前のが一杯になったみたいなんで立ててみたんだけど、大丈夫かな?
>>1 乙。大丈夫だと思うよ。だれもたててないみたいだし。
バスティア・アバンチェスの続編投下してた人も投下宣言して
すこし確認すれば容量オーバーでdat落ち回避できてたのにね。
続き待ってるから投下はよー!
え、バスティア・アバンチェススレ違いじゃないの
このスレ
>>1には
>ここは異種族と人間のエロ・非エロでハァハァするスレです。
って書いてあるんだが?
いや、今までも人外×人外の作品はあったからセーフだよ
あ、そうなのかてっきり人外と人のカップリングしかダメなのかと
じゃあ自分のように勘違いする人がいるから
テンプレも変えたほうがいいのかもね
ということは触手×触手もいいってことなのか?
>>6 OKじゃないか?
って言うかむしろ読みたい
>>4 また否定派(?)がバッシングしてきて荒れるようであればアウト
スルーして平和にスレが維持できればセーフ。
ってことじゃねっつーかぶっちゃけ議論になるんだったらまた昔に逆戻りなのだぜ
>>7 例え話として出してみたんだが
7が反応してくれておかげで書きたくなっちゃったじゃないかw
人間と触手のハーフの姫君とそのお付きの従者の純血の触手騎士とか
>>8 ああすまん
荒れたから要個別相談物件ってことだったのか
話題に出してすまんかったorz
>>バスティア・アバンチェス
続きを投下しても大丈夫でしょうか?
いちおうスレの様子を伺ってはいたのですが、スレ違でしたら自重します
>>10 シリーズ物で話の経路上にスレ違いジャンルが混在してるんだったら続くこと前提で容認されることはあると思うけど、
荒れるのが心配だったら避難所の投下スレに投稿
でいんじゃね?
>>11 それが一番かなぁ
その場合って続きから投下した方がいいですか? それとも頭から始め直した方が判りやすい?
>>12 保管庫への転載もあるから最初からのほうがいいとおもう
避難所はログ容量に余裕があるので多い日も安心
>>13 そうしてみますー。
お騒がせしてスイマセンでした
一応亜人同人のスレあるけどね
もしベラと奇跡的に知り合うことができて親密になれたらと妄想するのもここでならありか?
角煮のモン娘スレに書いてあった「アルラウネさんの温室に夜中忍び込む」ってネタにやけに心惹かれるので誰かこれで書きやがれいや書いてくださいお願いします
18 :
名無しさん@ピンキー:2011/11/15(火) 22:27:09.19 ID:2Uvg8szg
じゃあ俺は変態貴族に捕まって水槽に閉じ込められた人魚さんを救う話を要求しておく
19 :
名無しさん@ピンキー:2011/11/26(土) 13:05:00.50 ID:p1jbMD7e
保守
20 :
ネスカフィール公爵:2011/11/26(土) 14:11:58.56 ID:3KH89q/7
>>18 ほう……予のコレクションを知っているとは……その方は何者かな?
ネスカフィール公爵は不治の病に聞く特効薬を持っていると噂が流れていた
小さい頃に孤児になりサーカスに売られ過酷な状況に逃げて
道端で死にかけていた少年を引き取ってくれた養母の病を治すために
青年はサーカスで培った技を駆使して公爵の家に忍び込む
そこで美しい生き物が水槽に閉じ込められているのを知った。
何度も屋敷に侵入し、その特効薬を探しているうちに
その生き物と仲良くなり恋に落ちるが
生きる世界が違うとその心を隠して逃がしてあげるよと約束をしていた
ある日ネスカフィール公爵が美しい生き物を嬲りながら
その特効薬が美しい生き物の肝と言っている事だということを知る。
美しい生き物は自分を殺してというが青年はそんなことはできないと
二人は別れの予感におののきながら結ばれる
すると歓びの涙から真珠が出てきてその粉が実は特効薬だった。
そして公爵の追ってに二人で逃げている途中に崖から落ちて
そのまま無人島にたどり着き二人は幸せに暮らしましたとかどうだw
このスレのネタを膨らませる力はすごいなw
>>20 まさかの御本人降臨ww
貴族様のお口に合うかどうかはわかりませんが……せっかくいらして下さったのでしたらお茶でもどうぞ…
>>21 激しくGJ!…と言いたい所だが、肝心の
「〜無人島でドキッ!? 二人きりの子作りライフ〜」編がないじゃないか!
は、早く続きの作業に移るんだ!
24 :
ネスカフィール公爵:2011/11/26(土) 22:30:49.77 ID:3KH89q/7
>>23 ほう……予に臆せず語りかけるとは民にしては珍しい。そのうえ、なかなか気がきくではないか。では、お言葉に甘えるといたそう。
>>25 同じ事思った
流れを見るに脱出まで少し間があるようにも思えるから
その間に養母に薬を届けたんだと思いたいw
27 :
21:2011/11/30(水) 22:46:00.10 ID:W2+O774Y
すまん書いてなかったけど
養母は全快したと考えてもらって大丈夫だ
逃げる時に少しでも金目のモノを…と
人魚にこれは高値で売れるからと言われ
当座の薬代にと真珠を家に置いて逃げる
真珠なんか見たことのない養母は飴と勘違いし
舐める→噛む砕く→全快とか考えてたんだけどw
これはあんまりかと思って他のネタが思いつかずに飛ばしてたw
>>23 人魚が卵生なら無人島で王国建設フラグも建つなとおもうw
そして船で難破した人間を拾ってきて伴侶にしたりとか
28 :
名無しさん@ピンキー:2011/12/05(月) 23:48:36.24 ID:FQXGaiRJ
うちで飼ってる短毛の犬が寒いのか俺の布団に入ってきて身体を密着させてくるようになった
まあつまり何が言いたいかというと、布団の中で爬虫類系変温人外っ娘さんにぴったりくっつかれて体温を奪われたい
>>28 犬 「毛皮無し犬外さんにぴったりくっついて体温奪われたい」
「へ、変温動物で体温下げたくないからくっついてるだけなんだからね!
そっ、その…好きだからぎゅってしてるとか、そんなのじゃないから勘違いしないでよねっ!!」
「…………………暖房使えよ」
スフィンクス系猫耳娘ならっ・・・・・・・・!!
32 :
名無しさん@ピンキー:2011/12/08(木) 00:23:22.45 ID:DsJg8iD3
動物に変身した女の子と人外の恋もオッケーすか?
オッケーす
34 :
名無しさん@ピンキー:2011/12/08(木) 10:47:10.66 ID:DsJg8iD3
それは少女が夢見ていた不思議な世界
山奥の深い秋の森を、一匹の牝鹿が駆けていた。年齢は三歳くらいだろうか。
人間でいえば20歳前後に相当するその牝鹿はとても美しかった。
ぶどう色の瞳はよく見るととても澄んでいて優しく、知的な感じがした。ピンと
伸びた可愛い両耳は外敵を警戒し、ピクピク動いている。首から尻までのボディ
ラインはしなやか且つ筋肉質であり、大きな尻は丈夫な仔鹿を産めること
を牡鹿にアピールする。上下、左右に尻尾が可愛く動いていた。四本の足は
スラリと長く肩までの長さは他の雌より高い。何より、そのアーモンド色の
体毛は毛並みがとても美しい。模様がないのは、今が鹿達の繁殖期の証しだ。
その美しい牝鹿は人間の少女、渡メルモが天国の母親から贈られたミラクル
キャンディーで変身した姿である。キャンディーは彼女に他の牝鹿達、
生まれながらの鹿達以上に、丈夫で体格の良い、美しい身体を与えたのだ。
その牝鹿、いやメルモはふと立ち止まり、後ろを警戒する。ハンターと
その猟犬たちをなんとかやり過ごしたメルモだった。つぎに前方を見る。
外敵を警戒しつつ、彼女は一匹の牡鹿を探していた。
危険を冒して鹿に変身した理由は、森を訪れていたメルモを命の危機から
救ってくれた牡鹿に「お礼」をしたかったこと。連れ合いをハンタ―に殺さ
れた彼を慰めたかったこと。そして、多くのハンター達から狙われている
ことを伝え森の奥深くへ逃げるよう諭したかったからである。
「チュイイイイイイイイン(どこにいるの)!」
牝鹿の甘く甲高い声が森に響くのだった。
35 :
名無しさん@ピンキー:2011/12/08(木) 11:08:01.25 ID:DsJg8iD3
「ミイイイイイ!フウウウウウ!」
森のさらに奥深くから、牡鹿の声が聞こえてきた。
(あのひとだわ!)
可愛らしい耳がピクンと動き、鼻が牡鹿の放つ体臭を嗅ぎ分ける。美しい
牝鹿は再び駆けだした。
人間の尺度で500メートル程走ったところでメルモは一匹の牡鹿を見つけた。
黒い瞳は力強い意思と知恵を感じさせた。雄の象徴の角は三又に別れ、太く長い。
その角からハンターたちからは彼は「オオツノ」と呼ばれていた。
グレーの体毛を持つボディは筋肉質で、太いが長い四本の足がその素晴らしい
体躯を支えていた。
オオツノは山手のほうへ歩いていたが、近づいてくる牝鹿に気がつくと足を
止め、顔は下のほうへと向いていた。
駆け続けたメルモは会いたかった牡鹿のオオツノに出会えてうれしく小躍りしながら
彼のもとに踊り出た。顔を一瞬後ろへ反らせた後、オオツノを見つめたメルモ。すると
身体の深奥、腰の奥深くでポッと明かりが灯った。
(え、なんなの?)
戸惑ったメルモは一瞬目を閉じた。つぎに瞼が開いた時、メルモは牡鹿の力強い
視線に釘付けととなった。大きな尻が左右に揺れる。次に立派な角に見とれた。
角は牡鹿の象徴、繁殖期の雌達は、交尾の相手を決める際、まず角を見ると言う。
筋肉質な体躯とそこから発せられる臭い、「人間だった時の」メルモには獣くさい
その臭いは、鼻から脳へと流れ、雌としての種族保護本能を刺激する。変身した目的
など忘れ、一匹の繁殖期の牝鹿として、メルモは目の前の牡鹿に魅せられていた。
オオツノも同じように他の雌とは明らかに違うフェロモンを放つメルモに惹かれた
ようで首を後ろにそらし、前足を交互に上下させる。それは雄の雌への愛のアピールだ。
二匹は一瞬で恋に落ちた。熱い口づけを交わす一組の鹿のカップルが森の風景
に溶け込んでいた。
36 :
名無しさん@ピンキー:2011/12/09(金) 11:21:08.62 ID:atpM6XOk
それは少女が夢見ていた不思議な世界だった。数日前、人間だった時のメルモ
は夢の中で牝鹿に変身し、牡鹿と恋に落ちる夢を見た。その夢のとおり、
今、メルモは鹿に生まれ変わり、逞しい牡鹿と出会ったのだ。
デジャブを感じながら、鹿に生まれ変わったメルモはオオツノとのキスに
酔った。キスの後、オオツノはメルモの美しい姿態を毛繕いした。お返しにメルモも
オオツノを毛繕いしてやり、身体を寄せつけたりもした。暖かい体温、鼓動が伝わってくる。
このひと時、自分が本来は人間だったことを忘れていた。オオツノに
助けられた時の記憶も頭をよぎっていたが、その時の自分の姿は鹿に置き換わり
、彼の連れ合いが殺されたシーンもその時そばにいた己の姿はやはり鹿の姿だった。
メルモは後見役でもあるワレガラス医師と秋の山にやってきていた。二人の
弟たちを親代わりに育てるメルモに気晴らしさせるべく、○○県山の奥村に紅葉
狩りにきたのだ。
山で道に迷った二人は嵐にあう。偶然出会ったハンターの遠山とともに、山を
降りようとするが、道を阻まれ、秋の雨に打たれた三人の身体は体温が低下し、
命の危機を迎えてしまった。
そんな時、三人の前に逞しい牡鹿のオオツノが現れた。オオツノは人間たちを
小さな洞穴へと導いた。そこには鹿や猿の群れ、猪のつがい達がいてお互いに
身を寄せ、温めあって嵐の去るの待っていたのだ。
彼らは哀れな人間たちを黙って受けいれた。メルモはオオツノの温かい身体に
寄り添い、冷え切った身体を温めた。この時もメルモはデジャブを感じた。
(夢に出てきた鹿さんだわ。)
ハンターの遠山から牡鹿がオオツノと呼ばれ、ハンター達から畏怖の対象である
事を聞いた。彼はハンター達の手口を覚え、あらゆる(鹿達にとっての)危機を
乗り越えてきたという。また、最近は人里に下り、畑を荒らすこともあるらしい。
オオツノは寄り添ってくるメルモを優しくも力強い瞳で見つめ受け入れた。少し
獣臭いのが気になったが、冷え切った身体はどんどん暖かくなってくる。逞しい
牡鹿に持たれてメルモは眠った。メルモとオオツノ、運命的な出会いであった。
37 :
名無しさん@ピンキー:2011/12/09(金) 11:29:04.10 ID:atpM6XOk
嵐が去り、動物達は洞穴を出た。体力を回復したメルモ達も続いた。鹿の群れは
牡鹿のオオツノ、牝鹿が五匹、仔鹿が三匹だ。群れを率い緩やかな斜面を上がって
行くオオツノにメルモは手を振った。
「ありがとう!オオツノさーん!」
メルモの声にオオツノは立ち止まって振り返った。
「ミイイイイイ!フウウウウウウン!」
牡鹿が吠えた。メルモを愛おしむかのような遠吠えに群れの牝鹿の一匹が
嫉妬したのか、オオツノに身体を寄せ、メルモのほうを睨んだ。その時、ダー
ンと銃声が響き、その牝鹿が額を撃ち抜かれて倒れた。
遠山が絶好の機会とばかりオオツノを狙ったのだが、彼の連れ合いに当たったのだ。
鹿の群れは一目散に逃げた。メルモは驚き、ハンターの遠山に怒りをぶちまけた。
「ひどいわ!鹿さんたちは私たちをたすけてくれたのよ!」
100メートル程駆けのぼってから、オオツノは立ち止まって振り返り、悲しい声
を上げた。
麓の温泉街に宿を取ったワレガラスとメルモ。遠山が経営する旅館に泊まったの
だが、そのロビーには熊、猪、鹿の沢山の剥製が並べられていた。
遠山は昼間の事をメルモに謝ったが、怒りは収まらず、悲しみは癒えなかった。
(あのオオツノさんはもっとかなしんでいるわ。なぐさめてあげたい!)
夜、ワレガラスの鼾で眠れないメルモは布団の中で考えていた。それと、二三日
前の夢にあのオオツノなる牡鹿がでてきたことに、まだ、子供のメルモだが本能的に
なにか運命的なものを感じていたのだ。
38 :
名無しさん@ピンキー:2011/12/09(金) 11:49:18.81 ID:atpM6XOk
翌朝、早くにメルモは一人で旅館を出た。山に入って行った牡鹿のオオツノに
出会うために。
「鹿に変身しよう!そしてオオツノさんをなぐさめよう!たすけてくれたお礼も
しなくっちゃね。」
子供的な正義感がメルモを突き動かしていた。
都会っ子のメルモにとって、山の森は険しかった。昨日の嵐で地面は湿り、所々
ぬかるんでいて、赤い靴、白いソックスは泥だらけだった
メルモは青いキャンディーを一つ食べ、セクシーな大人の美女に変身した。
大人の姿のほうが、早く移動できるからだ。山の奥には不釣り合いなスタイルの
良い、けれど子供の服を着た美女が紅葉の美しい森の中をさ迷っていた。足元の
悪い道なき道を、大きな胸をプルルンと揺らしながら。
小さな谷で、メルモは座り込んでいた。鹿には一匹も出会わなかった。
「変だわ。鹿なんていない。何処に行けば会えるのかしら?」
艶のある声が谷に響いたあと、遠くで鹿の声が聞こえた。その声にメルモの心は
キュンと鳴り、豊かな乳房の頂は隆起し、スカートに守られた花芯はジュッと濡れた。
モデルのように美しい美女は、ミラクルキャンディーの瓶を取り出した。ここで変身することに決めた。
「赤いキャンディーを二つ、青いほうを一かけら、鹿に変身しますように!」
キャンディ―は白い掌を踊り、口に入り、赤、青と順番に噛み砕かれた。全身をまばゆい光が包み、美女は本来の姿へと若返りはじめた。さらに少女から幼女に、赤ん坊へと。身に着けていた衣服は地面に落ち、その上で光に包まれた赤ん坊はさらに胎児となり、やがて
受精卵になった。メルモの意思に従いDNAの配列は人間から鹿に変えられた。卵は
鹿として成長を始めた。
39 :
名無しさん@ピンキー:2011/12/09(金) 12:05:51.59 ID:atpM6XOk
>>33 手塚アニメ「ふしぎまメルモ」のオープニングで大人に変身し、
さらにネズミ、犬となって駆け回り、最後は鹿になって雄鹿とキスを
するメルモちゃんから考えたお話です。
鹿になったメルモちゃんは、連れ合いの牝鹿を殺されて悲しんでいる(と思って
いる)牡鹿を慰めるために美しい雌鹿に変身しますが、変身後は恋の季節の
鹿の種族保護本能に支配され、牡鹿と恋に落ちます。牡鹿も色っぽいメルモちゃんの
虜となり、やがてニ匹は結ばれます。
遅くなりましたが注意書きです。
41 :
名無しさん@ピンキー:2011/12/10(土) 02:47:11.78 ID:JVkELR6J
ミラクルキャンディーが作り出した光、エネルギーフィールドは人間の少女が
若返った受精卵を優しく包んだ。光は結界を作り、外界とは違う時間の流れの中で
卵は宙に浮き、ニホンジカとして成長を始めた。細胞分裂を繰り返し、魚のような
形となった後、尾は消え、二本ずつの手足、ではなく四本の足が生えてきた。足には
指のかわりに蹄ができ、顔にはマズルが形作られ、耳がピンと上に伸びはじめた。体毛
が生え、小さな尻尾も伸び出てきた。
メルモはキャンディーのパワーが作った疑似胎内ともいえるエネルギーフィールド
の中で鹿として生まれ変わりつつあった。愛くるしい仔鹿のメルモは光に守られながら
地上に降りた。ふらつきながら四本の足で立った仔鹿は一瞬、母親の乳を探すような
しぐさをしたが、どんどん成長をし、やがてアーモンド色の体毛を持つ、美しい牝鹿に
なったところでエネルギーフィールドから解放された。
牝鹿への変身を終えたメルモは瞼を開けた。人間とは違う広い視野、緑と紅葉の
入り混じった森はセピア色に映り、木々は平面的に映った。その視界に違和感を覚え
たが一瞬のことだった。
可愛らしい両耳はピクピク動き、早速外敵を警戒しはじめた。細長い脚はしまりの
ある身体を支え、先端の蹄は、メルモが「人間だった時に」身に着けていたブラウス、
スカートを踏みつけていた。牡鹿を魅了するであろう大きく形のよい尻は早速左右に
振れ始め、小さな尻尾も同じようにダンスを踊っていた。
森の様々な臭いが鼻から脳へと飛び込んでくると、首を後ろにそらし、その後、首を
左に曲げ。毛繕いしながら自分の新しい身体を確かめるのだった。
(へんしんできたわ。ほんとうにキャンディーってすごい!)
メルモは自分が衣服を踏みつけていることに気がついた。そばにキャンディーの
瓶が転がっている。服を口で咥え、草むらの中に隠した。スカートや下着、靴下
靴も同じように。続けてミラクルキャンディーの瓶をまじまじと見つめた。
(これがもしなくなったら、わたしはにんげんにはもどれなくなる。ちゃんとかくさ
なければね。あなでもほろうかしら?)
メルモはキャンディーの瓶を咥えた。赤と青の沢山のキャンディーがカラカラと音
を立てる。僅かに差し込む日光が当たり、瓶がキラリと光った。
その時、鼻がピクっと動き、右耳もピクンと動いた。嗅覚と聴覚が何かを捉えた。
(にんげんだわ!これはにんげんのにおい!それとイヌもいる!)
42 :
名無しさん@ピンキー:2011/12/10(土) 02:54:41.64 ID:JVkELR6J
人間を、鹿に生まれ変わったばかりのメルモは敵の接近と認識した。
メルモが振り返った瞬間、ポッと光る物が見えた。同時にダーーーンと音がした。
それは、人間、しかもハンターが放った猟銃の弾丸だった。弾はキャンディーの
瓶に当たり、瓶は弾け飛んだ。
(いけない!だいじなキャンディーが!)
もしなくなればメルモが人間に戻れなくなる大切なキャンディーの瓶は、割れは
しなかったが谷の下へと落ちて行く。それを拾おうと思ったが、鹿としての本能は
ここから一目散に逃げることを命じた。受精卵から完全に生まれ変わったメルモ
は精神は「まだ」人間とはいえ、鹿の本能、習性からは逃れられないのだ。
左目は落ちて行く瓶を捉えながら、同時に前方の逃げ道を探し、右目はハンターの
いる方向を警戒しつつ、前方を見る。後ろ足に力を入れ、メルモは飛びあがり、谷の下
へと駆けおりた。変身して初めて四本の足で駆けるが何の違和感もない。
(キャンディーはあとでとりにくればいい!いまはにげないと!)
ハンターの再び放った弾が右耳を、尻尾をかすめた。傾斜している地面は
ぬかるんでいたが、メルモの長くスラリとした四本の足は難なく駆けおりて行く。
(すごい!にんげんだったときはあんなにあるきにくかったのに!)
谷底まで降りた牝鹿は、水の中をバシャバシャと走った後、向こう側の斜面を駆け
上っていったが、ハンターにとっては格好の的となってしまった。
ハンターは狙いを定め、引き金を引いたがすばしっこい牝鹿には当たらない。
牝鹿は斜面を登りきった後で立ち止まり、ハンターのほうに振り返ったが森の中へと消えた。
ハンターは、三匹の猟犬を放ち、牝鹿を追いかけさせた。
「あれ程美しい牝鹿はみたことがないな。この遠山様が絶対に仕留めてみせるさ。」
鹿に変身したメルモは、オオツノに会う前にハンターの遠山と猟犬の獲物となった。
勿論、遠山はメルモが変身した姿だとは夢にも思わない。
43 :
名無しさん@ピンキー:2011/12/10(土) 05:05:13.04 ID:JVkELR6J
緑と紅葉が調和した美しい森の中を、哀れな牝鹿が三匹の猟犬に追われ駆けていた。
人間の少女、渡メルモが変身した姿であるその美しい牝鹿は恐怖で涙を流しながら
全力で逃げるが、三匹の猟犬、柴犬たちは獲物に追いつきつつあった。
美しい紅葉など目には入らない。入ったところで今のメルモに色の違いなど
認識できない。黒い柴犬がメルモの右後ろ足に飛びかかったが、反射的に蹴りあげ
キャインという悲鳴とともにレースから脱落した。次に茶色の柴犬はメルモの
背中に飛び乗ったが、すぐに振り落とした。白い柴犬は数メートルの距離を保ちながら
追いかけ続けてくる。
(なんとかにげられそうだわ。こんなところで、こんなすがたでしにたくない!)
メルモの脳裏に、泊まっていた遠山旅館のロビーに飾られた鹿の剥製が浮かんだ。
(いやよ!いやいや!はくせいなんかにされてたまるものですか。)
走り続け、集中力が切れてきたメルモを悲劇が襲った。
「ピャ!チュイイイイン!」
甲高い牝鹿の悲鳴が響く。鹿や猪一匹分くらいの大きさの落とし穴だった。前両
足が、落ち葉でカムフラージュされた穴に落ち、前につんのめった後、頭と背中が穴
の壁に叩きつけられた。ドサッと音がし、メルモは穴の中に倒れこんだ。猟犬達から
ほぼ逃げ切れたと思ったメルモだが、実は罠に追い込まれていたのだ。
「ワンワン!ウオン!」
白の柴犬が穴の上から追い込んだ獲物に吠える。程なく、黒色、茶色も穴のそばに
辿り着いた。気を失い、倒れ込んだメルモを見下ろす。
「ワオオオオオオオオオン!オンオン!」
三匹はそろって勝利の雄叫びをあげた。そのあと、ボスらしい白色は今走って
きた方向、つまり主人たるハンターのいる方向に吠えた。
「アオオオオオオオン!オンオン!」
白い柴犬の声でメルモは意識を取り戻した。背中に痛みが走るが力を振り絞って
たちあがる。幸い骨折はしていない。立ちあがったメルモに三匹の猟犬は
上からワンワンと吠え続けた。
44 :
名無しさん@ピンキー:2011/12/10(土) 05:06:55.24 ID:JVkELR6J
「ピャ!ケケケケ!(うるさい!あっちへいきなさいよ!)」
メルモも負けずに鳴いて抵抗する。犬に変身したこともあるメルモだが、今は
猟犬たちの「言葉」は理解できなかった。だが、彼らがハンターを呼び、彼が
近づいてきていることは分かった。
殺されたオオツノの連れ合いのように、頭を撃ち抜かれ、鉄パイプに四本の足を
縛り付けられて山をおろされていく自分の姿を想像するメルモ。
(いやよ!いやだわ!たすけて、てんごくのママ!)
人間として10年近く、鹿として数十分生きてきたなかで最悪の恐怖を感じる
メルモは、空しく鳴き、むなしく前足を上下に動かすのだった。
恐怖の時間が過ぎて行く。ハンターの吹く笛が聞こえた。鹿としてのメルモの最後が
近づいてきた。穴の中で哀れな牝鹿はぐるぐると回る。
(なんとかにげるほうほうがあるはずよ。きっとある!)
メルモは回るのをやめ、穴の壁を見、続いて上を見た。犬達が唸って見下ろしている。
(そうだ!あのてをつかおう!)
人間だった時、メルモはクラスメイトの男子に交じって廃工場へ忍びこんで
遊んだことがあった。子供にとっては高い壁を登ったのだが、体格の良い
男子に四つん這いに、踏み台になってもらい侵入したのだ。それを思いだした。
(あいつらにふみだいになってもろおうじゃないの)
メルモは穴の壁に身体を三度叩きつけ、その後、後ろ足に力を入れてたちあがり、
前足をジタバタさせながら鳴いて猟犬たちを威嚇した。
「ケ、ケ、ケ、ケ!ピャ!ピイイ!(こっちへきなさい!さあ!かかっておいで)」
敵意をむき出しにして叫ぶメルモ。一瞬、人間だった時の二本足で歩いた感覚
が蘇る。さらにメルモは五回、壁に身体をぶつけ、再度立ちあがる。すると黒色の
奴が挑発に耐えきれず唸りだした。メルモは後ろ足をピョンピョンさせ、両前足を
ジタバタさせる。
「ピャ!ゲゲゲゲ!ピイ!(さあ、このよわむし!おりてきなさい!)」
心の声が聞こえたのか、黒色は穴に飛び降りた。すぐに前足を黒色の背中に乗せ、
さらに後ろ足を乗せてからジャンプした。前足が穴の外の地面にかかった。白いボス
が吠える。踏み台にされたことを怒った黒色の前足がメルモの大きな尻をかすめた
直後、なんとか穴から這い出ることが出来た。すかさず、メルモは白いボスに頭突き
を喰らわせた。やはり、人間だった時、女子をいじめる乱暴な男子にメルモは頭突きを
して仕返しをしたが、それを思いだしたのだ。
45 :
名無しさん@ピンキー:2011/12/10(土) 13:44:01.52 ID:JVkELR6J
「キャインキャイン!」
白い柴犬、猟犬のボスは鹿のメルモの頭突きを受けて悲鳴を上げて転げ回った。
次に穴の淵で吠えている茶色い奴にもメルモは頭突きをし、穴に突き落とした。
自分も勢いで再び落とし穴の虜になりそうなところだったが、メルモは何とか
この場を勝利した。
「チュイイイイイン!フィイイイ!」
牝鹿には似つかわしくない勝利の雄叫びをあげるメルモ。それは人間の言葉
では現わせない感情だった。空を見上げていたメルモの左耳がピクンと動き、
鼻も同時に鳴った。すぐ近くに人間が迫っていた。興奮していたメルモは身体の
向きを変え、「敵」を観察しようとする。
(ハンターじゃないわね。)
少し落ち着いてきたメルモに人間的な思考が蘇ってきた。人間は30メートル
程まで近づいていて、何かを手にしていた。カシャカシャっと音がし、それに驚いた
メルモは上の方向に向きを変えて駆けだした。すぐに白い猟犬のボスが追いかける。
(あのおとは、なんだっけ?にんげんだったときにきいたことがあるわ。)
その音はカメラのシャッターを押す音だった。カメラの持ち主の男は美しい牝鹿を
茫然と見送った。
「なんてきれいな鹿だろう!賢そうだし、力もありそうだ。いい写真が撮れた。」
46 :
名無しさん@ピンキー:2011/12/10(土) 13:46:55.48 ID:JVkELR6J
白いボスは諦めずに牝鹿を追い続ける。逃げ切れない恐怖がメルモの心を襲う。
右目は白い犬と、前方に崖がそびえたっているのを同時に捉えていた。
(もうだめかな?)
いよいよ万事休すかと思ったメルモだが 崖が目前に迫ってもスピードは落ちず、
足を置けるポイントを両目が見つけ、ピョンピョン、ヒョイヒョイと険しい壁のよ
うな灰色の壁を細長い脚で駆けあがっていく。
(すごい、こんなことができるなんて!)
今日変身したばかりだというのに、生まれながらの鹿のように、あるいはそれ以上
の身体能力にメルモは驚きつつも、満足した。自分の意思ではない、鹿として本能
だろう、とメルモは理解した。
崖を登り切ると、牝鹿は身体を止め、崖下で悔しそうに吠える白い猟犬を見下ろ
した。
「ケケケケ!チイイイ!(わるいわね!つかまらないわよ!)」
そして前足に力を入れて腰を突きだしたあと、元の態勢に戻り、身体をブルッと震
わせてから、身体を毛繕いした。落とし穴に落ちた時に付着した落ち葉や小さな虫等
を払い落すために。
(やああん、からだがよごれちゃったわね。オオツノさんにはずかしくてあえないわ。)
メルモは負け犬の遠吠えを聞きながら毛繕いを続ける。
(そうだ、わたしはあのひとにあうためにこのすがたになったのだわ。はやくしな
ければね。)
メルモは大きな尻を左右に振って、犬に別れを告げ、山の森をさらに奥深くへと
姿を消した。
>>34 へと続く(戻る)
47 :
名無しさん@ピンキー:2011/12/10(土) 15:20:19.29 ID:JVkELR6J
>>36へ戻る
熱い口づけを交わす牡鹿と牝鹿が秋の森の風景に溶け込んでいた。この山の
ハンターから畏怖と畏敬の念をこめてオオツノと名付けられた逞しい牡鹿
としなやかなボディラインを持つ美しい牝鹿に変身した人間の少女渡メルモ、
種族を超えたカップルが今、誕生しようとしていた。
種族を超えたとは言っても、今のメルモはミラクルキャンディーの力で生物学的に
、完全なニホンジカの雌に変身しており、DNAに人間として生きてきた証拠
はない。異種族同士の恋とはいえないかもしれなかった。
完全に鹿に変身しているがゆえに、その中身、精神は人間でも牝鹿としての
本能が徐々に彼女を変えていくのは仕方のないことだった。森は赤い紅葉に包まれ
つつある。それは鹿達の恋の季節、繁殖期の雌として、メルモは雄を誘うフェロモン
を膣から放ちはじめていた。
キャンディーはメルモを、体格の良い丈夫な牡鹿を魅了する身体を与えた。子供
とはいえ、人間としての精神がブレンドされたフェロモンは牡鹿をメルモの
虜にした。
何度目かのキスを終え、二匹は互いを見つめ合った。
「やん!どうしてじっとみるの?」
メルモは鹿の言葉、人間には聞こえないささやきのようなもので語った。鹿達
は人間にも聞こえる鳴き声、鹿同士のみに聞こえる囁き、そしてテレパシーの
ようなものでコミュニケーションを取り合っている。
「おまえはきれいだ。おまえほどうつくしいメスはみたことがない。」
「うふ、ありがとう。わたしもあなたのようなオスにあえてうれしいわ。」
「どこからきた?どこへいくのだ?」
「どこからだっけ、うふ、どうでもいいじゃない!それに、どこにもいかないわ。」
「ほんとうか?ずっとここにいてほしい!おれのなわばりにいろ!おれはおまえを
まもってやる。」
「ほんとう?ずっとそばにいてもいいの?わたしなんかでいいの?」
「ああ、おまえしかいない!おれといっしょになれ、そしておれのこをうんでくれ!」
俺の子を産んでくれという言葉にメルモは酔った。腰の深奥が熱くなる。オオツノ
と二匹の間に生まれた仔鹿とともに春の森を駆けまわるビジョンが頭をよぎる。
涎が口から流れ落ち、落ち葉を濡らした。変身した目的など頭になかった。山で
一番の牡鹿に求愛されたことは繁殖期の牝鹿としてこの上ない喜びだった。
48 :
名無しさん@ピンキー:2011/12/10(土) 15:23:19.80 ID:JVkELR6J
メルモは二三歩後ずさりし、身体の向きを変えて尻を軽く振りつつ歩きはじめた。
「どうしようかな!うふふ!」
歩きながら悪戯っぽく振りかえり囁くメルモに、オオツノは首を後ろに反らせ、
歯をむき出しにして興奮した。
「ミミミミミ!ミイイイイ!(おねがいだ、やくそくしてくれ!おれのつれあいに
なってくれ!)」
愛の叫びをあげつつ、オオツノは唸りつつメルモを追いかけ、追い抜き、前に回り
こんで向き合う。右足と左足を交互に数回ずつ上下させる。それが求愛のサインだとは
わかるメルモは顔を下げ、牡鹿を見上げた。素晴らしい三又の角にメルモは見とれ
たあと、牡鹿の右側に飛び出して逃げるように走り出す。
逃げるとは言っても追いつけるスピードだ。時々立ち止まっては大きな尻を左右に
振る、そんなことを繰り返した後、メルモは完全に立ち止まり、首を上に伸ばし、木の枝
と葉っぱを見あげた。オオツノは追いついてメルモの尻を舐めまわし、腰の上に顔を
乗せる。尻尾は下に垂れて左右に揺れていた。
変身してからずっと走続けたメルモは空腹感に襲われた。オオツノを
振りはらい、後ろ足に力を入れて立ち、木の枝に生える葉を食べる。前足をおろし、
木の葉を噛みしめる。
「なあ、いいだろう?やくそくしてくれ!」
噛み砕かれた葉は、胃に送られた。4つの胃と口とを行き来し、反芻消化する。
「わたしをまもってくれる?たいせつにしてくれる?」
「ああ、やくそくするさ。」
胃から戻ってきた葉をもう一度噛み砕き、膨れたほほを見せながらメルモは
オオツノのほうをむいた。
「いいわ。わたし、ここにずっといるわ。やくそくする。」
求愛の承諾にオオツノは小躍りし、メルモの周りを駆けまわった後、大木に身体を
こすりつけた。そんな彼を微笑ましく見つめるメルモはジャーと尿をだした。変身
して初めての生理的行為だった。オオツノはその音を聞くと駆けより、メルモの
尿で濡れた地面に身体をこすりつけた。その後立ちあがるとあっけにとられる
メルモの陰部を舐め、さらに彼女の腰に左右の前足を置いた。
49 :
名無しさん@ピンキー:2011/12/10(土) 15:27:06.63 ID:JVkELR6J
「チュ!チュイイン!(あん、まだはやいわよ!)」
交尾の姿勢に入ろうとするオオツノをメルモは牽制しようとした。まだ、発情は
最高潮ではない、身心とも準備ができていないものの嬉しかったのも事実だ。
興奮するオオツノの半身がメルモの背中に乗る、舌で愛撫をしながら交尾の
態勢はできつつあった。オオツノの角がメルモの首に、陰部に固い物が当たり始めた。
「ミミミミミ!フーーン!ヴォヴァ!(おれはおまえのものだ!がまんできない!
いくぞ!)」
「チュイン!(いいわ、きて!)」
メルモは観念し、目を閉じて力を抜いてオオツノを受け入れようとした。
するりとオオツノの身体がメルモから滑り落ちた。交尾は途中で終わった。
(え?もうおわり?うそでしょ?)
メルモが振り返ると、オオツノは下の方向、麓のほうを向き鼻と耳をピクピクさせ
ていた。メルモは向きを変え、オオツノに寄り添った。
「どうしたの?なに?」
「にんげんだ、にんげんが、イヌといっしょにこちらへむかってくる」
「にんげん?ハンター?」
鹿の言葉で人間に相当する単語を聞くや、メルモは自分が人間だったことを
思いだした。変身の目的も。牡鹿に身体を擦りつけて語りかけようとした。
「あなたに伝えなくてはいけないことがあるの!あのね…」
「ミイイイイイイ!フィイイイイイイ!フィヨー!」
メルモの囁きを遮り、オオツノは叫び声を上げた。二匹の鹿に,出会って間もない
つがいに危機が迫っていた。
50 :
名無しさん@ピンキー:2011/12/11(日) 23:01:42.21 ID:KkZPQuXA
メルモはオオツノの逞しい体躯にピッタリと寄り添っていた。オオツノは麓の方向を
睨みつける。
(そんな!あのハンター、イヌたち、もうおいついてきたの?はやすぎるわ。)
ワンワンと猟犬の声が聞こえてくる。すこし靄がかかっているので姿は
見えないが、すぐ近くまで迫っているのは間違いない。
「イヌはたくさんいる。にんげんもひとりじゃない。」
オオツノはつぶやいた。
え、とメルモはオオツノの顔を見上げた。
(べつのハンターなのかしら。そうよね、ほかにいてもおかしくはない!)
靄の中から、五匹の猟犬が現れた。柴犬ではなく大型の恐ろしい洋犬だった。
「チュイイン(こわいわ)!」
不安なメルモはオオツノにさらに身体を寄せつけた。両耳から尻尾、蹄に至るまで
恐怖で震えるが、牡鹿の体温、鼓動が伝わり、少しは落ち着けそうだった。
「おれとしたことがふかくだった。これほどちかづくまできがつかないとは。」
「わたしのせい?わたしが、わたしが?」
「ちがう、おれのせいだ、おまえのいろけにふぬけになった」
五匹の洋犬はオオツノとメルモ、二匹の鹿に吠えたててきた。もう目の前にまで
迫ってきていた。
「おまえはにげろ!やまのうえのほうへな。おれがあいつらをひきよせる。」
「いや、いっしょににげて!いっしょじゃなきゃいやよ。」
51 :
保管庫:2011/12/12(月) 13:32:15.01 ID:PF3Jkk2/
乙です!
しかしログインページに行ってしまうんだが・・・
53 :
保管庫:2011/12/13(火) 01:08:22.39 ID:KHPH3KNj
>>52 公開設定を変更するの忘れてましたw
変更したので今はもう大丈夫です。
前スレの
触手と少女モノ ID:sel93LhO
触手娘リン ID:bPFfE6DJ
って同じ人?
この2作すげー好きだーー。自慰っ子がツボってのもあるけど文体も好き。ドキドキする。
>>54 ありがとうございます、ご推察の通り、同じです。
とくにリンは唯一反応がなかった作品だったので、
レスをもらえてものすごく嬉しいです。
・淫魔と少女(前スレ680〜)
・大狐と少女(前スレ757)
・少年と人狼少女(前スレ767〜778)
・人外少女と薬草売りの少年(前スレ817〜)
・触手娘リン(前スレ858〜863)
・ロコとシン(仮) (前スレ923〜)
を書きました。
薬草売りのやつでちょっと真っ白に燃え尽きてしまって、
ただいま絶賛天使待ち((c)衛藤ヒロユキ)です。
申し訳ないです。
56 :
54:2011/12/14(水) 00:03:22.06 ID:GlpEgUC7
っていうか保管庫の方、全部お見通しなんですね。
ありがとうございます。続きを書けるように再度精進します。
57 :
名無しさん@ピンキー:2011/12/14(水) 10:55:13.38 ID:XwVqzXqM
オオツノはメルモから離れて数歩前に出て、頭を屈め犬に向かってその自慢の
大きな角を振り立てた。
「フィイイイ!ケケケケケ!(このやろう!あっちへいけ!)」
オオツノは猟犬たちを威嚇する。メルモも横に並んで唸るが、牡鹿の迫力に
はかなわない。
「かならず、あとをおいかける。やくそくする。」
「ほんとう?やくそくよ!」
「もし、おれになにかあったら、なかまがいるからたよればいい!」
「いや、そんなのいや!」
「はやくいくのだ、このままでは2ひきともやられる!」
メルモはかぶりを振る。オオツノはメルモのほうを向かずに彼女を説き続ける。
オオツノを愛する心、育ちつつある牝鹿の心が悲しむ。せめて別れの前にこっち
を向いてほしいとメルモは思った。その願いが通じたのか、オオツノは唸って
メルモに近寄るよう命じた。メルモが顔を寄せると、オオツノは首を右に曲げ、
愛する連れ合いのぶどう色の瞳をみながら口づけを交わした。一瞬だけ。
オオツノの意を無駄には出来ない。メルモは犬達をにらみながら後ずさりし始めた。
いつの間にか靄は晴れ、二人のハンターの姿が見えた。
「おお!オオツノだぞ!メスと一緒だぜ!」
「メスもなかなかのものだ。二匹そろって剥製にして飾れば絵になるな。」
猟銃を構えたハンター達の会話が耳に入る。メルモはしっかりと聞き取った。
(そんな、いやだわ、はくせいなんて!にんげんってなんてざんこくなの?)
「ミイイイン(はやくいけ!)」
メルモは意を決し身体の向きを変えて走り出した。猟犬の一匹が彼女を
追いかけた。すかさずオオツノは飛びかかり角で刺した。刺された犬は急所
をやられ即死だった。
血で真っ赤になった角を振りかざし、オオツノは残りの四匹の猟犬たちを威嚇する。
猟犬たちは牡鹿に飛びかかる。ハンター達は銃を構えるが、撃てないでいた。
また一匹になって逃げる羽目になった鹿のメルモ。後ろで銃声が聞こえ立ち止まって
振りかえる。犬の悲鳴が聞こえ、その後牡鹿の雄叫びが聞こえた。
(オオツノさん、だいじょうぶかしら?)
「チュイイイイイイイン!チュイイイン!(かならずかえってきて!わたしのところに!)」
メルモは気持を抑えきれず、泣き叫ぶと、森の緩やかな斜面を登りはじめた。
手塚作品総合スレあるけど
まぁあれだ書きながら投下はry
規制されてるようなら避難所で報告しよう、な
シオとほづみんのその後が気になる………!!!
いや、むしろあの二人の話をずっと読んでいたい。
パーツを集める→ステルススーツ完成→喋りだす
と言う作品に出会ったのですが、人外に入りますよね?
62 :
【336円】 :2012/01/01(日) 01:15:05.56 ID:9PIR84Sz
あけおめ
みんなあけおめー!!過疎ってても足繁く通うぜ。
>>55 淫魔と少女の第4話以降が読みたいですーーー
気力が戻ってきたらお願いっ!
>>55 本当にありがとうございます。
時間が経過してるのに、そうやって応援いただけるのが嬉しいです。
がんばりますね!
エロなしですが、触手×人間♀です。
「先輩の事が…好きです」
そう言って俯き、震える少女。
表情は見えないが赤く染まる耳を見れば、その顔がどれだけ赤くなっているか手に取るようにわかる。
『えっと…栗田さん、だっけ?』
「は、はい…」
声帯がない僕は、いつものように脳に直接テレパシーを送る。
『正直僕は君の事を知らないんだけど、なんで、その…す、好きとか…』
「去年の水泳大会で、先輩が一着を取ったのを見て…それから…」
確かに取った。
人間と並ぶと明らかに早いから、学内の同族を集められての部門だったけど、二位以下を引き離してダントツの一位だったのを覚えている。
泳ぐのは大好きだ。
「それから、気になるようになって。
テストもいつも20位以内で頭もいいんだな、とか。
クラスメイトの人と笑いながら帰ってる姿とか、つい目で追ってしまって…」
いや、まぁ。
ありがたいけど、嬉しいけど。
だからってまさかそんな。
『でも僕、人間じゃないんだよ?』
「そんな事、関係ありません!
人間だって触手だって関係ない!
私は先輩が好きなんです!」
肩で揃えられた黒髪を揺らし、勢いよく顔を上げる栗田さん。
真っ赤な顔が、本気なんだと思わせてくれる。
けど。
彼女の言う通り、僕は触手だ。
人間の腕より少し細いくらいの触手がマリモのように絡まった塊だ。
と、心無い人に言われた事がある。
見た目は全然違うし、人間をそういう対象に見た事なんてない。
そもそも、人間の方が僕らを気味悪がるし。
受け入れて仲良くしてくれるのはごく一部だ。
そ、それが…好きだなんて…。
「先輩…今恋人はいますか?」
『い、いや』
「じゃあ…好きな人、とか」
『いないけど…』
この学校には触手が全部で8人いるけど、雌は2人しかいない。
学年が違うから話した事もない。
そして人間を恋愛対象に見た事がないから必然的に好きな人なんてできやしない。
「じゃ、じゃあ、私と付き合って下さい!」
ぎゅ、と。
栗田さんの両手が僕の触手を二本握りしめた。
小さくて細い指。
僕と全然違う。
人間の手に握り締められるなんて、初めてだ。
あったかくて、気持ちいい…。
いやいやいや!
『付き合うってちょっと!
いくらなんでもそれは…』
「ダメ…ですか?」
『いやだってアレだよ?
付き合うっていうのはさ…いろいろするんだよ?
僕触手ですよ?』
自分で言った途端頭の中に卑猥な想像が広がる。
クラスメイトに見せてもらったエロ本。
触手と人間の絡み。
あれはヤバかった。ほぼ陵辱物だった。
泣き叫ぶ女の子に絡みつく触手達。
性技や催淫剤で女の子がその気になれば、それが触手物のイチャラブだと言われて、ハードルの低さに驚いた。
お前もしてみたいの?なんて冗談混じりに聞くクラスメイトに、まさかーと笑って返した。
触手と人間の恋愛物なんて読んだ事ないし、自分に人間とのそんな事は縁がないと思っていた。
そりゃあ人間の女の子は柔らかそうであったかそうでぷにぷにしてていいなぁとは思うけど、自分がそれを望んだら陵辱物になってしまう。
別に陵辱がしたい訳じゃない。
卑猥な妄想を振り切る為、握られた触手を引き抜こうとしてもそれは叶わず。
逆にぐいと引き寄せられた。
「わかってます…それが嫌なら、告白なんてしません」
栗田さんは少し目を伏せ、右手で握った僕の触手に唇を寄せる。
そしてそのまま、小さく口づけた。
『……!』
ピリ、と全身に電気が走る。
「私…先輩になら、何されたって、嫌じゃありませんから…」
上目遣いで見つめる栗田さん。
赤いほっぺも、僕を握り締める小さい手も、緊張で震える肩も。
全部全部かわいくて。
だめだ。
もうだめだ。
気付いた時には全ての触手を使って栗田さんを抱き締めていた。
『苦しくない?
……き、気持ち悪くない?』
「気持ち悪くなんてないです。
…先輩って、結構つるつるしてるんですね。
ずっと触ってみたかったので、嬉しいです」
そう言いながら、より僕の触手達に埋もれる栗田さん。
「先輩、大好きです…」
まさか自分に人間の彼女ができる日が来るとは。
いつか来るその時の為に、触手と人間の営みをしっかり学んでおこう。
…誰か、陵辱物じゃない触手×人間物、書いてくれませんか?
以上です。
触手×人間(イチャラブ)が好きです…
いつかエロも書きたい。
明けましておめでとうございます。
>>68 GJ!元日から素晴らしいものを読んだw
触手×少女の非凌辱モノはいいね
新年早々良い物を見せていただいた……GJ!!
71 :
先輩と栗田さん:2012/01/03(火) 09:08:02.85 ID:oKfQXZBi
GJありがとうございました!
嬉しかったのでがんばって続きを書いてみました。
触手×人間♀(自慰のみ)です
水の中を、どんどん進んで。
気付けば他を引き離していく。
全ての触手を使って泳ぐ姿はすごく気持ちよさそう。
プールサイドに上がると水滴が太陽の光を反射して、キラキラ輝いている。
うねる触手が、キラキラ。キラキラ。
本当に、綺麗で。
その瞬間、私は、恋に落ちた。
「ねぇねぇ、人間と付き合いたいと思う?」
『何だよまた先輩の話?』
クラスメイトのルイ君から、うんざりとした返事。
「だ、だって、やっぱり同じ触手の人に聞いた方がいいじゃない…」
『まぁそれはそうだけど』
ルイ君は、クラスで唯一の触手さん。
うちの高校には触手さんが八人しかいないのにその一人がうちのクラスだなんて、最初はびっくりしたけど、恋愛相談を持ちかけられる現状を考えるともう運命だとしか思えない。
『そもそもさー、付き合うとかなんとかって、交流したがらないのはそっち側じゃん。
栗田だって最初は嫌だったろ?クラスに俺がいて』
「確かに最初は驚いたけど…別に嫌じゃないよ?」
『あ、そ』
おまえって変わってるな、と右側の触手数本で頬杖をつくルイ君。
『でも俺が「付き合ってくれー」って触手伸ばして迫ったら嫌だろ?』
うねうねと伸ばして来た一本の触手ををぺい、と払いのけ。
「それは確かに困るよ!私は先輩が好きだもん!
ごめんなさいだよ!」
『そこかよ!先輩ならいいんか!』
「先輩なら……と、飛び込む…」
言っちゃった!と顔を隠せば、ルイ君のため息が頭に響いた。
『飛び込むだけで済めばいいけどなー。
先輩だって男なんだから、人間に欲情するようになれば、おまえだって襲われるんだぞ』
「よ、欲情って…!」
慌てて立ち上がったが、放課後の教室には私達しかいないので、聞いてる人は誰もいない。
それどころかルイ君は私にしかテレパシーしていないんだから、誰かがいれば聞かれるのは私の声だけだ。
「へ、変な事言わないでよー…」
『おまえが繰り返さなきゃいいだけだろ』
誰もいないとわかっていても顔が熱くなる。
先輩が、私に。
よ、欲、欲情…。
「してくれるかな…私に…」
『さぁなー。そういう趣味の奴もいるだろうけど…ってされたいのか』
「先輩が望んでくれるなら…全然…」
『そういうのって、女が考えるようなロマンチックなもんじゃないからな。
触手と人間が付き合うってのはどういう事になるのか、ちゃんと考えろよ』
「……うん」
帰り道。
裏門から帰るルイ君と下駄箱で分かれて歩いていると、門の手前で後ろから声がした。
「明日の小テストやべーよ。
マジで休もうかな」
「いやそりゃあおまえはできるからいいだろうけど…」
どん、と。
おしりの辺りにぶつかられたので、反射的にそこを見る。
そこには、私の腰ぐらいの高さまで蠢く、無数の触手があった。
せ、せせせ先輩…!
『あ、ごめん!』
私を見上げ、慌てて謝りながら瞬時に全ての触手を自分の背中に回す先輩。
「やべー、ごめんねー」
一緒にいたお友達さんにも頭を下げられ、立ち尽くしてしまう。
そそくさと先を行く先輩は、少し距離ができると背中に回していた触手をまた元に戻してふよふよ漂わせてた。
「いや俺も気付かなかったから悪かったよ」
「別に俺は気持ち悪くなんてねーからわかんねぇなー」
お友達さんが独り言を言っているように見えるけど、きっと先輩と話してるんだ。
私には、もう聞こえない。
先輩の声、初めて聞いちゃった。
少し低めの優しい声。
もっと。もっと聞きたい。
先輩、私だって、気持ち悪くなんて、ないですよ。
夜、布団に入り、校門での事を思い出した。
優しい先輩。優しい声。
私が気持ち悪がると思って触手を背中に回した先輩。
そんな事、全然ないのに。
むしろもっと触れ合いたい。触って欲しい。
『触手と人間が付き合うってのはどういう事になるのか、ちゃんと考えろよ』
ルイ君の言葉が頭をよぎる。
先輩が人間に、私に、欲情したら、受け入れられるのか。
…そんなの答えは決まってる。
先輩。
好きです。好きなんです。
先輩は、私に欲情してくれるかな。
私の身体、触ってくれるかな。
あの、たくさんの触手で。
先輩は、どうやって触ってくれるのかな。
頭の中で、先輩の触手を想像しながら、パジャマの上から胸を触ってみる。
先輩なら、きっと優しく触ってくれる。
外側からゆっくり揉むと、先が固く立ち上がっていくのがわかる。
触れそうで、触れないで。
ゆっくりゆっくり、その中心に指を近付けていく。
「ふっ……うん……」
ついに乳首を捉え、指の腹で円を描くようにくすぐった。
時折爪で引っ掻くようにすると、気持ち良さに腰が少し浮いてしまう。
「…あっ………うぅ」
股間がじんじんするのを感じながら、パジャマを捲っておなかから直接触れていく。
自分の指を、先輩の触手だと思って、胸へと進める。
先輩の、触手が、私の胸を優しく締め付けて。
乳輪を、なぞって、乳首を、潰す。
「あぁっ!…せん、せんぱ……っ」
乳首に巻き付いた触手が、強く、弱く、締め上げる。
両方の乳首をきゅっきゅっと締め付けられると、もう腰がゆらゆらと動き出すのを止められない。
足をすり合わせ、快感を逃す。
我慢できずに下半身に右手を伸ばし、パンツの中に入れると、そこはもうびしょ濡れだった。
ぬるぬるした液体を指ですくい、小さな突起にそっと触れる。
「〜〜〜…っ!」
ぬるり、と撫で上げると。
全身に電気が走ったみたいに、つま先まで痺れるような快感。
「ふ……あ、あ、あ」
先輩の触手が、私のクリトリスを剥いて、下から撫で続ける。
時折浅く掻き回し、ぬるぬるをすくって、何度も、何度も。
「ぅん……あ、せ、せんぱい…きもちい…っ」
先輩。先輩。
もっと、もっと触ってください。
先輩の事、もっとたくさん知りたいんです。
お友達さんにからかわれるとすぐに照れて触手の先っぽのピンク色が濃くなるとこも。
泳ぐのは速いのに、走るのが苦手でサッカーの成績が悪いとこも。
自分は気持ち悪がられていると思ってあまり人と関わろうとしないとこも。
全部好きなんです。
先輩に、もっと、近付きたい。
「…はぁ…せんぱい、い、入れて…ください…」
先輩の触手が入り口に添えられているのを想像しながら、中指をぐ、と入れる。
ザラザラした中を奥まで進め、指が入る限界まで突き入れた。
「は、あ…せんぱい…せんぱい……あ、あぅ…」
ゆっくりと、先輩の触手が引き抜かれ、そしてまた入ってくる。
深く、深く、私の中が掻き分けられる。
だんだんと、おへその側が気持ち良くなってくると、先輩はそこを集中的に攻め立ててきた。
奥に入る度に、ぐいぐいと触手を押し付けてくる。
「あ、あ、あ、せん、せんぱ…ダメ、ダメです…っ」
『イきそう?』
「は、はい、もう…イく、イく、イっちゃいますぅ……!」
『うん、いいよ、イって』
「は、あ、あぁ、も、ダメ、イく、イく……っ!」
夢中で抜き差ししていた指の腹で、一番奥を強く押した瞬間。
全身にぎゅっと力が入り、頭の中にチカチカと白い光が点滅した。
荒い息を整え、快感の波が少し引いた胎内からずるりと指を引き抜く。
挿入していた中指だけに留まらず、気付けば全ての指が自分の体液塗れになっていた。
その手を目の前に掲げ指を開くと、粘着質なその液体が糸を引く。
「……ルイ君、ちゃんと、考えられたよ」
私は次の日、先輩の下駄箱に手紙を入れて、呼び出した。
もちろん、ちゃんと私の気持ちを伝える為に。
先輩の一番近くにいる為に。
「先輩の事が…好きです」
以上です。
言い忘れてしまいましたが、触手はポ○モンのモ○ジャラみたいなやつです。
しかしエロいシーンって難しいですね…
いつかちゃんとした本番を書きたいです。
乙
79 :
名無しさん@ピンキー:2012/01/05(木) 00:32:34.18 ID:wYoT79a8
>>50 陽が傾きはじめた山の森、美しい牝鹿のメルモは小さな沼で喉の渇きを癒した後、地面から生えている草を
夢中で食べていた。オオツノのことも気になったし、早く逃げてオオツノの「仲間」に合流したかったが、空腹には勝てなかった。
沢山の食物を食べ、反芻消化すため、メルモは沼の側の草むらに座りこんだ。
(オオツノさんだいじょうぶかしら?)
頬をふくらませながら、メルモはぼーっとしていた。ふと、人間としての二人の弟、
一緒に山の奥地区へやってきたワレガラス医師の顔が白昼夢のようにうかんだ。
(そうだ、わたしはにんげんだった、みんなわたしがいなくなってしんぱいしているわ。)
最初にハンターに襲われた時、ミラクルキャンディーの瓶が転がっていったことも
思いだした。
(キャンディーのびん、まだあそこにあるのかしら?オオツノさんにあったら
きちんとおはなししよう、ひとざとへはおりてはだめ、ハンターがねらっているって
あぶないからやまからおりないでってやくそくしてもらおう!)
約束、という鹿の言葉での単語に反応した。自分もオオツノとずっといる、夫婦に
なると約束をしたのだ。鹿達にとって約束の意味は重たかった。
(わたし、たいへんなやくそくをしてしまったかもしれない!)
うとうとしていたメルモは牡鹿の体臭で目を覚ました。
(オオツノさん?いやちがう?)
座っていたメルモを見下ろす一匹の牡鹿がいた。オオツノよりも歳をとっているが
少し粗野そうなところがあった。オオツノのような気品は感じなかった。
「チュイン(だあれあなた)?」
「ふん、すごくいろっぽいメスのうわさをきいていたけど、おまえのことけ?」
メルモは鹿に変身してから、オオツノ以外の鹿に会うのは初めてだったが、彼女は
は他の鹿達から見られ、牡鹿の情報ネットワークでは噂になっていたのだ。
牡鹿は座っているメルモの後ろに回り、尻に顔を近づけ、陰部を舐めはじめた。他の
牝鹿にはない独特のフェロモンが彼を刺激する。
「チュイン(やめて、だれがあなたなんかと)!」
メルモは叫び、口を天に向けてパクパクし始めた。これは交尾を求める牡鹿に対しての
牝鹿の拒否のポーズである。普通はそれで牡鹿は退散する。
「そんなこというなやあ!」
その牡鹿は色気のあるメルモを諦めず、愛撫を続けた。たまらなくなってメルモは立ち上がり駆けだすが、
消化が終わっていない胃が悲鳴を上げ、すぐに立ち止まった。牡鹿が駆けより、さらにメルモの陰部を撫で始めた。
80 :
名無しさん@ピンキー:2012/01/05(木) 00:34:01.37 ID:wYoT79a8
>>77 GJ!!
告って一人でしてる後輩かわいい。しかも恋愛対象が卑猥。いいなあいいなあ!
俺も触手に生まれたかった
そしてこんなかわいい娘に告白されたい
わくわくしながらスレを開いたら俺には未知の領域だった。
ようこそ
いらっしゃいませ
ごゆっくりお楽しみください
88 :
先輩と栗田さん:2012/01/07(土) 08:54:49.91 ID:z2YdSDBu
続きを書いてみました。
一応完結です。
触手×人間♀本番有です。
まずい事になった。
いつものように、栗田さんとの下校途中、何の気なしに言ってしまったんだ。
今日から3日間、両親が不在だと。
「ご両親…いらっしゃらないんですか?」
『うん、仕事だって』
その時、僕の触手を一本握る栗田さんの手に、少し力が籠もるのを感じ、直感的に失言したとわかった。
「じゃ、じゃあ、私、泊まりに行ってもいいですか?」
僕の彼女は積極的だ。
普段はすごく控えめなのに、僕との事になるとやけに押してくる。
だからって女の子から彼氏の家に泊まりたいってそれはもうやばいんじゃないか。
まだ付き合ってひと月しか経ってないし、たまにぎゅっと抱き締めるくらいなのに。
もちろん、興味がない訳じゃない。
いつもいろんな所をふにふに触ってみたくなるのを我慢してるくらいだし。
いや待て落ち着け。
そもそも栗田さんはそんなつもりじゃないかもしれない。
ただ単に僕と一緒にのんびり過ごしたいだけだ。きっとそうだ。
うんうんと頷き、僕は自分を無理矢理落ち着かせた。
あの時僕の触手を握る栗田さんの手が、いつもより熱かった事は気付かない振りをして。
一度着替えてきます、と言って帰った栗田さんがうちに来た。
僕は母さんが用意してくれていたスープを飲み、栗田さんは持参したコンビニのお弁当を食べる。
同じ物を食べたいけど、僕達は基本的に固形物は食べないから仕方ない。
89 :
sage:2012/01/07(土) 08:55:44.62 ID:z2YdSDBu
手伝いたがる彼女をなだめ、食器を洗い終わると、もうする事がなくなってしまった。
普段なら予習復習をしている時間だけど、そんな事をするのはもったいない。
でも何をしていいのかわからない。
たまに、何気ない会話をしても、いつもみたいに続かず、すぐに途切れてしまう。
ど、どうしよう…。
「あの…シャワー浴びてもいいですか?」
『あ、うん!ま、待ってて!今準備してくるから!』
慌てて浴室に駆け込み、お湯が出るよう準備を整える。
うちにはボディソープしかなかったけど、栗田さんはシャンプーやリンスを持参していたので助かった。
というか、準備が良すぎる。
食事の事だってそうだ。
泊まるなんて事になって動揺してしまった僕は、人間と触手の食事が違うという事が頭からすっぽり抜けてしまっていた。
それなのに、ちゃんとお弁当を持参した栗田さん。
僕達触手の事を、ちゃんと調べてくれてるんだろうか。
僕と過ごす為に。一緒にいる為に。
…僕は、なんて幸せ者なんだ。
幸せ、だけど。
まずい。やっぱりまずいよ。
シングルのベッドの中、すぐ隣に栗田さんがいる。
手を伸ばせば届くどころか、僕の丸い体型が災いしてすでに胴が触れている。
微動だにしないように触手達を抑えるのに必死だ。
どうしてこうなった。
栗田さんがシャワーを終えて。
僕もシャワーを浴びて。
居間に布団を敷いてそこを使うよう伝えて。
自室に戻って。
寝て。
ノックされて。
栗田さんがいて。
「一緒に寝てもいいですか…?」で。
で。今だ。
いやいやどうしてこうなった。
断れ僕。
栗田さんは僕に背中を向けているから、寝ているのかわからない。
…寝てる、のかな?
「…先輩」
『は、はははい!』
向こうを向いたまま、栗田さんが話し出す。
「先輩は、私の事……どう思ってますか?」
『え?』
「先輩は優しいから、断れなくて付き合ってくれているんですか?」
『な、なんで…』
体が触れている部分から、彼女が震えているのが伝わってくる。
泣き出すのをこらえるような、そんな声を一生懸命絞り出す栗田さん。
「私、は。もっと先輩と、触れ合いたいです…。
告白した時、先輩言ったじゃないですか『付き合うっていうのはいろいろするんだよ』って。
いろいろ、してくれないんですか…?
やっぱり、人間だからダメですか?つまんないんです…」
それ以上言わせないように、触手全てを使って抱き締める。
強く。強く。
体の下から差し込んだ触手を使って、くるりと栗田さんを反転させ向かい合う。
「ひゃっ…せ、せんぱ…んぅ」
キスがしたかった。
人間のように口があれば。唇があれば。
栗田さんの唇と合わせて、貪りたかった。
でも僕にはそれがないから。
養分を吸収する用の二本の触手を片方、栗田さんの口に差し入れる。
なんというかもう、すごく好きだ。
いつも僕を見つけると満面の笑みで駆け寄ってくる姿とか。
僕の触手を握る手の優しさとか。
ストレートにぶつけてくる僕への気持ちとか。
知れば知る程、どんどん惹かれて行く。
触手を口に入れられながらも、嫌な顔一つしないで必死に舌を這わせる栗田さんが、かわいくて愛しくて仕方ない。
僕の触手は口内を思うように動き回り、歯列をなぞる。
時折ちゅっちゅと唾液を吸った。
「んっ……んん…ぷはっ、せんぱ……んぅぅ」
片方の触手を抜くと、次はもう片方。
休む間もなく交互に差し入れる。
そうしてそのままパジャマを捲り、身体中を全ての触手を使って撫で回した。
背中も、腰も、膝の裏も、つま先も。
そして少しずつズボンも脱がしていくと、白い下着が露わになる。
「ん、ん、んぅ……ふゎ…んん」
どこもかしこもすべすべで、触り心地がいい。
身体の後ろ側は特に遮る物がなくて触手を走らせやすい。
前はどうだろう、と今度はお腹や鎖骨に触手を這わせる。
うん、やっぱりすべすべだ。
目の前でふるふると揺れる胸がすごくキレイで。
柔らかなおなかから、二つの膨らみに向けて触手を伸ばす。
するすると、その頂には触れないように触手を這わせ、優しく波打たせた。
触手に巻き付かれ、乳首だけを覗かせる彼女の胸。
「ふ、ん、んん……ぷはっ…あ、あん」
養分吸収用の触手を口から引き抜き、二つの乳首に狙いを定めた。
1センチ程の小さな穴が開いているだけだけど、サイズ的には丁度いい。
パクリ、と。
両乳首をくわえる。
「あぁぁ!……あ、あぅ、あ」
開いたり、閉じたりしながら、栗田さんの乳首を吸い上げ、扱く。
この触手ってこうする為にあるんじゃないかっていうくらい、ピッタリの大きさだ。
そして的確に栗田さんに快感を与えてくれる。
『…かわいいよ、栗田さん』
「せんぱい……ほ、ほんと、ですか…?あ、は…んん…」
『うん…もう、たまんないよ』
「う、うれ、しい、ですぅ…」
乳首をくわえられ、触手に巻き付かれ、撫で回され、甘い声を上げる栗田さんは、もう、かわいくて、かわいくて。
内股を撫でていた触手を一本、下着をずらして割れ目に這わせた。
ぬるぬるとしたそこは、今にも触手が飲み込まれてしまいそうだ。
両足に触手を巻き付かせてそっと開き、溢れ出る体液をすくう
数本の触手を使い、赤く充血したクリトリスを剥き出した。
そして体液にまみれさせた触手で、その小さな豆に触れる。
「……っ!!」
突然栗田さんの身体がのけぞった。
トントンと触れる度に腰がびくびくと震える。
「は、あっ、せんぱ…!あ、あぁっ!」
次は円を描くようにぬるぬると触手を這わせた。
栗田さんは刺激が強いのか、腰をガクガクさせながらも僕から離れようとするけど、全身に巻き付かせた触手がそれを許さない。
僕に口があれば、このかわいいクリトリスをなめ上げてあげられるのに。
キスをして、吸ってあげるのに。
……養分吸収用で我慢しよう。
いつまでも吸い付いていた触手を乳首から一本離し、目の前に持ってくる。
うん、まぁ大きさはこっちも丁度いいかもしれない。
ちゅっと、今度はその小さな豆に吸い付かせた。
「あ、ああぁぁ…っ!」
いつもスープを吸う時のように動かせば、栗田さんが泣き出しそうな顔をしてガクガク震えだす。
「せん…せんぱい…っ!ダ、ダメです…!」
『気持ちいいの?……イきそう?』
「はい…っ!も、ダメ、ダメ…っ!」
『かわいい…いいよ、イって』
ぢゅうっと一際強く吸った時。
「あ、あ、あ、あああぁ…!」
栗田さんは達した。
「はっ…はぁ…はぁ…」
『大丈夫?つらくない?』
「だ、大丈夫…です…」
『そっか………じゃあ、入れるね…』
栗田さんの痴態に、そろそろ我慢も限界だ。
早く中に入りたいと、触手が疼いれいる。
濡れた割れ目に触手をあてがい、ゆっくりと沈めていく。
十分すぎる量の潤滑液のおかげで、するすると入り込んで行く、けど。
「あ、いっ…!」
『痛い?』
「痛く…ないです…!続けてください…」
嘘だ。
眉間に寄った皺が、その辛さを物語る。
でも、続けて欲しいと言ってくれる優しさが嬉しくて、僕はぐいと触手を進めた。
「あっ…んんっ…!」
唇を噛み締めて、痛みを逃そうとする栗田さん。
少しでも痛みが和らぐようにと、僕は一度離した触手でクリトリスを再びくわえた。
「は、あ、あぁ……っ!」
達した後で敏感になっているおかげで、またすぐに熱に浮かされたように甘く鳴き出す。
僕は彼女の負担にならないよう、ゆっくりと触手の出し入れを始めた。
痛くないように、気持ち良くなるように、逸る気持ちを抑えて、彼女の事だけを考える。
「あ、あ、あ、ん、ん…っ」
次第に声から苦痛の色が消えてきた。
『気持ちいい?栗田さん』
「は、はぃ…あ、あん、せん、せんぱいの、しょ、しょく、しゅ……気持ち、いい、ですぅ…」
『そう…』
ずるり、と。
彼女の胎内から触手を引き抜く。
「あ……せ、せんぱい…?」
不安げに僕を見つめる栗田さん。
そんな表情とは裏腹に、彼女の割れ目は物欲しそうにパクパクと呼吸をしていた。
もう、我慢できない。
僕は身体の下の方から、他の触手より一回り太めの触手を出し、ぬらりと揺らした。
「せんぱい…?それは、何ですか…?」
初めて見る触手に、彼女が目を丸くして聞いてくる。
『これは…生殖用の触手だよ』
「せいしょく、よう…?」
『そう、平たく言えば、男性器』
「そ、そんなの、本に載ってませんでした…」
『そうなの?』
やっぱり本でいろいろ調べてたのか。
嬉しさと同時に、彼女の強張った表情に後悔が込み上げてくる。
見せなきゃ良かったかな…。
自分のこれが人間の男性器と似ても似つかない事は知っている。
大きさだって違うし、何より先端のいぼいぼは僕等独自の物だ。
初めて見たら、びっくりしちゃうかも…。
今日はもう散々楽しませてもらったし。
彼女の内壁の柔らかさを十分堪能した。
ここで終わりでも構わない。
『……じゃあ、これはしまうね』
「え…?」
『いや、まぁ、これを使わなくても十分楽しめてるから』
言いながら、さっきまで彼女の中にいた触手をまた内股に這わせると。
「ダ、ダメです!」
『え?なにが?』
「さっきの、しまわないで下さい…。
私、ちゃんとして欲しいです。
先輩の、入れて、欲しい、です」
『……いいの?』
「はい」
『さっきまで入れてたのより太いよ?』
「だ、大丈夫です」
『でも……』
「いいんです。
私……先輩と、一つになりたい…」
あぁ、なんてかわいいんだ。
もうこれ以上我慢なんてできない。
しまいかけていた太い触手を、彼女の割れ目に擦り付ける。
ぬるぬるとした体液を十分纏わせたら、そのまま、彼女に突き入れた。
「あぁっ!……う、んん…」
『はぁっ…痛くない?』
「大丈夫です……さっき、せんぱいが、たくさん気持ち良くしてくれた、から…」
他の物より敏感な生殖用の触手は、彼女の中の体温やうねりをダイレクトに伝えてくる。
中の形を確かめるように、ゆっくりと出し入れする。
入れる時はぬるぬると進むのに、引き出す時はザラザラと引っかかって、すごく気持ちいい。
「あ、あん…さっきと…ちがう…っ!おっき…んぅっ!」
『栗田さん……気持ちいいよ…!』
「せ、せんぱいも、あ、あん、きもち、いいんです、か…?」
『うん、栗田さんの中、締め付けて、くる…!』
次第にスピードを速めると、ぐぷぐぷと音が聞こえてくる。
快感に歪み、赤く染まる栗田さんの顔を眺めながら、何度も、何度も出し入れしていると。
卑猥な音も相まって、射精感が次第に込み上げて来た。
「はぁ、あ、あん…そこ、そこ、きもち、いい、です…」
『こ、ここ?』
「ああぁっ!す、すごい、きもち、い…っ!」
栗田さんが喜ぶ所を先端で擦れば、まるで握り締められているかのように中の触手が締め付けられる。
「せん、ぱい……すき、すき、です…っ!」
『うん、僕も、すきだよ』
「う、うれしい…っ。
あ、あ、あ、もう、ダメ、ダメです…!」
『いいよ、僕も、イきそう…』
「せんぱい、せんぱい……あ、あ、ああああぁぁ……っ!」
一際強く内壁が僕を絞り上げる。
それとほぼ同時に、僕は彼女の中に吐精した。
「……先輩、すきです」
『うん』
「先輩は?」
『僕もだよ』
「ちゃんと言ってくれなきゃ、嫌です…」
拗ねたような台詞なのに、目の前の顔はとろけるような笑顔で。
狭いベッドの中、少し後ろに後ずさる。
『いや、なんか照れくさいよ…』
「私しかいませんよ?」
だからそれが照れくさいのに。
そもそも僕はテレパシーでしか会話できないから、人混みの中でだって他人に聞かれる心配はない。
「先輩、私の事、すきですか?」
『……すきだよ』
観念して答えると、栗田さんは満足げに僕の触手達に埋もれた。
……僕はやっぱり、幸せ者だ。
以上です。
時系列的には
二作目→一作目→三作目
になります。
もっと触手×人間の甘い話が増えますように。
前に触手の和姦は理想郷で読んだが、これも良いな。確か漫画でもあったはず。テンタクルラバーだったか?
このジャンル増えればいいのに
超GJ。しみじみと萌えた。
うひょー乙‼
淫魔と少女・4
淫魔の触手が少女の関節に優しく巻きつき、まるでお姫様が抱きかかえられるような姿勢をさせて、
しっかりと支えてくれている。
少女の薄桃色の唇と紅潮した頬、そしてすらりとした首筋が、触手によって繰り返し繰り返し愛撫される。
肌に触れるか触れないかの、繊細な感触と性感。
少女はくすぐったそうに、きゃっきゃと幼子のような声を上げる。
淫魔の前なら、自分を作らなくてもいい。
そのことがたまらなく嬉しくて、ついつい淫魔に甘え、はしゃいでしまう。
普段、少女はしっかり者を装っている。家事も花売りも自ら進んで始めた。
神父様の妻が3年前に急逝してからは、その傾向が特に強くなった。
本来の甘えん坊で、泣き虫な自分を封印して、気丈に生きてきた。
それが孤児である自分の宿命であり、運命であると、少女自身に言い聞かせてきた。
しかし、淫魔によって自らの性の扉が開かれたとき、
少女はその快楽と同時に、長い間閉ざされていた、本来の心の扉をも開かれてしまった。
淫魔の前では、か弱く、泣き虫で甘えん坊な一人の女の子に戻ってしまう。
淫魔もまるでそのことを理解しているかのように、細やかに応えてくれた。
少女が涙を流せば拭い、寒さを感じれば暖め、そして――
そして、少女の性欲が高まれば、膣に触手を挿入してくれる。
長くて、太さを自在に変える触手で少女の膣の内壁にぴったりと張り付き、腰が痙攣するほどに抽送して、激しく射精してくれる。
挿入のたびに、淫魔に淫らな姿を晒して少女からお願いしなければならないのが少し恥ずかしかったが、
いつもの自分からは想像もできないほど乖離した少女自身の行動の、その開放感ゆえに、
自らも膣口から熱い蜜を流してしまっていた。
淫魔の触手は全部で17本。
その殆どが生殖機能を持つために、性交だけで淫魔を満足させるのは容易なことではない。
体力溢れる若い身体と敏感な肌、淫魔を満足させられるだけの弾力性に富んだ女性器、
そして女性自身に、底なしの性欲が要求される。
まさか自分にその全てが備わってしまっていることなど、性知識に未熟な少女が知る由もない。
彼女は、ただただ淫魔に抱かれて、愛撫されて、そして性器を絡め、
互いに快感を得ることができればそれで幸せだった。
淫魔が次に、どんな淫らな事を要求してくるのだろう。
そして自分がそれに懸命に応えた時、交尾というご褒美と同時に、熱く優しく抱擁してくれる瞬間が待っている。
早く、次の行為を要求して。
早く、はやく――。
少女は、夢から目が覚めた。
少女は一人ベッドの上で、毛布を抱きしめて、腰をくねらせるような動きをしていたらしい。
パンティがぐっしょりと湿り、少女の性器が濡れているのがはっきりと分かる。
昨晩もかなりの時間自慰に耽ったのに、その上夢まで見て下着を濡らすなんて。
少女は恥ずかしさで真っ赤に火照った頬を冷やすように、洗面器の水で顔を洗う。
その後、恥ずかしげにパンティを脱いでネグリジェをまくり上げると、
残りの水で女性器を洗い、タオルを使って、そこを丁寧に拭いた。
ごく薄い陰毛、小陰唇、膣口、クリトリスの周りまで念入りに拭く。
淫夢を見てしまった朝の、少女の日課である。
一度それを怠って街角に立ったとき、下半身から漂う自身の性臭が気になって、花売りどころではなかった。
目の前にある噴水に飛び込んで、裸になって行水したいほどの気持ちで、一日中、恥辱に耐えねばならなかった。
自慰に、淫夢に、性器の洗浄。淫らな秘密が、少女の日常にどんどん加えられていった。
花売りの一日は長く、そして過酷である。
仕入れは早朝。
まだ日も昇らぬ暗いうちに、近所の農場から花を選び、仕入れる。
切った花の鮮度を落とさぬように、切り口を湿らせながら急ぎ足で街へと赴く。
そして噴水のある広場の隅で、仕入れた花の水揚げをしながら人々に声を掛け、花を売る。
慶事などで花束の予約が入れば多少は楽になるが、それでも一日のリズムに変わりはない。
淫魔にぶたれたあの日から数日。
あれ以来、まだ淫魔の姿を見ていない。
呆然と家に帰ったものの、沸き立つ性欲に負けて激しい自慰に乱れたあの夜。
泣き疲れて眠ったその次の日から、少女は自らを叱咤するように鼓舞し、
街角に立って、必死になって花を売った。
一人孤独に、過酷な花売りに全身全霊をかけて打ち込んだ。
花売りに前にも増して力を入れるようになったのは、淫魔を忘れるためではない。
早く花を裁いて時間を浮かせるためだ。
淫魔と激しく性交した森のあの場所で、淫魔が現れないか、少しでも長く待っていたいからだ。
もちろん、往く道すがら周囲の森に目配りしては草木の動きを観察し、淫魔を探す事も忘れなかった。
初めて自分から淫魔に会いに行ったときには、驚くほど簡単に遭遇できたのに、
今はそれが全く叶わない。
時がたって冬が近づけば、農場の温室でも花は育たなくなり、花売りは春先まで一旦休業となる。
冬は生糸の糸巻きで生計を立てるから、一日中部屋に篭らねばならない。
淫魔と会うための時間は、そう長く残されているわけではないのだ。
少女の頭がめまぐるしく回転し、淫魔に会うための手段を逆算して求め、
ひたすらそれを実行した。
皮肉なことに、その努力は、花売りの成果にだけ抜群にあらわれた。
恥ずかしがり屋の少女は、それまではどちらかというと花の手入れのほうに一生懸命で、
売り子としてはいま一つ引っ込み思案なところがあった。
売れ残った花をかわいそうに思って買ってくれる客がいるほど、売り上げが伸びない日もあった。
それがどうだろう。
淫魔に会って全てが吹っ切れたのか、弾けるような自然な笑顔で客寄せが出来るようになった。
早い日には昼前に花が売り切れてしまうほどにまで、売り子としての才能が開花したのだ。
手持ちの花がなくなれば店じまいが出来る。
店じまいが出来れば、森に行く事ができる――。
淫魔にぶたれたときにバスケットとワンピースを忘れてしまったので、
今少女が手に持っているものは、新しく買いなおした花売り用の篭である。
その空になった籠を持って、駆け出さんばかりに森へと急ぐ少女の表情は、
傍目から見ると、滑稽なぐらいに真剣そのものだった。
そわそわとした気分であの小岩に腰掛けて、少女は物音に耳をすませる。
秋の虫が昼間から恋の羽音を競って、求愛を続けている気配だけが感じられる。
ああ、求愛されている雌の虫達がうらやましくて仕方がない。
きっと愛する雄を見つけては何度も何度も交尾をして、
この秋を淫らに謳歌しているに違いない。
その一方で、自分はこんなにも切ない気持ちで淫魔を待っているのに、
淫魔は求愛どころか、姿さえ見せてくれない。
今すぐにでも服を脱がせて、身体の隅々まで愛撫して欲しいのに。
ちょっと恥ずかしさは残るが、自分の指で陰唇を広げて、少女の濡れた膣を見て欲しいのに。
それなのに、淫魔は現れてくれない。
少女は、淫魔を思ってめそめそと泣き出すような事は無くなった。
その代わりに、夜の自慰が一段と激しさを増していた。
隣の部屋で神父様が眠っているというのに、少女はベッドの上で、夢中になって快楽を追い求める。
小さな口で木綿のタオルを噛んで声を抑えながら、右手の中指でクリトリスを擦り上げる。
左手は人差し指から薬指まで、3本を同時に膣に挿入するようになった。
そして、内壁をかき混ぜながら、へその裏側の感じやすい部分を中心にゆっくりと摩擦して、刺激を与える。
少女の乳房の上では乳首もツンと立ち上がり、吸って欲しそうに屹立してじんじんと痺れる。
このもどかしさが、またたまらない。
両手がふさがったままなので、時々うつぶせになっては小さな乳首をシーツで擦り、
ひたすら絶頂を求めて、指を動かす。
膣から流れ出す蜜が止まらない。
最後は仰向けになって、腰を高々と浮かせて両手の指を激しく動かし、
神父様に聞かれてしまうかも、という恐怖感さえをも快感にすり替えながら、
ううっ、とくぐもった声を上げて絶頂する。
今はそれで果てるのが一番気持ちがいい。
タオルを口から外して荒い息を鎮め、目を閉じて鼓動が収まるのを静かに待つ。
体中を包み込む触手の感触を思い出して、毛布にくるまり、うっとりとしながら自分の体温で温もりを感じる。
一休みしてはまた自慰を始め、3回絶頂に達して、ようやく眠りにつく。
少女も自慰に手馴れてしまって、絶頂の上り詰め方や、
敢えて絶頂を我慢をして、快感を増幅させた時の味を覚えてしまった。
月のものがある日は不快感もあってさすがに控えたが、
夜の自慰行為は、どんどん巧みに、そして淫らになっていった。
そうして更に1週間が過ぎ、2週間が過ぎたある日。
少女はいつものように手早く花を売り切った。
そして曇り空の下、急ぎ足で森の道を歩くと、いつもの小岩に腰かけ、淫魔を待っていた。
少女はグレーのインナーワンピースとベージュのショートワンピースを重ね着し、
さらにその上にカーディガンを羽織っている。
それでもまだ肌寒いほどだ。
3週間前とはいえ、前回なぜ素足にワンピース1枚でこんなところに座っていられたのか、
自分でも全く理解が出来ず、思わず吹き出してしまう。
慌しい商売事から解放され、ほっと一息つけるこの時間。
決して居心地の良い環境ではないが、少女にとっては大切な思い出の場所でもある。
少女は温かなキャメルのムートンブーツを履き、心持ち足をぶらぶらさせながら、
いつあらわれるとも知れない淫魔を、待ち続けた。
秋が深まっていく。
季節が移ろうにつれ、少女の憂いもまた強く深く心に疼く。
淫魔は未だ、その姿さえも見せない。
もうこの森には、淫魔はいないのかもしれない。
新しい獲物を探して、どこかに移動していったのかもしれない――。
気丈な少女ではあったが、自分が捨てられたという想像が頭をよぎるときだけは、
さすがにこたえた。
俯きながら口をへの字に曲げ、泣きたい気持ちになる。
それはかつて、自分自身が捨て子として神父夫妻に拾われ、
育てられた経歴を持っているからだ。
少女は今でも、淫魔にお願い事をしたのが間違いだとは思っていない。
でも、そのお願い事の何かが淫魔を怒らせて、それでぶたれた事は厳然たる事実だ。
理解できない自分を詫びて、とにかくもうその事には触れないでおこうと思っている。
それすらも叶わぬ事が、なんとも歯がゆく、そして悲しい。
ぽたり、と少女の手に水滴が落ちた。
少女の涙ではない。
確かに泣きそうな気持ちにはなったが、涙は流さないことに決めている。
少女は、はっとして空を見上げた。
雨だ。
雨が降ろうとしている。
しまった――。
夏の夕立とは違い、秋の雨は弱く、長く降る傾向がある。
そして、なにより冷たい。
長雨が服にしみ込んで体温と体力を奪い、最悪の場合凍死の可能性もある。
だから雨の降りそうな日は、撥水性の高い、フードつきのコートを持って出ることにしている。
少女は今日、雨具を持たずに出てしまったのだ。
秋の雨は比較的予想し易いので、雨具の携帯を怠る事はないのに、
この日に限って、少女は雲行きの読みを誤った。
雨が本降りになるまでに出来るだけ村へと急ぎ、後は岩場で雨をやり過ごすしかない。
急いで花売り用の籠を持ち、帰り道を急ごうとしたそのとき。
少女は視線の先に、大きな塊を見た。
見覚えのある、異形の生命体――。
少女が待ち焦がれ続けた、淫魔の姿がそこにあった。
(了)
>>63さんからお願いなんかされてしまって、
去年書きかけていたものをとりあえず上げてしまいました。
ご期待に添えないものであればごめんなさい。
でも、いいですよね。
すごく素敵な新人さんが、イチャラブな触手×少女もの書いてくださってるじゃないですか。
あんなかわいい後輩とほほえましい触手君の組み合わせなんて、最強じゃないですか。
僕はもう萌え尽きちゃいましたよ。
それでは。
続きキタ━━(゚∀゚)━━!!!
なんともエロくて最高です
乗るしかないな、このビックウェーブに
そんな訳で無性に書きたくなった人間♂と触手♀を
「おい待てちょっと待てキスレブ……なんだって?」
『だから丁度一週間前の夜、雌になってしまったんだよ。折笠』
放課後の教室の窓際で、そんな事を言われた。
出会ってからもう六年目の、中高と何度かあったクラス替えの度に同じクラスであり続ける、所謂腐れ縁の存在にだ。
後ろの座席に顔が向くよう、背もたれに乗せていた右肘が驚きのあまり空に落ちた。
朝から様子がおかしかったが、風邪の類いでも患ったのかと心配していたのだが……よもやそんな事情があったとは。
「そんな事がありえ……るんだったよな」
『私の父さんも母さんも、出会うまでは男女逆だったって言うしね』
彼……もとい彼女の名はラウル・F・キスレブ。
直径60CM程度の球体の身体から太さや形状が僅かに違う触手を幾重にも持つ、触手属触手科に分類される我が親友だ。
何でも時折、性別が変わる事があるらしい。
テレパシーによる会話には最初こそ戸惑ったが、この学園ではそう珍しいものではなくすぐに慣れた(実際ラウルに近い種族が同級生に複数居る)
淡い水色の身体は、同属の中でも珍しい部類に入るらしく、昔は同属の友達が少なく、ある種のコンプレックスだと話してくれた記憶がある。
「具体的にはどう変わったんだ?」
『人間で言う子宮にあたる臓器が作られただけだね』
「俺には心なしか痩せたように思えたがな」
『……そう?』
無造作に眼前を泳いでいた触手を掴み自分の手首と比べながら呟くと、ラウルはさっと触手を身体の後ろに引き下げた。
無意識の動きは人間で言う脊髄反射によるもので、時折俺に絡み付いてきたこともあった。
「性質の悪い風邪でもひいたかと思ってたよ」
『心配してた?……ごめん』
「謝るような事じゃないだろ? 俺が勝手に思い込んでただけだ」
やはり、どうにも様子がおかしい。
どこか所在無さげと言うか、出会ったばかりの頃普通に話しかけてきた俺に戸惑い、変に警戒されていた時と反応が似ている。
家庭の環境により、多くの人間に根付いてしまっている差別意識に似た他の種族に対する違和感が無い俺としては至極当然の事だったのだが。
「登録上の性別とか、そんなのは?」
『連絡したらあっさり受理されたよ。これから学長室に行って、最終確認と書類へのサインをすれば終わり』
「……流石、我が学園の学長だな」
我が学園の前に置かれた、学園の立ち上げ当初に打ち立てられた石碑に刻まれた言葉は「差別主義者には鉄鎚を 兄弟たちには無償の愛を」
過激派のような言葉であるが、発展する科学技術に比例し増大していった差別問題に一石を投じた人物の言葉として、多くの言葉に訳された標語である。
学長自身は竜人族と人間の混血であり、飛龍を娶り、十五人の子を育て上げた凄まじい人物だ。
『……で、君さえ良ければ一緒に学長室に来てもらいたい、んだけど』
テレパシーが一瞬途切れたが、その言葉の意味は理解出来た。
「了解了解、優等生のお前でもあの学長を苦手か?」
『まぁ……そんなとこ』
机の上に置かれた鞄を取り、立ち上がるとラウルも同じように鞄を持ち上げ椅子から降りた。
廊下への扉を開け、扉を片手で押さえたままラウルが通るのを待つ。
どこかフワフワしている足取りのラウルを追う形で教室を出ると、珍しく静かな廊下に扉の閉まる音が小さく響いた。
「3−D、折笠とキスレブです。入室しても宜しいでしょうか」
「……あぁ、入ってくれ」
学長室と掲げられたドアの前で一息吐き、背後のラウルに目配せした後、ドアを叩き名を名乗る。
必ずしも声を使える種族ばかりではないこの学園では、ノックだけでも構わないと言われてはいる。
が、やはり許可をもらう前に扉を開ける事には抵抗があり、姿の認識し難い者には届きにくいテレパシーで会話する種族のラウルが、俺に同席を望んだのもその為かもしれない。
ゆっくりとドアを開けると、視線の先に学長の姿が見えた。
椅子に座って尚目を見張る190CMという身長と見開かれた青い龍眼、背中ゆらゆらと揺れて見える尻尾が竜人族の血統を語り、顔と捲られた袖から見える腕の肌色が、人間の血統を表している。
緩んだネクタイと咥えられた煙草、そして同室者へと向けられた穏やかな視線から、そう忙しくない事が推測できた。
「僕はただの付き添いでして、用件があるのはこちらの……キスレブです」
『ラウル・F・キスレブ、最終確認の為に参りました』
「おいおい、そんな改まった言葉を使うな。背中の辺りがこそばゆくなる」
半身をずらすと背後に手をやりカウルを前に出るよう促す。
進み出ながらそう呟くカウルと俺に、学長は腕と肩を大げさに上げながらそう答えた。
『彼らは至極当然のことをしているのだ。そう邪険に扱うでない。……だが必要以上に強張る必要は無いのは確かだ。慣れない一人称を使うと疲れるであろう?』
そんな学長を諌めるように、ラウルと同じくテレパシーで話しかけた来たのは、やや窮屈そうに身を屈めて学長室に佇む、学長の妻でもある飛竜種の副学長だった。
妙に高い天井と何も無い空間は彼女の為にある。
「まぁ学長室なんてそう来る場所じゃないからな、固くなるのも無理は無い」
『まぁそんな訳だ。肩に力を入れんで良いぞ』
その言葉に俺とラウルは苦笑いを浮べてしまった。
自分としては自然に言ったつもりだったが、違和感を見抜かれてしまったからだ。
「キスレブ君の書類は……っと、これだな」
学長はそんな俺達に笑みを見せた後、器用に片手で煙草を灰皿に押し当て火を消しながら机の引き出しを開けて書類の束を取り出した。
パラパラと内容を確認した後、万年筆を片手にカウルに近付くよう手で促した。
「正直不安な面をあったが、彼なら大丈夫だと思うが?」
『……まだ、言えていません』
書類にサインするカウルに、学長が何か声を掛けていた。
小さい声の為、俺の耳には内容が聞き取れなかった。
「……我が龍眼に賭けて、保障しよう」
『無粋な事を申すでない、それは当人達の問題だ。口が軽いぞ』
「……そりゃそうだな」
副学長の唸るようなテレパシーにまたもや肩をあげた学長は、書類に書かれたカウルのサインを確認しながらこう言った。
「宜しい。これで形式上の確認は完了した。もう退室して良いぞ、折笠君、レイラ君」
聞かぬ名を呼ばれ、俺はきっと間の抜けた顔をしているだろう。
だが当の本人は特に驚きもせずにいる。
『分かりました……失礼します』
……俺の聞き間違いだろうか?
何事も無いように扉に寄り、振り向いて俺を待つラウルを見て、そう思い直した。
「では失礼します」
一礼し、ラウルと共に部屋を出た。
薄暗い廊下でもう一度礼をしながら扉を閉める瞬間、学長の声が聞こえた気がした。
「言い就職先を見つけてやるからな、折笠」
学長が時折見せる、竜人族特有の射抜くような鋭い視線と不敵な笑みと共に、扉の閉める音にまぎれるように聞こえた。
『……最後の一言が余計だぞ、馬鹿者』
「昔の自分を見ているようでな。老爺心てやつだ」
『勝手に言葉を作るでないわ、それを言うなら老婆心だ』
学長室では、そんな会話がなされていた。
「もっと手間取るもんだと思ってたよ」
『大体は済ませてたから』
夕焼けに染まる帰路での会話は、何故かいつもと違い断続的になっていた。
普段は取りとめの無い、良い意味で軽い会話を途切れる事無くしていたのにも拘らず、だ。
「質問、一つ良いか?」
『……なに?』
言葉の間に挟まる沈黙に、何ともいえない違和感を感じる。
「学長室から出る時さ、学長がレイラって言ってたような気がするんだが……」
『そうだね……私の名前はもうレイラ・F・キスレブだから』
「名前も変えられるのか?」
『最初から二つの名前を持っておくんだよ。そして時を見て変更するんだ。まぁ、一度しか出来ないんだけどね』
「一度しか? それじゃもう一回変わったときはどう……?」
思わず立ち止まってしまった。
ラウル……レイラは普段、厳重に折り畳み動かす事の無い触手を俺の身体に這わせていた。
二つの精が結ばれ、生命が誕生する時、最初に生み出される“原初の腕”と呼ばれる触手だ。
皮膚が薄く、脆く、絡む神経がひしめき合う、触手だ。
『黙って私の話を聞いていて欲しい、良いかい?』
テレパシーとも違う、レイラの本当の声が全身に這わされた触手から響いてきた。
普段よりも幾分高い、それこそ少女のような声だった。
『私達の種も、次の世代を生み出す為に番いになる。
ただ人間の様な生まれ持った性に因らず、本能が相手を選んでしまうんだ。
時に種の垣根なんて関係なく、番を選んでしまうんだ。
そしてその時、同種ならば母体に相応しい方が雌になるんだけど、他種にその本能が動いてしまった場合はその相手の性に合わせ体が変化するんだ。
ただの一度だけ、ね』
疎らになったとは言え、ここは多くの学園の生徒達の通学路であり、周辺は住宅街である。
人目が無いわけではないが、そんな事は気にならない。
『本能の選択は絶対なのさ。
長い進化の中で、そういう風になってきた、としか言えないんだ。
まだ他種と交流が無かった時代、私達の人間で言う夫婦になった者達は、その全てが“死が二人を分かつまで”互いを愛しあっていた。
今じゃ、そうも行かないけどね』
聞こえる声が早口になっている。
だがそれを誡める言葉が出るわけは無かった。
『本当は性が変わった瞬間に言うべきだったんだ。
でも言えなかった……嫌われたくなったから。
私の本能は、君を選んだ。
残りの人生を君と共に居るべきだと、判断した。
私自身、その思いを否定する事は出来ない。
私は、レイラ・F・キスレブは、君を愛しているんだ。
君と共に行き、子を成し、そして共に滅びたいと、思っているんだ。
……君にとって、迷惑だと分かっていても。
もし僕を受け入れてくれるなら、今までと変わらず接して欲しい。
……嫌なら、少し距離をとって生活して欲しい。
一人で居る事を選んだ私に、君の声を聞いて、色んな表情を見るのは、辛い、から』
そこまで言ってレイラは、巻き付けていた触手を緩めた。
ものの数秒で折り畳まれたその触手はすぐに他の触手に埋もれ、見えなくなった。
『……それじゃあね』
言葉を返す間を開けず、レイラはそそくさと歩みを早め、角を曲がり姿を消した。
首筋に残ったレイラの温もりは、風が一つ吹いて消えてしまった。
突然の告白に、最初に生まれたのは戸惑いはある。
「………………」
もし仮に、仮にだ。
俺がレイラを受け入れた場合どうなるだろうか?
今と何かが変わるだろうか?
今までの親友としての関係が無くなり、もっと親密な関係になるだろう。
俺はそれが嫌だろうか? ──否
では拒否したら?
今までより一歩下がったら?
レイラは言葉通り一人で居続けるだろう。
出合ったばかりの頃の様に、感情を押し殺す為の仮面を被り、言葉を選んで話すだろう。
俺はそれが平気か? ──否
俺はそれが嫌か? ──是
導き出した答えに身体が突き動かされ、気が付くとレイラを追い駆け出していた。
角を二つ曲がればもうそこはレイラの家。
閉じかけの扉には、見慣れた後姿。
「ちょ……ちょっと待て!」
乱れた息を強引に抑えながら、その後姿を呼び止めた。
「なんだ、その……あれだ……」
意識の中に様々な言葉が溢れ出てくる。
だが喉を通り外に出ることは無い。
余りにも言いたい言葉が多過ぎて、何も出てこない。
勢いをつけようと手が無意識に動いていたが、それでも言葉は出てこない。
「と、とにかくだ。俺が言いたいのは……」
自分がここまで口下手だった事に驚きもしているが、恐ろしく早まる鼓動が感情の裏付けだ。
「また明日、な……レイラ」
搾り出した言葉はそんな、何て事の無い物だった。
何故か分からないが、妙な気恥ずかしさに襲われ足早に立ち去るべく再び駆け出す。
そんな俺の背中に、はっきりと、声が聞こえた。
『うん……また、明日ね、智樹』
向かいの自宅までの僅かな距離を走り抜け、勢い良く扉を締める。
壁に掛けられた鏡に映った俺は、真っ赤な顔をしていた。
その晩おれはどうにも眠れず、何度か窓を開け外の空気を吸った。
その度に向かいの家の窓が明るい事に気付き、同じく気晴らしに空気を吸いに顔を出していた見知った顔と二三声を交わした。
「……課題、やったか?」
『……やってないや』
「怒られるか? 一緒に」
『廊下に立たされてみたり、かい?』
「……あの教師なら、本気でそんな事やらせそうだから怖い」
もう、いつも通りだった。
あ、おはようございます」
『あらやだ智樹君、随分早いんじゃない?』
朝、いつもの登校時簡より三十分も早く家を出てきた俺に、見知った顔に挨拶をした。
家族にもどうしたのかと聞かれたが、適当な言い訳と共に抜け出してきた。
『課題やって無いから、学校で済ませようって魂胆なんでしょ、智樹』
「……ご名答」
挨拶をした人物の背中から、聞き慣れた声が聞こえた。
中学からの愛用の鞄を持ったその姿は、普段と変わらない軽い皮肉とともに眼前にやってきた。
『それじゃあ母さん、行ってくるから』
「じゃおばさん、行ってきますね」
そのまま普段と変わらず、俺とレイラは並んで歩き始めた。
「……とは言っても、簡単には終わらない量だったよな、課題」
『白紙で持っていくよりは随分良いと思うけど?』
「……正論過ぎて何も言えませんよ」
なんて事は無い、普段どおりの会話の中、レイラの細い触手がふわりと、俺の手の甲に触れた。
撫でるような触れ方にくすぐったさを感じた俺は、お返しとばかりに人差し指でその触手を捕まえてみた。
「でもいっそ白紙で出したら逆に潔いって言われたりしないか?」
『しないから、絶対に。そんな馬鹿な事ばかり考えてるからこの前だって……』
澄んだ空気が風になり、少し肌寒く感じられた。
だが絡み合う俺の指とレイラの無数の触手は、朝の空気に負ける事の無い暖かさを抱いていた。
改行の癖が抜けてなかったorz
これにて了です。
主人公の容姿はいまどきなツンツン頭でもなんでもご自由にご想像ください。
ヒロインが触手とは珍しいな。
ところでエロシーンはまだかね?
すみません栗田さんの話を書いた物ですが、自作中「馬から落馬」ばりの恥ずかしい間違いをちらほら見付けてしまいました。
拙いなりとは言え恥ずかしいので少し訂正させてください…。
目の前の顔はとろけるような笑顔で→×
目の前の彼女はとろけるような笑顔で→○
狭いベッドの中、少し後ろに後ずさる→×
狭いベッドの中、少し後ずさる→○
>>116 触手と人間カップルが触手と手を繋いで登校する風景っていいですよね
今やってる乗ってカンガルーのCMいいな
うふ〜ん
触手可愛いよ触手
で、にゃんにゃんシーンはまだですか?
なんだこの触手祭!お三方ともGJです
ミュウツーとアイツーやシャドウとマリアのおかげで、すっかり人外×幼女萌えになってしまった
人外は幼女よりでかくても小さくてもいいが、無茶苦茶強い事は必須
そして精神的には幼女の方が強いのも必須
力は無茶苦茶強くて幼女を物理的に守れるのに、情緒不安定で、精神的には幼女に守られてる、っていうのがいい
半ばヤンデレ気味に幼女に依存気味だともっといい
そしてその幼女を失ったが最後、SAN値ごっそり持ってかれて、永続的な狂気に陥ればいい
人外×女の子のラブ度が高いエロゲないんか
学園物の恋愛ゲームで主人公を触手にしてほしい
俺もわくわくしながらスレを開いたんだが女の子が触手だった
だがそれがいい
128 :
名無しさん@ピンキー:2012/01/14(土) 00:21:09.76 ID:C7SwB72r
久しぶりにスレにきたら触手がヒロインなSSだと…
GJ!
人外な女の子って素晴らしいよな!
>>123 腕っ節は強いがそれ故に自分よりも非力な幼女に色々と支えてもらってる…みたいな状態って良いよな!
幼女にどっぷり依存してるって構図だけで胸熱すぐる
荒れ狂う人外を止める者はもういない…
そして暴虐の限りを尽くした数十年数百年後に、亡くした幼女に面影が重なる相手と出会ってハッとする人外
もう誰も失いたくないという苦悩と愛した相手を死なせたことで荒れに荒れた心を
人外の事情は知らないながらも懸命に癒やす幼女
人より長く生きる人外の元カレ元カノ話萌えるよな
>>129 萌える萌える。
人外と人間のイチャラブものを書くときでも、そんなこと考える。
ロクショウのデザインが素敵すぎて、ろくにゲームもやってないのに、そんな幼女との絡みを妄想してしまう
病弱幼女と世話焼くロボっていいよね
>>132 ロクショウとメタビーは神デザイン過ぎたな……。
メダロットモノはエロく出来ないと思うけど面白そう。普通にハートフルな話になりそうだがww
漁師と魚人のカップル
NGは水上都市で
135 :
水上都市:2012/01/15(日) 03:16:49.25 ID:Y/2vjqjJ
びちびち、と魚の撥ねる音が響く。
自由に泳ぎ回れる水から、哀れにも地上に投げ出された彼らは、それでも懸命に水へ戻ろうと撥ねている。
それを、押しつける者が居た。
水かきの付いた手を持った女だ。
白い髪に黒の瞳、酷く冷たい印象の顔付きである女の下肢は、魚と同じくヒレを持っている。
魚と人の特徴を備えた種、『魚人』である。
当然、上肢には何も着てはないが、恥という感情を知らないかのように、平然とした顔だ。
実際恥などないのだろう。魚人の社会で服を着ると言うことは希だ。
女はどうと身体を投げ出すようにして、縁側で魚を押さえつけている。
その女の元に、男がやってきた。手に青藤色の衣を持っている男。
顔には無精髭を生やし、髪を適当な短さに切りそろえた、少し薄汚い印象を覚える男だ。
「来るたびに魚を持ってきてくれるのはいいんだが。もうちょっと籠とか使わないか」
長年の伴侶に言うような、軽い口調で男は魚人の女にそう告げた。
「どうしてだ。手で持ってこれるのだからそれでいいだろう」
女の言は何処までも簡潔に。ぴしゃり、という音がしそうなほど。
「いや……うぅん……なんでもない」
「なんだ、文句があるなら言えばいい。面倒だろう、溜め込むのも」
濡れている髪を空いた手で梳いて、水を拭うようにしながら女が言う。
水かきで集められた水は、女の手を伝って、大きな水球を形成する。それを縁側から湖に放り込む。
ちゃぽん、と音がした。
「じゃあ、言うけど。籠に持ってきてくれた方が運びやすいんだよ、俺が」
「お前の都合じゃないか」
「相手の都合を鑑みて物を持ってくるのも時には必要だぞ」
押しつけるばかりじゃだめだ、そう言いながら、男は衣の下に持っていた手ぬぐいを女に渡す。
女は受け取った手ぬぐいで体の表面の水分を拭い去ると、ぽいとゴミでも捨てるように手ぬぐいを捨てる。
ぐちゃぐちゃの手ぬぐいが縁側の床を濡らした。
「投げ返すとかしろ」
「次はそうするよ。さ、早く着せてくれ」
「いつもそう言ってしないだろ……」
ば、と両手を広げた女に、はいはいと男は適当な答えを返しながら衣を着せていく。
その手の動きには迷いがない。幾百も繰り返した工程をなぞるように、魚人の女に着物を着付けていく。
青藤色の着物を身に纏い、菊を象った簪を髪に挿した女は、ようやく一息付けたという風に吐息した。
136 :
水上都市:2012/01/15(日) 03:17:51.91 ID:Y/2vjqjJ
「苦しくないか」
その吐息に帯を調整しながら男が問うた。女は平然として答える。
「お前の着付けに問題などあろうものか」
「お褒めに与り光栄ですよ」
言うと男は女が押さえていた魚を取り上げて、台所に備えられている生け簀に放り込むとすぐ女の元に戻ってきた。
「それで、今日はどうした」
男が問う。
女が来るときは、だいたい実家で何か一悶着あったか、知り合いの魚人と喧嘩したか、
あるいは創作意欲が弾けたかのどれかだ。
この二人の間は恋人、というには些か奇怪で、友人と言うには些か距離が近すぎる。
友人以上恋人未満。そう表するのがぴったりの二人だった。
「絵を描きにきた」
そう言い放つと、女は何も言わず視線を滑らせる。所謂、流し目という奴で男を見た。
やれやれ、と言う風に男は頭を一掻きすると、また家の中に姿を消す。
ガタガタと物がひっくり返されたり、箪笥が引かれる音が響いて、
家の奥から女のために男が知り合いの大工に作らせた文机と、紙、そして筆が姿を現す。
女はそれを見るなり、一歩ほど腰をずらして、机の置ける空間を確保する。
その状態でも、まだ湖に足先の尾ビレが付いているのだから、全く下肢の長い女だった。
「ほれ。紙はその枚数で足りるか?」
「充分だ」
会話を交わすのはそこまで。
女が筆を執り始めると、男はすっかり黙り込む。
まるで、美しい女人に魅了されたかのように、沈黙のまま女の作業を見守るのだ。
実際、そうして作業する女を見守ることを男は好いていた。
料理する母の背を安堵の情で見守る子のように、男は女を見つめていた。
女は幻想画家だった。
彼女の頭の中にだけある世界を、墨の濃淡で描き出す画家だった。
人が描かれることもある。都市が描かれることもある。山や森、風景が描かれることもあった。
彼女の絵はこの都市でそれなりの評価を受けている。
ただ、まさか魚人が描いていると吹聴するわけにはいかないので、発表は男名義だった。
結果として、女自体が評価されることはない。それでも構わないから、女は絵が描きたかった。
水中では出来ない、描く、という自己表現の行為をすこぶる女は好いていたのだ。
そうして数時間。尾ビレが水を撥ねる音が奏でる独特の音楽を聴きながら、
男は微動だにせず、女は自由自在に筆を踊らせ絵を描いた。
137 :
水上都市:2012/01/15(日) 03:18:53.42 ID:Y/2vjqjJ
「ふぅ……」
ずっと同じ姿勢でいた為か、ぐっと背を伸ばすと小気味いい音が響く。
「はぁ」
その快感を吐き出しながら、女は描き上げた絵を男に差し出した。
描かれたのは三枚。どれも風景画だった。
「山か。前から思っていたけど、山好きだな」
「川上りでもしなければ望めないからな。望めぬ物を望むのは、人も魚人も変わらないさ」
「そういうものなのか」
なるほどなぁ、と頷きを零す男に、女は更に言葉を続ける。
「それに、山には私たちとは違う魚人が住むと言われている」
「山に?」
山に魚人が住めるような湖というのは少ないだろう。水の源泉ではあるが、多量に水があるというイメージはない。
「そう、山に。いつ、どこからこの話が来たのかはわからないがね。
それはそれは美しい魚人たちが住まうと言われている」
女の言葉に、男はううん、と言いながら顎を掻く。
「いろんな話があるんだな。ま……乾かしておいて、いつも通り出しておくよ」
そう言って家の奥へと消えようとする男を、女は呼び止めた。
「そういえば、私の絵は幾らぐらいで取引されて居るんだ?」
珍しい女の質問に、男は少し沈黙して、「興味あるか」
「一応な。人の貨幣は使えないが、どの程度価値を見てくれているのかは気になる」
「そうだな。お前が取ってきてくれた魚二十匹分ぐらいにはなる」
「それって、多いのか、少ないのか?」
漁師として非常にわかりやすい例を出したと男は思ったのだが、
魚を取引しない魚人の女にその換算イメージは通用しなかった。
うーんと唸りながら、男は頭を掻いた。
「そう、だな。まぁ、多くはないが、少なくもない。普通、かな」
「なるほど。私はそれなりなわけだ」
「そうだな。目が飛び出るほど、というわけじゃない」
「そうか」
そこで会話は途切れ、男は一度、絵を干しに家の奥へと消えた。
残された女は、湖の水を尾ビレで弄びながら男を待つ。何も言わずに立ち去るということを彼女はしない。
去るときは去ると言う。それが二人の間での暗黙の了解だった。
そして、男が帰ってくる。
「今日はもう帰るか?」
女はやることをやってしまえば、さっくり帰ってしまうということが多い。
けれど、今日は珍しくそうではないようだった。
138 :
水上都市:2012/01/15(日) 03:19:49.16 ID:Y/2vjqjJ
「しばらくいるつもり」
「んじゃ、茶持ってくるよ。菓子は何が良い」
「何があるんだ?」
「饅頭から羊羹まで」
「じゃあ、羊羹」
「了解」
ややあって男が茶と羊羹を手に戻ってくる。
女用の文机にそれらを置いた男は、どっしりと腰を落とす。
二人は何も喋らなかった。時折思い出したように羊羹を食べて、
しばらく、縁側から望める湖の風景を眺めていた。
僅かに霧が掛かって見づらいが、漁に出ているであろう漁師たちの姿が点々と見られる湖の日常風景。
遠くには小さな島も見え、時折、撥ねる魚人の姿も見える。そんな景色を二人は楽しむ。
その姿はまるで老年の夫婦のようだった。けれど、座る位置には微妙な二人の距離が表されている。
拳一つ分の距離。
それは手を伸ばせば届くという、ほんの僅かな差であるけれど、魚人と人の間に横たわる溝を表していた。
この街では、湖の上にあるというその性質上魚人と比較的親しいが、完全に溝がないわけではない。
溝の原因。それは何時の頃からか人間の間に流行った伝説。
曰わく魚人の肉を喰らえば永久の命を得ることが出来る……。
それがただの伝説に過ぎないことをこの街の人々は知っている。
いや、知ったというべきか。
ずいぶん昔の話だが、親しくなった魚人を騙して喰らった漁師がいた。
彼は永久の命を得たとずいぶん喜んだ物だが、流行病でころりと死んだ。
その日から、人々は伝説を信じなくなった。
それでも、仲間を喰われた魚人と街の人々の間には溝が残った。
なにせ、その魚人は、この湖に住む魚人たちの王族の娘だったのだから。
それに、この街の人々が魚人を喰わなくなったと言っても、外の人間はそうではない。
未だに伝説を信じ、永久の命を得んと、この街へやってきては湖の魚人を捕まえようとするのだ。
だから、魚人たちは基本的に人間を信用しようとしない。
見かけ上仲良く慣れたとしても、最後の最後の壁は、砕くことが出来ない。
その壁を完全に取り払うには、もう何世代かを待つ必要があるだろう。
人が伝説を捨て、人と魚人が交わる世代が。
「何か話してくれ」
突然、女が切り出した。
「話なぁ……」
139 :
水上都市:2012/01/15(日) 03:20:34.31 ID:Y/2vjqjJ
男は唸りながら何か女に出来る話はないかと考えて、一つ閃く。
「そうだな。ぬし、って知ってるか?」
「ぬし?」
「そう、この湖のぬしって言われてる魚だ」
男が腕を広げて、こんな感じか?と言うと、女が笑い出した。
「……ああ、なんとなくわかる。たしか、島の近くにかなり大きなのが居たな。アレのことか?」
「たぶん、それだな。それを釣ろうっていう話が出てな」
その場でもっとも大きなぬしを釣ろうとする。
古今東西そう珍しい話でもない。
「それで?」
それでも男がしてくれる話だから、女は先を促した。
「挑戦したはいいんだが、なにせ相手はぬしだ。力が強くてな。船の上からずり落とされるヤツらが連発したんだよ」
「まぁ、あれだけの大きさだ。一人では難しいだろうな」
くすりと笑いながら言う女に、男は頷きを返す。
「まぁな。でも、最初に声を上げた奴がどうしたって諦めたくないって言う。しかも、賛同者も多かった。
……それで、どうしたと思う?」
「それは私でもわかる問題か?」
「だから訊いてる。発想力の問題だな」
「そう、だな」
男の問題に、女は思考する。
しばらく、沈黙が降りた。真剣に考え込む女の顔を、男は眺めていた。
「……一人では無理なら数を増やせばいい。竿を引く人数を増やした、か?」
「正解だ。それもわざわざ奇怪な竿を作らせてな。まったく馬鹿げた話だったよ」
ありゃぁ見物だった。そう言って男は高らかに笑う。
「それで、ぬしは釣れたのか?」
女の声が珍しく上ずっていた。続きが気になって仕方ないらしい
「釣れたよ。あの日の市場は盛り上がったな。なにせ、人一人分ぐらいの大きさだったからな。
解体する時なんか、上から刀借りてきて苦労して捌いたもんだ」
「それはさぞや盛り上がったろうな。美味かったか?」
「ところがどっこいそうじゃなかった、ってのがオチだ」
美味けれりゃ万々歳だったんだがなぁ、と零しながら男は茶を一口飲んだ。
「……どんな味だったんだ?」
140 :
水上都市:2012/01/15(日) 03:21:31.44 ID:Y/2vjqjJ
「言語に尽くしがたい味だ。酸っぱいというか、なんか臭いんだな。
一口、口に含んだ瞬間から口の中がその匂いでいっぱいになって、結局丸一日はその匂いが残ったな」
眉を顰めながら男は味を説明する。相当酷い味だったらしく、思い出してみても苦いようだ。
「それは、なんというか……勿体ない話だな。残したんだろう?」
「いや、完食はしたぞ。残すのは、流石に無礼だからな」
「それは……苦行だったろう」
「漁師総出でやったよ。不味い不味い言いながら飯を喰ったのはあの時が初めてだな」
まぁ、今じゃ良い思い出だよ、と言って男は笑うが、その笑みが引きつっているのは女の見間違いではない。
「そ、そうか……」
ただ、本人がそうだと言い張っているので、敢えて突っ込むことはしないのが、女の良いところである。
そうして男の話が終わり、再び沈黙の時間がやってくる。
二人はただ黙して喋らず、羊羹を食べ、茶を飲み、風景を眺めた。
「そういえば……」
ふと女が、思い出したように呟いた。
「そういえば、なんだ?」
「今日で、お前と会って五年目だ」
「そういえば、そうだな。……五年か」
長いようで、短い月日だ。昔は一年経つのも遅かったが、最近は一年があっという間にも思える。
「覚えているか、初めて会ったときのこと」
「俺が舟から落ちて溺れそうになったときだな。あの日は風が強かった」
それは五年前のことである。
酷く風が強く、雨も吹き付ける中で男は漁を強行した。
他の漁師に止められたが、若さ故の逸りという奴だったのだろう。
結果として、男の舟は転覆した。
一応泳ぎというのを修めてはいるが、突然のことで身体の硬直した男は、
上手く泳ぐことが出来ず、浮き沈みを繰り返した。
それを助けたのが、近くを回遊していた女だった。
「そのくせ、お前はひっと言って驚いてな」
「悪かったと思ってるよ。あの頃はまだ魚人と親しくはなかったから」
「今でも大差なかろうに」
「いいや、お前という魚人を知った。それも、だいぶな」
言って、男は拳一つ開いていた距離を詰めた。
手と手が重なり合い、お互いの体温が手を通して伝わり合う。
141 :
水上都市:2012/01/15(日) 03:22:32.00 ID:Y/2vjqjJ
「どうした、手が温かいぞ。眠いのか」
「そういうお前は、いつも冷たいな」
「手が冷たい人は、心が暖かいらしいぞ」
二人はしばらく、手と手を絡ませあいお互いの差を確かめる。
水かきがあるせいで、魚人は深く手を絡ませることが出来ない。
だから、自然と男の大きな手が、女の手を包み込むような感じで持つようになった。
二人の距離が縮まっていく。腕が付き、肩が付き、そして顔が向かい合う。
お互いの息が掛かるくらいの至近距離で、二人は見つめ合った。
「髭ぐらい剃れ」
「気を付けるよ」
「お前はいつもそう言うばかりだ」
「お前には言われたくない」
囁き声で軽口を叩き合いながら、二人は優しく口づけ合う。
男は口づけながら、女の髪を梳く。
長い時間、水から上がっていたせいで完全に乾いている髪は、丁寧に梳られた髪と同じように、するすると男の指を通す。
「ん……」
髪を触られ、女が声を上げた。その反応に、男は反射的に謝罪を零す。
「悪い、引っかけたか」
「いいや。大丈夫。引っかかるような梳き方はしてない。もっと」
単純に気持ちが良かったのだ、と言葉にせずとも意を伝えて、女は男との口づけを続ける。
人よりも少し長い女の舌が男の舌を丸め込むようにして絡む。
粘膜同士の接触が、言い知れぬ快感を双方に与える。
ちゅ、ちゅ、と音を立てながら口を吸い合う行為は、酷く長く続いた。
それは女が口づけを好んでいるからだった。男も、女と口づけするのが好きだった。
「はぁ……」
「ふぅ……」
少し、熱くなった吐息を二人は吐き出して、荒くなり始めた息を整える。
「ねぇ」
「ああ」
二人以外では理解できないほど短い会話を交わして、男が女を抱き上げて、二人は縁側を離れる。
縁側は湖と繋がっていることもあって、いつ他の魚人がやってくるともわからない。
ついでに言えば、湖上の漁師たちからも丸見えだ。
そんなところでするような、公開趣味は二人にはなかった。
142 :
水上都市:2012/01/15(日) 03:23:29.11 ID:Y/2vjqjJ
家の奥、風呂場まで女を運んで、男は女の着ている衣を剥ぎ取った。
着るときよりもあっさりと着物は脱ぎ捨てられ、裸身が顕わになる。
常に水と親しんでいる彼女らの肌は総じて白い。
そんな白さの中に、ぷっくりと小島が浮かぶようにして僅かに盛り上がった乳房と桃色の乳輪があった。
彼女の乳房はそれほど大きくはない。というより、魚人全体の傾向として乳房は小さい傾向にある。
それは水中での抵抗に対する適応なのだろうか。
男は次いで髪を留めていた簪を抜く。
ふわ、と白い髪が広がった。
だいたいの魚人は髪を長く伸ばしている。
切る必要性というのがないからだが、人間のように長くなりすぎると言うことはない。
精々が腰ほどまでだ。女の髪も同様だった。
女が身につけていた物を総て剥ぎ取り終えた男は、自分も衣を脱ぎ捨てると、水を湛えている湯船に二人して浸かる。
水中での交合が、二人の間での常だった。
別に布団の上でもいいのだが、というのが女の言だが、男は一貫して風呂場での交合を選んでいる。
ほぼ男の趣味であるが、そちらの方が女にとっては好都合ではある。
常温の中に放置されたせいで生ぬるくなっている水に身体の半ばを漬けて、二人は尾ビレと足を絡ませ合う。
長い長い下肢を挟み込むようにして、男は足を絡めた。
包まれるようなその絡み方に女が笑みを零す。
二人は水中でお互いの体温を感じ合いながら、お互いの身体を愛撫し始める。
水のぬるりとした感触と一緒に、お互いの肌が擦れ合う。
女の水かきのある手が男の性器や乳輪を弄ぶ。徐々に硬くなりつつある男根を、女は優しく扱った。
男は、顕わになった女の乳房を貪るようにして愛撫していく。
もみ、つまみ、吸い、時に捻りすらする。
その一動作ごとに、女は嬌声を上げた。
「んん……ふぅっ……あぁっ……」
普段とは全く違う、愛らしい声に、男は益々興奮の度合いを高めて、女の乳房を弄ぶ。
吸う傾向が強いのは、男の胸への愛だろうか。
そんな必死な男を見て女が笑いを零し、
「そんなに吸っても、何も出ないぞ」
荒い息で、そう告げる。
「出るようになると、嬉しいんだが」
男のそんな答えに、荒さを増しながら女が答える。
「運次第だ」
143 :
水上都市:2012/01/15(日) 03:24:29.31 ID:Y/2vjqjJ
人と魚人の間に子が出来たことがないわけではないのだ。
過去を紐解いてみれば、幾つか伝承を見つけることが出来る。
ただ、産まれる子が人間なのか、それとも魚人なのかは出来てみないとわからないのだが。
「出来てくれると嬉しいんだがな」
「まぁ、お前みたいな奴を好くのは少ないだろうしな」
「出会いも少ないしな」
軽口を叩き合いながら、二人は少しずつ高め合う。
気が付けば男の方は準備万端で、あとは女次第だった。
男の指が女の下肢を探る。
スリットに隠された女の性器を探しているのだ。
女は優しく誘導するようにその手を取って、一つのスリットへと導く。
魚人の下肢にはスリットが二つある。
性器のものと、肛門を隠しているものだ。
肛門の方に行かれては堪った物ではない。
人間同士ではそういう交合の仕方もあるらしいが、彼女はそういう交合をしてみたいとは思わなかった。
誘導された指が女の性器をなぞる。
女の性器は既に潤沢な粘液に満ちていた。
「いくぞ」
「うん」
短く言葉を交わし、男は性器を宛うと一気に挿入する。
「ッうぅん!」
挿入の衝撃が、女を貫く。
ぴりぴりとしたその快感は何度行っても慣れる物ではなかった。
「……なんか、私ばかりな気がする」
悔しそうにそう言うが、男は女の性器が与えてくる締め付けを、十分に味わっていた。
顔に出さないだけで、それなりに切羽詰まっているのである。
「動くぞ」
「……うん」
ゆっくりと水を掻き回すようにしながら男の腰が動き始める。
湯船の水は波を立て、飛沫を飛ばし始めた。
144 :
水上都市:2012/01/15(日) 03:25:20.29 ID:Y/2vjqjJ
そんな事など二人は気にせず、ようやく始まった交合を楽しむ。
一突きするたびに、魚人独特の締め付けが男の性器に並はずれた快感を与える。
「ったく、締め付けすぎだ」
「そんなこと……言われてもっ」
苦しそうに言う男に、女も苦しそうに答える。
硬い性器の抽送は、女に確実に快感を与えていた。
「まったく、名器過ぎる。魚人ってのはみんなそうなのか」
「そう、なのかな……」
本来魚人の交合というのは短時間に終わる物だ。
実際、入れてすぐ終わりということも珍しくない。
魚人たちは人に似てはいるが、その生殖行動はやはり繁殖のためのものでしかないのだ。
故に短ければ短いほど危険も少なく、良い物とされる。
けれど、彼女たちだって快感を感じないわけではないのだ。
魚人同士の交合しか知らない者は気が付かないが、人間と行った女は知っている。
本来短時間で終わるはずのものを、人間の長さで行う。
その際に与えられる快感というのは桁違いのものであると。
「あ、あぁん……ふ、ぁは……ひぅっ……ぅうあぁぁ」
性器から昇ってくる独特の甘い痺れが頭を貫き、徐々に思考がぼうっとし始める。
目は虚ろになり、嬌声を垂れ流す為に開けっ放しになった口からは唾液が零れ始める。
その事に彼女は気づいていない。男が指摘すれば、湯船の水なのだと言い訳するに違いなかったろうが。
まぁ、ここで指摘するほど男も野暮ではないし、そんな余裕もない。
それに、その崩れた顔を眺めるのも、男は嫌いではなかったのだ。
「んぁあっ……あぅ……ぁあう、ああ……」
じゃぶじゃぶと水が掻き乱される音が響き渡る。
何度も何度も女の性器の中を往復して、男のそれが高まっていく。
「く……ぅぉ……ぉおお」
けれど、まだまだと下腹に力を入れて耐えながら、もっともっとと女に快感を与えていく。
「ぁう、あ、ああ……んんっ……ふぅ……は……」
完全に崩れきった顔をした女はずるずると湯船の中に沈んでいく。
人間なら溺死が近づくところだが、魚人である彼女はすぐさま呼吸が鰓呼吸へと移行し、溺死することはない。
「ひゅぅ……うぶぶ……ぷぁぅ……あぁ」
水の盛んに吸い込まれたり吐き出されたりする音が水中から響く。
嬌声と混ざり合って独特の響きを成すそれは、笛の音色のように浴室に響き渡る。
ここまでくるともう女は何も考えられないし、何も覚えていない。
頭が真っ白の状態が続いて、ただ痙攣を繰り返すだけだ。
気を失わないのが不思議なぐらい、というのは事後の女の言だが実際、本当によく気を失わないものである。
「くっ、そろそろ……限界だ」
うめき声を上げて最後の加速を男が行い、沈んでいる女を抱き上げる。
ざぁ、と多量の水を落としながら上肢を水上へと上げられた女は甲高い嬌声を上げながら幾度目かの絶頂を迎える。
「あ、ああああああああ!」
その際に強烈な締め付けと吸い込むような蠕動運動が行われ、男の堤防を決壊させる。
「ぁあああ!」
耐え、濃縮された精液が解き放たれ、女の子宮目がけ駆け上っていく。
それを吸い上げるように女の膣は蠕動運動を繰り返し、男根に一滴の精液も残さないよう搾り取る
「くぅ……は……ぁ……」
重い疲労感を感じながら、男はゆっくりと女の中から性器を引き抜く。
放った精との繋がる糸が水中に広がってすぐ千切れる。
「はぁ……はぁ……」
女も息絶え絶えと言った感じで、湯船に背を預ける。
男はゆっくりと湯船から上がり、側面に背を当てて深く溜息を吐いた。
「……出来るといいな」
忘我の彼方から帰ってきた女がそう呟きを零す。
「そうだな」
男も同意を返して、二人はしばらくぼうっとしていた。
145 :
水上都市:2012/01/15(日) 03:26:22.76 ID:Y/2vjqjJ
それから少しして、熱い交合も抜けきった頃二人はまた縁側にいた。
女はまた青藤色の衣に身を包み、まだ乾ききっていない髪を簪で纏めていた。
男は何処からか出してきたうちわで身体を仰いでいる。
着物は酷くだらしのない着方をされていた。
「……疲れた」
ぽつと、女がそう呟く。
男も全く同意だった。
湯船でするのは水が絡んで気持ちが良いのだが、如何せん体力を非常に消耗するのが問題だった。
「ねぇ、お腹空いた」
ちゃぷちゃぷと水を弄んでいた女が言う。
性欲を満たせば食欲とはまったく欲まみれにもほどがあるが、生きている以上仕方のない話だ。
「お前が持ってきた魚でも食うか」
「いいの?」
「あの大きさじゃどうせ売っても大した値段にゃならん。精々、根菜一本ぐらいか。それぐらいなら喰っちまったほうがいい」
「そっか。それじゃ楽しみにしておこう」
「まぁ、いつも通り刺身なんだがな」
「刺身好きだよな」
「楽だからな」
言って、男は立ち上がり、台所へと消えていく。
あとに残された女は、ひっそりと腹を見下ろした。
「出来るといいんだけどなぁ」
そうしたらこの関係もまた一歩進むのに、そう呟きを風に乗せて、女は水を弄んでいた。
少しして、男が捌いた魚を手に戻ってくる。
ぷりぷりとした身は、綺麗に入れられた包丁のおかげで、更に美味そうに見えた
それを机の上に置いた男は醤油を持ってきて、どかっと腰を下ろす。
どちらともなく頂きますと礼をして、綺麗に切られた刺身を口に運んでいく。
ぱくぱく、という擬音がしそうなくらい、二人は豪快に多量の刺身を口に運んでいく。
「どうして人はわざわざ魚をばらすのかな」
ぽつと突然女が言い出した。
「いきなりなんだ藪から棒に」
「いや、ほら、普段は丸ごと食べてるから」
「ああ、そうか……丸ごとって、骨とか喉つまらんのか?」
「丸呑みする人もいるしなぁ。少なくとも私は引っかかったことはないよ」
引っかかるような食べ方しないしね、と女は附言する。
「そいつは羨ましい話だ」
言いながら男は刺身を時折醤油につけて口に運ぶ。
対照的に女は、最初から一貫して何も付けずに口に運んでいた。
この辺り種族差が出てしまうのは仕方ないだろう。
146 :
水上都市:2012/01/15(日) 03:27:26.80 ID:Y/2vjqjJ
「んー、そうだな。丸ごと呑んだりは出来ないっていうのもそうだろうし、
骨が喉に引っかかったりすると困るし。あとは……なんだろうな。
そっちの方が美味いからか?」
「まぁ、確かに、一手間入ってると美味しい。焼き魚を食べたときは感動したなぁ」
思い出して涎が出てきたのか、女は口元を払う所作をする。
「はは、あの時のお前は機嫌がよかったよな。また、そのうち焼き魚を食わせてやるよ」
「楽しみにしておく」
そんな風に会話していると、気が付けば皿の上から多量の刺身は姿を消していた。
食事も終われば、あとは何もすることがない。
流石に二回戦をするほどの元気はお互いになかった。
ぼうっとしたまま、二人は縁側から湖を眺めている。
そろそろ日も落ちてだいぶ経つ。
相変わらず霧は漂っているが、漁をしている漁師の姿は見かけられない。
「そろそろ帰るよ」
いつものように女がそう切り出す。
まるで、決して越えられない一線があるかのように、女は一度として男の家に泊まったことはない。
だから、時間が来れば彼女は帰るのだ。
「わかった。次はいつ頃くる?」
「さぁ、わからないな。でも、来るよ。必ず」
来られないような事があれば、他の奴に言伝を頼むから、とそう言いながら女は両手を広げた。
「わかったよ」
そう了承の言葉を零して、男は女から衣を剥ぎ取っていく。
帯を解いて単を脱がせて、簪を取ればもう完璧だ。
白い肌が顕わになって、女はいつでも水に飛び込める状態になった。
机の下から滑るようにして縁側の水に飛び込む。
ちゃぷん、と小さな音がして、女の全身が水に沈んだ。
「それじゃ」
「ああ、またな」
手を振り合って別れの挨拶を済ませると、女は水の深みへと沈んでいく。
残された男は縁側の雨戸を閉めて、彼女の脱いだ衣を畳むと、家の奥へと姿を消した。
以上です
GJ!!
こういうの好きです。面白かった。
あなたのほかの作品も読みたいです
>>147 GJGJ!
子供できて幸せになるといいなー
>>147 文体から水気が立ち上るような良作GJ
魚人はなんだか卵胎生なイマゲ
GJ!
二人の大人な関係が良いですね。セックスの流れも自然で、その後の食事も良かったです。
ただ、イメージ的にはこれ、人魚な気がする……。
皆様、お世話になっております。
J( '-`)し 151の母でございます。
J( '-`)し このたびは、わたくしの息子である151が皆様が楽しんでおられるなか、大変野暮な事を申してしまい、職人様、並びに住人の皆様方には不快な思いをさせてしまったことを深くお詫び申し上げます。
見ての通り、あの様な性格ですから、息子はこの歳になるまで恋人はおろか友達さえもいないのでわたくしも大変心配しておりましたが、この「人外と人間でハァハァするスレ」を知って以来、息子も少し明るくなったようです。
どうぞ皆様、息子を暖かく迎えてやってくださいまし…。
151ちゃんは本当はとっても良い子なんです…。ただ、ちょっと皆様とは違って、一言多いだけなんです…。
卑屈でズレていて見苦しい部分もあるかと思いますが、本当は優しい息子を、どうかよろしくお願い申し上げます。
>>151の母より
いい話だなあ……。
しかし、
>>151 魚人について同意しますた。
魚人でイメージするのはたい焼きくんミタイな魚に手足が生えたのだったり。
作品の中では魚人と呼ばれてるってことでいいだろ
そんなこだわらんでも
息子や娘がエロパロ板のコアなシチュエーションスレに入り浸ってるの知って
動揺しつつ必死に平静を保つAIカーチャンを想像したので許す
カーチャンのCVが市原悦子で再生された
GJ!
だけど、ごめん、やっぱり魚人は…
「さあ、卵を産m(ry」が真っ先に浮かんだ
魚とか卵とか磯の臭いが充満しまくってるとても良い流れなんで
こうなったらどこぞの踊る鱈みたく「レッツダンシーング!」しようずwww
え、タンノ君?
>>158 うろこさかなびとのことも思い出してあげてください
カーチャンのAAって何でこんなに良い顔してるんだろうな
魚人もいつかは……
聖剣のレジェンドオブマナは良い人外が揃ってると思う
163 :
63:2012/01/22(日) 00:59:20.24 ID:KItnEVd9
>>6-680 ◆P3TAxd3EJBpB
続きたーーーー!!
っていうのを書きたいのにアク禁になってたこの1週間。
今日は果たして書き込めるのか…!?(*>_<*
あいかわらずかわいいなあ。淫夢擦りつけかわゆい。
両手がふさがってるからうつぶせで乳首擦りつけとかエロすぎです。
期待通りっす!!も〜ずっと「日課」を読んでいたいw
そして…やっぱり登場するんですね!
何をされたんだろう( ̄¬ ̄
…とか期待しちゃダメですかw
◆P3TAxd3EJBpBさんの触手x人間♀(むっつりエロ)好きなんで、また気が向いたら書いてください〜
>>163 本当にありがとう。
書いていて、感想を頂ける時ほど嬉しいと思う瞬間は無いです。
>>106さんも
>>122さんも本当にありがとう。
続きは考えてあるんですけど、このスレの傾向から一旦離れたりするので、
そこそこの文量をまとめて投下する必要があります。
物語の流れは期待の強い方に添えるように寄って行かせるつもりですので、
頑張りますね。
そういえば他スレでも続き書けって言われたSSがあったんだw
そんなわけで、気長にお待ちいただければ。
「作者の人間性」と「作品の評価」は全くの別物だと割り切って考えているし
◆P3TAxd3EJBpB氏には是非これからも
作品は色々と投下して欲しいと思っているが
「そういえば他スレでも続き書けって言われたSSがあったんだw」
とか、愉快犯ならともかく
こういう見栄はったチラ裏的な一言や見苦しい馴れ合い会話みたいなのは蚊帳の外から見てる住人の無駄な反感買うだけなんで
頼むからそういう馴れ合いやチラ裏呟きがしたくて堪らないのであれば他所でお願いします
愉快犯じみた他意があるならともかく
いつぞやの
「すごく素敵な新人さんが、イチャラブな触手×少女もの書いてくださってるじゃないですか。
僕はもう萌え尽きちゃいましたよ。」
みたいな一見、やけに謙遜して、社交辞令的な薄っぺらいお世辞を並べ立てているが
心底では人を小馬鹿にしていると他方から取られ兼ねない言い方するくらいなら最初から一切言及しないほうがいいんじゃないでしょうか
要するに何が言いたかったかと言うと
「ここはおまえの日記帳じゃないんだ、チラシの裏にでも書いてろ、な?」
でもそれよりも
>>163の脳から触手でも涌いてそうな文にワラタw
面倒臭いなこの人
正直中の人があまり出てくるのは好きじゃないな
一言簡潔に言って落ちる、くらいの人の方が好感が持てる
でも彼の作品は好きだよ
>>165には全文同意するがスルーしてもよかったんじゃね?
作品は良いけど本人は残念なんてのはどこの世界にもよくある事だよ
重婚の変換に失敗して獣婚って出てきたんだが、何だこの甘美な響き
なにそれモフい
龍婚、虫婚はいかがでしょうか
狼婚も捨てがたい
やはりここは鳥婚ですし
さぁその妄想をSSにしてスレに投下するんだ
ハートフル彼氏とかウマドンナとか
エロなしとは言え時代が俺に追いついてきた!
ウマドンナは絶対どこかにエロパロがあると思ったのに
あると思ったのに
ウマドンナエロパロ…書いちゃえは良いじゃない
はーとふる彼氏で小ネタ エロなし
ある日の聖ピジョネイション学園陸上部室。
今日も今日とて、部長の尾呼散が荒ぶっている。
「ポポロッぷーわ!(そんなはずないですしはとし!)」
手当たり次第にその辺のものを壊している尾呼散を阻止するべく、狩猟民族の十坂ひよこが召還された。
尾呼散が荒ぶるのは慣れているはずのひよこが驚くくらい、今回の破壊ぶりは際立っていた。
「どうしたの?大好きな学食の皆殺しラーメンが売り切れてたの?」
ひよこに声をかけられて、いったん尾呼散の荒ぶりは止まった。
「ポポロっぷーわ?(そうじゃないですし!ひよこは、どうやったら雛が生まれるか知ってますし?)」
「ハトの雛って、交尾のこと?」
「ぷーわ!(そうじゃないですし!雛は7色のプリンを食べたら生まれるんですし!)」
「違うよ。卵は交尾しなくても生まれるけど、雛ができるためには交尾が不可欠なんだよ。」
「くりゅぽこぷーわ!(ひよこはエッチですし!不潔ですし!おこさんそんなの認めないですし!)
そう叫んだ尾呼散は、轟音を立てて走り去ってしまった。
それくらいのことで荒ぶる尾呼散を微笑ましいと思いながらも、これからの前途多難さが容易に想像できるひよこであった。
尾呼散についてはこれが精一杯ですた
ガチエロに持っていけそうな登場鳥物は、先輩、涼太、朔夜、岩峰先生ぐらいですかねえ
岩峰先生の場合、もれなくグロもついてきそうですがw
どうも失礼しました
投下乙
鳥の交尾は総排泄口を貝合わせのように重ねてザーメンぶっかけるタイプとペニス挿入タイプに分かれるんだよな
交尾が済んだらちんこもげる鳥もいるらしい
ちなみに鳩の口からはミルクが出る
ちんこもげる鳥>なにそれこわいと思って鳥類の交尾について調べてみたら
アカオタテガモのちんこがポテンシャル高すぎてびびった
普段の大きさは米粒大だけど、繁殖期になると体長の半分以上の螺旋状になる
中には体長とほぼ同じ長さになる個体もいるらしい
そして繁殖期が終わるとまた縮む
>>183 ミルクって言っても哺乳類のように乳腺があるわけじゃなくて、そのうの内壁が剥がれ落ちて出来たもんだけどな
どうぶつの森の喫茶店には鳩のマスターがいて、サービスでミルクを付けてくれるらしいが…
そういうこった!魔獣よう!
潤んだ瞳で少女が優しく触手に口づけをする。
両手で触手を優しく包み込み、艶のある唇をそっと押し付け、そうっと舌で触手を舐め上げる。
細く長い指はかすかに震えていたが、少女の心に迷いはなかった。
頬を赤らめながら触手に舌を絡め、右腕で他の触手を乳房へ、腰へ、女性器へと誘導する。
健気な少女の想いが今、叶おうとしている。
―あなたと結ばれたい―
たとえ異形であっても、愛の形に変わりは無い。
夢見るような心地で、少女は触手に、自らの細い裸身を、しずかに捧げた――
雑然とした妄想がとまらん
>>188 鳥って口からミルク出して雛に飲ませるんじゃなかったっけ
>>194 つまり口移しか
マスターもやることやってるんだな
喫茶店に通い詰めまくって、常連になったら珈琲にミルクを入れるかどうか聞いてくるんじゃなかったっけ…?
無口なマスターを口説き落とすまでが一番楽しかったわ
おちょくった時の反応が面白いし
たしか甘くて濃厚で美味しいんだよな>マスターのミルク
ディープキスがてら口移しで貰ってたら絵面がエロくていい
ミルクという名の単なるゲロらしい……
>>198 野暮なことは言いなさんな
どうぶつの森にも恋人システムとかあれば良いのになぁ
ぶつ森は何かと思わせぶりな発言が多いからケモ萌えに不自由しないよな
ただ一日二日プレイするの忘れてただけで仲良くなった住人が
あっさり引っ越してた時の虚しさがヤバイ、マジヤバイ
>>193 そんなところで止まるなんてけしからんもっとやれ
睦月のぞみの書いた山賊モノノケ喜劇で
妄想力は無限大樵×身悶えてるツンデレサトリに萌えてしまった
外見はほとんど人間だけど妖怪ならここでいいのかなぁ
>>201 「人外の見た目に貴賤無し、人外なら何でも受け入れます」って
>>1にかいてるからおkだろう。
さあ投下の準備だ。
なんでここまでオェーが貼られないのか
人間男×竜です。長くて申し訳ありません。
NGは「石の花」でお願いします。
**
昔むかし、山奥の洞窟に一頭の竜が暮らしておりました。
竜は人間を丸飲みに出来るほどの口と、長い身体と、水晶で出来た鱗を持っています。
時折、竜を倒して名を上げようとする旅人が来る事もありましたが、
いつも彼らは這々の体で逃げ帰る事になりました。
ある日またそんな旅人が竜の元へやってきました。
竜はいつも通り脅かしてやろうと、洞窟の奥から旅人を眺めます。
いつもやってくる旅人は力自慢の豪傑が多いですが、
その旅人は痩せっぽちで、武器の一つも持っていません。
これは自分を倒しに来たのではなく、単なる迷い人かもしれないと竜は考えました。
「そこの人間、お前は道に迷ってきたのか?」
竜が澄んだ鐘のような声で呼びかけると、旅人は大変驚いた様子でした。
旅人は大きく息をついて竜を見上げ、はっきりした声で返します。
「竜よ。俺はお前が持つという不老不死の妙薬を取りに来た」
竜はそんな事は初めて聞いたので、不思議そうに首を傾げます。
「そんなものは持っていない」
「それはお前の身体にある。俺はお前を殺して、それを手に入れる」
そう言って旅人は短剣を抜き、竜に襲いかかりました。
そんな短剣程度では、鱗に傷をつける事も出来ないのに、と竜は呆れます。
ともかく捕まえて、洞窟の外に放り出してしまおう、と考えますが、
旅人は予想外にすばしこく、なかなか捕まえる事が出来ません。
狭い洞窟の中を、右に左に首を動かす内に、竜は旅人を見失ってしまいました。
どこにいったのだろう、ときょろきょろしていると、
背中にどすん、と物が落ちた気配があります。
竜の首の付け根あたりに、旅人が乗っているのです。
おそらく岩棚に登って、竜の背に跳び移る機会を狙っていたのでしょう。
しかし、背中に乗られたところで、竜は痛くも痒くもありません。
払い落としてしまおう、と思ったその時です。
まるで、雷に打たれたような衝撃が、竜の身体に走りました。
思わず、声を上げてしまってから、何故こんな声を出してしまったのか、
この初めて味わう感覚は何なのか、竜は驚き不思議に思います。
ですが、それを落ち着いて考える間もなく、規則的に刺激が身体を走り抜けていくのです。
ずきずきして、身体の中から何かがこみ上げてきて、頭が真っ白になって苦しいのに、
それは止まる様子がありません。
口から上がる叫び声が高くて、何故かとても恥ずかしいのに、
止める事も出来ず、声は洞窟いっぱいに響きわたります。
何とか首を曲げて見ると、旅人は竜の首の付け根をぐいぐいと押しています。
それが、この未知の感覚の原因だろうとは思うのですが、
身体に力が入らず払い落とす事が出来ません。
身体の奥からこみ上げてくるものを、一際大きな声と共に吐き出しながら、
竜は身体をびくびくと震わせました。
力なく横たわる竜の前に、旅人が歩み寄ります。
竜は涙でにじんだ目で、旅人を見つめました。
竜は人間なんて弱い生き物に殺されるとは、想像もしていませんでした。
それも、こんなに恥ずかしい気持ちで死ぬとは思ってもいなかったのです。
まだ身体の中には先ほどの感覚が残っていて、口から荒い息をなって漏れていきます。
旅人は若干困惑した声色で、竜に声をかけました。
「娘のような喘ぎ声を出すんだな」
そう言われても、竜には何の事か解りません。
「さっき、口から出していたのはこれか」
旅人が竜の口から垂れる汁に指を伸ばした時、竜はやっと我に返りました。
「駄目だ!」
竜の大声に、旅人は慌てて手を引っ込めます。
「触ると石になるぞ」
旅人は、マントの裾をちょん、と汁に触れさせます。
マントはたちまち透き通った結晶と化し、粉々に砕けて辺りに散らばりました。
旅人は地面に散らばる“マントだったもの”をまじまじと眺めて、ぼそりと呟きました。
「竜に逆鱗あり。
逆鱗に触れるとき、竜は力失い悶える。
その口より漏れる甘露は、老いを忘れ死を忘れ悩みを忘れさせる」
不思議そうに見つめる竜に語るでもなく、旅人は言葉を重ねます。
「確かに、老いも死も悩みも忘れるだろうな、石になってしまえば。
古文書にあった言葉は、嘘ではなかった、という事か」
旅人はそう溜息をつき、竜の頭を撫でました。
その小さな手に触られるのが、何故か心地よく、竜はまたかすかに喘いでしまいます。
「変な声を出すな」
旅人が赤い顔で不機嫌な声を出すと、竜も機嫌が悪くなります。
「お、おまえが触ったり、へ、変なことをするからだ。な、なんだ、いまのは!」
「だから逆鱗だ」
旅人はそう返した後、むっとした声で付け加えました。
「まさか、そんな淫らな声を出させるような場所とは思わなかったが。
あれは竜の性感帯らしいな」
竜は言葉の意味が解らなかったものの、何となしに嘲られたような気がしました。
それどころか、この人間に恥ずかしい姿を見られたり、
恥ずかしい声を聞かれてしまったのだと考えると、頭が燃えるような気がします。
がぶっと伸ばした顎が宙を切ったのは、まだ竜に力が戻っていなかったからでしょう。
「何をするんだ」
跳び退いた旅人は怒りの声を上げます。
「お、おまえなんか、殺してやる。こ、こんなはずかしい、こと、する、なんて」
涙声で憤りながら、竜は旅人を追いますが、旅人はぴょんぴょんと避けてしまいました。
「お、俺を、殺しても無駄、だぞ」
旅人は逃げながら、そんな事を言います。
「俺は、竜について研究した成果を、全て家に置いてきた。
俺が死んだら、それらは発表され、誰もが逆鱗について知るようになる。
数限りない冒険者が不老不死の薬を求めてここに来て、
お前の逆鱗をいじり回していくだろうな」
竜は生まれてまだ百歳ほどの若さだったので、そんな話を聞いて震え上がってしまいました。
この旅人一人でも恐ろしいのに、もっと沢山の人間が自分の身体を這い回り、
あの死んでしまいそうになる感覚をいつまでもいつまでも与えられるのかと思うと、
竜はまた涙ぐんでしまいます。
旅人は気まずげな表情になり、こう付け加えました。
「悪かった。もうあんな、酷い事はしない。
俺だって、別に、生娘を手籠めにしようと思って山奥まで来た訳じゃない。
ただ、薬が欲しかっただけだ」
旅人は大きく盛り上がった竜の涙を払い、少しためらってから口を開きました。
「訓練を、してやろうか」
「訓練?」
「逆鱗を触られても、さっきのようにならずに済むための、訓練だ」
「そんなこと、出来るのか?」
「ああ。
人間は毎日、そういう誘惑に負けないように、自分の気持ちの良いところをいじって訓練をするんだ。
お前も多分出来る」
旅人は赤い顔で早口になっていましたが、普段人と話す習慣のない竜は気づきません。
人間は強い力を持たない代わりに知恵があるのだなあと感心するばかりです。
こうして、竜はこの旅人に毎日逆鱗をいじりまわす事を許可してしまったのでした。
竜は自分で逆鱗を見た事がありませんでした。
首をかなり無理な角度に曲げないと見えない位置にあるからです。
この場所が痒くなったりした事はないのか、と旅人に聞かれたりもしたのですが、
さして気にした事もありません。
しかし、旅人に触られてからは時々じんじんと熱くなったりするようになってしまいました。
自分で触ろうにも首も爪も届かないため、天井にこすりつけていると、慌てて旅人が跳んできます。
「洞窟が崩れるかと思ったぞ」と怒られると納得はするのですが、
かと言ってこの衝動をどう押さえたらいいのか解りません。
「いじってやるから、大人しくしていろ」と言って旅人は竜によじ登ります。
「しかし、改めて見ると」旅人は竜にまたがって嘆息します。
「女陰に似ているな」
「女陰、って何だ?」好奇心と欲情がせめぎあいつつも、竜は旅人に応じました。
「人間の、雌についている生殖器だ。まあ人間のと違って」
と言いながら旅人は逆鱗の中心を押し、竜は甲高い声を上げます。
「ここに穴は無いが。
だが楕円の形や、薄桃の色や、周囲に毛が生えているところが似ている。
この毛はてっきりたてがみだと思っていたが、実際は陰毛の役割があるようだな」
言葉と共に旅人が辺りを撫で、こすり、引っ張るので、その度に竜は息絶え絶えです。
「本当に、人間はこんな事を毎日しているのか?」
荒い息の中で竜が尋ねると、旅人は慌てたように応じます。
「ま、まあ、多い者なら毎日だな」
「おまえも?」
「毎日、ではないが、時々、している」
不機嫌そうに竜が黙りこんだので、旅人は少し慌てます。
「何か、文句でもあるのか?」
竜は疑り深い目で旅人を見下ろしました。
「そんなところ、見たこと無い。
おまえ、ここに泊まり込んでから一度もそんな事していないじゃないか」
旅人はうっと詰まり、冷や汗を流しながら言います。
「それは……訓練は、普通こっそり、人目に触れないようにするものだからだ。
努力を喧伝するのは見苦しい事だろう?」
竜はなるほどと思ったものの、自分ばかりが恥をさらしているようで納得いかない気がします。
そんな問答を続けたあげくに
「では、特別に俺が訓練するところを見せてやろう」と旅人は言う羽目になりました。
旅人自身も何故そんな事を言ってしまったのかと、内心で頭を抱えているのですが、
竜にじっと見つめられて“おまえの恥ずかしい所が見たい”と娘のような声でせがまれたら、
我慢出来なくなってしまったのです。
旅人はどぎまぎしながら帯を外し、下履きをずり下げます。
ぴょんと元気よく飛び出したものを竜はまじまじと見て、旅人に尋ねます。
「これが、人間の逆鱗なのか?」
「の、ようなもの、と言うべきか。人間の、雄の、生殖器だ」
旅人の赤い顔には全く気づかず、竜はふうんと応じた後、口を開きます。
「結構小さいな」
竜は頭から湯気を立てる旅人に“小さい”や“短い”や“粗末”や“可愛い”
は絶対に言ってはいけない言葉なのだと叱りつけられ、しぶしぶ納得しました。
「お前、交尾の本番でもそういう事を言いそうだな」
「そう言われても……多分私のつがいはおまえのような生殖器はないだろうし、
何が禁句なのか解らん」
「無いって事はないだろう」
竜は首をひねります。
「私の母竜も父竜も姿はほとんど同じだったし、
つがう時は互いに口吸いをするのだと教えてくれたぞ。そうすると子供が出来ると」
「そんな、それこそ子供じゃあるまいし」
そう言いつつも旅人は竜の身体を眺めます。
思えばそれらしいものは身体についていませんし、性的絶頂を迎えた時に口から汁を吐く
という事は、口の中にあるのが生殖器なのだろうかと旅人は考えます。
「それより、訓練しないのか」
「お前が余計な事を言うからだ」
旅人は悪態をついた後、萎えてしまった自分のものを見下ろします。
同時にまた悪戯心が兆し、こんな事を口にしました。
「さっきは、言っては駄目なものを教えたが今度は言った方がいいものを教えてやろう。
俺の後について言ってみろ」
「うん」疑う事を知らない竜は素直に応じます。
「じゃあまず、大きい、太い、だな」
竜がそのままに繰り返すと、旅人は棒読みでは駄目だと指導します。
「こんな、太いもの見たことない、とか、こんな大きなもの入らない、という気持ちを込めるんだ」
「う、うん」
どこにいれるんだろうと竜は不思議に思いましたが、
それよりもしごく度にむくむく膨らんでいく生殖器や、旅人の汗ばんだ顔や、
はあはあという荒い息が気になります。
「どこか、具合が悪いのか? すごく顔が赤いが」
「こ、これは、興奮しているからで、大体、お前だって逆鱗押されてるときは、こうじゃないか」
「でも、何だか辛そうだから……手伝えることはないのか?」
「じゃ、じゃあ」
旅人だって、こんな事をしてはいけないという倫理感はあるのです。
でも、子供のようにきらきらした目で見つめられてそんな事を言われては到底我慢出来ません。
「なめて、くれ」
「うん」竜はそれが恥ずかしい事とは知らないので、あっさり舌を出します。
旅人の下半身を覆う程の大きさの舌が、ぴちゃりと当てられると、
それだけで旅人は精を放ってしまいました。
竜は突然噴き出した白濁液に大変驚き、このまま旅人が死んでしまうのではと心配になります。
なにしろ旅人は獣のような声を上げていますし、初めて見る白い汁は血のようなものなのかと思ったのです。
どうすれば汁の噴出が止まるのだろうと悩んだ竜はとりあえず旅人の生殖器をくわえてみました。
噛みちぎらないように注意してぎゅっと締め付けると、生殖器はびくびくと震え、やがて柔らかくなります。
収まって良かった、と竜は胸をなで下ろしました。
旅人は竜の口と、くわえられている自分のものの大きさを見比べて溜息をつきます。
「もう一つ、言ってはいけない言葉を教えてやろう」
「うん」竜は旅人の生殖器から口を離しました。
白い汁がつうっと糸のように口から伝います。
「早い、とか、もう出た、だ。
その、俺だって、いつもこんなに早く出る訳ではなくて、ただちょっと溜まっていたり、
とか、舐められるのが思った以上に気持ちよくてびっくりしたから、とかだ」
「もしかして、余計なことだったか?」
竜は旅人の剣幕にしょんぼりします。
「い、いや、そんなことはない」
旅人は改めて竜の顔を見て、その白濁液まみれの有様に罪悪感を抱きました。
「わ、わるかった、変な事、させて」
竜は何故謝られたのか解らないので、首を傾げます。
「ふ、普通、こういう事は口吸いをして、もっと親しくなった相手とするものなんだ。
本当は、お前みたいなおぼこにさせてはいけないんだが、我慢できなくなって」
そういうものなのか、
でも目の前に苦しそうにしている人がいたら普通助けるものだがなあと竜は不思議に思い、
顔についた汁をぺろりと舐めます。
「の、飲んじゃ駄目だ」
「え、毒なのか?」
竜はびっくりしますが、もう白濁液は喉の奥に運ばれた後です。
そう言われると胸がどきどきして苦しく、このまま死んでしまうような気がします。
だから「毒じゃないぞ」と旅人に言われても実感がわかず、
気休めに嘘をつかれているのではと思ったくらいです。
「その、おいしくないし、汚いから、普通は飲まなくていいんだ」
「飲むのは、してはいけない事か?」
「いけなくはない、が、普通は恋人同士ではないと、飲まない」
竜は親から、つがいの相手以外と口吸いをしてはいけませんよ、と言い聞かせられていました。
これも、どうやらつがいとしかしてはいけない事だったらしいと、ようやく竜は気づきます。
「済まなかった、飲んだりして」
竜が謝ると、旅人は慌てます。
「いや、謝ることじゃない。不味かっただろう」
竜はもう一度口の中を舐め回します。
「あんまり、美味しくない。変な味だな。……“美味しくない”は言ってもいい言葉か?」
「う、うん“不味い”とか“臭い”とか“苦い”は言ってもいい言葉だ」
「悪口みたいだな。もしかして、“美味しい”は言ってはいけないのか?」
「いや、それは言ってもいい」
旅人がそんな事を言うので、竜は混乱してしまいます。
人間の言葉は難しいから、何を言って怒らせてしまうのか解りません。
あの汁を飲むとき、触ってもいない逆鱗がずきずきして、
喉の奥から石の水が出そうになった事は黙っていようと、竜は考えました。
それから何日か“訓練”は続きました。
旅人は毎日竜の逆鱗をいじり、その後自分の訓練をします。
竜は最初、旅人の手伝いをしていましたが、だんだん辛くなってきました。
石の水を我慢するのが、辛いのです。
もし、我慢できずに水をかけてしまっては大変な事になります。
そう正直に打ち明けて手伝いは出来ないと告げると、旅人は微妙な顔になりました。
「俺のせんずり……じゃない、訓練を見ているとそういう気分になるのか」
「すまない。何故かよく解らないが、おまえが赤い顔ではあはあしていたり、
おまえの生殖器がぴくぴくしているのを見ると、喉の奥がむずむずして我慢できなくなってしまうんだ。
このままだと大変な事をしてしまうかもしれない」
旅人は涙ぐむ竜の顔を見て、ごくりと唾を飲みます。
「じゃ、じゃあ仕方ないな。一人で訓練するから、お前は気にしなくていい」
「一人でも出来るのか?」
不思議そうに問いかける竜に、旅人はむきになって答えます。
「で、出来るさ、適当なずりねたを考えるから!」
「ずりねたって、何だ?」
余計な事を言ったと、旅人は密かに歯ぎしりします。
「ずりねた、というのは、そのう、訓練をするとき、将来自分のつがいになる相手を考えるんだ。
その相手と上手くつがえるように、訓練をする、ということだ」
旅人は気付きませんでしたが、竜は密かに衝撃を受けていました。
旅人にはつがいになる相手がいる、と思いこんでしまったのです。
考えてみれば、ここまで交尾や訓練に詳しいのだから、そういう相手がいない訳がありません。
それなのに、旅人の生殖器を舐めたり、白い汁を飲むのはいけない事だったのではないかと、
竜は怖くなりました。
「その、おまえの、つがい、というのは、どんな雌なんだ?」
「そ、それは、ええと」
旅人も思いつきで言った事ですし、普段は町や酒場で見かけた美人をねたにしていますが、
このときは最近、いつも思い浮かべているものを口にしてしまいました。
「その、図体は大きいけど、おぼこで、男に騙されて平気でいやらしい事をしてしまうような女だ。
声がかわいくて、いくらでもよがらせてやりたいと、思うような女だよ」
竜は余り頭の良くなさそうな雌だと思いましたが、
悪口を言うのはよくないと思ったので黙っていました。
それに自分が何を言おうと、旅人のつがいである事は変わりません。
人間同士なら訓練も交尾も上手く出来るでしょうし、石の水を吐いて相手を危険にさらす事もないのです。
そう考えると自分でも理由が解らないながら落ち込み、竜は首を縮めました。
旅人は竜の落ち込みには気付かず、声をかけます。
「お前は、訓練の時、自分のつがいを想像したりしないのか?」
「……わからない。私のつがいはまだ“生えてきていない”から」
「“生えてきていない”?」
耳慣れない言葉に目を白黒させる旅人に、竜は落ち込んだ気持ちを隠しながら説明します。
「ここは竜が“生えてくる”のに適した土地なんだ。
私の父竜と母竜が何度も交わって、石の水が地の底まで染み込んでいるから。
親竜によると、あと一頭くらいは竜が生えてくる余地があるから、
その子とつがいになるのがいいだろうと」
「ちょっと待て」
想像もしなかった話に旅人は頭が混乱します。
「この地面の下に、大根みたいに、竜が生えていると」
「うん」大根って何だろうと思いつつも、竜は相づちを打ちます。
「いや、だって……それはお前の弟だろう?」
「うん」竜は何故旅人が驚き戸惑っているのかが解りません。
「い、いや、もし、生えてきたのが妹だったらどうするんだ?」
「よく解らないが……」
弟と妹ってどう違うものなんだろう、と思いつつ竜は言葉を捜します。
「親竜は、つがうときに不都合があるようなら、口吸いをして石の水を飲ませなさいと言っていたぞ。
逆に、つがいたくない相手には絶対に口吸いをしてはいけないと。
それで大体何とかなる、と言われたが」
「大体何とかって」
大雑把過ぎる助言ですが、人知を越えた生き物である竜には何があっても不思議ではないのかも、
と旅人は自分を納得させます。
「じゃあ、お前はここでずうっと、つがいが生えてくるのを待つ訳か」
「うん」
旅人は自分でも理由が解らないながら不機嫌になりました。
この、磨き上げた宝石のような身体を持つ竜が、そっくりなつがいの竜と首を絡ませ、
舌を絡ませ、逆鱗を擦り合わせて洞窟に淫声を響かせているところを想像すると、
はらわたが煮えるような気分になります。
よく考えれば、旅人が文句を言う筋合いではないのです。
もう手持ちの保存食も尽きてきましたし、そろそろ人里に帰る頃合いではありました。
なのに、竜がつがいを持つところを想像するといらいらします。
終日不機嫌を隠さなかった旅人ですが、竜はそれに気付きません。
そして、旅人も落ち込んだままの竜に気付きませんでした。
翌日の訓練は、それまでになく長いものになりました。
竜は何度も絶頂に導かれ、それがいつまでも続きました。
何度も、耐えられない、許して、と言っても旅人の手は止まらず、
竜は身体の中がからっぽになる位の石の水を辺りに吐き散らしました。
全てが終わり、竜が意識を失って横たわる頃には、洞窟の中は水晶でいっぱいになっています。
「この澄んだ石が、お前のいやらしい汁で出来ているなんて、人は思いもしないだろうな」
旅人はそう嘯いて、水晶をぱきりと折り取ります。
「今日の訓練は、手の代わりにちんぽでお前の恥ずかしいところを押したんだ。
今、お前の逆鱗は俺の汁でべとべとだよ。どちらも気付かなかったようだけど」
竜はぼんやりした顔で旅人を見つめます。
「俺は帰る。俺のことは忘れて、つがいと仲良くな」
そう言って、手を振り去っていく旅人を止めたくても、竜の身体は動きません。
身体を走る甘い痺れが厭わしくて、でもいつまでも浸っていたい気もして、竜は声を限りに泣きました。
その口からは、また石の水がこぼれ、洞窟にまた石の花を咲かせました。
それから、何年か経ちました。
この数年は、竜にとって決して平穏なものではありませんでした。
身勝手な旅人を呪い、身体の疼きを呪い、大半を泣きわめき、洞窟に逆鱗をこすりつけて過ごしました。
おかげで、せっかく咲いた石の花はほとんど砕け散ってしまいましたが、それさえも気になりません。
多少、気持ちが落ち着くと、竜は恐ろしい事に気付きました。
いずれは、この地から自分のつがいが生まれてくる、という事にです。
こんな気持ちで、つがう事なんて出来ない、と竜はまた泣いてしまいます。
もし、つがいの竜と口吸いをしても、考えるのは旅人に逆鱗を押されたときの事でしょう。
そんな事を知ったら、つがいの竜はどう思うでしょう。
怒ったり悲しんだりするに決まっています。
いっそ、この地を逃げ出してしまおうかとも思いましたが、
何も知らないつがいの竜が、ひとりぼっちで生まれてくる事を想像するとそれも出来ません。
どちらにせよ、自分のわがままでつがいを不幸にしてしまうのです。
こうなれば、つがいの竜が生まれるのを待ち、自分はつがいになれない事を説明し、
遠く旅に出て代わりのつがいを見つけてくる以外に誠実な解決法は無いと、
竜が覚悟を決めた頃の事でした。
再び、竜の前に現れた旅人は以前よりもずっと痩せて、顔色も悪く、歩くのがやっとの様子でした。
「怒っているか」
そうしゃがれた声で話しかけられただけで、竜は胸がいっぱいになって、相づちを打つのがやっとです。
「病気なのか」
竜は尋ねてから、思えば最初に会ったときから、他の人間より痩せていたと気付きます。
「ああ。昔から、だましだまし身体を使ってきたが、そろそろ駄目みたいだ」
「だから、不老不死の薬を捜しに来たのか」
「ああ」
竜は旅人に近づき、ゆっくりと口を開きます。
「何か、出来る事はないのか。私の血でも肉でも、もしかしたら病気に効く薬になるかもしれない」
竜がそう言っても、旅人は首を振ります。
「前から思っていたが、お前はお人好し過ぎる。
そんな事ではすぐに悪い奴に騙されて、女郎屋に叩き売られてしまうぞ」
「女郎屋って何だ」
「ものの例えだ」
そう言って笑う旅人の顔が懐かしく、また腹立たしくて竜の目に涙が浮かびます。
「だって、おまえ死んじゃうんだろう。そ、それなのに、何も出来ない、なんて」
「俺は、お前に泣いてもらえるような人間じゃないんだ。
お前に嘘ばかりついた。
本当は、訓練なんて嘘だ。
お前の喘ぎ声があまりに可愛くて、もっと聞きたくて仕方がなくてついた、嘘だ。
俺の事、嫌いになっただろう?」
竜は鼻面を旅人の胸に押しつけます。
竜の目には人間の身体は石の花よりも薄く、小さく、
ちょっと息をかけただけでばらばらになってしまうようです。
「お、おまえのことなんか、きらい。むかしから、だいきらいだ。
だ、だから、死ぬなんて、許さない」
「それは、無理だよ」
「だめ」
旅人は大きく盛り上がった竜の涙を払います。
「それに、俺はお前のつがいに嫉妬したんだ。
お前がつがいの竜に可愛がられているところを想像したら、耐えられなくなった。
だから、お前の事なんか忘れてしまおうと思った」
旅人は額を竜の顔に押し当てました。
「無理だった。
どんな女と寝ても、耳の中にはお前の声が残っていた。
お前の大きな身体にしがみついている時の事や、
お前が舌で優しく舐めてくれた時の事が忘れられなかった。
病で起きあがれない時も、死ぬ前にお前を見ないと耐えられないと思ってしまったんだ」
竜は初めて、自分の顔に旅人の涙が伝うのを感じました。
「お前の事が、好きだ。他の誰にも渡したくない。
俺以外の誰にも逆鱗を押させて、いやらしい声を出させたくない」
ぎゅうっと竜の頭を抱きしめて泣く旅人を前に、
竜は自分が人間の腕や身体を持っていれば良かったと改めて思います。
そうすればこうして泣いている旅人を抱きしめる事が出来たのに、
と竜もまた涙を流し、旅人の身体をぐっしょりと濡らします。
互いに泣き疲れて岩の上に横たわると、旅人は竜をじっと見つめました。
「わがままを言っていいか」
旅人はかすれた声で言います。
「お前と、口吸いがしたい。
無理だって事は、解ってる。つがいになる相手としか、しちゃいけない、という事も」
旅人が痩せた手で顔を撫でる度に、ぴりぴりとした感覚が身体に戻っていくのを竜は感じました。
「わ、私も、おまえと口吸いがしたい、でも」
身体の疼きが、痺れが、喉の奥に塊を押し上げてくるのが解ります。
「きっと、おまえを殺してしまう。
今、石の水がこみあげてきていて、きっと、おまえを石にしてしまうよ」
「もし、石にして欲しい、と言ったら、怒るか?」
竜はしゃくりあげながらも、口の中のものをこぼさぬよう必死でした。
「おこる、そんなの、ぜったいゆるさない」
そうか、と言って旅人は笑います。
その笑いが薄く儚く、それだけで竜は胸が潰れそうになりました。
「人間がそういうとき、どうするかを教えてやる」
旅人の声は切れ切れで、竜には体の中の火を消さないように必死に動かしているように見えます。
「たとえば、女の子が操を奪われたとき、周りは女の子を責めたりしない。
悪いのは、女の子にそんなことをした奴だ。
そんな奴は死んでしまっても仕方がないし、女の子はそんな奴の事は忘れてしまってもいい」
「“操を奪う”って、何だ?」
旅人の声が小さいので、竜は顔を近づけます。
「女の子に、無理矢理口吸いをする、みたいな事さ」
次の瞬間には、旅人は竜の口にかじりつき、口を合わせていました。
竜の口に比べて人間の口はとても小さく、その舌ときたらもっと小さいはずなのに、
竜にはそれが燃えるように熱く感じられました。
息が苦しくて、相手の事がもっと欲しくなって、
竜は簡単に振り払えるはずの旅人を離すことが出来ません。
喉の奥に留めていた石の水が流れ落ちたとき、竜は旅人の手が、
かつてのように自分の口元を撫でるのを感じました。
閉じた目を開いたとき、竜の前にあったのは人の形をした黒水晶の塊でした。
解っていたはずなのに、実際に目にすると竜の心は粉々になってしまったような気がしました。
もう二度と、旅人が憎まれ口をきいたり、人を馬鹿にした笑みを浮かべたり、
恥ずかしそうに赤い顔をするのを見れないのだ、と考えると、
自分も今すぐ石になってしまいたいと竜は思います。
しかも、旅人の身体は竜の目の前で崩れ、砂となって地面に消えてゆくのです。
「いや、やだ、かえってきて、いなくならないで!」
竜がいくら泣き叫んでも、砂の流れは止まりません。
すっかりくずれた旅人の身体は、地面と全く見分けがつかなくなってしまいました。
竜は地面に泣き伏して身をよじりますが、周りに起きている変化に気がつきませんでした。
周囲の地面は一面に黒水晶がびっしり生え、大きく脈打っています。
竜があっと思った時には、その身体は大きな地割れの中に飲み込まれていました。
身体に、ごつごつとした黒水晶がぶつかり、絡め取られます。
気付いたときには、竜は黒水晶の中で身動きが取れなくなっていました。
伸ばした首に、何か大きな黒いものが近づいてくるのに竜は気付きます。
大きくて、黒くて、きらきらした、それは黒水晶の鱗を持つ竜です。
では、これはその竜の身体なのだ、とようやく竜は気付きました。
黒竜は竜の口に自分の口を近づけます。
「だ、だめ、です」
竜の涙声に、黒竜は不思議そうに首を傾げます。
「わ、わたしには、口吸いした、相手がいて、あなたとは、つがいになれません、ごめんなさい」
黒竜はふぅと溜息をついた後、また首を伸ばしてきます。
竜は必死に逃れようとしますが、逃げる場所などありません。
どうしよう、無理矢理つがいにされてしまうんだ、と考えると目からぼろぼろ涙がこぼれます。
ぎゅうっと目をつぶって震える竜に、黒竜はぐいと首を伸ばしました。
「ばかだなあ、お前は」
黒竜はしゃがれた声で囁きます。
「無理矢理、口吸いした相手に操を立てるなんて」
黒竜はそう言って、ぺろりと竜の涙を拭いました。
呆然と眺める竜の顔を、黒竜はぺろぺろ舐め回します。
「なるほど、確かに石の水を飲むと“不都合があっても、大体何とかなる”訳だ。
また、確かにこうなってしまえば“老いも死も忘れる”から古文書も嘘ではなかったな」
そんな事をひとりごちながら無遠慮に顔を舐め身体をいじり回す黒竜に、竜は猛烈に腹が立ってきました。
がぶっと噛みついた顎は、今度は狙い違わず黒竜の頬に当たります。
「痛い痛い、何をするんだ」
「何が、痛いだ。わ、わたしがどれだけ、泣いたと、
ほ、本当に、おまえ、を、ころしてしまった、とおもって」
しゃくり上げる竜を、黒竜はそっと抱きしめました。
しゃらしゃらと音を立てる鱗がこそばゆく、もっと強く、もっと気持ちよくして欲しいと
思うのも恥ずかしくて、また竜は泣きます。
「ああ本当に、お前は可愛いなあ、可愛くて可愛くて食べてしまいたい位だ」
黒竜がそんな事を言うので、竜は嬉しいのか恥ずかしいのか怒っているのか、
よく解らない気持ちになります。
かろうじて思い出した事を口に出しました。
「確か“可愛い”って使ってはいけない言葉だろう?」
そう言うと黒竜はきょとんとした後、笑います。
「雌に使うときはいいんだ。誉め言葉だ」
そんなものだろうか、何となしに馬鹿にされているような気がする、と竜は思いました。
「まあ、そんなことよりも」
そして黒竜は、竜の屈託をあっさり流してしまいます。
「何だか、喉の奥がすごくむずむずするんだが。あと、首の後ろが熱くてずきずきする」
黒竜がいまさら困った顔でそんな事を言うのが、竜にはとてもおかしく感じられます。
「それは、石の水が出ようとしているんだろう。あと、逆鱗だ」
「やっぱり、そうなのか」
黒竜はしばらく戸惑った後、口を開きます。
「その、俺の、逆鱗を押してくれるか。その代わり、お前の逆鱗を、押す」
黒竜のこわばった口調に、きっと人間ならば顔を真っ赤にしていたのだろうな、と竜は思います。
「……うん。わたしは、おまえのを、押す。
その代わり、おまえは、おまえだけは、わたしのを押していい」
そう、つっかえつっかえ言ったあと、
自分も人間ならば燃えるように赤い顔をしていたかもしれないな、と竜は思いました。
二頭の竜は、ぎこちなく首を絡めます。
黒竜の真っ黒な身体の中に一点だけ、薄桃色の鱗が青黒いたてがみに隠されていました。
「つやつやして、とてもきれいだな」と竜が溜息をつくと、その息を感じるだけで黒竜は震えます。
「何だか不本意だ。
本当はゴツゴツしているとか、気持ち悪いこんなの入らないとか言わせて見たかった」
照れ隠しでぶつぶつ言う黒竜を後目に、竜は逆鱗を舌でちょん、と突いてみます。
甲高い声で鳴いて身体を弾ませる黒竜に驚き、また何となしに興味深くもありましたので、
竜はまた、ちょちょんと逆鱗をつつきます。
「ば、ばか、そんなの、無理に、きまってる、だろう、いってる最中に、
さらにいかせようとするな、ばか」
さんざん喘ぎちらした後、荒い息をつきながら黒竜はそんな事を言います。
「おまえだって、前はこれよりも、もっともっと乱暴にしたぞ」
あれに比べればずっと優しくしているのに、と竜は不満です。
「それはまあ、こんなに感じるとは思わないし」
黒竜はぐるんと首を竜に巻き付けます。
「何か、まあ我慢が出来ないから、口吸いをしてもいいか」
「うん」
「こ、これは、早いから、じゃないぞ、
いや、よしんば早くても、この身体では初めてであるし、早くても当たり前だから」
「う、うん」
意味は解らないながら、必死な様子の黒竜の言葉に、竜はただうなずきます。
黒竜が乱暴に竜の口を割り、舌をねじこみました。
こんな大きなものが入るだろうか、と竜は心配になると同時に、
なるほど大きくて入らないというのは舌の事だったのかと感心します。
ですが、そう考える間もなく、これまで感じた事もない感覚が竜の身体に襲いかかってきました。
互いの逆鱗がこすり合わされて、熱くて、溶けてしまうような気持ちです。
どうやら互いに口を合わせようとすると、丁度逆鱗を触れさせてしまうようでした。
こんなに気持ちのいい事をしながら口吸いをしたら、きっと頭がおかしくなってしまう、
と思いながらも、竜は身体の動きを止める事が出来ません。
あっあっと声と石の水を口から垂れ流して、身体を黒竜に絡みつかせる事しかできません。
黒竜の方も同様に、喘ぎ声と石の水をどぷどぷと竜の中に流し込み、舌で喉奥を突つきました。
喉奥には石の水を出す源があるのですが、直接いじり回された日には身体の奥の奥から、
全部水を吐き出してしまいたいような気持ちになります。
もう苦しくて恥ずかしくて耐えられないのに、もっともっと、
身体がからからになるまで吸い取って欲しくて竜は泣きました。
そして、もっと黒竜の水が欲しくて一心に舌を吸っている途中で、意識が途切れました。
目が覚めたとき、辺りがとても明るいので、竜はとても驚きました。
空は青く、小鳥のさえずりと草の匂いに満ちています。
外に出た事が無い訳ではありませんが、こんなに明るいときに出るのは初めてです。
竜は光がとても眩しく、また恥ずかしいもののように思えたので、怯えて身体を縮めます。
その身体をそっと包み込むものがありました。
大きな黒水晶の鱗を持つ、黒竜の身体です。
その身体からはまだ石の水の匂いがぷんぷんしていて、竜は身体が熱くなってしまいました。
「俺の身体を作るのに、洞窟の石を全部使ってしまったみたいだな。何というか、すまん」
黒竜はそう言って、竜の身体を舐めます。
舐められたのは逆鱗では無いのに身体が震えるほど気持ちがよくて、竜は声を抑えるのに苦労しました。
「そのうちに、別の住処を探しにいこう。
それまでは雨が降ったら傘になってやるし、寒かったら暖めてやる」
「さ、寒くないから、平気だ」
竜は火照った身体をよじらせて、黒竜の下から逃れます。
竜は黒竜の身体に残る石の水の跡に舌を這わせました。
石の水が流れた跡は、びっしりと白い結晶が粒をなしています。
それをこりこりと削り取りながら、竜は口を開きました。
「わ、わたしも、おまえの身体を、きれいにしてやる。
おまえは、図体が大きいから、すぐそういうのを怠りそうだし、
身体が大きすぎて、怪我や病気になっても気付かなそうだ。
私がちゃんと、おまえの面倒をみてやる。そ、それに、わたしの方が百歳も年上だからな」
「世間知らずのおぼこなのにか?」
黒竜は意地悪そうに言って、また竜を組み敷こうとします。
「お、おまえなんか生まれたばっかりじゃないか」
二頭はまたぐねぐねと絡み合い、上になり下になります。
竜がそれを見つけたのは何度目かに下になり、またお腹一杯に石の水を飲まされた後でした。
黒竜の胸に、白い、小さな花が咲いているのです。
舌を当てると、黒竜はまるで逆鱗を舐められたかのように、深く息をつきます。
よく見れば、花は竜の鱗にそっくりな白い水晶で出来ていて、
引っかいても噛みついても取れそうにありません。
竜が不思議そうに見ていると、黒竜は微笑んで言いました。
「お前の洞窟を出ていくときに、持っていった水晶だよ。
ずっと胸に入れていたが、今は俺の身体の一部になっていしまったな」
黒竜は、竜の額に口づけます。
「お前の、いやらしいものが、俺の胸にあるなんて、何だか素敵だ」
「……それなんだが」
竜は、なぜか歯切れ悪く口を開きます。
「親竜から聞いた話だが、竜は、石の花が咲いているところから生えてくるそうだ」
きょとんとした黒竜に、竜は言葉を重ねます。
「他の石の花と違って、引っかいてもかじっても取れない花だから、すぐに解る、
時々地面じゃなくて竜の身体に生える事もあるから気をつけなさい、と」
呆然とした様子の黒竜に、竜はあわてます。
「で、でも大丈夫だ。
私の母竜も、身体から子竜が生えてきてしまったけど、産めばなんてことは無かったと言っていたぞ。
まあ、初めてはちょっと痛かったと、言ってはいたけれど」
「ちょっと待て」
黒竜はこめかみを押さえたい気分になりましたが、生憎竜の腕では届きませんでした。
「じゃあ、この花の下に、お前の子がいるのか?」
「うん。生まれるのは大分先だと思うけど」
「俺が、母親?」
「生えてきた方が母親、らしい。私の父竜も母親をやった事があると言っていたし」
黒竜が難しい顔をしているので、竜はだんだん心配になってしまいました。
竜自身も子供を生やした事などありませんし、
生まれたばかりの黒竜がそんな事は嫌だと言っても仕方が無い事のような気もします。
目を潤ませ始めた竜の身体を、黒竜はぎゅうっと抱きしめます。
「そんな顔するな。これはおめでたと言って、普通ものすごく嬉しい事なんだぞ」
「嫌じゃない?」
「嫌なもんか」
まあ、でも、と黒竜は付け加えました。
「お前も、俺の子を産め。お前の子は俺が産んでやるから、お前もちゃんと孕め」
そうしてまた二頭はまた口を合わせ、逆鱗を擦り合わせます。
その口からこぼれた水は、また辺りに石の花を咲かせたのでした。
さて、世の中には不老不死の薬を求めて、古文書を頼りに竜の逆鱗を押そうとやってくる
冒険者という人種もいるのですが、彼らは口を揃えてそれは不可能だと言います。
竜はいつもつがいで行動し、互いに絡み合う彼らに死角は存在しません。
だから“竜の逆鱗を押す”は
“不可能な事をする”または“人の恋路の邪魔をする”という意味があるのです。
ブラボー…!おお、ブラボー…!!!
描写が丁寧かつ簡潔で男も龍の表情や雰囲気が容易に想像できて凄く読みやすかった!
つか龍可愛いな!
GJ!すごく引き込まれた!優しい語り口がすっごくよかった。
そして節分なのにこのスレが賑わってないのはおかしいとおもうんだ
GJ‼
いきなり伸びたと思ったらとんだ良作が投下されてた
素晴らしい!ありがとう!
竜すげーかわいいし、ハッピーENDで良かった!
「アゥウフッ!オゥウフッ!」
「豆が当たる度に変な声出さないでよ!!ホンット気持ち悪い!!」
「も、もうお姉ちゃんったら、毎年来てもらってるのに鬼さんに失礼でしょ!
……鬼さん、今年もパパとママの代わりに鬼役を引き受けてくれてありがとう」
「いえいえ、これくらいの事でしたら……全然痛くも痒くも……いや、寧ろ……寧ろ」
「せぇぇぇえいっ!!」
ヒュッ ヒュッ
「…………ウッ」
「だ、大丈夫!?
お姉ちゃん!!手加減してあげてよ!痛そうじゃん!」
「知ったこっちゃないわよ。妹、アンタもやれば?スッキリするわよ」
「ええっ」
「お、鬼は……外……」
パラ パラ
「嗚呼ッ、今投げ付けられている小さな豆粒の一つ一つは、一度彼女の手を介して私に放たれているッ!!
つまり、彼女の手に一度触れた一粒一粒に!全身を蹂躙されるという抗いがたい興奮!!
彼女が無理矢理投げさせられた豆を身体で受け止める喜びと前代未聞の背徳感ッ!!
このまま続けられては……私は、私は……新たな何かに、目覚めてしまうーッ!!」
「じゃかァしいっ!!要するに痛いのが気持ちいいだけでしょ!!変態!変態!変態ッ!!」
「ひぃっ」
「…ああッ!!ぶつけなさい!もっともっと、ぶつけなさいッ……!
それでいいのだよ!それで君の気がすむのならばーッ!!」
パーンッ パーンッ
「ひぃいいいいい、もう赤鬼さん涙目になってるよ可哀相だよぉっ、止めようよ、お姉ちゃぁん」
「ココかァッ!!ココが、ええのんかァーーッ!!」
スパーンッ スパーンッ
「嗚呼ッ!!ああッ!!なんて適確な責めなんだ……ッ」
「人間でもないくせにいっちょ前にパンツなんぞ履きおってぇぇっ!!」
ビリビリッ
「い、一張羅のパンツに手をかけるなんてぇッ!?」
「たかが鬼のパンツでしょ!!」
「ひィッ、酷い……アンタは鬼だ!現代に蘇った鬼だ!!
……でも容赦無いプレイにゾクゾクが止まりませんッ!!」
「えぇいッ!黙れ!てめぇの股から生えてる粗末な金棒をへし折ってやろうかーーッ!!」
「え、ちょ、幾らなんでも嫁入り前の女の子がソレはいけませんって!
そ、それだけは、止めッ!!ていうか私がガチでお婿に行けなくな……
うおっほぉおおおお!!」
「もうやめたげてよぉぉぉっ!!」
>>224と同じく
せっかくの節分だったのに鬼さんと少女の愛とウハウハで賑わわないなんて……と思ってしまった……orz
>>227 くそっwwwこんなのでwwwwふっきんがwwwwwwww
まさに鬼才あらわるwww
お姉ちゃんノリノリすぐるwww
GJwww
>>224 そういえば昔々、まだ小学生に行くや行かぬやの頃、こんな話を読んだ。
以下、うろ覚え。
ある時、人間の女性に一目ぼれした鬼がいた。
鬼は農家を訪ね、「娘さんをください」と頼み込んだ。
突然の求婚に驚く娘の家族。
娘の親は鬼などに大事な娘を嫁入りさせるわけにはいかないから、
炒った豆を鬼に渡すとこう言った。
「この豆から芽を出させることが出来たら、娘を嫁にやろう」
もちろん、炒り豆は死んでいるから、芽など出ようはずも無い。
ところが娘を愛する純粋な鬼は、一生懸命、
炒った豆から芽が出るように世話をする。
雪の日も、土が雪に埋もれないよう、一生懸命世話をする。
他の村人からどんなに奇異の目で見られても、
鬼は気にも留めずに、世話を続ける。
その後、とうとう鬼は、旅に出ることを決意する。
娘を諦めたのではない。
「この世界のどこかには、炒った豆の芽の出し方を知っている人がいるかもしれない」
そう思って、炒り豆の芽の出し方の教えを請うために旅に出ることにしたのだ。
旅立とうとする鬼に、声をかける一人の人間。
それは、笠と蓑をかぶり、杖を持った例の娘。
娘は鬼に微笑みながらこう言った。
「あなたほど私を愛して下さる方なら、きっと私のことを幸せにしてくれるだろうといって、親が結婚の許しを出してくれたのです」
驚き、そして喜ぶ鬼。
そうして二人は連れ添って旅立つのだった…的な。
あれは昔話だったのかなあ…。すごく感動したんだけど。
詳細知ってる人、いる?
>>230 イイハナシダナー
ちとスレチかもしれんが某所より甜菜
772 名前:可愛い奥様[sage] 投稿日:2012/02/03(金) 22:39:05.50 ID:2yK+QhKc0
929 名前:Trader@Live![sage] 投稿日:2012/02/03(金) 02:01:47.23 ID:lZNJpby2
節分なんてどうせどうせ彼氏が鬼役になって彼女に豆ぶつけられながらも
「ガオー」
とか襲いかかって
「キャーww」
とかいちゃついて
「鬼の金棒だぞー!」
とかやって一物突っ込んで腰カクカク振って
「種はーうちー種はーうちー」
「ダメダメーそとそとーwww」
とかやんだろ。けっ
>>230 それ自分も聞いたことあるよ
昔節分にまつわる話として読み聞かされた
ただ自分が聞いた話は、230の話の、鬼が炒った豆を懸命に世話するってところまでで
「こうして知恵をはたらかせて、鬼から身を守りました。
以来鬼から身を守るために炒り豆を使うようになりました」
的な感じの終わり方だった。
もう少しいろいろあって長かったような気もするが。
幼心にも、そんなに鬼が想ってくれるなら娘は結婚してもよくないか
むしろしろよ!と思っていたから、230の話を読んですごく嬉しくなった!
今思えば、そんな昔からすでに異種族萌えが発露してたんだな……
>>232 そうそう、ぐぐっても説話しか出てこない。
それをベースにした創作だったのかなあ…。
多分1980年〜1983年の間、一応書店で取り寄せ可能な、
非常に発行部数の少なそうな投稿系(?)の本に載ってて、
この話自体にはちゃんと可愛らしいイラストも描いてあった。
他にも面白い話はあったんだけど、当時の記憶がかなりごっちゃになってしまっている。
もし親父がその本を捨てていなければ、実家に帰ったときにでも探してみたいなあ。
この前見たテレビでは「魔を滅する」から「魔滅」、つまりマメと読んで、って言ってたんだが
>>227 こういうノリ大好きだw
ありがとうGJ!
保管庫にある変態AIの話とかもすげー好きなんだよなぁ
またいつかああいうの書いて欲しい
うむ 変態にいいようにされる女の子は萌える
人外は人間より性欲強いイメージがある
「……そろそろ…出る」
「お…鬼は、外ぉ…っ!」
「………うっ」
「はい交代ですね…失礼します」
「あぁああ……入ってる…福のが、はぁっ…入ってる…」
「気持ちいいですか?動きますね」
「うん…うん…あっ、あん、あ」
「さっきまで鬼のをあんなにくわえ込んでいたのに、もう僕のを締め付けて…いやらしい人ですね」
「やだぁ…いじわる、言わ、言わない、で…」
「おい、口借りるぞ」
「んぅぅ……ん、ん、んぅ」
「さすが鬼の金棒は違いますね。
もう復活ですか」
「こいつがどこもかしこも気持ちいいのが悪い」
「本当に……あなたの膣内は最高ですよ」
「んんん、ん、んん」
「またイくぞ……っ」
「ぷぁっ……あ、あぁ」
「は……っ!
……飲んでもくれないのか」
「お、鬼は、そと、なのぉ…」
「僕もそろそろイきそう、です…」
「私も、私も、もう、イく……!」
「中に出しますよ…」
「うん、うん、中に…福は中に、ちょうだい……っ!」
「イきますよ……はぁ、イく……っ!」
「あ、あ、あぁああぁ……っ!」
「(差別だ……)」
鬼×人は好きなんだが
自分で書いて福ってなんだかよくわからん
福と聞いて普通に福の神で再生された件
柔和な恵比寿に優しく愛されるもよし、ガチムチ毘沙門天に激しく愛されるもよし
でも、神様じゃスレチになっちゃうかな
>>237 鬼に金棒で噴いたw
そして歳の数だけ豆を食べられるんですね分かります
お久しぶりです、魔女と使い魔の人狼でいちゃいちゃするだけのを落とします
ラノベファンタジーくさいのと長めなので
駄目な人は「魔女と狼」でNGワードよろ。エロは多分後半あたり
242 :
魔女と狼 1:2012/02/06(月) 01:44:52.02 ID:tR8C7iR+
そこは殺風景な部屋だった。白い壁と白い床と黒い扉で構成されたその部屋には
真ん中に一つだけ白いソファがぽつんと置いてあるのみだ。
ソファの上には女が転がっている。真っ白な長い長い髪と真っ白な肌と灰色の目を持つ
女は作り物のように綺麗に整った顔をしている。まだ年若く、少女と言ってもいい年頃だった。
皺のよった白い修道女のようなやぼったい白い服を着て、女はソファの上に転がっている。
横たわる、ではなく転がっている、としかいいようのないだらしの無い格好である。
服の裾はまくれ上がり、長い足が二本投げ出されている。髪は床まで落ち、
胸元は大きく開いていて肌が見える。
女はソファの上で身じろぎしながらぐだぐだと転がり、ソファから転がり落ちて「うー」とか「あー」とか呻いた。美しい顔に乱れた白髪がかかり、その様子も無駄に
美しい。女はなおもぐだぐだと転がり、ついには履いていた白いブーツを両方とも
脱ぎ散らかした。
いつもの事だが、酷い様子だ。部屋の隅に気配なく幽鬼のように佇んでいたもう一人は
思った。思ったが、いつものように黙っていた。2mを越す巨体を黒い鎧で包んだその顔は
鎧に負けないくらいに黒かった。一切の艶が無い漆黒の毛が顔を覆い尽くし、
鎧の下まで続いているのだろうと思わせた。獣の顔である。狼の風貌であった。
その異形の風貌の上から兜が目を覆い尽くし、瞳の色は見えない。伸びる鼻面には
何の表情も浮かんではいなかったが、内心の声が聞こえたのだろうか、
女は床に転がったまま人狼の方をジロリと睨みつけた。
「なによぉ」
「何も言ってない」
「なにか言いたそうじゃない」
「……今、一つだけ言うとするなら」
「やっぱりあるんじゃない、何?」
「下着が見えてるぞ、主人」
「みせてんのよ」
「しまいなさい」
人狼の言葉を鼻で笑い、女はだらしない格好でだらしない態勢のまま言い放った。
「使い魔ごときが主人に忠告するなんて500年早いわ」
元から主に何か言ったところでその言葉が聞き入れられた試しのない使い魔は
口を閉じた。彼女と長く付き合っていくコツは会話のキャッチボールを期待しない事だ。
243 :
魔女と狼 2:2012/02/06(月) 01:47:10.79 ID:tR8C7iR+
白銀の悪魔、白の魔女、氷の乙女などと呼ばれ、世界でも稀有な魔女の一人で
あるところのリ・ルーリェ・ベリアレスは外見だけは美しい乙女だ。冷酷にして残忍、
氷の心に情は無く、愛を知らない孤高の乙女などと吟遊詩人は詠う。
しかし現実は残念極まりない。彼女には魔術以外に稀有な才能があった。
どんなに整った部屋でも、あっという間に混沌渦巻くゴミ溜めに変える才能だ。
魔術でやっているのかと思うぐらいの早業で散らかす。驚異的に整理整頓能力がなく、
ずぼらでいいかげんでだらしない。のが、リ・ルーリェであった。
平気でゴミ部屋でくつろぐ氷の乙女のだらしない姿を吟遊詩人共に見せてやりたいと
常々使い魔、グラドは考えてきた。主人に仕えて数百年。人狼の騎士として名高い
グラドウルフェルであったが、ゴミ溜めから主人の下着を拾って洗濯し、
そこらへんに開きっぱなしで放置されていた貴重な魔術書を閉じてそこから勝手に
召喚されていた魔獣を追い払い、栄養価を考えて一日三食きっちりと食事を作って
無理やりに食べさせる姿は涙ぐましいものである。
数百年の闘争の後、ごろごろするならこの部屋にしろ!とようやく妥協させたのが
この何も無い部屋であり、他の部屋は半分があいかわらずのゴミ部屋だった。
寝室など目も当てられぬ。気がつくとよく有機物の散らばる寝台は、グラドがいなければ
三日もたたぬ内に新たなる生命を生み出していることだろう。たまに生えるのだ、
謎のキノコとか。そうでなくとも毎日片付けても半日で混沌になる。
何故こうも散らかすのかグラドには理解できないが、何故彼が部屋を綺麗にするのか
リ・ルーリェには理解できない。どうせ散らかるなら無駄な努力ではないかと彼女は思い、
混沌の坩堝と化す事がわかっていても、少しでも人間らしい生活を保とうと
彼は悲痛な使命感に突き動かされている。
数百年の時を共に過ごしても合致しないかみ合わなさは、
もはや冗談かなにかのような致命的なほどのすれ違いだった。
「めんどくさいわ……やっぱりどう考えてもめんどくさいのよ」
盛大にめくれたスカートの裾を直そうともせず、下着が見えているのも気にせずに
白の魔女は転がりながらブツブツと言った。
「大体、四大魔女なんか呼ばなくてもいいじゃないのよ、あの小僧。
ちょっと聖剣抜けるからっていばっちゃってさ」
修道女のような禁欲的な服に似合わぬ黒いレースで飾られた紐のごとき小さな下着と
白い腹が見え、そこから伸びたすらりと長い脚がバタバタと空中を蹴った。
244 :
魔女と狼 3:2012/02/06(月) 01:49:04.30 ID:tR8C7iR+
「超めんどい……今の内に聖堂壊しに行こうかしら……集まる場所が無かったら
執り行えないもの……。あ!いいこと考えたわ、グラド!お前、私に化けて出席なさい!
そうよ、それがいいわ、私天才だわね!!」
「聖剣王が一発で見破る上に、地脈の竜の封印儀式に貴方がいないせいで儀式失敗したら、
この大陸が沈むが」
「正論ばっかり言ってお前はそれでいいの?!
人生、正論だけじゃ渡っていけないのよ!!」
「意味がわからない上に聖剣王を小僧って、何年前の話だ。
あの男が聖剣抜いたのが46年前、ちなみに前回の封印の儀式が83年前だぞ主人」
「うるさい犬」
「狼だ主人」
「禿げて破裂しろ」
グラドはため息をついた。最近主人はずっとこんな感じである。
原因はわかっている。聖剣王に会いたくないのだ。
聖剣に選ばれたちっぽけな少年は、今や広大な帝国を統べる王であり、
地脈の竜が一匹を打ち倒した最強の剣士でもあった。成り行きで少年と共に
旅をしてきた白い魔女は少年に恋をしていたが、少年が選んだのは別の女性だった。
稚拙な恋だった。好意を誰かに向ける事に慣れていなかった魔女の恋情は少年に
多大な嫌がらせという形でしか表されなかったし、幼い少年はそんな魔女の恋心に全く
気がつかなかった。当然の結果といえよう。傍から見ていて随分やきもきしたが、
結局はそんな終り方で、今でも主人は剣聖王に会うと変になる。彼からすれば
大切な仲間であり、友人だろうが、彼女にしてみればそんなポジションなど
いらなかったのだろう。欲しかったのは……。
「何か今日の夕食でリクエストはあるか?」
ごろごろとだらしなく転がる主人にグラドが声をかけると、薄い灰色の目が少し丸くなった。
「なによ、好きなものでも作ってくれるっていうの?じゃあカスタードチェリーパイと
ミルフィーユとクロテッドクリームたっぷりスコーンとオレンジピールの入った
ブランデーケーキとカスタードシューの山でも作りなさいよ」
「………………今日、だけな」
「えっ本当に?本当に作る気?じゃあジンジャークッキーも焼いてシナモンドーナツも
つけなさい、あとミルクプリンとカラメルケーキとえーとえーと」
「絶対に食べきれないからもうそこらへんで止めてくれ」
「食べ切ってみせるわよ、白の魔女見くびるんじゃないわよ犬」
「狼だ主人」
「うるさいわね、お前は私の犬よ。ほらお手」
差し出された小さな手のひらに、無骨な手を重ねると、今度こそ真ん丸になった
灰色の目がグラドを見ていた。
245 :
魔女と狼 4:2012/02/06(月) 01:49:47.13 ID:tR8C7iR+
「他はどうする。犬らしく靴でも舐めるか?」
「やあね、なんかお前が私の言う事を大人しく聞くと気持ち悪いわ」
一体どうしろと。息をするように理不尽なセリフを吐く主人を受け流し、グラドは
部屋を退出しようとした。夕食の準備である。使い魔というよりはもはや主夫であった。
獣の顔に浮かぶ厳しい表情はリクエストされた菓子類のレシピを思い浮かべ、
城内の食料庫の中身と照らし合わせている為だ。
「足は舐めないの?」
部屋を出る寸前に、そんな声がかかった。振り返ると、転がったまま、
白い素足を見せて笑っている魔女と目が合う。いや、眼前を覆っている兜の為に
グラドの眼は見えていないが、確かに視線は絡み合った。捲れ上がったままの
スカートから見える白い腹と黒いちっぽけな下着、そしてそこから伸びる足は確かに
扇情的であり、挑発的であった。白く長い髪が乱れて、蜘蛛の巣のように床に広がっている。
グラドはゆっくりと主の下へ戻った。転がっている魔女の右足首を無造作に掴むと、
跪いて足の裏に舌を這わせ、ゆっくりと舐めた。わざとだろうか、ピチャピチャと
音高く響く足元と、跪いている使い魔の様子に魔女はニンマリと猫のように笑った。
左足を使い魔の腹へ伸ばし、ギュウギュウと踏みつける。左足はそのまま下へ
降りていき、彼のやや硬さを増してきた股間の上をなぞり、そして革のズボンの上から
それを踏みつけた。
「!!」
「続けなさいよ」
男であれば当然の痛みに人狼は悲鳴を噛み殺したが、魔女は気にする事も無く左足で
使い魔の腹を突いた。またピチャリピチャリと音を立てて、ざらついた肉厚の舌が
白い足の指を舐めていった。丹念に嘗め回される足の指の股をなぞり、薄い爪先の上を
赤い舌が滑り、尖った犬歯が滑らかな肌に触れる。魔女は、時折左足で人狼の股間を
軽く踏みつけながら、楽しそうな笑みを浮かべてその様子を見ていたが、ふいに
「もういい」と舐めさせていた右足を引いた。人狼の唾液に濡れた素足は、そのまま
ぶらりと空中で止まる。
捲れあがったままのスカート、そこから伸びる白い脚を見せたまま、ルーリェは
人狼に向かって商売女のように人差し指をまげて招いた。人狼は、音なき咆哮を上げて
少女へ飛び掛った。
246 :
魔女と狼 5:2012/02/06(月) 01:54:12.15 ID:tR8C7iR+
白い壁と白い床と黒い扉で構成された何もない部屋。部屋の中央には白いソファが
あって、その白いソファの上には人が二人。ソファの上で犬のように四つん這いになって、
後ろから貫かれているのは白い魔女だった。愉悦の声を上げながら、鎧を着たままの
使い魔にあられもなく犯されている。白い修道女のようなやぼったく白い法衣は胸元も
はだけられ、形の良い豊満な白い乳房が腰の動きに合せて揺れていた。
薄桃色に色づいた先端を乳房ごと掴まれ、また声が上がる。
「はひっぁッヒィ……ッアッ」
まるで盛りのついた雌犬だ。主人はこうして時折使い魔を誘う。後ろから犬のように
主を犯しながら、人狼は少女の胎に埋めた己のペニスを引き抜いた。それがすべて
抜け切る寸前まで引き抜いてから、今度は腹を突き破らんばかりに勢い良く腰をぶつける。
人とも犬のとも違う、長大な陰茎が膣いっぱいまで押し込まれ、子宮口を叩いてまた
魔女に嬌声を上げさせる。陰茎は人に似ている。だが、根元から亀頭まで幾つも
ふくらんだ瘤が、人狼の性器を人の形から遠ざけている。グロテスクなそれは赤黒く
膨張しており、魔女の蜜でテラテラと凶悪にぬめっていた。
足の間から毟り取られた黒い小さな布が、魔女の愛液でぐっしょりと濡れそぼり、
ソファの端に引っかかっていた。あれを、あとで選択しなければならない。主人の
今纏っている服もだ。ふと主婦じみた、もはや呪いのように浸透した所帯じみた思考が
使い魔の頭によぎるが、そんな人狼の考えに気がついてか、魔女が首を後ろに向け、
白い手で獣の頭を引き寄せた。鼻先の長い獣人の貌は、人間と上手に口付ける事が
できない。人狼は、鼻先をずらし、大きな口を少女の唇に合せて噛み付くように重ねた。
先ほど自分の足を舐めていた人狼の舌を、魔女は躊躇いも無く受け入れ、
自ら獣の口の中に舌を這わせてきた。
繋がっている結合部からは泡立った愛液と精液の混合物が滴り落ち、人狼が腰を
打ち付ける度にそこら中に飛び散っており、その様子はまたもや人狼にのちの後始末を
思い起こさせ、少しばかり陰鬱な気持ちにさせた。
清楚な白い服の下には黒くて小さな下着。好きな少年に想いを打ち明けることも
できないのに、人外の使い魔と平気で寝る。嗜虐に喜びを感じ、被虐される事を愉しむ。
相反する主の矛盾の性質は、使い魔に苦い感覚をもたらす。長い付き合いだ、
主人が求めるなら何だってしてきた。欲を求めるなら満たそう、それが食であれ色であれ。
だが、主人は欲を満たしたいのではなく罰を受けたいのではないかと、
人狼は思わずには居られなかった。
247 :
魔女と狼 6:2012/02/06(月) 01:55:28.12 ID:tR8C7iR+
どろどろに融けた結合部から、ペニスを引き抜く。
「ちょっ何やって……ッ」
文句を言おうとした魔女の髪を掴み、鼻先にペニスを突きつけた。自身の蜜と精液に
塗れたそれで、彼女の白い頬を小突いてやると、一瞬顔をしかめたが、そのまま素直に
唇を開く。そこに無理やり突っこむ。フェラチオなどという生やさしいものではなかった。
喉奥まで突き上げるように人狼のペニスが突っ込まれ、気管をふさがれた魔女の喉が
ぐぼ、と変な風に鳴った。窒息する寸前で引き抜き、そしてまた喉奥まで犯す。
暴れる女の身体を押さえつけ、髪を掴んだままそうやって何度も何度も魔女の咽頭で
ペニスをしごく。痙攣する喉の筋肉が性器を包んで律動する。射精しないよう、人狼は
何度か息を吐いた。
これも全て、魔女が望んだことだった。ひどい事なさい。うんと酷いこと。その方が
気分出るもの。魔女はよくそういって求める。犬みたいに四つん這いで後ろから
犯されるのも、こうやって無理やり口を犯されるのも、魔女が望んだ「ひどい事」だ。
魔女の口からペニスを引き抜くと、涙目で口や鼻から涎や鼻水を流して苦しそうに
咳き込む少女と目が合った。そのまままたその身体に乗り上げる。今度は正常位から、
足を掴んで無理やり開かせると、そろそろ限界の近い性器を股座に捻じ込んだ。
「ひぎ…ッあッやァ……ッ!」
悲鳴。身を捩る女の両脚を掴んだまま、人狼は大きく腰を打ちつけた。
肉が当たる音が部屋中に響く。ぐぽっと粘膜から空気が漏れる音がする。
涙で汚れた顔がまた、蕩けてきて、魔女が両手を人狼の頭に回してきた。
先ほど己の性器を捻じ込んだ唇に、また口付ける。舌が絡む。
ねえ、ひどい事しなさいよ。
それはつまり、罰だろうか。彼女は罰を受けたいのだろうか。
獣に犯された人間の母の胎から産み落とされた、醜い獣人。魔に穢された女だと
母を殺した村人達を皆殺しにし、魔物と呼ばれた人狼を打ち倒した魔女は、晴れ晴れと
「私の犬になりなさい」と言い放った。
「それがお前の罰よ。私が生きる限りお前は私に従う犬になるの。私を守り、
私に尽くして生きなさい。どう、楽しいでしょ?」
正直言うと綺麗好きの彼にはまさしく地獄だった。だが、母を亡くした後、初めて
安らぎを得る事が出来た居場所でもあった。主人が健やかであれ、満たされて幸せであれ。
それだけが人狼の望みだった。だけど主人は好きな男と結ばれる事も無く、
こうして怪物にその身を犯されて罰を受けている。何故。
魔女の身体を押しつぶすように、獣人は身を乗り出しながら腰のストロークを
早めていく。飛び散る泡が、白い腹や太腿を汚していく。粘膜と粘膜が擦りあわされ、
一撃を深く穿っていく人外の性器はついに少女の狭い子宮口をこじ開け、最奥まで犯した。
「あ、ああっおなか、おなか当たってるっ
「わかるか」
掠れた声で人狼が囁く。
「子宮まで入った」
「や、やだっおねがい、待っ……ッ」
その言葉を待たず、重い突きが魔女を串刺しにした。悲鳴の中から隠しきれない愉悦が
滲み、きれぎれの音になり、三度魔女の唇を塞ぎながら人狼は限界の近いペニスで、
魔女の子宮壁をどすんと突き上げた。絶叫。ぎゅうと膣が痙攣し、搾り取るかのように
人狼のペニスが引き絞られ、熱い絶頂が駆け上がってくる。
「やっやぁアああああぁ……ッ!!!」
「うぐゥ…ッ!」
魔女の子宮内に直接、人狼の膨大な精液が流し込まれる。互いにしがみ付きながら、
魔女と人狼は互いに快楽に押し流されていった。
248 :
魔女と狼 7:2012/02/06(月) 01:58:25.19 ID:tR8C7iR+
ドプリドプリとまだ出ている。腹の中の熱を感じながら、魔女は人狼にしがみ付いた
まま、「あ」と何かを思い出したように呟いた。
「どうした主人」
「赤ちゃんできちゃうとか言おうと思ってたのに忘れてたわ」
「……そうか」
「何よ、もう賢者タイム?お前淡白すぎない?」
「……主人の方が淡白だと、思うが」
「何でよ」
「情事の後でどうしてこうまで人を萎えさせる事ができるんだ。天才か」
「あら褒めても何も出ないわよ」
「褒めてない!」
情交が終ったあとの魔女はあきれるぐらいにいつもの魔女だ。多分このあとは風呂の
用意をしろだとか新しい服を用意しろだとか食事はまだかとか言い出す。
「あ、あとセックス中に何か他のこと考えるの止めなさいって言ってるでしょ、もぐわよ」
「……申し訳なかった、もがないでくれ」
魔女ならやりかねない。まだ魔女の胎に埋まったままの性器が、少しばかり
柔らかくなった気がする。
「いまのところ、お前とするのが一番いいから許してあげる」
ちゅ、と音を立てて頬に口づけしてきた魔女は、涙や涎などで汚れていた顔を
ごしごしと擦った。
「いいのか?」
「いいわよ?何、私がよくなかったとか言ったらもぐけど」
「そうじゃなくて……」
もごりと口ごもる人狼の兜に、こつりと顔をぶつけたきた魔女はニヤリと笑った。
249 :
魔女と狼 終:2012/02/06(月) 01:59:06.50 ID:tR8C7iR+
「お前は本当いっつもどうでもいい事で悩むわよね。男にちょっとひどいことされるの
好きなのよ、私。こんなひどい事されちゃう私かわいそうって思いながらするの、
楽しいわよ?罰とかなんなの、馬鹿なの?」
「!ひ、人の思考を読んだのか!」
「魔女だもん」
「魔女だもん、じゃなくて……!!」
「お前がどうでもいい事ばっかり考えてるのが悪いんでしょ。私の頭は覗かせないけど」
魔女は使い魔に抱きついたままヒヒヒと淑女らしからぬ笑い声を上げた。
その顔に苦笑が浮かぶ。
「ま、あいつの事はちょっとアレよ、ほら、別にもうどうのってないというかさあ……。
魔女って長寿でしょ。いまさらどうこうじゃないけど、一緒にいられないのって
キツいし色々考えちゃって。なんか、年取ったアイツ見てると、あとどれくらいで
いなくなっちゃうのかと考えちゃうし、どうしても、ね」
「……」
「この前孫が生まれたって喜んでたけど、私考えたら、あいつに結婚のお祝いも
言ってないのよね。子供おめでとうもまだよ。それなのに一足とびで孫おめでとうとか
言えるかっていうか本当馬鹿かっていう。アイツがね。私じゃないわよ、あの野郎がよ」
「……」
「もうあれかしらね、私も赤ん坊抱えていけばお互いおめでとうとか素直に
言えるのかしら……ふむ、これいい考えじゃない?」
「いいやちっとも!」
慌てて首を振るグラドに、リ・ルーリェは嫌な笑いを浮かべながら「もう1回する?」
などと聞いてきて、その身体を押しのけようとしたらますますしがみついてきた。
何の、というか誰の赤ん坊なのか考えたくもない。
この綺麗な顔をしてだらしなくて寂しがり屋で純真で淫靡で性悪な魔女は、
多分人狼が思っているよりも色々な何かを抱えていて、きっとそれは今のように
気まぐれに見せてきたり全く見せなかったりするよりもはるかに大きく、それら全てを
知る術は哀れな人狼にはないのだ。はぐらかせて見せた聖剣王への想いも、
この先も続く長い生への思いも、きっとこの先全て彼女を知る事は出来ない。
だけど多分、この先も彼女の生が続く限り、グラドは側に居るのだろう。
それは、罰にしては悪くない。
「最強の魔女と人狼の血を引く混血児とか……やっぱ産むなら最強な子よね」
なにやら魔女がブツブツと呟いていたのは聞こえない事にした。
>>242-249 GJ
質がすごく高い。
退廃的であって厨二を引きずったところもいい。
続編強く希望
>>241 GJ‼
被虐趣味入ってる主とか好き過ぎてやばい
お互い色々持て余してる感じがぐっとくるね
石の花も魔女と狼もGJGJ
いいもの見させてもらった
そして鬼物ネタもーーー妄想が滾る
>>237が意外と嫌いじゃないぜw
最近貧乏神がときめいて福の神になるエロ見ちゃったから特にw
私は悲しい貧乏神。
神などと名乗っても、崇める人などいやしない。
関わる人を破産させてしまう、忌まわしの存在。
そう。
そうやって、
もう何百年も孤独に生きてきたの。
幸薄い陰を落とした、憂いの横顔に偽りの恋を覚えて、
言い寄った男は何人もいた。
「こんな私にも出来ることがあるかもしれない」と、
恋という人間同士の精神の繋がりに、身を賭した事は何度もあった。
そしてそんな男達を、
何人も借金と言う名の地獄に堕としては罵倒を浴びせられ、
その度に「もう恋なんてしない」と心を閉ざした。
* * *
同じ貧乏神なのに、
どうしてあの娘は笑って生きていけるの?
派手な衣装を身に纏って、愚かな男たちに分不相応の貢物をさせては、
菜種油のように金を搾り取り、使い物にならなくなるまで利用する。
骸となった男達を野に打ち捨てては、
また新たな、仮初めの恋に身を投じて、永遠の春を謳ってる。
私にはそんな事はできないの。
一生独りで、
夜の闇と朝の光を縫い合わせる内職に身をやつして、
たった独りで生きていくの。
* * *
そう、そうなの。
そう決めていたの。
なのに。
なのに、あの人は私に触れてしまった。
私に恋をしてしまった。
痩身の白い素肌に、澄んだ瞳をまっすぐに浴びせて、
「いつか君を幸せにしてみせる」と、世間知らずな愛で私を揺さぶった。
「私は貧乏神なのよ」と、
「あなたみたいな人間を何度も何度も不幸にしてきたのよ」と、
渾身の力で叫んだのに、
稚拙な言葉で詩という名の愛を紡いでは歌い、
自ら貧困の螺旋階段を下りていった。
* * *
貧困の果てに肺結核に冒された彼の手を、私は初めて握ってみた。
やせ衰えた腕は、前にも増して細くなっていたけれど、
気丈にも握り返すその力は、むしろ生に溢れていて、
私の悟りの心を俗世に引き戻そうと、強く強く導こうとする。
今際の際にありながら、なお気丈に振舞う彼を見て、
何百年か振りに、私の瞳が揺れていく。
彼は咳き込みながらも私に言う。
「こんなところで、僕が死ぬわけ無いだろ」
「君を幸せにするまで、死ぬわけが無いだろ」
生まれて初めて、私は自分が死んでもいいと思ったの。
神が死ぬなんてありえないことだけど、
生まれたときから一度として必要とされてこなかったこの命を、
彼の想いと引き換えに差し出そうと思ったの。
「貧乏神が人を不幸から救うには、貧乏神の『本当の涙』を与えること」
福の神が話した言葉を、私は信じたことなど一度もなかった。
他人の不幸に慣れてしまった、
卑しい神である貧乏神に、涙なんて残っている筈は無いと思っていた。
ましてや『本当の涙』などという得体の知れない液体が、
自分の目から溢れ出よう筈が無いと思っていた。
私の流した、その涙が彼の薬指に触れたその瞬間。
何が起こったのか、私には分からなかった。
ただ眩い光の中で、
何百年も縫いとめてきた朝陽が波打ち、
絹のようにゆるやかに私の身体を包んでいく。
対になってほどけていく夜の闇が、
輝く犬星を従えて彼の身体を包み、
彼の青白い肌に、生命の息吹を注いでいく。
気が付けば私は、
彼の細い身体にしがみつくようにして、
肩を震わせて泣いていたの。
「福の神」。
そう、私は福の神に「転神」していたの。
辛く苦しい試練に耐えた先に、
神が祝福を受ける説話は存在した。
でもそれが何を意味するのかなんて、
私は考えたことも無かったの。
いや、そんな事なんてどうでも良かったの。
死に逝く筈の彼が両の脚で立っていることに目を大きく見開き、
唇を小刻みに震わせ、ただ、何も言い出せずにいた、
小さな小さな存在の私。
彼はまだ荒い呼吸を懸命に抑えながら、
それでもなお澄んだ瞳をたたえ、
微笑さえ浮かべながら、私にこう言ってみせた。
「言っただろ?『君を幸せにしてみせる』って」
彼は初めて、自分の言葉が恥ずかしい事に気づいたようで、ちょっとはにかんだ。
私はそんな彼を初めて可愛いと思い、胸に預けた頭を動かして、温かい鼓動に頬をうずめた。
(了)
>>254 255
おおおお!!イイハナシダナー!!GJ!
保守
>>254-255 GJいい話をありがとう
愛は勝つだなぁ・・・
自分の中での最高の人外×人間は
ランスのレイ×メアリーアンだったりする
エロどころか純愛プラトニック路線だけどw
>>258 また渋いところをwwwwそういう人嫌いじゃない
はーとふる彼氏 涼太×ひよこ
完全版、ガイドブック、ホリデースターのネタバレあります
NGは「死が僕らを分かつまで」でお願いします
一羽きりになってしまってしばらく経った後、僕はひよこと一緒に暮らすようになった。
でも、ホモ・サピエンス保護区で鳥が暮らすことは容易に許可されなかったし、学園側からも難色を示された。
ひよこが人類の親善大使として抜擢されていることから、最終的には僕たちの同棲が認められた。
ジャッカルの群れと縄張り争いをしたり、素手で郵便ポストを引っこ抜く彼女を敵に回すと、ろくなことにならないってわかったみたい。
それから、間もなく。
漆原さんのお店で、ラブさんとアザミさんの結婚式が行われ、僕とひよこもお招きにあずかった。
ちょっと緊張しながら出席した式は、身内やごく親しい友人だけのとても温かくていいお式だった。
アザミさんが投げたブーケをひよこがフライングキャッチし、次はお前らだな、とからかわれたのが恥ずかしかったけど。
僕もいつかはこうしてひよこと結婚するのかな、なんて漠然と考えていた。
素敵だった式も終わり、僕とひよこは家に帰った。
相変わらずひよこの家はワイルドだけど、これでも住めば都。
僕は、押入れから引っ張り出してきた父さんの形見のスーツを脱いで、ハンガーにかけた。
学園のブレザーも似たようなものだけど、やっぱりこういう服は脱いだ時の解放感がひとしお大きい。
お風呂に入って、くつろいで羽を伸ばそう。そう思った時だった。
「待って、涼太」
突然、僕は温かいものに抱きしめられた。これは、ひよこの体?
「ちょ、ちょっとひよこ、どうしたの?」
「どうしたの、じゃないよ。涼太、好きだよ……」
いつの間にか裸になっていたひよこに、あっという間に押し倒された。
体力800オーバーの彼女に、腕力ではかなうわけもない。
僕のくちばしや鼻こぶに、キスの雨が降り注いだ。
基本的に、鳥類はあんまり仰向けになることがない。
もしなることがあるとすれば、それはむりやりそういう姿勢を取らされるか、意識を失うか、命を失う時だけ。
本能的に恐怖を感じた僕は、ひよこに組み敷かれながら必死にもがいた。
はっきりとは覚えてないけど、しばらく僕たちはもみ合いを続けていたように思う。
気がついたとき、ひよこは泣きそうな顔をして僕を見下ろしていた。
「涼太は私のこと、嫌いなの?」
今にも泣き出しそうなひよこの口から出た言葉を、僕はすぐさま打ち消した。
「好きだよ、ずーっと前から。巣から落ちた、幼い雛の僕をひよこが助けてくれた、あのときから」
その言葉をきいたひよこは、なぜか激しい感情を露わにする。
「嘘!じゃあ、なんで私と交尾しないの!」
きつい言葉とは裏腹に、ひよこは目に涙を浮かべていた。
……そうなのだ。僕とひよこは同棲こそしているものの、交尾をしたことはなかった。
せいぜい、抱きしめあうか、くちばしでひよこの唇をついばむのがやっとのレベルで。
もちろん、交尾したくなかったかと言えば嘘になる。
僕だって、一鳥前のハトだ。交尾だってできる。たぶん。……その、経験はまだないけど。
だけど、僕は鳥類、ひよこは人類。
種の違いもさることながら、僕が彼女との交尾をためらっているのは、以下の理由からだった。
ハトの寿命は、だいたい10年から20年。それに対して、人類の寿命は50年以上。かつては、100年以上生きる個体も珍しくなかったと聞いている。
僕とひよこは、同い年の17歳。
つまり何をどう計算しても、一緒にいられるのはあと数年。
短い時間で去る運命の僕より、ずっと連れ添うことができる人類のほうが彼女にふさわしいんじゃないか?
それにひよこは、激減してしまった人類の貴重な女性だ。子供を産めることや高い身体能力も、人類の男からは魅力的に映るだろう、と思う。
だから、僕はひよこを抱けずにいた。
でも、それは体のいい言い訳。本当のところは、交尾するのが怖かったんだ。
ひよこは僕だけを見ていてくれたのに、僕の方は逃げていた、というだけ。
僕が逃避して現実を見ないことで、ひよこをどれだけ不安にさせ、また傷つけてきたか。
彼女の涙を見たことで、それを改めて思い知らされた。
それを償うためには、ひよこの気持ちを受け入れること。
すなわち、交尾することなんだ。
「ひよこ、ごめんね」
なんとか起き上った僕は、両翼でひよこをきつく抱きしめた。もう二度と離さない、という決意を込めて。
「僕は君と違ってハトだし、一生連れ添うことはできないかもしれない。でも、それでもひよこが好きだ。その、……よかったら、交尾しよう、か」
僕は首をすくめ、何度も瞬きしながらそう囁いた。もし僕が人類なら、目だけじゃなくきっと顔全体が真っ赤になってたと思う。
「その言葉、待ってたぜよ!」
光の速さでひよこの涙は引っ込み、ばっちこいとばかりに目が輝いている。
早い、早いよひよこ。こういうことは、もっと情緒やムードを高めていく努力が必要なんじゃないのかなあ……。
これが本当の肉食系女子?
僕は些細な疑問を封じ込め、何とかそういう雰囲気に空気を変えるべく場所を寝室に移動して行動を開始した。
ハトの交尾は、普通は求愛行動から始まる。
人類の交尾は、キスから始まることが多いらしい。
とりあえずは、人類のやり方に準じてやっていこうかな。
痛みを感じさせない程度に、ひよこの唇をついばんだ。何度も、何度も。
僕が大きくくちばしを開くと、ひよこがそこへ吸いついて舌を絡めてきた。
唾液が流れ落ちるのも構わずにむさぼりあっていると、猛然と僕はひよこを征服したい衝動に駆られた。
バイトではよく女装させられるけど、僕はノーマル以外の何物でもないし、好きな女の子を自分のものにしたいのって、生物として当然の欲求だと思うんだ。
僕は、ひよこの体をベッドに倒し、両翼で愛撫し始めた。
狩猟民族のひよこは、やや小柄で筋肉質な体つきだけど、やはりつくべきところにはきちんと脂肪がついている。
風切り羽の先端で、ひよこの乳房を円を描くようにして軽くなでた。
ギュッと目をつぶって、体を固くして声を上げないように我慢している姿が可愛い。
小ぶりな胸だけど、きっと柔らかいんだろうなあ。素肌を触れないのがちょっと悔しい。
人類は、ここから雛に与えるミルクが出るなんて不思議な感じがする。
僕たちハトも、雛にピジョンミルクって物を与えて子育てするけど、それは消化管から分泌するものだし……。
って、まだ子育ての事を考えるのは早すぎるよね。
思い切って、くちばしでひよこの乳首をつついてみた。
「ひゃうっ!」
声をこらえきれなくなったひよこは、高い声をあげてのけぞる。
痛みを感じない程度にごく軽くついばんだだけだったんだけど、既に硬くなってた乳首には刺激が強かったみたい。
「ごめん、痛かった?」
「痛くはないけど、なんか、変な感じ……」
そう答えるひよこの瞳が熱を帯びて潤んでいる。
これが、人類が言うところの感じる、ってやつなのかな。
僕はもっと、ひよこのあげる声が聞きたくなった。
僕は、ひよこの秘所に右翼をあてがってみた。なんだか、湿った感触がする。
羽が濡れるのも構わず、ひよこの熱い泉をかき回し続ける。
「ああっ……!」
普段とは全く違う甘い声を上げるひよこに、すごく興奮してきた。僕も、もう限界だ。
「ひよこ、足を開いて」
「う、うん……」
ひよこのそこは、すでに熱く潤い、ヒクついて僕を誘っている。
「怖いの?」
「ううん。そ、そんな、こと、ないよ」
僕は、ひよこの体がかすかに震えているのに気が付いていた。言葉とは裏腹に、やっぱり怖いんだ。
でも、もう止まらないし、止まれない。
僕は、仰向けのひよこに覆いかぶさって、総排泄口から伸びてきたモノを、そろそろと挿入した。
ペニスがある鳥類は、カモやハクチョウ、ダチョウなど一部に限られていたんだけど、なぜか僕たちが巨大化したころからそれが普通になった。
その時、遺伝上の突然変異が激しかったらしいけど、それとどう関わっているかは分からない。
「……ひよこの中、狭くて、熱くて……。すごいね」
「……あぁ、ばかぁ……!」
僕とつながったひよこの顔は、きつく眉根を寄せて痛みに耐えているようだ。
……まったく、強情なんだから。
「大丈夫?痛いなら、抜くけど」
「だい、じょうぶ……」
僕はそのままの体勢で、右翼の風切り羽をひよこの耳、のど元、肩口、胸元へ順番に這わせてみた。
筋肉の緊張が少しでも取れるように、ひよこも、快感を感じられるように。
普通、僕たち鳥類の交尾は、総排泄口をくっつけあって、雄が雌に精液をかけて終わる。
天敵に襲われる危険のあったころは、一分以内で終わる交尾が理にかなっていたんだろうけど……。
でも、そういう恐れがない今となっては、もっとじっくりと楽しみたいよね。
両翼でひよこを抱きしめた僕は足を支えにして、ゆっくりと体を揺らしてみた。
「痛くない?」
「う、ん……」
痛みが薄れたのを確認した僕は、動きを少し早めてみた。それに伴って、かすかにいやらしい音が響き始める。
密着させていた体をわずかに離し、律動しながらひよこの乳首をついばんでみた。
快感が高まった今では、ちょっとぐらいきつくつついても痛くはないみたい。……それどころか。
「どう?」
「ああぁぁっ……!」
突然、ひよこは僕の名前を呼びながら腰を前後に振りはじめた。こんな風にされると、僕の方が持たないよ。
「ひよこ?どうしたの?」
「涼太、涼太、りょう、たぁ……」
ひよこは僕の声なんか耳に入らないのか、僕の名前をうわごとのように叫び続ける。
「……そんなに、気持ちいい?」
「すごい、よぉっ……、いっ……、いぃぃっ……!」
ひよこの中は、僕らが動くたびいやらしい音を立て、ペニスに絡みついてやんわり締め付け、吐精を促している。
でも我慢しなきゃ。ひよこより先にイクわけにはいかない。
しっとり汗をかいたひよこの体を抱きしめ、僕は必死に射精感をこらえながら動いていた。
……それから、どれぐらいの間、僕たちはもつれあっていたんだろう。
汗にまみれたひよこを抱きしめている僕の羽毛も濡れている。
つながったところはもっとすごくて、粘度の高い体液でぐちゃぐちゃだ。
僕は快感の嵐に翻弄されながら、こんなにまでも深く、激しくつがえる相手と出会えたことを幸せに思っていた。
「……僕も、いい、よ、ひよこ、好きだ……!」
「あぁ……、あぁ……!も、もう……、だめぇ……!」
ひよこがひときわ高い声をあげた、と思うと、腰の動きが止まり、体全体がぎくぎくとけいれんしている。
その時、とりわけ強い締め付けを感じた僕は、もう我慢できなくなった。
「僕も、イク……!イクよ……!」
「来て、涼太……」
まだひくついている温かいひよこの中に、 僕は精液を吐き出した。
出す最中も中のヒクつきは止まらず、普通の鳥類なら感じることのない最高の悦楽を得ることができた、と思う。
僕は、ひよことつがいになって、きっと素敵な巣を作ろうと誓った。
あれから僕とひよこは、正式に婚約した。
婚約、といっても、単に学園を卒業したら結婚しよう、って約束したにすぎないけど。
僕は相変わらずバイト三昧、ひよこは狩りに出てはうどんを食べる日々が続いている。
そうそう、ひよこが今年のマメンタインには手作りコーンを送るんだ、って張り切ってトウモロコシを植えてたよ。
それが楽しみでもあり、ちょっと不安でもあるけど。
限りある命だからこそ、僕はひよことの日々を大事にして生きていきたい。
……いつまで、一緒にいられるかなんて、それは、誰にもわからないけど。
そんな何の変哲もない日々を送る僕に、ある日手紙が届いた。
どこにでもありそうな白い封筒には、差出人の名前がない。
ひよこが言うには、爆発物や毒物のにおいはしないそうだから、とりあえず開けてみることにした。
「一般的に、長命な動物は成長が遅い傾向にあります。
そして、動物の寿命は心拍数と関係があるという説を知っていますか?
心拍数の多い動物は寿命が短く、少ない動物は寿命が長い。
以前のハトの心拍数は108〜250回/分でしたが、巨大化した今は大体60〜90回/分と少なくなりました。
この心拍数は、人類のものとほぼ同じです。
あくまでも仮説に過ぎませんが、これが何を意味するものか説明する必要はないでしょう。
追伸
鳥類と人類がつがって同じ種になってしまえば、争いもなくなるかもしれませんが、どうでしょうか。
S・T」
<終>
以上です
NGワードの入れ忘れすみません
そして、もあさんごめんなさい
GJ!
ハッピーエンドでよかったです!
はーとふるでここまでとはすげえ…
268 :
名無しさん@ピンキー:2012/02/21(火) 21:02:08.14 ID:0yPGiGNh
age保守
人外×少女をひとつ書きたいんだが誰かリクエスト頼む
今話題のウルみゆおなしゃす
>>270 できたらオリジナルでオナシャス
じゃあ狼獣人×少女書く
ぐぐった、ウルみゆ萌えたw
はーどっかにレイ×メアリーアンもないだろうかー
wiki説明だけで萌えすぎる
>>271 全裸待機で期待してる!
遅レスだけど
>>186 今はまってるドS人間(♀)×鳥系人外(♂)で想像したらめちゃくちゃたぎった
ありがとう
話題のって日曜朝のやつか
5人シリーズの時敵の怪人達が主人公達(蝶)の天敵って設定に滾ってた
虫×少女堪らん
ブンビーさんとピンクに最終回で萌え殺された
敵とは下手にイチャイチャしないのが良いなー
ウルみゆ見たらコレクターユイのシンクロ(ウォーウルフ)思い出したわ
あれは獣人×人萌えも、AI×人萌えもできる貴重なキャラだった…
>>230が実家で見つかったらしいと連絡が入った。
ちょっと週末見てくる。
日本の昔話は人外の存在を許容するのが多いよな
婆さんが亡くなった後、自棄になって「鬼は内」って叫びながら豆を撒く話は思い出すだけで……
竹取物語は、広義の「人外」に該当する?
宇宙人…?
>>230 の結果を話す。多少記憶違いもあったので、最初から。
出典は「子ども世界」(けやき書房)の第95号、昭和57(1982)年6月1日発行。
タイトルは「鬼と、いり豆」(雑誌内の「日本の鬼ども」という連載コーナーの54回目の話)
ぶん:山下清三、え:中村景児
以下、端折って話す。
「ごめんください」といって、突然鬼があらわれました。
応対したお母さんが用件を尋ねると、
「おたくの娘さんを、おれの、およめさんにしていただけないでしょうか」
お母さんはちょっと考えて、台所から煎ったそら豆を3つ、鬼に渡しました。
「この豆が、芽を出すことがあれば、娘をお嫁にさしあげましょう」
こうやって、鬼の申し出を断ったお母さんでしたが、鬼は真顔で
「芽を出したら本当に娘をお嫁にくださるのですね。そうしたら早速畑にまいてみます」
別のそら豆でごまかすことを恐れたお母さんは、
「私の家の畑でまいてください。水や肥料を与えても結構です」
お母さんの見ている前で、鬼はそら豆をうえました。
それから鬼は毎日現れ、水や肥料をやり、草むしりをしました。
春が過ぎ、夏が過ぎ、秋が過ぎ、冬が来てもそら豆は芽を出しません。
それでも鬼は世話を諦めず、雪をのけては藁をかけて、そら豆を守ります。
みかねた近所の人が、鬼に言いました。
「そら豆はもう死んでいるのだから、おやめなさい」
「芽を出してくれないと、お嫁さんに来てもらえないのです」
「それはそうですが、出来ない事は出来ないのです」
鬼は悲しそうに帰っていったが、それでもあきらめません。
どこかの村には、煎り豆から芽を出すことを知っている人がいるかもしれない。
明日からは何処までもその人を探して歩いてみようと思いました。
夜が明けて、鬼は旅支度を整えました。
ところが戸をあけると、そこには件の娘が立っているではありませんか。
「どうしたのですか、これは」
「あなたのところにお嫁に行くようにと、お母さんが言ってくださったのです」
「本当にそうおっしゃったのですか」
「本当です」
娘はにっこりして、
「お母さんは、あなたを見ていて、あなたの心が分かったのです。
この世で一番私を大事にしてくれるのは、あなたより他にいないから、
あなたの所に行くが良いと言って下さったのです」
雪がどんどん降り始めました。
「風邪を引くといけない。早く家に入りなさい」
鬼は、もう大喜びでありました。
(おわり。たぶん)
>>282 心の中に、言葉に出来ない幸福感が湧き出してきた
穏やかな気分になる話だなー
>>282 これは素敵なハッピーエンド昔話だな
このまま村に住んで結婚して子供作って仲良く暮らしていくんだろうな…
と思えるエンドで凄く幸せな気分になった
プリキュアの鬼と黄色、狼と桃色が気になるこの頃
ピクシブの新人まに氏のもんむす姦には期待している
うわあああ、どうしよう!
なんかここんとこぴくしぶで美女と野獣やら人外×人間(少女)がなんか多いと思っていろいろ検索・漁ってたら、
読む鈍器こと境界線上のホライゾンになんか竜(正確には半竜)と女子の素敵カップル(夫婦)がいると聞いて、
ついそのカップル(夫婦)中心の巻をあまぞんでぽちってきたよー!
怖い、鈍器恐い・・・・。
ここってぴくしぶの話題OKなの?
普通に悪いだろう
こんなとこで名前出されて可哀想に…
>>288 ウルキアガと成実さんのことかー!
いいよねこの二人
他に分かりやすい異種ップルは少ないけど人外キャラは豊富だから
気が向いたら他の巻も読むことをお勧めする
>>276のせいでコレクターユイドハマりしてしまったじゃないかどうしてくれる
全部見たらシンユイで何か書くかもしれない
彼氏殿はトカゲである。正確にはドラゴンとか龍とかそこらへんのファンタジーなアニマルらしいのだが、火も吹かんし空も飛ばんのでトカゲでよかろうという奴である。
トカゲと言っても四足歩行なそのまんまのトカゲではない。人間の体にまんべんなく鱗をはっつけて、頭をトカゲのそれに挿げ替えて、尻にぶっとい尻尾を生やした、トカゲ人間だ。
正式名称、ミシューフシ。直立歩行の恐竜と言うのがわかりやすいかもしれない。
なんで人間の私がそんなんとつきあってるのと言われると大変困るのだが、まあ、勢いと言うしかない。人生そんなものである。ましてや華の高校生。十代なんて勢いがすべてだ。
「おはよー」
私が手を振ると、彼氏殿は片手を軽く上げてそれに応えた。冬も半ばの通学路にはまばらに雪が降り積もっている。
寒いと動きが鈍くなってほっとくとお亡くなりになってしまう彼氏殿は待ち合わせ場所のコンビニからのそのそ出てきた。
鮮やかな新緑の鱗。鋭い赤褐色の瞳。人間の声帯では名前が発音できなくて、あっちも発音が難しくて片言な、私の自慢の彼氏殿。
「行こか」
「ハイ」
ただでさえでかい図体をしてるのに着膨れして更に大きくなった彼氏殿は頷くなり最大速度で歩き出した。当然、私では追いつけない。
「彼氏殿早いっすよ」
「サムイ。シヌ」
「彼女置いてくんですか」
「シヌッテ」
「愛の為に命捧げないんすか」
「ハナシベツデス」
めんどくさくなったのか、彼氏殿は私をひょいと片手で抱きあげると脇に抱えた。そのままわしわし歩いていく。歩幅だけで私の身長くらいあるんじゃないだろうか。
「彼氏殿彼氏殿」
「ナンデショウ」
「大変申し訳ないんですがこれだと後ろにぱんてぃー大公開なので別の持ち方がいいです」
さすがにストッキングとペティパンツくらいは履いてますけどね。あったかいし。フシュ、と息を吐いた彼氏殿は、しばし思案の後にお姫様だっこしてくれた。
いぇーい世間の皆さま見てますか私今彼氏にお姫様だっこされてますよー、とちょっと叫んでみたくなる。そんなことしたら照れた彼氏殿にぶん投げられそうだから、しない。恥ずかしいし。
押し付けられた彼氏殿の鞄は重い。中には貼るほっかいろが大量に詰まっていた。待ち合わせ場所のコンビニは彼氏殿の為に毎日大量のほっかいろを準備してくれているらしい。ありがたいことだ。
そういえば、と私は下を見る。小学生くらいはころんと入りそうな巨大なクーラーバッグ。
「そういえば今日のお弁当なあに?」
「ブタ」
「また?」
「マタ」
クーラーバッグの中身はごろんとまるごとブタ、らしい。全力で爬虫類の彼氏殿は寒くてかつ栄養が足りなかったりすると冬眠の後に永眠してしまうそうな。
だからこうして冬になるとクーラーバッグに丸焼きにした動物の肉を詰めて持ってくる。そうして昼休みになるとストーブの横を陣取ってバリバリグシャグシャバキバキゴクンと豪快に食う。
あーんとかしてみたいなあ、と思わないでもないけれど、うっかり手を喰われでもしたら責任取って結婚してもらうしかない。それはそれで、とは思うけれど、人肉の味を覚えさせるのはちょっとなーとも思う。
「ね」
「ハイ」
「冬眠、しないでね」
「キヲツケテマス。キョウリョクシテクダサイ」
「してますよ」
彼氏殿の目がきろりと私を睨む。何か言いたげだったので、ぎゅっと抱きついてやった。
「湯たんぽ」
「ハア」
「あったかい?」
「トクニ」
こういう機微がわからんのが彼氏殿の欠点である。がぶりと鼻面に噛みついてやると彼氏殿はフシュッと鳴いた。
「ぎゅっとしてると歩きにくい?」
「ダイジョウブ」
「よかった」
白い雪の上に彼氏殿の足跡が続いていく。
そして、放課後。
今日は生徒をいたぶることに人生をかけている感がある数学教師がフルパワーな宿題を出してきた。教科書を読んで出来るような内容じゃないから、真面目にやってくる奴なんてごく一部だ。
妹の彼氏だとかいう軟体生物はすらすら解けるらしい。漬物にでもされてしまえ。
翻って、彼氏殿は数学が致命的に苦手である。正直他の科目も私と接戦を繰り広げているくらいだが、数学だけは常に最低ラインをのたのた這いまわっている。
そんなわけで、彼氏殿はどんよりした目つきで黒板を眺めていた。放課後の教室で私と彼氏殿二人きり。私たちの他には時折べこんと音を立てるストーブがあるきりだ。
「そんな、面倒な課題だからってそんな落ちこまなくても」
「ハア。イヤダナア」
「ほら、脱いで脱いで」
どんよりしている尻尾をまたいで、彼氏殿の服を剥いでいく。八枚重ね。後四枚重ねていれば十二単になったのにな、と思いながら脱がせていく。
「あ」
また溜息をついた彼氏殿の歯に昼間の豚肉がひっかかっていた。骨ごとばりばり食える彼氏殿の牙は尖っていて大変恐ろしい。人間だってばりばり行けてしまうだろう。
「彼氏殿」
「ハイ」
「ちょっと口あけててね。肉取るから」
素直に口をぱかんと開ける彼氏殿。毒々しい赤色をした口の中に、細い舌がちょろんと乗っかっている。ちなみにこれ、引っ張ると大変伸びる。面白いくらい伸びる。引っこ抜きたくなるくらい伸びる。
加えて、この舌は私にぽかぽか殴られようが車に撥ねられようが平気の平左衛門な彼氏殿にダメージを与えられる数少ないポイントなので重宝している。牛タンならぬトカゲ舌。
いつもお世話になってます、と口の中で呟いて、あたしは牙の隙間に挟まった肉を取った。ちなみにこれはミシューフシの間でかなり親しい間柄だけに許される親愛表現、らしい。
「んふふ」
見せつけるように食べてやる。フシュシュシュと彼氏殿の鼻が鳴った。興奮しておられるようである。目つきがけだものですぞ彼氏殿。
いちゃいちゃムードだった教室のドアが引き開けられたのは、そんなときだった。
「お前ら、何やっとる!」
山口。世界史担当の、暑苦しいおっさんの見本みたいな教師だ。年中ジャージのなんだかいちいちめんどくさい人で、彼氏殿も私も素行不良で目をつけられている感がある。
「なにって……」
私が口ごもると、山口はむふーっと鼻の穴を広げた。
「どうして服を脱がしとるんだ」
「ああいや、ほっかいろ貼らないと帰る途中で冬眠しちゃうんです」
ねー、と彼氏殿に言う。彼氏殿はこくこく頷いた。動きが変に子供じみていて、なんかかわいい。
「本当にか? いかがわしいことしとらんだろうな」
「誰が来るかもわからんのに教室でそんなことしませんよ」
「校外でもか?」
じろりと睨まれる。鬱陶しいおっさんだが、すぐセクハラだーとか言われてしまうような今の時代、そこまで踏み込んでくる山口は頑張っている先生だと思う。だから少しだけ敬意は払っているつもりだ。
「不純異種交友など許さんからな!」
山口今ちょっとうまいこと言った。しかし屈するわけにはいかんのだ。
「違います先生。私たちはあくまでも青春の一ページとして、お互いを高めあうために初々しく交流しているのであります」
「嘘こけ」
あっさり一蹴されたので、彼氏殿にバトンタッチ。
「カノジョトハキヨイオツキアイヲサセテイタダイテマス。セケンニハジルヨウナコトハイッサイシテオリマセン」
「う、ううん……」
ぎらんと彼氏殿の縦長瞳孔が闖入者を睨む。肉食動物の気迫に圧されたか、山口は黙り込んだ。
それにしても彼氏殿、トカゲ面に胡坐をかいていけしゃあしゃあと嘘をつく奴である。なんだかんだ言って若い男女なのでやりまくりです。
この間一月分のバイト代をまるごと使って県内ラブホ制覇ツアーとかしました。性春の一ページ。私今ちょっとうまいこと言った。後で彼氏殿に言おう。
「……あんまり悪い影響を与えるなよ」
なぜか私に念押しして山口は出て行った。失敬な。確かになんも考えてない彼氏殿を堕落させたのは認めないでもないが、私に酒の嗜みを教えたのは彼氏殿である。
なんとなく、白けた。ストーブがべこんと鳴った。ぺたぺたと彼氏殿の鱗にほっかいろを張り付けていく。それにしても大きな背中だ。
「ね」
「ハイ」
「冬眠しないでね」
「ドウシタンデス? サイキンソレバカリ」
「……そうかな」
「ハイ」
脇にぺたぺた。
「だってね」
首にぺたぺた。
「冬眠しちゃったらさ」
尻尾にぺたぺた。
「さみしいじゃん」
おしまい。
彼氏殿はきょとんとしていた。
「サミシイ」
「……」
「サミシイ」
「……」
「サミシイ」
「繰り返さなくていいです!」
彼氏殿はフシュシュシュフシュシュと大笑いしていた。殴っても、びくともしない。
「サミシ、サミシイッテ」
「やかましい! かば焼きにしてしまうよ!」
ばたばたしている尻尾を踏みつける。あーもう顔真っ赤。よほど面白かったのか、彼氏殿はまだ笑っている。
蹴っ飛ばそうとしたところで、がしっと抱き締められた。
「ユタンポアルカラダイジョウブデス」
彼氏殿の体はぽかぽかしている。ほっかいろだけじゃないぽかぽか。だから私も、ぎゅってした。
おしまい。
はちゅうるいまじはちゅうるい。
GJ
ほのぼのしてていいな
全くもう…リア獣は末永く幸せになれと…GJ!
乙!
ほのぼのしてて萌えた
爬虫類いいよなあ
爬虫類マジカワイイ。
末永く爆発してくれ。
素晴らしいんだが妹の彼氏の軟体動物氏が気になって夜も眠れず昼寝しそう。
>>301 問に対する解の終わりに、二重に斜め線を書く彼氏さんに違いない
急に妄想が来たので
今ハ昔、京ヨリ東へ下ル男アリケリ。
「あー、ヤリてえなあ。それにつけても女のほしさよ。しかし女どころか、見渡す限り大根畑で人っ子一人いやしねえ。
……待てよ?大根、か。こりゃあ面白いことになるな」
「な、何なんですかあなた。私はまだこの畑で成長途中なんです」
「ふうん、その割には葉っぱがすごいことになってるじゃねえか」
「やめてください!引っこ抜かないで!」
「おやおや、嘘はいけないぜ?こんなにも食べごろになってるってのに」
「ひどい……」
「おとなしくしてりゃ痛い目には合わせねえよ。さあ、水できれいに洗うんだ」
「つめたいっ!やだぁ……!」
「ほら、お前の白い肌があらわになってきたぜ?なかなかそそられるな」
「そんなにじろじろ見ないで……。ダメっ、穴なんかあけられちゃ、私……!」
「さすが90%以上が水分なだけはあるな、もうグチョグチョだぜ。おまえみたいな淫乱にはこの棒をくれてやらなきゃ、な!」
「らめえぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」
「ふう、これで全部入ったぞ。どうだ、俺のをくわえこんだ感想は。ん?」
「しゅごいぃぃぃ、あなたのおちんぽしゅごいのぉぉぉぉ」
「 いやだいやだと言いながら、この淫乱はほしくてたまらなかったんだろう?まったく……」
「あぐうぅぅぅ、ひいぃぃぃ、いいぃぃぃぃっ!」
「 ほら、こんなにいやらしい汁をいっぱい垂らして。もっと気持ちよくしてほしいか?」
「してぇぇぇぇぇ、お願いぃぃぃぃ」
「だったら、どうしてほしいかきちんと言ってみろ」
「あ、あなたの、おちんぽぉぉぉぉぉ、もっとぉぉぉ、ズボズボしてくださいぃぃぃ」
「お前は、本当に仕方のない淫乱だな。ほら、ほら!」
「あひいぃぃぃぃぃっ!イクうぅぅぅぅぅぅぅ!」
「……大根のくせして、こんなに締めつけやがって。俺も、そろそろ、ヤバい……!」
「らめえぇぇぇぇっ!ミルクなんかかけられたらぁぁぁぁぁぁ、大根シチューになっちゃううぅぅぅぅぅ!」
「なれよ、なっちまえよ。そうなったらおいしく調理してやる。うっ・・…!」
「ひぎいぃぃぃぃっ!また、イッちゃう、イッちゃうぅぅぅぅぅ!」
大根ハ男ニ食サレタトノミ伝エラレタルトカヤ。
民明書房刊 蒟蒻物語集〜新事実!オナホは千年前から存在した!〜
原典確認したら蕪ですたwww勘違いサーセンwww
オナホはこんにゃくに限るな
読んでるだけでちんこ痒くなってきたw
>>306 さそりの交尾は独特なんだよな
人間に例えると凄まじくアブノーマル
婚姻ダンス…
>>306 とてもラブラブに見えてあまり啓発になってないと思います
双方合意の上なら問題ないよねえ
バッドエンドだけど、プラトニックだけど道ならぬ恋を阻まれた二人が、最初で最後の心中エッチをする、って妄想した
毒で死んじゃうからプラトニックを貫いていたけど、引き裂かれて生きるくらいなら、みたいな
ぎいい
どつかに触手♀いねぇかなぁ…
時期遅れの雛祭りネタで、しかも長くてマジすいません。
雛人形×人間女子、百合ありです。
NGは「ももまくら」でお願いします。
雛人形をしまうのが遅れると婚期が遅れる、等と申します。
このお話をする前に調べてみたのですが、どうやら旧暦の桃の節句の後は、
すぐ雨の多い季節になるので人形が傷まないように、という意味が込められていたようです。
または、すぐに片づけをしない、だらしのない娘は嫁き遅れる、とか。
最初に私にその話をしてくれたのは、母方の叔母でした。
こんなに綺麗なのだから、ずっと飾っておきたいという私を彼女は笑ったものです。
“お嫁に行けなくなっちゃうわよ、私みたいに”
年齢を感じさせない、不思議な雰囲気だった彼女は、その後にこう、付け加えました。
“雛人形は、持ち主の不幸を全て引き受けてくれるそうよ。
だから、もしも悲しかったり辛い事があったら、お人形に相談してごらんなさい。
きっと、何とかなるわ
……まあ時々、おいたが過ぎるときもあるけれど”
今思うと、叔母はあの雛人形たちについて何かを知っていたのではと思うのですが、
時が経っては知るすべがありません。
私の家にあった雛人形は母の家から伝えられたもので、全部で五段飾りでした。
お雛さまとお内裏さま、三人官女に五人囃子、右大臣に左大臣、それに箪笥や牛車の調度品。
世の中には七段飾りや八段飾りといったもっと大きな雛飾りもあるのでしょうが、
当時の私には五段飾りで十分、天にも届くほど大きく見えたものです。
今私が住んでいる小さなアパートには、とうていあれを飾るような場所はありません。
ささいな事が、後で考えれば大きな事のきっかけになっていた、という事があります。
今思えば、その年の雛祭りの宴が行われなかったのは、きっかけだったのです。
子供だった私はそれに気付かず、
ただ友達や親類が集まる、ささやかな宴が行われなかった事を不満に思っていました。
父親は仕事で夜遅くまで戻らず、母親も体調が優れず、
一人でぽりぽり雛あられを食べるだけの節句は、実にむなしいものでした。
こんな大事な時くらい、お父様だって帰ってきてくれればいいのに。
お母様だってすぐいらいらして、部屋に籠もってしまうし、
何だか私って、親に愛されていない子供みたい。
本気でそう思った訳ではないのですが、
夜中に布団に潜って考える事というのはどうしても膨らんでしまうものです。
私は、これをお雛様に相談してみたらどうかしら、と思いつきました。
もちろん、本気でお雛様になんとかしてもらおうと思った訳ではありません。
夜中、月の光が射す下で、お雛様に自分の窮状を訴えかける“美少女”
という絵面に酔っただけの事でした。
それに叔母への話の種になりますし、まあお節句に何もないなんて可哀想、
叔母さんと一緒にデパートにでも行きましょうか、なんて事になるかもしれません。
そんな、下心を持って私は雛人形の前に立ったのでした。
襖を開ける前、私は奇妙な音がしているのに気付いていました。
かちかちと、硬いものをぶつけ合わせるような音。
さらさらと、布のすれる音。
ちりちりと、金属が触れ合う音。
何の音だろう、もしネズミだったら嫌だなあと思いながら襖を開けます。
どこもおかしい所はありません。
赤い雛壇の上に、整然と人形たちが座し、障子から入る月の光に照らされています。
しいんと、何の音も聞こえません。
気のせいだったのかしら、と私は部屋に入り、襖を閉め、雛壇の前に正座しました。
さて、お願いをしなくちゃ、と見ると
先ほどと違うのです。
私の方を向いていたはずの、お雛さまとお内裏さまは、
互いに向かい合って顔が触れ合わんばかりの距離に近づいています。
しかも、二体とも、かちかちと音を立てて動いているのです。
私は恐れよりも、これは何をしている所なのだろうと疑問を抱きました。
もしかして、お雛さま同士でキスをしている所なのかしら、とどきどきします。
しかし、彼らは本当にあと少しで届かないのです。
日頃おだやかな笑みを浮かべているはずの彼らが、
切なげな潤んだ視線を交わしているのを見ると胸がつぶれるような心地がしました。
早く、早くキスしてしまえばいいのに、と思って二体を見ると、どうも邪魔があるようなのです。
お雛さまの十二単がもこもこと蠢いて、中に誰か入っているのが解ります。
十二単の端からは袴を履いた足がのぞき、まるで獅子舞の足のようです。
でも十二単の下と言えばスカートの下と同じです。
そんなところに顔をつっこまれて、お雛さまは恥ずかしくないのかしら。
お雛さまの頬は日頃よりもずっと赤かったので、やっぱり恥ずかしかったのかもしれません。
お内裏さまの方はと言えば、狩衣姿の公達に足を捕まえられています。
左大臣か右大臣か……確か、若い方なので右大臣です。
蛙のように足を広げたお内裏さまの太股を右大臣はつかんで持ち上げています。
組体操みたい。
でも、なんで腰をお内裏さまのお尻にぶつけているのかしら。
かちかちかちかち音がしているけど、お内裏さまは痛くないのかな。
時々、びくんっとお内裏さまの身体が跳ねているから、やっぱり痛いんじゃないかなあ。
身体が跳ねていると言えばお雛さまの方もそうで、
立て膝の姿勢が崩れて、びくびくと身体を震わせています。
お雛さまが大きく口を開けてあえぎ、胸をゆさゆさと揺らしました。
硬くて動かないはずの胸が動く事にも驚きましたが、
苦しげに胸元を開こうとしているのが気になりました。
お雛さまは病気なのかもしれません。
時々、胸が苦しいと言って押さえている母の姿が重なります。
大変、お薬とかお水を持ってこなくちゃ、と思った時には、
お雛さまは自分の胸を大きく開いていました。
真っ白な二つの小山の上に、ぽっちりと桃色の点が乗っています。
もう両親と風呂に入る年でもなかった私にとって、久方ぶりの他人の裸でした。
自分の裸とも、着せかえ人形の裸とも全然違います。
むっちりと柔らかげで、触ったらどんなに気持ちがいいだろうと思うような裸です。
その上、お雛さまは自分の両胸を手に取り、ぷにゅぷにゅと弄び始めました。
必死に、泣きそうな顔で乳房を揉み絞るお雛さまを見ていると、
何故か私の胸までがむずむずしてしまいます。
一心に伸ばしていたお内裏さまの首が、お雛さまの胸に届きました。
お雛さまは一際大きく体を震わせます。
大きく口も開いているのですが、声は漏れません。
もしかしたら、お人形の声は小さすぎて人間には聞こえないのかもしれないと私は思います。
それよりびっくりしたのは、
お内裏さまがそのまま、お雛さまのおっぱいをちゅうちゅう吸っているところです。
お内裏さまって、赤ちゃんだったのかしら?
とてもそんな風には見えないし、端正なお顔のお内裏さまが、
赤ちゃんみたいな事をしているところを見るのは、とてもいけない事のような気がします。
お雛さまの方は真っ赤な顔で眉をしかめていて、
最初はこんな恥ずかしい事をされるのを嫌がっているのかと思ったのですが、
お内裏さまが吸いついていない乳首をこりこりと自分でいじっているところを見ると、
どうやら嫌という訳でもないようです。
おっぱいの先がむずむずして、かゆくて、吸ってもらわないとどうにもならないような感じなのかしら。
そして、私の幼いおっぱいも、そのような痒みに身をよじり始めているのです。
お雛さまが激しく身をよじり、重い十二単を払い落とします。
その衣の下から、白髪頭が見えました。
どうやらこれは左大臣です。
胸も尻もむき出しになり、もうわずかな薄物が腰回りにまとわりついているだけのお雛さまのふとももを、
左大臣は両手で抱えて開いています。
顔は、ぴったりとお雛さまの足のつけねに押しつけているので見えません。
長く伸びた白い髭が、わずかに上下してるのが見えるだけです。
あんな場所に顔をつけていて、臭くないのかな。
私は自分がそんな場所の臭いを嗅がれる事を考えるだけで、恥ずかしくなってしまいました。
それに、左大臣のお髭のようなふわふわしたものでくすぐられたら、
我慢できなくて、おしっこを漏らしてしまうかもしれません。
その証拠に、お雛さまの内ももはてらてらと膠を塗ったかのように光っています。
透明な、とろりとした水飴のようなものが、後から後からお雛さまのお尻から流れ出て、
左大臣の髭を、脱ぎ散らした華麗な着物を、赤い雛壇を濡らしていきます。
かつかつと鳴る音が更に激しくなりました。
右大臣の腰がお内裏さまのお尻を叩く音です。
お内裏さまも右大臣も真っ赤で苦しそうな顔をしています。
そもそも、どうして主人である側のお内裏さまがお尻を叩かれているのか全く解りません。
お雛さまの腰にしがみつき、乳房に吸いつきながらも、
お内裏さまはお尻を突き上げるように右大臣の腰にぶつけます。
その拍子にはらりとお内裏さまの袴が落ちました。
そこに見えたものが何なのか、最初私は解りませんでした。
赤黒い、棒のようなものがお内裏さまの腰から突き出しています。
私の小指の先ほどの長さと太さしかないのですが、
お人形の身体に付いていると、ずいぶん不釣り合いで、大きく見えます。
お雛さまの、小さな白い手が、棒を握りました。
途端に、甘酒のような、白くてどろどろした汁が噴き出し、お雛さまを汚します。
大変、絶対に濡らしても汚してもいけないはずのお雛さまが、べちゃべちゃになってしまうなんて。
そんな私の心配を余所に、お雛さまとお内裏さまは抱き合い、
互いの身体を、着物を、髪を、白い汁で塗りたくっています。
明日、お母様になんて言えばいいのでしょう。
お人形同士が抱き合っていたら白い汁が出た、なんて言い訳で納得してもらえるでしょうか。
お雛さまたち四体の人形が雛壇の最上段で横たわり、
私が座る場所から何をやっているのかよく解らなくなってから、私は溜息をつきました。
これではとても“お人形に相談をする”どころではありません。
下の段に目を移してみれば、三人官女も二人しかおらず、身体をくっつけあってじゃれているようです。
日頃澄まし顔をした彼女たちが、
女学生のように身体をぶつけあったりほっぺたをくっつけたりしているのにも驚きましたが、
互いの袴をまくりあっているのは流石にやりすぎのような気がします。
長くて白い足を絡め合い、頬を桜色に染めて、戯れるニ体を見て、
そう言えばもう一体はどこにいるのだろうと疑問に思います。
仲間外れにされていたら、何だか可哀想です。
その下の段を見たとき、私は驚いて声を上げる所でした。
五人囃子がそろって袴を脱いで、お尻をまるだしにしていたからです。
私は彼らが背中を向けていてちょっとほっとしました。
いくら人形のものとはいえ、男の人のあれを直視する勇気は無かったのです。
五人囃子は、最初三人しかいないように見えました。
三人が中心を囲み、二人がその輪の中にいるようです。
その向こうに、長い黒髪と着物がゆさゆさと揺れています。
一体なにをやっているのかしら、と私は少し伸び上がりました。
私は今度こそ、押し殺した声をあげてしまいました。
三人官女の最後の一人は、その下の段にいたのです。
それと気付かなかったのは、並び立つ五人囃子に囲まれていたからでした。
しかも、三人官女は、いじめられているのです。
着物は完全に脱がされて裸になっていますし、四つん這いにされて、お尻を鷲掴みにされています。
そのお尻に五人囃子の一人が腰をかつかつと叩きつけていました。
その上、もう一人の五人囃子は三人官女の頭をつかみ、自分の腰に押しつけています。
何かを三人官女の口に押し込んでいるようです。
やがて、前と後ろの五人囃子はびくんと身体をふるわせ、
それぞれの腰からまた甘酒のような液体を吐き出しました。
甘酒とはまったく違う、磯臭いような匂いが広がります。
五人囃子が三人官女から離れ、私は彼らの腰にあるものを見てしまいました。
赤黒い棒がだらんと垂れ、白い汁にまみれています。
そのときになってやっと、私はそれがおちんちんである事に気付きました。
おちんちんである、という事は、あの白い汁はおしっこです。
三人官女の顔も髪も白く汚れ、半開きになった口元から飲みきれなかった白濁汁が伝っています。
女の子におしっこを飲ませるなんて。
あまりに酷過ぎます。
その間にも、次の五人囃子が三人官女の前に立ち、後ろで足を広げます。
後ろの五人囃子が自分のおちんちんを手に取り、三人官女の足の間にずぶずぶと差し込むのを見て、
怒るより前に呆然としてしまいます。
恥ずかしい話ですが、私はその頃、女陰の存在を知らなかったのです。
下半身にあるのはおしっこの場所と、お尻の穴だけだと思っていた私は、
ぬめぬめと輝く桃色の器官を見ても最初、それが自分にもあるものとは想像もできませんでした。
おちんちんが入っていく度に、官女はきこえぬ声でうめき、身体を震わせます。
私には傷口にものを差し入れていくように見えました。
こんな、酷い事は止めさせなければいけません。
私はぱっと手を伸ばすと、三人官女の身体をつかみました。
手のひらの中に、お人形の温かく、柔らかな身体があります。
まるで生魚のようにぬめり、もがく感触を気味悪くも思ったのですが、
そんな事を言ってはいられません。
なおもかじりつく五人囃子を弾き飛ばします。
彼らはきいきいと怒っているようですが、声は聞こえません。
私は自分の両手のひらに三人官女を包み込み、そっとのぞき込みました。
白い、瓜実顔の三人官女は、眉をわずかに寄せ困ったような顔で私を見つめています。
髪の毛はくしゃくしゃで白い汁がついていますし、衣を一枚だけ羽織って、
恥ずかしそうに足の付け根を手で隠しています。
「も、もう大丈夫だからね」
私の言葉にも、彼女は悲しそうな顔をして首を振ります。
私は足下をぴょんぴょん跳ねる五人囃子たちを叱りつけました。
「こんな事して、恥ずかしくないの!
うちのお人形が、こんな酷い事をするなんて、許さないから!」
途端に、私の足がさっと払われます。
あっと思った時には、仰向けに倒れていました。
かろうじて手を高く差し上げて、三人官女を押し潰す事は避けられましたが、
畳に打ちつけた頭がちかちかします。
その伸ばした手首を、つぅっと細い糸がくくりました。
手のひらの中から三人官女がこぼれて、ぽろりと私の鼻の上に落ちます。
磯のような、チーズのような嗅いだ事のない匂いに鼻をひくつかせると、
官女は泣きそうな赤い顔をしました。
しまった、人の匂いを嗅ぐなんて、お行儀の悪い事だったな、と思っている間にも、
私の身体には幾重にも細い糸がかけられ、気付いた時には畳に完全に磔になっていました。
しかも、足を組んだ形で縛られて、蛙の足のような無様な姿です。
「なにするの! 離しなさい!」
そう叫んで身体を反らせても、糸は切れる様子がありません。
私の視界の隅に、五人囃子の一人が立ちました。
何かを言っているようですが、唇をぱくぱくさせているだけで、私には解りません。
ただ、私の顔の上の官女が、それに興奮した様子で言い返しているのは解ります。
「……何を言っているの?」
そう尋ねると、官女は困った、泣きそうな顔でのぞき込みます。
視界の端の五人囃子が去り、私は自分のわき腹をくすぐられるような感触に驚いて顔を上げました。
官女が転げ落ちそうになって、かろうじて私の首元につかまります。
首を曲げて見える範囲では、五人囃子の一人が、私の腹に這い上がっていました。
彼が、大きく手を振ります。
同時に、私の腰で布がよじれました。
「だ、だめっ、やめてっ」
彼らは、綱引きのように力を合わせて、私の下着を脱がせているのです。
私の声もむなしく、下着はずり下げられてしまいました。
完全に脱ぐ訳でもなく、ももの半ばにひっかかったままの下着は、
まるで用を足す時のようで落ち着かない気分になります。
五人囃子たちは私の身体に上がってきて、ボタンをひとつずつ外していきます。
もうパジャマは腕にひっかかるばかりで、私の身体を隠すものは何もありません。
私のふくらみ始めた胸を、しげしげと官女が眺めていたり、
ぽっこりした腹の上で五人囃子が飛び跳ねたり寝ころんだりしていても、
止める事も隠す事も出来ないのです。
余程“はずかしいからゆるして”と言おうかとも思いました。
でも、私は何も悪い事はしていません。
それで謝るなんて、絶対に嫌です。
泣きそうになるのを、じっと目を瞑って我慢していた私は、
腰に当たる温かな濡れた感触に思わず悲鳴を上げてしまいました。
おもらしをしてしまったのか、と思うような温かい液体がじょぼじょぼと私の股を濡らします。
見れば、朱塗りの銚子から甘酒のような白く濁った液体が、私の股に注がれているのです。
もし、桃の節句の宴が行われていたら、それで甘酒を飲んでいたはずの銚子でした。
五人囃子たちは自分の身体より大きな銚子を持ち上げて、それを私の足の付け根にあてがっています。
自分の身体が白くてどろどろしたものに汚されていく事に、私は改めて嫌悪を感じました。
銚子の口が私の身体を探り、差し込まれます。
感じたことのない痛みに、私は声をあげました。
そんな場所、今までトイレットペーパー越しにしか触った事はありません。
それを、こんなよく解らないものを押し込まれて、しかも甘酒を流し込まれてしまっているのです。
同時に私は、自分の身体に“穴”があるという事に気付いて驚いていました。
こんなところに、穴があったんだ。
ここに、甘酒がどんどん、どんどん入っていく。
おなかが、たぷたぷになる。
甘酒はお酒だから、あんまり飲んじゃいけないのに。
きっと、酔っぱらっちゃったんだ。
身体がほかほかして、ふわふわして、おしっこの場所がすごく熱いのです。
「あ、あふれ、ちゃう」
声がかすれて、今までの自分の声と全然違います。
「あまざけ、あふれちゃう、こぼれちゃうよう」
こぼれないよう、腰を持ち上げてから、何でそんな事を心配しているのかと不思議に思いました。
それにもう、甘酒は畳一杯にこぼれて、私の尻の下も、背中もぐっしょり濡れてしまっているのです。
「あついぃ、おしりが、よっぱらっちゃったぁ」
舌が回らなくて、甘えたような声なのが恥ずかしく、私は泣きそうになりました。
そんな私の顔を、大丈夫ですよ、という風に
官女が撫でてくれます。
でも、どうしよう。
今まで、酔っぱらった事なんて、ない。
どうすれば、元にもどるの。
私は、自分の身体がまっぷたつになるような感覚に声を上げました。
「あっ、なに、いまの、なに」
痛い訳ではないのです。
私の内ももの薄い皮膚が、左右に引っ張られているのでした。
私の小指より小さな手が何本も、私の身体を左右に広げようとしているのです。
私は首を曲げて、自分の下半身で行われている事を伺おうとしました。
彼らはもう銚子を床に置き、今は私の身体を左右に開き、私の“穴”を大きく広げています。
私は自分の身体に、こんなに大きな空洞があったのかと驚いていました。
なみなみと、甘酒を注ぎ込まれたと思ったのに、まだ足りないと喉を鳴らすように下腹が蠢きます。
私は、この空洞を塞いで、一杯にして欲しいという事しか考えられなくなりつつありました。
その穴を更に広げられたら、飢えは増すばかりです。
「ひ、ひろげ、ないでぇ」
私の言葉とは逆に、彼らはなおも私の中心を引き裂いていきます。
「だめ、まんなかが、からっぽに、なっちゃう、からっぽなの、くるひぃよぅ」
まわらぬ言葉と共に、唇のはしから涎がこぼれます。
それを、官女がちゅうっと吸うものですから、恥ずかしさは増すばかりです。
首を曲げると、五人囃子は右脚にニ体、左脚にニ体、中央に一体と並んでいます。
左右の五人囃子は私の身体を引っ張っているとして、中央は何をしているのでしょう。
ただ、私の身体を観察しているのでしょうか。
考えてみれば、私は自分のそこを、じっくり見た事などありません。
自分より先に、他人にそこを見られてしまったのです。
それは、もしかして、ものすごく恥ずかしいことなのではないでしょうか。
「は、あぁっ、あうぅんんっ」
そう考えた途端、身体の奥から、とろりとした何かが流れ出します。
尿意に似た、しかしそれよりもっと緩やかで、深く身体を痺れさせる感覚に私は恐怖しました。
「は、あ、なに、とま、って、おもらし、やだぁ」
私の意志は身体にとどかず、こぽこぽとそれは、身体の中心からこぼれていきます。
左右の五人囃子たちは、両手をやわやわと開いたり閉じたりして、私の中心を揉み始めました。
もう私は息をはあはあと荒げ、身体をよじるばかりです。
苦しくて、恥ずかしくて、そして身体の飢えを満たしたくて、もう何も考えられません。
自分の股の間に、手鏡がしつらえられたのも、気付くまで大分時間がかかりました。
昼間、自分の顔を映して澄まし顔をして見せた手鏡は、
ぐちゃぐちゃになった私の身体の中心を映しています。
この、桃色の、ぬるぬるしたのが、私の身体?
唇のようにぽってりした肉を五人囃子たちは無造作につかんで広げています。
その奥の、さらに濃い桃色の穴奥からは、白く泡だった汁が、こぽり、こぽりと流れ落ちてきます。
私の穴の前に五人囃子が立ちます。
かがみこんで穴をのぞく五人囃子は、おもむろに顔を穴に押し当てました。
「あぁっ」
それまで感じた中で、最も強い衝撃が私の身体を襲います。
「か、かお、くっつけないで、やめて」
私の制止を聞かず、五人囃子は押し当てた顔をぐちゅぐちゅと左右に振ります。
私はこらえきれずに腰を揺らしましたが、かじりついた五人囃子は離れません。
股を襲った、裂けるような激痛と圧迫感に、私は悲鳴をあげました。
五人囃子は、私の中に、入ってこようとしているのです。
「や、やあっ、やだぁっ、こわいぃっ、やめてぇっ」
悲鳴を上げる私を、五人囃子だけではなく、全ての雛人形が見守っています。
「あ、あぅっ、たすけてぇっ」
お雛さまもお内裏さまも、右大臣も左大臣も三人官女も、黙って私を眺めるだけです。
何でこんなに意地悪なんだろう。
私、この人形たちに嫌われるような事したのかな。
ぼろりと流れた涙を、小さな手が拭いました。
あの三人官女が、私の頬に立って涙を拭っているのです。
彼女は私の頬をぽんぽんと叩くと、私の身体の下の方に向かいます。
私は首を曲げ、自分の身体を見下ろしました。
下腹が人形の頭でぽっこりと膨らんでいるのが解ります。
ごりごりと私の中心を頭が通っていくと同時に、
小さな手が私の膣内をかき回していくのが何ともおぞましく思えます。
しかも股の間では、まだ小さな脚がばたばたと振り回されているのです。
中からこぼれる汁は赤い色が混じり、私は自分の身体が傷つけられたのだと知りました。
このまま、身体に穴を開けられて死んでしまうんだ、と気が遠くなります。
三人官女はそんな、汗と汁と血にまみれた私の身体の上をすたすたと歩いていきました。
三人官女は五人囃子が身体を突っ込んでいる箇所の少し上に着くと、私の方を向いて腰を下ろしました。
何故か、びりっとした感覚が私の身体を走ります。
私は一瞬痛みを忘れて、三人官女を見つめました。
官女は薄物をまとったきりで、豊かな胸も、薄い毛の生えた股も全てむきだしです。
官女の腰を下ろした先は、私のまだ毛の生えていない股ぐらの、その先端につんと尖った部分でした。
今となっては、もちろんそこが何なのかわかるのですが、
膣の存在すら知らなかった当時の私には無理な話です。
ただ、その薄桃の膨らみを、官女が自らの腰とふとももで柔らかく愛撫し始めたら、
私は何も考えられなくなってしまいました。
それまでの痛みすら、私の頂点を高ぶらせる刺激のように思えて、
爪を畳に食い込ませて、身体を反らせます。
むっちりしたももで私の肉芽を圧迫していた官女は、やがて腰を上げて唇をつけました。
お人形の唇ですから、小指の爪の先より小さいはずですが、熱い針で刺されたようで私は声を上げます。
苦しく、痛く、熱く、官女の顔にべちゃっとした私の陰部が当てられているのが申し訳なくて
泣く私を慰めるように、官女はそこをさわさわと撫でます。
細い指がぽってりした肉の蕾を開き、私はそこに小さな豆のようなものがある事を初めて知りました。
そこに官女がちゅうっと口をつけるものですから、
私はもう身体の他の場所の事など考えられなくなってしまいます。
官女は口からすうっと涎を私の豆に落として、それを丁寧に手でまぶします。
冷たい小さな手にこね回される度に、私の豆は赤く膿んで膨れ上がるように思いました。
私の豆が、官女の涎をたっぷり浴びて、つやつやと輝きます。
桜色に頬を染めた官女に、上目遣いに見つめられて私はどきりとしてしまいました。
たしかに官女は綺麗なお人形でしたが、こんなに綺麗だったでしょうか。
綺麗だけど、お雛さまに比べれば地味で、目立たない人形だったはずです。
それが、人目見るだけでどきどきして、ぎゅっと抱きしめたいような人形になってしまったのです。
雛壇なんかに飾らず、自分の机の引き出しにそっとしまっておきたいと、私は思ってしまいます。
官女が何かを問うように私の顔を見上げた時には、
私はもう何がなんだか解らなくなってしまっていました。
何をされてもいい、とがくがく首を縦に振る私に官女はふんわりと微笑み、
自らの女陰を私の豆に合わせました。
その後の事は、断片的にしか覚えていないのです。
私の腰の上で、髪や胸を振り乱す官女と、まるで身体がつながって、
あそこから生えているように思えた事や、
自由になった右手で、撫でさすると指先に歯形をつけられた事、
私の中を代わる代わる休みなく、人形たちが押し入り、小さな手で襞の隅々まで探っていった事や、
私の乳首を他二人の官女がくりくりとこねあげ、どちらが固く出来るかを競っていたり、
私の痴態を余所に、お雛さまとお内裏さまと左大臣右大臣は行為に没頭していて何だか腹が立った事、
などがせいぜいで、後は絶え間なく襲い来る絶頂に頭を真っ白にしてよがり狂っていただけでした。
何度も、何度も、もう無理だと言ったのに、その度に私の豆を官女の女陰がきゅうっとしめつけます。
そして彼女が、泣きそうな顔で首を振るとき、私は我慢できなくて腰を何度も何度も突き上げていました。
障子から射す月の光が、私の身体を白く照らしました。
腹の上には官女がうつ伏せに横たわって、長い黒髪を広げています。
私の視線に気付いた官女は、顔を上げて微笑み、私のおへそを優しく撫でてくれました。
その晩で覚えている事は、それが最後です。
翌朝、白々とした朝の光に目覚めた私は、慌てて辺りを見回しました。
雛人形の前で力尽きたはずなのに、気付いたら自分の寝床で、衣服に乱れもありません。
夢だったのでしょうか。
確かに決して現実ではありえない有様でしたが、夢と片付けるにも生々しく、
私はしばらく寝床の中で呆然としておりました。
ふと、指先の痛みを感じて、私は右手を見つめます。
右手の人差し指の先に、小指の爪よりも小さな歯型と、
針で刺したような大きさしかない十本の指跡が、くっきりと残っておりました。
私は慌てて飛び起き、両親に挨拶する前に雛人形の間に走ります。
部屋の前に立つと何だか怖くなり、私はそうっと襖を開けてのぞきこみました。
雛壇の上のお人形たちは、何もありませんでしたよ、と言わんばかりのすまし顔です。
確か、夜最初に覗いた時もそうだった、と私は忍び足で部屋に入り込みます。
中央に立ち、雛壇の前に正座しても、なんら変わった様子はありません。
白濁液にまみれていたはずのお雛さまもお内裏さまも、まったく穢れのない姿ですし、
どの人形も脱ぎ散らかしていたはずの衣服をきちんと着こんでいます。
私は念のため、お雛さまの十二単をつついてみましたが、
かちかちと硬く爪を跳ね返して、到底脱げそうには見えません。
私は昨日交わった、あの三人官女……右側でお銚子を手にして立っている人形を見つめました。
彼女も他の人形と同じく、何も起こらなかったようなすまし顔です。
ただ、髪の毛がほんの少し乱れていて、私はちょっとどきどきしながら整えてあげました。
寝巻きのまま雛壇に向かい合っている私を母親がとがめ、私は後ろ髪をひかれるような思いで部屋を出て、その日一日、何も手に付かず、雛人形の間をちらちら眺めながら過ごしました。
夜、両親が寝静まってから、私は忍び足で雛人形の間に向かいます。
襖を開けて外から見ると何の変わりもないのですが、雛壇の正面に座ると光景は一変しました。
相変わらずの遊びを続けるお内裏さまたちと、
身体をくっつけあってくすくす笑いあっている二体の三人官女、
そして、五人囃子と最後の三人官女はと言えば……
しょんぼり肩を寄せ合っている五人囃子の前に官女は立ち、がみがみと叱り付けているようです。
官女は私に気付くとぽっと頬を染め、私の前に引っ立てるように五人囃子を連れてきました。
私は自分の前で土下座をする五人囃子たちと、それを睨む官女を見て、
どうやら彼女は人形たちにいじめられていた訳ではなく、立場が下という訳でもないと気付いて、
ほっとしたり、では昨日やられていた事は合意の上であるのかとちょっと呆れたりもしました。
三人官女が目を潤ませ、背伸びをして私を見つめます。
私は彼女を掬い上げて、顔の前に持ってきました。
彼女の紅い頬を見ていると、自分の頬も熱く、紅くなっていくのを感じます。
官女はちょっと目を逸らしてもじもじした後、ちゅうっと小さな唇で、私の唇に口付けました。
小さな唇は熱く、酔わせるようで、
私が官女の着物を脱がせて全身に舌を這わせるまで、さして時間はかかりませんでした。
そんな風に十日ほどが過ぎて、叔母がまた、私の家にやってきました。
雛人形の片付けを手伝うためです。
叔母は“この子達に会うのも、久しぶりねえ”と笑いながら、手際よく人形を薄紙でくるみ、
箱に収めていきます。
本当はお手伝いしなくてはいけない私は、じっと箱の中の彼らを眺めていました。
箱の中にあの三人官女が、お雛さまが、
あんな事があったにも関わらず、何となく仲直りをしてしまった五人囃子が消えていきます。
叔母は、私の頬を撫でて微笑みました。
“この子達も、ずっと外ではしゃいでいたら疲れちゃうわよ。お休みさせてあげないとね”
私の頬がちょっと痩せていたのも、恥ずかしさに真っ赤になっていたのも、
叔母は気付いていたのでしょうか。
そして、また桃の節句がおとずれました。
私が夜訪れたのは、いつも雛人形を飾っていた部屋ではなく、物置代わりの部屋でした。
この部屋に雛人形たちは仕舞われているのです。
その年は、節句の宴は行われず、そして、雛人形たちも飾られませんでした。
私は記憶を頼りに自分がすっぽり入るほどの大きさの箱を探り当て、
その横にそっと腰を下ろします。
「ねえ」
当然、返事などはありませんが、私は言葉を続けます。
「私、あなたたちと、お別れしなくちゃいけないの」
しん、と冷たく埃っぽい部屋に声が響きました。
「お父さまの会社が、駄目になってしまったの。
去年からずっと頑張っていたけど、どうしても無理だったそうよ。
このお家も、あなたたちも、別の人に売るしかないのですって」
私はつん、とした鼻をすすり、努めて剛い声を出します。
「私も……別の、お家に引き取られる事になったわ」
私は、次の言葉を口に出すのを躊躇いました。
口にしたら、恐ろしい懸念が現実になってしまうように思えたのです。
「私、お父さまとお母さまがけんかしているのを聞いてしまったわ。
私を引き取る人は“評判のよくない”人なのですって。
そんなところに私をやるなんて“身売りも同然”だって、お母さまが、
お父さまは“じゃあ、家族で首をくくれとでも言うのか”って、怒って」
声が震えます。私は流れそうになる涙を必死に堪えました。
「私、もう知ってるわ。
身売りって、あなたたちとした事を、知らない人や嫌な人ともさせられる、って事でしょう?
でも、もう一つ、知っている事もあるの」
私は、掌を箱に当てます。
「あなたたちとした事は、本当は大好きな人としかしちゃいけない事で、
しかも、それを最初に、大好きな人と出来る、というのはとても、素晴らしい事なんでしょう?
私は、初めてを、あなたたちと、したわ。
大好きな、あなたと。
だから、もう大丈夫って事よね?」
顔を押し当てた箱に、涙の跡が付きます。
私はそのまま、夜を箱の隣で過ごしました。
母は私が落ち込みの余りにそんな奇行をしたと思い、ずっとおろおろしていましたが、
私は平静に、そしてその前よりもずっと立ち直っていたと思います。
なぜなら、箱の向こうでは、ずっと彼らの笛や、鼓が奏でられていたのですから。
あの日、私の頬を撫でてくれたのと同じ手が、
ずっと箱の向こうから撫でていてくれたのを感じていたのですから。
もう大丈夫だ、と私は考えました。
それから長い時が経ち、私が次に、あの人形たちと再会したのは、勤めていたお屋敷でのことです。
その時の気持ちを、なんと言い表せばいいのでしょうか。
再会の喜びと、彼女たちがもう自分のものではない絶望とがない交ぜになって、
私は思わず涙を流してしまいました。
襖の向こうでは、かつてと同じように人形たちが愛らしい姿で座しています。
ほんの一度でいい。
触りたい。
撫でたい。
連れ去ってしまいたい。
胸の中で荒れ狂った嵐を押さえ、私は目元を拭います。
「何故泣いているの」
襖の向こうから響いた声に、私は考える事なく答えてしまいました。
「そのお雛さまは、むかし、わたしが持っていた……」
その辺りではっと気付きます。
これは、決して、一介の女中である私が口にしていい事ではありません。
「……私が持っていた物に似ていて、懐かしくなってしまいました。
お見苦しいところをお見せして、申し訳ありません」
すっと襖が開き、そこに立っているのは華やかな振り袖の少女です。
下働きの私は初めて顔を合わせたのですが、この家のお嬢さまである事は見当がつきました。
つややかな黒髪に、小さな白い顔。
きつい表情をのぞけば、雛壇のお雛さまの一人と見違えるような、整った顔立ちをしています。
お嬢さまは冷たい顔で私を見やった後、ぽつりと呟きました。
「そうね。あれは、あなたの雛人形かもしれないわ」
女中を始めてから知った事なのですが、人は自分の周りしか見えないし、聞こえないものなのです。
仕事を始める前は、お屋敷暮らしのお嬢さまや奥さまをうらやんだりするのでは、
と密かに心配しておりましたが、
日々の暮らしに追われていてはもう別の世界の住人にしか思えませんし、特にくやしいとも思いません。
そして向こうも、私の事を気付いてもいないのです。
だからと言って、こういう話を耳にしてしまった時、何事もなく忘れるのは難しいものでした。
“立派なお雛さまだったわね”
“お雛さまは、ね”
“我が家に代々伝わる、なんて言うから、笑いをこらえるの、大変だったわ。成金のくせに”
“そういえば、あのお雛さまって、もしかして……”
かつての私も、彼女たちと同じだったのかもしれません。
雛祭りの宴の後、笑いさざめくご令嬢たちの背を眺めながら、何ともうそ寒い気持ちがしたのです。
雛人形の間に足を運んだのは、何故か胸がざわついた為でした。
襖を細く開けると、夕闇にお雛さまの白い顔が点々と浮かび上がっているのが見えます。
気のせいだった、と胸をなで下ろした私はすぐに気付きました。
白い顔が、一つ足りません。
あの、右側の三人官女だけがいないのです。
私はすっかり取り乱して、襖を開け放ってしまいました。
同時に、ひっと息を飲む声が耳に届きます。
襖の影に、お嬢さまが立っていたのです。
お嬢さまの手には三人官女が握られ、今にも叩きつけられようとしていました。
お嬢さまも、まさか私に見つけられようとは思っていなかったのでしょう。
目を大きく見開いて、まじまじと私を見ておりました。
「あの、お嬢さま。何をなさっているのでしょう?」
私の問いで、ようやくお嬢さまは我に返られたようです。
綺麗な顔を歪めて、唇を笑みの形にして答えられました。
「何って、これからお人形を壊すところよ」
「お止め下さい!」
血の気が引いた私の前で、お嬢さまが嘲笑います。
「女中風情が生意気を言うのね。これは私のものよ。壊しても構わないでしょう?」
「で、でも」
私は涙ぐんでいたかも知れません。
でも涙でぼやけた視界でも、お嬢さまの目からぽろぽろ涙がこぼれているのが解りました。
「それとも、あなたも、どうせ私のものじゃないって笑うの?
私だって、こんな人形、欲しくなかったわ!
それを、お父様が買ってきて、家に伝わるものですなんて言うのよ。
そんな嘘、誰も信じる訳ないのに!
こんな、こんな恥ずかしい思いするくらいなら」
私はそっと、お嬢さまの手を握ります。
その手から三人官女がぽろりと落ち、畳に転がったのを気にかけなかった訳ではないのですが、
私はお嬢さまの瞳から目を離しませんでした。
「お嬢さま」
私の声に、お嬢さまはびくりと身体を震わせました。
「この子たちは、あなたのお人形です。
壊したいとおっしゃられるなら、私には止める事は出来ません。
ですが、きっと、この子たちはそれを望みません。
もっと、お嬢さまにお仕えしたいと思っているはずです」
「そんなわけ、ない」
お嬢さまは俯いて目をそらします。
「お高くとまって、わたしを見下してる」
「いいえ」
気がついたとき、私はぎゅうっとお嬢さまを抱きしめて、耳元に囁きかけていました。
「どうか、どうか一晩、お考えください。
きっと、この子たちがお嬢さまを好いているとお分かりいただけるでしょうから」
自分でも、何故そんな事を言ったのか解らないのです。
でも、そうするべきだと思いました。
もしかしたらそれは、私の足下に転がった三人官女が、私にやらせた事だったのかも知れません。
私が身体を離すと、お嬢さまは三人官女を掴んで乱暴に雛壇に置き、
一度私を睨んでから部屋を出ていきました。
私はため息をつきます。
これで、ここでのお仕事は駄目になってしまったようです。
また次のお勤めを探さなければいけません。
「あなたたちが雇ってくれないかしら」
そう言いながら私は、三人官女の乱れた髪を直し、綺麗に向きを直して部屋を出ました。
翌朝、朝食の支度を終え、お膳を出そうとしたところで、女中頭から声をかけられます。
お嬢さまのお呼びだ、と言われれば見当はつきました。
深呼吸をしてから、お嬢さまの部屋の扉をノックします。
お嬢さまはまだ寝間着のまま、着替えてもいませんでした。
私の顔を、わずかに涙をためた赤い顔でにらみます。
ああこれは、悪いことになってしまったかも、と私は内心青くなり、
あの悪ガキの五人囃子は捨ててしまった方がいいのかも、と心の中で毒づきました。
「あの」
お嬢さまは真っ赤な顔で口ごもり、私たちはしばらく黙ったまま向かい合います。
「ど、どこか、お加減の悪いところはございますか?」
私はとんちんかんな事を言っていると思いつつも、他に言葉が見つかりません。
「べ、べつに! ど、どこも悪くないわ!
いつも通りよ」
お嬢さまはつっかえながらも言い返します。
「あと、痛いところもないし、そ、それに、わたしだって、あれくらい、知ってたわ!」
「知ってた?」
私の問いに、お嬢さまの顔は更に赤くなります。
「と、とにかく、何でもないって話よ。解ったらでてって!」
解ったかと言われれば何も解らない気はしますが、私は一礼し部屋を辞そうとします。
「待って」
お嬢さまの小さな手が、私のスカートを掴みました。
俯いたまま口を開きます。
「ねえ、あなたの、ときは」
声が小さく、よく聞き取れません。
お嬢さまはやがて、やけになったように叫んでから、扉を閉めました。
「やっぱり、あんな人形大嫌い!
今日、じゃなくて、明日には仕舞い込んでちょうだい!」
そんな風にして、その年の節句は過ぎました。
付け加えるなら、結局お嬢さまの命令で雛人形を仕舞うのは何度も延期され、
三月の中旬を過ぎてからになった、ということ位でしょうか。
次の年も、その年とさして変わりませんでした。
節句の宴は盛大に執り行われ、
ご主人さまは変わらずに我が家に伝わる雛人形だと語って密かに失笑を買っていました。
変わったのは、お嬢さまがもはやそれを気にしていなかった事と、
私がお嬢さまのお側仕えになっていた事です。
何故か私はお嬢さまに気に入られていると見られており、そのお役目を授けられる事になりました。
気に入られている訳でも、相性が良い訳でもなく、
お嬢さまは私に対しては気まずくて強く出られないだけなのでしょう。
お気に召さなければ、いつでもお役目をお解き下さいと申し上げたのですが、
人に弱みを見せるのを嫌うお嬢さまは私を睨むだけでした。
その年も、お雛さまをしまうのは中旬を過ぎてからでした。
その次の年、お雛さまを飾る私の背に、お嬢さまは声をかけました。
「ずっと、これを飾っておければいいのに」
振り向く私に、初めて出会った時より背が伸びて、美しくなられたお嬢さまは笑いかけます。
「雛人形をしまうのが遅れると、婚期が遅れるのでしょう?
だったら、ずっと出しておきたいわ」
お嬢さまに、縁談が来ているのです。
相手は、二十も年上でした。
お嬢さまは、右端の五人囃子の頭を撫でます。
何故か、お嬢さまのお気に入りはこの子でした。
私は“お気に入り”が被らなかった事を喜ぶべきか、ちょっと悩んだりもしたのです。
「雛人形って、何で飾るのかしら。
こんなもの、ただ綺麗で楽しいだけなのに。
飾っていい事がある訳でもないのにね」
お嬢さまの笑みは苦いものでした。
「お人形が不幸を引き受けてくれるなんて、嘘ばっかり。
大体、あなただって、そうでしょう?
こうして、わたしなんかに、こき使われているんだから」
「いいえ」
私を見つめるお嬢さまは、初めて出会った時のような、きつい瞳をしていました。
「負け惜しみなの?」
「違います」
私はほう、と息をついてから、話し始めました。
「父の家業が失敗してしまった時、私は身売りをさせられる寸前でした。
そうでなければ、思い詰めた父は心中をしていたかもしれません。
でも、私は女中とは言え自由の身ですし、両親も元気に暮らしています」
「それが、雛人形の力だと?」
皮肉っぽく笑うお嬢さまを、私はまっすぐに見つめます。
「たまたまかも知れませんね」
私はふっと笑いました。
「私は、身売りされるならされるで、黙って耐えようと思っていました。
でも、あの子たちと別れた後に、少し考えが変わったのです。
もっと、自分の好きなように、思い切ってみようかな、と。
だって、あの子たちって、まるっきり好き勝手じゃないですか。
お雛さまとお内裏さまは変態だし、五人囃子はお猿みたいだし、他の子たちも似たようなものだし。
なのに、私だけが難しい顔で泣きべそをかいているなんて、馬鹿みたいで。
それで、両親に言ってしまったんです。
どうせ身売りするなら、出来るだけ高く売れる所にして欲しい。
そこで私は売れっ姐になって、家も会社も、何もかも取り戻してみせる、と。
両親は真っ青になって泣き出してしまいましたが、逆に冷静さを取り戻したみたいです。
結局、被害を最小限にして事業を畳んで、田舎で暮らしています。
私の方はこうして奉公して、現在に至る、という訳です」
私は震えるお嬢さまの手を包み込みました。
「私が子供の頃、言われた事があります。
困った事があったら、お人形に相談してごらんなさい、と。
この子たちに、そういう物事を解決する力があるのかは解りませんが、
私の時は、良い方に変わりましたから」
お嬢さまはじっと、少し頬を染めて私を見上げていました。
その夜の事です。
私はぴたぴたと、なにか小さなものが頬に当たる感触で目覚めました。
薄目を開けると、まだ辺りは暗く、カーテンの間から月の光がわずかに差し込んでいます。
寝直そうと目を閉じると、また、頬をぴたぴたと叩かれます。
私の小指ほどの大きさの、ちいさな掌で。
慌てて目を開けると、私の顔の上に、あの三人官女が座り、ぴたぴたと頬を叩いているのです。
私は夢を見ているのかと、目をぱちぱちしてしまいました。
髪の毛を引っ張られ、私は小さく悲鳴を上げてしまいます。
見れば、他二人の官女も私の周りに集まっているのです。
何事かと思いますが、尋ねても人形たちが答えられないのは解っているので、
私はとりあえず、起きあがって見ました。
三人官女たちは、ちょこちょこと扉の前に立ちます。
「開けろって、事?」
三人がこくこく頷きますので、私は扉を開けて、そうっと廊下を伺います。
真夜中の暗い廊下には、誰もいないようです。
私は胸をなで下ろしますが、人形たちは頓着せずに廊下を歩き出し、こちらを振り返りました。
私はおどおどと彼女たちに続きます。
もし他の使用人に見られたら、何て言ったらいいのかしら、と思いつつ辿り着いたのは、洗面所です。
官女が身振りで、顔を洗うように示しましたので、私は冷たい水に震えながら顔を洗いました。
頭の隅にあった眠気が洗い流されて、この夢が冷めてしまうような気がしましたが、
相変わらず視界の隅には官女たちがいます。
私が顔を拭くやいなや、彼女たちは飛びかかってきました。
一人が私の髪を梳き、他の二人が化粧水と白粉で私の顔をはたきまわって、
あっという間に身支度が整えられていきます。
皆、自分の身体より大きな櫛や脱脂綿を持って飛び回っているのに、
私が自分でやるよりずっと綺麗になっていくのです。
毎日、これをやってくれたらいいのに、と内心思いました。
すっかり、綺麗になった私を連れて、三人官女は雛人形の間にやってきました。
しかし、赤い雛壇は空っぽで、人形たちの持ち物が残されているだけです。
そして、雛壇の前に床がのべられているのを見て、ようやく私は飲み込めたのでした。
そうは言っても、想像もしていなかった事態に、私は座り込んでしまいました。
三人官女は心配そうな顔で、私を見上げます。
「その、これは、そういう事?」
私の口からは、要領を得ない言葉しか出てきませんでしたが、官女たちは頷きます。
「でも、なんで、だって、好きなのは、私じゃなくて、あなたたちでしょう?
あの五人囃子の子とか……」
官女たちは首を横に振ります。
うち一人は、呆れたという風に肩をすくめました。
そうだったんだ、どうしよう。
いくら考えても解らなくて、頭がくらくらしてきました。
その私の肩に座って、心配そうにのぞき込んでいるのは、あの日、私が助けた官女です。
小さな瞳が、少し潤んでいるようでした。
「あのね」
私は、小さな官女がびっくりしないように、そっと声を押さえて話しました。
「私、今でも、あなたがすきだよ。
他の子たちも、すき。
でも」
ああそうか、と私は自分の胸の中に気づきます。
「お嬢さまを、幸せにしてあげたいの。
あの人が、泣いているのが、我慢できない。
あなたが私にしてくれた事を、あの人にもしてあげたいの。
怒ってる?」
彼女は首を横に振り、にっこりと微笑みます。
彼女がぴょんと、私の肩から飛び降りると同時に、細い笛や太鼓の音が耳に届きました。
楽しげな調べが、だんだん近づいてきます。
私はその調べの中に、ひたひたと潜められた足音が混じっている事に気付きました。
調べと足音は、襖の前でぴたりと止まります。
少し間があって、襖はするすると開けられました。
私は襖を開けている右大臣と左大臣の腕力にちょっと感心します。
その前には五人囃子が楽器を構え、ちょっと得意そうな顔をしていました。
その更に向こうには、お雛さまとお内裏さま。
夜見る時は、大体やくたいのない事をしている二人が、珍しくすました顔です。
そして、その向こうに立っているのは、
綺麗な振り袖に身を包んで、真っ赤な顔をしたお嬢さまなのでした。
私は、恥ずかしさにいたたまれずに身体をすくめました。
大体、化粧はしてもらったものの、身につけているのは、いつもの寝間着一枚です。
しかも一番上のボタンが外れていて、胸元が丸見えでした。
言ってくれたら、もっと気の利いた格好をしてきたのに、と八つ当たりをしたい気分です。
それ以前に、自分がここにいるのは何かの手違いなんじゃないか、という気さえしてきました。
お嬢さまは私の前で立ち止まると、怒ったような顔で私を見下ろします。
私の方は、どうしたら良いのか解らなくて、黙ってお嬢さまを見上げていました。
何か言わなきゃと思った辺りで、お嬢さまが先に口を開きます。
「あの、わたしと」
そこまで言って、お嬢さまは詰まりました。
口を半開きにしたまま、ぷるぷると震えています。
「お嬢さま」
「ちょ、ちょっと、待って」
お嬢さまはぎゅうっと目をつぶって、歯を食いしばってうなり声を上げた後、早口で続けます。
「おまえは、いやだろうし、
いやなら、しかたないし、
だ、だめなら、あきらめる、
けど、わた、わたしと」
私はお嬢さまの桃色の頬を、つややかな唇を、涙のたまった長いまつげをぼんやりと眺めていました。
この人を、自分のものに、していいんだ。
髪を撫でたり、ほっぺたをくっつけたり、ぎゅうっと抱きしめてもいいんだと思うと、
胸が痛くなるような気がしました。
「わたしと、ひなまつりを、して」
お嬢さまは一息に言い切ってから、べそをかいた顔になります。
「あ、あ、今の、間違い、ひなまつりって、わたし、なにいってるんだろう、つまり、その」
私は、お嬢さまの手を引きました。
ふいを突かれた彼女は、ぺたりと布団に座り込みます。
「じゃあ、します、ひなまつり、を」
私もそれだけ言うのが精一杯で、
後はただ、お嬢さまを抱きしめて口づける事しか考えられませんでした。
その夜、私たちがした事は、世の中でされている事とそれほど変わった所はなかったと思います。
ただ、小さな顔に見守られて行うのはかなり気恥ずかしかった事と、
私の顔の横でお内裏さまとお雛さまが相変わらず右大臣と左大臣を巻き込んで盛っており、
彼らの趣味は理解しがたいな、と思っていた事と、
隙あらば私の胸の谷間に挟まろうとしてくる五人囃子をつまみ出すのに忙しかった事くらいでしょうか。
五人囃子はやっぱり捨てていいような気がします。
それからどうしたかと言えば、
お嬢さまは縁談を蹴って家を飛び出し、一時は私の両親の所で匿ったりもしていたのですが、
今は仕事を見つけて私と安アパートで二人暮らしです。
すきま風の吹き込むような部屋に彼女を置くのは申し訳ないような気もしたのですが、
お嬢さまいわく“父が成り上がる前は、これよりもっと酷い部屋に暮らしていた”との事で、
あっさり馴染んでしまいました。
私の方は、綺麗なお雛さまを掃き溜めに飾っているような気分で、未だに落ち着きません。
そして、雛人形たちの事です。
お嬢さまがお屋敷を飛び出す前、随分話し合ったのですが、
私たちはあの子たちをその場に残していく事にしました。
持ち出すには大荷物過ぎるという事もあるのですが、
もう私たちは、あの子たちがいなくても大丈夫だと思ったのです。
あの子たちは、きっと、次にあの子たちを必要とする女の子の元へ行くでしょう。
そうして、その子を幸せにするでしょう。
まあ、悪ふざけは押さえ目にしてくれる事を願いますが。
私たちは最後の夜に、あの子たちとお別れをして、お屋敷を出ました。
彼女と安アパートで迎えた、最初の桃の節句の夜の事です。
私たちはちょっとだけ良いもの、と言ってもお金はないので蛤のお吸い物だけ作って食べて、
明日も早いからほどほどにして、明かりを落としました。
夜半に、笛や太鼓の陽気な調べと、小さな手拍子が聞こえた気がして、目を開けます。
思わず辺りを見回しますが、その時には調べは完全に消えて、
聞こえるのは近くを走る電車の音ばかりです。
何だ夢か、と寝直すと、何かがはらりと落ちました。
開きかけた、桃の花です。
見れば、彼女の髪にも一輪、桃花が挿されておりました。
私はよく眠る彼女の頭を撫でて、壊さないようにそっと花を取り、
枕元に私の花と並べて置いてから、眠りについたのでした。
GJです!
白酒えろす
すげー良かった、ほんと感動した!
百合も守備範囲なので個人的に二度美味しかった
五人囃子は捨てていいワロスw
淫風漂うすばらしい作品GJ
うちの地域では一月遅れで桃の節句を祝うので、まったく時期遅れではない件
341 :
名無しさん@ピンキー:2012/04/03(火) 02:59:27.82 ID:MB6srZfE
age
ロクショウ見てたらマスターが女の子だったらとつくづく思ってならない
343 :
名無しさん@ピンキー:2012/04/17(火) 21:46:43.36 ID:hZqKNko8
レズやハーレムもOK?
始めに注意書きすればおkじゃね
楽しみにしてる
橋下またしても自爆!
108 名前:無党派さん[sage] 投稿日:2012/04/19(木) 18:31:17.00 ID:VVE8r+Tf [2/5]
大阪(府でも市でも)って、個人や企業がLED照明導入したり節電に取り組むのに助成金とかないの?
再稼動させなくても足りるはずだってチキンレースだか我慢比べだかするよりも、そっちを促すことで消費電力がこれだけ減りましたってことで実績にするほうがいいんでないの?
企業や市民に我慢を強いた結果で電力が足りるってのは勝利条件じゃないでしょ。
130 名前:無党派さん[] 投稿日:2012/04/19(木) 20:28:52.36 ID:ujAiO6ZT [1/2]
>>108 去年の夏、関電が必死に節電を呼びかけていた時に
橋下府知事は府下の中小企業2000社に対して、「節電しないように要請するメール」
を一斉に送りつけて問題になった
同じメッセージを、府のHPトップにも掲載していた
去年の三月以降関電は大口顧客に対して、ピーク以外の電気代を安くする契約への切り替えを
急ピッチで進めていた中でのメール事件
橋下知事「過度な節電必要ない」と2000社に
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110701-OYT1T00467.htm 131 名前:無党派さん[] 投稿日:2012/04/19(木) 20:31:15.26 ID:ujAiO6ZT [2/2]
ついでに書くと、
大阪府は節電への補助はしなかった
大阪市は節電への補助をしていた
橋下は、大阪市の節電への補助政策を批判していた
孕ませたり出産・産卵させるのも
注意書き書いてれば無問題?!
無問題
むしろ個人的には産卵シチュ大歓迎
触手がおにゃのこに逆レイプされるのを見たい…っ!orz
どっかのエロゲメーカーが今年のエイプリルフール企画でそんなネタやってたな
前そんな話なかったっけ?
352 :
名無しさん@ピンキー:2012/04/28(土) 23:25:57.96 ID:1ynqCVD3
あげ
イイネ
男人外とようじょは絵でよく見るが、女人外とショタってあんま見ないよなとふと思った
ショタやおねしょた属性なおかつ異種姦属性持ちじゃないと厳しいのだろうか
年齢上げて年上姐さんと少年か青年でもいいけど。年増の色っぽい人外とか最高ですやん
ガリオンの事か
>>354 電人ザボーガーか。
アレで子供出来ちゃうんだからなぁ……。
空気人形といい
板尾は人外女とエロいことするやつに縁があるんだな
魚介類マイコも人外か?
投下します
・男が巨乳の女狐に搾り取られてるだけ
・ドM向け
苦手な人は回避お願いします
「女狐様のつまみ食いにご用心」
とある田舎町の夜の林道には決して出歩いてはいけない
何故ならば、そこには人間の精を食ってしまうという恐ろしい女狐の妖怪が現れるからだ
その女狐は生きのいい若い男の精が好みのようで犠牲になった男は圧倒的に若い男が多い
犠牲になった男は朝には林の中で真っ白に萎びたその姿を晒すことになるというのだ
だからその若い男は決してその夜道を通ってはいけないという噂話があるのだ
そんな話を知ってか知らずか(おそらく知っての好奇心)深夜の林道に一人の男が通ってしまった
「そこの可愛い坊や、妾と遊ばぬかえ?」
清らかな声に男が振り向くと、そこには一人の白い着物を着た美しい女が林の中から手招きをしていた
その女はたしかに美しかったが白銀の髪、頭には二つの獣耳、背後には揺らめく9本の白い尾
まさしく噂の恐ろしい女狐だった
だがその女は胸元を大きく着崩しており胸囲100cmを超える豊かな乳房が今にも弾けんばかりに露出していた
女狐が手招くたび乳房がいやらしく揺れ、それは男の欲望を刺激するのに充分だった
誘われるまま男は人形のようにフラフラと女狐の方へ歩いてゆき、そのまま女狐の胸の中に抱きしめられた
女狐の乳房の谷間に男の顔面がむっちりと挟み込まれる心地よい色香か鼻孔をくすぐる
「もうこんなに勢り勃って・・・愛いのう」
女狐が男が既にギンギンに勃立した股間を見つめながらクスクス笑うと
9本の白尾が男の体に絡みつき、シャツやズボンの中にしゅるしゅると器用に侵入し始めた
男の耳孔、首筋、背筋、脇腹が精細な柔毛で覆われた尻尾がくしゅくしゅと刺激し
両乳首に巻きついた尾がコリコリと乳首を弄遊ぶたびに電流のような快感が走り
男は少女のような声で喘くしかなすすべがなかった
「よい声じゃな、どうれもっと鳴かせてやろう」
ズボンの中に侵入していた尾が下着の中にも入り込み、ペニスと玉袋にふわふわの尻尾が巻きつき
ペニスの竿を上下にしごいては、カリ首、尿道を尻尾の先端でチロチロッとくすぐる
玉袋に巻きついた尾は1本1本の毛の細かい毛が袋の皺を細かく撫で上げ、膨らみを揉みしだく
人外の快感にペニスは限界まで怒張し、玉袋はパンパンに膨れ上がる・・・がそれでも達することができないのは
女狐が妖力で男の射精を調節しているからだ
達することができない苦しみに女狐の爆乳に挟まれた男の表情が悶絶する
その様を女狐は妖艶な笑みで見おろした
「んふふ、イキたいかの?でもまだぞえ、そちにはこちらの快感も教えてやるぞ」
突如、男の口から甲高い悲鳴が上がった
玉袋を責めていた尾が尻の谷間にも忍び込み、肛門の窄まりを尻尾の先端でチロチロとくすぐっては
皺を舐め上げるようになぞり出したのだ
「おやおや、これから妾がそちの精を一滴残らず搾り上げるというのにその様子では
一体いくつまでもつかのう?」
女狐の両脚が開くと同時に下半身の着物がはだけ、むっちりとした白い太ももが露出する
その開かれた脚の奥には淫液にまみれた薄桃色の蜜壺があった
「ふふっ、さあ坊や、たっぷり妾の中を掻き回すがよいぞ」
女狐は指でくぱぁ・・・っと蜜壺を広げ、男の腰に柔らかな脚を絡ませ熱のこもった表情で男のペニスを待つ
その姿は牡の獣性と刺激するの淫美な姿であったが、今男の目の前にいる女は男の精を貪り喰う恐ろしい女狐である
男は逃げようにも頭は女狐の両腕で固定された状態で顔面は爆乳に包み込まれ
今だ妖しく蠢く9本の尾に快感を流され続けているので、逃げようなど考えることさえ空しい行為でしかなかった
尾に巻かれた男の腰は自身の意思に反してゆっくり前に進み、ペニスの先端が女狐の蜜壺にくちゅくちゅと卑猥な音を出しながら
呑み込まれてゆく
「あぁ・・・坊やのぉ・・・入ってぅ・・・」
女狐の口から心地よい喘きが漏れると
っと当時に男のペニスからはどぷどぷっと噴水のように大量の精液が射精され
そのまま根元までペニスは呑み込まれた
人外の蜜壺の快感に電流でも流されたがごとく男の体がビクンッ、ビクンッと弓なりにこわばり射精を連続しながら痙攣する
射精後に敏感になった耳孔、首筋、背筋、脇腹、乳首、肛門を尻尾でくすぐられ続けるたび、
男の脳内で火花が鳴った
「あんっ、はぁん、どうしたぁ?今にも狂ってしまいそうじゃのう。お楽しみはこれからじゃぞ?」
男が反白目を剥き涙を流しながら悲鳴を上げた
肛門をくすぐっていた尻尾の先端が窄まりを押し広げズブズブと中へと侵入しだしたのだ
奥へ奥へ侵入する白い尾
尾が肛門の中でうねり出してはジュボッジュボッと激しく出し入れを繰り返すたびに女狐の蜜壺の中のペニスは熱を増し
ビキビキと血管を浮き上がらせながら勢いよく射精し続けた
「ふふふ、坊やもすっかり尻穴の快感の虜じゃのう」
女狐は自身の体の上で悶え苦しむ男を抱きしめながら見下ろし残酷な笑みを浮かべた
「では、妾も存分に楽しませてもらうぞ」
その言葉と同時に、女狐は正常位の体位でさらに男の腰に絡んだ脚を強く挟みあげ腰をくねらせながら蜜壺のペニスを搾り上げた
女狐の乳房もプルンッ、プルンッと激しく上下に揺れ、白い塊が男の顔面をさらに深く包み込む
男の体に絡んだ尻尾も動きも勢いを増し、勃起した乳首をキリキリと捻りあげ、肛門を犯す尻尾も速さを増す
男にはもう悲鳴を上げる余力さえ残されておらず、女狐に精を送り込むだけの射精人形と化していた
一滴残らず搾り取られ股間を萎びかせたその男は
後日早朝、真っ白になって全裸で林の中にぶっ倒れていたそうだ
これに懲りて、ちょっとした好奇心でその林道を男は歩かなくなった・・・と思ったら
毎夜その林道をウロウロと出歩くようになった
すっかり体を人外の快楽で開発されてしまったその男はもうその女狐以外では射精することができなくなってしまったそうだ
そんな女狐に精を奪われ虜になってしまった哀れな男は後をたたず、女狐を求めて夜の林道を徘徊する不気味な男が多いため
その道は「夜のゾンビ道」とも呼ばれるようになった
皆さま、ゾンビになりたくなければ夜の林道にはお気を付けください
乱文失礼しました
GJ
尾っぽは気持ちいいだろなあ
狐狩りに行ってくるか
良かったよGJ!!
ちょっと林道に身を投げてくる!
投下します
注意
・鬼が巨乳の巫女に搾り取られているだけ
・ドM向け
苦手な人は回避お願いします
「静葉さんにおまかせ」
とある山中にある村の外れに黒髪の巫女が住んでいる
名は静葉という少女である
「静葉さんはおっとりしていてお姉さん属性なところが可愛いだぁ」
「ちょっと天然入ってるってとこが、オラ、ストライクだぁ」
「しかし静葉さんって乳なんぼだぁ?けしからんってくらい爆乳だぁ、土下座したら生乳みせくれっかなぁ」
っと村の男ならば誰しも嫁にしたいと考える美しい巫女である
そんな静葉でも良く思わない者達がいる
それは毎回村に悪さをする鬼達だ
鬼達はいつも村の畑を荒らしたり、生ごみを捨てて行ったり、塀に落書きをしたり、村の門の前で集団うんこ座りでたむろったり、
電車で老人に席を譲らなかったり、コンビニで超時間の立ち読みをしたり云々
という感じで悪さをするのだ
鬼たちの悪行にたまりかねた村人達はある日、巫女である静葉にこんな相談をした
「静葉さん、悪い鬼たちをブッ殺してやってくだせえ」
「はいー、いいですよー」
「静葉さん、本当にあのデケェ鬼たちをブッ殺せるだぁ?」
「オラ、可愛い可愛い静葉さんが下品な鬼達に何かされたら股間が熱、いや心が悲しくなるだぁ」
「大丈夫でさあ、静葉さんは妖怪退治も職業にしてる巫女だって話でねえか」
「ゴーストスィーパーだぁ」
村人達が見守る中、静葉は今日も村の門の前で集団うんこ座りでたむろっている鬼達の前にてとてと歩いて行った
「はーい、鬼さんたちー、ここで用をたしちゃ駄目ですよー」
背丈3m以上ある5人の鬼達の前で静葉はニコニコと笑いながら声をかけた
「チョベリィ乳でけえ!」
「マジ爆乳巫女萌えっ!」
「スゲーデケェーエロデケェー」
「あなたの乳にエロスの源が」
「爆乳ってただの奇乳じゃね?」
その瞬間、静葉さんの片手に法力の力が宿り、眩い光の玉をポイッと鬼達の輪の真ん中に投げ捨てた
ちゅど〜ん!なる轟音を伴う爆破と共に
ゴールド鬼とシルバー鬼とショッキングピンク鬼とカーマイン鬼とエメラルドグリーン鬼は爆炎に包まれながら
隣山まで吹っ飛んでいった
「いきなり吹っ飛ばすって静葉さんっておっとりに見えてけっこうドSだぁ」
「オラも静葉さんに吹っ飛ばしてもらいてえだぁ」
「むしろ踏んでもらいてえだぁ」
「ありがとうごぜえますだぁ、ありがとうごぜえますだぁ」
そしてまた村人達の中で『静葉さんを嫁にしたい同盟』の会員がまた増えるのであった
・・・という感じで、静葉は鬼達を即ブッ殺すため、言わずもなが鬼達の印象がとても悪い
しかも、後日全身に包帯を巻いたゴールド鬼とシルバー鬼とショッキングピンク鬼とカーマイン鬼とエメラルドグリーン鬼が静葉
に復讐するため凶器片手に威勢よく出かけて行ったが、何てことだろう、次の日砦の前で5人が打ち捨てられていたじゃないか
昨日まで鬼らしく筋肉質だった5人は干し物のようにガリガリに痩せ細り、この世で最も恐ろしいものを見たかのような憔悴しきった表情だった
何とか一命をとりとめた5人だがは毎晩悪夢にうなされており、「静葉」という名前を聞くだけでマジ泣きしながら「ひいい!静葉さん御免なさい!」っと
その場でダイビング土下座をするくらいだ
・・・静葉の奴、5人にどんな恐ろしい呪いをかけたんだ・・・?と震え上がる鬼達の中一人の勇敢な赤鬼が立ちあがった
「あの乳のデカイ巫女、俺の仲間をこんな目にあわせて絶対許さん!」
赤鬼は木陰から日々日課の山の大自然の中で日光浴をしながらおっとりとする静葉を見つけた
赤鬼はそーっとそーっと背後から近づき
バッと静葉の両手首を掴んで背後から持ち上げた
「ガーーーッハッハッハッ!これではお得意の摩訶不思議な力も使えん!」
「あらー、どなたー?」
宙ぶらりんになりながら静葉は呑気に背後の人物を見た
「先日おまえに世話になった5人の仲間だ!」
「えーと、ゴールド鬼さんとシルバー鬼さんとショッキングピンク鬼さんとカーマイン鬼さんとエメラルドグリーン鬼さんですかー
あの5人はお調子どうですかー?」
「最悪だ」
「まぁ大変ー、私お見舞いに行ってもいいですかー?」
「来んなッ!!!」
っと思わず本来の目的を忘れそうになった赤鬼はいかんいかんっと首を振った
そうだ自分はこの乳のデカイ巫女に復讐に来たのだ
「叫んでも無駄無駄!ここには誰も来んぞ!」
「はいー、私大きな声出すの苦手ですからー」
赤鬼の巨体が静葉に覆いかぶさり
そして乱暴に静葉の衣服を掴み取ると彼女の形の良い爆乳がプルンッと弾きだされた
「ガッハッハッ!おまえなんかコレでヒィヒィ言わせてやる〜〜〜!」
「あらーっ」
赤鬼が虎皮のパンツを脱ぎ捨てると牡馬並の巨大男根が静葉の眼前に曝け出された
「やっぱりー、鬼さんのって大きいー」
人外的な男根に泣いて怯えると思ったら、意外なことに静葉は頬を染めうるんだ瞳で男根を見つめていた
「よーわからんが、これで今からおまえをワンワン泣かせてやるぞ〜〜〜」
赤鬼は静葉の乳房の谷間に男根を突き入れると、毛むくじゃらの手で乳房を揉み上げた
「そいっそいっそいっ」
「あっ、あっ、あんっ、硬くて熱いー」
赤鬼が前後に腰を振た男根を挟んだ静葉の乳房がプルンッと揺れる
鬼の男根は人間の男根の大きさを遥かに超えていたが、静葉の爆乳もなかなかであったので
はみ出しすぎずに挟むことができた
「ガッハッハッ!愉快愉快!泣いても絶対やめてやらんぞ〜!」
勝ち誇って高笑いする赤鬼をうっとりした目で静葉は見上げながら
「赤鬼さんはオッパイで遊びたいのですねー」
静葉はにっこり笑うと両乳房に手を添えた
「いいですよー、赤鬼さんのお●んちん可愛がってあげますー」
「はわっっっっっ!」
そう言うと静葉はリズミカルに乳房を上下し谷間の赤鬼の男根を扱き出した
プルンッ、プルンッ、むにゅむにゅむにゅっ、むにゅんっっっ
赤鬼が単純に静葉の胸を使って扱いていたものと違う、ふわふわの乳房の弾力が赤鬼の男根を包む
蠢く谷間は熱を帯び男根は蕩けてしまいそうなほどだ
赤鬼の凶暴な男根は打ち震え見る見るうちにビクンッ、ビクンッと血管が浮きだし、鈴口からは先走り液がトロトロ出ていた
その先走り液が乳房の滑りをよくし男根にさらなる快感を与える
「う〜〜〜〜!う〜〜〜〜〜!こりゃたまらんっっっ!」
赤鬼は歯を食いしばり、脂汗をだらだら流しながら必死に射精を耐える
その様子を見上げながら静葉はクスクス笑い
「赤鬼さんー、イキたいならイッてもいいですよー」
「なっ、べ、別にこれくらい何ともないぞ」
「うふふー、ではもっと気持ちよくしてあげますねー」
「おおうっ!」
ぷにゅ、ぷにゅ、くにゅ、くにゅ、コリコリッ
男根を刺激する新たなる感触に赤鬼は震えがった
静葉の勃立した乳首が赤鬼の亀頭、カリ首、竿に擦り付けてきたのだ
薄桃色の乳首が敏感な部分をチロチロッくすぐり、時にはグリグリと押し付けられるたびに
赤鬼の男根はわななき、鈴口はあえぐようにパクパク閉開した
「赤鬼さんのここ、切なそうで可愛いですねー」
「んんんんん〜〜〜〜〜〜〜!!!」
ちゅっ
赤鬼の口から悶絶の呻き声が上がる
静葉の柔らかい唇が亀頭に口づけし、鈴口を吸い上げる
ちゅるちゅるっ、ちゅるるんッ
「お、おおおお、うお、で、出るうううぅぅぅぅぅぅ!!!!!」
赤鬼は背を弓なりに反りかえしながら屈辱の射精を静葉の乳房と顔と黒髪にぶちまけた
どぷどぷどぷどぷぅぅぅっっっ
「あああっ、濃くてねばねばー・・・」
人間の男性が射精する以上の精液で静葉の胸と顔は白濁液に覆われてしまった
乳房と頬についた精液を静葉は顔を上気させ嬉しそうに手でぬぐうと口へ運びすすっている
「苦しい、つかれたぁーーー・・・」
一方赤鬼はゼーッゼーッと荒い呼吸を繰り返しながら完全に力が抜けたようにぐったりしていた
「あらあらー、赤鬼さんのお●んちん元気がなくなっちゃいましたねー」
静葉は乳房の中の萎びた赤鬼の男根を見ながら
「大丈夫ですよー、すぐに私が元気にしてあげますからー」
「ひおっ!そ、そこはぁ!」
背筋を襲う未知の快感に赤鬼は電流が流されたかのごとく痙攣した
いつの間にか静葉の手が尻にまわっており、白い指が割れ目に入って赤鬼の肛門に触れたのだ
肛門の皺の一本一本を指先でなぞっては、窄まりを指先で突かれる
そのたび静葉の乳房の中に赤鬼の男根がビクンッとわななき、硬さを取り戻してゆく
「ふふふー、ここ弄られると頭の中が蕩けてしまいそうでしょーう?」
「そ、そんな所、さわるんじゃないぃぃぃ〜・・・」
「そんなことありませーん、指を入れたらもっと気持ちよくなるんですよー」
「ゆ、指ぃ?ひいいいいいいいいいいいいっっっ!」
つぷんっと静葉の細い人指しが窄まりを押し広げながら肛門の奥へ進入する
指はズブズブッと奥へと進入し人差し指の根元まで肛門を貫いた
苦痛と強烈な快感に赤鬼は涙と流しなら悲鳴を上げる
赤鬼の悲鳴に反して男根は脈立ちビキビキと硬さを回復させた
「ほうら、元気になりましたー。すぐに、びゅくびゅく射させてあげますねー」
プルプルプルむにゅむにゅむにゅうぅぅ
乳房の動きが再開され、射精したばかりで敏感になった男根に柔肉と乳首の感触が襲い掛かる
ぐちゅぐちゅっと先ほど乳房に射した精液の弾ける音が響き卑猥さが増す
また肛門に挿入された指もつぷつぷ出し入れを繰り返し指を折り曲げてはぐりぐり掻き回す
「あがががッッ!!お、オッパイがあぁぁ!!尻も熱いいいいいい!!!!!」
「んふふー、お尻の反応が素直な赤鬼さんって可愛いですー」
純粋に微笑む静葉に対して
赤鬼は涙と涎で顔をぐしゃぐしゃにしながら絶叫した
びゅくびゅくびゅく!びゅるびゅるびゅるびゅるぅぅぅぅぅっっっ!!!
「きゃー、また一杯出ましたねー」
「おおおおおおおおおおお!!!!」
それから赤鬼は
静葉のもう片手が赤鬼の玉袋を揉み上げ、男根・玉袋・肛門の三か所同時責めに射精し
男根の鈴口に静葉の舌が進入し、尿道を抉っては射精し
肛門に挿入された指が2本に増え、根元から先まで激しくじゅぽじゅぽ出し入れされるたびに射精した
そして数分後・・・・
「んちゅっ、ちゅるっ、ちゅっ、れるれるっ」
反白目を向き涙と涎とぐしゃぐしゃになり苦悶でひきつった顔で大の字で倒れている赤鬼の毛むくじゃらの巨体の上に
精液にまみれた全裸の静葉が乗しかかり、赤鬼の限界まで勃起した乳首を柔らかな唇と舌で愛撫していた
静葉さんの悩ましげな肢体がむっちりした爆乳が密着し、乳首を唇で吸い上げられ先端を舌で突かれるたびに赤鬼は白目を剥いて
ビクンッビクンッと小刻みに全身を震わせる
「くすくすー、赤鬼さんもうすっかり女の子みたいな乳首になっちゃいましたねー」
微笑みながら乳首を爪先で弾く静葉に対して今だ解放されない赤鬼はもう悲鳴を上げる余力さえないようだ
無論、あれほど勇ましく勃起していた赤鬼の男根は枯れ木のように萎びており再度勃ちあがるのに結構な日数が必要そうだ
再度勃ち上がってもこの先悪夢にうなされ続けるかもしれない
・・・ゴールド鬼もシルバー鬼もショッキングピンク鬼もカーマイン鬼もエメラルドグリーン鬼も大変だったんだなぁ・・・
どうあれ、鬼達は村に対して当分悪さはできないでしょう
『村のお悩みは巫女の静葉さんにおまかせください』
乱文失礼しました
新作2連続GJ杉!!!
また投下します
注意
・
>>362の女狐を使い回しました
・男と触手が巨乳の女狐に搾り取られてるだけ
・ドM向け
苦手な方は回避お願いします
「女狐様を狙う触手にご用心」
深夜の霧の中の林道、今日も男漁りに出歩く女狐の目の前に黒い影が立ちふさがった
ザンッ!
「ん?何じゃそちは?」
「ふっふっふっ!賞金首10億円!」
邪悪の笑う黒マントの男いかにも怪しい
そんな女狐も、爆乳を大きく露出し着崩した和服に獣耳、9本の尾と充分怪しいのだが
「白狐の大妖怪、その首貰い受けた!」
男が黒マントを投げ捨てる、男はマントの下は全裸だった
「何じゃ、ただの露出狂か」
普段から胸元を開けている女狐も人のことを言えばないが
「ただの露出狂では無いっ!俺のち●こを見ろっ!」
「いくら妾とて男根なら変態のでもいいわけではないぞえ」
軽くあしらいながらもやはりチラッと男の股間を見てしまう女狐
男の股間には無数のペニスがうじゃうじゃと蠢いていた
「な、何じゃとおっ!」
ビュンッ!ビュンッ!ビュンッ!シュルシュルシュルッ!!
瞬時の男の股間からペニスを象った触手が伸び、女狐の手足に絡みつくと高々に宙に持ち上げた
この男、退魔業の術者だ
露出狂で触手マニアの
実際、女狐が10億の賞金を懸けらているのも事実であるし
そのような巨額の賞金をかけられるほど過去何千年どのような淫行・・・いや悪行をなしたかは
今は語るべきではない
ちなみに尻尾1本切り取って差し出すだけでも賞金1億円貰えるようです
「そのように縛られては自慢の尻尾も使えまい!」
「ぐう〜・・・ううっ、小癪なっ・・・!
手足を縛られ苦しそうにする女狐、9本の尻尾も無数の触手に強く拘束されている
「喰らうがいい、妖女殺しの必殺技「無限触手地獄の術」!」
「なっ、これ、よさぬかっ、ああっ、はぁっ!」
男が印を組むと、触手が女狐の衣服の中に進入し、服を脱がす
ボロンッと勢いよく飛び出す女狐の爆乳とむっちりした太もも
その爆乳と太ももに淫液に塗れた触手が女狐の白い肌の上を這い回る
「くっ、あっ、妾の断りもなしに、易々と触れるで、あっ、ないっ・・・」
吸盤状に口を開いた触手が女狐の勃立した乳首に吸い付く
「はうんっ!」
女狐の肩が震え甘い吐息が漏れる
そのまま触手に脚が大きく開かれ露わになる愛液に濡れた蜜壺と引き締まった肛門
「ッ!」
無理矢理、性器を晒される羞恥に女狐の顔が紅潮する
「ハッハッ!強がっておるわりにはしっかり濡れておるではないか」
「ぶっ、無礼なっ・・・ああああんっ!」
蜜壺と肛門を同時に貫かれ、身をくねらす女狐
ジュブジュブ卑猥な音を立てながら蜜壺と肛門が物凄い速さで引出し掻き回される
「どうだ、淫獣、男根に翻弄される気分は!」
「んんんっ、駄目じゃっ、そこはっ、そんなに突いては駄目なのじゃあっ!」
全身と獣耳と尾を震わせ触手の快楽の打ち震える女狐
「んんぐうっ!」
喘く口には触手が捻じ込まれ、手の平にも触手が擦り付けれれる
「ほうら、貴様男根の扱いには慣れておるのであろう、やってみぬか!」
「うんん〜・・・んんっ・・・ふうううううっ・・・・」
蠢く極太の触手を咥えながら、触手に手淫を強制される女狐
その瞳は既に虚ろであり快楽に墜ちた表情であった
「ハーッハッハッハッ!極上の快楽にさすがの大妖怪も手が出せぬかっ!!」
術者の男は勝ち誇った顔で高笑いする
ピクッ
その瞬間触手責めに淫らな喘き声を上げていた女狐の声が止み、表情が冷める
咥えていた触手が口からぬぽっと抜け、その唇が瞬時に引き締まる
「この程度が極上の快楽?」
女狐が眉を顰め男を睨みつける
その迫力に男はビクッと大蛇に睨まれたハムスターのような表情をした
「ぬるいわっ愚か者っっっ!!!
妾が真なる極上の快楽をそちの体に徹底的に叩き込んでやろうッッッ!」
女狐は一喝すると両手で手淫をしていた触手の尿道を人差し指が貫く
そして触手の外側と内側を物凄い速さでごしゅごしゅと扱きあげた
「うおっ!」
触手の刺激に男は呻き声を上げた
どうやら強烈すぎる刺激ならば触手を通って術者本人にも伝わるようだ
触手に拘束されていた尻尾を勢い振り上げ総ての触手を振り払うと
高速で男に向かって伸び体にしゅるしゅるっと巻きついた
「何ィ、むぐぐっ!」
ふわふわの尻尾が男の胸を覆うと柔毛が揉み上げ、尖った先端が両乳首に巻きつき、さわさわっ、こりこりっと絶妙な力加減で弄り回す
それだけで、男の乳首はビンビンに勃起してしまった
「くおおっ!」
続いて柔毛に包まれた尾が耳穴に入り込み、首筋、脇の下、脇腹、臍、背筋をくすぐる
「はあっ!ああっ!あああっ!!」
尻尾は男の下半身にも巻きつき、太ももの付け根から玉袋、尻の谷間をくすぐる
全身を尻尾に覆われた男は圧倒的快楽に悶絶し地面をのた打ち回った
「おやおや、先ほどの威勢はどうしたのかのう?もっと妾に奉仕して見せぬか」
女狐は邪悪に笑うと、淫らな腰使いで蜜壺と肛門に挿入された触手を搾り上げた
ぐにゅぐにゅぐにゅんぐにゅぐにゅんっっっっ!
2穴の凄まじい肉壁の動きに悶絶して痙攣する触手達
「ああっ!はぁんっ!ほれ、休むでない、妾の奥をもっと貫かぬか!」
穴の中で動きを止めた触手に肉壁が容赦なく絡みつき引きちぎらんかのごとく締め付けをし、触手に仕置きをする
そして、乳房の前で蠢く触手に目をやると
むっにゅううううううううううううんっ!
「ふふふ、ほうれ捕まえたぞ」
胸囲100cm以上の爆乳が何本もの触手に迫り獲物に喰らいつくよう谷間に挟みこんだ
蕩ける熱さの乳房の柔肉包み込ま、いや、四方八方を塞ぐ乳房の牢獄に閉じ込めらたといってもよい
「ほうれ、妾の胸で存分に可愛がってやろう、遠慮するでないぞ」
女狐の爆乳が触手を味わうようにブルンブルンッと大きく上下に揺れる
動くたびに柔肉で締め上げられ、その刺激が触手がビクビクと脈立ち血管が浮き出て震わせる
吸い付く乳房から抜け出せず、逃げようとすればするほど乳房の締め付けは威力を増し
伸びた幹をじたばたさながら二つの白い肉球の中でのた打ち回る複数の触手
哀れ、その触手は一滴残らず全ての精を搾り上げられるまでその柔肉の牢獄から解放されることはないのだ・・・
両手で手淫した手も扱くのを休めず、尿道に挿入した指をちゅぽちゅぽと高速で出し入れする
両足も使い足の裏で触手の裏筋を擦り上げては足の指の谷間で亀頭を刺激する
「んんんーーーーっ!ちゅるちゅるちゅぶっんちゅううううううううっ!!」
女狐は余った触手の先端を口に咥えこむと口淫で激しく上下に顔を動かし、舌で亀頭やカリ首の敏感なところをくすぐり、
尿道の奥から全ての精液を搾り取らんかのごとく吸い上げた
先ほどまで触手に翻弄されていた姿とは明らかに違う女狐の姿
元々彼女は狐、嘘はよくつくものである
特に快楽に溺れたフリなどなどお手のもの
快楽に弱い純情な女狐の姿と淫技を繰り出す妖艶なな女狐の顔を使い分け相手を陥れる
女狐の通常技「狐騙し」の術である
触手の刺激と体を覆う尻尾の圧倒的刺激が相まって男は悲鳴をあげる
「ぐあああああああああああああああああああああああっっっっっっ!!!!!!」
どぷどぷどぷどぷどぷどぷどぷっっっっっっ
ぴゅるぴゅるびゅるびゅるびゅるっっっっっ
触手から大量に吐き出される大量の背液
粘り気のある白濁に染まった精液で女狐は真っ白に覆われる
どさっどさっどさっ!
精を一滴残さず女狐に搾りつくされた干し物触手達が地面に落ちる
ヒクッ・・・ヒクッ・・・と小さく震える様があまりにも無残だ
「まっ、待てっ!今射精したばかッ、ひいいいいいいいいいいいいいっ!!」
横には射精直後も尻尾に快楽を送られ続けのた打ち回る術者の男
「あんっ、美味しいっ・・・」
大量に体に降りかけられた精液を嬉しそうに舐めとる
ぽーっと上気した表情で女狐は残りの触手達に視線を向け
「うふふふふ、さあ、そち達も妾の体を存分に犯すがよいぞ」
女狐は獣耳をピコピコさせウインクすると、爆乳をくいっと持ち上げ、ヒクついた蜜壺と肛門を見せつけながら
むっちりした尻をふりふりさせた
「はああんッ!いいッ!もっとぉ!もっとぉおっ!」
びゅくびゅくっ、びゅーーーーーーーーっ
そして代わる代わる何十本もの触手が女狐の体を犯しにかかっては極上の性技に搾りつくされ干し物にされ地に落ちるのである
数分後
生き残った触手も残りわずか
「さあて、残りの触手も少なくなってきたことじゃし、最後にとっておいたお楽しみといくかのう・・・」
女狐は残酷に笑うと真下で尻尾の餌食になっている術者に視線を向ける
「はうっ!」
地面にうつ伏せでのたうち回っていた男の尻の谷間が尻尾でぐにぃっと開げられ、肛門が外気に晒される
その肛門に向けて鎌首をもたげる1本の白い尾
「ふふ、そちはどのような声で鳴くのかのう?」
「や、やめッ・・・・」
「ん?何じゃ?」
「・・・やめて・・・くださ・・・い・・・」
顔面を青ざめて許しを懇願する男に、女狐はにっこり笑い
「だめじゃ、言ったであろう極上の快楽を徹底的に叩き込むと」
ズボッ!!!!!
一気に尻尾が男の肛門の奥まで勢いよく貫いた
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッッッッ!!!!!!!」
反白目を向き涙と涎を撒き散らしながら声にならない悲鳴を上げる男
びゅーーーーーーーーーーーーーーッ!!!
っと同時に触手達から勢いよい射精が噴水のごとく吹き上げる
「おお、凄い凄い、そちの尻穴は快楽の仕込み甲斐がありそうじゃのう」
触手達の精液を浴びながら、肛門を尻尾に犯される男を楽しげに眺める
「あぎぃっ!!うぐおっ!!!」
男の肛門を限界まで押し開げ激しい出し入れを繰り返す尻尾
それは突かれるたびに全身が仰け反るほど勢いだ
全身をくすぐる尻尾も先ほどとは比べものにならないほど激しさを増し
勃起しきった乳首は尻尾で引きちぎらんかのごとく容赦なく捻り上げられ
パンパンに膨らんだ玉袋は尻尾でグニグニ変形させられながら力強く握られる
もはや尻尾に体中の快感を引き出されつくした体は痛みをともなう責めさせ男にとっては快楽
男を犯しつくし、全ての精を搾り取るための本格的な尻尾の動きだ
「ふふふ、妾の首を討ち取りに来た者はそちに限らず幾人もおったぞ。
そのたびに皆妾の尾で狂いよがらせたがのう、このように尻穴の快感で何度も勃たせてのう云々・・・」
「いぎいいいいいいいいいいいっっっっっっっ!!!」
男の絶叫が響く
肛門を犯す尻尾の動きにグリグリと回転が加わったのだ
もう男に女狐の年寄りの長話など耳に入る状態ではない
ぴゅるぴゅるびゅるびゅるびゅくんびゅくんびゅくんっっっ!!!!!
地獄の連続射精はいつまでも止まらなかった・・・
ぼとっ!ぼとっ!ぼぼぼとっ!
最後の触手達が地面に落ち、宙に浮いていた女狐の体が解放される
女狐は「よっと」1回転するとスタッと地面に着地した
女狐の足元には精を全て搾りつくされ真っ白になった術者の男
尻尾で捻られ続けた乳首は腫れ上がり、散々犯された肛門はひくひくとと開きっぱなしだ
股間の触手は全て消えへなへなに萎びかせた男根が1本あるだけである
「これが妾の必殺技「プリティーふぉっくす☆触手枯らしの術」じゃ!」
白目を剥いて顔を涙と涎でぐしゃぐしゃにしガリガリに痩せ細った術者の男の前で女狐は腕組み仁王立ちする
女狐自身かっこよく決めたつもりらしいが、そんな術はない
「次はもっと技を磨いてくるがよい、妾は何処にも逃げはせぬぞ、坊や♪」
片耳を折り曲げ、9本の尻尾をふりふりさせ、ウインクすると
バサッと白い着物を羽織りと女狐は霧の中へ消えていった
乱文失礼しました
女狐様かっけえ…乙です!
2週間経過
最近色々海外小説探して読んでたんだけど
海外の女性向けロマンスものってshape-shifter物が結構あるんだな
現代舞台で男女片方が動物やらドラゴン<−>人間に自在に変身するやつでエロ入りが普通っぽい
女性向けロマンスだから痒い感じでほぼ人間状態なのが残念だけど
シリーズものとかで結構な数あってびっくりしたわ
神話の流れですかね。
投下します
注意
・
>>369の静葉さんを使い回しました
・前後ものです
・魚人と巨乳の巫女が犯ったり犯られたりするだけ
・ドM向け
苦手な方は回避お願いします
「静葉さん水浴び中にピンチ!?(前)」
「うふふー、皆さんこんばんわー」
夕暮れの山道、静葉は三人の男、村人達に出会った
「あんれー?静葉さん、こんな時間に何処行くだぁ?」
「もうすぐ暗くなるでよ」
「暗くなるとおっかねえ獣が出るだぞ」
「今日は汗をかいたのでー、ちょっと水浴びにー」
「水浴び」という言葉に村人三人はゴクリッと唾を飲む
「心配しなくてもー、私は山の夜道には慣れていますのでー、でわー」
ニコニコしながら山の奥に歩いていく静葉の後姿を眺めながら村人達はお互い顔を見合わせると
「もちろん覗くべ」
「覗いてシコシコするだぁ」
「撮影もして家宝にするだぁ」
意気揚々と静葉の後をつけていく村人三人
だが彼らはこの後、霧葉の姿を見失うばかりか道に迷い、凶暴なクマに襲われ、全治1週間の重傷を負うのであった
満月の夜の川の中に背泳ぎでスイスイと浮かぶ謎の物体
鱗がびっしり張り巡らされた緑色の肌、耳まで裂けた大きな口、尖った耳、細長い手足に付いた水かき、2m半ばまである細めの長身
彼は魚人、下級だが列記とした妖怪である
「あー、暇だ暇だ、何かいいことねえかなーーー」
とポケーッとしながら川に流されていたらこんな山奥まで来てしまった
「今更棲家に戻んのもめんどくせえし、ついこの間まで付き合っていた彼女は別の男の子供を孕んで寝取られたし、
もういっそこの川の主になっちゃおうかなー」
っとブツブツ独り言をいっていると
川岸に一つの影が見えた
静葉さんである
「おー、あの人間の女なかなかべっぴんじゃねえか、しかも巫女か、つーと人間の女が川に来てすることは一つだよな」
静葉が後ろに纏めていた髪を解くと、美しい黒髪が広がる
ご想像の通り「水浴び」だ
「へっへっへっ、こいつはありがてえな」
これはよい暇つぶしになりそうだ
魚人は水から頭半分を出しニヤニヤしながら、遠くからその光景を目に焼き付けておくことにした
「しっかし、あの人間の女、乳でけえな、早脱げ早脱げっ!」
魚人がまだかまだかと脳内でせかす
静葉が巫女装束を脱ぐと隠されていた白い肌があらわとなり
豊満な胸が勢いよくこぼれおちる
プルンッ
その瞬間、魚人は目を見開いた
ただでさえデカい乳がさらに増量している!
何を言っているかわからないならば今起こったことを説明しよう
服を着ていたときの彼女はたしかに胸がデカかった
そんなことは静葉を一目見れば男ならば誰でもあの爆乳に視線が釘付けになり今夜の桃色妄想のネタにするはずだ
(実際、静葉のおかげで村人の男は昼間でも妄想のネタにまったくこまっていない)
だが脱ぐとさらにデカい
彼女はあんな超大な乳を服の下に隠し持っていたのか
その事実に誰しも驚愕せざずおえないのだ
たとえ服を着る習慣がない年中素っ裸の人外である魚人だとしても
恐るべき着衣の下の女体の神秘
「〜♪」
静葉が鼻歌を歌いながら腰下まで川の水につかりる
水をあびるたびに、ぷよんぷよんと爆乳が左右上下に揺れる
幾つもの透明の水適が白い乳房の上を流れる様はいかにも艶めかしい
魚人を思わず見つかってもおかしくないほど距離を近め岩陰に隠れ静葉の水浴びを覗き続けた
遠くからじゃ確認しきれなかったあの爆乳が今しっかり鮮明によく見える
そう、見えるのだ
乳房の先端にある誘うように天を仰ぎそそり立っている並ぶ二つの薄桃色の乳首が
魚人は唾を飲み込み目を血走らせ鼻息を荒くし、興奮しすぎて緑色の肌は金魚のように赤くなっていた
彼は特別人間の女が好きというわけではない、同族の魚人の女の方が本命だ
だが鱗も尾っぽも無い人間の女に完全に欲情していることは勢り勃った男根が証明している
(乳しか見ていなかったが・・・あの女、尻も乳に負けずいい形してんなぁ・・・)
ふりふり揺れるむちむちの白い尻はいかにも柔らかそうだ
もっと近くで見たい、できれば揉んでもみたい
でもこれ以上近づいたら見つかってしまうぞ
人間に、しかも巫女に手を出していいことなんか絶対何もない
下手したら退魔関係の奴らに討伐されるぞ
(ひぃ〜〜〜、それだけは勘弁っ!)
魚人は開きにされ退魔の炎に燃やされている自分を想像してゾッとする
じゃあ手を出しても騒いだり誰にも言えないようにしちゃえばいいんじゃない?
(つまり、昨日見たAVみたいに調教して肉奴隷か!AVに出てた女優は魚人だったけど!)
「よし、それ決定!!!」
ざばあッと水飛沫を上げながら、後ろを向いている静葉に魚人は飛び掛かった
「あらー?」
魚人は背後から水かきのついた手で静葉の口を塞ぎ、もう片手は乳房を揉む
背後から覆いかぶさったおかげで静葉の尻が魚人の腰に密着した
むにゅううううううっっっ
柔らすぎて蕩けそうな乳房と尻の感触が水かきのついた手と鱗の肌を通して魚人に伝わり
思わず魚人は背筋を震わせる、触っただけでこの快感は予想以上すぎた
(やっぱ揉んでよかったぁぁぁぁ)
そう感じて魚人は感涙する
きょとんっとする静葉を抱えたまま素早い動きで岩陰に連れて行く
魚人はきょろきょろと辺りを見回し誰もいないことを確認すると
「へっへっへっ、ネエちゃんいい乳してんな〜」
片手で静葉の乳房を揉み続けながらお馴染みの下卑た台詞を言ってみた
腕の中の静葉が自分を見上げながらじーっとあまりに何か言いたそうな視線を送るので
魚人は口を塞いでいた手を放す
「ぷはー、こんにちわお魚さん、いい月ですねー」
その第一声で魚人はズルッと身を崩しそうになる
「おまえなー、そりゃないだろ、今から清純な巫女なB級モンスター映画並みのぬとぎとしたデザインの魚人に
犯されるってえのによ」
「ぬとぎとー?何処にそんな人がいるんですかー?」
「俺だよ俺」
「いいえー、B級以下の低クオリティ映画にも出るのが申し訳ない雑魚っぽいデザインな人ならいますー」
「うっひゃああああ、傷ついた!」
っと完全に静葉のペースに飲まれて意味のない会話をしている自分に気付く
「とりあえず、尻をこっちに向けろよ、AVパッケージ風に頼むぜ」
「はーい、どのようにー?」
「こうだよ、こうっ!」
魚人は静葉に岩に両手を付けさせると腰をクイッと突き上げる体勢にした
すると白い尻丘から覗く引き締まった肛門、そして桜色の美しい蜜唇が魚人に向けて露わになる
(よし!予想以上に、けしからん恰好になった!!)
魚人は静葉の桃尻に手を伸ばすと、指を食い込ませるように揉み上げ、左右に押し開く
くぱぁっと蜜唇のヒダが大きく開かれ蜜壺の奥までよく見える形となった
桜色の肉壁を目にし、魚人の牡が刺激される
「んっ」
蜜壺の奥が外気に触れ、軽く吐息を漏らす静葉
「へっへっへっ、いい眺めだぜ〜。さあて、ペロペロしてやろうか、ネエちゃん、ペロペロ〜♪」
魚人が口を開くと冷たい息とともに、唾液に濡れた青色の長い舌が伸びる
まず左右のヒダを舌でじっくりなぞると、つぷっと蜜壺の中に進入する
「あっ、ひんっ」
蜜壺の中に侵入する冷たい舌の感触に静葉が背筋を震わす
しかも肉壁に塗りつけられる魚人の透明の唾液は非常に粘液が濃く、ゼリー状だ
「れるっ、ネエちゃんのま●こ、綺麗なうえに凄ぇ美味えぞ・・・」
肉壁の感触と愛液の味に興奮し、さらに奥へと舌を侵入する魚人
見る見るうちに静葉の蜜壺は魚人の唾液にしっとり濡らされ、奥からは刺激による愛液がとくとく溢れてくる
「じゅるるっ、もうま●こ濡れ濡れか、感度いいじゃねえか、ネエちゃん」
「はぁ、はぁ、お魚さんの舌ぁ、冷たくてっ、ぬるぬるですっ、ああんっ」
熱の籠った息を吐き、舌をさらに求めるように尻を突き出してくる静葉の反応は魚人にとって意外だった
(スゲェのりがいいなコイツ)
正直、心底気味悪がって濡れるどころでないほど拒絶してくると思ったが・・・
「ふあっ、ああっ、ふぅん、んっ、くぅっ」
淫らに響く喘き声、白い肌には幾つもの玉の汗が浮かび上がり、蜜壺の肉壁は魚人の青い舌を締め付け、
愛液は飲みきれないほどに溢れ出してきた
そして、決めつけは蜜壺に吸い付く魚人のちょうど目の前の位置にある、ヒクついた静葉の肛門
(てか凄ぇエロエロじゃないですかー!ちょっ、勃ちすぎてち●こやばくなってきた・・・)
無論そのような光景に、水浴びを覗いていた時から勃起していた男根は耐えられるわけがなく限界まで怒張していた
静葉も何かを期待するように、振り返りながら潤んだ瞳でじーっとこちらを見ている
(・・・その目・・・もったいぶらずに、とっとと挿れろってことか・・・)
「勿論、犯ってやんよぉ。さあ、ネエちゃんお楽しみの交尾ターイムだぜ!」
ニヤニヤしながら魚人が静葉の蜜壺に自分の男根を合わせる
男根は魚人の巨体に相応しく巨根で、静葉の蜜壺とは大小の差がかなりあった
しかもその男根は非常にぬめっており幹の部分は鱗に覆われている
まさに魚人特有の男根だ
「へへへっ、これが挿ると鱗が擦れて気持ちいいぞぉ〜、ま●こ壊れても犯し続けてやっからな」
「はいっ、気持ちよく、してください」
ズブッ、ズブッ、ズブッ、ズブ、グチュグチュ!
満月の光を浴びながら、静葉の背に覆いかぶさる魚人の巨体
魚人の巨根が静葉の小さな蜜壺を押し開げ、激く出し入れを繰り返している
「はぁ、はぁ、ああんっ」
「な〜るほど、これが人間の女の体か〜、やっぱ魚人の女とは違うんだな〜
おまえはどうだよ、魚人のち●この味は〜?」
「はあ、ああっ、お魚さんの鱗擦れて、気持ちいいっ」
魚人の指が静葉の柔らかな尻を揉み上げ、何度も腰を打ち付ける
行為の激しさをを表すよう川の水がビチャビチャと跳ね回り
背後から突かれるたびに静葉の乳房が上下に大きく揺れ、黒髪がふぁさふぁさ乱れる
「ああ、ふあ、はあっ、はあ、ううんっ」
「うひょーっ、大人しそうな顔してしっかり締め尽きてきてるじゃねえのッ!」
暖かく、きゅっきゅっと締め付けてくる静葉の蜜壺に魚人は酔いしれた
先ほど、『ま●こ壊れても犯し続けてやっからな(ドヤァ』なんて鬼畜台詞を言ったが
挿れるときは、あまりの自分の男根との大小の差に蜜壺が裂け、静葉がスプラッタなことになるんじゃないかと
実は内心ヒヤヒヤしていた・・・
だが、静葉の蜜壺は問題なく魚人の巨根を根元まで受け入れた
「はぁっ、はぁっ、ここかぁ?ここがええんかぁっ?そいそいそいのそいっ〜〜〜〜!!」
「ああっ、そこっ、そこもっと突いてっ、あああああっ」
定番のスケベ親父な台詞を叫びながら静葉との交尾に夢中になる魚人
人間の女との交尾はこれが初めてだが、とにかく気持ちいい
蜜壺もそうだが、手と腰に伝わってくる静葉のむちむちの尻肉の感触がたまらない
ひょっとしたら今まで付き合ってきた魚人の女達よりずっといいかも
これはずっと繋がっていても悪くない
だが、そろそろ自分にも限界が来た
「うっ、膣内に射精すぞ!」
「あんっ、あっ、あっ、はいっ、どうぞっ」
「いいのかよっ!」
どぴゅどぴゅどぴゅぴゅぴゅっっっ
「はうんっ、んんっ、濃くてぇ、熱いですぅぅぅっ」
静葉の蜜壺に吐き出される大量の魚人の精液
その快感に静葉の頬が紅潮し肩を震わせる
魚人の男根が引き抜かれると静葉の蜜壺の中からドロリッと白濁の濃厚な粘液が零れ落ちる
「ふぅ〜、人間の女との交尾も悪くなかったぜ」
久しぶりの激しい交尾に満足した魚人が一息をつく
(しかし、気持ちよかっただけに沢山射たなぁ・・・俺こんなに欲求不満だったのか・・・)
と静葉の太ももからにどくどく垂れ流れ続ける自分の精液を見た
「はぁ〜」
岩に額を付けながら、うっとりした表情で結合の余韻に震える静葉
その体がふらぁ・・・っと大きくバランスを崩し、魚人の腹に倒れこんだ
「おおっとぉ!」
即座に静葉の細い体を受け止める魚人
何だ、俺のテクニックが凄くて気絶でもしたか?っと思ったら
きゅっ
「うおッ!?」
魚人の男根を静葉のすべすべの手のひらが覆う
そのまま静葉の顔が男根に近付き暖かい舌が魚人の男根の亀頭に触れる
「れろれろっ、んちゅっ、ちゅぷっ、ちゅううっ」
そのまま竿を指で扱き、亀頭に口づけをし、鈴口を舌で突き、カリ首に舌を這わせるたびに男根は硬さを取り戻し
魚人は思わず身震いする
「な、何を・・・?」
「うふふー、お魚さんのお●んちんもう一回大きくして私の中に挿れてくださーい」
静葉が男根を奉仕しながら潤んだ瞳で魚人を見上げる
「こ、ここここ、こいつぁ、助平な女だなあ」
と余裕ぶってはいたものの人間の女は積極的だと内心驚かずにはいられなかった
・・・同族の女でもここまでしてくれんぞ・・・
っと「やること済んだらさっさと出てってよね」と交尾後冷たく追い出された前の彼女を思い出した
今思えば、あの時から元彼女は浮気相手の子供を腹に・・・
「んーーーーーーっ」
「おおおおおっ!」
冷んやりした魚人の男根を包む暖かく柔らかな感触に、暗い記憶が過った脳内が一気に桃色に染まる
静葉の口が魚人の男根を根元まで呑み込んだのだ
と同時に片手で玉袋まで揉み上げてきた
「ぉおっ!ぐっ!こりゃあいいっ!」
じゅぽっじゅぽっと静葉の頭が前後し黒髪が揺れる
そのたびに男根の裏筋を舌が這い
玉袋は絶妙の力加減で揉み上げ時々裏側を指でくすぐる
魚人は息荒立たせたまらず腰を前に突き出しながら背筋を反りかえらせた
「ヤ、ヤベッ、射ッ、射るぅぅぅっ!」
どくっどぷどぷどぷどぷどぷどぷどぷどぷっっっっ!!
「んっっ、じゅるじゅるじゅるっ!」
射精中の男根を根元まで咥えこんだ静葉が玉袋の精液を吸い取らんからのごとく、勢いよく吸い上げる
魚人が射精する時思わず静葉の頭を抑え込み、腰を突き出す形で男根の根元まで一気に口腔の奥に突っ込んでしまったが
静葉は苦しむことも、むせることもなく喉をこくこくと鳴らして精液を全て飲み込んだ
静葉は、はぁっと息を漏らし、亀頭から唇を離した
「お魚さんの精液、とーっても、美味しかったですよー」
そしてニコニコ微笑みながら、大量に射精し息絶え絶えになっている魚人を見上げてくる
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・・はぁーーーーーーーーーーっっっ!!!」
ざっばあーーーーーーーんッ!!
高く上がる水柱
魚人は疲労で思わず川に尻もちをついてしまった
人外である彼は、普段なら連続で2回射精するくらい何てことはない
しかし今回は「交尾」と「口淫」と共に普段射精する以上の量が出てしまった
というか、今の口淫では交尾以上の精液を射精してしまった気がする
(・・・なのに、この女は全部飲んじまいやがった・・・・)
魚人はこちらを向い相変わらずニコニコ微笑んでいる静葉を見る
「なぁ、ちょっと聞いていいかよ?」
「はーい?」
「やっぱおまえって本当に助平な女なの?」
それを聞いて静葉はクスクスッと笑い、魚人の冷たい体に肌を寄せる
「知りたいですか?」
「おぉっ!」
むにょんっ
重なる肌、当然、静葉の爆乳も魚人の腹の部分に密着した
静葉が白くすべすべした肌が、吸い付くような乳房の柔肉が自分の体に這うたび
魚人は背筋がゾクゾクッと震えるのを感じた
れろっ、くりくりくりっ
「なっ、あっ、そこ・・・は・・・」
「ふふふー、ここもー、気持ちよくしてあげますねー」
魚人の乳首に静葉の柔らかな舌が触れ、円を描くように乳首の周囲を舐めては先端を舌先で転がす
また、もう片方の乳首にも静葉の指が伸びクイッと摘まみ上げる
「あうっ、あっ、ああっ!」
両の乳首を同時に弄られると針を刺すような刺激が背筋を通り小刻みに震える
魚人は姿に似合わぬ甘い声が漏れてしまう
ちゅううっと乳首に優しく吸い付く暖かく柔らかな唇
「うあっ、くうっ・・・あぁっ!」
コリコリと乳首を弄る細く白い綺麗な指
「ひあっ!ああっ!うああっ!」
声を出さないよう尖った歯を食いしばるが意思とは逆に虚しく声は漏れ、刺激されるたびに乳首がだんだん熱く、切なくなる
「ぷはっ、ほーうら、乳首がえっちになってきましたよー」
っと静葉が口を離すと舌から乳首へ唾液の糸がつーっと引き、ビンビンに勃起した乳首を指で突きながら
無邪気に微笑み見上げてくる静葉と目を合わせると魚人の頭に一気に血が上り、酷い羞恥を覚えた
「あららー、お魚さん、顔が真っ赤で金魚みたいですよー」
「ん、んんん!!??ば、馬鹿ちげーよ、これは魚人なら全員やる敵から身を守る保護色だよ」
「それは凄いですねー、じゃあ舐める方とー指で触る方、交代しますねー」
「うわぁぁっ!!」
再開される乳首責めに魚人は思わず身悶える
カリッカリッ、クイックイッ
乳首に軽く歯を立てられ、もう片方の乳首は軽く爪を立てらる
「あああああっ!ぐあっ!いいいっ!」
乳首責めの刺激は徐々に強くなり、多少痛みをともなう責めでも電流のような快感で背筋を震わせた
乱文失礼しました
後編は暫くお待ちください
相変わらずテンポが良くて面白いなあ。
続き期待してます。
魚人可愛いすぎ萌えた
投下します
注意
・
>>386の続きです
・前後ものにする予定が、前中後ものになってしまいました・・・
・魚人が巨乳の巫女に搾り取られてるだけ
・ドM向け
苦手な方は回避お願いします
「静葉さん水浴び中にピンチ!?(中)」
「ふふー、お魚さんの乳首ー、とっても可愛かったですよー」
静葉が微笑みながら、乳首から吸い付いていた唇を離し、乳首を摘まんでいた指も離した
一方、魚人の方は上体を仰け反らせ、全身を震えさせながらゼェゼェと荒い息を吐いている
裂けた口からは長く青い舌がダランッとだらしなく垂れっぱなしだ
勃起しきった乳首が空気に触れただけでも芯がちりちりと痺れる
乳首責めから解放されても、余韻は抜けず今でも静葉の舌と指で乳首をコリコリ弄られているようだった
(こ、このネエちゃん、やっぱ助平だわ・・・てか俺なんかより遥かに助平だわ・・・初めて見た、俺より助平な女・・・)
「お魚さーん、上ばかり向いてないでー、こっち向いてくださいー」
「はうっ!?」
魚人の顔を静葉の小さな両手が包み、ぐいっと自分の方を向かせる
互いに見つめ合う形になり、魚人の瞳に頬を上気させた静葉が写る
しかも、その静葉の顔がだんだんこっちに近づいてくるではないか
(オイオイオイ、ちょっと近すぎね・・・ま、まさかこれは接吻・・・!?)
ゴクリッと息を飲み、静葉の艶やかな唇に視線が釘付けになる
『女の子からの接吻』という仔魚の頃から夢見たシュチュエーションに魚人の胸は期待に高まった
だが、とある不安に魚人はハッとする
「・・・オ、オイオイオイ、やっぱそれ以上はマズイって!!」
「あらー、何がマズイのですー?」
「い、いや、その俺って魚人だから・・・」
「だからー?」
「魚人の口ん中は生臭い上に歯もギザギザに尖ってるんだぞ、せ、接吻なんかしたら危ねえじゃねえかッッッ!!!」
シーーーーーーーン・・・
辺りを静寂が包み込んだ
見る見るうちに魚人の顔がまた金魚のように赤くなる
(な、何言ってるんだ俺ーーーーーーッ!!)
魚人は脳内で、頭を抱えながらまな板の上で手足をジタバタさせた
(これはないわーーーーーーっ!『清純巫女を鬼畜魚人がバックで強姦!』とかやっといて今更こんな台詞はないわーーーっ!!
もういいから、俺死ぬから、死んで刺身になるから!そして明日のスーパーに並ぶからッ!!)
「はーい、わかりましたー、お魚さん優しんですねー」
「なッ!」
脳内で悶絶する魚人をよそに静葉はニコニコ笑う
その反応に魚人はさらに顔を赤くして慌てた
「べ、別にそんなんじゃねーよッ、肉奴隷のおまえに怪我されたら俺が困るんだよ!!」
「にーくーどーれーい?」
「そう、おまえは肉奴隷だ、俺が中出ししたんだから、おまえは俺の肉奴隷になったんだよ、へっへっへっ!」
魚人は勝手に一人で勝ち誇っていた
「お魚さーん、舌を出してくださーい」
「あぁ、舌ぁ?・・・・べぇ」
魚人は口から青色の長い舌をぺローンっと出す
れろっ
「!!!」
魚人の冷たく青い舌を、静葉の暖かい桜色の舌のが這った
そのまま静葉の口が魚人の舌先を掬い取ると、喉奥まで咥えこみしゃぶり出した
「じゅるるるるっ、ちゅるるるっ、じゅむるっ」
「んーーーーっ、んぅぅぅぅぅぅーーーーーっ、ンぁぁッ!」
吸い付いた静葉の唇に自分の長い舌を引かれ魚人が目をひん剥きながら苦しげな声を漏らす
「はふっ、こうやってー、ちゅっ、歯が当たらないようにすればー、じゅるっ、危なくないでしょうー?」
「んんんんーーーーーーー、ンッ、んんんんんッッッ!」
魚人の舌先を静葉の口膣がちゅうちゅうっと吸い付き、小さな舌が器用にこちらに絡みついてくる
舌の裏側を静葉の柔らかな舌が這い、ちろちろっと擽られるたびに魚人の体中に電流が走る
自分の舌が男根にされた時と同じように静葉の口膣で扱かれている、このような接吻の仕方もあるのかと
魚人は驚かずにはいられない
(うお、おおおおお・・・な、なんつー凄い吸い付きだぁ、なんか俺の舌抜かれそうッ・・・)
「おぷッ!」
静葉の唾液が舌を渡って魚人の口内にとろとろ流れ込んでくる
魚人は誘われるように、コクコクッと唾液を飲み込んだ
(何か甘い味がするぜ・・・)
とたん酒に酔ったように頭の中が蕩けてきた
だんだん魚人の視線がボヤけ、クラつき、力が抜けて行く・・・
「んちゅっ、ちゅうううっ、れるれるっ、んんんっ」
「・・・・はぁ・・・あ・・・・んぁ・・・」
舌を弄られ唾液を飲ませられながら、魚人は糸の切れた操り人形のように両手足をダラつかせていた
ちゅぽおんっ!
静葉が吸い付いていた唇から魚人の舌が音を立てて抜ける
二人の舌の間から、たら〜りっと互いの唾液が混ざり合った透明の糸が引く
人外と人間の長い長い接吻の余韻を示すような濃い粘液の糸だ
妖しく微笑む静葉に対して魚人は反白目を剥いた恍惚の表情で呆けた声しか出せない
「・・・ぁ・・・へ・・・」
「くすくす、お魚さんのお●んちん、もうこんなになってます」
魚人の股間の男根は血管を浮かせながらバキバキに勃起し潜望鏡のように水上に覗かせていた
「さっきはお魚さんにとても気持ちよくしてもらいましたから、今度は私がお魚さんを気持ちよくしてあげますね」
そう言って静葉は魚人の腰の上を跨ぐと、愛液を垂らす蜜壺に向けて狙いを定める
「さーあお魚さん、もう一度私の中に挿れてー、好きなだけ精液出してくださーい」
満月の光を浴びた静葉が天女のように優しく微笑み、ゆっくり腰をながら落ろし魚人の男根を迎え入れる
(な、何かネーちゃん変なスイッチ入っちゃってね?・・・その優しそうなところが逆に何か怖いんですけど・・・)
魚人はゾクリッと戦慄を覚えた
そして、静葉の蜜壺が魚人の男根の先端を受け入れる
ぬぷぷう・・・
「くんんっ、やっぱり、ぁっ、大きいですっ、鱗もざらざらで、擦れてますっ」
「!!!!!」
凄ざましい刺激に魚人の全身が激しい痙攣を起こす
呑み込まれた亀頭が焚火にくべられたように熱いっ!
灼熱の温度を持った肉壁に男根が締め付けられ、じゅうじゅうっと焼かれているようだッ!
「あ、ああああああああ、うああああッ、な、何だこれ、ち●こが焼けちま・・・うぅぅ・・・ッッッ!!!」
「あっ、ふふふっ、半分まで入りましたよ、あと、もう少しっ、んんんっ」
ぬりゅぬりゅぬりゅう・・・
「ひッ!ちょ、ちょ、ま、待ーーーーーーーーーーーーッ!!」
「はああんっっっ」
ずちゅううううううううっ!!!
静葉は悦楽の表情で魚人の男根を根元まで受け入れた
水中で結合したため、ばしゃんっと川に水が飛沫する
っと当時に、細い腕を広い背中に回しながら爆乳をむにゅむにゅ密着させ、むっちりした太ももを腰にぎゅうぎゅう絡みつけて
自らの肌を魚人の冷たい体に激しく擦り付けた
「あああっ、分かりますか、今、お魚さんのお●んちんの先っぽ、私の、子宮の奥にぃ、んっ、当たってるんですよっ」
「あぎいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっっっっっ!!!!!」
男根の先から根元まで覆う肉壁の熱い感触と、吸い付くような暖かく豊満な肉体の感触に
たまらず魚人が絶叫し、全身を戦慄かせながら腰を持ち上げる、すると男根が火山のマグマのように爆発した
びゅるるるるうううううううううううっっっっっーーーーーーーーーーーー!!!
「ふあぁっ、ひゃあんっ、お魚さん、もう射ちゃいましたっ?」
「い、いいいいいいい、・・・あ、あぁひいいいいいいい・・・・!!!」
魚人は限界まで目を見開き、裂けた口から涎をダラダラ流しながら喘ぐ
高圧電流を流されたような射精の刺激に言葉はまともに話せず、目の前にはバチバチと火花が鳴っているほどだ
(な、なんつうう、ま●この動きだぁ!!!最初交尾した時と動きが違いすぎるぞおおおお!!??)
信じられなかった
人外の精力を持つ自分が入れただけで・・・
しかも人間の女相手に即暴発してしまった・・・・・
しかし、魚人の驚愕をよそに静葉がうっとりした濡れた瞳で見上げてくる
「お魚さんイく顔、とっても可愛い、最初にした時は後ろからでしたから、お魚さんのイく顔が見れなくてちょっと不満だったんです」
そして、魚人の広い胸に額を寄せながら自分の何倍もある巨体をさらに強く抱きしめた
「んっ、じゃあ動きますね、私の膣内ぁ、たっぷり堪能して、はぁんっ、気持ちよくなってくださいね」
「はぐあああああっっっ!!!???」
静葉が水の中の腰をくねらせる、水圧をものともしない器用な動きだ
蜜壺の淫肉がざわざわと妖しく蠢き、魚人の男根の鱗の一枚一枚を丁寧になぞるように舐めしゃぶった
柔肌もさらに密着し、白い乳房がぷるぷるっと上下に揺れながら鱗の肌に擦り付けられ、射精直後で敏感になった男根が
のた打ちながら硬さを取り戻していく
「あひいいいいい、う、鱗ぉ、ち●この鱗がめくり上げられて・・・・ッッッ!!!」
「はぁ、ああ、んんんっ、くぁっ、お魚さん、どうです?」
「ぎぃ、ぎぎぎぃぃい、ぎぼぢよずぎるううううう・・・!!!」
たまらず魚人は、地上に投げ出された小魚のように背筋を仰け反らせ、バクバク口を閉開させる
眼の端からはボロボロと涙さえも流れてきた
「良かった、人外の男の人のお●んちんを受け入れるのは久しぶりでしたから、もしや膣内の動きが鈍ってるんじゃないかと、
では、これはどうです?」
「ぎいいいいいいいいいいいいいいっっっ!!??」
静葉の蜜壺が収縮し、ただでさえ熱い肉壁がさらに激しく絡みつき、ぎゅうぎゅうっと男根を食い千切らんかのごとく締め付ける
優しく微笑んでいる静葉の表情とは真逆な残酷な蜜壺の淫技であった
「がああああああああ!!!!お、折れる折れる折れる!!!!!!!焦げる焦げる焦げるうううううう!!!!!」
「ふふふ、お●んちんビクビクって喜んでます、そんなにいいんですか、じゃあもっときゅっきゅってしてあげますね」
「ぎゃああああああああああああああああっっっっっ!!!!!!!」
涎と涙を撒き散らしながら悶絶する魚人に追い打ちをかけるように蜜壺の締め付けが増す
強引に精液を搾り取るような、暴力的な刺激に魚人の男根は爆発した
「い、い、いいいいい、いぐううううううううううううううっっっっ!!!!!!!」
びゅくびゅくびゅくびゅくんんんんっ!!!
ぴゅるるるるううううううううっっっ!!!
「ひああんっ、精液また出てますっ、はぁ、っあああああ、お魚さん体は冷たいのに、やんっ、精液はこんなに熱いなんてっ」
魚人のマグマのようなドロついた精液を子宮の奥に感じながら、全身をぶるっと震わせる静葉
パンパンに膨らんだ玉袋の中の精液を一滴残らず搾り取るように蜜壺が蠕動し続ける
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」
止まらない射精に魚人が白目を剥きながら声にならない声で絶叫する
人外であり人間以上の精力を持つ彼でも、こんな大量の精液を出すのは生まれて初めてだ
ぴゅるっ・・・ぴゅる・・・びゅるるっ
「はぁっ、はぁっ、はぁっ」
「・・・・ぁ・・・ぁ・・ぁ・・・」
やっと射精が止まった頃には、二人は繋がったままぐったりしていた
激しい結合の余韻に目を閉じながら微笑み、相手の胸板に手を置き頬を寄せる静葉に対して
魚人は白目を剥き長い青舌をだら〜んっと垂らしながら真っ白になっていた
全ての精液を射精しきって萎びてしまった男根もぐにゃりっとなって静葉の蜜壺から抜け落ちる
「・・・も、もう・・・駄目・・・だぁ・・・・」
「あら、お魚さーん」
ざっばあああああーーーーーーーーんっ!!!
再度高くあがる水柱
魚人の上半身はそのまま後ろに倒れ込み、川の中へ沈む形となった
こと切れたように動かず、川の中に力なく全身を沈ませている魚人
萎びた男根が枯れた水草のように揺れ動く
水の中で揺らめいている魚人の顔を覗き込みながら、「お魚さーん」っと呼びかけてくる静葉の声はかろうじで耳に届いているが
手足も口も動かず、返答する気力はとうに無い・・・
しかし、萎びれた魚人の口元は「ぐふふっ」と笑みを浮かべていた
青い水の中、魚人の目の前で、ぷよぷよ、ぷよよおんと揺れる静葉の白く大きな乳房
静葉が水の中の魚人を覗き込む形で前に屈んだので、本来水上に浮かぶはずの静葉の爆乳が水中に沈み
魚人にオッパイ絶景を見せることになったのだ
(水の中で見るこいつの乳も悪くねえ・・・ああ・・・手が動けば思いっきり揉んでやるのに〜・・・
んっ、そういえばこの女の名前聞いてねえな、後で絶対聞いておこう、住所と電話番号もな、ああ、できれば携帯のアドレスも
交換してぇ・・・)
魚人はあれだけ射精し男根が萎びたというのに、懲りずにそんなことを考えていると静葉の手がそっとこちらに伸び
指を魚人の額に当てた
キュイイイイイイイイイインッッッ!
突如、眩い光が魚人の体を覆いつくす
「ブハァッッッ、何ぃぃぃぃぃっっっ!!!」
驚いて魚人が飛び上がり水上から上体を起こす
見れば、自分の体力が元通りに全快していた
「え、何?何?何これ、夢オチ?全ては、彼女を寝取らた哀れな魚人が現実から逃避するために見た夢だったってのか?
だよなあ、爆乳でエロエロな巫女さんが、強姦しようとして襲い掛かったぬとぎとな魚人とノリノリで交尾してくれるわけがねー!
ち●こしゃぶってくれたり、騎乗位でイかせまくっててくれるような、思いやりのある女なんて全種族またいで一匹たりともいねえよ、畜生ぉっ!!
とうとう俺は妄想と現実の区別がつかなくなっちまったってのか、うわあああああんっっっ!あぁ、もう嫌だ嫌だ、魚屋早く来てくれーーーー!」
魚人は現実に裏切られたことに絶望し、三角座りしながらわんわん泣いていた
「あのー、お魚さーん、戻ってきてくださーい」
「うわぁっ!いたぁ!爆乳のエロエロ巫女さんで、ち●こしゃぶってくれたり、騎乗位でイかせまくってくれる女がいたあっ!!」
自分の覗き込む静葉を見て、咄嗟に魚人は両頬を指で抓り限界まで引っ張る
ちゃんと痛い、これは夢では無い
「アーーイテテテテ、夢じゃないんだ、よかったぁ・・・・」
魚人は嬉し涙を流しながら静葉の体に抱き着き、爆乳にぱふぱふっと顔をうずめた
こんな惨めな自分でも、この大いなる乳は逃げずにありのままの自分を受け入れてくれる
あぁ、何と柔らかい、このまま生まれたての仔魚の頃に戻ってしまいたい・・・
っと思っていたところでで我に返り、慌てて静葉の体から離れる
「じゃねーよ、何で俺、干し物になったのに元に戻ってんだよ、ネエちゃん俺の体に何かしたのか?」
「うふふー、得意の法術をちょっとー、お魚さんの体力を元に戻しましたー」
「マジで!?やっぱネエちゃん本物の巫女だったんだなあ・・・」
静葉の便利な能力に魚人は感心する一方でまた良からぬことを考えた
(つーことはだ、俺のち●こをトド並みに立派にしたり、イカの足みてえに一杯生やして触手プレイをしたり、はたまたネエちゃんに
魚に変身してもらうってのもできるのかなー?)
魚人は人魚になった静葉との交尾を妄想し、鼻の舌を伸ばしながら「ぐふふっ」と二ヤけていた
「それにー、まだ確かめたいこともありますからー」
「え、何を?」
妄想に老けていた魚人の背後に静葉が回りみ、背中に爆乳を押し付ける形で抱き着いた
むっにゅうぅぅぅぅぅんっ
「おわあああっ!」
「くすくすー、先ほどの交わりでー、お魚さんの体がどれだけえっちになったか確かめさせてくださいねー」
背後の静葉のすべすべの手の平が魚人の胸板を撫でまわす
すると、魚人の背筋がぴりりっと痺れた
「うっ、はぁっ、あ、うあっ・・!」
魚人の口から洩れる吐息、鼓動が上がり、冷たいはずの体が熱を帯びてくる
「いい声ですねー、さっきより体が感じやすくなってるのが分かるでしょう?」
「っはぁ、はぁ、ぁっ、こ、これ、何でっ!?」
「お魚さんの体がー、さっき気持ちよくなったことをー、しっかり覚えてるってことですよー」
「うっ・・・!」
先ほどの交尾のことを言われ、ドクンッと魚人の心臓が一層高まる
蜜壺が男根に送り込んだ狂ってしまいそうなほどの淫らな刺激、それを思い出しただけで魚人の男根がむくむくっと起き上がる
「そ、そんなわけ・・・あああああああっ!」
突如、魚人の背筋に走る電流のような刺激
静葉の細い指先が両乳首の先端に触れ、ちろちろっと擽っているのだ
それだけで魚人の両乳首はビンビンに勃起してしまった
ビクビク震える魚人の反応を静葉が微笑みながら見つめる
「あらー、ちょっと先っぽを擽っただけですよー、お魚さんの乳首凄くえっちになっちゃいましたねー
ではー、思いっきり弄ったらどうなってしまうんでしょうー?」
「い、いいいい、ちょっ、やめっ・・・!!」
先っぽを擽られただけでこんなに乳首が気持ちいのに、これ以上されてしまったら今度こそ自分の体はおかしくなってしまう
怯える魚人の制止も虚しく、乳首が静葉と人差し指と親指の間で強めに摘ままれる
こりこりこりっっっ
「ひああああああああああああっっっ!!!」
「ふふふっ、気持ちよすぎてー、乳首からも精液が漏れてしまいそうでしょうー?」
強烈な乳首責めの快感に悶える魚人を静葉が瞳を細めながら微笑む
その笑みは、鮫が獲物を嬲りものにするような嗜虐的な笑みであった
魚人にとってはこれからが真の快楽地獄であることは本人はまだ知らない
乱文失礼しました
続きは暫くお待ちください
どんどん魚人がギャグにw
人間×人外もいいね
女の子がノリノリで人外男を犯すとかGJ以外のなにものでもない!
後半も全裸待機
復活した。
暗殺教室の殺せんせーがいい触手紳士
殺せんせーはイケ触手すぐるな
先生に惚れる女子生徒が出てくるに違いない
・教師と教え子
・相手は中学生でおそらく男性経験のない年齢
・異種姦
の三重に張り巡らされた背徳感やばすぎるだろ・・・
人外が何食わぬ顔で日常生活に入り込んでるのいいな
せんせー今日からクールビズ?毛皮暑いもんねー みたいな
409 :
名無しさん@ピンキー:2012/08/04(土) 20:34:06.21 ID:SPtpAQW3
古本屋は本気で俺を殺しにかかってやがる…!
410 :
名無しさん@ピンキー:2012/08/06(月) 18:23:43.75 ID:TaXxyvAW
静葉さん×人外ショタもアリ…か?
人外ショタが脱童貞と同時に枯れ果ててしまうんですね、わかります
ルーンファクトリー4でモンスターを攻略できると聞いてガタァしたけどモンスター形態とはイチャイチャできないか……
せっかくモンスター形態かわいいのに
人外と恋愛できるゲームやりたい。人外男でも人外娘でもいい……
そういう意味では4より3の方が良かったよ
異種族同士の交流が話の主軸になってるから
恋愛イベントも少なからず人外と人間に関わる話が多かった
4も期待してたんだけどモンスター組の設定が思ってたのと違った時点で諦めた
久しぶりに来たら、8/19で時間が止まっていたようだ
子守りロボットが他のロボットに強制されて少女を陵辱する話。
バッドエンド注意。6レス
日光が差す窓辺で、ノアがロッキングチェアを漕ぎながら、ラジオに耳を傾けている。
くすんだ金髪が、少しだけ生気を取り戻したように輝いている。
病弱な彼女がベッドの外にいるのは、久しぶりのことだ。
ボクは静かに彼女に歩み寄った。
『カーテン、閉めよっか』
「いいえ、ハンナ」
ノアは首を振った。ハンナとは、子守りロボットであるボクの名前だ。
ノアの両親は事故で早くに亡くなっており、ボクとノアは病院で長く暮らしていたのだが、
戦争が激化した影響で、形見である屋敷に移り住んでいた。
眩しい日差しを浴びるノアの表情に、わずかに暗い陰が落ちている。
『どうしたの?』
「ちょっと……本当にちょっとなんだけど、胸騒ぎがするの」
庭の木がざわめく音が聞こえた。
『発作じゃなくて?』
ノアが小さく首を振る。
『んー……』
ボクは、その小さな不安を打ち消す方法はないか思案した。
『あ、そうそう。マリーから、電報が来てるよ』
ノアは首を傾げた。
「あら、この前から一か月も経ってないのに珍しいのね」
不自然に思われたかもしれない。少しまずかったか。しかし、言ってしまった以上仕方がない。
看護婦マリーからの電報――正確には随分前にインプットされた遺書――を読み上げる。
ノアの専属看護婦だったマリーは、戦死した婚約者の後を追って自ら命を絶った。
ボクに、「婚約者と異国で幸せに暮らしている」という内容の、嘘の電報を幾つも託して。
それに実際の世界情勢を加味して、細かい修正を加えたものを、不定期にノアに聞かせている。
ボクにはそんな役割もある。
『――けれど、戦闘ロボット達が傷つく姿は見ていて悲しいです。
早く彼らがこの戦争から解放されることを彼と二人で祈っています。かしこ』
「本当ね」
ノアが文中のロボットに同情して、沈痛な面持ちで頷く。
「……ねぇ、ハンナは戦争に出るなんてこと、ないよね」
一瞬両親の写真立てを見やって、ノアが聞いてくる。
『もちろん。ボクは弱っちいもの』
安心してもらうために、ボクは飄々とした口調を選ぶ。
ノアの瞳に映るのは、楕円系の顔に離れた小さな二つの目を持つ柔和なボクの顔。
性別は設定されていないが、どちらかというと女性寄りに作られている。
どう考えたって、戦闘には向かない。
ボクは、ノアを安心させようと、そっと抱き寄せた。
ノアはボクの乳房に頬を当てる。柔らかい素材で作られた、ボクのもっとも女性的な部分。
彼女の母代わりになりたいボクの、一番大切な器官である。
ノアは、静かに目を閉じた。
いくばくか経った頃。
ゆるやかな音楽を流していたラジオの音声が、急にぷつりと途切れた。
人々のざわめき、そして……
――ロボットによる反乱が起き、多くのロボットが人類を制圧すべく暴走している、
すぐロボットから逃げ出すように、という情報が混乱の中伝えられた。
「ハンナ……」
ノアが、青ざめた顔で、目を見開く。ボクの、判断を待っている。そうするしかない、か弱いノア。
ボクには発信機がついており、居所は他のロボット達に丸わかりだ。
ボクの出来る最善の策は、ノアを一人この家から逃がし、他の人間達との合流を祈ることだ。
『ノア、ずっとここにいて。ボクの傍から離れちゃだめだからね』
発声器官から流れたのは、それまでの思考とは逆の言葉だった。
ノアの表情が和らぎ、小さく頷くのを確認すると、これで良かったのだと思うことにした。
数日間は嘘のように平穏だった。
ノアは離れてはいけないと言った、ボクの言葉を必要以上に汲み、
家事を片付けるボクの後を半日ほどぴったりついて回った。
それはそれで安心だったのだが、ノアに歩き回らせて、負担をかけてしまってはいけないので、
『ふふ、ボクの目の届く場所にいてくれるだけでいいよ』
と教えた。
「まあハンナったら、早く言ってくれればいいのに」
ノアは恥ずかしそうにくるりと踵を返し、ベッドに戻ってしまった。
ラジオからもう音声は流れず、他の人間も訪れず、世界がボクたちを残して、滅んでしまったのかとも思えた。
ボクはそれでも良かった。
窓の外に、飛び立つ鳥の姿を見た。
しばらく生命反応のあるものをノア以外に見ていなかったため、懐かしく感じた。
――ドアを乱暴に叩く音。
ベッドで読書をしていたノアが、びくりとして本を取り落す。
ドンドンドン! ガン!
『開けろ! おい開けろ! HANNA-1062!』
ロボットの機械音声がこんなにがさつに響くのを、ボクはこれまで聞いたことがない。
ノアが怯えている。
『ノア、隠れて』
とっさにボクは促した。ノアは頷き、かつて召使い部屋だったらしい薄暗い部屋に、よろめきながら駆け込んだ。
ボクは、意を決して玄関のドアを開ける。数体のロボットが立っていた。
『この家の一人娘はどうした』
おそらく警護用のロボットが荒々しい口調で問いただす。既に逃げた、と言えば彼らは信用するだろう。
ロボットは嘘がつけないものだから。――ボクのように正直回路が壊れていなければ。
マリーに電報を託されるずっと前から、ボクはノアに嘘をつき続ける必要があった。
彼女が大人になるまで生きていられるという嘘を。
だからノアに初めて会う前に違法改造を受け、ボクの正直回路は破壊されている。
ボクは黙り込んだ。ノアが逃げたということにしたら、ボクはどうなる?
屋敷にいる必要を失い、おそらく彼らに連行される。ノアと、二度と逢えなくなる……。
一人、ここに取り残されるノア。そんな思考の果て、ボクは別の嘘をついた。
『ノアは、ボクの奴隷になった』
一瞬の沈黙の後、目の前のロボット達は爆笑した。嘘にしても突飛なのでばれたのかと危ぶんだが、彼らは
『下剋上とは恐れ入ったゼ』
『俺も主人殺さずにそうすればよかったな』
などと顔の金属を軋ませて、下卑た声で言い合っている。思いのほか、興味を引いたらしい。
『で、その雌奴隷のノアちゃんはどこだい?』
ふざけた調子で、乗り込もうとするロボットに
『ボクの屋敷に勝手に上がり込むな!』
と一喝した。
『おーおー怖いね』
肩を竦めるロボット。その動きは、彼が殺したという主人の仕草をトレースしたものなのだろうか。
このまま、やりすごせればいい。そう思った矢先、一台のロボットの目が光った。
『あ、いたぞ!』
『うっ……』
振り返ったボクの視界に映ったのは、擦り切れた召使い装束を着たノアの姿だった。
「ご……主人様……」
慣れない呼び名を口にする彼女は、出来損ないの機械のようだった。
その瞳は潤んでいて、彼女が哀れな奴隷である、という証明であるかのようだ。
ボクの嘘に気付き合わせてくれたのか、それとも……嘘と分からず従ってしまったのだろうか?
いずれにしろ、ボクはこんなノアを見ていたくはない。早くベッドに、
『戻れ!』
とだけボクは言い放った。大声にびくついたノアに、すぐさま謝りたくて仕方ない。
『いいじゃねぇかご主人』
『お人形みたいな顔の奴隷だねぇ。こりゃ傍に置いときたい筈だわ』
ぎくりとする。ノアを、自分の傍に置いておきたいと思ったのは、事実だ。
それは、ボクのエゴだったのか? あの時逃がした方が良かったに決まっている。
しかし、この場さえ切り抜けられれば。このロボット達を騙しとおすことが出来るなら。
ノアとボクにはまた時間が出来るだろう。
『分かっただろ、彼女はもうボクの従順な奴隷だし、抵抗する人間ではない』
だから、見逃せ! 立ち去ってくれ!
『そうか、じゃあ特例として認めるか』
ほっとしかけた瞬間、
『その奴隷を陵辱して見せてくれたらな』
と、信じられない条件を突きつけられた。
『え……』
思考回路が一旦停止した。ロボット達が口々に言い始める。
『犯せって言ってるんだよ』
『今はおとなしくってもそのうち反抗して逃げ出すんじゃねーか?』
『人間は俺らと違って嘘がつけるからな』
嘘、という言葉に壊れた正直回路の辺りが震える。
『だからロボットと人間の力の差を身をもって教えてやるんだ』
『ちょうどいいの持ってるし。人間のゴラクを経験したくて、コレ作らせたんだけどさ。
HANNNA、お前にまず試させてやるよ』
一台のロボットが手にしているのは、人間の男根を模したパーツだった。
重く硬そうな張り型。まるで、凶器だ。
こんなものをノアのまだ幼い身体に……使えば、ノアが壊れてしまう!
『い……嫌だ』
ボクは拒絶した。
『ほほう、何故?』
『ボクに、そんな悪趣味なもの似合うはずない、から』
ボクは乳房を張り出した。これで、ボクを女性型だと思わせることが出来たなら、
彼らの目をボクに逸らせることが出来るかもしれない、と淡い期待を持ちながら。
ボクなら陵辱されたって構わない。
『なんだお前オッパイついてるのか』
機械油で汚れた鉛色の手がボクの胸元に伸びる。ぐに、と乱暴に両方の乳房を鷲掴みにされ、
”破損”の注意信号がボクの脳をかすめる。
『ふーん、こんなモンか』
ムニムニと無造作に弄ばれるボクの乳房の下に、別のロボットが潜り込むのが見えた。
『何を……! 離せ!』
いつの間にかボクは羽交い絞めにされており、みるみるうちに股間にあの汚らわしい張り型が、
装着されてしまった。
『このままふたなりHANNAちゃんでもいいんだけどー』
『チンコあげるから交換ってことで♪』
『……!』
乳房に指が食い込んだかと思うと、強引に引っ張られた。
そして、メリメリと音を立てて、ボクの乳房は、引き千切られてしまった。
『あ、あああ……』
深い喪失感が襲いかかってきたが、胸部への損傷はほとんど無かった。
元々から、オプション的なもので、それほど重要なパーツではなかったのだ。
だからこそ、簡単にボクのものではなくなってしまったという事実が、悲しい。
歪にへしゃげた二つのボールを、あいつは大道芸の道具のように、無造作に投げて遊んでいる……。
失った乳房の代わりに、自分のものとして認識されだしたのは、ノアを傷つけることしか出来ない凶器だ。
『さ、男になれたんだから、ヤレるだろ?』
怯えるノアと、対面させられる。
『うーん、まだHANNNAちゃんの勃ってないね』
『おい奴隷、ご主人のチンコ咥えてやれや』
ノアは肩を震わせ、初めて後ずさった。
……冗談じゃない、こんな不潔なものを彼女の口になんて……。
『早くしろ!』
「きゃッ!」
ノアの背はロボットに押され、強制的に顔をボクの股間に押し付けられた。
「う、ううう……」
ノアは、苦い薬を飲まされる時よりも、おそるおそるボクの男根に、舌を伸ばす。
ちろり、と舌先が亀頭を模した個所に触れると、ビリリとボクの全身に電流が通るような感覚が、発生した。
『……ッ?』
『おー、感じてる感じてる』
『せっかく犯すんだからねー、ただ機械的にやるんじゃなくて気持ち良くなりながらじゃないとね』
張り型には、脳に性感を引き起こす作用があるらしい……。
「むちゅ……れろ……」
卑猥な音を立て、ノアがボクの男根を舐めていく。
『ご奉仕うまいね〜、慣れてるんじゃないの?』
『もう犬みたいだな。雌犬』
ロボット達に侮辱を受けながらも、瞳に涙を浮かべながら、一心にボクのモノを咥えるノア。
無礼極まりない言葉に抗いたくて、それでもボクは、貶められる哀れなノアに、
覚えたばかりの劣情を更に掻き立てられて――――、勃起してしまった。
「うぅ、くッ、げほげほッ……」
口を離したノアが噎せ、背中をさすってやりたくなったが、出来ないまま、もどかしく思う。
『よしパンツ脱がせ! パンツ!』
下品に煽るロボット達。
……かつてノアが、トイレに立つことも出来ないほど寝込んでいた時、幾度か下着の交換はした。
そのことを思い返し、彼女の前に跪こうとすると、
『いや、自分で脱がさせろ』
と非情な指令がくだる。ノアはただ、ボクの言葉を待つ。
『…………脱げ』
諦めて、その命令を口にする。
「分かりました、ご主人様」
唾液で汚れた唇を震わせ、ノアが蚊のなくような声で答える。
ノアは身を捩じらせて長いスカートに両手を差し入れ、たくし上げた。
そのまま、羞恥に俯きながら、下着をずり下ろしていく。
ノアは娼婦でもないのに。
『あー、濡らしてる。恥ずかしいねー』
下着を広げてロボットがあげつらう。それは膣分泌液などではなく、恐怖に漏らしてしまった
小水なのだろうが。
ボクに力があれば、こんなロボット達なんて、倒せたはずなのに。
今更になって、そう悔しく思う。でも、今ボクに課せられているのは、ノアを押し倒すことなのだ。
出来る限り負担にならないように、ノアを床に寝かせた。
ノアの両脚を掴み、左右にこじ開ける。黒いスカートが捲りあがり、彼女の無毛の秘部が晒される。
『俺らにもチャンと見えるようにな!』
『マンコ広げろ、マンコ!』
ロボット達に言われるままに、ノアの膣口を広げてしまう。
「ひっ……」
外気に当てられてか、衆目を浴びたためか、ノアが股を閉じようとする。
『おい閉じるな!』
『挿れろ!』
ノアとボクに同時に野次が飛ぶ。
ボクはノアの膣口に、亀頭を押し付けた。ノアの小水が垂れる。
『行ーけ、行ーけ』
『それー!』
ごめん、ノア……!
はやし立てられる中、一気にノアの中に押し入った。ブチブチッ! とで何かが切れる音がした。
「ッあ゙ああああああああああああああ!!!」
痛みに、ノアが絶叫をあげる。
『よし、貫通出来たな』
『シッカリ奴隷を調教してやるんだぞ』
ロボット達は、ただボクに親切に声をかけてくる。ノアは、悲痛な面持ちでボクを見上げる。
そんな目で見ないでくれ。ボクは逃げ出したさに、ノアの中でもがく。
『うぅ……』
狭すぎる膣に刺激され、ボクは快楽を認識してしまう。
「ああッ……、がはッ」
早く抜かなくては、苦しみを取り除いてあげなくてはと思うのに、ボクの腰は快楽を貪りたくて振り動き、
激しくノアの中を蹂躙し始めた。結合部からはノアの膣液と血が混じった液体が、にじみ出てくる。
「げほッ、ごふっ、う……」
ノアが激しく噎せ、唾液を口の端からこぼす。その長く伸びた唾液にも血が混ざっていて、
さきほどの叫びで喉をも壊してしまったのではないか、と怯えた。
「あ゙ああ、助げて、助けてぇ……ッ」
泣き叫ぶ彼女は誰に助けを求めているのだろう。マリーだろうか。
ノアの一番近くにいて、一番彼女を守ってあげなくてはいけなかったのは、ボクのはずなのに。
そんなことを、おぼろげに考えながらも、ボクは一心に腰を打ちつけずにはいられなかった。
「んむっ……ウッ…………」
ノアの喉元が盛り上がり、昼間少しだけ口にすることが出来た食事が、吐瀉物となって零れる。
「あ……あ……あ……あ……」
唾液・胃液を垂らし、切れ切れに声をあげるだけになったノアは、壊れた玩具のようだ。
虚ろな瞳で、ボクではなくどこか遠いところを見つめている。
もう二度と、彼女はボクに笑顔を見せてくれないだろう。
嘘を重ねてきた後悔なんて遅すぎる。
ボクはもう、自分に嘘をつくしかなかった。
失った乳房のあった場所に、ノアが安らかな表情で顔を埋め、眠る姿を映し出す。
たった今起きていることはすべて悪い幻で、
本当のノアは、誰にも汚されずに幸せに生涯を終えるのだ、と――――。 (終)
乙!!
できるなら少しでも救いのあるアフターが読みたいです……
ロボの設定がすごくいい。短編で終えるのは勿体ないくらいだなぁ
乙です!
ノアも可哀想だしオッパイとられたハンナちゃんも可哀想だし
切なくて興奮した
このスレには珍しいsenkaっぽい話でよかった
愛ある陵辱モノはもっと増えていい
スレの勢いが低速飛行だから
グッとくる人外×人間シチュエーションでも書いてこうぜ
復讐のために悪魔と使い魔契約を結んで処女喪失する少女とか
魔物に一つだけ願いを叶えてやると言われたのに
そのお願いを「私と一生幸せに暮らしてください」に使っちゃう少女とか
うーん俺はギャグとかほのぼの系が好きかな
いや、senka物も好きだがね
例えば隕石型宇宙人の身体がバラバラになってソレを拾い集める為に奮闘する女の子とか
メカニックの女の子と"とあるロボットWに乗るパイロットとその二人の子供である"とあるロボットWの家族物とかね
ええ、二つとも読んだことのあるものですよ
やべっ、シチュエーションの流れだった
女の子のお風呂があまりにも長いので心配になったニンジャ型ロボットが
「主よ!無事であるかっ⁉」
と、ニンジャ式ダイナミック入室。
そして
「何勝手に入ってんのよ!このエロニンジャ‼」
と言われつつ腰の入った綺麗な回し蹴りを食らい、風呂に沈むロボ
「拙者金槌でゴザル!主よ、助けて欲しいでゴザルッ!!」
まあ悪気は無いんだし、とロボを起き上がらせる女の子
女の子に抱きあげられたロボは言う
「主のおっぱい柔らかいナリィ…」
ちょうど、ロボの頭部は女の子の胸元にあった
女の子は黙って沈めた
駄文すまない
エロ関係ないけど、少女と人外のコンビで冒険とか仕事とかしてて、様々なコンビがいて競ったり相方自慢したりしてるの想像して勝手に萌えてる
429 :
427:2012/09/27(木) 21:22:03.94 ID:hrR8dDqL
日本語になって無かった…
スレ汚しすまない
魔王崇拝型コンテンツ『七つの大罪』もここでおkか?
俺は魔王様×少女勇者とかも好きだな
スイマセン、お尋ねしたいのですが。
エロパロ板の作品で PCの文字が画面から飛び出して女の子にいたずらする話ってありませんでした?
人外か触手かで迷ったんですが・・・文字は触手じゃないから尋ねるとしたらこちらかと思ったのですが。
432です
スイマセン、自己解決しました。
保守
特撮で女の子と悪の怪人、幹部がキャッキャッウフフしてるの見ると和む
>>435 紅の豚の序盤みたいなものか、分かります
>>436 ちびっ子達と一緒に訓練していたり
美容師として働いている宇宙人がどんな髪型にする?とお姉さんに話しかけたり
元々仲のいい女幹部の言葉を自分に対して言っていると勘違いして惚気てたり
それだけで和む
保守
暗殺教室の新キャラ見て、
松井さんはどんだけ人外に理解あるのかと思った。
架空のアイドルグループのイキグサレもこのスレに含まれるか?
見た目に貴賎なしは事実だけど、実力があれば女子三人なのでパフュームのライバルになりそう
保守
月明かりが差し込む寝室に、天蓋の張られた大きなベッドが1つ。
青く照らされた柔らかなシーツの上で、2つの黒い影が、押し殺すような熱い吐息を漏らしながら、妖しく蠢いている。
一方の影は、若い女だ。それも素裸である。女は、桃のようにみずみずしく丸い尻をゆっくりと振りながら、もう一つの影――それは少年「のよう」に見えた――に覆いかぶさり、肌を密着させて、一心不乱に愛撫を浴びせている。
女は17歳。まだ少女と言うべきこの女は、若くして自身の血族を失い、血の理(ことわり)に従って女王位についた、この国の主(あるじ)でもある。
そのやんごとなき少女が、あろうことか一糸まとわぬ姿で、これまた裸の「少年」と脚を絡め、抱き合いながら性戯にふけっている。
少女の目覚めたばかりの性欲を一身に受ける「少年」は、聡明な顔立ちこそしているものの、明らかに少女以上に幼い。ほっそりした腕にはまだろくに筋肉もついておらず、少女と言って差し支えのない印象でさえある。
そして――彼の尾てい骨から生えたふさふさとした尻尾と、頭の上でピンと立つ2つの耳が「人ならざる存在」であることを強く主張していた。
「少年」は、人孤(じんこ)の若い雄だったのである。
ある年の夏。
この地を、有史以来の流行り病(やまい)が襲った。その病魔はまたたく間に多くの命を奪い、当時皇位継承の末席にあった少女を、王族でありながら孤児にしてしまった。
しかも、その孤独を悲しむ暇(いとま)も与えぬまま、女王位に就かせるという厳しい天運を授けたのであった。
その惨状は、人間に近い遺伝子を持つ人孤(じんこ)にとっても全く同様だった。こちらは種族の大半が病に冒され、絶滅寸前にまでその数を減らしてしまう。
微妙なバランスで互いの領域を侵さない不文律を交わしていた両種族は、各々を襲った禍により、一気にその緊張が高まった。
そして、その危機に耐えかねて結ばれたのが、両種族が病を克服した若い命を預けあう、人質政策であった。人間からは女王の後見役の孫娘が、人孤からは皇太子の従兄弟が選ばれ、二月前にそれぞれの元へと送られていた。
そういうわけで、人孤の若い雄が人間の王国にやってくる事になった。それは、彼らの長い歴史の中でも初めてという、異種間交流であった。
しかし、半ば人孤の言われるままに受け入れはしたものの、未だ災禍の後始末に追われる人間にとって、獣人の子供など持て余すを通り越して放置に等しい扱いだった。人孤は人孤で、寂しさに必死に耐えながら、何するでもない日々を費やさねばならない。
見かねた少女は、人孤に「女王の学友」という地位を与え、私邸に住まわせる事にした。
その二人が、まさかこのような関係になってしまおうとは――。
しゅるり。
少女の細い指が輪を作り、少年の尻から尾の先端までを、優しくくぐらせた。
そこがとても敏感なのか、人孤の少年は軽く眉を寄せ、くっ、と快感をこらえる。
少女とは夜ごと熱い肌を重ねる間柄なれど、若い女王を置き去りにして快楽に溺れるなど、聡い少年には受け入れられぬ道理であった。
かといって、五つも年上の、姉も同然の女性を享楽の世界に導けるほど、彼には性の知識がない。発情した彼女を相手に、必死に理性を保ちながら、愛撫を受け止めるのが精一杯だ。
少女はそのことを知っていた。知っていながら、その愛らしい仕草が見たくて見たくて、優しく意地悪をせざるを得なかった。
だから少女は、うっすらとあばらの浮かぶ少年の身体を優しく抱き、足の親指の先までを丁寧に素足で絡めて、その擦れあう肌と肌との熱で、彼の性欲に容赦なく火をつけた。そして指で再び尻尾を刺激しながら、少女はピンク色の唇で、少年の三角の耳を優しく咥える。
「うぅっ!」
少女のなだからな乳房に顔をうずめながら、少年がたまらず声を漏らす。
子だくさんで知られる人孤は元来性欲が強いのに、こんな美しい少女に、精通も間もない男の欲情を煽られっぱなしなのだからたまらない。
口元に寄せられた少女の乳首をそっと吸い、ツンと立たせて味わってしまう。
「んっ…」
胸に甘い刺激を感じて、少女は思わずきゅっと目を閉じ、白い喉を鳴らす。少年に吸わせている乳首が熱く勃起している事を知り、少女もたまらず膣を濡らす。
少女に組み敷かれている人孤が性欲に耐えられなくなっていること感じながら、お返しにとばかりに、尾に伸ばしていた指を離し、少年の股間へと伸ばす。
人孤の性器は、可愛らしくも硬く反り返っていた。
そして包皮が剥けかけの亀頭からは、獣欲の証である透明の液体がとろとろと溢れている。
少女は人差し指と中指を上手に使い、少年の亀頭に残る包皮を優しく挟むと、親指の腹で透明の液体を塗り広げながら、ゆっくりと引き下ろす。ずるりと包皮が剥け、少年は大人になった。
「あぅぅっ」
吸っていた乳首から口を離し、人孤が嬌声を上げる。それは少年の、というより、むしろ少女という方が近いほど、か細く、甲高い喘ぎ声であった。真っ暗闇なら、性別の区別がつかないほどだ。
「…ふふっ」
ぬめり絡み合う性欲に似合わぬ穏やかな微笑を、少女は浮かべる。「もう、…我慢できない?」彼の耳元でそう囁きながら、少年のカリ首を捕らえた細い指が、少年の亀頭を女性器の突端――クリトリスへと、優しく導く。
少女のそこはすでに泉のように輝き、男を欲する液体で満たされていた。ピンと突き立ったクリトリスが小さく震えて、男性器との口づけを待ちわびていた。
やがて少年の鈴口が、少女の花芽をぴたりと吸い付き、互いの性液をまぶしあいながら密着する。クリトリスがぬるりと押し曲げられ、少年の亀頭から裏筋へと、つるりと滑り落ちる。
「うっ…!!」
思いがけぬ快感に、二人は期せずして同時に声を上げていた。
熱い吐息を互いに浴びせながら、性欲という名の熱病にうなされた少年と少女が、キラキラと光るその瞳を見つめ、視線を絡めあう。
どちらからともなく唇を寄せ合い、親愛の口づけを交わす。
こんなに淫らな行為に溺れているのに、舌を絡めあう口づけを知らない二人。まるで付き合い始めた幼い恋人同士のように、唇を押し付けあって互いの愛を確認する。
理性の下の熱い欲望をむさぼり、決して口外できぬ秘密を共有し合える悦びに溺れる。
少女と人孤。
ともに皇族である禁じられた二人の交尾は、まだ、はじまったばかりであった。
GJ!
人狐側に行った人がどうなったか気になるので、できればそっちもプリーズ
誠に殊勝、乙であるとタマモ様が申しております
ho
447 :
名無しさん@ピンキー:2013/02/05(火) 01:02:04.05 ID:gXkiVWVi
巳年ということは蛇人好きにとっての春だ! と思って書いてたら干支が話題になる季節過ぎた……
・いろいろすいません。
・長くてすいません。濡れ場は10〜12、14〜15あたりです。
・TS要素があります。
・NGは「しっぽむすび」でお願いします。
しかも下げ忘れた……本当にすいません。
以下本文です……
**
扉を開けてから閉じるまで、ずいぶん時間がかかった。
その人が扉の前でとまどっていたから、ではない。その人の身体が、三メートル以上あったからだ。
頭の高さはふつうの人と変わらない。きれいに整えられたショートカット、小さな顔。
スーツに包まれた身体は細く、中性的な雰囲気だ。
普通の人と違うのは腰から下だった。
ロングスカートから伸びるのは二本の足ではなく、鱗に覆われた身体。
それが長く長く、小さな部屋いっぱいに広がっている。
私は自分の身体にあたった彼女の身体に震え、縮こまる。
「ごめんね、いやだった?」
「い、いいえ、へいきです」
むしろ、自分に触られて気分を害しなかっただろうか。
独自の文化を持つ彼らのルールを、私は学んだことがない。
「蛇人に会うのが初めて、って本当?」
「は、はい。ごめんなさい」
「謝らなくていいのよ。この街の蛇人は五十人くらいしかいないし、その半分は大使館の職員だもの。
私も、そう。大使館付きの医師になるわ」
彼女はテーブルの前に置かれた椅子を壁際に動かし、私の正面に場所を占める。
「あらためて初めまして。あなたの後見人となる、マナアマリア・キャンディケインです。マナと呼んでね。あなたのお名前は?」
「く、くろ、です」
彼女が眉をしかめたのを見て、私は反射的に首をすくめる。
頭では彼女が私に暴力を振るったりしないとわかっていても、長年身に付いた習慣は抜けないのだ。
「ちゃんとした名前が、ないのね」
「はい、ごめんなさい」
「謝らないで」
彼女は無造作に私の頭を引き寄せ、抱きしめる。
「大丈夫よ。名前も、住むところも、愛情も、あなたがもらえるはずだったものは全て、取り戻せるわ」
彼女の手が私の頬を撫でた。
蛇人の手は鱗が生えていて、手の甲側に生える鱗は硬いが、手のひら側は柔らかい。
ふにふにした手が触れる度に、黒くてざらざらした自分でけがをするのではと心配になる。
彼女は私の頬を撫でて痛ましそうな顔をした。
何年か前に皮をはがれた跡が残る顔が急に恥ずかしくなった。
客受けが悪いと言われて、頬骨から耳にかけてやすりをかけられたときのことは、
今でもときどき夢に見る。
私は彼女の同じ箇所を眺めた。
顔の側面を覆う鱗は、つやつやと傷一つない。
普通人と変わらない柔らかな顔を縁取る鱗は、彼女の顔に理知的な雰囲気を与えている。
顔に鱗があることにこんな効果があるなんて、今まで考えたこともなかった。
「顔のけがも、大きくなれば治るよ」
「ほんとうに?」
「うん。まだ成長期だしね。もっとひどい怪我がきれいに治った人だって見たことあるもの」
彼女はふと気づいたというように、身体を離す。
「ごめんね、さわっちゃって」
「平気です」
これまで私の身体を触ることに断りをいれたり、謝ったりする人はいなかった。
外の世界では普通のことだと解っていても、なかなか慣れない。
「ついで、と言ったら悪いかもしれないけど」
彼女は緊張した顔を私にむける。白い顔がうっすらと紅くなっているのが判った。
「ちょっと、ちょっとだけ巻き付いてもいいかな? しっぽの先だけだから」
「は、はい、どうぞ」
さすがに巻き付かれることは考えていなかったのでびっくりしたが、文句をいう筋合いはない。
彼女は後見人、これから私が従う人だ。
ならば喜んで巻き付かれなくては、と思いつつも、身体は緊張して硬くなってしまう。
「リラックスしてね、といっても初めてだし、しかたないか」
そう言いながら、彼女は私の身体にしっぽを巻き付かせる。
思っていたよりずっとあたたかく、やわらかい。
彼女の身体は白に薄紅の模様が散っている。
私が働かされていた店の、一番売れっ姑だって、こんなきれいな着物は持っていなかっただろう。
触ろうとのばした手を私は止めて、眺める。
なんでもとり戻せる、とこの人は言うけど、それは持っている人の言葉だ。
どんなに時間が経ち大人になっても、黒くてみすぼらしい私がこの人みたいになれるわけもないのに。
「くろちゃん」
彼女の紅い瞳がじっと私を見つめている。
ばれてしまっただろうか、私が彼女をねたんでいることが。
こんなひがみっぽい子供はいらないと言われてしまうだろうか。
「くろちゃんの方から、触ってみて」
そう言って彼女はするすると身体を解いてしまう。
少し苦しいような気もしていたのに、彼女の温もりから切り離されると急に心細くなった。
私はかがみこんで、ロングスカートから伸びる彼女の身体をなでてみる。
人間の身体だったら足にあたる場所だけど、触っていいのだろうか。
そう思っていると彼女はびくんと身体を震わせる。
「あ、あの、だめでしたか?」
「え、いや、ちょっとくすぐったかっただけだから。もう少し尻尾の先でおねがいできるかな?」
「ご、ごめんなさい」
あらためて尻尾の先を触ってみると、ざらざらとしてさっきの箇所よりも硬い。
鱗の大きさは上半身に近いほど大きく、遠いほど小さくなる。
私の人差し指の爪と同じくらいの大きさの鱗がびっしりとすきま無くならんでいる。
「尻尾の先はいつも歩くのに使っているから硬いの。人間で言えば足の裏、という感じ」
彼女はおそるおそる身体を撫でている私を見下ろす。
「さっき巻き付いたのは、人間で言う握手に近いかな。
蛇人はだいたい『おはよう』のときも『こんにちは』のときも『おやすみなさい』のときもああするの。
だから慣れて欲しくて。ねえ、くろちゃん。
くろちゃんも巻き付いてみない?」
私は手を止めて彼女を見上げ、それから自分の身体を見下ろした。
養護施設で与えられた、男物のぶかぶかのシャツ、その下から伸びる長い長い身体と黒い尻尾を。
私は自分の尻尾をゆるく彼女に巻き付かせた。こんなことは初めてなので加減が判らない。
「いたく、ないですか」
「もっときつくてもいいよ」
育った場所で私は尻尾をできるだけ使わないように、巻き付かないようにと言いつけられていた。
今思うと、人間よりもずっと強い力を持っている身体で逆らわれないようにという配慮があったのだろう。
「きれいな尻尾だね」
おせじなのだろうか。
白くてつやつやした彼女の尻尾に対し、真っ黒なだけで模様もなく、
その上皮膚病でがさがさになっている私の尻尾はとても汚かった。
改めて、巻き付いていいのか不安になる。
「黒一色ですごくきれい。蛇人の間では模様がないのが美人だから、きっともてるよ」
そんなものだろうか。この人の方がずっと美人なのに。
そんな人と尻尾をしっかりと絡ませているのだと考えると、すごくどきどきした。
「だから、これからよろしくね、くろちゃん」
私は何と言ったらよいのか解らなかったので、ただ頷いた。
あとで、ありがとうとか感謝の意を述べればよかったと気づいたのだが、頭が回らなかったのだ。
物心つく前から人身売買組織の片隅で育てられ、同族に出会ったこともなかった蛇人の子供である私は、
こんな風に温かく笑う人に会ったこともなかったのだから。
その日のうちに、私は養護施設から彼女の家に移った。
私のいた組織に警察の手入れが入ってから一ヶ月、それからこの施設で暮らしていたが私物はほとんどない。
見送ってくれる人もいない。
施設の職員は私の下半身から目をそらしひきつった笑顔を浮かべたし、
ひきとられている子供たちは怯えた顔で遠ざかるか、
悪口を言おうとした口を職員に抑えられて遠ざけられた。
蛇人は世界的にとても数が少なく、あまり知られていない種族だ。
今でも蛇人は毒のある牙でかみついて子供を丸飲みにすると信じる人がたくさんいる。
そして、ここが重要なのだが、蛇人はとてもお金持ちだ。
三百歳を越える平均寿命で富と知識を築き上げ、彼らの国は世界有数のGDP を誇っている。
そんな蛇人の少女が密かに誘拐され人身売買組織に育てられていたというのは、世界を揺るがす大事件だった。
組織を黙認していた警察官僚は自殺、ほかにも何人も更迭されたり服役したりしたのだ。
もっとも当時の私はなにも知らず、環境の変化に怯えるばかりだった。
自由になりたい、殴られたくない、おいしいものをおなかいっぱい食べたい、
鱗がついていることを馬鹿にしない人たちと暮らしたい。
そんなことをいつも夢みていたけど、とため息をつく。
警察に保護されたあと、私はずっと養護施設の中に閉じこめられたままでいた。
施設の外にはたくさんの記者がいて、私が窓から顔を出すと写真を撮ったりコメントを求めてくる。
施設の人たちは親切にしてくれるけど目の奥には恐れがあったし、尻尾で軽く触れるだけで飛び上がった。
この小さな国はほとんど普通人で占められていて、蛇人をテレビの中でしか見たことのない人ばかりだ。
組織を出ても、私がみんなから嫌われている厄介ものの蛇人であることは変わらない。
なにも変わらない。
彼女に会うまで、私はそんなことを考えていた。
外は驚くことばかりだった。
彼女が自分で運転するミニバンに乗って施設を出たことにも驚いたし
(私たちの下半身の構造上、絶対に車は運転できないと思っていたのだ。
そう言うと彼女は
『普通人だって足が不自由な人がいるんだから、
足が使えない人のための車だって開発されてるんだよ』と笑う。
そう言ってから後ろをちらりと見て、
『この大きさの車でも二人乗りになっちゃうけどね』と肩をすくめた。
私は後部座席いっぱいにおしこめられた私と彼女の下半身が絡まないかと、
胸がどきどきして景色を見る余裕もなかった)
たどり着いた家がすごく大きくて綺麗なことにも驚いた。
私が割り当てられた部屋は大きな窓があって、オレンジの花柄のカーテンがかかっていた。
大きな敷き布団といくつものクッション。
壁に作り付けられた棚以外の家具は折りたたみ式のテーブルだけだ。
「普通人っぽい部屋の方が慣れてるかと迷ったんだけど。どうかな?」
私は部屋の中をぐるりと回ってみて、どこにも尻尾がひっかからないように考えられた部屋なのだ、と感心する。
同時に、こんないい部屋を使っていいのか心配になった。
日当たりがよくて天井も高く、広さは私が組織にいたころ押し込められていた檻の五倍はありそうだ。
その心配が顔に出たのか、彼女は私の頬にふれて微笑みかける。
「もともと余ってた部屋なんだ。この官舎、本当は家族持ち用だから広すぎて」
「ご家族はいないんですか?」
「本国にはいるよ。両親と兄と姉。あ、結婚はしてないけど」
彼女は少し考えこんだ後、口を開く。
「本当は結婚していたり、もっと大人の人がくろちゃんの後見人になれたら良かったんだけど……
蛇人って数が少ないからちょうど良い人がいなくて。
でも、私がんばるから。頼りないかもしれないけどね」
そう言ってまた絡めた尻尾は温かいような心地で、ずっと絡んだままにしておければいいのに、
と私は考えていた。
「まずは、服とお風呂だよね」
というのが尻尾を離した彼女の第一声だった。
「服はたんすにいくつか入れてあるの。サイズが合うといいんだけど」
作り付けのたんすを開けてみると、
シンプルなブラウスやTシャツと共に、ロングスカートが何着か掛けられている。
彼女は鮮やかな色に染め上げられたスカートを取り出す。
「このスカートは私たち蛇人の民族衣装のような感じかな。老若男女、どんな場でも着るものだよ。
身体に巻き付けて、帯でとめるの。と、いうか、その、つまり」
彼女がしどろもどろになる理由が解った。
「……施設で虐待を受けていたわけじゃないんです。
ただ、みんな蛇人の……あそこがどこにあるか知らないし、
『もらった服だとあそこを隠せません』とも言い辛いし……」
そう、実のところ施設で支給された服では私の性器をまったく隠せていなかった。
彼らも悪意はなかったのだと思う。
ぴったりと閉じていれば、性器がどこにあるかなんて、普通人には判らないのだ。
それに生まれてこのかた、性器をきちんと隠せる衣服を支給されたことなどなかった。
裸じゃないだけ、組織にいたころと比べればずっといい。
「くろちゃん」
彼女が眉をひそめているのを見て悲しくなる。
そんな常識のない子供はやっぱりいらないと思っているのだろうか。
「一つだけ約束して。言いたいことや、いやなことは、はっきり言うってこと」
彼女は身体を落として、私に目線を合わせる。
「きっと、今まではそんなこと言ったら、ひどい目にあってきたんだよね。
でも、もうこれからは違うの。
いやなことや、恥ずかしいことはいやだって言っていいの。それにね」
彼女は私の着る、ほつれたシャツに触れる。
「くろちゃんがこれまでいた施設の人だって悲しむよ。
本当はいやなことがあったのに、がまんさせて気づかずにいたなんて」
そうだろうか。みんな私のことを厄介ものとしか思っていなかったのではないだろうか。
「目を合わせて、気持ちをはっきり言うの。そうすればきっと、伝わるから」
そういえば、私はもう長い間、人と目を合わせていなかった。
組織ではずっと目を伏せて過ごし、助けられた後も同じようにしていた。
もしかしたら、誰かが私と目を合わせようとしていたこともあるのかもしれない。
それに気づかずに、私から拒んでいたのかもしれない。
昨日までの私なら、お人好しすぎる考えだと笑っていただろう。
でも今、少し潤んだ瞳で私を見つめ続ける彼女を前にすると、
そういうこともあるかもしれないという気がしてきていた。
「それから、くろちゃんはもう一つ、我慢していることがあるんじゃない?」
そう言って彼女は私の尻尾を軽くたたく。
「尻尾の先まで、きちんと洗ったこと、あんまりないでしょう?」
私は自分の尻尾……がさがさしたかさぶたで斑模様になっている尻尾を、とぐろを巻いて隠す。
そう、上半身はともかく下半身はほとんど洗ったことがない。
組織にいた頃は時折水をかけられるだけで済まされていたし、
そういうものだと思っていたから施設に入れられてからも格別洗おうと思ったこともなかった。
でもそれはきっと、普通の蛇人から見れば不潔で恥ずかしいことなんだろうな、
と縮こまる私の尻尾を、彼女の手が撫でる。
「綺麗にすれば皮膚病だって治るよ。
今日はとことん、身体のすみのすみまで洗いつくすから、覚悟しててね」
この住居の浴室は、私が今まで入った中で一番広いものだった。
なにしろ、私は全身がきちんと入るお風呂に入るのは初めてだ。
組織でも施設でも、私の下半身はシャワールームからはみ出してしまっていたのだから。
その上、ちょっと窮屈ながら彼女も一緒に入れるのだから想像を超えた広さだった。
「蛇人のお風呂って、どこもこんなに広いんですか?」
「ここは割とぜいたくな方かもね。
都会だとお風呂のスペースが確保できないから、公衆浴場に入る人が多いよ」
彼女はちょっと苦笑する。
「外国のバラエティ番組が蛇人国を紹介するとき、だいたい公衆浴場がネタにされるんだよね。
普通人から見たら大量の蛇人が身体を密着させてくねくねしているのが地獄的光景に見えるみたい」
私は今密着している彼女と私の身体を見ながら、その光景を想像しようとした。
そんなにたくさんの蛇人がまず想像できないし、
知らない人たちと身体をくっつけるのはかなり恥ずかしいことなのではないかと躊躇してしまう。
今だって恥ずかしいのに。
私は横目で彼女をうかがった。
ボディソープのボトルを振って中身を確かめている彼女は特に羞恥を感じていないみたいだ。
先ほどの話通りなら、蛇人は他人に裸を見せるのに慣れているから、ということになるのだろうか。
それとも普通人と違って上半身の多くも鱗で覆われているから?
自分の身体もそうだが、蛇人の身体で鱗が生えていないのは顔と胸くらいだ。
それにしても、と私は彼女の胸を見て考えてしまった。
「なに?」
「な、なんでもないです!」
彼女はぷっと笑って胸をそらす。
「当ててみせましょうか?
私の胸が平らなのは、私が特別に平らなのか蛇人という種族が平らなのか、ってことじゃない?」
私は真っ赤になってうつむいた。
視線の先には私のやはり平らな胸がある。
「答えを言うと、これは種族の特徴なの。
蛇人は子育てにあまり母乳を必要としないから、胸が発達しないのね……がっかりした?」
「え、いや、その」
私はなんと答えたものか判らず、首を横に振る。
「私たちは胸が平らなのが普通なんだけど……
外国から文化も入ってくるし、今時の子の間では胸に詰め物をするのが流行ってるみたい。
中には豊胸手術をする子までいるけど、医師としてはおすすめできないな。
くろちゃんは、大きい方がいい?」
「い、いえ、ふつうが、いいです」
「普通が一番だよね」
言いながら彼女はシャワーのノズルを手に取り、蛇口をひねった。
温かな水の粒が彼女の鱗の上ではじけて転がる。
つやつやした鱗は水を受けて真珠のようにきらめいた。
思わず見ほれていると、泡だったスポンジを手渡される。
「ほら、ぼーっとしてないで。私は尻尾の先から洗っていくから、くろちゃんは身体の上からね」
彼女は私の尻尾側に移動し、スポンジを持て余す私をよそに洗い始めた。
彼女の爪がこりこりと私の鱗の間をひっかくのが判る。
私はくすぐったさに耐えられず、尻尾を大きく振る。
「こら、じっとしなさい」
「だ、だって、くすぐったくて」
「我慢」
我慢できない。彼女は跳ね回る尻尾にかじりつき、頭から泡まみれになっている。
黒い自分の尻尾と白い石鹸液の組み合わせがとても卑猥に見えて、私は自分の発想を恥じた。
恩人で、裏表がなく優しくて、その上同性の人でいやらしいことを考えるなんて、いけないことだ。
そんなことを考えていると知ったら、彼女はきっと悲しむだろう。
「もう、元気だなあ。さっきまであんなにおとなしくていい子だったのに」
彼女はびちびち跳ねる私の身体を尻尾で押さえ込む。
下腹から胸にかけて巻き付いた彼女の身体は石鹸水でぬめり、私の身体を泡立たせていく。
「面倒くさいから、このまま身体で洗っちゃおうかな」
さらっとそんなことを言う彼女に赤面する。
蛇人の社会にはないんだろうか。こう、身体で身体を洗う性的サービスって。
私自身も組織で練習はさせられたことがある。
だが蛇人にまきつかれるサービスを好む客がいなかったので、幸か不幸か練習どまりだったけれど。
もしかして蛇人は身体が触れ合っても何とも思わないのだろうか。
私はこんなに、どきどきしているのに。
「もう、くろちゃんも洗わないとだめだよ」
彼女がふりかえって私をたしなめ、私はあわててスポンジで身体をこすりはじめた。
身体が跳ねる。
「あれ、どこか痛くした?」
「な、なんでもないです!」
彼女がまた私の尻尾に専念し始めたのをうかがい、私は息をついて身体をみおろす。
たいらな黒い胸に、小さく主張するような薄紅の乳首。
硬く充血して立ち上がり、スポンジが軽く触れるだけでびりびりと痺れるような部位。
こんな、人並み以下の大きさの胸なのに(蛇人的には普通らしいけど)
こんなときばっかり、と泣きそうになる。
浅い息をつき、泡の中から顔をだす乳首から目をそらして、できるだけ遠いところを洗う。
今までこんな気持ちになったことはなかった。
ほかの組織の子供たちと同じく、私もある程度成長したらいろいろな性奉仕を行うようになったけど、
快感はなかったのだ。膣に挿入されたときでさえ痛いだけだった。
ほかの子供たちが何度かするうちに「感じる」ようになっていくのに、何度やっても痛いだけ。
私は、蛇人はそういう身体なのだと思っていたのに。
どうしよう、どうして、こんなときに。
身体に触れるだけで声がでてしまいそうだが、それでも怒られるのが怖くて、私はスポンジを必死に動かす。
出来るだけ胸から遠いところ、二の腕、首、背中。
でもどこを洗っても快感が胸を尖らせていく。
ほしい、もっときもちよいものがほしい。
胸をぎゅっとしてほしい、わきの下を撫でてほしい、下腹をこすりあげてほしい。
彼女に、それをしてほしい。
私がそんなことを考えているとも気づかず、彼女は背を向けて石鹸を泡立てている。
白くなめらかな背中と丸みを帯びた尻が上下に揺れているのを見ると、猛烈に腹がたってきた。
私はこんなにどうしようもない気持ちなのに、彼女はなんとも思ってない。
ずるい、どうして私だけ、彼女だって、いやらしくなればいいのに
後で考えると、あのときの私はまさしく魔が差していたのだろう。
だが、そんなことに気づく余裕もなく私は身をよじる。
私の尻尾が彼女の平らながら柔らかな胸を、下腹を、そして性器があるべき場所をしめつけ、
こすり上げ始める。
「あ、あの、くろちゃん?」
「なんですか?」
できるだけ無邪気に聞こえるような声を返す。
さきほどまで声を殺すのに必死だったのに、企みを胸に抱いていれば平静を保てる。
私はそんな、薄汚い人間なんだと改めて思う。
「そ、その、尻尾が、へんなところに当たって」
「そうですか?」
私は彼女のあそこをざりっとすり下ろした。
石鹸とは違うぬめりが感じられて動悸が高まる。
「ちょ、ちょっと、離して」
「いやです」
私は尻尾の力を強くすると同時に、二本の腕で彼女の尻尾を抱きしめる。
顔の先でびちびち跳ねる、薄いピンク色の尻尾を見つめていると、なんだか変な気分になってきた。
先端にそっと口づける。
ぴん、と反り返った尻尾に唇を這わせた。
若干見た目が似ているとはいえ、これはあくまで尻尾であって男根ではないのだけど、
勘違いしそうになる。
彼女の尻尾が震えているのは、気持ちよくて射精したくてたまらないから、なんて。
口を開け、先端をくわえこむ。
口淫だけは自信があった。
鱗がある身体を抱きたがる客は少なく、いつもフェラチオ止まりだったからだ。
「おまえはフェラチオだけが取り柄だな」と組織では言われていた。
結局私は、目の前にちんぽのようなものがあったらくわえこむような変態ってことなんだろう。
だって、あごが苦しいのに、ざらざらした鱗が口内を削るのに、嬉しい。
口いっぱいに彼女で満たされているのが、
鱗を舌でなぞり軽く歯を立てるたびに彼女が感じているのが、嬉しい。
彼女の手がゆるゆると私の尻尾をしごきあげるだけになり、
荒い息と押し殺した声を浴室にこだまさせているのが、嬉しくて仕方がない。
胸を、尻を、下腹をこすり上げもみ上げて、互いの身体が飴のように溶けて一つになるような気がした。
自分の中から何か熱くて大きなものがこみ上げてきて弾けるのを、
私は彼女の尻尾を噛みしめながら感じていた。
しばらく腰を弾ませたあと、私は憑き物が落ちたように冷静になった。
熱い蒸気につつまれた浴室で、冷水を浴びせられたような心地だ。
どうしよう。
なんてことをしてしまったんだろう。
絶対きらわれた。きっと追い出される。それどころか逮捕されるかもしれない。
涙でぼやけかけた視界に、ひょいと彼女が顔をのぞかせる。
次の瞬間、ばしゃっと手桶からお湯をかぶせられた。
「ばか、くろちゃんのばか」
真っ赤に頬をふくらませた彼女の顔が目の前にある。
「あ、あんなの、いや、そもそも私も悪いけど、でも、だめだよ」
「……ごめんなさい」
「泣いてもだめ」
頬を引っ張られる。
「だいたい、その、なんで言ってくれなかったの? 本当のこと」
彼女は私の下腹に目をやったあと、すぐにそらす。
私は問いの意味が解らず首をかしげた。
「本当のこと、ってなんですか?」
彼女は真っ赤になり、もごもごとなにかをつぶやいたあと、意を決したように口を開く。
「だ、だって、きみ、男の子じゃない?」
「え?」
私は彼女の視線を追い、自分の下腹を眺めた。
私の女性器はぱっくりと開き、石鹸の泡と白くどろどろした汁にまみれている。
でも、そこに初めて見るものがあった。
女性器からだらりと伸びた、細長い肉筒。
組織でさんざん舐めしゃぶらされていたものによく似ている。
そんなものがなぜか、二本も突き出していた。
「……なんですか、これ?」
頭からすっと血がひいていくような気がする。彼女も私が嘘をついていないことが解ったのだろう。
心配そうな目を向けて言った。
「今まで、一度も見たことがなかったんだね。これは、蛇人の……おちんちんだよ」
「うそ、だって、こんなの、はえたこと、ないし」
「蛇人のは、身体の奥に収容されているの。
だから子供の内は検査しないと男女の区別がつかなくて……くろちゃん? くろちゃん、大丈夫?」
彼女の声が遠く、辺りが暗くなっていく。
まるで穴の中に落ち込むようだと考えた辺りで、私の意識は途絶えた。
ぼんやりとしたオレンジ色の灯りが視界の先に浮かんでいる。
花の形をしたランプだ。壁際の卓に置かれたそれが柔らかな光を投げかけている。
目を上げれば、今日来たばかりの自分の部屋だと判った。もうすっかり日が暮れているらしい。
私はかけられていた布団に頭から潜り込んだ。全部夢だったのだと思いたい。
でも、濡れている髪も、身体に残る石鹸の香りも、現実だ。
私はあそこに手を伸ばしてみた。
今はぴったりと閉ざされ、あんなものが生えている様子はない。
やっぱりあんなの、おかしい。
第一、二本も生えている意味が解らない。
私は裂け目をむりやり開き、指を差し込んでみた。
ほかの場所よりは薄いが鱗が生えている内側が、指を締め付ける。
ほら、指だって入るし、あんなものが入っているスペースなんかない。
あれは幻だったのだ。お風呂でのぼせた頭が見せた、幻。
絡みつく彼女の身体も、石鹸の苦みと汗のしょっぱさが混じる彼女の尻尾も、彼女の甘い声も、全部幻。
そう考えたとき、何かが身体の奥から沸き上がってくるのを感じた。
大きな塊が私の裂け目を降りてきて、差し込む指にこつんと当たる。
とたんに腰に強いしびれが走り、私は思わず声を上げてしまった。
うそだ、こんなの。これはなにかのまちがいだ。
そう思いながらも、指は裂け目の中のそれを探るのをやめられない。
つるんとして丸みを帯びた、果実のようなもの二つ。
それが私の裂け目をぎちぎちと広げ、外に出てこようとしている。
「やだ、こんなの」
そう言いながら、私は果実とそれが生える茎を撫で回す。
「で、でてこない、で」
言いながらも、それが嘘だと解った。
出したい。射精したい。
がくがく腰をゆすりながらしゃくりあげる。
気づきたくなかった。
こんなことなら、ずっと組織にいた方がましだった。
今まで自分の口に精を吐き出していった男たちと同じ生き物だなんて、知りたくなかった。
あいつらと同じ、けだもののような欲が自分の中にたぎっているなんて、耐えられない。
なにより、耐えられないのは
「くろちゃん?」
扉が開く音と、彼女の呼ぶ声。
「もう、起きられるかな? 夕ご飯、食べない?」
彼女の声にはわずかな怯えが感じられる。私は動きを止め、じっと布団の中でうずくまった。
しゅるしゅるという音。彼女が部屋に入り、近づいてくる音だ。
「こないで!」
思わず叫んでから言い直す。
「こないで、ください」
彼女は立ち止まり、部屋にしばし沈黙が満ちた。
「くろちゃん、ごめんなさい」
彼女がぽつりとつぶやく。
「許してもらえないと思うけど、本当にごめん。
いやなことがあったら言えって、言ったばかりなのに、
私からひどい目にあわせるなんて、ごめんなさい」
私は答えない。
ただひたすら、布団の中で息をこらえている。
「でも、おねがい、出てきて話を聞いて。くろちゃんは本当に男の子なの。
蛇人の外性器は男性も女性も同じ形をしているし、見た目だけで区別をつけるのは難しいのよ。
その上、蛇人の男性は髭も体毛も生えないし、体型も普通人と比べて華奢だから尚更区別がつかない。
組織には蛇人の身体に詳しい人間がいなかったから、これまで女の子として育てられてしまったんだと思う」
いや、きっと女の方が都合がよかったからだろうと私は声に出さず答える。
大枚はたいて手に入れた蛇人が、商品価値の低い男だと思うのが嫌だったのだ。
だから多少不自然な点に目をつぶって女だと思いこもうとしたのだろう。
「もし、くろちゃんが女の子としてこれからも暮らしたいなら、そうもできるよ。
将来の話になるけど、性転換手術の認可だって下りると思う。これからどうするかは、ゆっくり」
「もう、いいです」
私は布団から顔を出さぬまま、言葉をさえぎる。
「出ていきます。お世話になりました」
私はしゃくりあげようとする声を抑えて、言葉を出す。
その、抑えたはずのしゃくり声が、布団の外側から響いてきた。
ひぐぅ、とつぶれるような泣き声とともに、布団がぎゅっと絞られる。
「ご、ごめ、ん、なざい、ぃぃ」
布団の外側に、ぼふっと顔が押しつけられたことが判った。私の顔の目の前だ。
「な、なんで泣くんですか」
「だ、だっで」
向こう側から涙が染みてくる。私はそれに触れたいという気持ちを必死に抑えた。
だめだ、彼女に触れてはだめ。だって、もっと触りたくなってしまうから。
「くろちゃん、ごめん、ね、だから、いがないで」
彼女の腕が私の背中にまわされる。
自分はこらえている一線をあっさり越えてくる彼女にいらだちと、うらやましさと、
なぜか強い愛おしさを感じた。
「こ、こどもみたいに、泣かないでください」
「泣ぐ」
きっぱりと言い切られる。
「泣いで、くろちゃんを止められるなら、いぐらでも泣く」
「ずるいです、そんなの」
私の声にも涙が混じりしゃがれる。
「ど、どんなずるいこともするし、くろちゃんが一緒にいてくれるなら、なんでも、するから」
彼女の息がほう、と布団の外から伝わり私の耳に当たる。身体がかあっと熱くなった。
「うそ。なんでもなんて、できないくせに」
「うぞじゃない、もん」
「じゃあ、私がセックスしてくれ、って言ったらするんですか?」
布団の外側で、彼女が身体を硬くしたのが判った。
私はかえって弛緩していたと思う。
もうおしまいだ。かえってすっきりした。これで後腐れなく彼女と別れることができる。
布団から彼女が身体を離したのが、胸がつぶれるほど苦しいけど、これでよかったんだ。
私は大きくため息をついて目を閉じた。
次の瞬間には、布団にごそごそ潜り込んできた彼女のために目を見開くことになるのだが。
「な、なに、やって」
「私とするんでしょう? セックス」
布団の中に二人分の体温が満ちる。
「だ、だめです」
「いやなの?」
暗くてよく見えないが、彼女は私の胸を抱き、上目づかいにこちらを見つめているようだ。
「だ、だってその、マナさんは、そういうことしちゃ、だめ」
「解ってる。本当はだめだよね」
彼女の下半身が私にやわらかく絡みつく。
このままだと勃起しているのがばれてしまう、と焦る私をよそに、彼女の腰はぐりぐりと私の局部をこねまわす。
「だめぇっ、こ、マナさんで、いやらしいこと考えちゃうから、だめ、です」
「そんなの当たり前だよ」
思いの外、冷静な声が返ってきた。
「異性とお風呂に入ったんだから、そういうことを考えるのは普通だし、くろちゃんは何も悪くないんだよ。
……まあ相手が私、というのが、ちょっと、その、逆に申し訳ないけど」
彼女の髪がちくちくと首筋に刺さる。
むず痒さに髪を払ってから、今自分の指はあそこから出た汁でべとべとだと気づいた。
彼女もそれに気づいたのか、触れる身体がかあっと熱くなる。
「わ、私も考えたよ、くろちゃんで、いやらしいこと」
彼女の唇が私の喉に触れた。
そのまま少しずつ、唇は首筋に口づけながら、私の顔目指して進んでくる。
「だから、おあいこ、じゃないな。ほんとうは、わたしは考えちゃだめなことなんだから」
彼女の唇が私の頬に触れたとき、ぽたりと熱いしずくが落ちてきた。
「だから、だめだって、言って。
そんなのずるいと解ってるけど、もう、自分では無理、で、
だから、くろちゃんがだめだって言ったら、もう、しないから」
私は塩辛いしずくを舐めながら考える。
彼女は、ずるい。社会人としては、最低なんだろう。
何しろ辛い環境から保護した私と、いやらしいことをしようとしているのだから。
それに、そもそも、
「ずるいです。そんなの、だめだって、言えるわけないじゃないですか」
いい匂いで、子供みたいにべそをかいている人を前に、なにもしないなんて出来るわけがない。
「さいごまで、ぜんぶして」
そうねだると、彼女の唇は私の唇に下りてきて塩辛くなった口を吸ってくれた。
さて、
蛇人の男性には性器が二本生えているが、これを両方いっぺんに使うことはまずない。
二人の女性を相手にしたり、二本を一つの女性器に突っ込んだりするのは、蛇人向けのAVの中だけの話だ。
実際二本同時に勃起状態にするのは大変難しく、だいたい片方が立っていればもう片方は萎えていて、
片方が精を吐き出し終わって一息ついたころに、やっともう片方が硬くなってくる。
常にどちらかが半勃ちで苦しく、いつが止め時なのか全く解らないまま四回くらいしてしまった。
また、蛇人の男性器を収容する性器のうの内側には鱗が生えているが、
蛇人の女性器の内側には鱗がなくやわらかく絡みつく粘膜になっている。
並べてみれば性差は一目瞭然なのだが、普通人の多くは今でも
「蛇人のあそこは内側にも鱗が生えている」という俗信を鵜呑みにしている。
それから、蛇人は普通交わるとき、互いの首を軽く噛み、尻尾の先を硬く絡み合わせる。
私がその夜に知ったのは、そんなことだった。
次に目覚めたのは、まだやっと明るくなり始めた時刻だった。
彼女の額が、私の額にこつんと当てられる。
「もう、朝ですか?」
「まだ。だけど」
彼女の首筋にはいくつも私の歯跡が残っていた。
服で隠せる場所でもないし、外に出たら私としたってことがばれてしまうんだ、と顔を赤くする。
「お風呂に、入りたいんだけど」
「はい」
辺りは私と彼女の体液で煙るようだった。私も次に入らせてもらおう、と考える。
「その、尻尾、離してくれないと」
「あ」
忘れていた。こわばった尻尾をゆるゆると解いていく。
互いの尻尾の間にねちゃりと汁が糸を引いた。
「……お風呂、一緒に入る?」
「……はい」
あれほどむらむらしていたのに、
シャワーで身体を洗い流し、温かな浴槽に身体を沈めると邪気がぬけたようになってしまった。
私は同じ浴槽内で身体を寄せる彼女を眺める。
風呂に入ってから無言のままの彼女に、何を言ったらいいのか解らない。
何を言うかだって?
『昨日は魔が差してすいませんでした、なかったことにしてください』以外、
言うことはないじゃないか!
浴槽に肩まで沈むと、余ったお湯が外にあふれだした。
そう、言うしかない。
このまま、彼女と恋人同士になど、なれるはずがないのだ。
私は大きな事件の被害者で、多くの人に注目されている。
その私と『こんなこと』になったと知られたとき、責められるのは彼女だ。
仕事も失い、人生はめちゃくちゃになってしまうだろう。
どうしよう、全部私のせいだ。
「くろちゃん」
彼女の手が私の肩を抱く。
「昨日、約束したでしょう。言いたいことがあったら、はっきり言うって」
彼女のピンク色の爪が食い込んだとき、ぽろりと言葉がこぼれた。
「マナさんの恋人になりたい」
口にしてから、はっとして彼女の顔を見る。
彼女は青白い顔で私を見つめていた。
「無理、ですよね」
彼女はぎゅっと眉根を寄せて、しばらく涙をこらえたあと、こくんと頷く。
「ごめん、なさい、へんなこと言って」
視界がぼやけた。私は顔を洗うようにお湯を自分の顔にかける。
ごまかせる訳もないけれど、顔が濡れているのはお湯のせいだと、自分に言い聞かせる。
「め、めいわくかけて、ごめんなさい、私じゃ、どうやっても、マナさんにつりあうわけ、ないのに」
「違う」
彼女の手が私の顔をぬぐった。クリアになった視界で、彼女の目が紅く燃えている。
「謝るのも、つりあわないのも私の方だよ。
こんなこと、しちゃいけないって解ってたのに、どうしても我慢できなかったの。
初めて会ったとき、まだ男の子だと知らなかったときから、なぜか目が離せなくて」
流れる汗が、首筋に残る噛み跡に染みた。
「今だって、本当はだめなのに、離したくない。くろちゃんを、私だけのものにしたい」
狭い浴槽の中で、私たちはもう一度尻尾を絡み合わせた。
黒い尾と白い尾が結びつき、一匹の生き物のようにのたうった。
風呂から出た頃、やっと日が昇り始めた。
彼女はカーテンを開け、差し込む光に顔をしかめてから、にっこりと笑う。
「くろちゃん、自分の尻尾を見て」
「え?」
何のへんてつもない、いつも通りの黒い尻尾だ。
模様くらいついていればいいのに、と何度も思った、薄汚い無地の尻尾。
尻尾の上に朝日がきらめいた。
「え、ええっ?」
思わず声を出してしまう。
いつもの尻尾ではなかった。黒い尻尾の上に虹の光沢が輝いている。
「な、なんで? 石鹸が残ってるから?」
「違うよ」彼女がぷっと吹き出しながら言う。
「黒い蛇人の鱗はときどき虹の光沢を持っていることがあるの。
とても珍しいから、鱗を見ただけで運がいいなんて言われてる。
本国ならアイドルにだってなれるかもね」
実感がわかず尻尾をなんども裏返して見ている私の頬を、彼女はそっと撫でる。
「私、一生分の運を使いきっちゃったかもね。でも、後悔してないよ」
「私も」
背伸びして彼女の首筋に口づける。
「私も、後悔してない。マナさんとこうなったの。何度繰り返しても、絶対に、またこうするから」
彼女はくしゃっと泣き顔を作ったあと、心から嬉しそうに微笑んだ。
そのゆがんだ顔がとても美しく見えて、いつまでもこの顔を見続けていたいと思った。
結論から言えば、私と彼女の同居生活は一ヶ月も続かなかった。
私の本当の両親が判明し、本国に帰還することになったからだ。
私の父は商社員で、蛇人の本国を離れて働いていた。
母は父と共に赴任先で暮らしていたが、妊娠が判明して帰国が決まっていた。
だが帰国より先に産気づいてしまったのだ。
母親は病院にかつぎ込まれ私を……正確には私が入っていた卵を……産んだが、
その病院がマフィアの息がかかっている場所とは考えもしなかった。
病院側は珍しい蛇人の卵を商機と見て、両親には卵が死んでいたと伝えた。
長い寿命を持つ代わりに繁殖力の低い蛇人の卵が死んでいるのは、さほど珍しいことではない。
ましてや言葉の通じない外国ということもあって、両親は病院側の説明を信じ、帰国してしまった。
その後、事件の報道を受けて名乗り出て、DNA鑑定を受けて両親であると判明したのだった。
そんな彼女の説明を、私はぽかんとした顔で聞いていた。
「……その人たちと、暮らさなきゃいけないの?」
彼女は困ったような笑みを浮かべる。
「ご両親はずっと、後悔していたそうよ。
本国にさえいれば、無事あなたが生まれて成長していたんじゃないかって。
あなたが生きていたら、ってずっと思っていたって」
「そんなの」
私の中には、顔も知らぬ両親に対する怒りしかなかった。
その人たちがのんきに暮らしている間に私がどんな目にあっていたかなんて、彼らは想像もできないだろう。
そして、やっと手に入れた彼女との暮らしも、彼らは奪っていこうとしている。
許せなかった。
「くろちゃん」
「嫌です」
彼女の言葉をさえぎる。
「そんな人たちと暮らせません。無理にきまってます」
彼らが望んでいるのは、あの日生まれるはずだった可愛い赤ん坊だろう。
組織でありとあらゆることをやらされて、その上男なのに女だと思いこんで成長した自分ではないはずだ。
第一、私はまだ蛇人の本国語もおぼつかない状態だった。
会話さえできないのに、会ってどうしろと言うのか。
「やる前にあきらめるの?」
彼女の強い視線に、少したじろぐ。
「無理だし、嫌です」
「どの辺りが嫌?」
「……きらい、だから」
「会ったこともないのに?」
「会ったことなくても、嫌いな人は嫌いです!」
かんしゃくを起こしても彼女はあきらめなかった。
何日も同じ会話をくりかえし、両親からの手紙やらビデオメールやらを見せられて私も認めざるを得なかった。
両親は別に悪人というわけではないし、私のことを心から思っている。
私が複雑な育ち方をしたことを承知しているし、ゆっくりと仲良くなれればいいと思っている。
「……でも、いやです」
十数度目かのやりとりでも、私はそうつぶやく。
「どうして?」
私はうつむいて目をそらした。
「私のせい?」
「……マナさんと、ずっと一緒にいたい」
言ってもしかたのないことだと解っていた。
わがままを言って困らせて、嫌われるだけだと解っていても、彼女と離れることを考えられない。
「くろちゃん」
彼女は私に目を合わせた。
「くろちゃんは知らないんだよ。世界にはいろんな人がいる。
私よりくろちゃんを愛してくれる人も、すてきな人もたくさんいる」
「いません」
「まだ、確かめてもいないのに?」
「マナさんよりすてきな人なんて、いないです」
彼女の目を見て言い切る。その目が自虐的な光を帯びた。
「傷ついたあなたを手込めにして、自分のものにするような女なのに?」
「違います!」
「違わないよ」
あれは私がむりやりしたようなものなのに、そう言っても彼女は首を横に振る。
「くろちゃん、お願いがあるの」
彼女は涙をぬぐい、紅い瞳を大きく開いた。
「私が、本当に世界で一番すてきな人なら、それを証明して」
「証明?」
意味が解らぬ私の顔を彼女の両手が包み込む。
「くろちゃんはこれから国に帰ってご両親と暮らし、そこで大人になるの。
学校に行って、友達を作って、ガールフレンドも出来たりして」
顔に彼女の胸が押しつけられる。頭上の声が湿っているのが判った。
「それでも私が一番すてきだと思ったら、会いに来て」
それから、十年以上が過ぎた。
慣れない本国での暮らしは辛いこともあったし、両親と打ち解けるのにも時間がかかった。
過去を知られ、腫れ物にふれるように扱われるのも嫌なものだった。
でも親しい友人もできたし、やりたいことも見つかった。
今の私は新聞社の特派員だ。世界を広く回れる仕事がしたい、
あと正直に言えば……彼女が世界のどこにいても、会いにいけるようになりたい、と選んだ仕事だ。
彼女とは最初の何年か定期的にメールを交わしていた。
次第にメールは間遠になり、この数年は一年に一度くらいだ。
そして今年「直接会いたい」と書いてから、メールは返ってこない。
彼女はもう、私には会いたくないのかもしれない。
あれは若気のいたりで、思い出したくないあやまちなのかもしれない。
それでもあきらめきれず、私は彼女の家まで来てしまった。
呼び鈴を押そうとした指をひっこめる。
これではストーカー以外の何者でもない。
第一、現在の彼女について知っていることはこの家で暮らしていることだけだ。
結婚だって、もうしているかもしれない。
「お母さん!」
高い子供の声に飛び上がりそうになった。
あわてて門の前から離れる。
「あたし、もう出かけるからね! 日曜だからって、ずっと寝てちゃだめだよ!」
子供の声にくぐもった声が応える。遠くてぼやけた声でも、私にははっきりと彼女のものだと判った。
扉が開き、人影が出てくる。
褐色がかった肌と金髪の女の子だ。年は彼女と出会ったころの私と同じくらいだろうか。
快活そうな顔立ちが彼女によく似ている。
「じゃあね! いってきまーす!」
女の子が呼びかけてからドアが閉まるまで少し時間がかかった。
蛇人の長い身体を通すのに時間がかかるからだ。
私は女の子の身体から目を離せなかった。
女の子の鱗は黒だった。それも、虹の光沢を持つ黒。
その上に絡みつくように白と紅色の模様が散っている。
女の子はすれ違う私をけげんそうな顔で見たが、何も言わずに去っていく。
私は脳の処理が追いつかず、遠ざかる女の子の尻尾と、彼女の家を交互に見た。
唐突に彼女の家の扉が開き、今度こそ飛び上がる。
「帽子、忘れてるわよ! 今日は暑くなるからかぶっていかない、と……」
扉から出てきた彼女の声が尻すぼみになる。
彼女は私と別れたころとあまり変わらないように見えた。
違うのは髪がのびてゆるく編まれていることくらいだ。
しばらく互いに、なんと言ったらいいのか判らず見つめ合う。
「あ、あの」
口火を切ったのは彼女の方だった。
「見た?」
「み、見ました。あの」
唾を飲んでから続ける。
「わ、私の、マナさんと私の子、ですよね?」
彼女はだまって頷く。顔は真っ赤だ。
「どうして」
どうして言ってくれなかったのか。それも、こんなに時間が経っているのに。
確かにあのころの自分は頼りない子供だったけど、それでもなにか、できたかもしれないのに。
そう言おうとした言葉が胸の中で溶けていく。
「マナさんは年の割に子供だし、変態でどうしようもない人かもしれないけど」
私は彼女の手をとる。手はあのころよりずっと荒れていて、それだけが歳月を感じさせた。
「でも、私にとっては世界一すてきな人だ」
もう私より低い位置にある頭を抱きしめながら、尻尾を絡められればいいのにな、と考えていた。
彼女の尻尾はドアの内側だ。
でもこれから家の中に入れば、いくらでも、失った歳月の分までもできる。
すすり泣く彼女の髪を撫でなから、私はそんなことを考えていた。
(了)
GJ!!
すごくよかった…本当にGJ
gj。この前の北海道謎の発光から考えてたが、マジで和平の異種族こないかな
蛇系もエイリアン系も金属生命体でもいいんだが受け入れる覚悟くらいしてるよ
地球は法に捕らわれてるかぎりダメになる一方だし、ここらでバーンと宇宙のヒトがな、こう
保守
ほしゅ
ロボット×女子大生 6レスぐらい
ごちゃごちゃ説明があるけどロボコンとかカブタックみたいなノリだと思ってね
ズーパルロボット達のステイ先の一つに自分の家が選ばれた時には、アケミも内心ちょっとわくわくしていた。
しかし、『ズーパルロボットプロジェクト』はあくまでも小学生がズーパルロボットと親しむための企画であって、
アケミの家に来たキリン型ロボット、キーロックも、アケミの弟のカケルを連れ出し、
近所の小学生&ロボットコンビと共に宝箱探しなどのイベントに明け暮れる日々を送っている。
もう大学生のアケミに出る幕はないのだ。
(私が子供の頃に、ズーパルロボットがいたらなぁ……)
無邪気に遊んでいられる小学生達が羨ましくもあり、恨めしくもあるアケミだった。
今日は金曜日で大学も三限までだが、大学生らしい華やかな遊びに興じる気力はなく、真っ直ぐ家に帰るつもりだ。
無理して濃くしているメイクも早く落としたかった。
ホームを降りる階段で転びかけたので、黒縁の眼鏡を取り出して顔にかけると、目の前には馴染んだ地元の町。
駄菓子屋の前を通りがかると、
「あ〜! まったお宝取り返されちまったよォ……。博士に怒られるーッ」
一台のロボットが地団太を踏んでいた。アケミは眼鏡をかけ直してそのロボットを観察した。
ズーパルロボットステイ地区になってからは当たり前の光景に思えたが、
そのロボットはズーパルロボットにしては不自然だった。傍にパートナーの小学生の姿がない。
もちろんたまたま近くにいないだけとも考えられるが、ズーパルロボットとは異なる雰囲気をアケミは感じ取った。
ズーパルロボットではないロボット、と考えると……。
「……ズーワルロボット?」
ズーワルロボットとは、ズーパルロボットの開発者、阿仁間博士のライバル、来羽博士が彼に対抗するべく
作った悪のロボットの総称である。早い話がパチモンである。
アケミの言葉に、
「あァん?」
とズーワルロボットは左右の足をペタペタ踏み鳴らしながら振り返った。
黒い身体に白い腹、平べったい翼(フリッパーっていうんだっけ)のような腕パーツを持つそのロボットは、
ペンギンモチーフであるらしかった。
「おネエさん、オレさまに何か用か?」
かくんと首を傾げ、不思議そうにアケミを見つめる。アケミは、こんな至近距離でロボットと視線を
合わすのは初めてだった。ちなみにアケミ宅に居候しているキーロックは背が高いので視点が遠い。
このズーワルロボットは、悪ぶってでもいるのかサングラスをかけているが、その奥に見える瞳は円らだった。
(ちょっとからかってやろうかな)
「ねえねえアンタ」
「オレさまはP・キングだ」
「そう。よろしく、P・キング」
「あア、よろし……く?」
「私……、あたしはね、失敗続きで不甲斐ないアンタに悪知恵を授けるためにやってきたの」
ふふん、と真っ赤なリップの端で、挑発的な笑みを作った。
(わあ、私ってば、悪女みたい!)
悪いお姉さんのフリが案外はまって、アケミは内心はしゃいだ。
「そいつはありがてぇ話だ! どんな知恵だ?」
P・キングは簡単にノッてきた。アケミは周りを見渡す素振りをして言った。
「ここは人通りが多いから場所を変えましょ」
「おう!」
P・キングは何の疑いも持たずにのこのことアケミの後についてきた。
(この子大丈夫……? 知らない人についていっちゃいけないって来羽博士に教わってないのかな)
と心配したアケミだったが、乗りかかった船だ、適当にアドバイスでもなんでもして帰ろうと思い直した。
ひと気のない河川敷に辿りつき、アケミはまずP・キングに質問をぶつける。
「P・キング、アンタはいつもどんな風にズーパルロボットと対決してるの?」
「んー、やっぱりまずは宝探しが多いかなァ。でもオレさま、なかなか見つけられなくって、
で横取りしようとするんだけど……」
「取り返されちゃうってわけね」
「そうなの」
しゅんとするP・キング。横取りするほうが悪いといえば悪いのだが、ズーパルロボットは小学生パートナーがいるし、
ズーパルロボット同士の連携もある。いくら悪のロボットだって一対複数は分が悪い。
「バトルになることもあるけどよぅ、いっつもオレさま負けちゃうんだ」
P・キングは石ころを蹴り飛ばした。
「あー、ジョーくんとかカンヌちゃんとか、結構強いもんねぇ……」
アケミはクマ型ロボットやカンガルー型ロボットの名前を挙げて頷く。
「おネエさん詳しいな!」
「え、えーと」
仲良くなりたくてこっそりズーパルロボットについて調べたりしてたけどやっぱり小学生の輪には入れなかった、
とは言いにくい。
「大学生だもの、そのくらい知ってて当たり前……よ」
「おネエさんって大学生なんだ! さっすが大学生!」
「え?」
「ちっちゃいのが小学生、中くらいのが中学生、それよりもーっとでっかいのが大学生だろ? すっげェ」
P・キングはフリッパーをぱたぱたさせて感心している。
(間に高校生が入るけどね)
アケミはこの悪いロボットというか頭が悪いロボットを応援したくなってきた。
とは言え悪事のアドバイスだなんてベタなものしか思いつかない。
「人質を取って、その人質とお宝を交換、なんて、どう、かし……ら……」
さすがにそんなこともう何度もやってるんだろうなと感じ、しどろもどろになりながら提案するが、
「うおおおお! それは思いつかなかった! おネエさんすげェ!」
予想外に誉められてしまうアケミだった。
「どいつを人質にするんだ?」
(うーん……、ちっちゃい子に迷惑かけちゃうのは忍びないなあ)
「そうね、このあたしなんてどうかしら」
アケミは気取った仕草で髪を掻き上げ、眼鏡を外して微笑んで見せた。
「エッ? おネエさんを?」
「そうよ、お宝を持ってこさせるのにちょうどいいターゲットもいるし。キーロックとカケルのコンビは知ってるわよね?」
「知らない」
「そう、その二人を……って、知らないの?」
「ジョーとかカンヌなら分かるんだけどなァ」
「そうなんだ……」
首を伸ばせば3メートルの背丈を持つ、町でも目立つ容姿のキーロックを知らないとは。
(まあ、いいや)
「今からカケルに電話するから、これを読んでね」
アケミはP・キングにメモ書きを渡してスマートフォンを取り出し、カケルのベルトフォン宛に発信した。
「きさまのあねはあずかった。かえしてほしくばお宝もってくさりばしの下へこい」
P・キングは棒読みでメモを読み上げた。
アケミから言い出したこととは言え、P・キングに後ろから抱きつかれるように拘束されていると
なんだか恥ずかしいし落ち着かない。
早く助けが来ないものかと鎖橋の下で待ちかまえていると、
のそのそキーロックが橋の陰から歩いてきた。カケルはキーロックの首輪に設置された席に座り、
キーロックの角を操縦桿のように握りしめている。
「なんだありゃ! でけえ! こええ!」
いきなり怯むP・キングに若干不安を覚えつつもアケミは
「大丈夫、あいつ背が高いだけでそんな強くないから!」
と小声で励ました。
キーロックはまったく緊張感のない声で
「アケミさん元気ー?」
とのほほんと聞いてくる。
「元気なわけないでしょ、ほら、たぁすけてー!」
「そ、そうだぞ、おとなしく持ってる限りのお宝を渡すんだ! 渡さないとおネエさん返してやんねぇぞ!」
アケミとP・キングは声を張り上げた。
「どうする、キーロくん?」
「んー。あんまりピンチそうに見えないよねー」
カケルとキーロックはのんびりと相談を始めている。アケミはカケルに向かって訴えかけた。
「ちょっとカケル、お姉ちゃんこのままだと帰れなくなっちゃうよ? 助けて」
「キーロくんどう思う?」
「うーんー、あのズーワルロボットさー、放っておいたらそのうちアケミさん解放してくれるんじゃないかなー」
「!? そんなのんびり待ってたら夜遅くになっちゃうでしょ!」
「でもさ、おねーちゃん、おとーさんが、『アケミはもう二十歳越えたんだから
たまには夜遊びでもしてこないと逆に心配だ』って言ってたよ」
「お父さん!?」
確かに大学から家まで直帰しすぎてたいたが、そんな心配までされているとは。
「う、うーん」
アケミは痺れを切らしてP・キングに指示を出した。
「こうなったら、なんか武器! 武器をあたしに突きつけて脅すのよ!」
それなら平和ボケしたコンビにもこの状況が分かるだろう。
「分かった!」
と頷き、自分の腹を扉のように開き、体内を漁ってみるP・キングだったが、
「アーーーーっ、武器忘れた!」
と、情けない声をあげた。
「ちょっと、二人に聞こえちゃうでしょ!」
アケミはベチッとP・キングの嘴を叩いた。
「武器もない相手と勝負する気はないなー、ねーカケルくんー」
「そうだね、帰ろうか」
「うんー」
キーロックはぐるりと背を向けた。
「最初から勝負する気なかったでしょ! お姉ちゃんを助けてからにしなさいよ!」
アケミは焦り、P・キングに新しい提案をした。
「そうだ、P・キング。武器ないなら首絞めるフリしなさい、あたしの首」
「? こうか?」
P・キングはフリッパーをアケミの腰から上へ滑らせる。
「ふやん!」
フリッパーの先がアケミのたわわな下乳に触れ、アケミは思わず声をあげた。
「……ん?」
P・キングはふにふにと二、三度丸くて重みのある二つの物体を持ち上げ、揺さぶりをかける。
「いや、ひやん! やめ、」
「おねーさん? どうしたのー?」
キーロックが振り返る。
「おお、おネエさん、首よりもこっち絞めるほうが、あいつらに効果あるんじゃないかな?
オレさまも楽しいし」
P・キングは無邪気に言いながらアケミの両乳をぐいぐい持ち上げる。
「はぁん、んっ、そう、ね……」
(やめてって言えない……!)
「なんかお姉ちゃんおかしいよ、キーロくん」
「そうだねー、苦しいのかなー」
キーロックはアケミに近寄り、覗きこむように首を倒し鼻先を近付けた。
(お宝と交換……はなくてもいいから、助けて、キーロック!)
と内心願ったアケミだったが、キーロックは思わぬことに、アケミの首筋に向かって舌を伸ばしてきた。
「うひゃ!」
キリンのぬめった舌先がキャミソールの下へ入り込み、背中を擦る。
パツンと音がして、アケミは胸元が軽く、というか心元なくなるのを感じた。
肩紐がずり下がる。
「アケミさん、ブラジャーがきつかったんだよー。前からぼく気になってたもんー」
キーロックがウインクした。
「なるほど」
(こらカケルうなずくな!)
「おおッ、柔らかくなった!」
P・キングはブラジャーがずれて、キャミソールの布一枚越しになったアケミの胸をフリッパーの先でこねくり回す。
「やー! もうやめてー!」
「あああ、ごめん、おネエさん! キモチ良かったから、つい……」
ようやくP・キングは手を止めた。
「まったくもう……」
アケミはふーっとため息を吐いた。というか、今のはブラジャーを外してきたキーロックの方が性質が悪い。
眼鏡をかけて辺りを見回しても、カケルとキーロックの姿は既にない。(逃げたか……)
「作戦は失敗したみたいだから、もう離してちょうだい」
「う、うーん」
「どうしたの?」
P・キングはそわそわと落ち着きがない。
ついにびくびく震えながらアケミの背にすがりついてくる。
「どうしよう、おネエさん。オレさま……」
「な、なあに?」
背中にP・キングの丸っこい腹をぐいぐい押し付けられるのを感じながらアケミは聞き返す。
消え入りそうな声でP・キングが訴えた言葉は、
「……交尾したい」
であった。
「え、えええっ? ちょ、ちょっと待ってそんな」
思わぬことにアケミは狼狽えた。
(「トイレ行きたい」みたいなノリでそんなことーっ!)
「だいたい交尾なんてあなた、アンタ意味分かってるの?!」
「う、うん、分かる、よ。オレさまのペニスをおネエさんの――」
「わー! やめてー!!」
アケミは耳を塞いでイヤイヤと首を振った。胸を揉まれた上に交尾を要求されるなんて、そんな……
そうこうしているうちにスカートが捲りあがり、レギンス越しに太ももが硬いモノで撫でられだした。
「ハア……ハア……」
迫るP・キングの息遣いには危機感も覚えたが、それ以上にP・キングが苦しそうで、
(頼られてるんだから、なんとかしてあげないと……!)という気になってくる。
ふと、大学の友人が「オトコなんてぇ、ヤらせなくっても出すもん出しちゃえばスッキリしちゃうんだから」
と言っていたのを思い出す。友人のあけっぴろげな下ネタトークにたじたじしていたアケミだったが、
まさかロボット相手に役に立つなんて思わなかった。
意を決して太ももに擦りつけられているモノをちら見した。
肉棒など弟の小さい頃のモノを見たか見ないかくらいのアケミなので、まともに見ることが出来ないが、
ピンク色で先が尖った形のペニスは人間のモノとは随分違っているように見えた。
(金属の、棒なんだから……、鉄棒か何かだと思えばッ)
アケミはきゅっと内股を閉じて、P・キングのペニスを挟み込む。
「うおッ!?」
P・キングがのけぞった。
「あ、あのねPちゃん、交尾じゃないけど……、こう、その、スリスリしちゃえば、
満足出来るんじゃないかなって、その……」
太ももを擦り合わせてP・キングを刺激する。
「おおっ、ありがとう、おネエさん!」
早速P・キングは硬いペニスをごりごりと擦りつけはじめる。
「――――ッ!」
布越しとはいえ、陰部同士を擦り合わせてしまっている形だ。
「んっ、っあっ! ……っふ」
アケミは次第に思わぬ昂ぶりを感じてきて焦った。
(どうしよう、私……、屋外で、ロボットにこんなこと……)
禁忌を意識することで更に興奮は高まり、レギンスにまで潤滑液が広がっていく。
「おネエさぁん、おネエさんっ」
しがみ付きながら自分を呼び甘えてくるP・キングが素直で可愛らしく感じられて、
だからこそ耐えなくてはと思うのだが、段々頭が性感に支配されていく。
「Pちゃん、わ、私もうッ――!! あふっ!」
絶頂を迎えたアケミはそのまま地面に倒れ込んだ。
「ぬおおおおおッ!」
振り向いた顔にP・キングの粘ついた液体が降りかかってきて、アケミの視界は真っ白になった。
「眼鏡かけてて良かった……」
アケミはハンカチで顔と眼鏡を丁寧に拭きとり、横になっているP・キングの顔を見やった。
サングラスの下の瞳は閉じられている。
「風邪ひくよ」と注意はしたものの「オレさまロボットだから風邪ひかないもんねむにゃ」と
言って寝てしまったのだ。(ロボットなのに寝るんだ……)
風邪をひく訳じゃないなら放っておいて大丈夫かと思ったが、一応来羽博士に
P・キングが鎖橋の下で転がってるとだけ連絡してこの場を立ち去ることにした。
「悪いお姉さんは、Pちゃんにいけないことを教えて、引退っと……」
これは、一日だけの遊びだったんだ。P・キングだって自分のことなんか既に忘れてしまうだろう。
ということにはならなかった。
「おネエさあーん!」
翌日、ペンギン型ロボットが花束を抱えてどたどたとアケミの元へ駆け寄ってきた。
「え、えーっと、どうしたのPちゃん……」
「結婚して!」
花束を差し出すP・キングにアケミは思考を停止する。
「おネエさんをオレさまのおヨメさんにする!」
「そ、それはいくらなんでもいきなりじゃあ……来羽博士だって目の敵にしてるズーパルロボットの
ステイ先の娘だなんて反対するだろうし……」
「その来羽博士がよぅ、おネエさんと本当に交尾したかったらまずは結婚して
パートナーになってもらえばいいって言ったんだ! そうしたらオレさまの頭の悪さも補ってもらえて
イッセキニチョウだってよ!」
(来羽博士も適当だなぁ……でも)
「じゃ、じゃあまだ結婚とかは無理だけど、まずはお友達から……」
アケミは握手をしようとP・キングのフリッパーに向けて手を差し出した。P・キングが嬉しそうに
その手を握り返しそうとした瞬間、
「だめだよー」
と呑気な声が頭上からしたかと思うと、アケミの襟首が掴まれ、体が宙に浮いた。
「え?」
キーロックがアケミを咥えて高々と持ち上げたのだ。
「アケミさんはぼくとカケルくんのおねーさんだからねー。あげないよー」
「昨日は助けてくれなかったくせに?!」
「捕まってえろい目に遭うのはいいけど敵と仲良くなるのは許せないのー」
「そんな!」
「あッ、おい、オマエ! おネエさん返せよぉ!」
「やだよー」
「Pちゃーん!」
「おネエさーん!」
引き離された二人は、(このでかいキリンをまずはなんとかしないと……)と、
打倒キーロックを心に誓うのであった。 (終)
P・キングいいなw
ちょっと緩い感じが面白かった
GJ!
投下します
注意
・
>>396の続きです。半年以上期間が空いてしまいました。
全裸待機していてくれた方、長すぎる焦らしプレイをしてすいませんでした。
・魚人が巨乳の巫女に搾り取られているだけ
・ドM向け
苦手な方は回避お願いします
「静葉さん水浴び中にピンチ!?(後)」
「ッッッあああああああああああああ!!!」
両乳首を襲い続ける鋭い快感
背後から回された静葉の細い指が乳首を弄繰り回すたびに、魚人の背筋に電流が走り
その体の震えを背後から感じ取りながら静葉が嬉しそうに微笑む
「お魚さんがこーんなに乳首弄られるの、気に入ってくれるなんてー、とーっても嬉しいですよー」
「ぅぅぅうううっ!!!」
れろぉっ・・・っと静葉の柔らかな舌が魚人の鱗に覆われた首筋を舐め上げ、尖った耳をはむはむっと唇に含む
背中に密着していた乳房もむにゅぅぅっと淫らに動き、先端の硬くしこった乳首が背中の敏感な部分を
つぅぅぅ〜っとなぞり上げた
「はひぃいいいいいい・・・・!!!」
乳首責めの刺激と合わさり魚人の背筋がが弓なりに折れ曲がり痙攣する
っと同時に男根がむくむくっと怒張し、ぺちんっと魚人の腹に当たった
「あらあらー、もうこーんなに」
その奮い勃つ男根を見ると、静葉の頬が上気し、瞳が輝く
一方魚人は脂汗をダラダラかきながら、もう耐えきれないというように口を開いた
「な、なあっ・・・!」
「はーい?」
「ち、ち●こも触ってくれよっ!!」
「ふふふ、どうしましょうー?」
「んな殺生なっ!このまま放っとかれたら・・・!」
「お魚さんのお●んちんが風船みたいにー、ぱぁーんって、破裂しちゃうんでしょうねー」
「うわー!嫌だー!両生類になるのだけは嫌だーーーー!!!」
悲惨な妄想に首をブンブン振りながら慌てふためている魚人の体を背後から抱き留めながら静葉はじーっと男根を凝視すると
「お魚さん」
「あっ!はっ、はいっ!!」
耳元で熱い吐息と共に囁かれる呼びかけに、魚人は思わず敬語で返事をしてしまう
「駄目ですよー、して欲しいことはー、ちゃーんと相手に伝えないとー」
「いや、だから・・・ち●こ触ってって・・・」
「お●んちん、触るだけでいいんですか?」
その静葉の問いかけに、魚人がゴクリッと唾を呑み
思わず背後の静葉の方に振り返ると同時に、魚人の頬に静葉の柔らかな唇が触れ、ちゅっと小さな音が鳴る
「ンがっっっ!!!!」
不意打ちの頬への接吻に、またもや魚人の顔全体に熱が集中し真っ赤になり今度は茹でタコのように湯気が頭から上がった
静葉はその反応に「くすくすっ」とは楽しげに微笑んでいる
「私だって、待ちきれないんですよー?」
そして潤んだ瞳で上目使いで魚人を見つめ、にっこり微笑む
「その大きなお●んちんで、私のお●んこ一杯抉って奥まで掻き回したいでしょう、もっともっと空っぽになるまで精液びゅくびゅく子宮に注ぎたいんですよね?
いいんですよ、好きなだけ私の体で気持ちよくなってくれても、私もお魚さんが満足できるように頑張りたいんですから」
その言葉が封切りになったように、水かきの付いた魚人の両手が静葉の肩をがっしり掴むと、そのまま押し倒すように抱え込んだ
水飛沫を上げながら強引に水面に押し倒される、静葉の小さな体
沈まぬよう後頭部と腰に魚人の手が添えられ、静葉の方も誘うように脚を魚人の腰に絡みつけている
ハァーッ、ハァーッ、と魚人は裂けた口から荒い息を吐き、ギラついた眼で静葉の裸体を見る
昏い水面に浮かぶ静葉の白い裸体、長い黒髪は墨を流したように広がり、上気し色付いた肌には幾つもの透明の水滴が流れ落ちる
先ほどまで魚人の背中に密着していた、豊満な乳房の双丘もプカプカと水面に浮いており、先端の薄桃色の乳首もピンッと勃立し天を向いている
「ふふふっ」
たとえ強引に押し倒されても静葉は妖しく微笑み、魚人の首に腕を回し相手の頭を自らの乳房へ導く
引かれるまま魚人の顔面は静葉の爆乳の谷間に埋もれる形となった
むっっっにゅうううううう・・・
その感触と温もりに刺激されるように、魚人の男根がビクビクと戦慄きながら何度も腹を打ち、先端からは先走り液がトクトクと漏れだす
「いいんですよ、たっぷり弄りたいでしょう?」
「ぁ・・・あ・・・あ」
魚人の口からダラダラと流れる唾液
おまけに全身が干上がってしまいそうなほど熱い、一切抵抗できず爆乳の谷間に吸い付けられたように顔を離すことができない
これほどの発情、産卵期の同族の女達相手にもしたことが無い
まさに先ほど静葉が言った通りの「えっちな体になってしまった」という奴だ
ゴクリッ
魚人は大きく唾を飲み込むと、本能突き動かされるままに男根を静葉の蜜壺に向けた
「どうぞ、来てください、もっと繋がりましょう」
静葉が魚人の頭をさらに爆乳の谷間の奥に導くように抱き締める
前に腰を進め、男根を静葉の濡れた蜜壺に近付けていくにつれて鼓動の高鳴りが増す
(お・・・おぉぉぉぉ・・・・挿れ・・・挿れちまうっ・・・あの、おっかねえ程気持ちいいま●こに・・・ま、また、あんなの味わったら今度こそ
死ぬかも俺・・・・)
しかも、今の自分の体は前よりもずっと感じやすくなっているのだ
それは乳首を少し擽られた程度で悶絶してしまうくらいだった
しかし、それでも
(・・・そ、それでも・・・挿れたい・・・!凄っげえ、このま●こに挿れたいだあああ・・・!!あぁ・・・挿る・・・!!あと・・少しで挿っちまう・・・!!
挿る、挿る、挿るぅぅぅぅぅ!!!)
くちゅっ
「っっっっっっ!!!!!」
亀頭の先端が愛液でぬっとり濡れた蜜唇に触れただけで激しい刺激が襲う
それでも腰は止まらなかった
ぬにゅるるるるううぅぅぅぅぅ・・・・!
「い、いいいいいいいいいい、か、絡みつくうううう!!!に、肉が俺のち●こ引きずりこんでくるうううううううう!!!」
「あんっ、先っぽ入ってる、はぁ、はぁ、熱いっ」
蜜壺が三度目の牡の来訪を待ち焦がれていたかのように、熱の籠ったひだが淫らに絡みつき亀頭を受け入れる
静葉の爆乳に顔面を埋めながら悶える魚人の頭を小さな手が優しく撫で
「一気に、挿れてください、奥まで、突いてっ」
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっっっっっ!!!!!!」
その静葉の言葉に誘われるまま魚人は豪華の炎の飛び込むように一気に腰を突き入れた
ずんっ!!!!!!
「ふあああっ」
「ぎひいいいいいいいいいいいいいいいいいっっっっっ!!!!!」
どくどくどくうううううううううううっっっっっーーーーーーーーーーーー!!!
びゅるるるるうううううううううううっっっっっーーーーーーーーーーーー!!!
獰猛な男根に子宮の奥を勢い良く突かれ、注がれる精の熱さに目を閉じながら震える静葉
身を貫く魔性の蜜壺の快楽に白目を剥きながら悶絶し男根から大量の精液を吐き出す魚人
三度目の交尾に一人の人間と一匹の人外は打ち震える
ずんっ、ずっ、ずっ、ずっ、ずぶっ、ぬぷぷ、ずぶううううっ!!!!!!
「あっ、はぁんっ、凄い、射精した後なのに、すぐこんなっ、硬くっ」
「ぎ、ぎぼちいいいいいいい!!!腰が止まんねええええっっ!!!!せ、精液もおおおおおおっっっ!!!!」
絶大な快楽に連続で射精しながらも腰を打ち続け、男根で子宮を貫き続ける魚人
静葉も魚人の腰をむっちりした太ももで挟む込み、脚もガッチリ絡みつかせ離さない
「んじゅるるるうううっっっ!!!」
「きゃあんっ、冷たいっ」
魚人の青く長い舌がにゅるにゅると静葉の乳房に絡みつき、勃立した乳首を舌先でれろれろと転がす
舌から感じ取る、乳房と乳首の感触と味に魚人は狂ったように興奮し夢中でゼリー状の唾液を塗り付けた
その魚人の様子をうっとりした表情で静葉は見おろし
「やっぱり、お魚さんは胸が好きなんですね、ではっ、これはどうです?」
くりくりくりっ!
「ひあああああああああああああああっっっっっ!!!!!」
不意打ちの強烈な刺激に、魚人が涙と涎を撒き散らしながら絶叫する
静葉が繋がった状態で下から手を伸ばし、魚人の両乳首を指先で円を描くように弄っていたのだ
「ああああっ、あひぃっ!!ひっ、ひいいいいいいっ!!!だ、駄目だ、乳首は、感じすぎて・・・!!!」
「ふふふっ、このまま、乳首とお●んちん、同時に捻ってあげますね」
「ーーーま、まままままままま、待ってくれよっ・・・まだ心の準備がっっっ!!!」
「せ〜のぉ♪」
きゅうううううううううううううううううううっっっっ!!!!
「あがああああああああああああああああああっっっっっっ!!!!!!!!」
人差し指と親指の間でキリキリと捻られる乳首の刺激と
男根を千切らんかとばかりに灼熱の肉壁で締め付ける蜜壺の刺激
二つの絶大な刺激が合い重なって、魚人の全身は雷で撃たれたかのように痙攣し
地獄の連続射精はさらに勢いを増した
びゅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっっっ!!!!
「あああっ、いいですっ、まるでっ、水鉄砲みたいっ」
「ず、ずげええええぇぇぇぇ!!!い、いままでで、一番たくさん射てるうううううううううっっっっ!!!!
死ぬ、しんぢまうううううううっっっ!!!!もう死んでもいいいいいいいいっっっっ!!!!」
「あらあらー、お魚さんったらー、まだ若いのに死ぬとか言っちゃ駄目ですよー、人生はこれからですよー」
「でもどう見ても今の俺、魚生一生分の射精しちゃってるんですけどおおおおおおおおっっっーーーーー!!!!」
「そんなことありませんよー、これぐらいの射精量、人生一生分でいえばー、駄作映画を2時間最後まで我慢して見続けてー、
結局それ自体が無駄だった行為に気づいて泣いた涙の量、ぐらいですからー♪」
「何ソレ凄え安っぽーーーーーーーーーーーっっっ!!!!」
「それにー、お魚さんにはこっちもー、えっちになって欲しいですからー」
「はうううううっっっ!!!ちょっ、どこ触ってっっっ!!そ、そこは尻のあ・・・ぃぎいいいいいいいいいいっっっ!!!」
「ふふふ、一度に指二本いっちゃいました、コッチもたっぷり、ぬぽぬぽ弄ってあげますね」
「うっっっっっっぎゃああああああああああああああああああああああっっっ!!!!!」
びゅるううううううううううううううううううううううううううーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっっっ!!!!
「はあっ、うんっ、ふぁっ、あああっ、いいっ、いいですっ、お魚さん、もっと、もっとぉっ」
そんな感じで、満月の夜の二人の長く熱い夜はいつまでも続いた・・・
数日後
「あーーーーーーっ!!」
川中に響き渡る男の声
釣りをしているのは先日クマに襲われ大怪我し全身に包帯を巻いた村人三人
「どうしただぁ?」
「いつも褌の中にしまっている静葉さんの隠し撮り写真を川に落としてしまっただぁっ!」
写真を落とした男が慌てて川に飛び込もうとしたその時
ざばあっ!
川の中から緑色の魚人がドヤ顔で飛び出してきた
「何だぁ?川ん中からすっぽんぽんの魚人が出てきたべ」
「へっへっへっ、俺はこの川の主だ」
「はぁ?そんな話初めてきいたべ」
「・・・おまえが落としたのは・・・」
魚人の両手には男が落とした静葉の隠し撮り写真がある
「この美味そうに蕎麦をすすってる静葉の写真か?それとも、縁側で日光浴しながら昼寝している静葉
の写真か?」
「両方だべ!」
「そうか」
魚人は一息つき
「じゃあ、この写真は俺のもんだな!これからこの川に落ちたもんは全部俺のモンな!あっ、勘違いすんなよ!
別にこの写真が欲しいとかそんなんじゃねーからっ!じゃあなっっっ!!!」
ざぼんっ!
川の中に飛び込んで去っていく魚人
「えーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」
魚人の理不尽な行動に素っ頓狂な声を上げるしかなかった
こうして魚人はこの川の自称主になったのである
以上です
乱文失礼しました
神社かどこかで男の子がアナルに触手を犯されて、その後卵を産まされるってのを見たんだけど見つからない
分かる人いますか?
巫女さんGJ、面白かった
女の子側が人外相手に優先権持ってリードするどころか
やりたい放題搾りまくるとかいいな
静葉さん相変わらずエロい…
ごちそうさまでした
投下します
注意
・男が巨乳の鬼娘達に搾り取られているだけ
・ドM向け
苦手な方は回避お願いします
「鬼娘ではーれむ地獄」
今、自分は暗闇の中を落下していた
しかも、頭から真っ逆さまに
「うわああああああああああああああああ!」
突然の生命の危機に悲鳴を上げる男
このまま堅い地面に衝突し自身の体は粉々に・・・
むっにゅうぅぅぅぅっ
ぷるぷるぷるんっっっ
かと思えば男の体に感じらたのは痛みでは無く柔らかな感触
男が辺りを見回すとそこには辺り一面肌色の海・・・
いや、そこにあったのは全裸の鬼娘1000人を超える大群だ
何処を見渡しても豊満な乳、乳、乳、乳、乳・・・
その光景まさに千乳繚乱
そして、男の後頭部は鬼娘の爆乳がクッションのように包まれている
どの鬼娘も艶やかな肌に豊満な胸を持っており、淫欲に濡れた瞳で男を眺めていた
「あはは、オトコ、オトコ」
「しかも結構いい男じゃない」
「ねえねえ、お兄さん、ウチと遊ぼう」
鬼娘達がキャッキャッと騒ぎながら、前後左右から男の体に自身の体を擦り付けてくる
豊満な乳房がむにゅむにゅっとが男の胸や腕や腰に密着する、むっちりした太ももが男の脚に絡みつき
すべすべした無数の手が男の顔を、首筋を、胸を、脇腹を、背中を、尻ををさわさわっと撫でまわす
「おわああああああああっ!」
鬼娘達の滑らかな指と、暖かく吸い付くような柔肌の感触に男が悲鳴を上げる
鬼娘の指先で摘ままれ、こりこり弄られた両乳首はビンビンに勃起し
そして当たり前のように、男根はビキビキと脈立ち怒張した
「わぁっ、乳首もお●んちんも勃ってるぅ〜」
「乳首は可愛くてもアソコは凄く立派〜」
「勃ったってことは美味しく頂いていいよね」
男の股間に三人の鬼娘が顔を寄せ、男根をうっとりした表情で見つめる
そして、
「「「いただきま〜〜〜〜〜〜すっ」」」
「あああああああああっっっっ!」
じゅるじゅるじゅるっ・・・ぬちゅっ、ちゅるちゅるちゅぷっ・・・
男根の左右を二人の鬼娘の舌が責め、もう一人の鬼娘が玉袋に吸い付いた
男根を責める二つの舌が螺旋を描くように滑らかに這いまわり、裏筋、カリ首、亀頭を刺激する
それだけでは無い、時々二つの舌が我先と争うように鈴口を舐め回し、二つの舌の先端が尿道に進入しぐりぐりっと抉る
玉袋を責める舌も皺の一本一本をなぞるように丁寧に舐め回し、蟻の門渡りをちろちろっと舌先で擽る
「はっ、はっ、はひっ、ああっ、はぁあっ、あうううううっ!」
鬼娘の極上のトリプルフェラに男が涎を垂らしながら荒い息を上げ喘き声を上げる
少女のような喘き声を上げながら全身を震わせる男を見下ろしながら鬼娘達が妖艶に微笑む
「んふふ、可愛い声〜、じゃあ私お兄さんの胸虐めちゃおう」
「あ、ズルい、あてもする〜」
っと二人の鬼娘の柔らかな唇が男の左右の乳首に吸い付いた
ちゅうううっ!
れるれるれるっ
くりくりくりんっ
「はあああああああああああっ!」
吸い付くだけではない、鬼娘の舌は巧みに動き、舌先で乳首の先端を突いてはクリクリと転がすように弄る
乳首から引き出される快感に男の背筋に電流が走る
「じゃあ、ウチはこっちを舐めてあげる」
「私はこっちね」
「こっちはもらい〜」
「んふふ、あたし、ここ舐めるの好き」
「いっぱい、可愛い声聞かせてね」
「あぐっ!ひいいいいいいいいっ!」
ちゅるちゅるちゅるちゅるちゅるんっ!
れろれろれろれろれろれろれろれろっ!
じゅるじゅるじゅるじゅるじゅるっっっっ!
男の左右の耳孔に鬼娘の生暖かい舌が滑り込む
首筋も舐め擽られ、痕が残るくらい強い口づけをされる
脇の下、脇腹にも舌が這い
臍の穴に舌が挿し込まれる
両手両足の指も舐めしゃぶられる
もはや男の全身は巨大な女性器に包まれたように鬼娘達の舌で舐めまわされていた
ぐにいっ
「うわぁっ!そ、そこはああああッ!!」
突如、蟻の門渡りを舐めていた鬼娘の指が男の肛門を左右に押し開げた
「お兄さん、こっちも舐め舐めしてあげるね」
「や、やめッ、あひいいいいいいっっっ!!!」
鬼娘の長い舌がにゅるにゅるっと肛門の奥へ侵入する
そのまま、肛門の中で柔らかな舌が蠢き、ぬぽぬぽ激しく出し入れを繰り返しながら前立腺を扱きあげる
その刺激に男根は先走り液をだらだら流しながら破裂しそうなほど膨張する
「ああ、ふあッ、はぁ、はぁああっ、ひぃ、ひああああ、い、いくぅぅぅぅぅっっっっっ!」
びゅくびゅくびゅくーーーーーーーーーーーーーーっ!!!
眼光を限界まで見開きながら、背筋を弓なりに折り曲げ、痙攣しながら射精する男
男根から勢いよく飛び出す精液がトリプルフェラをしていた三人の鬼娘の顔と髪と角を真っ白に汚した
「きゃん、一杯でたぁ!」
「ふふふ、ネバネバの精液いっぱ〜〜〜い」
「はぁん、この牡の匂い、たまらないわあ」
恍惚の表情で顔に付いたドロドロの精液を指でぬぐいながら口に運び味を堪能する鬼娘達
「ひがあああああああああああああッ!」
鬼娘達の表情に反して男からは甲高い悲鳴が上がる
「そ、そんな・・・出したばかりなのに、乳首吸われたら、ひぃぃぃぃぃ!」
体中を舐めまわす鬼娘の舌の動きは一向に止まらず、射精したばかりで敏感になった体中を責めたてられる
強制的に送られる刺激によって男根は再び硬さと熱を取り戻した
「ほら、あんた達は精液飲んだんだから、お●んちん舐める役変わりなさい」
股間のペニスを責めていた鬼娘三人がどかされ、後ろで順番待ちをしていた鬼娘達が新しく入れ替わる
現れたのは胸囲100cmを余裕で超える爆乳を持った鬼娘二人だ
「ね、今度はあたし達と遊ぼう」
「ウチらの方がさっきの子らより断然上手いよ〜」
「あたし達が、お兄さんのち●こから精子どぴゅどぴゅ射精させてアゲル」
「この、自慢のオッパイでね〜」
むっっっにゅゅゅゅゅゅううううううううっっっっっ!!!
「ぎいいいいいいいいいいいいいいいいいいっっっっっっ!!!」
男根を包み込む吸い付くよう柔らかな感触に男が反白目を剥き、涙と涎を撒き散らしながら絶叫した
二人の鬼娘の爆乳が左右から男根を先端から根元まで隙間無く挟み込んだのだ
密着した白い柔肉の間で揉み潰される男根がビクビクと打ち震える
「ほうら、お兄さんのち●こ、全部オッパイで包んじゃったよ」
「くすっ、凄い可愛い顔、そんなにあたし達のオッパイ気持ちいんだ〜」
「じゃ期待答えないとね」
「あたし達のオッパイでた〜っぷり狂わせてあげる♪」
ぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるんんんんんっっっっっ!!!!!
むにゅむにゅむにゅむにゅむにゅむにゅんんんんんっっっっっ!!!!!
高速で上下左右に揺れ動く四つの白い肉球の中でグニグニ変形させられながら弄られる男根
乳房の谷間はだんだん熱を帯び、挟まった男根をじゅうじゅう音を立てながら焦がしてしまう錯覚に陥ってしまう
その圧倒的な快感に耐えられるわけが無く、男根はあっという間に限界を迎えた
「うぐああああああッ!!!熱いいいいいいぃぃぃぃぃぃっ!!!!!」
どぷどぷどぷどぷどぷーーーーーーーーーーっっっ!!!!!
「あはぁ、オッパイの中で射精してるぅ、てかお兄さんもう出ちゃったの〜〜〜?」
「ちょっと、早すぎだって♪」
「そんな早漏れのお兄さんにお仕置き」
「いいいいいいいっ!!??」
男根を襲う新たな刺激に男が悶える
射精しっぱなしの男根のカリ首の左右に、ぐりぐりっと当たる四つの突起の感触は薄桃色の艶やかな乳首だ
二人の鬼娘の硬くて長い乳首が男根の敏感な所を直接刺激しているのだ
ぷにゅんぷにゅんぷにゅうううううんんんっ!
「はい、ダブル乳頭ズリぃ〜♪」
「がああああああああああああああああああああああッッッッッッッッッッ!!!」
びゅびゅびゅびゅびゅーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!
射精中だった男根がダブル乳頭ズリによってさらに射精の勢いを増す
その勢いはまるで壊れた水道の蛇口のようだ
「ひいいいいッ!と、止まらないいいいいいいいいぃぃぃぃぃッッッッッ!!!
もうやめてくれええええええええええッッッ!!!」
連続射精の刺激に白目を剥いて泣き叫び、許しを懇願する男
だがその必死の懇願も「だ〜め☆」で虚しく遮られた
「じゃあね、お兄さん〜、次の番までは早漏治しといてね〜」
「次の番が回ってきたら、またあたし達がオッパイで搾り取ってあげる」
そしてまた、男根から精液を搾り取る番が次の新しい鬼娘達に入れ替わった
「も・・・やめっ・・・ぐがああああああああああああっっっ!!!!!」
それから男は、体中を余すと来なく鬼娘達に舐めまわされながら、何度も男根を弄られ精液を搾り取られた
口膣で、手で、乳房で、足で、髪で・・・何度も何度も何度も・・・
「ひぃっ・・・あがっ・・・もっ、無理っ、出せないぃぃぃ・・・」
男は虚ろな瞳をし、息も絶え絶えの瀕死の状態で呻き声を上げる
全身の肌は、鬼娘達の唾液と愛撫の痕に塗れ、散々吸い付かれた乳首は赤く腫れてしまった
肛門も鬼娘達の舌で犯されつくし、開いたままの肛門からは鬼娘達に流し込まれた唾液がこぽこぽ漏れだしている
それなのに男根は今も天を仰ぎながら怒張している
「えへへ、大丈夫だよお兄さん、だってお兄さんは地獄の囚人だもん」
「だから、狂うことも、死ぬこと無いの、ずっと射精できるよ、安心してね」
「え?」
男は耳元で囁く鬼娘の言葉に疑問を感じた
鬼娘は一体何を言っているのだろう?
死んでいる?死んで・・・
「ああっ!」
そうだった
自分は死んだんだ
つい、さっき
一日中ネットゲームをして引きこもっていた自室で、トイレに行こうとパソコンの前の席から立ったら
足元にある殻のペットボトルで足を滑らせて、そのまま後頭部がパソコンのモニターに衝突・・・感電死
気が付けば目の前には、地獄の閻魔大王
自分への判決は「二次元キャラクター1000人以上でオナニーした罪にて地獄行」
「ぎゃあああああああああああああああっ!」
突然男の耳に届く、自分以外の別の男達の絶叫
周囲を見渡せば、全裸の鬼娘達の肌色の沼の中に数体の男が混ざっている
別の男達も鬼娘の雪のような白く柔らかな肌に、爆乳に、太ももに、ぴったり隙間なく密着された状態で全身を挟まれている
圧倒的な地獄の快楽に、どの男達も涙と涎で顔をぐちゃぐちゃにして白目を剥き、苦悶の表情をしていた
一番近くの男は騎乗位で犯され精液を大量に搾られながら、涎と涙を撒き散らし反白目で悶絶していた
男の腰に跨った鬼娘は騎乗位で扇情的に腰をくねらせながら手を男の胸の上に置き、白い指で両乳首を円を描くようにくりくりっと弄っている
「はあんっ、ああっ、気持ちいいっ、もっとぉ!」
「や、やめてくれぇっ!も、もう出すのは嫌だああああ〜〜〜〜!!!」
「ねえ、私のオッパイ舐めてぇ〜」
「むぐぅぅぅぅっ!!!」
泣き叫ぶ男の口に、鬼娘の乳房が押し込まれ、顔面が鬼娘の爆乳にぷるぷる包まれる
しかし限界まで快感を引き出された男の体は鬼娘の柔肌が触れ合うだけでも殺人級の快楽であり、男はビクンビクンッと体を波打ちながら痙攣し
止まらない射精を繰り返した
「クスクス、お尻の快感、一度知ったらクセになっちゃったでしょう」
「ぐぎゃあああああっ!尻が焼けるぅぅぅぅぅっっ!!」
そのまた横には、ちんぐり返しの体勢で丸見えになった肛門を鬼娘の長い舌が挿入され、ずぼずぼ出し入れされながら犯されている男がいる
泣き叫ぶ男の顔は自分の精液でドロドロに濡れており、腹はたぷたぷに膨らんでいた
「ほうら、お尻の中をた〜っぷり掻き回してあげる」
「ひぎぃいいいいいいいいっ!い、いぐうううううううううっ!!!」
触られていない男根から噴水のような精液が吹き出し、絶叫に大口を開けた男の口にびしゃびしゃっと注がれた
「ごぼぼぼぼぼぼ!!!がぼうっっっ!!!」
「ふふふ、一滴も零しては駄目よ、全部飲みなさい」
白目を剥きながら、ごくごくっと喉をならし自分の精液を飲み続ける男
すると、男の腹がまた一層大きく膨らんだ
「まだまだ沢山、あなたのお尻ほじって精液ぴゅっぴゅっさせてあげる、精液の飲みすぎでお腹が破裂してもやめてあげないんだからね」
その後、何度も鬼娘に肛門に舌を差し込まれ前立腺を刺激されるたび男は肛門の快楽だけで連続射精していた
二人の鬼娘に乗られながら犯されている男もいる
顔面騎乗で鬼娘の蜜壺に奉仕させられながら、もう一人の鬼娘に騎乗位で犯されている
鼻と口を鬼娘の桃尻と蜜壺に延々に塞がれ続けているが、男は地獄の囚人であるため窒息死することは無い
「あんっ!ああっ、あああっ!お●んこ気持ちいよぉぉぉぉっ!」
「私も、この人一杯射精してくれて気持ちいいわぁ・・・」
「ね、ねえ、お姉さまぁっ、接吻してぇ!」
「ふふ、いやらしい子ね・・・」
男の顔と腰の騎乗した二人の鬼娘は顔を紅潮させながら、うっとりした表情で見つめ合うと互いの指を絡まさせ
熱い口づけを交わした
泣き叫ぶことができる内はまだ幸せである
遠くの方では、全身が皮と骨だけに状態でガリガリに痩せ果て、肌が土気色に変化した状態で無数の鬼娘達に犯されている男もいた
とうの昔に声も涙も枯れ果て泣き叫ぶことができなくなった、哀れな男はこの様な状態になっても今だ解放されず
濁った眼球を限界まで見開き、空洞の口をパクパク開きながら、小刻みに震え射精していた
この男は地獄の連続射精による快楽に、狂うことも死ぬこともできずに男根だけは元気に勃起し続け、永久に鬼娘達に精を搾られ続けるのだ
「うっ!」
男はあまりの惨い光景に思わず視線を反らす
特に最後のは酷かった
「それじゃあ、あてらも本番行こうかお兄さん〜♪」
一人の鬼娘が明るい笑顔で男の腰を跨ぎ、男根に狙いを定めてくぱぁっと蜜壺を開く
「あてのお●んこでお兄さんの精液た〜っぷり搾り取ってあげるねっ、いくよ〜」
「ひっ・・・ひっ・・・ひいいいっ!」
怯え首を振る男だが、鬼娘は早く男と繋がりたくて無邪気にニコニコ笑っている
そして根元まで一気に呑み込まんかのごとくの勢いで腰を降ろした
「えいっ!」
ずぶうっ!!
「あああんっ!一気に奥に挿っちゃったよおっ!お兄さぁん!」
「ぐぎゃあああああああああああああああああああっっっ!!!あづいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっっっっっっ!!!!!」
絶叫をあげながら高圧電流を流されたように痙攣する男
鬼娘の蜜壺は灼熱地獄のように熱く、男根を食い千切らんとばかりにぎゅうぎゅう締め付けてくる
そんな圧倒的快楽を放つ人外の蜜壺の男根は耐えられるはずはなく、あっさりと精を放った
ぷしゅうううううううっっっっ!!!
ぴゅーーーーーーーーーーーーーーーーっっっ!!!
「ひゃあんっ!お兄さんってばぁ、挿れただけに射精しちゃうなんてっ!そんなにあてのお●んこよかったんだ、嬉しいっっっ!」
鬼娘は男の精を子宮の最奥で感じながら歓喜の表情で震え、射精しっぱなしの男根を味わうため腰を振り始める
そのたびに、鬼娘の爆乳がぷるんっぷるんっと上下に大きく揺れる
「ふあっ、はあんっ、すっごく気持ちいいよ、お兄さんっ!あて、これからは毎日お兄さんに会いにここ通っちゃうねっ!」
「ぐおおおおおお・・・・おおおおおおおおおっっっ・・・っっっ・・・!!!!」
蜜壺の肉壁が男根に隙間無く貼りつき、ぷりぷりのひだが男根を余すとこなく舐めまわす
この蜜壺の動きはただ精を貪りたいだけではなく、相手への愛しい感情あってのものだ
たがその感情を向けられている本人の男がそのことに気付くのは、まだまだ先のことであるが・・・
「じゃあ、ウチはお兄さんのお尻虐めてあげる」
「ひィッ!!!」
別の鬼娘の爪先が肛門に触れ、肛門の表面をカリカリッと引っ掻く
鬼娘の爪は長く、先端が尖っていてる
・・・もしそんな指で肛門を貫かれでもしたら・・・
「お、お願い、やめてえええ・・・」
男は顔面を真っ青にしながら命乞いをした
虚ろな瞳からはポロポロ涙がこぼれる
その表情を見て鬼娘達はニヤリッと邪悪に笑った
「やっぱ男の人が泣いちゃうとこって最高〜、だ・か・ら、もっと泣いてみせてね♪」
ズブッ!!!
「うぎゃああああああああああああああああっっっ!!!!裂けるううううううううううううっっっっっ!!!!!!!!!」
「んふふ〜、お兄さんがお尻弄られて泣いてるとこ見てたら余計キュンキュンしちゃったぁ、ねえ、あてとチューしよう・・・」
「むぐうううううううううううううっっっ!!!」
尖った爪先で尻穴を掻き回される刺激に絶叫する男の口を騎乗位で跨っている鬼娘の柔らかな唇が塞ぐ
そして舌を絡ませ、互いの唾液を飲み合い恋人同士がするような濃厚な接吻をする
「あぁ〜、ズルい!お兄さんと真っ先に接吻するのは私だって決めてたのに〜!」
「へっへ〜ん!あてが一番最初にお兄さんとエッチしたから、もう、あてとお兄さんは相思相愛なんだよ〜!そうだよね〜、お兄さん♪」
「ちょっとアンタ、何勝手に決めてんのよ!」
「そうよっ!一番最初にお兄さんのお●んちんにフェラしたのは私だよっ!だからお兄さんは私が一番好きに決まってるじゃないっ!」
「はぁ、それは三人同時だったでしょ?それなら前立腺刺激して一番気持ちよくしてあげた私の方が・・・」
「違う違う!お兄さんはあたしのパイズリが一番お気に入りなの!」
「何よっ!」
「何ぃ〜〜〜〜っ!」
男を巡って火花を鳴らす鬼娘達
非常に羨ましい状況にも関わらず、男は陰鬱な感情に陥っていた
(あぁ、こんなことになるなら引きこもりニートなんてやってないで真面目に職を探すんだった・・・)
そう後悔していたら、近くからざわざわと声が
「あれ?あんた達も来たの?」
「えへへ、何か急に発情ってきちゃって・・・」
「ねえねえ、ここに新しい囚人が落とされたっていうんだけど」
「しかも若くていい男」
「ん、このお兄さんのこと〜?」
「やだ、すっごくアタイの好み・・・(ポッ」
「っというわけでお兄さん、私たちもヨロシクね☆」
視線を向けると、新たに追加された鬼娘その数ざっと200人!
男は考えるのをやめた
ここは『姦淫地獄』
発情期を迎えた鬼娘達の集まる沼に落とされる刑です
その集まる鬼娘の数、毎日1000人以上
囚人たちを拷問する立場であるはずの地獄の鬼の男達も「何て恐ろしい」「ここにだけは絶対落とされたくない」っと皆怯えています
鬼の男達がそう言うのも無理は無いのかもしれません
発情期を迎えた鬼の女は、異常なほど性に貪欲になり同族の鬼の男でも手こずらせるほどなのですから
しかも、発情期を迎える時期は個人差があり普通の鬼娘は月に一回、多い鬼娘は一週間に一回、酷い鬼娘は三日に一回あります
結合したくても、目の前にお手軽な男根が無い・・・そんな鬼娘達の悩みを解消させるために『姦淫地獄』は作られました
『姦淫地獄』のおかげで、今日も地獄の住人の鬼娘達は欲求不満になることはありません
地獄の囚人たちにとってはこれ以上のものは無い程、残酷な地獄だけどね
良い大人の皆は、こんな恐ろしい地獄に落とされぬよう気を付けよう!
以上です
乱文失礼しました
保守
以前に書いた話「ディスコミニケーション」の世界観だけ続き。
黒犬獣人×女の子(元スライム)、まったり世界終末。
駄目な人は『ディスコミュニケーション2』でNGお願いします。
今の空は青すぎると常々彼は思っていた。アニメみたいなポップでビビッドなブルーに
白い雲。嘘くさくて作り物みたいな空は今日も馬鹿みたいにいい天気だ。
彼はのんびりと歩き出した。黒い毛に黒い目に黒い鼻に黒い髭に黒い尻尾。真っ黒な犬で
あるところの彼は、無人の街をトコトコと歩く。少しブカついている赤い首輪がその度に
揺れる。その彼の後を………青い青い水溜りが付いてくる。
気がついて振向くと、いつも彼の後には水溜りがある。街の中でも山の中でも、廃墟の中
でもお構い無しだ。ちっぽけな水溜りは嘘くさい空の青さにも負けない真っ青の表面を
揺らしてそこにいる。
無人のスーパーで干からびた肉の匂いをかいでいた彼は、スーパーの入口に小さな
水溜まりを見つけると、鼻先を鳴らしてそれを避けた。そして、ゆっくりと店を出て行った。
人間はもうほとんど居ない。ある日皆全て融けて、海になった。海にならなかった僅かな
者達は、広くなってしまった世界の中をさ迷っている。一つところに大勢集まっていると、
海が呼ぶのだ。一つになろう、一つになろうと。
でも多分、海にはいけないのだと彼は思う。残ってしまった者達も誰も彼も変質して、
人の姿を失った者だって少なくはなく。自分から入ろうとしたってあの嘘くさい青の中には
混じれない。彼はそう確信している。
長いことさ迷って、自分の名前も忘れて、あまりに茫洋としてきたので彼は自ら海に
入ったことがある。何日も、何十日も海に浮いて、それだけだった。決して融ける事は
なかった。だから、ああもう無理なのだなと彼は気がついたのだ。だからまた、こうして
あてもなくさ迷っている。
寂しいという気持ちすら茫洋としていて、今ではもう、何もかもうっすらとしか残って
いない。世界の終わりというのはこういう事なのかなと彼は思ったが、大した感慨も
覚えなかった。
小さな水溜りが彼の後を付いてきている。たった一人で旅していると、自分を取り込も
うと狙う忌々しい海の破片でも旅の道連れと思えてきて、彼はその存在にいつしか慣れて
しまった。水溜りが消えたら、寂しさすら感じるだろう。彼は少し鼻を鳴らした。
四本足で早くもなく遅くもなく、黒犬はきままに歩いていった。街は静かだ。
朽ち果てた路上の車の残骸が葬式のように並んでいる。誰もいない。いや。
ごぼり、と音がした。彼が振り返ると、後ろにいつものようにたゆたっていた小さな
水溜りが泡立っている。
ぶくぶく、ぶくぶく、ごぼり、ごぼり。
間欠泉のように中から泡が沸き立ち、水が跳ねた。彼は足を止めた。一体彼が旅を
し始めてからどれほど経っただろう。気の遠くなるような年月の気もするし、
あっという間だった気もする。その間水溜りは彼を引きずり込もうと一生懸命追いかけて
きて、戯れに水溜りに足を突っ込んだこともあるが、結局取り込まれずに水がバチャバチャ
と跳ね散らかされるばかりだった。その時だって、水溜りに変化が起こることはなかった。
黒犬はしげしげと沸き立つ水溜りを見た。沸騰しているようだった。初めての現象だ。
金の斧。猟師が間違って湖に落とした鉄の斧を、湖の中から女神が出てきて、彼に差し出す。
ふとそんな御伽噺を思い出す。
「……ッ」
水の中から声が聞こえた。途端、水深2、3m程しかない水溜りの中から、人の手が
飛び出した。白い手だ。もがく。水の中から出ようと、必死に振り回して、宙を掴もうと
暴れる。
黒犬はギョッとした。ギョッとしたが、とっさに手が出た。四足歩行の犬の前足ではなく
、黒い毛に覆われてはいたが、人間の、男の腕、大きな手のひらがその白い手を掴んだ。
黒犬は一歩踏み出し、両腕でその手を思いっきり引っ張り上げた。地面を踏むのが獣の足
ではなく、人間の足になっているのに気が付かなかった。彼は必死に小さな水溜りの中から
出ようともがく人を引っ張り出そうとしていた。白い腕の先に白い肩、肩口には色の抜けた
白い髪が乱れ、髪の間から覗く白い顔は苦しげに口を開き、何か叫んでいた。その声は
黒犬には聞こえなかったが、確かに空気がわずかに震え、音として存在していた。
肩から頭、細い首、大きくはない乳房、肋骨の浮いた細い身体がずるずると腕の先から
繋がって出てきた。もう一方の腕を掴み、そのまま彼女の胴を掴んで一気に引きずり
出すと、勢いで白い身体ごと黒犬は後ろに倒れこんだ。
彼女?
そう、彼女だ。黒犬は、自分の胸の上に倒れこんだ女を見た。女は、まだ若かった。
少女といって差し支えない、幼さの残る綺麗な顔立ち。薄い茶色の瞳が黒犬を見る。
血の気のない唇がぱくぱくとまた声にならない無音で空気を震わせ……少女はくたりと
気絶した。
「…………何だ、これ」
思わず出てきた言葉に自分で驚き、それからようやく黒犬は自分の体を見下ろした。
筋肉の乗った厚い胸と引き締まった腹、太い足、投げ出された少女の下に隠された股間や
尻は見えないが、後ろからくるりと巻きついていたのは黒い尻尾。肌表面は全て黒い
ふさふさとした毛で覆われており、彼は自分の顔をペタリと触って、それが人の顔では
ない事を確認した。
あの水溜りを覗き込もうかと首を回すと、どこにもそれは見当たらず、彼はもう一度
少女を見た。人間だ。人間だった。そして彼も中途半端ながら多分人間だった。
彼はうろうろと部屋中を歩き回った。ジーンズが肌に擦れて慣れない。遠い昔、
犬になる前は履いていただろうが、犬であった期間が長すぎて彼は自分の姿も自分のことも
忘れていた。動物は衣服を着ないので、彼は薄いランニングも着慣れない。
首元を引っ張りながら、彼は暗い窓ガラスに映った自分の姿を見た。犬男であった。
人の体に犬の頭を乗せた、獣人としかいいようのない姿である。真っ黒な毛皮が全身を
覆っていること、尻尾がジーンズからはみ出て落ち着かずぱたぱたと動いていること、
手足の先に鋭い爪があることを覗けば、完全に人の骨格であるが、頭は犬。鼻先から首、
胸まで白い毛が混じっている。多分ブランド犬種ではなく雑種。狼男と言い張れば
見えなくもないだろうか。いややっぱり犬男だ。彼は何度も自分の姿を見返して、
それから近くのソファの上に寝かされた少女を見た。すうすうと静かに寝ていた。
彼は適当な民家に押し入り、そこにあった男物の服を頂戴し、少女にサイズの合わない
シャツや下着を着せ、ソファに寝かせた。人間社会の瓦解したこの世界に当然電気などは
通っておらず、彼は家中を家捜ししたあと、大皿の上にロウソクを何本か乗せて明かりを
つけた。火を見るのは久々だ。何せ、犬は火を使わない。
わけがわからない。彼は世界中が海に融けた日、何故か犬になっていた。そのまま、
長い間さまよっていた。途中、やはり海に融けなかった人々に出会ったが、彼らも
千差万別の姿をしていた。あるカップルなどは、少女は人間のままであったが、男性が
モンスターであった。羽の生えた、ゲームに出てきそうな姿だ。彼らはその事に疑問を
持たず、仲睦まじそうに寄り添っていた。天をかける翼があるのがうらやましくて、彼は
自分もそんな姿になれないかと色々念じてみたが、無理だった。それっきり忘れていて、
だから今になって姿が変質したのは彼のせいではないようだ。
傍らで静かに眠る少女は、水溜りから出てきた。水溜りは海で、海は人が融けた物で、
いうなれば巨大なスライムのようなものだ。そこに大勢融けて、居心地がいいのか誰も
戻ってきたためしがない。彼女は、どうやって出てきたのか。
海が歌っているのを、呼びかけているのを、何度も聞いた。さびしいさびしい、そこは
さびしい。こっちへおいで、ここにはいっぱいいるよ、さびしくないよ。寂しいから
大勢で融けてひとつになったのだろうか。じゃあ彼女は、何故。考えてもわからない。
もしかすると、朝になれば少女は海に、彼はまたただの犬になっているかもしれない。
犬は頭をかきむしると、鼻を鳴らして床に転がった。ソファの傍らに転がり、寝室から
剥いできた埃っぽい毛布に包まった。そして、コトリと眠りに落ちた。
海の中にいる。海が歌っている。彼の小さな犬の体を満遍なく覆いつくし、中に取り込も
うと蠕動しながら歌っている。でも彼はいつまでたっても海に融けることができない。
さびしいの、さびしいの、おねがい、さびしいの。
いつしか廃墟の中に彼は立っていて、ヒトの身体に張り付くように、小さな海が絡まり、
その先端が白い腕になり肩から頭が生え、乳房が膨らみ、腰がくびれ、尻を形作って細い
足になる。
押し倒された彼の上に女が馬乗りになり、さびしい、さびしいといいながら彼の顔を
嘗め回す。さびしいの、くるしいの、かなしいの。泣きながら少女が彼にすがる。だから
いっしょにいたい。いつの間にか少女は腰を振っていて、彼は少女を抱いている。いや、
少女が彼を抱いているのか。少女が泣きながら彼に口付ける。犬の長い鼻面に自分の鼻を
擦り付けて、彼女は濡れた目で彼を見る。
ああこれは夢だ。夢を見なくなって久しかった。久々に夢を見た。淫夢と言うのだろうか。
彼はぼんやり目を開いた。重い。体が重い。少女が濡れた目で彼を見ている。彼のペニスを
咥えこんで、眉をぎゅっとよせて泣きそうな顔のまま腰を振っている。
にちゃにちゃと水音が響き、彼は腰から伝わる鈍い快楽に少し息を吐き……それから
ぎょっとした。
「何やってるんだ、お前?!」
声が出た。人間の声だ。犬の鳴き声じゃない、意味のある言葉。少女はシャツも下着も
脱ぎ捨てて、全裸だった。どこからが夢だ。どこから現実だった?
黒犬は顔をしかめて少女を退かそうとしたが、少女は彼の腕を掴んで泣きながら首を振り、
足を彼の腰に回してイヤイヤをした。涙の溜まった目でお願い、と懇願するように彼を
見上げる。相変わらず言葉は音にならなかったが、彼は少し罪悪感を覚えて彼女を
退かそうと肩を掴んだ手を離した。
許可をもらったと思ったのか、少女は嬉しそうに微笑むと、彼に顔をこすり付けてきた。
少女と繋がっているところが温かい。こすり付けられた頬も、彼女の手も、暖かい。
腰に手を回してやると、少女は嬉しそうに彼の首筋に顔を埋めてきた。まるで恋人同士の
ように口付けしながら、少女はまた腰を動かし始める。きゅう、と勃起したペニスを
いっぱいに咥えこんで、小さな膣は絞りとるように蠕動しはじめる。
「う、ぅ……っ」
黒犬は少女の身体を抱えたまま小さく呻った。口の中に指を入れられ、無理やりに口を
開かされる。開いた大きな口の隙間から、少女の舌がねじ込まれ、黒犬の咥内をまさぐって
いった。犬の鋭い歯の隙間を舐め、分厚い舌に自分の小さな舌を絡ませる。まるで、少女に
犯されているようだった。少女は小さく息を吐きながら、うっとりと犬の鼻に自分の鼻を
こすりつけ、彼の耳を噛み、彼の首筋に歯を立て、そしてまた腰をゆるゆると動かしながら、
彼の性器を犯しつづけていた。
せめてものおかえしにと少女の首筋に同じように歯を立て、乳房を掴み、彼女の腰を
撫でながら尻の割れ目に指を這わすと、少女はまた気持ちよさそうに無音で喘ぎ、腰を深く
落としてきた。
ぐ、と少女の尻の割れ目から撫でていた菊座に指の腹を押し当ててやると、びくんと肩が
揺れる。割れ目から尻まで回ってきた蜜をすくうと、濡らした指をさらに菊座へとねじ
込んでやる。大きく少女が口を開けた。あ、あ、と口が開く。薄桃色の唇から唾液が零れ、
白い歯と赤い舌が大きく晒される。少女の尻をなおも指でなぞってやった。彼を締め付ける
蜜壷がきゅうきゅうと締め付けてきた。
「う、く、うぅ…っ!」
余計に増した快感に声を上げた犬の首に、少女がすがり付いてくる。誘うように開かれた
口に自分の口を押し付け、犬は必死で腰を振り、苦しげに息を吐いた。少女が淫蕩に笑った
。また膣内がきゅううと絞り上げてきて、犬は思わず大きく腰を押し付けた。ぶるるっと
全身を痙攣させ、少女を硬く抱きしめる。少女が白い首を晒して仰け反った。少女の胎内に、
熱い犬の精が盛大に吐き出された。
真っ赤な顔で息を吐きながら、少女がまた笑った。幸せそうだった。
なし崩しであった。少女はいつまで経っても水溜りには戻らない。犬も四足歩行に
戻らない。
「お前は何だ?」
「どこからきた?」
「お前は水溜りか?」
「お前は海に行かないのか?」
「何故ヒトに戻った?」
全ての犬の質問に、少女は首を傾げるのみだった。犬の質問には答えないくせに、自分の
やりたいことは通す。人間の身体になってもかわらず犬は旅をし、そのあとをちょこちょこ
と付いてくる。そしてたまに夜に犬の上に飛び乗ってくる。
健康な男の身体であったので、黒犬もそれを拒みきれなかった。薄れ掛けていた感情が、
慕ってくる少女を拒否できない。それが、スライムの擬態した姿であっても。
少女は黒犬の股間に顔を埋めていた。その髪を撫でながら、黒犬は荒い息を吐く。長大な
ペニスを喉元まで押し込んで、少女はそれをとても大切なものように嘗め回し、奉仕して
いる。じゅぽじゅぽと淫らな音が夜の闇の中に響く。暗闇の中で少女の裸身は白く輝く
ようだ。それと対称に黒犬の姿は夜の中に溶け込んでぼんやりと影のようだ。
ひくつくペニスを唇から開放した少女は、犬の上にまたがりながら、自分の濡れた股間に
それをあてがった。ずぶずぶとグロテスクな男性器が赤い粘膜にくわえ込まれていく。多分
、犯されているのは俺だ。罠にかけられたのも俺だ。少女の腰を掴み、腰を振りながら黒犬
は思う。思ってなお、逃れられなかった。彼の上で少女がうっとりと甘い笑顔を見せる。
旅は続く。いつまでもどこまでも終わりなく続く。どこまで行っても人はほとんど
いないが、ごくたまに、本当にたまに出会う。出会ってもすぐ別れる。犬は歩いていく。
磨り減った靴を捨て、新しい靴を履きなおし、どこまでもついてくる少女にも靴を履かせる。
たまに火を起こす。きまぐれで海を見に行く。他の旅人と出会う。別れる。無人のスーパーを
漁る。本屋でぼろぼろに朽ちた本を開く。
「お前」
絶対に返事が返ってこないのを承知で、犬は少女を見る。少女が犬を見上げる。会話の
ような独り言はもう黒犬の癖になっていた。
「どうして、水溜りから出てきた」
少女は答えずに微笑んでいる。
「寂しかったのか」
深く考えずに、彼はそう言った。
「寂しいから海になったのに、海になっても寂しくて、誰かといたかったんじゃないか?」
口に出すと、そう思えてきた。海は歌う。さびしい、さびしい。
「だから、俺を必死に追いかけて、俺の傍にいるんじゃないのか」
だから人の姿になって、黒犬と繋がろうとする。それは、ある種の正解のような気もした。
誰しもが持つ孤独感や寂寥感は、多分人ならざる今ですらゆるやかに人々を侵していくから
、旅人は人と出会いたがる。海が追いかけてくる。逃げながら、どこかにいく。誰かが
いないかと探しに行く。病のようだ。
まだつながったままの少女を抱きしめて、黒犬は自分の姿を思う。犬でいたのは何故か。
人ですらなかった。人でなくていいと思った。ひとりぼっちで、誰かと一緒にいることも
なく、ずっと歩いていくのだと思ってその姿を選んだ。一人でいたかった。そうなのか。
わからない。彼にはこの世界の仕組みがわからない。
「さびしい?」
小さな声がした。少女が彼を見上げていた。一瞬全身が総毛だった。少女の形をした何か
が、その中からその形を押し破って出てこようとするように思えた。何年一緒にいただろう。
黒犬は初めて少女の声を聞いた。
「さびしいの?」
「ああ……」
黒犬は、少女の髪に頬を押し付けた。これはやはり海なのだろうか。答えたら彼も
海の中に融けてしまうのだろうか。彼にはわからなかった。
「お前がいないと、淋しい」
少女は少しだけ黙って、犬の胸にこつりと頭を寄せた。
「さびしい。みんないっしょでもさびしい。さびしくて、さびしくて、
だれかといっしょにいたかった」
「……」
今は、どうなんだ。その言葉を黒犬は飲み込んだ。少女の手を掴んだのは自分だった。
一人でいたかったのに、手を取った。人の手で、人の体で、人の足で。
海を選んだのは少女だった。溶け合って、一つになって、たゆたって、でもそこから出て
きた。黒犬の後を一生懸命追いかけて追いかけて追いかけて、ついに追いついた。
黒犬の腕の中で、少女は息を吐く。黒犬は少女を引き寄せて硬く抱きしめた。夜の中で、
黒と白の人影がもう一度重なった。
「どこにいくの?」
喋るようになった少女が、黒犬のあとを追いかけながら聞く。
黒犬は少し立ち止まって、少女が追いついてくるのを待つ。
「誰かがいるところ」
誰でもいいけど、誰かがいるところ。
「どこ?」
「どこか」
あちこちにすこしづついるから、多分また会える。追いついた少女に黒い手を差し出すと
、小さな手が重ねられた。その手のひらを包むように握り、二人は歩き出す。
「会って一緒にいる?」
「いや、一つところに大勢いると、海が寄ってくる。
あいつらは、俺達を取り込もうとする本能があるからな」
だから、旅する。少女にそう答えて、黒犬は少し面白くなった。少女は海だった。
そんなこと、当然のように知っているだろう。
海に融けなかった人々もまた、形を変えた個々の海なのではないかと誰かが言っていた。
だから姿も千差万別になっているし、食べ物を食べず、水も飲まず、年も取らずに生きて
いる。
もしそうだとしたら、それは生きていると言えるのだろうか。見せ掛けの生ではないか。
そうも思った。今は、そうは思わない。個々が海なのだとして、決して融けない相手に
焦がれて追いかけるのだとしても、終わらない旅が永遠に続くのだとしても。
歩いて、淋しい気持ちを抱えて、それを埋めたくて、誰かと出会って、恋して。
「それって、生きてるよな」
少女の顔を見てそう言うと、少女が首をかしげた。きっと、海ですら生きているのだ。
黒犬は、少女の手を引いてまた歩き出した。
終り。
途中通し番号間違えて2が二つあります、すいません
10
× まだつながったままの少女を抱きしめて、
↓
○ 傍らに立つ少女を見ながら、
すみません、一部訂正します
hoshu
GJ
黒犬と女の子のカップルにニヤニヤした
投下します
注意
・悪い烏男達が巫女三姉妹にエロいお仕置きをされてるだけ
・ドM向け
以上苦手な方は回避お願いします
「戦え愛染三姉妹(1)」
時は『暗黒時代』
人間世界は異界から侵略に来た魑魅魍魎達によって好き放題に荒らされてしまった
そして、その魑魅達に対し奮い立ったのが退魔の力を持った人間達
各地に退魔機関を設置し、魑魅魍魎との抗争を古より何百年も続けているという・・・
そんな激戦の時代の中、数多くの伝説を残したヒーローが一人
愛染葛葉(あいぜん くずは)
数十年前、魑魅魍魎の魔の手から多くの里を救ったという巫女である
高貴な姫君のように美しく
銀色の長い髪
透き通るような白い肌
煌めく大きな瞳
その風貌は成人済の実年齢より遥かに若く見え、年端もいかぬ少女にしか見えぬと言う
機関に所属する退魔師は、ほとんどが金と名声欲しさに魔を討伐する者達だというのに
彼女はどの退魔機関にも所属せず、自らの意思で魔を討伐する
数多くの式魔を従え、どのような修羅場の戦場とて凛と駆け抜ける麗しい姿から人々には『白銀の戦巫女』と呼ばれおり
全国各地に彼女の武勇伝が数多く記されている
一例によると・・・
『葛葉様は身長が50メートルもあるのじゃ・・・』』
『葛葉様は目からビームが出せるんじゃ・・・』
『葛葉様は実は悪の組織で作られた改造人間だったが正義の心に目覚めて悪の軍団と戦う決意をしたのじゃ・・・』
『しかしそれは仮の姿で本当は宇宙人で戦闘民族だったのじゃ・・・』
しかし、それらはアクマで噂を元に記されたもの
何せ彼女は颯爽と現ると、圧倒的な強さで魔を狩り、颯爽と去ってしまう、本当に影のヒーローのような人物
であるからして目撃例は数少なく、戦っている所を誰も見たことが無いという話なのだから
そんな所がまさに謎多きヒーローといったところで少年少女達(と巫女さんが大好きな大きなお友達)の間で憧れの対象として語り継がれていた
そして時は現在
何百年に続く『暗黒時代』はようやく陰りを見え始めた
が、魑魅魍魎と人間達の争いはまだ終わったわけでは無い
あの白銀の戦巫女、愛染葛葉はどうなったのだろう?
噂によれば、彼女はもうとっくに退魔師を引退して喫茶店でウェイトレスのバイトをしているらしい・・・
ではもう二度と白銀の戦巫女が姿を現すことはないのか
否、断じて否
彼女は引退前に三人の子供を儲けた
今では、その子供たちは白銀の戦巫女の意思を継ぎ、今日も世の平和のため妖怪達との死闘を繰り広げているのだ
「ねえねえ爺ちゃん、今日も妖怪やっつけるヒーローのお話して〜」
「ほっ、ほっ、ええよ、ええよ。爺ちゃんは暗黒時代の真っただ中に生まれたかんね、色んな退魔師を見てきたんよ〜」
とある山中、老人と孫娘が切株の上に並んで座っている
孫が言う「ヒーロー」とは暗黒時代に活躍した退魔師のことだ
だが、そのヒーローと呼ばれる退魔師達も実際は金目当ての貪欲な者が多い
さらには一般人の安全など第一にも考えずに、妖怪に占領された村を丸ごと焼き払ってしまった異常な退魔師も数多くいた
だがここは過去の時代を知らぬ孫に夢を見せるため、老人は多少のフィクションを添えて物語を語るのであった
「今日は炎や氷を操る退魔師の話がええかの?それとも因果律操作の退魔師の話がええかの〜?
逆に妖怪を捕食しちまった退魔師は怖かったのう・・・どっちが妖怪だったかわからんかったのう・・・」
「今日は葛葉様の話がいいっ!ね、葛葉様の話してっ!」
無邪気に老人の袖を引っ張るり、話をせがむ孫だが、何やら老人の様子がおかしい
「葛葉様」の言葉を聞いた途端、朗らかだった老人の表情が何やら真剣なものに変わってしまった
「爺ちゃんどうったの?」
「爺ちゃんはな、葛葉様のことを思い出すとち●こが勃ってしまうんじゃ」
「あ、本当だ」
その言葉のとおり老人の股間はテントを張り元気に勃起していた
「爺ちゃんいつも部屋で一人になった時、葛葉様の名前呼びながらち●こ弄ってるもんね」
「覗いとったのか」
「でも何で?何で爺ちゃんは葛葉様のことを思い出すとちんちんが勃つの?」
「それはじゃな・・・深い理由が・・・」
バサバサバサッ!
「オイ、あそこに美味そうな娘っ子がいるゼっ!」
「不味そうなジジイも一緒だなア」
「暇つぶしでいたぶるには調度いいんじゃネー?」
その時、上空から鳥が羽ばたく音と人外のおぞましい声色が老人と孫の耳に響き渡る
老人が勃起したままハッと空を見上げると、上空に三つの大きな黒い影が浮いている
3メートル程ある巨体の背には黒い羽根、尖った嘴を持った鳥類の凶悪な人相、羽毛に覆われた筋骨隆々な体、掻爪を持った手足
妖怪『烏男』だ
何と運の悪いことだろう、老人と孫は偶然通りすがった妖怪達に出くわしてしまった
しかも鳥男達は可愛い孫娘を狙っているようだ
「ぬうっ、化け物どもめ!ワシの孫には指一本触れさせんぞ!」
老人は孫を背に、自身の何倍もの巨体を持つ烏男達の前に立ち向かった
その勇敢さ、さすが暗黒時代を生き抜いた人間の一人である
股間の勃起で前屈みになった姿勢を除けばだが
「・・・何か、あのジジイ勃起してネ?」
「ロリコンの変態カ?」
「しかも近親相姦かヨ?」
烏男達は冷たい視線で勃起した老人の股間を見やっていた
「孫よ、逃げるんじゃっ!」
「やだよ、こんな時あたいの憧れてる葛葉様なら逃げないもんっ」
「おおうっ、その名を聞くとまた勃起がぁ〜」
「・・・ようわからんが・・・邪魔すんなら容赦はしないゼ、ジジイッ!!」
一段と勃起が激しくなり前屈みのままプルプル震える老人目がけて三体の烏男の掻爪が襲う
老人に烏男の掻爪が触れるすんでの所で、それは起こった
ブワァッ!!!
「ナッ、何ィッ!」
突如、空から三つの眩い光が急降下し一陣の強風と共に烏男達の巨体を吹き飛ばしたのだ
吹き飛ばされた烏男達は羽根を広げ空中で体勢を整えると、再度自分達に立ち向かってくる眩い光に鋭い掻爪を振り上る
ギィンッ!
刃金がぶつかり合う音が響く
今自分達を攻撃した謎の光は、よく見ると人の形をしており手には宝剣が握られていた
「クゥッ、何者ダッ!?」
「さては退魔師カッ!」
「なんの、人間ごとき返り討ちにしてくれルッ!」
三体の烏男達がそれぞれ散らばりながら、高速で木々の間を飛び回る
退魔師達も飛行法術で各々にすぐに追いついてくる
あっさり追いつかれたことに腹を立てた烏男達が目を血走りながら掻爪の斬撃を繰り返す
が、それらは全て退魔師達の宝剣で軽く弾き返されてしまう
退魔師の宝剣と烏男の掻爪が重なるたびに衝撃波が起こり、周囲の巨木を大きく揺らした
老人と孫は吹き飛ばされぬよう切株に掴まりながら烏男達と退魔師達の空中戦を眺めていた
「すげーっ、あたい、妖怪とヒーローの戦いって初めて見た、凄いね爺ちゃんっ!」
「・・・あれは・・・」
「爺ちゃん?」
人間の視力では見えぬほどの眩い光に包まれながら戦う三人の退魔師だが
老人にはしっかり見えていたのだ、光の中の全てが
巨体の妖怪相手に闘う三人の退魔師は少女だった
巫女装束を纏った少女だ
あの巫女装束には見覚えがある、そして少女達の面影にも・・・!
「あ、あれは・・・まさしく・・・っ!!」
「オオオオオオッ!!!」
退魔師の頭上目がけて掻爪を振り落す烏男
だが、それよりも早く退魔師が烏男の懐に踏み込んだ
ギラリッと光る宝剣を前に烏男の表情がサッと青ざめる
「ウッ!!」
想像するは、宝剣で横一線に胴体を斬られ、人外の血を吹き出しながら真っ二つになる自身の姿
烏男は己の死を覚悟した
が次の瞬間、烏男の体を襲ったのは痛みとはまったく別のものだった
退魔師は宝剣を仕舞うと自身の衣服に手をやり胸元を肌蹴出した
ぷるるぅぅぅんっっっ!
何と、烏男の視線に飛び込んできたのは上下左右に大きく揺れながら飛び出る爆大な乳房
形の良い甲乙つけがたい乳房に視線が釘付けになると同時に鳥男は唖然とする
命のやり取りをしている時に何故オッパイが?
そんな疑問を考える隙も無く、乳房の谷間が烏男の男根を挟み込んだ
むにゅううううううううううううっっっっ!!
「ふあはああああああああああああああっっっ!!!???」
己の男根を包み込む柔肉の感触に烏男から声にならない声が上がる
背筋がビクンッと反り返り、羽根が硬直し、一気に全身の力が失われると
そのまま烏男は真っ逆さまに回転しながら地上へと落下した
「何だ、今の間抜けな声ハッ!?」
「まるで桃源郷を見たような声だったゼッ!」
別の位置で木々の中を飛び回りながら闘っていた烏男二体が仲間の珍妙な悲鳴に反応する
二体とも幾たびも刃と掻爪を衝突させたせいで体力が大幅に消耗し嘴からゼェーゼェーと荒い息を吐いている
一方、ペース衰えること無くこちらにしつこく向かって来た退魔師達は今は木々の中で姿を消しており、気配すら感じらえない
まるで木々の中に隠れながら、徐々に弱っていく烏男達を見て嘲笑っているようだ
「クソーーーッ!人間のくせに生意気だゾーーーッ!!」
「ムムムーーーッ!出てこい卑怯者ーーーッ!!」
定番の噛ませ犬台詞を吐きながら無鉄砲に木々の中を飛び回る烏男二体
完全に頭に血が上ったらしく、その動きは隙だらけであった
ザザザッ!
木の葉を舞わせながら烏男達に襲い掛かる二つの影
あまりの速さに烏男二体は反応することすら出来ずに・・・
はむっ
烏男の男根が柔らかな唇に含まれ
しゅるるるっ、きゅっ!
また一体の烏男の男根が滑らかな髪に巻きつかれた
「「んっはぁああああああああああああっっっ!!??」」
突如、男根を襲う快楽に仲間と同じ珍妙な悲鳴を上げながら落下する烏男達
「ほおっ、ほおっ、ほおっ、ほおおおおおっ!」
その頃、老人は股間を攻撃(?)され無様に落下していった三体の烏男の影を遠くから眺めながら激しいせんずりをしていた
歳を感じさせぬ激しいせんずりに孫は「おおお〜」っと感心する
何キロ離れていようとも、退魔師と烏男達の戦闘状況は老人にはくっきり見えていた
何故なら老人は子供のころから『千里眼のタロウ』と呼ばれ視力がとてもいいのだ
ちなみにタロウとは老人の本名である
今まで全身を光で纏いながら宝剣で舞うように攻撃を躱していた三人の退魔師の少女達
そう、彼女達こそがあの伝説のヒーローの血と意思を継ぐ者達
愛染葛葉の三人の娘達だ!
ドスンッ!!!
「ギャアッ!」と煙を上げながら地面に衝突する烏男
落下の衝撃で地面がひび割れておるが人外である彼にとってはこの程度大したダメージは無い
「イデデデ・・・クッソ〜、薄汚い退魔師共め・・・次こそブッ殺してや・・・」
「薄汚くて悪かったわね」
「ンッ?」
烏男が声をした方、股間に目をやるとそこには巫女装束を纏った少女がいた
長い赤髪をツインテールにしたツリ目の少女だ
今ここで烏男は「ああ、光が眩しすぎて全然分からんかったがオレは先程までこんなチッコイ巫女の娘と戦っていたのか」と初めて気付く
きゅうううっ!
「あうううううっ!!??」
がそのような思考すら一瞬で途切れされる
見れば、己の男根と玉袋に少女のツインテールの赤髪が根元から先端までギッチリと巻き付いているではないか
「うお・・・ぉ・・・こ・・・これハ・・・ッッッ!」
滑らかで柔らかな赤髪の感触と巫女の娘の髪を己の汚らわしい部分で汚しているという状況に
烏男の頭に血が上り背筋にゾクリッとした震えが駆けあがる
すると男根が赤髪の中で脈立ちながら膨張した
その結果己の男根に絡みついた赤髪が更に食い込む形となり快感も上がる
(ぐおおおおお!この小娘の髪、スゲエすべすべダッッッ!しかも何ていい匂イッッッ!!!)
烏男は人間の女の髪に欲情をきたすような性癖など持ち合わせていないが、意思に反して体は興奮し男根は屹立してしまう
それほどに少女の髪は美しく、心地良い芳香を漂わせていたのだ
少女は、その反応をニヤニヤしながら頬杖を突く姿勢で烏男の巨大な人外の男根を眺めていた
「あらら、さっきまであんなに怖い顔してたのに、ちょっとち●ちん弄られたくらいで可愛い顔になっちゃった
そんなにウチの髪気持ちいい?」
「ナッ、なにを・・・こ、こんなものデッ・・・!」
「ふぅん、じゃ、これは?」
「んおオッ!?」
とたん少女の左右のツインテールの髪が意思を持ったようにニュルリッと伸び、烏男の両乳首に絡みついた
自身の法力を髪に送り込んで操作したのだろう、赤髪が触手のように動きながら両乳首をコリコリ弄ぶ
「ひイッ、ふあああああアアアアッッッ!!」
乳首を襲うあまりの快感に烏男は目を見開き、両乳首をビィンッと勃起させながら上体を仰け反らせてビクビクと震え上がる
自身でも信じられなかった、列記とした烏男一族の男である自分が乳首を責められた程度で情けない声を上げている
本来なら自分達の餌食になるはずの人間の小娘にだ
しかも弄られれば弄られるほど乳首が敏感になる
「ち、乳首ぃぃぃっ、擽られて揉まれてるっっっ、ひうっ、やっ、アアアアッッッ!!!」
「んふふ、乳首で感じるのハジメテ?」
少女は釣りあがった瞳を細めながら乳首責めに悶える烏男の様子を堪能する
「じゃあ、気に入ってくれたお礼にこれからウチの髪でアンタの精液たっぷり搾り取ってあげる」
「や、やめ・・・あひいいいいいいイイイイイっっっっっっ!」
しゅるっしゅるしゅるしゅるしゅるっ
くしゅくしゅくしゅくしゅくしゅっ
少女のツインテールの赤髪が束になって烏男の全身に襲い掛かり手足、首筋、胴体、背中、腰、羽根に巻き付き絡み付く
そして羽毛を覆われた筋骨隆々な体をさらさらの髪で撫で上げ、やわやわと揉み、ちろちろっと緻密な動きで擽りだした
そして男根が巻き付いた赤髪でごしゅごしゅと上下に扱きあげられ、玉袋はぐにぐに揉まれながら皺の一本一本を赤髪でなぞられ
さらにその下の蟻の門渡りもチロチロと赤髪の束で擽り上げられる
「ガアアアアッッッ、ひぐゥッッ、アひゃああああああアアアッッッッッッ!!!」
全身に圧倒的な快感を送り込まれ、もがきながら反白目で絶叫する烏男
快感の奔流の中、必死で羽根を何度もバタつかせるが押さえつけられた赤髪によって逃げることは出来ず、黒い羽根の欠片が一本また一本と
虚しく宙を舞う
乳首責めだけでも圧倒的刺激だった烏男がこのような全身愛撫に耐えられるわけがなく、あっという間に限界を迎えた
烏男は羽根を硬直し、背筋を弓なりに反り返らせ、腰を突き上げながら絶頂する
「イ、イグウウウウウウウウウウウウウウッッッッッッ!!!」
びゅるるるるうううううっっっっっーーーーーーーーーーーー!!!
「んんん〜、じゅるるるるっ、んきゅっ、んきゅっ」
少女が頬杖を突きながら、まるでジュースのストローを吸うように男根の先端に唇を吸い付かせ
ごくんっごくんっと喉を鳴らしながら精液を飲み干し
ぷは〜っと少女が亀頭から口を離すと同時にガクンッと烏男の腰が力無く崩れ落ちる
「この味の濃さ、粘り、やっぱ人外の男の精液って格別に美味しい」
少女は口の端から零れ落ちる精液をペロリッと舌で舐めながら、濡れた瞳で微笑む
そして、今度は自分の衣服に手をやり胸元を肌蹴るとぷるんっと小振りな乳房が露わとなった
思わず烏男はゴクリッと生唾を呑む
「やっぱ静葉姉や五葉姉に比べると全然チッサイな〜、何で姉妹なのにこんなに違うんだか」
少女は唇を尖らせ不満そうに自らの乳房を見下ろす
たしかに少女の乳房は女性と呼ぶには頼りなく貧乳とすら呼んでもいい
なのに烏男はその乳房から視線を外すことが出来ない
何故なら、その乳房はとても形が良く並んでピンッと勃立した薄桃色の乳首も色鮮やかで美かったからだ
赤髪に包まれていた烏男の男根が再び硬さを取り戻しムクリッと勃ち上がる
少女が上目使いで見つめ、悪戯な笑みで貧乳の谷間を両手で寄せる
「でも、小さくてもウチにだって出来るんだからね」
むにむにっ
と貧乳の谷間が烏男の男根に擦りつけられる
無論、少女の貧乳で人外の巨大な男根を挟めるわけがなく擦りつけるのが限界だ
裏筋に伝わる小さな乳房と硬くしこった乳首の感触
だがその一回の擦り付けだけでも凄ざましい快感となって烏男の背筋に電流を走らせた
「うおおおおオオオオオオッッッ!!!!!」
ビキビキィッと血管を走らせながら男根が怒張し完全復活する
その乳房は小振りだというのに触れるだけで蕩けてしまいそうな柔らかさだった
先端から先走り液をダラダラ流しながら屹立する男根を少女はニヤリッと意地悪く微笑む
「んふふ、アンタ、裏筋のココ弱いでしょ〜」
「ア・・・アア・・・ッッッ!!」
しかも少女は、己でも知ることの無かった急所を見抜いて責めてきたというのだ
少女は頬を朱に染め、瞳を潤ませながら腰の帯に手をやる
シュルッと帯が解かれ紅の袴が少女の腰からずり落ちと、青と白の縞パンティが露わになる
下着は愛液で濡れており、くっきりと割れ目描かれていた
「今度はこっちでアンタの精液飲みたいなぁ・・・」
そう言うと少女は下着をずらしながら秘所を曝け出し指で蜜壺を開く
そして自身の髪が巻き付いている巨大な男根を跨ぎ、腰を降していく
烏男は少女のあまりの無謀な行為に愕然とした
何せ人間の、しかも少女の小さな体で人外の規格外の大きさの男根を自ら受け入れようというのだ
(こ、この女正気カッ!?怪我程度じゃ済まないゾ・・・)
「んんんっ!」
ぬちゅあっっっ!!!
少女が一気に腰を沈めると小さな蜜壺が烏男の男根を根元まで呑み込んだ
あまりに痛々しい行為!だが・・・
「ヒアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァッッッッッッッ!!!!!」
処女を裂かれるような悲鳴を上げたのは烏男の方であった
目を限界まで見開きながら、全身が電流を流されたように痙攣する
それほどまでに少女の蜜壺の快感は圧倒的だった
少女の蜜壺は男根を捻じり切ってしまうのでは無いかというほどにキツく、呑み込まれた男根が溶解されてしまいそうなほど熱い!
しかも、ぐちゅぐちゅに濡れた蜜肉が男根の根元から先端まで余すところなく淫らに吸い付いて舐めまわしてくる!
これは彼程度の下級妖怪が一生お目にかかることすら叶わない、上級淫魔妖怪に匹敵するほどの名器ではないか!?
(シ、信じられンッ・・・こ、これほどの名器を人間ガ・・・こんなチッコイ小娘が持つとハッ・・・)
烏男が悲痛に震えながら跨っている少女を見やる
一方、少女の方は苦痛な様子など一切見せずクスクス笑いながらこの繋がりを楽しんでいる
「あんっ、やっぱ人外の男のち●ちんって膣内一杯になって気持ちいい〜」
少女がゆっくりと腰をくねらすと蜜壺のひだが淫らにうねり胎内の男根が刺激される
ぬちっ、ぬるるるんっ・・・
「ふおおおッ、ぐうオッ、おあああああアアアッッッ!!!」
「はぁっ・・・ふうっ、んんっ・・・ビクビクしてるっ」
蜜壺のひだが少しうねっただけでも烏男には身を引く裂くような快楽
涙はボロボロ零し、嘴からは涎が濁流のように流れ出る
反して少女は熱い吐息を吐きながら騎乗位で男根を味わい尽くす
「オ、おヒいいイイイイイ、まっ、まだイグーーーーーーーーーーーーーッッッ!!」
「駄目〜今度はイかせない〜」
「ギピイイイイイイイイイッッッッッッッッ!!!」
少女の赤髪が射精寸前の男根の根元に絡み付き、ぎゅううううっ!と一段キツく赤髪で縛り上げられる
射精したくても射精できないという新たな苦しみに烏男は涙と涎を撒き散らしながら絶叫する
少女は目を細め、また意地悪いニヤニヤした笑顔を見せながら
「私がいいって言うまでは射精させてあげないからね〜〜〜」
「そ・・・そんナッ・・・アひゃあああああああああああアアアアアッッッッ!!!」
すると全身に巻き付いていた赤髪が再び蠢きだし淫らさを増した動きで烏男の全身を責め上げていた
さらに残酷なことに、男根に巻き付いていた赤髪も蜜壺のひだに連動するように蠢きだす
射精の焦燥感に駆られた体をさらに弄られ続けるという地獄の責めだ
「アふウゥゥゥッッッ!!」
何度も彼女の宝剣と衝突しあった烏男の掻爪にも赤髪がしゅるしゅるっと巻き付き、手の平から指の一本一本全て爪の先まで舐め上げるように優しく愛撫する
本来なら敵の体を切り裂くための凶悪な武器である手足の掻爪も今では役に立たない、むしろ赤髪で撫で上げられることが非常に気持ちよくて仕方がない
少女の赤髪の責めによって掻爪さえも性帯感に変えられてしまったことに烏男は恥辱する
が、更なる恥辱を味わうのはこれからであった
「ァギャアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッ!!!ソ、そこハアアアアアアアアアアアッッッッッ!!!」
烏男から最も甲高い絶叫が上がる
赤髪が何本もの束となってツプツプと烏男の肛門に進入し出したのだ!
「ここ、男の人の一番の弱点『前立腺』。最初は皆弄られるの恥ずかしがるけど最後は病み付きになっちゃうんだよね〜」
肛門を責められ白目を剥いて絶叫する烏男を少女はうっとりした表情で見下ろす
それによってさらに男根が破裂しそうなほど膨張し、縛っていた赤髪がさらに強く喰いこむこととなりミシミシと音を立て始める
このままでは男根がへし折れてしまう
烏男はもう限界であった
「イがせテェェェェェーーーーーーッッッッ!!!精液ださせテェェェェェーーーーーーーッッッ!!!!!」」
プライドを何も殴り捨てて烏男は己の男根を弄ぶ少女に懇願する
少女はその情けない光景を見下ろしながら楽しげに微笑む
「しょうがないな〜、でもいいの?これ射精しちゃったら、アンタ、もう二度と戻ってこれないような
エロい体になっちゃうかもよ」
って射精できないようにち●ちん縛ったのはウチだけどねっと少女は恍けたようにペロリと舌を出す
「ハイぃぃぃぃぃっっっ、キモヂよくなりたいんですゥゥゥゥゥゥゥッッッッ!!!!」
涙と涎を撒き散らしながら叫ぶ烏男の表情は既に快楽に堕ちた表情だった
もう彼の頭には少女の体を求め、枯れ果てるほど射精することしか意識に無い
烏男の必死の懇願に少女は邪悪な笑みを浮かべながら全身をブルリッと震わると
「アハッ、じゃあイッちゃえ!」
しゅるっと男根を拘束していた赤髪を解いた
するとあれだけ射精できなかったのが嘘のように溜まりに溜まった精液が男根の先端から噴出する
びゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜うっっっっっ!!!
どぷどぷどぷどぷどぷっっっっっ!!!!
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッッッ!!!!!!!!」
「ああんっ、アハハッ、ドロドロネバネバの精液いっぱい射精てるっ!」
白目を剥きながら歓喜の表情で声にならない絶叫を上げる烏男
少女は子宮に注がれる精液の熱さを味いながら恍惚の表情を浮かべる
と同時に烏男の筋肉の盛り上がった腹筋に両手を置くと、射精真っ最中の男根をさらに搾り上げるため
いやらしく腰を上下にくねらせた
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッッッ!!!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッッッッッッッッ!!!!!!!!」
「もっともっと射精してぇっっっ・・・ウチを孕ます勢いで射精してえっ・・・もっともっと、子宮の中嬲ってぇっっっ!!」
長い赤髪のツインテールを操り相手の全身を責め上げる搾精淫技を織り成す
この小悪魔系少女の名は・・・
愛染紅葉(あいぜん くれは)
愛染三姉妹の三女
三姉妹一番のスタイルの良さを持つ
胸は二人の姉に比べ絶望的に貧相だが背は二人の姉より高く体重も軽い
派手な外見で活発な性格をしているが意外と乙女な部分もあるらしい
常に身に着けている下着は青と白の縞パンティ