02(水) 19:10:33.21 ID:a2nbC5gt
sageだから偽物だ
363名無しさん@ピンキー:2012/05/02(水) 22:13:53.21 ID:cNdnQzUA
↑本人乙w
364名無しさん@ピンキー:2012/05/02(水) 22:35:16.46 ID:VHpvKQtP
>>362
これで本人確定したw
365 忍法帖【Lv=20,xxxPT】 :2012/05/02(水) 23:19:05.89 ID:89+NSyQr
いったい何やってんだ・・・
366名無しさん@ピンキー:2012/05/03(木) 03:29:22.07 ID:3J9xvn6m
まったくだ
このスレの本来の目的は何なんだ・・・
職人も暇じゃねぇなら来んな
ていうか職人来ねぇとこのスレ意味ない
367名無しさん@ピンキー:2012/05/03(木) 13:45:45.27 ID:WyvSY3Kw
まぁ、まったりと待とうぜ
368名無しさん@ピンキー:2012/05/03(木) 15:03:31.34 ID:3J9xvn6m
口では待てても
体は待てない
369名無しさん@ピンキー:2012/05/03(木) 15:04:19.08 ID:3J9xvn6m
ていうか
そろそろうpしようか?
byハジメテ
370名無しさん@ピンキー:2012/05/03(木) 15:04:47.55 ID:3J9xvn6m
とか言ってほしい
371名無しさん@ピンキー:2012/05/03(木) 16:34:05.54 ID:kFoEpjdZ
本人じゃない愉快犯なのか本人(笑)なのか、今熱いクイズの火蓋が切って落とされる…
372名無しさん@ピンキー:2012/05/03(木) 20:39:29.34 ID:3J9xvn6m
知るか
373名無しさん@ピンキー:2012/05/03(木) 20:40:22.59 ID:3J9xvn6m
本人て
ハジメテの事だよな?
374名無しさん@ピンキー:2012/05/03(木) 22:40:19.56 ID:kFoEpjdZ
本人だったか…
375名無しさん@ピンキー:2012/05/03(木) 23:26:17.13 ID:az5RqBJF
そんなことより誰かSSを
376名無しさん@ピンキー:2012/05/03(木) 23:34:49.98 ID:3J9xvn6m
>>375
急かすんじゃあねぇよ。
職人も暇じゃあねぇんだよ、多分・・・
377名無しさん@ピンキー:2012/05/04(金) 01:00:19.85 ID:tVQafbpG
ID:3J9xvn6m

こいつ絶対ハジメテだろ
378 忍法帖【Lv=21,xxxPT】 :2012/05/04(金) 01:10:50.14 ID:C8cK22yJ
1000までこの調子でハジメテどうこうで埋めるのか?
379ハジメテ:2012/05/04(金) 01:19:58.46 ID:ThO84UxV
そろそろハジメテとしての仕事に戻るか・・・
ていうか俺が書き込んでないのはわかってるだろ?
Youたちに従って、ROMってみてたのに
380名無しさん@ピンキー:2012/05/04(金) 01:35:14.97 ID:vUBSy/Fe
>>379
もう書き込んでても書き込んでなくてもどうでもいいからさっさと投下終わらせて消えてくれ
なんなら未完のまま消えてもいいから。お前が来てからスレの流れがずっとおかしい
381名無しさん@ピンキー:2012/05/04(金) 01:55:24.26 ID:ORPcqLtJ
なんだ、ただのかまってちゃんか
382名無しさん@ピンキー:2012/05/04(金) 05:41:41.56 ID:9JQgl7lO
なんでもいいから消えてくれ
宣言あると助かるな
383名無しさん@ピンキー:2012/05/04(金) 11:16:25.25 ID:bIMn7sX0
ID変えて書き込んでもお前の低脳な文章じゃすぐにバレるぞ。下手なことは考えずに出てけや。
ここは年齢制限あるのしらないのか中学生よ
384名無しさん@ピンキー:2012/05/04(金) 11:17:11.58 ID:bIMn7sX0
>>379宛ね
385名無しさん@ピンキー:2012/05/04(金) 12:03:00.67 ID://6YYFXC
がんばれハジメテ負けるなハジメテ
ここで超大作を発表すれば住人もひれ伏すぞ
386ハジメテ:2012/05/05(土) 01:42:42.84 ID:oyItAb1z
まて、俺は最近一度も書いてないぞ?
379は俺じゃない
387 忍法帖【Lv=22,xxxPT】 :2012/05/05(土) 01:51:30.00 ID:AwiVXwLH
もういいそれも含めてどうでもいい
もう早く作品終わらせても終わらせなくてもいいからさっさと消えてくれ
388名無しさん@ピンキー:2012/05/05(土) 02:10:31.91 ID:87f0RGDq
>>384
禿同
389うんこ:2012/05/05(土) 02:33:25.70 ID:InjIJKiO
まんこうんこちんこちんこまんまんあんあんいっちゃうーじゅぷじゅぷくちゅくちゅあんあんあんあああああ
まんまんまんまんこちんげうんこぶりぶりぶり
ぐちゅぐちゅあんあんらめえいあああい
390ハジメテ:2012/05/05(土) 10:15:34.62 ID:oyItAb1z
じゃあお前らが書いてみろ
391名無しさん@ピンキー:2012/05/05(土) 14:00:02.54 ID:oyItAb1z
ま、職人のパロを指をくわえて見ることしか
できないお前らには無理だろうがな・・・
まあ、批判するくらいだから、読ませてもらいたいものだ
いい作品を期待してますよ?
392名無しさん@ピンキー:2012/05/05(土) 14:13:18.35 ID:87f0RGDq
>>391
はやくこのスレから消えてくれ…
お前のせいで流れがおかしくなってる
393マジコイ ◆hwrHth1ENg :2012/05/05(土) 14:23:11.04 ID:AwiVXwLH
>>391
俺過去に投下してるんだが、ホントもうやめてくれよ
394名無しさん@ピンキー:2012/05/05(土) 19:13:50.04 ID:LA0nKQmn
>>391
もうやめようぜ…
395名無しさん@ピンキー:2012/05/05(土) 19:24:54.62 ID:IJorGeZv
テスト
396名無しさん@ピンキー:2012/05/05(土) 20:25:20.46 ID:t6PWDv0U
>>391
自分の立場が高いと勘違いして威張り散らしてるクズが…
周りからの目が見えてないのか?
馬鹿丸出しなレスするのは許すが、スレの雰囲気を壊すのは止めてくれ。ここは気の合う変態紳士達がゆったり朗らかに好きな作品やキャラ達のエロスを語る場だ。
わかったら去れ。
397名無しさん@ピンキー:2012/05/05(土) 21:54:09.02 ID:bHjTMXIB
>>396
変態の時点で紳士じゃねぇ
それに威張ってんのはお前じゃないか?
398名無しさん@ピンキー:2012/05/05(土) 22:05:48.66 ID:e602DLOl
ID変えても無駄だからもう消えろよマジで
399名無しさん@ピンキー:2012/05/05(土) 22:55:33.16 ID:olBIoqUO
とりあえずみんな落ち着いて、煽り合いはやめようぜ
400名無しさん@ピンキー:2012/05/05(土) 23:50:08.35 ID:bHjTMXIB
違うIDを変えたのではない!
ルーターのコンセント抜けて、刺しなおしたら
こうなったのだ!
401まんこ:2012/05/05(土) 23:58:53.48 ID:InjIJKiO
まんこうんこちんこちんこまんまんあんあんいっちゃうーじゅぷじゅぷ
まんまんあんあん
いくいくいくう
ちんこまんじるまんげげろぶりぶり
402マジコイ ◆hwrHth1ENg :2012/05/05(土) 23:59:04.39 ID:AwiVXwLH
IDが「変わった」って言いたいの?
なんにしてもそんなとこにルーター置いといちゃいかんでしょ
あとID変わったなら名前欄に名前書いとけばいいじゃん
403名無しさん@ピンキー:2012/05/06(日) 00:01:36.71 ID:eeUzlJhp
>>402
あんたも同類になるからもうかまわないほうがいいよ
404正論を述べます:2012/05/06(日) 00:25:14.90 ID:A0bV4DDj
もうやめましょう
どうせあなた方は、職人様達とは違い、
いい年して未だ童貞。愛のない生活に飽きて、
二次元をペットにヌくだけが日課という
くだらない人生を送っているクズに過ぎないのですから・・・
それなら、それらしく現実を受け止め・・・
職人のパロ一つ一つを崇め、讃え、
それでヌいて過ごしていればよいのですから・・・
405せいえき:2012/05/06(日) 01:14:31.50 ID:yW5OEj9Y
まんまんまん
とってもだいすき
ちつのあじ
406名無しさん@ピンキー:2012/05/06(日) 01:29:06.21 ID:A0bV4DDj
だまってろ
407名無しさん@ピンキー:2012/05/06(日) 01:40:03.84 ID:f8LcMYbB
酉無し名有りな時点でモロバレだぞ
408名無しさん@ピンキー:2012/05/06(日) 01:45:28.30 ID:hqtSGyPR
もういいよ、ほっといて
こいつが何言っても触らないでやっていこう。いなくなる気ないみたいだし無視しよう
409名無しさん@ピンキー:2012/05/06(日) 05:26:34.39 ID:YXCPlUTf
もうこのスレもハジメテのせいで終わったな…


ってレスすると、俺は書き込んでないと言う。
が、こういうことを言えばなにも言わなくなる
410まんじゅう:2012/05/06(日) 06:39:23.55 ID:yW5OEj9Y
ここはどこ
なめてみた
ぺろっ こ これは
うんこかれーだ
411名無しさん@ピンキー:2012/05/06(日) 07:22:14.22 ID:A0bV4DDj
ある意味終わりでいいがな
412名無しさん@ピンキー:2012/05/06(日) 11:15:25.29 ID:rh0BIyVo
てす
413名無しさん@ピンキー:2012/05/06(日) 11:17:21.30 ID:GmzU8Uhz
テスト
414えっち:2012/05/06(日) 11:38:18.83 ID:yW5OEj9Y
にくぼうじゅっぷ
415名無しさん@ピンキー:2012/05/06(日) 23:59:21.13 ID:Vt6lMUHa
今ss書いてるからもうちょっと待っててね
416名無しさん@ピンキー:2012/05/07(月) 00:16:44.97 ID:+8z45Mew
>>415
wktk
417名無しさん@ピンキー:2012/05/07(月) 00:32:54.92 ID:opmGclg9
>>415
期待
418名無しさん@ピンキー:2012/05/07(月) 07:52:27.71 ID:eJMBAxNY
1巻買ったけど、つぐみん出てこないとかふざけんな!
早く出せ!
419名無しさん@ピンキー:2012/05/07(月) 08:59:43.50 ID:eXtR314B
>>415
待ってる
420名無しさん@ピンキー:2012/05/07(月) 11:27:49.85 ID:7uuSnWkg
最近つぐみが本筋に絡まなくて寂しいぜ!
本筋面白いからいいけど。
421名無しさん@ピンキー:2012/05/07(月) 19:59:53.47 ID:IX+9r1/R
小野寺のスク水いいなあ
422名無しさん@ピンキー:2012/05/07(月) 22:47:58.87 ID:3Y4BUpYQ
400超えてまだパロ4つだけかよ…
いい加減、お前らも職人に成れよ
423名無しさん@ピンキー:2012/05/07(月) 22:55:53.91 ID:B7c1CsQQ
職人も少ないしss書こうかなぁ……

って気持ちにはなれないのか君達は。

ガチで書こうかなぁ……
424まんじる:2012/05/07(月) 23:05:13.84 ID:FfzlkWcL
まんまんままん
ままんまん
ちつちつちつちつ
ままんまん
あんあんいっちゃうおおきいのお
こいのそそいでおまんまん
425名無しさん@ピンキー:2012/05/07(月) 23:27:46.54 ID:IX+9r1/R
>>423
you書いちゃいなよ
426名無しさん@ピンキー:2012/05/08(火) 15:32:37.82 ID:OQNgTAy8
シチュエーションが全く思い浮かばないんだが誰か考えてくれ
427名無しさん@ピンキー:2012/05/08(火) 15:42:43.16 ID:W91m1INI
>>426
つぐみに復讐するマフィアが小野寺さんを人質にとってつぐみも手を出せずにヤられるとかどうよ
428名無しさん@ピンキー:2012/05/08(火) 17:39:03.17 ID:ztkKlGwP
>>426
宮元さんの小野寺調教
429名無しさん@ピンキー:2012/05/08(火) 18:31:01.71 ID:pm84X0F/
>>426
クロードがつぐみに拷問にも耐えられるよう訓練する(クロードはまったく性欲なし)
430名無しさん@ピンキー:2012/05/08(火) 18:51:42.08 ID:gE/PJXHD
>>428
それいいな
431名無しさん@ピンキー:2012/05/08(火) 20:43:44.90 ID:1jxWczys
酔った千棘がつぐみを押し倒すのが見たい。
432名無しさん@ピンキー:2012/05/08(火) 20:49:29.64 ID:S+kKFAie
>>423
ハジメテがそれだったのかもな
なんかそんなこと言っとった様な気がする
433名無しさん@ピンキー:2012/05/08(火) 20:56:00.92 ID:pm84X0F/
>>432
ハジメテ=>>11のトリ無し名有りの「こうき」 だよね?
434名無しさん@ピンキー:2012/05/08(火) 21:52:11.52 ID:S+kKFAie
>>250.>>260
じゃないか?
435 ◆.mxKW4J1R. :2012/05/08(火) 23:58:15.05 ID:E5br5qWX
>423だが、駄文で良ければストック書いとくよ。
駄文で良ければ。駄文で良ければ!

シチュが思い浮かばない……
でも、モブヤクザとか、とりまモブ関係は書きたくないんですよね。
書けないし書きたくないんですよね。
436名無しさん@ピンキー:2012/05/09(水) 00:01:17.85 ID:Hpz9UMOO
>>435
なんでもいいよ

待ってる
437 ◆.mxKW4J1R. :2012/05/09(水) 00:21:06.02 ID:jLlbC+P2
うーん、林間学校で、(温泉の後)千棘と楽が眠れなくて、誰もいない他の部屋に移動して、で、バッタリ会って…→とかどう? 無理?

無理矢理感があるか……っち←
438 ◆.mxKW4J1R. :2012/05/09(水) 00:33:57.74 ID:jLlbC+P2
連レススマソ……

>437で書きます。
439まだエロ無し。多分次くらいから  ◆.mxKW4J1R. :2012/05/09(水) 01:59:35.68 ID:jLlbC+P2
「楽〜、お前ももったいねぇことしたなぁ〜! あの女子達の刺激的な会話……ブハッ!」
さっきからずっとこの調子の集。
俺は……その……間近で見たっつーか……見ちまったっつーか……まぁ……ソレだし……とにかく凄く疲れてもう寝たいのに、集にそれを阻止されてしまう。
ふかふかの布団に入って、ふかふかの枕に頭をのせても、寝れない。ただでさえ、さっきの事で頭が一杯で眠れないのに……。
耳栓持ってくれば良かったかもな……と、今更思う。
「ああ、楽も長い事潜水なんかしてないであの会話を聞いとけば良かったのにィ〜。
……覗き穴が見つからなかったのは残念だったなぁ〜!」
「……集、もう、静かにしてくれねぇか」
集の事だから無駄だろうとは思いつつも、そのおしゃべりを黙らせてみようと努力してみる。
「いやぁ!! もっと探してれば見つかったかもしれねぇのになぁ〜! なぁ、楽!」
無駄だった。
 無理だ。集を黙らせれる人は、この部屋には、いない……。
 ハァ、と溜め息をつく。誰か集を黙らせてくれないかな……。
「るりちゃん! 何でそんなにジョーカーを避けれるの? ズルいよ!」
「だって小咲、全部顔にでてるもん」
「えぇ!?」
隣の部屋から楽しそう(?)な女子達(小野寺&宮元)の声が聞こえてきた。多分、さっきもやってたババ抜きをしているんだろう。
 小野寺は顔に出やすいもんなぁー。でも、そこが可愛いんだよなぁー。
 しっかし宮元は相変わらず遠慮してねぇんだな! そういや、いつも集を押さえているのは宮元……。
 ……ん? 宮元……?
「あっ!」
重大な事に気付く。宮元なら集を黙らせられるかもしれない!
 俺は布団から緊急脱出し、まだしゃべっている集を横目に隣のふすまを開けた。
「宮元!」
突然の登場に驚く2人。……いや、もう1人、奥にある布団のなかに驚いているヤツがいる。ゴリラ女だ!
 まぁ、俺はヤツを無視し、宮元にだけ集中を集める。……温泉での"出来事"が一瞬重なってしまったが、頭を振って出来るだけ思い出さないようにする。
「宮元、集を黙らせてくれないか……?」
後ろの、誰も聞いていないのに延々と喋り続けている集を指差す。
 2人……いや、2人と1匹(ゴリラ女含む)は、俺の疲れはてている顔と集とを交互に見て、納得したように頷く。
と、ここで集は、喋るのに夢中になりすぎて女子3人が聞いている事に気付かず、禁句のワードを言ってしまった。
「……覗き穴があれば、小野寺のバストも桐崎さんのバストもの誠士朗ちゃんのバストも分かったろうになぁ〜! 宮元は、あんな貧乳論外だな! アッハ」
集の言葉は途切れる。そう、それは、宮元が物凄い形相で集を見下ろしていたからだ。気のせいかその後ろにはドス黒いオーラが漂っている。
「あら、舞子君、今何て言ったのかな?」
その場で固まってしまい、ガクブルと震える集。
 いつもなら、小野寺と桐崎が止めるだろう。でも、集は女子のプライドを傷付ける様な事を口走ってしまったので、この場にいる皆、集が粛正されればいいと思っている。
そう、宮元によって……。

…しばらく御待ち下さい…

平和だなぁ……。
 現在、集は体が動けない位に殴られ……ゴホン、粛正されて、布団の中で大人しくしている。
コレでトラウマになっただろうか、いや、なっていて欲しい。
 さて、これでやっと眠りにつける……と、思ったが、やはり温泉での"出来事"は中々頭から離れてくれない。
仕方がないので、俺は誰もいない他の部屋で少し落ち着くことにしようと思い、部屋を移動した。
 出る時、集が何か言ったような気がしたが、本当に小さな声なので聞こえないフリをして、部屋を出ていった。

 誰も使ってない(少なくとも、この林間では)部屋に入ろうと、ふすまに手をかけた。
……と、同時に細い、誰かの手と重なる。眠たいし、まぶたが重かったので周りが見えていなかったのだ。
 横を見る。金髪の長い髪に、赤いリボン。ああ、コイツは間違いなく……
「「桐崎!?/もやし!?」」
桐崎と声が重なった。
440名無しさん@ピンキー:2012/05/09(水) 07:44:53.71 ID:BIw4MOAZ
はよ









はよ
441名無しさん@ピンキー:2012/05/09(水) 18:24:57.59 ID:an1QpXD8
ハリー!ハリー!ハリー!ハリー!

お楽しみはこれからだろう?

ハリー!ハリー!
442ts03tt:2012/05/09(水) 21:50:36.33 ID:hpJEgXNR
期待
443名無しさん@ピンキー:2012/05/09(水) 21:58:39.69 ID:KnV0fnfU
時間かけていいから書き溜めて一気にうpしてくれ
444名無しさん@ピンキー:2012/05/09(水) 21:58:58.58 ID:4DWsQHOA
期待してるぜ
445 ◆.mxKW4J1R. :2012/05/09(水) 22:55:06.49 ID:jLlbC+P2
おk、書き留めとく。
他の職人のパロを読んでいてくだせぇ
446名無しさん@ピンキー:2012/05/10(木) 01:25:40.40 ID:dDyHaYBw
>>445
文章を見てわかりました
あなた、書き慣れてますね( ̄∀ ̄)ニヤリ
447名無しさん@ピンキー:2012/05/10(木) 04:16:11.31 ID:PAmrulyl
〜もしも温泉で千棘じゃなくて小野寺と出くわして、クロードに閉じ込められたら〜

448名無しさん@ピンキー:2012/05/10(木) 04:17:09.68 ID:PAmrulyl
戸を開けたら、綺麗な三日月と、想像以上に広い露天風呂が視界に入った。しかし、先に行っていたはずの集たちの姿は無かった。
さっきの電話といい変なことが続くもんだと思ったが、あんまり深く考えないことにした。今日はいろんなことがありすぎた。
どうせすぐにあいつらも来るだろうし、短い時間ではあるが、独占状態の露天風呂を堪能してやろうと思った。


『湯の花に咲く』


ゴポッ

……気がついたら、うとうとしてしまっていたみたいだ。顔が半分お湯に浸かって、危うく溺死するところだった。
何分くらい寝てたんだろうか、10分?15分?それにしては相変わらず他の奴らが来ない。
やっぱりおかしい、違う風呂に入っちゃったか?
一旦上がって部屋に戻ろうと、湯船から出て腰にタオルを巻き、脱衣所の戸に手をかけた。
するとすりガラスの向こう側に人影が見え、ほとんど同じタイミングで手をかけたらしく、スーっと戸が開いた。


瞬間、呼吸が止まった。心臓がドクンと高なった。

「…え?」

状況を理解できなかったのは、お互い様だろうか。
誰にあてたでもない疑問の声を発したその主。
戸の向こうに居たのは、文字通り一糸纏わぬ、裸の小野寺だった。


右手にタオル、左手は扉。その体を隠すものは、何もない。
束ねた髪、透き通る肌、細い首筋に小さな肩。
柔く膨らんだ胸と、明るく色づくその先端。
きゅっとしまった腰、へそ。脚。足。
そして、ほんの少しの薄い茂みと、生まれて初めて目にする女性の、小野寺の―――――

そこで、視界が真っ暗になった。
449名無しさん@ピンキー:2012/05/10(木) 04:18:31.88 ID:PAmrulyl


ゴポッ

……気がついたら、うとうとしてしまっていたみたいだ。顔が半分お湯に浸かって、危うく溺死するところだった。
何分くらい寝てたんだろうか、10分?15分?それにしては相変わらず他の奴らが来……。
……いや、違う!確か俺はさっき、小野寺と……

「あ、気がついた、一条くん……?」
すぐ左隣から声がした、小野寺だ。思わずそちらに振り向こうとしたが
「あっ!?まって、見ないで!ごめん!こっち見ないでね……!?」
と泣きそうな声で小野寺が言うので、思いとどまることができた。

相変わらず、状況はつかめない。なにをどう話せばいいのかも、全く出てこなかった。
すると小野寺が震える声で話しはじめた。

「私、部屋にタオル忘れて、一人だけ取りに戻って、結局ハンディタオルしか持ってきてなかったんだけど…。
 それで、皆の後を追ったつもりが、違うところに来ちゃったのかな?
 やけに静かで変だなぁとは思ってたんだけど、お風呂の方に誰かいるかなぁと思って開けたら…」

「……その、ね?一条くんがいて、すごくびっくりしたんだけど、
 一条くん、のぼせたのかな……?鼻血出して急に倒れたから、もっとびっくりした……。
 それでね?どうしようどうしようって思って、誰かを呼びに行こうとしたんだけど、
 廊下のドア、なんでかわからないけど、開かなくなってて……。」

なんかのアクシデントか、それとも集か誰かのイタズラなのだろうか。
小野寺は続ける。

「そのままだと、いくらのぼせてるって言っても、一条くん風邪ひいちゃうだろうし、
 とりあえず湯船に入ってもらおうと思って、頑張って運んで、でも溺れちゃうといけないし、私も入って顔だけ支えて……。」

 で、今に至るというわけか……。

「あ、大丈夫だよ!?その…えっと……見てないからね……?あんまり……。」

色々と情けないものを見られてしまったようで、死ぬほど恥ずかしい。
けどそれは、小野寺も同じ気持ちなんだろうか

 俺こそごめん…さっき、小野寺の…いろいろと見ちまった……。

「!?…ううん!だ、だいじょうぶだよ…!?その、不可抗力?っていうのかな…?わざとじゃないんだし……。」

「舞子くんとかだったら、ちょっといやかもしれないけど…えっと、その…」


「…一条くんならちょっとくらい、裸、見られても、大丈夫…かも……?」


さっきまで俺の顎を支えていたらしい小野寺の右手が、お湯の中で俺の手をとった。
450名無しさん@ピンキー:2012/05/10(木) 04:20:21.30 ID:PAmrulyl
 …それは、どういうふうに受け取ればいいんだ?

「文字通り…だよ」

ひどく重い沈黙が続き、ふといきなり小野寺が笑う。

「一条くんもエッチだね、ばったり会って、私の顔よりも、その…変なところとか見てさ。すっごい恥ずかしかったんだよ…?
 そしたら一条くん、鼻血だしちゃうし。漫画みたいだね」
何も言い返せない。
「…男の子だもんね。女の子の裸とか、見たいんだよね……。」

 ……まぁ、健康な男子だしな。否定はできないな…。

 「私でよかったら…もう1回見てみたい?女の子の、裸…。」
またドキンと、胸が高鳴る。

「…うん、決めた。いいよ。こっち……みても」

すこし迷ったが、小野寺の声に促されるようにして、恐る恐る左を向いた。

三日月に照らされて、湯船につかり、頬を染めて俯く小野寺。
俺の視線を受け入れるように両手を下ろしている。
お腹から下はお湯に隠れて見えないが、上半身は、月明かりだけでもはっきりと見ることができた。
まるで、絵画のような構図だった。

 綺麗だな…。

思わず口にしてしまった。

「…!やっぱり恥ずかしいね」
笑いながら、パシャッと水を切り、両手で胸を隠す。目は合わせようとしない。

「変じゃなかった?」
微妙な空気をごまかすように、小野寺はおどけてみせた。
 他の子のなんて見たこと無いし、変かどうかはわからないけど、すごく綺麗だと思う。
迷うことなく、正直な感想を述べた。
「…そっか、嬉しいな、うん」
小野寺は安心したかのように、また両手を下ろして、こっちを見た。

「自信なかったんだ。千棘ちゃんみたいにスタイルもよくないし。最近ちょっとお肉ついたし」
 でも、宮本とかよりかはあるんじゃないのか?
「それはそうだけど、るりちゃんはるりちゃんで、希少価値がどうのって言って自信もってるよ。羨ましいなぁ」

小野寺は自分の胸を両手で寄せたり、こねくり回して遊んでいた。思わずそれをマジマジと見つめてしまった。なんと扇情的な絵柄だ。

「…やっぱりエッチだ、一条くん」
見つめる俺に気づいた小野寺は、小悪魔的な笑みを浮かべた。
 違う!違わないけど!これは男の性なんだ!そんな柔らかそうなものを見たら、見つめてしまうんだよ!
意味の分からない弁解をしてみた、嫌われてしまっただろうか。

「そうなんだ、大変だね、男の子って」
「…良かったら、良かったらだよ?…えっと、さ、触ってみる……?」
451 ◆x40fmG8EiwIB :2012/05/10(木) 04:22:16.53 ID:PAmrulyl
まで想像した
452名無しさん@ピンキー:2012/05/10(木) 06:31:34.43 ID:PAmrulyl

「っ…!ね、ほら、や、柔らかいでしょ?」

いったいどうしてこうなったのか。小野寺とこんなことをする日が来るとは。
そうだ、きっと神が与えたチャンスなんだ、神様っているんだな…ありがとう、神様…。(※犯人はクロードである


小野寺とくっつくように隣り合わせになって、ひたすら小野寺の両胸を触る。揉む。
体感したことのない柔らかさだ。未知の世界だ。

「あっ、ちょちょちょっと、えっと、先っぽはやめて…欲しいなぁ…なんて?」

夢中で触っていて気づかなかったが、時折俺の指が先端に触れるたびに、小野寺は微かに身悶えして、ふっと吐息を漏らしていた。
言われて気付き、改めてピンク色をした小さなそれを見ていたら、ゆっくりと起き上がってきた。
 おぉ、立った。
「そ、そんな見ないで…言わないで…もぅ…。」

小野寺は先程から「ファイト」のポーズで小さく挙げていた両手で、顔を覆って恥ずかしそうにしていた。
少しだけ加虐心を唆られる。
 けどよ、小野寺のこれ、すごい柔らかいし、綺麗だぜ
と言いながら触り方を少しずつ変えて、その先端を中心に弄ぶ。

「んんん、ちょっ一条くん…?んっ、いっかい、一回とめって・・っ」
吐息混じりに懇願する小野寺。
 悪い、痛かったか?

「違うの、違うの…。あんまりするとね、ええと、変な気持ちになっちゃうから…」
俯きながら、胸を抱えて言う。その姿に、また加虐心が増す。

 変なってどんな?
「えっ…!い、言わせないでよ…もう」
 いや、ほんとに分かんないんだよ。気になるなぁ
「……私も健康な女の子だし、その、え、エッチ…な?気持ちになるから……っ」
 そういう気持ちになるとどうなんの?
「さっさっきみたいに、先っぽが固くなったり…あと、…」
 あと?

「………下の方も、ボソボソ…。」
 下って?
「い、一条くんには、ないところ…」
 が、どうなるって?
「熱くなって、濡れっ…て、お願い、もう言わせないで…恥ずかしいから……!」

小野寺が泣きそうになっているので、さすがにやめてやる。
かわりに、耳元でこう囁いた。

 じゃあ、そこも見てみたい

数秒の静寂の後、小野寺は何も言わず頷いた。 

453名無しさん@ピンキー:2012/05/10(木) 06:31:54.84 ID:PAmrulyl
小野寺を湯船の縁に腰掛けさせる。
行儀よく座るように、ぴっちりと脚を閉じて、付け根の部分を両手で隠している。
「絶対ほんとに変だって…!」
と体を揺らし、念を押すように小野寺は言う。ささやかな抵抗だ。

 俺見たこと無いからさ、変かどうかもわからないし、とりあえず見せてよ
主張する胸の先端を軽く撫でながら言う。

「っ…」

観念したかのように、そろそろと両手をどける小野寺。脚は変わらず閉じたままだ。
ほんのささやかな茂みと、すっと入った一本の縦筋だけが見えた。
何もないそこを見るのははじめてで、少しの感動すらを覚えた。

 で、ここがどうなるんだ?
と尋ねてそこに手を伸ばすが、小野寺の両手がそれを阻む
「お願い…、ここはちょっと触らないでほしいな…っ」

 じゃあ、どうなるのか教えてよ、教えてくれないなら勝手に触って確かめるぜ
少々イタズラが過ぎた気もするが、小野寺は口を開いてくれた。
「…奥のほうからね、熱いのがこう、きて、湿ってくる…?っていうのかな…?」
 奥ってどこ?
縦筋から15cmほどまで顔を近づけてやる
「ちょっっ…!?」
またも小野寺の両手に阻まれた。
「っそれはさすがに…!やりすぎじゃないかなっ…?」

 でも、奥なんて言われてもわかんないぜ。俺のと違って、ただの筋だけじゃん。
「お、女の子は違うの…!これだけじゃないのっ…!」
半泣きの小野寺が言う。完全に掌の上だ。
 これだけじゃないなら、もっと見せてくれよ。


「み…見るだけだからねっ…」
454名無しさん@ピンキー:2012/05/10(木) 06:32:18.07 ID:PAmrulyl
小野寺はほんの少し脚を開き、右手を付け根にあてがい、二本の指をゆっくりと開けた。
またひとつ、未知の世界が眼前に広がる。
「なんで…っこんなことしてるんだろ…」
俺も知りたい。


無垢なピンクのそれと小野寺の指に、お湯ではない液体が絡みつき、糸を引いて弾けた。
 なんかぬるぬるしてないか?お湯じゃないよなそれ
「!?…女の子はね、エッチなこと考えたり、興奮すると、こうなるの……」
 へぇ、じゃあ小野寺も興奮してんのか
「…ぅぅ」
返事が帰って来なかったので、お仕置きがてらの行動に移る。
 よく見えねーよ、もうちょっと見せてくれ
脚を更に開かせ、その間に体を入れてやる。華奢な肢体は、驚くほど軽く開いた。
「っちょっ……まってまってまって…!?」
小野寺なりに必死の抵抗をしたが、とき既に遅し。
小野寺の秘部が、全てあらわになった。
「〜〜〜!?」
広げられた脚でばしゃばしゃとお湯を切って、声にならない声をあげるが、意に介せず質問をぶつける

 小野寺、いくつか質問だ。正直に答えてくれたらどいてやるよ

「……?」

 一人でしたことあるのか?

「……な、ないよ」

 健康な女の子なのに?

「…………あり……ます…」

 やってみせてくれない?

「それだけは…お願い、勘弁してっ…」

 じゃあ最後の質問な、自分でするか、俺に触られるか、どっちがいい?


小野寺と目が合う。



「一条くんに…触られたい……」
455名無しさん@ピンキー:2012/05/10(木) 06:32:53.94 ID:PAmrulyl
―――――クチクチと粘着質な音が響く。
時折、小野寺の吐息と、嬌声が短くあがる。

 小野寺、俺も良くわからんから、どこをどうしてほしいか、小野寺の口からききたいんだけど
右手を止めることなく問いかける

「ぁっ…あの、っね…?そっ、、そのっ…そこのっあ、あなだけじゃなくて…んんっ……
 前のっ…方にね…んっ…硬いのがっあっあるからっ……そこっもっ…触って……んっ」

 おーこれか、これはなんて名前だっけ?

「あっ…!んぅ…っ!……クッ…クリ…トリス…っ?」

ビクンと小野寺の体が跳ねる。
柔らかいところばかりだった小野寺の体の中で、一頻り硬くなっている部分。
そこに、小野寺から溢れた液体を絡ませて、縦筋を往復させる。
すると格段と湿り気が増し、声のボリュームも上がっていく。

今まで経験は無いが、無いなりにも、小野寺がもうすぐ達しようとしていることは明らかだったので、
更に右手のペースを上げてやる。
「ああっ…!いっ…ちじょう…くん…!まって…!まってまって…!もうっ…いっちゃう…!まってまってまって…!」

待てと言われたので、右手の動きを止めてやった。

「ハァッ……ハァッ…いち……じょう…くん……?」
肩で息をする小野寺は、疑問に溢れた顔でこちらを見ている。 
 どうした小野寺?待って欲しいんだろ?
小野寺の言わんとせんことは分かるが、わざと意地悪な質問をぶつけてやる。
「…ハァッ……いや…あの……その…いまのは、思わず…というか…言葉のあや?というか…えーっと……そのっ…」
 で、どうしてほしいんだ?
小野寺の中を侵食したままの右手をゆっくりと動かし、尋ねる
「あっ……んっ……いっ…い、いかっ…いかせて………くだs…っ!?」
小野寺が最後まで言い終える前に、一気に右手を激しく動かした。

「あっ…!ちょっ…!まって…!はぁっ…!まってまって……!今度はほんとにっ…!漏れちゃうからっ…!なんかっ漏れっ…!」


 またないよ、全部出しちゃえよ、小咲。

「んっ………!!!!」

小野寺は俺に身を預け、抱きついたまま、ビクンビクンと何度も痙攣して、果てた。
秘部からは、今までの粘着質な液とは違う、透明な液体が溢れだした。
456名無しさん@ピンキー:2012/05/10(木) 06:33:15.94 ID:PAmrulyl
……気がついたら、うとうとしてしまっていたみたい。顔が半分お湯に浸かって、溺れちゃうかと思った。
何分くらい寝て……
違う!確か私は、一条くんに…!?

「おう小野寺、目が覚めたか」

一条くんは、隣でのぼせた(?)私を支えてくれていたみたいだ。
何も言えず、さっきまでのことを思い返して、恥ずかしすぎて死にそうになった。
顔を伏せてジタバタしていたら、一条くんに急に顎をとられ、前を向かされた。


ファーストキスだった。


可笑しくて、思わず吹き出した。


「一条くん……順番逆だよね」



457名無しさん@ピンキー:2012/05/10(木) 06:35:11.89 ID:PAmrulyl
SSなんて書いたこと無いし、ずっとROMってるつもりだったけど
今日来てみたらなんか荒れてるみたいだったので
空気を変えるつもりで思い切ってかいてみた

お目汚し失礼。
458名無しさん@ピンキー:2012/05/10(木) 07:02:16.43 ID:sb/jmSwZ
なんかすげー良作来てんじゃん
459名無しさん@ピンキー:2012/05/10(木) 09:59:03.52 ID:vGEgIVFZ
めちゃくちゃ良いじゃん!!GJGJGJ!!
460名無しさん@ピンキー:2012/05/10(木) 10:35:00.92 ID:HwQbSDZp
サド一条と、最初は小悪魔だったのに後半翻弄されっぱなしの小野寺さんがイイ!
後味も良かった!乙です!いやー読んでよかった!
461名無しさん@ピンキー:2012/05/10(木) 11:21:55.83 ID:AwwhmXEk
GJ。素晴らしい。
462名無しさん@ピンキー:2012/05/10(木) 19:19:10.49 ID:ML7tm6iz
いいね!
463名無しさん@ピンキー:2012/05/10(木) 19:20:23.31 ID:N3ypugd/
>>457
乙です
464名無しさん@ピンキー:2012/05/10(木) 19:35:27.04 ID:N+u53pfb
この才能怖いわー
465名無しさん@ピンキー:2012/05/10(木) 22:14:09.20 ID:BF1xXXHg
久々にいいの見れたわ
466名無しさん@ピンキー:2012/05/11(金) 00:40:05.54 ID:BxioDmU6
扉絵通りにちゃんと三日月なんだな
読み込んでやがるぜ
467名無しさん@ピンキー:2012/05/13(日) 01:03:25.46 ID:VNYFIj2O
エロいのかもん
468名無しさん@ピンキー:2012/05/14(月) 18:46:01.21 ID:dcGiGJhS
やばい、今週の千棘可愛い
469名無しさん@ピンキー:2012/05/14(月) 19:48:30.21 ID:8WngGC1h
>>468
ヤバイよな
470名無しさん@ピンキー:2012/05/14(月) 21:21:04.25 ID:CebLrHiw
作品投稿します

SS初めて書いてみたから、表現やアイディアは色んなところからをパクッてみた
文章がいちいちエロゲくさいのは許してな
471名無しさん@ピンキー:2012/05/14(月) 21:22:18.53 ID:CebLrHiw
『ミセアイ』




一条楽の実家は少々個性的―――世間一般的に言う、いわゆるヤクザである。
地元では有名なヤクザの元締めであり、彼らの住む屋敷は周辺では随一の敷地を誇り、まさにひと時代前の日本の大屋敷と言えるものであった。
金髪に碧眼、肌は透き通るような白色、スタイルはスレンダーながらも出るところは出ているという、
まさに絵に描いたような美少女である桐崎千棘は、その屋敷の主である一条楽の部屋の中にいた。

「あ…んっ…」

彼女の頬は赤く染まり、その表情は生涯の中でも見せたことのない、恍惚としたものになっていた。
あろうことか彼女は一条楽が先程まで睡眠をとっていた布団の上で、自慰行為をしていたのだった。

「やぁん…こんなこと…んっ…してたらダメなのに…あっ…」

気が強く人一倍プライドも高い彼女は、このような淫らな行為を日常的に繰り返すような少女ではない。
一体何が彼女にこのような破廉恥な行動を取らせているのだろうか。話は10分程前に遡る―――。
472名無しさん@ピンキー:2012/05/14(月) 21:23:19.34 ID:CebLrHiw
「……っと!………いよ!」

土曜日の早朝から何やら騒がしい。学校に行かなくても良いこの日は、極めて健康的な男子高校生である一条楽にとって、
いくら惰眠を貪っても誰にも文句を言われない至福の時のはずだった。
いつもなら10時くらいまで十分に睡眠を取り、一人で朝食を兼ねた優雅な昼食を食べているところなのだが、今日はどうも様子が違う。
明らかにまだそのような時間ではないことは自身の体内時計が告げていたし、誰かと約束をしていた覚えもない。

「何だよお前ら…土曜日くらい自分たちで朝飯作れって…」

おそらく自分で食事の準備ができないチンピラの数人が、それ目当てで起こしに来たのだろう―――そう結論づけた楽は瞳をきつく閉じたままこのように告げ、
再び深い眠りの世界に入ろうとした。
しかしその決断が大きな間違いであったことを、彼は数秒の後に思い知ることとなった。

「だから…起きろって言ってるでしょうがぁぁぁぁ!!」

「ぐふぅおぁ!!」

腹部に突然生じた激痛により楽の意識は完全に覚醒し、布団から飛び起きる羽目となった。

「ぐぇっ、ゲホ、ゲホ…な、何だ!?」

ついに他の組からカチコミを受け、現当主の跡継ぎの立場にある自分が襲われたのかと一瞬の内に考えた楽であったが、
それならば最初の一撃で脳漿をぶちまけて死んでいるはずである。
思いの外冷静な思考に自分でも少々驚いたが、それも"家庭環境"の影響なのだろうと、諦めに似た境地にたどり着き溜息をつくのであった。

「何いつまでも寝ぼけてんのよ。…おはよう、ダーリン」

そんな思考を、凛々しく響く声音が中断させた。最近よく聞くようになったその声に仰天した楽は、顔を上げてそれが発せられた方向を振り返った。
するとそこには、その美しい声からは想像もできない程不機嫌そうな表情を浮かべ、腕を組みながらこちらを見下ろしている、楽の"恋人"がいた。

「…っておわ!ち、千棘!?何でここに…!?つーかお前俺に何しやがった!?」

「ジャンプ肘落とし」

「女の子がする技じゃありません!」

"全く何つう女だ…ゴリラそのものじゃねぇか…"そう心の中で悪態をついて千棘の方を睨みつける楽であったが、
彼の言わんとしていることを勘違いして捉えた彼女はこう告げた。

「…布団の上からだから、怪我の心配はしなくていいわよ?」

「そういう問題じゃねぇよ!!」

隣に住む勝気な性格の幼馴染が毎朝主人公のことを起こしにきて、時には武力行使も辞さない―――そのような展開のラブコメ漫画を、
購読している週間漫画雑誌にて読んだことがあったが、やはりフィクションの幻想は現実には当てはまらないということを、楽は実体験を以て噛み締めていた。
473名無しさん@ピンキー:2012/05/14(月) 21:24:03.48 ID:CebLrHiw
「ったく……で、一体何の用だよ?こんな休日の朝っぱらから」

「な、何よ、用がなけりゃ来ちゃ駄目だって言うの?」

楽が千棘にかけた言葉は、恋人に対するそれとはかけ離れていた。それもそのはず、この二人は"家庭の事情"で仕方なく恋人のフリをしているにすぎないからだ。
もし周囲にその嘘がバレてしまえば、ヤクザとギャングの抗争により町一つが消えてしまうというのだから、両者とも考えうるベストな選択を取ったと言えるだろう。
しかし楽は神経質で細かいところまで気にする姑のような性格であるのに対して、かたや千棘は大雑把で男勝りな少女なので、本来の相性は最悪なのだ。
抗争の問題さえなければ、恋人になる(たとえフリであったとしても)など、お互いに考えもしなかっただろう。
なので千棘のこの問いは楽にとって予想外のものであり、少々胸が動悸を覚えたことを彼は認めざるを得なかった。

「べ、別に私だってあんたみたいなもやしの所に来たくなんてなかったわよ!でもビーハイブのみんなが、休日は恋人の家に遊びに行くものですよね、とか言うから…!」

「あ、そう…。お前ってホント可愛くねぇな…」

「あぁ?何か言った?」

「…何も言ってません」

やはりそんなことか。彼女が自ら好き好んで自分の所に、用もなく訪問してくるなど有り得ないか―――。
少しばかり思い上がってしまった自分のことを戒め、楽は物憂そうに立ち上がった。

「とりあえず顔洗って来るか。それと千棘、朝飯ってどうした?」

「え?いや、まだ食べてないけど…」

時計の方を眺めてみると、まだ7時30分であった。千棘が朝食を摂らずにここに来ていても、何ら不思議ではない。
念のため聞いてみたのだが、まさにビンゴであった。

「ついでに作ってきてやるよ。ご飯とパ…」

「パンとコーヒーがいい!」

即答である。こういう時に優柔不断に答える人間も割と面倒だが、質問が終わる前にキッパリと自分の意見を述べる人間はそうそういないだろう。

「…へぇへぇ、わかりましたよ。マイハニー」

「もちろんブラックで頼むわよ。あ、ちゃんと豆から煎れてよね」

背中の方からさらに事細かな注文が聞こえたが、残念なことにこの屋敷の厨房にはインスタントコーヒーしか存在しない。
その事を教えるとまた何か言われそうなので、黙って自分の部屋を後にすることにした。
474名無しさん@ピンキー:2012/05/14(月) 21:24:41.42 ID:CebLrHiw
「…ふぅ」

楽は厨房へと続く廊下を歩いていく途中で、深く溜息をついた。
それは早朝から騒々しい千棘との会話から抜け出すことができた開放感だけでなく、
健全な男子特有の生理現象を彼女に見られる心配がなくなったという安堵からくるものでもあった。

「朝から無防備に部屋に入ってきやがって…俺だって男なんだぞ…!」

楽は先程千棘からジャンプ肘落としを喰らった下腹部をさすりながらそうつぶやいた。
彼の名誉のために一応断っておくが、彼は女子から打撃技を受けて興奮してしまうような特殊性癖の持ち主ではない。
もちろん朝起きたばかりというのもあるのだが、彼の陰茎が著しく勃起してしまった一番の原因は、ちょうど一週間前の林間学校で千棘の全裸を偶然見てしまったことだった。
ほんの一瞬の出来事ではあったものの、彼女の"全て"を見てしまい、楽の網膜にはその美しすぎる肢体が焼き付いていた。
林間学校から帰ってきて一週間は何事もないように振舞ってきたのだが、今日は如何せん不意打ちすぎた。
さらにあろうことか彼女は、その身体で自分の腹部に触れてきたのだ―――少々手荒な接触方法ではあったが。
いくら布団の上からとは言え男子高校生としてのリビドーに抗えるはずもなく、否応なしに愚息を大きくする羽目になってしまったのだった。

「く、くそ!早く収まってくれ!」

やはり一週間前のあのハプニングは刺激が強すぎた。意識すれば意識する程あの時の光景がより鮮明によみがえってしまい、彼のモノはますます膨らんでいくばかりであった。
しかしそのような状況であっても、彼は今までに千棘をネタにして自慰行為をしたことはなかった。
いくら相性が悪くて嫌いな相手であるとは言え、身近な女性を慰み者にして自身の欲求を満たすという行為を、彼のプライドが許せなかったからだ。
それに加え、彼には小野寺小咲という本当の想い人がいる。彼女のことを蔑ろにして、あんなゴリラ女に欲情してなるものか―――これは彼の意地でもあった。

「そうだ、俺には小野寺という女性がいるんだ!小野寺小野寺小野寺小野寺…」

端から見れば犯罪者、よくて心の病を持つ者のような台詞を吐きながら、楽は厨房の扉を開けた。

「えーと、食パン食パンっと…。ついでにスクランブルエッグくらい作っちまうか」

料理は彼の得意分野だ。冷蔵庫から必要となるものを取り出し、手際よく作業を進めていく。
とりあえず手を動かして何も考えないようにすることで、先程の興奮を収めようとする彼なりの策だった。
しかしそれは簡単には消えてくれず、未だに脈が早く拍動しているのを彼は感じていた。

「あんな奴にドキドキしちまうなんて…。てか何であいつは涼しい顔してやがるんだ?ついこの前裸見られたばっかだってのに…」

帰国子女だからそういうことに対する感覚が違うのかもしれないな―――女心を微塵も理解していない楽は自身をそう納得させ、フライパンを握った。
ともあれ今は料理に集中せねばならない。火を扱う最中に考え事は厳禁だ。
胸にモヤモヤしたものを感じながら、彼はガスコンロの火をつけた。
475名無しさん@ピンキー:2012/05/14(月) 21:25:36.50 ID:CebLrHiw
だがそれは千棘にとっても同じことであった。この一週間は何事もなかったように過ごしてきたが、心の中ではどうしても林間学校での出来事を意識してしまっていた。
さっきもそうだ。なるべく今まで通り接したつもりだが、やはり二人きりという状況はいつもとは違い、少し言動が変だったかもしれない。
彼女は今日の自身の行動に不自然な所がなかったか反芻していた。

「あーもう、何であんなもやしのことで私がこんなに悩まなくちゃいけないのよぉ…」

そもそも今日ここに来たのは彼女自身の意思であった。彼にはギャングの面々から促されて来たのだと言ったが、それは本心を隠した嘘偽りだったのだ。

「…それにしても何でアイツはあんなに平気な顔してんのよ?私の裸を見たくせに…」

自身の胸の鼓動がいつもより大きくなっているのを感じながら、彼女は顔を少し赤らめてそうつぶやいた。
一週間前の林間学校では楽との間に色々な出来事があった。
温泉にて裸を見られた挙句腰にキスまでしてしまい、暗闇に怯えている所をまた助けられ、
そして10年前の約束の相手が楽かもしれないという事実が、彼女を心を大きく惑わせていた。
千棘は自身が彼に抱く感情が、少し前のそれとは全く異なるものになっていることに気づいていなかった。いや、気づこうとしていなかったという言う方が正しいか。
彼女が貴重な休日にわざわざ楽の屋敷に訪れたのは、胸の中にあるこの不確かな気持ちに対して、自分なりの答えを見つけるためであった。

「あいつが10年前の男の子…?いやいや、あんなに素敵だった子があんな軟弱者になるわけないってば…!」

千棘は楽が出ていった方向にある襖を眺めて、その可能性を頭の中で必死に否定していた。
"あの子"は当時の彼女をいつもリードして楽しませてくれた。会えば喧嘩ばかりで相性最悪の楽がその相手であるとは到底考えにくい。
やっぱりあの鍵と額の傷はただの偶然か―――そう一旦結論づけた彼女は大きく溜息をついた。
それは初恋の男の子にたどり着けなかった落胆から来るものか、楽がその相手ではなかったことに対する安堵から来るものか、その答えは彼女自身にも知る術はなかった。

「それもそうか。だってあの子は私が困っている時はいつだって助けてくれる勇敢な男の子だったもんね。あいつと比べ…たら…」

その時彼女の身体は稲妻が走り抜けたかのように硬直した。自分が困っている状況下にいると、楽はいつもどういう行動を取っていただろうか。
蔵に二人で閉じ込められた時は、怖くて動けなくなった自分を励まし、ずっと一緒にいてくれた。
プールで足がつって溺れた時は、真っ先に助けて人工呼吸までしようとしてくれた。
負けられない条件下でババ抜きをしていた時は、自分のジョーカーをわざと引いてくれた。
暗闇の中外に取り残された時は、全力で探しに来てくれた。
情けをかけられたようで正直気に入らないこともあったが、楽はいつも千棘のことを守ってくれていた。
その事実を自覚した彼女は、先程よりもなお一層頬を紅潮させた。

「何よ…私のこと嫌いじゃなかったの…?だって、それじゃあまるで…」

"10年前のあの子みたいじゃない―――"

最後まで言葉にしてしまえば何かが壊れてしまう気がして、千棘はそれ以上の思考を中断させた。
続きは楽本人が戻ってきてからで十分だ。そう考えた途端に全身の緊張が解け、彼女は丁度その場にあった楽の布団に身を投げ出した。

「ったく…せっかく女の子が家に来たっていうんだから、布団くらい先に片付けなさいよね。気が利かないんだから…」

おかげで今こうして心地よく布団の上で寝そべっていられるというのに、全くいいご身分である。
千棘は仰向けになった状態で理不尽な愚痴を漏らし、その小さくて綺麗なガラス細工のような美しい顔貌を枕に埋めた。
特にその行為に意味があったわけではなく、目の前に心地よさそうな枕があったので、思わずそうしてしまっただけであった。
だからこそ、それが彼女と楽の関係を大きく変えてしまう今回の出来事のきっかけになってしまうなど、誰が予想できただろうか。

「……あいつの…匂いがするな………」

なんかすごいこと言った。
476名無しさん@ピンキー:2012/05/14(月) 21:27:02.88 ID:CebLrHiw
「……ハッ!?な、ななななな、何言ってるのよ私は!?」

自身の発言のはしたなさにようやく気づき、千棘は完全に取り乱してしまっていた。
恥ずかしさのあまり、布団の上で足をばたつかせて悶え苦しむことが、今の彼女にできる唯一のことであった。
色欲、困惑、葛藤、後悔―――様々な相反する感情が彼女の魂を苛んでいた。

「あっ………」

胸の奥がズキンと疼いた。気づけば、千棘は着ていたワンピースの中に手を入れて、ブラジャー越しに自分の胸を触っていた。
乳首がブラジャーと擦れ、痛みと気持ちよさの波が同時に押し寄せてくる。

「…少しだけなら…大丈夫…よね…?」

既に今の千棘は歯止めのきく状態ではなくなってしまっていた。
ただ己の欲求を満たすため、彼女は自分の胸をいじり回す。

「…んっ、んんっ………はぁっ……んっ」

まだ発育しきっていない彼女の乳房には、内側に硬い芯があり、それが何かに当たったりすると苦痛を感じてしまう。
だがその硬い芯をソフトタッチで包み込むように優しくいじると、身体がどんどん熱くなる。
興奮はまた新たな興奮を呼び込み、千棘をどんどんおかしくさせる。

"私…何でアイツの布団の上でこんなことを……でも…気持ち…いいよぉ……"

意識の上ではそう思うのだが、どうしても手を止めることができない。
身体の芯が熱く火照り、ピンク色のイメージが正常な思考を追いやっていく。

「あっ…ん…うっ、くぅ……んっ…」

千棘は布団の上に仰向けになると、身体に食い込んでいたブラジャーのアンダーベルトを外した。
乳房が圧迫から開放され、容器から出されたプリンのようにぷるぷると揺れた。
ブラジャーが最近また窮屈になってきている。もう一段大きいサイズのものを買うべきかもしれない。
彼女は反対側の乳房をつかみ、そろそろと揉んでいく。

「あっ…!んっ…」

先程とはまた違った快感の波が押し寄せてくる。
自分の乳房が、普段に比べて硬い手応えに変わっているのがわかる。
その変化に怯えながらも、彼女は悦楽を貪り続ける。

「んっ……はぁっ……もう…我慢できない…」

千棘はスカートを捲り上げ、ショーツの中に右手を入れた。
既にクロッチの内側はしっとりと濡れていて、恥唇が充血してムズムズしている。
彼女は恥丘に手を置き、中指をそっと伸ばした。
スリットに指先を入れ、ぬかるんだ粘膜を指先でこねくる。

「くぅっ…んんっ…はぁんっ…あんっ、んっ……」

恐ろしいほどの気持ちよさが脳を、そして全身を麻痺させていく。
薄めのヘアを乗せたヴィーナスの丘のすぐ下に、包皮に包まれた陰核がある。
小粒な真珠のようなクリトリスは奥に隠れてしまい芯は見えない。
その下にある大陰唇は、これまでのオナニーに興奮して赤っぽく充血し、ラビアを綻ばせて内側の粘膜を露出している。
千棘はクリトリスを圧迫し愉しみながら、ラビアの奥の粘膜を中指の先で弄ぶ。
477名無しさん@ピンキー:2012/05/14(月) 21:27:33.04 ID:CebLrHiw
「んっ……あっ、んんっ、はうっ、うううっ、くっ、うぅ、んん……」

左手で乳房をいじり、右手で秘部をいじっていくと、快感が相乗されて二倍にも三倍にもなる。
千棘も健康な少女なので、オナニーくらいたまにはする。
だが好きで好きでたまらないというほどではなく、モヤモヤした時にベッドの中で秘部と乳房をいじる程度だ。
なのに今日は、クラスメイトの少年の布団に仰向けになり、乳房と秘部をいじり自慰行為に勤しんでいる。

「あっ、んっ、ふぅ…き、気持ちいいよぉ……」

その少年―――本来嫌いであるはずの一条楽の顔が、ふと頭をよぎった。

「何でアイツが…思い浮かぶのよぉ…あぁっ、んっ…」

その答えは端からこの状況を見れば誰でもわかるものなのだが、彼女は自身の鈍感さと意地故にそれに気づけない。
ピンクの乳首が尖っている。米粒ほどの小さなそれを指先で押さえると、せつない刺激が電流のように四肢に向かって走り抜ける。
千棘はいらだたしい気持ちのままに、膣口に指を入れた。
ヒダヒダがみっしりと合わさった膣は愛液で十分に濡れていたので、指をあっさりと受け入れた。
普段のオナニーでは、怖いので指を入れたことはなかった。
思ったよりザラザラしていて、その感触に自分でも驚いてしまう。
熱くてヌルヌルで、呼吸に合わせて巻きつくように締まったり、緩んだりを繰り返していた。

"私のアソコってこんな風になってるんだ……"

呑気にもそんな事を考えつつ、千棘は指を二本揃えて入れてみた。
ちょっとキツイが、入らないというわけではない。
分厚い処女膜が膣の浅いところを取り巻き、それ以上太いものの侵入を拒んでいるようだ。
膣を弄れば弄るほど、さらさらした愛液が間欠泉のように湧き出してくる。

「やっ…中がこんなに濡れてる…」

千棘はどきどきする心臓の音を聞きながら、ラビアを引っ張ってクリトリスを覆う皮を剥いた。
内側に収められていた小さな豆がつるんと飛び出した。
オナニーの時、千棘はクリトリスを弄らない。痛くて冷めてしまうからだ。
だが今日はいつもと感触が全然違う。彼女は念のため指の腹を舐めてから、恥芽を指先でつまんだ。

「あっあっ…くっうぅ……はぁん…!」

苦痛は思った程感じられない。自分の唾液でねっとりと濡れた指先で丸めるように触ると、腰全体に響くような甘い痺れが走った。
愛液がプクッと音をたてて、さっきよりも多く溢れ出す。
指の上で唾液と混ざり合い、淫靡なハーモニーを醸し出していた。
服こそ着ているものの、皮膚は汗で濡れて油を塗ったように光っている。全裸よりもエロティックな雰囲気をした格好だ。

「いやぁ…んん…あぁっ、んん……すごい…これ…」

あられもない姿で乳房とクリトリスを弄り回し、身体が布団の上で扇情的なダンスを踊る。
千棘は今まで経験したことがないオーガズムというものが、身近に迫ってきていることを本能的に悟った。
舌先で唇を舐めると、ラストスパートをかけようと恥芽をつまむ指先に力を込めた。

「あっあっあっ…い、イッちゃう!私…イッちゃうよぉ!楽ぅ…!」

とっさに出た、その名前。それは千棘の無意識下からくるものであった。
何故一条楽の名をオーガズムの直前に呟いたのか、それは彼女にもわからなかった。いや、考える余裕さえなかったと言うべきか。
そんな彼女の意識を、食器がひっくり返るような音とドタバタとした喧しい騒音が、突然に現実世界へと引き戻した。

「え……?」

次の瞬間―――桐崎千棘は少しだけ空いた襖の隙間越しに、件の少年、一条楽と目が合った。
478名無しさん@ピンキー:2012/05/14(月) 21:29:50.57 ID:CebLrHiw
楽は作り終えた朝食を盆にのせ、自分の部屋に向けて運んでいた。
トーストにスクランブルエッグ、デザートにヨーグルト、飲み物はコーヒーというラインナップだ。
コーヒーは千棘の希望通りではなくインスタントだが、これだけ量があれば文句も減るだろう。

「あいつってトースト一枚焼くことすらできなさそうだなぁ…」

先日食べたお粥の味を思い出しながら、楽は苦笑いしつつ歩を進める。
あの時も千棘はこの家に来ていた。散々な目にはあったが、小野寺とも会え風邪も治ったので、感謝はしているつもりだ。本人にその旨を伝えたことはないが。
思えばあの看病を境に、彼女の楽に対する態度が若干軟化したような気がする。
何か特別なことでもあっただろうか、と思案を巡らせるが、特に思い当たるような節はない。
個人的にそれよりも強烈だったのはやはり林間学校での出来事だ。
温泉や肝試しでの一連の騒動。これらは否応なしに、楽に千棘のことを一人の異性として認識させてしまっていた。

「…っていかんいかん。思い出すな俺!今からまた顔を合わせるっていうのに、そんなんじゃまた勃っちまうぞ!」

楽がそう気を引き締め直すと同時に、自分の部屋の襖の前にたどり着いた。
お盆を一旦床に置き襖を開けようとした彼だったが、部屋の中からぼそぼそと漏れてくる千棘の声が耳に入り、その行動を中断させた。

「…ん?千棘のやつ、誰と話してんだ?」

襖をほんの少しだけ開けて、右目だけで部屋の様子を覗いてみる。
中で繰り広げられていたその衝撃的な光景に彼は喉を詰まらせて硬直した。

『やっ…中がこんなに濡れてる…』

先程まで彼の思考の大部分を占めていた、男勝りで気の強い性格であるはずの千棘が、あられもない姿で自慰行為をしていたからだ。
こちらに気づく素振りすらない。よほど夢中になっていると見える。

"桐崎が…俺の部屋で…オナニーしてる……?"

頭の中のイメージと目の前の現実のギャップが埋められず楽は困惑していた。

"あいつはそんなことするタイプじゃ……でもあれはどう見ても…いや、だとしても何で…俺の布団の上で…"

喉がカラカラと乾き、指先一本も動かせなくなるほど動揺してしまっていた。
見てはいけないとわかってはいるものの、雄としての本能からかどうしても目を逸らせることができない。
思春期真っ盛りにありながらも、女性とそのような行為をしたことがない楽にとって、それは当然とも言える反応であった。

『あっあっ…くっうぅ……はぁん…!』

千棘の息が荒くなっていくのと同時に、自分の息もどんどん荒くなっていくのがわかる。
このままではマズイ―――頭の中で警鐘が鳴り響いていたが、やはり一歩も動けない。
こちらの葛藤などお構いなしに、千棘は絶頂へ向けてひたすらに走り抜けていく。
その最中、おそらく彼が聞いてはならなかった言葉が、聞こえてしまった。

『私…イッちゃうよぉ!楽ぅ…!』

―――途端、金縛りから解かれたかのように全身の力が抜け、楽は無様な音を立てて後ずさった。
その拍子に浴衣の袖をお盆を引っ掛けてパンやらヨーグルトやらの器をひっくり返してしまったようだが、そんなことはどうでもいい。
今彼女は何と言ったのだろうか。
耳が正常に機能しているならば、自意識過剰でなければ、"一条"と―――自分の名前が呼ばれた気がした。

"今…何で俺の…名前を…?"

そして彼はそこに至ってようやく気づいた。
先程まで自慰に夢中だったはずの千棘と、自分の視線が交叉していることに―――。
479名無しさん@ピンキー:2012/05/14(月) 21:31:26.18 ID:CebLrHiw
「な、ななななな…!」

千棘は掛け布団を素早く手に取り、それによって自身の身体を楽から包み隠した。
服自体はしっかりと着ていたので、実質的には特に意味のある行動ではなかったのだが。

「あ、ああ、あ、あ、あんたいつからそこに…」

彼女の声はわなわなと震えている。無理もない。
周りが見えなくなる程夢中でオナニーをしていたところを、同年代の男子に見られたのだ。
しかも最後には本人の目の前でその名前を言って聞かれてしまった。これで恥ずかしくないわけがない。
楽はとりあえず説得をしようと、襖を開けて四つん這いで自室の中へと入った。

「な、何も見てない!俺は何も見てないぞ!」

「…見たんだ…」

「うぐっ!」

かける言葉の選択を間違えてしまったことを、楽は今更ながら悟った。
なんとかフォローを試みようとするのだが上手い言葉が見当たらない。
女好きな友人である集なら何と言うのだろう、とも考えたが、それは明らかに徒労に終わる行為であるということに早々に気づいてしまったので、とっさに頭を切り替える。

「し、死にたい…いっそ殺して…」

「お、お前…こんなことで死にたいなんて言うなよ。な?」

「こ、こ、"こんなこと"って……う…うぅ…うぅぅぅぅ…」

「うぐぐっ!」

また間違えた。
楽は自身の不甲斐なさに呆れながらも、なお千棘と向き合おうとする。
それが自分にできる、彼女に対する唯一の償いだ―――心の奥底でそう感じていたからであった。
しかしその千棘はもう完全に涙目である。
暗闇にいる時も同様に涙を見せるが、あの時は暗闇に対する恐怖から、今回は異性に自慰を見られたことに対する恥辱からくるものだ。本質的には全く違う。
だがどちらにも共通して言えることは、千棘が涙を流す姿は女性として魅力的すぎるという点である。
最初に彼女の涙を見てしまった際は、楽も高鳴る胸を抑えきれなかったという事実がある。
しかも今回はそれに加え、オナニーによって部屋中に彼女の強烈な雌の匂いが立ちこめていた。
常人ならばとっくに発情して千棘に襲いかかるであろう状況だったが、楽はその衝動を必死に抑えこみ言葉を紡ぎ続ける。

「い、いや、まぁ、その、なんだ。こういうことは誰でもするっていうか、なぁ?」

「な、何よ…あんたにとっちゃいいお笑い草でしょ…?み、みんなに言いふらすなり何なり好きにしなさいよ…」

今のは、聞捨てならなかった。

「なっ…見損なってんじゃねーぞ!」

「え…」

「俺はその人の嫌がることをみんなにしゃべって喜ぶような…そんな下衆な奴だってのか?冗談じゃねぇ!そんなの男のすることじゃねぇぞ!」
480名無しさん@ピンキー:2012/05/14(月) 21:32:00.90 ID:CebLrHiw
度肝を抜かれたのは千棘の方だった。一緒に過ごしたのはわずかな時間だが、楽がそんなことをするような人間ではないということくらいはわかっている。
さっきのは半ばヤケになり思わず口に出てしまった台詞だったのだが、まさかここまで強く否定されるとは思ってもいなかったのだ。

「…っと、わり…何で俺が怒ってるんだろうな…」

我に返ったのか、情けなくおどおどした様子の楽に戻っていた。
だがさっきの一喝と、二人の秘密にしてくれるという安心感からか、涙は既に止まっていた。
相変わらずこの少年は千棘が困っていればいつだって助けてくれる。

"見られたのがこいつでよかった―――"彼女はそんなこと風にすら思っていた。

「あんたって……ホント、ずるいわよ……」

「…は?何がだよ?」

先程とはまた違った恥ずかしさから、千棘は耳まで真っ赤になった顔を俯けてそう呟いた。
幸いなことに、今の言葉の意味を彼は理解していないようだ。
その姿を見ていると気持ちも落ち着いてきたのだが、それと同時に痴態を見られてしまった悔しさと怒りがふつふつと込み上げてきた。
自身をくるんでいた掛け布団を手放し、千棘は身を乗り出して楽に近づいた。

「…ちょっと、そこのもやし。あんたに頼みたい事があるんだけど」

「…ん、わ、わかったよ。俺にできることなら何でもしてやるよ」

楽は千棘の行動に驚き若干後ずさったが、辛うじてそれだけ答えた。
よくわからないが、急に元気が戻ったようだ。
いきなりこのような高慢な態度を取られると少しイラッともするが、これが彼女の平常なので、むしろこの兆候は喜ばしいことと言えよう。
千棘がオナニーの最中に自分の名前を呼んだことについては―――とりあえず保留にしておいた方がよさそうだ。
楽は自分なりに精一杯空気を読み、千棘の言葉に耳を傾ける。

「…あんたも…………しなさいよ」

「え?何だって?聞こえるように言ってくれよ」

千棘の声が小さくて上手く聞き取れない。
心なしか彼女の身体が小刻みに震えているようにも見える。
誠実に聞き返す楽に対して、千棘はとんでもないことを要求した。

「…!あんたも、お、お、お、オナニーしなさいって言ってるのよ!」

なんかまたすごいこと言った。
481名無しさん@ピンキー:2012/05/14(月) 21:32:30.21 ID:CebLrHiw
「…………………………は?」

瞬間、楽の世界が静止した。
目の前の可憐な少女を視界の中央に留めたまま、呼吸すらできなくなった。

"…えーっと、今こいつは俺にオナニーしろって言ったのか?んー、んんー、オナニーって何だったっけ?俺の認識が間違ってたかな?"

オナニー(おなにー、ドイツ語: Onanie、英称:マスターベーション (Masturbation) )とは、性交ではなく、
自分の手や器具などを用いて自らの性器を刺激し、性的快感を得る行為。自慰ともいう。(Wikipediaより)

"…うん間違いないね。千棘がさっきまでやってた、あのオナニーだよね。そうかー、何でもしてやるって言っちゃったもんなー。千棘の前でオナニーするしかないかー"

もちろん千棘は女、楽は男なのでその方法は妄想の材料も含め、色々と異なってくる。
つまり千棘は楽に対して、自分の目の前で陰茎をしごいて快楽を得るように求めてきたのだ。
そこまで冷静に分析できた楽は、一つの結論を導き出した。

「…って、できるかぁぁぁぁぁぁ!!」

当たり前の反応であった。

「だ、だって、私だけあんな恥ずかしい姿を見られるなんて不公平じゃない!」

「あ、あれは事故じゃねーか!女子の前でわざわざそんなことしてたら、俺はただの変態じゃねーか…!」

"そもそもなんでお前は俺の部屋でオナニーしてたんだよ!"とは流石に聞けず、そこで言葉に詰まってしまった。
その隙を勝機と見たのか、千棘は一気に畳み掛ける。

「…つぐみに、あんたに覗きをされたって言ってやる…」

「そ、それだけはやめてくれ…」

なまじ間違っていない分タチが悪い。
つぐみとはクラスメイトの鶫誠士郎のことで、とても整った顔立ちをした少年、に見える少女である。
彼、もとい彼女は特殊な教育を受けて育てられた凄腕のヒットマンであり、千棘のことを敬愛している。
もしそんなことを報告されでもしたら、その日こそが楽の命日になるのは目に見えている。
ただでさえ楽は誠士郎に嫌われている節があるので、どんな残虐な方法で嬲り殺されるかわかったものではない。

「…できることなら何でもしてくれるんじゃなかったの?」

「うっ…それは…!」

そこを突かれるのが何よりも痛い。
簡単な口約束とは言え、男に二言はない。
どう対応しようかあたふたとしている楽に、千棘からトドメの言葉が突き刺さった。

「そ、それに…あんたのソレ…す、すごいことに…なってるじゃない…」

「!!?」

千棘を慰めることに集中して自覚していなかったのだが、楽の陰茎は浴衣の上から見てもわかるくらいギンギンに勃起して、見事なテントを張っていた。
ここしばらく自分で処理することをしていなかったせいでもあるのだろう。
ペニスはかつてないほど膨張していて、彼は本当にこれが自分のモノなのかと疑ってしまってさえいた。

「ね、ねぇ…もう、我慢、できないんでしょ?私も…一緒にするから…」

千棘が小悪魔的な囁きを楽に浴びせる。
その時楽は、自分の中の理性という名の城壁が崩壊していく音を聞いた。
482名無しさん@ピンキー:2012/05/14(月) 21:33:39.54 ID:CebLrHiw
「んっ…あっ…いやぁ…んあっ…」

「うっ…くっ…」

一条楽の部屋の中では、男女の荒い息づかいの音が響いていた。
しかし彼らは運動をしているわけでも性交をしているわけでもない。
お互いただひたすらに手淫を見せつけ合い、それぞれの性的欲求をその場で発散させようと夢中になっていたのだ。

「あっ、ん……気持ち…いいよぉ…」

「はぁ、はぁ…俺も……くっ…」

千棘は先ほどと同じように服を着たまま乳房と秘部を弄り、楽は浴衣は一応羽織っているものの、
下着は脱いで男根は外に露出させ、それを手で握り上下のピストン運動を繰り返していた。
二人とも今までのオナニーとは比べ物にならないほどの気持ちよさを感じ取っていた。
それはおそらく、異性に自慰行為を見られるという異常な状況に対する背徳感から生じるものなのだろう。

「ね、ねぇ…その透明な液体が…せ、精液…なの…?」

「いや…これはカウパー液って言って…気持ちよくなってくると…出てくるもんなんだよ…」

「ふ、ふぅん…」

"そっか…本当にあんな動きで気持ちいいんだ…"などと呑気に考えながら、千棘は恥唇を指の腹で擦り続ける。

「はっん…!あっ…ん…あぁ…!」

少し力を入れすぎたのか、千棘は予期せぬ快楽の波に意識を持って行かれそうになる。
それにしても初めて楽の陰茎を生で見た時は、その大きさに驚愕してしまった。
そもそも彼女にとっては男性の生殖器を見ること自体が初めてであった。
小さい頃は父親と風呂に入っていたのでその都度視界に入ってはいたはずなのだが、あんな風に勃起はしていなかったし、
そもそも記憶が古すぎて形などほとんど覚えてはいない。
だが楽のソレが立派であることは、比べる対象がなかったとしても明らかであると、千棘の雌としての本能が告げていた。

"これじゃあもう…もやしなんて呼べないじゃない…"
483名無しさん@ピンキー:2012/05/14(月) 21:34:22.82 ID:ElD7RFQq
連投規制は大丈夫か?
484名無しさん@ピンキー:2012/05/14(月) 21:34:30.07 ID:CebLrHiw
ふと顔を上げると、楽はどこか苦しそうに、何かに耐えるような表情をしていた。
絶頂が近いのだろうか、余裕がないのが端から見てもわかる。
一方の千棘はオーガズムには今一歩足りない状態であった。
先刻それに至る直前に突然中断されてしまったことが尾を引いているのであろう。
彼女はまだるっこしくなり、胸を触っていた方の手もスカートの中に入れ、両手で一気にショーツをずり下ろした。
枕元に投げ捨てたショーツは地面に着くと同時にべちゃ、と卑猥な音を立てた。

「お、おい、千棘……!?」

「な、何よ。さっきから下半身丸出しのやつが何言っても、せ、説得力なんてないわよ…!」

これで指の動きの制限がだいぶなくなった。千棘はオナニーを再開させ、膣口に自分の示指と中指をそっと差し入れた。
入口近くにある分厚い粘膜の輪が異物の侵入を拒み、二本の指を締め付けてくる。
千棘は甘い声をあげて悶えていた。その美しい肢体からは甘い汗の匂いがムワッと立ち昇り、顔が淫蕩に変化していく。

「んぁっ…はぁっん…あっ、あっ…!」

困ったのは楽の方であった。
千棘がショーツを脱いでしまったので、さっきからスカートの中からチラチラと彼女の陰部が見え隠れしていたのだ。
愛液がとろとろと溢れ落ち、さながらそこだけ大洪水になってしまったかのようだった。
見てはいけないと頭ではわかってはいるのだが、男の性のせいか、楽は瞬きすらせずに魅入っていた。

「あっ、んんっ…!はぁっ…ん…!」

「うっあ…!くっうぅ……!」

幸い、千棘は楽の視線を気にする様子はない。
むしろ彼女も、楽のペニスを見てより興奮しているような節がある。
それを確認した楽は欲望に逆らうことを諦め、全力で愚息をしごくことで己の欲求を満たそうと決心した。

「あっあっあっ…んんっ…!ら、楽ぅ!もうダメッ…!わ、私、イッちゃう!イッちゃうよぉぉぉ!!」

「くっ…千棘…俺ももう我慢できねぇ…!」

「い、いいよ…一緒に…イこう…?」

両者ともにすでに限界であった―――否、むしろよく保った方であろう。
同世代のクラスメイトの目前で、お互いの痴態をネタに自慰をするなど、高校生の二人にはあまりに刺激的なはずなのだから。
甘く痺れるような快感が大きな波となり千棘の意識を呑み込み、火山が爆発するような強烈な解放感が楽の脳裏を駆け抜けた。
485名無しさん@ピンキー:2012/05/14(月) 21:37:07.03 ID:CebLrHiw
「イクッ、イクゥゥッ!!」

「うっ…で、出るっ…!!」

そして二人は、同時に果てた。
愛液がプシュッと音を立てて噴き出した。想像を絶するほどの気持ちよさにより、千棘の目の裏がカッと赤く染まる。
楽のペニスの先端からは真っ白い精液が勢い良く飛び出して、千棘の整った顔から胸のところにかけて降りかかった。
相当溜め込んだせいか、とんでもない量の精液だった。
楽とて最初は千棘に精液をかけるつもりなどなかったのだが、興奮が高まるにつれ獣としての欲望が強くなり、このような行為に及んでしまったのだ。

"…!また、やっちまった…!"

楽は再び本能の赴くまま行動してしまった己を恥じ、とりあえず千棘にかかったザーメンを拭き取ろうと彼女に近寄った。
彼女の美しい顔には精液がべっとりとついていて、そこから胸へと向かって白い糸を引いていた。
しかし千棘には垂れ落ちるそれを気に止める様子はなく、放心状態で虚空の一点を見つめていた。
そんな中、顔の上を移動してきたスペルマが、開けっ放しになっていた彼女の口腔へとわずかながら滴り落ちた。

「これが…精液………にが……」

「…っ!!」

今まで味わったことのない類の苦さに、千棘は思わず顔をしかめる。
その苦悶の表情は楽の内に潜んでいた苛虐心を強く刺激し、再び彼のリビドーが脈拍を打ち始めた。
射精したことによって一時は萎えていたペニスも、既に先程との同じくらい強く勃起してしまっていた。
楽は既に限界であった。
千棘の初々しい女性器に自分の欲望を直接ぶち込みたい―――彼の思考は邪な欲求に支配されていた。
楽は千棘に襲いかかるような姿勢をしながら、彼女の方に膝で歩み寄っていく。

「ち、千棘…俺…もう…!」

だが、自身が襲われるという危機感による防衛本能か、それとも精液を盛大にかけられたことに対する怒りを今更感じたのか、
次の瞬間、楽のふらふらした足取りにタイミングをあわせ、彼女は楽のことを

「な、ななな、何してんのよぉぉ!!」

華麗な右アッパーで思いきりぶっ飛ばしていた。
宙に浮いた楽は、千棘の金髪がいつもとは比較にならないくらい艶かしくたなびいているのをその目に収め―――そこで彼の意識は途絶した。
486名無しさん@ピンキー:2012/05/14(月) 21:37:33.75 ID:CebLrHiw
頭がボーッとし視界はぼんやりしている。
楽は自室の布団の上で仰向けになって寝転がっていた。何があったのかいまいち思い出せない。
断片的な記憶の糸を手繰り寄せ、状況をなんとか理解しようとする。
何故か顎の下がズキズキと痛むが、とりあえず起き上がることはできそうだ。

「うぅ…いってぇ」

楽は痛む顎を手で摩りながら布団から身を起こした。
そんな覚醒したばかりの彼に、可憐な声がかけられた。

「あ、ようやく起きた」

「ち、千棘!?」

千棘の顔を見た瞬間、脳裏に淫靡な映像がフラッシュバックした。
自分と彼女はついさっきまでオナニーを見せあっていた―――そんな有り得ない光景が、脳内のキャンバスにやたら鮮明に描写される。
それが現実で起きたことなのか、単に夢の中の出来事なのかの判別ができず、楽は千棘の顔を凝視してしまっていた。

「な、何よ?私の顔に何かついてる?」

「い、いや、そういうわけじゃねぇけどよ…」

「あ、あ、あんた寝ぼけてんの?あんなことした…後だっていうのに…」

「う…あ…!」

夢ではなかった。どんどん全身が赤くなって俯きがちになってゆく千棘を見ればそれは一目瞭然であった。
そんな彼女を見て、楽は自身の胸が高鳴っていくのを自覚した。
今日幾度となく体験したものとは違う、心の奥底から滲み出るような、心地の良い鼓動であった。
その気持ちの正体がわからないまま、楽は思わず口を開いた。

「なぁ、千棘。俺、さ…」

「あ…わ、私、今日これから用事があるんだった!」

彼女は急に思い出したかのようにそう告げると、勢い良く立ち上がり早足で部屋の出口へと歩いていく。
明らかに避けられている。
この期に及んで何を避けるのだ、とも思った楽であったが、彼女を引き止めることができるような言の葉を彼は知らない。
しかし千棘は襖を開けて部屋を出る寸前で立ち止まり、後ろを向いたまま楽に語りかけた。

「あ、それと…」

背中からでも、千棘の肩が小刻みに震えているのがわかる。
恥ずかしさにより耳まで真っ赤になりつつも、彼女はありったけの勇気をふり絞り、首だけ楽の方へと振り返った。

「さっきは思わず殴っちゃって…ごめんね」

「!!」

不意打ちであった。
出会ってからというもの、何かある度に千棘に暴力を振るわれてきた楽であったが、あのように謝られたのは初めてだ。
その美貌から生まれる上目遣いと、未完成な少女特有のあどけなさの相乗効果により、楽は完全に彼女に魅せられてしまっていた。

「じゃ、じゃあ私本当に行くから!」

千棘はそれだけ言い残し、襖を閉めることも忘れて走り去ってしまった。
楽はその間何もしゃべることができず、彼女がつい先刻までいたその空間を、ただ呆然と見つめていた。
本来なら男側が気の利いた台詞を用意しつつ女性を追いかけるシーンなのであろうが、楽と千棘の間ではそのように焦る必要は全くないだろう。
なぜなら、ニセモノのコイがきっかけとなったホンモノのコイは、まだ始まったばかりなのだから―――。
487名無しさん@ピンキー:2012/05/14(月) 21:40:11.93 ID:CebLrHiw
お目汚し失礼しました

GWから少しずつ書き溜めてたから、ちょっと違和感を覚える部分があるかも
特に今週号からお互いの呼び方変わったから焦ったわ…
あと、ちょっと量多すぎたね
488名無しさん@ピンキー:2012/05/14(月) 21:48:57.41 ID:HkUviWEB
乙!
489名無しさん@ピンキー:2012/05/14(月) 23:04:54.14 ID:wXwpGK6y
やりよるわい・・・
490名無しさん@ピンキー:2012/05/15(火) 09:57:37.77 ID:kAYV7/rj
読み終わった 乙
491名無しさん@ピンキー:2012/05/15(火) 14:53:46.29 ID:WOpRrKSX
GJ!
492名無しさん@ピンキー:2012/05/17(木) 10:33:54.01 ID:Vh/8acKg
GJ

巧ぇ…
493名無しさん@ピンキー:2012/05/17(木) 18:04:53.42 ID:dyoKIva0
これが、もし、修行して文章力を、
あげたハジメテだったら人々はどれくらい
驚いただろうか?
494名無しさん@ピンキー:2012/05/17(木) 18:30:05.02 ID:IEdM0xhF
驚くというよりまずあり得ないから信じないしその話題出すんじゃねえ
495名無しさん@ピンキー:2012/05/17(木) 20:22:13.86 ID:nCcdsX0N
>>493
読点が多いぞ('∀`)
496名無しさん@ピンキー:2012/05/17(木) 20:37:28.15 ID:dok+Gxu1
>>495
やめてやれよ
497名無しさん@ピンキー:2012/05/17(木) 21:31:14.69 ID:dyoKIva0
>>494
ハジメテを許してやれYOU!
あいつは初心者なりn頑張った!
今は亡き、ハジメテは!!
498名無しさん@ピンキー:2012/05/17(木) 21:51:57.43 ID:ePy9+xHg
どうでもいいけどスイ可愛い
499名無しさん@ピンキー:2012/05/17(木) 22:10:46.94 ID:dyoKIva0
こうも、うp少ないと
ハジメテでも何でもいから書いてほしい
てか、るりちゃんまだ?
500名無しさん@ピンキー:2012/05/17(木) 23:20:37.42 ID:mdJgsBsD
くっさ
501名無しさん@ピンキー:2012/05/17(木) 23:22:38.50 ID:dyoKIva0
あーー
500とられた!
502名無しさん@ピンキー:2012/05/18(金) 13:26:43.26 ID:tHcMko+e
>>493ー501
これは・・・
503名無しさん@ピンキー:2012/05/20(日) 01:40:42.27 ID:aiB8VrdS
はい。
しけましたー
504名無しさん@ピンキー:2012/05/20(日) 17:13:00.60 ID:TE8YKpFx
お前らもうわかってんだろ
このスレ職人はもうこない
505名無しさん@ピンキー:2012/05/20(日) 21:34:56.35 ID:aiB8VrdS
可能性を信じるんだ!
そしたらきっと道は開けてくる!!
506名無しさん@ピンキー:2012/05/20(日) 22:10:49.02 ID:UnDgWtcu
>>505
自信作があると受け取ればよいのかな
507名無しさん@ピンキー:2012/05/20(日) 22:11:06.58 ID:wTUNCyxa
そうだ!!

希望を捨てるんじゃない!!
508名無しさん@ピンキー:2012/05/21(月) 00:20:48.44 ID:IiNyTVza
>>506
>>507
急かすんじゃあねぇよ。
職人も暇じゃぁねぇんだよ、たぶん・・・
509名無しさん@ピンキー:2012/05/21(月) 18:04:20.45 ID:MOR7VlFi
>>508
まあまあ
ハジメテを許してやれYOU
あいつは初心者なりn頑張った
今は亡き、ハジメテは
510名無しさん@ピンキー:2012/05/21(月) 18:29:31.98 ID:ryvQ3twM
この流れ終わって職人もSSも来たと思ってたのに何同じ流れ繰り返してるんだよお前ら
本人だとしても他人が皮肉ってんだとしてもつまらねーよ
511名無しさん@ピンキー:2012/05/21(月) 19:29:53.12 ID:pz4w0C+I
禿同
もうマナー的にその話題やネタは以後NGにしようぜ
512名無しさん@ピンキー:2012/05/21(月) 21:01:30.06 ID:IiNyTVza
すまねぇ
俺は止めることにした
513名無しさん@ピンキー:2012/05/21(月) 22:05:19.85 ID:28VanF6/
今週のつぐみかわいいな
514名無しさん@ピンキー:2012/05/21(月) 22:48:20.27 ID:IiNyTVza
ここで一句

つぐみさん
可愛すぎても
わたくしは
なにがあろうと
千棘派である

5・7・5・7・7
自分なりには上手くできたが、
まだまだですね。
修行に行って参ります。
515名無しさん@ピンキー:2012/05/22(火) 20:34:57.05 ID:ztYPAd21
うめぇんじゃねぇか?
516名無しさん@ピンキー:2012/05/24(木) 20:28:52.49 ID:HE6+eJ24
べつにうまくはねぇだろ
517名無しさん@ピンキー:2012/05/24(木) 20:51:24.41 ID:98x6aXFE
うまいかは
しらねえけども
わたくしは
小野寺派だと
いっています
518名無しさん@ピンキー:2012/05/25(金) 17:01:23.40 ID:m5aTjLuu
小野寺さんが楽の部屋に遊びに来たシュチュで、
楽は飲み物を持ってくると退席して楽の部屋に1人残された小野寺さん

「一条くんの部屋…」くんくん
「ファブリーズの香り…!」ガーン
「ふわりおひさまの香り…」
それもそうだ。一条君なら匂いにも気を使っているだろう
そもそも何にガッカリしたんだろうか? 自分の変態っぷりに、ちょっとだけ笑う
そこに、ふと一条君のベットが目に入る。
「あ」っと、イケナイ思考回路が回る
今日は朝から雨で、外には干していないはず
ファブリーズはかけてあるだろうけど…寝汗が染み込んだ布団なら…
「…ゴクリ」と喉を鳴らして…我に返って、その想像した行為に顔真っ赤になる
「アハハ…何を考えているんだろ…私」
けれど。好きな人の部屋。誰もいない。自分一人。今なら。今なら自分を晒しても…少しだけ晒しても良いんじゃないだろうか
コツコツと鳴り響く時計。時間は待ってくれない。羞恥心と焦燥感がせめぎ合う
…もし。もし一条君が戻ってきている感じなら…辞めよう
結果を、一条君に託してみた。少しずるいかもと思いつつも、扉を開けて辺りを見渡す
誰もいない。耳を澄ます。足音は聞こえない。まだ、近くに誰もいない
そうと分かると、一層羞恥心が高鳴った
もう目の前には一条君の布団が、寝汗が、臭いが、簡単に確かめることができる現状があるのだ
けれど、堪能しているところを一条君に見られたら…? 嫌われるかもしれない…!
けど…けれども…! 一条君の寝汗を嗅ぐ機会は、今後どれだけあるのだろう
それに、「今」の一条君の臭いは「今」しかないんだ…その今を逃して…良いのだろうか…?

みたいな、ちょっと変態な小野寺さんを見たいお。書いてみたけど、俺じゃあ文章が下手すぎるんだお
519名無しさん@ピンキー:2012/05/25(金) 18:06:26.35 ID:/QiTmqEV
面白いぞ

頑張ってくれ
520名無しさん@ピンキー:2012/05/25(金) 19:05:58.28 ID:YEn9CTZQ
めちゃくちゃ上手いし変態っぷりが好きだし割と笑えるぞww
頑張れww
521名無しさん@ピンキー:2012/05/25(金) 19:27:27.78 ID:Lj7n0jN6
小咲・・・変態・・・
522名無しさん@ピンキー:2012/05/26(土) 01:41:22.11 ID:o1cMlinQ
いいじゃない
523名無しさん@ピンキー:2012/05/26(土) 10:37:40.55 ID:6tZo+7yQ
マジか…この程度の駄文でも良いなら、何か思いついたら書かして頂きます
524名無しさん@ピンキー:2012/05/26(土) 17:47:58.73 ID:tio/CORN
>>523
期待ageとく
525名無しさん@ピンキー:2012/05/26(土) 18:54:43.26 ID:9K0ja0BK
526名無しさん@ピンキー:2012/05/26(土) 19:25:08.44 ID:tio/CORN
527名無しさん@ピンキー:2012/05/26(土) 19:27:54.35 ID:9K0ja0BK
脇!!脇!!脇イイイイイイイ!?
528名無しさん@ピンキー:2012/05/27(日) 18:47:38.89 ID:Mujg0PDU
しょうもねぇ
529名無しさん@ピンキー:2012/05/30(水) 00:02:55.22 ID:KZEIWOy2
こやきのぜんらがぞうないの?
530名無しさん@ピンキー:2012/05/31(木) 21:36:33.26 ID:75X/637K
こ〜や〜き〜!!
531名無しさん@ピンキー:2012/06/03(日) 20:30:30.24 ID:yGdEAyNv
未成年者の喫煙は禁じられている。
それでも不良生徒ならば煙草を嗜む事ぐらいはあるだろう。
高校一年生ともなれば尚更で、この年頃から、
喫煙者は一気に増える事になる。

だが一条楽からしてみれば、紫煙の匂いなど、まだ可愛げのある方だ。
日常的に実家で嗅がされる、泥臭い任侠達の醸し出す、
硝煙の匂いに比べれば。
「俺にとって学校と言えば、その硝煙の匂いを嗅がずに済む、
 ユートピアのような場所だったってのによぉ……」
「何よ? 私のせいだっての?
 言っとくけどねぇ、私だってアンタと同じ立場なんだから。
 何が悲しくて、学校でまで火薬の香りに晒されなきゃいけないんだか」
桐崎千棘とのコンタクトに端を発する、一連の偽恋騒動。
家人達の前で超絶ラブラブカップルの振りをしなければならない事は、
楽にとっては勿論、千棘にとっても頭痛の種になっていた。
何しろその家人達が、良かれと思って少年達をフォローする為に、
こっそりと学校にまで尾行してくるのだから。
楽からしてみれば、校内で硝煙の匂いを漂わせる人物など、
自分と千棘の二人だけでも多過ぎるくらいだ。
なのに教室の外、草叢の陰、非常階段の片隅から、
いつ何時でもきな臭い――文字通り臭い――ものが感じられるのだから、
心休まる瞬間が殆ど無いと言って差し支えなかった。
その上クロードの放った刺客、鶫誠志郎まで日夜傍に居る。
彼女は楽にとっても大事な友人の一人には違いないが、同時に、
飽きる程嗅ぎ慣れた硝煙の匂いの元凶の一人でもあり、
好むと好まざるとに関わらず、嫌でも彼に現実を突きつける存在だった。
小野寺小咲や舞子集、宮本るりといった、
ヤクザともギャングとも関わりの無い潔白な友人達が居なければ、
楽はとうに心を折られていたかも知れなかった。
532名無しさん@ピンキー:2012/06/03(日) 20:30:59.40 ID:yGdEAyNv

「……ねぇ楽。あれ何?」
生徒指導室からゾロゾロと這い出てきた上級生達を見て、
日本文化や漢字に不慣れな千棘は、楽に事情の説明を求めた。
彼女も「生徒指導室」という字ぐらいは何とか読めたが、
生徒に対して何を指導するのかは、よく分かっていなかった。
「不用意に目ぇ合わすなって。大方、煙草が見つかって絞られてたんだろ」
生徒指導室から現れた生徒達は、いずれも強面連中だった。
煙草ではないかも知れないが、喧嘩か何か、
どうせ後ろ暗い行為が原因で教師に叱責されていたのは確実だ。
そうした気が立っている連中とうっかり目を合わせようものなら、
因縁をふっかけられて喧嘩を売られても、文句は言えない。
「煙草と言えば、楽って全然煙草吸わねぇよなぁ?
 家が家なんだから、吸っててもおかしくなさそうなモンなのに」
「あのなぁ、集。そりゃ偏見ってもんだ」
つーか俺からすりゃ、煙草なんて銃に比べりゃ可愛い方だよ。
楽はそう言いかけて躊躇い、その言葉を喉の奥に飲み込んだ。
小咲の前で、あまりそういう話はしたくなかった。
「環境に影響されずに、煙草に手を出そうとしないのも、
 一条君の良いトコロだよね」
「べっ、別に煙草吸わないのなんか、当たり前の事だし!」
確かに当たり前なのだが、そんな当たり前の事すら
小咲にとっては楽の美点の一つになる理由を、楽自身が自覚していない。
横で集やるりが含みのある笑いをしている理由すら、彼には分からなかった。
昼休みはもうそろそろ終わりだ。
五限目の授業に遅れないよう、一同は早足で教室に向かった。
「おい舞子達ぃ。一条と桐崎さんの仲を邪魔してやるなよなー」
「そうよそうよ。昼休みくらい二人きりにさせてあげなきゃ」
教室に入るや否や、級友達が集を軽くバッシングする。
「何で俺一人だけ攻撃すんだよ!? 小野寺や宮本にも言えよな!」
冗談ではない。
二人きりで居ると尚更家人達の介入が面倒臭いからこそ、
楽や千棘の方から頼んで、集、小咲、るり、鶫に
昼休みに一緒に居てもらっているのだ。
今更千棘と二人きりになるなど、楽にとっては喜ばしい事ではなかった。
偽の恋を演じるのも、容易な話ではなかった。
533名無しさん@ピンキー:2012/06/03(日) 20:32:02.81 ID:yGdEAyNv
千棘を疎ましく思っているわけではないが、
もしも相手が千棘でなく、小咲だったなら……と、何度考えた事か。
そしてもしも十年前の約束の女の子もまた、小咲であったなら。
そうであれば、この偽(NISE)の恋は、ナイス(NICE)な恋に化けるものを。
「お前、それギャグで言ってんの? サムいんだけど」
「うるせぇなぁ……寒い洒落でも、口にしてないと気が紛れねぇんだよ……」
ノートの片隅に書いた「NICE 恋」という落書きを
ぐしゃぐしゃに掻き混ぜるようにシャーペンで掻き消して、
楽は筆記用具とノートを鞄に仕舞い込んだ。
気の休まらない実家に帰宅する時間を少しでも先延ばしにしたくて、
放課後も教室に残って集と二人だけで半時間程雑談に興じていたのだ。
帰ったら帰ったで、また家の者達から
「何で桐崎の御嬢さんとせめて校門前までぐらいご一緒しなかったんで?」
などと野暮な指摘を受けるのだろうか、と危惧しないではなかったが。

繰り返すが、決して、千棘の事が嫌いなわけではない。
要所要所では正直可愛い、と思う瞬間もそれなりにある。
もし小咲と出会っていなかったら、千棘に心を揺り動かされていた事は、
今より遥かに多かったかも知れない、とも楽は自覚していた。
しかし、小咲への想いを捨ててまで、千棘との本物の恋に落ちられる程、
楽は不純な性格をしていなかった。
いっそ本当に千棘と恋に落ちられたなら、まだ話は簡単だったものを。
「とりあえず三年間我慢するしかない、かぁ……やっぱ……。
 その三年の間に、小野寺との交友関係が消滅しないように、
 千棘と小野寺の両方と、仲良くしとかなきゃいけねぇなぁ……」
照明を消し、床につき、楽は現状を打破する有効な手段も見出せないまま、
いつものように苦悩と葛藤を孕みながら眠りの世界に溶け込んでいった。

――いつか私達が大きくなって再会したら――
――この「鍵」でその中の物を取り出すから――
――そしたら、結婚しよう……――

またこの夢か、と夢の中で自覚してしまうのが悲しい。
何度同じ夢を見ても、当時の事はおぼろげにしか思い出せない。
五歳の時の事なのだから当たり前だ。
約束の女の子の顔も、名前も、いつまで経っても思い出せない。
夢は記憶の再構成だと言うが、一体いつになったら、
夢は「あの子」の正体を思い出させてくれるのだろうか。

――ほら!――
――これなら二人とも幸せになってハッピーエンドだろ?――

あの時俺は、一体何をしたんだ?
あの絵本に何を書き加えて、登場人物二人を幸せにしたんだ?
それさえも、楽には思い出せなかった。
534名無しさん@ピンキー:2012/06/03(日) 20:32:33.10 ID:yGdEAyNv
日常の疲れから早めに就寝した楽と違い、
小咲は時計の針が日付を跨いでも、まだ眠れずに居た。
いつもは夜更かしなどしないのだが、たまには彼女にも、
寝付けなくなる程気になる事柄はあった。
「十年前の約束、か……あの時私、誰と話してたんだろう……」
夢がその答えを教えてくれる事を期待しつつ、
彼女がようやく寝入ったのは、それから一時間も後だった。
まさか本当にその晩、当時の夢を見る事になるとは思いもせず。
そしてその夢が、彼女や楽、千棘の運命を変えるとも知らず。
正確に言えば、運命は「変わる」のではなく
「あるべき形に結実する」のだったが。

木々から漏れ聞こえる小鳥達の歌声に、まどろみから引き起こされる。
ゆっくりを瞳を開け、アラームが鳴る前に朝の光を窓外に拝んだ小咲は、
その後しばらくの間、夢の内容に呆然としていた。
「そっか……そうなんだ……十年前のアレって……」
数分経ってから、目覚まし時計がけたたましい音を立てる。
それを消す事すら、小咲はしばらくの間忘れて、
ベッドの縁に腰掛け続けていた。
「やっぱり、話すべきだよね……一条君にも、桐崎さんにも……」
夢は、真実を小咲に告げてくれた。
荒唐無稽とも思えるような内容だったが、考えてみれば、
当時自分達はまだ五歳かそこらの年齢だったのだ。
あんな非常識な約束事を交わし合ったとしても、何ら不思議は無い。
五歳と言えば、将来は親と結婚しようなどと、本気で考える年頃なのだから。
「でも、こんな事を伝えて、一条君や桐崎さんは迷惑がらないかしら」
不安はあまりに強過ぎた。
当時は幼児だったから良いとしても、今は違う。
法律の事も少しは分かっている。
しかし楽の錠と、千棘の鍵の存在がある以上、
嘘をつき通すような事は出来なかった。
535名無しさん@ピンキー:2012/06/03(日) 20:33:58.37 ID:yGdEAyNv
「話ってなぁに?」
「集や鶫達にも聞かせられないような内容って、何なんだ?」
その日の放課後、小咲は誰にも聞かれない場所で、
三人だけで話し合いたいと、楽と千棘に申し出た。
こればかりは部外者には絶対に聞かせられない内容だった。
何より、楽の家の者達や、千棘の家の者達にも聞かせられなかった。
二人には水泳部の活動が終わるまで校舎内で待ってもらい、
生徒達があらかた出払ったのを見届けてから、小咲は楽達二人を
水泳部の女子更衣室に呼びつけた。
この中でなら、そして小声でなら、ヤクザ達にも聞き取れまい。
余人の耳に入れるには、あまりに厄介な話だった。
「あ、あのね? 私、思い出したの……十年前の約束の事……」
その言葉に、楽も千棘も心臓が跳ね上がった。
殊に、楽の方は千棘よりもショックが大きい。
小咲が「十年前の事を思い出した」と楽に告げるのだから、
即ち、楽が十年前に約束したのは小咲だったのか、と焦り始める。
しかしそれなら、何故千棘まで呼ぶ必要があったのだろうか?
形式上とは言え楽と付き合っている事になっている千棘に、
小咲が宣戦布告じみた事をするような女だとも思えない。
「お、小野寺! 十年前の約束の事って……一体……?」
焦燥する楽に目を合わせた後、小咲は次に、千棘に目線を向けた。
「桐崎さん、本当に思い出せない? 十年前、一条君と……
 ううん、楽君と、私達の間に、何があったか……」
「へ!? わ、私……達……?」
千棘は虚を突かれた。
まるで話が見えてこない。
楽が十年前に「あの子」と約束をしたらしい事は聞いている。
そして楽の額の傷に覚えがあるのも確かだ。
ひょっとすると十年前の「あの子」とは、自分の事かも知れないと、
千棘が考えたのは一度や二度ではなかった。
だから焦点としては、「あの子」の正体が自分なのか、小咲なのか、
それともそれ以外の誰かなのか、というのが、千棘にとっては重要だった。
しかし小咲は、今、何と言った?
「私達」と言ったか?
「私」でもなく「あなた」でもなく、「私達」?
だがそう言われてみれば、記憶が急速に形を成していく実感がある。
何故記憶が曖昧だったのかも、少しずつ理解出来ていく。
「ねぇ、桐崎さん、分かる?
 あの時あの場所に居たのは、二人だけじゃなかったんだよ」
そうなのだ。
約束の相手が一人だと思い込んでいたから、楽も、そして千棘も、
記憶が混濁してしまっていたのだ。
小咲は真相を語り始めた。
536名無しさん@ピンキー:2012/06/03(日) 20:34:56.14 ID:yGdEAyNv
幼い頃に読んだ、悲しい結末の絵本。
子供向けとは思えない、バッドエンドへと突き進むストーリー。
それは、同じ少年を好きになった二人の少女達の、
報われ得ぬ悲恋の物語だった。
結末は、こうなっていた。
「ひとりの しょうねん と ふたりの しょうじょは、
 やがて はなればなれ に なっていきました」
その結末を目にして涙ぐむ少女から絵本をひったくり、
末尾の空白に、楽はこう書き加えたのだ。
多重婚が違法であるなどという知識も備わらないまま、
いつかこうなると良いねと、純粋な幼心一つに突き動かされて。
「じゅうねんご しょうねんは けつい しました。
 やっぱり はなればなれ なんて ダメだ。
 さんにんで なかよく くらすのが いちばんいい!」と……。

――ほら!――
――これなら二人とも幸せになってハッピーエンドだろ?――

この「二人」とは、一人の少年と一人の少女、という意味ではなかった。
同じ少年を好きになった、「二人」の少女の事を意味していた。
だからその数日後、彼等はあの約束を交わしたのだ。
幼少の頃、仲良く遊んだ三人組で、いつかこの絵本と同じように、
また三人で仲良く暮らそうね、と誓い合ったのだ。

――いつか私達が大きくなって再会したら――
――この「鍵」でその中の物を取り出すから――
――そしたら、結婚しよう……――
――私達、三人で――
537名無しさん@ピンキー:2012/06/03(日) 20:36:48.45 ID:yGdEAyNv
全てを打ち明けられ、楽は愕然とした。
いくら当時は子供だったとは言え、自分がそんな約束を交わしたなどと、
とても信じる事が出来ない。
第一、じゃあ千棘と小咲と、何故二人ともが鍵を持っているのか。
まだ彼の中で、話は繋がらなかった。
「お、おいおい……三人で仲良く暮らすって、いくら何でも……」
そんな馬鹿な話は無い。
子供の頃は、恋愛感情と友情の区別もろくにつけられず、
結婚という概念にしても、今ほど重く捉えていなかった。
だからと言って、まさか三人で結婚するなどという無茶な約束を、
当時の自分達が交わしていたとは、荒唐無稽過ぎる。
だが楽の方とは違い、千棘は今や全てを思い出していた。
「ねぇ楽……ホントに、まだ思い出せない……?」
「千棘……」
「だったら、証拠を見せてあげるわよ。この鍵で、ね」
千棘が胸元から一本の鍵を引き出す。
小咲もそれに倣い、別の形状の鍵を制服の中から手繰り寄せた。
「ちょっと待てって! 矛盾してるだろうが!
 錠はこの一個しか無いのに、別々の鍵が二つもあるワケねぇだろ!?」
「違うよ、楽君。私の鍵も、桐崎さんの……千棘ちゃんの鍵も、
 両方ともちゃんと、その錠を開ける為の鍵なんだよ」
「そうよ、楽。本当にまだなんにも思い出してないのね、アンタ」
有無を言わせず、千棘が楽の錠を引っ張り出した。
小咲がそこに、十字型にくり貫かれた自分の鍵を、ゆっくりと差し込む。
鍵は確かに合っていたらしく、時計回りに軽々と一周してくれた。
「これで、私が約束の女の子の内の一人だって、分かってくれた?」
「小野寺……」
錠はカチリ、と音を立てた。
中のバネが錆びついていたらしく、蓋は指先でこじ開けねばならなかった。
だがこの結果だけ見るなら、やはり、千棘の方は約束の子ではない事になる。
「あっ! お、思い出した……」
蓋が開いた瞬間、目に飛び込んできた物を見て、楽も全ての記憶を引き出せた。
十年前のあの日、自分が間違いなく、千棘と小咲の二人と、約束を交わした事を。
錠は二重蓋になっており、一つ目の蓋の下に、更にもう一つ、小さな蓋があった。
鍵穴のサイズも、一つ目に比べて小さい。
「次は私の番ね」
千棘が二つ目の鍵穴に、月形の穴の開いた鍵を差し込む。
年月が経過していて埃や錆が付着し、感触はかなり硬かったが、
楽が十年もの間丁寧に扱っていたお陰で、
何とか鍵が折れる事も無く、二つ目の蓋が開いた。
538名無しさん@ピンキー:2012/06/03(日) 20:38:00.11 ID:yGdEAyNv
錠は、ロケットペンダントだった。
中には一枚の小さな写真。
紛れも無く、幼い頃の楽と、千棘と、小咲が、仲良く一緒に映ったものだった。
「この写真と同じように、いつかまた三人で、仲良く暮らそうね……って。
 あの頃の私達、そう約束したんだよ、楽君」
「ホント、しょーもないったらありゃしない。
 当時の私、何でアンタなんかとそんな約束したんだか」
上目遣いで見上げる小咲と、照れ隠しに顔を背ける千棘。
思い出が脳裏をよぎり、楽は全ての点が一本の線に繋がる実感を得た。
「マジ、かよ……本当に、こんな事って……」
今まで彼は、約束の「あの子」が、一人だけだと思い込んでいた。
小学校に上がってから今までの間に身につけてきた社会常識は、
二人の女と同時に結婚の約束をする筈が無い、という思い込みを育んだ。
そのせいで、相手の顔も名前も、うろ覚えになってしまっていた。
金髪碧眼の少女と、黒髪の日本美人とが頭の中で混ざり合い、
思い出の中の「あの子」は、地毛が明るいだけの、一人の少女に化けていた。
名前が思い出せないのも無理は無い。
「きりさき ちとげ」と「おのでら こさき」という、二人分の名前を、
いつの間にか一人分として混ぜ合わせてしまっていたのだから。
混ざり合った名前はいつしか余計に混濁し、実名すらあやふやにした。
とうとう「あの子」達の名を一文字たりとも思い出せなくするには、
十年と言う月日は十分過ぎる長さがあった。
それは千棘にしても、小咲にしても同様だ。
千棘は鶫に言われるまで十年前の事を完全に忘れていたし、
小咲の方も、約束の相手は一人の少年だと思い込んでいた。
「俺……俺、どうすりゃ良いんだよ……」
楽は困惑した。
すっかり当時の記憶を思い出せたからと言って、問題は片付かない。
二人の女と同時に結婚する事が許されないという法律の常識は備わっている。
もう、無防備に夢だけ語っていられた、あの頃とは違う。
千棘と小咲の、必ずどちらかを選ばねばならなかった。
いやそもそも、千棘にも小咲にもフラれたら、どうしようもないのだが。
539名無しさん@ピンキー:2012/06/03(日) 20:44:29.05 ID:yGdEAyNv
「それで?」
だしぬけに、千棘が問いかける。
「アンタはどっちを選ぶの? 私か、小野で……じゃなくて、小咲ちゃんか」
「……い、いや、選ぶったって、そんなの……」
だが、問いかけた千棘の方では、もうとっくに答えが決まっていた。
そして、小咲の方でも。
「どちらかを選ぶなんて、駄目だよ、そんなの。
 それじゃ結局あの絵本の元のストーリーのまま、三人は離れ離れになっちゃう。
 もし楽君が私を選んでくれたとしても、千棘ちゃんを放り出して、
 二人だけで幸せになるなんて事、私には出来ないもん」
小咲が言う。
「同感、ね。私だって、小咲をスルーして楽と二人きりで暮らすなんて無理だわ」
楽の書き換えた絵本の通りに、三人ともが幸せになる道筋。
それは、一つしか無かった。
楽が慌てふためくのを、千棘が抑えつける。
「まっ、待てってお前ら! そんな簡単な問題じゃ……」
「簡単な問題よ。子供の頃の約束を果たすだけなんだから」
「そうだよ、楽君。難しく考えるような事じゃないよ」
千棘は右頬に、小咲は左頬に、それぞれ楽にキスした。
少女達の柔らかな唇が、少年の強張った筋肉を解す。
ゆっくりと唇を離し、千棘は真っ赤に染まった顔を俯けて呟いた。
「結婚とか、そういうのはまだ先の話だし……そりゃ法律の問題もあるけどさ……」
うっとりした目で、小咲が言葉を引き取る。
「付き合うだけなら、何人と愛し合っても、犯罪じゃないよ。楽君……」
内側からしっかりを鍵のかかった女子更衣室の中で、
逆に楽達三人の心の鍵は、邪魔する物など何一つ無く、開け放たれていった。
彼らの恋は、まさしく偽恋ではなく、ナイスな形で結び付けられた。
540名無しさん@ピンキー:2012/06/03(日) 20:44:58.41 ID:yGdEAyNv
十年も温め続けた思い出だ、何を憚る事があろうか。
とは言え、他人に出歯亀されるのは好ましいとは思えない。
楽は更衣室の出入り口まで、つかつかと歩いて行った。
同時に、ロッカーの傍らに立てかけてあったデッキブラシを、千棘が掴む。
「え? え? 二人とも、どうし……」
狼狽える小咲を尻目に、二人は見事な連携を見せた。
「うるぁぁっ! 何やってんだテメーらぁっ!!」
ガラッ、と勢いよく開け放たれたドアの向こうには、一条家のヤクザ達の姿。
「そこっ!」
デッキブラシで千棘が天井を突き、落下してきたのはクロードと鶫。
「きゃあぁっ!? 何、何なのコレェっ!?」
小咲が悲鳴を上げる。
楽と千棘は、光速で平伏した家人達を、容赦なく睨みつけた。
「申し訳ありません、坊ちゃん! 坊ちゃんの身に何かあったらと……」
「すみませんお嬢! もしや一条楽に良からぬ事をされているのではと……」
「あのなぁテメーら。こんだけ近けりゃ、匂いでバレバレだっつの」
「硝煙臭いし、煙草臭いし、葉巻臭いし。私らがその匂いに気付けないとでも?」
流石はヤクザの息子とギャングの娘だ。
一般人の小咲だけでは、見張られている事には絶対に気付けなかった。
「ってなワケで、みんな引き払ってくんない?
 これから私達三人は、昔話に花を咲かせるんだから」
「お前らの事は大事な家族のように思ってっけど、野暮な真似はすんなよな」
「はっ、はいぃぃっ! 退散します、坊ちゃん!」
「お嬢の仰せのままに……!」
荒くれ者達は、ただしに撤退してくれた。
嫌になる程嗅いで来た硝煙や煙草の臭いが、まさか役に立つ日が来るとは。
「仕切り直し、だな。とんだ邪魔が入っちまった」
「まったく。クロードの過保護っぷりには呆れるわ」
「す、すごいね、二人とも……それじゃ私も、負けてらんないや」
小咲は室内のロッカーを片端から開けていった。
楽と千棘ですら気付けていない、別の監視者が居る事に気付いていたからだ。
四つ目のロッカーを開けた時、果たして、目的の人物は見つかった。
「やばっ……」
「るぅ〜りぃ〜ちゃ〜ん?」
ロッカーの中には、宮本るりが隠れ潜んでいた。
「な、何で分かったの?」
「本当にもう、るりちゃんはお節介なんだから……はぁ……。
 るりちゃんの考える事くらい、大体分かるってば」
小咲が溜息をこぼすと、もしやと思った楽が、
他のロッカーも開けてみるよう千棘に頼んだ。
女子更衣室のロッカーは、男子である楽が勝手に開けて良いものではない。
が、世の中には勝手に女子のロッカーを開ける愚かな男子も居る。
あまつさえその中に隠れて様子を窺おうとする男が、
知人の中にに一人存在する事を、楽は心得ていた。
「……そこで何してんのかなぁ、舞子くぅん?」
「ハ、ハロー、桐崎さん。ご機嫌いかブフぉエっ!?」
ロッカーの中に窮屈そうに収まった集の鳩尾に、るりちゃんパンチが刺さる。
「今更誤魔化す意味なんて無いんだから、さっさと行くわよ、眼鏡」
「おっ、お前も眼鏡じゃねぇか……」
集はるりに引きずられる形で、女子更衣室から連れ出されて行った。
541名無しさん@ピンキー:2012/06/03(日) 20:46:11.06 ID:yGdEAyNv

今度こそ本当に仕切り直しだ。
もう、邪魔者は居ない。
つい最近まで十年前の約束を完全に忘れていた千棘は兎も角、
楽と小咲からしてみれば、思い出語りに入る熱は相当なものだ。
あの頃の楽しかった日々や、交わした言葉の数々。
それは、ちょっとやそっと語り合ったくらいで、充足するものではなかった。
「……ぷはっ」
「お、小野寺……じゃなくて、小咲……息、止めてたのか?」
「だ、だってぇ……」
楽とのファーストキスを終えた小咲は、夕映えに劣らぬ程頬を真っ赤にしていた。
楽としても人生初のキスなので、うまく出来たかは自信が無い。
傍で瞬き一つせずに見入っていた千棘の、息を飲む音が聞こえた。
「本当に良かったのかな、千棘ちゃん……私なんかが先で……」
「当たり前よ、小咲。十年前の楽や小咲の事を忘れてた私が、
 小咲より先に楽の唇奪うなんて、出来るワケないじゃん」
そうは言うが、千棘は少し寂しそうな顔をしていた。
十年前の事とは別に、今の楽にも、ひとかたならぬ情を抱いている彼女だ。
好きな男子が自分以外の女とキスする場面を目撃して、平静ではいられない。
けれども、先に楽と口付けるよう小咲に頼んだのは、千棘自身だ。
そうでもしなければ、彼女は自分に納得出来なかった。
だが、千棘がそうしなければ納得出来ないと言うのなら、
小咲もまた、このまま自分だけ楽に愛されたのでは納得いかない。
物語は、二人で楽に愛してもらう事で紡がれるのだから。
「ほら楽君! 次は千棘ちゃんの番だよ!」
小咲が楽の背中を押す。
「あ、あぁ……えっと……千棘? 良い、か?」
「いっ、今更そんな事聞くな馬鹿! 恥ずかしいじゃない……」
いつぞや確かそう話したように、エスコートは男の仕事だ。
楽は千棘の肩を抱き寄せ、こわごわと唇を重ねた。
寸前までうっすら目を開けていた千棘が、とうとう吐息まで届く距離に近付き、
ゆっくりと瞼を伏せて楽に身を委ねていく。
再会した当初のゴリラという印象とは裏腹に、
千棘の唇がソフトな感触である事を、楽は認めた。
「ぷはっ……あ、ヤバイ。これ息止めちゃうわ、実際」
「でしょでしょ? 千棘ちゃんもやっぱりそうだよね?」
「言われてみると俺も息止めてたかも……」
三人は顔を見合わせ、照れ笑いを交わし合った。
542名無しさん@ピンキー:2012/06/03(日) 20:52:20.45 ID:yGdEAyNv
なんかめっちゃエラーで弾かれまくるようになった……
コンスタントに投下出来そうにないので、一旦中断します
すんません

このレス自体、無事書き込めるかどうか……
543名無しさん@ピンキー:2012/06/03(日) 21:07:32.88 ID:HjsXrLSO
支援
544名無しさん@ピンキー:2012/06/03(日) 23:14:34.37 ID:x/IY8uVj
全裸待機
545名無しさん@ピンキー:2012/06/03(日) 23:14:53.24 ID:x/IY8uVj
全裸待機
546名無しさん@ピンキー:2012/06/04(月) 00:30:23.00 ID:HLbETxzM
ここまで全裸待機3人
547名無しさん@ピンキー:2012/06/04(月) 12:44:39.72 ID:RB5eRCFj
続き期待。
ヤクザに愛人はつきものだから2人と付き合って何の問題もないな。
548名無しさん@ピンキー:2012/06/05(火) 19:33:49.56 ID:2Xzw49bp
原作であり得ない展開じゃないのが困る
549ts03tt:2012/06/07(木) 21:55:57.31 ID:4XpMjhHX
楽しみにしてます
550名無しさん@ピンキー:2012/06/10(日) 01:46:52.46 ID:qsAOWDbl
まぶらほのパクリ
551tai:2012/06/11(月) 18:54:18.51 ID:ORFTejv5
まさに同じ展開来た。
今週号見てみ
552名無しさん@ピンキー:2012/06/11(月) 21:48:08.96 ID:1/3ojEjQ
マジか……
553名無しさん@ピンキー:2012/06/11(月) 21:52:04.75 ID:ef6uZ5ZC
新作マダァ?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
554名無しさん@ピンキー:2012/06/11(月) 22:19:59.23 ID:rfkCCp2k
支援
555名無しさん@ピンキー:2012/06/11(月) 22:40:22.96 ID:7IV4wXCQ
いやいやいや、原作はまだ、千棘の親父の言う「あの子」が
るりちゃんだという可能性も残っている
556名無しさん@ピンキー:2012/06/11(月) 22:48:18.21 ID:ef6uZ5ZC
流石にねーよ
557tai:2012/06/11(月) 23:04:03.20 ID:ORFTejv5
るりちゃんいいな
558名無しさん@ピンキー:2012/06/13(水) 17:01:28.63 ID:14i8x0NJ
559名無しさん@ピンキー:2012/06/13(水) 20:36:19.53 ID:pyZT8wFI
声が予想外で少し残念也と。
560名無しさん@ピンキー:2012/06/14(木) 05:59:43.26 ID:rllWL8SG
ジャンプ作品なら声はこんなもんで普通
561名無しさん@ピンキー:2012/06/15(金) 22:14:54.39 ID:pkGWBDOG
>>541
早く続きを・・・・!
562名無しさん@ピンキー:2012/06/15(金) 22:23:04.20 ID:XiB2gUxA
同上
563名無しさん@ピンキー:2012/06/16(土) 21:20:39.32 ID:jIaafFTZ
職人どこ逝った?
564名無しさん@ピンキー:2012/06/17(日) 12:08:26.65 ID:yu+ZX7O9
ナニカ書カウカナー
565名無しさん@ピンキー:2012/06/17(日) 21:04:08.02 ID:3eTK+8Iy
小野寺の頼む
566名無しさん@ピンキー:2012/06/17(日) 22:43:12.36 ID:yu+ZX7O9
会話文だけの方向でやってみる
が、構成を考えるのが難しい。
職人様たちの苦労がうががえるっていうか、
職人様達一人一人がそれぞれ神々しく見えてきたww
567名無しさん@ピンキー:2012/06/18(月) 23:36:46.33 ID:sXPdqMsX
期待の新人?現る!!
568名無しさん@ピンキー:2012/06/19(火) 14:11:11.15 ID:okqP9Fjw
誰か書け〜
569名無しさん@ピンキー:2012/06/19(火) 22:25:55.39 ID:9+0oQ+Os
るりちゃん期待
570名無しさん@ピンキー:2012/06/20(水) 19:45:45.97 ID:/KtwU+fH
るりちゃん難しいと思う。
571名無しさん@ピンキー:2012/06/21(木) 22:02:21.37 ID:QHB28p6r
本編でもうちょいクローズアップしてくれればな。
572名無しさん@ピンキー:2012/06/21(木) 23:52:38.10 ID:LBEhi+8r
るりちゃんが誰かに恋心を持ったらなぁー
反対でもいいけど
573名無しさん@ピンキー:2012/06/22(金) 23:49:58.92 ID:3bVbAjtT
彼氏がいないとは一言もいってない
574名無しさん@ピンキー:2012/06/23(土) 01:09:00.62 ID:F4CcXd2z
>>573
な、なんだとー!
575名無しさん@ピンキー:2012/06/23(土) 09:29:18.77 ID:VmUHYz05
それって、じつは来週のネタバレだつたりする?
576名無しさん@ピンキー:2012/06/23(土) 10:05:12.13 ID:y7i47NVZ
はい
577名無しさん@ピンキー:2012/06/23(土) 16:32:40.78 ID:Ladv3W9R
学校ではうぶな小野寺さんをせっつきつつ放課後土日には彼氏と爛れた関係に溺れているるりちゃん。

ありだと思います。
578名無しさん@ピンキー:2012/06/23(土) 22:20:06.68 ID:VmUHYz05
鼻血が止まらねー
579名無しさん@ピンキー:2012/06/23(土) 23:16:04.93 ID:VmUHYz05
こやきとるりちゃんのレズが見たい
580名無しさん@ピンキー:2012/06/23(土) 23:20:41.97 ID:VmUHYz05
小野寺「は、恥ずかしいから…あんまり見ないで?」
     「わ、私、別にスタイルとかよくないし…」
るり「この胸をさらけだしたなら一条の奴もイチコロだと思うよ?」
小野寺「る、るりちゃぁん」
るり「それにしてもこの陰毛はすごいな」
小野寺「は、恥ずかしいよぉ…」

なんて…
581名無しさん@ピンキー:2012/06/23(土) 23:35:26.58 ID:VmUHYz05
これは…
20XX年Y月Z日某日曜日
日本国某所某和菓子屋の一部屋でのお話


るり「電気は消すかな」
小野寺「え?て、ちょっと!るりちゃん!!何も見えないよ!!」
るり「さ、じゃあ練習、、しとこうか。」
小野寺「へ?ま、まさか…」
るり「あんたも慣れとかなきゃ、いろいろ大変だからね?」
小野寺「慣れる、って、何に??」
るり「わかってるくせに!!」
小野寺「ひゃうんっ!!」
るり「ちょっと感じすぎじゃない?」
小野寺「ふぅぅ・・・」
るり「あんたオナニーしたことあんの?」
小野寺「あ、りま、、せん」
るり「それぐらいしとけよ」
小野寺「で、でも…いじった事くらい、あるよ?」
るり「なんでオナニーしないの?」
小野寺「やりかたとか、よくわからないし…」
    「だって・・・」
るり「何?」
小野寺「いじった時、痛かったんだもん」
るり「あんた一条とヤル気あんの?」
小野寺「ちょっ…るりちゃんっ!!いきなりそんな事言わないでよ…」

続く
―――――――――――
こんな妄想してましたwww
582 忍法帖【Lv=39,xxxPT】 :2012/06/24(日) 04:46:16.01 ID:honRYUpi
いいぞもっとやれ
583名無しさん@ピンキー:2012/06/24(日) 15:56:11.17 ID:fI6SFsSi
るり「あるのかって聞いてんの」
小野寺「べ、別に私はそんなことしなくても…」
     「い、一条君と一緒にいられればそれで…いいんだけど?」
るり「だからあんたは甘いのよ」
小野寺「だってぇ」
るり「そんなんじゃいつまでたっても一条の奴と一緒になれないよ?」
小野寺「うぅぅ…」
るり「まずいい加減告白したらどうなのよ?」
小野寺「そんなこと言ったって、恥ずかしいしぃ…」
るり「だからダメなのよ」
   「思い切って告りなさい!!」
小野寺「だっ、だったら、るりちゃんこそどうなのよ?」
るり「どうって何が?」
小野寺「好きな人いるの?告白したことあるの?」
るり「当たり前でしょ。もうとっくに告白したわよ」
小野寺「じゃあ、るりちゃん、、しょ…処女……なの??」
るり「んなわけないでしょ。週一くらいはやってるわよ。」
小野寺「ふぇぇぇぇぇぇぇ!?」
るり「いいから、続きやるわよ?」
小野寺「ひゃっ…い、痛いよぉ、るりちゃぁん」
     「ふぅッ!!はぁッ!!ああッ!!」
るり「誰もが通る道なんだから我慢しなさい!」
小野寺「い、やぁ…だ。んんッ!ヤバイっヤバイっ!」
るり「何がやばいのかなぁ?」
小野寺「痛いよぉ…」
     「そこは、デリケートなんだからぁ。もっと…優しく…してぇ」
るり「じゃあ次は指を3本入れてみよっか」
小野寺「無理だって…無理よぉ…」
るり「それじゃぁ」
小野寺「無理…」
るり「挿れるよ。」
小野寺「入らん・・・」

―――――――――――――
とか妄想し続ける俺、駄目だなぁ
―――――――――――――
続く
584名無しさん@ピンキー:2012/06/24(日) 21:39:55.95 ID:LRZyMixl
入らんってなんだよwww
585:2012/06/24(日) 23:27:38.39 ID:oNmNAhFj
千×楽×小まだかぬ?
586名無しさん@ピンキー:2012/06/25(月) 00:21:55.33 ID:WRCV+JH4
小野寺「今日…わたし生理日だから!!」
(と、いう事にしておこう)
るり「ふーん、じゃあ一条の奴を呼んどくね。
あんた番号知ってる?」
といい、るりは小野寺のケータイを奪い、
「一条君」に電話をかける。
るり「あ、一条?宮本だけと?」
楽「み、宮本!?小野寺じゃなかったか!?」
るり「そんなことはどうでもいいから」
一条「おいおい」
587名無しさん@ピンキー:2012/06/25(月) 00:32:46.75 ID:WRCV+JH4
るり「そんなことより、あんたの大好きなonoが
屈辱的な姿であんたを待ってるよ?」
一条「屈辱的?…どういう、ことだ?ていうか、なんで知ってんだよ!?」
るり「あんたの反応見てたらわかるわよ」
一条「ま、まあいい…ば、場所は( ;´Д`)!?
るり「小咲の家の小咲の部屋よ」
一条「わかった」
ガチャッ!!ツーツーツーツー
ピッ
るり「はい、小咲。ケータイ。」
588名無しさん@ピンキー:2012/06/25(月) 01:28:55.23 ID:osiLCm2B
続き早く
589名無しさん@ピンキー:2012/06/25(月) 08:59:52.13 ID:e7M+coT7
はよはよ
590名無しさん@ピンキー:2012/06/25(月) 17:12:34.67 ID:iRwQEhwK
591名無しさん@ピンキー:2012/06/26(火) 21:44:32.13 ID:Ok3sX9Jc
592名無しさん@ピンキー:2012/06/27(水) 20:00:44.53 ID:Xz2RNAj6
593ts03tt:2012/06/27(水) 21:47:44.98 ID:i0T8gVsW
594名無しさん@ピンキー:2012/06/27(水) 21:53:56.81 ID:qNEqVxn0
「おのでらー! 好きだー!」
595名無しさん@ピンキー:2012/06/27(水) 22:14:31.62 ID:9wohZiyo
596名無しさん@ピンキー:2012/06/27(水) 22:17:33.28 ID:CHjs9Wnc
桐崎千棘
597名無しさん@ピンキー:2012/06/27(水) 22:22:28.81 ID:9bFWJc8x
598名無しさん@ピンキー:2012/06/28(木) 00:09:47.08 ID:o29gWiwD
599名無しさん@ピンキー:2012/06/28(木) 01:25:52.73 ID:oIEg0//D
小咲
600名無しさん@ピンキー:2012/06/28(木) 07:15:57.51 ID:o29gWiwD
さ......ま
601名無しさん@ピンキー:2012/06/28(木) 19:26:52.77 ID:o29gWiwD
宮本るり
602名無しさん@ピンキー:2012/06/28(木) 21:37:06.76 ID:X7aYrfLM
今月号のあの写真の女の子だれや?
まさかのるりちゃんかもw
603名無しさん@ピンキー:2012/06/28(木) 21:40:03.96 ID:o29gWiwD
禿同っす
604名無しさん@ピンキー:2012/06/28(木) 22:25:47.51 ID:cIlZLaf9
さすがにるりはないだろ
ここまで何一つフラグなかった
605名無しさん@ピンキー:2012/06/28(木) 22:33:54.59 ID:o29gWiwD
るり「じゃあ私帰るから」
小野寺(帰る?いまのうちに逃げよう)
るり「でも、逃げるといけないし」
小野寺「へ?」
     「て、ちょっと。るりちゃん、何してるの?」
るり「見りゃわかるでしょ」
小野寺「なんで縛るの?」
るり「逃げたらいけないから」
小野寺「ふえええぇぇ」
るり「じゃあね」
小野寺「るりちゃんっ!!」
606名無しさん@ピンキー:2012/06/28(木) 23:29:17.86 ID:X7aYrfLM
602
しまった、今月号になってる。
正しくは今週号で。
607名無し@ビンキー:2012/07/02(月) 20:11:10.45 ID:ZTvUlQFq
誰か書いて〜
608名無しさん@ピンキー:2012/07/02(月) 21:42:57.58 ID:KJGXykgV
>>607
お前が書けよ
609名無し@ピンキー:2012/07/02(月) 22:24:00.36 ID:ZTvUlQFq
>608そういうことは文才のある人に言うんだな
610名無しさん@ピンキー:2012/07/02(月) 23:13:13.64 ID:yZ3Kprmo
多分来週女の子の詳細出れば誰か描く
611名無しさん@ピンキー:2012/07/02(月) 23:21:48.70 ID:4M0x4RNZ
4pか…
612名無しさん@ピンキー:2012/07/02(月) 23:25:35.92 ID:oFXzqyaY
論外や
ていうか、そこまで言うなら続き書こうか?
>>605
613名無しさん@ピンキー:2012/07/02(月) 23:40:41.73 ID:oFXzqyaY
小野寺(はやく逃げないと!こんな姿・・・
     一条君に見られたら……はやく逃げなきゃ!!)
玄関にて
るり「あら、一条来たの?」
   「はやく小咲の部屋行きなさい」
614名無しさん@ピンキー:2012/07/03(火) 02:54:28.22 ID:9YxiLmhT
アニメ化するらしいな
古味直志は全作のダブルアーツもまとめてアニメ化して欲しいのだわ・・・
615ts03tt:2012/07/03(火) 07:11:16.85 ID:eRxI9efs
ダブルアーツは名作だよな
616名無しさん@ピンキー:2012/07/03(火) 18:07:19.48 ID:U3Cbsjq8
あ、アニメ化ァ!?
617名無しさん@ピンキー:2012/07/03(火) 21:14:04.16 ID:/VVJPBA/
楽「お前が好きだ」
つぐみ「!? な、何の真似だ!? 一条楽!!」
楽「お前が好きだ!」
つぐみ「!?!?! ばばばばばかな!! じょじょじょ冗談も休み休み言え!!」
楽「つぐみ!! お前が大好きだー!!」
つぐみ「私もだばかあああああ!!!」

千棘「び、びっくりしたー。つぐみ、何の夢を見てんだろ」
つぐみ「…ムニャムニャ…お嬢…ごめんなひゃい…」
千棘「ほんと、何の夢を見ているんだか」

ごめんエロは書けなかった
618名無しさん@ピンキー:2012/07/03(火) 22:38:46.39 ID:AThTa+oL
>>617
80点
619名無しさん@ピンキー:2012/07/04(水) 20:57:08.13 ID:ku/Y0Fu5
ワロタ
620名無しさん@ピンキー:2012/07/06(金) 14:21:40.54 ID:mWXkCMY8
>>616
死ねゴミ
621名無しさん@ピンキー:2012/07/06(金) 18:49:59.27 ID:KZDAya0N
>>620
ゴミとか言う奴一番ゴミ
というより、>>616はアニメ化を真摯に受け止めて、
感動しているんだ。
お前が一番のゴミだ
622名無しさん@ピンキー:2012/07/06(金) 21:23:46.89 ID:Wlgb2uMC
>>221に同意
623 忍法帖【Lv=15,xxxPT】 :2012/07/07(土) 00:06:49.03 ID:LQds8eaj
>>622
何に同意してんだ?ww
624名無しさん@ピンキー:2012/07/07(土) 08:32:40.27 ID:3AYwbE/L
U18しかいないのかこのスレ
625名無しさん@ピンキー:2012/07/07(土) 09:27:12.00 ID:tVKB+0G9
エロパロだからエロ以外書いちゃいけないんじゃ?
626名無しさん@ピンキー:2012/07/07(土) 13:40:25.67 ID:Bp8VEuDJ
いや、語り合うのもおkのはずだ
エロなしパロもたまにはあってもいい
627名無しさん@ピンキー:2012/07/07(土) 22:36:43.22 ID:dzpPJ2IA
>>625
エロ専用じゃなくてエロ優先そしてエロも可
基本はそこらのラノベ板と同列の扱い
これ豆な
628名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 00:25:55.34 ID:YK0Lfzdj
一条「つってもよ、俺は一体
小野寺の部屋で何をすりゃいいんだ?」
るり「満足させてやりなよ」
一条「それって、どういう!?」
るり「膜を破るのよ」
一条「ま、膜!?な、何言ってんだよ!?」
るり「後は任せたよ?」
629名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 15:35:22.51 ID:2CI65Lf3
お前らの大好きなるりちゃん投下するよー
キャラ崩壊は気にすんなー



落ち着いて考えてみれば、後二年と数ヶ月の我慢だ、とも言える。
けれども同時に、そして逆に、そもそも何で我慢しなきゃいけないんだ、
という考えも頭の中を過る。
向こうだって好き勝手にしているのだから、
こちらも好き勝手に応対して、何ら不都合な事はあるまい。
何なら卒業まで待つまでもなく、退学に追い込んでしまう手だってあるのだ。

そんな物騒な考えが沸き起こる度、宮本るりは嘆息した。
コミュニティの中で生きていく以上、好かない者相手でも
我慢して関わりを持たねばならないという法則性は、
およそ捻じ曲げる事が出来ない。
どこぞの国の王様にでもなれば、強権発動で嫌いな相手を更迭も出来よう。
だがそうした強引な手段を、庶民である彼女に採択出来る筈は無かった。
大人はよく、子供の悩みというものを軽んじたがる傾向にある。
けれども、こと人間関係に対する悩みについて言うならば、
大人だろうと子供だろうと、その重さに差は無いというのが、
彼女の持論ではあった。
「ねぇねぇ、るりちゃん。今度の日曜日の予定なんだけどさぁ」
忌々しい声が、思索にふける彼女の耳小骨に割り込んでくる。
字面だけ捉えるならば、極めて友好的な声かけだ。
字面だけ捉えるならば、まるで友人と交わす会話のようだ。
だがその言葉を彼女にかけてきたのは、小野寺小咲でもなければ、
桐崎千棘でもない……どころか、一条楽でも、鶫誠士郎でもなかった。
宮本るりに対して、こんな口調で語りかける人間は、
小咲と千棘を除けば、一人しか居なかった。
「るりちゃんって呼んで良いなんて許可、与えた覚えは無いわよ」
剣呑とした彼女を前に、小咲が少し焦燥する。
だが声の主は、構わずるりに喋り続けた。
「まぁまぁ良いじゃん。んでさ、今度の日曜の予定についてなんだけど。
 ほら、楽達と試験対策勉強する日」
舞子集は相も変わらず、妙に馴れ馴れしく彼女に話しかける。
下の名で呼んで良いという許可を与えた覚えも無ければ、
そもそも話しかけて良いという許可すら、るりは与えた覚えが無い。
彼と関わっていると、どうにも厄介な目にしか遭えない。
楽と千棘、そして小咲という三人を中心としたコミュニティに属する以上、
常に金魚の糞のごとくそれについて回る集とるりも、
必然的に最低限の関わりを持たねばならない。
小咲が楽に惚れてさえいなければ、こんな男とは絶対に関わらないのに……
と、るりは何度も考えてきた。
630名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 15:37:24.95 ID:2CI65Lf3
「俺らも何度か楽の家にお邪魔してっけどさ、
 ぼちぼち手土産の一つも持ってかないと、失礼かなって思うわけよ」
集の言い分は、るりにも納得のいくものだった。
高校生が、友人の家に上がるのに、手土産持参という話は中々聞かない。
しかし行く度に茶や菓子を振る舞ってもらっておいて、
何の返礼もしないというのも、そろそろ気まずいものがある。
相手がヤクザの家だからとかいった事とは無関係に、
あと数年で成人を迎える身としては、いい加減礼儀を身につけても良い頃だった。
「そうだね。一条君はそんなの気にしないで良いって言ってたけど」
「まぁ、マナーの問題でもあるし……それじゃあ今度私と小咲で、
 前日の土曜日にお菓子の詰め合わせでも買いに行って――」
「それじゃあ結局、俺は何も一条家に対してお返し出来てないって事じゃん。
 俺もついてくよ。ってか俺も割り勘するよ」
面倒な事を言う奴だ。
何で会わなくても良い日にまでアンタと会わなきゃいけないのよ、
というストレートな感想を、るりは隠しもせず口にした。
「うわ、るりちゃんヒッデぇ……」
「この先一条君の家にお邪魔する機会は、一度や二度じゃないでしょ。
 アンタからのお礼は、また今度の機会にでも回せば良いじゃない。
 今回は私と小咲で負担しとくからさ」
言った後で、るりは舌打ちしかけた。
自分の発言の中に、ミスが混じっていた事に気付いたからだ。
と言うより、彼女自身は何もミスをしていない。
失言をしたわけでも、墓穴を掘ったわけでもない。
ただ、舞子集という男が、予想外の角度から
キャッチボールを返してくる男である、というだけだった。
彼がどんな言葉を返してくるか、予想のついてしまう事が、
るりにとっては殊更に苛立たしく思えた。
「んじゃあ今回はるりちゃんと小野寺に任せるとして、
 次回は俺と誠士郎ちゃんで買いに行くかぁ。
 つってもその次回ってのが、いつになるか分かんねぇけど」
「駄目。絶対駄目。鶫を巻き込まずに、アンタ一人で行きなさい」
「ま、巻き込むって……お前、俺を不発弾か何かみたいに……」
るりは、うっかりしていた。
以前楽の家で勉強会をした時と違って、今はこの仲良しグループの中に、
鶫誠士郎という絶世の美女が組み込まれている。
まだ鶫がグループに入っていなかった頃なら、
集も大人しく一人で手土産を買いに行ったかも知れないが、
今の彼が鶫を誘おうとするのは、考えてみれば当たり前の事だった。
対面上千棘が楽の彼女である以上、集が千棘を休日の買い物に誘う事は無い。
言い方は悪いが、余り物同士で誘い合うのは、自然な流れと思えた。
631名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 15:39:14.57 ID:2CI65Lf3
とは言え、そうそう集の考える通りにはいかない事にも気付く。
「まぁ、彼女がアンタの誘いに乗って休日に出掛けるなんて、有り得ないわよね」
「確かに……。誠士郎ちゃん、俺の事嫌ってそうだもんなぁ」
彼女だけじゃなく、私だってアンタの事は嫌ってるわよ。
――その言葉だけは、るりは喉の奥でぐっと堪えた。
るりが集を嫌っている事を、恐らく集自身も分かっている。
ボンクラのくせに、何故かそういう洞察力だけはピカイチの彼だ。
しかし自分が彼を嫌っているという事を公言してしまえば、
神経のあまり太くない小咲がそれを気にして、
落ち込んでしまうかも知れない……という所まで、るりは予想していた。
こういう対人関係での悩みは、つくづくもって、大人の世界と大差無い。
和を乱さぬ為に、或いは輪を乱さぬ為に。
嫌いな相手の事を素直に嫌いと言えない面倒臭さは、
少なくとも小学生の頃には殆ど無かった葛藤だった。

大抵の人間は、恋い慕う相手に対して、一体自分が
いつから恋心を抱いていたかを、明確に記憶してはいない。
殆どの好意は「気が付いたらいつの間にか」が通常仕様だ。
ピンチの時に助けてもらったからとか、会った瞬間の一目惚れだとか、
そうした事例は存外に少ない方だろう。
それと同様に、誰かを嫌う感情というのもまた、
「気が付けばいつの間にか嫌いになっていた」というパターンが多い。
るりにとって、集に対する嫌悪感は、そのパターンから外れるものではなかった。
「るりちゃん、何考え込んでるの?」
午前の授業を終えて机を並べ、持参した弁当に箸をつけていると、
小咲がるりの顔を覗き込んできた。
女同士で仲良く食事している時にまで集の事を考えていたという事実に気付かされ、
るりは集に対しても、何より自分自身に対しても辟易させられた。
「別に。今度の定期考査、憂鬱だなぁって」
「ふぅん……。るりちゃんでも、試験で悩む事ってあるのね」
自分からしてみれば段違いの学力を持っている筈のるりが、
勉強の事で悩んでいるというのが、小咲にとっては新鮮な驚きだった。
だが実の所、るりが悩んでいたのは、勉強の事などではない。
土台彼女は、別に悩んでいたわけですらない。
一体いつから自分が舞子集を疎んでいたか、記憶を辿っていただけだ。
632名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 15:40:48.86 ID:2CI65Lf3
思い出せる限りにおいて一番最初の記憶は、プールだ。
水着を着た千棘、小咲、るりの居並ぶ前で、
呼んでもいないのに勝手に現れた集は、品定めするような目を向けた。
そして事もあろうに、るりの貧相なボディラインを見て、溜息さえついた。
その時蹴飛ばしてプールに墜落させてやって以来、
るりは何かにつけて、集に暴力を振るう機会が多くなっていた。
その全てにおいて、原因は集の方にあるのだけれど。
(いや……或いは、もっと前から……?)
初めて集に暴力を振るったのは確かにプールの時だが、
嫌悪感を抱き始めたのは、更に以前に遡る事を、彼女は思い出した。
一条邸で勉強会を開いた時の事だ。
その時もやはり、集は呼ばれてもないのに勝手について来ていた。
そして、楽と小咲をくっつけようとするるりの努力を嘲笑うかのように、
楽と千棘に対して「なんだなんだお前ら仲良しだな〜」だの
「お前らってぶっちゃけどこまで行ってんの?」だのと言っていた。
人の努力を踏みにじるその態度に、るりは神経を逆撫でされた。
それにこの頃から、集はるりの事を、勝手に下の名で呼び始めた。
(↑二巻オマケ漫画参照)
勉強会でたまたま二人きりになった時などは、手酷くからかわれもした。

(そうか……私はあの頃から、アイツの事が嫌いになり始めてたのね……)
水泳部の活動を終えて帰宅する最中まで、彼女は集の事を考え続けていた。
「好き」の反対は「嫌い」ではなく「無関心」とはよく言ったもので、
るりは集の事を嫌っているが故に、寝ても覚めても彼の事ばかり考えていた。
無関心であったなら、こうまで彼の存在に思考を埋められる事は無かった。
ベクトルこそ違うが、彼女の中での存在感と言う意味では、
集は楽よりも遥かにウェイトが大きい程だ。
そしてそんな疎ましい男と、恐らくは卒業まで関わり続けなければならない。
楽と千棘が卒業までカップルの振りをしなければならない以上、
小咲が楽に告白して成功したとしても、堂々と付き合えるのもまた、
卒業まで待たねばならない、という事になる。
そうなると、小咲を応援している立場のるりとしては、
必然的に楽ともそれなりの交流を続ける事になるわけで……
つまりそこには、あの舞子集も、付録としてついてきてしまうのだった。
633名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 15:42:09.95 ID:2CI65Lf3
「どうにかしてあのバカを退学に追い込めないかしらね」
自宅に戻ってからも、るりは物騒な事を考え続けた。
林間学校の時に女部屋を覗こうとした事もある程の集だから、
放っておけばその内公然猥褻か何かで逮捕されてくれそうな気もする。
ただ、そうなると女子の誰かが迷惑を被ってしまう。
加害者として集が捕まる、或いは退学になると言う事は、
どこかに被害者が生まれてしまう、という事を意味するのだ。
それを防ぐ為に立ち回っているるり自身のせいもあって、
今のところ彼は犯罪者にならずに済んでしまっていた。
「私自身が被害者になってアイツを告発する、って手もあるけど……。
 多分、そうそううまくはいかないわね……」
集は恐らく、るり個人を相手にセクハラをするつもりは無い。
水着を着たるりを眼中に入れなかった事からも、それは明白だ。
生意気な事に、相手を選ぶだけの余裕はあるつもりらしい。
だから例えば、るりがわざとらしく集の前で女子更衣室に一人で入室しようと、
彼が彼女の着替えを覗くような事は、有り得ないわけだ。
「……腹立たしい。あのエロメガネ、私を女として見てないって事じゃないの」
そこに気付かされ、るりはベッドの上の枕をサマソで蹴飛ばした。
ここに本物の集が居たらもっと容赦なく蹴飛ばしてやりたいところだ。
憐れにもとばっちりで犠牲になった枕を壁際から拾い上げて、るりは溜息をついた。
「ま。別にあんな奴に女の子扱いされなくても、問題無いんだけど」
殊更に口に出してそう言ってしまう時点で、
自分の負けを認めてしまう気がして、それはそれで悔しかった。
634名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 15:43:35.82 ID:2CI65Lf3
そんな彼女に変化が訪れたのは、翌々日の事だった。
定期考査を来週に控えている割には、生徒達から緊張感が抜けている。
一週間の中でも金曜日という一日は、最も人々が弛緩する日だと言えた。
明後日の日曜日は、一条邸にて勉強会。
月曜からは定期考査が始まり、それは水曜日までの三日間続く。
この大事な時期に体調を崩すなど、自己管理の出来ない腑抜けでしかない、
とるりは言い放った。
「そんな言い方しなくても……」
「るりちゃん、舞子君にはかなり冷たいわね」
小咲と千棘が口々に言う。
馬鹿は風邪をひかないというのは大嘘らしく、
集はその日、病欠で学校を休んでいた。
彼の居ない教室は存外に静かで、楽と千棘が不必要にからかわれる事も無く、
休み時間であれ放課後であれ、久し振りに平穏な時が流れた。
るりとしても、事あるごとに集を殴ったり蹴ったりする必要が無い分、
いささかパワーを持て余し気味になっている実感があった。
「彼が居ない一日って、こんなに平和だったのね」
午後の体育の為に更衣室で手早く着替えながら、るりは呟いた。
「彼って、舞子君の事? るりちゃんにとって舞子君は天敵なんだね」
「天敵? 冗談じゃないわよ、あんなの。
 そんなハイレベルな障害物じゃないじゃない」
るりにとって集は、敵とさえ呼べない程だった。
嫌悪感はあるが、それは彼女にとって、蝿や蚊に対するものと同じの筈だった。
目の前にちらつかれると鬱陶しいから潰すだけのものでしかない。
天敵と言うのは、例えば鹿にとっての獅子のようなものだ。
或いは楽にとってのクロード、と言っても良いかも知れない。
倒す倒さない以前に、まず第一に逃げ回らねばならないものを言う。
逃亡が不可ならば、せめて触発しないように注意を払わねばならないものを言う。
現状るりにとって集は避けるべき対象ではなく、ボコボコにすべき対象だ。
こんなものは天敵などとは呼べない、というのが彼女の認識だった。
635名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 15:45:23.22 ID:2CI65Lf3
体操服などという物の、一体どこに色気を男は感じるのか。
スクール水着ならまだしも、体操服にエロスを感じる男はおかしい。
例え男連中がどう言おうと、それがるりの考えだ。
けれども今のところは、取り立ててその事に思索を巡らす必要が無い。
女子の体操着姿を見て興奮する筆頭とも言うべき男が、今日は居ないからだ。
集の欠けた男子陣は、体育の授業中いつもそうしているように、
今日も女子の体操着姿を見ては鼻の下を伸ばしている。
けれども集が居ない分、どこかリビドーに勢いが無い。
つまりはそれだけ、集は普段、男子達を調子づかせていたという事だ。
もう少し授業が進んで緊張感が緩んでくれば、男子達もまた
いつものように女子を眺めては、腰だの尻だの騒ぎ始めるかも知れない。
だがそれは、あくまで「緊張感が緩んでくれば」の話だ。
最初から男子達の緊張感を(悪い意味で)解してしまう舞子集という男が居ないと、
他の男子達も平生程の助平根性は発揮しきれないように見えた。
「あ、悪ぃっ! 宮本、ボール取ってくれー!」
どこからか男子の声が聞こえる。
少し離れたコートでフットサルをしていたチームの方から、
弾かれたボールが女子の方まで転がって来たらしかった。
「あぁ、ハイハイ」
足元に吸い込まれるように転がって来たボールに、るりは爪先をぶち込んだ。
「どわっ!? お、おい宮本、やり過ぎだろ!」
「しまった……」
軽く小突いてボールを蹴り返してやろうとした彼女は、
思いの外蹴り足に力が入っていた事に、自分自身驚かされた。
まるで自分の足が、集を蹴飛ばすという日課に恵まれず持て余したパワーを、
気晴らしでボール相手に発散しようとしたかのようだった。
ボールは男子達のコートの上を鋭く横断し、その向こうにまで飛んで行った。
「つい舞子君を蹴る時の感覚でやっちゃったわね」
それではあたかも、自分が彼を蹴りたがっているようだ、と思い直す。
悪いジョークだ。
自分は集を、蹴りたくて蹴ってるんじゃない。
彼がムカっ腹の立つ振る舞いをするから、仕方なく蹴っているだけだ。
そう自分に言い聞かせはするが、実際集と諍いを起こさずに済む一日は、
気楽に思える反面、どこかに物足りなさを覚えてしまうのも事実だった。
636名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 15:47:10.00 ID:2CI65Lf3
授業と言えど、クラス全員が一度にゲームに参加出来るわけではない。
他の学年の生徒達も同じ時間に同じグラウンドで体育を行っているので、
るり達がフットサルに使わせてもらえる面積は、そう手広くない。
コートは男女で一つずつだったから、何度か途中で選手を入れ替えなければ、
クラス全員に順番を回す事は出来なかった。
つまりどの時間帯においても必ず、見学者が存在する事になる。
楽が他の九名の男子達とゲームをしている間、それとほぼ同数の男子達が、
コート脇で退屈そうに見学に回っていた。
そしてこの年頃の男子というものは、考える事は似たり寄ったりである。
集が居ない分トップスピードは緩やかだったものの、
そろそろ下半身の欲求に加速がつき始めてきた頃合いらしかった。
「桐崎さんのボディライン、結構ソソるよなぁ」
「俺は小野寺さん派だね。あの素朴な味わい、たまんねぇ」
「デュフフwww僕は宮本さんのちっぱいも中々捨てがたいwww」
ちっぱい、という言葉の意味は分からないまでも、
あまり褒められているわけではない事は、るりにも分かった。
こっちはこっちで見学中だと言うのに、男子達の助平トークが耳障りだ。
これが舞子君だったら容赦なく蹴り殺してやるのに……と考えたところで、
彼女はふと、自分自身の考えに違和感らしきものを覚えた。
「……うーん?」
「どうしたの、るりちゃん」
横で同じく見学に回っていた千棘が問いかける。
小咲はコートの中でボールや他選手達の動きに右往左往の真っ最中だ。
「いや、大した事じゃないんだけどね。
 何で私、舞子君以外の男子は目の敵にしようと思わないんだろう、って」
集が他の男子より抜きん出て一際助平だから、とは言うまい。
他の男子連中を余計に調子づかせる素養があるから、というのは一理ある。
しかし全ての男子の中で、集一人が抜きん出たエロさを持っているとは言えない。
エロさの度合いで言うなら、女湯に聞き耳を立てていた男子達全員、
レベルにおいてそれ程の差は無いとさえ思う。
むしろ集より遥かに卑猥な目で女子を見ている男子だって見受ける程だ。
その中にあって、何故自分は特に舞子集だけを敵視しているのか。
それまで考えた事も無かった疑問に、るりは直面させられた。
舞子集以外の男子を殴る気にはなれない。
舞子集以外の男子を蹴る気にはなれない。
一度、楽を逆さ吊りにした事はあったが、あれは集のついでだ。
あくまでメインディッシュは集でしかなかった。
637名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 15:48:58.14 ID:2CI65Lf3
どうして自分は、舞子集だけを殊更にターゲットにしたがるのか。
答えは簡単……の筈だった。
彼を嫌っているからだ。
他の男子達がどれだけ女子を下卑た目で見ようと、
それらは彼女にとって、眼中に入れる程の関心も無いからだ。
「好き」の対義語が「無関心」なら、「嫌い」の対義語も「無関心」だ。
彼女は集以外の男子には、さらさら興味が無かった。
こう言って良ければ、楽にすら別に興味は無い。
親友である小咲の恋の相手だから気にかけて観察してやっているだけだ。
るりはかぶりを振った。
(……まるで、私が舞子君に個人的に興味を持ってるみたいじゃないの)
結論、そこに行き着いてしまう。
それを認めるわけにはいかないからこそ、この問題は簡単ではなかった。
「あぁ宮本、丁度良かった」
体育の授業を終えて着替えを済ませ、教室に向かっている最中。
階段に上がる廊下の角で鉢合わせた楽が、るりに声をかけてきた。
「授業中に集の奴からメールが来ててさぁ。
 大した風邪じゃないらしいんだけど、来週の試験に備えて大事を取ったらしい。
 そういうわけで、明後日の勉強会も欠席しとくってさ。
 風邪が悪化するのもマズいし、俺らに感染させたくもないからって」
「そう。ホッとするわ。彼が居ないとスムーズに勉強出来るでしょうし」
集の友人である楽の前でこう言うのは不躾かとも思ったが、
楽相手なら隠し立てする必要は無い、と彼女は判断した。
楽ならこの事を他人に触れ回りはしないだろうから、小咲にもバレまい。
小咲は今、日直の仕事で体育の後片付けを命ぜられていて、ここには居ない。

るりが集を軽んじる発言をすると、思った通り、楽は怪訝な顔をした。
あんな助平でも一応友人なのだから、それを見下される事は、
楽にしてみれば快いものではないのだろう、とるりは推察した。
けれども楽が表情を変えたのは、実はそうした理由からではなかった。
「へぇ……何か意外だな、宮本がそう言うのって」
「そう?」
「うん。だって宮本なら、集が勉強会を欠席しようと何しようと、
 『興味無いからどうでも良い』とか言い返しそうだと思ったもん」
言われてみれば……と彼女も気付いた。
それは癪な事だった。
るりは知らなかったが、楽は以前、友達ノートを作っていた。
それだけに彼の他者を観察する目には、集には劣るものの、確かなものがある。
その彼から見て、宮本るりという女は、興味の無い事や物には
徹底的に存在を無視してしまう、言ってみれば薄情なところがある筈だった。
丁度、先程の体育の授業で、女子を眺めてニヤつく男子達に、
何らの敵愾心も抱かなかった時のように。
その分、強い興味を抱く対象――例えば小咲――に対しては、
逆に無類の面倒見の良さを発揮するのも、彼女の特徴なのだが。
638名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 15:51:29.27 ID:2CI65Lf3
土曜日。
るりと小咲は予定通り、一条邸を訪れる為の手土産を買いに行った。
日曜日。
舞子集不在の勉強会は特に波乱も無く、安穏と片付いた。
途中でヤクザやギャング達が、楽と千棘に余計なお節介を働いていたが、
それを除けば大した問題は無く、るりの心が乱される事も無かった。
集が居たら、また彼女の平常心が掻き乱されるところだったろう。

「よーっす! おはようお前ら!」
翌日の月曜日、集は風邪も完治したらしく、普通に登校して来た。
だがるりは、敢えて彼には攻撃を加えなかった。
これは彼女のちょっとした実験だ。
集に殴る蹴るの暴行を加えないまま数日過ごした場合、
自分の心境は一体どういう風に変化するだろう、と思ったのだ。
流石にテスト期間中の集は普段より大人しく、楽や千棘に対してちょっかいも控えていた。
普段は休み時間の度に誰かをおちょくっている彼だが、
テスト期間中ともなれば、休み時間すらも予習に手を割く者が多い。
そんな教室の中でいつも通りの馬鹿騒ぎを出来る程、彼も馬鹿ではないらしい。
そうして月曜日、火曜日、水曜日と経過し、とうとう全ての考査が終了した。
「いっやー、参ったぜ楽ゥ! 今日の地学、俺のヤマが外れちまったよー」
「ヤマや勘で試験対策なんかすっから、そういう事になるんだよ。
 俺みたいに普段から堅実に勉強してりゃ、そんな事にはなんねーの」
「ふふん、随分偉そうじゃない、ダーリン。
 舞子君相手に偉ぶる前に、まず私の点数を抜いてご覧なさいな」
「さすがお嬢です! その余裕たっぷりのスタンス、敬服致します」
「まぁ舞子君は金曜の授業も日曜の勉強会も欠席してたからね。
 金曜の授業で試験範囲が発表されてたのを知らなかったワケだし」
それを分かっていたのであれば、誰かが集にメールでもして、
地学の出題範囲を教えてやっていれば良かったんじゃないだろうか。
るりはふとそんな事を考えたが、誰あろう彼女自身、
集に対してそんな面倒を見てやっていない。
人の事を言える立場ではなかった。
「ヒッデェよなぁ皆。試験範囲分かってたんなら、教えてくれたって良いじゃん」
「でも一条君の言う通りよ。普段から真面目に勉強してれば困らないんだから。
 試験範囲を発表してくれない先生も多いんだし、文句言わないの」
「うっわ、るりちゃん冷てぇ。
 同じメガネのよしみで、手助けしてくれても良かったじゃんか」
ボカッ。
るりの鉄拳が、久し振りに集の眼鏡のブリッジに食い込んだ。
「勝手に変なカテゴライズしないでって、何度も言ってるじゃないの」
「い、痛ぇ……。まさかこの程度で殴られるとは……」
この程度、と言われれば確かにその通りだ。
集がエロい事を言ったり実行したりした時は兎も角、今までるりは、
彼がただ彼女を同族扱いした程度では、一度も殴った事など無かった。
この三日間――金曜日からも含めれば、実に六日間にも及ぶ――
早く彼を殴りたくて、体がウズウズしていた自覚もある。
久し振りに集を殴れた感触に、るりはほんの少し、充足感のようなものを感じた。
639名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 15:53:19.39 ID:2CI65Lf3
試験期間中は部活も無く、早めに帰宅出来る。
それは試験最終日であっても同様だった。
多くの生徒達がそうであるように、楽達一行もまた、
堅苦しい試験を終えた解放感から、下校時の買い食いに赴いた。
「あぁ、試験が終わった今のこの気分の、軽やかな事と言ったら。
 何の変哲もないチーズバーガーがやけに美味く感じるぜ」
「大袈裟だな、集は。まぁでも気持ちは分かる」
「高校卒業までずっとテストに怯えなきゃいけない日々が続くなんて、
 かったるくてやってらんねぇよ、マジで」
「社会人になったら多分もっとキツいぜ。
 高校の試験なんか、比べ物にならないくらい」
「楽は相変わらずそういうトコロ堅物だよなぁ。
 俺なんか、そんな先の事までいちいち考えてらんねぇよ。
 今はただ、この勉強まみれの生活にあと二年と数ヶ月耐えなきゃいけない事が、
 憂鬱で憂鬱で仕方ないって感じだぜ」
「そんな言う程お前勉強してねぇじゃんかよ」
とりとめの無い楽と集の会話に、るりはコーラを啜りながら、ふと気付く。
あと二年と数ヶ月。
方向性は全く違うが、この「二年と数ヶ月」という期間を、
自分も集も同じように苦行と捉えていた事に気付かされたのだ。
自分と彼は変なところで似ているな、と思い至らされ、るりは機嫌を損ねた。

似ていると言えば、他にも似ている。
楽と千棘が本物の恋人同士でない事に気付く洞察力。
親友の恋を応援するお節介さ。
アッパー系の集に対し、ダウナー系のるりという違いはあるが、
妙なところで共通点が多い事を、彼女は自覚させられた。
(こんな男と共通項に恵まれたって、良い事なんか何一つ無いのに)
るりは陰鬱な気分になった。
「……おい、るりちゃん。どうかしたの?」
「……だから、るりちゃって呼ばないでって言ってるでしょうに」
洞察力に優れる集は、るりの心境の変化を、目敏く発見した。
「別に大した事じゃないわ。舞子君との付き合いも、
 あと二年と数ヶ月の辛抱だなぁ、って思っただけよ」
「あ、何ナニ? 俺とじゃれ合うのもあと二年と数ヶ月だと思うと、
 突然寂しくなってきちゃったのかなー?」
アンタは「辛抱」という単語だけ都合良く聞き逃したのか、
とツッコミたくなる代わりに、るりは思わず手が出そうになった。
「……ここがマックじゃなかったら、ギッタギタにしてやるトコロだわ」
憎たらしい程笑顔で話す集とは裏腹に、るりは仏頂面のままポテトを啄んだ。
640名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 15:55:30.94 ID:2CI65Lf3
大手ハンバーガーチェーン店マック&ダニエルでの食事を終え、
楽も千棘も、小咲も鶫も、それぞれ帰路に着いた。
そしてるりと集も、それぞれの家路を目指す。
今日のところは、これでお開きになる筈だった。
ただ一つの計算外は、るりがふと、眼鏡屋に立ち寄ろうとした時に、
何故か集がついて来ようとした事だった。
「何で舞子君がついて来るのよ」
「度が合わなくなってきてんだろ?
 同じメガネのよしみで、俺がフレーム見繕ってやるってば」
ヘラヘラ笑いながら集が言う。
普通の男子だったら、下心ありきと考えるべきだろう。
あわよくば疑似デートを楽しもうという腹積もりと見るべきだ。
だが相手が集である場合に限り、そして当事者がるりである以上、
集には何の下心も介在してないのは明白だった。
本当の本気で、ただ「同じメガネのよしみ」で、集はついて来ただけに違いない。
るりの方はこんなに集にウンザリしているのに、
当の集の方は、るりを殆ど眼中に入れていない。
それが彼女には、酷く腹立たしかった。

「それにしても楽の奴、いつになったら小野寺とくっつくんだか」
「……やっぱりアンタも気付いてたのね。あの二人が両想いって事」
「そりゃあなぁ。楽も小野寺も、バレバレだもん。
 でも今んトコ気付いてるのは俺ら二人だけみたいだけど」
アンタと私を一括りにしないで、とるりは言いかけて止めた。
「人の事なんか考える前に、アンタは誰か好きな人とか居ないの?
 恋の一つでもすれば、この高校生活ももう少し楽しくなるんじゃないの。
 テストや成績に怯えるだけの日々も、少しは彩られるってモンよ」
「俺は楽をおちょくってるだけで十分楽しいから良いよ、別に。
 るりちゃんこそ、恋の一つもしてみりゃ良いじゃん。
 学校がつまらなさそうなのも、人の恋愛にちょっかい出してるのも、
 俺とそう変わんねーんだからさ」
だから、一括りにしないでってば……と言いかけ、やはりるりは口を噤んだ。
一括りにされても仕方ないくらい、共通点が次から次へと湧き出てくる。
「なぁ、ところでさ。どこの眼鏡屋に行くんだ?」
「え? 駅前のZiffに……あ、しまった」
うっかり目的の店の前を通り過ぎていた事に気付かされ、るりは足を止めた。
「らしくねぇなぁ、るりちゃん。ボーッとしてたんじゃねえの?」
「舞子君と居ると私の平常心がミキサーにかけられちゃうのよ」
「えぇー、俺のせいかよ。まぁあと二年と数ヶ月の我慢だってば」
そう、あと二年と数ヶ月。
卒業してしまえば、大学が同じにでもならない限り、彼とはもう会わない。
同窓会などで顔を合わせる事はあるかも知れないが、それだけだ。
けれども、逆に言えば。
(コイツは最低でもあと二年と数ヶ月、私の傍に居る気だっての?)
途中でクラス替えなどがあろうとも、事あるごとに楽や小咲を通して、
るりとの交遊も続けるつもりであるという含意が、集の発言からは読み取れた。

だが、少なくとも二年と数ヶ月はこの男と関わり続けるという普遍性に、
どこか心が落ち着いてしまう面がある事も、るりは認めねばならなかった。
とりあえず集が手の届く範囲に居る間は、
枕やボールに八つ当たりをする必要性には迫られないのだから。
641名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 15:57:34.00 ID:2CI65Lf3
二年と数ヶ月。
それだけの期間が経過してしまえば、もう集の言動に悩まされる事も、
彼を暴行して手応えを感じる事も、二度と無くなる。
それはるりにとって、晴れやかな事の筈だった。
何事に心を掻き乱される事も無く、苛立ちを覚える事も無く、
当たり障りの無い日常を送る事が出来るようになる筈だった。
勿論高校を卒業したら卒業したで、その先もまだ悩みは生まれるだろう。
対人関係に悩んだり、バイトに悩んだり、仕事に悩んだりするだろう。
だが少なくとも、舞子集という男に悩まされる事は無くなる。
「……それはそれで、色々とつまらなくなりそうね」
「ん、何が?」
「舞子君の居ない生活よ。メリハリが無くなると言うか、刺激が無いと言うか。
 アンタが欠席してた日もそうだったけど、張り合いが無いもの」
それはるりの、正直な感想だった。
もしこの場に楽や小咲が居たら、文意を履き違えられてしまっただろう。
るりが集に惚れている、などと素っ頓狂な勘違いをされてしまったかも知れない。
しかしそこはやはり、洞察力に優れる集という男。
るりが自分に惚れているわけではない事などお見通しだ。
そして、それを見通されていると分かった上だからこそ、
るりもこんな危ない発言が出来たのだ。
ある意味で彼女は、集の洞察力を信用さえしていた。
「気ぃつけた方が良いぜ、るりちゃん。それ、楽達の前で言ったら誤解招くぜ」
「でしょうね。アンタなら誤解しないって分かってたから言ったんだけど」

その時、正面から自転車が一台、彼女らの眼前に迫って来た。
自転車は歩道を通行してはならないと、道交法には定められている。
近年の報道でその事実もたっぷり世間に周知されてきている筈なのに、
違反する者は未だに後を絶たない。
自転車のスピードそのものは遅い方だったが、すぐ傍はガードレールで、
集がそれを避け切るには、どうしてもるりの方に体を寄せねばならなかった。
「おっと、ワリィ」
集の制服越しの二の腕が、るりの肩に触れる。
年頃の男女なら例え恋仲でなくとも、こういうのはいちいち気になるものだろうが、
この二人に限って言えば、互いに何ら意識しあう事など無かった。
その余裕が、るりには複雑な気分だった。
集に女扱いされたいという願望があるわけではないが、
体を近付ける事にこうまで何らの恥じらいも感じられないのは、
プライドのようなものを傷つけられた気分だ。
それに、今の今まで気付かなかったが、集のさり気ない気遣いも腹立たしい。
集は今までずっと、車道側を歩いていたのだ。
まるで、女性をエスコートする時に、紳士がそうするように。
「舞子君、一体私を女扱いしてるのかしてないのか、どっちなのよ」
「は? 何が?」
彼の洞察力なら、るりの言わんとするところは理解出来ていた筈だった。
それでも敢えてとぼける彼の余裕が、相変わらずるりには癪に障った。
642名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 15:59:51.86 ID:2CI65Lf3
眼鏡屋でフレームを物色する間、るりの思考はしかし、別の事に飛んでいた。
集と自分の関係性を的確に言い表す単語は何か無いか、そればかり考えていた。
友人と言ってしまえる程、互いに友情は感じていない。
集の方はどうだか知らないが、少なくともるりに、集に対する友情は無い。
では恋愛感情があるかと問われれば、そんなものはもっと無い。
目の前をちらつかれるだけで鬱陶しく、殴れば多少の気晴らしになり、
ではさりとて大嫌いなのかと言われれば、それも違うと今では分かる。
昨日までは間違いなく嫌いなのだと認識していたが、
彼の居ない生活に虚無感を覚えると言う事は、単純に嫌いなわけでもないのだろう。
彼が居なければ生活に張り合いが無いのは事実だ。
そして彼の洞察力に、それなりの信用も抱いている。
女として見て欲しいとは思わないが、女として見られない事に釈然としないものもある。
そういう複雑な関係性を一言で言い表すには、一体どんな言葉が適切だろうか?
友人でも、親友でもない。
恋でも愛でもなく、かと言って単純な嫌悪感とも違う。
目の前から居なくなれば気分が軽いのにと思いつつ、
本当に居なくなると、どこか物足りなさを感じてしまう。
「何だかそれって、好敵手みてぇだな」
何の気無しに集に話を振ってみたるりは、想定外の回答を返された。
「好敵手……って、一体何を張り合ってるってのよ」
「さぁ? でもそう考えると、しっくり来ないか?
 俺はるりちゃんをおちょくる事に全力を注ぐし、
 るりちゃんは俺に反撃する事に全力を注ぐ。
 そういうコミュニケーションの在り方も、悪くないと思うけどな」
集は自分が買うわけでもないのに、フレームを試着しては鏡を覗き込んでいる。
高校生二人組での来店は冷やかしと思われているのか、店員は接客につかない。
るりには、束の間考え込む時間の余裕があった。
「コミュニケーション、ねぇ……今までそんな風に考えた事無かったわ」
だがるりも、その彼の説に、どこか納得してしまっていた。
続けざま、集は更にるりの心を揺さぶる事を言い放った。
「楽と桐崎さんの関係も、大まかには似たようなもんだろ?
 罵倒したり殴られたりを繰り返しながら、ちょっとずつ関係を深めていってる。
 俺は別に楽が小野寺と桐崎さんのどっちとくっつこうが構わないけど、
 まぁあれはあれで、見てて飽きないよ」
「妙な事を言うわね。それじゃ私と舞子君も、このコミュニケーションを通して、
 いずれもっと仲が良くなっちゃうみたいじゃないの」
「俺はそうなると思うよ? 俺ら多分、基本的に相性良いし」
(……だからどうしてアンタはそんな事を顔色一つ変えず平然と言えるのよ)
るりはこめかみに血管を浮き上がらせながら、そう言い返しそうになった。
相性が良い、という言葉に対しては反論しようとしていなかった自分に気付いて、
言い返す前に口を噤んでしまったのだが。
「私、アンタを殴るの、結構好きよ?
 舞子君を殴れなかった数日間は、意外とつまらなかったし。
 そんな女とでも、仲良くなりたいって思うの?」
「なはは、参ったねこりゃ。でも俺、それはそれで楽しんでるぜ。
 俺が一度でも、るりちゃんの攻撃を避けた事があったか?」
それもそうね……と呟きつつ、るりはフレームを選んだ。
冷やかしの来店だと思っていた上に、会話の内容が内容だから、
気まずくて中々接客につこうとしていなかった店員は、慌てて受付をし始めた。
視力測定を済ませ、注文票を発行してもらい、その日はそれで終いとなった。
643名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 16:01:15.97 ID:2CI65Lf3
「うぉースッゲー! 湯船めちゃくちゃデケェよコレ!」
「カラオケまであるなんて……これが本当に宿泊施設なの?」
「いや、まぁ、カラオケがあるのも珍しくないってのは、
 クラスの男子から聞いた事あったんだけどさ。
 それにしてもこのバスルームの広さ、たまげたなぁ。
 二人で入るのが普通だから、こんなに広く作ってあんのかな」
「ってか、この自販機の中身、卑猥過ぎて言葉も出ないわ……」
眼鏡の代金を支払った後、るりと集は、生まれて初めてラブホテルに訪れた。
相性が良いのは、もうこの際認める。
居ないと物足りなさを感じるのも、今更否定はしない。
だがそれが恋愛感情かと問われれば、どうも素直に認められない。
集を見ていても心臓がドキドキする事も無いし、
彼の前で良い格好をしようと取り繕う気にもなれない。
愛が無いのに、なし崩し的に付き合う事になったのは、
るりにとって思わぬ展開だった。
ましてや、付き合い始めの初日から、キスもまだなのにホテルに行くなど。
「念の為聞くけど、相手が私じゃなくても、舞子君は良かったの?」
「はい? んなワケねぇじゃん。るりちゃんとじゃなきゃ、こんなトコ来ねぇよ。
 それとも俺が、誘われれば誠士郎ちゃんや桐崎さんとさえ、
 こんな所に来るような見境無しの男に見えるわけ?」
うん、見える。
と言いかけたが、るりはそう言い返す代わりに、肩を竦めた。
少しもロマンチックなイントネーションを含まず、屈託のない笑顔で、
当たり前のように「お前じゃなきゃ嫌だ」と言い放つ集に、どこか安堵していた。
女として見られていないのだと今まで思っていたが、どうやらそうではなく、
彼はただるりの前で、自然体なだけであるらしかった。
自然体と言う意味では、小咲や千棘に対する接し方より、
るりに接する方が遥かに自然体でいてくれるようだ。
そしてそれは、るりにとっても似たようなものだった。
一言で言えば「遠慮をしないで良い間柄」。
ひょっとするとそれは、単純な恋愛すら超えているのではないか、と思えた。
「まさか小咲が一条君とくっつくより前に、
 私と舞子君の方がもっと深い間柄になるなんてね」
るりは集のほっぺたをつねった。
「イタタタタっ!? 新技かよ!」
彼の頬をつねったまま、るりは唇を近付けた。
「も一つ、新技よ」
「ハハハ……斬新な攻撃だぜ」
記念すべき初めての口づけは、彼ら二人のサバサバした関係に似つかわしく、
やけにさっぱりと手短に終えられた。
眼鏡使い同士のキスは、思っていたよりレンズが接触する事は無かった。
644名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 16:02:35.78 ID:2CI65Lf3
何故自分がこうまで舞子集を目の敵にしていたのか、
その理由をるりは今になってようやく正確に把握出来るようになった。
助平だからではない。
人の心を掻き乱すからでもない。
それらは集という人間の本質ではなく、オマケのようなものだ。
彼の一番癪に障るところは、いつも崩れる事の無い、余裕なのだ。
「舞子君ってさ、誰かと付き合った事あるの?」
「あるワケねぇじゃん。俺がそんなにモテるように見える? 俺バッチリ童貞だぜ」
「だろうとは思ってたけど……」
その割には、女性に対する接し方に、余裕があり過ぎる。
同じ「主人公の親友」というポジションでも、
例えば『I”s』の寺谷なら、もっと露骨に発情しまくっていた。
『ToLOVEる』の猿山も同様だ。
だが集には、それが無い。
助平の割には、どこかでラインを引いていて、一歩下がっているように見える。
表面上の振る舞いにそぐわぬ内面のそのクールさで以て、
時には人をからかったり、時には人を心配したりする、
こういうところが自分は苦手だったのだと、やっとるりは理解した。

今だってそうだ。
普通童貞なら、もう少しアタフタしても良い筈だろうに。
ファーストキスを交わした今、集はいつもと変わらぬ笑顔で、るりを見ている。
るりの方はと言うと、ガラにも無く少し顔を赤らめている最中なのに。
「こっちは結構恥ずかしい思いをしてるのに、何で舞子君は平常心なのよ」
「いやぁ、何でって言われてもなぁ。そもそも別に平常心じゃないぜ?
 ちゃんとドギマギしてるし、内心焦ってる面もあるし」
「とてもそうは見えないわね……」
もっと早くに気付くべきだった。
楽と千棘が付き合っていない事に気付いていながら、それを隠し通す性格。
要するに彼は、自分の本心や素を、あまり見せないタチなのだ。
そういうところまで、つくづく自分に似ていると、るりは思った。
645名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 16:03:58.90 ID:2CI65Lf3
るりが服を脱いでいる間も、集は平常心のまま……のように見えた。
確かに表面上は顔を赤らめてもいるし、嬉しそうにニヤついてもいる。
けれどもそれは、いつも楽や千棘をからかう時に彼が見せるのと同じ、
コテコテの演技で固められた表情だった。
「いやーこうして見ると中々良いモンですなー、るりちゃんバディも。
 保護欲を掻き立てられるって言うか、思い切りハグしたくなるって言うか」
「……舞子君、本当に緊張とかしてんの?
 全然そう見えないんだけど……」
「してるしてる! メチャクチャ緊張してるってばー。
 目の前で女の子が服脱いでるのに緊張しない童貞が居るワケないだろー?」
もしそれが事実なら、この舞子集という男、相当な食わせ物だ。
内心の焦りを隠そうとするなら、普通の人間は、殊更に平静を装う。
集はそれとは逆に、敢えて必要以上に自分の内心をオーバーに表現している。
それを見せつけられる側のるりは、彼が平常心であると錯覚させられるのだ。
本心を隠す為にわざと本心をアピールすると言う、二重のフェイクだった。
そして、その事に一度気付いてしまうと、
今までも彼はずっとこうだったかも知れない、と気付くようにもなる。
初めてるりの事を「るりちゃん」と呼んだ時、(←二巻オマケ漫画参照)
集は顔を赤らめ、悪戯っぽく「まーまーいいじゃないの」と笑っていた。
プールでるりに足蹴にされていた時も「るりちゃんはノリが悪いな〜」と言いつつ、
同じように顔を赤らめて茶化すように笑っていた。
るりの事を「るりちゃん」と呼ぶ時、彼は何度か、頬を朱色に染めていた。
「るりちゃん」と呼ぶのが恥ずかしいからこそ、敢えてそれを隠さない事で、
逆に完璧に隠し通していた、というわけだ。
「何だ……。アンタ、ちゃんと私の事、女として見てたんじゃないの」
「俺が一度でもるりちゃんを女扱いしなかった事があったぁ?
 やれやれ、心外だなぁ」
だったら最初からオーバーに振る舞わずに普通にしてろ、とるりは反論した。
この舞子集という男ときたら、生理現象である筈の勃起すらもが
ただの演技に見えるのだから恐ろしかった。
646名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 16:05:37.04 ID:2CI65Lf3
気付けてしまえば、この集という男は、意外と可愛い。
例えば楽などは、この先誰と付き合う事になるのかは分からないが、
初めて行為に及ぶ際には、服を脱ぐのにもいちいち赤面する事だろう。
下着を脱ぐ時などは、勃起真っ最中の陰茎を見せびらかすのが恥ずかしくて、
女みたいに手で必死に隠そうとする様が、手に取るように分かる。
しかしそれとは正反対に、集はむしろ、あけっぴろげに服を脱ぎ始めた。
相変わらず顔を真っ赤にしつつ、そしてオーバーにニヤけつつ、
「いやー参ったねー! 俺のムスコは早くもレッドゾーン振り切りそうだよ!」
などと主張しながら、テキパキとトランクスを脱いでいく。
本当は物凄く恥ずかしいくせに、それをカバーしようと必死になっているのが分かる。
「アンタひょっとして、私より恥ずかしがってんじゃないの……?」
「そりゃもう恥ずかしいの何のって!
 女の子にチンコ見られるなんて、小学校低学年以来だぜー?
 こんな事になるなんて思ってなかったから、ゴムも持って来てないし!
 あ、でも確かラブホって、枕元にゴムあるって聞いた事があるような――」
「ちょっとは落ち着きなさいよ、馬鹿。
 無駄にハイテンション装わなきゃならない程、遠慮の要る関係じゃないでしょ?」
眼鏡を外し、髪も解いたるりは、溜息交じりにそう言った。
「タハハ……悪ぃ。結構マジで緊張してるんだわ、俺」
集は苦笑い混じりにそう返した。
「分かってるって。私だって緊張してんだから、オアイコよ」
「でもそれなら尚更、男である俺の方がゆとり持ってリードしなきゃ」
「アンタにそんなの期待してないから、別に良いわよ」
「うっ、ヒデェ……。なぁ、るりちゃん。もし痛かったりしたら、すぐ言えよな?」
「遠慮なんかしたら、ブチ殺すわよ。変な気遣いしないで頂戴」
「でも遠慮しなかったらしなかったで、後で散々文句垂れそうじゃん」
「そりゃ当然。罵って、足蹴にして、ひたすら責め立ててやるわよ。
 そういうのが私達のコミュニケーションの在り方なんだって、
 舞子君自身がさっきそう言ってたのよ?」
「遠慮しても遠慮しなくても批難されるのかよ。
 ……ま、その方が俺ららしいっちゃ、らしいけどね」
647名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 16:07:15.93 ID:2CI65Lf3
常にかかり続けるムーディなBGMが耳障りな部屋の中、
壁も床もベッドも全て、わざとらしいピンクの照明に彩られている。
るりは灯りを消す事を所望したが、集はそれをやんわりと断った。
「俺、遠慮しなくて良いんだよな?
 るりちゃんの体しっかり見たいから、灯りは消さないよ」
「メガネ外してたら、どうせロクに見えないでしょうに」
「うん。だから、こんぐらい近付いたらちゃんと見えるんじゃね?」
そう言って集は、横たわるるりの顔を覗き込むように唇を近付けた。
彼はうっすら笑ってはいたが、目が怯えていた。
(男のくせにビビんなよ……)
そう言いかけたるりの言葉は、重ねられた唇で強制的に塞がれた。
「あふ……ん、あっ……」
唇を触れさせると同時に、いきなり舌がねじ込まれてくる。
最初はソフトタッチに触れさせて、徐々にディープに……
と考えていたるりのキスのイメージは、出鼻から挫かれた。
しかし遠慮をするなと言ったのは、るりの方だ。
この返礼は、後でたっぷり責め立ててやる事で解消するしか無い。
口づけに慣れぬ二人のディープキスは、ただ互いに舌を伸ばすのがせいぜいで、
それを絡ませるとか、吸い合うとか、歯を舐め合うとか、
そうしたテクニカルな部分は一切無かった。
最初はそれで良いのだ、とるりは思い直す。
これから回数を重ねていく内に、二人で少しずつ上手くなっていけば良いのだ。
どうせ相性抜群の二人の事、この先何度も愛し合うのは、もう確定事項なのだから。
「るりちゃんも、遠慮なんかしなくて良いんだぜ?」
冗談めかして集が言った。
「遠慮なんかしてないわよ、別に。
 ただ、何をすれば良いか分かってないだけ。アンタと同じでね」
「……バレてたか」
集は苦笑した。
キスの次に何をすれば良いか分からないからこそ、
るりの方が何か行動を起こしてくれないかと期待して、
彼は「遠慮なんかしなくて良い」と言ってしまったのだ。
つまり、男らしくない。
つい先程、男である自分の方がリードしなければと言っていたくせに、
早くも掌返しをしていたわけだ。
けれどもそれは、るりにとっては心地良かった。
あぁ、コイツ本当に私が初めての相手なんだな……と確信出来たから。
648名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 16:09:04.01 ID:2CI65Lf3
「でも、そうね……遠慮しなくて良いってんなら、要求は幾つかあるわ」
「要求? 例えば?」
どんな無理難題をふっかけられるかと危惧した集の腰に、るりの両腕が回される。
「どわっ!?」
小柄な肢体に反して案外とパワーのある彼女の腕が、
集の下半身を強引に引き寄せようとしていた。
「ちょ、待っ、るりちゃん!?」
「先ずは一つ目の要求。もっと体くっつけなさい。
 勃起したソレを私に触れさせるのが恥ずかしくて、
 ずっと腰浮かせて膝と手で体重支えっ放しじゃないの、アンタ。
 疲れるでしょ、その体勢」
「お見通しかよ……」
根負けして、集は膝から力を抜き、下半身をるりの太腿に密着させ始めた。
「直接肌に触れてみると、これ、結構怖い形してるのね」
「だから遠慮してたのに……るりちゃん、重くない?」
「思ってたよりは平気。って言うか、だから、遠慮なんかすんなっつーのに」
自分より遥かに重い集の体重すら全て受け止める覚悟が、るりにはあった。
今までずっと軽妙軽薄に振る舞ってきた彼が、
自分に対しては「重さ」を見せてくれるのなら、それはそれで面白い。
例えそれが、たかが体重であろうとも。
「んで、他の要求って何?」
「そうね……。二つ目は、呼び方」
「呼び方? るりちゃんって呼ばれるの、嫌いか?」
「逆よ。二人きりの時だけ、私もアンタの事、集って呼んで良い?」
「何だよ、そっちも遠慮しまくりなんじゃねぇの。
 呼んで良いどころか、是非呼んでくれよ、むしろ」
「それじゃ、三つ目」
「何?」
るりは一呼吸置いて、一番言いにくい事を、覚悟を決めて口にした。
「私をメチャクチャにしなさい。
 いつも集が私の心を掻き乱してるみたいに、私の体を掻き乱して。
 こういうのが私達のコミュニケーションなんだって、強く私に思い知らせて」
それは童貞の集にとって、一番難易度の高い要求だった。
だが、無下には出来ない。
今までで一番顔を真っ赤にしながら、るりが言ってくれたのだ。
こうまで顔を赤くしている状態のるりなど、恐らく小咲ですら見た事無かろうに。
「……りょーかいっ。ノンストップで行くから、覚悟しろよ?」
「その分後でボロクソに文句言ってあげちゃうけどね」
649名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 16:14:51.78 ID:2CI65Lf3
メチャクチャにする、とは言ったものの、実際集には難し過ぎた。
慣れた男なら、もっとうまくやれるのだろう。
しかし経験皆無の彼には、一ヶ所に注力するのが精一杯だった。
「あっ、ふ……もっ、とぉ……もっと私を困らせなさいよ、馬鹿ぁ……」
「いやそんな事言われても、これ以上どうすりゃ良いんだか……」
仕方の無い事だが、集の攻め方は単調だった。
右の乳首を舐める時は、それにばかり気を取られ、左の乳首が疎かになる。
舌を動かしている時はそれしか頭に無く、唇を立てて吸うとか、
手や指でもう片方の乳首を責めるなどという余裕も無い。
常からオーバーリアクションで己を偽り続ける彼の、ひょっとするとこれが、
初めて誰かに見せる、余裕の無い状態かも知れなかった。
「なんか、もっとこうっ……指で弄るとか、頭使いなさいよ……っ」
舌で乳首を転がされているだけでも結構感じているのだが、
もっと上がある筈だと、るりは確信していた。
しかし集にとってはそう容易い話ではない。
言われるままに左の乳首を指で責め始めた途端、
右の乳首を弄んでいた舌の動きが止まってしまう。
彼の舌は、もはやただそこに在るだけ、といった状態になってしまった。
その事に気付いて慌てて舌を動かし始めると、今度は指の動きが止まる。
これはこれで可愛い奴だと言えなくもないが、るりとしてはいささか不完全燃焼だ。
「だぁあクソっ! 交替だ交替!」
おもむろに上半身を起こし、集は叫んだ。
「な、何よ、交替って」
「お前もやってみろよ! 二ヶ所以上同時に責めるのって、意外とムズいぜ!?」
「男のくせに、頼りない奴め……良いわよ、やってやるわよ。
 集に吠え面かかせてやるのも、私の日課の内なんだしね」
二人はポジションを替え、今度は集が下、るりが上に覆い被さった。
ところがどっこい、これは想像していた以上に難しい話だと、
るりも認めざるを得なかった。
「んっ……じゅぷっ……」
「おいおい、どうしたぁ? 手の動きが止まってんぜ?」
「う、うるさいわね……今本腰入れてやろうと思ってたのよ」
ペニスの外見は触れるのも怖く感じられる程だったが、
るりは勇気を出して、手コキを開始していた……筈だったのだが、
同時進行でディープキスもするつもりが、中々うまくいかない。
キスに集中すると手コキが止まり、手コキをするとディープキスが中断される。
そもそも彼女は、キスも下手なら手コキも下手だ。
経験が無いのだから当たり前だが、握る力の加減も、摩擦のスピードも、
刺激と言うには程遠い程度のものにしかなっていない。
650名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 16:16:33.96 ID:2CI65Lf3
結局、童貞と処女のセックスで、テクニカルさなど望むべくも無い。
その事に気付いたるりは、ならばいっそ、一ヶ所に全力を注ぐべきだと判断した。
相性抜群なお陰で、集も同時に同じ考えに至っていた。
「なぁ、るりちゃん。シックスナイン、って知ってる?」
「……知ってるって答えるの、何か悔しいわね。
 でも、私も丁度同じ事考えてたわ」
キスも無く、胸や乳首への攻めも無くなるが、代わりに最も敏感な部分に、
お互いに集中力を全振りする事が出来る。
先人は全く粋なプレイを考えついてくれていたものだ。
しかもこれを「69」と呼ぶなど、ネーミングセンスもズバ抜けている。
どこの天才がこんな名称を考えたのだろうか?
二人は早速、その技を試してみる事にした。
集を仰向けにしたままで、るりの方だけ前後を入れ替える。

まじまじと眺めてみると、男根はやはりグロテスクな化け物に見えた。
「顔に似合わず、ゴツいの持っちゃって、まぁ……」
「いやぁ、男はみんなこんなモンだと思うぜ?
 るりちゃんの方も、可愛らしい顔と体に似合わず、ここはこんなにエグ――」
「黙りなさい。口塞いで窒息死させるわよ?」
「るりちゃんのアソコで窒息出来るんなら本望だぜ!」
「減らず口ばっかり……ねぇ集、私の、変じゃないかな?」
「比較対象が無いから分かんないけど、そうだなぁ……
 強いて言うと、ツルッツルなのが何かオモシレー」
「やっぱりアンタ黙りなさい。密かに気にしてんだから」
るりは長い髪を集の腰回りに柳のように垂らしながら、
見つめるだけでも恐ろしくなってくる醜悪な物体に顔を近付け、
ゆっくりと舌を突き出していった。
「うっわ……変な匂いするわ、変な味するわで、コレは……」
「癖になりそう?」
「馬鹿言ってんじゃないわよ。病み付きになりそう」
「一緒じゃん。いやむしろ重症じゃん」
「ブツクサ言ってないで、集も早く私の舐めなさい」
「ん、分かった。遠慮しないで良い、んだよな?」
年齢に不相応なくらい未成熟なるりの股間に、集の舌が突き出された。
651名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 16:18:31.61 ID:2CI65Lf3
テクのある男性なら、こんな激しいクンニはむしろ避けるかも知れない。
女性器と言うものは激しさよりも繊細さで以て愛すべきだと、
経験豊富な男なら分かってくれるだろう。
それでなくとも、AVなどの潮吹きは嘘っぱちだと、昨今では認知されつつある。
乱暴に貪るのではなく、丁寧に表面を撫でるだけの方が、
女にとっては余程気持ち良いというのが、世間の常識になりつつあるのだ。
だからその意味で、集のクンニは、セオリーから全く外れていた。
「ずじゅじゅっ、じゅぷっ、ぢゅぅぅっ」
わざと擬音を口走っているのではないかと思える程、わざとらしい水音。
穴の場所もよく分かっていない集の舌先は、尿道までをも蹂躙していた。
有体に言えば「下手糞」なのだが、るりはこれで良かった。
遠慮なく好き放題にメチャクチャに掻き乱して、と願ったのは彼女の方だ。
膣に割り込んでくるザラザラした舌の感触も、痒いがどこか気持ち良い。
「あっく、ふぁ……は、あ、あ……」
集の吐息と唾液が、るりの一番大事な部分に滑り込んで来る。
ついついフェラの方が疎かになりそうな程、るりの全神経はそこに収束していた。
「負けてっ……らんないん、だかっ、らっ……」
どう舐めるのが効果的か、相変わらず分からないまでも、構う事は無い。
遠慮なく、自分のやりたいようにやる。それが取り決めなのだから。
「おぼっ……おふ、んぐ……ぷはっ……ヤ、これ……息苦し……」
思わず彼女は集の男根から早くも口を離してしまった。
右手は男根に添えたまま、仕切り直しのように、左手で横髪を掻き上げる。
小咲もいつかはこれと同じ事をするのだろうと思うと、
るりは今から親友にエールを送りたい気持ちにさせられた。
しかしあぁ見えて小咲はムッツリスケベの素養があるから、
意外とすぐに順応してしまうのかも知れないが。
「ぢゅっ……ちゅぷ、ずひゅっ……」
今度は呼吸を堰き止められないよう、カリ首の辺りだけを重点的に攻める。
根元まで頬張って喉の奥を貫かれたいとも思ったるりだったが、
今はまだそんな事が出来る程、コツを身につけていない。
不慣れなのはお互い様だと割り切って、彼女はただひたすら、
カリ首だけを唇の内側で摩擦し続けた。
テクニシャンならここで舌を使って尿道を責めたりもするのかも知れないが。
(あったかい……でも、不味い……あっ、何か出てきた……)
異臭を放つ先端を口に含みながら、先走り汁が滲んできた事に気付かされる。
少し躊躇いはしたものの、このくらいなら舐めてやっても良いかと、
ここでようやくるりは尿道を舐め始めた。
彼らのシックスナインは、遠慮をしない割には、的確なポイントを外しまくっている。
引き際も特に見つからず、二人はその後たっぷり三十分、延々と互いを舐め続けた。
652名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 16:20:12.38 ID:2CI65Lf3
「うっわ、もう結構グショグショじゃん。マジで濡れるんだな、この部分って」
「大半が集の唾液だけどね。唾液って言うか、もう涎?」
シックスナインにも飽き、二人は座位で体を寄せ合った。
集の指が、彼の唾液で汚れたるりの股間に伸びる。
まだ性感の発達していないるりの股間からは、然程の愛液は分泌されていなかった。
まさしくそこが濡れているのは、大部分が集の唾液のせいだった。
しかし表面は兎も角、入り口から先は、うっすら体液が滲んできている。
指の一本を差し込むくらいなら、何とかなる程度には。
「不公平だわ。どう見ても私よりアンタの方が気持ち良くなってそうじゃない」
「そりゃあ男はそういうもんだからなぁ」
るりは集のそそり立つ男根の先端に人差し指を這わせた。
指先から尿道までを繋ぐように、粘性の液体が糸を引く。
これと同じ液体が、もう幾らかは自分の口の中に含まれていると思うと、
何となく彼女も気分が高揚してくるのだった。
「女の子のナカって、こんなゴリゴリしてんだなぁ。
 体の表面はこんなに滑らかなのに、何か不思議な気分だぜ」
「いちいち口にすんな、ドスケベ。このセーシ、アンタの口ん中にねじ込むわよ?」
「うっ……そ、それはちょっと勘弁してくれないか……」
「だったらアンタは口ばっか動かしてないで、早く私をメチャクチャにしなさい。
 いつもみたいに私を掻き乱して、私の平常心を揺るがせて、私を怒らせなさい」
「どっちが立場が上か、全然ワカんねぇな、それ」
「良いから、早く」
「へーいへい。そんじゃ、ま、容赦なくイキますよっと!」
突然、集はるりの肩を押し、無理矢理ベッドの上に押し倒した。
この瞬間だけを切り取って見るなら、レイプにも近い勢いだ。
「きゃっ!?」
「へへへ、可愛い声出すじゃねぇかお嬢ちゃん」
「……遠慮はするなと言ったけど、それじゃただのロリコンみたいよ?」
「だな。俺も本当はもっとナイスバディな女の子の方が好みな筈なんだけど。
 どうしてか小野寺や桐崎さんより、るりちゃんのが劣情ソソられちまうわ」
「あなた、本気の変態じゃないの」
「あれ、知らなかった? 俺は本気の変態だぜ?」
集はるりの両膝を持ち上げ、強引に股を開かせた。
「ゆ……ゆっくり入れてよね……」
「遠慮すんなっつったのは、どこのどなたでしたっけ?」
彼等は互いに理解し合っていた。
るりが「ゆっくり入れて」と言ったのは、むしろ逆に、
乱暴に扱って欲しいが故の嘆願なのだと。
そうして後になって「ゆっくりしてって言ったでしょ!」と、
るりが反撃に及ぶ事までも含めて全てが、彼らのコミュニケーションの形なのだ。
653名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 16:22:24.40 ID:2CI65Lf3
彼女の本音に違わず、集は途中で止める事無く、いきなり先端を奥まで刺し貫いた。
それ程激しく濡れていなかったるりの膣は、処女膜の抵抗も相まって、
殺人的な痛覚を彼女にもたらした。
「ひぎっ!? い、がっ……あぁ、かはっ……」
「大丈夫か、るりちゃん?」
「だいっ……じょうぶな、ワケ……無いでしょうがっ……
 生皮引っぺがされたくらい……痛いっつーのに……っ」
「そっか。しばらく休ませてやりたいトコだけど、
俺の方はちょっと我慢しきれそうにねぇわ」
「んだから、遠慮なんかすんなってばっ……」
るりは痛みに堪えながら、両脚を集の後ろ腰に回して絡めた。
休ませる必要など無いと主張するかのように、彼女の足は集をがっちり固定した。
両腕が集の首に伸びると、集の方も彼女の意を汲み取って、上半身を倒した。
正常位で繋がった彼らは、体全体を密着させ、互いを離すまいとする。
集の両腕はるりの背中に滑り込み、肩甲骨と肩、背骨を包み込んだ。
「動く、ぞ……?」
「いちいちっ……確認、すんな……ボンクラぁっ……!
 抉って……掻き混ぜて……いつもみたいに私を困らせなさいよっ……」
「分かったよ、るり」
集は初めて、彼女を「ちゃん」付けせずに呼んだ。
これも、るりを乱暴に扱うぞと言う、メッセージのようなものだ。
決して可愛がらず、いたずらに混乱させ、怒らせさえするという意思表示。
それはるりにとって、望むところだった。

汗が飛び散り、吐息が荒げ、破瓜の血が集の肉棒に絡みつく。
そう言えばコンドームつけてなかったな……という事に彼らが気付くのは、まだ先だ。
今の彼らには、そんな事に意識を巡らせるリソースが無かった。
「あっ、ぐっ、痛っ、んんっ、あぅっ……」
「ははっ、はっ……はっ……るりのっ……困った顔っ……可愛いぜ……」
「おちょくるなっ……こんの、馬鹿……あっ……後で……シメてやるっ……」
「もう、シマってる……ってば……るりのココ、キツキツで……」
「そぉっ……ゆう、意味……じゃ、んふっ……」
集の背中に爪を立てながら、るりは彼の体温と体重とを一身に受け止めた。
互いに初めてながらも、彼等は内面どころか、肉体まで相性抜群だと分かった。
形がぴったり嵌り過ぎている。
集の長さも太さも、反りの角度までも、るりには全て丁度良かった。
根元まで挿入すれば少し先端が子宮口に食い込むくらいの長さ。
こう言っては悪いが、大き過ぎない良い塩梅の太さ。
出し入れする度に的確な箇所をなぞってくれる反り具合。
集の肉棒は、まるでるり専用に作られた特注品のようだった。
ただ一つの問題点としては、これは童貞だから仕方ないのだけれど、
集が絶頂に達するのはあまりに早過ぎた。
「うっ……あ、あぁっ……」
「ふぇ? ふぇ、ちょ、ちょっと……で、出てるの……?」
急に動きの止まった集に気付くや否や、るりの中に熱い液体が満たされていった。
654名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 16:24:10.50 ID:2CI65Lf3
予想以上に早く片付けられてしまった一回戦だが、
しかしるりにとって、それは悪いばかりの話ではなかった。
ヘトヘトに疲れている集を前にして、彼女の方にはまだ余力があったのだから。
「やっと私の番ね。覚悟しなさいよ、集」
「ちょ、ちょいタンマ……俺もう、動けねぇって……」
「何よ、一発くらいでだらしのない」
「お前も動いてみりゃ分かるって。これ結構しんどいぜ?」
「だから、次は私が動いてやるって言ってんでしょ。
 アンタが私を怒らせて、私がアンタに反撃する。
 私達の関係って、そういうのがデフォなんだから、今更ゴタゴタ言うな」
るりは疲弊しきった集を力技で押し倒した。
抵抗しようとする集の顎に一発爪先を放り込み、動きを封じる。
「お、お前、大丈夫なのかよ!? 初めてだったんだろ?」
「そう。だから二回目からは初めてじゃない、って事でしょ?」
るりは強がりを言った。
たった三分前まで処女だった少女にしては、肝っ玉が据わり過ぎている。
まさか人生二度目のセックスで、いきなり騎乗位にチャレンジしようとは。
散らされた純潔の証を太腿に滴らせたまま、るりは集に跨った。
「ひっ……ぐ、んっ……」
「無理すんなってば! まだ痛いんだろうが、お前!」
「うるっ……さいぃっ……」
膝に力を入れて踏ん張りつつ、るりはゆっくりと奥まで集を受け入れていった。
正常位とはまた違った角度で挿入された陰茎は、
けれどもそれはそれで、やはり最高の相性を示した。
よく出来たペニスだ、と褒めたくもある。
多分どんな体位で挿入しても、彼のムスコは、その都度的確に自分を穿ってくれる。
この男以上に相性の合う男とは、もう一生会えないだろうと、るりは確信した。
「集はぁっ……そこで、じっとしてなさいよ……
 無抵抗のアンタを、ボロクソにすんのがっ……アタシの、生き甲斐なんだから……」
虐めっ子のような事を口走るるりだったが、顔だけ見れば、虐められているのは彼女の方だ。
けれどもそれも、すぐに逆転する。
処女がそう簡単にはイケない体である事を、彼女は逆用するつもりだった。
「な、なぁるり、マジ無理すんなって……え?」
ガシッ、という擬音と共に、集の両腕がシーツの上に押さえつけられた。
ただでさえ馬乗り状態なのに、これで集は、余計に身動きを奪われてしまった。
「ふ……ふっふっふ……泣いて喚いても、止めてあげないんだから……」
「あ、あの、るりさん? やっぱりちょっと遠慮してもらえると助か――」
「問答無用」
集を抑えつけたままで、るりは腰を振り始めた。
655名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 16:25:59.94 ID:2CI65Lf3
わざわざ時計を確認してはいられない。
そんな余裕は無いし、体内時計もそろそろ狂い始めている。
だが敢えて勘で言って良いのなら、もう多分、二十分は経過しただろうか?
その間るりは、何度か集の下半身の上で小休止を取りつつ、
ひたすら腰を上下させ続けていた。
「る、るりちゃん……マジ、ギブアップ……」
「黙れアホタレ」
集は既に三度も射精していた。正常位の分も含めると、四度だ。
三度目辺りからは出るものも出なくなり、ただ意識が
フッと消え入りそうになっていただけだが、るりは構う事が無かった。
怪力で集を抑えつけて反撃を封じ、好き勝手に動いて、
もう限界までイキ続けた彼を、まだ容赦なく虐め抜く。
途中からは破瓜の痛みもどこへやら、兎に角気持ち良いだけになった。
相性最高のペニスのお陰で、るりは騎乗位を開始して十分もする頃には、
もう痛みより快楽の方が上回り、信じられない程愛液が迸っていた。
もっとも、その十分の間までに、集の方は二度も発射させられていたのだが。
それから更に五分程経って本日四度目の精液が発射され、
今はそこから更に五分経過し、もうそろそろ五度目を迎えんとするところだ。
集は干からびかけており、尿道から血が出ているのではと錯覚する程だった。
「あぁっ! やん! んや、あふっ! ん、ひぃっ! おくっ……奥ゥっ!」
「ヤベっ……俺、もぉ……死にそう、なんだけどっ……」
既に何百回、尿道と子宮口がキスをしたか知れない。
子宮はおろか、膣の内壁の襞、その一つ一つまでも、集の白濁で染められている。
受け止めきれなかった一部が結合部から溢れ出し、集の睾丸を伝ってシーツを汚す。
妊娠に対する危機感は、もうどこかへ吹き飛んでいた。
そしてもうそろそろ、るりの方も人生初のアクメを迎えかけていた。
「あ、わ、わたひ……イケそうっ……集のおちんちんで、壊れちゃえそうらよぉっ……」
「あぁチクショウ! もうブッ壊れちまえよ! るりぃっ!」
もはや精液など一滴も出ない程絞り尽くされた集は、
それでも意識だけは、五度目の絶頂へと導かれた。
それと同時にるりの方も、徐々に高まってきたボルテージを最高潮に至らせた。
「は、あっっ、あぁ、あぁぁぁぁぁ……」
意識の途切れたるりは、そのまま前のめりに、集の胸板に倒れ込んだ。
656名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 16:28:11.67 ID:2CI65Lf3
二人で入っても十分過ぎる程のスペースを確保された湯船の中で、
まるで狭いとでも言わんばかりに、集とるりはぴったり密着していた。
「ねぇねぇるりちゃん、俺の事どんくらい好き?」
「……嫌い」
「あっはっは、照れんなってぇ。俺の事が好きで好きでたまんねーんだろぉ?」
「嫌い」
「だったら何で今も俺の指を受け入れてんのかなー?」
るりは背中を集の胸にもたれかけ、彼の指をマンコの中に出し入れされていた。
温かい湯が膣の内側に滑り込んできて、少し不快な気分さえする。
「だって集、今日はもう射精出来る元気無いんでしょ?
 そうと分かってるのに、私を焦らす為に今もこうして私を虐めて。
 そんな奴、大嫌いに決まってんじゃないの、馬鹿」
「そりゃあアレだよ、ほら、次回の為の布石?
 今の内に焦らしまくってから数日間放置しておいたら、
 次ヤる時のるりちゃんはもっと激しく俺を求めてくれるだろうしぃ」
「ン……馬鹿……タコ殴りにするわよ」
そう言ってるりは、集の余っていた方の手を、自分の乳房に誘導した。
「ねぇ集、やっぱりもう一回しない?」
「いや、あのぉ〜……もういくら何でも流石に今日は無理っつーか……」
「なるほど……今日は、ね……」
ならば明日の放課後、るりが部活を終えてから、もう一度。
口に出さずとも、洞察力に優れたこの二人の間では、十分意思疎通が出来た。
今回は集のオゴリだったが、毎回ラブホなどに行っていては、金がもたない。
高校生らしく、放課後の教室で事に及んでみようか、それとも更衣室か。
はたまた保健室や、体育倉庫と言うのも悪くない。
夜の校舎に忍び込んで……と言うのも、またオツなものだ。
るりは今からもう、あと二年と数ヶ月残された集との高校生活に、期待が収まらなかった。
そしてその先に待ち受けるかも知れない、同棲生活や、結婚生活までも。




終わりぃー。
657 忍法帖【Lv=16,xxxPT】 :2012/07/08(日) 16:37:39.39 ID:5PRk+59z
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ
658 忍法帖【Lv=16,xxxPT】 :2012/07/08(日) 16:38:21.14 ID:5PRk+59z
素晴らしかったよー
659名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 16:43:07.09 ID:QNQM407x
GJ!
660 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2012/07/08(日) 16:49:18.08 ID:4MdB4QSd
力作っぷりハンパねーなww
661 忍法帖【Lv=5,xxxP】 :2012/07/08(日) 17:20:18.17 ID:sP9RrzfR
支援
662 忍法帖【Lv=5,xxxP】 :2012/07/08(日) 17:24:17.88 ID:sP9RrzfR
誤爆
663名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 17:37:43.82 ID:YK0Lfzdj
エロまでが長いな
でも最高だ
るりちゃんがこんなことになるとは…
可愛いな
664名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 19:59:57.88 ID:n+2634VB
・今回エロなし
・今後エロがあるかどうかはまだわからん 処女作故期待はしないでくれ
・未完
665名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 20:02:00.20 ID:n+2634VB
るりSide

桐崎さんの誕生日会の前後で、どうも小咲と一条くんの関係は少し変わったように見える。
少し進んだように見えるのは気のせいだろうか?
…しかし、何かがあったとして、変化は「ほんの少し」であることには変わりない。言ってしまえばこれまで通りだ。
好転と言えるほどの変化には見えない。
おそらく何か小咲にとっていいことがあったのだろう、一条くん関係で。
私にはこの程度しかわからないし、手助けもできてない。
――ずっとそうだ。小咲に、一条くんへの気持ちを確かめてから、なんとかくっつけようと動き出したあの時から。
私だけではくっつけるまでには至らない。精々小咲の背中をほんの少しだけ押してやれるくらい。
これでは二人が付き合うようになるのはいつになるのだろうか。

そこまで考えたのが一昨日のこと。「彼」に手伝いを頼むことを決めて一日悩み、今日。
「彼」の下駄箱に手紙を出して呼びつけ、そして放課後。
今、私と「彼」――舞子くんは教室に二人だ。

小咲は部活、一条くんと桐崎さんは委員会をしてる。最近は、鞄を持って飼育小屋に向かっていたから、そのまま帰るはずだ。もちろん今日も鞄を持って行ってる。
準備は万端。のはず。
666名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 20:03:06.46 ID:n+2634VB
「…さて、舞子くん。時間がないから単刀直入に聞くわよ。本当は気付いてるでしょ。あの二人の気持ち。」
「あれ、るりちゃんに呼び出されたからてっきりこくはk(ドゴォ)…ごめんなさいもうふざけません。」
…全くこいつは… 真面目な話をしようとしているのだから、少しは空気を読んでほしい。
「…で、あの二人っていうのは?」
「一条くんと小咲のことよ。」
「…まぁね。楽は小野寺が好き。小野寺は楽が好き。一言で言えば両想い。俺は桐崎さんがくるまでいつになったらくっつくんだろうなと思ってた。」

やはりだ。こいつはそれを、その他諸々をわかった上で楽しんでいるように見えた。
だから選んだ。いやいやながらも。毎回自然に一条くんをからかってるこいつなら、意識すれば誘導も可能なのではないか。
そう判断したから。

「そうね、私も似たような感想よ。もじもじもじもじとあの二人は… …桐崎さんが来る前のことを言っても仕方ないわね。問題はこれからよ」
「と言いますと。」
「率直に言うわ。私はあの二人をくっつけたい。」
「…それで?」
「あんたにも協力して欲しい」
「断る!」
…断られることも考えていたけど、即答されるとは…
667名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 20:04:54.07 ID:n+2634VB

「…理由を聞いてもいいかしら。」

「桐崎さんが来る前、もしくは来た直後なら応じたかもしれない、が… るりちゃんは気づいてないのか?最近の二人の関係がちょっとずつ変わってきてることに」

「――え?…段々と桐崎さんの態度が軟化してきてることには気付いてるけど…」
小咲と一条くんは少しずつ仲良くなっていると感じていたし、あの二人も「恋人関係」に慣れてきているとは感じていたけれど…
「…そうか。…はっきりと確証があるわけでもないから言いにくいが…
おそらく桐崎さんは楽に惹かれてきてる。というより、おそらくもう半分落ちてる。認めたくない、けどでも…!って感じだ。思い当たる節はないか?」
「………」
うそ、惹かれてきてる、ならまだわからないでもない。けど、もう…?もし本当なら…
けどずっと意図はどうあれ、傍観に徹していたこいつが、妙に鋭い舞子くんが言うなら…本当に…

「それに、だ。」
「?」
「楽に惹かれてるのはもう一人居るだろ。」
…え、え?いいえ、
「私は違うわよ。」
「わかってるよ。」
…じゃあ、いったい誰が…

「――誠士郎ちゃんだよ。おそらく彼女自身もはっきりと自覚しているわけでもなさそうだけど…本当に気付いてなかったのか?」

…え?彼女は(特に)舞子くんと、一条くんにはきつく当たっていて…桐崎さんとの関係が偽りと知らなくて、それを快く思っていなくて……まさかそんな筈は…
「…これまで彼女は容姿について褒められた経験がなかったから、照れているだけだと思っていたけど。」
「ははは、楽の気持ちに気付いていた割には鈍いねぇ。あいつらが分かりやすすぎるっていうのもあるが…
まぁ、それも正しいと思うけどね。小野寺にかかりっきりで他の人を見る余裕はなかったのかな?」
「…反論できないわね。」
本当に。
668名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 20:05:53.80 ID:n+2634VB
「……それが協力してもらえない理由かしら?」
「あぁ、そうだ。確かに桐崎さんが来る以前は、楽は小野寺にベタ惚れだった。今も小野寺のことを変わらず好いていることは間違いない。そして小野寺も楽が好きなんだろう。」
そう、私もそう思っていた。

「けど、楽は…桐崎さんのことも気になりだしてる、と思う。こっちは前に挙げた二人よりは確証ないんだがな。誠士郎ちゃんについては、こいつ可愛いなって思ってるくらいだろう。まさか好かれ始めているとは夢にも思ってないだろうな。」
…なるほど、舞子くんが断った理由がわかってきた。
「ともかく、俺は誰を選ぶかの判断は楽自身に委ねたい。俺は別に誰が楽とくっつこうと良いと思ってるからな。それに…」
「それに…?」
まだあるの?と訝しげに視線を向けると、妙にニヤついた舞子くんは

「俺自身、もう少し楽しんでいたい!(バキィ!)」

…やっぱり舞子くんは舞子くんだわ。
669名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 20:06:41.41 ID:n+2634VB

「…兎に角、舞子くんの言うこと一理あるわね。わかったわ、もう頼まない。…けど私はやっぱり小咲を応援する。」
「…はい、それでいいと思います…。さて、それじゃ帰りますか。るりちゃん、一緒に帰ろうz
「帰らないわよ。私は小咲の部活が終わるのを待つから。」
「あ、はい…じゃあ、また明日な」
「えぇ。」
帰る準備をし始めた彼から視線を外し、外の運動場で部活に精を出す小咲の姿を探す。
(…思っていたよりもずっとまずい状況かもしれないよ、小咲…)
当初の目的は達成されなかったものの、呼び出して話をして良かったと思う。
小咲に今日の話はできないが、今後はもう少し強く背中を押す必要があるようだ。
670名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 20:07:33.69 ID:n+2634VB
集side

るりとの話を終えた集は、今後のことを考えて少し心が躍っていた。
(俺と似たような立場、ってことでるりちゃんには桐崎さんと、おそらく誠士郎ちゃんが楽に好意を寄せていることを話した。
 これで、るりちゃん焦る→小野寺に過激な作戦を授ける→楽焦る→面白い。
 本当に面白くなってきやがった…!ハーレム主人公の苦しみを味わうがいい、楽よ!そして爆発しろ!)
想像するだけでこれだけ楽しめるのだ。本当に楽とつるんでいると退屈しない。

「…ん?」
扉が少し開いている。
おかしい。
少し真面目な話をするようだったので、扉はどこもしっかりと閉めたはず。
なのに、少し開いている。
訝しみながらも扉を開けると、そこには千棘の誕生日会の時に楽が送ったゴリラのキーホルダーが落ちている。
(…これは…あちゃー… 帰宅するのを見届けてから話を始めれば良かったものを…)
他にこのキーホルダーをつけている人を、千棘以外に見たことがない。十中八九千棘がここにいたのだろう。
(どこからどこまで話を聞いていたんだろうな… …まぁいっか!キーホルダーは明日渡せばいいよな。
…楽、がんばれよ。これから少し大変になりそうだぞ……いかん、想像するだけで笑いがこみ上げてきた…くふふ…)
671名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 20:08:25.90 ID:n+2634VB
千棘Side

教室に忘れ物しちゃった…!明日も体育があるのに、体操服持って帰らないと大変なことに…!
下駄箱で気付いてよかった!……あれ、教室の方から声がするわね…こんな時間にまだ人が…誰かしら?
………舞子くんと…るりちゃんの声…?

「―――経験がなかった…、―――けど。」
「ははは、楽の――…。―――…、 ―――思うけどね。小野寺に―――かな?」
よく聞こえないわね…それにしても珍しいわね…この二人が談笑してるなんて。
でももやしの名前が聞こえてきたような…小咲ちゃんの名前も?
…少しだけ扉を開けて…っていけない私ってば、なんで盗み聞きなんて真似を…でもあとちょっとだけ…

「――――。それがきょう…くしてもら……かしら?」
「あぁ、そうだ。確かに桐崎さんが…は、楽は小野寺にベタ惚れだった。今も小野寺の…を変わらず好いていることは間違いない。」

っ――!?え、え…?

「そして小野寺も楽が好きなんだろう。」

――――!!嘘…え、楽は小咲ちゃんのことが好きで、小咲ちゃんは楽が好き…?
舞子くんは楽の仲の良い友だち。彼が「だった」なんて言うってことは…それに間違いないって…
え、でも、だってあいつは… 約束の女の子のことが好きで… 私がそうかもしれなくて…
……そういえば水泳の時に…態度が全然違って……でも小咲ちゃんはザ・女の子って感じの子だから…
…違う、その会話はそもそもあいつが小咲ちゃんのことを理想の女の子像なんて言ってて…
その日の勉強会の時も、私があいつに変わって小咲ちゃんに勉強を教えようとしたら、あいつすごく恨みがましい目で睨んできてて…
良い所を見せれなくなったから、とかそんなことだと思ってたけど…
…そういうことなの…?…あいつは小咲ちゃんのことが…?
って、私はなんであいつのことで…!あいつなんかのことで…!…私は所詮あいつとは偽物の恋人関係を続けてるだけで…
あいつのことを好きな女の子が現れたらあげる、ってそれこそ確かあの時二人に……あれ、なんで私こんなに悩んで…
672名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 20:09:57.27 ID:n+2634VB

(バキィ!)

!? …何?何の音?

「…―舞子くんの言うことにも一理…わね。わかったわ、もう…ない。…けど私は―――」
「…はい、それでいいとお…ます。さて、それじゃ帰りますか。」

…!?や、やばい、もう出てきちゃう…!ここを離れなくちゃ…!
気付かれぬように、走らず急ぎ足で距離を取り、下駄箱へ向かわないと。
そして振り向こうとした時、脚がもつれてしまう。
っ…!やばっ…!
間一髪の所でこけずに体勢を整えることができ、大した音も立てずに済んだようだ。
…私、動揺してるの…?…あいつなんかのことで…私にとってあいつなんて…
考えながらもなんとか階段までたどり着き、下駄箱へ辿り着いた。
「舞子くんが来る前に…帰らないと…」

「あ、千棘ちゃんだ。今帰り?遅くまでお疲れ様!」
「あっ…小咲…ちゃん…」

ボールを探しにきていたのだろうか。
ボールを持って運動場に向かっていたらしい小咲ちゃんが、私に声をかけてくれた。
いつも笑顔で話しかけてくれる、とてもやさしい子。
でも今は…なぜだろう。笑顔を返すことができない。
でも、笑顔でいないと。早く、帰らないと。
「ごっごめん!私急いでるから!また明日ね!」
「あ、うん、呼び止めてごめんね。またねー」
そして私は、逃げるように家路に着いた。
673名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 20:11:26.45 ID:n+2634VB
ここまでです
千棘×楽、小咲×楽、千棘×小咲×楽のどれか、もしくは複数になりそう
BAD ENDは嫌いなのでありません

筆は早くないので気長に待っててもらえれば
674 忍法帖【Lv=16,xxxPT】 :2012/07/08(日) 22:27:45.13 ID:5PRk+59z
いつまでで待つよ
675 忍法帖【Lv=16,xxxPT】 :2012/07/08(日) 22:28:18.35 ID:5PRk+59z
ミスった
いつまででも待つよ
676名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 23:29:46.41 ID:n+2634VB
わああああ 小野寺がソフトボール部って思い込んでたけどどこにもそんな描写がねえ!
誰かと勘違いしてた…orz
すみません、その辺りは読み飛ばしてください…
677 忍法帖【Lv=17,xxxPT】 :2012/07/09(月) 00:27:10.24 ID:BSP9XxaQ
>>676
スケダンのキャプテンとか?
普通に面白かったから良し!
678名無しさん@ピンキー:2012/07/09(月) 00:43:35.78 ID:0kiHtfn/
>>676
トラどらと勘違いしたのか?
679名無しさん@ピンキー:2012/07/09(月) 09:40:00.02 ID:FA/flSUz
まくらじゃね?
680 忍法帖【Lv=17,xxxPT】 :2012/07/09(月) 12:19:22.72 ID:Fxu+RnWC
>>679
あ〜なるほど
681名無しさん@ピンキー:2012/07/09(月) 16:23:06.67 ID:SYR/GALQ
新しい子かわいいな
682 忍法帖【Lv=17,xxxPT】 :2012/07/09(月) 20:57:23.97 ID:Fxu+RnWC
かわいいけど天然なのか腹黒いかで俺は応援するか決める
683名無しさん@ピンキー:2012/07/09(月) 21:32:46.87 ID:Mag8kju6
橘真理花だったね
684名無しさん@ピンキー:2012/07/09(月) 23:19:20.35 ID:vp+OERa0
小野寺に勝ち目はないな
685名無しさん@ピンキー:2012/07/10(火) 00:46:58.47 ID:Jdg6EcH9
そう? 俺はどうもあの新キャラ好きになれないけど
まぁこの先どういうキャラになるか分からんしな、まだ
一途過ぎる故に暴走してるのか、人格的に本気で頭のネジ飛んでるのか
686名無しさん@ピンキー:2012/07/10(火) 16:20:10.82 ID:VxkUT1SY
ここで語ってるのか
687名無しさん@ピンキー:2012/07/12(木) 23:16:24.22 ID:smMv9WGh
新キャラ、個人的には嫌いだな。
あの性格が…
688名無しさん@ピンキー:2012/07/15(日) 03:30:43.72 ID:jJrVEQf0
age
689名無しさん@ピンキー:2012/07/15(日) 10:39:40.35 ID:P0gHvtJt
poyo
690673:2012/07/15(日) 15:01:18.03 ID:8KzVapxk
>>679
間違いなくまくらに影響されてました。本当に申し訳ない
私の脳内にはソフトのユニフォームした小野寺が妙に強く焼き付いていたんだけど…誰だこれ

さて、完成したのですが
・エロ無し
・長い
・とりあえず一区切り
・一部会話形式 というか書きたい部分以外は雑
です。
691名無しさん@ピンキー:2012/07/15(日) 15:03:14.44 ID:8KzVapxk
千棘Side

衝撃の会話を聞いてから数十分後。千棘は自室のベッドの上にいた。
何かから逃げるように自宅へ戻り、すれ違う度にみんなに「どうしたんですか、お嬢!?」と聞かれ(よっぽどひどい顔をしていたのだろう)、
ようやく人心地のつく場所に辿り着いた。
「あ… 体操服… 」
教室へ向かった当初の目的を今になって今になって思い出すが、やむなしと思い返す。


「あんな会話の後で私が教室に入れるわけないじゃない…」

衝撃的な会話だった。
あのもやし、楽は小野寺 小咲――小咲ちゃんのことが好きで、小咲ちゃんも楽が好き。
楽は、舞子くんのいうことが正しければ、ずっと小咲ちゃんのことが好きだったのだ。
ずっと。ずっと。私が来るよりも、前から―――
でも、楽は私の……偽物の恋人。
二人は両想いであるのに、私という障害がある。恋人という、大きな障害が。
もちろん小咲ちゃんは私達がニセモノであるということを知っている。
恋人関係と偽らねばならない 何かしらの事情があることも知っている。
だから、身を引いている?いや、引いていなくても同じか。
私がいるのだ。恋人の私が。――ニセモノだけど。
ならば私は――――


あはは、なんだ。私ってば悪者じゃないの。


私が来なければ今頃 楽は小咲ちゃんに告白していたのかもしれない。
小咲ちゃんと楽はもっともっと仲良くなっていたのかもしれない。
私が…

私が転校してきたせいで。
私が戻ってこなければ二人は……


…だめ。今更そんなことを言っても始まらない。
大事なのはこれから。それを考えなければ。

―そういえば、そもそも舞子くんとるりちゃんはどうして教室であんな会話を…?
楽ととても仲の良い舞子くんと、小咲ちゃんととても仲の良いるりちゃん。

…… 二人も私と同じ考えに至ったんじゃ… 私がいなければ、って…

…今考えても悪い方向にしかいかない気がする。やめておこう。
二人はそんな人達じゃない。とてもいい人達。

ともかく、これからだ。
問題なのは、私と楽の関係。
家の問題はあるが、それは置いておいて、これを解消すれば二人は―!
それに私だって、あいつとの恋人関係が解消されれば学校だってもっと楽しくなるし、困ることだって…なくなるし… 楽しい学校生活が…
…あれ?

「あれ…どうして涙が…おかしいな…なんで…?」

――――嫌。恋人関係が、あいつとの繋がりがなくなるのは、嫌。

脳裏に浮かんだ考えに自分で驚く。こんなこと考えたことなんてこれまで一度も――
692名無しさん@ピンキー:2012/07/15(日) 15:04:16.15 ID:8KzVapxk
「え、ちょっと待ってよ、私は…私はあいつのことなんて…好きなんかじゃ…」

好き、という言葉を出した時、胸が大きく弾む。
鼓動が早くなる。

倉庫に閉じ込められた時、溺れた時、私を助けてくれた楽。
修学旅行の肝試しでもあいつは――楽は私が泣いていると助けにきてくれた。

まるで――10年前のあの子のように。

10年前のあの子と楽。
額の傷、錠のついたペンダントと私の鍵、そして―――ザクシャインラブ。
私の初恋は10年前。そして、10年前のあの子との共通点がある楽。

「楽が10年前のあの子と確定したわけじゃ…ない…けど…」

でも…でも… ―――そっか。

「私、アイツのこと好きになっちゃってたんだ。」

私は、楽が10年前のあの子だったらいいな、って思ってる。
つまりそういうことなんだ。私は、楽が好き。

「あはは…困ったなぁ…どうしよう」

楽と小咲ちゃんのことを考えると、恋人関係は解消しないと駄目だ。
せっかく両想いなのに、報われないなんてそんな酷いことがあるもんか。
… それでも私は… 解消、したくない。今のこの関係を続けたい。
楽の隣にもう少しだけ居たい。

でも…これはずるくないだろうか?
ただ家の事情というだけで楽をかっさらった形なのだ。フェアじゃない。
…やはり解消しなければ。しなければならない。

「パパのところに話に行こう。」

要求は通らなくとも、私の意志は伝えなければならない。
- - - - - - - - - - - - - -

「パパ?いる?」
「ん?千棘かい?少し早い夕食の時間かな?」
「違うの。少し話したいことがあって。」
「ほう、何かな?入っていいよ」

扉を開けて、何やら事務作業をしていたらしいパパの前に立つ。
落ち着いて、大きく深呼吸。…よし。

「あのね、パパ。落ち着いて聞いて欲しいんだけど。
私、楽との恋人関係を解消させたい。」
「…どうも彼のことが心底嫌になって、恋人関係にはもううんざり、という風でもなさそうだね。
 理由を聞こうか」
「うん… 楽には好きな子がいるの。私が転校してくる前から、ずっと。
 そしてその子も…楽のことが好きなの。だから…だから私は…!」
「…そうか。楽くんはもう一人の子を選んだんだね。」
「え…?パパ、心当たりあるの?小咲ちゃんを知ってるの…?」
「おや、楽くんは千棘に話していないのか。」
え、え…?どういう…
「千棘、10年前のことを覚えているかい?この街に昔住んでいた頃のことだ。」
「え、えぇ。少しだけなら。」
「そこで千棘と楽くん、そして小咲ちゃんかな?3人は――――――…」
693名無しさん@ピンキー:2012/07/15(日) 15:05:14.60 ID:8KzVapxk
―――パパから聞いた話もまた、衝撃的なものだった。
私と楽、そして小咲ちゃんは10年前にも会っていた。
そして、とても仲が良かった。
ただそれだけだ。
でも、それは、私の10年前の初恋のあの子は楽で、そして楽の約束の相手は私か小咲ちゃんか、
どちらかになるということを示しているのではないか。
そして、じゃあやっぱり私の持つ鍵は…。

「そうか、楽くんは小咲ちゃんをね… しかし、千棘。
 残念だが、解消はできない。理由は前に話した通りだ。」
「でもっ…!でも!楽と小咲ちゃんは両想いで!…私は、二人の邪魔をしてて…」

「千棘の言い分もわかる。まぁ話を聞きなさい。」

「?」
「明日、楽くんの家に行こう。私に考えがあるんだ。
 彼の父親と楽、そして私達で話をする。いいね?」
「え、えぇ。構わないけど…」
「よし。…それと、千棘。一つ確認をしておきたい。」
「なに?」

「千棘、君は楽くんに好意を寄せている。今の偽りの恋人関係など関係なく、だ。
 間違いないね?」

「なっ…!…えぇ、そうよ。」
「わかった。さて、そろそろ夕食の時間だろう。いこうか。話はまた明日だ。」
694名無しさん@ピンキー:2012/07/15(日) 15:06:21.28 ID:8KzVapxk
(次の日)
(あんな話を聞いちゃったけど…私、平常心よ平常心…!)
『いってきます(いってらっしゃいぼっちゃん!)』
「お、おはよう、楽。」
「おう、おはよう。わるい 少し遅れちまった。」
「べ、べつにそんなことないわよ。いいから早く行くわよ。」

…よし!自然に振る舞えたはず…!…思ってたより普通ね。
昨日あれだけ悩んだからかしら…
「あ、そうだ。楽、お父さんから聞いてるかもしれないけど、今夜あんたの家に集まるそうよ。
 今日の放課後は時間を開けておきなさいよね。」
「お、おぉ?親父から何も聞いてねーぞ…親父のやつ… それより千棘、お前キーホルダーどうしたんだ?」

「え…?キーホルダー…?」

「あぁ。ゴリラのやつだ。…まぁお前がやっぱり気に入らなかったって言うなら、仕方ないが…」
え…?
「…え、嘘…ない…いつから…」

「お、落としたのか…?」
「…そうみたい。…クロード!クロード!見てるでしょ!出てきなさい!」

「はい、お嬢。何か御用ですか?」

「うおおおおお!どっから出てきたんだ…」

「うるさいわよ楽。クロード、誕生日の日にこいつにもらったキーホルダーを落としたみたいなの。屋敷内を探してきなさい。見つけてくるまで学校にはついてこなくていいわよ。」
「なっ…!お嬢!あんなキーホルダーを探すために…!あんなものでなく、新しいものでしたら私が

「それ以上言ったらぶん殴るわよ。どんなものであれ楽から貰った物を悪く言わないで。」

「…!わかりました、お嬢。必ずや見つけてみせます。(オボエテイロヨクソガキ)」
「お願いね。こっちも見つけたら連絡するから」
「了解しました。では」
「…ふぅ。じゃあ行くわよ」
「お、おう…//」

「あんた何赤面して……――あ、いや!違うのよ!あれはその…そう!時間ないし!ああでも言わないとさっさと行かないでしょクロードのやつ!違うんだからね!!」

「わ、わかった!わかったよ!…さぁ、行こうぜ。学校に落ちてるかもしれねぇ。」
「…そうね。私以外にあんなのつけてる人見たことないし。落し物として届いてるかも。急ぐわよ、遅刻しちゃう!」
695名無しさん@ピンキー:2012/07/15(日) 15:07:34.95 ID:8KzVapxk
「よう!楽!桐崎さん!朝からお熱いねぇ!」
「うっせーぞ集…。」
「いいからいいから!それと、桐崎さん、これ。」
「え?…あ!私の!ありがとう!どこで拾ったの?」
「教室の前の扉、だよ」(ニヤリ
「あ、そうなんだ!ありがとう!」
「(あ、あれ。色々と気付いてない…)ど、どういたしまして。おっとHR始まっちまう。また後でな、楽。」
「おう。…良かったな千棘。」
「うん!」
「…!」
良かったぁ…見つかって…ちゃんと付けておこう。

「おはよう、一条くん、千棘ちゃん。」
「!お、おはよう小野寺」
「あ!…小咲ちゃん。おはよう!」
自然に自然に… うぅ…楽と小咲ちゃんの二人が揃うとどうしても…

楽も…よく見るとなんかちょっと赤くなってるし!

サッキマイコクントナニハナシテタノ?

小咲ちゃんはなんか楽と話してる時はいつも顔が赤い気がしてきたし!

アァ、チトゲガキーホルダーヲオトシタラシクテナ。ソレヲシュウガトドケテクレタンダ

…舞子くんが言ってたのは本当のようね……むー

「ほら、楽!HR始まっちゃうってば!」
「お、おう。じゃあ、小野寺、また後でな。」

…く…私自身もこいつのことがその…気になってると自覚したからか…
妙にイライラするわ… …楽はもう小咲ちゃんのことが好きなのに…はぁ
恋心に気付いた時にはもう振られてるってどうなのよこれ…はぁ
…そして、あの舞子くんの気持ち悪い笑みはなんなのよ(ピキピキ

(放課後 帰宅途中)

…はぁ。今日は一日楽と小咲ちゃんのことを見ててわかったけど…
二人とも、お互いのこと意識しすぎなんじゃないの…!?
そうと分かって見てたらこうも分かりやすいなんて…
舞子くんも終始ニヤニヤしながら私とあの二人を見てくるし…
毎度舞子くんを殴ってるるりちゃんの気持ちがちょっとわかったわ…
あ、クロードにも連絡入れておこう。メールでいいわよね…遅れちゃったけどクロードなら大丈夫でしょ。

「ただいまー」
「「「「おかえりなさい、お嬢!!」」」」
「やぁ、おかえり千棘。早速だけど準備はいいかい?」
「ちょっと汗を流したいんだけど…」
「おっと、そうだね。では急いで浴びてきなさい」
「わかった。」
696名無しさん@ピンキー:2012/07/15(日) 15:08:23.71 ID:8KzVapxk
(一条家にて)

「さて、楽くん、突然済まないね。」
「いえ、全然それはいいんですけど…今日は何のようで集まったんですか?」

「それなんだが… 単刀直入に言おう。昨日千棘に「恋人関係」を解消させてくれないか、と言われてね」

「は、はぁ!?な、なんだってそんなことに」
「それは私より千棘が話した方がいいだろう。千棘」
「…はい。楽、あんた好きな子いるでしょ。」
「なっ…!そ、そんなこと」

「小野寺 小咲ちゃん」

「!?なっ…な!?」
「当たり…みたいね。理由はそれよ。それにね、小咲ちゃんも…あんたのことを気に入ってるみたい。今日確信したわ。」
「…小野寺が俺を気に入ってるかはともかく… そうだよ、俺は小野寺が好き だった。でもどうすんだよ。恋人関係を解消するとうちのもんとそっちが…」

「と、いうことで今日の集まりというわけだ。話はわかったね?」

「は、はい。」
「昨晩千棘から相談を受けた後、私はもう1つ千棘と話したことがある。」
「っ!?ちょ、ちょっとパパ!」

「必要な話なんだ、千棘。…楽くん、正直に答えて欲しい。君は千棘のことをどう思っている?」

「え…」
「千棘、お前にももう一度聞いておく。千棘は楽くんのことをどう思っているんだい?」

「…!…はぁ、もういいわよ、どうせくると思ってたし…。…私、楽が好きよ。
 10年前の初恋もどうやらあんた、そして転校してきてから色々あったけど…
 今 私は楽、あんたが好き。」

「なっ…!……そうか。ちょ、ちょっと待ってくれ。1分でいい。…
 …最初は正直たまったもんじゃないと思った。けど、最近は…
 …最近は時々お前の仕草や言動に少し惹かれてる。」

「え…?」

「好きか嫌いかで言えば、好きだ、と思う。」

「…それが答えでいいかい?」

「はい」
「…/////」

「…ということらしい。」
「なんでぇなんでぇ 楽とお嬢ちゃんには酷なことをさせたかと思ってたが、しっかり仲良くなってんじゃねえか!」
「う、うるせぇな!」
「そ、それでこれがなんで大事なのよ!」

「あぁ、それなんだが… 楽くん、千棘、こういうのはどうだね?
 千棘、もうすぐ16になるね?そしたら君たち二人結婚しなさい。」

「「はぁ!?」」

「そして、小咲ちゃんを愛人に迎える。これで万事解決だと思うんだが、どうだい?」

「「えぇー…」」
697名無しさん@ピンキー:2012/07/15(日) 15:08:39.84 ID:VoiErEMb
C
698名無しさん@ピンキー:2012/07/15(日) 15:09:08.82 ID:8KzVapxk
「あの、パパ、ここ日本なんですけど…」
「なーに、いろんな所にコネは作っておくものさ」
「おうよ、お前らがそれを選ぶなら俺らは全力でバックアップするぜ」

「で、でも!小咲ちゃんの気持ちだってあるし… 」
「そ、そうだよ!それに愛人なんて言っても小野寺の気持ちもあるだろ!」

「そうだな。じゃあ、楽よ、お前明日告白してきな。で、約束だっけ?その小野寺の嬢ちゃんも鍵を持ってるんだろ?それも一緒に確認してきな。」

「ぐっ…わ、わかったよ…」
「じゃあ、明日告白が終わったらもう一度ここへ連れてきな。」
「千棘もそれでいいね?」
「私は全然構わないけど…っていうかやっぱり小咲ちゃんも鍵を持てたのね…」

「そうじゃない、さらっと流してたけど、僕たちは君たち二人に結婚を提案しているんだ。千棘、それでもいいのかい?」

「…!正直、わからないわよ。小咲ちゃんに悪い気がして…」
「そうだね。では全ては明日だ。楽くん、健闘を祈るよ。」
「はい…」
699名無しさん@ピンキー:2012/07/15(日) 15:10:00.78 ID:8KzVapxk
楽Side

長い対談が終わり、千棘と楽は部屋を出る。
父親2人はまだしばらく話しているようだ。
「とんでもないことになったな… …ん?」
隣にいるはずの千棘だが…
「…千棘?」
「な、なななななによ!」
「い、いやなんでも…」
…話の最中は驚いて実感できなかったが…
俺…こいつに告白…されたんだよな…

「千棘」
「だ、だから何よ!さっきから!」
「その…なんだ。ありがとうな。」
「っ!な、何言ってんのよバカ!あほ!もやし!」
「お、お前なぁ…可愛くねえやつ…」

「っ…!どうせ私は小咲ちゃんと違って可愛くないわよ…」

な、な…!な、泣い…!?

「お、おい!すまん!悪かったって!」
「いいわよ別に…わかってるし…小咲ちゃん可愛いもんね…」
「…すまん、無神経だった。」
くそっ可愛いじゃねえか…!
「いいってば。…それで、明日どうすんの?告白するんでしょ?」
「あぁ、するさ。ここまで来てしないやつは男じゃねえ」
「そっ。…それはいいんだけど、さ…その…鍵、のことなんだけど…」
そう、なんだよな。子供の頃俺たちは3人だった…らしい。
「…そうだな。約束の相手はお前かもしれないんだよな…」

「あのね、確かめるのなんだけどね。…小咲ちゃんを先に試して欲しいの。それともう1つ。確かめる時には私も立ち会わせて欲しいの。ワガママだってことは分かってる。お願い」

「…わかった。」
「ありがとう!」
「っ…!お、おう」
…こいつ笑うとめちゃくちゃ可愛いんだよな…
そんな子が俺のこと…マジか…

「見送りありがと。じゃあまた明日ね。『ダーリン』!」
「なっ…!お、お前なぁ!」
「あはは、照れてるんじゃないわよ、ばーか!」

「くっ…!また明日な!『ハニー』!」
「っ!うっさいアホー!」

はは、自分も赤くなってやんの。
…今日一日で話が一気に進んだなぁ。
そんで明日告白かぁ。
…千棘と言い、集と言い、なんであいつらあんなに自信満々に小野寺が…だなんて…
明日…か。よし、気合入れていくか!
700名無しさん@ピンキー:2012/07/15(日) 15:11:25.05 ID:8KzVapxk
(翌日 放課後 屋上にて)

「一条くん?話って…?」
「…小野寺。俺…」
「…?」
「俺…ずっと小野寺のことが好きだったんだ」
「っ!!」
「…ただ、付き合うってことが、できない。…でないとうちと千棘の家が戦争始めちまう。どっちも無事じゃ済まない…
 …でも、それでも良ければ返事を聞かせて欲しい。」
「…私も…ずっと一条くんのことが好きでした」
「…!…そっか。ありがとう。…話はまだ続きがあるんだ。ちょっと待っててくれ。…千棘か。あぁ、終わった。屋上だ」
「…?千棘ちゃん?」
「あぁ。…実は今日の告白、千棘も知ってたんだ。それと、告白が上手く行ったら呼んでほしいってこと。話は…これ。ペンダントのことなんだ」
「え…?」
「10年前のことだ。…千棘の親父が覚えていた。俺と千棘、そして小野寺は10年前に会っていた。仲が良かったらしい。」
「え、それなら一条くんの錠のペンダントと、私の鍵は…」
「…それが、千棘も持ってるんだ。鍵を」
「!?」
「(バタン!)はぁ…はぁ…ま、まだ確認…してないよね?」
「今10年前の話を少ししたところだ。これからだよ」
「良かったぁ…」
「千棘ちゃん… もしかして、千棘ちゃんも一条くんのこと…?」
「っ… …うん。ごめんね。いつの間にか好きになっちゃってた。」
「わ、私の方こそ!千棘ちゃんと一条くんは…恋人同士なのに…」
「そ、それについてはいいのよ!家の事情ってだけなんだから。さぁ、楽。解錠といきましょうか。小咲ちゃん、鍵持ってる?」
「わ、私が先でいいの…?」
「楽が選んだのは小咲ちゃんなの。だから小咲ちゃんが先。これは譲れないわ」
「…うん。一条くん、はい、これ…」
「お、おう。ありがとう。…じゃあ、開けるぞ… 」
(…カチ。カチャカチャカチャ。…ガチャ)
「あ、開いた…じゃ、じゃあやっぱり小野寺が…」
「…そっかぁ。やっぱり小咲ちゃんかぁ。良かったね、楽。」
「本当に…開いた… っ…!あ、あ…!」
「小野寺…?」
「い、一条くん!そのまま開けるのは待って!鍵を開けた状態で止めて!千棘ちゃん、鍵持ってるよね?ちょっと貸してもらえる?」
「え、えぇ。…はい、どうぞ。」
「ありがと!一条くん、一度ペンダント貸してもらえる?…ありがと。一度鍵を閉めて…(ガチャン)抜いて、千棘ちゃんの鍵を…」
「えっ?!」
「…(カチ。カチャカチャ。…ガチャン)…開いた…!良かったぁ!」
「ま、マジか…小野寺と千棘、両方の鍵で解錠できた…お、思い出したのか…?」
「わ、私の鍵でも…どういうことなの…?」
701名無しさん@ピンキー:2012/07/15(日) 15:12:05.14 ID:8KzVapxk
「私も朧気にしか覚えてないんだけどね。…約束をした時に3人いた気がしたの。鍵は2つ、錠は1つ…そんな気がして…」

「…ねぇ、楽。あんた、子供の頃からひどい男だったのね…」
「あはは、そうだねぇ。女の子2人と結婚の約束するなんて」

「は、ははは…(笑えねえ…何やってんだ子供の頃の俺…)」
「まぁ、何にせよ良かったわよ。どっちの鍵で開いてもちょっと気まずいなーと思ってたのよね… まさか両方で開くとはねぇ…?」
「も、もう勘弁してくれよ…」
「ふふふ。あ、あのね、小咲ちゃん。話はもう1つあるの。将来に関わる話なの。
 今日この後空いてる?空いてればこのまま楽の家に行きたいんだけど。」
「あ、うん。平気だよ。」
「良かった。じゃあ行きましょう、楽。」
「あ、あの!一条くん!頼みがあるんだけど…その、いいかな?」
「お、おう。小野寺の頼みならなんでもきくz(ツネリ)いてぇ!何するんだよ、おい千棘!」
「ツーン」

「あ、あのね、私のこともその…名前で呼んでほしいなぁ…って…//」

「そうね、私だけ名前じゃおかしいわね。選ばれたのは小咲ちゃんなんだし」
「お、おう。…じゃ、じゃあ…こ、…小咲」
「っ!うん!ら、楽くん…!//」
「ッ…!お、おう。(ナンダコレハカイリョクヤバイ)」

「おーおー二人とも赤面しちゃって…なんか私蚊帳の外だなー。ラブラブだなー」
「「ら、ラブラブなんかじゃ!」」
「はいはい、ごちそうさま。行くわよー」

(一条家にて)
「「「おかえりなさい、坊ちゃん。いらっしゃい嬢ちゃん、お嬢さん!」」」
「私が嬢ちゃんで、小咲ちゃんがお嬢さん?」
「どっちでもいいだろ…ヤス、親父はどこだ?」
「昨日の場所でさぁ」
「おう、サンキュー」
「お、お父さんのところに行くの?」
「あぁ、千棘の親父さんもいる」
「えぇ!?」
「ほらほら、行くよー。…楽!道案内早く!」
「お前昨日も来たじゃん…」
キノウハキンチョウシテテワカンナカッタノヨ! イイカラサッサトアンナイスル!
「(千棘ちゃん、昨日も来たんだ…)」

トントン
「親父、いるか?」
「おう、きたか。入れ入れ。お嬢ちゃん方もいらっしゃい。」
「早かったね、千棘、楽くん、小咲ちゃん。どうもその様子だと上手く行ったようだね?この話はしたのかい?」
「いや、全くしてないです。」
「分かった。じゃあ、小咲ちゃん、ちょっと話を聞いて欲しい。実は――――」
702名無しさん@ピンキー:2012/07/15(日) 15:14:04.18 ID:8KzVapxk
(説明完了)

「あ、愛人…ですか。」
「おうよ。楽はどうも嬢ちゃんを選んだみたいだがね、こいつ優柔不断で千棘嬢ちゃんのことも好きだと抜かしやがるんだ。俺の息子ながらなかなか大したやつよ。はっはっは」
「それでね、説明した通りなんだけど、実はうち、マフィアと集英組の仲はすごく悪かったんだ。
 そこで千棘と楽くんにラブラブの恋人になってもらうことで全面衝突を避けた。
 だから、別れる、なんてことや、他の人と結婚、なんてことになると非常にまずい。だからこちらとしては千棘と楽くんの結婚は動かせない。」
「だからよ、愛人だなんて言ってるが、要は重婚よ。本当に我が息子ながら今の御時世に重婚たぁやることがでかくて俺の鼻も高い!」
「そう、体裁上は千棘が本妻ってことになってしまうがね。どうだろう、受け入れてもらえないかな?」
「…その、法律的な問題とかは…」
「その辺りは俺らに任せとけ。厄介事は全部片づけたる。」
「…じゃあ、お受けします!私も楽くんのお嫁さんにしてください!」
「よし、ありがとう。…さて、千棘。小咲ちゃんの返事は見たね。あとは千棘次第だが…どうするんだい?」
「…決まってるでしょ。返事はYESよ。もう既に約束の相手とか、その辺りのもやもやも全部解消してるしね。」
「と、いうことだ楽よ。良かったなぁ。こんな可愛い嬢ちゃんを2人も捕まえやがって…よくやったぞ息子よ!」

「(ガラッ)おい、野郎ども!聞け!楽と千棘嬢ちゃんの結婚が決まった!しかも可愛い嬢ちゃんの愛人も一緒だ!今夜は騒ぐぞー!」
「「「「な、なんだってえええええ」」」」
「坊ちゃん!本当ですかい!」
「こ、この子が坊ちゃんの愛人だとお…!めっちゃくちゃ可愛いじゃねえですかい!さすが坊ちゃん!」
「おい、酒だ!最高級の酒を用意しろ!」

「クロードかい?みんなに伝達してくれ。今楽くんと千棘が婚約をした。今日は一条家でパーティーだ。
 食材と酒を持って集まれ。あ、あとシェフもだ。いいね?」

「わー…なんかすごいね、いちj…ら、楽くん」
「お、おう…なんかすまねえな、おのd…小咲」
「ちょ、ちょっと!小咲ちゃんと仲良くするのはいいけど、私もほうっておかないでよね!一応私が本妻なんだから!」
...

to be continued...
703名無しさん@ピンキー:2012/07/15(日) 15:18:37.44 ID:8KzVapxk
文章を書くのは難しい…エロはもっと難しいというのに
次回というか、書きたいエロシーンはあるのだけど、書くときはこの設定使いそうです

新キャラには居ないものになってもらいました
もうこれ以上キャラ動かせねえ…

長々と失礼しました。名無しに戻ります
704名無しさん@ピンキー:2012/07/16(月) 01:09:40.66 ID:oYCALFBl
マフィア×
ギャング○
705名無しさん@ピンキー:2012/07/17(火) 21:07:37.45 ID:23CWJiMx
691〜703GJ!
エロなかかったが面白かったぞ。
706名無しさん@ピンキー:2012/07/23(月) 17:31:45.45 ID:/V6DZo4g
唐突に妄想を書く


小野寺「私、諦めるよ」
るり「…は? あんた何いってんの?」
小野寺「私、一条くんを諦める。うん。それで良いんだよ」
るり「それが、小咲の出した答えってわけ?」
小野寺「……私ね。一条君が好き。好きだから諦めるの」
るり「……」
小野寺「……」
るり「…そう。なら私も、もうあんたと一条の仲を応援はしない」
小野寺「うん。ありがとう」

一条楽は千棘と放課後デートをし、それにつぐみはついていき…
ただただぼんやりと残っていた放課後。下校のチャイムが鳴って、ようやく帰ろうとした時に、小野寺は隣の席で本を読んでいるるりの存在に気づいた
そして帰り道。一緒に歩いているるりに、やんわりと決意をるりに漏らした
るりは小野寺の気持ちを察して、深く言及はしなかった
千棘が転入する前なら、楽は小野寺に好意を寄せていたのは誰の目でも明らかだったが、今は違う
唐突に現れた千棘は唐突に楽の恋人を宣言した。その当初は楽に微塵も好意を抱いていないと千棘は語ったが、今は確実に…そして楽も

小野寺「…るりちゃん」
るり「なに?」
小野寺「好きになるのに、遅かった。早かった。って、あるのかな?」
小野寺「もう少し早く告白していたら、一条君は…私を見てくれていたのかな…?」
るり「小咲…」
小野寺「今も、結局告白はしていないんだけどね…でも、これで良いの」
707名無しさん@ピンキー:2012/07/23(月) 17:33:55.11 ID:/V6DZo4g
いつも一条を見ているけど好きなの?」と冗談交じりにるりが聞くと、
小野寺は顔真っ赤にして「何で分かったの…?」と応えた
それから3年。「好き」の二文字が伝えられず…
「もし。あの時。伝えていれば」
好きだから諦めると笑顔でいった小野寺の顔は、やはり陰っていた
後悔はしたくないと、楽と千棘がニセコイと知った時から、小野寺は頑張った
放課後の教室で告白をしようとしたり、るりも知らない秘密の場所で「私は約束の娘かもしれない」と告白したり…
小野寺小咲は自分をさらけ出すのが極端に苦手だ。どうしても他者を優先したり、怖気ついてしまう。それは長所でもあり、最大の短所でもある
それでも自分ができる最大限の努力を彼女はやった。頑張った
けれど。頑張ったけれど、一条楽は何度も千棘を選んだ。小野寺の気持ちは伝わらなかった
どうしてと思う。なぜだと思う。これはきっと楽にしか答えられないことで、
そしてそれを楽に問うことを小咲は望んでいないのだ。だから私に言ったのだ
好きだから諦めると

小さな足音だけが良く聞こえたまま、分かれ道まで辿り着いた

小野寺「またね」
るり「…うん。また」
小野寺「ごめんね」

「ごめんね」と言った、その顔がるりは嫌いだった
小咲には笑顔が似合うし、何より私が好きなのだ
ウジウジしている小咲はあんまり好きじゃなくて、早く笑顔が見たくて一条との仲を応援していたんだ
暗い顔になるのは分かる。とっても分かる。ずっと一緒にいたんだからわからない方がおかしい
でも今の小咲は、好きじゃない。暗い顔は嫌いだ。むかつく。ムカムカする

るり「本当にごめんと思っているの?」
小野寺「…え」
るり「思っているなら、明日は笑顔でおはようと私に言いなさい!」ビシィッ

咄嗟に思いついた提案だった
るりは自分でも驚いたが、なかなか悪くないと思いつきに便乗することにした
目をまんまるにしている小野寺に追撃を仕掛ける

るり「じゃないと絶交だから」
小野寺「えっ…ええーーー!?」
るり「ばいびー」スチャッ
小野寺「ちょっとるりちゃーん!」

後ろで小野寺が何かを言っているが、るりは振り返らなかった
小咲なら、明日。きっと笑顔で「おはよう」と言ってくれるに違いない
諦めた傷は中々癒えないかもしれないが、笑顔でいれば、きっと良い思い出になる
小咲は小咲なりに、自分のできる最大限のこ
708名無しさん@ピンキー:2012/07/23(月) 17:36:21.66 ID:/V6DZo4g
うわっ。コピペミスった。最後の文は「最大限のことをやったのだから」で締め
小野寺さんは振られるだろうけど、あんまり悲しい展開にならないといいなと妄想です
長駄文失礼しました
709名無しさん@ピンキー:2012/07/25(水) 18:20:23.33 ID:smOVshoI
つぐみ×楽お願いします
710名無しさん@ピンキー:2012/07/25(水) 18:22:42.51 ID:smOVshoI
つぐみ×楽お願いします
711名無しさん@ピンキー:2012/07/25(水) 19:57:08.36 ID:5FCAigiK
>>708
乙!
評価できる内容であった
712名無しさん@ピンキー:2012/07/25(水) 20:08:41.87 ID:B3A/3/I8
大事じゃ無いことを二度言ったので取り消しますm(_ _)m
713名無しさん@ピンキー:2012/07/26(木) 15:19:29.10 ID:6h43XJ3T
何のことかな?
714名無しさん@ピンキー:2012/07/26(木) 19:29:51.19 ID:4YWwGB1y
おい、このスレはエロパロを書くスレなのにエロ無しとか書いてんじゃねーよ
715名無しさん@ピンキー:2012/07/26(木) 21:21:39.26 ID:6h43XJ3T
つぐみーん    よろ
716名無しさん@ピンキー:2012/07/30(月) 23:09:43.04 ID:PKBsm4YK
誰も書き込んでないな、最近。

717名無しさん@ピンキー:2012/07/31(火) 18:57:40.68 ID:mwhM61E2
誰か!
718名無しさん@ピンキー:2012/07/31(火) 23:20:09.89 ID:7Vj0Kkpf
まだ早いとおもうけど万理花とのやつだれか書いてくれないかなー
719名無しさん@ピンキー:2012/07/31(火) 23:44:30.92 ID:xqEt8aWn
俺もマリーの読みたいなー
720名無しさん@ピンキー:2012/08/01(水) 01:31:43.98 ID:Rbyp0v0F
マリーを書くには、ある程度九州弁分かってないとキツいからなぁ
適当にばってんばってん言わせてりゃ良いってわけじゃないし
721名無しさん@ピンキー:2012/08/01(水) 13:14:50.19 ID:oXBBVAZH
>>720
余裕が無くなってきたときだけ九州弁でいいんじゃない?
722名無しさん@ピンキー:2012/08/01(水) 17:41:59.60 ID:EaoWwwFY
723ts03tt:2012/08/01(水) 22:45:06.31 ID:Td4U91EY
マリーって本当に純粋でいい子だよな?
724名無しさん@ピンキー:2012/08/02(木) 14:38:49.10 ID:Q7TgOLnZ
純粋過ぎて、引き際があっさりしてそうな所が尚更可哀想
昔の事を忘れている楽に対して「これからの私を見て下さい」
とか言ってたから、「今の自分」が「今の千棘」「今の小野寺」に負けた場合
後腐れ無しに爽やかに退散して、恋敵の幸せを祝福した挙句
夜部屋で一人で悲しげに微笑みながらうっすら泣いてそうな
725名無しさん@ピンキー:2012/08/03(金) 00:49:22.09 ID:IWAwDAfz
このスレ子供沸きすぎだろ
18歳になってから来いよ
726名無しさん@ピンキー:2012/08/03(金) 01:11:19.67 ID:CtkH1tq9
精神はきっと18なんだろうから許したれ
727 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 :2012/08/03(金) 03:21:18.24 ID:FxZIktxL
てす
728名無しさん@ピンキー:2012/08/03(金) 14:35:25.89 ID:+5aTO9oT
>>725
参考までに聞きたいんだけど、どのレスがそんなに子供っぽく見えたの?
729名無しさん@ピンキー:2012/08/04(土) 22:35:14.69 ID:/Oiv8/zm
気になる
730名無しさん@ピンキー:2012/08/06(月) 02:27:30.24 ID:8MbEDQfR
731名無しさん@ピンキー:2012/08/06(月) 02:42:35.52 ID:AQ69L6vV
あぁ、ageてる連中か、納得
732名無しさん@ピンキー:2012/08/06(月) 03:09:55.38 ID:ZK5aqqOv
>>725
は確かにわかるが
それ以外は何も感じない

733名無しさん@ピンキー:2012/08/07(火) 01:54:42.02 ID:J6nYLdSH
Fack you!
734名無しさん@ピンキー:2012/08/07(火) 01:55:25.56 ID:J6nYLdSH
>>715-719
アゲアゲ〜
735名無しさん@ピンキー:2012/08/07(火) 02:40:58.06 ID:ljlGEe9H
マリーが精液飲んで健康になる話を誰か書いて
736名無しさん@ピンキー:2012/08/09(木) 02:42:08.66 ID:a42XYOih
――――――――――――
737名無しさん@ピンキー:2012/08/09(木) 02:43:01.38 ID:a42XYOih
ごめん気にしないでくれ
738名無しさん@ピンキー:2012/08/10(金) 14:48:45.72 ID:Y4oHlbls
マリーの誰か書いて下さい
739名無しさん@ピンキー:2012/08/12(日) 05:33:48.87 ID:l9W+e95M
小野寺さんと新婚生活…だと…?
というわけで「あの夢」の可能性を探ってみました
不自然な点は「まあ夢だし」ということでどうかひとつ
740名無しさん@ピンキー:2012/08/12(日) 05:34:44.06 ID:l9W+e95M

楽と小咲の結婚記念日。
小咲の提案で久々に二人で風呂に入ることになり、
今は小咲が楽の胸に背中を預ける形で湯舟に浸かっていた。
少し窮屈ではあるが、二人ともに満ち足りた幸せそうな表情を浮かべている。
と、楽が少し改まって小咲に語りかけた。

「今日言うべきことじゃないかもしれないんだけどさ…
ずっと…小咲に秘密にしてたコトがあるんだ…」
「え…?な、何…?」

いつになく真剣な表情の楽に、小咲の胸に不安が募る。

「俺…実は…」
「は…はい…」

軽く深呼吸をした後、意を決した楽は小咲に打ち明けた。

「俺、高校生のときに小咲の裸見ちまったんだ!
ずっと言えなくて悪かった!本当にすまん!」
「へ?」
741シンコンネクスト:2012/08/12(日) 05:36:39.84 ID:l9W+e95M


 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


楽が『秘密』を打ち明けてから、しばらく呆然としていた小咲が静かに口を開いた。

「…へえ…私だけじゃなく千棘ちゃん達の裸も見ちゃったんだ…?
さらに腰にキスまでされた…?へえ…?」
「は…はい…申し訳ありません…」

晴れ晴れとした笑顔の小咲の背後にどす黒いオーラがジワジワと浮かびあがる。
萎縮しきった楽の背筋に寒気が走る。
学生時代からの小咲の大親友、宮本るりの『旦那にナメられるなよ特訓』により、
入籍直後の時期に小咲は『威圧感』のスキルを習得していた。
その威力は集英組に『黒姐御』と畏怖されるほどである(恐ろし過ぎるので実際に呼ぶことはない)。

「ねえあなた…ちょっと立って後ろを向いてくれる…?」
「えっ…?あっ、は…はい…!」

楽は言われるがまま立ち上がり、壁に向かう形になる。
そして直後、腰に小さく暖かく柔らかいものが当たり、力強くその皮膚を吸われ始めたのがわかった。

「え!?ちょっ、小咲!?」
「ん…ぷはっ…!これでよし…っと」
「あ…あの…」
「他の女の子の思い出なんて私で上書きしてあげるから…!次は…こうかな?」
「く…!うわっ!?」

楽の腹に両腕を回した小咲は、自分の身体を楽の背面にゆっくりと密着させた。
柔らかさ、瑞々しさ、弾力、微かに感じる突起物の硬さに楽の心臓の鼓動は一気に加速する。

「千棘ちゃんの肌に触れたのはここ?それとも…こんなに熱くて硬いここ…かな?」
「ばっ…!?そ、そんなわけ…ねぇ…だろ…!」
「ふふっ…分かってるよそんなの…冗談冗談…」
「なっ…なら…!手ェ止め…くっ…!」

身体を密着させたまま滑らせるように立ち上がった小咲は手の動きを早めて楽の耳元で囁く。

「いっぱい出して…一条君…」
「っっ…!?うぁっ…!」
742シンコンネクスト:2012/08/12(日) 05:37:48.71 ID:l9W+e95M


 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「ご…!ごめんなさい…私ったらまた…」
「い、いや…大丈夫大丈夫…うん…」

小咲の豹変から数分後、取り敢えず身体を洗い直した二人は再度湯に浸かり寄り添っていた。
随分と落ち着きを取り戻してはいるが、
普段ならば絶対にしないような行動をとってしまった小咲の赤面は未だ収まる気配はない。

「スイッチが入っちゃうと止まらなくて…るりちゃんの特訓が効き過ぎてるのかな…あはは…」
「宮本はなぁ…昔からなんかオーラが凄かったよな…」
「本当にごめんなさい…どこかケガしてない?」
「おう、全然平気だって!むしろかなり気持ち良かっ…た…」
「あぅ…」
「あっ…ああ!そ、そろそろ出るか!のぼせちまうし!」
「あ…は、はい…!」

少し慌てながら浴室を出る準備をする二人。
動きがぎこちない小咲に目をやりながら、
楽は恥ずかしげに頬を掻きつつ語りかける。

「な、なぁ…小咲…?」
「ん…?」
「と…とっくの昔に俺の思い出は小咲で一杯になってるからさ…ふ、不安にさせて…ごめんな…」
「あ…う…うん…」

その、まるで学生の頃のような初々しい表情のまま、二人は長いキスを交わした。
743シンコンネクスト:2012/08/12(日) 05:38:52.20 ID:l9W+e95M


 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


長かったバスタイムを終え、二人寝室に入ろうとドアを開いた瞬間、
一条家の愛犬とげちーが獲物を発見した獣のような素早さで廊下を駆け抜け、楽に飛びかかった。

「バウワウッ!」
「ぎゃあっ!?」

何故かとげちーに懐かれず噛まれてばかりの楽は反射的に体を強張らせる。
が、意外なことにとげちーはペロペロと楽の顔中を舐め回し始めた。

「おおっ!?なんだよとげちーお前急に!」
「あらあら…ふふっ…多分、私の匂いがあなたの顔にたくさんついてるからかな?」
「…てことは別に俺に懐いてくれたわけじゃないのか…こいつめ…」

それはどうやら正解だったようで、とげちーは楽の顔を一通り舐め回すと、
楽の足を必要以上に踏みつけたのちに寝室の隅の自分のスペースに寝そべり、
満足した様子で睡眠モードに入っていった。


 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「……………………………………………………」

朝、小鳥たちの鳴き声をBGMにとあるギャングの一人娘が目を覚ました。
寝ボケている様子はなく意識ははっきりしているが、呆然と天井を眺め続けている。

「…なんかスゴイ夢を見ちゃった気がするけど、
カケラも思い出せないわね…あれ?…ん〜?
…まあいいか!……ってヤバッ!遅刻する!」


end…?
744名無しさん@ピンキー:2012/08/12(日) 05:39:56.71 ID:l9W+e95M
ニセコイファンの夢がニセコイで満たされますように
読んでくれてありがとうございました
745名無しさん@ピンキー:2012/08/12(日) 07:44:03.63 ID:36hPuahb
乙です
746名無しさん@ピンキー:2012/08/14(火) 01:36:38.15 ID:liZSTh+R
なんか空が光ってる…
747名無しさん@ピンキー:2012/08/15(水) 01:53:06.38 ID:8ATChaP4
過疎
748名無しさん@ピンキー:2012/08/15(水) 17:44:52.37 ID:FY5H/fye
誰かマリーの書いてくれよ頼む
749名無しさん@ピンキー:2012/08/15(水) 17:49:04.33 ID:i3W6lwiK
マリーが何弁か分からんと書けないわ
悪いな
750名無しさん@ピンキー:2012/08/15(水) 19:29:27.29 ID:dFhCOs8A
九州弁 もしくは熊本か福岡だな 
751名無しさん@ピンキー:2012/08/15(水) 20:33:56.51 ID:Ls36V71E
九州弁わかる人はいないのか
752名無しさん@ピンキー:2012/08/16(木) 22:41:19.01 ID:KZminaSv
マリー書いてくださいお願いします
753名無しさん@ピンキー:2012/08/16(木) 23:20:15.26 ID:nIuHarBn
ラッピングした空き缶を…!?
754名無しさん@ピンキー:2012/08/19(日) 12:27:41.18 ID:PmYZ/6jw
スレチだと分かっていても
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/vote/1345345818/

これどうぞ
755名無しさん@ピンキー:2012/08/19(日) 22:12:50.76 ID:BN7uo4Oc
「お願い!!教えて!!」
これが始まりだった。

ニセコイ 楽×千棘  「ゼンギ」

金曜日の放課後、自分達以外誰もいない教室で
桐崎千棘はクラスメートに頼られていた。

「桐崎さんって一条君と付き合って長いでしょ?」
「えっ、まあそれなりには…」
自分達が本当は付き合ってないことは内緒のため、そう答える。

「私、今大学生の彼氏がいるの。それで付き合って2ヶ月くらいになるし、
エッ…Hしようかって言われたの」

恥ずかしそうに告白してくるクラスメートを見て、
聞いている自分も恥ずかしくなってくる千棘。

「噂で聞いたんだけど桐崎さんと一条君って最後までしたんだよね?」

質問してくるクラスメートを見て、否定することも出来ず
ただびっくりして赤面する千棘。
(私が楽と…。)

「恥ずかしいのはわかるけど、どういう感じか教えてほしいの。
あと、彼氏を気持ちよくさせるにはどうすれば良いのかも
アドバイスをお願いします。」

頭を下げるクラスメート。
あまりの展開に、桐崎千棘はしばらく放心状態であったが、
我に返り口を開こうとした。

しかし、教室の外から人の近づいてくる気配して、
相談してきたクラスメートは、「月曜日に返事を聞かせて」
と言い残し教室から去って行ってしまった。

教室には、赤面した桐崎千棘ただ一人が残っていた。
756名無しさん@ピンキー:2012/08/19(日) 22:13:40.89 ID:BN7uo4Oc
千棘は、自分の状況を整理してみた。
つまり、自分は一条楽と性的関係があると思われ、
アドバイスを求められている。



(って、答えられる訳ないでしょうがッ!!なんで私があの楽(もやし)と…)

想像をしてさらに赤面する千棘。
まだ、私はあいつとキスだってしてないのに。

(でも、どうしよう。あの子真剣だったよね。)
クラスメートの真剣な表情を思い出す。
(あの子の想いに応えるためには、
私が楽にそういうことをされないといけないんだよね。)

(誰かに相談してみようかな)
ふっと楽の顔を思い浮かべる。
(あいつなら私が困ってたら、きっと助けてくれる。)
私があいつにこのことを相談したらどういう反応をするだろう、と
想像してしまう。
私が「そういうわけだから抱いて」と要求したら、
「ちょッ、おまッ。なんてこと要求してくんだよ。」
と顔を真っ赤にして言ってくるだろうか、それとも、
「何言ってんだ。仮にお前が本当の彼女だとしても俺はまだそういうことはしないぞ!!
もっと自分の体を大事にしろ!!」と叱ってくるだろうか。
少しづつだけどあいつの考えが予想できてしまうような気がした。
自然と笑顔になる。なんだろう、この気持ちは。

(って、なんで私があいつのことを考えてニヤニヤしなきゃならないのよ!!)
千棘は身をよじらせていた。

窓の外を見ると、一条楽が、橘万里花に腕を組まれて校門を出るところだった。
(…なんだろう。なんかイラッとくるわね。)
千棘は自分のケータイを取出しメールを打った。
内容は、『土曜の午後にあんたの家に行くから予定空けときなさい』と一言。
宛先はもちろんあの楽(もやし)に。
757名無しさん@ピンキー:2012/08/19(日) 22:14:29.28 ID:BN7uo4Oc
(なんなんだ。あいつは。今日は小野寺の所に行って新作の和菓子を買って
あわよくば、デートに誘ってみようと思ったのに。)
一条楽は少し不機嫌そうに自身の部屋を掃除していた。
(まあでもまたデートには誘えないよな…)
少し自虐的になり、落ち込む。
今日の午後千棘が家に来ると言ったら、気を利かせたのか
親父も竜たちも千棘用にと洋菓子を仕入れてから出掛けて行ってしまった。

《ピンポーン》

呼び鈴が鳴る。千棘が来たのだろう。
玄関まで迎えに行こう。

予想通り、千棘が立っていた。

「こんにちは、ダーリン。来たわよ。」
Tシャツにスカートという割とラフな格好だった。
普段の私服がホットパンツ系しか見てなかったため、
少しドキッとしてしまう。
スカートの丈は短過ぎず長過ぎずといった感じ。
そこからスラッと伸びる細く綺麗な足があり、
Tシャツは少し体に張り付き千棘のスタイルの良さを出している。

「お、おう。上がれよ。」
動揺を隠すように背中を向ける。

「お邪魔しまーす。」
そう言って家に上がる。
とりあえず自分の部屋に案内する。

ひとまずお互い座布団に座り、
なんでもないやり取りを交わす。

「で、何の用なんだよ」
楽が質問をする。
「えっ、えーと…。」
なぜか口ごもる千棘に疑問を持ちつつ、回答を待つ。

(あ、あれー。なんかよく考えたら私今からものすごいこと言うんだよね。)
千棘は楽に返答する言葉を考え顔を赤くしていた。
(どうしよう。勢いでここまで来たけど、話をどうやって切り出したら良いの?)
急に楽が立ち上がり、体を強張らせる千棘。
「今日お前用に竜達が用意した茶菓子があるんだ。取ってくるよ。
飲み物は紅茶で良いか?」

千棘はコクリと頷き、楽の背中を見送った。

(よし、お菓子を食べてリラックスしたら話をしよう。)
758名無しさん@ピンキー:2012/08/19(日) 22:15:14.99 ID:BN7uo4Oc
「…という訳で、私の体を触ってほしいんだけど。」
顔を真っ赤にしながら説明をする千棘。
「ばっ、ばかやろう。そんな理由でお前を抱けるかよ。万が一妊娠したらどうすんだよ!!」
千棘以上に顔を赤くして反対する楽。
「にっ妊娠って。なんであんたはゴムつけずに膣内に出すこと前提なのよ!!」
楽はさらに赤面する。
「おっお前がいきなり変なこと言うからだろ。」
「何よ!!」
「なんで俺がお前としなくちゃいけないんだよ」
「何。私じゃ嫌なの。」
「お、おう。そうだ。誰がお前なんかと」
カッチーンと千棘の中で怒りが湧いてきた。
(こうなったら、意地でも楽(もやし)をその気にさせてやる。)
しばらく言い合いになる二人。
息を整えつつ、千棘が提案した。
「じゃ、じゃあ間を取って、A、B、CでいうところのBまでにしましょ。
私の体を触らせてあげるからあんたは私を気持ち良くしなさいよ。
私もあんたのこと気持ちよくさせてあげるから。」
「お前それでいいのかよ。」
「良いって言ったら良いの。言っとくけど痛くしたらすぐ殴るからね!!」
そう言い布団を敷く千棘。
布団を敷き終わり布団の上に正座し、楽のほうを向く。
「何よ。この根性なし。甲斐性なし。そんなんじゃ、約束のあの子も満足させられないんじゃないの?
っていうかあんたごときが女の子をイカせることなんか無理なんじゃないの?」
カッチーンと今度は楽の方が怒りが湧いた。
「上等だ。後で止めてっていっても引かないからな!!」
楽は千棘を布団に押し倒した。
(こっちは、いつか小野寺にしたいと思って予習してたんだ。実践で上手くいくかお前で試してやる。)
楽は千棘を押し倒して、Tシャツをまくり上半身を下着姿にした。
759名無しさん@ピンキー:2012/08/19(日) 22:16:05.80 ID:BN7uo4Oc
ごくりと喉が鳴る。
白い肌と、ボリュームのある二つの膨らみ。
その膨らみを覆うようにピンクのフリフリがついたブラがある。
「さ、触るぞ。」
「来なさいよ。」
下乳を揉み上げるように楽は両方の胸を触った。
「ッッ」
千棘はわずかに声を上げるがすぐに声が聞こえなくなった。
(やっぱ、AVみたく触るだけで喘ぎ声って出ないんだな)
楽は少し冷静に分析しながら胸を揉む。
(何よ。全然大したことないじゃない。)
千棘も少し落ち着いてきた。
「ブラ外すぞ」
楽が声を掛け、千棘が背中を浮かせる。
楽が背中に手を伸ばしブラのホックを両手で外す。
(お、思ったより簡単に外せた。ラッキー。ここで、もたついたら千棘に何を言われるやら。)
そのまま腕を通してブラを取る。
二つの膨らみの頂点に一つずつ綺麗なピンク色の突起がある。
楽はその突起を触ろうと手を伸ばした。
千棘もその動きを目で追い、身構える。
しかし、楽は手を引込め自身の口に持っていき唾液を指につけた。
(直接触るとダメだったよな。ヌルヌルにしてから触らないと。)
楽はその手をピンクの突起に向かわせた。
楽の人差し指と中指が突起の先端に触れ、縦横にクリクリっと刺激する。
「やぁっあっ…ん」
千棘が悩ましい声を上げ、楽はそのまま手を動かし続ける。
(ちょっ何これ。自分で触ったときよりなんでこんなに感じるのよっ)
楽の攻めに困惑する千棘。
空いている右乳首に対して楽は口をつけた。
「やぁぁっ はぁ…はぁ…」
急な攻めに声が出てしまう千棘。
楽は舌先で乳首の先端を刺激する。
先端を縦横に動かし、舌先で乳首を回すように刺激を加え、
しばらくしたら舐め上げるように舌を這わせた。
そして、また先端を動かす。
千棘は無意識に出てしまう喘ぎ声をどうにかしようと手を口に当てる。
楽はそれを見ながら舌を動かし、千棘の反応を見ていた。
千棘の下半身は悩ましげにくねくねと動いている。
760名無しさん@ピンキー:2012/08/19(日) 22:16:50.41 ID:BN7uo4Oc
楽は乳首を刺激しながら、自分の腰を千棘の右足の上に移動させ、
千棘の左足を自分の右足で抑え、千棘の女性器を開かせた。
そして右手をそのまま女性器に這わせ上になぞるように動かした。
「ひゃぁっぁっっぁ」
楽は声を聴きながらコリっとした丸い豆を楽は見つけた。
すでにトロトロの蜜を出していた女性器から中指に蜜を擦り付け、
もっとも敏感であろう豆を刺激する。
「っっっっっう」
千棘は足を閉じようとするが右足は楽の腰で動かせず、左足も抑えられていて動かせない。
そのため腰を浮かせ仰け反るように体を動かす。
楽はそのまま中指で触れるか触れないかの微妙なところで指を激しく振動させ
クリトリスを刺激した。
「やぁぁっ ぁっぁっあ」
いきなりの快楽に千棘は体を動かし逃れようとするが、思うように体を動かせず
次第に頭が真っ白になっていった。
「…イッ…イクゥ」
小声でそういうと、下唇を噛みながら潤んだ瞳で楽を見つめ、
首を左右に振りながら耐えていた。
楽は指のスピードを早め、「イって良いよ」と声を掛けた。
千棘は腰を浮かせ仰け反りながら2度3度腰をビクつかせイってしまった。
楽は、手を止め右手の中指を女性器の穴に合わせゆっくりと挿入を始めた。
「ちょっ、まっ…て」
かすれるような声で抗議したが、楽はゆっくりと指を膣内に埋め込んでいった。
指が侵入していくと自然と千棘の腰も浮き上がり
中指が全部入るとゆっくり腰を布団に下していった。
「千棘。痛くないか。」
楽は声を掛ける。入れた中指はギュウギュウと締め付けられるが、
エロ本なんかで比喩されるほどでもないなと楽は思った。
「はぁっはぁっはぁっ大丈夫。痛くないよ。」
指とはいえ、ニセモノの恋人を受け入れられたという
なんともいえない満足感が千棘のココロにあった。
「ゆっくり動かすから痛かったらすぐ言えよ。」
楽はそういうと指をピストンした。
千棘は断続的な呼吸をしていたが、痛みという訳ではなく
むしろカンジ始めているなと楽は思った。
手のひらを上にして指を少し曲げ膣壁を刺激した。
「ゃぁっぁっっぁ」
千棘は新しい刺激に反応して声を上げた。
しばらく膣内を刺激したが、先ほどのクリ攻めより
反応が鈍いため、右手は膣内に入れたままで、
左手中指に蜜をつけ、左手でクリを攻めることにした。
「激しくするからな」
そういうと右手は膣内をゆっくりピストンし、左手はクリトリスを触れるか触れないかの
微妙な位置で振動させ攻めを行った。
「あっ・・ん イイっイクッイク」
千棘はそのまま体をビクつかせイってしまった。
しかし、楽はイッたのを確認したがそのまま攻め続けた。
「えっちょッ。なっ。ゃぁっぁっっぁ。ダメ。また…イクッ」
連続して絶頂を迎えたのを確認して楽を手を休めず千棘に言った。
「このままずっとイかせ続けるから覚悟しとけよ。」
それから楽の手が止まるまで千棘は何度も絶頂を迎えた。
761名無しさん@ピンキー:2012/08/19(日) 22:17:26.84 ID:BN7uo4Oc
「あんたって本…当…最低…ね」
呼吸を荒げながら千棘は楽に言った。
あれから小一時間ほど楽に攻められ続け腰砕け状態となった千棘が言った。
「なんだよ。気持ち良すぎてイキまくってたやつに言われたくないね」
楽の嫌味に顔が熱くなる。
私は楽にイカされ続け訳わかんない状態にさせられた挙句、
思考が正常に判断しないところで楽からの恥ずかしい質問に答えさせられたのを思い出していた。
「どこが一番感じるんだ?」
「お前、自慰したことあんのかよ?」
などなど、質問されたら正直に答えてしまう状態になってしまっていたのだ。
顔から火がでるほど恥ずかしい。
楽を殴ろうにも全身良い感じに気怠くてどうしようもない。

「次は、私の…番だからね。」
千棘はそう言い楽の服を脱がせにかかろうとした時、
玄関から組の人が賑やかに戻ってきた。

「やっべ。千棘早く服を着ろ。見つかるぞ。」
「えっでも、あんたは…」
「俺は今日良いよ。…また…今度な…」
「っっ。上等じゃない。次はあんたをひぃひぃ言わせてあげるからね」
「へっ。またイかせ続けてやるから覚悟しとけよ」

(なんだろう。次ってところにドキドキする。
あいつに期待してるのかな。私。またあいつとするのが楽しみに思えてる。
今度は私があいつを気持ちよくさせてやるんだから!!)


続く???
762名無しさん@ピンキー:2012/08/19(日) 22:20:58.96 ID:BN7uo4Oc
投下した。
初めてSS書いたが、自分の知識のなさと表現力のなさにびっくりした。

読んでくれてありがとうございました。

千棘かわいいよ千棘
763名無しさん@ピンキー:2012/08/20(月) 06:01:27.70 ID:ozgh3Yhb
最高!また楽しみにしてます
764名無しさん@ピンキー:2012/08/20(月) 08:21:45.35 ID:tu6NxNcw
おつおつ
765名無しさん@ピンキー:2012/08/20(月) 17:44:00.54 ID:wDd4U/Xz
ちょっと九州弁勉強してくる
766名無しさん@ピンキー:2012/08/26(日) 16:06:58.24 ID:chAaDdli
小野寺可愛い
767名無しさん@ピンキー:2012/08/26(日) 22:36:49.00 ID:cRLOK1Ek
>>761
早く「今度」が読みたい\(//∇//)\
768名無しさん@ピンキー:2012/08/27(月) 18:45:23.31 ID:AjFf/nZH
マリー書いてくださいよろしく
769名無しさん@ピンキー:2012/08/27(月) 22:24:25.34 ID:udV9BvF/
人間は傍で見ている以上に、頭の中では何を考えている分からない。
取り分け思春期ともなると、表面上はどんなに澄ましていても、
空想癖や妄想癖が脳を水槽のように満たしているものだ。
水槽のように――と表現したのは、それが、揺蕩うものであるからだ。
ちょっと外側から小突いただけで波打ち、
ちょっと上から小石を投じただけで波立つものだからだ。
皮肉な事にその水の質も、揺らぎも、本人の表層的な振る舞いに反比例する。
取り澄ました者ほど内面では激しい妄想をかき抱いているし、
わざとらしくリビドーを曝け出す者ほど内面は淡白であったりする。
後者の例は、例えて言うなら、舞子集だ。
普段は男子達から一目置かれ、女子達から辟易されるスケベ根性の彼だが、
その実、常に一歩も二歩も引いていて、決して深みに嵌ろうとしていない。
では逆に、前者――いわゆるムッツリとか、隠れスケベと呼ばれる者――
の、代表格と言えば誰になるだろうか?
それは、言うまでも無い事だろう

『ただいま〜』
その晩小野寺小咲は、妄想に憑りつかれていた。
『はーい。おかえりなさい、あなた』
ただ憑りつかれているとは言っても、あくまで夢の中だったが。
『お食事の準備出来てますよ。お風呂も湧いてるけど、どっちが良い?』
しかし一つだけ、例え夢とは言え、惜しい事があった。
『う〜ん、先にご飯かな』
ここだ。
夢の中とは言え、妄想の夫、一条楽は、気が利かなかった。
いや、彼としては気を利かせたのだろう。
風呂は今時、古い浴槽でもなければ、全自動で保温される。
せっかくの食事が冷めるのを良しとせず、楽は食事を優先してくれた。
だが小咲としては、ここで早速楽に入浴して貰いたかった。
そうであったなら、もっと早く、彼と蜜月の時間に没入出来た。
時間切れで目が覚め、惜しい所で朝を迎えずに済んだ筈だった。

「……私ったら何て夢を……」
破廉恥な夢に思わず跳ね起きた小咲だったが、同時に後悔もしていた。
もう後一分でも遅く起きていたなら、もっと続きが見られたのに……と。
或いは食事より入浴の方を楽が優先してくれていたなら、もっと……と。
まさか同じ夢を、ほんの少し短く、楽の方も見ていたとは知らず。
770名無しさん@ピンキー:2012/08/27(月) 22:25:00.87 ID:udV9BvF/
いつまでも悶々としていても仕方ない。
母親の用意してくれた朝食を手早く摂り終え、歯磨きと洗顔を済ませ、
化粧にもろくに頓着しないまま、年相応なナチュラルな顔で家を出る。
クラスの女子にはもう少しメイクの上手い女子達も居たが、
生憎と小咲はそういった事が得意な方ではなかった。
化粧水を肌につけるので精一杯と言ったところで、
睫毛を弄るだの何だのは、試した事すらろくに無い。
それに、今の年代はそれで十分だと、彼女は思っていた。
そういうのはもっと大人になって、最低でも大学生くらいになってからで遅くない。
中学を卒業して半年も経過していない彼女には、大人の世界はまだ遠い事のように思えた。
「行ってきまーす!」
和菓子屋を営む母の見送りに元気の良い挨拶を返してから、彼女は通学路を歩き始めた。
最初は何と言う事の無い道を歩くだけだが、母校へ近付くにつれて、
同校の生徒達の姿をちらほらと見かけるようになっていく。
こうして少しずつ学校の空気に近付いていく時間と空間が、彼女は好きだった。
「お早う、小咲」
今日も今日とて、宮本るりは無表情で小咲に挨拶した。
「おはよう、るりちゃん!」
「……? 何か今朝はやけに元気ね」
「え、そう?」
「何か良い夢でも見たの?」
「どひぇっ!? あわえあゆゆゆ夢なんか見てないよっ!!」
「……分かり易い子ね、あなた」
771名無しさん@ピンキー:2012/08/27(月) 22:25:32.65 ID:udV9BvF/
同じ頃、楽もまた、集に似たような指摘を賜っていた。
「いやそそそっそんなお前アハハハ夢だなんて馬鹿言うなよお前お前」
「わっかりやすいなー楽は。嘘つくのが下手なんだろうなぁ」
幼稚園の頃からの幼馴染である楽と集は勿論だが、
中学が同じである小咲とるりもまた、家はそれ程離れていない。
勿論「高校の同窓生」として見た場合であり、隣近所と言う程近くはないが、
中学時代は同じ校区に居た以上、教室に、いや校門に辿り着くまでの間に、
どこかでばったり鉢合わせると言うパターンは、それ程珍しくはなかった。
毎日毎日遭遇するわけではないが、その日はたまたま、
正門へと続く片側一車線の車道の脇の歩道の交差点で、彼等は出くわした。
「おっはよーるりちゃん! 小野寺!」
「あなたにるりちゃんなんて呼ばれる筋合い無いわよ。お早う一条君」
「あるぇ!? るりちゃん俺には挨拶無し!?」
「余所余所しく宮本さんと呼んでくれるなら考えたげる」
コイツらひょっとして実は仲良いんじゃないのか、
というツッコミも、今の楽の精神状態では不可能だった。
今朝夢に現れた張本人、小咲が目の前に立っていたのだから。
「お、おはよう小野寺……と、宮本」
おい、私はついでか。等と言うツッコミは、るりもしない。
「おおお、おはやう、一条君……」
落ち着け小野寺、噛んだせいで古文みたいになってるぞ、と集が指摘する。
付き合ってもないくせに初々しい二人は、それぞれの緊張を誤魔化すように、
取ってつけたように余り物の二人にも挨拶した。
「おはよう、宮本」
「私には普通に挨拶出来るクセに、この男は本当に……」
「え、何か言った?」
「何でもないわよ、ヘタレ」
小咲も慌てて集に声をかける。
「おはよう、舞子君」
「おー! お早う、小野寺。それにしても、楽には噛んで俺には噛まないのは何……」
刹那、るりちゃんドロップキックが集の腹に炸裂した。
「いらん事言わんで良い、アンタは」
「ごふっ……お、お前だって楽をおちょくったくせに……」
「一条君がおちょくられるのはどうでも良いけど、小咲をおちょくるのは私が許さん」
「不条理な……」
そうしてるりと集は、さっさと教室へと向かって歩いて行った……早足で。
「お、おいちょっと待てってお前ら!」
「るりちゃん、置いて行かな……っ」
小咲は気付いた。
あぁ、わざとだ。
るりはわざと早歩きをして、小咲と楽を少しでも二人きりにしようとしている。
同じ事には、楽も気付いていた。
集がわざとるりに追い縋る振りをして、楽と小咲に甘い一時を堪能させようとした事は。
「えと……そいじゃ行くか、小野寺」
「う、うん」
楽と小咲は少し頬を染めながら、ぎこちない足取りで校門へと向かう事になった。
772名無しさん@ピンキー:2012/08/27(月) 22:26:18.84 ID:udV9BvF/
「こんのもやしぃーっ!」
「ぶべらぁっ!?」
「まぁ大変ですわ楽さま。ささ、私が保健室に連れて行って差し上げます」
「ムッ、何よ! 仕方ないからダーリンは私が保健室に……」
「あらあら。ご自分でフッ飛ばしておいてよく仰いますわ」
「お待ち下さいお嬢。お嬢の手など煩わせるまでもなく、ここは私が」
「あっれぇ? 誠士郎ちゃん、いつからそんなに楽に献身的になったワケ?」
「なっとらんわ馬鹿者ぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
「だ……誰でも良いから……肩貸してくれ……」
今日も今日とて、楽の周りは賑やかだった。
エロさを省いたラブひなのような騒々しさが、そこにはあった。
そんな中、その空気に馴染まぬるりは、少し離れたところで、
今朝のニヤニヤの理由を小咲から小声で問い質していた。
「ほぉーう。……ほぉぉぉぉぉぉぉぉぉう?」
「や、やめてよるりちゃん……そう何度も確認されると、恥ずかしいから……」
誤魔化しの下手な小咲は、全てを洗いざらい話してしまっていた。
楽との結婚生活を夢に見てしまった事。
ムシの良い事に、自分の料理の腕が夢の中では抜群に向上していた事。
そして、楽と二人で風呂に入る寸前で、目が覚めた事。
「よくもまぁそんな夢を見るものね。良い奥さんになりそうだわ、小咲って」
「え、え? 何で?」
昼は淑女、夜は娼婦。
それが男の理想の女性像であるらしいという事までは、るりは教えなかった。
男どものそんな都合の良い理想に付き合ってやる気は個人的には無いし、
また小咲をそっち方面に誘導してやる気もさらさらない。
余計な事を教えてしまうと、小咲の性格を考えると、悪影響が出てしまいかねない。
下世話な話を飄々と受け流すだけのスキルは、小咲には備わっていなかった。
もっとも集との絡みを振り返るに、るり自身にもそんなスキルは無いのだが。
「はぁ……それにしても、惜しかったなぁ……」
「何が?」
「……! ううん、何でもないっ!」
小咲は咄嗟に本音が漏れてしまった事を悔いた。
あともう少しで、夢の中とは言え、楽のカラダが見られたかも知れない。
そんな本音は、相手がるりと言えど打ち明けられるものではなかった。
773名無しさん@ピンキー:2012/08/27(月) 22:27:00.95 ID:udV9BvF/
彼女ら二人だけで輪から離れて話し込んでいると、
目敏く首を突っ込んでくるのは、集の悪い癖だ。
それは少しでも楽と小咲に話すキッカケを与えたいが故の、親切心でもあったのだが。
「二人とも何話してんのっと」
「何でもないわよ。小咲が今朝変な夢見たってだけの話」
「ちょっ、るりちゃん!?」
しかし集は、意外にもその話題にはあまり首を突っ込まなかった。
彼からしてみれば、楽の事には興味があるし、首も突っ込むが、
個人的に小咲に対して思い入れなどというものは全く無いのだ。
ただ楽の相思相愛の相手だから、二人の恋模様を見物しているだけに過ぎない。
小咲の焦燥は杞憂に終わり、集は「ふーん」とだけ素っ気なく返した。
だがこういう時、掘らなくて良い墓穴を掘るのが楽と言う男だった。
「いやぁ俺も今朝妙な夢見ちまって……ハッ!」
繰り返すが、集は小咲には興味が無いが、楽には非常に興味がある。
「ほーお。どんな夢見たんだ?」
「い、いやその……大した夢じゃねぇよ」
「大した夢じゃないなら、教えても良いんじゃねぇのぉ?」
「マジで本当に大した夢じゃないんだってば! もう内容なんか忘れちまったよ」
「たった今まで覚えてたくせに、いきなり忘れたのかよ」
「それは、ほほほ、ほらアレだ! 妙な夢を見たって事だけは印象として残ってるけど、
 肝心の内容は忘れちまって、印象だけ残ってるって感じ!」
そういう経験は、集にも無いではなかった。
何か変な夢を見たような気がするが、起きて五分後にはもう忘れていて、
ただモヤモヤした気分だけが何となく残り続ける、あの感触。
楽がそう言い張るのなら、無粋に根掘り葉掘り聞くのは、
今は止しておく方が良いだろう。
今は、だが。
774名無しさん@ピンキー:2012/08/27(月) 22:28:07.18 ID:udV9BvF/
放課後、他に誰も居なくなった教室で、集は楽の前で馬鹿笑いしていた。
「ひゃっひゃははははひゃひぃやひゃひゃひゃっ!」
「お前……笑い過ぎだろ……」
「だってお前……プククッ……いやぁー、青春っスなぁ?」
「うるせぇ! どうせ寸前で夢から覚めたんだから、無罪だ無罪!」
「無罪も有罪もねぇよ。誰も悪いなんて言ってねぇじゃん」
勝手に小咲を夢に登場させ、勝手に卑猥なシーンに突入しかけていた事で、
楽は少しばかりの罪悪感を覚えていたわけだが、集はそれも見抜いていた。
見抜いた上での、コレなわけだ。
いつもいつも、集は楽を手玉に取ってしまう。
「それにしても、小野寺が服さえ脱ぐ前に夢から覚めちまうなんてなぁ。
 いやぁ、惜しい惜しい。もうちょっと進んでたら、裸ぐらい見れたろうに」
「いっ、いらねぇよそんなの! 俺は夢の中で小野寺を穢す気は無ぇの!」
夢の中ですら穢せないような男が、現実で汚してやる度胸などあるまい。
楽のこの、肝心な局面での根性の無さは、本当に見ていて飽きない。
るりは「早くくっつけ、鬱陶しい」と思っていたが、集は逆に、
なるべく楽と小咲にはこの甘酸っぱい中途半端な時間を長く味わっていて欲しかった。
どう考えても、見てる側はそっちの方が楽しいのだから。
「ははは、いやぁ……久し振りに腹が痛くなる程笑わせてもらったぜ」
「何が久し振りだよ、集。
 お前ついこないだの林間学校のバスん中でも腹筋痛める程笑ってたくせに」
「でもまぁ、アレだよな。お前が夢の中で小野寺の裸見られなかったのは、多分アレ。
 実物を一度も見た事が無いから、想像すら出来なかったって事だろうよ」
「はぁ? 夢だったらそんなのお構いなしじゃねぇのかよ」
「そうでもないぜ? 夢は記憶を再構成してるって話だかんな。
 見た事も考えた事もないものは、夢には登場させらんねぇんだよ。
 一見すると見覚えの無い風景や展開でも、過去に見た番組だの何だのの影響があって、
 必ずどこかでちらりとでも見た事があって、それを混ぜ合わせたものが夢ってワケ」
何でコイツはそんな心理学的な事に妙に詳しいんだ、とは言うまい。
助兵衛の集の事だ、恐らくはエロネタ方面から枝葉を広げ、
たまたまそういう知識を得ていただけだ。
一頻り親友にからかわれた後、楽はようやく鞄を拾い上げ、帰路に着いた。
775名無しさん@ピンキー:2012/08/27(月) 22:28:49.07 ID:udV9BvF/
水泳部の活動を終えた後、誰も居なくなった女子更衣室で、
小咲はるりにおちょくられていた。
「ふーん。一条君がトランクスに手をかけた所で夢から覚めたワケね」
楽よりほんの少しだけ長く同じ夢を見ていた小咲だったが、
彼女とて核心に迫る部分まで見られたわけではない。
夢の中では、まず先に楽が服を脱いでバスルームに向かい、
それから脱衣所で自分が服を脱いで、バスルームに入る、という段取りだった。
豪邸でもない限り、一軒家の脱衣所と言うものは、二人一緒に入れる程広くない。
夢の中の彼女は、楽が服を脱いでいくのを、廊下からひっそり見つめていたのだった。
だが、そこで夢が唐突に途切れたのだ。
「確かに、惜しかったわね。もうちょっとで一条君のあられもない姿が見られたのに」
「もうっ! るりちゃんったら!」
「でも小咲、少なくとも一条君の上半身は見れたのよね?」
「そ、そうだけど……」
「多分それは小咲の記憶に、彼の上半身の映像が残ってるからよ。
 水泳の時に彼の上半身は見てるワケだから、記憶に留まってたんだわ」
どうしてるりが突然こんな話をしたのか、小咲には分からなかった。
首を傾げる小咲の前で、るりは突拍子も無い事を言い出した。
「よし。アンタはどうにかして、一条君の下半身を見なさい」
「……ひゃいっ!?」
「そうすれば夢の中でも彼の全裸を拝めるわよ。
 一緒にお風呂に入る夢、見たくないの?」
「あわえわわわわ。それそそそソレはいくら何でも……!」
るりは、焚き付けたのだった。
こんな事でまさか実際に小咲が何か行動を起こすとは思えないが、
もし行動を起こしてくれるなら儲け物だ。
少しでも前進しようと言う気になってくれるなら、こんなに良い事は無い。
るりは、小咲が今日にでも楽にメールをし、出来れば一ヶ月以内にでも
今よりもっと関係を深めてくれる事を期待した。
小咲の事だ、一ヶ月でも恐らくは足りまいが、発破をかけないよりは良い。
いい加減、楽と小咲のじれったさには、集と違って辟易していたのだから。
776名無しさん@ピンキー:2012/08/27(月) 22:29:37.19 ID:udV9BvF/
ところでこの日、水泳部の活動はいやに早く終わった。
顧問が午後から体育部の研究会の為に出張に行っており、
今日は部長を纏め役として簡単なミーティングだけを済ませて、
それでお開きと言う形になったのだ。
こうなる予定である事は先週から通達されていたので、
小咲もるりも、今日は水着を持って来てはいなかった。
校門へと向かう道々、るりはひたすら小咲を触発しようと試みていた。
「大体ね、夢に一条君が出てきたって事は、
 一条君の方もアンタに会いたがってるって事なのよ?」
「そんなの、根拠のない迷信だよぉ……」
自分の夢に誰かが登場するのは、自分がその相手を求めているからではない。
相手が自分を求めているからだと言う通説は、小咲も聞いた事があった。
だがそれはまさしく、迷信としか思えない。
まさか彼が自分を欲してくれているなどと、小咲には到底考えられなかった。
そんな折、彼女らは校門前で、ばったりと出くわしたのだ。
一条楽と、舞子集に。
「あっ、よ、よう二人とも。……今帰りか?」
「う、うん! えぇっと、一条君達も?」
瞬間、集とるりの間でアイコンタクト交わされる。
「あー俺今日野暮用思い出したわ! じゃあなー楽!」
「あーなんか今日は走って帰りたい気分だわ、突然だけど」
「うぇっ!? おいちょっ、コラ集っ!」
「まっ、待ってよるりちゃぁぁあん!?」
バヒュン! という空気の揺れる音だけを残して、眼鏡二人は颯爽と姿を消して行った。
「何なんだ、アイツら……?」
「何なんだろうね、本当に……」
千棘も鶫もマリカも、それぞれ既に帰宅している。
正真正銘、ウブな二人組は二人きりでその場に取り残されてしまった。
777名無しさん@ピンキー:2012/08/27(月) 22:30:13.06 ID:udV9BvF/
互いに照れがあるため、二人きりになると、楽も小咲もまるで会話が弾まなかった。
途中までは帰る方向が同じだから、どうしても連れ立って歩く形になる。
それが嬉しく、また有り難いとも思う反面、逆に焦りも生み出した。
その焦りのせいで、彼等は余計に口がきけなくなっていた。
結局何も話せないまま、ただ無言で五分ばかり歩き通した頃、
ようやく小咲は話題を見つけた。
「あ、あのっ」
「なっ、何だ!?」
「いや、えぇと……一条君が今朝見た夢って、何だったんだろうねぇ、えへへ」
「あ、あぁ、その話か? いやあのホラ、別にその、何でもないっつーか」
書いてて思ったのだけれど、この二人のキャラクター性をそのまま再現しようとすると、
二人とも積極性に欠けるせいで、どうしても話が先に進まなくなる。
何となくコミィの苦労が偲ばれるが、SSで悠長に構えていても仕方がない。
そんな天の声を感じ取ったのか、楽は思わず口を滑らせてくれた。
「ホント、何でもねぇんだぜ? ただ単に小野寺が……」
「……私が?」
「っ!!」
言った後で楽は、しまった、というような顔をした。
「いやあの、ただ小野寺が出て来て、いつもみたいに他愛のない話しただけで」
焦っていたせいで、彼はミスを犯してしまっていた。
ただ単に小咲が夢に登場しただけの事を「変な夢」と言ってしまっているのだから、
それを受けた小咲が意気消沈してしまうのは、無理からぬ事だったのだ。
「そっか……私が夢に出ちゃったりしたら、そりゃあ変だよね……」
「ちがっ、違うって! そういう意味じゃなくてっ……!」
気まずい沈黙。
だが沈黙以上に、もっと気まずいものが、彼等を包み込んだ。
彼等はいつの間にか、歩みを止めてしまっていのだ。
どちらから足を止めたのかは、本人達にも分からなかった。
無自覚ながら常に思いのシンクロしている二人の事だから、
きっと「どちらから」ではなく「どちらとも同時に」足を止めていたに違いない。
そしてこうなると、無言の時間ばかりを重ねて誤魔化す事は出来なかった。
何かアクションを起こさねば、二人の時間は一向に進まなかった。
たっぷり三分迷った後、ようやく楽は口を開いた。
「いや、その……何かさ……小野寺と、一緒に住んでる夢を見て……」
これが彼の精一杯のフォローだった。
結婚していたとか、風呂に入ろうとしていたとか、そうした部分をカットして、
出来る限り詳細を省きつつ嘘を言わない為には、これしか方法が無かった。
これだけならまだ、夢の中で兄妹だった、で何とか押し通せない事も無い。
けれども同じ夢を見ていた小咲にとっては、心臓が貫かれた気分だった。
「わ、私も……夢の中で、一条君と……」
「……え?」
778名無しさん@ピンキー:2012/08/27(月) 22:30:53.70 ID:udV9BvF/
初夏の夕暮れは遅い。時計の針が五時を回っても、まだ空は明るかった。
だからこんな明るい内から、こんないかがわしい施設に来るのは、
経験の無い高校生二人にとっては、殊更に背徳を煽られるものだった。
制服のままでは流石に危ないから一旦自宅で私服に着替えてきたが、
内心では待ち合わせ場所で再会するまで、二人とも不安で仕方なかった。
もしも待ち合わせ場所に相手が来なかったらと思うと、気が気でなかった。
あまりにも突飛過ぎる流れは、相手に土壇場で裏切られるかも知れない、
という不安を青少年達に与えるには十分過ぎた。
客観的には二人とも、絶対に互いを裏切らない仲なのだから、杞憂に過ぎなかったが。
やがて待ち合わせ場所でちゃんと落ち合い、人目を忍びながら歓楽街に赴き、
フロントで受付を済ませると、彼等はエレベーターに乗って指定の部屋に辿り着いた。
「わ、私……こーゆートコ来るの、初めてで……」
「そんなの、俺だってそうだし……」
「そっか……。千棘ちゃんとも、流石に来てないんだね」
「まぁ、そりゃ。付き合ってるってのも、所詮演技だかんな……」
しかしいくら演技とは言え、小咲は気後れしていた。
何となくだが、千棘が楽に悪しからぬ感情を抱いている事は伝わる。
それにマリカなどは、ストレートに楽への愛情を表現している。
そうした者達を差し置いて抜け駆けをするようで、どうしても罪悪感があった。
だがこれは、抜け駆けではない。
いや、抜け駆けするような事は決してやってはいけない。
彼女は努めて自分にそう言い聞かせた。
「えと……そ、それじゃあ……お風呂、入ろっか……?」
こういう時の度胸は、楽より小咲に軍配が上がる。
ラブホテルなら脱衣所は勿論、風呂場だって一軒家より広い。
二人きりなら、混浴するには十分なスペースだった。
「良い!? お互いに相手の体を見るだけ! 見るだけだからね!?」
「あ、うん……」
そんなに俺に手を出されるのが嫌なのか、と楽は落胆していたが、とんでもない誤解だ。
小咲は「今度似たような夢を見る時のリアリティの為」などと、
るりに吹き込まれた事をそのまま主張していたが、
それが大嘘である事までは、楽は気付いていなかった。
どころか、相手の体を確認する事で夢のリアリティを増すという小咲の提案は、
小咲自身が望んでいるものではなく、小咲が楽の為に犠牲になってくれているだけ、
とさえ思い込んでいた。
この期に及んでもまだ彼らは互いに愛の告白をしておらず、
言い訳で自分を守らねば、ホテルに部屋を取る事すら出来なかったのだ。
779名無しさん@ピンキー:2012/08/27(月) 22:31:26.17 ID:udV9BvF/
夢と同じように、楽がまず脱衣所で服を脱ぎ、先に風呂場に入る。
脱衣所と言うものは、大抵はドアなりカーテンなりが閉まるものだが、
団地やマンションになると、そうでもない場合も少なくない。
しかしホテルとなるとそれは別で、まず確実に、脱衣所にはドアがついている。
ベッドの上で悶々と合図を待ち続ける小咲は、あのドアの向こうで
一条君が服を脱いでいるんだなぁ……と空想しながら、
鏡に映った自分の緩み切った顔を見て、首をブンブンと振っていた。
「おーい。もう良いぞー」
楽からの合図だ。
この合図の後、十秒経ってから脱衣所に入るよう、楽と約束している。
風呂場からでは合図は聞こえないから、楽には脱衣所で声をかけて貰うようにしていた。
そのまますぐに脱衣所に入ったのでは全裸の楽と鉢合わせてしまいかねないから、
必ず十秒経ってから入るようにと、小咲は頑なに決め込んでいた。
……八、九、十。
酷く長く感じられた十秒を経て、小咲は脱衣所に入った。
一応見られても良いように、家で下着をなるべく可愛いものに替えて来ていたが、
果たして楽はどうなのだろうか?
男の子でも自分の下着とか気にするのかな、とは思うものの、確かめる術は無い。
脱衣籠に放り込まれた楽の服が目に留まり、小咲は再び赤面した。
楽の性格を考えると、わざととは思えない。
積み重なったシャツとジーンズの上、一番見える位置にトランクスがあったとて、
それはきっと、順番に着衣を脱いでいった際の、自然な積み重なり方だった。
小咲の目から自分の下着を隠そうなどという冷静な思考は、彼にはきっと無い。
小咲はそう納得しておく事にしたし、実際それは真実でもあったろう。
後になって楽は「あ、パンツを服で隠すの忘れてた」と気付く事になる。
「こ、これが、いいい、一条君の下着……」
思わず凝視してしまった小咲だったが、すぐに目を背ける。
我ながらこんなものを見つめてしまうとは淫ら過ぎる、と後悔しながら。
780名無しさん@ピンキー:2012/08/27(月) 22:32:46.18 ID:udV9BvF/
そして、そこで、はたと気付く。
脱衣籠は、一つしか無い。
「わ、私……一条君の服の上に、自分の服を置くの……?」
何と言う事のない普通の行いの筈なのだが、それすらも、
今の小咲にとっては大層いやらしい行いのように思えた。
服を脱ぐ順番が違っていたら、逆に楽の方が、
籠に放り込まれた小咲の服を見て同じ焦燥を感じていた筈だった。
「い、一条君の下着の上に、わ、私の服が、私の服が……」
小咲は判断に迷った。
自分の下着を隠す為には、自分の服をその上に重ねるのが良い。
けれどもそうすると、自分の下着が楽の下着と直接触れ合う事になる。
と言って、服を下にしてパンティやブラジャーを上にすると、
楽が風呂から上がった時に、自分の下着が丸見えになってしまう。
すっかり落ち着きを無くしている事に彼女が気付いたのは、五秒後だった。
よく考えたら、必ず下着か服のどちらかが上である必要は無いのだ。
ワンピースでまるっと下着を包み込んでしまえば良い。
そうすれば、楽が先に風呂を上がっても、自分の下着を見られずに済む。
いやそもそも、楽より先に自分の方が風呂を上がれば良いだけだ。
「そ、そうよね……冷静に、冷静に……」
だが彼女はまだ冷静ではなかった。
下着どころか、もっと凄いモノを今から見せ合う事になるのだと、
もうとうに忘れてしまっている。
それに、仮に自分の服で自分の下着を包み込んでいたとして、
そしてもし仮に楽が小咲より先に風呂から上がったなら、
当然楽は小咲の服をどけて自分の服を籠の底から引っ張り出すわけで、
その際に小咲の服がバラけて、下着が丸見えになる公算は高い。
彼女はパニックに陥る余り、そんな事にも気付けていなかった。
この磨りガラスの向こう側に楽が居るのだと意識しながら、
まるで直接見られているような恥ずかしさを覚えつつ、服を脱ぎ始める。
焦っているせいで服の襟が頭に引っ掛かり、ブラのホックもうまく外せず、
彼女が一糸纏わぬ姿になるまでには、酷く時間がかかっていた。
楽はその間湯船に浸かりながら「女子って着替えるの時間かかるのかなぁ」
などと考えていた。
既に彼のイチモツは湯船の中で、抑えようの無い程硬くそそり立っていた。
781名無しさん@ピンキー:2012/08/27(月) 22:33:49.07 ID:udV9BvF/
バスタオルで胸から下を隠した格好で、とうとう小咲がバスルームに足を踏み入れる。
「お邪魔しまー……す……」
「は、はい、どうぞ……」
ラブホテルで、しかも一緒に風呂に入るというこの段階になっても、
彼等のぎこちなさは少しも緩和されるところが無かった。
裸の付き合いというのも、言う程気楽なものではない。
バスルームは一般的な家庭の基準で言えばあまりに広く、
浴槽だけでも通常の二倍以上のサイズがあり、
シャワー周りはそれに劣らぬ程スペースに余裕があった。
その気になればここでプレイする事も出来るような設計なのだと、
今の彼等には気付く余裕は無かった。
「え、えへへ……何だか、恥ずかしいや……」
「ん……俺も……」
湯船に足をかけようとした小咲は、そこで固まってしまった。
いくらバスタオルで体を隠しているとは言え、湯船に入る為には、
必ず片足を上げなければならない。
これでは恥ずかしい部分が丸見えで、隠している意味が全く無い。
いやそもそも、これから見せ合う事になる体なのだから、最初から隠す必要は無いのだが。
ふと見ると、分厚い湯の層の奥下で、楽が腰にタオルも何も纏っていないのが分かった。
思わず目に飛び込んできた、水底で揺れる男根に、小咲は鼻血が出そうになった。
「いっ、一条君!? 隠してないの!?」
「わ、悪い! 隠してた方が良かったか!?」
「あ、あ、いや、えっと……そ、そうだよね……隠してちゃ、駄目だよね……」
二、三度深呼吸した後、小咲は覚悟を決めた。
「私も……全部、一条君に見せるね……?」
そういう約束なのだから、いずれはこうしなければならなかった。
コウモリが羽を広げるように、小咲は両手でゆっくりと、バスタオルを広げて見せた。
耳まで真っ赤にした楽が、目を皿のように丸くして見入る。
「えっとぉ……その……き、綺麗だよ……小野寺」
「……そんな事言われたら、恥ずかしいってばぁ……」
一瞬でも早く体を隠したくて、小咲は慌てて湯船に入り込んだ。
少しばかり派手に湯が弾け、体温より少し熱い水面が波打つ。
体操座りの格好で前を隠した上、楽は正面ではなく、真横に居る。
これなら凝視されてもまだ平気かな、と彼女は思った。
782名無しさん@ピンキー:2012/08/27(月) 22:34:54.98 ID:udV9BvF/

「私の夢……これで叶ったね、一条君」
それは小咲にとって、随分妥協した夢だった。
彼女の夢は、楽のお嫁さんになる事だ。ただ一緒に風呂に入るだけではない。
しかし楽の方は、それを違った意味で捉えた。
何しろまだ互いに告白もしていないし、この期に及んで彼は、
まさか小咲が自分を好いてくれているなどとは思ってさえいない。
小咲の言う「夢」が、文字通りの夢、夜中寝入っている時に見る夢だと勘違いした。
楽の体を曲がりなりにも見た以上、これで彼女の夢はリアリティを増すのだから、
その意味では小咲の夢は到達点を迎えたのだろうな、と楽は解釈した。
「ま、まぁ……俺なんかの夢で良かったら、いくらでも見てくれれば……」
そういう意味じゃないんだけどなぁ、と小咲は残念がったが、
自分を見つめる楽の視線がいつもと違う事に、すぐに気付いた。
「なぁ、小野寺……俺の夢の方は、まだ、その……」
「な、何?」
「まだじっくり小野寺の体見てなかったから、当分完全には叶いそうにないって言うか」
楽にはない小咲のアドバンテージ。
それは、彼女が楽の上半身だけなら見た事がある、という事だった。
しかし楽は、小咲の体を、下半身どころか上半身さえ今日初めて見たのだ。
その上小咲はバスタオルを取ってからほんの四秒ですぐ湯船に浸かった。
楽はまだ、小咲の胸しか見る事が出来ていなかったのだった。
いきなり股間に視線を向けられる程、楽も度胸は無かった。
だが湯船に浸かった後となれば、そうゆったりとしている場合でもない。
状況が、ではなく。精神状態が、彼等を加速させ始めていた。
「下も……見せてくれると、嬉しいかなぁ……なんて……」
「い、一条君……息、荒いってば……」
「ハッ! ご、ごめんっ! そんなつもりじゃ……っ」
あぁ、これで完全に嫌われた。
そう項垂れた楽を前に、小咲は逡巡の後、決意を固めた。
「良いよ、一条君。私の体、じっくり見てくれても」
「小野寺……」
783名無しさん@ピンキー:2012/08/27(月) 22:35:29.86 ID:udV9BvF/
湯船の中では光が大幅に屈折してしまうため、どうしてもリアリティが減衰する。
これはこれで生々しいけれども、やはり直接相手の体を検めたい。
そう考えていたのは、楽だけではなかった。
小咲もまた、湯によって歪められたものではない、ちゃんとした楽の体を見たがった。
どちらから言いだすでもなく、二人はすぐに湯船から上がり、
シャワーに見下される形で、壁際に立った。
小咲は背中を壁に預け、直立不動のまま、楽の視線を全身に受け止めた。
腰の横で密かにきゅっと握り締めた手が、緊張のせいで小刻みに震えている。
「スッゲ……改めて思うけど、マジで小野寺の体、キレーだ」
「うぅ……恥ずかしいよぉ……」
自分の体を見られる事も何よりだが、完全に勃起した楽のソレを見る事が、
何より小咲にとっては恥辱を煽られる気がした。
いつの間にか楽の両手が自分の肩に乗っている事に気付くのさえ遅れる程に。
「あなたの、スッゴイ大きいよぉ。いつもそんなの、ズボンの中に仕舞ってるの?」
この時小咲が楽を「一条君」ではなく「あなた」と呼んだ事に、
楽は違和感を覚えたものの、そう呼ばれた理由までは考えなかった。
そのまま「You」とさして変わらぬ意味で捉えてしまっていた。
だがすぐに気付く。
これは、夢の続きの再現なのだと。
夢にリアリティを持たせるのではなく、夢を実行する事を、小咲が望んでいるのだと。
「小野……いや、その……こさ、き……?」
「はい……あなた」
頷いてくれたからには、これで正解だったのだろう。
楽はそう確信し、無言で唇を彼女の顔に近付けた。
一瞬驚いた顔を見せた小咲だったが、静かに目を閉じ、受け入れ態勢を整える。
彼等のファーストキスは、ラブホテルのバスルームなどという、
前段階をいくつもすっ飛ばしたような状況で交わされる事となった。
もう千棘やマリカに対する遠慮など、小咲は考えようとはしなかった。

この日を境に、彼等の夢は、更なるリアリティを持つ事だろう。
見た目だけではなく、互いの感触や匂いまでも得る事が出来たのだから。
いやそれとも、もう夢など必要無いかも知れない。
現実に、体を触れ合せる事が出来たのだから。
「うふふ。あなたったら、赤ちゃんみたい」
「そ、そうか? ゴメン、こういう時どうやったら良いのかワカんなくて」
楽は、ただ小咲の乳首を舐めただけだ。
それは当たり前の前戯の一種だったのだが、楽には分からなかった。
ただオスの本能でそうしただけだったから、それを「赤ちゃんみたい」と言われれば、
自分がやった事は通常のセックスからかけ離れた事だったのかと勘違いしてしまう。
小咲にとっても、乳首を舐められる事が普通のプレイなのかどうか、
確信は持てていなかったが、悪い気分ではなかったから、彼をフォローした。
「良いのよ、あなた。あなたの好きなようにしてくれたら、私はそれで」
「うん。ありがとう、小咲」
「やっと名前で呼んでくれたのね、あなたったら」
「じゃあ小咲も、今一度俺の事、名前で呼んでくれよ」
一瞬照れた後、小咲は意を決した。
「うん……楽君」
乳首に吸い付く旦那の後頭部を、小咲は優しく撫でながら言った。
立ったままの小咲に対し、腰を屈めて楽が乳首を吸うという不格好さだったが、
二人ともそんな事は全く気にしていなかった。
ただせいぜい楽の方が、立ちっぱなしだと小咲が疲れるだろうと思った程度だ。
さりとてバスルームの床は堅い。その場で寝そべるには無理がある。
「部屋……行こっか、小咲」
「はい、あなた」
彼等は体の水分を取るのもそこそこに、裸のままでベッドルームへと向かった。
シーツが湯で濡れる事など、気にしてはいられなかった。
これ程気分が高まっているのに、今更落ち着いて体など拭いていられなかった。
784名無しさん@ピンキー:2012/08/27(月) 22:36:19.16 ID:udV9BvF/
今朝見た夢の続きは、どうなっていたのだろうか。
風呂場でしていたのだろうか? それとも一度部屋に戻ってから?
きっと後者だ、という確信が二人ともあった。
この現実は、夢の続きなのだ。
寸分たりと夢と食い違っているわけがない。
きっと夢の中の一条夫妻は、風呂を上がった後、寝室で事に及んだのだ。
そしてそれは今回のホテルに限った事ではなく。
きっと本当に結婚して、一つ屋根の下で暮らすようになってからも。
「でもこの次は、お風呂場でするのも良いかもね?」
「この次、か……。そうだな、うん」
もう既に小咲の中では「次」が確定しているらしかった。
愛妻をベッドの上に押し倒し、亭主は再び、乳首への愛撫を再開した。
今度は舐めるのではなく、両手の人差し指と親指で、先端を捏ね繰り回す。
口や舌はと言うと、こちらは乳首ではなく、小咲の唇をロックオンした。
技術の未熟なままの二人は、人生初のディープキスに没頭し始めた。
小咲は彼を離すまいとして、両腕で楽の首から上を抱き寄せた。
「んじゅるっ……れろ……ふぶっ……」
不格好な水音とくぐもった声が、二人の唇の接合点から漏れ出す。
意外にも小咲は――いや、楽以外の者にとっては別に意外でも何でも無いのだが――
やる時はかなりやる方で、一言で言えばかなり大胆だった。
初めてのディープキスだと言うのに、もう自ら舌を突き出し、動かしている。
楽にとってもこれがファーストディープキスだったから、これが普通なのかと思った。
千棘や鶫なら、相手にされるがままになって、
自分から舌を出す事など到底出来る筈が無い、などとは気付けなかった。
恐らくはマリカですら、土壇場になればこんな度胸は無いのに。
小咲は楽に身を委ねるどころか、自ら楽を貪ろうとしていた。
ムッツリスケベの本領発揮とでも言うべきか。
そうこうする間にも、楽の指は丹念に小咲の乳首を責め立てた。
楽の勃起にも劣らぬ程硬くなったそこを、転がしたり、弾いたり、押し潰したり。
無駄な肉の無い小咲の体は、恐らく血圧も低いのだろうが、
そのせいで楽がびっくりしてしまう程冷たく感じられた。
だがそれも、今だけだ。
程なく彼女の体は、比較にならない程温まっていく事になる。
興奮と疼きが、仲良く連携し合う事で。
785名無しさん@ピンキー:2012/08/27(月) 22:36:51.70 ID:udV9BvF/
初めてのセックスでここまでするカップルが、果たしてそんなに居るだろうか。
小咲がスケベな女だったからか、それとも体の相性が良過ぎて高まったからか、
彼等はどちらから発するでもなく、自然とシックスナインの体勢に移行していた。
分けても熱心だったのは小咲の方で、拙い舌遣いで以て、彼女は夫自身を可愛がった。
「はぁっ……あんむ……う、ぷひゅっ……」
その小さな口で懸命に、楽のモノを咥え込み、手探りで相手の反応を確かめる。
だが相手の反応を十全に読み取れる程、彼女に経験値があろう筈も無かった。
「ねぇ、あなたぁ……どこをイジって欲しいか、ちゃんと教えてね?
 あなたが望むなら、私、何だってするからぁ……」
楽は彼女のマンコの方から声を返した。
「大胆だな、小咲って。どんな風にでも、小咲のやりたいようにやって良いよ」
「だめ! それじゃヤダ! 出来るだけあなたを気持ち良くさせてあげたいんだもん!」
奉仕精神からくるものではあったが、小咲はいつもより、強引になってきていた。
元々彼女は、心を許した相手に対しては多少遠慮が無いほうだ。
それはるりや母親に対する接し方から見ても分かる。
今までは楽との間に距離感があったせいで淑やかにしていたが、
これぞまさしく、るりの言う「夜は娼婦」というタイプだった。
まだ時刻は十八時を少し回ったところでしかなかったがから、夜と言うには早かったが。
「えと、それじゃあ……カリ首の辺りとか舐めて貰えると、嬉しいかな、って……」
「かりくび? ってどこ?」
小咲は大胆にはなっていたが、知識は何もしていないのに身につく程甘くない。
その方面の勉強が不足していた彼女には、楽の言う部位がどこか分からなかった。
首と言うからには根っこの方かと勘違いし、男根の根元に舌を這わせる。
これはこれで気持ち良かったから、楽はしばらく何も言わなかった。
それに図らずも小咲の舌が裏筋と睾丸の接合部に触れたから、より一層気持ちが良かった。
「うぉっ、小咲、それイイ!」
「えへへ。褒められちゃったぁ」
「小咲もさ、俺にどうして欲しいか、言ってみてくれよ」
「ふぇっ!? ヤ、ヤダよそんなの! 恥ずかしいもん!」
「アンフェアじゃん、それ。俺だって言ったんだぜ?」
「んんっ……もう、しょうがないなぁ」
小咲は少し考え込んだ後、おずおずと好みを口にした。
「クっ……クリトリス、とか……」
幸いな事に、集が余計なお世話で楽に知識を詰め込んでいたせいで、
楽にはそれがどこを差す単語なのか分かっていた。
こういう知識を(余計なお世話だが)与えてくれる分、集はるりよりも役立つ友だった。
「じゅじずずっ! ずひゅぅぶっ!」
「ひゃあンっ! ひょ、ひょれヤバひぃっ!?」
単に舐めてくれればそれで良かったのに、楽がクリトリスを吸ったものだから、
小咲はすぐさま昇天しかけてしまった。
786名無しさん@ピンキー:2012/08/27(月) 22:37:52.32 ID:udV9BvF/
シックスナインだけで、既に三十分。
いやに悠長な前戯だったが、お陰で効果はあった。
相手が楽である場合に限定してド淫乱に目覚めつつあった小咲は、
言われるまでもなく、自ずから楽の尿道を舌で責めるようになっていた。
最初は、ただの興味に過ぎなかった。
先端から滲み出した我慢汁を見て、最初はそれが尿だと思った程だ。
気持ちが悪い、とは思わなかった。
愛しい主人の滲ませた液体だ、飲めない筈が無い。いや飲んでみせる。
そんな覚悟さえ決めていた彼女には、アブノーマルの兆候さえあったかも知れない。
ただ、それでも怖い事は怖かったから、最初は舌で
ちょっと触れてみるだけにしようと思っていた。
それが逆効果で、と言うよりむしろ最高の効果を発揮していて、
楽は単純にバキュームフェラなどされるより、余程いじらしい刺激を受け取っていた。
「うっくお!? こさっ、き! それ凄くっ、良いっ!」
「ひょお? じゃあもっとやっへあげりゅぅ」
汚らしいものだという意識は粉微塵に吹き飛び、こうして少女は、
丹念に夫の尿道を責め始めたのだった。
しかしそうは言っても知識は皆無に等しかったから、
例えば手コキと連動してのフェラなどは、思いつきもしなかった。
そもそも手で擦ってやると気持ち良い、という事さえ彼女はまだ知らないのだ。
小咲がその事に気付くのはこのしばらく後、挿入し、ピストンしてからとなる。
他方、楽の方も、知識が無いなりに頑張ってはいたが、所詮はクンニだ。
舌を膣の中に出し入れしたり、陰唇のビラビラを吸ったりはしていたが、
これで小咲の奥の方まで刺激を与える事は、物理的に不可能だった。
もっとテクニシャンなら、これでも相手をイカせられたかも知れないが、
楽はそういう事が出来るようなキャラではない。
終着点の見えない二人のシックスナインは、その後更に三十分続き、
合算すればそれだけで一時間も時間を浪費してしまう結果となった。
ここまでくればしかし、童貞と処女とは言え、前戯は十分と言える。
楽のムスコは今すぐ暴発してもおかしくない状態だったし、
小咲の方も指が三本くらいなら何とか入る程度には柔らかくなっていた。
「ねぇ、あなた……そろそろ……」
まだ籍も入れていない新妻の哀願に、未来の新郎は快く従う事にした。
787名無しさん@ピンキー:2012/08/27(月) 22:38:33.58 ID:udV9BvF/
突然の話だったから、楽はコンドームなど勿論用意していなかった。
枕元にそれらしき包みが二つ乗ってはいたから、それで済ませようと思った。
だがそれを、小咲が拒絶した。
「良いよ、あなた。そんなのいらないから」
「で、でも小咲」
「お願い……」
取り返しのつかない事になるのではという恐れは、
今やすっかり収まりのつかなくなった性欲を堰き止めるにはあたらなかった。
小咲は改めて仰向けに寝そべると、自ら両足を広げて、ふしだらなポーズを取った。
「来て……あなた」
あれだけ長時間クンニしていたのだから、今更間違えようは無い。
楽はしっかりと狙いを定め、己の剛直した先端を小咲のナカに差し込んでいった。
あらかた解れてはいたものの、小咲の膣自体が狭かった事と、
楽のモノが予想以上に肥大化していた事で、カリ首まで入れるだけでも難儀した。
指が三本入るようになれば挿入出来ると楽は聞いていたから安心していたが、
彼に一つ計算ミスがあるとすれば、それは、彼がシックスナインの最中、
指を第一関節までしか入れていない事だった。
シックスナインという姿勢のせいもあって、
爪より少し奥まで程度しか挿入出来ていなかったのだ。
つまり小咲のナカは、本当は指など二本も入れば十分な程度にしかなっていなかった。
しかし今更後には引けない。
それに、小咲自身がもう入れて欲しいと願ってきたのだ。
正常位のままで体重をかけて、楽は少しずつ、小咲のナカに侵入していった。
「あぎっ!? ひぃ、イッ……!」
「痛いのか、小咲?」
「ら、らいじょうぶっ……」
明らかに大丈夫そうな顔ではない。
まだ処女膜にも到達していないのに、小咲は苦しそうに喘いだ。
本来ならゆっくり奥まで差し込んで慣れさせてやるべきだろうが、
それは小咲自身が拒んだ。
「良いからっ……あなたのを、一気に刺し貫いて……」
「で、でも小咲!」
「痛いくらいが、丁度良いの……。ゆっくり入れるのなんて、この先いくらでも出来る。
 でも今あなたの感触を刻みつけて貰えるのは、人生でただ一度きりの貴重な事だから」
小咲は痛みを欲していた。
確かにゆっくり挿入すればその分痛みは無いだろうが、
だからと言ってその分気持ち良くなれるというものではない。
途中経過はまだしも、最後の瞬間の気持ち良さは変わらない。
……厳密にはそんな事は無く、女の体はもっと複雑でデリケートだから、
挿入の段階でまったり入れてやった方が小咲の為でもあったのだが、
知識が無いせいか、それとも知識があっても彼女はそう望んだのか、
いずれにせよ小咲自身は、痛みを刻み込まれる事を切望していた。
「……分かったよ、小咲」
バツン!
小咲の最後の壁が、楽によって乱暴に破られた。
788名無しさん@ピンキー:2012/08/27(月) 22:39:57.24 ID:udV9BvF/
やはりこれで良かった。
小咲はそう確信していた。
処女膜を破られて激痛に喘ぐ膣の中を、楽のムスコが摩擦する。
その痛みと、遠慮の無いピストン速度が、彼女に痛み以上の幸せをもたらしていた。
睾丸がピタピタと自分の尻にぶつかる感触すら愛おしい。
見えもしないのに、破瓜の血と愛液が混じり合っていくのが実感出来る。
彼女は今や体全体で楽を感じ、快感を感じていた。
もう目を閉じていても、楽がどんな表情をしているのか分かる。
恐らく耳栓をしていたって、楽がどんな風に息を荒げているのか分かる。
アシンメトリーの髪は乱れ揺れて、一本の髪が図らずも小咲の口に滑り込む。
乱れ髪……楽は日本史の授業で習った作品名を思い出していた。
「はうふっ、うっく、はっ、ひっ、はぁはっ、あっ、んふっ」
小咲は両手でシーツをしっかりと握って痛みに堪えていたが、
その内に痛覚が遠のいていき、快楽だけを選り分けて感じられるようになってきた。
痛みが無くなったわけではなく、痛みすらも快感になってきた、と言った方が正しい。
シーツを握っていた手が勿体なくて、彼女はそれを楽の首に回した。
「キッふ、きしゅ、してへぇっ」
「わ、分かった!」
激しく腰を打ち鳴らしながらも、楽は今一度、小咲とディープキスを交わした。
再び触れ合った唇はその後最後まで離れる事が無かった。
楽の方も両腕を小咲の背に回しており、もはや下半身どころか、上半身も密着状態。
小咲は蛙のように開いた両足をそのまま楽の太腿に絡めて、
死ぬまで彼を離さないつもりで全身を重ね合った。
掌サイズの形の良いバストが楽の胸板で圧迫され、
小振りな尻の中央に位置するアヌスが汁でしとどに濡れる。
ベッドはギシギシと音を立てて浮き沈みを繰り返し、飛び散る汗を吸い取っていった。
さっきまで自分の我慢汁を舐めていた舌とディープキスしている事など、
楽はもう気にしてはいなかったし、それは小咲も同様だ。
彼の口から自分の股間の臭いと味が漏れ出して来ても、
それさえこの空間に味付けを加えるスパイスにしかならなかった。
何度となく子宮口を尿道でノックされ、その内臓を抉られるような不快感すらもが、
今の小咲にとっては度を越した快感としか感じられない。
小咲はもはや、楽の鼻の穴すら舐めても良いくらいの気分だった。
嬉し涙が瞼からこぼれるが、むしろそればかりか、体表を滴り落ちる汗すらも、
本当は嬉し涙の一種なのではないかと錯覚出来る。
涙が意思を持っていて、まるで瞼だけでは出口が追い付かないとばかりに、
発汗器官からも這い出てきているようだ。
789名無しさん@ピンキー:2012/08/27(月) 22:40:31.13 ID:udV9BvF/
いや、違うな。
小咲はそう思った。
この全身から噴き出る汗は、行き場を見失った嬉し涙などではない。
これは、行き場を失った、むしろ愛液だ。
膣だけでは足りないのだとばかりに、愛液が瞼や体表から滲み出しているのだ。
この汗は単に運動で発散されているものではなく、
喜びに打ち震える体から流れ出しているものなのだ。
体全体が性器になっていると言っても過言ではない。
今や破瓜の血すらもが、ただの赤い愛液だったのではないかとさえ思えてくる。
尻のぶつかりあう「パン、パン」と言う音などは、まるで拍手ではないか。
普通なら淫靡な音としか捉えられないその音を、
小咲は祝福の音色の一つとして感じ入っていた。
それ程までに、楽と結ばれる事は喜びに満ちていた。
抜け駆けなどではない。
もう千棘にも、マリカにも、鶫にも、誰にもつけ込ませない。
こうなる運命だったのだと、小咲は確信していた。
「あぁンっ! あなたぁん! あなたぁっ!!」
「こさきぃっ! 出すぞっ! もっ、我慢、出来ねっ……!」
「我慢なんかしなくて良いからぁっ! 妊娠ひても良いかりゃ出ひてぇんっ!!」
ディープキスは継続中なのだから、囁き声でも互いに通じるのに、
それでも彼らは思いの丈を大きな声で張り上げた。
楽の腰のスピードが更に高まり……どころか既に、小咲の方から腰を動かしている。
背筋を使って懸命に下半身を持ち上げ、リズムを合わせ、
丁度良いタイミングで膣内キスがぶつかり合うようにしている。
内壁の無数の襞を掻き毟られながら、小咲はここぞというタイミングで、
一際深く、楽の先端を最奥に届かせた。
そして、小咲の錠の奥に、楽の鍵が白濁を迸らせた。
「うっ、出る!」
「イッ……クぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅんっ!!」
790名無しさん@ピンキー:2012/08/27(月) 22:41:20.54 ID:udV9BvF/
家を出る時、金は十分に持って来た。
直前にインターネットで相場もある程度調べた。
一万円もあれば、並みのラブホテルなら、一晩泊まっていても平気だ。
だから楽は、自分のケータイと、ついでの小咲のケータイの電源も勝手に切り、
長い長い余韻を誰にも邪魔される事無く味わい続ける事にした。
ただ一つの誤算は、小咲のケータイの電源を切る直前、
るりから電話がかかってきた事だったが。
「う……うーん……」
「あ、起きたか小咲?」
「はれぇ……? いちじょーくん」
寝起きの小咲は、まだ意識が漠然としていて、直前の記憶も思い出せていないらしかった。
直前と言っても、フィニッシュからもう三時間は経過しているのだが。
「……はひゃっ!? そ、そう言えば私、一条君と……
 あ、いや、楽君と……じゃなくって、あなたと……っ」
混乱を来した小咲は、先程までの小咲とはまるで別人だった。
昼は淑女、というわけだ。
もっとも今は昼ではなく、二十二時なのだけれど。
「わたっ、私、ひょっとして今までずっと寝てたの!?」
「あんまり気持ち良さそうに寝てたから、ずっと寝顔見てたんだよ」
「あわわわわ……どうしよう、私、変な寝顔してなかった?」
「そんな事無いって。すっごく可愛い寝顔だったぜ」
面と向かって可愛いなどと言われると、小咲は今更照れてしまった。
もっと照れるような、いや恥ずかしいような事を、さっきやっていたのに。
「そ、そうだ! 家に連絡入れなきゃ! お母さん達心配してるかも!」
「あぁ、それなら多分平気だぜ。宮本に頼んどいたから」
「へっ、るりちゃんに!? 何て? って言うか何で?」
「さっき宮本から小咲のケータイに電話かかってきて、俺が出たんだけど」
「出たの!? 楽君が!?」
「宮本の奴、スゲェ驚いてたぜ」
「そりゃそうだよ! いきなり楽君が出たら驚くに決まってるじゃん!
 それで、何て答えたの!?」
「何で小咲にかけたのに一条君が出てくるのって聞かれたから、その……
 詳しい事情は教えなかったんだけど、小咲は宮本と勉強会してるって、
 小咲の家に伝えるように頼んどいた」
その場凌ぎとしては、あまりに穴だらけで、場当たり的過ぎる。
まず第一、それではるりに対して何の誤魔化しにもなっていない。
るりは全てを悟ってしまっているだろう。
第二に、もし本当に勉強会で遅くなるなら、小咲自身が家に電話すべきだ。
楽を婿に迎え入れようとしていたあの母親の事だから、
恐らくそちらも、事情は察知してしまっているに違いなかった。
「どぉしよう……気持ち良過ぎて眠っちゃってたんだ、私……。
 何か大変な事をしちゃったような気がしてきたよぅ……」
「まぁ、良いじゃん。俺も家には集と勉強会だって電話入れたから大丈夫だし、
 集に口裏合わせるようにも頼んでるから、千棘の家にもバレねぇだろうし」
そうは言うが、楽も内心では及び腰なのが明白だった。
ただ小咲を起こしたくない、それだけの為に、彼はこんな綱渡りをしていたのだった。
791名無しさん@ピンキー:2012/08/27(月) 22:42:09.51 ID:udV9BvF/
どうせ帰りが遅くなると言ってあるのなら、もう一度くらい……
と考えかけた小咲だったが、それはまた今度の機会に回す事にした。
いくら何でも、高校生である以上、日付を跨ぐ前には帰りたい。
あまり遅過ぎると補導されそうだし、外泊をするなら前もって言っておくべきだ。
今日の所は、第二ラウンドは諦めて帰るが得策だった。
一度セックスしたせいで以前より素直になった小咲は、
脱衣所に置き去りにしていた服を着直しながら、思わず本音を吐露した。
「もう一回、したかったなぁ」
「……実は、俺も。でも仕方ないって。
 結婚したら何回でも出来るんだから、しばらくお預けだな」
「そだね。楽君は千棘ちゃんとも偽恋してなきゃだし、卒業までは……」
こうして楽と小咲の、第二の偽恋が始まった。
ただし千棘とのそれとは違い、偽の恋を演じるのではなく、
恋をしていない風に自分達を偽る、という意味での偽だったが。
そして当面の間、それでも構わないと小咲は思っていた。
千棘達を騙すようになるのは少し申し訳ないが、
楽と堂々と付き合えないせいで感じる個人的な寂寥感は別問題だ。
夜になれば、また夢の中で出会える。夢の中で、一緒に入浴出来る。
リアルな楽の体、その味や形まで覚え込まされたのだから、
きっとそれは簡単な事だった。

翌朝、小咲は早速楽の夢を見ていた。
同じ夢を彼も見ていたらしい事は、出がけに交わしたメールで分かった。
そして、またしても二人ともほぼ同じ場面で夢が途切れた事も。
『今日の夢も、肝心な所で終わっちゃったって事だね』
『だな。やっぱリアルを知らないからかなぁ』
『だったら、夢にリアリティを持たせる為にも、やっぱり』……。
その週の土曜日、彼等は再びラブホテルに赴く事になる。
今度はアナルファックを達成する為に。
792名無しさん@ピンキー:2012/08/27(月) 22:42:46.71 ID:udV9BvF/
続かない
793名無しさん@ピンキー:2012/08/27(月) 22:56:31.01 ID:UvO6+cWV
続けなさい










…続けてくださいm(_ _)m
794名無しさん@ピンキー:2012/08/27(月) 23:38:44.42 ID:xiUOP21+
っっうおおおおおおおおおおおおおおお

あんたが神だ!
795名無しさん@ピンキー:2012/08/28(火) 04:01:04.64 ID:Mvh7Dmxd
神を見たことある?

 無い ─┐   ┌───わからない 9%
 11%  │_..-ー''''''l'''''― ..、
     ./   .l,  |     `''-、
   ./     .l  .|       \
   /ゝ、     l. |         ヽ
  ./   .`'-、    l. |           l
 │      ゙''-、 .l,|             l
  |         `'″          |
 │                   ,!
  lインターネットで見た80%   /
  .ヽ                  /
   .\              /
     `'-、              /
       `''ー .......... -‐'″
796名無しさん@ピンキー:2012/08/28(火) 09:21:26.82 ID:J9Tpq71o
>>791
乙です できれば続けてくれ
797名無しさん@ピンキー:2012/08/28(火) 09:24:01.48 ID:J9Tpq71o
いや 続けてください
798 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2012/08/28(火) 14:55:38.43 ID:+onraj5V
age
799名無しさん@ピンキー:2012/08/28(火) 19:37:53.74 ID:WFpW/Rj1

できれば1行ごとに空白欲しいな
800名無しさん@ピンキー:2012/08/29(水) 23:10:57.68 ID:ZJ4CZBtE
>>799
まぁまぁ初だし
801名無しさん@ピンキー:2012/08/29(水) 23:12:57.67 ID:ZJ4CZBtE
次は空白あるよ(たぶん)w
802名無しさん@ピンキー:2012/08/29(水) 23:41:19.84 ID:cwpQpUPg
エロパロで一行ごとに空白入れてる人なんて殆ど見ないけど
まとめサイトにたまに上がってる会話文だけのSSにでも踊らされてんのか?
803名無しさん@ピンキー:2012/08/30(木) 10:41:04.46 ID:mQUAeqzP
>>802
踊らされてないけど
そういえば空白見ないね
ごめんm(_ _)m
804名無しさん@ピンキー:2012/08/30(木) 10:42:57.16 ID:mQUAeqzP
あ、おれ800だよ
805名無しさん@ピンキー:2012/08/30(木) 12:19:30.62 ID:Gw18y/jK
まとめに毒されてる奴多すぎだろ
VIPでやってろ
806名無しさん@ピンキー:2012/08/30(木) 23:26:46.44 ID:vmP5NCHd
ふぅ……
807名無しさん@ピンキー:2012/09/02(日) 00:47:36.56 ID:SFU+d4QU
マリーマダァ-?(・∀・ )っ/凵⌒☆ー
808名無しさん@ピンキー:2012/09/03(月) 15:53:57.96 ID:MtQqFOhb
この漫画って、邪道なカップリングを中々想像出来ないんだよな
集×小野寺とか、楽×るりちゃんとか
それを書く事は全てのファンに対する冒涜な気がしてしまう
他の漫画だと滅多にそんな風に考えないのに
809名無しさん@ピンキー:2012/09/04(火) 12:40:13.78 ID:FPGXG9rI
楽るりはるりちゃん初登場回に構想を組終えてる
絶対的少数のカプ厨男子の妄想力が火を噴いた
810名無しさん@ピンキー:2012/09/09(日) 22:55:08.04 ID:2GBMtzc7
過疎ってんな
811名無しさん@ピンキー:2012/09/10(月) 12:45:02.89 ID:wPj3mBg/
ママ寺さんの下の名前が知りたい
812名無しさん@ピンキー:2012/09/10(月) 13:24:10.80 ID:uvtjUSP4
マリーものを!お願いします!!
813マリーEND希望 ◆JNFxhpUgxE :2012/09/13(木) 03:43:13.79 ID:yQRZdCKC
書いたけどレベルが足りなくて全文書き込めない…
どなたか転載して貰えるとありがたいです

http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3417019.txt
814マリーEND希望 ◆JNFxhpUgxE :2012/09/13(木) 05:27:29.58 ID:yQRZdCKC
修正
815マリーEND希望 ◆JNFxhpUgxE :2012/09/13(木) 05:28:50.09 ID:yQRZdCKC
816名無しさん@ピンキー:2012/09/13(木) 14:13:11.24 ID:WD2ut40Z
>>815
Gj
817ハイよ>>813:2012/09/13(木) 16:32:19.12 ID:Qtg4GSp1
1/3

楽「ったく……。今日の鶫は、なんか変だったな」
今日もか?

夕方になり、名ばかりの勉強会がお開きになった。
自室にてなにやら一人、ウソ発見器で遊んでいた鶫。
その後、玄関まで案内し、手刀で破壊した機器を抱えながら帰る姿を見送る。
実にシュールな光景だった。

一転して静かになる我が家。
先程までの騒がしさが、嘘のようだ。
楽「しかし、一気に誰もいなくなるとちょっと寂しいな」
玄関から廊下を歩きながら、自室に戻る途中。
ふと、そんな事を呟いてしまった。

自分以外の人間は現在、全員出払っている。
理由は、まあ、ヤクザ的アレな事情で。
全てを把握しているわけではないが、ウチの家族(非血縁含む)は
普段から千棘のファミリー以外とも、色々やってたりする。
実に仕事熱心な組織だと思う。見習いたくない。
鶫の怪しげな機械を難なく持ち込めたのも、そんな事情があったりする。

楽「それを理由に、さらに一悶着なんて勘弁だしな……」
たとえばウソ発見器を爆弾と誤解して……。
なんだかんだあって、最後は千棘に殴られる俺。
何故だ。

そんな事を考えていると、いつの間にか自室に到着していた。
楽「さて」
一人になったことだし。
全く手付かずになっている、夏休みの宿題でもやるとするか。
楽「よし! 今日中に半分まで終わらせてやるぜっ!」
無茶な目標設定を掲げ、勢いよく掛け声と共に襖をオープン。
万里花「お手伝いしますわ」
崩れ落ちる。
見なかった事にしようと、静かに襖をすすす……と閉めていくも、
足でガッと止められてしまった。畜生。

気力を振り絞って顔を上げると、超が付く程の満面の笑みを浮かべながら
見覚えのある美少女がそこに立っていた。
楽「あの、万里花さん……なんでいらっしゃるんでしょうか」
さっき帰った筈だが。
えっ、とでも言いたげに、目を少し見開き、驚く万里花。
こっちが驚いてるわっ。
口に手を添え、万里花しばしの逡巡。
そして。

万里花「私たちの夜はこれからですもの、楽様」
頬をうっすら染めて、そうのたまった。
818ハイよ>>813:2012/09/13(木) 16:33:44.71 ID:Qtg4GSp1
●第40.5話「アイビキ」

2/3

万里花「楽様―――!! お会いしたかったですわ〜〜!!」
楽「さっき会ったじゃねーかっ!?」
万里花「楽様となら何回でもお会いしたいんです!!」
スリスリ。
俺に抱きつきながら、体を擦り付ける万里花。
うぅ……スゴイ良い匂いだ。
花のような甘く優しい香りと、女の子独特の匂いが混じり合って
思わず「反応」してしまった。
万里花「……?」
少し体を離して、下を向く。
しまった、気付かれた!!
再び顔を上げ、こちらを見ながら色っぽく微笑む万里花。
万里花「嬉しいですわ、楽様……」
少し背伸びして、俺の耳元で囁く。
恥ずかしくて、顔を上に逸らす俺。
まずい。
この流れはまずい気がする。
ここは二番煎じだが、小野寺の事を考えよう。
楽(えー……、小野寺小野寺小野寺小野寺小野寺小野寺……)
目を閉じ集中して、気を逸らす。
万里花「ん……ちゅっ……大きい……」
手遅れだった。
俺の中の小野寺像が、白く灰になってサラサラと消えていく。
819名無しさん@ピンキー:2012/09/13(木) 16:34:36.51 ID:Qtg4GSp1
ファスナーをいつの間にか下げ、俺のモノをうっとりした表情で嬲る様に舐めしゃぶる万里花。
いままで見たことの無い表情。
その笑顔を直視してしまった。
楽「ま、まずいって橘!」
万里花「まぁ……じゅる、ちゅ……はぁ。名前で呼んで下さらないなんて――――」
笑顔のまま、ちょっと拗ねた様な声を出す。その直後。
割れ目に舌を這わせ、ほじる様に舐め始める。
楽「うぁっ」
万里花「――――イジワルしたくなってしまいますわ」
俺の反応を見ながら、緩急をつけて舐め続ける。
しばらくして、先端だけを咥え、それ以外を一切舐めなくなった。
楽(気持ちいいけど……焦らされてる?!)
万里花「楽様」
楽「あぁっ……、えっ?」
敏感な所を刺激され、曖昧な返事をしてしまう。
万里花「出したい時はいつでも『飲んで欲しい』とおっしゃって下さいね」
くすっと笑う。
楽「な、何を言って―――」
何度も何度も先端だけを細かくしゃぶられ続け、射精欲が延々と高められていくが
決して射精は出来ない。
意識が朦朧とし、足が震えて立っているのも辛くなってくる。
楽「ま、万里花」
万里花「どうかされました? 楽様」
こちらの目を見つめながら問う万里花。
楽「だ、出したい!」
万里花「『飲んで欲しい』んですか?」
楽「ああ……」
万里花「私の目を見ながら、はっきりとおっしゃって下さい楽様」
楽「飲んでくれ万里花!」
自分がもう何を言っているのか分からない。
万里花に誘導されるように自分の欲望を言葉にした。
万里花俺の言葉を聞いて、満足そうな表情を浮かべる。
万里花「はい楽様……私、いっぱい欲しいですわ」
最後に深く強いスロートが始まり、射精感が最大に高まると
それに合わせるように口を離した。
舌を伸ばし、口を少し大きめに開き、俺の射精を見つめる様に待つ。
楽「うぁああ!!」
延々と焦らされ溜まりに溜まった精液が、一気に尿道を駆け上がり
勢い良く万里花の顔と口内に何度も降り注いだ。
万里花「あん……!」
初めて見るような量の精液が、万里花に注がれていく。
射精が終わると俺のモノを再び咥え、中に残っているものを吸い出された。
全て吸い出したのか、動きを止めるとそっと俺の手を自分の喉に当て
溜まったものを飲み干す万里花。
そして、 妖艶な微笑み。
万里花「忘れられない思い出……二つ目ですね」
820あゴメン、変なトコで区切っちゃった:2012/09/13(木) 16:35:17.49 ID:Qtg4GSp1
俺は自分のモノを飲ませたという、少し黒い征服感を感じながら
そのまま意識を失った。

3/3

楽「うわあああああ―――!?」
目を覚ます。
周りは暗く良く様子が分からないが、自室らしい。
いつの間にか寝てしまい、夜になってしまったようだ。
楽「ゆ、夢オチか!?」
良かった!
エロい展開なんて無かったんだ!
楽「小野寺を裏切らずに済んだんだ!!」
集が親指を立ててる顔が浮かんだ。
いや、お前は関係ないから。

万里花「小野寺? 小野寺さんがどうかされたのですか?」
時間が止まった。
目が慣れてきたのか、気付けば布団のふくらみが俺以外にもう一つ。
メチャクチャいい笑顔で添い寝している万里花に気付いた。
楽「た、橘どうしてこんなところにモウコンナジカンジャナイカカエラナイト」
万里花「……そんなお顔されても素敵ですわ、楽様」
笑顔がちょっと引き攣っていた。
万里花「寝顔はもっと素敵でしたけど」
楽「うわあああああ―――!?」
なんて事だ。
楽「終わった」
万里花「……」
何かいろんな物が終わった気がする。
万里花「楽様は何か、誤解されいるようですわ」
楽「へ?」
821名無しさん@ピンキー:2012/09/13(木) 16:36:53.63 ID:Qtg4GSp1
万里花「勉強会が終わった後に私、忘れものをしてしまって一度楽様の家に戻りましたの」
万里花「でも、呼び鈴を鳴らしても誰もいらっしゃらないし、玄関は開いてましたし……、
嫌な予感がして、その、大変失礼ですが、あがらせて頂きました」
バツが悪そうに顔を逸らす。
万里花「そうして楽様の部屋を訪ねた所、楽様が机に伏せておいででしたので、寝具をお借りして―――」
そうか。
万里花は寝ていた俺を、布団に運んだのか。
万里花「―――私も一緒に寝る事にしました」
楽「最後おかしいよなっ!?」
てへっと言わんばかりに、ぺろっと舌を出す。
ほっぺにキスされた時と同じ顔だ。
楽「でも、まあ、ありがとうな」
もしこれが大怪我していたら。
もしこれが病気だったら。
もし俺が何者かに襲われていたら。
あらゆるリスクも省みずに万里花が来てくれた事に感謝する。
万里花「楽様。私は楽様と生きていきたいです。」
楽「――っ」
短い言葉。
でも、それには色んな想いが含まれているようで。
万里花「そう言えば、ウソ発見器なんて私に必要ないと思います」
楽「えっ?何だ、突然に?」
万里花「『万里花が彼女でも悪くない』。楽様は今そう思ってますね?」
楽「なっ!」
な、何でこんなに動揺するんだっ!?
落ち着け!!
楽「そ、そんな事ねーよっ!!」
万里花に背を向けて布団を被って誤魔化す俺。
小学生か俺は。
万里花「……愛しとーよ、らっ君」
楽「えっ、何か言ったか?」
万里花「いいえ、何も。おやすみなさいませ楽様」

END

楽「いや、帰れよ」
万里花「残念ですわ」
822名無しさん@ピンキー:2012/09/13(木) 17:48:39.05 ID:8rccDNLP
823マリーEND希望 ◆JNFxhpUgxE :2012/09/13(木) 17:49:48.29 ID:yQRZdCKC
>>817-821
ありがとうございます
824名無しさん@ピンキー:2012/09/15(土) 03:26:09.62 ID:GHS+pqf/
AVってヤクザの貴重な資金源だよな
一条家の為に楽と順番にハメ撮り撮影していく各ヒロインとか……ゴクリ
825名無しさん@ピンキー:2012/09/15(土) 10:29:18.50 ID:J7jOwYLe
まあ楽は選ばなければいくらでも女を抱けるんだろうな
826名無しさん@ピンキー:2012/09/15(土) 22:57:48.93 ID:567Vha2Q
鶫×楽
お願いします
827名無しさん@ピンキー:2012/09/16(日) 00:08:18.61 ID:RlI9bEaX
マリー希望
828名無しさん@ピンキー:2012/09/16(日) 00:30:33.48 ID:feI3d9su
マリーもっとください
829マリーEND希望 ◆JNFxhpUgxE :2012/09/17(月) 00:03:48.15 ID:RlI9bEaX
(誰か書いてくれ…!)
830マリーEND希望 ◆JNFxhpUgxE :2012/09/18(火) 07:06:18.70 ID:YRDi2kpB
うああああもうマリー書くぞお!!
831名無しさん@ピンキー:2012/09/18(火) 18:50:37.72 ID:eJJPwGPL
>>830
おっしゃ
頼んだ‼
832名無しさん@ピンキー:2012/09/18(火) 19:09:57.44 ID:3WS4ASA8
適当に書いた
楽視点と神の視点の切り替えは各自オナシャス



――俺は気持ち良い感覚に包まれて目を覚ました。
いや、正確には意識だけだ。目は怖くてまだ開けてない。
ただ肌から感じる情報を整理すると、俺は全裸らしいこと、ベッドで寝ているらしいこと、多分裸の女子二人に抱かれていること、俺のナニが握られていること、俺の指が温かく湿ったところに収まっていること、等々が分かる。
そして耳からは、気持ち良さそうな寝息が左右から聞こえる。鼻からは良い匂いを感じる。

…責任ってどうとるんだろ。つーか俺記憶無いんだけど。今から夢オチでしたってなんねえかなぁ。とりあえず覚悟決めて、目を開けるしかないか。

目に入って来たのは天井。白い。どうやら自宅では無いらしい。
さて。
俺は一体誰の責任をとるのか。
俺は恐る恐る視線を落とした。
833名無しさん@ピンキー:2012/09/18(火) 20:42:57.36 ID:3WS4ASA8
>>830
なんか入れ違いですまん



視線を落とした先には、小咲と万里花。やっぱり二人とも服着てない。可愛いなちくしょう。
ていうか俺いつの間に名前で…本当に記憶無い間に何があった。
んでもって右手の指は小咲に、左手の指は万里花に突っ込んでた。俺のナニは二人に握られている。ビンビンじゃねえか。そして今気づいたけどぬるぬるしてる。ああ、これ完全にやっちまったな。記憶無いけど。
…ん?記憶が無い?待てよ。もし二人にも記憶が無かったとしたら、まだチャンスあんじゃねーか?二人が起きる前に何食わぬ顔して着替えちまって、んで二人が起きても白をつき通せば、何も無かったことに…?
な、なんか男として最低な気がするが、俺の対応次第でこの街の命運が決まっちまうんだ!さあ指を抜け俺。俺はこの街を守るぞぉぉぉぉぉぉ!!


ピクッ
小咲「はぅん!…気持ち良い、楽くん…。」
万里花「んぁっ!…楽っくん、気持ち良か…。」
キュッ
小咲&万里花「もっと…!」


ふぉぉぉぉぉぉぉっ!!!なんだコレ!?ハードル高過ぎだろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!
だ、だが、諦める訳にはいかねえ!俺にはこの街の未来がっ…!


るり「お、一条くん起きたんだ。」


希望が絶たれた。いや、まだだ。事情を話して、なんとか協力を


るり「責任はとりなさいよね。小咲泣かしたら絶対許さないから。」


まさに絶望。もう俺に生き延びる術はない。
いやまあね。普通に考えたら夢みたいな状況なんだけどね。小咲と結ばれるのは本当に念願のことだし、万里花と一緒になることでどこかほっとしたのも事実だし。
責任とれるものならとりたいさ。とれるものなら。


楽「な、なあ宮本。俺記憶無いんだけど、どうしてここに来て、それで何やっちまったのか、説明してくれねえか…?」
るり「覚えてないの?呆れた…。あんだけやりまくっておいて。まあ私も後半はコレの相手してたから一条くんの方は全部説明できないけどね。」


コレ…?
言われて宮本の足下を見ると、全裸ビンビンの集の姿が。マジで何があった。
834名無しさん@ピンキー:2012/09/18(火) 21:04:33.10 ID:iNy9ov2k
うおおおおおおおおお
835名無しさん@ピンキー:2012/09/18(火) 22:37:47.69 ID:1ZIGit+Q
早く説明してくれっ! 早くっ!
836名無しさん@ピンキー:2012/09/18(火) 23:18:01.90 ID:3WS4ASA8
833の続き


――学校にて

千棘「じゃーね、ダーリン!」
楽「あ?今日は一緒に帰んねえのかよ?」
千棘「これからうちで集会らしいのよ。ま、そういうことで私も鶫もいないし今日は好きにしなさい。」
鶫「そんな男に構わず早く行きましょうお嬢!」ガルルルル
ドドドドド…

二人は凄い速さで帰っていった。

楽「さて…俺も帰るか。」

帰ろうとする楽。少し離れた所から小咲とるりが会話している。

るり「ほら、いま一条くん一人だよ。一緒に帰ろうって声かければ?なんなら家に遊びに行くとか誘うとか。」
小咲「え〜っ!?そんないきなり迷惑じゃ…」
るり「行け。」
小咲「ちょ、ちょっとるりちゃん押さないで!」

万里花「あら楽様。今お一人ですの?」
楽「お、橘。」
万里花「もしこの後お暇でしたら、また我が家に遊びに来ません?」
るり&小咲「!?」

るり「これは…。躊躇している場合じゃないわね。行くよ。」グイ
小咲「えっちょっ待って!るりちゃ〜ん!?」

楽「え、でもいきなり押し掛けたら迷惑じゃ…。」(あの親父さん怖えーから会いたくねーなぁ)
万里花「心配には及びませんわ。今日父は仕事で出払っておりますので。」(なんとかこの機に既成事実を…!)
るり「ねえ橘さん。私たちも遊びに行っていいかな?」
万里花「!?」
小咲「あ、あの、私たち学校で話したり勉強会したりはあるけど、一緒に遊ぶって中々無いから、もし良かったらこの機会にお邪魔させてもらえないかな、なんて…。」
るり(小咲頑張った!)
万里花「え、ええ。勿論構いませんわ。」(せっかく二人きりのチャンスでしたのに…!)

かくして楽、小咲、るり、集の4人は万里花の家に遊びに行くことになった。


るり「なんで舞子くんいるの?」
集「まあいいじゃないの細かいことは。」
るり「…。」
万里花(邪魔が増えましたわ…。)ゴゴゴゴ




すみませんバイト急にヘルプ入ったんでしばらく空けます。
837名無しさん@ピンキー:2012/09/18(火) 23:50:17.83 ID:1ZIGit+Q
さり気なく集が入る辺り、ちゃんと原作を分かってやがるw
838名無しさん@ピンキー:2012/09/19(水) 07:01:44.55 ID:t3dI/zZ3
いいよ、いいよ〜
839名無しさん@ピンキー:2012/09/19(水) 17:58:20.23 ID:1Is3t9gd
エロがなければ原作でも十分ありえる展開だなww
840名無しさん@ピンキー:2012/09/19(水) 20:12:52.01 ID:+VNeMDJc
つ〜ぐ〜み〜
841名無しさん@ピンキー:2012/09/20(木) 16:06:52.95 ID:NvPbtYpR
840
俺もお前の仲間だぞ
842名無しさん@ピンキー:2012/09/20(木) 21:36:39.57 ID:CLSOqf5+
安価もつけられないガキがごろごろいれば書き手もいないわな
843名無しさん@ピンキー:2012/09/21(金) 00:12:33.92 ID:aaaYK0Zu
42号表紙ネタ
クロード×つぐみ


「お嬢〜…やっぱり私は女の子らしくなんかないです…
クロード様は私が女の子だってちっとも気付かないし…」
「ホントにあいつはしょうがないわね!」
「裸を見ても気付かないって……私はどれだけ魅力ないのでしょうか……」
「…え?」
「直に触られても気付かないってっ…!」
「えっ、ええっ!!あんたちょっとそれどういうこと!?」


〜回想〜

「くっ、あっ、ひん!く、クロード様っ…!」
「ええい、これぐらいで音を上げるな、軟弱者め!っふ、そら、ちゃんと締めろ!」
「あっ、ああん!ダメです、後ろからなんて無理ぃっ!」
「そうか?お前の尻はずっぽり飲み込んでるが、な!」
「ひゃあああああ!」
「やかましいぞ。お嬢を守る男たる者、いかなる時でも冷静であれ!
そんな雌犬のような声をあげる奴は、しつけしてやらんといかん!」
「ふああああ!たたかないでくらさいいぃ…!」
「ほら、尻が赤くなってきたぞ?柔らかいな、けしからん!鍛えてやる。こうだ、こうだ、こうだ!」
「あっ、あっ、あっ、あうっ」
「尻もだが胸も柔らかいな、鍛え方がたりん!でかくてこれでは脂肪の塊ではないか」
「あふっ、揉まな、やあっ、……ごめんなさいい」
「む?お前は何に対して謝っているのだ?声に出してちゃんと言うんだ」
「あっ!ちくび、ぎゅうってえ、しないでぇ…」
「ほら、言え!」
「おっ、おっぱい、やわらくておおきくてごめんなさいいい!」
「全く…ペニスの方はちっとも大きくならんのにな?毎回弄ってやってるというのに…」
「ひゅっ、やっ、だめぇ、くりくりしないでぇ…でっ、出ちゃう、でちゃいますうぅ!」
「……また漏らしたか!子供か、お前は!教育しなおさねばならんな!」
「あっ、…おねがいします、クロードさまぁ……」
「うむ、素直でよろしい。私がお前を一人前の男にしてやろう。さあ、尻を上げなさい……」

〜回想終了〜

「……ということがあったのですが……あの、お嬢?」
「クロードおおぉー!」
844名無しさん@ピンキー:2012/09/21(金) 01:46:26.80 ID:oPOhRX+S
それでもクロードなら不思議じゃないと思えてしまう……
845名無しさん@ピンキー:2012/09/21(金) 13:02:48.24 ID:aCWK8oyh
最高じゃねえか
846名無しさん@ピンキー:2012/09/23(日) 16:25:39.28 ID:YUbD9wdN
>>836はどうした?
847名無しさん@ピンキー:2012/09/24(月) 19:50:14.43 ID:J0yrPK3y
>>836じゃないけど投下



一大ギャング組織ビーハイブの構成員は多忙を極める。
下っ端ならいざ知らず、幹部級ともなれば末端の人間達を管理し、
形ばかりの共生関係にある対立組織との渉外や取引、
その他少年誌ではとても書けないような後ろ暗い仕事を多々抱え、
時によってはボス自身より忙しい思いをする日もある。

そのせいだ……とクロードは思った。
彼自身は組織に忠誠を誓っているし、ボスに文句を言うつもりさえ無い。
しかし自分自身が忙し過ぎたせいで、ここ最近は標的を監視する暇が無く、
最も信頼している部下に監視業務を代行させるしか無かった。
その為に鶫を抜擢した自分の人選に誤りがあった――と言えば、
今度は鶫を貶す事にもなるから、クロードは決してそうは考えないが、
自分自身がターゲットを見張る事が出来ていたなら、
もうとっくに全ての真相を暴く事が出来ていたのではないかと
内心思うところが無いでもなかった。

「お早うハニィィィィィィィっ! 今日も美しいぜぇぇぇぇっ!」
「グッモーニンダァリーン! 恥ずかしいから人前で褒めないでよぉん」
忌々しい。
クロードにとっては鼻持ちならない事だ。
せっかく久し振りに予定が空いたから、直接自分が赴いてみればこの様。
ターゲット・一条楽は未だに尻尾を掴ませておらず、
相変わらずビーハイブの至宝である千棘をハニー呼ばわりしている。
心なしか、自分が現れるまで楽も千棘もツンケンしていた風に見えたが、
これこそ楽が千棘を脅迫、或いは他の手段でか、
無理矢理従わせている事の状況証拠になるのではないのか。
「ごめんねぇクロード。私達これから学校だから、また今度ね」
千棘にそう言われたところで、クロードは監視をやめるつもりは無い。
が、どの道今日は午前中の僅かな時間しか自由が無く、
午後になる前に飛行機で成田まで飛ばなければならない。
「おいコラ一条楽ぅ……貴様お嬢に対して馴れ馴れし過ぎるんじゃないのか?」
「しっ、仕方ねぇだろ! 俺ら付き合ってんだし!」
「そうよクロード! 私達ラブラブなんだから、当たり前でしょ!?」
妙に楽も千棘も焦っているように見えるのはどういう事か。
しかし朝っぱらから高校の通学路に上下白の背広を着て立っている男は、
傍目から見て死ぬ程怪しい人物に見えるらしく、通行人の視線が痛い。
しかも高校生に絡んでいるようにすら見えるとの事で、
通りがかりの主婦がもう少しで110番してしまいそうだ。
何もやましい事は無いのだが、ギャング組織の構成員が、
こんなつまらない理由で警察に連行されては、組織の恥だ。
それに、背広の内側に仕込んでいる拳銃とホルスターの言い訳もつかない。
848名無しさん@ピンキー:2012/09/24(月) 19:50:52.07 ID:J0yrPK3y
「お早う御座います楽様ぁん! そちらの紳士はご友人ですか?」
ふざけるな、誰が一条楽の友人だ。クロードはついそう言いそうになった。
が、すぐに思い出す。この女の顔は資料で見た事がある。
確か警視総監、橘の娘だ。
直接の面識は無いが、警察幹部の家族構成を調べておく事は、
今後この国で活動していく中で有用になるかも知れないので、
部下に命じて一通り調べさせた事がある。
確か、姿を隠しているだけで、常に護衛の警官が数名従っている筈だ。
いきなり逮捕される事は無いと思うが、万一職質でもされたら厄介だ。
やはり校門前からすぐに立ち去ろうか、とクロードは考えた。

「あ、おはようございます」
「誠士郎か。お前も今から登校か」
今日の所は大人しく引き下がろうかと考えかけていたクロードは、
ターゲットを監視させる為に放った部下にばったり出くわした。
「警視総監の実子のSPが張り込んでいる気配がある。
 私はこれで失礼するが、くれぐれも一条楽への監視は怠るなよ?」
「無論であります。しかし奴めは中々ボロを出さないもので……」
「手段は問わん。一刻も早くお嬢を奴の魔の手から救い出すんだ」
言った後で、クロードは気付いた。

そうだ、そうではないか。
よく考えたら、一条楽の尻尾を掴む事が目的ではないのだ。
敬愛すべきお嬢があんなモヤシと本当に付き合ってるわけがない、とは思うが
仮に本当に二人が愛し合っていたとしても、自分には関係無いのだ。
ただ単純に個人的に一条楽が気に入らない、だからこそ千棘から引き離したい。
尻尾を掴む必要は無い。ボロを出させる必要も無い。
「尻尾を掴む」のではなく「魔の手から救い出す」のが目的なのだから。
自分からボロを「作って」やれば良いじゃないか、と。
「楽様ー! 今度の日曜日に私とデートしましょう!」
校門を潜って校舎へと向かう橘が、先を歩いていた楽に言う。
「ばっ、何言ってんだ橘! 俺にはハニーっつう大事な彼女がだなぁ」
「そうよそうよ! てかアンタも何鼻の下伸ばしてんのよ!」
別に鼻の下なんかクロードから見ても伸びてなさそうだったが、
千棘はどういうワケか楽をブン殴っている。
少し溜飲が下がる心地だが、それよりも注目すべきやり取りが、
今の楽、千棘、橘の会話の中にはあった事を、彼は認めた。
「待て、誠士郎。あの警視総監の娘、一条楽の何なんだ?」
「さぁ……。旧知の間柄だそうですが、彼女の片想いのようですよ」
良い事を聞いた。
奇しくも、楽が千棘の事を「ハニー」と呼んでいる事もヒントになった。
849名無しさん@ピンキー:2012/09/24(月) 19:51:32.29 ID:J0yrPK3y
「誠士郎。お前、一条楽にハニートラップを仕掛けろ」
ハニートラップ。
平たく言えば、女を使ってターゲットの男を籠絡する事。
それにより必要な情報を引き出すとか、隙を引き出して暗殺するとか、
マフィアの世界では当たり前に行われている荒事だ。
「はひっ!? ハッ、ハニートラップ、ですか!」
「そうだ。一条楽がボロを出すのを待つ必要など無い。
 こちらから手籠めにしてやれば良いのだ。我々にとっても一石二鳥だ。
 何しろ――」
そこから先の言葉を、鶫は聞いていなかった。
クロードが「あの橘と言う娘を利用してやれ」とか
「そうすれば警視総監の弱みも握れる」とかいろいろ言っているのだが、
今までクロードに女扱いされた事の無かった鶫は、
彼の突然の提案に度肝を抜かされ、赤面する事に忙しかった。

(いつの間にかこの人、私を女だと気付いてくれていたのか……?)
(今まで様々な仕事をこなしてきた私だが、とうとうこの日が来たのか)
(ハニートラップを実行する日が……!)
一応女なのだから、体を使って男をオトす事に抵抗もあったが、
標的が楽だという点で、何故か鶫はホッとしていた。
他の男性ターゲット相手でなくて、本当に良かったと。
この淫靡な仕事の初めての相手が、彼で良かった――と。
「分かりました! 経験は無いですが、全力で事に当たります!」
「うむ、頑張ってくれ。必ずやあの橘の娘を忠実な手駒にするのだぞ」
「……は、え? 橘万里花をですか?」
うっかり話を聞き洩らしていたらしい事に気付いた鶫は、
すぐさまクロードに話を聞き直そうとしたが、遅かった。
クロードは余程面倒事が嫌なようで、警察連中が物陰からにじり寄る前に
足早に学校の前を立ち去って行ってしまった。
「うーん……。よく分からないが、
 彼女と手を組んで一条楽を落とせば良いのか?」
経験の無い自分の事を慮って、クロードは二人組で行動するよう、
自分に指示してくれたのだろう、と鶫は解釈してしまった。
850名無しさん@ピンキー:2012/09/24(月) 19:52:07.66 ID:J0yrPK3y
そう思い込んでからの鶫の行動は早かった。
「橘様。ちょっとお話が……」
作戦を持ちかけられてからの、橘の返答も早かった。
「妙案でございますわね、それは」
昼休み。
人気の無い校舎裏に呼び出された橘は、鶫からのハニートラップの申し出を、
二つ返事であっさり了承してしまった。
鶫の真意がどうのこうのと言った事は、橘には興味が無い。
詮索しようとも思わない。
ただ、自ら楽を籠絡する事で、あのゴリラ女から楽を引き剥がせれば、と思っただけだ。
その為にヴァージンを喪失する事など、犠牲とすら呼べない。
どの道いつかは楽に捧げるつもりで大事に維持してきたものなのだから。

こうも話がトントン拍子で進んでしまえば、後の準備は簡単だ。
鶫からしてみれば、組織の人間に電話して睡眠薬をこっそり調達し、
それを楽の飲み物に混入する事だって造作も無い。
午後の体育の授業前、昼休みの時間にクラスの生徒達が更衣室で着替えを済ませ、
まだ少し授業開始まで時間があるからと自販機にジュースを買いに行った楽を尾行し、
そこでさも偶然会ったように装って話しかけるのに、然程の労力は必要無い。
楽がペットボトルの蓋を開けながら世間話に付き合っている時に、
頃合いを見計らって「あーっ!」と明後日の方向を指差すという、
古典的な手を用いれば、楽の視線を外してジュースに薬を入れるのも簡単だった。
「う……ん……あれ? 何か眠く……なってき……」
「まぁ、それはいけませんわ楽様! お体がすぐれないのでは!?」
白々しい橘の演技も手伝って、鶫と橘が楽を保健室に連れて行く事を、
疑問の目で以て見る者は一人も居なかった。千棘や小咲でさえ。

「……えっと? これどーゆー状況的なアレだ?」
保健室のベッドの上で目を覚ました楽は、まず最初に、
自分の手足がベッドの縁の柵に紐で結び付けられている事に気付いた。
続いて横に視線を移すと、顔を真っ赤にした鶫と、満面の笑みの橘。
養護教諭の姿が見当たらないが、今はその事を気にしていられない。
何と言っても、鶫と橘と言う、二大危険人物がこの場に揃っていて、
そのくせ他の人間は誰も居らず、そして自分は身動きを封じられているのだから。
「フッフッフ……覚悟しろよ、一条楽」
鶫は、もういろいろと残念だった。
ハニートラップと言うものは、ターゲットに気付かれたらお終いなのだ。
普通はこんな風に、さも今から悪い事をしますよと宣言するようなものではない。
目的を忘れてしまっているのか、それとも経験値の無さ故に
本気で「ハニートラップ」のやり方を理解していなかったのかは、
本人に聞いてみなければ分からないところではある。
「うふふ。お覚悟なさいませ、楽様」
橘は、もういろいろと危険だった。
鶫の考えるハニートラップがどういうものであるかは抜きにして、
彼女の方はちゃんと自分なりの目的意識を保っている。
橘からしてみれば、楽と既成事実を作れてしまえばそれで良いのである。
後はなし崩しで楽と千棘が別れれば十分だった。
851名無しさん@ピンキー:2012/09/24(月) 19:52:48.49 ID:J0yrPK3y
ここで、鶫の服装選別基準を振り返る必要がある。
彼女が普段から男子の制服を着ている理由は二つ。
「武器を隠し易いから」と「女子の服はヒラヒラしてて動きにくいから」である。
体育の授業の直前だったから体操服に着替えるのは当然として、
夏用の半袖半ズボンは、もう武器を隠す事については諦めなければならない。
すると後者の「ヒラヒラしてない服が良い」という条件だけが残るわけだが、
普段から学校指定外の制服を着用している彼女が、
動き易さだけを念頭に入れて、わざわざブルマを選ぶのは自明の理だったのだ。
自ら率先して女性用の服を着る事は、鶫にとって滅多に無い事ではあった。
「待てオイこらちょっと鶫!」
「かっ、かかっ、観念しろ一条楽……!」
何が観念しろ、だ。観念するのは自分の方じゃないか、と鶫は内心毒づいた。
ハニートラップどころか、男と肌を合せる事自体が初めてだ。
体育の授業前に抜け出して来たブルマ姿の鶫は、
とりあえず楽の服を全て脱がせた上でベッドに括りつけるまでは頑張ったが、
そこから先、自分が何をすれば良いか見当もついていなかった。

一方橘はと言うと、最初から体操服など着ていない。
体が弱いからか、体育は見学するつもりだったようだ。
いつも通り、そもそも制服すら着ず、私服のワンピースを身に纏っている。
「まずは楽様自身を元気にして差し上げねばなりませんわねぇ」
俺自身って何の事だ?
と楽が問い返すまでもなく、その言葉の意味は明白だった。
いわゆる「男性自身」というやつだ。
今目が覚めたばかりの楽は半分朝立ちに近い状態だったが、
見た目からしてまだフニャフニャしているのは橘にも分かった。
橘は思い切って、自分のスカートの中に両手を差し入れた。
「何やってんだお前!?」
「いやですわ、楽様ったら。昔のようにマリーと呼んで下さい」
橘は器用にスカートの裾で大事な部分を隠したまま、パンティだけを脱ぎ始めた。
細い指に摘ままれた薄布が、白い太腿の上をゆっくりと滑って行く。
こうなってしまえば、男として無反応ではいられない。
本能が「あのスカートの向こう側を見たい」とせっつき、下半身に血が充填される。
852名無しさん@ピンキー:2012/09/24(月) 19:53:22.00 ID:J0yrPK3y

「あ、あの、橘様……。私の方から誘っておいて何なんですが、その……」
こういう時、どうすれば良いんでしょうか?
と、鶫は耳まで真っ赤にしながら、束の間の相棒に問いかけた。
「私もその方面にはかなり疎いので、何とも言えませんが。
 とりあえず、鶫さんはパイズリなどしてみては如何でしょう?」
「ぱいずり? 何ですか、それって」
やめろ、聞くな鶫! そんな楽の叫びはあっさり無視された。
「私はいつか楽様とこういう時を迎える為に、こっそり勉強してましたの。
 鶫さんはEカップでしたわよね? そのおっぱいで、楽様のココを――」
「……は、ひぇっ!? しょっ、そんな事をするのですかっ!?」
「もしくはクンニなどして頂くのも良いと思いますが」
「くんに? それは何ですか」
だから聞くなって鶫! またしても楽の悲鳴が無視される。
「クンニと言うのは、こうするのですよ」
無類の積極性を誇る橘万里花は、ノーパンのままでベッドに上がり込んだ。
クンニの意味を分かっている分、楽としてはかなり複雑な精神状態に追いやられる。
橘のスカートの中身を拝めるという雄としての本能的な期待と、
小野寺に対する自分の気持ちを裏切りたくないという抵抗。
そもそも橘はスカートを穿いたままだからどうせ暗くて見えないだろうとも思うが、
それが残念なようでもあり、安堵するようでもあり、頭の中で天使と悪魔が口論する。
だが、スカートによって照明が遮られようが何だろうが、
顔面騎乗で鼻先に跨られるという事実は何ら変わりない。
見える見えないの問題ではなく、触れる事自体はどう足掻いても変わらない。
そして鶫の方から見ても、スカートのお陰で詳細が見えなかろうが何だろうが、
こういうのをクンニと言うんだな、という事だけは九割方分かってしまう。
「こら止めろ橘!」
「楽様。そんな他人行儀な呼び方は止めて下さいませ」
「分かった! 分かったから、マリー! 兎に角止めろってば!」
「アんっ」
楽の懇願虚しく、橘は遠慮無く彼の唇の上に、自分の下半身を思い切り乗せた。

「こっ、こんな汚らわしい事をするなんて……!」
「あら、鶫さんったら。愛する男性の為ならこのぐらい何程の事はありませんわ。
 それとも鶫さんの楽様に対する愛情はその程度でらしたの?
 それでは楽様を振り向かせる事など出来ませんわよ」
「べ、別に私は一条楽を愛してなどいないっ!」
「……それならそれで構いませんわ。あなたが一生指を咥えて見るだけの女であっても。
 その分私なり、他の女性の方々なりが有利になるだけですものね」
そんな女同士の会話、駆け引きは、楽には全く聞こえていなかった。
別に耳を塞がれたわけではないから聞こうと思えば聞けるのだが、
楽は橘の陰唇に口を塞がれたまま必死で「モガーっ!」等と呻いているだけで、
生憎と周りの声や言葉を聞いている余裕は無かった。
しかしそれはそれとして、鶫の方はどうしても触発される部分があった。
このハニートラップが成功すれば、クロードからの依頼が完遂出来る上に、
千棘は楽と別れるわ、自分は楽と愛し合えるようになるわで、損は一つも無い。
主である千棘との関係が壊れるかも知れないと言う危機感は、
目の前で他の女に楽を奪われる事と天秤にかければ、軽過ぎるものだった。
「……あぁ、もうっ! 言っておきますが、任務の為ですからね!?
 決して私が一条楽をあ、あ、愛してるとかそういう話じゃないですからっ!」
「ふふっ。存分に張り合って下さいまし。
 十年に及ぶ私の愛に、あなたが勝てる自信があるのであれば」
挑発に乗せられ、鶫は楽へのパイズリを開始してしまった。
853名無しさん@ピンキー:2012/09/24(月) 19:53:57.42 ID:J0yrPK3y
ベッドの上で身動きを奪われ、楽は口と鼻をノーパンワンピの橘に、
股間の大砲を体操服たくし上げの鶫に、それぞれ攻められる形となった。
「あぁんっ……ヤダっ……激しいですわ、楽様ぁン……」
別に楽は何もしていない。
必死で逃れようと、首を左右に振ったり、いろいろ抵抗を試みているだけだ。
だから橘としても正直快感らしい快感は何も無かったのだが、
その言葉が鶫を追い詰める為の作戦であるなどと、鶫に分かろう筈も無い。
そして鶫からしてみれば、スカートのせいでクンニの様子がよく分からない。
橘が何をされているのか、楽が何をしているのかなど、読み取れない。
ただ、スカートの向こう側で何が起こっているか分からないからこそ、
鶫はまんまと策略にはまり、焦燥を感じてしまった。
「くっ! 負けてられんっ!」
大丈夫だ、このぐらい何でもない。
鶫は必死で自分にそう言い聞かせた。
風呂上がりのクロードが平然とフルチンで自宅内を歩き回るせいで、
男性器なら幼い頃から見慣れてきている。
直接触れるのはいくら何でも初体験だが、このぐらいの事が出来なくては
愛すべきお嬢を守る事も、ビーハイブの尖兵として働く事もままならない。
鶫にとって幸いだったのは、楽が仮性包茎だった事だ。
勃起前は皮がカリ首の半分くらいを覆っていたのに、
それは勃起と同時に完全にズル剥けになっていた。
つまり、「この部分の皮はどうやら前後するらしい」という事だけは、
何とか鶫にも分かったのだ。
だからこそ「とりあえず皮を前後移動させてみようか」という発想も生まれた。
楽が非勃起状態からズル剥けだったら、この事に全く気付けないまま、
パイズリと言っても結局乳房で挟んだ後一体何をどうすれば良いか、
鶫は誰かに聞くまで一生分からないままだっただろう。
そんなわけで、偶然にも鶫は、予備知識ゼロのままパイズリを成し得てしまった。
千棘や小咲があれ程羨んだ巨乳で楽のモノを左右から挟み込み、
その乳房もまた自分の手で両側から抑えつけ、楽の皮を上下動させるつもりで、
何が何やらよく分からないまま必死で乳房を上下に振る。
「こんなものが果たして気持ち良いのか?」
「私にはよく分かりませんが、殿方にとっては喜ばしいものだそうですよ」
この体勢のせいで間近にそびえ立つ形になった楽のモノから漂う匂い。
先端に滲み出した汁の正体も判然としないまま、鶫は頑張って乳を揺らし続けた。
854名無しさん@ピンキー:2012/09/24(月) 19:54:30.63 ID:J0yrPK3y
視界を橘の尻とスカートで塞がれている楽からしてみれば、
直前に「パイズリ」という単語を聞いていなければ、
今自分が鶫に何をされているかなど、予想も立てられなかった。
言うまでもないが、彼にだってそんな経験は皆無なのだ。
だがそれより彼にとって急迫の問題だったのは、呼吸だ。
恐らくわざとなのだろうが、橘は楽が舌など突き出そうとしないどころか、
プライドの為に口すら出来るだけ閉じたままにしようとしている事を見抜いていた。
それを分かった上で、敢えて全体重をかけてのしかかっているので、
楽としては隙間を塞がれているようなものであり、酸素を取り込むのが難しい。
やがて彼は根負けし、口を大きく開けて空気を求めてしまった。
「ぷはっ!」
それはつまり、橘のマンコに密着した状態で、唇を動かした格好になる。
本格的なクンニには程遠いとは言っても、楽にしてみれば敗北を味わった形であり、
橘としては楽から一本取った形でもあった。
「はァンっ! 楽様、激しいですわぁ……」
何も激しい事などしていないのに、そんな台詞を聞かされては、楽も鶫も焦る。
併せて、橘は自ら腰を前後左右にグラインドさせ始めた。
楽が舐めてくれないなら舐めてくれないで、いっそ構わない。
彼のこうした、絶対に流されまいとする頑固さ。
一線を何としても超えまいとする誠実さもまた、橘が楽に惚れ直した部分なのだから。
楽が舌を突き出してくれないのなら、他の部位で代用すれば良い。
顔面から突き出している部分なら、唇のすぐ上に、鼻という器官があるのだから。
「あっあ! 凄っ、これ……! 楽様が侵入してきますわっ……!」
楽が侵入していると言うより、橘の方が無理矢理彼の鼻を
膣の中にねじ込もうとしているだけなのだが、本人にとってはどちらでも良いようだ。
今日すぐに楽を落とせる筈が無いと割り切っている分、
成果を急ぎ過ぎている鶫に比べれば、橘は余裕を保っていた。
こんな簡単になびいてしまう男なら、自分は最初から惚れてなどいないのだから。
「おのれ一条楽っ! お嬢以外の女にそこまで……っ!」
この期に及んでもまだ、鶫は千棘を言い訳に使ってしまっていた。
自分の欲求の為でなく、あくまで千棘の為、組織の為という体裁を張りたがる。
どうすればクンニに勝てるだろうかと考えあぐねた挙句、
彼女が選んだ手段は、またしても偶然最適かつ最上の行為だった。
855名無しさん@ピンキー:2012/09/24(月) 19:55:03.51 ID:J0yrPK3y
「うっ、うおぉぉぉッ!? コラ鶫っ! お前今何やってんだぁっ!?」
突如として生暖かい柔らかな感触が先端を包み込んだ事に、楽の心臓は跳ねた。
鶫は橘の言った「楽が侵入してくる」という言葉をヒントに、
自力でフェラという発想、行為に辿り着いていた。
目の前にある楽のムスコを手っ取り早く自分の体内に侵入させる方法と言えば、
確かにこれしか無いだろうな、と橘も納得する。
自分だったらここですぐさま挿入するのに、惜しい人ですわ……と橘は呟いた。
ともあれ、その橘が楽の顔面に跨っているのは都合が良い。
「橘様。しばし一条楽の口を下半身で塞いでいて頂けますか」
「ハイ、喜んでー!」
安い居酒屋のスタッフが注文を受け付けた時のような
わざとらしいイントネーションで、橘は笑顔でそう言った。
実際、彼女は本気で喜んでいるのだろう。楽からしてみれば、そのテンションが怖い。
「うむっ! んぶっ、ぶふっ!」
それまで必死で息をしながら抵抗の言葉を叫ぼうとしていた楽が、こうして再び、
保健室の外を偶然歩いているかも知れない人間に助けを呼ぶ機会を剥奪された。
鶫はここぞとばかりに、乳房の動きを一時中断、自分の首を上下させ始める。
こうすると相手が気持ち良いから、と知っていてやっているのではない。
単に、より深く楽に、自分の中に「侵入」して欲しかっただけだ。
ただ咥えこむより、何度も口の中を行ったり来たりして貰う方が、
彼女自身にとって悦ばしかっただけだ。
「ふぶっ、んんうっ、ふぅほっ、んほっ、んぐうっ」
自ら舌を使う事すら知らず、当然舐めるなど考え付きもしない鶫のフェラは、
ただ単純に楽のモノを咥え、首を動かしているだけに過ぎなかった。
テクニックも何も無いが、フェラのみに注力するようになった分、
パイズリは一時凍結されていたので、同時進行しようとする事に比べれば、
随分根元まで飲み込めるようにはなっていた。
ただ、鶫自身息が苦しく、可愛い顔が台無しになるくらい鼻息を荒くしていたが。
856名無しさん@ピンキー:2012/09/24(月) 19:55:51.59 ID:J0yrPK3y
しばらくフェラを続けていると、鶫は自分の股間に違和感を覚え始めた。
慌てて楽から口を離し、真っ青になりながらブルマを引っ張って中を確認する。
「は? え? あれ?」
まさか、この年になってこんな……と血の気が引き始めた鶫を見て、
橘は逆に、鶫の身に何が起こったかを十全に理解していた。
「それ、お漏らしじゃありませんわよ?」
「何っ!?」
「鶫さんって、オナニーもした事無いんですのね」
「おなにぃ?」
「まぁ細かい部分は省きますけど、それは愛液と言いまして。
 女性が気持ち良くなった時に分泌されるお汁ですわ」
「なっ! わっ、私は気持ち良くなってなんか……っ」
「と言うより、トキめいただけでもそこが濡れる人は居るそうですよ。
 うちの本田なんか、キスしただけで濡れると言ってましたし」
「そんな……わたっ、私が……トキめいていただと……!?」
ミイラ取りがミイラになってしまった事を、鶫は自覚した。
「恥ずかしい事ではありませんわ。私も先程からビショ濡れですし」
何さらっと暴露しているんだこの人は、という当然のツッコミなど、
今の鶫には繰り出している余裕など無い。
兎に角濡れたままでは困るので、慌てて辺りを見渡し、ティッシュを探す。
出来れば替えの下着も欲しいところだった。保健室ならそのぐらいあるだろう。
が、それを橘の一声が制した。
「鶫さんはもう、楽様のモノを入れる準備が万端ですのね。うふふ」
「一条楽のモノを……入れる、だと……?」
何を、どこに。そんな事は、聞かなくとも本能で分かってしまう。
ソレを、ココに、だ。明白過ぎる事だった。
そして、楽への思慕を前々から自覚しつつあった鶫にとって、
中学の頃に保健体育で習った事を実践する下地は、心身ともに整っていた。
彼女はブルマとパンティを、穿いたままで横にズラし、楽の上に跨り始めた。
857名無しさん@ピンキー:2012/09/24(月) 19:56:37.51 ID:J0yrPK3y
「モガーッ! フガホガっ!」
相変わらず口と声を塞がれたままの楽の股間のマグナム弾が、
鶫の弾倉に押し込まれて行く。
これから先、リボルバーに弾を込める度に、
自分は今日の事を思い出すのだろう、と彼女は妙な連想をした。
「ふぐっ……! んんっ……!」
初体験から騎乗位と言うのはかなり度胸のある行為だと、鶫はまだ知らない。
もっとも、楽が身動きが取れない以上、そして仮に身動きが取れたとしても
楽が素直に小咲以外の女と交わろうとするわけが無い以上、
騎乗位以外で楽を受け止める事は、鶫にも橘にも出来る筈は無いのだが。
不可抗力で硬くなっていた楽の先端が、次々と鶫の襞を掻き分けていく。
処女膜のところで鶫は一旦腰を停止させ、両脚の力で踏ん張った。
「はっ、くっ……こんなの……無理ィっ……」
「ファイトですわ、鶫さん」
突如、橘が顔面騎乗のまま上半身を少し前に倒し、鶫の腰に両手を伸ばす。
ズンっ、という効果音を伴ったかのような衝撃と激痛が、鶫を襲った。
「イギィッ!?」
橘の両手に上から抑えつけられて、鶫は無理矢理膜を破られた。
鶫としては、ナイフで内臓を抉られたらこんな感じだろうか、と思う程の痛みだ。
実際刃物で切り裂かれたかのごとく、自分の中から血が滲み出しているのを、
彼女は目一杯涙を溜めた双眸で見下した。
「た、橘様っ……! 何と言う事を……!」
「あら、後押しして差し上げただけですわ。ここで頑張らないと、ね?」
大嘘だ。
橘と共同戦線を張るつもりだった鶫と違い、橘はもっと打算的だ。
ここで鶫に、性に対する痛みと抵抗を植え付ければ、勝手に候補者が一人脱落する。
千棘と小咲は鶫の百倍くらい本気で楽を愛していそうだから、
同じで手でこの二人を楽から遠ざける事は出来まいが、鶫なら十分可能だ。
脱落者は多いに越した事は無い。
「こっ、こんな痛い真似……! もぅ、無理ですっ……!」
そう、それで良いんですよ。とっととフェードアウトして下さい。
橘は満面の笑みの裏にそんな本音を隠し「頑張って鶫さん!」などと
白々しい事を言ってのけた。
858名無しさん@ピンキー:2012/09/24(月) 20:01:42.56 ID:J0yrPK3y
が、ここで橘には、大きな誤算があった。
千棘は、楽が他の女と接している時に嫉妬を感じこそすれ、
千棘自身はその嫉妬の正体に気付いていない。
自分が楽を好いているなど、まだ千棘は自覚もしていない状態だ。
それに比べると鶫は、自分自身を嘘発券機にかけたがるところから見ても、
千棘以上には楽への好意を自覚している部類に入る。
恋愛感情には本来上下の区別など無いし、自覚があろうが無かろうが、
それを以てどちらが本気で楽を好いているかという判断材料にはならないのだが、
少なくとも鶫のラブが千棘のラブより遥かに下、という話には絶対ならないのだ。
もしも鶫が自分で嘘発見器を試している場面を、橘が目撃していたとしたら
――つまり鶫が自分の恋愛感情を自覚しているらしき場面を目撃していたら――
橘もこんな作戦が鶫に通用する筈が無いと分かっていただろう。

即ち、鶫は「もう無理」などと言っておきながら、ちゃっかり腰を振り始めたのだ。
「は、あっ! んくぅっ! はっ、ひっ……おぉっ……奥ぅっ……!」
「……これは計算外でしたわね。まさか鶫さんがここで本気を出せるとは」
橘の頬に、冷や汗らしき物が一滴垂れた。
本当なら他の女が楽のモノを挿入されるだけでも我慢ならないのに、
ここで鶫が脱落してくれるなら、と思ったからこそ挿入だけはさせてやったのだ。
ピストン運動までされるなど、橘からしてみれば本末転倒も良い所だ。
「ハァアッ! これ、腰ぃっ……止まら……なっ……!」
「ズルイ……こぎゃん筈やなかったのに……」
本音と本性が剥き出しになりかけた橘の口から、ついそんな言葉が漏れる。
>>722の博多弁コンバータ大活躍である。>>722さん有難う、と筆者は呟いた。
鶫のEカップは腰の上下動と同時にタプタプと揺れ、
乳首ははち切れんばかりに固く尖っている。
もっとも、その様子すら楽からは全く見えないのが少し勿体ない。
鶫の尻肉が楽の腰の上で何度も跳ね、泡立つ愛液に血が入り混じる。
女子にしては高身長な割に、鶫の中は狭く、短い。
仮に正常位であってすら、楽の先端が悠々と子宮口を叩けていただろう。
体の奥を支配されるような感覚は、喜悦となって鶫の全身を火照らせた。
汗が飛び散り、シーツの上に小雨を降らせる。
「ンンッ! ムゴっ! もほむがっ!」
楽が何か叫ぼうとしているが、もう鶫には聞こえない。
自分の事で精一杯だ。
「ヒッ! あ、やらっ! 何かクルぅっ! はぁあんんんんっ!」
最後の言葉が「来る」だったのか「狂う」だったのか、橘の方では判然としない。
しかし仮に「何か狂う」であっても全然おかしくはないな、と思える程、
鶫は一層だらしなく表情を崩して果てた。
859名無しさん@ピンキー:2012/09/24(月) 20:02:16.55 ID:J0yrPK3y
橘にとっては、全く面白くない。
脱落させるつもりで利用した鶫が予想に反して楽の味を覚えてしまい、
しかも一度射精した楽の方は、ペニスを萎ませてしまっている。
「こぎゃんのおかしいやなかの! ウチがらっ君ば略奪する手筈やったんに!」
「……すまない、何と言ってるのかよく分からん」
一人だけすっきりした表情で、鶫は悪気なく言い放った。
パイズリの直前に外していたブラジャーをつけ直し、
楽の精液を飲み込んだままの股間に下着とブルマの布地を戻し、
幸せそうにお腹をさする鶫の表情は、橘の敗北感を存分に煽った。
「こうなりよったらウチもなりふり構ってられんけん!」
ここからは本腰を入れさせて貰う。橘はそんなニュアンスの事を九州弁で言った。
上半身を倒し、楽に強制クンニさせたままで、橘は楽のペニスに狙いを定めた。
要するにシックスナインなのだが、こうなると鶫が手持無沙汰だ。
さっさと橘がパイズリなりフェラなりに移行してくれれば席が空いたのに、
お陰で鶫は、最後の締めにと考えていた、楽とのキスさえ出来ない状態にされた。
「らっ君のここ、ドロドロばい……」
精液と愛液と破瓜の血に塗れてしおれた楽のモノを、橘は愛おしげに眺めた。
この体勢からではパイズリは難しいが、舐めるだけなら障害は無い。
令嬢の指先が楽の卑猥な物体を遠慮がちに摘む。
この精液の一滴たりとてもう他の女にはくれてやらない、とばかりに
橘は萎びたままの楽のペニスに、小さな舌を這わせる。
多分鼻水はこれに近い舌触りなのだろうな、と余計な事を考えながら。
「んれろぉ……ふじゅっ……」
鶫に聞かせるように、橘はわざとらしく音を立てた。
橘とて当然未体験だが、知識だけなら本田に教わっている。
楽と結ばれる為だと言えば、腹心は率先していろいろ教えてくれたものだ。
実技は一度も試した事は無いし、楽以外の男で試す気も当然無かったが、
どこを責めてやれば男が喜ぶかは承知している。
橘は、鶫ですら実行しなかった、尿道舐めを実践した。
860名無しさん@ピンキー:2012/09/24(月) 20:02:57.91 ID:J0yrPK3y
「ふごっ!? ふぅおぉぉぉっ!?」
精液の出口を舌先でちろちろと舐められると、楽は思わずくぐもった声を出した。
彼の顔面は既に橘の愛液でベトベトだ。
だがそれでも、まだ楽は理性を保とうと努力していた。
一時の情欲などに突き動かされず、本当に愛する者だけを愛したがっていた。
つまり、決して橘にクンニしようとはしなかった。
どんなに彼女に睾丸をマッサージされようと、尿道を吸われようと。
「……らっ君が。らっ君が舐めてくれんかったら、疼いて仕方なかよ……」
切なそうに半泣きで訴える橘に、鶫は余計な気を回した。
そもそも鶫からしてみれば、橘の方言は殆どよく分かっていない。
プロのアサシンなら各地の訛りも習熟すべきなのだが、
最近までアメリカに居た鶫が、ただでさえ難解な
日本語の訛りを把握するには時間がかかる。
彼女は橘が策略を巡らせていた事など全く気付いていなかったし、
せっかく橘自身がうっかりネタばらししていた事にも気付けていなかった。
鶫からしてみれば、橘はただ応援してくれただけだとしか思えていない。
自分こそ楽を愛しているのに、順番を譲ってくれただけとしか考えていない。
と言うわけで、鶫は橘に対して、その返礼をしたいと律儀に考えてしまった。
止せば良いのに。
「橘様。少し腰を浮かして頂けますか?」
「……ふぁえ? 何でそぎゃん事せんといけんね?
 らっ君が大声で助けば呼んでしまうやなかか」
「交換条件を提示すれば良いのです。
 クンニは諦めるから、せめて助けを呼ぶなどという事は諦めて欲しいと。
 おい、一条楽。貴様としても、ここで誰かに踏み入られて良いのか?」
そんな事になったら貴様も全裸姿を人に見られて恥を掻くのだと、と鶫は言いたかった。
しかし、彼女もまた楽の紳士性を読み違えていたのだが、
楽は自分の事より他人の事の方が大事な男だ。
彼は鶫の言葉を「橘に恥をかかせて良いのか」という意味で受け取ってしまった。
「んぐぐっ、んーっ! んーっ!」
「どうやら、交渉成立だな。さぁ、橘様」
「でも交換条件どころか、そしたらウチにとって旨味が無か……」
「大丈夫ですよ。橘様にとっては妥協になるでしょうが、埋め合わせは致します」
861名無しさん@ピンキー:2012/09/24(月) 20:03:54.47 ID:J0yrPK3y
鶫がどんな埋め合わせをしてくれるつもりなのか分からないまま、
橘は言われた通りに腰を浮かせた。
やっと、楽は自由に呼吸する事が出来るようになった。
「はぁーっ! はぁーっ! はぁーっ!」
「苦しそうだな、一条楽。安心しろ。本当にもうクンニはさせんから」
そう言いながら、鶫は楽の顔と鶫の股間の間に、横から手を突っ込んだ。
「わひゃっ!? なっ、何ばしよっとね!?」
「いや何、一条楽のクンニを諦める代わりに、橘様には私の指で妥協して貰おうかと」
「そぎゃん事誰も頼んでなか!」
酸欠で意識が朦朧としていた楽は、橘を助ける為に声を上げる余力すら無く、
どちらかと言えば既に自分の為に助けを呼ぶ事すら出来なかった。
鶫は橘のワンピースのスカート部分を捲り上げ、橘の下半身を曝け出した。
密着状態でなくなった事と、明かりの下に晒された事で、
楽からは橘の膣と鶫の指が触れ合う場面が、すぐ目の前で拝める形になった。
「はぁ……はぁ……おい……つぐみ……やめた、方が……良くないか……それ……」
今までいろいろと苦労してきたのだろう鶫の指は、よく見るとささくれ立っている。
年頃の女の子としては勿体ない事だが、代わりに恐ろしく細い。
この手でよく銃が握れるなと感心する程だが、その指が今、橘の陰唇を撫でている。
オナニーを知らぬ鶫は、これが「手マン」という物だとも当然知らなかった。
ただ、楽の舌の代わりに、自分の指を使ってやっているだけだ。
これが女にとって気持ち良いのかどうかすら分かっていない。
だが、橘の反応を見れば、気持ち良いらしい事はすぐに分かった。
「あぁ、ふわ、あぁん、やっ、らめへぇ……そこ、ウチ、弱い、からっ……」
鶫を脱落させ、楽を籠絡させるつもりだった橘が、とうとう堕ちてしまった。
楽の顔の上にあった下半身を動かし、楽の首の上を跨ぎ直し、
ベッドの脇に立つ鶫の方に、尻を向けてしまう。
意図してそうしたのではなく、橘の体は勝手にそう動いていた。
「もぉ……鶫ひゃんで良いからっ……とにかく、舐めて……」
これは流石に鶫も予想外だった。
が、彼女の頭の中にあるのは相変わらず、橘に返礼する事だけだ。
「一条楽。私と一度キスしよう」
「……はぁっ!? お前何言ってんだ!」
「世の中には間接キスというものがある。私と貴様がキスした後でなら、
 私が橘様にクンニというものをすれば、つまり間接クンニになるのではないか?」
そんな理屈があるかボケェッ! と楽が言う前に、橘が蕩けるような声で囁いた。
「もう、それで良いから……お願い……早くぅ……」
862名無しさん@ピンキー:2012/09/24(月) 20:06:21.49 ID:J0yrPK3y
楽の意思などお構いなしに、鶫は楽の唇を奪った。
小咲とのファーストキスの為に大事に温存してきた楽の唇は、
小咲どころか、仮初の恋人である千棘すらも通り越して、他の女に奪われた。
辛うじて口はキツく閉じており、決してディープキスまでは許さなかったが、
それでもお構いなしに、鶫は橘の愛液に濡らされた楽の唇を軽く吸った。
「よし、準備は整った。参りますよ、橘様」
「はやくっ……早く来てぇ……」
鶫はベッド脇に両膝を突き、突き出された橘の股間に狙いをすます。
美少女の上の口が、別の美少女の下の口に触れるのを、楽は不思議な気分で眺めた。
「じゅぷっちゅ、ずちゅっ、ぢゅぅぶふっ」
「アァっ、そこぉっ! そこもっとホジくってくれんね!」
言われるままに、鶫は橘の膣の中に舌を出し入れした。
楽を思ってオナニーをしない日の一日たりとて無かった橘の膣は、
平生の自慰より遥かに凌ぐ快感を受け止め、もはやフェラをする事すら忘れていた。
鶫の方も鶫の方で、このレズ行為に、楽と繋がる事とはまた違った快感を覚えつつある。
このクンニとやらを、自分もされたらどんな気分がするのだろう。
橘と同じように乱れてしまうのだろうか。
千棘はどうだろう? 敬愛すべきお嬢も、クンニをされたら理性が飛ぶのだろうか。
そんな事を頭の片隅で考えながら、楽の唾液を押し付けるつもりで、
熱心に橘の膣を、そして愛液を吸う。
ダダ漏れになったマン汁が鶫の顎を伝って床に散らばる。
それを見せ付けられれば、楽は既にフェラが中断されているにも関わらず、
どうしても興奮が冷めてくれず、股間はギンギンに硬くなってしまっていた。
863名無しさん@ピンキー:2012/09/24(月) 20:07:18.31 ID:J0yrPK3y
鶫のクンニのお陰で、橘の体はもう十分にほぐれた。
そして楽の意思とは裏腹に、楽自身も二発目を出す準備は万端だ。
「ささ、橘様。ここが正念場ですよ」
「は、あっ……らっ……くんのぉ……おちん、ちん……」
クンニのせいで全身ピクピクと痙攣していた橘は呂律を回すのも難しかった。
楽としても、もう拒み切る事は出来ない。
クンニはしないで済む、という交換条件を飲んでしまった以上、
そして既に鶫相手に生中出しを済ませてしまっている以上、
橘だけは頑として拒否する、などというのは逆に非紳士的だ。
頭の中で(うぅ……小野寺、スマン……)と悔やみ、
せめて両手両足を縛られたままである事が言い訳になるだろうかと思いながら、
楽は橘の膣がゆっくりと自分のモノを飲み込んで行くのを見つめ続けた。
「ハァン……全部……入ったぁ……」
橘も血を流しているのだが、肉棒の表面には鶫の血も入り混じっていて、見分けはつかない。
本来なら見分けをつける以前に、スカートのせいで結合部は見えない筈なのに、
既成事実が出来上がった事を見せ付けたがっている橘が、
自らスカートを両手で胸元までたくし上げているから、大事な部分が丸見えだった。
動き始めた橘の股倉の下で、自分のモノが出たり入ったりしている様から、
楽はどうしても目を離す事が出来なかった。
事前の鶫への中出しのお陰で発射されていた精液の残り汁と、
二人分の愛液が潤滑油になり、橘のピストンは少しだけ鶫よりスピードがあった。
上半身は服もブラも着たままだから、乳房が揺れるような事は無かったが、
それさえ無ければきっと鶫同様乳首がコリコリに固くなっているのは、容易く想像出来る。
「凄いものだな。私もさっきはこんな顔をしていたのか?」
「おっ……俺にっ……聞かれてもっ……!」
そう言えばさっき私がヤった時は、一条楽は
視界を塞がれてたんだっけな……と鶫は思い出した。
「すごっ……きほち良かぁっ……ナカ、ゴリゴリしよるぅ……」
上の歯と下の歯の間に涎を糸を引きながら、
橘は開きっぱなしの口を閉じようともしない。否、閉じられない。
ジュッポジュッポと音を立てる下半身同様、上の唇と顎も涎まみれだ。
「うっ……あぁっ……ヤバ、いって……橘っ……」
「ウチも、もぉっ……飛んでまいよるっ……!」
無論、意識が。
「ヤベェッ……でるっ!」
「ふわぁあっ! あぁうぁぁぁぁぁぁぁぁぁンっ!!」
864名無しさん@ピンキー:2012/09/24(月) 20:07:58.23 ID:J0yrPK3y
結局楽が拘束を解かれたのは、六限が終わって
各クラスがショートホームルームにさしかかった頃合いだった。
そもそも最初は睡眠薬を投与されていたので、五限の体育の時間中、
彼は殆ど眠っていて、実際に鶫と橘に襲われたのは六限目の始めだった。
つまり五限の間、鶫と橘はたた楽を裸にひん剥いただけで、
以降は楽が目を覚ますのをずっと待っていたらしい。
しかしこれだけ長い時間養護教諭が一度も保健室に来ないのは解せない。
ベッドから起き上がってみると案の定、養護教諭は床に倒れていた。
鶫にかなり強力な睡眠薬を投与されているらしいが、
この二時間の間に本当に怪我人が来たら一体どうするつもりだったのか。
「……ちょーっとこれはハジけ過ぎじゃないっすかね、お二人さん」
「何を言っている。標的を仕留めるのに障害を排除するのは基本だろう」
「私は楽様を射止める為なら世界中の人間すら殺しても惜しくないですわ」
何でこいつらこんな物騒な事が平気で言えるんだ、と楽は項垂れた。
しかも橘の方は兎も角、何で鶫にまで標的にされてしまったのか。
いや、そもそも鶫とは、出会った頃に既に命を狙われてはいるのだが。

それにしても、五限と六限を挟んだと言う事は、間に休み時間があったわけで、
その間集すら様子を見に来なかったというのは意外に思えた。
こんな長時間授業に戻らない友人を、あいつは心配しなかったんだろうか……
と考えながら服を着直し、保健室のドアを開けた時。
「……あ、もう終わったのか?」
「しっ!? 集! お前いいいいいいつからソコにぃっ!?」
「いつからって言うか、まぁ今来たトコだけど。
 それ以前に一度、休み時間にも様子見に来たっけなぁ。
 ドアの隙間からこっそり覗いたら、お前が裸にされてて、
 誠士郎ちゃんと橘さんが二人仲良くお前をじーっと観察してたから、
 お邪魔虫かなぁっと思ってそん時は退散したけど」
「ちょっと待てお前コラ! 何でそん時に助けてくれなかったんだよ!?」
「そんなモン、放っといた方が面白い事になりそうだからに決まってんじゃん」
ペコちゃんみたいな純度百パーセントスマイルで、集はそう言った。
「まぁまぁ。桐崎さんや小野寺にはバレてないし、
 良い思いも出来たんだから結果オーライじゃんか」
「何が良い思いだ……正直結構怖かったんだぞ、この二人……」
まぁ、怖いだなんて褒め過ぎですわ楽様。
橘がそんな素っ頓狂な事を言って来たが、楽は努めて無視した。
兎も角、こんな事はもう今日限りにして貰いたい
……などという楽の期待は、直後の鶫の言葉にあっさり砕かれた。
「どうやら今回一度くらいでは、一条楽は落とせなかったようだ。
 その内また二度も三度もチャレンジしましょう、橘様」
「ハイ! いずれ楽様にちゃんとしたクンニをさせてみせますわ!」
ぞっとさせられる会話だ。
と言うか、橘は何でキスもまだのくせに、クンニにそこまで傾倒するのか。
「もうお前らだけでやっててくれよ! 俺を巻き込むな!」
クンニだけならお前らだけで出来るだろ、実際さっきやってたんだし。
そう楽が言い終える前に、鶫と橘は互いに顔を見合わせ、しばし沈黙した。
865名無しさん@ピンキー:2012/09/24(月) 20:09:33.66 ID:J0yrPK3y
ややあってから、
「……まぁ、それはそれで」
「面白そうですわねぇ。女だけでと言うのも」
楽にとって今日最大の幸運がここで起こった。
女達は本当に当初の目的を殆ど忘れており、有体に言えば
「気持ち良ければ何でも良い」という心理状態に陥っていた。
集が「俺も混ぜてよー」等と冗談めかして言っていたが、あっさり無視された。
こうして、鶫と橘は勝手に一条楽争奪戦線から脱落してくれてしまった。




終わり
正直橘派と鶫派には申し訳ない終わり方をしてしまったと思ってる
俺生粋の小野寺さん派なんだ、スマン……
866名無しさん@ピンキー:2012/09/24(月) 20:56:56.21 ID:H6twMGw/
まあGj
867名無しさん@ピンキー:2012/09/24(月) 22:54:35.64 ID:NNlaWZ8n
ところで今週のジャンプの縁日の時の楽×千棘でだれか書いてくれないかな?
868名無しさん@ピンキー:2012/09/25(火) 00:19:56.49 ID:TR0mZgtP
唐突だが小野寺さんって約束の女の子じゃない気がする

というのも寺さんと楽が千棘のプレゼント買いに行ってその帰りに約束のことを話す回があったじゃん?
そのとき寺さんは「昔遊んだ男の子は楽と同じようなペンダントを着けていたと思う」みたいなことを言ったわけ(ここは原作読み直してくれ)
そして第一話の冒頭の約束シーンでは約束の女の子が楽にペンダントを渡してるじゃん?
つまり時系列的には
楽が女の子と約束,そのときペンダント貰う
        ↓
小野寺さんが楽(違う人物という可能性もあるが)と遊ぶ
となる訳ですよ
以上のことから小野寺さんは約束の女の子ではないという推測を立てたんですが
けどもし小野寺さんが約束の女の子じゃなかったとすると千棘の親父さんの言う「あの子」ってのがるりちゃんしかいなくなるからそれは話の流れ的にはどうなのと思う
自分で考えて訳が分からなくなったんですがだれかなんとかして下さい
869名無しさん@ピンキー:2012/09/25(火) 17:45:32.61 ID:mb6cGEHP
それを何故本スレでなくここで言うのかね
870名無しさん@ピンキー:2012/09/26(水) 00:29:07.89 ID:yWc9dBG9
何はともあれgjでした
マリーかわいいよマリー
871名無しさん@ピンキー:2012/09/28(金) 22:45:14.41 ID:Hm12YeLu
人気だけは少なくとも絶大で、買いそびれる者は毎年後を絶たない。
恋結び購入の列に並ぶ者の、実に半数は入手出来ないとも聞く。

欲しいとは微塵も思わない。
片想いを成就させるお守りなど、個人的には何の用も無い。
ただ、自分には必要無くとも、親友には必要だろう。
と言うか、本人が拒絶しても無理矢理手渡したいくらいだ。
そのくらいしなければ、あの奥手を極めた親友は、
当分一条楽とくっついて落ち着いてはくれないのだろうから。

そんな思いを胸に秘め、宮本るりは夏祭りの会場へ向かった。
「アンタにあげる為に恋結び買いに行く」などとは、
勿論小咲には告げないままで。
……ただ、それにしても。
まさか、倍率が死ぬ程高い事で有名な、あの恋結びを。
まかさ、本当に入手する事が出来るとまでは思わなかったが。
「来てみるもんねぇ。意外とあっさり買えちゃった」
これを手に入れる為にバーゲンセールのオバハンのごとく競い合った他の客達には悪いが、
人ごみに押されている内に、あれよあれよと言う間に、いつの間にか、
るりは大した苦労もせずにそれを手に入れる事が出来てしまっていた。
「この分だと小咲もちゃんと買えたかも知れないわね。骨折り損かも」
恋結びを入手するのに対して疲れもしなければ体力も消耗せず、
るりは戦利品を浴衣の帯に大事に隠したまま、一人で屋台を練り歩いた。
「そこのお嬢さーん!」
「……あん?」
ドグシャア!!
気分良くホットドッグを食べているところに、
馴染み深い好色野郎の下卑た声をかけられた反動で、
るりはいつもよりちょっと派手目なモーションで集を蹴飛ばしてしまった。
872名無しさん@ピンキー:2012/09/28(金) 22:45:46.84 ID:Hm12YeLu
その時は、何とも思わなかった。
何しろ相手が集なのだから、間違ってナンパしてしまったのだろう事は容易に分かる。
別にこの男が誰に声をかけていようと知った事じゃないけれど、
よりによってこの私にちょっかいを出そうとしていた事だけは許さん。
そんな憤懣を、ついつい態度に反映させてしまいつつ、
その夜るりは小咲と電話をしていた。
「アンタ、ちゃんと恋結びゲット出来たの?」
「……いや、その……無理でした、ハイ」
「ったく情けないわねぇ。そんなんじゃ余計一条君と距離詰めらんないわよ」
「でもでも、一条君とちょっと一緒に居られたんだよ!?」
「ちょっと一緒に居るぐらい、いつでもやってんでしょうが」
この時点では小咲からまだ詳しい話を聞いていなかったるりは、
小咲が楽におんぶして貰ったとか、鼻緒を直して貰ったとか、
そんな話は全く想像もしていなかった。
ただ一方的に、苛立ち紛れの愚痴をこぼすだけに終始してしまう。
「とりあえず私の買った分あげるから、また近い内会いましょう。
 こちとらいきなり舞子君とエンカウントして不機嫌だってのに、ったく。
 何でアンタは肝心の一条君とはろくろく関係も進展しないで」ぐちぐち。
が、ここで小咲は、るりの全く気付いていなかった事実に気付いた。
正確に言えば、るりは「気付いていなかった」のではなく「知らなかった」のだが。
「るりちゃん、舞子君と会ったの? どこで?」
「夏祭りの屋台の前で。恋結び買った途端にいきなり出くわして、もう最悪」
「……それって、恋結びの効力だったりとか」
「はぁ? んなワケ無いでしょ。この恋結びって、片想いを成就させるモンでしょうが」
とてもそんなご利益があるとは思えない小さな袋を摘まみ上げ、
るりは話半分で小咲の言い分を受け流していた。
「え、るりちゃん知らないの?」
「何が?」
「恋結びの効果って、三つあるんだよ」
873名無しさん@ピンキー:2012/09/28(金) 22:46:46.02 ID:Hm12YeLu
一・良縁に恵まれます
二・片想いが実ります
三・古来より(以下略)

「要するに、るりちゃんの言う片想いの成就って、二つ目なんだよね。
 一番の効果は、ご縁に恵まれるっていう事らしいんだけど……」
「ちょっ……ちょっ、ちょっ、待っ……」
そんな馬鹿な……。
るりは思わずそう呟いてしまった。
つまり、恋結び入手直後に集に遭遇した事は、小咲曰く「良縁」との事だ。
「そんな馬鹿な話がある筈ないでしょう。
 そもそもこんなお守りにそこまで影響力が……。
 っつーか仮にそうだとしても、舞子君が私にとって良縁なワケが」

事の真偽はどうでも良い。
ただ、小咲にあんな事を言われてしまえば、気にはなってしまう。
「舞子集が気になる」のではなく、
「こんな物を持っているせいで舞子集に会ってしまった」
という憶測の方が気になるだけだったが。
兎も角るりは、こんな縁起の悪い物(彼女にとっては縁起が悪く思えた)を
一刻も早く小咲に押し付ける為、翌日和菓子おのでらに足を向ける事となった。
今度遊ぶ時で良いだろうと思っていたのだが、そうも言ってられない。
これを持っていると舞子集との遭遇率が上がってしまうと言うのなら、
すぐにでも手放してしまいたかった。
小咲は「人にあげたりせずに大事に持っとくべきだよ」
とか言っていたが、るりからしてみれば冗談ではない。

果たして、それは正解だったと、るりはすぐに気付く事になる。
家を出て十分もしない内に、いきなり集に鉢合わせてしまったのだから。
「あっれー? るりちゃんお出かけ?」
「……何で舞子君がこんなトコに居るのよ」
「ツレの家に泊まりに行ってた帰りだよ。
 俺昨日の夏祭りの後、友達の家に数人で泊まってたの」
「あっそう。私は用があるから、これで失礼するわ。
 良い? 絶対ついて来ないでよ? ついて来たら承知しないからね?
 ……だから、ついて来んなっつってんでしょうが!」
「いや、そんな事言われても。俺も行き先そっちだし」
認めたくはない。認めるわけにはいかない。
まさかこれが恋結びの第一の効果であり、これが「良縁」であるなどと。
874名無しさん@ピンキー:2012/09/28(金) 22:48:49.29 ID:Hm12YeLu
「いやぁそれにしても。昨日のるりちゃん、浴衣姿似合ってたなぁ」
だしぬけにそんな事を言われ、るりは顔を真っ赤にした。
と同時に、脊髄反射で集にパンチを見舞う。
「何フザケた事言ってんの。アンタに口説かれるつもりは無いわよ」
「ぐふっ……。いや口説いてるワケじゃねぇよ?
 貧乳だから和装が似合ってたなぁってだけで……」
「死ね」
「おぐぉっ鳩尾!?
 いやスンマセン、つまり決してるりちゃんを口説こうとしたワケじゃ……」
「やかましい。胸についてどうこう言われるくらいなら、
 まだ口説くつもりで言われてた方がよっぽどマシよ」
「がはっ延髄!?
 あの、でも胸の事は別にしても、マジで浴衣姿のるりちゃんも中々……」
「ゴメン、やっぱどっちにしろアンタに言われても嬉しくない」
「ぐげぇあっ人中!?
 何で全部急所狙いんですかちょっと!?」
そんな他愛の無い喧嘩(と言う名の一方的な暴力)を繰り返しながら、
二人はなし崩しで、途中まで一緒に歩いて行った。

「んじゃあ。俺こっちだから。またなー」
「また会いたくなんか無いわよ。そのまま死ね」
住宅街の辻で集と逆方向に向けて、るりは歩き出した。
「ふん、何が恋結びだか。何が良縁だか。
 こんな忌々しいもの、本来持つべき人が持たないと、
 ご利益なんてものは無いに決まってるわ」
本来持つべき者、小野寺小咲に一秒でも早く押し付けてやる為、
るりはお守りを大事に胸ポケットに入れて、足早に集から離れていく。
ふと気になって振り返ってみるが、集はもうこちらを振り向きもしない。
るりの事など全く気にもなっていないような軽々しい足取り。
後ろ髪を引かれているなどという素振りは微塵も無い。
「向こうだってその気なんか無いんじゃないの。ほっとしたわ」
一人ごちて、るりは再び歩き出した。
この時の彼女は、強がりや、ましてツンデレなどではなく、
心の底から、集と縁などというものが無いらしい事に安堵していた。
875名無しさん@ピンキー:2012/09/28(金) 22:49:26.72 ID:Hm12YeLu
と、その時。
ちゃんと前を見て歩き出そうとしていなかったせいで、
彼女は目の前の角を曲がってきた男性とぶつかってしまった。
(少女漫画だったら、むしろこれこそが出会いの黄金パターンかも)
などと呑気な事を考えながら、顔を上げ、相手を見上げる。
「すいません、余所見してたもので」
だが現実は、少女漫画のようにロマンティックではなかった。
「あぁん? おいコラ嬢ちゃん、ちゃんと前見て歩かんかい」
ヤクザだった。
今時珍しいような気もする、壊滅的センスの開襟シャツと背広。
顔には額から右頬を通って顎の辺りまで刀傷らしきものが入っている。
有体に言えば「強面」というやつだ。
しかも、ぶつかった相手は一人だが、その周りに複数、同じ類のが居る。
「あんなぁ嬢ちゃん。ぶつかってきといてその愛想の悪さは何やぁ?」
「おいおい止めてやれって。素人さんビビらせてどうすんだよバカ」
ぶつかった本人以外のヤクザは止めようとしてくれているが、
刀傷の男は、たかがぶつかった程度で大層ご立腹の様子だ。
確かに余所見はしていたが、それを言うなら向こうだって、
曲がり角だったのだからこっちは見えてなかっただろうに。
一方的に睨みをきかせてくる。
「……あ、えーっと。すいませんでした。以後気をつけます」
事務的に軽く頭を下げて通り過ぎようとしたるりの腕を、男が掴む。
「そないな仏頂面じゃ誠意なんぞ感じられんなぁ」
「ちょっ、止めて下さい!」
これはるりが悪かったのだが、集をいつも殴っている癖で、
彼女は思わず手が出てしまった。
「痛っ……!?」
そう呟いたのは、男ではなくるりの方だった。
殴られた男の方は微動だにしていないのに、るりの拳の方が痛んでいる。
876名無しさん@ピンキー:2012/09/28(金) 22:50:24.84 ID:Hm12YeLu
「おいお前、いい加減にしろって」
「だぁってろ! 俺ぁ朝から競馬でスってイラついてんだ。
 ガキに舐められたまんまで受け流せるような心境じゃねんだよ」
「それ八つ当たりってんだぜ? 坊ちゃんに叱られんぞ」
周りの男達が止めてくれる事に期待したいが、
刀傷の男はまさしくその「八つ当たり」を収める気配が無い。
白昼堂々子供相手に絡むとは随分みっともないが、
こうなってしまうとるりには、自力で逃げ出す事は出来なかった。
その時、去って行った筈の少年の声が、突如割り込んできた。
「あースンマセェン! こいつには俺の方からよぉく言っときますから!」
集だった。
「あん? おう、兄ちゃんこの子の何じゃあ?」
「こいつ俺のダチなんすよぉ! いやホンットすんません!」
「ちょっと待ってよ舞子君。むしろこうなると私の方が被害者なん……」
「余計な事言って長引かせんなって!」
集はるりの手を――ヤクザに掴まれている方とは逆の手を――無理矢理握った。
それが、たった今ヤクザを殴ったせいで痛めた、赤く腫れた方の手だったのは、
ただの偶然だったのか、それとも集がその手を庇おうとしてくれていたのか、
そこまではるりには分からなかった。
「おいちょっと待て。こちらの方は……」
「何でぇ、知り合いか?」
「知り合いも何も! 楽お坊ちゃんの幼馴染の舞子君でねぇですかい!」
驚いた事に、このヤクザ達は楽の家の人間だったらしい。
そうと分かった瞬間、逆にヤクザ達の方が平身低頭謝り始めた。
「すんません! コイツ最近入ったばっかで、まだ坊ちゃんの交友関係を知らず……」
「おおおお願いします! この事は穏便に……!」
るりが何かを言う前に、集は勝手に話を進め始めた。
「いや大丈夫っすよ、そんなの。手ぇ出したウチの友達も悪かったんですし。
 本当ごめんなさい。勿論楽にも何も言いませんから」
877名無しさん@ピンキー:2012/09/28(金) 22:51:01.05 ID:Hm12YeLu
予定は大幅な修正を余儀なくされた。
ヤクザ達と和解して別れた後、集は無理矢理るりを薬局に連れて行った。
そこで湿布を買い、公園のベンチにるりを座らせ、
彼女の赤くなった右手に、簡単な処置をしてやった。
「……帰ったんじゃなかったの?」
「いや、何となく気になって振り返ってみたら、あんな事になってたから。
 でも今後は俺以外の人を迂闊に殴っちゃ駄目だよー?
 格闘技やってるワケでもないのに、るりちゃんみたいな細腕で、
 本気で人間の骨殴ったらこうなるのは分かり切ってんだから」
「でも、いつも舞子君を殴ってる時は、こんなに痛んだ事は無かったわ」
「……そりゃ、俺は普段からヒョロヒョロしてっから。
 殴り心地も軟体動物みたいなんじゃねぇの?」
冗談めかして笑う集の顔には、どこか含みがあった。

格闘家A:
なっ、何と言う男だ、舞子集! 戦いの中にあって敵すら守るとは天晴なり!

格闘家B:
どういう事なんだA! 説明してくれないか!

格闘家A:
つまり舞子はヒットの際に少しだけ体を後方に動かし、
打撃の運動エネルギーを逃がし、自分自身のダメージを軽減すると同時に、
宮本殿自身の拳すらも痛めないように守ってやっていたのだ!

バァァァァァァァァァァァァァァァンッ!!

格闘家B:
なっ、何ィーッ!?
878名無しさん@ピンキー:2012/09/28(金) 22:51:36.88 ID:Hm12YeLu
「そんなアホな……」
「ん? るりちゃん、何か言った?」
「何でも無い。突然頭の中に変な小人が出て来て喚き散らしてっただけ」
「何だそりゃあ?」
湿布を張り終えた手をしみじみと見つめ、それからるりは、集の顔を今一度見た。
曲がり角でぶつかった相手と恋に落ちるよりは、
ピンチを救ってくれた相手に心を揺り動かされる方が、
いかにも漫画的で、メルヘンで、納得のいく筋書きではあった。
「良縁って、こういう事なのかもね」
「へ? 何の話? 何で少し顔赤くなってんの? 風邪?」
言われるまで、るりは気付かなかった。
自分が集に対して「女」の顔になっていた事に。
脳内小人どもの説が正しいか否かは別として、少なくとも集は、
つい先程窮地のるりを救ってくれた。
「救った」と言うにはやや男らしくない救い方だったとは思うし、
放っておいても他のヤクザ達が仲裁してくれてただろうとも思う。
それに、るりに絡んでいたあのヤクザだって、たまたま気が立ってただけで、
楽の一家の人間なのだから、根は良い奴の筈だ。
多分その内、勝手に落ち着いて、解放してくれてただろうと想像出来る。
だがそれとは全く別個の問題として、集が体を張ってくれたのは事実だ。
恐らくあの状況では相手が楽の家の人間だと見分けている余裕は無かっただろうし、
自分だってとばっちりで何発か殴られる覚悟はしていたに違いない。
それでも舞子集は、あの時、一も二も無く割り込んで来てくれたのだ。
我が身が可愛いだけの男ならあそこで割り込んではくれないし、
あの楽が長年親友をやっている筈も無い。
「ねぇ、舞子君」
「何?」
「私、舞子君の事、好きになっても良い?」
879名無しさん@ピンキー:2012/09/28(金) 22:52:22.45 ID:Hm12YeLu
仮にも夏休みなのだから、公園は小学生達がわんさか居る……と思いきや、
最近の子は家で友達をゲームをする事が多いらしい。
時代は変わったなぁと年寄りくさい事を言いたくもなるが、
お陰で今この公園に二人きりなのだから、良いタイミングではあった。
ひょっとしたらこのご都合主義展開すら、恋結びの影響力かも知れない。
「んふ、ん……」
「へへ。何かこのシチュエーション、興奮すんね」
いくら周囲に人が居ないとは言え、白昼堂々公園のベンチでキスはしたくない。
るりとしては、その為だけに、集を繁みに誘ったつもりだった。
が、キスの先の事までは考えていなかった。
キスがとりあえずのゴール地点であり、その後どうするかは頭の片隅にも無かった。
けれどもいざファーストキスが終わってしまうと、いくら彼女でも気付いてしまう。
ここでこのまま終われる雰囲気だろうか、と。
少なくとも「じゃ私小咲に用があるから」などと言ってサヨナラは出来ないと。
かと言って、次に会う日の約束を取りつけて別れるだけと言うのも、いささか間抜けだ。
それに、小咲に会ってしまったら、恋結びを手放さなくてはならなくなる。
タナボタ的に掴んだ良縁がその拍子に途切れてしまうのではないかと危惧する余り、
るりは初セックスが「真昼間からの青姦」という状況を、受け入れざるを得なくなった。
「良いのか? 俺もそこまで非紳士的じゃないつもりだから、
 こういうのはちゃんと時間帯とか場所とか選んで、次の機会に持ち越しても……」
「私が駄目なのよ、それじゃ。
 お守りが後押ししてくれてる時でないと、勇気出そうにないから」
「お守りって……ひょっとして昨日の夏祭りの、恋結び?
 るりちゃん、あれ買ったんだ?」
「小咲にあげる為にね。まさか私にまで効果があるとは思わなかったけど」
「うーん。心外だなぁ、それは」
何が心外なのか分からず顔を上げたるりに、集は真剣な顔で、
けれども同時に悪戯っぽく笑って白い歯を見せながら言った。
「俺がるりちゃんに手を出すのが、俺の意思じゃなくて、お守りの意思みたいじゃん。
 そんなの無くたって、俺はちゃーんとるりちゃんを――」
「そういう台詞、アンタには似合わないから言わないで。痒くなるし」
「ヒッデェなぁー、ははっ」
880名無しさん@ピンキー:2012/09/28(金) 22:52:54.86 ID:Hm12YeLu
そう言えば昨日俺も、るりちゃんに声かける直前、恋結びを一瞬だけ持ってたんだよ。
多分どっかの誰かの落し物だったんだろうなぁ。
――集がそんな事を言っている気がするが、るりにはもう聞こえていない。
繁みの裏に隠れてブラをたくしあげ、貧相な胸を曝け出しているだけで、心はパンク寸前だ。
あの人ごみの中で遭遇出来たのは、二人ともが恋結びを持っていたからだと、
今のるりには気付ける余裕は無かった。
「だからさぁ、そんな焦らなくても。
 今日はるりちゃんは小野寺への用事を早めに済ませて、
 また明日以降ゆっくり俺と会う時間を取れば良いじゃん」
「良いから。私が焦りたいの。それともアンタ、用事あんの?」
「いや、全然無いけど。でもほら、準備とか何もしてないし」
「外に出せば良いだけでしょ。私の気分が乗ってる内に、早くしてよ意気地なし」
そう言われてしまえば、男としてはもう遠慮してもいられない。
集は木陰の下で、彼女の乳首に手を伸ばした。
集自身初めてなのに、外に出せるかどうか自信は無いのだが、
とりえず胸を弄っているだけの内は、そんな事を気にする必要は無い。
「ひっ! あぁっ、アッ! うぁあ、やめっ、ソコぉっ!」
「……いや、まだ乳首を指先で触っただけなんスけど。るりちゃん、ここ弱いの?」
「知るかボケっ……! 体洗う時以外、わざわざ乳首なんか触った事ないし……っ」
「ふーん。貧乳だと感度が高いってマジなのかなぁ」
グシャっ。
「こ、こんな時にまで蹴らなくとも……」
「こんな時にまで人の神経逆撫でするから悪いんでしょ!」
「うーん。それじゃあとりあえず、手っ取り早くるりちゃんの自由を奪ちゃうかぁ」
「……な、何するつもりよ」
「別に何も? るりちゃんってば、乳首弄られてるだけでピクピク痙攣してくれるから」
そう言うと集は、男のそれとさして変わらない小ささの、るりの乳首に吸い付いた。
「ひゃうっ!?」
「ほら、こんな簡単に動けなくなる」
「はっ! あうっ! んくっ! や、らめっ!」
AVで見た、リモコンローターを股間に仕込まれた女のような有様だ。
まだ乳首しか弄ってないのにこの反応では、この先どうなる事やら。
もっと凄い事をしたら、もっと凄い反応を見せてくれるのだろうか。
俄然、集の関心はるりの下半身に向かった。
881名無しさん@ピンキー:2012/09/28(金) 22:53:26.17 ID:Hm12YeLu
「ふっ……あぁ……ん……」
「何で乳首の時より反応が大人しいのかなぁ」
「アッ、アンタが言ったんじゃないの。貧乳は乳首が弱いって」
「つまり、マンコの方はそんなでもない、って事かなぁ」
これはこれでつまらない。
集としては、るりが発狂寸前くらいまで喘いでくれるのを期待していたのに。
「私のアソコ、あんまり女っぽくないでしょ」
「いや? そんな事は無いよ。スベスベしてて触り心地抜群だし」
「……だからよ。普通、そこスベスベしてないと思うし」
るりの発育の遅さは、胸以外にも表れていた。
陰毛は産毛程も生えておらず、陰唇も内側に引っ込んでいて、
小学生と変わらないレベルの性器しか持ち合わせていない。
が、比較対象を知らない集には、同年代の女子の股間の様子など分からない。
AVで見たモザイク越しのものと、どうにも様子が違うな、と思う程度だ。
だがある意味集にとってはこちらの方が見慣れている。
要するに、小学校低学年時代、水泳の授業前に着替えの時に見た女子の裸と、
それ程変わっているようには見えなかったからだ。
もしるりが陰毛フサフサで陰唇もビラビラだったなら、逆にヒいていただろう。
「パンツ、邪魔だな」
「へ? あ、ちょっと!」
いつ人が来ても誤魔化しがきくように、二人はあまり服を脱いでいなかった。
るりはブラとシャツを首までたくし上げて、パンティを太腿まで下ろしていただけだし、
ブラウスは着たまま、スカートも穿いたままだ。
集に至っては、まだ一着たりとて脱いでおらず、ズボンのジッパーもそのまま。
股間がテントを張っているのは分かるが、それはまだ顔を覗かせてはいない。
るりの太腿のところで留まっていたパンティは、集の自由度を奪うものだった。
これのせいでるりは大股を開けないし、対面の集としても邪魔にしかならない。
「よっと」
慌てるるりを余所に、集は彼女のパンティを足首まで下ろしてやった。
左足を抜き、右足首のみに薄布が引っ掛かる形にしてしまう。
すぐに穿き直そうと思えば穿き直せるが、いささか緊張感の増す格好ではあった。
882名無しさん@ピンキー:2012/09/28(金) 22:53:59.14 ID:Hm12YeLu
「るりちゃん、足開いて?」
「ズ、ズルいわよ、アンタ! 私ばっかり一方的に脱がせて!」
彼女はまだ殆ど服を脱がされてはいないのだが、確かに不公平ではあった。
少なくとも乳首と陰部は木陰の下の風にあてられて少し涼しい。
対する集は、まだ全く自分の服にてをつけていない。
じゃあどうすれば良いのかと迷う集を前に、るりは大胆な行動に出た。
彼の股間に手を伸ばし、ズボンのチャックを下ろし始めたのだ。
「うわっ、ちょっ!?」
「アンタ、私にばっかリスク背負わせる気? ほら、とっとと寝ろ」
集を無理矢理芝生の上に仰向けにすると、るりはシックスナインの体勢を取った。
剥き出しになった凶悪な棒が、天を突かんばかりにそびえ立っている。
「こんなに巨大化してたなんて……これはいざとなっても、簡単には仕舞えないわね?」
「そそそそうっスね!? だから出来ればもっと人目につかない場所に……」
「暴発寸前のくせに、ホテルなんて行ってられる程、アンタ待てるつもりなの?」
「……いや、それも無理だわ。つーかこれ鎮まんねぇから、外歩けない」
「だったら、鎮めなきゃね」
乳首責めの時はあんなに弱り切っていたのに、るりはあっさり主導権を奪ってしまった。
基本的に俺はこの子には勝てないんだなぁ、と集は感慨深くなった。
さりとて、シックスナインでも相手の乳首を弄るくらいは出来る。
普通シックスナインでそんな事をする人間は少ないだろうが、不可能ではない。
やや不格好だが、集はるりの乳首に両手を伸ばし、指先でコリコリと捻った。
「ふわぁあっ!? ひゅっ、コラっ馬鹿っ、アァンっ!」
「ほら、お口動かさないと」
言いながら、集も彼女へのクンニを開始した。
883名無しさん@ピンキー:2012/09/28(金) 22:54:42.75 ID:Hm12YeLu
シックスナインは本来男女が対等なプレイの筈だが、
乳首を責められっぱなしのるりにとっては、そうもいかなかった。
上の口は集のモノを咥えこみ、下の口は集の舌にくすぐり回され、
一番弱い乳首すら両胸とも彼の手の内となれば、もう気が狂いそうだ。
一応集に対してフェラをしていると言うのに、
集ときたら何事も無いかのように平然と彼女の全身を責め立てている。
これは多分に、るりのフェラが経験値が低すぎて下手な事も起因していた。
「ふんんっ! んぷぁっ、いンふっ! へあっ、あぁうんふっ!」
フェラをしている女の出す声じゃないだろ、と集は思ったが、
体が痙攣しっぱなしで自由に動かないのに、無理にフェラを続行してくれているのだから、
中々健気、かつ献身的な女だとは思う。
本能が「もっと舐めて欲しい」とせっついているのか、
集が抑えようとしなくても、るりの腰は勝手に彼の顔面に押し付けられており、
クリトリスだろうとどこだろうと基本的に舐め放題だ。
そこすらも性器であるかのように、彼女のアナルはひくひくと呼吸している。
「るりひゃん。もっほいろんな角度から舐めれみれよ」
「そっ! その位置で喋んっ……アァッ!」
マンコより乳首の方が感じてしまっていて、るりはまともに反撃出来なかった。
出来る事なら、膣ではなく乳首に挿入して欲しいと感じる程だ。
人体工学上不可能ではあるのだが。
……そこで、るりはふと気付いた。
まだセックスが始まって、三分と経過していない今の段階で。
もう自分は「挿入」を欲してしまっているではないか、と。
(乳首責めが無かったら、まだ十分くらいは耐えれたでしょうに……)
せっかく始めたばかりのシックスナインすら一分で打ち切り、
るりは上半身を起こして立ち上がると、集に「誘う」ような目を向けた。
「……よし、もう良いんだな?」
集はベルトを外すと、ジーンズを膝まで下ろした。
884名無しさん@ピンキー:2012/09/28(金) 22:55:14.60 ID:Hm12YeLu
ここがホテルなら。或いはどちらかの部屋なら。
柔らかいベッドなり布団なりがあるから、正常位でも良かっただろう。
しかし、いくら芝生の上とは言え、地べたでの正常位はまずい。
どう考えてもるりは背中を痛めてしまう。擦り傷だってするかも知れない。
そんなわけで、二人は初セックスからいきなり、立ちバックをせざるを得なかった。
繁みのもっと奥へ移動し、大木の裏側に回り込む。
この位置からなら、例え誰か公園に入って来ても見られにくいし、
第一誰かが入って来たら、すぐ察知出来る程度の視界も確保出来ている。
るりは胸元を曝け出し、スカートを腰のあたりまでたくし上げると、
巨木の幹に両手をついて、背後から集を受け入れる準備を整えた。
「んっ……はぁっ……思ったよりは……痛くない、かも……っ」
「平気なの? ここ、血が出てるみたいだけど」
「良い……大丈夫……」
るりにとっては、湿布を張ったままの手首の方が痛いくらいだった。
破瓜がそれ程痛くなかったのは、彼女にとっては幸運だったろう。
未使用の狭い膣の中に、グイグイと集のムスコが割り込んで行く。
奥まで到達し、子宮口が集の尿道にキスされてしまった。
「ふぁあぁっ! これ、ギュンギュンしちゃう……」
「まだ動いてもいないんだぜ? るりちゃんは乳首と奥が弱いっぽいなぁ」
「無駄口叩いてないで……さっさと、腰動かしなさいよ……」
「へーいへい」
集はるりの尻に添えていた両手を伸ばし、バックから彼女の胸を揉んだ。
るりの背中に、集の胸板が、シャツ越しに密着する。
「あひゃっ!? いっ、今胸触ったらぁっ……!」
「勿論分かった上でやってんだけどねぇ」
「こっ、この意地悪っ! んあぁっ!」
乳首を捏ね繰り回されながら、るりは同時にピストンをも味わわされる羽目になった。
885名無しさん@ピンキー:2012/09/28(金) 22:55:46.32 ID:Hm12YeLu
失くさないようにとブラウスの胸ポケットに入れていた恋結びが、
何かの拍子に足元へと落下する。
だがお守りの力が無くとも、もう二人には関係が無かった。
神の力添えが無くともるりの乳首はビンビンだったし、
溢れる蜜はむしろ洪水のように草の上に降り注いだ。
「るりちゃん! 好きだ! 愛してるっ!」
「あっ、あへっ! ひっ! 今っ! そんな事言われひゃらっ! 余計! 感じるうっ!」
確かに今の言葉が引き金となって、るりの膣は一層締め付けが強くなった。
襞の一つ一つが、集のモノを抱き締めようとしているかのようだ。
集の肉棒が行きつ戻りつする度に、襞全体が悦びに打ち震えているのが分かる。
子宮口はノックされる度に感激してくれていて、
ピストンのせいで一瞬集の尿道が離れる度事を名残惜しく感じているのか、
直後に再びノックされる都度、待ってましたとばかりに痺れてくれる。
それがあまりに気持ち良過ぎて、集はすぐに射精に至ってしまった。
「うっ! くっ、あぅっ……」
みっともない声を上げながらも、しかし彼はピストンを止めなかった。
一度、二度と精液を迸らせていて、もう十分中出ししているのに。
腰が止まってくれない。勝手に動く。萎える気配すら無い。
「アッ! アツいっ! ナカが集のでアツくなってるっ!」
子宮を彼氏の遺伝子で満たされながら、るりの方もまだ、ここで終わる気は無かった。
イってるとかイってないとか以前に、乳首が気持ち良過ぎて、他の事が考えられない。
必然、彼等は抜かずに二ラウンド目にそのまま入ってしまった。
886名無しさん@ピンキー:2012/09/28(金) 22:56:20.96 ID:Hm12YeLu
幹に押し当てた掌から力が抜け、倒れ込んでしまいそうになりながら、
るりは必死で姿勢を保ち続けた。
と言うより、集が乳首を両手で弄ってくれているお陰で、
どうにかその両腕に支えられているようなものだ。
眼鏡は既に鼻の辺りまでズレ落ちていて、もういつ落下してもおかしくない。
誰かが公園に入って来たらすぐに身を隠さねばならないのに、
感じ過ぎて、勝手に両目が閉じてしまう。
それに、声も抑えられない。
女は本当に感じると、視覚より音で快感を貪ると言うのは、本当だったのだろうか。
今回が初めての経験であるるりには、今になってその実感が湧いてきた。
カレの息遣いをすぐ耳元で聞いているだけで、カレの腰がぶつかる音を耳にしているだけで。
他に何も見えなくても、集が今どんな表情をしているのか、
どんなに汗をかいているのか、どんなに愛してくれているかが分かる。
「あへっ! ほぁっ、やンっくっ! あっあぁっ! ヒッ! イ、クっ!」
「おっ! 俺もっ! そろそろっ!」
いつの間にか、るりの方も一心不乱に腰を動かしていた。
リズムがぴたりと重なり合い、二人の下半身は丁度良いタイミングでぶつかり続けた。
「るりちゃん! どこにっ! 出してっ! 欲しいっ!?」
「お、おっぱい! おっぱいに出してっ!」
ナカじゃないのか、と一瞬集はがっかりしかけたが、すぐに思い直す。
この子は胸が一番の性感帯だったな、と。
「ひゃわぁあっ! もぉっ! イっ……くぅぅんっ!!」
丁度集が二度目の絶頂を果たす直前に、るりは意識が吹き飛んだ。
集の方も、もう今にも二発目が出てしまいそうだ。
すぐに引き抜き、るりを出来るだけ穏便に、しかし急いで芝生の上に寝かせると、
集はお姫様のご要望通り、未成熟な乳首の周りに精液を迸らせた。
二発目でありながら、右の乳首も左の乳首も、十分に汚せるだけの量があった。
887名無しさん@ピンキー:2012/09/28(金) 22:56:58.53 ID:Hm12YeLu
「はぁ……はぁ……」
断続的に吐息が漏れているな、とるりが気付いたのは、起きた直後だった。
眠っている間からずっとこんな風に荒い呼吸を繰り返していたらしい。
傍目にはうなされているように見えたかも知れない。
「ちゃんと……おっぱいに、かけてくれたのね……」
「んまぁ、それがご希望だったからね」
「ありがと……。胸が妊娠したのかっつーくらい気分良い……」
集の膝枕に甘えたまま、るりは扁平な胸の上に掌を這わせ、
白濁を塗り込めるように自分の乳房を撫で回した。
拭こう、と言う気はさらさら無いらしい。
「エロいちっぱいだなぁ、ホントに」
「……集、ちっぱいって何」
「ちっちゃいおっぱいの事」
普段なら明らかな侮辱としか取れない発言だが、悪い気はしない。
小さいお陰で感度が良く、こんなに快感に溺れられたのであれば。
「ろりちゃん、大丈夫? 立てる?」
「……今さり気にロリちゃんって言ったでしょ」
「うん。悪口言って機嫌を損ねてやれば、すぐに元気に反撃してくるかなと思って」
「生憎、今そんな体力無いわよ。でも、人前では絶対にその呼び方しないで」
「……人前で、だけ?」
るりは顔を真っ赤に染め上げた。
この貧乳のお陰であんなに感じる事が出来た。
この幼いマンコを集はスベスベだと喜んでくれた。
なら、もういっそロリで良いや、と認める気分になれた。
「二人きりの時だったら、その呼び方でも良いわよ」
「わぁお、マジ? ただのジョークだったのに」
睦言を断ち切るように、突如るりのケータイが鳴り響く。
小咲からのメールを告げる音だった。
「そう言や、小咲と約束してたんだった。遅れちゃったわね」
「小野寺と遊ぶ予定だったんだっけ? 何か悪い事したなぁ」
「遊ぶんじゃないわ。あの子に恋結び渡しに行くだけだし、向こうも仕事中だから。
 何時って特に約束してたわけじゃなくて、ちょっと顔を出しに行くだけ。
 一応十一時に行くって言ってたのに、遅れちゃったわね」
のろのろと立ち上がるるりに、集は残念そうな顔を向けた。
「第三ラウンドいけるかなぁって思ったんだけどなぁ」
「そりゃ惜しかったわね。これから予定あるから、私。でも……」
精液を塗りたくったままの胸に惜しげも無くブラジャーをつけ直し、
股間の精液すら掻き出さずそのままでパンティを穿き直し、るりは言った。
「一時間くらい待っててくれるなら、続き、出来るけど?」
いつも通りのクールな表情でありながら、少し照れくさそうに目を逸らした彼女は、
いつの間にこうなったのかと言いたくなるくらい、恋する少女の顔になっていた。
888名無しさん@ピンキー:2012/09/28(金) 22:58:56.01 ID:Hm12YeLu
889名無しさん@ピンキー:2012/09/29(土) 01:08:32.18 ID:ol8wS8qq
早すぎワロタ
890名無しさん@ピンキー:2012/09/29(土) 01:09:52.37 ID:1npPmFi5
500kbで書き込み出来なくなる事を知らんのか
891名無しさん@ピンキー:2012/09/29(土) 03:57:08.24 ID:7Ewcv+2e
現在495kb
そろそろ終わりなのでナイスタイミング>>888
892名無しさん@ピンキー:2012/09/29(土) 04:44:39.61 ID:1ae0bAv/
あと5キロバイト
893名無しさん@ピンキー:2012/09/29(土) 07:30:06.55 ID:LV22M+Uu
過去ログ保管庫的なの無い?
894名無しさん@ピンキー:2012/09/29(土) 11:05:06.36 ID:2xv3s8R1
GJ
895名無しさん@ピンキー:2012/09/30(日) 00:58:38.82 ID:RybMbnzX
「あへっ」って女の子に言わせるのはなんかなあ
896名無しさん@ピンキー:2012/09/30(日) 04:40:26.11 ID:fdZxaMbW
集るりグッジョブ!!
るりちゃん淫乱クーデレ可愛い(*´Д`*)
897名無しさん@ピンキー:2012/10/02(火) 07:43:50.26 ID:PtUnB5uZ
埋めるか
898名無しさん@ピンキー:2012/10/02(火) 17:30:55.51 ID:mjMOA065
るりちゃんなでなで
899名無しさん@ピンキー:2012/10/02(火) 23:34:31.49 ID:1nj1vAF1
うめ
900名無しさん@ピンキー:2012/10/03(水) 06:50:58.36 ID:mJusYiUL
901名無しさん@ピンキー:2012/10/03(水) 17:11:13.59 ID:vLKIFngz
雨眼
902名無しさん@ピンキー:2012/10/03(水) 19:42:31.17 ID:kv1NwKHU
埋める必要、上げる必要無い
放置して落とせ
903名無しさん@ピンキー:2012/10/03(水) 20:42:01.09 ID:AxxjL5SU
下げ知らないやつ多数いるから注意書いれないとかもね
904名無しさん@ピンキー:2012/10/07(日) 01:13:26.85 ID:bFcAyC1K
宇目
905名無しさん@ピンキー:2012/10/07(日) 06:57:25.20 ID:eJXkCdfq
卯女
906名無しさん@ピンキー:2012/10/07(日) 10:11:25.90 ID:tJcBNuxp
907名無しさん@ピンキー:2012/10/08(月) 00:02:09.34 ID:M1/VU0qq
保管庫とかって作られないの?
908名無しさん@ピンキー:2012/10/08(月) 07:30:16.15 ID:v53sEAdn
自分のはフォルダを新たに作って保管している。
よって、不特定多数公開用保管庫はイラネ
909名無しさん@ピンキー:2012/10/08(月) 19:34:03.38 ID:5OmSEUYl
本スレえらいことになってんな
910名無しさん@ピンキー:2012/10/08(月) 19:35:41.28 ID:NVkNxgqU
小野寺が不憫に扱われすぎてなのか、楽のあれはねーだろ、なのかキムチ棘なのか。。。
全部なんだろうけど、来週には戻ってることを願う
911名無しさん@ピンキー:2012/10/09(火) 16:00:46.46 ID:EyaBTTdt
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912名無しさん@ピンキー:2012/10/09(火) 17:53:02.88 ID:gJ9wCe1H
913名無しさん@ピンキー:2012/10/09(火) 19:43:53.75 ID:litk4ddq
うるさいです!
UFOでもめっけたの?
914名無しさん@ピンキー:2012/10/10(水) 20:51:54.48 ID:pZae7Uei
つぐみおっぱいでかいなあさすがEカップ
915名無しさん@ピンキー:2012/10/17(水) 11:49:17.43 ID:50xUwiA/
なんとなく書けなくなるまで書きたい
916名無しさん@ピンキー:2012/10/19(金) 15:15:44.94 ID:+oMtTgse
誰か小野寺書いて
917ハッピーDEATH☆
俺が書いてやろうか?wwwwwww